ドラゴンで魔族なおすすめアニメランキング 16

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのドラゴンで魔族な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年04月27日の時点で一番のドラゴンで魔族なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

87.6 1 ドラゴンで魔族なアニメランキング1位
転生したらスライムだった件(TVアニメ動画)

2018年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (1364)
6330人が棚に入れました
スライム生活、始まりました。

サラリーマン三上悟は気がつくと異世界に転生していた。
ただし、その姿はスライムだった。
魔物種族と仲間となり、獲得したスキルを駆使しながら、
さまざまな問題を解決していくスライム創世記。

声優・キャラクター
岡咲美保、豊口めぐみ、前野智昭、花守ゆみり、古川慎、千本木彩花、M・A・O、江口拓也、大塚芳忠、山本兼平、泊明日菜、小林親弘、田中理恵、日高里菜
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

しっかりと練られた物語が面白い異世界転生モノ

原作未読。最終話まで視聴。

主人公が、元の世界では37歳のおじさんだったことが幸いし、中二病要素が少なく、好感度の高い、サクサクを視聴できる作品でした。

【課程と所以がしっかりと描かれる、好感度の高い主人公最強系】
{netabare}単純に、「転生したら最強でした」という話じゃないところがとても良いです。

転生した時点で得ていたのは、大賢者と捕食者といくつかの耐性くらい。
ここから始まって、徐々に強くなっていく。
この過程がしっかりと描かれている物語は好感度が高いです。{/netabare}

【主人公の目的は街づくり】
{netabare}主人公が常に攻められる側というのも面白いです。
主人公一行が、周囲の国々に攻め込むことはない。
主人公一行は、いつも降りかかる火の粉を払うだけ。
その結果、徐々に仲間を増やし、レベルアップしていく。
そして、主人公一行は、安心して暮らせる街づくりを進めていく。

そして、また攻められて・・・(笑)。

こんな優しい物語なので、サクサクと視聴できます。{/netabare}

【ハーレムじゃないところも好感度が高い】
{netabare}主人公最強系って、ハーレム要素が強くなる傾向にありますが、この作品に関しては、ハーレム要素はかなり薄めです。

もちろん、主人公の周りには可愛い女性たちが集まりますが、それ以上に男性も集まってきます。
こういう、男女の分け隔てなく周囲の人に愛される主人公って、好感度が上がりますよね。

周囲の人々に愛される理由が明確なのも良いです。
作者の都合じゃないって所がとても好感度が高いです。{/netabare}

第2期も、とても楽しみにしています!

投稿 : 2024/04/27
♥ : 60

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

異世界建国記、ただし国主はスライム…?(本編は第23話まで)

原作ライトノベルは同タイトルの「なろう作品」(投稿サイト「小説家になろう」投稿作品)を元に商業出版されたものですよね。コミカライズ版もあるようですがいずれも私は未読です。

が、タイトル自体はかなり有名でアニメ化にあたっても強く期待されていたと思います。例によって「テレビアニメ観るならタダだし」でさっそく視聴開始。

後輩カップルを庇って死んだ独身サラリーマン男性が異世界でスライムに転生したという「なんだそりゃ」なスタートなのですが、人間時代の記憶や知識は主に文化的な生活や社会規範を形作るために使われていて、それ自体が異世界での無双につながったりはしない感じのお話になっています。

いわゆる「チート」にあたるスキルは<大賢者>と<捕食者>で、このスキルを元に争いのない文明的な共同体を広げていこうとしていった結果としての一大建国記になるのだと思います、よう知らんけどたぶん…。

なおストーリーとして戦記や建国記が好きな分、「物語」の評価は甘めになっているかもしれませんが悪しからず。

余談: スキル獲得の演出は『デスマーチからはじまる異世界狂想曲』のアニメ版と比べると明らかに優れていますね。こういう、わかりやすいのが良いと思います。

2019.1.9追記:
第14話を視聴終了。原作未読だから良くわかりませんが、リムル様の勢力拡大という意味ではここで一区切りってことになるのでしょうか?

OP主題歌は変更ありませんでしたが、ED主題歌が変わりました!

2019.3.27追記:
本編と呼べるのは第23話まで。第24話「外伝: 黒と仮面」はリムル転生よりも前のシズさんに関しての前日譚、閑話「ヴェルドラ日記」はリムルの体内に取り込まれている竜であるヴェルドラ主観で語る第1期:第1~23話の総集編的なお話でした。

「ヴェルドラ日記」ですが、たぶんコミックスの巻末に載っている短編小説「ヴェルドラのスライム観察日記」に着想を得たんじゃないかと思います。

最近はこういった「1話跳んでも大丈夫」みたいな作りにして不測の事態に備えるのが流行っているのでしょうか。ただ、本作に関してそのような事態は発生しなかったようで何よりです。

なんだかんだで面白かったです。第2期目の制作が決まったそうなので結果的に本作は第1期目ということになりますが、この範囲での話としては概ね順調な建国記であり波乱要素は少なかったと思います。

2期目がどんな具合になるのか、原作を読んでいないので知らないのですが楽しみにしています。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 68
ネタバレ

すがさ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

異世界魔物LIFE

人気作品だと聞いていた上で第1話を観た感想としては、う~んって感じ。

作品タイトル通りなら最弱モンスターの苦労話が見られると思っていたから、トントン拍子で強くなられるとう~んってなっちゃう(う〜ん)

とはいえ、別に視聴を止めたくなるほどの不快要素は無かったので、
OP映像にある幾つかの気になる要素が開示されるのを気長に待ちながら、
リムルがいつ・どういった目的で人間の姿になるのか興味を持って見ていた。

明確に面白いと思い始めたのは第8話。

{netabare}「運命の人」ってそういうことだったのか!

シズさんとは単に結ばれるものだと思っていたから意表を突かれた。

人間の姿になる理由が想像の100億倍ちゃんとしてたので拍手したくなったけど、さすがに拍手まではしなかった。

ここまで「ゆったり」だなあと感じていたこの作品への認識が、「丁寧」なのだという認識に変わった。

オークロード編の焦らしは巧くて、あの辺りの話は毎週次回を心待ちにしていた記憶がある。

ただ、鬼人たちのリムル絶対主義は個人的にとても嫌いで、
リムルに忠誠を誓ったのなら穏健な思想を持つリムルの意向を汲んでやれよと、モヤモヤ。

オークロード編後の話は、ちゃんりなミリムが色んな意味で強かったことだけが印象に残っている。

他の魔王に会いに行くというミリムを送り出すリムルの「騙されるなよ~」で笑った。

てか、「リムル」と「ミリム」って超まぎらわしいなw

最後の章は強大な敵(例えば騙されたミリムとか)と対峙するのではなく、
シズさんのやり残した使命を果たすという落ち着いたエピソードで締めたのは結構気に入った。

{netabare}【余談】※閲覧非推奨度1[5段階評定]
{netabare}
"スライムが強い"といえば、『このすば』世界の{netabare}「デッドリーポイズンスライム」{/netabare}を彷彿とさせるが、
『転スラ』世界のスライムは普通に雑魚らしい。

とすると、リムル以外のスライムがどんななのか少し見てみたいなと思った。{/netabare}{/netabare}{/netabare}

投稿 : 2024/04/27
♥ : 35

68.2 2 ドラゴンで魔族なアニメランキング2位
異世界のんびり農家(TVアニメ動画)

2023年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (213)
680人が棚に入れました
ブラック企業で体を酷使し闘病の末に命を落とした青年・火楽(ヒラク)が神様に授けられた「万能農具」を手に、異世界で吸血鬼や天使、エルフなどと出会いながら、第二の人生を送る農業ファンタジー。

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

スローライフもだけど内政物として観るととても楽しいなろう原作アニメ

ただし「のんびり農家」なのは3話くらいで、どちらかというと「農村」ないしはほぼ「国家」と言った方が正しいかもしれません。

『転生したらスライムだった件』のスピンオフ『転スラ日記』にも通じるところがあるかも。

「小説家になろう」での原作は読んでいて、コミカライズもかみさんが購入しているのでそちらを読ませてもらっていますが、商業出版されているライトノベルは未読です。

お話としては生前はオーバーワークが原因で結局病死してしまった街尾火楽(まちお ひらく)が異世界の創造神さまの力で転生し、そのときに転生ボーナスとして病気にならない健康な身体と「万能農具」を授かり、「死の森」と呼ばれる危険な秘境を開拓して「大樹の村」を作って仲間を増やしていくというものです。

なかなかヒラク以外の男性の住民が増えずにハーレムっぽくなっていく「なろう転生ファンタジー」的なところはあるのですが、このアニメ化ではヒロインの一人であるルールーシー・ルーを中心として演出などでハーレム感をマイルドに表現していて、忌避感を下げていると思います。

またルー中心に描くためのエピソード順の変更や登場キャラクターの整理(原作には出てくるがアニメでは登場しないキャラがいる)ということが生じているのですが、私見としては原作のエッセンスは大きく損なうことなくうまく処理できていたと思います。

あとはいくつか特筆すべき点を挙げるとすると:

[作画]
動きとかで作画枚数を多く割いたりはしてないけど、SDキャラの使い方が最高に上手い。

[声優]
作中で様々な状況により外見年齢や心情の変化が多いルーの、状況による演じ分けが素晴らしい。

[音楽]
第6話でのワイン造りのために収穫したブドウを踏むときに初出だった挿入歌が名曲で、後のエピソードでも様々なアレンジで使用されます。
(ただし、歌詞はまったく意味わからんですが。)

[キャラ]
ヒラク以外のキャラの多くが、大樹の村の内外を問わずけっこう経済的あるいは政治的な合理性に基づいて行動するのでストレスがたまりにくいです。ここまでみんな有能に描かれるなろう作品は少ないかも。

[ストーリー]
ヒラクが感じることと、むこうの世界の常識が微妙にすれ違っていてそこから生じるコント的なやりとりが面白いです。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 21
ネタバレ

フリ-クス さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ウラ設定がヤバい、DASH(it)村

いきなり私的な嗜好のハナシで恐縮なのですが、
基本的に僕は『ハ-レムもの』というのがキライであります。
最近だと、完走した作品はほとんどありません。

  だってさあ……

  なんだコイツ、とか思っちゃうような主人公に、
  よりどりみどりの美少女が次々寄ってきてキャッキャウフフ。
  ねえよ、と言いたくなるご都合テンカイに世界観がムンクの叫び。

  でもって、その美少女たちが、
  リアル女子なら一発でカエル化しそうなクサいセリフに感動し、
  好きよ好きよのがぶり寄り。
  優柔不断な主人公をめぐって押し合いへし合いせめぎ合い。
  ラッキースケベもたっぷりあるでよ皆の衆。

  と、DT乙、としか言いようがないハナシが目白押しなんですもの。


本作『異世界のんびり農家』も、見る前はその系統かと思っていました。
あいかわらず原作は未読なんですが、その原作が、
  なろう系
  +異世界転生もの
  +ハーレムもの
  +スローライフもの
なんて、ほとんどマンガン確定じゃないですか。
ですからまあ「Aパ-トぐらいは見てもいいかな」ぐらいのつもりで、
点棒8000点ぶん握りしめて視聴を開始しました。

  結果はというと……みごとに完走。
  ためいきもストレスもなく、楽しく見ることができました。
  けっこう、というか、かなり好きかもです、これ。

  そもそも、妄想ラブ要素が満載の『ハ-レムもの』じゃなく、
  いわゆる『環境ハ-レムもの』でしたしね。
  アレな方には物足りないでしょうが、拙にとっては実によき。

  あにこれの評価を見る限り、けっこう厳しめの意見が多く、
  完走しなかった方、ハナから相手にしてなかった方も多そうですが、
  モノづくり的にも『かなり興味深いトコロ』があるんですよね。

  というわけで、ほとんどの方にスル-されるのを覚悟しつつ、
  製作的な見どころも踏まえたりしながら、
  ちくちくと本作を語ってみようかと思う次第であります。


おハナシは、神さまの手違いで過酷な人生を強いられたという、
主人公の街尾火楽(まちお ひらく)39歳が、
つぎの人生では人のいないところでのんびり農業でもしたい、
という願いを聞き入れてもらい、
健康なカラダと『万能農具』を与えられ、森の中へ転生したところから始まります。

この森、実は『死の森』と呼ばれ、
魔物がめっちゃ徘徊していて人が寄りつかない(寄りつけない)という、
おおよそ『のんびりと農業を営む』には全く適さない過酷な場所でした。

ただ、与えてもらった『万能農具』がスグレモノ。
あらゆる農具(それも超高性能)に変化するというだけでなく、
  ・どんなに作業を続けても疲れない。
  ・念じて使うだけで、種がなくても願った作物がすぐに芽をはやす。
  ・ドラゴンすら倒す武器にもヘンシンする。
という、リアル農家の方々が逆上しそうなチ-トグッズであるわけです。

この『万能農具』のおかげで、
テレビでしか農業を知らないヒラク君もなんとか体裁を整え、
柵で魔物を防止しつつ、孤独な自給自足生活をスタートさせることができました。

やがて、一人、また一人と、
同居する『村人』が増えていきます。
(ヒトではなく、吸血鬼や天使、エルフなどの亜人ですが)

最初のころの村人は「追われてる」「住むところがない」など、
ワケありの、そしてけっこうな、いや、かなりの美人さんばっか。
ところがこの村人たち、建築や道具づくりなど村づくりに有用なスキルもち。
しかもなかなかにパワフルかつワイルドで、
居住区は少しずつ、健全かつ文化的に発展していきます。

こうなると移民希望者が増え、雪だるま式に人口が増加。
リザードマンだの鬼人族だのも移住してきて、
ワインなんかも作れるようになり、そこそこの『農村』へ進化します。

近隣の町や村、さらに魔王なんかと物々交換による『交易』もはじまり、
ついにはじめての赤ちゃんも産まれたりして、
のびのびと、明るく楽しい農村ライフが続いていくのでした。

 ……とまあ、リアル農家の方々からはジト目でにらまれそうな、
   ある程度はリアルだけど、かなりのご都合主義、
   アニメだからこそ許される『楽しい農村づくり』物語なのであります。


僕がこの作品を『よき』と評価しているのは以下のポイントです。

  ① ロリっ子がでてこない。
  ② ラブ要素・恋のさやあてみたいな部分が一つもない。
  ③ 女の子が『守るべきもの』でなく『たくましきもの』として描かれている。
  ④ ラッキースケベみたくチープな演出がない。
  ⑤ 主人公のヒラクくんがオンナにハァハァしない。

まず①『ロリっ子がでてこない』ですが、これ、ダイジですよね。

  このテの作品って『ロリ成分命』みたく考えてる方が少なくありません。
  開拓初期に非労働力のロリはいらんだろ、
  という極めてまっとう、というかイッパン常識的な考察に対しても、
   『見た目はロリだけど実は300歳』
  なんて使い古された手で強行突破してきますしね。

  その点、本作にはロリ成分がほとんどありません。
  物語後半、移民の中にショタだのロリっぽいのが混じりますが、
  あくまでもモブで本筋にカンケイなし。実によきです。

次に②『ラブ要素・恋のさやあてがない』のもグッジョブかと。

  村にやってくる美女たちは、
  みんなヒラクくんに『好感』はもつけれど『好感どまり』なんですね。
  あくまでも『いい村長さん』であってレンアイ対象じゃありません。
  (繁殖の『種馬』にしたいとは思ってますが)
  {netabare}
  そもそもヒラクくんは第一村人のルールーシーに、
  誤解と勢いでプロポーズをして、OKされているんですよね。
  ですから、
  最初っから『他のオンナのだんなさま』ポジションですので、
  ラブの対象としては外れているんです。
{/netabare}
  そんなわけで、実にケンゼンにのびのびと、
  明るく楽しく農業に従事しているところが実によき、であります。

そして③『女の子がたくましきものとして描かれている』ところも好感度大。

  ラノベ系の作家って女の子を『守りたい』傾向があるっぽくて、
  どんなツンデレだろうが女騎士だろうが、
  最後はオトコに守ってもらって目がハート、というのがお約束かと。

  その点、本作のキャラには『男性依存』の傾向がみじんもありません。
  ヒラクくんってチ-ト武器のおかげで最強なんですが、
  本作においては、それと『目がハ-ト』は別モンダイになっております。

  開墾・土木・建築などの力仕事も自分たちでこなしますし、
  『自分のチカラで生きる』という姿勢が身についているんですよね。
  丸の内の有能OLみたく、しっかり働き、しっかり飲み、しっかり遊び、
  いやほんと、みんなかわいいクセに、たくましい。
  オトコがなんぼのもんじゃい、と。

  こういう自立性、というかたくましさって、
  なんかあったら『政府・世間のせい』にする男連中にも
  ぜひぜひ見習ってほしいものであります(←差別発言)。


さらに④『ラッキースケベみたくチープな演出がない』ところもよき。

  というか、みんなワイルドかつたくましいし、
  そもそも亜人ですからジョ-シキも我々とは違うのであります。
  ハダカ見られたぐらいで赤面して、
   「ばっ、バカっ、あああ、あっち向いてなさいよっ」
  なんて定番のセリフ吐くヤツ、いないんですよね。

  男の子みんな大好き『モジモジ・うじうじ・テレテレ』演出もなし。
  混浴も平気で、ヒラクくんの方がモジモジだし、
  脱衣麻雀も大喜びでやって「脱~げっ、脱~げっ」の大合唱。
  
  で、そういう設定だからサービスカット大満開の章かと思いきや、
  全12話で、お風呂シ-ンが一回あるだけ。実によき。
  おさわり厳禁オトナの社交場、がきんちょはお帰りくださいまし、

最後の⑤『ヒラクくんがオンナにハァハァしない』もポイント高し。

  環境的には、美女にかこまれウハウハのハ-レム状態。
  そしてその美女たちのほとんどが『繁殖』をしたがっているわけでして、
  その気になればアラブの王様みたいな暮らしもできるわけです。

  でも、しない。奥さま一筋。
  だからといって、べつに草食系をこじらせているわけでもなく、
  奥さまとの間には、きっちり子どもを作っております。

  いやあヒラクくん、アンタ男だよ。


とまあ、ここまでがアニメに描かれているハナシ。
なかなかにケンゼンな『環境ハ-レム村』だと思うじゃないですか。
で、その方向でレビュ-しようかなと思い、
下調べとしてウィキペディアで原作情報を見てですね……思わず

  Dash it!(なんてこった、ちくしょうめ)

と叫んじゃった次第です(あ、いえ、実際には叫んでませんが)。

で、ここからはウィキで調べた原作情報・ウラ設定。
正直『反転術式かよ』と思うぐらい作品を見る目が変わっちゃいますので、
まるっとネタバレで隠しておきますね。
  {netabare}

 原作では、第二村人のティアって、
 入村当初からヒラクくんの『第二夫人』なんですね。
 ルールーシーの策略でティアもヒラクくんと「励む」ようになって、
 なりゆきで二番目の妻になっているそうなんです。

   アニメでルーが「わたし一人じゃカラダがもたないのよぉ」なんて、
   なにそのオモシロ掛け言葉、みたいな台詞いってましたが、
   実際は掛け言葉でもなんでもなく、マジでガチなアレだったわけです。
   (ヒラクくんが転生の際に神さまにもらった
    『健康な身体』がゼツ〇ンだったみたいですね)

 さらにウィキペディアによりますと、
 ヒラクくんは二人の妻でマンゾクしているのですが、
 種族繫栄のための『種馬』リクエストにお応えするカタチで、
 たいていの女の子とカンケイをもち、
 次々に子どもをこさえていくそうであります。

   アニメと同じく正妻であるルールーシーの子どもが一人目ですが、
   原作ではそれ以降、10人以上も、
   別の女の子との間に子どもを作っちゃうんだそうです。

   ちなみに原作の時系列では
   アニメ最終回のすぐあと、同じ年の秋にティアが出産するんだとか。

 え? そんなに原作改変したの? よくカ〇カワが許したなあ、
 なんて思って再視聴してみるとですね……

   『してる』描写は一つもないけれど、
   『してない』とはヒトコトも言ってない。

 ということに気づくわけです。
 まいった、完全にやられた。
 おまえ『シックス・センス』かよってハナシです。
 いや、確かにこれ、カ〇カワも文句言えないわ。
 原作改変(専門用語で言うと『翻案』)してるわけじゃないんだもの。

   まあ確かに、原作に描かれていることをそのまま表現していたら
     ご都合満載の『農村ゼツ〇ン物語』
   みたくなっていたことが容易に推察できるわけです。

   それはそれで別のリアリティなり需要なりはあるかもですが、
   少なくとも僕は、あんまり見たくないかな。
   そんなもん、大枚はたいてアニメ化する意味がわからんし。
 
 というわけで本作は、
 なんかちょっとかなりアレな原作を改変することなく、

   『健康的で楽しい農村づくり』

 にベクトル変換するという、レベル5級の能力が発揮されているのであります。
 製作的には、菓子折りもいらず大助かり。えらい、スゴい。
 倉谷涼一監督、グッジョブです。
{/netabare}


で、本作の拙的なおすすめ度は、
あまり深く考えずまったり楽しむ、という前提でAランクです。

万能農具のチ-ト性能もさることながら、
物語の中盤あたりからかなりのご都合テンカイで村が発展していくので、
そこのところにツッコむと一歩も前にすすめません。

本作の視聴ポイントというのはそこではなく、

  健康的でたくましく、おまけに相当きれいな女の子たちが、
  元気に、明るく楽しく農村づくりをしていくさまを、
  ちょい鼻の下をのばしつつ、にこにこ笑いながら健全に楽しむ。

という、かなりマニアックな楽しみ方に限られるわけなのであります。


そのぶん、見るだけでも楽しめるよう、映像にリキ入ってます。
制作はゼロジ-さんで、
これまで『悪くはないけどクセがあって微妙』なイメ-ジだったんですが、
本作は『健康的できれいなおねいさん』の作画に大成功。
ほとんどのキャラが、姿勢がよく、リッパな谷間をおもちです。

キャラデだけでなく動画さんもがんばってまして、
なめらかな人体曲線やタブりの多い洋服デザインがけっこうあるのに、
動かすべきところはきっちり動かしています。
OP、ル-ル-シ-がジャンプしてくるっと一回転するところなんか、
ちゃんとジャパニメーションしていますもの。

そして、人物作画にリキいれるだけでなく、
畑・森・農作物などもていねいに描き込まれており、
質感や空気感まで表現できていて、世界観が心地よく伝わってきます。

  こんなにいちいちリキいれてたら予算合わないだろ、
  というような心配は、SD演出の多用でカバ-。

  このSD演出、ただ単に枚数稼ぎになっているだけでなく、
  ちゃんとカワイイうえに、メリハリが効き、
  シ-ンに応じた『演出』として立派に成立しているんですよね。

  わりとよく見る枚数稼ぎの手法であり、
  キメツでもしょっちゅうやってたりするわけなんですが、
  あっちは『箸休め』的な扱いなのに、
  こっちは本編進行と連動していて、しかも違和感がありません。
  倉谷涼一監督、本作に限って言えば、かなり有能です。


キャラクターの作り込みも、けっこう繊細にできております。
みんな『きれいなおねいさん』であるだけでなく、
『チ-ト的能力もち』『しっかりした自立心もち』『ウジウジしない』
という共通項をもっているのに、
しっかりと性格付けができていてキャラかぶりがありません。

  とりわけスゴイと思うのは、
  関西弁も廓言葉もにゃんにゃん言葉もボクっ娘もおかしな語尾もなく、
  みんな基本的にきれいな言葉遣いをしているのに、
  個々のキャラが書き分けられ、きちんと立っているところ。
  これ、作家を目指すワカモノたちにぜひ見習って欲しいかも、です。

  それだけでなく、同じキャラが同じ内容の話をするときも、
   「ラスティって呼んでください」
   「ラスティって呼んでね」と、
  相手との位置関係で自然に言葉が変化しているんですよね。
  こういう『キメ言葉にせず会話の自然さをダイジにしてください』という指示、
  脚本家的にはとてもウレしいものなのでありますよ。


