アウトローで泣けるなTVアニメ動画ランキング 2

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画のアウトローで泣けるな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月08日の時点で一番のアウトローで泣けるなTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

92.7 1 アウトローで泣けるなアニメランキング1位
ヒナまつり(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (1261)
5799人が棚に入れました
芦川組を支える若きインテリヤクザ、新田義史は大好きな壺に囲まれ、悠々自適な独身生活を送っていた。
ところがある日、謎の物体に入った少女ヒナがやってきたことで生活が一変。念動力が使えるヒナに脅され、同居を余儀なくされてしまったのだ!
暴走しがちなヒナは組関係でも学校でもやりたい放題。頭を抱える新田だが、気のいい性格が災いしていつも面倒を見る羽目に。一体、この生活はどうなってしまうのか?
お人好しなアウトローと気ままなサイキック少女の危険で賑やかな日常が始まる!

声優・キャラクター
田中貴子、中島ヨシキ、村川梨衣、本渡楓、日笠陽子、小澤亜李、小山剛志、河西健吾
ネタバレ

fuushin さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

読めない!

今季の期待作品の一つでした。
原作は未読です。

1話まで。
{netabare}
このイクラ丼は、パロディ、ギャグを美味しく炊き上げ、SF、893、可愛いなどをトッピング。
その味は、ふうてんの寅さんその人のエレジーを感じます。

思わせぶりにクスリと笑わせるオチが心地いいです。
痛い人たちの、痛い展開。ステキな人情噺になるといいけど。
EDも秀逸。
{/netabare}

7話まで。
{netabare}
ちょっと、わかってきた・・。

この作品は、3回観るといいですね。
1回目は、中1の立場で。ピュアな可笑しみを。
2回目は、大人の立場で。シュールな人生の哀しさを。
3回目は、子どもと大人のかけあいで。肩を寄せ合って暮らす愛しさを。

観るたびに、文化のギャップに気づきます。

それぞれのしがらみやルールからズレていく落差が・・。
ハチャメチャなんだけど、いい塩梅の間の取り方がドタバタにしていない。
それが重くも軽くもなく、いいと思います。

7話のED。詩子さんだけがいないって、どういうこと?
{/netabare}

10話まで。
{netabare}
社会はみんなのもの。みんなで作り上げていくもの。それが本当によくわかる作品です。ひとり一人が主人公だとはっきりわかります。
どんなに世知辛く、からっきしにも見える大人の生き方でも、一人一人に踏みしめてきた過去があって、楽しく生き抜こうとする今日があって。

アンズも瞳も、実はとても優しい気持ちで向かっている。とても実直に。とても真剣に。

それぞれの何気ない笑いや泣き顔のなかに、心を解きほぐす上質さが描かれています。それに和まされます。この作品はとってもよくできたメソッドがとられており、普段は隠れている自分の気持ちに気づかされます。その新鮮さに出あいたくて、また観てしまうのです。

出演者たちが、だんだんステキな人たちになってきました。どんどん気持ちが絆されていきます。

どれだけ離れているのかな♪♪
離れていくのはそろそろちょっと堪えるかな。
{/netabare}

最終話まで。
{netabare}
このイクラ丼は、実に美味しかったです。おかわりしたいくらいですね。w

一話ごとに、エスプリがきっちり効いていて、視聴者に何をどのように楽しんでもらうのかが上手く表現されていたと思います。
"感動した〜っ‼"っていうほどの熱量があるわけじゃないんだけど、お腹の底でクツクツと笑い泣きのできる"可笑しみ"といった風情を感じました。

新田とヒナの交錯から始まった、人間の魅力をなにげなく再発見させてくれる物語。
醸し出されている"可笑しみ"は、キャラたちの魅力ある心根でした。

世代間のジェネレーションギャップ、オンとオフで使い分ける巧みでちょっとずるい処世術、思い込みとか勘違いとかで生まれる一方通行、そこで感じるバツの悪さを懸命に取り返そうとする場繕いなど、何気ない毎日のなかで起こるいろいろなハプニングを、絶妙なタイミングと言い回しのボケとツッコミで、サラリと乗りこえ、なかったことにしてしまう展開。ちょっと都合よすぎるよ~っていう空気感は、心地良ささえ感じました。

どうしてなのかよく分かりませんが、ヒナたちの気持ちがほだされたときにたびたび現われる光る玉の破壊力は効果抜群でした。
たぶん、あの玉の中には、嬉しさや楽しさや温かさや麗しさが入っているんでしょう。
子どもはほめて伸ばすと、あのような玉を生みだすのかもしれませんね。いや、もしかすると、大人だっておんなじなのかもしれません。
あの光る玉にはなすすべもなく降参でした。大事にしたいですね。


OP、EDのイクラ丼の馨(かぐわ)しい香りに鼻をくすぐられました。ひとくち味わってみれば上質で絶妙な塩梅。日本人好みっていうところですね。
回を重ねるごとに、ヒナの「(朝)ご飯→(昼)ご飯→(晩)ご飯」が私の健康ライフを後押ししてくれたような気がします。空腹になると、ついヒナまつりでお腹と心を満たしたくなる・・・。

例えば、ヒナは、予測不可能な無国籍料理?。瞳は、誰にでも合わせられる純和風のだし味。アンズは、旨すぎて涙が出るほどの中華風。

一品ごと?の味付けも際立っているので、それだけでも深く味わうことができるのですが、それだけじゃない。この街の住人はみんなコシヒカリのように粒立っていましたね。
イクラ丼定食っていう趣でしょうか。汁物、副菜、デザート、飲み物も欠かせませんでした。


彼らの日常は、ヒナ(≒子どもたち)まつり(≒間、釣り)。
変化を受け入れ、成長する道を歩き、自分の意志で何とかしようともする。
それは大人も等しく歩いてきた道。
そういう意味では裏切らないキャラたちです。だから、たぶん安心して見ていられたし、だから、きっと掛け値なしの正直価格で笑えるんでしょうね。

絶妙のマッチングで笑いのツボに悶絶したときは、大口を開けて舌を震わせました。シャ~~~。やってみたら案外可笑しかった。
まるでジェットコースターのようなアップダウンがとても気持ちよくて、面白かったです。
原作も読んでみようかなって思いました。
{/netabare}

おまけのお話。
{netabare}
今季、ゴールデンカムイと放送が重なっていますが、ちょっと妄想しています。
ヒナまつりは"雛≒子ども"のことですね。
ゴールデンカムイの舞台の蝦夷の"夷"は、古事記の古訓(音読みでも訓読みでもない読み方)では"ひな"と読むそうです。
夷・鄙の意味は「都から遠く離れた、開けていない所。地方。田舎」。雛の意味は「ひよこ・人形」です。転じて「未完成、発展途上」。

