「さよならの朝に約束の花をかざろう(アニメ映画)」

総合得点
75.8
感想・評価
343
棚に入れた
1726
ランキング
334
★★★★★ 4.3 (343)
物語
4.2
作画
4.6
声優
4.3
音楽
4.2
キャラ
4.1
レビューを絞り込む
☆の総合評価
文字数
サンキュー数
視聴状況
表示形式
キーワード
この条件で絞り込む
ネタバレ

ロリルス

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

内容はいたって普通だが

「母さんが育ててくれた俺は、お前を愛していく。
この子もきっと、誰と出会う」
と言うセリフを聞いて、俺は思った。

俺もいつか死ぬんだろうな、人生って短いもんだし、なのに、いまだに素敵な人に出会わなかった。あんな素敵な母さんも持ってないし、なんていう悲しいことだ。

さすがにダブル攻撃の下で、思い切り泣いてた

投稿 : 2019/05/14
閲覧 : 43
サンキュー:

1

まだ初心者

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

すごく良い

視聴前は、あっさりした感動系かと思ってたのですが、割りとガッツリ感動系でやられました。とても良かったです。
後半はおっさんおばさんが観たら高確率で泣くのではないでしょうか。老若男女問わず感動できる素晴らしいアニメ映画だと思います。

作画のクオリティがハンパなかったので満点付けました。ロールプレイングゲームの様な世界観(中世ファンタジーっぽい雰囲気)も良かったです。

感動系、ファンタジー系が好きな方におすすめの一般向けアニメです。

投稿 : 2019/05/07
閲覧 : 40
サンキュー:

5

ネタバレ

タック二階堂

★★★★★ 4.2
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

息子を老衰で見送るということ。

詳細は公式サイトでも見てください。

P.A.WORKSの劇場版長編アニメです。
監督に岡田麿里を迎え、公開当時はかなり話題を
呼んだ作品ですね。

さすが劇場版だけあって、圧巻の映像美。
豪華声優陣の中心に据えたのは「多田恋」メイン
ヒロインで現在リメイク版「フルーツバスケット」
のメインヒロインを務める石見舞菜香を抜擢。

で、本編はと言うと、なんというか…
いや、もちろん問題ないのですが、設定を考えると
そりゃ、そういうことになるでしょうねという。
驚くべきことも、予想外なこともなく、しっかり
まとめていた感じでした。
そのぶん、号泣するようなこともなく、やや物足り
なく感じてしまいました。

綺麗な作品だったナーという感想しか出ません
でした。じゃあ何をどうしろということも特に
ないし、ダメな作品では全然ないのですが、
うーん…。

うーん…

投稿 : 2019/04/21
閲覧 : 72
サンキュー:

4

ネタバレ

ようす

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

出会いも別れも、悲しいだけのものじゃない。愛する人たちが、今の私を織り上げていく。

脚本家として「あの花」や「ここさけ」が有名な
岡田麿里さんが初めて監督を務めた作品。

絶対泣かせにくるんだろうなー、
そう簡単に泣いてやらないぞー、と思ってたのに、

見事返り討ちにあい、大号泣でしたww

120分ほどの作品です。


● ストーリー
十代なかばの若い姿のまま数百年を生きる長寿の一族“イオルフ”。
彼らは人里から離れた土地で布を織って暮らしていた。

ある日、不老長寿の血を狙う国王によって里が襲われる。

少女・マキアはレナト(翼の生えた巨獣)によって遠くの森へ運ばれ、
逃げることができた。

森の中を彷徨い歩くうちに、
赤ん坊の泣き声を耳にする。

そばで母が死んでいる赤ん坊を拾い上げ、
自分が母となって育てることを決意するマキア。

赤ん坊にエリアルと名付け、一緒の生活が始まった。
エリアルはすくすくと成長していく。


長寿の種族であるマキアと、人間のエリアル。

見た目が変わらないマキアと、
どんどん成長していくエリアル。

マキアの見た目は変わらないので、
エリアルの成長が物語の中の時の経過を表現しています。

この作品は、
結局何のお話と言えばいいのか。

血のつながりのない親子の絆、
すべてを失ったはずの少女が手にしたエリアルという光、
子が育ち、親のもとを離れていくさだめ、
子は親にとって何にも代えがたいものだというメッセージ…。

いろいろと言えますが、
一番伝わってきたのは、愛の偉大さかな、と思いました。

愛は、人生を豊かにするもの。思い出を刻むもの。

人を大きくさせるのは、
愛の力なのだと思える作品でした。

子どもを持つと顔つきが変わるというのは、
強い愛のパワーと覚悟によるものだろうなと、改めて思いました。


ちなみに私はこの作品の中で2回大号泣でした(´;ω;`)

{netabare}
・別れの時にエリアルが呼ぶ「母さん」という言葉。
・エリアルとの最後の別れに、泣かないという約束を破ってしまうマキアの姿。
{/netabare}

泣きすぎて、
映画館で見なくてよかったと思いましたw

映画館で見ていても、これは泣くのをこらえられなかっただろうな…
全力で泣いてたと思うw

だけど、悲しさよりも、
美しいという印象が強い物語でした。


≪ 美しい裏の、残酷な物語 ≫

マキア視点で物語を追っていると、
辛いこともあるけれど、エリアルの存在が幸せな光を灯し続けています。

しかし、登場する他のイオルフの民たちは
ひどい境遇を生きている…。

こちら視点で物語を進めた場合、
とても鬱々とした物語になりそうです。

でもそれもまた、現実であり、
目をそらしてはいけないということなのか、

それとも歪んだ愛の形を示しているのか…。


● 音楽
【 主題歌「ウィアートル」/ rionos 】

優しい曲。
初めはマキアが歌っているのかと思いました。

マキアをはじめとする、
親としての優しい愛が感じられる曲です。

この曲でのエンドロールは、
雰囲気MAXで余韻も心地よかった…。


● まとめ
恋の話なのかなと思っていましたが、
もっとスケールが大きかったです。愛の話でした。

登場人物たちの深い愛に感動しました(´;ω;`)
いい作品でしたよ…!

注がれた愛を心に宿し、さらに紡いでいくために、
愛によって守り、育てよう、この子らを。

私たちの歴史は、
愛によって紡がれるものでありたいです。

投稿 : 2019/04/19
閲覧 : 69
サンキュー:

19

ネタバレ

ハウトゥーバトル

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

最高の神作

本当に感動の名作
視聴前 監督さんはこの作品が初監督っぽい。お、声優の中に杉田さんが!

視聴理由 とあるツイートを見て

最初 へ?え、どういうこと?世界観が良くわからない( ゚Д゚)

中盤 これからどう展開するの?

最終 (T_T)

とっても面白かった。作画もきれいだったし、挿入歌も良かった。出てくるキャラが全員好印象。誰も憎めずだれもが悪くない(あいつ以外)そんな話だった。最後のラストで泣かしてくる。とっても透明で色鮮やかで思わず息をするのさえ忘れてしまうほど飲み込まれそうになる
一言でいうと「最高」

ちょっと難しかった単語(微ネタバレ)
{netabare}ヒビオル = あの布
レナト = あのドラゴン{/netabare}

投稿 : 2019/04/04
閲覧 : 73
サンキュー:

4

ネタバレ

ダイソン

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

人生を生きるって。

長期出張が終わり久しぶりの休日なので外出もしたくなく,アニメでも観ようと思い,ここの評価が高いこの作品を選び,今見終わったところです。

私事ですが,就職して親元から離れ十年余り,仕事にも慣れて年も30を越え一人でも生きていけるようになった私は,育ててくれた親への感謝の気持ちを忘れつつあります。

この作品は{netabare}1人の人間として生まれて,血の繋がりは無く人種も違う母親の愛を受けながら育ち,思春期には他者との違いを感じて親へ反抗し,就職して自立し,自分の家庭を作り,そして死ぬまでの軌跡を,{/netabare}最初から最後まで母親からの視点で物語られる思い出のアルバムです。

