お兄ちゃんおすすめアニメランキング 26

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのお兄ちゃん成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2023年06月10日の時点で一番のお兄ちゃんおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

80.8 1 お兄ちゃんアニメランキング1位
憑物語(TVアニメ動画)

2015年冬アニメ
★★★★☆ 4.0 (1550)
10445人が棚に入れました
貝木泥舟の暗躍で、千石撫子の一件が解決した2月。

受験勉強に追い込みをかける阿良々木暦の体には“見過ごすことのできない"変化が現れ始めていた。

これまでの報いとも言える、その変化とは! ?


青春に、別れの言葉はつきものだ。

声優・キャラクター
神谷浩史、早見沙織
ネタバレ

ココ吉 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

「終」に向けてのストーリーと心を鷲掴みにする様な萌えとの融合★

原作既読◆4話編成◆


◆前置き◆

千石撫子の事件が解決して間もない2月のある日
大学受験を控えた阿良々木暦はふと自分の体に異変が
起こっている事に気づく。

その異変を解消しようする暦と影縫余弦の式神童女,
斧乃木余接との物語。そしてついに終わりの始まりの
物語でもある『よつぎドール』


◆感想◆

{netabare}
まず最初に、今回の憑物語の原作を読まれた方なら
「月火ちゃんとのお風呂シーンをどう映像化するの?」
と、一度は思ったはずです。

はい、僕も他に漏れず考えていましたw

その問題のお風呂シーン
とても見事な再現度だったと思います。
終始一貫して暦の変態紳士っぷりには
感謝と尊敬の念を抱かざるをえないですw

今回は特にお色気シーンや萌えに特化した
サービスシーンも多めでストーリーの進み具合は
ソコソコと言った所。


この辺りをどう捉えるかによって評価が変わりそうな
回ではありますが、次回作(終物語)に向けての伏線が
きっちりと張られた重要な回でもあります。

ラスボスの存在をさらに匂わす展開に加えて,誰でも
助けてしまう暦にこれ以上吸血鬼化してはならないと
制約をかす事により,自分が目の前にいて助けられない
人間を見せたという点においても重要な回だったかと。


個人的には花物語の様に少しシリアスで真面目な回も
好きですが憑物語の様にサービスシーン多めにお笑い
要素を取り入れた回も好きです。


総じて僕は。。。

物語シリーズが大、大、大好きです!!!
(小並感な結論でどうもすいませんww)


今回も物語シリーズ十八番の言葉遊びを用いた
会話劇は健在でファンなら楽しめる事受け合いです。

また,映像もシャフト独自の手法を凝らした作画は
もちろんの事,特に目を惹いたのが会話と関係ない動き
(カット割り)や音の演出が更に凝っていたりと楽しい
映像に仕上がっていました。


期間をあける事により物語シリーズファンの
空腹は最高のスパイス的要素はもちろんあるとは
思いますが,シャフトは人気制作会社だけにやはり
「期間を少し空けた方が良い仕事をするのでは?」と
花物語の頃から脳裏によぎってましたが,憑物語の
演出の素晴らしさを目の当たりにして改めて思いました。


願わくはこの調子で。。。

最高のデキに仕上がった終物語を...
最高にお腹を空かせた状態で...
最高に美味しく召し上がりたいものです(*´ω`*)♪



【ここからは余談】

本編内容もさることながら,西尾維新氏が物語の
前に付ける文字は,何かしら意味があったりプラスαの
メッセージが見え隠れしていたりとシンプルながらも
面白い趣向を凝らしているなと感じていました。

例えば、物語シリーズ全18巻の中で「化物語」「傾物語」
「囮物語」「花物語」の4作品は漢字の中に「化」が入って
いたりします。

加えて今回の憑物語の登場人物で言うと憑喪神の
斧乃木ちゃんや胎児の時から怪異(不死鳥・フェニックス)に憑かれた【憑く→憑き→月火ちゃん】が少し関係していたりと単純なものから少々「おっ♪」と思うものまであったりして物語シリーズの新刊が出る度に巻名(~物語)とタイトル名,それと本編の内容と照らし合わせて謎を紐解いていくのが楽しみの一つでもありました。



◆今回のお気に入りシーン◆

プライドの高い忍ちゃんが影縫余弦に自分の
頭上に立たれて拗ねてしまった所を影縫から
さらなる皮肉と言う名の攻撃(口撃)を受けて
たじろぐ彼女を見かねた暦が助けようとして
両者の間に入るくだり。

忍ちゃんをいさめようと声をかける暦に対して
『だ、だって!』と彼の袖をそっとつまみながら
涙目で上目遣いをするシーン。

↑↑うん、本当にもう……ぱないの!

ヤバイぐらいにぐぅカワの一言です(*/ω\*)♪
 (ぐぅの音も出ない程に可愛いの略)

この心を鷲掴みされる様な可愛さは原作では
出す事ができないアニメならではの良さが詰まった
シーンでありました!

萌えに全く興味がない方からすれば何て事ない鼻で
笑われてしまうかもしれないシーンかと思われますが
個人的にはストーリーと同じくらいに重要視してしまう
案件なのですw


シャフト様、本当にありがとうございます!!
(THE・土下座をしても良い気分ですww)


やっぱり忍ちゃんは可愛いですねぇ♪
このシーンだけ30回程、リピートしてしまったのは
ナイショの話(物語シリーズだけにw)

2014年は色々な作品の可愛いヒロイン達に癒されて
きた僕ではありますが、まさか今年最後の大晦日に
自分の中の「今年イチ可愛いヒロイン」が彼女によって
書き換えられるとは思ってもみませんでした。


忍変換とは正にこの事です(*´ω`*)♪
↑(パチスロ化物語ネタですいませんw)


月火ちゃんのお風呂場での「都条例♡」のギャグや
暦の為にバレンタインチョコを作ったガハラさんの
壁ドン&床ドンも好きなシーンではありますが,
今回は忍ちゃんの可愛さが一歩リードしていました。
{/netabare}



◆OP曲 『オレンジミント』
 歌:斧乃木余接 cv.早見沙織

まさに斧乃木ちゃんのキャラソンOP曲。
彼女のキャラ特性を上手く掴んだ歌詞を
はやみんボイスで歌い上げています。
OP画も作り込まれていて目を惹きました。


◆ED曲 『border』
 歌:ClariS

新メンバーのカレンを迎えた新制ClariSの第1弾。
個人的に旧ClariS(クララとアリス)の歌声が
とても好きだったので今回の曲に少し違和感を
感じてしまいましたが,これからに期待したいです。




◆最後に一言◆


もしも,現実でゲームセンターの
UFOキャッチャーの中に斧乃木ちゃんが
入っている現場に出くわしたとしたら…



さぁさぁ♪


皆さんだったらどうしますか?



ん!?


そう言うお前様はどうするのかって?



僕だったら…
そうですねぇ。。。




例え何万円…ううん、一部財産を使ってでも
必ずGETして家にお持ち帰りします( ・`д・´)キリッ★



そして、時には斧乃木ちゃんに…


例外の方が多い規則(アンリミテッド・ルールブック)で
お仕置きされたいw

↑もちろん威力を最小限に抑えてもらってね♪



そんなご褒美…
もとい、お仕置きを喰らった後での
僕と斧乃木ちゃんのセリフはもちろん。。。

{netabare}
いぇ~い、ぴーすぴーす☆⌒(*^∇゜)v
{/netabare}

投稿 : 2023/06/10
♥ : 94
ネタバレ

mio♡美桜 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

私の計算では97.8%が会話な作品です! 嘘です…

{netabare}
(原作未読)

って言いたくなるくらいの、会話劇だったと思います。
背景の作画も待ってましたと言わんばかりの
シャフトさんしてました。

本当にここまでくると私にはアートにしか見えません。
凄いですね。
お風呂のシーンでも月火ちゃんとアララギ君の都条例ギリギリの絡みよりも、水の波紋とか空間の色彩とかの方が気になってしまいました。

相変わらずの兄妹なんですけどね。

無表情なポージングをとる斧乃木 余接(CV:早見沙織さん)、
強がりだけど、感情的な忍野忍(CV:坂本真綾さん)。

序盤はこの相対するキャラ2人の萌え対決かと
思うぐらいでした。

私的にはやっぱり忍ちゃんの勝ちかな?
影縫 余弦(CV:白石涼子さん)にけちょんけちょんに
やられてアララギ君の袖をつかんで涙ぐむ忍ちゃん、

「だ…だって…」

かなりダメです…

あれはいけません…

萌え死にます♡

物語の方は 斧乃木 余接ちゃんの誕生した秘密みたいのがわかって面白かったです。

でも、やっぱり忍野 扇(CV:水橋かおりさん)が結局、
鍵を握っているのかな?

臥煙 伊豆湖も気になるし…

そして、アララギ君の覚悟。これからの物語に繋がって
いくのでしょうか?

まだまだ、謎だらけです。

最後出てきた手折 正弦(CV:子安武人さん)があまりの
噛ませ犬的な感じで気の毒でした。
子安さんらしいと言えばそれまでなんですが…

曲もEDが久しぶりのClariSで嬉しかったです。
これって新生ClariSなのかな?
すっごくいい曲。一発で好きになりました。
もちろんOPの早見沙織さんの曲も素敵です。

最後は今回は会えると思ってなかったガハラさん登場。

きゃっ♡

壁ドン!股ドン!床ドン!の3連ドン‼︎

凄いですね。アララギ君の事、「コヨコヨ♡」

ですよ! ぷっ…‼︎

以上、戦場ヶ原ひたぎ様です。崇めなさい。
{/netabare}

投稿 : 2023/06/10
♥ : 85

kazunyanzu さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

童女萌え 本作たっての つきものだ(๑・ω・>)

<物語>シリーズ ファイナルシーズン 「憑物語」全4話

周りの人々を助けるべく、これまで様々なたくさんの”怪異”と
対峙してきた『阿良々木』くんの体に”変化”が… !?

例によって好き勝手痛めつけてきた、その報いともべき
言える… 体に現れた”変化”とは―!?


まずは本作のタイトル 「よつぎドール」
ですが、まさか…『斧乃木』ちゃん、本当にぬいぐるみで…
出てくることになるとは…

私もキャッチャーしたいんですけどぉ∑(゚∀゚◍三◍゚∀゚)


お話しの肝になるのが『阿良々木』くんの体の変化
吸血鬼の力により不死身の体質を得ていたその体に

ついに…!? 陰りが…!?

その変化の原因を探るべく、『阿良々木』くんと『忍』は
不死身の怪異を専門とする『影縫 余弦』と『斧乃木』ちゃん
に会いに行くことに。。。”8-(*o・ω・)o

っと、その前に忘れちゃいけない(ノ∀`)
久々の阿良々木家、お風呂タイムの登場ですネn[◎]コω♡`)パシャ
『月火』ちゃん髪めっさ伸びたね!

にしても月火ちゃん、テンション高いなぁ(*゚∀゚)* うん! 楽しそう♬
いつ見ても2人は実に兄妹仲睦まじくて大変羨ましッ♡

いやぁ兄ちゃん、風呂用意してくれてありがとうぅ!!
後でお礼… ってコラァε“=ε”=εヾ(`Д´*)ノ←火憐ちゃんw


話を戻して
やはり、今作の見どころは…
ついに幕が上がった『阿良々木』くんにまつわる
この<物語>シリーズの終わりの始まりとも言うべき物語―

そして『阿良々木』くんと『影縫』さんが
大真面目な会話劇している一方で、繰り広げられる
『忍』VS『斧乃木』ちゃんの幼女・童女対決であります!!
所々に挟まれる2人の”萌え♡”対決に
どんな御仁でも、きっとニヤニヤせずにはいられまい(o´艸`)

そりゃ、私はもう…たまらず…撃沈*。∀。)

もちろんのこと、もとより『忍』の可愛さは重々承知して
きたのだけれども、きたのですがぁ!!!!

あの…涙ぐんだ表情で…「だって…」は反則(*/ω\*)
もちのろんのこと私は即KO!!されてしまいましたのです♪

しかしながらぁ!!!
今作に至っては『斧乃木』ちゃん!!
今まで、ちょいちょい登場しては、決めセリフでアピール
してきた『斧乃木』ちゃん イェーイ! ピース(๑・ω・>)ピース
彼女の魅力がついに完全大爆発するのであります―!!!

無表情でしれーと笑いをぶち込んできては
そのポップな容姿と相反する冷静な喋り方
そこから繰り出される仕草、もといポーズたちw
それらがいちいち可愛い過ぎて仕方ないのである(ノ)∀(ヾ)

そしてあの頭の上にのせている”ポヨポヨ”
あれが何より…私、欲しいのです(屮°□°)屮ホスィ♡

そしてあの…スカートを…めくって(*/ω\*)ヾ(・ω・`)ウン! ミナサマヒイテルヨ!

ぁぁああ『斧乃木』ちゃん可愛いすぎるんじゃぁぁ~…

と私はここにきていよいよ困り果ててしまったのである…

だって。゚(゚´Д`゚)゚。
「少女」に「幼女」に「童女」…
この物語シリーズの魅力的なキャラたちの中で
得てして…私に一体どのコを選べ! というのでしょう…|ω・).。oOぅぅ~

とにかく、『まいまい』と『忍』!!
そしてここに『斧乃木』ちゃんという新たな魅力的キャラが
乱入し壮絶なバトルのようそうを呈している事は…
正に避けようがあるまい(✿゚д゚)ノ≡・。・o゚・)♡д♡(。゚o。・≡ヾ(>д<✿)


と、そんなこんなで今作私はと~っても
楽しんでしまいました✩
4話でこのボリュームと満足感♪ 想像以上の面白さに、
思わず視聴後、迷わずお気に入り棚へ⇒
即ダンクシュートを決めてしまいました(ノ∀`)w


まだ、物語シリーズを観たことがない人も…
シリーズの途中を視聴中の皆様にも…
是非とも、このファイナルシリーズの幕開けまで
何とか視聴にこぎ着けて頂きたい、私きってのオススメ作ですヽ(*´∀`)ノ

あれ!? ひょっとして本レビューまたしてもところどころ…
阿良々木くん口調になってしまっているΣд・;)?

「そんなことは…ない、…そんなことはないさッ!! 」


とボクはキメ顔でそう言った(๑・ω・>)―

投稿 : 2023/06/10
♥ : 69

75.0 2 お兄ちゃんアニメランキング2位
劇場版 マクロスF[フロンティア] 虚空歌姫~イツワリノウタヒメ~(アニメ映画)

2009年11月21日
★★★★★ 4.1 (743)
4432人が棚に入れました
西暦2059年、パイロットを目指す少年、早乙女アルトが、新天地に向かって進む銀河移民船団のマクロス・フロンティアにいた。ある日、銀河頂点の歌姫、シェリル・ノームのコンサートツアーが船団へやって来ることになり、アルトは彼女にあこがれるランカ・リーとともに会場に行くが、突如、重機甲生命体バジュラの奇襲を受ける。

声優・キャラクター
中村悠一、遠藤綾、中島愛、小西克幸、神谷浩史、福山潤、豊口めぐみ、保志総一朗、三宅健太、小林沙苗、井上喜久子、杉田智和

ゆりなさま さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

それでもこの愛止められない

この作品の特に印象的に残ったのが
「ユニバーサルバニー」という曲の
ライブシーンでしたヽ(*´∪`*)ノ"

可愛いシェリルのホワイトうさぎに
Sexyなシェリルのブラックうさぎ♪

衣装やセットがもうすごく素敵でランカ派な私ですが、
ユニバーサルバニーは
もしかしたら1番好きな楽曲かもしれないですd(・ω・●)

はたして・・アルトはどちらを選ぶのか!? が気になるとこですね。

イツワリノウタヒメまでみたらぜひサヨナラノツバサも観てほしいです。
きっと感想は大きく分かれるんじゃないかなーって思いますε=ε=ε=(●・д・ノ)ノ

読んでくださりありがとうございました★o(´▽`*)/♪

投稿 : 2023/06/10
♥ : 31

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

マクロスFの濃縮版(前編)

マクロスフロンティアの劇場版です。
ストーリーはテレビ版とは異質。
愛・おぼえていますかと同様、マクロス正史ではないかも。

劇場版だけあって、圧倒的な映像美と歌。
シェリルの迫力ある歌唱力が群を抜いていました。
戦闘と歌が並走する長シーンは圧巻です。
鳥肌が立ちました。

ストーリーは直情的。
伏線をバラマキまくりです。
サヨナラノツバサで謎解きかな。

シェリルかランカかと問われれば、私はやっぱりシェリルですね。
自由奔放、ややツンデレ入りなんて、超私好みです。
彼女、歌にかける情熱がほとばしっています。
プロフェッショナルですね。

投稿 : 2023/06/10
♥ : 30

アトランティス さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

新生マクロスF アニメverも好きな人はこの映画verもぜひ!!

2008年アニメで一斉を風靡したマクロスシリーズのマクロスフロンティアの劇場版版第1部

新たに再構築した新作で約120分の内容です。

ストーリーはほぼアニメverと同様。
ですが細かく見ているとテレビverと違うシーンが結構あります。
シェリルノームの作中での設定が少し変わっていたり作中の人物が少し大人びて?いたり、


新規作画7割、再撮影9割になっており見た感じでは
「ストーリー(流れ)はよく似ているけど何か違う」
という感じを受けると思います^^;


あと新規作画の件で1言付け加えると
ライブのシーンがかなりリアルさを増したものになっていると思います。
ライブ参加者が持つあの光る棒(名前出てこなくて……)が1本1本細かく描かれていたり、歓声、スタジアム雰囲気、演出etc..
どれもかれこも素晴らしくまるで実際にライブに来たかのような錯覚を受ける。
シェリルの舞台は独特でまるで未来のライブって感じを受けましたが良かったと思います♪

テレビverでお馴染みの
What`bout my star
Welcome To My Fan Club`sに加え
新曲Pink monsoonでしたかね(ライブ)


それと
この映画verではテレビverでは無かったランカちゃんのCMソングがたくさん流れます^^
テレビ版でもあったあのコンビニのシーンももちろんありますが今回はそれに加え
新しく何種類かのCMソングが流れてます
これに関しては特にいうことはないですね。


話は変わり
今回作画の方は7割新規ということで
特に日常シーンに新しい描写がたくさん入っていました。
夜のシーンが増えた印象ですね。
シリアスシーンとか静かなシーンが少し増えていたかなと、、

醍醐味の歌ではシェリルがランカより1歩抜きん出ていた印象です♪
最後の戦闘歌シーンはほぼ半分以上シェリルのステージです
第2部ではランカが輝き出すのでしょうね、、多分

あと戦闘シーンでは相変わらずカッコ良い機体と歌とのマッチには
さすがマクロス!!
となりとても満足でした☆

敵の攻撃から逃げるアルトのシーン(道路を滑る感じで逃げるあのシーン)が特に圧巻でしたね
こんなに進化するんだ~と思いました

このレビューを見てから見る方はぜひそこに注目していただきたいです(^_^;


こんな感じで今回は結構シーン説明をまじえてこの映画を紹介しましたが
この作品はテレビverマクロスFを未視聴の人でも十分楽しめる内容になっていると思います。
テレビverを見ているとなお楽しめますね

そんな1作でした(o^^o)

その他新曲↓
妖精(シェリル)
オベリスク(シェリル)
ユニバーサル・バニー(シェリル)

オベリスクは良かった曲だと思います
でもやっぱり1番好きなのは「ライオン」ですね~

ライオン~ランカver~とか最高でした☆☆



次の第2部サヨナラノツバサでは

娘々Final Attack フロンティアグレイテスト☆ヒッツ
が聴けるんですね~♪
楽しみにしてます♪


一作目イツワリノウタヒメ キャッチコピー
「歌で銀河が救えるわけないでしょ!」

投稿 : 2023/06/10
♥ : 26

72.8 3 お兄ちゃんアニメランキング3位
お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!!(TVアニメ動画)

2011年冬アニメ
★★★★☆ 3.2 (1676)
8793人が棚に入れました
高校1年の少女・高梨奈緒は、1つ上の兄・修輔、父・修司、母・菜々香との4人暮らし。実は修輔が(変態チックに)大好きなブラコン。一方の兄・修輔は、女の子(妹を含む)が少し気になり過ぎる、ちょっとエッチな少年。奈緒によるエッチなアプローチに悶々とする日々を過ごす修輔だったが、特に何も起こらず、2人は兄妹の関係のままだった。ところがある日、修輔の幼馴染だったツインテ少女・彩葉が10年ぶりに戻って来てから修輔がエッチなものに反応しなくなってしまい、奈緒は気が気ではなくなる。

声優・キャラクター
豊永利行、喜多村英梨、井上麻里奈、荒浪和沙、白石涼子、中村繪里子、荻原秀樹、大原さやか

disaruto さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

変態の祭典。我々の倫理観が試される

制作はZEXCSで原作は漫画です。
ジャンルはハーレムラブコメです。


“変態達による、愛すべき日常。”


兎にも角にも変態揃いな作品です。
出てくるキャラが、まあだいたい変態。
露骨なエロ描写がたくさんありますので、とても女性には勧められません。
ですが倫理的な部分を越えられれば結構面白かったりもします。
欲望に純粋すぎる主人公とそれを取り巻く女の子たちの反応が見ていて笑えるw


主要キャラは四人。
高梨修輔:主人公。とにかく変態野郎。だが一線は越えないし、越えられない。
高梨奈緒:極度のブラコンで背徳的な愛を求める。NTR属性。
土浦彩葉:主人公とかつて「お医者さんごっこ」をしていた超絶ストーカー幼馴染。
近藤繭佳:主人公のクラスの委員長。たまたま腐女子であることが発覚し、主人公と契約。
その他いろいろ変なキャラが出てきますw

結構キャラデザも独特だし、やたらパンツを見せてくるし、こういうのが嫌いだと辟易とすること請け合い。
だからといって、そういう作品が好きな人でも満足できるかと言われると微妙な感じです。
パンツァーの方々はチラリズムを大事にすると風のうわさで聞きましたのでw


総括して、とても他人に勧められる作品ではありませんが、「私は変態日本代表だ!」と自信を持って言える方は見てみるのも良いかもしれません。
恐いもの見たさの方も是非どうぞ。
どうでもいいですが、子安さんの迫真のBL演技に笑ったw

投稿 : 2023/06/10
♥ : 52

野菜炒め帝国950円 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

パンチラって何気に侘び寂びよねぇ(改)

エロコメディ。
全12話。

ハーレムアニメは世に腐るほどあるし大抵がクソアニメだが意外と本作は割りと良質なギャグアニメ。どうもタイトルで損してる気がする。
この手のちょこっと長めのタイトルの奴ってどれも似たりよったりの量産型のイメージ強い。

この物語は基本主人公と3人のヒロインのラブコメ。
そこらのラブコメと決定的に違う点は出てくるのが総じておかしいのしかいないこと。
具体的に言えばエロが脳内の9割を占める兄貴を筆頭に兄貴大好きな妹にストーカーの幼馴染にホモが好きなクラスメイト。
これだけだとまともに見えるこの妹も兄貴には清純キャラで通しながらもさり気なく誘惑して反応を楽しんでたり。
例えるならある意味ペット感覚?で反応や成長を愉しむちょっと歪んだ奴。
が、歪んでるからこその萌え。こいつと俺の妹が~の桐乃のどちらかの兄貴にならなければならないと言われれば3日は悩み抜く自信がある。要するにこれはこれで可愛い。

ヒロインズも三者三様、上手く変人の個性付けが出来ており面白いし主人公に対する想いも同じようで実は3人とも違う点も素晴らしい。
ここが3人とも主人公のことを普通に恋愛的な意味で好きなだけなら面白さは半減してたはず。

パッと見は確かに可愛いが冷静に見るとその危うい細さのせいで不安感さえ煽るヒロインズの絵柄もある意味では魅力?
特に妹は声が抜群に合っておりこれにより可愛さが5割り増しされる。
普段そこまで声とか意識しないが、この妹には危うくKOされそうになった。

展開もギャグに徹し切ってるところが好印象。実に清々しい。一切のブレも見られない。
まぁ大半は俗に言うお下劣ギャグなわけだが面白けりゃなんでもいい。

んで、肝心のパンチラはどうなん?

無論ある。あるが、すべてを見せるとは言っていない。我々がその気になれば全部ペンギンや猫で隠すことも可能だろう・・ということ。
ってカイジの利根川先生が仰ってた。

あるにはあるがペンギン等で隠されてることも何気に多い。
とは言えペンギンも猫もそれなりに職場放棄してくれてるけど。

だが見えそうで見えないこのモヤモヤ感。だからこそ見えた時の感動の大きさは富士登頂にも匹敵するのではないだろうか。
自分も余りに露骨なエロよりそういう侘び寂びを心得たエロを愛する一人。
下手な全裸より下着のが萌えるみたいな?