お話は変わりますが、質屋の発音は"ひちや"と"しちや"があります。関西では七を"ひち"なんて呼びます。反対に関東ではお昼を"おしる"なんて呼ぶ。
どうしてそうなるかというと、言語学では「調音点が接近している」からです。発音してみたらすぐ分かります。
"ひ"と"し"は、舌のわずかな動きで違いを出すのが実感できますね。
そんなことで時代と場所によって"ひな"の「ひ」は「し」に置き換わることがあります。京が大和言葉を成熟させてきたのなら「ひ」が東に移動するにつれて「し」に変わるのでしょう。

「ひな」が長野県まで移動すると「しなの=信濃」。これは「ひな→しな」+「の≒野」であり、"都"に対しての"地方"の意味です。
万葉集に「あまざかる鄙の長道(ながぢ)ゆ恋ひ来れば」があり、「天離る≒都から遠く離れている」「ひな≒いなか」という意味合いです。
長野県南部まで移動すると「いな=伊奈」に転化。中央アルプスの西の岐阜県側では「えな=恵那」に。恵那の北が「ひだ=飛騨」に。
名古屋では、「いいなも」と「ええなも」が同居しているのも面白い。もちろん関西では「ええなあ」です。
こうした言葉の転化が普通にありますね。これが方言のもとの働きでしょうか。

"蝦夷"の蝦(え)は「か」音の当て字ですが、その意味は「がまがえる、えび、まむし」など地を這う小さいものです。虫偏なのは中国では「生態の良く分からない生き物」に付けられます。蛸、蛤、蜆などがありますね。
蝦夷の名前が初めて確認できるのは平安時代(約1000年頃)ですから、京の知識人からしてみると1500㎞も離れた遠い北国に"蝦夷≒どんなところかよくわからない田舎"という字を充てることに違和感はなかったのかもしれません。


もうひとつ。
宮崎県小林市に"夷守岳"(ひなもりだけ)があります。その急峻な山容から地元では"生駒富士"と呼ばれています。この山は火山で、何度となく社殿が焼失しています。夷守は小林盆地の古名で、霧島岑神社(きりしまみねじんじゃ)が夷守神社を合祀した後、夷守神社跡地に遷座し現在に至っています。
また、『縄文時代に生駒付近で住まいしていた人々のことを日本書紀は愛瀰詩(えみし)と呼んでいます。これは、三文字とも麗わしい文字を使用している(「瀰」は水の盛なさまの意)ように尊称です』『この愛瀰詩(縄文人)が使用した縄文語の研究によれば、「イコマ」はもともと「イ・コマ」ではなく「イコ・マ」であり、イコ・マの語源を遡れば、イコ・マ→イク・オマ→ユック・オマー(yuk‐oma)となり、ユック・オマーとは、ユックがオマー(そこにいる。)という意味です。ユックとは』『鹿のこと』です。(『』は生駒検定より抜粋)。
「もののけ姫」のアシタカの相棒はヤックルでしたが、ユックが語源にあるのかもしれませんね。なお、鹿は鹿島、厳島、春日の神の神使でもあり、「もののけ姫」の神姿も「鹿」のようでした。

そんな感じで、宮崎・夷守と北海道の蝦夷との時空をつなげる「ヒナ、夷、生駒」の言霊の関連性と展開に、ちょっとびっくり、かな?
"夷守"は読んで字のごとく、子どもを守る働きがあります。転じて日本国を守る意味をもつ神域。大きく発動されることが望まれます。

とまあ、ヒナまつりとゴールデンカムイを無理やり結び付けちゃいました。
イクラ⇔鮭の卵。新田の金髪⇔隠された黄金。(笑)
OPのdistanceは"距離"の意味。「どれだけ離れているのかな、君の面影思い出す。ふとした時に。」は、子に対する親の心情でしょうか。
EDの「やけに思い出すのは、瀬々らぐあの川。」は、浅瀬の音≒子どもの声でしょうか。"瀬々らぐ"の古語は"潺"。意味は「弱々しい子どもを暗示」です。さんずいは五行の一つで"北"の意味も。

ヒナまつりとゴールデンカムイに共通する様々な言霊の要素・意味合いをシンクロニシティのひとつだと深読みすれば、「実態のよく分からない北の国にいる子どもたちの声」を示しているような・・・。
もしかしたら春アニメを使った貴いメッセージが込められているのかな?
今年のうちに、閉塞した事態が打開されるといいですね。
本当に読めません。
{/netabare}

長文をお読みいただき、ありがとうございます。
この作品が、皆に愛されますように。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 47
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

個性豊かな少女たちが、真っ直ぐに生き抜いていくハートフルコメディ

ヤクザの幹部である新田のマンションに突然超能力少女が現れるという物語。
あまりにも荒唐無稽で、思わず失笑してしまうストーリーだが、
1話を見た感じでは、そこそこ楽しく見られるかもと思った。

アニメーション製作:feel.、監督:及川啓、
シリーズ構成・脚本:大知慶一郎、
キャラクターデザイン・総作画監督:神本兼利、原作:大武政夫

どこかの世界で敵を殲滅させるための道具として使われていたというヒナ。たまたまヤクザの幹部である新田のマンションにカプセルのようなものに入れられて登場し、超能力によって騒動を巻き起こしていく。最初は超能力を使わないように指示を出して一緒に暮らしていくが、超能力を使わないままでいると能力が暴走して周りを破壊してしまうというあまりにも恐ろしい設定。

これは能力とか辻褄とかリアリティを少しでも気にしたら観られない話だが、ヤクザ新田とヒナの心の交流を核にした周りのドタバタを楽しむための作品だろう。無用なツッコミは無粋というものだ。

殺人兵器のヒナと新田が今後どのように周りと折り合いをつけるのか。また学校に行ったヒナ(しかし、これ戸籍とかどうしたんだろうとか。ヤクザだから戸籍なんてどうとでもなるのかとか、つい余計なことを考えてしまう)が友人を通して、どのように成長を遂げていくのかが見どころになっていくのだろう。

{netabare}あと、1話のオチの部分の「ター○ネーターかよ」のツッコミのセリフは必要なかったかな。音楽と絵を見たらほとんどの人は分かるだろうし、映画見てない人にはセリフを聞いても分からないだろうから、余計な部分だったと思う。 {/netabare}