アニメと現実は違うけれども,今まで育ててくれた自分の親へ愛情や優しさを思い出す良いきっかけになりました。

いつか自分も親として子供に愛情を与えられるような人生を生きてみたいと感じるほど心が動きました。

感動をありがとう。

投稿 : 2019/03/24
閲覧 : 97
サンキュー:

4

ネタバレ

ノリノリメガネ

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

がんばるお母さんのブルース

岡田磨里監督作品と聞いて。
{netabare}
ハイファンタジーの世界観の中、長命種イオルフの女の子マキアの子育て奮闘記。母子家庭のお母さんの話。
母が自分の息子を看取るってのはどれほど苦しいことなのか、子どものいない自分には正確には想像できないが、たぶん母親になったことのある人にしかわからないであろう苦しさがあるのかもしれない。

メインはマキアとエリアルの親子関係や成長を描いているのだけど、レイリアやクリム、ディタ、イゾルなど、それぞれのキャラの持つ価値観や思いも描いていて、群像劇っぽさも感じた。
その分どこにテーマを置いたのかわかりにくくて、終盤少しごちゃっとしてる感もある。

かわいらしい絵柄で不意打ちを受けるが、ここに描かれていたのは単純でハッピーハッピーな物語でなく、全体的にやりきれないブルースのような物語だった。
戦記ものの要素もあって、略奪や強姦を連想させるヘビーな展開があるのでそこは好き嫌いが分かれるところかなと。

映像も美しいし、キャラクターもみんな魅力的だったと思う。

タイトルについて。岡田磨里は長いタイトルをつけなきゃいかん呪いでもあるのかと思うが、なんだかオシャレな感じは演出できてるけど、正直意味不明だと思った。
{/netabare}
いろいろ書いたけど、初監督作品としてはかなりの出来だと思う。
今後の活動にも期待したい。

投稿 : 2019/03/12
閲覧 : 70
サンキュー:

3

○とーる○

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

親なら泣ける

すべての子の親は最後に泣けると思う。
期待を裏切らなった。




あの花もそうだけど、主人公をもう少し大人びた描写にしてくれたらもっといいんだけど…。

投稿 : 2019/03/10
閲覧 : 78
サンキュー:

3

ネタバレ

oneandonly

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

時の流れが織りなす母子の愛と別れの物語

世界観:9
ストーリー:8
リアリティ:9
キャラクター:8
情感:10
合計:44

【あらすじ】
人里離れた土地に住み、ヒビオルと呼ばれる布に日々の出来事を織り込みながら静かに暮らすイオルフの民。10代半ばで外見の成長が止まり数百年の寿命を持つ彼らは、“別れの一族”と呼ばれ、生ける伝説とされていた。
両親のいないイオルフの少女マキアは、仲間に囲まれた穏やかな日々を過ごしながらも、どこかで“ひとりぼっち”を感じていた。そんな彼らの日々は、一瞬で崩れ去る。イオルフの長寿の血を求め、レナトと呼ばれる古の獣に跨りメザーテ軍が攻め込んできたのだ。
虚ろな心で暗い森をさまようマキア。そこで呼び寄せられるように出会ったのは、親を亡くしたばかりの“ひとりぼっち”の赤ん坊だった。少年へと成長していくエリアル。時が経っても少女のままのマキア。同じ季節に、異なる時の流れ。変化する時代の中で、色合いを変えていく二人の絆――。
ひとりぼっちがひとりぼっちと出会い紡ぎ出される、かけがえのない時間の物語。
(公式サイトより抜粋)

【視聴経緯】
特に好きなシリーズとかではなかったものの、あにこれでの評価が良かったので劇場まで足を運んできました。もう少し後ならリズと青い鳥が観れたのにと思ったタイミングでしたが(あまり自由が利かないので)、結果的には本作を劇場で観ることができて本当に良かったです。

【未視聴者に向けて】
個人的にもこの評価点は劇場版の尺での最高値ですし、滅多に超えない4.7のハードルを越えているので、私の評価点に概ね共感を持たれている方は、おそらくは楽しめると思います。なので、特に先入観を入れることも必要なく、劇場で見ることをおすすめしたいと思います。

【ネタバレなしでいくつか見どころや注意点を教えてほしい方に向けて】
(ネタバレはありませんが、何も情報はいらないという方のために閉じておきます)。
{netabare}作画の水準が非常に高いのがまずは見どころです。ヒビオルの塔の内装、様々なシーンの空と雲や、雪景色、煙の出ている町の風景、などが特に印象に残っています。

映画の2時間の間に、たまに飛び飛びで時が流れます。テロップなどはないので、言葉等で気づく必要があります。国家間の戦争等も描かれますが、中心は主人公マキアと縁あって育てることとなったエリアルとの母と子の愛情、人間関係の変遷がむしろ中心として描かれているのが一番の見どころです。

女性のほうが感動できるかもしれないと思うのと、男女共通で、それなりに人生経験のある大人のほうが感動できると思います。

劇場版となると、観客を笑わすコメディが入ることがありますが、本作は皆無。ひたすらシリアスなので、シリアスが苦手な方は楽しめないかもしれません。

注意点としては、若干、専門用語があります。ヒビオルが代表例でしょうか、織物のことと思って見ていると、違った表現をされたりします。織物にメッセージのようなものを記録できるようで、それが広めの言葉として使われることがあるように思いました。イオルフは主人公の種族(エルフ的な)、レナトは竜のことです。

また、最初は、マキア以外のイオルフのキャラの見分けがつきにくくて混乱するかもしれません。紛らわしいのはレイリア、長老、クリムの3人でしょうか。長老は序盤以降は出てきませんので、女性はレイリア、男性がクリムと思えば多分大丈夫かと。{/netabare}

【ネタバレを含む感想】(視聴した方のみどうぞ)
{netabare}
本作の表面上のテーマはプラスティック・メモリーズに近いように思いました。プラメモはギフティア(人間そっくりのロボット)の寿命のほうが短く、ギフティアとの間で思い出を作る意味があるのか、というテーマでしたが、本作は主人公のほうが何百年の寿命を持つイオルフであり、別れの一族と呼ばれ、人を愛せば本当の独りになるという教えに背いて、人間を愛することに意味があるのか、という話と捉えれば、その類似性がわかると思います。

プラメモは設定が甘すぎで、作品としては泣けるラブコメ萌えアニメ(私はお気に入りですが)といった感じでしたが、本作は壮大なファンタジー世界で重厚さがありました。時代としては中世~近代をモデルとしつつ、大きな破綻は見当たらず、無理なく世界に入っていけました。

ちょうど、今シーズン(2018冬)ではヴァイオレット・エヴァーガーデンが放映されていますが、京アニの大作と比較しても、作画面でも劣っていないどころか、個々の画では上回っていますし、戦争の表現とキャラクターの乗せ方はこちらのほうが自然で成功しています。

外見の成長が止まる(老いない)という点も、声優の声や演技を変えなくて良い、主人公の外見の美しさを維持できるという面で非常に優れた設定と言えるでしょう。

ストーリーは、2時間映画で描き切るにはそもそも大きな物語なので、若干駆け足になったところや、最終盤の東京マグニチュードを想起させる回想シーンは少し強調しすぎだったように思いました。時の流れを使った表現は、P.A.WORKSの得意技で、もちろん良いシーンではあったのですが。

それから、リアリティ面にも響いたのが、レイリアの飛び降りシーン。ようやく我が子と対面して、直前では子供を抱きたいと言ってクリムを拒絶していたこともあったのに、なぜスルーなんだと。竜に助けられたのも見ていた時には全く偶然と思いましたしね。後から考えると、レイリアは「あなたたちのことはヒビオルに織らない」と生きることを前提の発言をしているので、レイリアにはマキアが竜で助けにきてくれたのが見えていたと解釈するのでしょうね。それでも、竜に乗れる保証はない状況で飛び降りれるレイリアは凄すぎです。

