デュラハンでラノベ原作なおすすめアニメランキング 5

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ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月08日の時点で一番のデュラハンでラノベ原作なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

90.3 1 デュラハンでラノベ原作なアニメランキング1位
この素晴らしい世界に祝福を!(TVアニメ動画)

2016年冬アニメ
★★★★☆ 3.9 (3250)
15540人が棚に入れました
ゲームをこよなく愛するひきこもり・佐藤和真(カズマ)の人生は、交通事故(!?)によりあっけなく幕を閉じた……はずだった。
だが、目を覚ますと女神を名乗る美少女・アクアは告げる。

「ねぇ、ちょっといい話があるんだけど。異世界に行かない? 1つだけあなたの好きなものを持って行っていいわよ」
「……じゃあ、あんたで」

RPGゲームのような異世界で、憧れの冒険者生活エンジョイ!めざせ勇者!
……と舞い上がったのも束の間、異世界に転生したカズマの目下緊急の難問は、
なんと生活費の工面だった!

声優・キャラクター
福島潤、雨宮天、高橋李依、茅野愛衣、原紗友里、稲田徹、諏訪彩花、安元洋貴、江口拓也、堀江由衣
ネタバレ

mio♡美桜 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

このすご!

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「この凄く楽しい作品に祝福を!」

略して

「このすご!」

はい、感想タイトル通りこの作品、すご〜く楽しかった。
うん、めちゃくちゃ楽しかったです。

第1話からぐいぐい引き込まれちゃって10話があっという
間でした。

もの凄〜く簡単なあらすじとしては、
ひょんな事故?(事故なのかどうかわかりませんが…
とってもバカバカしいです…いきなり笑えました)
で亡くなった主人公が天界で出会った女神に異世界で
魔王を倒したら1つだけ望みが叶えられると持ちかけられ、
次々と加わる仲間と共に異世界で起こる出来事を乗り越え
ていくドタバタギャグコメディかな。

私はこの作品は全くの前知識を持たずに見たので

「この素晴らしい世界に祝福を!」

というタイトルに何故か、
「これ絶対感動する作品だ」、「泣けちゃう作品だ」
と思って見てしまったので、第1話での私の勝手な作品への
思い込みとのギャプが凄いでした。
このギャプがある意味「はたらく魔王さま」と似た感じが
あって凄く嬉しかったかな。

RPGの様な世界でおバカなキャラがワイワイガヤガヤ。

作品の世界観やキャラ設定は今までの作品でもありがちと
言えばありがちみたいな作品なんだけど、こういう世界観
の作品で細かいツッコミとネタで最後まで笑えるのが凄く
なんだか新鮮な感じがしました。

キャラデは私的には「おっー!」って思うほど綺麗でも
可愛いくも無く逆に崩れてない?って思う時もあるけれど
基本ギャグ路線なので逆にそこが良かったりする感じ。

妙に合ってたりして…

お話が進むに連れてキャラの設定やおバカな世界観に
マッチした楽しい雰囲気に溶け込んでいく感じが不思議。
だんだんキャラが可愛くなって愛おしくなっちゃう感じ。
そんなデザインです。

ゲームとかあまり分からない私にもRPGの世界ってこんな
感じなんだなぁって、楽しみながら理解出来るのが嬉しい
ですね。

制作は「地獄少女」「Fate/stay night」「ひぐらしのなく
頃に」「薄桜鬼」「昭和元禄落語心中」などなど人気作の
多いスタジオディーンさん。

監督はアニメーターで「これはゾンビですか?」「東京レ
イヴンズ」「ルパン三世 princess of the breeze 〜隠され
た空中都市〜」などで監督を務めた金崎貴臣さん。

そしてシリーズ構成・脚本に上江洲誠さん。
もう私でも知っている方なので有名ですね。
「瀬戸の花嫁」「刀語」「宇宙兄弟」「結城友奈は勇者で
ある」「暗殺教室」「アルスラーン戦記」などなど、
私的には「蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-」が
最近では1番印象的な脚本家さんです。

声優さんでは私の最近視聴した作品の中では久しぶりに
雨宮天さんが出演されていたのが嬉しかったかな。
この雨宮さんのアクアの演技が楽しくて可愛くて。

茅野愛衣、堀江由衣さんは言うまでもなく、「俺ガイル」
のヒッキーこと江口拓也さん、「アルペジオ」刑部蒔絵
ちゃん役の原紗友里さんなど意外におっ!って思っちゃう
役者さんが楽しいです。

そしてそして何と言っても昨年あたりから活躍が目覚ましい
めぐみん役の高橋李依さん。
がっこうぐらし!の直樹美紀、それが声優の一ノ瀬双葉、
乱歩奇譚 Game of Laplaceのコバヤシなどなど主役、
準主役級に多数抜擢。
今年も当作品のめぐみんをはじめ魔法つかいプリキュア!
でも主人公:朝日奈みらいを演じるなどこれから凄く楽しみ
な声優さんなんです。
今年の3月に行われた第10回声優アワードで新人女優賞を
上坂すみれさん、田中あいみさんらと共に受賞。
私的にこれから要チェックな声優さんです。

オープニングテーマ「fantastic dreamer」を歌うのは
ホリプロで田所あずささんと同期のMachicoさん。
アップテンポな曲が楽しいオープニングアニメーションと
マッチしていて、見る前からワクワクさせてくれます。
オープニングの途中でお話しのタイトルが出るのもなんだ
か斬新でいいですね。

エンディングテーマ「ちいさな冒険者」を歌うのは
アクア:雨宮天さん、めぐみん:高橋李依さん、ダクネス:
茅野愛衣さんのヒロイン3人。
凄〜くのんびりした曲でいっぱい笑った後にこの曲を聴く
ととっても癒されます。
一回リセットしてまた新たな楽しみがあるみたいな。
最後は「ほけっー」とした気持ちにさせてくれるのが嬉し
いですね。
劇中でのBGMもシーンに合わせての細かい演出がとっても
ストーリーの魅力をアップしてくれてたと思います。

全10話で軽く笑えながら最後まで視聴出来ますので興味の
ある方は第1話だけでも視聴して欲しいな。
ハマる方は第1話でいきなりハマっちゃうと思います♪

私のハートを鷲掴みにした逸品。
早速、2期も決まっているみたい。
楽しみです♪


・*:..。o♬*゚・*:..。o♬*゚・*:..。o♬*゚・*:..。o♬*゚・*:..。o♬*゚・*:


【作品DATE】
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《staff》
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原作 - 暁なつめ
原作イラスト - 三嶋くろね
監督 - 金崎貴臣
助監督 - 吉田俊司
シリーズ構成 - 上江洲誠
キャラクターデザイン - 菊田幸一
美術監督 - 三宅昌和
美術設定 - 藤井一志
セットデザイン - 青木智由紀(第6話 - )
色彩設計 - 吉田沙織
撮影監督 - 浜尾繁光
3D監督 - 今垣佳奈
編集 - 木村佳史子
音響監督 - 岩浪美和
音楽 - 甲田雅人
音楽制作 - 日本コロムビア
アニメーション制作 - スタジオディーン
製作 - このすば製作委員会
放送局 - TOKYO MX、BS11ほか
放送期間 - 2016年1月 - 3月
話数 - 全10話
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《cast》
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佐藤和真(サトウ カズマ) - 福島潤
アクア - 雨宮天
めぐみん - 高橋李依
ダクネス - 茅野愛衣
ウィズ - 堀江由衣
クリス - 諏訪彩花
ルナ - 原紗友里
荒らくれ者 - 稲田徹
デュラハン - 安元洋貴
ミツルギ - 江口拓也
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《songs》
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オープニングテーマ
「fantastic dreamer」
作詞・作曲・編曲 - 園田智也 / 歌 - Machico
第1話ではエンディングテーマ。
第10話では挿入歌として使用。

エンディングテーマ
「ちいさな冒険者」
(第2話 - 第10話)
作詞・作曲・編曲 - 佐藤良成 /
歌 - アクア(雨宮天)、めぐみん(高橋李依)、ダクネス
(茅野愛衣)
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【mio's café】
ここからはネタばれですので
視聴済みの方だけ見てね♪

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もう1話目からスっごく笑っちゃいました。

このお話し、ストーリー云々よりもキャラの魅力、セリフ
の魅力が8割方を占める作品だったかなって感じ。

カズマの死に方の滑稽さもさることながら、
(医者にも親にも笑われながら亡くなるって…
ある意味幸せ?)
女神・アクアの毒舌能天気ポンコツキャラに一目惚れ♡
私、こういうキャラやっぱり好き。
雨宮さんの演技が凄くいいですね。
声を聞いてるだけでウキウキしちゃう感じ。
声にならない絶叫してるところとかもう…

カズマCV:福島潤さんとの絡みが最高。
会話の間とテンポが凄く良くて笑いが止まりません。
変わり者が多いとされるアクシズ教の御神体。
変な意味で恐れられているのがなんとも…
職業はアークプリースト(上級職)で強気の発言でわがまま。

でも駄女神呼ばわりして突き放すカズマに最後は
必ずすがってしまうかまってちゃんぷりも可愛い。
誰かに似てるなって思ったら強気でワガママな性格と
スタイルバツグンで青くて長いロングの髪。
そうアルペジオのタカオちゃんだぁって思ったの私だけ?
タカオちゃんよりもっとポンコツキャラなんだけど…。
そんな2人の絡みだけでも充分楽しいのにこの2人に割って
入る様に登場しためぐみん。

凄いですね、魔法の威力もさることながらこのキャラの
魅力の破壊力。
魔法能力が高いと言われる紅魔族の中でもトップクラスの
実力を持つ天才魔法使い。
爆発系最上級魔法「爆裂魔法」の使い手で職業は
アークウィザード(上級職)。

「爆裂魔法しか愛せない」

なんとも…

1日1発しか撃てない「爆裂魔法」への愛情はただならぬ
ものがあり、中二恋のあのキャラを彷彿させる中二病ぷり
にさらにおバカ値を+10足した様ななんとも言えない
愛すべきキャラ。

登場した第2話からいきなり爆裂魔法を使った後動けなく
なってパタリ…。
「ヤバイです。喰われます。」
「すみません、ちょっと助けて…うっ、くぱっ…」
ってカエルに食べられるし、
「カエルの中って臭いけどいい感じに温いんですね。」
とか凄く笑っちゃいました。
って言うかセリフの1つ1つとキャラの表情、高橋李依さん
の演技がとても楽しくて笑いが止まりません。

これこそ、エクスプロージョン!

こんな3人にこれでもかととどめを刺す様に加わったのが
職業クルセイダー(上級職)でありながら、皆の盾になる事を
異様に好むドMの騎士、ダクネス。

最初は見た目と裏腹なそのキャラクターに目を奪われちゃ
ったけど途中からはちょっとドMキャラに飽きた感じも
したかな?
でも茅野愛衣さんの演技がアドリブも含めて本当楽しい!
デュラハンとの戦い、最終話での役所とても楽しかっ
た。彼女が高貴な貴族の娘っていうギャップも良かったで
すね。

そして後半で登場のウィズ。
堀江さんの演技もさることながら、そのキャラが私的には
結構ツボでした。
えーっと、なんだっけこのアクアとウィズの絡み、どっか
で見た事あるなぁって思ったら、ハルヒとみくるちゃんの
絡みみたいだぁって思っちゃった。
弄られまくり…。
過去の出逢いのお話をすっ飛ばしての登場だったから
??ってなっちゃう部分があったけど楽しかったです。

10話のバトルシーンなんだか凄くカッコ良く見えちゃう
不思議。
ウィズとめぐみんのダブル爆裂魔法!
バトルの途中で初めてOPが流れる王道的な演出や作画も
これが最後だと言わんばかりに気合いが入っている様に
見えたのはエクスプロージョン効果でしょうか…
初の1日2発目の爆裂魔法。

「エクスプロージョン!」

この作品を通して見てやっぱりギャグ、コメディのアニメ
ってテンポと間が凄く大事なんだなぁって思いました。
そしてこれだけの魅力的な女性キャラの中で空気にならな
かったカズマのキャラ立ち。

私の中ではカズマが「MVP」です。

まさに彼がこの作品の監督であるかの様に周りにいる魅力
的な女性キャラクターを上手く使って演出した様にも感じ
ました。
プレイイングマネージャーって感じ?

上げるところは上げる、落とすところは落とす。
毒舌で弄りながらも周りのキャラクターの魅力をアップ
させ、自身の存在感もさりげなく主張するツッコミが
楽しかったです。

そして助演男優賞はデュラハン‼︎
いいですねー!
特に私が好きなセリフが「きっちぃー!」です♪
アドリブのエピソードを聞いて思わず笑っちゃいました^ ^

2期もカズマを中心としたドタバタ、楽しみにしています♪
{/netabare}


【おまけ】
やっぱりこの作品の魅力大半ははおバカ?なセリフ数々。
名言?迷言⁇
2期放送開始を記念して言葉だけでもシーンが蘇る私の
お気に入りのセリフをピックアップ!
お気に入りといってもどのセリフも楽しいからいっぱいに
なっちゃったw
セリフを忠実に抜き出すのって大変ですね。でもこのすば
もう1回じっくり見れて楽しかった♪
かなり長いのでお時間と興味のある方は見てね♪
とりあえず5話まで。


{netabare}
(第1話)
{netabare}
カズマ「は?じゃあ何?俺の死因はトラクターに耕された
ってこと?」
アクア「いいえ。ショック死ですけど。トラックに轢かれ
たと勘違いして。」
カ「ショック死〜!」
ア「プッ!あっははははぁ、あははははぁ!
あたし長くやってきたけど、こんな珍しい死に方したのは
あなたが初めてよ。プークスクスクスクス!」
カ「初対面でなんだろう…この子…。」
ア「あなたは轢かれそうになった恐怖で失禁!
気を失い近くの病院に搬送。医者や看護師に笑われながら
心臓麻痺ぃ!」
カ「やめろぉぉぉ!聞きたくない!聞きたくない!
聞きたくなぁぁぁーい!」
ア「あなたの家族が病院に駆けつけ、その死因に家族さえ
も思わず吹き出し…。」
カ「あーやめて!やめてぇーーーへぇっーー!」
ア「さて、私のストレス発散はこのくらいにしておいてぇ…♡」
カ「コイツ…。」

*これだけのセリフで私のハートは鷲掴み!
このやりとりだけで視聴決定したと言っても過言ではない
ですね。
特に「プークスクス」が最高でしたw

ア「その世界は長く続いた平和が魔王の群勢によって
脅かされていた!
人々が築き上げてきた生活は魔物に蹂躙され、魔王軍の
無慈悲な略奪と殺戮に皆怯えて暮らしていたぁはぁっ!
いたぁはぁっ!」