まぁ面白いギャグ展開のおかげでパンツやエロだけで釣るような中身の無い・・あ、ごめんこのアニメも中身ないわ。
中身つーか後に残るようなもんは一切無いと思うが見てる時は結構笑える素敵な作品。

纏めるとタイトルからは予測もつかない愛すべきクソアニメ。
正直面白いが人をかなり選ぶ。
お試しで2~3話見てみるのもいいんじゃないだろうか。

投稿 : 2023/06/10
♥ : 33

ato00 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

大胆不敵なエロアニメ

第一印象が首長アニメ。
思い切ったキャラデザです。

1話目からシリアス設定。
だけど、それをいとも簡単に笑い飛ばす大らかなエロアニメです。

男性陣はいたって普通なのに、女性陣が変態揃い。
これでもかっていうほどです。
口をあんぐりあけてしまうほど、あきれストーリーですが、妙に笑えます。
くだらないけど、憎み切れないですね。

ED曲はリズミカル。
パロ作られ過ぎ。

投稿 : 2023/06/10
♥ : 30

71.8 4 お兄ちゃんアニメランキング4位
神様ドォルズ(TVアニメ動画)

2011年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (1177)
6366人が棚に入れました
故郷の村を後にして、東京で平穏な大学生活を送る匡平は、想いを寄せていた日々乃に告白しようとしていた。だがその日、彼女と2人きりになったところで惨殺された遺体を見つけてしまう。さらに帰宅途中、正体不明のモノに襲われた匡平のもとに、故郷から案山子と呼ばれる奇妙な人形を操る、妹の詩緒が訪ねてきて……。

声優・キャラクター
岡本信彦、福圓美里、茅野愛衣、木村良平、村瀬克輝、小林由美子、沢城みゆき、高垣彩陽、山口理恵、花澤香菜

PPN さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ちょっと暗めなお話だけどオススメです(*´∀`)♪♪

閉鎖的な村の仕来り・掟が起因となり人々の思惑が
絡み始めていくファンタジー色の強い物語。
原作は漫画。 全13話。

主人公・枸雅匡平の生まれ育った空守村には古くから
「神」と崇められる「案山子」とそれを操る資格を持つ
「隻」が存在した。
匡平が「隻」の資格を捨て、村を離れ上京した事をキッカケに
物語が大きく動き出します。

ロボットもの、バトルものにもなるんですかね。
木製でありながら大きく変わった形状の「案山子」同士が
それぞれの思惑の為に激しくぶつかり合います。
通常のロボットアクションとは一味違ったバトルシーンも
なかなか迫力があり面白いものでした。

そんなロボットバトルの多い作品でもありますが
物語の根幹は登場人物の人間模様に重点を置いた
作りになっています。
村の古い仕来りや掟に縛られた人間関係や
それぞれに抱える逃れられない過去などを
伏線を張りながら上手に描いています(*´∀`*)
設定や世界観がとても魅力的ですぐに引き込まれましたw

大きな魅力ポイントはあと2つ。
1つはキャラ。
登場人物個々がとても個性的で作品を盛り上げています。
その中でも、匡平の妹である詩緒とヒロインの史場日々乃が
めっちゃ可愛かったw まさに幼女とおっぱい(≧艸≦)
特に詩緒の可愛さは本当にズバ抜けてましたw

もう1つは主題歌です。
石川智晶の歌うOPとEDは作品の世界観に合った
素晴らしい曲だと思います♬
ぜひ飛ばさずに聴いてほしいですね♬

声優陣は人気のある実力派が揃っています。
詩緒役の福圓美里は本当に好演だと思います!
イメージにぴったりで詩緒の魅力を最大限引き出してます。
木村良平のヒール役もイメージに合った演技でした。


シリアスとコメディのバランスの取れた作品です。
全体的に少し暗めな作品印象をシリアスなシーンの中に
小さいコメディを入れるなどで明るく見せる努力は◎
伏線もある程度は回収していて2期を期待させるような
ラストになっています。

ぜひ続編を期待したい作品になりました♪
男女問わず楽しめる内容だと思います。
沢山の方にオススメしたい1本ですね(´▽`)/″




《キャスト》
枸雅 匡平(CV.岡本信彦)
枸雅 詩緒(CV.福圓美里)
枸雅 阿幾(CV.木村良平)
史場 日々乃(CV.茅野愛衣)
史場 慎吾(CV.斧アツシ)
日向 勾司朗(CV.村瀬克輝)
日向 桐生(CV.小林由美子)
日向 まひる(CV.花澤香菜)
杣木 靄子(CV.高垣彩陽)
空張 久羽子(CV.沢城みゆき)



《主題歌》
OP:『不完全燃焼』/石川智晶
ED:『スイッチが入ったら』/石川智晶
:『夏の庭』/石川智晶(第7話のみ)

投稿 : 2023/06/10
♥ : 52

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

2期がつまらなかったら承知しないんだからね(○`ε´○)

■一気見して正解だったかも(*^-゚)
実は2話まで観て放置してたんですよぉーこの作品・・・(*゚ー゚)>
そんでもって、もう内容忘れてたので・・・(。--)ノ最初から一気に10話迄観たところ、だんだん面白くなってくるではないですか(ノ´▽`)ノオオオオッ♪
 
ストーリーの方はと言いますと、なんとなく「ひぐらし」の雛見沢村や「GOSICK」の名もなき村を思い出すような設定ですね♪
人里はなれた閉鎖的な故郷・空守村で神と崇められている見た目ロボットな「案山子(カカシ)」とそれを操ることが出来る「隻(セキ)」呼ばれる特別な人間がいるのです。
村人以外には知られていないような特別な村に、日向家と枸雅家の二大名家があるのだけれど、両家の間ではなにやら確執があったみたいですね♪
 
そんな自分の村と「隻」という特別な立場をすてて、普通の生活を望むべく上京した主人公の枸雅 匡平(kuga kyouhei)なのでしたが・・・
ある事件をきっかけに幽閉されていていた筈だった、幼馴染みでもある枸雅 阿幾(kuga aki)と何年ぶりかの再開で、空守村の因縁から逃げられないと気付き物語が動き出していくのです♪
 
 
■途中まで観た印象は(*゚・゚)ンッ?
前半は物語のテーマがなかなか見出せなくって、ただ見てるって感じでしたε-(ーдー)ハァ
「案山子」が神様ってなんなの・・・
動くとなんで歌が聞こえてくるの?オルゴールなの・・・
匡平と阿幾ってなんでいがみ合ってるの・・・等々・・・
とにかく疑問ばっかり浮かんでましね(*'ω'*)?
なので、前半は各キャラクターをよーく観察して後半に備えておく感じでした♪
 
結構キャラの表情は豊かに描写されていて、詩緒(utao)ちゃん見てても可愛いなって思うところがあれば、ちょっと怖いかもって思える表情があったりして喜怒哀楽を丁寧に表現している印象を受けました♪
それは、他のキャラも同様なのでそんなところに注目してもらっても良いかもですね(*^o^*)
 
それと、この作品はロボット・・・じゃなくって神様だから、バトルを楽しむ作品ではないですね!
やっぱり、キャラの心理描写で楽しむタイプの作品って気がします♪
 
中盤に差し掛かってくる頃から、じわじわ物語の全貌も見えてくるので、ストーリーの方も楽しめるようになってきますよ!
後半に来て新キャラ登場とか、最終的にどういう形の結末を用意しているのか解りませんけど、最後まで目が離せなくなって来た感じなのです♪
 
 
■総評
やっぱり後半に入ってからストーリー的に盛り上がってきましたね♪
まだ、空守村にはまだ謎が多いような気がしますけど、概ね主要キャラも出尽くした感じで、だいぶキャラ同士の相関関係が理解できて、面白くなって来た感じなのです。
前半がプロローグだとしたら、後半は起承転結で言えば物語の導入部分あたる「承」ってところではないでしょうか?
なので、多少は盛り上がって来たのですけど、これからが本番っていう印象なんですよ!
そんな状態の中で1クール終了って・・・それでは中途半端って言われてもしょうがないですねw
でも、無理矢理に山場をつくって(゚Д゚) ハア??って言われるよりは良かったのではないでしょうか(>o<")
まぁできれば2クールでしっかり完結してくれるのがベストだったような気がしますけどね(T▽T)
完全にお預け状態になちゃいましたよぉ♪
でも、2期で1期以上の盛り上がりを見せてくれたらちゃんと許してあげるんだからね!!
キョウヘイとアキがきっと私に感動を届けてくれるはずなので首をながーくして待ってますよ♪
o┤*´Д`*├o アァ~2期の前にもう一回復習が必要になりそうな気がします♪
 
 
■MUSIC
OP曲『不完全燃焼』
 歌:石川智晶
 本当に物語は不完全燃焼だったんだからねw
 
ED曲『スイッチが入ったら』
 歌:石川智晶
 本当にスイッチが入ったら1期終了だったんだからねw
 
ED曲『夏の庭』
 歌:石川智晶
 7話の空守村で起こった悲しく切ない事件を思い出すナンバーです♪
 あきぃぃぃぃー!!Σ(T▽T;) って思わず叫びたくなっちゃいますね♪
 
※石川智晶の詩・曲・歌は力強くてストレートに心に響くんですよ(*^o^*)
 
2011.09.08・第一の手記
2011.09.29・第二の手記(追記:■総評、■MUSIC)

投稿 : 2023/06/10
♥ : 45
ネタバレ

偽ニュー隊長 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

不完全燃焼なんだろ?そうなんだろ?そうなんだろ?(70点)

全13話。
漫画原作。原作未読。

個人的満足点:70点(75点)
アニメ系統:鬱系ファンタジーバトル

予備知識なしで観始めたんだが
この絵柄からは想像できないような陰鬱な物語。
独特の世界観。
個人的にはかなり好きな部類。

ただ、ちょいと残念なのは、物語の展開スピードが少し遅いこと。
かなり色々謎があるのだが、少々日常パートに時間を使いすぎな感があり、
肝心のストーリーが進まないことがある。
盛り上がってきたのに、また盛り下げる的な印象が少しあった。
この辺りにスピード感があればもっと良かった。

もっと残念だったのはラストだが・・・・
ネタバレになるといけないので控えておく。
そんなわけで70点とした。
個人的な物語の好みから言えば75点なのだが。

キャラデザはいいと思うが、あのロケットおっぱいだけは
どうも受け付けないw
物理法則無視してるだろw
それ以外は作画ともに結構いいと思う。

声優陣も結構豪華。
花澤さん演じる「まひる」がいつもの癒しボイスではなく
いっちまってるキャラだったがこれもなかなか良かった。
茅野さんもがんばってるねえ。
今年、ブレイクだね。
橘勇魚とめんまと続いてロケットおっぱい役。
秋もかなりの作品に出るようだし、益々活躍しそう。

OPED曲は皆大好きな石川智晶さん。
両曲ともにかなりいい。
独特の歌声が作風にマッチしている。

とにかく、総合的にかなりいいと思う。
鬱系が苦手でなければ1度見てみてはいかがだろうか。


と、まあ色々書いてきたが
つまり、何が言いたいかというと

不完全燃焼なんだよ!
仕方ねえ原作買うか。

-----------------------------------------------------

以下、毎話後の感想。
ネタバレを含む場合があるので
未視聴の方はスルー推奨。

-----------------------------------------------------

{netabare}
1話視聴。
これは来たか鬱物。
可愛い絵柄からはそんな展開だとは思わなかった。
好物展開を期待したいものだが、どうなるのだろうか。

作中、色んなものが狂っていそうだが
あのロケットおっぱいは狂いすぎだろうw
物理学的におかしいぞw
偽ニュー隊長としては討伐せねばw

まあ、今後の展開には期待している。
もちろん作品的にだw

2話視聴。
匡平の過去がほんの少しだけ見えた。
これが今後のストーリーに関係してくるのか?
そして、新キャラ久羽子(クウコ)登場。
物語とどうかかわってくるのか?
なかなかシリアスぽいので今後にも期待したい。

3話視聴。
詩緒の日常風景が可愛い。
シリアスな話の中のほっと一息といったところ。
ケーキ食いすぎwww

物語は伏線ばらまきまくり。
一気に新キャラ2人もでてきて、謎だらけ。
先は気になるので継続。

4話視聴。
くうこ、こえええw
沢城さんの演技はんぱねえ
やっぱりこの人すごいわ。
で、物語は相変わらず伏線ばらまき。
何か謎だらけなんですけど。
これ全部回収できるのかね。
先は気になるので継続。

5話視聴。
何か面白くなってきた。
これから少しずつ伏線回収が始まるのか?
段々続きが気になってきた。
来週から楽しみだ。

6話視聴。
ちょっと中休み的感じ。
来週はきょうへいの過去が語られそうだ。
その話にはかなり興味がある。
いよいよ後半に入る。
ここから盛り上げてほしいところ。

7話視聴。
匡平と阿幾の過去が語られた。
これは面白くなってきた。
鬱好きにはたまらない展開に。
折り返し地点からの益々の盛り上げに期待したい。

8話視聴。
ちょっと生き抜き回かな。
一旦仕切りなおしといった感じ。
さて、後半に突入だ。
今後、匡平と阿幾がぐっと絡んでくるのか?
匡平の本性とか出てくるのだろうか?
出てこないと盛り上がらないとは思うが。
今後も楽しみだ。

9話視聴。
今一物語が進まない。
もう少しサクサク進んで欲しいところだが。
新キャラ登場。
まひる=中の人花澤さん!
癒しボイス花澤さん登場で物語りはどう展開するのか?
来週からぐっと動くかな。

10話視聴。
まひる、何かいっちまってるw
そして、まひると匡平と阿幾の3人の過去が少し語られた。
匡平かっこいい。
しかし、今一ゴールが見えない。
原作も終わってないから、中途半端に終わるのかな?
結構面白くなってきたから、うまくまとめて欲しいところ。
後3話注目したい。

11話視聴。
まひるなんかいいねえ。
花澤さんのはげしい性格の役も何かいい。
そして、匡平かっこいい。
しかし、終わりが見えないなあ。
これは2期へって展開かな?
後2話どういう結末を迎えるのか楽しみ。

12話視聴。
禍津妃(マガツヒ)暴走。
匡平ピンチ。
さて、来週どうなるのか?
個人的予想は玖吼理(ククリ)を操るんだろうなと
そんな妄想をいだいて、来週を迎えたい。

13話視聴。
ちょっと待てええええ。
不完全燃焼すぎるだろ。
おい、この終わり方はねえだろ。
続きを見せろ。
いや、見せてください、お願いします。

仕方ねえ原作買うか。。。
{/netabare}

投稿 : 2023/06/10
♥ : 44

82.8 5 お兄ちゃんアニメランキング5位
クズの本懐(TVアニメ動画)

2017年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (1012)
5136人が棚に入れました
報われない恋 切ない恋 片想い それってそんなに美しい物ですか 高校二年生の安楽岡花火は、叶わぬ恋に身を焦がしていた。大事な人を傷つけ、傷つけられながらも求めてしまう人のぬくもり。これは、あまりにも純粋で歪んだ恋愛ストーリー。

声優・キャラクター
安済知佳、島﨑信長、戸松遥、井澤詩織、野島健児、豊崎愛生
ネタバレ

明日は明日の風 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

めんどくさい男女間の恋愛模様を描いた作品…初恋の終わりと本物を探す答えを問う

高校生と先生の恋愛観を一人の女の子目線から描く物語といったところでしょうか。どろどろっぽいですが、単に「めんどくさい」恋愛と見た方がいいように思いました。
好きな相手に好きって言えず、ズルズルと似たような状況の男の子と恋愛にもならない付き合いをする日々。好きな先生の思い出に浸り、だからなんだ…と言いたくなります。その先生の相手の女性教師、どう見てもビッチでしょう。この流れだとそんな予感がします。

と、なんだかんだと言いながら見ちゃうんでしょうね…だって面白そうだし。

2話…どうしてこうなった?
{netabare}めんどくさい二人にさらにめんどくさい幼馴染みと親友が加わりました。
花火の麦に対する気持ち、最初とは違ってきているけど、気づかないという展開なんだろうか。ただ、最後にえっちゃんとやっちまってgdgdがさらに大きくなりそうな悪寒。どうしてこうなった。
麦は花火以上にめんどくさい男と見た。ビッチ先生一筋なんだろうが、イメージがでかすぎて花火にキス以上のことができない。のり子(自称モカ)は麦に何されても良い感じなのにキープにすらなっていない。据え膳食わぬは…と思うが、ピュアっていったらピュアだし、あ~めんどくせぇ~。{/netabare}

3話…花火「あ~めんどくせぇ」(視聴者の多くがそう思ってるっちゅうの)
{netabare}えっちゃんは花火に恋をしていた。花火はそれに気づかないまま泊めていたのだ。我慢しきれないえっちゃんはとうとう…(で、最後までいったかどうかは不明)。もやもやの花火、これまでの言動がブーメランとなっていて心を襲う。
一方の麦、厨房時代のことを思い出す。心が寂しい先輩にいいようにされていたこと。そこに花火が訪ねてくる。麦のベットに入り込む花火、麦は焦る、男全開だったからだ。(中略)。行為が終わったあと、二人でファミレスへ。そこにのこのことビッチ先生が若い男を連れてくる。疑う花火、麦は家庭教の教え子だという。ビッチ先生に向き合う花火、何だか火花散りそうなところで次週へ。

花火軸に展開しているから、花火の心の動きはよく分かります。形は違えど、いろいろフラフラしたり、気持ちが明後日に行ったりした覚えがあるし。麦もビッチ先生のことは全部分かっているんだけど、気持ちが否定しているのだろうと思います。
思っていた以上に青春のボロボロ感が出ていて面白いです。いよいよビッチ先生の本領が発揮されそうで、gdgdがさらに倍になりそうで…楽しみだったりします(変だろうか)。{/netabare}

4話…鳴海「あまりにも出来すぎている」(あんた、幸福者だわ)
{netabare}茜の過去が語られる。茜は他人のものを搾取するのがたまらないのだ。その為に美人であること利用する、可愛らしさを演出する。他人が評価しなくなった男には興味がなくなる。まさしくビッチ先生であった。花火を見て花火から奪うことを考えていた。同族と思ったようだ。
お兄ちゃん(鳴海)は茜と初対面で惚れた。母親を亡くしていた鳴海は心に穴があり、穴を埋める存在が茜だったということなんだろうか。そして茜に告白した。それを花火に見せつける茜。クズというより見事なクソ女っぷりである。
心が病んだ花火は麦の家に向かうが、躊躇して帰る。その時、えっちゃんが声をかける。完全にストーカーである。花火に迫るえっちゃん。花火は分かっていても止まらない。二人で家に向かい、ベットに押し倒すえっちゃん。もう止まらない(自己規制のため後略)。
再びビッチ先生こと茜と対峙する花火は問う、好きでもない男に好かれて楽しいかと。茜は答える「男から向けられる好意ほど気持ちいいものはない」と。

心が錯綜してるなぁ…。茜みたいなクズ女に穴に落とされる男が一番悪いんだけどね。気づけよ、っていっても夢中になったら男って見えなくなるからなぁ。これだけ荒いと過去に捨てた男とトラブルになっていそうなもんだが、さすがにそこまでは描かれないか。
花火はとうとうえっちゃんと一線を越えちゃった。本懐遂げたのはえっちゃんだった。花火は思っていたり、考えていたことがブーメランとなっていて刺さってくる。こういうところが茜に同族と見られちゃうんだろうな。
今週は麦なし。麦は茜のこと全部分かっていて好きなんだと思うんだが。一番大人なのは麦だったりするかも…いやいや、花火とのこと見ているとお子さまだし…。やっぱりこのアニメめんどくせぇ。{/netabare}

5話…花火「なんでかな」(知ったこっちゃない、勝手に悩め)
{netabare}花火がえっちゃんとともにベットで朝を迎えるなか、麦はビッチ茜のことを思い出していた。麦は全部を知っていた。それも含めて好きなのだ。何かモヤモヤするものを解消すべく麦は先輩を呼び、体を求めた。
モヤモヤしていた麦と花火が屋上で会う。キスをするが、今までとは違う感じで気持ちいいらしい。互いに別の人としていたことが分かった。麦に家に行く花火はしてほしいと願った。もはや約束はどうでもよくなったくらい心がモヤモヤだ。しかし、最後の一線は越えられなかった…。
一方、茜は心が空っぽだった。退屈感だけが残り、鳴海と飲みに行く。酔った茜が倒れそうになるのを鳴海が助ける。その時、鳴海から花火の名前が出たことに茜の心が燃えた。ホテルへ行き、鳴海と…。
翌日、茜が花火とスレ違い様に「昨日しちゃった」と言い次週へ。

茜が現実に先生やっていたとしたら、ビッチ先生としてとっくに学校中に噂広間って辞めていると思う。風俗行って男タブらかした方がいいでしょう。
鳴海と本当にしたのか?たぶん、してないんじゃないかなと思います。この作品なのにキスだけの描写だし、してない方が面白いです。茜にとって屈辱だと思うし。
麦と花火の関係も微妙だなぁ…。近いようで精神状態は全く逆です。花火の方がよりぐちゃぐちゃです。麦はなんだかんだで花火をよく見てます。どうなるんだろうね、この二人。{/netabare}

6話…麦「疼くよ、俺のクズ女レーダーが」(便利だな、そしてお前もクズだがな)
{netabare}クズ女から攻められる花火はどんどん迷走していく。麦に付き合おうと言い、えっちゃんとは友達に戻ると言う。しかし、えっちゃんは花火を逃さない。えっちゃんはえっちゃんで、堕ちていく花火が見たいし、すべてを受け入れるという考えだ。
ある日、クズ女とファミレスに来ていたクズの教え子とばったり。奪ってやると考えたものの、男はクズが二股どころでは無いことを承知で付き合っていたのだ。ぐちゃぐちゃな花火だが、最後の一線は越えられない。
麦はえっちゃんからカマをかけられるが、クズ女レーダーが反応した。モカが現れ、麦になんだかんだ言いながらデートの約束を取り付ける。

もう、ぐちゃぐちゃすぎて笑うしかないです。よくもまぁこれだけの男女関係を描けるものだ。でも、前回も書いた通り、ビッチ先生は噂流してしまえば簡単だと思うんだけどな、今ならSNSとかいろいろあるし。といっても、花火の人間関係が絶望的過ぎるからな…
最後、どうまとめるんだろうか。まとめ方で最後の印象全然違うでしょうね。ホント、めんどくせぇ…{/netabare}

7話…のり子(本人いわくモカらしい)「ハッピーエンドでなければ、消えた方がいい」(じゃあ消えるだろう)
{netabare}お嬢様気取りのモカ(のり子)、実は普通の家の子。自ら作ったキャラだ。麦とデートのためにいつも以上に可愛くいないといけないらしい。
一方の花火はビッチの教え子とデート(?)。このチャラ男、清々しいくらいのバカである。とにかく花火にやろうぜと迫る。「男の性欲なめんなよ」…実に清々しい。花火は難を逃れた(?)
モカとデートする麦。モカは麦が本気で好きだから…実は言い訳だった。モカは可愛いことを利用していた。麦にどうしても自分を好きでいてほしい、その一点だった。
家に連れ込む麦。頂けるものは頂く、男の本懐を実践する男である。が、寸前のところで止まる。モカは麦が本気では振り向いてくれないことを感じたのだ。
花火と会う麦、二人は邂逅し始めた。お互いに本気で好きな人にぶつかって砕けようと話し合うのだった。

のり子の回でした。どうしてもモカは言いたくないんですよね。正直、この子は嫌いなタイプ。一見、健気で麦を振り向かせようと可愛そうに見えるが、実のところ、自分の可愛いところを最大限に利用する茜と同じ。ただし、茜は奪うことに喜びを覚え、のり子は自分が好きな男のためだけのために他を利用するだけの話です。
当たって砕けろ…そう簡単には行かないさね。まためんどくさそう…{/netabare}

8話…麦「知っているのを知ってた」(はいはい…性欲には負けるくせに)
{netabare}えっちゃんこと早苗のいとこのアツシが登場。アツシはえっちゃんが好きだった、しかも本気で。えっちゃんには好きな人がいるのも分かっていたが、押す。えっちゃんは男は好きにならないと言い放つが、アツシは引かなかった。
麦と花火はいつも通りにキスをするが、今までとは違う。これまでは本命を思いながらだったのに、麦も花火も完全に互いを意識し始めていた。当たって砕けたあと、互いが思い重なる気になっていたのだ。
麦は鳴海に、麦は茜に連絡を取り、それぞれ告白する。麦は茜を罵ろうとするが、体がついていかない。完全に茜のペースだ。花火は鳴海に本気を伝えて鳴海の胸で泣いた。

麦よ、正直に生きよう。男は性欲の塊だ、花火にそう言え、言ってしまえ。なんだんかんだカッコつけてもやりたいだけだろうお前。どうもこの男には親近感と嫌悪感が同時に湧きます。麦の思いは分からないでもないんだな…。本気で好きだったわけだから、その目の前で近づけてしまったら、そうなるかも知れない。が、花火みたいな思い重ねる子ができたら、茜など勝手に拒否してしまうのも本当だと思う。本当に…めんどくせ~{/netabare}

