競馬おすすめアニメランキング 8

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早速見ていきましょう!

82.8 1 競馬アニメランキング1位
ウマ娘 プリティーダービー Season 2(TVアニメ動画)

2021年冬アニメ
★★★★★ 4.3 (234)
600人が棚に入れました
「ウマ娘 プリティーダービー」は、Cygamesがゲーム・アニメ・コミックなどで展開するクロスメディアコンテンツで、競走馬の魂を受け継ぐ存在であるウマ娘たちが競い合う架空のレース競技<トゥインクル・シリーズ>と、一流の競技ウマ娘を目指す少女たちが通う「トレセン学園」を中心とした物語が描かれる。作中にはスペシャルウィークをはじめとした名馬たちをモチーフとしたウマ娘や、皐月賞、天皇賞といったレースが実名で登場する。2018年4月~6月にはTVアニメ「ウマ娘 プリティーダービー」が放送されたが、2021年1月4日より放送予定のTVアニメ「ウマ娘 プリティーダービー Season 2」は待望の続編となる。第1期ではスペシャルウィークとサイレンススズカを中心としたストーリーだったが、「Season 2」では伝説の三冠ウマ娘・シンボリルドルフに憧れるトウカイテイオー、そしてそのライバルであるメジロマックイーンにスポットが当たるようだ。

声優・キャラクター
Machico、大西沙織、和氣あず未、高野麻里佳、大橋彩香、木村千咲、上田瞳、田所あずさ、前田佳織里、花井美春、田澤茉純、遠野ひかる、矢野妃菜喜、立花日菜、沖野晃司、豊口めぐみ

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

現実というターフのなんという過酷さよ…、それでも僕は走るんだ!。「意志」と「ひたむきさ」の輝き、そして「絶対」へ…(93点)。

♪♪(BGM)「GIRL'S LEGEND U 」FULL ver



 ついに現れてしまったソシャゲ原作アニメの大傑作…、その名は「ウマ娘 プリティーダービー Season 2。


 スタジオ変更があったりしたが、正直1期とは比べ物にならないくらい進化している。アニメとしてのクオリテーの平均値は非常に安定しているし、なにより王道なストーリーが素晴らしい!。1期見てなくても全然問題なく見れるのも良い。


 本作においてはキャラクターもストーリーも実に上手く現実という神様が作った究極の創作物を生かしている。だからこそ一本芯の通ったブレない無駄のない見事な物語が作られている。それはテイオーの不屈の物語であり、他のウマ娘たちの輝きである。


 本作においては主役のテイオーが気持ちよく勝つのは最初のダービーくらいでそっから殆ど苦難苦難の連続であり、9話においては近年ではこんなに主人公を追い詰める展開ないわ!って神様の鬼畜ぶりが冴え渡っている。王道の作劇の一つはとにかく主人公を追い詰める「我慢劇」と呼ばれるタイプがあるが、本作は近年稀に見るその成功例だろう。


 「我慢劇」は70年代くらいまでは日本だけでなくアメリカ映画の世界でも見られたが、主人公が耐えに耐える展開の連続に観客が飽きちゃう問題が出始めて、80年代からドッカンドッカンノンストップアクションが主流となる。


 本作においてテイオーがひたすら追い込まれる展開なのに暗くもならず飽きずに見れるのは、全体的な作風の楽しさと、テイオー以外のウマ娘たちも非常にキャラが立っていて彼等の物語も凄く面白いからである。


 ソシャゲアニメにおいてはキャラが多すぎて、キャラを出すのがノルマみたいになってるアニメが目立ったが、本作においてはキャラは多いといってもフォーカスするキャラたちをしっかり絞っているし、彼等の物語が充分主役級といっていいくらい素晴らしい。


 そして素晴らしいストーリーとキャラを活かす演出の妙!。1話の引きから、この監督は只者ではないと思ったが、ちゃんと盛り上がる段階を踏み、台詞無しや少なくても魂を震わせる場面をいくつも作ってるのが凄い。そしてコミカルなシーンを適度に入れる大人っぷりも偉いねぇ…。


 大絶賛な本作だが、良かっただけに少々勿体なく感じたのは終盤の11話を丸々百合回に使っちゃった点。やはりaパートだけとかにした方がビワのキャラをもっと積み上げられただろうし、マックイーンの件だってもっと良くなりえたろうし、if展開をもっと描く余地もあったろう。ビワとの決着も、マキバオーオマージュでこのレースにいないルドルフやマックイーンと競っているテイオーの方が感動も納得度も高かったかな。ビワ「そうか…、お前は一人で走っているのではないのだな。勝てぬはずだ…」みたいな。僅かな瑕瑾だが。

 
 「諦めないこと」を「ひたむき」であることを無駄だなんて誰にも言わせない!。本作は王道のエンタメを突き詰めた結果、このメッセージを単なる言葉でなく心に刻みつけてくれる。テイオーは選ばれし者じゃない、自ら道を選んだ者だ。
 

 最期はニコニコの1話についていたあるコメントで締めたいと思います。


「ここに無敗の天才の物語は終わり。不屈の帝王の物語が始まる」

投稿 : 2021/04/10
♥ : 58
ネタバレ

鰺鱒 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

1期と本質を異にする、寂寥感を感じさせるフィナーレだった。・・・・っていうかダブルジェットししょー。゚(゚´Д`゚)゜。

アプリはまだやってません。
嵌まりすぎるのがこわくてはじめられません。

スポ根・青春ものが好き? →お勧めです
競馬が好き?       →観て損はしないです
1期楽しめた?      →観ない理由が分からない
アニメ好き?       →いいから観とけって。


1期とは本質的に違う物語の作り方をしてきた、と解釈している。
そのため、作品の面白さの方向性が少し1期とは違うけれど、相変わらずウマ娘達は僕らの夢を背負って全力で駆け抜けてくれる。

以下、1期との比較が入るため、1期のネタバレも含みます。

物語:1期とは違うスタイル、だからこそのフィナーレの寂しさ
{netabare}本作のクライマックスは1993年の夏競馬~グランプリまで。1期が98-99年をベースとしていたのだが、実時間軸でみると2期はさかのぼった形になっている。前作同様、あるいは前作以上に実際のJRA競争の結果を基にしながらも実に巧みに「物語」を構成している。恐れ入るとしか言いようがない、素晴らしい構成だった。

1期の物語は、スペシャルウィークとサイレンススズカの関係が屋台骨となっており、特に秋天以降は「実際には起こりえなかったIF Story」となっていた。というよりも、1期は「夢の第11レース」が物語の〆として早い段階から存在していて、そのための構成をたどった結果だったのかもしれない。あ、いや、「そもそも娘が走っとるし」的なツッコミはご容赦。1期の〆は、上述の「夢の第11レース」そのもので、ある意味「私たちのレースはまだまだこれから」の様な、まさにゲームアプリが目指す世界観を上手く表現したものになっていたと思う。

対して今作はトウカイテイオーとメジロマックイーンの関係を主軸に据えた上で、起こりえなかったIFではなく「あったかもしれない、ありえたかもしれないIF Story」で全体を構成している。今作の「最終レース」は93年グランプリであり、これは実際にトウカイテイオーが勝ったレース、かつ、トウカイテイオー最後のレースであった。フィナーレではトウカイテイオーとメジロマックイーンが競争をするという形で〆に入るのだが、これは公式のレースではなく、ジャージ姿でトレセン学園内のコースを走るという描写となっている。現実世界でも、繋養地でたまたま一緒になった2頭が併せ馬のような形ではしっていた、、、なんてことがあったかもしれない(いや、たぶんないんだけどね)。あったっていいじゃないか、あり得たかもしれないじゃないか、という世界観になっていた。言ってみれば今期は司馬作品や池波作品(全部ではない)のような、「史実の隙間のIF Story」の形になっていた。だからなんだというわけでもないのだが、隙間のIF Storyの方がお話を作る自由度は低くなると思う。だからこそ、今期のフィナーレは公式レースではなく、トレセン学園内での一コマという形をとったのだと思う。

僕は、今作のフィナーレに一抹の寂しさを憶えた。ウマぴょい伝説とともに並んで走りだすテイオーとマックイーンがどんどんと遠ざかり、1コーナーを抜け、おそらくは視界の端に消えていくという描写となっていた。視点、すなわち視聴者は動かず、追いもしないまま、彼女たちが走り去って行くという描写。彼女たちの「本当の」レースはもう終わっていて、彼女たちの物語もこれで終わりなんだよ、というメッセージのように感じてしまった。事実と照らし合わせると、何ともいえないもの悲しさを感じた。アプリがLaunchされた今なのに、むしろアプリがユーザに提供する世界観とは真逆の「現実」を突きつけてのフィナーレという構成に驚いたし、感心した(僕の勝手な解釈ですけどね)。{/netabare}

作画:
{netabare}素晴らしいのひとこと。
キャラデザを含めて静止画としては最上級と思う。
動画としても、レースの挙動やダンスシーン、なによりもキャラクターの表情の表現が秀逸だった。特に感情・表情の表現では意図的なフレーム数の増加も使われていたのではないかと思う。恐ろしく豊かな、でも細かい「動き」に圧倒された。{/netabare}

声優:
{netabare}非の打ち所が見当たらない。実況も本当に良かった。ツインターボ、凄く良かった。{/netabare}

キャラ:
{netabare}登場したウマ娘、トレーナー、解説・実況いずれも作品に対して良い味付けをしていたと思います。でも、スペシャルウィークは、ちょっとうざかったかも。むしろ、極端に登場シーンを減らしても良かったのでは。男性二人組は、面白かったところもそうでもなかったところとがありましたが、いいアクセントになっていたのではないでしょうか。{/netabare}

音楽:
{netabare}文句ないです。正直に言えば、OP曲は1期の方が好きです。でも、本作が悪いってことではないです。劇伴は、「劇伴」としての印象が残っていません。それは悪い意味ではなく、「作品」としての完成度の高さ故だと思います。{/netabare}

思うこと:ダブルジェット師匠!!!
{netabare}個人的に、本作のベストエピソードは第10話です。ツインターボに泣かされました。現実でも、ネタ枠扱いの馬だったように思うんだがなぁ・・・・くそう。まさかGⅢ・オールカマーをあんな形に使うなんて思いも寄らなかったです。現実でも好きな馬で、競走馬育成ゲーム(ウィニングポストやクラシック・ロード)ではいつも逃げ馬を育てていました(ダビスタはやったことがないのです)。

このレースの実況は、テレビ実況とラジオ実況(たぶん)の合わせ技になっていたと思います。定かではないのですが、たぶんリアルタイムでテレビ中継観ていたように思います。日曜(だよね?)午後って、見るものなかったんですよね。

オールカマー、ゴール前のツインターボの叫び~ゴール後に息を切らせながら「どうだ、テイオー」と絞り出す彼女の表情が、僕にとっての本作 The ベストシーン。作画がとんでもなかった。一連の演技も凄かった。そしてガニ股だった。繰り返し観ても、その都度じんわりしてしまいます。

ツインターボをはじめ、マチカネタンホイザ、ナイスネイチャ、イクノディクタスという、NOT G1馬なのになぜかよく知られている面々で構成される、その名もチーム・カノープス。またカノープスってのが良いですね。全天でシリウスに次ぐ2番目の明るさを持ち(その意味ではリギルもスピカもカノープスより暗いけども)、かつ、本州以北では微妙に見つけづらい星(低いから)。絶妙なネーミングと思いました。でもこの面々、現実ではなんだかんだ結構稼いだはず。G2(ナイスネイチャ、タンホイザ)、G3(他)は勝ってるし、十分に一流なんですよね。

ウマ娘とJRAのCMをあわせたり、実際のテレビ中継の音声にアニメを合わせたりと言ったMAD的な作品が数多く出てくるのが、前作も含めたウマ娘の楽しいところと思っています。ひとたびYouTubeでウマ娘MADを見始めると、なかなか帰ってこられません。ツインターボ関連も、素敵な作品が目白押しです。そんななか、たまたま見つけてしまった↓の作品にまた号泣しちゃいました。

https://www.youtube.com/watch?v=5eZ-fGF66jA

天才はいる。悔しいが。
{/netabare}

[2021/04/02 v.1]

投稿 : 2021/04/10
♥ : 30

「ひろ。」 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

少しずつ史実が身についていく感動!!(13話まで視聴して)。

>8話まで視聴して
7話、8話と連続神回でした!!。
自分のココロは見事に持っていかれてしまいました^^。


制作会社さんが変わって心配してた2期でしたが
1期の雰囲気そのまんま継承されてて、ずっと安心して観れてます♪。

ちょこちょこ入る小ネタ(ダンベルなど)に好感。
8話では、ゆるキャン△が始まったのかとw。
フットワークの良さはオリジナルの強みかな?。


アプリもついに明日サービス開始されますね!。
事前DLも済ませておきました^^。
縦画面固定???。
なんか新鮮な迫力あるけど正直横画面にもしたいな~。

いまだにキャラの名前がほとんど覚えられていないので
アプリで覚えられるかも?・・といった期待も。


あと、いまさら気になったのですが
トレセン学園って何年制とかは実質ないのかな?。
会長って生徒?、職員?。年齢差って?。


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>11話まで視聴して
9話、10話も神回でしたw。
ツインターボ、最高すぎます^^。

アプリのツインターボ投入タイミングと
ちょっとした連携ネタ。。
本気で神運営さんですねっ♪。
愛にあふれてますわー。


アプリ版、ずっと無課金で楽しんできてましたが
youtube攻略動画様等のおかげで、少しずつ慣れてきて
少しずつ勝てるようになってきました^^。

とりあえずの入門キャラとなるであろう
サクラバクシンオー
神キャラですっ!!。
アニメで出てきた記憶探してみましたが、まったく行方不明w。

他にもアニメだけだと知りえないたくさんの良キャラにあふれています!!。

・・ついに我慢できず、1回課金してしまいましたw。

ああ~。沼の入り口ですかね><。

BD購入特典も、アプリ連携シリアルコードが
どこまで有用的なものか気になって仕方ないですw(検討中)。


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>13話まで視聴して
ラストへの〆が完璧でしたね。

クライマックスでの作画も1段ギアがあがってて
グッときてウルっときました。

史実を知ってた方には予想どおりだったのかな?。

あとで史実のレース映像を見て
まんまそのまんまだったことにさらにさらに感動!!。
史実凄すぎますっ!!。


なんか史実の方にも興味が出てきてしまってます・・(危機感w)。
アニメ1期も、再度見返してるところですが
他の史実の映像も、グッとくるものばかりですね。。

そこで初めて知ったのですが
「骨折」ってかなり深刻で致命的な問題だったのですね・・><。
アニメでは1期から比較的明るめのテイストで描かれていたので
衝撃でした・・。

そこを踏まえたうえで、2期も再度見返してみたいです。


アプリも絶好調で、もうアニメ3期待ったなしですね!。

アニメ2期で幼かったあの2人も、アプリでは既に・・。

3期を勝手に確信し、誰に焦点があてられるのか今から楽しみにしています♪。

投稿 : 2021/04/10
♥ : 28

78.8 2 競馬アニメランキング2位
ウマ娘 プリティーダービー(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (526)
1732人が棚に入れました
これは異世界から受け継いだ輝かしい名前と競走能力を持つ“ウマ娘”が遠い昔から人類と共存してきた世界の物語。
田舎から都会のトレセン学園に転校してきたウマ娘・スペシャルウィークは、チームメイトたちと切磋琢磨しながら「日本一のウマ娘」の称号をかけて<トゥインクル・シリーズ>での勝利をめざす!

