当サイトはアリフィエイト広告を利用しています

「リコリス・リコイル(TVアニメ動画)」

総合得点
86.4
感想・評価
976
棚に入れた
2652
ランキング
197
★★★★☆ 4.0 (976)
物語
3.7
作画
4.2
声優
4.0
音楽
3.9
キャラ
4.0

U-NEXTとは?(31日間無料トライアル)

レビューを絞り込む
☆の総合評価
文字数
サンキュー数
視聴状況
表示形式
キーワード
この条件で絞り込む

リコリス・リコイルの感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

ノエル さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

気楽に観れる面白さ

少女を殺しのエージェントするという設定では、ガンスリンガーガールが傑作ですが、そういう切なさや悲愴感はなく、ハッピーエンドです。日常的なシーンも多く、設定の重さが伝わって来ないので、単に面白かったというだけの評価ですが、後半の真島との戦いは良かったです。もう少しシリアスに悲劇的な部分もあって終わった方が、心に残る作品になった気がしますが、気楽に観れて面白かった、というところで、まあいいかって感じです。根本的な解決をしてないので、2期があるのかもしれないですね。

投稿 : 2023/02/05
閲覧 : 104
サンキュー:

6

ネタバレ

ヘンゼル さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

設定は大味、しかしキャラクターの完成度は高い

リコリスという日本を裏で支える治安維持組織が、日本の犯罪者を問答無用で銃で撃つという、バイオレンスな作品かと思いきや、リコリスという組織に忠実で躊躇なく人を撃てるが、人との関り方が下手な「井上たきな」という女の子と、自由奔放でリコリスでも最強であるが、不殺の主義を貫き人付き合いが上手い「錦木千束」という女の子の二人が危機や付き合いを通じてどう変わっていくかを味噌とした作品である。

こういった作品で似たような作品と言えば、ゾンビ映画が挙げられるだろう。ゾンビという危険や壁を乗り越える人間ドラマを主軸とし、ゾンビという敵をそこまで深堀りはしないし、設定も大味な場合が多い。

リコリスリコイルで、ゾンビの役割を果たすのは、「リコリス」という組織、そして「真島」という敵の存在である。彼らに対してそこまで深堀りはされずに話は進むため、ストーリーに重きを置いている人達からすれば好みに合わないと思う。本作品はあくまで、二人を主軸とした物語である。それらをメインに、世界観や設定はあくまで副菜かデザートのポジションで見れば良いのかもしれない。

本作品の特徴は「百合」(女性同士の恋愛関係)に近い友情を上手く描いている点である。たきなが千束と関わっていくうえで、心の内が開けていく様は、表現としてもとても上手く、距離が縮まり、いつしかかけがえのないものになっていくのは観ていてとても心が温かくなった。
アクションシーンの作画もものの見事に描き切っていて、最後まで力尽きることなく完成しきった制作陣の方々には感謝しかない。

彼女たちはどこか不器用で、どこか繊細で、しかし信念や自分を持っている強い女の子である。そこに愛らしさも兼ね備え、まさに2022年を象徴するアニメキャラクターの一員になったであろうという事は間違いない。

ブレないテーマを貫き、魅力的なキャラを生み出した本作品は星4.3とする。

投稿 : 2023/02/02
閲覧 : 116
サンキュー:

6

ネタバレ

37111 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

たきなが人間になる物語

たきなが千束に影響されだんだんと人間の心を取り戻していく様が非常に秀逸に描かれている。
人間の心を取り戻すにつれ千束に恋愛とも家族愛とも異なる愛情を募らせる。
千束の余命が少ないことが分かると、他を全て投げうってでも助けようとするその愛の深さ。でもそれを咎める千束。
最終的にハッピーエンドに落ち着くところもこの物語のすばらしさ。

全13話に無駄な部分が一切なく、千束もたきなも、リコリコのメンバーもDAの名前のある人たちも、そして真島さーんも全てキャラが立ってて良かった。

2022この作品に出合えてよかった。

投稿 : 2023/01/16
閲覧 : 143
サンキュー:

19

ネタバレ

ちょま さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

あの特製スイーツ食べたい

日本の平和維持のため密かにテロリストや犯罪者を抹消する秘密組織、という設定のもと、命令違反で左遷されたエージェントのたきなと、新たな配属先で出会ったトップエージェントちさとの二人が織りなす賑やかでシリアスな物語。町内会のお手伝い、子供の面倒、喫茶店業務、で、たまに発砲…

もうこれが作画がすごいしアクション派手ながら銃の構え方なんかはリアリティ感じさせてエンタメと現実描写の適度なバランス!オタク心のくすぐり方がわかってますよ!
生真面目なたきな×柔軟で楽しいことを求めるちさとの凸凹ながらなかなかいいコンビ感、バディ者としても良質だし百合の妄想しがいがある!
喫茶店マスターでパパ感あふれるミカや、ダウナーぽいけどホントは大事に思ってくれているハッカーのクルミ、元同僚で敵対的だけど信頼はしてくれるフキなど、脇を固める個性的で魅力的なキャラクターもいっぱい!
ん〜いい仕事してますねぇ!

メインストーリーはそこまで見所があるわけじゃないのだけど、やっぱキャラがいいからそこがとても楽しい。メインのたきなと千里以外が主役になる話はないのでちょっと物足りなさもあるが。

とはいえやはり、たきなとちさとの関係性はなかなかの見どころで、はじめこそちさとがたきなを引っ張ってあげてるのだけど、ちさとの明るさはどこか不自然で不穏さを感じさせる。終盤になってその理由が明かされるけれど、そこからはたきなの【生真面目で融通はきかないけれど素直に感情を表に出す】性格が心の救い!バッドエンドを漂わせる中で思わず「頑張れ!」って応援したくなっちゃう!
そんなたきなにちさとが心動かされる、みたいな描写はないので完全にこっちの読み違いだけど、ともかくハッピーエンド!あ〜良かった良かった…いやふざけんな!ちさとてめー!明るく振る舞ってりゃいいと思うなよ!たきなを見習えよぉ!もっと感情だせよぉ!涙涙

続編を匂わせるラストではないけれど、完全に設定が消化しきれているわけでもないのでぜひとも2期を所望する。しっかしこんな劇場アニメレベルの作画、テレビシリーズで見れるんだからすげぇ時代だよ

投稿 : 2023/01/08
閲覧 : 146
サンキュー:

8

ネタバレ

uQcus51094 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ストーリー、キャラ、音楽のバランスが最高!

なんとなく広告で見かけたので視聴。
事前知識なしで見ましたが、はまり具合は2022年で一番だったかも。

ストーリーとキャラ、音楽、戦闘が非常によくあってます。

内容としては、ガンスリンガーガールや緋弾のアリアが近いかも。
でもこちらはギャグも多いので、見やすかったです。
千束のキャラが最高で、いつも笑わしてもらいました。
たきなとの組み合わせもよくあるパターンですけど、いいですね。

声優さんの演技も非常によかった。印象がかなり変わりました。

Clarisも自分は久しぶりに聞きましたが、相変わらずよかったです。

戦闘シーンはもう少し、銃撃戦が戦略的だとよかったかな。
主人公が無双すぎる。
リコリスももう少しいろんな人がでて活躍してほしかったかな。

終わり方はかなりカオスだったので、2期があるといいなあ。

投稿 : 2023/01/08
閲覧 : 73
サンキュー:

6

ネタバレ

れるびい さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

現実にもDAやアラン機関は存在する??