9話…篤也「あんたさ、誰のことが好きなの?」(たぶん、ぐちゃぐちゃだろう…)
{netabare}待ち合わせに麦は来なかった。ダルくなっていた花火にえっちゃんから旅行の誘いがあり、受ける花火。しかし、このままずるずるえっちゃんと関係を続けるわけにもいかないと感じていた花火は決着をつけるつもりだった。
別荘に着くと、何故か篤也がいた。篤也は篤也で早苗の気持ちを察してのことだった。
二人で寝た翌朝、篤也から諭された花火の気持ちはぐらぐらしていた。街をブラブラした夜、花火は早苗と決着をつけようとしたが、早苗から話を切り出された。花火は友達でいたいと訴えるが、それは残酷な言葉でしかなかった。早苗は本気で花火が好きだったのだ。それでも引かない花火の言葉が早苗に届いた。翌朝、花火は帰っていった。
新学期、花火はボッチだった。のり子に渇を入れられ、ハッとする花火。一方、その頃、麦は茜の家庭訪問という名の…

花火はけりを着けたのですが、誰かに頼らないと、思いを寄せないとふらふらな娘。いるよね、こういう人。この感覚は分かりません。一人だって良いじゃない、人間だもの(かぜを) そうやって強くなっていけば良いのだけど…。
篤也が大きな鍵を握るとはね。あまりにもストレート過ぎて引いてしまうが、この作品のなかで一番の常識人に見えるから不思議。どんだけクズが揃っているだろう…。
さてさて…クズオまっしぐらな麦はビッチ女の虜。この二人、不幸にならないかな…そう思ってしまいます。ホント、クライマックスに近づいてもめんどくせ~。「冴え…」のCM見て、早く始まらないかなとマジで思ったこの回でした。{/netabare}

10話…考えが薄い男女がやっているだけ
{netabare}茜に翻弄される麦は茜の体から逃れない。茜にデートを申し込むも、簡単に突っぱねられた。茜曰く、その日は鳴海の日だという。茜の過去が語られる。(でも薄い、薄っぺら過ぎて腹が立つ)。モヤモヤした麦は行くなというが…。
鳴海とのデート、今度は茜がモヤモヤしていた。鳴海は体を求めてこないからだ。こんなタイプは今までいなかったので戸惑っているのだ。もういいやと思ったとき、過去に翻弄してやった男にばったり。鳴海の前での茜をくそビッチと罵って去っていった。鳴海に本当のことだと言い、去ろうとしたとき、鳴海は茜にそのままで良いからと言う。混乱する茜は麦を求めた。麦は分かっていた、茜が孤独で実は子供っぽいところを。そして自分を知り、自分が変わらきゃと思い、茜に本音をぶつけた。思わず赤面する茜だった。

ビッチとクズオの掛け合い、実にめんどくせ~。
茜みたいな性格はやっぱり理解不能。でも、麦の「子供じゃねぇか」は最もぴったりする感じがしました。体は大人で中身は子供、どこかの名探偵の逆を行っていると思います。
麦は麦で、茜を好きだと言うことがどういうものか、ようやく理解したのかな。嫌われるのが恐い、これは分かる気がする…。
さてさて、鳴海と麦に翻弄されるビッチ茜はこのあとどうなることやら…。どっちか選ばないと話が進まないし。{/netabare}

11話…(鳴海)「好きな人には元気で生きていてほしい」(この作品は最高の名言だと思ってしまった)
{netabare}鳴海と一泊旅行に向かう茜は調子が狂っていた。鳴海がこれまでの男とは違うからだ。自分のペースで進めようにも乗ってこない。鳴海は茜の上をいく自分のペースで進んでいたのだ。
茜は鳴海にぶっちゃける。しかし、鳴海は気に止めることもしない。茜は困惑する。鳴海の言葉に、気持ちに涙すら流す茜。もう鳴海を受け止めるしかなかった。というより、初めての気持ちになっていた。鳴海はプロポーズをし、茜は頷いた。
鳴海との旅行の後に、茜は麦とデートの約束をしており、律儀にもデートをした。楽しんでいる茜を見て、この人を変えたいと思う麦だったが、茜から結婚することを告げられる。不思議な感情がわき出す麦だったが、茜と別れるとき、本音をぶちまけた。茜はこれまで見せたことがない笑顔で麦と別れた。麦の恋は終わった。

茜が幸せになるのは解せない。が、鳴海みたいな男が合うのも分かります。実際に似たようなケースを見たことがあるので…。なので、けっこうリアルに感じてしまいました。
麦は思いっきり振られました。花火を思いながら、抜けきれなかった茜への思い…男ってバカだわ…って、自分にブーメランだわ…麦の気持ちが痛いほど分かるから…。う~ん…思い出してしまう、あの頃…。
もうラストだけだ。麦と花火はうまくはいかないと思う。互いに振られて、でも思いあっているから付き合う、安易すぎてそんな最後はどっちらけです。どうまとめるのか。{/netabare}

12話…(麦&花火)「でも…さようなら」(感情残したままだと将来つらいぞ…)
{netabare}月日が流れ、すでに秋深し。鳴海と茜の結婚を知り、麦とは話もしなくなっていた花火は、文化祭のステージ係された。空いた時間に校内を見て回ると、ファッションショーの出し物をしているクラスを見学。そこに、ドレスに身を包んだ美少女が登場し、会場がどよめく。のり子(自称モカ)だった。花火は曇りのなさそうなのり子を見て何かを感じた。
文化祭も佳境になり忙しく働く花火。体育館に物品を運んだついでに倉庫でサボる。ふと麦との会話を思い出す。するとそこに麦が…
月日はさらに流れて新学期。鳴海たちの結婚祝いをクラスで行うことに。またも働かされる花火。物運びでクラスの男子に手伝いをもらい、その子から告白される。戸惑っているところに現れたのは髪を短くしたえっちゃんだった。うまくフォローされ、花火も丁重に断った。えっちゃんとはまた友達になれたのだ。お祝い会。そこで茜から一輪の花を無理やり押し付けられる。「今度は取られちゃ駄目よ」と言われながら。
帰り、麦と鉢合わせになりそうなところだが、避けた。文化祭での出来事を振り返る。互いに思いを伝える。今までなら体を寄せ合っていたはずなのに避けるようにして会話する。互いに気持ちが通じ合っていることは分かったが、二人が出した答えは「でも、さようなら」だった。
桜舞い散る中気持ちを押さえながら歩き出す花火、何かを思い出したように振り返る麦。これが「二人のストーリー」だった。

まさに「平行線」な終わり方。この曲が最後の最後に生きた感じです。
これが正解ということはないのでしょうけど、これまでの流れ考えたら付き合わない答えは一番しっくり来ます。でも、最後のシーン、花火には笑ってほしかったな。この終わり方、麦も花火も思い残したままなんだもん。モカもえっちゃんもそれなりに答えだして、茜もなんだかんだ言いながらも最も幸せ掴んで、肝心の主人公がとりあえずの答えだしたけど、描写がやっぱり寂しい顔に感じたので…。うん、やっぱり笑顔だよ、笑顔。

全体を振り返ると、麦と花火の中に何が残ったのだろうと考えてしまいます。契約といいながら、互いのことを知っていくうちに気持ちが揺れて、それでも「初恋」にとらわれ、翻弄され、決着も思いっきり振られて、からっぽ。残ったのは互いを思う気持ち。実はこれが本物という気がしないでもありません。でも別れる選択をして。う~ん、最後の最後まで「めんどくせ~」{/netabare}

最初は「恋に恋しているだけ」と思ってみていましたが、そうではなく、ちゃんとした「恋心」が描かれ、それに合うような展開がされていました。深夜アニメらしく(?)、エロ描写が強かったのはもったいないけど、入れることによってより深く心情をあぶり出していたようにも思います。必要悪(もっといい表現はできないものだろうか…)なのかもしれません。

作画は綺麗でした。花火は可愛かったですね。止め絵を多用していましたが、言葉とマッチしていたので、かえって効果的ではなかったかと思います。中の人に関しては、花火はちょっと前まで麗奈でしたし、何かありそうな美少女の声が合うんですね。ほかのキャラもみんな合っていたと思います。OPの「嘘の火花」、EDの「平行線」もこの作品に本当に良く合っていて盛り上げていたと思います。

純愛でも恋愛でもない、リアルな心を表現した「心情系」または「感情系」という表現が合いそうな気がします。鬱展開の重い話に見えて、実はそうでもありません。作品通して「考える」ことが好きな人にお勧めしたいです。

投稿 : 2023/06/10
♥ : 69

てけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

正直者の本能。言葉が巧み。あとエロい

原作、ドラマは未視聴です。

安楽岡 花火(やすらおか はなび)と、粟屋 麦(あわや むぎ)にはそれぞれ好きな人がいる。
だけど、寂しさを紛らわせるがごとく、カップルのように振る舞うのだった。


開始2分でわかるドロドロ感。
人間関係の矢印は複雑です。

一般的な恋愛作品では、登場人物が「いい人」なことが多いです。
いい人だからこそ、片思いは辛いし、破局は苦しい。

でも、この作品ではちょっと違ったアプローチをしています。
それが、「クズ」というワード。


ここで「クズ」という言葉の意味を考えてみます。
似たような言葉に「ゲス」がありますが、

クズ:社会的に良くない人のこと
ゲス:人格的に良くない人のこと

という意味を持っています。

つまり、「一般的にはふさわしくない行動・思考」というニュアンスです。
これが作品内でどう表現されているかというと、「心の声」です。

とことんまで心の声を言語化。
キャラクターがナレーションで心情をぶちまけまくります。
どんな人でもよろしくない考えをしてしまうものですが、それを隠さないんです。

もし私が、

「誰にでも好かれたいか」
「キープできる都合のいい人が欲しいか」
「お付き合いしている人がいても、ほかの人とカラダの関係を持ちたいか」

と言われれば「YES」と答えます。

だってそうだもん。
実際には理性やプライドで抑えるわけですが、本音は違う。

その本音をぶっちゃけて、

「無意識ではこう思ってるんだよね」
「社会的には良くない考えだけど、誰でも多少は思うよね」

果ては、

「理性やプライドで抑えてるんだよね」

と、根っこの部分を言葉巧みに語ります。
だからこそ、クズであり、説得力があり、同時に共感できる部分もある。


また、各キャラクターに「変化」が描かれており、話全体のテーマとなっています。

要するに、

* 社会的に良くない行動をする
* なぜそういうことをするのかを論理的に説明する
* それが本能的ながら、説得力がある
* 本音同士をぶつけあって、各キャラクターの行動が変わる

という仕掛け方をしたお話です。


欠点は、

* コメディは少なめで、基本は重い
* キャラクターを好きになりにくい
* 言葉が多く、集中する必要がある
* 次回に対する引きが弱い
* ストーリーそのものに衝撃はない

しかし、共感できれば満足感は強いでしょう。
一話一話、多くの言葉で心情を語るため長く感じますが、見た甲斐がありました。
お腹いっぱい。


絵はとてもきれいです。
キャラデザインも好み。

色は2~3色しか使われておらず、動きも少ないです。
ただ、ぼかし効果や白を混ぜた色調のため、清潔に見えます。
そして、瞳がしっかりと描き込まれているため、美しく見えるのだと思います。

OP・EDも曲・絵ともに素晴らしいです。
耳に残るしリズムも取っちゃう。
セックスを表現したEDは、非常に強いインパクト。


あと全体的にエロいです。
背徳的で官能的で本能的。

百合があるので苦手な方は注意です。
好きな方はおいしいかもです。

投稿 : 2023/06/10
♥ : 65

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

原作知らんけど視聴前からめっちゃ気になってました!→原作読みました!→8話から原作未読回に突入。面白かった!

[2017年冬作品1クール視聴終了時ランキング] コメントより
==
TVドラマ的なストーリーの恋愛モノ。アニメでこれをやったというのがノイタミナ枠っぽいところでしょうか。
==

というわけで、マンガ原作は未読です。
→ だったのですが、第1話を観て原作を読み始めて、引き込まれて第2話視聴前に既刊7巻一気読みしてしまいました。原作も後は最終巻8巻の刊行(3月)を残すのみとのことです。楽しみです!

「美男美女の理想的なカップルだけど、それは表向きだけ」という設定だけ番宣などで耳にしていたのと、主人公の安楽岡花火(やすらおか はなび)のキャラクターデザインが個人的に超ドストライクだった(女性が描く頭身高めの変に巨乳じゃない感じのビジュアルが好きなのです)しキャストが安済知佳さんということなので、第1話は必ず観ようと心待ちにしていました。

こういう歪んだ感じの恋愛ドラマ的な作品は好きです。前期の『舟を編む』とは違った意味で本作もまたノイタミナ的かも。ということでそのまま視聴継続予定。
→ ということで、第2話で主人公以外のメインキャラクター全員の顔出しが済みました。ここまで良いテンポで進んでいます。シリーズ構成有能ですね!

…ドラマといえば、本作は同じクールで実写ドラマもやるそうですね。こちらは1/18深夜から。一応、初回は見比べてみるかな?

おまけ: 上江洲誠さん、同一クールの『この素晴らしい世界に祝福を!2』と本作のシリーズ構成・脚本をやっています。なんか良くわからんがとにかく凄い…。

2017.3.3追記:
8話から原作未読箇所に入りましたが、素晴らしい回でした。これは、原作も信じられそう!

2017.4.1追記:
視聴終了。原作も8巻を入手して読了しましたが、改変要素はないようです。花火を演じた安済さんは、本作品のようなトーン低めの落ち着いた演技は良いですね。

ストーリーはマンガ原作に負うところが大きいと思いますが、好みは別れそうです。肌色成分高めだったのでそういう作品と思ってご覧になった向きもあるかと思いますが、中高生の頃に少女マンガをそれなりに読んだ身としては、本作品はその延長線上にあるものに見えました。

必ずしも登場キャラクターに共感して観るような作品でもないと思いますが、極めて「文芸作品的」な雰囲気で共感したり懐かしく思うような言動もあり、最終回まで楽しめました。

深夜だから当然ですが、子供向けの作品では全くありません(笑)。

投稿 : 2023/06/10
♥ : 61

65.2 6 お兄ちゃんアニメランキング6位
大図書館の羊飼い(TVアニメ動画)

2014年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (644)
3968人が棚に入れました
学生数5万人、教職員8000人を数える国内有数の学校法人「汐美学園」。数多くの学生寮、各種スポーツ施設はもちろん、カフェレストランから路面電車まで備える充実ぶりで、特に「大図書館」は国立図書館に次ぐ規模と言われている。筧京太郎はここ大図書館で、幽霊部員だらけの「図書部」に所属し、一人ゆったりと本を読んでいた。

4月。どんな願いでも叶えてくれることで有名な謎の羊飼いから「今日、貴方の運命を変える出来事があるでしょう」というメールをもらった筧は、白崎つぐみと知り合う。友人の桜庭玉藻とともに学園をもっと楽しくするための活動を始めていたつぐみは、玉藻や筧の友人・高峰一景とともに図書部へ入部する。

声優・キャラクター
間島淳司、米澤円、斉藤佑圭、山本希望、仙台エリ、種﨑敦美、森久保祥太郎、中島沙樹、佐藤利奈、柏木美優、瑞沢渓、大地葉、楠大典、鶴岡聡

PPN さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

肝心の羊飼いが…( x _ x ;)

学生数5万人、教職員数8千人という
大所帯「汐見学園」を舞台にした学園恋愛もの。
全12話。
エロゲ原作作品。(未プレイ)


キャラ、世界観、設定、展開などは
ハーレムものの王道といった所ですかね。
悪くなかったと思います♪
そこに「羊飼い」という謎が加わる事で
ミステリー調に仕上がったストーリーに。

まぁ、調はあくまでも調。
物語の核となるミステリーに深みを感じる事ができず
残念ながら中途半端な印象になってしまいました(´∀`;)

「羊飼い」の謎が物語の核ではなく
物語中の1つのアクセントとしての
扱いであればまた違った評価なのかも。

ハーレム、ラブコメ路線かミステリー路線
どちらかにハッキリと舵を切ったほうが
作品的には盛り上がったかも知れませんね。
……なんか…偉そうに…すみません。
ミステリー要素に期待しすぎでしたねσ(^◇^;)

それでも
気軽にハーレムものとして視聴するのであれば
十分に楽しめると思います!
主人公を囲むヒロインたちも可愛らしく
個性的なキャラが揃ってますしね♪
無駄にエロいシーンも少なくて◎でした。


ストーリー重視の方には物足りなさが残る。
キャラ重視であればそれなりに楽しめる。
観るこちら側がどちらかに舵を切る必要がある
そんな作品ですかね(´∀`)
これから観るよ~って方はあまりハードルを
上げずにご視聴下され!





《キャスト》

筧 京太郎(CV.間島淳司)
白崎 つぐみ(CV.米澤円)
桜庭 玉藻(CV.斉藤佑圭)
御園 千莉(CV.山本希望)
鈴木 佳奈(CV.仙台エリ)
小太刀 凪(CV.種﨑敦美)
高峰 一景(CV.森久保祥太郎)
望月 真帆(CV.中島沙樹)
芹沢 水結(CV.佐藤利奈)




《主題歌》

OP
『On my Sheep』/中恵光城
ED
『青空とグリーンベルト』/西沢はぐみ

投稿 : 2023/06/10
♥ : 46
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

羊を飼うお話ではありませんw

ゲーム未プレイ 全12話

超マンモス校(学生数が5万人って凄いですねw)汐美学園2年生で、本を読むことが大好きな1人図書部員(他は幽霊部員)の主人公の筧 京太郎(かけい きょうたろう)は、とある理由で同学年のヒロインの1人である白崎 つぐみ(しらさき つぐみ)と知り合います。それから色々なエピソードをきっかけに仲間が増えてきて「学園をもっと楽しくするための活動」という目的で色々な活動をしていくお話です。

「羊飼い」部分はファンタジーですが、基本的に学園ボランティア活動みたいなことが中心です。

ヒロインたち全員主人公に向いていますのでハーレム展開が待ってますねw

12話の中にギュッとエピソードを詰めた感じです。

そうなると内容的には薄いですが、ヒロイン5人のキャラの色々な面が観れて楽しかったですね。

キャラはヒロイン中の一人の鈴木 佳奈(すずき かな)通称カナスケがお気に入りです。

ハーレムもの特有のもやもや感{netabare}(恋愛){/netabare}は残ってますが、最後はきちんと終わってます。

1人でも好きなキャラがいたら観ても良いかも知れませんね^^

OP/EDともに爽やかな曲ですね〜

最後に、ヒロインの1人である白崎 つぐみちゃんのCVは「けいおん!」で憂ちゃん役の米澤円さんで今回の声のトーンが憂ちゃんみたいな感じだったので「おっちょこちょいの憂ちゃん」って感じで観ていましたw

投稿 : 2023/06/10
♥ : 41

とってなむ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

修羅場ってみましょうか

エロゲ原作の学園ものということで何気に楽しみにしていた作品でした
良くも悪くも期待通りで個人的には満足しています
これは思い込みかもですが、エロゲ原作の学園って何であんなに広いの?お金持ちっぽいの?
嫌だとかそういうのではなく純粋に気になっただけです
本作の舞台、汐美学園もデカくて優秀な人材が集まっている学園です


ハーレム要素が強いです
登場する女の子の一人にでも魅力を感じられればある程度楽しめると思います
と言うのも、一人一人の物語が意外にもしっかりと描かれているので、
もしサブ的立ち位置の娘を好きになってしまっても安心です
これは私にはありがたい
メインヒロインよりサブヒロインのほうを好きになる傾向があるので。
この作品もそうでした

と言っても、特別お気に入りの娘はいませんでした
見た目では圧倒的に千莉なのですが、性格が思ったより積極的でう~んです
あくまでも個人的にですけどね
ただ、言い方を変えればみんなそれなりに可愛いのです
みんな可愛いし仲は良いしで観ててほっこりしました
佳奈すけと千莉のコンビはもしかしたらお気に入りと言えるのかもしれません
それと、男性陣含め図書部の雰囲気は好きでした


物語的にキーパーソンとなるのが、作品名にもある『羊飼い』。
最初から最後までこの『羊飼い』に翻弄されるのですが、
話が進む毎に登場人物たちにとっての『羊飼い』の位置付けが変化していきます
本作の見所はそれと同時に変化していくキャラの心情描写ですかね
わりと細かい描写などもあって好印象です



OP「On my Sheep」 歌ー中恵光城
ED「青空とグリーンベルト」 歌ー西沢はぐみ

爽やかなOP曲と優しいED曲
すごく良かったと思います



ストーリー的には少し微妙だったと思いますが、
学園ハーレムものとしては十分楽しませて頂きました

そういえば本妻が来て追い出された泥棒猫ちゃん可愛かったですね
『ないわーあざといわー』『修羅場ってみる?』は名言だと思います

投稿 : 2023/06/10
♥ : 41

69.6 7 お兄ちゃんアニメランキング7位
D.C.ダカーポ(TVアニメ動画)

2003年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (553)
3529人が棚に入れました
7年前から1年中枯れない桜が咲いているという不思議な島「初音島」。
主人公朝倉純一はそんな初音島の風見学園付属に通う3年生。彼には不思議な力があった。一つは「何も無いところから和菓子を生み出す力」、もう一つは「他人の夢を強制的に見せられる力」。
そんな彼が卒業間近に見せられた夢の中の幼馴染、目覚ましにやってきた同居中の義理の妹、「かったるい」とつぶやきながら通う学園で出会うクラスメイト・先輩・後輩の女の子達。そんなヒロインたちとはじまる「ちょっとこそばゆい」恋愛の物語である。

声優・キャラクター
野川さくら、田村ゆかり、神田朱未、堀江由衣、伊月ゆい、松岡由貴、松来未祐、秦勇気、岸尾だいすけ

Baal さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

桜舞い散るその時には・・・

CIRCUSから発売された恋愛シュミレーションゲームを

原作とする作品です。全26話(そのうち2話は総集編)

原作未プレイ


けっして枯れない桜が咲く初音島の風見学園で主人公朝倉純一は

不思議な力を持っていた。それは「何もない所から和菓子を生み出す力」、

「他人の夢を強制的に見させられる力」である。

一緒に暮らす義理の妹や学校のクラスメイトや先輩との物語である。


D.C.シリーズの一番最初のテレビアニメ作品です。

前半は各ヒロインとのエピソードを主に1話完結の形で描いた

コメディ色の強い感じでした。

この島の枯れない桜や不思議な力に触れつつみんなで海に行って

みたり、学園祭があったりと笑える部分がたくさんありました。


後半はこれまでの雰囲気とはうって変わってこの島の桜が

とても大きく関わってくる物語展開でシリアスな調子が多い感じ

でした。枯れない桜は何故枯れないのか、ある一本の桜の木は

この島で何を生み出しているのか、そこにおいてヒロインらが

抱えている秘密とは・・・。

とそれぞれが乗り越えていかないといけない問題に直面していく

のでここまで変化して差があると見るのがちょっとばかりつらく

なってしまう所もありました。

でもこの島で新たな変化が生まれていく時にまた1つ消えていく

存在があり、違う何かが生まれていく。そうやって一歩踏み出して

いく部分は良かったと思います。


OPの「サクラサクミライコイユメ」は前半部分ではここから先に

向かって澄んだ世界が広がっていくような印象を受けましたが

後半部分になるとただひらけた世界が見えてくるだけでなく、その

奥にこの島の桜が今までとは違う形で咲き、その先を見せている

ような気がしました。

それとことりの挿入歌がその時のタイミングというか雰囲気というか

そういうのにマッチしているようで良かったです。


前半と後半で雰囲気がガラリと変わりましたがどちらもそれなりに

楽しめて良かったと思います。

◆個人的点数評価 79.969点

投稿 : 2023/06/10
♥ : 33
ネタバレ

とってなむ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

舞い散る桜に願いを込めて

聞いたことはあるが、シリーズが多くて何となく敬遠。
私恒例のパターンで今まで視聴をしてこなかったダカーポ。
いざ観てみると、思わず観入ってしまいました。
面白かったです。


舞台は桜が一年中咲いているという奇妙な「初音島」。
この島では魔法の力が働いているようです。
本作はこの初音島で風見学園付属に通う主人公・純一を中心として起こる、
ちょっと不思議な恋愛物語を描いています。
それにしても、この手の作品で純一と聞くとアマガミをついつい思い出してしまいました。


視聴を進めまず驚いたのが、意外にもファンタジックだったこと。
手から和菓子が出せるだとか、他人の心を読むことができるだとか。
後半の展開にも魔法が大きく関与しています。


内容は前半と後半で様変わりします。
極端にいえば前半は1話完結の恋愛ギャグアニメ。
ヒロイン一人一人のエピソードは観てて楽しかったです。
後半は下で感想として触れたいと思います。



以下、私の感想です。(音夢とさくらについて)
伏線はありましたが、16話からは特に盛り上がりました。
それと同時に軽く鬱になりかけました。
それもこれも、ドロドロした恋愛模様のお陰です。

{netabare}音夢 vs さくら は凄かったですね。
特にさくらの『音夢ちゃんだけはダメなんだから!』
と、音夢の『さくらちゃんだけはイヤ!』
の台詞の壮絶さから窺える屋上での直接対決。
息を呑む一幕でした。
二人の言いたいことは分かります。
どちらも純一を心から愛しているのですから。

こんな凄まじい修羅場が見れるのも、本作の魅力の1つかもしれませんね。


この作品で面白いと思うのが、
純一がわりと早い段階で相手を選ぶところ。
それが音夢なわけですが、そこから順風満帆に行かないんですよね。
さくらの逆襲が待っていました。
桜の魔法の力(呪い)も・・
私は音夢派なので、胸が苦しくなる展開。
口から桜の花弁だなんて、普通とは違ったエグさがありました。



音夢が好きなためか、視聴中どうしても思ってしまったのが
さくらの方がずるくね?です。
「「桜の木の下で約束したことは必ず叶う」」
そしてさくらは木の下で純一とのことを願いました。
それも木の陰に音夢がいることを知ってて。

さくらは自分がアメリカに行っている間、音夢が純一とずっと一緒にいたからもう十分、これからもだなんて欲張りだ!と主張してますが、ただの自分勝手にしか思えませんでした。{/netabare}


・・みたいに、相当感情移入して観てしまっていたようです。


{netabare}とりあえず音夢が死ななくて良かった・・{/netabare}
最終的にはこれに尽きます。
さくらにも感謝。
正直、さくらは当時は嫌いなキャラでしたが、今では(D.C.S.SやD.C.Ⅱも影響してか)かなりのお気に入りとなっています。


心残りは最終回、{netabare}正常状態での音夢とさくらが再会できなかったこと。
互いのことを改めて理解した二人がどのように再会するのか、楽しみにしていたので。{/netabare}
他にも全体的に、最終回はやや説明不足でした。
ですが、物語としては上手く纏まっていたと思います。
ほんと面白かったです。


音夢はドストライクでした。可愛い。



OP「サクラサクミライコイユメ」 歌ーyozuca*
ED1「未来へのMelody」 歌ーCooRie
ED2「存在」 歌ーCooRie

OPが素晴らしい。
CooRieの曲も相変わらず魅力的です。


--------------------------


これを書いている私は、D.C.S.Sを観終わり現在D.C.Ⅱを視聴中。
D.C.ワールド、存分に楽しめてます。

投稿 : 2023/06/10
♥ : 28

ともか さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

≪酷評気味≫ 長いシリーズ作品の原点。 視聴前のハードルが高すぎたかも?

