2016年度の兄弟TVアニメ動画ランキング 10

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の2016年度の兄弟成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月08日の時点で一番の2016年度の兄弟TVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

80.4 1 2016年度の兄弟アニメランキング1位
モブサイコ100(TVアニメ動画)

2016年夏アニメ
★★★★☆ 3.9 (924)
4638人が棚に入れました
自己表現がヘタな超能力少年・影山茂夫、通称・モブ。
普通の生き方にこだわり、超能力を封印しているモブだが、感情が昂り、その数値が100になったとき、彼の身に何かが起こる!
インチキ霊能力者、悪霊、謎の組織……モブを取り巻く様々な人に囲まれて、彼はいったい何を思い、何を選ぶのか?
WEBコミック界のカリスマ=ONE(「ワンパンマン」)の原作を、アニメーションスタジオの最高峰=ボンズがテレビアニメ化!
TOKYO MX他にてテレビアニメ放送中! 2つのONEによる期待値100%超の青春超能力アクション!


声優・キャラクター
伊藤節生、櫻井孝宏、大塚明夫、入野自由、松岡禎丞、細谷佳正、藤村歩、種﨑敦美、佐武宇綺
ネタバレ

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

モブ君と霊幻さんの掛け合いが面白い、超能力アクション&心霊ギャグ

モブこと影山茂夫君と、その師匠であり、自称霊能力者、もとい詐欺師?の霊幻新隆(れいげんあらたかと読む)さんの師弟コンビが主役のアニメの様です。

1話冒頭から遺憾なく発揮される、モブ君による色彩豊かな花火の様な超能力表現が取り分け目を引きました。それにしてもお強い。殆ど無敵キャラですね(笑)。

純朴で静かなモブ君と、大口叩きでありながら常にテンパリ気味の霊幻さんの掛け合いは、古典的なギャグと言い切ってしまってもなんら語弊は無いと思われますが、絵柄の面白さも相まってかなり笑かされました。

奇抜なキャラデザなので、背景からキャラが浮いている様に見えてしまう場面もいくつかありましたが、ちらっとだけ心霊スポット探索でもしている様な気分にもなれましたので、この作品の持ち味として概ね受け止められました。(1話トンネル入り口付近の背景が特に。2話以降はキャラが背景に馴染んでました。)

それにしてもモブ君と霊幻さんの関係は謎です。自称霊能力者として、依頼があれば片っ端から危険な場所に足を運ぶであろう霊幻さんが、本物の霊感のあるモブ君と出会うという事も、無きしも有らずと思われますが、なぜに師弟関係? 今後の展開で明らかになるのかも知れません。

あとちょっと心配なのは、霊幻さんの嘘がいずれバレてしまうかも知れないと言う事。(1話から結構際どかったので、あるいはモブ君はもう知ってるかも)それでもモブ君なら涼しい顔で許してくれる気がします。そんなオーラをまとっておられる底知れぬお人です。

以下は各話の感想

~3話~
{netabare}
怪しげな宗教団体「(笑)=かっこわらい」とその教祖エクボ現る。正義感溢れる新聞部女子、米里イチさんも登場。そしてついにモブ君が100%に!?

(笑)の教義とは無理にでも笑い顔を作る事で、形から入って本当に笑える様になるというもの‥。悩みの原因を究明しないで表層だけ取り繕っても何も変わらない事は明白です。お仲間達に守られている間は笑っていられるかも知れませんが、独りぼっちになった時、付け焼刃の幻想はぽっきりと折れてしまう事でしょう。

ジョークの様な話ですが、こんな事を真面目に演説している政治活動家が現実にいたりします。もしかしたら新興宗教団体の中にもこんなのがあるかも知れません。似た感じのはいっぱいあります。何というか‥現実の方がヒド過ぎる‥。モブサイコ作中でもれいによっていんちきでした。

2話、3話と続いて、利己的な思惑があるにせよ、霊幻さんの言う事に説得力が加わってきており、モブ君の事を心から心配しているような節も見受けられました。前回のマッサージの腕前といい、かなりの勉強家の様ですし‥(笑)。これなら超能力が使えない事がモブ君にばれてしまったとしても変わらず師匠って言ってもらえる気がします。
{/netabare}
4話、5話
{netabare}
肉体改造部に入部し、新たな自分を見出そうとするモブ君ですが、塩中と黒酢中の不良同士のケンカに巻き込まれてしまいます。初登場となるモブ君以外の超能力者、花沢輝気(テル)も現れ、ギャグ色が大幅に減り(絵柄とかで笑える所あるけど‥)若干バトル物の様相を呈してきました。

初登場時では画で笑わせる印象の強かった肉体改造部の人たちですが、今回では部員思いの優しくも熱い面を爆発させます。もはや肉体改造というレベルじゃない? まるで暴風雨が吹き荒れた様に、瞬く間に不良たちを平らげてしまいました。

続くクライマックスのモブ君とテルの戦い。能力の優劣を付けんとモブ君に戦いを強要するテルに対して、超能力で人を傷つける事を自身に許さないモブ君は身を守る事にのみ徹します。窮地に立たされながらも、あくまでもテルに対して超能力を行使しないモブ君の姿に私は彼の本物の強さを見ました。相手の土俵には決して上がらず、あくまでも自分の信念を通すモブ君、何者にも屈しない確固たる個性があったのではないでしょうか? 超能力が無くともモブ君は空っぽの人間ではないのです。

競争社会の中で自身の価値を、他者との比較、上下、優劣と言った一方的な価値観でしか見出せずに苦しんでいる全ての人達に観てもらいたいお話と思いました。

より強い力を求む者、力が無ければ何かを守れない? その何かとは何でしょうか? 守っているのは本当は国とか家族とかじゃなくて、本能とか呼び習わされている生物の遺伝的特質、あるいは犬も食わぬ様な卑屈なプライドの塊とか何かではないでしょうか? 私はどちらかと言うと後者だと思います。バトル展開は好きではないですが、物語、キャラの台詞に魅力を見出せる良い回でした。(回想シーンの霊玄さんも‥)

前回から暗い影が差すモブ君の弟の律君の事も気になりますが、次回からはまた初期仕様に戻るとの事、このままバトルものにならないでほっと安堵。霊幻さんの出番が戻ってくる事に期待したいと思います。
{/netabare}
6~8話
{netabare}
前回の次回予告では初期仕様になるとの事でしたが、6、7、8話とかなり違っていました。ギャグ少な目で、あってもビジュアル面とか申し訳程度、霊玄さんの依頼引き受けパート(多分マッサージパートともいう)も取って付けた感じで、同じネタの使い回しもあり、私的にあまり楽しめず、ちょっと残念でした。

お話全体も暗さと暴力性を帯び始め、律君の迷走、不良同士の抗争、悪の組織の登場など、どちらかというとバトルものにありそうな展開が続きます。ゆる~い心霊ものとしての初回の雰囲気からどんどんと離れていってしまいました。

バトルといえば5話のテル回ですが、この時はまだ、モブ君の力の放棄とテルの孤独感が絡み合い感動的なドラマを作り出していましたが、8話はもう、不良漫画とかドラゴンボールみたいな完全なバトルものになってしまっていて、殴ったり蹴ったりの応酬が殆ど。不良を"ガキ"呼ばわりする大人も子供。大人の私にはただただ痛々しい印象が残るだけで、ドラマとしての魅力が全く感じられませんでした。モブ君の超能力で人を傷付けまいとする信念はどこに‥という疑問も‥。律君の為だから仕様が無い気もしますが‥。

8話終幕、モブ君とテルが同盟を結ぶ展開は良かったのですが、これもバトルものではお約束の展開‥‥。それにしてもテルのあの頭、面白いのは分かったから、もう初期仕様に戻しても良いのではなかろうか‥?

次回もバトルが続くようです。
{/netabare}
9話
{netabare}
律君救出のお話。ますますバトルものの様相を帯びてきている気がしてなりません。悪人の性格もみんな似たり寄ったり、暴力で脅して言う事を聞かせるタイプ‥。序盤はギャグとか会話劇が多めのアニメだったのに、一旦バトルものの色に染まってしまうと物語の描き方の安易さからそこから抜け出せないものなのでしょうか?

古くからあるジャンプ漫画のパターンそのままなので、あまりにも進歩が無いなぁと今回も残念な内容でした。
{/netabare}
10話
{netabare}
今回もまたバトル回。特徴的な画風を除けば、古典的なバトルものの展開を辿っている様にしか見えませんでした。戦いのけりが短時間でつくのは、見ていてストレスを感じなくて良いけれど、バトル前には期待させて、"あっさり敗北(もちろん敵が)"のパターンは前回から繰り返しでした。視聴者に爽快感を与えたい為なのか、無意味に敵の数が多い様な気がします。

終幕には長らく出番の無かった霊玄さんの姿が! まさか、ウソでしょ?

続けて視聴してみようと思います。
{/netabare}
11話
{netabare}
颯爽と現れた霊玄さん。自信あり気な態度とお得意の口車で「爪」の構成員たちを懐柔、大いなる張りぼてのカリスマをかざし、アジトの奥へと進みます。

「爪」幹部を目前にしても一歩も引かぬ姿勢、非超能力者でありながら、こすい大人の言動と姑息極まりない戦法で相手との力量の違いをものともせず善戦? 爪の超能力者達を"大人になれなかった子供"と断じ、モブ君を連れ帰ろうとする霊玄さん、堂々たる迫力がありました。6話から脈々と続く、幼稚なバトル過多のエピソード全てを布石と錯覚させる程のインパクトがある展開でした。

‥でも、いくらなんでもご都合過ぎる? 冷静に見たら古典的なギャグ描写満載の陳腐な展開と言わざるを得なかったのかも‥。まぁ、今回の主役は霊玄さんだし仕方ないのかも‥(笑)

そして後半パート、「爪」アジトから脱出を試みるモブ君と律君、テル、霊玄さんの4人。人を傷付ける罪をモブ君に負わせたくない霊玄さん、その決死な行動がモブ君の"何か"を再び目覚めさせてしまいます。

ギャグ、シリアス、存分に入り混じった、久々の充実のお話でした。
{/netabare}
12話
{netabare}
最後は結局モブ君が?と思っていたら意外や意外、今回も霊玄さんのターン!

モブの信頼を経て力を得た霊玄さんの無双振り、非常に痛快でした。「没収」と桜威の武器を奪ったり、「人と話す時はマスクを外しなさい」とばかりに遺志黒のガスマスクを引っぺがしたり、あらゆる超能力を無力化しつつ、最後は説教で止め。これが師匠の実力なのか!?

霊玄さんは自らを"庶民"と称し(ほんとは詐欺師だけど)その庶民の力に及ばない幹部達をも庶民と断定。圧倒的な力の差を持って説き伏せるやり方は強引この上ありませんが、結果的には彼らを無力化してしまいました。口車の上手さはやはり大人?もとい詐欺師? まぁ、それで言い負かされてしまうというのが「爪」という組織のへぼさとか薄っぺらさなのですが‥。

とは言っても、「爪」幹部達の持つそれぞれの個性とか力はやっぱり特別なものなので、そこら辺は認めてやって欲しかった気もします。力の強さがどうのとか、上下の話ではなくて‥。でもそれは彼らが後で冷静に見つめていくべき所なのでしょう。

ボスの遺志黒については自己愛の塊の様な人で、人を見下し認めず、その癖自分は認められたいという、力の上下でしか人を評価する事の出来ない、最も幼稚な思考の持ち主であったという印象を残しました。正体が‥‥であったという事も殊更その印象を際立たせています。人をサルと蔑む一方で、人から認められたいというのは矛盾する考えで、この遺志黒という人、実は自分がつまらない人間であると言う事を内心知っていて、それを認めたくないだけなのかも知れません。最後まで抵抗し続けた悪霊使いの人についても多分同じ様な思考の持ち主なのでしょう。

エピローグ、鬼瓦と生徒会長、律君の問題についてのお話があります。リコーダー事件を経て精神的に成長した鬼瓦の、"自業自得の部分もあった"と事件当時を振り返るさわやかな台詞と共に、かなり非道な事をした生徒会長と律君は快く許されました。人の罪を責めない態度、度量、立派でした。いいやつです。

最後の最後、オマケのツチノコ捜索はかな~り久し振りの日常ギャグ回。1話から先、特に成長していない移り気でイイ加減な霊玄さんと、大きく成長したものの、いつもと変わらぬ穏やかさをもつモブ君の姿が見られました。

ここで終わってしまってもいいかなと思える物語でしたが、バトルものというのは後に控える敵を常に用意しておくもの。まだまだお話は続く様です。

もし2期があったら、初回近くのお話とか上記のオマケみたいな日常パートとかギャグを大目にして欲しいけど、どうなるのでしょうか? 漫画未読なので分かりませんが期待したい所です。
{/netabare}

押切蓮介先生の漫画とかに見られる様な、※幽霊+ギャグという意外(むしろ今や定番?)な組み合わせに面白さを見出せる作品でしたが、途中からバトルものに? 初期仕様に戻って欲しいけど無理なのだろうなぁ‥。

最後まで観終えて。紆余曲折ありましたが、最後は初回の雰囲気に元通り。全編を通してみると、とても楽しい作品でした。

※:でろでろ、プピポーなど、面白おかしな妖怪、幽霊もの。幽霊ものじゃないけれど、押切蓮介先生は時代設定を90年代に据えたゲーム漫画「ハイスコアガール」の作者としても結構有名。諸事情で連載停止状態でしたが再開された様で良かったです。

※作画の過大評価は1話冒頭のモブ君のスゴ過ぎるESP描写によるものです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 27
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

再評価。能力と劣等感、生きづらさを描いた秀作。作画も印象以上にすごい。

22年5月に1回目のレビューを描きましたが「お兄ちゃんはおしまい」「チェンソーマン」の他、いろいろ現代の生きづらさを描いたアニメ等に触れて、本シリーズを本腰いれて見ようと再視聴中で1期を見終りました。23年12月に再評価です。

 本作の原作開始は2012年です。超能力の強さの兄へのコンプレックスによる弟の悩みが中心テーマになっています。その一方で主人公の兄の価値観がモテる、モテないの問題になっています。青春への憧れです。兄が身体性を求め身体を鍛え始めるのが面白いところでしょう。身に覚えがある人も多い行動ではないでしょうか。2009年の「ワンパンマン」よりも「強さだけ」の役に立たなささが深刻になっています。

 超能力=勉強と捉えるのが自然でしょうけど、その力でバトルしますので勉強だけだと狭い気はします。人を傷つけることは駄目だ、人に力を向けるなと言われてきたのに、社会・世間は皆人を傷つけ、力を人に向けて使っている矛盾を描いています。
 
 主人公は大人に騙され搾取されています。傍から見れば霊幻は悪い存在ですが、彼の居場所でもあります。そして、人を騙し搾取する資本主義の象徴でもありますが、彼によって救われる人がいるのは確かだし、一般常識的な大人でもあるような気がします。

 もう一つの視点としてエクボを置いたのが面白いところです。彼により能力の有無や強弱の解説が話にうまく溶け込んでいます。霊幻が資本主義の大人の常識なら、エクボは力あるものの論理です。

 笑顔を強要する宗教もまた「面白い人」がモテる、空気を読むなどの時代の気持ち悪さを象徴していました。

 そして怪しげな「能力開発セミナー」です。「能力さえあれば何とかなる」ということを皮肉っている様にも見えます。本当に能力がある人は開発セミナーなんていかない…これは塾と捉えてもいいですが、資格取得の予備校とかアニメ専門学校とか肩書と学歴、あるいは「学ぶことそのものに付加価値をつけている」社会にも見えてきます。その中低レベルの中で強い弱いと競っていても本当に実力ある人はそんなものに頼らない。

 そういう時代の問題を拾って、作品に仕立てた本作は面白いというより興味深いです。1回目のレビューは絵柄でその辺の読み取り方が中途半端だった気もします。

 ただ、2012年(アニメは16年)のこの頃は、まだ、彼の悩みは心の持ち方で何か救済があるような描き方でした。それが2019年の「おにまい」「チェンソー」の原作だと、女になるしかない、悪魔になるしかない状況になっています。
 そして今は「アンテッドアンラック」「はめつのおうこく」などもう滅びるしかないという状況なんでしょうか?


 アニメとしてもう1点着目したいのが作画です。本作キャラデザが原作に寄せているので、作画が良いように見えませんが、作画のいいアニメを求めて研究していたら本シリーズは外せなさそうです。2期・3期と良くなってゆきますが、1期の段階でもかなりのレベルだと思います。

 人を回り込む様に見せる・回転させる、表情・感情表現で顔だけでなく身体を動かす、構図が単純じゃない、背景が丁寧で独自性があります。そういったところが非常に丁寧に描かれています。

 オール4の評価にしていましが、ストーリーキャラは4.5。作画を5に変更します。続きものということで極端に高くはしませんが、初回の時は見る目がなかったと反省です。
 ただ、時代が10年で変わっています。劣等感や資本主義と大人の汚さ、社会における承認などは永遠のテーマではありますが、若干古い感じがし始めているのは事実でしょう。2期・3期でどう変化して行くのか楽しみです。





以下 一回目22年5月ののレビューです。



主人公の劣等感の話が、サブキャラ、ゲストキャラに視点がうつってゆく?

