侵略者で戦争なTVアニメ動画ランキング 6

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の侵略者で戦争な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月20日の時点で一番の侵略者で戦争なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

67.6 1 侵略者で戦争なアニメランキング1位
大雪海のカイナ(TVアニメ動画)

2023年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (165)
496人が棚に入れました
拡がり続ける「雪海」により、大地が消えかけた異世界――。 人々は巨木「軌道樹」の根元や頂から広がる「天膜」の上でかろうじて暮らしていた。 天膜の少年カイナと、地上の少女リリハが出会うとき、滅びかけた世界を変える物語が、始まる――。
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

話が薄すぎでナウシカすぎです。映画に行く気にはなれません。

1話 「ラピュタ」的出会いで「コナン」的少年が「ナウシカ」的世界で旅をする?

{netabare} 世界観や生物は「ナウシカ」で、オープニングは少女は上からじゃなくて下からという意味で「ラピュタ」でした。日本のクリエータに対する宮崎駿の影響力は半端じゃないです。

 生物も膜も雪も多分環境破壊か戦争の影響なんでしょう。地球じゃない可能性も捨てきれませんが、それだと面白くないかなあ。実は巨大宇宙船、巨大宇宙ステーション、植民惑星…なんでもいいですけど、それだと何でもありですから。

 ディストピアの地球…過去の経緯で世界が上下に分断された少年少女が冒険をして、世界の真実を知る…つまり、どこかに「ラピュタ」的な過去文明がある感じでしょうか。最終地点があの超文明なら「未来少年コナン」ですね。通常の冒険譚ならザナドゥつまり桃源郷です。

 軌道樹といっているので軌道エレベータのことかもしれません。温暖化を防止するために膜を張って、膜上で暮らしていたけど何かがきっかけ(虫とか)が原因で文明が滅びて、いつの間にか地表が寒冷化したとか?そういうSF発想力で今のところは楽しめているかな。

 ただ、それは設定であって結局はその発想にSF的なセンスオブワンダーがあるかですね。ちょっと宮崎駿臭が強すぎてあまり目新しさは感じられません。ストーリー展開とヒューマンドラマがあればいいですが、1話目だと宮崎駿の初期作品の集大成を「シドニアの騎士」の登場人物がやります…にしか見えませんでした。

 CGはシドニアを発展させたのはわかりますが、これも既視感がある映像でした。 {/netabare}


2話 環境・資源・高齢化・戦争・未婚。あえてナウシカをリメイクする意味は?

{netabare} OPとEDがテレパスとジュブナイルという題名でした。両方合わせて歌詞を考えると、何か閉塞した気持ちで寂しくなる。同じ場所にただいるだけだと孤独になる。だから、旅立とうという感じですね。
 あるいはもっと頭を使って人の気持ちを想像しろ、そして、世界でおきていることを想像しろという感じにも取れます。安全な場所で孤独だ寂しいと言っているのではなく、世界に出て行けという強いメッセージも感じます。

 本作の話それ自体はやはり「ナウシカ」「ラピュタ」系譜の宮崎的冒険譚です。が、多分そんなことは作っている制作者側が一番良く分かっているでしょう。

 水が無くなり滅びゆく世界。そして老人しか残されていない世界の唯一の若者。争いがどこか遠くでおきている。ボーイミーツガール。
 そして「賢者」つまり答えを教えてくれる人がいない。ネット言論でいろいろ述べている人、あるいはグーグルもSNSもない世界。
 閉塞した世界から旅立てと背中を押される男女の話です。ここに「今」を重ねることができれば、メッセージは明らかですね。

 環境問題、資源問題、高齢化社会、人口減少、戦争、未婚問題。若者よ頭を使って考えろ、そして旅立て。老人=我々現役世代は若者のためにどうするんだ?という話です。話はテンプレですが、今「ナウシカ」を疑似的にリメイクする意味ですね。

 そのメッセージは萌えと百合と作画しか評価されない今では難しいかもしれませんが、頑張ってほしいです。


2話追記 さっきニュースで見たら、続きは劇場版かあ。TVアニメの戦略として今後この劇場版問題が付いて回りそうですねえ…このCGクオリティで劇場版かあ…うーん。見るのやめようかなあ。というか、どうせサブスクきても有料ですよね?{/netabare}


3話 樹を降りて1話かあ。

{netabare} ナウシカ感がいよいよきつくなってきました。クシャナとクロトワみたいのも出てきたし、船はコルベットの置き換えに見えるし。戦闘もありましたが、地味なのでどうも。
 せっかくSF設定が面白そうなのに、驚きが無さすぎでしょう。ストーリーがちょっと薄い感じです。設定も世界観ももう少し何かを小出しにしないと飽きてきます。
 そうか…なら、後で一気見の方がいいのかもしれません。1話1話だと物足りなさすぎます。

 それと人物のCGがシドニアの時はロボットの中だから気になりませんでしたけど、複雑な動きが厳しいですね。宇宙空間の戦闘ならエフェクトでいけますしねえ。冒険ものだと厳しいのかなあ。

 終わってみると飽きる気がします。どうせ映画で見せるつもりなら配信は8話くらいにして後は映画でにしないと、薄まりすぎる気がします。面白ければちゃんと見に行きますので、濃密に作って欲しい。{/netabare}



 最終話までみました。薄すぎです。映画などとてもじゃないですけど行く気になりません。なぜかと言えば、この先どうなるんだろうというワクワク感が全く提示できていません。

 ワクワク感は何でもいいんです。世界の秘密を解き明かすのか。ボーイミーツガールからの世界を救う冒険譚なのか。環境を憂える王女様の奮闘なのか。極限状況に追い詰められた人々のエクソダスなのか。SF心をくすぐるような小物や会話がありません。考察を誘導するようなプロットでもありません。

 この感じだと、実はこういう設定で世界観でした。じゃーんという感じでサプライズ的な説明で終わりそうな感じです。「設定の後だし」は私がもっとも嫌う作劇法です。

 単純な冒険譚として考えても未知のものに触れる驚きがありません。主人公の少年が触れるあたらいい文明の発展と問題点のような視点もありません。文明の矛盾を外部の人間だからこを知り王女と共感して世界の終わりの原因に肉薄してゆくような話でもありません。

