野菜で農業なTVアニメ動画ランキング 4

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ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月07日の時点で一番の野菜で農業なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

82.0 1 野菜で農業なアニメランキング1位
ふらいんぐうぃっち(TVアニメ動画)

2016年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (1292)
5950人が棚に入れました
青森の親戚の家で居候をすることになった15歳の魔女・真琴と、彼女を取り巻く少年少女の日常をコミカルに描く物語。

声優・キャラクター
篠田みなみ、鈴木絵理、菅原慎介、葵井歌菜、三上枝織、日野まり、井口裕香、佐倉綾音、茅野愛衣、小澤亜李
ネタバレ

アトランティス さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

日常×魔女アニメ 安定の面白さと、和む、癒される感じ[毎話実況レビュー2作目]

2016年春アニメ
2015年の幸腹グラフィティに引き続き今期の毎話レビュー枠
ということで、更新していきたいと思います。

はいふりか、くまみこか、この作品と、どれ見よう~
って悩んでて、好きな声優のみかしー(三上詩織さん)が出ていたので
それで視聴を決めましたw

日常ものの雰囲気がありますが、主人公の子は魔女なので
何かあるかもしれません。
シュールな笑いが起こるシーンも多く、面白いです。


第一話 6年振りの不思議
{netabare}主人公は魔女の真琴、青森に帰って来たところから話はスタート。
真琴の同級生の圭の声が棒って言われてるけど、何か感じがあっていいと思うけどなぁ。。
顔のデザインは作品にあった優しい感じ(-∀-)

真琴は高校生だったみたいで、学校に通いだします。
始業式、そこで、重大発言。

「東北地方は結構魔女多いんですよ」

何とwww
一話で2個ある見所の一つ目でした。

見所の2つ目はですね、
あの真琴がほうきにまたがって、飛ぶシーン…の、
それを目撃して目が死んでる千夏ちゃん。
1話目イチ笑ったシーンですw
こんなとこで飛んでいると他の人にも
見られてそうですが。。(´・_・

まぁでも
千夏ちゃんのおかげでこの作品が成り立ってると言っても
過言じゃないほど、千夏ちゃんは重要な子です。
冒頭での、真琴を頭イっちゃってるやばい人と勘違いするとこも
笑えますw

とまぁ、20分弱見た感想としては、
静かなようで、賑やかなようで、微妙にジブリ感のする作品でした。

EDはmiwaさんが担当で、アニメでは銀の匙以来の出会いです。

2話以降も期待したいと思います。{/netabare}

満足度:●●●●●●●●●○



第二話 魔女への訪問者
{netabare}またシュールな絵から始まりましたw(何か降りてきた…)
一話でmiwaさんがED担当だと書きましたが、すみません、
OP担当だったみたいです。

マスコットキャラのたか丸くんが登場。

前半は春の訪れの話で、さっき書いた、何か降りてきた人物が
春を運ぶ運び屋さんだったようです。
……(´・_・`)ちょっと見た目が怖いなぁ
千夏ちゃんが怖がるのも分かる。
悪い人に見えるけど、根はすごくいい人でした。
ウチにも春をありがとうございます_(._.)_ 

後半はふきのとう(ばっけ)を道端で採って、家で揚げて食べる話。
作画陣の作り込みの意欲がにじみ出てました笑
ふきのとうの揚がった姿がすごく美味しそうで、
それを真琴がすごく美味しそうに食べるので、
何か食べたくなる衝動に駆られました

でも、実際は結構苦いらしいし。。
千夏たんも顔で嫌がってましたねw

EDもいい感じで今日も平和に鑑賞しました。
ほのぼの枠に入りそう。
20分見て思いましたが、今回の話のタイトルは
「春の訪れ」の方がしっくりくると思うのです。{/netabare}

満足度:●●●●●●●●○○



第三話 畑講座と魔術講座
{netabare}このアニメは前半と後半に話が分かれるのかな。
今回は新キャラ登場回です。(要必見(・ω・!)

前半は魔女としての格を上げるため、真琴が畑仕事に挑戦します。
草ボーボーの状態から肥料をまいて、耕して……。
平和な時間が流れておりました。
……奴が現れるまでは、、

奴はすばしっこく、挑戦的な視線をふっかけてくる奴です。
とんねるずのみなさんの……でたまに使われるネタ
「こいよ~」
が脳裏を過ぎって一人でウケてました笑
前半のまとめは「みんな似たもの同士」、これに尽きます。

後半は千夏ちゃん「未知との遭遇」第二回!!
ということでターバンぐるぐる巻きの謎の女性が倉本家にやってきます!

あの千夏ちゃんの目が点になる表情が好きなんですよね
今後もそういう場面あるのでしょうか。。

ターバンぐるぐる巻き女の正体は、世界を放浪してる真琴の姉、茜でした。
なんでも、魔女界では有名な御方だそうで、
気さくな感じで千夏たんともすぐに打ち解けてました。
サーヴァント…じゃない、お付きの猫たちの会話も聞けますw

茜は真琴に簡単な魔法を一個教えてすぐに帰ってしまいます。
成長確認と、たまには魔法使えよっ!って言いにきたのでしょうね。
やらないと腕がなまってしまうのは僕達人間と同じみたいです。

と、以上ここまで、3話について書きましたが
今回も相変わらず平和で見ていて和んだ、しかしみかしー要素が
足りない一話となりました。
次回はみかしー(が演じてる子)の出番期待してます{/netabare}

満足度:●●●●●●●●●○



第四話 桜の中の占い師
毎回レビューの前にタイトルを書いていて、題名からも平和なアニメだな-って感じが最近しています。
{netabare}と、いうことで。 きました4話!

祭りに圭と千夏ちゃんと真琴の三人で行くシーンから話は始まりますが
今回は祭りがメインじゃないです。
祭りの部分では、圭君の以外な弱点を楽しみましょう?
「(ぐぬぬ…) 圭め……。さらっと真琴の肩に手を……羨ましいッ」

さて、ふらいんぐうぃっちは今までではですね、
1話の中で、一応前半後半の区切りがあったのですが、
今回の4話目は全体で話一話として成り立っています。

真琴の姉茜に因縁?を持つ魔女犬飼との出会いですね。

今回は今まで、というか、今年アニメの中で一笑った回でしたww

ー一年前ー
茜と祭りで飲んだ夜、ひょんなことから人間犬化してしまった犬飼。
果たして彼女は無事、人間の姿に戻ることができるのでしょうか!?

これが主題ですね。
今回は千夏ちゃん「未知との遭遇」!!って感じじゃなかったです(^_^;
あのOPで「何だこのキャラ……?」と思わせられていた
謎が解けてちょっとすっきりしたです。

でも、夜には普通の人間の姿に戻れるんですね。
日中はほぼ黒タイツ状態って……それもそれで酷ですが。。

犬飼さんは超絶美人なので最後まで必見ですよ~!

ということで4話の感想は短いですがここまで。

ふらいんぐうぃっち可愛い番付に有力者がエントリーしましたね笑
真琴、千夏ちゃん、茜、そして犬飼(人間ver){/netabare}

満足度:●●●●●●●●○○



第五話 使い魔の活用法
{netabare}2クールじゃなければもうすぐ半分になりますね。

というわけで5話です。
使い魔の活用法、とタイトルはなっていますが
今回はタイトル離れというか、内容はものすごく平和でした。

真琴の使い魔の真っ黒ネコの「チト」回です(*^_^*)

前半はチトが散歩しながら街のスポットを探す話、
後半はそれをもとに真琴と散歩する話。

前半はチトのことが気になった千夏ちゃんが
チトを尾行するんですが、どのシーンが後半の伏線になるのか、
見ていただきたいですね。

…………書く事が、、ない。

うん、そんなわけで5話は散歩回でした。
真琴が可愛い回でもありました~{/netabare}

満足度:●●●●●●○○○○



第六話 おかしなおかし
{netabare}今回の6話は簡単にいうと「千夏ちゃんが魔女の弟子入り」
をする回です。
魔女たちの間で有名な謎のほうきあるあるに始まり
かっこいい、可愛い魔女になりたい!と言い出した千夏。

じゃあ簡単な魔法からやってみようってことで始めたのは
「お菓子に魔法をかけて遊ぶ」って魔法。

これで千夏と真琴が茜の罠にまんまと引っかかるっていう……笑
効果が反対だったら良かったのに。。

と思いつつ見ていた6話でした。
……それにしても圭って魔術に興味ないのかな……
3人が魔法使ってるときも無視してDVD見始めたし。

魔女になってから何をしてもいいってのは平和な設定ですね。{/netabare}

満足度:●●●●●●○○○○



第七話 喫茶コンクルシオ
{netabare}第七話は喫茶店に行く話がメインかと思ったら
尺的に前半の山菜採りの方がメインっぽいようです。

今回はなお(みかしー)が台詞多くて良かった。
みんなで山菜採り、木々が綺麗で小川のせせらぎが心地よい、
自然を堪能できた回でしたね。

茜昼間からビールと山菜の天ぷらで、もうおっさんですww

喫茶コンクルシオはOPの最後に出てくるアレですね。
もしかしたら現実にもあんな店ありそうなって感じが。
皆さんも廃墟を見つけた際は「二礼二拍一礼」を実戦してみてはどうでしょう。
p.s. 新キャラが登場しました。{/netabare}

満足度:●●●●●●●○○○



第八話 常連の鳴き声
{netabare}今週は新しい子が登場、
椎名杏子ちゃんとそのお母さんです。
杏子ちゃんお母さんとそっくりで可愛い(*´`)
声優は井口裕香さんかなぁと思って見ていたら最後のEDで
井口裕香と書いてあったので「よしッ!」正解でした(^_^;

8話目は喫茶店のおはなしです。
コンクルシオは200年も続くあちらの世界の皆さんの交流の場なんだと。

そんなわけで人間以外にも、いろいろな人がやってきます。

カップルのてんとう虫とか (お母さん虫と会話できるってすごいw)
夜のとばりさんとか (ハンドルネームみたいで笑ったw)
狐……狐。 (こいつが今回のオチをすべて持っていった笑)

そんないろいろなお方が来店する一見カオスそうな店だけど
流れてる雰囲気はまったり。
彼らから代金は頂かす、周りの害虫駆除等をしてもらってるそうです。

今日は一番満足できた回でした。

ED後のCパートは今回はちょっと長く
茜が魔法の実験で面白いことをやっています。

キーワードは「ベトナム」と「水墨画」。{/netabare}

満足度:●●●●●●●●●●



第九話 明日の明日は今にある
{netabare}始まりはお母さんの絵本から。
お母さんはプロの漫画家で千夏ちゃんはその絵本をチェックしています。

お母さん「きつねさんがコンコン……」

千夏「お母さん、きつねはワンって鳴くんだよ」

…千夏ちゃん先週のあれをひきずって・・笑

(追記)
→コメントを頂きました。
先週のアレは犬ではなく、やっぱり狐であって
狐の鳴き声は犬に似ているんだよ、ということを伝えたかった。
そう考えると、僕は狐の鳴き声は知らないので
こんこんじゃなくてワンに近いのかもしれませんね笑
コメントありがとうございました_(._.)_ 

今回のタイトルはなんでしょうね。
繋がりはよく分かりませんが。

犬飼さんが久しぶりに登場して
みんなで占いをしました。

ストーンが落ちる描写が
リアルで良かった

結局、占いはあっけなく当たったというか、
唐突でしたねw{/netabare}

満足度:●●●●●●○○○○



第十話 料理合わずと蜂合わず
{netabare}いつも1週遅れていましたが、これで最新に追いつきました。

前半は圭と真琴となおとで学校の調理実習。
カレーとハンバーグって、、重い。
昼前だったら最高だけど、昼からだと辛そう。
(僕の学校は午前でした。食べてからまた昼飯w)

前半は、ただただ真琴の作った「魔女の指」が衝撃的でした(゚o゚;;
ネットで画像検索したら実際にもあるんですね…
なぜ血が付いているんだろう。。
気持ち悪っ(笑
理由が分かる方がいたらメッセお願いします~_(._.)_

さて、その翌日、後半は
みんなでりんごの蕾取り「摘花」です!

