ギスギスで親友なおすすめアニメランキング 4

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのギスギスで親友な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月08日の時点で一番のギスギスで親友なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

76.3 1 ギスギスで親友なアニメランキング1位
ヤマノススメ サードシーズン(TVアニメ動画)

2018年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (385)
1474人が棚に入れました
この夏、あおいが、ひなたが、かえでが、ここなが、そしてほのかがTVアニメに帰ってくる!
そして新しい友達との出会いも……。
今度はどの山に登ろうかな?

声優・キャラクター
井口裕香、阿澄佳奈、日笠陽子、小倉唯、東山奈央、牧野由依、儀武ゆう子、七瀬彩夏、高尾奏音、山本亜衣
ネタバレ

はあつ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

山は人を素直にさせる

自分の中での「自然+萌えキャラ」3大コラボアニメ
「のんのんびより」「ゆるキャン」「ヤマノススメ」

「田舎」「キャンプ」「登山」とそれぞれのツールを通して自然を楽しむ可愛い女の子達を眺めていると、新鮮な空気に包まれてる気分になって癒される。
ここは共通するコラボの醍醐味♪

その中で本作「ヤマノススメ」の特徴はシリアス成分の多さにあります。
あとの2作品が、のんびり、ゆるいコメディ寄りのストーリーなのに対して、登山に伴う自然の厳しさと登場人物の心の成長に伴うもどかしさが加味された物語になっています。
そこが好みの別れるところかも知れませんが、私は、キャラ達が楽しむ姿とシリアスな心情描写のどちらもが好みで、その緩急のついたストーリーにショートアニメとは思えない見応えを感じました。

3期作中で、{netabare}主人公が山上でビターテイストのコーヒーに挑戦するくだり{/netabare}は作品の楽しみ方を示唆しているよう~
自然の中で味わう青春のほろ苦さもまた格別ではないでしょうか~♪

以下は1期から3期まで通してのネタバレ感想です~
{netabare}
題材からして、高校時代、登山部員だった私が本作にハマるのは必然なんでしょうけど、登山のシリアス描写だけじゃなく、ここまで人物の関係性に踏み込んで主人公の成長を描いてくれるとは!
つい親目線で見てしまって娘の頼もしくなった姿に感無量でした。

《二人のストーリー》

人付き合いが苦手でインドア派の主人公「あおい」。
小学生の頃の友達ひなたと高校で再会し、登山をしていく事で友達が増え、外でバイトも始める。
あおいの成長ストーリーとしては王道展開なんですが、2期終了時まではひなたという良い友人に引っ張られた側面も強く、あおい自身は受け身で自信のなさもまだまだ感じてました。
それが3期では、ひなたに頼らずクラスメートと出掛け、バイト先ではしっかり接客もこなせるようになる。
一人で過ごすより社交的な方がいいと言うつもりはありませんが、苦手だと思っていた事に自らチャレンジして克服するのは感心しました。
(お父さんは誉めてあげたい!よく頑張ったね♪)

一方、もう一人の主人公と言ってもいい「ひなた」。
あおいと違い誰にでも気さくな彼女は社交性には問題なく安心して見ていられる。
一人でいる事の多いあおいに対して、何かと気にかけ、登山もリードしてやる優しい子です。
でも、2期まではイイ子ちゃん過ぎるようにも感じてました。
そんな彼女が3期後半では繊細で我が儘な一面を見せます。
すれ違いが続き、モヤモヤが爆発。
その時に見せてくれた、縦走初日の自分勝手に登る不貞腐れたような子供っぽさ。
見ててイライラされた方が多いかも知れませんが、私はリアルな人間味を感じてとっても可愛いく見えました♪

この3期のクライマックスである縦走エピソードは、それまで友達というより姉妹っぽくもあった二人の関係においても大きなステップになりました。

いつまでたっても不機嫌なひなたに、めげずに優しく声をかけ続け、ひなたのケガを知って真っ先に同行下山を名乗り出る。
それだけであおいがひなたを大切に思っている事は伝わるんですが、その後の二人の会話が最高に温かい!

ひなたは、ただすれ違いと焼きもちだけで拗ねていた訳じゃなく、引っ越しで離れた時の寂しさを思い出しナイーブになっていた心境を明かします。
(繊細な乙女心が可愛いくて萌える~*^^*)
「バッカじゃないの!・・・」即座にあおいは、今までのひなたへの感謝を伝え一番の親友だと告げます。
(「恥ずかしい事言わせないでよ!」照れるとこが可愛くて更に萌える~*^^*)

普段なかなか口に出してまでは言えない友達への感謝と親愛の情。
「山は人を素直にさせる」
飾らない自然が心の虚飾を取り払ってくれる、本作のシチュエーションならではの素晴らしいシーンでした!

最終話、二人でナイショ話をする場面。
もう気のおけない親友となった二人の関係が微笑ましかったです。
(視聴者に聞こえないようにしてるのが憎い♪)

《キャラ》

登場メンバーの年齢は高2から中2までバラバラですが、山登りを通して親しくなったので部活動のような上下関係がないのがリラックスできますね。

自分の属性的に気になったのが「ひなたの父親」
スマートな物腰で娘と良好な関係を築き、娘の友人だけでなくその美人ママまで一緒に登山を楽しむデキル親父。
あやかりたいものです~

《作画》

スタッフが実際に登山をしてロケハンしたんでしょうか?
私、行ったことない山ばかりですが手書きの風景画は新緑から紅葉まで風薫る美しさを感じました。

あと、天覧山などの自宅付近の山並みや名所、二人の通学路の用水路?を挟んだ公園や河原の景色もキレイで、聖地巡礼に行ってみたいと思わせてくれました。
協力の飯能市の良い町起こしになったのでは~

《音楽》

主題歌は、ほとんどがキャラクター達の歌声で雰囲気にマッチしており楽しげです。
私は特に、カワイイ歌詞と出掛けたくなる曲調の2期OP「夏色プレゼント」と、あおいとひなたの微笑ましい関係が伝わる3期ED「色違いの翼」が好き。
「色違いの翼」のジャケット絵が最初の頃の二人の立ち位置と逆転してるのも洒落てます♪

《声優さん》

出演の方々は皆さん実績のある人気声優さんなので安定してました。
本作の中で特に好きなのはひなた役の阿澄佳奈さん。
他に演じられたキャラでは、のんのんびよりのコマちゃんの弄られっぷりが堪りません♪

《登山に関して》

日常の中の非日常体験。
雲海が広がるパノラマなど高地になるほど絶景が広がるんですが、たどり着くまでに厳しい自然とも向き合う事になります。
そのシビアさを描いた2期の富士登山。
アニメだから体力作りをろくにしなくても3000m級の山に行けるんだなと思って見てたらガチでダウンさせるとは!
シリアスな描写が私には痛烈で一気に見応えを感じました。

私、富士山は未踏なんですが、あおいと同い年の時に所属していた登山部の夏山縦走で、北岳(日本で2番目に高い山)に登った時に高山病になったんです。
だから、あおいが富士登山であくびをしだした時点で当時の状態を思い出し悪寒が走りました。
自分は頂上には登ったものの酷い頭痛でその後の行程は断念。
憔悴して下山するあおいを見てると、当時私に付き添って先に下山した顧問の先生に申し訳ない気持ちで一杯になったのを思い出しました。
3期であおいが行ってた歩荷訓練は、私も入部当初から当然やってて、それなりに体力はついてたんですが、当時の行きのリクライニングのない夜行列車で全然眠れず睡眠不足のまま登ったのが原因でした。
だから3期で、よく眠ってない事をひなたが怒るのを聞いて耳が痛かった~(汗)
高2の時も同じ原因で軽い高山病になりましたが、幸い早めのテント泊で全回復して先輩のメンツは保つ事が出来ました。
是非あおいにも次の富士登山は笑顔で御来光を見てほしいです~(^^{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 34
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

山登りよりもひなたとあおいの関係性に主眼

山登りはあるけれど、ひなたが不貞腐れたところに持っていかれた感じ。関係がすぐに元通りになると思いきや、意外と面倒くさい性格だったようだ。集団で登山するときに身勝手な行動は本当に迷惑。山舐めてるんじゃないのと言っておきながら、自分が山舐めてるという。ちょっと、いらっときた。{netabare}あおいが自分以外の子と仲良しなことに妬いたのかしら。遊ぶときに予定が合わなかったのは映画の予定を勘違いしてたひなた自身のせいだってのに。{/netabare}他はそれなりに面白かった。

あおいが群馬に行って、ほのかに会うとき、{netabare}登場したほのか兄が完全に頭文字Dを意識した感じ。やっぱり群馬エリアだからかな。音楽もそれっぽいし、車も。{/netabare}

今作での登山お役立ち知識は登山靴と解けにくい紐の結び方くらい。次回作に期待したい。あおいの富士山再チャレンジ見たい。

OPは地平線ストライド。山登りの振り返りあり。
EDは色違いの翼。あおいとひなたが歌う。映像の葉がぶわーっとなるところ好き。
ヤマノススメの楽曲はメロディは結構良いので、すごく頭に残る。

