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86.1 1 人生アニメランキング1位
さよならの朝に約束の花をかざろう(アニメ映画)

2018年2月24日
★★★★★ 4.3 (449)
2336人が棚に入れました
一人ぼっちが 一人ぼっちと出会った

出会いと別れが紡ぐ永遠の一瞬

少女はその時 愛にふれた

『あの花』『ここさけ』の岡田麿里、初監督作品。

声優・キャラクター
石見舞菜香、入野自由、茅野愛衣、梶裕貴、沢城みゆき、細谷佳正、佐藤利奈、日笠陽子、久野美咲、杉田智和、平田広明
ネタバレ

oneandonly さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

時の流れが織りなす母子の愛と別れの物語

世界観:9
ストーリー:8
リアリティ:9
キャラクター:8
情感:10
合計:44

【あらすじ】
人里離れた土地に住み、ヒビオルと呼ばれる布に日々の出来事を織り込みながら静かに暮らすイオルフの民。10代半ばで外見の成長が止まり数百年の寿命を持つ彼らは、“別れの一族”と呼ばれ、生ける伝説とされていた。
両親のいないイオルフの少女マキアは、仲間に囲まれた穏やかな日々を過ごしながらも、どこかで“ひとりぼっち”を感じていた。そんな彼らの日々は、一瞬で崩れ去る。イオルフの長寿の血を求め、レナトと呼ばれる古の獣に跨りメザーテ軍が攻め込んできたのだ。
虚ろな心で暗い森をさまようマキア。そこで呼び寄せられるように出会ったのは、親を亡くしたばかりの“ひとりぼっち”の赤ん坊だった。少年へと成長していくエリアル。時が経っても少女のままのマキア。同じ季節に、異なる時の流れ。変化する時代の中で、色合いを変えていく二人の絆――。
ひとりぼっちがひとりぼっちと出会い紡ぎ出される、かけがえのない時間の物語。
(公式サイトより抜粋)

【視聴経緯】
特に好きなシリーズとかではなかったものの、あにこれでの評価が良かったので劇場まで足を運んできました。もう少し後ならリズと青い鳥が観れたのにと思ったタイミングでしたが(あまり自由が利かないので)、結果的には本作を劇場で観ることができて本当に良かったです。

【未視聴者に向けて】
個人的にもこの評価点は劇場版の尺での最高値ですし、滅多に超えない4.7のハードルを越えているので、私の評価点に概ね共感を持たれている方は、おそらくは楽しめると思います。なので、特に先入観を入れることも必要なく見ることをおすすめしたいと思います。

【ネタバレなしでいくつか見どころや注意点を教えてほしい方に向けて】
(ネタバレはありませんが、何も情報はいらないという方のために閉じておきます)。
{netabare}作画の水準が非常に高いのがまずは見どころです。ヒビオルの塔の内装、様々なシーンの空と雲や、雪景色、煙の出ている町の風景、などが特に印象に残っています。

映画の2時間の間に、たまに飛び飛びで時が流れます。テロップなどはないので、言葉等で気づく必要があります。国家間の戦争等も描かれますが、中心は主人公マキアと縁あって育てることとなったエリアルとの母と子の愛情、人間関係の変遷がむしろ中心として描かれているのが一番の見どころです。

女性のほうが感動できるかもしれないと思うのと、男女共通で、それなりに人生経験のある大人のほうが感動できると思います。

劇場版となると、観客を笑わすコメディが入ることがありますが、本作は皆無。ひたすらシリアスなので、シリアスが苦手な方は楽しめないかもしれません。

注意点としては、若干、専門用語があります。ヒビオルが代表例でしょうか、織物のことと思って見ていると、違った表現をされたりします。織物にメッセージのようなものを記録できるようで、それが広めの言葉として使われることがあるように思いました。イオルフは主人公の種族(エルフ的な)、レナトは竜のことです。

また、最初は、マキア以外のイオルフのキャラの見分けがつきにくくて混乱するかもしれません。紛らわしいのはレイリア、長老、クリムの3人でしょうか。長老は序盤以降は出てきませんので、女性はレイリア、男性がクリムと思えば多分大丈夫かと。{/netabare}

【ネタバレを含む感想】(視聴した方のみどうぞ)
{netabare}
本作の表面上のテーマはプラスティック・メモリーズに近いように思いました。プラメモはギフティア(人間そっくりのロボット)の寿命のほうが短く、ギフティアとの間で思い出を作る意味があるのか、というテーマでしたが、本作は主人公のほうが何百年の寿命を持つイオルフであり、別れの一族と呼ばれ、人を愛せば本当の独りになるという教えに背いて、人間を愛することに意味があるのか、という話と捉えれば、その類似性がわかると思います。

プラメモは設定が甘すぎで、作品としては泣けるラブコメ萌えアニメ(私はお気に入りですが)といった感じでしたが、本作は壮大なファンタジー世界で重厚さがありました。時代としては中世~近代をモデルとしつつ、大きな破綻は見当たらず、無理なく世界に入っていけました。

ちょうど、今シーズン(2018冬)ではヴァイオレット・エヴァーガーデンが放映されていますが、京アニの大作と比較しても、作画面でも劣っていないどころか、個々の画では上回っていますし、戦争の表現とキャラクターの乗せ方はこちらのほうが自然で成功しています。

外見の成長が止まる(老いない)という点も、声優の声や演技を変えなくて良い、主人公の外見の美しさを維持できるという面で非常に優れた設定と言えるでしょう。

ストーリーは、2時間映画で描き切るにはそもそも大きな物語なので、若干駆け足になったところや、最終盤の東京マグニチュードを想起させる回想シーンは少し強調しすぎだったように思いました。時の流れを使った表現は、P.A.WORKSの得意技で、もちろん良いシーンではあったのですが。

それから、リアリティ面にも響いたのが、レイリアの飛び降りシーン。ようやく我が子と対面して、直前では子供を抱きたいと言ってクリムを拒絶していたこともあったのに、なぜスルーなんだと。竜に助けられたのも見ていた時には全く偶然と思いましたしね。後から考えると、レイリアは「あなたたちのことはヒビオルに織らない」と生きることを前提の発言をしているので、レイリアにはマキアが竜で助けにきてくれたのが見えていたと解釈するのでしょうね。それでも、竜に乗れる保証はない状況で飛び降りれるレイリアは凄すぎです。

母子の愛情は、母からの無償の愛にも感動しましたが、子の側のその受け取り方、成長に応じた関係性の変化なども心情描写とともに細やかに描かれていました。お互いの思いの行き違いで、エリアルは、マキアのことを母親とは思っていないなどと言って、家から出ていってしまいます。そして、仕事に就き、結婚もして父親になるというところで二人は再会。

マキアが何て呼ばれてもいいと言った後の、エリアルが「母さん!」と叫ぶシーンは、本作屈指の名場面だったと思います。母親でいることを貫いてきたマキアにとって、本来は嬉しい言葉ですが、相手は父親になった大の大人。子離れをしなければならないと思ったのか、複雑な表情をして別れを選びます。

情感面の話、実は中盤まではそこまで盛り上がりがありませんでした(ほっこりの状態が長かったのですが、その時点でも近くの男が泣いている様子で、今の泣きポイントだったの? と思っていました←後から考えると2回目とかだったのかも)。しかし、終盤は怒涛の追い上げで、結果的には久しぶりに涙腺崩壊しました。

エリアルの死期に立ち会ったマキアは、いまだ妖精のような美しさで神々しかったです。生活感もしっかり感じさせる地に足をついた物語でしたが、最後に神話になったような、充足感に満ちた作品に映りました。

タイトルの約束の花はタンポポで、タンポポの花言葉には「真心の愛」などあるのですが、綿毛は「別離」。別れは、現在の場所から巣立っていく人に贈る前向きな言葉にもなります。マキアの最後のシーンの言葉にも表れていましたが、別れを力強く肯定することがこの作品のメッセージと受け取りました。

岡田麿里氏の初監督作品というのも話題でしたね。同氏が脚本を手掛けた作品では、あの花、ここさけ、(全話でなければ、)とらドラ!、さくら荘、絶園のテンペスト、凪あす、花咲くいろは、など見てきていますが、個人評価を調べてみると、3.8~4.5と凡作はゼロ、並作すらほとんど出さない優良クリエイターさんです。スタッフに恵まれたことももちろんあるでしょうが、いきなりこのレベルの作品を送り出してくるとは…。今後のご活躍を期待しています。{/netabare}

【ネタバレを含む感想2】(2回目鑑賞後)
{netabare}同じ映画を2度も劇場で見たのは初めてです。自身で高評価をつけながら、調整すべきか考えていたのと、1度ではわからない場所があったので。

情報を何も入れずに見た初回と比べると、かなり理解できました。疑問点や新たな発見について、箇条書きにしてみます。

<なぜレイリアはダイブしたのか>
{netabare}初見時の一番の疑問点でした。直前まで、子供に執着を感じさせる発言をしていたので。
まず、ダイブ直前にマキアが「レイリア、跳んで!」と叫んでいて、建物と思える白壁に大きな影が動く描写がありました。レイリアがそれを確認できていたかはまだよくわかりませんでしたが、それに気づいていて、死のうと思って跳んだわけではないのでしょう。

一瞬のうちにメドメルと別れを選んだ理由は容易に消化できるものではないですが、成長の早さを見て、既に子供の成長過程において、自分の存在が意味を持っていない(ヒビオルに織られていない)ことを悟ったということでしょうか。事実、メドメルは母が飛び去っても泣きもしなかった、そういう関係性になってしまっていたわけで、自分だけが一方的に子供に依存する関係になりたくないと思ったのではないでしょうか。

「私のことは忘れて! 私も忘れるから」と気丈な発言をしながら、レナトの上では忘れられるわけないというマキアの言葉に涙する形で締められていましたから。{/netabare}

<イオルフの一族はどうなったのか、レイリア以外の捕らえられた女性は?>
{netabare}レイリアとマキア以外の女性がどうなったのかは描かれていません。

メザーテ軍が襲撃時に「抵抗するならいっそ切り捨てて構わない」と言っているので、抵抗して殺された者も多数いたのではないかと思います。連れ去られた他のイオルフたちは、あえて描かなかったのだと思います。

エンドロール後に一枚絵で、滅んでいないことを示していました。{/netabare}

<クリムについて>
{netabare}本作で一番救われないキャラクターがクリムでしょう。しかし、時の流れがあらゆる関係性を変えていく本作において、その変化に抗った存在として仕方のない結末でした。初見時にはマキアに恨み節を吐いたり、レイリアと心中しようとしたりする、仲間とは思えないキャラでしたが、2回目では、彼があらゆる手で恋人を奪還しようとしていて(別の作品であれば、イオルフの正義のヒーローとして描かれたでしょう)、美しい悲劇に同情します。{/netabare}

<シーンが飛び飛びでわかりにくい>
{netabare}2回見るとほとんど違和感がなくなりました。初見時はマキアを連れ去ったのが誰なのかわかりませんでしたが、クリムでしたね。でも、そこからマキアの髪を切るまで何をしていたのかはいまだによくわかっていませんが。

初回で全て理解するのは難しいのは減点要素ですが、劇場の尺まで徹底的に無駄を削ったのも、芸術性を重視する私にとっては良かったです。必要なシーンは描けていたと思うので。{/netabare}

<バロウが長老の子どもである説について>
{netabare}「外の世界で出会いに触れたなら、誰も愛してはいけない、愛すれば、本当のひとりになってしまう」とマキアに話していた長老。イオルフの掟だと思っていましたが、レイリアかクリムの言葉では、よく長老が言っていたことという表現だったと思います。

そして、イオルフの集落にいなかったイオルフであるバロウ。彼はマキアのことを知っていて、その後、メザーテでマキアのことを助けてくれ、ラシーヌと呼ぼうとした後に長老と言い直したり、最後にも登場します。

そこで、バロウは長老の子どもという説があります。直接的に描かれている場所はありませんが、裏設定としてその可能性は十分にあると思います。長老の愛した人は悲劇に遭い、子供もイオルフの集落に受け入れられなかったことを想像すると、より深い物語性を感じられます。{/netabare}

<マキアとエリアルの恋愛感情について>
{netabare}これも、人によって全く捉え方が違うようです。私は両者とも恋愛感情に至らなかったと思っています。酔っぱらったエリアルがキスをせがむシーンはありましたが、子どもの頃にしていたのはおでこのキスなので。お互いにお互いの関係性がよくわからなくなってきていたことの表れのひとつと捉えています。{/netabare}

他にも、ラングやイゾル視点でも心情描写がされていたり、2回見ても満足できる作品でした。{/netabare}

(参考評価推移:5.0→5.1)
(2018.3劇場にて鑑賞)

<2018.7.28追記>
遅ればせながら、上海国際映画祭におけるアニメーション最優秀作品賞(金爵奨)の受賞、おめでとうございます!

本作は円盤購入を考えていますが、10月26日発売とのこと。結構引っ張りますね…。
映画のパンフレットがすぐに売り切れになってしまい、後日、P.A.WORKSのネットショップで追加販売されたようですが、私が気づいた時(数日で)には完売とどっぷり嵌ったファンが多数いるようで。かく言う私もその一人でして、円盤購入(縮刷版劇場パンフレット)でゲットしようかなと思っています。

<2019.1.9追記>
2018作品ランキングの1位にした作品で、レンタル開始後に視聴された方の評価を見るに過大評価だったかなと思ったりもしましたが(私は作品の芸術性を評価しているので、物語が完成された作品(短いほうが有利)が点数は高くなりやすい)、やっぱり本作は大好きでして。115分でこれだけのものが創作されたこと、マリーをはじめ制作陣に感服です。

テーマはわかりやすいし、ストーリーも言葉にすれば単純で、ラストがどうなるかもすぐに予測できるものです。しかし、登場人物の人間関係の変化や、マキアとレイリアの対比等を巧みに使った設定があり、演出も全体的に素晴らしいです。

心情描写の好きな方や、シリアスな作品が好きな方におすすめ。私は感動をウリに宣伝するつもりがありません。{netabare}最終盤の回想シーン{/netabare}により涙を強要してくる作品と言われる節がありますが、そんなところは付随的な部分で。

例えば、{netabare}幼児のエリアルに当たってしまい(育児における悩みあるあるです。もぞもぞ虫遊びの使い方も良かった)、出て行ったエリアルを探して見つかった時の安堵(大雨で水嵩が増した水路を映すシーンでマキアの恐怖を共感){/netabare}といった場面だけでも込み上げるものがあります。

初見の方の多くは{netabare}レイリアのダイブが理解不能となっていそうですが、自分が思い続けてきた子の中に、自分が存在しないことがわかる場面なんて容易に想像できないし、仮にあれが身投げであったとしても、説明できなくはないかなと。{/netabare}

ファンタジーが舞台ながら、人間にとって普遍的なもの(「愛」が当てはまると思いますが、尊く重たいもの)を扱っていて考えさせられつつ、視聴後に心が洗われるような作品。いや、あまり視聴のハードルを高めたくないので、むしろ感動できるよ!と軽く薦めるべきなのか(笑)

本作は視聴者が少ないのが残念でもったいないので。

<2019.1.28追記>
今回は、購入していた円盤を最近視聴したことに加え、以下のレビューを読んで思うところがあったので追記します。既に視聴している方は参考に読まれてはいかがかと思います。

「ナナメ読みには最適の日々」
⇒http://ishimori-t.hatenablog.com/entry/2018/03/16/085105

{netabare}私が理解したところを大まかに言うと、本作は「物語についての物語」であり、物語の語り手であるイオルフが語られる側の人間と関りを持つ構造になっている、というレビューなのですが、結構説明できていて、こんな見方があるのかと唸ってしまいました。

本作は物語を創る職業である脚本家の岡田麿里氏が、全てを出してほしいと言われて監督を志願し、創り上げた作品です。物語の語り手を暗に登場させている可能性はあり得ますし、作者は世界の生みの親ですから、それが親子の関係により描かれるのは自然です。ついでに、クリエイター側に共感できる私が惹かれた理由の説明にもなっています。

まず、ヒビオルについて。本作は色々と独創的なモチーフがあって、流し見しようものならすぐについていけなくなる危険があるのですが(このわかりにくさが評価を下げる一因となっている)、その最たるものがヒビオルです。これを削らず、ネーミングも一般的にせず、物語で何度も登場させ、エンドロールでヒビオルを織るシーンを流した作者の意図は考えられるべきでしょう。

ヒビオルは単なる美しい布というだけではなく、言葉を織り込むことができます。縦糸は流れゆく月日(時間)、横糸は人の生業(出来事)ということで、日々を紡いでいくという設定です。初見時の感想において、私はヒビオルをイオルフそれぞれの「日記」(自分史)のようなものと受け取りましたが、これを脚本家(P)それぞれの「物語」と訳してみます。

高値で売れるので、イオルフの民はこの機織りを生業としているように描かれていますが、ヒビオルと同様の織物がイオルフ以外に作れない説明はないですし、教えればエリアルのように人間にも織ることが可能です。

この点、脚本家は物語の語り手であり、物語ることを生業としている。物語の世界とは一線を画し、当然、物語世界の住人よりも長く生きることができると当てはめて解釈することができ、前述のレビューのとおり、禁忌との関係で捉えることも可能です。マキアの神出鬼没さも、語り手側ゆえかもしれません。

マキアはエリアルと出会い、彼を私のヒビオルと言います。初見時の解釈(=日記)ではここを理解できず、大事な物という意味もあるのだろうとうやむやにしましたが、マキアにとっての物語と読むとスムーズです。その後、マキアが織物であるヒビオルを織るシーンは削られておりほとんどなく、エリアルが成長するまでの時間を共に過ごし、終盤手前の再会時に、自分を織りあげたのはエリアルだと言います。

ここを訳すと、マキアのヒビオル=エリアルを主人公とした物語=マキア自身、となり、物語の作者は、自らが生み出した物語によって、作者自身が作り上げられているという関係性を表わしていることになります。岡田氏がそのような意図を込めていたかはわかりませんが、岡田氏にとって自身が創った物語は自身の人生の一片であり、そこに関係した存在(物語世界を含む)への感謝を作品に乗せていることは推察されます。

ヒビオルのエンドロールは、この作品が物語の物語であることの暗喩であるとも、この物語が続いていくことを単に表現したとも、視聴者も各自の物語を紡いでくださいというメッセージとも、自由に捉えられるように思いました。

様々な視点で解釈ができる作品ですね。個人的には、結局のところ脚本家にとどまらず、視聴者自身が自分の人生における物語をヒビオルに当てはめて視聴することを許容している作品だと思います。

ついでにレナトという名の竜について。これも、単に竜などの名称を使わなかったことに意味があるはず。

レナトは、「生まれ変わる、再生する」を意味するラテン語「レナトゥス」に起源を持ち、古代ローマ初期よりキリスト教徒が用いてきた名前から連想され、古代から神聖とされた存在の象徴として命名されたとも考えられます。
{/netabare}

<2019.3.8追記>
今週月曜に有楽町のマルイで開催されているさよ朝展を見てきました。一部、撮影可能だったので美しい背景美術等、カメラにおさめてきました。
劇場では完売していたグッズなどの販売もあって、クリアファイルを購入させていただきました。

さて、ネット上のレビューで私が最も共感したもののリンクを掲載して、取りあえず本レビューは終了としたいと思います。
お読みいただきありがとうございました。(リンク切れだったので修正しました(2019.9.16))

「『さよならの朝に約束の花をかざろう』を観て、「"物語"とは何か」について考えた」{netabare}
https://kakuyomu.jp/works/1177354054886369977/episodes/1177354054886374977
{/netabare}

<2020.3.20追記>[New!]
公開から2年以上経ちましたが、いまだに予告編PVを見たり、Yahooのリアルタイム検索で「さよ朝」を検索しています。遅れて視聴した方の反応は概ね良好で、ドリパス(リクエスト投票数が多くなった映画を劇場で上映するもの→https://www.dreampass.jp/m361183)では今年2月に上映を達成したところ、既にまた7位まで上がってきています。
劇場で鑑賞したい方はお見逃しなく(本作は劇場をおすすめします)。

投稿 : 2020/04/04
♥ : 71
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

時を越えて君を愛してみた

岡田麿里初監督作品 / 劇場版オリジナルアニメ


ふと映画を観たくなったもので。
『あのはな』地上波再放送中。2019年夏期『荒ぶる季節の乙女どもよ。』でシリーズ構成担当中。新作映画『空の青さを知る人よ』も控えてる。氏の作品の露出が多くなってる最中で手を出してみました。

映画は引き算の作業。TVシリーズと比べ尺の関係で観客に解釈を委ねるものが少なくありません。こちらは想像と妄想の翼をいくらでも広げることができますし、鑑賞にあたってはフラットな視点で楽しむことが肝要かと思います。
とりわけ、「泣ける」「感動した」との評は処し方が難しい。「泣ける」「感動した」は感想を持ちよって共有するのに適していて、鑑賞前の指標とするのはあまり得策ではないと個人的には思ってます。想像と妄想の翼が上手く広がらなくなる恐れがあることが理由です。
なんのことはありません。要はこれまでよく失敗をしてきましたよ!ってことです。ハードル上がりまくってませんか?これw


そして『さよ朝』は劇場版の良いところである “ 説明がうるさくない ”ことを満喫できた作品です。
これからの方は、“めっちゃ綺麗な映像”“物語を邪魔しない劇伴”“キャラに合う声優の選択”。この3点において高いレベルの作品である、を理由に鑑賞の優先順位を上げて良いと思います。


中身はファンタジー。イオルフという長命種族の少女マキア(CV石見舞菜香)とその息子で人間のエリアル(CV入野自由)を中心とした物語です。
親子の愛。愛あるが故の葛藤に心を揺さぶられますが、おそらく監督が描きたかったかもしれない


 “ 時間は有限であるからこその尊さ ”


に説得力を持たせるには齢400年余のファンタジー設定は不可欠でした。ゴリゴリのCG使った実写でも不可能ではありませんが、アニメだからこそ成立し得る傑作といって差し支えないかと思います。

丁寧に親子の感情の揺れを綺麗な映像に落とし込みながら、私達が無為に過ごしているかもしれない“時間”について思いを馳せるところまで踏み込んだ内容となっています。

大切に想う者同士を隔てるもの。それは互いの残された時間の差。


 あなたは先逝く者にどんなことを伝えたいのだろうか?
 あなたは先逝く身としてどんなことを伝えたいのだろうか?
 あなたは残される者として何を自分に留めておくのだろうか?
 あなたは残される者へのどんな想いを胸に抱き旅立つのだろうか?


けっして軽くない題材を扱いながらわりと俯瞰的に捉えた抑えめ演出だったことが意外であり印象に残りました。あの岡田さんがってやつです。


ファンタジー大作。とりわけ実写だとアクロバティックにドラマティックになりがちなわけで、もし『さよ朝』が仰々しい演出全開だったら持ち味がだいぶ削がれてしまったことでしょう。
そんな繊細なバランスの上に成り立った115分。お薦めです。





※以下ネタバレ所感

“ 時間 ”に絞って本編の良かったところ


■機を織る民

{netabare}中島みゆき『糸』。ap bank bandがフェスでカバーしてブレイクしたあまりにも有名なこの曲。映画冒頭で脳裏をよぎった人は私だけではありますまい。
「縦の糸はあなた 横の糸は私」と二人の繋がりを唄い、ハッピーエンドを示唆して閉じる名曲です。
これだけでも深みはあり一本映画ができそうですが、…といってたらホントに2020年に『糸』から着想を得て一本封切られるみたいですw

本作ではさらに

{netabare}「縦糸は流れ行く月日 横糸は人のなりわい」{/netabare}

時間軸の要素を入れて織り成し加減が複雑になります。というより「あなたと私」を見せてさらに「時間と私たち」を見せる仕様。筋が通ります。
長老ラシーヌ(CV沢城みゆき)がメザーテ軍人イゾル(CV杉田智和)に対し「布を織り日々を織る単調な繰り返し」と言ったイオルフの生活はいわば

“縦糸は日々を織る 横糸は布を織る”

とも置き換えられるでしょう。布=人のなりわいです。“ヒビオル(布)”がマキアにとってどれほどの意味を持っていたのか察して余りありますね。
ヒビオルがいろんなとこで暗喩的に使われてました。いいっす。まじいいっす。{/netabare}

そしてよく115分に纏められたなというくらいの壮大さ。



■体感時間の差異

物語のテーマが“流れゆく月日と人のなりわい”だとしたら、その時間と人を描くための主たる要素となったのが“体感時間の差異”でしょう。

{netabare}レイリア(CV茅野愛衣)とクリム(CV梶裕貴)の行き違いなんかがそう。

レイリアの意に反して交わらざるを得なかった人間だ、とのクリムの見立ても間違っていません。同一種族でまた平和なあの頃にと思う彼を責められはしないのです。
レイリアが経験してクリフが経験できなかったこと。それは自分より寿命の短い人間つまり娘メドメル(CV久野美咲)を愛するという体験です。

映画冒頭から劇中の時間はおおむね20年経過してた頃合いでしょうか。イオルフと人間との間には時間の捉え方にずれがあります。
イオルフ、ここではクリムにとっては瞬間であったろう20年間。目の前で最愛の人をさらわれたのはついこの間という感覚のまま、そしておそらくレイリアの心境の変化を理解できぬまま斃れたクリムがただただもの悲しいのでした。
人間のライフサイクルを知っていればクリムのレイリアへの声のかけ方も違うものになってたでしょう。{/netabare}


{netabare}イオルフのレイリアは人間の子を宿しました。
イオルフのマキアは人間の子を育てました。
人間のディタ(CV日笠陽子)は人間の子を産み育てました。

3つの異なるタイプの母親が登場します。ずっぷり関わったマキア。娘を拠り所に孤独を慰めたレイリア。私たちとおんなじディタ。

異なる体感時間を持ってようが、いくら孤独を恐れようが、母から子への眼差しはとことん暖かいことに普遍性を感じます。
イオルフに感情の起伏がないように見えたのは寿命の長さが関係しているはずですね。時間は限りあるからこそってやつです。{/netabare}



■別れが来るから 情が移るから

{netabare}愛する人を必ず先に見送らなければならない(単身者向け)

我が子を必ず先に見送らなければならない(家族持ち向け)

彼女もいない俺はどうすりゃいいんだー(・。・; ・・・という話ではありません。
出会いがあれば別れがあるわけであります。
そのつらい別れを自分が経験することが確定しているとわかりきってるのに踏み込みますか?踏み込めますか?を突きつけられる作品でもあります。

作品で出された答えは明快です。

 A 踏み込むでしょう!

時間は有限であるからこそ人は一生懸命生きるのだよ、ってね。{/netabare}

{netabare}そのメッセージは明快かつ前向きです。
ハーフのバロウ(CV平田広明)さんの締めが良い!

「(長老は)笑うだろうよ。おまえが苦しいだけじゃない別れを教えてくれたことが嬉しくってな。」{/netabare}





繰り返し観たいと思える作品でした。

 感動したか? 
 泣けたか?

いにしえのドラゴン“レナト”よろしく赤目病に罹ったかのように目を真っ赤にはらしてたかと。
こういった時間という縦軸で魅せる作品に自分はめっぽう弱いのです。






■オマケ
・ヒビオルは高級品に納得

{netabare}エリアルと出会った時に彼を包んだヒビオルを時は流れて看取る時にかけてあげてましたがものすごく耐久性良いですね。{/netabare}


・配役ミス?

杉田さんが出てくると真面目なところもそうでなく見えてしまい残念な気持ちに。沢城さんと掛け合うとさらにその思いを強くしますね~



視聴時期:2019年9月

--------
2020.03.18
≪配点を修正≫ +0.1



2019.09.15 初稿
2020.03.18 配点修正

投稿 : 2020/04/04
♥ : 55

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

【女性の半生記モノ】として邦洋、アニメ実写、問わずして傑作!家族や子供にも観せたい文字通り【一生モノの映画】!!大河ドラマを1年観終えた様な充実感!!!

10代半ばの姿のまま、数百年の長寿を生きる“イオルフ”と呼ばれる種族
いにしえの伝説として扱われてきたイオルフ達は外の世界の人々と交流してしまうとその長寿故に普通の人間とは最後に必ず道を隔ててしまう為、「別れの一族」と呼ばれ、外界とは隔絶して生活していた
イオルフは文字の変わりに“ヒビオル”という繊細な布を織り上げ、その織り方に日々のメッセージを込めており、それが長い年月を生きるイオルフにとっての記憶であり記録であった
イオルフの民でみなしごの少女、マキアは優しい長老や親友のレイリア、クリムに暖かく囲まれながらも、どこか寂しげで家族のいない自分の孤独にやり場を失っていた
しかしある日、イオルフの長寿を狙う強国、メザーテ軍がイオルフ達を襲った
運からがら逃げ切ったマキアだったが、偶然にも野党に襲われた流れ者の忘れ形見である赤ん坊を拾う
マキアは赤ん坊にエリアルという名前を与え、自分の子として育てる決意をする
こうして身寄りなし、結婚暦なし、出産暦なし、ワケアリ、見た目少女、の1人子育てが始まるのだった…


『とらドラ』『あのはな。』『ここさけ』『鉄血のオルフェンズ』といった話題作を送り出してきた脚本家、マリーこと岡田磨里がP.A.WORKSとタッグを組んでの初監督
ことのキッカケはもちろん『花咲くいろはHOME SWEET HOME』であったが、この時に堀川社長は「岡田を100%さらけ出した“女の一生モノ”が観たい」と口にした
それから時は経ち、岡田から堀川社長へのまさかの一言に現場は驚愕した
「監督をやらせて下さい」
それは岡田自身が“観たい”と思ってる作品を自らの手で生み出そうという挑戦だった
(そういう意味では今作、『HOME SWEET HOME』のデラックスバージョンと捉えることも出来ますね)


演出経験の無い人間が、アニメ映画の監督をする…正直前代未聞の事態です
が、ある種としては好感が持てるな、とオイラは第一報を聞いたときに感じました
と、いうのも日本の監督ってアニメに限らずあまり脚本を書ける人がいないんですよね
全部自分でやるのは宮崎駿か新海誠ぐらいなわけで、海外では監督が脚本書いたり、脚本家から監督に転向するケースは結構ある
ってことでこの岡田磨里の挑戦を温かく見守ってやろうじゃないか!という気持ちに公開前、オイラはなっていました


さて、なにもかもが初経験な監督を支える為に、日本のアニメ界の重鎮とも言える超豪華スタッフが信じられないぐらい揃いました
もはや奇跡と呼べるレベルです


直近でマリー監督を支えるのがチーフディレクターの篠原俊哉
その篠原と『凪のあすから』でタッグを組んだ東地和生が美監、大自然から繁栄著しい文明まで、場面がコロコロと変わるファンタジックな世界観を作り上げた
キャラクターデザインを『タクティクスオウガ』で知られる吉田明彦がシンプルかつ繊細なものに仕上げ、これを同じくP.A.作品ではお馴染みとなった石井百合子が纏め上げる
そして演出処理を買って出たのが『エヴァンゲリヲン』等で有名な平松禎史、『花咲くいろは』の安藤真裕、『キズナイーバー』の小林寛、『サイコパス』の塩谷直義、『プリンセス・プリンシパル』の橘正紀、言わずもがな岡田とは盟友の長井龍雪、『TARI TARI』の橋本昌和
とまあこれだけ名前を挙げれば解ると思いますが、普通に考えてこれだけの布陣が一同に会することなんてほぼほぼありませんw
脚本家だから演出家との接点は希薄かと思っていたのですが、逆に脚本家“だから”監督クラスの人達とは縁が深い、ということなのでしょう
恐れ入りましたw


さらに彼等の複雑な指示をこなしていくスーパーアニメタが幾人も参加してる上で特筆したいのはやはり、数々の劇場アニメに携わりジャパニメーションの代名詞といっても過言ではない存在といえる井上俊之がメインアニメタとして参加していることでしょう
氏の仕事ぶりとしては過去最大クラスと言える物量ではないでしょうか、歴史的にも非常に価値のあるフィルムになったと思います


また川井憲次の劇伴やrionosの手掛けた主題歌も印象的、かつ効果的に使われています
よくあるBGMがやたら五月蝿い映画ともやたら静かな映画とも違うと言えるでしょう


さて、長々と書き綴りましたがオイラがこの『さよ朝』を最も評価したいポイントなんですが、それはずばり“女性の半生記モノ”というジャンルに新しい回答を出したのが今作だということですかね
実は昨今の大河ドラマや朝ドラで、激動の時代を逞しく生きたパイオニアな女性をモデルにしたドラマが流行っている傾向にあります
コレ自体はなんら悪いことでは無いと思うのですが、主役に抜擢される女優がスケジュールや売り込みの関係もあってか芸能界が特にプッシュしたい年端も行かぬ20歳前後の若手に任せられる、というのが通例になっちゃってるんですね
年齢相応の役を演るのはともかく、主人公が結婚して子供産んで育てて孫が産まれ…なんてところまでいくと大概の場合観れたものではありません;
結婚も出産も経験してない若者に祖母の役を演れったってそりゃ限界がありますよね
この手のパティーンの作品は中盤以降ほとんどメチャクチャになってるんでいい加減ウンザリしていたところなんですわ
ところがマリーは素晴らしいアイデアをこの作品に残してくれました
“主人公が長寿で少女の姿から変わらない”なら無理に演者を変更したり芝居を強要しなくても良い、ということになるからです
しかもフレッシュな若手声優の初々しい演技をそのまま使えるのだからこれ以上は無いと言えるでしょう
これに応えてみせた本作でマキアを演じる石見舞菜香は今後特に注目したい素晴らしい役者になってくれることでしょう


また劇中では実に長い年月が経過していくにつれ、幾人もの登場人物たちの立ち位置が徐々に変化していく様が描かれることについては、「群像劇が下手」と言われていたマリーが心情変化を直接的に視点を変更して描写するのではなく時間と舞台が変われば人の気持ちも変わる、という形で表現出来るようになっているという点において賞賛したいです
ある者は恋仲から復讐者へ
ある者は敵兵から従者へ
ある者は家族から想い人へ
またある者は子供から大人へ…


こうして観ていくと僅か2時間の映画で全50話の大河ドラマを観終えた様な充実感に満たされます
とても満足度の追求がされた映画と言えるでしょう
マリー独特の毒っ気が上手いことオブラートに包まれており、特に“幸せな女の裏には必ず不幸せな女がいる”ってところに的が絞られていると感じつつも、決して家族と一緒に観ると気まずかったりするわけでもないし、子供に観せられないような過激な描画が含まれているわけでもありません
だから安心してオススメ出来ます
その点は細田守も見習って欲しいとすら感じますねw
歴史的傑作の誕生です

投稿 : 2020/04/04
♥ : 36

81.8 2 人生アニメランキング2位
ReLIFE(TVアニメ動画)

2016年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (1169)
5866人が棚に入れました
海崎新太(27歳)は、新卒として入社した会社を3ヶ月で退職。
その後の就活もうまく行かず、親からの仕送りも打ち切られ田舎に戻ることを迫られる。
悩みを打ち明けられる友達も彼女もいない……
途方に暮れる海崎の前に謎の人物・夜明了が現れる。
夜明は海崎にニートを対象にした社会復帰プログラム「リライフ」への参加をもちかける。
その内容は、謎の秘薬で見た目だけ若返り、1年間高校生として高校に通うことだった――。

声優・キャラクター
小野賢章、茅野愛衣、木村良平、戸松遥、内田雄馬、上田麗奈
ネタバレ

カボチャはんたー さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

ニートしてたら高校生やり直すことになりましたヽ(´▽`)/

ニート更生プログラムリライフ…
たしかに高校3年生からやり直せるのなら
多少はやり直したいことあるので受けてみたいな~
ニートになろうかな~

1話 {netabare}
この主人公わざとスーツ着て飲み会いってるよ
絶対こんな飲み会楽しくないわwお母さんにそりゃ怒られるわwww
仕送りももうなくなって…27歳に仕送りはきついわなwwww
新太、大学院まで出てるのね

新太の前にリライフ研究所の夜明さんが
リライフの被験者?実験期間は1年間
最終的に就職先まで用意してくれる胡散臭い仕事先(笑)

新太若返ってる~(笑)
見た目が高校生くらいまで若返る薬(・∀・)イイネ!!
この春から1年間高校生になって高校に行けとか
もう一回やり直してみたいって意味では行きたいかもね(*’ω’*)

夜明、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
大人のクズ褒められた(*’ω’*)
生活全部保障っていいよね
高校生でもう一回やり直すかどうかは新太次第

本当に来ちゃった新太君(笑)
しかも3年生から
いきなりコミュ障かましてる(笑)
夜明も一緒のクラスかーい(笑)

夜明去年もここに通ってたのかw
最初に新太が絡んだのは秀才タイプの千鶴ちゃん
高校生らしい自己紹介じゃない新太
さらにいきなりテストキタ━(゚∀゚)━!www

まず筆箱がない学生www
新太感覚がクズだなぁwww
そして隣の席の狩生さんは優しい子だな~(。-∀-)
狩生さんはこのテストに賭けてるのな

数学ってもうできないよな~(笑)
職員室に呼ばれる新太、怒られてる(笑)
年下に怒られる新太さん
新太の諦観具合の羨望w
先生に対してトラウマがあるのかね?

出た!夜明!高校生なのか大人なのか?
記録員の夜明(。-∀-)こいつ性格ドSだなあ~
研修がてら去年も

リライフはニートを更正させるプログラムなのね
なんていうか…リライフしたいよーな…したくないよーなヽ(*´∀`)ノ

新太、被験者2号なのね
ってことは1号は?
{/netabare}

海崎 新太(かいざき あらた)
27歳無職・大卒院卒。初めての就職先で社会に絶望し退職。
友人たちとの差に焦りつつ日々を送る。 “リライフ”という実験の被験者に選ばれ、 高校三年生に戻ることを選択。

2話{netabare}
社会復帰プロジェクトちょっと受けてみたいな~(笑)
早起きマジで辛いは同期
新太のテストの点数ひどいな( ̄∀ ̄)w

チャラいのに頭いいとかすげぇな
大神のコミュ力すごいな~
機嫌悪くても…狩生ちゃんw
ひとつでも赤点あったら再テスト(笑)
エンドレス再試wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
新太って墓穴掘るタイプよねw
大神っていいやつだな、さらにメガネっ子小野屋さんもw
上には上が居るが下には下も(沙*・ω・)

大神(おおが)、思春期は人の恋模様に機敏よね~
お揃いのピアスなんだヽ(・∀・)ノ
狩生ちゃんかわいい子だなwツンデレだなwでも自分を追い詰めちゃう子なんだなw
二人でクラス委員したかったんだろうな

新太と小野屋のナイスコンビネーションw
4点でタバコの人だと日代さんに思われてるw
なかなか難しいタイプの子だな(笑)
大人だと思われた新太wまぁそうなんだけどw
笑顔の日代さん( ・∀・) イイネ!

シルバーピンすげぇ
新太なんか大物だと思われてるw
そういえば夜明は一人飯(ぼっち)なのねん

今度は1000円も追加されてるw
結構思ってることを口に出しちゃうのね(笑)
社会人やると人の感情や言動に機敏になるよね

日代さんもなかなか考えてるんだなぁ
敬語で話すのもキャラになっちゃえばとっつきにくくなくなるよね
日代のニコニコwwwwwwww

自然に友達はできないよなー
当たり前の未来なんてそうそうこないよなー
いきなり携帯くれ発現www
アドレス的なものを教えてってことよねw

日代さん頑張ったヽ(・∀・)ノ
夜明の観察者っぷりな

案外、タバコのこと気にしてる新太(笑)
記憶消えちゃうのね
リライフの他言も禁止

記憶のないまま気づいたら28歳になっちゃった…恐ろしいな…
日代さん丁寧でいい子だな
新太勉強しろよw
EDホットリミットなんだけどwww

{/netabare}

日代 千鶴(ひしろ ちづる)
女子成績学年1位の秀才。
極度のコミュニケーション音痴。
わからないことをすぐネット検索に頼るクセがある。

3話{netabare}
下駄箱に手紙とかヽ(・∀・)ノ
日代さん案外お茶目でかわいい♪好きだわ~♪
まず下駄箱って響きが懐かしいw

日代さんさすがネットの申し子w
だけど真面目キャラ(笑)
夜明の笑顔が怖い(╬゚◥益◤゚)
大神は大神なのねw
再試の方が悪くなる新太と杏
駄目だこいつ認定されてる大神(笑)

事実想像以上のバカ新太さん
カズ君って誰も呼んで…おっと日代さんだけ(笑)
ニコニコの意味が間違ってるw
もうこの時期の女の子こわーいw
運動とかいつぶりってなるよなw

男女体育教師対決w
朝地君地味にすげぇw
最近の子は体型かっこよくて羨ましい
犬飼君こえー

大神運動ダメなのね~ヽ(*´∀`)ノ
生まれ持った運動センスなーw
新太歳のせいで肩が回らなくなってるw
大人って急に動いたら危ないんだな

女子のも見れるのいいね~
狩生ちゃん運動神経いいのね
玉来さんめっちゃ運動神経すごいのな
なんていうか…狩生ちゃん…JKのキャッキャはいいね

犬飼めっちゃ絡んでくるなw
狩生と日代さん相性悪いのな(笑)
名前覚えてもらえてないとか一番ショックよね∑(O_O;)

夜明の平均値すげぇな~

新太足を痛める不祥事wwwww
もう身体がついていかないのねw
膝グロテスクwそして朝地がちょうイケメンなことについてw
お姫様抱っこされてる(笑)

傷の治りが遅いのも…日代さんにいつかバレるんじゃね(笑)
狩生さんびっくりしてる日代の笑顔
めちゃくちゃ勘違いで問題が起こる予感
去年の被験者とは違いが大きい

毎回ED変わるのね
歌のチョイスで年代わかるよね(笑)

{/netabare}

大神 和臣(おおが かずおみ)
チャラいイメージだが実は成績クラス男子1位。
ピュアな一面もあり、 恋愛に疎い。運動音痴。

4話{netabare}
狩生はステータスと大神の隣に入れることが…
千鶴と大神の感じにwwwカズ君定着してるのねwww
狩生と千鶴の一触即発(一方的)起こりそうな予感w

狩生ちゃんめちゃくちゃ不機嫌(*’ω’*)
千鶴のゲス顔を思い出してイライラw
玉来ちゃん、ご飯の時も牛乳っ子、身長ではなく胸に全部栄養が(笑)
なんというか一番になれないし…千鶴のニタ顔wwwwwwwwww
大神の努力実らずw新太も小野屋もまったく成長せず(笑)

千鶴も誘って二人のシルバーピンパターンw
新太の空気読むスキルぱないな~(笑)
そして大神はバカだった(笑)
大神のジト顔嫌いじゃないw
新太空気読めるなりの疲れがあるよね

千鶴のぼっちスキルぱないなw
友達もできそうな感じ、しかも狩生とだと!!w
勘違いはなはだしいな(笑)

もう一人のボッチw夜明www
夜明は仕事上、千鶴を誘うことができないらしい
周りを綺麗にしときすぎるのも…
二回目の青春のあがきが凝り固まっていた心を揺らぎ解かす

リライフ生活1か月経過
大神がいなくても再試のプリントやらんとねw大神怖いwww
狩生と目が合っただけで仲いいと思ってる日代さん

狩生の負のオーラが溜まってるなー(笑)
玉来親衛隊だな~(*’ω’*)☆
負けず嫌いと嫉妬と不安な気持ちで押しつぶされそうなのなー
アラサーになると身体の治りが遅くなる

おっと…嫉妬の気持ちが歪んだ方向に~
ナイスタイミング?バットタイミング?で新太と遭遇
揺らぐ心(=゚ω゚)ノ

ある意味青春の一ページ
というか事故…そして当事者の意識がない千鶴が二人を発見

EDのチョイスが素晴らしいな
ラルクのHONEYとか熱い!!
{/netabare}

狩生 玲奈(かりう れいな)
負けん気の強い性格で、成績優秀・スポーツ万能。女子バレー部所属。
だが、そんな自分に満足せずに常に上を目指すストイックなツンデレ。

5話{netabare}
物音を聞いて駆けつけた千鶴が目にしたのは階段から落ちて倒れてる二人…

目覚めたら保健室のベッドの上
男の子(27歳)にはきついなー
社会では自分のせいでなくても謝らなくてはいけないこともある
みんな蹴落とさないと上にあがれなく…

人を落とすことは自分を落とすことにもなる
狩生ここで負けるな~(=゚ω゚)ノ
頑張っても報われないこともある…よなー

新太大人だなー(27歳)
なんつーブーメラン戦法(笑)
おっと千鶴キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!待ってたー
千鶴のコミュ音痴はなはだしいw
鈍感に悩む千鶴…人の気持ちって難しいよな~
気にしすぎちゃうとこっちが疲れるし…千鶴の頭がショート寸前☆
もやっとした気持ちは後回し

新太も二人を観察、さらに夜明もいたのねw
これは狩生と千鶴で解決しなきゃいけない問題だもんなー

千鶴の鈍感さ、すごいよなー(笑)
まぁある意味ドストレート(笑)
案外新太の言葉は人に突き刺さり影響を与えるのね
狩生の勘違いと整理wwww
なんていうかこのくらい不器用だと面白いよなw
分析能力に長けてても人との付き合いはわからない

なんていうか青春(笑)
二人の仲を取り持った新太
ただ…自分の放ったきれいごとが正しかったかどうか…
夜明なかなかドSだなぁ

今日のEDはパフィー♪
狩生ツンデレキャラみたくなってるwツンデレかw

{/netabare}

夜明 了(よあけ りょう)
リライフ研究所の サポート課職員。海崎のReLIFE実験担当者。
いつも朗らかだが“くえない”性格。
高校生の姿になり、海崎の同級生としてサポートしている

6話{netabare}
千鶴…もしかして恋をしちゃってる?w
あれOPの最初こんなだったっけ?…まぁいいや(*´▽`*)
千鶴のひきつった笑顔好きだわwww

新太GW油断しすぎwwww
10分間で片付けられるのか(*´▽`*)
新太必至に片づけと消臭したなぁ
勉強会というよりどれだけごまかせれるか
今どきの子はMD知らない٩( ‘’ω’’ )و

新太が入学できたのは…w
小野屋さん謎な子だよなー
社会人的付き合いってだるいからなぁ
そして二人は勉強のし過ぎでショート(笑)

再試のあとには中間テスト…再試無限ループ(笑)
新太頑張って隠し通せるかな~(´・ω・`)
新太突然のバイト…コンビニでやってたのか~
コンビニ大変だよなぁ٩( ‘’ω’’ )

二人きりだとまずい発想がない…純粋な大神なwww
二人きりはきまずい新太であった(*‘ω‘ *)
何状態観察って?(笑)
そんなこともできるのか?プライバシー筒抜けだな(笑)
おっと小野屋にカレンダーのこと聞かれて…ピンチ!!

そりゃ夜明もドキドキだわな
アルバイトでごまかした~(笑)
おっと駅前のコンビニでバイトしてたか…新太と以前あったというが…

小野屋眼鏡外すとかわいいなカワ(・∀・)イイ!!
小野屋と新太急接近?w頭に気になる子出てきてるやんw
小野屋可愛いなぁカワ(・∀・)イイ!!