ア「副作用として運が悪いとパァになるかもだけれど、
だからあとは凄い装備か能力を選ぶだけね。」
カ「今重大な事が聞こえたんだけどぉ、パァがなんだって
ぇ?」
ア「言ってない♡」
カ「言ったろ」

ア「ねぇ〜早くしてぇ、どうせ何しても一緒よっ。
引きこもりのゲームオタクに期待はしてないからっ。」

カ「コ、コイツ〜。ちょっとばっかり可愛からって調子に
乗りやがってぇ〜っ!」

ア「うっ、嘘でしょ!いやいやいやぁ〜っ!
ちょっと、あの…お、おかしいからぁ!女神を連れてく
なんて反則だからぁ〜。無効でしょ〜こんなの無効よねぇ
ー!待ってぇ!待ってへへぇぇぇぇぇ〜。」

カ「ふふふふふっ、散々馬鹿にしてた男に一緒に連れて
いかれるってどんな気持ちダァ?
あっははははぁ、あんたは俺が持っていく物に指定された
んだぁ。女神ならその神パワーとかでせいぜい俺を楽させ
てくれよぉ!」
ア「いやはぁぁぁぁー!
こんな男と異世界行きなんて、いやはぁぁぁぁーっ!」

カ「さようなら、引きこもり生活!
こんにちは、異世界!」

カ「見ろよこの格好。ジャージだよ。せっかくの
ファンタジー世界なのにジャージ一丁ですわぁ〜。
ここは必要最低限の装備…」
ア「あゔぇぇへっへっ…あゔぇぇへっへっへっー」
ーPAUSEー
「あゔぇぇへっへっ…あゔぇぇへっへっへっー」


ア「なっ、ゲームオタクの引きこもりだったはずなのに
何故こんなに頼もしいの?」

ア「女神なのよ、そんな下々のことイチイチ知るわけ無い
でしょ。」
カ「コイツ使えねー。」

ア「あっ、待って!こんなに出来る男の感じなのになんで
彼女も友人もいない引きこもりのオタクだったの?
なんで毎日閉じこもってヒキニートなんかやってたの?」
カ「ヒキニートはやめろ。クソビッチ!
引き篭もりとニートを足ぁすな!」

ア「いきなり頼り甲斐が無くなったわねぇ。
まぁしょうがないわね、ヒキニートだもんね。」
カ「ヒキニート言うな。」

ア「そこのプリーストよ!宗派を言いなさい!私はアクア。
そう、アクシズ教団の崇める御神体、女神アクアよぉ!
汝!もし私の信者ならば……お金を貸してくれると助かり
ますっ!」
プリースト「エリス教徒なんですが。」
ア「なゔぁっっ…!」
カ「なぁっっ…!」

ア「えふっふふふふ…。女神だって信じてもらえなかった
んですけど…。
ついでに言うとエリスは私の後輩の女神なんですけど…。
私後輩の女神の信者の人に同情されてお金貰っちゃったん
ですけどぉ……。」
カ「おっ…おうぅ…。」

カ「そういうイベントは俺に起こるんじゃぁ?」
ア「さぁ、今日から冒険者生活よぉ!カズマ!」
カ「お前心底嫌がってただろ。」
ア「そうだったかしら♡?」

カ「って、ちがーーーう!」
{/netabare}

(第2話)
{netabare}
カ「最低賃金?労働基準法?なにそれおいしいの?」

カ「あーーーっ!助けてくれアクア〜!ふぁっ!ふぁっ!
助けてくれ、うわっ!」
ア「プークスクス、ヤァばい!ちょーウケるんですけど!
カズマったら顔真っ赤で涙目でちょー必死なんですけどぉ
ぉぉ!」
カ「あいつ後で埋めて帰ろう!」
ア「助けてあげるわよヒキニート、そのかわり明日からは
崇めなさい!」

カ「喰われてんじゃねーーー!」
ア「うぇっっ…うっうっう…。
あっ、ありがとうカジュマー…ありがとぅ、ありがとうね
ーーーうぇっっへっへっへっへ…」
カ「生グセーーー!」

ア「私はもう汚されてしまたわぁ…。
今の汚れた私をアクシズ教徒が見たら信仰心なんてダダ下
がりよぉー!これでカエル相手に引き下がったとか知れた
ら美しくも麗しいアクア様の名が廃るわぁー。」
カ「日頃大喜びでおっさん達と汗まみれになって、風呂上
がりの晩飯と酒を何よりも楽しみにし、馬小屋で涎垂らし
て寝ている奴が汚されたとか今更…。」

ア「ウゥゥァァァァァーーーーーーーー!
神の力思い知れっ!私の前に立ち塞がった事、そして神に
牙を剥いた事、地獄で後悔しながら懺悔なさいっ!
ゴッドブロオオォーー!」
カ「おおぉっ!」
ア「ゴッドブローとは女神の怒りと悲しみを乗せた必殺の
拳っ!相手は死ぬっ!」
ア「クッ…。カエルってよく見ると可愛いと思うの〜♡
キャッ!」

ア「このあたしがいるんだがらながまなぁ…。」
カ「飲み込めー!飲み込んでから喋れ。」
ア「んっんっ、プハァーー!わたしは最上級職のアークプ
リーストよぉ。どこのパーティも喉から手が出るくらい欲
しいに決まってるわぁ!そんなわたしがちょろっと募集か
ければ、お願いです連れてって下さいっていう輩が山ほど
いるわぁ。わかったらカエルのから揚げもう一つよこしな
さいよ!はむっ!」
カ「へぇーーえ。」

ア「急募!アットホームで和気藹々としたパーティです♪
美しく気高きアークプリーストアクア様と共に旅をしたい
冒険者はこちらまで。
『このパーティーに入ってから毎日がハッピーですよ。
宝くじにも当たりました。』
『アクア様のパーティーに入ってから病気も治って
モテモテになりましたぁ♡』
採用条件、上級職の冒険者に限ります。」

めぐみん「募集の張り紙見させてもらいました。
ふっふっふっ、この邂逅は世界が選択せし定め。
わたしはあなた方のような者達の出現を待ち望んでいた!
我が名はめぐみん‼︎アークウィザードを生業とし最強の
攻撃魔法、爆裂魔法を操る者‼︎」
カ「えっと………。」
め「ふふんっ、あまりの強大さ故、世界に疎まれし我が
禁断の力を汝も欲するか。」
カ「ハァァァ?」
め「ならば我と共に究極の深淵を覗く覚悟をせよ!
人が深淵を覗く時、深淵もまた人を覗いているのだぁ。」
カ「冷やかしに来たのか?」
め「ちっ、ちがうわーいっ!」

カ「その眼帯はなんだぁ。怪我してるならコイツに治して
もらったらどうだ。コイツ回復魔法だけは得意だから。」
ア「だけぇっ⁈」
め「フッ…これは我が強大なる魔力を抑える、まずぃっく
あいてむぅ!もし外される事があればこの世に大きな災厄
がもたらされるであろう。」
カ「封印…みたいなものかぁ!」
め「まぁ、嘘ですがぁ。単にお洒落で着けてるだけ。」
カ「んーん‼︎
め「あぁ!ごめんなさい!引っ張らないでください!
やめ、やめろぉーーーっ!」

め「あぁぁ、ちょっとやめて下さい。今手を離したら…。
いいですか、ゆっくりですよ、ゆっくりいけば、
ちょっと、あぁーっ!いったい!目がぁーーっ!」
カ「悪い。からかってるのかと思った。訳の分からない事
ゆうしー、変な名前だしー。」

カ「因みに両親の名前は?」
め「母はゆいゆい、父はちょいざぶろーー!」

ア「見てなさいカズマぁ!今日こそは女神の力見せて
やるわぁーー!
震えながら眠るがいい!ゴッドレクゥイエムッ!
ゴッドレクイエムとは女神の愛と悲しみの鎮魂歌。
相手は死ぬっ‼︎やばっ…。」
カ「さすがは女神。身を呈しての時間稼ぎか。」

め「黒より黒く闇より暗き漆黒に我が深紅の混淆を望みた
もう。覚醒のとき来たれり。無謬の境界に落ちし理。無行
の歪みとなりて現出せよ!踊れ踊れ踊れ、我が力の奔流に
望むは崩壊なり。並ぶ者なき崩壊なり。万象等しく灰塵に
帰し、深淵より来たれ!これが人類最大の威力の攻撃手
段、これこそが究極の攻撃魔法、エクスプロージョン‼︎」

カ「めぐみん!一旦離れてっ‼︎えっ……?」
め「プッ!我が奥義である爆裂魔法はその絶大な威力故、
消費魔力もまた絶大。要約すると限界を超える魔力を使っ
たので身動き一つとれませぇん。」
カ「へぇぇぇーー。」
め「近くからカエルが湧き出すとか予想外です。
やばいです。食われます。すいません、ちょっと助けて…
うっ、クパッ…!」
カ「お、お前らー喰われてんじゃねーーー!」

ア「なまぐしゃいよぉ〜なまぐしゃいよぉ〜。」
め「カエルの中って臭いけど、いい感じにぬくいんです
ね」

カ「爆裂魔法魔法は緊急の時以外は禁止な。
これからは他の魔法で頑張ってくれよぉ。」
め「使えません。私は爆裂魔法しか使えないんです。
他には一切魔法は使えません。」
カ「マジか…」
め「まぁじです。」

め「私は爆裂魔法をこよなく愛するアークウィザード。
爆発系統の魔法が好きなんじゃないんです。
爆裂魔法だけが好きなんです!
もちろん他の魔法も覚えれば楽に冒険が出来るでしょう。
でもダメなのですっ‼︎私は爆裂魔法しか愛せないっ‼︎
たとえ1日1発が限度でも魔法を使った後に倒れるとして
も!それでも私は爆裂魔法しか愛せないっ‼︎
だって私は爆裂魔法を使う為だけにアークウィザードの
道を選んだのですからぁっーーーー‼︎」
ア「素晴らしい!素晴らしいわぁー‼︎非効率ながらも浪漫
を追い求める姿に私は感動したわぁー!」
カ「まぁーずい、この魔法使いはダメな系だぁ。
よりによってアクアが同調しているのがその証拠だ。
俺はこの2回の戦いでどぉーもこの女神ちっとも使えないん
じゃないかと疑っている。
はっきり言ってこれ以上問題児は…。」

め「我が望みは爆裂魔法を撃つことのみ。なんなら無報酬
でもいいと考えています。
そう、アークウィザードの強力な力が今なら食費と雑費だ
けでぇ…。
これはもう長期契約を交わすしかないのではないだろうか
っ…。」

め「どぉんなプレイでも大丈夫でぇすからぁー‼︎
先ほどのカエルを使ったヌルヌルプレイだって耐えてみ
せ…。」

カ「年上の美人相手ということで緊張し若干上擦った声に
なってしまったぁぁ。長い引き篭もり生活の弊害だぁ。」
ダクネス「んっはぁ〜///私の名はダクネス、ク、クルセイ
ダーを生業としているものだ。んっ、はぁ〜はぁはぁは
ぁ…是非私を、是非この私をっ///パッ、パパパパパパパー
ティーにーー‼︎///」
{/netabare}

(第3話)
{netabare}
ダクネス「さっきのドロドロの2人はあなたの仲間だろ。
一体何があったらあんな目にっ!///」
カズマ「あーいえー、ジャイアントトードに捕食されて
粘液…」
ダ「なぁはっ‼︎想像以上だ…///」

ダ「ちょっと言いづらかったのだが…私は力と耐久力には
自信があるのだが、不器用で…その、攻撃が全く当たらな
いのだ」
カ「やはり俺のセンサーは正しかったらしい…」
カ「あーわかった…こいつも性能だけでなく、中身も駄目
な系だぁ…」

アクア「あっ見て見てカズマ。どぉーよ、新しく習得した
スキル。水の女神たる私にふさわしいと思わなーい?」
カ「宴会芸じゃねえか、この駄女神」

めぐみん「さあ!私と一緒に爆裂道を歩もうじゃないです
かっ!んんっ!」
カ「あぁ、顔が近い…。」

カ「ちょっ、おち、落ち着けロリっ子。つか今3ポイント
しかないんだがぁ…」
め「ロリっ子………」
カ「あれっ?」
め「プッ……このわれがロリっ子……」

カ「宴会芸のくせに5ポイント!高ぁーーー!」

カ「おぉ!当たりも当たり!大当たりだぁーー‼︎」
クリス「いっ、いやぁー!パ、パンツ返してぇーー‼︎///」
カ「いーやっはぁーはっははぁー!うわぁーはっはぁー
ー‼︎」
ダ「何という鬼畜な所業…。やはり私の目に狂いはなかっ
たぁーーっ‼︎///」!