以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
1. 『筑波山で初デート!?』
夏休みが終わり、新学期が始まった。高校1年生のあおいは、夏休みに登った富士山で、幼なじみのひなたがプレゼントしてくれた人形のお礼をしたいと考えていた。アルバイト先の先輩・ひかりからアドバイスをもらったあおいは、ひなたに筑波山への登山を提案する。

2. 『登山靴ってすごいの?』
富士山登山に再チャレンジすることを決意したあおい。だが、山登りの先輩・かえでから、そろそろちゃんとした登山靴を買ってはどうかと勧められる。高額な金額を聞いて尻込みするあおい。放課後、なけなしの貯金を手にしたあおいは、ひなた、かえでと登山用品店へ向かう。

3. 『飯能にアルプス!?』
富士山登山再挑戦に向けて体力をつけるため、新品の登山靴を履いて「飯能アルプス」踏破をすることにしたあおい。今回はひとりでの登山だ。飯能アルプス最初の山・天覚山を登り始めたころは鼻歌交じりで快調だったあおいの足取り。だが次第にバテてしまい……。

4. 『クラスメイトと遊ぼう!』
10月になり、衣替えの季節。しかしあおいはいまだにクラスに馴染めず、クラスの中に友だちはひなただけだと思っていた。休み時間、ひとりで編み物をしているとき、ふとクラスメイトのみおに話しかけられる。それをきっかけにふたりで話をするうちに、放課後、同じクラスメイトのゆりやかすみ、そしてひなたも一緒にカラオケへ出かけることに。

5. 『思い出を写そう!』
ひなたの父の取材に便乗して、群馬県にあるロックハート城を訪れたあおいとひなた。高尾山で出会った友人のここな。谷川岳の登山で出会い、群馬に住むほのかも一緒だ。城内を散策し、おいしいカレーを食べたり、写真を撮ったりして楽しむ4人。そのうちに『プリンセス体験』の看板を見つけた4人は……。

6. 『コーヒーってなんの味?』
ひなたの家のウッドデッキでお茶をごちそうになっていたあおい。ふとひなたを見ると、コーヒーを飲んでいる。山頂でコーヒーを飲む「山コーヒー」のおいしさを勧められたおあいは、自分もやってみたいと思うものの、コーヒーの苦さがまだ苦手。ひなたと山コーヒーをするために、あおいは豆選び&ドリップの練習を始める。

7. 『働かざるもの、登るべからず!?』
ひなたがあおいに、今度の休みに池袋まで遊びに行こうと誘うものの、あおいはアルバイトがあるからと断る。アルバイトの当日、その日はクラスメイトやお母さんの退院祝いを買いに来た女の子など、様々な人たちがやってくるが、あおいは熱心に接客をするのだった。その様子を見たひかりは、あおいの成長に目を細める。

8. 『ふたつの約束』
「あおいでも登れそう」ということで、ひなたは群馬の赤城山登山にあおいを誘おうとするが、連絡がつかない。そのころ、あおいはほのかと群馬の伊香保温泉に遊びに行く約束をしていたのだ。翌日、あおいからほのかとの約束を告げられ、一緒に行こうと誘われたひなただったが、断ってしまう。あおいはひなたのそんな様子をいぶかしがる。

9. 『それぞれの景色』
伊香保温泉の階段を登りきり、伊香保神社や展望台を歩き回るあおいとほのか。さらにほのかはせっかく来たのだから、露天風呂に入っていこうとあおいを誘う。友達とお風呂に入ることがちょっぴり苦手なあおいだったが、覚悟を決めて露天風呂に向かう。一方、ひなたは、あおいのことを案じながら、ここなと一緒に赤城山を登りきる。

10. 『すれちがう季節』
同級生のみおたちに池袋へ遊びに行かないかと誘われたあおい。ひなたにはすでに予定があって一緒に行けないと知り、あおいは遊びに行くかためらうが、みおたちと出かけることに。当日、あおいからの楽しそうなメールを受け取ったひなたは、あおいの楽しそうな様子を見て一抹の寂しさを感じていた。

11. 『ぎこちない縦走』
あおいが池袋で買ってきたおみやげをひなたに渡したものの、ひなたはどこか浮かない様子。そんななか、かえでが「週末にテント泊しながら瑞牆山と金峰山に登ろう」と誘う。出発の前日、あおいは自宅に泊まりに来たここなと一緒に翌日の夕食の準備をしていた。ところがその準備に思いのほか手間がかかってしまい……。

12. 『ともだち』
前日に準備してきた晩御飯を振る舞うあおいとここな。そのおいしさにひなたも少し喜んでくれた様子で、あおいは胸をなでおろす。翌日、早朝から金峰山へアタックを開始するが、ひなたの様子がおかしい。すると、ひなたにあるトラブルが発生し、心配になったあおいはひなたに寄り添うのだった。

13. 『秘密だよ?』
季節はめぐり、もう11月。富士山登山に向けて体力をつけるため、あおいはペットボトルを入れた荷物を担いで、天覧山に登っていた。そこで偶然ここなと会ったあおいは、そこでひなたの誕生日が近いことを知らされる。ひなたへのプレゼントは何がいいのか、あおいはいろいろと考えを巡らせるが、なかなか思いつかずにいて……。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 15

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

会いに行こう…かけがえのないともだちとステキな景色に

アニメ視聴の中でも続編の視聴は楽しみがひとしおです。
だって、これまで決して溶けなかった封印が開き、物語の一歩奥に踏み込めるのですから…
今回2018年の夏アニメで3期が放送された訳ですが、2期が放送されたのは2014年なんです。
4年も経った気がしないんですけど…

完走してレビューを書くためにwikiをチラ見して知りました。
ロケハンも大変であり、第2期の終盤が綺麗な終わり方をしていたことから続編の計画がなかなか立たなかったが、第3期を待望するファンの声により話が進んだそうです(wikiより)
この記事を見た時、思わず胸が熱くなってしまいました。

昨今、大人の事情やら何やらで、様々な改変が行われながらアニメ化が進められています。
中には、一旦TVアニメ化発表され歓喜したのも束の間…劇場版になった上、尺が思い切り短くなりその作品の持つ本来の良さが見出せない作品がありました。
こういう現状を目の当たりにするたび、そもそも基盤となっているべき視聴者、読者の声が反映されない事に対して寂しさを通り越して憤りを覚えていました。

でも…やっぱりそれが全てじゃないんですよね。
この作品の様に、作り手に私たち視聴者の声が届いて企画が前に進むこともあることを知れたのは精神的に大きいです。
大好きな作品を応援するのは、決して無駄じゃないという事の裏付けなのですから…

2期では挑戦して…決して甘くない現実を突きつけられ英断を迫られられた4人でしたが、今回はもう一度夢に挑戦するため、改めて自分たちを俯瞰した上での言動が揺れ動く心と共にとても丁寧に描かれています。
季節は夏から秋に変わり、夏の登山をきっかけに交友関係も広がって、もう独りぼっちで部屋に閉じ籠っていたころとは別世界の景色を見ています。

夏の挑戦は本当に大変でした。
だからこそ、お互いの絆の結びつきはより一層強くなったと言っても過言ではないでしょう。
強くなるだけじゃない…お互いの距離だって縮まったと思います。
たくさん笑って、たくさん泣いたから…

そしてこの世界はあおいとひなた、そして4人で築き上げたモノ…
でも夏休みが終わり新学期が始まると、否が応でも第3者が介入してきます。
だって当たり前です、クラスメイトは二人だけではないのだから…

次にぶつかる壁は距離感に対するギャップ…
縮まった距離感でしか知り得ないギャップ…
きっかけは些細なことでしたが、相当デリケートな事だと思います。

立場も見える景色も…何もかもが一緒だったはずなのに感じるギャップ…
これって、状況によっては結構辛いんですよね。
でも親友なら一緒に超えていかなきゃいけない壁だと思います。
もう、その壁の乗り越え方なんて、とっくに知っているんですけどね。
彼女たちが導き出す答えは…
気になる方は、是非本編でご確認頂ければと思います。
溢れんばかりの眩しい笑顔が温かく視聴者を迎えてくれることでしょう。

オープニングテーマは、あおい、ひなた、かえで、ここなの「地平線ストライド」
エンディングテーマは、あおい、ひなたの「色違いの翼」
期を重ねる事にテーマソングがレベルアップしているように感じているのは私だけでしょうか?
今回のテーマソングも素晴らしいです。
個人的にツボに入ったのはエンディング…このフレーズとアニメーションを見ていると、何故だか泣けてきます。
今期のアニソンBEST10の上位に入る作品だと思っています。

1クール全13話の物語でした。
今期の内容自体もしっかり堪能させて貰いましtが、何より嬉しいのが4人にでっかい目標ができたこと…
この目標に対する行動と顛末はきっとアニメ化されると信じています。
(今のままでは綺麗な終わり方とも言えませんし…)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 36

68.8 2 ギスギスで親友なアニメランキング2位
夏色キセキ(TVアニメ動画)

2012年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (1000)
4409人が棚に入れました
人気声優の4人組ユニット「スフィア」が、12年放送予定のオリジナルテレビアニメ「夏色キセキ」で主演を務めることが明らかになった。メンバー4人全員で主演を務めるのは初めてといい、監督は「機動戦士ガンダム00」の水島精二さんが務める。 スフィアは、寿美菜子さん、高垣彩陽さん、戸松遙さん、豊崎愛生さんの4人で09年2月に結成されたユニット。10年11月に日本武道館、今年4月に幕張メッセで単独ライブを行うなどパフォーマンスにも定評があり、7月には日本テレビで初の冠番組「スフィアクラブ」をスタートさせた。今回の「夏色キセキ」で、高垣さんは紗季(さき)役、寿さんが夏海(なつみ)役、戸松さんは優香(ゆか)役、豊崎さんは凛子(りんこ)役をそれぞれ演じる。

声優・キャラクター
高垣彩陽、寿美菜子、戸松遥、豊崎愛生、沢城みゆき、真堂圭、三木眞一郎、山崎和佳奈、長沢美樹、名塚佳織、子安武人、恒松あゆみ、宮野真守、鈴村健一、MAKO、斎藤千和、沼倉愛美、五十嵐裕美

nk225 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

デキるオタクはここで判断している?

