転生でツッコミなおすすめアニメランキング 8

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの転生でツッコミな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年06月01日の時点で一番の転生でツッコミなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

71.6 1 転生でツッコミなアニメランキング1位
転生したら剣でした(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (251)
814人が棚に入れました
転生したら剣でした――。 「知性を持つ武器(インテリジェンス・ウェポン)」と呼ばれる”剣“として異世界に転生した彼は、装備者との出会いを夢見ながら、孤独にスキル収集に励んでいた。 ある時、迂闊にも魔力を吸収される「枯渇の森」へ踏み入り、一歩も動けなくなってしまう。途方に暮れる中、奴隷として虐げられていた黒猫族の少女フランに出会う。 フランは巨大な魔獣に襲われ、絶体絶命の危機に陥っていた。彼女は眼前に突き刺さっていた彼を引き抜き、その力で窮地を脱すると、彼を「師匠」と名付けて正式に装備者となるのだった。 冒険者となったフランと師匠は、お互いにスキルを磨きながらクエストをこなしていく。フランは強さの果てにある「進化」を目指すために、師匠は少女の「願い」を叶えるために。 猫耳少女と親バカな剣の大冒険が始まる!
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

再評価。キャラの独自性は評価できますが、設定のテンプレは減点要素。

23年10月 再視聴…といってもポイントポイントを飛ばし見ですけど。4点以上の異世界転生ものは冷静に考えると相当良い作りじゃないと付けられないなあと思い本作を再評価しました。

 本作は4.1をつけてました。で、見なおしてもちゃんと面白いです。面白いですけど、ストーリー4.5とキャラ5はないですね。声優も調整点で4.5でした。
 展開は悪くないですがやはり設定をテンプレに頼っている点で独自性がマイナスです。そして2期発表は好感がもてますが熱が冷めるのでストーリーは3.5に修正します。

 キャラで4.5を超える水準はよほど独自性があるか作り込まれてないとなあと思いました。異世界のテンプレを2.5スタートとすると、剣という無機物に転生するのは目新しいのでその点ではいいし、ヒロインのフランちゃんにちゃんの魅力と背景・暗い過去など厚みがあることはいいので4とします。
 声優は、声優さんそのものは可もなく不可もなく。調整点でストーリーとキャラの中間…ですが作品の出来は悪くはないので4とします。


以下 初回レビューです。

「あれ?13話は?」というのが率直な感想です。せっかく面白い作品だったのに、尻切れトンボにしても旅立って終わりならまだよかったと思います。余計な次の展開部分を入れてきました。これが2期めをやるというアナウンスと同時なら許せますが、決まってないなら入れるべきではないでしょう。

 もはや異世界もののテンプレになった手法ですが、誰が得する?となると出版社なのかなあ…と思うと急激に冷めてしまいます。「つづきはWEBで」の販促にしても作品ありきでちゃんと結末をつける方向でやってくれないかなあ。
 こういうモヤモヤする終わり方だとコミックや小説に誘導できるデータとかあるんでしょうか?私に対しては少なくとも逆効果かも。

「転スラ」「盾の勇者」「魔王様リトライ」などこの手法でどんどん作品の価値を落としていっていますし…すごい作品だった「シャドウハウス」も2期楽しみにしてたのに、2期の1話みたらもう集中力が持たなくなっていました。


 さて、本作については、フランと師匠のキャラ造形と掛け合い、父的な視線でフラン萌えで見られる作品作り、完全な俺TUEEEでないところ、展開のテンポの良さなど非常に面白いアニメでした。
 異世界転生した人物に感情移入しつつ、がんばるのは娘的なヒロインというのが目新しかったです。

 作画は高級ではないですが、無難な水準は保っていたし、2人の声優さんも良かったと思います。2期情報あれば評価は変えるかもしれません。

 最終回のせいで評価はかなり落ちていますが、しかし、楽しませてもらったし、低評価を付けるのもどうかと思いますので、楽しんだ分客観的な評価はしますが、うらぎられた感が強く主観的には80点できてたのが55点になった気分です。


追記 2期決定!!??ガセじゃないよね??尻切れトンボ最悪評価撤回。

 あれユーチューブに2期決定報が…なんか本物っぽいですね。このタイミングは不幸中の幸いです。だったら、高評価です。是非、冷める前に半年くらいで来てほしいけど、1年でしょうね。とにかく、尻切れトンボの意味がわかったのでその減点は撤回です。

 ただ、アニメ作りすぎてどれが当たりになるのか読めない制作者が増えすぎですね。2クールのリスクで作らないとやっぱり作品に対する熱量とか構成の面で失敗するかもしれません。
 それに、原作の面白さが読めないというのは、どういうことでしょう?本当に駄作ばかりになるので、そこはちゃんとやって欲しいです。

 とはいえ、フランちゃん最高!ということで高評価でお願いします。
 

以下 視聴時のレビューです。

 

4話 テンプレ異世界を楽しみつつ、「父」として娘の成長を見守る。

{netabare}  3話まで見てレビューしようと思っていたら、なんと無料配信のサブスクがありません。アベマでかろうじて、1,2、4話を無料で見られました。キンドルのアンリミテッドでコミック5話まで読み放題できたので補完はできました。

 さて、モロに「転スラ」「蜘蛛」と同じか?と思っていましたらそうでもなかったです。ロリキャラではありますが、父性的な立ち位置なのでいいですね。「魔王様リトライ」や「うちの娘のためなら」のような感じです。

 大事なのは、ヒロインを「父」として暖かく見る目です。本作のキャラ萌えはこの点が大事でしょうね。

「剣」なのでフロイト的な男性性の象徴もちょっと想像しなくはなかったですが、それはない感じです。

 そして、更に「ギルド、スキル、レベル上げ」要素がかなり強いテンプレ異世界の構造なのも、「頭を空にして純粋に楽しむ」という点でいいと思います。設定は気にする必要がありません。

 ということで、暖かい気持ちでヒロインの成長を見守りつつ、テンプレで頭を空にして楽しむ、という作品でエンタメとしていい出来に仕上がっていると思います。多分、アベマで強制的に毎週見ざるを得ないので見ると思います。なお、コミック5巻まで読みましたが、そこまでは結構面白かったです。 {/netabare}


7話 フランちゃんのような娘が欲しいです。

{netabare} 無料期間のおかげで今のところ全部見られています。アベマに感謝を。で、私は完全にキャラ萌えです。本作の成功要因は剣が主役ではない、あるいは主役だとしても視点が完全にフランちゃんになっていることでしょう。
 つまり、剣の視点は視聴者の視点。それも父の視点になっています。物語世界の構造がそのままこちらの視線になっているということで、これが最高です。この剣の気持、フランちゃんを娘として守りたい、育てたい、喜ばせたいという気持ちに完全に同化できます。

 フランちゃんは、可愛いというかけなげというか、何より謙虚です。この謙虚さがフランちゃんの最大の魅力です。
 それに加えてフランちゃんは、ハンバーグとカレーを喜んで、メインデッシュとか言っている姿も可愛くて良きです。

 ストーリー展開も次週につなげる展開が上手いですね。不愉快な引き延ばしでなく次に何がおきるんだろうという楽しみがちゃんとあります。やっぱり「異世界転生もの」が、つまらなくなったのではなく、工夫の無いテンプレが乱造されすぎてカテゴリーの価値を落としてるんでしょうね。本作のようなテンプレでも、面白くキャラ萌えできる作品なら異世界モノはアニメ作品とは相性が良く楽しめます。

 視聴中は評価点付けないのでここでいいますけど、キャラは5点です。本当は5点満点で10点あげたい。 {/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 20
ネタバレ

アニメアンチの憂鬱 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

何よりも感性という絶対基準こそが肝要であります

●進化論という学説は進化せずむしろ退化してるという矛盾
結論は、所謂なろう系の典型と言うべき作品でありました。

全般的にかなり緩く、ソフト路線のファンタジーの傾向が強く
更にその上異世界転生もの特有のステータス値設定にその説明が延々と繰り返されるのを
見るのはかなり苦痛であり、生理的にも受けつけないというのは極めて個人的な
問題なのかもしれませんが、物語的に特に惹きつけられるような要素がまるでなかった
というのは、流石なろう系と言うべきなのかもしれません。

ケモ耳キャラに全く魅力を感じない体質というのもあるのかもしれませんが
インテリジェンスウェポンである剣というキャラにもエルフ族の自称ママにも
共感できる要素がまるでないというは逆に驚きの結果であります。

単にキャラが微妙という話に尽きるのではなく、大量生産された
ゲーム的な薄っぺらい世界観の中である種の使命を負ったとしても
その使命にしても命がけのやり取りにしても、ゲーム設定的な軽さが作用し
あらゆる行動・発言に重みが出ず、見てる側にもリアルなものとして伝わってこない
というのが本作最大のマイナス要因であったような気がいたしました。

空回りして滑っていくような物語感覚はある意味斬新でありますが、
異世界転生もの作品に秘められた謎を解くために見てるだけの当方としましては
最後までついていくのは至難の業でありました。

本作を見て得られた唯一の成果は「進化」という概念が異世界転生ものでも
重要ということでありますが、もしも続編があるとしたら異世界転生と「進化」について
明確に描いてくれることを期待したいところであります。

●「グルメ」の道化師が踊る世界
みんな大好き!の例のカレーを作る回でありましたが、何故かハンバーグを {netabare} 作る
シーンもあるという意図不明な描写に脱力感を大いに被った次第であります。

料理の基本味付けは塩胡椒であり、この加減がかなり重要な要素であるはずなのですが
どういうわけか省略していたり、ハンバーグのつなぎにパン粉を入れるも水分がないと
つなぎとして機能せずにパテがボロボロに崩れ去る運命がん無視だったり…
材料の準備もなしにデミグラスソースがあっという間に完成してしまったりと
兎に角突っ込見所満載で突っ込み切れない話にございます。

肝心のカレーも、恐らくは日本人一般になじみある英国由来のシチューが原型の煮込み料理を
作ろうとしているのだと思われますが、だとしたら小麦粉でルウを作らないと
始まらないという話であります。

煮込み料理の旨味は出汁にあるわけですから、野菜を多く入れその旨味を引き出す以外に
道はなく、スパイス適当にぶち込んだらそれが旨味に変わるとかいう出鱈目な発想は通用しません。

アニメに限ったことではないのかもしれないですが、中途半端にグルメを語りたがる
お笑い芸人みたいな道化師たちが、リアクションのみでごり押しする料理の祭典の世界、
そこには夢があり、ファンタジーがありますが
現実的に他人に喜んでもらえるような美味しい料理作るには、 {/netabare} まずは
基本的なことの習得から始めるべきと個人的には強く進言したく思います。

ゴブリン系三部作と言えば
「ロードス島戦記」と「灰と幻想のグリムガル」と「ゴブリンスレイヤー」でありますが
その中でも「ゴブリンスレイヤー」はファーストインパクトにおいては他作品を圧倒するものの
ストーリーという観点においては二作に大きく後れをとるものであると認識するものにございます。

そんな「ゴブリンスレイヤー」の劣化版に過ぎない本作に期待が持てるのかと言えば
残念ながら今のところは劣化版のレベルにとどまっているのが実情であります。

ケモ耳ヒロインが可愛いだけという理由で予想外にウケている側面があることは否定しませんが
この程度の全くもってぬるいストーリー展開で「ゴブリンスレイヤー」超えなどとかいうのは
ほぼ不可能と考えるべきでしょう。



異世界転生もの作品に対していちいち突っ込み入れてたらキリがないので
本作に対する突っ込みは自重するつもりでおりました。

これは異世界転生ものに限った話ではないですが
敢えて「その設定」を踏襲する意味ってあるんですか?的な作品が
あまりに多すぎて辟易するばかりであります。

あまりに怪しすぎる異世界転生ものの乱発、ごり押しに対して
その不自然さについてはいい加減気づくべきではないでしょうか?

要するに本作が「異世界転生ものである必然性」が果たして何処にあるのか?
また、他とまるで同じようなゲーム的ステータス値の表示を馬鹿の一つ覚えみたいに
やたらと繰り返す意図とは何でしょうか?という素朴な疑問
そういう疑問を当たり前のように抱ける視聴者の感性はまともであるという話です。

もしも自分の感性に自信がある人は、言語転換することにより必然性を証明してみてください。

感性が塞がれている人は、ある意味目が見えていないのと同じで、
この先の大穴に嵌ることは避けられないでしょう・・・

異世界転生ものでありながらもその意味が不明なら
視聴者とは何を期待して異世界転生ものを見ているのでしょうか?
という話になるように思います。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 5
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

師匠との関係性は良い

{netabare}
C2Cの転生モノ。
初期設定だけテンプレからずらして他はテンプレの踏襲の、作者だけは独自性があると思ってる系転生作品はあまり好きではないけど、まあその中ではよくやってた方じゃないかなと思う。
どうせ人間体になるんだろと思ったら、意外と最後まで剣だった。

良かった点はキャラ。
珍しく、最後まで主人公のそばにいるキャラが師匠一人だったから、フランにとっての師匠の唯一無二感が感じられて良かった。
いざと言うときに唯一頼れるのは師匠だけ。
随所でフランから師匠に対する信頼感が伝わってきた。
師匠からもフランを守りたい気持ちに必死さがあって良い。
師匠はフランの父親的な立ち位置な気がする。
俺TUEEEでもなく、格上のアマンダに立ち向かうなど、向上心のあるフラン。
主人公が一途だから好感が持てたし、そんなフランをフォローする師匠に関しても印象がいい。
ストーリーよりもキャラを重視する人にはかなりいい作品かもしれない。

駄目な点として、俺TUEEEEではないし、主人公も剣ではあるものの、やはりストーリーはなろうのテンプレに感じるところ。
テンプレを感じさせる要素は俺TUEEEEではなくて、中世世界観(ナーロッパ)やゲームっぽい設定、独自性のない敵、分かりやすい対立構造等にあるからなのかな。
この作品も秋アニメの他のなろうと同じくテンプレだった感は否めない。

↓1話毎メモ
{netabare}
1話 ☆0
親の顔より見た導入。
作者だけは独特なことをやってると思ってるんだろうな。
独特なだけでクソしょうもない設定なのに。
もうこういうのばっかになってしまったなぁ最近のアニメ。
マジで面白くない。何も惹かれない設定。
主人公が違うだけで結局いつものなんだよ。
もう無敵じゃんこの剣。今季こういうの多すぎてため息でるわ。
農民の次につまらん。もうこういうのいいよ。

2話 ☆1
作画の無駄遣い。
結局目的なくダラダラ旅するだけのいつものなろうだよね。
いつものギルド設定。俺TUEEEEじゃない?
てかいつも思うけど冒険者って言う職業はなんだよ。
何でも屋か騎士団でいいだろ。死ぬだろ。いつもの魔石。
脳死ゲーム世界観ほんと嫌い。
部屋めっちゃ汚れそう。いつものチンピラ。
協会内で争いとかあほなんか? EDは名作感ある。

3話 ☆7
アルデラミンみたいなOP まあ不快感は無いなこれ。
作画頑張ってんな。ゴブリン襲撃イベント?

4話 ☆5
邪神ちゃんかな? 結局無双。ガチャ神引き。

5話 ☆7
いつまでゴブリン また俺何かやっちゃいました?
どうせ復活する。一本ぐらい飛んだままなら評価してた。
そんなに俺tueeeじゃないのはいい。
相手噛ませじゃなくて面白いじゃん。

6話 ☆4
戦闘面白いな。普通に復活するんかい。
こういうゲームみたいなスキル設定ほんと嫌い。

7話 ☆4
お前つまんない嘘つくね。はぁ大賢者みたいなのもいるのかよ。
分かりやすい噛ませ 飯食いながら見てんねん汚いなぁ。
成れ果ててて草。

8話 ☆5
天敵じゃなくて仇敵が適切な表現だろ。
なろう主人公がやられてんの珍しいなって思ってしまう。
少ない。イキリモード 即落ち二コマ。一瞬アーニャみたいな喋り方。
取引上手なのか…? どうせならCぐらい行けよ。

9話 ☆6
なろう臭すぎ。親の顔より見た展開。イキリアニメ。
槍って突くだけだから楽そうだな。当たったら死ぬやろこれ。
てか鞭掴めばいいのでは。戦闘面白かったな。
アニメスタッフも有能。

10話 ☆3
ゲームみたいな設定つまんね。テンプレ設定解説コーナー眠い。
これ解説する意味ある? また俺なんかやっちゃいました?
でた、アクシデントw Aランクが何とかしろや。
なろう全般に言えるけど、ダンジョンとかトラップとか誰が作ってるんだよw
魔獣が作れんのか?w 試験もっとちゃんと管理しろや。

11話 ☆8
無能Sランク 剣になんかあるってバレてそう。リョナいいぞ~
モブ男よく生きてるな。モブを適当に殺さんのだけは印象いいわ。
リョナ回。何だかんだちょっと感動した。

12話 ☆6
哀しき過去。また俺なんかやっちゃいました? モブサイコで見た。
進化ってなんだよポケモンかよ。ん?フランの親だったの?
OPで見た飛行。

曲評価(好み)
OP「転生したら剣でした」☆8
ED「more<STRONGLY」☆7
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 6

60.8 2 転生でツッコミなアニメランキング2位
チート薬師のスローライフ~異世界に作ろうドラッグストア~(TVアニメ動画)

2021年夏アニメ
★★★☆☆ 2.8 (204)
636人が棚に入れました
社畜として日々働くだけの男、桐尾礼治。今日もうつろな目で会社に向かって歩いていたらいつの間にか異世界の森にいた。…あぁ、これが流行りの異世界転生か。持っていたスキルは「鑑定、創薬」の2種類。あれたいしたことない・・・、でもいっか。そう考えていたけど、思った以上にチートなスキルだということが判明!その世界にはなかった回復薬などを次々と製造し、あっという間に一儲け。もう社蓄として働くなんてまっぴらごめん!悠々自適なスローライフを送ろうと決意し、ドラッグストアをオープンさせる。異世界のドラッグストアを舞台にしたスローライフの物語が始まる。

声優・キャラクター
福島潤、松田利冴、熊田茜音、松田颯水、東内マリ子、内村史子
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

今観てる

2話までの感想{netabare}
えっらい上級者向けだなぁ…。
上級者といっても偉いってことではなく、なろうアニメ上級者…なろう異世界モノに脳をジャブジャブ漬けて、もうお約束部分は見飽きたヨって人向け。
いや分かるんだけどさぁ…何の作品だったっけ、街や建物の絵がスタッフを同じとする別作品の丸コピーで問題になったやつ、ちょっと前にあったじゃん?
ぶっちゃけアニメが1クールでこれだけ量産されてると、その都度1から美術を起こすなんてやってんれないって気持ちも分からんでもなくて「別にいーじゃん」というのが個人的な感想。
いっそのことナーロッパ世界はシェアワールド化して素材の使い回しOKにしていいんじゃね?とさえ思ったり。
一番はアニメの数を減らすことだけど、そこに労力裂くなら他の部分に回したほうが良いって。

という立場からすると、転生してから異世界人と出会い店を開くまでのエピソード、要は他の作品と被りまくる部分を省くのも…認めなきゃいけないのかなー?とは思うけど、やっぱり「ええっ?」ってなりますねw
「他にあるであろう本編」が存在しないのに“ぐらぶるっ”や“アズールレーンびそくぜんしん”みたいな、外伝?スピンなんとか?をやってる感じ。
ノエラが明石(アズレンのキャラ)に似てる?と感じたせいかも知れんけど…あ、思い出した、崩壊3rdを全然知らないのに“戦乙女の食卓”を見せられた感覚、あれが一番近い気がする。
30分枠でそれをやるってのもこれはこれですっごい勇気が要ったんじゃなかろうか。

というかね、実際本編見てみると前述の「美術を新作ごとにいちいち起こすのは大変」と言わんばかりのことがチラホラと見受けられまして…。
弓道警察レベルの園芸ツッコミなので畳んでおくけど、{netabare}作中に登場する薬草が実在する植物をモジったものになっている。
1話中盤、トオギリソウはオトギリソウ、アマメはアマナが元ネタかな?
また、トオギリソウは画面にも出て、いかにもオトギリソウ的な見た目をしている。
で、1話後半の安眠茶の原料ランデンフラワーはリンデンフラワーであろう。
なのだけど…画面に描かれた花は全然別モノ。
待て待て、リンデンフラワーってのはつまりリンデンバウムの花、リンデンバウムは“魔法使いの嫁”で老ドラゴンが死んだ後に生えて杖の材料になったアレで、そっちでは花もしっかり正しく描かれてたぞ?
他では“なむあみだ仏”のEDで出たり(和名セイヨウボダイジュですんで)、気付いてないだけで結構アニメでは登場してるんじゃないかな?
背景スタッフがちょいと声かけりゃ同業者から資料貰えそうなモンで、こんなところでボロを出すのは戴けない。
ってか安眠茶だったらそれまでの流れを踏まえてセントジョーンズワート(オトギリソウ属)じゃダメだったのか?いやこれは原作のせいか?
更に2話でトオギリソウがタネを株元に散らばらせてるシーン、あれも雑、ヒペリカムでググれようわーん。

あんま言うとホント弓道警察みたいでイヤなんだけどさ…。
あくまで一文字違いの架空植物で現実のとは違うって言い訳も立つけど、正確だったらそこでニヤリと楽しめたのかも知れないと考えるとなんか勿体無い。{/netabare}

原画がヘタれるのはまだしも、ここ最近美術だか背景が息切れ起こしてないか?と思うことが立て続けにあって、業界大丈夫かと心配に思ってしまう。
“ブルーリフレクションレイ”でハスとスイレンがキメラ起こしてたり、“100万の命の上に~”2期でグラインダーがあったり、モンストアニメTVの紫苑PVのシオン(花)がとてもシオンじゃなかったり…他にもあった気がするけど、前からこんなモンだったっけ?
この作品2話の忌避材スプレー缶のノズルもどうなってるんだ?まぁそれ言い出したらポーションの瓶も不思議になってきてキリが無いんだけどさ。
“聖女の魔力は~”では薬研は登場しなかったけど蒸留器はアリ、こっちは薬研は出たけど蒸留器は見当たらない(まだ2話なので今後出るかも?)、ここら辺も資料共有すればいいのに…。
全部の作品を“無職転生”並に気合入れるのは難しいのは分かるけど、もうちょい取材してニヤリとさせて欲しいトコロ。


と辛口が続いたので誉める点。
アナベルって名前のキャラのテーマ色が赤、通だねぇ。
アジサイの一種で普通は白花なんだけど、最近赤花が出回り始めて業界ではにわかに注目されてる。
え、ただの偶然?
それと2話までしかやってないのでいつまで続けるのか不明だけど、最後の方に入る「次回のお客様」、“エルガイム”のNEXT HEVY METALか?ww{/netabare}

3話感想{netabare}
「これの何処を楽しめばいいのだろう」という意見をどこかで聞いて、確かにそう思いつつも、私は「モジってるとはいえ実在の薬草をベースにした内容」であるならそこを楽しめるッスよ?と思ってたし、2話まではその視点で見てたのだけど…。
3話、何も触れやしない!
香水って何の花の香りだよ?□□の香りは子供にはちょっと…とかやらんのか。
揮発性が高いから涼しいって何だよ?△△を入れたら効果が増したとかじゃないのか?
「身代わりノエラ」も、○○の穂を束ねて作ったとかやらんのか?ってかなんか怖いぞ。
あ?若返り?水銀でも飲ませとけ。
まるで子供向けなノリではあるけど、子供向けなら尚更そこら辺は拘らなきゃ存在意義が問われる。
ってか子供向けこそ作る側には高い教養が求められるワケで、これにはそれが感じられ…感じられ……う~ん…。
こうなってくるとホント、私も何を楽しめばいいのか分からない。{/netabare}

4話感想{netabare}
なにこれ、ナゾナゾ?
ロクショウという木の実があって──
・とても貴重な「食材」で誰もそれが成る木を発見してない
・それを材料にしてソースを作った伝説の料理人が居たが、調理方法は秘密のまま死去

調理法が不明なのに貴重な食材とは此は如何に?
「この森のどこかに木があるらしい」みたいなバグ哲学的なヘンテコさを感じる。
伝説のソースを再現しようとどっかの金持ちが買い集めてて値が上がった?
それともあくまで不明なのはソースの作り方であって、他の調理方法があるってこと?
一般には大して美味くもない薬として利用されてたが、美味しくいただく方法を伝説の料理人が考案した?という可能性も考えたが、作中散々「食材」と言ってるのでそれは無いっぽい。
ヘルナンドは以前王宮でそのソースを振舞われたことがあるらしく、普通に考えればその時は伝説のシェフが存命だったんだろうとなるけど…。
もしかしたらレシピは残っているものの王宮からは門外不出で、庶民の間で尾ひれ背びれが付いて伝説のシェフの逸話になった、とか?
入手方法も、山に入ると稀に拾うことが出来るとかそういうこと?
動物に探させる高級食材といえばトリュフが思い浮かぶが、そういった手法がまだ確立してない世界ってことだろうか…。

なにより、なんで私は辻褄の合う理屈をこんなに頑張って考えてるんだ?

