XEBECで親友なおすすめアニメランキング 3

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのXEBECで親友な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年06月05日の時点で一番のXEBECで親友なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

67.4 1 XEBECで親友なアニメランキング1位
蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH(アニメ映画)

2010年12月25日
★★★★☆ 3.9 (280)
1450人が棚に入れました
 2004年にTV放映され、翌2005年にはその前日譚となるスペシャル版も製作された人気SFアニメ初の劇場版作品。宇宙から襲来した“フェストゥム”の脅威をはねのけ、平和を取り戻した“竜宮島”を舞台に、主人公・一騎たちを待ち受ける新たな戦いの行方が描かれてゆく。脚本はTV版に引き続き、2010年本屋大賞受賞でも注目を集める「マルドゥック・スクランブル」の冲方丁が担当。

声優・キャラクター
石井真、木村良平、喜安浩平、松本まりか、仲西環、白石稔、新井里美、小林沙苗、佐々木望、福圓美里、白石涼子、梶裕貴、田中正彦、篠原恵美、ゆかな、諸星すみれ、石川静、葛城七穂、京田尚子、高瀬右光、土師孝也、てらそままさき、遠藤綾、豊口めぐみ

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

「命をもったフェストゥム 人になりたかった… そう皆城総士という名の人間に だから俺はここに来たんだ」。

この物語は、テレビアニメ版の後日談を描いたものです。物語の内容に繋がりがあるので、前作を未視聴の方は是非そちらからの視聴をお薦めします。

時は2146年・・・地球は未知の生命体であるフェストゥムによって侵略を受け、全滅の危機に瀕していました。
物語の舞台となる竜宮島も同様です。
そして、島を守るべくファフナーという巨大ロボットに搭乗する14歳の少年少女達の生き様と、これまで竜宮島を守り子供を育ててきた大人たちの葛藤・・・
でも、皆んなの住む竜宮島を守るため、フェストゥムのコアを破壊すべく最後の蒼穹作戦を決行し・・・
重大な損失を負いながらも人々の平和を守ることができた・・・ここまでがテレビアニメ版で放送されたあらすじです。

そして、2年の最月が過ぎた灯篭流しの日・・・フェストゥムの船が竜宮島に漂着するのです。
船の中では1人の少年が眠っていましたのですが・・・彼は進化したフェストゥムでした。
こうしてまるでこれまでの平和な生活がかりそめであったかの如く、少しずつ悲しい連鎖を引き起こしていた状態に引き戻され・・・物語が動いていきます。

まず最初に感じるのは、フェストゥム自身の著しい進化です。
これまでは単体で敵に向かって行くことしかできませんでした・・・
だけど、人間から色々なモノを吸収し、周囲と連携すること・・・作戦を練ること・・・
そして武器を使うことを覚えていきます。

その統率の取れた動きは、最早見事と言わざるを得ない状況です。
それに比べ、己の利権や欲にしがみついている人類は・・・相変わらずでした^^;

でも、この作品はこれまでのように未知の生命体であるフェストゥムを悪とした勧善懲悪モノ・・・というわけではありません。

これまで感情を一切持たなかったフェストゥムが人間を通して感情の一部を理解し・・・
そこから、人として大切な感情に気付いていく様がとても丁寧に描かれています。

知らないモノを知ろうとするとき・・・未知なるモノには恐怖を感じます。
でも、その恐怖を乗り越えるには・・・選択しなければなりません・・・
それに伴う痛みは受け止めなければならない・・・

でも、その痛みが大切な人のモノだったら・・・
決まりに・・・常識に・・・神に・・・大切なモノを守るためにあなたはどこまで抗えますか・・・?

人間もフェストゥムも自分の感情に素直になって大切なモノを見つめた時・・・
導き出される答えに違いはあるのでしょうか・・・?