圭の解説がわかりやすく、自然の描写も良かったですね。
真琴の作った魔女の指の効力がまだ続いていましたw

もうあと2話となると、名残惜しくなってきますね。{/netabare}

満足度:●●●●●●●●○○



第十一話 くじら、空を飛ぶ

すみません、遅くなったので見所だけ。。

くじらが街にやってくる!
魔女の新聞は特別!(見てみたい)
みんなでホットケーキパーティー、
美味しく食べて歴史も学ぼう!
杏子ちゃんかわいい。

では最終回にて。

満足度:●●●●●●●●○○



第十二話 魔女のローブと日々は十人十色
{netabare}ついに最終回となりました。
始まりから、終わりのムードがひしひしと伝わってきます(;_;)

真琴も箒乗りが上手になっていてチトさんからお褒めの言葉が……笑
今回はチトさんがいつになく喋りまくりでしたw

千夏ちゃんにローブを作ってあげて
犬飼さんは占いをしていて、
茜は今日も昼からかんぱーい!…酔ってる…

いつものふらいんぐうぃっちの姿がそこにはあります。

で青森が舞台ですので
最後の締めはやっぱりねぷた!(作中ではねぶただったかな…忘れました。)
(ねぷたとねぶたの違いはググりました。)

作画気合いが入っていましたね。
祭りですので犬飼さんの占いも繁盛、気合が入っています。
もちろん茜の酔っ払いっぷりも。w

みんな浴衣姿も良かった(^_^

そして真琴たちの元に訪れた
金魚たちの幻想的な風景に包まれる中、
作品は無事、幕を閉じました。

12話通して感想を書いてきましたが
1話1話感想を書いていたので、
他の春期アニメに比べると
思い入れも強く、内容もよく覚えています。

このレビューをまた見返した時に
作品のことを思い出して、くすっとなれるような
文章になっていることを祈ります。

では、僕のふらいんぐうぃっちの書き留めは
以上をもって終わりにさせて頂きます_(._.)_ 
3ヶ月の間、お付き合いいただきありがとうございました。{/netabare}

満足度:●●●●●●●●●○



作品全体:●●●●●●●●●●
オススメ:超


終わり、後の楽しみ。

・2期への期待
・サウンドトラック
・原作コミック
・声優のうぉーきんぐ、さーちんぐうぃっち。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 39
ネタバレ

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

ゆっくりとした口調や柔和な言葉遣いに安心します。

田舎での落ち着いた日常を描いた作品の様です。

主人公の真琴が魔女なので、少しだけ不思議な事が起こりますが、それらの出来事が自然に日常に溶け込んでいる所に魅力を感じました。同じ様に田舎での日常を描いたアニメ「のんのんびより」と比べて、キャラの年齢が全体的に高めなので、口調や言葉遣いもさらに柔和で、よりゆったりとした空気を醸し出しているのではないかと思います。

登場する人たちの殆どが、他者の行動に自分の行動を合わせたり、気を使ったりせずマイペースに行動している点は、都会を舞台にした日常アニメのキャラたちが、常にお互いの孤独を補い合い、気を使いあう行動に走りがちなのと比べて、自由であり、予測不能であり、それゆえ面白いと感じました。

1~4話
{netabare}
2話で圭君が道端でフキノトウを見つけた時も、なおはあまり興味を示さなかったらしく、さっさと家に帰ってしまいました(笑)。

この作品で今のところ耳障りなものをただ一つ挙げるとすれば、1話で登場したマンドレイクの叫び声で、片耳を塞いで引っこ抜いた真琴は魔女だからってよく無事だったなあと思います。少し離れた所になおもいたので結構危なかったかも知れない。

4話はこれまでの3話と比べてやや賑やかな回になっていた気がします。(ノロイっぽい顔になってた人もいたし)個人的には最初の3話の方がこの作品の魅力を強く感じられました。それでも取り立てて派手と言う訳でも無く許容内でした。やはり毎週楽しみです。桜並木の描写は非常に美しかった。

演出について、使い魔である猫に安易に人間の言葉を喋らせなかったり、3話のお姉さんが去るシーンでも僅かに煙が立ち昇っただけだったりと、控えめな中にも動きや構図などで魅力を出し、作品の雰囲気を壊さぬよう細心の注意を払っている事が伺えました。後者のシーンを見た時、なぜか私は既視感に近いリアリティを感じました。ああいったシーンで、見栄えはするものの雛形に従った表現しか出来ていないアニメと異なり、日常の中の不思議を文字通り空気の様に描いているアニメは、私の知る限りでは殆ど例が無く(※1古いヨーロッパの映画の何かにこんな描写があったかも)素直に感服させられました。畑を開けるために引っこ抜いた雑草の描写や動物たちの動きについても、地味な中にも目を楽しませるものがあり、見ているだけで幸せな気分になってしまいます^^

※1:ジョン・ブアマン監督の「エクスカリバー」ヤロミル・イレシュ監督の「闇のバイブル 聖少女の詩」にそれっぽい描写が確認できました。前者は英・米共同の、後者はチェコの映画。
{/netabare}
5話~最終話
{netabare}
5話はねこ好き必見のねこ主役回であると共に、登場する人物同士が互いに気兼ねする事無く、各々自由に振舞っていた様で、この作品の雰囲気がこれまで以上に強く出ている印象を受けました。

6話では不動の圭くんが珍しくも呆れ気味に漏らした独り言がありましたが、それとは関係なく、かねてから思っていたのですが、ふらいんぐうぃっちの作風は「長くつしたのピッピ」等で有名なリンドグレーン原作の※2「やかまし荘のこどもたち」にちょっと似てると思いました。

むしろそれよりも落ち着いている空気が有ります。上記の作品でも、子供達がぐらぐらして抜けそうな歯を上手に抜く方法を考えたり、草むしりの最中に変な言葉を発明してみんなで遊んだり、ザリガニ釣りに行ったりと、のどかな日常を描くばかりで、取り立てて事件と呼べる様な挿話がありません。

映画版も製作されているのですが、こちらでは出演している子供達の演技も、演技と言って良いものかどうか迷う程に自然で、ハリウッド映画や日本映画に散見される、子供を大人にとっての都合の良い操り人形として扱っている様な、わざとらしい描写の仕方とはまるで違っていて、安心して視聴出来ます。

ふらいんぐうぃっちを気に入った人なら、アニメ一筋の人でも充分に楽しめる映画だと思いますのでおすすめです。

7話は山菜取りとか、山菜をおつまみにしたお姉ちゃんの昼酒とか、廃屋の魔法喫茶や、可愛い幽霊も登場して、物語の展開的にも、美術的にもふらいんぐうぃっちの魅力が凝縮した素敵な回でした。チトさんもいつも以上にニャゴニャゴ喋ってました^^

7話から引き続いて8話も魔法喫茶を舞台に、とっても落ち着いた会話劇が繰り広げられます。椎名さんとそのお母さんの二人の新キャラが物語に加わりましたが、作品の雰囲気は微動だにしませんでした。※3アザミを食べるてんとう虫って見た事有りませんが、葉っぱの部分にアブラ虫がわんさと付いているのを見た事があるので虫にとっても美味しいんでしょうね…。

生長しきったアザミの"がく"や成長し切った葉のイガイガ部分は人間にとっては食用に適しませんが、若芽や若葉、茎、根っこまで、殆どの部分が食用になります。採る時はくれぐれも棘に気を付けましょう。刺さると細菌感染する恐れがあります。

今回も和みました。

最終回は裁縫回、裁縫好きのブリキ男にとっては楽しい回でした。布地選びから採寸、裁断、縫製など、要所要所丁寧に描写されていました。裁縫の手際の良くない私は、裏地付きの見事なマントをぱっぱと作ってしまう真琴の手腕に驚かされました。熟達している人なら出来そうなので、魔法と言う程ではないですが、とても羨ましく思いました。

※2:ピッピにも似ていると思います。リンドグレーン原作のスウェーデン映画(他の国の製作ものはあまりよろしくない。)は他にも色々有りますが、どれも面白いと思います。

※3:概ね鞘翅につやが無いのが草食、あるのが肉食らしいです。作中描写は肉食のナナホシテントウみたいに見えますが、一応テントウムシもアザミを食べる!
{/netabare}
最期まで大きなドラマも中くらいのドラマも無く、小さな小さなドラマを丁寧に一つづつ積み重ねている印象を残す作品でした。こういったアニメは私は今まで見た事がありません。最終話でもその姿勢は揺らがず、いつも通りやさしい時間が過ぎ去りました。


以下はアニメ本編とはあまり関係なく、どこでも採れそうな野草について
{netabare}
ヨモギ:ばばばあちゃんでお馴染み(もしかしたら知ってる人少ないかも)の万能野菜。天ぷらが美味です。それ以外で使うなら湯掻いて水に晒して灰汁を取る。枯れたと思っても地下茎から芽が出てくるので栽培すれば半永久的に葉を収穫出来ます。

ナガミヒナゲシ:近年よく話題に登りますが、特定外来生物などには指定されていない。花が枯れてから花芯を採取します。素手だと黄色い汁が付いて中々取れませんので、袋(新しいのを使うのはもったいないので油っ気の無い空いた菓子袋などで)ごしに取るなどしましょう。炒めても茹でてもおいしい。芥子の実の一種ですが無害です。ナッツの様なこくがあります。

カラスノエンドウ:ソラマメ属。天ぷらが美味ですが、虫が付いている事があるので気になる人は湯掻いて水で何回かすすぐ。おひたしや炒め物など何でも使えます。

タンポポ・ノゲシ・ブタナ:タンポポは全草食べられます。天ぷら、油炒め以外で食すなら湯掻いて灰汁を取る。

スギナ:天日干しか電子レンジで4~5分乾燥させて、すりこぎ等で砕いて粉末状にする。風味がよく青海苔の代わりとして使える。栄養価が非常に高いらしい。

フキ:八百屋でも見かけますが、日当たりのそれほど良くない所に自生している事があります。良くあく抜きすれば葉も食用になり、豚挽きを練ってこれに巻いて、ロールキャベツの様にしてつゆなどで煮ると非常に美味です。同じ場所に関東では1月下旬~2月下旬にかけてフキノトウが出ます。

ミント:近所で見つけたらラッキーです。耐久性が非常に高いので粗悪な環境でも育ちます。一本だけ引っこ抜いて(根が繋がっているので他の株を傷めない様に途中で切断すべき)土に刺して控え目に水やりすれば脅威の成長力で地下茎を張り巡らせます。冬に枯れても復活し、半永久的に葉を収穫出来ます。

ローズマリー:近所で見つけたら超ラッキーです。柑橘系のさわやかな香りが魚、肉料理にとても良く合い重宝します。小枝を一本失敬して挿し木にすれば、根を広げてプランターなどでも成長します。猛暑には弱いのですが、うまくいけばこちらもまた半永久的に葉を収穫出来ます。

セイタカアワダチソウ:香りは春菊に似て華やか。葉はハーブに、花穂は天ぷらに最適。茎が残りますが、極上の味わいです。晩秋~初冬にかけて繁茂します。

ノゲシ:酷暑に計れてしまいますが、寒さには非常に強く、ほぼ一年中収穫できます。背の高いタンポポといういでたち。葉はロゼット状ではなく互生なので区別出来ます。やや苦味が強いので、基本湯掻いてあく抜きしてから料理に使います。ほうれん草の代わりやそばのお供、炒めものなど色々使えます。天ぷらにするなら洗って水を切るだけで大丈夫です。

ブタナ:茎だけががひょろりと長いタンポポの様な野草。タンポポと同じでロゼット状に葉を付けます。葉は大きく食べでがあり、花も美味。全草食用になります。

ヨメナ…花期は7〜10月ですが、ロゼット状に広がった葉を年中見かけます。葉の形は根元がまっすぐで先端に少し刻みのついたきつねの尻尾型。あくや苦味が少ないので下処理は特に必要ありません。春菊に似た風味も良く、さっと湯掻いたものを薬味として利用したり、おひたし、炒め物、天ぷら、お吸い物にヨメナごはん、何でも使えます。キク科の植物は食せるものが非常に多いです。

田舎住まいでなくとも皆さんの身近に食べられる野草は沢山あると思います。是非お試しあれ。

※1採り過ぎはその種がそこで自生出来なくなる原因になるので控えましょう。

※2必ず火を通しましょう。「のんのんびより」のお兄ちゃんみたいな事をやると稀ですが感染症になる場合もあります。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 81

かさい さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

J.Cらしさと良さ

なんとも言えない満足度を得られる素敵なアニメ。
ただの癒やしアニメではなかったことは確か。
J.Cらしい丁寧な作品作りがマッチしたアニメになっていたと思う。

※本レビューはブログ『「ふらいんぐうぃっち」の挑戦と生活実感』に多大な影響を受けております。

【注目スタッフ】
〈メインスタッフ〉
監督:桜美さん
音響監督:岩浪さん
撮影監督:大川内さん
制作:J.C.STAFF

〈演出〉
橋本敏一さん
佐山聖子さん
倉川英揚さん
二瓶勇一さん

【良かった点】
〈演出〉
・カット割り
基本的にテンポは遅い。ゆったり気味のカット割りだが、退屈ではない。
スルスルカットが流れていくシーンもある。ギャグ調の時はテンポを少し変えたり。複数人での会話シーンも多かったが、特段被写体が変わるごとにカットを割るのではなく、キャラ自体に芝居をさせて見せるシーンもあれば、上手くタイミングをとって、頻繁にカットを割るシーンもあった。
被写体を映すタイミングと切る(映し替える)タイミングが絶妙だった。
ふらいんぐうぃっちらしい落ち着く画面もここから来ているのかもしれない。

