佐世保おすすめアニメランキング 5

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの佐世保成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月11日の時点で一番の佐世保おすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

59.2 1 佐世保アニメランキング1位
「艦これ」いつかあの海で(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★☆☆ 2.8 (102)
243人が棚に入れました
藤田咲
タニベユミ
洲崎綾
堀江由衣
野水伊織
小倉唯
種田梨沙
早坂梢
宮川若菜
小松真奈
竹達彩奈
山田悠希
東山奈央
ネタバレ

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

シグレ、カク、タタカエリ、キケ、ワダツミノコエ。

全話の放送が終わってからの視聴。
視聴する前に、放送の延期があった事や暗く重い雰囲気の作品になっている事、なんなら終わり方に大変な非難や失望があったという「噂」程度は耳に入れての視聴となりました。

ちなみに、私自身も数多いる提督の一人である。
なので1期の時も楽しみにしていた方の人間だし、多くのツッコミを受けた海上スケートや艤装、出撃や戦闘のフローを見ても「演出面、苦労したんだろうなぁ、苦労してんなぁ・・・」と思ったくらいで、悪い印象は持たなかった。
同じような艦船ものの別アニメでのリアル艦艇になる様な「謎変身」よりはよっぽどキャラクタが立っていていいと思っていたぐらいだし、艦娘の活躍や日常をを普通に楽しんでみていた。
物語として、1期とつながっていた映画版も見たしね。

んで、今作・・・。

第1話目:重めぇ・・・、そして暗い・・・。
何か悲壮感緊張感が半端ない、大丈夫なのか、これは。

第2話目:ふーむ。戦闘シーンが多く描かれる。
ゲームの艦これを体験していない方が見ると「なんやコレ!?」となるのは想像に難くない。もっとも艦これに興味が無い方は今作を見ないとは思うけど。
提督業を嗜んでいるものからすれば「はーん、あのゲーム画面はこんなイメージなんかー」である。
受け入れられるかどうかは知らんけどw。
絵はキレイだったなー。
相変わらず、雰囲気は重いまま。

第3話目:う〜ん。引き続き戦闘シーンが続く。
もうダメだっってタイミングで続々と友軍が到着、しかしながら、目に見えて事態が好転される訳ではなくカタルシスがあるわけでもなく・・・。
意味深な演出や語り口調はあるものの、正直、効果的でもないし、後から効いてきそうなイメージも湧いてこない。
いくら絵が綺麗でも、こちらのハートに刺さるフックが異常に少ないと感じた。

第4話目:まず・・・提督は出してはダメなのでは?
今までの作品でもハッキリとわかる形で姿形は出してはこなかった。これは、艦これの暗黙の了解と言うべきか、ポリシーとして偶像化させるべきではないと直感的に思っていたのだが・・・。

数多いるリアル提督の姿を映す容姿、納得するデザインをそう簡単に創り出せる訳もなく、安易にイケメンにしたり、老齢な姿にすることもできず、女性ということも難しかろう(あくまでも世界観の上では)。
私は、だからこそ、姿形は見せず、提督は「アナタです」的なありがちな大人の工夫に頼らざるを得ないと思っていたのだけれども。

案の定、
出てきた提督の姿は凡百。
あまり強い個性を持たせると反感も大きくなるので、このようなモノにならざるを得なかったのだろうが、あまりにも普通。
熱も感じなければ、悲壮感、緊張感、使命感などひかれる魅力を全く感じない・・・。

この一点を持ってしても、この作品はユーザーを軽視している可能性があるのではないか?との疑念が沸き上がってきた。

もともと、艦これの運営はその傾向がある・・・、おっと、誰かきたようだな。
この話はまたの機会に。


第5話目:やっぱ提督はノイズにしか感じない。
ただ、この5話目は重苦しい雰囲気から少し解放され、鎮守府での日常的な部分と演習風景が描かれた。
明るいシーンがが多く、このキャラの作画でこの雰囲気は一服の清涼剤の様だった。演習シーンも割と好きだった。

第6話目:・・・なんだか中途半端なエピソード回。
相変わらず艦娘の絵はキレイなんだけど内容が・・・。
戦闘シーンも・・・。
友軍登場でびっくりした顔のままって・・・、うれしいとか、やったーとか、ほっとしたとかなんかあるんじゃないかなー。
あと、ちょいちょいある「変な間」ってなんなんだろう。
含みを持たせようとしているのかもしれないけど、いまいち効果的ではないような気がします。

どうにも、「楽しめる」要素が少ない作品だなぁ、との感覚が消えません。

第7話目、8話目は・・・、
ちょっと各回書くほどの思いが湧いてこない・・・。

個人的には、酷評をしたくはないタイトルなのだけれども、これは、いろいろと厳しいんじゃないですかね。

あにこれのテンプレ的に所感を書き記すとすると・・・。

物語:うーん。なぜこのタイミングの物語なのか、よくわからなかった。エンタメとして選択するのならば、もっと派手なエピソードが残っていただろうし、わちゃわちゃ系なら多少ヒンシュクは買うと思うけれども、キャラの人気、容姿を最大限に利用して楽しくもできたはず。
どうにも、中途半端な印象がぬぐえない。

時雨をピックアップしたかった?
なんか理由があるのかな。
リアルゲーで初めての改三が噂されているから?
ピンとこないな。

率直に言って、いい年齢なので史実の戦争、出来事の事は知っている。
そこをフィーチャーしたくてこのエピソードを作ったとしても暗すぎ、重すぎじゃあないですかね。
(そりゃあ、実際は比べ物にならないぐらい悲惨な状態だったんだろうけども)

作画:作画は個人的には好感触でした。きれいに描かれていたし、それほど破綻もしていなかったように思いました。放送延期が何か影響したのか、しなかったのかは知らないのですが、評価できる点だと思います。

声優:このポイントは・・・、いくつか気になった点がありました。とある艦娘たちの独特の口調、間延びというか。
これは、演出としてそのように狙われたものだとは思いますが、あまりいい印象は持ちませんでした。あまり、意味を成す演出だとは思わなかったのですが、どんな理由があったのでしょうねぇ。
あとゲーム内で親しんだ口調、セリフが登場したときは「おっ!?」と思いましたね。


音楽:これは・・・OPがねぇ。
ある意味でビッグネームが歌っておられることはわかるのです。
歌はうまいと思いますし、単体で聞けば素晴らしいと思ったかもしれません。
ただ、この作品のOPとしては、どうなのかなぁ。
まったく、ズレているとは思わないのですが、違ったタイプのOPが良かった気がしています、個人的に。
上手い下手、好き嫌いではないのです。
「重すぎる」のですw。
これが「男たちの大和」なんかみたいな実写だったらしみじみとしたかもしれませんねぇ。
何なら、OPとED入れ替えて、もう少し作品を明るくしてほしかったかなぁ。
(・・・個人の感想ですw)

キャラ:キャラはねぇ、慣れ親しんだキャラクタ達ばかりですからねぇ。そのキャラクタ達がきれいに描かれて、活躍しているのはやっぱりいいな、と思いました。また、割と多彩なキャラが登場しましたしね。
ただ・・・末期設定なので、登場人物としては限度がありましたね、そこはね。




さてと、総括なのですが。
正直、厳しかったですねぇ。
惜しかったと言うか、もう少しなんかできたんじゃないかなぁと。
話数も短かったですし。

{netabare}
「艦これ」の特徴として、何度も同じ艦娘がドロップしますので、
今作に年号が入っていたという事は、1944年は「ああいう結果」になったけれども、ループして未来のどこかでは、別の結果になっているかも的な、あるいは別の過去には1944年の「ああいう結果」になっていない世界線もあった的なアプローチなんですかね?
序盤に過去と未来という表現もありましたしね。


あるいは、もっとシンプルに1944年に「ああいう結果」になった艦娘たちが、2013年「ブラウザゲーム艦これ」として現代に蘇ったっていう事を象徴的に描いた物語なのでしょうか。 {/netabare}

それと、キャラ同士の会話に挟まれる思わせぶりな間、へんてこな空気感、多用されるミカン。
ちょっと、何言おうとしているか解らなかったです。


何とか良かった点を探してみると・・・
作画は頑張っていましたかねぇ。
妖精さんのまめな活動、活躍がみれてよかったかなぁ・・・。


本当に期待をしていたし、楽しみにしていたし、こんな酷評はしたくはないのですが、いまいちピンとこない、しっくりとこない作品でした・・・残念。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 18

えたんだーる さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

マリアナ沖海戦惨敗からの捷一号作戦

第1話を観ました。

ゲームの艦これは嗜みません。1期目というか、吹雪が主人公のアニメは視聴済みです。

アバンタイトルでは過去の戦闘の場面、そして本編では作戦域の地図が出ているわけですが、そこにはフィリピンやボルネオが描かれており、作戦目的が敵(深海棲艦)のフィリピン上陸作戦を妨害すると言われれば史実におけるレイテ沖海戦につながる捷一号作戦をベースにした話だと理解できます。

冒頭で龍鳳と時雨が襲撃されているのはマリアナ沖海戦での撤退途中と考えられます。

大昔のアニメ『決断』だと20話「マリアナ沖海戦」~22話「レイテ沖海戦(後編)」あたりの話ですね。

史実通りに進むと時雨が所属する第一遊撃隊部隊第三部隊を始めとして艦娘たちには暗い未来しか見えませんが、この後のお話はいったいどうなるのでしょうか…。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 15

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

「艦娘」 其れは、脅威に立ち向かう力

この作品の原作ゲームは未プレイですが、TVアニメ「艦隊これくしょん -艦これ-」と、「劇場版 艦これ」は視聴済です。
ですが、この作品の立ち位置って正直微妙なんですよね…

元々「艦隊これくしょん -艦これ-」の最終話で続編の制作が発表となりました。
そして、その後に本作が発表された訳ですが、過去作とストーリーの繋がりが無くなりました。
だから本作は正式な「艦隊これくしょん -艦これ-」の続編ではないみたいなんですよね。

それに、リアルタイムでの放送は中断が度重なり、本来なら22年秋アニメとして完結する予定でしたが、結局最終話の放送は23年3月となりました。

コロナウィルスなどの外力や、作品のクオリティの向上を狙ったことによる放送延期などは、別にこの作品に限ったことでは無いのでそこは止む無しとしたとしても、全12話の尺を8話まで縮めたのにはちょっと納得できないかな…

作り手側は作品のクオリティを上げるため…を理由として掲げていたそうです。
確かに作品のクオリティ自体は最終話まで落ちていなかったと思います。
ですが、尺の足りなさはどうやってもカバーできませんでしたよね。

完走して振り返ってみると、構成が良ければもっと違った印象だったのに…と思う点があります。
まず、物語の進行について前半はやたらゆっくりとしたペースで進み、後半はペースを上げて視聴者置いてけぼりで突っ走った感が否めませんでした。

