リメイクで宇宙人なおすすめアニメランキング 4

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのリメイクで宇宙人な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年06月01日の時点で一番のリメイクで宇宙人なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

71.1 1 リメイクで宇宙人なアニメランキング1位
ブギーポップは笑わない(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (414)
1736人が棚に入れました
竹田啓司は、同じ学校の後輩でもある恋人の宮下藤花を待っていた。しかし約束の時間が過ぎても彼女は現れず、連絡も通じない。日も暮れ始め、あきらめて帰ろうとした竹田の視界に涙を流しながらふらふらと歩く男の姿が映る。どう見ても普通ではない男の姿に、竹田自身も、そして周囲の人間たちも我関せずを決め込んだそのとき、不思議な人物が男に駆け寄ってくる。大きなマントに身を包み、奇妙な帽子を被った不思議な人物。ソレは竹田との待ち合わせをすっぽかした宮下藤花と同じ顔をしていて……。

声優・キャラクター
悠木碧、大西沙織、近藤玲奈、小林千晃、下地紫野、諏訪彩花、榎木淳弥、市川蒼、竹達彩奈、宮田幸季、八代拓、市ノ瀬加那、細谷佳正、長谷川芳明、阿澄佳奈、上田燿司、花澤香菜

ossan_2014 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

時の壁

【未評価】*少し修正

ストーリーが読み取り辛い。
妙に訳知り顔の学生たちが、利いた風なセリフを演説するような印象ばかりが強く、話している内容が素通りしていく感触がある。

この分かりにくさは、カットバックを多用した演出や、キャラの描き分けといった技術上の問題ではなく、原作小説の発表された20年前と現代との時代差にあるように思える。


世界に侵入した世界の「敵」を、二重人格のような「学生」の主人公が密かに排除してゆく。

日常的な社会の運営とは隔絶して、「世界」の根本的な危機に社会参加していない「学生」がダイレクトに関与していく作品構造は、原作発表当時に萌芽し始めていた「セカイ系」を先取りしていた。
「学生」が訳知り顔で利いた風な能書きを述べるのは、社会参加していない「身分」と、「社会領域」が存在しない「セカイ系」世界との相互作用による必然だろう。

全体の構造が把握しきれないまでに複雑化して、感覚的に「よくわからな」くなってしまった社会が、社会を不可視化して排除する「セカイ系」の想像力を生んだ。

世界に侵入する「敵」は、政府や大企業などの「上のほう」の「えらい人たち」が「秘密」に独占して抱え込んでいる本作の陰謀論的な「世界」は、典型的な「セカイ系」構造だ。
一般人=大衆=社会から隠された「秘密」を巡って、「えらい人」と「学生」は同水準に立つことになる。
「社会」から秘匿して独占した「秘密」を、「えらい人」と共有していることが、社会参加していない「学生」が、多くの「セカイ系」作品で、世界の命運に接近して利いた風な口をきける根拠だ。

だが、こうした「セカイ系」構造の説得力が、この20年で変質したことが、本作の「分かりにくさ」の理由ではないだろうか。
原作でストーリーに説得力を与えていた時代感覚が変化してしまったのに、現代へと時代設定を変更してそのまま同じ舞台設定を使用してしまったことが、細かな技術上の齟齬などではない、根本的な「伝わりにくさ」の原因である気がする。


20年前、「セカイ系」に説得力を与えていたのは、逆説的に現実の「社会」は強固で不変であるかのような時代的な「信憑」だったのではないだろうか。

自律作動する複雑で「よくわからない」機械のようなものとしてイメージされる「社会」。

「よくわからない」ままに、自分とは無関係に自動的に作動していく複雑な機構としての「社会」、という現実の「世界観」が、逆に「社会領域」が削除されても「日常」は何の不都合もなく維持されていく「セカイ系」の「リアリティ」を支える。

「学生」が訳知り顔で「世界」の根本に関与していく背後で、電車は時刻表通りに運行され自動車は信号に従って走行する。
水は蛇口から流れ、スイッチ一つで電気は点き、コンビニに並んだ商品は望むままに購入できる。

本作でも同様に反復されているこのような「日常」のあり方は、逆説的に「社会」の不動の安定を暗黙の前提としている。

だが、この20年という時間は、こうした暗黙の信憑を掘り崩す過程であったのかもしれない。


こうした「セカイ系」世界の「安定」を支えていたのは、陰謀論的に歪曲された権力者=「えらい人」だった。(時として企業経営者がこれに加わる)
「ズル賢」く「悪賢」い権力者は、自らの権益を確保するために、権力の源泉である「社会」を自分に都合の良い形で「安定」させる強い動機がある。
「世界」の動揺と切り離して「日常」を安定させるために、「秘密」を独占する「敵」としての権力者は陰謀家として登場するしかない。
(世界の危機を「秘密」にしたまま「密かに」戦う主人公とは、「安定」を口実とした「陰謀」の共犯者であるともいえる)
多くの「セカイ系」で、「政治家」を始めとする権力者が役職も権能も不明な「えらい人」として現れるのは、「複雑系」の社会を「よくわからない」の一言で理解する裏返しだ。

本作もまた、この構造をなぞっているのは上述の通りだ。

当然、こうした「設定」は、読者=視聴者の現実感覚との連続性があるからこそ採用されてきた。
しかし、現代の視聴者には、こうした世界構造は説得力が薄れているのではないか。

そう、この20年で暴露されたのは、現実の政治家=企業経営者=権力者は「ズル賢く」もなければ「悪賢く」もないという事態ではないだろうか。

単に「ズル」くて「悪い」だけで、「賢く」などはない。
「ズルくて悪い」だけのバカではないかと。

「自分は何もしなくとも自律運動する社会」の「信憑」を支えていたのは、「えらい人」が自己利益のためにズル「賢く」社会を操作しているはずだ、という、ある種の合理思考だ。

しかし「えらい人」が「悪い」だけのバカならば、合理思考など存在していたはずがない。
「社会」の自律運動は、「複雑さ」から目を背ける反知性の怠惰が見せていた幻影ではなかったか。

「ズルい」バカが、思い付きで「権力」を振り回すことで、「社会」の機能不全を引き起こしてくるさまを目撃してきたことが、「自律運動」の幻想を、もはや「信憑」できない地点に視聴者を連れてきたのだろう。

おそらく現代の視聴者には、「学生」が利いた風なセリフで「世界」を救う背後で、日常が「自動的に」維持されているようには見えていない。

誰かが電力網を維持し、運行を管理して電車のダイヤを維持している人がいる。
信号機をメンテナンスする人に支えられて自動車は運行し、その流れに乗って商品の配送する人が、24時間のコンビニでの買い物を可能にしている。

こうした個々の「社会人」たちの肩で支えられた「社会」では「自動作動の安定」がリアルさを喪失するのであれば、「安定」のための共犯行為が要請する、「密か」に戦う「聖戦」の密儀性もまた説得力を失う。
社会参加していない「学生」が訳知り顔をする本作が、わかりにくいものとなるのは避けられないだろう。


