イチャイチャで笑いなおすすめアニメランキング 7

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのイチャイチャで笑いな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月06日の時点で一番のイチャイチャで笑いなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

88.6 1 イチャイチャで笑いなアニメランキング1位
冴えない彼女の育てかた Fine(アニメ映画)

2019年10月26日
★★★★★ 4.3 (482)
2421人が棚に入れました
ある春の日、安芸倫也は桜舞う坂道で運命的に出会った少女・加藤恵をメインヒロインにした同人ゲームを制作することを思いつく。美術部に所属していながら、同人イラストレーターとして活動する澤村・スペンサー・英梨々と、学年一位の優等生でありながら、ライトノベル作家として活躍している霞ヶ丘詩羽を誘い、blessing software を結成。やっとのことで一作目を発表した――。英梨々と詩羽は大作ゲーム『フィールズ・クロニクル』を開発するために、人気クリエイターの紅坂朱音のもとへ。blessing software 代表の倫也はサークル活動を継続し、副代表の恵とともに新作の開発を開始した。イラストレーターに後輩・波島出海を起用、プロデューサーを出海の兄・伊織へ依頼し、氷堂美智留と彼女のバンド icy tail とともに新作の開発を進めるが……。英梨々と詩羽の大作はどうなるのか? 倫也と恵の関係に異変が? はたして blessing software の新作の行方は?

声優・キャラクター
松岡禎丞、安野希世乃、大西沙織、茅野愛衣、矢作紗友里、赤﨑千夏、柿原徹也
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

冴えまくり彼女に萌えそびれた私

ついにここまでやってきた!

1期2期を経て堂々完結の劇場版。fine(フィーネ)と言ってる以上終わるもんは終わるのです。
完パケしてるためこれからの方はパッケージで視聴検討されたらよいシリーズものかと思います。

 冴えないヒロインは育ったのでしょうか?

完結編で求められるはこの一点。恐らくダブルミーニングで

1.加藤恵の魅力はさらに増すだろうか?
2.渾身のギャルゲーは完成するだろうか?

しっかり育っての大団円だったと思いますが、どうなるかはもちろん自分の目で確かめて下さいね。


“お約束”を登場人物使ってとことんコケにしながらその“お約束”をありったけ投入し
“オタク”をさんざんをこき下ろしながらもその“オタク”へ注ぐ視線がこのうえなく温かい。
そして加藤恵という唯一無二ヒロインが異彩を放っている作品です。一言で言えば尖ってる。

いったんラブコメとラベリングし経過を辿ればこんな感じでもありました。
1期→ラブ2:コメ8
2期→ラブ5:コメ5
これが劇場版では

 劇場版→ラブ8:コメ2

くらいでしょうか。これまでを踏まえた流れに無理はないしきちっとラブはキュン死不可避でしょう。
なのでTVシリーズからのファンは迷う必要ありません。迷わず行けよ!行けばわかるさ!

ちなみに私はさほどこの劇場版では踊れませんでした。尖っておらず只のめちゃくちゃきゅんきゅんするラブストーリーだったことが理由。

自分の過去レビュー読み返してもみました。どうやらこの作品にはラブtheオンリーを期待してなかったみたいです。己の心の姿勢の問題。
過去の私の評価は1期(3.7)2期(4.1)です。面白いかどうかの分岐は4.0。つまらないかどうかの分岐は3.5として、クリエイターの産みの苦しみとラブコメが調和した2期を高く評価しました。なおシリーズ通して加藤恵に萌えてはいません。
唯一無二ヒロインについては『擬似三次元女子』と評し1期レビューにまとめております。平たく言えば現実には存在しないリアリティ無き女子です。存在に現実味がないため“ラブ”が深いところに刺さらない。響かない。
作品の柱ギャルゲ作りも産みの苦しみはどこかに消え作業ゲーになってました。障害はトモヤくんのサボりですもんね。これは比重をラブに置いた結果ですから仕方がありません。


あくまで私の心の姿勢の問題ですからね。シリーズの流れを逸脱しない自然な展開。劇場版ならではのグラフィック。きちっとタイトルを回収しながらの大団円。本来なら減点要素はない。どれも及第点だったけど自分には引っ掛かりの薄い佳作でした。



※ネタバレ所感

■遅らばせながら…

気づいたこともありました。遅せーよ!

{netabare}ストーリー展開がそもそもギャルゲーだったんですね。
加藤恵を模したヒロインでゲーム作ってるのに、お約束やフラグのギミックで遊んでいるって指摘してたのに、すこーんとこの観点が抜けておりました。

振り返ればエリリルートや詩羽先輩ルートを経てからのメインルートが劇場版の位置づけでした。
ギャルゲと思って1期から振り返ることは意義があるように思えます。{/netabare}


■高校生のスケジュール管理

納期より大事なものはあるっ!→いやそんなもんねーよ!
自由すぎるトップに翻弄されてた加藤恵が工程管理表を手にしていたのに驚いた。有能ですねこの子。

{netabare}項目を大中小分類に分けていて、分量(カット/差分)、月での区割り(上旬中旬下旬)のシンプルなやつ。

ええ一時停止してガン見しました。高校生にしてゴールから逆算して考える発想があることに驚き。
それでも人生の先輩ヅラしておせっかいを焼きたくなりましてちょっと失礼…

 {netabare}追加したほうがいい項目 → 担当者、予実、マイルストーンいやクリティカルパスかしら
 修正したほうがいい項目 → 区割りを日単位{/netabare}

自由人を縛れるかはまた別の話っす。{/netabare}


■エモかったとこ

もっとも胸を締めつけられたのはここ

{netabare}エリリが「トモヤがいても描ける」と淋しそうに目線を落としたところ

想い人との関係が深まるのと反比例しイラストが描けなくなってったエリリでした。クリエイター魂を優先し袂を分かった2期のクライマックス。整理すればエリリルートの終焉。
それが今は描ける。ちょっとしたボタンの掛け違いで別れる関係もある。今だったら素直に飛びこめるのに、でも今の自分があるのはあの時の別れがあったから。このジレンマがたまりませんでした。{/netabare}


■紅坂朱音(CV生天目仁美)のお仕事

ほんとにトモヤの…ひいては作品の魅力はこれでした。

{netabare}「クソみてぇなキモヲタの妄想を垂れ流せるのがお前の強みなんじゃねーか」{/netabare}

{netabare}「鳥肌が立って恥ずかしくなって目を背けたくなって…」
「それでも読めちまうのがお前のクソシナリオなんじゃねーか」{/netabare}

{netabare}「真のキモヲタは絶対お前についてくる」
「今は上手くなろうとするな」
「キモいまま突き進め」
「てめぇの妄想をそのまま垂れ流せ」{/netabare}

S.ジョブズの劣化版みたいなキモヲタ主人公のキモイ情熱をもっと見たかったのでした。
でもそれを望むのは酷なのかも。ヒロインと一緒に陰キャの代表選手みたいなキモヲタも人間的に成長したものと思うようにしました。

末永く爆は…いやなんでもありません。



※閑話休題

なんだったんだろう?

{netabare}題字協力 松岡禎丞 茅野愛衣{/netabare}



視聴時期:2020年10月 

-----

2020.10.28 初稿
2021.08.26 修正

投稿 : 2024/05/04
♥ : 49
ネタバレ

シン☆ジ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

うん。。ヒロインもいいしエピソードも楽しい。ラブコメの名作と言っていいんじゃないかな。

 
終わったと思った『冴えカノ』の続編で劇場版。
fine(フィーネ)はイタリア語でendの意味。
DVDレンタルで視聴。

う~ん、TV版のラストをよく覚えていない・・
ま、いいかw

■エピソード

そっか、blessing softwareのメンバが刷新されたんだっけ。

~{netabare}
出だしは『icy tail』のバンド演奏・・
色んな要素を盛り込んでますね。
ガールズバンドものは好きだからいいけど。
その部分のエピソードが薄いのは仕方ないか。

2期での大ごとである、詩羽と倫也のキス・・
ドラマチックな展開でズルズル引きずるかと思ったら、
居酒屋で加藤がいるの目の前で、露呈。
しかも、あっさりコメディタッチでw
なんかドロドロしなくて個人的にはホッとしました。
ラブコメはこうでなくっちゃw

それなのに倫也にサンドイッチを作る加藤・・
それを食べ残す倫也も、おいおい、と思ったけど、その食べかけのサンドイッチを食う加藤。
せめてもの関節キッスと、詩羽にはできないことを密かにすることで自分の留飲下げる行為ってことかなw

オタクとはいえ倫也のヘタレ加減に辟易。

紅坂の入院によりマルズのゲーム製作が頓挫・・
倫也が交渉・・いいねこの先が読めない裏切り展開。

エリリと詩羽を助ける倫也・・
加藤、そこはスネるんだ。へー。
キスは流した風に見えて、実は不満がたまってたのかな。

加藤が倫也を呼んだセリフが無音・・
どう呼んだのか。「安芸クン」?「倫也クン」?
この口の動きはきっと・・

物語開始から1時間14分・・
blessing softwareに戻る倫也を送り出したエリリと詩羽。
と、突然、画面がブラックアウトしエリリと詩羽が倫也に助けを求めるかどうかを話し合うシーンに逆戻り。
え・・・タイムリープ?別ルート?ラブコメでこれは新鮮w

いや・・
違う・・のか。
これは、触れられなかった二人の会話。
倫也をメインヒロインルートへ戻してやろうという。
手法としては珍しくないけど、ジーンときた。

家の前で加藤と再会する倫也・・
住宅街の路地。憤懣やるかたない加藤。
 倫也:『それに、安芸クンに戻ってない』
・・やっぱそうか。
 加藤:『これだけ怒っているのに、他人行儀な怒り方、できないよ』
・・名ゼリフ。
遂に告白。
 加藤:『合格、だよ』

次は加藤の回想シーン・・
これまでのモヤモヤした気持ちも一気に解消する、
ヒロインの待ち望んだイベント。
 加藤:『違わないよ、倫也クン』・・
    『私の、望んだとおりだよ』
 二人:『いっせーの・・』
うん、ラブコメはこうでなくっちゃw

ええと、残り15分あるのにエンドロール・・・
そこに小田和正の『ラブストーリーは突然に』の文字が。
え?使ったっけ?

エンドロール後にエピソード・・・
なんだこれ・・
加藤は夢を追う倫也が好きだったの?
詩羽と再会・・

きた!『ラブストーリーは突然に』
・・そういうことかww

詩羽ルートは自分も望むところなので劇中での宣伝なのは残念ではある。

エリリや詩羽以外、例えば美智留や出海などの悲哀も、もう少しあっても良かったけど、ドロドロし過ぎず明るい作風とメインヒロイン推しを貫いた姿勢は好感が持てました。

モヤっと書きましたが、{netabare}俺ガイル{/netabare}と比べてしまってますw・・いい悪いではなくて。

それにしても・・
{/netabare}~

うう・・か、加藤、かわええw

展開とかセリフとか、やっぱ一味違う。

終わり方も自分好みで良かったw

やっぱラブコメはこうでなくちゃww
(しつこいですがw)

★エンドロールの後もお見逃しなく ^^


 原作:ラノベ
 キャラデザ:高瀬智章
  FGOも担当。原画や作画監督はTo LOVEる、
  WORKING、SAO、化物語なども。
 制作:CloverWorks
    A-1 Picturesの血統だけあって安定。
 封切:2019年秋
 視聴:2020年秋 レンタル

■キャスト
~{netabare}
松岡禎丞(倫也)
 さすがに演技は安定。
 ちょっとキリト感を感じてしまったけど
 視聴の邪魔になる程ではなかったかな。

安野希世乃(加藤 恵)
 別のレビューやBEST10でも触れていますが、
 かくしごと(ラスナ)も良かったし、今回も
 正統派ヒロインを堪能させていただきました ^^

大西沙織(澤村・スペンサー・英梨々)
 ダンまち(ヴァレンなにがし)とは
 違ったキャラも楽しませていただきました ^^

茅野愛衣(霞ヶ丘 詩羽)
 かやのん、もうホントにマジ天使 ><

矢作紗友里(氷堂 美智留)
 元気っ娘といえば矢作さん、的なw
 ハマリ役かと。

赤﨑千夏(波島 出海)
 段々メインヒロインが増えてきていますねー。
 今回も別ルートがあってもいいキャラかと。
 外伝求ムw

生天目仁美(紅坂 朱音)
 パワフルなキャラはさすが。
 一騎当千(関羽)、俺妹(沙織)、
 このすば(ちょむすけ)、
 宝石の国(スフェン)、
 エグゼロス(ニョタイカ蟲)・・・
 結構お世話になってます ^^;
{/netabare}~

冴えカノも、これにて終幕・・か。

シリーズ通して、名作と言っても過言ではないかと
 

投稿 : 2024/05/04
♥ : 26
ネタバレ

はあつ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

誰もが悶絶するヒロインの描きかた

映画館でこんなに顔が火照った事はない!
萌えて悶え過ぎて顔がゆでダコのようになりました。

ヒロイン「加藤 恵」が可愛すぎる♪♪♪

ここまで徹底したあざとい可愛さは見事と言うしかない!

主人公が力説する「オタクにとっての理想的なヒロイン」

私も含めた2次元オタク男性が萌えて悶えて魅せられる「恋する女の子キャラ」を描き上げる為に構築されたアニメシリーズの最終章であり最高潮の仕上がり。

テレビドラマ2クールで、クリエーターとしての才能と尖った個性を持つヒロイン達を魅力的に描きつつ、唯一目立った才能が無い普通の女の子でありながら、抑えてきた感情のインパクトある露出によって存在感を示したメインヒロイン。
その彼女の清楚で可憐な魅力が劇場の大スクリーンで満開に花開きます。

本シリーズの脚本構成を担当されたのは丸戸史明氏。
恋愛物としては、同じ丸戸シナリオで個人的に傑作だと思う「WHITE ALBUM 2」に比べると、主人公の(CV松岡さんのイメージも手伝って)ハーレム的ご都合感は拭えませんが、ヒロイン達が主人公を好きになる要素は俺Tueee系より断然説得力があり、丸戸氏がゲームシナリオ作家として培ってきたノウハウを活かすゲーム仕立てのプロットで、ヒロイン達の切ない恋の進退をドラマチックに纏め上げてます。
(ちなみに丸戸氏のギャルゲーが原作の「WHITE ALBUM 2」は、楽曲を織り込んだストーリーと演出、中盤の盛り上げや鳥肌物のラストの脚本構成も合わせ1クールの恋愛アニメの中では神懸かった出来映えです!)