ク「財布返すだけじゃダメだって、じゃいくらでも払うか
らパンツ返してって頼んだら自分のパンツの値段は自分で
決めろって…」
カ「待てよっ!お、おい!待てぇー!間違って無いけど。
本当待てぇーー!」
ク「さもないともれなくこのパンツは我が家の家宝として
奉られることになるってぇ…」
カ「ちょーっ、まわりの女性冒険者達の目まで冷たいもの
になってるから、本当に待てって!」
ク「べぇ♡///」

め「なんですか、Lvが上がってステータスが上がったか
ら、冒険者から変態にジョブチェンジしたんですか?
あの…スースーするんでパンツ返して下さい///」

カ「特にダクネス。女騎士のお前なんて魔王に捕まったり
したら大変だぞぉ。それはもうとんでもない目にあわされ
る役所だっ!」
ダ「あぁ、全くその通りだ。昔から魔王にエロい目にあわ
されるのは女騎士の仕事と相場は決まっているからな。
それだけでも行く価値はある!///」
カ「えっ、あれっ?」
ダ「なっ、なんだ。私は何かおかしな事を言ったか?」

カ「緊急クエストってなんだ、モンスターの襲撃なの
か!?」
ア「言ってなかったっけ?キャベツよキャベツ!」

ダ「倒れたものを見捨てるなど…できる、ものかー!」
ダ「見られている。むくつけき男達が私の肌を見て興奮
しているっ!
何という辱しめっ‼︎///汚らわしいっ!どうだっ‼︎///」
カ「悦んでるッッ!」
冒険者「あんなになってまで人を守るなんて!」
冒険者「俺も騎士として見習わなければ。」
カ「ちがーう!みんな誤解してるぞ!」

め「我が必殺の爆裂魔法の前において何者も抗うことなど
叶わず。」
カ「ここにもややこしい奴がぁーーーーっ‼︎」
め「ふふふふふ、あれほどの敵の大群を前にして、爆裂魔
法を放つ衝動が抑えられようかぁ………いや、ないっ!」
カ「いやあるよぉーーーーっ‼︎」
め「光に覆われし漆黒よ。夜を纏いし爆炎よ。紅魔の名の
もとに原初の崩壊を顕現す。終焉の王国の地に、力の根源を
隠匿せし者。我が前に統べよ!エクスプロージョン‼︎」

ア「あの鉄壁の守りにはさすがのキャベツたちも攻めあぐ
ねていたわ」

ダ「それではカズマ。これからも遠慮なく私を囮や壁がわり
に使ってくれっ、うっふっ♡///」
カ「こいつはアレだ。ただのドMだ…。」

ダ「パーティーの足を引っ張るような事があれば、強めに
罵ってくれっ!なんなら捨て駒として見捨ててもらっても
いい。
うっ…そ、想像しただけで武者震いが…///」
{/netabare}

(第4話)
{netabare}
ダ「カズマはどんな時でも容赦ないな…へへっ…///」
カ「今はかまってやる余裕はないぞぁ。お前を超えそうな
勢いのそこの変態をなんとかしろよ。」
め「ハァッ///ハァッ///魔力溢れるマナタイト製の杖の
この色艶っ…ハァッ///ハァッハァッー///」

ア「カーズーマーさん?今回のクエストの報酬わぁ、
おいくら万円?」

ア「カ、カズマ様~!前から思ってたんだけど、
あなたって、その…そこはかとなく良い感じよね!」
カ「特に褒めるところが思い浮かばないなら無理すんな
ぁ!」
ア「かじゅまさ〜ん!私、今回の報酬が相当な額になるっ
てふんで持ってたお金全部使っちゃたんですけどぉーー!
ていうか大金入ってくるって見込んでこの酒場に10万近い
ツケまであるんですけどぉーーー‼︎」
カ「知るか!今回の報酬はそれぞれの者にって言い出した
のお前だろ!」
ア「だって私だけ大もうけできると思ったのよぉ!」
カ「最低ぇーだな…。」

ダ「ハァッ!免疫まみれっ!///」
カ「お前今興奮したろ」
ダ「してない…///」

め「紅き黒炎、万界の王。天地の法を敷衍すれど、我は万
象昇温の理。崩壊破壊の別名なり。永劫の鉄槌は我がもと
に下れ!エクスプローーージョン!」
め「燃え尽きろ、紅蓮の中で………はぁっ…
最高…デェス」

め「エクスプロージョン!」
め「ロージョン!」
め「ジョン!」
カ、め「ばっくれつ!ばっくれつ!ばっくれつ!」
め「ン!」

カ「ナイス爆裂!」
め「ナイス爆裂!カズマも爆裂道がわかってきましたね
ぇ。」

カ「この宴会芸しか取り柄のない穀潰しがっ!」

ア「いやぁぁーーっ!回復魔法だけはいやよぉぉぉ!
私の存在意義をうばわないでよぉぉぉー!私がいるんだか
らいいじゃないーーっ!」
め「カズマは結構エゲツない攻撃力がありますから遠慮
なく本音をぶちまけると大概の女性は泣きますよ。」
ダ「ストレスが溜まっているのなら代わりに私を口汚く
罵ってくれても構わないぞっ///」

デュラハン「ハァッ…ハァッ…毎日毎日毎日っ!
おぉっ、俺の城に毎日欠かさず爆裂魔法を打ち込んでく
る、あぁ、あ、頭のおかしい大バカはどぅあれだぁーー
ー‼︎」

デ「お前が…お前が毎日毎日俺の城に爆裂魔法をぶち込ん
でくる大バカ者かぁー!俺がぁ魔王軍の幹部だと知ってい
てケンカ売ってんなら堂々と城に攻めてくるがいい。
その気がないなら町で震えてるがいいー!
ねぇ?なんでこんな陰湿な嫌がらせすんのぉー?
どうせ雑魚しか居ない町だと放置しておれば調子に乗って
毎日毎日ポンポン!ポンポン!ポンポン!ポンポン!
打ち込みに来おって!
あったまおかしいんじゃないのか貴様らーー!」
め「我が名はめぐみん!アークウィザードにして爆裂魔法
を操る者っ‼︎」
「…………」
デ「めぐみんってなんだぁ?馬鹿にしてんのかっ!」
め「違うわいっ‼︎」

め「無理です。紅魔族は日に一度、爆裂魔法を撃たないと
死ぬんです」
デ「おーい!聞いた事がないぞそんな事!適当な嘘をつく
なよ!」

め「余裕ぶっていられるのも今の内です。
先生ぇーーっ!お願いしますっ‼︎」

ダ「なんて事だ…。つまり貴様はこの私に死の呪いを
かけ、呪いを解いて欲しくば俺の言う事を聞けと…
つまりはそういう事なのかっ‼︎」
デ「はっ⁈」
カ「ダクネスが何を言ってるのか理解したく無い」
ダ「呪いくらいではこの私は屈しはしない。
屈しはしないが、ど、どーしよぉー!カズマーー!///」
カ「はい、カズマです。」
ダ「見るがいい。あのデュラハンの兜の下のイヤラシイ目
をっ!
あれは私をこのまま城に連れ帰り呪いを解いて欲しくば
黙って言う事を聞けと凄まじいハードコア変態プレーを
要求する変質者の目だっ///」
ダ「この私の身体は好きに出来ても心まで自由に出来ると
は思うなよっ!城に囚われ魔王の手先に理不尽な要求を
される女騎士とか…
あーどーしよぉー!どーしよぉーカズマ///」
カ「はいはい、カズマです」
ダ「予想外に燃えるシチュエーションだぁ!
行きたくはない!行きたくはないが仕方がない‼︎
ギリギリまで抵抗してみるから邪魔はしないでくれー///」
ダ「では、行ってくりゅー///」
デ「きっちぃー!」
カ「やめろ行くなー!デュラハンの人が困っているだろぉ
ー!」

カ「勝手に盛り上がっていた俺とめぐみんのヤル気を
返せぇ…」

ア「よっ!勝利の花鳥風月!」
{/netabare}

(第5話)
{netabare}
ア「もぉー限界!借金に追われる生活!クエストよ!
あのデュラハンのせいでキツいクエストしか無いけど受け
ましょう‼︎お金が欲しいのっ‼︎」
ダ「わ、私は構わないが…///」
ア「おっ、お願いよぉーー!もう商店街のバイトは嫌なの
よっ‼︎コロッケが売れ残ると店長が怒るの!頑張るから!
今回私全力で頑張るからぁーハァッハァッハー!」
カ「惨めだ……この自称女神……」

ア「あたし、今から売られていく希少モンスターの気分
なんですけど…」

カ「決して使えない女神を湖に投棄しにきたわけでは
ない。」

ア「あたし、ダシをとられてる紅茶のティーバッグの気分
なんですけど…」

カ「水に浸かりっ放しだと冷えるだろうー。トイレー、
行きたくなったら言えよぉー!」
ア「うぅっ…アークプリーストはトイレなんか行かないし
ーー!」
め「なんだか大丈夫そうですね。
ちなみに紅魔族もトイレなんか行きませんからっ!」
カ「お前ら昔のアイドルかっ!」
ダ「わ…私もっ…///くぅるせいだぁーだからぁ…///
トイレはぁ…トイレはぁ…///うっ…ぬぬっ…///」

ア「檻がぁー!
檻が変な音立てているんですけどぉーーーー‼︎」

ア「ヒァーッ!メキっていったぁ!
今、檻から鳴っちゃいけない音が鳴ったぁぁぁ!」

ダ「あの檻の中ちょっとだけ楽しそうだな…///」
カ「行くなよ。」

カ「お…おーい。いい加減檻からでろよぉー。もうワニは
いないからぁー。」
ア「このまま連れてって……。」
カ「なんだって?」
ア「檻の外の世界…怖い…このまま街まで連れてって…」

ア「るーるーるるる♪でーがらーしーめーがみが
運ばれてーくーよー♪
きーっとーこーのーまーま売られていーくーよー♪」
キョウヤ「女神様ぁーーーー‼︎」

ア「さぁ!女神の私に何の用かしらっ♪
あんた誰ぇ?」

カ「言いたい放題だなぁ、この野郎。アクアの事ろくに
知りもしないくせに。」

ダ「おい!いい加減その手を離せ!礼儀知らずにも程があるだろっ!」
め「ちょっと撃ちたくなってきました…」
カ「って、それはやめろ。俺も死ぬ。」

カ「だいたいこいつらが優秀?そんな…片鱗…
一度も…見たことが…なぁいんだがぁっ‼︎」

ア「ちょっとヤバいんですけど…
あの人本気で引くくらいヤバいんですけどぉ…
ナルシストも入ってる系で怖いんですけどぉ…。」
ダ「どぉしよぉ…あの男は生理的に受け付けない…
攻めるより受けるのが好きな私だが、あいつだけは無性に
殴りたいのだが…。」
め「撃っていいですか?撃っていいですか?」

カ「真の男女平等主義者な俺は女の子相手でもドロップキ
ックを喰らわせられる男…。
手加減して貰えると思うなよ…
公衆の面前で俺のスティールが炸裂するぞ!」
カ「ぬっ…へへへへへへへっ…さぁどうする…
ぬぁっははははぁー!ほほほーれっ…ほほほーれっ…
あっ…いや…」

ア「あの男!今度会ったら絶対ゴッドブロー喰らわして
やるんだからっーー!」

キ「探したぞ!サトウカズマっ‼︎」
「君の事はある盗賊の少女に教えてもらったよ。
パンツ脱がせ魔だってね!他にも女の子を粘液まみれに
するのが趣味だとか噂になっているそうじゃないか。
鬼畜のカズマだってね‼︎」
カ「おーい!待てっ‼︎
誰がそれを広めたのか詳しくぅーー‼︎」
キ「アクア様。僕は必ず魔王を倒すと誓います。
ですからこの僕と同じパ………」
ア「ゴッドブローォォォォォォォォーーーー‼︎」
キ「はぁぁぁぁぁぁぁーーーー‼︎」
ア「ちょっとあんた、壊したオリの修理代払いなさいよ!
30万よ‼︎30万‼︎」

カ「さっき20万って言ってなかったかぁー?」

デュラハン「きっさまらぁー。なぁーぜ城にこないのだぁ
ー!このぉっ!人でなしどもがぁぁぁぁーー‼︎」
カ「はぁいっ⁇」
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 112
ネタバレ

Kuzuryujin さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

この可笑しくも愛すべき彼らに祝福を!

テンポがとってもいいのと、間の取り方が絶妙です。
笑いのツボを外さない快作だと思います。

これは楽しく最後まで完走できそう。

キャラはいろいろ散々ですが、
スタッフは愛情込めてキャラたちを
おもちゃにして遊んでる感じがよいです。

エンドの手紙、誰のアイディアなんだろう?
原作未読ですが、原作にもあるんでしょうか?
無いとしたらシリーズ構成の上江洲誠さんかな?それとも監督?
好きですね、これ。
朗読を途中までで切ってしまうところとか。

上江洲さんはシリーズ構成&脚本家として、
センス抜群だと、かねがね思っています。
原作から旨味を拾い出し、作品を構成する絶妙なセンス。

上江洲さんがシリーズ構成で参加した作品の中で
私のお気に入りでは、
『瀬戸の花嫁』『天体戦士サンレッド』『人類は衰退しました』
『ディーふらぐ!』『暗殺教室』『蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-』など。
アルペジオでは、基本シリアスでもセンスの良い笑えるーンに癒された。

今作の金崎貴臣監督と、上江洲さんのコンビ、
過去の同コンビ作『これはゾンビですか?』は未視聴。
これを機に、近い内にたぶん観ると思います。

音楽では、OPは回を追うごとに好きになりましたが
それ以上に、2話から始まったEDの曲と画がとても好いです。
騒々しい本編で笑った後にピッタリ。
ゲームグラフィック風の街並みとリラックスしたキャラ達。
ほのぼのしてて、キャラに親しみを感じてほっこりします。

作画は、このぐだぐだなギャグコメディにぴったり。
ちょっとくらい残念な方が作品にはむしろ合ってる。
作風とのバランス取れてるので若干評価高めです。

<各話レビュー>
★ 第1話「この自称女神と異世界転生を!」{netabare}

人生は先が分からないから面白い。

引き籠りニートだった主人公、
ある日あっという間にリアル冒険者。

勇者の道も地道な一歩から。。。

霊界の案内係だった女神アクアを道連れに、
今回のクエスト?は土木建築工事。
まずはがむしゃらに働いて日銭稼ぎの日々。

来る日も来る日も
肉体労働して少しずつ衣食住を整える。

労働の後の毎日通う銭湯。
洗い場で頭からお湯被る。
風呂上りは、必ず腰に手を当てて「この一杯っ!」
酒場で吐くまで飲む。
明日のために気持ちよく爆睡する。

同じパターンが繰り返される演出。

キャラたちが汗水流して毎日生活してるんだと伝わる。
以前住んでた世界より、生命を満喫しているように見える。
生き生してる姿がとても微笑ましい。

どうやらポンコツ女神とタッグを組んでしまったカズマに祝福を!
{/netabare}
★ 第2話「この中二病に爆焔を!」{netabare}

肉体労働おつかれ~
ようやく本来の勇者活動スタート!

今回の討伐クエストは、
3日間で『ジャイアント・トード』を5匹討伐せよ!