・被写体の映し方、視線誘導
制作陣の意図したチラリズムが見え隠れしていたのもこの作品の魅力。
なんてこと無いカットでキャラはなんてこと無い体制になりあたかも自然に見える腰や太腿、脚などが目についてしまう。これは確実に狙っているアングルであり、視聴者も自然に視線がそちらがわに移ってしまう。
主人公の真琴に関しては肌の露出度が少ないにもかかわらずそのチラリズムは驚異的である。太腿は完全にタイツでガードされているが、撮影処理によって質感のあるタイツに変わり、人が履いているとい実感がより強く強調されている。
お姉さんのだらしないただ寝っ転がっているポージングにも見え隠れしている胸や太腿に必然的に目が言ってしまう。何より罪なのは、このアニメは正真正銘の日常アニメで彼女達は100%健全だということだ。
制作陣、視聴者はそうではない。

・カメラと被写体との距離感
日常を切り取るには近すぎても遠すぎてもダメなんだなと。
キャラ同士の距離感も近すぎず遠すぎず。
日常を切り取る描写としては、かなり引目のロングショットで背景主体や場面説明などに用いられてもいた。

〈作画〉
・そこまで描くか
新たにカットを割らなければならないシチュエーションでも見せてくる。
徹底された日常描写のなかではこの作品だからこその作画シーンが幾つもあり、一つ一つ上げていきたいくらいだ。
日常の芝居は地味でしかもカロリーが高い。
そのため、一般的なアニメは省略できるカットは省略し、次の動作に上手く繋げていく。しかし、この作品の場合は自ら進んでわざわざ入れなくても成り立ちそうな芝居もカットを足して付け足してくる。
[例]
1,トラックの荷台から降りる千夏ちゃんの手を取るお姉さん
なんてことのない一連だが、お姉さんの大人で自然な気遣いが自然と描写されている。他のアニメも場面によってはある一連。

2,コンセントにプラグを差し込む
これは初めて見た。本当になんてことのないカットを手をアップにしてまで見せてくる。圭くんの料理への意気込みや集中力を感じるカットでもあるが、趣味っぽい気もしなくもない。

3,靴を脱ぐ・靴を手に取る・戸を閉める・立ち上がる
日常で必然的に生じる動作。ここも直前でカットを割らずに作画。
ふらいんぐうぃっちの基本スタンスが伺える。

・大人の子供の芝居の差
はっきりと差別化されている。
大人のキャラの芝居には無駄な動作が殆ど無い。言ってしまえばなんの変哲もないごく自然の芝居。
一方子供の千夏ちゃんは無駄な動作しか無い。身体で大きく芝居をする。
表情もコロコロ変わるし一つ一つの動作も可愛らしく仕上げてきている。どこかの小学生を参考にしたかのようなあるあるな仕草。
大人の芝居をさっぱり目にすることによって、より子供の動きがイキイキ見えてくる。そんな差。

・こだわりの猫
黒のシルエットはロングショットだとCGにしても違和感がない。
手描きパートでも猫らしい、動物らしい仕草などに非常に作り手のこだわりを感じた。歩く、尻尾を振る、回る、あくびをする。そんななんてことのない仕草に胸キュンするのだ。

・細かくはない、丁寧な作画
日常の芝居の描写は細かいが、芝居付け自体は細かくはない。やり過ぎだけどやりすぎてない感じ。これ以上行くと作画アニメになってしまう。
そのバランスも良かった。

〈撮影〉
・服の質感、タイツの質感、髪の質感。
監獄学園のイメージ。質感がやはり違うよなぁ。
ただ適当にグラデ処理がされているのではなく、太腿から踝にかけてだったら、より肌の質感を強める影付けになっていたり、服だったら皺に出来る影が意識されていたり。
タイツの処理は印象的。こだわり加減からスタッフに変態がいる気がしますね。今の段階ではJ.C独自のスタイル。

・撮影処理
バスの窓の水滴とか、川の水の表現とか。
窓の透け具合や反射。

・ピント調整
ボケとピン送りのタイミングも絶妙。演出的な撮影処理。

・玉ねぎアップ
J.Cらしさが詰まってる。玉ねぎここまで描かなくてもええんやで?
グラデ加減がほんと絶妙。玉ねぎにも玉ねぎらしさを忘れない。

〈脚本〉
・セリフ
良い。キャラとキャラの間のやりとりに無理がなく嘘もない。
キャラクターがしっかりしているため、セリフに違和感も感じなかったし、らしいセリフと思わせるセリフも多々あり、キャラ設定や構成の上手さも感じたり。

・会話のスピード、バランス
良い。カット割りや場面転換とも密接関係があると思うが、焦らずゆったり、でも遅くもないキャラのスピードで会話が進む心地よさ。

・聞かされていると感じるセリフが一切ない。
キャラ同士で説明的なセリフのやり取りはあるが、視聴者に向けたセリフと感じるセリフは殆ど無く、彼女達の日常を覗く傍観者に徹することが出来た。

・年相応のセリフ
ここでも差別化。子供は子供らしく、大人は大人らしく。
声優さんの演技も噛んでる。

・会話の流れにも無理がない
安心して聞ける。このあたりは原作力も感じたり。

〈音響〉
・環境音、SE
岩浪さんは派手なアクションSEなイメージがあったが、僕街でかなり印象が変わって、器用な方だと理解した。
田舎の自然で自然なSEが自然に耳に入ってくる。
全体的に抑え気味にしている印象。

・子供の演技、大人の演技
子供は子供らしさ全開に。大人は自然に。
演技指示がなかったとは思えない感じがしますね。
大人の女性陣のサバサバっとした自然な演技が個人的にはかなり好み。

・動物陣、可愛い上手い
猫:茅野愛衣さん
猫:佐倉綾音さん
鼠:小澤亜李さん
まず上手い。
しっかり猫してるし可愛らしさとかも備わっていて、これは実力がないと無理だなと。
嫌がったり嬉しがったり、少し威張ったり、あくびしたり、人間と会話したり、結構色々やってるなと。
難易度高いです。

〈音楽〉
・テンポ感
ゆったり目なシーン、少しスピーディーなシーン。お馴染みなシーン。
場面に合った楽曲。癒やし成分かなり放出している。曲だけ聞いてたら寝てしまいそうな。


・フィルスコ的なBGM
偶然?遊び心も感じる楽曲も少なくない。
雰囲気を第一にした劇伴だったように思う。
ふらいんぐうぃっちの為の楽曲。

〈美術〉
・美術の雰囲気
良い感じ。場面描写も丁寧でした。


〈キャラ〉
・ユニーク
可愛らしかったり少しお馬鹿だったり、長所も短所もバランスよく引き出していて、個性も十分あったと思う。
深い余計な設定がなかったのが大きかった。

・お姉さん相変わらず
エロい。

(OP)
・大畑さん
愛すべきは大畑さんOP。
元気が出ます。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 11

83.9 2 野菜で農業なアニメランキング2位
乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…(TVアニメ動画)

2020年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (793)
3048人が棚に入れました
公爵令嬢、カタリナ・クラエスは、頭を石にぶつけた拍子に前世の記憶を取り戻す。ここが前世で夢中になっていた乙女ゲーム『 FORTUNE LOVER 』の世界であり、自分がゲームの主人公の恋路を邪魔する悪役令嬢であることを!ゲームでカタリナに用意されている結末は、良くて国外追放…最悪、殺されてしまう…そんな破滅フラグはなんとしても回避して、幸せな未来を掴み取ってみせる!!勘違い?人たらしラブコメディの幕が上がる。

声優・キャラクター
内田真礼、蒼井翔太、瀬戸麻沙美、柿原徹也、雨宮天、鈴木達央、田村睦心、松岡禎丞、M・A・O、早見沙織、岡咲美保
ネタバレ

Kuzuryujin さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

麗しき7人の魔法使いと勢女カタリナ

略称「はめふら」。原作なろうweb小説は完結済。
小説書籍版で2巻まで、コミカライズは4巻までがweb版の本編相当。
3巻以降は書籍用の書き下ろしで2020年4月現在9巻まで刊行済。
コミカライズ5巻以降もこれからまだまだ続く予定。

アニメは全12話でweb版本編の結末までを描いて
ちょうどの区切りで綺麗に締め括ってすっきり。

当方原作ファンである。

転生ものというよりも、ラブコメディとしてかなりオススメの作品。
多くの視聴者は、主人公カタリナを愛さずにはいられないだろう。
なぜかは観てのお楽しみ。

声優の実力、マッチング共に申し分ない。

キャラデザは作風にぴったり。
鮮やか、優しさ、癒しなど場面に応じて絶妙に変化する色調の背景。
絵画的でとても気に入った。

OP&ED、そして劇伴のセンスがとても良く
アコースティカルな魅力が素晴らしい。
カタリナ子供時代の宮廷音楽風の音楽、
そして学園編からは、穏やかで癒しのある
素朴で繊細な魅力ある楽曲も加わる。

コメディ要素も劇伴と作画で程よく演出していた。

<あらすじ>
{netabare}
主人公の女子は、木登りの得意な野生児で
小学生までは野猿と呼ばれていた。
そして、中学入学後に出会った親友の影響で
アニメ、ゲームなどのオタクになった。
その無二の親友と一緒の高校に進学。
高校生になっても現実の恋愛にはまるで縁が無く、
成績もぱっとしない残念な子。
学校では、親友とオタクトークで盛り上がる日々。

そんな高二の17歳のある日、
親友推しの乙女ゲーム『FORTUNE・LOVER』にド嵌りして
夜更かしで大寝坊。あわてて自転車で学校に向かう。
しかし制御不能の暴走の結果、交通事故で死亡。

なんと生まれ変わりは、とても裕福な公爵令嬢だった。
両親の愛情にも恵まれ、何不自由なく育った8歳のある日、
初めて前世の記憶が蘇った。

すると間もなく、衝撃の事実に気付く…。
このまま無為に過ごすと8年後に殺されるか、
国外追放されるかの二択の未来が待っている。
人生破滅して詰んでしまう…。

超絶鈍感な頓珍漢だが、
まっすぐで裏表のない明るい性格が取り柄の彼女。
長生きして膝に猫をのせて日向ぼっこして暮らすような
優雅な老後ライフが目標の彼女。

そんな彼女は果たしてその危機を乗り越えられるのか?
{/netabare}

★ 第1話「前世の記憶を思い出してしまった…」
{netabare}
<おでこの×はダメな子の印か?>

アバンで状況説明完了。
そして、ジオルド第三王子と義弟キースの攻略完了。
カタリナ、天然タラシの実力発揮。
それを無自覚なのもカタリナの魅力だ。
打算など出来ないのだ。

カタリナ役の内田真礼は実に巧いしキャラによく合っている。
カタリナ脳内会議の5役の演じ分けは実に見事。
もうこれだけでも声優評価5.0確定
{/netabare}
★ 第2話「王子に勝負を挑まれてしまった…」
{netabare}
<笑顔で会話しているといって仲良しとは限らない>

ジオルドとキースは恋のライバルになった。
カタリナは恋の対象が自分とは思わず、
二人の牽制の会話を意気投合してると勘違い。

カタリナ、前世の記憶覚醒後、
日本人の庶民的行動で母親ミリディアナの悩みの種になる。
成長したキースはそんな予測不能なカタリナのお目付け役となる。

今回は、侯爵家令嬢四女メアリ、アラン第四王子の攻略完了。
メアリとアランは婚約中なのに…だ。
もはや男女問わず今回も恋泥棒としてハートを射抜き絶好調。

アランだけは、自分がカタリナに恋したことに無自覚なのはご愛嬌。

本能とノリで突っ走るカタリナは、重要な攻略台詞を無意識ながら
絶妙なタイミングで真心こめて使っちゃうから攻略できて当然なのだが、
誰も傷付けないから結果オーライなのだ。
しかも、二人の根深いコンプレックスまでも解消しまうとは
もはや恋の達人と言えよう。

今回は、アランの最後の吹っ切れた笑顔がとても良かった。

ところで今回初登場のメアリ役は岡咲美保。
エンドロールで確認するまで「転スラ」リムルのイメージが強過ぎて
彼女とは全くわからなかった。
{/netabare}
★ 第3話「麗しの美形兄妹と出会ってしまった…」
{netabare}
<一体どれだけたらし込めば気が済むんだ...>

伯爵家長男ニコルとその妹ソフィア攻略完了。
カタリナは今回で合計6名の美男美女に愛されるようになった。

カタリナはゲームでの体験から、
友人たちそれぞれの恋の相手を予測するのだが、
実際はそれは妄想。
その対象が自分だけに集中してるとは全く気付かない。
全く罪な女だが、根が善良なので誰も憎めないのだ。