加えて、ゲーム作りに纏わる主人公やヒロイン達の言動には、ゲームシナリオ作家として歩んできた丸戸氏のクリエーターとしての情熱が伝わり見応えがあります。
{netabare}(倫也の書いたゲームシナリオを紅坂が豪快に笑い飛ばすとこなんて、青臭い頃の自分を振り返りつつ自分の道程を肯定的に受け止めている様でクリエーターとしての矜持を感じる。){/netabare}

また、登場人物にゲームシナリオを演じさせる様な客観的なセリフは、丸戸氏ならではの視聴者へ寄り添う遊び心があってユニークでした。

《作画》

テレビ版から背景も含め綺麗な作画で、挟まれるパステルチックなカットもお洒落。
そして本シリーズでは何と言っても、アイラインのカラーが特徴の女子キャラの描写に力が入ってます。
弾力感が伝わる肉感的な体のライン、あざと過ぎる可愛い仕草やエロいポーズをふんだんに描く事で萌えに徹してます。
かがんで見せるたわわな胸の谷間、テーブル下で絡み合う脚線美・・フェチなアングルも堪りません。
アニメと無縁の女性に鑑賞させたらセクハラになります♪

《音楽》

春奈るなさんの主題歌を初め、声優さん達の劇中歌も多く、ヒロイン達の恋心を盛り上げてます。
エンドロールの挿入歌に「ラブ・ストーリーは突然に」とあり、いつ流れた?と思ったら・・・オッサン世代へのサービス♪

《特筆声優さん》

今回の劇場版ではメインヒロイン役、安野希世乃さんの透明感のあるクリスタルボイスにキュンキュンさせられました。
安野さんは歌も上手いですね。今作の挿入歌も良かったし先日まで放送の「ソウナンですか?」のEDも好き♪

《キャラ》

よく泣く主人公は、女々しく感じ好きになれませんでした(同じオタクとしての妬みか^^;)が、ヒロイン達には制作スタッフの思惑どおりブヒブヒと鳴かせていただけました。

以下は萌えブタのネタバレ鳴き(見苦しいのでお許しを)
{netabare}
スカイプでの会話で「とっくにフラグは立ってる」(2期終盤の坂道での二人を見てる視聴者への完全表明)にまず、
ブヒー♪

ホームでただの手つなぎから恋人つなぎに!
ブヒブヒブヒー

誕生日デートの約束に「どうなっても、し~らないよ~♪」
ブヒブヒー

名前呼びを指摘されて
「それのどこが悪いの!」
倫也以外にも♭じゃない態度露出で、
ブヒブヒブヒー

2人の初めてのキスシーン
「タイミングがずれただけだよ」
ブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒー
「「いっせーの!」」
ブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒーヒーヒーヒーヒー

「私の事、好きだった~?!!」のエリリにも、ブヒブヒブヒブヒブヒー(泣)
(ちなみに1期では私、エリリ推しでした(^^;) エリリと詩羽先輩の、二人が居たからこその恋の引き際も、切なくも素晴らしい魅せ方でした!)

ラストのエンディング曲中
「あなたが望むメインヒロインになれたかな?」
ブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒ悶絶ー

正直オマケパートは折角の余韻が冷める蛇足だと感じましたが、クールダウンしたのは良かったかも知れません。
あのまま直ぐ映画館を出てたらどんな顔をしてたやら
(*^^*)

「回収しとくね♪」のキスにも
ブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒー♪{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 27

70.8 2 イチャイチャで笑いなアニメランキング2位
桜Trick(TVアニメ動画)

2014年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (1119)
5705人が棚に入れました
廃校を三年後に控えた高校に通う春香と優。二人が、互いを「特別なもの」とするために行った「キス」は二人の関係をより深めていく…。楽しくも切ない女の子同士の青春。甘酸っぱい気持ちをあなたに届けます!

声優・キャラクター
戸松遥、井口裕香、相坂優歌、五十嵐裕美、渕上舞、戸田めぐみ、藤田咲、麻倉もも、遠藤ゆりか
ネタバレ

シス子 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

Exposure

原作は未読です

他のレビュアー様のレビューを拝見し
百合色の強い作品という認識をもって
録り溜めていたのをイッキに視聴しました

自分自身
百合というものについては
「ゆるゆり」や
「レールガン」の「くろこ」ちゃんくらいの耐性レベルしか持ち合わせていなかったので
どんな内容なのか
少々懐疑的でもあったのですが

やっぱり
前半はついていけず
何度も視聴を断念しそうになりました


内容は
かわいい女子高生の学園日常系といった感じで
結構ほのぼのとした感じなのですが

そんな日常的な流れから
毎話繰り返される
“キスシーン”への急展開

これ
“キス”・・・なんて
ブルジョワなレベルのものを通り越して
(なにがどうブルジョワなのかわかんないけど^^)

“ちゅー”ですよ“ちゅー”!

しかも濃厚な“べろちゅー”

某○語シリーズの「○○ヶ原」さんも大好きなべろちゅーなんですよ~^^

しかも
いっちょまえに
喘ぎ声というリップサービス(?)までついてやがる(怒

ちょっと緩めの日常のお話が
突然
ちゅー(しかもべろちゅー)という
“生産活動の一歩手前”にまで
発展してしまう異常さ

でも
序盤こそは
そんないそがしい展開についていけなかったものの
中盤あたりからはだんだんと慣れてしまって

しまいには

そろそろちゅーかな~

{netabare}おぉ!・・・・・・^^
舌入れてやがる・・・・・・^^
そうそう!そこからイッキに!・・・・・・^^
ちっ・・・イマイチだな・・・・・・^^;{/netabare}

などと
どっかのエロオヤジみたいに
じっくり観察することもしばしば

これだけ極端な展開であっても
そんな状況に毎回“晒され”てしまうと
人間って
自然と順応してしまうものなんですね(私だけかも)

恐れ入りました


それよりも
そんなたくさん出てくる“ちゅー”のシーンなのですが
なにも根拠もなくちゅーをしているわけではありません

ちゅーのほとんどは
主人公の
「高山春香(たかやまはるか)」ちゃんと
友達の
「園田優(そのだゆう)」ちゃんの間でなされているわけですが

ちゅーが二人の関係を繋いでいるようなもの

それは
恋愛という関係というよりも

友情・・・
それも少しばかり独占欲の強い友情からくるものであること

はるかちゃんがゆうちゃんに対して
自分が特別な友達でありたいという願望からなのです

だから
ちゅーは
自分とゆうちゃんとの間に
{netabare}他の子がしないようなことをしよう{/netabare}
っていう
ちょっと行き過ぎた友情の証

見ていて思ったのは
ちゅーそのものは対等に見えるのに
普段の行動や
ちゅーにいたるまでのシチュは明らかに
はるかちゃんがリード役になって
ゆうちゃんがなんとなくふらふら揺れ動いてるって感じ

たまに
ゆうちゃんが他の女の子とイチャ付こうものなら
はるかちゃんの嫉妬心が
炎のごとく燃え上がるっていうお決まりの展開です

そんな嫉妬深い性格に愛想を尽かされ
ゆうちゃんに{netabare}「SBJK(嫉妬深い女子高生)」{/netabare}とまで皮肉られるほど

とりあえず
最終回でようやく
お互いが{netabare}「好き(なのかな?)」{/netabare}ということを意識してたようです


でも
よくよく考えたら
こんな展開って
百合作品の要素のひとつなのでしょう

単に
女の子同士が好きになって
ちゅーして
ナニしてっていう
ビジュアル性重視の単純なお話なんかでは
(それはそれで大好きという人もいますね)
見る人ほとんどがドン引きしてしまう

磁石でいうところのN極とN極を
無理やりくっつけようとしてるところを見せられても
見てるほうは
不自然なものにしか感じない

それは
女の子同士であってもしかりなんですが

それじゃあ
片方の女の子を男の子っぽくしてみたら・・・

それもそれでありなのですが
普通に見てたら
結局は女の子同士の恋愛劇にしか終始しない

ノーマル(?)な視聴者にも受け入れられる百合展開って
やっぱり
バランスなんですね


プラスがあってマイナスがある

明があって暗がある

陽があって陰がある

凸があって{netabare}モリサマ・・・じゃなかった^^;
凹がある{/netabare}

陽子があって電子がある(イミフです)

お酒があって肴がある^^

お互いをバランスよく繋ぐ関係・・・

お話の流れでいったら
“押し”のはるかちゃんに対して
“引き(抵抗)”のゆうちゃん

バランスの取れた二人の関係を
ちゅーという行為で表現したっていう感覚なのかな


ちゅーそのものは少々強引という印象はありましたが
各お話毎の
ちゅーにいたるまでの展開には
ある意味説得力を感じてしまう作品でした


ちなみに
ちゅーをたくさんすると寿命が5年ほど延びるって
なにかのテレビ番組で紹介されてましたが
私は
ちゅーのシーンを見るとドキドキしてしまって
それだけで
寿命が縮まる思いをしてしまいますね~

投稿 : 2024/05/04
♥ : 37
ネタバレ

おなべ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

百合百合じゃのう…【追記】

日常アニメ定番のきらら枠が今期もやってきた!
と期待して衝撃を受けた方は多いのではないでしょうか。
でもOPのイントロから「これは百合成分の高い作品です」と言ってくれます。OP見て「合わないかも」と思った方は正にその通りなので回れ右をしましょう。


お話としては、主人公の春香ちゃんと優ちゃんが毎回何らかの流れでキスをします。
ガチの百合ものだと、葛藤とか苦悩とか、そういったシリアスな雰囲気が少なからず漂うものだと思ってましたが、桜Trickには今のところそういうのはありません。女の子同士がひたすら仲良しで、キャッキャウフフ♪なキマシタワー空間の甘さが凄まじいです。

主人公の春香ちゃんは中々変態チックな妄想をしますが、わりと嫌いじゃないです。いつも何度でも優ちゃん優ちゃんって恋人みたいに言ってるんです(あ 恋人か)。変態主人公もこれまた悪くない。

ただ、お話はやはり出オチ感があります。キス以外目新しいエピソードがあるかと言ったらそんなに…。物語に起伏はないし、AパートBパートぶつ切りで、繋がりも特にないのが残念。演出と背景も絵巻物みたいに記号的です。シャフト?のような演出もちょっとくどい。心理描写がもう少し丁寧だともっと引き込まれるだけどなー。

でも毎回何だかんだで、彼女達の百合百合っぷりには「ま、細かいことはいっか☆」と思って見てしまいます。これがキマシタワーの力だというのか…。




【追記】

そして気付いたら全話視聴してたござった。
いえーいキマシアニメ堪能しちゃったぜひゃほーい\(^o^)/

一息付いたところ…全話見ても1話と印象は左程変わらなかったのが率直な意見です。女の子同士がキスしまくるスタンスは終始変わりがありません。いやね、あちら側の本人達はきっと幸せでしょうが、第三者である視聴者からするとその光景に疑問を持つのが普通なんですね。でも桜trickは疑問に応えてくれるばかりか、それがさも当然のようで躊躇の余地がなかったのが、ある意味新鮮だなと感じました。
ただ「特別な関係」に対して本人達も一歩引いて考えてみる、「普通だったらどうなんだろう?」と一般人の立場になってみる、そんな私たちも入り込みやすいシーンがもっと多くあったら、視聴を脱落する人も少なかったのかもしれません。

所々心理描写でもいいシーンがあるんです。
{netabare} 春香と優がお互いを意識し出してすれ違う回が良かった。ようやくこういう話が来た!とぬか喜びしました。でもこの話が終わるとまたいつもの状態…あっさりなんですね。さっきの2人の葛藤は何だったんだ笑
桜trickで外せなかったのが優の姉美月会長。
会長は春香への複雑な想いを自身でも理解出来ずに、ずーっと悶々していて、終盤になってようやく「私は春香さんのことが好きなんだ」と気付きます。会長の春香への想いをやっと伝えることが出来た最終話は切なくて良かった。「今度はアクシデントじゃないわね」のデコチューは本編で一番綺麗なキスのように感じました。
会長の自問自答が面白おかしく描かれているのもあって、特に疑問を持つことのない妹の優よりも、よっぽどラブコメをしていましたね。会長がヒロインで良かったかも。{/netabare}
ふと心が揺れる描写自体はいいものの、乱発されるシャフト的な演出がどうにもこうにも苦手で、話が流れから途切れてしまいそうでした。キスシーンだけでなく演出にも力を入れて欲しかったです。


主人公の春香はもてまくりです。でも彼女は愛する人の為に奔走し奮闘する。着いて行けない妄想もよくしてましたが、ただひた向きで真っ直ぐな姿は素敵でした。春香を愛した人たちはそんな彼女の強さや心優しさに惹かれたのでしょうね。
しかし、春香がどうしてそこまで優を好きになったのかが謎でした。そこらへんも説得力を付けて描いて欲しかったなあ。


こんなレビューをするくらい、私は「桜trick」に引き込まれていたのでしょう。目新しい作品が見れて妙ちくりんな経験をしたのだと信じたいです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 32

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

百合の定義を言語化してくれました。キスシーンの唇の粘度がいい。

 キララ系の女子だけキャッキャうふふの日常系かと思いきや…ですね。非常に百合百合してます。百合百合度だとトップクラスではないでしょうか。それがキスですね。

 親友であり特別である証としてキスをしあう仲、という関係性って都合のいいように見えて、実はリアリティを感じます。
 性愛の芽生えと友情が深まる時期のマインドとして、恋愛を意識しないでべったりといつもくっついている女子同士というのは結構よく見る気がします。思春期の一過性の同性思慕ですね。
 その特別の関係の象徴としてのキスというのが妙に納得がいきます。私は女子ではないのでリアルかどうかわかりませんが、妙にマインドが生々しい作品でした。

 で、そのキスシーンです。この時の唇の感じとか表情とか手の位置とか足の絡み合いとかそういうのが、非常に生々しいです。正直エロ漫画もちょっと見習えと言うくらい素晴らしいと思います。
 肉体性があるというだけでなく、その時の唾の味とか吐息の香りとかそういうのまで写し取ったような作画はちょっと他の百合ものではあまり見ません。唇の粘膜の粘度を感じさせるこだわりの作画に注目です。

