ヤングガンガンでコメディなおすすめアニメランキング 3

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのヤングガンガンでコメディな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月04日の時点で一番のヤングガンガンでコメディなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

82.5 1 ヤングガンガンでコメディなアニメランキング1位
荒川アンダーザブリッジ(TVアニメ動画)

2010年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (2480)
13573人が棚に入れました
主人公・市ノ宮行は世界のトップ企業社長の御曹司。幼い頃から父に「他人に借りを作るな」と教えられ、その教え通りに借りを作らずに生きてきた。
しかし、ひょんなことから溺れかけた際、荒川河川敷に住むニノに命を救われる。「命の恩人」という余りに重すぎる借り。その恩返しとしてニノが行に要求したのは「私に恋をさせてくれないか?」という事だった。こうして行はニノの恋人となり、自身も橋の下で生活することになる。
荒川の橋下では常識から外れた人々がいっぱい住んでいた。行は「リクルート」という名前を与えられ、橋下の住人の一人として暮らす事に…。

声優・キャラクター
坂本真綾、神谷浩史、藤原啓治、杉田智和、子安武人、沢城みゆき、斎藤千和、大塚芳忠、小見川千明、三瓶由布子、新谷良子、小山力也、チョー、田中理恵、中村悠一、立木文彦、後藤邑子、小林ゆう
ネタバレ

青龍 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

河川敷に広がる異世界での常識にとらわれない恋物語

本作は、荒川の橋の下、一般常識の通用しない河川敷で、高スペック(高学歴、高収入、イケメン(?))の主人公(市ノ宮行)が、そのスペックの高さに全く興味を示さないヒロイン(ニノ)から、「私に恋をさせてくれないか?」と頼まれ、それに応えていくというお話。

登場人物は、(自称)金星人(ヒロインのニノ)、(自称)カッパ、星(?)、元傭兵の女装シスター、白線の上しか歩けないおじさんといった個性があふれすぎた面々(他にもまだまだ出てくるよ!)。
2010年の作品であるが、様々な属性やら人種が混在していてポリコレ的に問題はなく、むしろこんだけぶっ飛んだ設定で昨今のポリコレ作品と違って設定が破綻していない。したがって、本作は、時代を先取りした作品といっても過言ではないだろう(世界よ刮目して見よ。これが真のポリコレ作品だ!(笑))。


荒川の河川敷、そこは、上記の一風変わった住人とも相まって、我々の一般常識が通用しない異世界である。
異世界に来たならば、それまで使っていた名前は通用しないのだから、その世界に相応しい名前に変えなければならない。そこで、スーツを着ていた行は、「リクルート」(略して「リク」)と名付けられる。本作は、こんな感じで、いきなり我々に問答を仕掛けてくる。

それは、我々が常識的に思っているように、主人公が「市ノ宮行」という名前で周囲から呼ばれているから自己の存在を証明(アイデンティティ)できるというわけではないことを意味している。
つまり、名前は他人と区別する程度の意味しかないのだから、呼び方などどうでもよく、じゃあ、「お前をお前たらしめるもの(本質)は何なのだ?」と問いかけてくるのだ(少なくとも既存の価値観が通用しない河川敷ではリクが高スペックであること自体には意味がない。リクは、その高スペックを活かして河川敷での自分の役割を考えたり、住人から自分の性格について指摘されたり、父親との関係を回想したりと自分と向き合うことになる。)。

本作は、基本的に全編ギャグテイストで進んでいくものの、こんな感じで、ふと我々に「常識を疑え」、そして、「本質は何か?」という問答を仕掛けてくる(原作はブッダとイエスが出てくる『聖☆おにいさん』の作者である。)。

我々が「哲学」と聞けば小難しいものと考えがちであるが、その根本的な考えは「世界や人生においてもっとも大事な法則は何だろうか?」を追求することにある。

一般常識にまみれ、その常識を疑うことをしない世界にいると、例えば、「恋人と付き合う」ということが、いつの間にか高スペックの彼氏・彼女と付き合ってる俺・私って、すごいでしょう?に変化していたりする。
しかし、恋愛において「もっとも大事なこと」は、お互いに一緒にいたいと思う気持ちだったりするはずなのだ。そんなこと改めていわれるまでもないと思うかもしれないが、日本の離婚率(年間離婚数/婚姻数)は30%を越えているのである(ずっと一緒にいたいと思った人たちの3組に1組が離婚しているとは思えない)。