夜明駆ける(*´▽`*)
そしてドアから登場w
小野屋もそっち側の人なんだろうな~
やっぱりなー(‘ω’)ノとりあえず小悪魔だなw自由奔放w
サポート課はふざけてルやつばっかり

今日は新太の人間性を試す実験だったらしい
ニコニコしてる二人怖いなー(笑)
新太を選んだのは小野屋らしい

半分本島で半分嘘の真実とは…ね
今日はセンチメンタルバスか
{/netabare}

小野屋 杏(おのや あん)
海崎と同じく3年生から編入してきた。
楽観的で何を考えているのか、むしろ何も考えていないのか、分からないところがある。

7話{netabare}
夜明さん上からの圧力すごいな~
自分の立場なー…

そういえば被験者1は誰なんだろう?
適正調査?被験者2?なるほど少し過去回想なのか
普通に小野屋はメガネじゃない方がかわいい気が(*´▽`*)
距離感は確かに難しい…

毎日毎日レポート書いてるのね
被験者1号は何の変化も見られなったのね…
小野屋いい後輩だな( ;∀;)

夜明さんの切り替えすごいな~w
小野屋も夜明も一体何歳だろう?
本来の夜明は茶目っ気あるのな

夜明視点の話も面白かったな(*´ω`*)
EDサウダージとか熱すぎるな!!
{/netabare}

8話{netabare}
テストの実力は変わらずじまい(笑)
小野屋は赤点回避w先生に呼ばれるとかある意味オワタ新太w

先生にも真面目に心配される…新太さんである
何のミスもなくそれですか(*‘ω‘ *)
諦めても逃げずに立ち向かう…

出た!玉来ほのかちゃん
この子も赤点5つ取ってるww
新太仲間できて嬉しそう
先生いいこと言うやん
男子バレー部だって頑張ってるんだようwww

ほのかはスポーツ推薦で入ったから勉強が少し苦手
青葉を選んだのはあきちゃんとのぶちゃんw
青春だなぁww

出た!日代さん(*‘ω‘ *)
急にシャットダウンしてるwww
みんな大神と小野屋の関係を気にしてるw
狩生愛されっぱなし(*‘ω‘ *)笑
はい喜んで~(笑)

戸惑う狩生はかわいいぞカワ(・∀・)イイ!!
ほのかってこういう噂話とか悪意とか…弱そう
狩生もほのかもいい友達持ったな~

あきちゃん程度www
のぶちゃんは寝るの早いw
部活やる前に再試…

夜明、新太に再試がなってよかったね~
小野屋混ざるとクールな夜明がwww
ほのかは合格
新太はまた来週w

ほのか寝不足で…てか保険医って犬飼の姉なのか(*‘ω‘ *)
大神、新太がダメで嬉しそうwww

唐突にシャットダウンしちゃうのが人間…
あー穂乃果が倒れて拍子にボールが転がって狩生が避けようとして
捻挫してしまって…

亀裂とはこういうことか…
なんで…こうなっちゃうのかしら…青春って残酷な一面もあるよな
ED雪の華なのもいいな
{/netabare}

玉来 ほのか(たまらい ほのか)
女子バレー部のキャプテン。 マイペースでおっとりしているが、スポーツ万能でまさかの怪力の持ち主。 犬飼&朝地とは幼なじみで、二人からは「タマ(ちゃん)」と呼ばれている。

9話{netabare}
日代んって呼ばれてるのか千鶴
あれからほのかと狩生は…

千鶴ってぐさぐさいくのなw
だけど変に鈍感な千鶴さんなのである(笑)
あーあ狩生これ間に合わないやつだな…全治2週間か…

狩生…もうこのまま引退するつもり…かー
さすがの千鶴も何か気づいたかな?(笑)
ほのか…話しかけたいけど言葉が出てこない…わかんないよな~
逃げるしかないのか…

気が早いなーあきちゃんw
おっさんの粋な計らい…ここでかーw
負けず嫌いだな狩生wまったく間の悪い大神さんであるw
まったく大神はいいやつだなーw

狩生は自分に素直になれないのなー
いやー楽しそうだな~小野屋(笑)
被験者がいないところでいろいろ事件がな…
主人公はまだ気づかず…

今日はオムライスにしたけれど一人な千鶴…さすがに様子がおかしいことに気づいてる
お!さすがに新太も気づいたか!この妙に居心地の悪い感じ…
新太は味わったことがある…あの感じ…

千鶴…お部屋の前まで来てたとかww
相談したいことがあるから直接とかw電話という発想に思いつかなかった千鶴さんw
新太の方が動揺すごいなww
超監視されてるwww

千鶴空気を読めるようになった?
自分のことじゃないなら空気読める
理不尽でも正しくても…抑えなくてはいけないものがあるのか…
感情だけではどうにも…

新太のトラウマ的な部分に…自責の念が暴走しちゃってww
新太の先輩…

周りからしてあげたい気持ちもあるが踏み込んでいいのかどうなのか…怖いよな
千鶴いいこというな!リベンジ!しかも一緒にとか
ふぁいおーwww

ほのか調子出ないよな~
千鶴のリベンジマッチ
本当にほのかも狩生も愛されてるなw

セッティングは完了…あとは動き出すリライフ
今日のEDは…カボチャ知らない( ゚Д゚)
と思ったらブリリアントさんかー!
{/netabare}

犬飼 暁(いぬかい あきら)
無口で無愛想だが正直な性格。
口より先に手が出るタイプ。
玉来&朝地からは「アキ(ちゃん)」と呼ばれている

10話{netabare}
ほのか思いのたけを告白…
頑張れば頑張るほど周りを傷つけるって…辛いよな~

狩生の負けず嫌い最初からだな~w
たしかに初対面ならなんなのこの子~だよなw
手を抜いてるかどうか確かめたかったのね(^-^)

拒絶されたらどうしよう…怖いよな~
転校が多いと心がどんどん麻痺していくのか
人とかかわるのをあきらめたらこの様ですw
新太ナイスサポートするよな

ほのかの笑顔が見れただけでwこの間は不細工www
本当にチャンスは突然訪れる( ゚Д゚)
ほのかと狩生…このままでは…
まったく素直じゃないんだから~狩生~
まぁこういうのも青春の1ページか

夜明から急に感謝…w
また明日ってことは夜明も来るのかwってことは小野屋もw
狩生が来ることを信じるしかない
トーナメント戦だから勝たなかったら…

千鶴、引きずってまで狩生連れてくるつもりなー
過度な干渉はダメだけどこういうのは手助けしたくなっちゃうよな~w
逡巡しちゃったのな狩生
踏み込んでこないでか…きついよなー

気持ちがわからなかったら心配しちゃだめなのかな~…か
手を出すこともあるのねwww
千鶴が言うと説得力あるな~
わがままを通しに来たのな~千鶴
どうでもいいけど転校しない一番最初の千鶴さんかわいいなw

狩生は愛されてるな~
最後の試合にでてほしいはみんなのわがままは一緒
1セット目は取られて…ペースはあっち…
新太も千鶴もナイスフォローだな

まぁ話は終わったらだよねw
こっからが試合本番よね~♪
まぁでも終わっちゃったものはしょうがないし千鶴は真ん中に座ってしまったんだろうw

一件落着かね(^-^)
犬飼さんお礼とか言えたのねw

おいED最強かよ
泣かせる気まんまんだろ青春かよw
{/netabare}

朝地 信長(あさじ のぶなが)
温厚で優しい性格で人当たりも良い。
運動神経抜群。 玉来&犬飼からは「ノブ(ちゃん)」と呼ばれている。

11話{netabare}
元に戻る薬が欲しいらしい…新太トラウマと向き合う覚悟を決めたのか
やっぱり先輩は死んじゃってたのね…

夜明も同行するつもりらしいw
首元はやっぱりトラウマの…
夜明も同行するなら新太お墓参り許可される

千鶴から声かけるとかたしかに珍しいな( ゚Д゚)w
夜明は起きられないタイプの人らしいw
起こすのに疲れるタイプらし夜明www

大人になるまであっという間(*´▽`*)
小野屋は何を頼まれたんだろう?
新太はお話ができる人なのかww

佐伯先輩かっこいいな憧れちゃうな
人ひとりの命より仕事だー、会社だー、自分の昇進だー…
っていやになることもありますよな…

大人になるってこういうことなのかな
就活するってなるとぞっとするよな
ちょっと…新太の死んだかおといったらw

今にも切れそうな糸を必死に…
新太新卒には…ヒーロー扱いされてるのな
行動は意外なところに…

新太の言葉に重みがあってカボチャ泣きそう
優しいヒーロー先輩♪
まぁ仕組まれてはないけど動向はやっぱり

小野屋www
素直じゃないお二人だこと(*´▽`*)

今の若い人はchemistry知らないのに驚愕Σ(゚Д゚)
ってわけで今日のEDはけみすとりー
{/netabare}

12話{netabare}
最近自分から声をかけられるようになった千鶴
二人からヘアゴムをもらったらしい( ´艸`)
小野屋の名前はまだ覚えてないw三つ編みメガネw

夜明があんなダッシュするなんてw
下の名前で呼んでたww
新太さん青春送ってるな~
夏休みに浮かれる気持ちは…
期末の再試合格してないと夏休み中も…
受験とか懐かしいな(*´▽`*)

ちょっと新太この生活が好きになってるねw
制服で乾杯してる~wwwwww
経費で飲む、お酒と飯はうまいw
こいつら楽しそうだな~(‘ω’)ノ

本人の気持ちが大切よねー
そっかこの日々は忘れさられてしまうのか
大神の女子力高いな~( ゚Д゚)

もう新太が再試ダメなのはですよね~レベルw
大神…ピュアかよーww
夜明が笑っちゃってるよな~ww

大神ピュアかよ~(笑)もう一回言うわ(笑)
すごいブーメラン自爆使いだな新太w

狩生といつかの後輩君…
なんていうかいい雰囲気でよかった大神と狩生w
素直すぎて不気味wwww
いつもどおりが楽しくて♪

大神、やっと狩生のことを意識し始めたよw
おっさんはどうするのかね(^-^)
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!ニヤニヤが止まらないw

花火大会なんていいチャンスの場所
なんか色々と集まってきたw
女子?戦力外?ついでw

なんか千鶴さんが怖いのはw
サポート課はこういう時助けてくれません(笑)
打ち上げ花火~♪

EDのチョイス今日も最強かよw
夏祭り~♪

狩生ドキドキかよw
とりあえずみんなに送ってるうやつ
だけど…
{/netabare}

13話{netabare}
千鶴も浴衣を買ったのね~(*´ω`*)
おっと二人が告白することを知ってしまった千鶴さんw
離れることになるとわかっていて好きになるって無駄?それとも?
時間に遅れたからっていう自分への攻めwww
混雑に慣れてないのねwww

それとなーくw
新太も色々と勘違いを繰り返していく(笑)
みんなのサポート課wwwお祭りハンターw
祭りはいっかなって感じなのかw

サポート課は新太を動かす気だなw
大神と狩生の方が先に気になるよな~(笑)
こんなにドキドキしたのは久しぶりだわ(*´ω`*)ほっこり
恋愛ものってあんまし見れないけれどこういうのは本当に好き♪
ヒロインは暴力混じりなの大事w

冷静になると時間差で恥ずかしくなってくるパターンのやつw
手をつなぐのにこんなドキドキするのあれよね…久しぶりかもしれないw
朝治君のおかんオーラ(笑)

サポート課やるな~(‘ω’)ノ
新太もハメられたのかw
花火のタイミングなー(‘ω’)ノ

正直花火どころじゃない二人は置いといて٩( ‘’ω’’ )و
新太動揺してるのか?お?お?w

どうせ消えてしまう幻…
千鶴が第一号だったのか!!
なんかうまくいったみたいでにやけちゃうよなw

人酔いわかる~٩( ‘’ω’’ )و
言わないと後悔してしまうけれども…
後のことを気にしてももったいないのかもしれない…か

新太って本当にブーメラン使うよなw

神様とか運命って本当にナイスタイミングするよなーw
さてと…これに続きはないのかな?

2学期の担当小野屋になるのね…千鶴w
あーwwwだからww
花火は消えてしまうが思い出は消えないか
一瞬一瞬を大切に!!
{/netabare}

いやー最後に伏線も回収して…
だけど夏休みまでの話だったので
ここからの新太とそして被験者第一号さんの
続きが気になるので…早く2期を~

それにしてもEDのチョイスと
タイミングだったり音楽の演出が上手かったな~
なんかよりドキドキしたりしたな~٩( ''ω'' )و

投稿 : 2020/04/04
♥ : 18
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

約束しなくても友達に毎日会える。そんな奇跡に、あの時気付いていたらな。 by ナカムラミツル

「アオハライド」「君と僕」などが好きな方は合うかもしれません♪

[2016夏 個人内ランキング 1位]

書いてて、同年代(20代後半~30代前半)にしか、伝わらないダメレビューになりました(汗)

大人になると、友達に会うって、ハードル高いんだよね。必ず約束しなければならないし。学生時代って、ホントに閉ざされた奇跡的な世界だよね、今になって思うと。多分このアニメ、主人公と同世代「25~30歳」くらいにはドンピシャだと思います。

《以下ネタバレ》

【各話感想(ED、毎回感想書いてしまったw)】
{netabare}
OPの歌、映像ともに、NHK臭がするのは、私だけw?
さあ、MDを何人ググったかが気になる、MD世代ど真ん中の剣道部っす(笑)

第1話
「笑ゥせぇるすまん」や、森絵都さんの「カラフル」を思い出した。なんか、(ジャニタレとかで)ドラマ化できそうな感じだね。メガネ女子は、最高(^.^) てか、やはり「カラフル」をパクってないかい?

第2話
女子、イイね、3人とも! 特に、杏と千鶴は可愛い! 見た目的には杏でしたが、「にゃあ」にやられて、千鶴派に(笑)

てか、ED,毎回変わるんかい! 全部どストライク世代だよ! ズルいよw

蛇足
いや~、100㍍のくだりは、あるあるですな、イメージに現実が追い付かない(笑) 私も、大学卒業後はほぼ剣道やってなくて、付き合いと義理で年に一回やるかどうかです。その時、自分の技の遅さにびっくりします。んで、思うのは、「悔しい、情けない」ではなく、「技に申し訳ない」という、不思議な感情。自分の剣道を支え、何度も厳しい場面を救ってくれた得意技が、見るも無惨な姿になっている。得意技に対し、「自分の不摂生のせいで、申し訳ない」と、土下座したい気分でした。なんか、「共に命を救い合った戦友が、アルコール漬けの日々を送っていることに対するやりきれなさ」的な感情を感じました。これは、伝わらないな(笑)

第3話
千鶴の魅力が増す一方。メインヒロインは確定なんで、こうなると、杏の存在意義が気になる。もしかして、杏もReLIFE被験者かな?

ED、いや~ウリナリって楽しかったよね~(遠い目)

第4話
安定した千鶴の黒笑顔w 夜明の言うことには、ホントに同意。職場にも20代前半の若い子はいるけど、あんまり仕事(正解)教えたくないしね。せっかく若いのにこっちのやり方真似されても、当たり前だけどこっちには勝てないわけで。若いからこその無茶や熱意を期待したい。それがたまに、経験を上回る大当たり(利益)を生み出すことがあるから。ホントにヤバイ時は止めるし、多少のミスならカバーできるからこその中堅なわけで。若いうちから小利口に立ち回るな、と(ハッ、若い子が引いてるわ)。

ED、どちらかと言うと、Driver's High のが好きだけど、どちらも良い曲♪

第5話
コミュオンチって、良い言葉だね♪ 千鶴にピッタリ! コミュ障よりやわらかくて、ずっと良いね♪ 千鶴の連続笑顔、鉄板w 新太、悩んでるけど、基本的にアドバイスなんて自分を棚にあげないとできないよ。じゃないと、誰もイチローに野球のアドバイスできないことになるし。それに、自分のアドバイスの「お陰で」相手が変わったなんて、傲慢な考え方だと思う。人生の選択権は常に本人にあるんだから、それは、相手が自分のアドバイスを受け入れるという「決断」をしたに過ぎない。だから、狩生が変わったなら、それは狩生の力と責任であって、新太は単にきっかけをあたえただけ……と、新太より更に年上の私は、彼に説教してしまうと思う(笑)

今回のEDはPUFFYか! 千鶴に初めて同性の友達ができた回にふさわしい選曲だね♪

第6話
千鶴の「(新太に対しての)恋があり得ない」ってのは、「自分がReLIFE経験者だから、年下の高校生に対しての恋なんてあり得ない」ってことかな? 杏にMDが通じたことが怪しい。杏回でしたね。う~ん、杏の魅了半減(汗)いや、ここから大人の魅力で挽回か? いや、JKに迫られたら……(以下略)w

ED、イントロ1秒で気付いたよ! 青春の一曲だよ! センチメンタルバス解散してるけど、臨時収入やね(笑) 多分、いつか川本真琴の1/2が出るなw

第7話
夜明回だね。杏がReLIFEの観察員だとすると、やっぱ、被験者No.1は、千鶴(杏が夜明の後任)? そうじゃないと、新太との恋愛が成就しても先が甲斐がないからね。大人に戻って、大人同士の恋愛を続けるんだろうね。千鶴の残念可愛い部分が視られず、残念な回。

ポルノも良いね~♪ カラオケじゃあ歌いこなせないけどw

第8話
強いチーム(部)じゃないのにスポーツ推薦枠あるの?という疑問はともかく、私もスポーツ推薦で高校入学しましたが、特待生ってもっと厳しい世界だから、甘々の面々にはあまり共感はできず。まあ、団体競技と個人競技の違いはあるけど、団体競技でダントツのエースに嫉妬ってするか? ポジションの違いもあるだろうし。

edは(良い曲だけど)イマイチ選曲意図が分からず。てか、千鶴要素が足りない~。つまらな~い。

第9話
だから千鶴要sog……(以下略)。Bパート冒頭で、ようやく本領発揮w 怖い怖い怖い怖い(爆笑) 千鶴の私服がダサい(オバサンっぽい)のが、このアニメの場合、逆に良いね! 「私は感情が馬鹿」……また良い表現使ったね! 「コミュオンチ」といい、作者の、ReLIFE体験者(社会に上手く適合できなかった人達)に対する優しさというか、愛情が言葉の端々から滲み出ている。こういう、語感の良い作品は文学好きとしては大好物♪ 「個として正しい行動が、集団として正しいわけじゃない」……理解はできるけど、納得はできない理屈だよね。てか、それが大人だとしたら、納得できないし、納得しちゃいけないとまだギリギリ思える自分は、良いのか、悪いのか。ホント、アラサー(と、青春の心を忘れてないover30w)向きの作品。

ブリグリの声質ってホントにonly oneで、声聞くだけで胸が締め付けられるわ! 「大きな曲がり角を曲がったら走りだそう。とまどうことはもうやめて。その先に何があるかは分からないけど、そう、強くなるために」って、内容と歌詞合いすぎだろ! むしろ、この曲ありきか! 鳥肌たったわ!

第10話
「このざまです」w「人格を疑います」w いや~安定感ある千鶴の毒舌♪ 千鶴姐さん(確定w)、素敵だ♪ たかが2週間、大したブランクじゃないけどね。負けても笑えるのは素敵なことだけど、正直、試合開始時にいなかった選手をゲームに入れるのは、自分がチームメイトなら、イラッとするけどね(部活ものに厳しい剣道部w)。ED、「I WISH」の「明日への扉」は名曲! でも私は、「川嶋あい」さんのファンなんで、「旅立ちの日に」の方が好き♪

【蛇足】
実は大学の同期に、「あいのりに出てフラれて帰ってきた男」がいた。そこそこのイケメンなのに、変に有名になっちゃって、女子は寄り付かないし、男子には小馬鹿にされてるで、いっつも屋上で一人、カレーパン食ってたな……。テレビって、人って怖いな~と思った。

第11話
トラウマ……そりゃそうだよね。以前も観た回想シーン中心なのに、こんなに長々流す必要あるか? でもこれは、日本社会に実際にある闇のひとつだよね。有名な話で、松下幸之助さんは、経営不振でリストラをしなければならないと言われた時に、社内放送で「誰もリストラしない」と宣言したことで、社員のモチベーションを上げ、業績回復させたって逸話がありますね。ブラックは、やっぱり本当の利益も出ないと思うんだけど、理想語りすぎかな?

ED 「半端な夢の一欠片が、ふいに誰かを傷つけていく」「君に言いそびれた言葉が、ポケットの中にまだ残ってる」……って、選曲上手すぎだろ! むしろ「曲ありきでアニメ作ってんの?」ってレベルだわ!

第12話
ニヤニヤが止まらない回でしたな。「へ~海崎さんは女性経験でいらっしゃるんですか。大人ですね(黒笑顔)」「あ、いや、普通だよ、もう高三だしね」「それはすみません、私が異常で」……のやりとりは、鉄板で笑えるw 12話まできて、まだサブキャラの掘り下げをやっていて、千鶴好きとしては不満でたまらないけど、まだ夏休みだし、原作連載中だし、これは2期ありきか? だとしたら、許しますw

EDは、Whiteberryの「夏祭り」。「JITTERIN'JINN」のカバー曲だって、若い人は知らないだろ~な~。次話、最終回で夏祭り回で告白だろうから、次話にこそぴったりだけど、今回使うってことは……やっぱり次回EDは、川本真琴さんの「1/2」とみたw

第13話
冒頭のヒシロン、可愛い♪ いや、だからヒシロンの浴衣がダサイ(そこが良い!)ってw 狩生たちはニヤニヤですな。最近、花火の作画にだけ異常にこだわるアニメが多いけど、これは普通(ショボいw)で、逆に良いね! そこが魅せ処ではないし。具合が悪い人にミネラルウォーター買うって、ちょっと大人だよね。高校生ならジュース買いそうw 最後のヒシロンの黒笑顔……最高www

EDは、なしか。絶対「1/2」だと思ったのに(笑)
{/netabare}

【視聴終了】
{netabare}
ストーリーもキャラも音楽も秀逸だった。ただ、評価が難しいのは、「これが一期だけなら3の上」。2期前提なら「5」ってところです。(だから間をとって4)

もし2期前提なら、サブキャラばかりを掘り下げた今期は英断です(2期はヒシロンが大暴れできる土壌を作ったことになるし)。ただ、1期で終わりなら、多少原作を無視してでも、ヒシロンを生かして欲しかった。

いや、もうとにかくヒシロンが可愛いくて……。

極々個人的な話ですが、私の好きなヒロイン、1位はダントツで河合律(河合荘)。2位は山神ルーシー以下略(サーバント×サービス)。3位は青山素子(ラブひな)。4位は稲葉姫子(ココロコネクト)。5位は鶴来民子(花咲いろは)。ここに新興勢力として、アクア(このすば)と日代千鶴(ReLIFE)が入ってこようとしています。(基本的に、不器用である意味ダメな黒髪キャラが好きなんで)

アニメ好きで、100単位で観ている方なら分かると思うんですが、好きなヒロインTOP5が変わりそうって、結構大変なことっすよね?

だ、か、ら、こそ、2期をつくり、ヒシロンをもっと活躍させて、彼女に幸せな結末をぉぉぉ……!

(゜ロ゜; 取り乱しましたw

でも、そのぐらい2期を期待している、2期がなくてはいけない作品だってことです!
{/netabare}

【総括】
ニヤニヤが止まらないって、こういうアニメですな。高校生の恋愛にガッツリ焦点を当てながらも、それが少女漫画のようにクドくならないのは流石(いや、私は少女漫画のクドさ好きですがw)。それはやはり、主人公が独特の設定のため、1歩引いた位置から俯瞰しているためか。

とにかくまあ、色んな意味で、20代後半から30代中盤で、それなりに高校生活を謳歌しつつも、やはり悔いが残る人にドンピシャなアニメか。

まあ、高校生の恋愛も楽しいだろうけど、大人の恋愛も負けてないよって、感じました♪

投稿 : 2020/04/04
♥ : 37
ネタバレ

明日は明日の風 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

青春のやり直し、この物語は青春ものの名作と思います

2016夏期アニメ流行のやり直し、変えたい系のひとつです。原作等知らないので真っさらな状態で見れました。
作画もまずまずで期待大でした。何より…1話のEDが民生だったのが良い!!しかもイージューライダーじゃないか!! これだけで完走決定しましたた。

1話…始まり始まり
{netabare}就活してもニート扱い。ニートの定義は分からん。3ヶ月リタイアに対する現実突きつけているようだが、現実はどうなんだろう。にしても、27で仕送り打ちきり、当たり前と思ってしまう自分は年取ってる?
タバコに酒、そういや、高校ではダメなの当たり前だった…戸惑うのも無理はない。けっこう現実を見るような感じで考える作品かな。リライフの本当の目的とか、面白そうです。{/netabare}

2話…携帯の持ち込みは禁止
{netabare}いや待て、俺の時は携帯なんて無いし、ポケベルすら無いから…
ちょい大人と高校生の会話、良くできてます。そうだ、27のころに高校の問題解いたことあったが、まさに…何で大学まで行けたんだろうか?全くもって不思議。
海崎と千鶴の大人の会話、最後はみんなと別れるのでしょうけど、この二人の関係が気になっていています。{/netabare}

3話…27歳で体力落ちたとか言ってたらさ…
{netabare}俺はどうなるんだよ…と思った方、けっこういるのでは? はい、自分はその通りです!
体力測定をして、海崎がおのれの年齢を認識しするという回。肩が回らない、足がもつれる…あるよね~(泣)。1か月で高校生活に馴染んで、サンプルとしては上々のようです。
人間関係を構築してくなかで、合わないような人同士がどうなっていくのかというのも物語で面白い部分です。狩生と千鶴がどうなっていくのか見ものです。千鶴が狩生のこと分からなくなっているのは№001の伏線なのでしょうね。にしても、面白い。大笑いというより、くすくす笑えるところがいいです。大人のアニメという感じですね。{/netabare}

4話…その階段落ちで入れ替わったら…
{netabare}「転校生」だよね。あ、小林聡美と尾美としのりの方です、世代的に…。
千鶴の不可思議な笑顔が不幸を招くとは…。若い者の悩みは若い者同士で解決しないとね。自分は説教したら敗けだと思っている、普段から。アドバイスはいくらでもするけどね。狩生の闇なんて、闇じゃないんだけど、その世代だと、深いんですよね。スゴく理解できましたし、そこがうまく表現できていたと思います。{/netabare}

5話…友達になろう
{netabare}階段落ちした二人は保健室へ。海崎は狩生に説教。説教しながらも海崎はそれまでの現実に葛藤。
狩生は千鶴と正面から向き合うことに。狩生と千鶴は互いに思っていることを語り合う。そこで初めて千鶴の本当を知る。他人に全く興味がないこと、変えようとしてること、不器用なこと。そして友情の握手。
海崎は夜明と酒飲みながら語り合う(姿は高校生だった気が…)で終了。

狩生への説教は完全に大人目線だよね。悩んでいる若者見ると言いたくなるのはよく分かる気がする。でも、説教ではないです。アドバイスだと思う。けど、高校生にはオッサンの説教にしか聞こえないかもね。狩生の反発も高校生らしくて良いです。
千鶴の他人に全く興味がないまま生きてきたという設定も良いです。被験者1番が彼女なのが分かるように誘導してます。千鶴が海崎に意識し始めた描写があったので、千鶴の変化が今後の見処ですね。

3頭身転換の流れ、場面の作り方、心理描写、本当に上手です。{/netabare}

6話…メガネ女子がメガネを外すとき
{netabare}可愛いのがアニメである。これは譲れない(何が?)
大神と杏がのんびり休みを過ごしている海崎の家に押し掛けて勉強会。海崎はビール缶とタバコを隠して…。大神は良いヤツ過ぎだけど、鈍い。海崎と杏の大人のツッコミにも動じない。狩生の思いは届くのだろうか…。
杏は夜明の後輩でした。Jkでないのは分かりきっていたけどね。海崎に気があるのは間違いないんだろう。海崎と千鶴が良い感じになったらどうなるのか見ものです。
千鶴も海崎も互いに意識してきているのですが、互いに被験者と気づいたらどうなるかも見ものです。{/netabare}

7話…研究所も組織にかわりはない
{netabare}今回は海崎が被験者になる前の夜明の話です。被験者001がうまくいかなくて、夜明の立場がないような状態。上司からは詰められ、悩む夜明。そんな時に被験者候補の海崎をチェックして…。杏と夜明の関係とか、見ごたえある回でした。
そうか、研究所とはいえ、1組織にしかすぎませんね。嫌な上司もいるだろうし、うまくいかず悩むことだって有ります。海崎だけでなく、夜明の方まで描くとは思わなかった。心情が読み取れて面白いです。夜明も杏も意外とリライフを楽しんでいるのかもしれません。
しかし…フリーザ様と貝木が上司にいた気がする…。これが上司って、想像しただけで嫌だ…{/netabare}

8話…狩生が不憫すぎる…
{netabare}海崎はまたもや赤点いっぱいの追試モード…。本当に院まで進んだ人なんだろうか…。
そしてタマがやっぱり赤点追試。まさかのスポーツ推薦入学とは思ってなかった。無理してはダメです。その結果が狩生のケガに…。狩生を追い詰めるアニメだな…。タマはタマで、トラウマ抱えてた。言われたくない一言を親友に言われたら辛いよね。幼馴染みがなんとかせねば。でも3人の関係も微妙そう。青春ものだなと思う。
肝心の海崎と千鶴は、なんか良さげ。最近、千鶴の存在が薄いのでちょっと寂しい…。メインヒロインだよね?
良い感じで話が進んでいるけど、どう見ても夏で終るよね。早くも二期を期待してます。
にしても、モブ女子高生に水瀬さんの名前があったのは驚いた。先週の上司といい、隠れキャラみたいな感じで面白いです。
{/netabare}

9話…千鶴養分たっぷり
{netabare}狩生のケガはけっこうな重症。優しくする大神、話すことができないタマ、自分が嫌になる狩生…狩生の闇は深くなるばかり。
さすがの千鶴も雰囲気に気付いて相談しに海崎の家に(大胆なのか、鈍いのか)。二人の会話聞く杏と夜明。海崎はすこし前のできごとを思い出して…。

千鶴たっぷり。この子が先を考えているようです。{/netabare}

10話…先生…バス…バレーがしたいです…
{netabare}千鶴に告白した「試合がしたい…」はまさにあの有名なシーンのオマージュじゃなかったかと。

たまちゃんの思いにアドバイスする千鶴と海崎。そのなかで千鶴にの過去が明らかに。小学生の時は普通だったのに…。コミュ障害だったとは思えないくらい、きちんと話して、自然な笑顔で対応できてるじゃないか。何気に背中を押す海崎も男前。

話し聞いていた狩生、本当にめんどくさい。試合がしたいけど、行けない。最後に押したのはやはり千鶴。結局試合は負けたけど、たまちゃんと狩生が得たものは大きかったようで。二人の笑顔がその証拠。にしても、めんどくさい女子を演じたら戸松さんに敵う人いないんじゃないかな? 本当にめんどくさいんだもん。

やはり千鶴が被験者001なんでしょう。発言が大人だし、夜明の嬉しそうな感じで分かります。今回は青春ものの極みみたいな話で面白かったです。千鶴も大活躍だったし。{/netabare}

11話…大人になれ…ってどういう事よ?
{netabare}いまだに良くわかりません。我慢? それは違うと思う。ただただ人生積み重ねていくだけの事ではないかな。

重い回でした。海崎の人生を変えたであろう、会社の出来事が回想されました。面倒を見てくれた教育係の先輩は出来すぎな人で、周りからやっかみにあい、陰湿な嫌がらせを受けます。我慢できない海崎の気持ちが爆発、その結果、嫌がらせは加速、そして自殺…発見したのは海崎。社長は会社で自殺したのは会社愛があったからだと言い、反抗した海崎は会社を退職…で、今に至ると。
海崎が墓参りに訪れと見知らぬ若者が。聞けば海崎の後輩だという。海崎は後輩から伝説の社員と崇められているというところで次回へ。

なぜ海崎がリライフに至ったのかという核心の話でしたが、2~3話くらい使ってもいいような内容だったと思います。が、これでは短い。先輩の自殺が本当はなんだったのかは実はよくわかりません。また、腐っている会社の中身も分からないし、社員もこんな連中だけではないだろうし…って、それやったら実写ドラマになってしまうか。

この話し、夜明も自らリライフしているんですよね。自分の置かれている立場が海崎の過去と重なるようになって、会社やめた海崎を実は尊敬している節が見受けられます。

にしても、このアニメ、本当におもしろいな。もう終わりになるのか…もっともっと見たいです。{/netabare}

12話…君がいた夏は遠い夢の中♪…JITTERIN'JINNでしょ?
{netabare}えぇっ!!Whiteberry?…て、時代的にそうだよね~
長期休みのありがたさは卒業して初めて分かります…でも海崎には補習という変わらない日常が待っているわけで。
制服でビールかい、しかも経費でだと?なんて贅沢な。う、羨ましくなんか…羨ましい…。
にぶちん大神がとうとう気持ちもに気づいた。これを見守ったり、冷やかしたりするアラサーの面々。大神は告白を決意して、そして次週、最終回へ。
って、来週最終回かい!!面白いのに、なんて半端な…。{/netabare}

最終話…告白って、いろんなパターンあったんだよなぁ…
{netabare}夏祭りは心も盛り上がるよね~そうだったな~懐かしいなぁ~
とうとう大神が狩生に告白、狩生は狩生で告白を決意していたとは。ピュアだわ…見てる方が恥ずかしいわい。うまくいったね、当たり前だけどさ。
でも本当の主役は海崎と千鶴でした。千鶴が被験者だったことが回想されました。分かっていたけど、最終回で持ってきたね。二人とも同じ感情を持ってしまって、気持ちあるのに、忘れてしまうことが怖くて、言い出せない。切なくて、切なくて、それでも辛くしないのがこのアニメのいいところ。二期に繋げる終わり方でした。それにしても千鶴は可愛かった。{/netabare}

おもいっきり青春ものというところと、大人目線で見た青春、これにやり直しという設定も加わり、さらには社会の重さまで重なるという、ちょっと間違えたらグタグタになりそうなところをうまくまとめて、本当に面白い作品でした。
海崎、千鶴、夜明、杏の大人組、狩生、たま、大神の現役組、キャラも良くて、展開もすいすい進むし、ちょっと考えるところもあれど、難しくはありません。そこが良いのだと思いました。

作画はまずまず、デフォルメのシーンも無駄なものではなく話に溶け込んでかえって良かったなと思います。OPのボタンは今期一番好きな曲でした。EDはすべて歌ってました。久々にカラオケにも行きましたし。

二期あることを信じたいです。卒業は多分、泣くな…。来年4月にイベントあるということは…二期の発表で逢ってほしいです。

投稿 : 2020/04/04
♥ : 59

78.7 3 人生アニメランキング3位
昭和元禄落語心中(TVアニメ動画)

2016年冬アニメ
★★★★☆ 4.0 (813)
3730人が棚に入れました
昭和の落語界を舞台にした噺家の愛おしき素顔と業を描いた作品

師匠と交わした約束を 胸にしまって芸を磨き ついに与太郎、真打に。 射止めた名跡は三代目助六。 八雲師匠の為め、助六の血を継ぐ小夏の為め、 焦がれて手にしたはずなのに、 おのれの落語が揺るぎだす――。 八雲と小夏、二人の中の助六を変える為めの 与太郎の落語とは――!?

声優・キャラクター
関智一、石田彰、山寺宏一、小林ゆう、林原めぐみ、家中宏、牛山茂、山口勝平、加瀬康之、須藤翔、茶風林、遊佐浩二、林家しん平
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

芸道修行と愛憎トライアングル - BLコミック出身作家、畏(おそ)るべし -

「落語」「人情噺」「ホモ/BL(※因みにこれは誤情報です)」といったタグがついている本作を視聴する予定は、元々全くなかったのですが、2016年放送・上映アニメの個人的BEST10を作ろうとして、同年の本サイト作品ランキングを確認したところ、本作が第14位(2017/1/31時点)に入っており、かつ、総合 4.0 (物語も 4.0)という高い評価を取っていたので、これを見ないでBEST10を作るのは拙(まず)いだろう・・・と考え直して、さらっと流すつもりで視聴を始めました。

そうしたら、これが第1話(※実質2話分のスペシャル回)から退屈する暇なしの面白さで、ラスト手前(第12話)の山場+謎の回収もピッタリ決まり、最終第13話は投げっぱなしだった第1話ラストに確り話を繋げて、かつ今後の新展開をも期待させる上手い締めくくり方で、見終わった直後から「これはもう一回、最初から確り見直さなければ・・・」という思いに駆られて、そのまま2周目に突入してしまいました。

そうやって、

(1) 1周目は、全体シナリオの整合性が確り保たれている作品なのか?にとくに留意して完走し(=シナリオ・チェック型視聴)、
(2) 2周目は、今度はシナリオは頭に入っているので、それを踏まえて個々の登場キャラクターが、各々のシーンでどのような心の動きをしているのか?そして、そうした心情が果たして映像として過不足なく描き出されている作品なのか?を見極めることに留意して完走し(=感情描写チェック型視聴)、
(3) さらに念を入れての3周目は、OP/EDや、作品中に登場する小ネタ(落語の演目内容や登場キャラクターたちがふと口にする言葉など)に、何か隠された/見落としている含意がないか?等を慎重に見極めつつ、もう一度、シナリオ&感情描写の両方を総合的に確認していく気持ちで完走して(=総まとめ的視聴)、

・・・結局、見始める前は考えもしなかった3周完走となってしまいました。
こうした3周コンプは、2016年放送のTVアニメでは、『Re:ゼロから始める異世界生活』(※個人評価 ★★ 4.6)、『響け!ユーフォニアム2』(※個人評価 ★★ 4.8)に続いて3作品目で、本作に関しては、

①全体シナリオの整合性が確り取れており、
②個々の登場キャラクターの感情描写も的確で、
③なおかつ、OP/EDや個々の会話に秘められた謎解き・含意も楽しめる、

・・・三拍子揃った《優秀作》と認定して、個人評価を『Re:ゼロ』と同点の ★★ 4.6 とすることにしました。


◆作品内容

本作の原作者(雲田はるこ氏)はBLコミック作家として商業デビューした方とのことですが、本作自体は、決して《ホモ/BL作品》ではありません。

本作の内容を強(し)いて挙げるなら、
{netabare}
①同日に落語名人の師匠に弟子入りし、兄弟分として育った落語家の青年同士の、厳しい《芸道修行》と、
②師匠の妾(めかけ)として彼らに出会った年上女性と彼らとの間に生じる《恋情と執着》の進行過程、
③そして迎える《悲劇的な結末》、を描き切った《濃密トライアングル愛憎劇》
{/netabare}
・・・といったところでしょう。


◆制作スタッフ
{netabare}
原作コミック     雲田はるこ
監督         畠山守
シリーズ構成     熊谷純
キャラクターデザイン 細居美恵子
音楽         澁江夏奈
アニメーション制作  スタジオディーン{/netabare}


◆各作品タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

============ 昭和元禄落語心中 (2016年1-3月) ============

- - - - - - 与太郎放浪篇 (昭和50年代) - - - - - -
{netabare}
第1話 ★★ 強次の出所、弟子入り、寄席(出来心、初天神)、失態、八雲師匠の長話 ※約48分(2話分){/netabare}

- - - - 八雲と助六篇 (昭和初期~30年代) - - - -
{netabare}
第2話 ★★ 坊(ぼん)と信さんの弟子入り、初高座(菊比古、初太郎)、二人の実力差
第3話 ☆ お千代との逢瀬、満州皇軍慰問と疎開、終戦、寄席の復活、師匠・信さん帰国、二つ目昇格、みよ吉登場 
第4話 ★ 信さん助六に改名、菊と助六の共同生活、菊とみよ吉の馴れ初め(踊り・小唄の稽古)
第5話 ★★ 助六・菊それぞれの嫉妬、菊とみよ吉の逢瀬、美鈴座(鹿芝居、女形(弁天小僧))
第6話 ★★ 何のための落語、菊の開眼(艶笑噺(えんしょうばなし)・廓噺(くるわばなし)・・・品川心中)
第7話 ★ 助六人気と増長・反感、師匠の巡業同行要請、菊・みよ吉の心のすれ違い
第8話 ★★ 上方巡業、鬼灯(ほおずき)市の宵(助六の懸想、菊・みよ吉破局)、落語の将来、先代助六、名跡の重み
第9話 ★★ 真打昇進披露、別れ話と恨み、助六破門、傷心同士の同棲・転落、助六の本心吐露
第10話 ★★ 入門志願(樋口少年)、師匠の過去話(初代助六との因縁)・葬儀、祖谷(いや)温泉(小夏との出遭い)
第11話 ★★ 助六との再会、芸の肥やし、助六の借金返済、子夏の髪切り・野ざらし
第12話 ★ 有楽亭二人会、助六の人情もの(芝浜)、みよ吉との再会、違え心中 ※脚本は良いが演出が残念×
第13話 ★ 小夏引き取り、八雲襲名・落語心中の断、因果、与太郎の真打昇進内定、三代目助六 ※後半は昭和末期~平成初期{/netabare}
--------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)8、★(良回)6、☆(並回)1、×(疑問回)0 個人評価 ★★ 4.6

OP 「薄ら氷心中」(第3-8話、10話、13話) ※第1話のみEDとして使用(背景は文字のみ)
ED 「かは、たれどき」(第2-9話、11話、13話)


※本作(アニメ第1期)は、原作マンガの第1巻~第5巻途中までの内容を収録。
※2017年1月より放送が始まっている続編(アニメ第2期)は、原作マンガの続き~最終第10巻までの内容を、おそらく幾分改変しつつ収録するものと考えます。


◆視聴メモ

{netabare}・昭和16年(1941年)の時点で、信さん・菊比古とも18歳(1923年頃の生まれ)、そして、みよ吉はその5歳年上なので23歳(1918年頃の生まれ)
・第9話で、みよ吉が、まもなく「赤線(※売春防止法施行以前に公娼認可のあった区画)」が廃止されるので置屋(※芸者を置いていた店)から出なくてはいけない、と言っているので、この時点で昭和32年(1957年)頃(→助六&菊比古34歳、みよ吉39歳)
・第10-11話で登場する小夏は、かなりの才覚があるにも関わらず未だ小学校に通っていない様子なので、この時点での彼女の年齢を6歳と仮定すると、昭和38年(1963年)頃(→助六&菊比古40歳、みよ吉45歳)
・第1話で、助六没後20周年特集の落語雑誌が出て来るので、この時点で昭和58年(1983年)頃(→八代目八雲師匠(=もと菊比古)60歳、小夏26歳、与太郎21歳くらいか?)
・第13話後半は、第1話からさらに10年近く経った後の話なので、平成5年(1993年)頃(→八代目八雲師匠70歳、小夏36歳、与太郎31歳くらいか?)
{/netabare}


◆本作のモチーフ考察 : 歌舞伎の《助六心中》の落語家バージョンを狙った?

落語家といえば、《滑稽噺(こっけいばなし)》を次から次へと繰り出して、ひたすら寄席の客を爆笑させる人、という楽しいイメージが強くて、たまにシンミリとする《人情噺》や、冷やっとする《怪談噺》を語りだすことがあっても、さほど深刻な内容にはならずに適当なところで切り上げてしまうもの、という先入観があって、本作についても、見始めたばかりの頃は、《落語》を題材にした作品ということで、幾らかシリアスな展開があるとしても一定の限度があるのだろう、とばかり思ってました。

ところが、第3話で初めて映像付きで流されるOP「薄ら氷心中(うすらひしんじゅう)」を見て、その曲調や歌詞の醸し出す雰囲気が、自分のそれまで持っていた本作のイメージと大きくズレていて、ことにその映像中の女性の描かれ方が、「心中」を示唆する歌詞とともに半端ない違和感を喚起して、本作の主要キャラクターの一人が、「助六」という落語よりは歌舞伎由来の名前であることと併せて、視聴を進めながら不穏な気持ちになってしまいました。

そして、物語に大きな動き({netabare}※助六が師匠から破門され、みよ吉は菊さんから捨てられてしまう{/netabare})があった第9話の真ん中ほどで、{netabare}失意のまま桜咲く河原を一人歩く助六に、同じく傷心のみよ吉が初めて自分から声をかけるシーン{/netabare}が来て・・・

{netabare}「ねえ、お花見は花川戸に限るわね。・・・・花川戸の助六さんね。」
「あたし、菊さんに振られちゃった。」
「何かあったの?話、聞いてあげる。」{/netabare}

ここにでてくる「花川戸(はなかわど)」は東京都台東区の浅草寺境内と隅田川の間に今もある地名で、とくに花川戸公園は桜のちょっとした名所になっているそうです。
だけど、ここで注目すべきは、{netabare}みよ吉が、わざわざ「花川戸の助六さん」と声をかけたこと{/netabare}で、引用が長くなりますが・・・

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◎助六(wikipedia)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8A%A9%E5%85%AD

『助六』(すけろく)は、歌舞伎の演目の一つの通称。
本外題は主役の助六を務める役者によって変わる。
江戸の古典歌舞伎を代表する演目のひとつ。
「粋」を具現化した洗練された江戸文化の極致として後々まで日本文化に決定的な影響を与えた。
歌舞伎宗家市川團十郎家のお家芸である歌舞伎十八番の一つで、その中でも特に上演回数が多く、また上演すれば必ず大入りになるという人気演目である。
(※以下、省略)

◎すけろく【助六】(旺文社古語辞典)

〔人名〕「助六劇」の主人公。
江戸中期、京都で男伊達(おとこだて)万屋(よろずや)助六と島原の遊女揚巻(あげまき)が心中した事件は、上方(かみがた)では「京介六心中」「助六心中紙子(かみこ)姿」など、歌舞伎(かぶき)・浄瑠璃(じょうるり)の「助六心中物」に仕立てられた。
これが江戸に移され「助六所縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)」などの「助六劇」として定着した。
江戸では主人公は花川戸助六という侠客(きょうかく)(実は曾我五郎(そがごろう))とされ、江戸っ子の代表として理想化された。

◎すけろく-しんじゅう【助六心中】(精選版日本国語大辞典)

(1) 宝永年間(1704-11)初年に大阪であった万屋助六と島原の遊女揚巻との心中事件。
(2) (1)を脚色した浄瑠璃「紙子仕立両面鑑(かみこじたてりょうめんかがみ)」、歌舞伎脚本「助六心中紙子姿」、一中節(※浄瑠璃節の一流派)「万屋助六道行」などの通称。

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・・・ここまで来て、ようやくOP「薄ら氷心中」のおどろおどろしい曲調・歌詞・映像に合点がいきました。
この後、{netabare}傷心の二人は同棲を始めて、もろともに転落していく{/netabare}のですが、その結末は既にここで暗示されていますね。

以上から、本作は《落語家》の世界を作品舞台としながらも、実際には、《落語》の「滑稽噺」「人情噺」「怪談噺」ではなく、《歌舞伎》の「心中もの」をモチーフとするストーリーを展開させている、という構成になっており、それによって、

(1) 表面上は、「滑稽さ」「人情噺っぽさ」を上手く醸し出しつつも、
(2) その基底部分に、どうにも逃れられない「悲劇性」を潜ませる。

という、両様の魅力を作品に与えることに成功しているように私には感じられました。


現在放送中の第2期にも大いに期待したいと思います。

※2018.8.22 第2期のレビュー投稿。
事前に期待していたほどの出来ではなかったけど、第1期の後日譚としてまずまず楽しめる内容でした(個人評価 ★ 4.1)。

投稿 : 2020/04/04
♥ : 35

タケ坊 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

大人が酔える本物の味わい深さ

第17回「文化庁メディア芸術祭」マンガ部門優­秀賞受賞。
第38回「講談社漫画賞」一般部門受賞。

と、原作漫画が高く評価されているアニメ化作品だが、
これはアニメ化大成功、と言える素晴らしい作品になったと思う。

どうしても、漫画では落語そのものの臨場感や空気感を伝えるのには限界があると思われるが、
(読み手の想像力次第で悪い方向へは行かないと思う)
アニメ化して中途半端なものを作ってしまうと、世界観をぶっ壊してしまう恐れもあるなか、
製作陣の気合いの入りよう、原作へのリスペクトが伝わってくる見事な仕上がりで、
大人だからこそ楽しめる、このような作品が世に出てきたことは非常に喜ばしい。

物語が楽しめるかどうかは、観る人間の年齢や好みによって異なるかもしれないが、
純粋にアニメとしてのクオリティは、全ての要素が高い次元で纏まっているし、
また全13話、1話たりとも退屈しなかった。
これは年に何本もある秀作レベルではなく、素直に傑作と言ってしまっても差し支えない作品だと思う。

自分はこの作品を40代や50代の一般人にも自信を持って薦めることができるが、
大人が観て本当に満足できる「質」と「深み」「味わい」を備えた作品は、
ここ数年の「深夜アニメ」では「蟲師」(続章)以来かも知れないと感じた。
2期で物語が完結するだろうということを考慮すると早計かもしれないが、
いずれにせよ、恐らく原作同様「文化庁メディア芸術祭」のアニメ部門でも認められるだろうと確信している。


☆物語☆

タイトル通り、内容は「落語」そのものも見どころの一つだが、
たとえ落語に興味が無くても(正直自分は落語そのものには大して興味はない)
登場人物たちの深い人間ドラマには非常に引き込まれる。

尺を拡大して放送された1話は現在を描いているものの、
(1話の掴みは今期の作品の中でもベストだと思うし、最終話観てからまた観直すとより感動的)
終盤まで主に八雲の過去の回想がメインに描かれている。

菊比古(八雲)と助六、みよ吉との関係は一言では語れない、様々な感情が渦巻いており、
3人共に人間らしい過ちを犯していて、またそれぞれに同情も出来るものであり、
本当に深く絡み合った人間模様が描かれていると思う。

また一方で、八雲と小夏の間にある因縁、八雲(師匠)と助六、
八雲と与太郎の数奇な運命の巡り合わせ、とは...
これは是非本編をご覧頂きたい。

また、各キャラがここぞという場面で、
非常に含蓄のある言葉を語っているので、そこにも注目して貰いたい。

この作品に関しては、あまりネタバレで、あーだこーだと書いてしまうと無粋な気がするので、
(最初は色々書いてたんだけど)
とにかく登場人物達と落語を巡る「想い」「運命」「宿命」「因縁」を観て、
それぞれの立場と心情を慮ってもらいたいと思う。

物語が完結してないし、点数は4.75、ってのがあると良いんだけど、
まぁそんなに出し惜しみしてもしゃぁないし、物語の作り方、設定にはほぼ不満がないので、5点。


☆声優☆

MBSで放送していた「アニマゲ」の中で、この作品を特集していたのを観たが、
一風変わったオーディションで選ばれた声優さんたちは、結果的に落語に造詣のある面々で、
声優としての実力も折り紙つきの精鋭が揃っていて、演技自体も当然素晴らしい。
そして、驚くべきことに、落語の部分も通常のアフレコで録ってるらしい。。

