スキャンダルでライバルなおすすめアニメランキング 2

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのスキャンダルでライバルな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月05日の時点で一番のスキャンダルでライバルなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

63.3 1 スキャンダルでライバルなアニメランキング1位
しおんの王(TVアニメ動画)

2007年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (142)
879人が棚に入れました
幼い頃に何者かに両親を殺害され、そのショックから事件での記憶と、言葉を失くしてしまった主人公の少女「安岡紫音」。殺害された両親の遺体には、犯人により「将棋の王将」が残されていたが、犯人の意図がつかめぬまま、事件は迷宮入りとなってしまっていた。
 さらに、紫音の両親の殺害された翌日、羽仁真(当時八段)は、神園修から、初めてのタイトル「角聖」を奪取。そして同日、羽仁真の実弟・悟の婚約者であった瀬戸一美が心臓発作で死亡した。瀬戸一美は、事件の数日前に安岡家を訪れ、紫音にも会っていた。これらの事件の重なりは、果たして偶然なのか。

声優・キャラクター
川澄綾子、朴璐美、水野理紗、郷田ほづみ、松風雅也、松本保典、國府田マリ子、中尾隆聖

らしたー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

なぜ女流棋士は弱いのか。なぜ女性は「棋士」になれないのか。

観たのは数年前なので記憶があやふやだけれども。

原作者の「かとりまさる」とは、元女流棋士の林葉直子のことである。
もはやスキャンダルしか記憶にないオバサンなわけだが、一時期はたしかに無敵の女流棋士だったわけで、そんな人が、女流という将棋界の制度について、エンターテインメントの土俵で何かしら語っているという意味では、個人的にたいへん興味深くもあった。

蓋を開けてみれば、将棋というモチーフに安っぽいサスペンスをくっつけただけの、林葉直子の憂さ晴らし、という情けなさであったが…。
なぜもっと、彼女にしか描けないものを追求しなかったのかと、わりと真剣に残念に思う。

そもそもの前提として、将棋の世界に興味がない人にとっては、棋士と女流棋士と奨励会の関係について、まったくイミフなんじゃなかろうか。
とくに棋士と女流棋士の違いについては、「女性の棋士のことを女流棋士って言うんでしょ?」くらいに認識しちゃってるのが普通のはず。

世に「女流棋士」はたくさんいるが、「女性の棋士」はいまだかつて存在しない。
頑張って挑戦してる人はいるけれども。

「棋士」の厳密な定義はググってもらったほうが早いと思うが、ごくかいつまんで言うと、奨励会という神童ばかりが集まる世界で三段まで昇段し、そこでのリーグ戦で好成績を収めることで晴れて四段になり、はじめて「棋士」を名乗れる。もちろん性別を問わず平等に門戸は開かれているが、女性は誰も突破していない高い壁でもある。

棋士と女流棋士は、競技レベルで言うと、もはやプロ野球と高校野球の差である。それか大相撲と中学の相撲部。目も当てられない絶望的な力の差があるというのが常識で、だからこそ、興行的な観点から女流という「制度」を保護してあげている現実があるわけです。

作中でそのことの説明がなかったように記憶しているのだが、それ、いささかまずい。
安岡紫音や二階堂沙織ら女性棋士がすいすいとトップ棋士を破ることのファンタジー性について、視聴者がその異常性を理解する材料をまったく与えてもらっていないのだ。

非現実路線を行くなら行くで、可憐な女流棋士がばったばったと棋士を破っていく痛快な美少女将棋ファンタジーに徹してもらって構わないわけだけど、作品の方向性としてどう転ぶにしても、「いかに奇跡的な快進撃なのか」を観てる人にちゃんと伝えてあげないと、物語としては大きく損をしちゃうわけで。

さも現実路線なテイストで、女性による「将棋革命」を匂わせているところが非常に質が悪いし、それにくわえて、あたかも男尊女卑の棋界が女性の実力を認めたくないから意地悪してる、という見当違いの印象を視聴者にあたえかねない点は、言っちゃなんだが、男の壁に散ったオバサンの憂さ晴らし以外の何ものでもないだろうと。

