聖剣で異世界なおすすめアニメランキング 16

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの聖剣で異世界な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月04日の時点で一番の聖剣で異世界なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

59.4 1 聖剣で異世界なアニメランキング1位
人間不信の冒険者たちが世界を救うようです(TVアニメ動画)

2023年冬アニメ
★★★☆☆ 2.8 (146)
499人が棚に入れました
ディネーズ聖王国に属する都市、テラネ。 一攫千金を狙う冒険者に目端が利く商人、歌い踊る吟遊詩人、貴族に神官、獣人族……。 職業と人種のるつぼ、都市そのものがまるで迷宮であるかのようなその街を人は”迷宮都市”と呼んでいた。冒険者パーティ【武芸百般】を追い出され、恋人にも騙され失意の軽戦士ニックもまた、この街の住人だった。全てに嫌気がさして立ち寄った酒場。不味い飯、周りの楽しげな冒険者たち、相席のパッとしない連中……。うんざりする一切合切を、叩きつけるようにぬるい酒で流し込む……! 「「「「人間なんて信用出来るか!」」」」 思わず、苛立ちや不満は口をついて出た。自分だけの思いのはずが、その声は4人分だった──。 それぞれに傷を持つ彼らの、これが冒険の幕開けだ!!

声優・キャラクター
ニック:小林裕介
ティアーナ:渡部紗弓
カラン:菊池紗矢香
ゼム:土岐隼一
キズナ:小松未可子
アゲート:石原夏織
ネタバレ

アニメアンチの憂鬱 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

月刊レムリア、それ無理や…

糞アニメは当たり前のように量産され続けます。

糞アニメの定義は人それぞれなのでしょうが、 {netabare}視聴者置いてけぼりだったり
全く意図不明な展開なものなど、見終わった後に「???」となる感じのタイプは
糞アニメの範疇に当てはまると言っていいでしょう。

「何故アイドル?」「何故算数ベアナックル?」
その疑問は真っ当であると思えますが、結論は簡単です。

アニメとはそもそも視聴者のために作られるのではなく、出資者様の意向に沿い
作られるため、一般視聴者が見ても全く意味不明なことになるのが宿命なのであります。

運が良ければ自分の好みに合う作品に偶然出会うこともありますが、
糞作品当たり前のなろう系、そして異世界転生やファンタジー作品の類は
その傾向が著しく強いので期待しない方がいいでしょう。

この手の糞作品を理解するのには裏設定の理解が必須であり、これを知らずに見ても
ただの時間の無駄とも言えるような数々の謎展開に当惑するだけでしょう。

裏設定の例を一つ挙げますとまさに【アイドル】であります。

これのルーツは【女神信仰】でございまして、【イナンナスター】が示す
【女神様】は大変尊いということで、これをルーツとする【アイドル信仰】
の描写により、暗示的に女神様の威光を世に知らしめたいという意図が働いている
からこそ【アイドル】という存在が強調されるというわけあります。

「何を言っているのか意味がわからない」そう思った方々…
まともな感性をお持ちであると思います。

しかしながら出資者様にしてもアニメ業界のお偉いさんにしても、残念ながら
まともな感性は持ち合わせていませんので、まともな感性が理解不能な糞作品の類は
今後も大量生産されるのであります。

とは言え、資本主義経済の仕組みを知るならば、
{/netabare}それが必然的帰結であると認めざるを得なくなるでしょう。



個人的に良かったと思う点は、いつもの冒険者ギルドもののワンパターン
でなかったことであります。

異世界転生でありがちな魔物を狩ってスキルを上げるようなゲーム実況動画には辟易しています。

{netabare}回想多めでテンポが悪いのは許容しつつも、全く世界を救ってないことにはフォローできません。

一般論で言えばかなり微妙な作品ということになりそうですが、
何故かそれなりに興味が惹かれたので全体の印象は悪くもないという感じであります。{/netabare}

●【錬金術】師が惑わす世界

なんとなく異世界ファンタジーの冒険者物語のような雰囲気を醸し出しておいて
実は全然そういうのじゃないというのが本作が目指すところのようであります。

タイトルにある人間不信の冒険者ですが、 {netabare}それは主人公のパーティーに限ったことではなく
恰も群像劇のように様々な人間不信の冒険者の状況を描いているようでありまして
そういう事情で回想シーンが多くなりますが、それにはそれぞれの過去の人間関係の失敗談
や人間不信に陥ったエピソードを描く必要性があるというのが背景にあるのでしょう。

回想シーンが多すぎて冒険者が世界を救うという話になかなか繋がらないような
側面もないわけではあませんが、いつもの冒険者ものとは違う斬新な展開をしている
ことには興味が惹かれます。

いつもの冒険者ものを期待している人には残念な話になりますが、「絆の迷宮」では特に
顕著であったように現代的と言いますか、異世界ファンタジーの世界観とは不釣り合いな
超文明的な禁断のテクノロジーの類が出てきたら、それは「スチームパンク」を示している
ということになります。

サイバーパンクは科学的思考で理解可能ですが、スチームパンクは錬金術など非科学的で
仕組みが理解不能な動力機関が当たり前のように登場し、視聴者を困惑させます。

これには超古代の文明が関わっているのですが、それではファンタジーの世界観ですべて
理解できるのか?というとそれがさっぱり見当がつかないからとても厄介であります。

要は自分調べるなりして理解しろということで不親切な作りが特徴的であるとも言えます。

そういう不親切さにもかかわらずそれでも個人的には悪くないと思いますが、
一般論で言えば意味不明過ぎて微妙ということになるのかもしれません。

「絆の剣」を媒介にユニオンというフュージョンみたいなことをしますが、これは
「アルスの巨獣」のカンナギとナギモリが融合するのと全く同じものであります。

これは2柱の神、例えばイザナギとイザナミを表しそれが融合したことにより生まれる
「3柱目の神」を「剣」や「槍」などの先の尖ったもので暗示しているものであります。

このような柱と同じような意味合いがあるのが【オベリスク】であります。

●算数ベアナックルの怪奇

「算数ベアナックル」、これまた斬新な決闘スタイルであります。
狙いとしては仲間との信頼関係やそれを前提とした役割分担を描こうとしている
ようであり、その点ではこの不思議な決闘方式にも意味はそれなりにあるようにも思います。

しかしながら、普通の戦闘方式では仲間同士の信頼関係について描写できないのか
と言えばそういうこともなく、実は「算数ベアナックル」って必然性が無いよね
というのが正論なのかもしれません。

昔々ピタゴラス学派の偉い先生がいましたが、恐らく理由はその学派といいますか
その宗教教団の発想と一緒ではないかと思います。

広い世の中には「数字」に特別な思い入れがある種族がおりまして、そういう都合で数字を
自然に表現できる「算数ベアナックル」という奇妙な決闘方式が選ばれたわけであります。

竜戦士カランによる最初の算数模試の得点は【18】点でありました。
【18】=6+6+6→【666】

「竜神族」だから【666】という数字なんですよと表現するのに算数テストは有効である
という話であります。

本番の算数試験問題は以下の通りになります。
(1) 1+1=
(2) 2+6=
(3) 5+8=
(4) 7+6=
(5) 9+3=

ピタゴラス教団を意識した答えを導いてみます。

(1) 1+1=11…ゲート、2本柱を表します
(2) 2+6=8…金星と女神を表します。
(3) 5+8=13…8と5同様に金星を表します。
(4) 7+6=13…同上
(5) 9+3=12=6+6…土星を表します。

第1問目の得点はクロディーヌ①98点、②カラン86点でした。
①9+8=17→1+7=8

カランの「86」点は「エイティーシックス」であのアニメと同じです。
ということであのアニメタイトル同様に「86」には【シンメトリー】が隠されています。
「86」を反転させると「98」もしくは「89」になります。
「86」と「98」2桁の数字をそれぞれたし算してみます。

8+6=14→1+4=5
9+8=17→1+7=8
ちなみに5と8を足すと13になります。

つまり【8】と【5】と【13】の法則です

これらは金星に関する惑星の公転周期運動を表す数字です。
地球が8回公転する間に金星は13回公転し、その間に互いが5回接する
というものであります。

金星と地球が(一直線に並び)接する5点と周回運動の中心点を線で結んで形成された
ものが【☆】=【五芒星】であります。

ちなみに、魔術師ティアーナの帽子には【八芒星】=【イナンナスター】が付いており
更に太陽騎士団の甲冑にも【八芒星】を表す光輪が記されています。

数字に熱烈な思いがある人にはこういう数字遊びがとても重要ということで
「算数ベアナックル」という奇妙な方法が採用されたということであります。

●何故アイドル?

ファンタジー系作品にアイドルはミスマッチ感があるようにも思えますが、実は
【アイドル】のルーツは「ピタゴラス教団」みたいなところにあり、ファンタジーとは
相性は抜群だったりします。

アイドルファンのことを「信者」と言いますが、それは正しい表現ということになります。
しかもアイドルの本名が【ベル】というわけですから、原作者は全部わかっている確信犯
でありまして、虎人族という「野獣と美女」のベル、そして【アイドル】という
この関係性に秘密が隠されているということになります。

「【ベル】の第1法則」は死亡フラグでありますが、カジノでの一件では怪我人が出るも
死人は出ませんでしたのでこの法則は当てはまらなかったようですが、怪我人が多数出た
というで「【ベル】の第3法則」=災いの発動を暗示していたのだということになります。

●オカルトの暗示

月刊「レムリア」の記者が登場しますが、レムリアと言えばレムリア文明であり
要するに「ムー大陸」のことを指しているわけであります。

つまりオカルト雑誌「ムー」を暗示しており、それで何を言い表したいのかというと
恐らくは【アトランティス文明】なんでしょうということになります。

一説によればピタゴラス教団の教祖そしてイデア論のプラトンは、アトランティスの子孫
とかいう話がありまして、「ふしぎの海のナディア」の「ネオ・アトランティス」や
もしかしたら「大雪海カイナ」の「アトランド」も関係があるのではないのかと
個人的にはそのように予測いたします。{/netabare}

●アイドル(の本質)を探せ!?

当方は熱心なアイドル信者と言うわけでなく、むしろ {netabare} アンチ言うべき立ち位置であるのが
真実でありますが、本作の【アイドル】描写には漠然とではありつつも密かに注目しておりました。

結論から言いますと【アイドル】には実は秘密が仕込まれているという話でございます。

本作に登場する【アイドル】の名はお見事なまでに【ベル】であります。
またしても!?ここでも!?【ベル】であります。

「リリ【ベル】」に「ブラック【ベル】」とか、いい加減にしろ!
と言いたいくなるくらいにまたしても【ベル】を繰り返す馬鹿の一つ覚えであります。

【ベル】のごり押しに違和感持てた感性の持ち主は勝ち組であると確信いたしますが
圧倒的多数のアニメファンは【ベル】の繰り返しを目の当たりにしても、
不感症全開という大変残念な結果になるのでありましょう。

作画が凄いとかいうことだけは必死な反面、何が描かれているかという物語の本質については
まるで興味が無いようにも思えてしまうのは気のせいでしょうか?

本作の評価はどうあれ、【ベル】という名の【アイドル】が描かれているという現実は
どんな屁理屈こねても否定できない事実であります。

そして今後も【ベル】という名が様々なところでしつこいくらいに繰り返されるのは
必然であると確信いたします。

結論から言えばほとんどすべてのアニメファンには「裏設定」というものが見えておらず
自己満足的に作品を楽しむことはできても、アニメで表現されている本質には {/netabare}
どうやってもたどり着けないように思えて仕方がありません。



初っ端から「アイドル降臨」には…リアクション困ってしまいますが
狙いとしては人間関係に難がある落ちこぼれ系主人公とその仲間たちの物語を
描こうということなのでありましょう。

「俺百」的な匂いを大いに感じますが、経験値を積んでレベルを上げる、つまり
人間的に成長するということがメインとなる物語であるように見えますので
個人的には期待が持てそうに感じました。

キャラ的には真面目な貴族魔導士の残念な有様などに興味を惹かれますが、
ただパーティー組んでモンスターを狩るだけの展開ではなく、
パーティーの面々の絡み合いに注目できそうなように思います。

「俺百」自体あまり評価されているわけではありませんが、
引き籠り的な残念人間たちの人間模様が上手く描けるならば
それなりの水準にはなるように思いますので
今後の展開に期待したいところであります。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

テーマ性は良かった

{netabare}
なろう系。ただ、テンプレからは逸れている気がする。
タイトル通り、他人に裏切られ人間不信になった4人+1人(?)が集まって、パーティを組む話。

これ系作品では珍しく、延々と引き摺っている過去からの立ち直りというテーマ性があった分、有象無象の作品とは違って見えたかな。
人間不信の解消と言っても、割とあっさりしている部分もあるけれど、テーマ性があるだけでもいい作品と思う。
それに何より良いと思ったのが、なろう系にありがちな安易な敵キャラがいなかったことかな。
どんな悪人っぽいキャラでも掘り下げされていて、登場人物に捨てキャラが一人もいなかったのは良かったと思う。
理不尽によって人間不信に陥った主人公達たちと同じように、悪人たちにもそこに至るまでの理由がある。その部分の掘り下げもあって最終的にはどのキャラもある程度好印象を持てた。
レオンに関しては更生の兆しも見え救いも感じさせられる終わり方で、ナルガーヴァもゼムによってその意思は受け継がれ少しは救いのある終わり方。
主人公達も悪役も含め、負の方向に陥った人たちの更生という話の軸に一貫性があって良かった。
タイトルの「世界」は人間一人一人に焦点を当てているのかもね。

そういうテーマ部分はさておき、各話のストーリーは算数ベアナックルやステッピングマンなど、正直支離滅裂で意味不明なものも多かったけれど、ここも同様に目新しい展開を作ろうとしている努力は感じる。
実際滅茶苦茶な面もあったとはいえ、テンプレから逸れていたので楽しく見てられたのは確か。

このアニメ作画は非常に悪い(キャラをスライドさせるだけの作画の多用等)けど、それでも戦闘シーンは面白かったという印象がある。
テンプレ的な魔法だけではなく、二人が信頼し合った後合体して戦うのはこれ系の作品としては斬新。
特撮っぽさもあるノリで、作画は悪くとも、盛り上がりは作れていたと思う。

私的評価:66点
私的ベスト回:4話

↓1話毎メモ
{netabare}
1話 ☆9
なろうタウン。伝説の不採用通知。これ文明レベル同じぐらい?
追放元にざまぁする系ではなさそう。
ちゃんとあの赤髪を尊敬してる時点できつさはあまりない。
負け組達の集い。結構いいなこれ。
男女比同じなだけでもなろうだと高尚な作品に見えてしまうw
神官だけ優しい人に恵まれてるじゃん。
ここからテンプレになるとガッカリだけど、自分の問題点についても見つめ直したりする辺りが他のなろうとは違って良かったな。

2話 ☆8
ちゃんと疑っていく流れがあるのはいいな。このすばで見た。
ギスギスアニメだなw けど新鮮だからいいわ。
氷打つ方が悪いだろw いったん和解か。
ストーリーラインはなろうテンプレだけど、キャラ達の描写に関してはかなり丁寧だ。何かが割れた。EDスルメ曲化しそう。

3話 ☆7
カリオスのこの性格の変わりようは何か要因があっただろ。
要するにぼっち。1人だけ既に救われてる。
てかあんなに親しかったカリオスに裏切られたならもっと疑え。
フィフスの話は必要だったのかw
まあ、彼の影響で生きる意味を見い出せたということか。

4話 ☆9
詐欺対策はちゃんとしないとな。現代文明崩壊後の世界なの?これ
剣にまで哀しき過去があって草。
子供向けのおもちゃにありそうな剣のデザイン。なんか草。
仮面ライダーかな? 人化はしない方が良かった。

5話 ☆8
作画と構図が酷い。横領疑え。クールドジ男子で見た。
今回話飛び飛び過ぎない? 過去の因縁の相手出てくるのか。
自分がされたことは他人にしないの偉い。

6話 ☆7
女癖治ってないやん。非処女ヒロイン? 算数と決闘独立してない?
当たり前の戦法では。そんなに難しくなくて草。
電卓ある世界観なら筆算で解けるだろw

7話 ☆8
算数ベアナックルやれ。
キャラの大きさ縮小してスライドさせるの笑うからやめろ。
興味津々で草。ちゃんとベルが避難するの待ってあげる優しさ。
ユニオン好き。壊される装飾品に言及するの珍しいw
こいつ釈放されんのかな。現代っぽさもある世界観だし分からんね。

8話 ☆7
このアイドルも人間不信かw わかってても金出してあげるのか。
ドニーがギャンブル落ちしたからw ライブシーンきた。

9話 ☆7
動き糞過ぎて草。怪人の情報を聞いた時点で分かっただろ。
噛ませ一瞬でやられて草。スラム街かな。
この世界結構倫理観進んでるのかな。

10話 ☆6
熟女しか受け付けないのかw
苦手と思いつつも小さい子を助けたいとは思ってるのね。
ちょっとはそのまま飲み物を疑えよ。パルクールみたいなもんか。
つまりどういうこと?

11話

12話 ☆7
下から逃げるの賢い。まだやっとるんかよこのぼったくり店w
まあ結構いい作品だった。

曲評価(好み)
OP「Glorious world」☆5
ED「Never Fear」☆7.5
8話IN「麗しのパラディン」☆7
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

人生のどん底で出会ったのは――。

この作品の原作は未読です。
なろう系の作品なのでとりあえず視聴を始めてみて…気付いたら視聴の終わっていた作品でした。

主要な登場人物となる4人は、それぞれ人間不信になるような出来事を経て偶然酒場で相席となりパーティーを組むことになりました。

人間不信になるような出来事…ですから、序盤は鬱展開や過去のトラウマに悩まされたりするという暗めの展開が続くので、正直視聴するにはそれなりの体力・気力が必要でした。
何故ならパーティーを組んだからといって、他人を直ぐ受け入れられるような優しい過去を引きずっている訳では無いので、パーティー内でもイザコザが絶えませんでしたから…

一蓮托生の運命共同体であるパーティーの心がバラバラだったら上手くいくモノもうまく行きません。
気持ちは分かるんですけど、何とかならないのかとずっと思っていました。
やっぱりギスギスした関係ばかりを見せつけられても面白くありませんし…

でも、そんなパーティーにも変化の兆しが見えて…物語が動いていきます。


ディネーズ聖王国に属する都市、テラネ。
一攫千金を狙う冒険者に目端が利く商人、歌い踊る吟遊詩人、貴族に神官、獣人族……。

職業と人種のるつぼ、都市そのものがまるで迷宮であるかのようなその街を人は”迷宮都市”と呼んでいた。
冒険者パーティー【武芸百般】を追い出され、恋人にも騙され失意の軽戦士ニックもまた、この街の住人だった。

全てに嫌気がさして立ち寄った酒場。不味い飯、周りの楽しげな冒険者たち、相席のパッとしない連中……。

うんざりする一切合切を、叩きつけるようにぬるい酒で流し込む……!

「「「「人間なんて信用出来るか!」」」」

思わず、苛立ちや不満は口をついて出た。自分だけの思いのはずが、その声は4人分だった──。

それぞれに傷を持つ彼らの、これが冒険の幕開けだ!!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

中盤以降は気を持ち直して割と楽しみながら視聴ができました。
起用されている声優さんの影響も大きかったと思います。

主人公のニックを演じているのは小林裕介さん。
リゼロのスバルや、アルスラーン戦記のアルスラーン、最近では「恋は世界征服のあとで」の相川不動(レッドジェラート)あたりが有名どころでしょうか。

魔術師のティアーナを演じるのは渡部紗弓さん。
「恋は雨上がりのように」の橘あきらが初主演作となります。

竜戦士を演じるのは菊池紗矢香さん。
「戦翼のシグルドリーヴァ」の渡来・園香が初のメインキャラクターとなります。

サバイバーズの5人目の仲間となったのは、みかこし…
みかこしについては絶賛大活躍中なので、敢えて記載する必要はありませんよね。

どの作品も思い入れのある作品なので、繋がりが知れたのを素直に嬉しく思います。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、土岐隼一さんによる「Glorious World」
エンディングテーマは、阿部真央さんによる「Never Fear」

1クール全12話の物語でした。
ここで終わりますか…
だんだん面白くなってきたのに~。
「サバイバーズの戦いは続く!!!!」って、公式サイトのSTORY紹介欄も
これで締めくくられていますからね。
原作のストックが少ないのかな…?
次の情報を首を長くして待っています。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 6

67.7 2 聖剣で異世界なアニメランキング2位
姫様“拷問”の時間です(TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (132)
426人が棚に入れました
国王軍と魔王軍が衝突をはじめ、幾年月。 王女にして、国王軍第三騎士団“騎士団長”である姫は、魔王軍によって囚われの身となっていた。 「姫様“拷問”の時間です」 監禁された姫を待ち受けていたのは、身悶えるような“拷問”の数々……。 ほわほわの焼きたてトースト! 湯気がたちのぼる深夜のラーメン! 愛くるしい動物たちと遊ぶ時間! 美味しい食事&楽しい遊びを容赦なく突きつけられた姫は、 “拷問”に打ち勝ち王国の秘密を守り抜くことができるのか!? 誰もが笑顔になれる世界一やさしい“拷問”ファンタジーアニメ開幕!
ネタバレ

青龍 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

”拷問”要素皆無の気楽に観られる日常系コメディ作品

春原ロビンソン(原作)、ひらけい(作画)による原作漫画は、『少年ジャンプ+』(集英社)にて連載中(既刊13巻、原作未読)。次にくるマンガ大賞2020Webマンガ部門2位。
アニメ1期は全12話(2024年)。監督は金森陽子。制作は『かげきしょうじょ!!』、『Do It Yourself!!』などのPINE JAM。なお、既に2期の制作が決定済み。
(2024.3.26まとめ)

まずいいたいことは、タイトルにだまされてはいけないということ。
一般的に想像されるような「拷問」要素皆無のコメディ作品で、気楽に観られる(多分、タイトルの"拷問"はそういう意味。)。

あらすじは、魔王軍と敵対する人類側の王女であり国王軍第三騎士団団長の「姫様」が魔王軍に囚われてしまったものの、拷問官の「姫様拷問の時間です」というセリフとともに始まる「拷問という名の手厚い接待」を受けるというお話。

そして、甘やかされまくった姫様がついついほだされて国王軍の秘密をバラしてしまうという「ほのぼの展開」までがデフォルト。


例えるなら、イソップ寓話の「北風と太陽」で北風と見せかけて太陽しかないやつ。もしくは、高潔な姫騎士様への拷問、「クッ、このような辱めを受けるくらいなら殺せ」的なイメージからのギャップ萌え。
具体的には、 {netabare} 深夜にこってり濃厚ラーメンを目の前で食べられ、食べたいなら秘密を吐け的な展開で、姫たる我がそんな誘惑に負けてたまるかっからの、ついつい食べる姫様がとにかくちょろくて、かわいい。 {/netabare}

イメージ的には、最近だと『魔王城でおやすみ』が近いか。


姫様は牢屋で監禁されているのになぜか剣を取り上げられていないのだが、その剣はしゃべる剣(エクス)でコメディに必要不可欠なツッコミ役となっている。

また、基本的に中世騎士道的な世界観だが、テレビゲーム、「コ〇ラのマーチ」、「ディ〇ニーランド」が出てきたりするので、その辺の設定はガバガバ(ただ、日本人にしかわからない感覚かも知れない…。)。

ということもあり、拷問という非日常の特別な空間というより、「日常系に近い」。仕事に疲れた社会人が難しいことを考えず、夜中にちょっとほっこりするにはちょうどいい、気楽に観られるコメディ作品としてオススメ。


また、キャラ造形が全体的に「とにかくかわいい」のもウリ。特に日高里菜さん演じるマオマオちゃんがいい(個人的にはトーチャーが好み)、キャラをゆるく愛でる作品かも。


ただ、コメディとしては、手を替え品を替え、拷問官を代え、姫様を甘やかしているものの、基本的に上に書いた展開が繰り返されるため、人によっては飽きが来るかも…(まあ、そもそも爆笑させるような内容ではないです)。

あと、原作漫画が続刊中ということもあり、1期で物語として無理やり落とすといった展開もなく(若干12話の最後にそれっぽいものがあったような気もするけれど、おそらく気のせいだろう…)、2期の制作が決定されている。

2期でも”拷問”という名の日常が続いていくものと思われます。


コメディは、お笑いで一番を決める大会のように人によって好みが分かれやすいと思うので、もし迷ったのなら、とりあえず第1話を観てみるのがよいかと思います。

本作は、そのコメディのノリとキャラクターが好みだとハマるかもしれません。


【声優】
『無職転生Ⅱ』でサラ役を演じた白石晴香さんが、今回はコメディということもあって、瞬間的に大きな感情の変化を求められる姫様という難しい役どころを好演。
剣(エクス)には『ゴールデンカムイ』で杉元佐一役を演じた小林親弘さん(ツッコミ役多い?)。
個人的には、魔王軍最高位拷問官役トーチャーの伊藤静さんと魔王役の玄田哲章さんがツボでした。


【感想】
個人的には、”拷問”設定が面白いと感じたし、キャラクターもとにかくかわいい。なので、誰でも気楽に楽しめるコメディ作品という当初のコンセプトを達成していると思いました。

ただ、魔王軍と国王軍が戦っている割に、姫様と魔王軍との相互理解が進んでもう争う感じじゃなくなっているので、2期が来るとして、どういうオチになるんですかね…。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5

こま さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

3話視聴3話切り。cv小野大輔は強いんだけどねw

アイアンメイデンで串刺し来たー!と思ったら…中にバターが塗られたトースト!
コレが拷問だと!?
この時点でなんか察した()剣がツッコミ、姫がボケ役の飯テロアニメ!
おいしそう!イースト菌と無塩バターの食パン。

姫さま即落ち!
ドンチャ!ドンチャ!ドンチャ!
どうやら釈放する気はあったらしいが…。

パンだけに!

たこ焼きを食べた事が無かった姫さま!即落ち!
五臓六腑が幸せ!多幸焼き!剣壊れる!カリッと…カリッと…カリッと…
魔王さまあの顔で怖いのは嫌い!
今度はラーメンをおいしそうに食べる拷問の人。
我慢す…ご飯とラーメンのつゆその他諸々でラーメンライス!で姫さま陥落!

最後は姫さま視点で何を考えて戦っていたのかが分かる!
横っ腹が痛かった!

コレは深夜に観るやつじゃないw腹が鳴るw

視聴継続と。

2話感想。同じ事の繰り返し繰り返し繰り返し…。

4人で対戦ジャンプなんとかゲーム(スマブラ)、可愛い動物、ママみ、ゴリラのマーチ(コ◯ラ)
最初のゲームで察した()やってる事が最近観たイケナイコトに近い。

姫さまに拷問という名の誘惑→(姫)私は屈しない→(聖剣)そんな事で姫が落ちるものか!→結局落ちると言う毎回この繰り返しだからね…まあしょうがないよね…。

今のところやってるネタは姫が過去に体験済みor経験無しのどっちか。
体験済みの場合そんな事(たくさん食べるとか)までやった事が無いからやりたい!か経験無しは実はやってみたかったんだ!のどっちか。
分かりやすく言うなら姫だから出来ない事での誘惑。

拷問官が誰に変わろうが動物が可愛かろうが内容は変わらない、次何が起きるか分かってしまうからドキドキワクワク感も無い。

次回で誰かが助けに来る展開みたいだけど、コレで何も変化が無いなら切るかな…。

3話感想。変化と言えば変化だったけど結局いつも通りだった…。

2話最後に出て来たイケボの鎧の中身は果たしてイケメンだったのか!?
…うん予想通りだったよ…まあギャグだしね…しょうがないよね()
中に入るまで見せてない時点でね…。
顔にはビックリしたけど予想通りだったので驚き半分。

ある事の為に腰に手を回してた腕が少しずつ上に…無意識とは言えやってる事はアレ()
面白いかと言われるとね…。

そして結局コレ以外は3話でやってる事も1、2話と変わらず()
飯テロも毎回似た感じでやられると飽きるかな。
そして毎回の様に魔王がこの情報は使えない、果ては額縁に飾るから誰にも見せるな!
そして拷問?は続く…。ループ!

個人的に良かったのはOPとシロクマだったかな?アレは可愛い。
魔王城でおやすみを思い出す。これくらいかな。
コレ以外は微妙かな…。

何でだろうね?毎回出て来るキャラに魅力を感じない驚きも無い。
OPの感じで服装でも変えていれば違ったのかな?