2話~5話レビュー
{netabare}2話から3話までを視聴した後、見どころが分からず、正直、もう切ってしまおうかと思った。中学生がバーテンダーとして働いたり、ヒナを殺しにきた超能力少女がホームレスになったりと、何がやりたいのか、よく分からない。あまりにも設定に無理がありすぎて付いていけなかったからだ。しかも、アンズが帰れなくなったのに、追手が来る気配もない。もちろん、コメディなので、そんなところにこだわっても仕方ないのだが、そのコメディ部分にも惹かれるところがなかった。
また主人公がヤクザである必要も今のところあまり感じられず、ヒナに翻弄されるために出ているだけの扱いで、あまり本筋に絡んでこない。超能力を使わないと暴走するという設定も、1話以降、なかったことのようになっていて、一貫性も感じられなかった。

ところが、4話を見たときに、この作品の楽しみ方がようやく分かった気がした。
壺を割って新田から勘当されたヒナがアンズのところでも好き勝手にやって勘当されてしまう。そこで、ようやく人の気持ちを考えることに気づき、新田の大切なものを持って謝りにいくというストーリー。Bパートではホームレスだが素直で真面目なアンズと、人から頼まれると断れない瞳の面白おかしな交流が描かれる。
超能力やヤクザなどというのは、ほんの脇の設定にすぎず、個性の強い少女たちと社会の交流を楽しめば良いことが分かった。もしかしたら原作者もこの辺りまで、どういう方向で進めたら良いのか迷っていたのではないだろうか。
5話でもAパートは、お金が欲しいアンズのためにヒナとアンズが奔走する話(ヒナはほとんど何もしていないが…)。Bパートは瞳のバイトが同級生にバレてしまうドタバタが描かれる。
結局、価値観の違う宇宙人と商店街や中学生との交流に笑いを取るというストーリー。ヒナ、アンズ、瞳の少女3人のキャラバランスがとても良く、この3人が揃って出てくる話は、だいたい面白い気がする。特にアンズの改心ぶりが際立っていて楽しめる。また、作画は安定していて安心して見られる。もう少ししたら3人目の宇宙人がやってくるのか?今後に期待が持てそうな気がしてきた。 {/netabare}

6話レビュー
今回で一気に作品の評価が上がった印象。
{netabare}Aパートは新田の実家にヒナを紹介する話だが、新田の嘘と母と妹とのやりとりがかなり面白かった。新田の嘘に騙される家族と、その家族のアホなノリに笑えた。
「ヒナへの質問はオレを通してからにしてくれ」とか「兄ちゃんが来るっていうから、昼間から酒飲んでたんだよ」とか、大爆笑してしまった。確かに事情を説明するために帰ってきているのに、母娘がポンポンビールの詮を抜いているのがおかしいと思っていたのだ。
だいたい、エビチリを食っているときに家族が殺されるとか、どういう嘘なんだw
ダメだ、この作品は真面目にレビューを書くのが難しくなってきた。
Bパートはアンズの住んでいた公園の住人たちが退去処分となってしまい、ヤッさんをはじめとした仲間たちが皆バラバラになってしまう話。アンズの真っ直ぐな想いと、皆がアンズをとても大切に思っていた気持ちが伝わってくる良い話だった。アンズがとても健気な娘で、泣きそうになった。
ただ、これだけ他人の気持ちを考えられて環境に順応できる子供だけに、以前暮らしていた世界や教育のことが気になってしまう。生まれた星のことなどが明らかになることはあるのだろうか。 {/netabare}

7話~12話レビュー
{netabare} アンズが中華料理屋の夫婦に引き取られて、そこで店を手伝うという話(しかし、学校には通わないのが謎)や、ヒナが生徒会役員に立候補する話など、やはりヒナ、アンズ、瞳の女子中学生の3人を中心にしながら話が進んでいく。そこに新田や詩子、調査のために送り込まれた宇宙人の斑鳩ケイが絡んでいくという形だ。
最終回のAパートの後に3年の月日が流れ、新たに登場したマオとミュージシャンのアツシが一緒に日本に旅立つところで終わるので、2期があった場合は高校生編になるのだろうか。
全話を通してとても楽しめた作品だったので、機会があれば刊行されているコミックスも読んでみたい。 {/netabare}

全体のレビュー
超人的な能力を持った女子中学生たちが、大人に利用されたり翻弄されたりしながらも、力強く生きていくという話がメインとなっている。ヒナ、アンズ、瞳のキャラクターが個性豊かだ。

物語の始まりは、ヤクザの新田のところに、突然、超能力を持った宇宙人のヒナが落ちてくることだが、その後、新田は脇役のような位置づけになり、少女たちが中心になる。この作品を観始めたときは、新田の目線になって物語を追っていたが、それではこの作品は楽しむことができない気がする。超人的な能力の少女たちが、大人たちに翻弄されながらも様々な困難を華麗に?切り抜けていくところを見守っていくような感覚で楽しむのが良いのかも。基本的にはコメディ路線だが、時に泣かせるような話を差し込んでくるのがとても上手い。

超能力はあくまで要素のひとつでしかなく、少女たちが自分の個性を最大限に活かし、社会の荒波のなかで生き抜いていく様が、面白おかしく、時には泣かせるようなストーリーで表現されている。あまり似たような話は目にしたことがない。新しい方向性で物語を紡いでいる挑戦的な作風だ。
(2018年6月29日初投稿)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 90
ネタバレ

Kuzuryujin さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

全く、最近の大人ときたら…

1クール全12話。
エッジが効いてるギャグの世界。
ヒロインを取り巻く大人たちの描き方がエグイ。

<全話視聴して>

漫画原作は既刊14巻(2018年4月現在)迄
視聴前に読み終えていたが、自分の中ではアニメは原作を超えた。

アニメは、原作の灰汁を掬い、隠し味も加え、
エンタメとして非常に美味しかった。
制作スタッフの原作愛が作品から滲み出ている。

原作のネタの選出とそのギャグの間とテンポが絶妙。
感動シーンの描き方も秀逸。
本作で一番魅力あるキャラの、無垢で純真な善良さが
原作以上に輝き泣きそうになった。

脚本準備に、十分な時間を掛けて物語の構成を練れたのだろう。
アニメーション制作も、
放送スタート前に全話納品できるほどゆとりを持てたよう。
そのため、本作の及川啓監督は、
「ウマ娘 プリティーダービー」と本作の2作品を
今期同時に発表できて通常ではありえない快挙だった。

そんな制作の皆さんへの敬意と、
同一スタッフ&制作会社による二期誕生への期待を込め、
最終的に物語4.0→4.5、作画4.0→5.0、
キャラ、音楽評価を4.0→5.0で
総合評価を3.9→4.7に更新しました。