ラストのIf展開に辿り着くまで、もう少し捻りが欲しかったかな…
視聴前は久々の艦これでPVなどの作画も良かったので、正直メッチャ期待していただけに、少々勿体なさを感じてしまいました。


お待たせいたしました。

2019年に製作発表されてから3年。
ゆっくりと、しかし着実に制作を進めてきた「艦これ」の新しいテレビアニメ
『「艦これ」いつかあの海で』。

2022年秋より、いよいよ放送が開始されます。

単純な「テレビアニメ2期」ではなく、「艦これ」1944からスタートする本作品。
そして、艦娘「時雨」が持つ、夕日のような「蜜柑」。
どのような物語が紡がれるのか、想像をかき立てられます。


公式HPのINTRODUCTIONのようなモノを引用させて頂きました。

そうなんです。
ムッチャ想像を掻き立てられたんですよね~
ただし、視聴前は…でしたけれど。

正直物語というのは、あまり無いです。

敵である深海棲艦に戦線が押され、窮地に立たされている提督と艦娘たち…
それに対して残された艦娘たちが一斉に最終決戦を挑みにいくという感じの流れです。

物語の流れは一本調子ですが、起用された声優さんは艦これのキャラを踏襲している…はずです。
戦艦大和の声優さんはあやちでしたし、ほっちゃんが朝雲、洲崎さんが最上、種ちゃんが那智…
もちろん、全てを覚えている訳ではありません。
もう少し聞き耳を立てていたら分かった声優さんがいたかもしれません^^;

それと…これは私の我が儘なのかもしれませんが、捨て身で最終決戦に挑む艦娘はもう少し多くても良かったのではないでしょうか。
「山が動くような…」とまでは言いませんが、折角の晴れ舞台なんです…
彼女たちの雄姿を目に焼き付けたいじゃありませんか。
それが、艦娘たちの数が少なくて逆に寂しさを感じてしまいました。

オープニングテーマは、龍玄としさんによる「時雨」
エンディングテーマは、C2機関“1MYB”による「未来いま」と、時雨 feat. タニベユミさんによる「佐世保の時雨」

1クール全8話の物語でした。
正直勿体ない点が色々あった作品だと思います。
艦娘たちに報われた明日を迎えさせるためにも、続編であっと言わせて貰えることを期待しています。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 10

86.3 2 佐世保アニメランキング2位
坂道のアポロン(TVアニメ動画)

2012年春アニメ
★★★★☆ 4.0 (2171)
10039人が棚に入れました
1966年初夏、船乗りの父親の仕事の都合で、横須賀から長崎県の田舎町へ転校してきた一人のナイーブな少年・薫。
転校初日、バンカラな男・千太郎との出会いのおかげで、薫の高校生活は思わぬ方向へ変化していく。
更に、薫は千太郎の幼なじみ・律子に、律子は千太郎に、千太郎は上級生の百合香にと、それぞれの恋の行方も複雑になっていく。

声優・キャラクター
木村良平、細谷佳正、南里侑香、遠藤綾、諏訪部順一、北島善紀、岡本信彦、村瀬歩、佐藤亜美菜、鈴村健一、櫻井孝宏
ネタバレ

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

原作を読まずに待ってた

とうとう終わってしまった。
10話から最終回まで、かなり駆け足ではあったけれども
うまくまとまっていたし、時の流れを早くに見せてくれたほうが
ぼんや千太郎の高校時代の純粋さを残した記憶のまま、
大人になった彼らの姿を観ることになるので、
なおさら感動できたのかもと思う。

心が震えた細かいシーンを挙げればたくさんあるけれど、
最終回を観終えた今思い返すと、くるまった白いシーツを
ぼんがふわっと取り上げるシーンが合計3回出てきたことが印象的。
1回目は学校の屋上で千太郎と初めて会った瞬間。
2回目は病院の屋上で、3回目は教会で。

千太郎=ドラムっていう象徴が、ぼん=ピアノというほどに
2人は言葉で会話する以上の内容と、絆と幸福感を、
演奏を通して分かち合っているのが素晴らしい。

どんなに年月が経っていようが、心のどこかで信じて待っている。
8年経っても使い込まれている千太郎のドラムを見てそう思った。
一方、ぼんのほうは場所が教会だったため、ピアノではなかったものの、
当時流行り始めていたエレクトーンが、時代を象徴していてとても良かった。

そうそう、2人に再会をさせることになるきっかけが
{netabare}
百合香さんだったことも、彼女が淳兄としあわせに暮らしていることも、
なんだか嬉しかった。とにかく、感無量・・・
{/netabare}

原作を既読の方にとっては、想う部分がまた違うかもだけれど
未読の僕としては、爽やかな終わり方で、大満足です。

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<9話の感想>

タイトルとなった曲は・・確か使われてなかったと思うのだけど、
「私を愛すか置いていくか」って意味そのまんまの展開だった。

今回はそれぞれの想いが、ギュギュっと詰め込まれて、
でもそれが全然違和感なく、綺麗にまとまっていたと思う。

思いがけず、自分の中に新たな恋が芽生えていることに気づいて
揺れ動きながらも打ち明けられない想い。
{netabare}
思いがけず、自分が好かれていたことに気づいて戸惑い、
本命の女性を奪っていった淳兄への果たし状として
最後のセッションをする千太郎。

何度も積極的なアプローチをしたのにも関わらず失恋した薫は
律ちゃんの心の変化に気づくはずもなく・・・

そして、百合香を大切に想いながらも、東京へと戻らねばならない淳兄。
ホームでの二人の会話があまりに切なくて、胸がズキズキ。
でも、列車が動き始める瞬間に聞こえたある言葉で、
咄嗟にとった彼の行動には正直、拍手喝采!うるうるきた~

「どうしよう・・・乗せちまった」

「これからどうするの?」と頬を赤らめ
嬉しそうに微笑んだ彼女の顔がとても魅力的だった。

百合香に大胆な行動をさせるきっかけとなったのは、
「何も言わんで終わりを待つのは もうやめようと思って」
という律ちゃんの一言だった。
{/netabare}

しかし、いつ聞いても律ちゃんの長崎弁は癒される。
かわいくて仕方ない!そして次回はついに彼女も?

あ~~~来週が待ちきれないよっ☆

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<8話の感想>

文化祭以来モテモテの薫、人気急上昇。
あみもののテキスト本にある写真を見て、薫をふと想う律っちゃん。
淳兄がアパートの階段に落としたショートピースの箱を拾って
火をつけないままくわえ煙草をしてみる百合香。
百合香の言葉から、大学時代の同志を想う淳兄。

つまらないことで胸をドキドキさせながら誰かを想う
せつない気持ちを歌った「シーズ・フーリッシュ・シングス」が
今回のタイトルだった。

それにしても、淳兄の部屋で
{netabare}押し倒されたときの百合香。
抵抗した手のひらに、彼の胸の激しい鼓動と本心を察知して
即座に冷静な態度をとれちゃうあたり、{/netabare}
只者ではないぞとw
到底、千太郎には手の届かないふたりだね、やっぱり。

でもそんな千太郎が、薫の投げかけた一言から、
{netabare}幼い頃からの律ちゃんの自分への想いに{/netabare}
気づくくだりには、こみ上げるものがあったなぁ・・
そして商店街から見える夕空があまりにも美しかった。

律ちゃんは自分の恋心が揺らぎ始めているようだし
今後もひと波乱ありそうで。
恋愛を諦めて友情を選んだ薫は、果たして・・

まったく、唸るほどに脚本がうまいなぁって思う。

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<7話の感想>

なんだかんだ、この作品に関してだけは毎回感想を書かずにいられなくなる。
そのくらい内容が濃く、毎回胸をアツくさせてくれる物語だ。

今回は文化祭を中心にしたお話。
前回の海辺での気まずさを引きずっている千太郎と薫の
意地の張り方がなんとも、傍から見てると微笑ましいけど
当の本人たちにとっては心がズシンっと重くなるほどなんだろうな。。

そして長崎らしく、また時期的にも7月あたりなので
雨のシーンが多いのも、なかなかリアルだし、薫の心情を表す演出に
すごく役立ってる天気だと思う。

さて文化祭当日。 ちょっとしたアクシデントが。
でもそのおかげで、「雨降って地固まる」ことに。

千太郎のセリフ「大事な相棒 待たせとるけんな」にジーン。。
そして千太郎と薫の息の合った演奏に、またまたジーン・・・
ジャズメドレーでの2人の演奏中、体育館へとまっしぐらな校内での生徒達の足元や
回想シーンにもう我慢できなくなってウルウル。。。(><。

さらには、演奏直後のラストシーンにもジワ~~~っと胸が熱くなり・・
ほんと、たまらないよなぁ・・毎回こう泣かされちゃ(笑)

アニメ版のサントラに入っていた文化祭での曲がノーカットで
流れていたのも感動だった!

百合香さんにとっては、なかなかへヴィーな回であったわけだけど
彼女の恋はどうなっていくのか・・今後はそちらも気になるところ。

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<6話の感想>

薫の不安、嫉妬、傷心・・・痛いほどビンビン伝わってきて
後半は思わず目頭が熱くなった。
わかるよ~めちゃめちゃわかる、感情的になってしまった彼の想い(><。

今回新登場のビートルズファン 松岡くんを、
薫くんが認める時は来るのかな?
恋には鈍感だけど、友情には深いものを示す千太郎の今後次第で
物語はさまざまにカタチを変えていきそう。

印象的だったのは、絵画とジャズは近いところにあるという言葉。
絵画はキャンバス、ジャズは演奏に、その場その時に生きている自分を
刻み込む感じがする・・という淳兄の言葉。
それを想うと、今の薫くんは日々そのものがジャズだよね。

ちなみに今回の表題、「You don't know what love is」
ジャズナンバーの1曲なのだけど、僕はニーナ・シモンの歌で聴くか
ソニー・ロリンズの演奏で聴くのが好きです。
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<5話の感想>

先月28日にリリースされたばかりの24曲入りサントラの中の
大好きな1曲「バードランドの子守唄」
これはいつかかるんだろう?と思っていたら今回だった。
しかもしかも、反則なほど感動してしまうシーンで流れやがった!