というか、その絶望的な力量の差を誰よりご存知なのは林葉女史ご自身であり、もし彼女が自らの経験を基に「女流とは何か」を正面から描いていたら、あるいは歴史的名作になっていたかもしれない。それこそ安っぽいサスペンス要素なんてお呼びじゃないほどに。

そういう意味で、斉藤歩の存在は非常に惜しかった。マジでもったいない。
彼女を主人公として、「女流」というものをひたすらえぐったら、相当おもしろい話になっていたと思う。


ここからは雑談。

●なぜ女性は「棋士」になれないのか。

肉体的スポーツで女性が男性に勝てないのは仕方がない。
しかし、頭脳勝負の将棋で、なぜここまで女流棋士は絶望的に弱いのか。

自分の知る限り、答えは出ていないはず。
囲碁やチェスでは、それなりに女性が強いし実績も上げているのに、将棋ではてんでダメ。

いったいなぜなのか。

単純に女性の競技人口さえ増えれば実力差は解消されるという人もいれば、男女の脳の違いが決定的な要因である、という人もいる。あるいは将棋で食っていくという悲壮な覚悟があるかないかの違い、という人も。

すべて少しずつ正解だと思っているが、この中で、競技人口や将棋で食っていく覚悟というのは概ね社会通念や環境に依存する要素であるが、脳の違いだけは生物的な要素である。

女性と話してて、「あ、どんなに理屈言っても通じねーなコイツ」みたいな経験は男性であれば少なからずあると思う。不思議なことに、理系の世界で生きてきた女性ですら、そこの本質はあまり変わらない。
かといって、理屈というものを理解していないわけでは、もちろんない。
むしろロジックシンキングを素直に吸収する能力では、女性の方が優れていると思っているくらい。男性のほうが勝手に要らんことまで考えて自滅しやすい傾向がある。

だが、学問的・技術的な「理」を受容できることと、それに身をゆだねて動けることは別問題で、なぜか女性は「ロジックだけ」を根拠に動くことを好まない。ロジックから明白に得られる不都合な真実に、なぜか目をつぶる…。だから読みが甘くなる。

どんどん話を一般化しちゃうようで恐縮なのですが、ある程度のところで「えいやー!」が出来てしまう女性のほうが、おそらく人間としては強いと思う。それは経営者や政治家の「決断が早い」とはまた別の次元での、良い意味で「見切りをつける早さ」であり、人生という局面においては、それがプラスに働くことのほうが多いから。

しかし、ことトップレベルの将棋に関しては、それじゃダメなんだろうと。

もっと悩んで迷って、勝ち筋と相手の思考を限界まで読んだ上で王を殺しにいくという、戦闘的な「ロジックとの戯れ」ができない限り、まず勝てない世界だろうと。もちろん持ち時間が切れて1分指しになればどのみち見切りをつける将棋になるんだけども、見切りをつけるタイミングがひとつふたつ早いところが、棋士との圧倒的な差じゃないかと。

あくまで比較の問題ですが、終盤になるほど盤面が単純になるチェスや、大局観がものをいう囲碁だと、そこまで壮絶な「限界」を要求しませんのでね、将棋に比べたらまだ女性が活躍できる余地が大きいのではないか。

とか。

ま、えらそうなこと書いてますが、
私なんかそこらの将棋教室の女児相手に30手以内で余裕で負ける自信あります。
素人からしたら神がかった強さなのでね、あの子たち。

いつの日か、涼しい顔で奨励会三段をパスしていく「女性の棋士」が現れることを、
いち将棋ファンとして心から願っております。


今さらアニメの話に戻るのも気が引けますが、
他の方も書いてらっしゃいますように、次回への引きの強さだけは冗談みたいによくできていて、なんとなく将棋な雰囲気を楽しんで観る分にはけっこう優等生なアニメだと思います。

ただしビジュアル面は相当残念な出来でした。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 16
ネタバレ

ユニバーサルスタイル さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

将棋+サスペンスの新感覚アニメ

2014/01/26追記(ネタバレ注)

