2020年度の伝説おすすめアニメランキング 6

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの2020年度の伝説成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月06日の時点で一番の2020年度の伝説おすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

66.0 1 2020年度の伝説アニメランキング1位
神之塔 -Tower of God-(TVアニメ動画)

2020年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (211)
607人が棚に入れました
塔を登れば、全てが手に入る。塔の頂上にはこの世のすべてがあり、この世界を手に入れる……神になれる。これは、ただ星空を見たくて塔を登る少女・ラヘルと、そんな彼女がいれば何もいらない少年・夜の、始まりと終わりの物語。

声優・キャラクター
市川太一、早見沙織、岡本信彦、三宅健太、本多真梨子、興津和幸、関根明良、江口拓也、深町寿成、末柄里恵、津田健次郎、吉野裕行、小野大輔、伊藤静、大塚芳忠
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

観終わった

2話までの感想{netabare}
ん?中華かな?と思ったら韓国だった模様。
なるほど…やっぱどっちも似た様な感じになるのかな?
内容としてはハンターハンター…ってよりも“霊剣山”の1作目を思い出した。
塔の頂に登る=仙人を目指す、と解釈するとすげーシックリ来る、韓国にも羽化登仙って思想はあるのかね?
作中の文言通り「神を目指して塔に登る」と解釈するとどうしても「神になるためにその試練って必要?」と引っかかりを覚えてしまうが、これが「仙人」だったらあら不思議、どんなに不合理でも納得(諦めがつく)できちゃう、私は。
2話の選別なんていい例かな、神の水で作られた壁を抜けれるかどうかの件だけど、「参加者間でどうこうするのではなく試験官の手による選別なら最初の400人を選ぶ前に実施すればいいじゃん(※)」と突っ込まずにはいられない。
要は無駄に死者を出してただけで、これで主催者が人口調整で殺し合いさせてるとかウラがあるならまだしも、無いのなら「仙人選抜なら仕方ない」と思って納得する(諦める)しかない。

まぁなんて言うんだ、キャラの目的が不明瞭で「なんでそれやってんの?それ必要ある?」と思っても「仙人を目指すためだよ」と言われたら納得できちゃう強力なカードとでも言いましょうか…。
ただ、カードの強さにかまけて細部がおざなりなのは…ま、まぁそこは外国の感性ってことでしょう。
で、主人公はそんなことより行方不明になった恩人?の消息を追うのが目的ってことらしくて…あ、顔が良ければ優遇してもらえるってのは韓国らしいのかなw

それとタイトルが「神之塔」「-Tower of God-」となってるのは「神之塔」の部分がハングルまたは各国の言語に置き換わっても「-Tower of God-」はそのままで、知らん言語バージョンを目にしても何の作品かすぐ分かるようにしてるんだと思う。



一応、3人でチームを組んで一人でも壁を通れなかったら失格だったので、誰と組めるかの運を試したのかも知れない。
とはいえ、だったらもうちょっと見せ方あったんじゃない?とは思う、通れないチームメイトを叱責するヤツとかさ。{/netabare}

3話感想{netabare}
5分の間に扉を開くのがどうとか。
まだその“法則”が明確になってない状態、つまりは早い段階で試験に挑んだチームほど不利という馬鹿馬鹿しい内容。
でありながら、次の試験でその件は全く関係無く我先にと飛び込んでいって…せめてそれぞれ関連付けくらいさせようよ。
でもって試験官はやっぱり人を殺したくて仕方が無いっぽい。
宇宙船が舞台で人口調整でもしてんのかね?


絵に関しては実際の現場は知らないし3話までの限りではちゃんとした人が描いてると思うのだけど──
主線が汚いのはdpiの低いクッソヘボい機材──スキャナーだか編集ソフトだか──がクッソ汚い紙を取り込んで汚れ飛ばしでコントラストを上げ過ぎるとああなる気がする。
ああなるっていうか、そういう状況を想定して予めそれに合わせたというか。
色数が少ないのはナルトにしろブラッククローバーにしろアクションの激しい回はあんな感じで、激しいアクションじゃないのにこれってどうなん?って気がしないでもないけど、やっぱクッソヘボい現場を想定してワザとレベルを落としてる感じがする。

作り手の技術レベルが低いんじゃなくて現場の機材レベルが低いって感じ、あくまで3話まで見た限りね。{/netabare}

総評{netabare}
最初の頃抱いた予想「どうせそのうち作画が崩れるんでしょ?」、これが見事に外れて最後まで作画がシッカリしてました。
「作画が崩れても目立たない作画」を意識してのデザインだったと思うのだけど、アクションも最後までしっかりしててどういうこっちゃ?
“はてなイリュージョン”と何が違ったんだろう。
1話見て作画が気にならないのなら最後まで見ても問題ないと思います、一貫して安定したレベル。

とはいえ作画ではなく内容の方といえば…。
まず「塔に登る」ってのは「仙人になる」ことと似たようなモンか?と思えるかどうかで見続けられるかどうかが別れそう。
これは韓国作品らしいけど、中華アニメだと多いんだ、「とにかく仙人になるんだ」が目標で「それになって何するの?」は特に無いやつ。
仏門だったら悟りを開いたら無余涅槃にでもなって六道救済するとかあるけど、仙道って肉体に固執したり利己的だったりと目的がバラバラで、従って漠然。
利己的であっても構わないのでそれに至るための手段が「いやそれ人道に背くだろ」ということをやっても構わない、果たしてその手段が目的のために適してるのかどうか私には判断できない(作者の気分次第)。
物語の目的を設定するには便利ではあるけど、ついていけるかどうかは人を選ぶんじゃないかな。

ってことで私は「塔に登る」ことについてはそこまで違和感は覚えなかったのだけど、問題はその後。
それぞれのキャラが何ができて何ができないのか分からず、更にこの作品でしか通用しないよく分からないルールの競技をして、よく分からない駆け引きをする。
そうねぇ、野球で例えると──ストレート160キロが速いのかどうか分からない、打率4割が凄いかどうか分からない、アウト幾つ取ればいいか分からなければイニング数が幾つあるかも分からない。
そんな状態だと多分野球見てもつまらないんじゃないかな?せいぜい派手なホームランがなんとなく凄いって分かる程度で。
なによりなにが反則になるのかすら分からないので、ルールの隙を突いて裏をかくようなことをしても「あ、それやっていいんだ、ふーん」としか思わない。
「カバンの中に3人仕込んでおいたのさ」と言われてもふーんとしか思わない。
まず一体どんなルールなんだ?と興味を引くほどでもないってのが致命的かな、釣り師槍使い燈台守捜索者波使いと言われても「え、それ覚えなきゃいけないの?ヤダよ」って気持ちが先に出た。
ポイントで合格が確定って、知らんがな。
アナクの際どいシーンだけが目当て(スパッツ履いてるけど)で「もう試合結果だけ分かればいいよ」という感情しか沸かない。

それぞれの思惑というのも正直どうでもいい。
これまた中華で多い「○○家」「○○門」、こっちでも十家門なるものが飛び出してうわあぁって感じ、10個全部出す気か?
(中華アニメ“悪偶”では裁縫師協会の12の流派全てから許可を得るんだ、を掲げて最終回終わらせたっけなぁ)
お家関係はザハードの姫絡みだけもお腹一杯なのに…。
韓国でもお家柄は絶対だったりするんかね?私は詳しくないんで中華作品の延長として捉えてるんだけど。

それと強キャラの表現。
“ブラッククローバー”のライアなんかがそうだったけど、作中ひたすらあくびをするアレ。
あるいは「あらあらうふふ」を口癖とするニコ目のお姉さんキャラ、本気で怒らせたらヤベーぞと匂わすアレ。
日本の作品でもよくあるっちゃあるけど個人的にはあんま好きじゃない、余裕と余裕ぶるは違うんじゃねーの?と。
で、そんなのを極限まで煮詰めたようなラウレというキャラ、なんなんだかなぁ。
先のブラクロではライアはスタッフには都合が良かった、あくびさせてりゃ尺稼ぎできるから、けど視聴者からはウザいだけで…スゲー実力を隠して無気力を演じるってそんなにカッコ良いかね?

でもってその対極(熱血系強キャラ)といえるランカーのクォント、ウザいワニですら極端だと思ったらそれ以上に極端なのが出てうわぁ。
しかも謎なのが9話、ホーがラヘルを人質に取り夜に脅迫するシーン、クォントは神の水の使い方を見せてその場を去るのだけど、夜がそれをやったら驚いて戻ってくる。
…?
なにがしたかったん?予想外のことが起きたので引き返してきたんであって、じゃあ当初はどんな予想をしてその場を去ったん?
結局ラヘルは刺されホーは自殺するんだけど、これってその場を離れたクォントの責任じゃねーの?と思うのだけどその後そういった咎を背負う素振りも無い。
結局ルールがワカランので「そうですか」と納得するしかないのだけど、釈然とはしない。

と苦言を言えばキリが無いのだけど最終回は結構好きだったり。
人によっては真逆の評価らしく、それも分かるw
私は主人公の夜を好意的には見ておらず、そのせいで最後裏切られて「ザマァw」と思ってしまいまして…。
ラヘルに散々ついてくるなと言われたのにそれでもついてきたのだから、あんな目に遭うのも覚悟の上でしょ?と。
また、最近見たアニメであったような…くそう思い出せん、「光が強ければ影も濃くなる」ってヤツ、そんな感じだったんだろうと解釈。
夜が輝かしい(夜って名前だけど)からこそラヘルは闇墜ちしたんだろう、と…これに関しては他の作品の影響(補完)に過ぎないと言われたらその通りだけど。


総合すると、作者の考えたその作品だけにしか通用しないワケ分からんルールの競技なんかサッサと終わらせて塔の謎に迫ってくれれば良かったのに、って感じ。
塔だの神だの管理人だの試験官だの選別者だの救世主だのサハードの姫だの神の水だの十三月シリーズだの十下門のクンだの釣り師だの槍使いだの燈台守だの捜索者だの波使いだの…どれか絞れよと。
ここら辺のよくわからんワード連発はいかにも中華(中華じゃないけど)らしいっちゃあらしいんだけど、謎に謎を重ねる・謎を別の謎で解説するようなのはキツい。
というか本当に中華だったら春秋時代からの歴史や陰陽、仙道なんかの実在する資料に基づく(どこまで正確かは知らないが)設定の羅列が多いけど、これはどうなんだろう?
頭悪いヤツが複雑な話を考えられず、造語連発して誤魔化してるような…。
もし続きをやるならもうちょっと整理してくれないと参る。
ってかワニうざい、ラウレはデゾリアンと一緒に始末しよう、ってかそれだったら“一人之下”のホウホウの正体の方が気になるのでそっちやってくれ。
まぁ塔の謎も仙人(管理人)の戯れで片付けられそうだけど。
作画は崩れないのでアナクのスパチラを追うだけでいいんじゃねーの?{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 10
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

「旅立ちの物語」から「反逆の物語」へ

2020年春アニメ。全13話。
原作は、10年以上連載を続けている韓国のWEB漫画。日本の制作会社がアニメ化しています。先日無料公開されていたので第2部ラスト(180話ほど)まで読了。
設定・世界観は不明な点が多いものの、人間ドラマの一貫性や全体的なクオリティが良かったです。

{netabare}
作画が非常に好みでした。
シンプルなキャラクターデザインと彩色はとても見やすく、動画の印象も私の肌に合っていました。
キャラクターの演技とバトルの両方に拘っていたと思います。
背景見ていると、壁の模様とかテクスチャ張り込んだりはあまりしていませんでしたね。なるほど、シンプルで見やすくなっています。

キャラクターも変に媚びていないのが良かった。
特に女性キャラクターの品の良さ、言葉遣いはキツイけど芯があってそれも味になっています。チーム内の人数が多くて名前が覚えられない(笑)のですが、キャラクター自体は立っていたので混同したりはしなかったです。
声優さん達も、皆さん演技がとても良かったですし、新人・中堅・ベテランとバランス良く配役されており、ちょっとしたアドリブも聞けたりして好きでした。
音楽もとても良かった。OP、EDも好きですが特にBGMが素晴らしく、音楽の掛け方も雰囲気を壊さなくてとても良かったです。{/netabare}

【総評】
{netabare}作品テーマとキャラクター描写の一貫性が良いですね。
主人公・夜のラヘルへの思慕故の旅立ちというイントロダクションに始まり、塔への反逆の物語のイントロダクションに終わる構成がお見事。
淡々と並べられた言葉と描写が最終話までに繋がっていくのが楽しかったです。
物語がシンプルに進行するので人間ドラマがスムーズに展開しており、じわじわ良い所が見えてくる作品。

アニメは原作の第1部ラストまで。
原作を第2部まで読んだのですが、アニメは人間関係の構築を補足して上手に描いています。
夜とラヘルの内面もだいぶ印象が違うし(特にラヘルは是非原作を読んで違いを知ってほしい)、どちらも好きだけどアニメの解釈やシーンのカット・追加には一貫性がありました。

クンが第1話で発言した「お前も塔のルールに縛られる側なんだな」というのが全てに通底するのですね。

最初の試験で顕著ですが、殺し合いしていた相手とすぐにチームを組むことは心理的に難しい。それでもそれが出来るのは精神・能力が強靭な実力者や、塔のルールを絶対視していない者。

実力も無くルールに縛られる者は、塔にとって扱いやすい取るに足らない存在。塔に上る中でルールに縛られ、人間らしさを失っていく者がほとんどなのでしょう。

塔に登るために人間性が失われていくラヘル。
ラヘルは塔にとって取るに足らない者であって、あくまでも夜を釣るための餌に過ぎない。
夜を裏切って、本気で笑うことも泣くことも出来なくなります。

一方で、塔に登ることが新しい世界を知ることであり、人間らしさを獲得していく夜。
塔にとって無視できない存在であり、塔に上り始めてから笑うことが多くなり、裏切られて初めて激情の断片を露わにします。

ルールに従順なラヘルへの激情は、すなわち塔そのものへの反逆です。
ラヘルの内面を第13話で描いたことで、二人の対称性が浮かび上がる構成は秀逸でした。

第1話、蝶ウナギの試練のシーンでは、横からのカメラワークが何度かあり、奥行きのない不思議なシーンでなんだろうな?と思ったんですけど。それが実はラヘルの視点であることに、再視聴で気が付きました。
ラヘルに早見沙織さんを起用したこと、13話でとても納得しました。
{/netabare}
独特な雰囲気があり面白いので、興味があれば見てみても良いと思います。


【設定に関する個人的な予想というか妄言というか】
支離滅裂なので暇つぶし程度にどうぞ。
{netabare}
「塔」と言うけれど、公式サイトで見ると建造物というより広大な一つの世界の呼称(空間概念)であるとされています。「塔を上る」とは自身を鍛え上げていくこととも解釈できそうかな?
塔を上るとどんな願いも叶うと言われているのは、もしかしたら後から付加されたものなのかも。
「ザハード王」は塔に文明がない時代に現時点でわかっている最上階まで踏破し、現在の塔の社会を築き、試験方式等を決定した者とあります。
そして塔の試験は塔に仇なす者をあぶりだすためにある、とユハンは言っている。
だから、本来ルールに抵触する行為をしてもバレない限り気づいていても指摘しないし、塔に致命的な行為だと思えばさっさと処理してしまうのかも。
塔の世界は明らかにデストピアですよね。
個人的には2期が見たいなあ…{/netabare}
(2022.1.30)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