時代的に失効した「世界観」を、無自覚に「現代」へ持ち込んだ設定が、本作を分かりにくいものにした。

だが、これは原作小説が現代では無価値になってしまった、という事ではない。
水準を超えて構築された作品は、その時代を離れても物語の訴求力は、衰えない普遍性を持つ。

ただ、その時代と強く結びついて説得力を発揮した「もの」を、十分に検討することなく時代だけ現代へスライドさせた不手際が、作品の語るものを不明瞭にしてしまったという事だ。
おそらく同じ失敗をアニメ版『BANANA FISH』にも指摘できるだろう。
東京もニューヨークも同方向に等質のものとしてフラット化する圧力に晒される21世紀世界で、温室の「日本」に対する「リアル」の渦中にある「アメリカ」、という80年代特有の誤解の対立構造に基づいていた原作マンガの説得力は機能しない。


「社会」や「世界」の理不尽さへ対する若者の不満は、いつの時代でも繰り返されるだろう。
可視化装置として、ある時代では有効であった「自動作動する不変の社会」への信憑を利用した「セカイ系」は、現代では有効性が薄れた。
新たな装置が求められるし、試みも多くなされているが、しかし、そうした「改変」を加えれば「原作」とはまるで異なる「作品」となるわけで、原作の「アニメ化」とは難しいものだと思う。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 10
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

どっからどう見てもポップ・・・ではないよね

『これは猟奇サスペンスであり青春群像劇であるんだよ』 

相反しそうな言葉を同一の意味合いのものとしてキャラに語らせる。するとあら不思議!深淵なる哲学的ななにかに聞こえてきます。

『猟奇サスペンスである一方青春群像劇』 並列は×
『猟奇サスペンスである以上に青春群像劇』 序列も×

いずれもパンチが弱いため、ここではあくまであたかも相反するものが一体となってるような表現に努めねばなりません。

・レトリックのみでくどく、キャラをイタく感じてしまうのが “梅”
・レトリックがハマリ、キャラに魅力を感じてしまうのが “竹
・レトリックとストーリーがマッチし、作品に魅力を感じてしまうのが “松”

本作『ブギーポップは笑わない』はまごうことなき松!
抽象的な「世界の危機」という大問題を巡って登場人物たちの極めて主観的な台詞回しで進行していくサスペンスタッチの青春群像劇のようなものと言ってよいでしょう。猟奇性を帯びたキャラクターも複数登場するため、グロ描写も所々出てまいります。


1クールなのに全18話のお得感。トリッキーな放送スタイルのおかげで何話か飛ばしましたがなんとか視聴を完了しました。配信やタイムシフトのある時代で良かったです。
そんな便利なサービスの欠片もなく、ラノベという単語も浸透してなかった1998年に刊行されたヒット小説のアニメ化です。
元ネタの刊行年度を考えれば古典といって良いでしょう。私としては珍しく原作既読の作品です。作品の意義だったり影響等についてはgoogle先生あたりをご参照くださいませ。

実際に視聴してみて巷で言われるような “古臭さ” というのが実はよく分かりませんでした。
だいぶ原作の記憶が薄れているためほぼ初見のような新鮮さで堪能できてます。全18話を通してキーになる人物(人格)がブギーポップ。いくつかに別れたエピソードはこちら、

(1) 第1話 - 第3話 ブギーポップは笑わない
(2) 第4話 - 第9話 VSイマジネーター
(3) 第10話 - 第13話 夜明けのブギーポップ
(4) 第14話 - 第18話 オーバードライブ 歪曲王

計4つのエピソード。時系列は前後してたりするのでながら見は禁物です。時系列の掴みづらさと同様に、キャラ相関が難解、そして台詞回しが難解です。私は後者をあきらめました。
ただキャラ相関は小難しそうに見えて意外とシンプルなのではなかろうかと思ってます。ここが掴めてくるとテーマらしきものも見えてくる作品でした。


◆相関その1 二つの二項対立
・《世界の敵》 と 《世界の敵の敵》 の二項対立。
{netabare}《世界の敵の敵》はブギーポップ。前者はブギーポップに“自動的に殺される”人が目安でした。合成人間もいいセンいってますが、MPLSと呼ばれる元は普通の人間でふと異能に目覚めちゃったのが敵認定される場合が多かった気がします。{/netabare}

・《社会の敵》 と 《社会の敵の敵》 の二項対立。
{netabare}霧間お父さんの「社会の敵」というセリフに引っ掛かりを感じました。統和機構に殺されるのが《社会の敵》に見えます。ブギーポップは社会の敵は殺しません。{/netabare} 

《敵の敵》の主語は一つで《敵》はいろいろですが、《世界の敵》か《社会の敵》かに分けて整理するとスッキリします。《世界》と《社会》の違いはようわかりませんでした。
{netabare}強いて言えば
《世界の敵》はマジやばいやつ。世界を滅亡に陥れる者。
《社会の敵》はプチやばいやつ。世界を大混乱に陥れる者。{/netabare}

{netabare}ここでふと、《世界の敵》は超異能だけどスケールが小さいというか世界はさすが言い過ぎじゃね?と思ってみたり。
この作品でいう世界の規模感や質感が我々がイメージできるものならば、目立ってマークされてそのうち一個師団が出てきて壊滅させられる程度の異能ぶりです。おそらく煮詰まった上で殺される前といいますか勃興期のイケイケな時にブギーポップが登場するのかもしれません。だからこう噂されてるのかな。

{netabare}「その人が一番美しい時に、それ以上醜くなる前に殺す」{/netabare}{/netabare}


◆相関その2 宮下籐花はモブ
ブギーポップが主要人物であることはよいとして、肉体を間借り!?している籐花にも焦点をあてると混乱します。
先入観だと、ふつう主役はこの人だよって観る側に柱を作ってあげてから話を進めるとか、群像劇でもグループ(だいたい5名くらい)を作ってその囲いの中で話を進めるものだと思うのですが、それがありません。登場人物の母集団に大きな変動はないのにです。さらに4エピソードと分けてることでなおさらこんがらがります。
前のエピソードで主役を張ったかと思えば次のエピソードは台詞なしとか、ブギーポップに視点を置きたいけどなかなかもったいぶって出てこないとか。
{netabare}当初は、別人格に悩まされる少女(宮下籐花)と恋人竹田啓司との奮闘記を想像してしまったせいでとても混乱した私です。{/netabare}
{netabare}霧間凪も髪型変わってヴィジュアル判別が難しくなったりとかホント勘弁して~{/netabare}