ゲーム原作(未プレイ)、全26話。

私は個性的なキャラを求めて、
ゲーム原作の作品に興味を持つことが多いです。
このシリーズはいわゆる「信者」の方が多い印象を受けているので、
私も楽しめれば嬉しいと思い、視聴を決めました。

こちらの「ファーストシーズン」が2クール、
続編の「セカンドシーズン」も2クール(全26話)ありますが、
ここでは前者単体についてコメントします。

前半はギャグパートで、登場人物の紹介のような位置付け。
主人公の妹・音夢は毎回登場し、彼女との関係を軸に
他のキャラとの絡みを描いていたようで、
恋愛よりもキャラの個性をアピールしていく。
物語15分と、残りの時間はPV映像付きのキャラソンという構成。
私としては後者は要らず、普通に物語を20分見せてほしかった。

後半は雰囲気が一変し、
主人公・朝倉 純一、音夢、従姉・さくら が繰り広げるドロドロの三角関係を中心に
他の女性キャラも絡んでくる展開。
さくらの行いが単なるやきもちなのか、何かの警告を放っているのか。
そこだけに興味があって視聴を続けたものの、シリアスで暗い話が多く、
前半のような楽しさは全く無くなってしまった。。
物語15分と、残りの時間は「サイドエピソード」という構成。
サイドエピソードは正直言って面白い物でもないけれど、
暗い物語を観てしまった後の口直しとしては良かったかもしれない。

ゲーム原作の作品は、物語をまとめるのが難しいと思う。
ただ、それにしてもこの作品はあらゆる場面において
「プロセス」の描写が全く不足している印象で、
あっちに行ったりこっちに来たり、編集面でも非常にたどたどしい感じ…


古い作品なので作画については全く期待していなかったものの、
桜の描き方がきれいでキャラの作画も及第点。思っていたよりも良かった。

キャラは、メインの2人が嫉妬深い感じの性格で、
ドロドロ展開も彼女たちによって起こされたので、今のところ嫌い。
他も、特別気に入ったキャラは見つからなかった。
1期の時点で私としては気に入らなかったけれど、今後の変化に期待。


音楽はどれを取っても、いかにも美少女ゲームという感じ。
個人的に雰囲気はわりと好きで、中でもOP曲が印象に残っている。
ED曲の「存在」も観てる(聴いてる)時は良曲のように思えたが、
後まで記憶に残るほどのものではなかった。

OP曲: サクラサクミライコイユメ
ED曲: 未来へのMelody
ED曲: 存在(第21話以降のみ。OP曲と差し替えられることも。)
ED曲: うたまるえかき唄(第8話と第15話のみ)


総合的に見て、私の期待度をずいぶん下回ってしまった。
今回は残念だったけれど、
『D.C.III 〜ダ・カーポIII〜』までトータルで5期に渡って続いている
長寿のシリーズなので、今回だけで懲りず最後まで見届けたいと思う。

投稿 : 2023/06/10
♥ : 27

60.0 8 お兄ちゃんアニメランキング8位
だんちがい(TVアニメ動画)

2015年夏アニメ
★★★★☆ 3.3 (325)
1674人が棚に入れました
とある団地で暮らす仲野晴輝には姉が一人、妹が3人いる。才色兼備でまじめだけど、弟・晴輝と二人きりのときだけ『隙』を見せる長女の夢月。兄・晴輝のことが気になるけど、いつも素直になれない次女の弥生。晴輝にかまってほしいのか、イタズラばかりする三女・羽月。漫画・アニメが好きで、趣味の近い晴輝とはオタク仲間の四女・咲月。そんな4女1男の『自然にそこにある』団地暮らし―。

声優・キャラクター
明坂聡美、小松未可子、徳井青空、堀野紗也加、阿部敦

ato00 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

近親系薄味ハーレムアニメ

団地内5人兄弟姉妹日常コメディーアニメ。
登場人物は、姉、晴輝、妹、双子ロリ妹です。
晴輝がモノローグ担当。
残りの女性陣がひっかき回します。

姉夢月は完璧な良妻賢母型。
でも、晴輝の前ではちょっとドジ。
ギャップが魅力的な美人です。
妹弥生は暴力的なツンデレ型。
たびたび、晴輝が被害者となります。
デレ顔が魅力的な健康女子です。
なお、双子ロリ妹羽月咲月は、おまけ的な扱いです。

この4人が晴輝好きなので、やや近親ハーレムの様相。
その軽快ドタバタ劇がこのアニメの見どころとなっています。

姉と妹、どちらに軍配を上げるか。
私は、ギャップ萌えで姉の方です。

投稿 : 2023/06/10
♥ : 27

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

5人きょうだいの微笑ましい日常

原作未読 全12話 1話3分ちょっとの作品

団地に住む1男4女のきょうだいの日常生活を描いたコメディ作品。

話数に一号棟~十三号棟というように団地を意識していますね。

両親がいないのもお約束(多分出張か転勤など)で、長男と他の姉妹が絡むお話が多いですね。

ラッキースケベ的な展開もありますが、きょうだいなのでその後の進展はありません。

和気あいあいとした楽しい作品でした。

一番下の双子さんが長男と絡むところが微笑ましくて好きでした。

短い作品なので箸休めにどうぞ~

最後に、男子1人で長男さんは大変でしたねw

投稿 : 2023/06/10
♥ : 20

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

仲野5兄弟の仲睦まじい日々を描いた作品です^^

この作品の原作は未読ですが、可愛らしいキャラデザを目を惹かれて視聴を決めた作品です。
5分枠のショート作品なので、思い切りキャラを愛でる作品に仕上げられています^^
誰を推しで見るか・・・私はそんな事を考えながら視聴していましたけれど^^;

そんな5兄妹の構成は以下の通りです。
長女 夢月(CV:明坂聡美さん):高校2年生で頭脳明晰、スポーツ万能、容姿端麗、スタイル抜群である上、家事も高いレベルでこなす完璧なお姉さん。

長男 晴輝(CV:阿部敦さん):高校1年生でゲーム、漫画、アニメが大好き・・・中学生の頃は暗黒の何かと戦っていたらしい^^;

次女 弥生(CV:小松未可子さん):中学3年生で運動神経は抜群だが勉強が全くダメ^^;

三女 羽月(CV:徳井青空さん):小学3年生で双子のお姉さんで悪戯好き^^;

四女 咲月(CV:堀野紗也加さん):羽月の双子の妹でボクっ娘・・・アニメや漫画が大好き^^

まずは、素直に晴輝クンのポジションに羨ましさを感じずにはいられませんでした^^;
長女の夢月さん・・・普段は完璧なのに、晴輝の前で見せるあの態度は何・・・^^;?
なんでこのお姉さん・・・そんなに反則級のギャップを積んでいるの・・・?
このギャップに終始胸がキュンキュンでした(//∇//)
普段ならお姉さんが文句無しの一推しになるなずなのですが・・・

次女弥生の表情と態度のギャップが、お姉さん一推しの強烈な抑止力になっていました^^;
何かあるとすぐ晴輝に手を出してしまうのですが、自分と晴輝の事になると直ぐ真っ赤になっちゃって・・・
もう、なんて分かり易い・・・^^

羽月と咲月も頑張っていましたし、どちらも可愛らしいと思いますが・・・個人的にはお姉さんチームの方がポイント高かったです^^;
最近の小学生キャラを描いた作品って、どれも小学生らしからぬ色気を備えていて・・・それに何度も魅せられてきたので、アブノーマルな世界に足を踏み入れてしまったかと思っていましたが、どうやら大丈夫だったようでホッとしています^^;

1クール12話で1話5分のショート作品でした。1時間でこの満足度が得られるなら、かなりお得な作品だと思います。
原作は未だ連載中のようなので、続編があるなら絶対に視聴したいと思います^^

投稿 : 2023/06/10
♥ : 17

60.5 9 お兄ちゃんアニメランキング9位
ファイブレイン 神のパズル(TVアニメ動画)

2011年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (249)
1297人が棚に入れました
「オレに解けないパズルはねぇ!」 私立√(ルート)学園高等部1年生・大門カイトは、パズルが大好きな少年。ある日、生徒会長にもらった携帯端末に誘われ、幼なじみの少女・ノノハと一緒に、学園近くの地下遺跡にひそむ「解けないパズル」に挑む。それは、謎の知能集団「POG」が作り出した、命の危険を招く「賢者のパズル」だった。パズルを愛するカイトは憤り、その頭脳を駆使してパズルを見事に攻略。だが、そこである「もの」を手に入れたことから【ソルヴァー(解答者)】に指名されたカイトは、ノノハや個性豊かな仲間ソルヴァーたちと共に、世界各地の「賢者のパズル」を舞台にした、
POGとのパズル・バトルに巻き込まれていく…。

声優・キャラクター
浅沼晋太郎、清水香里、福山潤、宮田幸季、ゆきのさつき、石田彰、櫻井孝宏、宮野真守、佐藤利奈、後藤麻衣、矢部雅史、岸尾だいすけ、三宅健太、斎藤千和、谷山紀章、子安武人、森川智之、藤原啓治、竹達彩奈
ネタバレ

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

アナが思うに~この作品の魅力を見つけて欲しいんだなぁ~=*^-^*=

■ファイ・ブレインってどんなアニメなの∑( ̄Д ̄;)なぬぅっ!!
アニメ放送に先駆けて「週間少年マガジン」でアニメとは全く違うオリジナルストーリーで連載をしているのと、放送時間が日曜17:30と言うのを考えると狙いとしている対象年齢がわかりますよね!
アニメの方は漫画よりもスケールを大きく描いた印象を受けました♪
ストーリーは『パズル』を題材に使って、皆で力を合わせて悪を討つって感じになるのでしょうね!
パチッ☆-(^ー'*)bナルホド、ココらへんはサンライズらしさかなぁw
そういえば、NHKとサンライズのコンビは「プラネテス」以来7年ぶりらしいのですけど、プラネテスとファイ・ブレインでは狙いの年齢層が違うのでちょっと比較は出来ないですね!
 
『賢者のパズル』っていう挑戦者の命を奪うような大掛かりな仕掛けのパズルに、神のパズルを解くことが出来る『ファイ・ブレイン』の候補者達が命を賭けて挑んでいくのです♪
謎の頭脳集団「POG」と主人公カイト達に課せられた運命とは…(-""-;)
命を賭けたパズルバトルの行く末はいかに…(-ω☆)キラリ

 
■ファイ・ブレインと出逢った日の日記((φ(-ω-)カキカキ
佐藤順一監督ということで期待をしているのですけど、今までと違う土俵でどこまでサトジュンらしさをこの作品の中で見せることが出来るのか注目ですね♪
それと、作画は綺麗で好感が持てますけど、キャラデザは観る人によっては馴染まないかもしれませんね♪
やっぱり少年漫画っぽさはあるのですけど、からくり仕掛けの大掛かりのパズルの設定にしたのは、キャラに動きを与えてる効果と命懸けの緊迫感や緊張感を観ている人に伝えやすい点では良かったんじゃないかなぁって思います(*^-^)
 
それと番組最後のコーナー「もっとx2神のパズル」はとっても良いと思います♪
おそらく各話で登場するパズルをより掘り下げて説明してくれますし、パズルにチャレンジできるように問題を用意してあったりと、結構視聴者と共に楽しんでいこうという気持ちが伝わってきますね♪
デジタル放送の「d」ボタンはどうかと思いましたけど、今までに無い試みにチャレンジする姿勢は好感が持てました(o^∇^o)ノ
 
1話観ただけではなんとも言えないのですけど、キャラの心情描写に定評のあるサトジュンと安定してまとまったアニメ制作に定評のあるサンライズの力を信じて長い目で見守っていこうと思っています♪


■総評
この作品あまり注目されてないのがちょっぴり残念って思ってたりして(_ _。)・・・シュン
「パズル」を題材に構成されたストーリーなのですけど、必ずしもパズル好きの人向けってわけでは無いように思えます(・0・。)
どちらかというと「パズルを通して仲間との絆を深めていく」って過程を楽しむ作品じゃないかなぁって♪
キャラはそれぞれ個性的でわかり易い設定で、ストーリーも目的が明確で一本筋が通っている感じなので、どんな年齢層でも楽しめるんじゃないかなぁって思ってます!
安定感ある無難なとこがなんとなくサンライズって感じかなぁw d(>_< )
ちなみに学園・パズルっていうキーワードから、恋愛・萌え・高度なパズル(謎解き)を期待している人は少々肩透かしを食らうかもです (^ー^* )フフ♪
アナが男の子っていう設定からも恋愛要素はあえて抑えていたのかもしれませんね♪~(´ε`*)

σ( ̄∇ ̄*)アタシが「ファイ・ブレイン神のパズル」を観てて「あっいいなぁー」って思ったのが、『パズルの作り手の想い』を表現していた点でした♪
彫刻家・写真家・料理人…等々、その作り手のちょっとした気配りが感じられたり、特別な想いが込められた作品って素敵だなって思います。
掛け合いや言動から作り手の想いを表現しているところは、やっぱり佐藤順一監督らしいなぁって感じたりもしました (*^▽^*)
最初はパズルだけで2クールって大丈夫かなぁって思ってたんですけど、『パズル』の作り手(ギヴァー)と、解き手(ソルヴァー)の両方の視点からストーリーが展開されているので、飽きることなく最後までしっかり楽しめるんですよね (*^0゚)v

ただ、無理矢理すぎる展開や説明不足かなぁって思えるシーンがちょこちょこあったのが残念だったかも・・・
特に一時的にカイトから仲間が離れていってしまう場面とかはもうちょっと納得いくように表現してほしかったなぁ・・(〃 ̄ω ̄〃ゞ

そういえば「もっとx2神のパズル」にパズルをこよなく愛する人達が登場していましたけど、みんなおんなじオーラを感じました…
コーナー自体は作中で登場したパズルのおさらいとか、歴史みたいなものが学べて面白かったですけど…なんかみんな目が怖いよぉ…(^▽^;)
それと個人的にかなり引いたのが…カイトのライバルであり、親友ルークのこの一言!!
{netabare}「(pT▽T)p僕のカイトおおおおおおお!!」{/netabare}
かなりゾッーーーーーっとしました!BL嫌いですし…(^=^;

1クール無難に楽しめたので2期も引き続き楽しく視聴したいと思います♪


■MUSIC♫
OP曲『Brain Diver』
 【歌】May'n
 アップビートのロックチューンナンバー
 サビの歌詞に謎解きがあるみたいですけど…
 「Misskey-Misskey La-Tu-Ma」「Mirror-Mirror Ha-Su-Ma」
 いまいち解釈にこまってます…(^▽^;)

ED曲『ホログラム』
 【作詞・歌】清浦夏実
 ギター・ピアノ・ベース・ラッパとAメロからサビにかけて折り重なるように曲を構成されていくので、
 楽曲にとっても奥行きと広がりが感じられるとっても爽やかなお気に入りの曲です b( ̄▽ ̄*) Good!!
 清浦さんのやさしい歌声が重なって最高に聴き心地の良い曲ですね♪
 

2011.10.06・第一の手記
2012.07.26・第二の手記(追記:■総評、■MUSIC♫)

投稿 : 2023/06/10
♥ : 42

チュウ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

パズルを使った少年向けバトルアニメ

最近、深夜アニメしか見ていなかったためか何故か凄い新鮮でしたねww
分かりやすいシナリオに、分かりやすいキャラ設定。流石は【サンライズ】の制作ですね♪
難しいことを考えずに気楽に見れたのが良かったです☆

一応はパズルアニメなのですが、劇中のキャラ同士で行う対戦パズルが多く、
我々視聴する者が一緒になってパズルに挑むということは、想いの外少なかったです。
ただ、パズルという知的な遊びをわざわざバトルもののアニメとして使うという発想は面白い。

シナリオに関しても分かりやすく、芯が通っていてなかなかに面白い☆
2012年の4月より引き続き2期が放送するので、そちらも視聴してみたいと思います!!

投稿 : 2023/06/10
♥ : 13

ASKA さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

パズル本格的だな、そして声優の豪華さ。

パズルをテーマにしたシリーズの1シリーズ目。
サンライズ制作のオリジナルアニメ。
主人公はパズルを解く天才大門カイト。
そしてカイトの周りには幼馴染のヒロイン伊東ノノハやカイトをライバル視する逆の上ギャモン、天才発明家キュービック、学園の謎多き先輩軸川ソウジ、不思議系アナ・グラム、学園長と一癖も二癖もある人物たちが集まります。

そして、カイトは世の中にある失敗したら命の危険があるパズル「賢者のパズル」を解くためにいろんなパズルを解いて回ります。
またそのパズルを作っている謎の組織「POG」とも闘うことになります。

25話でしたが、出てくるパズルが本格的で難しかったですが、それをクリアしていくカイトは天才ですね。
そしてキャストも豪華でした。浅沼晋太郎さんや清水香里さん、福山潤さんや石田彰さん宮野真守さんまで・・・

まだ2シリーズ、3シリーズまであるみたいなので続けて視聴したいと思います

投稿 : 2023/06/10
♥ : 13

66.5 10 お兄ちゃんアニメランキング10位
AKIBA'S TRIP(TVアニメ動画)

2017年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (256)
1135人が棚に入れました
秋葉原——初心者から上級者まで受け入れてくれる懐の深い街。ひとりでも、アキバに行けばわかってくれる誰かがいる。何かができる、できそうな自由なところ、身もココロもハダカになれる街。アニメもゲームもメイドもアイドルもジャンクパーツもB級グルメも、全ての“アキバ"を詰め込んだその街で、破繰者<バグリモノ>と戦う、不退転の『ボーイ・ミーツ・ガール』ストーリ-、始めます!

声優・キャラクター
石谷春貴、高橋李依、高野麻里佳、長久友紀、久野美咲、中田譲治

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

イヤホンズ再稼働…。(with 東京トイボックス(11話)) アキバサブカル礼賛アニメ?(雑記を追加)

[2017年冬作品1クール視聴終了時ランキング] コメントより
==
ほぼ私個人の趣味でランクイン。マニアック過ぎて客観的にはこの順位はそぐわないかも…。
==

ゲーム原作らしい。内容は知りません。

イヤホンズがOPを歌う他、女性のメインキャスト担当です。1話目は意外と面白かったです。画は、良い感じに適当…。

シリアスとギャグの体感比率は、キルラキルと同じくらいでしょうか?

2017.3.24追記:
11話で、なんか見たことある顔だよなあと思ったら「スタジオG3の天川太陽です」だって(笑)。隣に月山ちゃんもいるし…。

※『東京トイボックス』というのは、ゲーム制作会社「スタジオG3」を舞台にしたマンガ作品で天川太陽は社長(企画、プログラム制作兼任)、月山ちゃんはプロデューサーです。続編『大東京トイボックス』もあります。

2017.3.30追記:
無事に完走しました。当初予想よりも大幅にギャグ寄りな作品でした。そして数多のオマージュやパロディーに溢れています。『アウトブレイクカンパニー』のように、余分なことを知っていれば知っているほど楽しめる作品ですが、おそらくそうでない一般人は置いてきぼりの作風でした。

それ以外の要素というとキャラクターの魅力と、毎回変わるEDでしょうか。まあこういう割り切りもありじゃないですかね、深夜アニメなんだし…。

2017.4.10追記:
ということで、雑記です。3/30分で書いたところの「余分なこと」にあたりますね。

4話で「アマチュア無線」回があったのですが、この作品のあるユーザーのレビューで「アマチュア無線と秋葉原は関係ないだろう」みたいな記述があって、時代の流れを感じました。

そもそもラジオ会館、ラジオデパートといった建物名に含まれる「ラジオ」、あるいは○○無線といった店名に含まれる「無線」は無線機のことを指していて、かつての秋葉原では無線機やその部品となる真空管・トランジスタなどは主力商品だったのです。

かつてはオーディオと無線機が双璧でそこにコンピュータ用のTTLやCPU、メモリ素子などのデジタル部品が加わり、さらに家電量販店の時代を経て、今のようなアニメショップやメイド喫茶、トレカのショップなどがメインになったのは相当に最近の話です。

あと、6話のやばいPCショップのモデルは「マハポーシャ」なんだと勝手に思っていますがこれは確かめようがないですね…。

それから一見秋葉原と無関係なプロレスですが、秋葉原には「バックドロップ」などいくつか有名なプロレスショップがあります。まあ、アニメ好きとWWEや新日のファンとかは接点なさそうだよなあ。私も新日はともかくWWE(旧:WWF)とか、かみさんが仕事で関わってなかったら知らなかった気がしますし…。

あ、プロレスといえば菊タローとかもいますね。覆面というよりもほとんど「被りモノ」のマスクを被ったプロレスラー。週刊アスキーとかで、なぜかPC関連のレビュー記事を書いていたりもしますが…(笑)。

2017.4.19追記:
第1話で、アリサとタモツが遭遇するショップに「それが声優!」のフィギュアがあったりするのもイヤホンズつながりですね。

投稿 : 2023/06/10
♥ : 42
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

「それが声優」好きが、父親の気分になれるアニメ♪

【文量→小盛り・内容→感想系】

【総括】
イヤホンズがOPを歌い、主要キャラ3人を演じているということもあり、「それが声優」好きとしては、なんだか感慨もひとしおでした♪

OPは毎話飛ばさず観ました♪ やっぱり、イヤホンズ良いわ~(イヤホンズといえば、こういう電波系の曲ってイメージです)。私が「声優」を意識してアニメを観るきっかけになったのが、「それが声優」。「ガーリッシュナンバー」のちー様(千本木さん)もだけど、アニメと声優さんがリンクしていて、感情移入しちゃうよね。

と、中の人の話ばかりになってしまいましたが、逆に言うとそこぐらいしか、「コレ」という見処がないアニメ。

ジャンルとしてはギャグ(パロ・ブラックジョーク)になるのだろうけど、(つまらないわけではないが)そこまでは笑えなかった、かな。

色々とサブカル系のネタが多くて、そっちに興味がある人や、リアルにアキバが好きな方には合うかもしれません。

また、若い方には伝わらないであろうネタも多く、そこの部分は楽しめましたw


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
序盤にあったストーリー性やバトル要素は、中盤になるに従い消滅していきましたね。最後には復活したけど。最初は、「キルラキルみたいになるのかな?」と思っていましたが、基本は1話完結のギャグアニメでした。

一番笑ったのは、最終話で出てきた「おとといフライデー」の二人。二人ともクッソ棒読みだったから、「どこの新人だ?」と思ってWiki観てみたら、「小島みなみ」「紗倉まな」って、ガチのAV女優さんやん(笑) なぜオファーしたw
{/netabare}


【各話感想】
{netabare}
1話目
あの「青森県限定脂肪肝臓ブルーフィギア」は、「生活習慣病死亡率第一位」の青森県に対する嫌味かな(笑) お馬鹿系バトルアニメって感じ?

