2019年度のマネージャーおすすめアニメランキング 5

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの2019年度のマネージャー成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月03日の時点で一番の2019年度のマネージャーおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

69.0 1 2019年度のマネージャーアニメランキング1位
あひるの空(TVアニメ動画)

2019年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (173)
697人が棚に入れました
バスケットボールでは決して有利ではない小柄な体格の車谷 空。身長を理由に中学時代スタメンに選ばれることのなかった空は、高校バスケ部に期待を膨らませて九頭龍高校、通称クズ高に入学。ところがバスケ部はほとんど機能停止状態。とてもバスケをできる環境ではなかった。しかし、空はバスケへの熱量で、クズ高バスケ部メンバーとぶつかり合いながらも、共に成長していく。次々に直面するあらゆる困難に、クズ高バスケ部メンバーはどのように立ち向かって行くのか…!?

声優・キャラクター
梶裕貴、内田雄馬、小西克幸、谷山紀章、宮野真守、八代拓、堀井茶渡、KENN、千本木彩花、谷口夢奈、遠藤綾
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

乙女と不良が交差するとき

原作未読


出た!“新丸子橋”
リアル正式名称は“丸子橋”

橋名板をでかでかと映してくれたおかげで一発判明。本作冒頭で登場して以降ちょくちょく顔を出すその橋は、渋谷-横浜間を繋ぐ東急東横線の途上にあり東京都と神奈川県の県境/多摩川にかかった橋です。
本作と同時期放送『フルーツバスケット』でも登場したり、少し前の『荒ぶる季節の乙女どもよ』ではヒロイン達の通学路で使われてました。これがさもありなんと言いますか。『荒乙』ヒロインたちは神奈川県川崎市側から橋を渡って、東京都大田区側にある高校に通っている設定なんですね。それがどういうことか『荒乙』未視聴者向けに少しだけ触れるとヒロイン達はとってもいい子で普通の高校に通学中って前知識が僕らにはある。
これが橋を渡らずに川崎に留まるとどうなるかはサムネからお察し。ヤンキーが出没するちょっぴりスラム感の漂う設定へと変貌します。
なお川を挟んだ東京都大田区側はズバリ“田園調布”お金持ちの住む所です。少し川崎をフォローするなら丸子橋を渡って次の次の駅“武蔵小杉”は住みたい街ランキング上位エリア。本作のメイン舞台です。


 川崎市中原区アニメ


高校では今はどうか知らんけどその昔ギャルが軒並み持っていた“法政バッグ”の法政二高が有名。
…のっけからすみませんでした。めっちゃ土地勘のある地域だったもんでつい(^_^;)


本題に戻ります。
神奈川を舞台にメインどころで不良がからむ高校バスケのお話です。あの金字塔との比較しそうなところをぐっと堪えて楽しみましょう。あっちが海近くならこっちは川沿い。
別物には違いありませんが、それでも気になる方向けに一つだけ優位なものを。少なくともヒロインは確実にこちらがかわいいかと存じます。

黒髪ロングなんです。近くの女子に聞いてみてください。加齢とともにロングはしんどくなってくる。若さや青春の象徴ロングヘアーです。それなのに部活だからと髪をまとめなければいけないのでだいたい束ねっぱなしと出し惜しみします。ロングな黒髪はところどころでしか披露しないというこの贅沢。
さらにこの子ひょんなことから女の命“前髪”を無残に切られてしまいます。しかもやらかした前髪のまんま物語はしばらく{netabare}(インターハイ予選一回戦まで){/netabare}続くのです。前髪決まらないから学校休むリアル女子を見てきた私には衝撃でした。で学校マジックが発動。決まらない前髪を気にしない美形女子はモテる結果に。高校生なんてまだまだ素材に吸い寄せられるのです。教室でぶーちゃんがその美形女子に「ぜんぜん前髪平気よ。それに○○そんなん関係なく美人だし…」と言ってるのに聞き耳たてて、心の中で「うんうん」と頷いた経験は皆さんにもおありでしょう。

 若さの象徴“黒髪ロング” + “前髪気にしない”女子

これを一例に距離感がより高校生(等身大)に近いバスケアニメになってます。全50話とけっこう長丁場ですよ。原作はまだ完結してないので途中までですが、これまで二回ほどアニメ化を断り今回は原作者納得のアニメ化だったとのことです。