キャラに生命を吹き込む役者さんたちも、いい仕事しています。

本作って、難しくとんがったキャラがいない分、ぶっちゃけて言うと
大手事務所に正所属できるレベルの役者さんなら
  『誰でもそれなりにできる』タイプの作品なんですね。
正直、駆け出しの若手や預かりレベルの役者さんをずらりと並べても、
ふつうの視聴者さんなら、良し悪しが判別できないテイストかと。

それだけに、違いを生んだり声の表情をつくったりするのがムズカしい、
手を抜こうと思えばいくらでも抜けるけど、
役者の根性見せたんよ、と思えばかなり難易度が高くなる作品であります。

  で、根性見せてくれたのが、物語序盤メインのお三方。

     下地紫野さん(ルールーシー役)
     洲崎綾さん (ティア役)
     Lynnさん(リア役)

  「わかったわよ」「え? ここにですか?」「皆さん、張り切って働きますよ」
  なんて、個性の出しようがなさそうなセリフにも徹底的にこだわって、
  実に活き活きとした人物像をつくってくれました。

  先行役者がいいお芝居をすると後続が『燃える』のが役者の性質であります。
  その例にもれず、中ほどから出てくる役者さん、
  藤井ゆきよさんや日岡なつみさん、伊藤かな恵さん、岡咲美保さんなどが、
  少ない出番でなんとか自分の爪痕を残してやろうと、
  テンプレふうでありながらも実はすごく細かいお芝居を披露しています。

  おかげさまで、同系統の『なろう系』作品に比べ、
  かなり耳ざわり・聴き心地のよい作品に仕上がっております。実によき。
  (それにしても洲崎綾さん、相変わらずスゴい声してますよね)


音楽は、OP・EDともに、耳に楽しい素敵な曲かと。
とくにOP、
この曲に下地さん・洲崎さんの二人をあてるのは、反則級のキャスティング。
劇中の、葡萄ふみの唄もいい感じ。
劇伴は……ごめん、なんにも耳に残っていません。



というわけで、作り手側はかなり頑張って、
あちこちに強い『こだわり』を見せている本作なのですが、
ショ-ジキ言って、視聴者の琴線に触れそうなところは少なめです。

のんびり農家、というわりにけっこう新展開が多めでせわしなく、
たとえば『のんのんびより』あたりと比べると、
ぜんぜん、まるっきり『のんびり』感が足りませんしおすし(←死語)。

  既述のように、ロリっ子もラッキースケベもなんもなし。
  ついでに言うと、リアル農家につきまとうJAとのしがらみもなし。
  ほんと、あっちこっち流用されているキャッチコピー、
    『なにもない、がある』
  みたく、田舎のやけくそ集客作戦が似合いそうな作品であります。

ただまあ、ムネの谷間と自然とおいしそうなごはんはたくさんあります。
そして最終話、出産前後の村人たちを見ればわかるように、
ヒト(亜人ですが)の本能に基く日々の営みが、ていねいに描かれています。

おすすめ度Aと書きましたが、
それはあくまでも『拙はスキ』という主観まみれの評価でありまして、
決して万人にすすめられるタイプの作品ではありません。
ですが、粗製乱造のおおい『のんびり系』において、
細部まできちんと気を使って作り込まれた『良作』ではあるまいかと。

女性の方が見られても
 『男の子ってホントこういう話、好きよねえ』
なんて感じにはならないと思います(たぶん、ですが)。


  ちなみに、脱サラ・定年退職してあこがれの農村生活を始めたものの、
    思ってたのとチガう、
  なんていろいろご苦労なさっているハナシをよく耳にします。

  まあ、あたりまえですよね。世の中そんなに甘くありません。
  都会には都会の、イナカにはイナカの、
  いろんなしがらみだったりアレだったりがあるのが人の世かと。

  都会であくせく働く方々にとっては、
  こういうかなり非ゲンジツ的なアニメをたまに見たりして、

    農村っていいなあ、自然っていいなあ、

  なんて思ってるのが『ほどよい生き方』なんじゃないのかなあ、
  と、愚考する次第なのであります。ゆめゆめ、
    あいてます、あなたのNOSON♪
  みたいな誘い文句には、カンタンに乗らない方がよろしいかと。

  いやほんと『となしば』というのは、
  言い古されているようでいて、
  いつの時代もけっこう真理だったりするんですよね。

    むかし隣の家で飼ってた豆芝は、ガチで可愛かったんですが。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 21

カミタマン さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

ハーレムだけど・・・(汗)

2023/07/03 初投稿

「異世界スローライフ」物を謳っている作品は数多くありますが,概ねスローライフでは無かったりします。

この作品は,割と地道に生活します

トイレを作り
寝る所を作り
畑を作り
水路を作り

やがて家族が増え
もっと家族が増え
仲間が増え
村に成長して

戦闘要素のかなり弱い「転スラ」みたいな感じ


村づくり・国づくり
外交・経済

こう言うのが好きなのです。
そんなわけで,量産型B級臭強めの本作ですが,自分としては高評価です。


あえて,難癖を付けるとしたら・・・

1 「農家」に違和感問題
ずっと,「農家」に違和感を感じながら視聴していました。なんでか自己分析。たぶん自分の中で「農家」って社会の中で主として農業を担当する人と言ったイメージなのです。農家は野菜などを生産し,漁師は魚を捕り,手工業者が道具などを作る感じでしょうか?でも火楽は全部やっちゃいます。農家じゃ無くて自給自足ですよね?後半,外部と交易を行い,やっと社会に農業で貢献するようになりますが,その段階には「農家」というよりは「農村(あるいは小規模な国家?)」レベルの規模に成長していてやはり違和感が・・・

2 ネーミングセンス悪すぎ問題
主人公の名前がひど過ぎ・・・街尾 火楽(まちお ひらく)って(´・ω・`)
文字で見るまで勝手に「拓(ひらく)」というイメージでした。火楽ってぱっと見「火薬(かやく)」にしかみえないw

投稿 : 2024/04/27
♥ : 15

68.7 3 ドラゴンで魔族なアニメランキング3位
Lv1魔王とワンルーム勇者(TVアニメ動画)

2023年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (157)
506人が棚に入れました
かつて魔王を倒した英雄にも関わらず、人間社会の繁栄に埋もれて腐ってしまった勇者マックスと、マックスを倒すために蘇った魔王の交流を描く現代風異世界ファンタジー
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

良い意味で予想の斜め上

<2023/10/9 初投稿>
原作は未読。
7月に1話だけ見て、その後録り溜めして今日一気見しました。
"勇者"のその後をコメディタッチで描いた作品です。

これは面白いですね。
設定も先の見えないストーリー展開もしっかりしていて、全話だれることなく没頭できました。

あにこれの評価も高くないし、ネットであまり評判にもなってないようなので隠れた良作、という感じ。

ただ楽しむには越えなければならないハードルが二つありまして。

一つが変なキャラ。
変なのは魔王様とゼニアなのですが。
魔王は性格は至極まともだけど、
{netabare}性別がどっちなのか(もしくは性別の概念がない?){/netabare}よくわからないし、
おそ松さんを彷彿とさせる幼児のようなキャラデザイン、
大人の姿の時の痴女のようなセーラー服
とか情報も多すぎて飲み込んで消化するのが大変です笑

そしてゼニアは服装がJapanese HENTAI寄り笑

二つ目は設定。
ドラクエ的中世ヨーロッパのような世界観の中で勇者御一行が魔王を討伐して10年。一気に文明が進みなぜかほぼ現代日本のような世の中に変容してます。
10年でこうはならんやろ笑
現代日本へ転送されたわけじゃないんだと理解し、ギャップに慣れるのに時間かかりました。

まぁでもこの二つに慣れてしまえば後はストーリーを楽しむだけです。

内容はコメディメインではありますが、
冒頭「はたらく魔王さま」的なノリのように見せて、話が進むにつれ中身が変わっていく感じ。
勇者御一行のその後の関係性に焦点当てているところなんかは寧ろ「葬送のフリーレン」の方が近いかも、とか言ったらフリーレンファンに怒られそう。


あと声優さんが豪華ですね。
主人公の勇者マックスは五条悟他で飛ぶ鳥を落とす勢いの中村悠一さん。イケメンじゃない役が珍しいという声もありますが、ゴブリンスレイヤーではドワーフの爺さん演ってて演技の幅広い方です。
魔王は宇崎ちゃんとかの大空直美さん。
準レギュラーも日笠陽子さん、松岡禎丞さん、下野紘さん、小清水亜美さん、小林ゆうさんなどなど豪華。

他にもそんなに出番多いわけじゃない王国九大臣に、堀内賢雄さん、置鮎龍太郎さん、大塚明夫さん、玄田哲章さん、井上麻里奈さん、草尾毅さん、谷育子さん、土師孝也さん、そして田中真弓さん。
まぁすごいメンツ。

長々と声優さんのこと書いたのは、こういう実力も実績もあるメンバー揃えるとやはり作品は締まるなぁ、と。
一人一人のキャラが立つんですよね。
なのでお話も頭に入りやすい。

クセ強なキャラと設定がヘーキという方にオススメしたい作品です。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 16

原作見ない人 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

萌え絵好きには合わないかも

■物語の評価
「まおゆう」や「はたらく魔王さま」とか設定がかぶってる~
とは言われたりしてますが、
物語は毛ほども似ていません。
バックグラウンドのストーリーが進みながら
落ちぶれたオッサン勇者と幼女になった魔王の成長?を見守る感じですね。

■声優の評価
豪華声優陣!と言うかまーた同じような声優陣なので
特に声優さんの遊びが入ってる訳でもないので
安心して見れる以外には特にないです。

■キャラの評価
一番割れる所だと思いますが、かわいいキャラクター、美少年とかを見慣れてしまっている人には絵が古いと感じてそれだけで評価が低くなると思います。
ですが、おっさん達が主人公な上に、紅一点が特に可愛くもない3頭身の幼女
という中 キャラの書き分けがしっかりとしており非常に濃い。
美男美女しか出てこないアニメが多い中、ある意味リアルな感じがします。

■作画の評価
キャラの方でも少し触れたのですが古い感じがする。
と感じる人も多いと思いますが、作画めっちゃいい!
細かい絵でないから簡単なんだろって思うことなかれ、表情・表現の一つ一つが細かい。背景も世界観を崩さない安定さ
シーンやカットごとに違和感が出る事なく統一されていて昨今の
ぶっつけ消費作品とは違うのが非常に気持ちいい!

■音楽の評価
特にここの音楽かっこいい!
とかこのシーンにはこの音楽だよね!
は無いのですが、世界観的に必要ないきもする…

■感想
評価がほぼ感想みたいなものですが
だらっと、安心して見れるアニメを久しぶりに見れた気がします。
知的な物・知ってる人だけが笑えるネタなどを仕込まず
王道の馬鹿展開とおっさんの駄目さと苦悩を楽しめるアニメでした。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 1

dakiramk3 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

意表を突かれた展開

 てっきり本作品のぱっと見の既視感から、出オチに近い日常系かと思ったら、意外とそういった作品群からは距離を置いている独自性が発揮されているとは思った。

 原作者の癖が詰まった……一般的には特殊性癖な腹筋キャラとか異様なまでのケツ推しの部下といい、あれこれ尖ってはいるが、描いているのは必ず存在するであろうが無視されがちな、ヒーローのその後の描写が、作品世界がモロ現代日本なので若干引き付けにくいところはあるものの、描写自体は概ね説得力があった。
 ……ただし個人的に求めているものとはちょっと違ったけど。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 8

84.6 4 ドラゴンで魔族なアニメランキング4位
ハイスクールD×D(TVアニメ動画)

2012年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (2671)
15186人が棚に入れました
 兵藤一誠は女生徒が極端に多い私立駒王学園に通う高校2年生。この学園に通う目的はただ1つ、この学園でハーレムを作る!
だけどハーレムどころか変態呼ばわりされ、当初の目的は壮大な妄想となっていた…。ところが! ひょんなことから一誠にも初めての彼女ができ、初デートをすることに!夕暮れの公園、そっと近づく彼女…。もしかしてキス? っていうかそれ以上…?エロ妄想がヒートアップする一誠に彼女は微笑みながら言う、「死んでくれないかな?」… 。人生で初めてできた彼女に、イキナリ殺されてしまったっ! なんで!?と思いきや自室のベッドで目覚める。するとその横には紅髪の美少女、学園の先輩《リアス・グレモリー》が全裸(巨乳)で添い寝していた!?オレ殺されなかったっけ? なんでリアス先輩が? なんで裸? っていうか先輩おっぱい見えてますよぉ~!?「見たいなら見てもいいわ」 ………。 ってマジ?? リアスから説明を受ける一誠。この世に存在する悪魔のこと。リアス自身も悪魔で、一誠を生き返らせる為に悪魔として転生させたこと。しかもその代償としてリアスの下僕悪魔として永遠に従わなければならない…。驚愕の真実、荒唐無稽、混乱する一誠。悪魔で下僕? リアス先輩の下僕? ってことは先輩のおっぱい揉めるかも?持ち前のエロパワーとポジティブシンキングで、リアスの下僕悪魔として生きることを受け入れた一誠。生まれ変わった一誠の悪魔で下僕な学園生活が幕をあける!そう、いつかおっぱいハーレムを作るために!?

声優・キャラクター
梶裕貴、日笠陽子、浅倉杏美、伊藤静、竹達彩奈、野島健児
ネタバレ

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

史上最低で最強の技「ドレス・ブレイク」・・・(*^ω^*;)

■ハイスクールD×Dって・・・(^。^;)
女の子の割合が高い駒王学園に入学することはや一年・・・
主人公の兵藤一誠[hyoudou issei]は日々妄想と変態と罵られる日常をすごしていたのです!
そんな一誠に突然春が訪れたのでした(ノ´▽`)ノオオオオッ♪
でもそんな幸せは長くは続くことなく・・・初めての彼女に殺されそうになる事に・・・なぜ∑('◇'*)エェッ!?
瀕死の一誠を助けたのは悪魔だったのです・・・とびっきり美人のね☆彡
実は・・・悪魔の眷属になることで生きながらえたのでした!
意味もわからず悪魔と堕天使の闘争に巻き込まれていく彼の運命はいかに!!


■ハイスクールD×Dに出逢った日の日記 φ(`д´)メモメモ...
どうやら放送局によっては規制があったりなかったりみたいですね!
とにかく一誠はおっぱいが大好きみたいなのでやたら叫びます・・・おーっおーっおっぱい!!
周りの女の子もやたらおっぱいを強調します・・・というか見せます(≧▼≦;)アチャ
ストーリーは1話観ただけではなんとも言えませんけど、なんだか悪魔が正義で堕天使が悪者みたいですね!?
なんで堕天使がはびこっているのか、悪魔とどのような歴史背景があったのかちょっとずつわかってくると面白くなってくるのかなぁ?
とにかく無駄にエロな作品に成り下がらないことをお祈りしていますw†o(・・;) アーメン


■総評
地上波では規制が入るような内容でしたので完走できるか心配してたのですけどストーリーは意外にもしっかりしていたので楽しく観ることが出来ました♪
でもやっぱり「DxD」マークの規制は目障りなので、σ( ̄∇ ̄*)アタシ的には無駄な露出はいらない子でした!
(*`◇´* )ノポイ!! ・゚゚・。ロ.・。エ

ストーリーを面白くしていたのはやっぱり一誠の存在でした☆彡
一誠は「この学園でハーレムを作る!!」と公言したりと、とにかく自分の気持ちに素直でしたねw
その素直さが良くも悪くもストーリーを盛り上げてくれていたと思ってます(^ー^* )フフ♪

ストーリーは大きく2つに分けられます♪
前半は堕天使との闘争のさなか、仲間との出逢いや絆を深めていく過程が描かれていました。
そんな中でも一誠がアーシアを想う気持ちが熱かったです♪
それにしても…
{netabare}
「夕麻ちゃん♡」って引きずりすぎですよぉw
いくら初告白・初デートの相手でも殺されてるのにヽ(*´ー`)ゞ
そんな事だからアーシアまで殺られちゃたんですよね…
でもそのお陰で「心は天使」「体は悪魔」っていう、一段と魅力的なキャラとして復活できたんですけどねw
((((*ToT*)†アーメン~~~イチャイ…(* T-)□聖書~~~イチャイ!! Σ(T▽T;) ウエーン…
{/netabare}

また後半は純血上級悪魔の家系同士の熱い戦いが描かれてましね。
チェスに見立てた「レーティングゲーム」はなかなか面白い趣向でしたと思います♪
「リアス⇔一誠」の関係が深~く描かれているわけですが、アーシアも地味に頑張ってましたねw
登場人物のなかでとってもキュートだったのは、無口・無表情キャラの子猫ちゃんです☆彡
この系統のキャラの割によく喋るし、切れ味抜群の「ツッコミΣ\( ̄ー ̄;)」は一誠と名コンビを構築してましたね♪

もし2期があればまた観てみたいなって思える作品でした(*^▽^*)


■MUSIC♫
OP曲『Trip -innocent of D-』
 【歌】Larval Stage Planning
 バカテスに!OP曲『君+謎+私でJUMP!!』でおなじみのLSPの3rdシングル♪
 イントロのドラムのリズムがとっても印象的なロックチューンナンバーですね!

ED曲『STUDY×STUDY』
 【歌】StylipS
 石原夏織、能登有沙、小倉唯、松永真穂の若手女性声優ユニットのデビューシングル。
 声優ユニットらしいキラピコなノリの良いキャッチーな曲です♪


2012.01.19・第一の手記
2012.08.23・第二の手記(追記:■総評、■MUSIC♫)

投稿 : 2024/04/27
♥ : 69

だわさ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

エロ枠でエロバカアニメなんだが、とにかく最高に熱くて面白かった!!

全12話。
エロ枠。
パロディ有り。:ハーレム王に俺はなる!等
ラノベ原作。
バトル系。


以下感想(総合)
はじめに言います。こりゃあ面白かったですw
基本的にはエロさとバカさと熱さで成り立っているアニメ。
このアニメ見て、エロ枠って、エロイだけじゃ物足りないんだなーと思っちゃいました。
最初から最後までずっとバカでエロイんだけど、
主人公のエロさやバカさと同じ比重で「熱さ」があって、バトルが熱い熱いvバトルごとに主人公が成長というのはお約束なところはありますが、特に鼻につくこともなく強さのインフレスパイラルもありませんでした。
あと、原作は読んでないので知らないけどシナリオがすごくまとまっていて、すっきりするし熱くなれるしほっこり出来ます(*´∀`)最終回イイ!
最終回含めて最後の展開のシナリオとかもう、文句はひとつもありませんでした。最終回は最終回よろしく、~からのOP!とか、~からのED!とか絡めてグイグイ盛り上げてくれました^^

バトルなんて思わず熱く叫んじゃいたくなりましたし。

「衝撃のォォッ!ファーストブリッドオオオオオッ!!!!」

と間違えてスクライドっぽく熱く叫んでしまったのは、セイクリッドギアという能力があまりにスクライドっぽかったからですが、いろいろパロディの一環かなと思って見ましたw

2期の可能性も仄めかしつつ終わりましたけど、2期やるなら絶対見ますヾ( ゚∀゚)ノ゙



以上

※※※※※※※※※※※※※※※※※※

以下は視聴中のレビューです

※※※※※※※※※※※※※※※※※※

4話まで視聴感想。
とりあえず、エロアニメとしてエロ描写はしつこいくらいあるのでここまでくるとエロい気がしない不思議!

とりあえず

エロバカな主人公が異能の力でエロバカなりに頑張ってバトルしたりするお話ですね。

意外とけっこう熱さ持ってるんですよねこの主人公。
異能の力はほぼスクライドのアルター能力をパクっててウけましたが…

一言で言うと

「学園系青春エロバカ微グロ熱バトルアニメ」

ですね。

一言じゃないですね。
そんでも、おもしろいって思います。

来週の回はやく見てぇぇぇぇぇえええ

投稿 : 2024/04/27
♥ : 39
ネタバレ

Ryuvay さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

熱いバトルとおっぱい ~主人公はいわゆる「ラッキースケベ」じゃない

原作未読、1話視聴後の雑感

無駄に揺れる、無駄に見せる、無駄にハーレム!

と書けばただのHなアニメですが、なかなか演出がよく物語りや設定などもしっかりしています。

おもしろいとまではいきませんが、導入編が終わって以降、gdgdになったりせず、勢いやテンポが維持でき、世界観やキャラ設定を存分に活かし続ける(おっぱいハーレムアニメではココ重要、活かせずにエロ萌えばかり走ると飽きる)ことができれば観続けようとおもいます。(<視聴後追記:クリアされてました)

内容的にもおっぱい描写が無くてもじゅうぶん見れるのではないかと思います。純粋な悪魔と天界から堕ちた堕天使との戦い、あるようでなかなか無い世界観でしょう。無名声優や新人声優が多くなってきた昨今、声優もなかなかメジャーな方たちを採用されています。

以下視聴後レビューを簡単に

期待以上でとても満足してます!
続きをやるなら是非とも観たいと思いました。

ちょっと考えてみたんですが、この主人公ってこういったアニメによくある単なるラッキースケベでは無いように思います。なぜかって別にラッキーなんかじゃないんですよ。すでに同等かそれ以上の対価を支払っているんですよね。そしてそれは今後もずっと支払い続けるんでしょう。{netabare}最終話で主人公もその覚悟を宣言し、ヒロインもそんな主人公に惚れた。その部分も納得ができます。{/netabare}それに対しとても好感を持てる、それが熱い想いと熱いバトルにつながっているのだと思います。そして、それにちゃんと応えてくれるヒロインたち。それが、単なるラッキースケベおっぱいアニメを凌ぐとてもよい作品になったとも言えるでしょう。
ひとことで言えば、主人公がスケベだけど本当にかっこよかった。
{netabare}
ラストはいまだかつて観たこと無い「おっぱいアニメなのにコメディ要素も含めたとても爽快なハッピーエンド」でした
次シリーズを匂わせる終わりかたをしているのでそれもまた期待しています。
{/netabare}

投稿 : 2024/04/27
♥ : 12

71.9 5 ドラゴンで魔族なアニメランキング5位
月が導く異世界道中(TVアニメ動画)

2021年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (325)
1084人が棚に入れました
平凡な高校生だった深澄 真は、とある事情により“勇者"として異世界へ召喚された。しかしその世界の女神に「顔が不細工」と罵られ、“勇者"の称号を即剥奪、最果ての荒野に飛ばされてしまう。荒野を彷徨う真が出会うのは、竜に蜘蛛、オークやドワーフ…様々な人ならざる種族。元の世界との環境の違いから、魔術や戦闘においては常識外な力を発揮する真は、様々な出会いを経て、この世界でどう生き抜くのか…… 神と人族から見捨てられた男の異世界世直しファンタジー開幕!

