てぶくろ さんの感想・評価
3.0
映像はキレイでよく動き、テーマ性や音楽の要素もある。だけど…
第4話視聴しました。
{netabare} 今話は順当過ぎる程に花音についての掘り下げ回となりました。
それと同時になんだかこの作品の底も見えてしまった、そんな一話でした。
では、本編です。
どうやら、前回発表したMVは再生数一万回を突破したようです。
まひるは「一本目で一万いったら充分じゃない?」と事も無げに言いますが、充分どころの話じゃなくないか?
チャンネル登録者数2人だったアカウントでいきなりオリジナル楽曲出して、一万回、充分すぎるって!
個人的に、この一万回という数字はそれほど荒唐無稽な話ではないと思っています。
なぜなら、この結果って竜ヶ崎ノクスによる宣伝効果の賜物ですよね?
別に活動が順調な滑り出しをしていることは構わないんですが、ここでまひるが「さすが、キウイちゃんが宣伝してくれただけのことはあるね」とか、花音が「まぁキウイちゃんのファンが見てくれたからね…でもまぁまずは知ってもらう事が大事!」などの何故こうなっているかを自覚している台詞が必要だったと思います。
その後、花音のサンフラワードールズに対するなかなか一言では言い表せない感情が露わになったなったり、プロデューサーがお母さんであることなどが明かされました。
花音は第1話でまひるに対し「ヨルって結構普通なんだね」という印象的な台詞を残していましたが、この感じから察するに花音も結構普通そうですね。
キウイちゃんと木村ちゃんが花音と帰ってくるとまひるが部屋の掃除をし、シチューを作って待っていました。
自炊をしなそうな2人の家にシチューの食材があるわけねぇだろ、と考えてしまうと なんかとりあえず家事ができたらキャラの株があがるだろっていう安易な発想のもとこんな事しているんだろうなと邪推してしまいます。
食後には互いに秘密の暴露大会が始まりました。
キウイちゃんについては前回でも思っていましたが、中学デビューで失敗したなら高校は知り合いいなさそうなとこに行くとかは出来なかったんですかね?
立北高校は中高一貫の私立校っぽいので、高校から心機一転としやすいと思うんですけどね。
それも込みで虚栄を張ってしまったってことなんでしょうか。
というか、そもそも高校デビューで失敗したで良かったような…。
木村ちゃんの秘密は、歌が苦手なことだそうです。
先生にまで止められたことがショックだったようで、「まるで、私が変だって世界に決められちゃったみたいで…」と語ります。
…いや、音程が合ってないんだから、そりゃ変だろ。
楽曲の理解や表現について食い違いがあるというならまだ分かりますが、音程が合っているか外れているかっていう段階の問題で個人の解釈なんか入ってこねぇよ。
お前が外してるんだから、お前が変だよ。
その後夜を徹して作業した結果、曲とMVが完成しました。
1日徹夜して完成するなら、ちゃんとスケジュール立ててれば来週の水曜日までなんて余裕だったんじゃねぇの?ww
全員満身創痍な感じでしたが、キウイちゃんは意外と健康的なタイプの引きこもりなんでしょうか。
仮眠をして起きるとどうやらバズっているらしいです。
どういう理由でバズっているかはまだ定かではありませんが、やっぱりなんか軽いですね。
創作活動においての産みの苦しみも無く、注目してもらうための工夫もない、でも結果だけは転がり込む。
非常に素敵なファンタジーだと思います。
ファンタジーならファンタジーで大いに結構なんですが、一丁前に現代的なテーマ性がありますよ みたいな顔をしているのが問題なんでしょうね。
次回に期待です。
{/netabare}
第3話まで視聴しました。
{netabare} 映像は文句無しにキレイでよく動いていて、キャラクターの可愛らしさを後押しし、共感性の高いテーマと音楽の要素で、全体がポップでキャッチーで取っ付きやすくなっていると思います。
ですが…何故かこの作品を 面白い! 彼女たちのこれからに目が離せない! 彼女たちのやりとりをもっと見ていたい! とは断言できない妙なモヤモヤが残ります。
非常に俗っぽい言い方にはなりますが、この作品はバズりたくて仕方が無く 世間が好きそうなものを集め 広いターゲット層に全力で媚びてみている そんな印象です。
もちろん、オリジナルアニメなので世間ウケを意識することはとても重要なことだと思うのですが、その気持ちだけが先行しなんとなくの人物描写で進行してしまっているように感じます。
個人的に一番引っかかっているのは、まひるです。
第1話にて、主人公が行動を起こす際にセルフツッコミを多用するのは話作りにおいて弱腰であるように思います。 行動の一つ一つに保険を張っていると言いますか…。
意図的にまひるはすぐに自分を客観視し冷めた言葉を自分にかけてしまう性格である と示しているなら別に構いません。
ですが、その割にまひるってモーションがブリブリしてますよね?