対立の構図や人物相関が整理できたらあとは身を委ねて完走です。
こういった「世界の危機」といった抽象的な大問題をさも大事のように扱う作品って、外からだと馬鹿馬鹿しくつまらなく見えがちなのですが、中に入ってみるとけっこう陶酔できるものです。
作品が世に出た1998年あたりで例えれば、ヴィジュアル系バンドの歌詞世界とライブ模様みたいなものかと。「破滅」「追憶」「世界の果て」「彷徨」「闇」「孤独」「血」「薔薇」「憂鬱」「堕ちる」・・・とだんだん楽しくなってきちゃったのでこのへんで。あと「とりあえずフランス語」。

極めて私的で閉じた空間でのダークな物語。
きっと中学生や高校生くらいの思春期に出会ってたらドはまりしてたと思います。では思春期が遥か遠い大人の私はどうだったかというと、「とても楽しく鑑賞できました」になります。
毎度OPが楽しみだったのと、意外と大人がいい役回りをしてたことが理由としては大きいですね。語り部的な大人らしい大人もいれば、大人になりきれなくて身を滅ぼす大人と。
彼ら高校生が抱く未来への期待と不安を象徴するような大人ばかりでした。
子供ばかりだけだったら見られなかったような気がします。

思春期世代の抱える不穏さをファンタジーでふわりと包んだ良作です。

この作品に影響を受けた奈須きのこ氏の『空の境界』にドはまりした私にはとても相性の良い作風でした。



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2019.09.19追記 


視聴時期:2019年1月~3月 リアタイ視聴



2019.04.27 初稿
2019.09.19 追記

投稿 : 2024/06/01
♥ : 51
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

ブギーバックは笑えない

ダンスフロア~に鮮やかな光~。
…。
ピエール瀧ぇ。
ってことで妙に薬物ネタが出てくるこの作品、もうちょっと時期遅かったら世間に「配慮」して放送できなかったってことは…無いか?大丈夫か?

{netabare}噂には聞きつつもどんな作品なのかは全然知らず、「よしこれで内容知れるぜ」と1話見てみたら全然意味分からなくて一旦脱落。
脱落したといっても妙に後ろ髪引かれる部分があって…まずOPカッコ良いよね。
爆発したビルをボケーっと見てたら何者かが空をスッ飛んでいってハっと白昼夢見て最後は再びハっとする所に戻ってという内容で、「しょうゆおいしいです」みたいな。
それとこれ結構重要だと思うんだけど、女性キャラをワザと絵的にブサイクに描いてない?
青ブタのように美女に生まれて大変って内容ならまだしも、意味も無く美少女に描かれてる限り媚びてる匂いってのはどうにも付きまとい、それでいて所謂「意識高い系」をやられるとな~~んか気持ち悪い。
意識高い系でないならどんなに媚びてても平気なんだけどねぇ。
新シリーズ版のなんとかの旅とかヴァイオレットなんとかとか…自分的には評価低いんだけどブサイクに描かれてたらまた違ってたんじゃないかなー?と最近思ってて。
また色づくなんちゃらはそこら辺考えて、ブサイクになりかけギリギリのラインを攻めてた気配を感じます。
ってことで、この作品はめっちゃ思い切ったことをしてるという認識で、1話で脱落したといっても録画溜めて後で見るつもり満々ではいました。
これがきゃろ~んとした美少女だったら1話で完全に切ってたと思う。
(小声:というかですね、「ワザとブサイクに描いてる」と言うと普段深夜アニメ見ない人の食いつきが良いゾ)

でもって全話見てみたところ…ナルホドそういうことねー。
自分はどうしてもSF的に(機械的にと言った方がいいのか?)処理しがちで、哲学的・情緒的に考えるのが苦手というか。
つまりはコトの発端はエコーズが地球にやってきた、もっと厳密には過剰に進化したことが東亜機構の設立も含めたキッカケなのかな?と思っちゃってて。
なので全てはエコーズが余計なことをしたせい(実際、カミキシロはエコーズに優しくしなければ死ななかっただろう)、観測者が観測対象に接触してしまったのが悪い(=ブギポの敵)と思ってしまったのだけど、そうではないみたい。
実際は「(人類が)影響受けるのはどうでもいい、進化したいのならどうぞお好きに、但しそれが間違った方向だと判断したら始末しまっせ」ってことみたい。
あ、ブギーポップのスタンスのことね。
正義・悪の基準が曖昧というか、ブギポは別に身近な人を助けるために出現するってことではない。
むしろ場合によっては身近な人には迷惑な存在にもなりえたり。
ここら辺、どんな選択をしようが主人公の選ぶことが正義と扱われたサクラダなんとかより全然好感が持てる、自分は。

とはいえ…今作最終章になる歪曲王編、能力の合わせ技かぁ…。
これやられると何が起きてるのか一気に分かりにくくなる。
何が幻覚で何が現実か、または幻覚のどこまでが現実に影響したのかとか、よく分かりませんでした。
ってか田中お前も能力者だったのか…。
改めて考えるとカミキシロに始まりカミキシロに終わる構成だったのかな?
とりあえず歪曲王編以外は実はそんなに難しい内容ではなかった、1話でかなり身構えてたのでホっとした感じ。
むしろ簡単な話を必死に難しそうに装った感じ?

進化についてはこちとら園芸(生き物)を趣味としてるので色々と思うところがあるのだけど(書き始めたら止まらなくなるので割愛)、ある意味真っ当な捉え方だと思います。
まぁ能動的じゃあないよね、と。
漠然としたものを漠然と流してて、「現象」を紹介したものに近いので地味だし感想も書きにくい。
実はそんな難しいこと考えずに各キャラが微妙なタイミングでニアミスするのを「フフッ」っとほくそ笑むのが正しい楽しみ方だったりして。
ナギが父親と、知らぬ間に助けてくれた黒田の仇(実行犯なだけで一番悪いのは命令下した奴だけど)だと知らずに佐々木と手を組んだり、委員長何度も巻き込まれて災難だなぁとか、先にも書いた通りカミキシロと付き合ってた田中がアレだったり、人間関係を追うだけでも面白いかと。
キスギ先生の元へ宮下藤花がかかりに来たのもナギとニアミスだったのを演出しただけで、世間で言われる二重人格そのものはあまり重要じゃないんじゃないかな、だってブギポはそれを超越した存在だろうし。
1話があんなんだったので身構えがちだけど、軽くダラーっと流し見でもOKな気がする。


余談
16話が恐竜の頭のデザインが妙に上手くて、またキャラの顔(特に目)の描き方が他の回と違って「リトルウィッチアカデミアみたいだなぁ」と思ったら作監が半田修平で大正解。
やったぜ、本編からスタッフ当てるのは自分にとっては稀なのでチト嬉しい。
もし「派手なアクションシーンだけ見たい、その回だけ教えろ」って方が居たら、16話お勧めでっせ…まぁトリガートリガーしたアクションですが。{/netabare}

追記{netabare}
例えばライオンが草食獣を狩るシーンを、ナレーションやBGM入れずにただ淡々と流す映像があったとします。
それを見て「ライオンかっけぇ」と思う人も居れば、逆に草食獣に感情移入して「草食獣可愛そう」と思う人も居るでしょう、中には「自然はなんて荒々しくも美しいんだ」と涙を流す人も居るかも知れない。
どう思おうともそれは間違ってはいない、↑で書いた「現象を紹介したもの」というのはそういうことになります。
ブギポでいえば「何が起こったのか」を理解するのは実はそんなに難しくない、歪曲王編は除いて。
但し「これで作者は何を伝えたかったのかを言え」と言われたら…それは非常に難しい。
現象映しただけなので…掴みどころがないというか、自己主張が無いというか。
自分は性格ヒネくれてるので「露悪趣味披露したかっんじゃね?」と答えちゃうけど、こういう場合って大抵鏡のようなものになるのでお察し。
(そうはいってもさ、織機の設定はちょっとチンピクしたぞ?)