声優・キャラクター
花江夏樹、佐倉綾音、鬼頭明里
ネタバレ

Kuzuryujin さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

みにくい白鳥の子

(2021.5.2初投稿, 2021.9.24更新)

 ◎ 略称『ツキミチ』1クール全12話
  ※ 最終話後、第2期制作発表あり。

🌕 ❰全話試聴して❱
{netabare}
 本作は原作ファンとして今期の期待作のひとつだった。ゆえに期待を込めてアニメ評価は最初はオール4.5からスタートして視聴中に修正。最終的には、原作を100点とするなら80点の満足度でとても楽しかった。

 主人公と従者達を主軸にして話の寄り道をせず、キャラの登場を制限したことが吉となったと思う。コメディ演出でライトな作風だったことも結果的によかった。作画は彩り豊かな亜空風景が印象深い。とりわけ優秀な作画という訳でもないが、作風との相性が良く、見せ場に相応のリソースが割けていたので不満は全くない。

 最終話後に2期制作も発表されて頼もしい。2期で主人公は、人と魔族との戦争にどのように対応していくのか。主人公とある意味同じ立場の新キャラ2名が、主人公とどう関わるのか。

 1期は原作にあった上記の新キャラに纏わるサイドストーリーは潔くカットされた。それを2期に持って来ることは間違いないだろう。そこに構成の妙を感じる。1期が亜空建国が主軸なら、2期は主人公の亜空外での商売上の人間ドラマが主軸に、と色合いが明確になりそう。

 必ずしも原作通りに進むとは限らないだろう。場合によっては、1期では省略された豪商レンブラントの真実の深堀りも描かれるかもしれない。2期が実に楽しみだ。
{/netabare}

以下、放送前投稿 (2021.9.23推敲)
{netabare}
 原作は、2012年2月から2016年8月迄『小説家になろう』にて連載された。現在、なろうアカウントは無くなった。

 2013年5月からアルファポリスより書籍が刊行。2021年7月時点で既刊17巻(本編16巻+番外編1巻)、コミカライズ既刊9巻。2021年4月時点でシリーズ累計発行部数170万部突破、アニメ放送直前には200万部突破と勢いある作品。

 アルファポリスサイトで無料で読める小説は、書籍のダイジェスト版。漫画は最新の一部のエピソードは無料で読めるよう。

 本作は2020年10月に「2021年アニメ放送決定」のニュースがあった。それがきっかけでコミックを読み始め非常に気に入った。その後ラノベも読み始め現在2周目突入中。

 2021年4月28日、昨秋の特報に次ぐPVが公開され、そこで本作が同年7月放送開始と初めて告知された。

 同時期放送作には、大好きなラノベ原作異世界ファンタジー作品が多い。本作以外では、「はめふら2期」「転スラ2期第2部」「現国」「精霊幻想記」と合計5作品もある。個人的にアニメに費やす時間がますます増えそうだ。

 上記の中では最も遅い告知となった本作、PVを視聴してお笑いの真打ち登場の感。キャストが豪華で皆さんの演技が楽しそう。PV最後の劇伴がツボだった。以上の中でコメディ要素は「はめふら」といい勝負だろう。日本神道の神様が登場したり、日本の時代劇かぶれの主人公の配下がいたり、と他作品とは一味違った日本推しがなかなかユニーク。

 監督は『ログ·ホライズン』『FAIRY TAIL』などの長期シリーズが代表作の石平信司氏。ファンタジーにコメディを馴染ませ長期人気を保った実績がある。本作でも期待している。
{/netabare}

❰主人公について❱
{netabare}
 17歳の高校2年生の深澄 真(みすみ まこと)は、両親と神との昔の契約で理不尽にも勇者として片道切符で異世界に召喚させられた。

 彼は異世界では日本での年格好のまま。配下の多いカリスマ最強主人公となるが、飾らない人柄で天然。だが、ある事情で勇者にはならなかった。それでも異世界での彼の魔力量が人外。戦闘力もチート。さらに周りの助力も大きく、商材にも恵まれ彼の立ち上げた商会はどんどん大きな存在となる。彼はその甲斐性と性格の良さから、ハーレムも可能なほどの財力と地位をじわじわ築くがその気が全くなく特定の異性との色恋とも無縁。

 そんな所は転スラのリムルによく似ている。但し容姿が日本基準では平均、本作の異世界基準ではブサイクという設定で、人型時の美形なリムルより親近感がある。

 個人的に真に魅力を感じるのは、弓道で一芸に秀でている所。所属していた高校の弓道部では彼は副部長だった。弓道の才能以外は全てにおいて平均的だが、地道な努力家で面倒見も良く彼を慕う美人の部員が二名いた。しかし鈍感で恋愛には不器用。女性から告白されてもギクシャクするのが関の山。弓道があるので恋愛優先になることはなかった。ありのままの自然体で、まだ若いのにどこか落ち着いてる彼。しかし道理や礼節を弁えない存在は、たとえそれが神様であろうと堂々と立ち向かう。そんな鷹揚な雰囲気と反骨精神を持つ主人公像が好ましい。

 弓は異世界で彼の戦闘手段として最大の武器となる。彼は召喚後も、時間があれば無心に的を射る鍛錬を欠かさず、弓道を精神修養の一貫として続けている。そこに禅定の静寂美が感じられるが、弓道ならではの魅力だろう。一芸に秀でその道を極めんとする彼。普段は一切の力みが無いが、いざという時は極限の集中力を発揮して敵を討つ彼。なかなか格好いいと思う。
{/netabare}
❰配役について❱
{netabare}
 初回は声優の配役で、シン(巴)の声に個人的にかなりミスマッチ感があったので評価を下方修正。

 美女になってからの巴の外見上の声はあやねるでも合ってるが、竜体の声は誰ともわからない下手な物真似を聴かされてる気分で失笑した。まあ竜体の声は1話以外は出番ないだろうし、アニメは原作よりギャグ主体で作風が軽い。その内に忘れて気にならなくなるかもしれないが初回はがっかりだった。

 巴は外見が美女に変化して後、ヲタクで残念な部分もある。が、本質はこの世界を管理する女神も干渉できない何千年も生きている最強の上位竜の一柱である。その賢さと強さは半端ない。原作中、マコトは巴を頼りになる兄貴のようだと表現したことがある。やはり相応の落ち着きと滲み出る風格も感じられる演技とそれに合う声を期待する。

 姉御肌感が自然に滲みでる声優に演じて貰いたかった。女性らしい声のみならず、時に男前でドスも効く声色が出せる、例えば沢城みゆき、本田貴子、田中敦子あたりの幅広い演技力ある声優が理想。

 その後、巴役の佐倉綾音の演技は田中敦子に似てる感あり。しかしまだ若い。滲みでる年輪が足りない。やはり人生経験豊かな30代半ば以上の声優演じる巴が望ましい。

 それ以外のキャスティングは概ね満足。特にハイランドオークのエマ役の早見沙織。キャラの透明でキラキラの瞳以外は早見沙織の声に全く合わない、というのがギャグとして笑える。

 2話から登場の災害の黒蜘蛛の化身の澪の声は巴ほど違和感なくていいと思う。世界的大ヒット作『鬼滅の刃』の炭治郎と禰󠄀豆子兄妹コンビがそのまま真と澪の主従コンビに。大ヒットの験担ぎか。ネタとしても悪くない。炭治郎と真はすぐに同一声優と気付くが、禰󠄀豆子と澪はキャラクターが違い過ぎて、声を聴いただけでは同じ声優とは気付きにくいと思う。共通点はどちらもかけがえのない家族であること。炭治郎と禰󠄀豆子は血縁者で家族なのは当たり前だが、巴と澪は真にとって恋愛対象でなく家族同然の関係性で愛情と信頼を深めていくから。

 また『神様になった日』の主人公とヒロインのキャストが本作の真と巴になってたが、そちらは視て無いのでインパクトゼロだった。
{/netabare}

❰原作既読視点の各話レビュー❱
{netabare}       (2021年 TOKYO MX 初放送日時)
🌑第一夜「勇者…失格」(7月7日 23:00 - 23:30)
 物語4.5→4.0, 声優4.5→3.5
{netabare}
 漫画第1巻(第一夜『勇者…失格\(^o^)/』第二夜『「世界の果て(ピリオド)」のその先で...!?』第三夜『フラグは立つか立たざるか』第四夜『おしかけドラゴン』)より

〈異世界の 水戸黄門に なり得るか〉

 原作からのバイアスが掛かったため、予想以上に大袈裟なギャグシーンの多用と軽すぎる作風に初回は馴染めず戸惑ったため評価は若干下げた。しかしもう一度視て、コメディアニメとしていい線いってると思い直した。作風にもっと馴れたらまた評価上げるかもしれない。

 一番ウケたのはEDテーマ。まさかまんまの水戸黄門...やってくれる、いいセンスだ。時代劇の勧善懲悪+ファンタジーコメディのエンタメとして割り切った方向性か。今後も石平監督の手腕に期待。

 OP映像の登場キャラでラノベ第3巻(漫画第6巻)迄をアニメ全12話で描くと予想。果たしてどうなるか楽しみ。

 原作の『ツキミチ』は『デスマーチからはじまる異世界狂想曲』同様、小から中の山場の積み重ねで、成り行きまかせでも主人公の強運とチート能力がじわじわと主人公の立場を引き上げる系の物語。それではアニメの1クールから2クール程度の尺では話をどこで切っても間違いなく中途半端になる。

 『ツキミチ』は主人公が三枚目であり、特に漫画版は、ギャグネタ豊富でコメディに徹底できる資質が『デスマ』以上。ならばストーリーで魅せようとするより、視聴者に「ストーリーは中途半端だったけど楽しかった」と思ってもらえれるようコメディに振り切って、キャラの魅力を耀かせた方が成功しそう。

 この初回のノリが最終的に吉となり、2期が生まれることを祈りたい。次回も非常に楽しみだ。
{/netabare}
🌘第二夜「災害の黒蜘蛛」(7月14日 23:00 - 23:30)
{netabare}
 漫画第1巻(第五夜『おとぼけ侍』第六夜『「災害の黒蜘蛛』第七夜『ディープラバー🖤』)より

 いいテンポで話は進む。作風の軽さも少し馴れてきた。

〈亜空間 なつかし夢の 秘密基地〉

 本作の魅力の一つは、子供の頃に秘密基地を作って遊んだワクワク感を呼び戻してくれること。ただ秘密基地といっても亜空はスケールが違い過ぎる。

 彼の記憶にある日本の原風景がモデルの亜空は、水があり自生する自然の恵みありの全ての生き物が生活出来る1つの大地。真はその力をコントロールする事は出来ないが、規模も徐々に成長し拡大し続ける。その力を与えたのは日本神道の神様。当に天地創造の神業。

 アニメで非常に楽しみだった一つがこの彩り豊かな亜空を拝むことだった。異世界の中の異世界、この原作者の発想は素晴らしい。

 また亜空は避難(逃亡)先。この異世界で何でも好き勝手出来てしまう両刃の剣。夢がある反面、テロリスト、サイコパスや世界征服の野望ある者には絶対に渡してはいけない危険な存在と言える。そこが真のこの異世界での立位置に大きく影響していくが、それがどうなるかアニメでも楽しみだ。

〈制作に 遊び心が キラリんと〉

 水戸黄門のテーマは初回のみの特殊EDだったようで出落ちのネタだった。本作は鬼滅兄妹の声優採用など、他にも探せばネタがいくつか仕込んでるかもしれない。これは楽しみだ。
{/netabare}
🌗第三夜「ヒューマンショック」(7月21日 23:00 - 23:30)
{netabare}
 漫画第2巻(第八夜『シム亜空!?』第九夜『人外大移動』第十夜『理解不能』第十一夜『ヒューマンショック』)より

〈あらすじ〉

 マコトが巴と契約した時に生まれた亜空に、マコトを領主と認め忠誠を誓う住民が一気に増えた。初めての縁あったエマを筆頭とするハイランドオーク族おおよそ100名にプラス、エルダードワーフ族たち、上位竜の巴とその眷属のミスティオリザードたち、元災害の黒蜘蛛の澪とその眷属のアルケーたちだ。

 その後、マコトは残酷な現実を受け止めざるを得なくなった。亜空の住民には崇敬に近い愛され方をされたので油断してたら、まさか同族のはずのヒューマンと呼ばれるこの世界の人類には露骨に見下され、さらには魔物認定され討伐を仕掛けられた。しかも他の言語は自由に使いこなせるのに、ヒューマンの使う共通語だけ不自由だった。読み書きと聞き取りは努力で可能になっても、発音は努力虚しく身に付かなかった。

 しかしマコトは従者と共に逞しく生きていく。天敵の女神に対し、さらに怒りを蓄積しながら。

 そしてマコト、巴、澪の三名は、諸国漫遊する豪商の息子と従者という設定で、亜空産の果物を馬車に大量に積み込み出発。初めてたどり着いた街は"絶野"と呼ばれるヒューマンの住まう最果ての地だった。

〈理不尽な 神の仕打ちに 凹む日々 心安きは 人外のみか〉

 無尽蔵な魔力が源の神レベルのチートな能力と、(異世界基準の)不細工なルックスの主人公。これくらいの絶妙なバランス感覚が原作の売れている要因の一つなのかもしれない。

 アルケイの初期移住者は原作は4名のみだが、なぜかアニメではミスティオリザード(ラノベ原作では108名)並の数になってたり、僅かなカットと流れ等の細かい違いはあれど、ここまでほぼ漫画に忠実。そのため新鮮な面白みは少なく物足りなくなってきた。が、アニメならではのネタが時折顔を覗かせ新鮮でアニメも悪くない。

 今回笑えたのはBGMがいい仕事した悪代官と廻船問屋ネタ。

 あと巴が飯抜きで荷物番となった際、原作では「お、鬼ですか若ー!!!」の台詞が、アニメでは「あーっ、鬼ですかー!」で、そこはクスッと。

 台詞をマコト1人から、花江夏樹と鬼頭明里演じるマコトと澪の2人への語りへと微妙に変更。これはネタとしてよりわかりやすくするための変更かもしれない。
{/netabare}
🌖第四夜「あとのまつり」(7月28日 23:00 - 23:30)
{netabare}
 漫画第2巻(第十二夜『ざわめきの夜』第十三夜『姉妹の事情』第十四夜『あとのまつり/(^o^)\』)より

 今回は水戸黄門エンディング第二段が実に楽しい。曲調をオリジナルからよりロック寄りに、歌い手を主人公からヒロインへ、ソロからデュエットへ、と第一段と趣をがらっと変える工夫がいい。第三段をかなり期待。もしあるなら今度はどうアレンジするんだろうか。

 ここまで視聴して言えること。どうやらアニメ2話で漫画版1巻分(エピソード7話)消化、という制作の基本方針があるということ。そしてアニメは堅実で動くカラー漫画として優秀。作風の軽さも味方してテンポが実に良く、今回では水戸黄門風一件落着シーンの演出、特殊ED2などの独自ネタもあってとても楽しかった。

〈あらすじ〉

 マコトと澪が宿へ戻る途中、リノンという名の一人の少女が泣きながら接触してきた。聞けば、行方不明の姉を探してさ迷っていたという。マコトはその姉トアが弓道部後輩の長谷川と外見が瓜二つと知り、リノンの接近がたとえ罠でもこのまま放っては置けなくなった。

 そして巴が望む勧善懲悪道中の始まりは、リノンの姉の救出劇となるのだが...。

〈格さんは 当てる言の葉 核となる 街消え去りて 虚しき荒野(あれの)よ〉

 最後のマコトのアニメの台詞「バレたら隠せないし。ああっ、もうっ、日本語が変だ」が妙に心に残った。世直し道中の最初が一つの街の壊滅というトンデモなオチ。なんとなく大掛かりな舞台セットを用いる懐かしのドリフの全員集合コントを思い出した。

 アニメがギャグコメディに振り切ってるのは正解。そうでないとツッコミたくなる。

 街の破壊中、住人は関係者以外は全く出てこずぼかしてるが、状況的に巴と澪の所業は住人の大量殺戮をもたらすはず。住民の安否確認すらしないマコト。普通はシャレにならないが、おばかなギャグと思えばスルーできる。

 まあ魔物が横行してる命の軽い異世界のこと。マコトも不慮の事故としてドライに割り切って、やっちゃたものはしょうがないと、犠牲者のことはそれほど気にしてないのだろう。犠牲者はヒューマン族で、知り合い以外はマコトが大切にしたいと思える存在でもないし。

 マコトは本気出したら巴も澪も敵わないという。アニメでのマコトの実力発揮はまだまだこれからだろうがこの3名の所属する亜空は既に、この異世界唯一の核兵器保有国、と言っても問題なさそうだ。
{/netabare}
🌕第五夜「よくばり馬車の旅」(8月4日 23:00 - 23:30)
{netabare}
 漫画第3巻(第十五夜『よくばり馬車の旅』第十六夜『グロリアス·ディナー』第十七夜『亜空改造計画』第十八夜『ファンキー·コート』)より

〈あらすじ〉

 マコトは"巴と澪は混ぜるな危険"と判断。巴を武者修行の名目で別行動させた。その後マコトと澪はトア姉妹と偶然救出した冒険者3名を馬車に乗せツィーゲの街を目指す。

 ひとつの街の壊滅という不祥事は魔物来襲のせいにしてごまかし、冒険者として、また商人として、マコトと従者はしたたかにその歩みを続ける。

〈異世界の 男のロマン 冒険者 旅は道連れ 友は増えゆく〉

 道中遭遇した魔物を討伐しながら進む道のり。同行冒険者の生々しい獲物の解体にドン引きしたり、憧れの漫画肉を堪能したり、場違いなほどハイテクな冒険者ギルド発行の冒険者カードに感動したり。

 マコトは、残念な外見と言葉の不自由、という欠点を抱えつつも、いつでも戻れる安全で快適な亜空があって、いざとなれば自身の底知れぬ力があって、頼れる多くの家族のような仲間もいる。

 なんだかんだあっても、マコトの異世界道中は刺激的で楽しそう。今回もアニメの原作再現度は高く安定して面白い。原作未読の方が新鮮でもっとワクワクしそうだ。
{/netabare}
🌔第六夜「ナイスミドルの憂鬱」(8月11日 23:00 - 23:30)
{netabare}
 漫画第3巻(第十九夜『情に厚い人格者(ナイスミドル)の憂鬱』第二十夜『商人ギルド加入試験...!?』第二十一夜『いカニも美味!』), 漫画第4巻(第二十二夜『あの夏の記憶』)より

 今回は漫画4話分のエピソードを無駄を省くことでアニメ1話に巧くまとめていた。巴の分体の柿のつまみ食いはアニオリ。原作のどこかにあるかもしれないが少なくとも今回の漫画の該当部にはなかった。そのセンスはポイント高し。どうやら漫画では出てなくてもアニメでは毎回分体の出番を作るつもりなのかもしれない。同じくアニオリの蜃気楼都市の解説演出もグッド!

 名も無き巴分体は本作では希少の、いやかわ(癒しの可愛い)キャラ。その推しは物語上もとても大切。今後も亜空シーンでは分体を出来るだけ登場させて欲しい。

〈あらすじ〉

 まだFランクのマコトが冒険者ギルドの掲示板でたまたま見つけたSランクの依頼。それはその求める素材が手元にさえあれば特殊ランク扱いで受けられる依頼だった。たまたま自身が既に持つ魔物ルビーアイの瞳が使える。

 依頼主はツィーゲの街随一の豪商。その商会に出向き、主パトリック=レンブラントと直接面会して素材提供。泣くほど感謝されるマコト。それは依頼達成と同時に商会立ち上げの志あるマコトに強力な後ろ楯が現れた瞬間であった。

 その後商人ギルドの登録と食堂での食事も済ませ、人心地ついた後亜空に戻ったマコトに巴から緊急に念話での呼び出しがあった。

 行ってみれば巴と澪はやはり混ぜると危険だった。澪もアニメや特撮のヲタクに目覚め、仲間には相変わらず気苦労が絶えないマコトだった。

〈商人(あきんど)は 清濁飲んで 進む道 右腕無くば 叶わぬ道よ〉

 まさに人生を語る水戸黄門のテーマソング『あゝ人生に涙あり』の歌詞こそが、この世界に生きるマコトには良きバイブル。

 商人としてド素人のマコトには商会運営のノウハウを教えてくれ、後ろ楯ともなる有力者が必要だったが、運良く街一番のパトリック商会に取り入ることに半ば成功した。

 パトリックは敵も多くやり手商人なのは誰でも分かるが人格者と言えるだろうか。実は漫画では、パトリックの美化された過去の伝聞を商人ギルドの受付嬢がマコトに滔々と語る。アニメではそれをカット。マコトはその話の先入観でパトリックを評価してしまう。

 まだ17歳のマコトは人を信じやすく見る目が甘い。が、さすがな巴。普段の暴走キャラとは裏腹。大人の洞察力で何かに気付いたよう。実に頼もしいマコトの右腕だ。

 軽いコメディでも人間描写はかなりシビアなのが本作の魅力のひとつ。強欲ではないお人好しキャラはマコト以外はかなり少数派。特にヒューマン族はそのほとんどが欲望に忠実でしたたかなキャラばかり。

 鏡のように悪意には相応の反撃で応えるマコト。時に情け容赦がない。しかし彼の本質は日本人らしく平穏を愛する17歳の高校生の甘ちゃん。それを補う従者との関係性はとても魅力的に思う。アニメでは今の所戦闘力以外は悩みの種に見える澪も、きっと巴とはまた違う方向でマコトの良きサポーターに成長していくだろう。
{/netabare}
🌓第七夜「秘薬精製」(8月18日 23:00 - 23:30)
 物語4.0→3.5 キャラ4.5→4.0
{netabare}
 漫画第4巻(第二十三夜『秘薬精製』第二十四夜『今日から僕は!!』第二十五夜『世直し劇場』第二十六夜『わけありトップランカー』)より。
 [第二十七夜『二つの顔』第二十八夜『裏道の小石』はカットされ今回で4巻終了]

 原作は今回のあたりから人間の暗黒面を赤裸々にする傾向がより強くシリアスでハードな部分が今まで以上。アニメの今後はコメディ路線を守るためどうするかに注目。

〈あらすじ〉

 マコトは絶野で知り合ったレベル114のアルケミーマイスターのハザルと共にレンブラント宅を訪れる。そこでマコトはハザルの秘薬精製を見学することに。ルビーアイを主原料とするそれは呪病の特効薬。レンブラント氏の妻と二人の娘がその病で絶望的だったがその薬さえあれば助かる。

 ハザルは難なく秘薬を作りだし投薬段階へ。しかしうっかり八兵衛も真っ青のハザルにマコトの苦労は続く。が、なんとか試練を乗り越えミッション完了。

 その後マコトは帰宅途中に巴と澪に合流。すると数十人の刺客の集団来襲。巴とマコトのみで難なく刺客はほぼ全員半殺し。事情を問えばレンブラントを恨む呪術者に嵌められ誤解があっての襲撃と判明。結果マコトは彼らを全員赦すことにした。

 刺客のリーダーは冒険者トップランカーのライム・ラテ。彼は贖罪として冒険者を引退した。しかし心根に男気溢れるライムは将来に見込みありと巴に評価される。そして巴の配下となり密偵として新たな人生のスタートを切ることになった。

〈弥七殿 八兵衛殿も あらわれて 世直しごっこ まことあわれに〉

 BGMがしっかり水戸黄門してた。弥七ポジションの役者も揃い巴は楽しそう。一方の若は体を張った苦労とご老公の定番台詞の羞恥でうち震えるのみ。なんとも哀愁漂う憐れさよ。

 巴とライムとの件は、往年の人情豊かな時代劇のオマージュとして成立するほど巧く演出してたと思う。マコトの柔道による捕縛の作画もなかなか様になっててよかった。巴分体がワンカットだけだが登場したのも好い。

 ただし人間の醜い部分がクローズアップされるエピソードゆえ、コメディとしては若干の不完全燃焼感あり。巴によるレンブラントの実像暴露とその対処を原作からかなり端折った。コメディに水を差ささない程度のシリアスに収める配慮か。レンブラントの本質は原作でもマコトは知らないままなのでそれもありか。

 おかげで巴の智恵の深さと度量の大きさが原作ほど伝わらなくなってしまった。原作未読なら気にならないだろう。しかし原作知るとやむを得ないとは言え物足りない。ゆえに今回は作品評価とキャラ評価を下げた。

 今までは簡略化されることはあってもエピソードを丸々カットすることはなかったが、次回は漫画第4巻の残りの2話と第5巻の前半の4話分をすっ飛ばすのは確実。そして5巻の後半の第三十三夜からスタート。話の流れ自体は自然に繋がりスキップしても問題は全くない。だが、特に5巻の4話分(第二十九夜~第三十二夜)の扱いに関しては今後どうするか非常に気になる。
{/netabare}
🌒第八夜「亜空ランキング」(8月25日 23:00 - 23:30)
{netabare}
 漫画第5巻(第三十三夜『きっかけはオーク』第三十四夜『亜空ランキング』第三十五夜『シャドウテイル·ハンター』)より