思い・・・願ったその先に手は届くのか・・・
その答えは本編の中で示されています。

今回もファフナーに搭乗する少年少女は島を守るために踏ん張ります・・・
そして、島を守るのはファフナーに乗る事だけじゃない・・・
自分にしかできない事に全力を注ぐ彼らは、相変わらず眩しい存在でした^^

この作品の主題歌はangelaさんの「蒼穹」でした。
もうこの蒼穹シリーズとangelaさんは切っても切れない関係なのではないでしょうか・・・
今回も歌も抜群だったと思います♪

2015年の1月から「蒼穹のファフナー エグゾダス-EXODUS-」が始まりますが
ようやく視聴体制が整いました。放送を楽しみにしています^^

投稿 : 2024/06/01
♥ : 27

大和撫子 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

空が綺麗だって思ったことある?

キャッチコピーは「命をもったフェストゥム 人になりたかった・・・ そう皆城総士という名の人間に だから俺はここに来たんだ」

◆この作品の概要は・・・
本編から2年後のお話。
島には平和の日々が訪れていたが、ある日一隻の船が島に現れます。
その中には謎の少年が眠っていたのですが、それと同時に黄金に輝く生命体フェストゥムの島への侵攻が始まり、またこの島に危機が・・・・。
本編で生き残った少年少女達が、新たな仲間と共にフェストゥムに立ち向かいます。

◆この作品の見どころは・・・
さすがは劇場版作品。
映像の綺麗さや、戦闘シーンでのアニメーションの動きは素晴らしかったです。
スピーディーでとにかく動く!
敵は圧倒的戦力と人間的思考で侵攻してくるさなか、ファフナーに乗った少年少女達も生き残ろうと激しく戦闘します。
迫力ある戦闘アクションを楽しんでいただきたいですね。

◆ストーリーは・・・
序盤はホッとするような平和の日常が見られます。
本編で生き残った者達の平和な日常や再起不能となってしまった者が回復している姿など、こういう安心できるシーンが見れたのは非常に良かったです。
しかし、この平和は長くは続かない。
ファフナーと言えば登場人物達がドンドン死んでいくのが特徴としてあげられます。
この劇場版でも新たな少年少女パイロット達が加わりますが、この作品の作風から予想するとやはり死亡要員として扱われるのか?それとも生き残ることができるのか?
絶望の中で必死で生きようとする者達のその姿に注目して見ていただきたいです。

◆見終わった後に感じた事・・・
ストーリーが難解なので、正直内容がよくわかりづらいまま終わったしまった感がありました。
またこのような鬱作品は後日談も最後に描いて欲しかったと思ったところです。
しかし・・・・・なんと続編ありますよ~!
「蒼穹のファフナー エグゾダス EXODUS 」
この劇場版の話から2年後が舞台。
2012年公開!
現時点ではTVアニメかOVA作品か劇場版なのか詳細は明らかにされていませんが、これは楽しみですね!

投稿 : 2024/06/01
♥ : 13

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

暗闇という静寂と平穏で終結したテレビシリーズに光をもたらした直結の続編にして最高傑作

なぜか2010年の映画はハルヒやらガンダム00やら、テレビシリーズの決着を映画で付けるというのが多かったですね


今作のテレビシリーズは04年で完結しており正直忘れてしまった人や知らない人も多いと思います
当時は・・・
主人公→失明
親友→敵と同化
親友の妹→肉体が消滅
仲間達→ほぼ全滅
という【BAD END】で終了したのが印象的でした
文字通り『闇』で終わったわけですよw


オイラ的には【ポストエヴァ】を意識したロボットアニメとしては最高のシリーズだと思ってます
(厳密にはエヴァの皮を被ったもっと直球のヒューマンドラマなわけだけですけどね)


今作はその直接的な続編でして、人類とフェストゥムとの戦い、そして竜宮島の行方の新たな局面を描いたものです
テレビシリーズ見ていた方なら世界観や懐かしいキャラクター達にすぐさま溶け込めることでしょう
なによりも当時から全く衰えを感じさせない声優陣が素晴らしい!