 総作画監督は坂井久太という人らしく絶対女性が作画をやっていたと思ってたのにおかしいなあ、と思って、今回性別を検索したらやっぱり女性らしいですね。わかります。

 ついでに、原作者も調べたらやっぱり女性でした。納得の生々しさでした。

 絶対シャフトだろうと思うとスタジオディーンでした。妙にシャフト演出に似ているなあとおもったら監督・絵コンテの石倉賢一氏は「ひだまりスケッチ」「まりあほりっく」の絵コンテ・演出の方でしたね。エフェクトとか動きは少ないけど面白い作画は、非常にシャフト的でした。

 シャフト的であるということは間(ま)が良いということで、単調な話ですが、毎話面白いのは大したものでした。髪飾り等でキャラを記号化させる演出が特徴的でした。

 最終回のお姉ちゃんの絡み方については伏線回収とも取れますが、どうでしょうね?ストーリーとしては面白いし、ヒロイン春香の自覚と言う点で効果的でしたけど、若干引っ掛かりはありました。もうちょっとお姉ちゃん視点でそのにおわせがあった方が…うーん、あったのかな?私は過保護に見えてました。読み取りが浅かったかもしれません。

 ということで、ジャンル「百合」で言えば、これ以上ないくらいの百合でした。レズビアンと百合との差はここにあるのかなあ、という気はします。
 20歳越したレズビアンについて、私は百合というのに違和感がありました。それを言語化し、百合とは、女性同士の思春期の親友と恋愛の境界線の曖昧な時期の精神・肉体を含む交流という定義をしてくれた作品のような気がします。
 つまりレズが精神的であっても肉体的であっても性愛・恋愛であるというのと、百合とは違うということですね。友情と恋愛の未分化な状態を百合と定義したいです。たとえ本作以上のハードな肉体的な交わりがあっても内面の問題ですね。自分勝手な定義ですけど。

 と言うことでストーリー、キャラが素晴らしいです。最終回のちょっとした違和感があるのと、ストーリーそれ自体は単調なので、それぞれ4.5とします。作画というより演出とキスシーンが素晴らしいです。本来的な動きという評価でないのでやっぱり4.5にします。
 音楽は…OPEDいかにもきららっぽい感じがちょっと安っぽかったかなあ。ここに独自性があれば作品としてもっと良かったのに、と思います。3.5とします。
 声優さんはキャラに引っ張られますので、4にしておきます。


 なお、桜の花ことばは「精神美」「優美な女性」「純潔」ですね。本作はこちらの意味よりも桜吹雪であり、時間の流れの表現でしょう。ですが、ちょっと花言葉も百合の精神に重なる気もします。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8

73.0 3 イチャイチャで笑いなアニメランキング3位
あっちこっち(TVアニメ動画)

2012年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (1040)
5408人が棚に入れました
『あっちこっち』は、異識による4コマ漫画。「まんがタイムきらら」で2006年10月号からから12月号の三ヶ月の読みきりの後に連載。2012年にTVアニメ化。素直になれないツンネコ娘・つみきと、乙女心には鈍感な朴念仁・伊御。いつもつかず離れずイイ感じなふたりだけど…この恋はまだまだ始まらない!?

声優・キャラクター
大久保瑠美、岡本信彦、福原香織、生天目仁美、浅沼晋太郎、皆口裕子、高森奈津美、今野宏美、代永翼、岩男潤子

cross さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

良くも悪くも、『友達以上、恋人未満』の微妙な距離感をニヤニヤしつつ見守るに終始した作品【総合評価:63点】

2012年春に全12話で放送された作品。

物静かだがどんな言動もしっかりと決まり、周囲の女子から黄色い声が上がる、鈍すぎるのが残念な朴念仁な主人公の伊御
普段は冷静ながら典型的なツンデレ属性、伊御の前ではデレデレしながらも周囲にそれを悟られるのを嫌って素直になれないヒロインのつみき

友達以上、恋人未満の微妙な距離感を保つ二人
そして周囲の愉快な人物達との日常を描くドタバタラブコメディと言うのがこの作品の簡単な説明となります。

原作は未読ですが、4コマ漫画でそれを象徴するようにAパートとBパートでそれぞれひとつの話を描いております。
波の無い日常を描いているだけなんですが、AパートとBパートで話を別にしているとあり、ひとつの話を10分弱でまとめているので、テンポはそこそこですね。

バレンタインデーちょい前ぐらいから始まって、翌年のバレンタインデーからホワイトデーまでの一年ちょっとを12話で描いています。
その間に少し強めな甘い展開を終始挟んでくるものの、基本的に高校生活のイベントを無難に描いていく日常系の物語
物語の構成は基本的に高校生活のありがちな日常を周囲のキャラクターが全力で盛り上げてハチャメチャなドタバタ展開に発展させる。
そして締めにイケメンの伊御が実際に口には出来ないような歯の浮く恥ずかしい台詞を決めて、伊御にデレデレなつみきが鼻血を大量噴出、周囲のキャラクターがそんな様子をニヤニヤしつつ見守ると言った一連の流れが定番となっております。

伊御の歯の浮くような台詞、モジモジするつみき、そんな二人のやり取り、友達以上恋人未満の微妙な距離感を周囲のキャラクターと共にニヤニヤしながら見守る作品です。
正直な話、12話の全てが基本的にこのパターンですので、ワンパターンと言ってしまえばそれまでですねww

正直、この作品において笑いと言う面は期待できませんし、未視聴の方も期待は持たない方が良いと思います。
周囲のキャラクター達は、主人公とヒロインよりも強い個性を持っていて、場をしっかりと盛り上げてくれるのですが、勢いだけで盛り上げの最中に笑いの要素はほとんど無い感じ、個人的には笑える様な展開はほとんど無かった印象です。
笑いの要素に欠けてしまっている点が、個人的にはこの作品に物足りなさを感じさせた要因かもしれません。
良くも悪くも、伊御とつみきの関係をニヤニヤしつつ見守る事に終始した作品です。


作画に関しては最近の作品と比べて優れていると言う事は全くありません。
そもそもキレイな作画で勝負に来ているタイプでも無いので、何とも言えませんが……
キャラクターデザインは、まぁベタベタなアニメ絵ですので、格別嫌う方も逆に少ないんじゃないかなと言った感じです。
擬音表現を始めと、背景や場面転回時など演出面はそこそこ優れていた様な気もします。

音楽面に関してはOPが特徴的でした。
別に曲自体が良いと言う訳では無く、圧倒的で独特なテンポが耳に残ってしまいます。
BGMは緩やかな日常の雰囲気をしっかりと演出できていたと思います。


個人的には友達未満、恋人以上の関係をそこそこ楽しめましたが、ワンパターン故に終盤はもうおなかいっぱいって感じでした。
つみきのキャラクターが気に入れば、しっかりと二人の関係を見守って行けるのではないでしょうか。
そして、伊御の台詞に拒否反応が起きないかも視聴する上ではかなり重要だと思います。

正直、万人受けは難しい作品ですので、未視聴の方は第三話ぐらいまで視聴し判断して頂ければと思います。
ハッキリ言ってワンパターンですのでこの作品の雰囲気は完全に掴める筈、最終話までその雰囲気のまま突き進みます。
まぁ、好きな方なら終始安定した作品とも言えなくは無いので、是非一度試しに視聴してみる事をオススメ致します。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 54

とってなむ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

今はセンスが問われる時代

本作の演出の一つに"矢印"があります。
キャラの動きや状況の変化を矢印で表すというものです。
これはとても観やすく、素晴らしいと思いました。
なので、それにならって私もレビューで使ってみました。
……矢印は使い方次第。
下を見れば分かるように、センスのない者が多用すべきではないのです。
もうやりません。
無駄に縦に伸びた文になってしまいm(__)m

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

ジャンル:日常系×恋愛。
比重は、『日常 8 : 2 恋愛』だったという印象。
ほのぼのした雰囲気と緩いギャグが魅力の作品でした。
こういうの大好きです。

          ↓

千葉県の某高校をモデルにした高校が主な舞台。
(写真見ると確かに似てました)
あらすじはいらないかな。
あにこれのやつも特に読まなくてもいいかもです。

           ↓
           ↓

主要キャラは5人。
男2人、女3人の高校生グループです。
→(伊御、榊、つみき、真宵、姫)
この集団大好きです。ただし一人を除いて…。

           ↓

恋愛面について。
つみき→伊御 へと恋の矢印が向いています。
つみきをからかう榊と真宵が面白かったです。
その一つにお決まりとして伊御に恥ずかしい(キザな)台詞を言わせ、つみきをデレさせまくる、
というものがあるのですが、ここで問題が起こりました。

          ↓

はい、伊御さんやめて…。
キザな台詞を悠々とつみきに放っといて、
デレるつみきに対しては『どうしたの?』みたいな反応。
私は不快感を覚えました。
気になったので調べてみると、やはり伊御は人気がない様子。
確かにやらせてるのは榊と真宵。
でも、伊御の対応はどう考えてもおかしい。腹立たしい。
このメガネがいなければ(or 好青年なら)文句なしでした。
これに関しては、いちいち鼻血を出す女性陣もどうかとは思いますが。

           ↓
           ↓

伊御以外はみんな好きです
お気に入りキャラは真宵と姫。
お笑い担当の真宵は作品を盛り上げるために必要不可欠です。
そこにお調子者の榊が乗っかるとさらに楽しいです。
癒し担当の姫は作品を(又は私を)より柔らかいものへと変貌させてくれます。
とても可愛かったです。
『はい』→『はひぃ~』は、あざとかわいい…。
つみきも猫のような小動物女子として私を大いに和ませてくれました。
何気に喋り方も好きです。
ここでは触れませんが、サブキャラたちも魅力的でしたよ。

           ↓
           ↓
           ↓

OP「あっちでこっちで」 歌ーあっち⇔こっち
ED「手をギュしてね」 歌ー御庭つみき(大久保瑠美)

          ↓

OP凄くいい…!
いつもの5人が歌ってるってのもいいですね。
ハモりもバッチリでした。
お気に入りの曲です。

           ↓
           ↓
           ↓

大好きな日常系のなかでもアタリの作品でした。
ギャグはたまに笑える程度です。
でもそれで十分ですね。
可愛らしいキャラたちが平凡な日常を過ごしている、
それだけで私は幸せです。

          ↓

苦手なキャラが約1名おりましたが、
それを余裕で補えるだけの戦力が揃ってました。
とても楽しませてもらった作品です。

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

改めまして、矢印乱用すいません。
時代を勝ち抜けませんでした。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 45
ネタバレ

しゅりー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

どこまで伊御さんの存在を我慢出来るか…

まんがタイムきららで異識さんが連載されている漫画が原作。
全12話の日常系萌えアニメ。監督は追崎史敏さん。


ある方からこのアニメの事を聞いて、1話を観た時の動揺と笑いはすごかったですね。
俺妹の舞台と同じくらい地元なんですよ、猫毛海岸のモチーフになったところ。

{netabare}駅前のシーンで映る大型スーパーの中に冬季限定でアイススケートリンクが
あった時期などはあのスーパーに胃袋を半分くらい握られていました。
ドラゴンボールなんかの東映アニメフェアも大抵あそこで鑑賞したはずです。

本編でたまに某電話会社の電波塔が出てきて印象に残ります。
が、あの電波塔、昔は周辺でもかなり巨大で目立つ建築物でしたが、
高層マンションが立ち並んだ今のあの辺りではあまり目立たない
建築物になっているはずなのです。
そもそも高校とは逆方向なのに、ああいう映り方をしているということは
異識さんかアニメスタッフのどなたかが昔のあの辺りを知っているのかも…
なんて思いながら観ていました。
{/netabare}
そんな訳で、個人的にかなり気になって観ていたアニメではあります。


本編は物静かなイケメン眼鏡の高校生、伊御とどこかで見たような
低身長に青髪、アホ毛が特徴の少女、つみきのカップル的な2人を中心に
これまたどこかで聞いたようなドジッ娘ボイスの少女、姫や
騒々しいドツカレ男女の榊、真宵などのキャラ(+α)が巻き起こす
ドタバタしながらも緩やかな学園ギャグラブコメと言った感じです。

Aパート、Bパートなどの場面の切り替わり時に入る演出や、
つみきの猫らしい仕草と豊富な擬音表現はなかなかおもしろかったです。

ただ、全体を通して1年間の学校周辺行事を賑やかにやっているはずなのですが、
どうも視聴していてテンションが上がってこない印象があります。
何となくどこかで見たような懐かしさのある展開が多いアニメです。

イケメンの伊御が何かキザな台詞を言ったり、紳士的な行動をした時に
つみきや姫が鼻血を出すのですが、コメディの宿命なのかやたら盛大に出します。
もっと血液は大事にすべきです。鼻血我慢して献血に行きなさい。

おそらく本作最大の特徴がこの伊御のイケメンとしての扱いなのですが、
これをどこまでウザがらずに見ていられるかが視聴のポイントになると思います。
全く抵抗を覚えなければ良いのですが、私は少々キツかったです。


OP「あっちでこっちで」とED「手をギュしてね」の破壊力が抜群なので、
第一印象はかなり良いですが、観る人を選ぶアニメではあると思いました。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 15

61.8 4 イチャイチャで笑いなアニメランキング4位
俺が好きなのは妹だけど妹じゃない(TVアニメ動画)

2018年秋アニメ
★★★☆☆ 2.7 (409)
1433人が棚に入れました
「俺が好きなのは妹だけど妹じゃない」は主人公の永見祐が、美少女で成績優秀、生徒会長も務める妹の永見涼花が”兄を溺愛する妹の小説”を書いてラノベ大賞を受賞したことから、ラノベを知らない妹の代わりに作家デビューすることになるラブコメディ。

声優・キャラクター
畠中祐、近藤玲奈、小倉唯、赤﨑千夏、荒浪和沙
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

アア、オワッタ…

1話感想{netabare}
やっべぇ、冒頭のシスプリシーンを本編と思ってそこで切っちゃった人続出みたい。
なにもそんなとこまで“妹さえ~”を真似しなくてもいいのに。
といいつつ本編の作画も大概で、何故か知らんが自分は“おまもりひまり”っぽいと思ってしまった…ホント何故?
内容は例によって石原の青少年条例(近親相姦ダメゼッタイ)に喧嘩売る系…いつまでやるんだ?そんなに「妹ぱらだいす2」のこと恨んでるのか?
さもなくば担当によっぽどソレ系が好きな人が居座ってるでもなければこんな続かない気がするんだが。
それほど需要ないと思うんだがなぁ。{/netabare}