面白かったのは1話だけでした。終わり。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3

モストマスキュラー さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

"拷問"とは名ばかりのゆるゆるコメディアニメ

全話視聴。

笑って癒やされる、良いアニメだった。

タイトルに"拷問"と入ってるが、一般的に想像されるような酷い感じの拷問を、姫様が受けるわけではない。

姫様へ与えられる拷問は、深夜にラーメンを目の前に出されて、情報を吐けば食べさせてあげますよ、くらいの非常にゆる~いもの。
そんなゆるゆるの拷問なのに、なんだかんだで屈して情報を吐いてしまう姫様の様子を、面白おかしく描写したアニメである。
そのうち、拷問すらも形骸化して、姫様がただ魔王軍の面々と仲良く付き合うだけの、ただのゆるゆる仲良しアニメとなる。

こうした内容からわかるように、本作はいわゆる「疲れた大人向けアニメ」である。
そのため、それなりに見る人を選ぶというか、万人が楽しめるアニメではないと思う。

アニメにワクワクや興奮を求めるような人は、つまらないと感じるだろう。
一方、アニメに癒やしを求めている人には、本作はおすすめである。

終始、優しい世界が続き、シリアスな場面がほぼないのが良い。

たまにこういう癒し系のアニメなのに、ラストあたりにシリアスな展開を入れる作品がある。
個人的には、そういう展開があまり好きではない。
こういう癒し系のアニメを見る層は、100%癒やしだけを求めて見ているわけで、シリアスな展開で視聴者にストレスをかけるのは悪手でしかないと思う。

このアニメはそういったシリアス展開がないので、安心して見ることができる。

ストーリーだけでなく、作画も良かった。

アクションシーンが派手だとか、ヌルヌル動くだとか、そういうタイプの作画の良さではない。
キャラクターが安定して可愛らしく描かれているというタイプの良さだ。

姫様のオーバーなリアクションや、拷問に翻弄されてコロコロと表情を変えるそのバカ面が、とても面白く可愛らしく描かれていた。
そのおかげで、キャラクターに愛着がもてたし、作品を笑って楽しめたのだと思う。

この作品は良い作品ではあるが、しかし欠点がないわけではない。
30分アニメにしてはストーリーに起伏がなさすぎる、と感じた。

このアニメは、基本的に話の展開がワンパターンで、30分の中に同じような展開の話が2~3話入っているという構成になっている。
同じような展開を続けて2つ3つと見せられるので、後半はちょっとダレてくる。
正直、30分が長く感じる回も多かった。

普段、こういうアニメを好んで見る私でも長く感じたので、耐えられない人は結構多かったのではないかと思う。

この作品は、30分アニメではなく、10分くらいの短編アニメ形式のほうが向いていたのかもしれない。

本作は、可愛らしいキャラクターと優しいストーリーで、安心して癒やしを享受できる良作であった。
2期が製作されるのかはわからないが、個人的には是非製作していただきたいと思う。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1

80.6 3 聖剣で異世界なアニメランキング3位
ロクでなし魔術講師と禁忌教典(TVアニメ動画)

2017年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (931)
5073人が棚に入れました
魔術と科学が共に発展した世界――ルヴァフォース。
魔導大国・アルザーノ帝国の南部に位置する「アルザーノ帝国魔術学院」はこの世界で最先端の魔術を学べる最高峰の学び舎である。
およそ四百年の歴史を有するこの学院は魔術の道を志す全ての者の憧れであり、学院の講師や学生たちも自信がその輩であることに誇りを抱いている。

この由緒正しき学院に突如として赴任してきた非常勤講師、グレン=レーダス。
「お前らに、本当の魔術ってもんを教えてやるよ」
《ロクでなし》と呼ばれるこのオトコの破天荒な授業が、今はじまる。

声優・キャラクター
斉藤壮馬、藤田茜、宮本侑芽、小澤亜李、高橋広樹、喜多村英梨
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

ワルブレ難民救…ならず

2話までの感想
{netabare}学校の制服が可哀想すぎて辛い、これ年頃の女子には拷問じゃなかろうか、ってのが第一印象。
主人公は教師を辞めたくて仕方ないので無気力なのはさもありなん。
それでいて褒められると悪い気分じゃないってのもさもありなん。
ってことで自分は不思議とイヤミを感じませんでした、ロクでなしと謳ってるのに。
ここら辺は気を使ってるのかねー?
まぁそんなことよりも、ですよ。
学園にテロリストですよ、奥さん。
もう笑いが止まらん…これ、結構面白いかも知れない。{/netabare}

8話までの感想
{netabare}学園にテロリストの次は競技大会!
ここまでテンプレで迫るとホント潔いっていうか…他の方も書かれてるけど、伝統芸能だか無形文化財だかで“やり続けることに意味がある”って作品なんじゃなかろうか。
やんごとなきお方がクラスメイトってのもテンプレよなー。
「なんで処刑するために木に縛り付けるの?」や「正体隠すためにお土産屋に扮してたのに店そのままに立ち去っていいの?」など、突っ込みドコロを入れてるのもワザとなのかも知れない。
でもってお次のテンプレ展開は…リィエル登場で、あ、コレ強化人間ネタか。
戦闘力は高いけど精神が未熟ってヤツ、なにかに依存しててそれ以外の価値観に揺さぶられるってヤツ。
いやぁよくここまでテンプレネタ引っ張ってくるもんだなぁと感心。
更には人口呼吸、笑い殺す気か!
ってかそのネタ入れるなら海水浴も兼ねた社会見学だったんだから普通にそこで溺れたにすればいいのに、この無理やり感はやっぱりワザとだと思う、ギャグとして。
もうグレンは剣刺さったまんまピンピンして動き回らせた方が良かったんじゃないかな?ブラヴォみたいに。{/netabare}

9話までの感想
{netabare}↑の感想で強化人間ネタと書いたが、自分が思い描いてた以上にプルツーしててビビった。
雑誌や公式の予告や原作のネタバレとか一切見てませんぞ?ホウトウデス。
スゲーよまじで、ここまでテンプレに徹するか。
あれ?でも前回人口呼吸がどうこうってのは引っ張ることなくアッサリスルー…今後そのことに触れるのかな?
というより、原作未読でありながらアニメは物凄く急ぎ足だと感じる。
強化人間ネタも本当はもっと時間をかけて心のうつろい様を描くべきだろうに…急展開過ぎて唐突感が否めない。
クローン姉妹を倒すシーンだって凄惨なBGM流してお涙頂戴な方向に持ってくこともできたハズ。
恐らくクライマックスには世界の存亡に関わる大事件を持ってくると思うので、そこまで話を進めなくてはならないとアニメは急いでるんじゃないかなー、と思ったり。
まぁそこら辺も「展開はえーw」「傷治るのはえーw」「あんな血まみれの部屋見て信じて待ちましょうってww」とギャグとして解釈できる逃げ道を用意してあるのはスタッフの手腕かと。
ここまでテンプレ全開で来ると次どんなテンプレが来るのか楽しみではあるのだけど、ちゃんと伏線を回収するのであれば生徒達が一丸となってグレンのピンチを救うってネタが来るハズだが、果たして…。{/netabare}

12話までの感想
{netabare}↑でも書いたように、最後は「世界の存亡に関わる大事件を解決」&「生徒一丸となってグレンのピンチを救う」を予想してましたが、最終回手前の11話でクラス対決を済ませてしまったのでそっち方向にはならないと悟りました。
おや?じゃあ最終回はどんなテンプレネタを突っ込んで来るんだろ?と思いつつ(テンプレネタ入れてくるのは確定扱い)12話を見たら…。

卒業ネタキター!!!!

くっそw思いつかなかった、終末~でヒント出てたのに。
婚約者ネタが出た時点で気付くべきだったか?まさか結婚式挙げるとは思わなかったよ。
それ以上に、その…今の時代「使い古されてそのネタをやるのは勇気が居る」系だと思います、卒業ネタって…ドラクエ8以降なんかあったっけ?
それをやる勇気、すっごいなぁこの作品…。
白猫の両親はどうしたとか突っ込み所を残してあるのはやっぱりワザとか。
というか、もしレオスが本物のままであるなら最大目標は名家?との結婚なので、参列者には国のご歴々を呼ぶハズ→実際はそうじゃなかったので式は急遽行われたもので、レオスも本物じゃないかも?
と匂わすシーンだと思うのだが、なんかアッサリ流しちゃって勿体ないような…尺のせいか?
他にも、グレンは対レオス用に隠し玉(有刺鉄線や菜箸)を準備しといたけど天使の塵中毒者を相手するため(予定外の出来事)に手の内を明かしてしまった!、ってのももうちょっと強調して描いた方が良かったかも?
前回からの“引き”に係わる部分だし、作中描写じゃグレンは勝機ナシで挑んだかのように見えちゃいそう…やっぱり尺なのか?

そんな「どうしてこんなに急ぎ足なのだろう?」という疑問も最終話で解決。
ああ、ワールドブレイク…じゃなくてアカシックレコードっでワードが出るところまで進めたかったのねー。
原作有りのアニメで出来の悪いのがあった場合、犯人は「原作」「アニメスタッフ」「アニメ化しようと決めたヤツ」のどれかに絞られるものだけど、これは…誰も悪くないね。
これを2クール枠でやるってのはまず無理だもんねぇ…やられてもこっちも困るし。
まぁでもラスボス逃走エンドってのは最悪のオチだったかな?ISUCA見てるのかと思った。
ここはアニオリ展開にしてでもスカっと一区切りできる終わり方にして欲しかった。{/netabare}

総評
{netabare}「次はどんなテンプレ展開が来るのだろう?」と予想したり「そのネタやっちゃう?」と驚いたりしながら見るのが楽しい作品でした。
使われたテンプレもラノベのあるあるネタから始まり、ラストは創作物全般にまたがるあるあるネタ(卒業)を突っ込み、原作からしてそうなのかアニメスタッフによるものなのかは不明だけど思い切りの良さは評価したい。
とはいえ、こういう作りって既存作品の知識に胡坐をかいて斜に構えたもの、というのも忘れてはならない…かと。
悪く言ってしまえば寄せ集めのパロディ作品だし、人によっては既存作品を揶揄ってると捉えかねない。
当然作ってる側もそれは承知してて、そこはギャグ寄りってことで「笑って許して」が適用されるようにしてるのは流石というべきか。
(シリアスぶったパロ作品は辛くて適わん)

ラノベテンプレを順手にとったギャグ作品としては“聖剣使いの禁呪詠唱(通称ワルブレ)”が思いつき(このすばは逆手※)、この作品はそれ系統かな?と思ったけど微妙に違いました。
ワルブレはテンプレもさることながら「思い出した→処刑用BGM」で勝利確定という天丼ネタを構築したのに対し、こっちは作品独自の天丼ネタは無し。
毎回ヒロインが攫われるってのを天丼にするのかな?と期待もしたのだけど…。
また、ワルブレはクライマックス用に「原作者も知らない竜」をアニオリで用意したのに対し、こっちはラスボス逃走というガッカリな幕引き。
面白さで言うとワルブレのほうに軍配が上がってしまいますね、あくまでアニメだけで評価した場合ね。
結論としては「惜しい」かと。
あ、それと女生徒の制服は最後まで慣れることができませんでした。
そうさなぁ、10話でルミアが攫われて電流?だか流されるシーン、あそこ電流じゃなくて紐をひたすらペチペチする拷問だったら良かったかも?


※順手と逆手
展開予想に対し「そう来ると思った?そう来ると思った?」→「ハイその通りです」ってのが順手。
「そう来ると思った?そう来ると思った?」→「違うんだなぁ」というのが逆手、かと。
お約束を守るのが順手、破る(皮肉る)のが逆手…って解釈してます。
あくまで個人的なものだし、どこまでを展開予想とするかも曖昧なのでこの場だけでの使い分けです。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 11

こうへい さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

ろくでなし無免許講師です。テンポもオチも毎回良いです!テンプレ具合も満点です(笑)

あらすじ
アルザーノ帝国魔術学院に赴任した非常勤講師であるグレンは授業もせず居眠りばかりのロクでなし。
優等生のシスティーナはそんな彼に耐えきれず「まともな教鞭」を求めて決闘を申し込むことに・・・。


いやー、待ってたよ!久しぶりのコテコテのテンプレアニメ!
深夜アニメ黎明期のあかほりさとる先生の作品を彷彿とさせるなつかしい雰囲気です。
第1話から女子更衣室で百合展開や期待通りのお約束展開があったりと・・・。しかし言及してくるとは、ちょっぴり新しいですねww
ニートになれなかったので、しぶしぶ講師に就職を決意しました。(どっかのラノベタイトルみたいですね(笑))
非常勤講師になるまでの彼のかわいそうな過程も必見ですよ!
はたして2話はまともな講義が始まるのか?テンプレお約束でなぜかヒロインが主人公に落ちてたりするのでしょうか?
どこかの素晴らしい世界のクズマさんとも違うタイプのクズっぷり(笑)
主人公がショボイ!大事なところもしっかり押さえられていて丁寧なつくり!これは面白いです!!

何気に一番キャラが立ってる眼鏡君は毎回出てくるのでしょうか?そちらも期待したいです(笑)


第2話を視聴して、本を釘で打ち付けるところから開始です。
さすがはロクでなし講師ですねw今回もまじめに講義をするつもりはないようですww
魔術に対して良く思っていないグレン先生。彼は過去に魔術で故郷でも滅ぼされたのでしょうか?今のところ彼の過去について語られていないので、これから語られることを期待しましょう!

そして、第2話でもあの眼鏡君にセリフがありましたよwwいやぁ、彼には毎回出てきてほしいですねww
やっとPV詐欺をしていた箇所に今回でつながりました。三節の呪文が四節になるとどうなるか?A:右に曲がる
今回の呪文詠唱改変のくだりは、TVゲームの「ルドラの秘宝」を思い出しました。あのゲームでは自分で魔法を作ることができて魔法に名前を付けることで効果が異なるというものでした。
さて、話が横に反れましたが戻しましょう。
グレン先生曰く、魔術は深層意識の自己暗示とのこと。なんと適当な呪文でも魔術が発動するというものでした。しかし、威力は通常よりだいぶ劣る模様です。

第2話にしてロクでなしがロクでなしでなくなってる!?
なんか最近CMでよく見るリスニングの力が向上するCMを見ているかのような講義でしたw
グレン先生、本気を出すとちゃんと講義できるんですね。学生時代にこんな先生に出会いたかったですね。

そんな中、暗躍する影が・・・。
さあ、みんなお待ちかねのズドンさんの登場です!見た目はザコそのものなのですが、魔術使いとしてはある程度実力があるようです。なにせズドンなんていう適当な呪文にもかかわらずそれなりの威力を誇っていましたので。
そして、メインヒロインの今日付けている下着の色を教えてくれるだなんて、なんて良い人なんだww
そんなメインヒロインはズドンさんに落ちました。あれ?お約束で主人公に落ちるものと思っていたらそっち?ww
そうこうしている間にさっそうと登場するグレン先生。やっぱりチート持ちのようです。
ズドンさん、ありがとうございました。最大級の感謝を(`・ω・´)ゞ
なお、ズドンさんについては原作での立ち絵はなく、マンガ版の絵がそのままアニメに引き継がれたそうです。

ノリノリで講義したり、終盤のバトルもスカッとしてよかったですね。グレン先生のことをクズだと思っていましたが今回で人間くさいところも見れて好感度が上がりました。



「ズボンがドーン!」第3話はこれに収束されます(嘘です笑)
意外な人物が今回の騒動の黒幕でした。しかし、今回の騒動は一旦は解決したものの、あとに引きそうですね。
そして、OPが初解禁です!OPカッコよかったです!


第4話にて、「魔術競技祭」が始まることに。学園ものではおなじみのお祭り会ですね。
今週の解説であるメガネくんやるきないぞー(´・ω・`)それでもメガネくん好きです(笑)

金欠で給料の前借って、やっぱりロクでなしですね(笑)
でもグレン先生はそんなにお金を使うようなイメージがないのですけど何に使ってるんでしょうか?

「自業自得だ。自分の力でなんとかしろ」
「学院長聞きました!?セリカのやつこれだから困るんすよ!」
「なんで私が悪いことになってるんだ?」
「頭潰れる~!助けて~!ママ~!」

富士見ファンタジア文庫でママというと例の全体攻撃を2回攻撃してきそうなママ(CV:茅野愛衣)が思い出されます(笑)
このネタどれだけの人がわかるだろうかww

システィの未来が不安です。グレン先生とのやりとりにおいて勘違いが・・・w

それにしても、ルミアちゃんの過去に何があったのでしょうか?
今回、途中で回想がありましたが・・・。ここまでの流れでなんとなくあの人が関わってることはわかるのですが・・・。
しかし、グレン先生、必殺の固有魔術ムーンサルトジャンピング土下座で・・・ってwあなた毎回土下座ネタを入れないと気が済まないのかww

そして、前シーズンのタイトルとは裏腹に高いレベルの変態指数を叩きだした主人公がいましたが、本作品でもいましたよ!あれとは違うレベルの高さを持った変態がwwww
舌の動きが変態紳士過ぎますwww舌でレロレロしてる様がキモすぎますwww
学園長、グレン先生より彼のほうをクビにしたほうがよいのでは?
漢ジャイルくんもいいキャラでしたね。彼も今後再登場してもらいたいですね。彼はどっかの学戦都市のレスラーさんに似た雰囲気を感じました。

第4話にして、初めてEDが流れました。PVでは少し聞いていたものの、やっぱりかわいい曲ですね♪
そして、OPには登場している気になるあの子も初登場!彼女がグレン先生にどう関わっていくのか楽しみですね。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 16

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

あれ…そういえば禁忌経典って…?

この作品の原作は未読ですが、早くから視聴を決めていました。
藤田茜さんや小澤亜李さんといったお気に入りの声優さんが出演されるのも決め手の一つでしたが、ラノベ原作で実は大いなる力を宿しているとは思えない一見普通っぽい主人公が複数のヒロインに囲まれて、というお約束の設定が好きだからなんだと思います。
似たような設定の作品…これまでたくさん視聴してきましたが、飽きもせず毎回結構楽しんで視聴しているのが何より「好き」の証拠だと思います。

この物語の主人公は、グレン=レーダス…アルザーノ帝国魔術学院2年2組の担当講師になる前は、ずっと引きこもりのニート生活を送ってきた人物です。
引きこもりのニート生活が一変して学校の先生…そのギャップは大きく直ぐに順応できないのは理解できますが、正直着任早々のグレンの生成としての態度は教師としてあるまじき振る舞いでしかありませんでした。
だから生徒の中でも本気で勉強したい人に先生の態度は耐えられなかったと思います。

物語の進展に合わせていい加減だったグレンの態度の理由も明らかになっていきますが、隙あらば引きこもりのニート生活に戻りたい…という欲求は本物だったと思います。

でも世の中ってそんな簡単に楽ができないような仕組みになっているのでしょうか…
結果的に面倒くさい出来事に巻き込まれ始めて…この作品の面白さが加速していくのですが、同時に輝きを増していくのが3人のヒロイン達です。

システィーナ=フィーベル(CV:藤田茜さん)
この作品のメインヒロインに位置する彼女は、グレンの受け持つ2年2組の生徒…
真面目な性格の持ち主で、一生懸命勉学に励んでいるのはどうしても叶えたい夢があるから…
だから中途半端を許さない彼女の振る舞いは、個人的にグッとくるモノがありました。
でもグレンとの事になると途端に色々と面倒な女の子に早変わり…
そこが彼女の魅力でもあるんですけどね…
CVの藤田茜さんは今期大活躍ですね。

ルミア=ティンジェル(CV:宮本侑芽さん)
システィの家に同居している彼女はシスティのクラスメイトであり良き友人です。
何をするにもシスティと一緒…
優しさで出来ている様な彼女ですが、ここぞという時の彼女の芯の強さは折り紙付きです。
そして…システィが持っていないものをルミアは持っている事から時折嫉妬されるのはお約束…
でも完走して振り返ってみるとルミアが物語のキーパーソンだった…と言っても過言ではないと思います。
もちろん自分がキーパーソンである事を彼女が望んでいた訳ではありません。
それで人一倍苦しい思いを積み重ねてきたのですから…
そんな彼女は私にとって目の離せない存在でした。

リィエル=レイフォード(CV:小澤亜李さん)
リィエルもグレンの教え子でしたが、彼女だけ引きこもる前のグレンを知っている存在…
だから彼女だけ他の二人とはちょっと経歴が異なっています。
彼女も辛い十字架を背負って生きてきた一人でした。
一人で背負うのは重過ぎる十字架…グレンや他の二人ならリィエルの背中を支えてあげた事でしょう…
けれど、真っ先に彼女に手を伸ばしたのはグレン達とは真逆の考えの持ち主で、それらは彼女の心の折り方もちゃんと心得ていました…
一番見ていて心の痛んだ存在でした。

この作品のタイトルは「ロクでなし魔術講師と禁忌教典」
「ろくでなし魔術講師」については、それなりに回収できていたと思いますが、「禁忌教典」については、殆ど触れていないのではないでしょうか。
だから作品としては結構楽しみながら視聴できましたが、タイトルがしっかり回収されなかったところに少々物足りなさを感じてしまいました。

オープニングテーマは、鈴木このみさんの「Blow out」
エンディングテーマは、ヒロイン3人組が歌う「Precious You☆」
どちらも通勤途中に聞いている曲です。
個人的には勢いのあるオープニングの方が好み…
可愛らしいエンディングも捨て難いんですけどね…

1クール12話の物語でした。
現在オリジナル版は8巻まで発刊されているうち、5巻までを使ってアニメ化されたようです。
続編はもう少し原作のストックが貯まらないと難しいかもですが、続編の可能性はどうなんでしょう…
これで終わってしまったら販促作品…でもそうなるのが勿体ない作品だと思いました。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 24

67.1 4 聖剣で異世界なアニメランキング4位
星刻の竜騎士(ドラグナー)(TVアニメ動画)

2014年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (785)
5806人が棚に入れました
竜と契約を交わした者が通うアンサリヴァン騎竜学院の生徒アッシュは、契約の証「星刻」を持ちつつもパートナーの竜がいまだ誕生していないために肩身の狭い思いをしていた。
彼の身に宿っていた竜は、ある事件をきっかけに覚醒の時を迎えたが、現れたパートナーはほかの竜とは違って少女の姿をしていた。

声優・キャラクター
髙橋孝治、伊瀬茉莉也、佐倉綾音、井上麻里奈、下田麻美、榊原ゆい、前野智昭、室元気、生田善子、七緒はるひ、子安武人、大亀あすか、花澤香菜
ネタバレ

いっき さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

触手プレイはちょっと。。。

全12話、ドラゴンと人間が織りなす歴史とファンタジーと人間同士の関係性を描いたアニメ。

と概要を綺麗に描くとそういうことなのですが、視聴し終わって思ったことは、世界観は二の次の女性キャラのエロい触手プレイや手順が雑な脈絡のないいちゃいちゃ恋愛描写となんちゃって戦闘アニメが全話網羅している''見どころが見出せなかったアニメ''でした。

世界観と設定はよくあるファンタジーでその要素は良かったのですが、物語は単調で、見どころであろう箇所もありましたがどれもが中途半端かつ呆気なく終了してしまい、こちらが盛り上がることができないまま露骨ラブコメシーンなど、その見せ方全体が私の視聴欲をガリガリ削るものでした。

主人公ですが伝説的な存在とか女性キャラにモテモテとかよくある目立ち系ラブコメ主人公は好きなのですが、その主人公描写も見せ場で気を失ったり、恋愛描写も盛りの付いた犬以下の脈絡の見えないいちゃいちゃは見ていてマイナス要素しか残らない恋愛要素でも魅せれない見どころという重要要素が欠けた''残念モジモジ君主人公''でした。見どころのある盛りの付いた犬の主人公なら好きですけどね。

見どころであろう主人公描写が私的に壊滅でした。①

主人公も去ることながらキャラ全体にもこれは言えるものでした。兎に角見せ方が雑というか短絡的でどこにこのアニメの見どころがあるのか最終回まで見ても、それを振り返っても無かったので絵は綺麗なのに・・・と絵で選んで残念だった系のアニメです。

キャラ全体の描写が薄い。②

そして戦闘シーンもこのアニメでは重要だと思われますが、その戦闘シーンや竜騎士団の描写などの描写がなんちゃって戦闘そのものでした。模擬戦や合宿での特訓など、そこは一部でいいから真面目描写が欲しかったですが、一切なく、それで「今こそ合宿の成果を見せる時だ!」と言われても、こちらは当然盛り上がれず戦闘シーンもあっけなく終了の緊迫感のないものでした。

戦闘要素も、作画の見せ方の単調な描写+あっけなく終了の緊迫感ゼロ。③

①+②+③=残念要素満載のアニメ、でした。

笑いありのシュールな要素とか設定全般やキャラの本筋とか結構好きなのですが、作り手に恵まれなかったアニメという位置づけです。戦闘の作画は残念でしたが一部の竜に騎乗してる時とかの作画は良かったです。

{netabare}
こういう露骨な男性受けのラブコメを好きな人はどうぞという感じですが、私は触手プレイが苦手で女性キャラを弄ぶ感じがすごく嫌いですので、マイナス要素の塊でした。一部の電車での集団痴漢とかで快楽とかを感じる人とか好きそうですが、私はそういう男性は早く滅んでほしいと思います。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

人と相棒である竜との繋がりを描いた作品です^^

ロートレアモン騎士国にある竜飼い人専門の教育期間である「アンサリヴァン騎竜学院」。
この作品の主人公はその学院に通っているアッシュ・ブレイクです。
彼には「どんな竜でも乗りこなすことができる」という特技を持っている反面、自分の相棒である竜がおらず、必要に応じて他人の竜を借りるという肩身の狭い思いをしてきました。
ところが、学校で行われているレースの最中、アッシュは崖下に転落するトラブルに巻き込まれてしまうのですが、その時、左腕の聖刻が輝くのです・・・
いよいよアッシュの竜が目覚め・・・と思ったら、目覚めたのは幼女の姿をした竜で・・・そして物語が動いていきます^^;


エーコと名付けられたアッシュの相棒ですが・・・人型の竜が目覚めるのは過去に例が無いことなのだそうですが、本人は典型的なツンデレちゃんでしたね^^
幼女・・・だからなのか、好物系のツンデレちゃんだったからなのかは分かりません。

けれども、物語の進展に伴って自分の気持ちに気付いていくこと・・・素直になることを覚えていくのですが、一挙手一投足がどれも可愛らしかったですね^^
でも、彼女がなぜ他の龍とは違う人型なのか・・・その辺りの伏線は回収しきれていないのが、少し残念ですけれど^^;


でも、私がこの作品で推していたのはシルヴィアでした(//∇//)
ロートレアモン騎士国の第四王女である彼女・・・普段は竜騎士としての誇りを持っているのですが、臆病な一面も併せ持っています。王女であるから何事にも強くなければいけない・・・という気持ちに身体がついていけないこともありました。
王女だからといって完璧である必要は無いと思うのですが・・・^^;

彼女は兄妹の確執など物語の中でたくさんの苦しみを味わいます。
けれど、しっかりと自分の苦手を克服していくところはこの作品の見どころだと思います。
何より彼女の立ち振る舞いには華やかさがありましたし・・・(//∇//)


1クール12話の作品でしたが、1クールではこの物語は収まりきれず途中で終わっています。
無理矢理1クールに詰め込んで説明不足になるよりは、ずっと良いと思います。
けれども、続編の有無・・・くらいは本編終了時に教えて貰えると、待つのも苦にならないのですけどね^^;
今後、アッシュやエーコがどの様に成長していくのか・・・はたまたシルヴィアの想いは・・・?
う〜ん・・・気になることだらけです^^;

投稿 : 2024/05/04
♥ : 22

にゃっき♪ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

how to dally with your dragon

竜族と竜騎士がペアになって戦うバトル味のエロアニメです。

作品世界には竜族が存在しますが、彼らが生きていくには星精路(アストラル・フロウ)から生命力を得る必要があり、竜騎士と呼ばれる人間と契約しなければ生きてはいけないようです。ロートレアモン騎士国では7才になると、アルビオンの森へ出向き、竜騎士になれる素質があるかを見極めるための「オーファンの儀」という儀式を受けなければいけません。素質を認められた者には、マザー・ドラゴンから竜の幼生を授けられ、星刻(せいこく)と呼ばれる紋章を通じて、相棒(パル)と呼ばれる自分が契約した竜に生命力を与えることで、その竜と共存していくことになります。

星刻を持つ者は、自分のパルが幼竜の間は竜飼い人(ブリーダー)と呼ばれますが、竜と共に成長して幼竜が聖竜になれば竜騎士(ドラグナー)、さらに聖竜が飼い主に心身を捧げ、聖騎甲(アーク)と呼ばれる固有の甲冑を製造できるようになれば、貴族の階級に属する聖天竜騎士(アーク・ドラグナー)への道が開けています。この物語はブリーダーの教育機関であるアンサリヴァン騎竜学院を舞台に、主人公のアッシュと、何故か人の姿で生まれてきたパルのエーコの成長を綴った物語...のつもりで視聴するとがっかりする作品です^^

竜騎士は自分が契約した竜にしか騎乗できませんが、アッシュだけはどんな竜でもOKですし、周囲の巨乳女性キャラからもてまくる主人公補正が極端な作品で、魅力を感じる女性キャラがいるなら、視聴を続ければサービスシーンに何度も遭遇できると思います。
序盤から、アッシュがレース中に進路妨害をする連中を排除して、負けてはいけない相手に道を空けてあげたり、襲撃者を庇って身代わりに崖から落ちてしまうなど、キャラの好感度を持ち上げるためのイベントのような描き方が鼻について、かえってシラけてしまいました。巨乳ばかりの女性キャラは、裸のシーンはともかく、触手のようなものに凌辱されるシーンは、個人的には気分が悪くなり、何度か視聴を中断させられました。
設定を生かせば、もっと楽しめる作品を作れたと思うのですが、どうしてこんなエロばかりの作品にしてしまったのか理解に苦しみます。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 25

65.0 5 聖剣で異世界なアニメランキング5位
聖剣使いの禁呪詠唱(TVアニメ動画)

2015年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (824)
5380人が棚に入れました
どこからともなく現れる異形の怪物『異端者』を倒すことの出来る者たち<<救世主(セイヴァー)>>の育成のために、前世の記憶を持つ人間が集まる亜鐘学園。ここで二つの前世を持つ少年・灰村諸葉(はいむら もろは)が、前世で出会った少女達と再び出会う。


声優・キャラクター
石川界人、竹達彩奈、悠木碧、小倉唯、内田真礼、上田麗奈、Machico、小見川千明、大森日雅、佐倉綾音、皆口裕子、羽多野渉、中村悠一、小林ゆう、大川透、杉崎亮、石田彰、子安武人、釘宮理恵、緑川光、森沢芙美
ネタバレ

ゆう。 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

色々思い出すアニメ

よくあるラノベ原作中二アニメ、今期はそれ系が多いかな。

1話感想
{netabare}
出だしを見ると完全な中二アニメかと思ったけどそうでもないみたいだった。

前世の記憶を持つものだけが通える学校で主人公が前世の記憶を失っている状態だったがあっさり取り戻した、展開があっさりしすぎかな。

1話目でこうもあっさりしてると続きはどうなるのかよく分からない。
{/netabare}

2話感想
{netabare}
1話目であっさり記憶を取り戻したが2話目にてまた記憶の一部を取り戻し戦闘にて技を繰り出した。

この話はこの展開がデフォなのか?