次回はいよいよ学園編。
ゲーム内で主人公の(はずの)早見沙織演じるマリア登場か?
{/netabare}
★ 第4話「魔法学園に入学してしまった…」
{netabare}
<イベント乗っ取り魔はゲーム本編突入後も勘違い>

いよいよ魔法学園に入学。二年間の学園生活のスタート。
一年後の上級生の卒業パーティーが、
カタリナの人生総決算、生死の分かれ目だ。

魔法学園は、少しでも魔法の才能を持つものは
義務教育で必ず入学しなければならない。
カタリナのようにしょぼい魔力でも入学を拒否できない以上、
破滅回避に情熱を傾けるは道理ではあるが...。

周りを傍観してても自身を客観視できないと
カタリナの恋の犠牲者は増えるばかり。

カタリナよ、自身の破滅フラグを折ることに執着するのはもう止めよう。
前世の記憶覚醒後の彼女は、
破滅フラグに恋愛フラグを上書きし続ける日々だった。
彼女の破滅フラグは今やとうに存在してないのだ。
とは言え、視聴者のそんな声が聞こえるわけもない。
だから話はどんどん面白くなってるのだ。

<カタリナ、食い意地の権化が吉と出る>

当面のカタリナの心配は、ゲーム主人公マリアの存在。
マリア攻略を成し遂げるのは誰か、を心配するのはいいのだが
やはり決め台詞はカタリナが使ってしまう。
最終的に、身分差を全く気にしない姉御気質のカタリナの魅力で
マリアを順調以上に攻略し、カタリナへの好感度はうなぎ上りになった。
{/netabare}
★ 第5話「主人公の実家にお邪魔してしまった…」
{netabare}
<カタリナと仲良くなると笑顔の輪が広がる>

前回で仲良くなったはずのマリアだが、
どこかまだ心の距離を感じていたカタリナ。
さらなる蛮勇?でマリアのハートを射抜く。

告白イベント「友達になって下さい」大成功!
マリア、ソフィア、メアリは皆、
カタリナを中心とする親友になった。

カタリナは、友達として大事にするマリアだったが
カタリナの傍では、なぜかマリアの頬に赤みが増す。

そしてカタリナは友人として
マリアの恋をサポートしようと決心するのであった。
マリアにグイグイいく異性がいないのは
実はカタリナのせいなのだが...

<カタリナ、畑好き転じて福となす>

ゲーム主人公マリア攻略はさらに続く。
カタリナとキースの二人は、休日に田舎の畑を初めてお忍び見学。
そしてたまたまマリアが帰省中の村の傍を取り掛かったので
マリア宅を訪問することに。

結果としてマリアとその母親の
ぎくしゃくの原因となっていたわだかまりまでも解消。
マリアの真の笑顔を蘇らせ絆が深まる。

今回は、マリアとその母視点の丁寧な心理描写があったが
そのおかげでキャラの深みが増し感情移入しやすくとても好かった。

また田園風景も実に絵画的で落ち着きと人の温もりがあって癒された。
{/netabare}
★ 第6話「夏休みだから楽しく遊んでしまった…」
{netabare}
カタリナの魔法学園1年生の夏休みはギャグに満ちていた。

「カタリナ・クラエスの華麗なる夏休み」とお題の小ネタ集。
絵日記風の題字背景がとってものどかでグッド!
原作にあるネタも多いけど、ほとんどのオチはアニメオリジナル。

Web版原作結末までストレートに描くためだけなら
アニメではおそらく10話以内で十分と思われる。
今回はそのゆとりを上手く生かし、
前回までの7人の攻略完了のタイミングに相応しい回だった。

しかも、アニメ後半の大筋に向けての伏線も散りばめ、
カタリナと7人のキャラの関係性を丁寧に描いていた。
単なるコメディに収まらない意外と重要な回だったと思う。

<その1 やっこらせいのっ。。。どっこいせい!>
カタリナは努力の方向性はいつもズレてる。
しかしクラエス家の使用人に
すごく愛されていると分かるのがちょっといい感じなエピソード。

カタリナの、中身おばあちゃん的な本質と
母親の顔の皺を増やしてしまう、お約束となりつつあるやり取りを
軽妙に演出していて冒頭から掴みオッケーだった。

<その2 スイカもいいけどトコロテンもね♡>
キースとカタリナの姉弟の絆が本物だと何気に分かる小ネタ。

<その3 カタリナと7人の仲間たち>
湖までの道中、キースの邪魔が入るまでは原作にもあった。
しかし、カタリナ含め8人全員集合の
湖畔ピクニック以降は完全アニメオリジナル。
おそらく、アニメ後半では平和な日常は滅多に見られないので貴重かも。

<その4 カタリナたちのお買い物>
原作では味わえない脳内カタリナズが可笑しい。
魔性のニコルを若干クローズアップ。
たぶんアニメオリジナル。

<その5 アニメ後半の伏線はパーティ会場の中に>
アラン王子が相変わらず自分の想い人が
カタリナだと気付かないのがよくわかる。
また、メアリが意外と腹黒なのも…

<その6 夏休みあるある>
ありきたりなネタではあるものの
カタリナの見た懐かしい夢が意外と重要なエピソード。
{/netabare}
★ 第7話「危険なダンジョンに入ってしまった…」
{netabare}
その大筋はアニメオリジナル。
ダンジョン攻略というミッションでファンタジー感を演出。
学校の課題なのに命がけなのはコメディとしての愛嬌。

カタリナを取り巻く7人が優秀な魔法使いだということを
このタイミングで伝えるのも次回以降の展開のためにも重要と思えた。

今回、原作の「きのこ」ネタを無理やり入れた感あり。
また今回の作画はちょっと微妙だったのは残念。

<当たり前に続くと思っていた日々…終わりは突然やってきた>
何はともあれ、今回の肝はソフィアの見た夢だろう。
宿縁をさりげなく織り込み人間関係に深みを与えている。
個人的に原作が好きな点だ。
{/netabare}
★ 第8話「欲望にまみれてしまった…」
{netabare}
今回もアニメオリジナル。
閑話としてなかなかのエピソード。
前回のアニオリ回よりもよく出来てたと思う。

<台風カタリナの被災者たちはいい迷惑>

またもやカタリナは、ポチっと自爆してトラブルの渦中に。
そして相変わらずカタリナに金魚の○○状態の7人は振り回され、
一緒に魔法書のトラップに嵌ってしまった。
確かにカタリナの傍にいると飽きることのない楽しさがあると妙に納得。
カタリナの食欲は魔法書のトラップをも凌駕するというオチが「カタリナらしくて」いい。

<今回の原作では味わえない、微笑ましかった点>

カタリナの食い意地をギャグとして上手くアレンジ出来ていた。
また、特にCパートでアラン、カタリナ、メアリの
三者の関係性がよく描けていたのが好かった。
未だ自分の恋心に気づいてないアランが純情で好ましい。
青春だ。

次回、カタリナの直属メイドのアンにスポットが当たるフラグあり。
{/netabare}
★ 第9話「パジャマパーティーで盛り上がってしまった…」
{netabare}
またもやアニメオリジナル。
但し、今回のアン絡みのエピソードは原作にもあり。

サブタイトルに騙されそうになるが、
今回はアンとカタリナの関係の方がメインテーマだろう。

<カタリナ様は私を、アン・シェリーと言う一人の人間にしてくれた>

カタリナを取り巻く7人のキャラの心情を
唯一、正確に客観的に俯瞰できるメイドのアン。

令嬢としてはダメダメなカタリナにとって、
アンは自分らしく貴族界で生きていく上でかけがえのない存在。
アンにとっても、
自分の存在意義を与えてくれたカタリナはかけがえのない存在。
そんなエピソードは、個人的に原作の中でも好きな部分で、
アニメでも描いてくれてうれしい。

今回その他、パジャマパーティー他でのギャグ要素は
目新しさが無い分まあまあ。
ただ、全体的に各キャラの持ち味を上手く掴んだ上での
人間模様が描けていた点はよかったと思う。

Cパートで、次回でようやく本筋に復帰しそうでちょっとホッとした。
{/netabare}
★ 第10話「破滅の時が訪れてしまった…前編」
{netabare}
6話から9話迄、閑話要素多めで
破滅フラグ回避の本筋から離れ気味で若干テンポが悪く感じたのだが...

<閑話休題。いよいよお待ちかねの断罪イベント到来なのだ>
8,9話は、カタリナファイブの出番がなかったが、
久しぶりにカタリナファイブ脳内会議復活。
ヒゲ議長を気に入っていたのでちょっとうれしい。

ここで新登場!闇の魔法。
本作のシリアスな負の要素を一手に担う。

カタリナファイブ登場後は、あっという間に
今までのほのぼのコメディ路線から完全脱却。
マリア失踪で動き出す物語。
カタリナもピンチに陥ったのだが…

とは言え、
今回もカタリナの食い意地が無双だったのが最も印象的だった。
{/netabare}
★ 第11話「破滅の時が訪れてしまった…後編」
{netabare}
本作を視聴初期から物語評価5にしたのは、
実は今回の描かれた原作エピソードを非常に気に入っていたからだ。

<Sleeping Beauty 夢で逢いましょう>

失われた過去に戻る夢。
家族と親友との再会。
当たり前だと思っていたあの頃。
あの頃は幸せだった。
カタリナの前世の女子高生の目は
今回、初めて描かれ顔の全体像が分かる。
(名前は相変わらず不明のまま)
原作では、本人曰く母親譲りの狸顔とのことだが、
アニメで可愛く描かれていてよかった。

<学校は楽しい?>

失うなんて絶対に嫌!その想いは皆に伝播し絶望から希望に。
今までのエピソードと細やかなキャラの回想シーンで
伝わる7人のカタリナへの深い想い。
それがカタリナ復活の鍵となる。

<今度はソフィアとしてずっと傍にいるから>

あっちゃんとの本当の別れは切ないがそれでいいのだ。
{/netabare}
★ 最終話「最終イベントが来てしまった…」
{netabare}
<勢女なだけでなく、聖女でもあったカタリナはやっぱり無双>

あなたが苦しんでいるのを救ってあげることは出来ないけど、
傍にいることは出来るから。……だから一人で泣かないで。

カタリナのまっすぐな優しさは、
隠しキャラの亡き母親の愛情と同質で
荒んだ彼の心を完全に解きほぐし、
彼は人生のやり直しが出来るようになった。
すべてのヘイトは、彼に取り憑いていた
怨嗟の塊の怨霊とも呼ぶべき存在が全て被り、
誰も悲しむことなく大団円で隠しキャラ攻略完了。

<これからもずっと、あなたの傍にいさせてください。>

後半、最終メインイベント、2年生の卒業パーティーへ。
カタリナファイブ脳内会議も19,800回目で一応終了のようだ。
結果的にエピローグの状況と化したラストイベントなのに、
カタリナは相変わらずピント外れなのはお約束。
また一人、無自覚にたらし込むカタリナは流石なのであった。

<ゲームのシナリオにはなかった新しい季節がやってくる>
祝アニメ二期製作決定!
学生から学園卒業後の社会人へ。
闇の魔法をめぐる新たな攻防。
新たな人間関係も生まれる。
カタリナの人たらし道はまだまだ続く。

小説版で原作の描かれる範囲にもよるが、
外国も登場し、スケールも広がる可能性ある二期。
どう描かれるか楽しみだ。

新物語へごきげんよう!!