”四人だけの秘密は、夏色の空に溶けたキセキ”

朝起きて、学校に行き、放課後は友達と過ごす。
楽しいことも、悲しいことも、4人一緒に体験する。
ずっと続くと思っていたあたりまえの毎日。

そんな彼女たちに、ひと夏のキセキが舞い降りる。
これは、下田の町で育った4人の少女の物語。

暑くてさわやかな夏色キセキがきっとあなたを包み込む・・・。

夏色キセキ 第1巻
サンライズ制作による、下田の町で育った少女たちのかけがえのない時間を描く青春ストーリー第1巻。
中学2年生の紗季、夏海、優香、凛子の仲良し4人組が、夏休みに体験した不思議な出来事を綴る。
人気声優ユニット・スフィアが声を担当。
オーディオコメンタリー
第1話「11回目のナツヤスミ」寿美菜子、高垣彩陽、戸松遥、豊崎愛生、
水島精二、浦畑達彦

夏色キセキ 第2巻
サンライズ制作による、下田の町で育った少女たちのかけがえのない時間を描く青春ストーリー第2巻。
中学2年生の紗季、夏海、優香、凛子の仲良し4人組が、夏休みに体験した不思議な出来事を綴る。
オーディオコメンタリー
第2話「ココロかさねて」水島精二、菊田浩巳、宮本朋律
第3話「下田ではトキドキ少女は空をとぶ」寿美菜子、高垣彩陽、戸松遥、豊崎愛生

夏色キセキ 第3巻
下田の町で育った少女たちのかけがえのない時間を描く青春ストーリー第3巻。
花木屋旅館に酒を届けに来た憧れの先輩・貴史に紗季のことを尋ねられた優香は、貴史が紗季に想いを寄せているのだと悟る。
オーディオコメンタリー
第4話「ユカまっしぐら」戸松遥、木村隆一、水島精二
第5話「夏風邪とクジラ」寿美菜子、高垣彩陽、戸松遥、豊崎愛生

夏色キセキ 第4巻
サンライズ制作による、下田の町で育った少女たちのかけがえのない時間を描く青春ストーリー第4巻。
紗季とのペアでの最後の試合が決まり、気合が入る夏海。
一方で、母親が仕事で出張のため家事もこなさなければならなくなり…。
オーディオコメンタリー
第6話「夏海のダブルス」寿美菜子、高橋龍也、水島精二
第7話「雨にオネガイ」寿美菜子、高垣彩陽、戸松遥、豊崎愛生

夏色キセキ 第5巻
サンライズ制作による、下田の町で育った少女たちのかけがえのない時間を描く青春ストーリー第5巻。
夏休みも半ばを過ぎたある日、引越しを控える紗季は、夏海から「4人で旅行に行こう」と誘われる。
オーディオコメンタリー
第8話「ゆううつフォートリップス」高垣彩陽、綾奈ゆにこ、水島精二
第9話「旅のソラのさきのさき」寿美菜子、高垣彩陽、戸松遥、豊崎愛生

夏色キセキ 第6巻
サンライズ制作による、下田の町で育った少女たちのかけがえのない時間を描く青春ストーリー第6巻。
台風が来るというニュースを聞き、4年前の台風に関する出来事を思い出そうとする夏海たち。
だが4人の記憶がどこか曖昧で…。
オーディオコメンタリー
第10話「たいふうゆうれい、今日のオモイデ」豊崎愛生、村井さだゆき、水島精二
第11話「当たって砕けろ! 東京シンデレラツアー」寿美菜子、高垣彩陽、戸松遥、豊崎愛生

夏色キセキ 第7巻
サンライズ制作、下田の町で育った少女たちのかけがえのない時間を描く青春ストーリー第7巻。
夏海が目を覚ますと、そこは東京のホテルではなく下田の自分の部屋だった。
そこへ優香から「今日が昨日になっている」と電話が入る。
オーディオコメンタリー
第12話「終わらないナツヤスミ」寿美菜子、高垣彩陽、戸松遥、豊崎愛生、
水島精二、浦畑達彦

デキるオタクはここで判断している?
2015年秋アニメも出そろいましたね。しかし、度胆を抜かれたというか……想像していた方向とまったく異なっていたのが「おそ松さん」ではないだろうか。初回の放送がスタートしてからカオスなネタと相次ぐパロディの連続に、ネット界隈を中心に「なんなのこれww(褒め言葉)」状態に。

その一方で「銀魂の監督とスタッフなのか。だったら納得」「監督の過去の作品からすると当然の展開」といった声も。うーむ……どうやらコアなアニメファンは監督などからも事前に情報を得て、放送開始前から内容を想定しているようだ。

【水島精二氏】
2015年秋放送:「コンクリート・レボルティオ~超人幻想~」
過去に関わった作品(例):「夏色キセキ」(監)/「UN-GO」(監)/「機動戦士ガンダム00」(監)/「鋼の錬金術師」(監)

さまざまな良アニメに関わる監督としてネット界でも度々話題にのぼるほど。ちなみに同業で同姓の水島努氏とは血縁関係はないそうだ。

テレビアニメの他にも昨年ヒットした劇場作品「楽園追放 -Expelled from Paradise-」でも監督を務めている。

2012年4月から同年6月まで毎日放送ほかで放送された。全12話。

声優ユニット・スフィアの4人が主要担当声優を務めており、それぞれの特徴を踏まえたキャラクターデザインとなっている。2011年9月17、18日に国立代々木競技場第一体育館にて開催されたライブにて初めて発表された。

元々、スフィア結成時に4人を主役にしたアニメを作る構想があり、それが3年の時を経て形となった作品である。

内容は静岡県下田市を舞台として、同地域で育った女子中学生の日常が描かれている(下田海中水族館など市内の各所風景も登場)。また、8話と9話では伊豆諸島の八丈島が登場している。

また、コンビニエンスストアのローソンが制作協力しており、作中にも実名で登場するほか、同チェーンとのコラボレーションも実施された。その他にも、いくつかの実在する企業・店舗・車両などが作中に実名(あるいは看板・ロゴなど商標類、カラースキームなども改変なし)でそのまま登場している。

オープニングテーマ
「Non stop road」
エンディングテーマ
「明日への帰り道」

投稿 : 2024/05/04
♥ : 42
ネタバレ

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

無邪気な世代

7話まで観たところでしばらく放置していたので、
最終話が終了したところで一気に最後まで観てみた。
{netabare}
他力本願だった彼女達にも、具体的な希望ができたおかげで
少し変化があり、案の定・・オーディションを受けることに。
オーディションの光景、けっこう時間割いて細かく描かれており
{/netabare}

大昔、自分も似たような緊張感を味わったことがあっただけに
リアルに彼女達のドキドキと不安が伝わってきて、不覚にも涙がじわり。
懐かしいというよりは、あぁ青春だよなぁ~ってその若さと
目標に向かってひたむきにダンスの練習をするあたりとか、
素直に感動できる部分ではあった。

がしかし、なかなか盛り上がりに欠けてしまったのは
こちらの期待が大きすぎたからなんだろうか?
いやいや、スフィアのファンでもないし、それほどでは・・

ただ、幼い頃よく旅行に行った伊豆急下田の風景が見れた事や
彼女達のはじけるような明るいOP曲が、とても良かったし
観るたびに毎回、なんだかんだ元気をもらっていた気がする。

(以下はこれまでの感想)
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<7話まで視聴>

これまで、何度か途中で断念しかかったが、
なんとかまだ視聴を続けている。
暗黙の了解で、スフィアを売り出すための作品であることは
重々承知の上でいるわけだけれど、
4人の女の子それぞれはけっこうかわいいと思うし、
くだらないことでワーワーキャーキャー騒いだり、
つまらないことでケンカしたり、意地張ったりしてるのを観て
そういえば中学女子ってこんな感じだったなって思いながら、
個人的にあたたかい想い出のある伊豆下田の風景を眺めるのも
悪くはないなと。

しかし、どうもねぇ・・あのお石様頼りにしすぎるのが、
なんとも思春期らしいっちゃらしいのだけど、
何でもかんでも石にお願いしてるのが共感できず・・

だって夢は、運とかチャンスも影響するだろうけれど、
基本的には自分の努力で叶えていくものだろう?
そうでなければ、叶った時のありがたみも、喜びも半減するし
果ては将来・・自分の半生を振り返った時や、子供が出来た時
胸を張っていられないよ?きっとね。
少なくとも、いざ何かあったとき、自力で乗り越えていくスキルは
他力本願だけだと全然育たないから。