実戦部隊に入ったことによってピンチになることも多いだろうし同じような展開が来るのだろうか?
{/netabare}

3話感想
{netabare}
今回も記憶もを足り戻しましたね、やはりこれが設定なんですね。
今回出てきたシックスヘッドは後々敵対する存在になりそうな予感もします。

なんかここまで来ると若干ギャグのような感じもじてきました。
{/netabare}

4話感想
{netabare}
ストーリーはまあまあなんだけどやはり戦闘シーンがなぁ・・・と、思ってしまう。
よくもまぁあんなに長く詠唱していて攻撃されないなと、シックスヘッド相手だとやはり攻撃されたが記憶を取り戻した時最後の方で詠唱しながらよけましたね。

この調子でどこまで記憶を取り戻すんでしょうか?
{/netabare}

5話感想
{netabare}
今回は完全にギャグ回という印象、兄と組むためにサツキが頑張っていたシーンもあったが副長が全て持って行ってしまった感じ。
副長回といってもいいかもしれないですね。

あれだけセクハラを働きまくる副長だったけど実力の方はどうなんでしょうね?途中で軽く詠唱のようなものを発動させるシーンはありましたが本気の場面を見てみたいところ。
{/netabare}

6話感想
{netabare}
今回は特殊なタイプのメタフィジカルとの戦闘でしたが副長は相変わらずだね。

シックスヘッドが諸葉をSランク認定するか議論してる中実戦部隊が諸葉を中心にしてメタフィジカルを倒すが今回は独特の詠唱はなくただ派手な戦闘シーンといった印象。

今回のメタフィジカルを倒したことにより一応Sランクとは認められたがこれを良く思わない人もいるよう。
今後はメタフィジカルとの戦いもあるが一部のシックスヘッドとの戦闘となるのかな?もしかしたら全員とか?
{/netabare}

7話感想
{netabare}
ロシアからの転校生が来たがロシア支部からのさしがねのようで諸葉を暗殺しようと企んでいたよう。

諸葉の暗殺を企み諸葉の弱点に自らがなろうと諸葉と仲良くなろうとしてはいたが演技というより本当に日本での学園生活を楽しんでいるように見えました。

すぐに感づいていたようだった静乃はレーシャに決闘を申し込んでいましたがレーシャはかなり強かったようです。

見ていて話の内容がギャグメイン、たまにバトルや地味な恋愛のような気がしますね。
{/netabare}

8話感想
{netabare}
レーシャとの間に起きた問題は諸葉があっさり解決、ロシア支部との戦いへという形で終わりました。

色んな意味でやはりギャグアニメなんだなと感じる回でしたね。
{/netabare}

9話感想
{netabare}
ロシア支部ちょろすぎる。

諸葉はどんだけ強くなってるんでしょうか?
あっという間に敵をなぎ倒していってましたね。

今まで1話毎に1人のペースくらいだったのに今回はかなりの早さ。

普通だったらシリアスになると思うのに随分軽い話でした。
{/netabare}

10話感想
{netabare}
いきなりのおっぱい療養・・・
このアニメはこんなシーンが多いな。

ロシア支部との本格的な抗争的な回でしたが諸葉の仲間が駆けつけ、ロシア側のセイバーもこちら側についての雷帝との勝負となりました。

諸葉の能力がチートすぎるため雷帝はあっという間にやられました。

それにしても雷帝随分身勝手だなと思いましたね、自分だけ許しをこうとは。
{/netabare}

11話感想
{netabare}
なんだ今回もハーレム回か・・・と思いきや。

今回は諸葉の宿敵とも言えるエンシェントドラゴンの登場だった。

諸葉が生まれ変わるたびに大切なものを奪っていく宿敵に諸葉はどう立ち向かうのか?
{/netabare}

12話感想
{netabare}
エンシェントドラゴンど諸葉の戦いの回。

過去に起こったことがまた起こってしまい自分の大切な物が奪われていく。

怒り狂った諸葉は周りへの影響もお構いなしに敵を倒そうとするがそんな中サツキと静乃が思い出して諸葉を止めに入った。

まぁエンシェントドラゴンは倒すことができ無事解決はしたけれどエドワードが最後何か言ってたけどこれって続くの?

最後のシーンといいギャグ要素の強いアニメでしたね。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7
ネタバレ

Baal さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

綴る!「全ては水より始まっ・・・」“ウロボロス!”という禁呪が・・・

あわむら赤光によるライトノベルを原作とする作品です。

全12話、原作未読


異形の怪物「異端者」を倒すことの出来る存在である救世主と呼ばれる

者たちを育成するためにその力を持つことが出来る前世の記憶を持った

者たちが集まる亜鐘学園。自分の前世の事をほとんど覚えていない少年

灰村諸葉はその学園で前世で出会った少女と再び会うことになる・・・


とにかくツッコミ所の多い作品だったように思います。

ですが私個人としてはそれらの部分が特に何も思わず普通に楽しめたと

思います。色々言うとバトルシーン全般で動きがカクカクと妙に違和感

があるとか力尽きてしまったのだろうと安易に予測がつく例のシーンなど

問題だらけで世に送り出していく作品としては不十分な点が多いのだろう

と思います。でも私は様々な作品を毎週1話1話と見ていく中でこの作品

が1週間の中で1番楽しかったです。(大げさかもしれませんが・・・)

どんな名作良作、話が丁寧に作られている作品なんかよりもその見ている

瞬間が濃く感じました。


物語はそんなに面白いわけでもなく展開も飛び飛びで原作をかなり

掻い摘んで端折りながら作られているのだろうなぁと思う感じです。

その分キャラの一挙一動やバトルシーンにどんな形であっても何かアクセント

になるものを織り交ぜていると感じます。それが動かないとか制作が間に合わ

ないとかのような限られた事情の中でクオリティとか物語性とかキャラ立て

とかといった良さとは違う所に別の光を引き込んでいると思います。


OPはアリプロで今まで私が視聴した作品では記憶にはありませんが

癖になる感じで私は好きでした。


最後に私自身はこの作品を大いに楽しんで視聴しましたが、私自身の楽しさ

を感じる部分に当てはまっていたというだけの事であり、物語は私はあまり

面白くなかったと思っています。元々原作を掻い摘んでしか作れないわけで

それならこっちもそれに対応した形式を取るという形にしたまでであるだけ

です。(別にアニメを掻い摘んで見ているわけではありません)

とにかく私は楽しかったと感じたということです。

◆個人的点数評価 81.130点



余談(個人的点数評価について)

{netabare}
プロフにある程度は載せていますがその事を書いたのもだいぶ昔ですし

ちょっとばかり整理をという感じです。

(まあ大半の人はどうでもいいと思っているとは思いますが・・・)


文字通り私個人の感覚による点数評価です。大まかに言うと二つの部分に

分かれていて1つは作品としての出来、もう1つはその時間がどのくらい

良かったのかの二項目でできています。

作品としての出来というのはあにこれの星評価に私なりのアレンジを

加えたものです。いくつかの項目にそれぞれ点数をつけて合算するという

だけです。ただそれぞれの項目には基礎点があってその影響で最終的な

点数は60点は必ず、そして70点ほとんど場合で下回ることはありません。


もう1つはどのくらい良かったかであるがそれは楽しかった面白かった

などのアニメを視聴していた時の様々な感覚を総括して決めます。

これはデフォルトの値があり、そこから上下します。


点数の内部比率は前者が点数への直接的な影響力は後者の方が大きく

なっています。それは私がクオリティ等云々よりも楽しい時間を強く

求める傾向にあるからです。

まあこんなところかなと思います。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 31

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

「思い…だした!」( (≪●≫) )Д( (≪●≫) )クワッ!

この作品の原作は未読ですが、もともとこの系統の作品が大好きな事もありますが、キャスト発表でより視聴する心が固まりました^^
アヤチ、悠木さん、小倉さん、内田さん・・・こんなに好きな声優さんが一同に介するなんて、これはもう見るしかありません(//∇//)

この物語の主人公は、亜鐘学園に通う15歳の灰村 諸葉(はいむら もろは)
この学校には前世の記憶を持つ者が集められ、どこからともなく現れる異端者(メタフィジカル)と対抗するために日々訓練を受けています。
彼らは前世の自分の技を時代を超越して使うことのできる有能者・・・なのですが、個人差が大きいので能力のレベルがランク制になっています。

この作品は主人公の最強無双っぷりを楽しみつつ、アヤチと悠木さん演じる嵐城サツキと漆原 静乃の攻防を傍観しつつ、小倉さん演じるを四門 摩耶を愛で、内田さん演じる百地 春鹿を応援する・・・という視聴スタイルで見ていましたが、主人公の無双っぷりは、今期の作品でNo.1だったと思います。

タイトル「聖剣使いの禁呪詠唱」に記載の通り、主人公は剣使いなのですが、魔法も詠唱し、魔法の力を剣に乗せたり単独で魔法を放ったり・・・^^
その魔法は高位の魔法ほど詠唱に時間がかかるのですが・・・
そこから繰り出される魔法は大抵とんでもないのが出てきましたね^^;

でも、闘いのたびに「思い…だした!」といって無双になる回数がちと多かったのでは?
などとも思ったりしちゃいました^^;
物語の終盤では嵐城 サツキと漆原 静乃にも伝染していたし・・・^^;
危機的状況に追い込まれないと昔の記憶が蘇らないのから・・・なんだと思いますが、私は逆で、危機的状況を迎えて頭の中が真っ白だったら、思い出す前にパニックになりそうです^^;
むしろ、静かに穏やかな状況の方が色々思い出せそうな気もしましたが、これは個人差なんでしょうね^^;

それでも、そんなツッコミもアヤチと悠木さんの演技の前では霞んでしまいましたけれど^^;
アヤチ演じる嵐城 サツキは、明るく真っ直ぐな性格の持ち主で、コロコロと転がるようなアヤチの声色がピッタリのキャラです^^
そして悠木さん演じる漆原 静乃は少し影のある女の娘・・・それも前世の記憶に起因していて、その少し影があるキャラの雰囲気を悠木さんのトーンを抑えた声色で演じていますのですが、思わず色っぽさを感じてしまいました(//∇//)

そして小倉さん演じる四門 摩耶・・・彼女は一番最後の美味しいところを総ざらいでしたね^^
素直で可愛らしい摩耶ちゃんならではのシーンだったと思います。

一方、物語の方は残念ながら未だ完結していません・・・
この展開はもうお約束なのでしょうか・・・^^;?
主人公の気持ちがどこに向くかも気になりますが、ランクSの方々が全員登場していなかったり、異端者(メタフィジカル)の出現する理由や具体的な対策など、まだまだこれから面白くなりそうなのに残念です^^;

オープニングテーマは、petit miladyさんの「緋ノ糸輪廻ノGEMINI」
エンディングテーマはfortunaさんの「マグナ・イデア」
オープニングの独特の曲調は印象に残りますね^^
エンディングは現在勉強中です^^

1クール全12話の作品でした。最終話は少しバタバタ感がありましたが、それを含めて私にとって楽しめた作品でした^^
お気に入りの声優さんがたくさん登場する作品って・・・見る方も力が入りますよね^^
続編があるなら是非視聴したいと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 20

66.6 6 聖剣で異世界なアニメランキング6位
聖剣の刀鍛冶(ブラックスミス)(TVアニメ動画)

2009年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (602)
3860人が棚に入れました
元貴族令嬢で騎士団員のセシリー・キャンベルは、父から受け継いだ古い剣を鍛えてくれる鍛冶屋を探していた所、街中で暴れていた男を剣で撃退する男と出会う。\n

みかみ(みみかき) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

なぜ、聖剣の刀鍛冶は「二流の厨二」なのか

女の子の絵がかわいい。主にその点だけが見応え。以上…。
まあ、なんか絵がキレイだなというだけで最後まで見てしまったので、作画チームの仕事は称賛されてしかるべきだろう。

 ただし、本作は、SAOを観た後にみると、「ああ、これは二流の厨二作品だな」という気がしてしまうだろうと思う。原作はもう少し出来がいいのかもしれないが、アニメのほうは脚本チームの仕事が、商業作品として認められるかどうかがギリギリのレベルにきてしまっている。

(下記、聖剣の刀鍛冶というか、「厨二とは何か」論)


 設定そのものは、厨二として、問題ないクオリティではある。
 キレイな中世ファンタジー世界はもちろん。「俺つぇぇえぇぇ!!」主人公。かわいい女の子といちゃいちゃできる世界。なんだかんだでご都合主義。子どもの理屈が通ってしまうあまり複雑でない世界。だけれども、他の人にはわからない(本人的には)複雑な過去をかかえた悲劇の主人公…という…という、とってもとっても「ナルシスト乙」な設定は、厨二世界の設定としては、間違いなく非常に意図的によく構築されたものと言っていいだろうと思う。

 では、何が二流なのか?

 ストレートに言えば、単に作話技術が稚拙。ということに尽きるのだが、この「稚拙さ」は、なかなかに根の深い話だな、と思う。

 繰り返すが、中二病作品というのは、基本的にご都合主義の作品である。『SAO』にせよ、『禁書目録』にせよ、いい年こいた大人がみたら、まあ、「おいおい、そんなわけあるかよ。」という稚拙な脚本に見える。中二病の脚本というのは、一流の中二病だろうが、二流の中二病だろうが、いずれにせよ、稚拙な脚本なのである。ある観点にたてば。

 しかしながら、聖剣の刀鍛冶というのは、中高生にとってすら、ご都合主義にみえるだろうものになっている、ということだ。
 では、ここで言う「ご都合主義」とは何なのか?

 …たとえば、ネタの投入量が1クールなわりに多すぎる(※1)、プロットの構成が雑すぎる(※2)、序盤のツカミが弱い(※3)、ヒキが弱い(※4)などなど…といったポイントだ。

 ただ、難しいのは、繰り返しになるが、中二病シナリオの中では、「ある種のプロットの雑さ、はむしろ許される。あるいは推奨される」ことがある…ということだ。
 たとえば、『SAO』を見てみよう。

・あまり充分な仕込みがなく、主人公ははじめて会った女の子と仲良くなれる
・よくわからない理由で悪役は、ゲスな動機をもっている。
・少し一緒に過ごしただけの人が主人公を慕ってくる

 …等、こういった「ご都合主義」は許されている。ごく正直にいえば、どの部分についても、ちょっと口をあんぐりとしてしまうようなご都合主義だ。

■diegetictime 虚構世界内のもの 対 non-diegetic time虚構世界外の時間

 しかしながら、SAOと、聖剣の刀鍛冶の違いがあるとすれば、一つの大きなポイントは、「視聴者にとっての唐突感」だろうと思う。
 どういうことかというと、誰かと仲良くなりますよ、という描写があるとして

1.アニメの演出上、実時間では2分かけて仲良くなる。
2.アニメの物語世界内では1年かけて仲良くなる 

 という二つの描写は、両立する。なんで、3分が一年か、というと
 要するに、「ちゃらーらー、ちゃらーらー」とかいうBGMが流れてる間に、5秒毎に、画面が切り替わるようなアレだ。「そうして月日は過ぎ去った」的な。

 カタカナで恐縮だけれども、前者はダイエジェティック(diegetic=フィクション世界内の)の時間と言い、後者は、ノン・ダイエジェネティック(non-diegetic フィクション世界外の)時間という言い方になる。

 そして、おそらく、これはわたしのごく勝手な予想だが、
 中高生のオーディエンスというのは、non-diegeticな尺で一定の幅の描写があれば、それで充分に感情移入して見られるのではないだろうか?
 そして、その「一定の時間の幅」は、おそらく3分とか、5分程度の短い時間でOKなんだと思う。どんな下らない動機や、きっかけでも、non-diegeticな少しの描写があれば、それだけで中高生のオーディエンスは、納得してくれるような気がしている。
 たとえば、わたしが全く感情移入のできない『禁書目録』は、物語世界内の時間の経過はかなり短い物語になっている。しかしながら、主人公の上条当麻のお説教はかなり長いし、non-diegeticには、きちんと一定の描写が成立している。

 一方で、ある程度までいい年こいたオーディエンスになると、non-diegeticな描写以上に、diegeticな一貫性のほうを要求する率が高いのではないだろうか。
 たとえば、突如登場した敵役が、「3年前のあの日、ああいう事件があって、その後もずっとおまえは気づかずに、おれにとって…云々」みたいなことを述べれば、敵がなぜ恨みを抱いているのか、というdiegeticな動機の説明にはなる。そのような、diegeticな動機の説明をすっとばしても、non-diegeticに、5分程度の動機が描写されていれば、中高生向けコンテンツの物語というのは成立してしまうように思う。っつーか、『禁書目録』への違和感を説明すると、ぜんぶそこになる。

 わたしの脳内の構図をまとめておくと、


[厨二視聴者への描写]
  ・non-diegeticな描写:3分~5分程度で良い
  ・diegeticな説明:non-diegeticなものと同等で良い。
       あればあったで機能するが、
       あまりなくても問題ない

[いい年こいた視聴者への描写]
  ・non-diegeticな描写:10分~20分は必要。モノによるが
  ・diegeticな説明:必要とされる説明の重たさが、
     厨二視聴者の場合よりもきっちりと必要。
     ここがきちんとしてないと文句がつく。


 という感じ


■中二病という現象の、生理学的説明

 中二病という現象が起こってしまう理由の説明としては、子どものほうが夢見がちだとか、現実の世界のリアリティと仮想の世界のリアリティに区別があまりない時期だからとか、いろいろな理由はある。
 だが、実は、中二病的な描写というのを、diegeticな時間という点から考えてみたときに、上記のわたしの仮説が、ただしいのであれば、
 これは、おそらく、「子どもと、大人の体感時間の長さ」が問題なのではないか、という気がする。

 よく知られているように子どもの体感時間は大人よりも長い。年をとればとるほど、一年の過ぎ去り方ははやくなる。

 …とすれば、子どもは「5分の描写」でも、大人にとっての「15分の描写」に相当する感覚でいる可能性がある。
 また、そもそも描写そのものが「はじめて見るタイプの描写」である可能性が高く、どんな描写でも驚いてくれる可能性が高いし、「人々の合理的な動機の水準」そのものの感覚がいまひとつきちんと成立していない発達段階にある子どもの感覚なので、動機そのものに「十分な動機」「不十分な動機」の区別があまり成立していないのではないだろうか。

 …とすれば、なぜご都合主義でありながらも、『禁書目録』や『SAO』が厨二として成立する最低限の条件を満たしているのか、ということは理解できる。
 

■聖剣の刀鍛冶そのものの話に戻ると、

 さて、なんで、こんなクオリティになってしまったのが謎だが、もっともありそうな裏話としては、まあ(1)制作チームのスケジュールが押してた (2)全体構成の担当者が新人だったため、舵取りの仕方がわからなかった…といったところだろうか。
 とにかく、non-diegeticなレベルの描写すら足りていないのだから、中高生のオーディエンスにすら、ツッコまれるというのは致し方ないだろう。


 あと、しいて いい点を挙げると、ストーリーについては、6話ぐらい?で、ちょっといい部分「も」あったが、ほかの部分は、まあちょっと細かい話はノーコメントで。しても、不毛だろうから。


※1.【ネタの投入量】尺の構成にあったネタ(プロット)の投入数。少なすぎると間延びするが、単に多すぎると破綻する。この作品の場合は、多すぎた印象。

※2.【プロットの構成】一つ一つのプロット内の構成。起承転結でいえば、起承転結のうちの比率がアンバランス。適切なバランスというのがあるわけではないが、【起承】の前半と、【転結】の後半のバランスでいえば、前半が後半よりも少なくなるということは、まずない。要するに、シナリオを展開するための仕込みの部分が少ない。

※3.【序盤のツカミ】序盤のヒキの強さを作る要素が、少ない。設定的なヒキがあるわけでもないので、単に「かわいい」だけの作品として終わってしまっている。

※4.【ヒキの強さ】その他、全体的に準オムニバス形式の構成をとっているため、次回への「ヒキ」が弱い。オムニバス構成として作るにしても、一話ごとの構成のクオリティが全体的に少ないため、やや退屈。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7
ネタバレ

あしすと さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

MF文庫J原作のアニメが自分にとっての「理想」のアニメだなぁと、つくづく思うわけですよ

…などというテーマが大きいレビュータイトルにしましたが、まずはこのアニメ「聖剣の刀鍛冶」についての印象を。


このアニメはこれぞまさにMF文庫J!という印象を受けた作品でした。


自分は最近になってから遡ってこの作品を見たクチなので、最近の同種の作品と比較すると

・単独ヒロイン制(⇔最近はハーレムが主流ですよね)
・いわゆる異能力の設定がわかりやすい(⇔最近は差別化のためか舞台・能力・敵などの設定が凝りすぎている作品も多いですよね)

という点が近年の流行と違うのかなぁとは感じましたが、逆にそれがスッキリした構成という印象で、むしろ見やすいバトルファンタジーアニメでした。





以下は、聖剣の刀鍛冶から離れまして、なぜ自分がMF文庫J原作のアニメが好きかという話題になります。

それをつらつらと書き連ねるだけの自己満足文章になりますので、無理してお読みにならないことをオススメします(笑)


{netabare}タイトルの通り、自分はMF文庫J原作のアニメが好きです。
それを何段階かに分けて文章にしますね。


まず1つ目の大前提として、自分はバトルファンタジーラブコメが一番好きなジャンルというのがあります。

中二病とかオタクとかを表面に出さず、バトルは「カッコよく」やってほしい。
茶化さずに、真剣に中二バトルしてほしい。

これを多くのMF文庫J作品は満たしてくれます。


2つ目として、自分はアニメに感情を揺さぶられたくないというのがあります。

感動して泣きたくない。(→泣かせるアニメは苦手)
切ない気持ちになりたくない。(→同)
嫌な気分になりたくない。(→胸糞悪い性格のキャラや展開は嫌い)

まぁ単純に自分の好みとしてこのような展開は嫌いだから見たくないというだけなんですけどねw

しかし、MF文庫Jはそういう展開にほとんどならないので、アニメを「常に楽しく」見ることができます。


3つ目は、2つ目と逆ベクトルで同じことなのですが、自分はアニメ作品を「好きになりすぎたくない」というのがあります。

好きになりすぎてしまうと、逆に今度は良い意味で感情を揺さぶられすぎてしまうからです。
自分は影響されやすいタイプなんですよね(笑)

本当に好きすぎるアニメを見つけてしまうと、仕事が手につかないとまでは言わないものの、展開が気になりすぎて次回が待ちきれなくなってしまう。

アニメが最終回を迎えると虚無感に襲われてしまう。

漫画かラノベが原作であれば原作に手を出すが、続きが気になりすぎてしまって時間を多少犠牲にしても一気に読んでしまう。

既刊最新刊まで読んでもその先が気になりすぎてしまう。

原作のストーリーが終了に向けて動き出してしまうと切ない。終了してしまうともっと切ない。

原作以外のグッズを買うとかなりお金がかかる。
(幸い自分はフィギュアや同人誌には興味がないんですが、円盤を買おうと思うとそれなりですよね)


…という状況には、自分は基本的になりたくないと思っているわけです。

厳密に言えば、
・原作を読みたいと思うアニメが1クール1作品程度
・円盤に手を出したいと思うまでのアニメが1年に1作品以下
…というのが理想のペースなんですが、そう上手く配分されないものですもんね(笑)


その点、MF文庫Jのアニメは全部好きで、自分の基準では60~80点を平均して叩き出してくれるのですが、90点を超えてくるほど琴線に触れるアニメには今まで出会ってないので、
自分が「アニメ」に求める条件である「好きになりすぎない」という条件を確実に満たしてくれるんです。

(※緋弾のアリアとノーゲーム・ノーライフだけは原作まで進んで楽しく読んでいるのですが、「次刊が楽しみすぎて信者になっている」というほどではないんですよね)


まぁこれに関してはお布施をしていないわけですから、制作者サイドからすると自分は「良いお客さん」ではないのでしょうが、それこそお金は無尽蔵にあるわけじゃないですから、そこらへんは諦めてください(笑)




というわけで、上記3条件を満たしてくれる作品が、自分が「毎週見るアニメ」として好きな作品なわけです。

要は、
【目を見張る出来ではない、テンプレバトルファンタジーラブコメ60点アニメ】
が、自分の求めるアニメだということですw

その上で、似たような作品は漫画原作でもラノベ原作でも最近はいろいろなレーベルのものがありますが、MF文庫Jのアニメが僕にとって一番の確率の良い「視聴アニメ選びガチャ」だなぁ、と感じています。


このレビュー文は、ある意味2015年現在の自分のアニメの好みのメモなので、今後趣味が変わっていくのか、もしくはアニオタ自体をやめるのかw
自分の嗜好の変化が楽しみだったりします(笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 9

蟹チャーハン さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

刀鍛冶のはずが、ほとんど剣つくらずなのは・・・

刀鍛冶のはずが、ほとんど剣つくらずなのは・・・刀鍛冶としてより剣遣いとしての腕前の方が立派に見えて仕方なく、タイトルに偽りあり?と違和感ありました。まぁ、それにはある種の制限付きの理由があるようなんですが、原作では中盤からの重要なネタバレになるようなので、アニメで物語を追うのをやめる方はwikiなり読んでもらえたらと思います。

てか、12話という尺はあまりにも短かったようで、いろんな伏線やキャラクターがほうりっ放しで終わりました。アニメでは再度登場しない亡命皇女のエピソードに3話使うとか無駄すぎてシリーズ構成の失敗かも。原作に忠実にと思うのもわかるし、二期の可能性を信じたのかもですが、個人的にはフォローできないネタなら切り捨てるか控えめに1話だけでも十分だった気がします。

それと気になったのがタイトルが刀鍛冶なので、鍛冶職人のルークが主役なのかと思ったら、そこはやはりヒロインの女騎士のセシリーがメインだったんですね。意外なところに光をあてた渋い話しを想像しましたが、普通に腕は未熟な半人前の騎士の成長物語に落ち着いていたので拍子抜けでした。

そのセシリーの性格が感情的な発言が多くガミガミ系のうるさ方で、ルークに何度も命を助けられて頼りきりなのに痴呆のように忘れ、感謝の言葉もありがたみがまったく感じられないまま痴話げんかを繰り返し、数話見たところではなにつきはじめました。

普段のルークが無口なキャラだけに2人の絆が見えにくいし、このパターンが続くとげんなりしてきます。最終回にもなってようやく感じ取れてきましたが、これはさすがに遅すぎました。たぶん人気キャラ投票があってもヒロインなのに1位は獲れないタイプでしょう。

原作を読めば2人の関係も進展し、ある意味納得、それが悲劇であっても感動できそうなんですが…12話という制限のあるアニメで輝かせながらまとめる難しさを覚えました。

見終えて思うのは、ほいほい魔剣をつくれてしまうルークの魔剣製造機能は反則だよなぁ~です(ある種制限はつくようですが)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3

83.6 7 聖剣で異世界なアニメランキング7位
慎重勇者 ~この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる~(TVアニメ動画)

2019年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (859)
3486人が棚に入れました
超ハードモードな世界の救済を担当することになった女神リスタ。チート級ステータスを持つ勇者・聖哉の召喚に成功したが、彼はありえないほど慎重で......?「鎧を三つ貰おう。着る用。スぺア。そしてスペアが無くなった時のスペアだ」異常なまでのストック確保だけに留まらず、レベルMAX になるまで自室に篭もり筋トレをし、スライム相手にも全力で挑むほど用心深かった!そんな勇者と彼に振り回されまくる女神の異世界救済劇、はじまる!