したがって、本作は、今さら恋愛について考えることもないだろうと思っている、そこのあなたに特にオススメの作品となっている(昨今多くなっている熟年離婚も避けられるかも?)。

なお、作風は、良くも悪くも『物語』シリーズや『夏のあらし』を作ったいかにもシャフトっぽいつくりである。


【以下、ネタバレを含む感想】
{netabare}私が一番心に残ったのは、リクがニノをデートに誘ったシーン。
リクは、ニノにいわゆるスーパーカーで出迎え、白いバラの花束、おしゃれな格好、豪華なディナー、地位の高い人との会食といった常識的には理想的なデートを提案する。

しかし、ニノが興味をもったのは、自分が荒川に流した笹舟が無事河口までたどり着いて、海に出られたかだった。そして、二人はその笹舟を探すというデート(?)を始める。

いわゆる「あなたの好きな場所に連れて行って」というやつである。
ある意味、その人の人間性が一番あらわれるので、お互いを知るために一番手っ取り早いデートの場所といえる。
しかし、素の自分をさらけ出す行為であり、素の自分をさらけ出すと嫌われてしまうのではないか、嫌われないために取り繕ったほうがいいのではないか、と考えてしまうのが常識人である。
もっとも、その人と長く付き合う関係であればあるほど、自分を偽ることがストレスになるから、素の自分をさらけだした方がいいはずなのだ。

その後、ニノは「私は今も昔も金星人だ…それじゃだめか…?」と寂しそうな顔をする。そこでゴミに引っかかった草舟を発見した二人。ニノは海には行けなかったと再び寂しそうな顔をするが、リクが引っかかった草舟をもう一度川に流し、「今も昔もこれからも地球人の俺とでよかったら一緒に」とニノと河川敷に帰ろうと言ったことでニノは嬉しそうな表情を見せる。

こういう素敵な時間を共有できる関係ならば、その共有した内容がどうであれ、二人には幸せな未来しか想像できない。しかし、常識人は、理想的なデートをしなければ、これから幸せになれないと思っているのだ。 {/netabare}


【声優】
同じシャフト作品である『物語』シリーズで戦場ヶ原ひたぎ役をしている斎藤千和さんの「世紀末覇王」の演技、沢城みゆきさんに罵られたいという願望をお持ちの方、中村悠一さんの普段の役ではいいそうもない(寒い)ジョークを聞きたい方は、必見の作品となっております。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2
ネタバレ

Ssoul30 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

どれだけ一般人が橋の下の住人を馬鹿にしようがあそこに住んでいる住人は最高の場所でしょう。私も一度はいって観たいです。

ストーリー

ある世界のトップ企業社長の御曹司が橋の上でズボンをガキどもに柱の上(7メートルくらいある柱の上ですから簡単には取れない。)にくっつけ(?)られてしまい困っている所に釣りをしていた女の人に「助けようか?」っとたずねられました。けれど幼い頃から父に「他人に借りを作るべからず」と教えられ助けを断りました。そしてズボンを取ろうとし、柱をよじ登っていたらいきなり柱が崩れて川に転落してしまいました。川に落ちたら柱が邪魔で泳げなくなってしまい、死にそうな所をあの女の人が助けてくれました。「命の恩人」という余りに重すぎる借り、その恩返しとして主人公が行に要求したのは「私に恋をさせてくれないか?」という事だった。こうして行は女に人(ニノ)の恋人となり、自身も橋の下で生活することになってしまいました。

私の好きなキャラクターの説明

市ノ宮 行(いちのみや こう) / リクルート / リク

ニノに助けられた男。モットーが「他人に借りを作るべからず」で仮をなるべく作らないように生きていてかなりめんどくさい人生を送っている。他人に作った借りを返さないとストレスで喘息を引き起こしてしまう体質を持っている。そして自分の事をいつもエリートだと語っている。学生時代から相当モテていたが、他人とは最低限の関わりしか持ってこなかったために恋愛に関しては中学生以下。しかも少女漫画を資料にしており、その感覚はどこかズレている。村長がつけた名前がリクルートとなずけた。橋の下の住人は皆リクっと読んでいる。
突っ込みがうまいの良い所です。私の好みの突っ込みです。