個人的に2022年で一番の作品です。

特別この手のジャンルが好きな訳でもないし
視聴前特別な期待はしていませんでした。
観てみるとストーリーも作画も音楽も声優の演技も
パーフェクトに近かったです。

特に、半端じゃないなーと思ったのが
主人公千束の声優の安済知佳さんの演技です。
キャラクターの魅力が凄まじいなと思いました。

あと、登場する組織も非常に面白かったです。
モデルとなっている実際の団体があります。

リコリス達が所属する組織はDAという裏から
日本の秩序を守っている組織です。八咫烏(やたがらす)
という名前で古くから日本に存在しています。
3本足のカラスがシンボルです。6話で八咫烏の組織図が出てきます。

でもこれ、歴史や都市伝説好きな人の間では有名ですが
八咫烏は実際に日本に古くから存在する組織だと言われてます。
天皇を守護し、儀式的な行事を仕切っており、裏天皇とも言われています。
身近なところではサッカー日本代表のシンボルマークが八咫烏です。

組織としての八咫烏はさておき、戦国時代織田信長が
もっとも恐れたと言われる雑賀衆(さいかしゅう)
という鉄砲傭兵集団がいます。そのリーダー雑賀孫市の家紋は八咫烏です。
鉄砲をばら撒いた真島一味のモデルなのかなーと思ってます。

八咫烏のトップには大烏と言う3人のトップが居て
天皇にもしもの事が起こった場合、この3人が天皇の代わりを果たすそうです。
その下には十二烏と言う重要な役職の12人が居ます。

その下に居るのが烏天狗で、かなりの人数居ると言われています。
八咫烏の構成員は戸籍を持っていません。
この作品で言うと烏天狗がリコリスに当たると思われます。

明治維新以降、八咫烏は解体されかけた様ですが、
今もなお存続しているらしいです。

一方、千束や真島がバックアップを受けているのは
アラン機関と言う組織です。
こちらは現実世界で言うと完全にフリーメイソンという組織です。

活動は非公開の16世紀頃から存在する団体で、
歴史上の錚々たる人物たちがメンバーと言われています。
ウィキペディアにも載ってるので挙げるとキリがないですが
歴代アメリカ大統領やダヴィンチやウォルトディズニーなどです。

日本では数年前に高須クリニックの高須院長が入会して少し話題になってました。
東京だと、東京タワーのすぐ近くにグランドロッジ(日本総本部)があります。
シンボルがフクロウで、才能のある人にバッジを送り
資金や物資提供等の支援をする組織というところから、
アラン機関のモデルはフリーメイソンで間違いないと思います。

と言うかアニメとは言え、黒い噂も大量にある組織なので
ここまで露骨に描いちゃって大丈夫?と心配になるレベルでした。

DAの支部である喫茶リコリコを中心とした日常パートと、ガンアクション等の
ハードボイルドパートのバランスが絶妙で、引き込まれました。

最終的にリコリコメンバー全員でハワイに行くという
まさかのハワイエンドも予想外で楽しめました。

円盤の売り上げもかなりなものらしいですが、
ここまでの盛り上がりはスタッフさん達も予想していなかった様です。
2期が来なかったらアラン機関からの圧力でしょう(笑)

投稿 : 2023/01/07
閲覧 : 222
サンキュー:

34

ネタバレ

カミリス さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

キャラが魅力的なガンアクションアニメ

キャラが魅力の一言に尽きる作品です。
ストーリー自体はスタンダードな構成で、展開もわかりやすく捻った作品を好む人には向かないかもしれません。アクションはあるものの、そこまで熱くなるような展開も無く、非常に緩やかな起伏のある雰囲気は日常系アニメを観ているようでした。こういうながら作業で見れるような作品は個人的に好きなので高評価です。

投稿 : 2022/12/28
閲覧 : 89
サンキュー:

8

ネタバレ

ねじまき さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

最近のアニメってすごい

けっこう久しぶりにアニメをみたら映像も音楽も一昔前よりずいぶんクオリティーがたかいなぁとびっくりしました
というかこの作品がすごいだけなのでしょうか
全話見ましたが作画がいまいちと感じる回もなかったしとっても楽しく観ることができました
僕個人の感想として悲しい結末でないのは本当に良かった

投稿 : 2022/12/27
閲覧 : 94
サンキュー:

6

ネタバレ

mamiko さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

バトルと物語が面白い

喫茶店をやりながら、裏で悪を倒す。バトルも夢中になるようなドキドキハラハラです。百合も入っているので苦手な方は見ない方がいいです。声優さんもキャラクターに合ってました。

投稿 : 2022/12/13
閲覧 : 129
サンキュー:

3

ネタバレ

てたい さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

さすがに

さすがに千束とたきな可愛いすぎやん?
二人の絆みたいなんが、どんどん深まって行く感じ。たまらへんな!
リコリコに出てくる人みんな好きやわ。

これはいっぺん見てみて。
終わり方もちゃーんと、綺麗な終わり方したしな。
けど全然続き作れそうな感じやん?
2期でもええし、映画でもええし、是非よろしくお願い致します。

投稿 : 2022/12/10
閲覧 : 136
サンキュー:

6

ネタバレ

しゆん@異世界 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ふたりの関係性

話題になっていたので、遅れての試聴。
見た目からして、百合っぽくて敬遠していたが、百合要素はあまりなく、内容もしっかりとしていた。
A1の本気を見た気がする。

評価ポイント
・OP、ED共に名曲だね。アニメにおいて主題歌の影響って計り知れないと思う。
SPY×FAMILYやチェンソーマンみたいなプロのアーティストの起用も悪くはないが、やはりアニソンっぽい曲が一番だわ。つい先日ClariSのライブを見に行ったので、 aliveが脳裏にこびり付いて離れないw 花の塔もガチの名曲。

・ふたりの関係性がちょうど良い。いちゃいちゃ百合っぽくなければ、いざというときには命を掛けれる関係。普段の問答の一つ一つに面白みがあって飽きない。

・敵キャラの真島には魅力がある。ただの悪いやつではなく、ちゃんとした目的があり、話も通じる常識人。ちさとと真島が停戦して話し合っている時の妙な安心感よ。CV松岡禎丞の敵キャラはいい奴が多い傾向にあるね。子安とは違ってw

・肝心の内容に関しても、単純にリコリスVS悪役というガンアクションものではなく、複雑に設定が張り巡らされている。吉松の目的も最後まで全く予測できなかったし。

(追記)
設定がワールドトリガーに似てるなと思った。少数派の支部にエースが所属していて、本部には疎まれている。二人の関係性もモロにおっさむとくがっち。製作陣も少し意識してるっぽいよな。

投稿 : 2022/11/29
閲覧 : 153
サンキュー:

12

ネタバレ

ハニワピンコ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

好きなポイントは人それぞれ

めちゃくちゃ話題になっているから何か高尚な物であると期待されて肩透かし食らってる人も多いがそういう作品ではなく、千束を中心として相棒のたきなとその仲間が、近未来ニッポンを舞台にリコリスとして個人のために仕事をこなしながら持ち前の明るさで人と関わっていくが、次第に過去の出来事から大きな陰謀に巻き込まれていくといった感じのストーリーラインで、面白い展開をブチ込みつつ、どちらかと言えばオタク向けする要素も入れているバディアクションエンタメ作品

個人的に一番楽しんでるのはキャラ同士の掛け合いで、千束を中心として回っていく展開に加えて、所々に細かいくるみやミズキやモブに至るまで小ボケや動きを入れてる画の飽きさせない作りは凄く拘られている