ついつい、そんなことを思って、彼女達を心配しつつ
なんとか自分達の努力だけで夢を叶えて欲しいなと
見届けたい想いだけで、視聴を続けている。たぶん今後もね。


(以下は第1回視聴後の感想)
==========================================

静岡県下田市を舞台にしたオリジナルアニメで、
今のところ2話まで視聴済みだが、どうやら女子中学生4人の
友情と夢の実現を日常風味で描いていくストーリーのようだ。

声優ユニット・スフィアの4人がメインキャストを務めているので
オチはだいたい見えているものの、どう見せてくれるかで
人気の度合いは決まってきそう・・

ただ、今まで幾度となく旅行した下田での記憶が
懐かしくよみがえってくる街並みの風景は、ちょっと嬉しい。

彼女達の、ケンカなんかを見ていると、中学生らしさ満載で
家族との距離感、接し方なんかもリアルだなと。

大きな起伏も今のところなく、遠い目で眺めている感じだけど
今後、大きなキセキが舞い降りるらしいことは必至。

女の子たちのキャラデザは、いろんなアニメで登場してきたような
わかりやすい雰囲気で、素直にかわいい。
彼女達が歌うOP、EDも、なかなか良い感じ。
でも、スフィアのファンだったりする人のほうが
いろんな部分で、もっとずっと深く楽しめるのだろうなぁ。

そういう意味では、スフィアファンのための作品かなと。
4人の女子でご当地アニメとくると、『たまゆら』を思い出すけれど、
この『夏色キセキ』は、まだ幼さの残る中学生らしい友情と、
ほのぼのとは違う、適度に躍動感のある感じがポイントかも。


ちなみに声の出演は・・

逢沢夏海=寿美菜子
水越紗季=高垣彩陽
花木優香=戸松遥
環凛子=豊崎愛生

そのほか、沢城みゆき、三木眞一郎、名塚佳織、
子安武人、宮野真守、斉藤千和など。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 44
ネタバレ

♡Sallie♡☆彡 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

友達って良いなと思いました(つ﹏<)・゚。

BS11で再放送していて,タイトルも青春っぽかったので観てみました。
観終わったのがこの季節って…。夏に観れば良かったかも(^-^;

女子中学生4人の夏休みを描いた物語です☆
4人は親友でいつも一緒だったのに紗季という子が引っ越すことになってしまって,離れ離れになるまでに不思議なことが起こってそれによって友情を深めていくって感じのお話。

まずそれぞれのキャラクター。
夏海はテニス部に所属する元気でボーイッシュな女の子です。弟がいます。正義感が強いのにお化けが苦手。
紗季は4人の中で1番大人で女らしい子です。夏海と同じテニス部所属でペアを組んでます。勉強も出来てしっかり者。転校が決まってます。
優香は天真爛漫な女の子。4人の中では1番子供っぽいけれど,ムードメーカーでもあります。旅館の娘でお手伝いが大嫌い。
凛子は大人しい女の子です。言葉数も少ないようだけど,優香のことが大好き。運動は苦手なようです。神社の娘です。
あたしは優香が1番好きでした。でも,ダンスの練習しようよ(笑)。

キャラデザは嫌いではないんですが,身体が華奢すぎませんか?
顔より胴体の方が細いというか…。
中学生だからあれでいいのかなぁ。
作画が不安定なところも気になりました。

ストーリーは御石様という神社にある岩が4人の願いを変な形で叶えるという…。
1話ごとにその願いによって起こった不思議な出来事を解消していくんです。
御石様の力は4人が望む形では叶えてもらえないことがほとんどで,その願いのもとになったことを解決することで御石様の力によるものが消えるのです。
お話自体はシンプルで深みのない感じで気楽に観れるものですが,紗季が引っ越しちゃうのはほんとに悲しいです(>_<。)
あたしもテニス部だったのもあり,友達のことを思い浮かべたり,彼女たちに感情移入したりしちゃいました。。。
{netabare}夏海は紗季の隣の家で窓を開ければ紗季の部屋があって…っていう仲なのに,「引っ越しが終わったらわたしの部屋,窓から空き部屋しか見えなくなっちゃう。」っていう夏海のセリフは自分も夏海の気持ちになって悲しくなってしまいました。
逆に紗季の立場になって1人だけ離れて行かなくちゃならない気持ちを考えたらとても切なくなりました。
第8話の船での紗季のセリフ。「今回は旅行だけど,次行く時は引っ越しなんだって思っただけ…。」。あのシーンの時,あたしも紗季の気持ちになって同じことを考えていたのです。あと,「引っ越しでまたこの旅行のことを思い出すんだろうなぁ。」とも思いました。 {/netabare}
ただ,切ないストーリーなだけにアイドル要素要る!?って思いましたけどね(-_-)

OP&EDは良いですね!!
特にEDは切ない感じでとても好きになりました。
“放課後は永遠みたいにサヨナラをごまかしてたね”っていう歌詞はほんとにそのとおりだなと…。
終わりがくるのは知っているはずなのに,その時はこれがずーっと続くような気がしていたんですよね。。
高校生の時いつも放課後友達と机を合わせて一緒に勉強してたことを思い出しちゃいました。
良い曲だと思ったら「secret base~君がくれたもの~」の作曲者なんですね!!
なるほどです★

気になったのは,せっかく4人組なのに2人2人に分かれがちなこと。
3人のことを平等に友達と思っている感じにしてほしかったな。
細かいとこを言えば,テニス部(コート屋外)なのに色白過ぎ!!
現実であの色白具合だと相当練習してない(〃゚д゚;A
あと,最終話が駆け足なのが残念でした。。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 10

62.7 3 ギスギスで親友なアニメランキング3位
Lostorage incited WIXOSS(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (232)
977人が棚に入れました
池袋――幼少期にこの街で過ごした高校2年生の穂村すず子が戻ってきた。
「ずっと友達だよ!」幼いころに仲良しだった森川千夏と誓った大切な記憶。その千夏とまた会えるかもしれない…それだけですず子の胸は高鳴る。
 転入した高校にもすぐには溶け込めず、早々に浮いた存在となっていたある日、「WIXOSS」を覚えれば友達ができるかも……そう思って学校帰りに立ち寄ったカードショップでデッキセットを購入する。
 家に帰りカードデッキを開封すると、カードの中に描かれた少女が動きだし、口を開く。

 「ようこそ、セレクター」

 selectorとして選ばれた人間は、自分の記憶のすべてが詰まった5枚のコインを賭けたバトルに参加しなければならない。コインをすべて取り戻し勝利すればこのゲームから脱出できる。逆にすべてコインを全て失い、敗北すると、そのペナルティーとして──。

 「Lostorage」―――この不条理なゲームに巻き込まれる事となったすず子の運命は!?そして、すず子と時を同じくして、千夏の手にも……

声優・キャラクター
橋本ちなみ、井口裕香、伊藤静、金元寿子、井澤詩織、久保ユリカ、興津和幸、菅原慎介、山岡ゆり、洲崎綾、後藤沙緒里、間島淳司、日岡なつみ、西明日香、生天目仁美、中村悠一
ネタバレ

HmFDB75691 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

最終話 オチに気づいた人がいなかったので解説してみた

前作の続きなのかどうかわからないけど、しょうもない終わり方だけはやめてほしい。

第1話 バトルシーンはよくなったかな
{netabare}
前作をなんとかして思い出してみると、
・バトルで何度か勝つと願い事が叶う
・セレクターとルリグが入れ替わり、願い事は入れ替わったルリグが叶える
・最終回は腰砕けだった

願い事に関してはとてもあいまいだったし、それ以外にもおかしなところがけっこうあった。

前作の続きなら、すず子のルリグであるリルは、千夏の可能性が高い。音信不通なのと辻褄が合う。ただ、前作を知っていると驚きはないのでちょっと物足りない。初めて観る人なら面白いだろうけど。

白い部屋だったか白い世界だったか、それも存在するから前作と関係はありそう。だけど、ルールが変わっている点が気になる。前作はラスボス倒して完結したんじゃなかったかなあ。

バトルシーンはよくなったと思う。コインを使った大技みたいなのもあって。キャラクターは前作のほうが個性的だった。ただ、今回のキャストは興味深い。
まず、主役はいもちょの橋本ちなみさん。いもちょでこの声優さんを覚えたくらいだ。リルはエロいお姉さん役の印象がある伊藤静さん。珍しいなって思った。
{/netabare}

第2話 予告のあとも面白かった
{netabare}
あまり評価は高くないけど、今期のアニメで面白いほうだと思う。というか、胡散臭いところが色々あって考察したくなる。

気になっているのは三点。
まず、入れ替えはあるのか。ルリグはセレクターの記憶から作り上げたもののようだけど、OPにすず子やほかのセレクターがカードに入っているシーンがある。だから、入れ替えがないとは言い切れない。
ちなみにセレクターがルリグになっても声優は変わらない。前作のルリグが人間の姿に戻って(?)ちょっと出ているけど、どちらも声優は大西沙織さん(たぶん)。
ルリグは記憶をコピーしてるから入れ替えがあったとしても普段通りに過ごせるだろうし。