少なくとも長編のスポーツものに期待するものは満たせるのではないかと思います。

バスケバカな主人公車谷空(CV梶裕貴)がいて(冒頭)
休眠状態のバスケ部を掘り起こしていく
主人公に感化されて才能が徐々に集結していき{netabare}(前半終了間際に揃う感じ){/netabare}
強豪との練習試合もやったりなんかして(当然序盤)
インターハイ予選に臨むことになる{netabare}(後半開始部分がここ){/netabare}

1クールものと違い展開を急いでません。このへんを“停滞”って捉えるのはちょっと違うと思っていて、豊富に話数がある分“弛緩タイム”が用意されてるくらいで捉えてます。計算されつくした50話を否定はしませんが、それってずっと緊張を強いられことになり集中がもたないのではと思ってます。
行ったり来たりを楽しみながら腰を据えて楽しむ話数と思って堪能するのにちょうどよい。


不良ものにありがちな家庭環境トラブルが影を落として…みたいなのは薄め。
一度は好きなバスケに背を向けてたり、そもそも何かに打ち込んだ経験の無い連中の物語です。
彼らがこれまでの人生の中で無駄にしてきた時間の重さを見せつけられる場面は多々あり。試練にさらされる回数は他のスポーツものと比較して多いほうでしょう。
ありがちな一つ勝ったらさらに強い相手、的なライバルのインフレがなく、その分バスケットボールに向き合うことで自身の生き方を見つめ直すような内容になってます。まだ高校生なのに。

やってしまったことは元には戻らない。
しかしそこから逃げたままで果たしていいのか?

自分で蒔いた種を刈り取るというべきか、自分で自分のケツを拭くというべきか…

 {netabare}自分の弱さから逃げず新たに(再び)挑戦する{/netabare}

スターティングメンバ―ほぼ全てがミッチー(※注:三井寿)みたいなもんですかね。バスケの技術的な側面よりもキャラ達のチャレンジする姿勢に心打たれる良作でした。
ゆるいところはゆるいのでそんなに堅苦しくはないですよ。
大人たちもこの未完成で危うい面々にしっかり向き合って導きます。顧問の先生。主人公空のお母さん。いい大人がいるアニメにハズレ無し。

see you next time で終わっていたし、ぜひとも2期を期待したいところです。



※ネタバレ所感

■きっと原作でも名場面だったのでしょう

とあるお別れのシーンがあるんですが、そこに至るまでの前フリ、渦中の演出、そして声優さんの演技。素晴らしいです。

{netabare}#24と#29-#33が該当。遠藤綾さんになんか賞あげておくれ。
艶っぽいおねーちゃん役のこれまでのイメージが吹き飛ぶくらいの名演。{/netabare}

{netabare}それまで終始笑顔の絶えない人だったからなおさら。病室に入る時の空くんも頑張って笑顔。…と思ってても顔がひきつってる。

…無理。こんなん耐えられん。。。{/netabare}



■(余談)川崎市中原区及び多摩川沿い

“新丸子”“(北)住吉”“千年”“新城”“小杉”等々、丸子橋を起点に3駅以内の狭いエリアが舞台。
番組最後のバスケット講座担当の川崎ブレイブサンダースの本拠地等々力アリーナや川崎フロンターレのホームスタジアムもこの中原区内にあります。
川崎って全国区の事件もあったりで物騒なイメージあるかもしれません。たしかに川崎駅周辺の川崎らしい川崎を舞台にした『RELEASE THE SPYCE』はやや物騒なスパイものだったり。『ゆるゆり』のキャラデザをもってしてもつい物語を物騒にしたくなるような魅力的な街です。ある程度エリア限られますけどね。ぶっちゃけ武蔵小杉近辺でヤンキーを見かけたことはありません。

首都圏でも山手線を起点に八王子方面、練馬や埼玉、千葉方面で土地の雰囲気は変わることでしょう。神奈川方面では多摩川を挟んで雰囲気が変わります。多摩川を横切る路線はけっこうあって

(品川発)→地名は多摩川を挟んでの地名
・京浜東北線/京急線 蒲田(東京)/川崎駅(神奈川) 
(渋谷発)
・東横線 田園調布/武蔵小杉近辺
・田園都市線 二子玉川/溝の口近辺
(新宿発)
・小田急線 狛江近辺/登戸
・京王線 調布や府中/聖蹟桜ヶ丘