ちなみに音楽については、ジャズについてかなり詳しく書かれた
hiroshiさんのレヴューをオススメする。

そして今回は70%涙が溢れて15%クスクスニヤニヤ、
残りの15%はセツナイ思いで胸が痛んだ。

{netabare}まずは薫と律ちゃんの糸電話のシーンが秀逸!
東京にいる母と薫が再会し、食事しながら失恋を笑い飛ばすシーンに号泣。
淳兄のアパートを千太郎と訪ねた時、百合香からの手紙の束がポストに
挟まったままなのをみつけ、慌てて部屋に押し込む薫の思いやり。
薫の東京行きに強引に同行する千太郎の友情・・{/netabare}

もう何もかもが心に響いた今回の5話。
ますます今後が見逃せない。

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<4話まで視聴>

{netabare}律ちゃんに恋をした薫。
律ちゃんは千太郎、千太郎は百合香、百合香は淳兄・・{/netabare}

やはり予測したとおり、恋の輪舞曲という感じ。
でも、みんなすごく純朴なところがあるので、ペースはスロー。
傍から観てるこっちが照れくさくなるほど、初々しすぎて眩しい・・

それだけに、手痛い失恋なんかして欲しくないのだけど。
みんなそうやって成長していくのだよね。
その成長がまた、ジャズの上達ともクロスオーバーしていて
とても好感が持てる。

律ちゃんの前で、度々眼鏡を外して何気にアピールする薫や
好きな子の前では純情剥き出しになってしまう千太郎、
そして律ちゃんの胸のうちのチクンっとした痛み・・
みんながとても純粋で、素敵だ。


<以下は初回を観てすぐの感想>
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まず一言。

「待ち遠しかったーーーっ!!」

ずっとアニメ版の放送を楽しみにしてきたので、ほんと嬉しい。
1話を視聴したが、作画も脚本も演出もキャラデザも音楽も、
どれもこれも予想以上に良かった。

テレビアニメ『COWBOY BEBOP』を手がけた監督 渡辺信一郎氏と
音楽を担当している菅野よう子さんの久々のタッグ。

舞台は1966年の初夏の長崎。
父親の仕事の都合で横須賀から転校してきた高校一年生の西見薫と、
「札付きの悪」と周囲から恐れられている川渕千太郎、
千太郎の幼馴染である迎律子、このクラスメイト3人が主な主人公。
優等生で心を閉ざしがちだった薫が、
千太郎や律子との出会いをきっかけに知ったジャズの魅力をベースに
彼らの友情や恋模様を描いていく物語。

ピアノ、ジャズ、1960年代、港町長崎・・・
どこをとっても個人的にドストライクな作品なので、
これからの毎週が楽しみ。

すでに発売されているコミック版のサントラの収録曲リストは
全12曲で以下の通り。
これらの曲がアニメで演奏されていくのかと思うと
すごくワクワクする。

1.モーニン (アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ)
2.ブローイン・ザ・ブルース・アウェイ (ホレス・シルヴァー)
3.いつか王子様が (quasimode)
4.チュニジアの夜 (アート・ブレイキー)
5.バット・ノット・フォー・ミー (チェット・ベイカー)
6.アス・スリー (ホレス・パーラン)
7.ラヴ・フォー・セール (キャノンボール・アダレイ)
8.イージー・トゥ・ラヴ (サラ・ヴォーン)
9.マイ・フェイヴァリット・シングス (quasimode)
10.バグス・グルーヴ (ミルト・ジャクソン)
11.ブルー・トレイン (ジョン・コルトレーン)
12.マイ・ファニー・ヴァレンタイン (ビル・エヴァンス&ジム・ホール)

あぁ~~普段はクラシック畑が専門なのに、
これでまたしばらくジャズにふけってしまうのだろうなぁ~
ジャズ好きの父のおかげで、けっこう知っている曲は多いものの、
薫と自分が猛スピードでシンクロしていくのが可笑しかった。
アニメが生活の一部になってしまっている今、
つくづく影響受けやすい自分ですw

投稿 : 2024/05/11
♥ : 127
ネタバレ

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

大好きな要素がたっぷり詰まった秀作です☆d(o⌒∇⌒o)b☆

■『坂道のアポロン』ってこんなアニメですρ( ̄∇ ̄o)
2007年から『月刊flowers』で連載されていた小玉ユキさん原作の漫画をアニメ化した作品です。
本作の主人公「西見薫」はとっても繊細で人付き合いが苦手な高校一年生!
父の仕事の影響で佐世保市の高校に転入してきたのだけれど…ひょんな事から、札付きの不良と恐れられている川渕 千太郎とその幼なじみの迎 律子との運命的な出会いを果たすことになるのです(*  ̄)人( ̄ *)
ジャズを通じて深まる友情、複雑に絡み合う恋愛模様、忘れられない思い出の青春の1ページを丁寧に描いた作品となってます♪


■総評
『坂道のアポロン』を視聴する前に「コクリコ坂から」を観ていたので、どうしても比較したくなっちゃいました…タイトルに「坂」が付く作品ですしね…(^=^;
ちょうど、どちらの作品も戦後の学生運動が盛んな時代が背景となっていて、そういった視点から言うと「コクリコ坂から」はその時代の強くたくましい生き方がキャラ設定やシナリオに色濃く反映された作品だったと思います。
一方で『坂道のアポロン』の場合、あくまでジャズ視点の時代背景となっているので、キャラ設定やシナリオに政治的背景は感じないので、誰でも抵抗なく観れる作品だと思います。
そうそう、実はモダンジャズの黄金期が学生運動の時代に重なるんですよね♪
作中で頻繁に使われてたアート・ブレイキーの「Moanin'」という曲は、ジャズが好きな人ならば誰もが知ってるレーベル「ブルーノート」の4000番台の中の一曲で、日本でジャズブームの火つけ役ともなった名曲中の名曲なんです♪
ちなみにわたしの好きなバド・パウエルの「クレオパトラの夢」もブルーノート4000番台なんですよ♪…どーでもいいですね(^o^;
そんなジャズをテーマにした作品だけあって、佐世保のアメリカナイズされた街並みがジャズとの調和を感じたりもしました。
演奏シーンで特筆しておきたいのは、薫や千太郎がセッションするシーンが数多く描かれている中、インタープレイ(お互いの音を聴いて反応しながらする演奏)を通じてシーンごとの感情や気持ちを見事に描写して見せてくれているところです(o^-')b グッ!
即興演奏の魅力といえば、最低限の規則性の中で奏者の技量やセンスで表現の仕方が千差万別なところだと思ってます。
互いに奏でる旋律がまるで会話をしているかの様に感じられて感情が乗った時、グルーブ感が生まれて「スウィングしてる♪」ってなるんですよね♪
そんなシーンを通してジャズを普段聴いていない視聴者にも「なんかジャズもいいよね」って思ってもらえたらいいかなって思います☆彡

これまでジャズ視点で綴ってきましたが、ジャズはあくまでサブテーマなので、この作品の魅力はジャズを通じて描かれている、運命的な出会いであったり、心の交流から深めあう友情の絆であったり、ちょっと不器用な恋愛模様だと思ってます。
ストーリーの展開は多少駆け足に思える場面はありますが、キャラクタの心情をわかり易く描写しているので混乱することなくテンポよくストーリーが展開されていますね♪
1クールという枠の中に上手にまとめ上げた印象で、随所に感動する場面が散りばめられているのであっという間に完走できて、充実感を味わえた作品でした(〃´o`)=3 フゥ
個人的に難点をあげるとするならば、千太郎が最後にとった行動だけですね(ノ_-;)ハア…
{netabare}妹の幸子の事を考えると、あまりにも身勝手な行動に思えてならなかったのです。
また薫との再会のときも「いつか、こがん日が来るかもしれん」とか言ってたし…{/netabare}
ちょっとだけ千太郎にはがっかりさせられちゃいました(;_;)
でも色んな要素がバランスよくまとめられた秀作なので、お薦めしたい作品の中のひとつです♪


■MUSIC♫
OP曲『坂道のメロディ』
 【作詞・歌】YUKI【作曲・編曲】菅野よう子
 JAM時代からYUKIさんは好きで、菅野よう子さんとのタイアップに大興奮でした(* ̄0 ̄*)ノ
 菅野さんはいつも素晴らしい曲を安定して提供してくれますしね(*^▽^*)
 この曲も楽器ひとつひとつがしっかり主張していて、それでいて調和がとれているんですよね♪
 甘く可愛らしいYUKIさんの歌声とアップテンポで奥行きのあるナンバーが心を踊らせてくれます
 (゚∇^d) グッ!!

ED曲『アルタイル』
 【作詞・歌】秦基博【作曲・編曲】菅野よう子
 エンディング曲らしく落ち着いた曲調のしっとり聴かせてくれるナンバーです♪
 秦さんの歌声も抱擁感があって安心できますね(ミ´ω`ミ)

挿入歌『バードランドの子守唄』
 【作曲】ジョージ・シアリング【歌】手嶌葵
 手嶌さんといえば「ゲド戦記」「コクリコ坂から」でお馴染みですね。
 またこの曲は盲目のピアニストで有名なジャズピアニストのジョージ・シアリングさんの曲♪
 色んな人に愛され歌われてきた名曲で、手嶌さんの高音域で艶のある歌声は
 また違った色香が漂っていて聴き応えありました☆⌒d(*^ー゚)b グッ!!


2012.11.10・第一の手記

投稿 : 2024/05/11
♥ : 88
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

そのまま実写ドラマ化できそう

原作未読。

時は1960年代後半、古き良き時代。
主人公の西見薫(にしみ かおる)は、長崎の佐世保にある高校に転入する。
そこで、札付きのワル、川渕千太郎(かわぶち せんたろう)と出会うことで物語は始まる。


ジャズを通して織りなす青春物語。
友情、恋愛という「絆」がテーマのお話です。

かなり面白かったです。
感動して涙腺が緩みました。

やっぱり、音楽っていいですよね。
音で話し、リズムで聴き、セッションで会話する。
音楽の魅力がすごくよく伝わってきました。


特に中盤の盛り上がりは見事でした。
キャラクターの心情に大きな転機が訪れる場面があるのですが、そこで演奏シーンが入ります。
これがたまらなくかっこいい!
音楽にぴったりとあった動きに、良ジャズアレンジのメドレー。
何度でも楽しめる名シーンです。
{netabare}
「取り戻せるかな」

この言葉を合図に、演奏しているふたりが徐々にノッていくのがいいですね。
最初は探り探り。
過去を思い出しながら、どんどん息があっていき、ふたりとも笑顔になっていく。
そして、「次へいくぜ」と言わんばかりの目配せで曲の切り替え。
最後には完璧なシンクロを見せる。

非常に印象的な場面でした。
{/netabare}

心情描写も繊細でした。
登場人物の気持ちがリアルに描かれています。
みんな不器用だけど一生懸命。

また、時代考証がしっかりされていますし、言葉づかいにもリアリティがあります。
全編にわたって方言を使いこなした声優さんに、☆をあげたいと思います。

物語のテンポもいいので、さくっと見られるのも高評価。


……と、さっきからほめてばかりなので、気になる点を挙げておきます。

・ストーリーにひねりがない

べったべたの青春ドラマですので、凝ったシナリオを求める人には向いていないと思います。
友情に関しては、すれ違いの応酬。
恋愛に関しては、登場人物がそれぞれの尻を追いかける恋のメリーゴーラウンド状態。