 普通なら映画の冒頭10分か20分くらいで説明できる…というかストーリーに散りばめて説明すら省けるような設定のところを10話近くかけてやっている感じです。省略が下手すぎです。大海溝のところとか2話目で出てきていいレベルです。
 その割にはキャラの性格や本質に肉薄できるようなエピソードもありません。

 で、最後に盛り上がりのために見栄えのする先史文明の超兵器ですか。そしてそれを超えるさらなる超超兵器の登場です。

 別に類似性とか既視感はいいんです。もはやハリウッドですらそこは開き直っています。ただ、ハリウッドと同じで派手な絵やCG技術に感動はありません。キャラへの思い入れが大事だと思います。ただでさえVチューバ―みたいなキャラデザなのに、内面まで薄かったら正直お話になりません。それか考えさせられるようなテーマ性なのか。どんでん返しの謎の仕掛けなのか。

 映画ありきの企画だと思うのですが、下手すぎですね。テーマ性としてもエンタメ性もどちらの面からも評価できませんでした。

 そしてナウシカすぎるでしょう。どことは言えないくらい全部ですね。内容があるならいいですけど、この内容で形だけ似せて作っても…うーん、大丈夫ですか?

投稿 : 2024/05/18
♥ : 16

アニメ記録用垢 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.4

CG抜きにしても酷過ぎる

世界観を軽く言うと
かつて栄えていた人類の文明が滅び、資源に乏しく日々の飲み水すら枯渇した中、争いが絶えない世界で
文字すらも失われた時代背景。

う~ん、常識的に考えてさ文字が生まれない世界なんてないでしょ。
私達の世界でもわかるように、古今東西どこを探してもある。
かつての文字が失われていても、新たな文字が生まれるんだよね。
それは人々が生活する中で意思疎通を図る手段であり、記録を残していく為に必要だから。
それこそ生活水準が低く、原始的かつ民族的な文明水準であれば文字もないのはまだ納得も行くが
今作は火薬兵器や、建築物の造り等から見ても最低でも中世以降の文明水準と見られる。
なのに文字が一切使われていない世界観とするのは、余りにも設定が拙い。


続いてストーリーが拙い。
バルギアという帝国主義国家が他国を侵略し、この世界で貴重な〝水〟を略奪する様は他国からは恐れられていた。
そして次に目を付けられたヒロインの国アトランド、姫様(ヒロイン)は古から伝わる伝説の賢者を探して
主人公と出会い、人々が皆困らない様に大軌道樹にあるとされる大量〝水〟を手に入れれないかと模索する中で
侵略して来たバルギアと戦争終結で物語は終わる。
え?大軌道樹を目指すのはどした?って
――それは劇場で公開予定なので〝金〟払って観てね(笑)とのこと。

上記の簡単なあらすじからはそこまで酷く思わない在り来りの内容だが
説明にあった帝国バルギアの提督関連が酷い。
提督様は自分に逆らう者、気に入らない者、それ以外の者――要するに誰でも――容赦なく殺す。
恐怖支配制は理解もできるし、有効な手段ではあるが長くは続かないのは我々の歴史を見ても明らかである。
しかもこの提督は胡麻を擂る部下とかもおかまいない為、どう考えても誰かに暗殺されるだろう。
それこそ創作物にありがちな超人設定があったりすれば話は別だが、銃という子供でも大人を殺せてしまう武器がある中で
――〝暗殺されない訳がない〟――
よってちぐはぐ感が拭えない。
付け加えると提督の演技が演技演技し過ぎて、観てて違和感。

もっと酷いのは最後2、3話で突如として前触れも無く〝おおのぼり〟という神が登場。
帝国の侵略を救ってくれるのか?と思いきや数分で提督の操る巨大兵器に倒され退場……
出す意味あった??
更には主人公カイナがそんな巨大兵器を最後一瞬で焼き殺す。
しかも当の本人は使い方もわからずとのこと。
じゃ何でその工具出したんや!?って思います。
余りにも酷過ぎて開いた口が塞がらないとはこのこと。


最後に演出が酷過ぎる。
先に書いた大軌道樹の手掛かりとなる地図を姫様があっさり燃やしたり。
巨大兵器からアトランドを救ってくれた国家レベルの英雄に銃を突き付けたり。
知らない見ず知らずの人間であれば警戒するのもわからなくもないが
ヤオナ(王子)という知り合いが兵士達の傍にいても銃を向けさせるのを止めないという……
かつてないレベルの酷い演出……


こんな作品に果たして金を落としてまで劇場に観に行く人がどれだけいるのかって感じずにはいられない。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 5
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ディストピアの未来を照らす妙にさわやかなボーイミーツガール

【物語 3.5点】
原作・弐瓶 勉氏による王道志向のオリジナルファンタジー。

<雪海(ゆきうみ)>に覆われた世界。
<天膜(てんまく)>に住むという賢者の伝説。
など世界観、設定には斬新さも見られる。

ですがプロット自体はディストピア下の不毛な争いに、古代文明の遺物が絡む典型。
展開も昭和のジブリ風でベタベタ。
奇抜と思ったのは{netabare} 女の子が上から降ってこないで下から浮上してきた{/netabare} ことくらい。
もっともこれも捻った設定から出てきたボーイミーツガールのバリエーションですが。

物語の都合で登場人物に嘘を付かせたくないという脚本方針。
そのため純朴な主人公少年や清廉なヒロインの性格など、キャラに脚本を合わせたそうで。

これにより例えば、そんな逃げ遅れた人々など、捨て置かないと間に合わない。
まるで往年のジャンプアニメの引き伸ばしみたいでシナリオのテンポが悪い。
こうしたシチュエーションも散見。

おまけにフジテレビお得意の続きは劇場版で!まで炸裂w

ところが、これだけ自分をイライラさせる要素があったのに、このボーイミーツガールは毎回、不思議と清々しく。
<軌道樹>に僅かにへばり付くように生き長らえている人類が、残された水を巡って戦争するディストピアで言うのも変ですが。
私は、この冬アニメの中で、観たらホッと安心できる作品として重宝しました。