近未来ニッポンを舞台とした微SF風な世界観は好きだし、キャラの掛け合いや画の作り方と進行がとても良いシナジーを産んでおり、楽しく視聴出来るのが良いと思う
それに加えて展開の緩急の付け方も絶妙で、重要な情報をサラッと流して展開を緊迫させたと思ったら日常パートでのギャグを写して“日常”を強調させたり、大物キャラが大物たる描写もサラッと見せる程度に匂わせているのも上手い
序盤に出てきた謎や伏線なども、視聴者もちゃんと見ていれば気付く程度にそこまでくどくない程度に説明してバラしてくれて、脚本の作りが本当に上手い作品

ただまぁ微SF風な設定なので所々のギャグとして消化されてるが考証甘めの部分はご愛嬌と言った感じ
真島の目的も単純であるが故に、側から見れば頭のおかしい陰謀論者にそう簡単に民衆がなびくとは思えないかな。後半は映像という証拠が出てきてたが。ディストピア程全てが管理されて考えることも放棄させるという影響も無さそうに見えたし、ここら辺は結構急でご都合的。「大体銃はロックやトリガーガー__」の指摘は創作だしまぁ…
解決もプロモーションだとしてもなんかイマイチ都合が良すぎる民衆の描き方は変わってなかった
あとはまぁ組織関連が結構大雑把に描いていて、アランチルドレン云々とかDAの目的の為の名文も管轄方法もボヤッとしていてモヤモヤするのはある

話題になった声優。セリフの語彙やスラングの使い方が上手いのもそうだが、テンプレっぽくない妙な言葉で構成されており、抑揚の付け方と演技の凄さが合わさり現実世界の会話っぽくてとても聞き心地が良い、ああいった表現が出来ていたのかなって思った

ラストの、蒔いた不穏の種は少しづつ芽を出しているという終わり方は個人的には好きな終わり方だったけれど、こう描いてしまうと続編は厳しいだろうなというのは残念かな。不穏な感じで終わったという後味の絶妙さが好きなので、その後の展開は気になるしキャラ達をもっと見ていたいけれど、続きを描くとなるとその不穏さが撤廃されて、あの終わりが1クール完結アニメの終わり方というよりは第一章の終わり方となるのが懸念点。続きというか現在出ているスピンオフ程度で成分を得るくらいでいいかなと

最後に
{netabare}
この作品、物語 キャラ 演出 演技どれもクオリティが高く、それにオタク向け要素を上手い具合に絡ませる事で大人気を得た作品であると思っており、この“オタク向け要素”が視聴した人間にとってどれだけ加点になるかが評価の分かれ目だと思う。好きな人は超ハマる理由もよく分かるし、純粋に作品のクオリティも高いから人気になったのも当然といえば当然ではある

しかし、物語はお世辞にも満点とは言いにくい中で、視聴した者の好みの要素がクリーンヒットして超好きとなっている人が多く、そのムーブメントが巻き起こった結果“内容が超名作”と勘違いした人が肩透かし食らっているという“評価と好きの乖離”が発生してしまったのが、少数の過激な反対派を産んでしまった原因であり、こういう現象は有名作品なら起きて当たり前ではあるけれど、普通にクオリティが高い作品な故の勿体無さを感じてしまっている。もっというならここまで有名にならなければ槍玉にあげられず、正当な評価が成されていたのにと言った所かな(まぁ自分もムーブメントに乗っかってた部類ではあるけれど)好きな作品が槍玉に挙げられているのはやっぱつれぇよ
{/netabare}

もちろん好きな作品だし、隠れた名作なんて言われなくて良かったと思うところはあるが、そこまで有名にならなかったらもとちゃんとした評価が…という葛藤で悩んだというお話でした

投稿 : 2022/11/16
閲覧 : 175
サンキュー:

19

ネタバレ

エイ8 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

JK最強国家ニッポン

『リコリス・リコイル』(Lycoris Recoil) は、A-1 Pictures制作・アサウラ原案による日本のオリジナルテレビアニメ。
BS11、TOKYO MXほかにて2022年7月から9月にかけて放送された。公式略称は「リコリコ」。
犯罪を未然に防ぎ、人知れず平穏な日々をもたらす秘密組織の支部である和カフェ喫茶リコリコの店員でリコリスと呼ばれる二人の少女が様々な事件に立ち向かう姿を描く。(wikipedia)

事前に「設定ガバガバ」と聞いていたこともあってそのつもりで視聴に臨んだことが逆に良かったのか、総合的にとても楽しめた作品でした。ストーリーの拙さをアクションとキャラ達の個性によって寄り切り勝ちを決めた形のように思います。

作風として最初によぎったのは「RELEASE THE SPYCE」でしょうか。あちらも裏でJKが暗躍してるのでよく似ています。ただまあ、JK最強なのはジャパニーズアニメあるあるなので今更似てるも似てないもないでしょうが。

本作の特徴はキャラ、特にその喋り方にあると思います。女性キャラがわんさか登場するにもかかわらず所謂「女言葉」を使うキャラは一人もいなかったんじゃないでしょうか。また口調もどちらかというとリアル路線というかドラマでありそうなタイプです。アニメの構成自体もややそちらに寄っている感じがします。さすがに「Classroom☆Crisis」みたくまんまドラマ構成というわけではありませんでしたがアニメとしてはかなり独特なように思えました。特に掛け合いに関して類似の作品はちょっと記憶にありません。強いて言うなら「甘城ブリリアントパーク」辺りでしょうか。(もっとも、自分が未視聴の作品の中にはまだまだあるのかもしれませんが)

序盤は単純に楽しめました。先述したようなキャラ達の掛け合い、特に主人公である錦木 千束(にしきぎ ちさと)のキャラは本当によくできています。声優の安済知佳さんの余所行きのような少しトーンの上がった声質がおとぼけ感をよく演出していたと思いました。
もう一人の主人公である井ノ上 たきな(いのうえ たきな)が不承不承ながら都落ちする形で喫茶リコリコにやってくるものの虎視眈々とDA復帰を目指している。が、千束らリコリコの仲間達と共にいるうちに段々とその欲求も薄れていき……というのは実によくある流れではありますが唐突にそうなったわけではなくちゃんとキャラ達との交流が描けていたと思います。

ただ中盤辺りになるとやや雲行きの怪しさが目立ちだします。まさか千束がヨシさんこと吉松 シンジ(よしまつ シンジ)と過去あれだけがっつりコミュニケーション取ってるとは思いませんでした。手術の過程で一時的な記憶喪失でもあったのかもしれませんが(明言無かったよね?)いずれにしろカメラのことまで覚えている以上苦しい言い訳にしかならないでしょう。ヨシさんの部下である姫蒲(ひめがま)も最終的に何がしたかったのかよくわかりません。たきなが現れた頃にはもう既に全てが終わっていたということでしょうか?最終的には真島を利用する形で千束に殺しをさせようとしたということになるのでしょうが、ちょっとシナリオに都合良すぎる流れだとは思いました。(ていうか、心臓に銃撃当たったらどーすんだよw)

千束は誤った認識からではありますがやたらと不殺にこだわりを持っていますが、ぶっちゃけ偶然死ななかっただけだよなというようなケースがちょくちょくありました。特にラストで真島を打ち落とすシーン、あれどう考えても助かるような感じじゃないですよね。勿論生きていたことが示唆されるわけですがあれはちょっとご都合主義的でしょう。もっとも彼は超至近距離でバズーカ砲が炸裂しても死ななかったわけですから耳だけでなく体力もチートなキャラなのかもしれませんが。

そういやバズーカやマシンガンは出てくるものの散弾銃は出ませんよね。これがあれば千束であっても楽に殺せそうなものですがwというか散弾銃が出てくるアニメって見たこと無い気がします。何かのご法度なの?
難癖ついでに言わせてもらえばいくら千束が「卓越した洞察力と常人離れした視覚によって相手の射線と射撃タイミングを見抜き、至近距離から放たれた銃弾すら回避する「天才」」であったとしても銃のクオリティ次第だと思いますけどね。実際千束が使ってる特殊弾丸ではたきなですら標的を外しがちなわけなんですし、全部が全部理想的な射線に弾丸が乗っかるなんてことは無い気がしますけどね。まあ自分で言いながら無粋だなとも思いますがw