もうひとつ。

・実写ドラマ臭がする

そのまま実写でいけちゃいます。
アニメーションの質自体は高いのですが、もっと、「アニメだから描けた!」というシーンが欲しかったですね。
欲張りかな^^;


……ですが、そんなものは忘れてしまうほど出来がいいです。
心地よい音楽と泣けるストーリー。
本当に見てよかったと思える作品でした。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 72

68.5 3 佐世保アニメランキング3位
艦隊これくしょん -艦これ-(TVアニメ動画)

2015年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (1275)
5673人が棚に入れました
人類がその制海権を失ってしまった世界。海を蹂躙する脅威、それが「深海棲艦」。その脅威に対抗できるのは、「艦娘」と呼ばれる在りし日の艦艇の魂を持つ娘たちだけ――。 深海棲艦に対抗する艦隊の拠点、「鎮守府」。そこは、多種多彩な艦娘が集い、そして日々の演習などで切磋琢磨しながら、共同生活をする場所。その鎮守府にある日、一隻の艦娘が着任する。彼女は、特型駆逐艦―-。その名を「吹雪」。 「吹雪です! よろしくお願いします!」 吹雪の、そして艦娘たちの物語が、今始まります。

声優・キャラクター
上坂すみれ、藤田咲、井口裕香、佐倉綾音、東山奈央、大坪由佳、日高里菜、洲崎綾、野水伊織、種田梨沙、谷邊由美、ブリドカットセーラ恵美
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

OP『海色』歌詞に示される核心テーマ。日本海軍の栄光と悲劇をモチーフとした人気ゲームのアニメ化

《各話タイトル&評価》

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に疑問を感じた失敗回
?は内容が微妙で現時点で評価保留の回

{netabare}【第1話】 「初めまして!司令官!」(1/7放送) ★★
【第2話】 「悖らず、恥じず、憾まず!」(1/14放送) ★★
【第3話】 「W島攻略作戦!」(1/21放送) ★
【第4話】 「私たちの出番ネ!Follow me!」(1/28放送) ★
【第5話】 「五航戦の子なんかと一緒にしないで!」(2/4放送) ☆
【第6話】 「第六駆逐隊、カレー洋作戦!」(2/11放送) ☆
【第7話】 「一航戦なんて、大ッッキライ!」(2/18放送) ☆
【第8話】 「ホテルじゃありませんっ!」(2/25放送) ★
【第9話】 「改二っぽい?!」(3/4放送) ☆
【第10話】 「頑張っていきましょうー!」(3/11放送) ☆
【第11話】 「MI作戦!発動!」(3/18放送) ★
【第12話】 「敵機直上、急降下!」(3/25放送) ☆{/netabare}

※以下、時系列での内容レビュー・感想+キーワード&解説
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【第1話】 「初めまして!司令官!」(1/7放送)視聴直後の感想

《とりあえず第1話は◎。方向性がまだ見えず期待と不安が交差するスタート》★★

原作ゲーム未プレイ。
作画は当然ながら良質で、キャラ設定・音楽も良い感じでした。
肝心のストーリーは、第1話では方向性も皆目分からないし、これからなのだけど、ちょっとワクワク感があって好感を持ちました。
ただし、先の大戦当時の日本海軍の艦艇名称が矢継ぎ早に出てくるので、予備知識がない人は視聴を続けるのは少し厳しいかも(※対策として以下のレビューに ◆キーワード&解説 を多数盛り込みました)。

◆キーワード&解説
{netabare}
¶鎮守府
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%8E%AE%E5%AE%88%E5%BA%9C_(%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%B5%B7%E8%BB%8D)

鎮守府(ちんじゅふ)は、かつて日本海軍の根拠地として艦隊の後方を統轄した機関。
横須賀(神奈川県)、呉(広島県※本作のモデル地)、佐世保(長崎県)、舞鶴(京都府)の4箇所に設置。

¶艦艇の種類
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%B8%9D%E5%9B%BD%E6%B5%B7%E8%BB%8D%E8%89%A6%E8%89%87%E9%A1%9E%E5%88%A5%E5%A4%89%E9%81%B7

※下段はネーミングルール(※艦名は本作品に登場したもの。§はセリフが多い重要キャラ、-は姉妹艦)

(1)戦艦
※旧国名が規則だが(例:長門§-陸奥§、大和§)、巡洋戦艦の場合は山岳名(例:金剛§-比叡§-榛名§-霧島§)
※長門は連合艦隊(旧日本海軍の合同艦隊)旗艦を最も長く務めた艦であり、本作でもそれを意識して{netabare}提督(司令官)の意を受けて各艦に指令を下す艦(秘書艦){/netabare}となっている。
※なお戦艦のうち、比較的小型で巡洋艦並の高速機動力を誇るが、主砲火力や艦体防御力が通常の戦艦に比べて弱い艦を、特に巡洋戦艦と呼ぶ(高速戦艦とも)。

(2)空母
※縁起の良い実在または想像上の飛翔動物名だが(例:翔鶴§-瑞鶴§、蒼龍、飛龍、翔鳳、大鳳§)、もともと戦艦や巡洋戦艦として建造開始されたのち空母に転用された艦はそれぞれ戦艦・巡洋戦艦のネーミングルールのままとなっている(例:加賀§、赤城§(主人公の憧れ))
※なお正規空母(軍艦として建造された大型空母)と軽空母(商船からの改造が多い。護衛空母とも)の区別あり。

(3)一等巡洋艦(重巡洋艦)
※山岳名(例:愛宕§-高雄§、足柄§-羽黒-那智、青葉)
※ただし当初軽巡洋艦として設計されたのち重巡洋艦に転用された艦は軽巡洋艦のネーミングルールのまま(例:利根§-筑摩、最上)

(4)二等巡洋艦(軽巡洋艦)
※河川名(例:川内§-神通§-那珂§、北上§-大井§-球磨-多摩、夕張、大淀)
※なお、二等巡洋艦は駆逐艦を引き連れて水雷戦隊を結成し、夜戦を仕掛けることが多い({netabare}「夜ならば・・・」というセリフが何度も出てくるのはそのため{/netabare})

(5)一等駆逐艦
※気象や時・音に関する名称(例:吹雪§(主人公)、夕立§、暁-響-雷(いかづち)-電(いなづま)、島風§)
※陰暦の月名称(例:睦月§(主人公の親友)-如月§-弥生-望月)
※なお、特型駆逐艦という呼称は吹雪型(特Ⅰ型)駆逐艦に対して最初に付けられたものだが、後継の綾波型(特Ⅱ型)、暁型(特Ⅲ型)もある。

(6)二等駆逐艦
※縁起の良い植物名称(本作には登場しないと思われる)

(7)水上機母艦
※縁起の良い抽象語彙(例:千代田、千歳)

(8)給糧艦(食糧補給艦)
※海峡の名称(例:間宮§)

(9)その他
※登場したら追加予定
{/netabare}

◆現状での違和感と期待

2013年秋に放送された『蒼き鋼のアルペジオ-ARS NOVA-』が、{netabare}軍艦形態そのものは確保しながら、その制御ユニットとしてメンタルモデルという擬人化艦娘を設定して、その感情変化を巧みに描き出した{/netabare}のに比べると、どうしても{netabare}少女の容姿のままの艦娘達が砲塔や盾を装着して海上で敵と戦闘する{/netabare}、というスタイルは、今のところ迫力不足なだけでなく説得力に欠けるものに見えてしまいます。
今後、ストーリーが進むにつれて、この違和感が解消されていき、終盤ではこの作品ならではの魅力に変わると良いのですが。

とにかく、多くの人が感動する名作・・・というようなストーリー面での大成功は要らないので(というよりアニメの設定上、無理だと思う)、去年のラブライブ!(※シナリオ構成が同じ花田十輝氏)のような感じで原作人気を一層盛り上げる手堅い成功を収める作品に育って欲しいものです。

あと史実に基づく艦の個別エピソードをどのくらい盛り込むのか(あるいは盛り込まないのか)、にも注目です。

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【第2話】 「悖らず、恥じず、憾まず!」(1/14放送)視聴直後の感想

《第2話でストーリーの方向性が少し見え始めた?嬉しい史実リスペクト》★★

悖(もと)る、とは「道理に背く、約束を破る、歪む」という意味。
憾(うら)む、とは「外的な刺激によって心に不満や残念を感じる」という意味。

◆キーワード&解説
{netabare}
¶特型駆逐艦(吹雪型駆逐艦)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%B9%E9%9B%AA%E5%9E%8B%E9%A7%86%E9%80%90%E8%89%A6

ワシントン海軍軍縮条約(1922年)で戦艦、空母および巡洋艦の建造制限を受けた旧日本海軍は、補助艦艇である駆逐艦に重装備を施して英米に対する海軍戦力の劣勢を補おうとした。
そのために新規に建造されたのが、吹雪を1番艦とする「特型駆逐艦」で、戦艦・空母クラスの巨艦をも撃沈できる61cm魚雷や、駆逐艦としては強力な12.7cm砲を装備したために、従来の駆逐艦よりも艦上部が重く、運航時のバランスを取るのが難しかった。

※本アニメ中で、吹雪が{netabare}「トップヘビーでバランスが悪い」と先輩の艦娘達から指摘されている{/netabare}のはそのため。
※しかし、提督(司令官)や赤城先輩、さらに軽巡洋艦の3姉妹(川内、神通、那珂)達が、{netabare}新入りの吹雪に大きな期待を寄せて、彼女の頑張りを評価しようとしている{/netabare}のは、上記のように特型駆逐艦にかけられた旧日本海軍の期待の反映。

¶酸素魚雷
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%85%B8%E7%B4%A0%E9%AD%9A%E9%9B%B7

本アニメの講義に登場する「酸素魚雷」は、先の大戦当時、旧日本海軍が世界で唯一開発に成功していた高性能魚雷で、圧縮空気を使った従来型の魚雷よりも、速度・炸薬量で勝るばかりでなく、水中で容易に二酸化炭素に溶解する酸素の特性から、ほぼ無航跡かつ長射程(従来型の数倍)を実現して、旧日本海軍の虎の子兵器となっていた。

※本アニメ中で、吹雪が所属する{netabare}水雷戦隊(軽巡洋艦と駆逐艦からなる、強襲夜戦を得意とする戦隊)にも、正規空母(赤城・加賀)を中心とする航空戦隊や戦艦(金剛・比叡)を中心とする支援戦隊と同様に、提督(司令官)や長門(秘書艦)から大きな期待が寄せられている{/netabare}のはそのため。
{/netabare}

◆迫力のOP「海色」から見えてきた?本作の方向性

第1話でラスト付近に特殊EDとして流れた「海色」ですが、楽曲1~2番のミュージッククリップが公開されています。
しかし正確な歌詞がまだ発表されておらず、肝心の英語部分がはっきりしません。
(2/18のOPシングル発売日までお預け→2/18確定)


OPもしくはEDに、その作品の制作者が視聴者に届けたい作品テーマやメッセージが篭められおり、それらを読み解くことによって作品テーマの理解が進むケースは、とても多いのですが(というより常識になっている)、この作品の場合でも、やはりそうなるのか?