多少新キャラクターは出てきますが、正確にはテレビシリーズの端っこにいたサブキャラ達がメインキャラに昇格というのがほとんどです


映画ではテレビシリーズよりも短い枠ということで、まだ印象の薄い彼らを「片っ端から殺してお涙頂戴」などという【安っぽいことは一切しない】のが流石の冲方丁
RIGHT OF LEFTでの失敗点がちゃんと改善されております^q^


むしろテレビ本編で生き残ったキャラクター達の奇跡的な復活やラスボスであったマークニヒトの行方の真相などが明かされ、シリーズファンには大きなカタルシスとなるはずです
それも何一つ無理なく、あたかも「前シリーズ頃から構想あったよ」的流れでやってしまうのだから冲方さまさまでありますw


映像面ではファフナーやフェストゥムを美麗なフルCGで描くなどして6年のブランクを見事に埋める進化を見せました


テレビシリーズをよく理解したうえでご鑑賞いただければ楽しめること間違いなし!

投稿 : 2024/06/01
♥ : 16

63.1 2 XEBECで親友なアニメランキング2位
うぽって(TVアニメ動画)

2012年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (612)
3013人が棚に入れました
青錆学園に赴任してきた、新米教師はいきなり病院送りに…。それもそのはず、彼の生徒達は突撃小銃だったのです!? 個性豊かなてっぽう少女が大暴れする、学園美少女“てっぽう”コメディ♪ただいま、ゆる?りと制作中

シス子 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

セーラー服とてっぽう

原作は未読で視聴しました

自動小銃が女の子になったら?というトンデモ設定の作品

最初はまったくついていけませんでした
というより100%理解する自信もなかったのですが
観ているうちに段々と慣れてきたというのが正直なところです
まあ
女の子のキャラデザインがそれほど嫌いな感じではなかったので
最後まで視聴できたというのもあるのですが

女の子と兵器で
思い出される作品として「ガールズ&パンツァー」がありますが
(製作は「うぽって」のほうが先です)
ガルパンは女の子が兵器を操るのに対して
この「うぽって」は銃がそのまんま女の子になったらという感じで
さらに
その銃を女の子本人が使用するというとんでもない設定です

なので
銃の各部分が女の子の体の部位に連動しているという
これもとんでもないことになってます

ある部分がお尻ということで
その部分を触られたら恥ずかしそうに悶えたり

ある部分がお口ということで
その部分の部品が外れたら
「オエェ~」ってなったり

さらに
随所に銃についての説明が入れられていたりして
銃に対する理解を深めてもらおうという工夫が
感じられます

女の子のキャラ設定も本格的(?)で
銃の特徴がそのままキャラ属性になった感じです
たとえば
主人公の「ふんこ」ちゃんですが
モデルになっている銃はベルギー製の「FNC」という名前の自動小銃
だから名前が「ふんこ」
ストック(銃の後ろの部分)がスケルトンなのでパンツがTバック
他の同程度の銃と比べて重量が重いので本人も体重を気にしている
などなど
まんま銃の特性がキャラの特性になってます

まあ
例外的にアメリカ製の「いちろく」ちゃんが
関西弁という
よく分からない設定もありますが

キャラデザについては
登場する女の子はみんな可愛く描かれています
でも
なぜかみんな少しばかり
ぽっちゃりしてます
元が銃なんだったら
もっとスマートなほうがイメージに合うと思うのですが


そして
当然のことながら
兵器がメインのお話なのでバトル(サバゲーっていうの?)も本格的です

自動小銃と生身(?)の女の子ということで派手さはありませんが
戦術がとても凝ってます
各々の銃の特性を生かした戦法
逆に相手の弱点を突く攻撃

さらに
次から次に出てくる
しつこいほどの「説明」(しまいには銃の歴史まで語りだした)
途中で「もういい加減にしてくれ~」ってなっちゃいました
そのためなのか
バトルのシーンはガルパンに比べて少なめです^^

その分
文化祭やら
お買い物やら
日常のお話が結構入っているのですが
随所に銃や兵器の話題が絡んでて
もう気分はミリタリーオタクです


この作品
私のような素人にも分かりやすくする努力は
とてもよく伝わってくるのですが
やっぱり
ミリオタ向けなのかな?