ニノ

電波の入った美女です。(自称)金星人です。ジャージに2-3って書いてあるのでニノって村長が名前をつけてくれました。リクの恋人です。そしてこの作品での唯一の性格上の

村長(河童)

荒川河川敷に住むホームレス達を仕切っている自称620歳の河童。176cm。85kg(甲羅含む)。村長に名前をもらわなければ橋の下の住人と認められないのです。河童の着ぐるみを着ていていますが、本人は本物だと言っている。(首元は人間なのに・・・)



常に星型のかぶり物をかぶっているおかしい橋の下の住人。橋の下の音楽担当のミュージシャンをしています。ギターはうまいですが、歌う曲とはまったくあっていません。4年前まではサードアルバムがオリコンで1位を取るほどの売れっ子ミュージシャンだったが、あくまで作詞・作曲をするプロデューサーの手腕によるものであり、不満を募らせていた。自身が作ったものの使わせてもらえなかった歌やストレスをぶつけただけの即興の歌をニノの家の前で歌っていたことがきっかけで彼女と出会い、自分の歌に素直に称賛を貰った事で惚れたという。しかし、出演した『いいとも』でジョン・レノンに電話を貰った、自分の回ではエルヴィス・プレスリーに電話した等と言っているため、どこまで本当かはわかっていません。
ちなみに私の一番好きなキャラクターです。{netabare} 一番好きなシーンはニノとリクがキスをしてしまい、かなり落ち込んでいる次の日(?)ステラがヒトデっとして拾ってきたシーンで「俺はヒトデです。」に爆笑しました。そしてそのあとの「俺はじゃがいもです。」のシーンではお腹が痛くて泣きました。 {/netabare}


その他のキャラクターは多すぎるので本編を見てください。私のおすすめです。

私の感想

ボケがかなりっと言いっても良いほど多く突っ込み切れない作品でした。オープニング、エンディングともに最高級で私の中で上位くらすです。キャラクターの影の濃さがかなりやばいです。私のおすすめの作品です。

オープニング

「ヴィーナスとジーザス」
最高のオープニングでした。ネタバレ要素がまったくなく、最高級のオープニングです。そして曲じたいかわいらしく、最高です。メインキャラ二人の物語(?)を元にしたオープニングビデオです。かなり萌えます。

「タイトルなんて自分で考えなさいな」
よく分からない曲です。分かったら是非私に教えてください。

エンディング

「逆様ブリッジ」
オープニングとは違い全てのキャラクターが出ていて最高のエンディングです。全てのキャラの魅力が出ているのにネタバレがないのが良いところです。

代入曲(?)

「負け犬のとう吠え」
「ひも」だけしかない曲ですが一度でよいからフルバージョンを聴いて見たいです。(CDでないかな~)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 26

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

鬼才による怪作

<2019/12/31 初投稿>
今年最後のレビューはこれです。

中村光の漫画原作は全て読みました。
アニメも本放送時に全て視聴。

東京都の荒川河川敷に住まう謎の人々のコミュニティが舞台。

といってもホームレスではなく、
なんだろう?
集落?
それぞれの家はやっつけで作られた感もあり、ホームレス感がゼロってわけでもないんだけど・・・

うまく説明できないです 笑

そんな荒川河川敷の住人たちは

村長(CV藤原啓治)
河童(の全身着ぐるみを着てる)
でも着ぐるみであることは決して認めない。
しれっとボケ続ける。
荒川住人からの人望はとてつもなく厚い。

ニノさん(CV坂本真綾)
金髪碧眼のヒロイン。
実写版では桐谷美玲が演じてましたがそれが原作イメージにぴったりな超絶美人。
荒川住人のアイドル的存在。
川で生け捕った魚を鱗も取らずにそのまま丸呑みする。
いつも着ているジャージの胸には「2-3(2年3組の意)」の名札が。
自称、金星人
ボケ担当。

星(CV杉田智和)
星形の被り物した、キャンピングカーに住まう青年。
お調子者。
趣味はギターと歌。
主人公のライバル。
ボケが多いがツッコミもできる。

シスター(CV子安武人)
修道女の格好をしたムッキムキでバッキバッキな強面の元軍人。
ゲイではない。
女装癖なのかは謎なところ。
城田優が演じる実写版ではこれまた原作にピッタリすぎて笑えます。
体を張ったボケ担当

