千葉おすすめアニメランキング 17

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ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月07日の時点で一番の千葉おすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

89.4 1 千葉アニメランキング1位
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。(TVアニメ動画)

2013年春アニメ
★★★★☆ 4.0 (6798)
30627人が棚に入れました
千葉市立総武高等学校に通う高校2年生の比企谷八幡は幼少時から友達ができず、その結果友達を作ることをあきらめて「ぼっち」を極めようとしていたが、生活指導担当の教師、平塚静に目をつけられ、学校一の美少女、雪ノ下雪乃が所属する「奉仕部」に入部させられた。奉仕部は生徒の問題を解決する手助けをする部であり、表立ってはその活動が明らかにされておらず、静による紹介によって生徒が送り込まれて来る。

奉仕部に入部した八幡は、彼とは正反対のカーストに属する由比ヶ浜結衣、中二病全開の材木座義輝、テニス部員で可愛い女子にしか見えない戸塚彩加たちと行動を共にするようになる。

声優・キャラクター
江口拓也、早見沙織、東山奈央、小松未可子、檜山修之、悠木碧、柚木涼香、中原麻衣、近藤隆、井上麻里奈、ささきのぞみ、小清水亜美
ネタバレ

ギータ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

おそらく、いや、間違いなく今までのアニメの中で一番色んな事を深くまで考えさせられたアニメでした

「では実際どんなアニメなのかというと
ラブコメか?これ?という感じです。ラブコメ以外も結構荒削りで未完成だなぁという作品なのですが、それでも面白いんですよ!」

上に載せているのは、私が以前書いた感想の一部です。
 何度もこのアニメを見返していくうちに、荒削りだと思ったのは自分がこのアニメをあまり理解していなかったからだと感じさせられました。
 見返していくうちに、自分が見落としていた、注目していなかった行動にも意味、他の行動とのつながり、そのキャラの考えがあることに気付きました。
 ということで、深読みしすぎじゃね?ってくらい細かいところまで注目して感想を書いていきます。

 今回のレビューは自己解釈が多分に含まれる上に、とんでもないくらい長くなってますが、このアニメを本格的に語るならこれでも足りないくらいです(笑)
 ていうか、あまりに考えすぎて収拾つかなくなってきたので、途中ですが一回投稿します。途中(ワード17ページ)(笑)
気になったところだけでも読んでいただけたら幸いです。



・偏見、イメージ、について[追記]
{netabare} 原作未読でアニメによってこの作品を知った場合、タイトルだったり、第1話視聴でこのアニメの展開について、偏見を持ったイメージをした人が少なからずいたと思います。
「ラノベ原作のアニメは…」
「こういうタイトルの作品は…」
「こういう主人公やヒロインの作品は…」
こういう偏見は実際よく耳にしますし、正直私ももっています。

 しかし、話が進んでいくうちに印象が変わり、最初思い描いていたイメージとはだいぶ違う感想になったはずです。
 それを狙っていたかどうかは分かりませんが、このアニメはまさにそういうことを主張の1つとして展開しています。

見た目、自分の中でのイメージ、表向きの行動、世間の一般的な解釈、偏見、価値基準、正論、枠組み、etc…
 そんなものでは見えない、計れないものが世の中にはあり、実際に話したり、関わってみないと分からない人たちもいます。
 そういうイメージだけでは計れない人たちがこのアニメの主人公、ヒロインなんです。
[追記]ドラマCDの比企谷のセリフ
「(省略)人を見た目だけで判断してはいけないとか“ライトノベルをタイトルだけで判断してはいけないとか”」
最初は狙ってなかったかもですが、作者も、いやこの作者だからこそ思っていることかもですね。

始めて主人公の比企谷を見た時、
{netabare}「嫌な奴だなぁ」「最低な人間だなぁ」「ひねくれすぎだろ」
などなど、こういうマイナス的なイメージを持った人もいるはずです。
 視聴を続けていた人なら分かると思います。彼が決して最低のレッテルをはられるような主人公ではないことに。
 それが顕著なのは第12話です。
{netabare} 相模のグループの人はもちろんのこと、学校中の生徒に嫌われた比企谷。
 戸部「ヒキタニ君マジひでぇから!夏休みの時も…」のような発言もありました。
 しかし、同じ部活でともに過ごしてきた雪ノ下や由比ヶ浜は彼のことを何も咎めませんでした。それは2人が彼のことを“知っている”からです。
 だからこそ比企谷の行動を理解してくれる、他の生徒たちとは違う言葉をかけてあげることができるのです。それは気づかいだからでは決してありません。比企谷のことを理解した上での普段通りなんです。
 視聴者も、比企谷がどういう人間なのか11話かけて見てきたため、最後の行動は理解できると思います。もし、初めて見たのが12話だったら、理解できなかったのではないかなと思います。{/netabare}

 とにかく、関わってもいないのに勝手なイメージはあまり持たない方がいい、表面だけでは見えない大切なものが内面にあるんだということをこのアニメを見て感じました。{/netabare}{/netabare}



・正しいことへの疑問、批判
{netabare} このアニメを見ていればつくづく思います。“正しい”って何だ?と。
 大多数の人が思っているから正しいのか?世間の一般解釈にはまった解答が正しいのか?そういったものに疑問を投げかけていた作品だったと思います。
 基準は基準でしかなく、その枠にはまらない人もいれば、一般的なやり方では解決できない問題もある。
 詳しくは第8話、10話の感想に書くつもりなので、後々追記で書きます。

 主人公たちはそういった世界、価値基準などに疑問を抱き、世界を変えようとするのがこの物語の1つの主題でもありました。

それを顕著に表したセリフをいくつか挙げると
第1話:雪ノ下{netabare}「だから変えるのよ。人ごとこの世界を」{/netabare}
第2話:平塚先生{netabare}「(雪ノ下は)優しくて往々にして正しい、ただ世の中が優しくなくて正しくないからなぁ」{/netabare}
第7話:比企谷{netabare}「自分が変われば世界が変わると言うがそんなことはない。人が人を評価するのは固定観念と印象だ」{/netabare}
第8話:比企谷{netabare}「問題:世界は変わりません、自分は変えられます。さて、どう変わりますか? 答え:新世界の神になる」{/netabare}
第8話:比企谷{netabare}「社会が、世の中が、周囲が、誰かが間違っていることだってたくさんある」{/netabare}
第10話:比企谷{netabare}「葉山の言うことも、めぐり先輩の言うことも全くもって間違ってはいない。(省略)じゃあ、一人でやることは間違っているのか?」{/netabare}
第11話:比企谷{netabare}「本当の世界の変え方というのを教えてやる」{/netabare}{/netabare}



・これは主人公に共感するアニメなのか、主人公に共感しないと楽しめないアニメなのか
{netabare} 主人公に共感できるかがカギという感想をいくつか目にしましたが、このアニメに関しては他にも色んな見方があると思いました。このアニメは比企谷のほかに、由比ヶ浜、葉山といった性格、考え方が大分違うキャラがいます。
 そして私は完全に由比ヶ浜タイプです。中学校の時に、はしゃぎすぎて孤立し、それが嫌で周りに合わせるようになった人間です。
 比企谷以外のキャラに共感してみるのも1つの見方かなと思いました。
 そして1つ思ったのが、比企谷を主観でとらえるのではなく、友人視点から見るというのも、このアニメの1つの見方だと思いました。
 世の中にはこういう考え方もあるし、自分とは違う考えを持っている人もいる。そういう視点で見てもいいと思いました。
 だからこそ、必ずしも主人公に共感できなければ合わないアニメではないと思うし、ましてや、比企谷の行動全てを共感できる方が少数ではないかなと思いました。
 私の中では、比企谷の行動は理解はできるけど、共感はできない、自分はやろうとは思わないし、出来ないと思いました。{/netabare}



・アニメと原作ラノベの違い、アニメ化の意義
{netabare} はっきり言ってこの作品は小説で読むほうがいいと思いました。それは、この作品は主人公の心情描写や状況説明が重要だからです。
 おそらく、アニメでは結構カットされていると思います。尺の都合もありますが、ひたすら心の声を聞かせるのもテンポが悪くなっていきますからね。細かいところも重要な作品だけに、小説で読んだ方がよりこの作品を理解出来ると思いました。
 
しかし、アニメ化の意義ももちろんあります。
 一番大きいのは、表情を見せられるということです。
 「人間のコミュニケーションは言語が3割、残りの7割は目の動きやちょっとした仕草から集めている」と比企谷が言っていたように、言語以外での見せ方、つまり表情の描写がすごくうまかったと思いました。
 人間は言葉にしていることだけが真実ではありません。そのため、心情描写、心の声というのは、その人がどんな人なのか明確に伝えるためには有効です。
 そして、言葉に出さなくても、表情にでているということもあります。
それが印象的だった、狙っていたなと思うシーンいくつかをあげると、
①第5話:{netabare}小町の兄弟についての発言の時にうつむいている雪ノ下{/netabare}
②第6話:{netabare}「ちゃんと始めることだってできるわ、あなたたちなら」といった後に何かを察したような表情をする雪ノ下{/netabare}
③第8話:{netabare}友達に裏切られて、ゴミを見るような目つきになった由香{/netabare}
などなど、こういうところは小説では描写しきれない、アニメならではだなぁと思いました。{/netabare}



・ヒロイン戸塚について[追記]
{netabare} 自分で言うのもなんですが、この考えを思いついた時面白いなと思ったんです(笑)
第3話:【たまにラブコメの神様はいいことをする。】
 このアニメのキャラはテンプレっぽいキャラが多いですが、それぞれに意味がありました。
 しかし、この戸塚だけは分からなかった。ただ単に男の娘というだけのポジションなのか?そして、3話のタイトルは何を表しているのか。

 考えた末に1つ面白いというか、つじつまが合いそうな考えを思いつきました。
         戸塚=比企谷の中で唯一心を許せるヒロイン
 比企谷は女子に期待をしていません。過去のトラウマから期待しないよう、勘違いしないように努めてきたからです。
 しかし、戸塚にはそのリミッターを外して接していると思います。それは、戸塚は男だから間違いは起きない、最後に口が滑っても冗談にできるからです。
 おそらく比企谷は今まで女子に対してこういう見方をしたあげく、勘違いをし、撃沈してきたのでしょう。今でも見ているかもですが、自分を戒めているので行動、言動にはだしません。
 3話のタイトルが青春の神様ではなく、ラブコメの神様なのは、比企谷にとって自分を戒める必要のない、特殊なヒロインが登場したからではないかなと思います。
 戸塚がメインヒロインに見える、一番比企谷に好かれているように見えるのはそういう理由なんじゃないかなと思います。
 ただの男の娘要因ではなく、比企谷の心情、言動、行動の違いを見せるために必要なキャラだったと私は思います。{/netabare}



・サブタイトルの正確さ[追記]
{netabare} このアニメのサブタイトル私好きなんですよねぇ。意味ありげというか、状況をしっかりイメージできている感じがするので。

第1話:【こうして彼らの間違った青春が始まる。】
 間違ったに関しては今触れませんが、比企谷たちの青春のようなものが3人の出会いによって始まったタイトルです。
     ↓              ↓
第5話:【またしても彼は元来た道を引き返す。】
 比企谷は今までのトラウマから女子には期待しないように、勘違いしないように努めてきました。
 しかし、由比ヶ浜や雪ノ下には無意識に期待していたと思います。由比ヶ浜にヒッキーと呼ばれても、止めるように訴えず、はたから見れば友達のような付き合いをしてきました。今までとは違う道の歩き方をしていたわけです。
 それでも、由比ヶ浜が自分を気遣っていた(勘違いですが)だけだと決めつけ、再度自分を戒め期待しないようにし、歩いてきた道を引き返したというタイトルです。
     ↓              ↓
第6話:【ようやく彼と彼女の始まりが終わる。】
 雪ノ下の言い様では、由比ヶ浜と比企谷についてのことでしたが、ここでは雪ノ下と比企谷、由比ヶ浜の始まりも雪ノ下の心の中で終わった瞬間だったと思います。
 そして、雪ノ下は2人とまた始めることができるとは思ってないようでした。「また始められる“あなたたち”は」
     ↓              ↓
第9話:【三度、彼は元来た道を引き返す。】
 比企谷は期待に対して結果がでなかった、期待していたものとは違った時、それを受け入れられないようですね。
 そういう許容をできないから期待しない、許容できない自分が嫌い、そして三度引き返したということでしょう。
     ↓              ↓
第12話【こうして彼と彼女と彼女の青春は間違い続ける。】
 何度か引き返したものの、それでも続いていく、どんなに比企谷が他の人に誤解されようとも、3人だからこそ続いていくという感じでした。{/netabare}



・比企谷の傷つき方について[追記]
{netabare} 比企谷は傷つくのが嫌なのか、それとも好きなのか。どっちも描写されていたと思うので、書いておこうかなと。

①傷つくのが嫌な場合
→自分が期待した時に傷ついた時であり、それはプチ回想シーンで何度もやってましたよね。由比ヶ浜が気遣っていると勘違いした時、雪ノ下が嘘をついた時も同様だったはずです。
 そういう時に、事実を許容できない、だから期待しないようにしていると思います。

②傷ついても構わない場合
→自ら進んで傷つきにいった場合であり、それが相模への暴言だったり、実行委員会での発言だったりでしょう。
 つまり、傷つくこと前提だったり、あらかじめどんなことが起きるか予想出来れば耐えられるということです。
 期待していたら、どんな仕打ちをうけるかの予想なんてまずないし、期待していた分のダメージが加算されますからね。

簡単に言うと
期待なし0   ダメージ-50   合計ダメージ50
期待あり+50 ダメージ-50   合計ダメージ100
という感じです。期待があると、プラスとマイナスのふり幅が大きくなるんです。
「優しい女は嫌いだ、勘違いしてしまうから」「勘違いしないように自ら戒める必要がある」といった発言にも納得できます。{/netabare}



・当初荒削りだと思っていた理由[追記]
{netabare}Ⅰ.結衣をはじめとした、ラブコメ描写について
{netabare} 結衣は完全に比企谷に行為を寄せている感じでしたが、いつ比企谷が気になり始めたのか、好意を寄せるようになったのか分からず、描写しなかったのかなぁ、とか思ってました。
 見返せば気付くことができました。
 うん。“1話目”からすでに、もっと正確に言うとサブレを助けてもらった時から気になってたみたいですね。
 理由をいくつか述べると
①「なんでヒッキーがここにいるの!?」
→クラスでボッチ、目立たないようにしている比企谷を知っている上にこの反応。最初は気付かなかったし、相手のことなんて気にしてませんでしたが、クッキーを渡したい相手は比企谷のことですよね。
②クッキーを渡したい相手がいる
→小町の話ではお菓子の人(由比ヶ浜)は学校で直接お礼を言うということでした。6話でも「まだクッキーもちゃんと渡せてない」と言っています。いくつか伏線になる発言があり、それらをたどっても、由比ヶ浜が比企谷にクッキーを渡そうとしていたことが伺えます。
③比企谷と関わってからの心境変化
→お礼を言うために由比ヶ浜は比企谷のことをずっと見ていたと思います。その時の比企谷の様子と関わってからの比企谷を見て、さらに好感度はあがったはずです。2話でいつもは我関せずのヒッキーが自分のために立ち上がってくれた、サブレも助けてくれたし本当はやっぱ良い人かな、みたいな感じじゃないかなぁと思ってます。{/netabare}

Ⅱ.8話で比企谷が「なんちゃってドッキリでした」で最後締めようとしたこと
{netabare} 実際はやらなかったものの、あまりにも最低な行為だと当初は思ってました。悪意がある、わざとやったことを小学生に知らせるようなものですからね。
 私だったら、現場にかけつけて葉山たちと言い争いになり、小学生たちに逃げるよう促します。
 文化祭の話を見れば納得できました。
 これが“比企谷のやり方”なんですよね。文化祭と同じように自分ひとりで全てを背負おうとしたんですね。

 やっぱどの行動にも意味がありそうだなぁ。深読みでもいいからもっと考えていくべきアニメかもなぁ。とりあえず原作読も。{/netabare}{/netabare}



・変わること、変わらないことについて
{netabare} これも私がすごく好きな分野なのですが、今回に関しては難しいので、後でゆっくり考えて書きます。1話と2話と12話の感想あたりに少し書いています。{/netabare}



 本当に色んな事を考えたし、まだまとまってないこともたくさんあります。
 とりあえず、まずは自分の中でのイメージを取り払い、視点を変えていく必要があるなと思いました。
 この作品についても原作を買ってもっと考察したいと思ったし、イメージによって触れてなかったものにも挑戦し、新しい発見、幅広い考え方を身につけたいなと思いました。
 逆に、いろんな考えを取り入れつつも、今の自分の考えや性格も大事にしていきたいなと思いました。





※1話ごとの感想
第1話の感想だからといって他の回のネタバレがないわけではないので、もし読んでいただけるなら、12話まで視聴してからの方がいいと思います。

第1話
{netabare}Ⅰ.比企谷と雪ノ下の考えの違い
{netabare}変わろうとしないのは逃げだ(雪ノ下)
変わるのは現状からの逃げだ(比企谷)
どちらの意見も間違ってはいないんですよね。
 今の自分、過去の自分を受け入れられないから、現状で踏みとどまって頑張ろうとせず逃げているという比企谷の考え。
現状に満足して、悩み、問題と向き合おうとせずに逃げているという雪ノ下の考え。
 いずれにせよ、1つ言えるのは二人とも譲れない強固な信念を持っていることです。こういったものに答えを出すのはすごく難しいと思います。
 このアニメは難しい問題をうやむやにしないで、真っ向から問題に向き合った形で展開していました。{/netabare}

Ⅱ.比企谷と雪ノ下の共通の考え
{netabare} 1話の段階でははっきりと言ってませんが、お互いに世界、世の中の条理に疑問を感じているというのが共通の考えでしょう。
 たぶん、俺と彼女はどこか似ているといったのは、簡単に世界を受け入れないで、自分の考えを通そうとしている雪ノ下の考え方から思ったことでしょう。{/netabare}

Ⅲ.由比ヶ浜と雪ノ下の運命の出会い
{netabare} あまり恥ずかしいセリフは使いたくないのですが、ここはこの言葉が一番合うかなと思います。
 雪ノ下は由比ヶ浜に自分の本音をぶつけるものの、かなりキツイ口調でした。おそらく今まで雪ノ下に関わってきた人にもこういう態度をとってきたため、反感を買ったり、傷つけたりで理解されず、友達ができなかったのでしょう。
 しかし、由比ヶ浜は逆に本音をぶつけることをかっこいいと思ったわけです。
 雪ノ下にとって初めて本音を言って受け入れてくれる人、由比ヶ浜にとって初めて自分のことを注意してくれて本音をぶつけてくれる人に出会ったわけです。
 この2人でなければこういう展開にはならない、これを運命と呼ばずになんと呼ぶのか。{/netabare}

Ⅳ.ドス黒いクッキーを食べる比企谷
{netabare} 一口食べてどれだけおいしくないものか伝わってくる描写でした。それでも一気に全部食べたわけです。由比ヶ浜が頑張っていたことを知っているし、自分が由比ヶ浜に言ったことの責任もありましたからね。
 「あと、ヒッキーって言うな」とか言ってますけど、そんなんじゃ俺の一級拒絶鑑定士の目は誤魔化せないぜ(笑)
 ヒッキーって友達っぽく呼ばれるの、結構嬉しいんだろ(笑)
 意外にこういうシーンが重要だったりするんですよね。他の回を見れば、ここも伏線だったかなと私は思います。{/netabare}{/netabare}



第2話
{netabare}この回は材木座回ではなく、由比ヶ浜回ですよね(笑)

Ⅰ.由比ヶ浜の決意
{netabare}三浦にひたすら責められるシーンです。
 1話で人に合わせてばかりだったと由比ヶ浜本人が言っていたように、ひたすら三浦に合わせている描写をしています。
 しかし、比企谷と目が会うのと同時に、意を決して三浦に自分の思いを伝えます。それでも、三浦の言葉攻めに完全にひるんでしまいます。
 自分を変えようとする時、一番大変なのは変わる瞬間です。頑張って行動したものの、そこで責められるとひるむのも無理ありません。さらに、由比ヶ浜は今まで三浦たちの反感を買わないように気を配っていたわけです。その三浦に責められるとさらにツライものがあると思います。

由比ヶ浜を救ったのは比企谷と雪ノ下でした。
 1話から察するに、由比ヶ浜は普段から比企谷のことを他の人よりも見ていたはずです。普段は他人に干渉せず、隅でボッチでいる比企谷、その比企谷が勇気を出して自分のために立ち上がってくれた。自分も勇気をだそうと思ったのではないでしょうか。
 また、雪ノ下の本音を言う姿を見て、自分がどうなりたかったのか思い出し、決意を固められたはずです。
 由比ヶ浜は2人によって救われ、支えてもらい、自分の気持ちを三浦に伝えることができたと言えるシーンでした。{/netabare}


Ⅱ.第1話の2人の考えと今回の由比ヶ浜の行動についての深読み
{netabare}「どうして今の自分や過去の自分を肯定してやれないんだよ」(比企谷)
「それじゃあ悩みは解決しないしだれも救われないじゃない」(雪ノ下)
 由比ヶ浜が今の自分を肯定してしまったら雪ノ下が言うとおり悩みは解決しないでしょう。ずっと自分の思いを仕舞い込んだまま、他人に気を使い続けるのではないでしょうか。

 今回の一件については比企谷も流石に由比ヶ浜の変化を受け入れると思います。
 比企谷の「変わるのは現状からの逃げだ」という発言の意味は別のところにあると思いました。{/netabare}{/netabare}



第3話
{netabare}おいやめとけ、三浦お前のことガン見してるぞ
{netabare} 三浦は由比ヶ浜がずっと気を遣って接してきた相手であり、この間の件もあり、確実に微妙な空気、間柄になっていたはずです。
 それを察して比企谷がやめるように言うも、由比ヶ浜はやると答えます。
「私、部活も大事だから」
 はっきりした表情、口調で三浦に向かって宣言します。これには比企谷もビックリします。この前まで、はっきりしない、人に合わせていた由比ヶ浜の姿を見てきたわけですからね。
 由比ヶ浜の変化や覚悟、奉仕部と雪ノ下や比企谷を大切に思う気持ちが伝わってくるシーンでした。{/netabare}

とも…だち?
{netabare} 雪ノ下に向かってそう言ってくれる人は今までいなかったんだろうなと思わせるシーンでした。
 友達と思われるのも構わない、よくも私のとも…部員を、といった発言からも、雪ノ下の今までの生い立ちや、初めてであろう経験に戸惑ってどうすればいいかわからないような描写が印象的でした。{/netabare}{/netabare}