母子の愛情は、母からの無償の愛にも感動しましたが、子の側のその受け取り方、成長に応じた関係性の変化なども心情描写とともに細やかに描かれていました。お互いの思いの行き違いで、エリアルは、マキアのことを母親とは思っていないなどと言って、家から出ていってしまいます。そして、仕事に就き、結婚もして父親になるというところで二人は再会。

マキアが何て呼ばれてもいいと言った後の、エリアルが「母さん!」と叫ぶシーンは、本作屈指の名場面だったと思います。母親でいることを貫いてきたマキアにとって、本来は嬉しい言葉ですが、相手は父親になった大の大人。子離れをしなければならないと思ったのか、複雑な表情をして別れを選びます。

情感面の話、実は中盤まではそこまで盛り上がりがありませんでした(ほっこりの状態が長かったのですが、その時点でも近くの男が泣いている様子で、今の泣きポイントだったの? と思っていました←後から考えると2回目とかだったのかも)。しかし、終盤は怒涛の追い上げで、結果的には久しぶりに涙腺崩壊しました。

エリアルの死期に立ち会ったマキアは、いまだ妖精のような美しさで神々しかったです。生活感もしっかり感じさせる地に足をついた物語でしたが、最後に神話になったような、充足感に満ちた作品に映りました。

タイトルの約束の花はタンポポで、タンポポの花言葉には「真心の愛」などあるのですが、綿毛は「別離」。別れは、現在の場所から巣立っていく人に贈る前向きな言葉にもなります。マキアの最後のシーンの言葉にも表れていましたが、別れを力強く肯定することがこの作品のメッセージと受け取りました。

岡田麿里氏の初監督作品というのも話題でしたね。同氏が脚本を手掛けた作品では、あの花、ここさけ、(全話でなければ、)とらドラ!、さくら荘、絶園のテンペスト、凪あす、花咲くいろは、など見てきていますが、個人評価を調べてみると、3.8~4.5と凡作はゼロ、並作すらほとんど出さない優良クリエイターさんです。スタッフに恵まれたことももちろんあるでしょうが、いきなりこのレベルの作品を送り出してくるとは…。今後のご活躍を期待しています。{/netabare}

【ネタバレを含む感想2】(2回目鑑賞後)
{netabare}同じ映画を2度も劇場で見たのは初めてです。自身で高評価をつけながら、調整すべきか考えていたのと、1度ではわからない場所があったので。

情報を何も入れずに見た初回と比べると、かなり理解できました。疑問点や新たな発見について、箇条書きにしてみます。

<なぜレイリアはダイブしたのか>
{netabare}初見時の一番の疑問点でした。直前まで、子供に執着を感じさせる発言をしていたので。
まず、ダイブ直前にマキアが「レイリア、跳んで!」と叫んでいて、建物と思える白壁に大きな影が動く描写がありました。レイリアがそれを確認できていたかはまだよくわかりませんでしたが、それに気づいていて、死のうと思って跳んだわけではないのでしょう。

一瞬のうちにメドメルと別れを選んだ理由は容易に消化できるものではないですが、成長の早さを見て、既に子供の成長過程において、自分の存在が意味を持っていない(ヒビオルに織られていない)ことを悟ったということでしょうか。事実、メドメルは母が飛び去っても泣きもしなかった、そういう関係性になってしまっていたわけで、自分だけが一方的に子供に依存する関係になりたくないと思ったのではないでしょうか。

「私のことは忘れて! 私も忘れるから」と気丈な発言をしながら、レナトの上では忘れられるわけないというマキアの言葉に涙する形で締められていましたから。{/netabare}

<イオルフの一族はどうなったのか、レイリア以外の捕らえられた女性は?>
{netabare}レイリアとマキア以外の女性がどうなったのかは描かれていません。

メザーテ軍が襲撃時に「抵抗するならいっそ切り捨てて構わない」と言っているので、抵抗して殺された者も多数いたのではないかと思います。連れ去られた他のイオルフたちは、あえて描かなかったのだと思います。

エンドロール後に一枚絵で、滅んでいないことを示していました。{/netabare}

<クリムについて>
{netabare}本作で一番救われないキャラクターがクリムでしょう。しかし、時の流れがあらゆる関係性を変えていく本作において、その変化に抗った存在として仕方のない結末でした。初見時にはマキアに恨み節を吐いたり、レイリアと心中しようとしたりする、仲間とは思えないキャラでしたが、2回目では、彼があらゆる手で恋人を奪還しようとしていて(別の作品であれば、イオルフの正義のヒーローとして描かれたでしょう)、美しい悲劇に同情します。{/netabare}

<シーンが飛び飛びでわかりにくい>
{netabare}2回見るとほとんど違和感がなくなりました。初見時はマキアを連れ去ったのが誰なのかわかりませんでしたが、クリムでしたね。でも、そこからマキアの髪を切るまで何をしていたのかはいまだによくわかっていませんが。

初回で全て理解するのは難しいのは減点要素ですが、劇場の尺まで徹底的に無駄を削ったのも、芸術性を重視する私にとっては良かったです。必要なシーンは描けていたと思うので。{/netabare}

<バロウが長老の子どもである説について>
{netabare}「外の世界で出会いに触れたなら、誰も愛してはいけない、愛すれば、本当のひとりになってしまう」とマキアに話していた長老。イオルフの掟だと思っていましたが、レイリアかクリムの言葉では、よく長老が言っていたことという表現だったと思います。

そして、イオルフの集落にいなかったイオルフであるバロウ。彼はマキアのことを知っていて、その後、メザーテでマキアのことを助けてくれ、ラシーヌと呼ぼうとした後に長老と言い直したり、最後にも登場します。

そこで、バロウは長老の子どもという説があります。直接的に描かれている場所はありませんが、裏設定としてその可能性は十分にあると思います。長老の愛した人は悲劇に遭い、子供もイオルフの集落に受け入れられなかったことを想像すると、より深い物語性を感じられます。{/netabare}

<マキアとエリアルの恋愛感情について>
{netabare}これも、人によって全く捉え方が違うようです。私は両者とも恋愛感情に至らなかったと思っています。酔っぱらったエリアルがキスをせがむシーンはありましたが、子どもの頃にしていたのはおでこのキスなので。お互いにお互いの関係性がよくわからなくなってきていたことの表れのひとつと捉えています。{/netabare}

他にも、ラングやイゾル視点でも心情描写がされていたり、2回見ても満足できる作品でした。{/netabare}

(参考評価推移:5.0→5.1)
(2018.3劇場にて鑑賞)

<2018.7.28追記>
遅ればせながら、上海国際映画祭におけるアニメーション最優秀作品賞(金爵奨)の受賞、おめでとうございます!