{netabare}  3期が来るそうで、そんなにすごいんだ、と思い視聴しました。1期を見たばかりで2期も見てないです。前半はかなり面白い、後半はまあまあでした。

 非常にわかりやすくコンプレックスの話なんでしょう。中2であることはまあお約束ですね。思春期の悩み、とくに自己肯定感とか女性からの目とかそういう部分を主人公を初めとした悩んでいる側の主観で描いている感じです。

 痛さをあまり感じないようにギャグ…というほど面白いギャグでもないですが、ギャグで相対化している感じといえばいいんでしょうか。笑うほど面白くないですが、マンガやアニメのキャラを茶化したような構造が、感情移入しないで客観視しているような視点で描く効果がある気がします。
 そのくせ、主人公の悩みにはライドできる感じなので新しい表現手法なのかもしれません。

 テーマ的には力がイコール生きやすさでもないし、モテる要素ではない。兄弟間のコンプレックス。大人の責任と力の使いかた、学校内での役割と実際の力…肉体と超能力みたいな感じで、描いていたと思います。

 それぞれのエピソードもどんなキャラのどんな劣等感や欲望の話なのかが明確でテーマの割には見やすく理解しやすい話で面白かったと思います。

 ただ、主人公の不自然なところって、新聞部の娘とか電波なんとか部の部長とか女の子が近くにいるのに、惚れないところがオタクじゃない感じですね。
 それだけでなく段々と不自然になってゆく気がします。彼のキャラの造形って劣等感と力のアンバランスに共感できて、初めはいいんですけど、爪の辺りですでに物語を語るためにどんどん歪んでいって、モブくんはどんどんキャラのためのキャラになっている気がします。

 つまり本作は出落ちとまで言わなくても、超能力で無敵な主人公が、モテナイコンプレックスや、やりがいとか中学生らしいバラ色な時間みたいな一般的な幸せがないと感じている、という設定が彼のアイデンティティの表現です。ここはすでに爪の話のところまでである程度描けてしまっていました。

 つまりワンパンマン的な方向性、つまりサブキャラ、ゲストキャラが今後は主人公を中心に騒ぐ構造の話にならざるを得ない、主人公が空気になってしまわないでしょうか。

 気になるのは、師匠の正体です。昔読んだSFで能力を持たないことが能力という存在がいましたけど、そんな感じ?あるいは禁書の上条?よくわかりません。完全に能力がない、それを口八丁で丸め込むというコミュ力でしょうか。


 総評は、テーマをうまくストーリーにしたてて、かなり面白かった前半の目新しさに比べ「爪」以降興味が減じて行きました。
 それは主人公から周辺のキャラに視点がうつっていったからで、現在のワンパンマンのつまらなさと同じ方向性なのでちょっと気になりました。

 原作は絵でアウトで読みもしませんでしたが、アニメではキャラデザ含めてかなり見やすいです。

 前半と設定だけなら90点以上つけられますが、後半の展開が60点、平均すると75点という感じでした。ですが、本作だけなら結構面白いアニメだったといえると思います。

 2期以降どうなるかですね。ゲストキャラ頼りにならなければいいんですけど。 {/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 9

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

裏バンの白ティーポイズン

霊幻新隆の圧倒的胡散臭さと文句をそこまで言わずにいいように利用されている感ある茂夫。
茂夫がインチキに気付いているのかどうかはよく分からんが、とりあえず小学生の頃に気持ちが救われた恩返しも兼ねてお手伝い。
でも、嘘から出た実もあるってことで。

裏番長になっているのは草。ニックネームのセンスよ。
肉体改造に励むのも良いことです。

圧倒的な強さとモブな感じの組み合わせが面白くて続きが気になる作品。


OP
99 MOB CHOIR
ED
リフレインボーイ ALL OFF


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
自己表現がヘタな超能力少年・影山茂夫、通称・モブ。普通の生き方にこだわり、超能力を封印しているモブだが、感情が昂り、その数値が100になったとき、彼の身に何かが起こる!インチキ霊能力者、悪霊、謎の組織……モブを取り巻く様々な人に囲まれて、彼はいったい何を思い、何を選ぶのか?

1. 自称霊能力者・霊幻新隆~とモブ~
科学では解明できない怪奇現象と戦う「霊能力者」たち。「霊とか相談所」を営む霊幻新隆もまたそのひとり――を自称する、ニセ霊能力者。彼の頼みの綱は、相談所でアルバイトするスーパー地味な中学2年生・影山茂夫、通称「モブ」にほかならなかった……。モブ爆発まで――27%。

2. 青い春の疑問~脳感電波部登場~
部員不足が原因で、生徒会から廃部の通告を突きつけられた脳感電波部。そのメンバーである犬川が目をつけたのは、クラスメイトのモブだった。彼らの執拗な勧誘を一旦、保留するモブだが、そんなとき「霊とか相談所」に聖ハイソ女学園からの依頼が舞い込む。私物の紛失やポルターガイストなど、怪奇現象に悩んでいると話す依頼人たち。さっそく探索を開始したモブは、体育館に悪霊・匂い嗅ぎを追い込むが……。モブ爆発まで――42%。

3. 集いへの誘い~簡単に言うとモテたい~
肉体改造部に入部したはいいものの、川原をランニングしただけで倒れてしまうモブ。彼の願いは筋肉を鍛えて、憧れの幼なじみ・ツボミちゃんと仲良くなることだった……。思い悩むモブにある日、声をかけてきたのは奇妙なマスクをつけた女。彼女に誘われビルの一室を訪ねたモブの前に、満面の笑みを浮かべた男が現れる。彼こそは、笑顔の維持が幸せを維持する条件だと説く怪しい宗教団体「(笑)」の教祖・エクボ様だった。モブ爆発まで――20%。

4. 馬鹿オンリーイベント~同類~
宗教団体「(笑)」騒動のあと、モブはエクボなる悪霊につきまとわれるように。さらには、騒動でモブの力に感づいた新聞部の米里イチが、モブの周囲を嗅ぎまわり始める。そんなある日、肉体改造部をひとりの生徒が訪れる。その生徒とは、塩中で番長を張る鬼瓦天牙。彼は先日、黒酢中に乗り込み、その裏番長・花沢輝気、通称「テル」にコテンパンにされていた。なぜならテルもまた超能力の持ち主だったから……。モブ爆発まで――45%。

5. OCHIMUSHA~超能力と僕~
黒酢中の裏番長である「テル」こと花沢輝気にタイマン勝負を挑まれたモブ。まったく超能力を使おうとしないモブに対し、テルは苛立ちを募らせる。テルによって一瞬にして消し飛ばされるエクボ、破壊される校舎、乱れ飛ぶ包丁と沸き立つ黒雲……。圧倒的な力を振るうテルの姿を前に、モブはかつて、自分と弟の律の身に起きた悲劇を思い出す。「超能力を封印しよう」と思った、あの日のことを……。あとに残された悲しみは――100%。

6. 不調和~成るために~
テルとのタイマン対決もひと段落し、戻ってきた平穏な日常。相も変わらず霊幻は、インチキ降霊術で依頼人を騙くらかし、脳感電派部の暗田トメは、モブを引き連れて超能力者を探しに出掛ける……。そんなある日、モブの弟・律はある男に声をかけられる。男の名は密裏賢治。律を、すっかりモブと勘違いしている密裏は、彼を私設の超能力研究施設・覚醒ラボへと招待するのだった。そして、その施設内には超能力を持つ子供の姿が!?

7. 昂揚~喪失を手に入れた~
塩中の生徒会長・神室が主導する「非行生徒への声かけ運動」により、次々と駆逐される不良たち。一方、黒酢中の裏番・テルを蹴散らしたモブの噂は「白Tポイズン」なる呼び名とともに、ひとり歩きをし始める。我こそは「白Tポイズン」を倒さんと、集まってくる他校の番長たち……。さらには、秘められた超能力を覚醒させた律は、エクボから「兄を越えたいなら、俺と組め」とそそのかされ、自在に力を振るう万能感に酔いしれるが……。

8. 兄ペコ~破壊意思~
他校の番長たちを叩きのめし、万能感に酔いしれる律。そこに現れたのは、ほかでもない兄のモブだった。昔から律が超能力を欲しがっていたことを知り、力の覚醒に「おめでとう」と声をかけるモブ。しかし律は、そんな兄を撥ねつける。さらにそんな兄弟の姿を、遠くから見つめる謎の男・誇山。彼は圧倒的な強さで律の身柄を奪い、どこかへ連れ去ろうとするのだった。弟を救い出そうと、モブは自らの超能力を発動させるのだが……。

9. "爪"~第7支部~
謎の男・誇山によって拉致された律たち。彼らが連行された先は、人類を正しい未来へと導くため、世界征服を目論む秘密組織「爪」の第7支部だった。教育係により洗脳させられそうになるも、一瞬の隙をついて脱出する律たち。一方、モブとテルたちもまた、刺客として彼らの前に現れた「爪」の幹部・寺蛇を捕え、組織の秘密を聞き出す。律を助けるため、第7支部へ向かうモブたちだが、そこには「爪」の幹部たちが待ち構えていて!?

10. 巨悪のオーラ~黒幕~
律を助けるため「爪」の第7支部に潜入したモブとテル。一方の律もまた、脱出の手立てを探していた。行く手に待ち構えるのは、魔津尾、宮蛾輪、無飼、槌屋、嶽内、霧藤ら、「爪」の幹部たちと支部長・遺志黒。壮絶なバトルが繰り広げられるなか、テルは囚われの身となり、エクボも敵の術中に。さらにショウと名乗る不思議な少年が現れ、モブも敵と合い討ちになってしまう……。絶望的な状況下、ついに「爪」の黒幕が姿を見せる!?

11. 師匠~leader~
超能力が一切効かない、通称「封印部屋」に閉じ込められたモブと律、テル。そのとき彼らの前に、思いも寄らぬ人物が現れる。その人物とは、モブの師匠である自称・霊能力者、霊幻。なぜか「爪」のボスと勘違いされた霊幻は、いとも簡単に支部の中心部に足を踏み入れ、モブたちの救出に成功する。しかしそんな彼らの行動を、遺志黒が見逃すはずもない。支部から逃げ出そうとする一同の前に、「爪」の幹部たちが立ちふさがる。

12. モブと霊幻
「爪」の第7支部の幹部たち――桜威・邑機・魔津尾・遺志黒の圧倒的な力を前に、ついに追い詰められてしまうモブ。しかしそのとき、彼が下したのは意外な決断だった。モブはなんと、自分の持つすべてのエネルギーを、霊幻に丸投げしたのだ。モブのエネルギーを借り、さらには得意の口八丁で、霊幻は幹部と支部長の遺志黒をなぎ倒していく……。そうして、ようやく取り戻した平穏な日常。霊幻に電話で呼び出されたモブが向かった先とは……?

投稿 : 2024/05/04
♥ : 9

73.2 2 2016年度の兄弟アニメランキング2位
ディメンションW(TVアニメ動画)

2016年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (759)
4044人が棚に入れました
西暦2072年。第四の次元「W」から無限のエネルギーを取り出せる「コイル」により、人類は繁栄の極致にあった。しかしその裏では、正規外のルートから入手した「不正コイル」を使った犯罪が横行し、回収に懸賞金がかけられるようになった。腕利きの"回収屋"マブチ・キョーマは、ある依頼の中で謎の少女・ミラと出会う。かつてコイル事故ですべてを失ったキョーマと自分の出生の秘密を探るミラは、共に「コイル」の真実を追うことになるが……。

声優・キャラクター
小野大輔、上田麗奈、石田彰、中村悠一、鈴木絵理、斉藤貴美子、松岡禎丞、鳥海浩輔、山下大輝、土師孝也

TAKARU1996 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

全ての不幸は未来という可能性の踏み台に過ぎない

生きていく上で決断しなければいけない瞬間というのは誰しもが訪れる事象です。
ありえたかもしれない未来、こうなっていたかもしれない結末を空想、夢想しながらも、人間は時に分岐点にぶち当たり、自分の意思でもって未来を「選択」し、進んでいく。
有象無象の中から唯一の「可能性」を見つけだし、「選択」し、「決定」していくのが人生という1つの道であり、続く先に「未来」となります。
そのような、観測した時点で結果となり収束する未来は私達にとっても至極限定的な代物であり、逃れられない結果だらけの産物です。
しかし、たとえどれか1つを「選択」したとしても、いつまでも振り返ったままでいないだけの誇りは持って生きていきたいと…
そんな事を考えている最中にも人類の前には天高く聳えているのです。
「未来」という大きな、しかし「可能性」のある壁が…

それではこれから『Dimension W』のレビューを書いていきたいと思います。
まずはあらすじから簡単に説明しましょう。

西暦2072年
X,Y,Zに続く第4の次元軸「W」の存在が証明された未来
百合崎士堂博士はそこからエネルギーを供給する事が出来る次元間電磁誘導装置、通称「コイル」の開発に成功した。
また、彼は同時に世界中へ「コイル」によって得られたエネルギーを供給していく社会システム、通称「世界システム」を構築
その結果、この世界は表向きには繁栄の極致を築いていく事になる…
そんな科学技術の発達した場所で生きている生粋の「コイル」嫌いの主人公、マブチ・キョーマ
彼は正規ルートを通さない、裏で取引されるエネルギー制御のきかない「コイル」、通称「不正コイル」を回収している裏社会の働き屋である。
変わらない日々、平坦な現実、色のない世界…
過去に生き、過去に死んでいたはずだった男はある依頼の最中に不思議なアンドロイド少女と出会う。
それが自らの結末と向き合う序章であったとも知らずに…
これは、未来都市セントラル47を舞台にした不正コイルの「回収屋」キョーマと、奇妙な相棒ミラの物語である。


さて、現時点で気付いている方がいるかどうかわかりませんが、私、今かなり興奮しながらキーボードを打っています(笑)
それもこれも一気にこの作品を観終わった事に起因しているのは言うまでもないでしょう。
この作品、他の枚挙に暇がない1クールアニメと同じようにして考えると、かなり痛い目をみます。
全体的に高水準のクオリティで持って作られたこの作品には、作中でも描かれていた「可能性」という存在を随所に感じられました。
まず、原作者による高度なストーリー展開と設定を併せ持ったSF作品として生まれてきた可能性
私自身、アニメを観終わってからマンガを大人買いして一気に読みふけり、夢中になりました。
金欠生活で苦労している自分に簡単に購入させるほどの「エネルギー」をこの作品からは感じられます。
そんな漫画を1クールアニメ量産体制の昨今、要所要所を上手く抜粋しながらも綺麗にまとめた可能性
全12話で10巻の内容をこのようにまとめたのは神業に等しいかもしれないと、マンガを読んでからは改めて思いました。
順番を変えたり、別の表現に変更させたり、圧縮させて尚且つわかりやすくさせたりと、アニメ制作人の苦労が自然と想像出来てしまいます。
このアニメを作ったスタッフは非常に高い力量を持っているのではないかと強く感じてしまった次第です。
いや~、とても良い仕事をしてくれまして、私、非常に感無量ですわ…
そして、そんな傑作を毎週リアルタイムに観る事が出来たという可能性
ホントに、とても、良い時代に、なったものですよ…
『Dimension W』という無限の「可能性」を秘めた作品をこの度知れた事、とても嬉しく思います。

さて、そんな数多の「可能性」の上に成り立ったであろう本作
ここからはその見所を存分に書いていきたいと思います。
まず、第1の見所としましてはとにかくキョーマがかっこいい!! ミラが可愛い!!
個人的には2016年冬アニメの中で1番と言える主人公ヒロインだと思います。
重い過去を抱えていながらも自らの信念を胸に前へと進むハードボイルド回収屋キョーマと、なじられながらも彼を真に支え続け、傍に居続けたアンドロイド少女ミラ
2人の関係は一見アンバランスに見えながらも、根っこにはとても純粋な想いを感じさせるつながりがあり、思わずこれから先ありえるかもしれない、ある種夢想化した現実を想像してしまいます。
また、彼らだけでなく、今作に出てくる登場人物たちはとにかく性格や立ち振る舞い、特徴がはっきりしていてとても名前の覚えやすい仕様となっているので、キャラの覚えられない方も安心の出来
個人的にはルーザーやシーマイヤー、コオロギなどがかなりいい性格をしていると感じましたね。
しかし、やはりキョーマとミラ、主人公とヒロインの2人は別格
彼らが中心になってこの物語は始まっていくのです…


あ、エリーとイーストリヴァー兄妹もすっごく可愛いよ!!

さあ、気を取り直して、第2の見所としましてはとにかく設定が凄い!!
第4の次元、「W」、エネルギー供給の根幹を担う「コイル」、エネルギー供給体制を確立させた「世界システム」、次元エネルギーの暴走によって引き起こされる「Wの具象化」など専門用語満載
原作者の岩原先生は恐らく稀代の天才科学者、ニコラ=テスラが提唱した理論や実験、そして彼が経験した不思議な現象を参考にしたんでしょう。
第4の次元、「W」は彼が実験室で感電した事により未知の領域である5次元へ入ったという記録から、「コイル」は「テスラコイル」、「世界システム」は彼の理論のまま、「Wの具象化」は恐らく「フィラデルフィア計画」ですね。
良く調べられているな…と第1話を観てすぐに感じました。
まあ、こう言っては何ですが、SF作品においてこういった設定というのはいわゆる「よくある」代物なのです。
しかし、今作の凄い所はそのありきたりな設定を実に面白い形で膨らませているという事
「コイル」という摩訶不思議装置の多様性や随所に出てくるSF技術の多種にわたった活用法の数々には思わず舌を巻きましたね…
なんか聞いたことあるな…という既視感溢れる最初から、まさかこう持っていくとは…と逆に驚かされてしまう形になってしまいました。
単純でありきたりな設定でもやり方次第で上手く話を展開させる事が出来るんだな…と観終わってから自らの偏見をきつく自省した次第です。
改めてSFという1ジャンルの「可能性」を垣間見る事の出来た作品でした。
もしかしたらSF作品に詳しい人程、この作品には騙されてしまうかもしれません。
勿論、全く知らない方にもおススメですよ!!

最後の見所としてはやはり、とにかくストーリーが面白い!!
もう、この一言に尽きるでしょうね…
このアニメ、第1話~第3話をミラとの出会い、回収騒動、日常と続き、第4話~第5話を八十神湖編、第6話~第12話をイースター島編という構成にしていますが、それとは別に全体的な話として、マブチ・キョーマが過去にけじめをつけるまでの過程を描いた作品となっております。
それぞれ単体として観てもかなり面白いのですが、第1話~第5話までの話が最後のイースター島編の伏線回収に至っていくという一本道の構図になっているので、とてもじゃないですが流し見は出来ません(笑)
特に八十神湖編は結末に至るまでの展開には端的に言って衝撃を受けましたし、オチも古典的でこそありながらも上手く話に作用した構成で尚且つこの話がイースター島編でも密接にかかわっているので、とても重要な回です。
まさに必見!!
そして全ての回の帰結となり、収束を迎えるイースター島編
隠蔽された過去、「コイル」の真実、キョーマの想い
様々な思惑がぶつかり合いながらも重なり合い、結果として1つの起こってしまった結末と解決策を導き出していきます。
また、何故、彼は病的なまでに「コイル」という存在を憎んでいるのか?
何故、彼は自らを慕ってくれるミラに対してきつくあたるのか?
物語序盤で視聴者共々感じた疑問も上手く解消され、一視聴者としましては気が付けば、よくまとめてるよなあ…と感心するしかない内容になっていました。
そして迎える最終回の辿りついた未来
原作が続刊中でありながらも1つの物語が終わったんだ…と満足した充足感を感じた作品は恐らく初めてではないでしょうか?
観ている最中、不覚にも鳥肌が止まらなくなり、終わってからは自然と拍手をしていました。
ここまで深く染み込んだのは久しぶりで、本当に、最高のアニメをありがとう…

2クールあればもう少し詳しく描かれたのでは?という意見もよく見ました。
私自身もアニメ視聴時にそれは少しだけ思いましたが、原作を読んでからはそこまで多いと地味にだれてしまう可能性の方が大きいのではないかと感じてしまいます…
ほんの少しだけ、1話、いや、0.5話だけでもあれば実に良かった…と思うのは流石に我儘でしょう(笑)
いいんです、1クールできちんと目を通して観ればちゃんと話の分かる程度にはまとめてくれましたから!!
それだけで私は至極満足です!!