【作画 4.5点】
ポリゴン・ピクチュアズ設立40周年記念作。

本作の雄大な雪海、巨大な虫、移動要塞国家パルギアなどCGが得意とする構造物の描写だけでなく、
CGが苦手な人物の表情描写にも果敢に挑んできた同スタジオ。

今回は無表情の使い方にも進歩を感じました。
CG技術が足りなくて表情が無くなっているわけではなく、
ちゃんとコンテの意志を反映した伏線も兼ねた無表情になっている。
CGアニメもここまで進化したのかと感慨を覚えました。

特にバルギアの女士官・アメロテ。
バルギア軍が他国を蹂躙し、周りが盛り上がる中でも意味深な無表情。
{netabare} 元々はバルギアに滅ぼされた国の被征服民で、実力主義の組織の中でのし上がって来た。
バルギアのやり方には思う所が多々あるが、抵抗の限界も悟っている。{/netabare}
という含みを示唆するのに十分な良い表情でした。


文明が後退し、文字が何らかの意味を示すことすら忘れられつつある世界。
こうなるともはや“看板じい”など限られた人間以外にとって、文字は刺繍や看板の模様に過ぎなくなる。
この弐瓶作品の文字もアート性がありました。
つい<東亜重工>の文字を探し出しては嬉しくなってしまいますw


【キャラ 4.0点】
<天膜>の少年カイナ。
老人ばかりになった天膜に生きる最後の子供。

<雪海>のヒロイン・リリハ。
大国バルギアに脅かされている小国アトランドの王女。
事態打開のため<天膜>に住むと伝わる<賢者>を訪ねた折、カイナと出会う。

二人の少年少女の純心が希望の光となる。

その対となる悪役がバルギア最高司令・ハンターギル。
ちょっと露骨なんじゃないか?ってくらい残虐な言動。
ただ必ずしも勧善懲悪ではなく、{netabare} 失われた文明の巨大兵器<建設者>{/netabare} の影響による狂気であることが明かされる。

この主人公サイドと悪役の両極。
どんな窮地でも人間らしい優しさを忘れないピュアな少年少女には協力も得られ道が開ける。
策を弄して、味方の{netabare} 船をも投擲する{/netabare} 犠牲まで強いる曇った近視眼で、コップの中の争いを繰り広げる大人は墓穴を掘る。
この一貫した哲学は、<樹皮削り>など高度な科学技術を誇りながら、滅び去った文明の教訓をも暗示するかのよう。

王道ファンタジーを志向するに辺り、どの点を押さえていくべきか?
キャラ対比を通じて整理できているという手応えはあり。
さわやかな余韻の一因になっているとも感じます。

この観点から再考すると、上述の主人公たちの寄り道の人助けも悪くはありません。


その他、<天膜>で長らく殺し合いをしていない村の老婆たちが、<雪海>のリリハの剣を見て長過ぎる包丁だと驚く。
リリハがこれは夢じゃない?と思って“耳”をつねる。
我々視聴者とは異なる文化、価値観を反映した所作を挟むキャラ演出も良いスパイスでした。


【声優 4.5点】
プレスコにて収録。
柔軟な調整が可能なCGの特性を活かし音声に合わせて作画することで、
声優のナチュラルなボイス素材の長所の最大化を目指す。

主人公カイナ役の細谷 佳正さん。
道中、カイナたちが主張する伝説の類を、対面したばかりの相手に即座に信じてもらわないと動かない展開があります。
でも、嘘も野心もありそうにない、ほそやんの気だるげピュアボイス。
この声色で淡々と語られると、宇宙人はいる!と主張されても信じてしまいそうですw
脚本上も大きな助力となった好演だったと思います。

ヒロインの王女リリハ。
この可憐で素敵な声は一体誰なのだろう?
時めいていたらCV.高橋 李依さんでした。
キャリアも中堅にさしかかり、りえりーは充実の一途ですね。
正統派ヒロインでもっと見たい声優さんです。


【音楽 4.0点】
劇伴担当に澤野 弘之氏もスタッフに名を連ねるが、提供したのはメインテーマ「KAINA」他、数曲。
あとは近年、澤野氏とタッグを組むことも多いKOHTA YAMAMOTO氏がシンセ成分を補強。
さらに馬瀬 みさき氏が、雪海の静寂や民族音楽風などをカバーする陣容。

澤野 弘之氏は私も好きですが、正直、ここ数年来、供給過多だなと感じてもいましてw
本作のように澤野節も用法、容量を守って活用していくことが、
限りある水資源同様、澤野氏を消費し尽くさない上でも肝要かと存じ上げます。

OP主題歌はヨルシカ「テレパス」
言葉にならない気持ちを言葉にしてくれる二人の会話が詩的な歌詞世界。
かつて文字で栄華を極めた文明が寄り添えなかった心を、
このボーイミーツガールならすくってくれるのではないか?
淡い希望を抱く静かな滑り出し。

ED主題歌はGReeeeN「ジュブナイル」
相変わらずの前向き歌詞と、さわやか高音男性ボーカルで、
“燦然なシリウス”を目指して突っ走る、ベタベタ青春ソング♪
どんなに展開が曇っても、結末が中途半端でもw
最後に手を繋いだカイナとリリハの笑顔を見れば今日も気分はスッキリ♪

投稿 : 2024/05/18
♥ : 28

63.6 2 侵略者で戦争なアニメランキング2位
スカイガールズ [TV版](TVアニメ動画)

2007年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (261)
1617人が棚に入れました
世界を襲った謎の機械細胞群「ワーム」により人類は人口の三分の一を失うものの、人類軍の最終破壊兵器により壊滅した。それから10年の年月が過ぎた。

桜野音羽、園宮可憐、一条瑛花の3人は神奈川県横須賀市追浜の基地に集められる。そこで目にしたものは今までの戦闘概念を根本から覆す新兵器、飛行外骨格「ソニックダイバー」であった。ワームとの戦いでの負傷によりパイロットを引退した冬后蒼哉中佐の下、ソニックダイバーパイロット候補生として3人の訓練の日々が始まる。しかし危機は迫っていた。10年の時を経てワームが復活したのである。桜野音羽、園宮可憐、一条瑛花の3人は、人類の未来と希望を乗せ、ソニックダイバーで大空を駆る。