2話感想{netabare}
うわー、うわあああ、作画が…作画ががが。
監督とキャラデザと総作監が同じ人で…オリジナル作品やショートアニメならまだしも、原作付き30分枠でこういうのって珍しくね?
と、2話のOPで妙に「古川博之」って名前が目立ってちょっと変わった系を期待してしまったのだけど…あちゃあ、こりゃ「他に人員確保できなかったから」ってことか?
可哀想すぎだろー、いや裏事情知らんけどさ。
なんつーか、こういう事態になると酷評しづらいのよね…“メルヘンメドヘン”もあんま強く言えんかったし。
作品に対して酷評はしてもアニメーターいじめはしたくないねん。
ってことで絵に関しては見なかったことにして2話感想。

妹の書いたラノベが冒頭で注目作品として紹介されてたけど、もうこの段階で「売れてる」ってことだったのか。
んん?
出来栄え見てーの・発行部数決めーの・発売してーの・そこで初めて客の目に触れて売れてる売れてない(評判の良し悪し)の段階になるんちゃうの?
なんか途中めっちゃスっ飛ばした予感、発売前のドキドキがスッポ抜けてるというか。
ってか初版でバカ売れってのは無いでしょ、紙媒体だし…賞の規模がどんなもんだか知らんが新人でしょ?
なんでそんなこと気にするかといえば、印税どうなってんの?
主人公は相変わらずバイトやってるし…“妹さえ~”では大して売れてないって設定なのに悠々自適な生活しててドリームだなぁって思ったもんだけど、こっちはこっちで夢が無いというか。
今後ドカンと大金が入ってきて大ワラワって話でもあるんだろうか。

でもってクラスメイトに売れっ子作家が居て大ファン、と。
んでそれが家に押しかけてきて云々。
とってもテンプレだけどやり取りはテンポあってコントとしては面白かったぞ、絵を見なければ。
主人公の「それストーカーじゃあ」や「もう帰れよ、送ってくから」、編集との電話では「あんたプロの編集失格だよ」等、ツッコミが的確というか…意外にも常識人。
この作品、主人公はマトモで周囲が変人ばかりでトホホとなるタイプか?「もーイヤッ、こんな生活!」ってタイプ?
それだったら個人的には見やすい、絵は見ないけど。

でもって妹とデートしてパソゲ屋行ってダブルピース先生と遭遇、と。
絵に関して突っ込みするのは可哀想で止めときたいのだけど、ここだけは言わせて。
妹が店の中の商品見て恥ずかしがるってシーンだけど、肝心の陳列されてる商品が全然エロくなくて意味不明になっとる…多分画面見ないで音声だけの方が内容理解しやすいぞコレ。
そして妹がウブすぎるっつーか変人だな、地方コミケクラスで卒倒しそう。

もうね、あんまりにも監督が不憫で…メドヘンではカントクが不憫で(←うまいこと言った)、判官贔屓が発動してるのかも知れないけど絵にさえ目を瞑れば主人公のツッコミが冴えてて存外面白かった。
判官贔屓といっても限界あるけどね、「ならラジオドラマでいーじゃん」って言われたら全くその通りですし。
また、これは2話だけって可能性も高いんだよなぁ…メドヘンもロシアチームメイン回だけ面白かったって現象あったし。
シリ構も死んでてその回担当の脚本が得意なことをやったんだろうと推測してるけど(根拠としては前後の回とで辻褄が合ってない)、「主人公は常識人で周囲の変人にツッコミ入れまくる」って作風が2話だけなのかこの作品全体なのか判断できない。
もうちょい様子見ですかね…最後まで放送してくれるよね?{/netabare}

3話感想{netabare}
2巻を執筆するに当たり、書きたくない物でも書かにゃアカンとか締め切りに追われて大変だとか、妹ツライツライで兄が応援するって構造は分かるが…分かる、が

アニメーターのほうが辛そう

って思って全然感情移入できないぞ。
ってか何故横向き多用?
本当はアップでパンさせる予定だったけど撮影に手間かける余裕が無かった?発注先から上がってきたのが解像度低かった?
描きこみ的には引いた方が面倒な気がするが…。

でもって絵の方は見なかったことにして内容について。
ラノベって読まんので標準的なパターンって知らんのだけど、作中の描写の限りでは1巻でひとまず完結する内容だったのかな?
2巻はその人気を受けての続編って感じ?
ラノベは知らんがアニメなんかでも2期になるとなーぜーか新キャラ投入ってのが決まりみたいみたいになってて、それでコケたのを結構見た記憶は、ある。
コケないにしても新キャラが全然活躍しなくて入れた意味が無いじゃんって思ったり、こんなんだったら新キャラに尺使わずに初期キャラの掘り下げをもっとやってくれよとイラついたりすることは、ままある。
作者はそこら辺の不満をブチ込んだ?
まぁ「書きたいものを書けばいいんだ」って主張にはドリーム臭を感じるが…これ作ってるアニメーターはそんなこと言ってる暇も無かろう。
この問題に対しては“こみっくがーるず”の爆乳姫子先生が直面してた気がするけど、どっちかっつーと「自分の作品のどこがウケたのか」が見えてないってことなんだろう、と好意的解釈。

いくらなんでもパンチラを知らないってのはどうなん?とか1巻の印税どうした?とか気になる部分は多少あるにせよ、基本的に話のテンポはスムーズ。
2話感想で書いた「主人公自体は至ってマトモだけど周囲が変人だらけでトホホとなる構図」は健在でした。
あ、思い出した、↑では「マカロニほうれん荘」を例に挙げたけど、最近のでは“しょびっち”が同じ構図じゃないかな。
この路線で突き進む限りは面白いと思うのだが…絵を見なければ。
主人公も段々と慣れてきて周囲の変人行動も軽めのものはサラっと受け流すようになってくると更に面白いのだが、果たしてこの先どうなるかのう。
あんまシリアス路線には行かないほうが良いと思う、説教orドリーム臭くなるので。{/netabare}

6話までの感想{netabare}
何度も繰り返しになっちゃうけど「主人公自体は至ってマトモだけど周囲が変人だらけでトホホとなる構図」は健在。
ここまでそれが続いてるってことはこの作品の方向性と判断して大丈夫かな?
いやホント、このパターンが最後まで続いてくれたら良いなぁ。
けど、だ、引っかかる部分が無いというワケではない。

6話、Wピースよ、18歳未満には見せるな、最後尾の看板乳首隠せ、渋谷のハロウィンパーティーじゃねーんだぞ。
アホ臭い話だけど外ヅラ良くしたがる日本としては外国人が大量に来るオリンピック控えて今そこら辺スゲーナイーブなのよ(オリンピック終わったら緩和されるとは言ってない)。
ってか作者は沙織事件(説明面倒、ググって)知らなかったりして?
“俺妹”の作者は分かっててワザとやってたフシがあるが、こっちはそれを表面的に真似ただけで真相を理解してるかどうか謎。
20歳未満の飲酒喫煙シーンがあんなにうるさいのにこっちはそんなに騒がれないっての、なーんか怖いのよねぇ…。

でもって同じく6話、Wピースの旧友がトワノチカイを貶して「こうなったら麻雀で…もとい同人で勝負だ」って流れ。
妹よ、「よく読んでもないのに」とか「面と向かって言うことじゃない」ってことで怒るなら分かるが、作品を否定されたから怒るって…それが当然とされてるなら困る。
合わん人には合わんだろうなって精神は持ち合わせといて欲しいトコロ。
かくいう自分は…前期やったアニメ“ハッピーシュガーライフ”はかなり好きなんだけど、その一方でこれに否定や不満の声が上がってなかったらそれはそれで怖い、社会を憂うぞ?
なにより怖いのは「ナニが悪いのか誰一人言わずただ売れない」、そんな状況がお望みか?
って考えたら、妹はあくまで一発当てた新人ポジだし別にそれで食ってこうって思ってもなさそうだし「負けたら断筆」ってのも大した代償ではないのかも知れない。
取材と称せば兄とイチャイチャできる体のいい道具程度って認識だったりして?
ってことで兄は兄で「これを機会にゴーストライターから足を洗える」と現状維持とで逡巡するのかな?と思ったら、迷いなく現状維持を目指して「?」。
更にはこの回の脚本が久慈マサムネで「??」、あンたナニやっとんww

追記
あっと、自分の文章見返してみたら言葉足りてなかったんで追記。
18歳未満に見せるな云々は「そういう描写はするな」ってことではなく「リアルなコミケ描写ではない」ってことね。
特にそれを実行してるWピースが無頓着なのがどうにも変で…お前の好きなジャンルが消えるかもしれん行いだって自覚が無さすぎる。
成人向けの有無によってスペースに三角折りした札置かなきゃいけなかったり、入場の際年齢確認する同人イベントが増えてきてるって知らんのか、と。
下書きではこの後ゴチャゴチャと年寄りの愚痴めいたことが長々続いたけど割愛。
まぁその、もちっと取材してくれよと、グレーゾーンをさ迷ってるアニメーターの方が詳しいんじゃないかな。{/netabare}

7話感想{netabare}
一週開いたけど7話は前回の続き、売れ線狙って書きたくないものを書くか、売れ線(一般ウケ)無視して書きたいものを書くか、をテーマにした内容。
でもってエロばっか描いてるWピース先生をもっとメジャーな舞台で描かせたいとちょっかいを出す神坂姉妹に対してどうこうって話。
…。
現実カドカワはエロ同人から作家引き抜いて全年齢作品描かせて潰した例っていくつもあって…うろたんがいい例か?
といいつつ実際潰したかどうかは不明で、「絵の才能」と「その道でやってく才能」ってのは違うんだろうなぁってことも思ってて。
でもって「やりたいことをやってそれがウケる」ってのは理想だけど、活字ならまだしもアニメでやられるとなんともウソ臭い。
だってねぇ、「そうもいかない・つまらないと分かってても作らなきゃいけない」という状態で作ったとしか思えないアニメが多いんだもの。

ところで昔見た何かのインタビューだったかなぁ、マンガ家の島本和彦は“炎の転校生”を描く傍ら“風の戦士ダン”っていう原作者が別にいるマンガの作画をやってまして。
で、描いてた当事ダンはツマンネーって思ってたらしい、連載終わってずっと経って見直したら「あれ面白いじゃん」と考えを改めたって後日談込みでね。
他には“男たちのメロディ”ネタをあにこれで書くことがあって最近調べてみたら、ボーカルの人は当時この曲が嫌いだったらしい。
そうそう、アニメで言えば以前もどこかで書いた気がするけど安彦良和は食ってくためにアニメーターになっただけで、関わる作品自体が面白いかどうかは気にしなかったとかなんとか(そういったことに拘りが無かったからこそ今まで続けられたってのは色んなインタビューでよく言ってる)。
湖川友謙も請けた仕事を淡々とこなすだけで中身は気にしないんだとか。
ラノベでも、硬派な作品書いてたけどウケがイマイチで美少女バンバン出る軽めの作品書いたら売れた例があるとかないとか…自分ラノベ方面は詳しくないので聞きかじり程度しか知らんけど、まぁあるだろうねぇ。

果たしてこういった「大して好きでもないけど作ったら売れちゃった」ってのがどれだけあるのか…よくあることなのか例外と言っていい程少数なのかワカランけど、個人的には“妹妹”の主張内容にはちょっと疑問。
ここら辺は↑でも書いた“こみっくがーるず”の爆乳姫子先生絡みのエピソ-ドのほうが真摯に向き合ってる気がする、どっちかに極振りするんじゃなくどう折り合いを付けるかになるんじゃないかなぁ。
いやぁでも若いうちはそれで良いのかな?
けど極論「好きなものしか書かない」は長続きしないと思うんだがのう…すぐエタりそう(エタる→永遠になる、出すもの出してスッキリするのか、引き出しが枯渇するのか未完のまま失踪すること)、作家大量消費時代には向いてるのか?


ここまで書いて自分の文章がなんか考えフラフラしてるような書き方になっちゃってるのは、その考えも良くわかるからでして…。
かくいう自分も「細かいことはどうでもいい、オレはこれが書きたいんじゃあ」っていう一点突破型は嫌いじゃない。
最近?だと“sin七つの大罪”の8話とかね。
あとなろう系は大抵それに当たるのかな、ただそっちはその突出した部分が大したことない作品が多くて、まぁ、うん。

ってかね、なによりもね、こんなゴチャゴチャしたことを考えてしまう理由はね、このアニメの監督が作画監督も兼ねてるせいでして。
アニメは違う・絵を描くのと話を書くのとでは事情が違う、と割り切りづらい。
どうしても話の内容に対し監督の心中はどうなん?ってのを気にしてしまってのう…。
それと上で挙げた例とは真逆の例で、宮尾岳はアニメーター時代「オレ今つまらない作品の絵を描いてる」ってのが非常に苦痛だったらしい、マンガ家への転身はそれが原因だろうってのはオタ友の考察。
まぁそういう人も居るよねぇ…監督はどっちなんだろう?
ってか80年代OVAがそんなノリ(アニメーターが好きなものを好きなように作れば良い)だったワケで、“天地無用! 魎皇鬼”より前のソレがどんなだったか考えれば…ねぇ?
作中の「その印刷代どこから出たん?」っていう今のアニメ業界では一番コワイ部分スルーしてる辺り、所詮ドリームってことで処理しちゃってるのかなぁ。

あ、それと6話に続き7話も脚本は久慈マサムネでした、“魔装学園H×H”の人ね。
あンた何やっとん…ってかこの人も「好きなものだけを書いてきた」ってタイプっぽい、が、この作品の脚本やる時はどんな心境だったんだろう。
今回の話を上で挙げた「大して好きでもないけど作ったら売れちゃった」タイプの人が脚本書いてたらどうなってたんだろう…大差ない?そこまで原作いじらない?
でもって7話の同人イベントはコミケでいいのか?
一応学園祭を挟んだとはいえ前回のイベント(夏コミ)から一気に4ヶ月飛んじゃったワケで…しかもこのテの話では鉄板なクリスマスも過ぎちゃった。
架空のイベントでクリスマスより前に開催されるってならそれでいいけど。{/netabare}

9話までの感想{netabare}
ひえええええ。
作画云々にしろその内容にしろ「この作品に関わってるアニメーターはどんな気分で作ってる?」ってのが気になって仕方ない作りの中、作中アニメ監督登場で更に「うひゃあ」状態。
こんな態度取れる監督ってどれだけ居るんだ?
強気に出て・鼻息荒げてアニオリ展開にして、それなのにこの作品のように作画崩壊したら目も当てられないワケで…。
とはいえ、作中監督はプロデューサーが大学の先輩らしく、後ろ盾(予算やスタッフ確保)が確約されてるってことかな?ってことで違和感を抑える設定にはなってる、ここら辺は評価していいんじゃない?