けっこうあるんです。アニメの聖地でみるとイメージつきやすいかもしれません。
丸子橋起点にしましょう。
下流8kmくらいが川崎駅近辺エリアです。もうちょい下ると羽田空港。
逆に上流いってみます。北へ北へ! 丸子橋から5.0km遡ると田園都市線の二子橋。
『ハイスコアガール』ヒロインとのデート帰りに打ちあがる花火に遭遇したのがこの二子橋。“溝の口勢”という単語が踊っていたようにこのアニメは溝の口近辺が舞台でした。ここも実は川崎市。中原区ではなく高津区です。他にも『天体戦士サンレッド』もこのへんらしい。
その二子橋からさらに上流5.2kmほどいくと小田急線。川崎市多摩区へ。
このへんまでが川崎市、南北に広いのです。『さくら荘のペットな彼女』はここ登戸駅と隣駅がよう出てきます。河川敷に目を向けると『風が強く吹いている』で寛政大学駅伝部が寮スタートのトレラン目的地としたのがこのあたり。東京側ではあるんですけどね。

川崎市が関係する多摩川沿いの聖地だけでけっこうあるみたい。掘ればもっと出てくるでしょう。聖地同士が近いといろいろニアミスしてて妄想が捗ります。

小田急からさらに上流行ったら行ったで稲田堤の鉄橋『クズの本懐』、『ちはやふる』の府中、『一週間フレンズ』の聖蹟桜ヶ丘がぼちぼち多摩川沿いで、『とある科学の超電磁砲』学園都市のモデルとなった立川あたりまで範疇に入ってきますがまあこれくらいで。


最後に川崎に戻って…
この作品の刺身のつま:実写のバスケットボール講座。15秒にも満たない尺で毎回なにか1プレー動作付きで解説いれてくれるのですが、第3回目が“ダンク”と「おいおいできねーよ」と突っ込み待ちみたいな茶目っ気があって好きでした。
ブレイブサンダースの社長ってここにくる前は横浜ベイスターズの社長やってた人だったかと思います。横浜スタジアムに人を呼び戻した豪腕。あの手この手でアリーナに来てくれるような仕掛けを行っていてプロスポーツのマネジメントとしてとても興味深い教材です。あひるの空とのコラボもその一環なんだろうなと思いながら観てました。放送時間が平日の夕方と若年層ターゲットなのも関係してるかもしれません。等々力アリーナに足を運んだこともありますがバスケ観戦もなかなか面白いもんですよ。



視聴時期:2019年10月~2020年9月 リアタイ

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2020.10.04 初稿
2021.06.19 タイトル修正

投稿 : 2024/04/27
♥ : 28

ウェスタンガール さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

いつまで休んどんじゃ、ボケ!

運動音痴の私が言うのもなんだが、バスケットボールはスリリングで面白いスポーツである。
双方合わせて10人の選手が入り乱れ、オフェンスとディフェンスを繰り返す。
怒られるかもしれないが、野球やサッカーのように、休んでいる“ように見える”選手がいないのだ。
いわゆる、ダレる暇のないスポーツであり、
そういう意味では、フットサルに近いかもしれない。

そう、休むことの許されないスポーツ、羽ばたき続けることを強いる競技のように感じるのだ。

そして、クズ高の連中は皆アヒルなのだ。
それもビッグマウスで“極振り”、しかし愛すべきアヒルたち。

そんな彼らがチームプレイを模索し、相手を信頼しようともがいてゆく姿に、何とか報われてほしいと願いながら駆け抜けた、あっという間の50話であった。

これは、とても清々しい気分を味わうことのできる、良質のスポーツコメディである。

大好きなトビくんの台詞、タイトルに続く一言を最後に。

「ワシ一人じゃ、どーにもならん、手ぇ貸せ!」

投稿 : 2024/04/27
♥ : 16

ゆんちゃそ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

EDテーマが主題歌のアニメ

原作も昔読んでいて懐かしいなあ という思いで鑑賞。

巷で言われている程声優もミスマッチだと感じないし普通に面白い。スポーツアニメにありがちな間延び感も今のところあまり感じず好印象。

ただ今の世代の方がハマるかと言われるとうーんという感じ。作品愛も感じるし長クールで放映されるという噂なので、ここから盛り上がるかどうかだと思います。 何話か見てるうちに梶くんの空がしっくり来るようになってきました。キャラが馴染んできたのかな。


