民主主義で艦隊なおすすめアニメランキング 2

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの民主主義で艦隊な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月04日の時点で一番の民主主義で艦隊なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

70.4 1 民主主義で艦隊なアニメランキング1位
銀河英雄伝説 Die Neue These 邂逅(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (280)
868人が棚に入れました
数千年後の未来、宇宙空間に進出した人類は、銀河帝国と、自由惑星同盟という“専制政治”と“民主主義”という2つの異なる政治体制を持つ二国に分かれた。 この二国家の抗争は実に150年に及び、際限なく広がる銀河を舞台に、絶えることなく戦闘を繰り返されてきた。長らく戦争を続ける両国家。銀河帝国は門閥貴族社会による腐敗が、自由惑星同盟では民主主義の弊害とも言える衆愚政治が両国家を蝕んでいた。そして、宇宙暦8世紀末、ふたりの天才の登場によって歴史は動く。「常勝の天才」ラインハルト・フォン・ローエングラムと、「不敗の魔術師」と呼ばれるヤン・ウェンリーである。ふたりは帝国軍と同盟軍を率い、何度となく激突する。(銀河英雄伝説公式ポータルサイトより)

声優・キャラクター
宮野真守、鈴村健一、梅原裕一郎、梶裕貴、諏訪部順一、小野大輔、中村悠一、川島得愛、三木眞一郎、石塚運昇、水内清光、藤原貴弘、楠見尚己、竹内良太、ふくまつ進紗、目黒光祐、櫻井トオル、畠中祐、小野友樹、下山吉光
ネタバレ

キャポックちゃん さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.9

日本アニメはここまで堕ちたか

【総合評価☆】
 日本アニメはここまで堕ちたかと慨嘆を禁じ得ない作品である。
 簡単に作品概要を述べておく。
 原作は田中芳樹が執筆した小説で、1982年から87年にわたって、徳間文庫から本伝全10巻・外伝全4巻(後に短編集1巻を追加)が刊行された。
 最初のアニメ化は1988年から2000年に掛けて行われ、主にOVAの形で発表された。以下のレビューでは「旧作」と呼ぶ。アニメ界のレジェンド・石黒昇が(一部を除いて)総監督を務めており、傑作の誉れ高い。私の評価ではオール5.0。
 一方、ここで取り上げるのは、2018年に発表された新シリーズ『銀河英雄伝説 Die Neue These』の第1期(テレビ版)「邂逅」全12話。以下、【作画】【物語】の2点を中心に、旧作と比較しながらレビューする。

【作画】
 アニメ制作を請け負った Production I.G が、旧作との差異化を図るために全力を傾注したのは、CGを多用した作画だったようだ。しかし、「何をどう描くべきか」という基本が疎かにされたため、表面的な派手さが目につくばかりで、作画の質はきわめて低いものとなった。

(1) 人間の描写:
 アニメは、ドラマを「動く絵」で表現する芸術である。実写映画ならば、カメラを回すだけでさまざまな情景を撮影できるが、アニメでは、一枚一枚作画しなければならない。このため、細密な描き込みは難しく、要所を押さえるテクニックが重要になる。心理描写の場合、未熟なアニメーターは、顔の表情に重きを置きがちだが、より肝心なのが、体幹の描き方である。
 明確に意識化されない情念は、腰の位置と、それに対する上体や四肢の関係に端的に現れる。『千と千尋の神隠し』制作中の宮崎駿を取材したNHKのドキュメンタリーでは、豚に変えられたことが信じられない千尋が声を限りに両親を呼ぶシーンで、若手アニメーターにダメ出しし自分で描き直す宮崎の姿が映し出された。このとき宮崎が描いたのは、少し前屈みになって両の手を胸元に引き寄せ、足許が定まらずに踏み惑う千尋の姿。彼女の心細さと必死さがダイレクトに伝わる、さすがの作画である。
 『銀河英雄伝説』旧作では、宮崎アニメと同様に、キャラの体幹がきちんと描き込まれていた。いくつかの実例を挙げよう。
{netabare} 旧作OVA第2話「アスターテ会戦」Aパート終わりからBパートにかけて。中央突破戦法を逆手に取る敵の動きに気づくと、厳しい顔で座していたラインハルトは、前のめりになって「何っ!」と呟き、前傾姿勢のまますっと立ち上がる。だが、立ちすくんだのも束の間、すぐに体を横に傾けると、両手を肘掛けに置きストンと腰を下ろす。高揚感が吹き飛び、一瞬の動揺と狼狽を挟んでから、現実を直視できるようになるまでの心の動きが、見事に体現されたシーンである。
 一連のシーンの終わり、副官のキルヒアイスが、保護者のように優しい物腰で、「どうなさいます? 反転迎撃なさいますか」と声を掛けると、ラインハルトは完全に我を取り戻し、上体をわずかにひねって冷静に応答する。ほぼ完璧な戦略家であるヤン・ウェンリーに対して、ラインハルトは、カリスマ性こそ圧倒的であるものの、知謀に関して粗略な点がある。これを補うのが、大局観に優れ他者への共感に溢れたキルヒアイスで、アンネローゼの頼みもあって、真摯にラインハルトを見守る。二人の関係性が的確に表現されたのがこの場面であり、(特に女性の)ファンの胸を熱くする。
 ところが、新作の第2話「アスターテ会戦」では、ラインハルトとキルヒアイスが棒立ち状態のまま並んで会話するさまが、顔のクロースアップによって描かれるだけ。二人とも同じようにおたおたしており、「常勝の天才」が聞いて呆れる。
 もう一つ、旧作第14話「辺境の解放」で、同盟軍を陥れるラインハルトの機略を察知したヤンが、ウランフ提督に占領地を放棄して撤退することを進言するシーン。その場にいるのはヤンと副官のフレデリカのみ。きりっとした表情で機械を操作するフレデリカとは対照的に、ヤンは左手を卓に置き体を開き気味にして、ウランフが映る小さなモニターを覗き込む。総司令部の方針に反して独断で撤退を画策せざるを得ない重苦しい雰囲気が、巧みに醸される。
 一方、同じ場面を描いた新作第11話「死線(前編)」では、巨大なスクリーンを使ってウランフと会話するヤンの周囲に、4名の部下が何をするでもなくボーと突っ立ち、数百万将兵の命運が懸かった深刻な謀議であるにもかかわらず、「われわれの提督は賢いなぁ」とでも言いたげに薄ら笑いを浮かべる。見ていて胸クソが悪くなるシーンである。
 体幹を描くテクニックは、ヌードデッサンなどの基礎練習を繰り返すうちに身に付くものなので、にわか仕込みのアニメーターには難しいのかもしれない。もっとも、ここ数年のテレビアニメでも、『ふらいんぐうぃっち』『クロムクロ』『Wake Up, Girls!』など、人間の作画がしっかりした作品が少なからずあり、これらと比べると、『Die Neue These』の出来の悪さは突出している。{/netabare}