ってことを8話段階では思ってたのだけど、9話でまた「うひゃあ」と思うことに。
8話で持ち直してた作画が9話でまたアレになってしまい、内容とはリンクさせずに見ようとする意思を削ぐ削ぐ。
トワノチカイとしては「アニオリ改変はヤダ」ってことだけど、現実のこの作品はそれ以前の「全話放送できるのか?」が危ぶまれる出来なワケで…。
現実は小説より奇なり宜しく、現実は小説より深刻なワケで、「作中のトワノチカイの願望なんて大したことないじゃん」「なに贅沢な悩みでワチャワチャしとんねん」とついつい思ってしまう。
そう思わせるのが狙いでこの作画ってことなら大したモンだと思うけど、そりゃありえないでしょ~、大冒険すぎるって。
ってかね、この作品ね、内容こうなのにね…アニオリ展開バンバン入ってるらしい。
原作では声優の登場がもっと後だったり、9話の遊園地にしても参加者はもっと少なかったらしい。
キャラ推ししようと登場を前倒しや、居ない場面でも居ることにして画面に出そうと企んだ…のかな?
…。
当然そんなことすればキャラを描く量も増えて手間がかかるワケで…あれれ?トワノチカイの主張が正しいということになっちゃってないか?
果たして原作通りにやりさえすれば作画が崩れることは無かったのかどうか疑問だけど。{/netabare}

最終回の感想{netabare}
アア、オワッタ…
最後まで放送できるかどうかヒヤヒヤな作品だったけどどうにか完走しましたね、スタッフお疲れ様です。
10話で終了ってのはカドカワ系ではよくあることでなにも特別って訳ではなかろう。
内容は…トワノチカイの作品は兎に角滅茶苦茶超スーパーウルトラ神オブ神ゴッドで、もはやその内容にケチをつける人は居ないってのが前提みたい。
その霊験たるや読んだ人が男なら妹好きになり、女なら作者に惚れる呪いレベル。
だったら豪邸買って左団扇な生活でも送れば良いのに相変わらず本屋のバイトしてて夢が無いのうと思わなくもないけど、その前段階(世間に認知される前)ってことなのかな。
“サルまん”のとんち番長みたいな展開になったら面白そうだけどそうはならんかー。
最後妹がクルクル回ってたの、天にも昇る気持ちで舞い上がってたのは分かるけど、演出がどうにも過剰で「うわぁ“ハピシュガ”のしおちゃんみたいになっちゃった!?」と思わんこともない。{/netabare}

総評{netabare}
ひと言で「ハーレムもの」ってジャンルはあれど、その中身はいくつかに分かれると思う。
女性に言い寄られて主人公(≒視聴者)が「デヘヘ」なり気付いてないだけでその実「まんざらでもない」態度とってる系と、「こんな人に迫られてもちょっと…」と若干引く系。
この作品は後者寄りで、例えどんなに美人でも性格的にノ-サンキュー、言い寄る女性は恋愛の対象よりも迷惑の対象って比重のがデカい。
個人的に前者は苦手で後者は好きなパターンでして…ここら辺の違いを無視してすわハーレムものはアカンと断ずるのは勿体無い気がする、踏まえた上でアカンってのならいいけど。
ってことで、この作品に出てくるキャラは総じてどこか頭がおかしく、↑で何度も書いてるけど「主人公自体は至ってマトモだけど周囲が変人だらけでトホホとなる構図」になってます。
この構図自体は昔からギャグマンガではよくある黄金パターンで、悪くないんじゃないかな?

と、誉めるのはここまで。
所謂ラノベ作家が主人公のドリーム作品な訳だけど、そのドリーム臭がどうしても目立つ。
作画がアレで「創作物の中身よりも現実の方がずっと深刻じゃん」ってことを嫌でも思ってしまって、現実に引き戻されるというか作品に没頭できない。
更には作中でアニメ監督やプロデューサーまで出て来て、これじゃあメタ的なことを考えない方のが難しい。
判官贔屓な気持ちもあるけど、今後似たような出来の作品が生まれないように(可能性高いよねぇ)見せしめとして叩かれたりイジられたりするのはやむなしとも思う。
そして主張としては「妹萌え最高」ってことなんだけど、これも個人的にはカドカワの私怨(妹ぱらだいす2 不健全図書でググって)から当てつけでしつこくプッシュしてるだけだと思ってて──だってそこまで需要のあるジャンルに思えんのよね──その考えを改める程の説得力はありませんでした。
そりゃ私だって妹キャラで好きなのも居るけど、そういう目線(萌だか恋愛だか)で見るときの立場は兄の視点ではない。

ゴーストライターの件は共同名義の延長みたいなものだろうって感じで自分はあんまり気にならなかった。
作者偽ってその結果おいしい目に合ってるでもないし…妹の代わりに賞賛を浴びることよりも、矢面に立ってる側面が強いお陰だと思う。
実際それで言い寄られても迷惑がってるワケで。
ただ、「お前が心酔してるその作品書いたのオレじゃないんだ」ってのがバレた時は刺されても仕方ない(言い寄ってくるのは変人ばかりだし)くらいの覚悟は見せて欲しかったかも?
バレた時のリスクがあんまり大きく感じず(校則違反ってだけだよね?因みに副業が原則禁止されてる公務員ですら文筆業は認可されやすい)、最終回では発端だった学校を卒業してしまったし、必死に作者を偽る割にはそこまで頑張る必要性を感じなかった。
一度吐いた嘘が雪だるま式に膨れ上がって引き返せなくなったって感じもしないし。

まとめると、作画がこんなんだから色々考えたり書いたりしてしまったけど、もしこれが作画普通だとしたら…“しょびっち”と似た評価かな(しょびっちの作画も大概だけど)。
ってかそれ系として見るのが一番健全な気がする。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 14

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

不器用な兄妹がラノベで繋がるラブコメディ

この作品の原作は未読です。
兄妹のどちらが主人公かは置いておいて、兄妹を題材にした作品はこれまで数多く輩出されてきました。
「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」
「お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ」
「お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!!」
「おねがい☆ツインズ」
「あかね色に染まる坂」
「妹さえいればいい。」
「最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。」
探せばきっとまだまだあると思います。
この様に最強ともいえる兄妹シリーズの牙城の一画を担える作品たるや…というのが、視聴前に気になった点でした。

完走して思ったこと…
牙城の一画はともかく、今期の話題になった作品である事は間違いないと思います。

この物語の主人公は、ラノベ作家を目指す高校1年生の永見 祐…
取り柄も特殊なスキルも持ちえない彼の作品は毎回予選落ちという、どちらかというと残念系の男の子なのですが、彼はある意味最強のカード保持者でだったんです。
最強のカードとは、容姿端麗、頭脳明晰、品行方正と非の打ちどころの無い完璧な妹の存在…
そんな完璧な妹が気まぐれでラノベ新人賞に作品を送ったところ、大賞を受賞し作家としてデビューすることになってしまうんです。
ですが、妹は家族の許しが貰えないだろうと考え、妹の代わりに兄が作家デビューすることになり…物語が動いていきます。

まず、作家デビューとなった作品のタイトルですが、「お兄ちゃんが好きすぎて困ってしまう妹の物語です。」
何故妹がこんなタイトルの作品を書いたのか…それはこのレビューでは敢えて触れないことにしておきます。
物語の核心の一つでもありますし、書くときっと主人公に腹正しさを感じるだろうから…

偽作家としてデビューした祐ですが、妹の書いた大賞作品は重版を繰り返す程、超人気作品になるんです。
こうなると周りが祐の事を放っておかなくなるのが世の常…
完璧な妹だけでも羨ましいのに、次から次へと美少女に囲まれる展開となるのに、そう時間は掛かりませんでした。

このお決まりお約束の展開に一番戸惑っているのは祐本人であるのは分かっています。
これが本当に自分で書いた作品だったら私も納得します。
でも所謂「虎の威を借りる狐」状態なんですもん。
状況を素直に喜べない側面はゼロじゃないと思います。

そしてそれを含めて設定が特別突出しているとは思いません。
それなら、何故今期の話題作になったのか…
巷でも話題になっていますが、やはり「蕩ける作画」が一番の原因だったのではないでしょうか。

他の作品でも作画の乱れを感じるときはあります。
でも大抵は気にならないレベルなので、気にしないことにしています。
ここばかり突いても本質であるアニメを楽しむことができませんから…

でも流石にこの作品の作画は気になりました。
こういう作品って「キャラデザ命」の側面があると思うんです。
そこにメスを入れるとは…

あくまで個人的見解ですが、これって新たな円盤の販促方法なのではないでしょうか。
少し前に放送された作品もテレビ版では度々作画崩壊が指摘されていましたが、円盤では見違えるようなクオリティに変貌していましたから…
それに、普通に放送していた場合より話題になったと思いますし…
このジャンルの作品でキャラデザのクオリティが飛躍的に向上したら…やっぱり見たくなりますもん。

でも最初から意図的に…とまでは思いません。
誰だって王道で勝負したいと思いますし、同じ話題になるなら良い話題でと作り手の皆さんは頑張っているのですから…
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、ピュアリーモンスターさんの「Secret Story」
エンディングテーマは、純情のアフィリアさんの「起・承・転・結・序・破・急」
ピュアリーモンスターさんの楽曲は、「セントールの悩み」のオープニングテーマだった「教えてダーウィン」以来です。
私は「教えてダーウィン」が大好きだったので、今回の楽曲を楽しみにしていました。
もちろん、AMAZON MUSICの配信もチェック済です。

1クール角川10話枠作品でした。
色々な意味で目立った作品だったと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 18

kororin さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.7

サルでもわかる“作画崩壊”アニメ。(笑) 打ち切り確定間違いなし!(に、なるのではなかろうか?)

2018.10.19

「ラノベ作家(兄)・妹・ラブコメ(エロコメ)」として成功した、「エロマンガ先生」「妹さえいればいい。」に続いての二番煎じ。(と、思われてもしょうがないよね)

万年一次選考“落選”のラノベ作家志望の高校生「永見祐」。妹の中学生「涼花」はシッカリ者。祐に対しては何かと口やかましくいう世話焼きお母さん気質でツンデレ&ブラコン。
涼花が何気に出したラノベが大賞受賞、デビュー決定という事態に。しかし涼花の学校はアルバイト禁止。祐に相談した結果、
・作家名“永遠野誓(とわのちかい)”を祐が演じ、
・原稿を涼花が執筆
という“ゴーストライター”でやりすごす事態に・・・


第1話では野暮ったいストーリーにも「最初はまあ仕方ないか」と思いつつ「ソノ」兆候はありました。しかし、第2話からあまりの変わりように話題騒然! ギクシャクした動きに下手な作画、ヘッポコ演出に寒い小芝居、変化の薄い表情、スマホがガラケーに一瞬で変わるマジック等、と見事に“作画崩壊”がキマってます。声優さんも全編プレスコだったのか、演技のつけ方が難しかった(?)ように思えます。
2話のエンドクレジットを見ると、
・原画 武遊
・第二原画 武遊
・動画検査 武遊
・動画 武遊
・仕上げ 武遊
と“武遊”が悪目立ち。噂では内部崩壊(描ける人材が全然居ない)している制作会社のようですね。 人材不足はこの業界もかなり深刻な事態のようです。

さて、そんな先の見込みが無いような駄作確定アニメですが、「キワモノ」見たさで暫く見てみようと思います。(笑)


2018.11.22
何とな~~~~く予感はしてましたが、7話の納品が間に合わず(?)「6話の再放送」に踏みきりました。いよいよ『メルメド症候群』が確定してきてるようです。(笑)


2018.12.20【完走で感想(笑)】
いや~~~っ楽しかった!(悪い意味で)
今時このレベルで、恥し気も無く放映を踏みきる厚顔無恥に感心、感心!(悪い意味で)
2話から雪崩のように始まる『アレ(作画崩壊)』に全然歯止めが利かず、大陸の方(洛〇動画有〇公司)にネット発注しても「感性の悪い仕事」しか返ってこないありさま。(だったのでしょう) シナリオ・演出も変態性を熱く語るものの、『普通』を熱弁しているだけで面白味が無く、視聴している我々に響くものは殆どありませんし、さらに追い打ちをかけるように声優・畠中くんの演技が今回モノスゴク浮きまくってます。
そんな炎上叩かれまくりの「いもいも」のアニメ。スタッフ給料未払い事件の噂も挙げられて悪印象も拡散。(ドコが悪かったのだろう?Pかな?制作スタジオかな?)