ステラ(CV齊藤千和)
シスターに育てられた孤児。
一見普通の少女だがその中身は・・・
やはり肉体系ボケ担当
ときどき変身する。

マリア(CV沢城みゆき)
河川敷で牧羊してるきれいなお姉さん。
超絶ドS
シスターとは旧知の間柄で口撃でシスターを出血まで追い込む。
ドSだけどボケ担当

シロさん(CV大塚芳忠)
白線引き(運動場に白線を引くあれ)で白線を引きながら、白線の上をひたすら歩き続けるナイスミドル。
「白線から外れてしまうと家に残した妻が白色コーニッシュになってしまう」というマイルールに則って生きている。
当然ボケ担当。

鉄雄(CV三瓶由布子)と鉄郎(CV新谷良子)
自称超能力兄弟。
常に鉄仮面を被ってる。
存在がボケ。

P子(CV小見川千明)
野菜を育ててるが、自身の存在がほぼ野菜。
登場人物の中では比較的真っ当。
なのでツッコむこともあるけど、基本行動でボケてくる。

ラストサムライ(CVユーキャン)
ジーンズにTシャツにちょんまげ。
語尾が「ござる」なところは侍らしいけど地味キャラ。
Tシャツのロゴは概ね「まげない」
真っ当なフリしてボケる。

とここまでで勘のいい方はお気づきかもしれませんが、本作はとにかく「変」。
登場人物たちは皆常軌を逸してる。

常識の感覚がひび割れたような世界で、ひたすらボケまくる。
そんな作品です。

主人公のリク(CV神谷浩史)は唯一の真性ツッコミ担当。
周囲がボケっぱなしなもんだから、一人で片っ端からツッコんでいきます。
神谷浩史が阿良々木暦で習得したツッコミスキルが遺憾なく発揮されてますね。
まさに声を当てるならこの人しかいないという感じ。
そりゃ原作者も惚れて結婚するわけですよ 笑。

原作者の中村光さんと言えば高校でデビューを飾った天才肌の漫画家さん。
親御さんも芸術家だそうで、ああなるほどという気も。
「聖☆お兄さん」とかアナーキーな漫画でも有名です。

この中村光さん、本作第1、2巻の著者近影見るとすごい美人なんですよね。
「え!こんなきれいな人がこんないかれた漫画を?」と驚いた記憶があります。
そりゃ神谷浩史さんも惚れて結婚するわけですよ( ・∇・)

最初のうちは世界観とのチャンネル合わせるの大変ですけど、
慣れると気楽に見られて、
呆れながら笑えて
非常に好きな作品です。

あと、たまに謎のポエム入ります。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 27

69.6 2 ヤングガンガンでコメディなアニメランキング2位
BAMBOO BLADE バンブーブレード(TVアニメ動画)

2007年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (641)
3799人が棚に入れました
室江高校の剣道部顧問、「コジロー」こと石田虎侍は、その日の食事にも困る貧乏生活の日々を送っていた。そんなある日、高校時代の先輩である石橋賢三郎から練習試合の話を持ちかけられる。それも、石橋が顧問を務める町戸高校剣道部に勝ったら、石橋の実家の寿司屋で「1年間寿司食べ放題」という条件付で。即諾したコジローだが、5対5の練習試合をするには、室江側は部長の千葉紀梨乃以外は受験引退したか幽霊部員という有様だった。

コジローは翌日から早速、5名の女子部員を揃えようとアテを探していたところ、ある女生徒が竹ぼうきで難無く複数のボール(と教頭)を打ち返すのを目撃。何としてでもその女生徒を剣道部に入部させようと試みる。
ネタバレ