ま、まぁいいんだ、不思議な感じのする絵本的なノリを目指したのかな?ってことで、これだけで悪いとは断じない。
なのだけど…そうだったのに…Bパート、精力剤の話になって、おいィ!?
誰だ子供向けだと言った奴は?オレだ!
「方向性がワカラン」に拍車がかかる、一体何処目指してるんだ?{/netabare}

5話感想{netabare}
マジでなんだこれ?
まず魔獣狩りにはロングボウが常識化してる文化的な下地があるハズで、それって捻らずに考えればなるべく接近したくない、もしくは出来ないから…だよね?

「接近したくない」=魔獣は危険なので接近戦は避けたい、ショートボウの威力では倒せない
「接近できない」=魔獣は近付くと逃げてしまうので気付かれない様に遠くから射抜く

ということだよね?
とりあえず両方の前提を満たし、更に誘引剤を使っても死の危険も無く「ショートボウの方が有利」になる条件を考えると、「会場の森には逃げ回る弱い魔獣(ザコ)しか居ない」ということになると思うのだけど…これ、パっと分かる?
あくまで特定の条件──実戦ではなくお祭りの一環──の時だけショートボウが有利、ルールの隙を突いたというお話で、そうでないなら他の大会参加者がバカで間抜けで阿呆になってしまう。
…であるなら普段どれだけショートボウが劣ってるかをしっかり見せてくれないと、意外性もナニもありゃしない。

感覚的にはキツネ狩りやウサギ狩りがベースで、だけど野生動物相手だと今の時代厄介なので「魔獣」へ安易に置き換えたんだろうけど、魔獣って言葉を使っておいて「キツネやウサギみたいなもの」を即座に連想するのは無茶じゃないか?
熊や狼クラスは居ないの?
会場となる山の周囲をそういうヤバい魔獣が入ってこない様に役人が警戒してるとか、肝心の魔獣がどういうものか前もって説明が無いので全然ピンと来ない。
(一応登場する魔獣の絵でソレっぽい説明は果たしてるかもだけど、イノシシはどうなんだろう?)
というか「熊や狼クラス、もしくはそれ以上に凶悪な魔獣が寄って来たらどうするの?」が念頭にあって、それを回避する「ナニか」が無ければ物語として何も盛り上がりが無い。
例えばショートボウの射程範囲内であればリリカは確実に急所を射抜ける腕前があるとか。
でないと作中の描写だけでは翌年、他の参加者も誘引剤+ショートボウを使う様になってリリカは再びザコ化すると思うのだが、いいのかそれで。
他の参加者も誘引剤を使ってて、だけど主人公の作ったのはソレよりずっと強力だということにすりゃ良かったのに…。
そうであっても数の暴力の前に「やっつけ負け」の可能性があるワケだけど、作中そんな素振りもありゃしない。
「ゲームっぽいノリをしといてゲームに詳しくないでしょ?」というのはこの作品に限った話じゃないけど、じゃあ作者は何に詳しいん?を考えるとこっちが暗い気持になる。

魔獣を倒すとツノ?キバ?になるというのも如何にもゲームっぽいけど、これも説明あったっけ?
発祥はドラクエの「魔物だろうが殺すのイクナイ」と煩いPTA対策で“アベル伝説”で宝石化する様にした──だと思うんだけど、説明する必要の無い常識だと言われるとちょっとなぁ。
ま、まさか倒すと宝石じゃなくてツノだかキバになったので…元ネタはスパルトイ(竜牙兵)ってワケじゃないよね?
それはそれで上級者過ぎるというか、作者詳しいじゃんwと考えを改めなければならないが、まぁそれは無いでしょー。

第2パートのミナが屋敷を出られないのも今まで気にかけなかったの!?だし、大工呼んで地下への入り口を目の前で作ってもらった後でハシゴに気付くってどういうこと?大工作業中に分かるだろ。
第3パートのノエラの拾い食いの件も…レイジが拾い食いを言い当てておいてミナが同じことを言ったら「よく分かったな!」と驚くのって、何なの?
そこはノエラが「同じこと言われたー」じゃないの?
微妙に言動が噛み合ってなくて気が狂いそう。
コロナによる別撮りで起きた弊害ってことじゃないよなぁ。

それよりなにより、腹痛に悶えるノエラがそこに居るというのに「どうやったら拾い食いを止めさせられるかなぁ?」なんて呑気に考え込むなよ。
とりあえず助けろ、考えるのはその後だろ?
もし、もしだよ?学習させるためにちょっと痛い目見てもらうにしても、せめて命に別状は無いと確認しろよ。
作中では病状の確認をしないで放置…怖いよコイツ!食中りを舐めてる?薬師なのに!?
あいや、チート薬師だからこそ、もし病状が悪化してもそん時はそん時で治す薬を作れるしぃ~といった驕りを表現してたのか?こわっ、死ね。
こんなサイコパス主人公に拾われて──こんなサイコパス作品に登場させられて──ノエラも可哀想。
ハッ、そうやって同情を引くのが狙いか?
ノエラがキャラとして好きか嫌いか以前のペットの虐待見せられた感じで胸糞悪いんだが、いいのかそれで?
その後も掘り下げようと思えば、拾い食いは人狼にとっては重要な行為でそれを止められるとストレスで死ぬ、何が落ちてるか分からない人間の領域で果たして人狼は生きていけるか?みたいなのを展開できそうだけどそんなモノありゃしない。


なんか必要な描写が足りてないというかポイントを外してるというか…ワザと不愉快にしたり山場を無くして凪の様にしてる?
転生や開店までの経緯、従業員との馴れ初めを端折ったことを考えると…そうなのか?


というかちょっと思ったんだけど…自分語りになるので畳んでおきますね。{netabare}
前回の感想で指摘した「ナゾナゾ」、ひと言でナゾナゾと言っても色んなジャンルがあって、その中では「ウミガメのスープ」に該当するのかな?
そういうのがあるのは知ってたけど具体的にどんな出題があるかまでは知らず、最近youtubeで色々あるのを知って幾つか見てみたのだけど…ホホウと感心するモノもあればイラっと来る出題もあったり。
「この違いは何だ?」と考えてたら違う答えが出てきてしまったw

要はウミガメのスープって「どう説明されたら相手は理解できるか」を考えること、つまりは相手の立場に立つこと、それができない共感能力ゼロなサイコパスが、自分の考えだけをダラーっと発表(説明とは言い難い)しただけとよく似てる。
ということに思い至っちゃいまして…。
たまに…週イチで一問解く程度ならまだしも、何問も一気に見てしまったせいかな?
サイコパスの言い分を必死に補完するなんてバカバカしい、という感情が沸いて来てしまったり。
もうちょいマイルドな言い方すれば、ナゾナゾとして考え抜いた末に「人に理解できない説明」を出題してるワケで、そこには当然いやらしさというか意地悪的なものがあって、一度に大量に当てられると悪意としか感じなくなってしまう。
これがイラっと来た原因かなぁ、と。
まぁなにより、自分自身がここ(あにこれ)に書いた文章に「オレって説明ヘタだなぁ」と痛感してるのに、意図的に説明をヘタにするとは何ゴト!?という反発もあるのかも?w

で、何が言いたいのかというと、「出題者が人に理解できる説明文を書けないキの字」がウミガメのスープ全共通の最適解で、天然だったら救いようが無いし意図的であっても大量摂取するとイラっと来る。{/netabare}

でもって話をこの作品に戻すと、意図的にウミガメのスープ的なのを狙ってる…って可能性は、無いかな?
必要な描写が端折られてるのはどう考えてもワザとだし、その姿勢は視聴者への挑戦と取れなくもない。
いやもうね、「この作品の何を楽しめばいいんだ」を探すのが楽しみ方になりかけてるw
こんな作りが何本もあったら困るけど(大量摂取は危険だけど)、週一だったら耐えられるかなぁ?、と。
ただ、話の作りがサイコパス的なのはまだしも、主人公がサイコパスなのはいただけないなぁ。{/netabare}

6話感想{netabare}
今回はストーリー自体はキの字じみたことは無かったが、3パートに分けずに道具屋関連だけで1本というのはクドく感じた。
えっ、魔王パート?ありゃ次回予告でしょ。
ってかあの世界がどれだけの技術水準かは知らんが伝統工芸の職人技が失われる瞬間を見た気がする。
金接ぎとか見て「そんな面倒なことしないで接着剤使えば良いのに」と思ってそう、「山に緑を取り戻す」と言われたら緑のペンキぶち撒けそう。
アナベルからしたら修理のお手軽さに比べて支払う代金が割に合わない、レイジから接着剤買う(貰う)方が早いし道具屋?は早晩職を失うんじゃね?
どんなに新技術を導入してもカセキ爺さんがお役御免にならない様にしてた“Dr.Stone”がどれだけマトモか再確認できた。
アナベルが直接レイジに頼みに行かなかったのが悪いって?いやレイジが気が利かんだけだろ、どんな懐事情かは知ってるんだろ?
新品買えないから修理でお茶を濁してるって作中でわざわざ描いてたじゃん。
結局主人公がサイコパスに行き着くというか…金に無頓着なのを美徳と考えてるみたいで、だけど周囲はそうもいかなくて、それで起きるであろう摩擦を考えてない(まぁ「世界」がそういうこと起こさないんだろうけど)。

瞬間接着剤でレイジとノエラの手がくっついて「うわーToloveるクセー」と思ったら古手川批判を展開、はぁそうッスか。
その直後場面転換でトレンチコートを着た客が袋を手に店を出るシーンがあるのだけど、そこで「お、この客は悪者で商品が悪用される展開か?」と一瞬、ほんの一瞬期待したのだけど…そんなことは無かった。
ホントにただのMOBかよー。
レイジの発明によって多くの人が迷惑を被る話って無いの?
トンでもないものを作ってしまったと己の浅はかさを後悔する話って無いの?
「アレ作れば目の前の問題は解決できる」と閃きつつも、果たしてこの世界にその技術を持ち込んで大丈夫か?と逡巡することは無いのー?

──と考えたら、転生させた神がどこまで許容してるか?に行き着いた。
何をやっても構わんとお墨付きを貰うとか、異世界がそんなの気にしてられないくらい逼迫してるとか、あればねぇ…。
…やっぱ1話で転生までの経緯を描かなかったのが足引っ張ってない?{/netabare}

7話感想{netabare}
前回の道具屋がどっかで見たデザインで、誰だっけーと頭に引っかかってたんだけど、思い出した。
“くじびきアンバランス”の山田薫子だ!
我ながらよく覚えてたなと驚きつつ、これってひょっとしてヒントなんじゃないか?と思ったり。

くじアンは“げんしけん”内のアニメ作品、いわゆる作中作のスピンアウトで、それ単体で見ても正直キャラの関係性が分からない…様な作りだったとボンヤリと記憶。
けんしけんで視聴者(げんしけんキャラ)からどう受け取られてるかを見せたことで、このキャラ(くじアンキャラ)はどういうヤツなのか前もって分かってる前提の作り。
“チート薬師”もこの作りと共通してない?
違いは“げんしけん”に当たるモノが無いってことだけど、それは原作やコミカライズってことで…納得できるかどうかを試してる?

いやねぇずっと引っかかっててねぇ、マトモなアニメーターならこんな作りにはしないと思うんだ。
手を抜いたとか手癖でなんとなく済ませたとかではない、目的をもってこうしたんじゃないか?と。
じゃあその目的は何?を探ってるワケなんだけど──ウミガメのスープか?とか思ったり──ヒントを小出しに散りばめてるってことは…無いかなぁ?


ってところで7話、ずっと引っ張ってた魔王がようやく訪問。
この世界がどんな情勢だか分からないのでサッパリ分からない。
魔族と戦争してるのならお代払ってもらうどころか接収だか略奪されてもおかしくないし、そもそも前線では薬を必要とする人が居るんじゃないの?とか、考えても詮無いこととは分かってても気にしてしまう。
そして後半、本音を吐いてしまう「本音ストレート」って薬…作り立てを効果隠して一切悪びれることなくノエラに飲ますって、やっぱコイツ頭おかしいよ。
と思ったらミナも効果分からんのに新作だと言って勝手に飲むとか、頭おかしいよ。
その後の展開も、ランチさんというかうる星だからんまで見た様な二重人格のアレ、最近(?)では“Toloveる”の酔っ払ったハルナ。
ってやっぱそっちかよ!作者は他の系統の作品も見ろよ、ヴィンランドサガとか。
Toloveるはララは頭おかしいキャラとして成立してたが、こっちのレイジは常識人扱いっぽいのが気持ち悪くて仕方無い。

しかも効果はあくまで本音が見えるだけで行動に出るワケではない、実害は無い、ランチさんみたいにマシンガンをぶっ放つワケではない。
性格を悪くする薬でもない。
薬の効果が消えても本音が見えなくなるだけで、腹の底でどう思ってるかは変わらない。
なので一瞬だけご機嫌取りをしたって意味が無い。
対症療法しかしない作品なだけでもアレなのに、今回は対症療法する必要すら無い。
「へー、そう思ってるんだぁ」「言わせたいだけ言わせとけ」というだけで何もビビらんでいいと思うのだが、先に挙げた作品群のイメージで「怯えるのが妥当」というのを実践しちゃってる。
原理を分からず上っ面だけパクってきたので変なことになってる。

かくいう私も既存作品の似たシチュのイメージに引っ張られてふふっと笑いそうになったんですけどねw
よくよく考えると変だぞ、と。{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 9
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

脳死で見るアニメ

個人的に今期で一番面白かった。(まだかげきの最終話みてないけど)
他人のレビューを見たところ高評価をしている人が一人もいないようでびっくりした。
普通に大多数の人は楽しめそうなアニメだと思ったんだけどな...
ということで、一人目の高評価レビュー

{netabare}
タイトルがいかにもなろうという感じだが、内容は本当にスローライフ。
戦闘要素が一切ないので、それほどなろうだという感じはしない。
そして、薬に関しては専門性も一切ないアニメ。
"チート"薬師とタイトルにあるが、本当にチートで「これ薬じゃないだろ」ってものがドラえもんの秘密道具感覚で出てくる。
だけど、そういうぶっ飛んだところを含めて面白い。
最初の方はまだ薬の範疇を出てなかったけど、最後の方になって完全に薬関係ないものが出てきたり魔法のような薬がでてきて面白かった。
釣りの餌や勉強がはかどる薬とかw

まあ、こういうところ含めて突っ込みどころが沢山ある作品なので、
そこで酷評する人もいるかもしれないが、自分的にはこの作品はそんな頭を固くして理屈を求める作品じゃないと思ってるので、その突っ込みどころを含めてギャグとして見ていました。

物語の起伏は一切なく、これといった展開もあまりない。
強いて言うなら子供向けアニメのような雰囲気。
けど、それはタイトルにある通りだし、実際コメディ面が面白かったので虚無アニメではなかった。
スローライフを謳いつつ戦闘要素を入れてくるアニメより全然いい。

キャラも良かった。
基本的に魔王を含め悪意の持ったキャラが出てこないので安心して何も考えずに見られる。
キャラ同士の掛け合いが面白いし、男の主人公も邪魔になってない。
むしろ、あの主人公がツッコミ役になることでギャグ的な面白さが増していた。
それとノエラが可愛い。「美味の味~」が好き。

悪かった点はまず作画。背景が静止画だったりで酷かった。
あの薬を作るときのダンスは謎の面白さがあったからまあいい、というかなんか癖になって好き。
あと、タイトル普通に「チート薬師のスローライフ」だけでいいのに...
それと、10話のAパートのムキムキになる話だけは無理だった。
あれはかなりきつい、ノエラ達が好きなだけに見てられなかった。

その他の話はどれも面白かったのでおすすめです。
個人的にはスライム300年より断然好きだった。
OPとEDも両方今期トップ10に入るぐらい好きです。

↓一話毎感想
{netabare}
1話 8/10
タイトルがつまらない。
見にくい作画。ケモナーには受けそう。
ゴミのような味とはw ノエラかわいい。
これ異世界である意味ほんとないよなあ。
この黒髪女寒い。ノエラほんとかわいい。
何この画面の隅の妖精。これいる?
子供向けみたいなノリだな2本構成ってw
2本目は短いけど。
可愛さに負けて面白く感じてしまった。
萌えアニメとして面白い。癒し枠
最後の挿絵超可愛い

2話 9/10
主人公が空気。子供向けアニメみたいな作画だな。
いやなんで無料で渡すんだよw
ほんとに朝にやってそうなアニメ。
だからなんで無料なんだよw
ノエラかわいい
不快なキャラが出ないのが安心して見られていい。
催涙弾かな? 謎音はめ。
この魔王も敵ではないのか?

3話 7/10
化粧品かな? 安定の謎ダンス。
増えた子もかわいい。

4話 8/10
もはや薬が全く関係なくなってきた。
唐突にイキる主人公w
また媚薬か... 死んだってこの子も転生者?
2本目オチ含めて面白かった。

5話 9/10
薬師要素消えたぞw
この動く的当てられるなら遠距離いけるだろw
不正はなかった。
ん?この子幽霊なのか?
ノエラほんとかわいい。

6話 10/10
一週間に一回の癒し枠。
接着剤は薬だった...?
剥離剤って初めて聞いた。
ポーラ面白い。禁錮三日、優しい。

7話 10/10
よかった、ギスギスじゃない。
2話の人にはただで渡したのに平等ってw
男には厳しい。はたらく魔王様
薬じゃなくてもう魔法じゃないかw 
いやこええよw 

8話 7/10
ほんと薬師要素皆無だなw
変な芝居が始まった。
あの石鹸いらんかったやろw
唐突なシリアス。3min蘇生薬とかいうただの魔法。
うーんこういう感動展開は安っぽいしいらないかなぁ。
今回は微妙

9話 9/10
謎水着回いらない。
けどそこまでオタク向け感ある水着じゃないのはプラス。
最近の薬師は釣りの餌まで作るのかw
いや釣り針飲むのはマジで痛そう、かわいそう。
ビビかわいい。一体どこの毛を除毛するんだ
ノエラかわいい。イラスト目浮津氏じゃん。
 
10話 5/10
なんか別アニメになってる。
ムキムキとかやめてくれ。今回微妙だな。
ダンス二回見られて満足。遺伝子って体液かよw
何のプレイだよこれ。後半面白かったけど前半が。

11話 8/10
直球ネーミング面白いからやめろw
おいこれ薬じゃないだろw
なぜかこの世界でも知れ渡ってる紫外線。
けど割と近代的な器具あるしな。
なんで大丈夫ってわかるんだよw
プラシーボじゃん。
主人公興奮するな。カズマさんかな?
元の世界でも薬作れw

12話 9/10
現実でもチートパワーで何とかしろ。
パーティーに行く魔王w
現実世界の話はやめろ
謎時系列シャッフル
その看板見えてるのかよw
美味の味~ 
主人公髪型変わったか?
にしても作画が、後ろずっと静止画w
ほんとに子供向け番組みたいな終わり方 
{/netabare}

曲20段階評価
OP「ココロハヤル」10/10
ED「マイニチカシマシファーマシー」9.0/10
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 7

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

可愛くて愉快でちょっぴり心温まるゆるふわ!? 爽快!? 創薬コメディー

この作品の原作は未読です。
事前情報も無く、何となく視聴を初めて完走した作品でした。

主人公を演じるのが福島さんで、ヒロイン役を松田利冴さん、熊田茜音さんが演じられていましたが、作風にも合っていたと思います。


社畜として日々働くだけの男、桐尾礼治·レイジ。

今日もうつろな目で会社に向かって歩いていたら、いつの間にか異世界の森にいた。

…あぁ、これが流行りの異世界転生か。

持っていたスキルは「鑑定·創薬」の2種類。
あれたいしたことない…、でもいっか。

そう考えていたけど、思った以上にチートなスキルだということが判明!

その世界にはなかった回復薬などを次々と製造し、あっという間に一儲け。

もう社蓄として働くなんてまっぴらごめん!