2018年の最期に酷いモノを見てしまいましたが、これもある種の教訓。
年初めの「メルメド」にその兆候はあったのかもしれませんが、
・大量に溢れ過ぎるアニメ作品なのに次々と新作を作ろうする姿勢の現状
   ↓
・手間のかかる仕事なのに『簡単』に企画を持ち出すP
   ↓
・手間のかかる仕事なのに「綿密な打ち合わせ」もせず見切り発車
   ↓
・手間のかかる仕事なのに手配がつかなかったり人材が不足(薄給なので誰もやりたがらない&他作品に関わって手が回らない)
   ↓
・手間のかかる仕事なのにスケジュールは無常に(何も進まないまま)過ぎていく
   ↓
・目途がたった下請はアニメを作った事のない「ド素人」
   ↓
・少数精鋭ならぬ『少数凡才』で来る日も来る日も修正しまくる「地獄のような日々」
   ↓
なんとか、なんとか上がったものの、その『出来栄え』は・・・・・・・・・・・・「何じゃ、コリャァァ!!!」
なんて事があったかもしれません。

宣伝素材『だけ』は良質カットや画を使うという、まるで初期のネット通販詐欺(写真と送られた実物が呆れるほど違う)みたいなアニメでした。(笑)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 19

78.4 5 イチャイチャで笑いなアニメランキング5位
ヲタクに恋は難しい(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (662)
3346人が棚に入れました
アニメやマンガが大好きなことを隠している成海と、イケメンで仕事もできるが、重度のゲーム好きの宏嵩のオタク同士の不器用な恋愛模様が描かれる。

声優・キャラクター
伊達朱里紗、伊東健人、沢城みゆき、杉田智和、梶裕貴、悠木碧
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

何か犯罪を犯した時に「アニメの影響受けました」って言いそう

2話までの感想{netabare}
ええ、ヲタじゃないんじゃ?
と思ってしまってはイカんのだろうか。
ニワカ臭さが半端ないというか、なんでゲーヲタが2ch用語使うんだ?
「どうする?」じゃなくて「コマンド?」じゃないの?、とついつい突っ込まずにいられないのがヲタだと思うが。
で、改めてヲタの条件を考えてみたけど…長くなったので割愛。
とりあえず自己紹介で趣味はなんですか?って聞かれて答えたらそれのヲタク扱いされるって世界なのかな?(=趣味ナシが一番偉い)

ヒロインは以前の職場でヲタが原因で恋愛失敗して今の会社に来たってことらしい。
どんな失敗をしたのかが気になる、当人の証言だけでは信憑性が薄い。
実はサークルクラッシャーだったりして。
前回の失敗から似たようなシチュには消極的とかそれこそトラウマ持ってるとかで、それについ踏み込んでしまって~なんて展開は来ないのだろうか。{/netabare}

4話までの感想{netabare}
とりあえずこの世界のヲタクの条件とは「マンガ・アニメ・ゲーム好き」だけを指してるってことでいいのかな?
車や鉄道、ましてや園芸なんかはどんなにハマっててもヲタではないっぽい。
そいつの部屋見せてもらったら壁一面にモデルガンが飾ってあったとしてもヲタではない扱い、でいいのかな?
とはいえ描写からは、コイツ本当に「マンガ・アニメ・ゲーム」(のどれか)好きなんかなぁ?と首を傾げる。

かつて非オタクと付き合ってたがオタクであることが原因でフラれた、っていう設定。
それ、具体的にどんなことがあったのか語ってはくれないのだろうか。
オタクと非オタとの衝突ポイントはどこ?ヲタのどういうところが非オタから嫌われるの?
もっというと「その衝突ポイントはオタク同士であるなら解消されるのだろうか」ってのが見たいワケで。
ってか、それがテーマじゃないのん?
一応3話で「イベント優先で二人の時間を大切にしない」ってのは描かれたけど、それがフラれた直接の原因かどうかは不明。
ライトなヲタが居るのは分かるけど、それだと「恋愛の障害にならない」程度のことでしかなく、タイトルと噛み合わないというか…。
非ヲタだってモテないヤツはゴマンと居るでしょうに。
“3D彼女”のほうがよっぽど「ヲタクに恋は難しい」に相応しい内容な気ががが。

そして4話、個人的にヲタのダメな部分と思ってる「趣味の強要」ネタが出まして。
って、あれ?それ許容しちゃうんだ。
う~ん?こういうのってむしろ非ヲタ(ノリのいい人)の方が乗っかってこない?
ヲタっていうのは良くも悪くも頑固で、一度「オレはやらん」と決めたらテコでも動かないタイプだと思うのだが(極論言えば周囲からどんなに「その趣味やめろ」と言われても止めないのがオタ)。
これじゃあヲタ同士の恋じゃないような…。
なにより自分がコスプレ強要されたら別れるぞっと(やったことが無いとは言ってない)。
ってか勧めるにしてもああじゃない。
もっとこう…外堀から埋めるというか真綿で首を絞めるというか、「あれ、オレもやらなきゃダメなんかな」って誘導するのが肝要で、あんな真正面から「やって」と迫るのはナシだ。
…って、それが出来たらオタじゃないのか?
セーラームーンにしても、まずは安藤絵がOKか否かで物議醸すのがオタじゃないのかなー、と思ったり。
あれで泣ける部分といったら里見八犬伝的な「アレ」だと思うのだけど(まさかゾイサイト×クンツァイトじゃあるまい)、「それに引き換えリューナイトってさぁ」と勝手に口を突くのがオタじゃないのかなー、とも思ったり。

というかさ、ヒロタカがゲーム楽しそうにやってるように全然見えない。
それは仏頂面ってことで気にしなくていいのかなーと思ったのだけど、その一方でナルミがイベント会場で女ヲタク同士で楽しく談笑してるところでちょっとヤキモチを妬く。

女性同士楽しそうでなによりと微笑ましく眺めるのが普通だと思うのだが…。
まぁこれは「都合のいいタイミングで妬いてくれる」っていう女性?の願望の現れなんかなーと思ったのだけど、ちょっと待て?
深淵を覗く者は~よろしく、じゃあこれ逆に、ヒロタカが楽しそうにゲームやってたらナルミは嫉妬するってことかいな?
仲間内、会社の同僚じゃなくて、自分の知らないヒロタカの知人同士で楽しくゲームやってたら機嫌悪くなるのかな?例えそれが男だらけであっても。
それはただの「恋が難しいタイプ」なだけでヲタに限った話ではないんじゃなかろうか…。

と、長々と書いてしまったけどここで更に書くことが。
↑の下書き書いた後に確認で初めて公式のキャラ紹介見て来たのだけど…えっ、ヒロタカってゲームだったらなんでも上手いだって?
えー、それは無いでしょー。
てっきりソロプレイが有利なゲーム限定なんだろうなと思ってたのだけど、それ以外も上手いってなると、ねぇ?
ソシャゲはよく知らんけどネトゲは大抵人脈のほうが重要だったり。
ウェブ上にも載ってない、他プレーヤーから直に聞かなければ分からない攻略情報なんてゴマンとあるし、鯖のトッププレーヤーが相棒引退して新たなパートナー探しに苦労してるとか聞いたことない?ないかー。
オーバーロード見たことないかー。
いやでも待てよ?
直接顔を突き合わせると口下手だけど、チャットでは饒舌らしい。
ナルミの知らないゲーム上の親しい人間が大量に居てもおかしくない、っていうか居ないとゲームが上手いってのはあり得ない。
そんな感じのネタ、今後出たりするのかねぇ?

とりあえず現状、ヲタに関する取材が浅いとどうしても思ってしまう。{/netabare}

7話までの感想{netabare}
あれ、順番間違ってね?
細かいツッコミ入れ出したら文句だらけになって大変になるのでスルーしてましたが、前の回でタカヒロに壁ドンさせて喜色満面で撮影会するシーンがありました。
その時「ん?こういう系(ナマモノ?)ってイケる人とそうでない人って結構ハッキリ分かれるような?(※)2人ともイケる系なん?」と思いまして。
で、その後の7話になって「そういうのイケる系ですか?」と確認する話をする…いや、それ知ってる前提で以前撮影会ネタやったんじゃないの?

※これに関しては他にも、3話(だったっけ?)でイベント会場で腐女子ブースに非腐男子のタカヒロを売り子に置いて注目を寄せるというシーン。
あれも、ああいう所ってある意味性癖を曝け出す場(同好の士の集まりだから安心していられる)なので、部外者が居ると抵抗覚える人が居るハズなんですよ。
普段“ヲタを隠してる人”の心理を全く汲み取ってない。

でもって更にはヲタとは関係ない部分でのツッコミ。
お前ら付き合ってるの隠してたのか!
ってので驚き、更に付き合ってるカノジョの噂話をされて怒るって…それは隠してるのが悪いよ。
どんなに噂話されてもニヤニヤ受け流す胆力か、それを楽しめる性癖持ちでないなら元から隠すなって、底意地が悪いよ、小学生かよ。
「お前付き合ってたのかよ」って知ってたなら言う側も気を遣うって。{/netabare}

断念{netabare}
8話だか9話まで粘ったけど断念。
これタイトルで損してるんじゃないかな?
そうさなぁ…「ファッションにわか半可通ヲタの華麗で優雅な日々」ってタイトルだったら文句も無いし、最後まで見続けられたかも知れない。
で、このタイトルだと何がアカンかっていうと「ヲタであるが故に恋愛に苦労する話」だと思っちゃうじゃん?
一話からしても、自分がヲタであるせいで非ヲタとの恋愛が破局して、しかもそれは転職を余儀なくする程の破局っぷりってのが示されてるワケで。
一方からの言い分のみだしどこまでが事実かは不明だけど、1話でこれを提示して、しかもそれの追及が無い以上これを事実・前提と踏まえて試聴するのが普通かと。
つまりは「非ヲタとはうまく付き合えない決定的な違いがあるはずだ」と。
で、「それはヲタである」に繋がってるワケで…けど、見てみるといつまで経ってもそんなコアなオタっぷりは見せない。
どこにも非オタと衝突するような気配は無いし、それどころかオタであること自体が疑わしい。

で、そうなってくると次に思うのは…別にヲタが理由で別れた訳ではなく、言い訳として「ヲタである」ってのを使っただけに見えて来てしまう。
ヲタに限らず誰でも直面する問題に対し「だって私ヲタだし」と、都合のいい逃げ口上・便利な道具としてヲタを使ってる気配。
人権とか平等とか、本来は美しい言葉のハズだったのにそれが便利すぎて濫用されて胡散臭くなってしまった言葉はよくあるけど、それと同じ扱い。
この匂いを感じた瞬間、拒絶する人はとことん拒絶するんじゃないかな?
いやぁ、ヲタってそんなに良いモンじゃないだろー。
近所で児童誘拐事件が起きたら真っ先に疑われるとか、近所で動物の射殺事件が起きればガンマニアが疑われるとか、そんな程度だろうに…。
そういった犯罪が起きるたびに「ウチらは関係ない、巻き込まないでくれ」って思ってるヲタは多いんじゃないかな?
ってかそういう思いに駆られる羽目になったヲタは多いんじゃない?
かくいう自分も園芸ヲタだと自称してるけど、もし近所で室内でホニャララ栽培してる人が捕まるようなことが起きたら自分も疑われちゃうのかなぁ、と思ったりするぞ?
(微粉ハイポ買ったりする時ちょっと思うよね、LEDは手を出してないけど…あ、ロフォ持ってると何か言われる?)

で、そういう誹(そし)りを受けることを覚悟してヲタやってるんじゃないのかい?、ヲタ隠してるのは誹りから免れるために隠してるんでしょ?
と思わせといて、誹りを覚悟してるどころか、むしろステータスであるかのような勘違い感…。
ファッションヲタク…つまりは自分を着飾るためにヲタを利用してるだけのクズにしか見えない。
意図的にクズとして描いてるならまだしも、そうでもなさそうでちょっと…。

と、文句は程々に。
途中で切ったからにはその理由もちゃんと書いておかないとアカンかなぁってことで。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 12

ossan_2014 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

自縛の紐

二組のオタクカップルによるラブコメディ。

視聴していてよくわからないのは、「一般人」に対して「オタク」の恋愛はこんなに滑稽だと表現したいのか、「オタク」に対して「一般人」と違って恋愛はこんなに難しいと共感してほしいのか、何を言いたいのかうまく伝わってこないところにあるようだ。

過剰に「オタク」を自称するヒロインにとっては、「オタク」は一般人に対する劣位項として了解されているらしい。

しかし、いま現在、オタクと一般人の差や区別は、それほど決定的なものとして存在しているのだろうか。
ましてや、オタクは一般人の「下に」位置づけられるという社会的な了解が存在しているようには思えない。

ことさらに持ち出されるヒロインのオタク自意識は、あたかも身動きできないようにワザワザ自分自身を縛り付けているか、自分で築き上げた壁に頭をぶつけて「どこにも行けない」と嘆いて見せる自演のようで、不自然感がぬぐえない。


ヒロインが「一般社会」へ向ける視線は、常に自分を抑圧する否定性として一貫していて、自分を追い詰める圧力として意識されているように見える。
が、多くの視聴者にとって明らかなように、ヒロインは社会生活に適応していて、別に差別的な待遇を受けているわけでもなければ、「オタク」が露見したところで社会的に抹殺されるようなリスクを背負っているわけでもない。

『刑事コロンボ』の「自縛の紐」は、事故死を偽装するために被害者の死体に履かせた靴の紐が、逆に殺人犯を指摘する決め手となってしまった「自縛」の紐だった。
本作のヒロインの「自縛の紐」は、自身が縛り付けられているように見せかけながら、「一般人」の社会とやらに溶け込もうとしない言い訳を設定するために要請されているように見える。
縛られてるから仕方がない、という言い訳。
同時にそれは、縛られていない「一般人」であっても、何の抵抗もストレスもなく「一般社会」に溶け込んでいるわけではない、という当たり前の事実を見ないように顔を背ける言い訳でもある。

いや、むしろ積極的に、社会への敵意や無関心を正当化するために、抑圧され「差別」されている被害者ポジションとして「オタク」を特権的に位置づけたい欲望が、ヒロインの造形と不自然感のある本作の「世界」を支えているようだ。

ようするに、自分は何ものかによって「気分よく生きられない」よう強制されているという、気分的な「被害者意識」を支えるものとして、オタクは持ち出されている。


特にオタクに限った話ではないが、昨今のニュースでは、「差別発言をする自由」だの「男性差別に抗議するため女性専用車両を妨害する」だの、差別反対によって自分は傷ついているという架空の「被害者」性を基に差別行動を正当化する騒動が登場する。

ヒロインや主要人物の個人史において、他者=社会から不快な扱いを受けたりした経験が、当然にあるに違いない。
が、それは誰もが経験する、個別的で固有の経験だろう。
どんな人間でも、必ず社会との摩擦や衝突を経験する。

「キモい」と嘲笑されるとき、理由は「オタク」以外にも、「話し方が不明瞭」「服装が場違い」「その場の人間と思想立場が異なる」などの具体性が色々とあるだろう。
その「自分は傷ついた」理由を、具体性を離れて「オタクだから」という抽象性に拡大することは、自分自身から目をそらす逃避の一種と言われても仕方がない。

「女性専用車両」を見て不快を感じた「個人的な気分」を、「男性差別」というありもしないものへ拡大して自分の攻撃欲を正当化する薄汚い「責任逃れ」までは、あと一歩の距離しかない、という対象化が、そこには欠けている。


恋愛に対する不全感を「オタク」に求める設定は、オタクが広く持つ(と信じられている)恋愛において「差別されている」という架空の被害者意識へのアピールをもくろんだのかもしれない。
が、架空の「壁」でオタクと一般人を仕切るヒロインが実現できているのは、別にオタクでなくとも「あるある」とうなずき合える些末な共感でしかないようだ。