さて、こういった作品が正当に評価される日の来るのを願いつつ、以上でレビューを終了したいと思います。
「可能性」の果てに行き着いた純粋な愛と再生の物語、興味を持った方は是非…

PS.
先にも述べた通り、今作はまだビッグガンガンで連載中のSF漫画です。
そのためアニメで明かされなかった謎はマンガで随時解明されていくのかと思います(主に最終話)。
先が気になる方はどうぞ、原作を読みましょう!!

投稿 : 2024/05/04
♥ : 19
ネタバレ

Kuzuryujin さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

過去に生き、過去に死ぬ

これは初回からかなり惹きこまれました。

アニメでは希少な大人の主人公もの。
これは最後まで観届けたい。

1話が非常に気に入ったので原作を読み始めました。

3話まではアニメ観た後に原作でおさらい。
4話のホラー話からは、原作が先でアニメが後。

原作は、設定が緻密に練られているため
独自性が確立できていて新鮮で素晴らしい。

アニメは、尺を考えれば当然ですが、カットや改変たっぷりです。
でも非常に上手く話が整理され、まとめられていると思います
アニメも十分面白い。

このまま最後まで突っ走って欲しいものです。

------以下は、原作コミック第1巻、wiki参照-------

西暦2070年代の日本が舞台。

2036年に存在が証明された、
X,Y,Zに続く第四の次元軸『W』。
そこからは無尽蔵のエネルギーを引き出すことが可能。

●「世界システム」…エネルギー問題を解決する夢の技術

全世界60か所に建造された巨大タワーが
『W』のエネルギーを充実させ、
コイルによる電力の取得を保障。
世界中どこにいても電力を得られるようになり
旧来の発電送電システムは過去のものとなる。
ここでの「コイル」とは、次元電磁誘導装置のこと。
コンパクトで携帯できて、個人でどこでも使える。

2072年、「世界システム」が稼働開始してから
間もなく10年を迎えようとしている。
ガソリンへの課税率は400%を超え2800円/ℓになった。
3年後にはガソリン車は全面廃止の予定。

そんな時代の、時代に取り残された男と、人間と見紛うアンドロイドの物語…

-------------------------------------------------

<各話レビュー>
★File.01「回収屋」{netabare}

主人公マブチ・キョーマ(CV:小野大輔)は
冷血なようで、実は情に厚いオッサン。
電子制御のものは、携帯電話以外は一切使わず
一人頑なに、昭和に生きてるような男。
コイルも大嫌いで、自宅の電気は発電機でまかなう程。

1967年から1970年の3年間で
試作車を含め337台が生産されたTOYOTA 2000GT。
言わずと知れた日本が生んだ伝説の名車。

コンピューター制御の車は論外なのだろう。
そんな時代の流れの中にあって、
希少、かつ100歳以上の2000GTを
自分でメンテや改造を施して、
道具として日常の足にしてるキョーマ。

串焼きで使う鉄串を投げる武器とし、
さらに体術による戦闘力により
回収屋と呼ばれる、犯罪者相手に不正コイルを回収する
物騒な仕事を生業とする。

一匹狼だった彼は、ひょんなことから、
人間と変わらぬ精神性を持つ
訳ありアンドロイドのヒロイン、
ミラ(CV:上田麗奈)と出会い、
仕事上の相棒として一緒に生活することになった…

主人公が、鉄串を手の指に挟んで構えた姿は、
マーベル・コミック「X-MEN」のウルヴァリンそっくり。
映画版で演じたヒュー・ジャックマンをモデルにしたキャラかもしれません。
もみあげと笑わぬキャラが渋くてカッコいい。
小野さんの声も決まってる。

ミラは、本編開始後10分までは人間の少女と見紛うようミスリード。
そして、アンドロイドと判ってすぐにキョーマを平手打ちでゴキッ。
常人とは違うパワーを音だけで表現、シンプルで効果的です。

その後、ニューテスラの精鋭調査部隊「Qi」の調査主任
アルベルト・シューマン(CV:石田彰)初登場。
石田さんが演じてるだけに存在感あって非常に興味が持てるキャラですね。

その他の声優といえば、
天才的な技術者兼ハッカーのコオロギ役の松岡禎丞さんもいい味出してる。

さらに百合崎教授の謎の言動…掴みがバッチリです。
{/netabare}
★File.02「ルーザー」{netabare}
<次元が崩れる…>
『W』の具象化という、世間には一切知らされていない
コイルの恐ろしさをキョーマは熟知していた。

今作の最大悪は、コイルを管理してる会社ニューテスラなのか?
コイルのおぞましい弊害をひた隠しにする会社。
秘密を知る者は抹殺されるという…。
『STEINS;GATE』のSERN社と同類の空恐ろしい存在に思えました。

現代に生きる我々も、近年、
原子力の功罪をあらためて思い知らされました。

「世界システム」が夢の技術といっても、
その恩恵の大きさに比例して闇の部分も大きなものがありそうです。

<コイルの犠牲者、ルーザー(CV:中村悠一)初登場>
初回から登場の、石田彰さん演じるキャラと言い、
脇を固めるいい役者とキャラが揃ってますね。

<十四松とカラ松>
小野さんと中村さんの共演と言えば、同クールでも放映中の「おそ松さん」。
二人の絡みのシーンで、ふとそのこと思い出してしまいキャラのギャップにww


今回、ミラとコイルの生みの親の、
百合崎教授の妻役に本田貴子さんとは…
意外なキャスティングがちょっとうれしい。
ほんのちょっとのシーンでも存在感ありました。

余談ですが、本田さんはアニメより、
どちかというと映画やドラマの吹き替えでご活躍。
洋画も大好きでよく観る私としては、
ヒラリー・スワンク、サンドラ・ブロック、ミラ・ジョヴォヴィッチなど、
男前系の主演女優の本田さんの専属吹き替えが大好き。
役柄によっては、朴璐美さんの声に酷似して聞こえて
区別がつかないことも多いんですけど…。

<かっ・いっ・しゅーぅ・やっ(。◠‿◠。)>
初回は、なんのこれしき、
アニメのキャラではありきたりと抵抗を試みるも、
60%くらいはやられてたけど…。
ヤバいです。
2話のこのセリフで、ミラの魅力に100%攻略されました。

<人間の魂を持ってるアンドロイド>
合理的できれい好きな人格者?ミラ。

ヘアピンアンテナ?とシッポ…実にいい仕事してる♪

彼女は、喜怒哀楽の表情、どれもが可愛い♡
あわてたり、涙流したり、頬赤らめたり…表情がとても豊か。
でも感情は上手くコントロールされてるようで
暴走することは滅多にないように見える。

アンドロイドとはとうてい思えぬ善良な人柄が伝わります。

ミラ役の上田さんの演技は知的で清楚。
色気はあっても肉感的な方向のエロさがあまりない。
ヒロインとして新鮮な魅力があります。
これははまり役と言えそう。
{/netabare}
★File.03「ナンバーズを追え」{netabare}
<ナンバーズ>
ルーザーによってその存在を知ることとなったキョーマ。
独自にその情報収集を始める。

開発初期の試作コイルはナンバリングされており
それらは通称、ナンバーズと呼ばれる。
普及しているコイルとは別格で極秘扱いとされる。

W次元界の未知の領域のエネルギーを引き出せるが
コントロールできなくなると甚大な被害を及ぼすという。
ニューテスラが、ひたすら隠ぺいする不正コイルの事故のうち、
大規模なものは、このコイルによるものらしい。

<こころ、ウッキウッキ~♪きれいがいっちばんでっすぅ~♪>
一方、前回捕獲した鳩型アニマロイドのコイルにより、
現ナマ紙幣で600万円の報酬を得てホクホクのミラ。
一人前の回収屋としても認めてもらう。

2072年の紙幣価値は今と比べてどうなのか不明ながら
キョーマがふて寝するほどうらやましい額のようだ。

それにしても60年先の未来でも福沢諭吉殿が現役とはwww
電子マネーが主流で紙幣の進歩は止まったままのよう。

その報酬でレトロなキャンピングトレーラーを購入。
キョーマの住む、廃ガソリンスタンドの敷地の一画に置かせてもらい
自身の部屋として清掃、家具も買い揃え心ウキウキ。

しかし、そこに思わぬアクシデントが…。
そのことでキョーマは、意外な権力者と対面することになる。


クレアとその孫シオラ、そしてシオラの悪ガキ仲間。
これからどう描かれるのか。

物語にさらなる広がりを見せた今回。
次回も楽しみです。
{/netabare}
★File.04「八十神湖に潜む謎」{netabare}

原作の中でもボリュームたっぷりな話です。
原作を整理整頓の上の圧縮ぶりが絶妙だと思います。

<ロボットが幽霊とかふざけんな>

信州の八十神湖(やそがみこ)、ダム建設により生まれた人造湖。
21年前、ダム反対派の若者たちが洪水により不幸な死を遂げて以来
超常現象、多数勃発。幽霊も出るオカルトスポットとして有名。

湖上の小島にあるホテルで起きた謎の密室殺人。
事件の調査のため、キョーマとミラは現場に向かう。
依頼主はニューテスラ(NT)。

相変わらず無表情で何事にもクールなキョーマと
アンドロイドなのに幽霊に怯えるミラ。

キョーマは現場で、21年前から因縁のナンバーズの存在と
その回収が真の目的であると知ることとなる。

そして精神だけ、
時空間を超越した世界に取り込まれたミラ。
目前に広がる21年前の風景と人物。
当時、災害で亡くなった若者たちが
ゾンビのように襲い掛かりまるで悪夢のよう。
彼女は囚われ絶体絶命の危機が迫る。

被害者の妹、謎の女エリザベス、
NTのシューマンや他の回収屋など
物語を彩る登場人物多数。
さらには第二の殺人も発生。
状況は混迷を帯び始めました。
次回も非常に楽しみです。

それにしても、キョーマに、
ポンコツ、そしてついにはガラクタ呼ばわりのミラ。
ガラクタと呼ばれ凹む彼女のいじらしさ。
アンドロイドが、無理してアンドロイドのふりってのもユニーク。
ミラは毎回、実に可愛いくて目が離せませんね。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 30

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ミラちゃん・・・なんでこんなに可愛いんでしょ(//∇//)

この作品の原作は未読で、知っていたのはヒロインを上田麗奈さんが演じられる事くらい・・・
最近、上田さんの名前を結構目にしている様に思います。
ハナヤマタのなるちゃん、対魔導学園35試験小隊の鳳桜花など・・・でも私の中で上田さんといえば「てさぐれ!部活もの」の園田萌舞子ちゃんのイメージが強いです。
何せ3年連続六つ子の設定なので高校1年生から3年生まで総勢18人姉妹・・・その18人分の役をたった一人で演じられていたのがとても印象的だったので・・・^^

そんな上田さんがヒロインを演じられるなら視聴してみようか・・・と思い取り敢えず1話を視聴して見る事にしてすっかりハマッてしまいました^^;

いきなり度肝を抜かれたのが・・・オープニングです。何故か分かりませんが今期の作品はやたらとオープニングがツボに入っています。それが1作ならまだしも複数作にも及ぶなんて・・・
まさか、「今期はオープニングに度肝抜き設定を盛りましょうか」などと制作陣が横で繋がっている事も無いでしょうし・・・^^;

この作品の主人公はマブチ・キョーマという和装っぽい服を纏った髭面のオッサンなのですが、オープニングでいきなり踊りだすんですよね〜^^;
しかもステップがメッチャ軽やか・・・キョーマとダンスのあまりのアンマッチさが逆にツボに入ってしまいました(//∇//)
でもこのダンス・・・決して真似はできないでしょうけれど^^;

この物語は、X・Y・Xに続くW軸と呼ばれる第4の次元軸から無尽蔵のエネルギーを取り出す事に成功した世界・・・
人々はそのエネルギーを個人形態用の「コイル」と呼ばれる装置で享受する事で昨今のエネルギー枯渇問題が解決し人々は平和な暮らしを・・・と事はそんな簡単には進みませんでした。

コイルは「正規コイル」と呼ばれるコイルを使用する決まりになっているのですが、光の対に影があるように「コイル」にも「正規」の対極に位置する「不正コイル」が影で出回るようになってしまったんです。
不正コイルは正規のルートを通ったコイルでは無いため、内部構造は無法地帯・・・そのため不正コイルを用いた犯罪が発生するなど、エネルギー問題は解決しても犯罪の撲滅には繋がらなかった、という事になります。
ここで問題となるのが不正コイルの中でも正規コイルを遥かに凌ぐ強大な力を持ったコイルが出現し悪用される事です。
それは不正コイルの回収を生業にする組織が生まれるきっかけにもなりました。
そして、主人公のキョーマが回収屋として不正コイルの回収に向かった先でヒロインのミラと出会い・・・物語が動いていきます。

そんなWのエネルギーを万人が享受している中でキョーヤを見ると・・・まるで生きた化石のようです。
例え正規品であっても誰もが普通に使用しているコイルの使用を頑なに拒絶し続ける彼・・・
その徹底ぶりは車にも及んでいます。
キョーマの愛車はトヨタ2000GT・・・確かに格好良い車ですし、車好きならきっと一度は憧れる一台なのではないでしょうか。
それに物語で登場する2000GTも緻密に描かれているので格好良さは2割増し以上だと思いますが、この作中でのガソリンのリッター単価は2800円もするのだそうです^^;

因みに2000GTのガソリンタンクは60Lで燃費は55km/h定速で15.0km/L(カタログ値)
これはガソリンを満タンにすると168,000円ものお金が必要で、燃費はカタログ値では15.0kmとありますが、街中やキョーヤの様な乗り方で15.0kmまで届くとは到底思えないので、燃費を5.0km/Lと仮定すると60Lで300kmしか走行できない、という事になります。
1km走行するのに必要なガソリン代・・・と見方を変えてみると1785円/kmとなります。
しかもハイオク仕様・・・^^;
私はどんなに格好良い車でも、こんな大金を撒き散らす車には絶対乗れません。

でも、キョーヤがそれを是としていたか・・・と考えると必ずしもそうではないと思います。
もし彼がコイルを拒まなかったら2000GTに乗り続ける事も無かったのかもしれません・・・
それでも彼は2000GTのハンドルを握っている・・・それはそうせざるを得ない理由があったから・・・
事の真相は物語の進展に伴い明らかになりますが・・・私は涙無しには見れませんでした^^;

キョーヤの印象・・・最初は突然踊りだす謎のオジサン・・・という感じでしたが、色んな物語を経て彼に対する見方は良い方向に変わりました。
wikiには「義侠心の強い熱血漢」と書いてありましたが、正にその通りだと思います。

そしてヒロインのミラ・・・アンドロイドなのですが、これまで私が視聴した作品で登場したアンドロイドの中でも可愛らしさはトップクラスだと思います。
そんな彼女の最大の魅力は「頑張り屋さん」なところ・・・時には無理する事もありますが、彼女が無理をするのは決して自分のためじゃありません。
そして大切を守る事にかけては何をも厭わない彼女・・・
自分の優先順位が一番じゃない彼女・・・
そんな危うさが彼女の魅力であり、一緒にいると守りたくなる原動力になるんだと思います。
そんな彼女の魅力を余すことなく表現しているのがエンディグのアニメだと思います。

ピカピカに磨き上げたトレーラーハウスは彼女のお城・・・
風になびくキョーヤとミラの大小二つのタオルが、彼女の居場所の証・・・
色んな表情の彼女を見る事が出来ますが、笑顔が彼女には一番似合っていると思います。
様々な舞台での彼女が描かれていますが、家事をしている時の彼女の表情が一番好きでした^^

キョーマとミラが紡いでいく回収屋として物語・・・どんな着地点が待っているかは是非本編を視聴してご確認頂きたいと思います。
登場人物の魅力に溢れた作品だったと思います。

オープニングテーマは、STEREO DIVE FOUNDATIONさんの「Genesis」
エンディングテーマは、Fo'xTailsさんの「Contrast」
どちらもアニメが大好きだったので毎回ちゃんと視聴しました^^
曲調的にはオープニングの方が好みなのですが、歌詞が途中で聞き取りにくい部分があるので、カラオケで歌うには難易度の高い曲だと思いました^^;

1クール12話の作品でした。ミラの屈託の無い笑顔が見たくて序盤は視聴していましたが、中盤以降は物語も本格化して面白くなってきたので、結果的にドップリハマりながら視聴していました^^
物語の纏め方も綺麗だったので言う事なしです^^
しっかり堪能させて頂きました^^

投稿 : 2024/05/04
♥ : 28

64.5 3 2016年度の兄弟アニメランキング3位
プリンス・オブ・ストライド オルタナティブ(TVアニメ動画)

2016年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (320)
1590人が棚に入れました
高校の部活動に始まり、全国的に人気を得つつある《ストライド》だったが、方南学園高校のストライド部は廃部寸前の状態に陥っていた。そんなストライド部にやってきた新入生の藤原尊と桜井奈々は、ストライド部を再始動させるべく、クラスメイトである八神陸に声をかける。《ストライド》だけはやりたくないと尊と奈々の誘いを断る陸。しかし2人にストライド部の部室へと連れて行かれた陸は、そこで入部をかけたストライド勝負をすることになってしまうのだが……。

声優・キャラクター
木村良平、岡本信彦、花澤香菜、小野賢章、小野大輔、下野紘、諏訪部順一、置鮎龍太郎、宮野真守、平川大輔、江口拓也、鈴木達央、小野友樹、豊永利行
ネタバレ

❣ユリア❣ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

これからもストライドはずっと続いていく…そんな思いを繋ぐ物語

☆原作未読☆

~あらすじ~

5人のランナーと1人のリレーショナーの6人が1つのチームとなって、街を駆け抜け、その速さを競い合う、エクストリーム・スポーツ(ストライド)
全国的に人気のあるストライドであったが、方南学園のストライド部は廃部の危機になっていた
そんなストライド部にやってきた、新入生の
八神陸、藤原尊、桜井奈々が送る
学園青春スポーツ物語


この話のメインキャラ…というか、登場人物は
ほぼ男子(主に女子は桜井さんくらいしか出てこない)ですが
恋愛などは ″一切ない″ 話です
今までのスポーツものとは、また違った感じのものだと思います♪

絵から見て、カッコいい系だからこの話はなぁ…
と実は最初思ってました(カッコいい系の絵は話にもよりますがあまり好きではありません(>_<) )

が!引かれて見てみました!
やはり見てよかったです!

{netabare}
まずはともかくかっこいい!
男と男の青春っていいですね!