<一日目>
えっ、これでモンスター?
緊迫感ない巨大カエルはちっとも怖くない。
ジャンプで迫ってくる、口にくわえる、以外はほとんど動かない。
無表情だし…見た目弱そう。

ああ、女神様、あなたはなんて献身的…
足止め要員さえいれば討伐は意外と簡単だった。
カズマは運が強い。
おかげで初日は2匹討伐成功。

しかしアクアは、面目駄々下がり。
でもあれじゃ、男の父性本能が放っておけないな。

<二日目>
「中二病でも魔女がしたい!」…「このすば」原作第2巻のタイトル
なるほど納得のキャラ、めぐみん初登場。

後ろ姿に、コスプレの長門有希を思い出す。
自信溢れる魔法使いから素の女の子に戻った時のギャップが楽しい。
こういう、不器用な、うざ可愛いキャラは好みです。

高橋李依さんの演技が冴えてます。「目がー!」で(爆)
なおかつ台詞にイカ娘まで混入させるというハイブリッドさ。
「私の両親について言いたいことがあるなら聞こうじゃなイカ!」は、
マジで金元寿子さんかと思った。
高橋さんの台詞の抑揚の付け方、語尾の処理の仕方が好いです。

残り3匹はめぐみん加えた三人で討伐することに。
足止め要員二人だったからこそ見事に?クエストクリアできたニューパーティであった…(~_~;)
カズマはやはり運が強い。

ようやく仲間と出会い居場所を見つけられためぐみんに祝福を!
{/netabare}
★ 第3話「この右手にお宝(ぱんつ)を!」{netabare}

一番強そうなのに一番ダメな系、ダクネス登場
ダクネスの本質をいち早く見抜くカズマ。
最弱と言いつつ、意外と冷静で的確な判断力を持つ常識人、
一旦仲間になったらそれがどんなにダメな系でも
受け止められる包容力が感じられます。

今回彼が習得したスキル、全くもってしょうもない、と思いきや
突如発生したクエストのポイント獲得にはちゃっかり貢献。

<華麗なるハロ…、じゃなくてキャベツどろぼう、カズマ>
今回のクエストとなった、空飛ぶキャベツの大群を大量ゲット。
なおかつそれらは経験値豊富な価値の高いもので
得られた報酬は大きいようだ。やはり彼の運は強い。

カズマの「ヘェー」、トリビアの泉の如くよく出てきますけど
ニュアンスの演技が絶妙で可笑しい。
僕街の「馬鹿なの?」ほどじゃないけど、いい味でてます。

話自体は、冷静に観るとナンセンスでばかばかしいと思います。
しかし、キャストの皆さんの演技に乗っかると楽しくてしょうがないです。
毎回、アドリブらしき台詞と間の取り方が実に上手いと思います。

アレで残念ながら打たれ強いダクネスに祝福を!
{/netabare}
★ 第4話「この強敵に爆裂魔法を!」{netabare}

前回のクエストで小金持ちになったカズマ。
今回、ようやくジャージを卒業、冒険者らしい出で立ちに。
ゴマするアクアがイタくも可愛い。

<魔王の幹部は、それはもう。お怒りだった>

おおー!ようやくまともな対戦相手登場か!?

そりゃ、自分の家が毎日一発爆裂魔法攻撃されたらたまったもんじゃない。
でも、なんで一発目で報復しなかった?
大らかで忍耐強いのか、魔王の幹部は?

仕返しで、結果的にダクネスに呪いの魔法掛けられちゃったけど
ノリが子供の喧嘩に見えて可笑しい。
素直に居城に出向き、彼を気分よくさせれば
呪いなんてあっさり解除してくれそうな気がします。

見た目と中身のギャップの可笑しさ。。。
去年の夏クールのオバロのアインズ様を思い出しました。

<どう?どう?私だってたまにはプリーストっぽいでしょう!>

ずーーっと一番残念なキャラだと思ってたアクア。

欠点:腹黒、傲慢、お調子者、お人好し。
長所:素直な所もある、働き者(但しあんまり頭使わない仕事)、
花鳥風月(宴会芸)、回復魔法

と思ってましたけど、今回ようやく回復魔法の出番。、
しかし今回、空気読めない、というのも彼女の欠点に加えよう。

今回、二体の天使が、ダクネスから
呪いの黒いスライム状のものを抜き取る演出がなかなか。

勝手に盛り上がって花鳥風月に興じるアクアに祝福を!
{/netabare}
★ 第5話「この魔剣にお値段を!」{netabare}

借金地獄の負のスパイラルから抜け出せないアクア。
売り子や内職のバイトより、
得意の花鳥風月で稼げば効率的で一番手っ取り早いと思うのですが
知力が足りないというのはこういうことなのか。

一攫千金の高額クエスト望み、毎度お馴染み泣き落としスキル発動。
涙も花鳥風月(水芸)の一種なのだろうか?
すっかり呆れられ、アクアに相応しいクエストを選択するパーティ一行だったが…。

<ルールールルル♪出がらし女神が運ばれてくよー♪
きーっとこのまーま売られていくよー♪>

ずっとブレない痛い性格が玉に傷ながら、
アクア様の水の浄化力すごいです。
ぜひ環境問題止まらない現代日本にお招きして
その力を存分に発揮してもらいたいものです!

その能力だけ着目したら立派な女神様なんですが…
普段の行いでカズマ以外、女神だと全く信じてもらえないポンコツさ。
やっぱり内面伴わないと、ありがたみがすべて吹き飛んでしまうのですね。

<今回の犠牲者、ミツルギ キョウヤ(CV:江口拓也)>
前回のデュラハンさんに続くカズマたちの第二の犠牲者。
イケメンで正義感強くても苦労知らずの自己中ナルシストは嫌われる。
それでも一応善意での決闘だったのに、
自分を英雄たらしめていたアイテム取り上げられて
しかも売られちゃたまりません。
笑えますけどさすがにちょっと可哀想。

カズマの鬼畜さがよく伝わる回でした。

この作品は、アニメでよくある、
いきなり頭身替えたり、極端に絵柄替えたりして
笑いを誘う作画と演出がほとんど不必要。
(2話でカエルにゴマするシーンのアクアの表情は効果的でしたけど)
キャラが見事に立っており、
後はキャストの演技力と間合いで十分笑えます。

作画も、狙ってる感すらあるチープな部分と、
今回のカズマの指の動きのように拘るところが
妙に混在してるのが可笑しい。

放置され、しっかり弄ばれてる感のデュラハンさんも再登場。

なんだか良識ありそうな魔王の幹部と意外と鬼畜なカズマたち。

はてさて次回はどんなやりとりが見られるのか?

高い授業料でクズマさんとアクア様の恐ろしさを学んだキョウヤに祝福を!
{/netabare}
★ 第6話「この強敵に爆裂魔法を!」{netabare}

<なぜ城に来ないのだ!この人でなしどもがー!!>
デュラハンさん、お気の毒。
律儀に待ったにも関わらず、シカトされ誰も彼の居城に訪れず。

その間、めぐみんの居城への爆裂魔法の日課は、成され続けられていた。
めぐみん曰く、爆裂魔法のターゲットは大きくて硬いものでなければ我慢できない体になったそうな。
カズマには秘密で、そして爆裂後のめぐみん回収役はアクア。
デュラハンのクレーム後、頭の良いカズマに共犯者はすぐにバレ、
口笛吹いてごまかそうとアクア。
ここはお約束だが、スカスカな音なのがアクアらしい(笑)

しかし真の怒りは、爆裂魔法の被害以上に、
呪いを掛けたダクネスをほったらかしたカズマ一行に向けられていた。
デュラハンは、アクアのチートな能力の存在なんか知る由もなし。

アクアの、ある意味最強、かつズルい能力と低俗で幼稚な中身。
めぐみんの、おとぼけ自己中ぶり。
ダクネスのエロカッコよさ。
賞金貰えてもそれを上回る借金こさえるパーティ一行。

今回も楽しかった~
展開は先読み可能だけど、テンポと演出がいいのと
キャストが楽しんで収録してる感もあって相変わらずのクオリティです。

今回のエンドの作文は、メグミン。
いかにもな中二キャラらしくて面白い!
手書きしたのはキャストかな?

なんの悪さもしてなかったのに弄ばれ、
悪者になって成敗されちゃったデュラハン(ベルディア)さんに祝福を!
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 34
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

のさばらし異世界に祝福は訪れるのか?

原作未読


劇場版公開前の地上波再放送にて。※我慢できずに配信で完走

特筆すべきは話数。1クールを12~13話に収めるのに苦労している作品が多い中、本作は全10話です。
異世界転生“ものながら”とことんお笑い。2~3話くらい経過すると視聴のお作法もわかり、{netabare}ギルドの緊急招集にも心拍数が上がらないくらい{/netabare}肩の力を抜いて楽しめるという安定したコメディでした。
“ものながら”としたのは、数多ある異世界転生もののテンプレ、例えばハーレム、俺TUEEE、バトルものの先入観を軽く裏切ってくれたから。多くの作品を鑑賞済みの方には変化球と映ったのかしら。あにこれでの高評価は新鮮味も加味してるかもしれないな。そんな作品です。

テンポや掛け合いの間も良く、ありきたりなほのぼのコメディでもなく、

 ≪ドタバタ系の完成度の高いコント≫

を見ているかのようでした。お気に入りシーン(コント)は一つや二つではありません。
それこそ笑いのベクトル合えば問題ないでしょうが、冒頭イマイチと感じても、話数を重ねる毎にパワーアップしていきますし、全10話と短いため空き時間でサクッと完走することも可能です。

シチュエーションは“笑点”に近い。{netabare}毎度ギルドからのクエスト依頼に主人公パーティが応えてくスタイルで、{/netabare}圓楽師匠や歌丸師匠からのお題に木久扇、好楽、小遊三さんら個性的な実力者がキャラに合った回答をしていく大喜利との既視感を覚えました。
そして「ウケてる時は同じボケを続けろ!」
{netabare}・序盤の働いて飲んで風呂入ってのリピート。
・「そういえば頭は悪いが…」の冒険者順繰りでのめぐみんご指名。{/netabare}
たしかこれ言ったのは萩本欽一さんだったか。大将の金言も活きています。
場面は笑点、時々、欽ちゃん。古典にして王道。パッと見のテンションの高さに隠れて、冒頭『安定のコメディ』と評した理由でございます。

演者にも救われました。女性3名はキャラ被りがないのは当然ながら、揃いも揃ってハイスペックでポンコツというギャップの美学。加えてメインどころ経験有りの実力派声優の掛け合い。
佐藤和真(CV:福島潤)、アクア(CV:雨宮天)、めぐみん(CV:高橋李依)、ダクネス(CV:茅野愛衣)です。安定の茅野節や意外性あるハイトーン雨宮さんに耳がいきがちですが、彼女ら3人のバランサーとして職務を全うした福島さんも良かった。テンポと間が悪いと台本よくても作品が死にますから配役は成功してたと思います。


なお物語は進みません。そういった意味では日常系っぽいかもしれない。
OPEDでは特にED。3人組担当の声優さん達が歌う「ちいさな冒険者」がお気に入りで、ここにもギャップの美学らしきものが垣間見えます。
例えるなら、「ポンキッキーズEDのパレード(山下達郎)」「ひょうきん族EDのDown Town(EPO)」のような視聴感といった感じでしょうか。このへんのネタは年寄りしかついて来れないでしょうが、ドタバタコメディの後のしんみり曲ってなにかしら相性の良さを感じるのです。
バンジョー目立つカントリー調ながらティンホイッスルやたぶんフィドルとか入ってるケルト風な仕上がり。打ち込みの電子音が目立たないこのような曲にはやはり暖かみを感じますね。


“異世界転生ものへの苦手意識はこの際捨てちゃってOK!”
“好きな人はそのまま体あずけちゃえばいーじゃない!”

けっして得意ジャンルとは言えない私でも楽しめた良作でした。いつもながら地上波再放送よ、ありがとう。こういうの敢えて見ないもん。



(オマケ)
■やっぱ男はこれだよね
お色気シーンの配合が按配良かった。おっぱい揺れるのに効果音入ってました。
{netabare}そして、サキュバスの淫夢屋を守るために立ち上がる男達。しょーもないことで吹っ切れるのが男という生き物であると仮説立て。本作で一番感動したかもしれん。{/netabare}

■とはいえささいな不満もある
1.ダクネスさんそこはもうちょっと
{netabare}一応ドMキャラで通してますが、シラフでわかりやす過ぎるのは違うのでは?真性はなんかこうもうちょっと…(自粛){/netabare}
2.そこはもうちょっと出番増やせませんか?
{netabare}女神エリスとダクネス友人の盗賊娘。{/netabare}2期に期待です。
3.顔がちょっとどころでなく
{netabare}崩れてません?一方で爆裂魔法やスキル発動時のゲノムの螺旋的演出は終始安定してました。
メリハリということなんでしょう。{/netabare}



■異世界転生もの

現実世界の描写は第1話Aパート止まり。異世界転生ものの様式美といっていいかもしれません。
ある日突然どこか飛ばされて新しい人生を歩む。物語は楽しんでナンボ、夢があっていいじゃない。
なのですが、そもそも創作物なんだから始めから異世界スタートでやってもらって構いません。転生した異世界で、もと来た現実との相関が薄いのであればわざわざ転生させる必要はないでしょう。たまに観たり読んだりする分には“人生リセット系”も良いのですが、こうも多いとね。
おおむね初っ端の「現実は〇〇でした」部分の多くが無駄に感じるため私は好きではありません。

・現世と異世界でギャップを演出できるか?(金持ち⇔貧乏、イケメン⇔ブ男、男⇔女、リア充⇔非モテ、同じスペックだが環境がまるで違う、etc)
・転生先で現実世界と物語がリンクするか?(未練でもなんでも…)

あまりAパート止まりの現世部分を引っ張ったところでその後の没入感が削がれるためこの手のものはさじ加減が難しいのです。そして上手く処理できてない作品まさに死屍累々が現状かと。

という観点で本作のいいところ。
{netabare}カズマの現世でのオタぶりをいじるアクアさんだったり、冬将軍エピソードで現世/異世界が交錯しそうな話を持ってきたりと、転生ものならではの体裁は保ってました。{/netabare}

ダメなところ。
{netabare}とりわけ他の作品でも主役率の高い“引きニート”設定が活かされてましたか?{/netabare}
第1話Bパート以降に文句はないのです。
普段から人と話す訓練をしてないのが、いきなりナイスコミュニケーターになれる確率なんてミリあるかどうかでしょうに。
ましてや不特定多数と生の会話をこなす、いきなり的確なツッコミ入れる&ツッコミ入れ続ける芸当なんて万が一も不可能ですよ。


本作にひっかかりを感じるのはこの一点。そしてこのヒキコ無双設定が私には影を落とした感じ。
それ以外は文句はありません。素晴らしい作品でした。



視聴時期:2019年1月~3月再放送

-----
2019.08.08追記
《配点を修正》+0.1(作画分)
 ※作画乱れを作品の特長としたことを評価

2期の再放送も終わって劇場版のレンタルがそろそろかという頃合い。
2周めいきましたがネタわかってても笑えますね。良く作られてます。
レビューアップ後のレビュアーさんとの意見交換にて、
「転生の設定活かされてんじゃん?あそことかこことか」
のご意見いただいて確かにその通りだな、と。

どうやら“ヒキコ無双”に条件反射で噛みついちゃったみたいです。



2019.03.21 初稿
2019.08.08 追記
2020.12.08 修正

投稿 : 2024/05/04
♥ : 109

88.5 2 デュラハンでラノベ原作なアニメランキング2位
デュラララ!!(TVアニメ動画)

2010年冬アニメ
★★★★☆ 4.0 (5861)
26550人が棚に入れました
東京・池袋。都会の非日常に憧れる少年・竜ヶ峰帝人(りゅうがみねみかど)は、幼馴染の紀田正臣(きだまさおみ)の誘いもあり、地元を離れて池袋にある来良学園に入学することに。正臣曰く、池袋に住む上で敵に回してはいけない存在が何人かいるらしい。特には、喧嘩上等のチンピラ・平和島静雄(へいわじましずお)と、趣味で情報屋を営む折原臨也(おりはらいざや)の二人。そして、奇妙な組織体系を取る詳細不明のカラーギャング“ ダラーズ”。上京した初日、そんな正臣の話に不安をおぼえた帝人が目撃したのは、漆黒のバイクを駆る都市伝説“ 首なしライダー”だった…。さらには連続通り魔事件や池袋に根付くカラーギャング“ 黄巾賊”の存在まで浮上し、池袋の街が壊れてゆく――。