本作は円盤購入を考えていますが、10月26日発売とのこと。結構引っ張りますね…。
映画のパンフレットがすぐに売り切れになってしまい、後日、P.A.WORKSのネットショップで追加販売されたようですが、私が気づいた時(数日で)には完売とどっぷり嵌ったファンが多数いるようで。かく言う私もその一人でして、円盤購入(縮刷版劇場パンフレット)でゲットしようかなと思っています。

<2019.1.9追記>
2018作品ランキングの1位にした作品で、レンタル開始後に視聴された方の評価を見るに過大評価だったかなと思ったりもしましたが(私は作品の芸術性を評価しているので、物語が完成された作品(短いほうが有利)が点数は高くなりやすい)、やっぱり本作は大好きでして。115分でこれだけのものが創作されたこと、マリーをはじめ制作陣に感服です。

テーマはわかりやすいし、ストーリーも言葉にすれば単純で、ラストがどうなるかもすぐに予測できるものです。しかし、登場人物の人間関係の変化や、マキアとレイリアの対比等を巧みに使った設定があり、演出も全体的に素晴らしいです。

心情描写の好きな方や、シリアスな作品が好きな方におすすめ。私は感動をウリに宣伝するつもりがありません。{netabare}最終盤の回想シーン{/netabare}により涙を強要してくる作品と言われる節がありますが、そんなところは付随的な部分で。

例えば、{netabare}幼児のエリアルに当たってしまい(育児における悩みあるあるです。もぞもぞ虫遊びの使い方も良かった)、出て行ったエリアルを探して見つかった時の安堵(大雨で水嵩が増した水路を映すシーンでマキアの恐怖を共感){/netabare}といった場面だけでも込み上げるものがあります。

初見の方の多くは{netabare}レイリアのダイブが理解不能となっていそうですが、自分が思い続けてきた子の中に、自分が存在しないことがわかる場面なんて容易に想像できないし、仮にあれが身投げであったとしても、説明できなくはないかなと。{/netabare}

ファンタジーが舞台ながら、人間にとって普遍的なもの(「愛」が当てはまると思いますが、尊く重たいもの)を扱っていて考えさせられつつ、視聴後に心が洗われるような作品。いや、あまり視聴のハードルを高めたくないので、むしろ感動できるよ!と軽く薦めるべきなのか(笑)

本作は視聴者が少ないのが残念でもったいないので。

<2019.1.28追記>
今回は、購入していた円盤を最近視聴したことに加え、以下のレビューを読んで思うところがあったので追記します。既に視聴している方は参考に読まれてはいかがかと思います。

「ナナメ読みには最適の日々」
⇒http://ishimori-t.hatenablog.com/entry/2018/03/16/085105

{netabare}私が理解したところを大まかに言うと、本作は「物語についての物語」であり、物語の語り手であるイオルフが語られる側の人間と関りを持つ構造になっている、というレビューなのですが、結構説明できていて、こんな見方があるのかと唸ってしまいました。

本作は物語を創る職業である脚本家の岡田麿里氏が、全てを出してほしいと言われて監督を志願し、創り上げた作品です。物語の語り手を暗に登場させている可能性はあり得ますし、作者は世界の生みの親ですから、それが親子の関係により描かれるのは自然です。ついでに、クリエイター側に共感できる私が惹かれた理由の説明にもなっています。

まず、ヒビオルについて。本作は色々と独創的なモチーフがあって、流し見しようものならすぐについていけなくなる危険があるのですが(このわかりにくさが評価を下げる一因となっている)、その最たるものがヒビオルです。これを削らず、ネーミングも一般的にせず、物語で何度も登場させ、エンドロールでヒビオルを織るシーンを流した作者の意図は考えられるべきでしょう。

ヒビオルは単なる美しい布というだけではなく、言葉を織り込むことができます。縦糸は流れゆく月日(時間)、横糸は人の生業(出来事)ということで、日々を紡いでいくという設定です。初見時の感想において、私はヒビオルをイオルフそれぞれの「日記」(自分史)のようなものと受け取りましたが、これを脚本家(P)それぞれの「物語」と訳してみます。

高値で売れるので、イオルフの民はこの機織りを生業としているように描かれていますが、ヒビオルと同様の織物がイオルフ以外に作れない説明はないですし、教えればエリアルのように人間にも織ることが可能です。

この点、脚本家は物語の語り手であり、物語ることを生業としている。物語の世界とは一線を画し、当然、物語世界の住人よりも長く生きることができると当てはめて解釈することができ、前述のレビューのとおり、禁忌との関係で捉えることも可能です。マキアの神出鬼没さも、語り手側ゆえかもしれません。

マキアはエリアルと出会い、彼を私のヒビオルと言います。初見時の解釈(=日記)ではここを理解できず、大事な物という意味もあるのだろうとうやむやにしましたが、マキアにとっての物語と読むとスムーズです。その後、マキアが織物であるヒビオルを織るシーンは削られておりほとんどなく、エリアルが成長するまでの時間を共に過ごし、終盤手前の再会時に、自分を織りあげたのはエリアルだと言います。

ここを訳すと、マキアのヒビオル=エリアルを主人公とした物語=マキア自身、となり、物語の作者は、自らが生み出した物語によって、作者自身が作り上げられているという関係性を表わしていることになります。岡田氏がそのような意図を込めていたかはわかりませんが、岡田氏にとって自身が創った物語は自身の人生の一片であり、そこに関係した存在(物語世界を含む)への感謝を作品に乗せていることは推察されます。

ヒビオルのエンドロールは、この作品が物語の物語であることの暗喩であるとも、この物語が続いていくことを単に表現したとも、視聴者も各自の物語を紡いでくださいというメッセージとも、自由に捉えられるように思いました。

様々な視点で解釈ができる作品ですね。個人的には、結局のところ脚本家にとどまらず、視聴者自身が自分の人生における物語をヒビオルに当てはめて視聴することを許容している作品だと思います。

ついでにレナトという名の竜について。これも、単に竜などの名称を使わなかったことに意味があるはず。

レナトは、「生まれ変わる、再生する」を意味するラテン語「レナトゥス」に起源を持ち、古代ローマ初期よりキリスト教徒が用いてきた名前から連想され、古代から神聖とされた存在の象徴として命名されたとも考えられます。
{/netabare}

<2019.3.8追記>[New!]
今週月曜に有楽町のマルイで開催されているさよ朝展を見てきました。一部、撮影可能だったので美しい背景美術等、カメラにおさめてきました。
劇場では完売していたグッズなどの販売もあって、クリアファイルを購入させていただきました。

さて、ネット上のレビューで私が最も共感したもののリンクを掲載して、取りあえず本レビューは終了としたいと思います。
お読みいただきありがとうございました。

「『さよならの朝に約束の花をかざろう』を観て、「"物語"とは何か」について考えた」{netabare}
http://alright3.hatenablog.com/entry/2018/04/07/235754
{/netabare}

投稿 : 2019/03/08
閲覧 : 500
サンキュー:

57

 (・ω ・

★★★★☆ 3.4
物語 : 2.0 作画 : 3.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

感想:力技でまとめたな。

どんな作品なのかは
他の人がまとめて頂いてるので
感想だけ述べます

起承転結で言えば転が微妙

その転の部分は
親離れのところ

エリアル(主人公)の自我が成長し
親が実母じゃないと分かっていて
いくら老いないとしても

女性としては見ないでしょう・・・

と思った
そこになんか違和感を感じたせいで
最後の締めくくりをあれで終わらせたら
「感動」になります(せこい!)

もう一ひねりあれば、号泣物になったのになあと感じました

投稿 : 2019/02/17
閲覧 : 109
サンキュー:

1

ネタバレ

たわし(フレディ)

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

70年代「少女漫画」+フランス革命期「ロマン主義」

「あの花」や「ここ叫け」でお馴染みの脚本家、岡田麻里による初アニメ監督作品。脚本家がアニメ監督になる例はほとんどありえないが、かなり思い切った判断だと思う。

以降ネタバレ含みますのでご注意頂きたい。


世界観が中世ヨーロッパを下敷きにしたファンタジー世界であり、昨今流行りの「ダークファンタジー」ではなく、どちらかといえばロードオブザリングやゲド戦記寄りの「ハイファンタジー」である。
ファンタジーブームもさる事ながら、流石に脚本歴が長く大御所に近い存在だけあって、プロットやお話全体の構造に一切の破綻がなく、テーマも一貫して通っている。岡田麻里脚本の特徴は所謂少女漫画に多く存在する「群像劇」や「人物の感情とその行動」に趣を置いた「叙情的」な話がほとんどであり、全体的な構造がいかにも女性らしい「感情の揺れ」をセンターに置いて作られている。