(2) CG:
 激しい戦闘場面でのCGこそ新作の売りなのだろうが、アイキャッチ効果があるだけでエモーショナルでない。CGがドラマに絡んでこないのである。
{netabare} このことを如実に示すのが、ウランフ戦死のシーン。旧作第15話「アムリッツァ星域会戦」では、味方の艦船を逃がすため後詰めで応戦していた旗艦に、ビーム砲が撃ち込まれる。爆風で背後の壁まで飛ばされ前のめりに倒れたウランフは、定位置で仰向けに倒れた参謀長と頭を並べる態勢となり、体を動かせないまま囁くように言葉を交わす。「参謀長、味方は脱出したか」「半数は…」「そうか」--胸を衝く名シーンである。
 これに対して、新作第12話「死線(後編)」になると、艦隊戦を描く派手で空疎なCGが延々と続いた後、艦橋にいるウランフと参謀長の姿が爆煙(CG動画ではない)で覆い隠されるシーンとなる。画面外から二人のやり取りが聞こえるや、目を閉じたまま「そうか」と呟くウランフのアップとなってフェードアウト。つまり、派手なCGと人間が動く姿は、同時に画面に現れることがないのである。これは、CGスタッフと人間を描くアニメーターの連携が取れていないことを意味する。なるほど、CGがドラマに絡まない訳だ。
 そもそも、新作のCGスタッフは、原作をろくに読んでいないようだ。アスターテ会戦の終盤、ヤンとラインハルトの軍が、互いに相手の後背に食らいついてリング状の陣形となる。旧作が静止画で表現したこの状況を、新作は、モニター映像で示すのだが、1秒ほどの周期でクルクル回っており、どう見ても、両軍併せて数万の艦船が広大な宇宙空間で戦う光景ではない。何をどう描くべきか、スタッフ自身が理解できていない。
 小型戦闘機(スパルタニアン/ワルキューレ)による攻防戦は、新作でも何回か描かれるが、目まぐるしい動きばかりが強調され、3次元的な画面構成がおざなりにされるために、戦況の把握すら困難である。
 旧作第1話で描かれたアスターテ会戦序盤では、先手を取ったラインハルト陣営のワルキューレが空母の艦載機を重点的に破壊し、相手の機動力を奪ったことが、引きの映像で示される。ところが、戦術上重要なこの作戦が、新作では映像化されていない。
 帝国領侵入中に逆襲された同盟軍が、ポプランらエースパイロットをスパルタニアンで出撃させる場面。旧作第15話では、まず発進するポプランの主観映像から始まり、視点を細かく変えながら戦闘機同士による空中戦が描かれる。その後で、戦闘機を艦砲の射程に誘い込んで撃滅する帝国側の戦術が、客観的な視点から描写されるので、実にわかりやすい。一方、新作第12話では、発進したポプランらが敵と遭遇するまでは迫力があるものの、それからは戦闘機が画面狭しと動き回るばかりで、誰がどのような状況にあるのか判然としない。
 新作のCGは、小型戦闘機周辺だけを捉えた寄りの映像が中心であり、まるで戦争シミュレーションゲームの戦闘シーンのようだ(それとも、このアニメ自体が、ゲーム会社に売り込むための営業用サンプル動画なのか)。全般的に、新作は戦術を叙述することに無関心で、派手な映像を見るだけで喜ぶ(何も考えない)視聴者を想定したとしか思えない。{/netabare}

【物語】
(1) シリーズ構成:
{netabare} 今回アニメ化されたのは、原作第1巻「黎明篇」のうち、序章から第8章「死線」まで。最大の山場である第9章「アムリッツァ」と、終幕となる第10章「新たなる序章」は、2019年公開予定の劇場版「星乱」全3話の冒頭に繰り込まれるらしい。
 なぜ、まとまりの良い「黎明篇」全編をアニメ化しなかったのかは不明。第8話の放送翌週に、キルヒアイス役の声優が作品紹介を行う退屈な特別番組「キルヒアイスのイゼルローン訪問記」が挿入されており、制作が間に合わなかったのかもしれない。
 旧作では、OVA第15話が「死線」の後半と「アムリッツァ」に相当するが、それ以前に外伝のエピソードなど3~4話分が挿入されていたので、旧作・新作とも、同じ分量のストーリーを12話ほどにまとめたことになる。にもかかわらず、新作はいかにもスカスカで、単に粗筋を紹介するだけのような印象を受ける。
 全26話を使って原作の第1,2巻を描く旧作第1期では、戦闘シーンの派手な「死線」~「アムリッツァ」をシリーズ真ん中より少し後ろにずらし、その手前に、敢えて本筋から離れたエピソードを挿入した。おそらく、シリーズ構成の河中志摩夫が、外見だけ派手で中身が空っぽなアニメにしないために、激しい戦闘以前に人間を描くべきだと考えたからだろう。
 新作のシリーズ構成には、こうした配慮が全く感じられない。年代記風の原作を大きく膨らまし、登場人物の内面に踏み込んだ旧作に対して、新作では、人物描写が杜撰で、ド派手なCGにばかり頼っている。それが、作品を空疎で見応えに欠けるものにした。{/netabare}

(2) 脚色:
 原作第1巻をそのまま映像に起こすだけでは1クールに届かないので、旧作・新作ともに尺を伸ばす工夫をしている。ここでは、双方で取り上げた「カストロプ動乱」のエピソードを比較しよう。
{netabare} これは、原作でわずか数ページ(徳間文庫版p.220~p.226、鎮圧したキルヒアイスの事跡に関しては1ページ足らず)、動乱の概要が淡々と記されただけのエピソードなので、映像化するためには、具体的な情景をアニメーターが考案しなければならない。
 旧作では、首謀者マクシミリアンが、賄賂で得た莫大な資金で高価な防御兵器を購入、これを鉄壁だと信じて、古代ローマ風の居宅で淫蕩に耽るさまが描かれる。キルヒアイスによって防衛ラインが破られると、忠実な手下を身代わりに仕立てて逃亡しようと図るが、その手下に裏切られ殺される。欲にまみれた人間の愚かしさが、生々しく浮かび上がる。
 一方、新作になると、マクシミリアンは司令官として艦隊を指揮、キルヒアイスの策にはまって危地に陥ったのに、降伏勧告を受け入れず、腹立たしげに部下を打擲するばかり。結局、そのままでは生きる道がないと悟った部下に殺される。帝国に歯向かうマクシミリアンの心情には触れられず、無能な司令官が戦闘で敗北する過程を描いただけの、何の深みもない軍事エピソードでしかない。{/netabare}