悠々自適なスローライフを送ろうと決意し、
ドラッグストアをオープンさせる。

異世界のドラッグストアを舞台にしたスローライフの物語が始まる。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

最近、異世界スローライフ系の作品が多いように感じるのは私だけでしょうか。
「神達に拾われた男」、「スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました」、「くま クマ 熊 ベアー」や「賢者の孫」などが代表格でしょうか。

こうして作品を振り返ってみて一つの共通点に気付きました。
スローライフ系の主人公は、どの作品においてもチート級の能力を持っているということです。
最近放送された「聖女の魔力は万能です」も然り…

異世界に限らず、私たちがスローライフを送るためには相応の資金と能力が不可欠なんでしょうね。
でも、「もう社蓄として働くなんてまっぴらごめん!」と言って悠々自適なスローライフを送るなんて、ちょっと羨ましいんじゃありません…!?
異世界に転生できない私たちは、社畜としてこれまでも、そしてこれからも生き続けていかなきゃなんですけど!

しかも、悠々自適なスローライフに加え、ちょっぴりハーレム要素が盛り込まれているのも、羨ましさに拍車を駆けている気がします。

そんな主人公であるレイジを演じるのは福島潤さん…
レイジは物語の展開上、ちょいちょいツッコミを入れることになるのですが、台詞の端々に「この素晴らしい世界に祝福を!」のカズマを感じたのは、きっと私だけじゃないと思います。

アクアを罵倒したり、アクアの不幸に抱腹絶倒したり、挙句の果てにはスティールでクリスのパンツを剥ぎ取ったりといった傍若無人な振る舞いは決して忘れることはありません。

だから基本的にレイジは好青年なんですが、カズマが脳裏にちらつく度に評価が微妙に変化する…
私にとってのレイジはこんな感じでした。

一方、ヒロインの押しはミナ一択でした。
みんなとの関わり合いを経て、少しずつ行動範囲を広げられたのはホント良かったと思っています。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、熊田茜音さんによる「ココロハヤル」
エンディングテーマは、ノエラ(松田利冴さん)&ミナ(熊田茜音さん)with 桐尾礼治(福島潤さん)による「マイニチカシマシファーマシー」

1クール全12話の物語でした。
肩の力を抜いて自然体、且つ気軽に視聴できる作品だったのではないでしょうか。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 12

69.4 3 転生でツッコミなアニメランキング3位
犬とハサミは使いよう(TVアニメ動画)

2013年夏アニメ
★★★★☆ 3.3 (1293)
7012人が棚に入れました
物語の主人公は、ある日突然、強盗に殺された春海和人。本が好きすぎる本バカゆえの「読まずに死ねるか!」という執念で奇跡の生還を果たしたが、その姿は何故かダックスフンドに。犬であるため、本が読めないことに悶える彼の前に現れたのは、ハサミが凶器のサド女、夏野霧姫。その正体は和人が大ファンの作家、秋山忍本人だった。1匹と1人の前につぎつぎ現れるヤンデレ、ドM、ナルシスト、ネガティブ、無表情……。多彩なキャラクターが縦横無尽に入り乱れる、痛快不条理コメディとなっている。

声優・キャラクター
櫻井孝宏、井上麻里奈、阿澄佳奈、伊藤静、加隈亜衣、芹澤優、羽多野渉、内田真礼、五十嵐裕美、斎藤千和
ネタバレ

かげきよ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

軽いノリのコメディなのに設定が重すぎる。

凄まじい本好きの青年:春海和人が強盗に殺されるも犬になって生き返り
大ファンだけどドSの女作家:秋山忍(本名:夏野霧姫)
の元で心を読まれながらも暮らすコメディの様です。

大分初期設定詰め込んできましたねー。(^_^;)
ドタバタコメディの様ですがミステリーも絡んでいて楽しめそうな予感がしています。

注:【考察・予想】というのが時折出ますが、原作を知らない状態で書き込んでいます。
ネタバレとは異なりますが先入観を持ちたくない方はスルーしてください。

※1話感想{netabare}
今回の成分 本3:犬2:ハサミ2:読心1:強盗1:七つの大罪1

突飛な設定ですがちゃんと付いて行きますよ。
主人公、大分良い毛色&毛並みで高そうなダックスに生まれ変わりましたね。
人間本体の方は頭撃たれちゃって完全に死んじゃってるので元に戻れなさそう。
(タイムスリップという手はありますが)
この後どうなっていくのか予想できなくて面白いですけど。

ヒロインの夏野霧姫は執筆バカで書き始めると周りが見えないようで
強盗もお構いなしで書き進めていましたが、あの後どうなったんでしょうか?
(逃げた強盗は今後も絡んできそうです。)
ドS、貧乳、ハサミと属性も豊富で魅力あるヒロインになりそうで楽しみです。

ミステリー要素もかなりありそうなので予想もしながら楽しめそうです。
【予想】{netabare}
ラノベ原作のコメディらしいですがそんなもの気にしません。
ミステリーはお構いなしに考察し予想するのが私の楽しみ方です。

まず強盗と言ってますが店主とアイコンタクトを取っているので店への強盗では無いようです。
凶器の散弾銃は日本(東京)だしポンプアクションだし…って事でクレー射撃用の物でしょうか?
物語とは関係して来ないかな!?

第一印象では秋山忍狙いの犯行に和人が巻き込まれていたように感じます。
ベストセラー作家のお金目的なのでしょうか?
大罪シリーズの最終巻が発行されると困る者が居るのでしょうか?
七つの大罪というのも意味ありげです。
ただ、そうだとすると和人殺害後も事件は続いていそうなのですが…。
ビビって逃げたのかも知れませんけどあの後の描写がないので謎です。

和人狙いの犯行の線で考えると、
和人の両親がスパイとかの裏稼業に関わっていたか何かの研究に携わっていたのかも。
田舎に引っ越したのは身の危険を感じての事かも知れません。
「女スパイみたいな言い方するな」&007ネタが伏線だったのでしょうか?

もう一つ考えられるのは喫茶店にいた三人はグルで狙いは和人の命。
霧姫が銃を向けられても動じない態度だったのも頷け、
冒頭の「死んでみてくれない?」にも掛かるので可能性は低いながらあります。
この場合は霧姫がスパイ的な匂いがします。格闘術も出来るようですし。
和人は殺しても色々な人になりすまし蘇る存在なのかも。(今回は犬ですが。)
財布が無くなってるという点も不可解で何やら陰謀めいた物も感じます。

和人の記憶と現実の微妙な差も引っかかります。
記憶では101号室でしたが霧姫の調べでは102号室。
(霧姫が誰に電話して調べていたのかも気になるところですが)
ポストの表記も101は住谷で102が春海になっているので霧姫が正しいようです。
住谷という管理人さん(?)と関係しているのでしょうか?
頭を撃たれた事による記憶障害なのでしょうか? 
犬だけに101なのでしょうか?(^◇^;)
こちらは来週判明しそうです。個性的な住谷さんが登場しそうな予感…。

秋山忍が=夏野霧姫なのかはまだ疑っています。
変幻自在な作風のようなので他にも複数の秋山忍が居るのかも知れません。
霧姫はその中の一人に過ぎないのでは?

後はこれまでも何回か他人の声が聞こえていてそれが作風に繋がっていた可能性もあります。
(動物だったのは今回が初めてみたいですが)
犬の和人の前にセクシーな下着姿で現れたのは次回作「色欲」を書く為に
気持ちを知りたかったからでは無いでしょうか? 活字バカで欲情しませんでしたがw
このあと執筆の為に彼を欲情させるラブコメになるのかも。

メモ
他の動物の考えも読めるのか?→聞いたこともない
俺と同じ様な目に遭っている人間を知っているか?→聞いたこともない
何で俺の言っている事が解るんだ?→聞きたくはない
{/netabare}
{/netabare}

※2話感想{netabare}
今回の成分 格闘3:アパート2:読者2:後悔2:キリペディア1

ぐふっ。予想だいぶ外れた。考えすぎた。(+。+;)
一話での予想、清々しい程外れているので先入観を気にしていた人も開けても大丈夫です。
笑って読んでください。
外れたので少し負け惜しみいいます!w
「これなら主人公殺す必要ないじゃん!」

麻薬の受け渡しトラブルで激昂し突発的な犯行みたいなんだけど
銃を持ってて計画的じゃないか!とツッコまずにはいられない。
もし計画的な犯行なら顔見られたりとか証拠残し過ぎで計画が甘すぎ!
顔写真と名前まで報道されるなんて!とツッコまずにはいられない。
クスリでまともな計画考えらず甘くなったのであれば
そんな中毒者が何故か読書で更正しちゃうのにツッコまずにはいられない。
だけどコメディだから許すしかないか。w

アパートの謎は仕掛け自体無い様なもので
なにも週を跨がなくてもいいじゃん! とツッコミました。
犯人の行動もおかしい。被害者の隣室って安全な隠れ家なの!?
管理人室なら尚の事、連絡とか職質とか来そうだし報道陣も居たじゃん!
だけどコメディだから許すしかないか。w
住谷さん登場はだけは正解でした。

残った予想は【予想】{netabare}
秋山忍は複数人説くらいになりましたがコレも外れくさい。
作風が変幻自在なの単に普通に天才なだけかな?やや納得行かないけど。
それか執筆バカの割にちゃんと友達(?)いる様だし
お姉さんも職権乱用&守秘義務を知らない警察官みたいなので
そちらから色々見聞きして経験してるのかも。
あのアイドルみたいな子が過去色々経験して苦労してるのかもしれないです。
{/netabare}
色々外れましたがまたミステリーがあれば懲りずに遊びたいと思います。
そしてコメディだからと許します。

ただし和人の『死』の認識が甘いのは引っかかっています。
今回犯人に復讐しないのは当然としても、
許してしまうのはどうなんだろ?憎くても法に任せるスタンスで良いと思うのだけれど。
いくら読書バカとはいえ、あまり葛藤せず全てを受け入れているのに違和感があります。
今回のことで多分犯人は捕まったんだと思うけど
(もしも許して逃がしてたら滅茶苦茶納得できなくなります!)
これから裁判とかで両親が苦悩し憎み悲しむ姿見たらどうするんだろ?
とか想像してしまいます。
まぁ本編では触れることはないと思いますが。

それと霧姫には後悔の気持ちがあったみたいなのだけど、
後悔してたら和人にハサミ向けたり「死んで」とか言うのはありえないです。
この時点では後悔の描写など入れず非常識な鉄の心のドS女で押し通しておいて
話が進む課程で心が柔和していけば、それで成立すると思うんですが…。
今、霧姫に常識的な事を入れ込んだら喫茶店での行動なども納得行かなくなってきます。
私の中では彼女が非常識だから色々成立してたのですけど。

そんなこんなを色々受け入れてくれた和人に霧姫は少々好意を持ち設定完了。
一区切りつけて次回からドタバタラブコメになるようですが
心理描写などをちゃんと見て考える人には重石が付いて納得できないスタートな気がします。
単純に本体は意識不明で魂が戻る余地が残ってても良いのに…。
やはり『死』の取り扱いは難しいです。
これもコメディだからと許すしかないですから
次回までには気持ちを切り替えようとは思っていますけど。

あと気になっているのは武器ホウキのお姉さん。メイドかな?
和菓子はどこへ届けるのでしょうか?
彼女は何者でどうやって物語に入って来るのかは楽しみの一つです。
{/netabare}

※3話感想{netabare}
今回の成分 通り魔4:スランプ3:妹1:ドM1:シャイニー1

なかなか可愛い妹登場。きっと死んだとき悲しんだんでしょうね。
…っとやはり悲しい思いがふとよぎってしまいます。
いかんいかん楽しく観ないと。
この妹に和人の声は聞こえてるのかな?
聞こえてないとかなり痛々しいので聞こえている事を願います。
せめてちゃんと兄だと分かっての行動であって下さい。

通り魔事件発生でまた推理が楽しめるかなと思ったけど
流石にこれだけの情報では食指が動きません。
ただ【小予想】{netabare}兄をおびき寄せるための妹の犯行{/netabare}だったら嫌だな。
次回も引っ張るようならちゃんと考えてみますけど。

霧姫はスランプ。やはり事件が影響してるのかな。
今後の含みになりそうです。

ドMは楽しめましたがシャイニーは既にウザいかも。
{/netabare}

※4話感想{netabare}
今回の成分 ヤンデレ3:妹3:ドS2:カレー1:ドM1

んーと。もし妹が兄の死でヤンデレになってしまったのならやはり重いです。
通り魔事件もけが人が出ていないとはいえ犯罪として重いので
メインキャラが犯人であって欲しくないです。
こうやってあまり深く考えてはいけないアニメなんだろうけど…。
なぜいちいち重く気に障る要素を入れてくるのだろうか?気軽に楽しませて欲しいのに。

どうやら妹には兄の声は聞こえて無いようですが微妙に話し通じてる節もあって
聞こえないフリの可能性もあるけど…深読みしすぎかな。
犬が兄という確証はあるみたいですが占いでも信じているのかな。
【小予想】{netabare}
願望も込めて妹が犯人であって欲しくないです。
「書店で売ってない=占い」「パンをくわえるサラリーマン=迷信を信じる」
「夜人目に付きにくい=黒づくめ」
という感じで占い師が連想できる気がするので黒幕は秋山ファンの占い師という事で
妹が罪を犯していたとしてもコイツが精神操作しているとかであって欲しい。
いやもうそうに決まっている。そうじゃないとイヤだ。
無論、未登場の作家・紅葉が犯人でもNGです。メインキャラ犯罪者だとまた引いちゃう。{/netabare}
それと担いでいるギターケースの方も気になりますが、
乱入して霧姫と対決で明らかになりそうです。ここ何階なの?
{/netabare}

※5話感想{netabare}
今回の成分 バトル5:でっち上げ3:ドM1:鮪喰1

うーん。まともに考えると頭痛くなっちゃう。
前半は理由も内容も良く分からない激しいバトル。
霧姫が勝って本人達は納得したらしい。当人同士落着してるなら良しとしますか。
兄が死んで犬を兄だと思うとは相当重症で痛々しいのがやはり引っかかるけど。

通り魔の方は退治されててでっち上げだったみたいだけど
アフロ切るのも十分通り魔の様な…。(^_^;)
妹が犯人じゃなかっただけマシですが、この作品何がやりたいのか分からないです。
来週からどうなるのでしょうか?
{/netabare}

※6話感想{netabare}
今回の成分 本だしょてん8:お仕置き1:シャイニー1

死や精神病という負の要素が薄れやっとコメディとして楽しめた気がします。

本田書店の事も分かり楽しめました。妹さんも可愛らしかったですし。
しかし女将さんってどんな人なんでしょうかね?気になっちゃいます。
{/netabare}

※7話感想{netabare}
今回の成分 ブラジャー5:お仕置き2:ミュージカル1:デレ1:刃1

ブラ紛失で一騒動。お仕置きはお決まりパターンです。
やっとメイドにも日が当たりましたがやはり個性的。
ご主人は作家:紅葉なのかな? 霧姫ともバトルの予感。
尾行が気になりますがどうなって行くのでしょうか?
{/netabare}

※8話感想{netabare}
今回の成分 温泉4:刃物3:催眠2:シャイニー1

犬の和人にご執心の霧姫。でも相手犬だから恋の行方が気にならないし応援もできない。
和人に生き返る余地があればまた違ったと思うのでやはり『死』はその意味でも残念ですね。
…どうせこれ不条理アニメなのだから今からでも生き返る道が見つからないかな?

温泉旅館の女将さんは大家さんソックリで姉妹なのかな?
旅先でも何故かメンバー大集合なのはお約束だからツッコんではダメですよね…。(^_^;)
鋏の間とか聞くとなんだか殺人事件が起こるのか?と思っていたら、
集団催眠で襲撃を受ける事になるとは。
蛍星恋話(著:藤巻蛍)の影響か(タイガーマスクの)ミスターXみたいな謎の紳士の仕業かな?
【小予想】{netabare}
鋏の間の写真で気になったのは母姉の存在と共に父親が写っていない事。
あの紳士風の男は霧姫の父であり藤巻蛍なのではと思っています。{/netabare}

今回の話はハチャメチャでしたが後半に向け伏線も多かった様に思います。
{/netabare}

※9話感想{netabare}
今回の成分 ストーカー4:催眠術3:高校時代3

基本くだらないコメディですが時折微妙にミステリーが入ってきます。
密室の謎は強引すぎますがね。
んで、どうやらネガティブちゃんが蛍だった様です。
図書室の原稿は和人しか知るはずのない事だったのでしょう。
正体バレたかな? 次週どう展開していくのでしょうか?
{/netabare}

※10話感想{netabare}
今回の成分 執筆戦4:ネガティブ3:催眠2:原稿1

ツッコんだら負けと思いつつ執筆戦を観戦。
無茶苦茶さもココまで行くと割り切って楽しめます。
ネガティブちゃん…友達だったらウザ過ぎますね。
{/netabare}

※11話感想{netabare}
今回の成分 キャラ総出演4:執筆戦未遂3:カレー3

なんというか、空気回でした。ワイワイガヤガヤして内容は特になし。
まぁ、こういう回があってもいいかな。
刃物で攻撃→服が破れて吹っ飛ぶ。お気楽コメディならこんなので良いと思います。
{/netabare}

※12話感想{netabare}
今回の成分 コスプレ3:酒乱3:妄想ウェディング3:ゲロ1

最終回で恋愛要素は少しだけ多めでしたが気負わずほぼ通常回のノリでした。
この手の作品ならこういう締めもありですけど印象には残らない終わり方でした。
でもまぁ、一応そこそこは楽しみました。
まだ色欲を書いていないですし続きがあっても良さそうですが
2期があってもあまり発展性が無いかな?
{/netabare}

【総評】{netabare}
毎話感想で書いてしまったのでかなり被りますが纏めとして書いておきます。

犬にハサミを向ける事は軽く流せたのですが、主人公の死という最初の設定が重すぎました。
もう少しミステリー・サスペンス要素が絡んで死んでしまう事の必要性が出ていたり、
なぜ犬になったのか解き明かす展開であれば納得出来たのですが
結局、軸となる物語も無く終始軽いノリで進行するコメディでしたので
気持ち良く設定を飲めませんでした。

犬となった和人に本気で恋をし子供まで考える霧姫にも違和感があり拭えません。
和人が意識不明等で生き返る余地があればラブコメを受け入れて楽しむ事が出来た筈ですし、
『色欲を書き上げる事』と共に『和人が犬になった謎を解き明かし戻る方法を模索する』
展開を軸にした方がストーリーとして盛り上がったと思います。
ストーリー性の低い軽ノリコメディーを否定はしませんがこの作品の場合
設定の重さと釣りあっていないのでちゃんと楽しむ事が出来なかったです。
キャラクターは豊富だし個性的で良いだけにとても残念に思います。

個人的にはお勧めは出来ない作品ですが
主人公の死をや犬にハサミを向ける事をスルー出来る方であれば気楽に楽しめると思います。
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 44

ラスコーリニコフ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

前期アニメとあにこれ休止中に視聴したアニメの評価

前期アニメの評価

◆犬とハサミは使いよう ★★★★★

ル○ズ「このバカ犬ー!」を本当に犬でやりました、的な。

怒っている井上麻里奈は好きなので、それだけで十分なので、内容が
寒いとかクソだとかは気にならない。むしろそれが良い。

初期売上を当てよう、1300

○犬とハサミは使いよう 【全6巻】
巻数 初動 発売日
01巻 *,455 13.09.20

過大評価だったwww

2回通して見たし、多分半年後くらいにまた見るだろう。


◆神のみぞ知るセカイ 女神篇 ★★★★☆

問題だったテンポの悪さが改善されており、中々面白かった。

○神のみぞ知るセカイ 女神篇 【全6巻】
巻数 初動 発売日
01巻 1,708 13.10.30

やはり一度爆死すると、巻き返しは難しいんだろうな


◆ロウきゅーぶ!SS (第2期) ★★☆☆☆

1期から全部見た、完全なロリコン用作品を全部見たのは初だと思う。

内容がバスケじゃなかったら、途中でギブアップしてた。


◆<物語シリーズ>セカンドシーズン ★★★★☆

化物語のレビューに書きたいことは全部書いたし変わってないです。

あざといより、超あざとい方が、逆にあざとくない。

○<物語>シリーズ セカンドシーズン 【全12巻】
巻数    初動       2週計      累計
      BD(DVD)     BD(DVD)    BD(DVD)
01巻 35,304(*4,437) 37,832(*5,042) 38,545(**,***)

○IS<インフィニット・ストラトス>2 【全7巻】
巻数    初動       2週計      累計
      BD(DVD)     BD(DVD)    BD(DVD)
01巻 18,758(*4,808) 20,378(*5,505) **,***(**,***) 

困った世の中だ、こんなのばかりが売れやがる、そして見てしまう。

こいつ等のダメなところは、真似して作ろうとすると超クソアニメ
が出来る、アニメとその原作になる業界に悪い影響しか与えない事。

パンツおっぱいその他エロを増やせば良いという流れはもうやめて
欲しい、それ等は専門のアニメに任せておけば良いんだよ。

○進撃の巨人 【全9巻】
巻数    初動       2週計      累計
      BD(DVD)     BD(DVD)    BD(DVD)
01巻 37,339(19,454) 40,488(21,852) 51,473(29,252)

もーちょい売れても良かったと思うんだ。お前が駆逐し損ねたから
アニメ業界の閉塞感が更に強くなった、その事を自覚しやがれ。


◆Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ★★★★★

イリヤはロリ嫌いを無効化する特殊なスキルを所有している。

うっかり1話も溜めずに毎週見てしまった。

この作品のせいでロウきゅーぶなんてものに手を出す事になったが、
ロリはやっぱり無理だった。


◆ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生 ★★★☆☆

前半面白かったけど、最後の方はどうでも良かった。


◆戦姫絶唱シンフォギアG (第2期) ★★☆☆☆

2期を楽しみにしていたはずなのに、歌が肌に合わず途中で断念。


◆サーバント×サービス ★★☆☆☆

5話くらいで断念、途中で飽きた。



あにこれ休止中に視聴したアニメの評価

◆ちはやふる ★★★★★

2期も含め全部見た。非常に面白かった。総合得点87.3だけあった。

◆ギルティクラウン ★★★☆☆

全部見たけど、まあまあ。総合得点87.2・・ん~~。う~ん。

◆花咲くいろは ★★★☆☆

4話くらいまで見て、続きを見るの忘れてた。今思い出した。

◆めだかボックス ★★★☆☆

非常にジャンプっぽい、梧桐勢十郎を女にしたような、とか書いても
通じる人はきっと極僅か。

◆ONE PIECE -ワンピース 400話~ ★★★☆☆

見るアニメを探すのが面倒、考える事あるけど微妙に音声が欲しい。

そんな時にはワンピース。

以前400話くらいまで見てたつもりだったが、500話近くまで見ていた
事に途中で気が付いた。(つまり100話分くらい2回見ている)

最新話まで見たけど覚えてるのはエース救出周辺と、悟空が出て来た
事と、ガスっぽい奴がポロリ(フリーザ)だった事くらい。

◆C - The Money of Soul and Possibility Control ★★★☆☆

検索しにくい、それに尽きる。思ったより面白そうで、最後まで見る
とそうでもなかった。色々惜しい。

◆キルミーベーベー6回目~9回目 ★★★★★

多分、きっと、また見るのだろう。やばいよこの中毒性。

◆さくら荘のペットな彼女 ★★★☆☆

一度1話で切ったけど、メッセージでこれについて書いた方がいた気
がしたので再挑戦。一応完走。

2013/06/02 22:07:37「さくら荘は典型的なラブコメでしょうか?」

半年遅れの返信で、質問した方はきっと読む事はないでしょうけど、
「なんか違う」と思う。

◆ベン・トー ★★★★☆

良いクソアニメだった。よくあの内容で1クール引っ張った。

◆侵略!イカ娘 ★★★☆☆

全部見たでゲソ、2期も見たでゲソ、特に書くことは無いゲソ。

◆頭文字D 見てなかったやつ全部 ★★★☆☆

一言感想ですら、何を書いて良いか迷う。

◆会長はメイド様! ★★★☆☆

全部見たけど、あまり記憶が無い。イケメンがイケメンだった。

◆琴浦さん ★★☆☆☆

逆デスノート的な気分。常にイライラ、すっきりしない。

そんな能力があるならもっと有意義に使うだろ?ミスし過ぎだろ?