声優・キャラクター
和氣あず未、高野麻里佳、Machico、大橋彩香、木村千咲、上田瞳、大西沙織、藤井ゆきよ、沖野晃司、豊口めぐみ、首藤志奈
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

現実と虚構を交え、バランス良く構成したサラブレットの擬人化物語

アニメーション制作:P.A.WORKS、
監督:及川啓、副監督:太田知章、
シリーズ構成:石原章弘(Cygames)・杉浦理史、
キャラクターデザイン・総作画監督:椛島洋介、
音楽:UTAMARO movement、原作:Cygames

第1R「夢のゲートっ!」第2R「いきなりのデビュー戦!」レビュー
サラブレットの実名を使って擬人化させた少女たちが、レースによって競い合い、勝者はライブ活動を行うという、かなり荒唐無稽な物語。ただ、最初の2話を見た限りでは、スポーツ、友情などをメインにしたスポ根アニメとして真っ当に作られていきそうなので、自分としては好みの気がする。

P.A WORKSとCygamesが制作してゲーム化もされるとあって、キャラづくりはかなり緻密。デザインは細かく、登場人物の一人ひとりが実際の馬の特徴を参考にした造形となっており、特に競馬ファンは細部までチェックしてしまうほど。実際の馬体の色や額の模様、鼻のライン、勝負服などを参考にしてキャラデザを行っている。コアな競馬ファンはいちいち反応してしまうに違いない(唯一謎なのがエルコンドルパサーのメンコのデザイン。エルコンドルパサーは、現役時代、ほぼメンコは付けてなかったと思う。何かほかに付ける理由があったか…?)。

スペシャルウィークの母親(実際の名前はキャンペーンガール)が出産後に亡くなって、育ての母馬がいたり、北海道でほかの馬とあまり関わらずに育てられたという生い立ちなども物語に取り入れるなど、おそらく、今後の展開もある程度、実際のスペシャルウィークの人生(馬生?)を基に話が構成されていくことが予想される。 {netabare} デビュー戦が阪神競馬場の芝1600メートルでゲートが14番、勝利したというところも同じ。ただし、当時の阪神1600メートルはスタートしてすぐにカーブのある旧コースだったが、それは現在の改修後の阪神競馬場外回りコースとして描かれている。細かいところなので、どうでも良いが、競馬ファンは、そんなところも含めて楽しめる。{/netabare}

また、ほかのウマ娘たちのレースや性格、ライバル関係なども実際の馬たちの物語を基にしており、その関係性にもいちいちニヤリとさせられる。例えば、成績の伸び悩んでいたサイレンススズカのデビュー1年後に覚醒したバレンタインステークスが描かれており、これもレース距離や競馬場、枠番や1000メートル通過タイムも実際のレースを忠実になぞっている。
また、同期のナリタブライアンとヒシアマゾンがライバル関係にあったりする。親子のシンボリルドルフとトウカイテイオーは師弟関係。ただ、個人的に大好きなジャスタウェイが出てこなさそうなのはとても残念だった(ジャスタウェイの同期で隣の馬房だったゴールドシップは登場しているのに。社台グループや金子真人オーナー所有の馬は許可が取れなかったようだ。( 有名馬のなかではディープインパクトやオルフェーブル、ブエナビスタ、ハーツクライなども出てこない)

ここまで書くと、競馬の知識がないと楽しめなさそうに感じるかもしれないが、そんなことはないように思う。確かにウマ娘の数が多すぎて、競馬を知らない人は名前を覚えられないだろうが、基本的には、スペシャルウィークとサイレンススズカ、あとはトレーナーやライバルチーム「リギル」の東条ハナを覚えておけば、とりあえず普通に楽しむことができるのではないだろうか。馬が全員女だということを許せない人もいるだろうが…そこはまた別問題ということで。物語は王道で、1話の構成や展開などもしっかり練られている印象がある。重点が置かれるのは、あくまでレースでの競い合いやライバル、友情ではないかと予想している。とりあえずは2話までを見ての感想だが、今後は重賞に出場するまでの道のりが描かれることになるだろう。ただ、レース勝利後に歌を歌うのは、アニメファンを取り込みたいのは分かるが、個人的には盛り込み過ぎの感があり、焦点がぼけてしまうように思う。その辺りはソシャゲに落とし込むことも含めて商売に関わることなので、仕方がないことかもしれないが少々残念な部分だった。

3話以降、スペシャルウィークとライバルたち(おそらくセイウンスカイ、キングヘイロー、グラスワンダー、エルコンドルパサーなど)の関係性も含めて、どのように展開していくのか、とりあえず、続けて視聴していくことを決めた作品となった。
(2018年4月6日初投稿)

第3R「初めての大一番」レビュー
{netabare}チームスピカの面々は、それぞれレースを勝利して士気が上がってくる。ちなみにサイレンススズカは11馬身差の圧勝。これはアニメだけではなく本当の話で、バレンタインステークスの3戦後の重賞・金鯱賞でやってのけている。この頃から飛び抜けた強さを安定して発揮しているのが見られた。
そして、スペシャルウィークは、いよいよクラシック(皐月賞、ダービー、菊花賞)ロードへ突入。皐月賞の前哨戦である弥生賞へと駒を進める。レースの前にカラオケ店でライブの特訓を行うのだが、その指南役がトウカイテイオー。披露するのが「テイオーステップ」だ。これは懐かしい。

私がトウカイテイオーをリアルタイムで初めて見たのは、骨折によって1年ぶりに出走した有馬記念だった。そのパドックの様子を見て、とても驚いたのを今でもよく覚えている。「これ、テイオーの足は大丈夫か?」と思ったのだ。というのも、パドックで歩くテイオーの歩様がとても異質で、足が治っていないのではないかと私の目には映ったからだった。何だかカックン、カックンしながら跳ねるように歩くのだ。私はその頃、パドックは結構注目して見ていたのだが、テイオーのような変な歩様の馬を見たことがなかった。しかし、そのレースでトウカイテイオーは奇跡の復活を遂げ、1年ぶりの休み明けでGⅠの有馬記念を勝利する。私は競馬を始めて間もない年で、いちばん好きだったビワハヤヒデから流して買っていたため大儲けしたのは良い思い出だ。
話が逸れてしまったが、要するにそのパドックの歩き方が「テイオーステップ」で、トウカイテイオーにとって、ごく普通のことだったのは、後になって知ったことだった。それ以来、ずっと競馬は見てきたが、テイオーのような歩き方をする馬は見たことがない。相当特殊な歩き方だったのだろう。

テイオーネタを挟みつつスペシャルウィークの弥生賞へ。2番人気ながら、セイウンスカイ、キングヘイローを破り、重賞制覇を果たす。その夜にスペシャルウィークのお祝いが行われ、彼女は腹がはちきれんほどに食べて楽しむ。

そして、クラシック第一弾、皐月賞の日。勝負服を受け取ったスペシャルウィークが着替えると、スカートの後ろのチャックが締まらないアクシデントが発生。まさか、スカートが脱げるというアクシデントがあるのかと思ってしまった。どうやら太ったという表現だったようだが、これは分かりにくい。ウマ娘紹介のところでもこのシーンが出てくるが、たぶん、これを見て太ったと思った人は、あまりいなかったのではないだろうか。伏線としてお祝いで腹が出ていた描写はあるが、これだけでは、ただそういう演出だとしか思えないので、スペシャルウィークが太ったとは考えなかった。ただ、競馬ファンならスペシャルウィークが皐月賞時にプラス10キロの体重で出てきたことを知っている人もいるだろうということで、こういうやり方になったのだろうが、私も全く視聴当時は思ってなかった。

皐月賞のレース描写では、セイウンスカイが後ろから押されてゲートインするシーンがある。これは、実際のレースでの枠入りの際にセイウンスカイが抵抗してなかなかゲートに入らなかったことを表現している。いやぁ、本当に細かい! しかも馬名も当時の馬を参考にしているところが見られる。エモシオン→ハルシオン、タヤスアゲイン→ヤスダリピートなどだ。

皐月賞でスペシャルウィークは3着に敗れる。もちろん、これも実際のレースと同じ。セイウンスカイは逃げずに途中からスパートするという作戦に出るが、これも同様だ。アニメでは敗因がスペシャルウィークの太り過ぎのような表現になっているが、実は、現実では、当週に仮柵が外されて、内側がグリーンベルトと呼ばれる芝の良い部分が現れたため、内側を通った馬、特に前にいた馬が有利な馬場となっていたのだ。当時、スペシャルウィークに騎乗した武豊は、そのことをJRAに抗議し、翌年から仮柵は外すのではなく、外側に移動されることになり、より公平なレースが行われるようになった。この皐月賞が、そういうレースだったというのは、アニメとは関係ないことだが。

そして、私が気になっていた同年代である最強のライバル、エルコンドルパサーとグラスワンダーは、結局、諸事情によって皐月賞には参加しなかった。当時は両馬とも外国産馬だったため、元々クラシックには出走できなかったわけだが、アニメでは現在のルールに合わせて出走できるようになっているようだ。グラスワンダーは怪我をしたから(実際もこの時期には骨折で休養していた)、エルコンドルパサーはトレーナーの決定により出馬しなかったことになっている。「なんで皐月賞あいつを出さないの?」とトレーナーがハナさんに聞くシーンがある。エルコンドルパサーのことだと思われる。

ここで、最初のレビューを訂正したい。エルコンドルパサーがメンコを付けている理由が謎と書いた。実はよく調べてみると、レースやパドックの時にはメンコを付けてなかったが、普段、厩舎にいるときなどには、メンコを付けていたようなのだ。私がエルコンドルパサーを見ていた頃は、まだグリーンチャンネルにも加入していなかったし、レース以外の普段の様子を見ることが、ほとんどなかった。写真では確認できなかったが、さすがにサラブレ編集部なども絡んでいるので、正しいと思われる。失礼しました。

次回はダービーが描かれるようだ。競馬界で全ての人が目標とする1度は勝ってみたいと願う最大のレース。当初は全く期待してなかったアニメだったが、とても楽しみになってきた。

※ちなみにOPの映像では、実際のサラブレットたちがG1を勝ったレースが表現されている。馬場が悪くてどの馬も通らなかった内側をあえて選択して豪快に差し切ったゴールドシップの皐月賞。また、前が詰まって馬群をぬうように抜けだしたウオッカの安田記念、誰もが感動したテイオーの復活の有馬など、印象的な部分を上手く演出しているなぁと感心した。{/netabare}

第4R「特訓ですっ!」レビュー
{netabare} 今回でダービーが描かれるかと思ったが、王道スポーツ漫画に必須の特訓回だった。皐月賞に敗北して意気消沈するスペシャルウィーク。心配したスピカのメンバーがトレーニングの手助けを行う。これは軽い日常回のようなもので、そのひとつとして、水着で飛び込みにチャレンジするサービスシーンも挟まれている(スク水だが)。

そんななかトレーナーは、皐月賞の映像を見直して、あることに気づき、中距離の絶対王者として知られるタイキシャトルとの模擬レースを思いつく。場所は美浦のトレーニングセンターで、南北の2ヵ所あるうちの南調教馬場にあるウッドチップコース。上から描かれたコース形態は、実際のトレーニングコースを完全に再現している。ウッドチップコースは、細かい木片を敷き詰め、足元への負担が少なく、体に負荷を与えることのできるコースだ。距離は1600メートルで、GⅠ馬であるタイキシャトル得意の距離で胸を借りる。

ここでスペシャルウィークは、馬の後ろのスリップストリームに入ると走りやすいことや、坂道を駆け上るときは、ピッチ走法で走ったほうが良いことに気づかされる。模擬レースは僅差で敗北するが、十分に実りのあるトレーニングとなった。ダービーを前にして準備は整ったようだ。

今回の最後にエルコンドルパサーがダービー出走を表明。実際にこの馬のいた時代、外国馬は出走できなかったのだが、史実とは違う展開にするようだ。来週こそはいよいよダービー。どのようなレースになるのか、競馬ファンとしても楽しみだ。予想としては、無難なところにまとめてくるのではないかと思っている。

ところで、1話から時々出てくるオグリキャップのネタが面白い。普通の馬の1.5倍以上もの飼葉を食べていたことで知られる馬だけに、出てくるときは、いつも大盛りの食事をしている。今回もゴールドシップが焼きそばを売るシーンのバックに度々登場しており、超大盛りの焼きそばが、映される度にどんどん減っている様子が描かれている。日本競馬を現在まで盛り上げるきっかけとなった最大の功労馬が頻繁に出てくるのもまた楽しい。{/netabare}

第5R「ライバルとのダービー」レビュー
{netabare}いよいよ競馬界最大の祭典・東京優駿(日本ダービー)でライバル対決が行われる。前半の佳境といえる回だ。Aパートは前回から引き続き、スペシャルウィークの特訓。東京コースにもあるゴール前の坂に対応するために神社での階段ダッシュを敢行。

この坂を利用した特訓は、実際のサラブレットにも行われている(もちろん、階段ではないが)。ひと昔前は西高東低と言われていた時代が長く、GⅠは関東所属の馬がほとんど勝てなかった時代があった。それは美浦のトレーニングセンターに坂路コースがなかったためで、このコースで負荷をしっかりかけた馬がGⅠでも好走するというのは、ずっと常識とされていた。その最も有名な例がミホノブルボンという馬で、坂路でビシビシ鍛える方法が馬を強くする秘訣といわれるようになった。そして、数年前に美浦にも坂路コースができたお陰で、関東馬もようやく関西馬に対抗できるようになったのだ。

そのほかにAパートでの注目は、メジロマックイーンがスピカの新たなメンバーとして加入することだ。面白いのはゴールドシップがマックイーンをとても気に入っている様子があるところ。ちょっかいをかけては、いつも逆に痛い目に遭っている。視聴当初は、なぜマックイーンがこんな重要なキャラとして出てくるのか、よく分からなかった。しかし、ゴールドシップと絡ませるために登場させたのだと知って納得した。ゴールドシップの母方のお祖父さんがマックイーンなため、このコンビに色々やらせるための計らいだったというわけだ。ちなみにスペシャルウィークを食堂で励ますのがマルゼンスキーで、これもスペの母方のお祖父さんがマルゼンスキーだから。また、雨の降った重馬場で無類の強さを誇ったマックイーンが「雨が印象的な映画20選」というタイトルの雑誌を読んでいるなど、相変わらず細かいことをやっている。