【声優】
 旧作は、洋画の吹き替えを担当したことのある声優が多い。吹き替えをする際には、表情の裏を読み取り微妙なニュアンスを付けることが要求されるので、心理表現が巧みになる。これに対して、アニメ専門の声優は、声のトーンを大きく変えるのは得意だが、トーンを一定にして表情を付けるテクニックが未熟になりがち。
 『Die Neue These』の声優たちは、かなり頑張ってはいるが、それでも、旧作の若本規夫(ロイエンタール役)や塩沢兼人(オーベルシュタイン役)らの練達の技と比較すると、どうしても聞き劣りする。

【音楽】
 旧作は、マーラー、ブルックナー、ドヴォルザーク、チャイコフスキーの名曲を、アレンジせずに使用している。クラシック音楽は、音色の豊かさ、ダイナミックレンジの広さ、構造の複雑さなどの点で、一般的なポップスとは段違いであり、音楽の持つパワーは圧倒的である(ただし、ビート感に欠けるので、音楽とともに体を動かすのが好きな人には、退屈だろうが)。旧作OVA第1話の冒頭、マーラーの第3シンフォニー(渋い選曲!)とともに重々しいナレーションが流れると、壮大な歴史物語の始まりを予感させ、胸が躍る。
 新作では、情景に適したBGM風の楽曲を流しており、良く言って無難である。

【キャラ】
 今風のキャラクターデザインにアニメファン歴30ウン年の私が文句を付けるべきではないのかもしれないが、ラインハルトがただのボンクラに見えてしまうのはいかんともし難い。旧作で、かつての猛将も歳を重ねて判断力が鈍ったかと思える描き方だったロボス司令長官が、新作では、無能を絵に描いたような顔立ちになっており、笑ってしまった。
 特に酷いのは、アンネローゼ、フレデリカ、ジェシカら女性陣で、あまりにありきたりなキャラデザなので、途中で他のアニメの似たキャラとすり替えても、誰も気づかないだろう。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 9
ネタバレ

NEOたちばな さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

物足りないなぁー。これじゃプロージットできん!

祝!再アニメ化!

1番好きなアニメはもちろん銀河英雄伝説
1番好きなキャラはファーレンハイト
旧作に対する想いはいつまでたっても変わらない
再アニメ化でもっと色々な人に銀河英雄伝説を知ってもらえることが素直に嬉しい

-数話視聴してザックリ思ったこと-
単純に絵は綺麗、というか感動した
艦艇とか艦隊戦とかすごい!!!
物語も再アニメ化ということだから旧作と大きな差異はなさそうだし良かった
キャラデザは・・・
まぁ自分の持ってるキャラクター像とハマるかハマらないかだよね
旧作よりおじさんキャラ達がイケメン化されてるね、これはじわるw
声も問題なし!旧作で演じてた声優へのリスペクトを感じる

-各話感想-
1話-永遠の夜の中で-
{netabare}ファーレンハイトが無骨な武人って感じすぎるね、彼の華奢で優男風な容姿が好きだったから残念
声はファーレンハイト以外は意外と大丈夫かな、思ったよりしっくり来てる
特にキルヒアイスいいね、けどキャラデザはねぇー
キルヒアイスと言ったら赤毛の天パじゃないと笑
全体的にキャラデザは腐女子に寄せすぎか、黒子のバスケみたいだね
艦艇および艦隊戦のCGはめっちゃ綺麗、ブリュンヒルトの曲線は甘美そのもの
あと理屈倒れのシュターデンさん健在で安心した笑
そしてみんな大好き「ファイエル」が聞けたことに感動
{/netabare}
2話-アスターテ会戦-
{netabare}まず思ったのが、ヤンが想像以上にヤンだ!!!
パエッタ中将とかパストーレ中将(空気)が相変わらずの無能で逆に安心したw
幕僚のラオ少佐…旧作にもそんな人いたかな?
ブリッジ攻撃されたときのダメコン描写で「銀英伝が新しくなったんだなー」ってしみじみ
フィッシャーが微妙にイケメンになっててワロタw
全体的におじさんキャラがイケメン化してるよね笑
いつ反転迎撃からの轟沈でエルラッハ死ぬんだろうと思って楽しみ(不謹慎)にしてたんだけど死ななかったね!
こういう細々したシーンが楽しみだったりするんだけどね!
最後の最後にフリードリヒ4世が旧作より少し若返ってて笑った
※ガムンダさんよりラオ少佐の詳細を教えていただきました、ありがとうございます!
{/netabare}
3話-常勝の天才-
{netabare}今回はラインハルトとキルヒアイスの前日譚的な話ね
冒頭のナレーションが思ったよりいい感じだと改めて実感、下山さんいいよいいよ
フリードリヒ4世の声が軽すぎない?なんか若すぎるよー!個人的にはもっとヨボヨボでしゃがれた声が希望だね…
オーベルシュタインいいぃー!
レジェンド塩沢兼人さんを彷彿させるね諏訪部さん、ハマってるぅー!
そうだそうだ思い出した、これは「歪曲した」姉弟愛と「歪曲した」友情の物語だったね笑
血統主義なんてクソ食らえ!能力至上主義こそが絶対!ってのが銀英伝って感じするね
ただ、いざ自分のおかれてる状況にあてはめて考えてみると自分に能力があるかどうから甚だ疑わしい…かなしいなぁー
{/netabare}
4話-不敗の魔術師-
{netabare}今回はヤンの前日譚的な話ね
ジェシカのビジュアルが格段にアップしてる笑
模擬シュミレートのワイドボーン戦がめっちゃリアルで綺麗になってる!!!
旧作では座ってポチポチしてただけだったよね笑
たしかワイドボーンってラインハルトと戦って盛大に戦s…おっと失敬
きたきた、エルファシルの英雄!
えらいサクッとしてたね、こうゆうところで時短…!?
コーヒーより紅茶のシーンきたきた、将来のおよm…おっと失敬
{/netabare}
5話-第十三艦隊誕生-
{netabare}ユリアン…えらいイケメンなったなぁー。
トリューニヒト…お前は無駄にイケメンになったなぁー。あんたの如何にも胡散臭いペテン師っぽいツラが好きだったよ…
ふむふむ、順調に憂国騎士団が荒ぶってるねぇー。
でもさ、アスターテ会戦の慰霊祭ってこんな感じだっけ?
ヤンは慰霊祭に出席しなくて一人で荒ぶったジェシカをヤンとアッテンボローが助けに行って、そしてトリューニヒトとヤンが交渉するみたいな感じだったよね…?
ここの描写がないってことは後々にも結構な影響があるような気が・・・
あと、クリスチアン大佐が憂国騎士団でしかも慰霊祭にも登場するとはね…これは意外すぎる
旧作との意外な違いも楽しめますね!
{/netabare}
6話-イゼルローン攻略【前編】-
{netabare}もっさいユリアンをかえせー!
童貞感モロ出しのユリアンをかえせー!
で、なんやこのムライは!?!?!?
これがムライなのか…眼鏡やし髪の毛チリチリやしこれが「歩く小言」なのかよ
グリーンヒルはいかにもアニメキャラっぽくなってしまったのぉー、ムライよりグリーンヒルの方がコレジャナイ感が強いかな
シェーンコップは超絶イケメンやしビュッコクはめっちゃスリムやしアニメキャラって感じになっちゃった
密命を帯びた味方部隊って怪しさMAXやけど本当に味方だったら見殺しにすることになるし中々難しい判断だよね
{/netabare}
7話-イゼルローン攻略【後編】-
{netabare}イゼルローン要塞の液体金属の質感がすごいリアル!
帝国は刺青だめなんだ…危ない危ない
ボディーチェックのハイテク感よ、過剰なまでのハイテクぶりちゃう笑?
前作同様あっけなく司令室占拠しちゃったね
トールハンマーの発射描写めっちゃリアルで見応えあるぅー
ルビンスキーのモミアゲが思ったよりギザギザでワロタ
やっぱりオーベルシュタインはハマってる
{/netabare}
8話-カストロプ動乱-
{netabare}マクシミリアンさんすごい無能でボンボン感が漂う容姿してる…前作のカストロプ星系の人はほぼ裸だったよね笑?
おぉー、バルバロッサかっこいい!
ちゃんとビューローもベルゲングリューンもいる!
ちょっw
マクシミリアンさん部下ぶん殴りすぎやろw
前はアステミスの首飾りに頼ってたけど、今作は部下を掌握出来ずに反乱?みたくあっけなく終わったね
オーベルシュタインのピンチをチャンスにっていう考え方は好きよ
フリードリヒ4世は治世者としては暗愚だったかもしれないけど、結構大胆な考え持っちゃってるし物事を達観してるし中々の人物ですよね
{/netabare}
9話-それぞれの星-
{netabare}【悲報】ジョアン・レベロもホワン・ルイも完全に別人の件
うーん…トリューリヒトの没個性化がやっぱり残念
「戦争」というキラーフレーズに負けるのが政治屋だよね、どんな世界でも一緒だ
グリーンヒル大将「君が優等生のユリアン君か」→ユリアン「はい!はじめまして」って謙遜しろよユリアン!!!
ボルテックの謎の老化も気になるw
タイトルの「それぞれの星」…深いねぇーシミジミ
歴史は1人1人が創るもの
「history」はhis story=彼の物語
{/netabare}
10話-幕間狂言-
{netabare}「増長させておけばいいでしょう」なんと無責任な助言だ、それで納得する方も大概だがw
ロボス元帥の顔がいかにも昼寝しそうな顔になってる笑!
でたでたフォーク准将、なんかただのイケメン
そして迷言「高度の柔軟性を維持しつつ臨機応変に」
フォーク准将のマスタベーションはやっぱり(逆に)すごい
タイトルの「幕間狂言」が的確すぎてワロタ
負けると分かってて戦うのは嫌だね、それなら僕は負けると理解できない脳筋でありたい
{/netabare}
11話-死線【前編】-
{netabare}焦土作戦にまんまとハマった同盟軍
旧作にあった占領星の地主の娘と兵士との恋物語は丸々カットですかね?
きたきたプロージットからのグラスぱりーん、人生で1度はやってみたいことベスト3に入るね笑
ブリュンヒルトの出港シーンかっこいい!
躍動感が違うね、荘厳だぁー
{/netabare}
12話-死線【後編】-
{netabare}おぉー、ここにきて初の空中戦?というかドッグファイト
ビュッコックの的確な指示ステキヤン
疾風ウォルフきたー、相変わらずのそうr...おっと失敬
オイゲン久しぶりだなぁー、元気だった笑?
ウランフさんはミサイル全部発射できたかね…?
ロボスはなんちゅー顔で報告聞いとるんや{/netabare}