次はラスボスについて。前作でラスボスは倒されて、ルリグが元の姿に戻って終わりだった気がする。
今回もセレクターになったときに現れたルリグ(?)がラスボスっぽいけど、さらなるラスボス、黒幕がいるような。

最後に報酬。これが一番胡散臭い。記憶を変えられるって、それって本人だけなのか? 記憶は変わっても記録が残っていたら変な子になるだけだし。前作と同様に、勝っても負けてもまともな結果にならないオチなんだろうな。
{/netabare}

コインについての考察
{netabare}
カードも5枚あると思ったら違った。5枚あったら0か5が出たらその時点でバトル終了になってしまうので。

バトルに負けてコインが黒くなると記憶も消えていくように描かれているが、すず子はゴールドが一枚でも記憶は確かなまま。例えば、すず子のゴールドが3枚になってから負けてまた1枚になったら記憶が消えたりするのだろうか。たぶん、そんなことはないはずだから、バトルの勝敗と記憶には因果関係はないといえる。とはいってもそういう細かいところまで気にせずに作られていそうだけど。

ゴールドが5枚になったら、記憶の改ざんができる。この場合記録まで変えられるなら願い事をかなえることと似ている。記憶と記録を変えればアイドル声優にだってなれる。記憶だけなら変なことを言う子ができるだけだが。

コインすべてが黒くなった場合は、”消える”の解釈がいろいろ考えられる。物理的に消えるのか、それとも記憶と記憶が消えるのか。後者なら生まれたばかりの赤ん坊状態といったところか。前作と同様にルリグになる可能性もあるだろう。
{/netabare}

第3話 やっぱりこういう展開だったか
{netabare}
まだわからないけど、セレクターが消えてルリグが成り代わったのだろう。HPにはキャストがないけど、かがり(cv:西明日香)、ゆきめ(cv:生天目仁美)のペアなら、かがり(ゆきめ)(cv:生天目仁美)になっていると思われる。
面白いのはルリグはセレクターの記憶からできたから、成り代わった人物と似たような人物が存在するってことだ。
セレクターはどこに行ったのか? あの白い世界に行ってルリグとして戻ってくると前作と同じになってしまう。

バトルをしなくてもタイムリミットがあるから消えてしまうルールがあるけど、そのタイムリミットはコインが黒くなることでわかるのか? でもコインはゴールドになったり変動があるからタイムリミットが一定の期間にならないと思うんだけど。

まだ疑問点はある。ルリグはセレクターの記憶オンリーではないはず。セレクターが知らないバトルのルールも知っていたわけだから。ルリグのテンプレートがあってそこにセレクターの記憶が追加される仕組みなのかも。

OPで気になるのは、すず子と千夏のバトルシーン。なぜか千夏の姿が見えない。バトルに勝ち抜いた千夏が記憶を改ざんして、茶髪とかになって格好も変わってしまったからか。でも、バトルから解放されているはず。
そもそも、すず子と千夏のストーリーは同じ時間軸なのか疑問にも思っている。
{/netabare}

第4話 ルリグの微妙な変化に気付いた人はいるだろうか
{netabare}
バトルのたびにルリグの髪飾りが増えている。これは前作でもあった。作画ミスと思っていたけど、今回もあるってことは意図的なのだろう。

今後の展開を予想すると、記憶を消したい千夏とそれを止めるすず子、この二人のバトルを主軸に話が進んでいく。さらにブックメーカーの正体をあばきつつ最後はバトルの仕掛け人を倒し、消されたセレクターたちを取り戻す……というのが普通にありそう。

現時点で、ブックメーカーははじまりのルリグとつながっているとしか考えられない。セレクターの情報を把握できるのははじまりのルリグしかいないから。はじまりのセレクターなんかもいるのかもな。それがブックメーカーの近しい人でバトルをさせることで記憶を取り戻せるとか。

すず子と千夏の思い出がすでに改ざんされたものとか、面白そうなんだけど、それだとバトルを終えていなければおかしい。千夏がすでにルリグというのもありそうなんだけど、それだとすず子のような性格になっていなければおかしい。

あまり凝ったストーリーにはならない気がしてきた。
{/netabare}

第5話 このアニメがどうやったら面白くなるか考えてみた
{netabare}
前作を見ているせいか新鮮味がない。深読みしたくなるような伏線も見当たらない。

オリジナルアニメは序盤で出てきた謎を終盤で明らかにして視聴者を驚かせるのがほとんど。だから序盤と中盤はそれほど面白くない。終盤の謎解きにかかっているのだが、それもイマイチだったりする。このアニメもその方向に進んでいる気がしてならない。
こういった構成はもうやめるべきだ。謎がなくてもいい作品は生まれる。SHIROBAKOがいい例だ。

このアニメを面白くさせるなら、中盤に入る前に謎の答えをすべて出し、主人公たちの目的を明確にさせる。キャラクターたちの駆け引きに重点をおけば前作と違ったテイストになるしバトルももっと熱くなるだろう。
{/netabare}

第6話 キャストで面白いことに気づいた
{netabare}
千夏にすぐにやられたルリグと、はじまりのルリグ(cv:日野まり)の声優が同じだった。モブ同然のルリグが伏線だったら面白い。たぶん、声優を二人雇うよりギャラが安くなるから二役やってるだけだろう。新人声優に機会をあげたらいいのに。

すず子と千夏のバトルがあったのは予想外だった。終盤と思っていたから。でも中途半端に終わってしまった。決着をつけたほうがよかった。金が5枚、黒が5枚になってもそのあとがあるのだから。スポンサーのことを考えるとカードバトルを入れる必要があるんだろうな。
{/netabare}

第7話 千夏とはじまりのルリグには関係があると推理を立ててみた
{netabare}
深読みしたくなるネタがないので無理やりひねり出してみた。
千夏とはじまりのルリグには関係があることを示してみる。

まず、セレクターに選ばれるのはごくわずかである。すず子は千夏の幼馴染み。今回出てきた男は千夏の同級生。ごくわずかなセレクターのうち千夏に関係する人物が二人もいる。これは偶然ではなく必然と言っていいい。

セレクターバトルが千夏と関係あるなら、ブックメーカーやはじまりのルリグも彼女と関係があるだろう。ブックメーカーは兄妹といった近しい関係。髪の色やニヤリと笑うところが似ている。ブックメーカーが選ぶバトルの相手は千夏が知る人物に限定されているのではなかろうか。

はじまりのルリグは千夏が生み出したのか千夏そのものか。こう考えるとセレクターは無作為に選ばれたのではなく千夏に関係ある人物が選ばれていると言える。
{/netabare}

第8話 ひょっとしたら千夏も…?
{netabare}
セレクター全員ルリグだと疑ったことはあるけど、さらにセレクターになるのは無理があると思ってた。あとズルいのは、ルリグのカードを所持してなければセレクターと気づかなれない点(たぶん)。伏線か前フリがほしかったな。
いまのところルリグは女性だけなのでブックメーカーも中身は女性だろう。そうなるとブックメーカーには性格の悪い女性が二人いたことになる。(説明は長くなるので省く)

では、千夏もルリグかどうか検証してみる。まず疑わしい点を挙げる。

・OPですず子の対戦相手に千夏がいない
作画ミスとは考えにくい。意図的に消しているはず。千夏がすでに消えていることを意味しているのでは?

・はじまりのルリグに会ったシーンで千夏はメルを召喚していない
尺がなかったからとは考えにくい。ハンナの場合はちゃんとナナシが出ている。千夏の最初のルリグはメルではないのかも?

・メルはすず子に似ていない
千夏はすず子に対して「むしずが走る」と言いながらも、すず子の分身であるルリグをそばに置いている。メルはすず子とは関係ないのでは?

以上のように状況証拠はあるがどれも簡単にひっくり返されるだろう。
それに千夏が入れ替わっていたらすず子のような性格になってなければおかしいし、子供時代から声優も変わっていない。

結論としては、千夏がルリグの可能性は低い。ただし、メルに関しては疑わしい点が多い。
{/netabare}

仮面のルリグの正体を推理してみた
{netabare}
アニメの場合、仮面キャラはすでに登場しているキャラと関係があったりする。それに新キャラを出したところでエピソードの尺がないだろう。
ルリグは女性のみでセレクターの記憶から生まれるなら、ブックメーカーの近くには性格の悪い二人の女性がいたことになる。
該当するのが前作にいる。アキラとイオナだ。この二人はモデルで一緒にいるときも多かった。

ブックメーカーの現在の性格から元ルリグはアキラ、妖艶さから考えて仮面のルリグはイオナ。
ブックメーカーはマネージャーか事務所の社長。これなら二人をよく見ていただろう。

ブックメーカーはアキラに好意を寄せていて、セレクターに選ばれたときアキラに似たルリグを生み出した。そしてバトルに負けていまの性格になる。さらにセレクターになり、イオナに似たルリグを生み出した。アキラならピルルクになりそうだが(清衣のルリグはピルルクだし)、ブックメーカーの記憶にはないので生み出せないはず。
{/netabare}