オープニングテーマ「Distance」(歌:村川梨衣)は
今期一番のお気に入りのアニソンでした。

因みに1期で手付かずの原作は少なくとも5巻分(第10-14巻)。
これまでの発刊ペースから、
2018年9月には第15巻も発売される可能性があります。
これだけのストックがあれば、早期の2期制作は十分可能でしょう。

2期に繋げたいスタッフの想いが4番目のヒロイン、マオの描き方に現れてました。
彼女にスポットが大きく当たる2期が生まれることを期待してます。
マオ役は小澤亜李さん。
個人的に「月刊少女野崎くん」の千代役以来のファンですのでなおさらです。

アニメでの杏と瞳の成長もぜひ見たいですね。

<3話まで観て>
{netabare}
ギャグとして「(あっ、)いったー」が非常に印象的。
これはアニメならではのネタ。

海外の視聴者さんで「Aita」を数えた奇特な方がネットのコメントで発表。
なんと、1話で41回、2話で35回、3話で3回使われたそうだ。
(確認したわけではないので正確かは不明。間違ってたらごめんなさい。)

原作では、ヒナの転送カプセルが当たった時に
新田が言った「いった~~~」くらいしか個人的には印象にない。
読み返して確認したら、効果的に使われたシーンのひとつ、
暴走族壊滅描写では、一度も使われてなかった。

アニメでは、その台詞を1話冒頭から多用。
あっという間に笑えるネタになった。
ラジオ番組「Little Songへようこそ」の第1回で、
瞳役の本渡楓さんによると、原作ファンが多い制作スタッフたちの中から
自然に生まれたアイデアらしい。

1話では冒頭で、本来は8巻初登場のキャラがアニメに出ると予告。
またエピソードの並び替えと合体が顕著だった。

おそらくアニメ全12話で描く範囲をまず決めて、
その範囲の原作の各エピソードを一旦解体してから俯瞰。
その順番に拘らず、美味しい所を違和感なく繋ぎ合わせる
割り切った構成方針なのだろうと察している。

また、詩子の中の人が、日笠陽子さんとは嵌り過ぎ。
「アホガール」のよしこの母、花畑よしえ再来を思わせる怪演ぶりで、もう最高!

今の所、作画も安定してる。その分、作画もギャグの冴えに貢献している。
アニメクリエイターが最後までこの作品をどう料理してくれるのか非常に楽しみだ。
{/netabare}

<原作について>
※ 以下、原作未読の方はアニメの興が削がれるので読まなぬが吉です。
もしくは、アニメ全話観てから読んでね。
{netabare}
原作は、ヒロイン達の成長が描かれる要素もあるが、
基本的に1話完結の話が多く、ネタを楽しむ類の作品。
そのため多少話を並べ替えても気にならない。

特筆すべきは14巻まで読んでも、
まともな大人は杏の関係者の中にしかいないということ。

ネタとしての存在価値しかないとまでは言わないが、
登場するほとんどの大人は、
狡く、情けなく、自己中、馬鹿ばっかで全く魅力がない。

本来メインヒロインであるはずのヒナも、
そんな大人の投影のような存在で、魅力ある存在とはとうてい言い難い。

のみならずヒナは、似たような設定の「アリスと蔵六」と真逆で、
作中ほとんど成長しないキャラなのでなおさらだ。

どうしても自分の中では、主人公とは言え、
ヒナはネタ要員以上の存在にならないのだ。

その点で、原作読んでる割には、面白いけど好きにはなり切れない作品。

杏と瞳の成長だけが楽しみで読み続けているようなもの。
もう、愛しい我が子をずっと見守りたい親と一緒の気持ちだ。

ヒナの保護者となる新田も大概な大人で、
普通のヤクザで大した志もない、壺を愛好する金満趣味な御仁。
取り柄は、家事スキルが非常に高いことくらい。

不条理だが、14巻まで読んだ時点で、そんな彼でも
自分の中で好感度がじわじわ上がっていたことに気付いた。

新田以上の大概な大人キャラが多いためだと思われる。
特に彼の親族は酷すぎる。
最近、そんな家庭環境でも立派?に育った新田は、
実は良く出来た息子なのではと勘違いしそうで怖い。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 27

74.3 2 アウトローで泣けるなアニメランキング2位
東京リベンジャーズ(TVアニメ動画)

2021年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (390)
1438人が棚に入れました
人生どん底のダメフリーター花垣武道(タケミチ)。中学時代に付き合っていた人生唯一の恋人・橘日向(ヒナタ)が、最凶最悪の悪党連合"東京卍會"に殺されたことを知る。事件を知った翌日、駅のホームにいたタケミチは何者かに背中を押され線路に転落し死を覚悟したが、目を開けると何故か12年前にタイムリープしていた。人生のピークだった12年前の中学時代にタイムリープし、恋人を救うため、逃げ続けた自分を変えるため、人生のリベンジを開始する!

声優・キャラクター
新祐樹、和氣あず未、逢坂良太、林勇、鈴木達央
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

突っ込みどころも含めて楽しむアニメ

最近ちょっと雲行き怪しくなってきたけど
取り戻してほしい。

↓1~13話時点感想
{netabare}
タイムリープ×ヤンキーもの

評価してるのはタイムリープとしてではなくヤンキーものとして。
タイムリープに関してはかなりガバガバだから、
タイムリープはおまけと割り切ってみた方がいい。
それができない人には向いてないアニメかも。

ヤンキーものとしてはかなり面白い。
最初の人生でのターニングポイントとなった地点でそうはならないように努力するといった話。
このアニメの一番の良さはキャラ魅力。
沢山キャラが出てくるにも関わらず、全員キャラが経っていて良かった。
マイキーやドラケンとかもめっちゃ怖い奴を想像してたら結構優しくて好感持てる。
ドラケン人気な理由はかなり理解できる。
11話でいきなり東卍の隊長がめっちゃ出てくるけど、あの一話だけでもかなりキャラが立っていて良かった。

クソザコ主人公にも結構見せ場があって、キヨマサにやられながらも仲間のために諦めないのはかっこよかった。
12話では元の人生がダメになった元凶のキヨマサをちゃんと実力で倒してリベンジを果たすという完璧な構成だった。
1クールの節目としてかなりいい終わり方をしたと思う。
マイキーが長内ぼこぼこにするシーンとか、メビウスとの抗争もそうだけど、そういうかっこいいシーンがかなりあって、そういうところがめっちゃよかったアニメ。