特に、艦娘は先の大戦当時に実在した軍艦の擬人化であり、「その記憶をある程度有しており、それに因(ちな)んだ人格やトラウマを有している者もいる」という原作ゲームの設定を考えると、OP歌詞にある「私」=艦娘=実在した軍艦となり、意味深です。

これは相当ポレミカル(論議を呼び起こしがち)で刺激的な歌詞だと思いました。
今後のストーリー展開に注目です。

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【第3話】 「W島攻略作戦!」(1/21放送)視聴直後の感想

《第3話で史実回収イベントを敢行!物語は一気に悲劇性を帯びて、艦娘たちの行方が心配・・・》★

◆放送前の予想

果して、{netabare}駆逐艦如月(きさらぎ)の運命{/netabare}は・・・!

※W島は{netabare}ウェーキ島(ウェーク島){/netabare}を暗示。
※史実では、この島の攻略作戦で{netabare}駆逐艦如月と疾風(はやて)が轟沈{/netabare}している。

本作にシリアス展開があるのか否か、あるとしたらどの程度か、の指標となる注目回



◆放送後の感想

(´・ω・`) ヤッテクレタネ;;

今回、史実回収イベントが確認されたことにより、第2話放送直後から気になっていた事ですが・・・
OP動画の最初の部分に、{netabare}正規空母=赤城・加賀両艦娘の凛々しい上半身のアップ・シーンに一瞬赤いフラッシュがかかる{/netabare}箇所があり、動画を一時停止して確認したところ、{netabare}案の定ミッドウェー海戦で両空母が大破炎上している艦影の画像が挿入されていて、この感じだと両艦の悲劇回収はどう見ても必至と思います{/netabare}(いわゆるフラグ)。

⇒ここが本作のクライマックスとなると予想。

※私は、第1話の感想に書いたように、このアニメは原作ゲームの人気を維持し盛り上げることを第一とした手堅い作りになると思っていたし、最悪の場合、艦娘たちがキャハハ・ウフフするだけのギャグ多めの固定ファン向け日常ほのぼのアニメになっても仕方ないかな、くらいに見ていたのだけど、守りに入らず逆に、アニメはアニメとして果敢に討って出てきたことに驚くとともに、制作者側の心意気をちょっと応援したい気持ちになりました。

※原案ストーリー・コンセプト=田中謙介氏の2013年9月のインタビュー記事(田中氏の基本的な考えと共に、様々な艦娘の名前・絵柄が紹介されており参考になります)
http://www.famitsu.com/news/201309/07039658.html
http://www.famitsu.com/news/201309/08039659.html

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【第4話】 「私たちの出番ネ!Follow me!」(1/28放送)視聴直後の感想

《第4話は武勲艦・金剛四姉妹のターン。日本海軍の栄光と悲劇をモチーフとした人気ゲームのアニメ化》★
{netabare}
英国帰りの巡洋戦艦(高速戦艦)金剛と姉妹艦、さらに駆逐艦島風も活躍。
{/netabare}

◆キーワード&解説
{netabare}
¶金剛(戦艦)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%91%E5%89%9B_(%E6%88%A6%E8%89%A6)

金剛は1913年(大正2年)に竣工・就役した英国製の巡洋戦艦(高速戦艦とも呼ばれる)。
英ヴィッカース社は日露戦争(1904-05年)で活躍した戦艦三笠の製造元で、日本海軍との良好な協力関係の下、金剛を設計・製造、なおかつ同社の強力な技術協力により、金剛型の姉妹艦(比叡-榛名-霧島)が国内メーカーにより製造されることになり、以降、日本海軍の主力艦は全て国産化されることになった。
金剛型より新しく主砲火力も強力な、長門型(長門-陸奥)さらに大和型(大和-武蔵)の大戦艦が、通常は司令官が座乗し艦隊の象徴となるフラッグシップ(旗艦)となることから前線への投入が避けられたことと対象的に、高速機動力を誇る金剛型巡洋戦艦は繰り返し最前線に投入されて活躍し、一番艦金剛は日本海軍の最高殊勲艦(他に空母瑞鶴、駆逐艦雪風など)となり、姉妹艦もそれぞれ赫赫たる戦績を残した。{/netabare}

◆第7話辺りに来る?次の山場に向けて、しばらくは人気艦の紹介回が続く気配
{netabare}
本作の核心的テーマが謳われていると雑誌で公式アナウンスのあったOP『海色(みいろ)』のシングルリリース&歌詞判明が2/18(第7話の放送日)であることから、第3話に続くシリアス展開が来るのはここが最有力と推測します。
それまでの溜め回として、しばらくは今回の金剛四姉妹など原作ゲームでの人気艦の活躍を描く紹介回が続くと予想。{/netabare}

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【第5話】 「五航戦の子なんかと一緒にしないで!」(2/4放送) ☆

{netabare}第三水雷戦隊は解散となり、吹雪は新たに編成された第五遊撃部隊に配備されることに。
同部隊は、①巡洋戦艦1隻=金剛、②正規空母2隻=もと一航戦(第一航空戦隊)の加賀・もと五航戦(第五航空戦隊)の瑞鶴、③軽巡洋艦(但し重雷装艦)2隻=北上・大井、④一等駆逐艦1隻=吹雪、の計6隻で、この個性派揃いの部隊のフラグシップ(旗艦)を誰にするかでひと悶着し、意外な結果となる。{/netabare}

◆キーワード&解説
{netabare}
¶瑞鶴(空母)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%91%9E%E9%B6%B4_(%E7%A9%BA%E6%AF%8D)

正規空母瑞鶴(ずいかく)は、初参戦となった真珠湾攻撃(1941年12月)からレイテ沖海戦(1944年10月)での轟沈まで日本海軍の機動部隊主力として活躍し続け、姉妹艦翔鶴(しょうかく)(マリアナ沖海戦(1944年6月)で轟沈)と共に歴戦の殊勲艦とされる名空母。
瑞鶴の轟沈により、日本海軍は事実上、航空機動力を喪失した。

¶重雷装艦(じゅうらいそうかん)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%8D%E9%9B%B7%E8%A3%85%E8%89%A6

日本海軍の虎の子兵器である酸素魚雷を重装備した二等巡洋艦(軽巡洋艦)で、具体的には北上・大井の2隻。{/netabare}

===========================================================
【第6話】 「第六駆逐隊、カレー洋作戦!」(2/11放送)☆

{netabare}第六駆逐隊に配属の一等駆逐艦(暁型=特Ⅲ型)暁-響-雷(いかづち)-電(いなづま)4隻のインドシナ海域・インド洋方面での活動史実をモチーフとした話か。
※雷(いかづち)が轟沈した敵艦の乗組員多数を救助した史実は有名。
http://kancolle.doorblog.jp/archives/31667176.html

※放送後の感想

全然違うじゃないか(笑)。今回は{netabare}海軍カレーをモチーフとした完全なコメディ回{/netabare}でした。{/netabare}

◆キーワード&解説
{netabare}
¶海軍カレー
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B5%B7%E8%BB%8D%E3%82%AB%E3%83%AC%E3%83%BC{/netabare}

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【第7話】 「一航戦なんて、大ッッキライ!」(2/18放送) ☆

おおよそ予想通り、第7話から再び史実をモチーフとしたシリアス寄りのストーリー展開に突入か。

※FS作戦・MO攻略作戦は、ともに先の大戦初期(1942年春)に企画された日本軍の米豪遮断作戦の一環で、
①米豪両国を結ぶ海上補給線上にあるフィジー(F)・サモア(S)両島の攻略を目指したもの→FS作戦
②豪州北方にあるニューギニア島の要衝ポートモレスビー(MO)の攻略を目指したもの→MO攻略作戦

※このMO攻略作戦遂行のため派遣された日本海軍の空母機動部隊に対して、その暗号を密かに解読し作戦目的を把握していた米豪側も空母機動部隊を出撃させたため、史上初の空母機動部隊同士の海戦が行われることになった(1942年5月の珊瑚海海戦)

◆キーワード&解説
{netabare}
¶珊瑚海海戦(1942年5月)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8F%8A%E7%91%9A%E6%B5%B7%E6%B5%B7%E6%88%A6

この海戦の結果、米豪側は{netabare}正規空母1隻轟沈(レキシントン)・1隻中破(ヨークタウン){/netabare}、日本側は{netabare}軽空母1隻轟沈(翔鳳)・正規空母1隻中破(翔鶴){/netabare}となり、日本側の戦術的辛勝となったが、MO攻略作戦は中止され、米豪遮断は失敗したために、米豪側の戦略的勝利と評価されている。

※アニメでも、{netabare}史実どおり軽空母1隻轟沈(翔鳳)・正規空母1隻中破(翔鶴)という描写{/netabare}となっている(加えて{netabare}暗号も漏れている{/netabare})ため、この後間もなく実行された{netabare}MI作戦(ミッドウェー攻略作戦、1942年6月){/netabare}がアニメでも描かれる惧れが一層高まりました(第9話以降か)。{/netabare}

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【第8話】 「ホテルじゃありませんっ!」(2/25放送) ★

戦艦大和登場!(※艦内設備が充実し居住性も良かったので他艦の乗組員から「大和ホテル」と揶揄されていた)

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【第9話】 「改二っぽい?!」(3/4放送) ☆

{netabare}駆逐艦三人娘の中では影の薄かった夕立が、大規模改装を受けて戦力を大幅UP、吹雪の憧れの赤城先輩のいる第一航空戦隊に配属されることになります。
一方、第五遊撃部隊の旗艦として頑張ってきたはずの吹雪には、部隊解散の上、鎮守府に至急戻るように指令が下されます。
気持ちが折れそうになっていた吹雪に赤城先輩が掛けた言葉は「努力に憾みなかりしか」。
第1話冒頭のナレーションにも出て来た海軍兵学校・海自幹部候補生学校で継承されている五つの訓戒の一つです。{/netabare}

◆キーワード&解説

¶五省(ごせい)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%94%E7%9C%81

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【第10話】 「頑張っていきましょうー!」(3/11放送) ☆

{netabare}鎮守府に戻った吹雪たちが見たものは敵機の爆撃を受けて煙をあげる施設でした。
行方不明の提督から吹雪に託された指令は「改になれ」。吹雪の特訓が始まります。{/netabare}

◆キーワード&解説

¶ドーリットル空襲(1942年4月)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%AB%E7%A9%BA%E8%A5%B2