ちょうどフランス革命期の「ロマン主義」と言われる一連の小説や絵画の世界観がおそらく根底に有り、中世キリスト教が支配していた理性や禁欲からの脱却、身分や法律を超えた人々の絆や感性の世界観である。例を挙げれば、フランスの代表的な文筆家ヴィクトル・ユーゴーの「レ・ミゼラブル」があり、本作はそれに70年代少女漫画にあるファンタジーやSF作品にオマージュを捧げている。我々の「近代」からなる民主主義や自由恋愛などの概念が確立した時代であり「モダニズム」の始まりでもある。なので作品のスタンスが非常によく練られているし、登場人物に性格の破綻した人間が存在しない。

代表的なところで言えば萩尾望都の「ポーの一族」や「トーマの心臓」、竹宮恵子の「風と木の詩」や「地球へ」といった作品であり、その片鱗が作品内に漂う空気感になっている。

本作は特にこれから結婚する人や新婚の女性、あるいは「妊婦」や子育て経験のある女性には非常に訴求力が有り、ネタバレになってしまうのであまり書かないが、
10代半ばで外見の成長が止まり、数百年生き続けることから「別れの一族」と呼ばれるイオルフの民の少女であり、本作の主人公「マキア」に感情移入した途端に「母になる」とは「親になる」とは一体どう言うことなのかということに無条件に反応してしまう。それは一昨年前に公開されたSF映画、ドゥニヴィルヌーヴ監督の「メッセージ」と重なるテーマでもある。

初監督とは思えない成熟した世界への視点は、講談社少年マガジンで連載中の大今義時(「聲の形」の原作者)の「不滅のあなたへ」と共通したテーマであり、男性の漫画家やアニメ監督が「デビルマン」に影響受けたのと同様に、少女漫画界では萩尾望都の「ポーの一族」がやはり一線を超えた境地に達しているのだと思う。恐らく次回作は「不滅のあなたへ」になるのではないだろうか?

しかし、理性や合理主義といった「ルネサンス」から脱却した人の感情や個性に感化した「ロマン主義」の最大の欠点は、叙情的なお涙頂戴ものがほとんどになってしまうことだ。これは現代の少女漫画全般に当てはまる傾向でもあるが、本作も例によって主人公がよく感極まって「泣く」シーンが多い。あるいは主人公が育ててる血の繋がらない子供エリアルもよく言えば感情的で情熱的。悪く言えばオーソドックスなタイプである。現在は近代資本主義の原点である「モダニズム」から、虚無感や閉塞感の世界「ポストモダニズム」の時代なので若干の「擦れ」が生じている。

もう少し大人向けに感情を抑え「泣ける」を超えた感動を表現することができたら世紀の傑作と太鼓判をおせたかもしれない。そういう意味では、先ほど話した大今義時原作の「不滅のあなたへ」はちょうど良い素材なので、是非とも挑戦してもらいたい。

投稿 : 2019/02/16
閲覧 : 118
サンキュー:

20

Ka-ZZ(★)

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

愛して、よかった。

「GOSICK」「花咲くいろは」「あの花」などの作品に携わった脚本家岡田麿里さんの初監督作品。
アニメーション制作はP.A.WORKS。
そしてタイトルは「さよならの朝に約束の花をかざろう」

繊細で緻密なP.A.WORKSさんの作画と、この作品のそれ以外の構成要素を勘案すると、視聴後に目を真っ赤に腫らしている自分が容易に想像ができてしまうので、中々視聴する機会が取れませんでしたが、ずっと視聴したかった作品です。
そしてようやく視聴できるタイミングが訪れました。
「この機を逃す手はない」
こうして視聴に至った作品でしたが、視聴後の自分の姿は概ね予想通り…
というか、ラストシーンを思い返すだけで今でも涙腺が緩んでしまうんですけど…
もう自分の涙腺の「おんぼろさ」を嘲笑するしかありませんね。

この物語の主人公は「イオルフ」の一族の少女・マキナ。
イオルフ族は、十代なかばの若い姿のまま数百年を生きるため、彼らは「別れの一族」と呼ばれていました。

縦糸は流れ行く月日。横糸は人のなりわい。
人里離れた土地に住み、ヒビオルと呼ばれる布に日々の出来事を織り込みながら静かに暮らしていました。
ですが、そんな静かで平和な暮らしが、イオルフの長寿の血を求める輩によって一瞬にして崩れ去る出来事が起こったのでした。

ある者は連行され…そしてある者は殺害され…みんな散り散りになってしまったんです。
そしてそれはマキナも然り…
帰る場所を失ったマキナが暗い森を彷徨っている時、ふと物音に気付きます。
その物音の方に近寄ってみると…母親に抱きかかえられた赤ん坊が泣いていたんです。

でも残念ながらその母親は既に絶命していました。
物語が始まって凡そ10分と少し…まだ始まったばかりであるにも関わらず、こんな無情で…かけがえの無い状況が目の前に広がるなんて思ってもいませんでした。

きっと母親に選択肢は無かったんだと思います。
それでもたった一つ自らが選んだ道は絶対に踏み外さず全うする…
それが親の愛情であり、強さなんですけどね。
こうしてマキナは偶然出会った命と共に歩むことを選択し、物語が動いていきます。

物語の随所に散りばめられているのは、母親であり続けようとするマキナの懸命な思いと姿です。
マキナが共に歩むと決めたのは「エリアル」という男の子でした。
マキナは見た目が十代半ばのままなので、一つの場所に長く留まることができず、あちこちを転々とする生活を余儀なくされていました。

数百年の時を生きるイオルフと人間は、当たり前ですが成長の速度が全然違います。
幼い頃には全然気付かなかったことも、年齢を重ねて周りが見えるようになると否が応でも気付いてしまいます。
この気付きは必然…
そして、この必然の先には無限の選択肢がある筈なんです。
そこで何を感じ、何を選択するかは十人十色…

だからマキナとエリアルが何を選択しようと、ただ見守っていれば良い…
そうして視聴していれば良い筈なのに、この作品を見ていると胸が痛むんです。

きっとマキナには無限に広がる選択肢が見えていなかった…
いいえ、そんな選択肢なんて彼女には必要なかった…
だって、マキナの全てはエリアルだけなんですから…

気が付けばエリアルはマキナよりずっと背が大きくなって力も強くなっていて…
そして何よりエリアルは男の子ですから…
マキナに対する思いが複雑になるのは理解できなくはありません。
でも、出来得るならエリアルには違う選択をして欲しかったのが本音です。
私もエリアルくらい若かったら、自分の思いに先走ってしまうことでしょう。

勢いがあるのは決して悪いことではありません。
若さ故の選択…なんでしょうから、エリアルを決して非難はできません。
でも、もし自分がもっと無知じゃなかったら…もっと相手の事を色んな角度から考えられていたのなら…
もしかしたら物語の方向性は少し変わっていたのかも…
どうしてもそんな考えが頭をよぎるので、マキナを見ると涙が溢れて止まらないんです。

物語では描かれなかった空白の時間…
誰がどんな時間を過ごしたのかは分かりません。
けれどマキナがその時間をどの様に過ごしてきたか、だけは容易にできてしまうのだから堪りません。

そしてこの先で描かれているのは、きっとある意味究極の愛のカタチの一つ…
縦の糸と横の糸の交差によって生じる翻弄は無情以外のナニモノでもありません…
深く…静かで…とても大きい愛はどれだけ募るんだろう…
どれほど焦がれるんだろう…
包み込む手と支えようとする心はどれだけ温かいんだろう…
身を裂くより辛かったと思います…振り返って戻っても誰も彼女を責める事はしなかったでしょう。
それでも、歩みを止めなかったのは、それだけ愛が深かったから…?
その選択はこれまでの人生で知り得ない程の寂しさに支配されるとしても、きっと彼女の選択は変わらなかったと思います。
そして、どれだけ自分の選択に下唇を噛んできたんだろう…
こうして物語は究極のラストシーンに帰結していきます。