さんちゃ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

まぁまぁ面白かったし終盤泣けたけど長い

観終わった~。
全26話、とても長く感じた。
終盤近く20話で鈴木凛が出てきたあたりから
ようやく面白いなと素直に思え始めたが、それまでは結構微妙でした。

だけど終盤の展開が良かったので凡作や駄作には分類しづらい。
特に23話~25話の流れはなかなか。

その話の中で私を泣かせてくれたのはミヤミヤでした。
才能無い人が、ふてくされて憤って歩みを止める展開は私の心と
シンクロ率が高すぎてどうも涙腺が緩くなりがち。
また、そんなだから、
{netabare}
ミヤミヤが初めて試合に勝って照明を見上げたシーンで、
その達成感に気持ちが高ぶってまたホロリです。
ミヤミヤおめでとうっ!
「辞めるんだったら勝ってやめてよ!あたしの特訓まで無駄にするな!」
て聡莉の言葉がジーンと胸に響きました。
こんな簡単にキャリーに勝っちゃっていいの?という気もしますが、
あのまま負けで終わるよりは良かったかな。
{/netabare}

このアニメの面白さ、他の方のレビューを見てとても参考になったので
引用させて頂きますと(毎度勝手に言葉を借りてすみません(--;))

『本作品の良いと思う部分については、オムニバスではないが常に複数のエピソードが
絶え間なく描かれている点が挙げられる。
そしてそれらのエピソードの終わりが一致しないため、単調になりがちな日常回的展開も
程よい目まぐるしさを帯びてついつい見てしまう。』

って所。川添珠姫と鈴木凛とのライバル対決の本筋の裏で、外山と岩佐のトラブルが
あったり、ミヤミヤとキャリーの因縁対決があったりする。
複数の次に繋がるお話が同時並行で走るため、広げたお話にどのタイミングで交差させ
終わりにどう一本に収束させるのかが気になって、ホントつい気になって
最後まで観てしまった。

だけど、冒頭で書いた通り面白くなかった点もある。
寧ろこの時間が長く感じたため、お気に入りとはならなかった。
ラストの展開は良かったですが、あまりにも駆け足でもありました。

川添珠姫と鈴木凛、作中のアニメブレイバーとシナイダーに見立てて
がっつりラストバトルの布石を打っていたのに、試合開始から決着までの
展開は異常なほど至極あっさりと決着が付く。
珠姫無双ではあるものの、このアニメ全体的に試合描写は力を入れているようで
その実、あまりに力は入れていないのだろう。

いやぁ!めーん!どーう!こってー!…声優さんの演技力とも言える試合中の咆哮は
まるで、本格的に剣道の指南を受けてきたかのような気持ちの良さがあるものの、
一本取る時の絵はいつも同じ。意表をついて一本取って駆け抜けた、
静止画を見せているだけなのが多かった。
試合までの引っ張りも弱く、勝負もあっさりカタが付く。
また、他校との交流戦で敵が彼氏とのデート目的で試合後エスケープしたり、
聡莉が試合前食べ過ぎでお腹を壊したりする…真剣味にかける試合描写に
YAWARA!のようなスポコン展開を期待していたら、若干嫌気がさすかもしれない。
(私はそういう見方を途中までしてしまっていたのでガッカリした。)

あと私的には段くんのキャラとあの間延びしたしゃべり方がどうも受け付けなかった。
声優さんが石田彰さんだったので我慢は出来たけど、ミヤミヤとの絡みも
もう何百回やるの?!ってぐらいにシツコイ。

終盤までは、退屈さ7:面白さ3ぐらいの割合でした。
14話ぐらいで収めてくれれば丁度良かったんだけど、26話やるには長過ぎ。
間延びというほど間延びした印象はないんだけど…う~ん、なんだろ。それでも、
交流戦や合宿無くして短くポイントまとめてくれた方が有難かった。

【結論】
20話~が面白かったけど、それまでが微妙。そしてラストも駆け足で微妙。26話は長すぎる。

【あとがき・個人的なツボ】
たまに挟まれる、珠姫と珠姫のお父さんのお話。
二人暮らしでさびしい家なんだけど、思春期の娘にどう接していいのかわからないお父さんと
珠姫の微妙な距離感が見てて面白い。また、そんな不安が取り越し苦労と思えるほどのお父さん
思いの珠姫ちゃんが良い娘すぎて笑ってしまう。

