残酷で親友なアニメ映画ランキング 1

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65.3 1 残酷で親友なアニメランキング1位
劇場版 selector destructed WIXOSS(アニメ映画)

2016年2月13日
★★★★☆ 3.8 (69)
438人が棚に入れました
希望、願望、欲望……それぞれの想いを胸に、少女たちが危険なゲームの渦に飲み込まれていく物語が描かれる。

声優・キャラクター
加隈亜衣、久野美咲、佐倉綾音、茅野愛衣、釘宮理恵、赤﨑千夏、瀬戸麻沙美、種田梨沙

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

痺れろ!震えろ!!恐れ慄け!!!これぞselectorの完成形だーっ!!!!

凄い、これは本当に良い映画です
完全に甘く見てました、ダークホースです;
「WIXOSS」という実在のトレーディングカードゲームを題材にしつつも、サスペンスな展開が連続する【鬱アニメ】として人気を博した『selector』シリーズ
2014年の春期に『infected』全12話が、秋期に『spread』全12話がテレビシリーズとして放映されたシリーズを総集編として再構成しつつ、新規シークエンスの挿入によって結末を大きく変えた【新訳】とした90分の劇場版です


巻き込まれたら逃げれない、願いを叶えるために戦いの無限ループへと身を投じる少女達を描いた所謂『まどマギ』系アニメ、、、というところにあらすじは留めておきましょうか?
可愛い女の子達がトコトン酷い目に遭う!
仄かに描かれる友情を超えた女の子同士の(百合的)愛!
そういう作品です、察してくださいw


最大の観どころは女性声優陣による鬼気迫る演技
それが劇場版総集編ってことでこれでもか!ってぐらい盛り沢山です
加隈亜依さん、赤崎千夏さん、釘宮理恵さん、、、っていうか全員凄すぎる;
魂を削って演じてる感やばい
これぞプロ、これがプロ
ただ豪華、ってわけでなくこのキャストでなければイケナイ感強いですね


基本的にテレビシリーズ2作を順に追っていくのですが、セレクターバトルの真相に関わりの無いちよりとエルドラはほとんど出番が無い
また、セレクターバトルの真相は繭やイオナの口から直接語られる為に、中盤の解説役だったふたせ文緒に至ってはその存在すら無かったことになってます
少しセレクターバトルの真相の説明に関しては急ぎ足になってますね
オイラはこれで十分だと思いますが初見イッパツ観ただけでは理解出来ない人もいるかもしれません


また、唯一気になってしまった点としてはるう子がイオナに「ユキ」という名を授けるシークエンスが丸々削られてしまっているので、目的が不一致してたるう子とイオナがいつの間にか和解してしまっているのが残念でした


さて、その逆に最も大きな新規挿入シークエンスとなるのが序盤早々からラストに至るまでたっぷりと尺を割いてウリスの過去が明らかになることです
なぜウリスが戦いに身を投じ続ける歪んだ性格になってしまったのか?
そのバックボーンの部分を描くことにこの映画は一番注力しています
これが本当に良かったですb
ウリスがただのキ○ガイでないことがよくわかります
また、彼女の出生にまつわる新キャラも登場します


そして物議を醸し出した‟あの”テレビシリーズラストシーン
これもかなり具体的な描写に差し替えられており、ルリグとなってしまった少女達のセレクターバトル終了以後の姿なども克明に描かれていました
前述した過去をしがらみに持っている為、全てが終わった世界にも希望を持てなかったウリスを‟含め”【本当のハッピーエンド】が鑑賞者を待っています!
素直に涙が出ました、拍手です


でも!
この映画を是非劇場でチェックして欲しいポイントはもう一つあるんです!
それが井内舞子さんによる劇伴です!
音圧たっぷり、ノイジーかつキャッチー、ダンサブルでいてメロディアスな井内さんの電子音楽
これが劇場の音響だと全然迫力が違う
ほんま痺れます
最近だと『ガルパン』の音がすげぇ、って言いましたがそれに並び立つ作品ですよコレは
立川シネマシティでの極上爆音上映もやってるんですけど『ガルパン』は人気なのに『selector』はガラガラって・・・勿体無さ過ぎる!
機会があれば極爆行きたいですぅ・・・皆さんにも是非劇場でチェックして欲しいです

投稿 : 2024/06/01
♥ : 12
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

恐ろしく怖いウリスです!+ 演技力

 初日0:00からの最速上映、見てきたです。このアニメというと深夜放送されていた闇のアニメという印象だったので、深夜見た方が世界観にあっているのかと思ったです。
 これの劇場CNを見ていたときTV放送の続きの話なのかと思っていたけど、繭目線、特にウリス目線の強い総集編に新作カット+αのアニメだったです。

{netabare} 序盤でウリスの人間だった時(留未)のお話があるですけど、幼い頃から人として悪い言い方をすると狂っているような恐ろしさが、すでにあったでしたです。一緒にいる幸に対し「幸は、棒を一本取ると辛になる・・・」だとか言って、信号無視して飛び出すシーンは、性格の歪んでいるようにしか見えなかったです。
 タマの名前の由来も、その後分かるです。{/netabare}最初からドス黒いとでもいうのか?楽しいカードバトルでなく、暗黒の展開にしか見えない印象だったです。
 でも、前半などTV総集編の映像まんまみたいなところが、オリジナリティに欠けていると思えたのは、残念だったかなぁです。