全体的に、現在と過去を行き来しながら目標の達成を目指す話は大好きだったのと、かっこいいシーンが多数あったので滅茶苦茶楽しめた。
なんで東卍は分裂するんだろうとか、稀咲はどうやってトップに立ったんだとかめっちゃ気になって、先の展開も読めないし、次の話が待ち遠しくなるアニメだった。1話の体感時間で言えば今期で2番目ぐらいに短かったと思う。

一方で後半になると結構駄目な点も目立ってきた。
まず、主人公の頭が悪い。最前手(警察を呼ぶ)を取らずに意味不明な行動をする。
それと、主人公が中身が大人のようには見えないのもマイナス。
特に主人公の頭の悪さに関しては14話でもかなり気になったから、今後もしかしたら酷評するようになるかもしれない。
そうはならないように祈る、といいつつもそうなるだろなあと思ってる。

{netabare}
1話 見慣れてる設定だけどヤクザとの組み合わせは新鮮。
死ぬことをすぐ伝えてしまうのか...よくあると思ったら思ってたのと全然違ってなんか面白そう

2話
タイムリープを能力ととらえるの無理やりすぎる。
なんでタイムリープが可能な前提で話が進んでいるんだろう。
握手で元の世界に戻れたって考察無理がありすぎないか。
てか偶然の事故ならヒナにその場所に住まないように忠告すればいいだけでは...?
なんか中学生っぽくねぇなぁ?
最後の決闘申し込むところのアングル?見せ方かっこいい。
ラストは良かった。

3話
学校に乗り込んできて主人公を連れて行くってw
主人公のために不良にビンタするヒナもヒナを守るために龍宮寺を牽制する主人公もカッコよかった
マイキーは味方キャラなのか?
もう一人の方も出てきたしかなり先が気になるアニメ。

4話
微妙に世界が変わっていってる。
主人公も直人も魅力的なキャラになってる。
あっくんめっちゃかわってんなw
稀咲鉄太がラスボスかな?

5話
主人公の言う通り、普通にヒナにリープしてきたって言えば解決な気もするけど、直人は東京卍會を潰したいからそれはやめろって言ったのかな?
過去と未来を行き来して謎を解き明かすっていうのはやっぱり面白いね。このアニメの欠点はタイムリープの設定が雑すぎることかなぁ。
マイキーカリスマ性あっていいな。
私生活は酷いけどw 巻き込まれた彼女不憫。
父の泣き演技上手い。

6話
ドラケンの過去回。マイキー小学生なのに糞強いw 
抗争を止めると言っても難しいよなあ。
実力もない一人の力で。
主人公の立ち回りがあほすぎる。もっと考えろや。
メビウスとの抗争を止めるんじゃなくて、ドラケンを守ろうとするのが普通じゃないか。
まだタイムリープしてることをばらした方がマシ
まあそういう突っ込みどころはあっても面白いからか一話の体感時間がめっちゃ短い
確実に楽しんで見られてるアニメ。

7話
タイムリープ設定さすがにガバガバすぎなのだけどうにかならないのかな。
過去が変わったら未来もかなり変わるはずなのに。
マイキーと仲良くなったなら尚更。
主人公があほすぎる。
こんなんでマイキーと仲悪くなってしまったらどうするんだ。
マイキー強すぎるw 
ギャグかシリアスどっちがやりたいんだ。

8話
主人公が好きになれない。
口きいたら危ないかもとかそういうの思わんの?
なんかドラケンとマイキーが急に善良な小学生みたいに。
キヨマサとかいたなそういやw 
何で警察呼ばんの。 
ドラケンに伝えたら解決なのに謎のモタモタ。

10話
ぺーやん卑怯だな。半間つっよ。 
めっちゃ集まってんじゃんw 警察仕事しろw
主人公無能。
東卍のメインキャラも結構いっぱい出てきたな
結局ドラケン死ぬのか...

11話 警察呼ばんのか...。マイキー強い。
主人公モタモタしすぎ。いやマジで主人公何しとんねん。
救急車は...。ヒロインの方が有能という。
おせーのはお前だw
ナイフ使われたらどうすんだ。
マジで使いやがった、キヨマサゴミじゃねーか。
ナイフで刺しといてみっともない真似すんなってw
タイマンめっちゃよかった。
キヨマサ倒すところで一段落ついた感じ。
キヨマサチームほんとカスばっか。
溝中メンバーにも見せ場あってほんと面白かった。
登場シーンくっそださいし即落ち2コマけどw 
救急車おっそ。てか警察は読んでないの?
救急車大丈夫なんか。

12話
逃げるのかよw BGMいいな。
タケミチだっさw 
確かに怪しまれるだろうしタイムリープばらしていいのでは。
これだと自分の地位を上げるために仕組んだかのようにも見える。
まあそんな地位のあるやつには見えないか、主人公。
何で直人記憶残ってんだよって突っ込みたくなるけどまあ面白いからいいか。

13話
タケミチ子供にしか見えないな。
子供の姿になってる時ならまだ気にならないんだが、大人の姿でこれは違和感が。
何で車で突っ込んで殺すんだよw

{/netabare}
{/netabare}

全話視聴後感想↓
予想通りかなり失速したかな。
ただ、最後の方は良かったのと、やっぱり先の展開が気になる。

{netabare}
最初から突っ込みどころだらけだったけど、そのころは面白さの方が勝ってた。
ただ、中盤あたりはさすがに面白さよりも突っ込みどころが目立った。
展開がガバガバどうこうは突っ込んだらキリがないので置いておいて、主人公の頭が非常に悪い。
稀咲が敵だからといって会うなりいきなり殴りだすし、
血のハロウィンでは、何もしない、ほんとに何も。
警察呼べばそれで解決するだろうになぜか最善手を尽くさない。
目の前でやばいことが起こってても突っ立って嘆いてるだけという最悪な主人公。
それと平気で中学生のヤンキー集団なのにもかかわらずバールとかが出てくるのはさすがに戸惑う。
一虎が場地を恨む理由もしょーもなかったし、場地より一虎を退場させろよとは思った。
場地が死ぬシーンも最悪、あれはギャグとしか思えない。
それと結局場地が遺言残したのに稀咲は東卍に入るのかよと。

主人公や一虎はカスだったが、千冬のキャラは良かった。
千冬と場地の過去回は良かったかな。
ペヤングと聞いたときはギャグかよと思ったけど、普通にいい話だったという。
それと最終回も良かった。
賛否はありそうだが、自分はああいう引きで終わる最終回は好き。
ただし、続編モノに限る。
まあたぶん、あのあと一虎が助けるという展開だと予想はつくけど。