-見終わり後の総評-
{netabare}・物語:アムリッツァ星域会戦までのダイジェストみたいな感じで物足りなさを感じた
・作画:すごーい!めっちゃリアルやし、スピード感のある艦隊戦には感動した
・声優:いいんじゃないでしょうか(あんまり詳しくないし)
・キャラ:これはダメだ…
・音楽:いいんじゃない(適当){/netabare}

旧作を知ってる人は「こんなシーンあったねー」・「このキャラ懐かしいなー」って思いながら観れるから楽しいと思いますよ♪

投稿 : 2024/05/04
♥ : 34

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

銀河の歴史はまだ数ページ

スペースオペラの代名詞。
多少なりとアニメや漫画、ライトノベルを趣味としている方なら、観たことは無くとも何処かで必ず耳にした事のあるビッグネーム。
原作小説が刊行されたのは今から30年以上前。アニメやゲームにメディア展開され、今もなお多くの熱烈な固定ファンの心を捉え続けるのが「銀河英雄伝説」という作品です。
12年間という期間をかけて、アニメ本編で110話、本編のビフォアストーリーを描いた外伝で52話という、現在のアニメ作品では考えられないロングランリリースのOVAアニメでした。
本作は、平たく言ってしまえば、その20世紀の大作、銀河英雄伝説のリメイク版・・・・いや、新約版とでも申しましょうか。
21世紀の若いスタッフと最新の製作技術で創られる新たな銀河英雄伝説です。


最初にお断りしておきますが、私は前作の銀河英雄伝説の大ファンです。
アニメからではなく原作小説を完走してから入り、このクソ長いOVA作品を何回もリピートしてるので、観ていて次のシーンでキャラが言うセリフが思い浮かぶぐらいのハマりっぷり。
当然、石黒監督の20世紀版銀英伝には想い入れがありますし、私の中では揺るぎない不朽の名作として心に刻み付けられております。
ただ、だからと言って、この新しい銀河英雄伝説を「イメージが壊された」とか「声優が変わって違和感が」などという無粋な色メガネで見るつもりはありません。
大好きな銀英伝を、いったいどう解釈してどう料理してくれるのか、フラットな視点でイチアニメ作品として楽しんで視聴しました。
まぁ、セリフが頭に入ってるぐらいなので、ストーリー展開などにワクワクしたり驚いたりすることは皆無でしたが、前作から変えてきた部分や逆に前作を踏襲している部分がよく判るので、そういったオタ的な楽しみ方をしております。


前置きが長くなりましたが、この「Die Neue These 邂逅」。
銀河英雄伝説本編の前半部分、いや、長大なストーリーの導入部分のお話となっています。
正直物足りなさは感じるものの、12話しかない1クールの深夜アニメ枠ということを考えればこれは仕方がない。石黒監督版ではアニメオリジナルのお話などが入ってましたが、本作はかなり忠実に原作準拠しており、外せない重要エピソードを12話に収めた、といった印象です。