投稿 : 2024/06/01
♥ : 24
ネタバレ

papa0080 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

グサっと突き刺さされた

このアニメを見るにあたって、まずは銃の知識が多少はないと始まりません
このせいで大分と敷居が高く感じられるアニメとなっていますが
昨今FPSと呼称される戦争を題材にしたゲームをプレイした人も少なくないでしょう
そのため少しは敷居が低くなっているかも?

登場人物は実在する銃を擬人化しその特徴を生かした設定をされています
例外として1人、新たに赴任した主人公の担任の先生は人間
銃の例として有名なAK47やM16A等、これは主にベトナム戦争において登場した銃です
AK47は非情にお安いお手頃価格で色んな状況で使える頑丈さん
M16Aは初期不良が多かったものの、改良を重ね現在はゴルゴ13も愛用の銃だとか
劇中ではアメリカ産という事もあり?リーダーな位置です

他にもL85という欠陥銃が登場、これは未だに使用されているものの
非情に故障が多く100発撃てばジャムったり(弾づまり)、マガジン(弾が入ってる物)が勝手に抜けたり
この設定のためこの擬人化キャラは特に特徴が出ていて可愛いボケ担当
知識がある人にはとても面白いキャラに出来上がっています

ちなみに軍用銃というのは意外な程安くAK47においてはアフリカでは50$しないという安さ
日本円なら5000円以下で現地では鶏よりも安いとかなんとか

キャラは個人的には結構可愛いし、微エロ有りやらきゃっきゃっうふふでコメディのほほん展開
真剣なシーンもそこそこあるのですが鬱!といった感じもそうありませんし
演習という名目で行われる銃撃戦もなかなか面白い出来になっています
色んな銃が出てくるのでWIKIでどういう特徴でキャラに反映されてるか調べたり楽しめました
アニメ好きでミリタリー好きなら結構いけるアニメじゃないかなと思います

しかし最終話の最後の最後、一気に色々と現実に引き戻されます
キャラ可愛いし銃の擬人化興味あるし見て見ようかな?なんて考えてる人は要注意

{netabare}「私達(擬人化した銃)を作ったのは人間だろうが」といったような言葉
人殺しの道具を望んで作ったのは人間、一瞬で痛い所を突かれました
平和ボケした日本では戦争なんて全く現実感のない事なんですが
紛争地域では少年兵がAK47を持って殺し合っているのを忘れてました

それどころか戦争や殺し合い、死を扱うアニメやゲームを楽しんでる自分
何を考えて気楽にのほほんと楽しんでたんだろうと思わされます
これには本当にまいりました、しばらくはそういった物を楽しめそうにないです

ラスト三分くらいのたった一言で鬱な気分にさせるのを元々考えていたのでしょうか
休日朝からのほほん楽しんでたらこうなるとは思いもよりませんでした
非現実な世界から放たれた現実への言葉の重み、凄いものですね・・・{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 13

ともか さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

萌えで解説する鉄砲アニメ

漫画原作(未読)、 1クール(全10話+TV未放送1話)、 2012年春放送。
TV未放送分は未視聴。


鉄砲を擬人化した、日常パート多めのキャラ萌え系ガンアクション作品。
実在する様々な種類の銃が登場し、
登場人物たちは皆、その銃の性質に合わせたキャラ設定になっています。
(体格、能力、性格など)

内容は かなりマニアックですが、
ある程度の対戦シーンに加えて、日常シーンにはギャグもあり、
私のように全く知識のない素人でも楽しめる内容になっていると思えます。