正直ここまで純粋に声優陣の「技量そのもの」が試された作品というのは、
近年でも、というか、アニメ史上でも稀なんじゃないだろうか。
「質」を求めるアニメファンなら声優陣の演技だけでも、
この作品を観る価値は充分にあると思う。

1話の与太郎、後半10話の菊比古、11話の菊比古と助六のコラボ、
12話の助六の想いの込もった熱演には感銘を受けた。
また、2週目繰り返して観てみると、弟子入りした当初のパッとしない落語から、
上達し味が出てくる落語の変化も巧みに演じ分けられていることに気付く。

初見ではあまり何とも思わなかった回の落語も、2回目の視聴では惹きこまれて観ることが出来た、
というのも不思議な感覚だった。。
落語の部分の演技ばかりに注目しがちだが、5話の芝居の場面の演技も実に艶があり見事。

また、みよ吉演じる林原めぐみさんの、円熟味を感じさせる「女」の演技も実に巧い。
これは声のトーンや表現力も含めて、若手の声優には到底演じれない役回りでしょうね。

一聴して判る小林ゆうさんの低音ハスキーボイスは幼女役でも炸裂しており、
正直こんな声の子供居るかよ笑、と思いつつも実に可愛らしく演じられていた。

脇役的な役どころの八雲(師匠)と松田さんの演技も、実に渋く味わいがある。

点数は文句なしに5点、というか今後なかなか5点を付けにくくなった。。


☆キャラ☆

各キャラクターの心情が非常に丁寧かつ繊細に描かれていて引き込まれる。

八雲(菊比古)と助六の対照的な落語への動機、性格が印象的で、
2人の関係性など、きめ細やかな描かれ方は女性作家ならではだなと感じた。
(BL臭が全くしないと言えば嘘になるが、腐女子を引き込むほどのものではないだろう)

最初に出てきた小夏の出番が少なくもの足りないなと思っていたら、
後半に幼女で登場、これが何とも愛らしい。

また、みよ吉のようなキャラは昨今のアニメでは極めて珍しいが、
ラノベ作家なんかが描くリアリティの欠片もない女性キャラとは違い、
(それはそれで良い面もあるんだが)
女性作家だからこそ描ける、「生身の女性らしさ」、愛憎渦巻く内面が非常に良く伝わってくる。

一見すればどうしようもないアバズレだが、
彼女の置かれた境遇、あの時代の女性の立場を考えると、
過ちを犯していることや性格に問題があるとはいえ、自分は彼女にも同情することが出来る。

また八雲(師匠)の背負った名跡の重圧、助六を巡る因縁や後悔、
昔気質な性格も非常に上手く描かれていると思う。

全てのキャラに言えることだが、やはり声優の演技あってのキャラ、
と言うのはこのアニメに限ったことではないが、本作を観て改めて思い知らされた感がある。

点数は5点。自分はキャラの性格が好きか嫌いか、は点数の判断基準には無くて、
そのキャラの掘り下げ具合、心理面がどれだけきっちりと描かれているか、を見ている。
本作でのキャラの描かれ方は非常に丁寧で、観ているこちら側にまで伝わってくる。


☆作画☆

最近の作品は技術の進歩もあり、
デジタルでも非常に凝った手描きのような質感を持った背景描写のものが増えてきた感があるが、
本作でも昭和の空気感や雰囲気をよく伝えるものとなっており、趣があり味わい深い。

またキャラに関しては、落語を演じている場面や、それ以外でも細やかな表情の変化やしぐさなど、
かなり丁寧に描かれていて、作画力があるからこそ、キャラの内面や落語の魅力が伝わってくるのが実感できる。

派手な動きやCGなどは殆ど無く、純粋な作画枚数的にはそこまで多くはないと思うが、
キャラが全話通して巧く描かれているので、自分は全く不満は感じない。

普段付けてる点数から言うと4.25くらいにしたいところだけど、無いのでおまけで4.5。

※やっぱり付けすぎかな、と思ったので4点に直しました。


☆音楽☆

椎名林檎作編曲、林原めぐみが歌うOPは本作の大人な雰囲気にピッタリで、
ハイセンスで個性溢れる楽曲はいかにも「らしさ」がよく出ていて、改めて凄い才能だなと実感した。。

また、歌詞に着目すると、これはみよ吉の菊比古を想う心の内をこれ以上ない、
と言うほど見事に表現しており(もはや狂気を感じる、女の怖さや情念に心を打たれる)、
これは単なるタイアップ曲を越えたアニソンとして、非常に高く評価されるべきものだろう。

それに対するEDはノスタルジーとロマンを感じる、
まるで映画一本観終わった後のような、味わい深さと余韻に浸れる見事なインスト曲でこちらも絶品。

作中BGMは「生音」への拘りが半端なく感じられ、楽器そのものの魅力が存分に伝わってくるもので、
バリエーション自体も非常に多彩で、クオリティの高さに疑いの余地はない。
これは通常のTVアニメと比べると、かなりの予算が掛かっているだろう。

点数は文句なしに5点。


最終話は回想から時間が現在に戻り(1話より時間は進んでいるが)、
終わり方がちょっとこれで終わるには勿体無いな、と思ったところ、
本編後の最後に2期制作決定が明らかになり、既に続編を作り始めているように見受けられたので、
今後には大いに期待したいと思うし、楽しみが増えた。
(予め2期、というか分割はある程度は既定路線だったのかもしれない)

本作はアニメーター自身が観て楽しめる、
本当に自分達が純粋に作りたいものを作った、そんな情熱と新たな挑戦、拘りが実感できる作品だと思うが、
このような作風のものは、今の時代そうそう売れるものじゃない。

商業的な理由で特定の円盤購入層に受けるような、似たようなアニメばかりが量産される昨今、
敢えて大人が観て楽しめる、この作品を「深夜枠」でアニメ化したスタジオディーンには本当に感謝したいと思う。
(NHK辺りが率先して予算を出し制作してもおかしくない内容だと思う)

同時期にディーン制作の「霊剣山」「このすば」と比較すると、どれに力を入れて作っているか、
は火を見るよりも明らかだが、「霊剣山」が中国でのネット配信権で利益をもたらし、
「このすば」が低予算で円盤売上好調、結果的には本作が円盤売れなくても制作費回収できて2期決定、
という流れだとすれば、これは大いに歓迎すべきことではあるが、
同時にかなりの皮肉だといえるかもしれない。。

投稿 : 2020/04/04
♥ : 20
ネタバレ

アレク さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

落語って、笑いって

時は昭和50年頃八代目有楽亭八雲に弟子入り志願のムショ上がり与太郎から物語は始まり落語とそれに関わる
人達が織りなす漫画原作作品。

一時期寝る前に落語を聞くことが習慣になってたくらいで(飽きてすぐやめちゃいましたが)
落語の知識はほとんど、いや全くないんですがそんなまっさらな状態だからこそ
落語の魅力というのが変な先入観なしで見れたような気がして無知が逆に功を奏することもあるようですね(^^;)

それに加えてこのアニメからは抽象的物言いで恐縮ですが日本的、和的良さというか価値観が
全編から漂ってくる感じで同じ日本人の自分としても見ている間心地いい時間でした。

{netabare}
落語は舞台で座布団に座りながら務めるため所作が限定される、そのうえ漫才のように掛け合いで
空白の時間をつぶすこともできない、しかしそんな制約が逆に工夫する余地となり扇子や手の動き
果ては目つきに至るまで様々な人物を自分に憑依させ掛け合いができない不利も「間」として有効活用し
一幕の劇を創り上げる、そんな自分なりに感じた落語の魅力というものが落語の演目の最中に
登場人物ごとに変わるカット割りやBGMなどの演出的工夫から感じたし
さらに演目を何度も練習していく中でにじみ出るその人独自の芸
同じ演目でもやる人によって独自の魅力が醸し出される再現芸術の醍醐味みたいなのが
何気ない会話に織り込まれていてうなずきながら共感しながら
1話からガッツリ引き込まれていきました。

そんな1話で一番印象に残ったのは与太郎の落語のシーン、題目は「出来心」
さっき書いた演出に加えて舞台前の緊張が、首筋に流れる汗が
無意識に身を乗り出す与太郎の懸命さがノリノリの演出と合わさって
そんな細工って落語好きの方から言わせると邪道なのかもですが
落語ってこんな面白いんだぜといわんばかりの演出は見ていてとても楽しかったです。
さらにそんな与太郎の噺を何度も稽古する姿を見たであろう小夏が気が気でなく見守る様子
下らねぇなんてて軽蔑していたが思わず笑っちまう兄貴
同じ演目でも見る人によって感じ方が違う
与太郎に関わりがある2人ならなおさらですが
観る人の心境によっても同じ演目でも感じ方に個人差がある
ここでも再現芸術の面白み、不思議さが出ていてそれをちょっとした
言動に織り込まれ匂わせてくれる演出の粋さ
このアニメの世界観、好きだなぁ。

そこから話は変わり菊比古の回想になるわけですが
辛苦をなめた満州の慰問を経て他人のために落語をやると決めた助六、
おまえはどうなんだと菊比古に問うが
彼は演目の最中自分のために落語をやっていたと自覚する。

お客とともに盛り上がりライブ感を前面に押し出す助六と完成された領域に客を招き
酔わせる菊との芸の違いがそのまま二人の生き方を分ける、稽古を重ね演目を
自家薬籠中していく過程でその人の個性と不可分に結びつきその人だけの芸となる
ここでも落語というか再現芸術全般の面白さがさりげなく描写されてますが
それよりも強く感じたのは2人の道の分け方が実に自然といいますかどちらを
肯定するわけでも否定するわけでもなく共存している、そんな曖昧さというか自然さを素直に
抵抗なく受け入れてる自分も日本人なんだなぁとしみじみ自覚してしまうわけで・・・

そしてそんなことを思わせてくれる押しつけがましくないが
さりげない言い回しや行動で感じる義理人情の世界観を演出するスタッフの手腕
いやはや脱帽です。ただ舞台が戦前、戦後で落語が主題だから、道具や食べ物が和風のものだから
日本的に感じるというわけでなくそれもあるが古き良き義理人情、白黒つけない曖昧さが美徳の
価値観がこのアニメ全篇から感じられるようでそんなところから和的麗しさを感じるわけで。

師匠の愛人をやっておきながら弟子に色目を使うみよ吉の身勝手さもこの作品にかかれば
この上なく洒脱で粋、普通こういった恋の駆け引きって自分はこざかしさを感じてしまうんですが
声優さんの演技に裏打ちされた嬌態たっぷりに科を作る姿態は何とも妖艶。

特に印象に残ったのは別れ話のシーン
黄昏時、秋風が吹きみよ吉に気付いていながら
素通りしようとする菊比古から始まり互いに決定的な言葉は口にしないが
察しておくれといわんばかりの菊、いやよとみよ吉、
本人たちにとってはそれどころじゃないと思うし物見遊山気分で恐縮ですが
散り際に感じる日本的美意識が魅せる一瞬の抒情は例えようもなく婉美。


菊比古の心理をひるがえって考えればいよいよ師匠にも認められてこれからだというとき
結局色恋より仕事、芸を取ったという事で
森鴎外の小説にありそうな結構ドライな話なんですがこのアニメのフィルターを通すと
ため息が出るほど耽美的、その後のみよ吉が助六に愚痴る身の上話から顔を覗かせる
一抹の寂寥感、これも恋愛ゲームの駆け引きの一部なのか、いや、それすら心地いい
日本古来の萌たっぷり堪能させていただきましたm(__)m

しかしそんな曖昧さ、粋さを美徳とする世界でも必ずしもいいところばかりではなく
みよ吉や助六さらには幼少期の菊比古もそんなしがらみや暗黙の了解に割を食った代表であるわけで
みよ吉や助六は自業自得な部分がないわけではないが思わず同情しちまうのがこのアニメの世界観
声優の演技力に圧巻の助六決意の芝浜もみよ吉には届かず
2人の事故にも似た心中(いや逆か)で回想は幕を閉じるんですが見終わった後は
与太郎の言葉を借りると只々いい気分だったんですが冷静に振り返ると
いい出来事ばかりではなかったし結末もハッピーエンドとは行かなかったと思います。

ですが見終わった後の気分は不思議と心地いい、その理由を自分なり考えてみると
このアニメを見終わった後興味が出ていくつか古典落語を
ググってみたりしたわけでそんなことをやってたりこのアニメの作中で披露される演目を
振り返ってみて気付いたんですが登場人物が全員善人というわけでは
決してなくむしろあさましい欲望とかちょっとした出来心から
端を発しそこから展開する話が多く人間には善人の部分と悪人の部分がある
そんな清濁併せ持つしょうがない性分を持ち寄りながらなんとか日々寄り添いながら生きていく
そんな日々の生活を面白おかしく描写できた深い観察眼と心意気、それが人々の心を打ち
共感を呼び落語は時代を超え愛され続け今日まで伝統として残ってきたのかなーと
そしてそんな人々が織りなす人間模様がこの作品からもまざまざと感じられて
自分がこの作品に引き込まれた理由もそこら辺にあるのかなーと
思えば最初のほうは義理人情が前面に押し出されすぎ
与太郎がすぐ口座に上がれたりちょっと甘いんじゃないの、と思ったりしたのですが
弟子の雑務や辛いところをあえて映さない武士は食わねど高楊枝の精神だったのかもですね。
笑いの中に哀しみがある、いや哀しみを笑いに変える
チャップリンや松本人志さんを引き合いに出すまでもなく笑いの本質って案外そこら辺にあるのかなぁ
なんて自分がどや顔で指摘するまでもなく落語好き、お笑い好きの方にとっては
自明の理かもしれませんが、とにかくそんな自分にとって新しい発見をさせてくれるほどに
夢中になり引き込まれそして心地いい
作品でした。

最後に助六の名を継ぎたいと申し出た与太郎に見せた菊比古の狼狽の表情は
日陰に追いやられた3代にわたる怨念が過去から有楽亭八雲である自分に
追いついてきた恐怖かそれとも・・・

それでもそんな思いすら飲み込みながら今日も人の歴史は紡がれていく
ってこんなところで終わられちゃ続きが気になるに決まってるでしょう!
全然御後よろしくないよっ!ってことで二期はよ(/・ω・)/
{/netabare}

投稿 : 2020/04/04
♥ : 42

66.8 4 人生アニメランキング4位
Rewrite(TVアニメ動画)

2016年夏アニメ
★★★★☆ 3.3 (630)
3217人が棚に入れました
緑化都市、風祭。文明と緑の共存という理想を掲げたこの都市に住む天王寺瑚太朗は、神戸小鳥、吉野晴彦らの友人たちと平凡な日々を送っていた。

そんな平和な風祭市に、年一回の騒がしい時期が訪れようとしていた。

都市を上げての収穫祭。

巨大な文化祭のようなその催しに、瑚太朗は記事のネタ集めのバイトを始めることに。風祭では未確認生物の情報や、オカルトチックな噂がまことしやかに囁かれていたからだ。

同時期、瑚太朗の身に不可解な出来事が降りかかり始める。瑚太朗はオカルト研究会の会長、千里朱音に助けを請い、知り合いの生徒たちをも巻き込んでの調査を開始するのだった。

それは瑚太朗にとって、ちょっとした冒険心のつもりだった。騒がしく仲間たちと過ごしていけるなら、それで良かった。瑚太朗はまだ気付かない。それが誰も知らない“真実”の探求へ繋がっていくことを。

──書き換えることが出来るだろうか。彼女の、その運命を。

声優・キャラクター
森田成一、斎藤千和、篠宮沙弥、喜多村英梨、すずきけいこ、朝樹りさ、花澤香菜
ネタバレ

reath さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

今後が楽しみな作品

原作プレイ済みなので、大体のストーリーの流れは把握してます。
ただ、アニメはオリジナルストーリーになるらしいので、話の終着点とかは予想できません。

非常に伏線が多く、わかりにくい内容になっていますが、まとめ方としては大いに満足してます。

これからどう展開していくのか楽しみです。

さてそれでは各話感想と所々解説みたいなものをします。
もしかすると後々明かされることもあるかもしれませんので、アニメだけで理解したい人、原作をやる予定の人は閲覧注意です。

アニメが分かりにくいから、実際どうなってるんだってばよ。と気になる人は若干のネタバレ交じりになると思いますが、見てみてください。アニメでは端折られている設定を少し書きます。

第1話
{netabare}まず地球の壮大な話から始まり、廃墟の町と篝にリボンで貫かれる夢。ここは原作になかったところです。初めにここを持ってくるのは新鮮でした。その後小鳥の母親から小鳥の捜索をお願いされ、小鳥を公園の中の森まで探しに行きます。小銭の音聞いてゾンビのように突いてくる小鳥可愛いw 原作でも可愛かったですがアニメだと動きも相まって余計に可愛いです。

その後篝に布団もぐり込まれたりするホラー表現。もちろんこれも理由のある行為なのですが、それはまた後程語られるので今はわからなくても問題ありません。

その後ちはややルチア、静流などが登場していき、メインヒロインが続々紹介されていきます。ちはやが力持ちであったり、ルチアが手袋をしているのにもちゃんと理由があって、それは後の個別エピソードで語られるので今は特に気にしないでください。

主人公瑚太郎は、夜な夜な侵入してくる篝(幽霊?)に怯えていて、解決法としてオカ研の魔女(朱音)を探すことになります。
オカ研部室のスイッチや設備なども映像化されてすごいよかった。アニメは結構テンポよく進んでいくので見てて飽きませんね。

瑚太郎がオカ研のアンケートに書く質問の「世界 自分」の二択は、原作では重要な選択肢で、{netabare} ここでルート分岐が決まります。{/netabare}アニメだと多分そんなに関係ない。

その後ちはやに街を案内したりします。{netabare}ちなみにここで小鳥さんが瑚太郎とちはやから距離を置くように描かれているのもしっかりとした伏線です。{/netabare}

ちはやとの案内のあと、魔女様と会うために夜の学園にくる瑚太郎ですが、ここで急に変な空間に放り込まれます。アニメだとわかりにくいのですが、瑚太郎が篝から逃げているとき廊下を駆け抜けるシーンですが、どれだけ走っても突き当りにぶつからないくらい廊下が異様な長さになっており、窓も割れなければ教室にも入れない、異空間になっていて原作でも瑚太郎はそのことを認識しています。

そしてワラワラと現れる謎のモンスターや妖精たち。急にファンタジーになる世界。
実はこれこそがこの作品の核になる要素でして、1話でこのシーンを見せることでリライトは普通の学園ものではないという事を示しています。

わかることは今の主人公では絶対に太刀打ちできない強大な力を持ったモンスターであり、あの時篝に助けてもらわなければ本当に危ないところです。

{netabare}
ちなみにこの場面は原作にもありますが、出てくるのはもっともっと後半のそれも個別ルートに入ってからの展開でして、その時は篝も登場していません。
{/netabare}
ここがアニメと原作の明らかに異なる部分なのですが、本来はもっと色々あってから登場するものだったので、序盤にいきなり持ってこられても混乱するのは当然でしょう。ただ、設定的にはこの時点でこうなることはあり得るので、
特に問題はないでしょう。

ここでよくわからないこの展開に引き付けられるか、ここで分からないといって切ってしまうかが、この作品に合うか合わないかの基準になるでしょう。

1話としては十分に伏線を貼れていると思います。そして最後に朱音の登場で1話終了。

1話を簡単にまとめると リライトはこんな感じの話ですっていうのを示した感じです。要するに日常的な学園生活をしていて突然よくわからない存在や空間に放り出されたりする。そういう謎を瑚太郎と一緒にどんどん探っていく話なのです。

この話に引き込まれるならリライトは十分にあっていると思うので、ぜひ視聴を継続してみてください。

ちなみに原作をやった方がいいという原作プレイヤーがいますが、自分はアニメだけでも十分理解できるものになるだろうと思います。
(まあ細かい点は端折られますが、大筋はまとまっています。細かい部分や設定の深みに触れたいのであれば原作をプレイすべきです。アニメではそこまで表現できないでしょうから。
{/netabare}

第2話
{netabare}2話は一言でいえば、オカ研にみんなを誘う回でしょうか。それぞれのキャラ紹介と共にオカ研に入ってきたりする理由が語られます。式紙効果で篝の夜這い対策もちゃんとできましたね!
主人公が超能力やオカルトに興味があるのは篝の件やモンスターだけじゃなく自分の能力についてもですね。
まあ、おっぱいを揉むことも目的の一つではあるんでしょうが。
結構セリフ一つ一つに意味があって、伏線になっているんですが、それも後々のためにとっておいてといった感じでしょうか。
2話は特に難しい話はないですが、1話で妖精たちと出会った階段下の扉の先は本当はただの物置であんな広大な地下ではなかったことが分かりますね。
{/netabare}

第3話
{netabare}今回はまた色々新たな展開がありますね。咲夜の登場やミドウの登場などですね。第三話も伏線のオンパレードで、なかなかこの時点ではネタバレになるため解説はできない部分も多いのですが、ツチノコの話は釣り糸持っていた人がただ模型を動かしていただけなので、ガセネタということになります。(別にあの人がツチノコを釣ったわけじゃない)
ルチアの地球委員長の環境活動がクローズアップされますが、環境問題もこの物語に関わる重要な伏線ですので、その点も注視してみるといいかもしれません。

その後の犬のシーンで初めて瑚太郎が能力を使いますが、これが主人公の〝リライト〝能力です。
{netabare}ちなみにリライト能力は自分の体を作り変える能力で、筋力アップや視力アップなど行うことができますが魔法のような能力ではなく、体を作り変える能力のため後戻りが出来ません。(自分を元に戻すように書き換えることはできない)そのため主人公はすでに一般人からはかけ離れた身体能力を有しており、それを日常生活で出さないようにしているため主人公は常にへらへらして本気を出さないことに理由づけをしています。
実は幼少期に運動会で早く走るために足を強化してしまい、大騒ぎになったことがあり、それ以来主人公は自分の能力を隠して生活しています。
(原作ではこの時点でこの説明をしているので書きました){/netabare}{/netabare}


第4話
{netabare}ここからは個別ルートに入ります。まずは静流ルート。
{netabare}原作では、個別に入る前に色々皆とオカ研活動をしてある事件を境に個別ルートに入るのですが、そのある事件はシナリオ分岐に大きな影響を与えるため、原作通りではここでシナリオ破綻が起こってしまいます。なので本来もっともっと後に展開されるはずの個別ルートの内容をここで入れてしまうため、ちょっと唐突な印象になり、静流ルートの展開急過ぎてちょっと変な感じがしますね。
また、実はこの静流ルート原作ではルートロックがかかっており、小鳥シナリオを終えてからでないと解放されないため、本来はプレイヤ―が非日常を受け入れた後の話になってくるため唐突感がより強かったのだと思われます。{/netabare}
この物語では静流の過去と能力の話が入ってきます。静流の能力は大きく二つであり、一つは治癒能力。もう一つは記憶を操作する能力。また静流と西九条先生がこの話でとある組織に属してることが分かります。

静流の過去話はあくまで能力の説明のための話なので、過去話は不幸で感動する話っぽく描かれていますが、原作でも別にこの部分で泣ける話ではないのです。そもそもこの話は原作でもあくまで個別の前半部分なので、ルート一つを丸々1話に収めたわけじゃないです。なので無理にここで感動しようとしなくてもいいと思います。

そもそも今回の作品はいつものKEYらしく泣ける場面で泣く、という単純なはなしにはなっていなくて、物語を理解したとき初めて切なさがこみあげてくるような作りになっています。

つまりまだまだ道半ばという感じです。
1クールのため駆け足感が確かに強いですが、駆け足だから感動できないというわけではないだろうと思うので、ここは慎重に見てほしいところです。
{/netabare}」


第5話
{netabare}さて今回は、ルチア編の話です。最初からかなり演出が凝ってます。ルチア編はシナリオライターの竜騎士07さんが得意とする、ホラーミステリー的に進むので、1話としてまとめるにはいい話になっていると思います。

原作だと、ひぐらしのなく頃のような主観と客観を織り交ぜながら、ホラーと謎で展開していく、ミステリー風の作風で、シナリオとしてなかなか読み越えのある面白いシナリオでした。

アニメではそういう叙述トリックが使えないので、映像作品として見せる感じにしてましたが、こういうまとめ方だと犯人モロバレですね。

ルチアはある時点で振れたものを腐らせてしまう毒を持つことになります。
この毒の能力と、窓やガラスを割る能力は実は別で、{netabare}ルチアの本来の能力は超振動という、空気を振動させる能力です。{/netabare}

ルチアシナリオもこれは前半のシナリオで後編はまた展開の変わった話になります。(アニメで表現されるかは微妙だけど)

そしてここにきて、ルチア、静流、西九条先生がガーディアンという組織に属している事が分かります。

また鍵というキーワードやガイアという組織名も出ました。
まだ個別ルートも半分消化してませんが、ここから先は多分大きく展開が変わってくるでしょう。

6話以降どういう風に話を展開していくのかわかりませんがドキドキしながら今後追っていきたいと思います。

{netabare}多分あと1,2話で、この作品の神髄が表れますよ。{/netabare}{/netabare}

第6話
{netabare}
今回は、ルチアデレからのオカ研活動、そして最後は不穏な感じで、っていうこれから動きだしそうな感じで終わってますね。

前半のルチアデレは結構好きですね。実は自分暴力系のヒロインってあんまり得意じゃないんですが、ルチアは、嫌悪感からの暴力>好意から恥ずかしがりの暴力に変わるので、そういう転換の仕方としての表現は結構好きです。(嫌いな暴力の仕方についてはCLANNADの杏のあれなんかはダメですね自分)

オカ研活動は面白いです。原作だと特に笑い袋の話のところで、小鳥がモノマネネタだったり、色々なギャグをかましてくれるので、それがすごく好きでした。

吉野は、原作だと痛すぎてなんか、主人公と合わせて厨二臭さがちょっと苦手だったのですが、アニメだとあっさり目でネタとして結構活かされでいいかもしれませんw

さて、虹川の話では環境問題について色々出てきます。この辺は現在の世界の問題としての問題提起でしょうか。人間はエゴイストな生物(個人単位で見ればいい人もいるが)なので、いざ環境問題と言われて、ハイじゃあ皆で環境のために努力しましょうね といわれてなかなかできるもんじゃないです。(以前環境問題について調べたり、テーマとして研究していたこともあり、人間が意識的に環境問題について考えることの難しさを思い知りました)

それこそ他の星に住む、という発想が生まれるくらい、地球環境は人間には住みにくくなりつつありますね。

ガンダムの話になって申し訳ないのですが、この辺は宇宙世紀誕生の由来とも似てます。結局、人間の数を減らしたり、地球に負担を掛けないようにするには人間の数をまとめてどっか外にやらないとダメなのかもしれませんね。
70億近い人間が文明的な生活をするには地球という星はあまりにも小さすぎるのかもしれません。

ただ、地球は変わったとしても人間などが住みにくい星になるだけで、地球という一つの視点で見れば、一つの時代の変化に過ぎないわけですので、やはり人間が生きるためにどうするか・・・っという点が問題なのでしょう。

その一つは、人間が文明をより発達させ、自然に頼らない生活をできるようにすること。あるいは自然環境をよりよくする発明をすること。(今現在色々な研究がおこなわれています)
これは人間が自ら生きる環境は自らで作りだそうという発想で、今の文明は捨てられないから、より発展させて”人間にとって”より住みやすい環境を目指すものです。ある意味人間(それももしかするとごく一部の人だけ)のために他のすべてを犠牲にしてもいいという発想かもしれません。

逆に人間が衰退し、地球自体が人間以外の生物にとってもいい環境になれるように原点回帰しようという思想もあります。これは今自分たちが享受してる文明を捨てていき、環境を破壊しないレベルまで文明生活のレベルを落とすことを言います。(言い換えてしまえば、弥生時代レベルまで環境をもどすレベルの話)あるいは、すべては自然のまま、自然の流れなのだから人間もあがかずに自然の掟に従って、滅びるときは滅びようというものです。こっちは人間も動物の一種なのだから自然に逆らわずに自然のままで生きようという感じですかね。

こういう哲学的な問答は、今までのKEY作品の麻枝氏のつくりとは明らかに異なり、田中ロミオ氏の考え方や作品のつくり方がかなり色濃く出ています。(なので今までのKEYとはだいぶ毛色の違う作品になっているのですが)

さて、色々謎や伏線もちりばめられ、OPのシーンもちょっと回収され、今後どうなっていくのか気になる展開。

そして最後の新聞部の井上が3日間森から帰ってこない・・・?
次週から本当に楽しみです。

あ、ちはやと朱音の個別がそういえばまだでしたね。小鳥?さてはて。
{/netabare}

第7話
{netabare}
井上失踪事件から、オカ研の活動停止と解散、井上捜索からの魔物の出現とガーディアン、ガイア所属のそれぞれのヒロインの対立。
物語が大きく動きました。原作だとここが共通ルートの最後です。日常は終わり、原作ですとここからそれぞれのヒロインのルートに入っていき、その後の展開を見ていく事になります。

アニメでは瑚太郎は、ガーディアンの事情はちょっとは知ってますが、ガイア側に対しては全く情報がない状態です。

7話の展開で全体的な勢力がはんめいしたので、理解していない人のために補足説明を書いておきます。

●ガーディアン
超能力を持った人たちの組織。所属しているのは 静流、ルチア、西九条先生
目的は世界を破滅へと導いてしまう”鍵”を捜索して何かしようとしている勢力。人類を守るために行動している。
世界の破滅を受け入れようとしてるガイアとは真っ向から対立している。
ガイアが所持する魔物と呼ばれる生物と渡り合うために、超能力と戦闘力を備えている超人集団。

●ガイア
ガーディアンと敵対している組織。詳細は不明(まだ語られていない)所属してるのは、ちはや、朱音、咲夜。
まだ情報は出ていないが、どうやら魔物と呼ばれる生物はこちらの勢力の物らしいことが分かる。
どうやら森で活動していたようだが、何の目的かは不明。
瑚太郎もこれまでに度々襲われている。
小鳥の事も狙ったので、小鳥はガイアではなさそうだ。

でも小鳥はなんだか何かを知ってそうな雰囲気。

とりあえずこんな感じですね。

4話と5話で静流とルチアの個別には触れたのに、6話以降ちはやと朱音の個別には触れなかったことはこの対立があるからでしたね。

7話で、ちはやと朱音がガイア所属とわかったので、多分8話以降はちはやと朱音の個別もちょっとかじるのでしょう。

ちなみに自分が一番好きなヒロインは小鳥ですが、小鳥の個別はちょっと特殊なのでやるとしたら最後かもしれません。

でもメインは篝だとすでに公式でアナウンスされてしまっているため、もしかすると小鳥のシナリオはかなり端折られるかもしれない・・・悲しい。
ともかく、来週はどんどん今までは不明だった異世界が語られていくと思うので、今まで置いてきぼり食らってた人も多少は理解できる話になっていくかもしれません。

ガイア組の話もなかなか面白いですのでご期待を。

{/netabare}


第8話
{netabare}
OPも変わり、いよいよ後半戦という感じですが、今回は篝ちゃん回と、溜め回でしたね。
篝ちゃん部分はアニメオリジナル、それ以外は大体原作の設定にそってストーリーが進行している感じですね。
原作では、篝ちゃんはここまでおしゃべりじゃないので(ファンディスクの篝ちゃんはこんな感じの性格ですが)本編にファンディスクの篝ちゃんが登場した感じですね。
(篝ちゃんの性格が急変したのは、隕石が当たったのが原因なのかな?原作にはないからよくわからない!)

篝ちゃんは覚醒すると本当に謎キャラネタキャラ化するのですが、「しーすー」や「ヒーコー」は定番として、まさか海原雄山ネタを持ち出すとは思わなかったw

篝ちゃんはファンディスクだと大体こんな感じの子のなので、別に個人的に不自然さはないのですが、ファンディスクだからのノリだと思ったら本編でもこのノリでいくのねw

ブランコのシーンもとてもよかった。

さて、ストーリーの方は、井上生還、日本マーテル会でのガイアの集会、ガーディアンの魔物との闘いなどが描かれ、最後森で小鳥が何かしている様子が描かれました。

井上については、かなり端折られてしまってますが、井上は失踪している間、かなり壮絶な経験をし、命の危険にさらされるサバイバルを生き抜いており、精神的にかなりやられてしまいます。記憶が混濁してるのは、精神的にかなりやられてしまったためだったかと思います。

その後記憶を消されたことになってるみたいですね。

井上は自分が残した証としてメモリを瑚太郎に託します。
そこで、ガイアの魔物や不思議な異世界についての情報を残します。

ルチアと、静流をはじめ、ガーディアン勢はいつも通り。
朱音とちはやについてはガイアでの様子がちらっと見えました。
ガイア側も結構色々重要な登場人物がいまして・・・

また色々ややこしくなりそうですが、まあ、ゆっくり見ていくしかないですね。
小鳥に関しては後に色々語られると思うので、今回は触れないでおきます。


アニメオリジナル展開といっても、篝ちゃんは原作ではあまり本編に絡んでこなかったのが、ヒロインとして絡んでくるって感じで、基本的な流れは原作通り進みそうですね。

ただ、原作は各ルート毎に結末がかなり違うので、それをどうまとめるか。
そこが見ものですね。

今後も情報量色々増えてきますが、アニメ初見組の皆さんも・・・頑張ってついてきてくれたらと思います!

{/netabare}

第9話
{netabare}
自分の予測だと瑚太郎今度はガイア組に寄るのかなって思ったけどそんな事なかったぜ。

完全に複数のルートごちゃ混ぜにしながら小鳥ルートを大枠にして進んでる感じですね。
色んな立場から物語を見れるのである意味新鮮です。

さて、今回の解説。
取りあえず序盤、瑚太郎たちをつけていた、ギルパニ、今宮(赤髪眼鏡の人)、チビモス、は其々、ガイア、ガーディアン、ドルイドと3勢力が追いかけている構図になってます。

今回判明したドルイドは、小鳥だけです。小鳥は幼いころ、家族旅行の帰りに事故にあい、瀕死の状態で、ドルイドの記憶に触れ、ある願いを叶えてもらう代わりにドルイドとして「鍵」を守る使命を負わされ、ドルイドの知識とパワースポットの力で、様々な魔物を生み出して結界を張り、隠れて「鍵」を守護しています。

ガイアとの大きな違いは、ガイアは様々な思惑や過激な思想に則った宗教団体で、別に鍵を守ることを絶対の使命にしてるわけではありません。

一方ドルイドは「鍵」を守護するのが義務であるので、それが破られたらどうなるか・・・って部分でしょうかね。

また目的もガイアとは大きく異なります。

魔物は、人の生命を消費することで出現することができます。
そのため最後のシーンは、あの巨大な恐竜を動かすために、多くの人がどんどん人の生命を消費させていっていました。

さて、次回からは多分、色々戦闘シーンが来そうな予感。残り話数も少ないのでどう決着するんでしょうかね。楽しみです!

{/netabare}

第10話
{netabare}
もう完全にアニメオリジナルですね。咲夜をはじめ、オカ研メンバーが集結しつつありそうな展開です。
最初は咲夜との特訓。この辺は、ちはやルートですね。ガイアの組織の話は朱音ルート、咲夜の話はちはやルートなので、一応全ルート踏んでいる感じです。

咲夜は何だかんだで色々面倒見てくれたり助けてくれるので、なかなかいい感じです。小鳥の独学の結界や隠蔽率の強化のアドバイスなどは、原作にもなくて、こうして小鳥が篝や咲夜と仲良くなっているのを見るとすごくほほえましいです。

原作では、かなり辛く悲しい感じに進むのですが、アニメでは全然そんなことなくコメディ調に進んでますね。
ただ、最後ミドウとルチアの戦闘シーンがあり、ルチアも生死不明というシリアスな感じもあります。

原作だと、限りなくリアルな世界観の中に、不自然すぎるファンタジーでかなり恐怖感を煽る文章だったり演出だったりしたのですが、アニメではあんまりそういうのを感じられないので、普通のその辺のバトルアニメになっちゃってますね。

まあ、まだまだ色々と隠された謎はあるんですが、残り2,3話で回収して終わりって感じになりますかね。

見た感じ原作のトゥルールートに行かなくても終わってしまいそうな雰囲気なので、完全に原作とは別と切り離して考えたほうがよさそうです。

のこり2,3話ですが、どういう結末になるのか、観てみたいと思います。
{/netabare}

{netabare}ちょっと全体の感想。
やっぱりただでさえ原作もKEYのなかでもかなり要素の多いRewriteという作品。必要最小限の展開は抑えているとはいえ、逆にいえば必要最小限しか表現してない。多くの人は感情移入や物語に入り込む前に、次の展開次の展開とどんどん進んでしまうため、作品に入り込むことが出来ていない。

4クールあったCLANNADでさえ、かなり駆け足に感じた自分にとってはリライトの本編を1クールにまとめるのは色々無理がある。

このペースだと、アナウンスはされてないが多分二期やると思うが、売り上げが芳しくなくて、二期打ち切りになる恐れもあり、そうなると色々謎と伏線が回収されないままよくわからない作品として評価される最悪の結果となるかもしれない。

考察系の作品はアニメ化するのが難しく、視聴者が訳が分からないまま取り残されてしまい、わからないから駄作扱いされる作品がある。

個人的にはうみねこのなく頃にという作品がそれで、真実の赤字と青字のシステムがあり、悪魔の証明、ヘンペルのカラスなど、一つ一つの事象や謎を考察しながら進めていく作品の性質上、アニメでこれを表現するのは不可能で、結果、ほとんどの初見は訳が分からないで終わり、2期も制作されることがなかった非常に残念な結果になってしまって世間からは忘れ去られてしまった作品がある。

リライトはうみねこほど複雑怪奇ではないが、尺の都合上必要な話しか盛り込めなくなっており、余韻がまったくない。
そのため、視聴者はついていくので精いっぱいで、なかなか作品そのものに入り込むことができない。

7話まで視聴してシナリオは楽しいと感じる人がいても、アニメ作品として評価するとやっぱり微妙で、これはやっぱり尺の都合やアニメ化に向いていない部分も多かったせいだと思う。

リトバスも、野球ミニゲームやバトルミニゲーム。真人と遊ぶ日常描写がおもしろいのが原作人気につながっており、アニメだとそのあたりが全然表現できてなかったため、アニメのリトバスの評価はあまりよくない。

やっぱり何でもかんでもアニメ化するのは、アニメ化に向いてる作品とそうじゃないものがあるから、その辺も十分考えてからアニメ化した方がいいのかもしれない・・・。

まあ、でも何だかんだでリライトのアニメは楽しんでいますけどね。{/netabare}

投稿 : 2020/04/04
♥ : 18
ネタバレ

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

混沌を詰めたおもちゃ箱

冒頭の独白シーンからループものである事を匂わせる物語。

key作品については造詣が浅いので、他にも似た作風のものがあるかも知れませんが、主人公の瑚太朗を含め登場人物のほぼ全員が何らかの秘密やトラウマを抱えているように見え、バトルものの要素を除けばクラナドに少なからず似ていると思いました。瑚太朗が中心となり、キャラ達の心を解いていくお話になりそうです。

瑚太朗は色々なものを達観視した態度と少々乾いた印象があり、大きな秘密も抱えている様です。一方で弱者に寄り添う姿勢があったり、かなりのお調子者でもあったりするので、クラナドの朋也と陽平、両者の性質を併せ持つキャラに見えました。どちらかというとギャグ担当の陽平の要素が強いので、いじられ役になったり、バイオレンスギャグの犠牲になったりと中々に多彩な男です。おっぱいとか言うし‥。そんななので委員長キャラの前で調子に乗って余計な事を言ったり、不謹慎な行動をしたりして、必然的にアッパーカットで吹き飛ばされたり、コンボでボコボコにされます。まぁ‥必然というかお約束ですね(笑)

瑚太朗の相棒?の吉野晴彦も中二病に中二病を上書きした様な面白キャラです。現在わずらっている中二病をいじられると怒りますが、過去の中二病時代をいじられると「やめろぉぉ~」と苦しみ出します。瑚太朗と吉野、いじり役といじられ役に、ものの見事にはまってしまっていて事あるごとに笑かされました。1話、ギャグパートの回想シーンに移行する時の画面のゆらゆら表現と効果音も地味に面白かったです。ドラえもんとかの古典的なアニメ表現と似ていて、安心感を覚えるからかも知れません。

本編に関して、初回からおもちゃ箱をひっくり返した様に、次々と不思議なものが飛び出すので、関連性が全く掴めず、頭がこんがらがり、話についていくのが大変でした。読み辛い文体の本とか固有名詞満載の本を読んだ時にも私はこんな状態になりますが、第一話の時間的な長さも相まって、後半はちょっとだけ眠くなってしまいました。

~2話、3話~
{netabare}
2話、3話は登場人物や世界観になじむ為に作られた様な回で、ドラマ的な見所はそれ程ありませんでしたが、おかげでキャラの特長については概ね把握出来ました。それにしても女の子の制服、かわいいけれど学校生活にはちょっと不向きな感じがしました。特に※パゴダスリーブ。

あと2話ラストの「性格が悪いわけでも根が暗いわけでもない」という評価の中に瑚太朗が自分自身も含めていた所には違和感を感じました。(事実がどうあれ)続く「今この時期にしか出来ない事」という台詞については瑚太朗の私見という事で容認出来ましたが‥。

また3話、執事キャラの咲夜が買い物帰りにレジ袋を手に提げているのを見て少し残念な気持ちになりました。エコブーム時にはエコバッグ持っていた人(アニメの中でもちらほら?)が結構いたのに、最近では見かける事が少なくなってしまったと改めて痛感。そもそもエコバッグなど買うものではなくて、ぼろくて着られなくなった古着のすり減ってない部分とかから作ったりするのがベストなのですが、買ってしまった物は最後まで使って欲しいもの。他のアニメでも殆どのキャラが当然の様にビニール袋をぶら下げて歩いているのを見ますが、とても不合理で、高度経済成長期、言い換えれば使い捨て時代の名残としか言い様がありませんので、キャラの知的程度がどうしても劣って見えてしまいます。(個人的にはアイスクリームならアルミ張りの保冷バッグに入れている方が瀟洒で、画としてもカッコ良いと思う。)

エコビジネスとかいううさんくさい言葉と、その資本主義精神にのっとった非情な強欲性の所為で、かえってその危機を疑われてしまった環境問題ですが、大量生産、大量消費という経済のあり方、エネルギー活用の仕方は、森林の減少やそれに伴う野生動物の死滅、大気、海洋、土壌汚染、ゴミ問題へと直接繋がり、自然環境を確実に蝕んでいる事実があるので、地球委員長じゃないけれど、人類一人一人の小さな努力の積み重ねはその打開策として必要不可欠な要素である気がしてならないと思ってしまうブリキ男なのでした。

※:イギリスのヴィクトリア朝中期~末期に散見されたドレスなどの袖のデザイン。肘までは筒型で、手先にいくに従ってスカートの様に裾広がりになっている。とても優雅な印象。パゴダ(pagoda) とは仏塔を指す英単語。
{/netabare}
~4話~
{netabare}
今回は金髪でツインテール、眼帯を付けたオッドアイの少女、静流に焦点が当てられたお話でした。彼女の持つ秘密と過去について触れられています。提示された謎の内、いくつかが形を取り始めた様です。
{/netabare}
~5話~
{netabare}
静流回に続いてルチア回。前回静流の回想シーンにて登場した正義の組織?の正体、その一端が明かされる。さらに"Key"という言葉も‥(ギャグじゃないよ)そしてもう一つの組織"ガイア"とは一体? keyを巡る2者による戦いになるのだろうか? 謎はまだ多く、散らかしたおもちゃの整理状況はまだ半分といった所、本格的な物語の進行はこれからといった感じです。

回を追う毎に謎が氷解していく様は肩の荷が下りる様で嬉しいのですが、謎を担う一人一人のキャラに割く時間がとても短く、急ぎ足であると感ぜられる事も無きしも有らず。クラナドでは一人につき最低でも3話位かけて丁寧に描かれていたので、納得に至る事が出来ましたが、Rewriteではこれまで1話ずつ、ゲームの概略の様にならないか少し心配です。

でも続けて観て行きたいと思います。次回も楽しみです。
{/netabare}
~6話~
{netabare}
前半のだいたいはお約束のハーレム展開と不毛なギャグ、後半は環境問題についてのお話。愉快キャラ吉野も登場したのに前半のマンネリなギャグは上滑り感が強く、悪ノリが過ぎていてあまり楽しめませんでした。

後半、地球環境の汚染に触れていた点ついては中々に貴重な回だったと思います。3話の感想でも少し触れましたが、大量生産と大量消費は経済を回すため(税金回収)の装置(人呼んでルーブ・ゴールドバーグ・マシーンとも言う)でしかない様に私には思われます。これによって生態系が破壊されれば、いずれ経済すら成り立たなくなります。

古くから宇宙船地球号という例えが有りますが、地球という宇宙船の空調とかエンジンが壊れかけていて修理を必要としている時に、乗組員同士で権利争いをしている様な有様では解決されるべき問題だって置き去りにされるより仕方ありません。まぁ、ありていに言えばおばかとしか言い様が無いです。

今回作中で取り上げられた土壌汚染の話(作中では原因はまだ不明)ですが、これも生産性を追及して負のスパイラルに陥った結果、取り返しの付かない様な事態になった似た様な話が現実にもあって、除草剤と遺伝子組み換え植物の利用(レビュー下段参照)による農地およびそれに付随する河川、海など周辺地域への汚染拡大がそれにあたります。汚染は今も着々と進行している様です。

ブリキ男は小さな家庭菜園で野菜やハーブを栽培してますが、肥料は枯葉や枯れ枝、生ゴミなどとお菓子などの乾燥剤に使われている生石灰のみ。無農薬栽培で良質の作物が収穫出来てます。(収穫量は程々ですが)店売りの大きさだけ馬鹿でかい野菜と比べると別の食品と思える程に味が濃くて美味しいです。金儲けの事とか躍起になって考えるのでなければ、化学肥料とか農薬、除草剤や遺伝子組み換え植物など、別の知恵を使えば(アイガモを使って雑草、害虫の駆除とかが出来る合鴨農法とか絵的にも面白い)必要ないのでは?と考えてしまいます。

終幕近くの朱音会長の憤りは分からないでもありませんが、ネトゲジャンキーで不毛に遊びまくっているので、説得力がちょっと足りませんでした。人類死すべし発言やアイス投げるのも良くない。もったいないじゃないか‥。
{/netabare}
~7話~
{netabare}
今回はバトル多め、オカ研解散?という事態も相まって、物語のターニングポイントとも取れる回でした。

ガーディアンとガイア、二つの陣営の顔ぶれ、介入する第三の力が見え隠れし、平和な表層で繕われた緑化都市の舞台裏で着々と進行して来た"何か"がバランスを崩し、動き始めた様です。

それにしても身体能力を何度か書き換えて強化している瑚太朗のダッシュに一瞬で追いつくなど"地球委員長"ルチアさん超人? 超人でした‥(笑)

次回からは急展開となる事が予想されます。刮目してみるべし。
{/netabare}
~8話~
{netabare}
OP、ED刷新され、バトルものの雰囲気を強めた印象でした。初回から登場していた妖怪少女も今回をもって喋り始めます。もっと幼い声を想像していましたが、意外と大人びた張りのある声、名前は自称"かがりちゃん"記憶を殆ど失っているらしい‥。

物語は緊張感を増し、今回もルチア&静流コンビのバトルパートが少し有ります。静流のバトルコスチューム、他作品の金髪ツインテ(正確にはツインテじゃないけど)の誰かさんの衣装に似ている‥。でも静流ちゃん、怪獣に視線誘導は通用しないぞ! ガイアの人たちと戦う時には有効かも知れないけれど‥多分‥。

そしてギャグパート、吉野VSかがりちゃんの※タイマン勝負。孤高の狼、吉野でも、やっぱり相手が悪すぎました。あわれ。顛末は見てのお楽しみ。あと瑚太朗、吉野の優しさに少しは気付いてやって欲しいとか思いました。

小鳥も只者でない事が分かったり、意外な人がガーディアンの一員だったりと、謎が解けていく一方で、新たな謎が提示されるという展開でした。次回も目が離せません。

※:語源はman to manの変形「マン対マン」の上略、「対マン」の様です。

古代中国において"互いに向かい合って憤る"意味とされる「対懣」から来ているというのは作り話らしく(中国語辞典でも検索不可)雑学本由来のしょーもない知識を鵜呑みにした不良少年たちによって広められてしまった俗説だそうです。活字になっているからといって一定の信憑性があると思ってはいけませんね‥。

私の記事にもいくらか誤りはあるかも知れないので、見つけたら指摘して頂けると嬉しいです。
{/netabare}
~9話~
{netabare}
今回も前半はギャグ満載のお話。ギャグと言えば吉野。イイタイミングで登場し、中二病全開台詞で不良を魅了、追跡者を巻く役割も一応果たしてました。今回ばかりは瑚太朗も恩を感じた様で、去り際に小鳥の事を吉野に伝える気遣いもあって、中々よい子ちゃんでした。

6話の森の中のよどみの原因、小鳥と篝ちゃん、ちびモス、ぎるとぱにの正体等も次々と明かされます。さらにkeyが何者なのかも。こういう事は最後に取っておくのがセオリーというものですが、敢えてここでばらしてしまうのには訳があるのかも知れません。まだまだ謎は有ります。

終幕近くではガーディアンOBの面々のお目見えがありましたが、一人だけ違和感を覚える人が‥。スーツ姿にハチマキ頭に巻いて肉まん食べていた人、忘年会とかにいるおじさんにしか見えなかったけど"ガーディアン最大戦力"の一人なんだからやっぱり強いんだろうなぁ‥(笑)

解消された疑問もある一方で、もう一つのおもちゃ箱の中身が散らかされた様な印象を受ける回でしたが、物語が架橋に入った感のあるこの先は、緊張感もテンポも殺してしまうので、私的にはギャグはもう少し控えめにした方が良いような気がしてしまいました。

ただ面白い情報が‥、1話先行上映会の舞台挨拶で瑚太朗役の森田成一さんは「7話は前半中の前半」という言葉を残しているそう。2期があるなら、この運びで問題ないのかも知れません。

それと森田成一さん、アドリブで台詞言ってる箇所も結構あるらしいのです。瑚太朗から感じられる若干のアツ苦しさはその為?‥アドリブの内容はともかく、瑚太朗というキャラを生きたものにしている印象があるので尊敬の念に堪えません。瑚太朗からは、みんなに置き去りにされるのを怖がっている心情が滲み出ているのです。

次回にも期待。
{/netabare}
~10話~
{netabare}
相変わらずギャグ色は消えず、前半は緊張感ゆるゆるでしたが、後半、物語に大きな流れがあります。

ガーディアンとガイア陣営の面々が割れ、それぞれのキャラのそれぞれの陣営での立ち位置も明確になりました。いずれの組織も一枚岩ではない様子、二元論的な価値観を持つ無慈悲な人たちばかりがメンバーでなくて良かった‥。独断で暴走する人もちらほらいて、両者とも組織としての優秀さには欠けますが、もし世界の命運が何らかの組織の手に委ねられる事になるとしたら、※冷酷無比な軍隊などよりもこんな人達のいる組織の方がずっと良いって思ってしまいました。途方も無い話ですけど‥。

終幕近く、フードの男ミドウと対峙するルチアさんの姿が‥。5話にてその片鱗を垣間見せた超絶能力が、戦いの中でその真価を発揮します。強さのスケールが違う、このひと‥。ミドウの"バケモノ"という言葉をかみ締め、自らに架せられた呪いの如き力を解き放っていくルチアさん。その凛として勇ましい佇まいに涙腺が緩んでしまいました。しかし、そんな彼女の優しさから悲劇は起きてしまいます。

風雲急を告げる展開、ルチアさんの運命やいかに!?