ご覧になった事のない方のために、ものすごく要約して銀英伝とはどんな話なのかを説明すると
『人類が宇宙進出を果たした遠い未来、歴史を大きく動かした2人の”英雄”の生涯を描いた物語』
とでも言いましょうか。
なので、この2人の主人公の行動原理や人となりを視聴者に理解してもらうのが前半の役割となります。これ、とっても重要。
で、このアニメでそれができているか?を考えると・・・・私にはわかりません^^
無責任な言いようで申し訳ないですが、散々視聴を繰り返した銀英伝オタの脳ミソでは、まっさらな状態の人にそれが伝わったのかどうか判らんのです。客観的に考えるとちょっと尺が足りてないんじゃないかなーと思うのですが
ラインハルトが、なぜ志をたてているのか、
どうしてヤンが、ああいうスタンスで居るのか、
初見に人聞いてみたい。わかりましたか?って

まぁしかし、それはこの先、追々ストーリーが進んでいくうえで理解できればいいとも思いますが。
アホみたいにキャラが多くややこしい政治情勢や独特の用語が飛び交う作品なんですから、正直いって1回の視聴でその機微が理解できるわけもありません。反芻してこそ味の出る銀英伝です。


作画に関しては、普通に良くできていると思います。
単純に戦闘シーンだけを見れば、CGを駆使した大艦隊の動きや表現は30年前のアニメでは到底不可能なレベル。艦や戦闘艇のデザインも一新され、より今風な無骨さが付加されているのはカッコいいと思います。重厚感は手書きアニメの方が良かった気もしますが、あれは前作の描き方とBGMによる盛り上げ方が上手かっただけのこと。
前が良かったからといって、今を否定する材料にはなりえません。

微妙な評判のキャラデザインも前作のイメージを引きずっていなければ全然OK。
古臭さは排除しながらも、その人”らしさ”は失われないようなキャラに仕上がっていると思います。
最初、キャラ絵だけみててもピンときませんでしたが、実際に声が充てられ動き出し喋りだすと、ちゃんとその人だとすぐに馴染んてきました。

キャラに違和感を感じないのは、声優さんの力量に拠るところも大です。
モノマネしている訳ではありませんが、明らかに前作の声優を意識して演じられているのが解ります。
同じ人物を演じるわけですから、自ずと同じ感じになるのは当たり前といえば当たり前なんですが、あからさまに寄せているキャラがチラホラ。
でも全員がという訳ではなく、逆にあまりに個性的(若本、キートン、羽佐間、堀川)な人には無理に寄せず、今の声優さんらしい喋りになっています。まぁ、そりゃそうですよね^^
賛否はあるかと思いますが、これも慣れ次第。
イメージが変わったなどと埒もない事を言っても始まりません。


総じて、さすがはI.Gの仕事。及第点のアニメ作品になっています。
とにもかくにも物語を完走させないと作品的には評価できないでしょうが、この水準で続けていただければ、良作と言っていいのではないでしょうか。
”名作”となるには、何かが足りないような気もしますが、ね。


最後に。
前作への想い入れが強ければ強いほど、この新作への評価が辛くなる、というのは理解できます。
コキおろしてる人の気持ちもわかります。
でもね、今のご時世で出来得るベターなやり方で、ちゃんと一定水準以上のものを提供できている。私はそう思います。
あの名作を現代の若い人にも知ってもらえる機会を作ったこの企画には、素直に称賛を送りたい。

前と同じ声優を採用して、あのままのキャラデザインで110話通してつくれよ!
と願うファン心理はわからなくは無いですが、それこそビュコック提督に
「じゃあ代わってやるから貴官がやってみろ」
って一喝されますぞ。
できもしない事を騒ぎ立てる行為の愚かさは銀英伝ファンなら重々承知の事ですよね。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 21

74.7 2 民主主義で艦隊なアニメランキング2位
銀河英雄伝説 外伝(OVA)

1998年2月1日
★★★★★ 4.1 (138)
743人が棚に入れました
銀河英雄伝説シリーズの外伝。銀河系宇宙を舞台に、英雄たちの群像劇を壮大なスケールで描く。銀河帝国幼年学校を卒業し酷寒の惑星・カプチェランカに赴任したラインハルトたち。ベーネミュンデ侯爵夫人は彼らの抹殺をヘルダー大佐に指示する。
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ヤン・ウェンリーの事前譚『螺旋迷宮』だけは見る価値あり

リメイク作品が放送されていたので、ついでにほぼ未視聴のまま放っていた『外伝』の方もこの機会に完走してみました。

◆総評

タイトルに書いた通り、自由惑星同盟の軍師ヤン・ウェンリー(※本シリーズの主人公である銀河帝国の英雄ラインハルト・ローエングラム将軍のライバル)の「本伝」が始まる以前の経歴を描いた「外伝2」だけは見応えがありました。
逆に言うと、ラインハルトと彼の盟友キルヒアイスの「本伝」開始以前の軍歴を描いた「外伝3~4」は、さほどでも無かった、ということですが。
それでも『銀英伝』のファンの方なら見て損はない内容と思います。


◆作品別評価(外伝)

※なお、私が視聴したDアニメストアでは、「外伝1」は、劇場版3本のことなので、「本伝」の方に纏めてレビュー済みです。

(1) 外伝2 ★ 4.1 ※14話
(2) 外伝3 ☆ 3.7 ※16話
(3) 外伝4 ☆ 3.6 ※22話
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  総合  ☆ 3.7 ※計52話


◆制作情報
{netabare}
原作小説       田中芳樹
監督         石黒昇(総監督)
シリーズ構成・脚本  河中志摩夫
キャラクターデザイン 清水恵蔵(全編)、今泉賢一(「汚名」のみ)
メカニックデザイン  田中精美
アニメーション制作  ケイファクトリー{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

============== 銀河英雄伝説 外伝2 【螺旋迷宮】 (1999年) ============
{netabare}
第1話 エル・ファシルの英雄 ★ ヤン・ウェンリーの生い立ち、初軍功
第2話 英雄の新しい仕事 ☆ ヤンの少佐昇格、環境の激変
第3話 英雄たちの横顔(プロフィール) ★ アッシュビー提督謀殺説調査、同盟軍諸将の様々な個性
第4話 過去へのささやかな旅 ★ ローザス提督宅訪問(アッシュビーの人物評)
第5話 時の女神に愛された男 〜第二次ティアマト会戦記I〜 ★ 続き(史上最大の会戦)
第6話 英雄の死 〜第二次ティアマト会戦記II〜 ★ 続き(アッシュビー最後の大武勲と戦死)、ローザス提督の突然死
第7話 喪服と軍服の間 ★ 提督の葬儀、諸将の戦後、ヤンの新しい赴任先(辺境惑星エコニア)
第8話 収容所惑星 ☆ 閑職着任(パトリチェフ大尉との出遭い)、捕虜の叛乱勃発
第9話 捕虜と人質 ☆ 続き(捕虜たちとの会話、収容所の腐敗、アッシュビー謀殺説の出所)
第10話 顕微鏡サイズの反乱 ★ 続き(コステア所長の謀略失敗、警備管区への報告)
第11話 エコニアの英雄 ★ 続き(ムライ監察官到着・裁断、ケーフェンヒラー大佐の釈放決定)、ヤンの帰還命令
第12話 過去からの糸  ☆ ケーフェンヒラー大佐の打ち明け話・死亡  
第13話 ひとつの旅の終わり ☆ 大佐の墓碑銘、アッテンボローの軍務開始事情、キャゼルグ中佐との再会
第14話 出口をさがす旅 ★ 大英雄アッシュビー提督を廻る真実の歴史(帝国軍の情報漏洩・・・ヤンの報告)、ローゼン提督の孫娘からの手紙、ヤンの作戦課配属命令{/netabare}
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★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)9、☆(並回)5、×(疑問回)0 個人評価 ★ 4.1