そしてダービー当日。スペシャルウィークは、ライバルのセイウンスカイ、キングヘイロー、エルコンドルパサーとともにゲートイン。もちろんスペシャルウィークは、現実と同じ3枠5番。
いつも熱いレースシーンだが、今回もかなり熱い。まぁ、見た目は大きな芝のトラックを女子が走るだけなのだが、一応、スピードは1kmを約1分で走っていくという超高速レース。箱根駅伝でのランナーが1kmを約3分で走るので、ウマ娘たちは3倍のスピードで駆け抜けるということになる。実際は背中に騎手を載せているのだから、1頭で走るだけならもっと速いわけだが。

レースは実際のレースと酷似している。引っかかったキングヘイローが逃げる展開。セイウンスカイは2番手に抑える。スペシャルウィークは中段、エルコンドルパサーもほぼ同じ位置。4コーナーを回って、早めにセイウンスカイがスパート。やや重の馬場ということもあって、早め先頭からの押し切りを図る。キングヘイローはここで失速。そして、セイウンスカイが先頭に立ってから、すぐに馬群の間を割ってスペシャルウィークが迫り、追い抜く。

このときのフジテレビ・三宅アナの「並ばない、並ばない」という実況も再現。一気にスペシャルウィークが先頭に立つ。実際のダービーでは、このままスペシャルウィークが圧勝するのだが、アニメではその後ろからエルコンドルパサーが差してくる。スペシャルウィークは2番手に後退。しかし、ゴール前で驚異の差し返しを見せて、2頭が同時にゴール板を駆け抜ける。

着順掲示板には写真の表示が点灯し、3着のところには16の文字が。この16番は実際のダービー2着馬ボールドエンペラー(アニメではマッシヴコウテイ)の番号だ。そして、写真判定の結果、同着という結果に。2頭のダービー馬が生まれたという結末だった。これは予想通りの改変だったといえる。エルコンドルパサーは日本で負けたのは1度だけで、さすがに、ここで負けさせるわけにはいかなかった。そして、スペシャルウィークがダービーを取らないというのもあり得ないので、やはりこうするしかなかったかなと思う。過去の実際のGⅠでの同着というのも本当にあった出来事。それは2010年のオークスでサンテミリオンとアパパネが同着となり、2頭のオークス馬が生まれている。

最後は特殊エンディング。エルコンドルパサーとスペシャルウィークが健闘を称え合い、スピカのメンバーも大喜び。当初、懸念していたウイニングライブは、これまではほとんど止め絵でエンディングに流す程度に収めているので、今回もこれで良かったと思う。前半が終了という感じの良い終わり方だった。次回からは菊花賞・ジャパンカップへと向かうのか、それとも別の展開とするのか、興味は尽きない。

小ネタとしては、今回も食堂でのオグリキャップのシーンは出てきたが、もう後ろ姿が部分的に映されるくらいでもオグリが大食いしていると分かってしまうところが面白い。それと、スペシャルウィークがダービーを取ったとき、実際は直線で武豊が鞭を落としていたというのは、有名な話。それを揶揄するようなシーンがあるかと思ったが、さすがになかった。この回では解説者として本人も登場しているし、CMにも出演してもらっているので、当然と言えば、当然か。しかし、あれだけの大スターでも失敗をしてしまうほど、競馬界で特別な舞台がダービーというレースだということなのだろう。 {/netabare}

第6R「天高く、ウマ娘燃ゆる秋」レビュー
{netabare}Aパートはお祭りに遊びに行く日常回で、いろいろなネタが満載。
新たなウマ娘も登場する。マチカネフクキタルやエイシンフラッシュ、ナイスネイチャなど。
相変わらずオグリの大食いのシーンが色々なところで出てくる。
第33回の大食い大会は、第33回の有馬記念の再現。優勝はオグリキャップ、2着タマモクロス、3着入線で失格となったスーパークリークも同じ。ナリタブライアンとヒシアマゾンがいつもコンビなのも微笑ましい。
スペシャルウィークとサイレンススズカの絆が深まる花火シーン。お互いが刺激を与えて、レースへのモチベーションを上げていく。

サイレンススズカの旋回癖のシーンが出てきて、少しせつなくなる。
馬房にいるときは、実際にいつも狭い中でグルグル回っていたらしい。
でもイライラしているわけではなく、厩務員が入って行ったら止まったそうだ。
これはアニメを見て、改めて調べて初めて知ったことだった。

Bパートは毎日王冠のレース。1998年に開催されたこのレースは、サイレンススズカ、エルコンドルパサー、グラスワンダーが激突するということで、GⅡとしては異例の13万人もの観客を集めたことで知られる。アニメでは、これに2010年のダービー馬エイシンフラッシュやGⅠでのブロンズコレクター、ナイスネイチャが参戦するという架空の対決になっている。
レースはグラスワンダーが出遅れて、3コーナーから捲っていくという実際と同じ展開。エルコンドルパサーは最後に追い上げるもサイレンススズカとは2馬身半も離された2着だった。

ウマ娘が走るだけなので、レースシーンがどうなのかという不安が当初からこのアニメにはあったが、アングルなどの絵作りの上手さやしっかりした作画、実際のレースをしっかりと参考にしていることが、画面から伝わってきて、とても迫力のあるシーンに仕上がっている。回を追うごとに楽しみも増えるし、飽きさせないシナリオ構成も優れている。全く想定していなかったが、これは今クールでトップを獲ることも夢ではないと感じさせるだけの仕事をしていると思う。
いよいよ、次回がいちばん問題となるレースとなるわけだが、ここをどう描くのか楽しみであり、不安でもある。 {/netabare}

第7R「約束」レビュー
{netabare}Aパートはスピカのメンバーで温泉合宿の特訓回。
最近は、特訓がAパートにあって、Bパートがレースというパターンが続いている。
リギルではグラスワンダーが同じ外国産馬のマルゼンスキーに合わせ馬の依頼をする。スピカの温泉合宿では、サイレンススズカがジャパンカップ後にアメリカに遠征することが語られる。
これは実際に計画されていたことで、アメリカは日本のような高速の芝で、中距離のGⅠが日本よりも多く、全てがサイレンススズカの得意な左回りコースのため、より大きな成功が期待されたからだった。日本の場合、その頃の2000mの中距離GⅠは天皇賞秋しかなく(現在は、右回りだが阪神の内回り2000mのGⅠ大阪杯もある)、サイレンススズカが活躍できそうなGⅠが少なかったのだ。

そしてBパートはいよいよ2000mの天皇賞秋。11月1日の1枠1番にサイレンススズカが入る。当時、私は馬券ではなるべく武豊を外して買うことが多かったのだが、この枠を見たときに、さすがに観念した。このレースでサイレンススズカ以外が勝つことはないと確信したからだ。それなら1番人気でもここからドーンと買って勝負してやろうと。それにサイレンスズカがまたどんな走りを見せるのかがとても楽しみでもあった。

アニメでの出走ウマ娘は、エルコンドルパサー、メジロライアン、ヒシアマゾン、ウィニングチケット、ナイスネイチャという超豪華メンバー。これは完全に架空のレースということになっている。

ただ、レースは実際と同じ展開。ゲートを出たサイレンススズカが1000mを57秒4というタイムで通過。騎手の安藤勝巳がダイワスカーレットで出走してウオッカに2㎝ハナ差負けした2008年天皇賞秋の1000m通過が58秒7で、安藤勝己はこのタイムについて「とんでもないペースで行ってしまった」と後述している。そのときの2000m走破タイムが1分57秒2で、レコードタイムを0.8秒も更新した。サイレンススズカが出走した天皇賞から10年も経過していた年のことだ。このことからも、サイレンススズカの1000mの通過タイムがどれだけ信じられない高速タイムを叩きだしたかということが分かると思う。

4コーナーの手前でサイレンススズカに故障発生。実際は左前脚の粉砕骨折で予後不良となった。馬の場合はひどい骨折の場合、足の血流が滞ってしまったり、ほかの3本の足に負担がかかって蹄葉炎などを引き起こし、生存率が著しく下がってしまうため、薬殺処分とされてしまうのだ。このレースは多くの競馬ファンの忘れられないシーンのひとつだろう。

アニメでは、スペシャルウィークの機転により、サイレンススズカのダメージを少なく助けることができたため、大事には至らなかった。それでもスペシャルウィークが泣きながらサイレンススズカに語りかけているシーンは、少しグッときそうになってしまった。ラストは特殊エンディングで病院にいるスズカを皆が取り囲んで励ますシーンで終わる。

天皇賞秋のレース結果は、実際のオフサイドトラップではなく、エルコンドルパサーが勝利。来週からスペシャルウィークはどこに向かい、サイレンススズカはどうなるのか、さらに目が離せない展開となりそうだ。 {/netabare}

第8R「あなたの為に」レビュー
{netabare} ジャパンカップや有馬記念をどうするのかと思っていたら、ここはスペの敗戦をアパンで少し描いて終わり。スペがサイレンススズカに相変わらずベッタリの様子とそれを心配するスズカが映される。
Aパートでは年始のパーティーとWDT(ウインター・ドリーム・トロフィー)という全ウマ娘のなかから投票で選ばれた人気のウマ娘たちが最強の座をかけて戦うという架空のレースが行われる。ここで最強を決める展開のようだ。この来年のレースにスペやエルコンドル、ススズが出て終わりということになるのだろうか。今年のレースではシンボリルドルフが勝利した。
そして、トレーニングの様子とリギルの皆は色々とレースを勝利したことがスペのナレーションで語られる。実際にはこの正月から春の間にスペシャルウィークは、AJCCと阪神大賞典、天皇賞春と重賞、GⅠを3連勝するのだが、そこは全く出てこなかった。スペシャルウィークファンにとっては少し不満に感じるかもしれない。
Bパートでは、グラスとスペのライバル同士の動向がじっくり描写された。この2人は宝塚記念で激突することになり、グラスワンダーはスペシャルウィークをライバルとしてとても意識するのだが、スペシャルウィークは怪我をしたサイレンススズカのことばかりを考えていて、レースのことはあまり頭にない。グラスからスペに向けられる視線が執拗に描かれる。思えば、6話の毎日王冠でグラスワンダーは初めて敗北を喫するのだが、そこでの焦りやレース後のうなだれる様子もかなり念を入れて描かれていたこともあり、今回はかなり気合が入っている様子。実際にはこのレースの前、スペの陣営は宝塚記念を勝って凱旋門賞に行くというプランを描いていて、ここは軽く勝つ前哨戦の空気だったので、スペがグラスのほうを向いていなかったというのは、上手くストーリーを作ったと思った。ただ、グラスワンダーが有馬記念を勝っていたことは、お花さんから語られるだけなので、競馬を知らない人からすると、なぜグラスワンダーが突然強いことにされているのか、分からないかもしれない。
宝塚記念のレース。
もちろん、出走の枠やウマ娘たちも実際と同じ。阪神の内回り2200mのレースだ。今回のレースも迫力があった。私がグラスワンダーのファンだったから余計にそう思うのかもしれないが、走っている動きや展開、絵作りがとてもカッコ良かった。スピード感があって、4コーナーでグラスがスペを抜く瞬間や抜いた後にスペの視線でグラスの背中が疾走しているシーンは、とても上手く描いていた。グラスワンダーのブルーの上着が翻って動く様がとても良くて、レースシーンを何度も観てしまった。
レースではスペシャルウィークが早めにスパートをして先頭に立つが、その後ろからグラスワンダーが一気にかわして3馬身差で勝利する。その後ろのステイゴールドは7馬身も離れており(これは実際のレース)、完全に2頭だけのレースだった。
また、これまでグラスワンダーは、おっとりした優しい性格だったのに、レースになって闘志を剥き出しにするギャップがとても良かった。
レースが終わり、また嘆きの木のところでトレーナーと話し、日本一のウマ娘になる目標を思い出すスペシャルウィーク。そしてススズはスペシャルウィークの敗戦をテレビで観て、何かを決意したようだった。これは来週にススズとスペとの関係に変化が起きる前触れだろう。
個人的には今クールは、これがトップで良いかなと思い始めている。 {/netabare}

第9R「スピカの夢」レビュー
{netabare}サイレンススズカの傷も癒え、リギルのメンバーは夏合宿に出発。トレーナーはサイレンススズカとスペシャルウィークを復活させるために2チーム制で競わせることを企てる。サイレンススズカは、怪我のショックから全力で走ることが怖くなってしまい、いわゆるイップスのような状態に陥ってしまっていた。スペシャルウィークは、スズカが復活できないことが気になって自分のことに身が入らない。
そこでトレーナーは、極限状態の負荷を2人に与えるショック療法的な試みを行う。2チームをトライアスロンのレースで競わせ、途中でトレーナーは、自分の夢を語って檄を飛ばすことによって、2人を復活へと導くのだった。最後の場面では、よりハードに競い合って速く走り過ぎたため、カーブを曲がり切れず、全員が海の中に「犬神家の一族」のスケキヨのような状態で頭から突き刺さるというギャグで締めくくられる。

そして、いよいよエルコンドルパサーが出走する凱旋門賞の日がやってくる。
前回の手紙でイスパーン賞やサンクルー大賞のことは、伝えられていて、実際にはそれに加えてフォア賞にも出走している。順位は、それぞれ2着、1着、1着でフランスのGⅠを1勝、2着1回、GⅡを1勝という好成績で、凱旋門賞ではモンジューに次ぐ2番人気だった。
アニメではモンジューの代わりにブロワイエという名前のウマ娘がベルサイユのバラのオスカルのような出で立ちで登場している。実際に凱旋門賞に出走したモンジューの名前は、馬主が所有していたモンジュー城が由来で、その城のある場所がブロワイエ地区というらしい。そこから馬名を変更したようだ。

レースは実際と同じ展開で描かれる。実はモンジュー(ブロワイエ)は、重馬場の鬼で、凱旋門賞が行われた日の前日から当日の午前中まで現地では激しい雨が降り、ここ20年ほどのなかで類を見ないような重馬場となっていた。元々凱旋門賞の行われるパリのロンシャン競馬場は芝の丈が長く、良馬場であってもかなり時計のかかる馬場のため、軽い芝の競馬場で走る日本馬には向いていないといわれている。またコースも特殊で、最後の直線の前に下り坂のフォルスストレート(偽りの直線)があり、仕掛けどころが難しい。

スピカやリギルの面々がテレビの前で応援するなかでレースはスタート。大方の予想を裏切り、エルコンドルパサーは逃げの戦法をとる。馬場の重いときは、逃げや先行の戦法のほうが有利に働くことが多く、これは良い判断だった(実際の判断は騎手の蛯名)。そして、2馬身ほどの差を保ったまま、フォルスストレートから最後の直線に向く。ヨーロッパの競馬で日本と違うところは、馬群のなかに入っていて周りが囲まれていると、ほとんどスペースがなく、なかなか抜け出せないことはよくある話。この日もそういう展開だったが、実際はモンジューの騎手が周りの騎手に「日本の馬に勝たせるのか!」と叫んで、スペースを空けさせたという話もある(レースの映像でもかなり強引に内を割って出てきている)。それほど、凱旋門賞は特別なレースで、フランス人にとっては、特に看過できないことだったことが想像できる。
そして残り50mを切ったくらいのところで前へ出られて、ブロワイエが優勝する。その後の3着のクロコルージュは6馬身も後方で、完全に2頭のマッチレースだった。