声優・キャラクター
豊永利行、宮野真守、花澤香菜、沢城みゆき、福山潤、神谷浩史、小野大輔、中村悠一、梶裕貴、高垣彩陽、寺島拓篤、堀江一眞、小林沙苗、伊瀬茉莉也、黒田崇矢、藤原啓治、大塚明夫、うえだゆうじ、小山力也、小西克幸、福圓美里、岸尾だいすけ、中原麻衣、高木渉、遠藤大輔、伊丸岡篤、大塚芳忠、戸松遥、岡本信彦、伊藤健太郎、松風雅也、井口祐一、宮島依里、ささきのぞみ、さかいかな、加藤将之、金元寿子、喜多村英梨、藤田咲、大川透、互野ちひろ、高橋伸也、安元洋貴、宮下栄治、松岡文雄、広瀬正志、葉山いくみ、納谷六朗、井澤詩織、仲村萌実
ネタバレ

小歌 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

いびつで純粋な「人、ラブ!」が溢れてる

 ※本編全24話、原作未読
登場人物がとにかく個性的で魅力的なキャラばかり。
群像劇ということでレギュラーキャラの数が多く、
8話くらいまでは人物紹介的なフォーカスの仕方で進行。
そこから一気に、これまで張られてきた伏線が動き出した時の高揚感。
ストーリーは特に好みではないのに惹き込まれてしまったのは、
シナリオ構成の巧みさとキャラの魅力が強かったからだと思う。
特に臨也のアブナイ人っぷりから目が離せなかった。
放送当時、女子人気が高かった理由が分かった気がする…。
それとメインから端役に至るまで、声優陣の豪華さにはビックリしました。

 * * *

 ■第1~10話■
{netabare}第1話 開口一番
 {netabare} 私立来良学園に入学を控え、池袋に引っ越してきた竜ヶ峰帝。幼馴染の紀田正臣に連れられ、初めての池袋の街を歩きまわる。そこで出会ったのはどこか風変わりな人々と、都市伝説・首なしライダーだった。人物紹介に終始していた感じ。都会の夜の喧騒って独特な雰囲気あるけど、上手く描かれてると思う。 {/netabare}

第2話 一虚一実
 {netabare} 第1話で輩に拉致されかけて、首なしライダーに救われた自殺志願の女の子・莉緒が主軸の回。輩から助け出されたあと、運び屋・首なしライダーに雑居ビルの屋上に送り届けられた莉緒。そこで待っていたのは、情報屋・折原臨也だった。なんだろう、臨也がかなりイタい最低人間だっていうのは分かった。 {/netabare}

第3話 跳梁跋扈
 {netabare} “ダラーズ”という、チームカラーのない実体不明のカラーギャングが権勢を強めているらしい池袋。クラスメイトの園原杏里を路地でのいざこざから助け出そうとした帝は、池袋の危険人物・臨也、そして平和島静雄と遭遇してしまう。女子高生のケータイを踏みつけ笑い続ける臨也さんは狂気に溢れていた。 {/netabare}

第4話 形影相弔
 {netabare} 首なしライダーの本名はセルティ・ストゥルルソン。そしてその正体は、アイルランドで伝承的に語られてきた首のない妖精・デュラハンであった。彼女は失くした自分の首を捜しに日本へ渡ってから20年、闇医者・岸谷新羅と共に暮らしていた。新羅も一見まともそうに見えて感覚が普通じゃない人だな…。 {/netabare}

第5話 羊頭狗肉
 {netabare} 帝・正臣と杏里の仲が深まり始めていくなか、正臣には過去の影がちらつく。池袋に最近出没する恐ろしい切り裂き魔、学校に来ない矢霧誠二と行方不明中の張間美香の関係などなど。なんか色々な伏線が張られてきてる感じかな。切り裂き魔のことを「宇宙人だったらどうしよう」と怖がるセルティ可愛い。 {/netabare}

第6話 東奔西走
 {netabare} 馴染みの不法滞在の外国人・カズターノが攫われ、救出に向かう門田・遊馬崎・狩沢・渡草。実は彼らはダラーズの一員なのだった。矢霧製薬による人体実験の素材用に人が攫われていたことが判明。他人の携帯電話に勝手に出て、開口一番「寿司LOVE!」とかのたまう臨也がちょっと好きになってきた。 {/netabare}

第7話 国士無双
 {netabare} 静雄メイン回。弟で人気俳優の幽(かすか)が初登場。兄弟仲は良好なようで微笑ましかった。新羅とは小学校から、臨也とドタチンとは高校から一緒なんだね。暴力は嫌いなのに衝動や怒りを抑えきれないことに実は葛藤を抱えていた静雄。それも多分わかってて静雄に色々なこと吹っかけてる臨也は鬼だな。 {/netabare}

第8話 南柯之夢
 {netabare} “探しもの”がキーワードな回。首を失くした今の自分に疑心暗鬼になりがちなセルティだけど、だんだん心が安定してきた様子。今回明らかになったのは、新羅が矢霧製薬とワケありということと、誠二が連れている女の子を「セルティ」と呼んでいるということ。あの子の首がセルティのものってことかな? {/netabare}

第9話 依依恋恋
 {netabare} 誠二が連れていた女の子は、身体は張間美香で首はセルティなことが判明。歪な愛情を弟の誠二に抱く波江から逃れたい美香を、帝人が偶然保護する。今までじっくり張られてきた伏線が一気に動き出したな。面白くなってきたー。「人、ラブ!」発言が飛び出しました臨也さんが色々裏で糸引いてる感じか。 {/netabare}

第10話 空前絶後
 {netabare} 帝人にセルティと臨也が接触してくる。セルティから首のことを聞いた帝人は美香と会わせようとするが彼女は消え、さらに潜んでいた矢霧製薬の手下に連れ去られそうになる。全ての糸が繋がった帝人は「駒は私の手の内にあります」と臨也たちに協力をあおぎ…。一気に動くね。最後の帝人カッコ良かった。 {/netabare}{/netabare}

 ■第11~20話■
{netabare}第11話 疾風怒濤
 {netabare} 帝人がネット上で仲間と作った架空チーム…それがダラーズの発端だった。池袋に波江を呼び出し対峙した帝人は、美香の件で自首するよう告げる。取り合う気のない態度の波江の前で、帝人は「指令」と題したメールをダラーズメンバーに一斉送信し…。ふっ切れちゃったセルティ、大立ち回る。怒涛の展開。 {/netabare}

第12話 有無相生
 {netabare} 美香の首はセルティではなく、新羅の手で整形された本人の顔であった。そのことを隠していた新羅だが、セルティと和解し愛を誓う。誠二も美香の愛を受け入れることに。そして全ての糸をひいていた臨也は、デュラハンの首を手に入れる。いろいろ歪んだ愛が描かれてるけど、誰より歪んでるのは臨也だわ… {/netabare}

第13話 急転直下
 {netabare} 池袋では再び切り裂き魔の事件が頻発していた。夜の路地で同級生に虐められていた杏里の前にも、不穏な影が忍び寄る。正臣が黄巾賊と関係があったり、帝人セルティ臨也が集まるいつものチャットルームに「罪歌」という荒らしが現れたり…前クールで出てたけど未回収だった伏線が再登場。いやぁ楽しい。 {/netabare}

第14話 物情騒然
 {netabare} デュラハンの首を目覚めさせるため、セルティをある種の抗争間に置こうと目論んでいる臨也。そんな彼の思惑に応えるように、切り裂き魔の正体…人を操り魂を斬る妖刀・罪歌(さいか)の存在は、セルティや周囲に不穏な空気をもたらしていく。前半の岸谷親子とセルティの微笑ましさから一転、暗いなぁ… {/netabare}

第15話 愚者一得
 {netabare} ゴシップ誌記者の贄川は“池袋最強”を特集するため、静雄の情報を得ようと方々に取材をしていた。そんな彼は罪歌に襲われ意識を乗っ取られる。罪歌は杏里を襲おうとするが、そこへ現れた静雄を目にし…。贄川氏の不憫さよ。臨也の取材への対応が意外。 {/netabare}

第16話 相思相愛
 {netabare} 罪歌は全人類を愛するが故、その愛を形にするため人を斬る。斬ることで子供が生まれ、罪歌は増殖する。そして、デタラメに強い静雄の力を求めていた。贄川の娘・春奈も罪歌に取り憑かれており、恋人を盗られたと杏里のことを逆恨みし、彼女を殺そうとするが…。物騒な上にまさかの展開。 {/netabare}

第17話 有為転変
 {netabare} 全ての罪歌の母である妖刀“罪歌”を持っていたのは杏里だった。春奈の心を乗っ取った杏里は、春奈の罪歌が作った子供たち全てを統べる存在となる。こうしてこの事件の黒幕である臨也の企み通り、池袋はダラーズ・黄巾賊・罪歌という3つの勢力に分かれたのであった。しかもそれぞれの頭が来良組って。 {/netabare}

第18話 死生有命
 {netabare} 黄巾賊の“将軍”である正臣は、恋人の沙樹をブルースクウェアとの抗争に巻き込み大怪我を負わせてしまったのをきっかけにチームを離れていた。しかし、斬り裂き事件に巻き込まれた杏里の敵討ちのために再びチームへ戻り…。正臣の過去が明らかに。臨也はどんだけ先を見越して根回ししているんだろう… {/netabare}

第19話 蒼天已死
 {netabare} 正臣の様子に異変を感じた杏里は、彼が黄巾賊のリーダーであることをつきとめ愕然とする。杏里が黄巾賊のアジトから逃れる際にセルティの手を借り、さらに妖刀も使ったことで、正臣らは斬り裂き魔がダラーズだと確信する。こじれるのは大体臨也の所為。杏里に対してお姉さん然としたセルティ頼もしい。 {/netabare}

第20話 黄天當立
 {netabare} 斬り裂き魔とダラーズの関係について確証を得たい正臣は門田たちに相談する。ダラーズの頭を知りたいなら、と門田が教えたのは臨也の連絡先。臨也から、帝人がダラーズのボスだと明かされた正臣は…。なんでみんな、臨也が言うことをホイホイ鵜呑みにしちゃうの。まぁ嘘は吐いてないんだけどさぁ…! {/netabare}{/netabare}

 ■第21~最終話■
{netabare}第21話 五里霧中
 {netabare} 法螺田ら黄巾賊メンバーによるダラーズ狩りはエスカレート。来良の同級生も襲われ、帝人はダラーズの存在は必要あるのかと考え始める。杏里は罪歌の子を使ってこの抗争を止めようと動くが、怪しんだ法螺田達に捕まる。「胸」のキーワードで杏里と気付く帝人と正臣…シリアスシーンなのに笑っちゃった。 {/netabare}

第22話 解散宣言
 {netabare} 帝人の呼びかけでダラーズメンバーがリレー形式で杏里を法螺田たちから逃がし、最終的にセルティが保護する。その後、帝人は「ダラーズは消えます」と書き残し掲示板を閉鎖する。そして正臣が思いあぐねている間に、黄巾賊の暴走は激化し…。完全に3人がバラバラに…。救出リレーパートは楽しかった。 {/netabare}

第23話 千錯万綜
 {netabare} 法螺田に撃たれて治療に来た静雄から、正臣の命令でやられたと聞いた杏里は新羅の家を飛び出す。黄巾賊を追放された正臣は過去から逃げ出すのをやめると決意しアジトへ。帝人もまた、セルティとともに2人の行方を追う。そしてついに3人は対峙し…。いよいよクライマックス。静ちゃんて痛覚ないの? {/netabare}

第24話 則天去私
 {netabare} 黄巾賊もといブルースクウェアの残党に囲まれた帝人たちだが、そこに潜り込んでいた門田らダラーズの奇襲によって救われる。正臣は沙樹と和解し、その後2人で池袋の街から姿を消す。そして僕らの日常は続いて行く…って感じの終わり方がいいねー。 {/netabare}{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1

セメント さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

√3点

それはつまり、このアニメが割り切れないほど面白いという意味です
いやしかし池袋KOEEEEEEEEEEEEEEEE
首なしライダーとか、カラーギャング抗争とか、空飛ぶ自販機とか
池袋ではよくあること、ですか
ですか!?


