2021年度のサッカーアニメ映画ランキング 1

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69.8 1 2021年度のサッカーアニメランキング1位
映画 さよなら私のクラマー ファーストタッチ(アニメ映画)

2021年6月11日
★★★★☆ 3.7 (29)
132人が棚に入れました
恩田希は、子どもの頃から男子にまじってサッカーを続けてきた。誰よりも練習し、誰よりもうまかった彼女は、中学校にあがり、大きな壁にぶつかってしまう。“身体差<フィジカル>"──それは、時に激しくぶつかりあうサッカーでは、男子と女子を分けざるを得ない理由になった。それでも、希は諦めない──! “女子だから"という言葉をはねのけ、大好きなサッカーを仲間と続けるために。男子サッカー部のなかで苦闘する中学生編と、女子サッカーの頂点を目指す高校生編で送る、リアルで、熱い、青春の物語。いま、希は、見る誰をも魅了する、ファンタジスタとなる──!

声優・キャラクター
島袋美由利、若山詩音、内山昂輝、逢坂良太、土屋神葉、遊佐浩二、白石涼子
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

楽しいサッカーとは?

 TV放送前を描いた恩田中学生時代、サッカー奮闘記のお話だったです。

 才能溢れた恩田が、公式戦たった一試合だけ差異を理由に試合に使って貰えない日々だったです。そんな中でも希望を捨てずあがき続ける恩田の姿に感銘を受けたです。

 かつての幼馴染が成長した姿に闘志を燃やす恩田だったです。
 何だかんだ行動を起こしているのに無情にも、公式戦から外される恩田に納得いかなかったです。

{netabare}  はたから見れば替え玉としか言いようのない方法で出場した恩田が、大空翼とまでは行かないけどサッカーを楽しむこと面白いことを見せてくれた姿にgoodです。結果のつかないことが、残念だったです。
 でも、{/netabare}清々しさを見せてくれたように見えたです。TV放送に連動した場面もあるところも注目だったです

投稿 : 2024/05/11
♥ : 8
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

本当にTV版(高校編)と同じ原作者と制作陣?! →名誉挽回に視聴の価値あり

【レビューNo.74】(初回登録:2023/7/22)
コミック原作のアニメ映画で2021作品。105分位。
交流あるレビュアーさんの棚を覗いていたら「さよなら私のクラマー(TV版)」
があったので(案の定辛口w)、そういや映画版は結構よかったなっと。

(ストーリー)
主人公・恩田希の中学生時代を描いたもの。
希は小学生時代は恵まれた体と卓越したボールテクニックで、男子に混じりな
がらも大活躍していた。
中学生になり(女子サッカー部がなかったため)今までと同じように男子サッ
カー部に所属してサッカーを続けていたが、次第に男女のフィジカル差が顕著
になり、公式戦の接触プレイで当たり負けして、怪我を負ってしまう。
(希の才能を高く買っているからこそ、怪我で潰れないよう)以降公式戦は一
切出場させないという監督の方針に不満が募っていく日々。
そして、小学生の頃「親分」と希を慕っていた(転校で離れ離れになっていた)
谷安昭(ナメック)と再会を果たすのだが、彼は立派な体と、敵チームの主将
を任されるほどの選手に成長していた。
そんな彼に「その体でなにができる。俺は男というだけでお前を超えたレベル
にいるんだ。」と言い放たれ、希は次の新人戦で決着をつけるべく、まずは18
人の選手登録を目指して、あの手この手で挑戦を始めるのだった。

(評 価)
・作品の時系列について
 アニメとしては
 ・TV版(高校編)2021年4~6月放送
 ・映画版(中学編)2021年6月公開
 で、本作は高校編のスピンオフっぽい「前日譚」(後発)のイメージですが、
 新川直司先生の原作では
 ・本作(原題)「さよならフットボール」(中学編)
 ・「四月は君の嘘」
 ・「さよなら私のクラマー」(高校編)
 ということで、あくまでも本作が先で「君嘘」の後「女子サッカー漫画」を
 描きたいという思いがあり、そこに「恩田希」をサプライズ登場させた高校
 編が後発になります。
 なので、高校編のスピンオフ的な軽いものではなく、その当時の原作者の描
 きたかったテーマをしっかり盛り込んだ、なかなか骨太な作品に仕上がって
 いるという印象ですね。
 (「サッカーと正面から向きあった真摯な青春モノ」として、当時の原作者
   がガムシャラに描いてる様が伝わってくるみたいな・・・)

・意外と細かい描写も多くよく練られた前半パート
 {netabare}本作は大別すると
 ・新人戦18人の選手登録メンバー発表までを描いた前半パート
 ・ナメックのチームとの対戦を描いた後半パート
 になります。
 前半パートでは、上述ナメックとの再会が大きなポイントとなりますが、そ
 の他にも目に付いた点をピックアップ。
 ・サッカはフィジカルだけが全てじゃない。
  → でもフィジカルは全ての中の1つであることを受け入れようとする希。
 ・紅白戦で活躍する希。
  → しかし練習では、本番のように強く当たれないことを見抜いている監督。
    (特に女子の希には)
 ・男女のフィジカル差は時間が経つほど、女子には不利になっていく。
  → 今回しか男子と勝負できるチャンスがないと焦る希。
 ・やれることは全部やって臨んだ登録メンバー発表の日。
  → その結果を受け希は・・・
 ・その他後述「希を巡る3人の男子たち」の描写
 サッカー以外のシーンも多く、幾分冗長感はあるものの、目を引く細かい描
 写も多く、結構面白く構成されていると思います。
 その他、監督に選んでもらうために、お菓子等の賄賂作戦や謎の脅迫文等、
 原作者のコメディセンスは相変わらずズレてる感じですが、高校編のダダ滑
 りに比べれば、程よいアクセントになっていて許容範囲ですかねw{/netabare}