マジ天使 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

手堅く真面目に「メカ+少女」

「メカ+少女」というと、ストパンやISなど上がりますが
放送時期ではこちらが先でキャラクターデザインには、『ストライクウィッチーズ』のを担当した島田フミカネ氏初のアニメ作品となっています。

ただ可愛い女の子を空に飛ばすのではなくシナリオも真面目に展開されており、安易な萌えアニメとしてではなく、少女たちの葛藤・成長や人間模様のドラマなど、しっかりと地に足がついたような硬派なロボットアニメ

ただ個人的に気になったことは、ミリタリー系なのに8話まで日常パートを描いたこと・やや戦闘が他の作品と比べると見劣りしてしまったことでしょうか。

「メカ+少女」の先駆けのような作品で、荒削りな部分はありますが筋の通った作品で個人的に好きな作品の一つです。
他の「メカ+少女」と比べるのも良し、「ストパンは狙いすぎ」と思ってる人などに勧めてみたい作品でした。
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一通り視聴したら本作品の特典映像「釣りバカ瑛花さん」が面白い。
CV.伊藤静さんのキャラ崩壊がいい感じで伝わってきます。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 6

ジョニー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

結構好きです

クオリティーはかなり高いアニメです。
個人的にはストライクウィッチーズより好きで、魔法系ではなく科学系のロボットを使用したバトルシーンが魅力で、2007年のJ.CのCG技術を贅沢に使用しています。
話としては、王道系(悪く言えばベタ)ですが、カワイイ少女達のロボット高クオリティのバトルという事もあり、以外と楽しめます。
自分的にはちょっと、萌要素が強すぎるように感じますが、ストパンを楽しめる人には良いかもしれません。
今でもストパンと違い、まったく人気が出なかったのが不思議でなりません。。。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 4

おぷてぃM@s さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

面白い!

簡単にいうとロボットに乗った女の子たちが謎の生命体と戦う話しです
これだけ聞くとストパンの設定に非常に似てますが、整備士やオペレーターにも主要キャラが何人かいるので広い層のキャラを好きになることができます


内容は戦闘が少しワンパターンな気もしますが、全体的には面白い作品になってます


伊藤静さんのツンキャラや、藤原啓治さんの優しい上官などキャラと声優がしっかりと一致してるのも魅力的です


opを歌っているのはI'vのMELLさんです
とてもカッコイイ曲なので一度聞くことをオススメします

投稿 : 2024/05/18
♥ : 2

69.3 3 侵略者で戦争なアニメランキング3位
宇宙戦艦ヤマト(TVアニメ動画)

1974年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (154)
802人が棚に入れました
西暦2199年、地球は謎の異星人国家・ガミラス帝国の侵略を受けていた。ガミラスは冥王星に前線基地を建設し、西暦2192年より、地球に対して遊星爆弾による無差別攻撃を加えていた。海は蒸発し地球は赤茶けた姿に変貌し、放射能汚染で地上の生物は死滅する。人類は地下都市を建設し、地球防衛軍を結成して抵抗を続けていたが、科学力の差の前になす術もなく、地下にも放射能汚染が進行し、人類の絶滅まであと一年余りと迫っていた。最後の地球防衛艦隊が、冥王星空域でのガミラス宇宙艦隊との交戦で壊滅し、人類生存の希望は完全に潰えたかに見えた。しかし、この海戦の最中に外宇宙から飛来した一隻の宇宙船が火星に不時着、通信カプセルが回収される。その中にはイスカンダル星から、「放射能除去装置・コスモクリーナーDを受け取りに来るように」との救援メッセージと、航海に必要な波動エンジンの設計図が納められていた。

声優・キャラクター
富山敬、納谷悟朗、仲村秀生、一龍斎春水、青野武、伊武雅刀、小林修、平井道子
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

アニメ草創期の名作<追記;最終回を観て>

日本アニメ草創期の宇宙冒険もの。
宇宙戦艦ヤマト2199のリメーク元です。
ガミラスの攻撃による人類滅亡まであと1年。
宇宙戦艦ヤマトはわずかな希望を抱き、ガミラスと戦いながら、救世主イスカンダルを目指します。

ストーリーとしては王道。
しかし、子供向けアニメが大半の当時としては、真新しい設定でした。
私も含め、今のオジサンたちは結構好きな人が多いかもしれません。

月から火星へのワープで服が透けるとか、波動砲発射時にはエネルギー充填120%とか、アナライザーが人間味あふれるとか、今思えば斬新ですね。

ラストのシーンは、ひたすら感動した記憶が。
あまりにもシンプルで、今でも強烈に心に残っています。

ED曲「真っ赤なスカーフ」、当時は単なる悲しい曲と思っていました。
ところが、歳を重ねた今では身に染みる曲であることに気づきました。
これほど悲壮感のあるアニソンは、タイガーマスクのED曲くらいです。

<冥王星の話>
手に汗握る冥王星での反射衛星砲をめぐる攻防戦。
戦いの大きなポイントとして、冥王星の衛星が登場します。
なんと、冥王星の衛星カロンが発見されたのは1978年。
1974年に制作されたこのアニメは、冥王星の衛星の発見を予言していたことになります。
当時、ホントびっくりしました。

<追記;最終回を観て>
今の薄汚れた眼で、最終回だけ観てみました。

ひどい作画です。
でも、突然クリアになります。
制作者の意気込みが感じられて面白いです。

ひどい演技です。
臭すぎます。
当時はそれが精一杯だんたんでしょう。

ひどい設定です。
無理やりですね。
{netabare}デスラーが消滅する場面がスイッチオンとは・・・{/netabare}
尺が取れなかったとはいえ、雑ですね。

ラスト、感動しません。
歳を感じますね。
純粋な心をもった子供の時にもどりたい。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 53
ネタバレ