八神くん、最初の登場からすごかったですねwそして、超運動神経抜群!
なのに、部に歓迎されたら
掛け持ちでよければ!(ニコッ)
ってwwww最初からインパクトがありましたw

そして藤原…1番最初から足フェチでしたねw
最初は私も苦手なキャラでした…(^_^;)

第2話の女装した小日向くんかわいかったです♡
小日向くんって全体的にかわいくてお気に入りキャラなんですよね♪
モデル姿の支倉君もカッコいいですね♪子供の頃もかわいいくて、これもまたお気に入りです♪

4話の門脇くん…あれは本当に衝撃的でした(>_<)コワイ……

6話はほんとすごくて最後まで目が離せませんでした!!
支倉、久我のペアカッコいい!!(≧∇≦)
二人がまたこうして一緒に走れたことがほんとうによかったです!

そして桜井さんも一条館高校に言い返してた?ところカッコよかったです!
でもほんと一条館にはムカつきましたね~(´Д`)
嫌なヤツばかりだったようなw

7話で出てきたのトレーニング施設?すごいですねwwww
卓球と大きな栗の木の下で… 面白かったですwwww八神…w

そしてここで、西星が好きになりました♪
いい人ばかりでしたし、優しい人多くていいですよね♪


8話 花京院との戦い…花京院が圧倒的でしたね…
しかも桜井さんのお父さんも八神君の兄がいるなんて…しかも初メン!?…
それであんなに速かったことには驚きました

第9話では藤原くんと八神くんがケンカ!?
一時はどうなるかと思いました
でもまさかかき氷で仲直りとかw
しかし良くあんなの食べれましたよねwしかもラッパ飲みwwww

第10話の藤原くんと八神くんが仲直り?して一緒に走ったところ、あそこのはいタッチと音楽のタイミングがとてもよく、とても感動し、キュン♡となりました♪
カッコいいです、この場面はほんとお気に入りです♪


11話は全てカッコいいですね!そして感動もしました♪

やっぱ西星いいですよね~!
優しいです皆♪最後もよかったしハイタッチもよかったです!
{netabare}そして方南勝ってよかったですよね♪ {/netabare}

小日向くんの飛び降りすごいですねwあんな高いところから飛び降りて久我にはいタッチとかカッコいい!って思いました♪
支倉の飛び降りもすごかったです!よく着地できたなぁと思いましたw


八神と藤原のとこがが1番お気に入りです♪
信じろ!陸を信じろ!
という、昔の思い出との重なりあいがよかったです!
{netabare}
そしてここで初めて昔一緒にストライドをやっていたということを思い出すんですね♪
改めて3人が繋がった感じがしました♪
{/netabare}

そして最後の西星の歌とともにのエンディングもよかったです♪
11話は最後までほんとうにすごかったです♪


12話
ともかく最後は感動しました!
{netabare}優勝できてよかったですよね!{/netabare}

っていうか応援にきてくれるなんて西星優しいですね!

でも八神くんの兄弟の場面が少なかったので少し残念でした(>_<)
優勝ももっと盛大にやればいいのになぁと…少し分かりにくかったです…

そしてよく見たら、第1話と終わり方がおんなじですね♪まとまりがあってよかったなと思います!
{/netabare}


歌も全てがほんとにかっこいいなと思いました♪
ともかく話と合ってるんです!タイミングが絶妙に良くて、初めて!音楽の評価を☆5にしました♪それくらいよかったです♪


後、予告こってるなと思いましたw
どうでもいいこと話してるんですけどw面白かったです(*´∀`)

この話を見れば誰だってストライド部(略してスト部)に憧れると思います!!(私は応援側だと思いますがw)
ぜひぜひそんなカッコいい部活、スト部の物語を見てみてくださいね♪
特に女子は必見ですよ♪

投稿 : 2024/05/04
♥ : 9

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

街中を疾走するエクストリームスポーツ…激アツでした^^

この作品の原作は未読ですが、監督がいしづかあつこさんと聞いて触手が反応し…花澤さんの出演を知って視聴を決めた作品です。

ノゲラやハナヤマタに代表されるいしづか監督の作品はどれも色鮮やかで綺麗…
特にハナヤマタの時に思いましたが魅せたい被写体がとても鮮明で映像映えするので、今回も期待大でした^^

今回の題材はストライドというリレー形式のチーム戦で、街中を疾走するエクストリームスポーツです。
エクストリームスポーツは、一般のスポーツより危険だと位置付けられており、スポーツ性とマーケティグの両面が求められているんだそうです(wikiより)。
確かに試合中は街中の様々なトラップを掻い潜っていましたし、スポンサーの話題も物語の中で取り上げられていました。
そう考えると、このストライドはエクストリームスポーツの枠内でしっかり成立した競技になっていた事が分かります。

でも、この作品の大切な部分はきっとそこじゃないと思います。
風の様に駆け抜けながら走者一人ひとりの想いを繋いでいく…走者はリレーショナーと言われる指揮者を信じて合図と同時に飛び出し…トップスピードの状態で僅かなテイクオーバーゾーンの中でハイタッチをする…誰も後先の事なんて考えません…頭にあるのは自分が持てる力の全てを引き出して次の走者に最高の状態で繋ぐ事だけ…

やっている事はただ走ったり飛んだりしているだけなのに…リレーショナーと走者の一挙手一投足から目が離せないんです。
競技内容がシンプルで、そのキツさは万人が知っています…自分なら絶対失速すると思う場面でも走者はペースを落とさないどころか益々上げてくるんです。
この展開や想いが根底に脈々と流れているんです…アツくない訳がありません^^

物語の舞台は、東京の方南学園…かつてはストライドの名門校でしたが、現在は部員不足で廃部寸前の状態…
そこに1年生でリレーショナーを務めることになった桜井奈々、中学からストライド一筋で名が知れ渡っている藤原尊、そして最初はストライド部に入部する事を躊躇っていましたが、結局入部する事となった運動神経抜群の八神陸…この3人の加入でリレーのメンバーが揃い、東日本高校No.1を決める「エンドオブサマー」での優勝を目指した物語が動いていきます。

物語の華は花澤さん演じる桜井奈々のみ…という男子ばかりの作品でしたが、方南高校の前に立ちはだかるのは強敵ばかり…
純粋な速さのみを追い求めるのがストライドじゃないことは分かっています。
でも、リレーショナーを精神的に混乱させたり、走路上のブロックがやたら上手かったりする学校を見ると、小細工なしで勝負に挑む方南学園をどうしても応援したくなってしまいます^^;

方南の台所事情も決して潤沢ではありません。誰かひとり怪我でもしたら、みんなで掲げた目標に手が届かなくなる…そんなギリギリの状態です。
それでも実践では決して手を抜かない走者達…誰も絶対怪我をさせないため、ヘッドホン型をインカムから聞こえる走者の息遣いにも気を配りながら指示を出し続けるリレーショナーの重責は相当なモノだと思います。
でもそんなプレッシャーも立ち向かっているのは弱冠高校1年生の女の子なんです。
思い返すと、この設定もこの作品のアツさに拍車を掛けていたと思います。

方南学園の夢は…?
他校と繰り広げた試合の中で生まれたドラマは…?
気になる方は是非本編でご確認願います…激アツでしたよ^^

オープニングテーマは、OxTさんの「STRIDER'S HIGH」
エンディングテーマは、ギャラクシー・スタンダードさんの「Be My Steady」
個人的には疾走感のあるオープニングが好きでした^^
キーが高すぎてカラオケでは歌えないでしょうけれど…^^;

1クール全12話の物語でした。しっかり纏まっていたと思いますが、欲を言うと最終決戦の内容はもっと見たかったと思います。あと1話あれば…^^;
でもしっかり堪能させて頂きましたし、視聴して良かったと思える作品でした^^

投稿 : 2024/05/04
♥ : 21

かさい さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

アニメーションとして物足りない

マッドハウスのいしづか監督作品。
デザイン、美術、色彩設計などいしづか監督らしいビジュアル。

スポーツアニメ。
しかし最後までストライドという競技に魅力を感じれない作品になってしまった...。

【総合】
4.58/5

【物語】4.5
【構成】4.6
全体的に王道展開。
主人公中心に物語は進んでいくが、見せ方として終盤は個人的にあまり好きになれない。
思いを繋ぐというテーマがありながら、チーム全体の描写を怠り主人公にほぼスポットライトの標準を定めてしまったので、スポーツアニメとしての醍醐味が損なわれてしまった印象。
序盤はチームのエピソードが多めでアプローチの仕方も良かったと思うのだが...。

【作画】4.5
マッドハウス。
動く系のマッドではない為あまり動かない。
走る作画をカットごとに描き分けてしまうと相当のカロリーになるし、ストライドというスポーツは走るだけではなくギミック等の障害物も存在するので、作画難易度は高いと思う。
が、ストライド描写があまりにもなさ過ぎて終盤は横並びで走る徒競走となんら変わらないスポーツになってしまった。
ストライド描写があったとしても、肉体的に無謀なアクションだったりと個人的にはあまり満足がいかなかった。
終盤少し来るかなと期待していたが非常に残念。

最終的にはかなり物足りないアニメーションになってしまった。

【美術】4.7
セルの派手で濃い色に合わせた非常に面白いビジュアル。
スタイリッシュな感じもしてカッコよさもある。
街中をキャラが走っても違和感は無い。
いしづか監督らしい点。

【声優】4.6
主人公の木村さんの声が若干クドイと感じてしまった。
後は女性ファンに人気がありそうな面子。

【音楽】4.7
藤澤さん。
作風のスタイリッシュなイメージにもしっかり合わせてきているし、全体的にかっこいい曲は多め。
挿入歌も凄く良いんだけど...。

【演出】4.5
ストライド演出
競争ツーショットの時に、キャラを横並びにさせフォローで追っていくだけが大半(特に後半)
色んな角度と場所にカメラを置いて、リアルタイム感を出せばもっと臨場感がでた演出になったのではとも思う。
展開の盛り上げ方も、挿入歌に頼っている部分は非常に大きい。

その他演出
前半3話いしづか監督コンテ回は面白さがあった。
ギャグテンポとシリアスのバランスが良かったし、カット割りや色使いも良かった印象。
10話は憶測だがいしづか監督コンテ修正が入ってそうな印象。
ロングやアップ、ツーショットの構図、光、回想、挿入歌のタイミングやSEなどが素晴らしかった。

【op&ed】4.6
opは個人的に曲があまり好きになれない。演出的にも。
edはキャラソン。
渡邊さん絵コンテ演出。
画面上半分を使った非常に面白い演出。
アイディアも素晴らしいがとにかくカッコいい。
曲とシンクロしているイメージで演出的にもなかなかキマっているように思える。

【世界観】4.5
ツッコミどころはたくさんある。
展開も無理やりな印象があったが、何よりストライドというスッポーツの定義と概念がなかなか理解できない。
細かい箇所まで見ていくとかなりの違和感を感じてしまう。

【キャラ】4.6
前半、キャラ間の駆け引きや会話など面白く、ギャグ調で描写されていたのが好きだった。
登場キャラで女キャラは多分二人で後は何十人という男キャラ。
しかし、女性向けアニメという印象はそこまで強く感じなかった。
個人的には、チームメイトをもう少し丁寧に描写して欲しかったのと、キャラ描写でモノローグアニメになってしまったのが非常に残念。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 9

65.0 4 2016年度の兄弟アニメランキング4位
少年メイド(TVアニメ動画)

2016年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (308)
1565人が棚に入れました
お嫁さんにしたい男子(!?)、NO.1!!

ちょっぴり掃除好きな小学生・小宮千尋は、ある日突然母を亡くしてしまった。
身寄りのない千尋に手をさしのべたのは、叔父である鷹取円だった。
そのまま円の豪邸に連れていかれた千尋だったが、
あまりのゴミ屋敷っぷりに耐えられず、大掃除を開始!!
その姿を見ていた円は、鷹取家の世話になることに反発していた千尋に、ある提案をする。
それは、千尋はメイド役を、円は生活環境を提供するというギブアンドテイク案だった!! 
円の提案に納得した千尋だったが、
渡された制服はフリフリで、お屋敷の汚れは果てしなくて…。
どーなる千尋!?

声優・キャラクター
藤原夏海、島﨑信長、前野智昭、花江夏樹、八代拓、山本和臣、田村ゆかり、榊原良子
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

タイトルで損。ショタではあるけどBL要素は薄い

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
レビュータイトルにもありますが、BLメインではなく、癒し系のホームドラマ路線なので、BL苦手な方でも大丈夫だとは思います。

癒し系ホームドラマとしては、地味に丁寧に作られていた印象です。大きな波はないけれど、基本的にAパートとBパートで異なる内容をやるので、飽きずに視聴できました。

音楽は、OPは爽やかで前向きで好きだったけど、EDは、ナンだあれ(笑)

まあ、「2期楽しみにしてます!」とまではいきませんが、「2期があったらなんとな~く視聴しちゃうな♪」って感じです。そのぐらいのユルい態度で視聴することをオススメします♪

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
1話目感想より。

5年生で母親を亡くした少年、のワリにノリが軽すぎるのが気になった。こういう作風(ギャグ・ホームコメディ)にしていきたいなら、アニメ定番の「母親がなんか海外に変な研究しに行った」とかで良かったんじゃない? まあ、母を失った悲しみを今後丁寧に扱っていくなら良いです。でも、サラッと流すつもりなら嫌です。アニメとはいえ、人の死は重い。そこに注目して観ていきたいですね。

、、、その「母親の死」ですが、毎話のように回想シーンがあり、とても丁寧に扱っていた印象。千尋と円の覚悟というか、腹のくくりかたとしても、「海外で研究」よりも「死」の方が適切だと思える作風でした。私の心配は、杞憂でしたね(死を扱う作品は、このぐらい大切に扱ってほしいものです)。

ホントに、悪い人物のいない、平和な世界。あったかい雰囲気の中で進んでいく日常系です。序盤は、少しずつ近づいていく円と千尋の距離感を主軸にし、中盤はサブキャラを生かしながら、日常系をガッツリやる。終盤は、円と祖母の問題、本当の家族になってきた円と千尋を描いているので、ストーリーとしてもわずかながら流れている感じがします(千尋と祖母の問題がなにも解決してないのは、原作ストックあるから?)。

個人的には圭一郎が好きでした。しっかりものでユルくて、厳しくて甘くて、なかなか良いお兄さんキャラでした。空振りばかりしてもめげない健気で素直な女の子、美耶子も良かったです。いつか圭一郎に思いが届けば良いですね♪

難点としては、EDを歌う「有頂天ボーイズ」の存在が不要だったことかな。

印象に残ったのは、最終話での母親の幽霊との会話シーンです。まずは、この1年を箇条書き風に振り返る部分。シンプルなんだけど、だからこそ、心に染みる部分がありました(1クールで1年もの時間経過があるのも珍しい)。それから、千尋が、鷹取一砂のことを、「円のお母さん」と紹介した部分。「おばあさん(祖母)」ではなく、「母さんのお母さん」でもなく、「本家の……円のお母さん」と言った千尋。千尋の生活の軸が、すっかり円と共にあるという印象を受けました。
{/netabare}

【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
千尋はなんだろう? 「とらドラ」の高須的な性質なのかな(笑) やはりBL要素はあるんだろうけど、どう考えても「SUPER LOVERl」よりかは軽いだろうから多分完走できるなw

2話目
ちゃんと女子出てきたねw 美耶子は普通に良い子だね。円も良い奴だし、BLというより家族愛がメインになっていくのかな? …なんだ、玉子焼きと弁当のクダリ? 良い話じゃないか、ちょっと泣けた(笑)

3話目
千尋と円の仲がぐっと深まる、良回。犬も猫も変わらんと思うがw 桂一郎のネクタイガジガジは可愛かった(笑)ちょっとBL要素が強くなってきた。

4話目
「ヤツ」の話。髭男爵からの「ルネッサ~ンス♪」はまんま過ぎて笑ったw 円との初めての喧嘩。円の静かな怒り方が良かった。包装紙のクダリも良い話だった。Bパート含め、桂一郎、マジでイケメン(笑)

5話目
千尋の怪我。千尋、面倒くさい、というか潔癖な性格してるな(笑)

6話目
おっ、EDの人だ。円のプロ意識も見られた。Bパートも良い。ティッシュの空箱でも喜ぶであろう円って、すげぇ目に浮かぶw

7話目
所々出てくる母親がいい人過ぎる。参観日回。今回も心温まる良い話でした。

8話目
千尋が、休んでる方が疲れるネタは、前に1度やらなかった? 5話と似てる?