さらに言うと、そもそも喫茶リコリコで受ける仕事って何なんでしょうね。DAからの斡旋なんでしょうがどういうテイでの形になるんでしょうか。だってそもそもDA自体が影の組織なわけですし何かこの辺の仕組みはぼんやりしたままですよね。それに一般の人はリコリスの制服をみて普通のJKだと思うのでしょうがそれだと昼間っからバイトしてる彼女達をみて何も思わないですかね、特におまわりさん。(ついでに言うと一部のヘンタイさんならばどこの制服なのか突き止めようとしそうなものですがw)

それにしてもリコリスの皆さんってスカートの下には普通のパンツ履いてるんですね。これはちょっと吃驚しました。普通にスパッツとかの系統だとばかり……と思ったんですがよくよく考えるとJKのスカートがヒラヒラパンツがチラチラするような状況ではどれだけ命のかかった現場であっても本能に視線が誘導されちゃうでしょうから案外合理的なユニフォームなのかもしれません。少なくともヘテロ男子はこれで一網打尽に出来そうです。ただちょっと思ったのは男性用トランクス着用ならば普通に作画として描写して良いものなんでしょうか?パンツなんだから恥ずかしいでしょ?
ただそんなパンツ回があった一方でアクションシーンでは完全なるパン〇ラ防御演出。こちとら血眼になってパ〇チラを探しましたが本当に一つも無かったと思います。まあそれが悪いとは言いませんよ悪いとは!

下世話な話ついでに言わせてもらうと中原 ミズキ(なかはら ミズキ)が非モテ女キャラなのは解せません。彼女は本作でもっとも「良い味出したキャラ」だったと思うのですが現実にいれば引く手あまたな女性だと思います。以下ちょっぴり下世話な話しますので女子は覗いちゃダメだよ!?

↓下世話な話
{netabare}
20代であれだけオパーイが大きけりゃ男なんてどーにでもなるでしょうよ。理想が高い説もあるでしょうがそれだと喫茶店でいくら出会い待ってたって意味ないのはわかるでしょうからそういうわけでもなさそうなのに。あのキャラ描写だと逆にあからさまに男性視聴者に媚びすぎです。本作で一番の媚キャラは間違いなく彼女です。自分も彼女に首ったけです。
{/netabare}
それにしても……リコリスは18で定年?だそうですがどうしてなんでしょうね?制服が似合わなくなるから?だとしたらしっつれいな話ですよね。実力じゃなく見た目で戦力外通告となるわけなんですから。ただ「元」なんてのが普通に一般人?として人生を謳歌できるんですから意外と悪くない組織なのかも。普通は消されちゃいそうですけどね。

喫茶リコリコのメンバーは他にもキャラの立った人たちばかり。クルミはまあ……アニメお約束のロりキャラですが、先生ことミカさんはあれですかね?昨今必須項目の意識高い系枠なんでしょうかね。それとも日本だと単なるBL的おっさんずラブの文脈?古来より生息する腐な方々はこの世の潮流をどうみてるんでしょうか。「大義は我らにあり!」的な感じなんでしょうかね。まあ、おめでとさんです。

最後になりますが、アクションシーンはかなり見どころがありました。〇ンチラは無くても見どころは満載でした。血眼になっても見るべきところはちゃんと観てましたよ。特に千束が銃弾かわしながら至近距離で撃つのが映える要因だったのかなと。
それにしても本作ではJKが結構あっさり普通に殺されまくってましたよね。こういうのってもっとちゃんとした異世界やファンタジーものでもない限りあまり見ない気がします。まあ充分ちゃんとしたファンタジーだと言われれば否定できないんですが。真島さんはお気に召さなかったようですがこれだけ完璧に悪事を隠蔽できる国ならばそれはそれですごい国だと思いますし。日本すごい俺すごい。

あ、それと。作中ちょくちょく「貴様」呼びがありましたがこれは最近リメイクされた「うる星やつら」へのオマージュだったりする?

投稿 : 2022/11/12
閲覧 : 209
サンキュー:

23

ネタバレ

徳寿丸 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

実は結構エグイ設定なのにそこを感じさせない作り

オリジナル作品(2022.11)
作品全体としては可愛い少女のキャピキャピ感とガンアクションを堪能できる良作に仕上がっている。これは主人公のキャラ設定と安済さんの頑張りだと思う(最初悠木さんかと思った)。
設定的にこういう場合割と、自分達の置かれた環境や立場に疑問や葛藤に悩む孤高な天才主人公って感じが多いのではないだろうか。そこを明るい少女を前面に出し、国としておかしくない?道具として扱われる少女達が不憫ではないか?という部分を完全に覆ってしまっており、言ってみればこの作品自体が本来の国の歪みを隠蔽している作品の世界観とシンクロしているとも言えるのではないだろうか。つまり、表面の良い部分だけが正しいわけではないよ、立て、国民よ!という事なんだと思う(嘘)。
まぁ、それはともかく1クールオリジナルとしては最近では非常に良かったと思う。A-1さんお疲れ様でした。

私のツボ:OP最後の蹴りはとても美しい

投稿 : 2022/11/11
閲覧 : 139
サンキュー:

16

ネタバレ

huh さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 2.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

騒がれてるほど面白くはない

良かった点
主要人物の会話のテンポが良い

悪い点
核となる部分の話が引っ張った割に薄っぺらい
重い設定の割に展開がしょぼくて整合性が取れてない
ライバル的ポジションに置かれたやつがダサくてキツイ

日常アニメやキャラ萌えアニメとして浅く見るなら良いのかもね
ラブライブとか好きなやつはぶひぶひ言って見てそう
考察が云々騒いでるのもいるけど、考察するほどの話でもない

投稿 : 2022/11/10
閲覧 : 104
サンキュー:

5

ネタバレ

たこわさ さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0
物語 : 1.0 作画 : 4.0 声優 : 1.0 音楽 : 3.0 キャラ : 1.0 状態:途中で断念した

2話途中で断念

ガンアクション系といえば攻殻やブララグだと思っている自分にとって論外な作品。
まずシリアスな緊迫状況とか全く伝わらんし単に
アリアとか好きならいける?知らんけど

投稿 : 2022/11/06
閲覧 : 131
サンキュー:

4

ネタバレ

をぬ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

才能の使い方。

女子高生極秘治安維持組織に所属する銃弾を避ける主人公がテロリストと戦う話。

え、その才能は殺し以外にも使えるんじゃ・・・?
視力と洞察力が異常に優れているんでしょ?
格闘技とかスポーツとかに活かせばいいのでは?
アラン機関の謎の判断基準。

あと楠木指令が出来る雰囲気だけでクソ無能問題ね。
部下に責任押し付けて印象最悪なまま挽回の機会も無く終わってしまったのは流石に可哀想でした。
続編に期待です。

投稿 : 2022/11/05
閲覧 : 112
サンキュー:

7

ネタバレ

アニメに覚醒 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 2.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

絵が可愛い!