レース後、エルコンドルパサーからルドルフ経由でスペシャルウィークに電話がつながれる。エルコンドルパサーは、電話の向こうで悔しさのあまり泣きじゃくるのが心に残るシーンだった。そして、スペシャルウィークは何かを決意したような顔つきで前を見据えた。
このブロワイエ(モンジュー)は、近年のヨーロッパ競馬で最強と今でも語られるほど有名な馬で、その馬と僅差の2着だったエルコンドルパサーと日本競馬も世界で知られることとなった。そして、ブロワイエは、この後ジャパンカップに参戦する。この夢の対決は、おそらく再来週くらいに描かれることになるだろうか。そのときは、レースシーンの作画なども、戻っていることを期待する。
今回は、かなり作画が崩れており、特にBパートが厳しかった。先週のスペとグラスのレースシーンが素晴らしかっただけに、今回の凱旋門賞の粗が余計に目立ってしまった印象。あれだけの数のウマ娘と、それぞれの衣装を描くのは大変だろう。何とか万策が尽きないように最後まで頑張って欲しいと願っている。

※先日、スペシャルウィークに続いて、番組に登場しているテイエムオペラオーもこの世を去った。私は皐月賞(1着)と3歳時の有馬記念(グラスワンダー、スペシャルウィークに続く3着)を現地で観戦した。GⅠを7勝した思い出深い一頭だった。 {/netabare}

第10R「何度負けても」レビュー
放映日の5月27日は、競馬界最大の祭典であるダービーデー。
ここまで来ると、存分に楽しんできた春競馬もほぼ終わりという雰囲気が漂う。
前日の土曜日は予想で楽しみ、当日の日曜日の昼は馬券購入&観戦、夜になるとウマ娘が観られるということで、休日は完全に競馬づくしだった。
実際のダービーはワグネリアンが優勝。騎手の福永祐一は19回目の挑戦にしてダービー初勝利。私は人馬ともにずっと応援してきたので、とても感動的な日となった。

{netabare} ウマ娘のほうは、秋競馬に突入。
スペシャルウィークはトレーニングして大盛りの飯を食っての繰り返し。ちなみに飯を食っているシーンには全てオグリが一緒に映り込むというサービス?カット。
スペシャルウィークは京都大賞典から始動するが、何と7着に大敗。このレースにはテイエムオペラオーも出ていたが、こちらも3着敗退。実際もその順位の通りで、「マークすれば僕の勝利は間違いない」とオペラオーが言っていたが、実際のレースも全くその通り。スペを徹底マークしたが、スペが伸びきれないために踏み遅れて、最後に猛然と突っ込んできて3着というテイエムオペラオーの取りこぼし感が目立ったレースだった。

スペシャルウィークの敗因は、トレーニングを隠れてやっていて入れ込みすぎたというようにアニメでは描かれているが、これも実際とそれほど違っていない。スペシャルウィークは宝塚記念の頃から引っかかり癖がついてきており、京都大賞典でも武豊が手綱を引っ張り通しだった。気合が前に出過ぎていて、最後までもたなかったのだ。

そこで、アニメではリラックスするために帰郷することになる。スペシャルウィークは母親から「めざせ日本一」と刻まれた蹄鉄をプレゼントされて、やる気を増すのだった。その間にほかのウマ娘たちの休日の様子も描かれる。メジロマックイーンがライアンやドーベルと姉妹(実際はドーベルのみが牝馬)で一緒に食事をしていたり、ビワハヤヒデとナリタブライアンの姉妹(兄弟)がショッピングをしていたり、ウオッカとダイワスカーレットのライバルが靴を買いに行ったりと楽しませてくれる。またビワハヤヒデがブライアンに「頭でっかち」と言われて怒るなど小ネタを挟んできているのも面白い。
そして、サイレンススズカの復帰戦が決まり、絶対にアメリカに行くという決意をし、スペをライバルとして認め、戦おうと誓い合う。

最後に天皇賞秋のレース。
最近知ったのだが、実際にはスペシャルウィークは、宝塚記念からの不振によって、このレースに負けた場合は引退することをオーナーが決めていたのだという。ダービー馬で天皇賞春にも勝利していてGⅠを2勝していたため、これ以上無様なレースをするくらいなら引退させて種牡馬にしたいという意向だったそうだ。京都大賞典の大敗によって、この日は4番人気。私も当時は、このレースでスペが勝つとはほとんど考えていない1人だった。
アニメで1番人気のセイウンスカイは、この日もゲートに入るのを嫌がった。実際はファンファーレが鳴ってから5分以上も入らないというゴネっぷりだった。
レースにはサイレンススズカが観戦に来ておらず、レースの時間に合わせてトレセンで練習しているというのは良い演出だった。ふたりが相手のことをライバルとして意識して走り、ようやく同等の関係になったのだ。
レースではセイウンスカイの外から一緒にスペシャルウィークが追い込み、見事に1着となり、14万人の観衆が大興奮という状況になった。

いよいよ来週は、空前絶後といえるほど世界中から好メンバーが集まったジャパンカップ。ブロワイエ(モンジュー)以外の外国馬をどこまで描くのかも楽しみだ。今回も作画はいまいちだったので、最大の見どころとなる来週のレースは持ち直して欲しい。 {/netabare}

第11R「おかえりなさい!」レビュー
{netabare} 今回はもうひとりの主役ともいえるサイレンススズカの復帰戦。このアニメが始まったときから、ススズの扱いがどうなるのかというところに注目していたが、しっかりと復帰戦まで描かれた。ジャパンカップまで行くのかと思っていたが、復帰戦をじっくり描く構成は、とても良かったと思う。その間にジャパンカップに出走するブロワイエ(モンジュー)を登場させて次回での決戦を盛り上げた。

ここまで積み上げてきたものを考えると、この作品は成功した(売上は別にして)と言ってもいいと個人的に感じているが、それは、スペシャルウィークとサイレンススズカの友情・ライバル関係を中心に構成したことが大きな理由だろう。実際にはこの2頭は同時期に走っていたこと以外に共通点はないのだが、それを上手く重ね合わせたのは素晴らしい判断だったと思う。

冒頭でブロワイエ(モンジュー)がジャパンカップ参戦を表明。その年の凱旋門賞馬の出走ということで、競馬界での大きなニュースとなった。ブロワイエの戦績が凄い。凱旋門賞に加え、フランスとアイルランドのダービーも勝っていて、この時点でGⅠを3勝もしていた。そしてジャパンカップ後の翌年にもサンクルー大賞、キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスなどのヨーロッパで格の高いGⅠを3勝したというヨーロッパの名馬中の名馬といえる。そんな馬が全盛期に来日したということにまた価値がある。
このほかにもバーデン大賞連覇などGⅠ3勝をしているタイガーヒル(サンクルー大賞ではエルコンドルパサーに負けて2着)、前年のイギリスダービー馬のハイライズ、2年前のドイツダービー馬ボルジア(直前のフォワ賞でエルコンドルパサーに敗れての2着)、香港などでGⅠを含め15勝を挙げているインディジェナス、キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス3着のフルーツオブラブなど、実績のある馬が多数参戦した。

そして、ジャパンカップの前日にサイレンススズカの復帰戦が組まれる。ライバルとして登場するのがサンバイザーという馬。その名の通りサンバイザーを被っているのだが、声優が釘宮理恵。こんなちょい役で登場するのは珍しい。
1999年ジャパンカップ前日というと、10レースでキャピタルステークスが行われており、その時に勝利したのがサンフレア。おそらくこの馬をモデルとして名前を変更したと思われる。キャピタルステークスまで連勝で来ており、上り調子だったことも同じで馬番も10番だったことからまず間違いないだろう。
レースではサイレンススズカが出遅れて最後方からの展開。4コーナー過ぎから他馬をまとめて差し切り先頭でゴールする。このときのアナウンサー、観客、リギルやスピカのメンバー、トレーナーたちの応援、祝福する様子が映され、ファンにとっては堪らないシーンだったと思う。もし、本当にこういうことがあったとしたら、ということを心から感じさせてくれる、とても良い描き方だった。

来週はジャパンカップということになるのだろうが、どういう構成にするのか楽しみだ。実際のレースもとても熱い展開だったので、それをどのようにして再現しつつ架空の物語にしてくれるか。このときのジャパンカップはスペシャルウィーク以外の日本馬は手薄だったので、外国馬をもう少し丁寧に描くこともあるだろう。
そして、1話を使ってジャパンカップをやるのか、また有馬記念までやってしまうのかというところも気になるところ。この作品だと有馬記念は蛇足になってしまうので、次回でサッと終わらせることもあり得る。
ラストはWDT(ウインター・ドリーム・トロフィー)が出馬するところになりそうだが、
あと2話をこのまま突っ走ってもらいたい。作画のほうは持ち直したものの、まだ良いときほどのクオリティではないので、ジャパンカップのレースに期待している。 {/netabare}

第12R「夢の舞台」レビュー
{netabare}この物語の最大の見どころといえるジャパンカップ。
ほかの強豪馬についても出てくるかと思ったが、ブロワイエとの一騎打ちの構図で描かれた。一応、タイガーヒルやボルジア、フルーツオブラブなどは枠番と勝負服で分かるようにはなっている。今回だけで紹介されても強者感は出ないだろうから、これで良かったかもしれない。

前半ではレース前日の振り返りからブロワイエの当日の動向、リギルやスピカなどのチームの枠を超えてスペシャルウィークを後押しする様子が描かれる。皆が心配して、グラスワンダーが耳をつけて中の様子をうかがうところが可愛い。
そしてジャパンカップのレース。

実際と同じく、8番の隣が10番になっている。これは9番で出走予定だったアルボラーダが出走を取りやめたため。細部までこだわり続けてくれていることがよく分かる。ちなみに6番にはサイレンススズカの実際の妹(弟)のラスカルスズカが出走していたため、耳あてのデザインが同じに描かれている。

レースではスペシャルウィークをブロワイエが徹底マークする構図。実際のレースでも全く同じ展開で、エルコンドルパサーのときと同じようにマークをして差す競馬をするつもりだったようだ。3コーナーすぎから両馬とも上がっていく。
直線では下を向きながら必死に走るスペシャルウィークに限界が来たように一瞬モノクロの画面に押し込められる。そのときにサイレンススズカの「スペちゃん!」という声にスペが反応して、再加速。見事1着でゴール。アナウンサーの「日本の総大将」という呼び方も当時を再現していた。
最後にブロワイエが言ったのは「La victoire est à moi(調子に乗るな)」で、スペに言われた言葉をそのまま返した。しかし、スペはこの意味を「いい勝負をしましょう」と思っていたので、「はい」と笑顔で答えている。締めはスピカやリギルの面々と喜び合い、スペシャルウィークのライブによる特殊エンディングだ。

ちなみに、実際のレースでは、1着スペシャルウィーク、2着インディジュナス、3着ハイライズで、ブロワイエ(モンジュー)は4着だった。
そして、どうやら来週は有馬記念をカットして、夢のレースで締めるようだ。実質、今回がストーリーとしては最終回のような位置づけだろう。あれだけの話をとても良いシナリオにまとめたと思う。

ちなみに最後のウインタードリームトロフィーの映像の元ネタは、グリーンチャンネルで流れるこのCM。まさに夢というのがふさわしいメンバーだ。
夢の第11レース
http://ceron.jp/url/www.youtube.com/watch?v=bDpK38Lhdac
来週は、いよいよ最終回。1クールたっぷりと楽しませてくれたので、もう今の時点で満足している。作画が後半に入ってずっと失速気味だったのが残念だったが、全体的には良い仕事をしてくれたと思う。 {/netabare}

EXTRA R「響け、ファンファーレ!」レビュー
{netabare} 長い間、楽しませてくれたウマ娘も今回が最終回。
ストーリー的には前回で終わった構成だったが、夢の対決を描くためということで「エキストラレース」という位置づけになっている。

アパンでは意外にもスペシャルウィークが負けた有馬記念も少しだけ描かれた。私はグラスワンダーのファンで、この有馬記念の当日は中山競馬場で観戦していたのは良い思い出だ。ゴール前で見ていて、最後はスペシャルウィークに差されたと思ってうなだれていたのだが、写真判定では何とかゴールの瞬間だけ鼻面が前に出ていたのには驚いた。これはグラスの執念のようなものだったのだと思う(アニメでは一応、3着のテイエムオペラオーも描かれている)。

ほかのウマ娘のこともダイジェストで紹介される。ウオッカとダイワスカーレットの鼻差の勝負となった天皇賞秋らしきレースや、トウカイテイオーの二冠&有馬記念の奇跡の復活、メジロマックイーンの春の天皇賞連覇、ゴールドシップの宝塚記念連覇、凱旋門賞挑戦。そして、サイレンススズカは、その後にGⅠを勝利し、アメリカ遠征を行ったことが、スペから母への手紙という形で回想される。連覇しているウマ娘がいることから、ジャパンカップから最低でも2年以上は経ったという流れだ。

大爆笑したのは、ウマ娘たちを壇上で紹介するシーン。
司会役として日刊競馬の本紙予想を行い、UHF系の番組『金曜競馬CLUB』にも出演している飯田正美のような人物が出てくるのだ。あの鼻の詰まったような、たどたどしい喋り方に似せているので間違いないだろう。「あー」とか「~ね」という口癖は完全に物真似だ。ネットで調べてみたが、誰からも指摘されていなかったので、コアな競馬ファンでこのアニメを観ている人は、それほど多くないのかもしれない。私も周りの競馬ファンの数人には、強く勧めてみたのだが、1度は観てくれても、継続して観てくれている人はいなかった。きちんと観てくれれば、作品の良さを分かってもらえるとは思うのだが、アニメを見慣れていない人にとっては、女性声優のかん高い声でうんざりしてしまうらしい。

WDT(ワールド・ドリーム・トロフィー)のレースは予定調和というか、想像した通りの展開だった。オグリの応援にイナリワン、タマモクロス、スーパークリークがスタンドまで駆けつけていたのは面白かった。
これだけのメンツのレースでどれかのウマ娘を勝たせるというのは不可能。それよりもレースシーンまでやってくれたのは嬉しかった。

最後にこのレースを羨望の眼差しで見つめるウマ娘が現れる。リボンが右耳についていることから牡馬で、服の色から考えると、まずキタサンブラックで間違いないだろう。社台所属の種牡馬なので、今のところ登場することは考えづらいところだ。ただ、オーナーは北島三郎なので可能性はあるか…。個人的には2期があるなら、ファンだったジャスタウェイにも出てきてもらいたい。 {/netabare}

全体のレビュー
全話を通して、改めて思ったのがスタッフのこだわりが存分に感じられた作品だったということだ。ソシャゲにつなげるということもあり、デザインは緻密だし、細部までとても丁寧に作られていた。競馬についてはファン目線で見ても、生半可な知識で作っていないことは、すぐに分かる。それぞれのサラブレットについての生涯をしっかり理解した上でストーリーを組み立てた点は称賛したい。また、スペシャルウィークとサイレンススズカを主役にした判断も素晴らしかったし、何よりifの物語をサイレンススズカのファンに嬉しい展開にしてくれたのは、とても良かった。
これは私が物語にいつも望んでいることだが、やはり創作である以上、どこかに救いがあって欲しいと思っている。どのようなメッセージが込められているのだとしても、最後に絶望しか感じさせないような物語を私は観たくない。ハッピーエンドを望んでいるのではなく、ひと欠片でもいいから希望を感じさせて欲しい。そういう意味でもウマ娘は、とても良い作品だった。多くの人に幸せを感じさせたことは魅力のひとつだったと思う。
残念だったのは、後半になって作画が崩れてしまったことと、レースシーンに迫力がなくなってしまったことだ。レースシーンのピークは、スペシャルウィークとグラスワンダーが対決した宝塚記念だった。このレースシーンは素晴らしかったと思うし、結果は知っているのに観ていて興奮して、カッコ良いと思った。後半をそこまでやってくれていたら、良かったが、ウマ娘の数が多すぎるし、GⅠレースの勝負服のデザインまであるため、なかなか難しかったと思う。また、トレーナーの凄さが感じられなかったのも不満な部分だが、この作品がサラブレットに焦点を当てている以上、仕方のないことかもしれない。

実在の競争馬を女性化させたというとんでもない設定ながら、中身はとても真っ当に、そしてフィクションも含めた展開にしたことは見事だった。当時のことを思い出させてくれて、現実の過去の競馬とアニメの2つの世界を楽しむことができた作品だった。

投稿 : 2021/04/10
♥ : 94
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

香味ダレ(競馬の知見)を入れると味が変わります

2018.09.28記

ゲームはいったいいつリリースされるんでしょうか?