趣味に時間と金銭を使い、恋人と過ごす時間や金銭に支障をきたすのは、「オタク趣味」に限った話ではない。
たとえば、盆栽やスキューバダイビングや長唄でも同じことだ。
「一般人」からは理解できない金銭を使うというなら盆栽も同様だし、頻繁に海へ出かけてダイビングすれば恋人と過ごす時間は減るだろう。
普通の人からは何が楽しいのかわからないという点では、長唄も負けてはいない。

それらと「オタク趣味」を分けているのは、差別されているという「被害者意識」の有無だ。
「オタク」のみが特権的に被害者性を主張できるという空想性が、些末な共感しか得られない視聴感に帰結する。


「オタクはキモイ」と言われたなら、言ったものへ反撃すればいい。
「自縛の紐」で「オタク」であると自分を被害者化するのは、個別に反撃する困難から逃れて、「リア充爆発しろ」と一般人「全体」をカジュアルに「攻撃」する言い訳を作り出すためではないか。

恋愛や社会生活に対する不満を並べながら、それらと徹底的に対決することを諦めている言い訳として、「だってオタクだもん」という「自縛の紐」を持ち出すヒロインは、こうした加害性と裏表の被害者意識を体現するものとして、視聴していて共感を阻んでくる。

何かへの不満や愚痴は、常に「自業自得だろう」という反論に晒される余地を持つ。
これを避けるには、純粋な「被害者」の「正当な」抗議であるという理由付けが一番手軽で、だからこそ対立者は常に「被害者」の「純粋」性を攻撃する些末な口実を探す。

ヒロインの、恋愛や社会生活への不全感の愚痴を正当化する「被害者性」を支えるためには、あいまいに都合よく加害と被害の根拠づけに使いまわされる「オタク」概念は、有効とは言えないようだ。

視聴者が、何が言いたいのだろう、という違和感を感じるのは、この加害性へ転化する被害者意識について考察が不徹底で、ヒロインは一方的に被害者ポジションにいると疑わない製作者の無自覚のせいだろう。

単にそれぞれの個人が持つそれぞれの個性だと描いていれば、同じ趣味のカップルによる楽しいラブコメとしてごく普通に自然に話は転がっていくだろうに、この被害者意識による正当化の欲望が台無しにしているようだ。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 11
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

現代人の恋

彼氏と別れたことが原因で会社を辞めた桃瀬成海は、
転職先で、幼馴染でオタク友達だった二藤宏嵩と再会する。
そこに会社の先輩でオタクの恋人同士である
小柳花子と樺倉太郎が加わり、オタクのカップルたちが、
衝突しながらも心を通わせていく、
pixiv発の少女漫画原作のコメディ。

アニメーション制作:A-1 PICTURES
監督・シリーズ構成:平池芳正、
キャラクターデザイン:安田京弘
原作:ふじた

2組のカップルたちが、オタクライフを満喫する様子が
描かれるのだが、オタク同士でも
細かい違いがあって、そこで諍いが起こる。
同じオタクでも好みのジャンルが違うため、
お互いのことを理解しなければいけない。
そしてオタクであるが故に自分の趣味を優先してしまい、
真っ当な恋をすることが難しいという物語。

よく考えてみると、こういう状況は
オタクに限らず、現代人の傾向としてよくある気がする。
情報化の広がりとともに好みが尖鋭化された現代においては、
昔のような単純な構図ではなくなっている。
自分の好きなことにこだわりを持つのは良いことだが、
それが他人に対する不寛容につながってしまう。
男女の付き合いでも同じことで、
大きなテーマのひとつとなっている。

桃瀬成海(隠れ腐女子)と二藤宏嵩(ゲームオタク特化型)
小柳花子(腐女子・コスプレイヤー)と樺倉太郎(ライトオタク)

基本的には同じ会社の同僚である
この4人のカップルを中心に話が進んでいく。

特に小柳と樺倉のカップルは衝突が絶えない。
年下で女性の小柳のほうがディープなオタクで、
樺倉と一緒に色々と楽しみたいのだが、
樺倉のほうは、オタクであることに対する
羞恥心があり、小柳からの要求にいちいち突っかかってしまう。

こう書いてしまうと、樺倉の不寛容が悪いように感じるが、
要求してくることの難易度が高いのだ。
腐女子というのは、男同士の絡みに高揚するわけで、
それにコスプレや撮影が付いてくるとなかなか厳しいものがある。
ハードルが高すぎて付いていけなくても仕方ないようにも思える。
そして、腐女子にとっては、男のどちらが
「受け」と「攻め」であるかも重要だということを
この作品で初めて知った。
{netabare}成海と小柳の女子2人がファミレスで
自分たちの彼氏同士がカップルになった場合には
どちらが「受け」で「攻め」になるかということで
熱い議論を交わすシーンには爆笑してしまった。{/netabare}

俯瞰してこの物語を観ると、
フジテレビで放映したことが納得できる。
恋人同士のすれ違いや諍いが起こる
よくある恋愛ドラマの構図になっているからだ。
その道具立てにオタクの要素を取り入れたことで、
滑稽で新しさを感じさせる。

例えば、喧嘩しているときに
ドラゴンクエストのゲームの要素を
持ってきて展開させたり、
仲直りするときに「じゃ、ゲーセン行くか」で
締めたりするところはとても微笑ましく感じる。

作者が女性ということで、見せ方が上手い。
悪く言うと、リアリティに欠けているという
意見になるのだろうが、
{netabare}(まぁ、26歳くらいの宏嵩が幼馴染の成海を
ずっと片思いしていたという設定は違和感があるが、
そういうこともなくはないと、私は考えることができる){/netabare}
少女漫画特有の軽快感とスマートさが
全面に出ていて、個人的には好感を持った。
思わず原作を買いそうになったが、
ツタヤのレンタルで済ませて、全巻読破した。
こちらは、細かいネタごとの展開になっていて、
気軽に楽しむことができる。
欄外により細かいオタクネタが
散りばめられているのが、とても興味深かった。
作者はガチのオタクなので、とてもリアリティがある。

最近のアニメの定石といえる実写化も実現。
ほかの作品とは違い、2組のカップルが中心となり、
ドラマチックな展開もあるため、
俳優や監督の力量によっては成功する可能性も
ゼロではないと思っていたが、
監督に『勇者ヨシヒコ』シリーズの福田雄一を
起用して大コケしたようだ。
この監督のことをどうこう言うつもりはないが、
どう考えても監督の選定が間違っている。
この作品はラブコメが重要なのに、
どうして、こういう方向になってしまうのかが疑問だ。
ネットで評判を見ると、原作を大幅改変していて、
どうにもならないデキだったという意見が多数。
実写化によって幸せになるアニメは、
極々僅かな印象なので、個人的にはやって欲しくない。
金の問題だから仕方ないのだろうが…

アニメ版も評判はそれほど良くないが、
個人的には十分に成功していると思う。
ラブストーリーとしても面白いし、
オタクネタも笑わせてくれるシーンが多かった。
こんな美男美女でキレイなオタクはいない、という
ツッコミをよく見かけるが、
それは、少女漫画に対してはあまりそぐわない。
脇の声優には小柳のCVが沢城みゆき、
樺倉のCVが杉田智和というベテラン同士の組み合わせで、
とてもテンポが良く、さすがの上手さを発揮している。
特にかけ合いのようなふたりの喧嘩は最大の見どころで、
声優の上手さとネタの面白さの相乗効果によって、
より魅力的なシーンとなっている。
そして、主人公・成海の伊達朱里紗も味のある可愛い声で、
主人公・宏嵩の弟の彼女になるであろう
桜城光のCVに悠木碧を起用するという豪華声優陣を配しており、
より魅力的な作品となっている。

それにしても悠木碧の多彩な声には改めて感服する。
今回の桜城光のCVも最初聴いたときには
誰だか全く分からなかったし、ドラクエ風の機械的な
ゲームヴォイスだけで登場している回もあって
エンドクレジットを見て驚かされた。
アニメにおいて声優がどれだけ重要かを
改めて感じさせてくれる。

OPとEDは耳ざわりの良いスマートな楽曲で
どちらも作品に合っている。
EDの『キミの隣』を歌うhalcaは
特徴のある柔らかなボーカルが魅力で、
放映当時はDLして、よく聴いていた。
現在は『邪神ちゃんドロップキック´』の
OPも担当していて、こちらも最近はよく聴いている。

1話を観るまでは、作品のイメージが好みではなかったので、
どちらかといえば敬遠していたのだが、
1度観始めると、グッと引きつけられしまった。
何となく避けていた人は、ぜひ試してもらいたい。
(2018年8月19日初投稿・2020年5月30日追記&修正)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 63

64.5 6 イチャイチャで笑いなアニメランキング6位
お酒は夫婦になってから(TVアニメ動画)

2017年秋アニメ
★★★★☆ 3.2 (215)
960人が棚に入れました
無口だけど優秀な美人主任・水沢千里には、夫の壮良しか知らない秘密がある。それはお酒が大好きで、酔うととってもかわいくなってしまうこと。今晩も、ソラの作るカクテルでちーちゃんは”しふく”なほろ酔い気分。日本一のイチャイチャ夫婦の”酔いデレ”カクテルコメディー。

声優・キャラクター
喜多村英梨、市来光弘、朝井彩加、仲田ありさ
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

一緒に飲みゃいーのに

原作未読


WEB漫画のアニメ化とのこと。アルコールにちなんだ1話5分のショートアニメ、全13話。
なぜMXで再放送してたのか気になってたら、どうやら連載が終了するとかで完結記念みたいですね。


キャリアウーマンの奥さんが一日の仕事を終えて旦那の待つ家へ帰宅したら、夕ご飯と一緒に一杯のお酒が振る舞われる。
ただこの奥さん水沢千里(CV喜多村英梨)はアルコールにめっぽう弱く、一杯口にしたらへべれけに。提供されるアルコールは全てカクテルですよん、という基本設定。
旦那水沢壮良(CV市来光弘)は専業主夫かと思ってたら家具デザイナーが生業とのこと。在宅ワークなんですね。


 醜態晒すといかんので “お酒は夫婦になってから” でないと飲めない


ということになるのでしょう。

キタエリさんの甘えん坊演技を堪能する、もしくは旦那の底知れぬ優しさに酔いしれる。短めの尺で甘くなりすぎるちょっと手前で切り上げた一話完結ものです。
「ドンレッミーダァーン」レモンがアメリカンタイプのバイクに跨ってるEDも酔い覚ましにはちょうど良い感じ。

それにしてもどうなんですかね?
どんな実力派声優でも “艶” を出すには30歳超えてからじゃないと難しいような気がするのは私だけ?
そんなキタエリさんとても艶っぽかったです。呑兵衛ですねこの人きっと。


お酒の苦手な方も無問題。
ノンアルコールカクテルも登場するからというのが理由ではありません。宴会や仕事帰りのグループ飲みとはまた違って、BARでの一杯は多忙な日々のなかでのちょっとした雨宿り。

 「もう少しゆっくり歩こう」by壮良

お酒が入らないと自分を出せない人は男女問わず一定数いることでしょう。男性視点だと気に入った女性のそのバリアを掻い潜って普段見せない一面をせひとも拝んでみたいと思うものです。

日々の仕事に忙殺されているそこのあなた!

他人様のイチャコラを通してというのはあるにせよ、ほっと一息、小休憩するにはほどよい作品です。



※閑話休題

■自宅でカクテルを作るということ

{netabare}転用しづらいので現実的ではありません。ライムスライス一切れ使用した後、残りはどうするの?みたいな問題があります。

アルコール + 割るものその1(ジュース類) + 割るものその2(炭酸orジュース類)

が基本で、1回で1種類あたり30ml~60ml程度使用のため消費が追いつきません。
そして背伸び系男子はうっかりバーテン道具を家に置いたらだめですよ。たいてい女子がヒキます。私がこれやらかしました(^^;){/netabare}


■お店でカクテルを作るということ / 注文すること

{netabare}バーテン目線だと「美味しい」よりも「同じものください」と言われるほうが内心ガッツポーズです。
メジャーカップは30mlと45mlが基本でショートカクテルの場合2~3mlのズレで味が変わるため作る時はけっこう緊張します。ソーダUPするカクテルによく使われるコリンズグラス(細長いやつ)だとお客様によって分量アレンジしたりします。
ジントニック一つとってもヴァリエーションはそれなりにあるんですよ。お酒に弱かったりへべれけモードだったらアルコール少なめ。甘いの苦手だったら炭酸多め。カウンター越しなら会話を楽しみながら遊びの要素を入れたりできますので客としてだったらカウンターがお薦めです。

客目線だと、バーテンさんにお任せしちゃったほうが間違いないです。分量のオーダーはTPOに合わせてですがあまりしないほうがいいでしょう。カクテルの種類は覚えてなくてOK!なにかお薦めは?と女性に聞かれたらそのままバーテンさんに右から左でかまいません。
女性の場合は、フローズンカクテルにご注意ください。甘くて飲みやすくアルコールを感じにくい危険なものはいくつかありますが酔ってると覚えてないでしょうからとりあえずフローズン!さくっといけるのと居酒屋では馴染みのないメニューだったりするので手を出しやすいのです。

酔いをコントロールして節度あるアルコールライフを!{/netabare}


■バーテンと客

脱線から戻ると、そらとちーちゃんのこの夫婦。

{netabare} “一緒に飲めばいーじゃん”

「こっちばかり酔っぱらっててずるーい」とかないのかしら?これがちょっと違和感。夫婦というよりお店のイケメンに熱を上げてる客から抜け出てないような気がします。

自分にしか見せない顔を持ってるのはオス的にはよっしゃーっ!なのでまあいっか(笑){/netabare}



視聴時期:2019年7月~2019年9月 地上波再放送

-----
2020.03.08追記

30歳越えないとエロくないと断言しましたが、「では沢城みゆきはどうなんだ?」とのご指摘をいただきました。うーん、たしかにね。
ご指摘いただいたレビュアーさんとは「個体差はあるけどあれは突然変異じゃん」というやり取りをさせていただきました。ありがとー!