余談だが、エンドロール直前、
ラファエルが就職先で
事務仕事でこき使われてるっぽい一瞬の画に
二期登場の新キャラの一人がいた。
原作の流れでは、まだそこにはいないはず。
時系列がおかしい。
単なる二期フラグのために登場させたのか?
それとも原作カットして登場させるつもりなのか?
ちょっとだけ気になった。
{/netabare}

◎「はめふら」で見つけた新鮮な主人公像
{netabare}
<ダメな子ほど可愛い>

この作品、見事なまでの逆ハーレムなのは明白だが、
カタリナは想われる一方で決して両想いにならない。
それはドロドロな愛憎劇を回避させ、
誰一人傷つくことなく
どこまでも笑えるコメディとして成立させる必要条件なのだろう。

カタリナは、前世からリアルな恋愛には全くの無縁であり
異性に免疫がないから、リアルな求愛アプローチが自分に向かうと
キャパオーバーで対処不可能になり現実逃避になりがち。
理解不能なこと、不都合なことはあっという間に忘れる。

恋愛は、ロマンス小説での疑似恋愛だけでも満足なのだろう。
前世も、ラノベやアニメ、乙女ゲームで満足していたオタク女子。
ゆえに耳年増な恋愛スキルはそれなりで
それがゲーム内の今世では逆ハーレムを作ってしまう。
しかし彼女自身はその現状を全く認識できない可笑しさが本作の肝だ。

カタリナに1ミリでも計算高い狡猾さがあり
この現状を意図的に導いていたとしたら
一気につまらない作品になるだろう。

カタリナの性格は裏表なく真っ直ぐ打算などできない。
一応破滅フラグ回避の打算が働く行動は多々あるのだが
それはズレてて、相手を思いやる気持ちで一杯で微笑ましい。

カタリナの本質は善良、友愛の塊だから
その頼りなさ、単細胞さは周りの父性母性的な保護欲を刺激する。
悪気なく恋愛に鈍感な彼女を恨むことなど誰も出来ない。
結果、カタリナへの恋の犠牲者は死屍累々でも悲惨さは皆無。

<そしてカタリナの老後プランには配偶者や子孫のビジョンがない>

彼女は例え貴族階級からパージされても
農業で自活さえ出来れば構わないという執着心無く剛毅なお方。

出世欲は皆無。
美味しいものを沢山食べ、
ロマンス小説を愛好し、農業という趣味と実益を兼ねたもので
只今を明るく楽しく逞しく生きれればそれでいい。
孤独は嫌だが、多くは望まず最低ペットさえいてくれればいい。
それが彼女の生きる道。

普通、主人公が健全な若い男女なら、
自身が異性にモテることに興味があるのが当たり前なところを
あえて外し、自身の色恋には無頓着にして、
他作と差別化した主人公キャラ。
その徹底したブレなく、かつ脳天気で裏表のない性格。
本作の魅力的な個性で新鮮に思う。
作者のセンスの良さを感じる。

<主人公カタリナ、実は最強説>

異世界転生&召喚系の主人公最強設定のアニメは非常に多い。

ではカタリナはと言えば、
魔法、武術、芸術、学力、知略すべてポンコツ。
一見能無しで残念な主人公。

しかし原作小説を9巻まで読んで感じたことがある。

転生時に、彼女が天より与えられた
世渡りの武器となるギフトと言えば
「強運」じゃないだろうか?
特に、
「出逢い運」「人から愛される運」「問題解決運」
に関しては最強かと。
(まあ意地悪な見方なら、作者のご都合主義の結果、
すべてがたまたま上手くいってる、と言えなくもないが)

ともかく彼女は出会う人すべてに愛される。
しかも、その多くは身分が高かったり、能力が非常に高いのだ。
彼女に接する多くの人は、
権謀術数渦巻く封建階級社会に在って
野心乏しく裏表のない善良さは希少価値で新鮮。
結局、彼女の足りない能力は周りが常にフォロー。
常に多様な実力者から多大な援助が得られ
ピンチもスルリと潜り抜けられる。
彼女は常に向上の努力は欠かさないから怠け者ではない。
的確な努力の方向性を見極めるセンスが無いだけ。

彼女の本質は、自らを卑下することない根明な楽天家。
自分自身にはからっきしだが、他者に対しては
時に人間理解の鋭い正鵠を射た慈愛豊かな直感が発現する。
さらに出会う人を健やかで豊かの人生の流れに変える力がある。

以上から彼女には「無垢なる導師」という称号を与えたい。

今は志が低いけど、
人生いずれ志が高くなるようなことがあれば
「俺TUEE」な主人公より労せずに
よっぽどすごいができる可能性を
秘めているんじゃないないか。

自分が強いことも大切だが、
人は一人では生きていけないのだから、
自分で何でも出来るより
他者に活躍の場を与え、
生き甲斐を与えられる方向に特化したような
そんな彼女の才能もいいもんだと思う。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 30
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

観終わった

8話までの感想{netabare}
おっ、キャラデザ大島美和じゃーん。
“仙狐さん”は2話くらいで断念しちゃったんだけど、今回は最後まで見れるかな?
作品によってまちまちだろうけど、衣装デザインってキャラデザの人がやるのかね?
私は大島美和といったら“彩雲国物語”や“恋姫無双”のイメージが強くて、東洋系の衣装はイケるけど果たして西洋系の今作はどうかなー?というのも見所、かも。

それと乙女ゲーはよく知らんのだけど舞台のゲーム世界は“アンジェリーク”だか“金色のコルダ”だか…どっちがどっちだったか記憶曖昧だけどそれっぽい?
とはいえそれらはゲーム主人公に嫌がらせする女キャラは確か居なくて、そういうのが居るとなると名作劇場のセーラだかなんだかを思い浮かべてしまう。
と思ったら木登りが得意って…赤毛のアンかな?まぁ乙女ゲー自体がそういう辺りを踏襲してるんだろうね。
とりあえず私はイケメンが多数出ようがホモホモしくなければ案外平気。

で内容の方だけど、うん面白い。
イラっとくる鈍感主人公モノは数あれど、こっちは「破滅フラグを回避することに頭が一杯でそこまで考えてられない」という納得できる理由があるのがデカいのかな?
妙に主人公に恋心が集中してしまうのも、元々そういうのを目的とした恋愛ゲームが舞台だと考えると不自然には感じない。
というか恋愛フラグを先取りして強引に恋心を自分に向かせてしまった辺りは結構笑える。
それとやっぱり「前世の知識と照らし合わせる」シーンが多いのはありがたい、いわゆる脳内会議シーンね。
異世界転生モノの中には「転生した意味ある?」「前世の知識ホントに覚えてる?」と思うのもちょいちょいあるので、そこら辺はキッチリ意味あるものとして描かれてるのはそれだけで好印象(普通それが当然だと思うのだが)。
一方で恋心を先取りされてしまったアンジェリーク…じゃなくてマリアはちょっと不憫かもw

ところでこれは原作未読ならではの感想になるけど、ひょっとしてこの世界にはカタリナ以外にも転生者が潜んでる?
な~んか生徒会長が怪しい気が…と思ったら7話でソフィアがソレっぽい感じ(但しハッキリとは自覚してない)、えっそっち!?
と思ったら8話で図書室を勧めたのが会長で、やっぱり会長はアヤシイ?
というか8話はそれまでの流れからするとやや異質ですよね、ゲーム世界内ゲームでそれを観測したりリアルと言ったり。
まさか実は全員前世持ち…なんてことは、ある??
最後は恋敵同士の修羅場になって結局破滅してしまう、なんてオチになってもそれはそれで面白いかも。
あーそれと、本来だったらカタリナは悪役グループとして徒党を組んでたハズで、そっちはそっちで交友あったんじゃないかな?
今回の周回ではそっちをおざなりにしてるワケで、それ絡みで破滅って可能性もあったりする?

と、ここまで書いて気付いた、この作品は修正力みたいなのが存在するかどうかが関心を寄せさせてるのかも。
選択誤ったらそこで破滅してたかも?、上手くコトが進んでるように見えるけど破滅フラグは回避できてないのかも?みたいなところをそこはかとなく匂わせてるというか…。
ってことでそれっぽく伏線を張ってるのか、単なる勘違い・考えすぎなだけなのか今後も目が離せない状態。
これはスタッフ狙ってやってるんじゃないかなー、まんまと乗せられてます。{/netabare}

10話までの感想{netabare}
やっぱり面白い。
マリアが「この世界の本来の主人公」としてのスペックや振る舞いをしっかりと描いてるところも評価したい。
それまで謎の影に唯一気付いたり、10話なんて光魔法の使い手として対峙したり、もうホント主人公w
いわばこの世界はマリアのために作られた世界で、カタリナはそれをお膳立てする踏み台にしか過ぎなかったところを、ゲーム(設定)には無い異常行動をしたせいで世界が云々~って視点で見てもしっかり作られてるんじゃないかな?
って、そういう内容の作品って以前も見たような…と思ったら、思い出した、“エクスパーゼノン”だ、他にもあった気がするけど(※)。
そっか、それが心のどこかにあってオーバーラップして見てる部分が私にはあるのかも。
あっちでは主人公になるハズだったキャラが「なんなんだお前は、お前さえ居なければ」と主人公を責め立てたけど、こっちではそうはならないよね、まさかね。

でもって本来の主人公が闇使いに捕らわれてしまった時点で、これはもうバッドエンドが始動し始めてるって認識でいいのかな?
ゲームのシナリオ通りの隠しキャラ攻略エンド(つまりはマリアが中心)ではなく、カタリナによって改変されたグッドエンドで終わって欲しいところだけど、あれ?そもそも「ゲームのシナリオ通りの隠しキャラ攻略エンド」自体がよく分かんないやw
「本来だったらこうなるハズなんだけど~」と脳内会議で見せることも難しいよね。
それと10話冒頭、カタリナの悪事を書いた書類、実際どんなことが書かれてたのか具体的には明かされませんでした、ちょっと見たかったんだけどなぁ。
その例からして「ゲームのシナリオ通りの隠しキャラ攻略エンド」がどんなものなのかも伏せたままな可能性は…高い?
いやぁ最後どうなるんだろうねぇ。


他の例としては、世界が想定してた主人公がとっくに死んじゃってて、代替キャラが「主人公」でなくては達成できない設定のミッションに臨むって話(偽者が本物を上回る話)もあった気がするんだけど具体的に思い出せない。
アニメだったか映画だったかも不明、異世界転生モノだったかなぁ?
ひょっとしてこれじゃね?と思い当たる作品ありましたら教えてくれると嬉しい。{/netabare}

総評(重複あるのでこれだけ読めばいいかも){netabare}
コロナ騒動で放送が延期になった作品が多いので正確ではないけど、今期一番面白かったんじゃないかな。

転生モノってことにはなってるけど、実際のトコこれは時間遡行・ループモノの側面の方が強い気がする。
だって未来の展開を知ってるんだから、悲惨な未来をどう回避するかって話なんだから。
これを異世界転生のカテゴリに入れるのは私にはちょっと抵抗がある。
一方で、実は怖くて一度も覗いたことがないのだけど「なろう」という場所が異世界転生タグが付かないと閲覧数が稼げないのなら、作者は上手い所を突いたなぁと思う。
物語の世界へ飛び込んだり過去の偉人の生まれ変わりだったりする作品はいくらでもあるけど、それを流行りの異世界転生モノに上手くミックス?いや擬態させたなぁ、と。
また、転生先の舞台がゲーム世界なので、主人公以外のキャラクターが普通の人間だったらあり得ない様な思考や言動をしても気にならない。
「だってそうなるように作られた世界じゃん」と許せてしまう、良い悪いは置いといて「作り物の世界」である前提で私は見てて「そりゃないだろー」という突っ込みは沸きようが無かった、これも上手いと思う。
酷いこと言っちゃえば私は途中まで主人公以外のキャラは血の通ってないAIだとしか見ておらず、そこへ「実は他にも転生者が紛れてるかも?」というネタを入れてきたのはさすがとしか言い様が無い。
かなりしっかり練られてるんじゃない?原作者なのかアニメスタッフなのかは知らないけど。

ただ惜しむらくは──これは作品の評価に直接は関係しないけど──私が乙女ゲーをよく知らないので、乙女ゲーあるあるとかあったとしても理解できないのが…悔しい。
こんなんだったら“アンジェリーク”だか“金色のコルダ”をもっとちゃんと見ておけば良かったなぁ、最近なら“ナイトブラッド”はしっかり見たけど、あれは乙女ゲー?
正直7話の遺跡探索なんて「え、そんなことする世界だったの?」と面食らったものの「乙女ゲーじゃこういうのがあるのが普通」と言われたら納得するしかない。
最後の友情エンドも「あーそっか、そういうエンドもあるか」と、乙女ゲーに限らず恋愛シミュレーションゲーだったらよくありそうなことまで考えが及ばなかったり。
なんか色々と…私自身に対して悔しい。

で、そんな視点から見てた身としては、妙に主人公に恋心が集中してしまうのは元々そういうのを目的とした恋愛ゲームが舞台だし当たり前。
よくあるこれといった理由も無い鈍感系主人公はイラっと来るけど、こっちは「破滅フラグを回避することに頭が一杯でそこまで考えてられない」という納得できる理由があるのもデカい。
というか恋愛フラグを先取りして強引に恋心を自分に 向かせてしまった辺りは結構笑える。
それとやっぱり「前世の知識と照らし合わせる」(ループモノと捉えるなら「前の周の記憶と照らし合わせる」)シーンが多いのはありがたい、いわゆる脳内会議シーンね。
個人的にはこれが一番評価高いかな?
異世界転生モノの中には「転生した意味ある?」「前世の知識ホントに覚えてる?」と思うのもちょいちょいあるので、そこら辺キッチリ意味のあるものとして描かれてるのはそれだけでも好印象なのだけど。
先にも書いた「物語の世界へ飛び込む作品」、比較に挙げて申し訳ないけど“グリムノーツ”だと「元の童話のストーリーは説明しなくても知ってるでしょ?」って体で進んで、分からんモンは分からん。
(発展系?と思われる“レクリエイターズ”でも、元の作品の説明ってロクにされてなくて察しろって扱い)
あるいは影絵っぽい表現なんかで一応説明されることもグリムノーツに限らずあることもあるけど、今思えばそれも苦肉の策だったのかな?
そこに当たる部分を面白く見せる工夫として「脳内会議」はよく出来てる、もうこれからは「実在・創作に係わらずその作品内で既存の物語」の内容を説明する時は全部脳内会議方式を採用しよう、とさえ思ったりw
むしろそこが面白かったからこそ、ベースとなる乙女ゲーに興味が沸いてるのかも?