曲に関しては EDのsajiのツバサという曲が良い。
めちゃくちゃ良い。歌詞からも間に挟まるあひるの空のBDのCMでこの曲が使われている事からも、関係者や制作サイドは完全にこの曲がOP主題歌だと思って扱っている様子。

本来のOPのピロウズさんは、、 恐らく原作者の日向先生が大ファンという事なので、まあそういう政治で決まったんでしょうね。(ファンの方ごめんなさい。) とにかくここ最近のアニメ曲の中で一番の名曲だと思います。 他の楽曲も気になって聴いてみましたが全部良い曲だったので、恐らく2年後くらいにはブレイクしてそう。

ただEDの絵に関しては完全に手抜き。 ほぼ絵が動かないし、そもそもバスケしてないし。 時間がなかったのか何なのか分かりませんが曲が良いだけに非常に残念。 OPED共に映像も気合い入れて作って貰いたいものです。


個人的には原作を読んだ人間でも十分楽しめると感じたので星4つです。とにかくED曲だけでも聴く価値アリ。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 6

67.7 2 2019年度のマネージャーアニメランキング2位
星合の空(TVアニメ動画)

2019年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (250)
696人が棚に入れました
舞台は、廃部寸前の男子中学ソフトテニス部。様々な想いを胸に抱く少年たちはソフトテニスを通してどこへ向かうのか。少年たちの等身大の青春ストーリー

声優・キャラクター
花江夏樹、畠中祐、松岡禎丞、佐藤元、山谷祥生、峯田茉優
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

少年たちが呼吸できる場所

【物語 4.0点】
普通のスポ根とは一線を画した、実写ドラマ志向の青春描写が光る。
本作の中学生たちは各々、家庭環境等に問題があり、
心に闇を抱え、自己否定感に喘いでいる。
弱小ソフトテニス部も、上記の現実から離れて、
自分たちが存在して良い場所として確立されていく。
その安息の地すらも“大人の事情”に脅かされたり……。

アニメ作品では例外的な部活の取り扱い方だが、
この切り口により浮き彫りにできた“等身大の中学生”の心情の数々。

最終回、24話予定を“大人の事情”により、
12話に短縮を余儀なくされた件に対する当てつけ感たっぷりの演出は、
“放送事故”級の打ち切りENDで、視聴者をも不快にさせる減点要素だが、
それでも、本作が掘り起こした成果は評価に値する。


【作画 4.0点】
繊細な表情描写と、色彩のセンス。
特に赤根 和樹監督はキャラデザ&ディレクターを務めた高橋 裕一氏を、
“日常芝居”が上手いアニメーターとして全幅の信頼を寄せる。
可愛らしいデザインの登場人物の顔が歪む瞬間こそが本作の真骨頂。

その他、脳裏に焼き付く空の色、
細かい小物設定&描写からドラマとしてのリアリティを高めようとしたアプローチも〇。


【声優 4.0点】
人気&実力を兼ね備えた男性声優陣が表現する中学生。
アニメでしかできない日常ドラマを追求した末、辿り着いたという中学生設定。
年齢を超越できる声優の特権を活用した思春期の再現要求に応える好演。


【音楽 4.5点】
劇伴はインストゥルメンタル・バンドのjizue(ジズー)よる書き下ろし。
確かな演奏&表現技術により、時に軽妙に、時に情感を込めて作品を彩る。
特に「W-星合の空-」は疾走感溢れるピアノサウンドが鮮烈。
眞己の狙いがハマり、調子に乗った“バッタ”たちを一層勢い付かせる優秀な反撃曲。

OPは中島 愛の「水槽」、EDはAIKI from bless4の「籠の中の僕らは」
共に理想の居場所とのギャップに悩む少年たちの心情に寄り添い、
解放への希望を詩的に歌い上げた良曲。


【キャラ 4.5点】
大人っぽい言動と、幼さが同居する中学生。
それらを引き出すヒールとなった身勝手極まる大人たちの胸クソ具合。
一方で、年齢と経験を重ねた大人だからこその達観した、
“バッタ”の如き中学生たちの青春についての論評や、
破綻回避のための誘導も差し込まれる。