新キャラ(銃)が追加されたとき、故障したとき、キャラ(銃)同士を比較するとき等々
素人にも図や動く絵を用いて分かるように、その都度解説してくれます。
アニメでこそ出来ることだと思うし、
制作陣のこだわりも 相当なものだったと感じます。

仲間と連携しながら銃撃対戦シーンを切り抜けていく場面が、
この作品の最大の見どころでしょうか。
学内の相手と対戦した後、後半は他校との対戦シーンも出てきました。
緊張感はあまり強くないですが、私にとっては観やすかったです。

あくまでも銃器の擬人化のため、
撃たれても出血したり死んだりせず、ダメージを負って故障するだけ。
修理してすぐに復活するという安心感があります。
グロ要素は全くありません。

各話のサブタイトルを読み上げる時に、
銃声の数がその話数と一致している辺りは、少し珍しい工夫だと思いました。
(たとえば、第2話は銃声2回、第8話は銃声8回、といった具合。)


作画は、雑な絵ではないのですが全体的にもうひとつ。
また、二次元としては太めのキャラ絵も特徴的で、
私は問題なく観ていましたが、受け付けない方も居るかもしれません。
http://www.upotte.jp/ (アニメ うぽって!! 公式サイト)
アニメ作中でも↑この絵柄のイメージでほぼ合っていると思います。

キャラについて、
様々な性格(性質)のキャラ(銃)が揃っていて、敵らしい敵も登場し、
面白さを演出するには足りていましたが、
後まで記憶に残るほどのものはなかったです。
演じている声優陣は、イメージからかけ離れることがなかったので良かったです。

音楽は可もなく不可もなし。
OP曲は疾走感のある曲、ED曲は対照的に少し癒される静かな曲。
OP曲: I.N.G.
ED曲: ひめくり



内容的に万人向けとは言い難く、他人にお勧めするのも難しいです。
視聴前にハードルを下げていたこともあって、個人的には比較的楽しめました。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 35

56.1 3 XEBECで親友なアニメランキング3位
トリアージX(TVアニメ動画)

2015年春アニメ
★★★★☆ 3.1 (295)
1594人が棚に入れました
法で裁けぬこの世の悪を悪性腫瘍として選択<トリアージ>し、闇に葬る秘密組織があった――。

その名も「ブラックラベル」。

17歳の高校生・三神嵐は、そのメンバーとして巨悪に立ち向かう。

この物語は、高校生にして処刑人である少年の、選択と覚悟と闘いの記録である。 

声優・キャラクター
赤羽根健治、近藤唯、佐藤亜美菜、緒乃冬華、浅野真澄、白石涼子、久川綾、黒田崇矢、嘉山未紗、安野希世乃、佐藤せつじ、星野貴紀、仲谷明香、野島健児、國立幸、三木眞一郎、大空直美、橘田いずみ、手塚秀彰、味里、野水伊織、幸田夢波

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

「トリアージX」このタイトルからもっと違う内容を想像していました^^;

トリアージって、一般には災害医療において、負傷者等の患者が同時発生的に多数発生した場合、傷病者の重症度と緊急度によって分別し、治療や搬送先の順位を決定すること。
平時では最大限の労力をもって救命処置された結果、救命し社会復帰し得るような傷病者も、人材・資材が相対的に著しく不足する状況では、全く処置されず結果的に死亡する場合もある・・・(wikiより)
というのが特徴なので、もっと違う内容の物語を勝手に想像していましたが、色々違っていましたね^^;

この物語は、法律で裁けない悪人を「悪性腫瘍」と位置付け、この世から切除する「ブラックラベル」という組織の一つである「アンプルワン」に所属する隊員達の日常が描かれています。