カードの色は名前に関係しているだけ?
{netabare}
キャラの名前から連想されるだけで、カードの色に意味はないのかもしれない。

穂村すず子→炎→赤
森川千夏→森→緑
御影はんな→影→黒

ほかのキャラも似たような感じ。
このアニメ、期待するほど深くないかも。
{/netabare}

第9話 懸念した通りになった
{netabare}
コインがすべて金になっても期待したほどのオチではなかった。
前に指摘したけど、序盤で謎を出して終盤で解明する手法はやめたほうがいい。先延ばしにするほど視聴者の期待は増す。だけど期待に応えるだけのオチを作れない。オチがイマイチだとその作品の評価も下がってくる。謎はあってもいいが一つに絞るべきだろう。

ハンナは記憶を消すのだと思っていた。そういった視聴者の思惑を外したんだろう。でもハンナの関与はわかりきっているのでそれを思い出したと言われても…。ちょっとずれている感じがした。
ハンナは記憶を消したいのか思い出したいのかはっきりさせておくべきだった。謎にしておけば面白くなるとは限らない。

キャラも設定も悪くはないが作り方を間違っている。いい材料があっても料理人によって味が変わってくる感じかな。
清衣を主人公にして今回の話を第1話にすれば面白くなったと思う。いい素材をうまく使っていない印象を受けた。
{/netabare}

ハッピーエンドになる最終回を考えてみた
{netabare}
はじまりのルリグは声優がモブルリグを担当しているくらいで伏線らしい伏線がない。謎だけど絞り込むことはできる。今回から登場したキャラははじまりのルリグに会ってからルリグを知った。だからはじまりのルリグという名前をつけられるのは清衣しかいない。

清衣以外では新キャラになるが、終盤にきて新キャラに謎の説明をさせるアニメほどつまらないものはない。だから新キャラの可能性は低い。すでに登場しているキャラとつながっているはず。

該当しそうなのが莉緒。まだ過去エピソードが出ていない。莉緒は泣きエピソードを持っていそうなキャラなのではじまりのルリグとつなげればいい。前作も子供の遊びからルールができたような気がする。
もう一人いる。グズ子だ。外見がはじまりのルリグと似ているのも気になる。ただあのキャラでシリアスな説明をするのはどうかと思う。


このアニメをハッピーエンドにする方法はある。記憶が変わるとき周りの状況も変わればいい。ハーレムを持っていたと記憶を変えれば周りが美女だらけになるってこと。これなら千夏が思いとどまるし、セレクターバトルが初めからなかったことにもできる。
{/netabare}

第10話 謎のまま終わりそうな気がしてきた
{netabare}
残り二話なら謎を明らかにするには足りない。オリジナルアニメにありがちな終わり方になりそう。はじまりのルリグですら答えを出さないかも。

今回見ていてやっぱり清衣を主人公にしたほうがよかった。ファンタジーにありがちなラスボスと一度戦って負けるというパターンにもなったし。

次回はすず子と千夏の対決になりそうだけど、ブックメーカーと戦うのはイレギュラーなバトルができるすず子だろう。
{/netabare}

第11話 こうなるような気はしていた
{netabare}
すず子と千夏の対立が主軸なのに、二人のバトルは物足りないもので終わってしまった。千夏が自戒してバトルに負ける展開は読んでいたけどあまりにベタすぎると思っていた。

このような展開になった原因は二つある。
一つはブックメーカーがセレクターだったこと。千夏より強いラスボスが出たためにすず子とのバトルが通過点になってしまった。
もう一つはハンナのオチ。金が5枚になってもハンナのようなオチをつける必要がある。だけど千夏にはそういった伏線がないため、金を5枚にするという展開がなくなってしまった。
どちらも視聴者を驚かせようとして入れたものだろう。それがかえって二人のバトルを中途半端なものにしてしまった
{/netabare}

最終話 オチに気づいた人がいなかったので解説してみた
{netabare}
千夏が当初願っていた通りの結末になっている。
つまり、すず子に関する記憶を消すという願いがかなっている。
皮肉がきいて面白いオチなんだけど、ネットの感想を読んでもこれに気づいているコメントがなかった。

オチはもう一つある。
バトルが終わって千夏はこう言っている。「すずが守ってくれたこの記憶を大切にする」と。
このセリフで最後の一枚がすず子に関する記憶だとわかる。つまり、千夏もすず子との思い出を大切にしていたというオチなのだ。
記憶が消えるにもかかわらず、千夏はバトルしてコインを増やす気はない。
すず子との思い出を消すのが、千夏の贖罪だから。
タイムリミットがきたから千夏の記憶が消えたという感想をよく見るけど、これは間違い。千夏の最後のコインは徐々に黒くなってほんの少し金色を残してタイムリミットを迎えたのだ。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

「selector spread WIXOSS」から2年…今度の代償は無形の宝物…

この作品はオリジナルアニメのようです。「selector spread WIXOSS」の放送から2年…満を持しての登場という形となったこの作品…個人的私見ですが、制作に踏み切るのは勇気のいる選択だったと思います。

なぜなら「selectorシリーズ」は緻密な構成に基づく溢れ出る程の痛みを抱えた作品でしたから…
繭…そして白と黒のルリグ…翻弄されるセレクター達…バトルによる明確な勝敗の線引きと敗者に対する容赦の無い仕打ち…
願いは人に対して均等に与えられた権利…その権利を餌に勝っても負けても出口の無い迷路を彷徨い続けるセレクター達…
本気で救いの無い物語だと思っていました。

だからこそこの作品には後発故の難しさがあったと思います。
前作が素晴らしかったから尚更です。
でも個人的には踏み切って貰えた事が嬉しくて仕方ありませんでした。
この作品が放つオーラ…個人的には大好物なので…

この作品の主人公は高校2年生の穂村すず子…彼女は父親の仕事の都合で転校を繰り返してきましたが、8年ぶりにもと住んでいた池袋に戻って来ることができました。
すず子はこの街に戻ってくるのが嬉しかったんだと思います。
なぜならここは幼いころの親友が住む街だったから…
だから転校を繰り返してもその親友の事だけはずっと忘れなかった…

ずっと親友だと思っていた…
出した手紙が宛先不通で帰ってきたとしても、何らかの事情があるだけでお互い顔をみたら直ぐに昔に戻れると思っていた…

だから学校の友達と仲良くなれなくても、たった一人の親友さえ傍にいてくれたら他に何もいらないと思っていた…
でも8年という歳月は振り返ればあっという間の事かもしれませんが、前を向いて歯を食いしばっている人にとっては気の遠くなるような時間…

そんな最中、すず子は気晴らしに「WIXOSS」の構築済みデッキを購入するのですが、そのカードの中に「はじまりのルリグ」が入っていてセレクターにされてしまうんです。
こうして再びセレクターバトルの幕が上がり、物語が動いていきます。

私は「WIXOSS」の細かいルールは分かりませんが、分かっているのはバトルの代償が5枚のコインに置き換わっていること…5枚のコインを全て失う、若しくは5枚全てを集めればセレクターバトルが終わるという事…
私は迂闊にもこのルールを甘く見ていました。
なぜなら「selectorシリーズ」は願いの大きさによって勝つ回数に違いがあれど3回負けたらお終いだったので、こちらの方が条件が厳しいと思ったからです。

でも蓋を開けたら全然違っていました…
代償が5枚のコインに置き換わる…という事は1枚1枚のコイン全てが意味を持っているんです。
だからコインを1枚失えば自動的に1枚分の代償が支払われる…という事なんです。
これがセレクターの精神をどれだけ傷付けるか…少し考えれば分かる事です。
だって、ある瞬間を境にポッカリと穴が開いてしまう訳ですから…

こうして自分の開いた穴に気付きながら、その穴を塞ぎたいと思ってもその保証はどこにもなく、むしろその穴が更に拡大する事を恐れてしまう…
今回のセレクターバトルは自らの意志で死地に赴く…そんな類のバトルだと思いました。
自分自身を構成するモノですからそう思うのも仕方ないと思います。
中途半端に穴が開いた状態…もしそれが自分の身に起こったら本気で怖いと思います。

すず子の大切な親友である森川千夏…ちーちゃんとはセレクターバトルの最中に出会う事となります。
再開を素直に喜ぶすず子…ちーちゃんも一緒だと思っていた…
ですが、ちーちゃんの言動はすず子の予想とは真逆のモノだったんです。
空白の8年…この間にちーちゃんにも色々あったようです。

すず子は大好きだった昔のちーちゃんを取り戻すことができるのか…
そして今回のセレクターバトルの抱える痛みは…
気になる方は是非本編でご確認下さい。
一つ確かなのは、今回のバトルも決して甘くない…という事です。

オープニングテーマは、井口裕香さんの「Lostorage」
エンディングテーマは、Cyuaさんの「undeletable」
井口さんのオープニングが断然恰好良くてお気に入りです。

1クール12話の物語でした。最終話で続編の制作が発表されたのも嬉しい限りですが、この物語の本質はむしろここからだと思います。
これまではこのバトルを知るための前哨戦…きっとこの物語の闇はもっと深く…もっと暗い…
そんな深淵で何が見られるのか…今から楽しみです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 20

jujube さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.6

最初からハイリスクノーリターン[完走後追記]