一話毎感想↓
{netabare}
14話 4/10
ハゲドラケン。3番隊隊長主人公じゃないんかよ。
やっと稀咲登場か。
は?主人公あほかよ。うっそだろ。
ほんと主人公の頭の悪さが目立ってきたな。
一発で許してくれるって優しいな稀咲。
せめて稀咲を信用するなぐらいにしとけよ。
もしくはもうタイムリープ話してもいい。
ED微妙だな

15話 6/10
解説回かな?ヴァルハラ強そう。
一虎優しそうな雰囲気だなw やべー奴だった。
煙がすごいことになってる。
証人喚問必要ある?信用になるのかこれ。
唐突な自分語り。もうちょっとテンポ良くていいのに。
ED映像はかっこいいんだけどなぁ。

16話 8/10
当たり前のように無免許バイク。治安がw 
何で海で遊んでんの?
マイキー無双かっこいい。盗んだバイクで走りだす。
回想まだ引き延ばすのかぁ。
結局場地が敵に回った理由分かってないし。
EDスルメ曲だわ。

17話 7/10
振り返りなっが。
一虎がマイキー恨む理由もしょーもないけど場地が一虎に着くのがもっと意味不明だわ。
スパイで入ろうとしてるのはありそうだけど。
無事に返してくれるの優しい。
ほんとにスパイだった。
このバブ、キーアイテムになってきそう。
回想で引き延ばしすぎ。とっとと言えよ。
は? マイキーの前でよくそれ言えんなw
今回つまんねえ。
稀咲の見た目陰キャじゃんw 頭脳系キャラか。
ヴァルハラのトップがマイキーってことにされてるのかなぁ。
一虎の件まで稀咲の仕業とかはないよね。
最後の長内とドラケンパートは面白かった。

18話 9/10
ドラケン視点たけみち頭おかしいやつだろ。
これ場地がスパイなら、説得して場地と協力する展開かなぁ。
なんでドラケンの時の記憶あるねんw 
そんな軽くたけみち許すのかよ。
カリスマだなマイキー。演説良かった。
おい、なんかのスポーツ大会かよww
笑うわこんなん ほんとままごとかと思ったわw  
いつの間にかEDが今期一好きな曲に。

19話 5/10
毎回序盤に尺稼ぎ入れるのなんなの?
喧嘩じゃなくて場地を救うことを考えろw
主人公ガイジかよ。
おい、構想を終わらせることじゃなくて場地を救うことが第一だろ。
なんであれで東卍側は鼓舞されてるんだよ。
マイキー何やってんの?
半間いっつも噛ませじゃん。また噛ませっぽい3人が。
場地空気。
ええ... こういう武器持ち出すのは萎える。
最初から形勢逆転しろ。 微妙回。 

20話 2/10
ええ...
なんでこいつらマイキー殺そうとしてるんだ?
不良と言っても中学生の日本人だろ?
バールも普通に使ってるし、頭おかしいだろ。
これ未来的に何もしなくても大丈夫だろ。
マイキーがこの先一虎殺すことになってんだから生きること確定してるじゃん。
ほんと殺人未遂犯しかいねーな。
守るってなんだよw
お前稀咲守ってんじゃんw
なんでここで場地が行ったら殺される前提なの?
稀咲守る意味ある????
なんでここで宣言してgdgdしてんだよwww
はよ行けやw バールかよだっさ。
場地死にそうだな。酷い回。

21話 2/10
今更「場地が死ぬと~」とか言うなw
何でこんな大人数の集団が全員撤退するんだよw
主人公警察でも呼んどけや。
こんな展開やられても一虎なんて好きになれねえよ。 
応急処置しろ。は? 笑うわこんなん
場地の遺言は良くてもその前が酷すぎだわw
一虎がこれで殺されなくなるは謎理論すぎるだろ。
救急車まだなんかよ。
兄殺して親友殺したやつを許せるわけねえだろw 

22話 10/10
中学生とは。お守りはちゃんと盗まず買うのなw
場地かっこいいじゃん。
主人公いる?
稀咲もタイムリープしてるみたいな設定だったら面白いのに。
春のbilibiliアニメみたいに。
ペヤング草。千冬すき。
東卍化け物しかいないなw
ペヤングいい話だった。
今回久々に面白い。
なんでタケミチいるんだここに。    

23話 7/10
なんだこれw
今回主人公何もしてねえのになんでドラケンとこんなに仲良くなってるんだ。
これ丸見えだろw
てか同じ学校の奴らも空気になってるよなぁ。
不良とは。ここで稀咲どうするか決める感じか。

24話 10/10
今度は殴りこまんのか。
いや、なんで場地遺言とか残してないのかよ。
すっごい見た目変わってるな。
二期が気になる、ほんと先の展開が気になる。
この状況で頼んでどうするねんw
何キレてるんだ。
前期の中華のタイムリープアニメを思い出す終わり方。
こういう引きで終わるの結構好き。
ただ、一虎がタケミチをギリギリで救ったみたいなオチだろうとは予想できる。

曲20段階評価(完全に好み)
OP「Cry Baby」7.0/10
ED1「ここで息をして」7.0/10
ED2「トーキョーワンダー。」10/10
{/netabare}
{/netabare}

総評としては、突っ込みどころも含めて、ただ目の前の展開を楽しむアニメ。
自分は結構好きだったけど、まあそりゃ評価は悪いよね。
個人的に途中で切った呪術廻戦よりは面白かったかな。
鬼滅、呪術、東リベの流れの中では自分的には一番良かった。
それと2クール目のED、最初は微妙と思ったけど聞いてるうちに好きになって、今期で一番好きな曲です。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ヒットするには理由がある!、、、が。

[文量→大盛り・内容→感想系]

【総括】
リアタイでは、「タイトルがダサ過ぎると思った」ので、視聴をスルーしていた(笑)のですが、流行ったアニメですし、A-TXの一挙放送で観ました。

なる程、面白い。個人的には「鬼滅の刃」よりも好きですね(呪術は未視聴)。

私自身がヤンキー漫画大好き(全部合わせると200冊くらいは読んでるな~w)なこともあり、コンプライアンス的なことは気になりませんでした。リアルヤンキーは嫌いですが、フィクションヤンキーは好きなんですよ(笑)

中盤まではとても面白く、☆5もチラっと考えるくらいだったのですが、終盤で評価がガタ下がり。危うく☆3にするところでした(苦笑)

レビューでは、まず本作を絶賛し、その後に不満に感じた一点の酷評を書きたいと思います。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
非常によく作られた作品だと思った。