内容が面白いかと言われると返答に困るけど、絵が綺麗(・∀・)
なんと聞かれても絵が綺麗と返答してしまう作品(´・ω・`)
面白くないわけではないので、見て損はないんだが…
そこまではまらなかった…
しかし、女子高生をメインにしながら無駄にミニスカちらつかせたらなどの無駄な演出なく好印象✨
2期があれば見る!(゚Д゚)

投稿 : 2022/10/30
閲覧 : 105
サンキュー:

4

ネタバレ

さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0
物語 : 1.0 作画 : 1.0 声優 : 1.0 音楽 : 1.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

マジでくだらなかった

チサトの偽善者っぷりが最後まで受け付けなかった
てか真島逮捕する機会あったのになんで見逃してんの?
そもそも極悪人なのになんでとどめ刺さないの?
そのせいで最終話まで蛇足的な戦いしてるし
黒幕の吉松にしても何故か見逃す
チサトは何がしたい訳?
綺麗事貫くなら貫くなりに最後に殉死でもすればカッコよかったけどなんか世話役のおっさんがチサトの代わりに人殺ししてくれて結果助かっちゃう流れ
くだらねー
タキナも最初はちゃんと個性あったのに途中からただのチサト信者になってる
偽善者描くならちゃんと悪人が改心するとかその後出っ張ってこないとかしないと主人公がただただアホにしか見えない
アホな偽善者描くならせめて最後に散ればまだ志に生きたって事で印象にも残ったけどその展開もなし
・チサトの偽善者っぷり
・タキナのチサト信者化
・敵の真島がやたら無敵
この辺がこのアニメをダメにしてる
もし2期あるならマジで脚本担当変えて
久しぶりにこんなつまらんアニメに出会った
作画とキャラデザが良かったから期待しぎたのもあるけどね

結論
偽善者大好きな人にはオススメです

投稿 : 2022/10/28
閲覧 : 182
サンキュー:

8

ネタバレ

とまっち さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

バランスが取れている良アニメ!!

情報統制の部分で結構設定上、無理が効いてるアニメだったけどそれを作画とキャラの演出でかき消せるほどのバランスの取れた良アニメでした!
ダブルヒロインの声優さんとキャラ描写は圧巻の一言。作画崩壊もほぼ感じさせませんでした。
日常のほのぼの描写も程よくあって、任務時の描写もしっかりと濃い内容です。見てて飽きさせません。
是非ともオススメしたいアニメです。

投稿 : 2022/10/28
閲覧 : 89
サンキュー:

10

ネタバレ

天地人Ⅱ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

新SFスーパー英雄(?)列伝79

真島の部下に捕まるロボ太
青島
「おいっ(えっ?)もうリコリコが終わって1か月以上経つぞ」
「いつになったらリコリコの感想を書くんだ、こっちはもう待てねえ(は、ハイっ)」
ロボ太
「ぐっ…ぐぬぁ~!どいつもこいつも!よ~し、見てろ感想を書いてやる」

という訳で今更なんですが、リコリス・リコイルの感想を(汗)

最初はあんまり期待してなかったんですけど、観始めたら意外と面白いというか、ハマっちゃいましたね。
(ムチャクチャ面白いっていう訳でも無いんですけど 苦笑)
日本をテロやS犯罪から守る秘密の組織「DA」そこに所属する少女のみで構成される「リコリス」その中でも歴代最強と称された錦木千束と、井ノ上たきなの物語です。
コンビというかバディ物の面白さ、お揃いの制服を着た少女たちの暗殺集団リコリスの魅力、日本に襲い掛かるテロ組織との戦い、ボケとツッコミ(?)のギャグ、明るさの影に隠された秘密
あれっ?と思うシーンもありましたが、上手くまとめられた展開で、最後まで楽しませてもらいました。
まずは千束というキャラを生み出したこと、そして千束に引っ掻き回されながらも相棒として成長していくたきな。
この二人の姿を観るのが愉しみでしたね~。

まあ、これなら2期を作ろうとしても出来そうな終わり方でしたし、他に出てくるキャラも魅力的でした。

という訳で
おまけ
千束
「クルミー(ん?)たきなのパンツって見た事ある?(ある訳無いだろ)」
たきな
「何ですか?(スカートをめくる千束)」
千束&天地人
「何・・・これ?」
だからってなんでトランクスなの~!俺の期待を返せ(ぎゃーっ)

・・・いや、その(汗)みんなの気持ちを代弁しようと(バンバン)
(たきなに撃ち殺される天地人)

おまけ2
某地下6層にて・・・
リコ
「ねえ、見て。この円盤みたなものに書いてる文字だけど読めたんだよ!」
「リコリコって・・・私と関係あるのかな」
ナナチ
「見ろよ、この制服ってやつ、リコに着せたいと思わないか。」
リコ
「私、着てみたーい。」
レグ
「そ、そうだな。(ボソッ)見たいと思う」
リコ
「えっ?よく聞こえなかったけど・・・」

いや、ぜひ俺も見たい!(って、何の話だ)

投稿 : 2022/10/25
閲覧 : 163
サンキュー:

18

ネタバレ

蒼い星 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

アニメは誰のために作るのか。

【概要】

アニメーション制作:A-1 Pictures
2022年7月2日 - 9月24日に放映された全13話のTVアニメ。

監督は、足立慎吾。

【あらすじ】

“日本人は規範意識が高くて、優しくて、温厚
 法治国家、日本
 首都東京には、危険などない
 社会を乱す者の存在を許してはならない
 存在していたことも許さない
 消して、消して、消して、きれいにする
 危険は元々なかった
 平和は私たち日本人の気質によって成り立ってるんだ
 そう思えるのが、いちばんの幸せ”

日本の治安は、8年連続世界1位。それには秘密があって、
犯罪者を抹殺して、犯罪の痕跡を消去する、または未然に防ぐ治安維持組織。
犯罪やテロから日本を陰から守る世間に知られていない公的機関の、
「DA(Direct Attack)」の存在があった。

DAのエージェントには「リコリス」という戸籍のない孤児出身の少女たちがいて、
彼女たちは殺人戦闘訓練を受けて、国家公認の「マーダーライセンス」を与えられ、
高校生に偽装した制服を身にまとって、
社会にまぎれて犯罪者を秘密裏に処分するのを任務としている。

DAの支部に「喫茶リコリコ」が東京都内にあり、表向きは喫茶店を経営しながら、
裏ではDAの任務を受けたり、依頼で何でも屋の仕事をしたりしていて、
そこの看板娘として、歴代最強のリコリスとして活躍した、
錦木 千束(にしきぎ ちさと)という17歳の少女がいた。

そこへ、優秀ではあるが任務の命令違反の責任を取らされて、
DA本部からリコリコに左遷されることになった、
井ノ上 たきな(いのうえ たきな)という16歳の少女がやってきて、
底抜けに陽気な千束と、愛想のない真面目なたきながコンビを組むことに。

たきなは当初、DAに帰りたがっていたのであったが、千束の他にも、
アフリカ系の店長のミカ(男性)、アラサー残念美人の中原 ミズキ(なかはら ミズキ)や、
後に加わる天才ハッカーのクルミらと共に喫茶リコリコの一員として働いていくうちに、
千束からの影響を受けて徐々に考え方が変わっていく、たきななのだった。

【感想】

リアタイ視聴してたのですが終盤の3話分だけ観てなくて、ようやく全話鑑賞が終了。
ひとりのマニアを満足させるよりも、その数百倍のアニメファンが楽しめるよう、
わかりやすくて明るい作風に仕上げられた、少女らの青春&ガンアクションの話。

リアルの人間でも腹立たしい性格の持ち主よりも愛され上手な方のほうが、
一緒にいて気持ちが良くて人が周りに集まってくるように、
好かれる主人公としての特性が与えられた千束、その相棒として真面目で不器用なたきな。
彼女らの関係を素直に楽しみ、彼女らの個性を愛せる方々には満点に近いアニメなのかも。