 前回は原作の大幅カットでレンブラントの実態をぼかしたことで栄養不足だったが、今回は栄養に十分配慮してる健康的なダイエットに成功してる感。カットしても先々に問題ない部分は躊躇なく原作からすっぱりと。それでも原作の持ち味をアニメで申し分なく再現していた。

〈あらすじ〉

 亜空に戻ったマコトと巴と澪にエマからの問題提議があった。亜空の戦士の戦闘訓練で参加者は完敗が続くため、マコト達との実力差に凹み自信喪失中とのこと。そこでマコトは参加者を調査した結果、訓練に関する種族間の情報交換の少なさに気付く。

 その実状から巴は対策を立てる。それは全種族参加の個人戦を七日に一度開催してランクづけすること。それはお互いの秘術をぶつけ合い切磋琢磨することが目的だった。またランクづけは戦士としての適性を見極めることができ、別の道で亜空に貢献してもよいという弱者救済策でもあった。

 その後、マコトが冒険者ギルドに赴くといつものギルド嬢から依頼があった。レベル1,000超えの巴と澪に、ライム・ラテの後継となるトップランカーを育成して欲しいと。そこでマコトは巴を派遣して顔見知りのトアのパーティを鍛えることに。そしてトア達は巴のスパルタ式の指南により、否が応でもトップランカーとして羽ばたく基礎を身に付けることになった。

〈巴こそ 師とするならば 道極む 長き年月 生きる智恵ゆえ〉

 何千年も生きてる上位竜巴は全体を見ながら的確な判断を下せる参謀にして武の最高指南役。元災害級の魔物の澪は相変わらずマイペースでマコトと食にしか関心がない。そのコンビが絶妙で面白い。

 しかし澪は今回のトマトの件がきっかけで、巴とは別の道で亜空での貢献が始まりそうだった。少しずつ亜空は発展し、その住民も成長していく。そして、適材適所で亜空はこれからますます発展していくんだろうな、と思う話だった。

 亜空が磐石な存在になるほどに、駄女神の管理する弱肉強食のハードな世界に身を置かずともマコトは人外の仲間とだけで幸せに生きて行ける。だが、いつも面倒事を引き当てるのが彼の宿命。お人好しにも亜空外との人々とも付き合い続けざるを得ない。

 毎回のマコトの川柳の心の嘆き、それは逆にどんな時も前向きな彼の器の大きさの表れ。常人は嫌なこと面倒なことが降りかかっても嘆く前に放り出すのが一般的。しかし彼は一旦関わった以上は好き嫌い関わらず最後まで責任を持つのだ。

 主人公の特技が"弓道"という設定がここで生きる。弓道で培った集中力と忍耐力で的を射た結果を最後は達成してしまうのが彼の真骨頂。常に己はニュートラルで自力も他力も自在に活用できるマコト。彼は若くて甘ちゃんに見えて実は達人かも。でなければ多くの実力者を従える彼の人望の大きさは生まれようがない。

 さて、個人的に原作で好きなキャラが今回最後に登場。次回アニメでどう描かれるか楽しみだ。今の所はアニメは別キャラ中心のサイドストーリーを挟まぬ方針のようで、主人公マコトと従者中心のエピソードが続く。原作は群像劇としての旨味もあるが、アニメも回が進めばその味わいも楽しめるだろう。ぜひアニメ第2期を制作して欲しい。

 今期は残り4話。原作とアニメそれぞれの味わいを楽しもう。
{/netabare}
🌘第九夜「喰うか喰われるか」(9月1日 23:00 - 23:30)
{netabare}
 漫画第6巻(第三十六夜『人外大宴会』第三十七夜『深澄神!?』第三十八夜『喰うか喰われるか』)より

 アニメでようやく登場のツッコミとボケのお笑いコンビ、スポーツ飲料アクアエリス。いつも一緒で天然ふしぎちゃんに振り回される常識人の真面目ちゃん。他の類似作品ではいそうでいないコンビ。特にエリスが好きでアニメ登場が楽しみだった。電波系の独特なキャラで原作では一人ぶっ飛んでて存在感が抜群だったが、アニメでどこまでその妙味を再現出来るか楽しみだ。

〈あらすじ〉

 ツィーゲでの商会設立の祝いの宴で盛り上がる亜空。マコトは屋外の壇上の玉座に在って住民たちとの交流を楽しんでいた。

 そこで澪の配下のアルケーのアキナから報告を受ける。万能の秘薬素材として希少種のアンブロシア。マコトは澪にその花の群生地を調査してもらっていたが、ついに見つかったとのこと。それはティナラクの森にあるという。しかし、その地にはアンブロシアを管理する種族が住んでいるらしい。

 その他にも様々な報告があったが万事順調そうで安心のマコト。その夜、彼は弓の修練に時を忘れて没頭する。するとマコトの気配の変化に慌てる巴と澪。それはマコトが死んだかのようで、巴と澪は心配のあまりマコトの側に駆けつける。

 そこで、巴の分析により衝撃の事実が判明。射に集中する度に、マコトの魔力の保有量が膨大に上がり、同時に亜空も拡張し続けると。マコトは理解不能のその事実に落ち込んだ。澪はマコトの無事に泣いた。そして巴は、もはや神業としか言い様がないマコトの力の前に、ただ笑うしかなかった。

 その後、ツィーゲでの逗留先での一騒動などもあり、マコトは澪のご機嫌取りも兼ねて、アンブロシアの群生地の視察に二人きりで向かう。その道すがら、見ず知らずのヒューマン三人の冒険者たちがマコトたちを尾行していた。マコトは界の探知で彼らは無害と判断、澪に蜘蛛の糸で足止めだけさせてとりあえず無視。そして現場に無事到着。するとそこには、アンブロシアの保護者が二人待ち構えていた。

〈亜空こそ 生きる喜び 育む大地 主(あるじ)加護満つ 寄る辺なるかな〉

 万事順調の陰にマコトあり。天地創造の神業は、マコトを貶めた駄女神でも出来ない。日本の神様がマコトの守護神だからこそ、亜空の存在とその維持も際限なく可能なのだろう。気候は穏やか。自然の恵みも豊富で、外界で食べらない種類豊富な自生の果物がある。農作物もすくすく育つ。ドワーフの生活技術が行き渡り、巴あって最高の武芸向上環境がある。当に楽園。住める民は幸せだ。

〈まちづくり 主違えど 人外の 民似てくるは 不思議なるかな〉

 『ツキミチ』マコトと亜空の住民は、たまたま同期で放送中の『転スラ』リムルとジュラ・テンペスト連邦国の住民の関係と非常に似ている。

 リムルとマコト。性格は世代設定は違えど結構似てる。だが、強さと見た目はそれぞれ独特のものがあるため意外に被る印象は少ない。とは言え、リムルは困難を乗り越える度に、その世界の生きる者の頂点を目指すかのような進化が続く。対してマコトは、自ずとその能力は世界の創造神に近づいていく。その意味ではマコトの方が突き抜けてユニークで面白い。
 
 ついでながら『ツキミチ』と『転スラ』の主人公の配下は、役割や外見上でなどで被るキャラが多いと思う。たまたまなのか意図したものかは不明なれど、キャラ被りは探すと結構沢山いて、ネタとして面白い。

 キャラ被り濃厚なのはエマとシュナ(正反対な外見はギャグか)。澪とシオン。巴は複合性強く、大賢者とヴェルドラが主成分でベニマル、ハクロウ、ソウエイの隠し味ありか。
 
 外見上もろ被りは、エルダードワーフのベレンはカイジン。ミスティオリザード上位戦士のリディはガビル。ハイランドオークの上位戦士アガレスはゲルド。そして今回登場のアルケーの進化した姿の白衣姿のミナトはベスター、修験者の法衣着用のホクトは初期のクロベエ。

 そしておそらく次回登場予定のガイコツさん。アニメ同時期で、僅か一週間の誤差で初登場の転スラのアダルマンと丸被り。よほどご縁があるようだ。

 また、アキナと転スラのハルナも、出番少なく地味ながら同じ立位置で結構似てるキャラ。本作のアキナは澪の配下で助手のアルケー、ハルナはカイジンのお手伝いでシュナに師事し織物勉強中のゴブリナ。種族や外見こそ違えど、どちらも内外共に可愛く存在感あり。

 以上、同時期放送で視聴中ということもあり、つい転スラと比較してしまったがどちらもお気に入りの作品だ。一番の共通点はどちらの作品も都市開発ゲームの魅力があり、主人公は仲間を家族として非常に大切にすることか。

 なろう発表開始時期が1年遅い転スラの方が、本作を参考にした可能性があるかもしれない。だがパクリとは思わない。設定上で多少の類似性があっても話には独自性があり、面白さに甲乙は付けられないからだ。


 さらにアニメのネタとして、マコトと転スラのユウキは同一声優であることから、穿った想像も成り立つ。例えば、リムルのライバルのユウキは、リムルのせいで世界征服の目的果たせず、宿命として死して後、無意識にマコトに生まれ変わることで、別な異世界で再び覇権に挑むってこと。

 今生は世界征服は懲り懲りのユウキの魂。それよりも、リムルを参考に権力自体には興味無く、仲間を守ること優先で周りから自然に後押しされる形で不動の地位を得ることが天命だったりして。特技は別として、マコトとユウキは外見上、小柄な黒髪日本人な所とか似てるし、そんな妄想するのも楽しい。


 ところで今回、アンブロシア(保護する種族はこの花を紅蓮華と呼ぶ)の群生地で澪を妹扱いして手を繋ぐマコト。そして次回のアニメのサブタイトル(漫画の第三十九夜と同一タイトル)。

 以上から『鬼滅の刃』思わせるもの複数浮上。本作はどんだけネタがあるのやら。もう今回の巴同様に笑うしかない。
{/netabare}
🌗第十夜「鬼の隠れ里」(9月8日 23:00 - 23:30)
{netabare}
 漫画第6巻(第三十九夜『鬼の隠れ里』第四十夜『嵐の前触れ』第四十一夜『しょんぼりアンデッド』)より

 この調子だと、コミカライズ第7巻の最後がアニメ今期の描く範囲になりそうだ。

〈あらすじ〉

 マコト達と、澪の蜘蛛の糸をかいくぐって付いて来たヒューマンの冒険者3名は、アンブロシアの保護者アクアエリスコンビに泥棒とみなされ攻撃を受ける。その時、澪は怒りで冷静さを欠き頼りにならず。そこで、攻撃に巻き込む危険がある冒険者達をなんとかしてもらおうと、仕方なく念話で巴に救援を要請した。

 そして足手まといな冒険者達は全員、巴により亜空内の蜃気楼都市に転送する。そこで一転、マコトと澪は反撃に。勝負は一瞬で決まり、アクアエリスを拘束して彼女たちの住む里に向かった。

 アンブロシアをヒューマンから守っていた種族は森鬼と呼ばれるエルフに似た種族。里の長老たちにアンブロシア収奪の誤解を解くため事情を話すマコト。

 とりあえず表面上は理解され歓待される流れになったが、その後、思わぬ出逢いとトラブルがマコトに降りかかることとなった。

〈出逢いには 亜空の未来 変える鍵 あると思えば 全てが吉よ〉

 マコトと亜空に起こるいろんな変化がアニメでも面白い。ただ、アニメのエリスは全体的にコメディ演出が多いためか、雰囲気に埋もれて原作ほど存在感がなかったのは少々残念だった。

 今回から登場の新キャラ、森鬼(もりおに)のモンドに大塚明夫、そして新従者のリッチは津田健次郎、と渋い声のキャスティングで少し意外だった。主役が明るいテノールで、上記二人は落ち着きと深みあるバスバリトンの声域と声質。既に登場のレンブラントの井上和彦も同類で地声はバリトン系。

 以上、若者主人公と彼を取り巻く同性の年長者は、コントラストがはっきり。キャラが絡んだ時、ハーモニーとしてとても味わい豊かだ。
{/netabare}
🌖第十一夜「さようなら」(9月15日 23:00 - 23:30)
{netabare}
 漫画第6巻(第四十二夜『さようなら』)、第7巻(第四十三夜『亜空改造計画 Season 2』第四十四夜『ととさま』第四十五夜『人ではないナニカ』)、第8巻(第五十三夜『深澄真の消失』第五十四夜『気まぐれ女神の御使い』)より

[上記は、第四十二夜以外は、内容の一部でもアニメで描かれたものを含む。第7巻(第四十六夜~第四十九夜)、第8巻(第五十夜、第五十一夜)は完全カット]

 予想から外れ、原作が大幅アレンジされエピソードは大胆にスキップ。アニメは最終話に相応しいドラマチックなエピソードを選択したためと思われる。

 そのため、Aパートは第四十二夜の内容がほとんどだが、Bパートはそれ以降のエピソードをかなり簡略化して、今回の最後への繋がりのため必要最低限の内容にとどめていた。アニメ最終話のサブタイトルは、漫画第四十九夜と同一だが、内容は全く違うだろう。

〈あらすじ〉

 亜空で原因不明の爆発が起こり、巴が血反吐を吐いて倒れ意識不明になった。マコトは巴の介抱は澪に任せ、新従者のリッチと共に亜空に戻ると、爆発現場は惨憺たる状況で死傷者多数。

 そこに、蜃気楼都市に招待した冒険者の生き残り一名の記憶がマコトの頭の中に流入。そのためマコトはすぐにこの惨禍の原因が冒険者達にあったことを突き止める。そして悪意と傲慢で亜空の住民を殺した冒険者の生き残りを処刑するマコト。彼は初めての自身の殺人の罪を冷静に受け入れた。が、その後感情が爆発。殺人は後悔はせずとも犠牲者の死に慟哭した。

 その後、気持ちの整理をつけたマコトは、反省し今後の蜃気楼都市の改善策を講じ、新従者を"識"と命名。そして彼を伴い学園都市ロッツガルドに、レンブラント氏の後ろ楯で自身の商会の支店設立と留学のため向かうことになった。

 ところがその道中、女神にマコトは見つかり彼は単独で見知らぬ地へ突然転送される。そしてその先で思わぬ未知の強敵に襲われることになった。

〈新しき 骨太配下 加わりて 識と歩むは 人の道かな〉

 ”識”は、元リッチでアンデッドだったが、生前はヒューマン。ヲタク趣味もない同性の求道者同士。マコトより年上だが従者の中で一番マコトと気が合いそう。

 そして人間の常識で分かり合える仲間が増えたマコト。識は、この世界で商売する上でも、実務上この上なく頼もしい存在になるだろう。

 原作者の作りだすキャラは、役割分担をよく考えた上で巧妙に配置されてると思う。

 今回はシリアス多めでコメディに徹底出来ない状況になり、マコトの心の川柳はなし。今回、亜空の王として脱皮したマコトには愚痴のような川柳は場違いだからだろう。

 今回のメインエピソードは個人的に好きな所で、Aパート全体の作画と演出は秀逸。モノクロ演出で血を強調して殺人の罪を象徴するセンスもいい。そして、原作とは違うアニメの予想外の展開は新鮮で、個人的にはこれはこれであり。果たしてどんな最終話になるのか非常に興味深くなった。

 原作未読のアニメ視聴組でこの作品が気に入った方は、ぜひ漫画版だけでも読んでアニメとの違いを味わって欲しい。原作には、より複雑な人間模様が描かれ、アニメと違う楽しみが必ずあるはずだ。

 ところで、今回初登場の新キャラのソフィアの声優は、沢城みゆきが担当。❰配役について❱で書いたが、個人的に本作では巴役のベスト筆頭は彼女。意外、まさか彼女が別の役で出演するとはびっくり。それなら、キャリア違いのギャラの差で予算が上がるかもしれないが、巴とソフィアは声優を入れ替えて欲しかった。

 そうすれば、人生と声優キャリアの差により、滲み出る風格がアップして、巴の存在感は今以上になったと思う。佐倉綾音も実力派で、田中敦子の声にやや似ている感の巴の演技は、決して悪くはない。だだ比較すると、ソフィア役の方がより相応しいと思う。
{/netabare}
🌕第十二夜 (終)「月が導く...」(9月22日 23:00 - 23:30)
{netabare}
 漫画第8巻(第五十四夜『気まぐれ女神の御使い』第五十六夜『変態頂上決戦』)、漫画第9巻(第五十七夜『青い光』第五十八夜『痛み分け、あるいは勝者なき朝』第五十九夜『おかえりなさい!』)より、AパートとBパートの冒頭迄。以降は第7巻と第8巻から最終話に相応しい部分を抽出してエピローグとして構成。

〈あらすじ〉

 マコトと対峙したのは、ヒューマンと魔族との戦争で魔族側についた冒険者最強とされる"竜殺し"ソフィア=ブルガと、巴と同じく上位竜が人の姿になった”御剣(みつるぎ)”ことランサー。そこは戦場で、彼らはマコトを女神が寄越したヒューマンの加勢とみなし問答無用に命を狙い攻撃する。

 嘗てない強敵にマコトは間一髪で攻撃を躱すが不利な戦いが続く。そこで最後にマコトは指輪による魔力の封印を全解除して反撃。結果、神業級の魔法が発動し、その威力は核攻撃か天変地異の如くとなった。そして、その大地の抉られた跡地には巨大な湖が誕生。ソフィアとランサーはかろうじて生き長らえたものの、戦場の兵士の犠牲者多数となる大災害となった。

 マコトは亜空の自室のベッドの中で目が覚めた。澪によって既に傷は跡形もなく癒やされ、再び順調な日々を取り戻す。そして、マコトが代表で識が実務補佐、新たに巴がスカウトした森鬼たちやドワーフを従業員とするクズノハ商会のツィーゲ店がオープン。マコトのヒューマンの世界での躍進がいよいよ始まった。

〈クズノハの 勢い誰も 止められぬ 国はもとより 女神だといえ〉

 ということを2期に暗示した今回、核撃級バトルアクションになかなかの見所あって面白かった。構成が絶妙で、今期の主要キャラは僅かながらでもほぼ全員登場。最終話に相応しいまとめ方だ。

 巴の分体推しが僅かでも毎回必ずあったので、コモエが登場することは想定済みだったが、いいタイミングで登場した。最後のマコトの独白と、上げて下げる心の川柳二首もセンスいい。

 ひとつ残念だったのは黄門ED第3段は無かったこと。ひそかに"識"歌唱によるそれを期待していた。来期でもあったら嬉しいが、ネタとしては賞味期限切れでさすがにそれは無いか。

 今期の第七夜から原作と構成が異なり始めた。そして最後の二話はアニメ独自の流れになったので、2期は原作とアニメの構成の多くは一致しないと思われる。今回ちょっとだけ登場した勇者二名とその仲間たちのエピソードも盛り込まれ、マコトたちがあまり登場しない回もあるはず。2期制作は既に発表済み。どんな続きが視られるのか、今から楽しみだ。
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/04/27
♥ : 12
ネタバレ

カミタマン さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

量産型異世界物

2021/10/30 投稿

説明不要かと思いますが異世界物です。

率直に言えばB級です。それ以下とも言えるのですが
印象としてはチープ,良く言えば,手作り感がある異世界物です。
国作りなどからか,転スラと比較される事が多いように思われる本作ですが
自分の印象としてはむしろ
「魔王様、リトライ!」←自分としては印象が最も近いと感じる作品
「ありふれた職業で世界最強」
「たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語」
に近いような気がします。
有象無象の一つです,勝手に量産型異世界物と括らせてもらいます。

ここまで,全然褒めていませんが結構面白かったです。
原作が優秀なのか,割と軽く視聴できて,先が気になるので結構なハイペースで見終わりました。軽く視聴できたのは,水戸黄門を意識したらしい(あまり似ていないけど・・・)勧善懲悪を基本としたストーリーのためでしょうか。{netabare}そして,1話と何話だったかのEDはちょっと衝撃でした。{/netabare}また,もっとも惹き付けられた点は,巴と澪のキャラクターだと思います。


一方,若干違和感を感じるところもありました。

まず,エマさんのキャラクターデザイン。ちょっと気持ち悪かったです。具体的に言うと,手足と目。もっとカワイイ感じにして欲しかった。アルケーも気持ち悪かったのですが,こちらはヒューマン形態に変身したのであまり気になりませんでした。

もう一つ,気になったのがネーミングセンスの悪さ。巴と澪の名前が序盤なんか居心地が悪い気がして仕方がありませんでした。途中で慣れたけどw

総合的に言って,すごいアニメとは思えないし,良い作品とも思えないんだけど,面白かったです。面白かったので,これでいいんだと思います。
うん!これでいいのだ!!(続けて読んじゃダメ^^;)

投稿 : 2024/04/27
♥ : 21

むす さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

そこそこ楽しめる

異世界物。 冒険者チート+開拓物。ある程度テンプレだが主人公がやりたい放題なわけじゃないから
そこそこ楽しめる。話が進むにつれ開拓部分がおろそかになってるのが気になる。
初期設定がある程度細かく ゲーム寄りじゃないから自然。しかし細かすぎてあとから矛盾がでないか 回収できるか心配。
とくに主人公だけ不細工設定や後輩激似のキャラは偶然で済ませたらいけないし、主人公が高校生なのにあらゆるものに詳しいのも理由付けがないと不自然。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 6

72.5 6 ドラゴンで魔族なアニメランキング6位
蜘蛛ですが、なにか?(TVアニメ動画)

2021年冬アニメ
★★★★☆ 3.2 (428)
1474人が棚に入れました
女子高校生だったはずの主人公<私>は、突然ファンタジー世界の蜘蛛の魔物に転生してしまう。しかも、生まれ落ちたのは凶悪な魔物の跋扈するダンジョン。人間としての知恵と、尋常でないポジティブさだけを武器に、超格上の敵モンスター達を蜘蛛の巣や罠で倒して生き残っていく……。種族底辺・メンタル最強女子の迷宮サバイバル開幕!