いのちを懸けて登れ。

久々にハオライナーズ枠の作品到来かと思いきや、韓国発の作品だったみたいですね。
国は違えど、作風は似ていると思いますけれど…。


「神之塔」とは、2019年から韓国のNAVER WEBTOONにて連載を開始し、
2018年からLINEマンガを通じて日本でも連載している冒険ファンタジー作品。
現在までに28ヶ国語に翻訳され、全世界累計閲覧数が45億回を突破。

少年「夜」は大切な女の子「ラヘル」を探すために伝説の塔に入り込み、
新たな仲間とライバルと出会い、階層ごとにある過酷な「試験」をクリアしながら、
塔の頂点を目指して行く。
少年の成長ストーリーと、その裏に隠された塔と少年の秘密は読者を魅了し続けています。

2020年春、NAVER WEBTOON初のTVアニメシリーズ「神之塔 -Tower of GOD-」として、
ついにアニメ化決定!
日本、韓国、アメリカで同時展開予定。


塔を登れば、全てが手に入る。

塔の頂上にはこの世のすべてがあり、

この世界を手に入れる……神になれる。

これは、ただ星空を見たくて塔を登る少女・ラヘルと、
そんな彼女がいれば何もいらない少年・夜の、

始まりと終わりの物語。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

そういえば、中国の作品と似ている点といえば全世界累計閲覧数を前面に押し出している点でしょうか。
28ヶ国語に翻訳されて配信されているので、数が伸びるのはある意味当たり前だと思うんです。
勿論、アニメ化される決め打ちの一つとなったでしょうから意味が無いとは思いませんが、だからといってアニメが面白いとは限らないのがこの世界の常套なんですよね。

日本の作品でも原作の魅力や良さを表現しきれなかったアニメはゼロじゃないので…
だから最初は視聴するか悩みましたが、第1話目ではやみんが出演しているのを知り、視聴継続を決めました。
後から関根明良さんも出演されていると知ったのはうれしい誤算でしたけれど。

普段私の使っているアニメサイトに、この作品自体が掲載されていなかったので完全にノーマークな作品でした。
なのでググってみたらアニメーション制作はテレコム・アニメーションフィルムという日本のアニメ制作会社だったみたいです。
興味を持ったのは音楽担当に、ケビン・ペンキンさんというオーストラリアの作曲家が起用されていた点です。
こういう組み合わせも中々珍しいのではないでしょうか。

完走しました。
アニメーションとしてみたら及第点だったと思います。戦闘シーンもそれなりに動いていましたし…
難があるとするなら、展開とキャラでしょうか。
まず展開については、塔の中という極めて限定された場所で起きている試験であるにも関わらずスケール感が合わないので、まずそこが気になりました。

途中、砂漠の様な場所が出てきましたが、地平線が見えそうなほど広い空間が広がっていましたけれど、それって、本当に塔と言えるのでしょうか^^;?
何より一番気になったのは塔を登っている感覚が得られなかったといことです。
例えばSAOのアインクラッドだったら階層ごとに景色や発生するイベントなどが異なっていて、重層構造感は感じられましたけれど、本作品ではあまりそういう感覚は無かったかな。

あとはキャラ…でしょうか。
気になったのはデザインより、寧ろ魅力の方かもしれません。
ザ・ハードの姫の人間臭さと、徹底的な対抗心は嫌いじゃありませんでした。
終盤の掛け合いも悪くありませんでしたし…
ですが、どうにも魅力の感じられないキャラが居たのも事実です。

一番魅力が感じられなかったのは、個人的に主人公だったかな…
塔を登りたいという気持ちは分かりますが、行動が伴っているとは思えなかったんですよね。
すごくフワッとしていて地に足が付いていない感じが気持ちをより助長させたのかもしれません。

原作既読組はもっとたくさんの情報を持っているので印象は違うと思います。
ラヘルの終盤の行動だってアニメ組からすると完全に意味不明でしたから…
この印象の差がきっとアニメ化の難しさなんでしょうね。

オープニングテーマは、「TOP」
エンディングテーマは、「SLUMP」
どちらもStray kidsという韓国のボーイズグループが歌っています。
日本、韓国、アメリカでは、それぞれの放送地域に対応した言語版の楽曲が使われるそうです。

1クール全13話の物語でした。
「俺たちの旅はこれからだー」的な感じで終わりましたが、ここで終わっても仕方無いのかもしれません。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 15

78.8 2 2020年度の伝説アニメランキング2位
魔王学院の不適合者(TVアニメ動画)

2020年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (648)
2559人が棚に入れました
二千年の時を経て蘇った暴虐の魔王――だが、魔王候補を育てる学院の適性――《不適合》!?人を、精霊を、神々すらも滅ぼしながら、延々と続く闘争に飽き、平和な世の中を夢見て転生した暴虐の魔王「アノス・ヴォルディゴード」。しかし二千年後、転生した彼を待っていたのは平和に慣れて弱くなりすぎた子孫たちと、衰退を極めた魔法の数々だった。魔王の生まれ変わりと目される者を集め教育する“魔王学院"に入学したアノスだが、学院は彼の力を見抜けず不適合者の烙印を押す始末。さらには、伝説の魔王は自分とはまったくの別人という事になっていた。誰からも格下と侮られる中、ただひとり親身になってくれる少女ミーシャを配下に加え、不適合者(魔王)が、魔族のヒエラルキーを駆け上がる!!「摂理だろうと運命だろうと、奇跡だろうと、俺の眼前ではただひれ伏し消えるのみだ。」

声優・キャラクター
鈴木達央、楠木ともり、夏吉ゆうこ、松本忍、豊崎愛生、小清水亜美
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

内容は面白かったぞ

魔王の生まれ変わりが主人公。突き抜けた俺つええでむしろ、面白い。
何しても必ず勝つ安心感がある。オーバーロードを見ていたときの気分。
煽るだけ煽って散っていく敵キャラの残念さが笑える。

あと、安定のハーレム。

両親が不思議すぎる。{netabare}生後何か月よ。成長早すぎるのに、何の違和感もなしに受け入れているのに驚き。受け入れるの速さに秘訣には{/netabare}
アノスが両親思いの素敵な魔王だからっていうのはあるんだろうが。

割と家族愛溢れる作品にも感じることもあってそこも良かった。


OP
正解不正解 CIVILIAN
ED
ハミダシモノ 楠木ともり
うーん、楽曲はあまり心に響かなかった。だからその点は評価低め。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
二千年の時を経て蘇った暴虐の魔王--だが、魔王候補を育てる学院の適性--《不適合》!?人を、精霊を、神々すらも滅ぼしながら、延々と続く闘争に飽き、平和な世の中を夢見て転生した暴虐の魔王「アノス・ヴォルディゴード」。しかし二千年後、転生した彼を待っていたのは平和に慣れて弱くなりすぎた子孫たちと、衰退を極めた魔法の数々だった。魔王の生まれ変わりと目される者を集め教育する“魔王学院”に入学したアノスだが、学院は彼の力を見抜けず不適合者の烙印を押す始末。さらには、伝説の魔王は自分とはまったくの別人という事になっていた。誰からも格下と侮られる中、ただひとり親身になってくれる少女ミーシャを配下に加え、不適合者(魔王)が、魔族のヒエラルキーを駆け上がる!!「摂理だろうと運命だろうと、奇跡だろうと、俺の眼前ではただひれ伏し消えるのみだ。」


1. 魔王学院の不適合者
「--よく聞け。愛しき子孫どもよ。お前達の始祖は帰ってきた」二千年前、暴虐の限りを尽くした史上最強の魔王アノス。そんな彼の血を引く後継者、《魔皇(まおう)》を育成するべく、現代の魔王学院では入学試験が行われていた。試験内容は生徒同士で決闘を行う「実技試験」。そこに現れたのは、二千年前に荒んだ世界に飽き、転生した暴虐の魔王アノスの姿だった。

2. 破滅の魔女
「殺したぐらいで死ぬなら、俺は二千年前にとうに死んでいる」始祖としての莫大な魔力を有しているにも関わらず、《不適合者》の烙印を押されてしまったアノス。彼はそんな不当な扱いも意に介さず、圧倒的な実力を示し続け、班別対抗試験にはリーダーとして参加する事に。だが、クラスメイトは混血のアノスを認めず、班員はミーシャのみになってしまう。さらに対戦相手は、実の妹であるミーシャを《ガラクタ人形》と蔑む姉、サーシャ率いる班となった。

3. サーシャの真意
「サーシャ……ただですむとは思っていないだろうな」「最後に、あなたに会えてよかったわ」。意味深な言葉を残したサーシャの真意を掴めぬまま時は経ち、魔王学院では特別授業として、七魔皇老アイヴィスによる大魔法教練が開催される。七魔皇老は始祖が自らの血を使い生み出した七人の配下。「くれぐれも失礼のないように」とエミリアに念を押されたアノスだったが、躊躇いもなくアイヴィスのことを呼び捨てにしてしまう。

4. 十五の誕生日
「俺が魔王アノス・ヴォルディゴードだ」「十五歳の誕生日……。午前零時に私は消える……」。ミーシャが衝撃の事実を告げる。アイヴィス・ネクロンの掛けた魔法により、仮初めの生を過ごしていたミーシャは"本来は存在しない存在"であった。「十五年が私の一生」。それでいいのだと諦観する彼女にアノスは告げる。「俺には知らぬことが二つある。後悔と不可能だ」。《不適合者》が姉妹を縛り付ける悲劇を、理不尽を、いま粉砕する。

5. 転入生
「俺に抜けぬ剣など、この世に一本しかない」ミーシャ、サーシャとの邂逅。アイヴィスとの激闘も記憶に新しい中、魔王学院では、七魔皇老をも打ち負かす実力者、《錬魔の剣聖》レイが転入生として現れる。レイは有能なリーダーのもとに就きたいと言い、アノス班に入ることを希望した。しかしアノスがこれを拒否。代わりに「相応の結果を見せれば配下に加えてやる」と条件を提示する。かくしてレイは班を結成し、アノス班と、班別対抗試験で真っ向勝負をすることに。

6. 魔剣大会
「一分で終わらせてやろう」班別対抗試験での活躍を認められ、アノス班に加入する事となったレイとミサ。その後、アノス家にて行われた祝勝会で喜びを分かち合ったのも束の間、魔剣大会への参加者として、レイとアノスが選抜されることに。再戦のチャンスが早くも訪れたと喜ぶレイとは対照的に、アノスは「何か裏があるのではないか」という疑念を拭いきれない。そしてミサの案内で七魔皇老の一人メルへイス・ボランと出会い、事態は加速していく。

7. 母の言葉
「嘘つきの行く末は、地獄だ」「皇族派がどんな罠を仕掛けてこようと打ち砕く」。そう決心したアノスは、父グスタから託された剣を手に、魔剣大会の一回戦へ臨む。また同時刻、選手控室にて己の胸元を強く押さえるレイ。いつもと様子が違うレイに対し、アノスは「首輪をつけられているな」と人質の可能性を感じ取る。魔剣大会の背後で蠢く、存在と陰謀とは一体。

8. 二人の決勝戦
「今は俺とお前だけの時間だ」ディルヘイド魔剣大会決勝----アノスとレイが激突する。シーラを人質に取られ、実力を出し切れない状況へ追い込まれた両者は一つの決断を下す。そして決着の瞬間、突如舞台に巨大な魔法陣が出現。二人の周囲の景色は歪み、異次元空間へと飛ばされる。事件の黒幕が、遂にその姿を現す。

9. 勇者学院の謎
「何を言っている。一秒で着く」魔剣大会も幕を閉じ、アノス達は勇者学院との交流授業のため、人間界・アゼシオンへと赴く。現地で各自行動をとる中、「調べ物がしたい」というアノスは、勇者学院へ向かい、“部外者立ち入り禁止”の学院内に堂々と侵入しようとする。するとそこに「ボクと一緒ならお咎めなしだぞ」といたずらっぽく笑う、勇者学院三回生エレオノール・ビアンカが現れ、特別に学院を案内してもらうことに。

10. 学院別対抗試験
「--あとは俺に任せておけ」アノス達は勇者学院との学院交流初日を迎えた。しかし“学院交流”とは名ばかりで、勇者学院の面々は、歓迎ムードとは程遠い雰囲気。魔王学院三回生首席のリーベストが魔法の発動に失敗すると、勇者学院の面々はくすくすと笑い声を漏らす。不愉快そうに表情を歪める魔王学院の生徒達。そんな状況をアノスの一言が切り裂く。「--相変わらず、罠を仕掛けるのが好きだな、人間は」。学院交流は、不穏な雰囲気で幕を開けた。

11. 命の輝き
「……ほう。なかなか歯ごたえのある者もいるようだな」学院別対抗試験第二戦が開始された。ハイネ達に敗北したリーベストの悔恨を引き受け、アノス達は勇者学院の面々と対峙する。作戦は必要なら考えると、莫大な魔力を用いて、正面から相手を叩き潰しに行くアノス。たが、都市を覆う結界『デ・イジェリア』と、少女・ゼシアの聖剣エンハーレの斬撃によって攻撃は防がれてしまう。そして次なる攻め手に欠ける状況下で、ミーシャがある打開策を提案する。

12. 禁忌の魔法
「全員まとめて、幸せにしてやればいいのだろう?」「お願い。ゼシアはボクにしか止められないぞ」。ディエゴによって瀕死まで追い詰められたミーシャを抱き上げ、神殿の奥間へと向かうアノス。そこにはエレオノールの姿があった。自身が“魔法そのもの”であるという彼女は、その真意について、そして勇者学院の狂気に満ちた真実について語っていく。

13. 世界が愛に満ちるように
「生きよ!! 魔王が戻る、その日まで……!!」全ては二千年前から始まっていた。黒い仮面の男・アヴォス・ディルヘヴィアの正体が明らかになり、事態は急転する。二千年を経ても癒えぬ魔族と人間の禍根。その果てに、暴虐の魔王アノス・ヴォルディゴードが取った選択とは--。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 15
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

こんな(俺TUEEEな15年前のラノベ)作風なのに、そこそこ面白いだと!?(笑)

[文量→中盛り・内容→考察系]

【総括】
主人公最強系、の中でも、かなり俺TUEEEな作品。

2010年代前半頃は、こういうラノベアニメが氾濫していたな~という印象。(本作もなろう原作ですが)最近は、主人公最強=異世界転生ばかりだったから、久々に楽しめた。

久々だから、楽しめたのかもしれないけれど。

レビューでは、本作のような「俺TUEEEE」と「異世界転生(なろう系)」との違いと、本作の中で疑問に思った点を書きたいと思います。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
異世界転生との違い。