アンプルワンに所属する隊員は以下の通りです。
三神 嵐(CV:赤羽根健治さん):17歳の高校生。トリアージというタイトルは、彼の過去と密接な関係がありました。
木場 美琴(CV:近藤唯さん):三神より1学年上の先輩。学校では普段お嬢様ですが、もう一つの顔は三神とコンビを組みバイクで敵に特攻する、そんなお嬢様です^^;
梨田 織葉(CV:佐藤亜美菜さん):14歳のアイドル歌手なのですが、アンプルワンでは爆破処理担当という過激な女の子です^^
狭霧 友子(CV:大浦冬華さん):外科医である一方、日本刀を自在に操る近接戦闘者です。
剣 光姫(CV:浅野真澄さん):麻酔医で腕力も強く、青春に憧れる一面を持っていますが、狙撃、尾行、潜入なども得意なようです。
柩 小夜(CV:白石涼子さん):看護婦さんですが、素手で人間を屠れる程の怪力の持ち主なんだそうです。

文字の羅列のみでは伝わりませんが、この作品に登場する女性全員は美形で、殆どの女性が峰不二子ちゃん並のスタイルの持ち主で色っぽいんです(//∇//)
何を食べたらあんなに大きくなるのやら・・・^^;?
と思う一方で真逆の人もいるし・・・「適度」というカテゴリーは無いのでしょうか^^;?
個人的には適度が一番だと思いますけれど(//∇//)
需要が少ない・・・のかなぁ^^;?

悪人を排除することを外科手術と位置付けている事から、大きな意味では医療行為と同意なのでしょうが、やはりタイトルとのギャップは否めませんでしたね^^;
それでも、アンプルワンのメンバーは何故このような活動をしているのか・・・
それはそれぞれの過去の出来事と密接な関係があるのですが、その具体的な内容については是非本編をご覧下さい^^

オープニングテーマは、藏合紗恵子 featuring 流田Projectさんの「triage」
エンディングテーマは、山本和臣さんの「ソレーユ・モア」
どちらの曲もキーの低い曲なので、カラオケで1オクターブ下で歌うのは難しそうですがオリジナルのキーだときっと歌えなそうです^^;

1クール10話の作品なので尺の短さを感じましたが、物語として丁度良いところで10話を迎えたと思います。
と思えるのもラストのテロップに「See you next time!」という記載があったからなんですが^^;
具体的な続編情報は未だ発表されていないようなので、楽しみに待っていたいと思います^^

投稿 : 2024/06/01
♥ : 24
ネタバレ

jethro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

原作からの切除要素の選択

まず最初に提言すると
原作は面白いです。

本アニメはオンエア開始当時既刊されていた
「トリアージX」原作マンガ第9巻までを基本網羅している
(2015年現在12巻までとアンソロジー版が発売されており現在も続行中である)
9巻は物語の第一ステージ終了的な、それなりにキリのいい終わり方をしており
ここをアニメの終着点にしたのは、ごく当たり前の判断だったと思う

先ほど「基本網羅」という言葉を使ったが、原作の内容はアニメに比べ濃く
「基本網羅」はしているが「完全網羅」ではない
そのため全11話(OVA1話含む)に収めさせるため、いくつかの省略要素が存在する
省略方法は一定のセオリーに則って行われている
つまり抑えるべきテーマに集中するということである
まず一つは主人公のアラシだ、彼の基本情報を欠く事はできない
そのため、サイドエピソードのように見えるユウコやミツキが関わった
過去のヒツギのエピソードはアラシの過去を知る上で重要な意味を持っているがゆえに
外せないものとなっている
そこで省略のためにガッツリ削ったのがミコトとオリハの過去話
彼女たちの過去の話が無いことによって
アラシとの関係性に違和感が生じてしまうミコトに至っては
アラシに対する思いやラブコメ的要素の部分が大きくカットされている
そのため2人の関係性は終始クールで甘えの無いものとして表現しなければならず
初回のシャワーシーンなど
少々現実離れした二人の関係性が紹介され戸惑った視聴者も多いのでは無いかと思う
{netabare}原作ではフロアに一つしか無いシャワー室なのでもともと男女共有しているものの
ミコトはオリハととともにシャワーをあびに来ており
なかなか来ないオリハに「さっさとシャワーあびちまえよ」と声をかけたところ
偶然にもアラシとはち合わせしてしまうという
ありがちなラブコメ的シチェーションとなっている {/netabare}
とはいえミコトは基本本作の事実上のヒロインなので、どんなにカットしても
ラブコメ的片鱗は残ってしまう、結果的に違和感はぬぐいきれず
本作の欠点要素になってしまっているのはとても残念だ