妄想でセクハラという斬新なアイディアは、設定だけならば中々エロ
かったが、内容が小学生過ぎて残念だった。

いや、そういうのを楽しむ作品じゃないのは知ってる。

◆こばと。 ★☆☆☆☆

花澤タグから飛んで視聴、面白くなかったけど花澤のせいで完走

◆貧乏神が! ★★★★★

同じく花澤タグから。物語セカンドシーズンでぶち切れた撫子のアレ
が、ほぼ全話で楽しめる。3回通して見た、実に素晴らしい。

パロ作品で比較するなら、これ>>>ニャル子>>>>これはぞn・

ハヤテとか銀魂とはやや比較しにくい。

キルミーと同様に何回も見てしまう気がする。嫌な要素が全く無い。

◆あそびにいくヨ! ★★☆☆☆

同じく花澤タグから。

クソアニメだけど、これはこれでアリ。多分二度と見ないけど。



他にも見た気がするけど、もう探すの面倒です。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 10
ネタバレ

かおーん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

[ネタバレ注意]原作完結のまとめ

原作未完のままアニメ化、中途半端に終わり二期もあるはずない。でも結末がなんとなく気になる・・・ので、原作最終巻だけ読んでみました。koboで楽天ポイント使って。
(すみません本来こんな読み方はしません。どんな長編小説でもそりゃ戦争と平和とか嵐が丘とか鬼平犯科帳とか三国志、銀河英雄伝説でさえ読破してますが、さすがにこの作品を10巻全部読むのはムリ!なので最終巻だけ読ませていただきました。中途半端に投げられて終えた、原作未完なアニメの原作だけこんな方法を取ろうと思ってます。あ、赤川次郎の三毛猫ホームズも最終巻出たらそれだけ読むかも)

以下原作最終巻まとめ
{netabare}

秋山忍の「大罪」シリーズの続きが読みたいの一念で、犬として生まれ変わった主人公、和人。
夏野(秋山忍)は、自分が最終巻「色欲」を書いたら、和人が消えることを知っています。なので書べきか書かざるべきかを悩む。

そんな彼女に、「色欲」を執筆させるため、ドM編集者が取った行動は、犬(和人)の殺害。犬が居なくなれば、夏野は執筆を始めるはず。

夏野霧姫(秋山忍)の前で血の海に沈む犬(和人)、彼女は和人が死んだと思い、マンションに籠もります。そして、最終巻の執筆を開始する。

編集者の暗殺から逃れた犬(和人)は、マンションに戻ろうとしますが、ドM編集者の超強固なセキュリティーシステムが敷かれており、それが進入を拒む。

主人公(和人)も、最後の「色欲」を読んだら自分も消えるであろうと知っている。知っていても、読みたい。自分はそのために生き返った。だから、夏野には完結編をどうしても書いて欲しい。

6人の友人作家たち(アニメにも数人出ていましたが、その後数人追加されたよう)の手を借り、マンションへの突入を試みる和人。
目的は「色欲の執筆を辞めさせる」こと、「色欲の執筆をさせる」こと。
夏野の部屋の前に立ちはだかるラスボス、ドM編集者との対決で、今書いている「色欲」は完全な作品ではない。追い詰められ書くことしかなくなった状態、そんな不完全な状態で書かれた色欲で良いわけがない、読者の想像を遥かに超える、夏野の才能の全てを出し切った完璧な「色欲」を書かせなくてはいけない、と、ドM編集を説き伏せてラスボス戦は終了。無事夏野の部屋にたどり着きました。

部屋では黙々と執筆を続ける夏野。和人が生きていることに気づいていた夏野もひとつの計画を実行していました。

不完全な色欲を書き上げる。犬(和人)は納得しない。和人は激怒するだろう。そして、犬(和人)は襲われることはなくなる。成仏もできない。一度完結した作品を、二度完結させることは不可能。

これが夏野が取った、犬(和人)を生かすための計画でした。
和人(犬)はこれを見抜き、夏野を説き伏せます。秋山忍(夏野)の作品に心底惚れ込んできたこと、七罪シリーズを読み終えるために生き返ったこと。それを読んで死ぬことが解っていても、読みたいということ。

全てを理解した夏野霧姫(秋山忍)は、最終巻「色欲」を書き上げます。そして、原稿用紙のまま、和人は読みます。
念願の「色欲」の読書にふける和人。気がつけば夏野のヒザの上で読んでいました。

ヒザに抱かれたダックスフンドに夏野は感想を聞きます。
形容しがたい名作に、考え、言葉を選ぶ和人、しばしの沈黙のあと和人は
「面白かった」
同時に意識が遠のくのを感じます。夏野も、和人が消えることを理解し、涙しながら「ありがとう」

消えゆく意識の中で、犬(和人)は
「ちょっとまったー!」
まだ読んでない作品がたくさんある、夏野霧姫の作品をもっと読みたい!まだまだ死ねるかー!
「は?」と驚く夏野に犬は「今後も本が出版される限り、おれはそれが読みたい。まだ死ねない、つまり、秋山忍(夏野)とずっと一緒だ」と。

憔悴・悲観・安堵・怒りに、同時に襲われた夏野はハサ次郎(ハサミ)を手にし、和人に迫ります。アニメと同じように。

「お仕置きターーーーイム!」


(原作感想)
作家6人が、他人を傷つけるとしても執筆するか、の問いに対してそれぞれ出した解答が良かった。作者がこの作品で言いたかったのはこの部分か?
夏野のヒザの上で、静かに、穏やかに最後の読書を始める和人。ここで終わりにしちゃえば良かったのに。ラノベじゃその終わらせはありえないのかな?
個人的には「読書ばっかりしてないであなたも書きなさい!」と和人に伝える内容の色欲を書き、作家として名作を書き上げるまでは死ねない!に切り替えさせる?と予想してましたが。読書バカ犬はそのままで終わりました。

アニメで妹とマグロイーターが好きだったんですが、最終巻には出てこなかったですね・・・
{/netabare}


----アニメ視聴後----

原作未完の駄作フラグ付きアニメ。
原作小説は7巻まで刊行されている(13年9月現在)らしい。
しかし7巻ってすげーな。大作といわれる吉川英治の三国志だって宮本武蔵だって全8巻だぞ?

作中の、活字中毒の犬もこの作品は読まないな(笑)、と言われてるとかいないとか。

幽遊白書、GANTZ、ぜんまいざむらい、代紋、てやんでいBaby、、、ありがちな、死んで生き返るところから始まる作品。

文学少年が一度は死んだが、犬になって転生。
読み終えてない「大罪」シリーズ(七罪?)の最終刊を読みおえるまでは死ねない!ってことだったので、霧姫が最終刊(greed? lust?)を書き終えたら成仏する流れでしょうか。

内容はベン・トーのようなおバカアニメなので肩肘はらずに見られてGood。

OPの、本が平積みに並べられているシーン、一冊一冊の本の表紙の装丁が良い。ひとつひとつデザインされていて、文芸本への愛を感じます。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 10

70.6 4 転生でツッコミなアニメランキング4位
賢者の孫(TVアニメ動画)

2019年春アニメ
★★★☆☆ 2.9 (602)
2566人が棚に入れました
ある青年が事故をきっかけに、異世界に赤ん坊として転生。そんな彼を稀代の魔術師・マーリンが拾い、シンと名付ける。シンはマーリンの孫として育てられ、魔術も学ぶ。だがマーリンは、常識を教えるのを忘れていた……。

声優・キャラクター
小林裕介、小松昌平、本泉莉奈、若井友希、屋良有作、高島雅羅、森川智之
ネタバレ

kororin さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3

今回の「SILVER LINK.」は・・・・・・・・・・・・ツッコミ満載!!

2019.04.11【第1話を見て・・・】

作品ごとに出来栄えがが、
①大変良い。
②良い。
③普通。
④悪い。
⑤かなり悪い。
と、なかなか「安定したした作品」を出さない「SILVER LINK.」制作。(笑)

今回はズバリ!『中途半端』に感じます。(笑) 厳密に言えば③④の間ぐらい。

毎期、毎度毎度の「テンプレ異世界転生モノ」。テンプレは嫌いではないですが「作り方」がヘボ過ぎると大嫌いです。(笑)

今回は、
・主人公は(定番の)現代社会のサラリーマン(養育向け「科学雑誌」編集?)が事故により死亡しファンタジー異世界に赤子として転生。
・「シン」と名付けれた赤子は老賢者の孫として育てられる。(定番のメタ情報=前世の記憶アリ)
・恵まれた師匠筋により魔法・剣術がその年齢にそぐわない(定番の)「チートパワー」を身につける。

15歳の(この世界では)成人を期に魔法学校に入学・・・「パワー」は凄いが「(社会)常識知らず」というシチュエーションでラブコメ学園・アドベンチャーといった展開になるのだろうか?


[作画面]
普通に見られる範囲ですが、厳密に言うと「微妙にヘボい作画」です。「微妙にヘボい作画」です。(大事な事なので2回言いました)

[ドラマ]
少々稚拙なラノベ文章を「そのまんま」仕上げたような印象。1話は、やたら説明を多く織り交ぜ過ぎてるせいで「ドラマティックな面白味」が全然無く、用意したシーンを「事務的に展開」したような感じ。 「ヘボい構図」や「単調な演出」のせいもあって面白味が無いです。
「面白いモノを作る」という意気込みが感じられず、「仕事だからやっている」感が、ものすごく伝わってきます。(笑)

[リアクション]
その作品の風格に合った「ズッコケ」や「ギャグ・コント」「サプライズ」というものがありますが・・・何か不自然すぎてシラけてしまいます。

[魔法演出&アクション&キャラ紹介の見栄]
ヘボいドラマパートからみて、全くの別物! ココだけ『変』にチカラを入れ過ぎて『変』にキレッキレにカッコイイのが「妙に不自然」!


まるで『企業PR』を見せられたような印象の第1話でした。(笑)
しばらく様子見ですが、「視聴切候補」として挙げます。



2019.04.17【機会があったのでコミカライズを一気読み・・・】
主人公(シン)の凄く都合の良く伸びる成長と、ひねくれ者の居ない仲間たちや、シンの周りにいる大人はやたら高名な人徳ある実力者、など「ご都合主義過ぎの展開」をまずストーリーとして考え、後付けで「敵・敵対勢力」を無理くりに組み込んだ印象なので全体的な構成がチョット甘々な感じもします。 テンポのいい進行は気持ちいいかもしれないけど、やはり深みが薄いような気がするなぁ。(まぁソコが良くて好まれてるのでしょうが)

なので、
・無垢な「小学上級生~中学初等」あたりが、心地よく喜び(ウケ)そうなストーリー。
・「お出かけ女子」で、やたら小物をバッグにドッサリ詰め込んで用意する(あんな時にはコレ使おう。こんな時にはアレしよう・・・みたいな)タイプ。
のような印象でした。(笑)
今後、{netabare}
・ポンポン発明される魔導具の数々。
・シン&シシリーの見てて背中がカユクなるピュアなリア充ぶり。
・残虐描写(斬首、断胴など)のアニメ表現。
・早くも野望達成した魔神シュトロームの今後。
など{/netabare}
どうなりますやら・・・




2019.06.29【まさに中学生のオ〇ニー・アニメ!】(加筆修正2019.07.02)
視聴切ろうかと思いましたけど、結局最後まで見てしまった。(笑)
面白そうな『素材』でありながら、全然面白く活かせてないのは世間の不条理・不合理など「マイナス感」をあまりよく実感していない『中学生坊ちゃんが考えたような脚本・構成』のせいか?
なので「万人受け」にはならず「中学生坊ちゃん男子」受けになるような展開に「(情けなくて)恥ずかしかった」です。(笑) 各所、叩きまくってますが私も苦言を。


さて、テンプレートは「異世界転生」。主人公ステータスは、お馴染みの「チート(最強)能力」。『中学生坊ちゃんが考えたような脚本・構成』なので、{netabare}
【シン・ウォルホードは中学生坊ちゃんが考えたような『理想』の主人公】
・最初から(才能やら何やら)「持っている」ので、何をやらせても技能的に上手くこなすという『都合の良さ(ご都合主義)』。 なので、何かを得るための苦労や苦悩・努力の描写が全然無いせいか、人間味が(空っぽで)薄く感じられ魅力的には思えません。
・シンの、その若さで持っている強大な魔力に周りから感嘆・称賛などチヤホヤされる様子は「中学生坊ちゃん男子」の抱く『超・理想』。(笑)
・彼女となるシシリーに対して、双方オンリーワンの恋愛事情。ウブウブな態度は別にイイのですが、恋仇・こじれる人間関係などストレスを感じさせる状況を「一切排除」している『都合の良さ』。(なんと都合の良い人間関係!)
・シンのバックボーンに、名だたる賢者・導士、タメ口が許される国王・王子、元騎士団長、宮廷魔法師団所属の魔法使い、近衛騎士団所属の騎士と何かと常人が逆らえない後ろ盾があるという『都合の良さ(ご都合主義)』。 
・これだけ色々持ってるのに傲慢にもならず、人当たりのイイ好少年に育っているという『都合の良さ』。(笑)
まさに「(作者:吉岡剛の?)自己満足的な理想」のヒーローのように見えました。(笑)

【道を示す助言者、アウグスト=フォン=アールスハイド(オーグ)】
・シンの学友で王子様。彼の立ち位置はおそらく「作者(吉岡剛)本人」の分身でしょうね。 空っぽなシンに対してイジりまくり、シンを盛り立てたり話を都合よく進め(勧め)たり纏めたり。 作者の理想なのかツンデレな許嫁をあてがったり。(笑) 王族らしからぬワールドワイドな視点と知識と素養・良識的な人間性が、いかにも『作者本人』の理想に思えます。(笑)

【彼女にするなら、こうであれ!(?)】
・優しくて美形、おとなし目で恥じらいのある淑女、そこそこ発育のいいプロポーション、捻くれてなく素直な性格、好きな人の為ならば覚悟を決める潔さ・・・そんなシシリーは中学生坊ちゃんが萌える理想像?(笑)

【早くも野望達成した敵は、使いどころが浮いたまま!!】
本来、(都合よく)ストレス・レスな冒険ファンタジー物をしたかったのかもしれませんが、敵が居ないと盛り上がらないという編集者の入れ知恵で作ったような敵役・シュトローム。 魔人堕ちした悲惨な生立ちは、話としては良かったものの、早く(シュトロームを)排除したいせいか、あっさり彼の目的である帝国への復讐を終わらせてしまい、無理くりにでもシンと敵対させようとする強引で「不自然」な展開が駄目に思えました。(笑)

【友達は多い方がいいし楽しい!・・・でも、】
・マリア(シシリーの親友)
・トール(オーグの護衛で眼鏡男子)
・ユリウス(オーグの護衛で大柄な体格でござる)
・トニー(チャラ男剣士)
・リン(寡黙な天然暴発女子)
・アリス(元気なおこちゃま体型)
・ユーリ(おっとりボン・キュ・ボン!)
・マーク(鍛冶屋の息子でオリビアとは幼馴染で恋人同士)
・オリビア(食堂の娘でマークとは幼馴染で恋人同士)
、とまあけっこう出てましたが、・・・個性的ではあるものの、なんか引き立て人員な役割で「立ちんぼ場面」も多く、印象が薄かったです。(もっと掘り下げればいいのに、ソコまで采配する頭(知恵)が無かったのか?)

【通常パートはヘボアニメ。しかし・・・】
視聴した方々は判ると思いますが、日常パートはヘボい「ノッペリ作画」にヘボいアングル(画面構成)にヘボい演出、的外れに入れるギャグ漫画まんまのような「寒いコントリアクション」、背景担当のスタッフらはイメージの悪さの所為か「このすば!」から参考(というか、殆どパクった)建物や都市の俯瞰の数々。
しかし、『魔法バトル』になると空気が一変!!
キレッキレのアクションに派手な魔法演出や爆発効果の「超・特化作画」!中学生坊ちゃんが喜びそうな展開ですが・・・・・『通常パート』もコレだと良かったのに。(笑)

【イベント絡みの縁で使ったVTuber】
OPの「i☆Ris」の曲は悪くなかったケド・・・OPアニメの『センス』は酷かった。(笑)
2018年11月のイベントの縁で起用したED担当のVTuber「吉七味。」も「曲」は悪くなかったケド・・・6話で登場したミランダの声優役&EDアニメのVTuberキャラダンスに各所大、大、大ヒンシュク!(笑) 推してる方々には申し訳ないけど、ヤッパリ声優としては「下手クソ(滑舌悪い)」ですしEDアニメも世界観が全然シックリしてなかったと思います。(あとメイ役のVTuber「雛乃木まや」も(滑舌悪くて)酷かったでしゅ・・・でしゅ)出来がヨロシク無いのに起用されるなんて、『裏』で何かあったと勘ぐられそうです。内輪ウケにはいいけれど、一般にはまだまだ、マダマダ認めてもらうのは厳しいと思います。

【「常識をブっとばせ!」がフレーズになってますが・・・】
型苦しい枠に縛られない自由な発想として魅力的な語感の「響き」ですが、まず「常識を知らない」のに言ってほしくはないですネ。(笑){/netabare}


と、いうように毎回「強・ツッコミ(いやいや、オカシイだろコレ)」を入れずにはおけないようなアニメ。 そういう「悪い意味」で物凄く盛り上がって楽しい(?)アニメでもありました。(笑)

投稿 : 2024/06/01
♥ : 23
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.7

ストレスが無いのがストレス

6話までの感想{netabare}
前情報で身構えてたせいもあるのかも知れないが、実際見てみたらそこまで酷くないじゃん…と思ってました。
聞くだけでサブイボが立ちそうな「え、ボクまた何かやっちゃいました?」も、あくまで周囲はドン引きという描写が多く、てっきり賞賛ばかりが続くのかと思ってたのでそれよりは随分マシかなぁ、と。
…。
と、ツッコミどころはあれどソコソコ好意的に見てたところで6話のエンディングですよ。
ナニコレー!?
スタッフは叩かれないようにマトモなものを作ろうとしてるのか、叩かれて上等の炎上商法紛いの路線を狙ってるのか、どっちなんだか分からなくなってきたぞ?
ってかスポンサーにゴリ推しされてボイコットでもしたのか?とさえ思えてきたり。
そんなことってあるのかなー?
と、以前やってた某アニメが頭をよぎる…メカクシなんとかだけど、円盤版では修正されたけどTV版では作画がくっそ酷い回があって、だけどプロデューサー(だったかな?)はノリノリだったらしい。
所詮プロデューサーは調子のいいことを言うだけなので本意かどうかは不明だけど、賢者の孫も同じ感じだったりして?
視聴者ドン引きで身内だけで盛り上がってるっていう…。

6話エンディングについてだけでは寂しいので他のツッコミ。
5話で帝国が戦争を企んでることについて「何故?」という問いに「そんなの向こうに聞いてくれ」と返す王子、理由については興味無さ気。
そんなことある?理由が分かれば回避方法も見付かるかも知れないじゃん?探ったけど全然分からなくて不思議だなーって態度でもないし…。
と思ったら6話で理由(原因)はシュトロームによるものだと判明…まんまと術中に嵌ってやんの。
う~ん、最初から馬鹿キャラならまだしも、ストーリーの進行上突如キャラが馬鹿になるのはキツいですなぁ。{/netabare}

9話までの感想{netabare}
「大量に発生した魔人と対決予定で、無事に生きて帰って来れるか分からないから色恋事に性急」ってことなら分かるんだ。
けど実際は死の匂いからはずっと遠い、見え見えの神(作者)の手で安全が保証されてのほほんとした部活動の延長のノリでしかないから色々と気持ち悪い。
なんだっけ、最近見た別アニメのセリフが頭をよぎる、「自分が死ぬとは思ってないんだろ?」。
婚約披露も、若いカップル(特に片方は将来国の中枢を担うのが明白)の誕生を見て、二人の幸せを守るために戦うぞと奮起する老兵でも映せばいいのに。{/netabare}

10話感想{netabare}
今回は途中から“ブラッククローバー”を見てる気分だった、ってか今週のとネタ被りまくってて吹いた。
87話だけでも見るといいかも?
あっちは「我らロイヤルナイツが白夜の魔眼を倒すぜ」と宣言して終了、こっちは「我らアルティメットマジシャンズが魔人を倒すぜ」と宣言して終了、わぁい。
そもそもあっちは“テラフォーマーズ”も裸足で逃げるくらい、どんなザコだろうが対決する度に「コイツにはこんな暗い過去があったんだー。こんな辛い過去があったんだー」と回想が入るんですよね、体感全体の半分は回想。
ナルトもそうなのかい?ペイン編までしか見てないんよ。
で、自分はもうそういうのに慣れちゃってるせいか「あ、そう」って感じ。
そうはいってもねぇ、ブラクロは最終回がいつか不明な引き伸ばし上等の作品(それが好きか嫌いかは置いといて)で、最終回がいつか決まってる深夜アニメで同等のノリをやられても困るんだけど…。
ってか敵側の悲しい過去回想するにしても主人公と何か因縁持たせようよ、なーんも繋がり無くないか?{/netabare}