元々その世界で力を得ているか。転生によって力を得たか。

転生によって「奇跡」の力を得ることは、なろう黎明期においては、「希望」であったと思う。今はこんな俺だけど、いつかきっと、みたいな。

しかし、それもあまりに連続すると、「夢想」になる。「今の自分のダメさを直視しろよ」と。

本作もなろう原作で、いわゆる「俺TUEEEE」だけど、主人公を「異世界転生」にすると、これまで通りのなろう系になる。

じゃあ何が違うかというと、力の背景にある思いの強さや厚みだろうか。

「俺TUEEEE」の場合、多くは「力を得るまでの過程」はすっ飛ばされ、そこは視聴者の想像に頼る。努力が描かれない点での不満はあるけれど、「なんかうだつの上がらない現世で? 死んで? 異世界に転生したら? 強くなってた? なぜ???」みたいな、明らかなお手軽感はない(いや、転生よりお手軽という説もあるけど)。

「元々強い」と「急に強くなった」のどちらを好意的に感じるかは、人それぞれだろうけど。

本作、厨二的な要素満載で、一見、クソアニメ認定されそうな雰囲気ながら、展開の面白さや、キャラクターの良さで、ギリギリで面白い作品になっている(でも最終話はふざけすぎ)。

ただ、3つ、疑問に思うことがある。

1つ目は、「自らが魔王として討たれてなんて面倒くさいことせずに、レイ(カノン)が霊神人剣エヴァンスマナを手にした時点で、ジェルダ先生のアスクを切れば済む話」だったんじゃないかという点。あれ、「望むものなら何でも切れる剣」で、運命や世の理すら切れるんなら、魔法陣くらい楽勝に切れるんじゃないかと思う。

こういう「俺ツエー」にありがちだけど、すんごい能力出したがために、「全部それで解決できんのに、なぜわざわざピンチ演出するの?」になりがち。だから、能力には限界やリスクをつけるなど、何か限定的なものにしないとね。「何でも」というのは、考えるときは楽だし、色々動かしやすいんだろうけど、後々、自らの首を絞める諸刃の剣だと思う。

2つ目は、なぜレイの母親が七魔皇老に呪いをかけられたか、という話。よく分からんが、カノンがアヴォスヴィルヘイドなら、七魔皇老を洗脳したのもレイなわけで、色々矛盾があるのでは? これなら、「七魔皇老を洗脳した黒幕は別にいて」、「カノンは転生したばかりで力がなかった」という方がまだ納得した。

3つ目は、カノンの目的を考えると、レイとしてアノスの前に姿を現し、しかも仲を深めていくというのは、リスクしかないのに、なぜあんなに目立ったの? という話。こういうのは、一応の納得がある答えが、少しでも示されていればね。

例えば、最終戦のなか、こんな会話(があれば良い)。

アノス「ひとつ聞いていいか」

レイ「なんだい?」

アノス「貴様が魔王として討たれるつもりなら、なぜ、レイとして俺の前に現れた? 姿を隠している方が、得策ではないか?」

レイ「なんだ、そんなことか。だって君と約束したじゃないか。次に生まれかわったら、友達になろうって」

アノス「ふっ、そうだったな。では、いくぞ!」

、、、くらいの会話があれば満足なんですよ。

という具合に、「レイ=カノン」というミスリードは面白い展開だったが、それだけに、もう少しプロットを練り上げてもらえれば、と、勿体なさを感じた。

全体的に面白い作品であったことは間違いないけど、「1クールに1作品」で良いし、これに味をしめて、似たような作品を連発することがないように(笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
いきなり主人公最強全開か。魔法全無効とか、ヒデェな。生まれて1ヶ月(笑) バリバリ魔王なんだな。

2話目 ☆3
生まれてすぐしゃべる(笑) 姉妹の出会いから仲直り、デレまでを1話でやるか。かなり、トントン拍子だな。もはや調教(笑) 友達のキスって何だよ(笑) 

3話目 ☆3
分かりやすく、ミーシャのためだよな。命の供給材とか、そんな感じか。

4話目 ☆3
発動条件のために、嫌われる準備、、、いい話だけど、だとしたら、2話で仲直りしなくてよかったよな。誰よりアノスが理不尽だけどな(苦笑) 

5話目 ☆2
仲間が増えていくが、認めた奴だけのラインは守って欲しいな。特にストーリー進まず。

6話目 ☆3
応援歌(笑) 刀預けるとか、不用意すぎだろ。トラップかな? アノスにもできないことあるんだね。これはアノスガチ切れだよな。名前を覚えるクダリは好きだけど、何人か男子をまぜてほしかったな。んで、モブ同士の恋愛とかやってほしかった。罰もいい落とし処だし。

7話目 ☆3
理屈はよく分からんが、まあとにかく、全てを力づくで解決だな。父親を立てる。まあとにかく、理屈はよく分からんが、復活オメ(笑)

8話目 ☆4
なんか、ちゃんと面白いんだよな、こんな作風なのに。アノスの言葉の端々に、優しさと切なさがあるからかな。

9話目 ☆3
歌った(笑) バカげた歌って、正解(笑) 根元爆発て、序列2位のメガネも超近くにいたけど。ザクザク。急にグロい。カノンを語られると怒る魔王。

10話目 ☆3
勇者が魔王(アヴォス)に、てな感じかな。そして、自分を討伐することで、人間族を救うのか、そのまんま滅ぼすつもりなのか。これは、なかなかうまい展開。でも、疑問も残るな。

11話目 ☆3
アノスが自身を滅ぼさせるか。まあ、ルルーシュなんだろうけど。ただ、個人的には、「ロードス島戦記の赤髪の傭兵ベルド」みたいな方が好みだな。滅ばされても良し、滅ばしてもよし、みたいな。ラストは、ちょっと演出で遊び過ぎ。どこかで感想が1話ずれたけど、まあ、良いや(笑)

12話目 ☆

{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 32
ネタバレ

食前酒 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

魔法ファンタジー系で指折りの作品

【第十三話】(総評も含みます)
{netabare}最終話でした。序盤からいきなりレイとガチガチの魔法戦争。この作品は魔法やら種族やら設定が細かいし、しっかり作りこまれてるからアニメ見てるだけでは正直全部は把握できてないけど、どうやらレイは悪い奴ではなくアノスは人間たちの前で身代わりになって穏便に終わらそうとしたというのは理解できた。その後の裏ボス的なデカいおじいさんもレイと当たり前のように復活してきたアノスとサーシャミーシャ達で撃退。ここのサーシャミーシャの融合魔法の演出デザイン可愛かったですね。エレオノールも最後にはアノスによって全部解決。エレオノールも無事アノス家に入りました。今回もやっぱりアノスは最強だったということが分かりました。このアニメは冒頭でも書いたように世界設定の作り込みや魔法や種族についての関係性も丁寧に作ってあるのでガチでハマる人がいるのも分かる。サーシャミーシャやエレオノール、他サブヒロイン達もキャラデザはもちろんこのキャラたちにもちゃんと物語があってすごくいいところだと思う。ちなみに私はサーシャ派です。一方でアノスのキザな言い回しや立ち振る舞いが嫌いな方もSNS見てる感じだと賛否両論なのかなとも思いました。主人公のチート級の強さ、よくある魔法学院ものということでこのタイプに見飽きてる人や合わない人はあまり楽しめないかも。逆に私の場合は単純にアノスのチート級の強さやキャラクターの可愛さで見ていた部分もあるので、一度気になった方は見てみてください。普通に面白い作品だと思いますし、内容も魔法ファンタジー系アニメとしてもゆびおりものだと思いますよ。{/netabare}

【第一話】
どしょっぱなの中田さんナレーション以外眠気を誘る展開でした。一部界隈からは絶賛されていますが私的に主人公男が好かないのでどんだけ展開良くても普通な評価です。
【第二話】
{netabare}主人公男の攻撃方法には一話目からある意味驚きでした。今回も敵に城ごとぶん投げて倒すとかまさにぶっ壊れでした笑。次回からも主人公男がどんな攻撃方法をするのか楽しみになった。{/netabare}
【第三話】
以外に面白かったです。次回で二人のヒロインの関係が明らかになると思うんですが、魔王の主人公男の関わり方によってはかなり高評価するかも。今期のダークホース候補の一つになりそうです。
【第四話】
{netabare}今回でサーシャミーシャ絡みの前編話が終わった感じ。4話までの完成度でいったら良くできていた方だと思う。サーシャのわかりやすすぎる不器用な感じとか魔王の相変わらずのぶっ壊れっぷり、悪くないです。これぐらいキャラやストーリー展開がぶっ飛んでた方が下手に着飾ったアニメより好感持てますね。{/netabare}
【第五話】
今回も突っ込みどころ満載のチート魔王。サーシャミーシャが馴れ初めしてる間にきた転入生ですがこちらもまたチート級。退屈しないで見れたので25分が早く感じた。
【第六話】
今回はチートバトルの展開はありません。でもミーシャの手作り料理やお出かけデートなどもあってミーシャ可愛い!箸休めではないですがこういう回も嫌いじゃない。
【第七話】
3+3+3+3+0+1=13
【第八話】
{netabare}今回もなんかすごかったな(笑)。アノスとレイが決着したかと思えば急に謎の空間に転生される二人。いかにも悪者そうな風貌のやつが出てきてアノスとレイを殺そうとするんだけどもうここまでこのアニメ見てきたらだいたい結果がわかる。案の定アノスが圧勝してついでにレイと人質にされてたレイのお母さんも復活させてみんな元気いっぱい。そして最後にレイとの勝負に勝った証としてサーシャが出てきてアノスにキス。この時のサーシャの髪形と言い、格好といいめちゃくちゃ可愛かった。あと勝利後にアノスが剣をくれた父親に対して感謝してたのも地味にポイント高い。今回も魔王らしく暴れたアノスでした。面白かったです。{/netabare}
【第九話】
サーシャ可愛いですね。最初はやっぱミーシャでしょって思ってたけど回が進むにつれてなんかサーシャ寄りになってきた(笑)。あと今回でできた僕っ子の「~だぞ?」が口癖の子も嫌いじゃない。話の方はまた一変して対勇者に。まぁまだ何もわかってないので次回以降ですね。ただ今回もアノスはやっぱりチート魔王で遠く離れた勇者学校にも一秒で転位しちゃったり、からかってきた勇者学校の強者をまばたき一回でねじ伏せるなど。ここまで来たら普通もう慣れてきそうなもんだけど何故かこのアニメは飽きないね(笑)。
【第十話】
話は毎回違うけどやってることはずっと同じ。今回もただただアノスが破格なだけ。勇者学院の連中が出てきて魔王学院の生徒を貶めるようなことしてたけど結局VSアノスみたいな構図になってアノスに完敗。見え見えのストーリー展開で可愛い以外いよいよ楽しめなくなってきた。先週は飽きないとか書いてるけど正直ここまで同じ展開ばかりだと…。
【第十一話】
{netabare}このアニメは今期一番30分が短いし見てて清々しい(笑)。内容は今までと同じくアノスに楯突くやつが魔法やらで何とか倒そうと四苦八苦するけど結局アノスにぼこぼこにやられるというもの。話の大筋は一緒なんですがその中でも今回は特に面白かったところがあり、途中ミーシャがこれでもかってくらい頭のおかしな老人に殺されるというシーンがあるんですが普通のアニメならメインヒロインがズタズタに刺されてたら絶望しかないけどミーシャの表情にどこか無敵の意思がある(笑)。これは今までのアノスの破格っぷりを間近で見てきたミーシャがアノスが100%助けてくれると信じているからでしょう。こんなヒロインや主人公のアニメは私が今まで見てきたチート主人公アニメになかったからこれは評価したいです。{/netabare}
【第十二話】
{netabare}自称暴虐の魔王を語る偽者が登場。その偽物魔王とアノス軍で対決が始まりました。でも今まで見たいなチートバトル展開はなく次回最終話への橋渡し的な回だったかな。最後の最後にその偽物魔王の正体が明かされそれがまさかのレイ。正直この落ちは私的には「あっそうなんだ」程度でそこまで驚かなかった。レイっていう意外性はあったかもしれないけど黒幕が一番近くにいるっていう典型パターンだったからかも。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8

64.5 3 2020年度の伝説アニメランキング3位
プランダラ(TVアニメ動画)

2020年冬アニメ
★★★☆☆ 3.0 (283)
993人が棚に入れました
「廃棄戦争」と呼ばれた未曾有の大戦後の世界、アルシア。そこは、強者が弱者から自らの存在を示す「数字(カウント)」を奪い取る、弱肉強食の世界。そんな世界で、2人は出逢う。仮面で素性を隠しながらも、エッチなことが大好きで、弱き者たちのために太刀を振るう青年・リヒトー。母の遺言を頼りに「伝説の撃墜王」を探して旅をする、健気でひたむきな少女・陽菜。2人の出逢いをきっかけに、「数字」がすべてを支配する世界の謎が、少しずつ明らかになっていく---。

声優・キャラクター
中島ヨシキ、本泉莉奈、小澤亜李、市川蒼、梅原裕一郎、伊藤静、悠木碧
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.4

観終わった

1話感想{netabare}
原作は置いといて、シリ構が鈴木雅詞じゃねーか!
これはヤバ気な匂いがプンプン、シャッフルギフトみなみけおかわりレイルウォーズISCAsin七つの大罪ロードオブヴァーミリオン、これのどれかで「それクソアニメじゃん」と感じた方は警戒が必要かも。
ってか同期に“オーフェン”が始まって、これがそうだと一瞬勘違いしたよw
だってその…古臭くね?
「普段はスケベ能面男、しかしてその実体は…」って多羅尾伴内ネタもなんつーかもう、うん。{/netabare}

10話までの感想{netabare}
話がヒドいのは鈴木雅詞だしこんなもんでしょう、別にバカにしてるんじゃなくて個性が強いというか作風に合ってないというか。
この方の得意分野はほのぼの路線からの殺伐とか闇堕ち系(いわゆる一昔前の18禁パソゲ系)だと思うのだけど、最初の方のほのぼの路線パートは今ではもう古い手法になっちゃってるというか。
原作知らんけどアニメは2クールって余裕あることだし、そのうち殺伐方向にシフトするんじゃね?と思いつつダラーンと見続けてたら…9話でキター!
いやもうね、9話の展開はいかにも鈴木雅詞らしい展開で心の中でガッツポーズでゲス(一応6話の「救えなかった…」も殺伐カテに入る?)。
あ、言っておくけど面白いってワケではないです、“ロードオブヴァーミリオン”みたいになってきたってこと、コンサート会場の件が近いかな?
で、絵がヒドいのもまぁ…今期はもっとアレなのがあるし、うん…。
そして、そんなことよりもっと気になることがありまして…。

B G M が ヘ ン

ダイナミックピアノ(ググって)をずっと聞かされてる感じ、なにこれイルーム?
上記の通り話と絵がアレなので視聴切っちゃった方も多いだろうけど、画面見ないで台詞も聞き流しで良いのでBGMに注意していま一度視聴して欲しい。
そしてBGMが気になり出すと効果音も気になり始めるもので、これも注意してみるとなんかヘンかも。{/netabare}

19話までの感想{netabare}
2クール目のOPとED、絵がちょっとアレすぎひん?今のご時勢考えると突っ込んじゃ悪いのかなぁ…。
で、2クール目から過去編に突入したのだけど…てっきり2・3話で終わると思ったらまぁ長いこと。
一応18話で終了でいいのかな?ってか18話だけ見れば大体の設定は把握できると思う。

でもってここまで見ての感想なんだけど…真っ先に思ったことは2つ。
ひとつは、脚本やシリ構ってひとつの作品にどれだけ時間かけるか知らんけど、ひょっとしてシリ構の鈴木はこれを手がけてる間に“ロードオブヴァーミリオン”の仕事した?と思ったり。
というのも共通する価値観が垣間見えまして。
端的に言えば「正当防衛であっても殺人は許されない」、ロードオブヴァーミリオンはこの思想がめっちゃ強く出てたんですよね。
こっちは原作アリなんだし、作者の思想に染まってる間に手がけたのかなぁ、と。
もうひとつは「あかほり作品でこんなの無かったっけ?」、えーっとMAZEだかセイバーマリオネットだかそれ以外だか。
まぁ「仮面の下の涙を拭え」って時点でアレなんだけど、原作の方全く知らんがあかほりキッズなのかい?