まず最初に、将棋を目当てに見ることはオススメしません。
このアニメはあくまで将棋の棋士を中心としたサスペンスがテーマであって、将棋界の現状や将棋の戦法を教えてくれるいわゆる‘将棋アニメ’ではないと思います。
だから逆に、将棋に詳しくなくサスペンス系のアニメが好きな人なら多分楽しいです。実際自分は全く将棋が分からないですが、このアニメは楽しませてもらいました。
幼いながら強い意志を持って生きる主人公のしおんや、ライバルの斉藤・二階堂それに羽仁名人や神園九段など、登場人物の個性の強さが何よりの魅力です。

所々原作と改変してある部分があります。例として
{netabare} ・斉藤歩の恋人(もちろん女の子)が登場しない
このキャラは原作でもあまり必要性を感じませんでしたし、尺のため出さなくて正解だと思いました。一応歩の家庭や日常生活の場面で登場していますが、活躍という活躍はありません。

・ 横山刑事(ベテランの方)の過去エピソードが省略されている
原作には、昔横山刑事が紫音の両親殺害事件の捜査に参加し、結果として解決出来なかったという話がありました。けっこう重要なエピソードではありますが、サブキャラなので仕方ないですね。

・紫音が喋れるようになるタイミングが、原作では最後の対局が終わり数日経った後の歩との何気ない会話中なのに対して、アニメでは対局中になっている
原作は後日談に関しては尺が割かれているので、ゆっくりと日常の中で紫音が言葉を取り戻す演出が表現されています。アニメでは尺の関係でこの後日談が大幅に省略されているので、駆け足気味で残念ですね。でも、羽仁名人に追い詰められついに紫音が喋る展開も中々熱いと思います。

・羽仁名人が現場に残した物証が水絆創膏からマニキュアに変更されている
これは彼が幼い頃貧しい生活をしていたことと繋がるのですが、アニメ版では一切改変しマニキュアになっています。これはこれで羽仁のアダルトなイメージと合っていて良いと思います。

そしてこれが一番重要であり、個人的にアニメ版を高く評価したい部分で、

・紫音が羽仁名人との最後の対局で身に付けていたものが、原作では歩から貰った星形のペンダントとなっているが、アニメでは普段着けている勾玉のペンダントのままになっている
この改変によって、紫音が今まで身に付けていたペンダントが、母の物ではなく羽仁からの贈り物であると判明したとき、紫音がその過去を決別する意味でペンダントを引きちぎるアニメのシーンが活きてくるのです。
単なる歩との絆だけでなく、自分の力で過去に立ち向かう紫音の意志の強さが見てとれる、間違いなくこのアニメ史上最高のシーンであると思います。
{/netabare}
このように、尺や整合性を考えスタッフが色々苦心したことが分かると思います。
大体が省略の意味で改変されていますが、最後二つはいわゆる‘良改変’の部類であると思われます。
自分はアニメを見終えた後で原作を全巻揃えて読んだのですが、やっぱりアニメの方が面白かったです。前述のシーンのような、作画が粗くとも地味なシーンが多くとも許せてしまう、川瀬監督の演出力に魅せられたのだと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 12
ネタバレ

minisaku さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

将棋のルールを知らなくても雰囲気で見れる感じの作品です

両親を殺され一人生き残った少女... そのショックで言葉を失くした少女が、
将棋の世界で戦っていく姿とその殺人事件の謎を描いた物語。全22話。

将棋×サスペンスって、2つの要素を掛け合わせてるのは珍しくて面白いですし、
展開としても将棋ばかりではないので、退屈せずに最後まで見れましたw

キャラも主人公を含め、独特の個性のある登場人物たちが多くて良かったです。
特にお金を稼ぐ為に {netabare}性別を偽って{/netabare}女流棋士になった「歩」の存在は
なかなか良かったかなw


ですが、2つの要素を物語に上手く絡めていて面白かったとは思うのですが、
時間が足りなかったのか、どちらの要素も物足りなさは否めない。

          
ストーリーに関しては、主人公を含めた女流棋士 三人の活躍を描いていく中に、
8年前の殺人事件の謎も絡んできて続きが気になる展開ってのは良かったし、
将棋の世界で女流棋士の置かれている状況というか、棋士と女流棋士との
立場や見る目の違いなどが描かれてるのは面白かったですw

ただ、途中までは結構楽しく見れてたのですが、終盤の展開は残念...