リアタイで完全スルーしてたもののめっさ評価が高く、1期遅れの再放送にて視聴。

萌え擬人化されたサラブレッド達のレースにまつわるエトセトラ・・・
レースを軸にした努力と友情の物語です。

この手の擬人化ものは今後も手を替え品を替え出てきそうな勢いですが、今回は競走馬。競馬自体がウマの生い立ちや系譜、戦歴、厩舎と調教師・騎手などそれぞれの切り口で語られる物語性の強い題材であり、ファンはただ馬券を購入しての勝敗に一喜一憂する以上の“何か”を求める傾向にあります。

“何か” それは “夢” と置き換えてもいいのかもしれません。

私は馬券は買いませんが、メイセイオペラを輩出した競馬場が地元ということもあり、競馬の持つ“物語性の魅力”については共感できるものがあります。


そんな競馬を題材にして、しかも実際の競走馬の実名を使用するとなれば、ただのアニメ以上に例えば史実とのシンクロやifストーリーの構築なども期待され、作りようによってはボロクソに酷評されるリスクもあったのですが、そこは杞憂に終わりおおむね好感をもって視聴者には受け止められたようです。

本作を観るときの視点は二つ

 ・競馬を知らない側から見たアニメ単体としての魅力
 ・競馬を知っている側から見たアニメと史実のシンクロ


アニメ単体としてはどうでしょうか?

第一話アバン。いきなりナウシカ風の絵巻からウマ娘とは?が語られます。
北海道からウマ娘の養成学校?に転学するため上京した本作の主人公スペシャルウィークが学校にたどり着くまでが第一話でした。
途中、レースをやってる府中競馬場にて実際のレースを見ることになります。

 ん? 女の子たちがただかけっこしてる  ( ゚Д゚)

レース終わったら終わったで

 ん? 女の子たちがステージで歌って踊ってる ( ゚Д゚)

設定とはいえ、「いかん、これダメなやつだ」と切りそうになった次第です。
ただウィニングライブと称されるレース勝者のパフォーマンスはその後鳴りを潜め、少女たちの努力に重きを置いたストーリー展開となって、スポ根の色が濃く出てくるにつれ面白くなってきました。
登場人物めちゃくちゃ多かったものの名前のテロップを出すなど演出の工夫も見られ、最終話になる頃にはだいたい名前を覚えていたので制作側の配慮には感謝です。

レース作画も大崩れはしてません。風のエフェクトを用いて疾走感を出したり、差しにかかる場面では地面をぎゅっと踏む足元を映し、一気に加速させるなど、彼女らのスピードをよく表現できてたと思います。ただ、レース数の多さからか後半はやや単調に感じてしまいました。これはしゃーないかな。

劇半はあまり記憶に残りませんでした。JRAファンファーレ風イントロのOP曲は作品に合ってたと思います。あわよくばすぎやまこういち先生にオーダーしてほしかったと一瞬思ったりしてね。

アニメ単体としては、平凡な作品だったと思います。
ただし、魅力のあるキャラクターがけっこう出てきます。軸となるヒロインのスペシャルウィークとサブヒロインのサイレンススズカはキャラの深掘りができてました。群像劇では埋没して何が何だかよくわからなくなることも多々ありますが、核となるキャラを作ったことは成功だと思います。この二人を軸に個性豊かな面々が登場しますので、お気に入りが見つかる可能性は高いかも。
ゲーム展開を狙ったソフトという側面もあるため、キャラ設定には力を入れてます。


次に競馬ファンからの視点ではどうか?

あいにく詳しくないので説明しかねます。
ただ、綺羅星のごときスターホースが輩出された90年代後半を中心に万遍なくスターホースを集結させていたこともあり、私のような素人でも知っている馬名が多かったのは助かりました。
まるで、ブルズが連覇してた頃のNBA、イチロー、松井、松坂世代が活躍してた頃のプロ野球、ヒデが引退するまでの日本代表、とその競技が注目を浴びた時代をうまく切り取ったのです。そこに新旧スターを加えてのオールスター戦です。全盛期のクライフ、マラドーナ、ベッカム、クリスティアーノ・ロナウドが同時にピッチに立つようなもんでしょう。

元からのファンは自身の思い出を重ね、素人はこの作品を機にちょっと馬名を検索したりして知見を得ることでさらに楽しみが増える。そんな作品になりました。私はもちろん後者です。

そんな検索人生を送る中で一つのブログに辿り着きました。
アニメと史実の相関が理解できることに加えて、ブログ主さんの競馬への愛情が伝わってくるコラムをぜひ紹介させてください。

『アニメウマ娘の視聴者に送る、サイレンススズカの史実』
  http://ch.nicovideo.jp/yumemura/blomaga/ar996682

{netabare}7話と11話あたりの見方が変わります。{/netabare}

{netabare}「夢……見ている人に夢を与えられるような、そんなウマ娘」
物語序盤でどんなウマ娘になりたいか?を問われこう答えたサイレンススズカさん。
最終回で同じことを今度はスペシャルウィークが語ります。

なんだろう?この感動{/netabare}


ラーメン屋の但し書きにある
「カウンターに置いてあるトッピングを加えると味が変わりさらになんちゃらかんちゃら…」

素人さんが一度観た後でも競馬に関する知見を増やして再トライすると、見えてる景色ががらっと変わってくる良作でした。


そしてExtraのED「うまぴょい伝説」で踊りだす。
なんだよ、最初disってたくせに!と言われてももう平気(*'▽')



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2020.09.15追記

スピンオフショートアニメ『うまよん』放送(2020夏クール)



視聴時期:2018年7月~9月 地上波再放送

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2018.09.28 初稿
2018.12.08 修正
2020.09.15 追記/修正

投稿 : 2021/04/10
♥ : 81
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

スポコン物の王道。とても面白い作品でした!

最終話まで視聴。

第1話を見る限りでは、正直どうなんだろうって思っていました。
レース後のウイニングライブとか・・・。

だけど、良い意味で裏切られました。
とても面白い作品でした。

ゴルシを筆頭に、コメディパートはかなり笑えました。
個性的なキャラが多く、それが上手く活かされていたと思います。

レースのシーンはいずれも熱くて、感動して泣きそうになったことも一度や二度ではなかったし・・・。

物語良し、作画良し、声優陣良し。

まさに、今期のダークホースの作品でした。

【以下は、各話レビュー的な「何か」です】(笑)
{netabare}
【第1話】
掴みとしては、意外と良かったんじゃないかな?
『日本一のウマ娘を目指す』主人公・スペシャル・ウィークの物語。
(主人公の名前が長いので、今後は”スペ”でいきます)

ケモ耳&尻尾のウマ娘と普通の人間がいる不思議な世界観。
姿は人間でも主食はニンジンなのね。
だけど制服姿でニンジンを咥えながら走る姿は、なかなかウケました(笑)
第1話からレースもなかなか熱かったし・・・。

しかし、レース後のライブは必要ないかと・・・。

【第2話】
いよいよ、スペのデビュー戦。

【第3話】
デビュー戦を勝利で飾ったスペ。
その後、彼女の所属する「スピカ」の面々も、彼女に続けと連戦連勝。

ただし、彼女たちにはレース後のライブが苦手という共通点が!(笑)
そこで、トウカイテイオーの指導を受けることに・・・。

後半は、スペが出場した皐月賞の話。
「負けを知って強くなれ!」
定番だけど、良い話。

【第4話】
ハルウララ・・・。
懐かしいなぁ・・・。
競馬のことなんてチンプンカンプンの私でも、聞き覚えのある名前だ。

主人公の周りは、本当に良い好敵手ばかりだと再確認。

【第5話】
日本ダービー。

何だ!何だ!?この熱い展開は!
感動して泣きそうになっちゃったじゃないか!

【第6話】
前半は、ファン大感謝祭。
後半はGⅡの毎日王冠。

スズカ強えっ~

【第7話】
スペは菊花賞に敗れ、自棄食い。(笑)
天皇賞に臨むスズカ。
周囲を唖然とさせるスズカの快走。
しかし・・・。

テンポが良い。
作画が良い。
個性豊かなキャラ。
目が離せない作品になってきた。

【第8話】
スペは菊花賞に続いてジャパンカップでも敗れてしまう。
敗因は今回の話を見れば明らか。
スペはスズカのことを気にかけすぎなのだ。

あえてその事には触れない、トレイナーさん。

そしてスペは宝塚記念に臨む・・・。

今回のトレイナーさんの判断は賛否が分かれるかも。
だけど、頭ごなしに言ってもスペの耳には届かなかっただろう。
「負けを知って強くなる」
この物語の本線はそこにあるんだと思う。

【第9話】
スペは相変わらずスズカのことが頭から離れない。
故障が癒えたスズカは、ケガの恐怖から、なかなか全力で走れない。
そこで、トレーナーは合宿を企画する。

ラストのエルとスペに会話はとても良かった。

【第10話】
スペ、7位って・・・。
で、トレーナー戦の指示で強制的に里帰り。

すっかりリフレッシュしたスペは秋の天皇賞に臨む。

思い返してみれば、第5話の、日本ダービーでのエルとの同着優勝以来の優勝では!
スペもそう感じただろうけど、見ているこちらも久々の勝利にスカッとした。

【第11話】
スズカは待望の復活レースへ。
結果は・・・。

世界最強のウマ娘・ブロワイエが来日。
スペが出場するジャパンカップにすることに・・・。
スペの、世界最強への挑戦が始まる。

【第12話】
いよいよジャパンカップ当日。
エルちゃん、良いね!
結果は・・・。

特筆すべきはCパート。
これ、夢オチとかじゃないですよね?
まさか、スピカの全員が同じレースに・・・?

【第13話】
とても良い最終回だったと思います。
ほぼほぼ競馬ファンとは程遠い私でも、聞き覚えのある名馬が勢揃い。

ラストも含めて、これで正解だったと思います。
{/netabare}

【最後に】
最後に、2018年4月27日、本家のスペシャルウィークの訃報を報道で知りました。

ちょうど、このアニメがOAしていて、再び注目を浴びているこの時期に・・・、スペシャルウィークという名馬の持つスター性に驚きを隠しえません。

心よりご冥福をお祈りいたします。

以上、アニメの評価では無くて申し訳ございませんでした。m(__)m

投稿 : 2021/04/10
♥ : 77

80.9 3 競馬アニメランキング3位
ゴールデンカムイ(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (564)
2557人が棚に入れました
明治時代後期。「不死身の杉元」の異名を持つ日露戦争の英雄・杉元佐一は、ある目的のために大金を手に入れるべく北海道にいた。
そこにアイヌから奪われた莫大な埋蔵金という、一攫千金のチャンスが舞い込む。
埋蔵金は網走監獄に収監中の男によって隠匿され、24人の脱獄囚の身体に刻まれた刺青がその在り処を示す手がかりだという。
そんな折、ヒグマの襲撃を受けた杉元を、ひとりのアイヌの少女が救う。
名をアシリパというその少女は、埋蔵金を奪った男に父親を殺されていた。
さらに杉元の動きに呼応するように、かねてより埋蔵金を狙って暗躍していた北の最強部隊・第七師団や刺青を背負う脱獄囚たちの動きも顕在化。
果たして、雄大な北の大地を舞台に巻き起こった一攫千金サバイバルの行方は……!?