で、そういった直感的な感想ではない、じわじわと感じたこと。
口減らし政策ネタの作品も今まで沢山見てきたけど、この作品はいまいちピンと来ない、説得力が弱い。
で、その理由は…スタッフなり原作者なり分かってそうしてる?、ワザと危ない部分を外してるってことは…無いかな。
いわゆる宗教とか選民思想(=民族弾圧)とか、真面目に書いちゃうとどっかの団体からクレーム来そうなヤバい案件には触れないようにしてる可能性は無いかな?
とはいえ、余りにも避け過ぎててリアリティが無い。

そもそも敵って何?軍って何?貧困って何?が作品から何も感じない。
何のために戦争してるのかすら分からない。
口減らしって理由は生徒達には伏せられてたのかな?
世界規模の口減らしを目的とした戦争なら、負けた国は軍人も民間人も等しく粛清対象なんじゃない?
なら民兵がまかり通ったり国家総動員がかかってもおかしくないと思うのだが…何故か軍は徴兵ではなく志願っぽい。
まさかあの学校が大本営じゃないよね?やっぱり民兵?けどそうすると食料調達が謎になってしまう。
そんな中殺さない軍隊だなんて言われても、自分達は手を汚さないってだけにしか聞こえない。
途中でバロットによる議決が変わって「想定してたのと違う」ってことではあるっぽいけど、それでどう情勢が変化したのかよく分からない。
軍に入れば食料が貰える?じゃあそれどこから接収したんだ?市民の暴動は無いのか?貧困にあえぐ民草に思いを馳せつつ涙を流して米食うんじゃないのか。
Aクラスの集団自決も唐突というか今更かよって感じ、終戦迎えるまで気付かなかったってことか?
ってか労働人口下げてどうするんだ。
それ以前になによりも、「生産」がどう追いつかなくてどう落ち込んだんだんだかサッパリ分からない、一切触れない・見せない。
これが一番モヤ~っとする。
国すらもよく見えない…のだけど、これってひょっとして、口減らしが必要→人口が増えてる国ってどこよ(そこが悪いんじゃねーの?)と察しがついちゃうのでボカした…とかだったりして?
単に作画が大変なので手間のかからないシーンばかり映してたらこうなったってことは…まさかねぇ。
世界観の把握のためにも主人公達だけじゃなくて、他の国の軍は自国民へ銃を向けたかどうかが凄い気になるんだが、それも見せてくれないのかな。

別に戦争は悲惨に描かなければならないなんて思っちゃいないけど、それにしたって限度がある。
こんなんだったら戦争とか軍とか出さないで、普通にバロットの謎の力で大洪水とかの方が説得力があった気ががが。
あとこういう系で他作品でよく見るネタとしては「生き残るのは我々エリートのみ」ってやつだけど、そういう思惑は働いてたりするんだろうか?

なんてことを思いながらの19話、おおう…。
作画のことはもう言うまいと思ってたけどリィンの下腹の件、“異種族レビュアーズ”のうのまことだったらもっと説得力のある絵を描いたんだろうなーとふと思ってしまったり。
内容?あー、うん…。{/netabare}

総評(これだけ見ればいいかも){netabare}
あらすじ~
地上の人口が増えすぎて○○が間に合わなくなったので戦争が起き、7つのバロットを集めると発動するアルシングという事象決定装置によってアルシアという大陸(というより島?)を浮上させ、地上の○○を吸い上げて楽園を築いてましたとさ。
主人公はそれが気に入らなくてアルシアを落とそうと思ってたけど、気が変わって「とりあえず」でバロット集めようと決意しましたとさ。
(○○に当たる部分は普通に食料だと思うけど作中の描写からはそれを感じない、誰も農地を耕さない)
以上。

うん、目的がワカラン。
「現状がイヤだから反抗する」ってだけで、じゃあ解決策は?というとそれが無い。
人間の可能性は~って、それを散々模索した結果の戦争だったと思うのだが…。

途中からずっと不自然に思ってたのだけど、戦争戦争言ってる割には仮想敵すら見えてこない。
なんだろう、「イデオロギーが見えない」とでも言えばいいのかな。
それとも私の発想が貧困なだけ?
戦争の原因は作中で語られてる内容だけで判断すると「人口が増えすぎたための口減らし」、もっと言えば「総人口減らしたい」。
だったらまずは自国の労働人口以外…それこそ○才以上の国民は姥捨て山送り、テストで○点以下の国民はガス室送り、ってなりそう。
(多民族国家だったら○○人種は皆殺し、とかね)
それがイヤだから他の国民(軍人じゃなくて国民)を殺せばいいってことになって戦争になったんちゃうの?
なので降伏すれば命は助かるってことは無く、敵は皆殺しが基本になるんじゃないかな?
敵国民一人殺せば自国民一人助かるって状態じゃないのか。
なので軍と民の違いも無ければ大量破壊兵器や非人道兵器の禁止条約なんてブッチした地獄のような戦争になると思うのだが…。
ガンダムでいえば南極条約無視してコロニーでもアクシズでも落とすのを辞さない状況…じゃないのか。
実際作中の回想シーンで年端も行かぬ少年がヒットマンをやってたりしてて…でもそれが「当たり前」の戦争だったんじゃないの?
そのため「殺さない軍隊」とかいうやつも「他の連中同士で殺し合って人口が丁度良い数まで減るのを待つ」ってだけで、対症療法してるだけで根本解決とは程遠い。
ってか地下シェルターにでも篭ってろ、としか思えない。
実は戦争が起きた原因は他にあるのかも知れないが、そこら辺がボヤけてるため主人公の目的も分からない、バロットを集めるという「手段」だけが先行してる。
人口調整と生産の向上じゃあアカンのか。

ってかよう、ほんっとそもそもさぁ、地上は現在も地獄絵図なのか、人口が丁度いい塩梅まで減って復興してるのか、それすら分からない。
アルシア落としても結構平気かもよ?と思うと茶番にしか見えない。
ってかアルシアはどうやって地上の資源を吸い上げてるのかも分からない。
『キャピタルタワー』みたいなの無いの?『スコード教』みたいの広まってないの?飛行機作っちゃダメってのは『アグテックのタブー』でしょ?
上記の『』で括った単語は“ガンダム Gのレコンギスタ”の用語なんだけど、スタッフはGレコ見た方がいいと思う(面白くはないけど)、少なくとも作者はガンダムの影響強く受けてそうだし。
『ヘルメスの薔薇』を寡占してるヤツをぶっ殺せば解決とはならんだろうし、ホントもう何したいんだかサッパリ分からない。


と、以上がアニメを最終回まで見た感想。
大半の方がそこまで至る前に視聴切ってると思う…それくらい序盤もつまらない。
「これやっときゃオメーら嬉しいんだろ?」といわんばかりの下らないコメディシーン、作ってる側も下らないと思ってそうな気配を感じるのが辛い。
(むしろあれを面白いと思ってやってたらそっちのが問題だ)
鈴木雅詞はダテじゃない、を再確認できました。
「アニメスタッフはこんな原作をアニメ化しないで他の作ればいいのに…」みたいな感想をどこかで見たけど、いいえ、鈴木雅詞が係わる限り何作っても同じですよっと。
実際、原作の出来そのものは置いといて、アニメは原作から色々と改変してるらしい、というか読み込みが足りてないらしい。
調べたのがそこだけなので細かくて恐縮だけど、アニメ20話部分、原作では問題の無い行動順になってるのだけど、アニメでは時系列がおかしくて水着姿で寝てる連中が雨ざらしになるという事態に(目覚めないのかよ、と突っ込まざるをえない)。
こんな感じで順序がアベコベにされておかしいことになってる箇所が随所にあるらしい。
「らしい」ばかりでアレだけど、こっちもそこまで調べる気力無いし…ここら辺は原作既読の方がアニメではどう改悪されたか書き起こしてくれると面白い、かも?

地球の環境が深刻なほど汚染されて、人類は宇宙へ脱出して、地球の環境が回復するまで待つ。
ないし地上に残された人類を高みの見物する連中が居る、なんて話はこれまでにもゴマンとあるので、まずはそっちを見た方が良い。
その世界の文明レベルではありえない超科学兵器が登場するなんて普通だよ、普通。
主人公は“ガリアン”のヒルムカや“ゾイジェネ”のロンに当たるポジなんだと思う、ジョルディーやルージ「ではない」視点にしたのは新しい…のかなぁ?{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 13
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0

ナンダコリャ

[文量→大盛り・内容→酷評系]

【総括】
ジャンルは、バトル・ファンタジー・エロ。

レビューでは、私の酷評系の中でもかなり酷評してます。もし読まれる方は、気を付けて下さい(笑)

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
アビスが実は現代の世界~とか、現実兵器が~とか、それはまあ別に悪くないんですけど、、、。

全体的に、ダサいというか安っぽいんですよね。ずっと。

まず、序盤のエロ展開。後のシリアス展開への伏線、高低差をつけたいのだろうけど、単純にキモい。閉じられた太ももをこじ開けようする主人公に、共感がもてるか? 「本当は心に影が」って、信じられるか?

中盤の、アビスの事実からの園原戦。映像表現がダサく、バトルがなんの能力バトルにもなってない、ゴリ押しバトル。しかも叫んで光るとパワーアップとか、「どこのドラ○ンボール?」と聞きたくなるものばかり。スピードが速いことを、背景を動かさずに「消える」で表現されても、それはもはやアニメーションではない。

また、とにかくこの園原というキャラが、というか使い方が納得いかない。

最初は「早く私を殺して」というメンヘラで登場し、バカみたいに一般市民を虐殺しといて、「実は薬を射たれてラリってただけで、本当は良い子だよ」とか、マジかよ!?と思った。

しかも、最後に少しジェル中尉とイチャついてるし。次話はふざけたエロ展開だし。街で園原に虐殺された人の家族が見たら、殺したくなるよな。

「大量殺人をしましたが、責任能力がないため無罪です」てことを、リヒトーだけならまだしも、園原自身も自然と受け入れている感じがして、かなり胸クソ悪かった。良い人にしたいなら、最初の大量虐殺をやらせたらダメでしょ。

「シリアスの中のギャグ」は、とても難しい。絶妙なバランスが必要だが、どう考えてもこの作者(原作者かアニメ制作陣かは分かりませんが)には荷が重い。

なんかこう、「ありがちでウケそうな設定・展開・キャラ」を、節操なく、無秩序に、とりあえず並べて、矛盾が出てきたら知らぬ存ぜぬで新しい刺激的な展開でお茶を濁すみたいな印象を受けた。

その辺が、自分が「ダサさ、安っぽさ」を感じた要因かなと思う。

続いて、過去世界編ですが、これもまたひどい。

そもそも、「人口が増えすぎたから食料が足りなくなり、人を廃棄する戦争」ってのが、意味わからん。

これは多分、FAOや農水省などが、「2050年には世界の人口が100億人を超え、その後も爆発的に人口が増え、世界の食料が不足する」とか言っているのをもとにしてるんだろうけど、私はそもそもこのことに懐疑的で。

まず、人口なんて、「ある日突然100億人になる」わけじゃなく、徐々に増えてくんでしょ? その間、何も手をうたないほど、人類はバカじゃない。食い物くらい、なんとでもできるでしょ。世界にはまだまだ耕作可能地はあるし、今の科学技術なら耕作可能地を増やせるだろうし(なんかバイオテロで農作物や畜産に大ダメージがあったとか、そんな説明でもあれば良かった)。

ていうか、人口増加率は1965-70年の2.06%がピークで、今はそこまで増えてない。じゃあ、1960年代以降、世界の食料が足りなくなったかといえばそんなことはなく、むしろ、穀物の価格は下がり、供給過多ともいえる状況になっている(勿論、これは地球全体の話で、紛争地帯や貧困地域などはこの限りではない)。1960年以降を見ると、人口は2.4倍に増えているが、穀物生産量は3.4倍に増えているので当たり前だ。これは、ICTやAI、バイオテクノロジーなどによって、単位面積当たりの収量が増えたことが大きく、この傾向はまだまだ続くと考えられている。

てゆうかそもそも、2050年をピークに、世界は人口減少に陥るという報告もある。実際、すでに出産数は頭打ちで、今の人口増加は、長生きできるようになったことが大きいとも言われてるしね。

まあそういう小難しい理屈を持ち出さなくても、過去編はおかしい描写だらけ。

戦争して口べらしする程の(究極ともいえる)飢餓状態なのに、電気等のインフラはバッチリ。節電の素振りすらなく、蛍光灯も全部つけてる。掃除も隅々まで行き届いている。毎日大浴場で入浴。洗濯し、糊の効いてる制服。

「軍は優遇されている」にしても無理がある。そして、この間まで究極の貧困の中にいたはずのこいつらが皆、筋肉ムキムキにおっぱいデカいって、どんな風に栄養摂取してるんだ?

それから、そんな貧困を身近で感じてきたはずなのに、海に行けば平気でビーチで遊び、乾杯してパーティ。飲みきってないビールを余裕で捨てる。それ、苦しむ民間から集めた金だろ? 殺さない軍隊とか綺麗事言っておいて、彼ら彼女ら全員、サイコパスなの?

過去編が終わった後も変わらず、最終回のできも酷い。なんで少し真面目にやると、ワケわからんエロシーンを差し込むの? 元々好感度の欠片もない主人公だけでなく、ヒロインの魅力までガンガン下げているけど、制作はドMなの?

あと、ジェル中尉強すぎでしょ。カウントも撃墜王も関係なし。作者、自分で考えた設定忘れてる?

その気になれば、あと2000文字くらい批評できそうだけど、辞めとこう(笑)

誉めるところが、かなり少ないアニメで、逆に原作の出来が気になる。自分が大好きな「封神演義」が「覇穹」であれだけ蹂躙されたので、「アニメの評価=原作の評価」だとは思ってません。2クールでアニメ化されるくらい、期待されたんだろうし。少し読んでみようかな?