前作も見てるけど、カードゲームだけが同じで設定も何もかも別物だなぁ。
なんか前作に出てた脇キャラもチラ見せあったけど、何だっけ?思い出せない。

まあ新シリーズてことで、スタッフも一新したようだから、完全新作で見るけど。
取り急ぎ、2話まで見てのネタバレ無しのあらすじ的印象を。

今作はセレクターに選ばれたのが、女だけでなく男もいる。つか、OP男率高くね?
ストーリーは、セレクターが最初から記憶を奪われてゲームに強制参加、しかもゲーム達成時は記憶を返すよ♪って、参加者には全くノーメリット。
メリット2話でちょい付け足しされたが、お好みの記憶改変ができますって、それって糖質ですね(笑)
実が伴わないのに妄想だけ肥大しちゃってどうすんの。忘れたい記憶消したい人にしか嬉しくないよ。それも良くないけど。

前作はそこがネタバレ案件で二転三転して面白かったんだけどねー。徐々に高まる絶望感が。
今作は設定は全く違うけど、最初からこんなストレートにしちゃって、どう展開させるのか。

あと、前作より全然キャラ立ってない。
1話の主人公と思われる女の子(すず子)が全く影が薄くて、2話目はもう1人の女の子(千夏)が主役ってくらい出張ってたし。こっちは闇落ち感満載。テンプレ展開しそう。
で、この2人小二まで幼馴染みで、高校生の今現在会えて無い設定なんだけど、お互いに当時の想い出が大切…ていうか、片方は引くぐらい依存してるんだが。
普通そんなガキの記憶忘れてるし、よもや相手の住所大事に保管、近年まで連絡取りあってた?(宛先不明封筒の描写があるのに、相手の自宅まで訪ねてって、3年前にここに住んでいた人は?って、もしそれまで文通してなかったらストーカーか⁈)
これからの描写なのか、なんか色々ミスマッチ感が散見。
それにカードゲームやるよーの導入が強引すぎて笑った。
女子高生が普通にカードゲームやる世界観と、本当なら男くさいTCGショップに初心者が簡単にすぐ入る(笑)
前作主人公中学生だっけ?あれくらいなら分かるけど、今時のJKがコイバナも美容にも興味無くカードゲーム…
なんか作り方が雑なんだよなぁ。
前作はメリットに釣られてってのあったから、色々バランスとってたんだが。

作画やバトルは、前作で稼いだ潤沢な資金で特に文句は無い。
しかし、OP・EDは安易な声優アーティスト起用で質下がったかな。
前作のサバイバルゲーム本編に合致するような不穏感とか、緊張感とかが楽曲に表現されて無くて、前作・分島さんを失った穴はデカイなと。

これで面白くなりますって可能性は2割いかないかなぁ。視聴継続するか、悩みどころ。
(この時点の評価:2.0)

ーーーー上記2話迄、下記完走後ーーーー

結局最後までダラダラと見てしまった。
やっぱり設定が弱かったね。途中どんでん返しがある訳でもなく、想定通りのことをこなしてった感じ。

幼女生き残りすぎ。遅かれ早かれ消されるのに温情かけてるの馬鹿なの。
千夏は全く贖罪してないのは不合理すぎた。
消えていったセレクター達の謎を解明することもなかった。
白い世界に力もなかった。
何故セレクターが再び現れてバトルが始まったのかの説明や設定がなかった。(無意識の集合体とかゆーあれはもはや説明じゃないよ?)
つまり、全体的に薄かったねー。
根本的に問題解決してないから、この世界観でどこまでも続くよ♪
前期のようなウィクロスフィーバーは夢幻となりました、残念!

結論、セレクターになってしまったらコインがラス1になるまで戦い続けて勝ち抜けるか、コインラス1からのタイムリミットで記憶無くすが正解。
そうすれば少なくとも、自分でなくなる事は無いし、最低限の事は分かって生活して行けるようだから大事。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 6

69.0 4 ギスギスで親友なアニメランキング4位
カノジョも彼女(TVアニメ動画)

2021年夏アニメ
★★★★☆ 3.3 (364)
995人が棚に入れました
高校生となった主人公・向井直也は、ずっと思いを抱いていた幼なじみの少女・佐木咲から交際を受け入れられるが、ほどなくして自身を思い続けていたというもうひとりの少女・水瀬渚に交際を申し込まれ、悩みぬいたあげくに両者合意での二股交際と、三人での同居を提案する。当然猛反対する咲だったが、渚は直也といられるならと受け入れ、渚のいじらしい姿にほだされた咲も結局は了承、3人は直也の自宅で内緒の同居生活を開始する。さらに3人は、同級生の美人動画配信者であるミリカこと星崎里香や咲の親友で学業優秀な桐生紫乃とも接点をもち、ミリカや紫乃までが直也に惚れるという複雑な人間関係に発展する。
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

みんなでアホになって二股ハーレムをエンジョイするラブコメ作品

原作コミックは初巻刊行時、書店でお試し版を立ち読み。
リアクションのノリが良い声優さんでアニメ化したら是非観たいと好感。
後に願望が叶ったのでw視聴。

【物語 3.0点】
世間は不倫がよほど大嫌いらしい。
何しろ情報番組では、独裁者のジェノサイドなどの歴史的蛮行を差し置いて、
芸能人がゲス不倫したなどとトップニュース扱いで大騒ぎする有様。
何が世間をそこまで人様の恋愛事情のバッシングに駆り立てるのか?
私には皆目見当が付きませんが、メディアの扱いを見る限り不倫は人類に対する大罪なのでしょう。

よってこの大きなタブーのカウンターには喜劇の可能性が潜んでいるわけですが、
実現には相応のリスクが伴います。

不倫が何故ゲスと忌み嫌われ、糾弾するゴシップが盛り上がるのか?
二股そのものよりも、誤魔化そうと重ねられた言い訳や嘘による所が多い。
そこを解毒しコメディに漂白するためには、開き直ってアホになって素直に二股する他ないw

その点、本作の主人公少年・直也は清々しいくらい素直でアホw
いやむしろハーレムに巻き込まれる美少女たち全員が少しずつ変なアホガールw
真っ直ぐ過ぎる主人公少年の暴走をさばききれずにグダグダになる様を、
視聴者もそうはならんやろwと突っ込みつつ一緒にアホになって楽しむアニメ。


内容は……ないですw
某話で昼休みに二股が周りにバレないように3人で過ごす場所を何処にしようか?
だけでほぼAパート消費した時には、今日も何も進まないなwと呆れつつ笑いが込み上げて来ましたw


アホの取り扱いに長けた作者の突破力に素直に観念して幸せになりましょうw


【作画 3.5点】
アニメーション制作・手塚プロダクション

クオリティは標準レベル。
人物作画は美少女の顔面と造形は何とか守りました位の出来。
限られたソースを胸部周りに集中する辺り、作品の性質を良く捉えてはいますがw

どちらかと言うと、多種多様な流線背景や水玉模様のフィルターなど、
カラフルな背景美術や撮影が、
多彩なコメディシーンを演出し楽しませてくれた感じ。


【キャラ 4.0点】
主人公少年・向井直也。
自分の気持ちに嘘を付かなさ過ぎてかえって面倒臭くて怖いw
何でそんな変な所で真っ直ぐなんだwという言動で、
バーゲンセールの如き土下座を繰り返し、頭突きで常識を破砕し、ハチャメチャの起点となる。

正?彼女の幼馴染系ヒロイン・佐木咲(さきさき)。
言葉より先に暴力による制裁が飛び出す勝ち気な部分もあるが、
押しには弱く、恋愛進展には奥手なため非常識な二股&同棲状況がどんどん既成事実化していくw
貧乳枠。

対抗?彼女の水瀬渚。
そもそも二股が始まったのは渚ちゃんが可愛すぎて料理などの女子力が高すぎたから。
そのあざとさは佐木咲をも変な気分にさせる程w
巨乳枠だが、すぐ相手を立てて引いてしまうため、やはり事態は長期化w


このままだと三角関係が膠着するだけですが、
起爆剤となったのが巨乳動画配信“ミーチューバー”ミリカこと星崎理香。
{netabare} 3人の二股同棲先の庭にテントを張って押しかける。{/netabare}
{netabare} 彼女2人の眼前でファーストキスを奪う。{/netabare}
など頭オカシイくらい超積極的なアタックで波乱を演出するMVP級の活躍w


二股を阻止し事態を収拾するために、佐木咲の親友・桐生紫乃がハーレムに乱入するも、
早くもミイラ取りがミイラになるが如きグダグダな展開で、今後も混迷の予感w


【声優 4.0点】
主人公・向井直也役の榎木 淳弥さん。
正々堂々二股したい!好きになってしまったものはしょうがない!
2人ともメチャクチャ可愛い!
などと全編にわたり、松岡修造さんかwってくらい暑苦しく叫びまくり、
二股コメディを押し通す。

メインヒロイン・佐木咲役の佐倉 綾音さん。
ボケに等しい直也の実直奇行へのツッコミと共に拳が飛び出すリアクションに、
あやねるの元気ボイスは適役で、コメディの基軸となる。

もう一人のメインヒロイン渚役の和氣 あず未さん。
本作では清楚おしとやかボイスを提供しますが、こちらもあやねる同様、元気娘役のキャリアもあり。
時折のぞかせる芯の通ったボイスで、二股状況を諦めさせるのは容易じゃないと思い知らせれますw