声優・キャラクター
小林親弘、白石晴香、伊藤健太郎、大塚芳忠、津田健次郎、細谷佳正、中田譲治、乃村健次、菅生隆之
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

埋蔵金を巡る争いのなかでふれる、アイヌ文化と死生観

日露戦争で大激戦となった北海道の二〇三高地。
その戦いをくぐり抜けて生き残った杉元佐一は、
窮地に陥っても命を落とすことがなかったことから
「不死身の杉元」と呼ばれていた。
戦後、杉元は友人から目を患った妻の治療を託され、
費用を得るために北海道で砂金を探していた。
そのときに、アイヌの人々が北海道で集めた20貫もの砂金が奪われ、
ありかを示す地図が24名の囚人の体の刺青に記されていることを知る。
刺青が彫られた男を発見した杉元は、
アイヌの少女アシㇼパと出会い、行動を共にすることになる。

アニメーション製作:ジェノスタジオ、
監督:難波日登志、シリーズ構成:高木登、
キャラクターデザイン:大貫健一、
原作:野田サトル

北海道が舞台ということで、アイヌ文化が
バックボーンにある興味深い作品。
1話では、人間を食った熊は「悪い神」である
「ウェンカムイ」となり、それを狩っても、
アイヌの人々は毛皮も取らないし、
肉を食うこともないことをアシㇼパから聞かされる。
この話から、私は宮崎駿監督の『もののけ姫』を思い出した。
傷ついた猪の神が「たたり神」となってしまい、
人々や自然に害を与える存在へと変貌する。
それにふれた主人公は、村にいられなくなり、
旅に出るという話だった。

アイヌの信仰は独特だ。
カムイモシリ(神の国)で、動物は人間の姿をしていて、
こちらに来るときには、動物の皮と肉を持って遊びに来ているという。
だからアイヌの人々は、動物たちをある意味大切にして、
小熊を育てて大人になってから食べるときには、
盛大な祭り「イオマンテ」によって神を送り出す。
そうして、再びこちらの世界に来てくれるように促すのだ。
また、動物などの生き物だけでなく、
さまざまに役立つもの全てをカムイ
(アイヌ語で「神」の意)として扱う。
身の回りのものが神だから、いつも敬意を払い、
良い関係を築くという理屈だ。
信仰には「自分たちの生きる術」がある。

それを象徴するようなアシㇼパの話がある。
極寒の日に瀕死の傷を負って、
なおも懸命に生きようとする鹿を見て、
杉元は自身を重ね合わせ、殺すことをためらってしまう。
それを見たアシㇼパは鹿を狩ったあとに、
腹を割いて、そこに手を入れるように杉元に促す。

鹿の体温が移ってお前を生かす。
私たちや動物たちが肉を食べ、
残りは木や草や大地の命に置き換わる。
鹿が生き抜いた価値は消えたりしない。
そうアシㇼパは告げるのだ。
自然とともに生きるアイヌの人々の信心がよく分かる話だ。

自然を相手にして暮らす人々の考え方は、
死にざまにも大きな影響を与える。
6話で登場する熊撃ちのマタギ、二瓶鉄造の哲学はとても興味深い。

{netabare}自然のなかで生きる者にとって、そこには不文律の掟がある。
熊を狩って捌いているときに、それを横取りしようとした
3名の人間に対して、二瓶鉄造は殺人を犯してしまう。
自然の掟に従っても人間の掟では罪になる。
網走刑務所に収監されるが、山で死にたいため脱獄する。
彼にとっての理想的な最期は、獣との勝負の末に
体を食い荒らされて、それが糞となって大地にばらまかれ、
やがて山の一部になることだった。
私はこの話を観て、昔の常識だととても考えられないことだが、
現在では、それほど特殊ではないことに、
時代における価値観の大きな変化を感じた。

子供のころに観た今村昌平監督の映画『復讐するは我にあり』の
ラストで父親役の三國連太郎が息子の妻、倍賞美津子と一緒に
連続殺人犯の息子の遺灰を山頂から空に撒くシーンがある。
父親と分かり合えなかった息子、そして、その妻という
複雑な関係性があったわけだが、私は映画の内容よりも、
遺灰を空に撒くシーンに衝撃を受けた忘れられない作品だった。
つまり、墓に入れることはできない人間として、
せめて広大な空に撒いてやろうということだったのだ。
ところが、最近では散骨することは、一般的とは言わないまでも、
それほど変わったことではない見送り方になりつつある。
これは大ヒットを記録した作品『世界の中心で愛をさけぶ』の
影響が大きいとも言われているが、時代とともに
死者を悼むやり方も多様化していることを改めて感じさせた。

8話では、弟が猪に襲われて殺されるところを目撃した
辺見和雄という男が「死」への甘美な魅力に取り憑かれ、
自分を残酷に殺してくれる人を探すために
通り魔殺人をしながら旅をする話が描かれる。
人には誰しも「死」が訪れるわけだが、
「死」に向かって生きているなら、
人間の生は無意味だという考え方がある。
そして「死」が訪れるからこそ人間の「生」は
尊いのだということもできる。
ここでは、死の瞬間に輝くためだけに生き続ける、
倒錯した精神の男の末路を追っていく。
また、箱館戦争で生き残ったことになっている
新撰組の土方歳三も常に「死」を覚悟して
生き続ける男として描かれている。 {/netabare}

彼らの生き方は、一見するとただの狂人にしか
見えないのだが、自然のなかで生き抜く
アイヌの人々の哲学のなかだと、
むしろ真面目な生き方のように見えてくるのが面白い。

『ゴールデンカムイ』は、1クールの作品として考えると、
まだまだ序盤の状況のため評価が難しい。
ただ、アイヌ文化と死生観を考えさせてくれる、
深みのある物語として展開していきそうだ。

大地を彩る全てのものの生と死に意味はある。
(2018年7月28日初投稿)

投稿 : 2021/04/10
♥ : 71

shino73 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

夜鳴く神

ジェノスタジオ制作、原作野田サトル。

明治後期、鬼神のような戦いぶりで、
不死身の杉元と謳われた元陸軍兵士が、
無き友との約束を誓い小樽に足を踏み入れる。
かつてゴールドラッシュに沸いた北海道を舞台に、
アイヌが埋めた膨大な埋蔵金を探がして。

アイヌの文化と自然の摂理を丁寧に描き、
「山の掟」「弱いやつは喰われる」
その凄惨な描写も人気の1つでしょうか。
アイヌの教えでは、火や水や大地、生き物や樹木、
その全てに神(カムイ)が宿る、
自然崇拝に近いのですが、
愛ある眼差しは娯楽性も高く素晴らしいですね。
絵柄だけで苦手意識がありましたが、
アニメ化を機に原作を読むと面白いよこれ。

黄金の行方は誰の手に渡るのか!?
そもそも黄金は存在するのでしょうか!?
思惑が交差する生存競争の幕開けである。

最終話視聴追記。
シリアスと笑いが絶妙の配分で楽しめる。
しかし「狩猟グルメ」最高ですね。
杉元がアシリパをさん付けで呼ぶの好きだな。
アイヌのこけしみたいな子供たちも味があるね。
娯楽作品としては最も楽しめたかも知れません。

投稿 : 2021/04/10
♥ : 69
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

生命の輝きに別角度から光をあててみました

2018.07.01記


原作未読

2018年春期の1クールものでは個人的にNo.1でした。
10月に2期放映が決定してるとのことも納得の面白さです。

日露戦争あとの北海道が舞台。ありそうでなかった場面設定が興味を引きます。それになんか骨太そうな印象も私好み。
第一話、熊との格闘シーンで先制パンチを食らい、帰還兵の悲しみを描いたハードボイルド路線か?と見せかけて、コメディありグルメあり。しかも物語の邪魔をしてなかったりする。なんじゃこりゃ、詰め込み過ぎでしょ?といい意味で。

戦友との約束を果たすためにまとまった金が必要な杉元がアイヌ埋蔵金を求めて奮闘する話。アイヌの娘アシりパさんと行動を共にする中で、アイヌの慣習やものの考え方など作品を通じて知ることができます。
その埋蔵金を狙っているのは杉元だけではなく、帝国陸軍の軍人たちだったり、函館戦争の生き残りだったり、複数勢力が絡みます。


【命のやりとり】


冒険、グロ、エロ、メシ、歴史、アイヌの文化、サバイバル、奇怪な登場人物たち、このアニメを構成する要素はいろいろあってエンタ-テインメント性の高い作品です。これら複数要素を含有し空中分解しないでまとまっているのは、演出の巧みさと合わせて、根っこの部分では生々しくてゲップが出るほど“生命のほとばしり”を感じられるという点で一致しているからです。
「生きろ」とか「命どぅ宝」とか「生命万歳」とか命は大事と言うのを悪く言うつもりはありませんが、そういったものにときおり感じるうさんくささみたいなものをこの作品からは感じません。
そのへん詳しくは後述するとして、ありきたりのヒューマニズムには寄らないアニメと思って観ると面白いと思います。
{netabare}2期ありき(最終回にて3か月後に続きやる!と発表)で、最終話が中途半端に切れちゃったのは残念です。今後の期待もありますが、物語の評価を下げております。{/netabare}


以下、思いついたことを徒然に。。。※ネタバレ含みます
{netabare}
■弱い奴は食われる
アシりパさん初対面でこれですからね。日露戦争の死線をくぐりぬけ「戦争で学んだのは殺されないことだ」と語る杉元ですから、根っこの部分で似た者同士だったのでしょう。豊富な知識を持つアシりパと戦闘に長けた杉元のコンビはバランスが良いし、二人とも勘が鋭いというかよく人間を観ている。これだけでも二人がぬるい人生を歩んでいないということがよくわかります。

■死に場所を無くした元新選組の面々
男が泣く理由として「死ぬべき時に死ねなかった」というのは充分なものです。100年生きると土方は嘯いてましたが、2期でどういう死に方をするのかは楽しみの一つです。死なんかもしれないけど。

■狩猟して食べるということ
クマ、シカ、リス、ウサギ、ウマ、あとなんか魚。狩猟して解体して調理するところまで見せる演出は新鮮でしたね。
ウチの親は解体を目の当たりにして牛とウナギが駄目になってたし、嫁は魚を三枚に下ろせない。生命をいただいている実感が乏しい時代にこのアプローチは素晴らしい。
だからこそ、感謝する意「ヒンナヒンナ」が活きた言葉となってきます。
{/netabare}


■軍人目線で観た時の杉元佐一
{netabare}※不死身の杉元って
まるで船坂弘軍曹だなと思ってたら同じこと考えてた人がいたみたい。
不死身の生命力と敢闘精神が語り継がれている昭和の軍人さんです。渋谷センター街入口にある大盛堂書店の創業者としても有名。本買う時はだいたいここで購入してます。
杉元以外でも史実をモデルとした人物が多数いる模様です。

※杉元の切り替えの見事さって
ギャグってたりほっこりしている中でも危機を察知したら一瞬で目つきが変わり戦闘モードに切り替わる描写が多用されています。これってもともとの日本の軍人さんの凄みなんです。温厚で優しく良く笑い平時はおおらかに構えていて、いざ有事となればスイッチが完全に切り替わる。史実本にはそのようなエピソードが多く書かれています。ゴールデンカムイでは旅順攻略に従軍した帰還兵が数多く登場しますが、軍人さんのイメージギャップが少ないことも魅力の一つとなってます。{/netabare}


エッセンスの部分は原作を踏襲しているでしょうし、原作既読組が物足りなく感じるというくらいなので、原作マンガも期待できますね。
この手の作品がウケるというのは日本もまだまだ捨てたものではないなと思う次第。最終的な物語の評価としては2期待ちとなりますが、導入部分としての1期も面白い、オススメの作品です。


以下、オマケ
注)これより以降の記載内容について、人によっては不快に思われるかもしれない政治・軍事的な内容を含んでおります。ネタバレ開く時はこれら承知の上で開帳してくださいね。



■切り替えについてもう一言(本編とは関係ないので暇な人向け)
{netabare}北海道繋がりということで占守島の戦いに触れておきます。
ポツダム宣言を受け入れると発表してからの昭和20年8月17日深夜、樺太最北端の占守島に突如ソ連軍が上陸を開始し武装解除済みだった日本軍と交戦した事案。敗走すればそのまま北海道が分割されていただろう局面で日本軍の奮戦により有利な条件で停戦合意に至ったという重要な戦いです。かって司馬遼太郎の上官でもあった戦車隊の池田末男大佐の猛烈な戦いっぷりや杉原千畝より多くのユダヤ人を救ったとされる樋口李一郎中将の戦闘継続の判断だったり、取り上げるべき人物も複数登場します。
長くなってしまうのでご興味あればご自身で調べていただければと思います。
その日は武装を解除しての残念会が催された日、つまりどんちゃん騒ぎしてしこたま酒をくらい、意識も戦闘終結後に内地へ復員してさて何やろうかなとでも考えてたりしながら就寝したタイミングでの敵襲来です。普通まともに戦えませんし、戦闘するという判断を下すのも難しい。しかし、満州でソ連軍がどういったものだったか現地も司令官も知っています。また戦闘意思なく降伏すればどうなるかも知っています。
短時間で武装を整え作戦を遂行し、結果として足止めに成功しました。闘う時は闘う。避けてなんとかなると言い切れない場合はリスク要因を徹底排除する。
この時点で白旗を揚げて降伏していれば?
日本人にとってはけっして面白い結末が用意されてなかったでしょう。

アニメに戻って…
杉元が殺気を見せて対峙しなければ?
同様の面白くない結末に至ってたでしょうね。{/netabare}

■アイヌの現在とやら(本編とは関係ないので暇な人向け)
{netabare}アイヌや琉球については日本人と区分けして分断を図ろうとする勢力が跋扈しており、現在のアイヌ協会は差別利権、補助金食いつぶし団体に。
DNA配列ないし森羅万象生きとし生けるものを神(カムイ)と捉える宗教観は日本人に属するものであり、一見独特に見える文化風習・言語も土台が同じところからその地域の風土により独自発展したものに過ぎないと私は考えてます。
私の物言いも解釈の一つ。独自の先住民か広義の日本人であるかの論争はあってしかるべき。
しかしながら協会に多数の外国人が入り込んでおり、アイヌの定義も不明確なまま、協会がアイヌと認定したらあなたはアイヌそして補助金みたいな出鱈目は正されるべきでしょう。彼らにとっては差別は未来永劫あって欲しいものなのです。
そういえば北海道に侵攻したソ連軍はこうも言ってました。
「アイヌを開放するよん」
占領(したい)地の統治政策、植民地政策の基本は『分断して統治せよ』、わかりやす過ぎます。{/netabare}



視聴時期:2018年4月~6月 リアタイ視聴

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2018.12.08追記

区切りの最終話の収まりがよければもっと高い点数をつけていたと思います。

命のやりとりを杓子定規にシリアスにしなければならないというのに以前から私自身は違和感があって、そこに、もともと生死は表裏一体、喜怒哀楽すべてを含んであっけらかんとした描写が本作で描かれていたことが新鮮でした。


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2018.07.01 初稿
2018.12.08 追記
2020.12.04 修正

投稿 : 2021/04/10
♥ : 64

66.4 4 競馬アニメランキング4位
うまよん(TVアニメ動画)

2020年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (89)
234人が棚に入れました
「うまよん」は、スマートフォン・PC向け漫画サービス「サイコミ」にて連載されている、メディアミックスコンテンツ「ウマ娘 プリティーダービー」の4コマ漫画を原作とした新作ショートアニメ。個性豊かなウマ娘たちが繰り広げる日常エンターテイメントを、漫画とは異なるオリジナルストーリーでお届けする。2020年7月7日(火)よりTOKYO MX、BS11にて放送される。

声優・キャラクター
和氣あず未、高野麻里佳、Machico、前田玲奈、高橋未奈美、鬼頭明里、佐伯伊織
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

高松宮記念より体感短いかもしれない

ショートアニメ 短距離1,200m


3分くらいでしょうか。『ウマ娘』ファン向けのスピンオフ。
作ってる人がTV版本編を作った人たちと違います。内容はまあだいたい3分でできるようなコミカルテイストで当たり障りのないやつ。
面白いわけでもないが酷評するまでもない。新聞の四コマみたいにさっと観て切り替えて次―みたいなノリで臨むにちょうどいい作品です。

