2017年度の爽やかおすすめアニメランキング 2

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの2017年度の爽やか成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月11日の時点で一番の2017年度の爽やかおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

93.7 1 2017年度の爽やかアニメランキング1位
月がきれい(TVアニメ動画)

2017年春アニメ
★★★★☆ 4.0 (1796)
7558人が棚に入れました
キャッチコピーは「I love you をそう訳したのは、太宰だったか、漱石だったか……」で、中学3年で初めて同じクラスになって出会った水野茜と安曇小太郎の成長、周囲との関わり、思春期の恋などが描かれる。

声優・キャラクター
千葉翔也、小原好美、田丸篤志、村川梨衣、筆村栄心、金子誠、石見舞菜香、鈴木美園、千菅春香、井上ほの花、広瀬裕也、石井マーク、白石晴香、熊谷健太郎、岩中睦樹、東山奈央、岡和男、井上喜久子、斎藤千和、前川涼子
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

心模様と花ごろも

川越の中学校を舞台とした、
思春期を向かえた少年少女の恋物語。

遊園地、お祭り、街の風景、
四季の色彩がとても美しい物語。
機微な心を良くとらえた演出で、
エンディングのLINEの文字まで隙がない。
お互いを意識し始める2人、
丁寧な描写の数々、まだ微妙な距離感、
好きになるってこういうことでしょう。

各話のタイトルが小説や詩集から。
主人公が文学少年なのでいい感じです。
{netabare}そう「月に吠える」が意外でしたが、
最後にそういうことかと納得です。
少年、頑張りましたね。
ここから物語が始まりました。{/netabare}
ひと際、月がきれいです。

初めての恋は知らないことばかりで、
戸惑ってばかりでしょう。
思ったこと感じたことの半分も伝えられない。
結末は大抵上手くいかないわけで、
たくさん泣いて大人になっていくのでしょう。

文学の言葉が紹介されていますが、
私からも少年に太宰の言葉を送ります。
「私は何も知りません、
しかし伸びて行く方向に陽が当たるようです」

真っすぐ伸びて下さい。
そのままでありのままで。

どうか末永く愛されますように。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 153
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

心がざわつく

<2017/9/17初投稿>

平凡な中学三年生の恋愛をとことん丁寧にとことん平凡に描いてます。
漫画やアニメ特有のお約束はなし。
フラグもなし。
物語の起伏も薄い。
なのに何故か心がざわざわしてしまいます。

おそらく、異性を異性として意識し始めたあの頃が蘇ってしまうから。

思春期にしかない距離感、反応の一つ一つが心地よい。

例えば
{netabare}ファミレスで家族とご飯食べてる時に偶然隣の席にまだよく知らない同級生の家族がいた。
家族を知られる気恥ずかしさとともに、同級生の学校では知り得ない一面を垣間見てしまう。
そんなどうでもいいことが自分の中ではなんとなく特別で、だから同級生のこともほんの少し特別に思えてしまう。{/netabare}

例えば
{netabare}体育祭の準備委員会の連絡用LINEグループへの登録。
ほんの少しだけ無意識に意識してしまったせいで、声がかけづらくなりそのまま忘れてしまい、迷惑をかけてしまう。{/netabare}

例えば
{netabare}少し気になる同級生が体育祭で無くしてしまったオマモリを、その子が大切にしていたから、と一生懸命探してしまう。{/netabare}

ものすごい感動があるわけではないですがぼんやり心にしみていく感じが好きです。

挿入歌は複数の懐かしい名曲カバーがシチュエーションに合わせて流れます。
好みのものがたくさん。
「やさしい気持ち」は聴いてると本当に優しい気持ちになれる。
「初恋」は初恋の甘酸っぱさ、せつなさ、もどかしさが全部詰まってる。
「夏祭り」は・・・私はJITTERIN'JINN派です。
でもこのスローバラード風のカバーも良いですよ。

絵もきれい。
背景も丁寧で美麗。
大袈裟な感じがしないのが良い。
キャラクターデザインも爽やかで自然。

ところでed曲。
背景でLINE画面が出てきますが毎週変わるんですよね。
やたら気になって毎週しっかり読んでました。

このLINEのやりとり見る限りでは

{netabare}男の子と女の子は高校入ってからもプチ遠距離で付き合い
大学受験は女の子は現役、男の子は一浪。
大学も別だったんですかね。
大学時代、女の子はサークルや合コンにも出て、男の子はヤキモチ焼いたり
就活で、地方勤務を匂わせたり、結婚のプロポーズのかけひきがあったり。
結婚決めて、互いの親への紹介のタイミングを計ったり、結婚式の準備で揉めたり。
あるあるのオンパレードで笑ってしまう。