終わり。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 17

セメント さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

あんこ入り☆パスタライス

私も高校の体育の種目選択授業で剣道やってましたねぇ
このアニメ見てから剣道やってみたいなぁと思ってたので
剣と剣を向き合わせて構えた時の包み込む静寂、高鳴る鼓動、今でも鮮明に思い出せます
へたっぴでだめだめでしたけど、相手から一本取れた時の気持ちよさと言ったらもう最高でしたね
再度見直して、分かる分かるっと思ったことが増しててより楽しく見れた気がします
ついで、その中で剣道修練の心構えにも触れたんですがね
その終盤の方の、”以て国家社会を愛して、広く人類の平和繁栄に寄与せんとするものである”てな非常に壮大な事が綴られていて
私なんかが見ると、タマちゃんの「ヒーローになりたい」っていうのは理念に適ってたんだなぁとか感心してたんですが、いやはや


ということで感想に移りたいと思います
つかこれコジロー先生が主人公だったんですね、知りませんでした
なるほど確かに1話の冴えないダメダメ顧問から最終的に生徒に好かれる立派な顧問になってたのを見ると頷けますが
まぁ今作でいうと、ギャグ→シリアス→ギャグと交互に押し寄せてくる印象がありましたね
ギャグなんかは微笑ましく、そこそこ楽しめるんですが
シリアスは反して、最早胸糞悪くなる回も結構あり、その差の大きさには常に驚かされました

素晴らしかったのは、アニメの中のキャラが非常に生き生きとしている点ですね
キリノ、タマちゃん、ミヤミヤ、ドジっ娘、どのキャラもキラキラしてて眩しかったです
また室江高剣道部の諸君はもちろん、町戸高の子たち他もキャラ立ってて良かったです
というか町戸高剣道部の方々は、出落ちな設定(ry
でも町戸の青髪メガネっ娘、原田ちゃんは作中で好きかな

タマちゃんの特撮アニメ好き設定から、度々劇中劇が登場します
本編より力の入っている「超剣戦隊ブレードブレイバー」や原作者・土塚理弘氏の作品である「マテリアル・パズル」、また映像は出てこないものの「マグロス~鯵・おぼえていますか」のようなパロものも出て来ます
ブレイバーの演出に関わった久条りおんさんは「迷い猫」にて「グランブレイバー」を監督制作してますね
あと、11話で谷口悟朗氏と銀河万丈氏が何気に出演してますね、脚本の倉田コネでしょうが、原作じゃ宮崎駿氏っぽい人だったので如何せん
アニメでは19話からオリジナルに突入していて、その際でもやたらブレイバーネタが押されていました
私的には室江高剣道部のゆるゆるな日常が見たかった気もしましたが、これはこれでありなの、かな?

メイン声優はそこそこ良かったですねぇ、掛け声とかも頑張ってたと思います
広橋涼さんのつぶやき口調も可愛いですし、”名男友達役”の石田彰さんも出てますし
ただ町戸高のあのビッチ女の声優は、もう明らかに浮いてましたね
ググってみたら声優じゃないし、あれはなんとかならなかったんですかね

あんこ入りパスタライスという空耳歌詞で有名な、声優たちが歌うED「STAR RISE」
ま、食いたくはないですよね、あんこ入りパスタまでならいけそうですが、ライスが付くとちょっと・・・
これ以外にも、「STAR RISE」の空耳歌詞には笑えるものが多くあり、聞いたことない人は是非動画サイトとかで聞いてみるといいと思いますよ
まぁ聞いたことない人いるのかなってくらいに有名ではありますが一応
あとOPはこれどうも、イントロ部分がちょっとやかましめですね
連続で聞いてると頭が痛くなってくるんですよね、私だけでしょうが
まぁでもEDが全て持ってってるので、OPの評価は不問とします


「ごっつええ竹刀」面白いですよねぇ
まぁそれはともかく、アニメ版最終回は、二期を仄めかして終わってしまいましたが
あるんでしょうかね、二期
いやあれでないとか止めて欲しいんですが
全編通して、きっと楽しめると思います、本格剣道アニメです

投稿 : 2024/05/04
♥ : 16

ワタ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

剣道少女

スポコン一直線ではないけど、某バンドアニメみたいに練習しないでお茶飲んでばかりでもない。
悪く言えば中途半端。ただ個人的には、適度なユルさと真剣味・熱血のバランスは絶妙でした。
部員集め、練習、他校との練習試合に合同合宿、大会での試合・・・などを通じて
キャラの成長が描かれます。部活モノとして真っ当なストーリーと言えるでしょう。