第5話
{netabare}「はじめまして。ヒッキーのクラスメイトの由比ヶ浜結衣です。」
{netabare} うん。やってくれましたね。比企谷が目の前にいる状態で、一度会ったことのある妹の小町にはじめましてという由比ヶ浜。
 比企谷は普通の男子よりもずっと女子を警戒し、優しさだったり、自分のこと好きなんじゃないかといった勘違いをしないようにしています。そこにこういった由比ヶ浜の発言があったら、
「由比ヶ浜の優しさは事故による罪悪感や同情によるものだ。」
「やはり女子はみんなそうだ。優しさは嘘だ。」
と思うのも無理ないというか、当然と言ってもいいと思います。
 
 由比ヶ浜が嘘をついた心理も分かります。
 こういう大事なことは、偶然によって伝わるべきことではないのです。小町と再会、実はお菓子の人でしたではなく、比企谷に直接謝罪とお礼を言うのが当然の形です。{/netabare}{/netabare}
 


第6話
{netabare}雪ノ下「終わりにするという選択肢は正しい、終わったのならまた始めればいい」
{netabare} ここの雪ノ下のセリフ、表情がすごく印象的でした。セリフを書いて()の中に自己解釈している文章を付け加えます。
「あなたたちは悪くないのだし、あなたたちは助けた助けられたの違いはあっても等しく被害者なのでしょう?
なら、すべての原因は加害者(雪ノ下自身)に求められるべきだわ。
どちらも悪くないのなら始めからもめる必要はないのよ。
だから、ちゃんと始めることだって出来るわ、“あなたたち”は(私は出来ないけどね…)」
 このあと、凄く寂しそうな顔をして部室を後にする雪ノ下が印象的でした。
 今までと違って交友を持ったからこそ、親しくなったからこそ、被害に遭わせてしまった2人に罪悪感を抱いたのかなと思います。{/netabare}{/netabare}



第10話
{netabare}Ⅰ.文化祭実行委員長がクラスに顔を出して遅刻…
{netabare}やっぱり委員長はそうでなきゃねぇ!
…ってそんなわけねーだろ!何言ってんだこいつら状態になった場面でした。

ここから陽乃さんの腹黒行動大会の始まりです(笑)
①{netabare}文化祭を最大限に楽しめる人こそ委員長にふさわしい
→相模の心を完全につかみ、見方にし、相模の間違ってる行動を完全に正当化し、仕事をしない委員長にする{/netabare}

②{netabare}有志団体の申し込みを雪ノ下に渋られたと言って相模にお願いする
→雪ノ下は別に出るなと言ってません。勝手にすればと言ってる中でのこの頼み方です。これを承認させることによって相模に自信をつけさせ、雪ノ下の敵に仕立て上げる(予想){/netabare}

③{netabare}相模の仕事のペースを落とす意見に対し、雪ノ下が反論、そこへ「私の時もクラスの方みんな頑張ってたなぁ」と横から発言
→完全に間違っている意見が通ってしまう空気に{/netabare}

④{netabare}「イヤー、ホントイイコトイウナー」{/netabare}

 こんな短い時間にここまでの行動をするとは、恐ろしい行動力と発想力を持ち合わせた人だと個人的に思っています。
 ここまでの行動は、さすがに陽乃も素でやってるわけではないですよね。相模を掌握し、雪ノ下にぶつけるためでしょう。
 理由があるとはいえ、母校の自分が委員長をやった学祭実行委員会を妹のためにバラバラにするとは、本当に恐ろしいと思います。


そして、個人的に注目したいのは④の行動です。ここは3人の細かい表情が描写されています。

1人目は{netabare}城廻会長です。
 明らかに困っている反応はしていませんが、ちょっと違うなというような表情をしています。しかし、発言しているのは偉大な先輩であり、注意しようにもできない、しかも先日みんなの前で昔すごかったと紹介してしまったといういくつかの理由から何も言えなかったのでしょう。結果、委員会がバラバラになり、やっぱりダメって言っとけばよかったかなと後悔しています。{/netabare}

2人目は{netabare}比企谷です。
 下を向いていた比企谷が④の発言に反応し、陽乃さんの方を向きます。「ねっ」と賛同を求められるも、何も言わず不機嫌そうに陽乃の横から立ち去ります。あたかも「何言ってんだこいつ」というような心の声が聞こえてくるかのようでした。それでも、比企谷は陽乃に特に何も言わないですよね。比企谷はある程度陽乃の本性のようなものをつかんでいます。この人に限って今の発言、行動は単純なものじゃない、何かあると比企谷は思ったのではないでしょうか(予想){/netabare}

3人目は{netabare}陽乃です。
 比企谷が何も言わずに不機嫌そうに去った時の表情です。明らかに笑ってましたよね。こいつなら何かしてくれる、そうこなくっちゃみたいな表情でした。陽乃はかなり比企谷のことを期待していると思います。理由は雪ノ下と接している人だからです。はっきりとした描写はまだしていませんが、今まで雪ノ下と接する人なんてほとんどいなかった、そんな中、比企谷は普通に接することができている、他にも色々あると思いますが、それだけでも期待するには十分な理由だと私は思います(予想){/netabare}{/netabare}


Ⅱ.どうして今まで一人で頑張ってきた人間が否定されなきゃいけないんだ
{netabare} 確かにみんなで頑張る、助け合うというのは大事です。でも、雪ノ下が頼る前に他の問題があるのではないでしょうか。

「頼るのは大事でしょうけど、そもそも頼る気満々のやつしかいないんですよね」
 楽している人がいて、そのしわ寄せが他の委員にきている。そんな中、他の人に頼るというのは何か違う気がしませんか?
 それでも{netabare}一人で頑張ろうとしてきたん{/netabare}です。そんな中、雪ノ下は、言い方を変えますとこんなふうに言われたわけです。
{netabare}「一人で頑張るな」{/netabare}
 正しいことを言っているように聞こえるものの、違うとらえ方をすると、頑張っている人を否定しているように聞こえてしまいますよね。

 ここがこのアニメの面白いところであり、凄いところであると思います。人によって、性格、考え方、とらえ方など色々なことが違うのに、単純にこれが正しいとは言えるわけがないんですよね。
 世の中の正しいと思っているものを違う見方をする、疑問を投げかける、このアニメで主張してきたことをここでも取り入れています。
 そういう意味では、このアニメでは葉山の存在がすごく大きいと思います。正しいこと、きれいごとで形成されたような人間で、この物語では彼を否定することが多いんですよね。
“正しいことだけがすべてではない”こういう言葉が本当の意味で理解できるような気がします。{/netabare}{/netabare}



第11話
{netabare}Ⅰ.自分が変われば世界が変わるというのは嘘だ
{netabare} じゃあ比企谷はどう世界を変えるというのか。実際にやったことは、頑張っている人が思っている心の声を皮肉で代弁し、サボっている人も含めた全員に向けて話したといった感じでした。
 比企谷が話している時の隣二人の女子の表情も細かいです。一人は「そうだそうだ!」という表情、一人は「うっ、言われたとおりだ…」というような対称的な、今の状況を表しているような表情でした。男子は嫌そうな態度をとってましたが、確実に思うところはあったはずです。結果的に全員の心に波を立たせ、世界を変えるきっかけになれたと言えます。自分のやり方で。
 雪ノ下が笑ったのは、全く自分を変えない、ひねくれたやり方で全体を変えようとする比企谷の姿に笑ったのと同時に、周りを変えるために自分を変えようとした自分が馬鹿らしくなったのもあります。まぁ実際自分で言葉にしてましたしね。{/netabare}

Ⅱ.ここでクイズです!集団を最も団結させる存在は何でしょう?
{netabare}A.敵の存在
 この発言が今回のミソでしょうね。陽乃は比企谷が敵として機能したみたいに発言したり、自分が雪ノ下の敵になったみたいな感じでしたが、それだけじゃない、それは表面だけで本当の意味での敵は別にあると思いました。
 他にも思ってた人もいると思いますが、ここでの本当の敵は相模委員長だと思います。そして、陽乃さんが前回も含めて敵に仕立て上げたと言ってもいいと思います。
 「文化祭は楽しまなくっちゃ!」このあたりの発言で仕事をしない委員長にしてしまい、周りにも影響が及び、そこに比企谷の発言でした。その後、周りは一生懸命仕事しているのに、自分は何もできないという疎外感、場違い感を表した描写をしていましたね。この時に、周りの心の声を予想すれば、相模委員長=敵という解釈に納得がいくと思います。「委員長マジ仕事できないよねー」「その点副委員長はすごいよねー」「委員長はほっといて俺たちだけで成功させようぜ」
 周りの気持ちが「委員長は使えない」という共通の気持ちで一致する、これが本当の意味での敵の存在が周りを一致団結させるだと私は解釈しました。
 ずっと主題として扱ってきた“ボッチ”についてのボッチになるまでの過程を表したような回でした。敵に仕立て上げるという方法で。
 相模委員長にはざまぁwwという感情と同時に、同情の気持ちと恐怖の気持ちが湧きました。明日は我が身という言葉があるように、ほんの些細なことで敵に仕立て上げられることもあると思います。
 このアニメはリアルを生々しく考察し、描いたアニメであることを改めて認識し、本当に考えさせられる、自分の考えを広げてくれるアニメだなと、そういう気持ちにさせられた第11話でした。{/netabare}{/netabare}



第12話
{netabare}Ⅰ.冒頭、場つなぎのくだりのところ
{netabare}「私もああなりたいと思っていたから」
→比企谷は「ならなくていいだろ」と言ってますが、別に今もなりたいとは言ってないし、この後のシーンでそう思ってない裏付けの行動があるし、比企谷もそれに気付いて笑います。

「雪乃ちゃん、成長したのね」「いいえ、私は元々こういう人間よ」
→1,10,11話の対比、そしてこの作品全体を表した場面でした。今の自分を受け入れた、自分のやり方を通したと言える場面でしょう。
「ああそうだ、雪ノ下雪乃はこういう人間なんだ」と思いながら比企谷も笑ってました。完全に11話の配役が入れ替わった、対比となるシーンでした。{/netabare}


Ⅱ.屋上シーン
{netabare} 8話るりちゃんの行動を思い出しました。自分を軽蔑し続けた班のみんなを助け、比企谷は「それでも手を差し伸べようとしたんなら、それは本物なんじゃね?」というようなコメントをしていました。
比企谷の行動の意味は大きく3つあります。

①自分のやり方を貫き通す
→まぁこれは自分で言ってましたからね。
自己解釈ですが、述べたいのは②,③で、特に③についてです。

②{netabare}相模に自分のやった行動を反省させる
→比企谷が相模に言ったことは全くの正論です。実際、相模は何も言い返せてませんでしたからね。
 ここで比企谷が何も言わなければ、自分のやったことを振り返ることはなかったかもしれません。
 比企谷の目的に、「挫折と公開をきっちり与えてやる」とありましたしね。{/netabare}

③{netabare}相模=無能→比企谷がすべて悪いへシフト
→その後のシーンからも分かるとおり、比企谷が全ての悪い部分を背負う形になりましたね。
 もし、比企谷が言わなければ、批判は相模に集中していたでしょう。
 「委員長なのに全然仕事してないじゃん」「最後まで迷惑かけやがって」「雪ノ下さんがいなかったらどうなっていたことか」
 私が8話を思い出した理由はここにあります。
 どう考えても、比企谷は相模のことを好きではない、むしろ嫌な奴と思っているくらいなのに、結果は相模の肩代わりをしたと言ってもいいでしょう。まぁ自分のやり方を貫いたり、雪ノ下の行動に応えたり、傷つくのを恐れていない、むしろ歓迎しているといったようないくつかの理由はあったと思いますが。{/netabare}


葉山について
{netabare}「どうしてそんなやり方しかできないんだ」
 このセリフチョイスは完璧ですね。これで、比企谷のやろうとしていることは分かっている、しかし“やり方”は納得いかないという葉山の心情をしっかり表せてました。
 これが「どうしてあんなことを言ったんだ」なら全く違う意味合いになりましたからね。これだと、何も分かっていないただのいいやつになってましたからね。

 ここはどっちが正解なんてないですね。ここもこのアニメならではのシーンでした。
 相模を傷つけつつも、問題に向き合おうとした比企谷、相模の行動を責めずに、落ち込んでる相模を傷つけまいとして行動した葉山、どっちも正しいと言えるし、どっちも間違っていると言えるシーンです。
 それだけに、2人の考え、性格が浮き彫りになるシーンでした。{/netabare}{/netabare}


Ⅲ.奉仕部部室のシーン
{netabare}雪ノ下「その弱さを肯定してしまう部分、嫌いじゃないけど」
{netabare}→1話雪ノ下「あなたのそうやって弱さを肯定してしまう部分、嫌いだわ」
 自分を受け入れた、変わらない自分を選んだからこそのセリフですよね。対比シーンであり、あの雪ノ下が全く逆のことを言っていても、しっかり意味があるからこそ成立するセリフです。{/netabare}

比企谷「そう、俺と彼女はちっとも似ていない」
{netabare}→1話比企谷「きっと、俺と彼女はどこか似ている」
 ここはまだ考えがまとまってないので、下手なことは書きません。
 1つ言えるのは、雪ノ下に勝手なイメージを押しつけていたが、実際に知り合って、雪ノ下がどういう人なのか見えてきたということはあるでしょう。{/netabare}

比企谷「いや、別に嘘をついてもいいぞ」
{netabare}→比企谷「雪ノ下は自らに決して嘘をつかない」
勝手なイメージを押しつけて、雪ノ下が嘘をついたときに失望し、自分が嫌いになったのが9話の比企谷でした。
受け入れられなかったことを受け入れたシーンでした。
 「許容しないで強要する方がおかしい」
 この言葉に、比企谷の思いが詰まってますよね。{/netabare}

雪ノ下「嘘ではないわ、あなたのことなんて知らなかったもの」「でも、今のあなたは知っている」
{netabare}→「嘘ではないわ、(人間としての)あなたのことなんて知らなかったもの」「でも、今は(人間としての)あなたは知っている」
 自己解釈ですがどうでしょう?これならうまくかみ合うと思います。
 第12話は雪ノ下と比企谷が自分を受け入れただけでなく、雪ノ下が比企谷を、比企谷が雪ノ下をそれぞれ受け入れた回じゃないでしょうか。まぁ、他の回でもそういった描写はありましたが、今回のように思っただけでなく、相手に言葉で伝える、行動するのは意味合いの強さが変わってきますよね。

 思い返してみると、そこまでにたどり着く過程の描写もしっかりしてますよね。
 11話:人、よくみたら片方楽している文化祭「あなたを見ていると、自分を変えようとするのが馬鹿らしく思えてくる」→12話:陽乃に自分のやり方でお願い(命令)「雪ノ下は雪ノ下のやり方を貫いた。なら、俺は俺のやり方で…」→奉仕部部室のやり取り{/netabare}{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 76
ネタバレ

ゆ~ま さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

絵的に少々不満がありましたが、総じて楽しみに観れました。タイトルに似合わず深い内容をしていると思います。(9/21修正)

アニメ・・・TV放送分全話鑑賞済。
原作小説・・・放送中に追いかけて、現在7.5巻まで既読。
コミックス・・・発売されている分で既読。

色々長い文章になりますが、ご容赦下さい。

総評っぽい物。第一稿。
●物語●
{netabare}
・タイトル初見では全く想像できない、色々と考えさせられる作品でした。
・繰り返し観てみると「あのシーンにはあんな意味が・・・」「あの表情は・・・」と再確認できます。面白くて何度もリピートするタイトルは他にもありますが、『シーンやカットの意味を再確認する』という視聴スタイルは個人的に初めてだったように思います。
・基本、問題の解決・解消はされる。けど何処かにモヤモヤとした「何か」を残していく。だから何度も観直していたのかもしれません。
・原作から削られてしまったエピソードやネタ(主に他のラノベ・アニメ・ゲーム等)が沢山あったとは思いますが、尺や物語の切れ目、(嫌な書き方をすれば)事情等があると思いますので仕方がないことかと思います。面白いのは間違いないと思いますよ?w ただ・・・この先を作るとすれば、スルーしてきたエピソード(川崎さんとか戸部っちとか)が足枷になるとも思えますので、一概には肯定できないですね。
・原作ストックが1冊のみということで、直ぐの続編には期待できないとは思いますが・・・拾えていない伏線が結構あると思いますので、やはり続きは観たいな~と。
・八幡のモノローグ(ネタ方向では無く、彼なりの論理・価値基準・経験・記憶など)がもう少し語られていたら、と悔やまれる部分はあります。
{/netabare}
●声優●
{netabare}
・メイン3人を始め、皆様素晴らしい仕事っぷりだった思います。さすがの面々さすがの演技。改めて凄い方々だな~と実感しました。
・特に良かったと思うのは・・・まず八幡役・江口拓也さま。1話で初めて八幡として耳にした時から、全く違和感無く聴けました。コメディ・シリアス・モノローグ等その時々でキチンと違って聴こえ、尚且感情も適度に乗ってくるという絶妙な具合だったと思います。5話とか10話・11話辺りは特に良かったかと思います。
・それから結衣役・東山奈央さま。同クール「はたらく魔王さま」にてちーちゃん役をされてました。「ちーちゃん」も良かったですが、個人的にはやはり「結衣」を推したいな~と思います。八幡を気にする結衣。雪乃が大好きな結衣。笑ったり、テレたり、怒ったり、悲しみを出してみたり。それでも天真爛漫さは失わない。そんな彼女にピッタリな声優さんだと思いました。
・個人的イチオシで小町役・悠木碧さま。特徴的な声で、元気で兄想いな妹を演じて頂けました。
{/netabare}
●キャラ●
{netabare}
・タイトルと1話を観た時点ではよくあるラノベ物キャラかと思いましたが・・・実際進んでみると、その印象が如何に間違っていたかが感じられました。各人に立ち位置や属性めいた物はあるかもしれませんが、知る限りで他の作品と置き換えて語れるキャラでは無かったと思います。
・ボッチであるが故の思考で、一般人とは異なる方法で問題を解決していく八幡。自身が痛み・悪意を引き受けることで解決を図ろうとする姿は、何処か痛々しさを感じることもありました。自虐的にトラウマを暴露していく辺りは・・・僕自身のトラウマだったりすることもあり、笑って良かったものやら・・・。そういう意味では身近に感じられる主人公でした。
・八幡と雪乃と結衣。この「3人の関係性」にも当然目がいきますが、個人的には『雪乃と結衣』『八幡と葉山』の二組も気になりました(いえ決してBLとか百合要素的な部分ではなくw)。
・雪乃と結衣。この2人は現時点では確実に良い方向に動いていると思います。一方的な影響力ではなく、互いが互いに無い物を感じ取り、感化されている。個人的には「最初の結衣の踏み込み」が大きいと思いますが・・・。これで2人は一応同じラインに立ったようにも思えるわけですが、果たして今後どういう展開を迎えるのでしょうか? 「(雪乃の事情は話してくれるまで)待つ」と言った結衣ですが、八幡のことは別にしても良い関係性を築いてもらえたら、と思います。
・対比という意味では八幡と葉山の2人も気になりますが・・・ここは「酷ければベクトルも真逆な、見事なまでの平行線」というところでしょうか? 互いに互いのことは理解できている(つもり)。それでも譲れない部分や知らない部分が有って、見る角度によっては交わっているようでも、実際は接することは無い。仮に接しているとすれば・・・それは大きな軋轢みたいな物を生み出している。そんなところでしょうか。こちらも見ていて色々考えさせられました。
{/netabare}
●作画●
{netabare}
・原作もコミックも知らずに入ったので、元々アニメ用デザインや作画そのものに不満はありませんでした。強いて触れるなら・・・若干安定性に欠ける出来だったようには思います。
・逆に、八幡の目の腐りっぷりは安定していたようにも思いますw
・作画というより演出的な方向になるのでしょうが、キャラの心理状態はキッチリ表現されていたように思えます。文章から光景などを読み取るのが小説の醍醐味なのだとは思います。それでもここまでちゃんと表情と心理が描かれていた作品は過去に無いように思います。
{/netabare}
●音楽●
{netabare}
・主に会話と物語に集中していた為に、BGMにそれほどの評価をできる立場では無いですが・・・それでもどんな曲がどんなシーンだったかは思い出せますし、物語を邪魔するような場違いな物も無かったように思いますので、むしろ良かったのではないかと思います。
・OPとEDにつきましては・・・個人的にはED推し。キャラソンの類になると製品版の特典になることが多々ありまして、これもそうならないように祈っておりました。
{/netabare}
と・・・とりとめも無く、長々と書いてしまいました。
多分まだ書けていない部分もあると思います。後になって付け加えたい部分もあると思います。
上手く表現できているか不安な部分だらけです。感じたことを伝えることの難しさを改めて痛感しております。
作品とは関係ありませんが・・・キレイにスリムに纏めてレビューを書ける方々を尊敬する、そんな総評でもありました。

以下各話レビュー 1話毎で畳みました。

(9/21追記)
VITA用ソフト特典Blu-ray鑑賞後-----
ここに書いて良いのか分からないのですが、忘れないうちに形にしておきたかったので。(採点には含めません)
{netabare}
物語そのものは小説7.5巻にありましたので、その分目新しさはありませんでしたが・・・いつも通りの奉仕部と他面々はやはり面白かったです。

テーマは『結婚』ということで、平塚先生かいつも通りのドタバタコメディが主なところになりそう(というか小説読んだ時はそう感じた)なのだが・・・アニメになってみると予想以上に『小町回』になっていたように思いますw

個人的には、結衣お手製『和風ハンバーグ?』のところがツボでした。材木座を一口で撃沈する物体を、残り全て一人で引き受けた八幡の格好いいことw まぁ、行動の理由が理由ですが・・・w コメントも最高でした。

あくまで短編という扱いなストーリーですので仕方が無いところではありますが、やはり「コメディばかり」では、この作品の良さが全て発揮されることは無いかな?とも思えました。
決して短編やサイドストーリーなどの存在を否定したいわけではありませんので、悪しからず。
{/netabare}
番外編鑑賞後--------
{netabare}
体育祭のお話。ということでBD1巻特典の小説と比較して観てしまったわけですが・・・体育祭の表側をメインで描いた印象でした。6.25巻だと結構重い話で裏側からの展開だったように思いましたので。
その分、楽しさを中心に観られたと思います。ノリ的にはアニメ1~4話辺りの物に近いでしょうか。