※:個人が、ある組織に属しているからその組織の意向に従うという傾向は、機能的、合理的思考を徹底している会社とか軍隊とかの中にはいかにもありそうなものですが、それは何かを殺して何かを生かすという二者択一の選択の上に成り立っているもの‥。例えば某国の海兵隊内では、躊躇なく人を撃てる様に意識改造する事がブートキャンプのメニュー(新兵の訓練プログラム)に組み込まれているという。このケースでは同族殺しを忌避する本能を黙らせて、理性でそれを殺すという事になります。そんな事が出来る、させる人間って恐ろしい‥。
{/netabare}
~11話~
{netabare}
正義の使者ふっかーっつ! 地球委員長ここにあり! ガーディアン、ガイアの境を越えて、友情で結ばれたオカ研のみんなと篝ちゃんのおかげでルチアさんは命を取り留めました。一安心。

でも、相も変わらずこのアニメにはベタなギャグパートがつきもの、瑚太朗は感謝の気持ちをハグで表現する悪癖があったり、都合良く(わざととしか‥)女子達の入浴シーンに出くわすというハーレムものの主人公につきものの特性を十二分に備えていたりするので、かがりちゃんに二度しばかれました。まぁ‥今回も自業自得ですね(笑)

ルチアさんとの戦いで深手を負ったミドウですが"地竜"なる強大な力を手に入れ、さらに二人のフードの男を伴いKey奪還に出撃します。凶暴な男なので何をするのか分からない。トリックスターの役回りになるのかも知れません。

そして過去に生きた同族の思念を受け継ぎ厳格さを強めた朱音会長。しかし迷いの片鱗は見える‥。オカ研会長としての意志を取り戻す事は出来るのだろうか?

最初の混沌とした雰囲気から離れ、良くも悪くも正統派なバトルものとして落ち着いてきたRewriteですが、未だ多くの謎を残したまま。今後の展開にも注目して行きたいと思います。
{/netabare}
~12話~
{netabare}
ミドウの憎しみは自らの悲しみを苗床にしたもの。平和を当然の様に享受する"生ぬるい世界"に生きる者達への憤り。悪人は約束を守りませんが、ミドウは朱音会長との約束を守りました。彼をただの狂人、悪人と断じる事など、生ぬるい世界に生きる私にはとても出来無い事でした。

時代を経て受け継がれる憎しみの連鎖は、記録されこそすれ、個人的な記憶からは消えた方が良いのかも知れません。当事者のいない憎しみに振り回されながら、次々と新たな憎しみを生む世界など、悪夢以外の何者でもありません。そんな世界に生き、憎しみにまみれて生きる人生など悲しすぎます。
{/netabare}
~13話~
{netabare}
唐突に訪れる終末を描いた最終回でした。世界は目まぐるしく変わり、滅びの道に転がり落ちていきます。

篝ちゃん一人の命を救うのか、世界を救うのか、2者択一を迫られる展開、他の物語でも度々描かれるテーマですが、無謀で優しい主人公は大抵は二兎を追うもの‥。しかし瑚太朗の選択は‥。嗚咽を飲み込みながら搾り出した瑚太朗の慟哭は愚か者の叫びですが、心の琴線に触れるものがありました。

江坂さんを始めとするガーディアンの人たちが世界の滅びを止めるために篝ちゃんを殺害しようとするのを冷酷に感じる人もいるかも知れませんが、一人の命と世界およびそこに住む全ての命を天秤にかけた時に下される判断としては正当なものであると言えます。「君のためなら世界中を敵に回しても構わない」という台詞はセーフですが「君のためなら世界を滅ぼしても構わない」には優しさが感じられません。自分と目の前にいる人の事だけしか念頭に置かず、他の命を軽んじている響きがあるからです。

いずれにせよ、こんな選択が一人の人間に委ねられるなど、ファンタジーの中だけの話。もし実際の世界でいつか終末の時が訪れるのならば、その滅びは緩慢で目立たず、真綿で首を絞められる様にゆっくりと我々を蝕む事でしょう。誰が選択するという訳でもなく、名も無い人々の無数の選択の積み重ねの必然の結果、いつの間にか後戻り出来ない「ポイント・オブ・ノー・リターン」に達してしまう様に私には思えるのです。

一人か世界かなんて、神さまとかじゃないと考えても仕方の無いテーマですが、ただ単に愛情の大きさを世界を引き合いに出して表現している様なニュアンスも感じられるので、私には誇張の様に思えてしまう事があります。私が冷たい人間だからなのかも知れませんが‥。

幸いこの物語では終末は一幕の終わりに過ぎず、新たな第二幕へと続く様です。願わくば、瑚太朗というたった一人の少年に重荷を背負わせず、思慮ある多くの人々の想いが最良の選択を導き出さん事を‥。

来年公開2期の筋書きの書き換えに期待したいと思います。
{/netabare}


本作の舞台となる「風祭市」は緑化都市という事もあって、作中に登場する"緑を守ろう委員会"とか"地球委員長"とかの語が示唆する様に、環境汚染についても若干ながら問題を提起していくのかな?とか少しだけ期待してます。

総じて謎の多い物語であり、視聴欲をそそられました。どのキャラにもそれぞれの魅力が感じられるので、視聴を続けていきたいと思います。

以下は情報の整理の一助として掲載。

4話までに登場した不思議なもの一覧
{netabare}
夢(ループ前の出来事? 擬人化した式神)
幽霊?妖怪少女(透明になれる。戦闘能力がとても高い。)
森にいた不思議生物。(外見はうりぼうみたい。瑚太朗は見覚えがある?)
鳳ちはや(魔導書らしきものを所持。怪力の持ち主。)
瑚太朗のフラッシュバック(黒いセーラー服姿の神戸小鳥。)
妖精(投棄されたゴミから生まれたと自称する"ぎる"と"ぱに")
巨大怪物1(クトゥルー神話に出てきそうなタコ足怪物。)
式神(朱音の手で紙で作られた依り代)
使い魔(フードの男の使役していた狼の様な姿の怪物)
巨大怪物2(4枚の翼を持つ蛇の様な空飛ぶ怪物)
超能力(身体能力の強化、治癒、記憶操作)
正義の組織?(銃器などで武装。リーダーともう一人は日本刀、斧らしきものを手にしていて異質。)
{/netabare}
登場人物の一覧、補足など
{netabare}
神戸小鳥‥‥癒しキャラ。両耳の上に大きな花を飾っている。「緑を守ろう委員会」の人。
鳳ちはや‥‥頭に飾った羽根とブレザーが目印。力持ちで魔導書?持ってる人。
此花ルチア‥クラス委員長。もとい地球委員長。静流の守り手でアッパーカットの人。極度の潔癖症?
中津静流‥‥金髪でツインテール、オッドアイの少女。さんまと瑚太朗が好き。
千里朱音‥‥オカルト研究会の会長で魔女。絶大なる権力者らしい‥。
鳳咲夜‥‥‥ちはやの兄を名乗っているが? 執事キャラで瑚太朗が嫌い。
江坂宗源‥‥謎多きアンティークショップの店主。片眼鏡のおじさま。エキセントリックな面も‥。
津久野‥‥‥本業はどこかの事務員。副業でUMAハンターをしているという。朱音と面識がある様です。
{/netabare}
~除草剤と遺伝子組み換え植物の関係について~
{netabare}
ベトナム戦争で使用された悪名高い"枯葉剤"の製造メーカーでもあるモンサント社による遺伝子組み換え植物によるビジネスは、除草剤"ラウンドアップ"およびネオニコチノイド系農薬とそれに耐えうる遺伝子組み換え植物の種(主に大豆やトウモロコシ)をセットで販売する事で成立します。除草剤の使用により、植物はほぼ全て死滅し、遺伝子組み換え植物だけは生き残ります。しかし近年では自然淘汰の結果、耐毒性を身に付けた雑草が現れ始め、それを駆除する為、除草剤の使用量はさらに増加傾向にある様です。

ラウンドアップに含まれるダイオキシン類は人体実験が許されていないので、※それ程有害ではないという見解もありますが、動物実験の結果においては催奇形性が確認されており、人体への影響も疑われています。またネオニコチノイド系農薬は特に浸透性、残留性、毒性が強く、昆虫の神経のみならずヒトの脳への影響も懸念されているという。近年話題になっている蜂の大量死もネオニコチノイド系農薬が原因であると、日本では金沢大学教授の山田敏郎氏の研究によって確認されています。

自然分解されない除草剤の成分が蓄積し、汚染された土壌では遺伝子組み換え植物以外の植物の生育が困難になり、種の多様性が失われます。以後その土地では、通常の作物(遺伝子組み換えでない)はほぼ収穫不可能となります。(遠い先の未来には再生するかも知れないが、汚染されていない土地に戻すのは非情に困難で、現時点では不可逆的と言える)また河川や海へ流出して、二次的な被害を引き起こす可能性もあり得るという。

世界全体の作物栽培面積(大豆、トウモロコシ、綿、ナタネに限る)3億5000万ha、それに対して、遺伝子組み換え農業による作物栽培面積は1億7400万haと言われています。(ISAAA発表2013年のGM=遺伝子組み換え作物栽培データ)全体のおよそ半分の土地が汚染されているという事になります。こんなんで地球、人類、動植物たち大丈夫なのでしょうか?

上記の除草剤による汚染に加え、潅漑農業のリスク、塩類集積による塩害も植物の生育出来ない土壌を着実に作っていると言われています。生態系の破壊や食糧問題など心配です。

※:1996年、ニューヨークにてラウンドアップの「土壌に蓄積されない」「人や環境への有害な影響はない」とするモンサント社の主張には「虚偽」かつ「誤解」を招く広告と判決が下されている。

2007年にフランスで起訴のあった、モンサント社の"生分解性できれいな土壌を残す"というラウンドアップの広告に対する裁判でも、フランスの最高裁は虚偽広告と判決している。
{/netabare}

投稿 : 2020/04/04
♥ : 32
ネタバレ

明日は明日の風 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

待っていたKey作品…そして終わったあと

Keyの作品は大好きです。アニメだけですが鍵っ子に入るかなと思っています。keyの原作ゲームはすごく良いと言われてますが、ゲームまで手を出したら時間がいくらあっても足りません…。Rewriteは原作内容面白そうだったので、楽しみにしてました。
何でも原作とは少し変えるそうで、どんな話になるのでしょうか。

1話…顔見せ
{netabare}とうとう始まりました。登場人物紹介といったところです。キャラデザインはいかにもkeyっぽくて良い感じです。篝がキーになるようですが、今回は一言も発せず。そういや、中の人は別作品で主役だったな…。
千和さん、この作品は甲高い方でした。そりゃこのキャラでひたぎ声出されてもね…。振り幅広い声優さんです。{/netabare}

2話…式神トモコ大活躍
{netabare}物語に参加するメンバーがオカ研に集まるという話。これが本当のスタートだと思う。なら先週の一時間に詰めておけよと思ったが…。篝の役割がいまいち分からん…。
序盤の日常に細かい笑いを入れてくるあたり、やっぱりkeyっぽい。ハーレムくさいが、ルートあるゲームと違ってアニメだし、単純なハーレムにはならないと思うが…篝のくだりは笑いました。寝っぺはダメでしょ(笑){/netabare}

放送開始前に麻枝さんが退院されたとか。よかったです。大変な病気だったようですね。この作品には原作で絡んだようですが、回復されて新作作ってほしいです。

3話…中二病でも?
{netabare}ダークフレームマスターと邪王真眼が出ていた気がするが…
前半が日常パートで、後半がシリアスパートになる回でした。日常パートはヒロインたちとの戯れとなぜかツチノコ探し。さらに登場人物増え、どれもキーになりそうです。
後半は一気にシリアス展開。胡太郎が能力を使いだします。何が何だかよくわからないまま不思議ワールドへ突入。能力は相当な負担がかかるような感じです。
keyのことなので、ちょこちょこシリアス伏線を張りながら日常の前半を進んで、後半怒涛のこれでもか展開になるのでしょう。
いまだに篝の声がまともに聞けませんね。花澤さんの声はorangeで我慢してね?ということか。{/netabare}

4話…パンの耳は貧乏の定番なのか
{netabare}静流の過去話の回でした。親が親で無くなる…切ない話です。相変わらず篝は「はむ」の一言だけで。
ヒロイン達の過去と能力を明らかにしていくのね。リトバスパターンで進めていくのか。違う話を差し込んで飽きないから良いですけど。{/netabare}

5話…バキューン!!は卑怯
{netabare}作画も良いし、ルチアED可愛すぎです。力入れたな…。
ルチアの能力についての話でした。ホラーっぽくもあり、推理ものっぽくあるという、すごく面白かったです。謎の確信についても少しずつ明らかになってきました。ただ、今回は篝無し。なんか篝出ないのも寂しい…。吉野の何気に良いヤツぶりもキャラづくりが上手いです。

かなり展開が早いようなので、付いていくのが精一杯かも知れないですね。原作を理解していれば違うのでしょうけど。この早さはkeyの特徴でもあるのでkey好きには気になりませんがはたして…。{/netabare}

6話…日常からの核心へ
{netabare}前回の約束事、ルチアのメイド服手作り弁当から入りました。律儀だ。ルチアと静流に挟まれ、ハーレム状態からオカ研活動でお笑い日常。で、オカ研活動で行った森で今後の核心に触れるような出来事が有り、新聞部の井上が森で行方不明に…
さすがはkey。日常と思わせておいて核心に流れが行く。胡太郎の過去、小鳥と朱音の違和感、篝の存在、森の謎、怒濤の後半に向けて流れができてきました。{/netabare}

7話…怒濤の始まり
{netabare}key1クール、後半怒濤の攻撃が始まりました。
森に消えた井上絡みでオカ研が活動停止の憂き目に。井上を探せばオカ研がなんとかなるのでは…とオカ研メンバーで森へ。そこに表れた怪物みたいな物体。撃退して、何だかんだで篝出てきて、小鳥にも篝見えて、会長と千早はルチアたちの敵と分かって…。
もうね、急にファンタジーバトルになった。一気に流れてついていくので精一杯。でも面白いです。{/netabare}

8話…篝がしゃべった!!
{netabare}キーパーソンであろう篝がようやく話に加わりました。ビジュアル的に撫子や天使ちゃんに寄せるのかな?と思っていたら、普通に花澤さんで笑ってしまいました。篝は予想以上に不思議ちゃん。原作を離れたようなので、どんな存在になっていくのか楽しみです。
井上は無事でした。ただ、記憶を消されてしまい、何があったのかも分かりません。胡太郎のことも忘れてしまいました。それでも胡太郎にデータを渡すことだけは意識に残っていたようです。また、小鳥の存在も大きな影響を与えそうです。
オカ研メンバーはバラバラです。でも、静流も朱里もオカ研には思い入れがあるようで、最後はこのあたりが鍵になるき気がします。
物語も核心に入ってきたようで、見逃せないです。{/netabare}

9話…これからの終幕に向けてどう転がす?
{netabare}かなり混沌としてきました。やはりkey名物の1クールすっ飛ばし終結に向かうのでしょうか?
篝は予想以上の不思議ちゃん。key作品の中でもダントツに近い不思議ちゃんではなかろうか?ラストのキーパーソンになるのは違いないと思いますが、小鳥、ガイヤ組、ガーディアン組と分かれてしまった彼女たち三竦みとどう絡んでいくのか気になります。
胡太郎と小鳥の関係も気になります。原作では年齢差が実は…の関係だったと思いますが、原作に沿うのでしょうか。そいうや、胡太郎のリライトの能力についてはまったく明らかになっていないんですよね。さてさて…{/netabare}

10話…ヒーコーは旨いのです
{netabare}安くても旨いものは旨いのです。
サクヤが結界破って侵入。実は朱音による護衛の指示。もはや朱音はガイヤが合わないようだ。
胡太郎はサクヤと特訓。鍵が篝とはっきりし、篝も
なにかを思い出しそう。
ガーディアンも結界の存在に気づいて森へ。ガーディアンの連中が結界破ろうとした瞬間、ルチアが表れ…ルチアぁぁぁぁぁ…な最後。

話がゆるいので進まないのかと思ったら、急にシリアスになります。もうね、この作品はこのパターンで通しそう。ただ、なんとなく先が見えてきたかも。結局は落ち着くところのに落ち着きそうです。{/netabare}

11話…混沌になるのかな?
{netabare}ルチアが生きてました…良かった。
事態はガーディアン、ガイア、小鳥たちと三竦み。小鳥たちにはルチアとちはやが加わり、朱音はガイアの精神に取り込まれそう。ガーディアンも攻撃体制整えて。篝がガイアの歌声とリンクしそう…
ユルいんだけど、まとめると混沌なんですよね。これがこのアニメの不思議なところです。でも、最後の2話は怒濤になるんだろうな…{/netabare}

12話…敵が味方で味方が敵で、ごちゃごちゃじゃ…
{netabare}話をまとめると…ガイアが襲ってきて、ガーディアンがやってきて、篝が破壊しそうな雰囲気出しはじめて、静流がオカ研に加わって、怪物たちが街を襲いはじめて、最終回へ…
もうね、ごちゃごちゃ。やっぱり安心安定のkey怒濤のラスト。こんな話、3話くらい使っても問題ないくらい…というよりは3話使いなさい。ミドウの話とか、小鳥の両親とか、ドルドイの話とか、ガイアの婆さんの話とか、朱音の話とか…待て、余裕で5話行けるぞ。
もはやkey好きでないとついていけません。えっ? はい、key好きです。{/netabare}

最終回…あらあら、混沌トンで終わった
{netabare}一回見ただけではまとめきれないほど、よく分からない流れでした。
怪物はサクヤが変身?したもの、ガイヤもガーディアンももはや存在の意味すらなく、朱音はいつの間にか憑依されて世代交代すんでしまっているし、篝は戻ったり狂ったりしてるし、吉野が頑張って、ルチアが参戦して、篝が木になって、胡太郎は力尽きて、最後はみんな消えちゃうし、地球はなくなりそうだし。そして突然の二期予告。

飛ばしまくったなぁ…サクヤの件も朱音の件も、視聴者の想像任せだもん。一応の伏線張ってあったけど、理解するまでタイムラグできすぎるくらいです。恐るべしkey。{/netabare}

制作決まってものすごく楽しみにしてたんだけど、期待値が高いほど終わった後の表現が難しいアニメでした。世界観が大きいので、とても一期じゃ無理だし、かといって、これでは二期も心配です。ルチア、会長ルートまでは本当に面白かったです。オリジナルがきつかったですね。シナリオもですけど、制作全体に問題あったように思います。どうせ二期なら他のルートも流して二期に繋ぐリトバス方式の方が良かったのではないかなと思います。

かといって二期もあるので、待ちます。リトバスのように一期があってこそ二期が面白くなった例もあるし。世界観が大きいので本当はもっと長く作ってほしいんですけどね…惜しいと言わざるを得ない一期でした。

でも…key は大好きです。念を押すように、念じるように、二期が面白くなりますように。

投稿 : 2020/04/04
♥ : 52

63.8 5 人生アニメランキング5位
カラフル-Colorful(アニメ映画)

2010年8月21日
★★★★☆ 3.5 (379)
1679人が棚に入れました
死んだはずの“ぼく”は、プラプラという天使らしき少年から“おめでとうございます。あなたは抽選に当たりました”と話しかけられる。大きな過ちを犯して死んだ魂のため輪廻のサイクルから外れてしまうはずだったが、再挑戦のチャンスが与えられたというのだ。そして、自殺したばかりの中学生“小林真”の体を借りて、自分の犯した罪を思い出すため下界で修行することに。ところが、父は偽善者で、母は不倫中、そして自分をバカにする兄とは絶縁状態という最悪の家庭環境。おまけに学校でも、友だちがひとりもいない上に、秘かに想いを寄せる後輩ひろかが援助交際をしていた事実を知ってしまうなど、まるで救いのない日々だった。そんな中、真の体に収まった“ぼく”は、真っぽくない振る舞いで周囲を困惑させてしまうのだが…。
ネタバレ

シェリングフォード さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

今立っている位置から見えるものとそうでないもの

「おめでとうございます!あなたは選ばれました!」
「あなたはもう一度人生をやり直せるのです。」

ひとつの人生を終えた魂が今まさに輪廻の輪から外れようとしているときにそう言われた。
なんでもその魂は生きているときに「過ち」を犯したらしい。
その償いだとかなんとかでまあいわば全く知らない家族の中でホームステイをするわけだ。半年ほど。
その魂が入る身体の主はもうすぐ死ぬらしくその交代で入るだとか。
「小林真」その身体を示す名前だった。
小林家の家族構成はこう。
4人家族で人がいいだけが取り柄の父、家庭に不満を抱え、さらにちょっと前まで浮気をしていた母、
大学受験真っ最中で弟とは疎遠な兄、そして自殺した中学3年生の弟小林真。
これから6か月間、その魂はこの家族と一緒に生活し自分の「過ち」を見直さなければならない。
もちろん彼自身もよりにもよってこんな家なのかと辟易した。
学校生活も同じようなものだ。
小林真が自殺を図ったのだから当然白い目でみられてしまう。
居場所は美術部の部屋の特等席だけだった。
そこには話す相手もいた。小林真の恋憧れるあの人も。
小林真が描いた絵を自分の目の前に置き、それを眺めながら思った。
「これから何をすればいいのだろう。」

自分ではない「自分」を生きること。
魂が小林真の身体に入ることで何が見えるのでしょうか。果たしてちゃんと意味があったのでしょうか。


個人的に好きな作品です。
設定が面白いですね。死んだ人間が他人の身体に入ってほんの少し人生をやり直す。
顔も体も声もその存在も他人ですから仮面の心理みたいなもので一種の「自由」が生まれます。
自分じゃないから周囲の人にどう思われてもいいや、みたいな。
個人の生活を俯瞰的に見つめることができるんです。確かに「見直す」にはすごく良い設定です。

作画も綺麗でした。
人は線を少なく、背景は細部まで描き込まれ、そして丁寧に。
不足はなく、過剰な部分もないその作画は、限りなく実写に近づけることで、物語をより現実的に語るためのすべとして良い働きをしていました。

この作品が投げかけてくることは直接的ではありました。
けれど、どこをどう拾い、どう感じるのかは人それぞれであるのが周知の事実。
おそらくこの作品はそれが顕著に表れるのではないかと思います。
魂が入った小林真が「答え」に行き着くまでの過程で描かれる内容は、
シリアスでいて、もっとも「ありそうなこと」なのでいろんな場面で様々なことを想うのではないでしょうか。
そんな気がします。


現実的効用のある映画でした。稀にみる良いアニメ作品です。
自分を見つめ直すということに一つ力を貸してくれると思います。


{netabare}

ひろかが可愛かったです。
たれ目でおっとり系。流行りのゆるふわ女子ですねw
でも真のたったあの一言で本当に救われたのでしょうか?
一度知ってしまった性の快楽と自分を高価なモノで着飾る高揚感と優越感は血肉を貪る強欲と化します。
拭っても取れないあざのようなしみは呪いのようで、その者の心を深くまで浸食し、
そしてそれは決して尽きることはなく、常に渇きに飢え、迷うことなく肉体と精神の破滅へ堕ちていきます。
ひろかが自分の「正しい」道を見つけるまでにはまだまだ時間がかかりそう。
抑えきれない内なる欲望とどう向き合うかなんて中学生にはいささか重き十字架です。
強すぎる性欲と物欲。その度合についてはかつて性欲に親鸞がそうであったようにコントロールできません。
しかし行動する前にそれらとどう向き合いこれから過ごしていくのかを考えること、
また危険な道を歩むというのならそのリスクをちゃんと知った上で行うべきです。
これらを考えることをすっ飛ばした行動を無鉄砲と言い、必ずどこかで馬鹿をみる羽目になります。
真は幸いにも自分で気づくことができたけど、せめてひろかにはひとり導き手がいても良かったのかもしれません。
本作では完全に更生とまではいきませんでしたが、なにかしら掴めたのなら彼女の救いにはなったのかも。
僕個人としては少し、ひろかに関しては解決はせず見放した感が否めませんでした。


ラストに向けて、目標に向かう真の姿は見事でした。
真がどんどん自分自身を掴んでいく姿を観たらそうあって欲しいとも思わずにいられませんでした。
せっかく自分が自分でいられる場所ができて友達もできて目標もあったのだから。


家族の描写は重いものでした。
親の苦しみ、子の苦しみ。
その両方がよく描けていたのではないでしょうか。
必ずしも全ての親が子を愛するわけではないですしその逆もまた然りです。
親や兄弟が自ら骨を折るようなことをしてくれるというのは愛の表れです。
だから結果的には、家族のことを大切に思えた小林一家は幸せだったのだと思います。
ただ彼ら自身も小林真の死を教訓としていますから今までのわだかまりがどちらが悪いというものではありません。
全て解決に向かったのはプラプラのおかげでした。「死」あっての、やっとの理解でした。
解けるべくして解かれたわけではないけれど、教訓として描かれた物語としてとても良い作品であったとは強く思います。

それと、いくつかのレビューでお見受けしましたが母親の浮気ごときで自殺はおかしいという意見。
これを平気で言える人は、人の気持ちを考えられない、想像力の欠けた人間だと僕は思います。
自殺それ自体を否定するなら話は別です。それは本作でも語られた。
ですが人の思い悩むことを自分のものさしだけで測り、蔑視するのはいかがなものだろう。
所詮、これはアニメの話ですし何を言っても差支えなんてものはありませんが、それによってあなたの人となりは伺えます。
小林真はギスギスとしたという一言には収まらないあまりにも複雑で問題を抱えた家族の中にいて、
学校には悩みを打ち明けられる人もただの1人もいず、美術部では隅に追いやられている始末でした。
状況を鑑みても何がその引き金になろうと決しておかしくはありません。
それに親の失態というのは子どもには、それがたとえ小さなことでもあまりにも大きく響くものです。
人はそれぞれに、それぞれの悩みを抱えます。年齢によっては悩むことが似て、すでに過ぎた者からすれば馬鹿馬鹿しい限りかもしれません。
ですが、当の本人の立場に立って、その苦しみを一生懸命に理解しようと努力し、
ものごとを考えようとしなければ、他人のことなんて絶対分かりっこないし人に優しくなんてできません。
人の弱い部分に寄り添うことができず、ましてやそれを上から目線で、自己中心的な考えで、
一般論を、または偏狭な自論を一方的にかざすようにはなってはいけない。
僕はそう思います。

あと観るポイントとしては設定の器用さではなく(僕は上手いと思ったけれど)、小林真がこれからどうするかだと思います。


{/netabare}

投稿 : 2020/04/04
♥ : 30
ネタバレ

renton000 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

お、重たい・・・

 初見でした。2時間の社会風刺もの。
 社会風刺と少年の成長を扱った作品としては、比較的良い作品だと思います。

 とはいえ、残念な部分も多いですけどね。一部の声優さんとBGMは今一つでしたし、テーマをセリフでしゃべり過ぎていたような気もしました。脚本に関しては分かりやすさを重視していたのかもしれませんけどね。
 あと、アニメっぽさが希薄なのも気になりました。実写で作っても同じものが作れてしまいそうな感じはあります。アニメ映画ではありますが、日常を切り出したもの、という印象が強かったです。

 どこかで見たことがある作風だなぁ、と思ったら「河童のクゥと夏休み」と同じ監督でした。クレヨンしんちゃんシリーズも手掛けているようです。
 どちらも社会風刺の作品ですが、「河童のクゥ」が子供向けであったのに対し、こちらは中高生向け。少年の成長譚という共通点はありますが、世代にあったテーマを的確に取り入れているので、キチンと棲み分けはできていると感じました。

 この作品に限らず、社会風刺もの全般に言える少しの疑問があります。
 「河童のクゥ」は、人間と自然の対比を大枠として、友人関係における問題を踏まえながら「生」について考える、という小学生向けの作品です。
 一方、「カラフル」は、親子を中心とした家族観を大枠として、友人関係における問題を踏まえながら「生」について考える、という中高生向けの作品です。
 この二つの作品に関わらず、子供から思春期へと作品の対象を変えると、「世界」の描き方がスケールダウンしてしまうように思います。思春期に考えるべきことは、「自然」のような概念的な事柄よりも「コミュニティ」のような具体的な事柄の方が望ましい、ということなのでしょうかね。コミュニティにおける「自己」があやふやなっているときには、「自然」がどうのというよりも、まず「自己実現」すべきだ、ということでしょうか。

 そりゃそうだという思いがありつつも、大人向けの風刺作品も基本的には「自然」に触れずに「自分」を考える、というものが多いですから、一体どこで全体的指向から個人的指向へと転換されるのかな、と少し疑問に思った次第です。世代の問題ではなく、「自然」について考える作品の方が珍しい、という単純な答えなのでしょうかね。

 この作品の社会風刺部分は、非常に重たく感じました。明るくポップな作品でも見ようと思っていたときに、タイトルのみでレンタルしたせいもあるのですが、見ている最中は非常に陰鬱な精神状態で、期待とのギャップもあり少し参ってしまいました。


風刺内容(ネタバレ注意):{netabare}
 いじめを受けていた。好きな子が援助交際していた。お母さんが不倫していた。自殺した。

 環境への嫌悪が生への嫌悪となって、自殺をしてしまった男の子が主人公です。もちろん自殺エンドではなくて、そこからスタートして立ち直るまでが描かれていますので、救いがないわけではありません。
 で、その立ち直り方なんですけど、唯一の友達を見つけて同じ目標に向けて頑張る、というものです。その視野の広がりが、周囲への許容をもたらして「自分の生をがんばろう」になる。

 常々思うのですが、友達ができない、または、できにくい環境にいる子に対して、「友達ができれば大丈夫」というのは解決策として成立しているんですかね? 環境から拒絶されている子に対して、「自発的に目標(受け入れられる環境)を見つければ大丈夫」というのも解決策なんでしょうか? 外部から救いの手を差し伸べることは難しくて、やはり本人の意識に頼らざるを得ないのでしょうか?

 この作品で提示されている解決策に関しては、「理想的な解決策」であって「現実的な解決策」ではないのではないかと思ってしまいました。上手く言えませんが「思春期の子が見たい、見るべき作品」というよりは、「親や教師が見せたい作品」であるように思えました。

 ただ、これをこの作品についての悪い点として挙げる気にはなりません。おそらくこの作品を見た方は、その方の経験をベースに独自の批判を展開し、独自の感想を述べるのだと思います。結局載せないことにしましたが、私もいろいろと考えさせられました。
 つまり、見た人に検討を促している時点で、社会風刺作品としては成功しているんだと思います。こういう問題に普遍的な解決策を提示することは、なかなか難しいですからね。これで良いんだと思います。
{/netabare}

食事と絵画:{netabare}
 この作品における象徴物です。
 特に難しい描き方はされていませんので、やや意識的に見ればいい、程度のものです。
 どちらかといえば、食事の方が登場回数も多く、メリハリがあったかな。
{/netabare}

プラプラ:{netabare}
 主人公の案内人のような役割です。あまり好きにはなれないキャラクターでした。
 視聴している最中は、主人公が内的に生み出した「イマジナリーフレンド」のようなものかと思っていたのであまり気にしていませんでしたが、エンディングではそれとは別物であることが明かされていました。
 過去に主人公と似た境遇にあったと言う割には、主人公への態度や物言いが理解しがたかったです。
{/netabare}

対象年齢等:
 中高生向けです。
 中高生向けなんですが、その割には少し表現が子供っぽ過ぎるような気もしました。難しい表現はほとんどなく、中高生を子ども扱いしすぎているようにも思えました。個人的には、中高生をあまり子ども扱いせずに、少し背伸びさせるくらいの方が良いと思っています。そこは少し残念かな。

 大人が見る必要性は薄いのかもしれませんが、やはりいろいろと考えさせられるとは思いますよ。そういう意味では、必ずしも中高生向けではないのかもしれません。少なくとも私は見てよかったと思いました。

 正面から社会風刺に取り組んだ作品はあまり多くないですから、まずは「河童のクゥ」か「カラフル」に手を出すのが良いのではないでしょうか。批判的な事柄も書きましたが、見るべき作品だとは思います。

投稿 : 2020/04/04
♥ : 4
ネタバレ

ラ ム ネ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

世界があまりにもカラフルだからこそ、僕が僕であるために。

 パッピーエンドです、と最初にそう言ってしまう意味があり…。

生前の罪により、輪廻のサイクルから外されたぼくの魂。だが天使業界の抽選にあたり、再挑戦のチャンスを得た。自殺を図った少年、小林真の体にホームステイし、自分の罪を思い出さなくてはならないのだ。真は絵画きが得意で美術部に所属し、中一で虐めを受け、自分の世界に籠り、友達はいない。やがてぼくは、真が父親を軽蔑し、兄に軽蔑されていて、母の不倫を目撃し、想いを寄せる後輩のひろかの援助交際を目撃したことが自殺の原因だとわかる。どうせ真の人生だし、好きで下界へ来たわけじゃないし、と軽く見ていたぼくは、やがて真を取り巻く人たちの欠点や美点が見えてくるようになって、人の様々な彩色の真実へと、またぼくと真の真実に気づいてゆく…。

 ストーリー序盤で、或いはあらすじで大凡の終幕展開を察する人がいるだろう。しかし私は、この作品を察して結構な物語なのではないのかと思っている。それは、自殺という題材が重くのしかかった先の、生前で罪を犯した〈ぼく〉が、或いは自殺を犯した〈真〉が「ぼくは生きてます」と言うまでの主人公の心の変化を、希望を持つ瞬間を期待させるからだ。そして「それ(ぼくが犯した罪を認識すること)」だけが本作の全てではないと確信している。察する通りなら一辺倒だな、という予測は幕切れ方では的中かもしれないが、別の意味合いで見事に裏切ってくれる。
 「おめでとうございます、抽選に当たりました!まさにラッキーソウルです!」軽薄な天使の言葉から始まる本作の日常活写には、小林真が浮動する思春期の世界が発見できる。絵描きが得意で、中一で虐めを受け、自分の世界に籠り、鬱的に嘔吐を繰り返し、美術室と家族が拠り所の中で、母親と想いを寄せていた後輩の酷な真実に遭遇し、無念もないまま自然な心持ちで睡眠薬を多重服用した。生きることなんかよりも、死ぬほうがずっと楽で魅力的に思えた。 ぼくは生前に犯した罪を解釈する為に自殺した小林真の体のホームステイし、(例えてドラえもんのもしもボックスのように)真がもし死んでいなかったらの世界を、そこでは飽くまで真の代役として体験する。そして、真が自殺を図ったという事実がもたらす出来事と、当の本人にぼくという別の人格が入ることから、変貌していく真の・周囲の人の心の、”色”。変化することで物事の角度が変わり、またそこから明かされる色の違う真実。自殺志願者へのメッセージなどではなくて、カラフルという名の日常を、飾らずに伝える。ここにあると思う。

 人生とは、気づいていそうで気づいていないことが、案外たくさんあるものだ。その気づいていない場所で、自分が誰かを救ったり傷つけたりしていることもまた、思っているよりもちょっぴり多めにあるものだ。小林真の数少ない周囲の人の、そんなことが、自殺したという事実と別人格の真(ぼく)という出来事から明るみに出る。そんなことに、ボクが気づいたとき、ぼくから涙が溢れると、プラプラが現れる。「泣いてるのか?」なぜ小林真が聞くべき言葉を(真実を)僕が聞いているんだろう。「ぼくじゃない。真の涙だ」そうして、ボクのなかにあった小林家のイメージの色合いが最初は黒一色だったのが、よく見るといろんな色が含まれていた。黒もあれば白もあり、赤も青も黄色もあって、角度を変えれば青と黄色から緑が生まれたり、明度も変わり、綺麗な色から醜い色まで、どんな色だって見えるようになる。
 感受性の鋭い少年少女を知る平凡さに悩む親世代(母親という存在)も、良心を抱くが故に察しが鈍く心情を捉えにくい陳腐な大人(父親)も、思索もせずにその機械的な学習能力で下方を見下す学生(兄)も、精神の脆さから心の移り変わりがめまぐるしい多彩な思春期の少女(ひろか)も、他人の持つ世界に憧れを持ち自分の世界を見出そうとする若人(唱子)も、非凡の孤独を身に憶えもどかしくも平凡を求める人(ぼく)も、誰もが人並みに変わっていて、傷もので、それが普通なのだ。私は普通でもいいんだと、誰もが自分の色を持っていて、誰もがその自分の彩りを表現している。だからこそ世界は限りなくカラフルで、人混みに惑わされて本当の色を自分の色が分からなくなることも時々ある。
 著者の森絵都さんや、監督の原恵一さんからのメッセージはここらへんにあったのだ。この多彩な世界。あまりにもカラフルすぎて、自分がわからなくなる世界。僕が僕であるために、私の色であるために、色に塗られて生きてゆこう。例えそれが何のためだか分からなくとも、カラフルが何より綺麗なのだ。

 小説の最終頁から先に文字がないのをみとめた時、映画館の退場ゲートを通った時、抱えているもどかしい様々な不安が和らいで解消に向かっていることを理解出来た。
 本作のイメージソングが、尾崎豊「僕が僕であるために」(カバーはmiwa)であることが、少しハマりすぎていると思うのは私だけだろうか。

映画に対する著者のコメントが好印象に載っていたので記載。
《 原監督は魔法のように〈ふとした瞬間〉を掬いとる。
友達同士のじゃれあい。他愛の無い冗談。
気になる誰かの笑顔。なにげない約束。
振り向くといつもそこにある眼差し。
この映画を観た人は、
私たちの日常がそんな〈ふとしたものたち〉に支えられ、
カラフルに彩られていることに気づくだろう。 》


以下、評価に対するメモ。
{netabare}
・BGMが盛り上げない場面で盛り上げる。
・佐野唱子役の声優・宮崎蒼さんが上手。
・キャラが背景にとけこめないシーンあり。
・声優のブレは後々良くなるところあり。{/netabare}


あらすじ、原作小説の紹介文、参考、加筆。
2013.8.4「「世界は君が思っているよりもずっとcolorfulだよ」という「意見」であると感じる」投稿。
2014.3.28「世界があまりにもカラフルだからこそ、僕が僕であるために。」更新。

投稿 : 2020/04/04
♥ : 26

71.8 6 人生アニメランキング6位
デス・パレード(TVアニメ動画)

2015年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (955)
4872人が棚に入れました
「いらっしゃいませ クイーンデキムへようこそ」
何も知らない二人の客を迎えたのは、不思議なBAR『クイーンデキム』と白髪のバーテンダー『デキム』。「お二人にはこれより、命を懸けてゲームをしていただきます」彼の口から語られるデスゲームへの誘い。やがて剥き出しになる客達の本性。
ゲームの果てに自らを『裁定者』と明かすデキム。
裁定者デキムが二人の客へ下す裁定とは…。


声優・キャラクター
前野智昭、瀬戸麻沙美、大久保瑠美、細谷佳正、内山昂輝、白石涼子、柚木涼香、玄田哲章
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

人間に人間は裁けない

デスビリヤードとしてアニメミライでやっていたものが1クールでアニメ化したもの。デスビリヤードが割と面白かったので、期待値は高かった。

相違点は{netabare}クイーンデキムで裁定する側にはデキムと知幸という名前で黒髪の女がいるだけであったが、今作はたくさん。{/netabare}

同時に死んだ2人がゲームをして転生するか否かを決めるというのは同じ。また、クイーンデキムに連れてこられた時点では2人は死んでいるという認識はなく、ゲームをするうちに死に至るまでの記憶を思い出していく。

デキムは90Fある裁定フロアのうち、15Fで裁定を下している。今作で謎に包まれたデキムについて明かされる。デスビリヤードを見て面白いと感じた人には見てもらいたい作品。ただ、毎回、ゲームしているわけではない。{netabare}人の死に焦点を当てつつ、死を経験したことのない人形が死、人間らしさを考える。最終話でデキムが人間らしさを手に入れ、知幸とお別れをするシーンは少しうるっときた。{/netabare}神の視点からしか人は裁けないが、人間らしさを手に入れたあとはどう裁くのか。やはり、人間は様々な背景があり、どんな奴でも淡々と裁くことはできないということだろう。そう考えると裁判で判決を出すというのも人生を左右するものであるから、慎重にじっくりしても最適解はないということかなと。このアニメの制作側マッドハウスが何を考えて作ったかは分からないけど。

OPのFlyersは映像でキャラクターたちが踊っているし、曲調的にも体が勝手に動きそうな感じ。EDは数話ほどゲームをさせられた人の映像で幸せそう。

{netabare}
アマゾンプライムから引用のあらすじと1話ごとの感想
#1 デス・セブンダーツ
BAR「クイーンデキム」に一組の夫婦が訪れる。なぜか前後の記憶が定かではない夫婦が、困惑しながらも店の奥に進むと、白髪のバーテンダーに迎えられる。デキムと名のるその男は夫婦へ命を懸けたゲームを行うよう告げる。密室のバーから出る為にたかしと真智子はダーツで勝負をすることに。ゲームを進める中でたかしは、愛する妻の真智子を守るために、ある抜け道を考えつく。

たかしは結婚式のときに真智子の友人が「マッチって勝ち組だよね」と相手が医者らしいと話ているのを聞き、真智子の浮気を疑う。そのせいで、新婚旅行旅行に喧嘩して車で崖の下に落ちて死亡したことを思い出す。実は真智子はたかしとの子を妊娠しており、しかも、マッチではなかったのに、こんなことになってしまったのだった。完全に勘違いしたたかし一人のせいで、死ぬはめになったわけだが、たかしはそれに耐え切れず、発狂するのを見て真智子は辛くなったのか今までのことは演技だったと言う。個人的には演技ではなく、本当に愛していたんだろうなと思われる描写だと感じた。なんとも、後味悪い。結局、ダーツで勝った真智子は虚無、たかしは転生。

#2 デス・リバース
黒髪の女が目覚めると、そこは見覚えのない場所で、傍らには見知らぬ少女がいた。自分の名前すら思い出せない彼女は、その少女・ノーナにデキムのもとへと連れていかれ、彼の仕事を手伝うように告げられる。クイーンデキムにやってきた2人の客を見守りながら、黒髪の女はノーナからクイーンデキムが在る理由を聞かせれる。ノーナによるとゲームは「裁定」に不可欠なことで……。

1話の一部を振り返る内容でもあった。黒髪の女は真智子は一度だけ他の男と過ちを犯したものの、たかしを想う気持ちを見抜く。たかしの勘違いさえなければ、2人は幸せだったと。だが、ノーナは疑り深いたかしの性格なら幸せになるなんて絶対にありえないことも見抜く。前回のもやっとするところが少し解明され、デスビリヤードでも出ていた黒髪の女が登場し、次が気になる。

#3 ローリング・バラード
大学生の三浦しげるが目を覚ますと、目の前には見知らぬバーテンダーが。バーテンダーから命がけのゲームをするよう告げられたしげるだったが、対戦相手だという美しい女性に一目ぼれしてしまう。自分の名前すら思い出せないという彼女から記憶を取り戻す為にゲームをしたいと言われたしげるは、その頼みを承諾し、二人はボウリングで対決することに――。

女性はちさとという名前で引っ越して会えなくなってしまったものの、幼少期に遊んでいたのである。と見せかけてしげるのことを想うあまり、振り向かせたくて整形した舞であった。一緒にバスに乗っていて、しげるが話しかけたところで事故死してしまった。しげるは彼女のことを受け入れ、死後のデートを楽しむ。デキムがデートは5分だけとかボケをかますとは想定外。死にはしたが、幸せな展開で見ていてほっとした。

#4 デス・アーケード
クイーンデキムに訪れた二人の客――立石洋介と橘みさき。芸能人であるみさきはTV番組の撮影だと思い込み、洋介に番組を盛り上げるために協力を求める。ルーレットで選ばれたのは「アーケード」。自らをモデルにしたかのようなキャラクターを操作することに違和感を覚えつつ、ゲームは洋介の優勢で進んでいく。一方、裁定に必要な死者の極限状態を作り出すため、デキムはある行動を起こす。

子だくさんであり、夫に暴力を振るわれて、結婚離婚を繰り返して、子供を育てるために、なりふり構わず生活し、マネージャーに暴力を振るい、腹いせに殺害されたみさき。一方で実の母親にネグレクトを受け、育ての母親の愛情を受け付けようとせず、「お袋と呼んでほしい」という簡単な願いすら叶えないまま、自殺した洋介。お疲れ様の一言でもすごく泣けるよな。暴力を振るわれていた過去のあるみさきが暴力を振るう側になっているというのは実生活でもありそうなこと。でも、衝撃的。

#5 デス・マーチ
黒髪の女がデキムの手伝いを始めてしばらく経ち、今日もクイーンデキムに2人の客がやってくる。いつものように出迎えに行こうとした黒髪の女だが、なぜかデキムに制止される。ホールに現れたのはくたびれた雰囲気の中年の男、藤井と少年の二郎で、特におかしな様子はない。ところが、デキムがゲームの説明を始めると、藤井がデキムやクイーンデキムに見覚えがあると言い出した。かつてない客の反応に、デキムは警戒を深めるが……。

スタートは女が同じ夢を見たところから。どう展開していくのやら。藤井という中年男は太い体だけど、器が小さくて嫌な男。二郎は少年と見せかけてギンティという男。裏で5年目のデキムが裁定者として適しているか常に評価されていることが示されたような感じ。藤井も実はデキムを試すために記憶を植え付けられた人形であった。今回はこれといったドラマがなくて残念。

#6 クロス・ハート・アタック
女子高生の有田マユは気がつくと見覚えのない場所にいた。不思議に思いながらもマユが通路を進むと、赤い髪のバーテンダーがいる和風のバーに行き当たる。ギンティという名のそのバーテンダーは、マユを見るや一方的にゲームで勝負しろと告げ、対戦相手の男を指し示す。その男はアイドルグループ「C.H.A」の原田。大好きなアイドルに会えたマユは大喜びで、ギンティに言われるがままゲームを始める。

猫がボタンを押して手足を置く場所を決めるツイスターゲーム。パンツが見えちゃうけど、嬉しいマユ。もうちょっと可愛い娘がよかったと嘆く原田。早撃ち王子とか週刊誌に書かれてる。早く帰って女に会いたいらしいが、その女が怪しい。怪しくはなかったけど、付き合っていたその女に対し、激しい女遊びのために安易に別れを告げ、自殺され、爆弾を置き土産にされて死んだことを思い出す。マユはライブ後に風呂に入ろうとして足を滑らせて頭部を強打して死んでいたことをツイスターに負けて落下するときに思い出す。なんだかんだあったけども、最後はライブで盛り上がる。ギャグ回だったな。サブタイトルはデビューシングルだったのね。

#7 アルコール・ポイズン
毎晩のように繰り返し同じ夢を見る黒髪の女。クイーンデキムでその夢に出てくる絵本を見つけた女は、戸惑いながらもデキムに持ち主を尋ねる。絵本に心当たりがないデキムだったが、もしかするとクイーンデキムの元裁定者が忘れていったものではと言い出し……。同じころ、ノーナの家に情報部に所属する友人・クイーンが訪れた。酒好きなクイーンは、早速ノーナと飲み始めるとデキムの様子はどうかと尋ねる。

黒髪の女は自らが死んでいることに気付く。デキムが人形を集めているのは裁定を終えた人のことを忘れないためであることが明かされる。でも、忘れてるのかよ。生への敬意は感じられるけども。マユがギンティの手伝いしているのは驚き。ノーナが何故か焦っているようだ。

#8 デス・ラリー
クイーンデキムに人を殺めたことのある客が来店することになり、黒髪の女は不安を隠せない。送られてきたのは島田と辰巳という、どちらも殺人犯とは思えないごく普通の男性二人。「ゲームに勝利するまで外に出られない」というデキムの話に、手分けして出口を探しはじめる。その最中、島田は自分の荷物の中から血まみれの包丁を見つける。動揺し包丁を隠す島田と自らを刑事と語る辰巳。そんな二人が戦うことになるゲームとは。

ホッケーするわけだが、島田は親を亡くした後の妹のことを思い出す。妹が襲われて復讐に燃える一方、辰巳は妻が殺されたことを思い出す。実はどちらも殺人だった・・・?