声優・キャラクター
悠木碧、堀江瞬、東山奈央、石川界人、小倉唯、喜多村英梨、奥野香耶、田中あいみ、榎木淳弥
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

中盤まではかなり好きだった。

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
異世界に転生したら、蜘蛛だった、のバトル系作品。

基本、正座して吟味するアニメではなく、横になってビール呑みながら気楽に楽しむ、娯楽系の作品。

きっと低評価だろうなと感じつつ、実は結構楽しめた。序盤(8話くらいまで)は☆5をつけてたくらい。

ただ、中盤以降どんどん面白さが減衰し、最後は☆3か☆2でも良いくらいだけど、二期に期待を込めて、最終的な評価は☆4でいきます。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
本作のダメなところはまず、作画。後半はかなり酷い。バトルモノであるならば擁護できないレベル。

それから、人間サイドの話になると途端に退屈になる。ずっと蜘蛛子の話でも良かったくらい。

あとはややこしい構成。時系列があっちゃこっちゃ行って、非常に見ずらい。

が、そこは良さでもあって。特に、「アリエル」と「蜘蛛子」の関係性については、上手いミスリードで、正直騙された。序盤は、蜘蛛子の人間形態がアリエルだと思ってたからね。

とはいえまあ、あんだけミスリード連発されると、流石に観にくさが勝っちゃうかも。これ、原作と同じ構成なの? じゃないとしたら、ちょっと原作ファンの意見を聞きたいところだね。

作品の良さとしてはキャラクターの良さ。蜘蛛子は結構好きです。声優さんにボーナスだしましょうね(笑)

それに、バトルの面白さとスキルゲットの感じは楽しかった。特に序盤1~5話は、完全なる弱キャラである、「スモールレッサータラテクト」「スモールタラテクト」が、限られたスキルや「素早さ」という限られた戦力を駆使して戦う、単純なバトルが続き、会得するスキルを慎重に選ぶ。

人によってはこの単調な流れの中で気持ちが離れるんだろうけど、そこはハイテンションギャグの連打や悠木さんのマシンガントークで惹き付ける(誤魔化すw)。

中盤以降、一気にバトルが雑になるのが残念ではあったけど、スキルやステータスをちゃんと観ると、勝つには勝つなりの理由が見えて楽しかった。

あと、転生する主人公に不快感がないし、強くなる過程がしっかり描かれ、世界のナゾみたいなのもちゃんと描いている。定番と言えば定番。

大別するならば、(なろう原作か、転生かは別として)「灰と幻想のグリムガル」のような、シリアス本格派でもなく。「オーバーロード」のような、無双爽快系でもなく。「この素晴らしい世界に祝福を」のような、ギャグ全振り系でもなく。「本好きの下剋上」のような、スローライフお仕事系でもなく。勿論、「スマホ太郎シリーズ」のような、チートハーレム系ではなく(笑)

一番近いのは、「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います」のような、ゲームを楽しむエンタメ系。私は「防振り」も高評価なので、こういう気軽な作品が好きなんでしょうね。

なろう系って、商業ベースで作られたプロの作品と違い、個人の妄想が具現化されたものが多いので、自分の趣味と合えばドハマりするし、合わなければ酷評って感じです。

ラストのぶん投げエンドもどうかと思うけど、2期が楽しみではあります。ただ、もうミスリードはいらないから王道の構成で観たいかな。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆4
異世界転生受け入れ早い。OPは小洒落てるな。鑑定スキル、不要w 蜘蛛、不味いんか。さて、どこまで最弱を貫けるかな。頼むから、人間化はしてほしくないな。よきところで、人間世界との対比を魅せる。

2話目 ☆4
異世界転生を、珍しく生かしてる。ステータス、弱い(笑) 地竜の卵を食べて、ドラゴンスレイヤーのスキルを取らせないあたりが、良い。わからずにジョブチェンジはキツイ(笑)

3話目 ☆4
ホントに地道に強くなっていくな。人間サイドになると、とたんにつまらなくなる(笑) そして、同じ地竜を使った対比か。

4話目 ☆5
猿退治。一気のレベルアップも、チートとかじゃなく、しっかりと。

5話目 ☆3
場繋ぎかな。泣く程旨い鯰。

6話目 ☆3
スキル剥奪、パラメーター下げ。運営、仕事してるな(笑) 神様がいるなら、生きていると言えるか? か。

7話目 ☆4
生前をガッチリ。スキルを得たら変わる? 強くなるのは良いけど、一気に強くなったな。単純なバトルは面白い。

8話目 ☆5
なるほど、15年のタイムラグがあるわけね。ナイス、ミスリード。管理者。スマホで翻訳(笑) そしてすかさず現代か。人間化は残念だけどね。第二部として楽しむか。仲間を集める過程とか、ゆっくりちゃんと観たいな。なるほど、勇者が死んで、勇者を受け継ぐと、スキル的にはこうなるのか。

9話目 ☆3
最強の魔法使い。ゾア・エレの段階でこんなに強かったの? 人間サイドからの蜘蛛子を見せたのは価値あるが、こうなるとつまらないな。

10話目 ☆4


11話目 ☆3
対アラバ、準備。ステータスを見せるのは丁寧だね。アラバ、強い強い言いながらも、レベルは6しか違わないし、攻撃力、防御力は約半数だとしても、速度は1.5倍以上。アラバの魔法力4022に対して、蜘蛛子は、の抵抗は11104。また、アラバの魔法抵抗4138に対して、蜘蛛子の魔力は11158。攻撃は回避できるし、魔法戦なら圧倒。しかも、スキルを見ると、アラバは感知系が高く、隠密完ストに空間機動や韋駄天もあるし、打撃大強化とか完ストしているので、本来は一撃離脱の、暗殺スタイルなんじゃかいかなと思う。なのに、回復系や消費緩和、防御系といった持久戦に向いたスキルも持っていて、よく言えばマルチだが、悪く言えば一貫性のない育成。恐らく、幼竜時代は忍者的に戦い、成竜になってから要塞化したのでしょう。それに対し、蜘蛛子は、魔導の極みから始まり、基本は魔法系のスキルを取りまくり、あとは回避系や空間魔法、治療魔法などを完スト。外道無効や苦痛無効、痛覚大軽減、思考加速などのメンタル系も取り、邪眼に腐食攻撃など、一撃必殺技も多い。プラス、竜殺しの称号&地の利ありでしょう? 普通に勝つと思うんだが。

12話目 ☆3
確かに、アラバのスキルポイントは気になってたけど、ここでちゃんと使うか。う~ん、そういう哲学的な叫びは、なんか違うかな、

13話目 ☆3
大分強くなっちゃったのね。OPチェンジ。前の方が好きかな。ん? 時系列が難しいな。二重のミスリード? ちょっとこの回はよく分からん。何が出来て何が出来ないかが。

14話目☆2
人間も喰ってたの? 大分やべぇな。他人は他人、蜘蛛は蜘蛛(笑) 人間側にも色々。作画が怪しい。大分、枚数ケチっているな。魔王サイド、強すぎだな。

15話目☆5
マザーのステータス、エグいな(笑) まあ、時間稼ぎして、並列意志がマザーのメンタル倒すの待ちたいが、情報がないからな。

16話目☆4
ここでも、ミスリードか。念入りだな。

17話目☆3
人間サイドはつまらないな。んで、蜘蛛子になると面白くなる。

18話目☆3
魔王アリエル。エルフ王ポティマス。教皇ダスティン。まったく知らないのに、蜘蛛子がかき回す(笑)

19話目☆3
マザーのステータス吸収。チート一直線。つまり、魔王のステータスもゲットできると。

20話目☆3
管理者はプレイヤーに手出しできない。過去の戦争と、現在の戦争。色々分かりにくい構成にしているのは、わざとだろうな。本当に都合のよいスキルだが、未来の死の情報が分かるのはキツいな。

21話目☆2
作画はかなりヤバいな。

22話目☆3
時系列を跨いでの戦争。最初はミスリードして機能していたけど、今や、煩わしいだけだな。

23話目☆2
なんか、エルフがネルフって感じだな(笑) 似合わないよね、エルフと機械って。作画、大分やべぇって。

24話☆3
結局、アリエルとは仲間だったってオチね。二期楽しみ。
{/netabare}

投稿 : 2024/04/27
♥ : 25

あ~にゃ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

やや引っ張り過ぎな印象…

蜘蛛に転生した主人公?のシーンと、人間に転生したクラスメートのシーンが交互に繰り返される展開です。
作画のレベルが高く、キャラデザはとても良いと思います。

ですが、ストーリーの前半がダラダラし過ぎ、途中で視聴を断念しようかと思った程です。

最終回に近づくに連れ、やっとストーリーが面白くなり、これから盛り上がると言うところで終わってしまうので、前半をもっと圧縮し、1クール(13話)ぐらいにまとめた方がもっと評価も上がったのではないかと思います。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 5
ネタバレ

kabaj31 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

OP/EDは神ですが、はて?

第1話視聴。
ちょこまかと動く蜘蛛が可愛いくて、声優さんも頑張っていて
面白いと思いました。
どういうストーリーなのかまだわからないけど、注目してみたいと思います。

↓追記
視聴完了。全24話。
ビジュアル的に、蜘蛛が可愛いだけだったかも。

1クール目は、CGの蜘蛛が可愛くて、敵のカエルとかトカゲとか
モンスターのCGがキモくて、スキルをたくさん獲得したり
進化したりして、強くなっていくお話でした。
蜘蛛の1人劇場と、箸休めとして人間パートがちょろっとある感じでした。
蜘蛛の動きとか、アクションが見ていて面白かったし、
モンスターが喋らないので
蜘蛛がひたすら、あーでもないこーでもない独り言を喋り続けて
いるのも面白かった。

2クール目は、{netabare}人間パートを引っ張るまで引っ張って
引っ張り続けて、中途半端なトコで、俺たたエンド。
ないわ~w
ってな感じで終わりました。そして、
蜘蛛が人間になっちゃった。
というか、蜘蛛は乗り物? みたいになっちゃった。
あの可愛い蜘蛛はもう戻ってこないのかな、と思うとちょっと残念です。{/netabare}

投稿 : 2024/04/27
♥ : 6

70.6 7 ドラゴンで魔族なアニメランキング7位
スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました(TVアニメ動画)

2021年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (341)
1292人が棚に入れました
ごく普通のOL・相沢梓は働き過ぎが原因で過労死し、不老不死の魔女アズサとして異世界に転生した。前世での反省から、辺境の高原でのんびりスローライフを始めた彼女。スライムを倒して小銭を稼ぎ、魔女らしく薬を作って麓の村のお世話をする。あとはとくに何もしない。そんな暮らしを続けるうち彼女は「高原の魔女さま」と親しまれるようになっていた――。ところが300年後。スライムを倒し続けた経験値で、いつの間にやらレベル99=世界最強となってしまっていたアズサ。その噂は広まり、腕に自信のある冒険者はもちろん、決闘を挑んでくるドラゴン娘や、アズサを母と呼ぶ謎のモンスター娘まで押し掛けて来るようになってしまい――!?

声優・キャラクター
悠木碧、本渡楓、千本木彩花、田中美海、原田彩楓、沼倉愛美、和氣あず未、杉山里穂、田村ゆかり
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

作者の地力が覗える

1話感想{netabare}
D&Dはよく覚えてないけど、T&Tでは明確に単純作業の繰り返しでは経験値は入らないと説明してたハズ。
一撃で倒せる蛇が無限に湧き出る穴を例に挙げてたと思うのだけど…詳しい方いらっしゃいませんか?
そりゃそうだ、経験値はあくまで冒険者の経験を数値化してるだけで熟練工の経験ではない。
攻撃ミスって反撃される可能性があるならまだしも、命中判定の無いT&Tでは妥当な判断かと。
で、この世界のスライム退治は危険を伴う行為(=冒険)だったのかい?というと…う~ん?
しかも倒したら魔法石に変わるって…今更って言われそうだけどアベル伝説設定もいい加減にしてくれないかな?とは思ったり。
ドラゴンもコロコロすると魔法石に変わるのかな?
更に300年の間に疫病の流行を食い止めたことがあるって…それシナリオ報酬入らないの?
ってか最初から不死者(イモータル)って…えええ。
そっちでは騒ぎにならなくてレベルMAXは騒ぎになるというのもよくワカラン。
このテの作品でよく思うのだけど、経験値減衰起きないんだ、それにしちゃあMAXレベルの必要経験値低すぎじゃね?エナドレ持ちは存在しないの?

と、ツッコミを入れたところで…ええ分かってますよ、そんなのナンセンスだって。
ただ気になるのは、それらを分かった上でパロディとして描いてるのか、天然で描いてるのか。
アリアハンでアバカムを覚えるのが元ネタだろうけど、例のコピペ(※)は知ってるのかどうか気になる。
前世は過労で死んだことになってるが、それはやりがいのある仕事だったのか、同じことの繰り返しでウンザリする仕事だったのか。
前者だったら未練があるだろうし、後者であるなら不老不死になって300年間スライム退治なんて前世と大して変わらない、いや前世より酷い地獄。
それが自覚できない主人公は知的障害なのかな?と思ってしまったり。
ぶっちゃけ「穴掘って埋める拷問を300年受けてたら、知らないうちにレベルMAXになってました」ってタイトルの方が個人的には惹かれたと思う。

実際人との接触は極力避けてたみたいだし、17歳の肉体でありながら恋話の一つも…無いの?
愛した相手が年老いて先立たれる物語なんてゴマンとあるハズで、まぁそれ言ったら退屈は死よりも苦痛って話もゴマンとあるハズで、そういうエピソードは…無いのかい?
あ、原作未読です。
確認のために視聴は続けるつもり、繰り返しになるけど「分かった上でのパロディ」と思えるなら良いんだけど、どうなんだろうねぇ?
前世でブラック企業勤めで精神が壊れたキチが転生先で人間性を取り戻す話──なら良いのだけど、キの字のウワゴトを聞かされるだけの作品が多いようなそうでないような。



ワカラン方は「小学校のとき、先生に知能に障害がある子のうちに遊びに行かされた」でググって。
事実かどうかは知らんが個人的にはウソっぽいなぁと思ってる。{/netabare}

2話感想{netabare}
う、うん?
スライムの精霊が何故人の姿?
頑張って好意的解釈すると…この世界は神様が実在してそれが人と同じ姿をしてるので、スライムの霊的上位存在も同じ様な法則が作用してる、とかか?
とはいえ、そうはいえ、生態や価値観は人間のそれとは大きくかけ離れてるモンじゃね?
親子の情があるとかセロリが嫌いとか、人間と同じ過ぎてなーんか違和感。
鳴いてるセミをパクっと食っちゃうとか、暗くてジメジメしてるところが好きとか、そういうの無いのん?
それこそ睡眠時間は要らないって種族が居てもいいワケで…。
モン娘系だとそういった人間とは違うギャップに拘るというか楽しむもので、それが2話段階では全く無くて肩透かし。
更には善なるスライムと悪のスライムが居るそうで…えええ、それ誰が決めたんだ?
えーっと、確か“神達に拾われた男”でも善人悪人判定装置みたいなのを疑問を挟むことなくシレっと出してて「ひえっ」と思ったことがあるのだけど、そういう所を気にする方のがおかしいのかなぁ?

まぁその、主人公は精神が壊れてて、異世界での生活で癒されてく話なのかなーと思ってたのだけど、親しくなるキャラが人外ばかりだと…その…“妖怪アパートの優雅な日常”みたいになりそうな危うさを感じる。
(人外の価値観を知る主人公は偉く、知らない一般人は愚かだという精神)
これを見てると途中で脱落しちゃった“くま熊ベアー”って結構マトモだったんじゃないか?と思い始めたりw


ところで余談、1話感想で触れたT&Tの続報?
同期別作品で「塔の攻略で外壁を登る」というネタがありまして、最近でも同じのがあった気がするのだけど思い出せない、何だっけ?
同時に元ネタも気になって「ドルアーガの塔のゲームブック(1986)かな?」と思って調べたら、そこで経験値無限稼ぎが出来るポイントがあって物議を醸したことがあったらしいことを知りました。
ああ、それがあったからT&Tのルールブック(1987)は口酸っぱく言明してたのかも?
ちなみに「不正をさせないシステムにのみこだわることは、読者への愚弄である」ということで落ち着いたみたいなんだけど、その結果現在はどうなったか見てみると…う~ん…。{/netabare}

5話までの感想{netabare}
3話、巨乳ドジで無駄にお色気を振り撒く手品先輩みたいなエルフが登場。
ライカ役の人はどう思ってるんだろうwと思ってたら…ん?

その栄養ドリンクって本当に栄養ドリンク!?

ああいう世界なら日本の栄養ドリンクなんかよりずっと効果の高い(ついでに依存度も高い)ヤツとかフツーに出回ってそうじゃない?
それこそ村民がそこらに生えてる大麻の葉っぱ咥えながら野良仕事してたり、村の片隅で老人が水パイプふかしててもおかしくないワケで、あの世界では確かに栄養ドリンクであっても現代日本に持って来たら法律に引っかかる成分が入ってそう。
先人が全年齢向けとしてそういった部分を伏せて作った作品ばかり見てて、それの発展系を書いたら伏せた部分に気付かず地雷踏みかけてる様な恐さを感じる。
…。
いや待て、もうちょい考えてみよう。
あやしいビタミン剤で一財を築き、一国の王と思われる魔王が直々に頼みに来るくらい。
しかも最後は自分を見捨てた祖国に税金払いたくないから亡命するって…。
これ、作者だかスタッフは分かっていながらしらばっくれて書いてる可能性って無いかな?

エルフ「ち、ちがう、これはただの栄養ドリンクじゃ」アズサ「ムスビうそをつけ」スラ双子「ギギギ…」ベル「くやしいのうくやしいのう」
なぁんて展開が来たら1周どころか何周も回って面白いけど、どうかなー?

ってことで4話飛ばして5話。
麻薬王が新たな阿片工場を作ろうと思ったが、お上に目を付けられると面倒なので目立たない物件を当たったら地元住民(幽霊)が反対して居座りをしたので、懇意の他国の軍(魔王)に頼んで排除しようとする。
が、殺すのは忍びないのでファミリーへの入団を誘い、そこで麻薬王も一肌抜く。
厳しい入団試験の末ファミリーの一員となった幽霊は、他の地元住民への説得役という形で働くことになりました、って話。
恐らくそんなに間違ってない。
暫くはファミリーのメンバーが増える話が続くのかな?
早く他のカルテルとの抗争に移って欲しいトコロだが…えっ、そんな作品じゃないって?まっさかぁ。
ガワを可愛らしいものに変えてるだけで中身はヤクザモノと変わらない気がする、なにより幽霊が任侠臭いのがまたなんとも…そのうち鉄砲玉役やりそう。
しかもこの回、新たな情報として魔王は祖国で農業を取り仕切ってることが判明。
こ、これは…魔族の領地でケシ畑(本編では婉曲表現するだろうが)を始める前フリだったりしない…かなぁ?
やっぱこれ分かっていながらしらばっくれて書いてないか?
違うのかなぁ…確認のために見続けるのか…。{/netabare}

7話までの感想{netabare}
地方の抗争を諌めた功績を買われ、大組織の魔族組の組長と盃を交わすこととなったアズサ組。
族上がりのロザリーはそんな祝典に着てく服が無いとして特攻服を誂ってもらう。
そして送迎用のリムジン(リヴァイアサン)に感動しつつ魔族組の屋敷へ到着。
顔も知らぬ組長はまさかの子供で、川谷拓三役のハルカラが無礼を働いてしまいケジメ案件へと発展。
「子分の不始末はワシの不始末じゃけぇ」とアズサは組長へ直談判に向かうがなんやかんやで決闘する羽目に。
そしてアズサが勝ったと思ったら組長は突如アニキとしてアズサを信奉し出す。
実は組長は幼少の頃から御曹司として傅かれ、叱ってくれる人が居ず、アズサがそれになってくれたとしてご満悦の様子。
かくしてハルカラの不祥事も不問となり、盃の儀は恙なく行われましたとさ、めでたしめでたし。

というのが6・7話の大まかな内容、多分そんなに間違ってない。
よくあるっちゃある内容ではあるけど、なんていうんだろう…狙ってなのか、意図せず娯楽として収斂が起きたのか、昭和時代のくっだらない邦画と根っこが同じに感じるんだよねぇ。
私もそんなに詳しくないんだけどさ、一番星とか実写コ-タローまかりとおるとか実写ドカベンとか、あそこら辺。
7話の変装して魔王の部屋へ入ろうとするシーンなんて、植木等なら「衛兵に変装を怪しまれる→探りを入れられる→すっとぼける」のやり取りだけでコントを数分続けたんじゃないかな?
なーんていう、共通点を見つけつつ現代版へのアレンジ具合に思いを馳せながら見ると結構面白い…かも。

ただ、そういうのを抜きに純粋にこの作品だけで見ると…どうなんだろう。
先の植木等の例の様に、昭和映画は「あのスター俳優が出てる」という付加価値ありきの作りなワケで、それが無いこの作品で同じ様なノリをやられても…どうしてもキャラが弱い様な?
各キャラの見せ場が弱いというか、特性を見せ付ける描写が弱いというか。
特に個人的にはスライム子の「スライムならではの特性」を生かしたエピソードが無いのが謎で仕方ない、北斗神拳はスライム関係無いし。
というか見せるチャンスはいくらでもあったのに、それをしないことに「なんで?」と疑問符が付く。
例えば5話でベルを召還した時、風呂に水が張ってあったのは畑に水を遣るためとのことだが、普通にスラ子の水浴び用ってことではアカンかったのか?
また6話で長く漬かると溶ける温泉のエピも、実際スラ子が溶けて大変だとなるがスライムだからへーきアハハで終わると思ったんだが…なんでやらないんだろう。
ベルもハエになれる特性は登場時のみだし、ロザリーが薬草の生えてる所を見つけてライカが小型化してこっそり取って来るというのも、別に幽霊やドラゴンでなくても出来る程度でしかない。
で、そんなキャラ推しが弱い中で魔族の送迎用リムジンの運転手に強く自己主張されても邪魔に感じてしまったり。
キャラを掘り下げるよりも次々登場させて畳み掛ける方向を目指してるのかな、そういうのってスマホゲーが原作のアニメだけで充分だと思うのだが…。
出揃うだけ出揃ったら掘り下げるのかなぁ?

ところで魔王が女の子でしたって件、もうそっちのが普通って感じで何も驚きはしないけど、このデザインはどこか見覚えがあるぞ?
何だっけー何だっけー?と暫く悩んだ末ようやく思い出した、“ドクロちゃん”のサバトだ。
で、サバトちゃんの方がずっとキャラが立ってたワケで、ここでもまた余計に「キャラ弱いなー」って印象が強まることに。
結局7話までの段階でキャラが立ってるのはハルカラくらいで、けどそれも手品先輩の延長って感じでしかないのがナンとも…。


と、文句めいたことを書いてしまったので褒める点。
“ゆるキャン”の松ぼっくりの「コンニチワ」演出…なんて言うん?マンガだと写植じゃなくて手書きでちょこっと書く程度のセリフやオノマトペをアニメで音声で囁くヤツ。
あれがこっちでも使われてて、それは結構好きだったり。
ゆるキャンが起源ってワケじゃないけどゆるキャンのヒットを受けて取り入れたんじゃないかな?
こういうのは他の作品でももっと使って欲しいトコロ、コメディ作品に限るけどねー。
…と思ってたら7話、家族愛としてのキスシ-ンで「ジュテーム」が飛び出してさすがに不意を突かれたw
上記の様に昭和時代の映画を思い浮かべながら見てたせいかエマニエル夫人が頭に浮かんで、本編とのギャップに妙な笑いがこみ上げて来ました。
やっぱスタッフはその頃の時代の作品を意識してないか?違うのか?