2話目
服脱げ即死とか、かなりリスク高いというか、HP低いな~、クソゲ感がするw というか、キルラキルじゃないんだから(笑)

3話目
店の名前がイヤホンズw なんかこう、少し「デュラララin秋葉原」って感じもしてきた。つか、AV撮影してるのが、村西監督キャラって、若い子には伝わらんぞw

4話目
ガリンペイロw 昔、ド深夜のNHKのドキュメントで観たわ(笑) 最後は何となくきれいにまとめたかな。

5話目
ストⅡ、ガイル使ってましたw 映像がまんまで笑ったw でも、自分はKOF派だった(笑)

6話目
アキバって3回くらいしか行ったことないけど、確かにケバブ食ったわw あと、アキバって意外とラーメン屋のレベル高いよね。

7話目
ブラック企業というか、怪しい宗教団体の手口?

8話目
最近のプロレス、また面白くなってきたよね。イケボによる解説が全てでしたな。

9話目
魔法使いのカードの特殊効果がチート過ぎて笑ったw カードゲーム自体が売れなくなりそうなバランスブレイカーw

10話目
ベンガルカレーは、聞いたことあるな。アトも多分リアルに存在する店なんだろうな。迷走してるけどまあ、作風だからよしw

11話目
偽物登場ね。ラスト3話は、一応ストーリー流すんだね。

12話目
アメリカに帰る理由がメチャクチャ(笑) 図書館戦争?

13話目
ここにきて新設定w 78ってババァやん…。喜びの歌って、エヴァオマージュにドラゴンボールにゴレンジャーに、いくつ同時にパクってるの?
{/netabare}

投稿 : 2023/06/10
♥ : 31

Progress さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

オタクカルチャー欲を満たしたい方にオススメ

あらすじ
バグリモノと呼ばれる敵からアキバの町を守るため、伝木凱タモツとチーム電気マヨネーズの仲間たちは今日も戦う!

【オタク心を刺激される、秋葉原コメディ】

オタク文化の発信地、秋葉原を舞台にしている本作品は、オタクの心を刺激する、様々なジャンルを取り上げています。

まずアイドル。秋葉原と言えば有名アイドルから地下アイドルまで様々なグループが活動しています。電気マヨネーズの女性メンバーがなんやかんやあってアイドルになっちゃいます。(この回はオーディオ関連の話も入ってます)

次に無線。またディープな世界を。バグリモノがアキバに毒電波を垂れ流す中、タモツ達はブラジルにいるとある人に無線でメッセージを送ります!そんな事が出来るのか!

そして5話では格ゲー!今やeスポーツと呼ばれプロゲーマーもいる熱い世界!
さらわれた妹を救うためにタモツは死ぬ気で特訓し、プロゲーマーも参加する大会に挑みます!ぼかしなしのSTREET FIGHTER完全協力!

今後もマニアックな世界が取りあげられそうな本作品、秋葉原という空間に抱くマニアックな世界への憧れの気持ちを満足させてくれるかもしれません!

【オタク心を満たしてくれるOPとED曲!】
OP曲は「それが声優」で結成された「イヤホンズ」の「一件落着ゴ用心」。疾走感がとても良く、アニソンらしさがある中毒曲です。

ED曲はなんと10組のアーティストが参加!各話ごとに曲が変わります!私のオススメはイヤホンズの「サンキトウセン!」です。ゆいかおりやA応Pなど今アニソンカルチャーのなかでも熱いアーティストが参加してます!

【人気声優も多数参加!声オタなら楽しめる!】

バグリモノ(敵)は毎回人気声優が起用されています!玄田哲章さん、たかはし智秋さん、竹達彩奈さん、悠木碧さん。今後のバグリモノのキャストも楽しみですね。

また、タモツ達を影で支える博士役に特徴的なロリボイスの久野美咲さんや、アキバの主といわれるかげさん役にイケボなおじさん声の中田譲治さん、フリーのメイドのツクモモモ役にシュタゲでフェイリスを演じた桃井はるこさんという、アンテナにビビッとくる声優さんが多数起用されています!

【最後に - オススメです!オタク心をくすぐる作品】

この作品をオススメしたくなった理由は、アキバ文化に触れている満足感を感じたからです!

アイドルにしても無線にしても格ゲーにしても、入れば深いジャンルです。この作品は一つのジャンルを掘り下げまくるのではなく、アキバにある文化を広く浅く取り上げています。

私はにわかですので、色んなジャンルを見聞きするだけで満足してしまうような人間ですが、この作品は秋葉原の文化を感じて満足感を得たい、私のようなにわかオタク人間が楽しめるような作品だと思います!

投稿 : 2023/06/10
♥ : 29

70.5 11 お兄ちゃんアニメランキング11位
ピアノの森(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (248)
1093人が棚に入れました
 森に捨てられたピアノをおもちゃ代わりにして育った主人公の一ノ瀬海が かつて天才ピアニストと呼ばれた阿宇野壮介や 偉大なピアニストを父に持つ雨宮修平などとの出会いの中でピアノの才能を開花させていき やがてショパン・コンクールに挑戦するまでを描く、感動のストーリー。

声優・キャラクター
斉藤壮馬、諏訪部順一、花江夏樹、白石涼子、大地葉
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

音楽ものとしてはわりと底辺 残り12話に期待

2018.07.04記


原作未読 ※すごい良いらしい

全24話の触れ込みですが、いったん12話まで放映されたものを視聴。
原作者一色まことさんの作品はスピリッツを毎週読んでいた頃お世話になりました。この原作もすごい良いらしいです。

直前スペシャルで、期待値上がってました。
なんでもコンサートホールをキャプチャ取ってCGで再現し、ダイナミックな演出を可能にしたとか。実際ピアノを弾いてる人のキャプチャ取って演奏シーンに反映させたとか。キャラに合わせた演者を用意したとかとか。
ストーリーか演奏シーンかどちらかで魅せてもらえればOK!の心持ちで視聴開始です。


あらすじは天才肌の主人公一之瀬海とサラブレット努力型の雨宮修平という二人のピアノ少年が出会い成長し、という物語になります。
努力型は置いといて、森に捨てられたピアノを鳴らしているうちに音の感覚や人の心を揺さぶる演奏力を身に着けた主人公という設定は興味深いものでした。


結局、、、

『意欲作』といったところでしょうか。
{netabare}子犬のワルツ(ショパン)のインパクトがある種きっかけになって、ショパンコンクールでクライマックスを迎える流れは筋が通っていて好感ではあります。{/netabare}


物語が駆け足で、ここが盛り上がりどころなんだろうなという場面でもそれまでの人物の背景描写が薄くて感情移入しにくい。
声優さんは安定したいい演技をしている。
OPEDも物語に沿った良い内容。出演もされてますが、悠木碧さんの落ち着いたED曲なかなか良かったです。
途中で切るほどではないけど、おそらくいろいろ端折ったんでしょう。話が飛んでいるように見えることで、起伏が生じずやや平坦な印象を持ちました。


さらに演奏シーンの多用は諸刃の剣になってしまったとも思います。
 ※劇中の演出に触れてるのでいちおう伏せときます

{netabare}たしかに指や体の動きはなめらかでした。・・・だがCG・・・
手書き部分とCC部分が見た目違い過ぎて違和感がはんぱない。止め絵やモノローグを多用するよりは指の動きを見せたい、という製作側のサービス精神の発露と受け止めたいところですが全体のバランスでみるとどうだったんでしょうね。{/netabare}

それと演奏の描写について

美しい音色なんですが、残念ながら私には違いがよく分からない。
{netabare}特にコンクール入ってからはみんなうまい人たちばかりなので曲の解釈はどう演出されてるかにかかってたのですが、ほぼ聴衆の反応(セリフ)のみ。心象描写や背景演出そしてモノローグなど使ってても印象が薄い。曲数も演奏シーン自体が多いという作品の特色を考えれば、いかんせん単調になってしまいました。心象描写や背景演出で印象に残ったのは一ノ瀬海演奏時の森の風景が立ち現われたのとか、パンウェイの革命のエチュードのシーンなど。これは良かった。{/netabare}
もう少し、曲の背景や持つ意味だったり、その曲を何故選択したか?のストーリー性など絡めても良かったんじゃないかと思います。


残り12話待ちですね。今のところイマイチです。



■余談 ※本作と四月は○の嘘のネタバレ込み

【ショパン バラード第1番ト短調 作品23】

この曲名でピンと来た人はそれはそれですごいですよ。

{netabare}雨宮くんの声は花江夏樹さんが担当してます。
その花江さんが誰か一人を想ってこの曲弾いてます。
演奏中、モノローグががんがん流れます。

四月は君の○を視聴済の場合はこのシーンだけ切り取っての視聴をおすすめしたいかも。
聴衆は感動で涙を流してましたが、こちとら苦笑を禁じ得ない状態でした。{/netabare}



-----
2019.09.04追記


視聴時期:2018年4月~6月 リアタイ視聴

2期と言うべきか後半と言うべきか残りも視聴完了。
期待の急浮上とはいかなかったもののやや盛り返した感あり。
ピアノの音色は文句なし。



2018.07.04 初稿
2019.09.04 追記

投稿 : 2023/06/10
♥ : 51
ネタバレ

Kuzuryujin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

セ カイ イチノ ピアニスト

(※ 2018.7.6の最終投稿の全文を、当時の文章は極力残す形で細部まで推敲しました)

<第1期(第1話から第12話)までの試聴後の総評>

同期の「ひなまつり」は、スタッフの原作愛がアニメを原作以上にしていたと感じたのとは対照的に、本作は、スタッフに原作愛がたりないと感じました。

特に人物の作画レベルが低いのと、内容の不用意なカットで原作キャラの魅力が半減している場面が多かった。

尺の制約の中で原作の構成を上手くアレンジして面白い所をより面白くしたり、簡略したとしても、本来の感動を損ねないような工夫が十分に足りていたとは思えなかった。

以上から結局、ダイジェスト感ばかりで12話以外は、ほとんど盛り上がれませんでした。

第1期全12話で、カイのショパンコンクールデビューまで描くには尺がどう考えても足りない。せめてもう半クールでもいいから話数を加えて、カイの修業時代と誉子のエピソードを丁寧に描いて欲しかったです。

<物語とキャラについて>
{netabare}
最終話視聴直後は一度物語1.5、キャラ評価2.0にしました。その後、映像抜きでオーディオドラマとして再度鑑賞して評価上げました。

物語評価は、原作を5.0とするなら最終的に3.0に修正。
脚本的には12話が一番良かった。

キャラ評価が2.5なのは以下の理由。

カット多いため誉子と阿字野、レイ、佐賀先生の魅力が描き足りない。特に誉子は、個人的に一番好きだったのでアニメでのキャラ評価は厳しい。

カイの恋人、サエの存在カットもかなりマイナス。サエは、やはり存在すべきキャラ。カイが17歳でも精神的に成熟してるように見えるのは、愛する女性がいるため。彼女がいれば、カイの精神年齢の高さに説得力を与え、人間的魅力もアップしたように思います。
{/netabare}
<作画について>
{netabare}
背景を除く作画が、話の没入まで妨げる珍しいケースと思った。映像ない方が、話が何倍も面白く感じる。

滅多に評価を1にすることない私ですが、本作の作画はあまりにも不快で、個人的な許容範囲を遥かに超えてました。粗が素人目にもはっきりわかる。CG部の作り込みも甘過ぎる。その結果、全体が調和していない。

人員が足りないのかもしれませんが、原画などを安易に外国人へ大量外注するのはどうかと。文化や感性、価値感の異なる近隣国のスタッフは、日本人の美徳の、融和の精神に欠け統制が取りづらいんだろうと思います。そのため監督さんは、納期との兼ね合いもあり、作画上の妥協点を低くせざるを得なかったかもしれません。

そんなことが完成されたアニメから滲み出ていると感じました。
{/netabare}
<その他>
{netabare}
音楽面は、番宣でアピールしてただけのことはある。とても素晴らしかった。そこは非常に救い。

オーディオドラマとして再度鑑賞して4.5→5.0に評価アップ。

声優キャストの皆さんは、全員素晴らしかった。しかし、デッサンが別人のように場面場面で目まぐるしく変わる滑稽な顔で、いい声でいいこと言われても閉口します。作画の酷さで、キャストの演技の魅力まで台無しになった。

2期(第13話から第24話)は半年間の準備期間を与えられた以上、今期の反省を踏まえ、作品の大いなる質の向上を望みます。

第9話で、この物語の肝になる部分に繋がる、原作第13巻の伏線エピソードがカットされましたが、2期では原作第21巻に描かれる別な伏線の丁寧な描写を外さず、一番感動したポイントを、的確に味わい深く演出して欲しいものです。
{/netabare}

以下は、視聴前&視聴中レビューですが、かなりの長文です。
{netabare}
主人公である「ピアニスト 一ノ瀬海」は、アナグラムで「世界一のピアニスト」になります。作者さんはネーミングセンスいいですね。

※ 以下は、放送前に投稿したもの。かなり長いのでタグで閉じます。お時間があり、気が向いたらどうぞ。
{netabare}
<はじめに>

2015年末に発売されたばかりの原作コミックの最終話を読み終えた時、感涙するほど大感動!!以来、テレビアニメ化を熱望していた作品です。

2年4ヶ月経ち、その想いもようやく実現。放送6日前に、全26巻の原作を読み返しましたが、読み始めたら止まらず一晩の一気読みとなりました。

原作の紹介は、2007年公開のアニメ映画版のレビューに投稿済みなのでここでは割愛します。

久しぶりに放送中での全話レビューをしたくなりました。

物語やキャラの評価を事前に満点としたのは、原作基準によるもの。作画と音楽だけは、実際観るまで評価できないのでデフォルトのまま。

過去に、TVアニメ全75話で単行本全20巻の「バクマン。」を描いたNHKが本作を制作。

既に、メインキャラのみならず、13巻以降登場のライバルキャラのキャストも公表済み。そのキャラの演奏担当の様々な国籍の新進気鋭のピアニストも個別に決定してるようで、音楽面でも予算を十分掛けてるようで期待は大きい。最後まで描く気満々と思われますが、本作の実尺が非常に気になります。

NHK総合の番組予定表には本作は全12話と記載。(ピアノの森のアニメ公式番組サイトには、現状話数の記述はなし)
これだけの情報では、全26巻分すべてをここに詰め込むか、
また別に2期を企画してるのかが不明。

放送倫理上問題あるところの改変や省略はある程度は仕方ないにしても、納得のいく構成になるかは未知数で、視聴中に物語評価はかなり変動するかもしれません。

以下は4月放送予定分のみのサブタイトル。

第1話「選ばれた手」
第2話「ショパンを弾くために」
第3話「モーツァルトの遺言」
第4話「一番のピアノ」

放送前の現時点では、公表済みの以上のサブタイトルの流れから、4話で少なくても5巻最後までは確実に消化の模様。6巻1話目までの映画版と同じ所まで進むかもしれません。

5話、もしくは6話までには小学生篇を終え、カイの成長期(高校生)篇に移ると個人的に予想してますが、どうなることか。

やはり、このペースと1クールで原作のすべての旨味を引き出すのは不可能と思われます。

小学生篇後は、ごっそりカットもしくは大改変の簡略化で、ショパン・コンクール篇突入とかは勘弁してほしいけど...。

NHKは、ショパン・コンクール篇の華やかさを売りにして、
演奏者や声優も決定して番宣してる半面、カイの恋人、冴(サエ)のキャスト発表がない。で、ポーランドに旅立つまでの日本でのドラマをなおざりにする可能性が大のような気がします。

仮に原作改変して冴のエピソード抜いたとしても、全体としての話は成り立つとは思います。しかし、カイが性格の明るい天才ピアニストという魅力だけでなくハイティーンの、清廉なだけでない等身大の人間としての魅力も大切で、そのために彼の成長過程を丁寧に描くことがとても重要です。冴の存在や日本での出来事を軽視すると、きれいごとだけの物足りない話で終わってしまう懸念があります。

ところで、発表された声優キャストの中では、特に諏訪部順一、坂本真綾、悠木碧、花江夏樹の起用に拍手を送りたい。

諏訪部さんの主人公のピアノの師匠役は、イメージドンピシャ過ぎ。坂本さんの、芯の強い包容力ある主人公の母役もきっと嵌ることでしょう。

個人的に本作で一番好きなキャラは丸山誉子。彼女には、人間の弱さと強さ、幼稚と成熟を幅広く演じ分けられる声優が必要不可欠。そんな誉子を、幼女から可愛い女性、強い女性となんでもこいの演技の幅が広い悠木さんが演じてくれる。

以上3名のキャストだけでも声優評価は満点です。

花江さんと言えば、名作「四月は君の嘘」でピアニストの主人公、有馬公生を演じました。本作では、「君嘘」で言えば主人公のライバル、相座武士にあたる雨宮修平(高校生)を演じます。

「君嘘」を2014年冬からのリアルタイム放映を視聴したとき、ピアノに熱く青春を捧げるキャラたちに共通点を見出し、この映画版をすぐに思い出したのも今では懐かしい。

修平のキャラデザは、優男風メガネ男子。見た目で既に公生と被って見えます。さらに性格上も似てるキャラと思いますので、高校生篇になると、花江ボイスに「君嘘」との類似性の話題が飛び交うかもしれません。

いずれにせよ、主役の一ノ瀬 海(高校生)役の斉藤壮馬さんや
後半登場のパン・ウェイ役の中村悠一さんも含めどのキャストも繊細で深い演技が期待出来そうで非常に楽しみです。
{/netabare}

全24話 (分割2クール。2クール目の13話以降は2019年1月より)
※ 放送前のNHK番組表には全12話とありましたが、第1話終了後、全12話表記は削除。そしてHP公式の紹介文が改訂され、そこに話数が盛り込まれました。その改定前と後の2つの全文を以下に転記します。
{netabare}
(改定前) 森に捨てられたピアノをおもちゃ代わりにして育った一ノ瀬海。
過酷な境遇にも負けず、師との運命的な出会いを経て、ショパン・コンクールで世界に挑む姿を描く感動の物語。

(改定後) 森に捨てられたピアノをおもちゃ代りにして育った主人公の一ノ瀬海が、かつて天才ピアニストと呼ばれた阿字野壮介や偉大なピアニストの父を持つ雨宮修平などとの出会いの中でピアノの才能を開花させていき、やがてショパン・コンクールで世界に挑む姿を全24話で描く、感動のストーリー。
{/netabare}
本作の原作(漫画)は、2年以上前に全26巻で完結済なので、旬とは言えないタイミングのTVアニメ化。個人的には、アニメにしてもらえただけでも有り難い作品と言えます。

<アニメーション制作:ガイナックススタジオ>

wikiによると、エヴァンゲリオンなどで有名なGAINAXの関連会社として2014年に設立された福島ガイナックスの、2016年に東京都内に設立したアニメスタジオ名。しかしGAINAXとは、2015年から資本関係が無くなっており、企業的な協力関係は残るものの、今ではGAINAXとは別経営の別会社なので誤解なきよう。

連続テレビアニメ作品の制作は、この「ピアノの森」が初めてらしい。
----------------------------------------------------
<「ピアノの森」の魅力>
{netabare}
アニメ映画版がきっかけで原作を読んで、ピアノに興味なく習ったこともない自分が、生まれて初めてピアノって素晴らしいなと思えた作品。

アニメ化された漫画原作、クラシック音楽のピアニストの主人公の音楽もので既に観たことのあるものは「ピアノの森」(映画版)以外では「四月は君の嘘」「のだめカンタービレ」が頭に浮かぶ。

音楽は時に、人の一生を180度変えることがある。

そんな音楽の素晴らしさと、音楽が与えてくれた奇跡をストレートに雑味なく描かれている「ピアノの森」が一番好き。

「ピアノの森」には、調味料として、悲劇は小さじ少々、恋愛はほんのひとつまみ程度含まれている。その隠し味が、絶妙な風味を醸し出す。

この物語を原作で最初から最後まで味わえば、音楽って素晴らしい、音楽は偉大だ、音楽は神様だ、音楽抜きの人生なんてあり得ない、音楽は人生を豊かにする...

人により言葉は違えど、そんなポジティブな感想を持つのが自然じゃないだろうか。

音楽に限らず、きっと何かに打ち込みたくなるだろう。

このTVシリーズもそんな作品になって欲しい。
{/netabare}
<物語の主人公>
{netabare}
海(カイ)は、まっすぐで性格の明るい若き天才。男だが、色白で綺麗な容姿でよく美少女に間違われる。彼自身の成長と共に、作中で出会う多くの人に大きな影響を与え、最高のライバル、希望、目標、ヒーローのいずれかに当て嵌まる存在になっていく。

主人公は一人だけではない。

本作は、ピアニスト以外も含め、魅力あるキャラクターたちがいっぱい。登場するピアニストたちは、純粋でストイック。地獄に落とされるような挫折やどん底の幼少期を体験した者もいる。

中でもコンクールの優勝を目指す者は、一人一人が胸の内に
苦しみ、悲しみ、悩み、葛藤、焦燥、嫉妬など様々な想いを抱きながらも、夢や希望のために、ひたすら音楽に身を捧げる求道者ばかり。この作品に出てくる皆、他人の足を引っ張るような愚かなことはしない。自分自身とライバルとの真っ向勝負に命を燃やす。

そんなキャラクターたちがポーランドで邂逅。その群像劇は最高のスパイスとなり物語に彩りと深みを与える。
{/netabare}
----------------------------------------------------
<各話レビュー>

小学生篇では、2007年の映画版(日本テレビ他制作 小島正幸監督作)との比較もしたいと思います。
(酷評あり。本作を素直に楽しめてる方は閲覧要注意)

以下、NHK総合にて月曜(日曜深夜)放送
0:10 - 0:35 近畿地方を除く日本全域
0:50 - 1:15 近畿広域圏

(以下、各話を~篇で分類したのは公式のものでなく、独自な解釈の便宜上のものです)
◎ 小学生篇
★ #01:「選ばれた手」(2018.4.9放送)
{netabare}
原作第1巻から第2巻半ば(第1話-第12話)までの内容。

<主人公カイと修平の出会いと、カイとピアノ師匠との繋がりの始まり>
今回の最後で使われた、サブタイトル関連の「この手は選ばれた手だ」という台詞は、映画版では28分/100分にも出てくるが、キャストの演技の個性が全く違うので聴き比べると面白い。

映画版の作画に馴染んでしまったせいで、TV版が見劣りしてしまいます。出来ることなら京アニか、CGのレベルが高いufotableあたりで制作してもらいたかったです。

製作予算を、メインイベントのショパンコンクールの音楽と演奏シーンなど、華麗なステージ再現に注ぎ、それ以外の小学校時代などは、エコノミーな作画でお茶を濁すつもりでしょうか。

背景は問題ないが、フル3DCGのピアノ演奏シーンと普段のキャラクターの作画のギャップが大きすぎる。

普段はのっぺりした子供向けアニメキャラっぽくCGになるとゲームのアバターのように見える。動きも、ぬるぬるとガクガクの違いが極端で気持ち悪い。

また最後の方、月明かりの下、夜の森でピアノを弾くシーン。
いかにもCGな作画に変わって、カイの指使いが映し出されると、カイの指が軟体の宇宙人の指に見えてしまった。

冒頭以外は、映画版より原作に近い形でのスタート。キャラクターデザインも原作準拠のもの。

初回で既に、掛け足でコンクール篇になってしまう予感。

<映画との違い その1>

映画では、今回の話に該当する部分は、色々とアレンジされており原作とは違うシーンが多い。冒頭は、修平が母親と共に車で引越し先へと向かうシーンから始まります。全体的に、阿字野先生と修平の内面をしっかりフォーカス。キャラデザも顔の輪郭がすっきりしており原作よりスマート。

また、原作に拘らない映画の方が、カイと修平の人間関係の親密度が増す様が自然に感じられます。カイは、映画の方がいじめには決して屈しない、メソメソしない人間的逞しさがあって好感度が高い。

音楽面では、特にピアノ演奏に関して、冒頭は素晴らしかったがそれ以外で、映画版のウラディーミル・アシュケナージ(20世紀後半を代表するピアニスト)が演奏した、ゆったりと余韻たっぷりな、幻想的な格調高さが染み付いてしまってるので物足りなさが残りました。TV版の方が原作に忠実。好みだけの問題です。

<1話総評>

色々と不満も書きましたが上を見ればきりがありません。今回は、原作ファンの自分としては100点満点なら70点の満足度でした。

映画版でもそうでしたが、さすがにTV版でも原作でキンピラが使った「淫売」という言葉は避け、カイの母親初登場時の、百聞は一見に如かず(何のことかは察して下さい)シーンは丸々カット。

原作は他にも、森の端がいかに酷い所か分かる、年齢制限付きOVAにでもしなければ描けないような場面があります。興味があったらぜひ読んでみてください。
{/netabare}
★ #02:「ショパンを弾くために」(2018.4.16放送)
{netabare}
原作第2巻半ばから第4巻半ば(第13話-第28話)までの内容。
映画版では経過時間28-60分のシーンに相当。