ぶらっくもあ(^^U さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ヤマト革命

時に西暦1974年9月、日曜ゴールデンタイムのTVCH覇権は妹に奪われ、
私は台所隅の小型モノクロ受像機で細々と「侍ジャイアンツ」最終回を迎える身であった、
かの名作アルプスの少女ハイジを擁し母親を味方に付け、
中学生にもなってテレビマンガ(当時はアニメという語源すら定かでなかった)、
エエ加減卒業セイ!等という理不尽な父親の目線、
ビデオ録画機一般家庭普及まだまだ先の話し、そんな時代、
そのアニメは放送された、

宇宙戦艦ヤマト
1974年2クール 企画原案 西崎義展 監督 松本零士 音楽 宮川泰 SF設定 豊田有恒 
メカニックデザイン スタジオぬえ アニメーション制作 オフィス・アカデミー


旧日本海軍最大級の戦艦、戦艦と言えば大和、
実力発揮することもなく悲劇的末路辿った戦艦である事は何となく知っていたが、
宇宙戦艦?戦艦が空でも飛ぶのだろうか?

タイトルバック、土の中から現れる船、艦首の穴?はナンダ?OP男声のアカペラ、
さらば地球よ、旅立つ船は、、、
白黒小型画面だけどいきなり魅せられてしまった事は覚えてる、
印象的だったのは劇中サーシャやEDイメージのスターシャ等の女性キャラ、
松本零士氏描く女性キャラは「男おいどん」から既知だったがとにかく独特で、
アニメで描かれたの初めてじゃなかったかな、
アニメにし辛い画だというのは当時ですら想ったけど、
{netabare}
遊星爆弾なるものが地球に降り注ぎ枯れ果てた海に埋もれた、{/netabare}

遥か昔の沈没船旧日本海軍戦艦大和の残骸、、、
再生?蘇り?二話で語られるのは戦艦として生まれてしまった大和の悲劇、宿命、
沈没船鉄屑大和から残骸削ぎ落とすように蘇ったヤマトは、
ノアの方舟?人類の希望?
ヤマトという艦名、当時(今でも)これはとても重要な事に感じた、
菊の御紋艦首に掲げ日本表す同義名与えられた日本の象徴船、
戦艦としての運命は悲劇だった大和がヤマトとして蘇り、
一縷の望み携え人類の存亡かけて十数万光年(←当時よく解ってない)だかの遥かな旅に出る?
こうしちゃおれん、物語佳境入りしたハイジに夢中な妹を、
人類の存亡がかかっとる!というもっともらしい理屈で(←どこが)押しのけ、
毎週家族の白い目線ものともせず視聴に至る、
波動エンジン?光の速度超える超次元航法ワープ?
波動エネルギー充填120%?タキオン粒子?電影くろすげ~じ?
艦首の穴の理由、船体そのもの砲身にするってか?なんじゃそりゃ!?
当時同時期放映されてたアニメとは明らかに異質であり謂わば画期的、衝撃的で、
とにかく毎回夢中で観てた、
音楽も素晴らしく、
破滅間近土気色地球憂う如く或いは希望というにはあまりにも果てしない、
そんな宇宙イメージそのものを詠う様な女性スキャット、
{netabare}
ヤマト発進阻止せんと目前迫る大型ミサイル主砲一閃、{/netabare}
爆炎の中旅立つヤマトBGM等涙物だった、
数年後改めオーケストラにて再録されたBGM集、
アニメ楽曲ものの草分けだが名盤だと想う、
本作低視聴率だった事もあり2クール終了という事らしかったが、
物語そのものはきちんと完結してた、

本作がヤマトブーム、ヤマト革命とも呼ばれるセンセーション巻き起こすことになるのは、
後の再放送が基端、日本全国各地でファンクラブなるものができ、
アニメ専門誌なるものが次々発刊され声優や制作サイド或いはかつての名作にも光があたる、
テレビマンガと呼ばれてたものがアニメとして一種市民権得たようなそんな時代だった、
本作TVアニメフィルムの再利用だったが1977年劇場版も公開される、
当時劇場でのアニメと言えば東映まんが祭りとかゴジラ映画の付録みたいなものばかりだったが、
本作起点に様々な長編劇場アニメも次々公開されるようになった、
本作自身もその後描き下ろしで劇場版二作三作、、、
或いはTV版ヤマト2、3等続編も制作されたが、、
商業的思惑等も垣間観えあまり触れたくないのが本音、

聞く処によると本作ハリウッドにて実写映画化決定だそうだが、
ヤマトが大和と引き離しイメージできない私にとっては、
私的残念な結果に終わった邦実写版以上に??なのが正直な処、
日本の象徴船戦艦大和の悲劇は歴史、
同戦艦からイメージされ希望の象徴として描かれた宇宙戦艦ヤマトは、
架空の産物なれど一種カルタシス的感慨懐かせる作品、
アニメ宇宙戦艦ヤマトはアメリカでも「Star Blazers」という名で放映されたそうだが、
大和でもなくヤマトでもYAMATOでもないものならやめてほしいのが正直な処、

余談的だが「宇宙戦艦ヤマト」、
ヤマトから派生したアニメブームまっただ中で制作された「機動戦士ガンダム」、
そして「新世紀エヴァンゲリオン」、
これら時代を著しく変えたと言われる革命的3作品いずれも、
初回放送時視聴率は散々殆ど話題にすらなってない、
理由?きわめて単純だが(人知れず)つまり観られてなかった知られてなかったが故、
その作品に偶然であれ何であれ、
触れ魅せられた人々(ファン)の口コミ、投書、反響、
作品本来の持つ魅力やパワーの正統認識の重要性、
「これスゲ~面白いんだけど誰も知らないんだよね~」
人知れずそのまま消滅あれば勿体ない話、
という事であにこれレビュー寄稿皆様に改め感謝な今日この頃。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 42