兎にも角にもマキナの優しさと愛情に満たされた作品です。
少し頼りなげな表情の中に秘める芯の強さには脱帽することしかできません。
それもこれも、マキナのCVが石見舞菜香さんだったから…と言っても過言ではないでしょう。
彼女が演じたから、マキナはこんなにもカラフルで…ラストシーンがあんなにも儚く胸に刺さったんだと思います。

「ひとりぼっちがひとりぼっちと出会い紡ぎ出される、かけがえのない時間の物語。」
「愛して、よかった。」

どちらも公式HPに記載されている一文ですが、この言葉の意味と重みは伊達じゃありません。
そして単語一つ一つに嘘偽りが無く、作り手の全力が感じられる作品です。
ホント、これがあるからアニメはやめられないんですよね。
アニメを心から好きで良かった、とまた本気で感じさせてくれる作品に出会うことができました。
作り手の皆さまに感謝です。

投稿 : 2019/02/16
閲覧 : 116
サンキュー:

26

ネタバレ

ミュラー

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

もう少し早く見たら2018年ベスト10に入れたのに

見終わったときに卑怯だっ、と思ってしまった。最後の泣かせる演出で涙ボロボロだよ。
そんなあざとい演出だったとはいえ、この作品の評価が落ちるわけではありません。それまでに綴られた物語が素晴らしく、誰にでもオススメできる、見てよかったと思える、すばらしい作品でした。

あらすじ等はここで書くつもりはありません。主人公マキアとエリアルの親子愛が素晴らしかったです。子持ちの方がどれくらいこの作品を見たのか分かりませんが、マキアとエリアルに恋愛感情はありえません。子供に対する無償の愛情は、本当に子供を持った人ならすんなりわかるものなんですよ。だからこそ最後の別れのシーンが生きてくる。異世界の物語として描かれていますが、ここで描いている親子愛というものは、本当にどこにでもあるもので、だからこそ普遍的で大事なものなんだというのを再認識させられます。
誰しも絆を持って生きています。作品の冒頭で、イオルフ一族は他の世界と交流を持ってはいけないという話があり、ずっと違和感を感じながら見てましたが、作品の最後にはマキアが打ち破ってみせました。それでこそ主人公!
Good Jobでした。

投稿 : 2019/02/09
閲覧 : 85
サンキュー:

12

ネタバレ

キロノ

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

子を想うお母さんの気持ちが分かる、切なくも暖かい作品

・異世界でのとある特殊な民族の少女の話。
・母と子のそれぞれの愛のかたちが物語の中心。
・一見、ほのぼのではあるが、一部 戦争が関わっている。
・親子愛で泣ける。
・世界観が、クジラの子は背上に笑う に近く感じた。

投稿 : 2019/02/07
閲覧 : 54
サンキュー:

4

ネタバレ

dbman

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

映・像・美!

長編アニメーション映画/劇場公開日:2018年2月/上映時間:115分/アニメーション制作:P.A.WORKS

率直にいって、どんだけ作画に気合入ってるんだと目を見張るほど細部に渡りとにかく映像が綺麗な作品でした。主人公・マキアもずっと見守っていたくなるような魅力あるキャラだったし、一風変わった家族愛といったストーリーも良かったと思います。

{netabare}ただ、物語が足早に過ぎていくこともあってドラゴンなど作品での固有名称が覚えづらかったり、マキアの髪色がなぜ変わったのか、レイリアが娘の前でダイブした瞬間になぜマキアがドラゴンに乗って現れたのか、などなど視聴中は幾つかの疑問に溢れ、ちょっと見難かった印象が…。

作品の温かさや心地よすぎたこともあってか視聴中に一度寝オチを挟んでしまい、続きから再視聴したことで把握できなかった点もあるかもしれませんが、それにしても同じ場所に長期滞在できないはずのマキアの神出鬼没っぷりが目立ち、幾度も繰り返されるものだから、スラムダンクの「なぜ桜木がそこにいる!?」が都度、頭をよぎってしまった。そういった突っ込みどころに目を瞑れば、とても心温まる作品だったと思います。{/netabare}

視聴者側の年代や立場によっても感じ方が大きく変わるものと思われますが、兎角、映像美に秀でた一作だったと思います。

投稿 : 2019/01/24
閲覧 : 83
サンキュー:

29

ネタバレ

ジャスティン

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

あのP.A.WORKさんの劇場版アニメ

●視聴したきっかけ

正直あまりこのアニメに関しては、
一応見ておこうと思ったくらいで、
ここまで評価が高いアニメだとは知らずに視聴を致しました。

視聴方法としては、レンタルDVDで視聴をしました。

●評価するべきポイント

まずは作画面が本当に素晴らしい。
世界感の作りあげるP.Aさんの実績と
実際にこの世界にあるのだと思うぐらいのクオリティは
もうこういう作品から始まっていくのだと。

逆にこの作品に関しては評価するポイントが
ほぼ全てと言っても過言ではないと思います。
2010年代の映画でもトップクラスの出来だと思う。

視聴者が何もない知識ゼロからここまで世界感に
魅力を引き付ける能力とキャラの演出と声優さんの
キャスティングがとてもマッチしており、
世界感ではなく、実際に今このキャラたちが生きている
ように見てる手法の技術点が素晴らしい。


P.A.さんお得意の恋愛というか青春というか
凪のあすから感が凄く出てた作品とも言えました。
雰囲気というかオーラというべきなのか
恐らくは、空の描写が似ていたせいでもあるかもしれない。

どれもこれも素晴らしいので、上げる点としては
作画面やシナリオはP.Aさんらしいストーリー展開で
これは他のアニメーション会社では出来ないことで
あると思う。


●感想

ストーリー ★4.5

ストーリー展開はほぼ完璧です。
アニメの視聴をすると「あのキャラあのままで終わりか」や
「○○って結局死んだの?」や
「○○はそれからどうなったの?」などの
これからキャラたちの今後の展開についてを
最後の演出を含めて全てを教えてくれているのは
意外とこの作品だけなのではないでしょうか?

今回は戦争っぽい描写もありましたが、
素直な気持ち、この戦闘がなくても全然評価は
高く評価をつけていた気がします。

子供の成長物語というのは実際にはなかなか
ないので、凄く新鮮に視聴が出来たようにも感じました。

ただ、少し気になったのは途中から時系列が少し複雑化してきて
大体の時代は把握出来たのですが、戦争をする動機が
しっかりと決まっていた描写が恐らくあったと思うですが、
私が視聴したときは、完全に?状態だったので
最後らへんから急に話が展開されるので
少し話の内容について行けなかったのが苦労しました。

でも、そんなことがあっても全然素晴らしいシナリオだったので
取り敢えず高く評価を致しました。

作画 ★5.0

久しぶりに5.0を付けさせてもらいました。
ほぼ作画崩壊もなく、安定した作画で少しクオリティ高い。

上記でおっしゃたように、
アニメが動いているのは普通ですが、これは
人間が生きている・空が生きているといったほうが
褒め言葉に近いです。

アニメーションから人が生きているようにも
見えたり空の描写は流石すぎました。

P.Aさんやる気がとても作品から伝わり
このアニメを知ったことでますますP.Aさんの作品に
興味が出たきっかけにもなりそうです。

投稿 : 2019/01/21
閲覧 : 115
サンキュー:

18

makiano

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

タイトルなし

つまらなくはない、
でも、もう一度観たいとは思わない。

投稿 : 2019/01/20
閲覧 : 57
サンキュー:

2

スロトム

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

繊細で綺麗で、そしてとても切ない世界

あの「花咲くいろは」「凪のあすから」「あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない」などで数々のヒット作を生み出した岡田さんの初監督作品。
勿論始まる前から期待値は高かったと思いますが、それを上回るような完成度でした。

まずストーリーに関していえば満点です!
ただ終盤になると若干説明不足な面もあり理解が追いつかない場合もあります。まぁこれについては尺の問題ですし、それだけ様々な要素が複雑に絡みあった作品なのでしょう
声優さんは有名と無名をバランスよく織り交ぜており、特に主演の石見さんを発掘したセンスには脱帽です。
作画はやはり美術の東地さんが見所でした。東地さんのTwitterを見ると、背景に沢山の意味が込められてたことが分かります。キャラデザに吉田明彦さんを起用したのも大きな加点要素です。

結論:PA.works×マリーのタッグは期待を裏切らない!!!!