可愛いとか楽しいとかいったプラスの感情が刺激されるのも、
感動(物に深く感じて、心を動かすこと。)の一種であって、
泣けるアニメと同じく、芝居や音楽が映像作品として機能している証ですよね。
もし、それが過剰演出・過剰演技と思える人がいるのならば、
音楽も演技力もない文字だけのメディアで物語を追っていけば良いと私は思います。
そういうのを全て駆使してファンの心に「好き」を植え付けて、
大成功を収めたのが、感覚型のこのアニメですね。

千束が何故普段、あの態度なのか?終盤でのテロリストの真島が相手の台詞で、
その心の中にあるものに尊みが感じられた時、ファンはより千束を好きになる。

たきなも、千束に心を開いて彼女のために率先して動いていく様子や、
ファンの期待を裏切らない活躍などが見ていて気持ちよくなる。
自分のためじゃなくて人のために一生懸命に頑張れる姿は良いですよね。

アニメはエンタメであること、そしてアニメの主役はキャラクターであること、
キャラクターの感情を軸に、徹底してシンプルなわかりやすさを心がけたお手本のようなアニメ。
足立慎吾監督をはじめとして、この作品に関わった多くのスタッフの考え方が、
ファンを楽しませようと考えて考えて工夫したとのこと。レビュータイトルの解答がそれですね。

テロとか真面目な話になると現実とそぐわない部分が多々ありまして、
そこの関係で物語の点数にマイナス補正ですが、最後まで見た爽快感と満足感は充分でした。


これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2022/10/23
閲覧 : 350
サンキュー:

70

ネタバレ

たくすけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

物足りなさは残るけど申し分ない出来

全方位の男性オタクに向けて作られたアニメ。
制作側が意図してたかは知らんけど。
全ての面でクオリティー高め。
とにかく取っ付きやすい。

《キャラクター》
人気の最大の要因はやはりここかなと。
千束とたきなが可愛い。
奔放な千束と真面目なたきなのコンビはベタだけどそれが受け入れられやすかったんだと思う。

自分は千束の方が好きだけど数年前なら間違いなくたきなを好きになってた。
歳とって好みが変わったんだなと実感(笑)

他のキャラクターもいいキャラしてたし出番もあったし、真島も松岡禎丞の演技もあって良い敵役だったかなと。
松岡禎丞以外の声優も問題なし。
若山詩音はこれからが楽しみ。

《作画》
綺麗で見やすいしバトルでの動きが良いし文句ない。
もちろん
キャラの作画も良い。
キャラクターが良い上に作画も良い。
それだけでもしっかり作ってるのがよくわかる。


《音楽》
OPED共に良曲。
特にOPはめっちゃ好みの楽曲。
ファンじゃないから詳しくないけどClariSにアグレッシブな曲のイメージが無かったからギャップがあって驚いた。

さユりはもっとクセが強い曲のイメージだから結構普通な良曲でこっちもギャップがあった。
関係ないけどさユりとナナオアカリとReoNaがごっちゃになってて聴き始めてすぐにはわからない(笑)

《ストーリーと設定》
小難しい話が無くわかりやすい。
他のレビュー読むと色々な指摘があって同意したけど、あまり深く考えず見ていたので視聴時はほとんど気にならなかった。

千束とたきなの関係も良い。
最初は合わなそうな感じだけど徐々に絆が形成されていくところはベタだけど1話の時点で掴みは十分なので問題無し。
千束の人工心臓が修復不可能になって余命2ヶ月になるという展開。
ここで千束とたきなの関係が活きてくる。
泣き系のポイントを抑えてるのも良い。

喫茶店で働いてるところ、百合っぽい展開、ちょっとしたエロとかその辺もベタな所ではあるけども、ツボを抑えてるので「またこれか」「またいつものやつか」とはならなかった。

《敢えて指摘したい》
ストーリーがちょっと物足りない。
もうちょっとハードな展開でも良かった気がするし、敵のスケールが小さかった。
真島はすぐにやられて次の敵が出てくるのかと思ってた(笑)

十分楽しめたけど、全体的に良くも悪くもベタ。
まあベタじゃなかったら話題にならなかったり駄作になってたかもしれないし駄目というわけではない。

DAという組織について掘り下げが欲しかったしキャラクターについても、もうちょい掘り下げが欲しかった感はある。
そういうのも踏まえると2クールやって欲しかったなと思う。

展開は結構変わるけど実はそんなに起伏が無いんだよね。
見やすいわかりやすいってのは良いのだけどスーッと入りやすすぎてサッと見れてしまうから。
展開を予想できてしまうし。
これは人によって違いが出るかもしれない。

《総評》
クオリティーが高くとにかくツボを抑えていて見やすい作品。
取っ付きやすい。
その点ではユーレイデコと正反対(笑)
色々ベタだしストーリーは物足りない部分があるけど作画やキャラの良さや演技等、その他の部分で補えてる。
制作さんお見事です。

《余談》
やっと良いオリアニが出てきた。
東京24区、群青のファンファーレ、ブッチギレ、ユーレイデコなどイマイチな作品が続いてたからとても嬉しい。

それとオタクだけにウケそうなアニメが出てきたのも嬉しい。
ひねくれているので鬼滅の刃とか今だとSPY×FAMILYのような非オタにもウケそうなアニメよりもオタク向けアニメの方が好き。
オタクの盛り上がり具合は今年最大だと思うし、かなり久しぶりな気がする。
いつも厳しめに評価してしまうのだけどそういう点も評価に入れた(自分の心情を評価に入れるのは違うかもしれないが)ので甘くしました。
オタク界隈で盛り上がるアニメもっと出てきて欲しい。

投稿 : 2022/10/22
閲覧 : 135
サンキュー:

16

ネタバレ

しぃち(゚▽゚ノ)ノ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

まだ生きとったんかいワレ

13話(終)までみました

オリジナルアニメーションです
制作会社はA-1 Picturesで、監督は足立慎吾さんだそうです

主なキャラは京都アニメーションに出てきそうな感じですね
いいと思います
作画に関してもよかったと思います
他は印象には残らなかったですが、よかったのではないでしょうか

なかなか面白かったですし、見ごたえがあったと思います
ただ、リコリスを排除するという流れあたりからつまらなくなってしまったです
2期につなげるための流れということかもしれませんが

投稿 : 2022/10/22
閲覧 : 107
サンキュー:

14

ネタバレ

teji さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

うわぁ~ 予想以上に 面白かった

うわぁ~ 予想以上に 面白かった
あまり 期待してなかったからなのか・・ 一気に見てしまった・・

投稿 : 2022/10/20
閲覧 : 99
サンキュー:

2

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

鬼滅との共通点 ※22/10/13修正

僕は近頃、リアルタイムでアニメを見ない
過去の名作や好きなアニメを見たいときに見るようにしている
ネットでは発信はしない、いわゆるROM専であるが、あるアニメの話題が目に止まった
それがリコリコであった
2人の少女が主人公のガンアクション
百合好きであり、輝く女の子が好きな僕には、絶対にハマるだろうと思った
結果としては、美味しくいただいたが魚の小骨が喉につっかえた、という具合である

この作品がヒットした理由をなんとなく想像しよう
ホンモノのアニメとは女の子が可愛くて、輝いているものだ
『鬼滅の刃』や『スパイファミリー』などでアニメを知った若い子達が、リコリスリコイルというホンモノのアニメに出会ったことでショックを受けたのであろう
往年のアニメファンも、ホンモノのアニメということで惹かれたように思える
それだけではなく、「こういうのが好きなんでしょ?」と言わんばかりの要素がアラカルトのように提供された
例えば、百合、{netabare}BL{/netabare}、{netabare}見た目はロリのハッカー{/netabare}、実は気が合いそうな敵キャラなどなど
百合でも、4話の千束がたきなを抱き抱えるシーンなんかは、周りの景色と相まってすごくロマンチックであった
また、いい相手が見つからずに焦る大人のお姉さんなんかは、非モテ男性を中心に好感を得たのではないか
そんな中でも、注目したい「こういうのが好きなんでしょ?」な要素は、「みんなが知らないところで戦っている人たちのおかげで平和が守られている」というものだ