#9 デス・カウンター
互いの境遇を知った二人は共感を深めると同時に、徐々に記憶を取り戻していく。一方、死者の記憶を見た黒髪の女は今すぐゲームをやめるようにとデキムに諭す。しかし、彼女の制止を聞かず、デキムは裁定のために二人の心の闇を吐かせようとゲームを進めていく。自身の復讐のため命を懸けてゲームに挑む二人だったが、島田に妹を襲った男に関しての重要な記憶が呼び起され…。

かなり印象に残った回。妹を襲った男は1人じゃないと言われた島田は実行犯を殺した直後に入ってきた刑事の辰巳を殺したことが判明。辰巳が不幸な男というだけで終わると思いきや、妻の復讐を果たしてから自身を裁定者と称し、犯罪が起こる現場を見ても、途中で助けることはせずに、犯行が終わるまで見ているだけだったのだ。島田の妹が暴行を受けているときも結末を見届けるだけ。罰を与えるためには被害者が必要と言う辰巳は人間とは思えない。島田はもう一度殺したいと叫び、黒髪の女に制止されるも、辰巳に煽られ、実行してしまう。極限状態は心の闇を暴くものではなく、心の闇を作り出すものかもしれないという気づきを与える回であった。人間は思っているよりも単純である。

#10 ストーリー・テラー
黒髪の女の言葉をきっかけに、デキムは意図的に死者を極限状態に追い込む裁定方法に疑問を抱くようになる。その疑問をデキムはノーナに報告し、裁定者の任を降りようとする。しかし、ノーナから黒髪の女の裁定はどうするかと問われ、逡巡するデキム。一方、黒髪の女は自身体に変化が生じていることに気が付く。それは彼女に残された時間がわずかであることを示していて……。揺れる二人の前にやってきた客とは。

お婆さんがやって来て、ばばぬきがスタート。イラストレーターと言うお婆さんと黒髪の女、デキムで粛々とゲーム。この作品に珍しく、良い人生だったと語るお婆さん。ばばぬきをしながらもデキムは裁定に疑問を感じている。黒髪の女の夢に出てくる物語で少女が耳が聞こえない設定なのは言葉以外でも気持ちを伝える手段があると教えるためであると知る。そのつながりで知幸という名前を思い出す。裁定者が人間の感情を持っているかもしれないと神に近い男オクルスにばれちゃう。

#11 メメント・モリ
今まで一度も裁定に迷ったことのないギンティ。ところが、自分の命よりも原田を優先したマユにだけは裁定を下せず、彼女をウィーギンティに留めていた。苛立ちを募らせたすえ、ギンティはマユに一つの決断を迫る。同じころ、己の名前を思い出した黒髪の女──知幸は、生前の記憶を取り戻すため、デキムからあるゲームへと導かれる。知幸は子供時代の思い出、大好きだった絵本、家族と過ごした日々、様々なことを思い出していく──。

デキムは人が死ぬために生きるのではなく、生きているから死ぬと言うところから始まる。知幸をゲームへの誘導はできなかったが、フィギュアスケートをする知幸。フィギュアスケートの思い出。楽しい思い出ばかり思い出していたが、競技中に重大な足の怪我をしたために選手生命を諦めなければいけなくなった。そのせいで自暴自棄になり、自殺をしていたのだ。死を想えという意味を持つメメント・モリというカクテルを飲み、眠らされる。一方、原田の魂が戻ってくるように願うマユは一緒にエレベーターに乗り込む。恐らく虚無に行ったと思われるが、幸せなのかも。オクルスの頭の毛?が閉じて、髭が開いた。ノーナは次回どうなるのか。

#12 スーサイド・ツアー
死者の裁定のために存在する裁定者は、生も死も経験できない人形であり、人間の感情を知ることはできない。この理にノーナは抗い、裁定者が変化する可能性をデキムに賭けていた。デキムの知幸への裁定を見届けようとするノーナの前に、彼女の企みを知ったオクルスが姿を現す。当のデキムは知幸を眠らせ、ある場所へと連れて行く。知幸が目を覚ますとそこには――。

現生で知幸の死後も生活を続け、気持ちを分かってあげられなかったと嘆く母親を見る。そして、誰か一人死ぬ代わりに生き返ることができるボタンをデキムに渡される。生き返りたいと一度は考えるが、今まで見た死人を思い出し、誰にでも誰か思う人がいると気づき、押すのを止める。泣きながら、母親に謝る様子をデキムは見て涙を流す。すると、彼自身の目が裁定者特有のものではなく、人間のようになり、知幸が見ていた世界が崩れ、デキムは処分される人形の置き場だったと騙して申し訳ないと言う。知幸の裁定を実は行っていた。人形に過ぎないデキムが悲しみを知った。知幸を利用してノーナが裁定者を変えようとしていたように思われる。人形に自我が芽生えて神と戦おうとしている物語だったように感じられた。知幸が転生する際も笑顔でお別れし、作品の最後でも以前とは異なる雰囲気で新たに来た客を迎える。
{/netabare}

投稿 : 2020/04/04
♥ : 4
ネタバレ

田中タイキック さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

感情の果てには『愛』があったというお話

2015年1月~ 日本テレビ系列にて放送
全12話

突然、何も知らない二人の人物がたどり着いた不思議なBAR『クイーンデキム』
出迎えたのは白髪のバーテンダー『デキム』

「お二人にはこれより、命を懸けてゲームをしていただきます」

半ば強制的にデスゲームに参加させられ、二人はやがて人間の本性がむき出しになっていく
ゲームの果てに自らを『裁定者』と明かすデキム
人間の本性を暴いた先に下す『裁定』とはいったい…


まず物語の構成
2話完結のお話から始まり、1話完結の話もあれば
終盤に向けて含みを持たす繋ぎの回もあったり
展開の仕方が様々な作品です

また、あえて物語の結末や登場人物の行動原理
世界観の説明をぼやかすことで
物語の空白を作っているところが特徴です

一応、結論というのは導き出されますが
明確な答えを提示してくれることは無く
果たしてそれが正解なのか?
そんなことを考えてしまうような
文学的な趣きの強い作品でもあります


キャラクターデザインは決して流行りの絵柄では無いものの
洗練されていてカッコイイ絵柄
また全体的に作画がとても良く動きの激しいシーンや
細かい日常の仕草など細部にわたって作画レベルの高さが印象的
特に表情豊かな゛作画の芝居゛が声優さんの凄みのある演技と相まって
思わずおぉっ!唸ってしまう場面が多々ありました
特に9話のゲスト声優 藤原啓治さんの演技と11話のスケートシーンは
このアニメのベストシーンだと思います


そしてこのアニメには実に様々なテーマが内包された作品であると思っています

『既存の自動化された体制への反抗』であるとか
『見ている人の死生観に問いかける』ものであるとか
『正しい人生、より良き人生とは』みたいなものとか

しかしそのどれもがキャラクターや世界観と同じく
明確な回答を提示してくれる作品ではありません
視聴者がどれに重きを置いて見るのか
取捨選択が必要な作品だと感じました

それでも最終回の予告映像を見るとこの作品の主題が何となく感じとれると思います
最終回だけ2分程度のロングバージョンの予告が公開されていて
内容は劇場版の予告みたいな作りになっていて核心的なネタバレは無いので
この予告を見てから視聴すると印象が変わってくるかもしれません
もちろんフラットな状態で見たいという人は閲覧注意です


デス・パレードLast episode予告動画[Long ver.]

https://www.youtube.com/watch?v=40_pSjR_1OM


【総評】
一貫してダークな雰囲気で人間の黒い部分を暴いていく物語かと思いきや
ギャグに徹した回があったり素直に感動できる回があったり
作画・声優・演出が高いレベルで融合した物語の幅広さが印象的でした
それゆえにどっちつかずな展開が気になる人は多いかも
見終わった後、後味の悪いような感覚はありませんが
心によく分からない引っかかりが出来てそれが何なのか考えてしまうような
良くも悪くも簡単には消化できずに様々な感情を呼び起こす作品でした

あとOPがすごくファンクでキャッチーなノリの良い曲でお気に入りです
OPバンド BRADIOは他の曲もどれも素晴らしいです

多くの謎を残し、キャラクターがその後の展開を予感させる態度だったので
2期というものをどうしても考えてしまいますが
個人的には今回、原作・監督・脚本を務めた立川譲さんには
「俺の描きたい物はまだまだあるんだ」
という野心的な心意気を感じたので全く別の新しい作品を期待してます



以下、最終回を中心にネタバレ感想


感情の果てには『愛』があったというお話

{netabare}ずっと疑問だった『裁定者は感情を持たない』という設定
いや、あるじゃんっていう
怒ったり酒飲んで喜んでるのも感情ってやつじゃん
そんな疑問に自分なりの仮説を立てました

まず感情の分類をします
感情の分類は実に様々な人が行っておりいくつもの推論があります
この作品においては六情

喜 怒 哀 楽 愛(いとしみ) 悪(にくしみ)

の六つの感情で分類されると思っています
理由としてはまぁ一番メジャーじゃん?っていうのと
六情は六根とも呼ばれ仏教に由来した言葉であるということ
デス・パレードの劇中には仏教をモチーフにした描写が随所に見られました

喜怒哀楽は自分の内に秘める感情、愛と悪は自分の外 つまり他者に向ける感情であります
裁定者達には潜在的に喜怒哀楽と悪(悪意)の感情はあるけれど
愛、すなわち慈しむ心だけが無くそれを指して
『裁定者は感情を持たない』と定義しているんではないか?というものです

ノーナ以外の多くの裁定者は他者(人間)に対して無関心か悪意という感情しか向けてこなかった
ノーナ自身だって80数年の歳月を経てようやく裁定のシステムに疑問を持ち
裁定の在り方を変えるには人間の心に寄り添うべきではないか?と思うようになります

それだけにデキムの存在は非常にイレギュラーでした

「私は生を全うした人間を尊敬しています」

7話のクイーンとの裁定者の業務引き継ぎの場面で言ったデキムの発言はノーナにとって衝撃だったのです
尊敬という他者に向けた言葉、しかしデキムはその本質(感情)までは理解していませんでしたが
ノーナはそんなデキムに大きな可能性を感じ
『デキムを利用した裁定システム変革計画』が始まったのです

その変革計画を達成するためにはデキムに『愛』の感情を持たせる必要があった
そのためにわざと死の記憶を持たせた女(知幸)を送ったり人殺しの人間を送ったりと
裏で色々やってたわけです


結果、デキムは感情(愛)を手に入れることが出来ました

10話でノーナが「裁定者の記憶容量は気にしなくていい」と言って用意させた
普段の裁定ではありえないほどの膨大な知幸の記憶を元に
仮想空間を作ってまで極限状態を作りだそうとします
今までひたすら無感情に”ただ必要だから”という理由で極限状態を作りだしていたデキムが
初めて『悪意』をもって極限状態を作りだそうとしたのです
デキムはそんな知幸の感情の爆発を受けて心が痛みます
他の裁定者は標準で持ち合わせていた喜怒哀楽すら持っていなかったデキムにとって
知幸の膨大な記憶と感情が流れ込んだことにより『後悔』と『哀しみ』を覚え
慈しみを持って許されたことにより『愛』を覚えました

この一連の流れが演出と相まって素晴らしい最終回でした
特にデキムが笑顔で知幸を見送るシーン
知幸の笑った顔、泣いた顔、様々な表情をフラッシュバックさせた先に彼女に対する『愛』
それがデキムにあんなに良い笑顔をさせたのかと思うと涙が止まりませんでした

そして最後のOP

これから少なくともデキムの裁定は確実に変わっていきます
まだまだ不完全なシステム、不完全な裁定者ではあるけど
このFlyersの曲のように楽しい職場になっていくだろうと

「きっとなれるさ なりたい自分に」

これからのデキムを後押しするようなメッセージを残して
非常に前向きな気持ちいい余韻を残しながら終わったのも最高でした
詐欺OPではなく予知OPだったんですよ!!


ちなみにギンティも『愛』を少しだけ知ったのだろうと思いました
マユのコケシを残していたのもそうですが
黒猫のミーマインが消えていたこと

ミーマインが単純にアイマイミーマインのme,mineだとしたら
有田マユ=Mayu→My
I,my,me,mineのうちmy(マユ)とme mine(ミーマイン)が消えて

残ったのは I = 愛

ギンティにも『愛』の感情は芽生えていたんだよ!!

以上、言葉遊びにもならないこじつけでした


おわり
{/netabare}


11話までの各話感想
{netabare}
【1話までの感想】最後までリドル・ストーリーで行くのか!?
{netabare}リドル・ストーリー (riddle story) とは、物語の形式の1つ。物語中に示された謎に明確な答えを与えないまま終了することを主題としたストーリーである。 ※Wikiより

元々は「アニメミライ2013」の作品内の1つ「デス・ビリヤード」をもとにしたオリジナルアニメ。
原作・構成・監督を務める立川譲さんはTVアニメ初監督らしいですね。
このリドル・ストーリー、最後は視聴者のご想像にお任せしますよ方式は賛否両論ありそうですけど私は好きです。短いストーリー限定ですけど。引っ張りに引っ張って最後は視聴者の~ってやられた作品もありましたし…
この作品に関してはまだどっちに転ぶかわかりません。2話目で1話の答え合わせ的な話をするのかもしれませんし、まだ様子見といったところでしょう。

OPはノリノリな曲でしたね!クイーンデキムの従業員(レギュラーキャラ?)も沢山いるみたいだし日常回というか明るい話もあるんでしょうか。気になるところです(`‘ω‘´){/netabare}

【4話感想】中々見えない本筋に辟易しながらも、この世界観から抜け出せない
{netabare}3話ですっきりいい話で終わってたのに4話でまたモヤモヤが残る展開に。
黒髪の女に何度も突っ込まれる行動に『裁定に必要ですから』とデキムは返してましたが黒髪の女にも視聴者にも納得させるだけの描写が足りなかったので「このゲーム本当に必要なの?」という疑問が残りました。
最後のデキムの謎の包容力にちょっと笑いましたが死を受け止められない人にすべて吐き出させて死というものを改めて受け入れさせるのも裁定者の仕事なのかな。
どんな人生であったとしても最後に「お疲れ様でした」と言われるのはなんだか救われますね。{/netabare}

【6話感想】いったい何なんだこのアニメはぁ!?
{netabare}今回はデキムではなくギンティの所に死者が来るお話。
ゲームの内容はツイスターゲーム。アニメでツイスターゲームをするとエロ回かギャグ回にしかならないけど今作でも立派なギャグ回になってしまいました。
しかも裁定はせず終了!いったい何がしたかったんだ・・・
今回登場したギャル 有田マユは公式サイトのキャラ紹介にちゃっかりいたんですね。ということはレギュラーキャラってことでいいんでしょうか?

死んで悲しむのは残された人達で死んだ当人は案外楽しくやってるもんだよ!むしろ死後のほうが楽しいよ!!な回でした。
{/netabare}

【8話感想】本格サスペンスはじまた この引きは卑怯・・・
{netabare}久しぶりの前後編
人を殺めた人物が送られてくると聞いて自分には経験がないと心配するデキム
そういう人はやはり裁定の基準も変わってくるのだろうか
Cパートで二人とも殺人を犯していたと判明
黒髪の女にも二人の記憶が流れこんでいきそこで島田の妹が襲われている映像や犯人らしき金髪男の顔
辰巳のデスクには島田らしき人物の写真
二人の事件は明らかに繋がっています。では誰が誰を殺したのか…それは来週のお楽しみ
前提条件として裁定者のもとに来るのは「同時刻帯に亡くなった二人」
これを考えるとこのシリーズ史上最も胸くそ悪い展開もありえるかも
次回をドキドキしながら待ちたいと思います。{/netabare}

【9話感想】Q.面白かった?つまんなかった? A.すごかった
{netabare}凄まじい回だった
あれこれ考える間もなくこのドラマに胸ぐらつかまれて引きずられる感覚
声優さんの演技が鬼気迫る名演だったのも印象的でした。
今回でデキム自身にも大きな変化がおきそうです。
今一度裁定者とは何なのか見つめ直すきっかけの回でもあるかな
正直、故意に人の心の闇を暴くってのも相当むちゃくちゃだし辰巳にさらなる苦しみを与える場面は明らかに裁定者の領分を逸脱してる・・・
と思うんですけどねぇ
デキムにとって何が最適な裁定なのか見つけ出す物語なのかな
黒髪の女の件もあるし最後はどうなるんだぁあああぁ{/netabare}

【11話感想】最終話のサブタイは「自殺旅行」
{netabare}前回で名前が明らかになった黒髪の女「知幸」
今回でついに亡くなった原因が判明しました。
自殺…自分の全てを捧げ取り組んでいたスケートが奪われてしまって残ったものは何も無いと思ってしまって…
理解はできるけど心の中ではどこか納得できない部分があるのは私が命をかけて何かを成したことが無いからなのかもしれない
中盤4分くらいのスケートシーンは作画の凄さと相まってすごく綺麗で儚い
アニメでここまでのスケートシーンを見たのは初めてでした。
デキムは自分のすべきことが固まった様子
しかし爺さんが何やらきな臭い
マユが原田くんと共に虚無に落とされるシーンも切ない
しかし最後は原田くんと共にいられて良かったのかな
これがギンティによるせめてもの温情なのか
やはり人間とは理解できないものとしての行動なのかはわからなかったです。
最終話のサブタイトルはスーサイド・ツアー
穏やかじゃないタイトルだけどその真意は如何に!?
覚悟をもって見届けたいと思います{/netabare}

自分用に世界観と用語を整理

【トーテム】
大地から奈落の底へと伸びる巨大なタワー
タワーは無数の階層に分かれていて、それぞれに裁定者が存在する。
他にも裁定者に死者を振り分ける整理係、
死者たちの記憶を編集する情報部など様々な部署が存在する。

【クイーンデキム】
本作の主人公、デキムが管理しているBAR

【裁定者】
人間の魂を裁定し、「転生か虚無」に送り出す者
BARに訪れた客に死んでいることを気づかれないよう、ダーツやビリヤードなどの命をかけたゲームを強制し、その様子から裁定を下す。
{netabare}裁定の基準にゲームの勝敗は関係なく、ゲームの過程から人間の本心や心の闇を見て裁定を決める。そのため意図的にゲームを妨害するなどして「極限状態」を作り出すようにしている。 {/netabare}

【転生と虚無】
裁定を受けた者の魂が向かう場所。
死者の体は魂が送られた後、ただの人形と化す。
転生とは、 {netabare} その名の通りまた別の命となって現世に戻る。{/netabare}
虚無とは、{netabare}あらゆる負の感情と意識を抱いたまま何もない空間に永遠に落とされる。
※公式サイトでは転生と虚無の捉え方がこのようになっています。これを見るにデキムの言う「天国と地獄」は転生=天国、虚無=地獄ということになるでしょう。{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2020/04/04
♥ : 52
ネタバレ

しんばくん さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

そもそも何故裁定するのだろう。何故を想像する作品。

ジャンル        :リドル・ストーリー
話数          :全12話
原作          :立川譲 / マッドハウス
アニメーション製作 :マッドハウス
監督          :立川譲
シリーズ構成・脚本 :立川譲
キャラデザイン    :栗田新一
音楽          :林ゆうき
OP           :「Flyers」作詞 - 真行寺貴秋 / 作曲・編曲・歌 - BRADIO
ED           :「Last Theater」作詞 - Ryosuke・Ryo / 作曲 - Ryo
              / 編曲 - NoisyCell・PABLO a.k.a. WTF!? / 歌 - NoisyCell

参照元        :Wikipedia「デス・ビリヤード」

【あらすじ】
 何も知らない二人の客を迎えたのは、不思議なBAR「クイーンデキム」と白髪のバーテンダー「デキム」。彼は命を懸けたゲームをするよう二人を誘う。そしてゲームを始めた二人はやがて本性が露となって行く。ゲームの果てに自らを「裁定者」と明かすデキムが下す裁定とは…。 デス・パレード公式ページ「作品紹介」参照

【特徴】
①リドル・ストーリー(結末を曖昧にした話)
②シリアスで湿っぽい
③感動

【長所】
①徐々に明かされる記憶の意外さに驚かさせる
②デキムの下した裁定結果の是非を考察させるパターンと意図的に伏せられた裁定の結果自体を考察させるパターンの 2種類ある
③デキムの成長過程が描かれている
④登場キャラに謎が多い

【短所】
①考察ポイントとは別の伏線は回収されない
②確かな解を求める事は出来ない

【短評】
{netabare} まず長所①です。記したとおり意外性のある展開で退屈とは程遠い内容となっていました。驚かされます。
 続いて②です。本作は特徴①にあたる結末を暈して視聴者自身に考えさせるように出来ている話で構成されています。そして考えさせられるパターンが長所②の前者と後者の2種類あるという訳です。視聴者としては「それは違うだろ」とか「何やらかしたんだ?」など、思うところが沢山出てくると思います。こういった思考を促す部分が魅力と思います。
 続いて③です。②のストーリー以外に、裁定を終えていくうちにデキムの心境は徐々に変化します。最終的に物語開始時とどう変化したかという所も見所だと思いました。
 続いて④です。デキム以外のキャラも謎が多く、登場時には不明な所が幾つかあります。しかし、回を追う毎に明らかになる部分もあるので見応えがあります。

 次に短所①です。これは2期も作れる部分を残したという事です。ですが、1期だけでもスッキリする部分もあります。
 続いて②です。幾ら考えたところで明確な答えを得る事が出来ない部分もあります。また、お茶お濁していると捉えるか否かで作品の良し悪しが決まるかもしれません。{/netabare} 

【総括】
 全体的に湿っぽい雰囲気ですが、怨嗟の感情が渦巻いておどろおどろしい雰囲気の回もあれば、少しおちゃらけた雰囲気の回や心温まるやさしい雰囲気の回もあり、心揺さぶる話が多いです。また、ゲームで判明する記憶には意外性があって飽きる事の無い作りになっています。そして、最大の特徴は視聴者に考察を促す作りである事です。以上の事から笑いを求めている、湿っぽい空気が苦手という方以外にはお勧め出来る内容かと思います。

【思った事・蛇足】

デキムはトーテムでも特異な存在のようです。
というのも、生を全うした人間を尊敬しているからです。
何故特異であるかというと
その他のバーテンダーは只管来訪した客をルールに則って裁くだけで
人間を尊敬する事は無いからです。


因みにトーテムで働く従業員は人間ではないです。


それにしても
何故デキムは生を全うした人間を尊敬しているのでしょうか。
謎です。


私は何と無く尊敬する理由について作中の内容から感じ取ったのですが
尊敬する理由も結局推測の域を出ない訳です。
けれども
もやもやする事は無く
「そういう事で良いか」と勝手に納得出来ました。
(納得出来なかったらつまらなかったかもしれない…。)


それと
上では一切触れませんでしたけど
心理描写が丁寧で「感動出来る」物語になっていました。
なので
感動する事を目当てに観るのも良いかなと。
そう思います。




2期やらないかなー。

投稿 : 2020/04/04
♥ : 19

66.3 7 人生アニメランキング7位
世界征服~謀略のズヴィズダー~(TVアニメ動画)

2014年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (879)
4356人が棚に入れました
過去の指導者たちが思い描いた世界征服は、ただの妄想に過ぎなかった。世界征服とは―いまだかつて誰も為し遂げたことのない栄光。一人の幼女、星宮ケイトに為されるまでは、それがどれだけ恐ろしく輝かしい行いなのかを知る者は存在しなかった。「我らがズヴィズダーの光を、あまねく世界に!」

声優・キャラクター
久野美咲、花江夏樹、M・A・O、伊瀬茉莉也、花澤香菜、寿美菜子、鳥海浩輔、広田みのる、山崎エリイ
ネタバレ

かげきよ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

幼女と歩む世界征服

「我らがズヴィズダーの光を、あまねく世界に!」
幼女:星宮ケイトと歩む世界征服への道のり。

幼女の戯れ言かと思いきや本当に世界征服を目指す組織の物語でした。

補助輪チャリだったりたどたどしい口調や動作だったりあどけないケイトですが
一度演説させると、その知識と信念とカリスマ性を強烈に感じさせてくれます。
このギャップは癖になってしまいそう。
観る前はチョット下らない系かな?なんて思っていましたが
意外と知的なストーリーが軸になりそうです。
まだ活躍はありませんがケイト以外のキャラも濃そうですし
それに他の組織(正義の組織!?)も絡んでこれからどう進むのか楽しみです。

注:【考察・予想】というのが時折出ますが、原作を知らない状態で書き込んでいます。
ネタバレとは異なりますが先入観を持ちたくない方はスルーしてください。

※2話感想{netabare}
前回はバタバタしてたので改めてキャラ紹介回って所ですね。
ヴィニエイラ様(ケイト)、ドヴァー(明日汰)、プラーミャ様(逸華)、
ピェーペル将軍(吾郎)、アジーン(ヤス)、ウーム教授(ナターシャ)、ロボ子
皆、特徴的で楽しいメンバーではあります。
プラーミャとピェーペルは名字同じなので兄妹とかですかね?

後、どう見ても駒鳥さんはロビンなのだけど
コチラとはお約束通り恋が芽生えたりするのでしょうかね?

今の所、悪の組織視点ではあるけど王道を歩んでいます。
このまま無難にキャラものとして楽しめる作品になるのか、
シナリオ捻って勝負に出るのか。興味津々です。
{/netabare}

※3話感想{netabare}
喫煙者死すべし! 喫煙者の方には痛い話だったかも知れません。
時代の流れからすると一見、善行にも見えますがやり方が過激でやはり悪の組織でした。
とはいえ、彼女たちは悪を成すと言うよりは自分達の欲求・欲望のために
全力でワガママを通す生き方をしていて痛快さを感じてしまいます。
その辺りがこの組織の魅力の様です。

メンバー同士の深い付き合いもちらりと垣間見られた今話でしたが
次回は更に掘り下げた過去が観られそうです。
{/netabare}

※4話感想{netabare}
ズヴィズダーのエネルギー源がウドだったとは…。
今回はその親株探索とナターシャ掘り下げ回でした。
暗闇の中ケイトはナターシャへ光を与え絆が生まれた事が分かったと同時に
ナターシャの両親の行方、ロボ子の正体、妖精とは何なのか等
多くの謎がバラ撒かれストーリーとしても楽しめそうです。
【予想】{netabare}
ズヴィズダーの他にも妖精を崇拝する別の悪の組織でもあるのかなという気もします。
ロビン達と共闘する展開もあるやも知れません。
{/netabare}{/netabare}

※5話感想{netabare}
明日汰と駒鳥さん互いの正体がバレそうでバレない
こういうアニメでのお約束の展開でした。
でもこれでは余りに王道過ぎて満足できないです。
5話までかかって使い過ぎに思いますが、
ここまでで各キャラ紹介が終わったので
次回からストーリー&ケイトのカリスマ性の復活に期待したいです。
{/netabare}

※6話感想{netabare}
全員で中学に潜入!というゴリ押しで来ましたが
やっとこの作品のらしさと言うか色が出て一話で感じた期待感が戻ってきました。
(3話以外は王道でやや不満がありましたので…)
幼女が世界征服という無茶を立ち上げたのですから
王道を歩むのではなくこういう道無き道を歩む痛快さ、無茶さが欲しかったのです。
スベるの必至状態での明日汰への無茶ぶりとか気の毒でしたがね…。
後はケイト中心に良く喋らせてテンポよく楽しませつつキャラを引き立て
そのカリスマ性を匂わせてくれれば成功する作品だと思います。

肝心の宝探しの方はどうやら白鷺さんやホワイトライトの罠の様です。
ズヴィズダーがどう切り抜けるのか後半が楽しみです。
…そしてロビンのドジっぷりも何気に楽しみです。
{/netabare}

※7話感想{netabare}
頭が「?」まさかこんな展開になるとは!
まるで夢幻…このまま幼女が魔神化して世界征服を成す事となって行くのでしょうか?…

ケイトが意志を持ち、そのわがままを通していく事で征服していく展開を思い描き
また楽しみに期待していたのですが、
無意識の中、魔神化(巨大化)したケイトがまるでゴジラの如く暴れる意味不明な展開に
面食らい期待とのズレに困惑と不安を感じてしまいました。

が、しかし!終盤現れた都知事の存在で気持ちが一変。
今後の展開に含みを感じますし今までの言動も色々と伏線になっていた事を感じ
キャラ物に止まらず意外にちゃんとしたストーリーが楽しめる作品なのだと思い直し
当初の期待と別の期待が生まれつつあります。

今回単体で観ると意味不明な事が多いのですが将来的には色々繋がって
話としては纏まると思っています。

明日汰の家族について【考察と予想】{netabare}
今回終盤で色々ヒントと思われる描写が出ていますので
現状での考えや予想を書き留めておきます。

・1話冒頭で明日汰が言い合いをしていたのは父の都知事と判明
・その電話では「家に帰っても誰もいないだろ!」とか
 「世界征服でもしろ!」とか言っている
・家族写真には明日汰と共に妹らしき人物が写っているが眠っている様子

等から色々と推測して
今回プールで見た世界は明日汰の妹が見る夢の世界と繋がっているのだと思います。
ケイトと彼方の世界で話していたのも明日汰の妹で
きっと彼女はどこか別の所で眠り姫の様になっているのではないかなと思っています。
ケイトも明日汰の妹もぬいぐるみを抱いているので
これが精神をリンクさせるアイテムになっている模様。
二人は同一の可能性もありますが…。

都知事が電話していたのはナターシャの話(4話)にも出てきた謎の組織で
ナターシャの両親同様に子供を救おうと組織を手助けしているのでは?
今時、黒電話で話していたのも古風な組織の雰囲気を匂わせています。
都軍やこの組織との戦いは不可避になりそうです。

また、都知事が喫煙者である事も分かりますのでコチラも含みになっていそう。
謎の霧モヤとタバコの煙って因果関係がありそうです。
ついでに言うとドヴァーのガスマスクが途轍もないお役立ちアイテムになるのかも。
{/netabare}
現時点ではかなり想像力に頼った予想で確証はなく的中率低いかも知れませんが
予想と異なったとしても個人的にはストーリーとして期待できるかな
と思える根拠になっています。
{/netabare}

※8話感想{netabare}
ホワイトライト指令と鹿羽一家の悲しい因縁が見えた回。

一話完結にするのは勿体ない気のする内容でした。
ピエールの男気や香織の心境等もう少し背景をじっくり見せれば
緊張感や感動に繋がった気がするのですがやや即席だったかな。

ただ鹿羽一家と香織については次回以降更なる掘り下げは望めそうです。
何があって裏切り裏切られる事になったのか興味を惹かれます。

ケーキを美味しいと喜ぶ今回の締めは好きでした。
吾郎にとってピエールが作ったケーキの味は忘れられないでしょう…。
{/netabare}

※9話感想{netabare}
温泉でのんびり回と思いきや
ロビンがドヴァーやイーグレットの正体に気付く展開は勿論ですが
他にも
『温泉での底の方で繋がっていたのか発言』(ウド地下と掛けている?)
『ケイトのおねむの時間』~『破壊された街並』(この間に魔神が暴れてる?)
『指令の車の助手席にぬいぐるみ保持したヤス』(やはり繋がってたけど目的は?)
あと、細かいのだと『大量のみやげを買う指令』『日光を眩しがるケイト』
等、気になるカットや台詞が多く気が抜けませんでした。

かなりの伏線が残っていますが終盤に向けどのように展開するのか見物です。

色々な展開が予想出来るこの作品ですが、大きな鍵となっていそうなのは『夢』。
夢に焦点を当てて一つの仮説を考えてみます。
【考察】{netabare}
『この世界はケイトの夢で出来ている』という説が私の中で生まれています。
全部が夢とか、結局夢オチという訳ではなく、
夢の中に入り込んだ者達の群像劇になっているのかなと。

明日汰との出会いでも「夢を見せてやる」でスタートしていますし
他メンバーも何らかの不安を抱えてこの世界に入り込んでいるのではないでしょうか。
そしてホワイトライト(白光)の人達はそういった人を
起こそうとしている人達なのかなという気がします。(ヤスも多分そっち側)
駒鳥さんに関してはちょっと異質な気がしますのでケイトの分離体なのかも。
家族写真の明日汰の妹らしき人物はケイトに駒鳥さんを少し足した雰囲気でもありますし。

世界征服者=夢を見ている張本人と言う事ではないでしょうか。
皆が目覚め誰も居なくなれば自分だけの世界となり征服が達成されると言う事なのかも。
今回ケイトは眩しがっていましたので目覚めの時は近いのではないでしょうか。

伏線回収や説明がしきれない部分も多々ありますし
私自身も確証している段階ではないのであくまでも仮説の一つと言う事で。
現実を夢が浸食してる説とかもありますが、それは書かなくてもいいかな…。
{/netabare}{/netabare}

※10,11話感想{netabare}
強者こそ正義と言わんばかりの都軍の侵攻。ズヴィズダーピンチ!
都知事が一気に支配欲に駆られ行動しているみたいでどうなってるんだ?
なんて思っていたら既に人ではない様子。
ラストスパートに入り、かなり無茶苦茶で展開が荒い気がするんですが
伏線やらも回収して上手く着地してくれるんだよね?…大丈夫だよね!?
{/netabare}

※12話感想{netabare}
ドタバタと今まで征服してきたものも利用して都知事退治で締めくくり。
バラ撒いたはずの伏線には触れる事のないものも多数あり消化不良。
この終わりだと夢や巨大とか振り返るとやはり意味不明で道筋が繋がっておらず
シナリオが至る所でささくれ立っています。
もう少し洗練されたシナリオに期待していたのですがね…。
世界征服にしても皆と知り合いになると言う知名度的な意味が強く
そういう意味なら過去世界征服した人居るんじゃないか?とも思ってしまいます。

それとピエール生きてたのか!
{/netabare}

【総評】
可愛かったり味のあるキャラが多くドタバタコメディとしては楽しかったのですが
シナリオとしては意味深なシーンやカットがありながらもその殆どを放置してしまい
とても満足できる内容ではなかったです。
これなら下手に凝らずにキャラの魅力で押し切れば良いのにな…っと思わずには居られません。

毎週楽しんで期待も膨らんだんですがラスト3話でチープな着地に導いてしまい
印象を落としました。
これだとオススメっていう訳にはいかないですね…。

投稿 : 2020/04/04
♥ : 38
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

カワイイ系世界征服物語

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
ハイテンションなギャグアニメ、時折シリアス、といった作風。

世界観はなかなか面白かったので、あと一歩踏み込めれば、名作になれたかもしれない勿体なさを感じました。

まあ、けっこう楽しめたんですけどね。

まずOPにやられた~♪ 坂本真綾さんファンとしては喜ばずにいられない! 坂本さんといえば、「あまんちゅ」のOPのようにゆったりした曲調が多いけど、こういうアップテンポな曲も良いよね~♪

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
このアニメの上手さは、「日本中が内戦状態の中、中立地帯として自治を守ってきたウド川市」を舞台にしている(のにそれを終盤まで視聴者に伏せる)というところ。

だからこそ、「世界征服」を掲げる「ズヴィズダー」にも一定の正義が生まれる(しかも、悪の結社が主人公サイドであるという前提はギリギリまで守られる)。

そうでない(平和な日本国の中での話だ)と、テロリストを賛美するという、今の時代だと色々と叩かれそうな要素を抱き込むことになるからね。

キャラ的には、たくさんの女性キャラが出てきて、皆カワイイものの、皆さんぶっ飛び過ぎてて、イマイチ萌えられず(汗)。強いて言えば駒鳥さんには切なくさせられた。吾郎は好きなオッサンキャラだった(そして9話のパロネタには笑わされた)が、ラストの展開でえぇぇ~!?ってなった(義理の妹やん)。

全体を通し、「ハイテンションなギャグアニメ」という枠を突き破りきれなかった印象がある。「ローリング⭐ガールズ」や「キルラキル」に芸術性で一歩及ばずといった感じ。

せっかく、2話~5話でテンポ良くキャラの紹介を済ませたのだから、6~8話を使って、ガラッとシリアスにして、独特の世界観を深めて(例えば、古代ウド川文明の時のケイトの話をするとかして)いき、9話の温泉回はそのまま生かし、ラストに繋げていくような構成の方が良かったと思う(放課後秘宝倶楽部編はイマイチだった)。

やはり、ケイトの言う「世界征服」が何なのかが分かりにくかったし、その動機もよく分からない(重みがない)感じだった。だから、「ズヴィズダーファミリー」の関係性も、希薄に感じた。なぜ命や人生の全てをケイトの夢(世界征服)にかけられるのかが伝わってこない。「命を救われた」だけでは、不十分に思う。

そこさえクリアできていれば、更に良いアニメになったと思う。「可愛さと気楽さとシリアスの程よい落とし所」を狙ったというのはわかるので、まあ(私がシリアス好きだから)好みの問題なのかもしれないが。

もっとも、それ(シリアス展開)を期待させたのは、第1話冒頭の「征服後の世界」を見せられたからで、その点は、何も伏線回収していないと思うんだが……大丈夫なんかな(アニオリ作品で大風呂敷広げすぎたか)?

いずれにせよ、「戦いはまだまだ続く」的なラストなので、2期があるなら(冒頭の伏線回収にも)期待します!
{/netabare}

【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
第1話
世界征服後の世界? それとも、ラストが第1話に繋がってるパターンかな? ケイトは、異能力者なんですね。世界をどうこうしたいから征服する、ではなく、世界を征服したいから征服する、しかもそれがヒロインというのはなかなか新しいですかね。

なんだろう? 不思議なアニメですが、どこか「廻るピングドラム」を思い出した(あそこまでぶっ飛んでませんが)。

第2話
逸花回。逸花の飯を食べた時の明日汰のリアクションは、古典的だけど笑ったw 明日汰の名前を連続で間違えるくだりは、化物語を思い出させ、少ししんみりした。

第3話
吾郎&安兵衛回。立てよ国民?w 私は非喫煙者者だけど、あんまり気にならないけどな、煙草の煙。私は健康面&金銭面から吸わないけど、煙草吸ってるキャラとかシーンとか、普通に格好良いとは思う。これまではふざけつつもストーリーを流してたけど、今回は一時停滞? こっち(ギャグメイン)でいくのかな?

第4話
ナターシャ&ロボ子回。キャラの掘り下げを二人まとめて行い、テンポを早めているということは、中盤以降はストーリー重視かな? ナターシャが意外と若くてびっくりw

第5話
駒鳥さん回。そして触手回w 意外な展開&真の意味で正しい「別にあんたの為にやったんじゃないんだからね」……あれは笑った(笑) ラストは二重だまし。ナイスな脚本でした♪

第6話
学校生活を見せるわけですね。なぜか何度も寝落ちしたw

第7話
トンデモ展開の後に、説明不足のまま無理矢理に収束。まあ、伏線になっていることに期待しよう。

第8話
世界征服は、いつ進むんだろう? 敵(政府)側にはズヴィズダーの身内が多いようですね。家族ネタ(和解)をメインにするつもりかな?

第9話
安定の温泉回。そして、吾郎の食レポは「孤高のグルメ」の「井之頭五郎」のパロディ(笑) 吾郎つながりやね(視聴対象的に、分かる人少ないんじゃないw)

第10話
なんだ、ロリガのような世界観だったのか? 敗退後のロボ子の扱いには、胸が痛くなった。戦場で「正義」をうたった「勝者」がどのような行いをするのか……ニュースでしか知らないことだけど、アルことなのかなぁ。

第11話
ケイトの真実。なんかちょっとだけ、「鋼の錬金術師」の「お父様」を思い出した。駒鳥さんと明日汰のやりとりは、胸が切なくなる良いシーンであった。

第12話
やはり、なんかロリガっぽい(笑) それがこの作品の良さなのだろうけど、途中途中にはさまれるギャグ要素が邪魔だった。最終バトルは、思いっきりシリアスにして、熱い展開にした方が、ギャップが効いてて良かったと思う。
{/netabare}

投稿 : 2020/04/04
♥ : 26
ネタバレ

GvwT さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

感想

アニメオリジナル作品
世界が1人の幼女によって征服されるお話

以下各話感想的なもの
第1話
{netabare}主人公の明日汰は家出中
なんなんだ戒厳令って
いきなり街の店やらなんやらが閉まってる
変な幼女キタ━(゚∀゚)━!!
「我が名は星宮ケイト、またの名を悪の秘密結社ズヴィズダーの総帥ヴィニエイラ様だ!」
うん、可愛い

戦闘員的な奴らのキャラが濃すぎる
こんだけの力があったら世界征服できそうな気がするな
てか冒頭の感じからすると本当に世界征服するんでしょう

ラストの白いのは正義の味方かな?{/netabare}

第2話
{netabare}飯に釣られてズヴィズダーの拠点に来た明日汰
あのちっこいプニプニはクルクルって名前なのか

いきなり奥から怖い人だ!
逸花が料理担当だと分かった途端食卓から消える一同
まあそういうことですよね、察してくださいww
名前がロボ子とか安直すぎる
メシマズをちゃんと指摘できる明日汰くんすごいです!{/netabare}

第3話
{netabare}ヴィニエイラ様のタバコへの憎悪が異常なのです
まあ俺もタバコの臭いは嫌いですけどね
非喫煙者の庶民もズヴィズダーに賛同し、何やら大変なことになりそうな予感
てかどんだけ非喫煙者いるんだよ
5人に1人くらいは喫煙者じゃないのか?

西ウド川市の喫煙者が排他されていく
そしてヤスも・・・
生き残った喫煙者たちは「最後の楽園」へ集結
そして全面戦争へ!
怒ったヴィニエイラ様ってそんなに強いのか!?
3話にして早くも征服失敗(・ω・`){/netabare}

第4話
{netabare}僕もナターシャと同じ布団で寝たいです(-_-)゜zzz…
一万二千年周期か
どこかで聞いたことのある数字だなヽ(´▽`)/
西ウド川市の地下に古代遺跡が1?

すぐお昼寝しちゃうヴィニエイラ様カワイイ
ナターシャってウクライナ出身だったのか
両親はどうなっちゃったんだろうね
おしべとめしべをピーするんですね
わかりますwww
なんかいい話チックに終わったけど、果たして本当にいい話だったのだろうか??{/netabare}

第5話
{netabare}あれ?いきなりバトルしてる?途中の回抜かしてしまったか??
と思ったらそんなことなかったε-(´∀`*)ホッ
まさか蓮華ちゃんがホワイトロビン!?
バレバレですよね...

女子更衣室に入って「女の子の匂いがする」とか完全に変態さんです
とうとう出やがったぜ、お決まりの触手攻撃
さすがにそれはマズイと勢いでロビンを助けてしまった明日汰
これは後々(○゚д゚)ャバィカモ・・・
逆上がり出来て良かったねヴィニエイラ様!{/netabare}

第6話
{netabare}学校は安息の地、聖域だから守りきる
完全にフラグを立てて即効で回収しましたね明日汰くん(笑)
明日汰の学校にあると噂になってる秘宝"ウドの花嫁"を潜入捜査するズヴィズダー一同
五郎さんの潜入の仕方が不憫すぎる・゜・(ノД`)・゜・

秘宝倶楽部への潜入に成功
なぜかウド川踊りを無茶ぶされる明日汰
これはひどい・・・
しかし倶楽部そのものが罠だったみたい
ここからどうなることやら{/netabare}

第7話
{netabare}結局駒鳥さんも参加することに
相手がホワイトライトということに気づいた五郎さん
しかし足の親指だけじゃ通信が上手くできない(-_-;)
明日汰が踊ったら石が光りだした!?
明日汰の踊り恐るべし!

変な集団が結界を破って突入っしてきた
その最中、ケイトと明日汰は石の光ってたプールの中へダイブ
変な世界にワープしてケイトが巨大化して再び元の世界に帰ってきた!?
どういうことだってばよ???
明日汰は征服されない能力の持ち主みたいです
そして突入してきた集団は都知事(明日汰の父親)直属の部隊ということが判明Σ(゚д゚lll){/netabare}

第8話
{netabare}ホワイトファルコンが登場!
久しぶりに羽を伸ばすことになった明日汰
ケイト&ロボ子と一緒にロボ執事ショーを見ることに
メイド役をやっているファルコンに洗脳をかけられたケイトたち3人
どうなることやらアワ((゚゚дд゚゚ ))ワワ!!