尺の問題とかありましょうが・・・『千葉県横断お悩みメール』の経緯とか、生徒会長以外のメールとか、有っても良かったんじゃ?とも。

生徒会長が八幡の名前を覚えて無かったのは意外でした。文実でも一緒だったわけですし、ひっそりとしていたわけでもなく、むしろ(悪)目立っていましたよね?w

文化祭を終えて、雪乃の「八幡への対応・絡み」に変化が生じて、活き活きしてきたように思います。
ラスト直前での、結衣の「ゆきのんも見てたんだ~」という揶揄?指摘?ツッコミ?に顔を赤らめてみせるあたりも同様。可愛かったです。
雪乃・結衣共にですが・・・終盤以降、八幡の近くに他の女性(女生徒)が近づくことに結構厳しい反応してますね。今回は生徒会長だったわけですが・・・八幡自身、文化祭で頑張ってただけなのにw 

目玉競技の妙案が浮かばず、その道のプロ(?)に任せようということで召集されたのは・・・材木座と海老名さん。展開自体知ってはいましたが、改めて画にされると本当に嫌な予感しかしませんでしたw

「何故セイバー風味な衣装なのか?」「何故結衣の騎馬が2人構成なのか?」「男の子のはずなのに、詰襟きてる彩加に何故違和感があるのか?」「海老名さん、心の声が漏れすぎ(というか拡散しすぎ)」etc・・・疑問やツッコミが絶えない忙しい回でした。

会議から競技まで、発案から演説まで。材木座大活躍でした。檜山さん・・・ご苦労様でしたw

葉山と八幡。
方向性の違いが有り、そこは相容れないのでしょうが・・・お互い、相手への評価は高いんでしょうね。意識はすれど、相反しているが故に、最後までは読みきれない。そんな微妙な関係でしょうか。

ということで、13話終わってしまいました。
早く続きを・・・と期待したいところですが、ストックが1冊という状況では無理でしょうね~。
シリアスなテーマを扱うが故に、安易な原作無視のオリジナル物とかはやめて欲しいので、気長に待ちたいと思います。といいますか・・・小説7巻の終わり方でさえ続きが気になって仕方が無いので、まずそちらを読みたいです。
{/netabare}
12話鑑賞後----------
{netabare}
文化祭編もクライマックスですね~。
ラスト1話(番外編除く)としては、結構余裕のある分量だったと思います。スローガン決めと並ぶ、もしくはそれ以上に、八幡の見せ場・転換点だったように思いますので、1話割く必要性はあったと思います。
(それでも原作からすれば結構削れてはいるのですが。)

相模説得シーンでの、八幡と葉山のやり取り。「どうして、そんなやり方しかできない」と発する葉山ですが・・・。
それは皆そうなんだろう、と。一見葉山のおかげで何とかなったような場だった(実際彼の登場に救われてはいるが)わけですが、果たして彼の説得だけで相模を舞台に向かわせることは出来たのでしょうか? 時計を頻繁に見るという行動が、葉山だけでは物足りていないことを示しているように思います。最後はやはり八幡が憎まれ役を引き受けて達成されているわけですし。まぁ・・・八幡だけで説得できたか?と問われると、それはそれで無理だったとは思いますが。
長々と書いて結局何が書きたかったと言えば・・・人間どんな時も『知っている、分かっている方法でしか解決できない』のではないか?と。葉山は葉山なりの、八幡は八幡なりの、そんな方法・手段でしか対処できないのではないか?と。「どちらが正しくて、どちらが間違っているのか」では無く。

雪乃・結衣・陽乃・彩加・材木座(彼は逆の意味で理解してそうだがw)辺りはきっと、(それなりにでも)正しく八幡の行動を理解しているとは思いますが・・・やはり胸に響いたのは平塚先生の言葉でした。
「誰かを助けることは、自分が傷ついて良い理由にならない」
「君が傷つくのを見て、痛ましく思う人間もいることに気付くべきだ」
僕は八幡ではないですし、彼の真似ができるような人間でもないですが・・・泣けました。表面的なところだけでなく隠された意味を理解して、尚且間違いは指摘して背中を押してくれる。
さすがだな~と思いました。

雪乃と陽乃の関係性は、思った程悪くはないようですね。もっと黒々としているものかと思っていましたが・・・。それでもやはり「雪ノ下家」としては何かありそうな感じはしますね。

ステージ前に葉山に「もう1曲いける?」と頼まれて、テンパりつつも顔を赤らめる三浦さんが可愛かったです。いつもは海老名さんの(暴走の)面倒をみているか、女王様風なところしか見てこなかった分、乙女な部分が高威力でしたw

さぁ残すは最終話・番外編。小説6巻と7巻の間を描く、体育祭編ですね。BD1巻買ってますので、特典小説にて何となくは触れていますが、楽しみにしております。

{/netabare}
11話鑑賞後----------
{netabare}
まずは・・・小説7巻まで既読という状態になりました。
ので今回は流れを知った上での視聴になりました。

文化祭編に入ってから結衣の出番が結構減ったような気がしますが・・・やはり肝心なところは持って行きますね~。
八幡&雪乃に怒っていることを伝えるところ。
それでも自分(達)を頼って欲しいとも伝えるところ。
文化祭休憩中での八幡とのやり取り。雪乃との関係性の件からハニトー(?)食べたり。『違うよ。待たないで、こっちから行くの』というシーンは正直堪らなかったですねw

二人がお見舞いに行ったからなのか、雪乃にも変化が見られて、これはこれでかなりキましたね~。何処まですれば良いのかわからないけど『また、明日』と手を振ってみる姿が何ともw
何度か繰り返して観ていると今回のことも含めて、雪乃の変化が少しずつ見えるような気がしています。結衣にも感じられているのですが・・・。

陽乃さんの真意の断片は、今回で読み取れたように思います。ただの当て付けや嫌がらせだけで行動していたわけではないとも理解できましたが・・・。それでもやはり『文化祭』という学校行事においてまですべきことだとは思えないですね。上手いこと転がっていなかったら・・・その年の一イベントを潰す可能性すらあったわけですから。

八幡が憎まれ役を引き受けることで、実行委員会を立て直すことに成功したわけですが・・・相変わらず、色々な意味で彼らしい方法だったな~と。自身がターゲットになること、方向性がネガティブなこと、誰でも思いつけることでもないこと。

ということで文化祭本番もスタート。
相模さんは結構辛い立ち位置になってしまいました。自業自得とも思えますし、若干陽乃さんの思惑の被害を受けているようにも思えますし。いや・・・陽乃さんがいなくても八幡がいる限り同じ結末を迎えていますか。

さ~文化祭編もクライマックスを残すばかりで、次で終わりかな~?という感じですが・・・。
このアニメの製品版、7巻まで予定があるんですよね。そして1巻は1話のみ収録で7巻は2~6巻と価格が変わらない。
その辺から13話まであると踏んでいましたが、流れからして文化祭編は12話で収まりそう。
と疑問を感じていたのですが・・・他の方のレビュー内に13話についての情報があり、一安心しました。
少しでも長く、この作品に触れていたかったのでw

小説とアニメの対比につきましては、アニメ終了後にでも書けたら思います。色々思うところはありましたので~。
{/netabare}
10話鑑賞後----------
{netabare}
小説も5巻まで読破しまして。
アニメ共に同じようなところまで進んできたわけですが・・・ここから悩みどころでして。6巻を、アニメと同時進行または終了後にするか、先に読破してしまうか。頭を悩ませております。
一応10話は、6巻未読にての視聴になりました。

ということで文化祭編ということになるのでしょうか?
如何にして八幡が実行委員という流れに至ったのか、わかりませんが・・・平塚先生、達筆ですねw 女子の委員には前回登場の相模さんですか。やはり1話チラっと出てきて済んでるキャラは、いませんね~。川崎さんも何だかんだでクラスの方で衣装担当に。彼女のエピソードも他に何か有りましたら、アニメで観てみたいものです。
女子実行委員に結衣はどうか?みたいなところもありましたが・・・三浦さんの一声で消えました。明らかな悪意による推薦でしょうから・・・あれは三浦さんなりの手助けなのでしょうか? それとも単純に一緒に何かしたかっただけなのか?w

しかしまぁ・・・ここでも出張ってきましたね~、陽乃さん。生徒会長からの依頼?というのもありましょう。ましてや県議会議員の長女という立場も手伝っていましょう。あまつさえ何時ぞやの実行委員長という立場もありましょう。
しかし、ここまでの話を観た印象をふまえて、『妹に対してのあてつけ』『嫌がらせ』にしか見えないのですが・・・。相模さんに対する視線も明らかに好意的なものには感じられませんでしたし。
陽乃さん色々出しゃばりすぎだと思いますが・・・。
「最悪、生徒会長から何から全て、実行委員会全体(八幡を除く)陽乃さんの息がかかっているんじゃなかろうか?」とさえ思えてしまうような流れだったように思います。

文化祭の為に奉仕部はお休みに。クラスの展示・発表はある。そんな中で2人の異変を感じ取り異を唱えても、それでも「雪乃を助けてあげて欲しい」と頼む結衣は・・・やっぱり良い娘さんだな~と。自分の気持ち・想いをよく理解していると思えました。

『文化祭を目いっぱい楽しめるものこそが~』みたいな件がありましたが・・・半分は異論ありませんが、それはそれに見合う能力があってこそだと思うのですが。
挙句には理由もなく委任とか・・・大丈夫なの?
私情が挟まっているのは、どっちなの?
 
{/netabare}
9話鑑賞後-----------
{netabare}
夏休み終盤、花火大会の日のお話。

純粋に兄を想ってなのか『面白いから』なのかわかりませんが、小町の策士?っぷりは面白かったです。といいますか、本当に妹に弱いですな~w

花火大会~ラストまでのトータル的な印象としましては・・・「何かスッキリしない」でした。肝心なところで邪魔が入ることが2回程。間が悪く、会話が途切れて流れてしまうことが2回程。挙句の果てには、ラストの八幡の独白部分。

まだ1回しか観ていないので、ラストの八幡の心中は今一つ理解?把握?できておりません。
ただ1つ。彼自身が絡むことになると、やはりといいますか、途端に思考が停滞してしまうようですね。結衣との時もそうでしたが、過去の経験から避けることしかできていない。他人の問題の際には思考や観察から、斜め上(下とも評されてますが)の解決方法を思いつくのですが・・・。

ことある毎に、回想として登場する彼の記憶や経験談。半ば笑い話風に紹介されることが多かったように思いますが、実際はそう軽い話ではなかったのではないでしょうか?
『笑えない』と思って観ていたことは多々ありますが、彼が負った物はその程度では無かったのかも?とも。

もう何度か観てみて、感想が書けたらと思います。
(既にこの作品にかけてる時間が結構なことになってまして。他のタイトルに影響出てるレベルです。)

《第2稿分》
雪乃への想いを語る、結衣の真剣な表情が印象的でした。陽乃との会話、帰り道(自販機前)。

相変わらず「その場の雰囲気」や「相手の感情」を読み取る能力が高い八幡ですが・・・それをもう一歩進めて生かして欲しいな~と。僕自身にその能力があるわけでもないので、こう書くことしかできませんが・・・w

八幡のラストでの独白については・・・
・話さない(話せない)ことは『=嘘』ということになるのか? 結衣の言うようにタイミングが無かったり、言える状況で無いこともあるでしょう。雪乃の関係性を以前から何となくでも察していた(ようにみえる)八幡は『嘘をついている』ことになるのではないか?
・『自分のことが好きだ』と言ってはいるが、『何度も失敗しているのに「再び」失敗した自分が嫌いだ』と言うのは矛盾しているのでは?
・『憧れていた』と片付けているが、それだけなのか? 『期待して理想を押し付けて・・・』。
・陽乃は雪乃に対してどういう感情を抱いているのか? 可愛いだけなのか? マイナス方向の感情は無いのか?
と疑問が浮かんできました。
この先どう物語が動くのか。楽しみにしております。
{/netabare}
8話鑑賞後-----------
{netabare}
前回・今回と、正直綺麗事や生半可な覚悟では扱えないようなテーマだったと思います。まだ僕は原作で触れていない部分ですが、ここまでの八幡の半生や物語を含め、原作者の方には頭が下がる思いです。

八幡発案の、今回の解決法。
確かに一歩間違えば問題になるような、ギリギリの方法だったということには反論ありません。
が・・・解決するなら、これしか無かったと思います。
むしろ、考え付いて実行に移せた八幡(奉仕部、クラスメイトを含めても良いですが)は大したものだと思います。
「上から」な意味では無く、そういった人間関係の中で生きてきた者、経験者として。
自分の人生を今になって思い出してみると、「アレ」は先生なりの「手助け」だったんでは?と思い当たる節が無くもないです。
力技で周囲を変えるか、居場所を変えるか、甘んじて受け入れるか。もしくは自分のスタンスを「そう」するか。

「リア充」と括るのは乱暴ですが、特に人間関係にも問題無く多数派の中で生きてきた人達には、今回の話はどう映っていたのでしょうか?

小学生の問題が一区切り~と思ったら、息つく暇も無く陽乃さん再登場~。母親のなのか本人のなのか、何らかの思惑でのお迎えのようですが・・・。7話での雪乃のセリフと相まって、不自然さしか感じませんでした。
そして八幡を庇った(?)結衣への対応が、また・・・。絵的に『そう見えただけ』なのかもしれませんが、目が全く笑ってませんよ? 陽乃さん、まともなのは『外面』だけなのかもしれないと、本気で思えた回でもありました。

忘れてしまいそうなので追記を。
葉山と八幡、葉山と雪乃について。
キャンプファイヤー後の葉山と八幡の会話ですが・・・あえて1回だけ「ひきがやくん」と発したのは、何故なのでしょうか。「もし同じ小学校にいたとしても、友達にはなれなかった」という(葉山曰く)冗談の真意とは・・・。
同時に、雪乃の経歴(アニメでわかる限り)と葉山の関係性とは?

勝手な予想ですが、葉山の「病的なまでの良い人っぷり」は幼少時の経験からなのではないか?と思います。性根は変わっていないのでしょうが、現在はある種の強迫観念的な部分があるのではないか?と。その要因(の一端)が雪乃にあって、彼女の経歴・人格形成にも関係しているのはないでしょうか。
そして・・・もし当時八幡が近くにいたら「色々変わっていたと思うし、友達にはなれていなかった」と考えたのではないか?と。

平塚先生と陽乃の関係も結構深そうですが・・・。
長々と追記してしまい失礼しました。
{/netabare}
7話鑑賞後-----------
{netabare}
今回の話に限ったことではありませんが・・・ヒッキー、彩加のこと好き過ぎでしょうw
そして小町に弱すぎるw

これも毎度のことですが、平塚先生がいろいろやらかしてくれてるな~とw メールの件とかキャンプ場での件とか。
力技に訴えてきたり、年齢とか独身であることで弄られたり(自爆含む)、見ていて楽しいキャラです。

しかし、この先生は何を思って、こう両極端な人間を集めているのでしょう? 
ニュートラルに思えるのは(流れで加わっているが)彩加くらいでしょうか。結衣も中間に見えますが、空気読むスキルの高さから普通でないことが感じられますし。何やら過去にまだまだありそうな娘ですし(それでもこれだけ明るく振舞えるというのは、大したものだと思います)。

『ハブる』というのは、雪乃の言う通り、年齢や立場を問わず存在するわけでして。個人的には「人間は成熟するにつれて、自分が嫌うことを他人にしないもの」だと思っているのですが、実際は・・・。しかも年を重ねる毎に、方法が酷くなったり規模が大きくなったりと・・・。
今回登場の小学生の娘(名前忘れました)も、結局「やってやられて分かった」部分はあるような気はします。

雪乃の家庭、彼女と葉山との過去、優美子との諍い、結衣の経験等々。7話だけでも地雷や伏線になりそうなポイントが多かったように思います。
そんな作品なので再生回数が多分異常なくらい多いですw

そんなこんなで中盤まできたわけですが・・・扱うテーマ?が徐々に重くなってきたな~と。
{/netabare}
6話鑑賞後-----------
{netabare}
八幡と結衣の間がビミョーになってからのスタート。
まさか一週間そのままな状態だったとは・・・。
もっと鬱々とした展開、最悪数話引っ張られるか?と途中まで覚悟してましたが・・・。

結衣の負い目を何とかしたいという彼の目的は理解できなくもないですが、方法がちょっと。誰も自分のことを完璧に理解できるはずもないですが、逆もまた然り。
「負い目」どころか、それ以外それ以上の感情だったりもするわけです。

ガハマさん、飼い犬に逃げられすぎでしょうw 過去の回想も含めれば最低3回。何か対策しましょうw

結衣へのプレゼント選びということで、休日買い物へ。ファッション的な部分はともかく、雪乃さん、まさかのツインテールでの登場に衝撃を受けましたw 思わず画面にツッコんでました・・・。
小町さんは・・・確信犯ですよね?「みんなで回りませんか?」というセリフの10秒後には既にいないとかw この2人を放置してもロクなことになりませんよ?

で何の因果か、お互いに出先で遭遇してしまう3人なわけですが、個人的にはもっと悪い方向(ガハマさんの勘違いを含めて)に流れてしまうのを予想していましたが、直後に誤解は解けまして、良かったと胸を撫で下ろしました。

気になったのは雪乃のセリフの「2人共被害者」という部分ですね。実はコミックスを読んでしまったものでして、だから気になるのでしょうが・・・。

雪ノ下姉が登場してましたが・・・。このアニメ、今まで出てきた「新キャラ」が、「出てきただけ」で済んだためしが無いんですよね。何かしら肝心なところを持っている、そんな気がしているので・・・嫌な予感しかしません。
八幡の第一印象と、雪乃の(身内故の辛口?)コメントからも・・・。
{/netabare}
5話鑑賞後-----------
{netabare}
新キャラの銀髪娘がメインの回になるのかな?と思っておりましたが・・・終盤『結衣と八幡の関係が判明してから』の展開が重すぎまして。2/3が無かったことになっているような気さえしています。
正直『犬の飼い主の正体』は最後、もしくはその前くらいまで引っ張るかな?と思っていました。ので折り返し前で語られたのは驚いています。

嫌な書き方しますが・・・この時の『八幡の心情』は評価は真っ二つだろうな~と。共感されるかされないか。断罪(?)できるか否か。ちなみに僕は「共感して責められない」です。
視聴者の人生と体験と記憶と、その辺結構荒っぽく触れている印象です。

物語序盤から自らの卑屈さを淡々と口にしていた八幡ですが・・・実際そういう性格になったのは高校入学時ということでも無さそうで。結構重症そうな予感がしておりました。

雪乃の家族構成についてもチラリと触れられましたが、グラスを倒してしまう辺りに結構こちらも重症なのかも?と思えています。

ED結衣のソロバージョン、良かったです。
元々のツインボーカルバージョンも気に入ってましたので、CD買ってみようかな~と。

(追記分)
せめて結衣自身の口から真実を聞けていたらなら、もう少し違った展開になったとは思います。彼女自身『八幡に正体が分かってしまっている』ことも知らず、一方的に彼からの言葉を聞くことにならなければ・・・。
何でもですが・・・タイミングとか機会とか、ホント難しいですね。

結構共感できていると思える僕ですら、八幡の結衣への対応は『過剰防衛』といいますか『早すぎる予防線』といいますか、何にしてもそんな感じはします。が、やはり彼が過ごしてきた半生を考えてみると分かる気はする。
そんな矛盾したような堂々巡りのような感覚です。
{/netabare}
4話鑑賞後-----------
{netabare}
2話中盤での「交通事故っぽい回想」の伏線回収が思ったより早く驚きました。今回観た限りでは、それによって過剰に重苦しい展開にはならなさそうなので安心しました。
ボッチになってしまった理由はここにもあったんですね・・・。今まで観た卑屈っぷりだけが要因かと思っていましたが・・・。

あれ?
犬の飼い主さんは同じ学校で、回想シーンがミスリードでなければ・・・あの人ですよね?
なるほど、あの人の態度の理由はそこら辺にもあったのか~。

中学時代のメールの件は・・・泣ける。切な過ぎるでしょうw
八幡君の過去は、聞く度に悲しくなります。

チェーンメールの元凶は結局判らず終いでしたが・・・この作品のテーマは多分違うポイントに有ると勝手に思っているので、スルーしたいと思います。

ボッチを通そうとする八幡君ですが、何だかんだで友達?が増えてきましたね。この作品の良いところは、そこらを主人公本人が僅かでも自覚できているところですね。

次回登場っぽい銀髪の少女はどう絡んでくるのでしょうか。

余談で。
1話の時からゲーム化のCMが流れてますが・・・そろそろどんな内容か、ちょっとで良いので教えて下さいw
{/netabare}
3話まで鑑賞後-------
{netabare}
1話の時に書きましたように、視聴当初は「~っぽい」という感想がメインでした。3話まで(とはいえまだ1/4?ですが)観て改めて考えてみると・・・これはこれで面白いかな、と。

どこまで本気か分からないですが、主人公の卑屈さ?ボッチへの信念?のような物が意外と理解できなくもなく。「笑える」と書くと何か違う気がして、人間性疑われそうな気がして「理解」という単語にしてみました。
嫌な話ですが、何事にもヒエラルキーといいますかカーストといいますか力関係といいますか、あるわけでして。
そんなんで、ちょっと古傷を抉られつつの視聴になっていますが、まぁw

2話で登場の材木座君のエピソードを観て。
大なり小なりありますが、最近「中二病」をテーマに扱う作品増えたな~と。

純粋に面白いと思えるので継続確定です。
もう少しきちっと感想が書けるよう視聴したいと思っております。
{/netabare}
1話鑑賞後-----------
{netabare}
面白そうかつまらなさそうか?と訊かれれば、「面白そう」寄りな印象な、第1話でした。

ピンク髪の娘が出てくるまでの印象は

化物語っぽいノリの?
俺修羅っぽいキャラの?
はがない風展開?