米軍機による本土初空襲。
日本軍が南方に戦力を展開している隙を突かれたこの空襲は、被害は小規模ながら衝撃が大きく、敵機動部隊の脅威を取り除くことを目的としたMI(ミッドウェー)作戦発動の誘因となった。

===========================================================
【第11話】 「MI作戦!発動!」(3/18放送) ★

ラスト2話はOP映像にも予告されていた大詰めです。

◆キーワード&解説

¶ミッドウェー海戦(1942年6月)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%83%E3%83%89%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%BC%E6%B5%B7%E6%88%A6

史実では、日本軍が正規空母4隻轟沈(赤城/加賀/飛龍/蒼龍)・米軍が正規空母1隻轟沈(ヨークタウン)という日本側の惨敗に終わり、日米の形勢が逆転してしまった海戦として有名。
※空母赤城は、敵機の爆撃を受けて大破炎上し、総員退艦のあと護衛の駆逐艦により雷撃処分されて轟沈。

赤城先輩に憧れる駆逐艦吹雪の成長・奮闘物語として描かれてきた本作が、こうした史実を踏まえて、どのような結末を描き出すのかに注目です。

===========================================================
【第12話】 「敵機直上、急降下!」(3/25放送) ☆

{netabare}史実のミッドウェー海戦では、航空戦力としては

(1)日本軍は空母6隻参戦(うち4隻轟沈)、
(2)米軍は空母3隻参戦(うち1隻轟沈)+ミッドウェー島基地航空部隊

の対決となり、本作でも危うく空母タイプの艦娘4人が轟沈しそうになったのですが、主人公吹雪や提督の機転、そして艦娘たちの団結により「歴史の強制力」を打ち破って敵空母3隻撃破+敵航空基地破壊という勝利をもぎとることに成功しました。{/netabare}

1クールではどうしても消化不足感が強く残るラストだっただけに「続編 制作決定!!」のアナウンスは素直に嬉しく思いました。

◆キーワード&解説

¶大鳳(たいほう)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E9%B3%B3_(%E7%A9%BA%E6%AF%8D)

投稿 : 2024/05/11
♥ : 92
ネタバレ

mio♡美桜 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

Хорошо!

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原作 - DMM.com/KADOKAWA GAMES
製作総指揮 - 井上伸一郎
企画・エグゼクティブプロデューサー - 安田猛
原案ストーリー・コンセプト - 田中謙介
監督 - 草川啓造
シリーズ構成 - 花田十輝
キャラクターデザイン総作画監督 - 井出直美、松本麻友子
キャラクターデザイン協力 - しずまよしのりしばふコニシ
メカニックデザイン - 宮澤努、諸石康太
クリーチャーデザイン - 清水空翔
エフェクトディレクター - 橋本敬史
アクションディレクター - 井畑翔太
美術監督 - 高橋麻穂
色彩設計 - 上村修司
CGディレクター - 井野元英二
CGモデリングディレクター - 川端英樹
CG制作 - オレンジ
撮影監督 - 伊藤康行
編集 - 岡祐司
音響監督 - 亀山俊樹
音響効果 - 野崎博樹(第9話 - 第12話)
音響制作 - グロービジョン
音楽 - 亀岡夏海
音楽制作 - フライングドッグ
アニメーション制作 - ディオメディア
製作 - 「艦これ」連合艦隊司令部
放送期間 - 2015年1月 - 3月
話数 - 全12話

(以上Wikipedia より引用)

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原作ブラウザゲーム:プレイ中

ほぼ放置中だったもののアニメ見てから再始動。
やっぱり艦娘ハラショーです♡

当初からブラウザゲームとして話題だった艦これ。
そんな艦これがアニメになる!
って聞いた時私の頭の中ではこのゲームをどうアニメ化
するのか想像もつきませんでした。

というのもゲームの中の女の子(通称:艦娘)たちは旧日本
海軍の名だたる艦艇の擬人化キャラなんです。
そして原作の中ではもちろん彼女達が生き生きと動くこと
はありません。
(アニメと同じ声優さんのセリフはありますけれど。)
ストーリーもほぼ皆無に等しいのです。

ゲームだから分かるけど、これをアニメ化って…⁇
どんなストーリーにするんだろう。ワクワク♪

と最初はこんな感じでした。

そんな期待と不安が入り混じる気持ちで見始めたところ
まず彼女達が戦場に登場する姿に思わず爆笑。
(この爆笑というのは感動のあまりの嬉しい爆笑です!)

艦娘達の戦場でのその艤装(艤装とは彼女達が武器や装備を
装着すること)
を施した出で立ちがゲームのまんまなのです。
当たり前なのですが…

そして当然アニメなのでそんな艤装を施した彼女達が
生き生きと動いています。
(キャラデも原作より私的には全然可愛いと思えました♡)

その勇ましい姿に正直感動すら覚えるくらい。
特に出撃シーンがカッコいい!
めちゃくちゃカッコいいんです‼︎

ストーリーは次から次へと色んな艦娘達が出てくるのです
が、ある一人の艦娘に焦点をあてつつ日常、コメディ、
シリアス、バトルが折り重なった感じかな。
それぞれの艦娘達のキャラ設定も実際の艦艇の性能や
史実をふまえた設定になっていますので、興味のある方は
そのあたりも調べながら視聴されるとそれぞれの艦娘の
名前、性格、能力が

「おぉ、なるほど!」

って楽しめるかもです。

原作がストーリー性のないゲームで、原作の中で使われる
難しい言葉も出てきますのであま〜り深く考えなければ
可愛い艦娘達が日常シーンではワイワイ、キャッキャ、
迫力の戦闘シーンではドーン!バーン‼︎って楽しめる
作品っぽい。

OP・EDは共に作品の世界観にマッチしていて気持ちの
高揚感が凄いです。
2015冬アニメのアニソンの中ではトップクラスの曲だと
思います!
そしてなんと言ってもサントラのキャラソン♪
ある声優さんの歌とか色んな意味で凄いです!
私はハマりました♪
興味のある方はおススメです!

キャラが多くて一人の声優さんが何人も掛け持ちして
やっているのでそのあたりの声優さんの頑張りも見所の
1つだと思います。
今をときめく女性声優さん達がいっぱい出演されてます
ので、女性声優さん好きな方にもおススメです!

と簡単な紹介になりましたけれど、
とにかく全てのキャラが可愛いくて個性的で魅力的。
1人の声優さんの演じ分けが見所の一つなのでそこを
楽しめるあなたは

「Хорошо!」

なのです!



【mio’s café】
視聴済みの方限定ですよぉ♪
一応ね…( *´▽`)_旦~
{netabare}
2周目終わりました。
1周目よりもっとキャラに注目出来て楽しかったです♪
でも、やっぱり凄く評価が分かれそうかな。

改めて基本的に原作を楽しんでいる人向けのアニメだと
思いました。
その原作組でも、自分の好きな艦娘達が生き生きと動いて
満足する人と、ストーリーの無い原作からストーリー性の
あるアニメを期待していた人と…

私は原作ゲームでも彼女達が何の為に何と戦っている
のか細かい描写が無く理解せずに楽しんでますので、
アニメで生き生きとした艦娘達を楽しめただけでも
良かったです。
これはあくまで原作組としての1意見なのですが…

アニメから入った人にとっては提督の存在とか、鎮守府?
高速修復剤⁇とか?の部分が多かったと思います。
簡単でもいいからもう少し設定とかキャラに関しての解説
なりあると良かったかなぁ。
だけど逆に原作知らない人の方が楽しめたかもって思った
りもした。

そんなストーリー的な不安をカバーしたのがキャラの
可愛さと作画の良さと音楽の良さ。
迫力の戦闘シーンと萌え要素充分で個性的なキャラは
とても良かったと思います。

そしてやっぱり声優好きな私には声優さんの色んなキャラ
の演じ分けが楽しかったです。

そんな私のお気に入りはフォロミー金剛さん♡
明るくて、カッコよくて、仲間思い。
帰国子女らしい設定とブッキーとの絡みが大好き。
(金剛型姉妹艦の歴史を調べるとなるほどです。)
金剛型4姉妹のCV:東山奈央さんの演技、キャラソン
凄く好きです^ ^
そして忘れてはならない、パンパカパーン♪
愛宕さんも♡でした♪

佐倉綾音さんの川内型3姉妹、島風ちゃん、長門・陸奥
球磨・多摩コンビの8役はその幅の広さに感動すら覚える
くらいです。
同じシーンに4,5人?出て来るところとか鳥肌ものでした。

女の子ばかりなので色んなタイプのカップル?がいるのも
特徴的でしたね。

長門×陸奥、赤城×加賀、大井×北上、などなど…
百合なのかどうかはわかりかねますが…

ちょこっとしか出ないけれど、球磨×多摩コンビも
原作組としては見逃せません。
球磨ちゃんのアホ毛、ワイルド過ぎる…
多摩ちゃんの射撃の後の動きが可愛い過ぎるのです。

お話としては私的に6話のカレー大会、第六駆逐艦隊が
ちっちゃくて可愛くて♡面白かった♪
CV:洲崎 綾さんの可愛い演技も見所。

8話の大和さんの下りとかも好きでした。
ホテルと言われてる大和の苦悩が凄く表現されていて。
この辺りも歴史を調べるととても興味深いですね。
しかも大和CV:竹達彩奈さん!
私的に嬉しいです♡

何にしてもとどめは最終話だったかも。
まぁ原作設定色々ぶっ込みすぎです!
まさか大鵬ちゃんまで出てくるとは…
大鵬ちゃんて凄い空母なんですよぉ。
(原作ではまだ私のところに来てくれません…)

最後は長門秘書官まで参戦しての肉弾戦!
長門パーンチ!長門キーック!からの射撃‼︎
もう何が何だか格闘技!