2019.08.27 初稿
2019.09.25 修正
2020.03.08 追記

投稿 : 2024/05/04
♥ : 40
ネタバレ

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.1

劣化版うまるちゃん

OLの千里さんが優しい旦那さんにカクテルを作ってもらって至福♡となるだけのアニメ(笑)

ショート枠で1話3分ナリ。

評価し辛いんですが、夫婦二人がイチャイチャしているだけで、会話に全くと言って良いほど内容が無く、わたしにはこれといった見所が見つけられませんでした(汗)

だらけるシーンも亜流うまるちゃんという感じでオリジナリティが無く、振り切った表現でもないので、むしろ極々普通の人の反応に見えて平凡この上なし。家にいれば誰だってこれくらい(以上?)にはなるのではないでしょーか(汗)"しふくぅ~"の一言についてもありていに言えば予定調和というやつ。芸能レポーターとかお笑い芸人とかがお決まりの台詞を言うシーンに近くてわざとらしく聞こえてしまいました。

カクテルレシピの掲載については本来ならば嬉しい要素ですが、甘いもの主体で、中にはアルコール無しのレシピまで含まれるので、お酒好きには益が薄く、タイトルとの矛盾も感じてしまいます(汗)説明もやっつけ仕事感ありありで価値薄し。卵酒の材料だけ載せたレシピ見せてどうしろと? ※1材料をミックスするだけで作れると勘違いする人も出てきてしまいそうで、これについてはかえって有害と感じました。視聴者への配慮が著しく欠けていたと思います。
{netabare}
加え、無知なのか思いやりに欠けるのか、同じお話(7話)の1シーンの間接キスも演出として全く頂けませんでした。風邪が移る危険があるので(汗

8話のハグ連鎖(笑)は少しだけお話らしいお話になっていましたが、割と大人向けの作風なのに、職場で同性にいきなりハグとか、かな~り強引な筋書き。断念の決定打になりました。
{/netabare}
お酒にあれこれを混ぜて飲むという発想は、※2とても古い時代からありますし、カクテル作り自体は生粋の酒好きにとっても割と楽しいものですが、現代におけるカクテルの立ち位置は、主に女性や、お酒の苦手な人なんかが、付き合いの場で選ばざるを得ない選択肢の一つという面もあり、このアニメ内で褒め言葉として「飲み易い」に類する言葉が度々用いられるも、それとは無縁ではない様に思われました。リアルで聞くと「酒好きでも無いのに無理して飲んでるのかな~」と心配になってしまう言葉なんですよコレ‥。

ダメ押しを言うと(夫婦間の以心伝心を表しているというのもあるんでしょうけど)自分で飲むものを一度たりとも選択しない千里さんの態度からは、酒好きとして拘りや、大人としての主体性が感じられず、ロボ並みに無個性なキャラとしてわたしの目には映りました。壮良君が作ったものなら何でも喜んで飲んじゃうんじゃなかろーかこの人‥。

EDソングも女性受けを狙ったのが見え見えで、作風とは全く関係無く、若手のロックバンドの歌をただただ流しているだけの印象。大人の事情なんでしょーけど(汗)

情報量的にはその辺で捨て売りされているカクテル本の足下に及ばず、ドラマ的にも無味乾燥。ショート枠だしお酒も好きなので惰性で見てましたが、あまりにも実の無いアニメなのでわたしはここら辺で断念です。


※1:湯呑みに溶いた卵を箸で掻き混ぜながら、煮立たせてアルコールを飛ばした熱い酒をちょっとずつ注ぐと言うのが基本。逆をやると卵が凝固してしまう。このアニメ見てたら高橋葉介先生の漫画「夢幻紳士」に出てくる冷酒に生卵落としてタマゴ酒作る料理下手なヒロインの姿を思い出してしまいました(汗)

※2:聖書には薬草を付け込んだワイン、ギリシャ神話には蜂蜜を混ぜたワインとか。他にも中世になってから生まれたホップで苦味をつけたビール(カクテルじゃないけど)とか。(それよりも昔のビールは下賎の酒と見なされる事が多く、特に品質の悪いものは、食堂とかで余ったパンくずなどを原料にして作られた廃棄物利用食品の一面もあったらしい。もちろん苦くはない。)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 27

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

「しふくぅぅぅぅ…」

この作品の原作は未読です。
5分枠の作品なので、録り貯めしたのを一気見しました。

この物語の主人公は会社で主任を務める28歳の水沢 千里…
彼女には疲れて家に帰っても待っていてくれるとても優しい旦那さんが…

この旦那さん、かなり女子力が高く家事全般をこなす上、時には頼もしい一面も見せてくれるまさに理想の夫なんです。

5分枠なので、基本的なストーリーはほぼ一緒…
一生懸命会社で働いて、クタクタになって千里が帰宅すると、「おかえり、ちーちゃん」といって旦那さんが優しく出迎えてくれます。

仕事は生ものなので、毎日何が起こるか分かりません。
嬉しいこと…辛かったこと…
いろんな思いを噛み締めながらサラリーマンは日々の仕事を繰り返している訳ですが、それはちーちゃんも同じ…

でもそんなちーちゃんに旦那さんが「今日のカクテル」を作ってくれるのですが、一口飲むとちーちゃんのスイッチが入ります。

眼鏡を外してポニーテールの髪を解いたらスイッチの入ったサイン…
そしていつもの口癖である「しふくぅ…」がお約束…
あとはほんのり頬を赤らめたちーちゃんと旦那さんのいちゃらぶを堪能する…

と、パターンは大体決まっているのですが、ちーちゃんの「しふくぅ…」が実は結構な破壊力を持っていたりします。

ちーちゃんはお酒が大好き…
でもお酒を飲むのは旦那さんとだけと自分ルールを作っているんです。
なぜ、そんな自分ルールを作っているかは物語の視聴を進めれば明らかになるのですが、私の中でちーちゃんの株は上がりっ放し…

ちーちゃんも旦那さんもアニメの設定だからと理解しているつもりです。
でもこんな関係…こういう雰囲気って、現実ではそうお目にかかれるものではありません。
何でもしてくれる旦那さんも捨て難いですが、ここは全身頭のてっぺんから足の指先まで「可愛い」で武装しているちーちゃんに軍配です。

毎回登場するカクテルは、しっかりと自宅で再現できるレシピ付き…
私は基本焼酎しか飲まないのですが、見ていて飲んでみたいと思えるカクテルがありました。
未成年の方には勧められませんが、成人した方ならカクテルの勉強にもなる作品です。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

主題歌はCellchromeさんの「Don't Let Me Down」
この曲は残念ながら押さえていませんでした。
録り貯めるとこういうところが疎かになってしまうのが難点だと分かってはいるんですけどね…

1クール全13話の物語でした。
ちょっぴりお酒を知ることができて…
仲睦まじい新婚生活の在り方…みたいな二人を見ることができて…
私はほんのり頬を赤らめながら旦那さんに直ぐにくっつきたがるちーちゃんが可愛くて仕方ありませんでした。
喜多村さん…GJですっ!

投稿 : 2024/05/04
♥ : 20

67.8 7 イチャイチャで笑いなアニメランキング7位
中二病でも恋がしたい! Extra Episode 煌めきの…聖爆誕祭(スラップスティック・ノエル)(TVアニメ動画)

2014年冬アニメ
★★★★☆ 3.9 (301)
2508人が棚に入れました
『中二病でも恋がしたい!』(1期)TV放送後を描いたExtra Episode。劇中時間的には映画『小鳥遊六花・改~劇場版 中二病でも恋がしたい!~』の前に位置し、2期『中二病でも恋がしたい!戀』とのあいだを埋めている。クリスマスシーズンを迎え、落ち着かない六花たち5人の様子を描く。
ネタバレ

westkage。 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

1期のTV放送後を描いたExtra Episode。しっかり作りこまれていて好印象です☆

本作は中二病でも恋がしたいDVD/BD・7巻に収録された作品です。
1期のTV放送後を描いたExtra Episodeです。映画「小鳥遊六花・改 劇場版 中二病でも恋がしたい!」の前に位置するお話で、2期『中二病でも恋がしたい!戀』とのあいだを埋めるお話ですね。1期の13話という扱いです。

あらすじ・・・恋人同士になったというのに、相変わらず進展を見せない六花と勇太。いつも通りの日々を過ごすうちにクリスマスになってしまう。結局同好会のメンバーで集まってクリスマスパーティーを開く事に。会場は凸守の自宅で行われる事になるが、メンバー全員が驚愕するほどの豪邸でパーティーは開催されることになる。

総評として「エキストラエピソードとなってはいるが、TV版と同じようないつものノリで物語はすすむので、特に手を抜いていたり方向性が全く違ったりする事なく、いつも通り楽しめるお話」という印象でした☆ こういうサービス回では水着やら露出やらで大抵露出が多くなる事が宿命のようにも感じてしまいますが、そういうベタな展開にはなっていないという事が自分の中では結構評価が高かったりします。あえていうなら各キャラのコスプレ姿が見られるという事くらいでしょうか?大人しいコスプレでしたけどね。

この13話を見なかった事で以降の話が繋がらなくなってしまった…とか、そういう心配は一切ありません。ファン以外は7巻をこれだけの為に購入してまで視聴する事も無いかと思いますが、今シリーズのファンであるならば見ておいて損は無い内容であると思います☆エキストラエピソードとは思えないほど、内容もしっかりしてますのでガッカリするような心配はありません。

しかしこういうラブコメを主題に掲げている作品って「くっつくのかくっつかないのか解らない状態で」イチャイチャするというか…そういう微妙な雰囲気とかやり取りを見て楽しむのが王道だと思っているのですが、もう既に作品の大本命と付き合っている後の話で、2人の仲が進展しない…って引っ張り方は新しいなと思います。でも新しいなとは思いますが、それほど楽しくは無いですw 勇太が信じられないくらい奥手。付き合う前なら誠実さが出ていて良いですけど付き合った後もいつまでもそれでは、ちょっと情けないよ☆ 何から何まで「はいアーン♪」してもらえると思ったら大間違いだぞ!ww そういう意味では今作における「モリサマー・凸守・くみん先輩」の存在って大きいなと思いますね。いつまでもこんな2人のやりとりばかり見ていたら…個人的にはちょっとつらいです。

この作品に限った話ではありませんが、男性向けアニメに出てくる女の子って「やけに積極的」だったりしますよねw 控えめな感じの女の子でもキッカケとかは意外と向こうが与えてくれたり、そして男性(主人公)は決まって草食系だったりします。で、逆に女性向けのアニメになると今度は男が信じられないくらいグイグイ来ますw 「つまりお互い、異性に積極的に動いてもらいたい」というのが理想と言う事でしょうか?そう考えるとなんだか面白いですね☆

*以下ネタバレレビューのため注意です!
{netabare}内容ですが、凸守家のクリスマス会では各キャラのコスプレ姿がお披露目されます。が、露出が多いわけでも無いのでオマケ的な感じですね。トランプで大富豪をやったりとくつろぐシーンもあります。そしてブランデーの利いたケーキを食べ過ぎた六花・凸守が酔っぱらってしまい、べろべろになりながら2人は勇太に絡みます。結局酔いつぶれた六花を勇太が送ると言い、先に2人は凸守家を出ます。そして2人は港に…なんと勇太がナイトクルーズを用意していたのですね☆良い雰囲気で海を眺める2人、次第に見つめ合い2人の距離が縮んで…という所で船の汽笛に邪魔されますw 結局2人は進展するきっかけを今回も作れなかったのですが問題はここから、なんと同好会のメンバーが船まで2人を付けてきていたんですね。酔っぱらったままの凸守は2人をミョルニルハンマーで攻撃!!六花は体勢を崩し、助けに入った勇太とキス…するかと思ったのですがそうはならず。代わりに凸守を止めようとしたモリサマーちゃんが凸守とキスしてしまう…というオチでしたw これなんてフラグですか?w
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 32

HIROTO さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

酔えば酔うほど邪王真眼

中2病でも恋がしたいのエクストラエピソード。
クリスマスパーティを描いている
果たして、二人の仲は進展するのだろうか?

やっぱりOPがとても素晴らしい!
ここで中2病を愉しもうっていうスイッチが入りテンションが切り替わるのを感じた。
凸守の髪くるくると六花の指くるくるが最高に可愛い。
これはやばい、中毒性がすごい。

六花のブルマは好きな人には堪らないだろう。笑
凸守のクリスマスドレス仕様 可愛すぎて 一家に1台欲しい。

大富豪にしても凸サマーのやりとりがとても面白く見ていて飽きない。
この二人は本当に大好き。
この二人が自分の中のキーパーソンなのは間違いない。

酔っ払ってからは本当にどたばたしている。
六花と凸守による安定の中2バトル 作画がとても良くハジけている!
テンポが本当に素晴らしい。

船についてから、六花の可愛さが際立つ。
この演出は素晴らしい。
BGMもあわせて、萌えてしまった。

からの

凸守登場 ありがとうございます。
凸守とモリサマーさん、本当にありがとうございます。

いやらしい眼で見てしまいました。フラグ ビンビン デス。

アニメのテンポがとにかく良く、あっという間に30分が経っていた。
面白い、可愛い、凸サマー。


凸サマー好きの自分としてはニンマリの出来。
もちろん六花も安定の可愛さだった。

また会えたな!

投稿 : 2024/05/04
♥ : 24
ネタバレ

のあ☆彡 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

中二病でもクリパしたい!

中二病でも恋がしたい!のOVA作品で、一期の13話にあたります。

『あらすじ』
{netabare} 六花と勇太は一期でめでたく恋人になったのですが、実は・・いや、当然、二人の距離は縮まっていません。
クリスマスが近くなっているというのに、デートの約束をするタイミングがつかめず、クリスマスは凸守の家でパーティーをすることになるのでした。{/netabare}


『感想』
{netabare} 多少の想像はしてたけど、やっぱり凸守の家大きい!

六花が「勇太の衣装もあるよ!」と言った後に勇太が「しょうがないなぁ」と言ったので、着てくれるのかと思いきや・・
ちょっと残念w

六花の酔った姿、え、ちょ、まじ可愛い(真顔)
凸守は予想通りでしたね(笑)

さすが、勇太!ちゃんと用意してくれてたんじゃん。
ちょっと見直しましたw

あ、それと・・・w 凸守×モリサマー、キテますねw{/netabare}


ストーリーが進んだわけではありませんが、いつものみんなが見られて良かったです。
六花の恋愛に対する不器用さ(良い意味で)はいつみても可愛いですね♪

投稿 : 2024/05/04
♥ : 9
ページの先頭へ