という物でした(発行時期とか知りませんので前後しているとは思いますが)。

クッキーを作る件は、評価を少し上げてくれたと思います。
黒髪娘は毒を吐くだけかと思いきや、方向性はともかくピンク娘のことを慮っていたり。主人公は何が重要なのかを、意外な方法で示してみたり。

学校・部活・友達・恋人・現実等のワードが見えたように思いますが、正直このところその手のアニメが多いので少しウンザリ気味でしたが・・・一応2話以降も観てみようかと思えました。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 84
ネタバレ

tag さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

初見では分からなかったが、3期連続で見直すと分かること

3期で完結し、全てを見直して、気づいたことがあります。

ストーリーの評価は少し低めでした。正直、主人公のひねくれた切れ味とヒロインの破壊力だけで面白かったと言っても過言ではないです。

しかし、再視聴後、この物語、かなり設定に凝っているなとか、登場人物のダイレクト感の無い台詞やひねくれたレスポンスなど数多くの?が頭の中を過るのだけど、後からよく考えると、そう解釈できると言うことに発見しました。そんな目線で1期も見直すと分かってくることが数多いことが分かりましたので、加点、加筆しました。

<ここから、元の感想>
主人公は、正しいが、ひねくれていて、ストレート。普通は引いてしまう。そこを救うのは、彼は、正直であること貫く事。
誰しもが、思っているけど中々表面には出てこないことを、どんどん出してくるキャラと、普通に出さないキャラが交わりつつ、徐々にみんなが出してくる。イタい展開なのを主人公との共感と、普通の人たちのほのかな共感と言う変容が快感と言うかリリース感を生み出す。
自分にもそう言う側面があるなと、発見することも、この作品の特長なのかもしれません。
<元の感想はここまで>

現代小説において、雨は勝手に降らない。それには必ず理由がある。作家は全能神として、小説空間の全て(雨と言う自然現象でさえ)を演出し、物語を構成する。だから、すべての事象・情報には意味がある。俺ガイルにおいては、「袖や裾を摘まんで引っ張る仕草」「マッカンを飲むとき」「雪乃の挨拶」「絶妙なタイミングでキャラたちが場面にカットイン」には意味がある。更に、犬にも、猫(パンダキャラ)にも意味がある。そして、キャラの名前にも意味がある。全ては作者の演出と言える。重要ストーリーラベルと呼ぶべきものがある。1期ではそのうちほとんど6個くらい確認できる。

これから書く事柄は、私的な解釈と考察であり、重要なプロット、物語展開の重要ポイントをネタバレしているので、読むとするならば、必ず1-3期まで見てから、お読みください。

物語始まり時点の名づけ、キャラ設定の段階で既に世界観構成が始まっていること気づきます。

{netabare}
3期の最終話の最後、この第1期の「ユキトキ」が流れます。その展開はストーリーにとても合っています。「ユキトキ」は雪乃を、「春擬き」は八幡、「芽ぐみの雨」は結衣をテーマにしています。このことも、3期通すと素晴らしい3部構成だと初めて気づきます。(3期はある意味で、頑張ってきた結衣が振られ、折り合いをつける過程を描いたとも言える)

ですが、最も驚くべきことは1期が開始された2013年春の段階で原作は後半は未完です。しかし、「ユキトキ」の歌詞は見事、その後半、雪乃のめんどくささ、ほの暗い背景を言い当てています。やなぎゆきって、天才だなと思った次第。だから第3期の最終話に流しても一点の疑問もなくフィットする。これから述べる、この物語の背景設定と呼べる部分は、既に1期のオープニング曲で既に述べられているのです。


名前と背景から想定される物語の根幹:
苗字が舞台の千葉の対岸、神奈川の地名から来ているので、そうなんねと放置しそうだが、実は深い。
<雪ノ下家>
・雪ノ下は鎌倉における鶴岡八幡宮と周辺の住所(もうこの段階でラストは決定)
・千葉の名家、政治家の家庭に生まれた姉妹
・政治家の家は面倒だ、住民が望む行動を強いられる。非常に束縛の多い家
・まして姉妹、男子はこの家に生まれなかった。政治家の跡継ぎ問題があり、姉妹がこれを解決することが必要。⇒これが物語を生み出した根幹プロット。
<陽乃>
敢えて陽乃から説明する。彼女は劇中、明るく、社交的、出来る理想のお姉さん・先輩として描かれる。まさに政治家の長女だ。だから“陽”乃。しかし、その実、その過程で多くのモノを捨ててきたし、捨ててきた自分の過去に深い後悔がある。同時に、良くできた長女を演じることに喜びと諦めも感じている。だが、3期を全体で見直すと観衆の不評を買ったお姉さんは、ひねくれているがとても妹想いの良い姉に見える。
・3期で「共依存」という悪魔ワードを雪乃、八幡、結衣に発し、3人の関係を壊そうとする。
・だが、「共依存」の状態にあるのは陽乃自身であり、陽乃の家族全体がそう。
・自己・自意識と言うものを作れない。演じているだけ。しかし選択肢はない。
・政治を継ぐのは陽乃。よくできた長女を演じる呪縛と様々な制約、多分、高校時代に様々なものを捨ててきた。そこで平塚先生との間に強い信頼関係が構築された。
・陽乃の願いは、自分と家族の「共依存」をだれかに(これが八幡になるわけだが)解いてほしいと共に、妹には、自分と違って共依存になってほしくない。(これも八幡に頼む)
<雪ノ下家母>
陽乃を超えるラスボスに見えるが、これも3期通して考えると、政治家の妻として義務と負い目を持った、実は娘想いの母に思える。
・政治家の妻だが、男子には恵まれなかった。多分、後援者、親戚からは男子を産めなかったことで陰口をたたかれ、本人の心も深く傷ついているはず。
・それでも政治家の妻として振る舞う義務があり、跡継ぎを育てる義務がある。
・必然的に姉妹のうちどちらかが、跡継ぎ(婿養子を貰うと思うが)となり性格的に陽乃が選ばれる。
・しかし、母としてはそういう呪縛を娘に課すことには抵抗があるだろう。なので、妹(雪乃)には、極端な自由を与える。(これが悪いんだが、母であり、かつ政治家の妻らしいとも言える)
・それが雪乃にとって、期待されていない、家業と無関係な子、陽乃へのあこがれと言う、図らずも陽乃と異なる「共依存」を生み出しているとはつゆ知らず、雪乃の行動と行く末を心配する。
・陽乃へは政治家の妻として接し、雪乃には母として接する。自分の負い目と義務、母としての想いを両立するには仕方無かった。
<雪乃>
やっと雪乃である。雪乃の母の、母としての想いが裏目に出て、姉とは逆の共依存に陥っている。なので“陽”乃に対し“雪”。陰でも影でもないのは、取るに足らない溶けて消えてしまう存在と彼女が思っているから。姉妹共に名前が陽乃、雪乃と“乃”で終わる。陽の何なのか?雪の何なのか?は無い。これは二人とも、“本当の自分が無い”ことを意味している。お互い、陽と雪の呪縛の中にあるだけ、本来の自分は無いと。
・自分には周囲からの期待がなく、どうでもよい存在(それが強い承認欲求を生み出す)
・承認欲求から、陽乃をロールモデルとし、自身を束縛してしまう。同時に自己・自意識というものが消失
・陽乃コピーになるため、自己を作るため、努力を惜しまず、しかし根本で自分に自信がないので、周囲に高い壁を作る。(頭も顔も良いが、ATフィールド全開)
・なので、行動とは裏腹に、他者からの承認、信頼を心の底では強く求めている。(それが八幡)そして、言葉と本心の乖離が激しいのはそのため。
・相互信頼に基づく承認不足、自己の未確立から来る自信不足、呪縛に満ちる家庭環境と言う三重苦にあり、普通は近づいてはいけないタイプ
・こんな酷い三重苦が解消された時、雪乃は無双状態となる(3期最終話)
<比企谷八幡>
こちらは何故か苗字も名前も地名。しかし、雪ノ下と組み合わせると、最初から彼の運命は決まっていたと言える。八幡宮の住所は雪ノ下。そう、八幡は、雪ノ下家の中にある。彼が雪ノ下家に婿養子になるであろうことは3期まで見た人は分かると思うが、すると「雪ノ下八幡」。いや、もうこれ住所。名前の設定段階で、八幡の運命は決まっている。余談だが、比企谷家には猫がいる。雪乃は猫大好き。由比ヶ浜家には犬がいる。しかし、雪乃は犬が苦手(モールでのサブレとのシーン)。一方、八幡は犬にも好かれる。しかし、飼っているのは猫である。このことからも、八幡と結ばれるのは雪乃で、結衣ではないことが分かる。
・心理的観察能力が高く、正直で純粋だが、頭でっかちで自虐的、更にストレートトーク
・思考に基づく間接的経験値が異常に高い、実体験に基づく経験値は平均以下
・このため、失敗に弱い。一つの失敗を深く自虐分析、結果として何もせず、観察することに徹し、心理的想定力だけが異常に高まる。(高IQ/EQなボッチ=この点においては雪乃と近い)
・告白トラウマをもっており、判断力を鈍らせる(修学旅行における告白支援のやり方)
・しかし、自己・自意識は強くある(それが彼の言う“本物”=これは雪乃にはない。似た者同士と考えがちだが、二人はこの点で決定的に異なる。なので雪乃にとって八幡との信頼と承認は非常に重要となる)
<由比ヶ浜結衣>
由比ヶ浜は、鎌倉の八幡宮の南前方に広がる浜辺である。雪ノ下と八幡宮が地理的に一体であるのに対し、由比ヶ浜は、その二つを守るように南に展開している。もちろん、雪ノ下地区にはない。そして“結衣”である。結ぶ衣である。彼女は、結び役であり衣、体ではない。ちょっと面倒な性格の二人が決裂しないように、“結”び、守る“衣”の役割。名前は既に彼女が務める立場であること示唆している。正直、非常に切ない役柄で、そのため彼女の見せ場はその償いなのか、ふんだんに用意され、聴衆を強く惹きつける。
・承認欲求、自己・自意識の弱さは、確かに高めだが、雪乃ほどではない。(普通の女子高生はみんなそう)
・本人は空気を読みすぎると卑下するが、共感力が非常に高い。(結び役としてこれが一番重要)
・正直でストレートを強く求めている。(これが二番目に重要。ポジティブに二人の中に入って行けた。ポジティブに慣れていない二人にとってとても新鮮だった)
・サブレを身を挺して助けてた八幡には最初から信頼、感謝、好意がある。
・嫁にするなら普通は結衣

さて、やっと1期の考察に。3期を俯瞰し、始まる前後の状況を整理すると、この物語は深く設定された世界であることが分かり、再度視聴する時に新たな視点を得られるのではと思います。

始まる前後の平塚先生の状況:
・平塚先生は、既に雪乃を奉仕部にしている。
・平塚先生は陽乃と深い友人で雪ノ下家の事情に詳しい。陽乃の心の闇も知っている。3年前、陽乃の高校時代に、陽乃を救えなかったことを強く後悔しているのかもしれない。
・陽乃の性格から考えて、自分のことを他人に話すとは考えられず、陽乃と平塚先生の間には深い信頼があると思われる。従って、陽乃から雪乃のことは聞いており、雪乃は姉と違い、何とか救いたいと強く想っている。
・しかし、雪乃は、高校入学時の自動車事故で八幡をケガさせたこともあり、実は弱い性格でショックで家から離れ一人暮らしをし、性格と家庭の呪縛もあり、益々、周囲との関係をこじらせている。
・そこに現れた八幡、ひねくれているが高い観察力を持ち、正直で純粋な彼ならば、雪乃を救う一助になると思った。
・また、事故の被害者であり、普通なら、他人しかも男子を受け入れない雪乃も受け入れざるを得ないだろうと想定。
・奉仕部の目的は困っている人を助けるのではなく、あくまで支援し、自立を促す。一番、自立しないといけないのは雪乃なのだが、それを自力ではできないので間接的に体験させようという試み。

始まる前後の雪乃の状況:
・雪乃の性格から考えて知らない他人、しかも男子を同じ部に受け入れるのは困難。
・雪乃は八幡との事故のことを知っていて、少し負い目を感じている。流石に被害者であるからだが、なので驚いたり、拒否したりする風もなく、会話を始めた。
・自己に自信がなく、負い目があるため事故には言及する勇気はなく、自分を防御するいつもの攻撃的口調で会話を開始(ここで事故のことを話さず、負い目を感じていることは後々、二人の間にさざ波を作る)
・結衣が事故の関係者の一人であることは知らない。(後に知るが)

この物語では、キャラの関係性、心持ちの変化を示す「ラベル」のようなものを多用している。つまり、ラベルを貼った事象には必ず別のシーンでも同じ意味を持たせる。これを追うと、特に雪乃の心情の変化を追いやすい。ぱっと見、?が飛ぶことの多いこの物語の理解を助けてくれる。

そこに八幡が奉仕部にやってくるシーン:
・初見、全く友好的な会話には見えないが、雪乃と八幡の性格を考えると、「お互いの気持ちが通じた弾んだ会話」である。
・一方、平塚先生は雪乃の性格を考えると、それでも二人の関係継続が危ぶまれるので、「勝負」というステージを提案。この勝負という言葉は物語を貫く【重要ラベル①】で、以後、二人の関係が怪しくなると、この「勝負」が出て来る。
・このシーンだけ初見だと、意味不明かスルーだ。後のストーリーでも一旦、重要視されなくなる。しかし、「勝負=この物語での二人の関係継続・修復のゴング」というラベルである。
・八幡は告白トラウマ、女子との友達トラウマを抱えているが、心地よさにほだされ、ありえないことに雪乃に「友達に」と言いかける。
・八幡の過去を考えると、「告白」と同義。この物語、初回に告白しているのである。初見ではそうは絶対に見えない。
・雪乃は速攻却下だが、さほど怒っている風でもなく、ギャグっぽく返す。雪乃の性格と闇を考えると、これは却下というより「考えておく」と言う意味ぐらいに、再視聴では取れる。これも実際、消極的イエスである。初見ではそうは取れない。

結衣が奉仕部にやってくるシーン:
・「主要キャラが死角からカットイン(特に奉仕部のドア)=八幡と雪乃の関係情報の漏洩と会話進展阻止(いい意味にも悪い意味にも)」も【重要ラベル②】だ。カットインするキャラは死角から会話を聞いていて、絶妙なタイミングでカットインすることを意味する。
・結衣は飼犬のサブレを助けてくれた八幡にとても感謝している。好意にも等しい。
・しかし、奉仕部のドアの後ろで、二人の友達会話を聞く。自分の知る二人の性格上、あり得ないことだが、呼吸の合った漫才のような会話を。
・察しの良い結衣はしょっぱなで、二人の間柄を知るのである。
・初見では全く分からないが、始まって15分程度で、この物語の三角関係の構造が確定、結衣にとっては切ない瞬間

ショッピングモールでの買い物シーン:
奉仕部イベントや、平塚先生からのヒントもあり、八幡と雪乃の互いを知り、3人の間に信頼と好意が芽生える。それは分かるのだが、ターニングポイントは初見では分からない。重要ラベルはそれを分かりやすくしてくれる。この買い物シーンでは重要ラベル満載である。
・3期で分かるが、雪乃にとって男子と二人きりで買い物することは、多分、青春時代初イベント。初見では、ただの買い物だが、再見時では、これは雪乃が一線を超えたに等しいことが分かる。
・それを象徴するラベルが複数初出される。【重要ラベル③】「パンダのぬいぐるみ=二人の関係性がポジティブ変化」。ディズニーのミッキーをデフォルメした物語中のアイテム。このパンダぬいぐるみは、この後、数回出てくるが、出現すれば必ず二人の仲は深まる。
・【重要ラベル④】「マッカン=飲めば八幡の対雪乃能力アップ、八幡の象徴」。ポパイのホウレンソウ缶とでも言いたい。旧利根コカ・コーラボトラーズテリトリでしか売っていない派手な黄色の缶コーヒー。コカ・コーラが協賛してますが、これを押す経営的理由は皆無です。買い物シーンで初出である。初見ではこれがキーアイテムと全く分からないが、3期まで見ると分かる。これを飲んだ八幡は間違えないが、飲んでない、飲めない、敢えて飲まない八幡は間違い、失敗する。
・実際、このシーンでは、陽乃評を述べる時、姉は自己演出してすごいが、雪乃はそうしないし、それでよい、と雪乃言い、承認欲求が、嘘をつかない正直な信頼している八幡から満たされる。もちろん、姉の本質を見抜いた雪乃の八幡への信頼は大きく上がる。(初見ではそこまで重要に見えない)
・そして、雪乃の「気合ツインテール」。3期で分かるが、ここ一番ではツインテールにする。次は3期最終話に無双状態の雪乃に出現する。
・結衣のエプロン選びだが、八幡に褒められたのでそのエプロンを自分用に買ってしまう。以後、エプロンシーンはこのエプロンを使い続ける。
・【重要ラベル②】「主要キャラのカットイン」。このシーンでは陽乃は初出。偶然会ったという感じ、もちろん、偶然ではない。陽乃は妹を救うため、平塚先生とも共闘、八幡のことも知っている。そこに、雪乃一世一代の男子との買い物である。もちろん後をつけてきて、八幡を品定めする。この後、陽乃は八幡を徹底マークする。

文化祭実行委員会でスローガンを考えるシーン:
・モールイベント後、事故の当事者が雪乃であることが八幡に知れ、これをきっかけに二人の関係は再び最初の状態に戻ります。多分、雪乃は八幡との関係を守るために八幡から離れ、八幡が純粋であるが故に雪乃を許せません。ほんとに面倒で、普通の人間なら、この程度でここまでこじれません。
・実は、関係修復のために雪乃は八幡を夏休み明けの初日、学校の玄関で待ち伏せし、彼女的には相当勇気がいることですが、ぎこちなく、関係修復を持ちかけます「あの、、」と、これを八幡はストップし日常会話へ引き戻します。八幡も面倒です。こうと決めると動かない。3期でも雪乃の申し出を信条に忠実に断ります。初見では正直、このシーンは印象にはありませんでした。
・【重要ラベル⑤】「平塚先生+陽乃の連携プレイ=二人の関係修復/状況好転」。連携プレイしている証拠描写は皆無ですが、二人の過去、二人の言動を見ると、二人は雪乃ほか3人の情報を共有し、動くべきところで動いていることが分かります。多分、文化祭実行委員会のシーンは初めての連携プレイです。
・平塚先生が学校にいて3人に関与するのは普通ですが、陽乃は不自然に学校に行きまくります。ここぞというタイミングで。ほとんどの場合、状況を揺さぶり、3人をいじめているようにしか見えませんが、北風が陽乃、太陽が平塚先生という役回りで二人の関係修復や状況好転を促します。初見では平塚先生だけがそれをやっているように見えるのですが、片方しか知らない情報を両方持っていたり、よく考えると、陽乃が問題提起し、平塚先生が解決のヒントを与えるという連携をしているとしか思えません。
・3期で陽乃がタバコを吸う誰かと深酒をしたと述べるシーンがあります。徹夜で飲んでたかもとも述べます。政治家の跡取り長女である陽乃がそこまで心を許せる相手は平塚先生しかいません。そして平塚先生はヘビースモーカーです。
・委員会では、先輩とは言え部外者の陽乃が平塚先生と出席。これだけでもかなりおかしい。そして例のごとく雪乃をたきつけ、雪乃の悲壮感が上昇。八幡もそれを認識。平塚先生、八幡にウインク、助けろ!と合図。本質を突く毒舌を吐いて場を凍らせる八幡。陽乃が爆笑。それによって心がリリースされた雪乃も笑いをこらえきれず笑う。雪乃と八幡の間のわだかまりが解けた瞬間です。
・【重要ラベル⑥】「雪乃が自発的にもう一度会うことを約束する挨拶をする=二人の仲が深まった(回復した)証」。正直、初見では単なる挨拶にしか見えません。何しろ、手を振りながら「また明日」と言うだけです。言葉は違いますが、同様の再見を約する挨拶をするシーンが2-3あります。これも雪乃の性格を考えれば、そもそも自発的挨拶を特定の人にするのもハードルが高く、雪乃のめんどうな性格から類推すれば「再見を約する=もう一度会いたい」ということなので、基本的には告白と同様です。
・八幡の承認を得た雪乃は無双モードとなり、文化祭当日もノリノリです。八幡も仲直りできたということで、頑張ります、彼らしいやり方で。

1期12話の部室での二人の会話:
・1話の会話を再び繰り返します。八幡は彼的には「告白」に近い「友達に」と再挑戦。雪乃の返事は「友達にはなれない。前回はあなたのことを知らなかった。今は知っている」とウインクをして返します。知っている今なら友達以上ということかと。ほとんど恋人受諾です。
・そして【重要ラベル②】「主要キャラのカットイン」。これまた1話と同様に結衣が部室にタイミングよく入ってきます。二人の会話を聞いていたからこそ、このタイミングです。結衣は再び、自分が振られる可能性が高いことを再認識します。結衣はそれでもめげずに二人の仲を取り持ち、そして自分の恋にも努力します。切ないですね。

雪乃を筆頭に八幡は、行動とレスポンスの解釈が通常人と逆か、深読みしないと分かりません。なので、この物語では「なぜ言わない?」「なんで拒否る?」「なんで怒る?」と言った状況が多発します。1期は2011年ですから、作画レベルがさほどでもありません。なのでこの複雑な感情を作画で伝えきれず、声優にしわ寄せがきています。そんなこともあり、2期の製作スタジオが変わったのかもしれません。2期からは感情表現において、声優と作画の連携が見られるようになります。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 19

87.4 2 千葉アニメランキング2位
俺の妹がこんなに可愛いわけがない。 (第2期)(TVアニメ動画)

2013年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (3773)
20810人が棚に入れました
平凡で穏やかな日々を過ごしていた男子高校生・高坂京介。
だが、彼の日常は妹・桐乃の「人生相談」で急変する。

人生勝ち組でリア充な桐乃は、実はアニメやゲームが大好きな
オタク趣味の持ち主だったのだ。

そんな桐乃の「人生相談」を真摯に受けとめる京介。
そこに、SNSで知り合った黒猫や沙織バジーナ、
桐乃の友達のあやせと加奈子、京介の幼馴染みの麻奈実と人々が加わり
冷え切っていた兄妹関係に変化が訪れる。

桐乃の突然の留学という事件を乗り越え
今度はどんな「人生相談」がハプニングを巻き起こすのか?

声優・キャラクター
竹達彩奈、中村悠一、花澤香菜、生天目仁美、佐藤聡美、早見沙織、田村ゆかり、立木文彦、渡辺明乃

nk225 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

アニメは制作会社で選ぼう!

平凡で穏やかな日々を過ごしていた男子高校生・高坂京介。
だが、彼の日常は妹・桐乃の「人生相談」で急変する。
人生勝ち組でリア充な桐乃は、実はアニメやゲームが大好きなオタク趣味の持ち主だったのだ。
そんな桐乃の「人生相談」を真摯に受けとめる京介。
そこに、SNSで知り合った黒猫や沙織バジーナ、桐乃の友達のあやせと加奈子、京介の幼馴染みの麻奈実と人々が加わり冷え切っていた兄妹関係に変化が訪れる。
桐乃の突然の留学という事件を乗り越え今度はどんな「人生相談」がハプニングを巻き起こすのか?