一応は、将棋としても事件としても 物語はしっかり完結はされてはいるんですが、
終盤の展開はかなり早いし、犯人の動機や行動に関しては理解し難いもので、
「なんですか、この茶番は...!?」って感じでガッカリでした。
{netabare}
最後の対局で、羽仁名人が聞いてもいないのに自ら犯行を語りだした瞬間に、
そうゆうのホント止めて!!って一気に冷めました...
最終話までは、わりと良いキャラだった羽仁名人でしたが、最終話でB級映画の
小悪党みたいになってましたねw すごく残念です。
 
それと、犯行の動機も理解は出来なくはないけど、流石にちょっと苦しくない!?

う~ん...どうなのかな~ !? 原作のシナリオが悪いのか、アニメが駆け足なので、
描写が圧倒的に足りなかったのか、わかりませんが微妙でした。

そして、紫音が名人との対局に勝っちゃうのもありえないって思っちゃうんですよね。
仮にも名人なのに... 物語としては正しいのかもですが、それは無理あるでしょって
思ってしまいますw

なんだか、終盤の展開に限っては本当にしっくりこない感じでした。
{/netabare}
もう少し、しっかりとした過程を踏まえて納得の出来る結末に向かって欲しかった。

それに、将棋の対局に関しても、緊張感や緊迫感などは伝わってくるんだけど、
毎回 勝負の展開が速くて、少しアッサリ終わってる感じがしますね。
もう少し、しっかり時間をかけて描いて欲しかったかな...


まぁ全体的に見れば、結構楽しめた部分は多かったりもしたのですが、ラストがダメだと
台無し感がスゴイ...やっぱりラストってすごく大事ですよねww

投稿 : 2024/05/04
♥ : 24

64.9 2 スキャンダルでライバルなアニメランキング2位
プリンセスナイン 如月女子高野球部(TVアニメ動画)

1998年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (19)
121人が棚に入れました
早川涼は天性の野球の才能を買われ、名門お嬢様学校「如月女子高校」に特待生として入学する。理事長・氷室桂子は女子だけの野球部を創設し、男子と対等に甲子園で闘うことを狙っていた。しかし、足りない部員、野球部創設を快く思わない人々、大会参加に女子を認めない高校野球協会、涼や周囲に降りかかるトラブルなど、様々な困難が野球部の前に立ちふさがっていた。涼は大酒飲みの監督・木戸と共に、まず部員集めから始めていくが……。

声優・キャラクター
長沢美樹、金月真美、子安武人、岩永哲哉、榊原良子、島本須美、石井康嗣、氷上恭子、永澤菜教、矢島晶子、川澄綾子、笠原留美、飯塚雅弓、進藤こころ、川田妙子、井上和彦
ネタバレ

ユニバーサルスタイル さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

仲間を信じて、夢を信じて!

星の数よりは満足度は高かったですね。でも、話の中弛みと作画の悪さが目立ってしまって評価としては低くせざるを得ないです。悲しい。



女子だけで甲子園に行こう!と思い立った主人公の女子高生早川涼が、部の設立からメンバー集めまで奮闘します。
{netabare}
正確には、如月高校の理事長である氷室さんの差し金なのですが・・・。まあ結局は涼のおかげってことで。
{/netabare}

結構この設立の経緯が生々しくて、理事会の猛反発を受けたり勝ち進めなければ廃部との条件を提示されたり、やはり女子野球部は逆境の象徴ですね。

そうした逆境を撥ね返すがごとく燃える、早川涼。
メンバーも運動神経の良い人材を連れてくるため、学校中を駆け回り説得。応じなければ野球勝負を挑んで強引に引き入れる。
テニス部のエース、氷室いずみとの対決も絵的に凄まじく、出だしからとんでもない勢いでした(笑)