あ、そうだ、それと6話。
温泉シーンが作画崩壊してるという声をどこかで聞いたのだが、え、そうか?
まず入浴の前に、長く漬かると溶けるという説明を受けてハルカラが溶けた姿を想像するシーンがありまして、そこは多分“崖の上のポニョ”のパロをやっている。
で、そういう前振りがあった上での入浴シーン、ポニョっぽさを匂わせた崩した作画にすることで「やべぇ溶けかけてる溶けかけてるw」と視聴者に突っ込み(突っ込みが悪いってことではない。「志村後ろ後ろー」みたいな楽しみ方)を入れさせる意図だったんじゃないかなー?
意図的にそうしてるのを作画崩壊と言っちゃうのはどうなんだろう。
「折角の入浴シーンが崩した作画でケシカラン」って意味なら分かるけど…あっそういうこと?照れ隠しで紛らわしい言い方になってただけか?{/netabare}

8話感想{netabare}
冒頭から爆笑w
「最近肉食ってないから怒りっぽい」って、ヴィ…某団体に喧嘩売ってない?大丈夫か??
めっちゃ攻めるなぁww
ま、まぁ人間じゃなくてドラゴンだしねってことで逃げ道は用意してあるけど、「それも所詮言い訳なんですけどねー」と最後に舌を出すようなこともしてて、ホントまぁ攻めること。
というのもAパート最後、ドラゴン二匹が夜中に倉庫の肉を貪るワケだけど、本当にドラゴン(人外)として扱ってるなら「ドラゴンってこんな生態なのか」で終わると思うんだ。
せめて貯蔵庫漁るのはどっちか一匹にして、もう片方がそれを見て呆れる様にすれば「人間だドラゴンだ関係無くマナーに背くことをしてる」ということを飲み込みやすいのに“敢えて”それをしない。
わざわざ二匹に肉を貪らせてアズサが怒るオチにしたのは完全に人間扱いしてる前提になってて、先の「人間じゃなくてドラゴンだしね」の理屈がただの言い訳であると吐露しているとしか思えない。
…本当に敢えてなのか単に何も考えてないのか、ここの判断は迷うところではあるけどヒントというかガイドめいたものはあります。
エルフのハルカラは「肉調達にイノシシをコロコロしに行くぞ」と聞いて何もリアクション無いの?と、疑問抱かない?
現代のエルフの一般的なイメージってどんなだか私も分からないし作品ごとに好きにすりゃあいいけど、これといって説明が無いなら菜食主義者だろうと思ってて「あれ?」と引っかかりを覚える人はそれなりに居るんじゃないかな?
で、本編ではハルカラは途中まで画面に映さずにスルーしてたんだけどとうとうAパート後半、みんなで猪肉を囲むシーンを入れることになりまして。
そこでそれぞれ肉を口に運ぶカットがあったのだけど…ハルカラだけ、な、なんと酒を呷ってる絵で肉を食べていない(と、それを眺めるロザリー)。
その後“引き”の絵になるがハルカラの前の皿はオムレツに見える様なそうでない様な?
こういう細かい所に気を遣ってるのにはちょっとビックリ、それとも偶然?
やっぱスタッフ分かってるんじゃない?分かっていながらすっ呆けてる。
(これで次回ハルカラが肉を豪快に齧ってるシーンがあったりしたら、その時は爆笑しよう)

で、前回の感想で書いたスラ子がスライム(の精霊)ならではのエピが無いという点も含め思うことは、ファミリーに人外ばかりを集めておいて人外っぽさはかなり抑えている。
作品が作品ならそれこそ先述の「肉食ってなくてイラつくドラゴン」に向かってエルフが低俗だと詰(なじ)る展開があっても良いハズ。
異種族間交流がメインテーマじゃないと言われればそれまでだけど、この触れなさっぷりは意図的なものだと確信して良いんじゃないかな?
なーんてことを思ってたさなかのBパートですよw

高原の魔女のニセモノが出たそうで、やれ簀巻きだ道頓堀の水は冷たかろうだと物騒なことを言う手下をなだめつつ犯人を捜索することに。
って、いや待って。
アズサの面って一般人に割れてないの?
フラタ村の連中だけ?…ただでさえ普通の人間と距離を置いた感じだったのに、より一層それが強まった印象。
でもって聞き込みに向かった先でブレンドSごっこをして犯人の居場所を突き止め追い詰める。
どうしてこんなことをしたのか動機を聞いてみたらニセ魔女の願望は「知る人ぞ知る存在になりたい」「有名になりたい」の両立で、それは矛盾してるとライカが指摘。
それに対しアズサは人間は矛盾してる生き物だと説明するという展開で──。

ただの人間とは距離を置いてるクセに人外に人間の倫理を当てはめて家族ごっこをしてるアズサが一番矛盾してるってw

視聴者にそういう突っ込みを入れさせる狙いか?
ひょっとしてこの作品って、人間不信だけど人の温もりに飢えてるという、ヤマアラシのジレンマというか木枯らし紋次郎的なテーマが根底に流れてたりして?
もしくは不老不死を選んだ時点で腹を括ったとか、300年の間に親密になった人間に先立たれて辛い思いをして「もう人間とは親しくしない」と心に誓った出来事があったりして?
まさか今後そういう話をやる前フリか?
ホラ、さ、日常系のアニメでも後半妙にしんみり来る展開入れる作品ってあるじゃん?その可能性は…どうだろう?


それはそうと昭和時代の映画になぞらえた解釈の方だけど、これも相変わらず健在。
「ただの人間=カタギ」「人外=筋モノ」と捉えると、アズサが距離を置いてるのも妙に腑に落ちる。
で、ニセ魔女は「あっしもアズサの親分みてぇにヤクザになって一旗上げてぇんでい」って配役で、そういう話も昔よく見たぞw
大概はカタギがヤクザの道に入っちゃいけねぇと反対するもんなんだけど…ああ、この作品では既に詐欺前科持ち&身寄りナシって扱いなのね。
だからといってただの人間をファミリーに迎えるのはイヤなので、準構成員扱いということで落ち着きました、というオチ。
地元の不良が密造酒で小遣い稼ぎしてる感じかな、あまり派手にやるようならアガリを要求することになるとハルカラに釘を刺させてエンド。
ってか薬作るの好きだねぇこの作品w{/netabare}

9話感想{netabare}
朝起きたらファルファがスライムになっててさぁ大変、“元”に戻すため手がかりを持つ者を尋ね歩くって話なんだけど…ちょっと待てぇい!
「元」って、何?
スライムの精霊のファルファの本来の姿って、ヒトとスライムのどっちなんだ?
突然哲学めいた話題が飛び出して来て…すげぇなこの作品w
変身能力を持つ者が何度も変身してたらいつしか自分の姿を忘れちゃった、なーんて話ってよくあるじゃん?
何度もスライムならではの生態が描かれてないとは指摘したけど、こんな形で提示するとは…。

本編作中ではあたかも「本来の姿はヒトの形である」かのように振舞ってるけど、キャラクターがそう思ってるだけで事実かどうかはまた別問題。
ってかスタッフは言葉選びにかなり気を遣ってるだろw
「うわぁスライムになっちゃったー」であって「うわぁスライムに戻っちゃったー」とは頑なに言わせない。
実は私もこの回の感想の1行目を「スライムに“戻ってて”さぁ大変」と書きそうになったのをグっと堪えたんですよね、「元の姿のスライムに戻ってしまったので元の姿のヒトに戻す」だと変な文章になるので。
この違和感は問題提起・興味を引かせるための意図的なものだと思うんだけど、どうだろう?

例によってヒントはありまして…スライムの餌は土や雑草でも構わないらしいのだが、スライム姿のファルファへはどうあってもヒトの料理を与えるという、キャラの意固地さが覗える。
意固地さでいえば武道大会でベルが正体を現しても観客は誰も魔属だと疑わない。
これって「魔族が出場するなんてことはない」という先入観というか思い込みに支配されてて、この作品はそういう連中で形成されてると暗示してるようなそうでもないような?
そして魔法使いスライムや武道家スライムは「変化の術でヒトの姿になってるだけ」が示されてて、ファルファだけが例外というのはなかなか怪しい。
(ってか魔法使いスライムに診てもらうシーンで「そのスライムさんを元の姿に戻したいと?」ってセリフがあるんだけど、その後に「これが元の姿ですよ?」って言葉が続くんじゃないかとヒヤっとしたぞw)
最後の方、弟子入りを請うブッスラへ「究極奥義の無想転生は教えようとして教えられるものではない」とアズサは断るが、引き下がらないので仕方なく立ち合いをしたら、アズサの背負う究極の哀しみのオーラ(“強敵(とも)”の影)を察してブッスラはビビって諦める、多分そんなに間違ってない。
が、すぐに次に強かったベルへ弟子入り先を切り替えて~って展開でして…。
これって、スラ双子が2話で懐柔された出来事を知らないブッスラとしては、そんなに恐ろしいアズサに懐いてるのは不思議で仕方無いと思うのだが、「強いヤツに弟子入りする」が頭の中一杯でそんなことまで考えが回らない、というのを描いてるのでは?
つまりは視野狭窄・思い込みが強いことをここでも見せ付けてる…様な?

総じて、実はファルファの元(本来)の姿はヒトかスライムかはよく分かってなくて、だけど思い込みの激しいキャラ達はヒトだと信じて疑わない、という勘違い系コメディの回だったのでは?
という考察だか妄想。
「ファルファの正体は実はスライム」って前提で見るとまた違った趣が見えてくるというか…そういうのをスタッフ狙ったんじゃないのかなぁ?どうかなぁ?


それはそうとスライム化したファルファへ顔を突っ込むシーンが何度かあるが、ふとドラクエ8のぱふぱふ屋を思い出した。
ひょっとして「双子がこんな姿になっちゃってえぇ~」と勘違いしてハルカラの胸へ飛び込むネタが今後あったりして?そのための双子設定?

それと武道家が寝違いを治せるって理屈、「武道とはつまり体術、整体にも明るい」ってことなんだろうけど、ちょっと遠い様な?
ってか以前スライムの秘孔突いてたんだしシャルシャだけでも何とか出来そうなんだが…激震孔か刹活孔辺りを突いてさ、え、ダメ?{/netabare}

10話感想{netabare}
ずっとヒヤヒヤしっ放しでした、いい意味でw
同期に“オッドタクシー”をやってるせいってことじゃなく、昔からヤクザが歌手を目指すもなかなか芽の出ない女と付き合うようになって~って話は幾らでもあるじゃん?

例えば──
ククの歌に感動して同時に付き合い始めた下っ端ヤクザのフラットルテは「彼女を本気で支えてやりたいんだ」と足抜けを申し出て、兄貴分の哀川翔役のアズサは寂しく思いつつもそれを応援する。
そんな折ベル親分の口添えでククは大舞台に立たせてもらうこととなり、アズサとフラットルテは良かった良かったと目頭を熱くする。
が実はそれは泡に沈める前に商品価値を上げとくための計画で、それを知ったフラットルテは親分に直訴するが「ヤクザと付き合った時点でどうなるかは分かってただろ?」みたいなことを言われてもみ合いの末死亡、ククは予定通り泡風呂へ。
それを知った哀川翔は、舎弟の敵討ちと世話になった親分に歯向かうという仁義の板挟みの中、前者を選んでベルの屋敷に殴り込みに~…って話、あるじゃん?哀川翔かは知らんけど。
あ、ククは泡風呂へ落ちる前にハルカラにヤク中にさせられる、も忘れずに。
まぁ決して登場キャラ全員が幸せになる話ではない。

10話はそんな展開になるんじゃないか?と常時ヒヤヒヤで(まず有り得ないけど)、実際歌手の道を諦めて風俗で働くみたいなことも言ってて、そう考えちゃう様に…誘導してるだろ!やっぱ確信犯だろ!?
皆で歌を披露するシーンでは「男の~旅は一人旅~」や「男なら~闘うぅとき~が来るぅ~」と、とりわけ「男」を前面に推した演歌が飛び出したらどうしよう?と思ったよ。
さすがにそれは無かったけど、代わりとばかりにスラ双子の歌が「私とは何?」みたいな歌詞で…前回「元の姿はスライムかヒトかハッキリしてないのでは?」と疑問に思った私としては、やっぱそうか!と膝を叩くことにw
作ってる側やっぱ分かってるって、意図的だってww


更には別視点からの…これは全話見終わった後で総評で書こうと思ってたのだけど、それに係わるエピだったのでここで。
私の1話感想や2話感想を見れば分かる通り、序盤はかなり批判的に見てました。
単に私がこの作品の作風を掴めてなかっただけかも知れないけど、そうは言っても「良いスライム悪いスライム~」なんて今思い返してもはぁ?と言いたくなる。
つまり途中からガラっと作風が変わった感じで、じゃあどうして変わったのか?を考えたら…あ!、これってなろう作品なんだよね?
ひょっとして、「なろうで始めるにはとにかく最初は閲覧数を稼がなきゃお話にならない」と、信念や拘りを捨ててなろうに媚びへつらった作りを目指した、タイトルも含めて、だったりして?
で、ある程度固定客を掴んでからはそういった忖度は辞めて自由に書く様になった、とか。
或いは一発ネタを思いついて、だけど所詮は一発ネタなのですぐにネタが尽きて、どうしようどうしようとなって昭和作品を参考にし出した、とか?

キン肉マンの序盤も序盤はへっぽこヒーローモノだったのがプロレス勝負に転向したり、遊戯王がいろんなゲームに纏わる悲喜こもごもだったのがカードゲーム一本へ転向したり等、途中から方針がガラっと変わるケースは無いワケではない。
これもそれなのでは?
不老不死のせいで周囲や親しい人が年老いてく中自分だけ取り残される悲哀だとか、レベル99と言ったっていつキャップ開放されるか分かったモンじゃない不安とか、転生者は他にも居るんじゃないかとか、序盤で提示したからには「あっても良さそうな重たい展開」はぜ~んぶ放棄して、それこそ序盤の設定は無くても構わないレベルの話が中盤以降展開されてる。
実際中盤以降の展開を、きららだかそこら辺で新スタートした方がもっと広く受け入れられたんじゃないか?とさえ思ってたり。
1クール作品のアニメくらい最初から最後までテーマを一貫しろって意見も分からんでもないけど、原作からそうであるならまぁ仕方無いかなぁ、とも。

そう妄想してたところでの10話ですよ。
風刺というか暗喩というか…それらを飛び越してかなり直截に作者の叫びをぶつけてないか?
ヘビメタに拘ってたククは鳴かず飛ばずの泡沫ラノベ作家(失礼)の作者そのもので、「どうだ素人のフラットルテ様でもこれくらい演奏出来ちゃうのだ」とダメ出ししたフラットルテは素人出でヒットを飛ばしたなろう作家。
「わかりやすい歌詞」は「なろうに媚びた設定」で、最後の方の「お前は世の中の流行に合わせられるほど賢くはない、賢かったらもっと前から売れている」は…もう、作者の自虐というか戒めとして言い聞かせてるんじゃないか?
なんかすっごい被るんですけど!?
実際作者のwiki見りゃ分かるけど結構暗中模索してるみたい、決して素人じゃないし素地はあるみたい。
え~っと“こみっくがーるず”の爆乳姫子先生のエピソ-ドで「本来描きたいジャンルは別にあるのにエロマンガがヒットしちゃってさてどう気持ちの整理をしよう」ってやつがあったのを思い出した。
なんかあのエピソードとこっちの10話は同じテーマを描いてる気がする、作家の苦悩が滲み出てるというか。
特にこっちは「知り合いの作家がモデル」ではなく作者本人の身の上と被るというか…。

果たしてこの作品がアニメ化までなって作者は嬉しいのだろうか?この作品は本来書きたかった作品なのか?
これが代表作と言われて作者は本意なのか不本意なのか?、気になるなぁww
サイン会とかで「スライム倒して~を読んで先生のファンになりました!他の作品も読みましたがスライム倒して~が一番面白いです!!」とファンから言われたら、作者は表情を曇らせながら「あ、どうも」と力なく返しそう。
え、そこまで未熟じゃない?達観してる?
もし達観してるならもうちょっと遠回しに描いたんじゃないかなー?どうかなー?{/netabare}

12話までの感想{netabare}
11話…とその前に。
何話くらいでだったかな、某所の感想で「ハルカラはキャラが立ちすぎててあんまり前に出すと他のキャラ食っちゃうので、作者も扱いには苦労してる(のではなかろうか)」みたいなのを目にしました。
確かにハルカラは別作品なら手品先輩で主役張れるキャラで、逆に言えばコイツを使えば「騒動」を起こすのが楽チンという便利なポジション。
どうやってハルカラを出しゃばらせない様に抑え込んでるか?に注目しながら見てみると、また新しい発見があるかも?

ということに留意しながらの11話、早速ハルカラの手違いでアズサが毒キノコを誤食して解毒薬を求めて東奔西走するって話。
いやぁ~、ハルカラ便利だなぁw
解毒薬は富士山の山頂にあるとのこと、但しリムジン(リヴァイアサン)やセダン(ドラゴン)では7合目までが限界なので徒歩でせっせと登ることになるが、実は4WD(ワイバーン)なら頂上まで楽々行けたというオチ。
更にその薬は魔王城にも納品されてるそうで…いわゆる青い鳥オチを被せる。
ペコラが意図的にすっ呆けて登山という名目でリムジン運転手に旅行をプレゼントした、ということだったが──。
ここは市場のヤクの流通を把握してなかったハルカラが責められる展開も有り得たんじゃないかな、それだとさすがにハルカラが前に出すぎると判断して避けたのかも?

というか、さ、「若返りの薬」は果たして毒か否か?って、これまた哲学めいたことやってないか?
あくまで若返ったのではなく「ノームの様に小さくなる」とは言い張ってるけど、扱いとしては若返りだよなぁw
また子供になっちゃうネタは他の作品でもよくあるけど、精神まで幼くなる気持ちの悪い展開にはならなくて良かった良かった。
で、精神は幼くならず相応のままではあるんだけど…ハテ?300年生きてるアズサの「年相応」って何!?という、やっぱり哲学がががw
羞恥心はあるみたいで、300年生きててそうなるのかなぁ?けど肉体が17歳のままだったらそうなのかなぁ?と、考え出したら夜も眠れない。


でもって12話、ナルホドそう来たかー。
これまでに登場したキャラ勢揃いの、いかにも最終回らしい「今までのまとめ」的な内容で…。
最初の頃はなろうに媚びたアレな作品だったのが途中から様変わりしたワケだけど、そのままおさらいするとまとまりが無くなっちゃうと思ったのか、最終回はどちらかというと序盤の頃のなろう媚び時代に寄せた感じでした。
まぁつまり「う~ん…」って感じ。
だってねぇ、これまでのノリなら、祭でアズサ組がテキ屋を出す話なので、アズサ組のことをよく知らんモグリに「おうおう、お前ぇ誰に断って勝手に店開いてんだ?」とイチャモン付けられる話になったんじゃないかなー?
またはアズサ屋が大繁盛すぎて、閑古鳥の他のテキ屋から恨みを買うとか。
組長の親分(ペコラ)がやってきて親密そうに接してるのを見て、分かるヤツだけ「コイツに手を出したらヤバイ」と慄くとか…無いのか。

特に気になったのはメイド服のライカを、描写からは全くそんな気配がしないのにモブがしきりに「尊い尊い」と口だけ言って「そういうことだと解釈しろ」と視聴者に押し付けるヤツ。
作劇としては下の下。
しかもその後リムジンの運転手まで手伝うことになるせいで…こいつらの方が本職中の本職、国のトップや国賓を相手に給仕をしてるハズで、それに比べりゃライカなんて路傍の石と化すんじゃねーの?とどうしても思ってしまう。
なーんか全話通してもライカはお嬢様的ポジになり切れてなかった気がする。
結局ハルカラ以外はキャラが弱いことをまざまざと見せ付けられちゃったかなぁ?

けど良いんです、全話のおさらいとして序盤のノリを復活せざるを得なかったと思えば気にならない範囲。
まぁあれだ、普段企画書から外れて好き勝手に作ってるのに、上司が視察に来た時だけ企画通りに作る作業現場、みたいな。
いかりやが後ろ向いてる時はダラけてて振り返ると真面目に働くフリをするドリフのコント的な…そこまで考えちゃうのは私が昭和ネタに囚われすぎてる?

気がかりなのは1話と最終話だけ試しで見て「あ、この作品ってこういうのね」と早合点されてしまう可能性…え、そういう人は1話で見切り付けてる?{/netabare}


総評{netabare}
序盤なろうに媚びまくりの呆れた設定だったけど、途中から激変して滅茶苦茶面白くなる。
何話くらいから変わったのかなぁ?と考えてみると──
3話のハルカラ登場回自体は催淫効果のあるキノコ誤食が「あーはいはい」って感じでそこまででもない。
5話の地元住民説得と6話の盃の件で「あれ、ひょっとして?」と思わせてからの7話の「ジュテーム」が決定打だった…のかな?
ここら辺の私の感想の移り変わりっぷりは各話感想を見てもらえればよーく分かるかと、長くて申し訳ないケド。

9話でスラ双子の「元の姿」って何よ?と疑問を抱かせて10話挿入歌でさり気なく落とすのはもはや芸術的にすら思えるw
ファルファとシャルシャは少女のマスクを剥がすと天地茂と北大路欣也が出てくる、そうに違いない。
ここでようやく作者の経歴を調べて、紆余曲折あって今に至るということを知りました。
昭和映画を現代向け&萌え化してるのではないか?という疑いも、疑いじゃなくて意図的にやってる可能性が濃厚かと、知ってるでしょーこれだけの人なら。
で10話は「本来自分が書きたいジャンルじゃないけどウケるために嫌々やってるんだ」という作者の胸の内の吐露かな?と視聴直後は思ったが、時間を置いたら「タネ明かしだったのかも知れない」と解釈してます。

総評としては、なろう媚びのバカバカ設定でも地力のある人が調理すりゃ絶品になるという、こちらもいい勉強になった素晴らしい作品でした。
「何も考えずに~」みたいのはこの作品に限らずよく聞く言葉だけど、だからといって作ってる側まで何も考えてないワケではない。
視聴者に考えさせない様にする仕掛けが施されてるはずで、そこを考察するのもまた楽しみ方としてはアリかなぁ、と。
で、この作品は考察(という名の妄想)が捗る、言い方変えりゃ考察し甲斐のある懐の深さがありました。
ジャンルというか雰囲気としては“バミューダトライアングル”が近いかな?
個人的にはかなり上位の誉め言葉なんだけど、バミューダ~の良さを上手く説明できない文章力の無さがもどかしい。
作品によっちゃあ考察するだけ空しくなるモノもあったりするので、今後比較用にこの作品を挙げることが…あるかも?

しっかしこういう作品があるとにわかに1話切りできなくなっちゃうなぁ…それはそれでキツいんだが…。{/netabare}

投稿 : 2024/04/27
♥ : 16

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

昭和のホームドラマもしくはシリアスなしのUQ HOLDER(ただし男はいません)

イメージされるのは『寺内貫太郎一家』とかそういう奴?
(↑古すぎてメインのあにこれ会員は誰も知らない(笑)。)

高原の魔女アズサのファミリーと、その友人・知人によるホームコメディー的なストーリーです。

設定やキャラの把握に冒頭2~3話使った後は、ひたすら「あってもなくてもいいような話」をダラダラと連ねていくスタイル。もちろん基本的に各話完結で前後編は1回だけでしたか? 伏線とかも難しく考える要素がありません。

シリーズ通じてのちゃんとしたストーリーみたいなのは特にないんですが、単話でのメリハリという点では高得点を付けて良い作品だと思います。毎回ぼーっと観てて、めっちゃ笑って、いつの間にか終わる(笑)。

以前の回のゲストキャラが再度出てくることもありますが、そのキャラが出てくる回を見損ねていたからといって特にストーリーがわからなくなるといったようなこともない平坦な異世界日常系アニメとなっています。

メインキャラは不老不死もしくは長寿というのも、本作の特徴になっていますね。見かけ通りの年齢ではないキャラばっかり。


アズサは無敵だけど身の回りの平穏維持にしかその能力を発揮することはなく、たぶんファミリーの財力もおよそ個人レベルではあるはずもなく、地元の伝統的なはずのお祭りよりもアズサは長生きしているといった、ある意味アホに徹したようなお話ですけど原作者の森田季節先生は京大卒でいらっしゃるらしいですよ。

近所のおっちゃんのちょっと盛った小話レベルでも、頭のええ人の手にかかるとめっちゃおもろいんですわ…。

しかもたぶんアニメ制作スタッフも、そういう話とキッチリ割り切って真面目にコメディ作品として作ってるんでしょうね。


余談: このアニメには「エフェクトボイス: 中村 桜」という謎のキャスティングがあります。特にコミカルな描写においてSE(効果音)を声優が演じる場面があるのですが、これが実に良い仕事をしているんですね!