11話感想{netabare}
いやいやいやいや。
政治的なことはなるべく考えないようにしてたけど、わざわざ王太子が宣言しちゃうんだからどうしようもない。
放送があるワケじゃないので国内でアルティメットナントカを宣言してはいるけど、国外ではあくまで「ナニそれ知りませんなぁ」って素振りでないと(それでもかなり無理があるけど)色々とマズくね?
アルティメットナントカはあくまで「国籍不明で無償奉仕してくれる謎の正義の味方」でないと色々と問題発生しちゃわない?
作中のやり方では領地拡大を狙った魔人とアルティメットナントカによる自作自演だと疑われかねない気ががが。
魔人大量出現も異常ならそれをサクサク倒せる連中の登場も異常だもの。
魔人出現が超異常事態でリアルとは比較しづらいとはいえ、アメリカだけが核兵器持ってるような状態で、魔人退治が終わったら今度はアルティメットナニガシが人類の敵になりそう。
当人がそう思ってなかろうが「彼らの機嫌を損ねたら何をされるか分からない」「彼らを賞賛(領地明け渡しでも財産献上でも)しなければ今後魔人が出たとき退治してくれないかも…」と無言のプレッシャーになるもの、人類からしたら。
そこら辺の問題踏み込んでくれるのかな?
また、せめて「死力を尽くしてなんとか撃退」ないし「身内にも少なからず犠牲が出た」ならまだしも、あんまりにも余裕綽々だと「それだけ余裕あったのならもっと早くから手を打てよ」と思ってしまう。
私自身だけじゃなくて作中の「ただの一般人」がそう思うって…思わないんだろうけどね、都合よく。
これって“劣等生”でも強く感じたけど、主人公に能力盛りすぎると起こる弊害、「どんなにスペックあってもそれを使いこなせない無能」って俺TUEE系はなりがちで、そこんところは細心の注意払ってくれないとちょっと…。

というか、魔人狩り楽しんでない?ウサギ狩り感覚で。
どっちが魔人だか分からなくなってきたぞw{/netabare}

12話感想{netabare}
聖女ネタ寒っ。
こんな時でも結局主人公の方が秀でてないと気が済まないのか、「この分野は○○のが上」ってのがそんなに耐えられないのか。
そして連合加盟への働きかけって、断れるワケないじゃん。
「断った国は魔人現れても助けません(ニッコリ」と脅迫してるのと大差ないと気付いてないのかな?
眉間に銃押し付けて「なぁ、オレの頼み聞いてくれよー」と言ってるようなモンで…なにが「失礼の無い様に」だよ。
他の国がアールスハイド王国の属国だとか、もし滅んだら王国が経済的に損するとか、見捨てたら王国が何か割を食うのなら言い分の一割は理解できるけど、帝国が亡んでも「別に関係ないね」って他人事な振る舞いをしたせいで全く説得力が無い。
難民一人も居ないんでしょ?
魔人からの警護を口実に支配地域の拡大を狙ってるように見えて仕方ない。
そう考えれば暢気にビーチバレーに興じてたのも頷けてしまうから困る(=魔人を意図的に泳がせてた)、ってかアニメが続いたらそういうことにする予定とか?
せめて主人公ヨイショするにしても、アルティメットなにがしの噂を聞きつけて「我らも庇護下に置かせてください」と向こうから頼み込んできたとかにすりゃ良いのに…それでも「うわぁ」となるけど、それより酷いって何なんだ。
そうねぇ、王大使が普通に腹黒キャラで、影でニヤリと邪悪な笑みでもしてればまだ見れた…か?
主人公がまんまと利用されてるのが耐えられない?ってか気付かない賢者がアホ過ぎてやっぱダメかー。
で、支配地域を増やすためにルーラ登録の旅に出ますねエンド。
かーらーのルーラによるMP消費がゼロないしコストが安いので、宿屋はタダのアリアハンで済ますオチ。
…。
そう。{/netabare}

総評{netabare}
これを見てアニメを嫌いにならないでと祈りたい気持ち。
あ、けど作画はところどころ良かった、頑張ったアニメーターはもっと良い作品に係れるようになってくれたら良いな。{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 19

ossan_2014 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

ある種の鏡

*蛇足追記


転生したサラリーマンが、異世界で想像しうる限りの能力と承認を集めて称賛の的になる様を描く物語。

「世界」の設定とエピソードの全てが主人公の全能感に奉仕するために創られた物語は、最近では「なろう系」と呼ばれているらしい。
が、『小説家になろう』というサイトが、そうした物語だけを提供するよう専門化されている、というわけではないだろう。
そこに集まる小説が、いわゆる「なろう系」と定型化されるのは、つまり読者の好みがそうした「定型」に集中している、言ってみれば或る種のマーケティングの結果なのかもしれない。

主人公に「能力」や「勝利」が集中することに、何ら必然性や納得感を感じさせる設定を創ろうとはしない「世界」は、妄想だけが先走った手抜きとも見えながら、ある意味では「健全」なのかもしれないとも思わせる。

数年前を振り返れば、ライトノベル原作の活劇アニメの主人公は、国家の「特務機関」や「秘密結社」の構成員ばかりの印象があった。
「世界」の命運を左右する「全能感」の発揮のために、後ろ盾として「国家権力」しか発想できなかった限界性から比べると、「何も説得的な設定を創らない/創れない」という事態は、「創れない」とみれば後退だが、「創らない」とみれば(或る種の)健全化ではあるだろう。
「健全性」に魅力を感じるかは別の話だが。

いずれにせよ、表現を支える手段はどうであれ、描きたいものは「主人公の」全能感であることだけは不変のようだ。

活劇において主人公が強いのは当たり前だと言える。
しかし、描くものが主人公の「強さ」であるのか、「全能感」であるのかでは作品の性質はまるで異なるものとなる。
説得的で客観性のある「世界」でも主人公の「最強」を描くことはできるが、「全能感」は描けない。
主観的な妄想性こそが「全能感」の源泉であろうから。


製作者の妄想じみた「全能感」の物語は、視聴者が望むからこそ制作されるのだろう。
いや、視聴者の妄想を映し出している(と信じられている)からこそ、製作者は作り続けることができる。

言ってみれば初歩的な「マーケティング」の産物だが、「創作物」がマーケティング手法だけで創れるものだろうか。
「笑える、わかりやすい、ウツな重苦しさのない、スカッとさせる」=「全能感」を堪能させるアニメが観たいという最大公約数的な「マーケティング」で制作されたかのような、スマートホンがどうこうしたという異世界転生アニメがどのような出来であったか、思い出してみるのもいいだろう。

日本のアニメがANIMEとして全世界的に熱心なファンを獲得しているのは、日本のアニメがエンタメとしては例外的に過剰な作家性を発揮していたためだと思われる。
視聴者が「消費者」のように妄想の実現を求め、製作者がそれを拾う「マーケティング」の向こうに、ANIMEの特異性、優位性は発揮し得るものなのだろうか。

何十年か前、中国のとある工場を訪れた際、日本では機械化されている工程を人海戦術の人力で行っていた。
社長曰く「工作機械を購入するより人件費のほうが安い」とのことだったが、現代では経済誌のインタビューに「人件費が安いから日本の工場に下請けさせる」と語る中国人経営者も登場してきた。

経済=マーケティングの論理は、冷徹に環境を反映し、世界を「数字」の相関へ還元する。

作家性=創作は、いってみれば経済に代表される即物的相関の非情性への「アンチ」だ。

エンターテインメント・アニメのスタンダードは、マーケティング=経済=売り上げ規模からいってディズニー・スタイルだろう。
ANIMEは、スタンダードへの「アンチ」として支えられている。
マーケティング主導(に見える)「なろう系」アニメは日本独特に違いないだろうが、ANIME=日本アニメとして「アンチ」を支えた過去の作家主義的なアニメ監督たちの作品に匹敵する強度が、果たしてあるのだろうか。



「全能感」を支える妄想充足的なご都合感を、「なろう系」と嘲笑するのは容易だ。

が、「なろう系」の本質がマーケティングであるとすれば、こうした作品群は自らの「消費者」的な欲求の反映ではないかという視聴者の自省も、同時に必要ではないだろうか。

つまらないと感じたアニメに対して「クズ」「カス」「ゴミ」と罵言を投げつける人も多いが、本作のようなアニメに対しては、マーケティング用の統計データを与えてあげているだけのことで、マーケティング創作を強化することにしかならない。
作家性を挑発したいのであれば、単なる罵言以外の言葉が求められる。


作品とはあまり関係のない感想が生まれたのは、本作がこうした傾向の作品群を純化したような象徴性があるためだろう。
好き嫌いや評価を別として、「マーケティング」アニメの代表としての「純度」はあるように思える。


【蛇足】
一年後には忘れていると思うので控えておきたい。

2019/5/17現在、出版社の幻冬舎が、自社の出版物を批判した小説家の文庫出版を差し止め、それを暴露した小説家に対し、社長が「あの作家の本は売れていない(から出版しない)」と誹謗するツイートを発している。

このサイトでもアニメ番組を「作品」と表記することが通例であるように、「創作物」は市場に流通する「商品」であると同時に、「作品」であるという二重性を持つ。

どれだけ売れたか=金銭を稼いだかはアニメの「商品」価値だが、「作品」の価値とは無関係だ。
「売れない」アニメでも優れた「作品」はあるし、また、優れた「作品」が商業的に大ヒットすることもある。
繰り返すが、端的に「無関係」だ。

小説の売り上げで「価値」を測る出版社社長のツイートは、経営的に正しいように見えて、自らの扱う「創作物」という特異なモノの性質を正しく把握していない、商売人としての無能力を暴露している妄言に過ぎない。


そもそも視聴者が「売上」に代表される現実的原則を絶対化する感性の持ち主ならば、アニメのような非現実のフィクションに魅かれて愛好するはずがない。
おそらく視聴者にとっては「作品」の出来のほうが価値を持っていたのだろう。
これまでは。

しかし、「作品」を観て「満足」の多寡を計量する視聴は、「商品」価値に接近しているような気がする。
「神」「最高」、あるいは「カス」「クソ」といった感想は、購入商品に対して返送する「お客様アンケート」のようだ。

どれだけ金銭を集めたかがアニメの「商品」価値だとすれば、どれだけ「お客様アンケート」以外の言葉を集めたかが「作品」価値なのだろう。


本作に価値を感じる視聴者も、膨大にいることだろう。
マーケティングに貢献する「アンケート」以外の言葉が集まるようであれば、本作のような作品群も将来に残り続けるのであろうけれど。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 12

71.5 5 転生でツッコミなアニメランキング5位
魔王様、リトライ!(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.3 (506)
1882人が棚に入れました
大野晶は自身が運営する「GAME」内のラスボス「魔王・九内伯斗」にログインしたまま異世界へと飛ばされてしまう。そこで出会った片足が不自由な少女と旅を始めるが、圧倒的な力を持つ「魔王」の存在を周囲が放っておくことはなかった。魔王を討伐しようとする国や聖女から狙われ、一行は行く先々で様々な騒動を巻き起こすことに…!

声優・キャラクター
津田健次郎、高尾奏音、石原夏織、戸松遥、豊崎愛生、佐藤利奈、生天目仁美、徳井青空、森久保祥太郎、久保ユリカ、荒浪和沙、木下鈴奈、桜咲千依、M・A・O
ネタバレ

鰺鱒 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

こういうの大好き(笑)。。。だけど「おもしろい」ってなんなんだろうね。

[2019/09/26 v1]
[2019/09/27 v2おもに誤字脱字修正]
原作知らず
→アニメ四話視聴段階で思うところあってweb版読み始める
→アニメ八話あたりでweb版読了
→最終話まで視聴

僕としてはかなり楽しめました。
いや、そんなんじゃない。僕これ大好き。

概要は省略。
異世界もの、なろうものに飽きた方にこそ、チャレンジしていただきたい作品。満足できるかは保証できません。そもそも「チャレンジ」していただきたいという時点でお察し下さい。

==以下感想

新しい販促モデルかな?
原作が知りたくなって手を出したのは初めて。転スラも似たような経緯を辿ったが、これは正月休みが暇すぎたから。転スラと違い、原作読み終えても本作に対する視聴意欲は変わらず。尺の違いもあるので一概には言えないが、それなり以上に本作に魅力を感じていたのは確か。

ラストの全員(?)でのシャウトにはうっすら感動すら憶えた。笑ったけど。

作画はチープ、アクションしょぼい、物語も異世界テンプレもりもり、シナリオ手抜き(後述)、CV陣豪華なわりには演出微妙(とか言いながら、津田さん緑川さん以外良くわからない素人です、すみません)、なにが良いのか、この作品。

だというのに、毎回めちゃくちゃ楽しみで、dアニメでの配信時間が待ち遠しかったこの作品。なんだよトキメキどっか行け。恋かよ。


続け!!

俺は観る!


長くなっちゃったので畳んでおきます。

===で、その魅力とは。。。なんだろう?===

==物語・人物像
{netabare}
主人公である魔王兼長官・九内=ゲームクリエイター・大野の人物造形(内面)がよかったのは、多分そう。
基本オッサン、たまにいい人、たまにカッコいいひと。軸ぶれなく、飄々と異世界での活動をこなしていく感じはよかった。その結果が何故にスパリゾートなのかいまいち良くわからないんですけどね。ただ、そこに行くまでの分岐点ではその都度リーズナブルな判断をしていたような、そうでもないような。まぁ、アクに温泉見せてやるってのは最初からあったけど。

異世界テンプレを盛りに盛ってはいるものの、それを一歩引いた、俯瞰的な立ち位置から茶化しに懸かる九内の言動とお話の構成は、他の「本気で異世界(しようとして転けてる)」作品達とは違う視点をこちらに与え得る。必ずとは行かないが、視聴するこちらも一歩ひいて観られるようになるし、結果、チープでも馬鹿げていてもイライラせずに済む。

そこに無理矢理感満載で捩じ込まれる時代を感じさせる小ネタ(ヨガ殴り、やらせはせん、ノマノマの女将、など)が、さらに観る側の肩の力をぬいていく。主人公や物語との共感を無理強いする(けど共感できない)「本気で異世界もの()」とは真逆。まさに作中の温泉のような機能を持ったのかも。あげく、終わり間際での爆弾投下(白い三連星+白い彗星)。。。続きが観たくならないわけがない?

九内・大野の分身的な存在、零が必要な理由は少なくともアニメでは良くわからない。が、あれはあれでまぁよかったのかも。実際、この零が何なのかが全くわからなくて、でも知りたくて、そのために原作に手を出した感じはする(あ、やっぱ恋かも)。

一応補足すると、4話時点での「むちゃくちゃ感」に対して原作との比較をしてみたくなったのが原作に手を出したきっかけ。
{/netabare}

==劇判
{netabare}
これは、狙っている。きっと狙っている。浮ついたカッコいい感にあふれた戦闘曲&CM入りあけ曲、いかにも意味ありげな雰囲気を醸すエコー強すぎピアノ曲、無駄に清々しいほのぼのシーンの曲、そして、完全脱力・リコーダー。

ギャグパートで流れるリコーダー曲、これは天才の仕業と思う。
{/netabare}

======酷評に酷評を重ねた絵・作画
実は、僕としてはけっこう好意的に見ている

{netabare}
ここまで「斜に構えた異世界もの」というスタンスを見せられると、自覚を伴うひねくれ者である僕としても斜に構えざるを得ない。その姿勢が行き着く先は「この酷さ、狙ってる?」。もしも本当に狙ったものだったとしたら、制作側は大勝利だ。

とはいえ。

--作画(静止画として)
知った風な口をきいて申し訳ないが、単純にデッサン力がないのではないか、と。その証左というわけではないが、話が進むにつれてなんかうまくなってきているような、安定してきたような印象を持っている。特に九内。OP内の九内と最終話の九内、かなり違う気がする。最終話のアクなど、別人のかわいらしさだった(要は、制作を通して上達してない?)。町並みのパース狂いと前景・背景間のミスマッチは一貫してたように思う。

--動画として
その一方、動画としてみた本作品は「味わい深い」と感じている。おそらく、意図したチープ感とそうせざるを得なかったチープ感の両方があるのだと思う。止め絵多用の戦闘シーンは昨今の異世界ものへの表敬と見れなくもない(あくまで個人的な感想です)。

ところが本作、妙なところがリッチというか、丁寧な感じを受ける。主に女性の所作だけど。作画はやはり変なのだが、なにか「表現したいものがある!」と言う熱量のようなものを感じる。

・全力で視聴者をわらかしにかかる九内ダッシュ
・フィルタのサイズ間違ってない?な急激なブラー付加による遠近表現
など、ちょっと首を傾げたくなるものあれば、

・妙に丁寧な描写で九内からブレザーを受け取りに近づくルナ
・それぞれフェーズがずれている犬ころ共(周期は同一っぽいし、攻撃ヒット後は完全同一だけど)
・膝の砂を払う悠
・ぐるっと回るように走るアク(以上4話)
・ダイナミックカメラっぽい回転(10話、田原-悠の対話。CGとは思えない・・出来栄えホメテナイ)
・ローブに透けるユキカゼの尻と脚(11話。ただ、ローブは裏地もあるから透けないような)
など、敢闘精神を感じるものがある。

最終話の九内-ホワイト対話シーンは、この妙な丁寧さにあふれていたと思う。
・小さく揺れ続ける風呂桶With酒(たまにピタッと静止する)
・おしり後ろのタオルを押さえながら湯につかるホワイトx2回(これは驚いた。実体験or注意深い観察が必要。女性スタッフかな?)
・震えるホワイトの肩
ぶっちゃけ、ホワイトがらみだけ丁寧な感じはする。

うん。なんか、無理矢理に「いいところ」をほじりだしてる感じが自分でもする。かぐやさま理論で行けばこれやっぱり恋だね(笑)。
{/netabare}

======web原作を読んでわかったこと
{netabare}
基本的に原作との比較をしたことがないし好まないのだが、今回は仕方ないかな。

-web原作・アニメ比較-
本作は、多少の省略はあるものの、ほぼweb原作のまま。web原作の残り一割程度を残すところまででアニメ12話終了。WEB原作も「完結」とは至らず、単にそのタイミングで商用へと移行した模様。

お話の展開、キャラクターの味付けもほぼそのまま(山賊が上司に似ているってのはなかったし、web作でのルナはもう少しとがってる感じがする。省略されたキャラもちらほら)。なので、世界観がガッチャガチャなのは、原作由来ともいえる。

-脚本・シナリオとweb原作-
で、キャラクターの台詞もほぼそのまま。終盤は多少追加台詞があったものの、「」の中がほぼそのままアニメ作中の台詞。九内の思考やら状況説明などがかなり地の文に書かれていても「」の中だけほぼそのまま(アニメ内での追加説明とか特になし)。特に序盤はこれが顕著。

脚本・シナリオ、手を抜きすぎ。これでは分かるものも分からない。

4話の謎会話(九内-悠の「てんい=天意・転移」会話)も字で読めば分かりようもあるが、台詞オンリーではどうにもならない。吠えたエビフライも、読む限りは納得できるのだが・・・アニメのアレじゃぁただの発狂ですわ。

web作では結構折に触れて説明されている「帝国」や「インフィニティゲーム」の説明はほぼカット(次回予告で仄めかす、CMアイキャッチに仄めかす程度)。世界観共有できなきゃ、楽しむポイント分からなくなるでしょう・・・零の存在意義とか、無理ですよ(だと言うのに、これだけ楽しめた不思議)。web版の段階で既に結構練られた世界観、物語が感じられる描写がかなりあるのだが。。。アニメでは完全に無視されている。アニメ製作陣の読解力の問題か、尺に合わせるための構成力の問題か。いずれにせよ、アニメはパロディのみ路線に全振りしてしまった(だというのに略)。

演出もweb版を読んでしまった後だと、声優に任せたというか丸投げしたかのような無法地帯ぶりを感じた。ここは、もう少しどうにか出来たんじゃないかなぁ・・・
{/netabare}


結局のところよく分からない。
「おもしろい」ってなんなんだろう。難しい。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 32
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0

三文芝居

[文量→中盛り・内容→酷評系]

【総括】
最初はタイトルで、「はたらく魔王様!」みたいなアニメかと期待していたのに、違いましたね。

ゴリゴリの異世界転生&無双系。

作画も良くないし、キャラもありきたりで、超絶ご都合主義。数多ある類似作品との差別化も出来てないし、展開も安易で、「展開を考える」ということすら放棄しているイメージを持ちました。

他の方のレビューで、「異世界転生のパロディギャグアニメ」というのを読んで、確かにそれなら、観られるかもと、ちょっと評価を上げていいかな?と思うこともあったけど、、、やっぱり、ダメでした。自分の感覚的に、☆1(観て損。不愉快)です。

《以下ネタバレ》

【視聴断念(5話まで)】
{netabare}
レビュータイトルですが、別に声優さんの演技を揶揄しているわけではなく、脚本として、用意された台詞がイチイチ説明くさく、安っぽいなと。

原作由来かアニメ化に際してかは分からないけど、中学生が考えたような台詞回しでした。

九内伯斗を演じた津田さん。好きな声優さんの一人なんですが、本作に関しては、津田さんの素敵な声が裏目ってる印象でした。九内伯斗の台詞がいちいちダサいのに、声だけは抜群に格好良いので、キャラのダサさが際立ってしまったというか。本当に、津田さんの無駄遣いって感じがしました。

本作、展開もキャラクターも、全てが「安易」。

キャラデザも、「どっかで観たことある」人ばかりだし、キャラの名前も、いちいちダサい。てか、イタイ。一応、「ゲームの中の世界」という設定だから、二次創作的な要素を持たせているんだろうけど、やっぱりそこはかとないダサさは漂うわけで。

展開も、とりあえず困ったら課金アイテム。安易。便利アイテムは、トラブルが起きる前に(違う用途として)出しといて、「え? ここであのアイテムをこう使うんだ!」なら良いけど、視聴者に対して、「こんなアイテムがあります」と事前に提示せず、「実はこんなアイテムがありました」だから、ご都合主義だと言われるのです。

なろう原作だと知らなくても、「なろうだろう」と思う作品。

ていうか、本当に中学生が考えたんじゃないのか?と疑ってしまいそうなレベル。

多分、「ダサ格好良い」みたいに、「わざと狙って外してる」んだと思います。が、ダサ格好良いは、普通に格好良くできる人があえて崩すから、ダサ格好良いんであって、はじめからダサい人が崩したら、よりダサくなるだけです。