大和撫子 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

何もかも皆懐かしい

1970年代に放送されたSFアニメの先駆けともいえる作品。
地球を救う為に、はるか彼方にある惑星を目指すという壮大なストーリーは、ロマンを十分に感じ魅力的でした。
ワープしたり絶対的な破壊力の波動砲を放つヤマトを見た時は熱狂したモノです。
また敵役も含め登場キャラ達が繰り広げる人間ドラマには引き込まれ、作中に流れる宇宙を感じる音楽にはうっとり聞き惚れてしまいました。
昔のアニメなので作画が悪いのは当然ですが、第1話目のチャちな戦闘を見たときには、昔のアニメの懐かしささえ感じられました。
各話最後に表示された「地球滅亡まであと~日」という演出がとても印象的です。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 12

67.6 4 侵略者で戦争なアニメランキング4位
赤い光弾ジリオン(TVアニメ動画)

1987年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (35)
199人が棚に入れました
西暦2387年、「第二の地球」と呼ばれた植民惑星マリスで暮らす人類は、凶悪な宇宙の侵略者ノーザ星人の侵攻により危機に陥っていた。人類の兵器ではノーザ星人の装甲に歯が立たず、火力でも圧倒され、人類の滅亡は時間の問題だった。そのとき、未知の超文明から3丁の銃が人類にもたらされた。ターゲットを分子崩壊によって消滅させるこの銃は、ノーザ星人に対して唯一の有効な武器であり、神秘の銃「ジリオン」と命名された。マリス防衛軍は、ジリオンを活用して戦局を打開すべく、ジリオンを持つにふさわしい3名のエキスパート/JJ、アップル、チャンプを選抜し、スペシャルチーム「ホワイト・ナッツ」を編成した。以降、ホワイト・ナッツとノーザ星人の死闘が繰り広げられる。

声優・キャラクター
関俊彦、井上和彦、水谷優子、藤本譲、中村大樹、本多知恵子、速水奨、沢田敏子、小林修

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

光線銃玩具の販促アニメを傑作アクションに昇華させた〝ファンタジスタ"たち。

『エヴァ』出現辺りまで、玩具はアニメの上に君臨していた…。
『ガンダム』ですらガンプラ売りたい大人の都合に左右されていた…。

本作もそんな時代、セガの光線銃玩具の販促アニメ。
ところが後に『攻殻機動隊』を構築するスタッフらは反骨精神を披露。

とにかくこのアニメ、絵もキャラもストーリー展開もよく動く印象です。
いや…厳密に言えば、作画枚数等も決して多くなく、反復、使い回しも多用しているはず。
けれど彼らはどこで動く映像を見せて、場面を切り替えていけば、
視聴者をワクワクさせることができるか、よく分かっています。

優秀なサッカーの点取り屋は、ぼーっとしているようで、
ここぞという時に、動きがキレると言いますがまさにそんな感じ。

バッテリーが切れれば使えなくなる光線銃の残念仕様ですら、
ピンチシーンの演出に使う執念に、今見ても尚、胸が踊ります♪

動かして勝負に出た時に、作画が妙な粘り腰を発揮するのも本作の特徴。
作画崩壊の兆しを見せつつも、崩れそうで崩れず、
勝負どころではきっちり上げて来る。

この防御力は一体?と不思議に思っていたところ、
EDクレジットの動画仕上にて
当時まだ請負だった頃の京都アニメーションの名を発見して納得。
奴らのスタミナと運動量は当時から色々とおかしかった(笑)

CGも交えて絵を作る、今の時代からみれば、
絵はしょぼく見えるかもしれません。
けれど私はこういうエンタメ精神溢れる作画の仕事にこそ星★5つをあげたいです。

DVDレンタルなし。先日あにこれで行われた80年代名作アンケートでも除外w
(あれは本当に納得できませんでした(泣)スタッフのみなさんしっかりして下さいよ~。)
一部で動画配信されていて、私もそこで視聴しましたが、
アニメは動かして楽しませる。という原点を再認識できる作品。
数々の才能が構築したホワイト・ナッツの痛快ミッションを、
是非多くの人に体験して欲しいと感じる傑作ガン・アクションです♪

投稿 : 2024/05/18
♥ : 24

56.3 5 侵略者で戦争なアニメランキング5位
陸上防衛隊まおちゃん(TVアニメ動画)

2002年夏アニメ
★★★★☆ 3.1 (47)
201人が棚に入れました
『陸上防衛隊まおちゃん』(りくじょうぼうえいたいまおちゃん)は、赤松健原作のアニメ作品
【ストーリー】まおちゃんこと鬼瓦まお(8歳)たちが、小中高一貫教育の女子校の「聖14学園」で学校生活を送りながら「かわいいエイリアン」と闘う物語。まおちゃんのおじいちゃん(鬼瓦陸士郎)は陸の防衛隊幕僚長である。日本は可愛い宇宙人の侵略に悩まされていたが、まともに闘うのは残酷だから(=世論の支持を失う)とまおちゃんに防衛を担当させた。
当初は陸しかなかったが、かわいい宇宙人が海に落ちるなど陸だけでは対処できず、空の防衛隊・築島みそら、海の防衛隊・丸山シルヴィアと共に総合防衛隊を結成し、3人で防衛結界を作って宇宙人と闘う事になる。空の防衛幕僚長、海の防衛幕僚長の陸の防衛幕僚長への対抗心もあり誕生することとなった。


声優・キャラクター
こやまきみこ、吉川由弥、堀江由衣、長沢美樹、満仲由紀子、井浦愛、野島昭生、鈴木清信、谷口節

ねこmm。 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

まもりたい!まもりたい!みんなのえがおをまもりたーい!! 【ねこ's満足度:60pts】

日本を襲う謎の生命体……その名は”かわいいエイリアン”。
そんな宇宙人の侵略から地球を守る、可愛い女の子たちの姿を描いた物語です。

”かわいい”に対抗できるのは”かわいい”だけ。
孫馬鹿な防衛隊幕僚長たちは、我が孫を対宇宙人用の防衛担当にしたてあげます。
普通ならそんなこと国民が黙っていません。普通なら。しかしこの世界ではアリなのです。
なぜなら、防衛隊員である、まおちゃん・みそら・シルビーの3人があまりにも”かわいい”から。