ピエールのおかげで団員のもとへ駆けつけることに成功した五郎さん
そのままファルコンとの戦闘へ、、、
意外といいバトルしてたな
ファルコンの正体は五郎さんと関わりがあったみたい
てか今回は五郎さん回だったな
ヤスはどうなるの???{/netabare}

第9話
{netabare}ズヴィズダー一味とホワイトライトが慰安旅行で同じ温泉宿に
また仮面かよ、、、
温泉でベタなすれ違いキタ Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒(。A。)!!!
ドヴァーとホワイトロビンが角でぶつかるというまたもやベタな再開を果たす
しかしそこをイーグレットが目撃(・□・;)

イーグレットの勝手な行動で争いが始まってしまった
やはり注目の戦いは旅館の老夫婦ですねwww
イーグレット&ドヴァーの正体を知ってしまった駒鳥さん
そして裏切ったであろうヤス
さらに最後の爆発
急展開すぎるぜ!!!{/netabare}

第10話
{netabare}開始早々基地を爆発されたズヴィズダー
この顔にズヴィーときたらズヴィズダー、ということでめっちゃ指名手配されてる
敵に囲まれてしまったズヴィズダー
五郎さんとロボ子が犠牲になってしまった、、、

罠だとしても行くしかない
ケイトがいるから大丈夫!
ケイトへの過剰とも言える信頼はどこからきてるのだろうか?
見事に罠にはまるものの、ホワイトロビンいや駒鳥さんが自分の中の正義を信じて行動を始める
テライケメン(//∇//)
{/netabare}

投稿 : 2020/04/04
♥ : 13

69.9 8 人生アニメランキング8位
平成狸合戦ぽんぽこ(アニメ映画)

1994年7月16日
★★★★☆ 3.6 (491)
3105人が棚に入れました
東京・多摩丘陵。のんびりひそかに暮らしていたタヌキたちは、ある時、エサ場をめぐって縄張り争いを起こす。原因は人間による宅地造成のため、エサ場が減ってしまったから。このままでは住む土地さえ失くなってしまうと、タヌキたちは開発阻止を目論み、科学の発達した人間たちに対抗するため先祖伝来の″化け学″を復興させることとなった。化け学の特訓が始まる一方、四国や佐渡に住むという伝説の長老たちへも援軍を頼む使者が向けられた。かくして人間たちが露とも知らぬ所でタヌキたちは勝手に蜂起した。

声優・キャラクター
野々村真、石田ゆり子、三木のり平、清川虹子、泉谷しげる、芦屋雁之助、村田雄浩、林家正蔵
ネタバレ

renton000 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

第四の壁

 高畑勲監督による子供向けの映画ですね。二時間くらい。

 ストーリーの展開はすごく良かったです。これは、ナレーションのおかげでしょうね。「ぽんぽこ」は、普通に作ったら二時間では到底収まらない分量だと思います。でも、ナレーションを使って場面と場面をつなぐことで、大幅な圧縮が可能になっていました。また、見どころの多いところを中心につないでいくことで、エンタメ性の増大にも寄与していたと思います。落語調のナレーションも、この作品の雰囲気とよく合っていました。
 キャラの動きも良かったですね。たくさんの動物を動かすのは大変だったとは思いますけど、妥協していた箇所は見受けられませんでした。この辺の妥協の無さは高畑勲監督っぽさが出ていますかね。

 あと、高畑勲監督は、人間社会に対抗して敗北していくタヌキたちに、自分たちの学生運動などを重ね合わせていたっぽいですよね。それっぽい描写が、機動隊との対峙シーンなどに見られました。
 個人的には、インタビューやらブログやらツイッターやらで政治的な主張をしている映画監督を見ると、「作品内で語れや、この○○が!」と考えてしまう質なので、作品内で主張している分にはとやかく言う気はありません。映画自体が歴史的にプロパガンダであったり反プロパガンダであったり、ってところもありますからね。「アリス」のレビューで、主人公無双でもハーレムでも現実逃避でも原作者の好きにやったらいいよって書いているんですけど、それと同じです。原作者の趣味嗜好はもちろん、思想だって作品の質を左右しませんから、好きにやったらいいと思います。外観をもって批判するのは、ルパンを見て「泥棒だからダメ」と言うのと同じくらいナンセンスだと考えています。
 ただ、原作者の思想が透けて見えたり前面に出て来ていたりすると、やっぱり説教臭くなるんですよね。また、現実の思想が介入してくるせいで、フィクションとしてのめり込めなくなってしまう。大人向け映画ならまだしも、子供向け映画ならもうちょっとマイルドでも良かったかな、と思います。

 で、この辺の相乗効果が変な方向に現れてしまったようにも感じました。頻発するナレーションとリアルすぎるほどのリアルさ、そして、全編に漂う説教臭さ。これらのせいで、現代ファンタジーでありながらも、ドキュメンタリーに片足を突っ込んでいるようにも思えました。そこは少し残念なところ。
 でもまぁ、そうは思うものの、子供と大人で作品の解釈が変わるとか、子供にとっては娯楽作品でも大人とっては社会風刺であるとか、そういう二面性を持たせた作品を作るのはジブリのお家芸ですからね。この作品が子供向けに作られているのは確かでしょうし、子供にとって娯楽作品として成立している以上、批判する気はないですけどね。

 で、この作品を見たのは半年くらい前のことで、高畑勲監督作品のレビューを書くなら最初は「かぐや姫」がいいかなぁなんて思い放置していたんですけど、ふと思い出すきっかけがありました。
 先日、友人と食事をしているときに、今年の大河ドラマの「真田丸」が面白いよ、と言われました。私は見ていなかったので話題に乗ってあげられなかったんですけど、三谷幸喜監督が手掛けているらしいですね。
 そんなわけでの「ぽんぽこ」レビューです。


第四の壁:{netabare}
 第四の壁っていう言葉があります。
 もともとは演劇用語で、「舞台と観客を隔てている想像上の透明な壁」という意味で使われます。舞台上のストーリーと客席にいる観客には一切の関係性がありませんから、その間には見えない壁があるよねってことです。今では演劇だけではなくて、映画などでも使われています。平たく言ったら、「フィクションと現実の境界となる壁」ということです。

 ウィキペディアを参照すると、
 第四の壁は、フィクションと観客の間にある不信の停止(※)の一部である(※不信の停止:観客はフィクションを見ている間は「こんなことは実際には起こらない」などという無粋な突っ込みを抑えること)。
 通常、観客は第四の壁の存在を意識することなく受け入れており、あたかも現実の出来事を観察しているかのように劇を楽しんでいる。第四の壁の存在は、フィクションにおいて最も良く確立された約束事の一つである
 と、説明されています。

 私たち視聴者はフィクションを当然のようにフィクションとして見ていますから、この第四の壁は常に存在している、と言えます。ですが、しばしば演出として(意図的に)「ここに第四の壁があるぞ!」と明示されることがあります。
 例えば、舞台上の役者が、観客に見られていることに気づいてしまうとか、観客とコミュニケーションを取ってしまうとかですね。これにより観客は、第四の壁を意識してしまい(フィクションであることに疑いを持ってしまい)、同時にフィクションと現実の境界が破られてしまうのです。このメタ的な演出を「第四の壁を破る」と言います。

 映像で確認したい方はこちら↓をどうぞ。
 <https://www.youtube.com/watch?v=JLAaUvsKljc>
 視聴者とコミュニケーションを取ってしまう演出は、0:15~0:40、2:30~3:15あたり。
 作品世界が映画であることを明示してしまう演出は、4:30~4:54、5:00~5:45あたり。
 第四の壁を破って映画というフィクション性を壊している点ではどちらも一緒です。
{/netabare}

おまけ①アニメにおける「第四の壁を破る」演出:{netabare}
 アニメでも「第四の壁を破る」演出が使われることがあります。

 私が一番印象に残っているのは、「のんのんびより」第一期の最終回ですね。{netabare}
 エンディングテーマが流れ始める、文字通り最後のところです。カメラを背にして遠ざかっていくメインキャラ4名が、突如としてカメラに振り向いて、視聴者に向かって手を振る、という演出が入っています。フィクション内のキャラクターたちが、本来一切の関係性を持たない視聴者に対してアクションを起こしたわけですから、典型的な「第四の壁を破る」演出ですよね。これにはすごく驚きました。

 「のんのんびより」は「日常もの」の作品ではありますけど、私たちは現実の日常としては見ていませんよね。あくまでもフィクションの日常として楽しんでいます。これが、第四の壁の存在を前提とした見方です。
 でも、最後の最後になって、私たちが認識している第四の壁は彼女たちにとっては存在していなかった、ということが明かされてしまいました。「のんのんびより」には終始無言を貫くお兄ちゃんというキャラがいましたけど、私たちの存在はそれに限りなく近かったんですね。話もせず、ストーリーにも影響を与えないけれど、近くでずっと見ている存在。
 彼女たちが第四の壁を破ることで、私たち視聴者とこの作品の在り方が変わってしまいますよね。フィクションの日常であったものが、現実の日常に転換されてしまうんです。あのまま振り向かずに遠ざかってくれれば、それは単なる「アニメのキャラとのお別れ」に過ぎないんですけど、第四の壁がなくなってしまうと「現実の友人とのお別れ」に比肩してしまうんですね。これにより、「もう会えなくなる」という寂しさを増幅させる効果が、とてもよく出ていました。

 ニコニコで見つけた件のシーン。ホントはもう数秒前から欲しかった。
 如何に効果的な演出だったのかが、コメントから伝わってきます、かね?(笑)
 ホントはコメントなしのが欲しかったんですけど、残念ながら見つけられませんでした。
 <http://www.nicovideo.jp/watch/sm22644446>
{/netabare}{/netabare}

ぽんぽこ:{netabare}
 「ぽんぽこ」でも、「第四の壁を破る」演出が使われています。「のんのんびより」と同じく、エンディングで直接的にコミュニケーションを取る演出方法です。具体的には、ショウキチが「タヌキが消えたって言うけど、確かに姿を消せるタヌキもいるんだけど、ほかの動物はどうなの? 姿を消せるの?」みたいなことを視聴者に語り掛けてきます。視聴者(現実世界の人たち)が殺したんでしょ?という皮肉ですね。
 この視聴者に対する問いかけ(という名の皮肉)というのは、高畑勲監督の基本スタイルですよね。高畑勲監督は主題に対して何らかの意見を持っていて、その主張を混ぜながら、視聴者に対してどう思っているの?と問いかけてくる。これを、作品と視聴者を対比させる構成でやっています。

 「火垂るの墓」がいい例で、オープニングとエンディングは、視聴者に対する語りになっています。{netabare}
 オープニングは「僕は死んだ」というセリフだったかと思います。「死にそう」の場合はその時点での主観的な視点ですけど、「死んだ」の場合は死んだあと、すなわち、未来からの客観的な視点ですよね。
 未来からの客観的な視点というのは、まさしく視聴者の視点と同じですから、視聴者と同じ位置に立って視聴者に対して語る、というのをオープニングでやっているんです。

 エンディングはこれです↓。まずは、この動画の2:20くらいのところからラストまでをじっくり見てください。
 <https://www.youtube.com/watch?v=Dn-saPIsrd0>
 2:34からの数秒間はカメラ目線になっていますよね。目が合っているような気がして、少しドキッとします。第四の壁を破ったかどうかのギリギリのラインですけど、カメラ(視聴者)を意識しているのは確実です。そして、その後はビル立ち並ぶ未来の街(私たちにとっての現実の街)に視線を移します。ここからも、過去のフィクションに存在している主人公が、未来の現実に存在している私たちを意識している、というのが伝わってきます。
 つまり、視聴者に語り掛けるオープニングに始まり、視聴者に語り掛けるエンディングで終わっているんです。
{/netabare}

 「ぽんぽこ」も、この構成を使っています。
 オープニングでは、タヌキは現実の動物としての姿を取っています。このタヌキを丸いレンズで撮るように演出して、そこにタヌキのナレーションを入れています。タヌキを見ている私たちへのタヌキからの語りですね。キャラクターが現実にいる視聴者と同じ位置に立って視聴者に対して語るというのは、「火垂るの墓」と同じです。
 エンディングが、「第四の壁を破る」演出です。上記のショウキチのセリフを入れて、作品の総括をメッセージとして伝えています。また、この後は、タヌキたちの踊る森からビル立ち並ぶ私たちの街へと変わります。私たちにとっての現実の街で作品を締める、というのも「火垂るの墓」と同じです。

 「火垂るの墓」も「ぽんぽこ」も、構成が全く同じだってことは分かりますよね。オープニングとエンディングでは現実世界の視聴者に対する語りをしておいて、その間にフィクションとしての本編を置く、という構成です。フィクションと現実を作品内で対比させることで、主人公たちの境遇と私たちの境遇を対比的に見ているんですね。この対比をもって、両作品では、「あなたたちの繁栄は、私たちの犠牲のもとに成立しているんだよ」という痛烈な皮肉をしています。
 この「フィクションと現実の対比的な関係を作品内に作り出して、視聴者に対する問いかけ(という名の皮肉)を行う」というのが、高畑勲監督の基本スタイルなんだと思います。

 で、「火垂るの墓」と「ぽんぽこ」のエンディングでの演出方法には、ほんの少しですけど違いがありますよね。カメラを見つめるだけで第四の壁を破ったのかどうか微妙な「火垂るの墓」と、カメラに話しかけることで明確に第四の壁を破ることとなった「ぽんぽこ」。この差は、単純に子供への意識の差だと私は思います。

 「火垂るの墓」は、子供向け映画という意識はあまりなかったんだと思います。だから、見つめる程度で終えて、別に分かりにくくても良かった。数秒カメラを見つめる程度の演出では、その意図は子供には伝わらないと思います。それを分かっていて、それでも子供向けではないからいいや、大人にだけ皮肉が伝わればいいや、と判断したのでしょう。上記のエンディングで、{netabare}セイタは見つめてくるけど、セツコは寝たまま、{/netabare}というところにもこれが表れているのかもしれません。

 でも、「ぽんぽこ」は、子供向けの娯楽映画として作ろうっていうのが大前提にあったんだと思います。子供向けの娯楽映画として、何よりも分かりやすさを優先したかった。だから、直接語り掛けるという「第四の壁を破る」演出を選んだんだと思います。直接語り掛けちゃえば、子供にだって分かりますからね。そして、何を優先的に伝えるかを考えたときに、高畑勲監督個人の思想よりは、子供にも身近であろう「自然を守ろうね」にしたのでしょう。

 なお、「ぽんぽこ」が視聴者への問いかけ(という名の皮肉)のために作られていたことが、ナレーションによっても分かるようになっています。最終盤において、ショウキチの語りが途中から古今亭志ん朝のナレーションに代わるところがあるんですけど、これによって、今までのナレーションがすべてショウキチの語りであったことが判明します。最終盤に来て初めて、視聴者はずっとショウキチに語り掛けられていたことを知るのです。


 高畑勲監督の作品は、構成はかなりかっちりしているんですよね。少なくとも私個人は、宮崎駿監督よりはかっちりしていると思っています。ただ、構成はかっちりであるものの、中身は文学的というか文芸的というかそういう感じが強いですよね。説明が迂回的、と言ってもいいです。まぁ、読み取りが難しくて、分かりにくいってことです。直接悪口を言うのではなくて、皮肉として言うところにもそれが表れていますよね。しかも、エンタメ性も高くないですから、見る人をすごく選ぶような気がします。
 でも、「ぽんぽこ」に関しては、子供向けの意識が強く働いたこともあってエンタメ性が高くなっていますし、それでいて構成のかっちり感は失われていないですし、主義思想という作家性も出ています。これらが高い次元でまとまった、すごくいい作品だと思います。子供のころに見ただけだなって人は、ぜひ大人の視点で見直してみてください。
{/netabare}

おまけ②カメラを使った「第四の壁を破る」演出:{netabare}
 「第四の壁を破る」演出が、カメラによって行われることもあります。本来意識されていないはずのカメラの存在を視聴者に認識される、という手法です。カメラの存在が認識されると、そこにカメラが置いてある(=そこに撮影者がいる)となりますから、第四の壁は自然と破られてしまいます。
 「クロスロード」のレビューで、「この作品はカメラで撮影しているよ!」演出について書いたんですけど、あれも「第四の壁を破る」演出の一つです。レンズ効果によって、性能的なカメラの存在がアピールされています。
 新海監督はメタ的にこの演出を使っているわけではないですけどね。レンズ効果を使って画面内のキラキラ感を最大化しているだけだと思います。

 ここではその話ではなくて、物理的に干渉されたカメラの存在アピールの話をします。例えば、落ちてきた雨粒がカメラのレンズに当たるとか、跳ね返った泥がカメラのレンズに当たるとかですね。何かがレンズに付着することで、透明なはずの第四の壁を目視できるようになってしまいます。

 アニメでも、こういう演出は多いですよね。一番最近見たものだと、「甲鉄城のカバネリ」の第9話です。
 詳しい内容はここでは述べず、カバネリのレビューに譲ります。
{/netabare}


雑記:{netabare}
 また横断的な書き方になってしまいましたね。申し訳ないです。
 なんとこのレビューで登場したアニメ作品は、ぽんぽこ!火垂るの墓!のんのんびより!カバネリ!の4作品。このアニメ4作品に加えて、実写映画にまでリンクを貼る始末! 単発映画のレビューのはずなのに、目も当てられません。すみっこでこっそりやるシリーズへの並列すらためらわれるレベルです。

 一応、第四の壁じゃなくてぽんぽこが話題の中心なんだよって偽装するために、ぽんぽこをど真ん中に配置するという構成に変えてみたんですけど、うまく機能しましたかね? 微妙かな?
 カバネリを別レビューに飛ばしたのは、短くするためっていうのもあるんですけど、「ぽんぽこ!火垂るの墓!のんのんびより!カバネリ!を使ってレビューを書きました」だと意味が分からなくても、ここからカバネリさえ除外しちゃえば意外と通じるかもしれないな、と思ったからでもあります。

 まぁ、裏話はともかくとして、冒頭述べた三谷幸喜監督について。
 三谷幸喜監督はいろいろと手掛けていますですけど、彼が脚本を務めた「古畑任三郎」という作品があります。映画じゃなくて、ドラマですけどね。今見ても面白い作品だと思います。
 この作品では、視聴者が犯行の一部始終を目撃できるようにストーリーが進行していきます。「名探偵コナン」のような「刑事側も視聴者側も犯人を知らない」というスタイルではなくて、「刑事側は犯人を知らないけれど、視聴者側は犯人を知っている」というスタイルです。視聴者が主人公である刑事に自己投影するのではなくて、視聴者が刑事の捜査をあくまでも客観的に見ていくように作られているってことです。
 で、この作品の謎解きパートの直前に、「第四の壁を破る」演出が使われているんです。いきなりドラマが停止して、背景も暗転して、この中で主人公の古畑任三郎にだけスポットライトが当たって、それで視聴者に話しかけてくる。客観的に進行するストーリーと「第四の壁を破る」演出は、とてもマッチしていますよね。

 酔っぱらった頭で三谷幸喜監督の作品を考えていて、それでこの「古畑任三郎」にたどり着いたんですけど、アニメで第四の壁を破っている作品はなんだろ?と気になったんです。そこで、のんのんびよりに白羽の矢を立てたはいいものの、もう枠を使っちゃってたんですね。それならってことで、ぽんぽこを引っ張り出すことにしました。第四の壁やのんのんびよりありきのぽんぽこだったってことですね。
 で、第四の壁を度外視して高畑勲監督論をやるなら、大人しく火垂るの墓から入るべきだとは思います。構成を中心に書けますからね。それを分かってはいるんですけど、どうにも見返す気が起きないんですよね。年の離れた妹が、というシチュエーションが個人的になかなか辛くてね。それゆえのぽんぽこってのもあったりします。

 気が向いたらカバネリの方もどうぞ。
 うっかり迷い込む人を避けるために、ネタバレありタイトルなしで投稿しますけど、内容は動画を使って演出を見ていくだけです。ストーリーには触れませんので、ネタバレ嫌いや未視聴の方でも大丈夫です。たぶん。
{/netabare}

投稿 : 2020/04/04
♥ : 10
ネタバレ

とまときんぎょ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ちゃんと娯楽

映画館で観て以来通して観た事はありませんでした。
「ぽんぽこ」や「火垂るの墓」や「おもひでぽろぽろ」…力がある作品だけれど、何度も観てはいませんでした。
田舎や自然は大好きですが。この社会的メッセージが含まれる作品たちに愛着を持ってしまったとして、「コレは説教くさい、だから自然派は…」というザックリした見方をされた時に、自分は反論出来ない気がして。

「アイツ正しいこと言ってるのはわかるけど、説教くさくね?」と囁かれる優等生のクラスメイトを「そうかな…」とチラ見して「まあ私と特に親しい訳じゃないし…」と深く関わらないが如くでした。



久しぶりに通して観てみました。
狸達がどうなってゆくのかがあらかじめわかっているので、途中途中のぬか喜びや空騒ぎが、とても胸に痛く、ドキドキしながら観ていました。
しかし。
相変わらず人間は自然を壊し続けて酷い。地形のもつ質や循環を無視した開発、森林の適切な活用が出来ていないための荒廃、だから未曾有の災害も尽きないのだろうか。
…等々という真面目な視点は勿論再確認できたのですが、

それ以上に…
あー!この狸達みたいに!!
思いっきり何かに打ち込みたい!!
謳歌したい!!
むくわれなくったって、乗せられたって、やり切りたーい!!
時にアホみたいに喜怒哀楽に乗って騒ぎ、そして呑気にやっぱり踊り騒ぎたい!!
という、「思いっきり」の変幻自在な心地良いエネルギーをタンマリ浴びた気持ちになりました。ちゃんと娯楽でした。
狸いいなあ。

そして、人間社会で生き抜くようになった化け狸のように、それらしくいるために疲れている人や、何とかかんとかうまくやってるよ〜って人もいるんだろうな…なんて考えたりして。


優等生だけど、作品中に叩き込まれた“みんなで全力投球しようぜ!”って勢い(と狸独特の間抜けさ呑気さ)は中々観てて気持ちがいいものでした。

狸の敗因は、人間を楽しませてしまったことな気がします。狸自身も化けることが好きで楽しくて、プロジェクトに夢中になって。
{netabare}人間を怖がらせて出ていかせるためなら、あんなに楽しいバリェーションは要らなかったのでは…^^;
狸には食物連鎖の頂点にいる人間の「恐怖」がイマイチ理解できなかったのかな。
途中出てきた団地のパレード中の、大波に団地が飲まれる幻想が一番怖いような。
前半に作品中で人間がチラホラ死亡してますが、後半の狸の死亡数と比べたら極小だからいいのかなんなのか。{/netabare}
そんな狸達は仲間の弔い中も、真剣にシンミリしようしとてても、喪の形式自体になんだか浮かれてきてしまうのが、スゲーなと思いました。打たれない。やはりシリアスになり切れない狸らの恐怖の薄さが敗因かなー。


人間の自然や動物に対する愚かさが突き刺さる点では「河童のクゥと夏休み」が勝りますね。
私は自然好きなので、もっとみんな自然好きになってしまえばいいのに(特に田舎の人ほどもっと)、とは常々思いますが。
別に茅葺屋根の家に住んでかまどでご飯炊くべきとは言わないけど、ゴミをポイ捨てしないとか、日常生活で使うものが何から出来ているのか考えてみるとか、除草剤撒かないとか…いかん説教くさくなっちまう…

夏も終わりだけど、狸気分で秋はじめの生活に入ろうと思えました。

投稿 : 2020/04/04
♥ : 35
ネタバレ

ヲリノコトリ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ジブリベスト10のためのレビュー

【あらすじ】
多摩ニュータウン計画の推進とともに住む場所を失っていく狸たち。ぽんぽこ31年秋からぽんぽこ34年にかけての狸たちの奮闘を描く。

【成分表】
笑い★★★☆☆ ゆる★★★☆☆
恋愛★☆☆☆☆ 感動★★★☆☆
頭脳★☆☆☆☆ 深い★★★☆☆

【ジャンル】
ジブリ9作目(1994)、狸、都市開発、笑い

【こういう人におすすめ】
私イチオシ。「観たことない」と言っても割とびっくりされないジブリ作品。

【あにこれ評価(おおよそ)】
69.4点。あにこれ点数順では第13位。

【個人的評価】
何回考えなおしてもこれが私の中でジブリ1位になってしまう。不思議。
『自分のお気に入り』『おすすめしたい作品』

【他なんか書きたかったこと】
 ルパンベスト10を作った流れでジブリベスト10とコナン映画ベスト10に挑戦中。一般人でも分かるアニメ映画シリーズのベスト10があれば、私自身を理解してもらいやすいかなあと。

 ジブリ作品に共通するテーマとして「水の表現」と「対立」と「内包」があるというのをどっかで聞いた気がします。まあ水なんて2時間分のお話作ったらどっかで絶対出てくるし、対立と内包なんて曖昧な言い方したらなにかしら無理やりこじつけることは可能だと思いますが、その辺を踏まえてみてみるといいかもしれません。

 ↓以下一言くらいの感想
{netabare}
 おそらく、ジブリ黄金時代中盤の中だるみと認識されている作品。
 監督も宮崎駿監督ではなく高畑勲監督で、これ(1994)と、同じく宮崎駿監督が加わっていない「海がきこえる(1993)」の2作品が、「紅の豚(1992)」と「耳をすませば(1995)」という大作に挟まれている。
 ジブリとしても実験の時期だったことが推測される。

 この作品の内容にも「会話しているかのようなナレーション」、「ファミコン画面に似せたビット絵の説明シーン」、「神様の街づくりや巨大なショベルカーが山を削るなどの比喩的なシーン」など、随所に実験的なシーンが見られる。

 が、そんなことはどうでもよく、私の中のベストジブリ。

 何度も「マイノリティー気取ってんじゃねえぞ俺!」と自問しましたが、「紅の豚」と「もののけ姫」がどうしてもこれに勝てなかった(笑) そしてストーリーを振り返ってみて、私が好きな要素の集合体であることに気づく。

 ジブリ作品の中では例外的にゆるく、笑いに頼ったストーリー展開、そして真面目を装いながら笑いを誘うナレーション、全体から流れる実験的な空気、ジブリ品質の作画、ファンタジーでありながら妙に現実に即した展開、しかし最終的に「来るべくして来るバッドエンド」。
 「四畳半神話大系」や「秒速5センチメートル」をお気に入りの代表に挙げ、主食が「きらら枠」な私は、好きになるべくしてこの作品を好きになったわけです。

 これもレンタルで小学校上がるか上がらないかの頃に見た気がするので、九九も知らないガキンチョの頃から、今と同じような趣味嗜好だったようです。三つ子の魂百までとはよく言ったものです。
{/netabare}

投稿 : 2020/04/04
♥ : 15

72.5 9 人生アニメランキング9位
恋と嘘(TVアニメ動画)

2017年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (556)
2413人が棚に入れました
満16歳になると結婚相手が通知される超・少子化対策基本法、通称ゆかり法が施行されている世界を舞台に、少年少女たちの未熟で儚い禁断の恋模様を描く。

声優・キャラクター
花澤香菜、牧野由依、逢坂良太、立花慎之介、谷山紀章、黒沢ともよ、喜多村英梨
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

ダビスタ的日本?での恋愛ストーリー

[文量→大盛り・内容→酷評系]

【総括】
ラブコメではなく、恋愛アニメ。一風変わった恋愛モノとして、見処もありました。

なんかこう、色々惜しいです。良い設定を生かしきれてないと感じました。私は全く感情移入も出来ませんでしたし、ニヤニヤ眺めることも出来ませんでした。好きな方には申し訳ないっす。

レビュータイトルですが、なんかもう「結婚」というより、「交配」に近い設定で、「ダービースタリオン(競馬ゲーム)」みたいだな~ということで。人権侵害甚だしいしw


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
まあ、本当に好き同士なら、国籍うつせば全て解決するんじゃないかと、思ってみたり(苦笑)

政府通知にどれだけの強制力や罰則があるのかを、早い段階で明示しておけば良かったと思った。それがあれば、「なんで黙って従うの?」という疑念が、少しは解消されたと思います。(→政府通知断ると、就職等、社会的に不利になるらしいとの指摘を頂きました。これは完全に私の見落としでしたね♪)

このアニメ、どうなんでしょうね? 原作はかなりエロいという話ですが、なんか設定的には、むしろプラトニックな恋愛話の方で生きるのかな? と感じました(設定はかなり面白いと思う。それこそ、男女逆転させて、少女漫画でもいけたんじゃないかと思うほど)。肉体的な繋がりを廃して、心理描写に力を入れてった方が良かったというか。

しかも、ラストは(アニオリとはいえ)両取りって、結果的にただのクズ男の話なのでは(苦笑) 夕方をバックに叫ぶ主人公の声がこれだけ響かないとは思わなかったです。よし、(一夫多妻が認められる)イスラム圏の国に行こうw

さて、自分がこのアニメにハマりきれなかった理由が大きく5つあって、

①キャラデザが合わない(好きじゃない)。

②1話目でいきなりディープキスかましといて、その後に揺れる乙女心とかやられても、響くものがなかった。

③ネジと美咲、二人とも互いを好きになる理由が希薄なのに、あそこまで深く愛せるということに、やや恐怖を感じた。

④ようは三(四)角関係のダブルヒロインものだが、美咲と莉々奈を比べると、自分的に莉々奈一択だった点。(莉々奈の可愛さは、本作唯一の長所であり、☆1をつけない最大の理由です)

⑤作品のキモとなる政府通知の設定がわりとガバガバ且つあまりに理不尽。


特に②かな。あそこ(1話目)でディープかますから、恋愛というよりもっと性欲的なものを感じてしまった。だったらもういっそ、ヨスガくらいやっちゃってから悩む主人公が観たかったかも。そこまでやらないなら、普通のキスで良かったんじゃ?

なんかそこに、「原作」と「アニメ」間にある壁というか、両方に配慮した結果、ちぐはぐさが生まれた感じがしました(原作はかなりエロ成分多目と聞きました→読んでみましたw)。

それから本作の設定的なキモである政府通知は、「面白い発想だけど雑」と思いました。「遺伝子的に最適なカップルを政府(コンピューター)が抽出して結婚させる」というシステムですが、遺伝子的に劣っている人はどうなるんでしょうか?

例えば、学力、運動能力、人格、健康等全てに優れた遺伝子の持ち主(甲)がいたとして、その相手(乙)は誰になるのでしょうか? だって、その甲と結婚すれば、大抵の乙は幸せになれて、優秀な子供が産まれるわけでしょ? みんな甲の遺伝子がほしい。そんな中、乙の選択基準は? 甲並みに優秀な遺伝子を持つ者が選ばれ、さらに優秀な子供を作りたいのか、優秀な甲だからこそ、あえて優秀ではない乙を選び、平均化を図るのか。この辺のことを「相性」という一言で片付けているのは些か乱暴に感じます。

それ以外に、例えば、生まれながらに様々なことが苦手だったり、何らかの遺伝子的な病を抱えて生まれてきた方はどうなるのか? 現実はそういう場合でも、出会いや人柄、様々なことに惹かれて結婚に至るケースはあると思うけど、果たして「遺伝子的に最適」という基準だとどうなるかを考えると、怖さを感じます。

私は性格的に、「選ばれなかった人間」のことを心配してしまいます。美咲のように「好きな人に選ばれなかった人間」ではなく、「誰にも選ばれなかった人間」のことです。それとも、必ず全員が誰かには選ばれるのでしょうか。「人間は誰しもが何らかの良さを持っていて、平等で、みんな誰かの運命の人だ」は、確かに綺麗だし素敵だけど、少々頭の中がお花畑過ぎないでしょうか。

だから、贅沢な環境にありながらウジウジしているネジくんに、イライラしたのだと思います。

(全員が誰かに選ばれるとお花畑モードだと仮定して、じゃあ、遺伝子レベルでサイコパスな猟奇的殺人犯はどうするの? 一定数は必ずいるんだよ? その趣味趣向を理解できるサイコパス同士を結婚させ、更に大量殺人をさせるの? それとも、それを遺伝子的に更正させられる人間なんているの? 機械に良し悪しは判断できない。もし機械に良し悪しまで判断させたいなら、誰か人間がそれを入力しなければならないけど、そうなるとやっぱり客観性は失われると思います。全員が選ばれるなら、大なり小なりこういう問題は起こりますし、全員が選ばれないなら、遺伝子的、社会的な弱者は結婚なんてするなと政府がお墨付きを与えるひどいシステムなんだと思いますし)

「アニメ(漫画)だから」と言えば、まあその通り。

アニメ(や漫画など)に整合性を求めすぎるのは私の悪い癖ですが、「アホガール」みたいにアホな話はアホな見方をするから良いんだけど、このアニメのように、なんか科学的? とか論理的? 法律? みたいな方向でくると、本当か? と難癖をつけてしまうんですよね(汗)

あとどうでも良いんですが、OPがちょっとだけ「釣り球」っぽく感じました。作風にはこれっぽっちも合っていなかったけど、曲単品なら結構好きでしたw

あぁ、あと、最終話の「月がきれいね」で、アニメ好き数万人の「オーーイ(ビシッ)!」っていう、総ツッコミが聞こえ(た気がし)ましたw
{/netabare}

【余談~引き裂かれた恋物語の傑作といえば~】
{netabare}
近代小説ですが、伊藤左千夫の「野菊の墓」は素晴らしいですよ。愛し合う二人が周囲によって引き裂かれ、「望まぬ結婚」をするというテーマは「恋と嘘」と共通してるけど、深みがまっっったく違いますよ(当たり前だけど)w

「恋と嘘」は政府のシステムによって、「野菊の墓」は古い日本の常識や大人達の思惑によって、両思いの二人が結ばれることなく、引き裂かれていきます。似ている設定なのに、なぜこうも切なさが違うのか……。

「野菊の墓」は、夏目漱石も絶賛した小説です。漱石曰く、「名品です。自然で、淡白で、可哀想で、美しくて、野趣があって結構です。あんな小説なら何百編よんでもよろしい。」

文量も(70ページくらいで)大したことないので、1時間くらいあれば読めるんでないかと思うので、超オススメします♪ 近代の恋愛小説で一番好きかもしれん。
{/netabare}

【余談2 ~ 原作の今後を予想 ~】
{netabare}
他の方のレビューで、美咲の不妊説があって、確かにありえるな~、鋭い考察だな~と思いました。

そのレビューを拝見して連想したのは、「美咲が不治の病(余命幾ばくもない)」もありそうだなと。例えば発症したのが第1話目のあたりで、それまでなネジ君の相手が美咲だったから書き換えに時間がかかり、ミス(1度メールが届いた)につながったとか、1話目にネジの待ち合わせに5時間も遅れたのは、その病気の説明を厚労省からうけていたからとか、美咲がネジ君を莉々奈に譲ろうと頑なこととかの説明がつきそうですね。

んで、美咲とくっつく→美咲の死→悲しむネジ&莉々奈→なんだかんだあって莉々奈と付き合い結婚→莉々奈が女の子を出産→美咲と名付ける(最終回ラストシーン)

は、ありそうな展開かと。美咲がネジ君につき続けた嘘ということで、タイトル回収にもなるし。莉々奈を魅力的に描いている理屈にも合うなと。

つーか、マジでどっちかが死ぬか、一夫多妻か、むしろネジ君が死ぬwしか、解決しなさそうな展開だしね。

アニメが好きになれなかったので、逆に原作が気になって、漫喫で読破。原作の最新刊、6巻の途中までをアニメ化していて、7巻はそろそろ発売ですか。たぶん買わないけど、完結したら最終巻だけ読もうw
{/netabare}

【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
作画はなんか残念な感じ? 設定をひねったラブコメになるのかな? なんかこう、ムズムズするな。なんか、好きになるきっかけがめっちゃ希薄な気がする。ファーストキスでいきなりディープとか(汗) 深夜に居所にダイレクトとか、怖いぞ、厚生労働省w

2話目
正論w これ、主人公がリリナに惚れていく流れだな。んで、政府の通知が間違ってたとかなんとかで、また美咲とくっついてみたり、両方好きで悩むパターンだな、きっと。

3話目
いや、人は容姿で恋をするでしょ。愛、というとどうかは分からんけど。いや、厚生労働省、住所くらいググれや。

4話目
以下、書く気をなくす。

5話目


6話目


7話目
キスしながら耳をすりすり触る童貞、絶妙に嫌だな。え!?? 政府通知に強制力ってないの!!?

8話目
以下、書く気をなくす。。。

12話目
えーーー!? その流れで練習したい!? 衝撃なんだが(苦笑) だったら略奪に流れてほしい。これが恋じゃないならこの感情を、、、って、性欲じゃない(笑)? いや、月がキレイって、ギャグかよ(笑)
{/netabare}

投稿 : 2020/04/04
♥ : 36
ネタバレ

雀犬 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

続きはWEBで

少子化対策で16歳の誕生日を迎えた日に、決定された将来の結婚相手が伝えられる
政府通知という制度が存在する近未来の世界を舞台に、初恋の人と婚約者の間で
揺れ動く少年・少女を描いた学園恋愛物アニメ。
WEBマンガアプリ、まんがボックス連載中の作品です。
ちなみに単行本は全冊持っています。

先に結論から申し上げますと、タイトル通りの終わり方でしたw
何もかもブン投げて終わったので、
これからアニメ版を見る価値はほとんどないんじゃないかな。
いわゆる販促アニメというやつですね。

■ハイブリッド作
{netabare}
本作は古典的なダブルヒロイン学園ラブコメに少女漫画のエッセンスを取り入れているのが特徴です。
少女漫画っぽい丁寧な心情描写を入れることで
2人のヒロインをより魅力的に見せることに成功しています。
また、作者が女性なこともあって女の子同士の仲の良い感じがうまく表現できていて、
三角関係のドロドロした感じはなく全体的に柔らかい雰囲気になっています。
ようは少年漫画と少女漫画、両方の面白さを楽しめる作品だということですね。
マンガが男性も女性も見るアプリで配信されるようになると、
こういう作風が自然と生まれるのではないかと思います。
{/netabare}

■ヒロイン
{netabare}
「恋と嘘」の魅力は2人のヒロインがほとんどだと言って良いくらい。
恋人にするなら美咲、嫁にするなら莉々奈という感じでしょうか。
どちらも魅力的なヒロイン・・・なのだけども、
いろいろな場所での反応や投票結果を見ると莉々奈の方が人気のようです。

「どちらに共感できるか」を考えると理由は明白かと思います。
美咲はやはり嘘をついている(というより隠し事をしている)のがネック。
小学校の時消しゴムを渡してくれたという恋のエピソードも弱い。
どれだけ切ない胸の内を明かされても、
肝心の秘密が何かが分からない限りは美咲にはある程度しか感情移入できません。

一方の莉々奈は分かりやすい性格である上、
ネジを好きなる理由も相性で選ばれた相手という設定だけで納得できます。
そして彼女は「友情を取るか、恋を取るか」という大きなテーマが与えられたヒロインです。
これは莉々奈を応援したくなるのが人情というもの。

両ヒロインのパワーバランスが崩れているのはあまり良いことではありません。
というのも、主人公の由佳吏は莉々奈に惹かれつつも初恋の人の美咲にこだわるため、
見ている側が「もう莉々奈でいいじゃん」と思うと彼の言動に共感できなくなってしまう。
莉々奈に傾いたバランスを均衡させるには、美咲が秘密を暴露するしか無さそうに見えます。
弱みであるはずの彼女の秘密が、逆転の切り札になっているのが面白い。
おそらく美咲にも「家族を取るか、恋を取るか」といったテーマが隠されているように思います。
ただ現状は分からないため莉々奈に分があるといえます。

え?お前はどっちが好きなんだって?
そんなの圧倒的莉々奈に決まってるじゃないですかwwwwww
{/netabare}

■目がデカイ
{netabare}
キャラの目がでかすぎるという声をよく聞きます。100回は書き込みで見ました。
アニメのキャラデザの方が大きく見えますが、マンガでもやはり大きいです。
これはおそらく男が感じる「かわいい」と女が感じる「かわいい」の違いです。
原作者のムサヲさんは女性。
「恋と嘘」のキャラは萌えアニメのように男性向けを意識したかわいさではなく
作者自身がかわいいと思うキャラを描いているからこのデザインなのだと思います。
マンガを読んだら、この人はかわいい女の子を描くのが楽しくて仕方ないんだろうなと分かりますよ。
お気づきでしょうが、主人公のネジも目が大きい。
ネジはかわいい男の子として描かれている、つまり…これ以上何も言うまい。
{/netabare}

■主人公
{netabare}
「優柔不断」「見ててイライラする」とすこぶる評判が悪いです。
確かにアニメ版のネジは見ていると背中を蹴りたくなりますね。
猫背を強調した作画、たどたどしく話す演技からネジを「情けない男」
として演出しているように見えますが、これは違うんじゃなかろうか…
尺の都合上、基本的にアニメ版は原作からの引き算で作られていて
カットされている台詞やエピソードが数多くあります。
その煽りを一番受けたキャラがネジでしょう。
原作では2巻のラストで莉々奈を不良からかばう場面があるのだけど、
アニメ版ではカットされてしまっています。
また美咲と莉々奈の間で気持ちが揺れる描写が減ったため
誘惑に負けるという結果だけが目立ち、不誠実な印象を強く受けます。
彼は女から見てかわいいキャラというイメージで描かれていると思うのだけど、
これじゃまるでハーレムアニメの国の王子様だよ。
{/netabare}

■オリジナルエンド(ネタバレ有)
最終12話のBパートからがアニメオリジナル展開になっています。
{netabare}
これも相当評判が悪いですね…
ダブルヒロインものでどちらも選ばない結末(通称:俺の翼エンド)は好まれないのですが、
本作の場合第1話から引っ張った謎、結局美咲が隠している秘密が何だったのか
分からずに終わってしまうので不満が残ります。
特にアニメから入った人は「続きは漫画でお楽しみください」
的な終わり方では納得できないのではないかと思います。

原作未完の状態でアニメ化されている時点で期待する方が間違いなのかもしれませんが、
それなら「原作者のムサヲさんと考えたオリジナルエンドです!」なんて宣伝はやめてください。
僕みたいにまんまと釣られるアホがいるんだから。

実は第11話の時点で、原作と微妙に違うシーンがあります。
それは、仁坂の兄の結婚式でのブーケトスです。
原作ではこのブーケを莉々奈が受け取ります。
私が受け取っていいものかと困惑しつつ、
「由佳吏も美咲もどこに行ったのかしら?」と言います。
実は教会の扉の向こう側では由佳吏と美咲はキスをしている最中という皮肉な状況。
幸せの象徴であるウェディングブーケで不吉さを演出をしているのが上手いところで、
ここから物語は莉々奈にとってつらい方向に傾いていきます。
それがストーリーの展開力というものです。

しかしアニメ版では莉々奈はブーケを受け取らず、
由佳吏と美咲がキスをしているところを目撃してしまうシーンに変更されています。
これだとキスを見て2人の愛の深さを知り、
美咲に由佳吏を譲るという話の流れになりますが、
結局はただのメロドラマにしてしまっただけなのですね。
変えるにしても気の利いた脚本家なら第3話の回想シーンを流すところでしょう。

「私と根島くんがキスしようとしたの、イヤじゃなかった…?」
「そんな思ってないわ」
「…そうかな。今はイヤじゃなくても、その内イヤになるかもよ?」

という会話です。
そうすれば莉々奈が自分の恋心を自覚する、という流れが作れるのですが。
友情と恋を天秤にかける葛藤はなくなり、
最終話の莉々奈とのキスシーンも今ひとつ切なさがない。
原作では莉々奈の思いに応えてネジはようやく男らしく、
美咲に交際を申し込むという流れになるのだけどアニメ版では最後まで情けない男のまま。

これがナツコ・クオリティーなのでしょうか。
異世界スマホの脚本はさらにひどかったので、
もう構成が高橋ナツコのアニメは避けようかなと思います。
{/netabare}

■ガジェット
恋と嘘の良い点をもう一つ挙げておきます。それはガジェットの使い方のうまさです。
先ほどのウェディングブーケもそのひとつだし、第6話での埴輪ストラップもそうですね。
莉々奈にプレゼントする場面ではギャグに使っているのですが、
この後の講習会で莉々奈はストラップを握りしめます。
本当はネジの手を握りたいのだけど、ここで手を触れ合うほど心を預けられない、
だから代わりにストラップを握りしめる。
莉々奈の気持ちと今の二人の関係性を表現したなかなか上手い演出ではないでしょうか。
他にも小物の使い方が光るシーンが多いと思います。

■作画
良くはないですね。
演出ではダッチアングルを多用していましたが、あまり効果的ではなかったような気がします。

■声優
莉々奈のCVが牧野由依なので自動的に満点になります。
他の評価点を下げてでも満点。これだけは譲れないんや!

■音楽(酷評)
{netabare}
このアニメ一番の問題は劇伴の質の低さでしょう。
ストーリーに関しては原作が完結していないということである程度許容できますが、
音楽の悪さだけは許しがたい。
フリー素材のような安っぽい音楽を延々流していてメリハリがない。
曲調も場面と合っていないことが多く、始まるタイミングも切るタイミングも悪い。
崖から足を滑らして落下する場面でロマンチックな音楽を流しているのはギャグなのだろうか。
ムードが大切な恋愛物でこれは致命的だと思います。
脚本にも難癖をつけたけれど、僕の不満の原因の8割はBGMです。
{/netabare}

■総評
というわけで残念ながらアニメの出来はあまり良くありません。
これでは莉々奈がかわいいだけのアニメじゃないですか。
未視聴の方にはマンガ版の方をお勧めします。アニメより面白いですよ。
「原作も莉々奈がかわいいだけのマンガじゃねーか」と言われると反論しにくいのですが、
こっちはきれいに終わらせてくれると信じています。頼みますよムサヲさん!

投稿 : 2020/04/04
♥ : 24
ネタバレ

空知 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

「好きってなに?」を視聴者にきちんと考えさせられなかったストーリーと構成の甘さがもったいない

原作未読

原作の存在すら知りませんでした。
しかも、2017夏のアニメに、男子と恋愛してるのに、実際は百合百合してる作品があるという情報があり、恥ずかしながら、この作品だと思い込んでました(笑)。
制作者の方々すみません(>_<)

初めて観たときの感想は「目、デカッ!」でしたが、段々と慣れてきました。
ラストがモヤモヤっとする終わりかただったので、その点が実に残念。

しかし、超少子化社会を改善するために政府が結婚相手を決めるという設定はアニメならではで興味深い。

が、そこから派生してくる人間本来の心の問題に切り込むストーリーと構成に甘さがあったことが秀作たり得た作品を目立たない作品にしてしまった感があります。

ヒロイン2人はどちらも非常に魅力的です。根島が最初に好きになった女の子と、政府から通知された女の子の間をフラフラするところは、「このヘタレ!5年間想っていた女の子をなぜ選ばないんだ」とイライラしました。が、政府通知の女子も、これまた性格の良い子で、行動を共にするにつれて主人公の心が惹かれて行く気持ちも非常によく理解できます。


高崎美咲と真田莉々奈の間で葛藤する根島の姿こそがこの作品のテーマです。
(簡単に言うと、「運命の赤い糸」と「科学的な赤い糸」のどちらが強いか?です)


また、高崎さんが隠し続けていた秘密とは何なのかが分からないこともモヤモヤ。
(下のネタバレ部分に個人的推論してあります。)



ラストは結局どういうことなのか、よく分からないまま終了。
どっちも選べないなんていうラストなら、作品のテーマ自体に切り込めなかったということになります。原作に欠点があるのか、脚本が駄目なのか、尺が足りなかったのか、どれかなんでしょう。

すっきりしないラストでしたけど、テーマは良いですし、いろいろ考えさせられたりする面白い作品でした。

個人的には67点くらいあげたい佳作の上くらいの作品。


以下、ちょっと考察してみました
ネタバレありますし、長いので読みたい方だけお読みください。


{netabare}

通称「ゆかり法」は、人間の遺伝子情報、生育歴など、ありとあらゆる個人の情報をスパコンに入力し、(「京」に似た緑色の大型コンピューターが一瞬出てきたので、スパコンでやってると推測)、これをもとに、満16歳以上は、結婚相手として最もふさわしい相手が誰であるかを国家が決めてしまうという国の管理システム。

ですが、馬鹿らしいと一蹴できない部分があります。

幾つか感じた点を、述べてみたいと思います。



1.いわゆる「遺伝子決定論」

たとえば、数学的能力とかスポーツ能力などは、遺伝子によって8割程度が生まれながらにして決定しています。病気もそうです。一部の病気は100%遺伝によります。

性格や気質も遺伝子によって決まっているとか。
もちろん、後天的要素も含まれるため、性格は遺伝子決定論だけではすまされない問題です。


作品中に、「好きってなに?」という言葉が何回か出てきますが、
この問題を考えることがこの作品の命題であるはずです。


「人が誰かを好きになるのはなぜ?」
「どうしてその人でないといけないくらい好きになるんだろう?」
というのがこの作品のテーマだと思います。

誰かが誰かに会う。なぜか好きになる。
どうしてでしょう。

a. 好みの容姿や体格。
b. 性格・気質や言動・行動。
c. 趣味や嗜好性向
d. なぜだか分からないけど惹かれてしまう不明部分。

a,b,cは、遺伝子情報プラス生育環境等の情報をスパコンに入力して演算すれば、かなり相性の良いマッチングカップルが誕生するかもしれません。周囲の人間がお見合い相手として紹介してくれるよりも、相性は抜群かもしれません。

要するに、超少子化基本対策法というのは、非常に優れた仲人システムと考えても良いわけです。


問題は、"d"です。
"d"だけはスパコンでも分かりません。
つまり、遺伝子決定論が破綻する部分です。

誰もが思うように、人間は遺伝子で全てが決定づけられているわけではないありません。

「あいまいさ」というファジーな部分は、スパコンでは演算しずらい箇所です。


上記を踏まえると、

2. 高崎美咲と真田りりかの違いとは?

高崎は、1の"d"のドストライク。a-cは根島の目からみた主観。
真田は、AIが客観的にa-cの相性は最善と判断したが"d"を持っていない。

ところが、根島が真田と見合いし、実際に接してみると、確かにa-cは自分に合っているし、高崎との恋を応援してくれる真田の性格の良さから、なんとなく根島の中に真田への情が生じてしまう。

つまり、真田にも"d"の「なんとなく」が生じてきてしまうのです。

ここから話がもつれてはじめてしまう。

何とも難しい三角関係になってしまったものです。
この三角関係は、人工知能であるAIが図らずも生み出したものです。

原作者がこの問題をどう取り扱うのか、非常に興味があります。


3. 高崎が隠している秘密とは何か?(私の推測)

(原作を読んでいる方で、この部分の推測が当っていたら教えて下さるとうれしいです)

初めて公園で根島が高崎に告白したあと、スマホに厚生省から結婚相手として高崎の名前が通知されます。通常、文書通知のあと、スマホに通知される仕組みのようですから、順番が狂っています。

高崎と表示されたあと、電波障害のような感じですぐに消えてしまう。

厚生省の矢嶋が「何者かが政府通知システムに進入した形跡がある」と根島に直接伝えていますよね。


∴ これが高崎の秘密です。依頼者が高崎、侵入者は五十嵐柊

五十嵐は、中学生のとき高崎が嫌いだったが、行事で写された根島の写真を購入する高崎を知る。この時の高崎の一途な想いを知り、五十嵐は高崎を大切な友達だと考えるようになり、高崎の恋の応援をするようになります。

高崎は、五十嵐だけをファーストネームで呼んでいる点も注目に値します。


五十嵐は、ゆかり法創設者の孫にあたり、スパコンのシステムに就職するらしい。しかも、スパコンのシステムを操作?している部分もありました。


僕の推測:

高崎は五十嵐に「自分を通知相手にしてくれないか」と五十嵐に頼み込んだのではないか?