元々、「新宿スワン」を描いていた人だけに、社会の闇や人の闇的な話は得意。しかし、現代の若者に、潜在的なヤンキーへの憧れはあったとしても、(ヤンキー漫画全盛期の)昔のようにリアリティがあるわけじゃない。

そこで、花垣武道という「弱キャラ」を主人公に据える(まあ、「特攻の拓」だけど)。

彼の、一歩引いた位置からの視点は、視聴者の視点だ。彼は特別な力は持たないし、強くなるための努力もしない。あるのは根性と綺麗事だけ。それなのに、なぜか上手くいく。周りに助けられながら。

ある意味これは、なろうの系譜だ。

もっとも、それを感じさせないところに、作者の力量がある。

というか、サブキャラの魅力に救われたよね、実際。

また、コメディ色の強いところは、近年で言うと、「今日から俺は」のヒットも取り入れているのかもしれない(バイオレンスな作品だけに、Cパートのちびリベは効果的だった。あれはアニメスタッフの手柄だな)。

(まあ、個人的には「湘南純愛組」のノリに近いと思ったけど。)

作画、バトルシーン、キャラデザ、音楽。全部クオリティ高い。

近年トレンドの転生要素と、近年の若者に馴染みの薄いヤンキーものをブレンド。

そこに更にシュタインズゲートをふりかけている。

これは「鬼滅」でもそうだが、「主人公が頑張る、キレイな理由」というのは、今の時代のアニメには大事なんだと思う。昔以上に。

「鬼滅」は、ようは単なる鬼退治なのだが、「妹のため」。本作は、ようは単なるケンカなのだが、「恋人のため」「友達のため」。そういうキレイな理由が暴力を正当化させ、女心や子供心を掴むのかな?(知らんが)

まあ、そういう既視感は低評価の理由にはしないけどね。

同じように面白い要素を混ぜようと、つまらない作品しか作れないことも多々ある。まるパクりしてないならば、この面白さは充分に作者の力量と言って良い範囲だと思う。

そして、散々ヤンキー漫画の名作に触れ、たくさんのアニメを観てきた私達には、色々浅く見えても、今の子供達やアニメに縁遠い人達に受けなければ、アニメの裾野は広がらないのだから、本作のようにヒットするアニメが出るのは、1アニメファンとしては歓迎したい。


と、ここまでは絶賛。

ここからが酷評。


とにかく納得いかなかったのが、場地圭介の「死に様」。死んだことがじゃなくて、「死に様」。

マイキーに一虎を殺させたくない、一虎にマイキーを殺させたくない、東卍を守りたい。だから、瀕死の状態で自決を選んだ。それは分かる。

でもだったら、自分が死ぬ前に稀咲を刺し殺すべきだと思う。もし、それがかなわなかったとしても、死の間際に遺言を託すなら、(千冬はともかく)武道よりマイキーでしょ、絶対に。

「マイキー、一虎を許してやってくれ。あと、稀咲は敵だ。東卍に近付けるな。俺からの、最後の願いだ」

くらいをマイキーに言えば、稀咲は終わりでしょ。何てったって、大好きな場地の命をかけた願いだ。

私は理系ではないので、タイムリープの齟齬的な話はどーでも良いんですよ、結構。

そのかわり、文系だからか、人の心の齟齬的な話には納得いかないんすよね、大分。

あれだけマイキーのことが大好きな場地が、あそこまで動ける状態で、マイキーよりも武道に遺言を残すなんてあり得ないと思った。場地は、もっと賢く、もっと情に厚いキャラクターでしょ。

この一連の流れは、ドラケンが刺されるのと同じような展開だが、そこから変化をつけるため。また、ドラケンは(重要かつ格好良すぎて)殺せないから、「ドラケンみたいに格好良いキャラを作って、代わりに殺した」ように見えてしまった。

また、場地が今後も生きていれば、「ラスボス」の稀咲を活用できないし、場地の遺志を継ぐことで武道を(キャラ的に)強くするという効果を狙ったのだろう(ONE PIECEもキングダムも、強キャラの遺志を継ぐのは定番だよね)。現に武道は出世した。

そういう作為が透けて見えてしまい、せっかくの熱いアニメに、水をさされた気分になってしまった。「作品のために生み出され、殺されたい場地が可哀想に感じた」。それが、本当に残念だった。

せめてもの演出として、動けない場地が大声で叫び、視線を集めて、寝たまま自分の腹を刺す。偶然近くにいた武道と千冬だけが場地の最期の言葉を聞けた。

もしくは、「このことを知れば、マイキーは稀咲を殺す。頼む、マイキーを人殺しにさせないでくれ。お前達の力で、稀咲を東卍から追い出してくれ」と、武道や千冬に頼むか。

くらいなら、ギリギリ納得できたかな。

まあ、気になる終わり方でもあるし、全体としては面白かったので、二期があったら確実に観ますし、ていうか、原作を買いたくなるくらいな好きでした、久しぶりに。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
タイムスリップ+ヤンキー漫画。今のトレンドと昔の焼き直し。

2話目 ☆4
なる程、悪い→良い、のタイムリープじゃなく、良い→悪い、のタイムリープか。まあ、無い→悪い、とも言えるか。

3話目 ☆3
正義の不良系? マイキー、王道キャラだな。難しいな、不良の格好良さ。一般人に迷惑かけたらな。

4話目 ☆4
ナオトと握手(笑) わりといったりきたりするんだね。現代も緩やかに変化と成長をしていく。あっくん。飛び降りのリアルさを出すあたりが、攻めてるよな。

5話目 ☆4
ドラケンの格好良さ。Cパート、笑えるな(笑) 

6話目 ☆3
マイキーとドラケンの出会い。流石にタケミチも、もうちょい活躍しないとな。

7話目 ☆4
ウンコで仲直り(笑) コメディの強さも特徴。まあ、これでは終わらないよな。もうひと波乱あるよな。許してねーぞ(笑) これ、ドラケン死ぬ流れ? もったいないキャラだけどな、死ぬには。そんで、ドラケンの代わりに、タケミチがなっていく話になるのかな。


8話目 ☆4
なるほどね、ここで仲直りの伏線。ケンカ中なら来ないか。

9話目 ☆4
スリーパー。さて、ドラケン、助かるか?

10話目 ☆4
ドラケン、助かるか。そして、違う世界線から、違うトラブルが。いや、左手刺されてんだら、入院だろ(笑)これ、ナオトの方の記憶の在りようが気になるな。どういうシステム?   