まぁ成田さんお得意の群像劇で事が運ぶのですが、伏線ありで物語が紐解かれていく時の快楽、伏線なしで物語が弾け狂っていく時の悦楽、うーん如何ともし難く心地よい
ヒロイックとハイの境界線、日常と非日常が交錯する世界で錯綜する様々な人間の様々な想い
それがリアリティ溢れるタッチで視細胞に刻まれる故か、どうしてもアニメだと単純に切り離すことができない
クオリアを感じるアニメとでも言いましょうか、この世界に自分もいるような感覚、作品の世界観に直に触れる感覚
脇の辺りから湧いてくるこのワクワク感、抑えがたし
一筋縄ではいかない展開に、吸いつけられるが如く心が魅かれる作品です

物語は前半と後半で大別されますね、ここ若干ネタバレかも
”池袋の都市伝説が求める首を保有するストーカーに頭を悩ませる巨乳メガネっ娘に恋い焦がれる平凡な少年が憧れる池袋”
日常と非日常をテーマに、すれ違いざまに紡いでいった登場人物の軌跡が終盤で一気に連鎖反応
11話の携帯が鳴るとともに物語に組み込まれていく街の人の演出
徹して灰色でどこか無機質な人たちが”つながり”を介して色がついていく描写は圧巻でしたね
最初は斬新(?)なモブ表現でお馴染の新房監督のリスペクトかと思ってましたが、いやはや、社会派アニメすなぁ
ちなみにこのとき、バッカーノでお馴染みのあの二人が出てきたり

”池袋最強の男を好きでたまらない妖刀を元締める巨乳メガネっ娘を気にかけるカラーギャングの将軍が愛憎相半ばする池袋”
屈曲した愛をテーマに、過去を通して積み重ねてきた登場人物の写像が終盤で一挙に連合反応
「人、ラブ!俺は人間が好きだ!!愛してる!!!」
実に浮世離れした人たちによる、少しばかり変わった愛の陳列棚
前半に半普半特な人物模様がしっかりと描き込まれてますので、親近感を持って見れるとは思います
まぁそのおかげで、自分にも非日常なことが起こらないかなと期待して落胆する日々は続く

「BACCANO! -バッカーノ!-」スタッフ再結集!
監督・大森貴弘氏、構成・高木登氏、キャラデザ・岸田隆宏氏
そして制作はブレインズベース、いやぁこの会社ビンビン来てますね
まず背景美術見てくださいよ、もはや池袋そのもの
これというのもスタッフの愛からなる徹底したロケハンの賜物すなぁ
夜中外人に絡まれたりしたそうですが・・・
本編作画も良回ばっかです、静ちゃんの戦闘作画やセルティのチェイス作画や罪歌のドラッグ作画は極めて素晴らしい
安定した絵作りをしつつ動きで魅せるところはしっかり魅せてくる
とにかく成田節が120%生かされてますね、評価高めです
あと何気に協力すごいっすね、遊馬崎・狩沢コンビの電撃文庫トーク以外にも、シネマサンシャインにソラヲトやDTBなど(アニプレ作品)の看板が出てたりと

バッカーノの時も思ってましたが、声優が半端なく豪華ですよね
沢城みゆき、豊永利行、宮野真守、花澤香菜
豊永利行さんは私あまりご存じなかったんですけど(今でこそおちんこの主役で有名ですが)この方電車男に出てたんですね、ギャルゲオタの人、覚えてますよ
えーそれから小野神谷福山の腐女セット、この三人はほんとよく組みますねぇ
そういえばちょうど放送時期とリンクして、音無と天使ちゃんが殺し合いしてるよwなんて笑って見てたこと
他大塚明夫、大塚芳忠、藤原啓治、小山力也
大御所声優の溜まり場になってますね、うち藤原さんはバッカーノでもラッド役で出てますからこういう場合掛け持ちというのだろうか
しかもーさらにー13巻収録の25話では金元さんとキタエリさんも出てますね、ちょっとしか出てきませんでしたが
この声優力、これだから群像劇ものはやめられないなぁ

はああああああああああああああああああああああ
前期OP「裏切りの夕焼け/THEATRE BROOK」
強烈な曲ですね、強烈、、、ですね。。。イェー♪
映像はというと、出ました!”スナッチ風オープニング”
バッカーノの意志を受け継いでますね
ガラスぶち破るセルティ、携帯→ポストの繋ぎ、遊馬崎のスローカット、この辺は何度見ても飽きませんね
前期EDも一枚絵のスクロールではありますが、これのパロMADが人気上々のようで
後期OP「コンプリケイション/ROOKiEZ is PUNK'D」
こういう系ってあんまり聞かないんですけど、この曲は好きですね
ピッツィカートでしょうか、独特のメロディラインがこれから始まる物語を一相盛り上げます
前期もそうなんですが、歌の合間に前回のダイジェストが流れてこれまたカッコイイ
映像的には、お玉→反射鏡の繋ぎ、電撃文庫が舞うカット、コシュタバワーと公機のバイクチェイス、メガネの光る新羅が良いですね
後期ED、奥行き!?スクロールです

首から上をインナーワールドに求める趣向は結構なことだと思うのですが、残念ながら私にはそのようなきらいはないので
かといって、はちきれんばかりのホルスタインに鼻血が出るほど若気の至りでもないので
まぁ萌えを求めるのは間違いか、どっちかというと、腐ラララ?
「いーざーやーくーーんーー!!!!」
どのキャラも個性的でまた狂人なんですが、ウザヤさんと静ちゃんは格が違いますね
ウザヤさんは主に”言”の面で、静ちゃんは主に”動”の面で、あぁでも一番変態なのは・・・
キャラクターでいえば、もうどれだけツボをついてくるんだっていう、これはもはや愛だああああああ
そしてなぜか離れない蟯虫コール

オールナイト上映会が盛況だったり、大規模なオフ会が賑わってたり、という話を聞いてましたね
まぁアニプレックソの方で二重発券トラブルがあったって話もありますが
DVDなんかも1万人の腐女子ラインで売れてるようですし、評判も堅実です
成田作品だけあって男キャラが多く、また女性に人気の声優が揃っているとあっては、腐アニメ烙印が押されたとしても頷けますが
別に濃ゆいBL描写があるわけでもなく、それで切った人は完全に勿体ないですね


正直ファンですね
公式サイトで1話放送記念にキャスト六名によるサイン入りアフレコ台本のプレゼントキャンペーンなんてものがありまして
ウザヤさんの人間愛に負けるとも劣らない愛を連ねた文を書き添えて応募したところ見事当選
以後額縁に入れて飾ってあったりするわけですが
まさか当たるとは思ってみなかったですね
そんなこんなで大好きな作品です、歪んだ愛の物語、見て損なしです

投稿 : 2024/05/04
♥ : 23
ネタバレ

キリン  さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

い~ざ~や~く~ん

まずOPからして
コイツはおもしろそうという期待と
ちょっと気合入れて観ないとダメか?という不安が
ありました。

と言うのも、とにかくカッコイイ演出と歌で
一気に世界に引き込まれると同時に、
ちょっと登場人物いきなり多くない?
全然名前憶えらんねぇよというくらい
バンバン登場してくるからです。

でも心配無用です。
ちゃんとスポット当てて
紹介されるので、ストレスを感じず
自然にキャラを憶えていきます。
ただし一話も見逃せないです。

どうしても不安な方は
一気に全部観ることをオススメします。
日が経つと忘れるという心配もありますしね。
(適度な休憩を挟んでくださいね)

はじめのうちは、
都市伝説やら不思議新入生やら
最強伝説やら恋愛フラグやら
これでもかってくらい
謎を投げかけてこられますが
後で点と点が線で結ばれていく感覚が
気持ち良くて、たまりません。

リアルな世界観を装いながらも
大胆な設定のキャラも数人いるので
「有り得ない!」って思うより
こんな人ホントにいてほしいと
素直に感じました。

主な登場人物達も
誰が主人公でもおかしくない程
各キャラ深く設定されています。
実際、話によっては主役を張ったキャラは沢山存在します。
ただ単に
今回は主人公の仲間Aにスポットを当てた話
来週はBの過去の話というようなアニメは多くありますが、
『デュラララ!!』の場合は
主人公以外のスポット回の放送が終わっても、
まだこれを本筋にして続きが
盛り上がりそうな、気がするので
全員気になります。

伏線を回収したかと思いきや
新たな謎を残したりと
話の至る所に仕掛けが施されているのに
難解なアニメという感じはしないです。

昔ヤンキー漫画が好きだった方に
オススメかもです。


以下、いつものバカ話です。レビュー関係ないです。
{netabare}「ジャッジメントですの!」
とか、思わずマネして言いたくなる
アニメのキャラのセリフってありませんか?
私の場合『デュラララ!!』では、
静ちゃんの
「い~ざ~や~く~ん」が耳に残ってしまい
似てないけど、雰囲気だけモノマネしてました。

ある日
公園の公衆トイレで
誰もいなかったので、
ドンドンダンドン ドンドンダンドン
ドンドンダンドン ドンドンダデルェ~ン♪
とopのイントロを口ずさみながら登場し
小をしながら、
「い~ざ~や~く~ん」
と練習を兼ねて、一人で言っていました。

すると、全く音がしないまま
スゥーっと大コーナーのドアが開き
小学生の男の子が現れました。
私はめちゃくちゃビックリして
一瞬でトイレは
私の小の音だけが情けなく鳴り響く空間に変わり
すげぇー気まずい雰囲気になりました。
その男の子は不自然な程に、私と目を合わさず
0.2秒だけ私をチラ見して
手も洗わず出て行きました。

ホッとしたのもつかの間、
その男の子はトイレを出た瞬間
「ちょ、たなべぇぇぇぇぇーーーーーーーーーーっ!!!」
と叫びながら猛ダッシュで
恐らく友人の所へ走って行きました。

私は「アイツ!トイレに変な人がおる」とか
言うんじゃねぇのかと思い
急いで小を終えようとしましたが、
アッと言う間にガヤガヤと
5~6人のガキ共の気配が
トイレに近づいて来ました。

「ヤバイッ!外に出れない」と判断してしまった私は
おもわず大コーナーに隠れてカギをしめました。

(・・・・・・・)
(うわ!くっっっさ!!)
(アイツ流してねぇじゃねぇか!!)
(最悪や!!くっっっっさ!!)

言うてる間にガキ共が
ぞろぞろトイレに入って来た気配がしました。
「どこ?」
「おらんやん」
やはり私を見に来たようです。

(早よ、どっか行ってくれーっ)

「中入ってんちゃうん?」
「うわっ臭ない?」
「お前言うなって」

(ちゃうし!!俺じゃねぇし!!
そこにいるお前等の友達が犯人じゃぁぁ!!)

私は一切音を立てず
ガキ供との持久戦を覚悟しました。
子供のしつこさが半端無いのは知っていましたが・・・

(ヒマか!?お前等ヒマか!)

私も、こうなったら絶対勝つ
あいつ等が諦めるまで、絶対に出ん!!!
と意地になり、携帯を取り出し
ネットを見始めました。←コイツもヒマ

籠城から約20分
おっさんらしき人がトイレに入って来て
ガキ共の気配が散っていきました。


(・・・・・・勝った)


・・・・・・・ガチャ
ドアを開け勝利を確信し
トイレを出ると、
出口のすぐ横にいた5人の子供が
私を見て笑いながら去っていきました。


俺もダラーズに入ろ{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 41

69.9 3 デュラハンでラノベ原作なアニメランキング3位
デュラララ!!×2 転(TVアニメ動画)

2015年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (778)
5004人が棚に入れました
若者たちが集う東京の池袋を舞台にアクの強すぎる登場人物が織り成す予測不可能なハイテンションサスペンスアクション作品であるデュラララ!!×2の分割2クール目となる。




声優・キャラクター
豊永利行、宮野真守、花澤香菜、福山潤、沢城みゆき、神谷浩史、小野大輔、中村悠一、梶裕貴、高垣彩陽、寺島拓篤、下野紘、M・A・O、小野友樹、山口勝平、金元寿子、喜多村英梨、岸尾だいすけ、藤田咲、大塚明夫、堀江一眞、小林沙苗、伊瀬茉莉也、福圓美里、小西克幸、大塚芳忠、藤原啓治、黒田崇矢、小野坂昌也、久野美咲、加瀬康之、飯塚昭三、森川智之、三上哲、種﨑敦美、梁田清之、桑島法子、KENN、五十嵐裕美、村田太志、上田燿司、井上喜久子
ネタバレ

Yulily さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ようこそ、池袋ファンタジーの世界へ…♪

「えっ、何?この続き…一体どうなってしまうの!?・・」

こんな終わり方をされたら気になって仕方ない…じゃない

「デュラララ×2 承」ラストでは上手いタイミングでお預け状態にされてしまいました私

続きを見るべく おかしなキャラクターが集まる混沌の地・・池袋(デュラララ×2転)に訪れました。
{netabare}
「承」の最終話で刺され倒れた臨也。
果たして絶体絶命のこの窮地を逃れることが出来るのでしょうか?

流石にこの状況をひっくり返すことなど難しいのでは?と感じていましたが…
冷静に考えるとあんなところで大人しく最後を迎えるはずがない…ですよね(笑)
命に別状はなかった臨也。病院のベットの上では心底愉快そうな表情を浮かべながら、もう次の策略を練っているかのよう…
はい、全く懲りていません!
完全に狂っていて、まともじゃありませんが…どうしてでしょう…嫌いになれないんですよね~臨也君。
cv神谷さんの声がついた効果なのでしょうか?
この臨也事件を発端に騒ぎが一段と拡大していくのです。
{/netabare}
物語も中盤から後半に差し掛かり多くのキャラクターが縦横無尽に池袋を駆け抜けます。

リアルで私も時々お邪魔する池袋がなんでもありの街になっていて

現実の世界と非現実な世界が絶妙に混ざり合った街に潜んでいるファンタジーを覗いているかの様な気持ちになります…
まるで都市伝説を見てしまったかの様なゾクッとするような感覚…かな?

ストーリーに関して、すごく惹かれるものがありますか?と問われたら

少し考えた後に「それほどでも。。」と小さい声で返答してしまう私がいます。

それでも見続けている理由はというと多種多様の魅力的なキャラクターです。

回を重ねるごとにキャラクターが増えて人物相関図も複雑になっていくのですが、お話も膨らみ面白さも増しているように感じます。

登場するキャラクターが多すぎて名前が覚えられない~という方に嬉しい(?)OP
キャラクター紹介の映像と共に前回の流れを短く纏めてくれています。

私のお気に入りのキャラクターは
セルティ、新羅、正臣、杏里
(声優さんは順に、沢城さん、福山さん、宮野さん、花澤さん)
個人的お気に入りの名前が揃う豪華なラインナップです。
特にcv沢城みゆき。沢城セルティが可愛くて好きです。 
{netabare} 伝説の存在とは思えない程の怖がりさんで白バイ隊員を本気で恐れている姿なんてホントにかわいい♡

ダラーズとブルースクウェアを手に入れた帝人、帝人を取り戻そうと奮闘する正臣、既存の勢力に対抗して新たな勢力が池袋の裏側から現れます。

個性豊かなキャラクターが巻き起こす事件を軸に複数の視点で物語が展開します。

また決して落ち着くことのない池袋でのラブにも注目です。
一筋縄ではいかないキャラクターの愛のカタチも本当に個性的で、とにかく飽きさせません

・入学時から杏里を想う帝人
・正臣&沙樹
・誠二&張間美香…依存度MAX…怖いです
・弟の誠二を想う姉…これも怖い
・幽&聖辺ルリ
・セルティ&新羅
(お気に入りカップル)
心に響く真っ直ぐな新羅の言葉がセルティに届き…愛が深まりました。お似合いの二人ですね。この二人には幸せになって欲しいです
・・・次回「結」でゴールインしてくれたら嬉しいのですが♡!

翻弄されるキャラクターたちの物語は思い切りよく展開が繰り広げられました。

気になるラスト・・
絶体絶命の危機に直面した臨也の運命は?
新羅とセルティの家に集まる皆は誰かの陰謀なのか?
謎が謎を呼ぶ最終話でした。
{/netabare}
序盤での伏線を回収しながら次回「結」では どう繋がり収束していくのか、そして恋は成就するのか興味深いですね。

最後の結末をしっかりと見届けるべくデュラララ×2結に進もうと思います(続く…)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 60
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

「西池袋のロサ会館」のようなアニメ

[文量→中盛り・内容→雑談系]

【総括】
十分に面白いのだが、「果たして4期も必要か」という疑問は生まれた。なんか、「無理に引き伸ばしている」と感じることもチラホラ。1期が一番テンポが早くて面白かったかな。

とはいえ、十分に面白いんですよw さて、ラストを観てましょう!