サブにも理香役には竹達 彩奈さん、紫乃役に高橋 李依さんと布陣は強固。
耳の多幸感で、私も一緒にアホになるための、頭のネジを外す作業も捗りますw


【音楽 3.5点】
劇伴は『ごとよめ』等の櫻井 美希氏による広ジャンルのラブコメ対応を土台に、
斎木 達彦氏、青木 沙也果氏が、時に昭和の人情時代劇、メロドラマ風の修羅場BGM、ピアノバラードで援護射撃し、
より広範囲の非常識コメディに対処する共作体制。

唖然とした時のチーン音などSEによる支援も厚い。


OP主題歌はネクライトーキー「ふざけてないぜ」
不倫はダメだ!との石頭もふやけさせる脱力系ロック。
“誰も殴らんで済めばいいな”って……咲ちゃん直也を思いっ切り殴り飛ばしとりますがなw

ED主題歌は声優・麻倉 ももさんの「ピンキーフック」
“ムリ(ムリ)”連呼などがあざとい恋愛アイドルソング。
近年ちょくちょく見かけるようになった、
本編不出演の声優アーティストによる主題歌。
私は声優アーティストも歌手と評価する良い傾向だと歓迎します。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 16
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

マンガ家さんと編集さん

原作未読


とどのつまり編集はきちんと仕事しろよと言いたいのであります。

同級生の彼女いるなかで下級生からも告白されちゃって、なんでしたらとそちらも巻き取って単身赴任で両親不在の自宅で仲良く共同生活を始めるお話。イスラム王族の話かと思いきや日本が舞台です。


① これ連載にGOサイン出した人いるんだよね?

…が一点目。私そもそもアニメの導入が『風夏』だったものでマガジンのラブコメは気になってます。
『ドメスティックな彼女』『恋と嘘』『寄宿学校のジュリエット』『五等分の花嫁』『彼女、お借りします』『ランウェイで笑って』などアニメ化されたのだけでも一筋縄ではいかない面々。
良くも悪くも実験的なんですけど、実験だけに失敗もある。今回は失敗。

荒唐無稽な設定でも面白きゃいいのです。本作の荒唐無稽な舞台にはそれに見合う“狂気”が欲しい。
デヴィ夫人はスカルノの3番目ですが荒波に揉まれて今に落ち着いたと思えば納得します。側室ものだったら“寵愛”“独占”をキーにどろどろできるのにそのへん少しも目指してないことが残念。
一応“嫉妬”要素はあるもののあくまで女の子をかわいく見せることを目的としたものです。

次どんなのいきましょ?のアイディア出しで「公認二股ってまだ無いっすよね?」「いいじゃんそれ」を採用しちゃったのがミスでしかないアニメ化です。この設定で進める以上“ラブ”を放棄せざるを得ずギャグにするしかありません。キュン要素はせいぜいキャラのデザインと動画と声で「この子カワイイ」と感じてもらうだけ。
原作がどうか知りませんが設定が設定だけにエンタメするにはいばらの道だったと思うんですよね。自分らで設定しときながら挑戦することなく、まるで活かせてなくてただのかわいい女の子の見本市になってます。編集さん仕事してます? 少なくとも私の需要はありません。


② ギャグが独りよがりになってませんか?

…これ二点目。ラブに期待するととてもじゃないけど雑な会話のやりとりにイラついて終わります。よってギャグと見立てるわけですがどうなんでしょう!? 
唐突なガヤがランダムで挿入される感じ。不協和音にしか見えないのには理由があるのでしょうか。
これは“狂気”を感じないことと関係ありそうで“日常”“常識”の影がないんですよね。狂気と対となる常識があって成り立つ陰陽の関係だと思います。私が言うまでもなく常識から半歩なり一歩ずらすことで笑いが生まれるのですから、常識を熟知した上でそれをずらす才能が求められるのです。それがない。変な人を引き立たせるためのまともな人が不在である悪影響が目立ちます。

 主人公♂ 告られて選べず両取り宣言して♀に強要するパラノイア
 タメ彼女 「いや、断れよ」としか言いようがない 被虐待疑惑すらある
 後輩彼女 戦略でも天然でもない 意志薄弱なので数年後DV男にひっかかる
 配信♀  これほんとよくわかんなかった キャラ設定の手を抜き過ぎ

主要キャストから頭が痛いです。常識人不在の弊害は物語進行上のハンデ以上に「さてはこの原作者(制作側)人間を知らねーな」と私は思ってしまいます。だってまともなキャラ出てこないんですもの。一気に観る気が失せちゃいました。4話で撤退します。



※余談

■ターゲット不明

一瞬「十代前半向けかしら?」思いかけて沈思黙考。いや違うな。これ自分が中学生の時に出会ってても歯牙にもかけてなかったでしょうね。遠く離れたところにあります。

 こういうかわいいの見たいんでしょ?

そんな製作の意図まで否定はしませんけど、安直過ぎやしませんかね。{netabare}なんかAVの前フリドラマシーンと変わらぬ適当さ。{/netabare}
「○○かわいい」だけだったら気合いのイラストに声被せただけで良くないですか?
一応、アニメにする以上複数の登場人物が絡む性質のものですから、“ドラマを成立させる努力”くらいはしてほしいのです。


■ある意味熱演

なんかのレビューで触れた記憶があります。
{netabare}あやねるが苦手です。役柄もあるけど声の通りが良くて100M先からでもひそひそ声が聞こえそう。
ドタバタ劇で作風に合うし、相方の和氣さんともいい感じですが、三人の掛け合いになると存在感あり過ぎて全部持ってっちゃう気がするのよね。役の子より演者が前にきてしまってます。{/netabare}



視聴時期:2021年7月~9月 リアタイ視聴

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2021.8.14 初稿
2021.11.7 配点修正 -0.1

投稿 : 2024/05/04
♥ : 34

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

話題沸騰中のネオスタンダードラブコメ!

この作品の原作は未読ですが、キャラデザが好みだったことと、あやねる、和氣あずみさん、あやちにりえりーが出演されると知り視聴を決めた作品です。


主人公、直也は高校1年生。

ずっと好きだった咲に告白し、
彼女になってもらうことに成功。幸せの絶頂にいた。

しかし、そんな直也に美少女・渚が声をかける。
彼女はいきなり、直也に付き合ってほしいと告白を迫るのだった。

渚のあまりのいい人ぶりに心が揺れる直也は、ある決断をする…!!

まさかの選択から始まる、ネオスタンダードラブコメ!!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

INTRODUCTIONでは、この作品で取り扱っているテーマについては触れられていないようです。
やっぱりテーマに触れたらネタバレになるのかな…?
…と思いましたが、キャラ紹介欄にしっかり記載されていたので一安心…
だって、テーマが分からないと、作品の方向性がちっとも分かりませんから。

公式サイトのトップページに掲載されている可愛らしい4人の女子高生が本作品のヒロインです。
因みにキャラ紹介文は公式サイトから引用させて頂きました。

・佐木 咲(CV:あやねる)
直也の幼馴染みであり、明るく元気な最初の彼女。
「二股してもいいか?」という直也からのありえない提案に、戸惑いつつも渋々OKしてしまう…。
あだ名は、サキサキ。

・水瀬 渚(CV:和氣あず未さん)
直也の2人目の彼女。直也と咲のクラスメイト。
正確は健気で謙虚。
少々要領が悪いところもあるが、超頑張り屋さん。
気立てがよく料理上手。

・星崎 理香(CV:あやち)
美しい容姿で学校内の男子から人気が高い。
親や学校には内緒で人気美少女配信者の「ミリカ」としても活動しており、高校生らしからぬ財力を持ち合わせている。
ツンデレ。

・桐生 紫乃(CV:りえりー)
頭が良く、成績は学年1位。
咲の親友で共にバスケ部に所属している。
大切な友人である咲と直也の関係が気になっている。

物語の展開上、サキサキと渚ちゃんが核を担っているのは容易に理解できます。
ミリカの登場と心の移り変わりはある意味変化球でしたが、しっかり描いて貰っているので、これも分かりやすいと思います。

問題は、りえりー演じる紫乃…
どうしてサキサキや渚ちゃんと同じ立ち位置で取り扱われているかが少しも理解できませんでした。
だって、中盤までは殆ど出番はなくようやく物語に絡んでくるのは終盤になってから…
しかも絡み方が他の3人と明らかに方向性が違うんです。

正直彼女に対しては分からないことだらけ…
但し、最終話を見るまで…でしたけれど。
これまでは、渚ちゃん一筋で視聴していましたが、その気持ちが瓦解していくのが自分でもハッキリと感じられましたから…
もちろん、他の3人と同じ立ち位置であることにも激しく納得です。

これは今後の展開が楽しみに…というところで終わってしまったのが残念でなりません。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、ネクライトーキーさんによる「ふざけてないぜ」
エンディングテーマは、もちょによる「ピンキーフック」
お気に入りはエンディングの「ピンキーフック」一択です。
もちょの声質にあった楽曲という感じで、もちょが歌うからこんなにも可愛らしい歌に仕上がったんだと思います。
少し中毒性のある感じもウェルカムでした。

1クール全12話の物語でした。
原作が現在既刊7巻ということで、原作のストックが少ないのかもしれませんが、是非続きを視聴したいと思える作品でした。
朗報を待っています。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 20
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