アニメは制作会社で選ぼう!
【A-1Pictures】
クオリディア・コード(2016)
学戦都市アスタリスク第2期(2016)
僕だけがいない街(2016)
アイドルマスター シンデレラガールズ (2015)
四月は君の嘘(2014)

視聴回数2回以上の作品
ソードアート・オンラインシリーズ
ソードアート・オンラインII(2014)
ソードアート・オンラインExtra Edtion(2013)
ソードアート・オンライン(2012)
サーバント×サービス(2013)
WORKINGシリーズ
WORKING!!!(2015)
WORKING'!!(2011)
WORKING!!(2010)
俺の妹がこんなに可愛いわけがない。(2013)
THE IDOLM@STER(2011)
あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。(2011)

毎回話題の作品を制作し続けるA-1 Picturesは2015年秋も2作品(すべてがFになる/学戦都市アスタリスク)を放送。2016年には「僕だけがいない街」「GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり(2期)」を制作。放送時期は未定であるものの「グランブルーファンタジー」も発表されている。

『ドラクエ8』のお色気担当ゼシカ役・竹達彩奈は“声優界の矢口真里”!? 知ったかぶりで非難轟々
『けいおん!』の中野梓役や、『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』の高坂桐乃役などで知られる声優・竹達彩奈(たけたつ・あやな)。8月27日に発売された3DS用ソフト『ドラゴンクエストVIII』(以下、『ドラクエ8』/スクウェア・エニックス)で、ゼシカ役を務めている竹達(@Ayana_take)が、そのゼシカについてツイートした内容が波紋を呼んでいる。

2004年11月、プレイステーション2用ソフトとして発売され、人気を博した『ドラクエ8』。発売された3DS用では、モリーとゲルダが冒険キャラクターに加わったり、新シナリオが追加されたりと、ファンにはうれしい変更がされている。仲間キャラクターとボスモンスターの“ボイス”も追加され、「ドラクエ」ナンバリングタイトルシリーズ初、全シナリオフルボイスで楽しむことが可能だ。

3DS用『ドラクエ8』で、魔法や鞭を駆使し活躍する、お色気たっぷりなゼシカの声を務めるのは竹達。担当できたことがよほどうれしかったのか、先月29日、自身のTwitterでゼシカについて述べた。

「ゼシカ強いから子供の頃絶対パーティに入れてたなぁ…!」
すると、多くのファンから「パーティ固定でしたよね?」「『ドラクエ8』はパーティは4人固定では?」「4人で固定なので、外すことができないんですが」と、突っ込みが入ってしまった。中には、「4人以外のメンバー言ってみてよ」と詰め寄るファンまで。

そして、誤ったツイートをした竹達に対し、ネットでは「声優界のにわか」「こいつもファッションゲーマーかよ!」「嘘つきは泥棒の始まり」など、批難が相次いでいる。また、「もう矢口となんも変わらんな」「声優界の矢口」「あなた、矢口でしたか」といった声も。

多くの人が指摘する“矢口”とは、ご存知・矢口真里のこと。大の『ONE PIECE』(集英社)好きを公言していた矢口だが、『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)で行われた「ワンピース王決定戦」にて、一度も回答することができずに終え、「にわか」「ウソップだな」「ホラ口」など、バッシングを浴びてしまった。

今回、“矢口”と揶揄された竹達は、多くのファンに間違いを指摘されたことを受け以下のツイート。

「あれ? パーティ固定だったっけ…8。。 そっか、強いからとかじゃなくて固定だったんですね…忘れてました(´・ω・`) 子供の頃の記憶当てにならない自分がいや。。。」

優しいファンは「もう10年前だし、忘れちゃってるよね!」「固定だったけど、それだけゼシカを推してたってことでしょ!」とフォローをしているが、厳しいファンからは「本当はやってないでしょ? 嘘の上塗りはやめようよ」といった返信がされている。

『ドラクエ』の知識ではファンから“失格”の烙印を押された形の竹達だが、大切なのはゼシカだ。ファンも納得のお色気たっぷりなゼシカを演じてくれることを期待したい。

「やっぱりさんま大先生」で子役として愛らしい表情を振り舞いていた花澤香奈。子役としてスタートした彼女ですが、今ではキャラを自在にこなす声優として多くのアニメキャラを演じています。美しく癒し系と言われるその声質は、彼女の魅力の一つとなっています。そこで今回は、声優の花澤香奈が演じる人気のアニメキャラについて調べてみました。

■声優「花澤香菜」が演じる人気アニメキャラランキング
1位:黒猫(五更瑠璃)/俺の妹がこんなに可愛いわけがない (シリーズ)
2位:常守朱/PSYCHO-PASS サイコパス(シリーズ)
3位:千石撫子/物語シリーズ

ランキングを見てみると、花澤香菜が実に多くのアニメで活躍しているのが分かりますよね。その中で堂々の1位に選ばれたのは《黒猫(五更瑠璃)/俺の妹がこんなに可愛いわけがない (シリーズ)》でした。ちょっと見下したような発言をする《黒猫(五更瑠璃)/俺の妹がこんなに可愛いわけがない (シリーズ)》は、ディープなオタク美少女。花澤香奈が自称するドSの要素が垣間見れるキャラは、自身のキャラとマッチしているのかも?また、テレビアニメとして放送され、その後劇場版やスピンオフ作品も放映された人気作品『サイコパス』の中の《常守朱/PSYCHO-PASS サイコパス(シリーズ)》は2位にランク・インしています。公安警察を演じるヒロインの《常守朱/PSYCHO-PASS サイコパス(シリーズ)》。刑事としての職業を通して成長していくさまが、多くの共感を得ているのかもしれません。他にも《千石撫子/物語シリーズ》や《園原杏里/デュラララ!!(シリーズ)》など、人気アニメが多数ランク・インする結果となりました。
多様なキャラクターの声を自在に操る花澤香菜。これまで彼女を知らなかった方は、ぜひランキングをチェックしてその魅力に触れるきっかけを作ってみてくださいね。

【アニメキャラの魅力】オタク趣味な美少女を妹に持つお節介な兄「高坂京介」の魅力とは?
『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』の主人公「高坂京介」。平凡な普通の高校生ですが、険悪だった妹「高坂桐乃」が隠れオタクという事が発覚し、それに協力したことから、様々な人や出来事に遭遇する事になります。しかも、封印してきたお節介が顔を出し、困っている人を助けているうちに、色々な美少女達に告白される事態に。今回は、そんな「高坂京介」の魅力についてご紹介したいと思います。

■桐乃のオタク趣味を知ってしまったばかりに
幼馴染の「田村麻奈実」と共に登校し、学校では友人達とつるみ、帰って勉強して寝る・・・そんな平凡な日常を送っていました。しかし、ある日偶然「桐乃」のオタク趣味を知ってしまった事で、彼の平凡な日常は終わりました。

妹の桐乃は、表の顔はスポーツ万能成績優秀で読者モデルも務める美少女。しかし裏の顔は、美少女ゲームをこよなく愛するオタクだったのです。オタク趣味を話せる人がいなかった桐乃は、京介に協力を求めます。そして京介はそれに応え、かくして「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」という物語が始まるのです。

■お節介が再び顔を出す
元々京介にはお節介な所があり、昔は困っている人を助けたりしていました。しかし、ある時から自分のできることの限界を知り、また、麻奈実からも普通になるよう忠告され、お節介をやめるようになりました。桐乃は、人を助ける「カッコイイお兄ちゃん」に憧れており、それが無くなった事で京介と桐乃は不仲に・・・。

桐乃を助けてから再びそのお節介が顔を出し、桐乃と通じて知り合った人々も助けるようになります。同時に、助けた美少女達から好かれる事となり、ハーレムなようなものが形成されてしまいました。

■最終的に選んだのは
京介は、助けた美少女の中の一人「黒猫」から告白され付き合いますが、黒猫から一方的に別れを告げられ、付き合いは終わりました。桐乃が、京介と誰かが付き合う事を嫌がったからです。その後、新垣あやせ、来栖加奈子、そして麻奈実と、次々に告白されましたが、全員断ってしまいます。そして最終的に京介が選んだのは桐乃。そう、実の妹だったのです。

京介は、困っている人を見たら助けずにはいられない性格で、特に桐乃の為ならアメリカまで単独で会いに行ったり、自転車で長距離を移動して彼女を迎えに行ったりと、かなり無茶をします。こんな“自分の為に体を張って頑張ってくれる”姿に少女達は惹かれたのかもしれません。

そして、桐乃も京介に再び惹かれていき、最後は付き合う事になります。この結末は、ファンの間でも賛否両論でしたが、元々『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』という物語は、京介と桐乃の、兄弟愛以上恋人未満の関係を描いていましたので、このような結末もこれはこれでありなのでしょう。

【アニメキャラの魅力】完璧なのに残念な妹「高坂桐乃」とは?
昨年の春に第2期が放送され完結したアニメ「俺の妹がこんなに可愛いわけがない。」。千葉都市モノレールとタイアップし、ラッピングが話題を呼ぶなど、各方面に話題をもたらした本作。不仲な兄妹とオタクであることの問題を題材に、ラブコメ&ホームコメディ&人間物語を展開し、多くの人から親しまれている作品です。その中で、常に話の渦中にいる高坂京介の妹、高坂桐乃について紹介したいと思います。

■完璧なのに残念な美少女
模試を受ければ全国上位、陸上部では国体に出るほどの運動神経の持ち主、周りからしっかり者として信頼され、おまけに雑誌の現役中学生モデルとしても活躍、まさに眉目秀麗の名にふさわしい、完璧を体現したような人間です。しかし、その裏ではオタク趣味に没頭し、妹なのに妹アニメを愛し、めでてブヒるという、その容姿からは想像もつかない変態的で残念な一面を持ちあわせてしまっている人物でもあります。このようなギャップ萌え(正反対の二面性の魅力)も魅力だとは思うのですが、確固たる強い意志を持ち、自分の好きなものを押し通す行動力、それゆえに許される奔放さ・・・。だからこそ彼女の魅力に魅了される人も多いはず。そして、その強さがある部分では脆く崩れてしまう事も・・・。

■妹と兄の不思議な関係性
高坂桐乃には高坂京介という兄がいます。兄弟姉妹というものは、近すぎるがゆえにその距離を上手に保つことが難しく、敬遠し合うことは少なくないのではないでしょうか?この兄弟もまさにそれに該当します。

学校では完璧を体現している桐乃ですが、京介の前では、彼を無視し、不快感をあらわにした言動で接するのです。ですが、京介にオタク趣味がバレたことをきっかけに、オタク趣味を誰にも話さず、ひた隠していた桐乃が、京介に“人生相談”と銘打ったオタク問題の相談を持ちかけることから、二人は徐々に関わり合いを戻していくのです。そして関わり合いが進展していくと同時に、普段は完璧を装っている桐乃にとって、数少ない本音を打ち明けられる人物として機能していくのがこの京介なんですね。桐野は京介に対しては不躾で、不快感をあらわにし、堂々と汚い言葉をぶつけます。しかし、それがどこか京介に対する信頼の証でもあり、桐乃の不器用な甘えのように感じられる事もしばしば。これがまさにツンデレのツンの部分で、たまらなく”可愛い”と感じるのです。京介にだけ完璧を崩すことを許容しているという特別感からでしょう。

本来ツンデレのツンは照れ隠しであることが前提ですが、この作品では本当に照れ隠しなのか分からないことが多いです。本当に嫌われてしまっているのか、彼女の奔放な振る舞いなだけで意味などないのか、愛情表現なら単に家族に向けてのものなのか、それとも・・・?と視聴者を右往左往させるところも、彼女の魅力の一つでしょう。

■時折見せるデレの部分
そして時折見せるデレの部分。垣間見える不器用な感謝や表現が、本当の感情の答えあわせであり、ある意味でご褒美でもあります。その訴えかける破壊力に、意味もなく腕を天高く振り上げた人もいるでしょうし、ひれ伏して悶え苦しんだ人もいるかもしれません。特に1期の桐乃は、京介に対して冷たく接することも多く、プラスの感情をあらわにしたときの反動の可愛さは中々来るものがあります。

あくまで個人的にですが、もしも高坂桐乃のベストシーンを選ぶとしたら、第1期、第7話「俺の妹がこんなに小説家なわけがない」のチラリと見えるピアスや、第11話の「俺の妹がこんなにメイドなわけがない」プレゼントを手渡すシーンも捨てがたいのですが、やはり第3話の「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」の最後、

「ありがとね、兄貴」

がベストシーン。この台詞を聞いたときは、完全に京介とシンクロし、心の底から感動してしまいました(TOT)。

【アニメキャラの魅力】漆黒のクーデレ子猫ちゃん!「五更瑠璃」の魅力とは?
大人気アニメ『俺の妹がこんなに可愛いわけがない。』。主人公の「高坂桐乃」と兄の「高坂京介」とのラブストーリーです。正式名称が長いので『俺妹』(おれいも)なんていう略され方で一般的に呼ばれたりします。俺妹の魅力の一つとして、内容はもちろん、登場キャラクターがみんな可愛い!!ツンデレ桐乃をはじめ、眼鏡っ娘幼馴染の麻奈美、素顔美人の沙織、ヤンデレ気質なあやせなど、みんなみんなとても可愛いのですが、やはり何と言っても黒猫ちゃんは外せません!

黒猫ちゃんとは桐乃の趣味友達の1人で、本名は「五更瑠璃」と言います。クールなイメージですが、実際のところはどうなのでしょうか?今回はその「五更瑠璃」の魅力について語ってみたいと思います。

■中二病で何が悪い!
五更瑠璃ちゃんといえば、クールな見た目と中身とのギャップがすごい!性格は落ち着いていてクールで、桐乃によくつっかかる毒舌少女といった感じですが、実は彼女は大のアニメ好きで中二病患者。まぁ確かに私服を見ればなんとなく中二病なのでは?とわかる気もしますが・・・。クールな見た目とのギャップがすごすぎてついていけない!しかしそのギャップが可愛いのです。

■クーデレ最高!
ツンデレ、ヤンデレ、なんていう言葉がありますが、実はクーデレというジャンルも存在します。ツンデレがツンツンデレデレ、ヤンデレが病んでるデレデレ、そしてクーデレはクールデレデレです!クーデレとはその名の通り、普段はクールですがふとしたときに見せるデレがとても可愛い、そんな女の子です。

黒猫ちゃんもクーデレで、基本的には冷めていてツンツンしていますが、時折京介に見せる可愛らしい一面にノックアウトされた方も多いのではないでしょうか?恥ずかしがるシーンなどがよく見られますが、白い肌を赤らめている彼女はとても美しい。まさに天使と呼ぶにふさわしいのです!

■ジャージ娘
中二病なだけあって、私服もかなりやばめの瑠璃ちゃん。ゴスロリ姿が通常モードです。しかしそんな彼女、実は意外と庶民的で、家に帰ればゴスロリからジャージ姿に着替え、アニメを鑑賞したり家事をしたりします。普段ゴスロリを着て堅苦しいオーラを放っている彼女も、家に帰れば2人の妹のお姉ちゃんに戻り、普通の生活を送っているのですね。そのギャップがまた堪らないです!

■実はぼっち
桐乃や沙織といった趣味友達はいますが、学校では基本的に1人な瑠璃ちゃん。大人しそうな見た目と雰囲気のせいか、進んで近寄ろうとする人はおらず・・・。桐乃と言い争っている彼女も可愛いですが、学校で1人どこか寂しそうな表情を浮かべている瑠璃ちゃんもとても可愛らしい!まさに孤高の存在です。

■意外と背が高い?
「黒猫ちゃんちっちゃくて可愛い!」そう思って身長を調べてみてびっくり。なんと彼女は155センチも(も?)あるのです。印象的には150センチないのでは?と思われがちな彼女ですが、実は意外と身長が高いのです。桐乃や沙織と並んでいるから小さく見えるのであって、実際はそんなことないのですね。

2期では黒猫の可愛さが更にパワーアップしているので、アニメ1期を観終わって、もし彼女の魅力にどっぷりハマってしまったのなら、是非2期も観てみてくださいね。

【アニメキャラの魅力】手錠で京介を監禁!?清楚な美少女読者モデル「新垣あやせ」の魅力とは?
『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』の「新垣あやせ」は、主人公「高坂京介」の妹「高坂桐乃」の同級生です。桐乃と同じく読者モデルをしていますが、茶髪の桐乃と違い、黒髪ロングで礼儀正しく、非の打ちどころのない美少女です。しかし、どこを間違ったのか、京介に対しては“手錠をはめて監禁する”など、暴力的に接します・・・。京介との間に何があったのでしょうか?今回は、そんな「新垣あやせ」の魅力について紹介していきます。

■清楚な読者モデルの美少女
あやせは、桐乃と同級生の中学生で、読者モデルもこなす、黒髪ロングの清楚な美少女です。初めてあやせを見た京介は、あやせの美貌に鼻の下を伸ばし、後にあやせを“ラブリーマイエンジェルあやせたん”と呼ぶほどでした。親友の桐乃には、「勉強、スポーツに優れ、読者モデルも務める美少女」という表の顔と、「美少女ゲームをこよなく愛するオタク」という裏の顔があり、「新垣あやせ」は“表のほうの親友”となります。

■桐乃の裏の顔を知った結果
まじめなあやせは、オタクに対しては生理的嫌悪感を持っていました。そのため桐乃はあやせには“裏の顔”を隠していたのですが、ある時、あやせに持っていた同人誌(18禁)を見られてしまい、あやせと桐乃は疎遠になってしまいます・・・。そこへお節介な京介が二人の仲を取り持とうと、「あの同人誌は俺と桐乃の愛の証だ!」とあやせに言った結果、あやせは“京介の毒牙”から桐乃を守るために桐乃と仲直り。京介には変態のレッテルを貼り、蹴り飛ばしたり罵倒したりするようになりました。この頃は、まだ京介の事を特に好きではありませんでしたので、ただ単に暴力的なだけでしたが、次第に京介の事を好きになると、視聴者からは「ヤンデレ」と呼ばれるように・・・。

■エスカレートしていく暴力、惹かれる心
あやせは、桐乃とオタク趣味のほうでも話題を合わせようとしますが、うまくいきません・・・。そこで、嫌々ながら京介に協力を仰ぎますが、京介は、“ラブリーマイエンジェルあやせたん”や“結婚してくれ”などと言ってしまうため、蹴り飛ばしたり手錠で京介を監禁するなど、彼女の暴力はエスカレートしていくばかり。しかし、桐乃の件などで京介の優しさに触れたあやせは、次第に京介に惹かれていきます。このあたりの、“京介の事は好きだけど認めたくない”というあやせの心の葛藤が行動に表れる姿は、観ているだけでなぜかニヤニヤしてしまいます。

■通い妻、告白、そして・・・
受験勉強に集中するために一人暮らしをする事になった京介。そして、身の回りの世話をあやせがすることになります。表面上は嫌々でしたが、内心はウキウキで京介の元に通うあやせ。その姿は、通い妻そのものでした。

その間にあやせに対するストーカー事件を京介が解決したり、二人の仲はますます接近します。そして、京介の一人暮らしが終わる日、あやせはついに京介に告白するのです。しかしそれを断ってしまう京介・・・。あやせは京介の胸に飛び込み、罵倒しながら翻意を促しますが、京介の意思は変わりません・・・。最後は、京介の頬にキスをして「お兄さんなんて大嫌いです」と微笑みながら、あやせの恋は終わるのです・・・。

その清楚な風貌と、京介のセクハラに切れて「ぶち殺しますよ!」と叫ぶあやせのギャップから、あやせは『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』の中でも上位に入る人気キャラとなりました。CVが、清楚な声で人気のある「早見沙織」さんだったのも人気の理由のひとつでしょう。最後の京介に告白する場面は、『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』の中でも屈指の名場面となっています。ただ、京介は好きな人といずれ別れる運命です。きっと“ラブリーマイエンジェルあやせたん”にもまだチャンスはありますね。その時はその時で「ぶち殺しますよ!」と言われそうですが。

【アニメキャラの魅力】驚異的なギャップに思わずクラり!?「槇島沙織」の魅力とは?
オタクな女子中学生とその兄のオタク生活を描いたアニメ『俺の妹がこんなに可愛いわけがない。』で、一番のギャップを持っているであろうキャラ、それが「槇島沙織」です。主人公の妹である「高坂桐乃」のオタク友達であり、主人公たちの交友関係を作ったとても重要なキャラです。そんな彼女の持つギャップ、そして魅力の一部を紹介してみたいと思います。

■驚くべきギャップ
初登場時は180cmという長身に加え、眼鏡にバンダナ、リュックから飛び出したポスター、ジーパンにシャツを入れている姿は、誰が見ても完全なアキバ系ファッション。しかも語尾がござる、一人称が拙者、そしてハンドルネームは「沙織・バジーナ」・・・。とても大きなインパクトを視聴者に与えてくれました。その後、2期の第3話にて素顔が公開され、主人公である高坂京介が「誰だお前!?」といれた突っ込みは、おそらく全視聴者の心の叫びを代弁してくれたものでした。

また、素顔を見られた時に涙目で真っ赤になった顔を伏せながらうずくまる姿は、今までオタクっぽかった彼女の素が初めて現れたシーンで、思わずキュンっと来るものがありました。

ちなみに彼女の素顔ですが、それを見た高坂京介の心情描写を「一部」抜粋すると、「やべえぇぇえ!沙織ヤバイ。まず美人、超美人!」「深窓の令嬢みたいなオーラ出てる!髪の毛サラサラでスーパーモデルみたい!」「声まで違う。ヤバすぎ。とにかくおまえら、俺の目の前に突然現れた超絶美貌のお嬢様のヤバさをもっと知るべきだと思います。」・・・と、このようになっており、深窓の令嬢という言葉がぴったりと当てはまる、まさに真のお嬢様と言えるほど、極上のルックスをお持ちなのです。

■周囲を気遣える優しさ
常に周囲の事を思い行動する彼女の原点についてですが、物語の3年ほど前に姉の作ったサークルでの経験が始まりです。とある出来事がきっかけとなりサークルメンバーが全員離れていくという経験をしています。そのサークルで彼女自身が当時のサークルのメンバーにしてもらったことを、今度は彼女から友達にしてあげたいという思いから、オフ会で馴染めていなかった桐乃と黒猫を2次会に誘うといった行動を取っています。