イケメン外人モデルなら、白ティーにジーパンでハイウエストにしても、「逆にオシャレ」と言われるかもしれませんが、同じ事をメタボのオッサンがやたら、、、ってことです。身の程は知らないと。

本作もそうで、きちんと作れば格好良い作品を作れる力量があった上で、ギャグテイストを入れ、テンプレをメタネタ的に入れている(崩す)なら良いんだけど、とてもそうとは思えません。

私の評価では、「ただつまらない」(クオリティが低い)だけなら、☆2どまりで、☆1には「不愉快」という要素が入ります。

多分私は、本作の「ただのゴリゴリの異世界転生なろう系なのに、なんかひと味違う感を出そうとして格好つけて崩しているところが嫌」なんだろうと思います。

不良があえて勉強しないでテストで低い点をとって自慢している様というか、草野球で、普通に打っても三振する確率高いのに、あえて「駒田」とか言って、プロのモノマネしながら三振してヘラヘラしながらベンチに戻ってくる様というか。

マイナスで誤魔化すなよという感じ。必死に頑張って、結果的に20点だった、三振してしまったなら、憎めないんだけどね。

勿論、これは私の個人的な感じ方であって、それが万人に共通するとは、思っていませんが。悪しからずm(._.)m
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆2
な~んだ、異世界無双系か。なろうかな? タイトルみて、「はたらく魔王さま!」みたいなアニメかなと思ったのに。なんか、説明台詞がイチイチ説明くさいな。異世界転生系の中でも低クオリティな気がする。

なんかすごいアイテムを気軽にゲット。

2話目 ☆1
ギャグがスベっている。作画がショボい。おしりペンペンか。不愉快しかないな。

3話目 ☆2
とりあえず飽きられる前に新しい女性キャラを出して、どんどんハーレム化か。チートをさらにチートにして、楽しいか? 国の守り神レベルが命を賭けてようやく封印できたエリゴールを片手間で瞬殺した男が、別の強者になって、どうする。

4話目 ☆1
ツマランナ、下手な下ネタぶちこまれてもな。マジで、誰にでも思い付くことを、さも、「やってやったぜ!」感を出されてもな。

5話目 ☆1
とりあえず、困ったら課金アイテム。安易。便利アイテムは、トラブルが起きる前に(違う用途として)出しといて、「え? ここであのアイテムをこう使うんだ!」なら良いけど、視聴者に対して、「こんなアイテムがあります」と事前に提示せず、「実はこんなアイテムがありました」だから、ご都合主義だと言われるのです。

今後、良くなる要素が見当たらないので、ここまでですね。

6話目 ☆


7話目 ☆


8話目 ☆


9話目 ☆


10話目 ☆


11話目 ☆


12話目 ☆

{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 31

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

タイトルなし

津田健次郎の声とかちょいちょい挟んでくる心の声は面白いとは思うんだけど、ストーリーの構成か話の内容なのかあまり入ってこない。

魔王で俺つええなところあるけど、前面に押し出してくる感じはないし、凄いハーレムな感じにいつの間にかなっていくところがよくわからない。とか言いつつも2期あったら見るつもり。続けっていう終わり方は少し気になる。
勇者がまさかあれ?っていう感じだったし。

女性キャラクターが比較的高身長な気がするのは自分だけだろうか?
原作者が背が高い女性が好きなんだろうか。そんなことは正直どうでもいいか。しょーもない疑問やった。


OP
TEMPEST 歌 石原夏織
ED
NEW 歌 東城陽奏

以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
見た目は魔王、中身は一般人の勘違い系ファンタジー!大野晶は自身が運営する「GAME」内のラスボス「魔王・九内伯斗」にログインしたまま異世界へと飛ばされてしまう。そこで出会った片足が不自由な少女と旅を始めるが、圧倒的な力を持つ「魔王」の存在を周囲が放っておくことはなかった。魔王を討伐しようとする国や聖女から狙われ、一行は行く先々で様々な騒動を巻き起こすことに…!


1. 魔王降臨
普通の会社員、大野 晶は自らが運営するゲームのキャラ、魔王「九内伯斗」にログインしたまま異世界へと飛ばされてしまった。予想外の事態に混乱していたところ、悪魔への生贄にされた少女、アクと出会い親交を深める。彼女の案内で願いの祠へと向かうのだが---。

2. 金色のルナ
魔王が現れたという噂を聞いた「三聖女」の一人、ルナ・エレガントが魔王討伐に乗り出していた。野営を終え再び神都へ向かう九内とアクの前に、山賊が現れ行く手を阻む。そこにルナが率いる部隊も合流してしまい乱戦となるも、九内はルナを捕まえ---

3. キラー・クイーン
ヤホーの街に着いた九内とアク。ふたりを追いかけてきたルナに、九内は智天使について尋ねるが、力尽きて消滅したという。その頃「三聖女」の次女、キラー・クイーンがヤホーの街に向かっていたが、そこでは三聖女を亡き者とするため、サタニストたちが暗躍していた---。

4. 桐野 悠
「霧雨 零」へとキャラクターチェンジすることで、サタニストたちを退ける事に成功した九内。新たにルナを加え再び神都へ向かう魔王一行は、大量のサンドウルフに追われるミカンとユキカゼに遭遇。群れを蹴散らした九内は、溜まったスキルポイントを使い側近を召喚する---。

5. 容赦なき侵略
神都へと向かう途中、ルナの領地を通りかかった魔王一行は、この村に魔王の拠点を作ることに決める。水脈が枯れ、痩せ細った大地をどうにかする為、“バニー”のモモとキョンに話を聞くことに。一方、サタニストたちは神都を滅ぼす計画を企てていた---。

6. 神都動乱
神都に到着しレストランで食事を楽しんでいた一行に、社交界の中心人物、マダム・エビフライが声をかけてきた。一同の歓談中、錯乱したボーイのサタニストの襲撃を告げる叫びに、九内は晩餐の余興にと、サタニストの対処へ向かう---。

7. 乾坤一擲
サタニストが召喚した悪魔を、いとも簡単に撃破する九内。一方レストランに残ったルナを狙い、暗殺者が忍び寄っていた。各所で起こるサタニストたちの襲撃にクイーンをはじめS級冒険者のミンクたちが応戦する。しかし、聖城前で上級悪魔の召喚を許してしまい---!?

8. 魔王の躍動
九内は聖城にて三聖女の長女「エンジェル・ホワイト」と対面し書庫の閲覧の許可をもらう。熾天使について書かれている本を読むが、要領を得ない。一人街を歩く九内の前に、零がオルイットから助けた少女トロンが現れて---。

9. 踊る詐欺師と大金貨
側近の一人「田原 勇」を召喚した九内はこの世界の説明と共に、ラビの村の運営をするように求める。その後、九内はマダムを迎えるため、ヤホーの街へ繰り出し人気服飾店を訪れた。店員の勢いに気圧されながらも、とある服を注文する---。

10. マダム、咆える
ルナは、幼い頃一緒に行動していた亜人の子の夢を見ていたが、九内からマダムの到着を告げられ、急いでマダムを迎える準備にかかる。ルナの案内の元、マダムは温泉を堪能。身体の汚れを落とし、炭酸泉、ハーブ風呂と巡り塩サウナに到達した時マダムの感情は爆発する---。

11. ユキカゼ、襲来
一人神都に向かい羽を伸ばす九内。北方の迷宮について調べるため、冒険者ギルドに向かう途中でミカンとユキカゼに遭遇する。なぜか九内のことを気に入って「私が迷宮について教える」と言って聞かないユキカゼと共に酒場へ向かうことに---。

12. 白天使と魔王様
ラビの村でルナに言われるがままに温泉へと案内されたが不注意で男湯に入ってしまったホワイトは、露天風呂で九内と鉢合わせる。動揺を隠せないホワイトとは裏腹に落ち着き払った態度で話を進める九内であった---。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 11

80.5 6 転生でツッコミなアニメランキング6位
パリピ孔明(TVアニメ動画)

2022年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (556)
1783人が棚に入れました
2019年漫画アプリ&コミック配信サイト「コミックDAYS」で誕生。2021年11月「ヤングマガジン」連載まで勢力を拡大している、いま最も熱いマンガ!「パリピ孔明」が待望のアニメ化! アニメーションスタジオ「P.A.WORKS」が、初めてコミック原作のアニメーション制作を手掛ける。三国志の英雄にして天才軍師「諸葛孔明が渋谷に転生!」歌手を目指す英子の歌に心打たれた諸葛孔明は、自ら軍師になることを申し出る……。2人の音楽と物語が、ここから始まる。
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

終わりは良かった。孔明の機能は計略ではなくショートカット。

 終わりよければすべて良し…でいいかどうか。いいでしょう。アザリエのPまで含めての救済は正直いい方向での予想外でした。

 SNSで評価が決まるというのはちょっとスカウター的な考え方で「いいね」の数値主義でいいのか?までは踏み込めなかったのでそこはちょっと不満は残りました。現場のストリートの感動ですらSNSでしか計れない現代的ではあるんでしょうけど。現場の感動をもうちょっと表現してほしかったなあ。

 それと「アイドルの存在」については、好意的に評価すればアザリエのやりたい事とのズレの問題で処理していたので、必ずしもアイドル否定ではないですが、アイドルとしての顔で売れたわけですから、ももうちょっと大切にしてほしかったかと思います。

 やっぱり、アザリエサイドのPを含めた人物の深掘りはもっと早く、尺をとってほしかったとは思います。
 とにかく、アザリエの9話の飛行船のシーンですね。暗い夜空を派手でデカいだけのフワフワした飛行船が漂う=行く先の見えない名前だけが大きくなった華やかなアイドルという虚構…というあの感じが非常に良かった。それだけにアザリエの深掘りが駆け足だったのは残念です。

 孔明が機能していない問題ですが、本作のご都合主義的な展開をカバーする役割は果たしていました。ショートカットキーみたいな機能でした。ポンポン話を展開させるため、孔明ならしょうがない、孔明ならできるよね、という役割だった気がします。これが孔明が単なる優秀なPだったら、見てられなかったかもしれません。
 そもそもアイドルVS売れないシンガーの話ならここまで人気がでなかったかもしれませんので、パリピ孔明という題名と設定で見始める人も多かったと思います。メタ的にいえば孔明である必要はあったということでしょう。

 世評は孔明が機能していない、もっと孔明の計略を見たかった、になっている面もありますが、私はどちらかといえばアザリエサイドをもっと見たかった、7話以降が面白い派です。

 作画は十分だし、演出もエフェクトもなかなかパリピ感はありました。なにより曲…OPEDは楽しませてもらいました。エイコのバカっぽいところからシリアスなところまで演技も良かったと思います。


 総評すると、7話以降は興味深くみられましたし七海に感情移入できました。話として1話3話も良かったので、全体として面白かったと思います。歌も映像も楽しめました。

 よく考えてみれば、孔明の計略を取り込んだギャグ的な方向よりもアニメ作品としていい出来だったと思います。私の好みとはズレましたがその差異のモヤモヤも含めての作品ですので、評価したいと思います。
 そもそもこれだけレビューを書くんだから私にとってはかなりいい作品でした。ただ、やっぱりラップは駄目だなあ…



以下 視聴時のレビューです。

1話 孔明とシンガーの組み合わせ。センスオブワンダーですね。
 {netabare} いや、発想がいいですね。孔明とシンガーですか。もう、最高ですね。経緯は滅茶苦茶だし、転生もの、バディものでテンプレですが、センスオブワンダーは組み合わせで生まれる好例でしょう。

 そしてヒロインのキャラがいい。可愛いですね。ふざけているだけでなく、ちゃんと悩めるヒロインがいて、その成長を諸葛孔明が後押しするって…これはのめり込みます。視聴後にコミック多分ポチリますね。
 私もあのオーナーの気持ちがわかります。諸葛孔明にあったら聞きたい事沢山あります。

 アニメの質が高いのはもちろんですが、歌がいいです。うますぎだろうとおもったら96猫さんでしたね。ニコニコ知ってる人なら分かると思いますが相変わらずのスゲー歌唱力でした。声優さんと分けたんですね。

 三国志は吉川英治版を高校生の時に読んだんですけど、曖昧になってますね。これを機会に読み直します。

 今期覇権の可能性ありですね。 {/netabare}

2期 あれ?計略の使い方はどうなの??1話の出落ち感が…

{netabare}  うーん。まあ確かに歌を聞く機会がないと歌の良さはわからないです。が、孔明の故事を使ってはいますけど…何といいますか代替が効くというか、ストーリー展開に説得力がないといいますか。
 貰った機会に乗っかったわけですけど「機会を作る」ところに計略とか人心掌握が欲しいです。イベントの内容を事前に知っていて、MIAの懐に入るところで孔明の計略を使った上で、今回の話なら素晴らしいし、納得性もあったと思います。

 楽屋に行ったらいきなり誘われてって何?MIAという歌手を悪者にして物語を作るのって、ちょっと計略として底が浅いですし、ストーリーとしても不自然です。ボイトレしてくれよ…というモノローグも「ええ…何それ」という感じで明らかにステレオタイプの悪物を置いただけでした。

 ヒューマンドラマとしてもEIKOが道具になってしまっています。1話出落ちで過大評価だった気がしてきました。今後、ですね。

 あと潮時の誤用が気になります。潮時は「あきらめ時」ではなく、「チャンスの時」です。やめるにしても積極的なニュアンスになります。他の話なら目くじら立てませんけど、知略の話ですので。{/netabare}



3話 2話に比べて格段にいい。計略に説得力があります。キャラ萌えできる天才性が重要でしょう。

{netabare}  いいですね。今週の話。仕込みから情報収集、計略、人相学、そして酒宴。これでこそ孔明の名に恥じない展開です。

 別に内容はぶっ飛んでていいと思います。リアリティも求めないです。もともと三国志の計略そのものがお話ですからね。そうではなくて孔明らしさ、つまりキャラ萌えできる天才性をちゃんと表現してもらえればいいと思います。
 行き当たりばったりとか偶然を入れすぎると駄目でしょう。先回り…ですね。

 冒頭の先週のまとめも先週の本編よりもわかりやすかったですね。最後の薬は笑いますが。これで味方を増やす?人心掌握ですね。

 先週の出来がちょっとなあだったんで過小評価してましたが、今週は非常に良かったです。視聴継続でよさそうですね。 {/netabare}


4話 ここまで来てクオリティが分からない。天才性に驚きが無いです。

{netabare}  うーん。3話は面白かったのに、また、だめですね。孔明の天才性の表現がイマイチなんですよね。孔明スゲーというキャラ萌えになりづらいというか。

 天才の秘密主義は推理小説の探偵でなれていますし、本作の場合、孔明の天才は前提なので何かをやらかすのはわかっています。つまり信長が転生するとかと同様に既にキャラが出来ています。孔明の奇行も計略の一部だという前提でみると、得られる結果のスケールにあまり驚きがないというか…。大物プロデューサー登場もストーリー展開もテンプレですし。

 いまのところ冒頭の説明が面白いのと、エイコの膨れた顔が可愛いのでまだ見てますけど、こじつけで故事に牽強付会で孔明だからスゲーと言われても全然すごく見えません。

 後はエイコの家族の因縁話がセリフでの説明なんですよね。これをストーリーに組み込めるか説明になってしまうかが良作か駄作かの境界だと思いますので、本作はちょっと怪しくなってきました。

 視聴は継続しますが、次のレビューはもう数話見てですね。もし、エイコの歌で10万良いねを取れるならいいですけど、大物DJを見つけてエイコとの2ショットで10万いいねだったらがっかりですね。しかも勧誘で三顧の礼とか出てきたら驚きが無さすぎです。

 それに聖徳太子に及ばないって…聖徳太子に負けちゃ駄目でしょう。大帝国漢の大天才と古代日本、しかも近畿地方程度の飛鳥時代の天才ではスケールが全く違います。どういう基準で比べてるんでしょうか。謙遜?{/netabare}


5話 ごめんなさい。ラップバトルって、見てるだけで恥ずかしくて

{netabare} ラップって韻のルールがあるから、漢詩と似ているとは思ってました。絶句とか律詩的なものですね。ただこういうのは唐だから孔明は知らないはず。孔明の年代なら楚辞あたりでしょうか。
 この辺は詳しく知りませんが、韻の概念は古代から漢詩にはあるみたいですから、孔明がラップというのは不自然じゃない気もします。

 ただ、ラップバトル…あれって何なんでしょうね。フリースタイルラップとか…ライムとかリリックとか…ディベートの歌版?あれ見てるとなぜか恥ずかしくなっちゃって、見てられないんですよね。共感性羞恥…というにはやってる本人たちは真面目にカッコ良くやってるみたいなんですけど…

 完全に私の主観です。ラップ回は私の性癖でどうしても見られませんでした。ということは次回もだめかあ。{/netabare}


7話 孔明…いる?

{netabare} ラップバトル聞くのが恥ずかしくて苦痛なので、なんとか6話の結末は確認しました。そして7話を見て思いました。
 エイコがカベを頼って10万イイねなら相当しらけますけど、そういう展開ではなさそうですね。まだわかりませんが。

 エイコが自分自身の音楽と向き合うのはいいと思います。ですけど、この展開って孔明がノイズになっている気が…というより孔明の優秀性がかなりスケールダウンしているので話として成立していない気がします。

 もちろん興味を引く要素として、孔明の設定はいいと思います。いいんですけど、普通に優秀なプロデューサーですよね?それと、エイコが人に頼ってばかりなのがちょっとイライラしてきます。

 今回、エイコが自分で共感できる娘を見つけたのはいいと思います。うーん。面白い部分はありますが、面白さの方向が違っている気が…{/netabare}


8話 エイコの成長を描くなら孔明を傍観者にせざるを得ない矛盾をどうする?

{netabare}  アイドルの娘ってベビーメタルみたいなイメージ?アイドルという記号については、掘り下げれば非常に深い話になると思います。今後期待ですね。ただ、ステレオタイプにアイドルをネガティブに描くのはどうかなあという気がします。
 ただいずれの主張を取るににせよ久遠七海ちゃんのキャラはいいですね。

 エイコの歌の能力に疑問があるなら、今のエピソードからスタートしたほうがエイコの成長物語として良かった気がします。エイコは実力がないけど自分を持っている。アイドルの娘は実力を持っているけど自分がない。この2話だけ切り取れば非常に高いポテンシャルを感じます。

 ただ、原作の人気の理由が孔明だとしたら、それをいってもしょうがないですけど。
 ですが、孔明設定がよじれてきましたねえ。知恵がプリンってお土産だし、薬配ってるだけかあ。

 ここは矛盾ですよね。孔明の能力をフルに見せたいなら、エイコの実力や内面があると駄目でしょう。
 エイコをあくまで孔明の能力を見せる人形にしないと話が成立しないですよね。エイコの内面を描いてエイコそれ自身の成長物語にするには、結局は孔明を傍観者にしてエイコの自立のストーリーにしないと難しいですよね。

 テーマとかストーリー以前にどういうプロットにするか、が4話までで行き詰って、5,6話で新キャラで濁して、7話で何かを見つけたんでしょうか。7話以降とそれより前だと違うマンガですね。{/netabare}



9話 やっぱりそうなりますよね。エイコと七海に集中したい。

{netabare}  そう。エイコの物語を突き詰めて行くとこういう話にならざるを得ないでしょうね。エピソードとして7話以降はやっぱり別モノですね。
 あの飛行船の演出はいいですね。「大きくて派手な物」=アザリエ、「フワフワ浮かんでいる」=自分との乖離、「暗闇を進む」=方向性が見えないというところまでの含意があるなら相当なものですね。原作でもこれを絵で見せたんでしょうか。ちょっと気になります。
 ただ、これだけのキャンペーンが張れるグループは10万いいね程度のレベルじゃないですよね。もう単独でドーム球場とかアリーナで大晦日でライブが出来るレベルではないでしょうか。

 さて、なかなか面白い展開になってきたので気になる点です。
「アイドルが悪いのか」の落としどころですね。みんなの望んでいるものを届ける。歌いたいものを歌う。これをストリートの自分が本当の自分を結論とすると、いい話ではありますが、表現をテーマにした話としてはあまりにテンプレです。
 ここをどう相対化して行くか。アザリエと上手く両立できないのか。プロデューサーから見た場合の正義は?などが入ると奥深くなりそうです。

 民草という言葉は衆愚、つまり放っておけば増えるだけ増える雑草のイメージです。この使いかたでいうと、アイドルを喜んで聞いている大衆に本当の歌を聞かせてやる、という展開にならないか。
 エイコにしても七海にしても、頭を使ってない人間に本当の歌を聞かせてやる、自分の歌が分からないやつは衆愚だ、という傲慢にならないかですね。
 
 芸術ではつきまとう、本質の追及と商売になるか、ですね。商売は金の追及だけではありません。沢山売れる=多数の人間に伝わることをどうとらえるか、という問題があります。その辺が描き切れるか、が楽しみですね。

 まあ、テンプレのアイドル否定でも悪い話ではないですけど。

 で、やっぱりラッパーと孔明が邪魔だなあ…冒頭の関羽の話とか孔明の智謀と関係ないじゃん。あとでまとまって大団円になるのかもしれませんけど。


 なお、川崎駅の地下モールが「アゼリエ」ですぐ間違えます。ロゴもちょっと似てるし。
 どうも同じ花の別の呼び方らしいですね。「アザレア」とも呼ぶみたいです。 {/netabare}


10話 面白さは人それぞれ。私は7話以降が面白い。七海のスピンオフが見たい。

{netabare} もうちょっと七海のプロデューサーの優秀さをステレオタイプの人気至上主義の悪役から価値観を相対化させて、アイドルのパワーに命をかける、それこそ民草に力を与えるみたいな信念があったほうが話が深くなった気がします。

 私はアイドルの中に自分を見出す方向性が見たかったんですけど、これはどうも違いそうですね。それでも、七海サイドで何かの成長があると思いますので、ここから先は原作者とアニメ脚本がどう仕上げてくるかを見たいですね。

 とにかく七海とエイコを等価で見たい。もう7話以降はまったく別の話でここからスタートする話が見たいところです。が、本作がここまで人気がでてアニメ化されて、この七海というキャラまでたどり着いたのは「パリピ孔明」という作品です。なので、本筋はいいのでスピンオフとかで七海の話が見たいなあ。

 その為にも本作の七海のプロデューサーはすごい人であって欲しかった。七海の仲間ももう少し深みが欲しかった。

 本作の不思議は、音楽と映像がなくても人気がでたってことですよね?アニメはいい音楽があるから視聴継続できましたけど。
 だとすると、出落ちグタグタだった6話までのどこが面白かったのかはちょっと不思議です。ただ、一部の評価では孔明が活躍する初めの方が面白かったという意見もあったので、人それぞれだなあとつくづく思います。

 私はもともと孔明は智謀とか計略とかいう面がみたかったのでそちらに行ってくれればそれでも良かったですが、あのままだと取って付けたような話になってしまっていました。今の展開で良かったと思います。 {/netabare}


11話 結果でプロセスは正当化されるか?「パリピ孔明」そのものです。

{netabare}  超見せ場のアザリエのライブの作画が手抜きすぎです。次回にカタルシスを持ってゆくためにそっちに全振りなんでしょうけど、アザリエのアイドルとしての凄さを見せないと…

 カベはアレのためにいるの?だとするとうーん。5,6話って何だったんでしょう?一応伏線と言えなくはないですけど、使われ方が…

 孔明の計略ですからね。汚いことをやるのはいいでしょう。恐らくエイコの覚悟は、七海に本当の自分を見せろというメッセージになっているのだと思います。そして、七海覚醒なんでしょう。

 結果で孔明の計略の中身が正当化される、と。なんか民草という言葉が示すとおり、完全に観客を馬鹿にしている気もしますが。観客に主体性がなく「感動するべきもの」に感動させられる流れになってしまっています。

 ここを回避するには、アイドルとしての七海を取るか、シンガーとしての七海を取るかで、描かれ方が変わってきますが、同じ方向性に全員が感動する流れなら、正直気持ち悪いです。

 七海とエイコの覚醒を見せたくてこういう流れにしたんでしょう。
 が、意図しない自然発生的なテーマとして、大衆は感動すべき最大公約数を与えておけば、勝手に感動する、というSNSによるステルスマーケティング社会のカリカチュアになっています。ここに批判が入るならいいですけど、どうでしょう?

