2020年度の貴族アニメOVAランキング 1

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69.6 1 2020年度の貴族アニメランキング1位
『本好きの下剋上』外伝(OVA)

2020年3月10日
★★★★☆ 3.6 (60)
287人が棚に入れました
外伝第一章・ユストクスの下町潜入大作戦
フェルディナンドの側近のユストクスとエックハルトは、フェルディナンドの命を受けて青色巫女見習いになることが決まったマインの身辺を探ることに。情報収集が趣味で女装も厭わないユストクスは大張り切り。一方、エックハルトは下町の臭いにやられてダウンしてしまう。果たして二人は、下町でマインの情報を得ることができるのか!?

外伝第二章・コリンナ様のお宅訪問
マインの洗礼式の衣装が見たいと言われてコリンナの家を訪問することになったマイン、トゥーリ、エーファ。トゥーリはあこがれのコリンナに会えるとあって大喜び。そんな中、コリンナが髪飾りの権利を買い取りたいと言い出し、マインとベンノの価格交渉が始まる。はじめて見る『商人マイン』にトゥーリは圧倒されるのだった……。

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

原作小説『本好きの下剋上』第五部「女神の化身I」完全限定版OVAである本作は、2020年春頃から配信され始めていたそうです。

この作品の原作は未読ですが、TVアニメ版第1期と第2期は視聴済です。
タイトルに記載しましたが、このOVAは2020年3月10日に原作に封入される形で発売されたそうですが、3月~4月にかけて、色んなところから配信が始まっていたようです。

本作は、「外伝第一章・ユストクスの下町潜入大作戦」と「外伝第二章・コリンナ様のお宅訪問」の2部構成になっているのですが、第1期の第14.5章という位置付けからも物語の時系列的には第1期の続きになります。
もし、知っていれば第2期の放送の始まる4月までに視聴したと思いますが、たまたま気付いたのは、つい先日のこと…
だから、頭の中で物語を少し巻き戻ながらの視聴となりました。

しかし、こういう旬の情報を漏れなくチェックするにはどうしたらよいのでしょうね^^;?
大概チェックが後手に回って悔しい思いばかりしている気がします…


外伝第一章・ユストクスの下町潜入大作戦
フェルディナンドの側近のユストクスとエックハルトは、フェルディナンドの命を受けて
青色巫女見習いになることが決まったマインの身辺を探ることに。
情報収集が趣味で女装も厭わないユストクスは大張り切り。
一方、エックハルトは下町の臭いにやられてダウンしてしまう。
果たして二人は、下町でマインの情報を得ることができるのか!?

外伝第二章・コリンナ様のお宅訪問
マインの洗礼式の衣装が見たいと言われてコリンナの家を訪問することになったマイン、トゥーリ、エーファ。
トゥーリはあこがれのコリンナに会えるとあって大喜び。
そんな中、コリンナが髪飾りの権利を買いたいと言い出し、マインとベンノの価格交渉が始まる。
はじめて見る「商人マイン」にトゥーリは圧倒されるのだった…。


公式HPに記載されていたあらすじを引用させて頂きました。
2つの物語を合わせて本編1話分くらいのボリュームですが、見どころは満載でした。

外伝第一章で感じられるのはリアルではすっかり希薄になってしまった「横の繋がり」が功を奏する展開が待っていてくれていました。
私は生まれも育ちも大都会では無いので、地域の大人たちみんなから育てて貰っていた記憶があります。
まぁ、色んな大人たちからよく叱られていたので…^^;
その分、優しさも沢山貰っていたんだと思います。
だから有事の際の結束は岩の様に固かった…
そんな懐かしい記憶を呼び覚まして貰った気がします。

外伝第二章の見せ場は、公式HPのあらすじにも記載されている通り「商人マイン」なんだと思います。
確かに、その見せ場も見どころではあると思いますが、個人的に一番気持ち良かったのは、コリンナの声質でした。

演じられているのは衣川里佳さん。
これまで、orange、魔装学園H×H、ゾンビランドサガの主要登場人物を演じられているので、これまでも何度か接点はあった筈なんですけど、心地良さを感じたのは今回が初めてだった気がします。
きっと作品の役どころも大きく起因するんでしょうね…

しっかり堪能させて貰いました。
このシリーズを好きな方なら是非ともチェックして頂きたい作品だと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 10