11話目 ☆4
ネックレス付けてるのがね。ナオトのイライラ(笑) 変わってない。

12話目 ☆4
まあ、シュタインズゲートに至る道は簡単じゃないよな。

13話目☆3

14話目☆4
場地。敵か味方か。どっちかな。

15話目☆4
虎穴に入らずんば虎児を得ず、だな、まんま(笑) ケンカが正当化される設定だからな。

16番目☆4
マイキー、格好良いな。なるほど、マイキーの兄貴殺したのは、一虎か。

17話目☆4
一番隊副長、千冬。ここにも格好良い男が。武道、次は一番隊隊長になるのかな。

18話目☆4
一虎は、マイキーに殺されたいのかな。場地は、一虎も救いたいし、マイキーも救いたいし。実写映画のメインシーンだよな(笑)

19話目☆3
流石に作画ヘタってきたかな。大事なシーンだけに、枚数が少ないのは残念。

20話目☆3
基本、ドラケンの時と同じ展開。じゃあ、流石に場地は死ぬかな?

21話目☆1
とっとと全員でマイキー取り押さえろよ。場地の行動もワケわからん。それでマイキー止まるか? だったら、稀咲を刺した方が効果的では? それか、死ぬ間際に伝えるべきは、マイキーにでしょ、稀咲が敵だって。

22話目☆2
ここで回想。いや、死んでても救急車だろ。放置して帰るか? ドラケンは(格好良すぎて)殺せないから、ドラケンみたいな奴を殺したとしか思えないな。んで、死んだ後にキャラつけてくのも、あまり好きじゃないな。

23話目☆3
ここで日常系か。さて、どう締める? まあ、中学生だしね(笑)

24話目☆

{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 21
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

元ヤン、母校に帰る。

【紹介】
元ヤンがヤンキーやってた中学生時代にタイムリープして未来を変えるため奮闘する話。
暴力や殺人など刺激的なシーンが多いので苦手な方はやめたほうがいいかも。
シナリオはかなり雑で粗が多いけど面白い。
特に主人公の行動の妥当性のなさと、タイムリープの取り扱いの適当さが酷い。
キャラクターの魅力がすべてかもしれない。
バジ君、ドラケン君、ミツヤ君、マイキー君、千冬あたりが特に好きです。

きさきも含めて敵対するキャラにほぼ人間的な魅力がないのが欠点かも。
味方の魅力を描くのは上手でも、敵の魅力を描くのは苦手なのかな?

【タイムリープについて】
{netabare}
タイムリープはかなりご都合主義というか、いい加減ですね。
過去と現在を行き来して過去の出来事が未来に影響及ぼすのはいいのですが、その影響がかなり大雑把ですね。
それに、未来にいってる間のタケミチや過去変えた後未来に行くまでの十数年は当時のタケミチが自分の意思で動いている設定ですが、そのタケミチは大人の記憶がないので、あんな都合よく話が進まないとおもう。
細かいこと気にしないほうがよさそうです。
{/netabare}

【シナリオ】
{netabare}
タイムリープだけじゃなくシナリオも結構いい加減。

最初はヒナを助けるという明確な目的があったけど、その目的がいつの間にか暴走族の仲間を助けることにすり替わっていて、まずはヒナの安全確保という誰でも思いつくような当たり前の安全策をとらずに、ふつうはどうにもできるわけがない不良の抗争をなんとかすることばかり考えていて、都合のいいときだけヒナを助けるために根性で身体はってんだ!みたいな空気出すのがおかしいと思う。

最初からヒナは誰かに命狙われているわけじゃなくて、事故に巻き込まれているだけなんだから、抗争を止める必要なんてないんじゃないの?
タケミチが何度もタイムリープする動機付けのためだけに関係ないのに殺されるから不自然な感じがする。

きっかけはヒナを救うためでもいいけど、とりあえずヒナの安全を確保して、ドラケン君たちを気に入ってしまったから助けたいという風にタイムリープする目的を切り替えれば良かったと思う。

どっちかというと命狙われているのはヒナじゃなくてタケミチなわけで
劇中でもタケミッチ自身も提案していたが
事件の日付と場所だけマサトとヒナに伝えておいて、この日は絶対にここに近づかないようにって言うのが一番確実で安全な方法だと思う。
ふつうはまずこれを試そうとする。

その方法はマサトが、変な奴だと思われて嫌われるだけだからやめとけって言って止めるけど、これがこの作品で一番おかしいところ。
大事な姉の命かかってるのに何言ってるの?って思った。

それにヒナの性格からしてその程度で嫌うような子じゃないでしょうに

{/netabare}


【キャラクター】
{netabare}
こういう世界と全く縁がないので詳しくないですが、これって昔の暴走族ですよね? 
今はあんまりここまでベタな暴走族なかなかいない気がしますね。
登場キャラは多いが重要な人物とモブの書き分けもしっかりしているしキャラづけがしっかりしているので誰これ?ってのがあまりない。
生き方がカッコいいキャラが多くて魅力的。

残念なのはキサキ。
敵だからというのを抜きにしても魅力が低いですね。
やたら脅威感を強調されていますが、そんなに脅威でしょうか?
現状、ただの詐欺師ですよ?

こういう詐欺師キャラで本人の力が強くない場合って、
たいてい根っこがしょうもない場合が多い。
底がすごく浅そう。

圧倒的な力を持っていて、手が届きそうにない圧倒的な差があるって感じなら良かったんだけど、そうでもなくて
もし演技じゃないのなら、頭もそんなに良くないし、強くもないと思う。
暗躍するのも、そんなにうまくやっている感じもしない

それなのにみんなして、「きさきがこえーんだよ」「とにかくやべーんだよ」ばっかりなのが冷める。
なんでこんな口先だけの詐欺師にビクビクしてるの?
{/netabare}

【バトル】
{netabare}
自分のチームの総長が敵に囲まれて、卑怯な方法で一方的に攻撃されているのに、ぼーっと見ている人多すぎ。助けに行ってあげて。

あと、乱戦中に刃物で刺されるシーン何度かあるけど、刺した人は殺す気で刺していて、刺された人は無警戒で、不意打ちに成功しているのに、なんか変な場所刺しているのが雑だった。

マイキー君の兄は、あの武器の重さと一虎の叩き方からして一撃で即死になるでしょうか? 
ドラケン君はあの出血量だとたぶん死ぬと思うし、バジ君はあの位置刺されてもたぶん死なないと思う。こういうところもよくわかんなかった。


{/netabare}

【音楽】
主題歌はOPもEDもかなりの良曲で作品のテーマにもよくあっている。

【総評】
変なところで終わりますね。
このあとどうなっちゃうんでしょうか?早く続きが見たいです。
細かいことを気にしなければ面白いアニメだと思う。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 32
ページの先頭へ