 で、2人で最高のライブをやって、最後は一緒にストリートライブの歌で締め?かなあ。だとすると、大衆は自身の感動ですらステマに乗せられる消費するだけのブタだ、と言っている気がします。

 このアザリエというバンドのプロデュ―サーと孔明になんの違いが?結果のためにプロセスが正当化される?それは表現者としての七海とエイコを世に出すために、騙しがあってもいいんだ、という開き直りですよね?本人たちの意向はあるでしょうけど、七海と分断した2人の仲間は?2人も覚醒するの?だとするとご都合主義すぎるなあ…まあ、実際来週見ないとわかりませんが。

 メタ的にいえば「パリピ孔明」そのものですね。「孔明」という看板で釣っておいて、中身は七海とエイコの感動ストーリー…感動があるから正当化される?

 あるいは「スパイファミリー」を面白くないと言っている人への叩きにも通じてきます。全員が感動すべき創作物が存在する、という流れになってませんか?SNSやサイトの叩きならまだ、批判的に見ることもできますが、それこそ作品の中にストーリーとして織り込まれると、非常に危険な気もします。多様性という言葉がふっとんで、全員が同じものに感動して終わり?

 ストリートがいいのは、自分の歌に感動してくれる人がどれだけ集まるか?です。アイドルとしてのアザリエに集まった人をどう扱うかで、本作の考え方が決まるでしょう。9割帰ってしまったけど、本当に応援してくれる人が残るのか、全員がワーっとなるか…
 そして10万人企画そのものを否定して、それを10万人企画のPが見ていて…なら、納得します。

 私としては9話の飛行船のシーンから完全にヒロインは七海です。次回、七海というかなりいい素材を活かせるか、ですね。{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 43
ネタバレ

フリ-クス さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

もしも転生系ラノベ作家が『三国志』を読んだら

日本という国は、世界基準からすれば『田舎』であります。
まあなんと言ってもFar East、
極東と呼ばれる地域の、さらに東の果てにあるわけですからね。

世界中で一般的に使われている世界地図というのは
グリニッジ子午線を中心に据えたものです。
ですから世界の人の日本認識は、世界地図の端っこにある、ちっこい島国。
国内感覚に置き換えるなら、
種子島とか北方四島(日本の国土です)的な感じではあるまいかと。

もちろん、だからといって自分たちを卑下する必要はまったくありません。
田舎には田舎なりの良さなり文化なりがあります。
同じく世界的には『ド田舎』なオーストラリアやニュージ-ランドなんか、
すごく美しくて魅力的な国だと思うし、
そこにある文化や居住している人々にはリスペクトを感じますしね。

  だけど、英語もろくに喋れない日本の若者が黒人っぽいカッコをし、
  ラップを聞きながら『Yo! Yo!』だのとやっている様は、
  やっぱ世界的には『珍奇な田舎モン』に見えてるんだろうな、と。

  だってそれって青い目のガイジンさんがちょんまげを結い、
  寿司ネタ漢字が書かれた浴衣を着て英語で俳句を詠んでいるのと、
  第三者的にはほとんど同じことなわけですから。

  もちろん、そのことを『あかん』と言う理由は何一つありません。
  どんなカッコをしようが誰の真似をしようが全くの自由です。

  ただ、それを『文化』と呼ぶことには、いささか抵抗があるかな。
  異国の文化に憧れて模倣している若者が多い、ということですから、
  どちらかと言うと『風俗』に近いものではないのかなと。


一方、日本の2Dアニメというのは、世界に誇れる日本の文化です。
  クラシック音楽の本場がヨ-ロッパであり、
  ジャズやブラック・ミュージックの本場がアメリカであるように、
  アニメの本場は極東の地、ニッポン。
これは、多少の異論や例外はあれど、世界的なコンセンサスではあるまいかと。

といっても最近は、とても世界に誇れないというか、
世界の方々にお見せするのが『こっ恥ずかしい』アニメも多いですが、
それはまあ、ちょっと置いといて。


で、この作品の話になるわけですが、
その日本独自の文化であるアニメーションに
文化的パチモンの日本語ヒップホップやラップを加え、
さらに同じ極東の偉大な文化である『三国志』を混ぜ込んでみました、
というのが本作品の大まかなフレームであります。

  そんなもん誰がどうやってまとめんだと思っていたら
  案の定、ただ取っ散らかったまま話が畳まれてしまいました。
  企画は面白いし音楽も楽しかったけど、
  肝心のお話が『子供だまし』だったわけで、う~ん、残念。


最初は僕も期待していたんです。
そもそも「孔明、現代の渋谷に蘇る」という、ぶっ飛んだ発想が良き。
制作も、内容はともかく、映像には定評のあるP.A.WORKSさんですしね。
キャスティングも(歌唱を含め)期待値大。
どんなふうに仕上げてくるのかワクワクしながら視聴を開始しました。

一話目、中盤までは期待通りのいい入り。
画も楽しいし、孔明・英子のキャラも立ち、96猫さんの歌もいい感じ。
ただ、オ-ナ-と孔明の馬謖談義で早くも暗雲が。
そして終盤、孔明が自分から『三顧の礼』を言い出した時点で、
原作者が『三国志』をろくすっぽ理解せず話を書いているのがまるだしに。

  ラノベ作家全体を悪く言うつもりは毛頭ありませんが、
  この作品の原作者、四葉夕卜さんというのは、
  いわゆる『ダメな方のラノベ作家』さんなんだなあ、と。

続く二話のありえない『石兵八陣』で、それが確信に変わりました。
ああ、この孔明はパチモン孔明で、
それっぽい雰囲気を楽しめたらそれでよし、
いちいちまともな考察とかしちゃイケナイお話なんだ、と。

僕は孔明オタクじゃないので、
いちいち目くじら立てる必要はないわけですが、
だけどいくらなんでもコレはなあ……。

どこがどうおかしいかは、長くなるのでネタバレで。
僕だって別に『三国志』に造詣が深いわけじゃないけれど、
ちょっと調べたら簡単にわかることばっかです。
{netabare}
■一話の馬謖談義

 〇オ-ナ-が怒る理由が意味不明。

  馬謖が任されたのって『攻め』と比べてカンタンな『守り』ですしね。
  魏延より馬謖を高く買っていた孔明にすれば妥当すぎる采配かと。
  そもそも街亭が破られたのは、
  馬謖の『考えられない大チョンボ』が原因で、事前に予測するのは不可能であります。
  なんで馬謖ごときに守らせた、というのは趣味の悪い結果論に過ぎません。

  そしてオ-ナ-は「馬謖を買いかぶりすぎだ」と怒ってみたり、
  そのくせ「惜しい人材だった」と泣いてみたり、
  いちいち支離滅裂で、何が言いたいのかちっともわかりません。

 〇馬謖の大チョンボに関する孔明の推察が、めちゃくちゃ。

  馬謖が孔明に『長安強襲』を催促するため街亭をわざと抜かせた、
  というのは珍説中の珍説。
  人前で言ったら失笑されるレベルで、とても孔明の言葉とは思えません。

  そもそも『長安強襲』というのは北伐の作戦論の一つで、
  街亭が抜かれたら、北伐そのものが瓦解するのはわかっていたこと。
  (実際、これを契機に蜀は全軍撤退の憂き目に)
  戦に勝つためにその戦をぶっ潰すって、何の意味もありません。

  さらに『長安強襲』は馬謖が言っていたことではなく、
  北伐検討段階で、魏延が孔明に提案して却下されたことであります。
  そんなの『魏略』に明記されてるじゃん。

  原作者は、最低限、調べるべきことを調べてからお話を書くように。


■一話 孔明が『三顧の礼』の意味を知らない?

  『三顧の礼』というのは、劉備玄徳の人徳をあらわす逸話です。

  劉備が孔明を自らの軍師に迎え入れようとするにあたり、
  自分より二十歳近く年下の若者、
  つまり当時の慣習として明らかに『自分より目下』の孔明に対し、
  自ら三度も足を運んだという故事がその基になっています。

  才を求めるにあたり、
  慣習や面子といった些事よりも礼節を重んじた劉備の器の大きさと、
  それに心を動かされた孔明の徳を重んじる人格をたたえる話かと。

  かたや本作では、英子の歌を孔明が勝手に横で聞いていただけです。
  礼とか徳とか、そういうのはなんもなし。
  三回歌を聞いたから『三顧の礼』とはふつう言わんだろ、と。

  周りが勝手になぞらえることはあるかもだけど、
  劉備に本物の『三顧の礼』で迎えられた孔明の口から出る台詞じゃありません。
  なんかもう、孔明、完全にバグっちゃってます。


■二話 妄想だらけの『石兵八陣』

  そもそも『石兵八陣』というもの自体が、
    一度入ったら二度と元の場所に出られない必殺の陣
  なんかじゃぜんぜんないのですが、
  さらに、それをこのクラブで再現するのはムリな話で。

  ステージがホールの中のどの位置にあろうが、
  スピーカーと返しのスピーカーを固定している段階で、
  いわゆる『正面』が確定しちゃってますしね。
  (映像、はっきりそうなってます)
  それだけで『方向がわからなくなる』という陣ではなくなります。

  よしんば、最初トイレに誘導されちゃったとしても、
  小さなホールなんだから、ふつうは壁伝いに歩いて出口探しますしね。
  それができないぐらいデカいクラブなんか渋谷にないし、
  壁伝いにすら歩けないほどスモーク焚いたら、
  そもそもステージが見えなくなっちゃうから意味ないし。

  というわけで、この『石兵八陣』は大ウソ。
  まったく成立しないものを「天才は成立させるんだ」と言い切っちゃう、
  B級ラノベのいつものアレに過ぎません。


■三話 無中生有の計も、まるで別物

  兵法にある『無中生有の計』というのは、
  わかりやすく言うと『オオカミ少年作戦』みたいなものであります。
  わざとらしい偽装を繰り返して敵にわざと見破らせ、
  そのうち「どうせまた偽装だろ」と相手にされなくなるのを待ち、
  その油断をついていっきに仕掛けるというやつです。

  ポイントはウソだと相手に『見破らせる』こと。
  そのうえでしつこく同じことを繰り返して見せることによって、
  「はは、またしょうもない芝居やってら」
  と相手に思わせ、対策を講じなくさせることがミソなんです。

  本作みたく機材トラブルのふりをして相手がMC始めるのを待ち、
  大声シャウトで注目を集めるというのは、
  単なる『セコいタイミング待ち』に過ぎません。
  おおよそ『兵法』なんて上等なものではなく、ただ卑怯なだけ。
  野盗・山賊レベルの『死んだふりして不意打ち作戦』ではあるまいかと。
  
  あと、相手であるJET JACKETの設定ですが
  「のどの関係で代表曲を二日続けて演れない」バンドなんていませんから。
  そもそも、そんなんでどうやってレコーディングするんだ、おい。

{/netabare}
一事が万事この調子なので、
これはもう孔明の威を借る三国志ごっこ、マンガ映画だなあ、と。

同じマンガでも横山光輝先生の『三国志』は、
まさに三国志の入門書、『文化』とよべるほどすごい作品ですが、
こっちはテキト-極まりない『風俗』のレベルですね。

ただし、いまのアニメやラノベにはこのぐらいのレベルのものも多く、

  あくまでも『娯楽』であって『教養』じゃないので、
  見て読んで楽しかったらそれでいいじゃん、

という意見が成り立つことは、誰にも否定できないと思われます。
あとは『書き手の矜持』みたいな話ですが、
そんなもん、視聴者にはいっさい関係ありませんしね。


ただまあ、この作家さん、お話の構成自体もなんだかなです。
ほかに多くの方が指摘されていますが、
ラッパーのKABE太人、まるっきりいらんかったな、と。
{netabare}
  最終話でようやく存在の意味を示した、なんて声もありますが、
  あれをラップでやる意味なんてありませんから。

  そっちが本物だなんて、なんでわかんだよ、
  ということを言ってるだけで、ふつうに言えばよかったのでは。
  いや、むしろフツ-に言った方が伝わるのでは。

  ふつうに言ったら「なに言ってんだ」と聞いてもらえず、
  ラップで言ったら、カッコいいからみんなに聞いてもらえる、
  そんな面白い法則は日本のどこにもありません。
{/netabare}
つまるところ、KABE太人を登場させる必然性はどこにもなく、

  渋谷っつったら若者でしょ、
  若者っつたらラップでしょ、
  ラッパーいたらかっこいいじゃんエモいじゃん、

その程度の安直な発想で放り込まれた無目的キャラに他ならず。
なんかね、もうね、その発想自体が田舎モン。

勘違いしないで欲しいのですが、
僕は日本のラップを頭から否定しているわけではありません。
いいラップはもちろんいいし、カッコいい人はカッコいい。
だけど「ラッパーだしときゃ、意味がなくてもカッコいい」って発想、
いくらなんでもアレだと思いませんか?

それと、アザリエに関するあ~だこ~だも、まさにB級ラノベかと。
{netabare}
  やりたい音楽が事務所と違うというのは、まあ、よくあること。
  それで億のカネをかけたプロジェクトをかなぐり捨てるというのも、
  褒められたことじゃないけど『若気の至り』でしゃあないかと。

  だけどそれで『いままでの売れなかった曲』を演ったら、
  なぜか大ウケで、いいね爆上りって……
  起承転結の『結』が、起・承・転となんにも繋がってないじゃんかっ!
{/netabare}

アマチュアが投稿サイトにどんなものを書こうが、それは自由です。
ですが、プロとしてギャラが発生する仕事において、
  ・本筋の進行に関係ないプロットを延々と引き延ばす。
  ・起承転結が連動していない。
  ・引用をするのに引用元の主旨や背景をろくに調べもしていない。
というのは、ちょっとやっぱなんかアレではなかろうかと。

文芸や実用書なら、目の前で編集さんに原稿破かれるレベルの話ですし。

本作は原作者が『プロとして』書き下ろした作品なのだから、
その基準で物語を評価するなら、やっぱ『1.5』点かな。
そもそもの着想がぶっ飛んでいることと、
最後『草船借箭の計』のもじりアイディアが面白かったから0.5加点したけれど、
本来なら『1』としか評価しようがありません。


あとですね……いろんな意味で、映像おかしくありませんか? P.A.WORKS。
一番気になったのは、もちろん回によって差はあるんだけど

  クラブにいるモブ(パリピ)がカッコよくない。
  もっとはっきり言うと、ダサい。

もちろん、パリピがみんなおしゃれだとは言わないけれど、
渋谷のクラブに行くときは、
みんな最低限、自分なりにキメていくでしょ?
{netabare}
  英子がガラガラのステージで歌ってるシーンのフロアなんか、
  リック背負って一眼レフ構えたやつがいるんですよ?
  思わず飲んでたコ-ヒ-吹き出しそうになったんですけど。

僕がイメ-ジする渋谷のクラブって、
アニメでいうと『かぐや様』三期の5話エンディング的な感じなんだけど、
最終話、英子の祝勝会あたり、なんかもう『青年会の打ち上げ』みたいな。
  音楽ろくすっぽ流れてないし、照明ほぼ全灯だし、
  うろちょろしてるのは
  大型ショッピングセンターへ買いものに来た若者みたいのばっかだし。

店内の造作物も、なんか垢抜けない感じ。
英子たちがたむろしているBBラウンジのカウンターなんか、
渋谷のクラブの一角、というよりも、
むしろ『ヒナまつり』で瞳が働いてたバ-に近い感じだもんなあ。
(そう言えば、瞳役って本渡楓さんでしたね)

おかしいと言えば、孔明の回想に出てくる劉備玄徳のビジュアルも、変。
どう見ても二十代、ぴっちぴちの美形好青年。
劉備って実際は、孔明と『三顧の礼』ではじめて出会った時でさえ、
40代半ばのおっさんなんですよ?
せめて史料に目を通してからキャラデ起こして欲しかったな、と。

真っ昼間の竹下通りを人がほとんど歩いていないのも、摩訶不思議。
最終話の渋谷109前なんか、
14時という時間にもかかわらず、車の通行ゼロだし。
え? 渋谷でホコ天? と一瞬思ったんだけど、
そのわりに誰も路上歩いてないし、もう、設定そのものがわかりません。
{/netabare}

まあ、P.A.WORKSといえば、言わずと知れた脱都会。
富山県で作画・制作のほとんどをまかなっている、のびのび集団。
それだけに『渋谷のパリピ』とは、相性最悪だったのでは。
{netabare}
  最終話、アザリエのプロデューサー唐沢の昔の写真を見て、
  メンバーが「ス-パ-いけてるっ」といったときは、

              マジで吹き出しました。

  いやあ、コ-ヒ-飲んでなくてよかった。
  ここまでいくと、ギャグを超えた、シュ-ルと呼べる領域ではないかと。
{/netabare}


そんなこんなで、作品に対する僕のおすすめ度は、残念ながらBクラス。

  世界に誇るジャパニメーション、と呼ぶにはほど遠く、
  ろくな考証もしていない破天荒なマンガ映画、としか言えません。
  いいとこ、毛色の変わった娯楽作品の一つかと。

ただ、ですね。
パ-ツの一つ一つを取り出してみれば、悪くないんです。
いや、悪くないどころか、けっこういいパ-ツが多いかも。

モブや街並みの表現は正直『?』ですが、
主要人物の作画はかなり丁寧で、動きも表情も魅力十分。
ライブシーンでは止め画で尺を稼ぐ演出が多くてイラっとしますが、
おおむね誠実に、愛情をもって描かれています。
{netabare}
  九話、偶然通過した飛行船をバックに七海が正体をバラすとこなんか、
  鳥肌が立つほどカッコよかったですしね。
  そういうシビれるカットが多いのは、ぜんぜん、全く否定できません。
{/netabare}

役者さんのお芝居に関しても、かなりの完成度。
抑えめでリアル寄せの芝居をつけることが多いP.A.WORKSですが、
本作は本渡楓さんの全開解禁でかなりメリハリが。

  置鮎さん、福山潤さん、山村響さんなど、いい役者が脇を固め、
  強引だったり破綻してたりする脚本を、
  ちゃんとしてるっぽい作品に押し上げています。


音楽も、評判のOP『チキチキバンバン』を含め、良きです。
歌唱を96猫さん、Lezelさんにお願いしたのも大正解。
渋谷の若者にウケる楽曲かどうかはともかく、とても素敵な歌声です。

特に96猫さんが前面フィ-チャ-されたのは良き。
この人、何を歌わせても標準以上で、
それが故に定まった音楽イメージがないという『器用貧乏』の典型なのですが、
実力は『本物』以外のなにものでもありません。
Youtubeにあげてる『うっせえわ』とか、ぜひ聞いてみておくんなまし。
本家より数段上、さすがプロって感じです。
{netabare}
  ちなみにLezelさんの歌ってるアザリエは、
  仮面してる時の方がカッコよかったと個人的に思うんですけど。
  素顔になってからって曲も含めて『けいおん』っぽいし、
  そのへんに転がってるガールズバンドと何も変わんなくね?的な。
  あれで『いいね』爆上りはないと思います。いや、ないわ。
{/netabare}

というわけで、パ-ツ的には悪くないというか、
むしろ『良き』といえる材料があっちこっちにあるというのが正当な評価かと。
他の方のレビュ-を拝読していても、
話はよくわからんかったけど音楽が楽しかった、キャラが可愛かったなど、
好意的な評価が多いのは納得できるところです。

僕の評価が辛めなのは、あくまでも
 ・原作者が『三国志』を理解していない/矜持が感じられない。
 ・物語が支離滅裂で、余分なファクタ-入れすぎ。
 ・P.A.WORKSが描く『渋谷』だの『パリピ』だのにムリありすぎ。
という点にものすごく足を取られただけで、
個々のパ-ツを全て否定するつもりは毛頭ありません。


あ~でも、海外番販にはあまり力を入れて欲しくないかな。
ガイジンって日本の情報をアニメから得る人がけっこう多いわけで、

  Oops! 日本のParty Peopleって、こんなんなのですか。

みたく思われるのは、すごくやだかも。
ほんとお願いだから、
Far Eastのイメージ、これ以上悪くしないでおくんなまし。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 30
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