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

下町商人貴族、衛生ファッションを取り込んだところがすごいですね。

 迂闊に原作に手を出してしまい止まらくなりました。アニメ視聴をほとんどせず、原作をずっと読んでいました。今のところ27巻で、もう少しで既刊分は読み終わりますが、休憩で本作を見ました。

 原作には膨大な数の登場人物がでますが、主要メンバー以外のサブメンバーもかなり活躍しますので、アニメで映像のイメージを固めらられるのは助かります。その意味では早く貴族社会の映像が欲しいところでしたので、ユストクスとエックハルトの映像を見られて良かったです。


 本作を見てやっぱり貴族と一般社会の文化の差、ですよね。なんとなくゲームとかハリーポッターとか映画なんかでイメ―ジを作って書いた異世界モノとは視点が全く違います。特に原作の前半、マインが神殿に入って貴族とのギャップを感じるところまでの描写は、今の日本社会に住んでいて、小説や映画を見ているだけでは出来ない気がします。

 私の原作者のイメージは私はRODの読子さんみたいなイメージで、本を読みまくっていてマインが生まれたのかと思っていたんですけど、やっぱり何か専門で勉強してたんでしょうか。歴史か文学で中世の文化を研究とかですね。
 このOVAの前半の匂いの描写はすごいですよね。素人でこれは普通かけないでしょう。
 それとも今フランスのパリとか行くと非常に臭いらしいのでその辺りの経験からふくらましたんでしょうか。だとしたら想像力=創造力がすごいですね。

 衛生面とファッション。貴族、下町の貧民層と商人の違い。この点を上手く物語に取り入れた点において素晴らしいと思います。
 まあ、長期連載で視点が変わって行って、最新刊に近くなるとちょっと価値観が今の日本にすり寄ってラノベ的世界観になって行きますけど。

 本作の面白さは下町→神殿→〇〇になるにつれ面白くはなりますが、ちょっと発想は平凡になってゆきます。〇〇〇〇マインを取り巻く人々の価値観や言動も当初考えていたよりも現代日本に近くなる気がします。その意味で言えば本作のあたりが発想の突飛さ、どきどきとかワクワクと言う意味では一番の時期ですね。

 本作辺りまで貴族社会をまったく下町の人間が知らないという設定が本当にすごいなあ、と思います。となったときに2人の貴族がフェルディナントに比べて本作に登場する貴族2人が普通の人間っぽいのがちょっとなあという気もします。14.5話ということで神殿に入って直ぐ位の話ですよね。もうちょっと貴族社会を見せてからでも良かったかもしれまん。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

第一部と第二部の狭間で見えるマインの姿

この物語は、マインが青色巫女見習いになる直前の出来事です。
2話編成です。
第一部と同じのりで楽しむことができます。

■「外伝第一章・ユストクスの下町潜入大作戦」
貴族らしくない貴族のユストクスが主人公の物語です。

神官長からの命令を受けてマインを調査するのですが…
ユストクスは、なかなかマインに会うことができません。

いろんな人にマインのことを尋ねると、皆が口を揃えてマインのことを「変な子」と言います。
でも皆の話を分析したユストクスは、マインが「変な子」ではなく「只者ではない優秀な子」だと気づきます。
そして、いつの間にかユストクスは、まだ会ってもいないマインの魅力に魅かれます。

「マインに会いたい」
まるで恋人を探すかのように、ユストクスは思いを募らせます。
それは仕事とは関係なく、彼の素直な気持ちでした。

ユストクスは、はたしてマインに会うことができるのでしょうか?
興味がある方は、小説の第三部を見ていただければと思います。


■「外伝第二章・コリンナ様のお宅訪問」
ここでは、姉のトゥーリと母のエーファが、初めてマインの商売人としてのすごさを知ります。

これは第一部の続きと言っても良い内容です。
とても楽しませていただける内容でした。

原作の小説では、トゥーリの視点で書かれています。
トゥーリの視点からマインやコリンナさんを見てみるのも面白いですよ。

原作では第一部と第二部の狭間には、それ以外にも
・ギルド長の家のお抱え料理人イルゼの視点から見たマイン。
・ベンノの視点から見たマイン。
・ギルベルタ商会のマルクの視点から見たマイン。
・マインの父ギュンターの視点から見たマイン 
が書かれています。
どれも短編なので、読み易いですよ(^_^)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 25
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