というわけでサラッと流しながらだったんですが、
たぶんスペちゃん一回こっきりだったような!?
もしかするとサイレンススズカさんも!?
キャラ博覧会みたいな多キャラのコンテンツでもあるので万遍なく登場させる意図があったのでしょう。お気に入りがいらっしゃったら探してみるのも面白いかも。頭身が本編より少ないのでうっかりスルーしてしまうかもしれませんよ。
本編を好きだった方がとりあえずストックしておいてなにかしらの拍子に箸休め的なものを欲した時にでもどうぞ。3分ものの宿命ですね。


※ネタバレ所感…ってほどでもありませんが

{netabare}第5話ラーメン二郎インスパイア系なお店での大食い大会…店名は『ミハロン』というのね。
当方もっぱら競馬は門外漢で例によって受け売りですが、“上がり3ハロン”という言葉があるらしく。
残り600mのタイムを指す意味みたいです。この回に登場したのは、スペシャルウィーク・オグリキャップ・タイキシャトルの3頭。これでみんな末脚がバケモンだったら

{netabare}「さすがウマ娘さん。あんた芸が細けーよ!」{/netabare}

となるのですが真相は如何に?{/netabare}


気になったのでおかわりいくと、

{netabare}第6話登場の牛丼屋は店名『大本命』。庶民的なお食事処が続きます。
出走馬はファインモーション、キングヘイロー、メジロマックイーン。これでみんな大本命だったら…

{netabare}ってみんな現実では例外なく大本命ですもんね。3分で楽しめるG1です。{/netabare}{/netabare}



視聴時期:2020年7月~9月 

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2020.11.07 追記

どうやらスペちゃん何回か出走してたようです。その他、競馬ファンだからこそニヤッと出来る仕掛けもあった模様です。そしてそして…2期政策決定との報もありましたね。


2020.09.23 初稿
2020.11.07 タイトル修正/追記

投稿 : 2021/04/10
♥ : 42

フィリップ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

名馬の背景をもつ60頭のキャラがベースの日常学園アニメ

アニメーション制作:DMM.futureworks・ダブトゥーンスタジオ
監督・キャラクターデザイン・総作画監督:宮嶋星矢、
原作:Cygames

Cygamesによるメディアミックスプロジェクトである
『ウマ娘 プリティーダービー』。
アニメ終了から2年が経過したものの未だゲーム化には至らず、
次第に忘れ去られようとしていた。
ある情報では、コンテンツプロデューサーが
退職した影響もあり、ゲーム化が遅れに遅れているとか。

そんな状況を打破する目的もあったのか、
今度はWeb漫画サイトサイコミで毎週更新されている
公式4コマ漫画によるアニメ化を敢行。
3分のショートアニメで、アニメーション制作は、
PA.WORKSからDMM.futureworksに変わっている。

キャラクターは60頭(人?)分デザインされている。
ただし、キャラに社台グループの所有馬や
ノースヒルズ、金子真人オーナーなどの馬は登場しない。
つまり、ディープインパクトやハーツクライなどは、
認可が下りなかったということらしい。
個人的にJRAはコラボ企画の認可に厳しくない印象だが、
プロデューサーがやり方を間違えたのかもしれない。
そもそも牡馬が全頭牝馬になっていることに
ファンからは、どうしても拒否反応が出てしまう。
ファンの評判として、よしだみほの
『馬なり1ハロン劇場』とは大きな違いに見える。

いずれにせよ、少数派であろう
アニメファンで競馬ファンでもある身として
レビューしておきたい。
とは言いつつ、私はゲームをやらないので、
あまり関係ない立場なのかもしれないが。

物語としては、競馬とはそれほど関係ない
ウマ娘たちの日常コメディともいえるようなもの。
ただ、馬同士の組み合わせは、同年代のライバルや
兄弟姉妹、脚質などでキャラをまとめながら構築している。
例えば1話目は本編でもライバルとして描かれた
スペシャルウィーク、エルコンドルパサー、グラスワンダーの三頭が
登場する追試による対決の回。
アホの子として描かれたスペシャルウィークが可愛い。
7話目ではBNW(ビワハヤヒデ、ナリタタイシン、
ウイニングチケット)のライバル3頭がカブトムシ捕りに
興じるというストーリー。
元気なウイニングチケットが印象的だ。

そしていちばんの注目回は、やはり逃げ切りシスターズの第9話。
スマートファルコンがリーダーのアイドルユニットが
新メンバーを探して奔走するのは微笑ましい。

坂路の申し子として知られるミホノブルボンは、
現役時代の異名を意識したサイボーグのような
造形のクールビューティ。
マルゼンスキーは、メンバーに入るのに四苦八苦。
それは、外国産の持ち込み馬であるため出走できなかった
日本ダービーが背景に見える。
賞金もいらないし大外でもいいからダービーに出走させて欲しい
(その年のダービーは28頭立てで大外は圧倒的不利)
と懇願した史実を意識した描写だろう。
日本ダービーを逃げ切って勝った快速のアイネスフウジンは、
なぜか田舎娘風。バーゲンを目指して快速を飛ばす。
そんな超一流の逃げ切り馬のなかで
リーダーのスマートファルコンだけが
ダート馬のため、全頭で競ったときに
いちばん足の遅い描写になっている。
サイレンススズカは、このシリーズのなかでは、
冷静なツッコミ役に徹している。

ラストに流れる『逃げ切りっ!Fallin' Love』。
ついDLしてしまった。
快速メンバーらしく、高速のBPMで作られており、
逃げ馬にふさわしい楽曲となっている。

そのほかには金色のたてがみと尾が目立ち、
容姿の美しかったゴールドシチーがモデルとして
活躍するなど、ところどころに馬の背景を
とらえて表現しているのは競馬ファンも注目だ。

基本的にはキャラ立ちしたアイドルたちによる
日常・学園ものショートアニメ。
ウマ娘たちが、肝試しや早食い、障害物競争などに
挑戦してキャラに沿ったコメディを見せてくれる。
あまり何も考えずに観ても、それなりに楽しめるだろう。
ちなみにお話が終わったあとに、ウマ娘がひとりずつ
自己紹介的な話の振り返りをするぱかチューブがある。
これもゲームを意識した仕込み。
どういう経緯なのか本編の2期も決まったという
ニュースも飛び込んできた。
今回のショートアニメでメインキャラだった
トウカイテイオーが主役で、
ライバルにメジロマックイーンを据えた物語。
引き続き注目したい。
(2020年10月3日初投稿)

投稿 : 2021/04/10
♥ : 36

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ゲームはいつになったらはじまるのか?

子どもの頃からの競馬ファンなのでウマ娘本編はかなり楽しめた。

うまよんは完全にウマ娘ファンのためのアニメであり、シナリオなどないようなものでこれ単独で見ても面白いわけがないと思う。

印象としては、アンソロジーコミックとか、4コマ漫画みたいなノリで、
競馬というよりウマ娘のキャラクターに性格付けするためのアニメと言えばいいだろうか。
本編であまり活躍しなかったウマ娘も出ていて、2期を楽しみにしている方は視聴しておいて損はないと思う。

各話の後の次回予告のCGキャラクターが可愛い。


それはともかく、
ウマ娘本編の放送時からゲームのウマ娘アプリすごく楽しみにしていたが、一体いつになったらサービス開始するのだろうか?

ゲームアプリが原作のはずなのに肝心のゲームは存在せず、先に始めたアニメだけが人気になり、2期の制作まで決定しているというよくわからない現象が発生している。

2期とゲームアプリを気長に待ちたい。
個人的にはジャングルポケットがすごく好きな馬なので、登場してほしいな

タキオンとマンカフェが登場するならクロフネとジャングルポケットも必要でしょう!
何故か息子のトーセンジョーダンも一応登場していますから、是非!

あとは短距離路線の馬が少ないのでロードカナロアとか、デュランダルあたりいるといいな。

海外の馬もいてもいいかもね。主にラスボスとして。

投稿 : 2021/04/10
♥ : 29

73.2 5 競馬アニメランキング5位
逆境無頼カイジ 破戒録篇(TVアニメ動画)

2011年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (906)
4495人が棚に入れました
伊藤開司=カイジは、帝愛グループとのスターライトホテルにおける争いに敗れ、借金はついに約1,000万円に膨らんで、逃亡生活を送っていた。そこでカイジは、金融会社社長でヤクザの遠藤に接近し、新たなギャンブルを紹介してもらおうとする。しかしそれは実現せず、結局地下の奥深くにある帝愛グループの強制労働施設へ送り込まれてしまう。なんとか地上に戻ったカイジは、元ゼネコン現場監督の坂崎孝太郎と知り合い、その紹介を受けて帝愛が経営する高レートの裏カジノへ案内されるが、そこでカイジは1玉4,000円のパチンコ「沼」で一攫千金を目指すことになり……。

声優・キャラクター
萩原聖人、内田直哉、津嘉山正種、立木文彦、浪川大輔

野菜炒め帝国950円 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

地下生活はマシュマロみたいにふわ☆ふわ(美)

前回のギャンブルを敗北したものの生き延びたカイジが今度は借金のため拉致され帝愛地下施設で終わりの見えない過酷な重労働を強いられることに。再び地上に出ることが出来るのか?という感じの話。

今回から出没する(出番自体は多分無かった)数少ない女性キャラにしてヒロインの美心を見たら分かるように今回も一切の萌えを排除した男のための硬派なアニメ。

今回のカイジが挑むことになるギャンブルは地下チンチロとパチンコ。
勿論ただのパチンコであろうはずもなく1玉4000円の絶対勝てない通称沼と呼ばれるパチンコ。
1期に引き続きまたもシンプルなギャンブル内容には好感持てる。

1期ではどちらかと言えば一人で戦うことの多かったカイジだが今回は共に戦う協力者がいるのも見所。
協力者たちと戦略を駆使して圧倒的不利なギャンブルに挑む点は1期を凌ぐ。

地下でのカイジのささやかな日常も見所の一つ。
真面目に働くカイジが見れる大変レアなシーン。
ここでのカイジの心の葛藤っぷりは見てても非常に面白い。
カイジだからでは無く誰もが同じ思考に陥りそうな所がなお良い。妙に共感出来る。
ビールのCMにそのまま使えそうなあのシーンも見逃せない。

利根川先生の退場による心の隙間を埋めるかのようなニューフェイスたちも中々の粒揃い。
いつもニコニコ。たまに見せる邪悪な笑顔がワタミ元会長の笑顔とかぶる大槻班長や表情豊かなカイジの世界ではレアなイケメン一条等々。
さすがに先生に比較すると格は落ちるが彼らには彼らなりの味がある。

それと斬新なEDも必見。
これ自体がもはや1つの物語。曲調と絵柄が見事に調和して絶妙なハーモーニーを奏でる。
ヒロイン美心はここにいる。

難点は自分はさほど気にならなかったが沼パチンコ編の演出の長さ。
まぁ言いたくなる気持ちも分からんでもないが原作でも確かあんなもんだった。

後は総集編くらい。
最近ではキルラキルがこの総集編を本編の中でアッという間に終わらせると言う心憎いことしてくれてたが
誰もが思ってそうだが総集編なんぞ必要ない。
大体は節目で出てくるこいつだが、ここまで付いてきてる視聴者に今更1週まるまる使ってあらすじ見せることに何の意味があると言うのか。

とりあえず1期が気に入ったなら十分楽しめるはず。
絵柄で判断しないで見てみるのもいいんじゃないですかね?

投稿 : 2021/04/10
♥ : 28

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

箴言は全然覚えてないですよーだ(^ー^* )フフ♪

■逆境無頼カイジ 破戒録篇ってどんなアニメなのΣ(゚□゚(゚□゚*)ナニーッ!!
本作品は『逆境無頼カイジ Ultimate Survivor』の続編のアニメなので1期を見ていた方がカイジ自身の事とか、石田親子との関係が解ってより一層楽しめると思いますよ♪
 
さて、内容の方は借金によって命をかけた闇ギャンブルに挑み人生のやり直しを計るカイジ達と、人の不幸を愉悦とする闇ギャンブルを運営・主催する帝愛グループ側との命を削る勝負を描いたストーリーなのです♪
 
2期の本作品では、「チンチロリン」と「パチンコ」で生き死にの勝負を挑んでいくわけですけど、人間臭い心理描写や表情の豊かさと、緊張感・臨場感を煽るナレーションの立木さんのコラボは見所ですよ♪
 
 
■総評
ずばり主役はカイジではなくってナレーションの『立木文彦』さんだと思ってますw
最終話のカイジのオーラの無さを見て核心しました≧(´▽`)≦
命の削りあいの勝負で、立木さんの熱の入れようはすごいの一言です♪
間の使い方から声の強弱のつけ方まで神懸ってますよね!
一度アフレコ現場を見てみたいなぁって思っちゃいました!!
その一方でカイジ君は極限の勝負では天才的なのに、普通のパチンコで有り金を全部つぎ込むあたり、やっぱりダメダメ人間のお人好しは相変わらずでしたね( ´△`)アァ-
 
しかしながら、「沼」での勝負はちょっと引っ張りすぎでしょ・・・って思ってしまいました♪
ドラゴンボールZを思い出すようなスローなストーリー展開でしたねw
緊迫感とか伝える為に必要な演出だとは思うのですけどね(>o<")
 
それと言っておきたいのが・・・このキャラデザで女の子を描いちゃダメでしょ♪
しかもEDで堂々と使っちゃうあたりどんだけ「ドS」なんですか!!Σ\( ̄ー ̄;)
坂崎の娘の美心ちゃんも別に何か悪い事したわけじゃないのですけど、このアニメに登場させられたってゆうだけで・・・不憫で不憫で可愛そうですよ(。・w・。 ) ププッ
 
1期に較べとる仲間の死の描写がなかったので、あまり恐怖感は感じませんでしたけど、重苦しい空気感はアップした感じですね♪
キャラデザに癖がありますけど、((((o゚▽゚)o))) ドキドキ♪((o(^∇^)o))わくわくしたい人は是非視聴をお薦めしますよ♪
 
 
■MUSIC
OP曲『Chase the Light!』
 歌:Fear, and loathing in Las Vegas
 キャッチーなメロディーとハードコアを融合させたスクリーマなナンバーです♪
 ACCEPTのウド様を思い出しちゃったのはσ(^_^)アタシだけ・・・ですねw
 
ED曲『CからはじまるABC』
 歌:忘れらんねえよ
 ブルーハーツを意識したと思われるパンクロックバンドのナンバーですね♪
 今後の活躍に期待です♪しぃぃぃぃぃぃーーーーーーーーーーーーーーーー!!
 