実はたまたま昨日親戚の結婚式に出席しました。
新郎新婦は19歳から付き合って今回26歳で結婚。
ナチュラルに仲の良い二人で、披露宴で思い出ビデオやらなんやら見てたら、月がきれいのこのLINEが頭に浮かんできて。
幸せなカップルというのはそれだけで良いものです。

LINEの登録名も「彼氏さん」「彼女さん」から「ダーリン」や「よめ」「おっと」に変わっていく様も面白い。

そして最終回のCパートでは、無事に結婚、出産。
中三から付き合ってよく別れなかったよねぇ 笑
{/netabare}

と、ながなが書き連ねてきましたが、
結論としてこの作品は
現役の中学生と、中学時代の瑞々しくも不安定な気持ちを思い出して心ざわざわしたいという大人の方におすすめです。

<2018/9/1追記>
監督さんは岸誠二さん。
「天体戦士サンレッド」や最近なら「あそびあそばせ」の人です。
この二作は原作あり、「月がきれい」はオリジナルではありますがあまりの雰囲気の違いに笑ってしまいました。
芸風の幅が広い監督さんなんですね。

<2019/12/23 追記>
今、見直してるんですが、やはり良いですね。
観てると心がざわざわする。

ところで比良くんと千夏。
二人は{netabare}それぞれ、茜と小太郎に片思いして、
二人が付き合っている事実を当人から突きつけられ、
それでもあきらめきれずに自分の気持ちをあらためて伝えて、
玉砕して、
自分の気持ちになんとか整理をつける{/netabare}。

これがいい。

若い頃、特に十代なんて{netabare}一度好きになったら、無理と分かってもなかなかあきらめられない。{/netabare}
そして苦しむ。
がんばって生きてる普通の人間らしくて、私は好感持てました。

とは言いつつ一番気になるキャラは田中さくらだったりするわけですが。
妄想を膨らませられる人は、自分の幸せも膨らませられるんですよ。
たまに弾けて消えるけど(´・_・`)

投稿 : 2024/05/11
♥ : 97

ISSA さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

You Can't Hurry Love-恋はあせらず-

1話だけ視聴。
春アニメで視聴する唯一の恋愛物語になるのかな?
最近のアニメはクズの本懐みたいなドロドロした作品多いけど。
あの手のやつは韓流ドラマに任せて置けば良いのでは…
日本の作品らしい爽やかな恋愛物語観たいと視聴。

1話だけでは細かい性格まで不明ですが…
小説家目指してる文系男子の主人公、安曇小太郎
陸上部で引っ込み思案のヒロインの水野茜
の恋愛物語かな?

制作会社はろこどる、この美、だかしかしのfeel
声優さんは若手中心…作画の感じも悪くないけど、そんなにお金は掛けてなさそう。
特徴的な作画の髪を中心のした、白い縁取…なんだ光をイメージかな?
ん~変だと思うけど。

馬でいったら大穴の万馬券に期待で押さえておきます。

3話まで視聴
ヤバいキュンキュンし過ぎる(笑)
今後も悶え死にで汚れた心の浄化させて欲しい作品ですね。


10話まで視聴
浴衣姿の茜ちゃん可愛さは春アニメ一番、恋愛してる女の子には勝てない。

東山奈央さんの歌う挿入歌の入り所とチョイスが素晴らしすぎ…
ワルキューレの頃から美声だったけど、実に心地いい。


視聴完了
万馬券というか有馬記念取っちゃいました(笑)

今時の若い人のツールだったり、投稿サイトだったり現代の若い人の部分繁栄してる所と伝統的な祭り文化の対比描いてる所も面白い。

リアリティが共感呼び、二人を応援したくなる。
絶妙のタイミングで入る音楽と二人で見たであろう風景の作画の素晴らしさ。
心憎いばかりの演出の良さが光りました。

月がきれい見てあの時思い出した大人の人も多いはず、恋愛物の傑作ですね。


※タイトルだけど変更させてもらいました
You Can't Hurry Love「恋はあせらず」
フィル・コリンズさんの代表曲単純に好きだったので。


追記
放送当時の2017春では茜ちゃん役の小原好美さんこれが初ヒロイン役、当時は無名だったけど19年に入って大活躍。

18年「からかい上手な高木さん」「あそびあそばせ」「はねバド」「やがて君になる」

19年「かぐや様は告らせたい:藤原書記」「ひとりぼっちの○○生活:八原かい」「まちカドまぞく:吉田優子」特徴的なアホっぽい女の子役増えた印象。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 86