そして1番私のツボだったのは、大井っちの

「私の北上さんに、何してけつかるのよぉ〜‼︎」

ドロップキーック!からの投げ!そして射撃‼︎

スーパー北上様との意味不明の回転からの
「二人合わせて片舷40門」
「両舷合わせて80門の魚雷は伊達じゃないわ。
海の藻屑となりなさいな!!」

MVP確定の瞬間でした^ ^

「けつかるの」

最初私には?でした…
調べてみたら、なるほど!
大した意味は無いんですけれど、方言みたい。
「けつかるの」にはまっちゃいました 。

実際の重雷装艦大井、北上をネットで見たのですが凄い
ですね。
なんだかこの頃の軍部の考え方って正気の沙汰ではない
というかなんというか…
調べるとこれまた興味深いです♪

2期も確定しているのでそれなりに楽しみ。
これでストーリーがしっかりしていたら凄い作品に化ける
様な気もするのですが…

2期では是非、私のお気に入りの雪風ちゃんの登場を
お願いします!提督‼︎

だってメチャクチャ可愛いんです♡


【主要登場人物・出演者】

吹雪、蒼龍、飛龍 - (CV:上坂すみれ)
睦月、如月、弥生、望月 - (CV:日高里菜)
夕立、白露、時雨、村雨 - (CV:タニベユミ)
赤城 - (CV:藤田咲)
加賀、利根、筑摩 - (CV:井口裕香)
長門、陸奥、川内、神通、那珂、球磨、多摩、島風
- (CV:佐倉綾音)
金剛、比叡、榛名、霧島、高雄、愛宕 - (CV:東山奈央)
北上、大井 - (CV:大坪由佳)
暁、響、雷、電、最上、鳳翔 - (CV:洲崎綾)
翔鶴、瑞鶴 - (CV:野水伊織)
那智、足柄、羽黒 - (CV:種田梨沙)
夕張 - (CV:ブリドカットセーラ恵美)
間宮 - (CV:堀江由衣)
大淀 - (CV:川澄綾子)
大鳳 - (CV:能登麻美子)
大和 - (CV:竹達彩奈)
ナレーション、飛行場姫、中間棲姫 - (CV:榊原良子)


【主題歌】

オープニングテーマ
「海色」(第2話 - 第12話)
作詞 - minatoku[93] / 作曲・編曲 - WEST GROUND /
歌 - AKINO from bless4

エンディングテーマ
「吹雪」(第2話、第4話 - 第12話)
作詞 - minatoku / 作曲 - Hige Driver / 編曲 - WEST
GROUND、斎藤悠弥 / 歌 - 西沢幸奏

「Let's not say "good-bye"」(第3話)
作詞 - minatoku、松井俊介 / 作曲・編曲 - 宝野聡史 /
歌 - 艦娘特別艦隊(赤城・加賀・瑞鶴・金剛・島風・
吹雪)

【劇中歌】
「進め!金剛型四姉妹」(第4話)
作詞 - minatoku、松井俊介 / 作曲・編曲 - 斎藤悠弥/
歌 - 金剛型四姉妹(金剛・比叡・榛名・霧島)



追記:戦後70年を迎えて。
本編とは全く関係ありませんし、特別な政治思想が
あるわけでも無いです。
1人の日本人として思った事です。
スルーされて構いません。
{netabare}
今回「艦これ」を視聴してみて、心の中に少しばかりの
複雑な気持ちがありました。

もちろんこの作品はフィクションでありアニメとして
割り切って視聴しました。

しかしモチーフになっているのは実際の太平洋戦争で
戦った艦船と壮絶で悲しい史実。

可愛い艦娘達。

この娘達はどんな船だったのだろう…
一つ一つ調べていく度に多くの悲しい事実が判明します。

誇り高き日本国を守るため。
愛すべき家族、恋人、友人を守るため。

それは連合国しかり。
多くの犠牲をはらい今の私達の暮らしがここにあります。

私達は日本人である以上過去の悲しい歴史の事実を
受け止め語り継ぎ、世界の人々と共に手を取りこれからも
歩んでいかなければと。

政治的な難しい事は分かりません。
でも願う事は自由です。

私達に出来る事はちっぽけで理想論かもしれませんが…

世界からいつの日か争い事が無くなる日が来る事を
祈って。
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 85
ネタバレ

Appleモンキー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

タイトルなし

話題の艦コレ。
艦ムスたちがバトルをくりひろげるただのキャラ萌アニメかと
思いきや、意外にも?戦闘シーンが迫力あってかっこいいです^^

第3話では例の問題シーン{netabare}如月轟沈!(最後にとってつけたように被弾せず、もっと盛り上げてほしかったなぁ、とか思いつつ・・・){/netabare}がありましたが、これはまさか年表通りに次々となるんじゃないかと、期待半分・怖さ半分で楽しみにしてます^^

■第1話~第12話
{netabare}
島風ちゃんはテンプレジト目でしたが、かわいかったですね~^^

しかし、全話通してみると中途半端な感じになってしまったかも。
3話の轟沈があったものの、シリアス路線にもなれず、
日常系にもなれず、
最終話でループもの的な話を醸し出しつつもなりきれず。

3話轟沈のまま思いっきりシリアス路線に
突入しても個人的にはアリでしたね^^

敵がモブキャラなのに強いっていうのが
イマイチ盛り上がらないので、2期ではそのあたりも
改善するといいですね。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 62

66.2 4 佐世保アニメランキング4位
ブレイブウィッチーズ(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (345)
1568人が棚に入れました
扶桑国佐世保航空予備学校に通う生徒・雁淵ひかり。
エリートウィッチで佐世保の英雄でもある姉・雁淵孝美に少しでも追いつくため、
日々努力を重ねる魔法少女は今日も一人山道を走っていた。
そんなある日、父の務める無線発信所に一報の電信が届く

「今日の午後、第三航空戦隊が入港する」

「三航戦・・・お姉ちゃんだ!」

喜ぶひかりは居ても立ってもいられず、その場を飛び出すのだった。

声優・キャラクター
加隈亜衣、末柄里恵、村川梨衣、高森奈津美、原由実、照井春佳、五十嵐裕美、佐藤利奈、石田嘉代、水谷麻鈴
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

東部戦線異状あり。極寒の地での激熱物語

501部隊が西部戦線で勝利。
そのころ、東部戦線では502部隊によるペテルブルグ攻防戦が行われていた。
扶桑からの帰任中の雁淵中尉はネウロイの急襲により重体。
その代わりに、見習いとして妹のひかりが着任した。

ひかりは、やる気と根性と体力は一人前。
しかし、魔法力は足りず、ウィッチとしては力不足。
とても危険な特技、接触魔眼が唯一の武器です。
彼女の成長がこの作品の見どころといってよいでしょう。

やってみないとわからない!
彼女の無茶な申し出。
{netabare}対立はありつつも、仲間と共闘し次第に認められるひかり。
とくに熱血漢菅野中尉との関係が特筆すべき。
当初はひかりを認めない菅野中尉。
しかし、最終的には相棒に。
最悪な関係からの好転は、ひかりの前向きな明るさによるものでしょう。
{/netabare}全身全力でぶつかるひかり。
学ぶところ大です。

最終決戦は{netabare}激熱。
私、これまでの想いがこみ上げ、目がウルウルです。
極寒の地であの格好。
寒いを通り越して痛いでしょう。
そんなことを忘れるほどの熱い熱い戦いでした。

春3月。
ひかりは温かい日差しの元、502部隊に正式着任。
そして新しい戦いが始まるのです。たぶん・・・{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 25

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

万策尽きた…(2016年秋1作目?)501部隊よりは好き。(←少数派?)

早めの話数で放送延期がありましたが、話数的にも総集編とはならずに、関連作品のOVAの放送で穴埋めを図りました。

…そう考えると、策は尽きていなかったのか(笑)?

予備日程があったのか、一応2016年内にキリの良いところを迎えて終了(?)。

ストライクウィッチーズが潜在能力高めな宮藤さん無双気味なのに対して、ブレイブウィッチーズは主人公の雁渕ひかりがあまり魔法力に恵まれない設定で、そのあたりをロスマン先生が「魔法力の制御と集中」という方向で育ててた分、本作の方が個人的には好みに合っていました。

あと、「ブレイブ~」の方が「ストライク~」よりも肌の露出は抑え目だったかも。個人的にそこはあまり重視していないので、その点は加点も減点もなしです。

CGの出来が、とか作画が、とかいろいろ言う向きもあるようですがそういうのはSHOW BY ROCK!!のミューモン形態とかユーフォの作画くらい突き抜けてないなら、五十歩百歩であんまり気にはならないです。

まあ、普通に毎話観ようと思う程度には充分面白かったです。

あ、OP曲は好きです!

投稿 : 2024/05/11
♥ : 24

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

努力と根性!

全12話

ストライクウィッチーズと同じ世界、今回は第502統合戦闘航空団ブレイブウィッチーズの活躍を描く作品です。

敵はストライクウィッチーズと同じネウロイですが、進化してますね。巧みな攻撃をしかけてきます。

姉が本来所属するはずだったブレイブウィッチーズに、ある出来事で急遽所属することになった妹の主人公の雁淵ひかり(かりぶち ひかり)の成長するお話にもなっています。

ネウロイと戦う最前線、当然戦闘のエキスパートが必要なので、魔法力も弱く戦闘経験もないひかりは、当初メンバーたちに認められません。

でも、負けず嫌いなところもあって苛酷な試練にも耐えて徐々にみんなに認められていきます。

当初、ストライクウィッチーズの続編と思って期待していたのですが、キャラが全くちがうので少し戸惑いましたw(ちょい役でストライクウィッチーズのキャラも出ていますね)

でも、観ていくとだんだんキャラたちの個性が分かり始めたら面白くなってきましたね。

好きなキャラはニパです。ドジなところもありますが、ひかりと直枝を心配しながらうまく2人の架け橋になっていました^^

最後は凄い戦いでした。切りのいいところで終わっています。でも彼女たちの戦いはまだまだ続くようですね。

OPはストライクウィッチーズと同じ石田燿子さんが歌っています。EDは1980~1990年活躍したLINDBERGのカバー曲となっています。歌はその話で活躍したキャラの中の人が歌っていますね。

最後に、他にも統合戦闘航空団がいっぱいいるようなので、今後もこのシリーズ続いてほしいですね。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 22

72.6 5 佐世保アニメランキング5位
劇場版 ハイスクール・フリート(アニメ映画)

2020年1月18日
★★★★☆ 3.9 (86)
414人が棚に入れました
今からおよそ100年前、プレートのずれにより、多くの国土を水没によって失った日本。国土保全のため、次々と築かれた水上都市はいつしか海上都市となり、それらを結ぶ航路の増大に伴い、海の安全を守る職業「ブルーマーメイド」が女生徒たちの憧れとなっていた。そんな「ブルーマーメイド」に憧れ、横須賀女子海洋学校に入学した岬明乃は航洋艦「晴風」の艦長に任命され、クラスのメンバーと共に海洋実習に参加する。艦を動かし、目的地へと向かうだけの安全な航海のはずが、彼女たちを待ち受けていたのは、数々の危機ピンチ。教員艦からの突然の発砲、暴走する他学生艦との戦闘、救難船の救護活動など、数々の困難を辛くも乗り越え、無事に陸に帰還したことで、メンバー同士の間に固い絆が結ばれた。その騒動から1ヶ月後、テスト休みを満喫する晴風メンバーに新たな危機ピンチが訪れる。それは晴風クラスが解体されるというもの。晴風メンバーは、動揺しながらも再び一丸となり、クラスの解体を阻止したことで、絆をより深めていくのだった。こうして数々の困難を乗り越え成長した晴風メンバーたち。そんな彼女たちに訪れる、新たな"危機ピンチ"とは―――?