8.5話目
千尋の学校での話。なんか、普通にラブコメw 普通に微笑ましいw

9話目
花ちゃん役の矢島晶子さん(野原しんのすけ・リリーナピースクラフト)、演技の幅がスゲェなあと感心しつつ、それでも幼女はムリがあるかな、というか、上手すぎて、凄い利発な幼女に感じるw 川辺の作画、良いな~。おっ、新展開? 最後は円を選ぶんでしょうが。

10話目
漬け物を噛む音、やけにリアル(笑) ちなみに剣道部も、ネコ好きですがネコアレルギーですw 懐かしいな~、都電荒川線。沿線に住んでいたからね。都電、やたらリアルだけど、どうした(笑)? 庚申塚か、懐かしい。一時期、新庚申塚に住んでたからな~。あの辺、良いところだよ♪ お寺ばっかりだけどw お墓は雑司ヶ谷(池袋の奥のあたり)かな? さあいよいよ、ストーリーが動くね。

11話目
ここにきて、円の家族を見せて、現在の幸せな生活をこれ見よがしにアピールする、か。

12話目
なかなか変わった最終回。賛否あるだろうな。個人的には、賛。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 27

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

はたらかざるもの食うべからず!・・・だそうです^^

この作品の原作は未読です。ですが、キャラデザが好みだったこと、ゆかりんや牧野さんが出演されること・・・もありましたが、視聴の決め手は「少年メイド」という2つの単語が織り成すアンマッチさに惹かれたから・・・
BLだったらどうしよう・・・との思いもチラツキましたが、まずは1話目を視聴してみました。

「苦労は若いうちにすれば大人になってから楽できる」母さんのいつもの口癖だ・・・
という下りで始まった第1話・・・ゆかりんの耳触りの良い声質も相まって、序盤から目頭が熱くなってしまいました(//∇//)

この物語の主人公は、小学生の小宮 千尋・・・これまで母親と二人の母子家庭で育ってきましたが、ある日突然母も亡くして天涯孤独の身になってしまいます。
そこに千尋の叔父にあたる鷹取 円に引き取られる事となりました。
円の家は正に豪邸そのもの・・・しかし中はゴミ屋敷の如く散らかし放題という実態を知ってしまった千尋は、母親の手紙に記されていた「働かざる者食うべからず」を愚直に遂行するため、屋敷の家事全般を引き受ける事で・・・物語が動いていきます。

円は洋裁を生業にしている事から、千尋の仕事着も円が作ってくれた訳ですが、渡された制服はまるでメイド服を彷彿させる様なフリフリの服だったんです。
メイド服とはスカートとハーフパンツの違いだけ・・・あとはどこから見ても正真正銘のメイドさん・・・
これでタイトルの意味がようやく理解できました。
最初は着るのを抵抗していた千尋ですが、着てみると・・・これが結構似合うんです^^
こんな少年メイドなら悪くない・・・と思ってしまいました。
勿論アニメの世界だから成立する事だと思っていますけれど・・・

ここからメイドとしての生活が始まった千尋ですが、メイドというより「主夫」と言った方が適切だと思いました。
普段の口は決して良くありません・・・けれど、食事の量から他人の体調を気にしたり、好みを知ろうとしたり・・・千尋は根が真面目だからなのでしょう。
散らかし放題のお屋敷は整然とされ、昔ゴミ屋敷だった面影は微塵も無くなりましたし・・・

鷹取家の胃袋を預かる身となった訳ですが、学校や出された宿題をおろそかにしないのは千尋の偉いところです・・・
そういえば、円と千尋は血縁通し・・・ですが、外見も中身も全然似ていませんでした。
千尋は母親そっくりの黒髪ですが、円は金髪・・・
そして千尋は綺麗好きですが円は・・・
これは血の成せる業ではなく得手不得手も関係ありそうですね。

この物語は円と千尋のお屋敷での日常を主体に描かれていますが、どんなに千尋の少年メイド姿が可愛くても、1クールそれだけだったら流石に胸焼けしてしまいます。
そのため、この作品にはちゃんと華が設定されていたんです。

一番の華は何といっても牧野さん演じる凰 美耶子・・・
ちょっと世間知らずな一面もありますが、一途で真面目な女の子です。
何より「大切」な事に対して労を惜しまないのが好印象です。

でも・・・この作品には華のダークホースが存在するんです。
そのダークホースとは年長の花ちゃん・・・
お兄ちゃんと喧嘩して家を飛び出し千尋のところにやってきた花ちゃん・・・
ここまでは単に微笑ましい止まりなのですが、花ちゃんの可愛さに円が彩りを加えるんです。
これは流石に予想外・・・でも進化した花ちゃんは間違いなく最強系・・・
花ちゃんの進化っぷりは、是非本編でご確認頂きたいと思います。

千尋と円の日常生活・・・物語の終盤に差し掛かったところで思いがけないサプライズが用意されていました。
そのサプライズ・・・とってもあったかいんです。^^

思いが詰まっているから・・・大切だから・・・
そんな1年を過ごした千尋へのご褒美・・・だったのかもしれません。

オープニングテーマは、TRUSTRICKさんの「innocent promise」
エンディングテーマは、有頂天BOYSの「ずっとOnly You」
躍動感あるアニメとマッチしているオープニングに軍配です。
今度この曲もカラオケでチャレンジしてみたいと思います^^

1クール全12話の作品でした。肩肘を張らずに気軽に楽しめる作品だったと思います。
個人的にはお祖母ちゃんとの関係の行方まで描いて欲しかったのが本音ですが、こちらは続編に期待・・・して良いんでしょうかね^^?

投稿 : 2024/05/04
♥ : 19
ネタバレ

❣ユリア❣ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

働かざるもの食うべからず!

☆原作未読☆

~あらすじ~
僕のお母さんは突然天国に行ってしまった
しかし僕には他に家族や親戚もいない
この先どうやって過ごしていったらいいのだろう…
するとある日、知らない人が犬を怖がっていたので
助けてあげたら……

君の叔父です

いきなり言われたその言葉
それが僕、千尋のメイドの生活の始まりだったーーー

ほんわかコメディーです!

主人公は掃除が超超超大好きな男の子、なんと小学5年生です( ̄□ ̄;)!!
しかも家事万能!
小5で家事万能ってすごいですね!
超完璧にやってるし!

ツンデレですね(笑)超大人な男子!
でもかわいい♡
ってか女の子として見ちゃうくらいです(笑)
{netabare}
第3話、犬の飼い主……まさかの美耶子になったんですか(笑)
命名、餡太郎って(笑)おもしろかったです(笑)

1人でお留守番寂しそう…と思ったら、大掃除できるから嬉しい!って、すごいですね…
さすが家事大好き!(笑)

いきなりまどかが来て‥(*´∀`)なんですかあれ!?きゅんとしました♡
男の子同士‥‥ですがね…( ̄▽ ̄;)

女の子のお部屋かわいいですね☆

美耶子の家ってすごい豪邸ですね!庭が迷路っぽかったです(笑)
誕生日に家をもらったとか…もう桁違いですね(笑)

あと、ちーちゃんの猫耳かわいかったです!
OP歌ってる人、MVでメイドの服来てるみたいです
アニメのタイトルと合ってますね!

EDのキャラクター謎でしたが6話で分かりましたね☆竜児確かに短パンでした(笑)


11話すごい最終回っぽくて見てて少し悲しくなりました(>_<)でもすごくいい話でした♪先が読めない感じでした!

そして最終回!
なんかすごい!カッコいい(笑)おばあさんのことがビミョーでしたが…あとあのお母さんのは夢?幻覚??少し謎でした(>_<)
まあでも最後はちひろのお友だちも出来てたことですし、
終わり良ければ全て良し!また第1話の働かざるもの食うべからず!この言葉を忘れずにしていきたいです!
{/netabare}

ちひろが今後どうなっていくか、気になるので
ぜひぜひ原作も読みたいなと思います!

お掃除好き、ぜひご覧あれ♪

投稿 : 2024/05/04
♥ : 11

61.2 5 2016年度の兄弟アニメランキング5位
SERVAMP -サーヴァンプ-(TVアニメ動画)

2016年夏アニメ
★★★★☆ 3.3 (214)
1088人が棚に入れました
高校1年生の城田真昼(しろたまひる)は、道端で一匹の黒猫を拾いクロと名付ける。ところが、その猫は、サーヴァンプという、契約した人間の言うことを聞く“SERVANT(下僕)"の“VAMPIRE(吸血鬼)"だった!契約によってクロの主人となってしまった真昼は、吸血鬼同士の争いに巻き込まれ戦うことになるのだが…?吸血鬼×主従契約・現代バトルファンタジー!

声優・キャラクター
寺島拓篤、梶裕貴、下野紘、堀江一眞、柿原徹也、津田健次郎、小野友樹、村瀬歩、島﨑信長、木村良平、鈴木達央、松岡禎丞、鈴木裕斗
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

美男子の狂宴

[文量→中盛り・内容→酷評系]

【総括】
ジャンルとしては、バトルものになるのかな。厨二感が痛々しい感じでした。あまりオススメは出来ませんが、美男子がいっぱい出てくるので、そっちが好きな方には良いかもしれませんね。


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
いや~、「近年稀にみる感動しない最終回」でしたな(苦笑)

なんか、中身の薄い言葉を仰々しく言って、よくは分からないけど格好良い風な必殺技を連発し、いつの間にか絆が深まって事件が解決しているって感じのアニメだと思いました。

全体として、ふぁ~っとしてた印象。設定だけつくり、様々な要素をつまみ食いしていった感じ。

各話レビューで何度か触れましたが、2話の「戦争はコミュニケーションの手段だよ」っていう椿の言葉には確かにシビレました。エスカフローネのディランドゥー様以来の狂人キャラになれるかと期待してましたが、徐々に底が浅くなっていく感じが残念でなりませんでした(特に最終話で、唯一魅力のあった椿の魅力が皆無になりました……)。

なんか、しっかりとした駄作でしたね(苦笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
第1話
白と黒に猫って、「K」かい(笑) 主人公の はなかなか良いキャラですね。自分がやらない方が面倒くさいって気持ち、かなり同意です。あの「誰かやれよオーラ」に包まれていること自体が疲れるんだよね。

第2話
ラスボス風の椿が登場。狂人系ですが、う~ん、なんか今のところ、安っぽい? 「戦争はコミュニケーションの手段だよ」は、良かった。新鮮な台詞。

第3話
素朴な疑問だが、なぜ、数多のアニメで「人外の最強は吸血鬼の真祖」となっているのでしょう? 最初はどの作品なのかな? バトルもので武器は大切ですが、箒ってのは良い。どんなバトルになるかが、楽しみだ! 5分前の世界って、ハルヒか?

第4話
クロの心象世界から始まりますが、「お前がいることで不幸がバラまかれる」というのは、キツいね。その自覚と自戒が、黒がああいう、なんに対しても冷めた(風)の性格になった原因なんだろうね。ダウトダウトは、どう見ても、GUILTY GEAR(格ゲー)の「ファウスト」なんだが(汗) 桜哉のトラウマ、重い。意外と重要なキャラになってきた。椿のキャラは良くなってきたね、イクラは、不覚にも笑ったw

第5話
あ~猫飼いたい、癒されたい、猫アレルギーだけど(笑) NARUTOの作者、岸本先生が、「一番簡単なキャラ付けは、口癖をつけること」とおっしゃっていましたが、サーヴァンプにもそれが生かされてますね。5話でまだまだ世界観を広げてますが、収拾つくかな?

第6話
次第に、椿が主人公に(笑) イヴは固有の能力があってよいのだけど、肝心のサーヴァンプにあまり能力による優劣や相性などがなく、バトルものとしては完全に空振りの気配。

第7話
「人間の想像できることは実現できる」「影がないと光も存在できない」と、どこかで聞いた台詞をこれみよがしに使われてもね(汗) バトルは相変わらずつまらない。誰がどういう理屈でどう強いかが分からない。というか、サーヴァンプにしたって、「強欲」は大して強欲じゃないし、「傲慢」は大して傲慢じゃない。椿以外はキャラが定まってない感じ。

第8話
鈴を壊すだけで新祖の吸血鬼を殺せるとか……どんだけ弱体化やねん(汗) もし私が新祖なら、絶対にサーヴァンプにはならないな、メリットがわからん。

第9話
咲哉が、「椿さんの戦争は鍵を探すための手段」って言ってたけど、椿にとっては「戦争=コミュニケーション」じゃないの? あれ、一番良い台詞だったのに。いや、だから憤怒したり嫉妬したりしようよ、折角の兄弟会議。クロの心象世界でのシロとのやりとりは、なんか、こう、悪い意味で恥ずかしくなってきた(*/ω\*)。

第10話
ハイドとリヒトのバトル(口喧嘩)は、リヒトの台詞が図星を突きすぎて、なかなか良かった。あそこまで(相方に)酷いこと言うのはなかなか新鮮。「強欲」は一番欲しいモノがもう手に入らないから、何も欲さなくなったんですね。今回は珍しく面白かった♪

第11話
バトルを頑張ってるけど、能力の説明もほぼナイなかで、なんかいきなり格好良い風の必殺技がバンバン決まっていく(苦笑)

第12話
椿の戦う理由って、ただの復讐だったの? 鍵とかよくわらんのだが。にしても、シロに抱きつかれた程度で霧散してしまうような憎しみだったのか……。

なにがどうしてこうなって、なにによってどれがどう解決したかもよく分からないラストなのだが(汗)

原作連載中なのは分かるけど、アニメはアニメでちゃんとケリをつけようよ(あの流れでCパートがないことに驚愕!)。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 22

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

口癖は「シンプルに」…けれど設定はあまりシンプルじゃなかったような…^^;

この作品の原作は未読です。事前情報も無く視聴を始めましたが、可愛らしい黒猫が実は吸血鬼でした…こんな設定が面白いと思い視聴を継続した作品です。

この物語の主人公は、高校1年生の城田 真昼…ある日、彼は道端で一匹の猫を拾います。
でも、その猫はただの猫ではなく吸血鬼…そして真昼はあまり状況が分からないまま黒猫…クロと契約してしまい、吸血鬼同士の戦いの物語が動いていきます。

真昼のシンプルに…という考え方は嫌いじゃありません。
人が嫌がることを率先してやったり世話を焼いたり…基本的に優しい性格の持ち主です。

一方でクロ…常に気怠そうな振る舞いは正に怠惰と呼ぶに相応しい存在…
でも彼は気怠いだけじゃありませんでしたけれど…

物語の序盤は付いていけましたが、クロの様な吸血鬼が8人もいる上、契約者や下位吸血鬼などワラワラ出てきた時点で、展開についていけなくなってしまいました。

1クールの作品なのにたくさんのキャラが登場すると絶対に覚えられませんし、覚えようとすると、おいてけぼりを食ってしまいます。
しかもどこか尖っているところにキャラの個性を見出せば良いのでしょうが、皆さんそれぞれが尖っているので、逆に個性が埋もれてしまった感がありました。

物語は至ってシンプルです…椿なる8人目の吸血鬼を矯正し計画を阻止すること…
そして椿が抱き続けてきた確執の原因についても触れられているので理解もできます。
でも、キャラが多すぎてそれぞれの個性をうまく引き出せなかったのか、或いは引き出せていたとしてもいまく伝えられなかったのか…

特に中盤のバトル…迫力も見応えもありましたが、敵味方の区別がつき辛く、何でそのバトルが起こっているかの説明も少なかったと思います。
結果的にクロと椿以外の吸血鬼の印象があまり残らなったのが残念です。

この作品…1クールという枠に納めるには情報量と設定が多すぎたのかもしれません。
この手の作品は嫌いじゃありません…もう少し尺と説明があればもっと違う評価になったと思います。

オープニングテーマは、OLDCODEXさんの「Deal with」
エンディングテーマは、寺島拓篤さんの「sunlight avenue」

1クール12話の物語でした。途中で置いてけぼり感はありましたが、物語のラストは綺麗に纏まっていたと思います。
それと、wikiをチラ見した時に気付きましたが、キャラデザは、「神様はじめました」の山中純子さんだったんですね。
最近では夏アニメで放送された「ReLIFE」や、現在放送中の「信長の忍び」のキャラデザと総作画監督を務めていらっしゃるそうです。

原作はまだ続いているようです。もし続編が制作されるなら、設定や状況を
もう少し詳しく説明して貰えると嬉しいです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 12
ネタバレ

にゃんちゅ(・ω・` さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

吸血鬼+七つの大罪

原作は未読ですが、
作品設定自体はとても面白いものだと感じました。

まず、珍しいことに女性キャラがメインででてこない作品です。

一言でまとめると「拾った猫がやる気のない吸血鬼でした。」←

{netabare}なんでも引き受けてしまう主人公 真昼。
引き受けるって言っても、自分がやってしまった方が早い。って感じかな。
「シンプルに」っていうのが口癖らしいが、

自分でやってしまった方が手っ取り早いってだけに思えた。

正義感溢れる爽やか少年ではあったが、黒猫を拾い「クロ」と名づけた。
鈴を首に着けてあげて、自分が面倒をみることにした。
↑これがすべての元凶。

クロは吸血鬼だった。
とある条件の下、人間と契約し「飼われる専門の吸血鬼(サーヴァンプ)」

主人(イブ)になる条件が「名前」「物」「血」をもらう事。

全部揃ってしまいましたね~♪

七つの大罪になぞらえて7人いるサーヴァンプ。

その中でも「怠惰」のサーヴァンプだったクロ。

1話から「めんどくせ~」だの、「向き合えね~」だのヤル気がないのだけは伝わってきた。

そんな中、8人目という「憂鬱」の吸血鬼 椿が現れて襲われる。

真昼の仲間として、
「色欲」「傲慢」と仲間になり、「嫉妬」はよく分からないけど、
最後は「強欲」とも打ち解け、椿を倒す!までがストーリー。
{/netabare}

設定は悪くない。
また、キャラデザも綺麗だし、各々のキャラも良かった。

裏切りや、パートナーとの絆なんかもよく描けてたんじゃないかな。

ただ、
{netabare}テンポが悪い。

唐突に椿のサブクラス出てきて闘います。

仲間も増えて、自分の必殺技。仲間の必殺技も見れますが、
もっとバトルを描いて欲しかったし、

七つの大罪をモチーフにしてるのに7人出てこないのかよ!!!!!!!

サーバンプを作った親を殺す殺さないで論破した過去・・・
7人中 3人が殺す 3人が殺さない・・・で、クロにゆだね

結局クロが殺しました。
兄弟喧嘩起こりました。
クロは罪を背負ってます????ん???

3人「殺す」側だったのに?
ちょっと理解できなかったな・・・なぜクロだけ?

最終回の椿倒すところなんて、無理矢理感はんぱなかったね~。
最初の椿登場シーンなんてThe悪役って笑い方してたのにね~。

もう少し尺考えて構成して欲しかったな。
{/netabare}

キャラデザは女子向けといえば、女子向けだし、
ストーリーが男子向けかもしれない。

設定は良かったが、物足りなさが出てくるし、消化不良も多々ありで
まぁ、うっすい内容でしたな。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8

64.1 6 2016年度の兄弟アニメランキング6位
SUPER LOVERS(TVアニメ動画)

2016年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (170)
917人が棚に入れました
あべ美幸による作品。

「母危篤」という知らせに騙されて海外に来るハメになった高校生の海棠晴は、 そこで突然「お前の弟だ!」と零という男の子に引き合わされてしまう。

野性児で誰の言うことも聞かない零を必死で世話する晴だったが、 どうも零には出生について秘密がある模様。

おまけに。ようやく零が自分だけに懐き始めた矢先、ある悲劇が晴を襲う。

───そして5年後、成長した零に再会した晴だったが…?

苦労性長男、超美形双子、野生児末っ子の4兄弟が贈る一筋縄じゃいかないトラブル・ラブ!!

声優・キャラクター
皆川純子、前野智昭、松岡禎丞、寺島拓篤、村瀬歩、福島潤、田中敦子、沢海陽子、白石涼子、斎賀みつき
ネタバレ

蟹チャーハン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

俺だけのアニメ道まっしぐら? でもすごくよい兄弟愛ドラマになりそうですよ

今春アニメではこれが一番のダークホースかもしれないw
家族愛、兄弟愛を描いたっぽいハートフルドラマなアニメです。

学生の主人公が夏休みを利用して、海外で暮らす母親のもとに
遊びにでかけるのですが、そこで出合ったのは異父弟の弟だった。

みればまだ小学生くらいで、DVで心に傷を負っていたところを
母親が引き取ったのだという。

口数も少なく、人を容易に信用しない素振りをみせる弟くんですが、
まずは胃袋をがっちりにがられて早くも降参。
心を許し始め~。

兄貴の自然体な優しさがいいですね。
特別なにか言葉をなげかけるわけでもなく
根掘り葉掘りと事情を聞くわけでもない。

うまいもの食べて笑顔になって
楽しい明日の話をしているだけで
気力はわいてくるものなんですよね。

自分も、愚痴をいうのはいいけど、念がこもるような、
引きずる愚痴なら言わない方がいいと思うんです。

一話の終わりに東京へ来ないかって誘ってましたけど、
できればあの大自然の中での夏休み時間をもっと見たいかな。
東京で兄弟に囲まれて暮らす生活も悪くないけど、
あの非日常感もたまらなくいいと思います。

とりま、来週が待ち遠しい作品なのは間違いない!