<カイ、ピアニストへの旅立ち>

カイは、ショパン『小犬のワルツ』との出会いがきっかけで全日本ピアノコンクール地区予選に不本意ながら出場することになってしまう。

課題曲は、モーツァルト『ピアノソナタ ヘ長調 K.280』

カイと修平はこの時点から完全なライバルとなった。

<映画との違い その2>

原作通りなら、カイと修平は一旦、友人関係が決裂、そしてライバル関係としての再構築の流れが、今回の話に盛り込まれます。TV版は、その点で非常に物足りません。

以下は、TV版ではカット。

映画では原作通り、キンピラとカイが再び喧嘩するシーンが描かれる。そこに「この手はもう、喧嘩なんかする手じゃないんだよ」と必死にカイの腕を掴み、喧嘩を止めようとする修平。余計なお世話と、ピアニストとして心配する修平の気持ちを全く汲み取れないカイ。そこで生まれた不協和音で修平は、カイを忘れようと必死に練習に打ち込む。

そんなドラマがあればこそ生きる最後の二人の真剣勝負の約束でしょう。このシーンは外してほしくなかったですね。

また、ピアノレッスンの見返りに関する阿字野とカイの取引は、映画の方が原作に近く丁寧。そのため、主導権をがっちり確保した、やり手の先生感が映画の方が良く出ています。

TV版では「森の端」の描写が、ごっそり消滅。森の端は、そこを牛耳る裏社会の人間達が、住人をそこに一生縛り付けようとする厄介な場所。カイと母親の会話から、それを伝える努力は認めますが、そんな森の端のエピソードが、あまりにもなさ過ぎて説得力が弱い。

原作を知らないと、TV版のカイは、ただの貧乏な境遇に見えてしまうかもしれません。

一方映画では、原作の持つ生々しさは最小限に抑え、短いながらもカイが手伝う店内の様子や、修平がカイを訪ねた時のトラブルを描いてくれた。そのおかげで、森の端という地域の問題点をある程度は伝えてくれました。

<手描き作画について>

唯一の救いは背景の綺麗さ。普段、全体での統一感さえ、ある程度維持していれば、多少の作画崩れはそんなに気にしません。しかし今回は1話以上に、キャラクターの作画に一貫性が無く統一感のないものでした。

その他のキャラはそんなに気にならないのですが、阿字野先生の顔つきの、別人のような変化が見苦しい。ナイスミドルになったり、冴えないおじさんになったり、時には左右の目の高さが変わったり、額が広く顔長になったり…

映像から露骨に滲み出てくる原画担当の個々の技量の差が気になって話に浸りきれません。

<蛇足>
(※ 以下は、あくまでも個人の邪推と偏見です。現場を見てきたわけではないので勝手な妄想の戯言と思って下さい)

今回で、本作の演奏シーンのCGと止め画のOP&EDは、アニメーターの実力不足をごまかすために採用された気がします。

手描きとCG双方が、相手を尊重して歩み寄る姿勢を感じられません。演奏シーンのCGの不自然さは1話と同様。カイがピアノを弾き始めCGに切り替わった途端、別次元の住人に変身。手のCG感も相変わらず。自然な手先に見せる加工も工夫もなく雑です。せめて髪の毛の質感だけでも何とかならないものでしょうか。

CGになると、カイの髪の毛が人間のものから鳥の羽の質感に変化するので違和感が非常に大きい。さらに演奏中も手描きとCGが切り替わり、手描き班とCG班の統制が全く取れていない映像に酔いそうになりました。

監督の中谷学氏は、アメリカでCGアニメの現場で叩き上げられた実力者であっても、ドリームワークスの劇場アニメでの、ライターとCGスーパーバイザーとしてのキャリアのみ。

様々な部署を統制しなければならない日本のTVアニメ監督は初体験なはず。手画きの多い日本のアニメの、過酷な制作現場で下から叩き上げられた方ではないよう。特にCGとは畑違いゆえ、手画きスタッフに対して、発言力が弱くなってるかもしれません。プロデューサーの無茶振り人事もいいところです。

また気になるのは、日本人以外の、自己主張の激しい国民性を持つ2か国のスタッフが大勢いること。

半島系(原画6名中4名、動画4名中2名、作画監督2名全員、美術5名全員)、大陸系(CG制作20名中8名、CG美術2名全員)とエンドロールで一目瞭然の参加比率。

手画きとCGで、2カ国真っ二つに分裂。これでは、手画きとCGが調和するのは絶対不可能な気がします。管理する日本人スタッフは、納期に間に合わせるため多くの問題に目を瞑らざるを得ないのかもしれません。監督と総作画監督の苦労が偲ばれます。

以上、完成映像から、制作現場での余計な人間ドラマを想像してしまいました。

モーションキャプチャでの見応えあるピアノ演奏に拘るなら
いっそのこと全作画を3DCGにして、キャラクターも、原作から離れたとしても、CGとの調和を優先したデザインがいいと思います。その点、かつての映画のキャラデザの方がよほどCGと調和しやすそうです。

<2話までの総評>

個人的には、2話単独の満足度は60点。大筋のまとめ方としては無難とは思います。原作未読者にとってはこれでも十分かもしれません。

2話まで観て、物語の評価は、5.0(原作基準)→4.0、作画を3.0→2.5に下げました。

原作にある以下のポイントが、映画版ほど十分に描けていないのがその理由です。

・カイの育った境遇の悲惨さ。
・学校でのいじめや大人からの虐待に、勇猛果敢に立ち向かう野生児カイの魅力。
・阿字野先生が、カイと出会うことで生まれた人生の迷いと葛藤。
・修平の、カイを知れば知るほど増幅する苦悩、葛藤、焦燥。

とは言え、次回からの原作上のエピソードが大好きで期待してます。一番好きなキャラも初登場しそうで楽しみです。
{/netabare}
★ #03:「モーツァルトの遺言」(2018.4.23放送)
{netabare}
原作第4巻半ばから第5巻途中(第28話-第35話序盤)までの内容。映画版ではおおよそ経過時間60-76分のシーンに相当。

<誉子、人生を変える出会いを体験する>

カイは阿字野に指導を乞い、修平との誓い通り、万全の準備でピアノコンクール地区予選に出場することなった。

予選当日、参加者の一人の丸山誉子は、会場の控室でカイと出会う。彼女は極度のあがり症で、いつも本番で実力を発揮しきれない。成り行きで、カイはそんな誉子を励ますことになった。修平は、コンクール本番のパーフェクトな演奏で確かな手応えを得る。果たして誉子は、そしてカイは…。

<映画との違い その3>

今回もTVは原作を尊重してるが、それが必ずしもいいとは限りない。

今回のエピソードは、映画では16分でまとめていた内容を、TVでは約22分でまとめていました。プラス6分の余裕で一層濃いものになりそうなものなのに、結果的には単なる原作のダイジェストになってる気がします。

それは脚本の問題で、キャラクターの心情と言動の描写に繊細さが欠落しており、すべてが上っ面な感じがする。それに加え、作画の拘りの不足がもたらした結果と思われます。

・TVでは、映画では登場しなかった修平の父、
雨宮洋一郎が原作通りコンクール会場に登場。

・TVでは、阿字野の模範演奏カセットテープ(原作準拠)をCD-Rに変更。

現代に沿うよう改変したかに見えて、作画の難易度を下げる意図が見え隠れ。映画では、テープを本体から引っ張り出し、カイに二度と聴かせないようにするシーンまであり、手間暇かけてたのに少々残念。

阿字野の調律シーンも、阿字野の手元を全く描かず。ピアノの内部構造も遠景で誤魔化し、チューニングハンマーも描かず清々しいほどエコノミー。

・モーツァルトの幻影の映画以上な大幅な簡略化。
今回の見どころだったモーツァルトの幻影を簡略すると
サブタイトル詐欺と言われても仕方ないような…。

エコノミー作画の影響をここでも感じる。オバケのモーツァルトが、おまけのモーツァルトになってました。

映画では、短いながらも最高のアレンジが加えられ、一人から日に日に増えて、大小男女合わせて11人で、カイの後ろをぞろぞろ付いてくシーンが可笑しかった。様々な声優で「楽譜を返して」と、カイに語りかけるのもまた愉快でした。

・TVでの、カイが服を汚され、それをガソリンスタンドで水洗いするシーンは原作にあったが映画には無かった。このシーンは、もっと丁寧に描かないと中途半端。原作通り、カイと母との仲睦まじい姿に感じ入る阿字野の心のモノローグを入れるべきです。そうすれば、このシーンは非常に生きたと思います。

<3話までの総評>

3話単独の評価は55点。

上記不満点に加え、誉子に振り回される、表情豊かなカイが描き切れてないのも不満です。声優、白石涼子さんの荒っぽい声質のせいもあり、カイが偉そうで可愛げがありません。映画では誉子に抱きつかれた時の、困ったような、照れたような
カイの表情と仕草に子供らしい可愛さがあって好きでした。

映画でのCVも、女優の上戸彩さんの繊細な演技が意外なほどに嵌っていた。そして、穏やかさと力強さを併せ持つカイの優しい人間性もよく出ていました。

TVでの小学生のカイを演じる白石さんは、プロらしい上手さがあるけど、子供向けアニメによく見られる、画一的で繊細さが足りないテンプレ演技でつまらない。これは彼女の演技力が問題というより、脚本と演出の問題だと思います。

以上、次回以降の描き方に期待して、物語の評価は保留にしますが、その代わり、声優の評価を5.0(事前発表のメインキャスト基準)→4.0に下げます。

また、作画は手抜きがさらに増量した感があり、今回で2.5→2.0に下げます。

作画班は、日本人スタッフが相変わらず少数派。作画の大雑把感が大きいのは、そこにも問題がありそう。ガイナックススタジオの少数派の日本人スタッフは多くのアジアの異人に囲まれ気苦労が絶えなさそうです。
{/netabare}
★ #04:「一番のピアノ」(2018.4.30放送)
{netabare}
原作第5巻途中から第5巻末(第35話続き-第40話)までの内容。
映画版では経過時間76-89分のシーンに相当。
(今回は、構成の違いのため今までのように単純に切り取れませんでした。89分とは単なる目安です)

<誉子、ピアニストとして脱皮する>
<カイ、多くの観衆の前でピアノを演奏する悦びを知る>

楽譜通り、模範演奏、という呪縛を解き放った二人のピアノは観衆に大きな感動を与えた。修平と誉子はコンクール予選に合格した。カイは減点方式の審査基準により予選落ち。しかし、心に深く響くカイの規格外な演奏に、修平は音楽上の大きな敗北感を味わう。

カイと修平、世界に向けてのそれぞれの第一歩が始まった。

<映画との違い その4(終)>

映画の89-96分(96-100分はエンドロール)に相当するシーンは
次回に入ると思われますが、今回で比較を終了します。

今回の内容も、原作に拘らない映画と原作準拠のTVは、大まかな流れは同じでも細かい所でかなり違います。

一番分かりやすいシーンだけあげると、審査員の選考会議シーン。TVは原作通り存在しましたが、映画では丸々カットされました。TVでの選考シーンは今後の伏線として重要なものでしょう。

映画は、今回のコンクール予選の顛末迄で話を終える必要がありました。そのためこのカットで、審査員の中で、今後のカイや誉子の関係者となる人物の存在感を無くしても問題ない。
尺としても、ラストに向けた予選後のシーンを優先したのでしょう。

原作第6巻第41話迄の内容で終了した映画。一つの区切りで終わっても非常に感動的でした。映画は、カイの住む町から車で去っていく修平のモノローグで終了。原作にはないシーンですが、その余韻はとてもいいものです。

<4話までの総評>

やはり本作の作画は自分にとって受け入れがたく、粗ばかり見えてしまいます。背景はとてもいいのに残念です。

一番の理由は、無意識に映画と比べてしまい要求水準が上がってるからでしょう。次回以降は、映画では存在しないエピソードに入っていきますので、なるべく大らかになりたいと思います。ただ、手描きとCGの整合性の無さだけは、ずっと気になりそうです。

ところで、今回の手描き班は、背景は別として日本人しかクレジットされてませんでした。スタッフの増員がされたわけではないので原画3人、動画2人に激減。個々の負担がヤバそうです。

手描きで今回特に印象に残ったのは、21分31秒あたりから数秒、誉子は予選突破に歓喜してる途中で口が閉じられましたが声は続いてます。台詞と作画があってません。

「誉子、君はいっこく堂か」、と…。

また23分05秒あたり、会場外に出て雨空を見上げるカイは、
キャラデザそのものが変わったかのようでした。

今回は、一度視聴した後でCDドラマのつもりで試しに音声のみで鑑賞してみました。そのほうが、普通に話に入っていけます。音声のみの方が、脚本が良く出来てると思えます。ピアノ演奏も一層楽しめます。劇伴の優秀さも実感できます。キャストで、前回気になった白石さんの声質も今回は全く気になりません。

以上、4話単独の満足度は、映像込みだと65点。映像抜きなら90点。

映像抜きで初めて本作の音楽の良さが伝わりました。
今回、音楽評価のみ修正して3.0→4.0にします。

なんとも皮肉な話ですが、少なくとも4話までは、自分にとって映像が邪魔なアニメだったと言えそうです。そのうち、もう一度1話から3話まで、音声のみで鑑賞してみたくなりました。物語の印象が全然変わりそうです。
{/netabare}
★ #05:「コンクールの神様」(2018.5.7放送)
{netabare}
原作第5巻末から第6巻半ば過ぎ(第40話続き-第47話)までの内容。

<カイ、阿字野との約束を果たして森のピアノに戻ろうとする>

阿字野はカイを世界に羽ばたかせようとカイと母レイを説得。森のピアノさえあればいいとカイはそれを辞退。しかし森のピアノは、まるでカイを拒絶してるかのように音が出なくなった。ピアノが弾けない欲求不満が日々溜まる。観衆の前で演奏する快感も忘れられない。

カイは、今なすべきことを見出せず一人悶々となった。

<修平、阿字野から貴重なアドバイスを貰う>

修平は、コンクール後まもなく東京に転校してカイから離れていった。カイと共に過ごしたのはわずか3か月間。

阿字野の別れ際の修平へのアドバイス。「君はもっと自分のピアノを好きになった方がいい。そうすればきっと解る。誰かと比べる必要なんてないんだ。」

それは、誉子はクリアできたテーマ。しかし修平にとってはそれをクリアするのはまだ先になりそうだった。

<誉子、迷いなく音楽家への道へ>

カイの演奏に恋した誉子。”便所姫”の称号をカイから授けられピアノ界の勇者の道を選ぶ。それは、コンクールの勝ち負けより、自身が納得できる、カイのような音楽性豊かなピアニストを目指すこと。そして、今回のコンクール本選で審査員特別奨励賞を受賞することで自信を得た。

<5話の感想>

ほぼ原作通りの話の進め方でした。

今回の一番の見せ場は、誉子のコンクール本選シーン。誉子役の悠木さんの演技がさすがです。ピアノ演奏もとても良かった。その点だけでも今回は80点の満足度。

カイの理解者で協力者でもある亜理沙が、今回ようやく登場。本来は2話から登場させて、原作のようにカイとの人間関係を丁寧に描いた方がいいと思います。アニメでは、「森の端」の存在を曖昧にさせる都合上、致し方ないのでしょう。

今回は、動画のぎこちなさもあまり気にならなく、前回よりは安定した作画のように感じました。原画スタッフを、日本人で統一して増員(前回+9人)させたためか、制作陣のゆとりが作画に滲み出ていたように感じられます。キャラが柔らかく、人間的温かみが増した気がしました。

また今迄と打って変わって、CGを極力排除していたのも好印象です。これからも違和感あるCG作画でピアノ演奏の滑らかな技巧描写よりも、多少誤魔化してでも全体の作画の調和を重視してもらいたい。

審査員の佐賀先生は、顔の作画に笑える所も若干ありましたが、話の上では、今回一番かっこいい役でしたね。
{/netabare}
★ #06:「森のピアノ」(2018.5.14放送)
{netabare}
原作第6巻半ば過ぎから第7巻末(第48話-第58話)までの内容。

<カイ、森のピアノから卒業する>

既にカイですら音が出なくった森のピアノは落雷で焼失した。
心の拠り所を無くし、自らの進退をどうするか決めあぐねていたカイ。そんなとき、偶然街中で出会えた楽器店のアクリル樹脂製の透明なピアノ。多くのギャラリーに囲まれた久しぶりの演奏で涙が止まらくなった。

そしてカイは悟る。「そうなんだ。ピアノは俺の生命(いのち)なんだ。」と。

カイはプロを目指し、阿字野に師事することになった。

<6話の感想>

今回の一番の見せ場は、透明なピアノでのカイの初めての他者との共演シーン。原作では味わえない実際の音楽はとても魅力的でした。

今回は原作のおおよそ1.2巻分を1話に詰め込みましたが、ポイントを外さない上手いまとめ方だったと思います。

しかし、作画が相変わらずチープなのは大きなマイナス要素。
原作既読で話は熟知しているので、作画と音楽の出来が作品の評価に大きく影響してしまいます。なるべく気にしないように心がけてもやはり気になる。

全体的に、作画は前回より不安定になった印象でした。特に気になったのは、透明のピアノ本体の作画は頑張ってたのと対照的に、ヴァイオリンなどの弦楽器の作画が雑過ぎ。ヘッドやネックは長いし、指板は広すぎるし、もう笑っちゃうレベル。

今回、カイの演奏時のCGは手先と上半身の一部のみ。頭部は手描きのみにしてましたが、このほうがまだいいですね。

以上で、今回は75点の満足度。

今回の原画チームは半島系外国人のみ。前回は日本人のみと、回毎のチーム分けが明確になってきた印象。日本人との混成は、出来るだけ避ける方向にしたのでしょうか。
{/netabare}
◎ 高校生(日本)篇
★ #07:「再会」(2018.5.21放送)
{netabare}
原作第8巻(第59話)から第9巻(第71話)までの内容。

<カイと修平、16歳>

カイは、日本の一流進学高校の特待生。母親から離れ一人暮らし。学業と、修業を兼ねたピアノ演奏のアルバイトの日常へ。

修平は、カイと別れてすぐに海外留学。5年後、スランプでピアノが弾けなくなる。そして、カイに再会するために一時帰国。それはカイの圧倒的な才能から逃げることを止めるためだった。

<7話の感想>

カイをライバル視する修平。彼は恵まれた境遇なのに真面目すぎ。凝り固まった性格で、ある意味不自由。

対して、修平をピアニストとして尊敬するカイ。彼は自活し、学業と生活で手一杯。しかし、経済的豊かさからはほど遠くても、よき師とよき理解者に恵まれ、伸びやかにピアノの道を歩み続け、ある意味自由。

お互い正反対ゆえ、5年経っても親友同士になりきれない二人。修平さえ変われば、ピアノで結ばれた親友以上の真友になれるのに...。

今の修平は、カイから与えられるばかり。カイに与えるものができるのはまだ先になりそう。カイは素直で年齢以上の人格者なので、これからの修平の成長物語に期待です。

修平が16歳になって、中の人が花江さんに代わり、君嘘の有馬公生14歳の2年後のようでした。

今回は、原作の話のまとめ方としては好印象なものの、作画について、カイの、リスト「ラ・カンパネラ」の演奏シーンで
カイの全身CGと手描きの修平が、一部同一フレームに収まってました。これは違和感ありまくりでドン引き。CGと手描きの融合の難しさを感じます。

音楽は、良く配慮されており今回も素晴らしい。特に今回は、「ヤツらに捧げるバラード」にメロディがついてうれしかった。

以上で、今回はトータル70点の満足度。今回で音楽評価を4.0→4.5に、作画評価を2.0→1.5に修正します。

次回は、原作の大幅な簡略化がありそうで不安です。
{/netabare}
★ #08:「挑戦状」(2018.5.28放送)
{netabare}
原作第10巻(第83話に87話を一部合成),第11巻(第89話)から第12巻(第100話)までの内容。
(※ 第9巻(第72話)-第10巻(第82話),第11巻(第84-88話)はカット)

<カイと誉子の再会。そしてマエストロとの出会い>

カイは、阿字野の指示通りアルバイトをすべて辞め、5年ぶりにコンクールに出場。それは遠方の九州大分での「JAPAN ソリストコンクール in 別府」だった。

誉子は師事するピアノの司馬先生に導かれるまま飛行機に搭乗。始めは訳も分からず、急遽会場に出向きそれを観覧することになった。5年間、逢いたくても逢えなかったカイと思いがけずそこで再会。

コンクールでソリスト賞を得たカイは、日本の一流オーケストラと共演。それは、阿字野の手配によるジャン・ジャック・セローという超一流のマエストロとの出会いの場でもあった。

ジャンのショパン・コンクールの推薦状を貰え、いよいよカイは世界に飛び出す時がきたようだ。

<8話の感想>
一気に3巻分を駆け抜けた今回は、原作ファンの多くに不評を買ったのではないでしょうか。

以下、原作のネタバレあり
{netabare}
カイの恋人の岸上 冴(キシガミ サエ)は、アニメではいないことにされました。それは、原作の第72-82話のエピソードをカットすることでキャラも自然消滅。事前のサエのキャスト発表もなかったので予想通りでしたが残念。

サエは母親と離れた孤独なカイの心を埋めてくれる存在。彼女の存在は、カイの心の支えの身近な家族として重要なキャラと思います。出来れば彼女も描いて欲しかった。

サエは才能豊かな18歳の彫物師。未成年でも自立した努力家。アパート一人暮らし。軽自動車も持ってます。気立ても良く、技術もセンスも評判高く刺青のオファーは絶えません。そんな忙しい彼女ですが、マリアのピアノの大ファン。どんなに忙しくても、クラブに日曜の夜の週一で通い続けるほど。

ある日のクラブ閉店後、サエはマリアが女装の男性カイと知らぬまま一緒に飲みに行き、酔っぱらったカイはサエのアパートに泊まることに。そして、酔った勢いのカイに押し倒され男女の仲になります。そんな二人が初めて結ばれるシーンは良かった。カイもごく普通の若者なんだと伝わる微笑ましいシーンでした。

当初、カイと恋愛関係になることにまんざらでもないサエ。その後、カイが2つも年下の高校生であったことを知ってショックを受けたり…。クラブの女の子たちの嫉妬から、遊び相手のつもりで抱いたと誤解させられたり…。

そんな紆余曲折を経て、最終的にはカイの真剣な愛の想いを受け止めカイの家で同棲するようになります。そして家族の一員として、阿字野やカイの理解者たち公認のかけがいのないパートナーになりました。

またそれは、誉子とカイは恋愛関係に決してしないという、原作者からの読者へのメッセージとも受け取れました。

NHKでなくても地上波のテレビアニメでは、未成年の同棲(しかも片方は高校生)と飲酒を描くのは、倫理上ハードルが高いと思われます。

サエは、あくまでカイのプライベートな存在でピアノとは無関係。この先のメインイベントのショパコンにおいて、存在しなくても問題ないキャラでしょう。

以上から、サエのエピソードの全カットは諦めがつきます。
しかし今回、一番納得できないのは以下です。

<誉子の5年間の想いの描き方が不十分>

誉子の腱鞘炎をめぐるエピソードまで全カットされました。
原作上、本作で個人的に誉子が一番好きなキャラ。そうなったのは、今回カットの原作第84-88話のエピソードがあればこそ。

アニメでは、大分に向かう機上の誉子の回想で、彼女の5年間の出来事のほんの僅かな部分は描かれます。しかし彼女のピアニスト人生の挫折に繋がりかねない試練は全く描かれず。

誉子は5年前の、たった5分だけのカイのピアノ演奏でピアノに対する価値観が180度変えられた。以来、完璧よりも感動優先。プレーヤーからアーティストへの脱皮。5年間、勝ち負けに拘らない個性豊かなピアニストであり続ける。

そして、カイのピアノに恋焦がれ再び彼と出逢うためだけにコンクール荒しを続けてきた。優勝が目的ではない彼女が得られたのは特別奨励賞の類ばかり。そして誉子は、人の何倍ものピアノへの努力が仇で腱鞘炎になりました。

コンクールが唯一のカイとの再会の場と信じ込んだ誉子。腱鞘炎が周りにバレてもなかなかコンクールへの執着から離れられない。

しかし彼女の執着は、カイの5年ぶりの演奏に逢えたことで一瞬で氷解。そして改めてカイのようなピアニストになるべく心機一転、ようやくコンクールから一時離れ、手の治療を最優先することに。

そんな彼女のエピソードは、カイと誉子のドラマにおいて最重要。尺の問題とは言え、そこを描かないシリーズ構成には失望です。そこを端折ると、今回の誉子の涙も安っぽく見えてしまう。原作では大感動でしたが、アニメでは全く感動できません。