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
池袋西口を出て、右手に見えるのが「西一番街」という大きな歓楽街。その中にあるのが、「ロサ会館」という複合商業施設。オープンは1968年と、池袋に現存する大型施設の中では、かなりの老舗で、サンシャイン60が出来る前までは、池袋のランドマーク的な存在でした。映画館にスポーツ施設、呑み屋にキャバクラにゲーセンにライブハウス、正に「何でもござれ」の商業施設です。基本は「楽しい」施設なんですが、そこには池袋の「歴史と変遷」がギュッと詰まっています。

まず、序盤はかなり明るい作風にガラッと「転」回され、楽しい雰囲気の中で作品が進行していきます。しかし、中盤以降は次第にシリアスの割合が増していき、各キャラクターの過去がたくさん描かれています。人は、その人格は、過去の積み重ねでできている。彼らがそう動くには、それなりの理由がある。彼らの中にある、それぞれの「歴史の積み重ね」。

そんなところが、「ロサ会館」っぽい、と思いました。

さて、アニメの中身の感想です。

「自由」という言葉の曖昧さと横暴さ。

ダラーズは、上も下もなく、横さえも曖昧な集団であり、その活動方針も、「自由」の一因だけ。

ダラーズは「自由」だからこそ、「暴走」するのも「自由」であり、「暴走を止める」ことも「自由」であり、「統率」するのも「自由」である。

それは何か、「銃をもつ自由」を述べる一方で、「銃規制」という議論が尽きないような。「移民」の「自由」や「権利」を守ると述べつつ、国境を封鎖するという大統領を選ぶような。そんな、「アメリカ社会の、自由の歪み」を重ねたような存在。それが、ダラーズ(の歪み)だと思いました。

登場人物も一通り揃い、正体も明かされ、いよいよラストに向かっていきますね。
{/netabare}

《以下ネタバレ》

【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
なんか妙にコメディタッチで観やすかった。

2話目
女の怖さが詰まった回でした。ホラーですね(笑)

3話目
赤林、格好よし!

4話目
ヴァローナがデレたw

5話目
セルティは相変わらず可愛いな~。

6話目
ドア破られるの好きだな~。

7話目
瀕死の新羅に声を掛けられない、セルティの切なさ。ここで鍋の伏線回収か。

8話目
折原回。なんか色々と上手くいきすぎている気はするけど、まあ、ラスボスですしね。

9話目
話がスローテンポになってきたかな。

10話目
ようやく進行。ここで引きを作って、「結」への視聴継続に結びつけたいのね。

11話目
遊馬崎、狩沢、渡草の怖さが良い感じですね。

12話目
中二病のようなことを言って誤魔化すな(笑) さて、ラスボス2も出てきたところで、いよいよ「結」か。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 21

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

「起承転結」の「転」に位置付けられる作品です^^

この作品は、デュラララ!!の3期に位置する作品です。物語に繋がりがあるので、前期を未視聴の方はそちらからの視聴をお薦めします。

2期の「承」では登場人物が一気に増え、結果的に混沌さを増した展開となりました。
その様な状況から、どの様な「転」に繋がっていくのか・・・
「転」の位置付けである「結果に向けた物事の転化」がどの様に見えてくるのか・・・
個人的にはそこが非常に楽しみでした。

完走して振り返ってみると・・・より一層混沌さが増したのではないでしょうか^^;?
それでも、変化点は幾つかあったように思います。

これまで池袋の日常がずっと描かれていました。たくさんの登場人物が複雑に絡み合い、それぞれが異なる思いを持って生きている・・・
これ自体はごく自然な事なのですが、これまで日常で抑圧された・・・或いはしてきた思いを抑えきれなくなり、形となって現れ始めたのは変化点だと思いました。
中には奥底でずっと思いを燻らせていた方がいらっしゃったんですね。

そういう火種がポツポツと出てくると見えてくるのは人間の本性・・・
日常生活において、本性はきっと奥底で眠り続けているモノ・・・なだと思います。
仲良しごっこができているうちはきっと皆んな幸せです^^
でも恋人、友達や仲間といったかけがえのないモノが有事の際・・・仲良しごっこなんかしていられません。
これまでと全く違う一面が見られたキャラがいたのも変化点だったと思います。

そして、登場人物は更に増えます・・・^^;
増えるだけでなく、これまでサブキャラだと思っていた人が前面に出てきたり、これまででは考えられないような人と人の繋がりが出来たり・・・
この物語の主人公はセルティとwiki先生が言っていましたが、今回の作品を視聴する限り、正直とても主人公だとは思えませんでした。

結局、この作品の方向性は何も分からないまま終章に突入するのかな・・・と思いましたが、終盤で兆し・・・のようなモノは見えたのも変化点・・・でしょうか^^;?

オープニングテーマは、豊永利行さんの「Day you laugh」
エンディングテーマは、REVALCYさんの「EXIT」
個人的にはエンディングの方が好みでした。一度カラオケで挑戦してみましたが難しかったです^^;

#13〜#24の1クール12話の作品でした。今、この物語は巨大な風呂敷が広げられた状態だと思います。
「結」でこの風呂敷をどう畳んでいくのか・・・気になるところです^^

投稿 : 2024/05/04
♥ : 19

72.4 4 デュラハンでラノベ原作なアニメランキング4位
デュラララ!!×2 結(TVアニメ動画)

2016年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (690)
4358人が棚に入れました
同時多発的に事件は起こり、池袋の街は混沌の渦へと呑み込まれていく。
それぞれの事情を抱え、新羅のマンションへ集った者達。街では"ダラーズ"
"黄巾賊" "罪歌"の勢力がひしめいていた。そしてセルティの"首"が白日の下に
晒された時、事態は誰もが予期しなかった結末へと動き出す――!

声優・キャラクター
豊永利行、宮野真守、花澤香菜、神谷浩史、小野大輔、沢城みゆき、福山潤、中村悠一、梶裕貴、高垣彩陽、寺島拓篤、下野紘、M・A・O、小野友樹、山口勝平、金元寿子、喜多村英梨、岸尾だいすけ、藤田咲、大塚明夫、堀江一眞、小林沙苗、伊瀬茉莉也、福圓美里、小西克幸、大塚芳忠、藤原啓治、黒田崇矢、小野坂昌也、久野美咲、加瀬康之、飯塚昭三、森川智之、三上哲、種﨑敦美、梁田清之、桑島法子、KENN、五十嵐裕美、村田太志、上田燿司、井上喜久子
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

「東池袋六ツ又交差点」のようなアニメ

[文量→特盛り・内容→考察系]

【総括】
かなり満足しました。てか、もうお腹いっぱいですw

全部で4期まで続いた人気作ですが、1期+長い2期(2,3,4期)という印象を受けました。あまり間をおかずに、一気に視聴することをオススメします♪

特に、池袋という街に詳しい方は、必見です。共感できます。

そうでない方は、「これが池袋」です(いや、本当にこんなことが起きても不思議じゃない街なんすよ)w

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
一期からのことを全部書くので、書きたいことがまとまらず、ダラーズと、いや、ダラダラと長く書きますw

池袋東口を出て左に進み、ビックカメラなどを通り過ぎ5分ほど歩くと、「東池袋六ツ又交差点」に行き付く(アニメにも何度も出てますよ、てか、OPの場所のすぐ近くです)。

明治通りや春日通り、都道435号線など交通量の多い道路が立体的且つ複雑に交差するこの交差点は、「全ての存在を許容する街、池袋」を象徴する存在(詳しくは一期レビュー参照)の1つのであり、「様々な人の思惑が複雑に且つ多面的に行き交うアニメ、デュラララ」のようだった。

さて、アニメの中身の話。

身も蓋もない結論を述べてしまえば、「中二病患者がリア充になった話」と、なってしまうのだろうか。

本作は、いわゆる群像劇であり、群像劇とは、1つのストーリーを複数の登場人物の視点で語り継いでいくもの。ある人物の視点では不明だった点が、他のある人物の視点で語られることで補完されて解決していく、パズルを解いていくような快感が得られる表現方法である。

(原作未読なので自信はないが)おそらく、原作では語り手を変えながら、それぞれの視点でこの「池袋物語」を紡いできたのだろうし、その要素(語り手の交代)は、アニメにおいても観られた。ただ、それが果たして(アニメの場合に)必要だったかと言われれば、必ずしもそうでない。

むしろアニメ(特に2~4期)では「竜ヶ峰帝人」という人物に焦点を絞り、出来るだけストーリーを単純化していったように感じた。そしてそれは、おおむね成功していたと思う。

これまた身も蓋もない言い方になるが、「群像劇」である必要性を、(アニメでは)そこまで感じなかったとも言える。

群像劇は、ミステリーなどとは相性が良く、視聴者の「知りたい」という欲求をよく刺激するものではあるけれど、反面、一人のキャラクターを掘り下げるのが苦手で、どうしたってテンポが遅くなる。例えば(米ドラマの)「24」などは、「実際の24時間」を1時間×24話で駆け抜けるからこそのテンポの良さだったが、流石に本作を1日の出来事にはできない。作品内での時間経過が少なすぎると、キャラクター同士の心の交流や深まりが描けず、それは本作にとって、致命的なことだろう(24は、とりあえず銃をぶっぱなして謎を解き、事件を解決し、視聴者に緊迫感や興奮を提供すれば良かったが、本作はそこまでシンプルな作りではない)。

ゆっくり時間をかけながら、「竜ヶ峰帝人」が狂っていく様、他との交流。そして、心の成長を描いていく。

最終話を視終えた今、結末には凄く満足をしているし、良くやりきったな~と感動もしている。

しかし、「承」「転」「結」と、ずっと満足していたかと問われれば、そうでもない。

上記3作はいずれも、序盤と終盤にこそ盛り上がりはあった(新シリーズへの期待と、次のシリーズへの引きを作ることには成功していた)が、やはり中だるみは感じた。1期に「起」がついてないのに、2期のタイトルに「承」をつけた時点で、「1期と原作の人気から、4期まで作る」というのは規定路線になったのだろうが、2期か、せめて3期の尺でスッキリまとめた方が良かったように感じる。

まあ、「帝人とセルティの物語を完結させるだけなら4期は長過ぎ、登場人物全ての物語をちゃんと完結させるには、4期でもまだ足りない」のかなぁと思った。

……前置きはこのぐらいにして(驚愕!?)、帝人である。彼は、「平凡な少年」だったが、自らが軽い気持ちで作った「ダラーズ」というサイトが予想を遥かに上回る力を持ったため、次第に狂っていく。

簡単に言えば、ネットの力を自分の力だと、「勘違い」したのだ。現実では無力な自分が、別の世界では巨大な力をもっている、という空想。それはなんとも甘美な夢であり、(よほどパーフェクトな人間でない限り)大なり小なりそういう空想をしたことは誰にでもあるだろう(いわゆる中二病)。

普通ならその空想は次第に覚め、良くも悪くも大人になっていく。しかし、帝人の前には「セルティ」が現れた。彼女は「デュラハン」であり、正に「空想の国の住人」である。薄々、自らの力が「勘違い」、或いは「空想」だ、自分はただの「平凡」な人間なんだと気がついていた帝人が、自らの力(ネットの力)以上に「空想」の存在が、「実在」していることを目の当たりにした時、彼は「夢」をみる。

「自分も非現実の(もっと大きな)存在」になれるのではないか、という「夢」。しかもそれは、「第1回ダラーズ集会」という形で、本当に「現実に」できてしまった。そこで彼は、その「夢」を本格的に「勘違い」してしまう。その「夢」「勘違い」が、結局は「結」に至るまで続く、帝人の暴走の根元にあったと思う(最後にセルティも、そんなことを言って謝ってたし)。

そして、そんな夢をみたのは、帝人や矢霧誠二のような主要人物以外の、モブ達の大勢も同様なのだろう。「首なしライダー」「切り裂き魔」という存在は、彼らに「夢」を与えるには充分だった。それだけ、多くの人々が「現実」に満足していないということかな(でもそれは、実に物見遊山的で、帝人のようにヤーさん敵に回すほどぶっ壊れて(純粋では)ない)。

最終話では、そんな大勢の「夢」をぶち壊す展開に。しかも、「警察」「暴力団」といった、極めて現実的な力で。

私は本作を、常に池袋になぞらえてレビューしてきた。勿論、こじつけも多々ある。それでも、この作品が「池袋らしい」と感じるのは、やはり事実である。「池袋」独特の、カオスな魅力はなかなか的確な言葉には出来なかったけれど。

重ねて言うが、本作は「群像劇」ではあるけれど、私はその必要性をあまり感じなかった。それは、「群像劇」のわりに、話に筋が通りすぎているというか、「うまくハマりすぎている」というか、「全容が見えすぎている」というか。

なんか、「よく分からない意思によって、登場人物達がみんな踊らされている」という感じを終始受けていて、その「よく分からない意思」が「池袋の意思」と考えるのは、あまりにも中二病的だろうか。(いや、作者の意思、なんだけどねw)

そんな、「なんだかよくわからない」「くせに面白い! 引き込まれる!」というのも、やはり「池袋」らしい。

ふと考えれば、この話、「池袋」なんて「小さな街」で終始しているわけで。

きっと「池袋」で首なしライダーが闊歩している間も、「澁谷」では若者達が路地でダベり、「新宿」では更にカオスな世界が繰り広げられ、「青山」は相変わらずいけすかないおしゃれさで、「上野」では昼間からオッサンがワンカップを開けているのだろう。

そうした「自分達の、本当は狭い世界(池袋)を、世界の全てだと思う感じ」は、若者(学生)特有の「勘違い」であり、なんか、「ネットの世界」でもあると思った。

物語のラスト、チャットルームに「誰もいません」が連続して書かれていたけど、帝人をはじめ、みんな徐々に現実を直視し始めたということかな。

巨乳の可愛い彼女もできて、帝人ももう立派なリア充w そろそろ池袋を卒業する時期ですな(笑)
{/netabare}

【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
なぜ1話目はいつも、若干ギャグテイストにするんだろう?

2話目
群像劇、面目躍如ですな。

3話目
非日常が日常になると、更なる非日常を求めたくなる帝人、か。

4話目
呼び鈴で返事するのは可愛かったw

5話目
ヒソカですやんw

6話目
鉄砲渡したわけね。

7話目
静雄は、良いチートキャラですね。

8話目
バイオハザードですな~。

9話目
新羅も流石に罪歌には負けてないね。

10話目
帝人は、新羅は、どこに向かおうとしているのか。いよいよ、大詰め。

11話目
確かに、ダラーズは終わらせられるね、あの方法なら。お~、わりと衝撃の展開。

12話目
まあ、綺麗に終わらせたかな。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 31

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

池袋を舞台にした壮大な群像劇・・・どの様に幕を閉じるのでしょうか^^?