これなら、初めて公園であったとき、なぜ高崎が5時間以上遅れてきたのかも理解できます。

「根島が自分に告白しようとしている」と知った高崎は、このチャンスを逃したら二人が結ばれることはないと感じた。しかし、高崎も根島も気持ちを素直に告白できるような性格ではない。でも、通知がくれば、お互いに「実は前からずっと好きでした」で全て解決する。


根島から「今日、6時に公園でいつまでも待ってる」と言われたあと、高崎は五十嵐に連絡を取り、「私を政府からの通知相手として根島君のスマホに送信してほしい」と言った。

それから五十嵐はシステムに入り込む。準備ができた段階で、高崎に「やったよ」と連絡を入れ、その連絡を受けた高崎は慌てて公園に現われた。これが大幅に遅れた原因じゃないでしょうか?

ところが、五十嵐は高校生であり、真田から高崎への完全な書き換えを行なうだけの技術がなかった。


というのが僕の推論。


そして、再度、第一話を鑑賞すると、

根島と同じクラスの男子が、

「高崎さんって、4月に16歳になったのに、まだ政府から通知がないんだってさ」という場面があります。

これも、高崎から五十嵐への依頼によるものと推測されます。


エンディング・アニメーションで高崎が口に×点してるのは、人は機械よりずる賢いですよってことかも。

{/netabare}

花澤さんの演技良かったですね。
彼女にこの手のヒロインやられたら、観てる男性はやられちゃいます。

しかし後半、牧野由依さん演じる真田に心を持って行かれる僕がいました。

すばらしいお二人の演技でした。

EDは良かったです。

伊藤依織子さんが作画監督すると、女子キャラは魅力的だなといつも思います。

最近、ツイッターが止まっていましたので心配していましたが、こうしてご活躍されているので安心しました。
(第3話のイラスト、良かったです!)

投稿 : 2020/04/04
♥ : 32

81.1 10 人生アニメランキング10位
この世界の片隅に(アニメ映画)

2016年11月12日
★★★★★ 4.2 (556)
2407人が棚に入れました
18歳のすずさんに、突然縁談がもちあがる。
良いも悪いも決められないまま話は進み、1944(昭和19)年2月、すずさんは呉へとお嫁にやって来る。呉はそのころ日本海軍の一大拠点で、軍港の街として栄え、世界最大の戦艦と謳われた「大和」も呉を母港としていた。
見知らぬ土地で、海軍勤務の文官・北條周作の妻となったすずさんの日々が始まった。

夫の両親は優しく、義姉の径子は厳しく、その娘の晴美はおっとりしてかわいらしい。隣保班の知多さん、刈谷さん、堂本さんも個性的だ。
配給物資がだんだん減っていく中でも、すずさんは工夫を凝らして食卓をにぎわせ、衣服を作り直し、時には好きな絵を描き、毎日のくらしを積み重ねていく。

ある時、道に迷い遊郭に迷い込んだすずさんは、遊女のリンと出会う。
またある時は、重巡洋艦「青葉」の水兵となった小学校の同級生・水原哲が現れ、すずさんも夫の周作も複雑な想いを抱える。

1945(昭和20)年3月。呉は、空を埋め尽くすほどの数の艦載機による空襲にさらされ、すずさんが大切にしていたものが失われていく。それでも毎日は続く。
そして、昭和20年の夏がやってくる――。

声優・キャラクター
のん、細谷佳正、稲葉菜月、尾身美詞、小野大輔、潘めぐみ、牛山茂、新谷真弓、澁谷天外
ネタバレ

魂がBITCH♡ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

日常のレトリックに覆われたアンビバレントな交錯

考察、専門用語あり。
難易度中。

本作は初回を劇場で鑑賞。
その後、マスコミで騒がれたからか、妻も観たいという要望がありiTunesストアでビデオを購入した。
つまり、いつでも鑑賞可能な状態にある。

☆制作情報

▼原作者:こうの史代
▼アニメーション制作:MAPPA

▼話数:劇場版129分
{netabare}▼監督:片渕須直
・実績
(監督)
『名犬ラッシー 』『BLACK LAGOON』『この星の上に』『アリーテ姫』ほか
▼脚本:片渕須直
▼キャラクターデザイン/作画監督:松原秀典
・実績
(キャラクターデザイン)
『サクラ大戦TV』『ああっ女神さまっシリーズ』『巌窟王』ほか
▼音楽関係
音楽:コトリンゴ
主題歌「みぎてのうた」(コトリンゴ)
オープニングテーマ「悲しくてやりきれない」(コトリンゴ)
エンディングテーマ「たんぽぽ」(コトリンゴ)
▼CAST(略)
北條すずcvのん
北條周作cv細谷佳正
水原哲cv小野大輔
黒村径子cv尾身美詞
黒村晴美cv稲葉菜月
浦野すみcv潘めぐみ
ほか{/netabare}

【物語】
《反戦とシナリオに潜む唯物史観》
本作はあにこれに限らず、既に多くの場所で様々な評価をがされているが、未だに「反戦」であるとか否かという論争もあるようだ。
本作において「反戦」をメッセージの一つとしていることは、鑑賞をすれば一目瞭然だろう。
メディア作品は「印象」が全てであり、多くの方々が「すず」に共感や同情をしつつも、けっして同じ時代で同じ境遇を送りたいとは思わないだろう。
そう思った時点で本作の「反戦」メッセージはあなたに届いているのだ。

本作が今までの反戦作品と異なっているのは、唯物史観(自虐史観)の教条に満ちたイデオロギーが過去作(はだしのゲンなど)と比して、プロットで日常バイアスをかけることで反戦メッセージの希釈化とエンタメ指向を高め、鑑賞者に対し導入のハードル下げる誘導を行うなど、独特の印象操作により「反戦」がレトリックされている点であろう。

私はここで本作が「反戦」であるか否かのロジックを立ててまで分析をする気はない。
既に左翼は本作を反戦作品と認めているからだ。
左翼ネットメディアの「LITERA(リテラ)」の記事が的を射た左翼の代弁をしているので紹介する。

『この世界の片隅に』に「反戦じゃないからいい」の評価はおかしい! “戦争”をめぐる価値観の転倒が
https://lite-ra.com/2016/11/post-2722_3.html
(引用)
>「反戦じゃないからいい」とうそぶいている人たちにも、この映画は、確実に戦争への恐怖を刻み込んでいるだろう。

私は理系であるゆえに帰納的に観測される他の方々のレビューに記述されている事後評価と「LITERA」の主張を照合することで、概ねその主張は実態に即していると結論している。

何も難しく考えることはない。
本作が「反戦」であれば、そのように素直に認めればいいのだ。
あとは鑑賞者が「戦争」をどう考えるのかに委ねればよい。
そこで表明された意見こそが、その人の思想の発露なのであり、その意味で本作はリトマス試験紙の役割も兼ねているのだ。

{netabare}まず、今まで我が国で製作された戦争関連のメディア作品は程度の差こそあれ、ほとんどは「反戦」と考えていい。
実際、1980年代まで監督クラスはマルクス第一世代であり、制作現場には戦争体験者が多くいた。
また、観客にも戦争体験者が多かった時代でもあり、実体験した戦争の正体(残虐、非人道的)をしっかり伝えないと共感が得られない時代でもあった。
おそらく、作り手も観客も戦争体験者であった時代は「思想」の問題ではなく「経験の共感」が大切であったのだろう。
しかし、現代は作り手も観客も大東亜戦争のことは知らない世代であり、戦争を伝えるにはどうしてもイデオロギーを用いざるを得ないのである。
そして、その当時の戦争作品に関する製作の土台が世代交代を経た現在においてもフォーマットとして生きていても不思議ではない。

我が国で製作される戦争映画は史的事実においても、どうしても「反戦」となる運命である。
また、戦時中に製作された『陸軍』(1944 火野葦平原作 木下惠介監督 松竹)でさえ一瞬反戦作品ではないかと紛うほど戦争賛美とはほど遠く、悲壮感を全面に押し出した作風であった。
どのような意図で脚本を書いても、ハリウッド作品のような記号性を強調し実在論に立脚した表現とは真逆な、隠喩、暗喩を多用し露骨な表現を避ける日本映画の様式美は「戦争賛美」とは相性が悪いのではなかろうか。

参考として、戦後、日米両軍をそれぞれの視点で初めて一つの作品とした『トラ・トラ・トラ!』(1970 日米合作 20th Century Fox)を観た当時の観客は熱狂した。
この群衆心理は更に深い考察が必要なのだが、今までの日本映画では見られない圧倒的な戦闘アクションと自虐に走る日本映画の鬱屈した描写に不満を抱いていた大衆が、真珠湾に停泊する米艦船を次々と撃破していくシーンに敗戦で失った自尊心を回復する爽快感に浸ったのではなかろうか。
好戦的作品でも否定をしない、日本人が戦争に想うセンシティブな感情がこの作品の評価に現れていると思う。

また、ハリウッドで米国が負ける作品が製作されたのもこの作品が最初だが、我が国で戦争賛美のメディア作品を製作すれば非難轟々だろうが、その後の『地獄の黙示録』(1980 ゾエトロープ F.コッポラ監督)を始め、米国では様々な価値観のメディア作品の製作がされる懐の深さに驚嘆したとともに、自由主義が地に着いている印象を受けたものだ。

ゆえに、戦時国策映画であっても戦争に懐疑的な姿勢を示す表現手法の伝統を踏まえれば、作品の反戦性を論う批判はさして建設的ではなく、寧ろイデオロギー的な反戦メッセージに無防備に引きずり込まれないよう受け手(鑑賞者)の思想的準備が重要なのである。
そこがしっかりとしていれば、以下で紹介する五味川作品であれ、日本映画の反戦作品としては最高傑作とも評される『軍旗はためく下に』(1972 結城昌治原作、深作欣二監督 東宝)であれメッセージにワンクッション置いて「反戦」とは何かの「哲学」の深化に至るプロセス過程で戦争と向かい合う姿勢が決まるのであろうと思う。
なお、『軍旗はためく下に』は精神的ブラクラを伴うカニバリズム作品でもあり、鑑賞には相当の覚悟を要する。

ここで戦史系の話題を振ればレビューは良い感じに埋まるのだが、今回は公開から時間が経過したこともあり、やめておこう。

さて、本作の場合、前述した『はだしのゲン』(1983 中沢啓治原作 真崎守監督 ゲンプロダクション マッドハウス)(1986 中沢啓治原作 平田敏夫監督 ゲンプロダクション マッドハウス)や『火垂るの墓』(1988 野坂昭如原作 高畑勲監督 スタジオジブリ)に代表される反戦アニメと比較するのは妥当ではない。
『はだしのゲン』は原作者自身が被爆体験者でもあり、原爆の地獄絵図を体験した方の訴求には大きな説得力がある反面、原作者が共産主義に傾倒した刹那、被爆体験から反戦反核《プロパガンダ》へと大きく変節をし、あまつさえ反日にさえ利用された顚末もある。
本作が中国や韓国での評価が芳しくないのは周知の事実であるので、国内の反日左翼のみならず、特アにも反日利用をされた『はだしのゲン』と同じ土俵には出来ない。

『火垂るの墓』は奇しくも左派の宮崎監督の「物足りない」批判が有名であるので批評は割愛するが、それ以前に設定が稚拙であり、精密な考証を為している本作と同じ土俵で論じるのは難がある。

右派の支持が高い『艦隊これくしょん』(TV版)について一言述べる。
左派からは歴史修正だの戦争賛美アニメとも批判されているが、思想以前に英霊を馬鹿にした戦争揶揄アニメと評した方が正確であろう。
この作品を企画した製作委員会の面々は、頭を丸めて靖国神社の社殿に向かって土下座をしろといいたい気持ちだ。

したがって、本作物語における比較対象は映画ないしはドラマとなる。

正直、本作なぜこれほどまで注目を浴びているのか私には理解が出来ない。
戦時中の日常や「すず」の生き方に共感を覚えるのはいいが、他に戦時中の日常を描写したドラマや映画、小説に出会ったことがないのか?とさえ思う。

実際、戦時中の日常と戦争を投射した映画、ドラマ作品は数多く存在する。
特に1970年代のNHK朝の連続テレビ小説でも多く取り上げられているテーマでもあり、現在放送中の『まんぷく』も戦時中の日常と戦争と向き合う作品だ。
かつての『藍より青く』(1972)『鳩子の海』(1974)が本作のコンセプションとかなり近い内容であるが、こういう作品を観てきた私にとって本作は、アニメーションでこれらを焼き直したに過ぎない感覚なのである。

以前『ZEPO』のレビューでも述べたことだが、明確な反戦(反核)プロパガンダでもない限り、テーマが反戦であるなり、発するメッセージがストレートでしっかり伝わる反戦作品については思想信条を問わず作品としてのレベルを評価する旨述べた。
しかし、本作は様々な賞を受賞している経緯もあり、いわゆるプロの評論家から【反戦】ではないとの声に相当捻じ曲げられてもおり、それが※外化して一般のレビュー評価のマクロ的な結果にも影響をしているようである。
※外部からの干渉を自己想念の結果であると錯覚する態様。(哲学・心理学)
※外化の手段はドグマである。

正直、外部評価と私の感覚にこれほどまでに差異が生じるのは珍しいことである。
その理由として考えられることを箇条書きとしてみる。

①私は戦記を含め戦前、戦時中に関する書籍や映像作品を大量に読み、観ていることから、一般の方よりも醒めた目で本作を捉えている。

②両親を含め私が子供の時分の周囲の大人には戦争体験者が多く存命をしており、戦時中の食料衣料の生活事情、艦砲射撃や空襲の恐怖をはじめ前線の武勇伝や玉砕の刹那と捕虜生活、大和特攻の坊ノ岬沖海戦の生き残り(乗務艦「雪風」)まで、相当数の体験談を意図せずともに聞いている。
特に広島の原爆関連は叔父と親交があり、当時、広島に司令部があった第2総軍で被爆した総軍参謀副長(元参謀本部第1部長[作戦]元陸軍省軍務局長)真田穣一郎少将の御遺族から手記やお話しを伺う機会があったが、大東亜戦争の実像を知る参謀本部、陸軍省の要職を経験している高級軍人視点の体験は『戦史叢書』と同等とも言える圧巻であった。
少将御自身が存命で直接語りを聞くことが叶えば、更に感慨が深かったであったろう。(伺った話しは御遺族の意向で一切公表出来ないが、近代史、戦争関連作品の評価には活かしている。)

③日常というバイアスをかけて、反戦メッセージを刷り込んでくるあざとさに抵抗を感じると同時に朝の連続テレビ小説のようなホームドラマ的軽薄さも感じる。

④反戦作品の大御所『人間の条件』(1959-1961 五味川純平原作 小林正樹監督 松竹)や『戦争と人間』(1970 五味川純平原作 山本薩夫監督 日活)から比べて世界観、テーマが稚拙であり中途半端である。
両作品とも群像劇の構成であるが、戦争により日常が破壊されていく描写は重厚かつ心の奥底を抉るプロフィットファクターに満ちており、残念ながら本作はまだ追いついていない。

#1史的唯物論とは
本作のレビューでは「史的唯物論」や「唯物史観」の表現を用いた内容が多いので簡単に説明する。
史的唯物論とは『ドイツ・イデオロギー』(1848 カール・マルクス、フリードリヒ・エンゲルス共著)で著された共産主義の正当性を示す原理的な考え方だ。
「ダーウィンが生物界の発展法則を発見したように、マルクスは、人間の歴史の発展法則を発見した。・・・人間はなによりもまず飲み、食い、住み、着なければならないのっであって、しかるのちに政治や科学や芸術や宗教等々にたずさわることができるのだ。」(1983 マルクスの葬儀におけるエンゲルスの弔辞より)。

『若おかみは小学生!(劇場版)』で高坂監督の公式でコメントでも触れたが、エンゲルスの弔辞で示されているように、マルクスの世界観は「労働(生産活動≒経済活動)[下部構造]が政治、科学、芸術、宗教等の社会活動[上部構造]を規定する。」における二元世界観は発展的に進化する法則に支配されるとした考え方で、共産革命は進化の過程での必然とした【暴力革命】正当化の絶対的根拠である。

また、史的唯物論はマルクスの二元論的世界観と、進化論をイデオロギー化したダーウイニズムとで構成され、その立場で歴史を論じたものである。
古くは『資本論』から日共の活動方針、最近の新左翼や中国共産党の政治理論など、共産主義の全ての領域において基礎となる最重要理論である。
なお、よく勘違いされることだが、史的唯物論は唯物的弁証法で導いた結果ではない。
唯物的弁証法の理論体系は20世紀に入ってからレーニン語録と合わせてソ連で整理されたものであり、今日の学問の一つ社会科学の始祖ともなる。
つまり、史的唯物論に弁証法的根拠を付したのは後付けの理屈であり、共産主義が如何にいい加減で適当なものであるかはここでも分かる。

史的唯物論で重要なことは【革命の為の歴史観を構築】することにあり、全ては反革命的既存概念を「批判」で「倒置」して結論(規定)することにある。
さて『資本論』のサブタイトルは「経済学批判」であることに注目して頂きたい。
マルクスはアダム・スミスから連なる古典資本主義経済学を史的唯物論と弁証法を駆使した「批判的弁証」から「剰余価値説Δd」を導き出して資本主義の正体は「搾取」とし共産革命の必然並びに正当化と、資本主義の崩壊を著したものであるが、吟味をすれば元ネタである古典経済学を延々と屁理屈を並べたてて「倒置」しただけの内容でもある。
なお、史的唯物論をベースに弁証法で倒置するスタイルが、唯物的弁証法の基礎構造でもある。
※哲学における批判と一般で通用される批判は意味が異なるので注意。

上記を踏まえ、「自虐史観」ないしは「東京裁判史観」が「唯物史観」と評されるのは、倒置の元ネタが「皇国史観」であることに由来する。
「皇国史観」とは「天皇機関説」批判から生じた「國體明徴運動」を端とする国史の再定義により『國體の本義』(1937 文部省)で同定された国史解釈の俗称である。
戦前、国史の権威であった平泉澄文学博士を頂点とする国史学派により、他の歴史学派が在野に放逐された経緯がある。
終戦で平泉博士が失脚するとウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム(WGIP)におけるGHQの占領方針の下、反平泉派の左派歴史学者や日本共産党が中心となって皇国史観の全否定を行った際に用いられた手法が史的唯物論による倒置であり、これが史観としてイデオロギー化した経緯があることから【自虐史観、東京裁判史観=唯物史観】と評されている。

特ア(中国、韓国、北朝鮮)や左派、左翼が金切り声を上げて批判する「歴史修正主義」(左翼造語)とは「自虐、東京裁判史観」のイデオロギーからの脱却を目指す行為なのだが、そもそも「史観」とは史的事実の解釈であり、史的事実そのものは変更のしようがない。
特アや左派、左翼にとって日本国民が「自虐、東京裁判史観」に束縛されている方が都合が良いから「史観」の見直しを進める我々保守派に対しての警戒が、造語まで用いて連中を必死にさせるのであろう。

なお、史観歴史とは東南アジアの一部と東アジアで用いられる歴史教育だが、欧米では事実関係を重視した史学が一般的な歴史教育である。
自由主義国の我が国において、かつて日教組主導で進められた小学生からイデオロギーを刷り込む史観歴史教育は百害あって一理なしであり、政府は一刻も早く改めるべきだろう。

#2本作における唯物史観に関する考察
#1を踏まえ、五味川作品は唯物史観で描写される世界だが、本作も思想鑑別を進めれば「すず」という一つの観念体が戦争という一種の生産活動(唯物)へ概念の外化が図られ倒置的に描かれる世界観を構築している。
ゆえに、史的唯物論の応用であることが浮き出てくる
考察全文を掲載すると文字数オーバーのペナルティを受けるため、ポイントのみ記す。
本作での戦争=生産は呉軍港に停泊する各種軍艦の存在と「すず目線の観測」が唯物メタファーの一つとなる。
また、物議を醸している太極旗の描写だが、この話は長くなるのでメタファーの意味のみとする。
本作の太極旗は戦前日本が歩んできた道程(左派、左翼が主張するところの侵略)に対する批判メタファーと捉えられるだろう。
8月15日に実際に呉市内で太極旗が掲揚された事実はないようであり、原作者の想いから察するに太極旗=プロレタリアート(抑圧の対象)の解放のメタファーとして考える方が道筋として整合する。

戦争がある観念(本作の場合はすずの目を通した戦時中の日常とすずの思考傾向)と密接な関係にある場合、戦争(生産と支配層たるブルジョアジーの暗喩)と人間(被支配層、プロレタリアート的立ち位置)の関係を異状と正常のアシトノメタイジア(換称)に写像させて唯物と観念の二項対立の構図を連立することで、テーゼ(平和な日常)アンチテーゼ(戦争と破壊)ジンテーゼ(過去の過ちと再生)からなる弁証構造と、玉音は天皇陛下(左翼が認識するところのブルジョアジーの代表)を隠喩し、8月15日を境に太極旗を用いた弁証を繰り返すことで倒置させる【批判弁証】の流れが観測される。

大きな観測点として、時限爆弾で右腕と姪のを失った後、やさぐれて行く「すず」を克明に描写しつつ、玉音放送後の「すず」の豹変を導きくことでアウフヘーベンに到達する。
「すず」が自分の右手の歴史を自問自答描写こそが、平和な日常と戦争の悲惨を対話で定立する弁証過程である。
玉音放送された「大東亜戦争終結ノ詔書」(・・茲ニ忠良ナル爾臣民ニ告ク)は形式的には天皇大権に基づく臣民(国民)に対する命令である。
「すず」の怒りの心理描写は他のレビュアーさんが行っているのでお任せして、政治的な意味に着眼すると天皇陛下の命令に抗っている態度となる。
この表現を考察すると原作者(戦争を推進した)権力を妄信してはいけないと「すず」を通して訴えている政治的メッセージが読み取れるだろう。

物語は唯物化された戦争という大きなうねりのなかで「すず」の精神性が左右されるという構図であることからも、史的唯物論に立脚した弁証構造であることは明白である。
本作で展開される唯物的弁証は玉音放送から隠喩を導くことで、歴史の運動性が根底にあることも読解出来ることから、紛うことなく史的唯物論が基軸であると結論づけられる。
更に史的唯物論がセリフと視覚を通して外化し、唯物史観(イデオロギー)のドグマが形成されメッセージへと変幻する。
ゆえに、戦争が唯物とブルジョアジーの二重構造であり、プロレタリアート解放という階級闘争の動態とセットである五味川作品との比較対象を満足する。{/netabare}

《物語まとめ》
{netabare}五味川作品と本作の相違店
・五味川作品(20世紀の反戦作品の代表として)
→満洲、ノモンハンでソ連軍に敗北する帝国陸軍を象徴的に描写。
デストピア(戦前戦中の日本)→解放→ユートピア(共産主義社会)
・本作(21世紀の反戦作品)
→原爆投下、呉空襲など帝国海軍の衰退と非戦闘員にも及ぶ米軍の攻撃を象徴的に描写。
デストピア(戦中の日本)→解放→ユートピア(自虐、東京裁判史観を是とする現代の日本社会の維持)

20世紀の反戦作品は理想を共産主義に求めているが故に、1945年以前の日本を全否定しているが、共産主義(マルクス=レーニン主義)が廃れた21世紀の本作における否定の対象は戦中の日本(戦争状態)であり、理想はひたすら軍事を否定する9条を信じる現代日本とそれを支持する国民感情の維持である。
空襲で犠牲となるのは社会的弱者である子供(晴美)であることを強調、軍港内を模写した「すず」をスパイ行為であると咎めにきた憲兵からは戦中は自由が制限された暗黒の時代であるとのメッセージから9条の廃止、変更は戦中に戻るという左派、左翼の主張への同調が読み取れ、暗に憲法改正を牽制をしていることから社会風刺の目的も含まれる作品といえる。
※「すず」が憲兵に詰問された根拠法令は「要塞地帯法」及び「軍機保護法」であり、戦時平時を問わずに適用される。解説等の一部で「治安維持法」と錯誤しているケースが多いので明確にしておく。

在野では片渕監督の言質から反戦を炙りだそうとしている試みも散見されるが、作品において唯物史観が成立している以上その必要はないだろう。{/netabare}

以上、本作を手放しで評価はできない理由は上記に集約される。
反原発の『みつあみの神様』のように、反戦アニメでも是非私を唸らせる作品に巡り会いたいと思う。
映画で出来ることはアニメでも可能なはずだ。
したがって、評価の分母が時代とその背景をより精密に描写し、隙がない反戦メッセージを発している五味川作品であるので、低評価となることは悪く思わないでいただきたい。

なお、五味川作品も本作も敵視をしているのは「ある時代の日本」である点が共通である。
本作が従前の反戦作品のフレームに囚われず、自分達の生命を狙った「米国」を批判対象としたなら、最大限の賛辞を捧げたであろう。

『トラ・トラ・トラ!』でも述べたが映像メディアは政治ではないのだから自由なのだ。
言論、表現は旧弊や政治に囚われず自由闊達に行うべきであり、原爆も空襲も本来怒りをぶつける相手は「米国」ではなかろうか。

我が国では「ポツダム宣言」に基づき戦争犯罪者を「平和に対する罪(A級戦犯)」(事後法遡及適用)、「通常の戦争犯罪(B級戦犯)」戦時国際法違反、「人道に対する罪(C級戦犯)」(事後法遡及適用)を処罰の対象とされた経緯がある。
なお、極東国際軍事裁判ではC級戦犯の訴追事実はない。
「人道に対する罪」はニュルンベルク裁判においてナチスによるユダヤ人絶滅(ジュノサイド)を裁く目的で設けられた事後法である。

大日本帝国時代をことさら悪のように強調する目的で朝日、毎日等の左派の報道そして日共のプロパガンダではBC級戦犯という表現を使用し、悪意あるミスリードで自虐史観の刷り込みを誘う作為的な誤りであり、C級戦犯判決の事実は存在しないことを強調しておく。
極東国際軍事裁判の話しをすれば長くなるので、ここでは必要なことだけを記す。

まず、裁かれたのは全て第二次世界大戦の敗戦国であり、裁いたのは戦勝国であることを再認識して頂きたい。
要するに、戦勝国の戦争犯罪は裁きたくても裁けない状況下にあったのである。
ここで問題にするのは、米軍による原爆投下を含む日本本土空襲である。
我が国が受けた空襲は全て軍事目標だけであったのだろうか。
否である。

1945年3月10日の下町一帯を目標とした東京空襲をはじめ、原爆投下を含めほとんどの空襲は軍事目標とはいえない地域を対象に行われた。
これは、大東亜戦争時に有効であった「ハーグ陸戦条約(陸戦の法規慣例に関する条約)」違反であり、米国も本来裁かれるべき行為であるのだ。
----------------------------------
条約附属書(陸戦の法規慣例に関する規則)
第二五条
防守セサル都市、村落、住宅又ハ建物ハ、如何ナル手段ニ依ルモ之ヲ攻撃又ハ砲撃スルコトヲ得ス
----------------------------------
我々はそのことをけっして忘れてはいけないし、戦争とは勝てば官軍であり、勝利者の論理が正義となる不条理な状況を生むのだ。
自虐史観は誰にとって都合が良いものなのか、賢明な閲覧者の皆様はここに答えを記述しなくても分かっていただけるだろう。

原爆死没者慰霊碑に刻まれている「安らかに眠ってください。過ちは繰り返しませぬから」には主語がない。
「過ちを繰り返しませぬ」は「米国」に向けてのコンプライアンスでもあるのだ。

少し物足りないないが『俺は、君のためにこそ死ににいく』(2007 新城卓監督 東映)は大東亜戦争のもう一つの主役である名も無き兵士達が、特攻で死地に赴く際の本音から、間接的に米国批判を行っている稀有な作品であり、この作品のベクトルを担う作品こそがポスト反戦なのだろう。
そろそろ勝利者側の論理、東京裁判史観の自虐から脱皮し、本音をぶつける反戦作品が出て来ても良い頃ではなかろうか。

テーマとメッセージ
★★★★★☆☆☆☆☆2.5(五味川二作品を5とした場合の評価点)

※エンタメ性と表裏一体する参考評価
思想の刷り込みなどマインドコントロール技法
(評価が高いほど悪質である。)
★★★★★★☆☆☆☆3.0(五味川二作品を4.5とした場合の評価点)
5-3=2

プロパガンダ性
(評価が高いほど悪質である。)
★★☆☆☆☆☆☆☆☆1.0(五味川二作品を3.5とした場合の評価点)
5-1=4

エンタメ性
五味川二作品は重厚である分、エンタメ性には難がある。
その点本作は、前半部分では親しみ易い日常光景からキャラへの共感を誘導する。
{netabare}後半はしだいに戦争の牙が向いてくるシリアスな展開だが、キャラへの共感度が高ければ高いほど、戦争の悲惨さ不条理さが強調される巧みな構成となっている。
本作では人さらいのエピソードなど、展開に興味を抱かせる様々なメタファーがあるが、長くなるのでレビューでは割愛する。
次に特筆をすべきは、背景美術の精密描写と「すず」の天然なキャラ設定だ。
呉軍港の背景を時系列で見ると帝国海軍の衰退がよく分かる。
実に考えられた描写だ。
また、当時の生活の細かい描写など特筆すべき点はいくつもあるが、すべて観客に「観せる」ことを意識した心憎い演出といえよう。
広島の街の情景、戦時の平和な街から総力戦の戦場の街へに至る推移で艦載機による軍港攻撃、非人道的な時限爆弾の爆発、M69焼夷弾や12.7mmブローニング機銃掃射シーンなど、迫力ある効果音と相乗し{/netabare}高クオリティな描写を演出している。

★★★★★★★★☆☆4.0(五味川二作品を2とした場合の評価点)

(2.5+2+4+4)/4=3.125≒3.0(物語)

(★は一個0.5点)
物語★★★★★★☆☆☆☆3.0(評価点)
作画★★★★★★★★☆☆4.0(評価点)
声優★★★★★★★★★☆4.5(評価点)
音楽★★★★★★★☆☆☆3.5(評価点)
キャラ★★★★★★★★☆☆4.0(評価点)

平成30年(皇紀2678年)12月8日大詔奉戴日初稿

投稿 : 2020/04/04
♥ : 49
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

本作自体は良作と思いますが、本当に考えるべきことは別にあるのでは?

(2018.12.8 戦争名称と戦争原因について補足説明を追記)

登場人物の手が顔と同じくらいの大きさに描かれていて、明らかに作画ミスってると思われるシーン等、ちょくちょく作画・演出が乱れている箇所があった他は、概(おおむ)ね丁寧に作られていると思いました。
シナリオも、{netabare}玉音放送のあとヒロインが悔しい気持ちをぶちまけるシーン{/netabare}で思いがけない感動を覚えるなど、最初から最後まで飽きずに楽しめました。
ということで、まず良作認定しておきます。

・・・でも、個人的に本作を鑑賞していて改めて強く感じたのは、

戦争の悲惨さ残酷さを確り描き出して、視聴者に「二度と戦争を起こしてはならない」という"メッセージ"を繰り返し喚起するのは、それはそれで意味のあることなのだろうけれども、

責任ある大人が本当に考えるべきは、そういう戦争の「結果」の方ではなくて、

「そういう誰も望まないはずの戦争がなぜ起きてしまったのか?」
「なぜそういう悲惨で残酷な戦争に我が国が巻き込まれてしまったのか?」

という戦争の「原因」の方を、史実に即して冷静に見極めていく、ということなのではないか?ということでした。

とくにここで「巻き込まれてしまった」という私の受動表現に抵抗を感じてしまった方は要注意です。

・戦前の日本は暗愚で粗暴な軍国主義のファシズム国家だった。
・中国や朝鮮半島やアジア各地に醜い侵略を仕掛けた果てがあの悲惨な戦争だ。

↑みたいな話をNHK夏の恒例の「太平洋戦争(*3)」特集番組では今も延々とやってるそうですが(※これって終戦後にGHQ進駐軍にそういう番組を作るように命令されて以来ずっとやってるそうです)、こんな話を今でも信じ込んでいる人ってどれくらいいるのでしょうか?(まだまだ沢山いそうな気もしますけど)

但し、上に書いた「誰も望まないはずの戦争」という表現には例外があって、実は「日本とアメリカが全面戦争に突入し、その結果として、国力の大幅に劣る日本が壊滅的な敗戦を迎える」というシナリオを事前に描いて、そのシナリオが実現すべく画策した人々ないし組織が(日本側にもアメリカ側にも、そしてこの両国の外側にも)いた、という話は一度検証してみる価値があります。

◆戦争「原因」の一考察

社会科の教科書には、第一次世界大戦の混乱のさなかに誕生したソ連の指導者が、ソ連一国だけの革命ではなく“世界革命”を目指した、ということまでは書かれていますが、その“世界革命”が具体的には“敗戦革命”という戦略プランに基づいて、各国に思想的共鳴者や工作員を扶植・養成し、ことに政府部内や報道関係者に内通者・協力者を獲得ないし送り込むことにより、時間をかけて実際に着々と遂行されていった(*1)、ということまでは書かれていません(※なぜ書かれていないか?は(*4)へ)。

もう少し詳しく説明すると、この“敗戦革命”というのは、

(1) かってソ連が、帝政ロシアが第一次世界大戦でドイツに敗戦を重ねて国内に生じた混乱(既存支配層の権威失墜と国民各層の窮乏・社会不安の増大)に乗じて、まんまと革命を成功させ発足したこと、をモデルとして、
(2) 革命対象国を何らかの形で悲惨な敗戦に追い込み、その混乱に乗じて革命を成功させる、とする冷酷な戦略で、
(3) 具体例として、第二次世界大戦での枢軸国側の敗戦に乗じて枢軸参加国であったハンガリー・ルーマニア・ブルガリア・チェコ等で共産主義/社会主義政権が成立、敗戦国ドイツも東半分が共産化、また東アジアでは敗戦国日本に協力していた満州国や南モンゴルの自治政府が倒れ、また日本と戦って消耗していた蒋介石率いる国民党政府がその後の国共内戦に敗れて共産主義中国が成立、日本と合邦していた朝鮮半島でも北半分で労働党政権が成立しています。

そうした、日本の「誰も望んでいなかったはず」の戦争突入とその必然的な敗戦、そしてその結果としての戦後の東アジアの激変という状況証拠から見て、

<1> 戦前は「ソ連を盟主とする共産主義勢力の東アジア浸透の防波堤」になっていた日本をアメリカとの全面戦争に追い込み、
<2> この防共の防波堤を決壊させるとともに、あわよくば日本にまで“敗戦革命”を引き起こそう、と策動する勢力が、
<3> 我が国の内外に(※日本だけでなくアメリカや蒋介石の国民政府の側にも、また政治指導者だけでなくマスコミ・言論人にも)浸透していて、
<4> そうした策動に免疫のない我が国の政府や国民が相手の仕掛けに右往左往するうちに「誰も望んでいなかった戦争」にまんまと引きずりこまれていってしまった、

・・・と考えると色々と辻褄が合う所があります。

→つまり、先の戦争で結局誰が一番得をしたのか?という観点から逆算して、その原因を作った者を考える、という視点を持つ。
→あるいは、先の戦争の「成果」を現在、誰が一番固守しようとしているのか?という観点から逆算して、その黒幕を考える、という視点を持つ。

・・・ということで、この辺の話は興味があればネットや書籍で色々と調べて検討していただきたいのですが、要は、

「戦争は悲惨で残酷だ、二度と戦争を起こしてはならない」

とせっかく思うのならば、上で指摘したように

「では何故戦争が起きてしまったのか?」

というところまで、真剣に考えるのでないと片手落ちですよ、ということです。

※そうした視点の欠落を考慮して本作の評価点数を少し低く付けています。
※本作のような話は今までも色々と作られてきたと思うし、今後も作られてマスコミの陰/日向のバックアップ(*2)もあってヒットもすると思いますが、もうこういう「戦争は悲惨で残酷だ。二度と戦争はしてはいけない」と何となく思う段階で思考停止するのは止めませんか?

※レビュー本文ここまで。

///////////////////////////////////////////////////////////////
※以下、補足説明。
{netabare}
(*1)“世界革命“(※そして、その手段としての“敗戦革命”)を遂行するための謀略組織としてモスクワに「コミンテルン(共産主義インターナショナル)」が設置され、その指導下に日本/中国/イタリア/フランス等各国の支部組織(=各国の共産党)が設立された。

※なおコミンテルンの日本での具体的な活動成果として、日本の大東亜戦争突入直前に発覚した「ゾルゲ事件」(1941年9月発覚、ドイツ国籍のソ連工作員ゾルゲの逮捕を切っ掛けとする朝日新聞や近衛内閣周辺の工作員・協力者の検挙事件)が有名。

(*2)本作はクラウドファンデング(群衆の資金拠出)によって製作されたことを謳っていますが、実は某大手マスコミが色々とバックアップしているそうです(エンドクレジットにも登場)。

※参考→http://yaraon-blog.com/archives/96560

(*3)戦争名称について、ここでカッコ書きで「太平洋戦争」としているのは、それが実は、今でも決して日本政府の公式の用語ではないからです(※あくまで、マスコミおよび教科書執筆者が好んで使用する俗称でしかない、ということ)。
こう書くと驚かれる方も多いと思いますが、例えば、下記の

◎戦没者追悼式 天皇陛下のお言葉全文(2018/8/15)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO34167800V10C18A8000000/

・・・を謹んで拝読すればわかるように、政府の公式の表現は「さきの大戦」で一貫しています。
なぜそうなるのか?
一番簡単な説明は「戦没者の方々は決して先の大戦のことを“太平洋戦争”などと呼ばれなかったから」になると思います(※戦没者の方々、また実際に当時の戦争を経験された方々は、先の戦争のことを、開戦直後に日本政府が命名した“大東亜戦争”と呼んでいたはず)。

ところが、進駐軍は“東亜を解放する”という戦争当時日本が掲げた大義を連想させるこの用語を使用禁止とし、代わりに自分たちの用語である、“Pacific War”をそのまま翻訳した“太平洋戦争”という用語を使用するよう、日本政府・マスコミ・教育界に強要し、この方針に従わない者は職を解く(※いわゆる「公職追放」「教職追放」)という強硬手段に出たため、選挙の洗礼を受ける政治家はともかく、マスコミ・教育界の方は、その当時保身のため、あるいは自分の主義として積極的に進駐軍の方針を受け入れた“太平洋戦争派(つまり“東京裁判肯定派”=“自虐史観派”)”が今でも強く、頑なにこの用語を使い続けているのが実情です。

私個人の意見を言えば、上に書いたように“先の大戦”は、敗戦革命を目論む旧ソ連&コミンテルン(国際共産党)の各国(日・米・中華民国)・各方面(政界・官界・言論界)の策動に、我が国の政府や国民がまんまと嵌められてしまった(※我が国だけでなく、F.D.ルーズベルト政権下の米国や蒋介石執政下の中華民国も同様)結果として勃発した“愚行”であって、これを当時の政府が後付けで“大東亜聖戦”(※英米列強の支配する東亜植民地を解放するための聖戦)と壮語して、その真の勃発原因を糊塗してしまったことは評価したくないし、かといって、自虐に塗(まみ)れた“太平洋戦争”という用語も極力使いたくないので、結局、日本政府ではありませんが、“先の大戦”と表現するのが一番無難かと思っています。
但し、それでは私のスタンスがはっきりしない、という場合は、前記の“東亜解放の聖戦”というイデオロギー的含意を外して、専ら戦争範囲の地理的名称を明確に示す用語として“大東亜戦争”という用語を使用する方が、より妥当だと思っています(※米軍は専ら太平洋で戦ったので“Pacific War”が適切。一方、我が軍は太平洋だけでなくインド洋・支那大陸・満州・南モンゴル・東南アジア各地・さらにインパール作戦では英領インド領内まで戦闘を行ったので、それらを地理的に包含する名称として、“大東亜戦争”の語がより適切という意味)。

因みに以上の用語(戦争名称)の区別は、政治家・言論人・その他様々な立場の人たちの“先の大戦”に関する意識を推測するのに非常に有効です(※マスコミの報道にとらわれず、本人の直接の発言内容やTwitter/Blogなどでの発信内容を確認すれば、その人の意識がほぼ確実に推測できる、ということ)。

(*4)“敗戦革命”がなぜ社会科教科書には書かれないのか?
ひと言でいえば、執筆者の側が、かってそれを目指した(今も目指している?)側の立場だから。
上記のように、進駐軍の占領政策の結果、マスコミ・教育界に“太平洋戦争派”が強固な根を張ってしまい、それが今に至るまで続いている。
たまにそれに反発して『新しい教科書を作る会』のような組織が出てきても、ギルド化した既存の教科書執筆者/選定者の壁を打ち破れない。

※因みに、下記の動画にある「近衛上奏文」(※ゾルゲ指導下の工作員である尾崎秀実やその影響下にあった昭和研究会を政策ブレインとして重用し日本が対米戦争に引き釣り込まれるに至る最大の引責者となった近衛元首相が、戦争末期の1945年2月に昭和天皇に上奏した戦争原因と国内情勢を分析した文章)には“敗戦革命”が割と分かりやすく説明されています(※音楽が扇情的な点が鼻に付きますが)。

https://www.youtube.com/watch?v=73T4WDDkWfE

◎近衛上奏文(解説)

近衛上奏文(このえじょうそうぶん)とは、太平洋戦争末期の1945年(昭和20年)2月14日に、近衛文麿が昭和天皇に対して出した上奏文である。
近衛は昭和天皇に対して、「敗戦は遺憾ながら最早必至なりと存候」で始まる「近衛上奏文」を奏上し、英米の世論は天皇制廃止にまでは至っていないとの情勢判断の下、いわゆる「国体護持」には敗戦それ自体よりも敗戦の混乱に伴う共産革命を恐れるべきであるとの問題意識を示した。

1. 「大東亜戦争」(太平洋戦争)は日本の革新を目的とする軍の一味の計画によるものであること、
2. 一味の目的は共産革命とは断言できないが、共産革命を目的とした官僚や民間有志がこれを支援していること、
3. 「一億玉砕」はレーニンの「敗戦革命論」のための詞(ことば)であること、
4. 米英撃滅の論が出てきている反面、一部の陸軍将校にはソ連軍や中国共産党と手を組むことを考えるものもでてきていること、

近衛は陸軍内に共産主義者が存在し、敗戦を利用して共産革命を行おうとしている旨を述べた。{/netabare}

投稿 : 2020/04/04
♥ : 53
ネタバレ

s__masa__ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

リアルバトルは日常系のなかで

観終わった直後の感想
「やばい。かなり良かった。涙が止まらなかった。胸が痛かった、まるでナイフで刺されたように。
動物に人間が作ったどんな綺麗な服を着せても、どこか野暮ったくなってしまうように、この作品を野暮にならずに語る言葉が見つからない。只々作品世界に飲み込まれてしまい、心地よさと切なさが入り混じる何とも言えない想いをお土産としてもらった、そんな感じです。」

正直、この作品は非常に前評判が良かったが、戦争モノという事で視聴後感がどうしても物悲しく暗くなってしまうと予測できてしまうので、避けていました。
まぁ、わざわざ視聴後にどんよりした気持ちになるために見たくはなかったのです。評判良くても。
しかし、機会があったので視聴してみると、暗く重苦しく切迫した空気を予測していた自分の考えを裏切るように、朗らかで明るくて優しい世界が迎え入れてくれました。舞台が戦時下であるのに、です。 
この物語は、主人公の女性の幼女時代から青年期までの日常を描いた「日常系物語」で、その主人公の女性の人柄がその優しい世界の源で、のんびり屋でおおらかなで働きものな性格の彼女の幼女時代、結婚、嫁入り、婿家族との2世帯同居生活を追いかけていきます。戦時下という環境ではあるが、そんな事を忘れさせてくれるような暖かい空気感で、「ノスタルジックな生活もの(恋愛もの?)」を見ているような印象を受けました。
特に、ますます配給が少なくなり、{netabare}工夫してレシピを考えたり、楠木正成公が籠城の時に工夫した楠公飯を作ったりする辺りの表現は最高でした。(食後の出勤時に婿と義父はしょんぼりしながら出社する[笑]){/netabare}
そして、そのおっとりはしているが強かに朗らかに生きていく姿の主人公に深く感情移入している自分がそこにいました。そして、その後はその感情が乗っている主人公やその周辺の優しい人々に降りかかる出来事に心揺さぶられっぱなしでした。

本当に良かったです。第二次大戦が描かれる作品の中でもトップクラスに良かったです。「火垂るの墓」は絶望感にどんよりしますが、本作は前向きになれる作品です。老若男女、特に女性にはおススメできる作品です。


◆◇◆以降は、良作に多弁になってしまう悪癖です◆◇◆
◆◇◆視聴後の方でお暇な方はどうぞ...◆◇◆

視聴時に気になった点{netabare}
①嫁入り時の「傘」の描写
②水原哲を家に泊めるのに、あえて嫁をあてがう
③玉音放送後の畑での号泣
④戦後、物々交換後の帰宅時に水原哲に声を掛けなかった
⑤「ばけもの」は、なにもの?

以下は、原作をじっくり読んでの個人的見解です。まぁ、こんな意見・解釈もあるのか、程度にお読みください。
①「傘」:これはまぁ「脚」の隠喩でしょう。「股」というと直接的ですが分かりやすいかも。つまり、男:傘を持ってきましたか?(問答スタート)→女:新しいのを(まだ未経験のを)→男:開いてみてもいいですか?(脚[股]を開いてもいいですか?=性交渉してもいいですか?)→女:良いですよ。
つまり、新婚初夜のぎこちない男女の、性交渉へのきっかけ作りの為の伝統的会話なのでしょうね。たぶん...。

②「嫁をあてがう」。これには2つの要素があるように思います。ですが、先に前提条件。周作はすずを愛していて大事に思っている。(これは前後の表現からでも良く見て取れる。)
そして、2人で街に出た時、同級生の水兵さんの話をすずから聞いている。(無自覚な淡い恋心があった事を匂わせる。)
という事を踏まえて、なぜあてがったのか? (1)お国の為に前線で戦っている、いつ死んでもおかしくない兵士がわざわざ同郷の女を探して来た(娼館ではなく)=恋しい、死ぬ前に会いたい、という意思表示。すずが以前話していた水兵はこの人で間違いない。そして、自分には見せない遠慮のない親密なやり取りを見せられる=同郷という事もあるがお互いに心が通っている。すずは、自分が嫁入りに来てほしいと願い、結婚までほとんど会った事も言葉を交わしたこともないのに嫁に来させている(本人の意思ではなく親からの返答で決まっている)。その事に対する負い目もある。つまり、この二人を引き裂いたのは自分の求婚の申し出。それが無ければ二人はたぶん...。  時代背景的にも終戦に近く、戦局的にお国の為に前線でいつ死んでもわからない、我々国民の為に命を投げうって戦ってくれている兵士、わざわざ会いに来るぐらい慕っている、自分が2人にしてやれる恩返しであり罪滅ぼしはこれぐらい→あてがう。という心理的な流れなんじゃないかと。
(2)原作を読まなきゃ分からないいのですが、周作さんには遊女のリンさんと結婚話までいった過去があります。周囲の反対により頓挫しますが、この事への負い目も(1)に加算されているように思います。
いずれにせよ、「旦那以外の男と寝る」ことは、鍵閉めてますから、家族が起きる前にこっそり戻る事はできないので、まぁ周作家族にもバレます。でも、周作が説明したら十分納得のいく理由があってこそだと思います。「前線の兵隊さんだし、強引に来てもらってるし、まぁ、一度ぐらい仕方ないよね。」が、着地点のように思います。切ないね~。

③「玉音放送後」 これは原作読まなきゃ本当の意味は分からないと思います。セリフを改変されてますし。
このセリフはたぶん政治色(左翼)が出てしまうのを抑えたかったのかなー、と思いますが、原作の方が解釈しやすいです。
「この国から正義が飛び去って行く」太極旗「暴力で従えとったいうことか」「じゃけえ暴力に屈するという事かね」「それがこの国の正体かね」
まぁ、左翼的表現ですね。でもこの方が分かりやすい。何故号泣したのか? 私の解釈では、こうです。
「正義ゆえの行動」としての戦争が「軍事力を背景にした利己的行動」としての戦争であったと気付かされてしまったから。
「軍事力を背景にした利己的行動」は、歴史的に見てどこにでもあり、大航海時代以降、黒人奴隷、米大陸の支配・植民地化などヨーロッパ列強を中心に世界を巻き込んで当たり前に行われてきた。そして、その魔の手はアジアにも及んできた。その魔の手に対抗すべく開国し、富国強兵のスローガンの下、軍事力強化を行い、欧米列強に支配されていた(支配されそうになっている)アジア諸国を守るという「正義ゆえの行動」として、戦争を開戦した、と国民は思いこまされていた。その正義の為に、尊く戦う。そう国は決意した。だから、一億玉砕の覚悟で国民総動員で戦っていた。正義の為に、親兄弟が戦死し、晴海が死に、右腕が無くなった。そして、正義の為に耐えてきた。
でも、たった2発の新型爆弾とソ連参戦で、あっさり敗戦を受けれた。つまり正義・信念を曲げたのである。何故曲げたの?「軍事力を背景にした利己的行動」では、負けると判断したら、降参するのが利己的行動であるから。それはつまり憎むべき相手とされていた欧米列強と同じ行動を日本も行っていた事に他ならず、「正義ゆえの行動」としての戦争では無かったことの証明だったのです。なので、太極旗→「(正義ではなく)暴力で従えとったいうことか(=軍事力を背景にした利己的行動=欧米列強と同じ)」「(利己的行動)じゃけえ(利己的判断で)暴力に屈するという事かね(正義の為に最後の一人になるまで誇り高く戦うんじゃなかったのか?そのために晴海や右腕を失ったのでは?)」「それがこの国の正体かね」

「うちも知らんまま死にたかったなぁ...」
玉音放送前までは、正義の為に誇り高く戦っていると国民みんながそう信じていた。自分も誇り高いと錯覚したまま死にたかった...。
と、解釈しています。

④「戦後の水原無視」これは②の「嫁をあてがう」の時の水原とすずの会話で、原作にしか出て来ない表現がキーになっている。
簡単に言うと「自分に対しての他者の対応が普通じゃない」。勤務時は「わら」のように理不尽に踏みつけられ、陸に上がれば「神様」のようにうやうやしく接してくれる。でもすずは以前と変わらず普通に生活している。そして、俺が死んでも英霊(神様的)としてではなく、(普通の幼馴染として)笑って思い出してくれ。そうじゃなかったら忘れてくれ。と言っていた。
しかし、玉音放送後、この国の正体に気付き失望していたが、水原には正義を信じて戦っていた人(英霊)として美しい思い出でいてほしかった(実際、「嫁をあてがう」の時はそうだった)、失望したくなかったので、声を掛けず、美しい思い出のまま、正義に満ちた笑顔の水原、いつも笑っていた晴海の、笑顔の入れ物になろうと思った。

⑤「ばけもの」はお兄さんの可能性大です。しかも霊体。もしかしたらあの橋にしか現れる事はできないのかも。
(1)原作の鬼いちゃん冒険記にワニと結婚して食料調達に行く姿がまさにばけもの。映画ではワニの嫁さんも出てくる。
(2)最初のおつかいの場面で、周作と出会わせる→死後、ぼんやりな妹の為。
(3)どこにでも出現できるなら、両親とすみちゃんも、すずの右腕も守れたはず。何かあの場所に特別な因縁が...。
まぁ、完全な憶測です。

◆上記のシーン以外で個人的に印象的だったシーン
①配給が少なくなって節約飯のレシピをあれこれ工夫するシーン
  主人公や作品の魅力が詰まったシーン。
②初の本土空襲で現実感が無く、水彩画的に描かれるシーン
  目の前の光景に現実感が持てない心情描写を本当に巧く表現している。 
③B29からの無差別爆撃をB29側から描いてるシーン
  戦争映像などで良く見るB29からの空爆シーン。しかし、その先には...。(涙)
④腕を失ってから夫も徴兵され、家に空襲で焼夷弾が落とされ、「この家が無くなったら、自由に避難できる...」と考えるが「夫が兵役から帰ってくるのはこの家だ、夫と再び会うためにはこの家を守らねば!」と必死で火を消すシーン。
  逃避による自身の安全より、夫との再会を選んだシーン。(涙)
⑤義姉の径子に心から受け入れられた、と実感できたシーン

他にも名シーンがいっぱいありました。
個人的な名セリフも沢山ありました。

のんさんの声も違和感なかったです。ていうかピッタリ!