また、誉子の5年間の想いを丁寧に描くことは、カイの才能に信憑性を与えてくれる意味においても重要でしょう。

<原作での隠れたヒーローは、アニメでは消えたヒーローへ>

また、佐賀先生絡みの描写の大幅カットも大きなマイナス。
原作にある佐賀先生の、有能さとユーモラスで人間味の豊かさが共存した魅力あるキャラ像が、今回の描き方では十分に構築できませんでした。佐賀先生も、誉子の手の故障を最初に発見する者として重要な役。実は、佐賀先生抜きでは語れぬ誉子の復活劇が原作ではあったのです。

ついでに書かせてもらうと、第9巻の71話と72話の間に位置する番外編もアニメで観たい。誉子留守中の彼女の家に、偶然カイが調律師として派遣され、誉子とは逢えずとも愛犬ウエンディと逢うエピソード。これは最高でした。
{/netabare}
今回はダイジェストとしても残念な点が多い。人間ドラマを軽んじている印象で、今迄で一番がっかりです。悩み多きが青春時代。きれいごとばかりではないのです。せめて、今回の内容は最低でも3回に分けて丁寧に描いてもらいたかった。その内1回は誉子に焦点を絞り、カイがほとんど出てこない内容で。

ゆえに今回はトータル30点の満足度。
音楽の素晴らしさを考慮すれば40点。

物語評価を4.0→2.5に、キャラの描くべき原作上のポイントを外してるためキャラ評価を5.0(原作基準)→3.0に大幅修正します。

非常に残念です。
{/netabare}
◎ ショパン・コンクール(ポーランド ワルシャワ)篇
★ #09:「ワルシャワの胎動」(2018.6.4放送)
{netabare}
原作第12巻(第102話)から第13巻(第111話)までの内容。
但し、第13巻(第107-110話)はカット。

<カイ、ポーランドへ。そして新たな友との出逢い>
阿字野はまだ日本にいて、カイ一人渡欧してワルシャワへ到着。話し相手もない孤独な状況のカイは、ショパン・コンクールの予備予選に参加した。

修平は、楽勝で予選通過。カイは思わぬプレッシャーでかろうじての予選通過。カイは修平との再会を喜び、素直に修平の技量を褒めたたえたが、敵愾心丸出しの修平は、カイを拒絶。カイの孤独感を煽る。

一方、同じ予選参加者の日本人、平田光生(こうせい)。
彼は、カイや修平と同学年。ワルシャワに5年留学中。

予選会場で出逢った初対面のカイに気軽に話しかける光生。
同年代のうざいけど気のいい彼。彼は予選には落選。その結果、カイとはライバルにはなり得ず。その代わり、気楽に話せる初めてのカイのピアノ仲間になった。現状のワルシャワでは、親しい友人がいないカイにとって貴重な存在になりそうな予感。

<重要な伏線を描かず。この物語は何を結末にするつもりなのか?>

原作の第107-110話は結末に向けての重要な描写。アニメではそれを省きました。これは大いに不安。このままでは、原作で一番感動したポイントが、とって付けたような感じで終わってしまうかも。もしくは、そのポイント自体省かれる可能性もあります。それは、この作品の魅力を半減するほどの省略となるでしょう。

今回の満足度は音楽込みで40点。最早この時点で、私にとってこのアニメは音楽だけを楽しむために観続けているようなものです。

それにしても光生ってキャラ名。「君嘘」の主人公、公生の名前と読みが一緒とは…。君嘘は、2011年から発表されました。
当時、ピアノの森の単行本は少なくても19巻まで出版済。連載前のリサーチで本作を参考にした可能性が非常に高いですね。

今回も相変わらずの作画のトータルバランスの悪さに閉口。
特に今回は、CGと手描きの不自然な融合に加え、背景の、歴史の重みが滲み出る欧州の格調高い街並みやホールの綺麗な画と人物の、原作準拠に拘った庶民漫画風の拙い画を強引にミックスした動画にものすごい不協和音を感じました。これはもはやギャグ。真面目な話には合いません。
{/netabare}
★ #10:「ショパン・コンクール」(2018.6.11放送)
{netabare}
原作第13巻の第112-117話、第14巻の第124話の内容。

<コンクール第一次審査スタート>

フランス人、ソフィ・オルメッソン
中国人、パン・ウェイ
ポーランド人、カロル・アダムスキ

次々と登場する様々な国のコンテスタントたち。予備予選をクリアした彼ら第一次予選参加者は一人45分の持ち時間の中でショパンの名曲を自由に選び演奏して競い合う。ソフィやパンの魂のこもった演奏を聴き様々な思いを抱くカイや修平だった。

<10話の感想>

今回の満足度は20点。今回で物語評価を2.5→2.0、作画は1.5→1.0に更新。

今回のカットは、第13巻の第118話と第14巻の第119-123話。

修平とカイの人間関係に関わる部分以外は、基本バッサリカット。特に、コンクール会場以外でのカイと地元の人々との交流を省略したのが今回の一番の不満点です。

具体的には、カイがポーランド滞在中のアルバイトでの出来事。とある酒場でのエピソードでした。マエストロのジャンもカイを支える者として魅力的に描かれます。これを描かないとカイの人望、魅力が十分に伝わってきません。さらに光生がピエロのように描かれる部分もあり、ちょっと和む話だったのに…。

このように、カイと彼の身近な人々を丁寧に描かない点が致命的。そのため、阿字野をはじめとする人々の存在感が希薄でつまらないです。

手描きとCGを無節操に混ぜ込んだピアノ演奏シーン。止め画とぬるぬるCGの不自然な融合。特に、ソフィ(手描き)とパン(CG)の演奏シーンに大きな格差を生みました。これは非常に不快。素直に音楽を楽しめません。

CGに拘るならフルCGが無理でも、せめてピアニスト全員の演奏はCGで描画すべき。

さらに人物の作画乱れも一層酷くなりました。おかげで話も音楽も素直に楽しめず、せっかくの予算潤沢?のピアニストたちのピアノ音源も台無し。

総じて、原作は音楽が従で人間が主だったのに対して、アニメでは、それが逆転しまった印象でした。

今回、唯一いいなと思えたのは、パン ウェイ役の中村悠一さんの声。クールな役は実に嵌ります。さすがお兄様な存在感でした。

さて次週は放送はお休みで、次回は再来週。そしてNHKは結局12話で一区切りして、残りの12話は仕切り直して放送する様子。

13話以降をいつ放送するのか不明。思った以上に期待外れだった本作の詳細なレビュー投稿は、13話以降は止めるでことにします。
{/netabare}
★ #11:「ポーランドの新星」(2018.6.25放送)
{netabare}
原作第14巻の第125-129話、第15巻の第132-134話の内容。
第130,131話はカット。
[レフとカイの初対面シーンは第118話,第129話よりアレンジして簡略化]

<修平、さらなる闇の世界へ>

カイにコンテストで勝つことが、自信を回復するための唯一の手段と信じる修平。一次予選の演奏は大成功と思えたものの、その凝り固まった考え方で神経過敏になってしまった。

一方、自分に勝つことを信条として、他者をライバル視することと無縁のカイ。他者の優れた演奏は、自分と比べることもなく素直に称賛する。そんなカイは、息抜きに訪れたワルシャワの広大な公園で自分と波長が合いそうなコンテスタントの一人と遭遇する。

<11話の感想>

今回の満足度は30点。
(話としては50点ですが、作画で-20点。)

もう1次審査最終日。原作未読者にとっては、全く気にならなく普通に面白いかもしれませんが、自分には今回も、なかなかのスカスカな展開でした。

<今回までの話の流れで、原作で出てきたコンテスタントたち>

韓国の双子は、台詞無しでちらりと登場してましたが、豪快な魅力があったアレグラ・グラナドス(アルゼンチン)は、全く出なかった。他にもアメリカのダニエル・ハントも未登場。

アレグラはピアニストというより、ワンダーウーマンのようなパワフル系の濃いキャラ。このキャラを省くのはもったいない。せめて彼女だけでも登場させて欲しかった気がします。

そしてアニメでも、重要なキャラとして今回初登場は、ポーランドのレフ・シマノフスキ。一見人当たりのよさげなレフ。しかし彼も修平のような闇がありそう。

修平もレフもCG作画で演奏をアピールしてました。今の所、CG作画を用意されてるピアニストは、カイ、修平、パン、レフのみ。少なくてもこの四人は、コンクール篇でのエピソード上、欠かせないキャラと言えそうです。
{/netabare}
★ #12:「fff(フォルティッシッシモ)」(2018.7.2放送)
{netabare}
原作第15巻の第135-138話、第16巻の第139-142話の内容。

<カイ、オンステージ>

1次審査最終日、レフの次の出番はカイだった。カイは、予備予選の時とは打って変わって萎縮することなく、自由に伸び伸びと自分のピアノの世界を観客に伝える。それは、師弟(阿字野&カイ)の、社会との戦いの歴史であり、カイを育んだ森と、森のピアノのドラマ…

森のピアノは物理的には焼失したが、カイの心の中に確かに存在し続けていた。

<12話の感想>

カイが全世界にその存在を知らしめるターニングポイントで一区切り。今回で第1シーズン終了。第2シーズンは半年後スタート。

今期の〆回ですので、作画は今までで一番力入ってた気がしました。まあ、割と丁寧にカイの演奏の魅力を表現できてたから、作画の粗を普段より感じずに済んだだけかもしれません。

しかしいつの間に阿字野はポーランドに来てたの?

カットが多いせいで、阿字野の扱いが雑な点はマイナス。しかし、ピアノ音源が素晴らしかったので今回の満足度は70点。

1期は12話で原作15.5巻分を消化。残りは10.5巻分。2期は1期ほど駆け足にはならないと思われますがどうなることか。
{/netabare} {/netabare}

投稿 : 2023/06/10
♥ : 29
ネタバレ

四文字屋 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ぬるぬる動く指。敢えてサクサク進めないストーリー。

放送日程は違うけど、3月のライオンの引継ぎタイトルという位置づけのようなポジションかと、邪推しつつ初回鑑賞。

冒頭{netabare}いきなり、ショパンコンクールのファイナルらしきシーンからスタート!おお、これはラストまでやるゾ!という意思表明と見ていいんだね?!でもそうなると、尺が全然足りないが?これは3月のライオンと同じ、分割式ロングクール採用ですか?もうここで気持ちは、いきなり盛り上がったw{/netabare}

で、カイの小学校時代からお話はあらためてスタート。
森のピアノ、修平との出会い、阿字野先生ツンデレ。
みんなそうあるように、あってくれる。
劇場版で危うかったCVが、安心して聞いていられるだけで大満足。

まだストーリーはサワリのみだけど、
すすむ方向はしっかり見えているので、いい。
敢えてゆっくり丁寧に、進めすぎず、端折り過ぎず。
うん。いいね。
これは間違いなく、ロングタームを意識してる。
せっかくエンドマーク打たれた作品だし、しっかりと腰すえて、作ってください。


で。気になった指。
のだめの頃とは隔世だ。
坂道のアポロンでも雰囲気一発、運指はおまけ程度だったし、
君嘘では心象的作画に走って、運指は少ししか見せてくれなかったが。
今回は、打鍵と音がしっかり合っている。
ユニゾンしてる!
こういうのってやはりコンピューター万歳なんだろう。
これからは、より自然なアニメーション画像を目指すだろうし、
この作品の中でも、日々進化する表現を楽しませていただこうと思います。



予想完視聴確率:99%
クール内BEST10到達予測:80%
予想涙腺刺激度数:4%
平均エロチックメーター指数:6.5%

投稿 : 2023/06/10
♥ : 28

63.4 12 お兄ちゃんアニメランキング12位
こわれかけのオルゴール(アニメ映画)

2010年9月11日
★★★★☆ 3.6 (246)
1070人が棚に入れました
俺は・・・夢を諦めていた、何もかも・・・。生きているだけの日々、だがある日から・・・。俺の中での「生きる」がどんなものなのか、あいつを見ていると、そんなものを考えてしまう。キャラクター原案は もえたん、ゆとりちゃんなどを手がけたPOP、監督は絶対可憐チルドレン、ハヤテのごとく、俺の妹がこんなに可愛いわけがないの川口敬一郎が送る、協力タッグアニメ!!2009年冬に発売された話題の同人アニメ「こわれかけのオルゴール」がついに劇場化!
ネタバレ

ストライク さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

一夏の切ない思い出・・・・・

本編 約30分

ストーリー

ペアレンツと呼ばれるアンドロイドが開発され、家電として当たり前となった時代。
ある夏のどしゃ降りの日、ケイイチロウは不法投棄されていた1体のペアレンツを拾います。(ちょびっツと同じ設定だ~)
生きる意味を失った青年と、ぽんこつアンドロイドの奇妙な同居生活。
明るく健気な「ふらわー」に少しずつ心を癒されていくケンイチロウだったが、夏も終わりに近づいてきたある日、突然ふらわーの体に異変が起きる・・・。

{netabare}
 ふらわーは、生産終了されたアンドロイドでひらがなしか読めません。記憶力も乏しく、オンチで無知です。
見た目は小学2~3年生くらいでしょうか・・・。
 ケイイチロウの為に家事手伝いを一生懸命にし、オンチ克服するため隠れて練習します。(健気で可愛いです。)


主人公のケイイチロウには、ふらわーと同じくらいの妹がいました。
大学入学後に家族を交通事故で亡くしており、現在は一人暮らし。元はバンドを組んでいたミュージシャンでしたが、家族の死をきっかけにバンド活動を辞め、引きこもりの生活をしています。

ケイイチロウにとって、ふらわーは前向きにさせる存在なのです。

最後は「え?これで終わりなの?」って言う展開です。
正直短いです。
最初から展開が分かってしまうし、短すぎるので泣けませんでした。
{/netabare}

絵は萌えがちょっとあるので、その辺好きな人ならオススメです。

なかなかレンタル屋さんには置いていない作品です。
自分の地域で12件ほど探して回りましたが、ありませんでした。
なのでBD購入しました。

本編 約30分 
番外編 約7分
コメンタリー ON/OFFあり
POPイラストギャラリー あり

ふらわー 声 - 浅野真澄

敬一郎  声 - 柿原徹也

投稿 : 2023/06/10
♥ : 46

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

短編の中にも深いメッセージが沢山込められた秀作ですよ♪

30分短編映画でこれだけの高クオリティの作品を見たことがありません♪
本作品のタイトル「こわれかけのオルゴール」の意味するところは、観終わってからちょっと考えてみてくださいね!!
 
ストーリーはと言いますと、ある日の出来事から自分の殻に閉じこもってしまっている「敬一郎」と、神社に捨ててあったペアレンツと呼ばれるアンドロイドの「ふらわー」との、ひと夏の儚くも心温まる物語なのです♪
 
誰でも、何か愛着を持っている大事なものってあると思うのですよ、決して完璧ではないけど、これじゃないとダメなんだよねっていう物がね♪
私も昔乗っていて、なかなかエンジンのかからなかった相棒のオートバイを思い出しちゃいましたw
出来損ないでも、いつも一緒で、いつも一生懸命で、たまに迷惑かけるけどほっとけなくて、愛らしい存在が!!
でね、ふらわーってそんな女の子なのですよ♪
みはじめたら、どんどん話に引き込まれて、あっという間に終わってしまうけど、何か幸せな気分になるのです!!
 
こんな所に注目ですねぇ♪
・弾きたがらないギターがなぜ綺麗な状態でスタンドにたてられてたのか…
・掃除中に転んで、突然ついたパソコン画面…
・捨てられた記憶の一片がよみがえる中、絵日記に書かれた気持ちとは…
・そして、所々登場するオルゴールの意味とは…
他にもいっぱい魅力的な描写が沢山なのでいっぱい見つけて欲しいですねぇ!!
 
特別映像エクストラ・エピソード(8分)でも、とっても可愛いペアレンツの魅力が表現されているのですよ!!
TVシリーズ1クールでも良いので、もう一度お目にかかれたらなぁと切に願っちゃいます♪
 
とにかく癒されたい方、心洗われたい方、最近無気力な方、ぜひ観てくださいw
もちろん元気な方も、心温まる不思議な魅力に心奪われちゃってくださいね♪

投稿 : 2023/06/10
♥ : 37

ワタ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

余韻が心地良い短編同人アニメ

青年と少女型アンドロイドの心温まる触れ合いを描いた話です。

30分という短さ故に、必要最低限の描写のみで
物語は淡々と進行していきます。
主人公の青年とアンドロイドの境遇も軽く触れられる程度だし
全体的に台詞量や心理描写も控え目です。

しかし、青年とアンドロイドの二人の関係性に的を絞っており
それ故に世界観に没頭しやすく、感情移入もできます。
また、BGMや声優の演技等も過剰でなく、終始落ち着いた印象で
この非常に薄味な演出が、作風にマッチしていると感じました。

ただ、アンドロイドの可愛さは強調して描かれていますね。
フラワーちゃん可愛いです。
作画は同人アニメと思えない程綺麗だし、よく動いています。

大きく心を揺り動かされることはなかったものの、観終えた後の余韻が実に心地良く
「こわれかけのオルゴール」というタイトルにこめられた意味など、色々考えさせられました。
短編なので気軽に見れますし、オススメです。

投稿 : 2023/06/10
♥ : 30

64.4 13 お兄ちゃんアニメランキング13位
デート・ア・ライブⅡ 未放送エピソード(OAD)

2014年12月9日
★★★★☆ 3.7 (134)
814人が棚に入れました
七月七日。七夕祭りの賑わいの中、士道は最悪の精霊、狂三と出会う。

そして二人が向かった先は…結婚式場!?

TVアニメ未放送、ファン待望のエピソードを収録した「デート・ア・ライブ アンコール3」Blu-ray付き限定版。
ネタバレ

NEOたちばな さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

驚喜狂喜狂気

完全私情ALL☆5!

嫁なので☆5以外の評価を付けようがないですね、はい


物語の見所を驚喜・狂喜・狂気の3つに分けてみた


一驚喜一
{netabare}
猟奇的なイカれ気味な精霊である時崎狂三からデートしてくれと声をかけられる

何か裏があるのではと疑いつつも何やかんやデートを進行させる
主人公ええやつやー

ゴー☆ジャスがシレッと出てる

{/netabare}

一狂喜一
{netabare}
デート中は「あの」時崎狂三が終始デレてる←ごちそうさまです!

時崎狂三のウエディングドレス姿が拝める←本当ごちそうさまです!

{/netabare}

一狂気一
{netabare}
時崎狂三(現在)が自分(主人公に惚れてる時の時崎狂三)を殺す(別次元に閉じ込める)

時崎狂三が時崎狂三を殺してるから誰に対して何を思っていいのか分からない
→自分で自分を殺すという行為の善悪を視聴者の捉え方に委ねているのが面白い

七夕の願い事が切なすぎて「うぅー」ってなる
→また会えるといいねー(T_T)

{/netabare}


本編においてデレの片鱗をのぞかせていた狂三嬢

このOVAでは惜しげもなくデレてくれる、最高かよ

2周目は結末知ってるから、しみじみとくるんですわこれが

所作や表情ひとつひとつ見逃せない

周回視聴ヲ強ク推ス

観終わり後は『寂莫』『寂寥』『寥寥』みたいな感情になる


P.S.
2017年10月には3期アニメ企画進行中との発表がありましたよね

とても楽しみです(≧∇≦)

投稿 : 2023/06/10
♥ : 6

jethro さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

狂三ファンへ最高の贈り物

話数が10話と少なかったせいか
いまいち盛り上がりに欠けたデート・ア・ライブⅡですが
本作はデート・ア・ライブⅡの流れにありながら
第1期にて消化不良のまま終わってしまった
狂三のエピソードをメンタル面において明確化した作品
「狂三スターフェスティバル」です。
ゆえに
狂三ファンにとっては最高に泣けるエピソード
デート・ア・ライブⅡの中では最もお薦めできる作品だったので
限定で、しかもディスク発売のみとはなんとも勿体ない
逆に言えば、購入必須の価値があるとも言えます。

1期のエピソードを知ってこその感動になるので
本作単品での視聴は避けるべきかと思います。
狂三しか見えていない狂三命の諸氏ならば
1期さえ見ていればTV放送済みの2期を省いても
精神的に大きな問題はありません

数奇な宿命を背負った悲壮のヒロイン
そして猟奇的淑女
このゾクゾクするようなキャラクター性に
イチコロになってしまった一人としては
本当に待ってました!!という作品でした。

限定版なのでなかなか視聴が難しいと思いますが
苦労しても視聴する価値があると思います。

ご褒美のコスチューム・・・最高でした。

投稿 : 2023/06/10
♥ : 4

Gaku123 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

感想

せつなく甘酸っぱいですね。

この狂三の願いが叶うといいですね!(琴里の願いも)笑

っていうか十香は幼稚園児レベルのおつむですね。
反転体の十香のほうがマシと思うのは自分だけ?w

投稿 : 2023/06/10
♥ : 2

63.0 14 お兄ちゃんアニメランキング14位
デジモンフロンティア(TVアニメ動画)

2002年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (106)
814人が棚に入れました
日常生活に退屈していた神原拓也は、弟・信也の誕生日の日に携帯電話に謎のメールを受け取り、その指示に従い同じメールを受け取った謎の少年と共に、渋谷駅の地下へ向かいトレイルモンに乗り込む。そして同乗していた織本泉、柴山純平、氷見友樹とともに未知の世界・デジタルワールドへとたどり着く。
だが到着した場所ではケルベロモンがデジコードを奪って暴れていた。その地に眠っていた炎のスピリットに選ばれ、拓也は炎の闘士・アグニモンへと進化、ケルベロモンを倒し、デジタマへ還した。
そこで出会ったボコモン&ネーモンとトレイルモンに同乗した3人、そして再会した謎の少年・源輝二と共にデジタルワールドを支配するケルビモンを倒すため、拓也達の冒険が始まった。

声優・キャラクター
竹内順子、神谷浩史、石毛佐和、四反田マイケル、渡辺久美子、杉山佳寿子、菊池正美

0217 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

人間がデジモン!?

とうとう人間がデジモンになってしまった・・・
なんかもうよくわからなくなってくるよね^^

投稿 : 2023/06/10
♥ : 1

Kちゃん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

デジモン再視聴キャンペーン第4弾(映画除く)

3日くらいで一気に見てみた。50話長い…。
フロンティアまではリアルタイムで見ていたので、所々覚えていて懐かしみながら視聴することが出来た。
感想は…当時も、前3作に比べてアレっ?て内容だった気がするけれど、やはり間違っていなかったかな…。
最終回の別れがあっさりしすぎていて(パートナーデジモンが存在しないからというのもあるが)シリーズの最終回で唯一泣けなかったのが残念。
音楽はやっぱり素晴らしいと思う。「an endless tale」だけで☆5まである笑

投稿 : 2023/06/10
♥ : 1

69.5 15 お兄ちゃんアニメランキング15位
学園ベビーシッターズ(TVアニメ動画)

2018年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (186)
771人が棚に入れました
両親を飛行機事故で亡くした竜一&虎太郎兄弟。そんな二人を引き取ったのが、同じ事故で息子夫婦を亡くした森ノ宮学園の理事長だった。でもその条件は、学園内に設けられた保育ルームで竜一がベビーシッターをすること!お母さん先生のために学園内に設けられた保育ルーム。竜一はそこの人手不足を補うために作られた「ベビーシッター部」の部員第一号となり…!?

声優・キャラクター
西山宏太朗、古木のぞみ、梅原裕一郎、三瓶由布子、小原好美、齋藤彩夏、種﨑敦美、本渡楓、前野智昭、小野大輔、宮寺智子

シャベール大佐 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

あにこれの採点に「優しさ」という項目があったなら、満点をつけたい作品

両親を飛行機事故で亡くした高校生・鹿島竜一は、まだ幼児の弟・虎太郎(こたろう)とともに、森ノ宮学園の理事長・羊子に生活の面倒を見てもらうことになり、その代わりに、ベビーシッター部の部員となって、女性教員のために学園内に作られた保育ルームで子供たちの世話をするようになる、といったストーリーのハートフルコメディ。少女漫画原作で全12話。
とても面白かったです。
最大の長所は、作品全体に溢れる優しさです。登場人物は見事に善人ばかり。悪い人は全く出てきません。ベビーシッター部に預けられている子供たちは、すぐに泣くわ、騒ぐわ、駄々をこねるわ、喧嘩もするわ、ときには人の大切な物を傷つけてしまったりなんかもして、とにかく手間がかかるのですが、涙目になったときのウルウルの瞳や、大好きな家族のために何かを一生懸命にやったりするときの姿などは本当に皆かわいくて、観ていると毎週癒されたり、泣かされたりで、なんとも爽やかで温かい気持ちになりました。もし、あにこれの採点に「優しさ」という項目があったならば、躊躇なく満点をつけたいところです。
キャラで、いちばん印象に残ったのは虎太郎。幼いながらも他の人の迷惑にならないように振舞っている姿は健気で、お兄ちゃんのことが本当に大好きな様子や、まだしっかり喋れないので大半は「うー」という言葉なところも、すべて愛らしいです。主人公の竜一も真面目で嫌味のない好青年で、弟や他者への思いやりにも富んでいるので、ナチュラルに好感が持てます。その他のキャラも、腕白な鷹くんや、おませな奇凛ちゃんといった子供たち、パッと見は厳格なお婆さんだけど実は心の温かい理事長、なんでも出来るスーパー執事的な理事長秘書の犀川、不愛想でちょっと乱暴だけど根は優しい野球部員の狼谷(かみたに)など、魅力的に描けています。また、真面目すぎて不器用な性格の優等生・猪又まりあ(絵に描いたようなツンデレキャラですが、かなりかわいいです)というヒロイン?っぽいキャラも登場して、ラブコメ的な要素も多少あります。
作画、声は、普通に問題なし。音楽は、ED曲が作品の雰囲気に合っていて良かったです。
観始めたときは特に期待もしていなかったのですが、善良で温かい空気に徐々に心惹かれていき、途中からは毎週楽しみにしていました。最後も綺麗に終っていて良かったです。面白い作品がとても多かった18年冬アニメの中でも、個人的には特にお気に入りの作品となりました。

投稿 : 2023/06/10
♥ : 18
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

感動させる為には、シリアスな設定って、必須なのかな?