1期24話(未放送エピソードの25話は未視聴)、2期承12話、転12話、結12話の計60話という直近の深夜ニメ枠作品の中では圧倒的な長寿番組となったこの作品・・・竜ヶ峰帝人が池袋の高校に入学するため上京してかつての親友だった紀田正臣と再開し・・・クラスメイトの園原杏里と仲良くなる一方、池袋の都市伝説的な登場人物が次々に表れ、帝人の周辺は一変しました。

医者の岸谷新羅、人間を愛する折原臨也、怪力の持ち主である平和島静雄・・・
この作品くらい登場人物を上げていくとキリがない作品もなかなか無い、と思える位たくさんの登場人物が池袋の街で一気に動き出し、それは上京したばかりの高校生をもあっという間に飲み込む大きなうねりとなりました。

常に何かあるのが当たり前でそれが池袋の日常・・・そんな中で登場人物がどの様に進んでいくかが見どころで、どの様に幕を閉じるのかが気になる作品だった訳ですが・・・

完走して振り返ってみると、これまでどこで切ってもイベントやトラブルが目白押し・・・
ですが、全ては「結」に向けての助走期間だったのでは・・・と思える展開だったと思います。

1期で出会い・・・承で出会った人たちとの関係が広がり・・・転で結に繋げるための取捨選択を行う・・・
大まかな流れはこんな感じとの印象を受けました。
これまで数多くのキャラが登場してきました。
個人的なお気に入りキャラでもあった、折原臨也の双子の妹である九瑠璃と舞流、粟楠道元の孫である茜ちゃんらが登場した時には、彼女達の今後の展開を期待したものです・・・^^;

ところが結では私の個人的お気に入りキャラの出番は全くなくバッサリ切り捨てられていました。
他にも転までに存在感があっても切られたキャラはいると思います。
結に登場したのは本当に物語の核となるキャラのみ・・・逆に気持ちの良いくらい思い切った構成だと思いました。

だからこそ、結で紡がれる物語は・・・これまでとは少し経路が異なります。
危機感・・・本気度・・・抵抗・・・支配・・・といったキーワードが入り乱れた物語が進んでいきます。
そしてその先で待っていたのは・・・予想だにしない驚愕の展開だったんです。

この驚愕の展開を改めて考ええみると・・・きっとオンリーワンだったのだと思います。
最初は進む事が楽しかった・・・これまで見たことのない景色が目の前に広がっていて、それがどんどん鮮やかに色付いていくから・・・
でも、進んだ分だけ引き返すのが難しくなるのが道理・・・
きっと何度も引き返すチャンスはあったのだと思います。
だけど出来なかったのは流されたから? それtも自分の意志?
気が付くと引き返すどころか、どんどん転がり落ちている自分がいる・・・

大切なのは本気で心配してくれる仲間・・・
転がり落ちる自分を懸命に引き上げようとする仲間・・・
どんなに進んでも本質は何も変わらなくて、その場所が自分にとっての唯一無二・・・
いえ、変わってました・・・
積み重ねた時間と様々な紆余曲折と苦楽を共にした分だけ、本質は「より本質」へと進化していました。
物語のラストで聞くことのできた温かくて優しい台詞・・・「あぁ、これが聞きたかっただ」と思える位良い幕の下ろし方だったと思います。

オープニングテーマは、FLOWさんの「Steppin' out」
エンディングテーマは、PENGUIN RESEARCHさんの「ジョーカーに宜しく」
広げた手を天に突き出しているアニメにピッタリだったオープニングがお気に入りです。

1クール12話の作品でした。納得の全60話だったのではないでしょうか。
あちこちで人が動いているので、群像劇が好きな方には堪らない一作だと思います。
唯一思うのは、ここまで続いた作品が終わってしまう寂しさ・・・でしょうか^^;

アニメーションを制作したのは、1期を制作したブレインズ・ベース第三制作部が暖簾分けして設立した朱夏さん・・・
こういう事って良くある事なんでしょうか^^?
そしてこの朱夏さん・・・今年放送予定の「夏目友人帳 伍」の制作も担当されるようです。
夏目も視聴を心待ちにしている作品なので、今後の朱夏さんの動きに注目です^^

投稿 : 2024/05/04
♥ : 19

タケ坊 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

1期の良さは大きく失われた(2期分割3クールの感想まとめ)

デュラララ!!1期のあと、分割3クールで描かれた物語の終着点。

コメントは3クールまとめての感想です。


1期が広げた風呂敷と伏線、その回収が見事で、

また、時系列の描き方が凝っていて、かなり良い脚本と構成に思えたので、

2期も期待して観続けてきたんだけど、結局1期の面白さには遠く及ばなかったな、という印象。

円盤の売上次第で続編が作られないアニメが多い昨今、最後まで描いてくれたのは評価できるけど。。


☆物語☆

池袋を舞台とした「非日常」の人間模様、群像劇を描いているのは1期と同じで、

特に取り立てて書くこともないんだけど、一体何が良くなかったのか。。


個人的な感想としては、

1期ではキャラクター数が多いものの、それぞれのキャラにしっかりとした役回りがあったように思うが、

本作(2期以降)では、1期でも多かったのに更にキャラが増えてしまい、

必然的に各キャラの存在理由や物語の本筋との関わりが、中途半端で希薄になってしまっている。

最終回を迎えた今、一見すると綺麗に終わっているようにも思えるが、

果たしてあのキャラは必要だったのか?

果たしてあのキャラのあの行動や目的は?と、色々と疑問が残ってしまう終わり方になっているように思え、

1期の伏線が回収された後の爽快感は、殆ど味わうことが出来ない。


そして、物語自体もさっぱりつまらないと言う訳でもないのだが、

非常にのっぺりとして起伏や引き込まれる要素が薄くなっており、

こうなってくると、そもそもの突拍子もないキャラクター設定などにもなんだかなぁ、と思えてくる。

3クールも使ってこの程度の展開しかないのか、という尻すぼみ感を抱いてしまったというのが正直なところ。

ちょっと気になっていたアンリとミカドの関係の進展も、最終回でサラッと流していただけ。。

ていうか、あんなグダグダで支離滅裂な思考の人間に好意を抱くアンリもどうなのか?と思う。。


☆声優☆

これに関しては文句はなく、1期から変わらない声優含め、

増えたキャラに関しても、的確なキャスティングと良い演技が観れると思う。


☆キャラ☆

1期で活躍したキャラたちの魅力が軒並み薄れているのが残念。

中でもシズオの痛快さ、イザヤの不愉快さに関しては、

この作品では重要なポジションのように感じていたのだが、

脇役ばかり目立って、物語の本筋が一体どこにあるのか、

もはや何を描きたいのか?テーマが非常に分かりづらくなってしまっている。


☆作画☆

特筆すべき点はないかもしれない。

分割3クールの長い間では、あまり良くなかった場面もあったような気はするが、
(アニコレでコメント書く前はそんなに注意して観ていなかったので)

平均するとキャラ、動き共に悪い出来だとは思わない。


☆音楽☆

1期の男臭さを感じるOPが印象的だっただけに、

2期以降のもので印象的だったのは承で使われたOKAMOTO'Sの楽曲。

歌詞はどの曲も作品に合ってて良いと思う。

EDは結構新人の曲が抜擢されて使われてたけど、どれも悪くはなかった。

まぁアニソンとしてみると、作品との歌詞のリンクはあまり感じられないけど。


個人的に音楽面で高く評価したいのは、OP,EDじゃなく、作中のBGMの方。

1期と同じ吉森信さんが担当されている。

1期から継続して使われているものもあるように思うが、(全般的に比べると1期の方が印象的)

非常にバリエーションに富んでおり、また色々な楽器が使われていて、

中でも変わったところではテルミンなんかも使われていたりして、
(電子楽器の元祖、手を触れずに遠ざけたり近づけたりして音階と音量を調整するもの)

メロディや音使いまでかなり凝っていて素晴らしい。

カオスな展開の中の様々な場面に絶妙にマッチしていて印象深いものだと思う。


まとめとしては、

1期の面白さがあっただけに、継続して観続けてきたが、正直惰性で観ていた感も否めない。

最後までやってくれたのは良かったんだが、後味はあまり良くない作品になってしまったと感じる。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 10

61.6 5 デュラハンでラノベ原作なアニメランキング5位
吉永さん家のガーゴイル(TVアニメ動画)

2006年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (108)
557人が棚に入れました
御色町(ごしきちょう)という平和な街に、一風変わった個性派揃いの家族・吉永家が住んでいる。

ある日のこと、吉永家の長女・双葉が商店街の福引で三等賞を引き当てた。その賞品は、喋る犬の石像。その日を境に、吉永家と周囲の生活は一変する。

声優・キャラクター
若本規夫、斎藤千和、宮田幸季、桑島法子、千葉進歩、中國卓郎、浅野るり、菊池正美、水樹奈々、稲村優奈
ネタバレ

セレナーデ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

コメディの設定と世界で真面目にバトルをさせたアニメ。

なんてこった・・・。

頭空っぽにして観れるコメディと思ってたが、これはシリアスなバトルと群像劇のアニメだった。

登場人物や世界観の設定だけみれば思いっきりコメディ。
主役は目からビーム出せて動物や像と会話できてCV若本様で融通の利かない門番の石像。
人情味溢れる商店街もあるし、錬金術が絡んでるんでロボや擬人化植物、超能力となんでもござれ。
それとは別に義賊的な怪盗キャラも出てくるし、石像(ガーゴイル)も
高原イヨの実験と称してその都度オプションの能力をつけることができたりと、
ドタバタコメディやらせるにはこれ以上のものがあるかというほど最高の地盤なんですよ。

ところがわいわい楽しいのはせいぜい2話までで、
3話以降はコメディ基調ではあるが思いのほかシリアス。
真剣にバトル物や人間ドラマをやろうとしている姿勢が伺える。
まぁこのエピソードだけだろ、と高を括っていたが、なんと終盤までそのシリアス調を貫いており、
しかも時折2話完結だったりとかなりストーリーも練りこんである。
しかし所詮コメディ基盤で展開されたシナリオなんで、突っ込みどころが多々ある。
内容的にはコメディととれる回もあるにはあるが、演出やBGMがコメディに徹底させる気がない。

最終回も{netabare}これまでの登場人物全員集合!で、かなりドンチャン騒ぎ。
ラストも無理やり〆ました!って感じで、典型的な低予算アニメだったなと。
結局商店街とデパートの抗争はどうなったのよ{/netabare}。

そしてこの作品の最大の鬼門はやはり作画とキャラデだろう。
キャラデはまぁ個人的には気にしない性質なんでいいんですが、
MUSASHIGUN道を観た直後ならいざ知らず、お世辞にも作画は良いとは言えない。

あと展開詰め込みすぎ。展開が足早なこともありそのせいでカット割りが忙しい。
テンポが良いってレベルじゃない。ちょっと落ち着いて茶でも飲めよって言いたくなる。

ガーゴイルの設定も面白そうなのに、それをはじめとした設定を活かしきれてない実情が否めない。
双葉と美森と梨々の3人娘の絡みがほとんどないのも寂しい。
梨々なんて{netabare}社会から隔離され錬金術の実験体にされていた{/netabare}という、
いろいろ課題というか、人間関係を築き上げる過程などの描くべき問題というか、
コメディのネタとなる潜在要素がたくさんありそうなキャラなのに、
特に触れられることなくすんなり町に馴染んじゃってる。
こういう面白くなりそうなところを弄らないところが、すごいもったいないなーって思う。

あまり深く考えず頭を空にして観る内容には違いないが、純粋なコメディを期待するのはNG。
コメディとして観るにしても、双葉のやかましい蹴りツッコミが人を選びそう。
ストーリーは結構練られてるので、退屈はしなかったし
ぼーっと見る分にはそこそこ良かったと思うのだが、カット割りの忙しさや作画、
(コメディとして)活かしきれてないキャラクターや設定などを考慮すると、
クオリティの高い作品とは言いにくい。最終回なんていろいろと詰め込みすぎて白けちゃうよね。

コメディとして観れば設定を活かしきれておらず、
シリアスとして観ればコメディの設定が尾を引いてツッコミどころが生じる。
"ご町内ハートフルコメディ"というキャッチコピーは、
大声で間違ってるとは言えないけど語弊を生みそう。

あとなんで最終回のアイキャッチだけセリフとSEつけたのか謎。
オシリスちょっと可愛い。OPはキャッチーで聴きやすくてよろしい。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 9
ネタバレ

zemin さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

みんなの愛する御色町(ごしきちょう)

作品のキャッチコピーは、「ご町内ハートフルコメディ」。
続きものではありますが、1つの話が1話~3話で完結します。

日常系なのにうるっとさせるエピソードが多いんですよねー。
ガーゴイルが御色町の個性的な住人たちに受け入れられていく流れが丁寧に描かれています。

登場人物が一緒に住む家族だとか自分の住む場所を
大切にしているアニメっていいですよね。

{netabare}
ガーゴイルは、はじめは融通の利かない性格なのですが
少しずつ柔軟に、人間らしくなっていく様子が好きです。
それに伴って、吉永さん家のガーゴイルから
御色町のガーゴイルになっていく過程も好きです。
{/netabare}

そこまで無名だとは思いませんが、作品の質が高いわりにあまり評価されていないように感じます。
タイトルで損をしているような気も・・・

個人的に視聴する前は、タイトルから中身の薄いお気楽コメディっぽいのを想像しましたが、
実際はかなり味わい深いストーリーです。
そして、OPもすごくいい。聞いているとなんだか元気になります。

My Favorite Character
ガーゴイル。頼りになる御色町の番犬です。
若本規夫が声をあてたキャラクターで2番目に好きです(アニメのキャラでは1番!)。
蛇足ですが、若本ボイスで一番好きなキャラは高屋敷寛(たかやしき ひろし)です。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5

らめええええええええ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

下町ハートフルコメディーの名作

この世の中、馬鹿な真似ほど… 狂気の沙汰ほど面白い…!作品の一番の見どころは、このアニメ独特の世界感…基本も基本…大原則だっ…!うか
最近描かれなくなった、商店街の風景そこで生活する様々な人間模様をしっかり描写していたのだっ・・・・・!
また、人間味あふれるキャラが魅力的…!!
ストーリーは基本シリアス寄りです
がっ...ダメっ...!ヒロインの双葉の明るさや...!町の下町ノリな雰囲気でよい調和がとれていますっ・・・!
双葉は男勝りですが内面はすごくやさしくて愛が深いという古い番長タイプな少女です。
実際こんな子はいない…基本も基本…大原則だっ…!うが見ていて爽快ですねっ・・・・!
ハートフルコメディとして安心して見れる作品です。大きな感動はありませーんが
安定した面白さがあるのでぜひご視聴くれっ・・・!...!
双葉とガーゴイルの掛け合いも見所のひとつっ・・・・・!ね

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1
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