声優・キャラクター
夏川椎菜、Lynn、古木のぞみ、種﨑敦美、黒瀬ゆうこ、久保ユリカ、澤田美晴、菊地瞳、田中美海、丸山有香、田辺留依、中村桜、彩月ちさと、大地葉、宮島えみ、山下七海、藤田茜、小林ゆう、高森奈津美、相川奈都姫、清水彩香、福沙奈恵、小澤亜李、金子彩花、新田ひより、大橋歩夕、麻倉もも、伊藤かな恵、大津愛理、阿澄佳奈、雨宮天、鶴岡聡、五十嵐裕美、森永千才、清水彩香、福沙奈恵
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

4Dでピンチ!

【物語 3.0点】
相変わらず、清々しいくらい強引な“萌えミリタリー”

軍艦を戦場の主役に持っていくための日本水没、
航空機排除などの基本設定はそのままに、
今回も危険な任務に当たらせてはいけない学生に、
その中でも小型で装備も貧弱な教育艦・晴風(はれかぜ)に、
命運を託さなければならない。サイコロで1が連続するが如きレアなピンチが襲ってくる。


学生たちを危険に曝すのは不本意だけど云々……
と大人たちが言い訳?する流れ。
私にはそろそろ邪魔に感じます。


ピンチなのは養成校の女生徒たちであり、“ブルーマーメイド”の女性隊員たちなのですが、
彼女たちのハイスペックぶりに、見ていて段々、
この国にちょっかいを出して来た賊の方が、ピンチに思えて来ました(苦笑)

それよりも、岬と、ましろの関係の方がピンチに見えました。

私のツボ:{netabare}「べんてん」から送り込まれた“ブルマー”強制執行課・隊員たちの、
精鋭特殊部隊級の盤石の潜入、鎮圧ぶり。海賊たちは襲う国、間違えてますよ。{/netabare}


【作画 4.0点】
晴風を始めとした軍艦やボートが“空中含めて”良く動き、火を噴くCG作画が眼福。
{netabare} 軍艦に脱出劇の王道を走らせる無茶振りもアクロバットに表現。{/netabare}

その他、日常シーンの作画はカロリーを抑える所は抑える、劇場版としては標準レベル。


但し、今回、4D上映企画に合わせて、作画もブラッシュアップされたとのこと。
私は改良前のバージョンは観ていないので、どこが良くなったのかは分りませんが……。


【声優 3.5点】
新規も含めた女性声優陣が一部英語、ドイツ語、
広島弁、船乗り“専門用語”等にも対応し、萌えと燃えを提供。
すっかり任侠に目覚めてしまった
ドイツ人、ヴィルヘルミーナ役・五十嵐 裕美さんの守備範囲の広さ。


ミリオタでもない私としては、できれば英独だけじゃなくて、
“専門用語”にも字幕が欲しいです(苦笑)

それでも、萌えボイスでしっかり燃える状況報告で、
事態の緊迫感と、報告を咀嚼してジワジワと理解できる
彼女たちエリートのしでかした戦果のヤバさは十分に伝わり戦慄。


【音楽 4.0点】
ED主題歌「Free Turn」はTV版に引き続きTrySailが担当。
ましろの転機を見守る岬の心情を斟酌。

劇中、美味しいところはやはり「High Free Spirits」が持って行く。

劇伴は適度にミリタリー調。
それをバックに放たれる“大和級”大型艦四隻の咆哮が本作の聴き所。


【キャラ 3.5点】
萌えキャラ搭載過多。

TVアニメ版を観ていれば晴風乗組員とその周辺くらいなら把握可能だが、
それ以外も含めてとなると、余程意識しない限り顔と名前の一致は困難。

序盤は“競闘遊戯会”にて主要キャラのネタを一巡するが、
大所帯のため、それだけでも盛りだくさんに。


宗谷家は核に匹敵する日本の抑止力だと再認識。


私のツボ:{netabare} 岬&ましろ。TVアニメ版ではリーダー像の相違から衝突したこともあったのに、
いつの間にかシンクロ率抜群になっていた艦長・副長コンビ。
(彼女たちなら賊どころか使徒が襲来しても迎撃できそうですw){/netabare}


【4D】
4DXにて鑑賞。海上がメインとあって、ウインドやミストの機能が活躍。
座席のムーヴは後付け4Dとしては及第点。
それでもついに晴風に搭乗できた!という満足感は得られたまずまずの4Dでした。
{netabare}晴風が水柱めがけて突撃した時は飛沫も含めて激しかったですw{/netabare}


尚、ムーヴに長がある4DXに対しMX4Dの方は香りに力が入っているとの評もあるとか。
お風呂とか色々匂いを嗅いでみたい方はご検討下さいw

投稿 : 2024/05/11
♥ : 23
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

思えばここまで来たもんだ

TV本編の続き 105分


内容如何を語る前に、よい意味でよくぞ劇場版までこぎつけたと感慨深いです。

まずはTV本編をおさらいしてからどーぞ!
以下TV本編のネタバレ隠してません。
あまり褒められたもんではありませんが、名前すらろくに覚えちゃおりません。「名前」「あだ名」「役職名」と一名につき複数の呼称があったりするのでとっとと諦めた記憶があります。

{netabare}新キャラの名前も覚えられなくてピンチ{/netabare}

さらに追加されるともはや覚える意志すら発動しなくなります。でも大丈夫。

軽めのバイオ・ハザード的サスペンスみたいなノリだったTV本編とは装い新た。
それでいて艦隊戦の迫力はそのままなまさに劇場版仕様と見ため楽しい作品になってます。


{netabare}艦長でみんなの「父」になりたい明乃
副長でみんなの「母」になりたいましろ{/netabare}

船乗りにとって船は家。船員は家族。そんな話を彷彿させる仕掛けもあります。
思えば第一次世界大戦が起こらなかった世界線。日本の先の戦争は日露戦争というファンタジー。東郷平八郎閣下を彷彿とさせるネタが散りばめられたTV本編。

セーラー服だってsailor(水夫)の服だったよねってこんなところで応用せんでもいいのに、ってくらい随所に船乗りへの敬意を匂わせていたり、背骨は変わらずまっすぐに伸びてます。

 そしてお話は荒唐無稽

こればかりは持ち味なのでしゃーないです。
OVAを挟んではおりますが制作会社の倒産やらなんやらで4年越しの劇場版だったりするわけです。

 {netabare}挿入歌「High Free Spirits」{/netabare}

ファンには嬉しい再会。私のような後追い組も同様です。“らしさ”を感じる既存向けの佳作でした。



※余談

■ぼーっと四方山

・{netabare}最初の40分間が“赤道祭”みたいだった{/netabare}
・{netabare}急襲部隊の襲撃により敵さんがエレベーターがちゃこんのラガー刑事モードになってました{/netabare}
・{netabare}神殿のようと例えられた海上要塞。日露戦争の要塞攻略といえば旅順ですが、実際の旅順博物館はパルテノン神殿みたいな見た目でしたね。たぶん関係ないよね。{/netabare}



視聴時期:2019年1月~3月再放送

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2019.03.28 初稿
2021.10.23 修正

投稿 : 2024/05/11
♥ : 21

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

守るべき艦(いえ)、進むべき航路(みらい)

この作品の原作は未読ですが、TVアニメ版とOVA前後編は視聴済です。
物語はTVアニメ版とOVAの続きが描かれているので、前作未視聴の方はそちらからの視聴をお勧めします。
因みにdアニメストアでは早速劇場版が視聴できるほか、「劇場版お疲れさま会でハッピー!」というdアニメストア特番まで用意されていました。

陽炎型駆逐艦である晴風の唯一誇れるのは速力のみ…
他の全ては比叡や武蔵などの大型艦より圧倒的劣位という状況の中、満身創痍になりながらも「越えられない嵐は無いんだよっ!」と砲撃に耐え、そして戦火をくぐり抜ける展開が繰り広げられたTVアニメ版は、正に激アツそのものでした。
そして満を持して公開された劇場版…
これが気にならない筈、ありませんよね。

アニメーション制作がProduction imsさんから、A-1 Picturesさんに変わったのも加点要素と捉え視聴に臨みました。


海に生き、海を守り、海を往く――
それがブルーマーメイド!

そして、晴風クラス解体危機から3ヶ月──

横須賀では、呉・舞鶴・佐世保を含めた全女子海洋学校の生徒が
一堂に会し文化祭と体育祭を行う「競闘遊戯会」が開催され、
明乃たち晴風クラスのメンバーも歓迎祭の準備に追われていた。

大和・信濃・紀伊など超大型艦のクラスも集い、
様々な演し物や競技で賑わう中、
彼女たちに新たな“危機(ピンチ)”が迫っていた……!


公式HPのSTORYを引用させて頂きました。

TVアニメ本編でも凄いと思いましたが、劇場版のクオリティは総じて半端無いレベルだったのではないでしょうか。
大和級の戦艦が続々登場する様は圧巻です。
少し「蒼き鋼のアルペジオ」の「霧の艦隊」に似ている雰囲気もありましたが、気にするレベルではない些細な話…
それに、鬼懸かった晴風の躍動感というか、晴風の活躍っぷりが些細なことなど吹き飛ばしてくれましたから…
小さい船体が波に煽られ、それと同時に訪れるピンチをかいくぐる様は、まるで晴風がドリフトしているみたい…
実際に船にそんな動きが出来るのかは分かりません。
でも、状況のギリギリ感と、晴風の必死さはビンビンに伝わってくるんです。

晴風に課せられたミッション…
これまでの海洋実習も十分危険でしたが、今回は桁が違います。
だって、相手は本気の殺し合いを仕掛けてくるのですから…

彼女たちはブルーマーメイドの卵…
だから海を守るために、自分たちにしかできないことを見極め進言する…
例えそれが最も危険な役回りだったとしても進んで自分たちの本分を全うする…
そんな海の仲間を守るために、ブルーマーメイドが一丸となって作戦を実行する様は鳥肌モノです。

確か晴風って、ブルーマーメイドの試験の成績が芳しくない人の集まりだった筈ですが、今の彼女たちに落ちこぼれの様なレッテルは微塵も感じません。
寧ろ、幾度となくピンチを乗り越えてきた経験が彼女たちを高みに押し上げたのでしょう。
きっと今ではトップクラスのメンバーになっていると確信しています。
現にそれを感じられる場面が本作にもありましたから…

大和級だから凄いんじゃない…
先輩だから凄いんじゃない…
そんな晴風のクルーを含めた真骨頂を余すことなく堪能できる作品です。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

上映時間100分強の作品でした。
主題歌は、TrySailさんの「Free Turn」

想像の遥か斜め上を行く面白さでした。
そして晴風の雄姿…もう中毒になりそうなくらい見惚れてしまいました。
続編の可能性は低いかもしれませんが、これだけの作品を見せられると期待したくなっちゃいますよ…
思いきり堪能させて貰いました。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 11
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