======== 銀河英雄伝説 外伝3 【白銀/叛逆/決闘/奪還】 (1998年) =======

 - - - - - - - - - - - - 【白銀の谷】 - - - - - - - - - - -
{netabare}
Kap.Ⅰ ★ 酷寒の辺境惑星カプチェランカ(ベーネミュンデ侯爵夫人の怒り、ラインハルト&キルヒアイス初軍務)
Kap.Ⅱ ★ 続き(ヘルダー大佐の裏切り、同盟軍との遭遇・交戦)
Kap.Ⅲ ☆ 続き(上官フーゲンベルヒ殺害、同盟軍の奇襲、ラインハルトの大功)
Kap.Ⅳ ☆ 続き(同盟軍基地強襲、ヘルダー大佐死亡){/netabare}

 - - - - - - - - - - - - 【叛乱者】 - - - - - - - - - - - -
{netabare}
Kap.Ⅰ ☆ ラインハルト中尉昇進、駆逐艦ハーメルンツヴァイ勤務開始(航海長)、平民兵士の反感払拭
Kap.Ⅱ ★ 小惑星帯の交戦(艦長負傷、ラインハルトの指揮の冴え、ベルトラン副長との対立) 
Kap.Ⅲ ☆ 続き(副長の自沈方針、艦内造反、艦長からの指揮権正式委譲)
Kap.Ⅳ ★ 続き(脱走者阻止、艦外修理成功、副長殉職、宙域離脱成功)、ラインハルト大尉昇進{/netabare}

 - - - - - - - - - - - - 【決闘者】 - - - - - - - - - - - -
{netabare}
Kap.Ⅰ ☆ 首都オーディン帰還(軍務省内勤、帝国の腐敗)、ラインハルトの決闘代理人引き受け
Kap.Ⅱ ☆ 続き(ベーネミュンデ侯爵夫人の刺客)
Kap.Ⅲ ★ 続き(銃による決闘、剣による決闘、皇帝の裁断)
Kap.Ⅳ ☆ 刺客との再決闘{/netabare}

 - - - - - - - - - - - - 【奪還者】 - - - - - - - - - - - -
{netabare}
Kap.Ⅰ ☆ ランハルト中佐昇進・巡行艦ヘーシュリッヒ・エンチェン艦長着任
Kap.Ⅱ ☆ 続き(フェザーン回廊、ヘルクスハイマー伯亡命阻止任務、マルガレータ嬢確保)
Kap.Ⅲ ☆ 続き
Kap.Ⅳ ☆ 続き、ラインハルト大佐昇進決定{/netabare}
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★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)5、☆(並回)11、×(疑問回)0 個人評価 ☆ 3.7


== 銀河英雄伝説 外伝4 【朝の夢/千億/第三次ティアマト/汚名】(1998年) ==

 - - - - - - - - - - - - - 【朝の夢、夜の歌】 - - - - - - - - - - - -
{netabare}
Kap.Ⅰ ☆ 帝都憲兵隊本部出向、幼年学校生徒不審死事件
Kap.Ⅱ ☆ 続き(ラインハルト&キルヒアイスの洞察、学校の腐敗)
Kap.Ⅲ ★ 続き(父の訃報・葬儀、ラインハルトの憎悪の対象、第二の学内殺人事件)
Kap.Ⅳ ★ 続き(ラインハルトの罠、事件の真相、色盲者ハーゼへの激励){/netabare}

 - - - - - - - - - - - - 【千億の星、千億の光】 - - - - - - - - - - -
{netabare}
第1話 ヴァンフリート星域の会戦 ☆ ラインハルト准将昇進、老いぼれ上官とラインハルトの焦燥、戦線の混迷
第2話 三つの赤(ドライ・ロット) ☆ 同盟軍後方基地配属ローゼンリッター(帝国からの亡命者隊)とリューネブルク准将(同盟からの亡命者)の因縁
第3話 亡命者たち ☆ シェーンコップvs.リューネブルク
第4話 染血の四月 ☆ リューネブルクへの敵意(ラインハルト)
第5話 危険な男 ☆ 同盟軍基地攻防戦、キルヒアイスvs.シェーンコップ
第6話 混戦始末記 ☆ 同盟軍基地司令官拿捕(ラインハルト武勲)、最年少の少将昇進、キルヒアイスの昇進保留
第7話 初夏、風強し ★ 門閥貴族の反感、キルヒアイス少佐昇進、グリンメルスハウゼン大将のラインハルト評
第8話 伯爵家後継候補 ★ キルヒアイス帰省、ライハルトの襲爵問題(皇帝の配慮と大貴族の反発)
第9話 パーティーの夜 ☆ ヒルダ嬢登場、ラインハルト&リューネブルクの喧嘩(ケスラーの仲裁)、イゼルローン回廊の戦い
第10話 真実は時の娘 ★ 続き(ラインハルトの戦術試行錯誤、ヤン大佐の作戦立案(参謀長への進言)、両雄の初対戦)
第11話 第六次イゼルローン攻防戦 ★ 続き(ラインハルトの秘策成功、両軍の戦術優先による戦略的優位の確保失敗、リューネブルク戦死、ケトラー来訪)
第12話 千億の星、ひとつの野心 ☆ 続き(ロイエンタール&ミッターマイヤー両准将活躍、同盟軍退却){/netabare}

 - - - - - - - - - - - - 【第三次ティアマト会戦】 - - - - - - - - - - -
{netabare}
前篇 ☆ ラインハルト中将昇進、ヤン准将昇進、同盟軍ホーランド中将の作戦案採用(帝国軍苦戦、待機中のライハルトの忍耐)
後篇 ★ 同盟軍ホーランド艦隊の無謀な突出、ライハルト反転攻勢成功(キルヒアイス好サポート)、同盟軍撤退、ラインハルト大将昇進・キルヒアイス中佐昇進、旗艦ブリュンヒルト貸与{/netabare}