──なんてことを思ったら、冒頭で書いたキャラをワザとブサイクにしてる意図が分かった気分。
キャラに感情移入させないためだったのかなー?、と。
キャラが魅力的じゃないっていうのは狙い通りなんだろうなぁ、と。{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 23

65.8 2 リメイクで宇宙人なアニメランキング2位
宇宙戦艦ヤマト2199(TVアニメ動画)

2013年春アニメ
★★★★☆ 4.0 (99)
532人が棚に入れました
1974年にテレビ放送され、今なお絶大な人気を誇るアニメ『宇宙戦艦ヤマト』。

本作『宇宙戦艦ヤマト2199』は、このアニメ史上に輝く金字塔『宇宙戦艦ヤマト』をベースに、新たなスタッフで制作する全26話構成の新作アニメーションとして
イベント上映を中心に独自の展開を続けて参りました。

2012年4月からの第一章(第1話~2話)上映を開始してより現在まで
第四章(第11話~14話)までを上映。
旧作のファンのみならず熱い支持を集めております。

そして遂に『宇宙戦艦ヤマト2199』のTV放送が決定。
放送枠は『機動戦士ガンダム』シリーズ、
『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』 『マギ』などの
大ヒットアニメーションを放送する、MBS・TBS系列全国ネットの
日曜午後5時(以後“日5”)。

『宇宙戦艦ヤマト』シリーズのTV地上波放送は、33年ぶりとなります。
日本アニメーションの金字塔である『宇宙戦艦ヤマト』が
“日5”枠でついによみがえります!

声優・キャラクター
菅生隆之、小野大輔、桑島法子、鈴村健一、大塚芳忠、麦人、千葉繁、細谷佳正、赤羽根健治、國分和人、千葉優輝、チョー、田中理恵、佐藤利奈、平川大輔、藤原啓治、土田大、伊勢文秀、高城元気、山寺宏一、秋元羊介、島香裕、宮本充、江原正士、玄田哲章、石塚運昇、小川真司、井上喜久子
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

1970年代に放送された宇宙戦艦ヤマトをリメイク

完全にリメイクされた。原作を見た人には賛否両論だろうが、僕は気に入っている。別物だと思って見るのも良い。

原作との相違点は多い。まず、一番最初に思いつくのは乗員に女性が増えたこと。男女共同参画の時代だから当然である。それに、そっちのほうが話に広がりがあるような気がする。アナライザーが原作ではちょっとエッチだったような気がするけど、こちらではまともになっている。{netabare}ガミラスにたどり着く前に寄る星での異星人との出会いが異なっている。他にも、地球に近い星を探索して移住できるかの計画がある。真田さんの義手設定みたいのがない。潜水艦みたいなやつがいる。結構、ガミラス側の描写を細かくしている。一番は古代守が生存していなかったこと。原作では生きていてスターシャと過ごして地球に帰ろうとしなかった。{/netabare}

気になったのは{netabare}スターシャと古代守の間に子供ができてそうな描写。お腹押さえていたのを僕は見逃さなかった。この後のスターシャがどうなっていくのかをリメイクでやってほしい。{/netabare}

TVでの放送される前に劇場で放映された。劇場版とTV版では主題歌が異なる。OPが宇宙戦艦ヤマトは変わらず。ささきいさおの変わらぬ歌声。TV版では様々な人の歌声もしくは、UVERworldのFight For Liberty。
TV版EDは愛詞 歌 中島美嘉
Best of my Love 歌 安田レイ
Distance 歌 JUJU
の3つ
劇場でのEDは
星が永遠を照らしてる 歌 結城アイラ
美しい地球を知る者よ 歌 美郷あき
真赤なスカーフ 歌 ささきいさお
記憶の光 歌 KOKIA
ヨーソロー 〜星の海を越えて〜 歌 影山ヒロノブ
R.I.P〜友よ静かに眠れ〜 歌 JAM Project
愛の星 歌 水樹奈々
どちらも素敵だが、中でも美しい地球を知る者よと新録の真赤なスカーフが聴いていた心地よい。こちらでも変わらぬささきいさおの声。
劇中の音楽も変わらず凄い。宮川泰の息子彬良が引き継いでいるようだが、良い仕事しすぎです。



以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
西暦2199年。外宇宙から襲来した謎の星間国家ガミラスによって、人類は滅亡の渕に立たされていた。その中で人類最後の希望を託すべく「ヤマト計画」が進められていた。その人類最後の希望を託すべき艦の名は「ヤマト」。しかし、人類に残された猶予は1年しかない。ヤマトは果たして人類を救うことができるのか…。

1. 第1話 イスカンダルの使者
西暦2199年。ガミラスとの戦いに敗れ滅びゆく地球人類。国連宇宙軍最後の艦隊が冥王星沖にてガミラスと交戦する最中、火星に謎の宇宙船が不時着する。その宇宙船からもたらされたメッセージとは…!?

2. 第2話 我が赴くは星の海原
赤く干上がった大地に静かに眠る沈没戦艦。それは人類が秘かに建造した恒星間宇宙船であった。その船の名はヤマト。そして、ヤマトに与えられた使命は、16万8000光年の彼方、惑星イスカンダルへの大航海だった。

3. 第3話 木星圏脱出
火星軌道から木星圏へワープシステムのテストをする宇宙戦艦ヤマト。エンジントラブルに見舞われたヤマトは木星に浮遊する謎の大陸に着地し修理を行うが、ガミラスの襲撃を受けてしまう。苦戦する中、遂に沖田は新兵器・波動砲の使用を決意する!

4. 第4話 氷原の墓標
国連宇宙軍の救難信号を受信したヤマトは土星の衛星エンケラドゥスへ降下し、救難活動を行うことを決める。しかしガミラス偵察揚陸艦の強襲を受けてしまった。戦いの中、古代はエンケラドゥスの氷原で凍結した難破艦を発見。衝撃の事実を知る。

5. 第5話 死角なき罠
地球を壊滅させた遊星爆弾の発射基地がある冥王星。沖田はこの基地を叩く決意をし攻撃を開始。ヤマトは航空隊との連携した作戦を立案するが、逆に反射衛星砲からのロングレンジ攻撃を受け損傷してしまう。コントロールを失ったヤマトは冥王星の海へと降下するが…。

6. 第6話 冥王の落日
冥王星の海に沈むヤマト。敵基地探索を続けるヤマト航空隊。古代は冥王星を彩るオーロラの中から敵機が出現することに気づく。反射衛星砲の攻撃をかいくぐり、いま、ヤマトの反撃が始まる!