とりあえず、こんなに酷評していろのに最後まで観たのは、「☆1をつける以上、ちゃんと最後まで観るべし」というマイルール(絶対じゃない)に従ったまで。あまり、良いアニメの観方ではない。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆2
ただの変態やん。陽菜って、めちゃ現代的な名前。数字に支配される人生。0になると死ぬって、厳しい世界だな。カウントされると、身分差。歩いた距離なら、カウントが減らないんじゃない? ん? 0になったらアビスでないの? いやいや、気付けやさっさと。髪スッキリて、無抵抗の意味ないやん。数字は身分差であって、実力差ではないのね。

2話目 ☆2
脚力笑えた(苦笑) んで、太もも開きが悪趣味。最後の展開が謎。色々としゃべる悪役は(苦笑)

3話目 ☆2
ん? なんかバカないちゃつきコントをして30分が終わったぞ?

4話目 ☆2
ギャグが致命的につまんないんだよな、センスを感じない(苦笑)

5話目 ☆2
いつの間にそんなに、リィンに夢中?

6話目 ☆2
なんか、話が繋がらなくて。空とぶの禁止ね。まあ、アビスの方が真の世界とか、実はこの世界が地下にある(アビスは空の上)とか、そんなノリかな。

7話目 ☆3
熊の解体は、ちょっと面白かった(笑)

8話目 ☆3
現代兵器がアビスからね。まあ、ありがちな展開だな。

9話目 ☆2
大分、虐殺だな。展開としては興味深いが、それを胸くそ悪さが上回るかな。ん? そんな目的、話したっけ?

10話目 ☆1
バトルが雑だな~。スーパーサイヤ人に、空中殺方、それはクリリンのことかー! 的な展開。ドラゴンボールかな?(笑) いやいや、あんだけ殺してとかメンヘラ女やっといて、死ぬのを怖がるなや。人格の上塗りとか、実は良い人とか、殺す殺す言って殺さないとか、興醒めも甚だしいわ。

11話目 ☆1
んで、軽いエロ展開か。緩急つけたいのは分かるけど、クダランナ~。街で虐殺された人の家族が見たら、殺したくなるよな。過去世界へ飛ばしたか。

12話目 ☆2
新しい展開のため、一応観てみる。殺してないんかい。

13話目 ☆1
いやいや、リヒトーに星をあげれば良いだけやん。いやいや、星は肌身離さずもっとけや。いやいや、簡単に星をあげるやつばかりか。いやいや、話からして、軍人になったことで得た食料なんて絶対に食わなそうな婆さんじゃん。いやいやいや、「暴力はNG」で「略奪(窃盗)はOK」て基準も分からんし、どこで線を引くんだよ。

14話目 ☆3
ジェル中尉の「痩せろ!」は笑えた(笑) こういう日常回なら、まだ観られる。

15話目 ☆1
そこまでの飢餓状態なのに、電気等のインフラはバッチリ。掃除も行き届いている。節電の素振りすらなく、蛍光灯全部つける。毎日大浴場で入浴。「軍は優遇されている」にしても無理がある。あの貧困を見たはずなのに、平気でビーチで遊び、ビールを捨てる。乾杯してパーティ。こいつら全員、サイコパスかな?

パンチで岩を砕き、同じ木材で、生木を一方的に破壊。

てか、この間までそういう貧困の中にいたはずのこいつらが、筋肉ムキムキにおっぱいデカいって、どんな風に栄養接種してるんだ? 落とし穴、浅い。最後、リヒトーを抱き締めるシーン、リヒトーの身長120センチくらいだけど(苦笑)

16話目 ☆1
食え、のところ、引くわ~。その理論、むちゃくちゃだよな。戦争で殺さないだけで、大分歴史は変わるしな。この作画での殺し合いは、もはやコメディ。木の板撃つなや(笑) 顔にガラス刺さってる(苦笑)

17話目☆1
首、スパーンと。

18話目☆1
エロをなんとか正当化させようと。大体、人口が増えすぎたから戦争で口べらしって、無茶苦茶なんだよな。アルシアの成立。なぜ、待ちなさいで、待つのか、だよな。幼馴染み、あっさり1シーンで死亡。

19話目☆1
なんかよく分からんが、声優さんは頑張っているな~と。結局、リヒトーは、ナナが好きなのか、ヒナが好きなか? どうしたい? そこは、兄妹愛でいくのか? コメディのクオリティは悪くないけど、そもそも、コメディを許さない作風なんだよな。

20話目 ☆2
そんなに、軍部って強いの?

21話目 ☆2
抱きついたからって、止められるの? 止血したからって、生きられるの?

最終話にして、またクソみたいな展開。やべぇな。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 24
ネタバレ

匿名係長 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.9

わたしの戦闘力は530000です。

見終わった直後の感想は、
『やっと終わった・・・』でした。

こんなに先の展開に興味が持てないストーリーは久しぶりでございます。

絵は綺麗なんですよ。
絵だけは!!たまに「ん?」となったりしますが、全体的に綺麗だったと思います。

とりあえず主人公vs敵な図式だけで進められるストーリー

戦う目的が不明瞭すぎること、そして視聴者を置いてけぼりにする展開。

何より全然ワクワクしないストーリーが2クールも続くのですから、苦行でございますよ。

後半になってやっと世界観が掴めるのですが、それからも面白くなる兆しが見えない!

てか、おもしろくない!!

辛い!見るのやめたい!けど、ここまで我慢したんだ、何とか最後まで、、早く終わってくれ、、、

視聴後は時間をかけたことへの後悔のみが残るだけでしたので、コレから視聴しようと思ってる方は内容のネタバレを読むだけにすることを強く推奨致します。

なので、下に簡単に内容まとめます。
これ以上、私のような者を出さないために。

{netabare}
ヒロイン【陽菜】の母が影のような手(リゼロの見えざる手)に地面に引きずり込まれているところから物語は始まります。

母「撃墜王を探しなさい」

ヒナは旅に出て、ある街にたどり着き【ナナ】と【リヒトー】に出会う。

ヒナ、軍に騙されてピンチ!
母の遺品の【玉(バロット)】が狙われる。

リヒトー登場でヒナ助かる。
【リヒトーは閃撃の撃墜王だった!】

玉(バロット)は持ってるだけで違法なのだそうだ。

この世界【アルシア王国】では、一人一人が体に数字が刻まれており、歩いた距離や戦闘での撃墜数など、それぞれ違いはあれど、その達成如何によってカウントが増減する。

ちなみに、カウントが多い程より強い存在ということらしい。
スカウター無しで見れる戦闘力のようなものだ。

0になるとヒナの母のように【アビス】に引き摺り込まれるという設定。

1話で大体の設定が説明されて、ヒロインを助けた主人公はヒロインの制止も聞かずに何処かへ行ってしまう。

リヒトーは別の街で軍所属の女の子と仲良くなる→追ってきた軍と戦う→逃げる→追ってきたヒナ&ナナと再会→次の街で軍とバッタリ会い、酒飲み対決などでグダグダ

その街でアビスの悪魔?が登場!!

正体は、攻撃ヘリコプター!!

メガネっ娘が登場し、ヘリを撃墜!
【メガネっ娘は追撃の撃墜王だった!】

【撃墜王は全部で7人いるのだ】

メガネ女は敵の手により薬でラリっているようだ、他の街の人を皆殺しにしてきたよ。
戦う→正気に戻す。

戦いの傷を癒していた所、急に「過去を見ておいで、出来れば変えてきて」と、ふんわりしたこと言われてナナの力で過去へ送られるヒロイン達。
【ナナは識撃の撃墜王だった!】

謎の学園生活スタート。

なんだかんだあり、リヒトーの過去は変えられなかった。

その時代は戦争の時代。
ヒナの母の形見の玉は全部で7つあり、全て集めると色々な事ができちゃうドラゴンボールだった!

人口増加により食糧難となった世界からの脱却として、玉を全部集めた学園の先生達は、選ばれた人達が住むための王国を空中に作る。

それが「アルシア王国」であり、残されたボロボロの世界が「アビス」だったのだ!

で、戻ってきたヒロイン達を置いて、この世界は間違っている!と、一人で軍に挑みに行くリヒトーと、それを追うヒロイン達。

敵軍にいた【重撃の撃墜王】と対決→勝利

最後は主要メンバー、男女6人の登場キャラ達のカップリングが決定。


{/netabare}

この物語は

1話でシステムの説明。

2〜10話で仲間的な人との出会いと謎の伏線。

11〜19話で過去から現在までの説明。

20〜24話で、これからの為?の戦い。

ということで、2クール使って殆ど何も進んでないんですよね。

無駄にエロい演出してみたり、つまらないギャグ挟んだり、とりあえず酒飲んでるだけだったり。

{netabare}
8話でヘリコプター出てきた時の置いてけぼり感はハンパなかったなぁ。

どんな敵が現れるのかと思ってたら戦闘ヘリ出てくるんだもん。

「・・・は?」ですよ。

メガネっ娘はラストで、いつの間にかまた薬打たれてて敵になってましてね、、
いい加減にしろよって感じですよ!

ヒロインは子作りしたいだけの子になっちゃって・・
でもエロエロなはずの主人公は手出さないし。

意味不明です。

全体的に意味不明なんです。
{/netabare}

大体最初に目的が無いのがグダグダの始まりです。

ヒロインが主人公と出会って別れてその後は何の目的があるわけでもなく、ただただ進んでいくストーリーは退屈せざるを得ない。

なので全く視聴者に内容が入ってこないんですよね。
自分は何を見てるんだろう。

ある世界のある登場人物達の意味不明な日常を見ているだけにすぎないので、先の事とかどうでも良くなってしまう。

そんな物語でした。

ストーリーや構成がダラダラしすぎてるのが悪かったのかな?

いや、最後まで見てしまった自分が1番悪いですよね。

どうしても見たい!って方、
1話、2話見て「ん?」となったら、それがずっと続く感じです。

視聴継続の有無については早めのご決断を。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8

59.9 4 2020年度の伝説アニメランキング4位
社長、バトルの時間です!(TVアニメ動画)

2020年春アニメ
★★★☆☆ 2.8 (202)
649人が棚に入れました
世界の中心、ゲートピア…。かつて世界は果てしない荒廃が続くばかりの魔境だった。そこへ天から女神が舞い降り、天空に巨大な「門」が出現。人々は「門」の中に世界を維持する奇跡のエネルギー、キラクリが存在することに気づく。月日は流れ、ゲートピアは都市として発展。「門」のダンジョンの中で専門的にキラクリを採取するトレジャーハンターが登場。世界を維持する奇跡のエネルギーは、キラクリハンターの手にゆだねられている。主人公・ミナトはある日突然、幼馴染のユトリアに呼び出される。淡い期待を持って向かったその場所で、ミナトはユトリアに告げられるー「わたし、あなたのこと…社長に向いていると思ってたの!」こうして先代の跡を継ぎ、ミナトの冒険社長ライフが始まったのだった。

声優・キャラクター
堀江瞬、市ノ瀬加那、和氣あず未、青山吉能、堀江由衣、八代拓、上坂すみれ、茜屋日海夏
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.1

中途半端なビジネス用語でリアリティラインがぐちゃぐちゃ

3話までの感想{netabare}
まず2話まで見て、ワケが分からん。
いくら前社長の息子だとはいえ傾いてる会社の新社長に就かせるって「ボクと契約して保証人になってよ」って感じでもうナンだこれ。
何か前社長の残したものがあって、それを使えるのが親族だけで、会社継続にそれが必要…という設定でもあればまだ納得できるけど、そうじゃないっぽい?
そもそもなにが抵当に当てられてるのかも分からない、名義が会社と個人の違いすらあやふや。
博物館に寄贈(貸与?)してたのを取り戻すと相続税が発生するって、個人名義なの?
ってかこれ、単純に前社長が人間のクズなだけなんじゃ…。

と、最初から困惑を覚えつつ視聴。
そのうち納得できるタネ明かしがあるんじゃない?と思いつつ3話に突入するも…アカン限界かも。
ケロロはヤメロって、不快なんだ。
コンビニの例を挙げてたけど小売商とはワケが違うんじゃない?
両者の顔を立てないといけないから大変なんであって、上司と部下が直接言い合えるなら中間管理職が困ることは無いんじゃ?
そもそもあのダンジョンはコンペ用の作り物でしょ?横狩りはマナー違反のような…。

なんだろうな、会社名義の消耗品(一度読むと消えてしまうスクロールとか)を使う度に経理が頭抱えるとか、社長の認証が降りないと使えない大技があるとか、そういうの期待したんだけど全然違うっぽい。
またこの世界の住人の知能は非常に低く、ヘタなキッズ向けよりも幼稚、ってか深夜アニメしか見てない人がキッズ向けを作るとこうなる気がする。
いやマジでタネ明かしあるんだよ…ね?{/netabare}

10話までの感想{netabare}
金払って入社って正気か?
マリカに続いてミネコで二度目、スタッフは「これはおかしい」と本気で思ってないみたいで怖い。
現実のアニメ業界で未払いだ脱税だとゴタゴタあるけど、これじゃあさもありなんって思っちゃうよ、思いたくないのに。

といったことを9話見た後で書こうとして、「ま、まぁ次の回でミネコが人間界で受け入れられるかどうか色々大変なことになるのだろう」と言い聞かせてもう一週様子見してた…のだけど。
10話、え、なにこれ…。
ミネコの件はもう解決した扱いらしくさも当然のように普通に会社に居て、内容の方はユトリアと社長とのエピソードに。
もうこの世界の冒険者会社の勤務形態がよく分からない。
他の社員は社長とユトリアが二人きりになれる様に気を利かせて別件の用があるとして席を外したのだけど、で、お前ら仕事は?
基本、ダンジョンに行ってキラクリを取って来るのが仕事内容だと思うのだけど、社員は「今日はどのダンジョン行こうかなー」と自由に選べる?そしてそれは会社は把握してない?
「今日行ったダンジョンではキラクリ見つかりませんでした」でいくらでもサボれたりして?
また、確実に日帰りできるのは約束されてるの?
10話で社長「その辺で寝るから大丈夫、こう見えても冒険者だからどこでも寝られるんだよねー」と言ってるから、一度クエストに出ると数日かかることもあると匂わしてるのに?
だってさ、「社員がキラクリ探してダンジョン行ったけど数日戻ってきてない」ってことが起きた場合、救援送ろうにもどのダンジョンか分からないようじゃマズくない?
携帯やGPSがある世界じゃないでしょ。
逆に、キラクリがダンジョンで手に入った場合、こっそり着服したりそれ持って蒸発したりとか…無いの?
また、いくらお手軽なクエストを選んだとしても、実際にダンジョン行ったら予想以上にボスマジューに苦戦してキラクリを手に入れるまでに時間かかって、戻ってきたらもう深夜ってこともよくあるんじゃないの?
なのに会社にはベッド一つ、ホテル紹介するのかな?