以下ネタバレで

2話まで~ 早くも東京編に突入。まさか記憶を無くしてしまうとは!
{netabare}
導入のカナダの自然に囲まれてのシーンに癒し効果もあったのだけど、
アニメは早々に東京に舞台をうつしています。
3人兄弟+新たな末っ子加入が本筋なんですね。

ここでまさかの兄様、帰国の成田で事故にあって
記憶喪失になっていたとかいう衝撃展開に!

なんとか生活はしてるようだけど、ホスト生活しながら
2人の弟の学費を稼ぐ厳しい状況の模様。
そこへカナダから末っ子が来日してまた騒動に~。

東京という見慣れた環境で現実味が増したけど、
2人のやり取りにほだされるシーンもありました。

でも、なんで弟2人には末っ子がいる事実を教えたがらないんだろう。
たしかに受験控えてデリケートな時期なのだろうけど、
見ている限りではそこまで神経質な男の子にも見えなかったけど。

なんであれ、まだテンションは上がっています。
いい感じで気持ちがほっこりできるエピソードに期待です。
今度は末っ子くんの素直な笑顔がみたい。
{/netabare}

3話~ きたきた! 願いは通じたけど、早すぎじゃね?な巻
{netabare}
2人の生活もなじんで零の心も明るくなりかけてきたところで事件は起きてしまう。
クリスマスも近づいたとある日、路上の交通事故現場を目撃してしまい、
記憶喪失していた設定を思い出させることに。

そのとき父親から言われた『お前、寂しいんだろ』の一言が重くのしかかる。
家族になじもうと必死だった自分のこと。
もしかしていまも自分は零を、自分の心にあいた穴を埋める道具にしていないかと。

それは零のためにならないと離れて暮らす決意をするのだが、晴にいれこむ珍客による
暴力沙汰で零が怖い思いをしてしまい、激しく後悔することに。
そして、そんな出来事を重ねる間もひとり零は考えていて、自分がいることが負担に
ならないかと思い、カナダに帰ることを決意する。

それから2年。
零が目覚めると、枕もとには晴がいた! やっぱり家族は一緒でなくちゃねと
カナダでの新しい生活がはじまるのだった!

ここから感想です
いやぁー、1話でこのままカナダにいればいいのにと思ったけど、
まさかもう3話でカナダ編はじまるとかw
ちょっと早すぎでしょw
いいんかw
まぁ、この方が、先行き面白そうだからいいか。

なぜ晴が離れて暮らすことになったのか、零は帰国を思い立ったのか、
動機の部分は弱いしわかりにくいけど、結果よければすべてよしのOKOK

慣れない異国カナダでの生活がはじまれば、今度は零が先生役ですね。
何かしら仕事をしはじめるんでしょうけど、レストラン?それともパン屋とか?
そーいう暮らしに憧れます!
本当、いますぐでもそんな生活に飛び込めるならしてみたいw
{/netabare}

4話~ え? 海外へ飛んでいった話しは??
{netabare}
なぜか舞台は再び日本に。
しかも日本の中学を卒業した零くん登場で戸惑いまくる自分w

なにやらカナダには2年ほどいて帰ってきた様子で、
半年ほど日本の学校に通っていた模様。
えええええw じゃぁもう高校生になるのか? 展開早いなぁー。
オリジナルでも同じなんでしょうかね。

東京で飲食店かなにかのお店をやりたいらしく、
これを機会に兄弟4人での暮らしもはじまるようで、
果たしてケンカ&トラブルおこさずに暮らせるのか~。

まだ納得のいかない亜樹から厳しい意見もいわれてるけど、
零はいつものこと風に受け流してるぽいし、
同じ時間を過ごすことを徐々に絆はできていってるのかな?

今回はもともと住んでいたアパートの大家さんも絡んだ
ほっこり回でしたが、自分がかなり昔に借りてたところも
大家さんの敷地の中にアパートがあって、嫌でも毎日顔あわせてたのを思い出しましたw

女性しか住めない前提のところに割り込ませてもらった感じで、
住み心地はよかったんですが、その分、なにかあると男の自分が疑われるのが面倒だったなぁ~。
花壇が踏み荒らされるけど!とか、バイクが停めたまんまだけど!とかw
まぁ、そんなことはどうでもいいか。

ラスト、大家さんの縁の下にキラリと光る物体が野良のポメラニアンてところに笑いました。
でも、野良のポメラニアンなんているんですかねw
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 10
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

これは、BLですか? 家族愛ですか?

[文量→大盛り・内容→考察系]

【総括】
BLの中でもわりとハードですが、一方で、ただのBLと捨てきれない魅力もありました。今のところ、ガチBLアニメの中では、一番楽しめたのは、事実。特に1話目なんか、アニメとして普通に素晴らしいと思いました、途中までは(笑)

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
表題だけど、結果、ガチのBLだったよ(笑)

ただ、BL一色ではなく、「辛い過去をどう乗り越えるか」「家族愛」などが含まれてるから、ある程度は楽しめたかな。

7話での清華の台詞、「それって、ただの刷り込みじゃない?」は、この作品の核心を突いていると思う。

この作品の(良い意味でも悪い意味でも)違和感は、同性愛について、晴には悩む様子があるのに、(最終話付近まで)零にはそれがないことだ。なんか、「え? 普通でしょ? 別にどっちでも良いじゃん」という零の温度の低さが、逆に怖いのだ。

家族の愛情を知らない孤独な少年、零。彼の少年時代に初めて家族(無償)の愛情をくれた、晴。そんな晴を慕った零。これが家族愛だけで完結するのなら、それは微笑ましい話で終わるんだけど、成長した零は、「同性愛」を当たり前のことのように淡々と語り始める(ただの弟で良いのか?等)。

これが、零の生まれついての性分なら問題ない。晴なんかはそうだろう(先天的なセクシャルマイノリティー)。

個人的には、同性愛も互いがそれで良いなら立派な愛の形だと思っている。多くの(日本)人はそう(同性愛に寛容)だろう。でも、それが後天的なこと、つまりは晴との交流によって生まれたものだとしたらどうだろうか。

零と出会った当時は、おそらく自分がバイセクシャルだということを自覚していなかった晴。でも、自覚はしていないだけで潜在的にその気はあった。であるならば、零と(家族として)過ごした日々に、そういう「下心」が無かったと本当に言えるのだろうか(つまり無償の愛、家族愛なんかではなく、見返りを求めた愛情)。何も断言できない。極端な(かなりキツい)言い方をすれば、

零の性的嗜好は、自ら(晴)の無自覚な性的虐待によるトラウマではないのか?

という苦悩が、晴にはあったのではないだろうか。

それが、晴の「一歩」を邪魔する。「家族(兄弟)」から「恋人」になる際の枷となっているところは、本作が「ただのBLアニメ」で終わっていない、重要な部分だと考える。

第9話を境に、零も自分の性的な嗜好について悩む場面が描かれるようになった。まあ、それまでは運動で発散していたのが、、、梅雨で走れなくなり、溜まる(抜いてもらう)ってのもどうなんだろう(苦笑)

ラストの10話は、ある意味では肩透かし。春子は、一見破天荒なキャラに見えるけど、その実唯一まともな感覚の持ち主。一番フラットで常識的な視点で晴や零を観ている。そんな春子が「零をスイスに連れて帰る」というところで終わるわけだが、やっぱり何らかの結論は出して欲しかった。二期決定ということだが、これだけ「家族愛」と「BL」の間で視聴者を揺らしてきた本作ならば、最終的(本当の最後)に出す結論と逆の結論を、一期のラストにしても良かったと思う(多分ラストはBLだろうから、ここは家族愛で締めるとか)。そうすれば、作風的に二期へのフリにもなるしね。

まあ、二期は観ます。やはり、ラストをどうしたいかは気になるので。
{/netabare}

【雑談~EDが、、、~】
{netabare}
EDのハピネスYOU&ME、特に入りが、嵐の「Love so sweet」に聞こえるのって、私だけですか? OPも、なんかどっかで聴いたことあるんだよな~。{/netabare}

【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目、だいぶストーリーが動いた印象(これは凄いと思った)。序盤はBL<家族愛 って感じで、シリアスなストーリーをこなしつつ、ハートフルな展開でなかなか楽しめた。ただ、キスシーンあたりから……本領発揮って感じでしたね(苦笑)

衝撃の2話目、展開か早いな~と。今のところ、ドラマとしてなかなか観られてます。

3話目。ホストの、ていうか女の恐さ。。。

4話目。そろそろ新展開。まあ、そうですよね。

5話目。このキスのクダリさえなければな~と思いつつ、なければないで人気は出ないのでしょうね。このキス連発、外国人補正では乗り切れないぞw

6話目。BL系にしては沢山の女性が出るアニメだね。晴がホモっていうより、バイだからかな? 晴、一晩でバーボン1本か。私と良い勝負ができそうだ(笑)

7話目
同性愛をちゃかしつつ、正面から考えている……のか? 良く分からなくなってきた。

8話目
うわぁ~、ガチのBLになってきた~。更にロリ要素も入ってきて、なんか複雑さが増してきた(汗) でも最後に家族愛もってきて……やはり、そこ(BLと家族愛)で揺さぶりたいんだね。

9話目
え? 保健室の先生まで男前なのw? 鼻血って、なんかの病気の前振りか(結果、ただの色ボケだった)? おおぅ、零の性の目覚め(苦笑) よくハッキリ描いたな。ガチホモになってきた~。ここでようやく、零の性の悩みか。晴は自分がバイセクシャルだという自覚はあるんだね。

10話目
ここにきてBL一辺倒にならず、家族愛やら生まれの不幸やらを絡めてくるのがこの作品らしいところですね。ん? これで終わり? えらい中途半端なんですね。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 21

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

キャラデザの綺麗なボーイズラブ(BL)作品です

この作品の原作は未読です。あにこれでこの作品のジャケットを見た時、何となくですが軽いBL臭を感じました。
これまでBL系は2作品しか視聴をしていませんが、正直まだちょっと苦手です。
そのため、この作品の視聴も少し迷いましたが視聴して判断しようと思い、見てみたらキャラデザが綺麗だったので、気が付いたら何の抵抗も無く完走していた・・・こんな感じです。

作品の主軸となる海堂家の長男は「海棠 晴」という帰国子女・・・優しくて面倒見が良く、その上「超」が付くくらいのイケメンで歌舞伎町の人気ホスト・・・「鬼に金棒」とは、正にこういう人のためにある言葉・・・と思える位、強烈な個性を持ったキャラです。

そんな晴は新しい弟・・・四男にあたる零を母親から紹介されるのです。
ところが、これまで天涯孤独だった零は人に心を開ことを知らない野生児そのもの・・・
でも晴と零の出会いがきっかけとなり・・・この作品は動き出していくのです。

野生児の様な零に散々悩まされる晴・・・
晴にとっても心中は複雑だったと思います。
血の繋がりは無いとはいえ、いきなり弟が増えた訳ですから・・・
でも、零の野生っぷりが晴に考える時間を与えなかったのが二人にとって功を奏したのでしょう・・・
野生の生き物だって、時間と愛情をかければ人になつくんです。
だからそれは零も一緒・・・

でも零が野生児としての本領を発揮するのは、むしろここから・・・
人はいきなりプライベートスペースに入ってこられるのが苦手な生き物だと思います。
なぜなら相手を知ろうとする時、自分の距離を保ちながら少しずつ近づきますよね。
自衛に対する本能と、人としての理性など様々な障壁が相手との間に立ちはだかっているからです。

でも野生動物が持っているのは自衛の本能だけ・・・
そのタガが外れたら・・・相手とはゼロ距離になっちゃうんです。
ワンちゃんが御主人様にお腹をさすってとねだるように、相手を全面的に信頼しちゃうんです。
きっと人がその領域に入るのは、たくさんの時間を共有する必要があるのだと思います。

そして野生児のそれは零も同じだとしたら・・・
零はまるで猫のよう・・・
相手を寄せ付けない時もあると思えば、無防備で懐に飛び込んできたり・・・
晴は零だから・・・気持ちが揺らぐんだと思います。

物語の舞台はカナダから日本に移り・・・零は日常生活の中で理性を学んでいくのですが、これは零の成長に直結していたと思います。
成長するから苦悩する・・・これまで知らなかった感情を知って心がざわつく・・・
零にとっては機能と刺激の連続だったと思います。
そしてそんな零を大きく包み込む晴の存在・・・
少しずつ家族になっていく海棠家の向かう先に何が待っているのか・・・
気になる方は本編をご確認頂ければ・・・と思います。

オープニングテーマは、矢田悠祐さんの「おかえり。」
エンディングテーマは、海棠4兄弟の「ハピネスYOU&ME」

1クール全10話の角川枠作品でした。
10話って短いなぁ…と思っていたら、最終話で続編が発表されました。
中には男性には抵抗あるシーンが無かったといえば嘘になります。
きっとあれもこれも含めて人気のある作品だったのでしょう…
ターゲットは完全に女性層…とうい感じの作品でしたが、続編もきっと視聴すると思います。
BL系作品である事がどうでも良いと思えるくらい、感動する作品に出会えたら…と思っていますが、この作品の続編はどうなんでしょうね^^?

投稿 : 2024/05/04
♥ : 11

61.4 7 2016年度の兄弟アニメランキング7位
刀剣乱舞-花丸-(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (153)
786人が棚に入れました
時は西暦2205年。歴史改変を目論む“歴史改変主義者”による、過去への攻撃がはじまった時代。
歴史を守る使命を与えられた“審神者”によって“本丸”に集められた、最強の付喪神“刀剣男士”。
本作はそんな彼らが、とある本丸を舞台に、時に笑い、時に迷い、ひたむきに生きる姿を描く“花丸”な物語です。

声優・キャラクター
市来光弘、増田俊樹、新垣樽助、山下大輝、入江玲於奈、間島淳司、興津和幸、濱健人、斉藤壮馬、石川界人、泰勇気、山下誠一郎、佐藤拓也、粕谷雄太、前野智昭、逢坂良太、高橋英則
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

刀の扱い方等、剣道部的に太鼓判を押してあげましょうw

[文量→大盛り・内容→各話感想中心]

※各話感想に剣道部的レビュー有w

【総括】
擬人化もここまできたかという感じ。今、日本は刀剣ブームらしく、全国で「刀剣展」が行われているようですね。しかも、観覧者の大半は女子(刀女子)。人気にあやかった(むしろ作った?)アニメ(ゲーム)ですね。

見るからに乙女ゲーム原作と分かる作風。刀の擬人化? 「艦隊これくしょん」の刀版、男版かなw

冒頭ではっきり「史実と違います」と言ってくるのが、なんか丁寧で好印象w

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
刀を扱うアニメだけに、刀の扱い方は概ね正しい印象。というか、ちゃんと調べて作っているな~と、好印象♪ 刀の元ネタを知っていると、クスリと笑えるエピソードもあります。

難点としては、キャラ数が多過ぎて誰が誰なんだかつかみきれないこと(でもEDで補完しようという丁寧さはあります)。ただ、ゲームの販促と考えればそのくらい説明不足感があるほうが良いのかな? 現に私は、少しゲームやりたくなりましたし(剣道部的には艦これより惹かれるw)。それに、(いくら剣道部とはいえ)全ての刀剣の由来を知ってるわけじゃないから、Wikipedia検索しながらの視聴でしたが、歴史的なことも色々知れて楽しかったです!

総括して、ゲーム原作、乙女向けとしてはトップレベルのクオリティを誇る良日常系アニメ。

爽やかな可愛さのあるOPや、毎回変わるEDも良かったです。販促&ファンサービスとしても成功では? 艦これで言うところの轟沈的要素もなく、どの刀も大事に扱われている印象で、(原作ゲームの性質上)それぞれ思い入れのある刀剣男士が違うファンとしては安心して観られると思います。また、たくさんの刀剣男士をバランスよく出したことで、程良い説明不足感が出て販促にも繋がると思います。例えば、「神撃のバハムート」などは、アニメとしてのクオリティが高すぎてアニメだけで充分に満足しちゃうけれど、「刀剣乱舞」はベースが日常系なので、良い「抜け感」とキャラへの愛着がもて、「アニメ→ゲーム」の流れを作りやすい気がします。

ラストまで、大変、平和な作品でした。男子でも女子でも、普通に楽しめると思いますよ♪
{/netabare}

【各話感想(剣道部的レビュー有w)】
{netabare}
第1話
冒頭、池田屋の中での切り合いがありましたが、なかなかの好印象。狭い室内では刀は縦に振れない(袈裟斬りは出来ない)ので、基本は突き、振ったとしても横に薙ぐのが基本です。そのへん、しっかり描かれていた印象。まあ本当は、脇差しか短剣、短槍を使うのだけど、それはちょい格好悪いしねw 刀をメインに扱うアニメだけに、その辺はちゃんと観ていこうかな~と。

上記理由から、池田屋に行く際、短刀(今剣)や脇差し(にっかり青江・鯰尾藤四郎)、沖田総司所有の刀(加州清光・大和守安定)をメインに選ぶのは正しいし、大太刀(石切丸)を選らんでダメだったというのも、初心者には優しいレクチャーで好印象。

第2話
へ~、そうやって刀剣男子は生まれるのか。刀剣ならではの悩みというか、現在に残る名刀のほとんどは、実際に使われていない(鑑賞用・褒美用の)刀だしね。

第3話
日常系として、かなり良かった。わらしべ長者のくだりは、最後の宝が「思い出(仲間と笑顔で過ごすこと)」っ、温かいな。桜のくだりは、ギャグかと思ったらなかなか洒落たことをする。冒頭の四つ葉のクローバーとラストの万葉桜の「1万分の1」をかけてきるとか、なかなか良シナリオでした。

第4話
基本的には日常系のアニメなんだけど、「沖田総司の死」という縦軸はうっすら作っていますね。兼定の突きの理論は正しい。刀を横に倒して突くのはあばら骨の間を通しやすくする為です。剣道の場合、突きであろうと左手小指と薬指に一番力が入るけど、竹刀(刀)を横にする突き方は通称「平突き(ひらづき)」と言って、確かに右手の人差し指と親指に力を入れるんだよね。お見事! ただ、残念ながら安定の平突きは刃の向きが逆では(平突きは通常刃を外側(右側)に向けて捻り込むように突くけど、安定の突きは刃が内側(左側)を向いていた。あれだと力も入らないし軌道も安定しない。まだ下手くそっていう描写なのか、単純な作画ミスか)? Bパートのよろず屋大喜利は笑えたw

第5話
久々にバトルがありましたね。なんか、バトルがあるとストーリーがちょっっぴり進む感じ? 新キャラの三日月村は、良いキャラでしたね! 国宝の三日月……実物を観てみたい!