7. 第7話 太陽圏に別れを告げて
ヤマトは太陽圏と恒星間空間の境界<ヘリオポーズ>を通過しようとしていた。艦内ではクルーたちが家族との通信を許可され、それぞれ別れを告げる。お祭りムードの中、ガミラスとの戦いで家族全員を失った古代は所在無い思いを味わっていた。そして、それは彼1人ではなかった。

8. 第8話 星に願いを
ガミラスの帝都バレラスでは総統デスラーが自ら立てた作戦でヤマト撃沈の様子を中継し、閣僚たちにその力を誇示しようと目論む。デスラーの作戦によりガス生命体と灼熱の恒星グリーゼ581のフレアに挟まれ絶体絶命のピンチに陥るヤマト。果たしてヤマトの運命は!?

9. 第9話 時計仕掛けの虜囚
捕獲したガミラスの機械化兵・オルタを分析し、ガミラスの情報を引き出す任務につくAU09(アナライザー)。二つの機械に友情に似た関係が生まれる。不可解な行動をとり始めたオルタを保安部長の伊東は破壊しようとするが…。果たして機械に心はあるのだろうか?

10. 第10話 大宇宙の墓場
異次元断層へとはまり込んでしまったヤマト。そこは難破した異星の船が無数に浮かぶ大宇宙の墓場だった。そんな中、同様に漂流していたガミラス艦がヤマトに交信を求めてきた。この空間を脱出するためには、互いの協力が必要だというのだが…。

11. 第11話 いつか見た世界
ガミラスのパイロット・メルダが艦内に残ったヤマトでは、その処遇をめぐって意見が対立していた。その最中、ヤマトからメルダ機とコスモファルコンが突然発艦。果たしてそのパイロットは誰なのか!?

12. 第12話 その果てにあるもの
ガミラスとのファーストコンタクト。その真相をめぐりしこりを残す古代と島。山崎の、そして沖田の口から語られる事実とは…。その頃ガミラス本星では、デスラーが名将ドメルにヤマト討伐を命じていた。

13. 第13話 異次元の狼
見えない敵からの攻撃。それはドメル配下となったフラーケン操る次元潜航艦だった。その魚雷攻撃に翻弄される中、沖田は倒れ緊急手術が必要となってしまう。古代は命令違反を犯しながらもヤマトを救うため危険な賭けに出る。

14. 第14話 魔女はささやく
雪と共に百式空偵で偵察任務から戻る古代。しかしそこには虚空を漂うヤマトの姿があった。誰もいない艦内で、古代は死んだはずの父母に出会う。そして雪は…。幻影に二人を誘う魔女の影。古代たちは果たしてヤマトを救えるのか?

15. 第15話 帰還限界点
ドメルの執拗な攻撃に疲弊していくヤマトクルーたち。艦内では<ヤマト計画>の実現性に疑問の声も出始めていた。ガミラスの威力偵察をかわすべくワープしたヤマトだが、ワープアウトした宙域にはガミラス大艦隊が…。それこそが智将ドメルの策略だった。

16. 第16話 未来への選択
危機を脱したヤマト。補給のために立ち寄った惑星ビーメラ4は地球に近い環境を有しており、人類移住に適した星だった。古代たちが惑星調査に向かう間に、<ヤマト計画>の実現性に疑いを持つ一派がついに反乱を起こす。一方、古代たちは、不時着した異星船を発見する。その異星船は…。

17. 第17話 記憶の森から
古代は、ビーメラ4に残された遺跡からイスカンダルの情報を持ち帰っていた。滅びた文明の残した亜空間ゲートを活用することにより、一気に数万光年の大跳躍が可能になるというのだ。古代と真田、森雪はゲートを再起動させるべくシステム衛星に乗り込むのだが…。

18. 第18話 昏き光を越えて
亜空間ゲートを使いバラン星へたどり着いたヤマト。そこには1万隻に及ぶガミラスの大艦隊が集結していた。だが大マゼラン銀河到達には、バラン星のゲートを通過しなければならない。沖田は死中に活を見出すべくガミラス艦隊を強行突破する策に出る。

19. 第19話 彼らは来た
ついに大マゼラン銀河に到達したヤマト。デスラー総統はドメル将軍に再びヤマト迎撃の命を下す。そしてデスラーがドメルに下した密命とは!?

20. 第20話 七色の陽のもとに
宇宙の難所<七色星団>でドメル将軍率いる空母艦隊と対峙したヤマト。ドメルの繰り出す奇策にヤマトは翻弄される。絶体絶命の中、沖田が採った策とは…。

21. 第21話 第十七収容所惑星
惑星レプタポーダ。そこはガミラスの反体制派や戦争捕虜が収容されている第十七収容所惑星であった。囚人の虐待が日常化するこの惑星にガミラスから監察官を乗せた艦が訪れる。

22. 第22話 向かうべき星
ヤマトが向かうべき希望の星イスカンダル。しかしそこは、敵であるガミラスとの二連惑星だった。目的地は同時に敵地でもあるのだ。沖田は総員第一種戦闘配置のままイスカンダルに向けた最後の大ワープを命じる。

23. 第23話 たった一人の戦争
イスカンダルとガミラスの存在するサレザー恒星系にワープアウトしたヤマト。そのヤマトを突如、高エネルギー体の攻撃が襲う。窮地のヤマトに沖田が下した命令は、最大戦速での惑星ガミラスへの突入だった。

24. 第24話 遥かなる約束の地
ガミラスとの死闘の果てにイスカンダルへと到達したヤマト。イスカンダルの女王スターシャと謁見するヤマトクルーに、彼女は思いも寄らぬことを告げるのであった…。

25. 第25話 終わりなき戦い
コスモリバースシステムを受領し、地球へと帰還途上のヤマト。行程短縮のため、亜空間ゲートから銀河系へワープせんとバラン星へ向かうが、バラン星宙域にはヤマトを密かに待ち受けるガミラス艦隊があった。

26. 第26話 青い星の記憶
地球を目前にしたヤマト。艦内では様々なドラマが展開していた。伴侶を得るもの、新たなる生命の息吹、そして…。赤く焼け爛れた地球を再び見上げるヤマトクルーたちに、ある奇跡が起ころうとしていた。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 8

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

いいリメイクと評価。

「ヤマト・・・何もかも懐かしい・・・」

ある意味、私のアニメ視聴の原点の一つ。
また、松本零士モノが大好きだったこともあり、こだわり、知識としてはある方の人間です。

オリジナル版はオリジナル版で良い悪い含めて認めなければなりませんし、認められるべきです。
あの時代としては、社会的影響も含めて、間違いなく超一流のエンタメSFアニメです。
これもまた、良し悪し含めて長年にわたって続編が作られてきたことからも、愛されてきた作品の原点です。
私も、もちろん大好きです。