1クール放送への短縮を受け、キャラを薄味にして物語を強引に締めるより、
構想通り、ソフトテニス部員たちとその周辺を一人一人掘り下げ、
奥深い人間模様の濃度維持を優先した判断を支持。


【感想】
実は私、中学の時、ソフトテニスやってました。
真剣にやっている方には申し訳ありませんが、かなりいい加減な気持ちでw

ソフトテニス部って中学では結構部員数も多いのですが、如何せん地味。
大体、テニスで世界を目指したければ、普通は始めから硬式やりますって。

でも当時、小児喘息も癒えず、運動はしなきゃとは思うけど、
俺はプロなりたいとか、金メダルとか、甲子園だとか、
そういう暑苦しい空気は心身共に御免被る。
そんな私にとって、スターへの夢に通じていないソフトテニス部は、
軟弱者でも、まともに息ができる場所に見えたものです。


ちゃんとソフトテニスに絞って描いて欲しいとの感想もあり得る作品ですが、
繊細な思春期の心情がスポ根の熱気で掻き消されないからこその、
ソフトテニスという題材選択だったということなのでしょう。


作中のソフトテニス大会で
{netabare}最近まで真剣じゃなかった弱小部員や、始めて1ヶ月の眞己がいきなり、
強豪ペアを追い詰めるとか、リアルなドラマ志向でも所詮アニメだな?
と思われた方もいるかもしれませんが、
私は不安定な中学生の段階なら、眞己の心理戦が決まれば十分下剋上可能だと感じました。

強豪ということで彼らも運動神経は良いのでしょうが、
クラスにもう一人か二人、スポーツ万能な野球部員とかが
いてもおかしくない位かな?と私は思って試合シーンを眺めていました。{/netabare}



※参考文献:『Spoon.2Di vol.55~57』

投稿 : 2024/04/27
♥ : 32

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

いろいろな要素を突っ込み過ぎで、吉と出るか凶と出るか…?(でもその意欲は買いたい。)→ 2クール目の放送枠を得られず…。

== [下記は第4話まで視聴時のレビュー: 以下、追記あり。] ==
オリジナルTVアニメのようです。第4話まで視聴終了してます。

部活(ソフトテニス部)、DVとそれによる夫婦別居、(軽めの?)愛玩子/搾取子問題、LGBT(たぶんGだかTだか?)、スクールカーストなど色々な要素を突っ込んでみた感じの高校生青春物(?)です。

成功体験でアゲていく感じのストーリーではなくて、うまくいきかけると必ずぶち壊しイベントが発生するという賽の河原的なスパイラルを楽しむ作品でしょうか。

そういう意味では、青春物的な爽やかさとかけ離れた胸糞悪さを味合わないと観ることができません。

今のところ、本作での一番の癒しはシニカルかつコミカルな御杖夏南子(みつえ かなこ)さんです。

以上のように書いてきておいて何ですが、私はけっこう本作を気に入っています(笑)。

余談: 本作EDのダンスの振り付けが、既存の動画から盗用されたものではないかということで大変話題になりました。制作委員会と振り付けを盗用された人物との間でなんらかの話し合いが持たれて、一応本件は決着したようです。

ただ、このような無断盗用は今後発生しないようにして欲しいものですね。
== [第4話まで視聴時のレビュー、ここまで。] ==

2020.1.6追記:
第12話まで視聴終了。「ストーリー的には24話で構想されていた」という制作側からの話がありましたが、放送枠的にはこの12話で最終回ということとなりました。

本作の特徴として、「男子ソフトテニス部員の各家庭がそれぞれとても歪んでいる」というものがありまして、各話でスポ根的に爽やかに終わろうとしてもED後のCパートで常に家庭の闇が示されて暗澹とした気分にさせられるという作品でした。

そんな中で御杖さんについては、いわゆる「絵師」としてのネット上での評価と戦いはするものの家庭的な闇はあまり描かれず、本作での癒しでしたね。
(それでも「他所のお宅でご飯を食べる方が良い」とか思ってしまう時点で家庭で何かあるんだとは思いますが…。)