61.6 2 2017年度の爽やかアニメランキング2位
DIVE!!(TVアニメ動画)

2017年夏アニメ
★★★★☆ 3.1 (164)
707人が棚に入れました
中学二年生の坂井知季は、水泳の飛び込みに励む毎日。
始めたきっかけは幼い頃に見た3つ年上の富士谷要一の美しい飛び込みに魅了されたこと。
友人の陵、レイジとともにミズキダイビングクラブ・通称MDCに通う知季だったが、
ある日MDCに謎の女性・麻木夏陽子が現れ...?

声優・キャラクター
梶裕貴、櫻井孝宏、中村悠一、名塚佳織、逢坂良太、内山昂輝、小林裕介、杉田智和、小野賢章、蒼井翔太、河西健吾、木村良平、日高里菜、小西克幸、羽多野渉

おぬごん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

ホモダイブ!!

…すみません、レビュータイトルは言いたかっただけです

水泳の飛び込み競技でオリンピックを目指す少年たちの物語
原作は森絵都の児童文芸小説で、小学館児童出版文化賞受賞作だそうです
ヤスダスズヒトのキャラといい、豪華声優陣といい、まあノイタミナ恒例の夏の女性向けアニメですねw

内容としてはまあスポーツ物の王道らしく、努力型の主人公が有能コーチと出会って、またライバルたちと友情をはぐくんで悩んだりしつつ上達していく…といった感じでした
ですが王道展開なのに見ていて妙に面白さ、爽快感がなく…
原因の一つは飛び込み自体に関係ないところでトラブルが多すぎること、それが心理状態に影響を及ぼしすぎてること
そしてそのトラブル→成長が描かれすぎていて、肝心の飛び込み競技の描写がおざなりになっていることでしょうか
ぶっちゃけこの作品、全く同じ展開で、飛び込みを他の個人スポーツにしちゃっても成立しちゃうんですよね
何で飛び込みを題材に選んだかが見えてこないというか…
それに加え、飛び込みというマイナー競技自体の説明も画面上であまり行なわれず不親切
飛び込みを終えた選手が当然のようにお風呂?に浸かって次の自分の番を待ってたんですけど、あれ結局何なんですか?w
試合の進み方とか採点の見方とかもこっちには知らされてないのに、試合のシーンではダイジェスト的に画面に次々と採点結果だけが出てきたりしていて、飛び込み競技の啓蒙という観点でも全然ダメ

あとアニメとして致命的な欠点がありまして…主人公の必殺技の抱え込み4回転半、絵面がクッソ地味なんですよねw
他のキャラがひねりを入れたり豪快に大きな水飛沫を上げてる中、膝を抱えて前に回転するだけですからねwww
凄い技だとしても、それが画面映えしないとアニメとして説得力がないというか…小説だから良かったんでしょうけど


「男ばっかり出てくる適当な原作アニメ化すりゃ女子が食いつくだろ」的な雑さを感じました、ぶっちゃけ

投稿 : 2024/05/11
♥ : 22
ネタバレ

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

飛込み競技に青春をかける。自分の限界にDIVE!!

森絵都の小説「DIVE!!」を原作としたアニメ。

森絵都さんの小説が好きなので、
いつか読もう…と思いながらも
まだ読めていない作品だったので、

今回のアニメ化の知らせは嬉しかったです♪

1巻は2000年に刊行されているので、
「今さら?」と驚きはしましたが。

同じころに刊行されていた「バッテリー」も同制作会社で
アニメ化されたばかりだし、そういう流れができているのかしら?