で、このリメイク版ですが、私は十分楽しめました。

絵はきれいになっているし、CG等も活用されメカ系もエッジが効いてシャープな印象。
キャラクターもユニフォームもオリジナルをふまえた上で、古臭くならないように工夫されていたと思います。
女性キャラもだいぶ増えましたね。
そもそもオリジナル版には女性が・・・、って感じでしたから、これも現代風なリメイクと言ってもいいでしょう。
女性のユニフォームのセクシーさは昔も今も変わらずであんしn、いやスタートレックとかでも似たようなものですしネ、ゴホン!
でもやっぱり私はヤマトのユニフォームの方が好きかなw特に女性。



オリジナルの良さはもちろん認めた上で、
さすがに、ある意味「アニメ的古典」と言っても言い過ぎではないですからね、今観るとキビシイ点もあるのは仕方ないです。
ヤマトオリジナル以後の映画、アニメなどからいい意味で影響をたくさん受けているのが見受けられます。
スタートレック、ガンダム、エヴァ、マクロス・・・などなど。

設定上でも、もちろん荒唐無稽な点はありますが・・・そもそもSFってそういうもんですし、その上で、多少理論づいた体にはしてあるので、この点でもオリジナルより納得できる点は多かったかもしれません。

そもそも、単艦であの距離を・・・ねえ、とは思いますしねw
とはいえ、その無茶なところが魅力ではあるのですが。


あとは・・・、
敵であるガミラスとの人間的なカラミが増えていたのも今作の魅力の一つですかね。
敵には敵の事情があり、こちらにはこちらの事情がある。
それを、話しできない状態にしてしまうのが「戦争」ってやつなんで、っていう視点もしっかりとメッセージとしてありましたね。


そして、もう一つ演出面で泣かせるのが音楽ですね。
こちらもリファイン、リメイクされているのでしょうが、聞き覚えのあるBGM、歌。
リメイク版でも充分通用しているのが素晴らしいです。
途中で、OPが変わったりすると逆に違和感を感じるほどでした。
名作には音楽(名曲)もしっかりと含まれているんだなぁ、としみじみ。

スキャットや真っ赤なスカーフそして主題歌、戦闘シーンのBGM無理して効果的に使わなくても、逆に流すだけで効果的に感じてしまいます。




私的にストーリー上で衝撃的だったのは開戦の理由です。
ネタばれになるので多くは語りませんが、そっちにもっていくのか、と言う感じでした。
子供の私だったら、そりゃねえだろ、そんなことない、って言い張りそうですが、今は、色々と言いたいことはありますが「そりゃ、そんなこともあるかもな」って感じです。古来、戦争の発端ってあいまいなことが多いんですよねぇ、そして、お互い言い分が違うのが当然ですし、そこを話し合えなくしてしまうのが「戦争」って事で・・・、相手のことが考えられなくなる、だから「戦争」ダメだ!!ってことだと思うんですがね。

純粋にエンタメ作品として、この点は許容しましたが、どっかの国を想定してのステマ的メッセージであれば「バカめ」と言いたいところなんですがね、多くは語らないことにします。




あとは・・・、
真田さんがもう少し、技術屋チック、スペシャリスト的な方が良かったかなぁ。
良くネタになっている「こんなこともあろうかと・・・」っていうのが好きなんですけどね私的に。

それと、デスラーの実は・・・的なスターシアとの約束、
あれは~、まぁ「相手には相手の思いがある」っていう現代的な解釈なり、エクスキューズのために入れたのかもしれないけど、どうなんだろうな~。
正義の為に一時的に悪を成すっていうのは、あるかもしれないけど、途中であったような収容所とか、下等な階級が設定されているっていうところを観るとどうなんだろうね、ちょっと矛盾というか、気に食わないなぁ。
ま、そういう世界観の中では、ってことで納得するしかないかなぁ、そもそも、人は矛盾を抱えてるものだしなぁ。。。


まぁ、いくつかは・・・、いくつかは「ん!?」っていうところもあったんですが、総合的に良いリメイクだったと思います。

出渕さん頑張ったなぁ、って感じです、ありがとうございました。


オリジナル版とは別物として楽しむもよし、
オリジナル版の現代リメイク版として楽しむもよし、
多分、つまらないってことは無いと思います。

機会がありましたら、ぜひご覧ください。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 12

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

リメイクの成功例だと思います。特にキャラが良くなった気がします。

 旧作は見ましたが、作画やキャラデザが古すぎてしんどかったです。こちらは、いいですね。すべてかなり高水準でアップデートされています。古代、沖田、真田などは昔の雰囲気もちゃんと残しているのではないでしょうか。島だけちょっと…好みの問題です。
 森雪は私的には素晴らしいと思います。デザインもかなり高水準かと(主観的には超好みです)。旧作では女性的なものすべてを押し付けられたような雰囲気がありますが、今作のほうが必ずしも理想的ではない性格にも説得力があり、それが魅力的になっています。
 女性比率が上がっているのはリアリティが増しました。ただ、モブ寄りのサブ女性キャラが取って付けたような萌えデザインでした。演出で、女性陣はもうちょっと落ち着いていたほうが、カッコ良かったと思います。軍隊ですので。
 デスラーはもっと独裁者でいいと思います。というより新作のほうが少し無能に見えました。

 今作はとにかく真田と森雪がよかったですね。キャラデザ、人物造形、エピソード、声優がマッチしてよく動いていました。この2人に注目しているだけで、かなり見ごたえがあります。真田の専門性の高さ、能力、意思の強さや、森雪の自立した女性像、使命感はストーリーに一本芯を通した感じで、旧作に比べて最大の改善ポイントだと思います(もとから魅力的なキャラでしたが)。

 音楽は、旧作(愛の戦士たちが特に)が日本アニメの中でも最高水準だと思いますが、そこを変えなかったのはいいですね。

 CGは全体的に高水準ですが、地球の国連軍やガミラスの艦隊がおもちゃにしかみえません。宇宙空間で真空ですから光はぼやけませんので、リアルなのかもしれませんが、動きがキビキビしすぎなのもあって、良くなかったです。
 室内の描写、艦橋や作戦室などのヤマト内部も旧作のデザインの素晴らしさそのままに高水準の作画がされていました。

 ストーリー全体は、航海、戦闘、技術的なストーリーについては圧倒的に旧作より見やすいし、面白いです。
 ただ、ドメル艦隊の瞬間移送装置は旧作の最大の見せ場ですが、これは新作が負けています。あのドリルが突っ込んでくるところで、森雪がヘナヘナっとなるのは再現しなきゃだめでしょう。(まあ、あれだけの奇襲に成功するなら、ドリルミサイルじゃなくて、大型爆弾でよくね?というのは抜きにして)
 その代わり、22話のデスラー砲発射は良かったですね。あのシーンは映像、音楽すべて最高でした。