多くの「闇」は大きく好転せず、物によってはむしろ暗転して第12話を迎えました。

第12話が「最終回」ということであるとするととても不穏な今後を示唆して終わるったことになります。2クール構成での本来のストーリーが気になるところです。

ここまでそれなりに楽しんで(?)観てはきましたけど、ここで終わりということだとBDなどのセールス的にも絶望的な気がします。こんなの制作したけど大丈夫か、eightbit(エイトビット)…。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 30
ネタバレ

(*´ω`*) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

テニス部におっさんがやってきた

■本編を視聴して
{netabare}
2話で急に面白くなった気がします。

「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」
を思い出しました。
懐かしいです。


弱小テニス部に新風を巻き起こす新入部員がやってきます。

女子マネージャーだったら嬉しいのですが、
見た目は男子高校生、頭脳はおっさんでした。
しかも世知辛い現実の中で心の擦れたおっさんです。
残念です。


現代経営学を活用して優しくモチベーションを上げてくれるわけではありません
夢も希望もない言葉を投げつけ、
子供相手に理詰めで畳みかけます。
可哀相です。


ショック療法が効果を出す兆しもありました。
おっさんの奥底にも少年の心が残って居そうです。
楽しみです。
{/netabare}


■作画について

テニスの作画がとても忠実で驚きました。
テニス(軟式硬式共)をやっていたので、それだけでも嬉しい作品です。


■追記

EDの件で炎上していて驚きました。
これはあかん・・

私事ですが、振付師という職業には昔から敬意を払っているつもりです。
マース・カニングハム、ウィリアム・フォーサイスに興味を持ったことをきっかけに、
伊藤千枝子さんの活動に興味を持ち、公演に行った時期もありました。
このような事態が起きたことは残念です。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 13

71.4 3 2019年度のマネージャーアニメランキング3位
MIX(TVアニメ動画)

2019年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (172)
583人が棚に入れました
舞台は「タッチ」と同じ「明青学園」。「タッチ」の主人公「上杉達也」の伝説から約30年、今、運命の兄弟が物語の扉を開く・・・親の再婚によって、血は繋か?らないが誕生日が同じ、双子?の兄弟となった「立花走一郎」と「立花投馬」は、明青学園・中等部の野球部に所属する 中学2年生。走一郎は捕手、打者として活躍。投馬は「ある理由」から三塁手を務めているが、人並み外れた投手の才能を隠し持っていた。走一郎の実妹て?、投馬とは血の繋か?らない義理の妹「立花音美」も中学に入学し、2人の周囲はなにやら騒か?しい。やか?て高校に進学する2人は、甲子園の土を踏むことが出来るのか・・・

声優・キャラクター
梶裕貴、内田雄馬、内田真礼、花澤香菜、高木渉、井上喜久子

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

SB千賀投手のテイクバックが気になる今日この頃

<2019/5/12 初投稿>
見始めなので評価はデフォルトの3.0です。

原作未読。
第6話まで見終えました。
あの名作青春野球漫画「タッチ」の30年後が舞台なのだそうです。


中学生の立花三兄妹、兄の走一郎、弟の投馬、妹の音美と、そして6話で出てきた大山春香を中心に進む
野球と青春と恋愛と軽いコメディを軸としたお話(たぶん)


と言いましても私。
実はタッチ、よく知りません。
アニメ観てないし、原作は和也が亡くなるところぐらいまでしか読んでない。
顛末はなんとなく想像つくけど、というぐらい。

なので「タッチ」の後継と言われても本作にはあんま興味湧かなかったんですよね。

ところがです。
いざ観始めたら意外や懐かしい既視感がそこかしこに・・・

本作「MIX」はどうやら「あだち充作品の集大成」のようです。

「タッチ」はもちろん、あだち充御大の過去の人気作「みゆき」「陽あたり良好」「ナイン」などを彷彿とさせる設定やエピソード、細かなガジェットなどなどエッセンスが散りばめられてる印象。
(上記の三作は既読です)

それも熟練・洗練され具合良く混ぜられてる。
だから「MIX」なのかな。

三兄弟のキャラクターも関係性もあだち作品らしく丁寧に深掘りされていて、そして魅力的。
ストーリーもゆったり進みながらもメリハリ効いてます。

これは面白くなりそう!!