ED曲『未来は僕等の手の中』(26話)
 歌:カイジwithレッどぼんチリーず
 1期OP曲でTHE BLUE HEARTSの名曲のカバーですね♪
 カイジ役の萩原聖人さんも良いけど、ヒロトさんの声がやっぱりいいなぁ♪
 
 
2011.10.02・第一の手記

投稿 : 2021/04/10
♥ : 23

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

エンディングの気色悪さは強烈

クズがクズを陥れて、落ちぶれたクズ同士が結託してクズを倒す。
クズ!クズ!クズ!クズ!クズ!
まさにクズ!           ざわ・・・
クズの巣窟!           ざわざわ・・・
圧倒的なクズの戦いここに極まる!  ざっわー
(立木文彦の熱のこもったナレーションの声でお読みください)

というわけで、至高のギャンブル漫画、カイジのアニメ化作第2期です。


1期と同様、話の内容や絵柄については原作に忠実です。
ギリギリの状況においては不屈精神力と神懸り的な発想をする主人公カイジですが、それ以外の面では自堕落で意思も弱く、社会的な底辺に居るべくして居るダメ人間。
ダメ人間が悪魔ような金の亡者を相手に、騙し騙され金を奪い合う頭脳戦。
相変わらずゲームとしてのギャンブル楽しむなんて綺麗事は微塵もなく、とにかく金!
どんな手を使っても、相手から金を巻き上げた方がヒーローとなる薄汚い世界がなんとも魅力的です。
仲間とか、信頼とか、そんな1円の価値もないものに執着すると絶対足元をすくわれる・・・という、誰も教えてくれない素晴らしい教訓を与えてくれる社会派アニメ。
真理だとは思うけど、認めたくないなぁw

2クールありますが、今作でのカイジの戦いは2種類のみ。
底辺社会で行われる労働者同士のサイコロ賭博「地下チンチロ」。
そして、原作でも人気のある1000倍パチンコ「沼」の攻略です。
他のレビューでも指摘されているように、ちょっと沼で引っ張りすぎの感じは否めません。
オリジナルを入れていないので、やらた時間の進行が遅く感じてしまうのがイタいですが、引き伸ばし方としては上手にやっている方だと思います。
名ナレーションの煽りで、強引に雰囲気を維持してますw

まぁとにかく、面白いのは太鼓判です。
歯軋りするようなドン底のピンチからの逆転に次ぐ逆転の攻防戦。カッコ悪くうろたえたりした挙句、逆転勝利に至るときの爽快感がハンパない快作。
どんな大勝しようが、手痛い教訓を得ようが、相変わらずクズのままなのもお約束。
「しょーがねーな、この男は」
って気持ちで、お楽しみください。



-----以下、余談。(毒吐いてます)----

このTVアニメの放映後、実写映画「カイジ2」が公開されました。
商業的な意味で、当然といえば当然なのですが、このアニメを呼び水にして映画を宣伝しようとする動きが顕著でした。
番組冒頭で原作者を登場させて、
「作者が一番すきなカイジの名勝負ベスト3~」
とかやってます。馬鹿ですねぇ
1位に選ばれるのが映画のオリジナルエピソードで、2位が「沼」、3位が「地下チンチロ」・・・モロに映画でやる内容を、そのまま連ねているだけ。

何?この清清しいぐらいの茶番劇。
福本先生、「大人の事情で・・・」って漏らしてますケド?w


金に意地汚いという点において、TV局は時折、カイジ以上のドラマを見せてくれます。
クソも面白くないドラマですがね。

投稿 : 2021/04/10
♥ : 18

71.3 6 競馬アニメランキング6位
逆境無頼カイジ UltimateSurvivor(TVアニメ動画)

2007年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (753)
3567人が棚に入れました
高校卒業後に上京した後、働きもせずに自堕落な毎日を過ごしていたが、借金の保証人になったがゆえに肩代わりをする羽目となり、その返済のために危険なギャンブルの世界に足を踏み入れていく主人公・カイジ(伊藤開司)。
平穏な環境ではただのダメ人間だが、命がかかった極限の状態に置かれると、人並外れた度胸とギャンブルの才能を発揮する――ある種張り詰めた雰囲気の中…。「ざわ…ざわ…」

野菜炒め帝国950円 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ざわざわ時間 カイジ見てるといつもハートDOKI☆DOKI(心)

伊藤カイジ(無職)が知り合いの借金の保証人になったことがきっかけで危険なギャンブルにドップリ浸かっていく話。
全26話。泣きどころ完備。

作品の中に女なんぞいらぬわ!とでも言うかのように一切の萌えを排除した男のための硬派な作品。

見所は限定じゃんけんやEカード、鉄骨渡り等のギャンブル。
一部もはやギャンブルでなさそうなのもあるが。
このギャンブルの発想も登場人物たちの心理描写も本当に面白く見入ってしまう。二転三転する展開も痺れる。
ギャンブルと聞き麻雀とかを連想して敬遠するのは余りにもったいない。
限定じゃんけんでは緻密であり意表も突かれる心理戦を鉄骨渡りではやることはシンプルながらも恐怖と無常さを味わえる。
作中のギャンブルで共通してるのは見た感じ分かり易くシンプルだと言うこと。
変にごちゃごちゃして難解なルールだの持ってこられても物語見る上では邪魔。
シンプル故に話自体にもそのまま入りやすい。シンプルイズベストってやつ。

主人公カイジも実に愛すべき男である点もポイントが高い。
普段はぐうたら人間てどこか孤高・・いや孤独?な性格な損ばかりする男だが逆境にはとことん強い。
最もその逆境に強い設定もギャンブル限定能力なんで基本残念な人であるところにブレは無い。
地味にツンデレである点も見逃せない。後期のベジータ王子と妙にかぶる。

確かに作中女キャラなんぞほぼいないのでそこに萌えは発生しないが人によってはカイジが萌え対象に為り得る。
しかし作品のテーマ的に萌えより燃え。そこは揺るがない。

その他にも味わい深い人物が揃う。
敵役であるにも関わらず数々の名言からファンから先生と慕われる利根川やみんなのアイドル安藤、ダメなおじさんだがいい人オーラ出しまくりの石田さん等々。
特に鉄骨渡り時の先生の台詞にはどちらかと言うとダメな部分がある人たちにとってはハンマーで殴られたかのような衝撃を受ける。
あ?自分?あぁ・・うん・・まぁ・・。

難点は利根川先生のお声か。
いや声自体はいいような気もするんだが一番気になるのはその滑舌かも。
まさか酔拳の使い手?

それと本編終了後に出てくるカイジ箴言。
女タレント?が作中に出てくる名言とやらをドヤ顔で言い放つあのコーナー。
おそらく作中女キャラが出ないからここでタレント出してサービスや!的な思いやりだったかは知らんが全く持って大きなお世話だった。

これ2期もあるんで見るならこちらからどうぞ。
とりあえず数話見て欲しい。

投稿 : 2021/04/10
♥ : 27

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

人の心を動かすのは人の心だけ(悪い意味で)。清濁、賢愚も合わせてこそ人間(93点)。

言わずと知られ過ぎて、絵柄や独特の擬音をネタにされたりしがちな原作だが、本作で描かれる限定ジャンケン、鉄骨渡り、Eカードまでの物語の素晴らしさは他に類を見ない。


「人の心を動かすのは人の心だけなのだ(by海原雄山)」。この言葉は、人を感動させるために必要な物を示しているが、人を心底震えあがらせるあてはまる。


本作にはイケメンも美少女も出ない。善人も偉人も出ない。「アウトレイジ」ではないが、全員クズか最低人間である。


しかし、なんと多様で印象的なキャラばかりなのか!。


設定とか、心理の読み合い以上に根本のキャラクター創造力の素晴らしさがあるからこそ、物語が真に生きたものになっている。


本作はその素晴らしい物語とキャラをより魅力的に表現している。流石は老舗のマッドハウス!な良い仕事ぶりである。


特に声優さんのはまり具合、演技の素晴らしさは正に神!。鉄骨渡りの件は本当にこっちまで歯の根が合わなくなるほどの恐怖が伝わってきた。利根川や会長もキャラの強大さにピッタリだ。



原作が持っているポテンシャルを最適な形で表現する。映像も音声も表現手段であって目的ではない。


表現したい物が豊かで、それに手段がピッタリ合えば傑作になる。しかし、肝心の表現したい物が貧相では、いくら手段を頑張っても虚しいものだ。


アニメは小綺麗なイラストの連続でも、長いPVでもない。


本作で描かれる物は、キャラも物語も汚いもんばっかである。しかし、小綺麗なだけで中身のないスカスカな作品よりも、本当には遥かに心震わせる破滅まで含んだキャラクターの生きた姿が確かに描かれている。

投稿 : 2021/04/10
♥ : 12

触手大魔王×糖分王 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

未来は僕らの手の中

映画化もされてるアニメですが、かなり考えさせられるアニメです。

こういったギャンブル作品だと主人公が天才だったり、かなりの強運の持ち主だったりするのですが、今作の主人公カイジはごく普通の一般の人間で、かなり人間味があります。

「ダメな時はとことんダメ…足掻けば足掻くほど裏目」
「人間感情は一時、決断は結局実利に流される」
など様々な名言が出てきて学ばされることも多かったです。

原作者の賭けの対象となるゲームや話の持っていき方の上手さに感心させられました。
また、追い込まれた人間が見せる汚い面や倫理との葛藤などが顕著に表現されていました。
論理的な展開や頭脳戦的なものが好きな方にはぜひおススメです。

投稿 : 2021/04/10
♥ : 10

65.2 7 競馬アニメランキング7位
みどりのマキバオー(TVアニメ動画)

1996年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (108)
569人が棚に入れました
主人公であるミドリマキバオーが、北海道勇払郡鵡川町のみどり牧場に生まれるところから始まる。母のミドリコが堀江牧場(通称・ひげ牧場)に売られてしまったため、マキバオーは母親に会うべく、生まれどころのみどり牧場から脱出。森の中で親分肌のねずみ、チュウ兵衛と出会うことによって、さまざまな困難を乗り切り、母親と会う。その後、カスケードらライバルとの競走によって、ミドリマキバオーは成長していくのである。 ちなみにみどりのマキバオーの世界では人間と動物が普通に話し合える世界となっている(ただし物語序盤ではそのような設定はなかった)。

声優・キャラクター
犬山イヌコ、千葉繁、高山みなみ、飯塚昭三、緒方賢一、桜井敏治、石田彰、玄田哲章、有馬端香

Hawaii さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

往年の秀作

競馬アニメでここまで人気が出たのはすごいと思いました。
レース展開とかサブキャラの活躍とか目が離せません。
ストーリーも一貫して面白いし黎明期のアニメにしては
抜きん出ていたと思います。
作画はまぁ残念ですがwww目を瞑りましょう。
下品さが目立つ作品ですが物語は面白いので
良作だと思います。

投稿 : 2021/04/10
♥ : 12

ラスコーリニコフ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

絵の割に本格的

汚い絵とウ○ に耐えれれば、かなりの良作
かなり落ちるんで、それはもう落ちるんで、耐性ないときつい

ニコのこれのGONGのMADはこの作者も絶賛してたけど、
アニメ見る気も漫画読む気もないなら、それだけでも。

漫画はこれの他に・・「ダービージョッキー」を。
というか、競馬漫画どれも選べないな。全部読んでもらいたい
ちょっと検索してみたけど、やっぱり名作多いっぽい。
漫画じゃ競馬はハズレの少ないジャンル

投稿 : 2021/04/10
♥ : 3

おこめつぶ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

感動

よくギャグアニメをイメージされがちだけど、これほど熱くなり、感動できるアニメを僕は知らない。
ライバル達が皆かっこよく、個性あるキャラで全てのキャラを好きになれました

是非多くの方に見て欲しいアニメ

投稿 : 2021/04/10
♥ : 3

63.6 8 競馬アニメランキング8位
おそ松さん おうまでこばなし(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (28)
189人が棚に入れました
人気コメディアニメ『おそ松さん』のスペシャルエピソード。
おそ松たち6つ子が競馬を予想したり馬になったり、トト子に競馬を教えたりと、馬にまつわる物語が繰り広げられるJRAとのコラボストーリーが展開される。

ninin さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

おうまというより、けいばでこばなしですねw

全1話

大人気となったおそ松さん、今回はみんなで競馬場に行ってみようというお話です。

JRAとコラボしていることもあって名前はそのままで出ていましたね。

競馬の宣伝ぽい感じがしますが、キャラはみんな相変わらずでオチもやっぱりめちゃくちゃでしたねw

こんなお話で宣伝になったのでしょうかw

おそ松兄弟たちのゲスな性格がよく出ていました。

下ネタギャクも健在wおそ松ファンの方は観ていいかもしれませんね。

投稿 : 2021/04/10
♥ : 15
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

どうせなら、JRAにどこまで唾を吐けるかを見てみたくもあったが

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
ちなみに、「おそ松さん」自体は好き(評価4)。

本作はJRAとのコラボ企画、ということで、競馬のCM要素が強い作品。だからしょうがないんだけど、どうせならもっと毒を吐いて欲しかったかな。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
序盤のドタバタは「はい、おそ松さんですよ~」という紹介(安定感有り。兄弟喧嘩からの天井突き刺さりとか、ファンサービスだと思う)。

中盤からは競馬の紹介。(実際見たことあるけど)馬のチ○コのデカさについて触れたのは、流石(笑) WIN5や三連単に毒づいたが、結局勝ってしまうので興が覚める(JRAに気を使ったな、と)。

後半の馬券の買い方等は、競馬初心者に向けたレクチャー(自分的にはここがアニメとして一番面白かった、6人の個性と馬券の買い方が上手くフィットしていて)。

ラストの「全員負けです」という全滅ENDは(競馬をやってる時点で負けです、というメッセージに聞こえなくもなく)悪くないが、あれはあくまで「赤塚杯」ということで、毒の濃度は薄い。

まあ、ムリを承知でですが、「おそ松さん」にしては大人しいので、やや期待はずれ。競馬(JRA)の根底を覆すくらいの発言が欲しかった。てか、そこを許容できないなら、「おそ松さん」にCMしてもらう意味はないんじゃないかな、って思う。

どうせここまで(中途半端に)やるなら、もっとガチガチにCM(競馬をものすごく美化)して、競馬導入編として流しても良かったんじゃ? 流石にそれは(JRAか制作が)ビビったのかな? 六つ子はギャンブル大好きで本編通してるし、公営ギャンブルだし、特に問題はないと思うけど。

「おそ松さん」の新作を観られたのは良かったけど、それだけな感じ。う~ん、やや消化不良だね。
{/netabare}

投稿 : 2021/04/10
♥ : 13
ネタバレ

志賀丸太 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

JRAの宣伝アニメ。しかしそんなの気にせず下品w

私は競馬は全くやらない。

競馬の面白さを伝えるべきなのだが競馬をネタにしているだけで、その機能は果たせてない。
ただ1話30分のボリュームがあるのでおそ松ファンにはありがたいものだと思う。
{netabare}シコリキャップとシコリブライアンは笑った。
馬にケツほられてるのはやばすぎ。腐女子は喜ぶだろうがなぜ通したJRA…{/netabare}
六つ子のそれぞれの馬券の買い方は麻雀回みたいに各キャラの性格出てたね。ここだけは競馬好きな人は面白いんじゃないか。{netabare}トゥッティーの「買わない」に一番共感したw実は全員買ってなかったというオチも良い。{/netabare}
にゃーちゃんの出番が一瞬だったのが残念。

投稿 : 2021/04/10
♥ : 4
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