売り物の靴下に話しかけていたり、鼻をつままれ手をバタバタしていたり などです。
なんというか、提示されているキャラ設定と画面内のキャラの動きに齟齬があるように感じます。
他にも例をあげるなら
まわりからどう見られるかに過敏な子が、電話しながら買い物したりしますかね?
対人関係があまり上手では無さそうなフリを作っておいて、初対面の花音相手にいきなりくだけた感じのジョークをかましているのはどういうつもりなん? とかもあります。
それと、まひるの人格形成エピソードについて。
壁画を自慢しようとしたら、友人から「変な絵」と言われてしまい、絵を描くのをやめてしまいとさ。
悪くはないんですが、発想の1個目って感じがして弱く感じてしまいます。
何気ない他人の一言が影響を与えたとしたいなら、その後の「上から落書きしちゃう?」とかの台詞はちょっとやり過ぎの欲張り過ぎだと思います。
そんなにわざとらしくしなくてもw
ていうか友達2人はまひるが絵を描くことこの時から知ってるはずなので、余計に言わされてる感が強いんですよね。
あと、自分で黒歴史だと言っているのに 海月ヨル のアカウントを残しているのは何故?
少なくともこの思いっきり顔が出ている投稿は削除するんじゃないのか?
まひるは没個性なのに共感性が薄いキャラに仕上がっているように思います。
他キャラについて。
花音については、第1話で「ヨルって結構普通なんだね」と言っていて、小学生のときにちょろっと絵を描いていただけの子に何をそんな期待することがあるんや?とは思いましたが、彼女はそういう役回りなのでこれでいいと思います。
それよりも、15歳の女の子のところに記者が突撃取材とかするかなぁ? 暴行って言ってもそこまで過激なものでもないやろうし、ちょっとしたことでも騒がれる程人気ならまひるが知らないっていうのも違和感よなぁとかそっちの方が気になりました。
木村ちゃんについては、橘ののかと山ノ内花音の両方を推すことにしたそうですが、そのきっかけとなったものはよくわかりませんでした。
昔した約束を覚えていてくれた というのはただファンとして嬉しいことでしかなく、別に表現者としての山ノ内花音に何か感銘を受けたとか、根っこの部分に橘ののかを感じたとかでもなかったのが非常に残念です。
キウイちゃんはエピソードがまひると付随していることや順番で一番損をしているように思います。
新しい環境で上手く馴染めず引きこもりへ…という気持ちは理解できるんですが、正直 まひる木村ちゃんと続くと、あぁはいはい また周りの所為ね と思ってしまいました。
現実ならままあることなんでしょうけど、フィクションとしては面白味にかけます。
踊りの部分とか感動的っちゃそうですけど、でも元はと言えば自己紹介でやらかして、その後自分の好みを相手に押し付けてばっかりのキウイちゃんの自業自得だしな…とか、まひるはこの2年間こっちの誘いは全部断るくせに友達とファミレス行った話とかをしてくるキウイちゃんを一度も不審に思ったことはないのか? とか色々考えてしまいます。
キャラクターの内情を描くのが不得手な本作品ですが、この先関係性が深まっていき何か化学反応を起こすでしょうか次回に期待です。
{/netabare}