ところで最近福岡ソフトバンクホークスのエース千賀投手の投球フォームが気になります( ・∇・)

テイクバックの時に右手の甲が三塁側向いてるんですよね。
普通のオーバースローピッチャーと逆。

ちなみに投麻の右手の甲は一塁側向いてました。

気になるわー( ・∇・)

<2019/10/6 追記>
昨晩は千賀投手が打たれて負けちゃいましたね。
ちなソフバンファンというわけじゃないです( ・∇・)

さて最終24話まで観ました。

徹頭徹尾あだち充でしたね。

野球のシーンでの投馬のピッチングの凄みを間接的に演出する他キャラの言動とか
日常の何気ない会話ややりとりにほんのちょっとヒネリを加えるところとか
ラブコメとか
サービスシーンとか 笑

全部30年前と変わらない。
もはや老舗名店の味

ラブコメなんてついつい「◯◯と◯◯」の組み合わせを応援してしまったり
そうしたカップリング(専門用語( ・∇・))を楽しみやすいのも、らしさ満開。

もちろん世代の人には超おススメですし。
そうでない人も絵柄とテンポが大丈夫ならおススメです。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 29
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ものすごくいつものあだち充であった

原作未読
放送時間は土曜17:30!久々の深夜外アニメかもしれません。


「タッチと私」という題ならいくらでもいけるのですが我慢!
あの『タッチ』と比べてふんちゃらかんちゃらみたいなレビューにならないよう可能な限り気をつけます。ペコリ


あの上杉達也/和也と朝倉南の物語から30年後。視聴動機は説明不要の世代です。おいっ

・前期後期のOP『イコール』(sumika)『VS』(ポルノグラフィティ)歌詞の端々にあだち作品を彷彿させるワードが!
・各話サブタイトルは作中の登場人物のセリフ。鉄板です。
・ナレーションの天の声に反応できるキャラ達
・お待ちかねの作者いじり


 ものすごくあだち充であり
 安定のあだち充である


あだち作品特有の少し長めにとった会話の間であったり、思わせぶりな言葉のキャッチボールだったりは健在というかよく表現されており、そこはわかってるね~という話でした。
オールドファンには懐かしく、知らない方には新鮮に映ると思います。

なお、ありがたいことに本家『タッチ』の視聴を前提としません。もちろんセルフパロディ満載ですが知らなくてもまたは後追いでも問題ないでしょう。


あらすじ省略。『H2』『クロスゲーム』野球はもちろん『みゆき』『ラフ』『陽あたり良好!』etc

どれか一つでもあだち作品に触れていればすーっと入っていける本編。キャラの名前が変わっても相関が変わっても流れてる空気は一緒でもちろんこれは誉め言葉。この味は先生以外出せないものでしょう。


 ものすごくあだち充であり
 安定のあだち充である


私にとって『タッチ』は昭和でアニメに触れ、平成でコミックをむさぼり読んだ作品です。
連載終了してから数年経ってるとはいえ、部室に置いてある単行本をたまにめくりながら、ガチで甲子園を目指していた球児でした。

あれから20年ちょっと。令和の時代に続きの物語を拝めるのは感謝しかありません。現実の甲子園で応援曲の定番となった岩崎良美『タッチ』。アニメでは逆輸入されて主人公の妹がアルプススタンドで吹いてます。西村勇役の中尾隆聖さん。『タッチ』からの30年越しの継続登板です。ナレーションの日髙のり子さんと合わせて感慨深いものがあったことは想像に難くありません。もう歴史的文化遺産でいいんじゃなかろうかってくらいです。

{netabare}中尾さんが次の回に登場する際の予告で、「顔がパンのに殴られるアニメ?7つのボールを集めるやつ?」とさらっと内田真礼さんが煽ってたのがツボでした。{/netabare}


あの、朝からダラダラ再放送のアニメを見て過ごす夏休み。それと似たようなことを今年の夏は再体験することが出来ました。

{netabare}すげー中途半端なところで終わった気がしないでもないですが、このもやっとした後味もあだち節の一環です!と言ったらまるで信者だな、こりゃ(-_-;){/netabare}


『タッチ』ファンは必見。懐古趣味的にもアリ。
深夜アニメに食傷気味な方にも新たな南風を送る全24話です。



視聴時期:2019年4月~9月 リアタイ視聴

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2019.09.29 初稿
2020.04.12 タイトル修正/修正

投稿 : 2024/04/27
♥ : 39

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

伝説、ふたたび。

この作品の原作は未読ですが、このタイトルを見て心の踊らない訳がありません。
物語の舞台が『タッチ』で「上杉達也」「上杉和也」「浅倉南」らが甲子園を目指したあの明青学園なんですから…