 - - - - - - - - - - - - - - - - - 【汚名】 - - - - - - - - - - - - - - -
{netabare}
Kap.Ⅰ ☆ ラインハルトのローエングラム伯襲爵、キルヒアイスの休暇(カイザーリング退役少将救助、麻薬捜査協力)
Kap.Ⅱ ☆ 続き(カイザーリングの招待、不可解な捜査)
Kap.Ⅲ ☆ 続き(バーゼル退役中将との顔合わせ、キルヒアイス活躍、カイザーリングの告白)
Kap.Ⅳ ☆ 続き(バーゼルとの対決、事件の結末)、ラインハルト上級大将昇進・キルヒアイス大佐昇進決定{/netabare}
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★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)7、☆(並回)15、×(疑問回)0 個人評価 ☆ 3.6

投稿 : 2024/05/04
♥ : 9

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

白銀の谷('16.5.2視聴) 第三次ティアマト会戦('16.5.5視聴)そして壮大なる叙事詩の幕が上がる・・・

銀河英雄伝説の視聴にあたって
(視聴とレビューの方針を1作目の「螺旋迷宮」に代表して記載しています)
https://www.anikore.jp/review/1475830/

【銀河英雄伝説の時系列】
 (1) 「螺旋迷宮」
⇒(2) 「白銀の谷」
 (3) 「叛乱者」(宇宙暦791年/帝国暦482年8月〜)
 (4) 「決闘者」(宇宙暦792年/帝国暦483年1月〜)
 (5) 「黄金の翼」
 (6) 「奪還者」(宇宙暦792年/帝国暦483年12月〜)
 (7) 「朝の夢、夜の歌」
 (8) 「千億の星、千億の光」
 (9) 「第三次ティアマト会戦」
 (10)「わが征くは星の大海」
 (11)「汚名」
 本編 第1話「永遠の夜の中で」
 ※ 「新たなる戦いの序曲」

前作OVA「螺旋迷宮」は、自由惑星同盟のヤンを主人公として物語が描かれていましたが、本作「白銀の谷」は、銀河帝国のラインハルトが主人公の物語です。
これで自由惑星同盟と銀河帝国の主人公がそれぞれ出揃った訳ですが、両者がぶつかるのはもう少し先の事のようです。

ラインハルトは元々下級貴族の長男として生まれ、5歳年上の姉であるアンネローゼがずっと面倒を見てくれてきました。
ラインハルトは友達を作りませんでしたが、それでも隣の家に住むジークフリード・キルヒアイス(以下、キルヒアイス)がラインハルトの唯一無二の親友でした。

清楚で気品があり、そして優しく温かい微笑みを二人に向けるアンネローゼは、二人にとってとても大切な存在・・・アンネローゼの作ってくれるおやつは絶品で、こんな時間がずっと続けばいい・・・きっとみんなそう思っていたのだと思います。

でも事はそう上手くは運びませんでした・・・アンネローゼが皇帝フリードリヒ4世の後宮に召されてしまったんです・・・
皇帝を激しく憎悪するラインハルト・・・精神的ショックで打ちのめされたキルヒアイス・・・
これまで何もかもが上手く回っていた歯車が音を立てて崩れ去ったよう・・・

ここで二人は誓い合います・・・現王朝を倒し帝国の現体勢を変えてアンネローゼを取り戻す事を・・・
二人はその誓いを最短で叶える事のできる軍人への道を選び・・・物語が動いていきます。

現王朝も帝国軍も規律から大きく逸脱していたのが実態で、元々下級貴族の生まれであるアンネローゼが皇帝に見初められたこと・・・皇帝の後宮を姉に持つラインハルトが特別待遇で少尉から軍歴を始めること・・・これら全てが面白く無い、と思う輩も少なくなかったのです。

今は150年にも渡る戦乱の真っ只中・・・優先事項は限られている筈なのですが、何故人間は面白くないと人の足を引っ張るのでしょう・・・^^;?
思いがけない出世を羨む事はあって良いと思います・・・同じ目標に進んでいるライバル同士なら尚更です。
でも、そこで迷惑をかけて恩恵を受ける人なんて、ひと握りだけなんです。
そのひと握りのために尊い犠牲を厭わないんじゃ、勝てる局面も勝てなくなってしまいます。

そんな渦中に放り出されたラインハルトとキルヒアイスですが、どんな逆境にも毅然と立ち向かいます。
彼らには誓いがありますから・・・それを成就するまで負けられませんから・・・
二人の行動と事の顛末は、是非本編をご覧下さい。
約束と純愛が随所に感じられる作品だったと思います。

視聴前のキャラデザから、個人的にはヤンの方が好みかと思っていましたが、この作品を視聴して軍配がどちらに上がるか、全く分からなくなってしまいました^^;

OVA全4話の物語でした。
もう少し視聴を進めたらキャラに対する見方に深みが出てくる事を期待しながら、次作の「叛乱者」を視聴したいと思います。

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あにこれに作品が登録されてなかったので、第三次ティアマト会戦のレビューをここに記載します。

【銀河英雄伝説の時系列】
 (1) 「螺旋迷宮」
 (2) 「白銀の谷」
 (3) 「叛乱者」(宇宙暦791年/帝国暦482年8月〜)
 (4) 「決闘者」(宇宙暦792年/帝国暦483年1月〜)
 (5) 「黄金の翼」
 (6) 「奪還者」(宇宙暦792年/帝国暦483年12月〜)
 (7) 「朝の夢、夜の歌」
 (8) 「千億の星、千億の光」
⇒(9) 「第三次ティアマト会戦」
 (10)「わが征くは星の大海」
 (11)「汚名」
 本編 第1話「永遠の夜の中で」
 ※ 「新たなる戦いの序曲」 (1) 「螺旋迷宮」

この物語はタイトル通り第三次ティアマト会戦が描かれた作品です。
「ティアマト会戦」は特に自由惑星同盟軍にとっては、思い入れのある戦いです。

ブルース・アッシュビー・・・士官学校を主席で卒業し、たくさんの輝かしい戦績を残した彼が僅か35歳の大将として挑んだ戦いが、先の第二次ティアマト会戦だったんです。
ですが、ブルース・アッシュビーはその戦いで自艦に被弾して戦死してしまいました。
生きていれば36歳で元帥という過去に類を見ない早さで昇進する筈だった彼は、今でも英雄として称えられています。

3度目のティアマト会戦・・・この戦いがどういう意味を持つか・・・国民が期待しているのは何か・・・
幕僚関係者には分かりすぎるくらい理解しています。
これまで帝国軍と同盟軍の戦いは一進一退の繰り返し・・・150年という戦争の歴史が、戦争の目的自体を「相手に勝利する」事ではなく「戦争を続けること」に変わってしまったのでは・・・と思えるくらい膠着状態が続いているんです。
そんな中、国民の苦しい生活を強いられているのでしょう・・・そんな国民が抱くのは「英雄の再来」による明るい希望そのもの・・・