投稿 : 2019/01/19
閲覧 : 55
サンキュー:

4

まさき

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 5.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

作画が綺麗

作画はとても綺麗ですね。ただストーリーはちょっと・・・。
この壮大なストーリー設定をいかすには、2時間ではあまりにも短かったのかなと。

放映時間が短いせいで心情の移り変わりがあまり描かれていません。
登場人物が以前の言動に伴わない行動をとったりします。
当然、時間の経過によって心情や考えが変わるのは理解できます。
しかし、それが違和感となって、作品にはまれなかった理由です。

投稿 : 2019/01/12
閲覧 : 78
サンキュー:

1

てっく

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

思いを持つことの大切さと重さ。

あらすじは割合。

人が人を思い愛するという事の素晴らしさとその重さ。

子を思う親の愛や親を思う子の愛、家族の愛や誰か誰かを愛おしいと思う愛。
人々が持つ全ての『愛』を描いた作品。

悲しさや寂しさとは少し違う。
気が付いた時には『儚さ』に似た感情を抱かずには居られず自然と涙が頬をつたう。
そんな素敵な作品。


さぁ、素敵な別れの為に出会いを探しに行こう!

投稿 : 2019/01/10
閲覧 : 76
サンキュー:

13

ネタバレ

まるいぬ

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

今作の「変わらないもの」は

変わるものと変わらないもの

「あの花」「凪あす」などの岡田麿里作品ではこの二つの対比がとても繊細に描かれてきた
満を持して、この岡田麿里初監督作品である「さよ朝」

時間によって変わっていくものと、それでも変わらないもの。
を描いたという今作品ですが、岡田麿里の良さを出し切ったとは言い難いと私は思う。

母子の愛を描いた作品としてはとても良作だと思う。
シングルマザーの母親に育てられたという岡田麿里ならではの作品だったかもしれない。
リアル寄りの(胸糞悪い)描写は岡田麿里作品の魅力の一つで
今作でもそれがスパイスみたいに生かされていた。

ただ、人生を描くというのが岡田麿里の作品に(劇場版の尺にも)合ってなかったと思う。

「あの花」「花いろ」「とらドラ」では
青春時代にスポットを当てて、その中での「変わるものと変わらないもの」を描いてきた。
「さよ朝」では
人の一生という長い年月を描いていて、これまでの作品と比べてスパンが圧倒的に長い。
「変わるもの」が容姿、環境、立場など数多く、圧倒的であるため
魅力であった細かい心情の変化、成長などの描写が薄れているように感じる。
登場人物の関係性が少しずつ変わっていくのを楽しめた「凪あす」「とらドラ」「ここさけ」とは違った演出だった

{netabare}
エリアル(cv.入野自由)の赤ん坊時代、幼児時代、青年時代、兵士時代、おじいちゃん時代と
気づいたら数年が経っている描写が多かった。

・レイリア(cv.茅野愛衣)が娘を大切に思うようになった
・クリム(cv.梶裕貴)が母親をやっていたマキアに軽蔑の言葉を吐くようになった
・エリアルがマキアではなく、ディタ(cv.日笠陽子)を妻に選んでいる
{/netabare}
このあたりの心情の変化は、すでに「変わり終わったもの」として描写されていて、
そこまでの葛藤や決意は描かれていない。
1クールのアニメ作品であれば、それらも細かく物語に組み込めたかもしれない。
岡田麿里なら、より名作に仕上げられたのではと思わずにはいられないのだ。

もちろん今作はマキアの物語で(題名も当初は『マキア』だったとか)
だから、それらが繊細に描かれていないとしても、問題はない。
容姿が変わらないからこそ、マキア自身の変化や成長は対比で素晴らしく表現されていて、
良作だったと思う。
{netabare}
どれだけの変化があっても、それでも変わらない母の愛。を描きたかったのかなと感じ取れた。
{/netabare}

{netabare}
また、今作は、リタがラング(cv.細谷佳正)の告白をあっさり断ることからもわかる通り、(ラングもそれをひきづらない)
代名詞であった恋愛のドロドロは意図的に封印されていて、新しい岡田麿里も見れた作品だと思う。
{/netabare}

ブルーレイが売れない中で、劇場アニメのほうが収入が見込めるのはわかるが、
しかし、これをどうしても1クールで見たかった。
文句なしの完全な名作にして欲しかった。
岡田麿里監督の次回作に期待


以下どうでもいい雑感想
{netabare}
どんなアニメを名作だと人は言うのかって
結局どれを一番最初に見て感動したか、なんじゃないかと思う。
私は「あの花」を一番最初に見て深夜アニメにはまり、「凪あす」で岡田麿里にはまった。
両方とも5本の指に入る名作だと思ってる。
だが名作であるとされる「true tears」をその数年後に見たが、全く心に響かなかった。
「true tears」を一番はじめにみた古参アニオタにとっては、それが一番に見えるのかもしれない。

「さよ朝」で岡田麿里を知った人は、「さよ朝」を名作と言うんじゃないかな。

結局何が言いたいのかというと
もう目が肥えてしまっていて、
同じような感動に慣れてしまっていて、
だから「あの花」を越える作品にはもう出会えないのかもしれないということ。
思い出補正が強すぎるんじゃないかってこと。

一言で言えば期待しすぎたということなんだろうけど
ただ、それを認めてしまうと、どうなのだろう。

私が気づいてない「さよ朝」の魅力をどうか教えて欲しい
「true tears」の話でもいい。
アニメももう潮時だと思わせないで欲しいのです。
{/netabare}

2回目視聴
{netabare}
映画館で見てからだいたい一年ぶりの視聴
どうやら一年前の私はいくらか冷めていたようで,そこまで高評価にはしてなかったみたいなんだけど...

いや〜 泣けた!

クラナドとか,泣けるアニメてのは「ここで泣け!」ていうポイントがあって,
それが分かると逆に冷めちゃうとかいう人もいると思うんだけど,
素晴らしい作品てのは,理性を飛び越えて泣かしにくるからスゴイ.


凪あすスタッフの新作「色あす」はストーリーにいまいち魅力を感じなかったけど,
やっぱり岡田麿里がいれば何か違っただろうなと思ったり...