2018年12月公開の30分増しバージョンも期待感があります。

この世界の片隅で、この作品に出合えた幸せに感謝します。
{/netabare}

◆◆追記◆◆
すず、周作(臭素)、哲(鉄)、リン、径子(ケイ素)、晴海(アルミ)、すみ(炭素)、浦野(ウラン)、北条(ホウ素)、サン(酸素)、要一(ヨウ素)などなど

◆◆追記◆◆同じ原作者作「夕凪の街 桜の国」を読みました。
「この世界の片隅に」が、あまりに良かったので読んでみました。
同じく広島が舞台ですが、戦後10年目と現代での物語です。原作者初の戦争ものだそうで、本作があって「この世界の..」につながる意味深い作品です。個人的には「この世界の...」の方が好きです。これは明らかです。ですが、「夕凪の...」も、「この世界の..」の時間軸的に後の話なので、広島原爆に関わった人の後日談的な物語として非常に興味深く見させて頂きました。

もっと「こうの史代」の世界に浸りたい方にはオススメです〜。

投稿 : 2020/04/04
♥ : 12

79.7 11 人生アニメランキング11位
昭和元禄落語心中 助六再び篇(TVアニメ動画)

2017年冬アニメ
★★★★☆ 4.0 (430)
1859人が棚に入れました
八代目八雲に弟子入りして早十年、ひよっこだった与太郎もいよいよ真打に昇進。襲名するのは、八雲の兄弟子であり小夏の父親でもある「助六」の名だった。順風満帆のようにも見えるが、そうもいっていられない。落語はいまや時代に取り残されつつある。父親がいないまま母親となった小夏のことも心配だ。三代目助六となった与太郎は自らがたぐり寄せた縁をしょって立つことができるのか……?

声優・キャラクター
関智一、石田彰、小林ゆう、小松未可子、牛山茂、関俊彦、土師孝也、加瀬康之、須藤翔、遊佐浩二、山寺宏一、林原めぐみ
ネタバレ

明日は明日の風 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

とある落語家の一生と繋いでいく先の物語…人間ドラマのアニメとして傑作

待っていました落語心中。2期は八雲と与太郎改め3代目助六の物語ですね。また、助六と小夏の関係や小夏の子供のこと、昭和元禄の意味など明らかになっていくのでしょうか。本当に楽しみです。

1話…真打昇進でも与太郎は与太郎
{netabare}八雲師匠と先代助六の壮絶な昔話から一転、修行積んできた与太郎がとうとう真打に昇進です。しかも、助六を名乗ることになった。しかし、時はバブルの絶頂期、落語は古いものとして敬遠され客も少なくなり、寄席は1箇所だけになっていた。1期で助六が言っていたことが頭をよぎります。
そんな状況でも与太郎改め助六は相変わらず。人たらしで周りからも好かれ、客席と仲良くなるような感じ。でも落語はちゃんと学んでいて、師匠にきちんとした対応で先代とは大違い。しっかり筋も通す。
小夏にできた子供を引き取り、小夏との生活を決めた助六。いったん決めたら動かない性格も変わりません。
助六の前に現れた人気作家の樋口。助六は樋口と飲み、樋口が先代助六を見ていたこと、落語に対する造詣の深さに興味を引かれ、意気投合する。樋口はかつて、菊比古時代に弟子入り志願して断られた彼だった。樋口が落語の生き残る道として新作を助六に提案し、助六も興味を持つ。
八雲に助六がまた一緒に住むことを宣言し、八雲は諦めにも似た感じで了承するが、新作落語は否定した。八雲は「落語心中する」といい、自分の代で落語は終わらせることを思っていた。

最初の話とはいえ、いきなり深い感じで入るところがいかにも大人のアニメを感じさせます。これをアニメには興味のない親友と見たのですが、すぐに1期を見ると宣言してしまいました。アニメというよりドラマです。人の心情の移り変わりとかどんどん展開されるのでしょうね。毎週楽しみです。{/netabare}

2話…助六のもがき
{netabare}助六の入れ墨写真が週刊誌に載る。過去がばらされTVでも批判される。気にしない助六だったが、レギュラー番組を降板させられたりして仕事が減っていく。助六はもうひとつ悩んでいた。自分の落語が確立できていないこと。先代助六のマネも見破られてうけない、八雲のような色気も出せるわけではない。寄席も盛り上がらない。
樋口に励まされる飲みの席に八雲が。そこで助六は師匠から励まされ、前を向き始める。助六が帰ったあと、樋口と八雲が会話する。八雲は樋口を覚えていた。樋口は驚くが、八雲に言う。八雲の落語を伝えていくこと、新作を作ること、八雲と先代助六の話を伝えることを。

常に前向きにしか生きていない助六も悩むんだな…当たり前か、ひとつの道を極めるのは簡単なことではないし。
八雲も少し変わってきているのかも。小夏の子供がキーになりそうです。そして樋口の言葉の重さ。まだ過去の話に続きがありそうな…{/netabare}

3話…はたして誰の子なのか?
{netabare}助六は稽古と子育てを繰り返す毎日。樋口に誘われ花火見物に来たら、料亭でに親分が来ることを知り、小夏を追いかけ料亭に。
親分に挨拶するも、小夏の子供のことで問いかけ親分にぶん投げられる。殺されるかもしれないと抑えられるも、小夏の子は俺の子だと啖呵きって出ていく助六。小夏の悩みを全部受け止める助六。
八雲と親子会を願う助六に、八雲は居残りを覚えろという条件を出す。そして助六の前で披露するが、それは八雲ではなく、先代助六の話そのものだった。

助六の男気、親分と女将の大人の会話、八雲の落語、濃くて面白く感動もあるというしびれる回でした。助六が少しずつ自分の落語を見つけて感じです。
一期が濃すぎたので、二期の助六はどうかなとも思ったのですが、なんのなんの、とてつもなく魅力的でひかれます。{/netabare}

4話…寿限無教団現れる
{netabare}5年後、子どもは幼稚園に通うようになっていた。助六は人気者になり、寄席も常に満席に。小夏は下座で働いていた。
ある寄せの帰り、八雲の車に樋口が乗り込んだ。新作を見てもらおうとしたが、原稿は八雲に破られた。しかし、樋口も引く気がない。
幼稚園で落語をすることになった助六。子供番組で人気になっていたのは助六が演じていた寿限無。子供たちはすらすらと言え、ノリが良い。そこで助六は小夏を舞台に上げる。戸惑いながらも寿限無を始める小夏。そして客が一緒にノリ、小夏は話しきった。

今回は不思議な感動を覚える回でした。助六が男前なのと、八雲の影の部分が対照的で、一体八雲に何があるのかを知りたくなります。もうひとつ、八雲が子供にメロメロなことにビックリ。そう来たかという感じです。
小夏は落語家になりたいと言っていたことを思い出しました。この流れはそうなるのか?{/netabare}

5話…そこに見えたのはあっちの世界なのか?
{netabare}八雲と助六の親子会が開かれることになった。やりたいといっていた助六だったが、さすがに戸惑いを隠せない。
親子会までの間、助六は居残りについて考える。樋口から居残りだけを集めたテープを借りて勉強する。全員が全員、違うことに気づき、自分の場合を考える。
親子会当日、八雲から近頃の行動について問われる。助六は半端だった背中の刺青に色を入れて完成させたのだ。これが自分の決意だと。そして、居残りも我を出すのではなく、空っぽにして楽しむのだと。
親子会、先に上がった助六は客席を爆笑させる。続いて八雲が「反魂香」を語り始める。八雲の名人芸とも言うべき語りで客席は引き込まれていく。香が焚かれ怪しい雰囲気が包み込む。幕引き直前に異変が起こる。八雲の前に現れたのはみよ吉、それでも最後まで演じ幕が降りる。その瞬間、倒れる八雲。八雲の前に現れたのは先代の助六、助六は八雲の首を絞めるのだった。

八雲師匠の語りが怪しく、枯れ具合も相まって、本当に引き込まれました。石田さん、すごいです。
助六は先代と同じで人を引き付けますが、根本的に違うことがはっきりしました。先代は「客を楽しませる」を第一にしてました。これに対して三代目は自分が楽しまなきゃという心境に至りました。面白い対比です。後半にかけて、この当たりをクローズアップしてくれると面白いなと思います。{/netabare}

6話…そして助六は助六の落語を見つける
{netabare}舞台上で倒れた八雲はそのまま病院へ運ばれた。慌てる助六と小夏。客はこの事を知らず、助六は残って落語を続けることにした。
助六は「居残り」を語りはじめた。枕なし、気も焦るなか、助六は演じ続けた。この話に客はどんどん引き込まれ、笑いが包み込んだ。助六の居残りは最高の出来だった。移動の車中、最高の出来だったのに八雲に聞かせることができず、助六は松田とともに泣いた。
病院へ着くと小夏と萬月が待っていた。八雲は心筋梗塞で、医学部出身の萬月の初期処置が良かったために一命をとり止めたが、意識は戻らなかった。
八雲の意識が戻らないまま一週間が過ぎた。助六は八雲の分まで働いていた。高座上がりの時、席亭から寄席の建て替えを話を聞いた。そこには歴史を積んできた建物への愛情が溢れていた。電車で移動する助六のもとに樋口がやって来た。樋口は助六の演じた居残りを褒め、八雲とも先代とも違う、新たな助六の落語を見たと話した。別れ際、先代のフィルムが残っている可能性があるとと伝えた。
その頃、病院では八雲が意識を取り戻していた。

あという間の30分でした。居残りは圧巻です。聞きやすいし、何よりアニメの良いところを活かした演出がニクいです。
先代のフィルムが残っているということは、真実に迫るということなんでしょうか。ひとつのクライマックスになるのかな?
関西で大きな地震…阪神淡路大震災のことでしょうね。ということは、平成7年か。あれから22年。八雲が生きていたら90越えていたことになるのかな? あの建物が残っていたら、確実に文化財だったはず。{/netabare}

7話…真実を墓場まで持っていくとはこの事を言う(神回)
{netabare}八雲が意識を回復したものの、引退を口にしていた。勝手に病室を抜けてベンチに座っている八雲のもとに小夏が訪れる。八雲は窶れていた。引退する大きな理由は口が回らないということだった。
助六は松田とともに樋口の誘いで先代のフィルムが残る四国へ向かった。あの場所、亀屋旅館だ。亀屋の従業員が迎えにきていて、樋口を「坊っちゃん」と呼び親しげにしたのを見て、助六と松田が驚く。樋口は幼い頃に父親に連れてこられ、以来、ちょくちょく訪れていた場所だったのだ。しかも、ゆりえ(みよ吉)のことも知っていたのだ。みよ吉は亀屋旅館の女中していて、そこから満州に渡り、先代八雲の妾となって菊比古といい感じになっていたと言うのだ。そして、樋口はみよ吉が入れ込んだ菊比古の落語を見て、落語家になろうとして挫折し、現在に至ったのだ。
フィルムが上映される。そこには若き日の八雲が楽しそうに落語を演じていた。そして先代助六のフィルム。助六は観客の一人になっていた。助六の芝浜を見て、助六は泣いた。先代助六は小夏とみよ吉と一緒にいた時間が幸せだったのだろうと。
上映後、みよ吉の墓に向かう助六たち。そこで松田から驚きの話を聞く。助六の本当の最後の話だった。真実は残酷で、みよ吉に刺された助六を菊比古が介抱しているところに松田と小夏が出くわし、小夏は菊比古が指したと勘違いしてしまったところにみよ吉が小夏に謝り、小夏はみよ吉を押し込んでしまい、転落して助六が飛び込み、ともに落ちていったということだったのだ。つまり、二人を落としたのは小夏だったと言うのだ。小夏は気を失い記憶の断片が残り、八雲を親の敵として育ち、八雲は真実を隠したまま小夏を育てたのだ。松田は助六と樋口にこの事を口止めするとともに、八雲の心を救ってほしいと願う。
助六が家に帰ると小夏が待っていた。助六は泣きながら小夏を抱き締めた。

本当に濃い回でした。過去のフィルムで久しぶりに先代助六の落語を見ましたし、若い頃の菊比古の話もたっぷり聞けました。そのフィルムの質感、見事な再現。それと、銀杏並木の落葉風景も見事な色彩でした。
先代助六とみよ吉の最後があまりにも残酷すぎて…。松田さんが小夏に誰の子供か分からない子を宿した時に見たこともないほど怒ったというのも、この事があったからなんでしょうね。なにも言わず小夏に敵と思われても大事に育ててもらった訳ですし。ただ、もうひとつ疑問が。松田さんが話したのは刺された後のこと。刺した瞬間は見てないんですよね。途中まで真実なら、みよ吉に心中迫られた菊比古を庇って助六が刺されたということになりますが、果たして?
それにしても八雲の枯れっぷり、見事です。この八雲見ていると、なぜか歌丸師匠思い出すのですが、歌丸師匠はアクティブなので全然タイプ違いますね…。萬月さんは鶴瓶師匠がモデル?
ともかく、この回はこの作品の神回です。本当にすばらしいアニメです。{/netabare}

8話…この師匠にこの弟子あり
{netabare}萬月師匠と小さな会場で落語会を行う助六。片付けを行う若者は助六の一番弟子だという。いつの間にか弟子を持つようになっていたのだ。
体調の優れない八雲、そんなときに樋口が訪ねてきた。樋口は過去の資料を八雲に見せ、八雲に自分の芸を残すべきと訴え、八雲が残したくないのであれば消去するという。
忙しく働く助六と小夏、河原で佇んでいたときに助六が八雲が歩いているのに気づく。駆け寄る二人に弱気な発言をする八雲だった。
八雲は親分と会っていた。お互いに年老いて、気弱な二人だが、親分は八雲の落語を見たいという。兄貴もまた同じだったが、松田さんが機転を利かす。
八雲と松田が芝居を見物したあと、松田は車を料亭の方へ向けた。そこには助六が待っていて、そこで一席を興じてほしいほしいというものだった。襖を開けると、そこには八雲と親しい面々が揃っていた。まずは助六が話を始める。それは「芝浜」だった。そう、先代のフィルムを見た助六が自分の話として興じたのだ。芝浜を演じられた八雲は心が疼いた、逃げられないと悟り、話を始める決心をした。そして話始めた瞬間、警察が現れそこにいた親分を逮捕した。容疑は銃刀法違反だった…

今週もずっしりと重くなる話でした。枯れ行く八雲に、どんどん前に向かっていく助六の対比がなんとも言えない雰囲気を醸し出しています。
助六が話すのは居残りかと思ったら芝浜、これはさすがにやられました。しかも、上手いもの。あの事を思い出しながら話す助六が涙流すシーンはグッと来ました。そして、ラストの逮捕のシーン…思わず金八二期の加藤が逮捕されるシーンを思い出したのは…俺だけでしょうね…。{/netabare}

9話…そこに現れたのは…死神だった
{netabare}親分は懲役6年だった。八雲、信坊と助六が揃って銭湯に行き、そこで助六が慰問の落語に行こうと八雲を誘う。八雲は刑務所の慰問落語を行う、話は「たちきり」だった。その話は受刑者たちの涙を誘った。話しのなかでみよ吉を見る八雲、それに気づく小夏、さらに小夏が気になる助六だった。
助六の落語会に顔を出す八雲。その途中で抜け出す八雲に樋口が問いかけるが、八雲の助六の評は散々だった。そして樋口に助六へ扇子を渡して欲しいと願う。その扇子は二代目が使っていたあの扇子だ。
ある日、寄席に八雲がやって来た。そこにいた萬月と小太郎を追い出し、一人で舞台に向かった。誰もいない場内、舞台の蝋燭に灯をともし、話を始める。「死神」だった。その語りはその後の流れを案じるかのような枯れはて、怪しいものだった。話が終わろうとするとき、その人が客席に現れた、二代目助六。二人は話し始める。その話の終わりに助六が八雲を捕まえ、甘いと言って蝋燭を客席に投げる。助六は死神に変わっていた。客席が火の海になり、死神に押さえつけられる八雲に、三代目が助けにやってくる。八雲は「死にたくない」と本音を言い、助六に救われる。

枯れていく八雲師匠に追い討ちをかけるみよ吉と先代の助六。覚悟を決めていたのに、最後の最後に死にたくないといった八雲師匠の本当の気持ちが見れて泣けました。ようやく八雲師匠が救われたのではないかと思いたいです。
ここのところずっと重たいのだけど、引き込まれっぱなしで、本当に1話が早いです。石田さんの枯れっぷりの見事さ、やっぱり中の人は大事だと改めて思います。{/netabare}

10話…邂逅…その後に待っているもの
{netabare}寄席は燃え落ちた。間一髪で救われた八雲は病院へ、助六は寄席の後片付けに。席亭から「元気でいりゃ落語なんざどこでもできる」「お前がいてくれて本当によかった」と声をかけられる。
桜の咲く時期、小夏と話す助六。いつものとおりの会話の中で、小夏のお腹には助六の子供が宿ったことを知り喜ぶ二人。
樋口と助六が落語について話す。新作は師匠の目の黒いうちはやらないという。そして、師匠と自分の関係について語る。
病院から戻った八雲。小夏と話す。小夏がこれまで見せたこともない、八雲への思いと感謝を語る。八雲の表情もこれまでに見たこともないくらい柔らかいものだった。助六の落語がラジオから流れ、笑う二人。そこへ信之助が元気に帰ってくる。静かで暖かい時が流れる。
そして、場面は突然変わる。廊下と思しき場所に倒れた八雲に、再び先代助六が近寄ってきた…。

この回は30分、涙溜めっぱなしでした。席亭の言葉、小夏と助六の子供が宿ったこと、小夏と八雲の会話と、八雲の表情。ようやく小夏と八雲が邂逅した感じです。枯れ果てた八雲が、なにかツキが取れたようなやさしい表情をしたのがすごく印象的で、なんだかんだ言いながらも先代とみよ吉の子供を育ててきて、ぶっきらぼうでも、ちゃんと分かってくれたことが嬉しかったのか、本当に泣けました。
それにしても、またもや先代助六が現れたけど、今度ばかりは嫌な感じです。だって、次回予告に人物登場してないし…せっかく生き延びて、ようやく穏やかになれたというのに…。{/netabare}

11話…別れは悲しまないように
{netabare}倒れた八雲に寄ってきた先代助六は言う「おめぇさん、死んじまったんだよ」と。そう、ここは死後の世界への入り口だった。助六から死んでしまった理由が聞かされる。穏やかだった午後のひとときのあと、様態が急変し、逝ってしまったのだという。
助六から三途の川の渡船場を案内される。そこは賑やかな街場だった。人生全うした人は懐が多目に渡されすぐに渡れるのだが、助六は少ない上にあの性格である。懐が貯まるわけがなかった。
ここは死後の世界。容姿も変えられるということで助六は信さん、八雲は坊となって昔の二人の会話を始める。風呂場では助六と菊比古になり、会話のなかで助六が刺された本当の理由がさらりと明かされる。助六は小夏を残したことを悔いていたが、菊比古が育て上げたことに感謝した。
風呂上がり、みよ吉が助六のもとに来て文句をいう。そこに菊比古が居たもので助六を差し置いて二人っきりになり会話する。みよ吉は明るかった。そして、助六を大事に思っていた。菊比古の後悔はすうっと消えた。
助六が菊比古とみよ吉を連れて寄席に向かった。なんでも燃え落ちた寄席がここにやって来たのだという。そこには鬼籍の名人たちの名前がずらりと並び、連日演じられているのだという。早速「八代目八雲」の名前があり、八雲はやれやれと思う。
助六が舞台に上がり、話を始める。みよ吉と菊比古の間に子供の頃の小夏が座る。なんでも、最も話を聞かせたい人が一人座れるのだという。場を盛り上げる助六の落語。小夏もみよ吉の膝に座りニコニコ笑っている。
助六のあとを菊比古が話すことになる。助六のあとは嫌だという菊比古に、助六は背中を押す。菊比古は意を決し、八雲の姿となって話を始める。八雲が話を聞かせたかったのは信之助だった。
いよいよ八雲が三途の川を渡るときがきた。助六と八雲、永遠の別れである。二人はまたいつか会おうと約束し、船出する。船頭は松田さんだった。驚く八雲だったが、松田は八雲を見送るのが仕事だと言ってにっこり笑った。

悲しいはずの別れをこのような表現にするとは…かえって泣けました。助六と菊比古の話が全て繋がって、これで二人の物語が終わるんだなと実感しました。
二人のやり取りとみよ吉の話し。全てがきれいにまとまって、本当にいい話です。
最後の最後に松田さん、まさか連れていっていなよね?
もう一話、かなり現代っぽいけど、何年先のことなんだろう。どんな終わりかたにするのか、楽しみでもあり、寂しくもあります…{/netabare}

12話…大団円!この先も繋いでいく物語
{netabare}話は現代に進む。成長した信之助と八雲が亡くなったときには小夏のお腹にいた小雪は高校生になっていた。信之助は落語家になっていたが、どうやら天才と騒がれ、10人抜きで二つ目に昇進していた。
レコード会社との打ち合わせをすっ飛ばし、小夏からこっぴどく叱られる信之助、そこには樋口も同席していた。新之助と小雪が帰った後、樋口から八雲全集が完成しそうだと聞かされ、それに伴う評伝の内容で、どうしても小夏に確認しておきたいことがあったらしい。それは「信之助はひょっとして八雲の子供なのでは?」ということだった。小夏は八雲のことを語り「本当のことは墓場まで持っていく」と言って真実は話さなかった。
新しい寄席が完成し、また、助六は「九代目八雲」として大名跡を継ぐことになった。お練は神輿担いで賑やかに、いかにも与太らしいお練であった。寄席のこけら落とし。口上も軽やかに、これからの落語会のことを明るく話す、本当に明るい未来を描いている感じが伝わる。
先を務めたのは「五代目菊比古」こと信之助だった。そしてトリは「九代目八雲」である。死神を話す。そのクライマックス、八雲が見たものは先代だった。「お前にも見えるようになったかい、哀れだねぇ」と話しかける先代。ハッとなり締める八雲だった。
興行も終わり、桜を眺める八雲と樋口、それに松田さん。松田さんは95歳になっていた。これまでの思い出を話し、良かったと語る松田さん。
樋口と八雲、樋口は先代のことを、そして、与太のことを云々語るが八雲は流す。たった一言「こんなおもしれぇものが無くなるわけねぇべ」と言って。

終わった…。墓場まで持っていくと言った小夏。信之助の本当の父親のこと、先代助六の本当の最後、小夏も与太も互いに墓場まで持っていく話はあれど、たぶん、二人とも知りたくないだろうし、最後まで知らないままでいいのだろうと思います。この話には面倒なことは抜きにして進んでいく展開が似合います。にしても、信之助の姿が若いころの菊比古に似せたのがなんともね…
「助六が八雲になる」これは大きなテーマのひとつだったと思うのです。初代も二代もできなかったことを三代目で成し遂げた、与太郎という人物だからこそ成しえたのだろうと解釈します。
樋口が言っていた「一人で潰すこともできれば、一人で復活させることもできる」これは重い言葉だったなと思います。本当にそうですね、どこの世界にでもある話ではないかと思います。
これで千秋楽。すばらしい物語でした。{/netabare}

まずはこれをアニメにした製作陣に大拍手を贈ります。また、命を吹き込んだ声優陣にも大拍手です。中の人たちが一人でも違っていたら、まったく別の作品になったことでしょう。パーフェクトな陣容でした。

ちょっと感動しすぎて、何を書いたらいいのか戸惑っています。内容について書こうとしても、登場人物に書こうとしても、何を書いても陳腐な感じがして、少し間をとって、もう一度1期から見直して、加えようかと思います。

とある落語家の一生と出来事。昭和から平成をまたいだ時代の移り変わりも加わる人間ドラマです。ドラマ好きの人が見て損は感じない作品に仕上がっていますので、多くの人にお勧めしたいアニメです。

投稿 : 2020/04/04
♥ : 40

タケ坊 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

筆舌に尽くしがたい名作

☆物語&感想☆

近年稀に見る素晴らしい作品に出会えた2017年冬アニメの中でも、感想を書くのが遅くなった。
と言うより、最終話を観終えてから暫く書けなかった、というのが正直なところ。
(因みにこの文章を書くまでに、合計4回は通して鑑賞している)
今でもこの作品について、作品に相応しくない浅い文章しか書けない自分の能力では、
この作品の魅力や深みをどうやっても伝え切れない、というのが歯痒くて仕方がない。。
いっそのこと、書くのは辞めておこう...と思っていたのだが、
やはり、一人でも多くの人にこの素晴らしい作品を知ってもらいたいと思って、駄文ながらも思ったことを書いている。
独りよがり的な文章になってしまったが、思いが強すぎる作品ゆえご容赦願いたい。

あれほど素晴らしい1期があっての2期、視聴には本当に大きな期待を寄せていた。
と同時に、果たしてあの1期を越えることが出来るのか?という大きな不安も抱えていた。
しかし、その考えは誤りだった。
1期と2期、分割されてはいるものの、それは便宜上のもので物語としては何も分かれていない。
「あにこれ」でも別々に分けられているが、この作品を評価するにあたっては、
1期、2期という観方では推し量れない。
分割2クール、あくまでも継続した一つの物語、という捉え方をして観ないとまず評価自体が出来ない。

そういう観方をしていなかった当初は、2期は1期に比べてかなりシリアス&重くて地味な印象を持っていた。
作品としての面白さや楽しさ、という面でも1期には劣るんじゃないか、とも感じていた。
ある意味それは正しいとも思えるが、作品をしっかりと観ていくと、この作品の本質は2期に有るということが解る。
そして、それは1期を踏まえていないと理解できないものだ。
なので、そもそも1期と2期を比べること自体が間違っていた。

シリアスで重い場面が多くなったのは、1期があんな終わり方をしたのだから、当然といえば当然。
八雲、小夏、与太郎、三者の抱えているものを、観ている側が事前に踏まえて鑑賞に臨まなければいけない。
これから観る方は1期から観直す事ができるなら、それに越したことはないと思う。

物語の内容的に、心躍るような展開は少なくなったが、人間の業と因果、宿命、因縁、運命を描いた1期から、
2期は更に作品としての重みと深みが増しており、視聴者も半端な気持ちで向き合ってはいけないレベルになった。
キャラクターの一言一言に込められた「深すぎる思い」を慮って受け止めなければ、
到底この作品の良さなど理解できない。
そして、本気で向き合った視聴者は、この作品の一話一話の体感が短く感じ、
毎話もうエンド・クレジット?と時間の経過を早く感じたことだろう。

一見2期は地味なように思えるが、実は各話に名台詞、名シーンとも言える見せ場が必ずあり、
毎回のように涙を誘われる。EDへの引きの良さも1期同様に溜息の出る仕上がりだ。
振り返れば最初の1話で、既にこの作品が近年稀に見る傑作になるというのは充分に確信できた。
それほど、1話にはこの作品で原作者が描きたかったこと、落語への思いが込められている事が解る。
更に1期から通して振り返ってみても、2期の最終話まで1話たりとも中だるみせず、
全く無駄のない物語だということが解る。

是非作品を観て実際に感じてもらいたいので、内容には具体的にはあまり触れたくないのだが...
2期では1期の因果、宿命、因縁、運命、人間の業、それに加えて様々な形の「深すぎる愛」が描かれている。
簡単に言ってしまえば、師弟の愛、夫婦の愛、親子の愛、芸への愛、そして原作者自身の落語への愛...
また、その愛情表現が決して直接的な台詞で相手に伝えるのではない、という所が実に奥ゆかしい。
人間誰でも人に言えないこと、言いたくないことなんて生きていれば一つや二つはあるもの。。
この作品では敢えて言わないことが、相手への最大限の優しさであり、愛なのだ。

八雲の小夏への思い、愛情は最後まで面と向かって口に出すことはなくとも、
彼が背負って生きてきたものの重さははかり知れず想像を絶するもので、到底涙無しには観れない。
そして、恨み辛みを超え真に繋がり合えた矢先に八雲は...なんと人生の儚いことか。。

しかしながら八雲が可哀想、不幸な人生を送った、と考えるのは見当違いだ。
終盤11話12話の展開を観れば、「あの日」から落語と心中することを本懐とし生きてきたものの、
実際は捨てきれない未練、葛藤とともに生きてきた「結果」が実に巧く描かれている。
これが本当の人間らしさ、というものだろう。10話で八雲が小夏に対して最後に語った言葉がとても印象的だ。
八雲は落語と心中できたのか?与太郎と交わした3つの約束はどうなったのか?
是非ともその結末を確かめてみて欲しい。

主人公八雲に関して少しだけ触れてみたものの、
助六、小夏、みよ吉、松田さん...登場人物それぞれの思いを書いているとキリがない。
やはり文章では伝えきれないと思う。
移りゆく時代の中での落語という存在、師匠が弟子に繋いでいく名跡など、
キャラ以外の落語そのものの描かれ方だけでも、深すぎて全く書ける自信がない。
結局はとにかく観て感じてもらうしか無い、という事になるので、
ちゃんとしたレビューになっていないのは申し訳ないと思うのだが笑

誰もが気になるだろう、一つ大きな謎(信乃助の父親の件)は残されたが、
作家の先生の妄言に小夏が明確に否定しておらず、慎之介の姿が在りし日の菊比古を思わせるのが、
何とも夢のある話だが、観る者の想像(妄想)に任せる、というのは決して悪くないと思う。
(普通に考えるとあり得ないとは思うが、あれほど似ていると妄想してしまいたくもなる笑)
小夏もまた言わずに墓場まで持っていくというのは、彼女の愛に溢れた優しさ、粋な計らいではないか。

☆声優☆

石田彰の演技は1期の時点でも凄かったのに、2期ではより深みを増し、
もはや彼自身が演じた八雲同様に、名人芸とも言えるレベルに達している。
落語の場面だけでも凄すぎるのだが、年老いて枯れてゆく八雲という人物を見事に演じきっていて圧巻。
アニメの歴史上でも間違いなく語り継がれていく名演だろう。

1期では出番の少なかった関智一演じる与太郎改め3代目助六の落語も、
八雲、先代助六両方をリスペクトした素晴らしいものを見せてくれた。
自分の落語を見つけるまでの苦悩の過程、迷走する落語から自分の型を見つけた後まで、よく区別して演じられている。
8話の先代助六をコピーした芝浜には涙。。
そして最終話の八雲への手向けとして演じた死神では、最後にあんなオチまで。

小林ゆうは女性声優としては個性的過ぎる低音ハスキーボイスで、
作品によってはイロモノ的な役回りをこなしているが、それは演じる役どころが幅広いということであり、
むしろこの作品を観て、やはり演技派の声優であることを再認識した。
自身が取り組んでいる落語の実力を見事に発揮してみせた4話はとても感慨深く、
また、年月を経た熟女の演技では更にトーンを落とし懐の深さを示してみせた。
一つの作品の中で、幼女から熟女まで演じるというのは、実力の無い声優が到底演じれるべくもない。

2期で出てきた小松未可子も得意のショタ声を遺憾なく発揮しており、納得の配役。
アニメではなかなか聞くことの出来ない、本物の京都弁を操る遊佐浩二を選んだのもまた心憎い。
また、1期に比べ出番が少なく寂しく思っていた、山寺宏一と林原めぐみも、
11話ではじっくりと堪能させてもらった。
山ちゃんの演技、存在感、台詞の説得力は実力派揃いの声優の中でも、やはり抜きん出ていて惚れ惚れする。

この作品は1話毎にかなりの年月が過ぎていたりするのだが、
声優がその過ぎゆく年月に合わせて声のトーンを実に上手く演じ分けている。(石田彰が特に凄すぎる笑)
落語シーンばかりに目が行きがちだが、主要キャラ以外も含め、
やはり基本的な演技自体が素晴らしく文句の付けようがない。

唯でさえ実力のある声優が、それこそ一生懸命に何度も何度も繰り返し練習したのだろうな、
というのがしみじみと良く判る。
ここまで声優の努力と本気を窺い知れる作品は、今後もそう簡単には出てこないかも知れない。
多くの声優にとってもバイブル的な作品になったのではないだろうか。

☆キャラ☆

1期でも同様のことを書いていると思うが、
キャラクターの価値というものは、声優の演技と台詞の質によって決まってくると思っている。
優れた演技、深みのある台詞が観るものの心を動かすというのは、この作品を観れば明らかだ。
そして、各キャラクターの抱える思い、これが深すぎて駄文しか書けない自分には言葉で言い表すことが出来ない。
原作者の人間描写力と細やかさに、ただただ感嘆するばかりだ。

メインの人物ではないものの、2期で登場する作家の先生(1期で弟子入りを断られた人物)が、
物語上でかなり重要な役割を果たしている。弟子入りの場面だけでなく、みよ吉ともつながっている過去...
本当によく考えられたキャラクターだ。
彼の言葉から、原作者の落語への考えや思いが垣間見える。

☆作画☆

1期と特に変わりなく安心して観られるもので、
とりわけ派手な作画が要求される作品ではないが、キャラクターの細かい表情の変化などはしっかりと描写されている。
うつりゆく時代をノスタルジックに描く、背景のボカシ加減が実に味わい深い。

☆音楽☆

OPは1期に引き続き椎名林檎&林原めぐみが担当しているが、
最初聴いた時はOPにしてはなんちゅう辛気臭い曲だ、と1期に比べてあまり好意的ではなかったのだが、
不穏過ぎるOPアニメーションは、八雲に死神が見せている幻と解釈すると、曲調にも納得がいく。
それに対するED、こちらも1期同様のインスト曲で、
毎回のEDへの引きの良さも相まって、余韻に浸れる味わい深さがあり、
また、不穏なOPとは対照的な晴れやかさで、物語の結末を暗示しているかのような素晴らしいものだった。
そして12話のラスト、1期のEDと作中落語の名シーンが流れる演出&エンドロールには号泣必至。。

作中BGMも1期同様に澁江夏奈さんによるJAZZのエッセンスをベースとした、
様々な楽器が使われた豪華なもので、サントラが欲しくなる出来、実に渋く味わい深い。
自分はBGMの評価をする場合に重視しているのが、サンプリングの音源でパソコンで作れるものか、
生音を実際にレコーディングしているかどうか、という点。
(他の人はどうでも良いと思う所だろうが、一応自分も音楽をかじっている身なので)
昨今のデジタル技術ではちょっと聴いたくらいではなかなか判断できなかったりするものだが、
この作品の音楽を聞く限り、生音に拘った作りであることは明らかで、
相当な拘りと予算を使って制作されているというのが窺える。


この作品は多くの人に観てもらいたいと思うが、
これだけ重く深くシリアスな物語だから、
軽い気持ちでアニメを楽しみたい、という人には到底合わないだろうしオススメしない。
先程も書いた通り、台詞一言一言に集中してそのキャラの思いを慮って観なければ良さは理解できないし、
原作者&制作側の仕掛けた粋な演出や伏線にも気付けないだろう。
当然ながら年齢の低い方には共感できない部分が多いことと思うし、万人向けの作品でないのでそれは仕方がない。
一見取っ付きにくい落語という世界を扱っているので視聴は気が引ける、これも理解できる。
(落語の内容が解るかどうかはそんなに重要ではないし、知りたければググればすぐ出てくるが)

それでも10年20年経って、何かの縁で作品を思い出した時にでも観て欲しい。
この作品で描かれていることは、何十年経ったとしても色褪せることのないものだ。
自分はこの作品を、たとえジジイになっても愛しているだろうと自信を持って言える。
本当に名作と呼べるものは、そういうものではないだろうか。

2期だけでなく1期を通じて一つの物語として評価するに於いて、オリジナリティという面でも傑出しており、
自分がアニメに求めているもので、もはやこれ以上のものは望むべくもない。
原作者並びに製作に関わった方々の尽力には心から感謝したい。

投稿 : 2020/04/04
♥ : 21
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

刺繍だらけの鯔背な哥々

[文量→大盛り・内容→感想系]

【総括】
「粋」な八雲と、「いなせ」な与太郎、「小粋」な千夏。江戸時代の美意識によって生まれたようなキャラクターが魅力的でした。

相変わらずの「落語」の迫力(声優さんに拍手)!

1期のようなドロドロが減り、グッと観やすくなった印象。わりと(大人同士の)恋愛面がよくて、、、ていうか、小夏姉さん可愛いっす♪

序盤こそ停滞気味ですが、中盤以降はグッと惹き付けられますので、視聴を断念しないほうが吉です♪

1期から継続して、これだけガッチリとストーリーを魅せてくれるアニメもなかなかありませんので、絶讚オススメです(ただし、シリアス好きに限る)♪

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
紛らわしいので、三代目助六は「与太郎」。二代目助六は「助六」と表記します。

いや~、姉さん女房も良いな~と思いました(笑)

1期は正に「愛憎」を表現した名作でしたが、2期はその「憎」をぬぐい去った、「愛」の物語だと思いました。

与太郎が小夏や信之助に向ける愛。小夏が与太郎や信之助に向ける愛。与太郎や八雲が落語や助六に向ける愛。与太郎や小夏、松田さんらが八雲に向ける愛。そして、八雲が助六やみよ吉、小夏に向ける愛。

シンプルなものから複雑な(歪んだ)ものまであるけれど、「愛」という点で共通していたように思います。

10話(縁側で小夏が八雲に弟子入りを頼む回)は、それが結実した神回だと思います。

「ツンデレ」というのはアニメ定番の展開ですが、ある意味では八雲や小夏もツンデレw しかし、これほど幅と尺と深みがあるデレは記憶にありません。デレというより、「ほぐれた」という感じでしょうか。

栄枯盛衰を表す桜吹雪の中、古びた演芸場に代わり、ラジオで落語を披露する与太郎。育つ次の世代(信之助)。与太郎も予期した、女性落語家(小夏)の誕生。新たに宿る生命。それらを穏やかに微笑み見守る八雲。

おそらくあの瞬間、小夏による「八雲殺し」が実ったのだと思います。

でもそれは、八雲も小夏も予期せぬ「愛す」「認める」という方法で成されました。

殺された八雲は、過去に囚われていた八雲なのでしょう。眠るように、穏やかに往生を遂げた八雲の死に際が、それを示していると思います。

11話は、火事のくだりを生かす伏線回収と、高座に現れた八雲が年老いていたことが上手かったです。年齢を自在に変えられる死後の空間であることを考えると、それは八雲のピークが年老いてからきたということを示しているのでしょう。新しいものが台頭してくる中でも古いものにも価値を認めていく、そんな落語らしい温かさを感じました。

12話は、総括としての存在価値がありましたね。ついに物語が現代に繋がり、未来への希望も示しました。松田さん、本当に泣かせてくれます。与太郎が八雲を継ぎ、「死神」を演じるのも、作品の出発点に回帰するようで良かったです。

※ここから酷評です。

ただ、信之助の父親の話は、親分への恩や、信之助の容姿を観れば想像はつくわけで、ああはっきりと言うのは、「不粋」だと思いました。

信之助を、「八雲と助六という、本来交わることのない二人の血筋が混ざり会う存在」にしたかったのでしょうが、元々、「助六と血の繋がりのない与太郎が、助六の生き写しである」ということが出発点にある作品。血を超越した部分に流れる確かな師弟愛(や親子の情)を表現していたのに、「え? 結局血筋なの?」と思い、色んなことが台無しになりました。

「そういう設定を思い付いたから使いたい」「小夏の微妙な心理を表現したい」のはよく分かりますが、視聴(読)者の心理には寄り添えてないと思います。あのまま親分との子供、確実に芽生えていた親子愛、で充分でした(もしくは、「もしかしたら……?」と、視聴者の想像をかきたてるくらいで良かったと思います)。

本当は、評価5をつけようと思っていたけど、このシーンの不粋さで4にしました。危うく、3を付けるところでしたし。

とはいえ、この物語、10話、11話、12話と、3回の最終回があり、それでも感動が薄れないのは、やはりそれだけの厚みがあったということでしょうね。最終のひとつの不粋な展開で、全てを否定するのも、それはそれで不粋かな、とも思いまして。

ちなみに、レビュータイトルですが、「ほりものだらけのいなせなあにい」と読みます。

初代三遊亭圓楽の創作落語で、桂歌丸さんなどが得意にしていた、「塩原多助一代記」の有名な一節です(Wikiにも載っているくらいですから)。詳細は最後の余談で触れますが、この「塩原多助一代記」、妙に「昭和元禄落語心中」とかぶる部分があり、「刺繍だらけの鯔背な哥々(イレズミをしているきっぷの良い若い男)」は、主人公の与太郎(三代目助六)をよく表している気がして、レビュータイトルにしました。
{/netabare}

【余談 ~ 塩原多助一代記 ~】
{netabare}
塩原多助一代記は、江戸時代に実在した「塩原太助」という豪商をモデルにした、人情噺です。「塩原太助」は裸一貫から身を起こし、大商人へと成り上がった人物で、「本所に過ぎたるものが二つあり、津軽屋敷に炭屋塩原」という言葉ができるような人物でした。「塩原多助一代記」は、こうした「塩原太助」のサクセスストーリーを描いた立身出世の物語で、明治天皇の前で演じられたり、五代目尾上菊五郎によって歌舞伎の演目にされるなど、とてもヒットした噺です(Wikiを要約)。

さて、あらすじをだらだら書くのは大変なので、なんとなく「昭和元禄落語心中」と似ていると感じる部分を箇条書きにします。

①裸一貫からの立身出世の物語→主人公の与太郎の人生になぞらえられる。

②多助は、塩原家に養子として引き取られる→少年時代の八雲(菊比古)も養子として弟子入りしている。

③多助の嫁のお栄(とその母、お亀)は悪女で、浮気三昧です。→小夏の母親、みよ吉に被る部分もあります。そして、みよ吉や小夏を母や姉のように可愛がってくれた料亭の女将がお栄。

④多助の代わりに愛馬をひいていた多助の友達が、お栄の愛人に(多助と間違われ)殺されます。多助は江戸に逃げ、怒った愛馬はお栄を殺します。→登場人物の死は、1期ラストっぽい(こじつけ)?

→この後は、炭屋で一生懸命働き、自分の店を構え、一途な娘を妻に向かえ、炭屋として大成功を収める多助の人生が描かれますが、あまり本作には関係なさそうですね。

やっぱり、「昭和元禄落語心中」の「モデル」というには根拠が弱いと思います。でも、共通する部分や雰囲気は多々あり、それはつまり、本作自体が「落語らしいストーリーや設定である」ということなんだろうと思います。(どっかで公式に肯定や否定や公開をされているかは知りませんw)
{/netabare}

【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
冒頭から、落語風の1期紹介。ここから入る人にも、前作からの人にも良いし。与太郎と小夏のラブストーリーも良いね。一風変わってるところが。

2話目
子供が3人って、上手いこと言うね。冒頭からのシリアスに落語のフルサイズ、しかも上手くいかない落語を。これは、2期からの視聴者が振り落とされることもあるな~。

3話目
ほ~、なかなかドラマですな。魅せますな。なんか粋というか、いなせ ですな~。

4話目
小夏と与太郎がすっかり親バカにw 小夏にときめくな~♪

5話目
感想を忘れるくらい引き込まれた。5分に感じた。

6話目
今回も引き込まれた。寄席の建て替え話も心に響いた。

7話目
松田さん、正に「侍」ですな。ここで、1期の展開の裏切り(真実)か。泣けるな。

8話目
八雲を騙した時のこなつの舌だし、萌えたw 芝浜。筋は完璧に覚えたw

9話目
まあ、OPでなんとなく予想ついてた展開。心中失敗だね。

10話目
素直な八雲に素直な小夏。ある意味では「デレ」w このくらい幅と尺と深みがあるデレは観たことないな。

11話目
死後の世界、はともかく、寄席の火事がここで生きてくるのは上手いね。末席に八雲とか、粋だな~。最後に八雲が年老いた姿で現れたのは、その「年老いた時」こそが八雲の最盛期だってことでしょう。素敵な演出でした。松田さんも……。ちょっと泣きました。

12話目
松田さん、生きてた(笑) 信之助の父は……まあ、容姿的にも、組長への「恩」から言っても予想ついてたから、あえて言わなくても良かったかな。蛇足ですよ。
{/netabare}

投稿 : 2020/04/04
♥ : 36

58.0 12 人生アニメランキング12位
魔乳秘剣帖(TVアニメ動画)

2011年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (256)
1486人が棚に入れました
乳こそこの世の理。豊乳は富であり絶対、貧乳は人に非ず。時は太平江戸時代。徳川幕府の治める理不尽の治世。幕府の中にあり、政治を支え、刺客を操り、奥の豊乳を育む絶大な権力集団があった。その名は「魔乳一族」。魔乳流の剣技は体を抜け乳を断ち、門外不出の秘伝書には、豊乳美乳を育むための、古今東西あらゆる術が記されているという。そんな乳が全てを支配する時代。魔乳一族の頭首の末子として生を受けた少女・千房は、一族が作り上げた理不尽な世を正すため、秘伝書を奪い、里を出奔する。魔乳からの執拗な追っ手に一歩も引くことなく、側仕えの楓とともに、千房は世直しの旅を続ける。全ては母の教えを守るため、そして乳が理を正すため、千房は豊かな乳房を震わせて、必殺の剣を振るう!乳才・金子ひらくが放つ究極の美少女アクション“おっぱい”絵巻、ここに開幕!

声優・キャラクター
寿美菜子、豊崎愛生、水原薫、能登麻美子、斧アツシ、浜田賢二、高垣彩陽、福圓美里、大川透