でも、そんなにポンポン英雄が出て来る事なんて有り得ません・・・ブルース・アッシュビーが没してまだ4,50年しか経っていないんです・・・
それでも、同盟軍の荒ぶる獅子のごときポーランド中将がティアマトでの作戦を提案し・・・通算300回目の幕が上がっていきます。

第3次ティアマト会戦・・・ここでの教訓は、集団行動を行う時には仲間と蜜に連絡を取りつつ、常に余裕を持った行動をする事・・・だったと思います。
文字にすると、子供でも分かる簡単な事です。

でも、世の中にはその判断を鈍らせるトラップが張り巡らされていて、得てして気付けない時があるんですよね・・・^^;
「予想以上に上手く事が運んでいる時」なんかは最も典型的だと思います。
物事が一番見えていないのは当事者自身で、事が上手く運びすぎるとつい自分を過信してしまう・・・それが敵の罠かもしれないのに・・・
これを常に肝に銘じておき、人の話をちゃんと聴く耳を持っていればそんなトラップには引っかからないのですが・・・

今回の会戦で一番得をしたのは、殆ど働いていないラインハルトでした。
戦いにおけるポイントをしっかり押さえた結果だったので当然と言えば当然ですが・・・
第三次ティアマト会戦の具体的内容については、是非本編でご確認下さい。

OVA全2話の作品でした。そろそろラインハルトとヤンの直接対決の雰囲気が色濃くなってきましたが、一方で外伝と劇場版も残すところあと僅かです。
もしかしたら二人の真剣勝負は本編に持ち越しなのかもしれません・・・
OVAとしての続編は「汚名」になるようですが、時系列的には間に劇場版「わが征くは星の大海」が間に入るようなので、次は劇場版を視聴したいと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 14

みかみ(みみかき) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

よっしゃー。これでコンプリート?

本編を観た勢いでこちらもコンプリートなう!
いやー、長かった、長かった。外伝なのに何時間あるんだよ…

■アニメとしてはこっちのほうがベタな意味では出来がいい

 アニメとしては、こちらのほうが「普通」のアニメになっていたな、というように思います。というか、キャラクターの人格表現や、話の盛り上げ方とかは、こっちの外伝のほうが、オーソドックスな意味ではよくできいた、と言ってもいいように思います。基本的に2話~12話完結の短編がオムニバス方式で並べられているものなので、起承転結が短いターンでよくできてたな、っていう印象が残りました。
 ラインハルトとか、もはやただのツンデレじゃないかとか、キルヒアイスとラインハルトはどんどんとやおいネタ一直線じゃないかとか……まあ、そういう配慮もこちらでは前面に押し出されつつ。
 ラインハルトや、ヤン・ウェンリーの人格的な統一性は、こっちをみたほうが本編をみる前にはよかったね。

■本編の異質さがあらためて際立った

 なんか、こっちを観たことで、逆に本編の話の構成のさせ方の異質さがあらためてきわだって感じられた、という気もしました。
 本編のほうって、ヤン・ウェンリーとかは「名言」がとても多いのだけど、それが物語構成上のクライマックスにはなってないんですよね。つまり「民主主義における軍隊というのは云々~」とか、いくつかの名言は、物語においてクライマックスが登場したあとに、解説のようにして付け加わる。
 でもこれって、ベタな物語作法から言えば、クライマックスを盛り上げるために、主人公たちがどういうジレンマを抱えているかを先に書いたほういいわけですよ。
 本編ではいくつかのジレンマがあるけれども、ジレンマがクライマックスにいたる前の「仕込み」として、ジレンマ状況を説明するための認識って示すのが普通なわけですよ。でも、クライマックスが終わったあとに「解説」として言葉を付ける。何なんだ、これが、ということを思うわけです。
 一応図式化しておくと

 【ジレンマ状況の説明】→【対立のクライマックス】
 
 というのが普通の物語作法。この方法によって、クライマックスのときに、登場人物たちが何に歯ぎしりしているのかを視聴者は共感して見ることができるわけです。

 【対立のクライマックス】→【ジレンマ状況の説明】

 という形を、銀英伝の本編はとっています。

■銀英伝は、物語作法ではなく、論説文の作法を採っている

 まあ、クライマックスの前の説明がないわけじゃないんだけれども、クライマックスが終わった「後」の解説がふつうの物語よりもかなり多いのですよ。
 この「ジレンマ状況の説明」が「ヤン・ウェンリーの名言」なのですよ。これは、けっこう不思議な構成で、物語のなかのポジションとしては、エピローグみたいなところに入るのが普通でしょう。これって。なんだけれども、エピローグに入り込ませられるべきものが、本編のなかの途中途中で、入り込むことになっています。
 「ジレンマ状況の説明」を、クライマックスの前ではなくて後にもってくるという作法は、物語作法というよりも、エッセイとか論説文を書くときのノウハウ。物語を最初に紹介することで、そのあとに続く抽象度の高い議論を理解するための補助線にする、というのはエッセイとかではよくやる技法です。
 これは、ヤン・ウェンリーが歴史学者としての側面をもっているキャラだからこそ…というのもあるのでしょうけど、物語が終わった「後」に説明をするからこそ、何か抽象度の高い議論にもみえるし、銀英伝は分析的な思考をかきたてるのにも、面白い物語になっているのでしょうね。

■各シリーズごとレビュー

螺旋迷宮:★★★☆
ヤンがエル・ファシルの英雄として帰還してからの14話。某老人の人格描写はちょっとおもしろかったかな。

白銀の谷:★★★
極寒の地で生き延びろ!ラインハルト少尉!のはなし。お前ら強すぎだろう。

叛乱者:★★★★
宇宙船からの生還だ!ラインハルト中尉!の巻。これは、クライマックスの作り方がうまかった。物語技法的には、一番ベタにしっかりとしていた。銀英伝そのものの良さとは別方向だけれども、エンタメとしては出来がよかった。

決闘者:★★★
今度は決闘だ!ラインハルト!の巻。なんかハウス食品劇場もののアニメを観ているような気分になった。ラインハルトせんせい、つよすぐるよ…w

奪還者:★★★☆
今度はスパイだ!ラインハルト!の巻。これは外伝全体のなかでは三番目ぐらいによかったかな。こういう話は比較的好きですよ。

朝の夢、夜の歌:★★★
今度は探偵だ!ラインハルト大佐!の巻。なんかベタな探偵物だった。

千億の星、千億の光:★★★
今度は地上戦だ!ラインハルト少将!の巻。銀英伝らしいかんじのはなし。これは本編の雰囲気と比較的連続性がたかいと思う。

第三次ティアマト会戦:★★★☆
今度は艦隊船だ!ラインハルト中将!
これは、本編+αといえる内容。組織の無能なやつへのいらだちの表現とか、よかったですよ。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 11
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