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
少女漫画原作らしいが、そこまで恋愛要素が強いわけではなく、基本は「小さな子供」と「イクメン」を愛でるアニメなのかな、と(笑)

男でも普通に観られるアニメでしたよ。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
「親を亡くしたから、子育て(家事)をすることになった」という作品はいくつかあるけど、私は、「甘々と稲妻」が好きでした。やはり、育てる側が大人だった(ちゃんと父親だった)からかな。

親を亡くした子供が、子供を育てる。

その辛さに見処があるのだろうけど、やはり、いい年したオッサンとしては、「可哀想」が先に立ってしまうので(汗)

本作は、小さい子に癒される、という人ならそれだけで満足でしょうが、私はそれ(子育て)だけだとちょい退屈でした。

だから、中盤以降、猪又さんや雪ちゃんが出てきて、ラブコメが混ざってきたくらいが面白かったです。猪又さんとか雪ちゃんの不器用な感じとか、結構好きでした♪

あと、犀川さんが好きでした♪ 良い人でしたね♪ 特に12話の、(亡くなった)旦那様とのクダリやクリスマスのクダリ、切ないし、あったかくなりました。

一番印象に残ったのは、11話目の「小さい子が、小さい誰かじゃなく、一人一人の誰かになったら、好きになれる」という竜一の言葉です。真理ですね。小さい子にも、人格や個性はあるもんね。

やはり難点としては、「明るく温かく柔らかい作風」と引き換えに、「両親の死」という悲劇が、軽くなってしまった部分です。一応、1話で、竜一の苦悩や、乗り越えるシーンをガッツリシリアスで描き、最終話のシーンでもふれるなど、「大切に扱っている」というテイは整えているのですが、やはり取って付けた感はいなめなかったかと。

あまりにも「良い子」「物分かりが良いヤツ」の竜一に、やや違和感。

子供はもっと素直に泣いて、大人に助けてもらって良いのにな。。。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
「少年メイド」とかでも思ったけど、こういうハートウォーミグな作風に、「親の死」って必要なのかな? 昔のアニメによくあった、「変な実験で世界を飛び回ってる」とか、最悪、「行方不明」じゃダメなのかな? 背景重くするなら、どこかにシリアスな要素とか、それを乗り越える描写が必要になるだろうけど、、、。まあ、死は軽く扱わないでほしいな(今後に期待)。

免許も持たない、現時点では人間性も分からない中3一人に5人も子供任せて、法的に云々は別にして、親は心配しないのかな?

2話目
動物園回。いや、私立の学校なんだから、捨てるほどあるだろ、制服なんてw いやだから、あんだけ寝てて、ダメだろ、職務怠慢。幼児が死んだらどうすんだよ。猪又さん、ツンデレ(笑)? 狼谷のおんぶの仕方、肩関節柔らけえな、野球部だし、将来有望(笑)

3話目
バレンタインデー回。八木君、根津君、新キャラだな~。八木君、変態なんだね(笑) 少女漫画だけど、ヒロインらしいヒロインポジションは、不在のままいくのかな?

4話目


5話目
あの勘違いは恥ずかしいな~。

6話目○
猪又さん、突っ走ってるな~。なんでも、全部頑張ってるから格好良い、か。綺麗事っぽいが、作風に合ってるしな。弁当のクダリも、ラブコメもあって良かったし。

7話目
ラブコメ入ってきて、少し楽しくなってきた。少女漫画らしさも出てきたね。双子ちゃんの話。

8話目
狼谷、ヒドイこと言うよな(笑) 譲歩なんて単語、ガキに分かるわけねぇだろ(汗) オチはなかなか良かった。

9話目
ん? スロウスタートかな(笑)? 亡くなった親のメール入った携帯を壊されるは、笑えるレベル超えてるな(汗)。

10話目


11話目○
小さい子が、小さい誰かじゃなく、一人一人の誰かになったら、好きになれる。。。良い言葉だな。真理だ。小さい子にも、人格や個性はあるもんね。

12話目
犬か(笑) 犀川、泣けるな~。このアニメ、最萌えシーンだな(笑)

{/netabare}

投稿 : 2023/06/10
♥ : 18

ミホ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

枯れ果てた母性に潤いを与える

自分にはもう母性が枯れ果てたと思ってたら、意外とまだあったのかもしれない。こたろうとか赤ちゃんたちが可愛いです。癒されました。ほのぼの系。

投稿 : 2023/06/10
♥ : 16

64.2 16 お兄ちゃんアニメランキング16位
虹色ほたる~永遠の夏休み~(アニメ映画)

2012年5月19日
★★★★☆ 3.8 (123)
575人が棚に入れました
ネット小説として人気を博した原作を、大人気アニメ『ワンピース』のシリーズディレクターを勤めた宇田鋼之介を監督に迎え映画化。現代から1970年代にタイムスリップしてしまった少年のひと夏を、日本を代表するアニメーターたちが表情豊かに描く。自然の美しさや、子どもたちの活き活きとした姿を“アニメならでは“の表現で描いている。

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

ボーイ・ミーツ・ミステリアス・ガール

これはホントもっと評価されるべきっ!!!
今年一番面白かった映画の最有力候補です!!!


原作は『ネットから生まれたベストセラー』の代表格、川口雅幸が04~05年頃に自身のホームページに掲載したものから


亡くなった父親との思い出の地へ昆虫採集にやって来た小学六年生の男の子『ユウタ』は山奥のダム湖で不思議な老人に出会う


山からの帰り道で大雨と土砂崩れに巻き込まれてしまい、気を失ったユウタに老人は救いの手を差し伸べるのだが、気が付いた時にユウタはなんと1977年にタイムスリップしてしまっていた
そしてこれからダムの湖底に沈むはずの地に、小さな村と人々の営みが広がっているのを目撃する


なぜか全く見覚えのない祖母と名乗る老婆はユウタの素性を知っており、心温かな村人や村の子供達にすんなりと受け入れられる
謎の老人はユウタを元いた時代へ帰すことを約束してくれるが、それは1ヶ月も先になることを告げて姿を隠してしまう


そんな中、村で一番最初に出会い「ユウタくんは私の従兄弟」だと言い張る謎の少女『さえ子』にも秘密が隠されていることをユウタは知ることとなる・・・


さえ子に隠された秘密が、今作を大きく引っ張ってくれる魅力になっています
最後まで目が離せないっす!










まず今作は色々と不幸な偶然が重なってしまったことで業界内外での話題が振るわなかったことが非常に残念でした


『虹色ほたる』と『タイムスリップ』というキーワードが、まんま【今年の映画ドラえもん】の『ゴールデンヘラクレス』と『タイムスリップ』というキーワードと丸被りだったのです
オイラもてっきりドラえもん的なSF映画なのか?と激しくカンチガイw


さらに1ヶ月ほど先立って公開された映画【ももへの手紙】が今作と同じ『主人公が母子家庭』で『日本の田舎風景が舞台』というのですからトコトンツイてないw
こうなってしまうと“圧倒的に後発の方が不利”なのは古今東西相変わらずですよね;


ただ今作で描かれている村の風景は『地方の○○が舞台』という特定のものではなく、日本の原風景とも言うべきドコの田舎にでもありふれていそうな親近感あるものとなっています
ダムの底に沈んでしまう村という儚いお話も、ダム大国日本ならではのポピュラーなネタで、老若男女問わず入り込み易い作りになってると思います


それとCGなどは使わず、暖か味ある手描きの背景画で日本の自然を表現することへの拘り、これ自体は割りとドコの作品でも見られるんですが、今作の最もたる特徴の<作画>
この作画が世界観を引きたてる画面作りに大いに発揮されておるんです!


例えば、ふと空を見上げたときの『太陽から照り付ける夏の強い日差し』といったエフェクトの類は、普通ですと撮影処理で作り出すもので作画することは無いんです
ところがこの作品の場合、なんとその日差しのエフェクトを手描きの作画でやってしまっているのですw
もうこれは正気の沙汰とは思えないwwwwwwwwwwww
他にも川の水しぶき、舞う様に飛び交う蛍の淡い光とゆるやかな動き
なぜこうもアニメ向きじゃないことばっかり手描きでやってしまうのかw
これらデジタル技術に片寄らぬ手描きによるアニメートが、作品全体の雰囲気を作っているんですよ!
ちょっといくらなんでも凄すぎますw


作画、のお話が出たところでオイラが最も燃えたポイントをば・・・


この作品が公開される直前まで、オイラは例の【ももへの手紙】での素晴らしい作画に感銘を受けていたわけなのですが、今作は【ももへの手紙】とは全く違うアプローチの作画をしているんです


【ももへの手紙】はスタジオジブリ作品など大型アニメ映画作品の例に従い、作監によって整ったカタチに修正された、アニメ映画として最も純然たる美しさを目指したまさにメジャー向けな作品でした
多少ですが原画を担当したアニメタの個性が見え隠れしますが、それをキャラ表のデザインに近づけたり、特定のカットだけ突出してヌルヌル動いたりしないように
と、作品全体の画面作りに調和が図られているのがよくわかります


対して今作では腕は立つがアクの強い絵柄のアニメタを場面ごとに上手く配置して各々のアニメタの個性を打ち消すことなく自由に作画させているのがポイント!
アニメタによってはやたらとフルアニメーションでヌルヌル動かしたがって、それが涙に揺らぐユウタの心情を表現していたり
また大平晋也さんなんかは相変わらずキャラデザを無視しまくってラフなアウトラインのデッサン調でいわゆるリアル系に描いていたりもして、それが使われるのが現実と虚構の入り混じった極めて抽象的な場面であったりとか
作画に興味の無い人にしてみれば「キャラの顔がコロコロ変わってイミフ?」なことになること請け合い;


単純に綺麗なのはモチロン【ももへの手紙】タイプなのですが、【鉄腕バーディーDECODE】や【ハガレンミロ星】の作画に理解を示していただける方ならきっとこの作品の作画の凄さに気づいていただけると思います!
オイラ的には今作の方が断然好きで、どちらも作画評価は5.0点にしてるんですが気持ち的に今作には10点ぐらいあげたいですw
マジでw


で、もちろんどれほど作画が良かろうがお話がツマランかったら容赦なくぶった切りたいトコロだったのですが、、、お話もホント良いんですよ!


はじめにユウタが手に持っている携帯電話がロッドアンテナ付きで白黒液晶
それと1977年の村の少年の「ゴレンジャーの何が好き?」という問いに対してユウタの「タイムレンジャー・・・とかかな?」という会話
これらですぐユウタのいた時代が2000年前後に設定されている、とオイラにもわかったんですが、それにしてもなんで?
そこは2012年でいいだろw
超無意味じゃん!
そう思っていた時期が、、、オイラにもありましたw


その辺をしっかりラストで伏線回収
マジで最後の最後までハッピーエンドに転がるのか?切なさを残すような〆方に転がるのか?もう目が離せないんすよ!
とにかく手放しのエンディングってワケではないんで!作画だけでなくお話にも期待していただきたいっす!


時を経て、人は変わる、風景も変わる、子供も大人になる、でも変わんないものもある
それでも、こどもたちは今を生きる―――そして未来へ


【銀河へキックオフ】といい、オイラの中で最近の宇田鋼之介監督の株は急上昇ですw
ホントにいい映画をありがとうございましたm(__)m
今作、埋もらしておくにはモッタイナイ名作ですぞ!

投稿 : 2023/06/10
♥ : 35

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

失われた村に置き忘れた夢という名の現実

2012年公開の劇場版アニメ 105分

原作 川口雅幸 監督 宇田鋼之介 脚本 国井桂 音楽 松任谷正隆 由美
制作 東映アニメーション

作者は個人サイトで1年にわたってこの作品を書き、
ネット上で人気を博し2007年に書籍化されたという労作のようです。
もう完全に芥川賞直木賞の時代は終わっていたんですね。

やはり、賞狙いでない場合は作法がなおざりになります。
60年も続いた作法など死んでしまえという感じですが(笑)、
人気だけを気にして物語がばらばらになっている作品も見受けられるようです。

この作品はなろう系のような逆の作法(読者の声最優先)とも違う、
作者が自由に書き連ねるタイプのものだと思いますが、未読のため不明です。
タイムリープというよりは、古~い映画「失われた地平線」を思い出すような、
ユートピア願望が感じられる設定でした。
70年代の過疎の町が楽園のように描かれますが、夢幻でしょう。
この作品内ではそうでもないようですが、原作力が弱く、うまく伝わらないもどかしさを感じました。

東映の技術力はベテランの風格ですが、絵だけで勝負できるものではなく、
原作脚本の弱さが災いして、劇場版としては相当地味な作品に見えました。
子供が見た幻想風景、そして大人になっても変わらないたった一つの想い、
とか地味ながら、じっくり心象風景を堪能してみたい大人な視聴者に訴えかける作品でしょう。

と、ここまで割と真面目に書いてきましたが、
実は私は風呂で見ている途中で寝てしまい、危うくおぼれかけたという、
風呂で寝ることなんて今まで一度もなかったのにwww

普通に、なるほどと最後まで見てはいたんですが、
そんなに面白くはなく、どちらかというと空虚な思いだけが残る作品でした。

ただ、感動を狙ったラストシーンは、失われた地平線を思い出して、
「まさか?」と思いつつ手に汗握って観ていて、別の意味で目を離せませんでした。
「失はれた地平線」1937年
「失われた地平線」1973年
前者のほうがおもしろいんですが戦前の白黒映画ですね。

ちょっとレビューをたどるとすぐに2012年にたどり着く忘れられた作品。
地味に心を込めた作品を見て自分の感性を試してみたい人にお勧めする、
自分探しのようなアニメ作品だと感じました。

投稿 : 2023/06/10
♥ : 23

しゅりー さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

このまま行けば個人的に2012年最優秀劇場アニメ。

2012年5月公開、東映アニメーション制作の本作は2004年から2005年にかけて
川口雅幸さんがWEBで連載していた小説を原作に持つ劇場用アニメです。
監督はワンピースの映画や「銀河へキックオフ!!」などの宇田鋼之介さん。

小学6年生の少年ユウタが亡き父親との想い出の場所である山奥のダムに
一人で昆虫採集に出掛け、奇妙な老人と出会うところから物語ははじまります。
豪雨に見舞われたユウタが約30年前(ダムが出来る前)の村にタイムスリップし、
そこで出会うさえ子やケンゾーなどの人々と交流をしていく感動系の物語です。


本作はどうしても同時期公開の「ももへの手紙」と比較されてしまう
宿命を背負ったように思えるアニメではありますが、フタを開けてみれば
物語が持つベクトルがかなり違う作品であるように感じました。

舞台となる場所から夏目友人帳第1期のとあるエピソードを思い出してしまったり、
昨今の泣けるアニメによくある母子(父子)家庭という予め大事な人を
喪失している設定に目が行ってしまいがちですが、本編が始まった瞬間に
そんな雑音がどうでもよく思えてしまうような魅力が本作にはありました。

その魅力は劇中を縦横無尽にかけまわるユウタ達の活発な動作や、
場面ごとに見事に印象が変わる豊富な表情といったキャラクターの表現と
作品全体に行き渡る作画で描かれた光や影などの独特な色彩表現、
松任谷正隆さんの手掛けられた素晴らしい音楽などの様々な要素が
一つのアニメの中で自然に調和していったことで生まれた「虹色ほたる」独自の
世界観によるものが大きいのではないかと私は思っています。


物語は眺めているだけでグイグイと視聴者を引き寄せていく吸引力があり、
それでも難しく考えて観る必要のない爽やかな人間ドラマといった印象を持ちました。
伏線の張り方とその回収についても丁寧にされていて説得力があります。

本編の挿入歌が流れるシーンや松任谷由美さんのED「愛と遠い日の未来へ」
についてもニューミュージックと呼ばれたジャンルの音楽が好きだった
私にとってはとても素晴らしいものに思えました。


私は視聴から1週間ほど経ちましたが興奮が醒める様子がなく、
このアニメに対してただただ素晴らしかったという印象しか湧いてきません。
色々褒め過ぎているきらいはありますが、あにこれ向きな良いアニメだと
思いますのでお近くで公開されているか、BD発売/レンタルになった際には
騙されたと思って是非観てほしいとオススメします。

投稿 : 2023/06/10
♥ : 20

62.0 17 お兄ちゃんアニメランキング17位
干物妹!うまるちゃん 第7巻OAD付き限定版(OAD)

2015年10月19日
★★★★☆ 3.6 (105)
478人が棚に入れました
YJC「干物妹!うまるちゃん」第7巻は、OVAがついた同梱版も登場! TVでは放送されない、メインキャラ総出演の豪華エピソードを収録!
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

干物妹!ショート集

5編のショートストーリー。

本編同様、ゆるくまったりとした物語。

しかし、{netabare}仮装した切絵がクローゼットに隠れていたら、驚くだろうな・・・。{/netabare}

料理上手のタイヘイが、{netabare}焼肉はうまく焼けない{/netabare}って、設定上大丈夫なんでしょうか?

本編同様、あまり深く考えずに視聴した方が楽しいみたい。

投稿 : 2023/06/10
♥ : 17

ローズ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

2期を見る前の復習です

原作7巻付属のOAD作品。
dアニメストアで視聴。


・ネコロンブス(抱き枕)の話
・キャラクターくじの話
・焼肉の話
・ハロウィンの話
・ズル休みの話
上記の5本立て。

仲良し同級生の登場もあり、中々、賑やかです。
大平の意外な一面を見る事ができたのは収穫かも。

ダラダラした日常を過ごしている埋の真面目な所も見せて、
おまけの作品としては十分に満足できる内容でした。


【補足】
久しぶりに焼肉が食べたくなりました^^;

投稿 : 2023/06/10
♥ : 10
ネタバレ

kakelu さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

1期の続きの13話目ってことでいいのかな?

うまるちゃん もう1回
{netabare}
OADがあるとはAmazonプライム流石っす!
季節は秋!
ハロウィンっていつの間にか過ぎてることが多い気がする。
東京ではわちゃわちゃしてるみたいだけど…
海老名ちゃんは一人焼肉してたけど…
レベルが高ぇ!!{/netabare}

投稿 : 2023/06/10
♥ : 6

57.7 18 お兄ちゃんアニメランキング18位
KAKURENBO [カクレンボ](OVA)

2005年6月30日
★★★★☆ 3.3 (118)
450人が棚に入れました
クリエイター集団「神風動画」の主力であった森田修平と桟敷大祐による映像製作ユニット・YAMATOWORKSによるホラーアニメ。行方不明の妹を探すヒコラら少年たちは、鬼と呼ばれる者たちとの遊戯「カクレンボ」に参加するが…。

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

カクレンボの本当の意味

東洋だけれど日本ではないどこかの国。
摩天楼が広がる荒廃したグレーの街並み。
そこでは、子ども達にしかできない「オトコヨ様のお遊戯」
と呼ばれる秘密の遊びがあった。という説明から始まる。

子供達は全部で7人。狐の面をつけ、鬼と呼ばれる異形の者達と遊ぶのを
「カクレンボ」と呼んでいるようなのだが、
どう見ても追いかけられてるとしか思えない様子が
怖いような気もするけれど、どちらかというとまだ愛嬌を感じる。
これで何が怖いんだと思いながら次の展開に期待してみたり。

子どもの頃、近所の病院や洋館の廃墟などあると、想像力を掻き立てられ
ヒソヒソと怖い噂話をしたことを思い出した。
そしてその噂が本当かどうか確認するため、探検と称して入り込んだりして。

この作品はそんなふうに、子どもたちがある場所に入り込み、
言い伝えどおりのカクレンボをし、行方不明になった妹を探そうとする物語。

ほの暗い街の路地裏、ひとけのない閉まったままの商店街。
カビの匂いがたち込めていそうな澱んだ空気感。
どこもかしこも灯りはなく、子どもたちの走る足音だけでゾクッとする。
効果音や音楽が恐怖感を際立たせており、光と影の使い方も絶妙。

やがて、出口のない悪夢のような世界の核心についたとき
視聴者は、カクレンボの本当の意味を知るだろう。
そういうことか、と思った瞬間ゾッとしてしまった。
何かが物足りない気もするけれど、確かに怖い。

いかがです?25分間のお化け屋敷に入ったつもりで
あなたも試してみては?あ、その時はぜひ、ヘッドフォンでどうぞ。

投稿 : 2023/06/10
♥ : 32
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

25分ほどのショートアニメ。モウイイカイ?……モウイイヨ……。

25分ほどのショートアニメ。

超巨大な建造物が建ち並ぶが、寂しさを感じさせる独特の町並み。
そこで行われる、子供たちによる秘密のKAKURENBO。

3DCGを2Dに落としたキャラクターはぬるぬる動くし、背景も美しい。
まるでその場にいるかのような音響もお見事です。

しかし、その世界感に引き込まれたらもう遅い。
気付いたらあなたもこのKAKURENBOに参加していることでしょう。



……怖い!怖いよっ!!
{netabare}無限ループ{/netabare}はヤメテ。

びっくりさせたり、ホラー描写で怖がらせるのではなく、{netabare}「意味が分かると怖い話」{/netabare}。
{netabare}
かくれんぼといいつつ、見た目は鬼ごっこですもんね。
もっと何か隠れているものはないか……何度も見返すことで、私まで鬼になってしまった気分です。
{/netabare}
そうやって、{netabare}「隠れた真実を探させる"鬼"の役割を視聴者に負わせる」{/netabare}のがKAKURENBOというタイトルにこめられた意味でしょう。

{netabare}
「もう、いいかい……?」
「……もう……いいよっ!!」
{/netabare}

投稿 : 2023/06/10
♥ : 21

大和撫子 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

オトコヨ様のお遊戯

30分の短編作品です。
(((((( ;゚Д゚)))))ガクガクブルブル

◆この作品の内容は・・・
誰も近づかないような暗い街でお面をつけた8人の子供達がカクレンボという秘密の遊びをするお話。
その遊びは決してやってはいけない遊びなのに・・・。

◆カクレンボを行う場所は・・・
舞台は中国の九龍城砦のような街。
廃墟とかした建物がびっしりと詰まった暗いスラム街で子供達はカクレンボをしてしまいます。
ミステリアスな雰囲気を非常に感じるこの場所で怖い体験をしてみてください。

◆秘密の遊びのこと・・・
「あの遊びはすっごく面白いけどすっごく危険だって」、「あの場所には近づいてはいけないって」。
こんな噂があるのです。
いわゆる都市伝説ですね。
この遊びに参加する子供達はそれぞれ目的を持って参加します。
行方不明の妹を探す為、いるかどうかわからない鬼を捕まえる為など。
小さい頃の子供達は好奇心旺盛。
してはいけないと言われると余計にやりたくなるのが人間のサガ。
皆様もお気をつけくださいませ。

◆キャラ達は・・・
子供達はお面をかぶってカクレンボをします。
お面は始めからかぶっているので登場キャラ達の顔は一切わかりません。
なので、怖い体験をするキャラ達の表情を見る事はできない。
でもこのお面はとても良い演出だと思います。
顔が全くわからないという設定は、他にアニメにはない異質な雰囲気を十分に感じます。

◆カクレンボについて・・・
他のユーザーの方もおっしゃっている通り、この作品での遊びはカクレンボよりも鬼ゴッコと言った方が正しい。
冒頭に、「夜、隠れんぼをすると鬼に連れていかれる」と民族学者の一文が表示されます。
元々この一文は、神隠しや誘拐(人身売買)を恐れた意味で、日本では近代まで夕暮れ時以降の隠れんぼはタブーとされてきたらしいです。
小さいお子様がいる方はご注意を・・・。

◆総評・・・
誰も近づかない薄暗いスラム街で、顔がわからない子供達の、謎のお遊び。
ゾクっとする怖さではないけれど、異質な不気味さを十分に感じる作品でした。
それだけに、この作品が30分であることが残念でならないです。
2時間枠の劇場版で制作すればもっと深くて良い作品になったに違いないような気がしました。
もったいない・・・。

投稿 : 2023/06/10
♥ : 15