オタクというキャラ作りをし、大人しく控えめな自分を押し殺して奮闘する彼女の姿は、2期の3話の彼女の過去話を聞くことで、普段の言動と心のギャップを知ることが出来ます(ファン必見)。また、友人達の相談事にも嫌な顔ひとつせずに親身になって相談に乗る姿、そしてその優しさや生き方は、間違いなく彼女の大きな魅力のひとつといえるのではないでしょうか。

【アニメキャラの魅力】ラスボス!?おだやかに笑う幼馴染「田村麻奈実」の魅力とは?
『俺の妹がこんなに可愛いわけがない。』の「田村麻奈実」は、主人公「高坂京介」の同級生で、京介と桐乃の幼馴染でもあります。性格は温和で、いつも穏やかに笑い京介を暖かく見守るのですが、実は、京介と桐乃の仲が悪くなった元凶であり(麻奈実が悪いわけではないのですが)、そして、再び仲良くなった京介と桐乃の前に立ちはだかるラスボスとなり・・・。麻奈実と京介、桐乃の間に何があったのでしょうか。今回は、そんな「田村麻奈実」の魅力についてご紹介したいと思います。

■桐乃とは対照的な地味な少女
田村麻奈実は、主人公高坂京介の同級生の高校3年生。しかし、風貌は女子高生とは思えないほど落ち着いているため、桐乃からは影で「地味子」と呼ばれています。性格は温和でのんびりとしており滅多に怒りませんが、怒ると怖いらしく京介は、麻奈実のご機嫌をとる事も。実家は和菓子屋をやっており、京介とは家族ぐるみの付き合いです。京介の事は好きなようですが、麻奈実が醸し出すのんびりとした雰囲気のせいか、いい雰囲気になっても京介は全く気付いてくれず、幼馴染から進展はしていません・・・。

■京介と桐乃の不和の原因に
桐乃は、麻奈実のことを一方的に嫌っています。面と向かって罵倒したこともあり、桐乃の麻奈実への嫌い方は半端ではありません・・・。小学生の頃、京介はそのお節介な性格で困った人を助けたりしていました。そんな兄の姿に憧れていた桐乃でしたが、必要以上に行動し無理をしていた京介。それに対して麻奈実が「無理はするな」と言い、京介もそれに従い、彼の行動は普通になっていきます。“人助けをするカッコイイお兄ちゃん”が変わってしまった・・・。そう感じた桐乃は、兄を軽蔑し、2人の関係は疎遠になっていきます・・・。麻奈実は、人を助けるのにもがき苦しむ京介をなんとかしようとしただけなのですが、桐乃のとってはカッコイイお兄ちゃんを奪った事になり、麻奈実を憎むようになりました・・・。

■立ちはだかるラスボス麻奈実
一度は疎遠になった京介と桐乃でしたが、桐乃のオタク騒動をきっかけに、再び交流を持つようになります。その事自体は麻奈実も喜んでいたのですが、京介と桐乃が付き合う事になった時、ラスボスとして麻奈実が立ちはだかりました。

「兄妹で付き合う」という京介を説得しますが、桐乃がやってきて麻奈実をバカにすると、麻奈実は立ち上がり桐乃にボディーブローを放ちます。あの温和でのんびりしていた麻奈実が・・・です。桐乃もそれに応戦し、殴り合いのケンカとなりました。京介がそれを止めると、「兄妹でつきあうなんて気持ち悪い」と二人を止めようとしますが、それでも聞き入れられないと知ると、涙を流し「ずっと京介が好きだった」と告白。しかし、京介は「それでも桐乃が好きだ」と答えると、一発ほおを叩き、寂しそうに笑い去って行きました・・・。

京介は桐乃を選び、麻奈実は選ばれなかったのですが、もし桐乃を選ばなかったとしても、きっと黒猫かあやせを選んでいた事でしょう・・・。麻奈実は幼馴染で、京介のことを何でも知っていますが、その距離はあまりに近すぎて、存在が普通になってしまった・・・、そんな印象があります。家族としては最高なのですが。ただ、兄と妹が付き合うという“異常事態”を、唯一なんとかしようとした「田村麻奈実」。麻奈実には是非とも幸せになってほしいですね。

【アニメキャラの魅力】コスプレで芸能界デビュー!?生意気毒舌女子中学生「来栖加奈子」の魅力
『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』の「来栖加奈子」は、主人公「高坂京介」の妹「高坂桐乃」の同級生で、「新垣あやせ」とともに桐乃とよく遊んでいます。性格は、生意気で毒舌であり、京介のこともボロクソに・・・。芸能界デビューを目指し、オーディションなどを受けていましたが、まったく意外な形で芸能界デビューを果たします。そして、なぜか京介に気がある様子。今回は、そんな「来栖加奈子」の魅力についてご紹介したいと思います。

■生意気で毒舌で小柄な中学生
加奈子は、桐乃やあやせと同級生ですが、読者モデルの彼女らとは違い、背が小さくツインテールで、一見小学生のようにも見えますが、その見た目からは想像もつかないほどの毒舌で、思った事をずけずけと遠慮なしに言い放ちます。その毒舌も相手を選ぶようで、とある事情で業界人に変装した京介と最初に会った時は、それはもう媚び媚びでした。その後京介が下っ端と知ると、とたんに態度を変えましたが・・・。見た目は天使のように可愛らしいのですが、その中身は生意気で毒舌な小悪魔といったところでしょうか。もちろんそれが彼女の魅力でもあるのですが。

■芸能界デビューを目指す
加奈子は芸能界デビューを目指し、オーディションなどにも参加しているようですが、合格したことはありません。しかし、本人はかなり真剣に取り組んでおり、ダンスレッスンや歌の練習もおこない、両方ともかなりのレベルといえるでしょう。「星くず☆うぃっちメルル」のコスプレ大会では、歌った事も踊った事もない曲を会場で覚えて、コスプレ大会本番で見事に披露し、京介を驚かせました。

■ひょんなことから芸能界デビュー
実は、加奈子は、「星くず☆うぃっちメルル」の主人公メルルに風貌がとても良く似ており、コスプレをするとメルルそのものに。その上、歌もうまくダンスも踊れてCVは田村ゆかりさんと、どこから見ても非の打ちどころのない魔法少女として、「星くず☆うぃっちメルル」のコスプレ大会で100点満点で優勝。しかも、その優勝をきっかけに芸能界デビューをする事ができました。以前は、見下していたオタク達も、自分のファンとなると愛情が生まれるようで、その後彼らを見下すような事は言わなくなりました。

■京介に告白するも・・・?
加奈子は、素性を隠していた京介に色々世話になり、京介に興味を持つようになります。そして、京介が桐乃の兄とわかると、手作りの弁当を作るなど、アプローチをかけていき、最後はイベントで観衆の面前で告白しますが、玉砕してしまいました・・・。

最初は、桐乃の表の友達の1人というモブキャラだった「来栖加奈子」。次第にキャラも立ち、加奈子がメインの話もでき、京介に告白するという場面まで描かれました。キャラ的には桐乃に近いのですが、ヒロインには、黒猫、あやせ、田村麻奈実と清楚なキャラが多い中、彼女がいたことでシリーズのヒロインのバランスも取れたのではないでしょうか。毒舌ですが、見た目は可愛らしい女の子、そしてなぜか憎めないキャラクターなので、芸能界に本格的にデビューしたら意外に人気がでるかもしれませんね。

PSP用AVG『俺の妹がこんなに可愛いわけがない ポータブルが続くわけがない』(おれのいもうとがこんなにかわいいわけがない ポータブルがつづくわけがない)。
本作の原作であるライトノベル『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』は、垢抜けていて勝ち気だが隠れオタクという秘密を持つ妹と、不仲だった妹の秘密知ったことから、妹が「人生相談」と称して持ちかけてくるトラブルを解決するために奮闘する兄との関係の変化を描いていくホームコメディ作品。電撃文庫より2008年8月から出版されており、2010年10月から12月にかけては同作を原作とするテレビアニメ版が深夜アニメとして放送された。

本作は、原作の設定や登場人物を基に、主人公である兄が妹以外の登場人物からも「人生相談」を受けるというもので、ゲーム独自の物語をマルチエンディング形式で描くものとなっている。ゲームジャンルは「相談奮闘Liveアドベンチャー」と銘打たれている。

原作者の伏見は登場人物のうち、高坂桐乃と黒猫のシナリオに監修という形で関わったほか、新垣あやせと来栖加奈子のシナリオを自ら担当しており、小説1冊分程度の分量の原稿を書き下ろしている。ゲーム版では原作とは異なる形の、独自に完結する結末も描かれる。

『魔法少女まどか☆マギカ』(まほうしょうじょまどかマギカ)はシャフト制作による日本のテレビアニメ作品。2011年1月から4月まで毎日放送 (MBS) ほかで深夜アニメとして放送された。全12話。略称は「まどか」、「まどマギ」。

願いを叶えた代償として「魔法少女」となり、人知れず人類の敵と戦うことになった少女たちに降りかかる過酷な運命を、優れた魔法少女となれる可能性を持ちながらも傍観者として関わることになった中学生・鹿目まどかを中心に描く。「マギカ(Magica) 」は、「魔法の」を意味する形容詞「magicus」の女性形。

垢抜けていて勝ち気な妹が隠し続けてきた「実は隠れオタク」という秘密を知ってしまったことから、不仲だった妹に振り回されることになった兄の奮闘を描いている。

第1期の第12話(GOOD END)の続編ではなく分岐ルートの第15話(TRUE END)の続編に設定されている。

オープニングテーマ
「reunion」(第2話 - 第8話、第11話 - 第15話)
第1話・第9話・第16話はOP無し、第1話・第10話ではED映像を伴う形でEDテーマとして使用され、第16話では挿入歌として使用された。ただし、クレジットはOPテーマ扱い。

エンディングテーマ
「感情線loop」(第1話)TV版、Web配信版では未使用。
「フィルター」(第2話)
「ずっと…」(第3話)
「ほねすと☆ラプソディー」(第4話)
「Keep」(第5話)
「モノクロ☆HAPPY DAY」(第6話)
「きょうもしあわせ」(第7話)
「刹那のDestiny」(第8話)
「answer」(第9話)TV版、Web配信版では未使用。
「星くずこすぷれ☆うぃっち!です!・おめが」(第10話)
メルルのOP映像を伴う形でOPテーマとして使用された。ただし、クレジットはEDテーマ扱い。
「ありふれた未来へ」(第11話)
「想うコト」(第12話)
「ホントの気持ち」(第13話)
「The last ceremony」(第14話)
「will」(第15話)
「Thank You」(第16話)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 46
ネタバレ

westkage。 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

感動をありがとう☆ 最後まで文句のない仕上がり。2期も変わらず「私にとっての神アニメ」です!

**俺妹 嫁診断バージョンUP 真奈美狙いの人が外してしまう不具合を修正**

本作は「伏見つかさ」のライトノベルを原作とした作品です。
原作は2008年8月から2013年6月まで全12巻で発売。テレビアニメ2期は2013年4月から6月まで全13話で放映されました。今作はテレビアニメ版とWEB放送版が混在しており、始めて観る方は少し困惑するかもしれません。まとめると・・・

・2013年4-6月TV放送 01話~13話…原作6巻~11巻+12巻の1部が放映されています。1期の様に別verで綺麗にまとめられている訳では無いので、あくまでWEB版に続く事を前提として制作されています。
・2013年8月WEB放送 14話~16話…原作12巻を3話に分割してしっかり作り込まれている内容になります。DVDレンタルで視聴の場合はTV版に続けてこちらも収録されています。

!!!CAUTION!!!   !!!CAUTION!!!   !!!CAUTION!!!   !!!CAUTION!!!   !!!CAUTION!!!
本作はテレビアニメ1期の後にWEB版を視聴していないと物語が繋がらない為注意して下さい。
DVDレンタルで1期を15話まで視聴している場合はWEB版も含まれているため問題ありません。
!!!CAUTION!!!   !!!CAUTION!!!   !!!CAUTION!!!   !!!CAUTION!!!   !!!CAUTION!!!

総評として・・・「2期はラブコメ要素が強く描かれている。1期とは作品のノリが大きく違うため肯定派・否定派で意見が分かれる結果に」といった感じです。個人的には文句なしの100点満点を付けられる作品ではありますが、視聴する方によって作品への評価は大きく変わる2期であったと思います。賛否両論が飛び交う今作ではありますが、原作のラノベはシリーズ累計で500万部以上が発行されており、ラノベ界でもアニメ界でも大きく注目されていた作品であった事は間違いないと思います。

*以下ネタバレレビューですので閲覧注意!
{netabare}とにかく賛否両論で大きく意見の分かれる事になってしまった2期ですが、論点はやはり「実妹との恋愛を受け入れられるのかどうか…」と言う事に尽きると思います。レビューの傾向を見てみると面白いのですが、賛成派の人は特に実妹との恋愛がどうだとか深く追求していないにも関わらず、否定派の人は大体が実妹との恋愛が気持ち悪いと意識されている方が多いという事です。ちなみに自分には4つ下の妹が居ます。ですが作品を視聴する上で、自分の妹が連想される事は全くありませんでした。勿論私にそんな趣味は一切なく、それでもこの作品を気持ち悪いとはどうしても思えなかったのです。
では一体何が違うのでしょうか?? ここで私は1つの仮定を提示したいと思います。それは…
「その行為を他人がしていても気持ち悪い」
「その行為を他人がする分には問題ない」
という違いです。多くのレビューは「自分なら」とありますが、遺伝学的にもまた倫理的な面からみても「近親相姦」はタブーとされている事柄の為、これは言うまでもなくその通りだと思います。今作を支持する人たちの中にも「そりゃそうだろ」と思われている方も多いと思います。ですので、それを当然の論理だと定義したうえで、それでも今作においての「近親愛」がやり玉に上がるとすれば、それは他人としても許容できるかどうかという事ではないでしょうか?
ちなみに本作に対して肯定的な自分が、例えば友人に「妹を本気で愛してしまった」と相談を持ちかけられたら…恐らく私は「それが一時の気の迷いではないか・遊び半分にやっているものではないか」を十分に聞き、その関係がいかに社会的に不利かをキチンと話した上で、応援するのだと思います。勿論くどいようですが自分自身が近親愛を望む事は一切ありません。
しかし今作の反響をみて「倫理的な目から見て近親愛は殺人よりも軽蔑される事」なのだなと思い知りました。人を直接的・間接的に殺しているアニメキャラ・もしくは作品なんて多く存在するのに、レビューでそんな事が叩かれている作品をあまり見かけませんからね。極論ではありますが、人殺しは理由があれば理解されるが近親愛はいかなる理由が存在したとて理解されがたい…そんな証明にもなっているように感じてしまいます。…あくまで個人的感想ですよ?

さて、真面目な話が続いてしまいました☆ここからは気を取り直して参りましょう!!
1期のレビューでも色々と書きましたが、今作もまた制作陣の色々なこだわりや作品に対する愛情を沢山感じる事の出来た作品でした。今期もまたOPが毎回変化していく仕様で楽しめます。EDテーマもお馴染みの一般公募曲を使用していますね☆12話EDテーマ「想うコト」と6話EDテーマ「モノクロ☆HAPPYDAY」は特にお気に入りです。この2つのEDテーマに関しては、曲の良さもさることながら、EDテーマに入るタイミングとしても完璧でしたね。少し感動しました☆

今作の大きな特徴として、原作のイラストを手掛ける「かんざきひろ」が「織田広之」名義で総作画監督を務めているという所です。私が視聴する限りは作画のクオリティも高かったように感じた今作でありましたが、かんざきひろ氏がじきじきにチェックを入れているのを知って納得がいきました。昔のアニメは回が変わる事に絵柄が変わったり作画崩壊したりという現象はザラにありましたが、最近のアニメのクオリティの高さには驚かされるばかりです。

ストーリーですが、今期は完全にラブコメに重点を当てて制作されていました。原作の伏見つかさ曰く「黒猫・あやせ・加奈子」の3者に至っては、元々ヒロインの予定は無かったみたいですね。黒猫は「桐乃の喧嘩相手という設定キャラだったが途中から人気が出てヒロインに転向」あやせは「敵キャラとしての設定キャラだったが途中から人気が出てヒロインに転向」加奈子は「PSPでラブコメルートを作った事がきっかけでヒロインに転向」とそれぞれ途中から方向性を変えるきっかけがあったみたいです。そもそも最初の段階でこれほど人気の出る作品になるとは思っていなかったようで、作品への反響が大きくなるにつれて方向性は何度も練り直しているみたいですね。麻奈美ENDも1つの案として考えられていたようで、そう考えるとやはり今作は「桐乃・麻奈美」の2人が制作当初からのヒロインであったのでしょう。

黒猫と一度付き合ってからの桐乃…というのは原作を知らなかった私にとっては衝撃的でした。アニメの主人公やヒロインは誠実さが求められるせいか、大抵のアニメは「誰かと付き合うこと自体を最終回にもってくる」か「一度付き合った彼女とは何があっても別れない」というのが鉄則だと思います。元々ライトな雰囲気の作品であるなら尚更ではないでしょうか?実妹との恋愛…と言う事にばかり焦点が当たりがちではありますが、ココも今作の大きな見どころであると思います。

ラブコメ展開において注目すべきは「黒猫の引き際の良さ」で、やや浮世離れした感覚の持ち主なのだろうと感じます。黒猫は最初から桐乃の想いには気づいており、それを解りつつも京介との交際を始めます。大事な友達と大切な想い人。そのどちらかを選ばなければならない状況の中で彼女は大きく苦悩したのだと思います。そして彼女は全力でそのどちらもを手に入れるために考えに考え、ディスティニーレコ-ドを書き記したでしょう。勿論勝算が薄い事は最初から織り込み済みで…です。どこか幻想的な子供染みていて不器用な恋愛ではありますが、彼女は全力で2人に向き合いたかったのでしょうね。黒猫が桐乃との友情を諦めて京介を選んでいれば、それはそれで2人は上手く行ったのだと思います。しかしそれをせずに桐乃に対しても真っ向から挑んだ彼女は、まさに今作におけるMVP級の活躍者だったと思います。正直、芯が強すぎて個人的には女性キャラクターとしての魅力に欠けると感じてしまいますが、その1本気な性格と肝の据わった精神力には感服してしまいます。男前だなーと思ってしまうのは私だけでしょうか?その活躍ぶりに惜しみない賞賛を贈りたいキャラクターですね。

そして桐乃ENDで終わった今作「期限付き」という恋愛で禁断の愛は一応の完結をみましたが、今後どうなるのかについては議論の分かれる所だと思います。8巻の特典映像(2人が付き合っている最中の物語)で桐乃は京介に「もう一生分の幸せをもらったから…だからきっと大丈夫だから」と満面の笑みを浮かべながら語っています。これは特典映像とはいえ、原作における作品の位置づけや設定もちゃんとした中での物語である事から、公式のサイドストーリーであると思います。つまり桐乃は、恋人である期限が終わったらちゃんと普通の関係に戻れるように心の準備をしているのでしょうね。彼女らしいと言えば彼女らしい努力の仕方だな…と思います。
ここからは私の推測ですが、相思相愛のままの恋の炎というものはそう簡単にキレイさっぱり消えるものではありません。むしろ障害があればあるほど激しく燃えるものです。完全に鎮火させようと思うなら、2人が断固たる決意をもってあたらなければ不可能でしょう。しかし最終話で京介は桐乃に不意打ちのキスをしていますし、された桐乃もまんざらでは無い反応を示していました。これでは今後2人がどうなるか…なんて想像するまでもないですね。原作の伏見つかさも「自分がやれるだけの事はやった。だから後は頑張れよ京介」と語っている事から、2人の今後の方向性についてはある程度イメージして作られたのでしょうね。

2期での構成とはいえ、WEB版も含めると「全32話」である事から3期近いボリュームのある物語でした。シリーズ通して大変楽しめた作品であり、1期を見終えたときの感想と同じく「私にとっての神アニメ」である作品でした。では最後に各キャラクターへの想いを語りつつ、今レビューを終わりたいと思います。それと最後にオマケで「俺妹 嫁診断テスト!」を作ってみました。時間があれば試してみてくださいね☆

//////////////// 以下どうでも良い文章です 独り言と思って笑い流して下さい ////////////////
★高坂桐乃   = 私の最高の偶像(アイドル)
まさに「私が考える最高の女性」である彼女は、正直女性としての欠点が見当たりません。しかしここまでベタ褒めしてしまう相手となると、つまりは私のキャパを超えた相手であるという事は明白であり、彼女は私にとってアイドルのような存在なのだと思います。高嶺の花…という言葉がピッタリですね。だけど2次元なんだから好きに言わせてもらおう!桐乃は俺の嫁なんだーっ!!ww

★新垣あやせ  = 私の最高の商売相手(ビジネスパートナー)
別の意味で完璧な女性…という感じですね。隙が無さ過ぎる女性って苦手です。キャラクターとしてはとても魅力のある彼女ですが、また別の意味で自分のキャパを超えているなぁと感じさせられます。信頼性の持てる相手としては最高の人格であり、商売相手としては最適かも…とか考えてしまします。俺妹の中で唯一のヤンデレ要員である彼女にはかなり楽しませてもらいました。あやせをフッた京介は本当に凄いな…と思います。

★来栖加奈子  = 私の最高の婚約者(フィアンセ)
天真爛漫な彼女の性格は、多くの人間を惹きつける力を持っていると思います。論理的な思考をしがちな私は、実は彼女の様なあっけらかんとした女性に惹かれる事が多く、リアルで考えるなら一番嫁として有り得そうな相手だな…と思ってしまいます。コイツは俺が守ってやらなきゃなと思える女性って魅力的ですね。

★黒猫     = 私の最高の理解者(りかいしゃ)
中二病を患っている彼女ですが、観察力・洞察力には人一倍秀でているように思います。なにか相談事や悩んでいる事があったら話し相手になって欲しいようなキャラクターだなと思います。一期でも大人を説き伏せるほどの実力を持った彼女は、きっと将来ビックな人間になる可能性を秘めているな…と感じされられました。

★沙織バジーナ = 私の最高の友達(ともだち)
お嬢様と言う事で清楚なイメージも手伝っているのか、いつでもお母さんの様に大きな愛情で皆を包んでくれるキャラクターだったなと思います。黒猫と桐乃の喧嘩に巻き込まれても怒らず・高坂兄妹の恋愛を聞いた時も動揺せず、そんな彼女が友達ならこれほど心強い相手も居ないと思います。