そんなことを思うと恋心を先取りされてしまったアンジェリーク…じゃなくてマリアはちょっと不憫かもw
本当は主人公としてバッドエンドでもなければ誰かと結ばれて幸せになれたハズなのに…。
といいつつ、マリアはマリアで本来の主人公として扱うことをスタッフは忘れてない所がまたニクい。
上記の遺跡探索の7話、そこで闇の魔法に唯一勘付くワケだけど、本来のゲームだったらここで隠しキャラルートの分岐が発生してた?
また11話で監禁されてた所を救われるワケけど、光の魔法使いには眠り続ける呪いが効かないから監禁されたのね。
主人公としての特別感というか、本当はカタリナは脇役でしかないということを再認識させるのにも一役買ってるかと。

そうそう、あと細かい部分としては通常エンディング。
万華鏡的なエフェクトで色んな表情のカタリナを映し、最後のカットの一つ前で後ろ姿を見せ、「さてここではどんな表情をしてるでしょう?」「本当の顔はどれでしょう?」と興味を引かせたところで最後あのアホ面w
個人的には毎回その回の内容に合わせた表情に差し替えるんじゃないか?と予想したけどそうではなかった。
けど手抜きで雑に描いたんじゃなく狙いがあってそうしたと分かるし、これで「あ、スタッフ細かいところまで考えてる?」「期待していいかも?」と予感できる。
まぁその…比較に挙げてホント申し訳ないけど意味もなくタピオカを持たせるのとはワケが違うよ、と。
あ、それと農作業シーン。
特に変なところもなくむしろよく描けてる位でとやかく言う程でもなかったのだけど、マリアの実家に苗を植えた件、そこだけはどうなんだ?と思ったら、最終回でカブだと明かされました。
ああ、カブならOK、もしあれがナス科だったらどうしようかと…ここら辺もちゃんと考えてた・取材したんじゃないかな(5話の植え付け直後の映像ではカブに見えないけど…まぁご愛嬌)。
原作者が詳しい?「緑の指」は普通に使われます。


と、思い切りベタ褒めしたところで、えええ、二期決定だって?
綺麗に終わったなーと思ってたのに大丈夫?蛇足にならない?
一応未解決な部分は…あるにはある。
原作未読なので妄想語りになるけど、闇の魔法で人格入れ替えができるようなことは描かれてた、実際は術が未完成だったのか記憶を移植しただけに留まったけど。
そこを掘り下げてカタリナ転生の謎に迫ったりするのかな?
またはあの世界(ゲーム世界)ではあり得ない選択ばかりしたせいで世界が歪んでデバッグルームが開いて封印してた管理者が現れたり?(“ユリシーズ”ネタ)
そっち方向へ進むなら個人的には面白そうだけど…それ以外でも構わないけど面白くあって欲しいねぇ。
不安と期待が半々じゃなくて「どっちもデカい」。
あ、OPはアンジェラでお願いね。{/netabare}

余談{netabare}
私は全然気付かなかったけど、友人曰くOPの木登りシーンはデータイーストの「のぼらんか」(1986)ではないか?とのこと。
大技林ネタもあるしそうかも知れないねぇと一定の説得力はあるけど、だとしたら本編も乙女ゲーパロを仕込んであるのかも知れない。
ぐぎぎ…気付けない・判定できないのが悔しいです。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 31
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

かけがえのない、1人。

[文量→大盛り・内容→雑談系]

【総括】
ジャンルは、異世界転生(なろう)・コメディ。

これは、「どちらかといえば」良い方のなろうです(笑)

いつもの「なろう」とはひと味違うので楽しめた反面、「やっぱり、なろうだな」と思う部分もあり、そのへんの、「良くも悪くも、なろう」という部分をレビューに書ければと思います。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
序盤の3話、つまりカタリナの子供時代の話は文句なく抜群に面白かった。

テンポの良いギャグと、魅力あるキャラクター。ハチャメチャなストーリー。

まず、「ゲーム世界のNPC(悪役)に転生」という設定が面白く、このワンアイディアによって支えられた序盤だった。

ところが、本作は中盤以降、失速する。

理由は明らかで、「キレイすぎる」のだ。

あまりにもカタリナが清廉潔白で、展開的にも「悩んでいる人に優しくして攻略」の一転突破なので、そりゃ飽きる。設定は斬新でも、ストーリー展開や対応力が、そこに追い付いていない(ソフィアがあっちゃんってのは良かった)。

話は変わるが、俳優?(笑)の、大泉洋さんのぼやき芸は、「苦境に追い詰められてこそ、真価を発揮する」。それは、彼に強いバイタリティがあるから。いくら追い詰められても、可哀想な感じがしないし、この状況をどう皮肉ってくれるかを、我々、客は楽しみに待つわけですよ。

それはカタリナも同じ。

彼女のもつバイタリティは、苦境でこそ真価を発揮する。だから、序盤3話は面白かった。しかし、それ(苦しい展開)を継続させられないところに、なろう系の作者の特徴があると思う。

「小説家になろう」というサイトは、アマチュアやセミプロの集まりだ。その特徴は、「質より量」。玉石混淆の中の、一握りの作品が、アニメなどで日の目を見るのだろう。

私は、物書きにおけるプロとアマチュアの違いは、アベレージの高さだと思っている。日本人の識字率の高さは世界トップ水準であり、国民のほぼ全てが、義務教育(や高等教育)で、それなりに「物語」に触れている。だから、それなりに全国民には、「物語を紡ぐ素養」が最低限は備わっていて。だから、後は「アイディア」と「やる気」と「時間」さえあれば、それなりに面白い文章は書ける。

でも、その「面白い文章」を、何回でも書けるのがプロだ。野球をかじった人なら、金属バットをフルスイングすれば、もしかしたらホームランの1発は打てるかもしれないけれど、アベレージで3割以上のヒットを打ち続けるのは、偶然ではできない。

実は私自身、昔、ちょっとだけ物語を作ったことがある。大学の同期で(アマチュアだが)演劇やってる奴がいて、そいつのところの脚本家が逃げたから、練習用に1本書いてみないかと頼まれた。私自身、演劇は好きで結構観てて、脚本にも興味はあったから、頑張って何とか1本書き上げた。

それは(自分で言うのもなんだが)なかなか良くできてたし、友人にも誉められ、「このまま脚本やってみないか?」と誘われたが、それは丁重に断った。

体育会の剣道部にいたからサークルの掛け持ちが禁止ってのもあったけど、何より、「もうこれ以上は書けない」と思ったからだ。

自分が20数年生きてきて、感じたことや得てきた経験なんかを、その作品にぶつけた。それはそれで上手くいくけど、「じゃあ次、新作で」と言われると、「もう俺の中には何にも残ってねぇよ」となる。なるほど、こうして自分の中にある「何か」を切り売りしていくから、小説家ってのはある日突然書けなくなったり、それに絶望して死んだり、新たな「何か」を生み出すため旅に出たり、破滅的な生活を送ったりするのだなと。

なるほど、自分は物書きのプロにはなれないな。

そんなことを思った学生時代だった。

閑話休題。

なろう系作者の話である。なろう系の作者にも、こういう人は多いのではないだろうか?

なろう系の作品にも個性的で面白いものはいくつもあるけど、ストーリーが進むにつれ、次第に画一化されてくるのはやはり、「そこ(本物のプロになれる)までの器ではなかった」ということだと思う。

ただ、私と違うのは、作品が商業化され、自分の都合だけで止めたり辞めたりできない点だ。

だから、そういう苦しい状況で、矮小な自分の才能と戦いながら、それでも前進しようとしている人は、人間としては愛しくもあるし、離脱者としては尊敬もする(まあなろう系の悪い方には、そんな自分の才能の無さにも気づかず、なんかのパクリでしかない作品を堂々と発表できる、ある意味での才能の持ち主もいるだろうけど)。

また、そういう苦しみの中で抗い続けた結果、「本物のプロになれる」人も出てくる。

そういう意味では、この作品の、作者の真価は、2期で試されると思う。

もはや、ワンアイディアの面白さは通りすぎた。この作品がこのまま失速していくのか、それても、また違う視点からの面白さを創り出せるのか。制作決定した2期を楽しみに待ちたいと思う。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆4
子供カタリナ、顔がでかくないか? 男が女に転生するギャグアニメかとおもったけど、女子が女子なんだね。なるほど、主人公に転生じゃなく、NPCの一人に転生するのね。

これ、カタリナがめっちゃモテるか、全部裏目るか。

2話目 ☆4
制作陣、カタリナに生まれ変われ(笑) キャラクターに魅力がある。なかなか楽しい。笑顔が悪い(笑)

3話目 ☆4
結局、オタクと園芸部と文芸部という、文化系で仲良くなるのは、イイね♪ ここで大人に。額の傷は無くすのね。その方が良いだろうね。いや~、良い最終回だった(笑)

4話目 ☆3
カタリナ、全方位にモテモテだよな(笑) マリアまで(笑) 本当に人たらしだよな(笑)

5話目 ☆4
確かに、貴族の隠し子だと思われるよな。

6話目 ☆3
カタリナ、鈍感ハーレム主人公やな(笑) BLじゃねぇか(笑) あの容姿で、王子で、あのピアノなら、そりゃモテるよな(笑) メアリの表情(笑)

7話目 ☆4
カタリナって、乙女ゲーム好きな引きこもり体質だよね? コミュ力あるじゃん、普通に。あっちゃん目線。そうだよな、残された方が辛いよな~って、ソフィアも転生者、しかも無自覚か。確かに、行き止まりから行くのがRPGの定番(笑)

8話目 ☆3
メアリは確かに、ちょっとキャラが弱いんだよな。

9話目 ☆3
序盤は、やや退屈。アンのはなし。まあ、微妙。

10話目 ☆4
なるほど、隠しキャラ攻略。でも、それってマリアが攻略しなければならないんじゃないの?

11話目 ☆3
カタリナ、本当に好かれてるな。あっちゃんとの友情による奇跡も悪くないけど、もう少し何とか、こう友情パワー以外の納得のいく目覚め方はなかったかな?

12話目 ☆3
やはり、綺麗に決まったな。お、2期決定か。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 41

72.8 3 野菜で農業なアニメランキング3位
乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…X(TVアニメ動画)

2021年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (367)
1356人が棚に入れました
公爵令嬢、カタリナ・クラエスは、頭を石にぶつけた拍子に前世の記憶を取り戻す。ここが前世で夢中になっていた乙女ゲーム『FORTUNE LOVER』の世界であり、自分がゲームの主人公の恋路を邪魔する悪役令嬢であることを!ゲームでカタリナに用意されている結末は、ハッピーエンドで国外追放、バッドエンドで殺されてしまう...そんな破滅フラグはなんとしても回避して、幸せな未来を掴み取ってみせる!!そして無事、破滅フラグを回避したカタリナに新たな危機が!?勘違い? 人たらしラブコメディの幕が再び上がる。

声優・キャラクター
内田真礼、蒼井翔太、柿原徹也、鈴木達央、松岡禎丞、岡咲美保、水瀬いのり、早見沙織、増田俊樹、和氣あず未、子安武人、上坂すみれ、白井悠介、小倉唯

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

なんだか物足りないような

続編は破滅フラグがもはや立てようがなくてひと段落しているのかドラマチックさに欠けている感じなのかなあ。
畑仕事に精を出して恋愛なんか興味ないという風だったけれども、意識させるような出来事ありで周囲の感情もはや駄々洩れ。
内容としてはそんな感じ。

うーんなんだか物足りないなあ。というわけで流し見してしまった。
声優は相変わらず良いんだけどね。

OP
アンダンテに恋をして! angela
ED
give me ♡ me 蒼井翔太
挿入歌
あなたがくれたヒカリ angela


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
公爵令嬢、カタリナ・クラエスは、頭を石にぶつけた拍子に前世の記憶を取り戻す。ここが前世で夢中になっていた乙女ゲーム『FORTUNE LOVER』の世界であり、自分がゲームの主人公の恋路を邪魔する悪役令嬢であることを!ゲームでカタリナに用意されている結末は、ハッピーエンドで国外追放、バッドエンドで殺されてしまう...そんな破滅フラグはなんとしても回避して、幸せな未来を掴み取ってみせる!!そして無事、破滅フラグを回避したカタリナに新たな危機が!?勘違い? 人たらしラブコメディの幕が再び上がる。