果たして次のPA+岡田麿里作品はどんなだろう
恋愛か,青春か,母子か
群像劇か,ファンタジーか...
期待して待ちたい.
{/netabare}

投稿 : 2019/01/09
閲覧 : 63
サンキュー:

18

ネタバレ

明日は明日の風

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

母子の話と人の一生の物語…PAと岡田磨里のタッグによる美しい映画

見に行きたいな…と思っているうちに公開が終わってしまい、レンタルで視聴。行けるときに行かないとダメだな、と後悔しました。

岡田マリーは本人も認める「ひねくれた」性格。これまで彼女の作品をたくさん見てきましたが、これほど素直な物語ははじめてかもしれません。マリーの特徴は、大筋・終着点は実は分かりやすい。が、そこにたどり着くまで登場人物たちの関係や心情を複雑にしてしまいがちです。そこが当たれば面白く感じ、逆に邪魔になったらスカンになってしまいます(個人的に)。前者で言えば「とらドラ」「truetears」「花いろ」「あのはな」「凪あす」「ひそまそ」で、後者は「迷家」「オルフェンズ」といったところ。というか、自分はマリー作品、けっこうお気に入り多いので、どこかひねくれているのかもしれません…。

そのマリーが監督もしてしまったこの作品。実に「素直」な作品だったなというのが感想です。{netabare}母と子の愛情とすれ違いを血の繋がらないマキアとエリアル、血の繋がったレイリアとメドメルの2組の母子で見せ、マキアがエリアルの最後を看取ることで人の一生を見せます。{/netabare}
この話を軸に、中世ヨーロッパ舞台のファンタジーっぽい要素を取り入れ、人と人の繋がりや、人の成長といったものを盛り込みながら結末に向かっていきます。ひねくれた要素はまるでなし。マリーっぽいなというのが、冒頭で物語の根幹を何気に伝えているところ。マキアと長老の会話がこの作品の全体像なんだろうなというところです。

作画はPAですから、綺麗なのは当たり前。とはいえ、この絵でなければ伝わり方が半減したんじゃないかというほど、物語にぴったりだったと思います。さすがとしか言いようがありません。中の人はベテランから期待の若手まで、それぞれの役に合ったものでした。最近、アニメ映画はどっかに俳優を使いたがりですが、それもなく、いかにもアニメ見ているなというのが良かった気がします。俳優でも合っていれば問題ないのですが、なかなかそうならないのが現状だと思っています。

人生もの、親子のもが好きだという人におすすめです。

投稿 : 2019/01/07
閲覧 : 90
サンキュー:

26

デミウルゴス

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

圧倒的美麗な作画の良作だが、傑作にはなれないと感じた

故郷を滅ぼされ、逃げた先で親を失った赤子を拾い育てる親子愛の物語
特に圧倒的美麗で描かれた作画が素晴らしい
作画の一枚一枚がもはやスクリーンというキャンバスに描かれた美術作品の様に感じましたねぇ~
ファンタジー作品を絵だけでここまで表現しきった作品は観たことがないです。
これだけでも一見の価値があるように感じますね。


ただ所々描かれていない部分があったり

Ⅰ.マキア、レイリアを除いたイオルフの一族は全員死んだのか?長老のラシーヌはどうなった?

Ⅱ.メザーテの馬鹿王と馬鹿王子は最後どうなった?

Ⅲ.エリアルが母親(マキア)に対して、酷い言動をしてしまったが本当は愛していると思わせる描写(幼い時から今に至るフラッシュバック)がない。

共感することができない部分もありました。

レイリアがクリムの助けを拒み、自分の娘であるメドメルを優先するほど愛しているにも関わらず
その後で特にこれといった心情変化の描写もなく
メドメルのことは忘れる、貴方も忘れてなどと言い別れた場面が全く理解できませんでした。


観て来た作品が圧倒的に多いので、辛辣な評価になりがちな私が
逆にこれだけしかめぼしい欠点を挙げられないのは凄いと思いますねぇ~

ただマキアがエリアルにあれだけ愛情を注いで育てたのに関わらず
エリアルがあの様な言動をしてしまったことはまあいいとしても
酷い言動をしてしまったが本当は愛していると思わせる描写(幼い時から今に至るフラッシュバック)は個人的に欲しかったですねぇ~
これだけでエリアルのマキア(母親)に対する本当の想いが伝わって来ると思いますので


色々と辛辣な事象を書きましたが
映画という限られた時間の中でここまでの作品を描くということは素直に感動しますし、賞賛を送りたいと思います。
アインズ様も喝采せよと仰っておられます。

投稿 : 2018/12/30
閲覧 : 96
サンキュー:

7

是正

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

こういうのが見たかったファンタジー

長命種族の親と普通の人間の子供の親子を描いた作品(正確にはそれ以外にもいろいろ描いてるけど)
映像美は☆6つけていいほど美しく、声優も一人か二人棒がいただけでほかは全員物語に熱を添える素晴らしい演技。
非常にオススメです。

投稿 : 2018/12/23
閲覧 : 73
サンキュー:

4

ネタバレ

BZ

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

綺麗で切ない物語

ストーリー、作画、音楽すべてが美しい物語でした。愛の深さ、切なさを感じる名作です。

投稿 : 2018/12/16
閲覧 : 73
サンキュー:

4

ナルセッチ

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

岡田麿里の傑作映画

一言で「傑作」と言い切れる感動のストーリーと
ここまで進歩しているのかという映像美。
どこまでも自然な劇伴

映画という制限時間の限られた中で
一切の無駄を感じず、何一つ物足らなさを感じさせない

岡田麿里脚本の作品が好きで結構視聴しているが、
本作品は劇場で観るべきだったと後悔しています。

家族の愛情と成長を表現するのは
「麻枝准」の作品が有名ですが、

斬新な世界観やスピード感のある戦争シーン
を極めて自然に表現する本作は映画としては
それらを超える気がしました。

まさに記憶を消してもう一度観たい作品です。

投稿 : 2018/12/07
閲覧 : 65
サンキュー:

8

ネタバレ

datteba

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

親より先に死ぬのは一番の親不孝とは言うけれど...

最初は、なんだろうこれ異種族の娘と逃避行でもするのかな?と思って見たけど...
長寿の種族の娘が敵から落ち延びる際に親を失った赤ん坊に出くわして拾って育てるお話

血が繋がらなくても手探りで懸命に子供を育てる彼女こそ親と呼ばずして何と呼ぶのか
ほんとに良い作品です。
見終わった後にその場から動けなくなって、彼女が最後に{netabare}老衰で旅立った我が子に、もう泣かないって約束を守れそうもないと泣き出した時は{/netabare}座ってたのに膝から崩れ落ちそうになりました。

すぐさまDVDを注文しましたが、まだもう一度見る気力がありません


そんな感じ

投稿 : 2018/12/05
閲覧 : 57
サンキュー:

4

ネタバレ

順順

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

とても良かった

映像も動きもとても綺麗でした。
最後の方は涙が出そうになりました。

投稿 : 2018/12/03
閲覧 : 71
サンキュー:

3

ユーヤ

★★★☆☆ 2.2
物語 : 2.0 作画 : 5.0 声優 : 1.0 音楽 : 2.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

タイトルなし

嫌いな声優やキャストが出ている時点で楽しめる、感動できるはずのものも楽しめない、感動できなくなるということを再確認した劇場アニメとなった。

今後は暇があっても本当に見ないようにしようという教訓になった。

ただ作画は凄すぎた。

舌を巻いた。

投稿 : 2018/12/03
閲覧 : 37
サンキュー:

0

(=゜ω゜)ノ

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

タイトルなし

かなり物語・作画・音楽・が素晴らしい

投稿 : 2018/12/03
閲覧 : 49
サンキュー:

2

次の30件を表示

さよならの朝に約束の花をかざろうのレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
さよならの朝に約束の花をかざろうのレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら こちらのフォーム よりお問い合わせください。

さよならの朝に約束の花をかざろうのストーリー・あらすじ

一人ぼっちが 一人ぼっちと出会った

出会いと別れが紡ぐ永遠の一瞬

少女はその時 愛にふれた

『あの花』『ここさけ』の岡田麿里、初監督作品。(アニメ映画『さよならの朝に約束の花をかざろう』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2018年2月24日
制作会社
ピーエーワークス
主題歌
rionos『ウィアートル』

声優・キャラクター

石見舞菜香、入野自由、茅野愛衣、梶裕貴、沢城みゆき、細谷佳正、佐藤利奈、日笠陽子、久野美咲、杉田智和、平田広明

スタッフ

キャラクター原案:吉田明彦、監督:岡田麿里、副監督:篠原俊哉、キャラクターデザイン&総作画監督:石井百合子、メインアニメーター:井上俊之、コア・ディレクター:平松禎史、美術監督:東地和生、美術設定&コンセプトデザイン:岡田有章、音楽:川井憲次、音響監督:若林和弘

このアニメの類似作品

この頃(2018年2月24日)の他の作品

ページの先頭へ