原作では顧問のコジローが主人公ですが、アニメの主役は5人の剣道少女。
コジローのドラマもありますが、アニメでは5人を見守る立場にいる事が多いです。
動きのあるアニメで少女5人を全面に押し出すのは良い判断。華やかですもんね^^

声優のキャスティングも良かったです。
タマちゃん役の広橋涼の熱演、ダンくん役の石田彰のフリーダムな演技などは見所。
一番驚かされたのはキリノ役の豊口めぐみですね。
ブラックラグーンのレヴィの印象が強かったもので・・・これぞプロ。声の幅ホント広いですわ。

珠姫「ブレイバーは・・・家族です(キリッ 」
タマちゃんマジオタク少女w 谷口悟朗監督を尊敬してるなんて好感持てますねw
なお、これはアニメ版のみの設定(谷口監督と縁のあるスタッフが多いので。原作では宮崎駿)
まあタマちゃんはアニオタというより、特撮オタなんですけどね。
それにしても劇中劇「ブレイドブレイバー」がプッシュされまくり。ちょっとしつこかったかなw

物語後半はオリジナル展開。あまり評判は良くないんですが、個人的には違和感なかったです。
特に24話の内容は素晴らしいの一言。聡莉のミヤミヤへの台詞には感動させられました。


剣道シーンでは迫力ある掛け声もあって、剣道の魅力はそれなりに伝わって来るし
何よりキャラがとても魅力的な作品です。部活モノとしても間違いなく良作の部類。



・余談、本編とは関係ない話

そうそう、放送当時に本作の制作会社であるAICの内部資料が流出する事件がありました。
各話スタッフ編成表、各話予算とその内訳、キャスト選びの際の声優に対する評価・・・
などが詳細に記されており、なんとも生々しさ全開でございます。
スタッフや声優の評価欄で酷評されてる方もいましたし・・・

ちなみに資料によれば、バンブーブレードの1話の制作費は955万。
割りと平均的ではあるんですが、この平均自体が安いんですよね。
役職によって格差は当然ありますが、特に原画・動画担当(アニメーター)は悲惨。
アニメーターは薄給だと言われますが、改めて非情な現実を思い知らされました。
DVDがヒットしても中間搾取が酷く、アニメーターにはほとんど還元されないようですし。

この流出事件は、視聴者に業界の過酷な現実を知って欲しいがために
スタッフが意図的に流出させたんじゃないかと勘繰ってしまいますね。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 32

63.5 3 ヤングガンガンでコメディなアニメランキング3位
+チック姉さん(TVアニメ動画)

2011年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (338)
1552人が棚に入れました
 「+チック姉さん」は、「ヤングガンガン」で連載中のマンガで、むちゃな発言を連発して部員を困らせる「姉さん」、怒ると手のつけられない「オカッパ」、おとなしい「マキマキ」という模型部に所属する3人の女子高生の日常を描くコメディー。

maruo さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

かすりもせず D

原作未読

全編を通じて全く笑えませんでした。
どこで笑えたのかを書くことは容易いでしょうが、どこでも笑えなかったことを理由付きで書くのは非常に難しいです。
端的に言って、つまらなかったんですから、としか言いようがないです。

本作、水島努監督ということで期待して見たのですが、悪い方向で結果が出たようです。
水島監督作品では、撲殺天使ドクロちゃん、大魔法峠、イカ娘、Anotherを視聴しています
このうち、ドクロちゃんと大魔法峠は全く笑えず、どこにツボがあるの?っていう状態でしたが、この作品も同様の状況でした。
原作が(私にとって)良くなかったのか、原作のさばき方が(私にとって)良くなかったのか、原作にあたっていないのでそれも分かりません。

多分、面白さを説明されても、結果は変わらないと思います。
自分がそれまでに溜め込んできた知識やら感性と、目の前の事象(この場合アニメ)を照らし合わせて、自然と笑いは出るものだ、説明されている時点で面白く思えるはずがない、という考えを私は持っているからです。

元々、ギャグアニメでも笑うことが殆どなく、キャラや雰囲気が好きになれるかどうかが気に入るポイントなのですが、その気に入るポイントも残念ながらありませんでした。
好きな方には申し訳ないですが、「くだらない作品」という言葉を褒め言葉ではなく使ってしまいたくなる、そんな作品でした。