 新作の最大の欠点です。AIの話とか、家族とか友情的なものとかいろいろ入れすぎましたかね。女性キャラその他を動かしたかったんでしょうか。
 なら、もっと本筋に絡めて欲しいところです。取って付けた感があって冗長に感じました。

 旧作があまりにも有名なので、旧作と比較したレビューになりましたが、私は2クールという長さもちょうどよく、話の組み立ても新作の方が圧倒的に良かったです。
 旧作がアニメ史的には非常に重要な作品なのはわかりますが、今は正直それ以外の理由では見るに堪えません。SFとして見るべきところはありますが。スーパーロボットの時代でしたから無双というか俺TUEEEというか、根性ものですかね。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 2

58.9 3 リメイクで宇宙人なアニメランキング3位
MUTEKING THE Dancing HERO(TVアニメ動画)

2021年秋アニメ
★★★☆☆ 2.9 (46)
101人が棚に入れました
舞台は、自由で陽気な海沿いの街、ネオ・サンフランシスコ。この街に引っ越して来た心優しきムテキは、『自称DJ』のDJと出逢い、ダンシングヒーロー・ムテキングへと変身させられる。突如、出現したモンスターから街を救うべく、歌とダンスで立ち向かうムテキとDJだったが、その裏には想像を絶する人類の危機が迫っていたー。
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

朝アニメみたいなノリ

今期ワーストに推す人が多い印象の作品だけど言うほどひどくないと思う。

{netabare}
このアニメは最初から最後まで朝アニメみたいなノリで細かいことや理屈は気にするなって言わんばかりに最後まで突っ切っていく系のアニメだった。
実際、雰囲気だけは良くて最後の方は超展開の連続だけどしっかりと盛り上がっていた印象。
ほんとに設定とかが滅茶苦茶だけど、ある意味その滅茶苦茶さを楽しむ作品だった。序盤にお約束のように入ってたダンス?シーンは面白かったし、何回流れても飽きなかった。
で、そのお約束のダンスシーンがなくなってからが本番。
そこまでは正直あんまりだったが、そこからはDJとの関係に亀裂が入ったり、ストーリーもしっかりしていて良かったと思う。
一つ不満があるとすれば、アイダさんと主人公が結局最終回の後どうなったのかがよくわからなかったことか。あそこの展開をちゃんとぼかさずに描いてほしかった。CEOとの決着に関しては大団円で、最後のダンスシーン含め面白かったんだが...

最初はOPがめっちゃ微妙だなと思ったけど、聞くうちにめっちゃはまってくるスルメ曲だった。
↓一話毎メモ
{netabare}
1話 ☆4
意識高そう、一話切り候補。なんだこのOP
思ったより面白い。なんかよくわからんな

2話 ☆2
ムテキーステキーミリョクテキー 離婚してるのか。
結局何アニメ? DJ、人の恋をばらそうとするとか不快だな
謎ダンス好き いやほんとに何アニメ。

3話 ☆3
うまい!って言え。スルメ曲OP。このおかっぱ黒幕っぽい。
客が回るのかよw
ムテキングとステキングいるならミリョクテキングもいるんすかね。
曲はいいんだが。
この人らが寿司の原料になってるのかな?
ほんとにいったい何が起こってるんだよ。

4話 ☆3
DJ好きになれん。ほんと意味不明だな。
このおかっぱの目的は何なんだw あの子なんかあるの?

5話 ☆7
たまにねーよw ええ負けるのかw
やっと展開が動いた、いつものパターンじゃなくていい。

6話 ☆6
お前生きとったんか。NTR また負けたのかよ。
浮気現場目撃。
これあのバトルって普通に曲人気の比喩とかなのか?

7話 ☆6
あの高さ死ぬだろw
We will rock youみたいなドラムだな。
ヴィヴィ姉なのか。心のキャッチボール(物理)
手のひらクルクルw 顔ばれ 

8話 ☆7
斜面が急すぎる。使いまわし。BBAじゃねーか。
いよいよ付き合うのかw

9話 ☆7
ホモ? ぞんぞんしてる ラスボスの小物感。
いやめっちゃ破壊されてるじゃんw
ドラえもんかよ。闇落ちw 勢いで面白いわw 

10話 ☆7
NTR AIなんか

11話 ☆8
ジークンドーw ロボット化こわ。戻して。
チープな(自虐) お前も歌うんか?w
ノリが朝アニメだこれ。

12話 ☆7
最終回でそれ説明すんなw 
いや何でそのミラーボールをケガしてる部分に押し込むという考えに至った。そうはならんやろ
カオス系アニメみたいなノリだな今回w
最後王道って感じでいいやん。
アイダさんの話が雑なのとラスボスの今後の描写がないのは残念

曲評価(好み)
OP「ラビリンス」☆9.5
ED「希望の唄」☆6
{/netabare}

{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 5
ネタバレ

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

Hey!そこのHipHopGuys!

この話はレッツダンシング!!!!な話

1980年に放送された「とんでも戦士ムテキング」のリメイクです。残念ながら、私は1980年(旧と呼びます)を見たことがなく、本作と旧の比較が出来ません。ですので「旧と本作どっちが面白い!?」という質問には応答しかねますので、他の方のレビューを参照してください

さて内容としては終始レッツダンシングするだけです。
つまり対象年齢が低い作品です。
正直まともに見るものではありません。テキトーに流す程度で視聴することをお勧めします。なんせ本当に内容がうっすいため、一話さえ見れば大抵の結末は予想出来ます。{netabare}まぁDJが宇宙人だったり、秘書が母だったりしたのは予想してませんでしたがね。{/netabare}

本作を好きになる要素といえば曲くらいじゃないですかね。
OPのOrangeRangeさんやReolさんの曲は中毒性が高いですし、何気にムテキングのテーマも耳に残りやすく、音楽の面でいえば印象的な作品です。ですが、おそらく覚えているのは曲だけであり、作品のことを覚えていない自信があります

{netabare}
ネオサンフランシスコに来た主人公は祖母の家にてDJと会い、勝手にシンパシーを感じ取られる。オクティンクに所属するアイダさんが歌ったことにより生み出された怪物に出会った主人公は毎回怪物を倒す。一回負けたが新曲で圧勝。その後スターとなるが、オクティンクのCEOが世界をものにしようとする。主人公は頑張って阻止しようとし、DJの正体や店長の犠牲やアイダさんの正体を経てCEOを倒す。一方主人公の家族が全員集合。

まぁ捻りのない幼児向けアニメですね。NHKとかでやったほうが良かったんじゃないですかね。なんで大阪テレビを中心としているんでしょう。まぁいいや。正直あの4兄弟いります?単にヴィヴィ姉が持って行きゃよかっただけでは?と思ってしまう私は何かを見落としているんでしょうか。
{/netabare}