・希を巡る3人の男子たち
 {netabare}元々は小学校からのサッカー仲間ですが、
 ・谷安昭(ナメック)
  小学生の頃「親分」と希を慕っていた泣き虫で弱い存在だっただけに
  ・ナメックからしたら、希に対する憧れや成長した自分を認めてもらいた
   いという思いから、つい虚勢を張ってしまい素直になれない。
   (売り言葉に買い言葉で、上述のような厳しいことも言ってしまう)
  ・希からしたら、昔は格下だったのにそんな彼にすら追い越されたという
   厳しい現実の象徴的な存在。彼を認めることは自分の負けを認めるよう
   でこちらも素直になれない。
   (後の偵察で彼の努力については素直に評価した模様)
 ・山田鉄二(テツ)&竹井薫(タケ)
  ・小学校からずっとチームメイトの2人。希の頑張りも知っており一緒に
   試合に出たいと思う反面、監督の危険という判断も理解しており、彼ら
   も難しい立場。
  ・「恩田が他の男(ナメック)に夢中なのが気に入らないんだろ」
   という複雑な感情を見せる場面も。
  ・そして遅くまで練習し、その後爆睡した希を背負って帰る2人
  3人ともサッカー仲間としていろいろと思うところがあり、また希に恋愛感
  情が0かと言えば嘘になりそうな感じもあり、そういう男子たちの微妙な
  心理描写も、作品の彩としてしっかり機能しているという印象ですね。{/netabare}

・高校編とは雲泥の差、目を奪われる後半パート(試合シーン)
 {netabare}・希はベンチにすら入っていないので、当然試合には出られないのですが、
  後半「斜め上をいく手段」で、まんまと試合に出場しますw
 ・最初はナメックとの勝負にこだわり、正面突破を狙ってはナメックに潰さ
  れる希ですが、自分の原点である「サッカーを始めたきっかけ」を思い出
  すと、プレーが一転、持ち前の華麗なボールさばきを織り交ぜながら、周
  囲の動きを引き出すパス中心のスタイルでチームを機能させていきます。
 ・しかしナメックにもらったファールで足を痛め、満身創痍の中最後のワン
  プレーを絞り出した後、希が下した決断は・・・
  ある意味希が「私tueee」で終わらなかったところに、この作品の美学が
  あるように感じました。
 ・そしてチームの柱に成長したナメックや希を後押しするテツ&タケたちの
  プレーも見応えがありよかったかなっと。
 作画も本格的なサッカーアニメと比べると、力強さやスピード感では見劣り
 します。が、パスワークの描写が本当に綺麗です。それに希の個人技の描写
 も見事な演出で、高校編を視聴された方ならその歴然とした差に驚きを覚え
 たのでは。いやーホントにちゃんとサッカーの動きしてるなと(笑){/netabare}

まあ高校編でも問題視されていた、口の悪さや暴力的なところは昔からかと、
やはり主人公に共感しにくい方もおられるかもw
それに105分は少し長いとか感じるかな。(特に前半)
しかしテーマである、男女のフィジカルの差に苦悩しながらも、それに立ち向
かい自分の原点に立ち帰り、サッカーの楽しさを思い出しやり切った主人公は
(高校編では曖昧だったが)本作では紛れもない主人公だったし、それを支え
る周りの人たちも含め、骨太のストーリー展開で映画の尺で魅せるに相応しい、
しっかりした作品に仕上がっていたと思います。何より作画の差が・・・
あと物語の性質上回想シーンが何度か入りますが、この作品については程よい
感じで上手く機能していたように思います。
「高校編の名誉挽回」として視聴する価値はあるかなっと、個人的には評価し
ますね。

(追 記1)
この作品をレビューを書いてみて
・本作:映画版(中学編)>>>>TV版(高校編)
となった理由がいろいろとわかったので、その辺を書き始めたのが、意外と長
文になりそうで、「じゃあTV版のレビューを書いた方がよくねー?」って話で
また後日アップしようかなっと。

(追 記2)
昔、スピードスケートの髙木美帆選手が中学時代に夏のトレーニングとして、
男子に混じってサッカーをしている映像が放送されていたが、冷静に考えると
かなり凄いことだったんだな。体つきが全然負けてなかったんだよな。
さすが中学生でオリンピック選手に選ばれるフィジカルの持ち主だったわ。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 5

既読です。 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

原作ファン納得の仕上がり。

Tジョイシネマ私含めて2人でした。
でもマスクは着用して鑑賞しました。

TVアニメ版の不満点

・声の当て方が下手
・笑えるところをことごとく外す
・原作と解離し過ぎてまとめ下手
・モーションに原作の迫力なし

が今作では上手に描写されていました。
それでも、ほぼほぼ原作の踏襲であり
原作を超えてはなかったかなあ。

スラダンと同じでアニメ化はムズイ?

私的原作のアニメ化成功作品は

けいおん!・!!
響け!ユーフォニアム1・2(原作超え)
リズと青い鳥(これは完璧原作超え)
NEW GAME!・!!
まちかどまぞく
ARIAシリーズ
推しが武道館いってくれたら死ぬ
攻殻機動隊シリーズ
三月のライオン(調理上手のお手本)
めぞん一刻
スーパーカブ(まとめ上手ってだけ)
ゆるキャン△
ヴァイオレット(やはり吉田玲子最強)

かな?

なんか上からでスミマセン!

追記:

映画館で観た人は貰えた別冊、
原作にはない流れです。
周防ちゃん、相変わらずだなあ(爆

投稿 : 2024/05/11
♥ : 4
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