第6話
うどん、長いってw ギャグ要素からめつつ、ラストは良い話でしめるのが定番になってきたね。

第7話
まさかの水着回w 錆びるぞ(笑) 一期一振の「待つ方と待たれる方ならば、どちらが苦しいか」の元ネタは太宰治ですな。

これは太宰が、共に借金をした壇一雄に、「東京に金を無心に行くから待っててほしい」と言って、壇を人質にして東京に行ったのに、ついぞ帰らず、業を煮やした壇が東京に行くと、太宰は井伏鱒二と呑気に将棋を指していた。その様子に激怒した壇に対して太宰が言い放った衝撃の言い訳が「待つ身が辛いかね。待たせる身が辛いかね。」……流石、太宰のクズっぷり(笑) でもここから、名作「走れメロス」が生まれたわけですから、それも流石。

ということで、一期一振兄弟達のような素敵エピソードはないので、悪しからず(笑)

第8話
バトルシーンはちょっと手抜き? 「全てを笑い飛ばせる程に強くなりたい」って、ちょっと良い言葉だね。

第9話
なんだこの誰も悪くない話w いつも「魔法少女育成計画」の後に観てるから、落差が激しいんだが(笑)

第10話
THE・日常回ですね。話数的に、平和に過ごせるのもラストかな。

第11話
やはり池田屋事件が本筋。さあ、どんなどんでん返しがあるか、期待します! ちなみに、剣で銃に勝てるとは思わないけど、PSの「ブシドーブレードⅡ」というゲームでは、刀対銃のガチバトルが出来て楽しいw さあ、初の2話跨ぎ。どう終着させる?

第12話
ここにきて日常系をはさんでくるか。各刀剣男士の最後の顔見せですね。戦闘シーンは、これまでと作画が違う感じ。暗さとアップとヌルリとした動きが映画っぽいな。沖田総司が突きで刀を折るシーンがあったが、なかなかおもしろい。よく「日本刀は2、3人斬ればすぐ折れる」とかいうけど、あれは嘘。司馬遼太郎の小説にあるだけで、実際はもっと切れる(最上大業物で、七人をまとめてぶった斬ったという記録もw)。普通に考えれば、包丁だってマグロ5~6匹おろしても大丈夫だしね。ただ、下手くそがダメな刀で切れば1発で折れますが、それでも突きは折れにくい。骨にさえ当てなければ、基本は折れない。まして、沖田総司は「三段突き」で有名な剣豪。突きで肋骨や背骨に当てるほど下手じゃない、はずの沖田が突きで刀を折るってことは、よっぽどのbad conditionだったのでしょう。それが伝わってきました。

そっか、大和守安定は、池田屋に行けなくて、沖田総司に別れを言えなかったのが後悔のもとなのね……って、ん? てか沖田総司は池田屋で結核が悪化して吐血(史実ではない)、その後3年間はバリバリ活躍し、病状が悪化。池田屋から4年後に死亡しているはずだから、池田屋で沖田総司を助けても歴史的には問題ないのでは(笑) まあ、べつに歴史がどうこういうアニメではないけどね。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 15
ネタバレ

jujube さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

艦これと比べると初心者にも分かりやすい

あえて「艦これ」と「刀剣乱舞-花丸-」と比較してみる。
どっちもゲーム発でキャラ大勢。
自分はどっちもゲームは未プレイ。
艦これアニメは初回数話で切ったので、花丸も同じくらい見てから考えてみた。

そこで見えてきたものを自分として大事な順に書き出してみる。

⚫︎ゲームでの決め台詞がアニメに挿入されていても初見でも違和感が無い
…艦これでは、唐突すぎて日本語がおかしいくらいだった。

⚫︎花丸の世界観の分かりやすさ
…艦これでは敵が良く分からなかった。何のために戦ってるのかも導入部分では不鮮明だった。
また花丸劇中では刀から本当に人間化している描写には驚いた。

⚫︎誰得シリアスと日常のバランス
…これはもう皆言ってるけど、花丸では日常に全振りしてるから、最初からそういうスタンスで臨める。振り回されない。
シリアスの後に何事も無かったかのような日常で白ける事が無い。

以上をもって、刀剣乱舞という世界観への導入と、またその中でも花丸は1つの世界という位置付けに成功しているように思える。
元々ゲーム上でしっかりしたストーリーラインがあるわけでは無いそうなので、アニメ化には非常に難しいところだった。
固定ファンにとっては、それこそ千差万別の推しキャラへの肥大化した妄想があるわけだから、今更提示されたキャラクター像に異を唱えるのは分かりきったもの。誰もが納得するものなど作れようが無い。
それも飽くまで花丸という一つの本丸ですよという形で、別の世界線を提示することが出来たと思う。

また途中からもキャラがどんどん追加されてくが、ストーリー上は違和感無く、謎(顕現システムが何となくしか分からない等)はあっても日常物にとっては重要じゃないのでスルーできるレベル。
またキャラの整理がしやすいのと、EDでの組合せキャラにより刀匠や時代性でカテゴライズできるなどと勉強になった。
ちなみに、OPとEDでの力の入れ方は女性向けで上位のレベル。しかも毎回EDが変わる。

制作:動画工房としては、できれば本編でもう少しキャラの日常系の動きをやって見せて欲しい。三者三葉レベルは変態すぎるから、NEW GAME レベルで。

元々のゲームファンにとっては設定など細かいところまで隅々と楽しめる作りになっているのは間違い無い。
できれば、どなたか初心者向けに注目ポイントとその解説をまとめて欲しいものだ。

そうは言っても、花丸は初心者にとっては来たる「刀剣乱舞(仮)/ufotable版」への前哨戦でキャラ把握に非常に役立つと思う。
今はまだアニメだけで推しキャラを決めるには早い気がするが、広く浅くお気に入りを作っていけば良い段階に思う。

(2016.11.04 上記記載 ※評価は最終話まで通してぶれず。)


以下、完走後おまけ追記(自分的メモ)
{netabare}
<お気に入りシーン>
・~全体的に~安定と清光のJK感。
・~全体的に~どんどん限界値が追加されていく主の引きこもり設定。
・~2話ED~いい声の男性陣の歌唱で落ち着く曲。蝶のCG綺麗。『心魂の在処』(長谷部・宗三左文字・薬研)
・~5話~ホスト回のコスプレにノリノリのメンツ。
・~6話~博多藤四郎の博多弁でおぼこいところと、健康的なショタのエロスを見た時に、あぁここのスタッフは大丈夫だ(?)と思った。
・~7話~AWT48。Pが″秋元家”出自の鳴狐w寡黙キャラかと思いきや、色々とやらかしてくれる。
・からの~7話特殊ED~『恋と浄土の八重桜』(粟田兄弟11人:各藤四郎、五虎退、一期一振)イチ兄がセンターらしき貫禄。そして各キャラの個性溢れる表情や動き。桜の花吹雪をバックに扇子が印象的な舞踊と宴会芸が混じり合った楽し気な「夢」オチw歌詞と情景が非常にマッチして作画レベルがなかなか高い!
・~8話~動物は全てリアル寄りで可愛くしてくれるものと思っていた先入観を打ち壊す青い鳥のキャラデザw適当に描いた感が溢れるのに、うざいけど可愛いという微妙な線を突いてきたのはしてやられた感がアリw
・~8話ED~雰囲気が超好き!!妖とか怪しげで。通路の灯篭の灯が揺らいでいるのとか、灯篭や妖だらけの室内中央に現れるにっかりの影とか、PVとして非常に良い。長く見ていたい。『にっかり妖かし数え唄』(にっかり青江 ※幽霊退治戦隊の合いの手は要らないかなw)
・~11話~まさかの沖田君本人が顔出しで登場w(安+清÷2の顔)&すっごくシリアスです!刀が銃で戦ってるよwな人(陸奥守)と、すわ歴史改変か!の会合。
・からの~11話特殊ED~シリアスな歌無し楽曲が臨場感を高めて良いね。すっきりした安定の止め絵もタッチが変わったかのようで新鮮!※挿入曲タイトル記載無し。
・12話もそうだが、全体的にちょいちょい出る山姥切が可愛いなw
・~12話~11話に続き、シリアス戦闘シーンがなかなか動いてて良きかな。無事に最後はほのぼの日常系で温まるシーンでEND。安定の極修行とかいうやつ一瞬で出戻りで匂わすだけ(ゲームより先行なので)だったけど、2期が出たらそこの修行内容見てみたいw

<ドン引きシーン>
・~6話~うどんミュージカルの間延び感。テンポが不安になるほど悪い。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 11

セメント さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

このアニメは、とある本丸のとある刀剣男士たちによる、花丸な日々の物語です

お舟の次は刀ですか、手を変え品を変え、オタクも凝りませんね。
DMMゲームスとニトロプラスが作ったのが本作で、お舟は角川ゲームス。
まぁ元々お舟のヒットを受けて作ったらしいんですけど、馬鹿の一つ覚えで同じようなものが乱造されて、それに対して律儀に群がる人達の意志の薄弱さを嘆かずには居られません。


<物語>
「艦これ」や本作の事をずっとソシャゲだと思ってたんですけど、これらはブラウザゲームなんですよね。
ブラウザゲームのアニメ化っていうと「MOE」や「PSO2」といったMMOのイメージですけど、こういったのと同系統って認識で合ってますかね。
さて、物語に関して思うのは、花丸と謳うのであれば、最後まで日常に徹すれば良かったんですよ、何故中途半端にシリアスを入れるのか。
序盤の毒気の無さは日曜日の夜に丁度いい塩梅だったんですがね、基本的には明るくて元気なキャラしか居ないということで。
時代背景を何だかよく分からない時空の狭間に設定することで、年代考証の矛盾を適当に解消しているのは英断だと思います。

<作画>
"全ての日常アニメは動画工房に任せてくれ"と言わんばかりの気概を感じます。
ゆるほもでもゆるゆりでも何でも御座れという感じで、まぁ特に崩れずに良かったと思いますよ。

<声優>
今を時めく若手男性声優が軒を連ねて居るのでしょうか、中には名前を存じ上げない方もちらほら。
お舟の方は兼役も多かったので、本作においては声優には力を入れているという事でしょうか。
声優に関して一つ、博多藤四郎の声優が、如何にも変声期の最中の中学生って感じで、驚きのマッチ具合でした。
博多はそこまで人気が出るとも思えない容姿(って失礼にも程があるんですけど)で、それなのに登場回は作画も気合いが入っていて、印象に残りました。

<音楽>
OPは梅津さんが手掛けてますね、乱ちゃんが髪を構っているカットが好きです。
曲は美少女動物園にありがちなワチャワチャした曲をそっくりそのまま男声に変えたものです。
EDは1話毎に違う曲が用意されている仕様でしたが、何一つ記憶に残っていません。
EDって1クール以上触れてやっと脳に刻まれるものだと思ってるので、こういうやり方は豪華ですけど勿体ないですよね。

<キャラ>
薬研贔屓で炎上したり、同田貫の家紋のミスで炎上したり、腐女子の方々もこの期は随分と忙しそうでしたね。
談論風発は大いに結構ですが、皆さん、花丸ですよ~、はっ、なっ、まっ、るっ。
この頃よく使われていた"お墓を立てる"って言葉は、未だに理解しかねてるんですけど、要は推しのキャラがアニメで動いていて眼福が死因となったって感じですかね。
推しのキャラが不遇な扱いを受けてお墓を立ててた人も散見されたので、いやはや腐女子の方々が使う言葉は難解です。


男が本作を見ても何が楽しいんだろうって感じです、まぁ日本刀を知る切っ掛け作りとかには最適なのかもしれませんね。
歴史上の著名人が所持していた刀の記述なんて、そんなに残ってるものなんでしょうかね。
日本刀図鑑がある訳ですから、元ネタの歴史を追える設定資料集みたいなのがあれば楽しそうです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

64.5 8 2016年度の兄弟アニメランキング8位
SHOW BY ROCK!!# (第2期)(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (123)
612人が棚に入れました
シアンが去った後、平和な日々が続いていたMIDICITY。だが、音楽を殲滅しすべてを支配しようとする「闇の女王」の出現により、かつてない最大の危機が迫っていた。————— 一方、現実世界に戻ったシアンこと聖川詩杏は、学校の音楽活動でグダグダと悩んでいた。ふとした瞬間、MIDICITY での楽しかった日々を思い出す詩杏。そんな彼女の元に、得体の知れない何者かが迫る。シアン達の運命やいかに!?—————

声優・キャラクター
稲川英里、上坂すみれ、沼倉愛美、佐倉綾音、谷山紀章、内山昂輝、柿原徹也、細谷佳正、早見沙織、松井恵理子、潘めぐみ、宮野真守、村瀬歩、逢坂良太、日高里菜、茅野愛衣、五十嵐裕美、村川梨衣、うえだゆうじ、小林裕介、八代拓、筆村栄心、沢城千春、野口瑠璃子、田中あいみ、木戸衣吹、黒田崇矢、吉野裕行、沢城みゆき、高野麻里佳、小池万瑠美、高坂知也、古木のぞみ、佐々木義人
ネタバレ

ぽ~か~ふぇいす さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ファンサービスにあふれた2期でしたが・・・

サンリオの音ゲー原作のアニメSHOWBYROCKの続編です

1期の時以上にゲーム組へのファンサービス要素が強まったように思います
1期から引き続いて出てきたしにもの、ウワペタ、雫だけでなく
忍迅・ドーリィ、バイガン・スタバン・ガウガと
全てのオリジナルアーティストと一部のタイアップアーティストが登場です
この辺りをどのくらい楽しめるかで作品評価が大きく分かれてきそうです
はっきり言って1期のファンかゲームのファンじゃないと厳しい内容だと思います

シナリオ全体も面白くないとは言いませんが
評価できたのは惑星ぴゅるとかギャグ方面の切れ味だけで
全体のシナリオは1期よりも低調だったように思います
特にゲーム内であれだけ人気のあるBVLを
アニメでうまく料理できなかったのが残念
位置づけ的には1期のクリクリのポジションなので
1期ではかなり嫌なキャラとして描かれていたロージアが
2期では本当にいい子なのも合わせると
代わりに憎まれ役を押し付けられたような感じかな
終盤にはわだかまりが解けるわけですが
我々が見たかったアイレーンちゃん様のお姿は
結局ほとんど見れずじまいだったので
前評判的にはかなり評価されていたポイントだっただけに残念です

あとあれだけいろいろなキャラ出すなら
ラペッジオートも出してあげていいんじゃないかと
ヤキソバPのボカロ曲をゲームで使うために結成された
タイアップと言いつつも実質オリジナルバンドなので
リ&ミックスにもちょっとでいいから出番が欲しかった・・・

OPの作画とかEDのCGとかほんと良かったので
作画評価は文句なしの5.0でいいと思います
しかし音楽に関しては決して悪くはないものの
1期の流星ドリームライン・迷宮DESTINY
に比べるとワンランク見劣りする感じです
最終話のCLOSE TO YOU(聖川詩杏Ver)は良かったですが
結局のところアプリ既存曲なので
アプリ組以外から見たらどうだったのかちょっと気になるところ

2期を全体的に振り返ってみつつ
本日のしょ~と円盤のリリイベで
しょ~とを全話繋げて見返した感じでは
しょ~との密度が圧倒的で無駄がなく
今後マンネリ化しながら3期をやるよりは
しょ~との続編を2期・3期と作っていってほしい
という感じの感想でした

あと今期最大の不満点

しょ~とのリリイベが20:30~22:00で
最終回がその直後に始まるってどんなスケジュールだよ!
円盤買ってリリイベ来る一番熱心な層が
最終回リアルタイム視聴できないって
その後の円盤売り上げにも響きそうなんですが
大丈夫なんでしょうかね?

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

1話先行上映会参加後レビュー

1期のころはアニメもアプリも大ブレイクして
アプリの上位入賞もイベントのチケットとるのも一苦労でした
それが最近はアプリもだいぶ人が減って
イベントもほとんど全当の様子
これからのSB69シリーズの全てが
このアニメ2期にかかっているといって良いでしょう

{netabare} 開幕画面狭しと並び聳える宇宙艦隊と司令官(CVみゆきち)で
一瞬チャンネル間違えたかな?と思わせるような演出
まぁ劇場上映会でどうやってチャンネル間違えるんだ!?って話ですが
去年別の作品で実際に上映会で流すVを間違えて
返金騒ぎに発展したのを経験したことがありますw
そして待望のBADVIRGINROGICがTVアニメ初登場
しかも新曲を初披露!
アイレーンちゃん尊い!!
さらに1期では名前しか出てこなかった忍迅雷音が
未来からやってきた忍者というアプリの設定を生かし
過去のMIDIシティに戻って世界を救いに行くという
原作組歓喜のシナリオ構成
クリクリはBRRへの転属が発表され
シンガンの無駄に長い自己紹介曲に
アニサマでも歌われた1期を象徴する劇中曲流星ドリームライン!
無駄にテンションの高い玉子も健在
1話段階では徒然・トラクロの出番が少ないのが気になりまりましたが
ちらっと顔見せしつつ、2話以降の伏線を張っている状態のようなので
こちらは今後に期待というところでしょうか?
そしてEDのミューモン体ライブは1期の時以上に
動きに切れがあって細かい表情動作まで読み取れ
恐ろしいほどクオリティが上がっているので
2期のライブシーンは注目ですね・・・{/netabare}

キャストトークによるとしょ~と以降
うえだゆうじによる有栖川ファミリーのテンションが異常で
アドリブがガンガン飛び出して共演者が固まることもしばしばだとか
しょ~とは実質主演うえだゆうじだったので
2期もあのテンションが続くんですねw

1話にはよくあることですが今回はOP無しでした
しかし、キャストトークが終わり退場する際に
プロデューサーのまっつんからひと言
「あ、今流れてる曲がOPです」
・・・どんな初出しだよ!

投稿 : 2024/05/04
♥ : 12

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

シアン…Come back to Midicity again.