個人的には劇中歌のMs.Controlがめちゃくちゃ好きです。なんならMs.Controlの時のアイダさんの容姿も好きです。というか本作の中で一番好きです。それ以外はどうでもいいです。面白くないですしね。

総監督は高橋良輔さん。ボトムズの方ですね。これまた懐かしいのを…
シリーズ構成は近藤祐次さん。
キャラデザは高橋裕一さん。マクロスFの方ですね
劇伴は島崎貴光さんと増田武史さん。
アニメ制作はタツノコプロさんと手塚プロダクションさん。歴史ある2つですね

作画はまぁあまり好きではありません。百歩譲ってMVはまだしも他のアニメパートは微妙でした。
声優さんは普通に良かったです。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 2

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

レトロの魅力は伝わらず

【紹介】
アメリカ西海岸のサンフランシスコに引っ越してきた主人公がDJのような人と出会ってダンシングヒーロー・ムテキングに変身して町を守るためモンスターと歌とダンスで戦う話。

【作画】
作画は悪くないです。
アメリカチックな雰囲気はいいと思いましたけど、
昭和のまま未来になったような感じのレトロフューチャーなデザインや世界観に魅力を感じるかどうか。
なんか作品全体が、流行とは無縁の辺境で21世紀になってもいつまでもレトロ感が残ってるような場末感がありますね。
これはこれでレトロな魅力があっていいんじゃないでしょうか?
キャラクターの表情変化も乏しいですが、わざとやっているんでしょうか?

【音楽】
OPはオレンジレンジの「ラビリンス」
オレンジレンジにしてはテンション低めですが、オシャレな感じでいいテーマソングですね。
ダンスシーンの音楽なども良好ですね。

【キャラクター】
服装や装飾品のセンスがすごくダサいので、カッコいい動きをやってもダサく見える。見た目って大事ですね。
ヒーローのデザインも敵のデザインもなんか狙ってやってるのかと思うくらい絶妙にダサいですね。なんか弱そう。
キャラクターの性格もなんか冴えない感じ。
若さが足りないというか、覇気がないというか。

【戦闘シーン】
なんで踊っただけで敵が倒れていくのでしょうか?謎です。
まあそれはいいとしても、見た目がカッコ良くないし、かと言ってギャグで笑えるわけでもないし踊りも最初だけ新鮮だったけど、すぐ飽きる。
戦闘シーンが退屈ですね。

【シナリオ】
展開が結構急で強引。
不合理な感じでわけわかんないことだらけでつらい。
あまり深く考える必要のない話なんでしょうけど、映像的な魅力はそれほどあるわけでもないし、この作品の魅力が見つからなかったです。

【総評】
子ども向けっぽい見た目や表現と、昭和アニメ世代向けの世界観やセンスの相性が悪いと思いました。レトロでいくなら、子どもウケは捨てて大人向けにターゲットを絞ったほうがいいと思います。
私はそのどちらの世代でもないので、わたしには合わない作品ということでしょう。

それから、レトロなセンスなのに無理に若者向けっぽいものを作ろうとしている感じがします。
昔の作品のリメイクは良いことだと思うので、今後も頑張って欲しいとは思います。

5話まで視聴しましたが、私はこのへんで視聴終了しようと思います。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 11

53.8 4 リメイクで宇宙人なアニメランキング4位
新・宇宙戦艦ヤマト・復活篇(アニメ映画)

2009年12月12日
★★★★☆ 3.1 (22)
108人が棚に入れました
宇宙戦艦ヤマトが回遊惑星アクエリアスの水柱を自爆により断ち切り、その海の中に自沈して17年が経過した西暦2220年。移動性ブラックホールが発見され、これが太陽系に接近して地球を飲み込むことが明らかになった。人類は、2万7000光年離れたサイラム恒星系惑星アマールの月への移民を計画。3億人ずつの移民を乗せた移民船団を第1次、第2次と出発させるが、それらはいずれも航海中に謎の敵から攻撃され、消息を絶ってしまった。第1次移民船団には古代進の妻、雪も搭乗していた。\nヤマトは、アクエリアス内に建設されたドックで修復・強化改装を受けて氷塊の中から甦り、第3次移民船団の護衛艦隊旗艦となった。宇宙の辺境で貨物船の船長に就いていた古代は地球の危機に際して帰還し、第3次移民船団の司令かつ新生ヤマトの艦長に着任する。

Moji さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

「復活」しなくてよかったのに

3度の製作発表の末、2009年に劇場公開されたこの作品。第1部完結だそうだ。
ただ、これ1本でちゃんとひとつ物語になっている。
それから約2年半後の2012年に第2部の製作発表がされた(公開するの?)。
現東京都知事・石原慎太郎氏が原案となっているが、地球連邦無視で星間国家連合との戦いをするヤマトはいいのか?
CG使用やキャラデザも一新され、今時の絵になったが、佐渡酒造は昔のままなのは笑ろた(こういう配慮は好きだ)。
ヤマト発進時に懐かしいテーマ曲が流れるが、THE ALFEEの歌は残念ながら高揚感がわかない。
最初の音楽で、マーラーの復活が流れたときは「復活」つながりか?と思ったが、
ほぼ、全編にベートーヴェン、グリーク、ショパン等のクラッシクが使用されている。
「銀河英雄伝説」では成功していたが、このヤマトには「優美さ」がないため、オリジナルにしてほしかった。
なんにしても、ストーリーはワンパターンで、古臭くなっているのは否めない。
「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」で終わっていれば伝説のアニメになったのだろうが、これだけ引きずられると、ファンでもウンザリ。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 0

大和撫子 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

映画館で見たかった

映像のクオリティが驚くほど綺麗で技術の進歩にビックリしました。
ヤマトの外観や内装、敵勢力の戦艦や都市のデザインなどが非常にカッコよく、神秘的な宇宙の描写はとても綺麗で魅力的でした。
そして映像美が素晴らしいこのアニメの戦闘シーンは迫力満載です。
ストーリーもそれなりに面白く、ヤマトが戦闘に出る時のワクワク感がたまらない。
しかし欠点もたくさんありました。
ヤマトの新しいクルーには魅力が感じられず、またキャラデザに違和感を感じまくり。
ヤマトファンとしては、この作品の森雪の扱いに納得ができず、デスラーも登場しない。
敵の正体も微妙。
エンディング後に「第1部完」と表示されたので、次回作が非常に楽しみです。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 3

そろもんのよげん さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.7

観るのがつらかった

散々、続編で裏切られ、もう観ないと思いながらもキャラデザインから一新と聞き、今までに無いものをと期待して観てしまったしまった自分が愚かしい・・・ 結局のところ第一作の栄光が忘れられず、ヤマトの名前だけでなんら努力の無い制作サイドには毎回あきれる まるっきりの昭和のアニメ 未だに第二次世界大戦時の大日本帝国精神で作ってる 駄作です  

投稿 : 2024/06/01
♥ : 1
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