つまづいては泣き、うまくいかなくて泣き、エイリアンの迫力に押されてはまた泣く。
そんなまおちゃんたちの可愛らしい姿が、異常なほど日本国民の支持を得るのです。
結果、内閣支持率は高値安定。莫大な防衛予算も楽々通過。そう、すべては国家萌えなのです。

カオス満載な展開は、上級者向けどころかもはや”超”上級者向けといった感じ。
それでも2クールも観てると最後はほんのり感動しちゃったり。もうなんだか洗脳の域です(笑)。

見どころは、ほっちゃんのロリ関西弁となにげに名曲なOP曲(映像は詐欺w)。
とにかくゆるすぎるくらいゆるゆるな、頭のてっぺんからつま先までほぐれちゃう癒し系(?)アニメです。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 23

マジ天使 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

至高のアニメ

通称「陸まお」小学生4年生の女の子が可愛いエイリアンと戦うお話。
赤松健さん原作の幼女アニメ。

内容はゆるゆるで心して視る必要があります。
26話各15分なのですが、精神と時の部屋のような時間をすごしました。
かなりの上級者向けアニメだと思います。

普通なら「このアニメに悪い評価をつけている人は正しい」と思います。
けれど、私はこのアニメの短所をすべて長所に変えて見ることに成功したので評価は良いです。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 3
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

赤松さんを神と崇める者でも、、、キツい(苦笑)

[文量→中盛り・内容→雑談系]

【総括】
小2の幼女が、可愛いエイリアンと、戦車で戦う話です。

もし、お好きならば(笑)

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
まず、私は大の赤松健ファンです。AI止ま、ラブひな、ネギま、UQ……全巻持ってますし、超お気に入りです。特にラブひなは、思春期どハマりだったな~。

で、まおちゃんですが、これはアニメというより、漫画もイマイチで、赤松さんの作品群で、唯一楽しめなかった。なんか、赤松さんの心の闇を詰め込んだような(笑)

敵が普通の異星人なら、もうちょい万人受けしたかも?

さすがにこれを観てると、恥ずかしくなります。鉄の心をもつ人向けですね(笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/05/18
♥ : 10

66.0 6 侵略者で戦争なアニメランキング6位
サイボーグ009 THE CYBORG SOLDIER(TVアニメ動画)

2001年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (76)
478人が棚に入れました
1964年に『少年キング』で連載をスタートした石ノ森章太郎(当時は石森章太郎)による人気漫画「サイボーグ009」は、1968年にはTVアニメ化され、バラエティーに富んだサイボーグ達の活躍で人気を博した。また、当時としては画期的な社会派作品としても注目を集めた。そして2001年、この名作が新作アニメとして復活。2001年10月からテレビ東京ほかにて放送され、最新技術を駆使したクオリティの高いアニメーション、小室哲哉の書き下ろしによる音楽、globeによるOP&EDなど豪華な内容で話題となった。
見覚えのない部屋で目を覚ました少年・島村ジョーに、突如謎の敵が襲い掛かってきた。しかし、ジョーは簡単に敵を倒してしまう。自分の能力に驚愕するジョーに、何者かがテレパシーで語りかけてきて…。

声優・キャラクター
櫻井孝宏、植田佳奈、森久保祥太郎、ゆきのさつき、飛田展男、大塚明夫、茶風林、チョー、岩田光央、麦人

卵の殻 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

とても真面目なアニメ

あらすじ
謎の悪の組織「ブラックゴースト」に拉致され、普通の人間から人間型サイボーグ兵器"(00ナンバー)サイボーグ"に改造されてしまった国も性別も年齢もばらばらの9人がブラックゴーストを倒し世界を平和にすべく戦うお話。

善と悪。対極にあり人の心に共存する二つの心理を009達とブラックゴースト(敵)として表現しています。
「善とは…悪とは…」をサイボーグ(機械)と人間、人間と神、戦争・人種問題などの社会風刺で、その場に置かれた人々の葛藤を描いています。


古くからのファンには賛否が別れましたが、この平成版はキャラのデザインや時代設定、使用音楽の変更により、雰囲気がライト化し(原作はヘビー)、若い私にも見やすかった。
とはいえ云十年も前の漫画が原作ですから随所随所にダサさは感じます。ストーリーにもキャラクターにも、今のアニメ界で流行っている要素や展開、そして「萌え」は一切なく、とても真面目なアニメです。

50話越えとかなり長いですが、その分キャラとストーリーがよく練られ、作りに作り込まれているのを感じます。

キャラは敵までもが完璧に作り込まれています。
敵を目の敵にし、倒しておしまいではなく、009達は敵を憎みながらも、時に同情しそして理解しようとします。敵(悪)の心理や葛藤、なぜそうなったのかまでしっかり描かれているので、視聴者も009達のよに敵キャラにまで感情が入れ込みます。

ストーリー(原作に忠実)も「ひと波乱の後あっという間に敵が倒れたー」という手抜きがありませんでした。
白黒はっきりしない部分が多いですが、それは理由があってそうなっている事で、理想と現実がうまい事融合していて面白いと思いました。

全体的にシリアスなアニメですが時々挟まれる"一休み"的なほのぼの回がクッションになり最後まで飽きずに見る事が出来ました。

ただすこし残念だった点が作画の悪さです。
テンションが上がるような素晴らしい戦闘シーンもありますが、中には見るに堪えないような回もあってガッカリしました。個人的にはそれをも超える素晴らしいストーリーが基礎としてあるので目をつぶりましたが、駄目な人には駄目かもしれません。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 8

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

体 が 溶け出 す この奇 跡を 待ってた――――――――――――

原作はご存知、オイラが日本の最強漫画家の一人と疑わない石ノ森章太郎先生のライフワークとも呼ぶべき代表作
それぞれが悲運を背負いながらも悪と戦う、9人のサイボーグが繰り広げる『SF異能力チームアクション』の元祖


コレはいわゆる第3期テレビアニメ版、或いは平成版といわれてるヤツでつ
全48話+非ソフト化の総集編1話+完結編2話+未放映話1話(サーセン;←コレはいまだに見たことがないんです)
もはや伝説の第2期(吹きすさぶ風が~♪)の方にはなんの思い入れもないので、ゆとり世代よろしくオイラはコチラを紹介させていただきます