 ウリスが伊緒菜になったときなど、さらに邪悪さが増したとことが見どころだと思ったです。{netabare}病院で意識のない幸に会いに行ったのだが、気遣って話してきた婆さんに対し、邪悪そのものとしか思えない対応に{/netabare}私とは全く違う次元の人間なので恐怖を見たです。

 るう子がユキと共に繭の世界に乗り込む展開に変わり、ウリスが伊緒菜でなく繭のルリグとしていつの間にか登場するのだが、ウリスの気が狂っているキャラ全開だったです。

 ルリグは、元の少女達に戻った。TV放送では描かれなかった{netabare}花代、緑子の触れ合いやるう子が、人間になったタマに再開できたのは{/netabare}劇場版ならではでしたです。
 肝心のウリスは、地獄に落ちればいい{netabare}と思っていたけど、ルリグの姿として再開した幸が手を差し伸べた展開は、意外性があるというのかウリスも救われたんだなぁ{/netabare}と見てしまったです。
 るう子、タマ、繭の霞む劇場版だったです。

2016 2.13 +

 再び見てみて感じたのは、TV放送を見ないで劇場を見たとすると、この部分が理解できるのかなぁ?と思ったです。

{netabare} 最初に観たときにすぐわかったウリスがいきなり繭のルリグ登場する所、イオナが突然ユキの名前になった所、繭の謎にあまり触れられていない所、ちよりが一瞬みたいで何だったの所など・・・・。まだ他にもあるかもしれないけど。{/netabare}

 この劇場版WIXOSS、やはりTV放送の捕捉と新作カットとかのウリス視点を表しているように見えるです。

EDの歌、同じ人が歌っててもどこか激しさとでもいうのか?、今までのWIXOSSの歌と違った良い歌でしたです。

役とはいえ、ウリス、晶が少女らしさのない言葉を堂々と話すのを再び劇場で聞くと、声優さんの凄さを改めて感じたです。
 それとは別にるう子、タマも役にあってたと思ったです。それでも断トツは、やはりウリスだと思うです。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 14

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

「絶対に叶えたい、その願い―」。

この作品は、TVアニメ版第1期「selector infected WIXOSS」と第2期「selector spread WIXOSS」の総集編に、ウリスの後日譚と、朧気な記憶ながらラストのシーンにこのゲームの顛末も一部追加されていたと認識しています。


都会に引っ越してきてから、友人もなくなだ毎日を特に不満もなく過ごしていた女子中学生、小湊るう子。
そんなるう子を気遣う祖母をみかねて、兄がるう子に買い与えたものは、中高生の男女を中心に人気の
WIXOSS(ウィクロス)というカードゲームであった。

るう子が渡されたカードゲームを開け、プレイヤーの分身であるルリグカードを見ると、
突然カードの中に描かれたルリグカードの少女が動き出した。

不思議に思うるう子をよそに、その少女あるう子にバトルがしたいと言い続ける。
その少女の事をタマと名付けつつ、不思議な事態に困惑している彼女の前に、
るう子の事をセレクターと呼ぶ同級生の紅林遊月から突然カードバトルを挑まれる。

彼女によると、"意志を持ったルリグカード"を手に入れた選ばれた少女は
"セレクター"と呼ばれ、そのセレクター少女同士のバトルを制した者は
最終的に自分の望んだ姿「夢限少女」となれると…
タマは何者か?セレクターとは?夢限少女とは一体…?


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

TVアニメ本編全24話に追加映像を含め、これらが90分前後に纏められているのですから、相当バッサリ切り落とされています。
約550分相当の尺を90分に短縮ですから、約16.3%と本編の8割以上がカットされていることになります。
従って、物語の核の部分を繋ぎ合わせている感じなので、この物語の全容を知りたければ、劇場版を視聴する前にTVアニメ本編の視聴をお勧めします。

ですが、劇場版はスルーして良いかというと、決してそういう訳ではありません。
私は、TVアニメ版第1期のレビューを2014年6月24日に、第2期のレビューを2014年の12月23日に投稿しているので、視聴したのはもう6年前になります。

ですが、一度TVアニメ本編を視聴していると劇場版を見ていても内容が頭の中で繋がりますし、何よりこのWIXOSSゲームの顛末が追加で描かれているんです。
TVアニメ本編のその先が描かれているとあっては、やっぱり気になりますよね。
しかも、そこまで尺は取れていないものの、内容は結構濃密でしたし…

声優陣では、るう子とタマを演じた「くまちゃん、くのちゃん」コンビもさることながら、ウリスを演じたくぎゅの演技が特に印象に残りました。
今回のウリスはヒール役に徹していましたが、同じくぎゅボイスを耳にするならシャナとか、ルイズとか、ナギっぽい役どころの方が良かったな…なんて思っているのはただの贅沢なんでしょうね^^;

この劇場版を視聴してるう子たちのWIXOSSに纏わる一連の物語に決着がついた気がします。
久々のWIXOSSだったので懐かしさも相まって、しっかり堪能させて貰いました。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 5
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