ある意味、このアニメのストロングポイントといえるかもしれません。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 35

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

女の子の女の子による女の子のためのスローライフ

これって、異世界転移ものだっけ?
300年前の話なので、忘れてしまいました。

300年間スライムをやっつける生活をしていた高原の魔女さん。
それなのに、TV放送が始まったとたんに同居人が次々と。
不自然な人口増加により、一人っきりのスローライフが・・・。
環境の激変もなんのその、高原の魔女さんの順応力はMAXなのでした。

様々な種族が集まる忍者屋敷と化した高原の魔女邸。
増築工事も順調です。
ここはひとつ、温泉など作って一大リゾートにしたいところ。
しかしこの作品、そういうアニメでありません。

可愛い女の子だらけのドタバタ異世界コメディー。
碧様のツッコミ力も光って、それなりに楽しめました。
もっと続くと登場人物も増え、収拾が付かなくなるところ。
絶妙の終わり所でした。

碧様の主題曲を久しぶりに聴きました。
なんと、この物語にふさわしくないぴーぴー声って。
ぶっ飛んでいて、ちょっと引きました。
多才なのも考えものかもしれません。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 19

71.4 8 ドラゴンで魔族なアニメランキング8位
神撃のバハムート VIRGIN SOUL(TVアニメ動画)

2017年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (260)
1147人が棚に入れました
ここは、《人》《神》《魔》あらゆる種族が入り混じる神秘の世界ミスタルシア バハムート復活による世界崩壊を免れてから10年─── 新たな《人》の王は《神》の神殿を襲い《魔》の国を攻め落とした 壊滅寸前だった状況からの復興と更なる発展 王都は《人》に富をもたらす 王都復興の糧として奴隷となる《魔》 消えゆく信仰心により力を失った《神》 均衡を失っていく世界で《人》《神》《魔》それぞれの正義が交錯する―――

声優・キャラクター
諸星すみれ、梅原裕一郎、吉野裕行、井上剛、森田成一、沢城みゆき、岩崎ひろし、森久保祥太郎、潘めぐみ、坂本真綾、間宮康弘、小野賢章
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ファンタジーの衣を被ったガチめのラブストーリー

ゲームはしてない


1期に続いて2期を観たという流れです。1期が面白かったので特に抵抗なく。。。

1期全13話(総集編的なの1話込み) 2014年10月~
2期全24話(こっちは総集編無し)  2017年4月~

掘り出し物です。

Cygamesさんの数少ない一社提供のうち一つ。肝いりの2クールの割には話題にならなかったのかな? その頃アニメ観てないのでよう知りません。
レビュー・感想数207件(2019.02.06時点)は同期の作品の中でもTOP20にも入り込まないながらも、得点では地味に8番手くらいにつけてるというあにこれの評価です。同期に『月がきれい』『エロマンガ先生』『進撃の巨人2期』とあるなかで健闘してるように見えます。
観た人はそこそこ満足したと思われる客観評価。私も同様でした。
さて、、、、

・ゲーム原作かよ?
・〈神〉?〈悪魔〉? ファンタジー系はちょっと・・・
・1期逃してるのでスンマセン

安心してください。

“ファンタジーの衣を被ったガチめのラブストーリー”

でした。・・・いや・・・まあファンタジーなんだけどさ。ラブストーリーであり冒険活劇であり成長物語であったりと毎話Bパートの引きの良さもあって、2クール分一気に観せる力のある作品でした。
ソシャゲ原作特有のグダグダなところもなく、主人公が1期と変わるので、2期から参入しても問題は無さそうです。

1期でのファバロ、カイザル、アーミラ、リタを中心とした物語から10年後。ダークな世界観はそのままに2期の主人公をニーナ(CV諸星すみれ)にバトンタッチして、話は進んでいきます。
このニーナ、これあくまで私の思い込みですが、ヲタ受けしないヒロインさんです。少々イケメンならすぐ赤くなる恋愛体質に見えてしまう彼女は早々にビッチ認定されてしまいそうww
それも数話経てば霧散することでしょう。どんな娘かというとあれです。寝ちゃいけないって思うと眠くなっちゃう的なアレ。こちらは本編でお確かめください。彼女については表情が多彩というか喜怒哀楽で何パターンあるんだというくらい作画班が良い仕事してます。

繊細な“心情”を描写してのラブストーリーとは毛色が違う、“感情”を全面に出したり押し殺したりの全力投球ヒロインはとても好印象でした。
ちょっと脱線すると、全力投球ヒロイン設定は意外とリスクって高いです。さじ加減を間違えると

1.躁鬱の“躁”状態に見えてしまう
2.一歩間違えればコミュニケーション障害
3.ドジっ子空回りキャラみたいな型にはめたくなる誘惑に勝てずブヒる層以外が離れてく

この手の女の子でおバカっぽく見えないようにキャラ設定を組んだ製作陣の勝利だと思います。


そんな彼女のラブストーリーの行方と、“成長”物語が、けっして能天気じゃない世界で繰り広げられることになります。

能天気に見える女の子が能天気じゃない世界で能天気のままいられるのか?
能天気でいられないならどんな覚悟を決めたのか?

前半のほっこり回が進んでいる中でも忍び寄る不穏な影が徐々に濃くなっていく中盤あたりからはニーナの笑顔も違った意味をもってきます。このへんは親目線ですが、彼女の成長が頼もしくそして周りの救いとなってくるのです。
そして最終話を観終わると、序盤うっとうしく思った(かもしれない)彼女の能天気さを思いだし、

能天気が能天気でいられる世界がいいよなぁ・・・平和が一番!

ひと回りして“アリ”な娘さんと思える満足の全24話でした。くどい。。。


肯定的に捉えた本作の世界観については1期レビューで触れてますのでよろしければそちらを。


2期からOK!とのたまいつつ、物語を深掘りするならやはり1期からの視聴をお薦めします。1期は1クールと手に取りやすいしこちらも単体で楽しめる仕上がりですよ。
とりわけ重要局面で取った選択。旧主役ファバロと2期主役ニーナとの対比は“なにが正解か誰にも分からない”この世の真理を露わにしてました。やはり主役は主役でした。
ここでは触れてない脇役たちにも主役を食う魅力的なキャラに事欠きませんのでお気に入りをぜひ見つけてみてください。


物語は1期より複雑です。〈神〉〈悪魔〉の二項対立の末、「そうきましたか・・・」の1期だとすると、
2期は〈神〉〈悪魔〉の上に人間が立っちゃったかも、という斬新な種族相関からスタートします。
現実世界でもパワーバランスが崩れた時に戦争は起こるもので、まさに2期の舞台がそれ。極限の状態で人(※本作の場合神も悪魔も)は試されそして輝きを放つのです。


OPは1期から続くラウド系ロック。EDは米津玄師とのコラボで名の売れたDAOKOを配置。前半ED「拝啓グッバイさようなら」は地味ながらクセになる良曲です。

 
ソシャゲ原作の中では群を抜いて完成度の高い本作。言われなければゲームが母体とは気づかないでしょう。あらためて思います。

逆宣伝になるような粗悪品を濫造するくらいなら、しっかりアニメアニメしたものを作ってほしいな。よっぽど宣伝になるはずです。



※オマケ

■ジャンヌダルクは蜘蛛が苦手
ちやほやされた後は落とされる。本邦マスコミの得意技ですが、これをどさらにどでかいスケールでやられちゃったのが歴史上のジャンヌダルクであります。
{netabare}10話の母息子回の余韻が冷めない11話で、{/netabare}蜘蛛が苦手というエピソードを挟んできました。史実ではジャンヌを登用したシャルル7世の跡継ぎルイ11世のあだ名が“蜘蛛”だったとかなんとか。
王室に対しては恨み骨髄でしょうねww


■ジ○リっぽいと言えなくもない
表情筋がよく仕事をする巨匠の作品と似てるな~と思っていたら、{netabare}12話トロッコの脱走劇。{/netabare}どこぞの有名冒険活劇で見たことあるアクションシーンを堪能できます。


■声優“野沢雅子”のお仕事
2クールめ初っ端の14話に登場しました。人間国宝にしてよいと思う。


■サブタイトル“Virgin souls”
本作タイトルを冠した{netabare}第17話の{/netabare}サブタイトルです。
「次会えたら私のなすべきことを伝えよう」この回からクライマックスに向けてエンジンが吹かされる重要回です。
なんですが、ニーナが洞窟池の中に入ってって身を隠してから竜に変身してましたね。みだりに変身すると着ていた物を破壊しちゃうから、律儀に彼女は見えないところで衣服を脱いで変身したんだろうと妄想。
こういった恥じらいは大事です。気にも留めない振りをする男側の度量も試されます。


-----
2019.08.20追記
《配点を修正》 +0.2


視聴時期:2019年2月頭

続編で面白さが継続しているのはたいしたもんだ。それも主人公を変えてたりするのに。
ダンスシーンはこれまで観たものの中でもトップクラスでしたね。



2019.02.07 初稿
2019.08.20 修正

投稿 : 2024/04/27
♥ : 39
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

10年に1度、「???」が大暴れする街?住みたくねぇ~

最終話まで視聴。前シリーズも視聴済。

【物語】
大石静が脚本ということで、かなり期待していたけど、終盤がちょっと・・・。
{netabare}終わってみたら、何か普通っていうか、期待外れっていうか・・・。

{netabare}王の目的が「バハムートの復活ではなく、バハムートの討伐だった」ってところが見せ場だったんだろうけど・・・。{/netabare}

バハムートのパワーが前作より落ちてる?
アーミラの登場が唐突過ぎて、驚いた。{/netabare}

【作画】
見事としか言いようがない。
非の打ち所がない。

【最後に】
前シリーズからリタ推しだった私には大満足の作品でした。
最初から最後まで出っぱなしだったし、終始、大活躍だったし・・・。
何だかんだ言って、『亀の甲より年の功』って事でしょうか?
{netabare}カイザルの死は可哀想だったけど、ラストでゾンビ化したカイザルを見てホッとした。
これからはカイザルとずっと一緒にいられるね!{/netabare}

投稿 : 2024/04/27
♥ : 31
ネタバレ

さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

気づいたら30分経ってる(面白い)

次々に、試練が起こります。
本腰を入れて観ないと、物語に置いていかれてしまうので大変です。
しかしながら、気づいたら毎回30分経っていて、続きは?早く続きを!と、せがみたくなる終わり方をしているのがニクいところ。脚本の構成力凄まじいなと感じておりました。

だがしかし!
{netabare}死ぬ必要無いじゃないですか。あんまりですよ。
好きなキャラなのに…{/netabare}

キャラは個性的なこが多くて楽しかったです。
力持ちなヒロインの女の子
天使のような可愛さの少年(少女?)
仲間からの信頼に熱い釣り目がちなイケメン
心臓を捧げよと言わんばかりの忠実な兵士たち
挑むのは巨大な敵…

作画にもかなりこだわっています。
劇場版ベルセルクを観て以来、好きな恩田尚之さんのキャラがみられるってだけで嬉しいのですが、それだけではなく、とにかく細かい!そして動く!
ツイッターをみる限り終わりの方は相当ギリギリのスケジュールだったっぽいですけどねえ。近いキャラの顔はしっかり整えられていましたし、よく持ちこたえてくれました。

一期と比較したとき、私は二期の方が好きですねえ。
あ、因みに、同じキャラも出てきますが、主人公は違うので、飛ばして二期からみても大丈夫ですよ!
キャラに愛嬌がありますし、ギャグや甘酸っぱい恋愛が心地よいです。
本編だけじゃなくて、CMやEDも遊び心満載で楽しかったなあ…
終わってしまったのが寂しいです。

また続編が出ると嬉しいな!今度はリタの番外編でお願いします。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 23

72.6 9 ドラゴンで魔族なアニメランキング9位
異世界食堂2(TVアニメ動画)

2021年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (276)
948人が棚に入れました
「いらっしゃいませ!ようこそ、洋食のねこやへ!!」アレッタとクロが働いている「洋食のねこや」は猫の絵が描かれた看板が目印。一見、日本のどこにでもある普通の食堂だが、7日に一度“特別営業”であるドヨウの日になると、異世界のあらゆる場所に扉がつながる。扉を通じて、今日も様々な“向こうの世界”の客がやってきては絶品の料理に舌つづみを打ち、帰っていく。この店に集う人々、料理との一期一会を描く物語。温かい出会いの扉が再びつながる。

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

深夜の飯テロ再び開幕!(世界観はそのまま作画はグレードアップ?)

小説家になろう発でヒーロー文庫から刊行のライトノベル『異世界食堂』のアニメ化作品。「2」が付かない前作からの2期目作品です。

本作のフォーマットは基本的にAパートで1品、Bパートでもう1品の計2品の料理について、それぞれに纏わるストーリーで構成されるという定式化された物になっています。

(恐らくはずっと)Aパートでは「洋食のねこや」に初来店の客が出てきて、店主やウエイトレス達からどのような店なのか説明を受ける形になっているので、途中の話数から観る初見の方でもいきなり観てある程度は話について行けるように作られています。

が、一応形だけ説明しておくと食堂があるのは「我々から見ると異世界の住民から見た異世界」である現代日本なのですね。そして店主は日本人でウエイトレス達は異世界人。何でそんなことになっているのか気になる方は1期目から観てみると良いでしょう。

そして本作のメインとなるのはやはり料理作画ということになりますが、第2話まで観た限りでは全く問題ありません。制作スタジオが変更になったせいなのか、人物や背景の作画も含めて全体的に作画は1期目よりも良くなっているように見えます。

原作でもそうですが、2期目では1期目以上にお店で出会った異世界人の常連客同士の交流にも見所が増えてくると思いますので、お楽しみに。

2022.3.31追記:
原作は続いていますけど、「小説家になろう」での更新はあまり進んでいませんよね。アニメ3期目を作るつもりもあまりなさそう。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 36

かんぱり さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ドヨウの日の楽しみでした♪

異世界食堂1期はお気に入りの作品でした。
ファンタジー世界の住人が、”異世界”のこちらの洋食屋、「異世界食堂」に食べにくるという設定がまず面白いし、あちらの住人が驚きながら、こちらの食事をしているシーンが多いなか、ファンタジー世界の世界観も意外ときちんとしてたりとそういうところも気に入ってました。

原作やコミカライズもその後読んでみたり。
なんとなく2期はないように思ってたので、とても嬉しかったです♡

見るのが土曜だったので、ちょうど作中の「ドヨウの日」と重なってました♪

劇中曲は1期のままで、これはすごく嬉しいです♫
やっぱり異世界食堂はあのBGMじゃないと♪

OPの"もう一回"の3回アレッタは孤独のグルメみたい。
EDは明るい感じで1期のしっとりしたのとは違うけど、良いと思います。

基本的な雰囲気は1期と同じなんだけど、2期はお客同士の交流が多くなった感じがします。
ハンバーガーとオムライス、テリヤキチキン。モカチョコレートパフェとカツ丼、チョコレートパフェなどなど・・
※お客は本名ではなくていつも頼む料理でお互いに呼び合っています。

それからクロの出番が増えたのも良かったです☆
3話のカレー食べ比べ、8話はクロ活躍回でした。
11話のクロとオムライスの会話はイケボで面白かったけど、そういえば1期でもしゃべってましたね。

あとびっくりしたのは11話での○○○○○!!
原作にもなかったお話で、アニオリ展開でした。
声優さんたちのえええええええぇぇぇぇぇーも豪華でしたねw

2期も見ている時間が短く感じるくらい相変わらず面白かったですけど、1期に比べて世界観の描き方が少し雑になったような・・そこがちょっぴり残念でした。

最終話であの人が登場したので3期はないような気がしますけど、またこういった感じの作品を作ってほしいなと思います。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 27

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

雰囲気が変わっていなくてよかった。

1期目の平和な感じがお気に入りだったので、まずは雰囲気があまり変わっていなくてよかった。
最初、あれ?なんかみんな目つき悪くなってない?と思ったけれども、まぁ、慣れれば大丈夫だった。

他の方の評価をパク・・・、いや参考に・・・、いやぁ。
まぁ、自分の気に入った作品がどんな評価なのか気になって観させていただきましたところ・・・。

マンネリっぽい、物語が無い、物語の起伏が無い、つまらない等々のご意見がw。
なるほどねぇ、一理はありますわねぇ。
確かに確かにw
言っていることは解らないではありませんねぇ。


ま、とは言え、アイメッセージとしては「自分のお気に入りだという」点は揺るがない訳で、そこはそれとしておきましょう。

もちろん、尖った、斬新な作品を観ると私も「おおっ、やるな」とは思うのですが、この平和な感じも捨てがたいのですよ。


今作も相変わらずの「飯テロ」系であることは間違いなく、
さらに、大掛かりな物語の展開は無く、こまごまと登場人物のエピソードが積み重ねられていく点は変化なし。
ワンパターンの域に入り始めていることは否めませんね。

登場人物も新しい人達と前からの人たち半々と言ったところでしょうか。
ここら辺は、飽きにもつながると同時に安心感にもつながると思うのでトレードオフって感じでしょうか。

それにしても、登場人物は皆、好みの料理をご指名し続けますねぇ。
飽きないんでしょうかw
おいしいレストランだと、他にもおいしものがあるのではないかと探し始めたくなりそうなものですがねぇ。

でも、まぁ皆さん幸せそうに食べているのを見ると悪い気はしませんよねぇ。
そして、その料理がリアル我々の見知ったもので、それを感激して食べているのを見ていると、何やら優越感もわいてきますw不思議なものですねぇ。


私としてはお気に入りの作品なので、またの機会もあって欲しいのですが、今作の終わり方、えらく綺麗に終わっているので、どうなのかな、と思ってしまいました。
登場人物も増えてきましたし、メニュー表の料理もだいぶ出てきてしまったのでは?


ま、長生きしそうな、アレッタちゃんとクロ他が残って、マスターが代替わりした数年、数10年後でも話としては同じ感じで行けそうですけどねwww。
(ヤバイ、マスターに愛着あんまりないのばれてしまうwww)



はてさて、あくまでも私の意見になりますが、
誰が見ても、そんなに嫌な感じのしない、そういう意味では良作だと思います。あとは合うか会わないかくらいでしょう。
なんなら、どこから観ても何となく話は理解できるかもしれませんし。
機会がありましたら、1話2話でもつまんでみてみて下さい。
お気に召すようであれば、全話視聴をw。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 20

68.6 10 ドラゴンで魔族なアニメランキング10位
スレイヤーズTRY[トライ](TVアニメ動画)

1997年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (151)
837人が棚に入れました
テレビ版「スレイヤーズ」第3作で一応の完結編。今回は原作の流れから分岐した完全なオリジナルストーリーで、しかも原作者・神坂一の別作品『ロスト・ユニバース』世界にも関わる大事件が展開される。自称・天才美少女魔導士リナとその仲間ガウリィたちの前に、以前に倒した火竜王ガーブの分身である美青年ヴァルガーヴが現れた。さらにこの世界には、別世界の魔王ダーク・スター出現の予兆が窺える。一同の戦いの行方は?

大和撫子 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

世界観が素晴らしい

シリーズ第3作目で原作にはない完全オリジナルストーリーを展開。
人間・魔族・神族・異界の者達と様々なキャラ達が絡み合う壮大なスケールで描いた世界観は実によくまとまっており最高に面白い内容でした。
いろいろな苦悩や思惑を持つ者達の心境を非常に分かりやすく表現されており、涙流したり感動に震える場面もあります。
また元々豪華だった声優陣に前作で石田彰、今作では桑島法子が加わりもう反則です。
最終話に流れた桑島法子のエンディング曲は名曲中の名曲。
共通した世界観を持つ「ロストユニバース」と合わせて見たい作品でもあります。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 5

Ballantine さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

ここまでは見た事ある

公式サイト
http://www.tv-tokyo.co.jp/contents/slayers/try/story.html


シリーズ物第三弾、全26話。冒険コメディーアドベンチャーファンタジー。

■TVアニメ
スレイヤーズ
スレイヤーズNEXT
スレイヤーズTRY      ←ここ
スレイヤーズREVOLUTION
スレイヤーズEVOLUTION-R
■劇場版
スレイヤーズ(劇場版)
スレイヤーズRETURN
スレイヤーズぐれえと
スレイヤーズごぅじゃす
スレイヤーズぷれみあむ
■OVA
スレイヤーズすぺしゃる
スレイヤーズえくせれんと


主題歌

オープニングテーマ「Breeze」
歌 - 林原めぐみ、作詞 - 有森聡美、作曲 - 佐藤英敏、編曲 - 添田啓二
エンディングテーマ

「don't be discouraged」
歌 - 林原めぐみ、作詞 - MEGUMI、作曲 - 佐藤英敏、編曲 - 添田啓二
「somewhere」(最終回)
歌 - 桑島法子、作詞・作曲・編曲 - 田辺智沙

OPED相変わらず神曲です。ってかなんであんなにハマってたんだって位好きでしたよ。
テーンテテンテテン♪で始まるOPのあの部分なんかピアノかなんかで練習してたような…

投稿 : 2024/04/27
♥ : 11

切り込み隊長 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

スレイヤーズ三作品目

スレイヤーズ三作品目です
スレイヤーズ無印→スレイヤーズnext→スレイヤーズtry
前作を見ないと話が繋がりません。前作みてから見ようね!
三作品目のざっとした内容は、二作品目のボスを倒したため主人公たちのすんでた地域の結界が解ける。結界があったため主人公たちのすんでた地域の人たちは外世界を知らないわけです。日本から外国いけないと考えてください。じゃあ外の地域行こう。としたら外の世界の巫女さんに会う。なんか巫女さんが世界が危ないらしいと言ってきた。主人公達に助けを求めてきた!そして新しい冒険が始まります。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 0

61.7 11 ドラゴンで魔族なアニメランキング11位
失格紋の最強賢者(TVアニメ動画)

2022年冬アニメ
★★★☆☆ 2.9 (233)
785人が棚に入れました
世界最強の魔法使いと謳われながらも、生まれ持った紋章の性能に限界を感じていた【賢者】ガイアス。 その彼が己の紋章を変えるために取った手段――それは転生によって新たな体を得ること! 彼は遥か未来の世界に転生し、求めていた「魔法戦闘に最適な紋章」と、マティアスという名を手に入れた。 しかし、その紋章はこの時代ではなぜか「失格紋」と呼ばれていた……! 時を経た今世では、魔法が衰退し低レベルな魔法理論が跋扈してしまっていたのだ。 魔法戦闘最強の「失格紋」と、賢者の知恵を併せ持つ少年マティアスは、世界の常識を次々と打ち壊していく! 異世界紋章ファンタジー、ここに開幕!!


声優・キャラクター
玉城仁菜、鈴代紗弓、白石晴香、井澤詩織
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ありふれた最強賢者

最強賢者がもっと優秀な紋章を得るために、数千年後に転生。
その間に、人類が弱体化。
優秀紋と思っていたら失格紋だったとさ。

って、もうこういうのはやめませんか。
一見弱々設定、実は最強ってやつ。
飽きてきた感が否めません。

凡庸設定とおり、主人公の賢者には最強感がありました。
でも、{netabare}ラストはハラハラ。{/netabare}
最強ものにはいらないと思うけど。

主人公一人に三人の女の子のハーレムパーティーですか。
構成としてヒロインは一人、あとはお囃子要員と大食い要員。
バランスがとれていると言えばとれているような。

もっとも気になったのが、主人公とヒロインとの関係。
{netabare}恋愛要素は無いに等しいながらも、事ある毎に顔を赤らめる二人。{/netabare}
最強賢者には違和感しかありませんでした。

何だかんだと不平不満を述べてきましたが、私は嫌いじゃありません。
パーティー内のやり取りが結構楽しい。
大食い要員であるアホの子ドラゴンがいい味を出してました。

物語は切りのいいところで終了。
しかし、こんなんじゃ続編制作は微妙だと思います。
ただし、あれば私は観ますけどね。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 12

66.7 12 ドラゴンで魔族なアニメランキング12位
モンスター娘のお医者さん(TVアニメ動画)

2020年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (194)
730人が棚に入れました
ここは魔族と人が共に暮らす街“リンド・ヴルム"。新米医師のグレン先生、今日もキワドイ診察中――!?マーメイドのエラを奥まで診察したりフレッシュゴーレムの太ももを縫合したりハーピーの産卵をお手伝いしたりドラゴンの鱗を隅々まで触診したり見た目も構造も性質も異なる彼女達を救うため、全力で診察しているだけなのに、なぜかいつもアブナイ♥雰囲気に……?でも大丈夫、100%医療行為だから問題なし!ラミア族の助手・サーフェの尻尾の締め付けに窒息しかける時もあるけれど、今日も診療所は開かれる!史上初!モンスター娘の生態に迫る、メディカルファンタジー開幕!!

声優・キャラクター
土岐隼一、大西沙織、ブリドカットセーラ恵美、藤井ゆきよ、嶋村侑

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

モンスターが存在する世界で人間がモンスター専門の医者をやっているお話

問題は人とモンスターが共存するリンド・ヴルムでモンスター向けの診療所の医師を務めるグレン・リトバイトが若い男性で、その「モンスター」というのが看護師のサーフェも含めて女の子ばっかりというところ。

モンスター娘たちがグレンのことを好きになってしまい、見た目的には「モンスターによるハーレム」となってしまっているのが、とても世間におもねった感じになっています。そしてあくまでも「治療シーン」ということになっていますが、モンスター娘たちがあられもない声を上げてしまうあたりも…。

ですがグレンが治療したモンスター娘たちが後のエピソードでもサブキャラ的に活躍し、終盤のエピソードでは全員参加で総力を挙げてある人物の治療に力を尽くしていくシリーズ構成は決して悪くはないと思いました。終盤3話のエピソードまで付き合うと、人によってはある程度この作品の評価を変えるかもしれません。

作中の歴史では人間とモンスターとの間で大きな戦争があり、その後に訪れた戦後の平和のシンボルであるリンド・ヴルムの町の営みこそが本作品の主軸であろうと思うので、そういう「異世界日常系」の話と思うとけっこう楽しく視聴できました。

そういう意味では本作はまさに「モンスター娘のいる日常」であるという気がしますが、本作はそもそも人類とモンスターが敵対種族であったという歴史を背景に、グレンが医者となる前の幼少期を含んだサーフェとの関係や、t多種族の共生が進んだリンド・ヴルムの街の雰囲気などを楽しむ作品であったように思います。

ユルい雰囲気の中にもジワジワと楽しめる要素が侵食してくる感じで私はけっこう好きでした。ただ、世間での評価はあまり高くはなさそうだなあ…。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 25

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

単純な建て付けの物語だけど面白い!