この作品の原作ゲームは未プレイですが、アニメ1期とショート1期が先行しているので正直原作がゲームである事をすっかり忘れていました。
内容的には1期の続きではないので、2期から見ても問題無いと思いますが、1期から進化を続けるキャラデザを比較したり、特定のキャラへの思いれを大切にされる方には1期からの視聴をお勧めします。

1期ではゲームの世界であるMIDICITYに引きずりこまれ、そこで「プラズマジカ」の一員としてデビューしたシアンはバンドのメンバーと共に様々な困難を乗り越えながら成長していく様が描かれていました。

でも、まさかシアンが再びMIDICITYに召喚されるとは嬉しい誤算ですが、前期と違って今回は序盤からきわめて状況が芳しくないんです。
何でも闇の女王が襲来したとかで、MIDICITYは危機的状況に直面していました。

シアンが呼び出されるという事は、ロックな音楽パワーをMIDICITYが必要としているから…
そしてこの展開は序盤からアツアツでした…

これまでプラスマジカは、チュチュ、レトリー、モアの3人グループでした。
だから3人での音楽活動は彼女たちにとって本来あるべきバンドの姿…
でも一時的とはいえ、シアンの加入でプラスマジカは4人組になった…
住んでいる世界が違うから、もう会えない事くらいみんな分かっています…
それでもふと我に返ったり、物事に行き詰ったりした時に、4人で様々な困難を乗り越えたあの頃をどうしても思い出してしまう…
そして会いたいと思ってしまう…
決して叶わない夢だと知っていても心の中で思う事だけは自由だから…

でもそう考えるのって決して一人じゃないんです。
だってみんなで一緒に乗り越えたんですから…
そしてみんなの思いがシンクロしたその先には…
こういう展開…大好物です。

MIDICITYの危機…とはいえ、この作品の肝である適度な緩さは2期でも健全です。
むしろ2期目になって精神的に一回り大きくなったキャラが増えたのではないでしょうか。
今期はプラスマジカを取り巻く周囲にもしっかりスポットライトが向けられていたと思います。

クリティクリスタのロージア…1期では自分の弱さにつけ込まれ大変な騒動への発展しましたが、人一倍反省していて改心していました。
そんな彼女は今期で更なる成長を遂げることとなるのですが、これは見てのお楽しみです。

そのほかシンガンクリムゾンズのアイオーンの過去や、モアは超VIPなお姫様だったりと様々な事が明るみとなる訳ですが、尺の関係上、その分ばっさり切られたバンドもありました。
一番残念だったのは、1期でイチオシだったダル太夫率いる「徒然なる操り霧幻庵」が殆ど登場しなかった事です。
確かに大いなる目的のために動いていたので仕方なかったのかもしれません。
けれど演奏している姿を見たかったのが本音です。

一方、個人的に大好きだったのは6話後半から7話…
プラスマジカの新曲にまつわるお話です。
痛い位に感じるみんなの優しさ…
もう時期的にはレッドゾーンなのに、耳にする台詞は「いたわり」ばかり…
そして極め付けはこの一言…
「キングさん…私、分かったよ…。私の音楽の神様はね…いつも、いつも傍にいたんだよ…」
私もシアンと一緒に号泣です…

様々な成長を経て生まれた音楽の力は、どこまで闇の女王と渡り合えるのか…?
そしてMIDICITYを巡る戦いの顛末は…?
気になる方は是非本編でご確認頂ければ…と思います。

オープニングテーマは「ハートをRock!!」
エンディングテーマは「My Song is YOU !!」
どちらもプラズマジカが歌っています。
この楽曲ってワルキューレにもひけを取らないクオリティだと思いました。
特にオープニング…歌詞の合間に合いの手が入るのですが、その合いの手もハモっているように聞こえるんですよね…
合いの手って歌ではないのでハモるのは至難の業だと思うのですが…
どちらもカラオケで挑戦済です。

1クール12話の物語でした。
ショートのレビューでも記載しましたが、作画のクオリティは確実に向上しています。
オープニングで曲に合わせてシアンがニコニコ笑顔でツイストっぽく踊っているシーンで、シアンに色々と持っていかれてしまいました。
シアンが三度MIDICITYへ…というのも展開次第では有りだと思います。
もし続編が制作されるなら絶対視聴したいと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 14
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

音楽は死なない。

原作ゲームアプリは未プレイ。

当初、{netabare} いきなり話が宇宙レベルに飛躍したり、
巨大人型ロボットだったりwタイムリープだったりw惑星ぴゅるだったりw{/netabare}
大がかりすぎて音楽アニメとして原型を止めるか不安でしたが、
終わってみれば、音楽アニメの二期として無難に着地した印象。

大風呂敷が広げられる中、相変わらずどーでもいいことで熱く語り合っている
シンガンクリムゾンズの中二病?日常トークに再会できた時は、
まるで実家に戻った時のような安心感がありましたw
やはり中二病?をこじらせていて、故に、
何を言っているのか今ひとつよく分かりませんがw

シンガンの予定調和を見て、私もようやく作品と折り合いが付いた感じ。
シンガンのメンバーは物語でも{netabare}キーとなるキャラと意外な人脈がありましたし、
アーティスト魂も見せ付けてくれましたね。{/netabare}
尊氏は家畜ではありませんが、何かこう……ありがとうございます。


音楽の力を説き直すシナリオはベタではありました。
けれど、ふと現実の日本の音楽業界を見渡せば、
{netabare} 賞レースで札束が飛び交った疑惑が浮上したり、事務所内紛だったり……。
禍々しいダークオーラーがもうもうと立ち籠めていますw

私のメロディシアンストーンも穢されそうな、
それこそ誰かが「ウタヨノコレ」とでも叫ばなければ、
真実(まこと)の歌など消えてなくなりそうな、
師走の今日この頃ですが……

それだけに本作の陳腐ながら真っ直ぐな音楽への想いは、
思いの外、深々と私のハートに突き刺さりました。

無闇に人気を金で買い漁る行為が何故、音楽を汚すのか。
メンバーの絆が音楽にとってどれほど重要なのか。{/netabare}

本作は音楽の力について率直に物語ってくれていると思います。


最後の展開。{netabare}かつてのライバルも交えて全員演奏でラスボス浄化。
これもまた基本に忠実な続編シナリオですが、
(ただし、 {netabare}社長型ロボット兵器特攻は斜め上でしたがw{/netabare})
色んなしがらみや枠を越えて、みんなで歌のパワーの再確認するっていいな。
と私は素直に思えました。

現実の音楽業界でも東日本大震災後にチャリティーで
アーティスト大集結の流れ等がありましたが、
こうした企画もメロディシアンストーン浄化には有効かと思います。

阪神淡路大震災後にあったジャニーズのJ-FRIENDSみたいなスペシャルユニット、
またやればプラスにはなるとは思いますが……難しいかな(苦笑){/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 18

61.2 9 2016年度の兄弟アニメランキング9位
PERSONA5 the Animation -THE DAY BREAKERS-(TVアニメ動画)

2016年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (70)
463人が棚に入れました
舞台は人々の欲望が渦巻く街――東京。
悪い大人たちを改心させているという「心の怪盗団」の存在が人々の間で噂されるなか、世間では物騒な事件が立て続けに発生していた。
そんなある日、「怪盗お願いチャンネル」に届いた1通の依頼をきっかけに、異世界の舞台に4人の高校生と1匹の黒猫が動き出す――。
原作ゲームともリンクする、完全オリジナルストーリー。


声優・キャラクター
福山潤、宮野真守、水樹奈々、大谷育江、杉田智和
ネタバレ

にゃーん。@のんびり さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

ペルソナ5クリア記念視聴o(^-^)o♪

PS4/PS3用ソフト『ペルソナ5』の
特番テレビアニメです。

ゲームの発売前に特番として放送されたアニメですが、
ゲームクリアしてから見ようと録画したまま温めてましたo(^-^)o

ペルソナ5のサブミッションの一つがアニメ化されています。

ペルソナシリーズは音楽がカッコイイのですが、
このアニメも音楽が良かったです♪
特に戦闘シーン。ゲーム中よく聞いた音楽が聴けて嬉しかったです!

作画も割と綺麗でしたが、
ゲーム内に差し込まれているアニメの方が綺麗だなと感じました。

ストーリーはいい感じにまとまっていたと思います。
面白かったです♪

***

ちなみにゲームはとってもとっても面白かったですo(^-^)o
3⇒4⇒5とプレイしてきましたが、
どんどん面白くなってきています。

キャラクターや世界観が魅力的で、
ストーリーやゲームシステムもとてもよく練られていると思います。

ただクリアにはノーマルモードで106時間かかりましたが…w(゚ロ゚;

アニメには関係なくて申し訳ないのですが、
ゲームの感想も少しのせておきますm(__)m
プレイされた方で興味のある方がいましたら(ღˇ◡ˇ))

【ペルソナ5 ゲーム感想】
{netabare} 以下、ゲームの重要なネタバレを含みます。
ご注意くださいm(__)m

<衝撃を受けたシーン>
{netabare} 明智君の裏切り。

そもそも仲間になった時は、
プレイできるとは思ってなくて、
とても嬉しかったですo(^-^)o

でもまさかの裏切り…orz
裏切者だとは全く気付かなかったので驚きでした。

その後、最終的に主人公たちを助けるシーンには涙。
そして生死不明(>_<)

主人公のことは気に入っていたみたいだし、
ラストまでに復帰しないかなと思ったのですが、
出てこなかったですね…残念。

でもここら辺、本当予想できない激動の流れでした…!
ちょっと震えるくらい衝撃を受けました。

やっぱりペルソナは面白いですね(๑˃̵ᴗ˂̵)و
{/netabare}
<好きなダンジョン>
{netabare} どのダンジョンも仕掛けがとても凝っていて良かったですლ(╹◡╹ლ)

特に好きだったのはシドウ・パレスの「客船」かな。
敵だけじゃなくて普通のお客さんとかもいるのいいですね。

キャラがネズミになってしまうのが面白かったです(笑)
ネズミになっても仮面つけてる!可愛い♡

でも敵に捕まったら何も出来ない!!
深く考えずに最初ネズミのまま捕まってしまって
何も出来ずGAME OVERになりました…(^^;
{/netabare}
<メインキャラクター感想>
{netabare} ペルソナ5は男女とも魅力的なキャラがいっぱいでした♡

●主人公(cv:福山潤)
…1番好きなキャラです(๑˃̵ᴗ˂̵)و特にビジュアルすごく好きでした!
 カッコイイのに髪の毛はふわふわでワンコみたいUo・ェ・oU
 プレイ中に何度か見惚れていました。

 男女からモテまくりでしたね♡さすが主人公!
 cvが福山潤さんなのも良かったのですが、
 しゃべらない系主人公なのでボイス少なくて残念でした(^_^:

●坂本竜司(cv:宮野真守)
…どちらかというと三枚目キャラポジションですが、
 カッコイイ声だな…と思っていたら声優さんが宮野さんでした。
 美声、聞き惚れました(ღˇ◡ˇ))
 
 スキル「マハタルカジャ」とっても役に立ちました!
 物理攻撃が有効な敵に重宝しました(^-^) 

●高巻 杏(cv:水樹奈々)
…ルパンシリーズの不二子ちゃんみたいでセクシー♪
 杏ちゃんは竜司との掛け合いシーンが好きでした。
 この2人お似合いだと思います(*´ω`*)

 スキル「コンセントレイト」をプラスした火炎攻撃は効果大。
 でも戦闘ではあんまり使わなかったかな。
 その前にやられたりしたので…ごめん杏ちゃん。

●モルガナ(cv:大谷育江)
…にゃんこ!にゃんこ!∩(^ω^∩)
 ラストで人間になった姿見られるかな!?と思っていましたが、
 にゃんこのままでしたね。

 モルちゃんも最後どうなるんだろうとドキドキしながら見ていました。
 結果、主人公とこれからも一緒にいられるHappyENDで良かったです♪

 後半戦では必須メンバーで、専ら回復役に徹してもらいました。
「ディアハラン」と「メディアラハン」のループです!

●喜多川 祐介(cv:杉田智和)
…時々差し込まれるアニメシーンがものすごい美形で驚きました。
 初回プレイで好感度MAXにいけた数少ないキャラです。
 性格は変わっていたけど美形だったので*⑅〃*❛ᴗ❛ *♪

 でも主人公が強い氷属性ペルソナを持っていることが多かったので、
 戦闘ではあんまり使わず…ごめん祐介。
 
●新島 真(cv:佐藤利奈)
…戦闘で1番使ったキャラになります。
 なにせ物理も魔法も強い!生徒会長カッコイイ!

 「マハラクカジャ」で防御力アップして、
 「マハフレイダイン」で攻撃して、
 「メディアラハン」で全回復まで!完璧♡

●佐倉 双葉(cv:悠木碧)
…女の子の中で1番のお気に入り♡
 恋人にしました*⑅〃*❛ᴗ❛ *♪
 金髪に眼鏡キャラ、好きです♡
 小っちゃくて可愛いし、デジタル系に強いのもGood!
 
 それだけにナビ役だったのが残念。
 操作したかったな~(>_<)

 でもサポートはかなり役立ちました!
 「ポジションハック」「ファイナルガード」で防げたGAME OVERもあったはず。
 ランダムサポートの各種スキルアップも助かりましたo(^-^)o

●奥村 春(cv:戸松遥)
…双葉ちゃんとどっちを恋人にしようか、
 ギリギリまで迷ったキャラになります。
 おとなしくて可愛いでも芯は強いご令嬢。好き♡

 戦闘では真に続いてよく使ったキャラになります。
「テトラカーン」「マカラカーン」をかなり使いました!
 通常攻撃よりも反射させた方がダメージ大きい敵もいたので(^-^)
 SPすごく消費しちゃうけど…。
「アムリタシャワー」も助かりました☆

●明智吾郎(cv:保志総一朗)
…主人公と対をなすキャラクター。
 かっこいいし結構好きだったんですけどね…(>_<) 
 でも悪役もイケメンっていいですね。

 わずかな時間ですが一緒にプレイできた間は戦力に加えていました。
 強かったし、装備もきちんと整えていたので、
 もう1度一緒に戦いたかったキャラです。

{/netabare} {/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 9
ネタバレ

ガイアのアース さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ゲームへ益々期待してしまう!

元々ペルソナシリーズのファンなので、発売日に買うことは決定してあるのだけど、こんなもの見せられたら発売日前に欲しくなってしまうよ!

ただアニメ化してしまうのではなく、構成や展開に一ひねり加えてあって好印象

声優には然程興味が無いのですが、
主人公の声を担当した福山潤さんはとてもカッコいい声だと思いました。

主人公に名前を付けなかったり、極力性格を見せないようにしていたのは、
これからゲームを始めるユーザーの事を考えてくれてる気がして、嬉しかったです。

あと、これは尺の都合上しょうがない事なのだろうけど、
{netabare}
新島や双葉、春が登場しなかったのは残念。
彼女達はゲームで愛でることにします。
{/netabare}

ペルソナ5の購入を検討している人には是非見て欲しい!

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1

うち. さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ペルソナ!

 ニコ生のタイムシフトで視聴。いつの間にか特番をやったそうですね。

 物語は男女四人と一匹の猫(?)が犯罪者の心を改心させる話で面白かったです。
 ペルソナの戦闘はよく動き、カッコよかったと思います、ゴエモンが個人的にグッド。

 彼らが行った世界はメメントスと言って人々の集合的無意識の世界だそうです、ゲームではランダム作成ダンジョンとして登場します。P4においてのテレビの中の世界と一緒ですね。

 P5がどういったゲームなのかという説明と宣伝のようなアニメでしたが面白かったです、ゲーム本編はもっと楽しいので興味を持ったらプレイをお勧めします。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

63.7 10 2016年度の兄弟アニメランキング10位
おそ松さん おうまでこばなし(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (31)
205人が棚に入れました
人気コメディアニメ『おそ松さん』のスペシャルエピソード。
おそ松たち6つ子が競馬を予想したり馬になったり、トト子に競馬を教えたりと、馬にまつわる物語が繰り広げられるJRAとのコラボストーリーが展開される。
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

どうせなら、JRAにどこまで唾を吐けるかを見てみたくもあったが

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
ちなみに、「おそ松さん」自体は好き(評価4)。

本作はJRAとのコラボ企画、ということで、競馬のCM要素が強い作品。だからしょうがないんだけど、どうせならもっと毒を吐いて欲しかったかな。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
序盤のドタバタは「はい、おそ松さんですよ~」という紹介(安定感有り。兄弟喧嘩からの天井突き刺さりとか、ファンサービスだと思う)。

中盤からは競馬の紹介。(実際見たことあるけど)馬のチ○コのデカさについて触れたのは、流石(笑) WIN5や三連単に毒づいたが、結局勝ってしまうので興が覚める(JRAに気を使ったな、と)。

後半の馬券の買い方等は、競馬初心者に向けたレクチャー(自分的にはここがアニメとして一番面白かった、6人の個性と馬券の買い方が上手くフィットしていて)。

ラストの「全員負けです」という全滅ENDは(競馬をやってる時点で負けです、というメッセージに聞こえなくもなく)悪くないが、あれはあくまで「赤塚杯」ということで、毒の濃度は薄い。

まあ、ムリを承知でですが、「おそ松さん」にしては大人しいので、やや期待はずれ。競馬(JRA)の根底を覆すくらいの発言が欲しかった。てか、そこを許容できないなら、「おそ松さん」にCMしてもらう意味はないんじゃないかな、って思う。

どうせここまで(中途半端に)やるなら、もっとガチガチにCM(競馬をものすごく美化)して、競馬導入編として流しても良かったんじゃ? 流石にそれは(JRAか制作が)ビビったのかな? 六つ子はギャンブル大好きで本編通してるし、公営ギャンブルだし、特に問題はないと思うけど。

「おそ松さん」の新作を観られたのは良かったけど、それだけな感じ。う~ん、やや消化不良だね。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 14

ねるる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

安定のクオリティ、6つ子と競馬の話

アニメシリーズ1期視聴済み。馬券購入経験なし。

JRA(日本中央競馬会)とのコラボ話。
競馬についての小話を詰め込んだ作品。

物語も作画もキャラ性も相変わらずのおそ松さんクオリティ。
チョロ松のツッコミがキレッキレで良かった。

競馬についてはなんとなく分かるようで分からないそんな感じ。
興味を持つきっかけにはなるようなストーリーでした。
JRAともコラボしてたなんて知らなかったので、おそ松さんの凄さを改めて感じた作品でした。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 6

ninin さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

おうまというより、けいばでこばなしですねw

全1話

大人気となったおそ松さん、今回はみんなで競馬場に行ってみようというお話です。

JRAとコラボしていることもあって名前はそのままで出ていましたね。

競馬の宣伝ぽい感じがしますが、キャラはみんな相変わらずでオチもやっぱりめちゃくちゃでしたねw

こんなお話で宣伝になったのでしょうかw

おそ松兄弟たちのゲスな性格がよく出ていました。

下ネタギャクも健在wおそ松ファンの方は観ていいかもしれませんね。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 16
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