★田村麻奈美  = 私の最高の強敵(とも)
ほわーっとしながらも影の実力者。その上計算高いそぶりを見せる彼女は、絶対リアルでも解り合える事の無いキャラクターですねw いや別に嫌いじゃないんです。ただ合わないなぁと思うだけでw ただ京介に告白する時は、そんな私から見ても少し可愛かったな…と思ってしまいました。
{/netabare}

<< 俺の妹がこんなに可愛いわけがない 嫁診断テスト!!ver1.05a >>
唐突ではありますが「俺妹キャラ」で貴方に相性ピッタリのキャラクターを診断する事が出来る嫁診断テストです!あくまで余興的なものであり、お望みのキャラクターが嫁にならなくても当方は一切責任を負えませんw 質問1からスタートして下さい!質問に対して素直に答えて下さいね☆ 結果に満足した方・納得のいかない方は、私のメッセボードにコメント願いますw

質問・1
{netabare}誕生日などのお祝い事・イベント事で「サプライズ」を仕掛ける事がとても好きである。
YES=質問2へ
NO=質問3へ
{/netabare}
質問・2
{netabare}常識だとかセオリーに捉われない行動をしがちである。
YES=質問4へ
NO=質問5へ
{/netabare}
質問・3
{netabare}女性はなんと言っても「やっぱり黒髪が一番キレイだ」と思う。
YES=質問6へ
NO=質問5へ
{/netabare}
質問・4
{netabare}初対面の人と話すときは、礼儀・礼節をわきまえて話す事を心がけている。
YES=結果Aへ
NO=結果Bへ
{/netabare}
質問・5
{netabare}女性のメイク用品「コンシーラー」について、ググらずとも解説が出来る。
YES=結果Cへ
NO=結果Dへ
{/netabare}
質問・6
{netabare}自分の彼女が痛い中二セリフを吐いてきたら、ノリノリで返してあげたいと思える。
YES=結果Eへ
NO=結果Fへ
{/netabare}
**結果・A**
{netabare}貴方の嫁は…高坂桐乃です!
(嫁からのメッセージ)は?なによその顔は!?アタシが嫁って、アンタ当たりだから!チョー幸せものだから!!…だ、だから、アタシの事ちゃんと大切にしなさいよねっ!!
{/netabare}
**結果・B**
{netabare}貴方の嫁は…来栖加奈子です!
(嫁からのメッセージ)アタシの旦那になったからにはぁ☆沢山稼いでもらわないとなっ☆だから仕事頑張れよっ!帰ってきたらちょー旨いご飯を食べさせてやっからさっ!!
{/netabare}
**結果・C**
{netabare}貴方の嫁は…沙織バジーナです!
(嫁からのメッセージ)ニャハハハー☆私を選んでしまうなんて流石ですなぁ☆さぁ!私と夫婦になったからには趣味の世界に没頭し、心行くまで語らい合いましょうぞ!!
{/netabare}
**結果・D**
{netabare}貴方の嫁は…田村麻奈美です!
(嫁からのメッセージ)ふええっ!?わ、わたしなんかでほんとうにいーの?ありがとぉ、うれしいよぉ☆えへへ☆いっしょにお店ではたらけるなんて、わたしとってもしあわせだよぉー☆
{/netabare}
**結果・E**
{netabare}貴方の嫁は…黒猫です!
(嫁からのメッセージ)ふふっ、よくここまで来たわね。褒めてあげるわ。…もっとも、私は既にこのディスティニーレコードによって貴方が辿り着く事は知り得ていたの。さぁ、永久の契約を結びましょう☆
{/netabare}
**結果・F**
{netabare}貴方の嫁は…新垣あやせです!
(嫁からのメッセージ)まったく、私に踏まれたいだなんてとんでもない変態さんなんですね。…なんて、冗談ですよ☆選んで頂いてありがとうございます☆私とってもしあわせですよ!!
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 60
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

恋のチャンスはきっと一度だけ・・・俺妹3周目の感想

◆ラスト4話で明かされる桐乃の願いを見届けて

かって、これほどの“無理ゲー”に、挫けず諦めず抗(あらが)い続けた健気なアニメ・ヒロインがいたでしょうか?
これに匹敵する少女の闘いを挙げるとしたら、

①暁美ほむらの戦い(魔法少女まどか☆マギカ)
②御坂美琴の戦い(とある科学の超電磁砲S)

くらいしか思いつきません。

ほむらや美琴の闘いが、{netabare}自分の唯一無二の親友、あるいは遺伝子を分けた“妹達”を救うため{/netabare}、というそれなりの道理・大義名分を備えたものであるのに比べたら、本作のヒロイン桐乃の闘いは、冷静に考えれば明らかに道理に反する、しかしそれだけに、切なくて孤独な闘いとなっています。

彼女の闘いは、{netabare}実の兄貴を巡る“恋の闘い”{/netabare}なのです。

だからこそ、この恋の結末は奇跡的であり、変な言い方ですが、私には彼女が、桶狭間の戦いで、兵力差1/10という完全な“無理ゲー”を、一瞬の勝機を捉えてひっくり返してしまった織田信長のように、「大勝利」をもぎ取った飛びっきりの勇者に見えました。

◆女の恋のチャンスは一度きり?

男の恋は所詮、数撃ちゃ当たる式の、ちょっと好きだと思った子がいたら、とりあえず告白して駄目だったら次行ってみよう!・・・みたいな、適当で場当たり的なモノになり勝ちなのではないでしょうか(例外もあると思うけど)。

でも、女の恋は、こんな単純には行かないと思います(女でないから本当のところは分からないけど)。
もちろん当たって砕けろ式に突進する女性も多いでしょうけど、自分から突進することは、そのまま直ちにその恋の断念を迫られるリスクと隣り合わせになってしまいます。
だから、それが“絶対に譲れない恋”であるとしたら、きっと彼女の取る道は一つしかないはずで、それは、

「相手が自分のことを好きになり、告白してくれるまで徹底的に待つ」

でしょう。
「待つ」といっても、それは恋に消極的に受身でいる、という意味ではなくて、意中の人に自分の本当の想いを悟られないように細心の注意を払いながら、そして場合によっては恋のライバルを彼に気づかれずに密かに排除しながら、最終的には彼が自分に恋心を寄せるように、遠回りに少しずつ仕向けていって、自分の好きな人が、自分に「好きだ」と告白してくれるように環境を整えていく、という積極的で能動的な隠密作戦を伴った持久戦を指すのでしょう。

実は本作品の中で、こうした持久戦を意図的に仕掛けているのは、{netabare}主人公の桐乃ではなくて、彼女の宿敵 麻奈実の方{/netabare}なのです。

麻奈実は、自分よりずっと積極的だったり(黒猫、加奈子)、華やかだったり(あやせ、沙織)する何人もの少女が、京介の心を一時的に捉えることがあるとしても、{netabare}京介は最終的には気心の知れた自分のもとに戻ってくる、ということを冷静に計算しています{/netabare}(だから、腹黒の地味子と呼ばれています)。
彼女は、自分はあくまで京介にとって、{netabare}大切な幼馴染で、同級生でかつ、よろず相談役であって、彼に癒しの場を提供する貴重な存在である、{/netabare}という自分の現時点の立場を守っていて、京介を巡る少女たちの恋の争いには意図的に距離を置いていました。
だから、通常のケースでは、この麻奈実の密かな戦いこそ賞賛に値するものでしょうし、彼女が最終的に京介の心を掴む勝者となったとしても、それは誰も文句を言えないハッピーエンドと見なされたことでしょう。

◆麻奈実の誤算

ところが、そんな冷静な計算のできる麻奈実にも、微(かす)かな恋の危惧はありました。
それは、{netabare}京介と幼馴染である自分よりも、さらに京介の近くにいて、京介のことを自分以上に恋焦がれている少女の存在{/netabare}でした。

だから、この少女に対してだけは、麻奈実は自分の密かな想いを包み隠す余裕もなく、{netabare}自分より3つも年下の少女の心臓に突き刺さる残酷な一撃を加えてしまったのだと思います。
これで自分の最大の恋のライバルは再起不能になったはずと{/netabare}。
だけど・・・

◆本作の山場はラスト4話(第2期の第13~16話)

第1期のレビュー
http://www.anikore.jp/review/854187/
に書いたとおり、1周目を兄貴目線で見ていた私は、第2期の12話までは、この作品は、毎回脚本が良くてなかなか面白いけど、月並みより少しマシな程度の軽いハーレム系ラブコメとばかり思っていました。

その認識が、すっかりひっくり返されたのはラスト4話。
特に第14-15話それぞれのエンドには感嘆させられました。
この作品はこのシーンを見るためにあるのだ、と思いました。

もちろん、この結末には賛否両論があるのですが、こと桐乃の願いに想いを巡らせれば、やはり、これが、桐乃にとって最良の結末のはず、と納得できるのではないでしょうか。
(兄貴にとっては・・・ですが、この際それは関係ないと思います)

【各回の評価】

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に大きな疑問を感じた失敗回

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 第1期(俺の妹がこんなに可愛いわけがない) 2010年10-12月放送
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第1話 俺が妹と恋をするわけがない ★
第2話 俺が妹とオフ会に行くわけがない ☆
第3話 俺の妹がこんなに可愛いわけがない ★
第4話 俺の妹が夏コミとか行くわけがない ☆
第5話 俺の妹の親友がこんなに××なわけがない ☆
第6話 俺の幼馴染がこんなに可愛いわけがない ★
第7話(*1) 俺の妹がこんなに小説家なわけがない ★★
第8話(*1) 俺の妹がこんなにアニメ化なわけがない ☆
第9話 俺の妹がこんなにエロゲー三昧なわけがない ☆
第10話 俺の妹がこんなにコスプレなわけがない ★
第11話 俺の妹がこんなにメイドなわけがない ☆
第12話(*1) 俺の妹の人生相談がこれで終わるわけがない (GOOD END) ★
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(*1)はTRUE ROUTEスペシャル(第1期の再編集版)で削除された回
   以下の第12~15話は、TRUE ROUTEスペシャルで追加された回
   TRUE ROUTEスペシャルの放送は2012年10-12月
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第12話 俺の妹の人生相談がこれで終わるわけがない (TRUE ROUTE) ☆
第13話 俺の後輩がこんなに腐ってるわけがない ☆
第14話 俺の後輩がこんなに可愛いわけがない ☆
第15話 俺の妹がこれで最終回なわけがない ★
===========================================================
  第2期(俺の妹がこんなに可愛いわけがない。) 2013年4-6月放送
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第1話 俺の妹が再び帰ってくるわけがない ☆
第2話 信じて送り出したお兄さんが携帯美少女ゲームにドハマリしてセクハラしてくるようになるわけがない ☆
第3話 俺の友達が眼鏡を外すわけがない ×
第4話 俺の妹のライバルが来日するわけがない ×
第5話 俺が妹の彼氏なわけがないし、俺の妹に彼氏がいるわけがない ☆
第6話 俺の妹が家に彼氏をつれてくるわけがない ☆
第7話 俺が後輩と恋人同士になるわけがない ★
第8話 俺が後輩とひと夏の思い出を作るわけがない ☆
第9話 俺の妹がこんなに可愛いわけがない! ☆
第10話 俺の妹がウエディングドレスを着るわけがない ★★
第11話 一人暮らしの兄貴の部屋に妹たちが押しかけるわけがない ★
第12話 マジ天使すぎるあやせたんが一人暮らしの俺んちに降臨するわけがない ★
第13話 妹(あたし)が兄(アイツ)に恋なんてするわけない ★★
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  以下は2013年8月にネットのみ配信された第2期 最終3話
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第14話 俺が彼女に告白なんてするわけがない ★★★
第15話 俺の妹がこんなに可愛い ★★★
第16話 俺の妹がこんなに可愛いわけがない。★★
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◆曲リスト(要整理)

◎アニメ1期

OP ClariS『irony』
第1話 ED『妹プリ〜ズ!』
第2話 ED『Shine!』
第3話 ED『ほらいずむ』
第4話 ED『白いココロ』
第5話 ED『オレンジ』
第6話 ED『マエガミ☆』
第7話 ED『Masquerade!』
第8話 ED『カメレオンドーター』
第9話 ED『好きなんだもん!』
第10話 ED『いいえ、トムは妹に対して性的な興奮を覚えています』
第11話 ED『アキハバラ☆だんす☆なう!!』
第12話 ED『ただいま。』
第13話 ED『READY』
第14話 ED『†命短し恋せよ乙女†』
第15話 ED『贖罪のセレナーデ』
第16話 ED『keep on runnin'』


◎アニメ2期

OP ClariS『reunion 』
第1話 ED 『感情線loop』
第2話 ED 『フィルター』
第3話 ED『ずっと・・・』
第4話 ED『ほねすと☆ラプソディー』
第5話 ED『Keep』
第6話 ED『モノクロ☆HAPPY DAYS』
第7話 ED『きょうもしあわせ』
第8話 ED『刹那のDestiny』
第9話 ED『answer』
第10話 ED『星くずこすぷれ☆うぃっち!です!』
第11話 ED『ありふれた未来へ』
第12話 ED『想うコト』
第13話 ED『ホントの気持ち』
第14話 ED『The last ceremony』
第15話 ED『will』
第16話 ED『Thank You』


◎星くず☆うぃっちメルル

『めてお☆いんぱくと』
『ぷらねっと☆ばーすと』


◎その他

俺妹テーマソング『nexus』


◆歌詞メモ

◇「The last ceremony」(第2期-第14話ED)

{netabare}https://www.youtube.com/watch?v=FU4Jo4A7Cpk
作詞・作曲:Ray
歌:黒猫(CV:花澤香菜)

孤独も傷みも こんなに脆く
強がりな心 解けて行くの...

<1番>
Place of the fate 冷たい空の下
Uncertain record 時を刻む
この針は重たく もう何も見えない

躊躇(ためら)いつつ嘘を重ね この手で壊して
深い眠りから覚めて 呪いが解ける

届かない 届かない 手を伸ばすほど
ワタシが選んだ逃げ道

理想の世界は 其処にあるのに
アナタの言葉で 堕ちて行くの...

<2番>
Meaning to repeat 零れた哀しみは
The best is too late 闇に沈む
触れた体温さえ ただ虚しく消える

塞いだ眼に映る 弱い自分を隠して
独り迷い揺れていた 本当の答え

伝えたい想いが 強くなる程
心に溢れる戸惑い

怖くて辛くて 声も出せずに
薄れる景色へ 手を伸ばした

<3番>
Place of the fate 
Uncertain record 
縋る記憶も 流れる雨も
同じ様に明日を 黒く塗り潰した

それでも未だ 掴みたいから
足掻いて崩れ行く 小さな祈り

もう届かない 届かない 手を伸ばすほど
ワタシが選んだ逃げ道

何度も答えを 求める度に
交ざり合う色が見えない 

靜かな涙と 最後の嘘は
二人で誓った約束

理想の世界は 其処にあるのに
アナタの言葉で 堕ちて行くの...

夢見た願いへ{/netabare}


◇「platonic prison」(五更琉璃テーマソング)

{netabare}https://www.youtube.com/watch?v=LVmib4VKYRo
作詞:古屋真
作曲:yamazo
歌:花澤香菜

<1番>
ずっと離れないで ずっと想っていて
いつか また手をつなげるように

ねえ あなたの夢を見たわ
激しく抱きしめてくれてた…馬鹿みたい

そう 会いたいのよ 今すぐ
時々 弱気に負けそうなの 今も

あの日 嬉し過ぎて 滲んでいた花火
本当に 時間を 戻したいけれど Ah

こんなに 大嫌いで いとしい この世界で
私だけ幸せでいいわけがない

声が聴きたくて 涙が止まらなくて
駄目ね この想い眠らないままで

<2番>
Ah 恋愛指南書(グリモア)が嗫くの
“お前に恋など出来るか”と…そうね

だけど大好きなの 心の支えなの
ずっと一緒よね そうだと言ってね Ah

どんなに 残酷で 悲しい 勇気だって
いつか みんなで笑えれば構わない

あなたが流した 涙がうれしかった
愛が そんなに生まれていたなんて

こんなに 激しくて いとしい この世界で
私だけ弱くてもいいわけがない

だから 出て来ないで 心で暴れないで
いつか 想いがひとつになるように

ずっと離れないで 恋心 消さないで
ふたり もう一度手をつなげるように
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 78

88.3 3 千葉アニメランキング3位
俺の妹がこんなに可愛いわけがない(TVアニメ動画)

2010年秋アニメ
★★★★☆ 4.0 (8283)
34281人が棚に入れました
波乱のない普通の人生を志向する男子高校生・高坂京介は、数年前から中学生の妹・高坂桐乃から挨拶もされずまるで汚物を見るかのように蔑んだ視線を送られるだけの冷え切った関係になっていた。京介自身もまた非凡な才能に溢れる生意気な妹を嫌っており、そんな状態がこれからもずっと続くかに思われていた。ところがある日、京介は自分の家の玄関で、高坂家では自分も含めて誰も見そうに無い魔法少女アニメ『星くず☆うぃっちメルル』のDVDケースが落ちているのを発見する。しかも、そのDVDケースには『メルル』のDVDでなくアダルトゲーム『妹と恋しよっ♪』が入っていた。京介は夕食の卓を囲みながら両親に『メルル』の話題をそれとなく振ってみるが両親、特に警察官である父親はおたくに対する偏見が非常に強く否定的な反応が返って来るのみであった。ただ一人あからさまに不審な反応を返したのは、持ち主としては最もありそうにないと思えた妹の桐乃であった。

声優・キャラクター
竹達彩奈、中村悠一、花澤香菜、生天目仁美、佐藤聡美、早見沙織、田村ゆかり、立木文彦、渡辺明乃
ネタバレ

キャポックちゃん さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

原作者と脚本家の狭間で…

【総合評価☆☆☆☆☆(第1期)/☆(第2期)】

 『俺の妹がこんなに可愛いわけがない(第1期)』は、さして面白くない原作を、脚本家とアニメーターが力業で傑作に変貌させた作品である。ただし、第1期の成功を受けて制作された第2期は、同じスタッフの作品とは思えないほどだらしなく、まるで緊張の糸が切れたかのようだ。
 ここでは、第1期で原作がどのように作り替えられたかを中心にレビューし、併せて、第2期制作に際して何が起きたかについても触れたい。

【原作とアニメ脚本の関係】
{netabare} 原作となった伏見つかさの同名ライトノベルは、読者からかなり支持されていたものの、アニメ化する上で多くの問題を抱えていた。インセスト・タブーに触れそうな兄妹関係がメインプロットで、美少女たちによるハーレム展開がサイドストーリーとして加わる。おまけに、妹萌えエロゲーに対する偏愛とオタクたちのディープな生態の描写…。原作では、こうしたアブない要素は、主人公・京介の一人語りを通じて間接的に表現されるため、笑いを誘うキッチュなものとして扱うことができたが、映像を伴うアニメで描くにはどうすれば良いのか。
 そこで白羽の矢が立ったのが、『かみちゅ!』『かんなぎ』で知られる名脚本家の倉田英之。当初、倉田は「落とし所が見えない」などの理由でいったん執筆を断るが、その後に出版された第4巻のエピソードを使って話をまとめられると判断し、最終的には引き受ける(【短期集中連載】脚本家・倉田英之|WebNewtype)。ただし、原作に惚れ込んだ訳ではない。「もしやるとしたら、原作から変わっちゃいますよ」との条件付きである。
 その言葉通り、「妹属性がない」と自認する倉田は、本質的な部分で改変を行った。
 原作では、優秀すぎる妹・桐乃に対する兄・京介のアンビヴァレントな感情が、しだいに歪んだ愛情へと変質していくが、アニメの京介は、(第8話や第11話で明確に示されるように)ふつうに妹思いの兄でしかない。一方、兄を邪険に扱いながらも抑圧された想いが見え隠れする原作の桐乃は、思春期によく見られる自己表現の下手な女の子に変更された。その結果、原作のメインプロットだった兄妹関係は遥かにマイルドなものとなる。インセスト・タブーを覆い隠すのに必要だった京介の独白は大部分が削られ、文庫本4冊分を併せても1クールに届かなくなって、オリジナル・エピソードが2話加えられた。
 兄妹の親しすぎる関係を描くことは、真剣ささえ失わなければ、かまわないと考える。アニメでは、『true tears』や『恋風』が、この問題を真剣に取り上げた秀作である。ほかのジャンルに目を向けると、山岸凉子『日出処の天子』、今村昌平『神々の深き欲望』、トマス・マン『選ばれし人』など、数多くの傑作がある(最後の作品は、妹が実の兄と結ばれて息子を生み、さらに、実の息子と気づかずに交わって再び子供が生まれるという凄まじい内容だが、私には、大らかなヒューマニズムが感じられて楽しめた)。しかし、小説『俺の妹…』における兄妹関係は、読者を面白がらせるための単なる仕掛けとしか思えない。アニメ化に当たって変更するのは、適切な措置だろう。
 京介と桐乃の関係を後退させた代わりに、倉田は、周辺人物の人間性を深く描き込んだ。原作の場合、次々と登場するのはちょっと常軌を逸した美少女ばかりで、しかも、なぜか全員が京介に好意を抱く。だが、倉田の脚本になると、こうした不自然な設定が取り除かれ、一人ひとりにリアリティが付与された。特に、黒猫は原作とは大きく異なった設定を与えられ、桐乃よりも目立つサブヒロインとなった。{/netabare}

【黒猫のキャラ設定】
{netabare} 原作の黒猫は、ネコ耳姿で「ウッーウッーウマウマ」を踊ってニコニコ動画に投稿するなど、ライトなサブカル全般に関心を示すオタク少女だった。だが、アニメになると、こうした嗜好の大半がカットされる一方、文学に関して中学生とは思えない深い造詣を持ち、難解な用語を駆使した膨大な文章を執筆する異才の持ち主として描かれた(第4話の展開に必要なため、ゲームの達人という設定だけは残された)。自分の才能を信じ切れず不安に苛まれ、突飛なコスプレと言葉遣いで自我を守ろうとする姿は、孤高と言うにはあまりに痛々しい。
 倉田は、『R.O.D』の読子・リードマンや『神のみぞ知る世界』の汐宮栞に代表されるように、いわゆる「文学少女」に強い愛着を持つ。桐乃の書いた軽薄なケータイ小説に対して黒猫が示す嫌悪感は、倉田自身の思いの現れだろう。そのケータイ小説が、原作無視のメチャクチャな脚色が施されてアニメ化されそうになったとき、京介らとともに制作会議に顔を出した黒猫は、こう語り始める(第8話;花澤香菜による声の演技が素晴らしい)。