実はこういう感じの違和感はずっと続いてて、特に6話の親父の伝言はもはや宇宙人だか未来人。
オオガタモンで原因不明の異変が起きてて解決に向かったらしいのだが、どれくらい時間がかかるのか目処が立ってるかのような口ぶり。
原因不明なのに?行ったその日に解決できちゃうかも知れないのに?
このテの設定はよくあるけど一例として“グラブル”を挙げると、主人公の親父は幻の空中都市を探して旅立って行方不明で主人公はそれを追うって話なんだけど、この場合「親父は幻の天空都市で暮らしてるかもしれない」という可能性がある。
親父の目的の達成・失敗に係わらず、戻ってこないのは不思議ではない前提。
一方のシャチバトでは、解決したら帰って来るんだよね?なのに会社そっちのけで旅立って「何年かかってもいいのでついてこい」って…どういう目算?
オオガタモンに行くには大金が必要らしく、会社売却して追ってきたらどうすんの?、遺産取り返すかどうかも確実じゃなかった(メッセージを聞かない可能性もあった)じゃん?
ってかオオガタモン行くのに大金が必要ってのも謎、「じゃあ先代はどうやって行ったの?」と誰も疑問に思わないのも謎。

と、実はここまでは前フリ。
ひょっとして伏線ってことは…無いかな?
そもそも、オオガタモンはゲートピアの最高組織十二人機関とやらに厳重に管理されてるので女神サマに頼むから大金が必要って流れなんだけど、誰も十二人機関と話をしようという発想を、しない。
十二人機関は先代からオオガタモンの異変聞いてないの?いや、十二人機関の方から親父に頼んだ?
とりあえず事情話して会社経営に便宜図ってもらおうよ。
と思うのだけど、実はこれ…1話でこれまた謎なワード「株主である執行役員12名」ってのがあるのだけど、この12名ってそのまま十二人機関と同じなのかな?
で、そのメンバーは密かにキボウカンパニーに接触してるとかって…無いかな?
トーマスがなぁ~んか怪しい気がするんだけど、ガイドさんも何かウラがありそうな無いような?、ついでにヴァル美もアヤシイけど。

1話の研修ビデオの進行役やってたり、2話で先代の遺産が博物館へ寄贈されてると伝えたり、6話で女神サマに頼もうと最初に提案したのもガイドさんなんだよね。
なんだかんだいいつつオオガタモンの異変について調べは進んでて、解決には数年を要すると試算も出てて、管理してるのは十二人機関なんだから当然それを知ってて、キボウカンパニーにアプローチ仕掛けててもおかしくはないかなぁ、と。
そこでガイドさんが12人ナントカのメンバーやその手先で、キボウカンパニーの方針を誘導してた…のであれば、これまでの違和感は全部ではないけど結構解消できる…かも?
ミネコの人間界での処遇も裏で手を回してたり、ひょっとしたら1話より以前に「ミナトさんが次期社長に相応しい」とユトリアに吹き込んでた可能性も?

というかむしろそうであってくれ。
そうでないと矛盾点だらけでこの作品がアレ過ぎる、作画頑張ってるので作画スタッフが報われない。
他の方のレビュー見たら脚本は“慎重勇者”の方らしいし、トリック仕掛けててもおかしくはない気がするんだがのう。
もしそうであったとしても払拭し切れない矛盾点もあるのだけど…それは最終回見てからでいいか。{/netabare}

総評{netabare}
これはどうしたもんかな。
変にビジネス用語を使うせいでリアリティラインが滅茶苦茶。
「○○って言葉使うなら××もあるハズ」「○○知ってるなら××も知ってるハズ」みたいなのが発生して、××に当たる部分がスッポ抜けてても「フィクションなんだから気にしない」と処理するのが難しい。
そうだなぁ、“忍たま乱太郎”では作中「五百円玉を出すのは構わないが小判はダメ」という指示があったとかなんとか。
五百円玉は嘘だと明確に分かる(フィクションとして受け入れられる)けど、作中時代的に小判は存在してなくて紛らわしいから。
こういった鉄則を完全に無視して中途半端にビジネス用語を投入して、しかも用法が正しくなくて、見てるこっちの頭がおかしくなりそうになる。
一応別のパターンとして“バミューダ△”では、海中なのにお茶をカップに注ぐ、ヒジキを天日干しする、雨が降る、泡風呂がザバーっと溢れる等、明らかにおかしい描写を入れて視聴者の頭をトリップさせる手法もあるにはあるけど、これは特例でしょう。
魚が空飛んだりキノコが物言ったりするヘンテコリンな世界を演出したんだろうと察しがつく。

なによりも、シナリオが酷いのだけど作画はマシ、そのせいで予算がキツかったんだろうなと好意的に見ることができない。
それだけならまだ「監督や脚本の価値観が私に合わない」「新しいことをしようとして外した」「視聴者無視して独りよがりに走った」等あり得るけど、とにかく脚本にやる気を感じない。
いや、やる気が無いなら無いで面白くはないけど手癖で無難な出来にはなりそうなもので、これは意図的に作劇の鉄則を外したような部分が見える。
もう一つの可能性「企画・原作がそうだから」なのか?それにしたってそのまんまアニメ化はヤバいって気付きそうなもんだと思うが…。

以下各話ごとのツッコミ、批判長文注意{netabare}
まず1話からおかしい。
社長になるための認定試験を受けるって展開で、試験の道中「なにやら困ってる少年(トーマス)」に出会う。
トーマスの願いを依頼として受け、主人公達は本来の試験はひとまず置いといて手助けするって流れ。
これ、物語を見慣れた人ならトーマスは一般人に扮した試験官の偉い人ってオチを予想するのが普通だと思うのだけど、全くそんなことは無かった。
じゃあ何で出したんだと。
「ガイドさん」も謎。
社長就任のため研修ビデオを見させられるのだけど、そこで登場した「冒険庁が配布してる学習セット(中略)冒険庁のバイブルですよ」とまで言われたビデオ内の司会役がガイドさん。
それが中小企業(のちに零細企業になる)のキボウカンパニーの社員って…何かあるって思わない?
私は最初管財人かと思いましたよ。
けどそうじゃないらしく、では社長が新人なので冒険庁や親会社からの出向、スーパーバイザーとかエリアバイザーと呼ばれる立場なのかな?と好意的解釈をしてたけど、そんなことは無かった。
せめて、せめて最終回の「12人」に報告するのがガイドさんだったらこの作品の大部分のヘンな箇所を大目に見れたのに、なぜやらない?
1話終盤のマジュー戦はいわずもがな、あんなので納得できるのは子供でも難しい。
根拠不明のインスピで弱点を見抜くんじゃなく、なにか知っている(かつて同種と戦ったことがある?)を匂わせればいいじゃない。

2話は輪をかけて謎…会社の財産なのか個人の財産なのかあやふやな遺産相続がどうこう。
博物館じゃなくて質屋じゃダメだったのかな。
けどこれは一応親父が意図的に仕組んだことだと考えればまだ納得できる…か?
けど親父にはそんなことしてる余裕あったのか?
これも引継ぎをガイドさんが影でやってたってことにすれば良かったと思うのだが。
3話も謎。
受注コンペという名のダンジョン攻略なんだけど、これって主催者が用意した作り物ちゃうの?
「三つ首マジュー」も主催者が用意したものだと思うのだが…。
しかも首同士を上司・部下・中間管理職になぞらえてドツき合いのケンカをさせるのだけど、これ、社内暴力やん(悪い意味での伏線)。
4話は頼みの綱だった作画までも迷走。
この回登場のマリカ、モノローグで「小さいけど~」とか言われるが、他のキャラと比較して別に小さく見えない、致命的。
でもってマリカは協力者のトーマスをポカポカ殴ってるんだけど…(悪い意味での伏線)。
5話、1回目の「大金払わせて入社」、もう頭オカシイ。
作画のヘンさも継続で、散らかった部屋で「足の踏み場もない」と言うのだが、そこは画面に映さない。
こういった台詞で説明するだけで絵では見せないのは6話もそう。
ダンジョンの罠にはまってガケをジャンプするがミナトは届かず、引き上げられた後に「踏み切りを失敗して」と言うがそのシーンは映さない。
同じくダンジョンの罠、通路が狭まってくるところで「もうダメだ、体をこすりそう」と言うが画面からは全然そんな様には見えない。
極めつけは「社蓄マジュー」のボス登場シーン、姿を見たマリカ「随分貧弱なヤツね」。
…?
「貧弱そうなヤツ」じゃなくて「貧弱なヤツ」?また一回も剣交えたりしてないのに?
これどういうこと?
ひょっとして作画班がどこまで描けるか分かってない段階でシナリオのセリフを書いて(ここまでは普通)、上がってきた作画にセリフの手直し入れるのを忘れた?
作画クオリティからして時間カツカツって気はしないんだが、案外カツカツだったのかなぁ?

社蓄マジュー戦や親父の伝言についてはもう絶句、凡そ人間の発想に思えない。
特に親父の言ってることが意味不明で…未来予知でもできなきゃそんなことは言わんって内容、詳しくは「10話までの感想」見てちょ。
そしてオオガタモンへ行くために、何故か「十二人機関」に話をしようとはならず、袖の下使って女神に頼もうって展開。
但しこれは言いだしっぺがガイドさんだったので、やっぱりガイドさんが何か企んでるってことにすれば良かったと思うのだが…何故しない!?

そして7話はオレの怒りが有頂天(ブロントネタ)。
6話までかけて、もう一度言う、6話までかけて、遂に「親父の遺産」たる新装備をやっとのことで手に入れました。
普通それ使って活躍するシーン描かない?
それ以前から妙にキッズアニメ的な内容が鼻に突いてたんだけど、キッズアニメだったら絶対に新アイテムは活躍シーンを入れる、メタ的に「商品」だから。
キッズアニメっぽいノリをしといてキッズアニメのお約束を外すとか、なにがしたいん?
そもそも普段の冒険者の業務内容がサッパリ分からない、会社をテーマにしてるのに。
中盤のガイドさんの社長に向かっての「企業秘密です」、これは親会社からの出向ってことなのならギリギリ許容できたかな?
けどそうじゃないみたいなのでやぱりこれも…なにがしたいん?禁則事項パロ?
またこの時、ガラの悪い冒険者らしきものが登場して、これも悪い意味での伏線になってしまってる。

8・9話は連続した話で考えたくないことを考えてしまう回。
まず「ファムネラがアンデッドであること」と「アンデッドには回復薬は普通に効いて回復魔法はダメージになる」の2つの情報。
両方隠しといて両方同時に明かすとか…どっちか片方は先に明かしとくべき、そうでないとタネ明かししても「へー、そう」ってだけで意外性もナンもない。
つか後者の情報とか訳ワカラン、FFだって(ナンバリングで違うとは思うけど3では)ケアルもポーションもアンデッドにはダメージだぞ?
更に酷いのがファムネラ遭遇前に、ファムネラ以上に見た目よっぽどアンデッドっぽい敵が登場してるんですよね、回復魔法を使えるマコトが都合よく気を失ってケロロにひと呑みされた連中。
(もっと言えば6話の社蓄マジューもファムネラよりよっぽどアンデッドっぽい)
…。
というか、まさかと思うけど…当初はそのファムネラ遭遇前の敵を使って「アンデッドには回復魔法がダメージになる」を見せるつもりだった…とか?

急遽予定を変えてケロロ活躍シーンをねじ込んだ?

なんてことは…まさかねぇ…。
そもそもマコトが気を失う必要が無い。
別にマコトはケロロを知らないワケではない、むしろ知ってて隠してただけ、バレバレだけど。
社長に知られたところで「このことはご内密に」と言うだけでいい。
それよりもっと根本的な問題、何で隠さないといけないのかワカラン、ファムネラですら会社で普通に働ける世界なんでしょ?
権利的に~とかフザけたこと抜かすなよ?それツマラン、非っ常にツマラン。
どうにもここは「ケロロを登場させようとしたことで脚本が歪められた」感がしてならない、そんなん考えたくないのに。
そして他社社員のライバーに危険な仕事を押し付け(悪い意味での伏線)、ファムネラの女王を退治…退治していいの?
そしてミネコで2度目の「大金払わせて入社」、1度目よりもタチが悪い。
なんつーか…マンハッタン島をインディアンから24ドルで買い取った白人みたい。
しかも9話のサブタイは「白馬の騎士」(ホワイトナイト)、平社員で受け入れといて…え?

10話に関しては「10話までの感想」で大体書いたので割愛。
ミネコが人間社会に馴染めるまでの苦労話かと思ったらトンだ肩透かしだった。

11・12話は連続した話。
11話の引きとしてのミナトの暴力事件…暴力事件!?
「ミナトがまさかそんなことを?」じゃなくて「脚本がまさかそんなことを?」でビックリだよ。
せめて殺人か横領か経歴詐称で実は前社長の息子でもなんでもない赤の他人だったとかじゃない?、意外性持たせたいなら。
「どうせ誰かを庇ってでしょ?」なんてのは丸分かりで、引っ張るようなネタかいなと。
ここまで何度も書いてきた「悪い意味での伏線」、それらから冒険者って血の気の多い荒くれ者の印象しか無いので今更社内暴力ごとき、何なんだよと。
しかも11話中盤、ユトリアが照れ隠しで社長引っ叩いてるんだけど…あれ?
ワザとやってるのかなぁ、不愉快に思わせたくて作ってるなんて考えたくないんだけど。
ってかヴァル美も、あのタイミングでミナトの過去を暴いて何がしたかったん?とっておきのスキャンダルじゃなかったの?
12話見ても全然分からない、シナリオの意図がサッパリ分からない。
ケモナーマスクも見逃してなんか良かった感演出してるけど、別の場所で他の冒険者が殺される可能性は無視か。
治癒魔法がある世界にも係わらずライバーが全治数ヶ月の大怪我を負ったの忘れてる?そういう危険な世界の中の職業じゃないのか、冒険者ってのは。
ってかマジューの存在理由も分からない、社蓄だの経営者サイコパスだの変な言葉充ててたが、じゃあ業務内容はなんだよと、侵入者(冒険者)の排除ちゃうのかと。

ワカラン、ほんとワカラン…。

女神に関してはもう脱力。
そりゃ女神にとっては大量のキラクリも小銭程度の価値だったのかも知れないが、お前自身オオガタモンの異変はどう思ってるの?と。
「なんとかしなきゃ」と思ってるならもう少し協力的だろうし、実はオオガタモンの異変って大したことないのかな。
もしくは女神からしたら主人公の住む世界はどうなろうがど~でもいい世界ってこと…なのか?
一気にスケールがショボくなったような…。
呼び出すために使ったキラクリの半分は元はミネコの私財だと思うのだが、社員旅行の旅費って…えええ?
そして最後、1話で語られた「株主である執行役員12名」は6話で語られた「12人機関」と同一でいいのかな?
で、ここからは作品全体に掛かることなので各話感想の外に置くけど──{/netabare}

最後まで見て結局、オオガタモンの異変って隠さなきゃいけないの?なんでコソコソせにゃならんの?行政命令で「キミなんとかしたまえ」と直に言っちゃダメなの?
キボウカンパニーは12人機関に隠して(隠したつもりで)活動せにゃならんの?世界の危機を救うために結成された会社じゃないよね?冒険庁に相談しないの?補助金出ないの?
マジューに事情話して協力してもらえないの?意思疎通できるやつ一杯居たじゃん、ミネコが特別なのは気のせいだよ気のせい。
これらぜーんぶ不明、作品のベースが出来上がってない。
また12人機関では無理で女神でないとオオガタモンは通れないって説明は、実は無い。
大体親父はどうやって通ったのさ。
だったら親父は違法な手段でオオガタモンを通り、12人機構はお冠でとても話ができそうな状態じゃない、くらいのベースは敷いておこうよ。
そういう理由がちゃんと描かれてる別作品の「シーンの一部」を拝借して、なんとなく理由描けてる様に振舞ってるだけ。
雰囲気に流されやすい人なら騙せるかも知れんが、そういう視聴者ばっかりじゃないよ、と。
せめて…せめて最終回で12人機関に報告してたのがガイドさんだったら色々と考察という名の好意的解釈もできたけど、それも断たれた。

──と、なんか凄く長く書いてしまったけど、悪い意味でここまで集中してアニメを見たのは“剣王朝”以来かも。
「なんでここまで酷いのか」で興味を引いたワケだけど、それを狙った作りってことじゃないよねぇ?
ガイドさんが黒幕ないし黒幕の手先だったら全部ではないにしろある程度は矛盾解消できたハズなので「そうであってくれ」と最後の方は祈る気持ちだったのだが…。
親会社や冒険庁からの指導員ってポジションじゃアカンかったのかなぁ?
「冒険者ランク」なんてのもあるんだし、誤った運用されてないか査察とかあってもおかしくないじゃん。
繰り返しになけど単にやる気が無いだけなら、つまらないだけで手癖で無難な作りにはなる…ハズ、作劇のイロハを叩き込んであるプロなら。
で、肝心のシリ構・脚本の人は“慎重勇者”をやられてる方で…ちゃんとした仕事できる人じゃん。
どうしてこんなことに…監督か?その上の人か?