スポ根丸出しの練習も試合展開も女子だからなんて関係ない位熱かったです。

この雰囲気を伝えるには言葉よりもOPを見てもらった方が早いです。
このアニメの熱さは何よりそれが物語っているので。名作揃いの90年代でもOPだけならタメ張れるんじゃないかと思ってます。↓
http://www.youtube.com/watch?v=dtVwG3IFLSg




ただ、問題は部設立を成し遂げた後。

そこから各キャラの掘り下げに入っていくのですが、前半の燃える展開との温度差が激しいです。
望月監督らしい繊細な女性の内面描写は単体としては素晴らしいです。
プリンセスナインでなければもっと評価されていたのではないでしょうか。
ちょっとドロドロだったり妙にファンタジーだったり、野球をやっていたときみたいに勢いで乗り切る事ができず、どれも後味が悪かったです。

何よりも涼の幼なじみである眼鏡の……誠四郎!地味すぎて存在感がほぼゼロでした。彼は不憫すぎる。
女子の中ではクール&ビューティーに見える東ユキのキャラ設定が色々とひどい(笑) なんであんな電波ちゃんに……。最後まで見せ場をことごとく奪ったのは最早嫌がらせとしか思えませんでした。

単純に尺の問題でしょう・・・けれど、もっと野球と恋愛や人間模様を上手く絡めていればより情熱的な内容になっていたと思うと勿体ないです。

OPで流れている涼と父親の関係ももっと深く物語に組み込まれていたでしょうしね。惜しいです。



そうした中弛みは分かった上で、最終話の決戦は素晴らしかったと思います。
{netabare}
決戦といっても甲子園予選ですけどね。
{/netabare}

恋愛での悩みが迷いとなって球に力が入らない涼。そのせいでピンチに追い込まれる如月女子高野球部。

そんなときライバルであるいずみの言葉が胸を打つ。
迷いを捨てて、いざマウンドへ!
そんな彼女の覚悟を表した演出が最高でした。
{netabare}
想い人である宏樹から貰ったメダルを外す。
それは今まで「お守り」として守ってもらっていた宏樹を倒すべき相手として認識した、彼女の意志の表れで。
目付きも変わって、勝負師の顔になった。ここでやっと面白くなってきたと思いました。
{/netabare}


ブーストがかかるのが遅すぎたと思います。まあ最終話のクオリティを連発する余裕もなかったんでしょう。

個々に絞れば秀逸なエピソードもありました。
スポ根路線では5話「荒波スイングと、対決!」や6話「いずみさん、あなたが欲しい!」
恋愛路線では21話「高杉くんなんて、嫌い!」や24話「Kiss…」


荒波スイングや稲妻ボールなどの、アニメならではのぶっ飛び演出が大好きでした。
それだけに、段々とスケールダウンしていったのが残念で。


プリンセスナイン自体は良作ではなかったかもしれませんが、伝説的なOPと女子野球の発想は評価されてもいいと思います。


あと、古臭いと言われようと寧々ちゃんは可愛い!ぶりっ子お嬢様で野球部のマネージャーでオタク体質って設定だけ見れば先駆的なキャラだと思います。
うん、プリンセスナインの魅力は寧々ちゃんにあり!寧々ちゃん最高!!

投稿 : 2024/05/04
♥ : 11

rurube さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

そっち方向行かないほうが良くない?