声優・キャラクター
梅原裕一郎、豊崎愛生
ネタバレ

ossan_2014 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

異界の診断基準

*極微修正*


まるでホストクラブの源氏名のような名前の主人公だが、名は体を表す(?)ようにルックスも態度も俺様ホストのようで、女神たちをたぶらかして最強ぶりを見せつける。
主演声優のせいか、主人公がコメディ化した「ゴブリンスレイヤー」に見えるのは気のせいだろう。


「俺TUEE」と称されるアニメは数多いが、TVアニメには、その歴史の最初期に、どんなピンチでも一切の説明抜きで表情も変えずに高笑いして粉砕する『黄金バット』という「強い!絶対に強い!!」先達が存在する。(いや、表情の変えようはないけれども)

後出しジャンケンのような追加設定の小出しや、作者が設定しておいたセキュリティホールを突かせて「主人公最強」を演出する、スケールの小さい「TUEE」たちに今更どんな感心のしようも無い。

無表情ぶりは先達を見習ったかのような主人公の「最強」は、「後出しジャンケン」の説明それ自体ではなく、「後出し」ではなく最初から準備していた「先読み」なのだという曲がりくねった理屈付けが主眼であり、要するに、どう「屁理屈」を捻り出すのかという無理やり感が笑いを生む面白さの源泉だ。

おそらく自分は「慎重」なのではなく「普通」なのだと思っているに違いない主人公が、案外と視聴者に違和感を持たせないのは、現代人の視聴者には、保険やリスク管理の仕組みが日常的なものであるからだろう。

保険料は基本的に、事故の起きる確率と発生する損害額を掛け合わせて算出されるが、確率が低くとも損害額が膨大であれば、保険料は高額になる。

あるいはリスク管理で「低リスク高頻度」と呼ばれる範疇。
ある作業で致命的な事態が発生する確率が1%であっても、毎日その作業を行うのであれば、1年に3回は致命的な事態が発生する。

「世界」と「生命」を賭けて「頻繁に」戦闘を繰り返すのであれば、手間暇を掛けてありそうもない事態に備えるのは、保険料を払うのと同じことだ。
主人公の度を越した「慎重」が、ほんの「ちょっとだけ」度を越しているに過ぎない程度に見える距離感は、現代人の普通の感覚に支えられている。


「異世界」では「病気」と言われてしまう主人公だが、精神科医が「異常」であるとの診断を下すためには、意外に社会通念や常識が大きく考慮されるものだそうだ。

もしも「世界中の人間が俺を見張っていて、悪口を電波で広めている」と訴えれば、30年前なら間違いなく妄想と診断されただろうが、誰でもスマホでツイッターする現代では、必ずしも病理学的な妄想とは診断できないかもしれない、らしい。

現代日本人の素人目には強迫神経症を発症しているほど「異常」とは見えない主人公の「慎重」ぶりが、「異世界」では「被害妄想」の「病気」と云われてしまうのは、つまるところ現実と「異世界」の社会通念=常識の違いを現しているという事になるだろう。

「異世界転生もの」では、「現実」と「異世界」の常識の違いは、現代人には「常識」であることが「転生先」の異世界では「特別」に凄い=有利に働くように描かれることが殆どだが、凄い「病気」と表現するところに批評性が感じられる。

必ずしも意図して込められた批評性ではないかもしれないが、「(現代)日本人なら説明抜きで異世界と転生の設定を納得する」という、ネタを割るような第1話の冒頭の女神のセリフからして「異世界転生もの」への批評的視線が織り込まれている。

「転生先で女神から聖なる天命を授けられ、剣と魔法の異世界で魔王を斃すべく戦いに挑む」

ゲームファンなら感涙にむせびそうな展開は、現代の日常語に翻訳すれば、

「未知の超常力で不可解な場所へ拉致され、物理法則さえ不確かな異次元で命がけの戦闘を強制される」
になるわけで、未知の不審人物=自称女神の言葉を鵜呑みにして、戦いに赴けるものかどうか。
ステータスに魔法が表示されているなら「異世界」の物理法則は「現実」とは異なることを意味する。まず石を落として万有引力が存在することを確かめてからでなくては、うっかり歩き始めることすらできないだろう。
賭けられているのは「世界」の命運以前に、自分の生命なのだから。

あまたの「異世界もの」の「勇者」が、女神の言葉のままにいきなり「冒険」に飛び込んでいけるのは、主人公を「病気」と診断する異世界の「診断基準」=常識をまるで疑わないからだが、「信憑」できるのは、女神のセリフのごとく「異世界」「クエスト」「魔法」「ステータス」「ギルド」などなどの「お約束」に無批判であるからだ。

「俺TUEE」系の異世界アニメの視聴では、とかく「感情移入」が特権化され、ヒーローに一体化して視聴できるかが問題視される。
一体化すれば全世界を手中にする全能感はあるものの、逆に言えば一体化に失敗すれば何も得るものが無いという事だから、それも当然かもしれない。
ヒーローに一体化するとは、視聴者が「お約束」と一体化する事でもある。

だが、本作の、現代日本人の普通の感覚を維持した主人公に「感情移入」して「世界」を眺めるとき、主人公=普通人の視線の前では、この「世界」は「創りもの」の「お約束」に乗っかった不確かなものであり、あまたの「俺TUEE」ヒーローの「TUEE」は、恣意的な「お約束」の上で「後出し」や「意図的なセキュリティホール」に演出されているだけに過ぎないことが、嫌でも意識化されてしまう。

主人公に一体化する「俺TUEE」アニメの視聴マナーで視聴することで、嫌でも「俺TUEE」の空想性が暴露されてしまうという本作の批評性が、「屁理屈」のこね合いに不思議な説得力と笑いを生み出すのだろう。



「診断基準」の差を強調する、(現代人には)当たり前の用心を「ありえない」と連呼する「異世界」人の描写は、後半へ進むに従い、連呼するシーンが増え、その分、わざとらしさも増えて屁理屈のひねりが無くなり、笑いのボルテージが下がるのが残念。

終盤では、{netabare}主人公や女神の前世などの設定が明らかにされ、なにやら、「あり得ない」の連呼は「現代」と「異世界」の差異を表現する仕掛けではなく、単純に「異世界」では「あり得ない」異常な能力だと示しているに過ぎないかのような印象に変わってしまう。


作画も展開も粗雑さを感じさせる物語を視聴し続けられたのは、「空気を読まない」主人公に、ある種の爽快感があったからだ。

往々にしてラノベの主人公は、異世界であろうが、学校であろうが、周囲の人間の顔色をうかがう「空気を読む」描写が過剰で、辟易させられることが少なくない。
俺TUEEの活劇の最中でさえ、見得を切りながら横目で顔色を窺って、「称賛」や「承認」を得られているかどうか、こっそり確認している姑息さが透けて見えて、うんざりすることも珍しくない。

「空気を読まない」爽快は、しかし終幕での数々の「設定」の暴露で、結局は主人公に「承認」をかき集めたい欲望には逆らえなかったのだな、と落胆を感じさせた。

前世「設定」の暴露は、主人公の「慎重」は異世界の「あり得ない」能力か、それとも「現代」の「ありふれた」常識か、という「診断基準」を巡る緊張感を無化して、「あり得ない」能力に一元化する。
現代目線では「ありふれた」用心ではないかという批評的な視線を放棄し、「あり得ない特殊能力だ」と特別視されて絶賛されるとは、まさしく恣意的な「俺TUEE」そのものだ。

「現代人」と「異世界の勇者」の差異の交点としての主人公に感じられていた「厚み」は、「暴露」によって、主人公が「異世界の勇者」へと一元化されて平面化することで、タイトル通り俺TUEEに回収され、消失した。

結局、類のない勇者という「承認」と「称賛」と引き換えに、「差異」が生み出していた主人公の「厚み」は消失して、「異世界もの」の物語群にありふれた「俺TUEE」勇者が一人追加されたが、凡庸な勇者の列の末尾に主人公を付け加えることは、差異の批評性の消失と引き換えにできるほどの価値はあったのだろうか。

それでも、最終話の後半では主人公は一切画面には登場せず、ドヤ顔で「称賛」を受け取る様を描写せずに主人公不在のまま幕を閉じたところは、かろうじて多少の批評性は残っていたという事かもしれない。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

いつもの異世界転生ね。と思っていたが

リスタは女神なのに扱いが雑で乳もろだしになるとか置いてけぼりにされかけるとか。イケメンじゃん、やったーだっただけに余計に可哀想。
結局、ところどころで興奮してるけども。

主人公は俺強ええなのに、石橋を叩きすぎる性格。
まず、自分の信念を貫く。リスタの言うことは聞かない。
ひたすら筋トレするだけで強くなるし、セルセウスが精神を病むくらいトレーニングに付き合わせる。そして、能力隠匿を徹底する。
ザコ敵でも塵になっても攻撃の手を緩めない。周囲を信用しない。それが功を奏したことも。
{netabare}司教に聖水をぶっかけてゾンビを見抜くとか。{/netabare}
それに、女子供に優しくするということがない。慎重さに関しては兎に角徹底する。
リスタの握ったおにぎりしか食事は信用しないというのも。リスタは嬉しかったみたいだが。

三石琴乃さん演じる淫乱ミティスとか尋常じゃないメンヘラのアデネラと強烈なキャラクターもいる。アデネラとかあれだけメンがヘラってたのに、簡単におちて許すのはなんでやねん。
アデネラはとても可愛かった。恋して可愛くなってくのも良い。扱いが酷かったのは残念だが。

こんな調子でいつもの異世界転生と思いきや、終盤の急展開よ。
{netabare}リスタは過去に聖哉を呼び出していて、世界を救うために戦っていた。その時の聖哉は敵との実力差は気合いでどうにかなるし、レベルを上げるよりも、先に進みたい気持ちが強かった。故に、ラスボスとの戦闘で倒したと思ったのに、復活して襲われ、妊娠していた恋仲のヒロインを失い、自らも戦闘に負けてしまった。この経験から慎重さを忘れるなというメッセージを残し、2度目の転生では過去の出来事を覚えていなかったにもかかわらず、徹底するに至った。辛い過去を記憶から消されたリスタが選ぶのも実は運命で繋がっており、必然だったというわけ。聖哉も無自覚にリスタを愛していたのだろうな。多分。{/netabare}

{netabare}必死の戦闘でラスボスを倒すも聖哉は必殺技の代償で死んでしまう。その後、喪失感に苛まれるリスタには泣けた。{/netabare}

綺麗に話を完結させていて、終盤は思わず感動してしまった。
最初、微妙だと思っても見続けると感動することもあるという教訓。


OP
TIT FOR TAT MYTH & ROID
ED
be perfect, plz! 安月名莉子
TIT FOR TATはdescribes actions taken as revengeでしっぺ返しという意味。
正直、この作品の楽曲はあまり響かなかったかも。
EDのダンスも割と謎。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
超ハードモードな世界の救済を担当することになった女神リスタ。チート級ステータスを持つ勇者・聖哉の召喚に成功したが、彼はありえないほど慎重で......?「鎧を三つ貰おう。着る用。スぺア。そしてスペアが無くなった時のスペアだ」異常なまでのストック確保だけに留まらず、レベルMAXになるまで自室に篭もり筋トレをし、スライム相手にも全力で挑むほど用心深かった!そんな勇者と彼に振り回されまくる女神の異世界救済劇、はじまる!

#1 この勇者が傲慢すぎる
駄女神リスタは超難度の異世界救済を任され、高スペックな勇者・竜宮院聖哉を召喚。だが聖哉は異常なほど慎重だった!リスタは用心深すぎる勇者に振り回されっぱなしで……

#2 新米女神には荷が重すぎる
魔王軍四天王に急襲される聖哉とリスタ。聖哉は持ち前の慎重さで一時撤退。神界に戻り、相変わらずのレベル上げに励む。だが異世界では四天王による、村人の虐殺がはじまっていた……

#3 この勇者は身勝手すぎる
村を後にした聖哉は、さらなる強敵に備え、またしても神界でのレベル上げ。剣神セルセウスを修行に無理矢理付き合わせ、新たな町で待望の仲間と出会うのだが……

#4 仲間なんて超いらなすぎる
聖哉は新たな仲間、マッシとエルルと合流。そんな折、アンデッドの大軍が村に迫っているとの情報が入る。聖哉は一人で戦いに向かうも、マッシュが敵に捕らわれてしまう……

#5 この女神が不気味すぎる
聖哉はマッシュとエルルを仲間にするも、いつものように神界へ。今度は不気味すぎる軍神アデネラに稽古をつけてもらった後に、伝説の武器を求め、竜族の村へ向かうのだが……

#6 竜王なのにズルすぎる
聖哉たちは最強の剣を求め、竜族の里へ。勇者として竜族の歓迎を受けるも、なんと最強の剣を手に入れるためには、エルルの命を犠牲にしなければならないという……

#7 この女騎士が犬っぽすぎる
竜族の里を後にした聖哉たちの前に、ロズガルド騎士団が現れ、力を貸してくれという。だが、そこで出会ったのは聖哉と正反対の無謀な性格を持つ女騎士のロザリーだった……

#8 清楚なくせに淫乱すぎる
難敵ベル=ブブを倒すため、神界にて修行する聖哉。弓の女神ミティスのもとで特訓するも、一見は清楚に見えるミティスには、とんでもない秘密があった……

#9 死神がとにかく無敵すぎる
聖哉は信じられない強さの死神と対峙。いつものように神界へ戻るも、死神は神界まで追ってくる。死神の圧倒的な強さに数多くの神々が倒され、絶体絶命の危機に……

#10 老人なのに強すぎる
聖哉とリスタは、再びゲアブランデへ。そこで戦帝ことウォルクス=ロズガルドなる、人類最強騎士の強さを目の当たりにする。だがウォルクスには、とある秘密があった……

#11 その真実は重すぎる
魔王に心酔する最強の敵、戦帝を退けた聖哉たち。その後、リスタは魔王との戦闘を前に、しばしの休息を提案。聖哉も珍しく休暇を受け入れるのだが……

#12 この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる
たった1人で魔王討伐に向かった聖哉。リスタは人間だったころの聖哉と自分の過去を知り、愛する聖哉のため、魔王のもとへ向かう。女神としての資格を剥奪される覚悟で……

投稿 : 2024/05/04
♥ : 16
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

シドーで絶望した僕もゾーマの頃には心の準備はできていた

原作未読


2周しました。2019年秋期の新作では初。完走し見落としが気になる良品のみ振り返ることがあります。
“慎重”というワードでふと思い出されるお話。

今からおよそ30年ちょっと前。イケイケな小学生の私が『ドラゴンクエスト』を嗜んでたあの時。
自分で言うのもアレですがなかなかセンス有りだったのでサクサク進み、レベルはイマイチだったけど杖を手にした人型りゅうおうを撃破。ただし満身創痍で・・・
それ以来レベル上げに勤しむようになりました。

ロールプレイングゲームをする時に

 :前のめりイケイケどんどんですか?
 :レベル上げして安心安全で進みますか?

私は後者にモデルチェンジしました。そんな他愛のない昔話を思い出します。
本作はそれを拗らせた男の物語。キャラ付けは極端ながら気持ちはわからんでもないという共感。
なお、前者タイプの方はこの主人公に共感できないかもしれません(適当)。

『慎重勇者~この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる~』

後者タイプの方だったら、キャラ付けの想像しやすいタイトルと共に、許容しやすい。
プランAがダメだった時のプランBやらCを想定し、即断即決する主人公には自分の嗜好との相性の良さを感じました。

キャストも妄想の捗るメンツです。
慎重勇者である竜宮院聖哉役には梅原裕一郎さん。在りし日の原体験から拗らせて黙々とPDCAを回すさまは某『ゴブリンスレイヤー』を彷彿とさせます。
神界最強ヴァルキュレを演じるファイールーズあいさん。「ナイスバルク!」と我々に言わせたいんでしょうか。
矢をぶすぶす射抜かれても神なので平気なミティス役の重鎮三石琴乃さん。その不死身っぷりから“伝説の山田たえ”とシンクロして妄想膨らんだのは私だけでしょうか。

あにこれ始めて間もない頃。未視聴作品を例にした他のレビュアーさんの文章を横目に「それ知らねーよ」と己の初心者ぶりを嘆きつつ、事例に別作品を持ってくるのをぼやいてたのが、まるっきり同じ過ちを犯している今日この頃です。

いやてゆーかここまでそれしかやってません。初期DQなんて若い方は知らないだろうし、『ダンベル何キロ…』『ゾンサガ』知ってる前提で語るこの傲慢さ。お詫び申し上げます。さーせん。


なお本作のMVPはリスタルテ(CV豊崎愛生)で異論はないかと。
無粋な主人公の横で徹底して道化役を買ってでてます。これまた『けいおん』を2019年に通しで視聴済と記憶に新しかったこともあり感慨深かったです。
対照的な主人公とヒロインの配置は物語のけん引役として大きな核となりました。

MVPの意味合いとして、単に好感度低そうな主人公の対極でバランスを保ったというだけでなく、なにより表情豊かで会話のテンポや間が良い。早ゼリフも自然に画に合わせコメディとして面白い。
『このすば』のアクア様と比較する声が多いのも頷ける好演ぶりでした。そういえばゆんゆん役で向こうのにも参加してましたね。

{netabare}※視聴者にこの作品をコメディだとミスリードさせる役割を充分果たしたし、なにより面白かった。{/netabare}豊崎さんの駄女神よかったですね。



ちなみにこれも“異世界転生”もの。世界観の説明は第1話Aパートでほぼ片付きますので親切です。
あとは見事な後半超展開型。序盤から中盤しんどければしゃあないですができれば最後までご覧いただきたいです。吉本新喜劇の人情ものみたいな感じのお話でした。笑って泣いて、と。


 笑いができる人は泣かすことは比較的容易


『踊る!』のいかりや長介さんみたいな感じ。個人的には紅白(2019年)での「浅草キッド」熱唱のビートたけしも良かったなぁ。
全12話でどのように組み立てるかは自由だし構成も好みはあるでしょう。予想できない展開はもちろん好物な私です。
序盤中盤の意味がなさそうな行動があとあとから効いてきたみたいな伏線や、そりゃちょっとヒクわ~的な行動に実は意味があったとか、そんなことを発見するのが楽しみな物語でした。



■視聴メモ
{netabare}・Ristarte(リスタルテ)
:ラテン語系の素養があるとピンと来ますね{/netabare}

{netabare}・“プロパティ”に記載されてたもの↓
:慎重に、慎重にも慎重に。
 疎まれようが嫌われようがそれを貫こう。
 そして世界と仲間と大切な人を
 必ず救ってみせる。ー今度こそー{/netabare}

{netabare}・3話聖哉と初対面の折アリアが動揺して紅茶落としてたね
:すかさず精神と時の部屋の便宜を図ってたが単にご都合ではなかった
:向こうに記憶がないからこそのアリアの抑制された対応{/netabare}

{netabare}・モンスター討伐後の後片付けにご執心
:難度Bイクスフォリアの魔王でやらかしてるから{/netabare}

{netabare}・カンスト隠してたよね
:龍の里でフェイクかましてたり、ヴァルキュレの一言だったり{/netabare}



※{netabare}ギャグに全振りしているようにみせて、四天王など魔王軍勢との闘いではシビアなものしかありませんでした。シリアス展開の芽は最初からあったのです。{/netabare}

思えば“俺TUEEE”がどこまで本気なのかかすかな不安を感じながらの進行をしてたと思います。そんなことも含めて見せ方が巧みな作品でした。
タイトルが難ですが、女の子とイチャコラしながら俺TUEEEしといて、サブイベントを繰り返して12話終了!みたいなのとは一線を画すと思いますよ。


{netabare}「この女の作ったものしか食わん」{/netabare}

全てわかってから聞くとアツいものを感じます。



視聴時期:2019年10月~2019年12月   

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2020.01.15 初稿
2020.07.13 修正

投稿 : 2024/05/04
♥ : 71

78.8 8 聖剣で異世界なアニメランキング8位
魔王学院の不適合者(TVアニメ動画)

2020年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (648)
2558人が棚に入れました
二千年の時を経て蘇った暴虐の魔王――だが、魔王候補を育てる学院の適性――《不適合》!?人を、精霊を、神々すらも滅ぼしながら、延々と続く闘争に飽き、平和な世の中を夢見て転生した暴虐の魔王「アノス・ヴォルディゴード」。しかし二千年後、転生した彼を待っていたのは平和に慣れて弱くなりすぎた子孫たちと、衰退を極めた魔法の数々だった。魔王の生まれ変わりと目される者を集め教育する“魔王学院"に入学したアノスだが、学院は彼の力を見抜けず不適合者の烙印を押す始末。さらには、伝説の魔王は自分とはまったくの別人という事になっていた。誰からも格下と侮られる中、ただひとり親身になってくれる少女ミーシャを配下に加え、不適合者(魔王)が、魔族のヒエラルキーを駆け上がる!!「摂理だろうと運命だろうと、奇跡だろうと、俺の眼前ではただひれ伏し消えるのみだ。」

声優・キャラクター
鈴木達央、楠木ともり、夏吉ゆうこ、松本忍、豊崎愛生、小清水亜美
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

内容は面白かったぞ

魔王の生まれ変わりが主人公。突き抜けた俺つええでむしろ、面白い。
何しても必ず勝つ安心感がある。オーバーロードを見ていたときの気分。
煽るだけ煽って散っていく敵キャラの残念さが笑える。

あと、安定のハーレム。

両親が不思議すぎる。{netabare}生後何か月よ。成長早すぎるのに、何の違和感もなしに受け入れているのに驚き。受け入れるの速さに秘訣には{/netabare}
アノスが両親思いの素敵な魔王だからっていうのはあるんだろうが。

割と家族愛溢れる作品にも感じることもあってそこも良かった。


OP
正解不正解 CIVILIAN
ED
ハミダシモノ 楠木ともり
うーん、楽曲はあまり心に響かなかった。だからその点は評価低め。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
二千年の時を経て蘇った暴虐の魔王--だが、魔王候補を育てる学院の適性--《不適合》!?人を、精霊を、神々すらも滅ぼしながら、延々と続く闘争に飽き、平和な世の中を夢見て転生した暴虐の魔王「アノス・ヴォルディゴード」。しかし二千年後、転生した彼を待っていたのは平和に慣れて弱くなりすぎた子孫たちと、衰退を極めた魔法の数々だった。魔王の生まれ変わりと目される者を集め教育する“魔王学院”に入学したアノスだが、学院は彼の力を見抜けず不適合者の烙印を押す始末。さらには、伝説の魔王は自分とはまったくの別人という事になっていた。誰からも格下と侮られる中、ただひとり親身になってくれる少女ミーシャを配下に加え、不適合者(魔王)が、魔族のヒエラルキーを駆け上がる!!「摂理だろうと運命だろうと、奇跡だろうと、俺の眼前ではただひれ伏し消えるのみだ。」


1. 魔王学院の不適合者
「--よく聞け。愛しき子孫どもよ。お前達の始祖は帰ってきた」二千年前、暴虐の限りを尽くした史上最強の魔王アノス。そんな彼の血を引く後継者、《魔皇(まおう)》を育成するべく、現代の魔王学院では入学試験が行われていた。試験内容は生徒同士で決闘を行う「実技試験」。そこに現れたのは、二千年前に荒んだ世界に飽き、転生した暴虐の魔王アノスの姿だった。

2. 破滅の魔女
「殺したぐらいで死ぬなら、俺は二千年前にとうに死んでいる」始祖としての莫大な魔力を有しているにも関わらず、《不適合者》の烙印を押されてしまったアノス。彼はそんな不当な扱いも意に介さず、圧倒的な実力を示し続け、班別対抗試験にはリーダーとして参加する事に。だが、クラスメイトは混血のアノスを認めず、班員はミーシャのみになってしまう。さらに対戦相手は、実の妹であるミーシャを《ガラクタ人形》と蔑む姉、サーシャ率いる班となった。

3. サーシャの真意
「サーシャ……ただですむとは思っていないだろうな」「最後に、あなたに会えてよかったわ」。意味深な言葉を残したサーシャの真意を掴めぬまま時は経ち、魔王学院では特別授業として、七魔皇老アイヴィスによる大魔法教練が開催される。七魔皇老は始祖が自らの血を使い生み出した七人の配下。「くれぐれも失礼のないように」とエミリアに念を押されたアノスだったが、躊躇いもなくアイヴィスのことを呼び捨てにしてしまう。

4. 十五の誕生日
「俺が魔王アノス・ヴォルディゴードだ」「十五歳の誕生日……。午前零時に私は消える……」。ミーシャが衝撃の事実を告げる。アイヴィス・ネクロンの掛けた魔法により、仮初めの生を過ごしていたミーシャは"本来は存在しない存在"であった。「十五年が私の一生」。それでいいのだと諦観する彼女にアノスは告げる。「俺には知らぬことが二つある。後悔と不可能だ」。《不適合者》が姉妹を縛り付ける悲劇を、理不尽を、いま粉砕する。

5. 転入生
「俺に抜けぬ剣など、この世に一本しかない」ミーシャ、サーシャとの邂逅。アイヴィスとの激闘も記憶に新しい中、魔王学院では、七魔皇老をも打ち負かす実力者、《錬魔の剣聖》レイが転入生として現れる。レイは有能なリーダーのもとに就きたいと言い、アノス班に入ることを希望した。しかしアノスがこれを拒否。代わりに「相応の結果を見せれば配下に加えてやる」と条件を提示する。かくしてレイは班を結成し、アノス班と、班別対抗試験で真っ向勝負をすることに。

6. 魔剣大会
「一分で終わらせてやろう」班別対抗試験での活躍を認められ、アノス班に加入する事となったレイとミサ。その後、アノス家にて行われた祝勝会で喜びを分かち合ったのも束の間、魔剣大会への参加者として、レイとアノスが選抜されることに。再戦のチャンスが早くも訪れたと喜ぶレイとは対照的に、アノスは「何か裏があるのではないか」という疑念を拭いきれない。そしてミサの案内で七魔皇老の一人メルへイス・ボランと出会い、事態は加速していく。