以下妄想{netabare}
思いつくこととしては、これは“はてなイリュージョン”で強く感じたことなのだけど…。
アニメは1日2日で完成する訳でもなし、工程のうえで脚本を書いてる時と絵を仕上げてる時とには時間差がある。
ひょっとして絵を仕上げてる段階で情勢が変わってお上から内容の変更を言い渡された?
あくまで可能性だけど、そんなことを疑ってしまうような箇所が“はてな”では目立った、中国資本だしね。
で、こっちの作品でも、制作途中で横槍(もしくはスケベ心)が入った?
そう強く思わせた箇所は8話のケロロシーン、あと4~6話にかけてのセリフとマッチしてない作画。
あ、但し私は一部で囁かれてる某マンガ家…伏せてもしゃーねーか、吉崎黒幕説は信じてない、反社だ枕だまとめ動画がソースだとか言ってるアレ。
どっちかというと他の人(監督か?)が吉崎の人気にあやかろうとしたんじゃないかと。
と考えると、各所に見られる演出は吉崎の作風をよく再現してるとも思える、かなり研究した?もしくはチルドレン?
ただ、それはあくまで一話完結モノのフォーマットであって、続きモノには全然合ってなかった気が…。{/netabare}

総評としては、ダメなアニメの例として見る価値はあるかも知れない、“剣王朝”並にマイナスな意味でオススメ。
「脚本が空回りしてる」(鉄血とか)ってことでもなければ「やる気が感じられない」(白猫とか)という雰囲気でもない新感覚。
作劇の鉄則外し・お約束外しをするからには代わりのネタを仕込んでおかないといけないのにそれが無い。
なまじ作画を頑張ってしまったことがアダになった?
悪けりゃ「まぁ作ってる方も大変なんだろうね」で気にならなかった…のかなぁ?
ケロロ以外のパロは触れたくもない、そういうのは“のうきん”で既に疲れた。
ラストの水着も語りたくもない。{/netabare}

どうでもいい話{netabare}
ちょっと面白い説を見かけまして、そこから考察…ではないな、妄想が広がったのでここに残しとこう。

何度も指摘してる「ガイドさん」、実はコイツは個体名ではなく種族名だという説。
つまりは1話のビデオで出演してたガイドさんとキボウカンパニーに勤めてるガイドさんは同種族別個体という説。
あっ、それだ!
で、妄想を広げると…意味不明な行動をしてたヴァル美も実はガイドさんなのでは?
実際ガイドさんとヴァル美はキャラが被ってるという指摘は本編でもしている。
ヴァル美の顔をベリーっとめくるとその下から天知茂じゃなくてガイドさんの顔が出てくるとか?
ひょっとして…これも何度も指摘してるけど、最終回で12人機関に報告してたのがガイドさんじゃなくてスバルだったことが残念だったワケだけど、スバルも顔をベリーっとめくるとガイドさんが出てきたりして?
トーマスも中身ガイドさんだったら違和感抱いた部分も解消されるかな?
ガイドさんは12人機関の送った監視人形(正体バレるか生命活動を停止すると崩れ落ちる泥人形がいいな)で、世界の至るところに潜んでる。
それは一般人は知ってはいけないことで、ケロロもガイドさんの成れの果てなんだけどマコトは気付かないフリをしている、ということなら隠さなきゃいけない理由も納得がつく。
12人機関が影でコソコソしてる理由も、明確ではないにしろ本編のみの情報よりは釈然とする、親父はそれを暴こうとしている、でいいじゃん。
ってか主人公と新入社員のマリカとミネコ以外もガイドさんにしちゃおう、マジューはガイドさん開発時の失敗作。
ユトリア辺りに「私もガイドさんなのかも知れない」と恐怖する展開とかあったら最高だね。
女神は12人機関の行いが神の領域に触れるか否かを探ってるってことでいいじゃん。

まぁ二次創作にもならないどこかで見たような下らないネタだけど、そう考えて見直すと実は面白い…のかも?
ゲームの方はまだ続いてるんだよね?こんな展開にならんもんかね。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 13
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

個性的なタイトルに反して、何の個性も感じない ~こりゃこりゃJAROに連絡だw~

[文量→中盛り・内容→酷評系]

【総括】
RPGのような世界観、システムの中でのバトルや日常をゆる~く魅せるタイプのアニメ。

「なんか、ゲームっぽい」と思ったら、やっぱりゲーム原作なのですね。なんとなく、ゲームなら、面白そうかなと思いました。

1話目で寝落ちしたアニメは久しぶり。別に不愉快な部分は無かったので☆1にはしませんが、アニメとして単純に面白くなかったです。

今後面白くなる可能性はまだ孕んでい(伸びしろはあり)ますが、そこまでたどり着ける自信がないので、途中断念とします。

《以下ネタバレ》

【視聴断念(4話まで)】
{netabare}
本作の個性は、主人公が「社長」という点でしょう。

単なる冒険者や、「ギルドマスター」との違いは、経理や人事など、組織の運営に関わる(裏方の)業務があること。

よって、そこ(世知辛いRPG世界の現実)をじっくり楽しめるアニメかと思っていたけど、、、どうやら違ったようですね。

「社長」どころか、「ギルドマスター」ですらなく、ただの「リーダー」。だったら、こんなタイトルつけるのは、ややアンフェアというか、「まぎらワシ」なので、JAROに連絡してやろうかなと思うほどです(笑)

まあ、「社長」要素である、契約や経理などに関わるであろう大切な書類を、架空文字で作っているあたりですでにやる気を感じないんですよね。あれって、(HUNTER×HUNTERみたく、架空文字でもちゃんと設定をつけているもの以外は)文面を色々考えるのが面倒くさくて、作者が楽してるだけでしょ。

これがゴリゴリのバトルアニメならそんなイチャモンつけないし、「異世界感出してるんだな」程度で終わりですが、一応「社長」と銘打ってるので、制作の姿勢という点で、あまり好きにはなれませんね。

ということで、基本的には、RPGのような世界観、システムの中でのバトルや日常を魅せるアニメ。そこに、「社長」という地位のお陰で、なにやらチヤホヤされる要素が加わっています。

これがとにかく、イライラします。

「本当は優秀」というのは随所で見え隠れしていますが、命の関わる冒険の場面で、力を出し惜しみする意味が分かりません。「俺はまだ本気出してないだけ」てのが、格好良いとでも思っているのかな?

まあきっと、何らかの「力を隠す理由」はあるのでしょうが、その発表まで観続ける意欲は出ない。力を隠す理由を中盤まで引っ張るのはかまわないけど、それは、「それでも面白い序盤を作れる」アニメにしか許されない技法だと思うんですよね(最近で言うなら、「慎重勇者」とかはそれが出来てた)。

これだったら、「俺TUEEE」アニメの方が、いくらかマシ。

まあとにかく、前半4話を観た限り、「終始スベっている、センスがなく、ありきありなギャグ」「熱さのない、作画も微妙なバトル」「やたらに古くさいキャラデザ」と、誉める部分が見当たりません。社長がもったいぶって出す指示も別に大したことは言ってないし、社員はそんなことも分からず今までやってきて、よく生き残れたなと。ライバルも頭悪すぎて何の魅力もない。てか、優しいだけで社長できんなら、誰でも出きるわと、イライラ。

唯一の収穫は、私が好きな堀江さんの声を聞けたことくらいでしょうか(苦笑)

余談ですが、本作はアプリゲーム原作で、アニオリのキャラを主人公に据えているので、半分オリジナルアニメなのかな? と思います。そうなると、良くも悪くも「監督」と「脚本」次第。

「監督」は、池下博紀さん。様々な作品の作画監督や演出をしていますが、監督としては初作品。悪い意味で、初作品らしいな~と思いました。演出が古くさいというか、置きにいってる感じ。

「脚本」は、「幼女戦記」や「慎重勇者」でシリーズ構成を務めた猪原健太さん。両作品とも面白かったので期待していたのですが、監督の違いなのか、原作の有り無しの問題なのか、本作は面白くない。本作は演出や作画以上に脚本が悪すぎるなと。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆2
無職をイジるわりには、容姿が若いな。ゲームにしたら、まずたず面白そうだけどな。山なし谷なし。久々に1話目で寝落ちしたな(苦笑)

2話目 ☆2
借金→相続→売却、で良いんじゃね? 零細だから、貸してくれないのかな。スラダンパロ、泥船、あんたは誰だっけ、とか、ギャグも安易で終始スベってる。1問ミスっても、問題も変わらずにやれるんかい。

3話目 ☆2
人が良いのが長所の社長て。指示も、的確というより、普通。バトルを生業にしているなら、戦士だって戦術組み立てるだろ。これが、「底」なら、切りだな~。

4話目 ☆2
なんか良い話風だが、別に感動しない。先が無さそうなので離脱。堀江さんの声を聞けただけが収穫。

5話目 ☆


6話目 ☆


7話目 ☆


8話目 ☆


9話目 ☆


10話目 ☆


11話目 ☆


12話目 ☆

{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 22

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

今度の「異世界」は一味違う職場(ダンジョン)です。

この作品の原作ゲームは未プレイですが、市ノ瀬さん、和氣あずみさんにほっちゃんが出演されると知り視聴を楽しみにしていた作品です。
柔らかそうなタッチのキャラデザも初見から好印象でした。


世界の中心、ゲートピア…。
かつて世界は果てしない荒廃が続くばかりの魔境だった。

そこへ天から女神が舞い降り、天空に巨大な「門」が出現。
人々は「門」の中に世界を維持する奇跡のエネルギー、キラクリが存在することに気づく。

月日は流れ、ゲートピアは都市として発展。
「門」のダンジョンの中で専門的にキラクリを採取するトレジャーハンターが登場。
世界を維持する奇跡のエネルギーは、キラクリハンターの手にゆだねられている。

主人公・ミナトはある日突然、幼馴染のユトリアに呼び出される。
淡い期待を持って向かったその場所で、ミナトはユトリアに告げられる…

「わたし、あなたのこと…社長に向いていると思ってたの!」
こうして先代の跡を継ぎ、ミナトの冒険社長ライフが始まったのだった。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

キラクリハンターは、希望の会社に就職し、その会社に貢献することでサラリーを貰う、言わばサラリーマン…
対するマジューの間にも社畜の体制が敷かれている模様…

つまり、見方を変えると会社 vs 会社という構図が成立するのですが、きっと設定については色々と突っ込んじゃいけないヤツなんだと思いました。

だってみんなが所属するキボウカンパニーは、どこからどう見ても零細企業に過ぎません。
それはちょいちょい登場しては場の雰囲気を乱しまくった新興企業「サイエッジ」にしても然り…
巨大企業である「インペリアル」とは対等である筈がありません。

人材を多く抱えているということ…
それは情報収集、或いはキラクリを探索・収集する能力など、全ての面において秀でることは出来ないんです。
数の暴力…と言ってしまえばそれまでですが、それが企業の持つ底力にほかなりません。

でもこんなことを考え始めたら、折角の冒険が一気に面白くなくなってしまいます。
だから頭を空っぽにして目の前の出来事を純粋に楽しんだら良いんだと思います。
実際、私はそうして視聴したので、違和感はあまり感じませんでした。

それに何といってもユトリア…市ノ瀬さんの声に時折ほっちゃんボイスが絡んでくるんですから、私にとっては至福のひと時でしたよ。
だからラストのオチも想定外でしたが、この作品ならでは…と思えばすんなり受け入れられました。
まぁ、楽しんだもの勝ち…というヤツでしょうかね^^;

全体的に優しさで満ちていて悪意が無いので、安心して視聴できる作品だと思います。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、和氣あず未さんの「Hurry Love」
エンディングテーマは、ユトリア(市ノ瀬加那さん)による「おやすみ」

1クール全12話の物語でした。
個人的に作品の雰囲気が好きだったので総じて楽しませて貰いました。
もし続編が制作されるなら是非視聴したいと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 18

59.8 5 2020年度の伝説アニメランキング5位
魔術士オーフェンはぐれ旅(TVアニメ動画)

2020年冬アニメ
★★★☆☆ 2.9 (121)
488人が棚に入れました
「見ないで、お願い・・・」「彼女は必ず俺が守る!」義姉のように慕い《天魔の魔女》と呼ばれるアザリーや仲間と共に、魔術士養成機関《牙の塔》で修行をするキリランシェロ―。ある日、彼は見た。異形の姿に変容するアザリーを。そして、運命を変えるという一本の剣を奪い失踪した彼女を救う為に、キリランシェロはオーフェンと名を変え、《牙の塔》を出奔し旅に出る。それから五年……、ついにオーフェンはアザリーとの再会を果たす―。一方、かつての師であり、大陸最強と謳うたわれる黒魔術士チャイルドマンとかつての仲間、ハーティア、コミクロン達は姿を変えたアザリー討伐に向かっていた―。様々な思惑が交差する中、おしかけお嬢様クリーオウ、弟子の少年マジクとの旅の中でオーフェンは一体何を想うのか。