これは『鬼滅の刃』でも見られた
戦っている人たちのおかげで平和がある、という考え方が、どうも日本人には好みらしい
DAという組織が孤児の少女たち「リコリス」を使い、悪人と戦わせて、その事後処理は警察も知らないうちに秘密裏に行われる
一般人には何も知られないまま、ただ平和な生活だけがある、という具合だ
しかし、秘密裏に行われるため、行方不明者は出るし、リコリスの女の子たちの人権も考慮されることはない

人権があるとは選択肢があることでもある
自分の人生の道筋を選択できること
それは、{netabare} たきなが敵を撃ち殺し、仲間を守ったように
あるいは、たきながリコリコで働くことを選び続けるように
そして、たきなが千束のために、DAに復帰したように
そして、たきなが千束のためにDAの任務を放棄したように
はたまた、千束がよしさんに救われた命を、命を守るために使う{/netabare}ように
選択し続ける、あるいは自分の人生は過去に自分が選択したように進んでいると思うことが幸せになる方法だ

しかし、この作中の世界では、人権をDAによって侵され、未来の選択肢を奪われる人がいるかもしれない
なぜなら、あらゆる事件が知らないうちに秘密裏に解決されてしまうからだ
DAの行いが報道されることはなく、検証することができない
すると、権力を持ったDAが、治安を守るためと言って、暴走し、市民の人権を脅かすかもわからない
そうならないためには透明性が必要だ
どのよう組織がどのような事件を防いでどのように対処しているのか周知する必要がある
何もかも隠されているということは、DAにやましいことがあっても、放任されてしまうということだ
例えば、犯罪行為を未然に防ぐためという理由で、冤罪で殺され、行方不明者として扱われるかもしれない
犯罪者に対して、必要以上にひどい扱いをすることもあるだろう
ある趣向を持った人が犯罪者予備軍とレッテルを貼られ、監視され、プライバシーが筒抜けになっているかもしれない
場合によっては、DAの都合で犯罪行為自体が見逃されるかもしれない
リコリスの命が消し去られそうになったこともあった
そもそも、孤児を集めて命懸けの任務をさせること自体、少女たちの人権を奪ってないか
いつ自分が行方不明者になるのかという不安を抱くこともできず、人権を蔑ろにされる可能性もある
これが本当に平和で、本当に幸せなのだろうか

そう、僕は、真島に共感してしまったのだ
リコリス達に暴力をふるう点は共感できないが、そこは悪役であるために“バランス”をとっている、というところか
DAが強大な力を持って、ある意味好き勝手やっている、そこに抵抗を感じるのだ
平和であればそれでいい?その下に犠牲があってもか?
見えないところで守られている平和はそんなに過ごしやすいか?
市民から隠れて平和を守ることで、どんな満足を得られるのだろうか?

その体制は結局{netabare}変わらぬまま{/netabare}終わったので、喉の小骨がなかなか奥に流し込めない、といった状態
例えば、国家間の戦争ならわかる
秘密を守ったり、スパイを送り込んだりもするだろう
しかし、国民に犯罪行為を隠す必要はなんだ?
そんな設定まで作るくらい「みんなが知らないところで戦っている人たちのおかげで平和が守られている」話が好きなのか
なんで好きなのか、僕にはわからない
国のために戦う人々の犠牲のおかげで生きているという意識が自己肯定感を生むのだろうか
どうも何か引っかかる
そんな小骨なんか気にせず、料理の「さかな〜」を楽しんでいる人が多数なのだろう
うん、たきな可愛かった
チンアナゴ〜

投稿 : 2022/10/17
閲覧 : 186
ネタバレ

nas さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

キャラが良い

キャラが良い作品だった
千束とたきなが段々仲良くなっていく感じがいい
Ep3のうれしいうれしい!が一番好き
次がEp12の心臓が逃げる

シナリオは悪くはないがシリーズ通しての話があんま見えてこないしキャラの魅力に対して抜群なところがないなと思ってたけど改めて見るとテーマは自分で決めるってテーマを一貫してやってたのかな多分
千束はもう一回自分で決めて、たきなはDAと違う道、フキも現場判断をやって、楠木司令も一応独断専行を決めたのになるのかなあれ、司令は別にそういう選択を取る必要がないというか描写としてなかっただけで内面変わってないしずっと自由に決められる人な感じするが
あぁでも考えるとくるみとミズキも戻る選択をやるのか、ミカも選択してるし割りとしっかりテーマやってた気がしてくるな
まぁでも普通最終話ってそんなもんかなって気がしないでもないが

でも終盤のリコリス暴露の隠蔽方法に対してのモブの台詞は無い方が好みだったなぁ
サクラとかならわかるんだけどあの感想は出てこんだろ普通
違和感がある
司令たちがとりあえず様子を見るかだけで十分だと思うんだけどな

投稿 : 2022/10/17
閲覧 : 88
サンキュー:

8

ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

とりあえず簡単な感想

 全体的な印象は諸々の要素のレベルが高くて、バランスがいいなと。
 こういったアクションもので作画にキレのある作品は見ているだけで楽しい。

 基本設定などは「GUNSLINGER GIRL」(以後、「ガンスリ」と表記)と似たようなところが
あるが、ガンスリが全体的に暗い雰囲気があったのに対して、本作は明るい雰囲気に満ちている。
 政府により秘密裏に暗殺者に仕立て上げられたのに「よく明るくしているな」と思ったりも
したが、ガンスリも作品の雰囲気とは裏腹に社会福祉公社の少女たちはそれなりに幸福感を
感じていたようで、本作のリコリスも孤児だった過去より、周りに同じ境遇の仲間がいて、
自分に接してくれる大人たちのいる環境に楽しさを感じているのかも。

 本作の明るさは主役である錦木 千束、及び彼女が務める喫茶リコリコに集う人々の明るさが
そのまま作品に反映されている感じ。
 先に諸々の要素と書いたが、中でもキャラの魅力が際立って高く感じられ、その中でも千束が
飛び抜けている感がある。
 彼女の魅力はキャストの安済 知佳氏の演技が相当大きく寄与している感があり、個人的には
他のキャストでは「ここまで魅力的なキャラにはならなかったのでは?」と思うぐらい。

 千束は徹底して殺人を拒むキャラで、本来こういう思想のキャラは道徳感や倫理観が前に
出過ぎてて、あまり好きではなかったりする。
 ただ千束の場合は幼い頃の吉松 シンジとの出会いによる刷り込み的体験から生じたものの
ようで、マイルドではあるが歪んだ信念のような描かれ方をしていたせいか、それほど嫌悪感は
なかった。
 こういう幼い頃の体験によって生じたある種の狂気を感じさせる信念という点では、
「Fate/stay night」の衛宮 士郎の正義の味方願望に通じるものがあるような。

 もう一人の主人公に関しては井ノ上 たきなに関しては、千束と共に行動するようになって、
次第に変わっていく過程が面白い。
 この二人の関係性だが、序盤から中盤にかけては千束が彼女を引っ張っていたが、終盤は
互いが支え合う関係になっており、成長譚という点ではたきな中心の作品という印象。