全12話です。


● ストーリー
坂井知季(さかい ともき)は幼い頃に見かけた飛込みに憧れ、
ミズキダイビングクラブ(通称:MDC)に通う中学生。

放課後も休日も、
練習に打ち込む日々。

MDCが経営の危機だという噂もある中で、
新しいコーチ、麻木夏陽子(あさき かよこ)がやってきた。

彼女は、MDCの存続のための条件が、
オリンピック代表選手をクラブの中から出すことだと宣言。

そうして、
オリンピックを目指す知季たちの練習が始まった。


この作品の題材は、飛込み競技。

まず目に飛び込んでくるのは、
イケメンで筋肉ムキムキの男の子達の、ビキニ姿(/ω\)

いやもうほぼ全裸じゃん。笑

しかも登場する男の子たちは中学生~高校生という…
いやもうほんとごちそうさまです(*´Д`)ハァハァ

あれ?私この作品にこんなこと期待してたんだっけ?
と騙された気分になりながら、見ていましたw


水着姿のインパクトが強いですが、
原作が小説なのもあり、やはりメインはストーリーです。

主人公は知季の他に、
・知季の憧れ、富士谷要一(ふじたに よういち)、
・麻木コーチがスカウトしてきた、沖津飛沫(おきつ しぶき)
を合わせた3人です。

悩みを抱えながらも、
それぞれが最終的にどのように飛込み競技と向き合っていくか。

それが見どころとなっている、スポ根ものです。

演出面での不満はあるものの(後で記載)、
ストーリー自体は面白かったです^^

これは原作の評価が高いのも納得です♪
サラサラと進んでいくから見やすかったです。

葛藤から己の壁を乗り越えていくような、
思春期ものが好きな方にはおすすめです♪


● 作画
キャラデザは好きです。
要一くんがイケメンすぎる(/ω\)

こんなにイケメンなのに彼女ができなくて、
女の子に免疫がないところもギャップがあってかわいいww


しかし、問題は演出面でして…。

この作品の題材は何度も言っているように、飛込みです。
試合のシーンもあります。

しかし、肝心の試合のシーンに見ごたえがない…!

空中で演技をする。それは一瞬の出来事。
だから余計に演出が難しいとは思うのですが…。

沖津の迫力とか、
要一くんの圧倒的な強さとか、
知季の新技とか。

いっぱい見どころあったはずなのに、
試合のシーンがあまり盛り上がらなかった…。

あっさり流れてしまったのは、
本当に残念です。

飛込みを題材にした作品で、
飛込みの魅力が伝わってこないって…(;´Д`)

最近作画がすごいアニメを見すぎて、
目が肥えてしまったのかしら^^;

結局全飛込みシーンの中で
私が見返したいと思って巻き戻したのは、2回だけでした。
({netabare} 最終回のレイジと要一くん {/netabare})

飛込みの魅力がサブ扱いになり、
ビキニ姿に萌えるアニメになり下がってしまっているのだとしたら、

森絵都ファンの私としては、
それはとても残念なことだとがっかりでした。


普段はあまり演出面の細かいところは気にしない方ですが、

BGMが中途半端なところでブチっと不自然に途切れたり、
天候を使ったありきたりな演出が過剰だったり、

なんだかなーというところも気になってしまいました^^;


● 音楽
【 OP「太陽もひとりぼっち」/ Qyoto 】

歌詞は作品によく合っているし、
この曲を聞くとアツくなった心を思い出す♪

OPとEDなら、
OPの方が好きです。


【 ED「NEW WORLD」/ 橋本裕太 】

いい声だな~と思うし、
曲単体ならいい曲なのでしょうけれど、

EDの曲としては、普通です。

あ、でもアニメーションの要一くんがかっこよかったな。
微笑み+首傾げの破壊力…(*´Д`)


● まとめ
意外とアツいところもあり、
ストーリーは好きでした^^

原作の小説で読んだらもっとおもしろいのかな~。

キャラデザもかっこよかったし、
主人公3人を演じるのが好きな声優さんだったので、
その点では大満足です。

もっと飛込みの魅力を感じたかったな、というところだけ、
惜しかったかな。

でも、こうして過去の小説に注目してアニメ化してくれるというのは、
個人的にはとても嬉しかったです^^

投稿 : 2024/05/11
♥ : 20

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

いつもと違う景色が見える世界へ

原作未読 全12話

飛び込みで東京オリンピック代表を目指している同じスイミングクラブに所属している3人の少年の葛藤と成長を描いている作品です。

主人公だと思ったキャラが後にあまり目立つことがなくて、いわば3人の主人公って感じで焦点がぼやけた感じがします。

競技そのものより、どちらかといえば人間関係を描いていますね。

ただ、展開が早すぎてストーリーやキャラに感情移入できない作品でした。

スポーツ作品に見られる試合や練習での盛り上がりに欠けた点もありましたね。

同じノイタミナ作品の「バッテリー」(同じ制作会社)と同様、1クールでは物足りないお話でした。

最後に、プールの水面に写る青空が好きでした。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 18
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