私は野球観てサッカー観てスーパーボウル観て一年が終わる。基本的にスポーツは何でも好き。

でアニメにおけるスポーツものは少ないし評価されている作品はスラムダンクぐらいしか無い気がするが、簡単に設定や進行を大まかに決められるから作りやすい気がするのだが。

この作品は高校女子野球チームが甲子園を目指す話だ。まず仲間集めから始まり公式試合に女性は出られないという困難、最初の試合、男子選手との死闘、練習そして夏の予選とイベント盛りだくさんで既に面白そうに聞こえる。

だけど実際は昼どら。これ3クールあったら、たわしコロッケ2回は登場したね。仲間を探す時のスピード感の無さと選手を掘り下げるタイミングも疑問。全24話なのに20話で初めて掘り下げるキャラいたからね。前半に掘り下げないと試合のファインプレーが本当にファインプレーにしかならん。実はこの子は中学時代にいじめられててね‥とか隣の野球観ているおっさんに解説出来ないじゃん。

それと試合の映像を流そうとしすぎ。試合描写なんてスコアボードで数字いじりすれば十分。これはジョークではなくて本当に試合映像は極力誤魔化す方が良い。理由はリアリティーの無さがどう頑張っても出てしまう。それとスピード間が無くなり努力が圧縮される。

例えば、試合を丸々1話使うのと1話の中でボードいじりしてボロボロのナインが自分の力の無さを自覚し練習→ボードいじり→練習→ファインプレーだけ映して失点が減っているボードいじり これだったら絶対に後者の方が良い。後者はちゃんと練習して失点減ってるもん。前者は3回まで抑えてその後失点して最後に仲間の叱咤で9回を無失点で抑えるパターンだね。
1試合の中で成長するのって努力の部分が抜け落ちている。それは努力ではなく持っていた能力を開放しているだけ。

それと恋愛入れるのは諸刃の剣というかいらない。三角関係とかすると主人公の判断能力に疑問が持たれる。スポーツは感覚・判断能力が大事になる。スポーツは考える時間が無いから反復練習か判断能力で対処するしかないけど、恋愛入れるとどっちも無いキャラになる。良い選手じゃないしメンタルも弱い。ついでに観ている人は私のようにスポーツ好きだから観ているはず。恋愛アニメ観たい訳では全く無いからその辺気が付いて欲しい。そっちに行くな、戻って来い。

この作品、スポーツアニメの大枠が簡単に決められるという良い部分と、その設定を生かせない駄目スポーツアニメの両方が入り組んでいて非常に興味深い。

多分、大正野球娘はこの作品を反面教師にして作られたに違いない。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 10

「ひろ。」 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

青春は全てが同時進行で、決して待ってくれない。

某つべで期間限定配信されてることを偶然知り、興味が湧きました。
公式ってなってるけど本当に公式かどうかは知りませんw。

わー、20年も前のアニメですか?。
そんな前に既にあったのですね・・女子野球アニメが。
そんな存在、今まで全く知りませんでした。

本サイトでちらっとレビュー観てみましたが
あまり評判良くないようなので(特に後半の○愛展開?)
チラ観してすぐに断念するのかな?って思ってました・・。


っがッ!!

アツい!。アツすぎる!!(誉め言葉)。

基本的には、近年の9人そろえる某アイドルアニメ作品と同じ構造の作品ですね。
普通にその路線で行けば、無難に評価を得られる流れで来てたのですが
本作は、さらにさらに冒険してる作品ですね!!(誉め言葉)。

そこを受け入れられるかどうかが
視聴者の評価を分けてしまうと思います。

結論から言うと、自分は大満足の最大評価でした!!。

作画ははっきり言って制作時期が時期ですので、まあ古臭いです。
でも、めちゃくちゃ気持ちがこもった作画なので
躍動感・情熱・執念がたまらない!!(誉め言葉)。

恋愛要素が・・と気にかかることもあるかと思いますが
恋愛感情を抱かない青春なんてありえなくないですか??。

自分でどうしようもなくなってしまうあたりが
よく描写されてたと思います!。

スポーツにかける夢はそれはそれで大切。
恋愛に走ってしまう気持ちはそれはそれで止められない。
ライバルへの意識はそれはそれで譲れないけれども、どこかで認め合ってる。
友情は友情。
肉親の事情は自分の都合と関係なく、どこかで何かが起こってしまう。

若干、オカルトチックな描写もなくはないのですが
適度なスパイスという解釈でアリだと感じました。

ほんと数日で一気見してしまいました!。
本作に出会えたことに感謝感謝なのです^^。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 9
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