第1話 破滅フラグを回避したので文化祭で浮かれてしまった…
公爵令嬢カタリナ・クラエスは、自らに降りかかる「破滅フラグ」を見事回避して、学園生活を満喫していた。そんなある日、学園祭が開催されることを知ったカタリナは気合充分。準備に追われるジオルドたち生徒会と別れ、どんな物を食べようかと考えるのだった。

第2話 悪役になってしまった…
生徒会が主催する演劇で、役者の一人が怪我をしてしまい、急遽代役を探すことになってしまう。開演までの時間が刻一刻と迫る中、ソフィアたっての希望で代役を引き受けることになったカタリナ。どこかで聞いたことがあるような内容の台本を受け取り、彼女は舞台に上がるのだった。

第3話 囚われの身になってしまった…
舞踏会に向かう途中、何者かに誘拐されてしまったカタリナ。自分が誘拐されたことに実感が沸かず状況を飲み込めていない彼女は、部屋を訪れた犯人に自分が誘拐された理由を聞くも、はぐらかされてしまう。一方、犯人からの脅迫文を受け取ったジオルドは、カタリナを救出すべく調査を開始するのだった。

第4話 色っぽい執事と仲良くお茶をしてしまった…
カタリナ・クラエス誘拐事件の裏で暗躍していたのは、思いも寄らない人物だった。真犯人から聞かされる事件の真相に驚くカタリナ。しかし、彼女の明るさに心を揺り動かされた犯人は、次第に自分のことについて語り始める。そんな中、カタリナは犯人にある提案をするのだった。

第5話 弟たちへの愛が溢れてしまった…
カタリナ・クラエス誘拐事件の解決から一夜明け、王宮では第一王子ジェフリー・スティアートが、婚約者であるスザンナ・ランドールに自分の弟たちの素晴らしさについて熱弁していた。時を同じくして生徒会室で仕事に追われるジオルドとアランは、兄と過ごした幼いころをしみじみと思い返すのだった。

第6話 ひと夏の冒険をしてしまった…
ジオルドの熱烈なアプローチにたじたじのカタリナ。前世でも恋愛経験のなかった彼女は、どうしたらいいかわからずにいた。そんな中、王家の別荘への招待状を受け取ったカタリナは、気持ちの整理がつかないまま、別荘を訪れることに。しかしそこには、「幽霊が出る」という曰く付きの森があるのだった。

第7話 願いが叶ってしまった…
魔法省で働くラファエル・ウォルトは、見学に訪れたカタリナたちと再会する。一同はラーナ主導の元、古物商から手に入れたという魔法道具の実験を行うことに。『夢が叶うドールハウス』と名付けられたボロボロのドールハウスを前にカタリナは、固く閉ざされていた玄関の扉を開けてしまうのだった。

第8話 お見合いしてしまった…
ニコルは、かねてより相談されていたお見合いを受けることを決める。応募者たちとお見合いを進めていくニコルだったが、カタリナのことを思い浮かべてしまい、縁談は中々まとまらずにいた。そんなある日、妹のソフィアから気分転換にとロマンス小説を勧められるのだった。

第9話 キースがいなくなってしまった…(前編)
ジオルドの事を意識してしまい、戸惑うカタリナ。次の日、実家に戻った彼女は気分転換のため農作業に勤しんでいた。作業を終えたカタリナは立派になった農園を見せようとキースの部屋を訪れる。しかしキースは、部屋に居らず、残されていた手紙には「家を出ます」と記されていたのだった。

第10話 キースがいなくなってしまった…(中編)
キースを探すため、ラーナの協力を得て旅に出たカタリナたち。キースが失踪したのが自分せいだと思っているカタリナは、訪れた街でキースの手がかりを必死に探すも、有力な情報は得られずにいた。そんな中、囚われてしまったキースは、残してきた姉の身を案じるのだった。

第11話 キースがいなくなってしまった…(後編)
キースが誘拐されたと知らされたカタリナは、キースを助け出すため、アレクサンダーが指し示す屋敷へと向かう。マリアが強い闇の魔力を感知する中、屋敷内へ入り込んだ一同。厳重な警備を掻い潜り隠し部屋へとたどり着いたカタリナは、手足を縛られ横たわるキースの姿を見つけるのだった。

第12話 卒業式がやって来てしまった…
ついに今日、カタリナ・クラエスは魔法学園を卒業する。2年間の学園生活を振り返りながら、大切な仲間たちとの会話に花を咲かせるカタリナは、式後に王宮で開かれるパーティーへと参加する。そこでジオルドを始めとしたカタリナに想いを寄せるメンバーからの思い思いの告白を受けるのだった。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

破滅フラグは何処へ…

この作品の原作は未読ですが、TVアニメ第1期は視聴済です。
最近、まややん主演の作品が少ないので、この作品の視聴は絶対に外せませんでした。
それに、はやみんやいのりちゃんも出演されていますしね…

物語の方は、カタリナたちが満喫している魔法学園での出来事が中心に描かれています。
この作品のタイトルは、「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」ですが、悪役令嬢のお姿は一体どこへやら…といった感じです。

時折、カタリナ脳内会議なる催しが幾度も開催されますが、彼女自身の立ち位置を決定付けているのは、熟考したときではなく無意識や咄嗟の言動が殆ど…
じゃぁ、あの脳内会議に何の意味が…!?
という点には触れないでおきましょう。

さて、今回はタイトルにもなっている、カタリナを貶める「破滅フラグ」は、すっかり影を潜めていました。
寧ろ、逆ハーレム要素だけが半端無く強くなった印象を受けたのは私だけでしょうか…

でも、カタリナの場合、逆ハーレムとは少し違うんですよね。
一般的に複数の異性を侍らせるのがハーレムの定義だとすると、カタリナの場合には同性からも異性同様の人気がありますから、見ていて特有のいやらしさを感じないんですよね。
まぁ、急に色恋沙汰に対して訳が分からなるなどの「あざとさ」が感じられないのも好印象…

そういえば、この作品がwikiで紹介されていましたが、ジャンルは「異世界ファンタジー、喜劇」だそうです。
異世界ファンタジーは理解できますが、喜劇…!?

カタリナが国外追放や死亡という結末を回避するため奮闘を繰り返していましたが、それを「喜劇」とバッサリと切り捨てて良いのでしょうか…
まぁ、カタリナがフラグを回避するため「奮闘」していたと言うのは、少し言い過ぎかもですけれど^^;

しかし、カタリンは同性異性の分け隔てなく誰からも好かれる理由は一体何なんでしょうね。
彼女の何がそんなに周りの人間を魅了するのか…
誰にでも分け隔てなく接する点は彼女の魅力の一つだと思いますが、これは決して特別なことではありません。
農作業に命燃やしている点は貴族としては珍しいと思いますが、これだって特別枠に括れる行動ではありません。
もしかすると、そういうオーラを身に纏っているとか…?

公式サイトのキャラ紹介欄には「無自覚に人をたらしこむ天性の人たらし。」と記載されていましたが、これが本当なら一番質の悪いヤツかもしれません。
時には無自覚も罪…ということをカタリナに是非教えて差し上げたいですよ。

と、カタリナの魅力の本質はさっぱり分かりませんでしたが、1期同様しっかり堪能させて貰いました。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、angelaさんによる「アンダンテに恋をして!」
エンディングテーマは、蒼井翔太さんによる「give me ♡ me」

1クール全12話の物語でした。
そう言えば、映画化が決定したみたいですね。
最終話に、伏線が含まれていたのでもしや…と思っていましたが、想像以上に早めに発表されたのは嬉しいサプライズでした。

カタリナの破滅フラグ回避に向けた雄姿をしっかり見届けようと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 31
ネタバレ

えりりん908 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

せっかく綺麗に終わった「はめふら」なのに、

どうして、人気があったからって、
無理やり2期制作なんてしちゃうんですか?!
って、正直言って、思っていました。

どうせ1期で勢揃いした攻略目標キャラたちと、
カタリナとの間でちょっとした揉め事や行き違いが起こって、
派手派手にハート飛び交う賑やかな逆ハーレムでしょって。

あるいは、ひょっとしたら、
乙女ゲーム「フォーチュンラバー」の続編が、
元の世界で発売されていて、
カタリナには新たな破滅フラグが林立するの?
なんていうことも想像していたりして、
どっちにしても、
自分が生き残ることに全精力を傾けているうちに、
悪役顔+農業スキル持ちの真っ直ぐな女の子になってしまって、
みんなを虜にしちゃうカタリナが可愛いから、
やっぱり観てしまったわけですね~(笑)

そうしたら、私の予想は、{netabare}だいたいは当たっていて、
破滅フラグ回避に成功したカタリナと、
ゲームでの主要キャラだったカタリナを取り巻く子たちの、
楽しくてキャッキャウフフで、
でもカタリナが誘拐されたりキースが行方不明になってしまったりして、
それなりに、ゲームのあとの人生、
賑やかで充実してて、
トゥルーエンドじゃなくて、
友情エンドで、みんな、かえってハッピーでよかったね!
なんていう感じではあったんですけど、
同時にストーリーの中に、魔法省での不穏なフラグをいっぱい立てる準備も、せっせと進められていて、
ああこれで、3期か、劇場版に繋げるわけなんだって、
けっこうあからさまに展開していたのは、
まあいいかもね。
私の予想も全然ハズレってことでもないしね~
なんて感じではあったし、実際、最終回のあとに、
新しい破滅フラグとつづきは劇場版で!
という終わり方。

それだけなら、やっぱり続編ってこんなものだねーって思うんだけど。

予想もしていなかったけど、
第8話に凄く、魅了されてしまいました!
たぶん、劇場版で活躍することになる新キャラ「フレイ」と、
お馴染みキャラ・伯爵家の「ニコル」の、お見合い。
お互いに婚約する気はないままに会って、
でも隠すことなく本音をさらけ出して。

この第8話こそが、はめふらXの真骨頂なんじゃないか!って強くつよーく思います!!!

なんの事件も、派手なアクシデントも起きないのに、
麗花爛漫のお花畑と花びらいっぱい。
美しく抜けたような空。
夕日に映える雲。

二人の心情と相まって、すごく、凄く。
美しい!

この第8話の背景美術だけが、まるで別の作品のように素敵で。

ああ、制作の方たちは、この話のため、美術のために、
この第2期を作りたかったんだー
そう思ったら、なんか涙が・・・

それで、けっきょく。
このお話は、はめふらの続編ではあるけれど、
独立した「はめふらX」という作品なのだ。
と、納得してしまったのです。

私がチョロいだけなのかも知れないけど、
実際に劇場版制作は告知されて半分予想は当たりなのかも知れないけど、
どうせ1期のキャラでドタバタ+ラブコメやるだけでしょ?っていう予測は
{/netabare}見事に斜め上にハズされて、
すごく、
良かったなあって、
そう思っています♪

投稿 : 2024/05/04
♥ : 44

58.4 4 野菜で農業なアニメランキング4位
農民関連のスキルばっか上げてたら何故か強くなった。(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★☆☆ 2.7 (196)
560人が棚に入れました
農民関連スキルはオール MAX!! 「俺は農民王になる!」ハズだった!!   超一流の農民として生きるため、農民関連のスキルに磨きをかけてきた青年年アル・ウェインは、ついに最後のスキルレベルをも MAX にする。   しかし農民関連スキルを極めたその時から、 なぜか彼の生活は農民とは別の方向に激変していくことに……。
ネタバレ

アニメアンチの憂鬱 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

逆張り的なろう系曲げ展開作品

●本作に示された「裏テーマ」が暗示する直近の農業事情・・・
農業国オランダの農業政策は大転換期を迎え「リジェネラティブ・アグリカルチャー」
即ち「環境再生型農業」へと大きく舵を切る方向に進路を変えてしまいました。

このことは以前まで続いた大量生産方式の農業政策が遂に終わりを迎えたことを
示しているのでございます。

各国中央銀行の少々行き過ぎとも言える程の金融緩和政策やウクライナ紛争などの
複合的な要因が折り重なって、世界はインフレ傾向の物価高により、食料価格は急騰しています。

需要に対して供給が足りてないという、ある種の食糧難的な状況が深刻となり
その傾向は今後更に悪化するとも言われております。

主人公が「なぜ農民か?」ということの一つの解答が、 {netabare}このような「裏テーマ」と
関係してくるのではないかと予測いたします。

「持続可能な社会」とは一見聞こえはいいですが、普通にやって到底達成できるものではなく、
ある意味破壊的な【グレートリセット】という全部ぶっ壊すくらいに多量の出血を伴う
大手術の後にようやく達成できるという、かなり厳しいいばらの道の先の未来
を表しているのであります。