 千束サイドだけでなく、敵対者である真島などもなかなか魅力的なキャラ。
 元々、松岡 禎丞氏の演じる悪役はそのいかれ具合が好きだったりするが、本作の真島も
そのいかれっぷりがいい感じ。
 まあ松岡氏の演じるキャラは主人公、及びその味方のキャラ、あるいはバトル要素のない
コメディ作品などでもどことなく狂っている印象があるが。
 真島の場合、DAが秘密裏に管理している一種のディストピアである日本を異常なものとして、
彼なりの正義感が働いているみたい。そこを正そうというのが彼の言うところの
バランス感覚なのだろうが。
 こういう管理された平和を異常なものと捉えるところなどは、「PSYCHO-PASS」の
槙島 聖護の行動理念に通じるものがあるような。

 ストーリーはキャラクタードラマとしてはともかく対犯罪アクションものとしては良く言えば
勢い重視、悪く言えば雑といった荒削りな印象で、なまじSFやファンタジー作品ではないため、
本作をリアル寄りなアクションものとして捉えると、粗が気になる人がいるのも
分からなくもない。
 自分はそれはそれとした飲み込んで楽しめたが、結局こういう部分は個々の線引きに
よるからなあ。

2022/10/16

投稿 : 2022/10/16
閲覧 : 120
サンキュー:

11

ネタバレ

くにちゃん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ぶっちゃけコメディーパートだけでよかったと思う。

すべてはタイトルの通りです。
千束とたきなの掛け合い(&喫茶リコリスの面々)はとても楽しく観させてもらいましたが、真面目シーン&アクションシーンは間延びした印象が強かったです。

ストーリーで一番引っかかったのは、吉松氏の存在です。
何故、執拗に千束に殺しをさせようとしたのか、最期まで謎でした(単純に私の読解力の問題なのかもしれません)。千束が殺しをすることで、何が得られるのか?誰に何のメリットがあるのか?それとも単純に吉松氏自身が自己満足を得られるから…?よく分かりませんでした。
吉松氏に哲学を語らせても良かったかもしれません。
ただ、吉松氏の最期をミカが下した流れはよかったです。あくまで千束に汚いものを見せたくない(少しでもヨシさんはいい人だったとミカはちさとに思わせたかったんでしょうか?)という親心なのでしょうか。

あと、ストーリーの本筋と関係ないのですが、第5話で車いすの老人を警護する話で、千束&たきなが警備対象から目を離しすぎなのも気になりました。これに関しては後から考えると基本千束&たきなは武力があるだけで全体的に杜撰なだけなんだよなと思うことにしましたが、少なくも私と一緒に観ていた奥様はこのシーンから観るのをやめてしまったので、クルミorミカあたりから「何警護対象から目を離してるんだ!」と一言注意があってもよかったと思います。

世界観的には、何で十代後半の少年少女が、物騒なものを持って暗躍してるんだよ!という根本的な部分にもう少し解説があってもよかったのではないかと思います。

最期に声優さんです。主人公千束を演じた安済知佳さんですが、ユーフォニアムの高坂麗奈のイメージが強かったので、むしろたきなの声のイメージだったのですが、見事にいい意味で期待を裏切るハイテンショキャラを演じていただきました。実をいうと最初に千束の声を聴いたときに、この声は「黒沢ともよ」さんに違いない!などと思ってしまったので、さらに驚きました。

続編があるなら、最初から最後までドタバタコメディ劇場を期待します。

投稿 : 2022/10/15
閲覧 : 129
サンキュー:

16

ネタバレ

ローズ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

この作品に出会えて、嬉しい!嬉しい!嬉しい!嬉しい!

世界一の治安の良さの日本。
その日本では極秘裏に治安を維持する組織であるDAが存在していた。
井上たきなは、銃取引の時の単独プレーで左遷される。
左遷先の喫茶リコリコには、優秀なリコリスである錦木千束がいて、
千束とたきなはバディ関係となった。

まずは、キャラがいいですね。
天真爛漫で明るい前向きな性格の千束。
真面目で素直なたきな。
この2人の信頼関係の強い事。
それは、真島との戦いで実証されています。
バディ関係の理想形。
さかな~、には、チンアナゴ!
千束とたきなのやり取りだけでも、十分楽しめます。

ストーリーについて。
DAという組織で治安が保たれている日本。
孤児をリコリスに仕立てて犯罪者を倒します。
アラン機関は特殊能力者を支援。
千束も真島もアランチルドレンでした。
千束の弾丸の避け方はカッコいいですね。
最終的には、千束VS真島。
アランチルドレン同士の戦いとなります。

真島について。
バランスを重視する真島。
DAによって秩序が保たれている事に疑問を感じていました。
でも、真島さんの言う事には説得力があるんですよね。
DAを倒す悪役かと思っていたら、アラン機関を攻撃する一面も。
1000丁の銃を町中にばら撒いた時には、完全悪だと思えましたが、真島はバランス重視。
時代や立場が変わっていたら、真島と千束が味方同士で、アラン機関を倒す、という未来もあったでしょう。

銃撃戦などの迫力のあるシーン。
見ごたえがあり、楽しめますね。
千束はゴム弾ですが、相手の弾を避ける事ができるので、まさに無双状態。
視力の良さのおかげですが、カッコいいです。

ストーリーの軸は千束かなぁ。
DAに所属しているリコリスであり、アラン機関からも人工心臓を与えられた才能の持ち主。
人工心臓に電気の負荷をかけられて余命宣告された時には絶望を感じましたが……
吉松は新しい心臓を用意していましたが、その隠し場所が千束には難しい場所。
たきなは「心臓が逃げる!」と言いましたが、まさに体を張った千束への執念を感じます。
そして、真島との戦いも見どころの1つです。

喫茶リコリコには、看板娘の千束・たきな・クルミ・ミズキと美人揃い。
ミカの淹れるコーヒーは美味しそうです。
さすがにハワイ支店には行けないですが、スカイツリー付近だったら、聖地巡礼したいですね。
勿論、頼むメニューは、ウ〇コパフェw
色んな意味で完食するのが難しそうですが。

放送当時から人気の高かった本作品。
私は配信で視聴していたので数日遅れていたのですが、テレビ放送の直後からツイッターでのネタバレ発言が……
人気が高く、先に展開が気になりますが、視聴した事を自慢したい人は多いのね。
私は知らないのですが、色々と考察して楽しんだ人も多いみたいです。

ハラハラドキドキする展開が多かったですが、最後はリコリコらしく、お茶目な感じで終わります。
千束の人工心臓は間に合ったのね。
顔に包帯を巻いた真島さんの存在も気になりますし……
喫茶リコリコでの日常や本作品の終了後の世界を描いた続編を期待したいです。
本作品はオリジナルなので、話を膨らませる事はできますよね。
再び、アニメ化される事を望みます。

投稿 : 2022/10/15
閲覧 : 178
サンキュー:

46

次の30件を表示

リコリス・リコイルのレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
リコリス・リコイルのレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら こちらのフォーム よりお問い合わせください。

リコリス・リコイルのストーリー・あらすじ

東京の下町にある和カフェ「リコリコ」 。 カフェが受ける注文は、おいしいコーヒーにあま~いスイーツ……だけじゃない!? ちょっとそこまでのお届け物から心細い夜道の送り迎え、ゾンビ退治から巨大怪獣…!? なんでもお悩み、相談ください! お客さまの「困った」をなんでも解決しちゃいます! 皆さまをお待ちするのは、いつもスマイル看板娘と、クールで真面目なド新人。働きたくないちびっ子に、結婚を焦るアラサー女子? そして店長は、日本かぶれのナイスガァイ!! どんなご注文(オーダー)も、おまかせあれ♪ (TVアニメ動画『リコリス・リコイル』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2022年夏アニメ

このアニメの類似作品

この頃(2022年夏アニメ)の他の作品

ページの先頭へ