7. 母の言葉
「嘘つきの行く末は、地獄だ」「皇族派がどんな罠を仕掛けてこようと打ち砕く」。そう決心したアノスは、父グスタから託された剣を手に、魔剣大会の一回戦へ臨む。また同時刻、選手控室にて己の胸元を強く押さえるレイ。いつもと様子が違うレイに対し、アノスは「首輪をつけられているな」と人質の可能性を感じ取る。魔剣大会の背後で蠢く、存在と陰謀とは一体。

8. 二人の決勝戦
「今は俺とお前だけの時間だ」ディルヘイド魔剣大会決勝----アノスとレイが激突する。シーラを人質に取られ、実力を出し切れない状況へ追い込まれた両者は一つの決断を下す。そして決着の瞬間、突如舞台に巨大な魔法陣が出現。二人の周囲の景色は歪み、異次元空間へと飛ばされる。事件の黒幕が、遂にその姿を現す。

9. 勇者学院の謎
「何を言っている。一秒で着く」魔剣大会も幕を閉じ、アノス達は勇者学院との交流授業のため、人間界・アゼシオンへと赴く。現地で各自行動をとる中、「調べ物がしたい」というアノスは、勇者学院へ向かい、“部外者立ち入り禁止”の学院内に堂々と侵入しようとする。するとそこに「ボクと一緒ならお咎めなしだぞ」といたずらっぽく笑う、勇者学院三回生エレオノール・ビアンカが現れ、特別に学院を案内してもらうことに。

10. 学院別対抗試験
「--あとは俺に任せておけ」アノス達は勇者学院との学院交流初日を迎えた。しかし“学院交流”とは名ばかりで、勇者学院の面々は、歓迎ムードとは程遠い雰囲気。魔王学院三回生首席のリーベストが魔法の発動に失敗すると、勇者学院の面々はくすくすと笑い声を漏らす。不愉快そうに表情を歪める魔王学院の生徒達。そんな状況をアノスの一言が切り裂く。「--相変わらず、罠を仕掛けるのが好きだな、人間は」。学院交流は、不穏な雰囲気で幕を開けた。

11. 命の輝き
「……ほう。なかなか歯ごたえのある者もいるようだな」学院別対抗試験第二戦が開始された。ハイネ達に敗北したリーベストの悔恨を引き受け、アノス達は勇者学院の面々と対峙する。作戦は必要なら考えると、莫大な魔力を用いて、正面から相手を叩き潰しに行くアノス。たが、都市を覆う結界『デ・イジェリア』と、少女・ゼシアの聖剣エンハーレの斬撃によって攻撃は防がれてしまう。そして次なる攻め手に欠ける状況下で、ミーシャがある打開策を提案する。

12. 禁忌の魔法
「全員まとめて、幸せにしてやればいいのだろう?」「お願い。ゼシアはボクにしか止められないぞ」。ディエゴによって瀕死まで追い詰められたミーシャを抱き上げ、神殿の奥間へと向かうアノス。そこにはエレオノールの姿があった。自身が“魔法そのもの”であるという彼女は、その真意について、そして勇者学院の狂気に満ちた真実について語っていく。

13. 世界が愛に満ちるように
「生きよ!! 魔王が戻る、その日まで……!!」全ては二千年前から始まっていた。黒い仮面の男・アヴォス・ディルヘヴィアの正体が明らかになり、事態は急転する。二千年を経ても癒えぬ魔族と人間の禍根。その果てに、暴虐の魔王アノス・ヴォルディゴードが取った選択とは--。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 15
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

こんな(俺TUEEEな15年前のラノベ)作風なのに、そこそこ面白いだと!?(笑)

[文量→中盛り・内容→考察系]

【総括】
主人公最強系、の中でも、かなり俺TUEEEな作品。

2010年代前半頃は、こういうラノベアニメが氾濫していたな~という印象。(本作もなろう原作ですが)最近は、主人公最強=異世界転生ばかりだったから、久々に楽しめた。

久々だから、楽しめたのかもしれないけれど。

レビューでは、本作のような「俺TUEEEE」と「異世界転生(なろう系)」との違いと、本作の中で疑問に思った点を書きたいと思います。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
異世界転生との違い。

元々その世界で力を得ているか。転生によって力を得たか。

転生によって「奇跡」の力を得ることは、なろう黎明期においては、「希望」であったと思う。今はこんな俺だけど、いつかきっと、みたいな。

しかし、それもあまりに連続すると、「夢想」になる。「今の自分のダメさを直視しろよ」と。

本作もなろう原作で、いわゆる「俺TUEEEE」だけど、主人公を「異世界転生」にすると、これまで通りのなろう系になる。

じゃあ何が違うかというと、力の背景にある思いの強さや厚みだろうか。

「俺TUEEEE」の場合、多くは「力を得るまでの過程」はすっ飛ばされ、そこは視聴者の想像に頼る。努力が描かれない点での不満はあるけれど、「なんかうだつの上がらない現世で? 死んで? 異世界に転生したら? 強くなってた? なぜ???」みたいな、明らかなお手軽感はない(いや、転生よりお手軽という説もあるけど)。

「元々強い」と「急に強くなった」のどちらを好意的に感じるかは、人それぞれだろうけど。

本作、厨二的な要素満載で、一見、クソアニメ認定されそうな雰囲気ながら、展開の面白さや、キャラクターの良さで、ギリギリで面白い作品になっている(でも最終話はふざけすぎ)。

ただ、3つ、疑問に思うことがある。

1つ目は、「自らが魔王として討たれてなんて面倒くさいことせずに、レイ(カノン)が霊神人剣エヴァンスマナを手にした時点で、ジェルダ先生のアスクを切れば済む話」だったんじゃないかという点。あれ、「望むものなら何でも切れる剣」で、運命や世の理すら切れるんなら、魔法陣くらい楽勝に切れるんじゃないかと思う。

こういう「俺ツエー」にありがちだけど、すんごい能力出したがために、「全部それで解決できんのに、なぜわざわざピンチ演出するの?」になりがち。だから、能力には限界やリスクをつけるなど、何か限定的なものにしないとね。「何でも」というのは、考えるときは楽だし、色々動かしやすいんだろうけど、後々、自らの首を絞める諸刃の剣だと思う。

2つ目は、なぜレイの母親が七魔皇老に呪いをかけられたか、という話。よく分からんが、カノンがアヴォスヴィルヘイドなら、七魔皇老を洗脳したのもレイなわけで、色々矛盾があるのでは? これなら、「七魔皇老を洗脳した黒幕は別にいて」、「カノンは転生したばかりで力がなかった」という方がまだ納得した。

3つ目は、カノンの目的を考えると、レイとしてアノスの前に姿を現し、しかも仲を深めていくというのは、リスクしかないのに、なぜあんなに目立ったの? という話。こういうのは、一応の納得がある答えが、少しでも示されていればね。

例えば、最終戦のなか、こんな会話(があれば良い)。

アノス「ひとつ聞いていいか」

レイ「なんだい?」

アノス「貴様が魔王として討たれるつもりなら、なぜ、レイとして俺の前に現れた? 姿を隠している方が、得策ではないか?」

レイ「なんだ、そんなことか。だって君と約束したじゃないか。次に生まれかわったら、友達になろうって」

アノス「ふっ、そうだったな。では、いくぞ!」

、、、くらいの会話があれば満足なんですよ。

という具合に、「レイ=カノン」というミスリードは面白い展開だったが、それだけに、もう少しプロットを練り上げてもらえれば、と、勿体なさを感じた。

全体的に面白い作品であったことは間違いないけど、「1クールに1作品」で良いし、これに味をしめて、似たような作品を連発することがないように(笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
いきなり主人公最強全開か。魔法全無効とか、ヒデェな。生まれて1ヶ月(笑) バリバリ魔王なんだな。

2話目 ☆3
生まれてすぐしゃべる(笑) 姉妹の出会いから仲直り、デレまでを1話でやるか。かなり、トントン拍子だな。もはや調教(笑) 友達のキスって何だよ(笑) 

3話目 ☆3
分かりやすく、ミーシャのためだよな。命の供給材とか、そんな感じか。

4話目 ☆3
発動条件のために、嫌われる準備、、、いい話だけど、だとしたら、2話で仲直りしなくてよかったよな。誰よりアノスが理不尽だけどな(苦笑) 

5話目 ☆2
仲間が増えていくが、認めた奴だけのラインは守って欲しいな。特にストーリー進まず。

6話目 ☆3
応援歌(笑) 刀預けるとか、不用意すぎだろ。トラップかな? アノスにもできないことあるんだね。これはアノスガチ切れだよな。名前を覚えるクダリは好きだけど、何人か男子をまぜてほしかったな。んで、モブ同士の恋愛とかやってほしかった。罰もいい落とし処だし。

7話目 ☆3
理屈はよく分からんが、まあとにかく、全てを力づくで解決だな。父親を立てる。まあとにかく、理屈はよく分からんが、復活オメ(笑)

8話目 ☆4
なんか、ちゃんと面白いんだよな、こんな作風なのに。アノスの言葉の端々に、優しさと切なさがあるからかな。

9話目 ☆3
歌った(笑) バカげた歌って、正解(笑) 根元爆発て、序列2位のメガネも超近くにいたけど。ザクザク。急にグロい。カノンを語られると怒る魔王。

10話目 ☆3
勇者が魔王(アヴォス)に、てな感じかな。そして、自分を討伐することで、人間族を救うのか、そのまんま滅ぼすつもりなのか。これは、なかなかうまい展開。でも、疑問も残るな。

11話目 ☆3
アノスが自身を滅ぼさせるか。まあ、ルルーシュなんだろうけど。ただ、個人的には、「ロードス島戦記の赤髪の傭兵ベルド」みたいな方が好みだな。滅ばされても良し、滅ばしてもよし、みたいな。ラストは、ちょっと演出で遊び過ぎ。どこかで感想が1話ずれたけど、まあ、良いや(笑)

12話目 ☆

{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 32
ネタバレ

食前酒 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

魔法ファンタジー系で指折りの作品

【第十三話】(総評も含みます)
{netabare}最終話でした。序盤からいきなりレイとガチガチの魔法戦争。この作品は魔法やら種族やら設定が細かいし、しっかり作りこまれてるからアニメ見てるだけでは正直全部は把握できてないけど、どうやらレイは悪い奴ではなくアノスは人間たちの前で身代わりになって穏便に終わらそうとしたというのは理解できた。その後の裏ボス的なデカいおじいさんもレイと当たり前のように復活してきたアノスとサーシャミーシャ達で撃退。ここのサーシャミーシャの融合魔法の演出デザイン可愛かったですね。エレオノールも最後にはアノスによって全部解決。エレオノールも無事アノス家に入りました。今回もやっぱりアノスは最強だったということが分かりました。このアニメは冒頭でも書いたように世界設定の作り込みや魔法や種族についての関係性も丁寧に作ってあるのでガチでハマる人がいるのも分かる。サーシャミーシャやエレオノール、他サブヒロイン達もキャラデザはもちろんこのキャラたちにもちゃんと物語があってすごくいいところだと思う。ちなみに私はサーシャ派です。一方でアノスのキザな言い回しや立ち振る舞いが嫌いな方もSNS見てる感じだと賛否両論なのかなとも思いました。主人公のチート級の強さ、よくある魔法学院ものということでこのタイプに見飽きてる人や合わない人はあまり楽しめないかも。逆に私の場合は単純にアノスのチート級の強さやキャラクターの可愛さで見ていた部分もあるので、一度気になった方は見てみてください。普通に面白い作品だと思いますし、内容も魔法ファンタジー系アニメとしてもゆびおりものだと思いますよ。{/netabare}

【第一話】
どしょっぱなの中田さんナレーション以外眠気を誘る展開でした。一部界隈からは絶賛されていますが私的に主人公男が好かないのでどんだけ展開良くても普通な評価です。
【第二話】
{netabare}主人公男の攻撃方法には一話目からある意味驚きでした。今回も敵に城ごとぶん投げて倒すとかまさにぶっ壊れでした笑。次回からも主人公男がどんな攻撃方法をするのか楽しみになった。{/netabare}
【第三話】
以外に面白かったです。次回で二人のヒロインの関係が明らかになると思うんですが、魔王の主人公男の関わり方によってはかなり高評価するかも。今期のダークホース候補の一つになりそうです。
【第四話】
{netabare}今回でサーシャミーシャ絡みの前編話が終わった感じ。4話までの完成度でいったら良くできていた方だと思う。サーシャのわかりやすすぎる不器用な感じとか魔王の相変わらずのぶっ壊れっぷり、悪くないです。これぐらいキャラやストーリー展開がぶっ飛んでた方が下手に着飾ったアニメより好感持てますね。{/netabare}
【第五話】
今回も突っ込みどころ満載のチート魔王。サーシャミーシャが馴れ初めしてる間にきた転入生ですがこちらもまたチート級。退屈しないで見れたので25分が早く感じた。
【第六話】
今回はチートバトルの展開はありません。でもミーシャの手作り料理やお出かけデートなどもあってミーシャ可愛い!箸休めではないですがこういう回も嫌いじゃない。
【第七話】
3+3+3+3+0+1=13
【第八話】
{netabare}今回もなんかすごかったな(笑)。アノスとレイが決着したかと思えば急に謎の空間に転生される二人。いかにも悪者そうな風貌のやつが出てきてアノスとレイを殺そうとするんだけどもうここまでこのアニメ見てきたらだいたい結果がわかる。案の定アノスが圧勝してついでにレイと人質にされてたレイのお母さんも復活させてみんな元気いっぱい。そして最後にレイとの勝負に勝った証としてサーシャが出てきてアノスにキス。この時のサーシャの髪形と言い、格好といいめちゃくちゃ可愛かった。あと勝利後にアノスが剣をくれた父親に対して感謝してたのも地味にポイント高い。今回も魔王らしく暴れたアノスでした。面白かったです。{/netabare}
【第九話】
サーシャ可愛いですね。最初はやっぱミーシャでしょって思ってたけど回が進むにつれてなんかサーシャ寄りになってきた(笑)。あと今回でできた僕っ子の「~だぞ?」が口癖の子も嫌いじゃない。話の方はまた一変して対勇者に。まぁまだ何もわかってないので次回以降ですね。ただ今回もアノスはやっぱりチート魔王で遠く離れた勇者学校にも一秒で転位しちゃったり、からかってきた勇者学校の強者をまばたき一回でねじ伏せるなど。ここまで来たら普通もう慣れてきそうなもんだけど何故かこのアニメは飽きないね(笑)。
【第十話】
話は毎回違うけどやってることはずっと同じ。今回もただただアノスが破格なだけ。勇者学院の連中が出てきて魔王学院の生徒を貶めるようなことしてたけど結局VSアノスみたいな構図になってアノスに完敗。見え見えのストーリー展開で可愛い以外いよいよ楽しめなくなってきた。先週は飽きないとか書いてるけど正直ここまで同じ展開ばかりだと…。
【第十一話】
{netabare}このアニメは今期一番30分が短いし見てて清々しい(笑)。内容は今までと同じくアノスに楯突くやつが魔法やらで何とか倒そうと四苦八苦するけど結局アノスにぼこぼこにやられるというもの。話の大筋は一緒なんですがその中でも今回は特に面白かったところがあり、途中ミーシャがこれでもかってくらい頭のおかしな老人に殺されるというシーンがあるんですが普通のアニメならメインヒロインがズタズタに刺されてたら絶望しかないけどミーシャの表情にどこか無敵の意思がある(笑)。これは今までのアノスの破格っぷりを間近で見てきたミーシャがアノスが100%助けてくれると信じているからでしょう。こんなヒロインや主人公のアニメは私が今まで見てきたチート主人公アニメになかったからこれは評価したいです。{/netabare}
【第十二話】
{netabare}自称暴虐の魔王を語る偽者が登場。その偽物魔王とアノス軍で対決が始まりました。でも今まで見たいなチートバトル展開はなく次回最終話への橋渡し的な回だったかな。最後の最後にその偽物魔王の正体が明かされそれがまさかのレイ。正直この落ちは私的には「あっそうなんだ」程度でそこまで驚かなかった。レイっていう意外性はあったかもしれないけど黒幕が一番近くにいるっていう典型パターンだったからかも。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8

65.6 9 聖剣で異世界なアニメランキング9位
たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語(TVアニメ動画)

2021年冬アニメ
★★★☆☆ 3.0 (317)
1218人が棚に入れました
都会から遠く遠く離れた村で暮らす少年・ロイド。軍人になる夢を抱く彼は何を隠そう「村で一番弱い男」。そんな彼が軍人を目指すことに周囲の村人は大反対。けれどもロイドの決意は固く、王都へと旅立っていきました。しかし、彼を含む村の人々はある重大な事実を知らなかったのです。自分たちがかつて世界を救った英雄の末裔で、全員が人間離れした力を持っていること。そして「村で一番弱い」ロイドも一般的には常識外れに強いことを……。身体能力バツグン! 古代魔法も完璧! 挙句の果てには家事もおまかせ! 己の強さを勘違いした村人による無自覚最強ファンタジー、ここに開幕です!

声優・キャラクター
花守ゆみり、茅野愛衣、日岡なつみ、朝日奈丸佳、津田美波、伊藤美来、山下誠一郎、斉藤壮馬、日野聡、M・A・O
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

腫れ物扱い

2話までの感想{netabare}
原作未読、前情報一切ナシで視聴。
タイトルから「ドラクエ6の下ライフコッドへのツッコミからアイデア得た作品かな?」と思ったらあながち間違ってもない模様。
1話で軍への試験に落ちるって、ねぇ?
じゃあ2話で馬を捕まえる展開が来たらどうしようw、と思ったがさすがにそこまであからさまじゃなくてひと安心。
…安心なのか?
いやむしろヒヤヒヤですな。

多くの方が指摘されてる通りの「無自覚最強系」で、いつ「オレまた何かやっちゃいました?」が炸裂するか分かったモンじゃない。
が、今のところ「そこ=イラっと来させるライン」はギリギリのところで堪えてて踏み越えてはいない、あくまで私にとってはね。
慇懃無礼に感じる部分は無きにしもあらずだけど、一線を越えずにいられるのは…ヒロインのセレンの扱いがデカいのか?
鼻につくなろう系の多くはヒロインが「どう可愛いでしょ?キレイでしょ?」って部分しか見せない都合の良い人形(人によってはトロフィーと呼んでますね)状態で、それに比べるとこっちは性格に難アリの模様。
まぁ“オバロ”のアルベドや“慎重勇者”のリスタルテやアデネラみたいなもんではあるのだけど、ヒロインのみっともない側面を見せてくれるのは私には効く。
セレンの病みっぷり次第では結構面白くなる…かも?
但し、いつイラっとくるラインを超えてしまうかは分からないのでヒヤヒヤしながら見続けることにはなりそう。


ところで舞台の国名がアザミ王国?ティッスルじゃなくて?モデルはスコットランドなのか?
しかも行方不明中の王女の名前がマリアアザミ(実在する植物の名前)だと?なんて安直な…だったら通称ベルト姫のセレンもベルトーチカとかの名前にした方が良かった気が。{/netabare}

3話感想{netabare}
良いことか悪いことか分からない、とりあえず1話から感じてた違和感があるのだけど、3話でそれがより顕著になったかな?
マリーがマリアだと明かされたが、んん?付き人ナシの単身で隠密行動してたの?
クロムもそう、「繋ぎ」とか居ないの?
まぁそれを言ったらいくら弱小貴族だとはいえセレンやアランにも付き人が居ないのがなんか変。
なによりリホがたった一人で「問題のある傭兵」として国からマークされてたの?
ならず者集団のリーダーだと思ったのだが、姐さんと呼んで付き従う腹心の一人も居なくて…あっれー?
要はそれぞれの集団というか勢力が、擬人化されていちキャラクターにされてるような違和感。
とはいえ、いちいち構成員を出したところでキャラが無駄に多くなるだけだし、話を理解しやすい様に簡略化したんだと思うと悪いとも言いにくい。
“神達に拾われた男”で誰がナンだか分からないギルドメンバーがゾロゾロ登場したことがあったが、あんなことをやられても困るっちゃあ困る。
う~ん、どうなんだろ、今後解消されるのかな?

判断に悩むのは3話祭りシーンの村長もそう。
ロイドとねんごろな関係を狙ってるみたいだが、だったらわざわざ出先ではなく村に居た頃にいくらでもチャンスがあったのでは?
つまり村では監視が居て到底無理だったとか、何か尤もな理由がありそうな気がするが…ちゃんと考えてある?
その…原作は知らんがシリ構が赤尾でこなのでちょっと怖いんよね、二回母とアサプラは私の中では前科になってるので。

でもって中身の感想。
今回ロイドは殆ど蚊帳の外でした。
人間同士の諍いには不干渉だったけど魔王が係わってるということで次回参入してくるのかね?ってことでそれの前振り回。
次回でこの作品の評価が決まる…かも?{/netabare}

4話感想{netabare}
あーそっち行っちゃったかー、想定通りではあるんだけど悪い方向へ行っちゃいました。
ロイドが自分の強さに無自覚&周囲が教えてくれないのは、人間同士の諍いに関与させないためという建前があったからなのに、その対象外の出来事に至っても周囲は相変わらず教えてくれない。
ま、まぁ他の理由が今後明かされるかも知れないのでまだ視聴は切らないけど、せめて「ひょっとしてボクって普通の人と違う?」と僅かにでも疑う描写は欲しかったような…。
もっと欲を言えばアランが死んでたら私好みの展開だった。
どうにも赤尾でこ繋がりの“二回母”と同じ匂い…他には友人と意気投合した“すのはら荘~”の件が頭をよぎる。
どんなに管理人“以外”の連中でイイ感じに話が盛り上がっても、最後管理人が全部踏み潰して更地にしちゃう感じ、あれと同じ方向性なのかなぁ?

期待したセレンの暴走っぷりもいま一つ、これは比較する相手(慎重勇者)が悪い?これも今後次第か。
どっちかというと村長の方がはっちゃけてる。
あと軍軍言ってたがなんかピンと来ない、そこは騎士にでもした方がシックリ来るような…ってそうすると今度は、いくら変わり果てたとはいえ忠誠を誓うべき王を見間違えるのに疑問生まれちゃうか?
ってか今回の一件で戦争は回避できたの?{/netabare}

5話感想{netabare}
慇懃無礼と腫れ物扱いについて、4話までの感想では書き足りてなかったので以降の感想に織り込みながら書いてけばいいやと思ったら…それどころじゃなかった。
5話、なんだこりゃあ!?
あらすじをただなぞっただけ、溜めも無ければイキも無い。
キャラが生きてなければスタッフも息してなさそう。
なんでこんな作りに?と思ってこの回の脚本を調べてみたら普通に仕事できる人みたい、じゃあ演出になるのか?この退屈な流れは。
ってか作画も結構アレになってて現場大変なのか?

ところで新キャラのフィロ、こういう役どころって銀髪ジト目ロリがやるもんじゃないか?
長身でヌボっとした系は…RODの次女みたいなのは、異性にデレるんじゃなくて小動物にデレる方が相応しい気ががが。{/netabare}

6話感想{netabare}
「ロイドは自分が超強いことに気付いてない」って設定である以上、「なんで周囲は教えてあげないの?」という疑問がどうしても付きまとう。
教えてやらないその振る舞いからはロイドを腫れ物扱いしてる、もしくはいじめか?とさえ思えてきてしまうので、それを回避するために更なる設定が必要になる。
「ロイドが超強いことは知ってるけど、ロイドに自覚が無いことには気付いてない」
要はボケにボケを重ねるボケ倒しで、ツッコミ役が居ないとどうにも落ち着かない私にはちょっと厳しいかも。
一応「ロイドが自覚してないことに気付いてるけど教えてやれない理由があるっぽい」には村長とマリアが居るが、村長はまだしもマリアはむしろ自覚の無いことを利用してる様に見えちゃうのがこれまた…。

更には主人公が強いことに気付いてるキャラと気付いてないキャラが居て、こいつら同士で情報交換・意思疎通をしない。
(例:6話でいえば大会でロイドと戦うことになったレナにフィロは忠告しない)
学園長がロイドの強さを見抜けなかったのも不思議だけど、ロイドを含めキャラ同士で情報交換・意思疎通をしないこの状況は、心に壁があるというか溝があるというか…キャラ同士が冷え切った関係でコメディ作品なのにあんまり愉快な世界に見えない。
そこで、恋に盲目でキの字に足を踏み入れてるベルト姫が「そんなん知ったことか」と空気を読まずにブチ抜くことを期待してしまうワケで…早い段階でセレンに期待したのはそういうこともあったのかな?と我ながら納得。
無いのかなぁ、そういう展開。

ってかさ、ロイドの性格ってブラック企業の社長に見られる例としてよく上げられるやつじゃん。
当人は確かに能力高いけど部下も同じくらい働けると思って「え、これくらい簡単にできるでしょ」とオーバーワークを課してしまうやつ。
良い悪いは別にして、前世でツライツライ仕事に追われたので転生先で幸せを掴もう、みたいな転生作品が最近多い中、それを支持する人はこれ(ロイドが無自覚)はどう映ってるんだろう?{/netabare}

7話感想{netabare}
近々文化遺産登録予定の檜林を隠れ蓑にトレント絡みでのタクラミが行われてるみたいで、それを探ってる連中同士で疑い合ってる中にロイドがポンと放り込まれる…って話。
なのだけど、何かおかしい。
ってことで2回見ちゃったよw
後半アランと入れ替わったロイドが「ここで起きてる事件を止めたい」とセレンとリホに伝えるのだが、「いつの間にトレント絡みの陰謀が行われてるのをロイド達は気付いたんだ?」というのが初見では不思議でした。
が、ここで言った「事件」ってのはアランが風呂でノボせたことを指してる?トレントについてはまだ気付いてない??と2回目で思ったり。
合ってるのかどうかは知らない。
もし合ってるのなら、アランがノボせたのを事件扱いしてる描写が足りない気が…。

2回見ても変だと感じたのが変わらなかった部分としては、長年ベルトで素顔を曝す事のできなかった娘の呪いが解かれたにしては、セレンの親のリアクションが薄い。
そう見せかけて実は…って展開が今後あるかも知れないのでそこはいいとして、セレンとアランは見知った間柄なのに親は把握してなかったのか?
また、ロイドがアランの身代わりになるのはスレオニンが承知ならOKだろうけど、客だったリホが従業員に扮するのはコバ的にはOKなのか?
これに関しても次回以降で明かされるのかなぁ?

それはそうと檜林が二次林であることを語るのなら、普通に炭焼き小屋でもあって遺産登録で取り壊されて~って方のが分かり易かったのでは?
人の生活に利用されてたのに遺産登録されると立ち入りができなくなる、ってのがミソだろうに…まぁいっか。{/netabare}

8話感想{netabare}
この回、不自然に感じた点は大雑把に3つ。

1:「アランがのぼせたこと」と「昏睡事件」はイコールだったの?
2:檜林を文化遺産登録しようとしてた勢力は?
3:秘書が正体現してキキョウを襲おうとした時ロイドが割って入れたのは、放り投げられた村長を探しに林に入ったから。
じゃあ村長見つけられてないのにホテルに戻ってきたのはなんで?

1については、前回のうちに「風呂に入ってるアランの背後から陰が迫って「誰だ」と振り向いたところでブラックアウト」みたいな3秒もかからんシーンを入れなかったのがいけなかった気がする。
要は私の感覚ではアランは一人で勝手に風呂でノボせただけにしか見えなく(ってかトレントにやられたなら三日味晩昏睡するらしいがアランは当日に起きてないか?)、そこに朴念仁であるはずのロイドが事件性を見出したのが不自然に映る。
「事件を探るためにデートのフリをして周囲を見回ろう」という目的から8話序盤に繋がってるワケで、発端が曖昧なのはどうなんだろう。
発端が曖昧なら〆も曖昧、原作はどうか知らんがアニメスタッフの怠慢のような…。

2は秘書が一人で出来る規模を超えてる気がするが…目一杯好意的解釈をすればショウマが裏で手を回してた?
…と考えられる、が、最後に村長が関係者以外の記憶を消しただと!?
えっ、証拠隠滅?ってか「関係者」ってどの範囲まで?
と思ったら、ひょっとしてアニメに登場した連中は全員関係者(=記憶消去の対象外)で、実際はホテルには他にも客が沢山居たってことだったりして?
もしそうだとしたら背景にモブを描く手間を省いたアニメスタッフの怠慢のような…。

3は、当初は村長を探しに林に入ったがそこで雑草掃除(前回からの話を継承してるなら枝打ちor下草刈りと言って欲しかった)へと目的が変更した、というのはまだ分かる。
けどそうなら騒動が終わったあと「そういえば村長は?」と誰か突っ込めよと。
視聴者の疑問に答えるかのように騒動終了直後村長がショウマに囚われてたシーンに移るが、そうじゃなくてキャラが疑問に思えよと。
村長が放置されてることに疑問を抱くんじゃなくて、村長が放置されてることにキャラが誰も疑問に思わないのが疑問なんだ、この違いスタッフ分かってるのかな。
しかもアニメはご丁寧に夕方→日暮れと時間経過を表現してて、長い時間村長は放置されてたと印象づけてくれてる、なんでそんな演出を?