諸葛亮といえば三顧の礼しか知らない

しかもスナックばすえとかいう漫画で三顧の礼 三顧の礼とかやってたのが思い出されてしまう。

作中でも三顧の礼言うてもましたね。孔明の始まりみたいな大切なエピソード。
最初のほうでかなり衝撃を受けたんだが、見ず知らずの傍から見たらコスプレしたおじさんを自宅に連れ込むのって凄いことするなあ。しかも若い女性が。そうじゃないと話が始まらんけど。
そこから売れない歌手だったのに、軍師の力で夢を勝ち取っていくのがなんとも気持ちよかった。策略を張り巡らす孔明に圧倒された。{netabare}スモーク焚きまくって円形を部屋を似たような作りにして出口を分からなくするとか近くにいるバンドマンの喉の調子が良くないことを調べて一番売れている楽曲を歌えないのをいいことに英子に絶妙なタイミングで歌唱させたり。ラッパー探してその気にさせたり、極大プリンを買わせて路上ライブの許可証持って行かせたり。{/netabare}
敵に塩を送るのも良かった。{netabare}機材トラブルを偽って邪魔したけど、喉がとてもすっきりする怪しい?飲み物プレゼントしたり、成りすまして千本の矢を盗んだようにいいねを奪うけど、最後は動画公開でいいね返しをしたり。{/netabare}
どうしても売れたい一心で心を悪魔に捧げた的な展開{netabare}顔を隠してセクシーな衣装を着てエアバンドどころか踊りに専念する。昔は唐沢自身が信念を貫いてうまくいかない過去があったせいだが。{/netabare}
あったけど、歌で感動する感覚や出場権のために相手を蹴落とす必要がるある意味殺伐した内容にもとれるものだったが、孔明の優しさと英子のひたむきさで見終わった後に爽快感を感じられた。ちと頼りすぎな一面もあるかな。
ラッパー話も熱かった。下剋上?と言っていいのか分からないがそういった精神性こそがラップの神髄なのかなと。
弱そうなのが逆にかっこいいは笑。勇気をもらう人もいたので、ディスってはいないのでは?そういえば初登場時にいかつい男を蹴り飛ばしてなかった?
オーナーの三国志オタクぶりもなかなか。

この作品のせいでチキチキバンバンがダンスも含めて頭から離れないんですが。ずっとこびりついて生活に支障が出るレベルですよ。
気分上々↑↑も久しぶりに聴いた楽曲。パリピだけあってこの選曲はなかなか憎いことするなあと。


OP
チキチキバンバン QUEENDOM
ED
気分上々↑↑ EIKO Starring 96猫、諸葛孔明(置鮎龍太郎)、KABE太人(千葉翔也)、久遠七海 starring Lezel。KABEは第5話から、七海は第7話から
DREAMER EIKO Starring 96猫
曲名が決まるまでは六本木うどん屋(仮)
OPについて
QUEENDOMはlolのhibikiとmoca、FAKYのAkinaとTaki、GENICの金谷鞠杏からなるユニットらしい。どのアイドルグループも存じ上げなかったが、ときどき注目して見ようかなという気持ちに。MVもなかなかパリピ衣装で笑。ハンガリーの歌手JOLLYによるBulikirályの日本語カバーでところどころ空耳なんだとか。本家も圧倒的パリピですね。
EDはmihimaru GTによる楽曲のカバー。
96猫さんは歌い手さんとしてクズの本懐のアニメ主題歌を歌っていたので以前から知ってはいたけど、歌声がやはり良いですね。調べたら割と小柄な方みたいだけど、一体どこにそんなパワーが?
Lezelって方は全く存じ上げなかった。この方も良きですね。どんな雰囲気の方でしょうか。
劇中歌
I'm still alive today acoustic ver. EIKO Starring 96猫
Be Crazy For Me EIKO Starring 96猫
Shooting Star EIKO Starring 96猫
Make it real MIA(小林ゆう)
Find the way EIKO Starring 96猫
I'm still alive today 七海 ver. 久遠七海 Starring Lezel
I'm still alive today EIKO&七海 ver. EIKO Starring 96猫と久遠七海 Starring Lezel
UNDERWORLD EIKO ver. EIKO Starring 96猫
UNDERWORLD AZALEA(久遠七海 Starring Lezel)
ChacoPate AZALEA(久遠七海 Starring Lezel)


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
あの諸葛孔明が!なぜか渋谷に!!まさかの転生!!! 渋谷で出会った月見英子の歌に心を奪われた諸葛孔明は、英子の軍師として仕える。そして・・・。 天才軍師の圧倒的無双を誇る知略計略が音楽シーンに新たな伝説を誕生させる。 原作はヤングマガジンまで勢力拡大中の「パリピ孔明」を、まさかのP.A.WORKSがアニメ化 諸葛孔明役は、三国志のキャラクターを数々と演じてきた置鮎龍太郎。 月見英子役は、本渡楓と歌唱パートはネットで絶大なカリスマ性を誇る歌い手96猫によるダブルキャスト。 予測不能の畳み掛ける驚きの知略計略。 圧倒的な心揺さぶる音楽と歌。 溢れる爽快感と止まらない疾走感で贈る、笑えて!エモい!メンタル復活系エナジーエネルギッシュTVアニメが2022年4月5日に爆誕!Let‘s Party Time


第1話 孔明、渋谷に降り立つ
五丈原で星になった天才軍師・諸葛孔明。死んだはずの孔明が目を覚ますとそこはハロウィンで超アゲ↑の渋谷!孔明はパリピに連れられていったクラブで、歌声のバイブスがエグいシンガー・月見英子と出会う。しかし英子は自信を失って超サゲ↓状態。どうする孔明!?どうなる英子!?

第2話 孔明、計略を使う
孔明は英子の軍師になると宣言!でも軍師って何するヒト? 英子は良くわかっていない。夢のためにがんばる!って決めた英子を、孔明がクラブへ連れ出す!そこで出会った人気シンガーMIAに英子は誘いを持ちかけられる。ってか、どこからが孔明の策なの!?せき…へい…? どゆこと?

第3話 孔明、進むべき道を知る
英子の次なる挑戦の場は野外フェス!!テンション爆上げで参戦!……とはいかず不安いっぱいの英子。しかも、割り当てられた悪条件揃いのロケーションにぴえん。客たちは、人気インディーズバンドJET JACKETのステージに流れていく。果たして孔明にこの絶体絶命の状況を挽回できる計略はあるのか!?英子の歌は「民草」に届くのか!?

第4話 孔明、道を照らす
クラブイベント→フェスといい感じにステップアップした英子。フェスに来ていた怪しげダンディな超有名オーガナイザーから英子は選択を迫られる!ビッグイベントorスモールイベント?どっちの出演権を取る?いきなりの大チャンスに超ビビる英子。ねえ孔明、どっちがいいかな?…って、あれ? なんか孔明の反応が変?孔明、信じさせてよ!

第5話 孔明、韻を踏む
孔明の次なる計略は「ラッパーを仲間にすること」!?その頃、一人の男がフラフラと街を歩いていた。彼の正体は…MCバトル3連覇!無敵のフリースタイラー「KABE太人」!しかし、彼の心は既にバトルから離れつつあった…。果たして孔明は彼にどんなリリックをぶつけるのか!?Wake up…baby phoenix! 孔明の激アツライムをCheck it out!

第6話 孔明's フリースタイル
BBラウンジにやってきたKABE太人。孔明に煽られた彼は、ステージの上に立つ!見守る英子と赤兎馬カンフー。鳴り響くビートにアガりまくりの観客!遂に「孔明vs KABE太人」の激熱なMCバトルが始まった!果たして熱いバイブスで観客の心を掴むのはどちらなのか!?そして、KABE太人は、復活することが出来るのか!?渋谷の一角で繰り広げられる、二人の男のアツいライムとフローをDon't miss it!

第7話 天下泰平の計vol.1
サマーソニア出場権がかかった「10万イイネ企画」に向け、より綿密な計略を立てる孔明。そこで、孔明は英子とKABEに新たな試練を与える。Here we go ! バイブスMAXで飛び出す二人。しかし、それは苦悩の始まりだった……二人とも、大丈夫そ?そんな最中、謎のストリートミュージシャン七海と運命の出会いを果たす英子。ぶっちゃけ、この出会いって吉なの?凶なの!? 教えて孔明!

第8話 自分を探す
「自分らしさがない」 という分厚い壁にぶち当たった英子とKABEは自分探しを始める。七海と路上ライブをするうちに、英子は自分に足りないものに次第に気づいてくるが……。一方、KABEは劇的な変化を遂げたあいつと再会。OH My Friend! ダチって最高じゃん! って仲間とつるんでる場合かっ! Xデーが迫ってるっていうのに、こんなんでいいの!?あれ?そういえば孔明は?!

第9話 たみくさのために
Xデーに向けて、かつての仲間とアツいサイファーを重ねるKABE。一方、「何のために歌うのか」答えの出ない英子は、七海と共に展望デッキへ。どこまでも広がる星空、宝石を散りばめたような夜景。サイコーの景色にテンションぶち上がりの英子。しかし、英子の笑顔は突如として消し去られた!? ちょちょちょ!?嘘でしょ!?なんで!?どういうこと!? 風雲急を告げる衝撃展開の幕があける!果たして、英子は歌う意味を見つけられるのか!?てか、ちゃんと見ててね!孔明!

第10話 DREAMER
「自分らしさ」を掴んだ英子とKABE。これで次のステージへ行ける!一方、英子に正体を明かした七海は、プロデューサー・唐澤の檻の中で苦しんでいた。英子はプリンジジイ(キド)と、KABEは赤兎馬カンフーと決着をつけることに!油断せず挑むが相手もつよつよ!準備を万端にせよ!負けてらんない決意と覚悟とバイブスはフルマックス!孔明、信じてて!

第11話 草船借箭
サマーソニア出演権をかけた10万イイネ企画のために孔明がぶち上げた策、「天下泰平の計vol.1」とうとう決行の日・Xデーがやってきた!七海のいるAZALEAはイイネをお金で買う作戦に出た。どうするの孔明? マジで大丈夫!??濃霧注意報が発令された渋谷で、2組のアーティストがガチンコ勝負!で、孔明の策ってどういうやつなのよ!?

第12話 英子の歌
やば!ブーイングの嵐なんですケド!?KABEのラップが刺さりまくって観客の反感買いまくってる!全員アンチになっちゃったんじゃね?でも……この絶体絶命のピンチ。まるで赤壁の戦い……孔明が信じる英子の歌は、この状況をひっくり返せるのか?10万イイネは達成できるのか?決着の時が訪れる……!

投稿 : 2024/06/01
♥ : 13

73.5 7 転生でツッコミなアニメランキング7位
異世界かるてっと2(TVアニメ動画)

2020年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (312)
1456人が棚に入れました
「オーバーロード」「この素晴らしい世界に祝福を!」「Re:ゼロから始める異世界生活」「幼女戦記」。総シリーズ累計1600万部超え、BD&DVDシリーズ総売上枚数50万枚超えを誇る4作品が、ぷちキャラアニメになって大暴れ! ある日突如として現れた謎のボタン。ポチっと押すと、なんとさらなる異世界へ転移してしまう!! そこには他世界から転移したキャラクターたちも大集合していて…!?

声優・キャラクター
日野聡、原由実、上坂すみれ、加藤英美里、内山夕実、加藤将之、三宅健太、福島潤、雨宮天、高橋李依、茅野愛衣、小林裕介、水瀬いのり、村川梨衣、新井里美、子安武人、悠木碧、早見沙織、濱野大輝、笠間淳、林大地、三木眞一郎、玄田哲章、大塚芳忠

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

タイトルなし

続編がまたまた決定とは。人気あるのね。

今作で盾の勇者が加わってさらにキャラクターが増えた。ベテルギウスは安定の面白いキャラクターだったし、皆さん濃い。

学園もの定番の学園祭あり。ラムはいつでもマイペースすぎる。

意外と感想が湧いてこない。流して見る作品かもしれない。


OP
異世界ショータイム アインズ(日野聡)、カズマ(福島潤)、スバル(小林裕介)、ターニャ(悠木碧)
ED
ポンコツ!異世界シアター シャルティア(上坂すみれ)、めぐみん(高橋李依)、レム(水瀬いのり)、ヴィーシャ(早見沙織)
sweet pass 安月名莉子


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
ある日突如として現れた謎のボタンを押したら、さらなる異世界に転移してしまった!!転移先は…まさかの「学校」!?新たな転校生が加わり、更に賑やかさを増す学園生活の行方は…!?

1. 参戦!てんこうせい
学園生活にもなじんできた2くみの面々。そんな彼らの元にやってきた新しい転校生はまさかの?

2. 潜入!こうちょうしつ
この世界では「アレ」が飲めなくて辛いとぼやくカズマたち。しかしとある場所には「アレ」が隠されているらしい。彼らの選択肢はひとつであった。

3. 反省!しどうしつ
校則違反を犯したアクアたちは恐怖の生活指導室送りに。特別指導によって茫然自失となってしまった彼女らを救うために、立ち上がったのは……!?

4. 窮地!がくりょくてすと
突然テストの実施が宣告された。ひそかに落第に怯えるアインズは、テスト攻略のため、禁断の方法に手を出してしまうが…!?

5. 勤勉!ばれんたいんでー
バレンタインデーにむけて、気合を入れてチョコレートを作るアルベド。そんな彼女の前に現れたのは「愛」を語るあの男だった……。

6. 激突!どっじぼーる
些細なことで言い争いをするターニャとアインズ。それはいつしかクラスを巻き込んだ分断に。話し合いでの解決が困難と考えたレルゲン先生はとある対決の方法を提案する。

7. 興奮!しんたいそくてい
次なる学園生活のイベントは、身体測定。覗こうとするもの、それを防ぐもの、それぞれの思惑が交差する。同時に、どうでもいいことでも思惑が交差してしまっていた。

8. 挑戦!あるばいと
最近ヴィーシャの様子がおかしい。と同時に、様々な場所での目撃情報が相次ぐ。彼女の目的は一体なんなのか?

9. 調査!はじめてのおつかい
学園祭の劇の演目を決めるため、ラインハルトに聞きこみ調査を頼まれたフィーロ。いろんな人にお話を聞きに行くフィーロだが……。

10. 決起!がくえんさい
学園祭まであと1週間。演劇の演目すら決まっていない2くみの準備は、果たして間に合うのか!?

11. 開幕!がくえんさい
学園祭を大いに楽しむ一同。ところが、演劇の準備をしている2くみの面々のもとに、招かれざるモノの来訪が告げられる。

12. 開演!しょーたいむ
2くみによる舞台はつつがなく進む。一方の運動場ではアクア、アルベド、エミリア、ヴィーシャがデストロイヤーとの激しい戦闘を繰り広げていた。劇と戦い、そしてこの学園生活の行方は…。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 10

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

イッツ ア "ぷち" ショータイム

この作品の基となっているアニメは全て視聴済です。
あくまでも個人的にですが、本作はKADOKAWAさん久々のクリティカルヒットだと思っています。
何と言ってもKADOKAWAさんにしかできない作品作りですから…

最初にこの作品を知った時には驚くことしかできませんでした。
『幼女戦記』
『オーバーロード』
『この素晴らしい世界に祝福を!』
『Re:ゼロから始める異世界生活』

この4作品の共通点は「異世界」というだけで、他は何もかもがバラバラなんです。
しかも本作からは『盾の勇者の成り上がり』も参戦してきましたからね…
それだけじゃありません。
第2期では更なるサプライズが仕掛けてありましたから…

完走して振り返ってみると…
なんて贅沢な作品なんでしょう。
どれも「超」が付くほどの人気作品で、それぞれに登場するキャラが惜しみなく投入されているせいでしょう…
微妙にキャラの扱いが雑に感じちゃうんですよね。

物語としてはきっと綱渡りの連続なんでしょうね。
少しでも油断すると、個性強すぎるキャラたちによって物語が破綻させられてしまう…
いえ、最終回の「開演!ショータイム」は寧ろ物語としては破綻していたと言っても過言ではありません。
破綻した2つの物語をくっつけてみたらこんな感じになりました…という感じを受けましたが、面白ければ結果オーライなのでしょう。

そう、もう1点雑に感じたのが声優さんの扱いです。
キャラと一体なので物語上仕方無いのでしょうけれど、旬の声優さんの台詞が一話で一言だけ…という時もあったので。
でもアクアの天然の笑顔を見ていたらそんな事は些細な事の様に思えてきたかな^^;

それに物語を盛り上げるため、それぞれの作品から逞しい助っ人が大量に投入されましたからね。
個人的にはバレンタイン回が印象に残っているかな…
第5話「勤勉!ばれんたいんでー」というサブタイの物語でしたが、サブタイだけでどのキャラが投入されたかピンと来た方もいらっしゃるでしょうね。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、アインズ、カズマ、スバル、ターニャによる「異世界ショータイム」
エンディングテーマは、シャルティア、めぐみん、レム、ヴィーシャによる「ポンコツ!異世界シアター」
オープニングのメンバーは第1期と一緒ですが、エンディングのヒロインは第1期から交代となっていましたね。
こういう細かい気配りは個人的に大好きです。

1クール全12話の物語でした。
ショート作品は原則録り貯めて一気見するのが基本の視聴スタイルですが、本作品に限っては毎週欠かさず視聴していました。
そして嬉しい「続編制作」が発表されましたね。
これからも度肝を抜かれて…笑える展開を期待しています。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 21
ネタバレ

鰺鱒 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

うん。なんかわかってた。

続編決定とのこと。ま、そうよね。

続きものってなかなか難しいと思う。
本作の1期は終盤にそれなりの盛り上がりを付けて終わっている。で、視聴者がその続編を見始めるにあたって頭の中にもつイメージって「前期の終盤の盛り上がり」になっていることが多いと思う。続編の序盤はいったんリセット・再セットアップから始めざるを得ず、前期の終盤と比べたらどうしたって相対的に面白くなく感じてしまうだろう。

そんななか、本作は新キャラ(と追加作品)で無難に滑り出しつつ、前期同様のだらっとした世界観へと上手に転換していったように思う。結構うまいつくりなのではないだろうか。

中盤あたりから、「この世界」に関するsomethingを小出しにしはじめた。確かに言われてみれば、1期でReゼロ組だけは作品世界への転移が描かれていないんですよね。結構練られた物語の構成になっているんですね。
――ちょっとだけまとめとく
{netabare}―「この世界」に来た経緯
(2組の面々)
このすば組:ひとまず押すか押さないかと言えば押す女が押す「ピンポーン」
オバロ組:初心者ではないアインズがケツでボタンを押す「ピンポーン」
幼女組:2つあるものは2つあるんだから2つだろうがー「ピンポーン」
Reゼロ組:よくわからない。1期1話の初登場時点で「抗って抗って抗って手に入れたこの幸せ・・・毎日が楽しい学園生活」を認識している。他3作品とは明らかに「入り方」が違う。

(1組と3組、職員室、校長室、用務員室と飼育小屋の面々)
盾勇者:Button Shield!!「ピンポーン」
それ以外の人物は、慎重勇者含めて作品問わずよくわからない。いつの間にかいた感じ。クリス曰く「私も急に、ここに飛ばされたんだよ(ボタンのことには触れない)」。どっちかっていうと、ターニャ以外の幼女組もこちら側?ターニャがボタンを押したときには近くにいなさそうだし、シューゲル博士が見当たらないし。

―デストロイヤー起動
「ピンポーン」


結局、ベア子とロズワールのReゼロ組が何かに気付いている感じ。あ、あとは荒くれものか。謎解き視点でなんて観ていなかったから、後追いではよくわからないな(笑)
{/netabare}

ファンサービス作品として、作品をまたいだ(同一声優さん)キャラの掛け合いなど、それなり以上に楽しめる良作だと思いました。慎重勇者には驚き、笑いました。

OP曲は今期も楽しい。

ま、3期も見ちゃうんだろうな。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 29

61.3 8 転生でツッコミなアニメランキング8位
ある朝ダミーヘッドマイクになっていた俺クンの人生(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★☆☆ 3.0 (38)
121人が棚に入れました
ASMR甲子園出場を目指す高校生、浅草ゆりと、そんな彼女をどこか冷ややかに見守る蔵前ぱんだ。 ゆりとぱんだ、2人を取り巻く友人たちの日常に忍び込んだのは、突如ダミーヘッドマイクに転生した“俺クン”だった… 女子高生たちと俺クンであなたの耳に最上の幸せをお届けする、新感覚ASMRコメディが誕生!
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

杉田アニメ

{netabare}
杉田主演のショートアニメ。
ダミーヘッドマイクに...と書いてるけど、ダミーヘッドマイクになるのは2回だけ。
このタイトルと、制作会社が180秒で...と同じと言うことで、ASMRアニメ化と思ったけど、そんなことはなく百合作品だった。

毎回変なものに変化させられる杉田が、そこから女子高生たちの狂った行動に振り回されてるのが面白かった。
エロ枠ではたぶんないんだけど、どのキャラも僧侶枠にいそうなぶっ飛んだキャラ笑
それに結構百合作品で、キャラが可愛かったのもプラス。
最後の終わり方はちょっと中途半端な気もするけど、見て損はなかった。
落語の回が一番好きです。

↓1話毎メモ
{netabare}
1話 ☆8
これ180の系列? こういうのを斬新な転生ものというw
見てるか転生剣。コメディ色強めだから180より断然面白いわ。
百合アニメ? 百合に挟まるマイク KOTOKOで草。

2話 ☆9
早速タイトル詐欺やめろw キャラデザ好き。この髪色いい。
最高か? おいやれよ。

3話 ☆9
毎回毎回タイトル詐欺やめろ。殺されたのに意識あるのか…
まあそりゃマイクにもあったしあるかw 可愛いから好きだわ。
それほどASMRもしてないし。

4話 ☆6
多元宇宙論w 何もない回だった。

5話 ☆7
高校生にもなって何ままごととかやってるん。赤ちゃんプレイ

6話 ☆7
いかがわしいのはどっちだよw

7話 ☆6
哲学。超弦理論か? 意味わからん。

8話 ☆9
落語か? これがしっぽなですか。怖い。良回。

9話 ☆8
女児? 妹なのか。とうとう杉田の出番なくて草。

10話 ☆8
喋るなw 杉田がいい味出してる。

11話 ☆6
初のASMR要素。無機物だからセーフ。

12話 ☆7
これが犯沢さんですか。唐突な告白。ここで終わりかよ。

曲評価(好み)
ED「形にできないモノローグ」☆5.5
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 1

ninin さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

ダミーヘッドマイク以外にも色々なものになっていた俺クンの人生

全12話 1話5分枠のショートアニメ

転生したものがダミーヘッドマイクなったり、他の無機物に転生したりして、それを使用するASMR部との高校生女子とのエピソード

意思はほとんど伝わらないので、高校生女子に使用された俺クンの感想になることがほとんどですね。

応援している声優さん(杉田智和さん、大西沙織さん、鬼頭明里さんなど)がいたら見てもいいかもしれませんね。

箸休めにどうぞ〜

投稿 : 2024/06/01
♥ : 10

大重 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

内容も作画も微妙

少し前に3分で君の耳を幸せにできるかという似たような企画がありましたね。
そちらは特に中身は無かったものの、意外と作画が良かったのでなんか見てしまったのですが…。
こちらは作画は微妙。

主人公ができたことで内容が追加されたともいえますが、その追加された内容も中途半端で微妙。
まあ見なくても良いかな。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 1
ページの先頭へ