思い返せば、幼馴染って良いなぁ…と思ったのはタッチが初めてだったかもしれません。
家が隣でいつでも気軽に行き来できる間柄…
しかも相手が浅倉南の様な女の子だったら、きっと他には何も望まなかったでしょう。

作品を完走して『タッチ』のwikiを見て初めて知ったことがあります。
和也は事故死してしまいましたが、当時の編集部は大反対だったそうです。
だから原稿を受け取った担当者は、隠れて校了を終わらせて編集部から逃亡したんだそうです。
しかも、アニメで和也が亡くなった際には実際に告別式まで執り行われたんだとか…
鉄道橋の下で電車の通る音にかき消されながらも南が大粒の涙を流していたシーンは、今でも鮮明に覚えています。
当時テレビアニメは全部で101話もあったとか…
いかに偉大な作品だったかが窺えます。


舞台は「タッチ」と同じ「明青学園」

「タッチ」の主人公「上杉達也」の伝説から約30年、
今、運命の兄弟が物語の扉を開く…

親の再婚によって、血は繋がらないが誕生日が同じ、
双子?の兄弟となった
「立花投馬」「立花走一郎」は、
明青学園高等部に進学し、野球部に所属する。

走一郎は捕手、打者として活躍。
投馬は人並み外れた投手の才能を隠し持ち、
1年生エースとしてマウンドに立つ。

走一郎の実妹で、
投馬とは血の繋がらない義理の妹立花音美は
中学3年で人気者。

投馬や走一郎との関係が気になる監督の娘、大山春夏や、音美を追いかける西村拓味、
立花3きょうだいの周囲はなにやら騒がしい。

立花兄弟は、
甲子園の土を踏むことができるのか…


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

立花投馬が上杉達也、立花走一郎が上杉和也、そして立花音美が浅倉南と同じような立ち位置と考えて差し支えないと思います。
唯一違いを上げるとするなら、走一郎と音美は実の兄妹なので、音美の二人への当たり方が微妙に違うことくらいでしょうか。

しかも音美役にまややん、春夏役に香菜ちゃんが起用されているんですよ。
こんなの、もう滾るしかないじゃありませんか…
もう期待値MAXで視聴に臨みましたよ。

この作品の魅力は、明青学園が30年振りに甲子園を目指す道筋だけじゃありません。
30年前に上杉達也と同じグラウンドに立っていたメンバーが立花3兄弟の廻りに溢れているんです。
嬉しさ、悔しさ、そして悲しみを共有した当時の仲間の記憶が少しも褪せていないのが、この作品を視聴できる嬉しさを助長します。

私は甲子園には縁遠い存在でしたが、夏の甲子園の優勝校…3,000校の頂点として立つ甲子園のグラウンドの空気はどんななんでしょう。
もちろん、登場する大人が全て甲子園の決勝を経験している訳ではありません。
途中で夢破れて悔しい思いをしたからこそ今がある…そんな人だって当然存在します。

だから戦うのは選手だけじゃないんです。
大人も30年前から蓄積した思いを野球にぶつけ合って戦うんです。
これが燃えないはず…ありませんよね。
あだち充先生の描くキャラは飄々とした人が多いですが、内面は触れる事ができないほど熱く滾っているんです。

強豪ひしめき合う東東京地区…
もちろん、簡単に甲子園に行けるほど甘い地区では無いのは十分分かっているつもりです。
でも、何故か期待しちゃうんですよね。
立花兄弟の外見が上杉兄弟と似ているから…?
音美の言動が南ちゃんを彷彿させるから…?
音美の期待に応えようと二人が全力全開のギアを上げ続けるから…?
実は私にも良く分かっていないんです^^;
でも、いつかみんなの期待に応えられる結果を、二人で導き出して欲しいと思っています。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、sumikaさんの「イコール」と、ポルノグラフィティさんの「VS」
エンディングテーマは、Little Glee Monsterさんの「君に届くまで」と、Qyotoさんの「君に伝えたストーリー」

2クール全24話の物語でした。
これでアニメ化が終わること…ありませんよね。
これまでのあだち充先生の作品同様、最後まで描かれるのを期待しています。
しっかり堪能させて頂きました。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 16

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