ただ、この作品、評価が高いんですよね。
なので、おそらく私の感性の方がおかしいんだと思います。
イマイチ釈然としませんが(笑
この作品が好きな方は、こんなこと言うヤツもいるんだな~って程度に受け取っていただければと思います。
そもそも見たのが間違いではないか?ですか?
確かにそうかも知れません(笑

投稿 : 2024/05/04
♥ : 14

ワドルディ隊員 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

学園ギャグマンガを原作としたwebアニメ

このアニメは、栗井茶氏の漫画『+チック姉さん』を元に
制作されたアニメである。

内容を一行で言い表すと、模型部の部員である女子高校生の3人
を中心とした、とっても愉快な人々のやりとりを楽しんでいくアニメだ。

3分弱と短いものの、テンポよく進んでいくため
気楽に観れるのは大きい。
回によっては、多少の差はあるものの、予想斜め上をいく展開
もあったりするので、自分は楽しめた。

主人公の3人以外にも、非常に個性的な人物が
多いのも大きな特徴。特に印象に残っている人物は多田と国木だ。

多田は、おかっぱが気絶している隙を狙って
彼女の足に顔をすりすりする野球部員だ。
実は、彼は野球の練習中に、模型部の窓ガラスを割ってしまっており
謝罪するために、部室に入ってきたのだ。
まさか、あのタイミングですりすりするとは…中々のやり手である。
その後、どのような展開になったのか興味があるが、
予想できそうな気はする。

国木は、当初紳士的な振る舞いをみせたものの
実は女性用下着を身に付けている真性の変態である。
生徒会の2人を不良から守るために動いたものと思っていたが…。
出すものを出した後、無償の愛と説きながら、猛烈に気持ち悪い
動きで迫りくるのだ。一回見ただけで、脳裏に焼き付くレベルだった。
最後の落ちも笑わせてもらった。当たり前と言われれば当たり前だが。
彼のエピソードは、特に面白い回に仕上がっているので
興味のある方は一度見てほしい。

ギャグアニメが大好きな方には是非お勧めしたい作品だ。
このアニメに限ったことではないが、相性というものは
存在するので合わないと感じたら即刻中止することも大事だと思う。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 11
ネタバレ

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

ウザカワ美少女(?)ってかウザキモ美少女(???)コメディさ!

1話が大体2~3分で現在6話までが無料公開中のウェブアニメ
あにこれが無かったら存在すら知らなかったであろうと思うとホント感謝感謝ですv
あにこれ様々ですよ!w


姉さん達の頭の上にはなぜプラモがあるのか全く意味不明w
説明もなしw
オカッパちゃんはキレキャラなのか姉さんに振り回される側なのかキャラぶれまくりでよくわかんないw


とりま姉さんがウザカワキャラってか“ウザキモキャラ”ってとこだけはガチですw
とにかく姉さんを知れば知るほど【ウザイ】ことと【キモイ】ことに気付かされる(笑)
ウザイ美少女がお好きな方は是非に!w
(いやはやwオイラのツボじゃねーすかw)


なんかやたら面白いと思ったら水島努監督作品だったのねw
コンテは極力自分では描かない水島監督が(本人曰く画力に乏しいため)珍しく自分でコンテ切ってます


原作はお世辞にも絵が上手いとは言えないのですけどwアニメ版でその点はしっかり補完
劇画タッチになるシリアス顔もバッチリ決まってますw


ちなみにセルソフト版は未公開話も含め全12話
ウェブ配信版とは順番の入れ替えがなされてます
↓↓↓


配信版→セルソフト版
第1話 →第2話{netabare}オカッパにひん剥かれるw{/netabare}
第2話 →第5話{netabare}コイバナ~カバンを股に挟んで尻振りw{/netabare}
第3話 →第3話{netabare}マキマキが一人キッスの練習w{/netabare}
第4話 →第4話{netabare}美しさの人が初登場w{/netabare}
第5話 →第1話{netabare}腕相撲~全員死亡~野球部員乱入w{/netabare}
第6話 →第9話{netabare}デリケートなゾーンが~w大人になっちゃう~w{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 22
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