原作未読。最終話まで視聴。

魔族と人間が共存する世界が舞台。
人間族のグレンはラミア族のサーフェと共に、魔族専門の診療所を営んでいる。

【単純な建て付け】
モンスター娘を治療する→『グレン先生好き!』→サーフェがヤキモチ

ひたすら、このパターンが繰り返される物語。

【だけど見ていて飽きない工夫】
登場するモンスター娘の症例が、それぞれの習性とマッチしていて、妙に納得がいく。

一見、ハーレム物なのに、グレン先生が治療に取り組む姿勢が真剣なので、とても好感が持てる。

登場するモンスター娘が、とにかく可愛い。
しかも、性格や口調を工夫して、多くの人がお気に入りのキャラクターと出会える。

【あとは余談ですが・・・】
私、爬虫類(特にヘビ)が苦手で・・・。
サーフェの尻尾のリアルな動きが、『うわぁ~』って・・・。
ほとんど『怖いもの見たさ』的な状況でした(笑)。

ただしこれは、逆に言えば作画の良さの証。
高評価です(笑)。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 17

59.5 13 ドラゴンで魔族なアニメランキング13位
賢者の弟子を名乗る賢者(TVアニメ動画)

2022年冬アニメ
★★★☆☆ 2.8 (206)
674人が棚に入れました
無限の可能性が広がるVRMMO-RPG『アーク・アースオンライン』。プレイヤーによって建国されたアルカイト王国の九賢者が一人、威厳あふれる老齢の召喚術士ダンブルフもまたプレイヤーの一人だった。 ある日、彼は世界の異変に気づく。ゲームでは無かった味覚や臭覚が生まれ、ログアウトもできない。さらに、NPCが実に人間くさい反応を見せる。――それはゲームが紛れもない現実となった証であった。しかもこの世界では、30年もの月日が経っているというのだ。 そして何ということか、ダンブルフは諸事情により幼くも美しい少女の姿になっていた! 急変した世界の謎を解き明かすため、ダンブルフは賢者の弟子ミラを名乗り旅立つのであった。冒険の果てに待ち受けているものとは――。


声優・キャラクター
ミラ:大森日雅
ソロモン:村瀬歩
ルミナリア:日向未南
ゼフ:斉藤隼一
アスバル:安元洋貴
フリッカ:櫻弥恵
エメラ:夏吉ゆうこ
タクト:井澤佳の実
マリアナ:堀江由衣
アマラッテ:佐倉綾音
ダンブルフ:ささきいさお

ato00 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

わし、わからん・・・

これって、ファンタジーゲームの中の話だよね。
ログアウトしないから、途中から忘れてました。
それに、いつの間にか30年経過してて・・・
1話後半の無声演出も謎でした。

主人公は、賢者ダンブルフの弟子ミラ。
とは言え、同一人物なんですけど。
でも何でおっさんが美少女に変わったの?
はっきり言ってわかりません。

このアニメの最大の見所は、賢者ミラです。
口調は威厳あるおっさんなのに容姿はかわいい。
これは明らかにギャップ萌え。
まんまとしてやられました。

軍勢のダンブルグか。
なんかカッコイイ命名。
ミラが様々なキャラを召喚できるところもまたよろし。
作品に彩りがありました。

ところで九賢者の内、3人くらいしか出てこない。
オープニングなどにちらっと登場するところをみると、続編作る気満々か。
まあ、先は気にならないので2期は無くてもいいような。
ただ、ミラがかわいいから観ちゃうんだろう。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 16

68.0 14 ドラゴンで魔族なアニメランキング14位
現実主義勇者の王国再建記 第二部(TVアニメ動画)

2022年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (188)
672人が棚に入れました
異世界に召喚された相馬一也は、エルフリーデン王国の王位を譲られて以来、辣腕を発揮し、王国の政治・財政を立て直していった。そして、三公の反乱とアミドニア公国の侵略を鎮圧したソーマは今、新たな問題に直面していた。 アミドニアの首都ヴァンを失い敗走した公太子ユリウスが復権を狙い、人類宣言の盟主たるグラン・ケイオス帝国に助けを求めたのである。始まる女皇マリアの妹ジャンヌ・ユーフォリアを代表とする帝国との交渉。それはエルフリーデン、アミドニアだけではなく、大陸全体の運命をも左右するものとなろうとしていた――。

声優・キャラクター
ソーマ・カズヤ:小林裕介
リーシア・エルフリーデン:水瀬いのり
アイーシャ・ウドガルド:長谷川育美
ジュナ・ドーマ:上田麗奈
ハクヤ・クオンミン:興津和幸
トモエ・イヌイ:佳原萌枝
ポンチョ・パナコッタ:水中雅章
カルラ・バルガス:愛美
ロロア・アミドニア:M・A・O
マリア・ユーフォリア:金元寿子
ジャンヌ・ユーフォリア:石川由依
ネタバレ

カミタマン さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

狂気のマッドサイエンティスト鳳凰院凶真

2023/04/20 初投稿

OP・EDが変わった14話から最後まででいいのでしょうか?


第2部も面白く見させていただきました。

社会の改革的な話好物なのです,

さらに相談,会議,謁見,対談,交渉いろんな話し合いの場面が多くありました。わりと会話シーンの時間が長いです。
これまた好物です。(たぶん少数派でしょう^^;)


個人的に{netabare}奴隷制度に手を付けた{/netabare}22話は神回認定です。
ほぼほぼ,ゲストキャラ中心にストーリーを展開している点
はじめソーマ達が出てこない(序盤は出てきますが・・・)展開に違和感を感じるのですが,いつの間にか話に引き込まれていました。
もちろん,ツッコミどころは山ほど有るのですがw
そもそも,教育ってそんなに短時間でできるの?(作中何年もかけたようには見えませんでした。)
仮に短時間で出来たとしたら
①この世界の人類がみんなすごく優秀(これだと,ソーマがすごく有能な国王であることと矛盾します。)
②ジンジャーが教育者としてものすごく有能{netabare}これは,終盤ソーマがジンジャーを奴隷教育所の設立者にスカウトしたことを考えれば一応あり得る話です。しかし,物語から受けるジンジャー像は奴隷に対しても思いやりがある優しい人程度です。恐らくストーリー的に教育に要する時間は考慮されていなかったと見るのが妥当な気がします。全ては,奴隷に対して教育を行い改革を行ったという功績を表す記号のような気がします。しかも,最終的には奴隷制度は維持されるばかりか,奴隷商人は公務員化されるというよく分からない展開w{/netabare}
と色々ツッコミどころは感じながらも,見終わった後はすごく感動しちゃっていたわけですw

24話の難民問題についてもすごく良かったし
お妃講座も割と好きですw
最終話のとって付けたような{netabare}突然の超展開も実は結構面白いと思いましたw(全くの出たとこ勝負という分けでも無く,14話で伏線張って言いましたねw){/netabare}

自分としては終盤特に盛り上がり面白かったようにおもいました。

そうそう,ハーレム構成員として1期からちらほら顔を出していたロロアがついにレギュラー化したのも高ポイントです。自分はロロア推しです!!

わりと,賛否が分かれる作品(しかも,否の方が多数かもw)のような気がしますが,自分としては星五つのお気に入り棚入りという最高評価だったりします。

ところで,書き忘れましたがソーマが反体制派の貴族達を一気に殺害したところは流石に引きました・・・

投稿 : 2024/04/27
♥ : 15
ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

第22話は心に響きました

この物語は第二部です。第一部が未視聴の方は、先に第一部を視聴してください。

この世界に召喚された現代人の相馬一也(ソーマ)は、エルフリーデン王国の王位を譲られた後、国の政治や財政を現代に沿った形で立て直しています。

第二部では、ソーマは多くの人達と知り合いになり、国はますます豊かになってゆきます。
その中でも異色の脚本として私の心に響いたのは第22話でした。
政治の基本は人を幸せにすること。それをつくづく感じる内容でした。


第22話の主人公はジンジャー・カミュ。ソーマは最後に少ししか登場しません。

奴隷商人のおじいさんが亡くなった後、カミュは奴隷たちを養う責任者となりますが、彼は奴隷商を続ける気がありません。奴隷商としての知識もありませんでした。

当時の奴隷たちは消耗品の道具と同じような扱いを受けていました。
粗末な衣服や不十分な食事しか与えられず、奴隷の親子・兄弟は別々に売られてゆき、二度と親子や兄弟が再会することはありません。
(これはリンカーンが奴隷解放をするまでは、実際にアメリカでも行われてきたことです)

奴隷の中にサンという少女がいました。彼女は勇気を振り絞って「奴隷を売る際は親や兄弟を離れ離れにしないようにしてほしい」とカミュに願い出ます。
当時は奴隷が主人に口答えするのは厳禁です。おそらくサンは鞭で打たれるのを覚悟のうえだったはずです。
どんなに鞭で打たれようが、家族の絆を引き裂かれる奴隷の苦しみを失くしてほしかったのでしょう。

サンの話を聞いたカミュは、{netabare} その願いをかなえます。必ず親子や兄弟が一緒でないと奴隷は売らないと約束{/netabare}します。
{netabare}それだけでなく、彼は奴隷たちの衣服を普通の人たちが着るものと同じにします。
「みすぼらしい服を着ていたらひどい扱いを受けやすいが、立派な服を着ていたら大切にされるはず」それが彼の考えでした。
さらにカミュは、奴隷たちに読み書き計算を教えます。
「付加価値をつければ高く売れる」それがサンへの説明でしたが、それだけではないことは明白です。
彼は奴隷たちに幸せになってほしいと願っていました。
だから彼は奴隷を買いたいと言ってくる人たちを必ず面接します。
どんなにお金を積まれても奴隷を大切にしそうにない人には決して売ることはしません。{/netabare}

カミュが奴隷たちを手放していく様子は、まるで孤児たちに里親を斡旋するように愛情が感じられました。


カミュのこの行動は、やがて大きなできごとに発展してゆきます。国の制度に変革をもたらします。
やがてその変革は、近隣諸国にも波及してゆきます。

たった一人の行動が国の制度を大きく変えるのです。多くの人が幸せになるのです。
奴隷の境遇を改善したカミュも立派でしたが、危険を顧みず意見を言ったサンの勇気も見事でした。
この二人が幸せになることを願います。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 21

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

「さあ、交渉をはじめよう」革新的な勇者の改革は外交の舞台へ――。

この作品の原作は未読ですが、TVアニメ第1期は視聴済です。
第1期と第2期の放送間隔が半年しか空いていないので、最初から第2期ありきで制作されたのでしょう。

異世界の召喚された主人公ソーマを演じるのが小林裕介さん、そのソーマを召喚したエルフリーデン王国の王女…一番ソーマに近しい存在であるリーシア・エルフリーデンを演じていたのがいのりちゃんという、リゼロにおけるスバルとレムりんという間柄をどうしても思い出さずにはいられませんでした^^;

ソーマとスバルはキャラ設定が大きく異なっていますが、リーシアとレムりんの一途で一本筋の通ったところが似通っていたからかもしれません。


異世界に召喚された相馬一也は、エルフリーデン王国の王位を譲られて以来、
辣腕を発揮し、王国の政治・財政を立て直していった。

そして、三公の反乱とアミドニア公国の侵略を鎮圧したソーマは今、
新たな問題に直面していた。

アミドニアの首都ヴァンを失い敗走した公太子ユリウスが復権を狙い、
人類宣言の盟主たるグラン・ケイオス帝国に助けを求めたのである。

始まる女皇マリアの妹ジャンヌ・ユーフォリアを代表とする帝国との交渉。
それはエルフリーデン、アミドニアだけではなく、
大陸全体の運命をも左右するものとなろうとしていた――。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

この作品を視聴する人なら一度は脳裏をよぎる疑問があると思います。
既にご存じの方以外ですけど…
それは、「マキャヴェッリって誰?」です。

事あるごとにソーマは「マキャヴェッリ」という単語を口癖のように連発していましたから…
思わずググらずにはいられませんでした^^;

以下はwiki先生からの抜粋です。

名前は、ニッコロ・マキャヴェッリという、イタリア、ルネサンス期の政治思想家、フィレンツェ共和国の外交官だったそうです。

主な著書に『君主論』や『戦術論』があります。
理想主義的な思想の強いルネサンス期に、政治は宗教・道徳から切り離して考えるべきであるという現実主義的な政治理論を創始したとの事です。

『君主論』では、君主の在り方や権力を保持し続けるための方法が論じられていることから、現代主義の古典として位置付けられているそうです。
また、『戦術論』についても後世の軍事学の研究に影響を与えた一冊になっているとか…

確かに現実主義を基調とした思想は、この作品のタイトルとの合致していると言えます。
ですが、個人的には一つの思想に傾注し過ぎるのはある意味危険なことだと思います。

今、置かれている状況がマキャヴェッリの提唱した理論に合っていれば問題ないんだと思いますが、無理矢理その理論に嵌め込むこと必ず歪が起こると思うんです。
色んな思想や考え方があります。
無数にある選択肢の中からの最適解がマキャヴェッリの提唱した理論なら良いんですけどね。

一方、物語の方ではソーマのハーレムが着々と出来つつある感じがしましたね。
現在のところ、辛うじて片手で収まる範囲に留まっていますが、きっとそのうち片手だけじゃ足りなくなるんでしょうね。
まぁ、それだけの実績を積んできた人格者ですから違和感はありませんでしたけどね。

この様な作品を見ると「ハーレム良き…」と思ったことが無い訳じゃありません^^;
でも、それと同時にそれだけの人を養えるほどの甲斐性が無いことも自覚しましたけど…
まぁ、私の様な一般人には無縁の世界ということですね。

物語は内政から外政に軸足を移しましたが、個人的には第2期の方が俄然面白いと思いました。
外政に精を出すためには国内基盤が盤石でなければなりません。
その点においてもしっかり描かれていたのは良かったと思います。

これからソーマが何人の妻をめとるか…じゃなく、今後のフリードニア王国行く末が楽しみです。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、いのりちゃんによる「REAL-EYES」
エンディングテーマは、あいみんによる「LIGHTS」
どちらの楽曲も大好きでした…というより、どちらの声優さんも大好きなので耳が幸せでした。
一つ気になるのがあいみん…
持病の治療に専念するため、活動を制限されているとのことです。
たいしたことなければ良いのですが…

1クール全13話の物語でした。
最終話にはトンデモ展開が用意されていましたね。
でも、これで色々と腑に落ちた気がします。
原作は未だ連載が続いているようですが、原作のストックも十分残っているようです。
ここで終わったら悲しいので、是非続編を制作をお願いします。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 12

63.5 15 ドラゴンで魔族なアニメランキング15位
RPG不動産(TVアニメ動画)

2022年春アニメ
★★★★☆ 3.1 (161)
507人が棚に入れました
魔王が倒され、世界が平和になってから15年。風色琴音は、新居を探して「RPG不動産」に訪れるが、実はそこが琴音の就職先だった! 同僚は、自由でやんちゃなファー、仕事に厳しい僧侶のルフリア、可憐な見た目と裏腹な強さをもつ戦士のラキラ。 琴音は3人と一緒に力を合わせて、家探しに訪れる一風変わったお客さんたちからの無理難題を仲良く楽しく解決しながら、新しい住まいを提供していく。 大切な物件探しは「RPG不動産」にお任せください! 水のなかでも、雲の上でも、どんな場所だって、きっとあなたが喜んでくれる素敵な物件を見つけてみせます。異世界おしごとファンタジー、開幕!
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

異世界きらら

{netabare}
異世界で不動産屋を経営する日常系アニメ
ドラゴン家を買うやチート薬師に近い雰囲気で、その二作と同じくこれも楽しめた。

不動産と言う題材だからこそ現実ではなく異世界にしたんだろうか、ファンタジーだからこその特殊な家の数々で、頭のおかしな屋敷を回るのはギャグとしても面白く分かりやすかったので最後まで飽きなかった。
キャラに関しても人外だったり、ネクロマンサーだったり、こちらもファンタジー世界ならではのキャラ達で、それぞれの持つ能力やら特徴を活かせているストーリーで現実世界での日常モノにはない面白さがあった。
そういう要素が多かったこともあって、個性的な家やキャラに主人公達4人が振り回されるドタバタコメディとしての出来も良かった。
主役の4人も基本的には仲良くしている感じで、いつものきらら枠、何も考えずに見られる癒し枠としても申し分なかった。
ゲストキャラに割く時間と4人の会話に割く時間の配分も良く、毎回ゲストキャラはいるものの不動産の4人同士の絡みがぬかりなく十分にあったので、主役の4人も、ゲストキャラも全員印象に残った。

不動産アニメとしても、基本的には明らかにぴったりな家が見つかるパターンだが、思考を重ねて適当な家を紹介する回もあり、しっかりしていた印象。
基本的に主題から逸れたりせず、真っ当に不動産としてやっていたという点でも印象がいいし、実際ゲストキャラが来て家を紹介するという朝アニメ的なテンプレートに沿った不動産要素が面白かった作品でもある。

だからこそその点で言うなら最後のシリアスは絶対にいらなかった。
展開自体はそれほど悪くはない(ただ、良くもない)が、きららの雰囲気、ここまでのゆるふわな雰囲気と全くかみ合っておらず、途中でギャグ調のノリにもなったりするしで、シリアスにしても中途半端な出来になってる。ドラゴンの目的のオチも少し弱かったか。

シリアス要素で評価できる点としては、琴音がここまでファーがドラゴンでないと信じて色々と行動していた描写が多かったからこそ、普通に考えたら引き渡すべきところで、最後に琴音だけがファーを庇うという展開に説得力があったこと。
時には対立するのもある意味リアリティがあるし、その対立の元となるバックボーンが描かれてるのは良かった。

アイコンにしてるのにあまり悪い点書きたくはないが、もう一つ微妙に感じた点としては、舞台設定。
ファンタジー世界ならではの話は面白かったが、日本的な要素・展開(日本風の祭り等)が多く、ところどころ異世界感がなく残念だった。
琴音の名前や店の名前が堂々と漢字なのも引っかかる所。
原作買う予定だけどまだ買ってないので、それが伏線で勇者辞めますみたくオチなら申し訳ない。

キャラデザは不評みたいだけど、自分はこのキャラデザかなり好きです。
評価となると満点はあげられないけど、今期一、二に大好きな作品。

↓一話毎メモ
{netabare}
1話 ☆10
なろうきらら。リゼ? エロありのきらら?
ドラゴン家を買う難民救済。でかい。円盤では
リゼじゃねーか。
このアニメめっちゃ好きだわ。
不動産とはいえいい物件持ちすぎでしょw
質素な家に住みたいってちゃんと伝えろw 百合最高

2話 ☆9
あれこんなにでかかったっけ?
どことなくチート薬師感を感じるw
ジェットコースターもあるのかこの世界、相当文明進んでるな。
なろうタウン魔王城。シャドーハウス 電話もあるのか
これもうあの洞窟しかないな。読みやすい展開。
ほぼリゼじゃん。すすの部屋は忘れられた。
風呂ノルマ このアニメの評価が微妙なのはおかしい。

3話 ☆10
ドラゴン君家買いに来そう。この子がドラゴン?
風呂ノルマ。エロある? ネクロマンサーだった。風呂ノルマ
主人公ら王から召集されるぐらいの地位なの?
いちいち服が露出高い。なろうで死ぬほど見た光景。

4話 ☆9
謎のエロ。ペットでっか...。琴音何者だよ。
名前漢字だし転生者かと思ってたわ。
ギルドの受付嬢とかめっちゃ倍率高そうだな。のわりに給料低いんか。
飛行船もあるのかこの世界。いや、この家くっそ高そうだけど。
立地の危険さで安いのかな? 最初から紹介出来たろ。
ブラック飲めること前提きつい。
謎のギスギス。謎の重い過去。ギスる意味あった?
いや、家の取り壊しの話じゃなかったんか。

5話 ☆9
スライム300で見た。やっぱこういう回は微妙だな。
いや、水着メインじゃないから見れるかも。
妹いるの初耳だぞw もはやポーションの域逸脱してるよな。
魔法でしかないw てかどこでもらったし。おいポーションなくなったぞ。家を買いに来ただけかもしれない...。ギスらないで。
ドラゴンちっさ。これがドラゴン家を買うですか。
ファー魔王説でてきた?w

6話 ☆8
こいつらの服ほんとどうなってんのw
牢獄で草。友達(言葉通じない)
牢獄で暮らしてるの画がシュールすぎる。残業は基本。
早速城とは関係ないお客さんじゃんw
歌下手ネタはいらんな...。死神君かわいい。
意味わからんオチで草。

7話 ☆9
琴音こんなボケるキャラだっけ。袋に死体でも入ってそう。
忍者屋敷みたいで売れそうな気がしなくもない。電車あるんかい。
髪色がカラフル過ぎる。服が意味不明すぎる。
妹たち空気。

8話 ☆7
似合ってねえ。韓国か? 今回結構滑ってない?w
進撃で見た。異世界要素がマジでなくなってきてないか?
さすがにちょっと世界観がおかしすぎるかな。
Aパートと繋がった。唐突なシリアス。ライブ行かんのか。
シリアスいる? 当たった! そうはならんやろ...。
初の男キャラ登場w 流石に関係ないは無理があるw

9話 ☆8
堂々と日本語あるとさすがに違和感あるな。やっぱりエロ要らん。
さすがに少しきつい。下品。エロ要らないなやっぱり。媚薬かよ。
エロ除けば面白いAパートだった。
もうこれも勇者辞めますみたいに元日本設定ってことにすればいいのに。食べられそう。ラピュタは本当に。
地上と思いっ切り関わってるじゃんw
最後の願い事と言い今後への布石を張り巡らせてるな。

10話 ☆8
服じゃなくてマイクロビキニではw それは占い師に聞け。
完全に特定可能レベルで写ってて草。
てか魔法使えないのになんで琴音杖持ってるのかw
持ち去ったら意味無くない?
これ最終回までずっとドラゴンの話ならちょっと嫌だな。

11話 ☆4
いや、応戦してあげてw 微妙に緩い雰囲気で戦闘するのなんなの。
オチがしょぼすぎるw けど町破壊してるよね。謎回想。
襲っとるやんけ!
ストーリーなろう以下になるなら普通に1~9話みたいな話をずっと続けてほしかった...。ジェットコースターもあるのかこの世界。
キャラデザがきららの萌えキャラだからノリもあって、あまり悪役感がない。このシリアスいる? まあ違うよね...。棺桶行き
もっとしっかりシリアスだったらきららの風潮に囚われてないシリアス展開として評価出来てた。

12話 ☆5
絶対シリアス要らん。死んだ。ファーが直すんだろうな。
草。マジで絶対シリアス要らない。被害だしたドラゴンを許すな。
シュールすぎる。このためのネクロマンサー。なんか草。
危ないだろそんなとこw
これこの後不動産の話じゃなくなってるのかなぁ。
原作そうなってたら少し嫌だな。
この子ネクロマンサーとは別なの? 目の色が違うけど。

曲評価(好み)
OP「Make Up Life!」☆8
ED「Awesome!」☆7
6話ED「竜の歌」☆8
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/04/27
♥ : 10

59.5 16 ドラゴンで魔族なアニメランキング16位
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341人が棚に入れました
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