短編アニメで夏休みなアニメOVAランキング 1

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49.1 1 短編アニメで夏休みなアニメランキング1位
星空キセキ(OVA)

2006年7月10日
★★★☆☆ 2.7 (59)
185人が棚に入れました
恋と星空に憧れる天文部員こずえ。夏休み、ひとり天体観測の旅に出る。「誰かに呼ばれている・・・」 そんな不思議な気持ちと、光り輝く隕石のカケラが、こずえの旅を後押ししていた。答えは、きっと星が教えてくれる…旅先の天文館で、こずえは寂しい目をした少年と出会う。こずえはその少年に惹かれていくが、彼の生まれ持った使命が、容赦なく二人を隔絶してしまう。

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

説明不足が心地いい作品。短編小説が楽しめる人向け。

 ボーイミーツガールものと同時に、コンタクトものだと理解します。設定的には銀河少年は、コンタクティつまり交信能力がある特殊な人間と取れるし、衛星から人間に遣わされたヒューマノイドインターフェースにも見えます。
 薄い空気じゃないと生きられないということと、超常的なニュアンスもあるので、どちらかといえば人間ではないように見えました。

 そうなってくると、少年=宇宙に漂う衛星ということになり、少女との間に、お互いの理解に距離の隔たりがあります。少年がヘルメットを取ることで地球に生きる生命とはなにかを感じるということと、少女とのコミュニケーションが始まり、少年は人間として生きる事ができるようになる、という感じでしょうか。
 そうか、もともと抽象的な存在だった少年が少女との邂逅で人間味を帯びてしまったのかもしれません。それが個の確立=死と言う概念になったのか?

 少女側にも、宇宙からの声を聴く能力はあるのでしょう。少女と少年の出会いの場がどこかわからない不思議な空間でした。イメージ的には鳥居が並んでいるので、古来神と呼ばれた存在があの銀河少年なのかなあ、という気もしてきます。

 この辺は妄想ですが、こういうのがSF好きにはたまらない快感になります。

 キャラとしては、こずえの演技がちょっとうるさい気がしますが、気が強いキャラじゃないとここまで猪突猛進できないのでしょう。あるいは、こずえはもともと選ばれたコンタクティで、その能力が彼女を星好きにし、引っ張っていったような気がします。

 ストーリーそのものは、それほど凝ったものではないと思いますが、30分弱にまとめたのが良かったと思います。視聴者の想像に委ねればいいところをそぎ落としていった結果なのでしょう。ストーリーを追うことに集中力を使うよりも、余韻の味わいと想像力に脳みそを使いたくなるところが良い、結構好みなタイプの作品です。小説なら短編小説の読み方をする作品ですね。

 わからないところを保留して、エッセンスを楽しみつつ、なんとなく想像が広がっていくのを味わうということでいいんじゃないでしょうか。
 まあ、最後ED後のパートはちょっと視聴者に迎合して結末を入れてしまいましたね。あそこをカットできる胆力があれば、手放しで褒めたのですが。

 キャラデザが首太で鼻の穴があるというリアルよりなのも、このストーリーに会っていた気がします。
 アニメはなかなか奇麗でした。決して作画がいいとはいいませんが、この話に必要十分以上のレベルだったと思います。

 企画された意図がちょっと不明ですが、面白かったと思います。ただ、物語もキャラ造形もそこまで深くはないので、極端に高い評価点はあげられませんが、何度か行きつ戻りつ考えさせてもらったので、満足度は高いです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2
ネタバレ

ともか さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

≪超酷評≫ ノーモア・ジャケット借り

2006年7月にネットで配信された約30分の短編アニメで、翌月にDVD発売。
2010年10月にTV放送。


天体に強い興味を持っている天文部員の女子生徒・こずえ。
彼女が2週間の野外活動をしようと部員たちに持ちかけるも、全員不参加。
もう1人の主要人物・ギンガ(男性)は、人類が英知を得るために行動し、
人工的な空気しか吸うことを許されず、防護服を着ているという謎設定。
こずえ は1人だけでも、がむしゃらに活動しようとする。
隕石を降らせることで天体観測に夢中にさせてくれたのが、ギンガだった。
ギンガもまた、こずえ によって、{netabare}おかしな使命から解放された…のでしょうか?{/netabare}


DVDレンタル店でジャケットの中に「夏」という文字を見つけ、
どんな作品かも知らずに借りて視聴。

どういうお話かは辛うじて分かったものの、
物語のメモ書きをかき集めただけでアニメ制作に踏み切ってしまったかのような、ダメダメな構成。
作者の自己満足だけで、見せようとする気が無いのでしょうか。
そんな作品がレンタルに出回るなんて、私からすれば迷惑。
お店の限られた棚のスペースを、他の作品のために空けてあげてほしい。

さらに言うと、べつに夏である必要もない。
天体観測の際の「夏」の良さは、気候の条件が良いことくらいしか思いつかない。
流星群は1年に何回もあるし、星空がきれいな季節も冬の気がする(主観)。


作画も、せめて、
星空「だけ」でも他の作品には絶対に負けないぞ!
と、胸を張って言えるくらいの絵を描いてほしかった。
落書きのようなオリオン座を見てがっかり。
赤の点7つで強調していて、配置にも歪みが。これは無いでしょう。


このような作品を、お金を払ってまで観てしまったことを後悔。
みなさまのレビュー・感想、評判のありがたさを再認識しました。
ジャケットだけを見て借りる判断をするのは、やめておくほうが安全ですね。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 26

ねるる さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

視聴者置いてけぼりのボーイミーツガールなお話

2006年制作。Yahoo!動画で配信された作品。約30分。

あらすじが書けないくらい、よく分からない、伝えたい事が何なのか分からないお話でした。

ボーイ・ミーツ・ガールならぬ、ガールーミーツボーイなお話ですが、
①場面転換が多すぎて、今どこで何しているか不明瞭。
②物語が進んでいく上での少女の行動の根源となる、「誰かに呼ばれてる。」という理由の根拠部分の演出が少なすぎて、キャラクターの行動が理解しにくい。
③結局少年は何者だったのか謎。
④タイトルにもある"星空"についての映像もほぼ無。
青春作品としても見れないし、星空を楽しむ作画アニメでもないし、作品として何を伝えたいのかがよく分かりませんでした。

見てて疑問だらけ。少年は車の中では宇宙服脱いでたのあれはなんだったんだろう。少年は宇宙人なの?それとも少女が宇宙人?キセキの夜って何がキセキだったんだろう。いろいろ謎。

物語は物語として成り立ってないくらい酷かったし、作画もそこまで良くないし、キャラクターのセリフも理解できないしで、残念作品でした。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 12
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