個人的な見所、というか心の拠り所になってるセレンのハジケっぷりも…悪くはないのだけどまだ足りないかなぁ。
内容というより見せ方(演出)になるので文章で上手く表現できないけど、もっと過剰演出していいと思う。

原作未読なので推測にしかならないけど、ひょっとしておかしいのはアニメだけなのでは?と疑い始めてます。
「6話感想」で触れた通りキャラ達がロクにほうれんそうをしないで勝手に行動する、動機や目的がバラバラなのだけど、それをマトモに把握しないまんまアニメ作ってないか?
また、アニメ化に際し内容が詰め詰めってのは強く感じる。
今回のエピだったらホテル支配人のコバが居る必要があったのかどうか謎(誰が誰の親父だか混乱を来すだけ)だし、前の話を振り返るのなら聖剣を手に入れる描写なんてかなり酷いと思う。
再登場するとは思うけど5話で登場したミコナ(マリーにホの字らしいヤンデレレズ)も現段階ではスゲー投げっ放し。
ただねぇ、これはねぇ…7&8話のエピソードをもっと話数かけられてもダルいというのも分かるし、“通常攻撃が全体攻撃で~”はそれで失敗したと反省しているとも取れる(あっちは「え、そのエピソードまだ続くの?」というのをダラダラ続けられた)。
問題は原作からの場面のチョイスが良くないって話で…と考えると原作はマトモなのでは?と思い始めてしまったり。
わぁい、この感覚って“アサシンズプライド”と同じだw
そして、無いとは思うけど万が一、原作を売るためにアニメはワザとヘボくしてるのだとしたら…赤尾でこって才能ある?
いやまさかそんな、まさかなぁ…。

因みにセレンを親父が突き飛ばせたのはベルトのオートガード機能は悪意の無いものには反応しないから(6話参照)と解釈して私は違和感は覚えなかった。
魔王の苗といわれるトレントの苗木をモンスター研究所から奪った犯人はフツーにショウマだと思っていいのかなぁ?もうひと工夫あると良さそうなのだが…。{/netabare}

11話までの感想{netabare}
ごちゃごちゃと細かいことは置いといて一言。
ベルト姫のハジケっぷりが無いなら見るトコ無くない?
あ、あれー?{/netabare}

12話感想{netabare}
まぁこうなっちゃうよね…ロイドが世間知らずな設定のせいでゴーレムがロイドに対して強いのか弱いのかワカランw
一旦追い詰められて「やっぱり弱いボクじゃモンスターには…」と挫けそうになるが、なんかおかしくない?
ロイドが手出しできなかったのは取り込んだミコナを盾にされたせいであって強い弱いは関係ない。
それこそ「こんなヤツデコピンで粉砕できるのに人質を取るなんて卑怯だぞ」でもいいワケで…う~ん?
で、そんな程度にしか思えないことに悲壮感漂うBGM増し増しでピンチ演出するもんだから、どうにも空回り感が…。

とはいえ、原作未読だけどひょっとして、原作ではサラっと流してる部分をアニメでは殊更大げさに仕立ててるってことは、無い?
ベルト姫の封印中ヴリトラへの言葉責めもそう、原作だと一コマで終わってるモノなのでは?
なぁんかそんな感じがする。
また、逆のパターンとしてはミコナをマリーのパンツで誘って逃がした後は、リホ「実は私のなんだけどね」ミコナ「ぎゃふん」までが一連のお約束じゃない?
前回の話を踏襲するならエンディングの1カットで済まさないでそんなシーンを入れるのが妥当のような?
これはミコナ初登場回もそうだったなぁ、予め登場させとくにしても印象が薄いというか。
ってことでアニメは場面チョイスのヘンテコさを感じる、12話だけに限らず全体を通してそう。
原作未読なので想像ですけどね、ホントウデス。
まぁ原作のどこまでをアニメ範囲にして、何をクライマックスに設定するかって難しいんだろうけどさ…シリ構を同じ人が手がけた“アサプラ”はそれで変なことになってたし。

で、最後は自殺志望者とショウマがユーグを連れて逃走でエンド、まぁこんなもんだよなぁ。
ところでユーグって名前、同期放送の“エクスアーム”と同様ユグドラシルから来てるのかな?と思ったが、ひょっとしてユーグレナ(ミドリムシ)?
なんか妙に農業押ししてるし…うん、そっち方向への突っ込みは止めとこう。{/netabare}

総評{netabare}
主人公ロイドが無自覚系俺TUEEで、ロイドの無自覚っぷりもさることながら周囲が教えてあげないのが最後まで違和感強かった。
ロイドは「憧れの軍人」になりたがっていて、だけどコンロン村出身者が人間界へ軍事介入が許されるのは魔王絡みという特別な時のみで、ロイドはそれを知らない。
これ、不幸じゃない?
自分はただの人間じゃないことを知り、軍人にもなれない(魔王が暴れてくれるなら別だが)と分かった時、挫折するんじゃないの?と。
…。
だから周囲はお前只者じゃねーぞと教えてあげないのか?地獄への道は善意で舗装されてるってヤツ?
更に物語は「ロイドが活躍できる舞台を用意してやろう」といういわば忖度した黒幕を登場させる、させてくれる。
けど結局はこれも問題を先送りしてるだけ。
アニメ最後「憧れの軍人目指して頑張るぞー」で終わったが応援する気にはなれない、早めに諦めたほうがいいぞという気持ちの方が先に立つ。
士官学校と言ってるし、もしロイドがこのまま軍人になろうものなら指揮下に置かれた兵士は無駄死にすること必至。
人間離れした戦闘力の自分を基準に「あんなヤツなら楽勝で倒せるだろう」とただの人間に無茶な戦闘仕向けそう、アカンでしょそれはー。
なのでいつかは全てを知る時が来るハズで、その時「よくもワシを騙しおったなー」と闇落ちする展開が来てもおかしくない…もし原作がそっち方向へ進んでるなら面白そうではあるが、多分違うでしょ?

と、全体的にアレだった中、ベルト姫だけは良かった、それでなんとか持ち堪えた作品。
“このすば”のアクアや“慎重勇者”のリスタルテに近いものを感じる。
良い意味で頭がおかしいので「教えてあげない」も知能が働かないんだろうということで違和感が無い。
とはいえそんなベルト姫もハジケっぷりはイマイチ弱く前出の2名に比べると下位互換にしか過ぎず、ハジケの源である「暴れるベルト」も9話で封印。
ベルト姫に限らず、主人公のキの字っぷり(マイナス)を補えるポテンシャルを持ったキャラは他にも登場…してた気がするけどそれらもどうにも弱かった。


原作未読だけどアニメは場面のチョイスが変な感じがして、ひょっとしたら原作は面白いのかも?と予感させる出来ではあった。
別の言い方をすればアニメが台無しにしてる感。
シリーズ構成を同じ人が手がけた“アサシンズプライド”が時系列入れ替えをして妙なことになってたのをどうしても思い出してしまう。
シリ構の責任かどうか知らんけどね。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 13

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

略称「ラスダン」があって本当に良かった…完走してもタイトルが覚えられた気がしないので…^^;

この作品の原作は未読です。
事前情報無しで第1話の視聴を始めたのですが、第1話目で「あれっ?」と思うことがありました。
「イーストエンドの魔女」を演じているのは、かやのんだと直ぐに分かりましたが、主人公であるロイド・ベラドンナ役…
台詞を聞いていると言葉尻に聞きなれた感じ…
もしかして…と思いエンドテロップを見て確信に変わりました。
そう、ロイド役を演じているのはゆみりんだったんです。

ゆみりん、かやのんコンビは、今期「裏世界ピクニック」にもメインキャストとして出演されています。
しかも、この作品と「裏世界ピクニック」は同日放送…
同じ日にゆみりん、かやのんボイスを2作品で堪能できるなんて珍しいことなのではないでしょうか。
少なくても最近はお目にかかれていないと思います。
まぁ、私の記憶なので当てにはなりませんけれど…^^;
でも、これで一気に視聴意欲が上がったのは言うまでもありません。


都会から遠く遠く離れた村で暮らす少年・ロイド。
軍人になる夢を抱く彼は何を隠そう「村で一番弱い男」。

そんな彼が軍人を目指すことに周囲の村人は大反対。
けれどもロイドの決意は固く、王都へと旅立っていきました。
しかし、彼を含む村の人々はある重大な事実を知らなかったのです。

自分たちがかつて世界を救った英雄の末裔で、全員が人間離れした力を持っていること。
そして「村で一番弱い」ロイドも一般的には常識外れに強いことを……。

身体能力バツグン!
古代魔法も完璧!
挙句の果てには家事もおまかせ!

己の強さを勘違いした村人による
無自覚最強ファンタジー、ここに開幕です!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

完走して思ったこと…
一歩間違えば、埋もれかねない作品だと思いました。
主人公が最強の作品は、この世に溢れるほど潤沢…というより既に飽和しています。
主人公が無自覚なのは物語の幹にはなり得ない、ということを踏まえると設定に難があるとしか言いようがありません。

ですが、ロイド役にゆみりんを起用したことで、設定の難を逃れることができたのではないでしょうか。
ロイドの強いことを鼻にかけないところや控えめな性格だって、ややもすると嫌みに取れてしまいますが、これらのマイナス要素をゆみりんが全て払拭してくれたような気がします。

加えて物語を見進めると、津田美波さん、ハルカスにみっくなど錚々たる声優さんが出演されるので、これも楽しみの一つだったり…

アニメーション制作会社はライデンフィルムさん。
なんとライデンフィルムさんは今期のアニメを4本も制作されているんです。
それだけの制作規模を管理するのも大変だと思うんですけど…
因みに対象4本の作品は以下の通りです。

・たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語
・はたらく細胞BLACK
・オルタンシア・サーガ
・裏世界ピクニック

一方、物語の方ですがロイドが終始モテまくりです。
モテるのは女性にだけではありません。
男性にも熱心なファンが出来ちゃう始末…
まぁ、全般的にシリアスな感じではないので割とサラッと視聴できますし、ロイドがゆみりん役ということも相まって羨ましいという気持ちにはならなかったかな^^;
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、山崎はるかさんの「たとえばそれは勇気の魔法」
エンディングテーマは、Luce Twinkle Wink☆さんの「I'mpossible?」

1クール全12話の物語でした。
ゆみりん、かやのんの活躍もあり、最後まで楽しませて貰いました。
唯一気になったのはタイトル、サブタイトル共に長くて覚える気がしなかったことです。
これは作者の趣味なんでしょうか^^;

投稿 : 2024/05/04
♥ : 18
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

作品の外側(タイトルや設定)で勝負するの、もうやめません?

[文量→中盛り・内容→酷評系]

【総括】
ちょっと変わったタイトルですが、中身はチートが無自覚に無双しまくる話です。

以上です(笑)

《以下ネタバレ》

【視聴断念(8話まで)】
{netabare}
例えるならば、欽ちゃんの仮装大賞。

アイディア1発勝負の素人芸。衣装も演技力も、当然、プロの領域には届かない。

あの番組は、1分くらいの芸を連続して見られるからまだ面白いが、流石に20分以上、数話にまたがって観るのはキツイ。

「ラストダンジョンの手前に住む村人は、普段からレベルの高いモンスターと戦っているはずだから、序盤の街の勇者より強い」というアイディアからの、「自信のない無自覚なチート」という主人公の設定はそこそこ面白い。

が、結局はただ、チートが無双するだけの話。

私は別に、異世界転生だろうがチートだろうがハーレムだろうが、それだけで作品を否定しません。

そこに、内側(キャラクターの魅力やシナリオの面白さ、会話やギャグのセンス等)の魅力が伴えば、全く問題ない。それで楽しい作品も、たくさんある。

ところが本作は、まずギャグがつまらない。会話にセンスを感じない。作画がひどい。ストーリーに見処がなく、軽い。

これら、「ダメ要素が全て詰まった6話」は、なかなかにヒドイ出来だった。

強いて良さを探すなら、キャラクターかな。ベルト姫の暴走や、ロリババア魔法使いの呪いなどは、やや個性的か。

いい加減、日本のアニメ界には、「テンプレなろう系を10本作るより」、「鬼滅の刃を1本作る」方が、商業的にも成功すると、本数ではなくクオリティで勝負する方に舵を切ってほしい。

あ、「鬼滅を作る」とは、「鬼滅のようなヒット作」ではないですよ。あれがなぜヒットしたかなんて、誰にも分からないから再現は厳しいです。

ただ、「75点くらいの原作でも、100点の作画と熱意でアニメ化すれば、過去イチのヒット作を作れるチャンスがたまにはある」という良い前例になったと思います。

個人的には、1クールの新作が10本程度でも制作会社やアニメーターが潤うようになれば、日本のアニメはもっとよくなるだろうと思います。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
なんだろう、アイディア賞ではあるけど、中身は異世界チート転生となにも変わらないんだよな。ベルト姫の豹変っぷりは楽しかった。

2話目 ☆3
だいぶギャグに振ってきたな。でこさんの脚本だからか、普通に観られたな。

3話目 ☆3
黒幕は予想外。チートをどれだけ使わずにシナリオを進められるか大会、になってきたな。

4話目 ☆3
え~!(笑) やっぱ、ギャグベースで片付けていくんだね。いや~、良い最終回だったね(笑)

5話目 ☆2
魔法力もずば抜けてるのね。骨折なんて3時間で治りますしw ギャグが滑るんだよな~。

6話目 ☆1
あれだな、ぜんっぜん、面白くない(笑)

7話目 ☆1


8話目 ☆1
普通に混浴してるが(汗) お前、秘書か、て。やたら説明台詞丁寧。

9話目 ☆


10話目 ☆


11話目 ☆


12話目 ☆

{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 30

66.4 10 聖剣で異世界なアニメランキング10位
キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦(TVアニメ動画)

2020年秋アニメ
★★★★☆ 3.2 (284)
1000人が棚に入れました
科学技術が高度に発達した機械仕掛けの理想郷「帝国」。超常の力を駆使し、“魔女の国"と恐れられる「ネビュリス皇庁」。百年にわたる戦争を続けてきた両国には、二人の英雄がいた。最年少にして帝国の最高戦力となったイスカ。ネビュリス皇庁の王女にして“氷禍の魔女"の異名を持つアリスリーゼ。戦場でめぐり逢った二人は、命を賭して戦う宿敵となった。国を、家族を、仲間を守るため、決して譲れない矜持と矜持をぶつけ合う。しかし、激闘の中で互いの素顔に触れた二人は、その生き方に、その理想に惹かれてしまう。ともに歩むことはできず、残酷な運命に翻弄されるとわかっていても。……そんな二人を嘲笑うかのように、世界の緊張はなおも高まり、大国の謀略が交錯しようとしていた。分断された世界、それでも少年と少女は想いを募らせていく―― 。

声優・キャラクター
小林裕介、雨宮天、石原夏織、白城なお、土岐隼一、花守ゆみり、和氣あず未、久川綾、笠間淳
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

今観てる

2話までの感想{netabare}
2話まで見て…あれ?なにか忘れ物してるような…。
主人公イスカは捕虜を逃がした罪で「使徒聖」からの降格&懲役を食らってたが、敵につええヤツ(アリス)が居るのでそいつの討伐と引き換えに釈放された…って設定だよね?
完全に自由の身というよりは仮釈放というか、ターゲットのアリスを倒せなかったらor命令に背いたら牢屋に戻されるって立場じゃないのか、監視居ないの?
ロミジュリ展開をするにしても、思想警察とか懲罰部隊とか、そういう奴らの目をいかに欺くかが見所に…なるんじゃないのか。
なんか…自由過ぎ。
それこそ爆弾付きの首輪をハメられててもいい位だと思うのだが…。
囚人のイスカよりもアリスの方がメイドに監視されて息苦しい感じがするのがこれまた不思議。

チームの扱いも謎。
アリスの討伐はまだ叶ってないのに2話で「次の任務」とか言い出して…あれ?任務は継続中じゃないの?
アリス討伐を目的に再結成されたんじゃないのか。
まるでイスカが投獄中もチームは存続してて、任務をこなしてて、釈放後そこに編入したみたいなノリだけど…あれ?
と思ったら2話最後に上層部がイスカへの任務内容を、使途聖への昇格と引き換えにアリスを拘束することに変更して…懲役免除の話はどうなったん?
これは1話で引き分けに終わったことを評価したってこと?
と思って1話を見返したら仲間との会話でイスカは「どうもボクが釈放された理由が、その精霊使い(アリス)を捕まえるためらしくて」と言ってて、あれ?
いや、この段階での指令は「討伐」でしょ、でないと2話の最後が意味不明なものになってしまう。
あれ?
いつか裏切ることになる予定で、上層部の言うことは話半分にしか聞いてないってことを表現してる…のか?

まぁ今後ここら辺の違和感を解消させる展開があることを期待したいトコロだけど、戦争言ってる割に緊張感の薄さが半端ない。
そうそう、それとイスカがどうして「戦争を終わらせる」という思想に目覚めたのかもちゃんと描写あるよね?ね?
一応、昔実はアリスと出会ってたみたいなシーンがあったので、そこら辺が理由かな~とは思うけど。{/netabare}

3話感想{netabare}
わーお、2話までの感想でやや批判的な感想書いたけど、ちょっと評価変わったかも?
3話、2話で「復活するかも?」と匂わせてたラスボス的存在(アリスの先祖の双子の姉)がいきなり登場していきなり退場w
ノリとしては、もしこの作品が一年枠だったら早くても1クールかけるような内容を一気に片付けた感じ。
ぶっちゃけここまでの話を1クールやって「はい、アニメはここまで。続きは原作で」とやってもバチは当たらんような…それくらい急展開。

いい最終回だった

原作知らんけどめっちゃ内容詰め詰め?
「ここまでの展開をこんなに急ぎ足で処理したのは、この先見せたいモノがあるからだ」というのであるなら「2話までの感想」で指摘したようなことがおざなりでも…まぁ仕方ないかなぁ、と。
あくまで今後面白いって前提ですが。
逆に、こんな感じでダイジェスト調な話が続くようであるなら…疲れちゃうかなw、こっちが。{/netabare}

6話までの感想{netabare}
なんか大事なことを忘れたまんま話が進んでる様な…?
3話で始祖が破れ、祭壇?から始祖が消えたことで女王様大パニックなのでは?と思ったのだが、女王が全然登場しない。
2話であった祭壇に祀られてた始祖と3話で出たのは別個体?(双子らしいし)と思おうにも、アリスに全く気にかける素振りが無いのはどうなんだろう。
また3話の中立都市でのドンパチの顛末も、「100年前の価値観(中立都市がまだ存在してない?)のまま暴れようとしたヤバい奴を止めた」として感謝されるのか、「中立都市で何やってんだ」と怒られるのかどっちだろう?と思ったら、どっちつかずの中途半端な扱い。
ミスミスの書いた報告書とやらもどこまで書かれてるのか分からない。

まぁそれを言ったら1話でイスカが逃がした捕虜、牢から出しただけなのでその後本国まで逃げられたのかすぐに捕まって連れ戻されたのかすら分からない。
あの子はその後どうなった?を気にしないイスカもどうなんだろう(公式サイトのキャラ紹介は見なかったこととする)。
また、皇庁側(アリスの耳)に史上最年少の使途聖であるイスカの情報や、それが帝国で魔女の逃亡を手伝ったというニュースが3話まで伝わってなかったことも不思議で…。
だけどこれは、皇庁が3家に分かれてそれぞれ牽制し合ってるそうなので、他の家が把握しつつも伝わらないように秘匿してた?と思えば納得…できなくもないかな?
こんな感じで後から納得できなくもない設定が明かされるのかな?と思って様子見してる部分も多いのだけど…それにしてもやっぱり、う~ん?って部分が。

4話、ボルテックスの説明が一応はされるのだけど、その説明が不親切というか言葉のチョイスが変。
リシャの説明で個人的には「マグマの噴出口みたいなものかな?」と漠然と解釈したら、その後ネームレスが確保するとか消滅させるとか、まるでトランクに詰めて持ち運びできる物質のような口ぶり。
極めつけは5話、それまで帝国に何年もスパイとして潜伏してたハズのシャノロッテが、どうでもいい、ホントど~~~~でもいいことで正体をバラす。
そもそもはボルテックスに近付く帝国の隊を、友軍のフリして後ろからコロコロするのが任務だったんじゃないの?「帝国の3隊が行方不明」「ネビュリスにやられたんだったら交戦の跡が無いのが変」って前の回で言ってたじゃん?
帝国の兵士を拉致するのが目的ならよりにもよって使途聖イスカの居る隊から拉致せんでも最初の3隊からでいいし、ミスミスがなにか特別な存在で最初から狙ってたとするなら作戦が大雑把すぎる、もっと計画練る時間はあったハズ。
可能な限りスパイを継続できるよう努めるモノじゃない?スパイであることを明かしてまでやる必要のある作戦だとはとても思えない。
せめてネームレスに勘付かれ始めてそろそろ潮時だと思ってたというシーンが一瞬でもあればなぁ…。
なによりスパイで長いこと潜入しといてネームレスの戦闘力を把握してなかったっぽいのが不思議で不思議で。
とりあえず「ミスミスはなにか特別な存在なんだろう」と解釈しようとしたら、6話でミスミス放っといてイスカを拉致する話になっちゃって…そっちかよw
あーでもこれも、ルゥ家が知らないだけでゾア家はなにか掴んでるってこと…なのか?そうなのか?

なんかこう、必要な情報がすっぽ抜けてるのかワザと伏せてるのか判断がつかない。
今後伏せてる部分を明かしてく展開になるのだったらいいのだけど…どうなんかなー?
マスク卿にしたって、ミスミスが100人に一人の逸材だと知っててボルテックスに落としたのか、逃亡用の囮として落としただけでそんなことは全く知らないただの偶然だったのか、これだけでも今後の印象が全然違ってくる。
が、なーんか中途半端になあなあで話が進みそうな予感…。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

「あるいは」という接続詞は合っているのだろうか?

[文量→中盛り・内容→雑談系]

【総括】
ジャンルはファンタジー。バトル。

ラノベらしいラノベっていう作風。科学サイドと魔法サイドに分かれた、少年と少女。2人の特出した力が、やがて世界を革新していく! みたいな。もう大体、どんなアニメか分かったでしょうか?(笑)

レビューでは、このアニメを観ていて、言葉遣いの点で気になったことをいくつか。半分、文法の話です(笑)

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
レビュータイトルの件ですが、結論としては、「『あるいは』で合っている」が、「分かりにくい(誤解を招く)」というところですね。

「あるいは」は、「選択の接続詞」。つまり、「最後の戦場」か「世界が始まる聖戦」の一方だけが解であるということ。

私は、このアニメで言いたかったのは、「君と僕でこの戦争を終わらせよう」「そして、2人で新たな世界を作っていこう」ということなんじゃないかと思っていました。

だから、このアニメの中身的には、「さらに」とか「そして」という、「添加の接続詞」の方が適切な気がしていました。つまり、

『キミと僕の最後の戦場、そして世界が始まる聖戦』

「最後の戦場」であり「世界が始まる聖戦」でもあるという感じ。これの方がぴったりじゃないかと。

ところが、最終話にして自らの初歩的な勘違いに気付いて愕然。

アリス「私は、あなたと共闘したいんじゃなくて、決着をつけたいの!(的な発言)」

、、、「え? この二人(イスカとアリス)って、今まで対立していたつもりだったんだ、、、。」

つまり、私は、「君と僕の最後の戦場」を「君と僕(とが一緒に戦に戦う)の(が)最後」だと思っていたけど、「君と僕と(が争う)の(が)最後」だと、作者は描いていたことに気付いたんです。

つまり、格助詞「と」の用法として、「並立(海と空が青い)」「対象(佐藤さんと言い争う)」「異同(彼と私は違う人間だ)」「引用(元気ですかと手紙に書いてある)」などがありますが、私は、「並立」の「と」だと思っていましたが、「対象」の「と」だったわけですね、作者的には。

であれば、「君と僕は最後に争うのか」あるいは(それとも)「世界を始める聖戦を共に始めるのか」という選択の接続詞としての「あるいは」が成り立つので、一応筋は通ります。

では、なぜ私がこのような勘違いをしたのかというと、

「え? お前ら(イスカとアリス)戦う気ないやん。ベタ惚れやん。絶対に最後は協力するやん。新世界の王と王妃になるやん。ラブコメやん。」

と、最初から思っていたから。勘違いしていた私が悪いのですが、だったら、「イスカとアリスがガチで殺し合う未来の可能性も提示しといてほしいわ~。いけずやな~」と思ってしまう(苦笑)

そんな不信感からか、文学部的にどうも細かいことが気になった。例えば、10話であったアリス達の会話。

「単調で眠くなっちゃう、刺激が欲しいわ」
「刺激という名のスリルなら、先日、十二分に味わっていたじゃありませんか」

って会話、変じゃない? 正しくは、

「スリルという名の刺激なら、先日、十二分に味わっていたじゃありませんか」

だと思うけど。こういうとこ、文章扱うプロとして、どうなの?(原作者かアニメの脚本家かはわかりませんが)

まあ、そんなの別にどっちだっていいんだけど、小説
原作だけに言葉遣いが気になってしまって。アニメの内容に集中できませんでした。

中身としては、「いかにもラノベ」って感じで、懐かしさを感じた。安っぽいし痛い、使い古された台詞や展開のオンパレードだけど、そこまでの不快さはない。7話なんかそうだけど、ラブコメがそこそこ楽しいのと、最近こういう作品が少なくなってきたからかな。

とりあえず、銃がある世界で、剣で最強になるなら、弾丸より速く動けないとね~、最低でも(ちなみに、レーザーを視認して避けるのは物理的に不可能だそうです。レーザー、つまり光を視認している、目に届いているということは、同時に、眼球がレーザーで焼かれている瞬間だから)。

2期あったら、一応観るかなという感じです。学園ラブコメになっても良いですけどね、正直(笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
科学VS魔術の構造? THE ラノベって感じだな。

2話目 ☆3
めっちゃいちゃついてるな(笑)

3話目 ☆


4話目 ☆3
敵も味方もキャラが増えてきたね。どちらも一枚岩ではない。

5話目 ☆3
裏切り。なんかバトルが色々? ヴォルテックス、落ちても転移するだけ?

6話目 ☆3
ミスマス隊長の魔女化か。

7話目 ☆4
幸せな捕虜生活(笑)  アリスのぽんこつっぷりが(笑)

8話目 ☆3
サリンジャーね。なぜ、銃をもっているのに、突撃?(笑) オーレルガンとか、ネーミングがいちいち(笑)

9話目 ☆3
ポップじゃん(笑) なんだよ、公認のライバルて(笑)

10話目 ☆2
すげぇ細かいけど、「単調で眠くなっちゃう、刺激が欲しいわ」「刺激という名のスリルなら、先日、十二分に味わっていたじゃありませんか」って会話、変じゃない? 正しくは、「スリルという名の刺激なら、先日、十二分に味わっていたじゃありませんか」だと思うけど。こういうとこ、文章扱うプロとして、どうなの? 

11話目 ☆


12話目 ☆3
え? この二人対決したかったの?(笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 25
ネタバレ

鰺鱒 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

絶妙に微妙。でも結構楽しかったんだ。

原作知らず。

「あー。またいつものよくある感じのやつだねぇ・・・」と思いながら、最後まで観てしまったし、結構楽しめた。。。気がします。

物語:
{netabare}それなり以上の科学技術立国と魔法(精霊)立国とが対立するファンタジー世界を舞台とした「(たぶん)どちらも死なないロミオとジュリエット」。ただし、主人公のみ「剣と魔法」の二刀流。ってな感じか。

よくある微妙なラノベ原作ものっぽい、思わせぶり・曰くありげ・裏ありげな雰囲気をほのめかす形で開幕し、最終話は諸々の「曰くや裏」を何一つ明かすことのないまま「俺たちの闘いとハーレムはこれからだEND」。なんだそれ。セリフも、なんて言うか、、、てんぷれ?