声優・キャラクター
森久保祥太郎、大久保瑠美、小林裕介、水野麻里絵、渕上舞、浪川大輔、日笠陽子、伊藤静、坂泰斗、安田陸矢、前野智昭、津田健次郎、吉野裕行、岡本信彦

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

時を取り戻す

この作品の原作は未読です。
実はこの作品のことはなにも知らずに視聴したのですが、完走後にwikiをチラ見して色んな事を知りました。

原作の本編は全20巻で完結していること、そして1998年10月から1999年の3月までと、1999年10月から2000年3月まで「魔術士オーフェンRevenge」というアニメが放送されていたんだそうですが、完全にノーマークだったので未視聴です。
まぁ、物語としては「完全新作」として今回放送されるので、過去作未視聴でも問題ないと思い…たいです^^;


大陸最高峰の魔術士養成機関《牙の塔》で暮らしていたキリランシェロは、
大陸最強の魔術士・チャイルドマンの下で、 彼の持つ戦闘技術と暗殺術のすべてを受け継ぎ
サクセサー・オブ・レザー・エッジ《鋼の後継》と称されるエリート魔術士だった。

ある実験により異形の姿となって失踪した義姉・アザリーを探すため
《牙の塔》を出奔したキリランシェロは過去を捨ててオーフェンと名乗り、
トトカンタ市でモグリの金貸業に身をやつしていた。
そこで出会ったおしかけお嬢様クリーオウ、弟子の少年マジクという
新たな仲間と共にアザリーを救う旅が始まる。

いっぽうアザリー討伐に向かうかつての師チャイルドマンやハーティア、
コミクロン、学友たちと運命的な再会を果たすも思いは交錯し、再び袂を分かつことになる。

旅はフェンリルの森を抜け、タフレムへ。
そう、かつてオーフェンが修行を積んだ《牙の塔》が存在する街へとたどり着く。
そこでオーフェン達を待ち受けていたのは、想像を絶する巨大な敵だった。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

本作品は、「魔術士オーフェン」シリーズの生誕25周年プロジェクトとして制作されたんだそうです。
そういえば、INTRODUCTIONにはこんなことも記載されていました。

~伝説は、新たな伝説へ~
1994年に第1巻が発売され、 シリーズ発行部数は 累計1,400万部(電子書籍を含む)を突破する
シリーズ生誕25周年を迎えた ダークファンタジーの ライトノベルマスターピース!

独特の世界観と魅力溢れるキャラクター、 軽快な語り口ながらも重厚なストーリー展開が
今もなお多くのファンの心を魅了している。

主人公オーフェンは、 1998年と1999年のTVアニメに続き、森久保祥太郎が続投!

オーフェンの詠唱が、 新たな伝説の幕開けを告げる――。


…だそうです。
1994年に発刊された作品が今もなお多くのファンの心を魅了しているなんて凄いとしか言いようがありません。

原作はきっと上記の通りなんだと思います。
ですが、今回のアニメ化が原作の相乗効果を生むかと問われると…正直答えは微妙かもしれません。
テンポの問題…だけじゃ無かったように思います。
キャラの動かし方や作画には、正直もう少し力を入れて欲しいと思ったかな…

うーん…作品の世界観や嫌いじゃないんですよね。
しかもアザリーのCVは日笠さんですから、登場するたびに耳が喜んでいましたし…
少しアザリーの性格が強引過ぎる嫌いはありましたけれど…

それと、キリランシェロはもう少し強い設定でも良かったのではないかと思いました。
最強の魔術師を集めたチャイルドマン教室のエリート候補生という設定なのですが、ちょいちょいピンチに陥るんですよね。
最強の称号を持つ教室のエリートなんですから、もう少しだけでも無双っぷりを発揮して貰った方が視聴者的にはより楽しめたかなと思いました。

そして、キリランシェロの旅に同行するクリーオウとマジク…
今まで魔術とは縁遠い世界で生きてきたのに、あっという間に魔術が上手になっちゃって…
まぁ、クリーオウはディープ・ドラゴンの子供に懐かれた影響が大部分ですけど、もう少し紆余曲折があっても良かったかなぁ、と思いました。

きっと原作とアニメの尺の差なんだと思います。
予め尺の短いアニメでこの作品の魅力を伝える難しさは多分にあるんだと思いますが、プロの作り手として、そこは頑張ってほしいところです。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、buzz★Vibesさんの「Calling U」
エンディングテーマは、渕上舞さんの「予測不能Days」
渕上さん…作詞もなさるんですね♪

1クール全14話の物語でした。
きっと起死回生の第2期がやってくるんだと思います。
そんな第2期が視聴できるのを期待しています。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 15

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

序盤と終盤でキャラちがくない?

序盤 うーん

中盤 えぇw

終盤 なるほどねw

この話は魔術師にとある噂が流れてきた話
ジャンルはバトル・主人公強・魔術
1999年にアニメ化してたそうですね。軽い放送事故があったと聞いていましたが何があったかまでは把握してません
とりあえず本作について書かせていただきますが、まず言わせてもらいたいのが結局何がしたかったん?ということです。
アニメ二期がもう決定してるということは分割2クールということなのでしょうが、これは2クールの展開次第ですよ。この作品だけで判断することは難しいですが、まぁこの調子で最終話まで突っ走ったら間違いなくクソアニメですよ。
ていうかんじです。序盤から走っていますが展開になんの中身もなく、ただ形式的な展開(ありふれたテンプレ)を繰り広げてるだけです。中盤ではもはやキャラが変わっています。主人公、お前誰やねん状態です。思わず先週分を振り返ってしまうほどです。終盤になるとヤケになったのか減速という言葉を知らないまま地面に墜落しています。無理やり着地させたのでほぼ撃沈といっても過言ではないでしょう。「さてこれから主人公はどうする!?」的なことを言いたいらしいのですがミリタリとも主人公に共感できない上に、全然続きが気にならないという分割2クールでかなりやってはいけない終わり方です。
作品全体としてもつかみにくいものです。結局主人公は何がいいたく、相手は何がしたいのか、世界はどの方向に傾きだしてるのか、全く見当がつきません。規模を大きくしてるくせに全くその感覚が伝わらないせいでただ本人たちがギャアギャア騒いでるだけの茶番にしか見えなくなってしまっています。原作はしりませんがすくなくとも本作は見る価値のすくない作品であることはたしかですね
キャラについてですが、先ほども言った通りキャラの思想が把握できないので好感度もなにもありません。キャラデザもあまりすきじゃないので好感度をどうやってつけようか。
あと声優さんも何故そのまま(1999年版とおなじ)森久保祥太郎さんをつかったのか。違和感というか森久保さんの声って他の作品のイメージ(チャラい、バカっぽくて何も考えてなさそう)が強すぎキャラにあっていないような感じがします。まぁそれで別の声優さんにしたときのファンの苦情が怖いんでしょうね

原作は秋田禎信さん。血界戦線のノベライズを担当された方らしいですね
監督は浜名孝行さん。図書館戦争などの監督をされた方ですね
シリーズ構成は吉田隆彦さん。弱虫ペダルや働く細胞のキャラデザをされた方ですね。残念
劇伴はShinnosukeさん。opを歌っているbuzz★Vibesのキーボードだそうですね
アニメ制作はスタジオディーンさん。数々の名作を作ってきた大御所ですね

作画は普通でしたが、キャラデザがあまりすきじゃないので残念です
opは森久保祥太郎さん作詞、Shinnosukeさん作編曲、buzz★Vibesさん歌唱の「Calling U」作詞できるんですね
edは渕上舞さん作詞歌唱、土田拓郎さん作曲、福富雅之さん編曲の「予測不能Days」
声優さんは主人公もふくめて全体的にキャラと合っていないようなきがしました


総合評価 2クール目次第だけで期待はしない

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8

レタスの人 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

アニメを好きな人には絶対合わない気がする

ご都合展開や整合性が絶妙にズレていて、しっくり来るものがしっくり来ない展開が多い。

このしっくり来る展開ってのは、「悪い奴はとことん酷い目に合う」とか「悪い奴はとことん悪い奴として描写される」とかそういう整合性もの等である。

例えばこの作品でアザリーを救おうとする話に至っては、主人公の私情が死ぬほど絡んでいて、全貌を描写するのは難しいと言う。
アザリー自身にも凡そ多くの思いの丈、自分では気づかない自分の事、その他多くの私情についてなど、恐らく原作者の考えた設定の胸の内にしかないようなものも多いと思われる。
故に視聴者的には何故こんなクソ女救おうと思うのかという消化不良や矛盾を感じるだろう。

勿論充分説明はしているが、主人公が極度の姉萌え性癖という特殊な男なのでまた投影しにくいとも思われる。典型的パターンから外してるのも理解を得にくいポイントだが、本来アニメのスタンダードと違い、人の数だけ考えがあるという柔軟性もここで要求される。

そう、そもそも他人の筈である一個人の実情を全部を理解するというのも考えてみれば短絡的というか、人物像に安さを感じられるのがアニメという逆説も考えられるのだが。
アニメキャラを理解して自分を投影して冒険や女の子にモテモテな自分を妄想、基い楽しむ事こそがスタンダードな楽しみな今、初っ端からこういったアニメの面を被ったファンタジードラマを見せつけられては視聴者は恐らく満足しないだろう。
各キャラクターの気持ちをいちいち汲み取らなければいけない辺り、他人に気を遣ったり、相手の気持ちを考える必要のないというスタンダードアニメの長所を失ってしまっているのだ。

俺は凄くツボだが、言った通りガワがガワなので好きな人が近寄りにくいのも問題。
原作だともっとわかりやすく丁寧に出してくれる分、もっと多くが楽しめるように出来てるとは思うが、これはあかん。

とは言え、原作のレビューでもやはり多くは人間模様について心理的な問題に言及している事が多く見られる事からわかるように、人について考えるのが一番の楽しみと謎を孕んでいる作品と思われる。

とにかく意外にもこのアニメは典型的量産アニオタには薦められない失敗作。
基本席で待っていれば豪華な料理が出ると思っている調理方法がわからない客に豪華な生の食材を渡しても意味がない良い例。

こうなったらもう原作を読むしかない。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7

62.5 6 2020年度の伝説アニメランキング6位
シャドウバース(TVアニメ動画)

2020年春アニメ
★★★★☆ 3.2 (27)
78人が棚に入れました
天青学園に通う少年・竜ヶ崎ヒイロは、ある日謎のスマホを手に入れる。そのスマホには、大人気デジタルカードゲーム「シャドウバース」(通称・シャドバ)がインストールされていた。ゲーム・シャドバを通じて、ヒイロはライバルと出会い、大会へ挑戦し、仲間との絆を深めていく。

声優・キャラクター
梶原岳人、榎木淳弥、本渡楓、田谷隼、種﨑敦美、小倉唯、井口祐一
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

シャドバは世界を救うじゃんね

 一番最初のシーンを終盤まで覚えていられるか?です。竜ケ崎ヒイロが、謎の声をきっかけに蔵に導かれ、シャドバのインストールされたスマホを手に入れて喜ぶ先に何があるかな?な始まりです。

 親友のカズキ、ミモリをはじめクラスではやるシャドバです。事件が後に起き、いきなり始めたばかりのヒイロの無敗記録が始まるのです。
 不思議に思うのは、ルールやカードを始めたばかりなのにヒイロが熟知しているところです。
 最大のライバル、夜那月ルシアをはじめ、カイ、黒羽アリス、マウラといった相手、面白ライバルも含めて戦うことで、成長するヒイロを描いていたです。

{netabare} シャドバの全国大会、シャドーグランプリと白熱するカードゲームイベントと進むと思っていたです。謎の黒装束仮面が登場してバトルしたり、なぜか?世界の命運をかけた使命を仲間と共に背負うのです。

 話の進行に合わせてタイミングよく、世界が危険にさらされシャドバが戦いの手段になってしまうのか?だったです。また、作られたスマホのカードゲームなのに伝説のカードなんていつから伝説になっていたのか?遺跡だかそんな場所にあって、敵が待ち受けるところも
話に流されなければ、謎の設定であるです。{/netabare}

 なぜシャドバで危険の付きまとう戦いの巻きこまれのだろうか?シャドバに勝利すると、操られた人を開放できたりと、どうなっているのだろうか?です。

 ヒイロ個人だけでなく、仲間の活躍、内面に触れる場面も面白いかもしれないです。
{netabare} 待ち受けるヒイロにとってまさかな相手、今回の事態を引き起こした黒幕も明らかになって、戦いは熾烈を極めるです。{/netabare}まぁ、乗り越えられなければ、話にならないわけだけれど、見事、仲間も駆けつけ勝利し、世界を救うことができるのです。

 ずっと見てきていて、未だにルールや出てきたカードを全部覚えられなかったです。イグニスドラゴンはよく出てきたので、覚えられたです。
 カードゲームなのに、とくに終盤近くになるとリーダーと呼ばれるプレーヤーが、人間でない物になったりしたです。演出がある意味、凄いと思ったです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2
ネタバレ

ほろりん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

バトル!シャドウバース!

ゲームやっていました。3話まで視聴
スマホデジタルカードゲーム「SHADOW VERSE」(以下シャドバ)を題材にしたカードゲームアニメ。主人公のヒイロは学校でみんながシャドバが流行っている中、ヒイロだけスマホを持っておらず、ある日自宅の蔵を入るとスマホを見つけシャドバを始めていく…
このアニメは全体的に見ると中の下のような作品だと感じました。
まず蔵にスマホがあるのが謎だと感じました。なぜ蔵にスマホがあるのか…しかもなぜそのスマホの中にシャドバが入っているのか…今後明らかになってほしい点です。
次に思う事はシャドバをしている人やしていた人しか気にしない事だと思いますがこの世界はどの弾までのカードが出ているのかという事です。これに関しては「細かい所を気にしすぎるのでは?」と思いますが、シャドバをしている人やしていた人の中には気にする人がいるのではないのかなと感じました。ただ、イグニスドラゴンなどのオリジナルカードを出してくれるのは嬉しいと思いました。
ただ、このアニメにも良い点はあります。それはストーリーが良い事です。しかし少し現実感がない部分がある所もあります。例えば第一話で{netabare} ミモリがタクマ(一話ででくるキャラ)にスマホを取られたというシーン。現実なら犯罪に悪用されるレベルだろ笑とツッコンでしまいました。{/netabare}でもそれがアニメシャドバらしさが出てきてるのかなと思いました。
まだ3話までしか放送されていないので今後明らかになる事があるため、気長に見てみようと思いました。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0

おめが さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

販促以上のものを感じられなかった

キャラが大勢いるのに掘り下げが全然なされず1クールずっとトントン拍子に主人公が勝つ試合ばかり見せられて飽きてしまった
特に攻めた設定や話やキャラや描写はないので極端に嫌いなところは少ないが好きなところもない
キャラクターやストーリー展開よりもカードゲームシーンがメインなのかと思えば作画が良いだけで見応えがなかったと思う
2クール目に何か仕掛けてくる可能性はあるがこの方向性なら正直もういいかな
黒羽アリスが可愛かった

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0
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