テレビで放送する以上、エンタテインメント要素は重要だ
しかしエンタテインメント要素とはなんだろう
主人公の主軸となる部分は残したにせよ、その次に重要視したのが
アクションとエロ・・・昨今の製作陣の基本的ミスはここにあるのではないか
アクションとエロは強靭な物語の上に存在するからこそ
至高のものとなりうるのでは無いだろうか?
別領域となるオリハの過去話はともかく、ミコトの要素に関しては
アクションやエロを削っても
導入すべきシチェーション、エピソードだったのではないか
この程度の選択ミスで、クソアニメ呼ばわりされ
ひいては、原作をも傷つける要因となってしまうのが非常に残念でならない

投稿 : 2024/06/01
♥ : 4

ossan_2014 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.2

ぼくのかんがえたせいぎのみかた

校内では冴えない高校生が、「裏」では悪党を殺してまわる最強のガンマン。

誰でも一瞥して感じる通り、幼児性を窺わせる妄想的な設定だ。

本作を「必殺仕事人」と形容する人はいるようだが、「テロリスト」と表現する人は何故かいないように見える。

陰謀的な小集団が独自の価値基準で他者の選別と抹殺を正当化するのは、教科書通りのテロリズムそのものだ。
対象が「悪党」だから「テロ」とは違うと感じるようであれば、すでに作中の幼児性に感染しているのではないかと疑ってみた方がいいだろう。


オートバイと銃器を駆使して悪党の死刑を執行すると云えば、先行作として『ワイルド7』がすぐに連想される。肉感的な女性がアイキャッチとして導入されているところも。
あちらは国家テロルの実行部隊として超法規性を与えられた、国家機関の手先である「白色テロ」組織だが、与えられた超法規性を活用(悪用?)して国家権力への敵対を画策することもしばしばあった。

餌で手懐けられた飼い犬と人間を同一視して疑わない権力が、自分が許可した「力」によって破滅させられるという逆説が背景に込められていたのだが、本作では、人間を「腫瘍」と言い換えて人格を剥奪する主人公の属するテロ組織が、自分たちを相対化してみる視点はない。

敵をなぎ倒すアクションの爽快さを描きたいという欲求自体はありふれているし、悪いことでもない。
が、殺しても構わない程の「敵」という理由づけに、中学二年生以上であれば、もう少し捻った理屈付けを設定するだろう。

理由が倫理的なものである必要は全くないが、自分たちは法律を順守するつもりが欠片もないのに、「奴ら」を殺していい理由が「法律で裁けない」悪党だからだ、というのは、あまりといえばあまりに理屈がなさすぎる。
単に自分にとって許せない人間だから殺すと言えば済むものを、根拠をでっち上げて正当化しないと安心できない自堕落さが、テロリスト的とも子供じみているとも見える。

この独善的な幼児性がどこかで相対化されるのかと最後まで視聴したが、そのような視点はなかった。

主人公たちの秘密組織のアジト(?)が、何の疑問もなく、金銭的に非常に恵まれた清潔でリッチな施設としてイメージされることに、子供の欲望全開の無批判性が現れていて、うんざりさせられる。

背景はすべてカッコに入れて、アクションの描写自体を鑑賞できる人であれば楽しめるだろう。が、その数が多いとは思えない。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 4
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