いろいろと「え?なんで?」な展開が続くが、なぜだか結構楽しかった?
自分に明確な理由はありません。強いて言うなら、「ハーレムはこれから」で物語が展開したこと(途中まで)、あまりに強引な二人の出会い、再会や展開が却って新鮮に感じたのかもしれません。いやほんと、なんでそうなる?{/netabare}

作画:
{netabare}静止画として上の下~中の上、動画として中の上という印象です。キャラデザインは、女性キャラに関しては好きな類いです。でも、主たる男性陣の線の細さが気になりました。別にマッチョ信仰ではありませんが「兵士」としては厳しい気がしました。虹彩があの形なのはなんでなんだろう。{/netabare}

声優:
{netabare}声優陣は豪華。声優さんに対してネガティブな印象はありません(お一人について、ちょっと思うところがありますが、それは後述)。発声の「あわせ」、さぞ大変だったろうと思います。どんなに実力のある声優さんでも、物語・本に書かれていないものを紡ぎ出すのは至難の業だと思います。{/netabare}

音楽:
{netabare}OP、ED、そして劇伴いずれもあまり印象に残っていません。戦闘シーンにおける勇壮というよりも壮麗な劇伴は、良かったかも?{/netabare}

キャラ:
{netabare}
ダブル主人公の男側、イスカがNeutral過ぎて物足りない感じがしました。ここまで無味無臭な主人公って珍しい気がします。

かたや、女側のアリスはというと、The Templateというに相応しい「ポンコツの令嬢」っぷりでした。キャストが雨宮さんという時点で想像できるポンコツっぷりをそのまま流した、という印象です。嫌いじゃないんですけどね、こういうポンコツ。アリスのお付き、燐も、その性格や言動に驚きを感じるようなことはありませんでした。テンプレに忠実、という感じでしょうか。

アリスの妹、シスベルは、、、第一話でイスカに脱獄させてもらった後、ちょっとのお金とスナックだけで、どうやって自国に帰れたのでしょうね。あんな、パジャマみたいな服装で監獄施設の外に出ても、その先どうにもならなさそうなのに(能力も含めて)。

部隊メンバー(音々とジン)は、僕個人としては完全な空気でした。

さて、主要な面子としては「ミスミス隊長」が残っているわけなのですが。。。
{netabare}作品での描かれ方があまりにテンプレ通りというがっかり感と同時に、ちょっとした驚きを感じました。キャストの白城さんは「球詠」の#10の方だと認識しています。ものすごく特徴のある、他にありそうで実はあまり聴かないタイプの声をお持ちの方、と思っています。正直に言って球詠でのこの方の演技は、おそらくは演出・編集の下手さも手伝ってかなりネガティブな印象を受けていました(一言で言って邪魔だった)。一方、今作での演技は、正直少々邪魔だなと思った場面もあるにはありましたが、それ以上に「嵌まった感」を感じました。

初登場時の第一声で、「がんばるけどダメな子」、「無能な子」であることを理解させてくれ、ほどよく苛つかせてくれました。その意味で、実にマッチしたキャスティングだったと思います。ものすごくネガティブなことを書いているように思われるかもしれませんが、そうではありません。雨宮さんがポンコツ美女に嵌まるのと同じように、白城さんの居所がみえた様に思いました。

それはそれとして、そこまで無能で「隊長」ってどういうことなんだろう。あとその名前、どうして?{/netabare}
{/netabare}

[2021/01/17 v1]

投稿 : 2024/05/04
♥ : 22

69.0 11 聖剣で異世界なアニメランキング11位
ロードス島戦記(OVA)

1990年6月1日
★★★★☆ 3.8 (134)
680人が棚に入れました
暗黒皇帝ベルドに率いられたマーモ帝国軍と「至高神ファリス」を奉じる神聖王国ヴァリスを中心とする国々との戦い(英雄戦争)を背景として進む。アラニア王国出身の若き戦士パーンは、亡き父と同じ騎士になる夢を求めて仲間と共に冒険の旅を続けるうちに、英雄戦争の狭間で暗躍する「灰色の魔女」カーラの陰謀に巻き込まれ、「大いなる破壊」を回避するため「光と闇の均等」を説くカーラの言葉に戸惑いつつも誘いを断ってフィアンナ姫を救出し、自らの進むべき道を求めヴァリス王国に向かう。そしてマーモ帝国とヴァリス王国の緊張が高まる中、カーラの考えがロードス島の平和と相容れないものであると悟ったパーンらは、六英雄の一人である大賢者ウォートに助力を求め、遂にカーラの居場所を突き止め魔女に挑む。

ポール星人/小っさ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

国産ファンタジー路線の元祖的作品ですが

 雑誌コンプティークのテーブルトークRPGのリプレイ記事から生まれた作品ですね。PCゲーム誌なのに袋とじが付いてるという謎雑誌でしたw
私もそのリプレイ記事が面白くて読んでましたけど、別にストーリーがどうのって代物では無い訳です。ゲームのリプレイ記事ですからね~。
テーブルトークRPGって、こういうモノなんだという紹介として面白かったんです。当時はそういうもの扱ってる雑誌と言うとHJ社のタクティクス誌が有りましたが、ちょっとコアな非電源なゲーム好き向けの専門誌でしたから。
 そのリプレイのキャラ使って小説化されたのがコレですが、正直私は序盤しか楽しめなかったです。カーラがウッドチャックに乗り移るとこ迄。

 この作品って、それまでの西洋のファンタジー物の基礎知識、神話や言い伝えと言う物を熟知した原作者が生真面目に日本風にアレンジした日本人への正統派ファンタジーへの誘い的な作品だったと思うんですよね。当時の私ら世代はそういうモノに飢えてた世代ですから、ロードス島戦記と言う小説もアニメも"新しいもの"だったんですよね。
(もちろんガチのヲタは当時でも知ってたでしょうが)
竜が吐くものは炎じゃなくてブレスなんですよ。赤いドラゴンは他のドラゴンに比べて知能は低いんですよ。そういうファンタジーの基本すら私達普通の人達にゃ「へ~ほ~なるほど~!」って時代だから、この作品の価値は高かったんではないかなと。
ファンタジー物と言う言葉を免罪符にして好き勝手に都合よくアレンジした作品では無いが故、多分今見るとさほど面白くない。西洋の古典ファンタジーこそ正とする生真面目な作品ですので、今の若い方は見てもさほど面白くないと思います。
でも、当時間違いなく価値のあった作品であった事は疑いようも無い事実ですので、日本製ファンタジー物アニメの過去の検証という視点で参考に見られるのは宜しいんじゃないかと。



因みに私は同じ当時のコンプティークからの作品なら「ラプラスの魔」の方が俄然面白いと思いますが、アレはアニメにすらならなかったですね。残念(汗)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7

plum さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

和製ファンタジーの古典

(2012/8/27修正)

1990年~1991年にかけてOVAとして発売。水野良による同名小説(キャラデザ:出渕裕)が原作であり、ライトノベルの走りとか、和製ファンタジーの礎を築いた作品と言われています。本当の意味での原作は、1985年からコンプティーで連載されたDungions&DragonsというTRPG(テーブルトークRPG)のリプレイ記事です。私はこのリプレイ記事をリアルタイムで読んでいましたので、ロードス島戦記には特別思い入れが強いかもしれません。

TRPGと言われても、知っている人は少ないでしょうね。簡単に言うと、机の上で、紙と鉛筆と数種類のダイス、そしてメタルフィギュアを使って行うゲームです。主にファンタジーを基本とした世界で、決まったシステムのもと、GM(ゲームマスター)とプレイヤーの会話を中心にゲームは進行されます。キャラクターを動かすのではなく、会話を含めてキャラクターを演じる=正にロール・プレイすることが大きな魅力です。よって、ロードス島戦記のキャラクターというのは、TRPGで演じられたキャラクター、そしてプレイヤーの性格や行動が元になっているのです。

さてOVAですが、小説同様に今となってはストーリーの荒さが目立ちます。ただ、その緻密な作画と結城信輝の魅力あるキャラクターデザインは、今見ても全く古さは感じません。ストレートで古典的なファンタジーの世界があります。ちなみに、自分の中ではTV版は無かったことになっています・・・。

22年前、角川が巨費を投じて製作したOVA。私の中では、今でもトップ10に入るアニメです。未見の方は、お暇なときに一度どうぞ。あなたも、ディードリットの虜になるかもしれませんよ?

投稿 : 2024/05/04
♥ : 12

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

日本のファンタジーを語る上では外せない作品

自分の人生に最も影響を与えた本です。アニメ、漫画、ラノベ、全てを通して、自分的No.1は、ロードス島戦記の原作です。

人生で初めて読んだラノベ。学校に持ってく本を探していたら、たまたま本屋で安く束売りされてたんで買っただけ。それがまさか、こんな歴史的な名作だったとは(偶然の出会いに感謝)。

エルフは高慢ちきで耳が長く、動きが素早い。なかなか子孫ができない。ドワーフは大酒のみで力が強いが、手先が器用で装飾品などを作るのに適している。

そんな、ファンタジーの「当たり前」を、日本で初めて紹介したのが、このロードス島戦記。(世界初ではない)

日本の国産ファンタジーとしては、シリーズ累計1000万部を超え、「ドラクエ」「FF」と並び、草分け的な作品です。

(TRPG版は)ラノベの老舗、角川スニーカー文庫の初作品でもあります。

まあ、とにかく、偉大な作品ということです。

さて、アニメですが、原作ファンからすると、やっぱり不満は残ります。(尺が限られてるからしょうがないけど)色々カットしてるし。作画と音楽は素晴らしい。作画は、今見れば古くさいですが、同時期の作品の中では高クオリティー。音楽は、いずれも透明感があり、幻想的で、ロードスの世界観をよく現しています。初めてサントラ買っちゃいましたし♪

とにもかくにも、原作小説を読んでほしい。それだけですな。正統ファンタジーとはこうあるべき、という教科書みたいな作品です。

初代ヒロインのディードリットは、歴史上一番可愛いエルフです! それだけでも、観る価値はある(笑)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 32

64.0 12 聖剣で異世界なアニメランキング12位
勇者が死んだ!(TVアニメ動画)

2023年春アニメ
★★★★☆ 3.2 (123)
400人が棚に入れました
剣と魔法、そして人類の敵として悪魔が息づく世界。 ちょっとスケベな農夫の少年トウカは、ある日自作の落とし穴に勇者シオンを落とし、殺してしまう! その事実を隠すため勇者の死体を埋めたが、翌朝トウカの体に異変が…!!? 落とし穴からはじまる、村人と美少女たちのちょっとエッチな冒険ファンタジー開幕!
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

ノリで好みが別れる系

{netabare}
力無き主人公が殺してしまった勇者の代役を務めるという設定の時点で独特な作品。
世界観はなろう系とかのそれと大差はないけれど、ノリや展開にも独特さがあって最後まで新鮮味があった。

結構深刻な世界ではあるけども基本ギャグ調。
そのギャグが基本的に下ネタ?、というより変態性癖を基にしたものでそこを面白いと感じるかどうかは人によって大きく分かれると思う。
可愛い女の子がデブになったり常に鼻水を垂らしていたり、拒絶感を感じる人も多そう。
自分はこのノリが好きだったかと言われると、嫌いとまではいかないけど特段良くもなかったなという感じ。

ギャグ作品としては自分の中でそこまでで、途中までは普通ぐらいの評価だったけど、最後の話が戦闘アニメとして面白かったのでちょっと+の方向に評価が傾いたかな。
仲間全員で協力して窮地に立ち向かう王道的な展開は好き。
トウカの覚醒シーンも盛り上がりがあって良かったと思う。

あとはOPがすごく印象的かな。作風にもあっている曲調で、映像も完璧。

私的評価:58点
私的ベスト回:9話

↓1話毎メモ
{netabare}
1話 ☆6
最終話でSEが付きそうなOPだな。既につまらん。説得するの上手い。
ネクロマンサーの子可愛いからリョナってくれんかなぁ。
裸でカッコつけるな。これもどう見ても罠だろw

2話 ☆5
なぜバレない。ユナ可愛くなった? 怪しすぎる。健全だった。
本当にゴリラやん。なお将来の夫は偽物な模様。

3話 ☆6
かなりデブだな。一応王女なのに無防備な。普通にバレてて草。
そりゃ勇者殺しの犯人だしなこいつ。異状性癖。
露骨な罠にはまってて草。ドクターストーンで見た。
飲尿プレイとかレベル高い。

4話 ☆4
ユナ1人でなんとかなるよね。
なんでこいつ力あるのに黙ったまま人が食われるの待ってるねん。
さっき見た。実際変な格好。

5話 ☆6
今更だがOP映像めっちゃお洒落だな。いや、あの距離弓はきついだろw
涙で復活まで読めた。骨に恋をできるのはすごい。
もう骨にはならないの? 捻挫w

6話 ☆6
がっこうぐらし! 中に潜入させるなや危ないやろw
破滅の原因になるぞ。町長が怪しすぎる。コロナか? 複製体?

7話 ☆7
二桁なのがしょぼく感じる。あれで死ぬわけないやろ。
魔力量一般人以下かよ。バレバレの自分語りやめろ。

8話 ☆5
町に寄ってる暇とかあるのか。
こんな小学生のいたずらレベルの罠貼ったところで。絵の具良く持ってたな。師匠なのか…。罠の作り方とか言ったらバレるだろ。
面倒臭い奴で草。師匠ちょろい。親の前で気まずくないんか。
太もものことしか考えてなさそう。

9話 ☆7
痛かったら夢じゃないっていう判別法ってどうなん。毒親かよ。
全裸で跡をつけてたのかよ。悪魔出てきたのそんな最近なんか。
めっちゃ攻略法教えてくれるやんw
これ脱出できてなくてもどの道倒されてそう。

10話 ☆7
前回かっこつけて出てきたのにw
半日は準備も移動も無理だろw いい町長じゃん。インカムかな?
故郷が滅ぼされたんか今更だけどw その元の体どこにあったん。
120%って絶妙に微妙だな。

11話 ☆7
言うほど不幸な事故か? 終わらなそう。めっちゃ協力体制出来てんな。
結局相手の能力よくわからんw

12話 ☆7
謎空間。入れ替わってる!? 下級にやられるの哀れ。
こいつ目がきめえw

曲評価(好み)
OP「死んだ!」☆9
ED「可愛くて意地悪しちゃう。」☆4.5
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

太もも設定が活かせず。エロ・ギャグ・本筋のどれも中途半端。

1話 爆炎に期待してたんですけど、乗れずに断念。変わりはこれかなあと。設定が面白いのと、ギャグのテンポは全般的に軽快で見やすいし、お色気が萌えというよりギャグになっているのがいいです。「このすば1期」と「慎重勇者」の中間みたいな感覚です。くだらないのが面白い、でもストーリー性もキャラ性もあるよ、という感じです。
 変な展開で失敗すると「俺だけ入れる隠しダンジョン」ですけど、今のところ面白いです。

 ちなみにDアニメの1話のサムネの艶々の太ももは、一瞬だけだしあのクオリティーの作画はそのシーンだけです。他のサブスクは違うサムネなので見事に釣られました。


多分3話くらいから見てませんでした。

 なんというか中途半端です。エロさは「異世界迷宮でハーレムを」に負けるし、ギャグは「このすば」に負けるし、組み合わせても「不徳のギルド」に負けています。

 太ももとセリフでは連呼していましたが、そこをネクロマンスとか勇者復活と絡めるか魔力不足を太ももの何かで補うとかしないと、テーマ性?が中途半端になっていました。

 正直言えば作画…というか裸体の止め画は丁寧かもしれませんが、少年誌レベルです。ギャグかエロが何らかの意味を持つ設定に結びつけないと成立しないでしょう。

 ひょっとしたら、真面目な部分を追って行けば面白いのかなあ、と思ったりもしましたが、少なくとも3話終了時点ではその方向の面白さは出せていない気がします。

 お姫様的な少女との恋愛でなんとかなるかもしれませんが、興味が持続しませんでした。そうそう姫のデブになるギャグでがっかりした気が…アイデアはいいんですけど、もうちょっと面白くできなかったのかなあ。

 出落ち…かなあ。惜しい気がします。アニメ化のチューニングの問題で、ひょっとしたら原作はという気もしますが、少なくともそこまで確認する気にはなれず。断念します。


 

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

緊張感が死んだ!

死んだ勇者の設定が斬新な男性向けB級ファンタジーアニメ
いい意味でも悪い意味でもB級って感じで、狙って作っているんだと思うけど、アニメの質までB級にする必要はないと思う・・・

女の子の顔は可愛いけど、作者の趣味で胸が不自然に強調されているからバランスが悪く感じます
美少女に変態なことやらせることが最後まで合わなくて、やめろーって何度も心の中で叫びました

OPテーマは100点!さすがオーイシさん、アニメの雰囲気にあったいい曲ですねー、EDは変な曲だけどこのアニメに合ってると思う

そこそこ面白かったんだけど、変態シーンや下品なギャグが多くて変態性癖がかなり気持ち悪い・・・
でも笑える人なら楽しい作品なんでしょうねー

話はシリアスなんだけど、弱い主人公が悪知恵を働かせて戦うバトルシーンや、ニーソ好きな変態行動、仲間の変な行動によってシリアスシーンが何度も何度もギャグで台無しにされちゃうB級感を楽しむ作品
ギャグアニメなんだけど、決めるべきところでちゃんとシリアスに決めつつ、ちゃっかりギャグで落としてくるところは好きです
シナリオは設定が斬新なだけでけっこう王道で普通の話かな?

投稿 : 2024/05/04
♥ : 18

63.6 13 聖剣で異世界なアニメランキング13位
叛逆性ミリオンアーサー(TVアニメ動画)

2018年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (92)
371人が棚に入れました
「叛逆性ミリオンアーサー」は、100万人のアーサーと100万本の聖剣エクスカリバーが存在する世界を舞台に、プレイヤーがアーサーの1人となって戦うスクウェア・エニックスのファンタジーRPG「ミリオンアーサー」シリーズ最新作をテレビアニメ化するもの。

声優・キャラクター
雨宮天、柿原徹也、竹達彩奈、花江夏樹、水瀬いのり、中村悠一、茜屋日海夏、高橋李依、東山奈央、芹澤優、三森すずこ、日高里菜

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

100万本のエクスカリバーを破壊せよ!

この作品の原作は、オンラインカードバトルRPGみたいですね。
カードバトルは一度もプレイした事は無く、知っているのはアニメで見たWIXOSSくらい…
WIXOSSシリーズは全て完走しましたが、ルールはちんぷんかんぷんです。

ただ完走後にwikiをチラ見して知ったのは、ゲームの方のサービスは全て終了しており、「乖離性ミリオンアーサー」が後継しているということ…
「そして乖離性ミリオンアーサー」のCVが豪華などと言う言葉が陳腐に思えるほど粒揃いであるということ…
超有名どころの声優さんが名を連ねているではありませんか!
…というか、誰一人知らない声優さんが居ないんですけど…
ゲームってよっぽど儲かるんでしょうね。
じゃなきゃここまで声優さんを潤沢に起用することなんてできないですよ…
と思わず言いたくなるほど物凄い布陣です。

レビューの序盤で話題が逸れるケースが増えてきたような…^^;

この物語の主人公は、エクスカリバーを持つ6人のアーサーです。
そしてこの6人のアーサーの使命は、歴史を正しく導くために歴史を歪めるエクスカリバー100万本を全て叩き折ること…
100万本を6人で叩き折るとすると、一人約16.7万本叩き折ればミッションクリア…
仮に1年間でミッションクリアするには、1日約460本のエクスカリバーを相手にすればおk。
一日460本は流石に…というなら、仮に1日10本ずつ叩き折る計算だと約45.8年でおk。
アーサーの年齢が現在15~20歳くらいと想定すると、還暦を迎えるまで一日も欠かすことなく毎日コツコツとエクスカリバーを相手にしなければなりません。
どちらにしても気の遠くなる話であることは間違いありません。

6人のアーサーには、それぞれサポート妖精がいます。
6人のアーサーと合わせてサポート妖精も以下に記載しますが、きっと気付くことがあると思います。

団長アーサー:天ちゃん
錬金アーサー:いのすけ
閣下アーサー:花江夏樹さん
鉄拳アーサー:柿原徹也さん
山猫アーサー:あやち
流浪アーサー:中村悠一さん

団長のサポート妖精(ナックラヴィ):茜屋日海夏さん
錬金のサポート妖精(ボダッハ):みもりん
閣下のサポート妖精(ブリギッテ):芹澤優さん
鉄拳のサポート妖精(ティターニア):りえりー
山猫のサポート妖精(クーピー):奈央ぼう
流浪のサポート妖精(ベトール):日高さん

如何でしょうか。
アーサーの声優布陣も凄いですけど、サポート妖精の布陣も半端ありませんよね。
名前を見る限り、サポートという感じが微塵もしないんですけど…
特徴のある声質の方ばかりなので、声優さんの共演という視点でも楽しめる1粒で2度美味しい構成になっていたと思います。

6人で100万本のエクスカリバーを相手にするのは途方も無く過酷なミッションだと思います。
それにエクスカリバーというくらいだから、只の剣ではなく使う人によって様々な付帯効果をもたらすんです。
そしてこの付帯効果がなんともやっかい…

そんな過酷なミッションであるにも関わらず、6人の顔はほぼ晴々としています。
能天気なのか、絶対の自信があるのか…きっと結果が教えてくれることでしょう。

そういえば、wikiの山猫アーサーの紹介欄に「実は歌姫アーサーの大ファン」と書かれていました。
アニメで歌姫アーサーなんて出てきたっけ…?
と思って見返してみると…少しだけですが今回のアニメにも登場していました。
調べてみると、「乖離性ミリオンアーサー」に登場するアーサーみたいです。
だから、きっと本作と「乖離性ミリオンアーサー」は全くの無関係ではないんだと思います。
多くは書けませんが、また会える様な事をあやねるも言っていましたから…

驚きの最終回…そして次なる展開は…!?
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、大橋彩香さんの「ハイライト」
エンディングテーマは、サポート妖精チームによる「KI-te MI-te HIT PARADE!」
大橋彩香さんの曲は「魔法少女 俺」以来ですね。
伸びやかな歌声が気持ち良い楽曲です。

1クール全10話の物語でした。
全10話と聞くと短く感じますが、予め分割2クールである事が告知されているので問題ありません。
第2シーズンは19年の春アニメで放送されるとのこと…
この戦いの終止符がどの様に打たれるのか続編の視聴が楽しみです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 10
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

1話視聴前「弱酸性じゃねーのかよ」→視聴後「弱酸性じゃねーか」

7話までの感想{netabare}
本編は弱酸性。
そのついでで20分近いアバンも毎週見てるけど、そっちもそこまで飛び抜けて面白いってワケじゃないけどまぁ普通に面白い。
ってかちょっと前に配信されてた“モンストアニメ”のアーサー編が地獄のようなつまらなさで、こっちのアーサーは随分マシ。
ってか錬金アーサーがモンストのマーリンと被って仕方ないんだが、どっちが先なんだろう。

繰り返しになるけど至って「普通」でして、そんな中他のアニメ(ゴブスレ)見てたら「いや、こうなるのが普通だろ」って思うこともあって。
所謂作ってる人が最低限の常識を備えた人なんだろうなーってのが伺えます。

具体的には6話、富豪アーサーのリゾート施設内で水着泥棒が頻発し、被害者が施設に苦情でごった返す。
これが普通の反応だよねぇ。
これがゴブスレだと何故か水着泥棒を侮り施設に文句を言う人は居ない。
施設=国やギルド、水着泥棒=ゴブリンって置き換えてちょ。
また7話はよくある「亡者の町ネタ」で、悪人ではないのだけど歴史修正のために切り捨てるっていうほろ苦い内容。
ほんっとよくあるネタだけどこっちのほうがよっぽどダークファンタジーだと思ってしまうのは自分だけか?{/netabare}

最終回(10話)までの感想{netabare}
10話で話の途中でバッサリ終わって、続きは後で~って流れだったので「観終わった」にしていいのか迷ってたのですが、その続きが2019の4月に始まり、ここ(あにこれ)で第2シリーズと別カテが立ってたのでこちらをやっとこさ「観終わった」にできました。
とはいえこっちは話が途中までなので、これだけで評価は難しいのが実情。

一応最終回の終わり方の内容を書くと、大量の敵に囲まれて主人公チーム大ピンチってところを謎の超TUEEE新キャラが現れて敵を一掃し、「アイツは一体何者なんだ」で引きつつ〆。
グレートマジンガーかな?
て冗談は置いといて、グレートマジンガーだってちゃんと兜十蔵の手によるものだと正体を明かし、甲児は留学って形で主人公交代にケリをつけて最終回〆たことを考えると、こっちの終わらせ方はホント唐突だと思う。
主人公一行が「誰だか知らんが助かって良かった良かった」ではなく「くそう、どこの誰だか知らんがフザけやがって」という態度で終わらせてくれたのはせめてもの救いか。

と最終回の話は置いといてそれ以外。
…。
アカン、これといって突出したものが無いというか、弱酸性の方がインパクト強くて記憶に残ってるのがそればっかり。
いきなり実写になって爆破やったのは永久保存していいレベル。
ああ、アイドル回でファンがどう見ても“シュタインズゲート”のダルだったのは覚えてる。
基本一話完結モノなので各話感想書いてかないと難しいものがありますね。

とりあえず総評は二期もひっくるめてということで、ここでは保留かな?{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 6

chariot さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

聖剣の威厳が著しく損なわれる作品…

なんか多分ゲーム原作の全10話。(分割2クール作で後期は2019年春期開始予定)
ジャンルはギャグとかファンタジーとか…

とりあえず叛逆性とか拡散性とか弱酸性とか剥離性とか、どこから始まり現在どこなのかもわかんないミックス作品。
今作は叛逆性+Cパートで弱酸性をやってます。
叛逆性はMMORPG、弱酸性は四コマ漫画みたいですが…

物語はまあ…なんか100万本あるエクスカリバーを折る話。
一応意味はあるんだけど作品の進行にはあまり関係ない。

…非常に評価のしにくい作品なんですが…
なんとなくそれなりに楽しめる本編とぶっ飛んだCパートといった感じでしょうか。
100万本のエクスカリバー。
そこからツッコミを入れて行きたくなるんですが、普通の概念から行けばエクスカリバー=聖剣なんですが剣の形をしていなくてもエクスカリバーであったり、モブでも持てる剣であったり、もうツッコミが追いつきません。。
そんな感じなんで王道ファンタジーなんて期待はしてはいけませんし、設定なんてあってないようなものなのでとにかく気楽に1話1話楽しんで行ければいいんじゃないかと思います。
メインキャラは6人。
エクスカリバー所持者は全員アーサーと呼ばれますが団長アーサー、錬金アーサー、流浪アーサー、鉄拳アーサー、閣下アーサー、山猫アーサーとおります。
女子好き変態女、歴史好きロリっ子、ロリコンドM(ソースは弱酸性)、脳筋熱血バカ、ファントムハイヴ家の坊ちゃんっぽい高飛車ショタ、ツンデレ女子と個性的なキャラが揃っております。
それぞれに妖精さんがついていてこちらもしっかりしていたりポンコツだったり個性的で可愛い女の子たちです。

内容的には1話完結ですのでまあ暇な時にでも観る程度でいいと思います。
弱酸性に関してはぶっ飛んでいて面白いんですが基本的にキャラを知っていないとなんだかよくわからない感じで内輪ネタ的な気もします。
…とりあえず1クール観られたんだからそれなりに楽しかったんだと思います。。


好きなところ:
2話の弱酸性。おまんじゅうの歌の悠木碧さんの「泣きながら歌う」
何度観ても笑える。声優さんってスゲーな(笑)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 9

64.7 14 聖剣で異世界なアニメランキング14位
叛逆性ミリオンアーサー 第2シーズン(TVアニメ動画)

2019年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (58)
269人が棚に入れました
聖剣『エクスカリバー』。ブリテンの統治を目指し、王を見定めるべく用意された選定の剣。それを抜いた者は『アーサー』と呼ばれ、強大な力を手にした。だが、エクスカリバーを引き抜いたのは一人ではなかった。力が大量に生み出されたことにより、伝説が氾濫、歴史の歪みへと繋がってしまう。歴史を正しく導くため、団長・鉄拳・山猫・閣下・錬金・流浪と呼ばれる六人のアーサーは、過去の地『ブリテン』へと降り立つ。彼らの使命は、歴史を歪めるエクスカリバーを全て叩き折ること。その数、およそ100万。これは、過去への叛逆。そして、未来(いま)を守る戦いである――。