関東では裏番組に日本最高視聴率を誇るのアニメ番組である『サザエさん』が控える日曜夕方6:30枠に構えるという妙に強気で挑んだ意欲作


視聴率こそ惨敗でしたが、再現度の高いキャラデザや過去作より当然のごとく進歩した技術力を用いての戦闘シーンの描写(特に加速装置がサイコーですね^^)が国内外の石ノ森ファンからの賛辞、ひいてはオイラのような新規ファンの獲得に至ったわけです


これで『スカルマン』ぐらい作画が良かったら本当に傑作だったんですけどねー
そこは水準が低めだったゼロ年代初期のアニメ界事情と安定感重視の通年モノの宿命でもありました;


スタッフ&キャストは当時の若手ばかりに一新
音楽はavexがスポンサーだった関係で「俺たちのTK」こと小室哲哉が、主題歌はglobeが担当でした
コレが昨今横行する無理繰りなタイアップと言うわけでもなく、今作に合わせたOPの演出や一部歌詞の変更など細けぇところにも拘るイイ仕事をしてくれましたT_Tナケルゼ!
OPのゼロゼロナンバーのカウントアップは実際の音源には無い演出なんです
くぅ~!>_<アツイっす!!!


お話の構成自体は原作に忠実、48話で彼らの宿敵ブラックゴーストを倒すところまでです
ただ当時で原作から35年余りの時を経ての映像化ということで激変した世界事情などを考慮し001~004までは過去の戦時下に作られ凍結されていた初期サイボーグという設定に切り替えられました


で!凄いのはやはり幻の完結編を最終回に持ってきたところ!
石ノ森先生自身が009をメタフィクション宣言してしまうところから始まるショッキングな内容です・・・実質これが先生の遺稿なので、アニメ化されただけでもファンには胸アツ!

投稿 : 2024/05/18
♥ : 12
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

丁寧に作られていて良かった

2001年版アニメサイボーグ009です。
リアルタイムで一部見て楽しんでいて、今回改めて全話視聴しました。
原作は読んでいないのですが、このアニメだけでも楽しめました。

皆さん書かれてますが、OP私もすごく好きですね。
音源もよく考えて使われていて、絵コンテや演出も素晴らしいです。
序盤で使われていた第一話の編集版もシーン選択が良く、もともと作画も力が入っていてこちらも好きです。個人的には甲乙つけがたいですね。

ストーリーのフォーマットは勧善懲悪ですが、敵の設定がしっかりしていて背景を想像しやすく、かつ葛藤や苦悩も描かれます。逆に非道で残忍な敵もおり、その対比も作品のテーマによくはまっていたと思います。
00ナンバーたちの成長・変化に、仲間や普通の人々との交流だけでなく敵との出会いも影響していることもしっかり描かれていました。

{netabare}
また本筋ではない単品の回も良い話が多かったです。
原作にもとからあったエピソードも多いようですね。コミカルな回にも心暖まる要素があったり、重い話にも希望が感じられたり、多面的に楽しめました。
尺の調整や演出など、無理なくアニメに落とし込めていたのではないかと。
「張張湖飯店繁盛記」「青いけもの」「結晶時間」「星祭りの夜」が特に好きです。


キャラクターは、原作からよくできていることもあって、キャラかぶりすることもなく描写に(フランソワーズ意外は)ブレもなく、全体的に良かったと思います。
ただ、いくつか詰められていない部分があるとも感じました。

まず、ピュンマの掘り下げが足りないこと。
ピュンマのメイン回はあと2話くらいあっても良かったなあ。つらい過去を背負いながらも冷静で穏やかで、時に縁の下の力持ちのような役回り、珍しい中東のキャラクターなのですごく惜しいです。
レギュラーキャラでもゲストキャラでも、色んなキャラとの絡みが見たかったです。「なぞの無人島」や「凍る大地」のような珍しい組み合わせの話、ピュンマにもあればなあ、と。(あと、アドリブ少ない岩田さんてあまり見たことなかったし、もっと聞きたかったなあ…笑)
キャラはしっかり立ってますが、アニメオリジナルで一話くらい作っても良かったと思います。

それから、フランソワーズの描写です。
フランソワーズは序盤では、女性らしく繊細ながらも気の強さや意思の強さも感じられ、00ナンバーサイボーグらしいヒーロー性も見え隠れしていたと思います。
ですが、回によってはただのヒロインになってしまったり、ジョーへの恋心が良くない方に描写されてしまったり、すごくもったいなく感じました。
とくにミュートス編とヨミ編は良くなかった…(wikiの情報が正しければ、同じ脚本家の方ですね…)
ジョーのロマンス要素の多さがさらに良くなかったです。
ジョーもフランソワーズに惹かれている描写があるにも関わらず、わずか1エピソードのみのゲストキャラとの関係が簡単に恋愛に発展しているように見え、必然的にフランソワーズのヤキモチは増えてしまうのですよね…

脚本家全員がキャラクターを一貫して描くのはすごく大変なのでしょうが、紅一点でとても目立つだけに、もっと気を使って欲しかったです。


とはいえ、それ以外は好きな要素がたくさんあってなかなか楽しかったです。
そしてラストに完結編の序章を入れたことは、本当に思いきった選択だと思います。私はこういう思い切り、好きですね。
物語には終わりがあってこそだと常々思ってはいますが、原作を忠実に、となれば外せなかったというのは納得できますし、この作品ばかりは未完であることが、不思議と収まり良くも感じます。ヨミ編で終わるとジョーとジェットが行方不明になっちゃいますし。
{/netabare}

リアルタイムでも今回見直しても、やっぱり魅了された第一話ですが、監督の演出で作画にも力が入っていて、かつ掴みの良い素晴らしい回でした。
そこから一年という長丁場、視聴者に対してごまかしたり媚びたりすることなく、真摯に作られた作品だと感じています。
今秋イベント上映される新作アニメ、同じ川越淳監督ということで、今度もこういう真摯な作品であることを願いつつ、楽しみにしていたいと思います。(2016.3)

投稿 : 2024/05/18
♥ : 9
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