中には家庭菜園を始める人もいるかもしれませんが、一番大事なのは
未来に待ち構えている試練に対する「覚悟」{/netabare}であると確信するものでございます。

●続編の展開次第では大化けもあり得るか?
冒険者ギルドが出てきて魔族と戦ういつものやつと思った人は多いと思いますが
{netabare}実は全然別物のタイプの物語でありました。

主人公があたかも世界を救う「勇者」のように描かれているようでいて
しかしそれは逆に方向に振るためフェイクでしかなかったというのが真相のようです。

冒険者ギルド的な勇者もの作品ならば、「農民スキル」がバトルの展開に大きく絡んでくる
と思いそのような流れを想定していた人はかなり多かったようですが、蓋を開けてみたら
全然違ったということで肩透かしを食らい失望した感じの意見が大半だったのかもしれません。

しかし結論は典型パターンを曲げる意図が大いに感じられる、小賢しい感じのやや捻くれた
ような物語でございました。

主人公モテ設定、お決まりのハーレム展開もいつもの典型パターンと思わせて、
実は「農業関連スキル」には伏線的な意味合いがあったいうオチであります。

「自然を愛するもの」というスキルには世界からの寵愛を受けるという加護が伴っており
どうやらその作用により主人公は母親、王女他オークにもモテまくっているという
ことのようであります。

ただ面倒なのは、そもそも主人公のキャラ性は天然素材100%なので、その天性の性質により
他人からの好感度自体はそもそも高いこともあり、オークにやたら好かれるのもすべてが
寵愛の加護によるものとは限らないため、よってどこまでが本人のキャラ性によるものか、
どこまでが加護の恩恵によるものか識別するのが難しいところであります。

生命は土から生まれ土に還るという自然の法則とそれに関係する超越的存在
そういったものが主人公の異常なまで能力の背景にあるようでありますが
今期ですべてを明らかにしていないことはご覧の通りの有様ですから
すべては次回以降に持ち越しというオチになるのでございましょう。

はぐらかし的なコミカルなシーンの随所随所で地味に伏線回収的な作業をこなしつつ
主人公の思い人である妹分の回想シーンも見事に決めたことを個人的には高く評価、
曲げもの{/netabare}作品としては一定のレベルに達していることから、
物語評価を最終的に上方修正いたします。


初期の印象として主人公や王女のキャラ性については意外なまでに好感度が持て
期待感もそれなりのものがあったわけですが、他の人のリアクションを見る限りにおいては
キャラ性だけで逆張り高評価するには、圧倒的に不利な戦況であるという打算が働き
動くことが出来なかったというのが本音にございます

しかしながら最後まで見て思ったのは、よく吟味せずにこれを駄作と決めつけるのは
少々浅はかであると言うべきなのかもしれませんということであります。

主人公が農民であることにどんな意味があるのだろうかと猜疑心や不信感を持った人が
いるのはある意味理解できることでありますが、その答えについてもそれなりに描かれている
だけに留まらず {netabare}、主人公に秘められた農民スキルに関わる謎については、どうやらまだ
続きがあるというのがこの物語の成り行きのようであります。

一見して天然ボケの主人公が生きる生ぬるい世界観の中においてならば
進行する物語も当然生ぬるいものになるだろうと考えがちでありますが
「ひぐらしのなく頃に」のあのキャラで非常に存在感のある天然ヴォイスを披露した
あの声優が、本作においても見事に何とも言えない演技を示しその魔性の声で
見ている者の心を惑わすわけですから、{/netabare}この伏兵による奇襲攻撃には
思わず怯んでしまうしかないわけであります。

結論は続編の最終結末を見ずして本作を判断するには不確定要因が多すぎる
というものであります。

主人公や王女のキャラ性や最後の隠し玉の個性派声優の存在感など光るものは
いたるところに確認できるため過小評価は早計であると言えそうですが
その期待に果たして本当に答えるだけの力があるかと言えば今は未知数であるとしか
言いようがないというのが正直なところであります。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 6
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

いつものやつ

{netabare}
いつもの。
主人公の職業を農民にすればオリジナリティが出るとでも思ってるのかな。
どこからともなく現れた魔物を最強主人公が難なく退治、そしてヒロインハーレム状態。
主人公はともかく、ヒロインは本当にキャラ付けが弱くて印象に残らない。
農民とタイトルにつくけど、特に農民である必要性はない模様。
森の中に魔物が...とか、街が魔物に制圧されていて...とか何度見たかわからないような馬鹿馬鹿しい展開がずーっと。
街もいつものナーロッパ、テンプレートなギルド。
配信勢や外人、中国人はこういうの何回も見ていて飽きないのかな。
来期はなろう17本ってマジですか...。

唯一良かったのは9話。
飢饉というこの文明レベルだと農業とは切り離せない災害もきちんと描かれていてこの回だけは農業アニメとして優秀だった。
なぜ農民をやっているのか?と言う部分もしっかり描かれていたし、その理由に説得力もあった。
死人も出る重めの展開というだけでもなろうっぽくなくていいなと思った。
農民と戦闘を絡められていないだけで、農民要素がない訳ではなかった。

ただ、9話だけ見ればよいものの最終回まで見ると結局台無し。
イルビアが実は生きてましたオチはさすがに「は?」としかならなかった。
ただ、なろうなので魔物が成り済ましてるだけ、死体を動かしてるだけみたいなオチもあり得るがそこは果たして...。
その点は2期に期待...するわけないですね()
間違えても2期は作らないで。

あと、食材ギャグをやっている時は面白かった。
これ転生賢者でも同じ感想書いた気がする。
もうなろうはバカみたいなギャグやってるだけでいいよ。

作画クオリティは悪い。CGも最悪。

↓1話毎メモ
{netabare}
1話 ☆1
勝手に強くなってろ。また俺なんかやっちゃいました系か。
いきなり王女と仲良くなるクソアニメ。随分インスタントだな失格紋か?
現代風のメガネつけてるキャラいるのほんと草。
統治して何すんねん。
なんでこんなの見てるんだろうって思うようになってきた。
もうこれ系切ろうかなぁ。
スルメ曲になりそうなED

2話 ☆3
退屈。じゃあ農民じゃなくて冒険者じゃん。このギルドパートいる?
初手インフレしすぎだろw 目悪すぎだろ。帰って来れてるじゃんw
農業しろ。てかギルドマスターがメインヒロインって珍しいな。
どうせ見なくても倒せるやろ。 調べた意味あった?
サマータイムレンダ。

3話 ☆0
クソcg はよ逃げろやこいつ。なんで噛んだあと吐いてんの?
この安っぽい胸糞展開。倒せないかもって葛藤する展開とか必要だった?
誰が感動するん?これ。あほくさ。

4話 ☆2
農業しろよ!作画。ただの都合のいい独自解釈で草しか生えない。
は?w これギャグアニメ? 農業要素。これギャグアニメ?
この主人公狂ってるなw まだこっちの街でなんもやってないぞ。Fラン

5話 ☆7
手品かな。あったばっかのキャラと打ち解けすぎだろ陽キャかよ。
なろうあるある異次元ポケット。ハーレムキャンプなら。
イチャイチャだけやってたら少し面白い説。
失格紋みたいに街ごと洗脳されてるオチだろ。
ギャグやってる時は面白い。ルリ可愛いし今それなりだわ。

6話 ☆6
ざっこw なろう系って一部除いてそんなに主人公超最強って訳でもないよな今思ったけど。凝固剤とかいう農業要素あって感動した。
主人公が無双するんじゃなくて勇者ヒロイン1人で強敵倒したのにも感動した。幻ってことは実際は地面の上に寝てたの?

7話 ☆5
農民要素あったと思ったら戦闘がすぐに始まった。自分で読めや。
シャドウガーデンかな? こいつは人間側なん?

8話 ☆5
もうこれ小学生向けアニメでいいよ。はよニセコイやれ。
王子子供っぽすぎて草。大根はスタッフが美味しくいただきました?
あっさりとした解決。誰だよ。

9話 ☆9
飼い慣らしかな? 土下座で頼んでみた。
キラービーに追われてたじゃん。村八分 農作物もうダメじゃん。
そりゃ盗みはダメだよ。なろうの癖に展開が重い。
ご都合で生き返らせないのいいな。今回だけアニメ変わってない?

10話 ☆3
なろうはもう食材ギャグだけやってろ。
なろうあるある、街が実は魔物の制圧下。これ経済成立しないだろ。
どう考えても領主が黒だろ。どうせアスパラが原因。
怪しい水晶の在処を自分からばらすの草。また人質か。
なんやこの茶番…。ここまで茶番ここからも茶番。崩し絵やめろ。

11話 ☆1
まるで農業アニメ。ずっとネタ展開でいいよ。
野菜を投げる農業アニメ。ユリア可愛い。キャラはいい。
こいつらいっつも洗脳されてんな。なんで殺されてないw
このアニメならしかねないと思ったけど生存オチならクソ

12話 ☆4
謎の神様。農業要素。結局イルビア生きてるの? ナーフキター

曲評価(好み)
OP「Growing up」☆6
ED「ローリンソウル・ハッピーデイズ」☆6.5
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

最強の農民、ときどき冒険者。農民ライフ、どうなっちゃう?

この作品の原作は未読です。
完走後にWIKIをチラ見して知ったのですが、原作は全5巻で完結していたようです。
すると、謎はやはり深まるばかりですね…


農民スキルはオールMAX!!
「俺は農民王になる!」ハズだった!!

超一流の農民として生きるため、
農民関連のスキルに磨きをかけてきた
青年アル・ウェインは、
ついに最後の農民スイルレベルをもMAXにする。

しかし農民関連スキルを
極めたその時から、なぜか彼の生活は
農民とは別の方向に
激変していくことに……。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

農民スキルを極めたら最強の冒険者になってしまった…ということですよね。
そんなバカな…^^;

ジャンルは異世界ファンタジー。
ファンタジーかぁ…それなら大根やジャガイモで魔物が討伐できるのも納得…出来る筈ありませんよね^^;
ファンタジーよりもギャグ要素の方が強いのでは!?
個人的にはこんな印象でした。

そして主人公の周りには当然の如く可愛らしいヒロインたちが…
もう、この設定はお約束なんですかね。
華があること自体は否定しませんし、寧ろウェルカムなんですけどね。

女性キャラが出ないと「華が無い」と言ったり、逆にたくさんのヒロインが出てくると「無駄遣い」と言ったり…
そう考えると、視聴者…というより自分も大概ワガママですね^^;

アル・ウェイン(CV:榎木淳弥さん)主人公。超一流の農民を目指す青年。農民関連のスキルをMAXにしたことで、日々の生活が別の方向に激変することに…
ファル・イース・メイギス(CV:みにゃみ)王都メイギスの第一王女。アルの強さを見初めて、広大な畑をあげる条件で王宮仕えを提案する。
ヘレン・リーン(CV:大久保瑠美さん)冒険者ギルドの受付係。幼い頃の記憶を無くしていて、昔のことを思い出せないままでいる。
ルリ(CV:諏訪彩花さん)勇者の子孫。立派な勇者になるために修行の旅をしていたところ、グリムの森でアルと出会う。
説明は公式サイトからの引用なのでネタバレではありませんよね!?

みにゃみは今期大活躍ですね。今期主要キャラとして3作ほど出演されています。
ほかにもゆかりんや中原麻衣さんも出演されていますよ。

この作品に登場するヒロイン的立ち位置の女性は、気づいたらアルに夢中という感じでだったんですよね。
確かにそれっぽいイベントはありましたけれど、決定打になり得るくらいだったかと問われると?が残ります。

でもこれらを単なる加点要素とは捉えなければ概ね問題はありません。
自分の欲求に対しては素直でしたし、大切な人と守り守られる関係でありたいという気持ちも伝わってきましたので。

最大の課題は物語の纏め方だったのではないでしょうか。
wikiの「テレビアニメ」欄にはこのように書かれていました。

「2022年10月から12月までTOKYO MXほかにて放送・配信された。
最終回は、眼鏡がキラリと光り不審な様子のアルビイや、幼馴染のテスタが「村を離れられない理由」などの伏線が回収されないまま、放送が終了した。」

そうなんです。
物語が投げっ放しジャーマンスープレックスだったんです。
これって原作販促アニメだったの…!?

それとも原作が全5巻と長編作品ではないので、第2期で物語を纏めるつもりだったのか…
せめて続編に繋がる布石が欲しかったと思います。
それとも伏線を回収しないことそのものが布石だったのでしょうか。
公式からの連絡待ち、ということでしょうか。

オープニングテーマは、7ORDERさんによる「Growing up」
エンディングテーマは、ポップしなないでさんによる「ローリンソウル・ハッピーデイズ」

1クール全12話の物語でした。
これで終わったら勿体ない作品になってしまいます。
とあるサイトによると、本作品の第2期制作の可能性は70%だそうです。
この数値に期待して公式からの発表を待ちたいと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8
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