声優・キャラクター
雨宮天、柿原徹也、竹達彩奈、花江夏樹、水瀬いのり、中村悠一、茜屋日海夏、高橋李依、東山奈央、芹澤優、三森すずこ、日高里菜
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

俺が好きなのは錬金だけど錬金じゃない

2話(12話)までの感想{netabare}
前期?が話ブツ切りで終わってその続きになるのだけど、これまでのおさらいといったものも無く、普通に続けるのねー。
それはそうと、げぇ、妖精と合体するのか…。
相棒と合体ってそりゃ昔からあるけど、あげだまにしろプラスターワールドにしろ、そういうのって最初からそう明かしてるじゃん?
唐突だしなんかミリオンアーサーには合わない気がする、ってかOPの時点で合体後のデザインダセェと思ってしまったり。

そして2話。
コルク抜きアーサー退治と団長目覚めさせ対決、2つの戦闘シーン詰め込むために仕方なかったのか展開が雑に。
前からこんなんだったっけ?{/netabare}

15話までの感想{netabare}
14話、らんま1/2のパロ回。
結局ヤマネコは記憶が戻ったのかどうかよくワカラン内容。
もう錬金アーサーだけ映してればいいんじゃないかな。
15話、料理の鉄人のパロ回。
…。
パロ続きすぎじゃね?
ってか「ミスター味っこ」も入ってたと思うのだけど、それって前期“ぱすてるメモリーズ”でやったばかりじゃないか、玉井☆豪さん?(この回の脚本玉井豪じゃないけど)
しかも作画が酷くて擁護し切れない。
包丁アーサーの能力発動シーンのテンポの悪さや、解説席の妖精の描き方が気の抜けた湖川友謙(“お前はまだグンマを知らない”辺り)っぽくて「まさか?」と思って調べたら違ってて、ホっとしたような残念のような。
総ではない作監は“デートアライブ3”でも関わってた人みたい。
もう錬金アーサーだけ映してればいいんじゃないかな。
しかも15話の弱酸性、男性キャラが女体化って…それ先週のネタじゃーん!?
あれ?なんで本編と合わせなかったんだ?{/netabare}

16話感想{netabare}
前回シリ構繋がりなのか“ぱすてるメモリーズ”っぽいと思ったら、今回はスクエニ繋がりなのか“グリムノーツ”っぽいような?
やっぱり錬金は赤ずきんなんじゃないか!
ってか赤ずきんに間違われるってのは原作ゲームのコラボネタだったりする?
あと微妙にガラスの仮面入ってた気がするが、最近正式にバンホーテンCMやってたせいでインパクトはイマイチ。
あれだ、“ヴァーチャルさんは見ている”やってた時、高須院長出演のCMの方が爆笑だったのと似た感覚。
今までの回と違ってどうにか辻褄を合わせようという姿勢は見えたが、結局「全員バカ」ということで纏めるのが限界だったのかなぁ?
とはいえ弱酸性の連勤アーサーは普通にウケた、ありきたりのネタをブチ込む勇気よ、ちょぼじゃなかったらつまらなかったと思う。{/netabare}

17話感想{netabare}
17話はキャプ翼の想区…またパロ回か!
だからよう、ぱすてるメモリーズとグリムノーツの雰囲気引っ張るのどうにかならんのか?
といいつつ作ってる側も元ネタを肩幅くらいしか知らないらしくシュートはテキトーだとぶっちゃけちゃう始末w
さすがに小次郎のタイガーショットはあったけど。
それより気になったのは観客がマインクラフトのような書き割れで…え、まさかこれって“メルヘンメドヘン”ネタ!?
…。
いいのかそれ、他に元ネタになりそうなの何かあったりする?
そしてキャプ翼以外の何か聞いたことある台詞を挟みつ進行して…あれ?ぱすてるメモリーズより面白いかも?
なんでそんな風に感じたんだろ?と考えたら、錬金アーサーが黒コゲになってたからかな?と思い至ることに。
あれだ、ぱすてるメモリーズもそうだけど、他のスマホ系作品って主役(女の子)にみっともない姿させるのって少ない気がする。
更には最近ちょっと思ってて…けもフレ2のことなんだけど、{netabare}それこそケロロのようにキュルルを黒コゲアフロにさせて「ケホッ」とか言ってポテンと倒れる役をやらせてたらもうちょいマシになってたんじゃないかなー?{/netabare}なーんてことを考えてたり。
どうなんだろう、それって古い発想なんかなー?
と思いつつこの回の脚本見てみたら長谷川勝己じゃねーか!
ああ、そういうことか(一応説明するとヒロインに暗い過去を背負わせるのが好きな脚本家、ヒロインイビりが得意と言ってもいい)。
ってか…「ワタシは今モーレツに感動している」ってあったけど、セルフパロじゃーーん!!(一応説明すると“VS騎士ラムネ&40炎”の脚本をやってる)
ってか太極拳ネタあったけど、多分長谷川は多少なりとも嗜んでるんじゃないかな。
うひい、今回たまたま知ってる脚本家だったけど、ちゃんと毎回チェックしないとアカンですかね?

それとこの回、サッカーメインだけど「11対11なんて無理、ただでさえメインキャラ12人なだけでキャパオーバー」とぶっちゃけてまして、まーそりゃそうだと。
むしろスマホ原作アニメはそんな無茶なオーダーをどう解決するかアニメスタッフの苦心ぷりを見るのが面白かったり。
最近ので一番ウケたのは“バトルガールハイスクール”だけど、先に挙げたぱすてるメモリーズとグリムノーツはそこんところは投げた印象。
同期だと“消滅都市”も投げちゃってるんじゃないかなー?
で、ミリオンアーサーはまだマシな部類だと思う、メインキャラ12人言うても半分は妖精だし、なにより話数多いし。{/netabare}

最終回までの感想{netabare}
後半は団員が妖精合体してく展開に。
…。
なのだけど、兎に角酷い。
作画?演出?どっちも悪くて、多分「作画が酷い(限界)のは分かってるので演出もそれに合わせた」予感。
ホビー系アニメだったら手を抜いてはいけない変身シーンに相当する部分を手抜きって…それは…それはないよー。
でもって妖精合体した後の姿もやっぱりカッコ悪い。
どうなってんだこれ?
元はゲームでデザイン頑張ってるんじゃないのか?アニオリじゃないよね??
錬金元に戻せチクショー(血涙)
…。
予算の関係なの?
なんかホビーアニメのダメな部分と深夜アニメのダメな部分を合わせた感じで見てるこっちが心が折れそうだった。
ミニコーナーの弱酸性が無かったら危なかったよ。
これだった普通に前半のノリのまんま最後までダラーっとやった方が良かったんじゃないかな、なまじ妖精合体なんて設定入れないでさ。
ああ、この感じってミリアサの1期と2期の間にやってた“グリムノーツ”と同じ感覚だ。
最終回含めた物語の後半が「スタッフ逃げた?」と思わせる雑な作りで…「カーリー何処行ったんだよ」ってのは私以外の方も突っ込んでたハズ。
スクエニっていつもこんなの?

と、後半はちょっとアレだったけど全体的には…1期と2期途中までは「1年アニメの中だるみ回」みたいなのが続いて、そういう系が好きな方には問題無いと思う。
それプラス弱酸性で、結果的には平均点以上?{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

一期よかは面白いぞ!

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
皆さんは、イカの塩辛にマヨネーズ入れるのって、どう思います?

クセの強い塩辛もマイルドになって、グッと食べやすくなります。

一方で、クセの強さが魅力の塩辛にマイルドさを求めるくらいなら、ハナから塩辛なんか食うなや、という意見もあります。

本作はまさに、「マヨネーズが入った塩辛」。一期のクセの強さが中和され、「普通」に楽しめる作品になっていました。

これを是とするのか非とするのか、それは人それぞれでしょうね。

あぁちなみに、最初の問いに対する私の答えは、「旨い塩辛はそのまま食う、不味い塩辛はマヨネーズを入れる」です(ズルい)w


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
どうにもくだらないギャグ回(チンミとかキャプ翼)とかは、もはやこの作品の個性だから良いとして。

一期にくらべ、きちんとストーリーが流れていたというか、視聴者を飽きさせない構成がなされていたと思います。

序盤は、団長を中心とした、仲間集め(再結集)編。中盤は、1話完結のギャグ編。終盤は、対ファルサリア戦を見据えた妖精合体編。

その中でもきちんと各キャラクターを掘り下げているので、「普通に観られる作品」になっていました。

特に好きだったのは、8話目の閣下の話と、12話目の鉄拳の話。

閣下の話は、ラストが好き。閣下が泣きながら踏みとどまった現行の歴史を、圧倒的強者(ファルサリア)が踏みにじる無情さ。歴史改変を思いっきりやるのも、珍しいなと。

鉄拳の話は、相変わらず熱い。かぐやの話もそうだし、一期から、鉄拳メインの話は外れが少ない。どこまでもバカで真っ直ぐな、魅力的なキャラだと思います。

団長の妖精合体と全員集合は予想通りながら、熱い展開。ああいうところだけでも、ガッチリと作画頑張れれば、もう少し評価できるんだけどね。

総括でも述べましたが、私は一期よりだいぶ好きです。一期が不味い塩辛だったんで、マヨネーズ入れて正解。普通に面白くするのは、悪いことじゃない。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
団長の顔芸w 同じ勧誘文句で違う結果(笑) あれ? 意外と面白いぞ? テンポも良いし。

2話目 ☆3
団長のダメさが際立つな(笑) ラスト、ダメだろ、あれ(笑)

3話目 ☆


4話目 ☆2
温泉、サービス回。一部、サービスか微妙なシーンもあったが(笑)

5話目 ☆2
料理回。衣服を弾けさせるのが、目的かよ(笑) ラスト、錬金から、包丁の包丁が丸見えでは?(笑)

6話目 ☆3
BBAだから、場末のラブホの仕様を知ってる(笑)

7話目 ☆1
キャプ翼のパロ回。こういうバカな作風なのは知ってるけど、シンプルに面白くない。

8話目 ☆4
ラストが好き。歴史改変を、思いっきりするのも、新しい。「私が正しいと思った歴史が、正しい歴史」って、どんだけ~(笑 まあ、キャラに合ってるな。

9話目 ☆


10話目 ☆3
ナニに性的興奮を覚えてるんだよ(笑) レベル高えな(笑)

11話目 ☆3
ラスベガス。団長はあい変わらずダメだな~(笑)

12話目 ☆4
妖精合体。鉄拳がらみの話は、安定して面白いんだよな。

13話目 ☆3
なかなかちゃんとストーリーを組み立てるね。ファルサリア戦のバトル作画のショボさはえげつないけど。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 16

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

100万本のエクスカリバーを破壊せよ!

この作品は、「叛逆性ミリオンアーサー」の2期に位置する作品です。
物語の内容に繋がりがあるので、前期未視聴の方はそちらからの視聴をお勧めします。


聖剣「エクスカリバー」。
ブリテンの統治を目指し、王を見定めるべく用意された選定の剣。
それを抜いた者は「アーサー」と呼ばれ、強大な力を手にした。

だが、エクスカリバーを引き抜いたのは一人ではなかった。
力が大量に生み出されたことにより、伝説が氾濫、歴史の歪みへと繋がってしまう。
歴史を正しく導くため、団長・鉄拳・山猫・閣下・錬金・流浪と呼ばれる六人のアーサーは、
過去の地「ブリテン」へと降り立つ。

彼らの使命は、歴史を歪めるエクスカリバーを全て叩き折ること。
その数、およそ100万。
これは過去への叛逆。
そして未来(いま)を守る戦いである…。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

物語を完走して改めて振り返ると、起用している声優陣が凄すぎてビックリです…
とにかく主役級の声優さんしか起用されていないのですから…

原作がゲームだから…?
そんなにゲームって儲かるのかな?
と思えるほどの声優さんが取り揃えられているんです。

団長アーサー:天ちゃん
錬金アーサー:いのりん
閣下アーサー:花江夏樹さん
鉄拳アーサー:柿原徹也さん
山猫アーサー:あやち
流浪アーサー:中村悠一さん

団長のサポート妖精(ナックラヴィ):茜屋日海夏さん
錬金のサポート妖精(ボダッハ):みもりん
閣下のサポート妖精(ブリギッテ):芹澤優さん
鉄拳のサポート妖精(ティターニア):りえりー
山猫のサポート妖精(クーピー):奈央ぼう
流浪のサポート妖精(ベトール):日高さん

天ちゃん率いるチームは、サポート妖精を含めこの12人です。

でも、これだけじゃないんです。
物語に彩りを添えるサブキャラの布陣も半端無いんですよ。

ファルサリア:かやのん
盗賊アーサー:あやねる
歌姫アーサー:まややん

どうです、この布陣…?
「鉄壁の布陣」って、きっとこういうのを指すんでしょうね。

一方、物語の方は新たな展開がお目見えします。
団長アーサーが心底悩んでいたので、きっと本作品の重要なポイントだったんだと思います。
「アクエリオン」系とだけ記載しておきましょうか^^

それ以外は至って平坦な道のりです。
ひたすらエクスカリバーを叩き折りつつ、時折、サブキャラとの掛け合いを眺めている感じ…
それでも、これほどの声優陣が揃っているんです。
これが面白くない筈がありません。
声優さんの演技でお腹いっぱいになれる作品…気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、ORESAMAさんの「OPEN THE WORLDS」
エンディングテーマは、パーリィ☆フェアリィによる「PEARLY×PARTY」
個人的にはオープニングに軍配です。

1クール全13話の物語でした。
キャラデザも好みでしたし、作画も安定していたので安心して見ていられる作品でした。
物語の内容というより、作品の勢いと熱量に圧された感じが悪くないんですよね…
しっかり堪能させて貰いました!

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7

62.2 15 聖剣で異世界なアニメランキング15位
キングスレイド 意志を継ぐものたち(TVアニメ動画)

2020年秋アニメ
★★★★☆ 3.1 (67)
256人が棚に入れました
カイル王が魔王アングムンドを葬り去って100年。平和な時代に見習い騎士のカーセルは生きていた。だが、魔族が近隣に現れたとの知らせからカーセルの運命が動き始める。大賢者に導かれ、頼れる仲間を得たカーセルは旅立つ。封印されし聖剣を求めて・・・

声優・キャラクター
石川界人、加隈亜衣、小澤亜李、河西健吾、鈴木崚汰、南條愛乃、咲野俊介、寺島拓篤、堀江瞬、置鮎龍太郎、伊藤健太郎、松風雅也、中村桜、中恵光城、神田みか、平山笑美、長妻樹里、田中貴子、豊田萌絵、高田憂希、飯田里穂、井上雄貴、村田太志、佐藤元、田所陽向

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

聖剣の勇者 それは、偽りのお伽話

この作品の原作ゲームは未プレイです。
完走後にwikiを見て初めて知りましたが、原作は韓国で開発されたゲームだったみたいです。
あまり韓国チックな雰囲気を感じなかった作品です。

ゲームの方は、ウォリアーやアサシンなどの職業が分かれており、それぞれの職業に初期投入キャラがいるようですが、その初期投入キャラが、今回のアニメで活躍した主要登場人物になっているみたいです。
世界150か国で累計1,600万以上ダウンロードされているそうですが、この数字が凄いかどうかは正直分かりません^^;

ある程度、年月が過ぎないとこの数字は出てこないんでしょうね。
私は最近アサルトリリィ ラストバレットというゲームを始めましたが、このゲームのダウンロード数はどこにも見当たらなかったので…
こういうゲームを初めてプレイするので、知らないことばかりなんですけどね^^;


光の女神<ルア>が創造した世界の半分以上を占める広大なオルビス大陸は、
人間のみならず様々な種族が暮らしている種族のるつぼである。

本作の舞台は<オルベリア王国>。
オルベリア王国は100年前、魔界より現れた魔王<アングムンド>の侵攻に端を発する戦争において、
聖剣エアとともに破竹の活躍をみせた国王カイルを輩出した国である。
カイルは各種族の仲間とともに魔王軍に抵抗。ついにはアングムンドを退けるものの、
自身も決戦の最中に生死不明となる。

<オルベリア王国に迫る危機>
先代「聖剣の戦士」カイルが行方不明となってから100年。
長い平和と栄華を謳歌していたオルベリアにも陰りが見え始め、
100年前アングムンドと共に姿を消したと思われていた魔族が
オルべリア周辺に出没しているとの噂が囁かれるようになった。

現国王のベログランス2世は病に伏せ、
スカーレット姫は日々、腐敗した貴族たちによる暗殺の危険にさらされている。

<ブラックエッジとエル・モリハム>
100年前のある事件をきっかけに、ダークエルフという存在はオルべリアから迫害され、
王国から姿を消すこととなった。

その後も100年間に渡る迫害は続き、
ダークエルフたちはオルべリアに憎しみを抱いている。

リヒトが率いる「ブラックエッジ」は、オルベリアを憎むダークエルフたちによって構成される傭兵集団。
本来はならず者の集まりと紙一重の集団だが、
彼らを重用するのがオルベリア王国貴族のエル・モリハムである。

まともな戦力を持たないオルベリア王国において、
エル・モリハムはブラックエッジを有用な戦力として扱い、
オルべリア内での自分の立地を高めようとする。

オルべリアを憎むダークエルフと、
手段を選ばない野心家エル・モリハムが手を組むことで新たな戦乱の予感が巻き起こる。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

物語は2つの大きな物語が時を同じくして進んでいきます。

一つは100年の時を経て魔王アングムンドが復活しようとしており、唯一魔王を倒せる聖剣エアを探して旅する物語。
もう一つは、ダークエルフの目論見、王国貴族の暗躍などオルベリア王国の足元で起こる事件を描いた物語です。

個人的には聖剣エアを探す旅のパーティーの中に、くまちゃんや亜李ちゃんが演じるキャラがいたので、こちらの物語の方が楽しめた気がします。
陰謀や暴力といった類の物語を、どうしても前のめりで見ることができないのも理由の一つだと思います。

ですが、物語はしっかり練られていましたし、ゲーム原作だけあってキャラデザも綺麗だったので、全般的に楽しめる作品だったと思います。
ただ、今期放送された「オルタンシア・サーガ」と作品の系統が似ていたので、頭の中でお互いの物語が交錯してしまった点が個人的には残念でした。
交錯していたのは私だけかもしれませんけれど…

あとはラスボス戦…
もう少し捻りがあっても良かったと思います。
迫力はありましたが、もう少し視聴者の記憶に残る展開があっても良かったのでは…と思いましたが、きっとこれは尺の関係でしょう。

ですが今後を予感させる物語の纏め方は良かったと思います。
未だ原作ゲームも続いていると思うので、この様なラストになったんだと思いますけれど。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、fripSideさんの「legendary future」と、DREAMCATCHERさんの「Eclipse」
エンディングテーマは、KOTOKOさんの「SticK Out」と、飯田里穂さんの「One Wish」
fripSideさんの楽曲は言うに及ばず。
KOTOKOさんの楽曲は超久しぶりなのではないでしょうか。
いろんな方に楽曲を提供されていたのは知っていましたけれど…
C/Wの「初雪ディスタンス」も素敵な楽曲だと思います。

2クール全26話の物語でした。
久々に全26話の作品が放送されたのではないでしょうか。
見応えも十分あったと思います。
こういう腰を据えたアニメが今後増えてくることを期待しています。
しっかり堪能させて貰いました!

投稿 : 2024/05/04
♥ : 10
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

今観てる

5話までの感想{netabare}
ゲーム未プレイ。
ここまでで色々と「ん?」と思う部分がありつつも様子見してたのだが、5話に来ていよいよもってツッコミをせずには居られなくなって来た。
ローレインの初登場シーン、状況があんななのに態度が余りにも余裕ぶってて…いやこりゃアカンでしょ。
まるでカーセルが聖剣を持つに相応しいかどうか見極めるためにチビを見殺しにした様にしか見えないw
カーセルもカーセルで「キサマ俺を試すためにチビが殺されるのを黙って見てたな!」と斬りかかってもいいと思うのだが…ってか4話見た後そうなるんだと思ってたよ。
100年前カイル王のPTメンバーだったんだし戦闘力が無いってことはないでしょー。
せめて息を切らせて急いで駆けつけてきたって体にしないと…細かいこと言ってる様に聞こえるかもしれないけど、そういう細部の機微が、その、全体的におかしい。
セレネに「カーセルどうよ?」と尋ねるのも、一緒に居た期間って凄く短くね?
たまたまチビ絡みで本性の一旦を垣間見れたからいいものの…ってあれ?やっぱりチビは意図的に生贄にされた?

とはいえ、これ原作はゲームなんだよね?
セレネと行動を共にしたのはシナリオ上で考えると一瞬だけど、ゲームプレイでは結構長いこと狩りを挟む内容だったりして?
えっとこの感覚は2話でクレオが「黙ってついて来て」と引っ張ったクセに、そのタネ明かしを直後にすぐにやっちゃって「なんだよ引っ張る意味無いじゃん」と思ったのと似てる。
ゲームでは一体何なのか分からないままついてくプレイ時間が結構長かったのかな?と思ったり。
まぁ要はゲームとアニメとで時間感覚がズレてるのかも知れない、って話。
アニメ用のイベント内容修正が追いついてないのか?

と、なんだかんだ言ってるのは実は以前ハマってたネトゲのストーリーと似てる部分がありまして。
かつて世界を救った英雄の足跡を追って、当時PTメンバーだった連中を訪ねて回るってのは結構同じ。
実はあんま仲が良くなかったとか裏切り者が潜んでたとか色々あったワケだけど、こっちにもそういうのをついつい期待してしまうw
聖剣エアも何かウラがありそうなことを仄めかしてたし、ちゃんと作れば面白そうな気配はするんだけどなぁ。
時間感覚がおかしいのは演出になるのか?
もうちっとどうにかすれば“PSO2エピソードオラクル”くらいには楽しめそうなんだが…。{/netabare}

7話までの感想{netabare}
6話、100年前に魔王がどうこうで大変な戦争があってそれをなんとか平定したのに…30年前にも戦争あったんかい!
規模が違うとか色々あるんだろうけど、100年前の因縁でダークエルフを迫害するより、30年前の方によっぽど恨みを持ってる人が居てもいいような?
もしくは30年前のイザコザの最中ダークエルフが悪いことをしてたとデマが流されたとかさ。
なんかダークエルフが迫害されてることの説得力が弱まっちゃった感じ。

それよりなにより7話。
依頼人の家紋?の付いた短刀で襲いに来るとか、そんな馬鹿なwww
「足がつく」にしてももうちょい捻ってくれないと、むしろ何かの罠かと思ってしまう。
そして今後ダークエルフに手出ししてこないように約束を取り付けるって…なにか「弱み」を握らなきゃ全っ然安心できなんだが?w
昭和の時代劇でもこんな雑なのは…いや酷いのは沢山あるけどさ、令和になってこんなのを見るとは…。

別に良いんだけど、どうにも雑。
ゲームをアニメ化する際の調整が上手く行ってないのかな?と好意的に考えるようにしてるけど限界あるぞ?{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

ドファンタジー

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
こちらが恥ずかしくてなるくらいの、真っ直ぐなファンタジー。剣と魔法の世界。30年くらい前のRPGって感じ。

作画は良くない。ストーリーは工夫がない。キャラはテンプレ。

本当にストレートな無味無臭王道ファンタジーです。

こういうの好きな人以外は完走厳しいかもです(でも私はかなりの王道ファンタジー好きなので、ギリギリ完走はできましたw)。

まあ、誰がどう観ても、低評価アニメだろうなとは思いますよ、オススメはしません(笑)

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
書くことない(笑)

本当に昔の(スーファミとか初代プレステの)RPGをプレイしているみたいな、懐かしさを感じながらの視聴でした。

一応、ダブル主人公。カーセルで王道ファンタジーを、リヒトで独自性を出しているけれど、個人的には、リヒトを主人公に据えて、ブラックエッジ側に絞って物語を深めていった方が面白くなったんじゃないかと思いました。

にしても、「王道」と言うより、「テンプレ」。使い古された設定ばかり使い、全てがやすっぽい。

24話に謎の総集編をぶちこんだのに、26話に最終回。しかも、あんだけ長々ダラダラとバトルを魅せ、最後は無理矢理なハッピーエンドでぶん投げる。ここまでテンプレを積み重ねるとは、逆に「きよきよしい」と読むくらい、清々しい(苦笑)

どこまでも工夫がない、無味無臭のドファンタジーでした(笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
ドストレートなファンタジー世界。剣と魔法の世界は好き。どうせなら、どこまでも王道でいってほしい、古くさいと言われようと。

2話目 ☆3
受け入れるの早い(笑) いやホント、RPGやな。

3話目 ☆2
ハーフエルフの姉、イリア。カイル王。アルレッテ。政略結婚て、イリアが腹違いの姉ってことは、王妃が複数いていい世界なんだから、カイルの反感を買ってまで追放する必要はないだろ。多種属連合。偽剣。ドミニクス、変だろ。だったら、賢者の塔でアルレッテをきちんと保護し、カーセルには剣の英才教育を施すのが普通じゃね?

4話目 ☆3
新キャラ、エルフ。チビトレント、可愛いな~。あら、マスコットにはならず、死亡か。

5話目 ☆


6話目 ☆3
マダム、良いキャラ。サイドストーリーとしては良かったかな。

7話目 ☆3


8話目 ☆3


9話目 ☆3


10話目 ☆3


11話目 ☆3
理知的なオーガーって珍しいね。

12話目 ☆3

13話目 ☆3
総集編。

14話目 ☆3
むしろ、ブラックエッジ側に絞ってアニメ化した方が面白かったかもしれない。

15話目☆2
作画、やっばいね。

16話目☆2
蜘蛛の糸に巻かれているところ、やっばいね、作画。

17話目☆4
リヒトが主人公だよな、絶対。オルベリアを憎みながら、オルベリアの嘘を信じるなんて、滑稽ね。ダブル主人公が、時を越えて二振りの聖剣を手にするか。

18話目☆3
ロイの回想。隊長、格好良い。隊長、死亡時のロイの冷静さはどうにかならんのかい。

19話目☆3

20話目☆3
パベルは、普通に100年以上生きられる人なのね。

22話目☆3
神達の思惑も?

24話目☆1
ここで総集編? 3クールぶち抜くの?

{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 16

59.9 16 聖剣で異世界なアニメランキング16位
バトルスピリッツ ソードアイズ(TVアニメ動画)

2012年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (14)
91人が棚に入れました
光と闇、永遠の戦いを定めづけられた世界「レジェンディア」。
 いま、裁きの神剣(さばきのしんけん)を巡って、光と闇の神話が始まる・・・・・・。

 レジェンディア最大の国家アトランティアで起きた動乱から14年。幼き頃に動乱を逃れた主人公のツルギ・タテワキは、自分の出生の秘密を知らないまま、辺境の石の大陸パシフィスで元気な少年へと成長していた。ある日、ツルギはふとした事から【輝きの聖剣シャイニング・ソード】を手に入れるが、それは大いなる冒険の始まりでもあった。ソードブレイヴを狙う闇の軍勢から狙われたツルギの前に現れたのは、彼を守護する役目を帯びたカードバトルドロイドのブリンガーだった。

 「指令執行。ブリンガーはツルギを守る。」

 ブリンガーからバトルスピリッツでの戦い方を学び、キースピリット【輝龍シャイニング・ドラゴン】を得たツルギは自らの力で闇の軍勢に立ち向かう!

 「俺がやる。やるべし!」

 12本のソードブレイヴをめぐる光と闇の陣営に分かれた戦いの中で、ツルギはソードアイズとして選ばれし仲間と力を合わせ、敵として立ちはだかる生き別れの兄ヤイバに勝つことができるのか!?
そしてこの争いは世界にどのような結末をもたらすのか!?

声優・キャラクター
皆川純子、堀江由衣、福山潤、小野友樹、阪口大助、立花慎之介、緑川光、速水奨、根谷美智子、家中宏、安元洋貴、神田朱未、浪川大輔、諏訪部順一、小山力也

ノッポガキ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

前半戦

まだまだ謎が多い状態の上、キャラも多いので人によっては面白くないかも。
ルールはしっかりしているけど、明らかな戦法ミスが多いのが問題かな。
主人公が初心者から始まったからだと思うので、後半戦まで耐えられるのなら面白いと思えるんではないでしょうか。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0
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