「その小説がつまらないことには同感だわ。設定は馬鹿だし、物語は行き当たりばったりだし、文法はメチャクチャ。なのにベストセラーですって! アニメ化ですって! 冗談じゃないわ」

 傍らに『プロになるための脚本入門』などの参考書を山積みにし、執筆にいそしむ回想シーンがインサートされる。

「あたしだって、何年も勉強して投稿してきたの。悔しいわ。羨ましくて妬ましい。(アニメ監督に向かって)あなただってそうでしょう。あなた、小説も何冊か書いてるわね。でも、どれもこれも鳴かず飛ばずで全部絶版。この原作の10分の1も売れてないわ。女子中学生の書いた原作をありがたく脚本に書き写すには、さぞかしプライドが邪魔なことでしょう」

 そうは言いながらも、筋はきちんと通す。

「あーあ、気に入らない気に入らない。この世のすべてが気に入らないわ。いっそ爆弾が何もかも吹き飛ばしてくれないかしら。…だけどね、それはそれよ。…(中略)…その本は、私たちがどんなに悔しくて妬ましくて気に食わないからと言って、どうにかしていいものではないはずよ。お願いだから、もう一度考えてちょうだい」

 この第8話は、倉田が創作したオリジナル・エピソードである。原作では、自身の書いた作品を出版社に持ち込んだ黒猫が、編集者に厳しく批判されて泣き出すエピソードが描かれており、伏見と倉田の芸術観の相違(および、黒猫というキャラに対する好悪)が如実に表れる。私にとっては、倉田の熱い思いがこめられた第8話こそ、全編のクライマックスであり、文学とアニメの本質に関わるクリエーターの真剣な問いかけとして、登場人物の言葉に耳を傾けなければならないと感じる。
 ついでに言えば、このエピソードの終盤では、桐乃に対する京介の思いも表白されており、“妹萌え”とは全く異なる誠実な姿に、深く感動させられる。{/netabare}

【新垣あやせのキャラ設定】
{netabare} 黒猫と並ぶサブヒロイン・あやせについて。原作のあやせは、一見、真面目で清楚な美少女でありながら、時々キレて恐ろしい側面を見せつける。これに対して、アニメのあやせは、外見だけではなく、言葉遣いや他者への思いやりなど、言動のあらゆる面で品行方正にして真摯である(こうした性格は、早見沙織の見事なアテレコによって浮き彫りにされる)。ただし、モラルに関して異常なほど潔癖で、自分が正しいと信じる規範を親しい人が逸脱したときには、人が変わったように反感を露わにする。
 夏コミ会場近くで自分を避けようとした桐乃を詰問し、「逃げたわけじゃ…」と言われたときの台詞(第5話)。

「嘘、それは嘘。嘘、嘘、嘘、嘘、嘘。嘘吐かないでよ。だって、逃げたじゃない。逃げたでしょ。逃げたよね」

 「いま、逃げたよね? わたしから、逃げようとしたよね?」(電撃文庫版第2巻、p.284)と言うだけの原作に比べると、倉田が、あやせの人物像を内面から抉り出すように表現したことがわかる。こうした人物描写の妙味が、アニメ『俺の妹…』の魅力である。
 このほか、原作で、いかにも婆臭く桐乃から「地味子」と呼ばれる田村麻奈実が、アニメになると、ややスローモーでおっとりしているものの、掃除や料理などの実務に優れ、他人の思いを即座に酌み取れる有能な女性として描かれる。類型的な原作キャラを倉田が豊かに肉付けしたことに、感服させられる。{/netabare}

【アニメーターの力】
 脚本による肉付けに加えて、アニメーターの力の入れ方もかなりのもの。
{netabare} 京介が麻奈実の家に“お泊まり”した晩、自宅に残った桐乃がトイレから自室に戻る際に、京介の部屋の扉に軽く蹴りを入れて通り過ぎた後、引き返して、二度三度と強く蹴っ飛ばす場面がある(第11話)。おそらく、脚本の指示ではなくアニメーターが考案した描写だろう。何かモヤモヤしたものを感じて自然に体が動いてしまい、それをきっかけに怒りに形が与えられ爆発するという、思春期の子供にありがちな行動パターンが丁寧に表現されている。
 アニメーターの力量が存分に発揮されたのが、第10話「俺の妹がこんなにコスプレなわけがない」。桐乃が好きなアニメ『星くず☆うぃっちメルル』のコスプレ大会で、桐乃の友人・加奈子がメルルに扮して歌って踊るのだが、その作画が驚異的な水準に達している。生身の人間がコスプレをし、アニメでは表現不可能な動きや表情を付けることで、アニメキャラが現実に降臨したかのような感覚をファンに与える--そんな状況を、「アニメの中」で完全に描ききったのである。神作画と呼ぶに相応しい(最初に見たときには、初めから終わりまでケラケラ笑い通しで、酸欠になりかけた)。{/netabare}

【ラノベをアニメ化する方法論】
 近年、ラノベを原作とするアニメが大量に制作されているが、成功作は少ない。ラノベ作者は経験の乏しい若手が中心で、メインターゲットである中高生の共感を呼ぶ設定なら思い付けても、物語を膨らませたり人物像を練り上げたりするのが苦手。これをそのままアニメ化すると、最初の1,2話は面白そうに思えても、その後が底の浅い話にしかならない。
 ラノベ原作のアニメで成功したものは、多くの場合、原作を大きく改変している。『バカとテストと召喚獣』や『中二病でも恋がしたい!』では、原作第1巻の設定だけ利用して大半はオリジナル・エピソードに差し替えられたし、『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』『僕は友達が少ない』の場合は、ストーリーはそのままにして登場人物の性格付けや人間関係を変更した。『涼宮ハルヒの憂鬱』『バッカーノ!』のように時系列を入れ替えたものもある。
 ラノベには固有のファンがいるため、原作の改変に対しては批判的な意見もあるだろう。しかし、文学とアニメは全く異なるメディアであり、優れたアニメを作るためには、原作を大きく改変することが必要不可欠なのである。
 アニメ『俺の妹がこんなに可愛いわけがない(第1期)』は、原作ファンの気に障らないように改変部分を巧みに隠蔽してあり、ラノベのアニメ化として、特にうまくいったケースと言える。しかし、第2期制作に当たっては、ラノベを原作とすることの問題点が噴出する。

【第2期の問題点】
{netabare} ストーリーに脈絡のない原作を1クールアニメにまとめるため、倉田は、原作第4巻にある桐乃のアメリカ留学の話を、「直前になって取りやめる」という展開に変更、その際の桐乃の決断を描くことで全編の締めとした。しかし、これでは、さらに話が続く原作と整合性が保てず、アニメの続編が作れない。
 どの時点で決定したのか判然としないが、プロデューサーたちは、アニメを強引に継続しようと画策、第1期の締めとなった第12話を作り替えることにした(同じような手は、『STEINS;GATE』の第2期制作に当たっても用いられ、人気作引き延ばしのための便法となったようだ)。
 2010年12月に第1期の放送が終了した後、翌年2月から5月にかけて、桐乃がアメリカに出立するように作り替えられた第12話と、それに続く3つのエピソードが、「TRUE ROUTE」の名の下にWeb配信の形で発表された。2012年秋には、第1期から第7,8,12話を省略し、「TRUE ROUTE」の4話を付け加えたバージョンがテレビ放送された。
 さらに、翌2013年春には第2期全13話がテレビで、引き続いて夏には、原作の最終第12巻をアニメ化した全3話がWebで発表された(制作会社は、AIC BuildからA-1 Picturesに変更になったが、主要スタッフは第1期と共通)。
 こうして、原作の終わりまですべてアニメ化されたものの、その出来は一様ではない。一言でまとめるならば、第1期は原作を改変して傑作になったが、第2期は原作を忠実にアニメ化して凡作に留まった(このレビューでは、「TRUE ROUTE」の4話とテレビ版第2期13話、Web配信された最終エピソード3話を、併せて「第2期」と呼ぶ)。
 第1期は、思春期特有の不安定さを持つ桐乃を京介が支えるというストーリーラインに沿って、桐乃の表の友人・あやせと裏の友人・黒猫のエピソードが描かれ、全体的な構造がしっかりしている。個々のエピソードも、人間性に対する洞察力を感じさせる優れた内容である。ところが、第2期になると、原作そのままに、さまざまな個性的キャラが入れ替わり立ち替わり登場して大騒ぎをする、妹萌えとハーレムものの要素が混在したドタバタコメディとなる。
 桐乃は兄に対してやたらコケティッシュだし、あやせは些細なことでキレまくり、黒猫は文学に対する関心を喪失した様子。登場する女性たちは、第1期で幼馴染み以上の関係に踏み入ろうとしなかった麻奈実を含めて、誰も彼もが積極的に京介にアプローチする。
 第1期から第2期への落差がこれほど大きくなった理由は明らかではないが、私には、脚本を書いた倉田が、途中でやる気を失ったせいのように感じられる。
 有能な文筆家である倉田からすると、伏見の原作は、あまり出来の良くない未熟な小説に思えただろう(少なくとも、私はそう思う)。才能と経験に勝る倉田が、いろいろと手を加えて、ようやく1クールアニメとして恥ずかしくないストーリーに仕立てたのである。ところが、せっかく見つけた落とし所を変更し、原作に沿って話を続けるように言われてしまう。もしかしたら、原作からあまり離れないようにと釘を刺されたのかもしれない。
 倉田は、第1期第8話で、(おそらく自身のオリジナル脚本がゆがめられた体験に基づいて)原作を勝手にいじるアニメ制作のやり方を批判した。しかし、それを、自分が原作を大幅に改変した脚本の中で行ったのは、やはりまずかったのだろう。「TRUE ROUTE」を付け加えた第1期再編集版の放送に際して、1クールに収めるために2話分減らす必要が生じたとき、原作者の伏見がオリジナル脚本を書いた他愛のない第9話でなく、倉田が全力投球した第7,8話が削除されたことは、彼のプライドをいたく傷つけたに違いない。
 メインの脚本家がやる気を失い、原作をそのまま脚本に起こすだけに終始したため、完成したアニメも、面白みに欠けた作品に留まったようだ。{/netabare}

【全くどうでもいいことですが…】
{netabare} 「TRUE ROUTE」2話目に出てくる黒猫の極小パンチラには、かなりドキッとしました。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7

nk225 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

『ClariS』のコメント「アネモネ」公開記念 第15話「俺の妹がこれで最終回なわけがない」視聴。

ごく普通な男子高校生・高坂京介は、数年前から妹・桐乃とはろくに挨拶もかわさないという冷え切った関係になっていた。
ところがある日、京介が萌えアニメのDVDケースが玄関に落ちているのを発見したことから事態は急変する。
興味に駆られた京介が持ち主を探すと、それは人生勝ち組でリア充な妹・桐乃のものだった。
意外な事態に驚く京介だが、それから数日後のある晩、さらに驚く出来事が起こる。
ほとんど無視に近い態度をとっていた桐乃が突如として京介の部屋に押しかけてきて「人生相談がある」と言うのだ。その内容とは…

第1話「俺が妹と恋するわけがない」
ごく普通な男子高校生・高坂京介は、数年前からスポーツ万能、学業優秀な妹・桐乃とはろくに挨拶もかわさないという冷え切った関係になっていた。
ある日、京介は萌えアニメのDVDケースが玄関に落ちているのを発見する。
興味に駆られた京介が持ち主を探すと、それは意外な人物のものだった…

第2話「俺が妹とオフ会に行くわけがない」
クリアを命じられたゲームを進めていないことを問い詰められた京介は、桐乃にはオタク趣味を隠すことなく話せる友人が必要だと考える。
幼なじみの麻奈実からのアドバイスで、SNSのオタク系コミュニティに登録し、コミュニティの管理人から誘われたオフ会に参加する桐乃だが…

俺の妹がこんなに可愛いわけがない 第1巻映像特典
キャラクターコメンタリー風特典映像

第3話「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」
オフ会で「黒猫」と「沙織・バジーナ」という初めてのオタク友達をみつけた桐乃。
思う存分、オタク趣味を語りあい、充実した日々を過ごす。
そんな桐乃の様子を見た京介は安心する「人生相談」も終わり、元の日常にもどるかと思われた、ある日。
京介が帰宅するとただならぬ気配が…。

第4話「俺の妹が夏コミとか行くわけがない」
ある日、高坂家に桐乃の表の友人、新垣あやせと来栖加奈子が遊びにやってくる。
桐乃から友人たちとは顔を合わせるなとキツく言われる京介。
そこに宅配便が届くが、高級化粧品の外箱に惑わされた桐乃は京介から荷物を奪い取る。
実は荷物は沙織・バジーナからのもので、表の友人には決して見られてはならないものだった。

俺の妹がこんなに可愛いわけがない 第2巻映像特典
キャラクターコメンタリー風特典映像

第5話「俺の妹の親友がこんなに××なわけがない」
楽しかった夏コミの帰り道。
そこで偶然であったのは、親友・新垣あやせだった。
黒猫と沙織・バジーナの機転にも関わらず、動揺のあまり桐乃は、あらぬことを口走ってしまう。
その場を立ち去ろうとする桐乃と京介だが、あやせは追いすがる。
押し問答となるうちに同人誌を詰め込んだ紙袋が破れあたりに散乱してしまう。

第6話「俺の幼馴染がこんなに可愛いわけがない」
友人の赤城から麻奈実との関係について問われる京介。
恋愛関係ではないが、他人に取られるのはイヤだと答える京介に、呆れる赤城。
そんなおり麻奈実の実家の和菓子屋でフェアを開催することになり、新しい菓子の試食することになった京介。
自分の家より居心地の良い麻奈実の実家で心やすらぐ時間を過ごす。

俺の妹がこんなに可愛いわけがない 第3巻映像特典
キャラクターコメンタリー風特典映像

第7話「俺の妹がこんなに小説家なわけがない」
ある日、帰宅した京介は、なぜかリビングで一人たたずむ黒猫に驚く。
「星くず☆うぃっちメルル」を鑑賞するために高坂家にやって来たのだが、桐乃と黒猫、それぞれの創作物に関することでけんかになってしまったのだ。
仲裁のためそれぞれの言い分を聞いてみる京介だったが……。

第8話「俺の妹がこんなにアニメ化なわけがない」
作家デビューした桐乃。
読者からの反応も上々だったが、担当編集者からさらにうれしい報告をされる。
彼女が書いた小説がアニメ化されることになったのだ。
アニメスタッフとの最初の打ち合わせに黒猫と沙織をともなって参加する桐乃。
しかし、打ち合わせは思わぬ方向に進んでしまう。

俺の妹がこんなに可愛いわけがない 第4巻映像特典
キャラクターコメンタリー風特典映像

第9話「俺の妹がこんなにエロゲー三昧なわけがない」
ここ数日、妙にそわそわとしている桐乃。
その原因は、注文した妹ゲームが届かないことだった。
ようやく届いたゲームにテンションMAX状態になる桐乃。
一方、そのころ黒猫は自宅で妹の世話をしていた……。
桐乃、京介、黒猫、沙織、あやせ達のある一日を描く。

第10話「俺の妹がこんなにコスプレなわけがない」
ある日突然、京介はあやせから呼び出される。
桐乃にプレゼントをしたいが、何が一番喜ぶか教えてほしいというのだ。
リサーチのため、黒猫、沙織と秋葉原を探しまわる京介。
なかなか見つからないが、ついに黒猫が最高のプレゼントに相応しいものを見つける。
それは……。

俺の妹がこんなに可愛いわけがない 第5巻映像特典
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第11話「俺の妹がこんなにメイドなわけがない」
母親から買い物を頼まれた京介は、スーパーで麻奈実と出会う。
そしてその場の話の流れから、久しぶりに麻奈実が高坂家に遊びに来ることに。
だが当日、麻奈実がやって来たことを知って、桐乃が機嫌を悪くする。
そして、桐乃は突然、ある行動に出るのだった……。

第12話(GOOD END)「俺の妹の人生相談がこれで終わるわけがない」
先日の一件以来、桐乃との関係が良くなったことに落ち着かない京介。
あやせや沙織、麻奈実に問いかけるが、その答えに納得できないでいた。
そんなある日、桐乃から「最後の人生相談」を持ちかけられる。

俺の妹がこんなに可愛いわけがない 第6巻映像特典
キャラクターコメンタリー風特典映像

第12話(TRUE ROUTE)「俺の妹の人生相談がこれで終わるわけがない」
桐乃の態度が良くなったことを不審に思う京介。
そんなある日、桐乃から「最後の人生相談」を持ちかけられる。
それは、深夜販売されるエロゲーを買ってくることだった。
首尾よく購入できたが、終電を逃してしまう。
京介は、桐乃のため見ず知らずの人に自転車を借り、秋葉原から自宅まで激走する。

第13話「俺の後輩がこんなに腐ってるわけがない」
黒猫は、京介と同じ高校に入学し、後輩となる。
人見知りが強い彼女は、クラスで浮いた存在となっていた。
そんな様子を心配した京介は、沙織のアドバイスもあり、黒猫と共にゲーム研究会に入部する。
そこには、京介の親友・赤城の妹である瀬菜も入部していた。
さらに部長と名乗る男は、京介の知る、ある人物だった。

俺の妹がこんなに可愛いわけがない 第7巻映像特典
キャラクターコメンタリー風特典映像

第14話「俺の後輩がこんなに可愛いわけがない」
ゲーム研究部に入部した黒猫と瀬菜の仲の悪さを見かねた部長の三浦は、二人に、共同でゲーム制作をするようにと伝える。
しかも、作るゲームは1つだけで、黒猫と瀬菜のどちらかの案のみを採用するという。
厨二病の黒猫と、腐女子の瀬菜、果たして、二人はどんなゲーム企画を考え、どちらの案が採用となるのだろうか?

第15話「俺の妹がこれで最終回なわけがない」
制作したゲームがネットで酷評され落ち込む瀬菜に対して、次こそは、誰もが面白いと思うゲームを作ろうと提案する黒猫。
新たな目標へ向け頑張り始めた黒猫を優しく見守る京介であったが、そんな京介の携帯に、2通のメールが届く。
1通は黒猫から、そしてもう1通は、アメリカにいる桐乃からのメールであった。

俺の妹がこんなに可愛いわけがない 第7巻映像特典
キャラクターコメンタリー風特典映像

『ClariS』デビュー5周年!正体不明!?の現役高校生アイドルユニットの魅力
2015年デビュー5周年を迎え、4月15日に初のBESTアルバムをリリースした高校生デュオ『 ClariS 』。

2010年に当時は『アリス』と『クララ』の二人による現役中学生デュオという触れ込みでメジャーデビューを果たし、現在まで数々のアニメタイアップ曲をリリースしてきた。
その中でも、中学生にして動画サイトへの投稿動画から目にとまりスカウトに近い形で『リスアニ!』というアニソン雑誌の記念すべき創刊号の付録CDでインディーズデビューを飾りその年にアニメ『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』の主題歌『irony』でメジャーデビューという、まさにシンデレラストーリーのような大抜擢デビューを果たした。
『supercell』やアニサマにも出場経験のある『ピコ』などを初めとした、動画サイトから火がついた方たちが次々とデビューをする、という気運が高まっていた当時に置いてもかなり鮮烈なデビューであることが伺える。

大人びた歌声とキレイなハーモニーが冴えるClariSのアニソン
彼女たちの楽曲の多くは、ローティーンとは思えない大人びた歌声の中にも垣間見える幼さの残る声と、ハイトーンなふたりのキレイなハモリが特徴的な、キュートでそして切ないガールズポップサウンド。

メジャーデビュー曲となった『irony』はゆったりとしたメロディラインに、『俺妹』のヒロインである中学生の桐乃のような、思春期特有の素直になれないツンデレちっくな歌詞を乗せた曲で、キャラクターと同世代の当時中学生であったふたりが歌うということのリアルさと作品との親和性が図られた楽曲となった。

魔法少女まどか☆マギカとのコラボ
2011年5月に発売された『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』の漫画版第4巻、および同時期に発売された原作ライトノベル第8巻の帯では、同作が各巻で行っている他作品とのコラボレーション企画の一環として、それぞれに本作の登場人物である暁美ほむらとキュゥべえが登場し、内容が繋がったかたちのコメントを寄せている。

魔法少女まどか☆マギカ
新房昭之×虚淵玄×蒼樹うめ×シャフトが描くオリジナル魔法少女物語
「化物語」「ひだまりスケッチ」シリーズなどヒット作を多数手がける新房昭之監督とシャフトがタッグを組んで送る初のオリジナル作品として注目される本作。
脚本をPCゲームメーカー「ニトロプラス」所属のシナリオライターとして、その重厚な作風でファンを魅了し、小説「Fate/Zero」でもその才能を如何なく発揮した虚淵玄、「まんがタイムキララCarat」(芳文社刊)連載中の「ひだまりスケッチ」原作者・蒼樹うめが、初のオリジナルアニメのキャラクター原案を担当する。

大好きな家族がいて、親友がいて、時には笑い、時には泣く、そんなどこにでもある日常。
見滝原中学校に通う、普通の中学二年生・鹿目まどかも、そんな日常の中で暮らす一人。
ある日、彼女に不思議な出会いが訪れる。
この出会いは偶然なのか、必然なのか、彼女はまだ知らない。
それは、彼女の運命を変えてしまうような出会い―
それは、新たなる魔法少女物語の始まり―

2010年10月より12月まで、TOKYO MXほかにて深夜アニメ(UHFアニメ)として放送された。放送直前には、他番組とのコラボレーションCMや新聞一面広告など、大がかりな宣伝による話題作りが行われた。

2012年4月1日に開催された『アニメ コンテンツ エキスポ』でのイベント、および公式サイトにて第2期の制作が発表された。

第2期放送に先駆けて、テレビ未放送の映像を再編集した『俺の妹がこんなに可愛いわけがない TRUE ROUTE スペシャル版』(おれのいもうとがこんなにかわいいわけがない トゥルー・ルート スペシャルばん)が2012年10月より12月まで朝日放送、TOKYO MX、とちぎテレビ、群馬テレビ、BS11にて放送された。全13話。

垢抜けていて勝ち気な妹が隠し続けてきた「実は隠れオタク」という秘密を知ってしまったことから、不仲だった妹に振り回されることになった兄の奮闘を描いている。

限定版の登場人物によるキャラクターコメンタリー風映像が収録されている。
コメンタリー風映像は従来作品にあったような本編の副音声として収録される形式とは異なり、居間で本編の映像を見ているという設定の登場人物たちが、勝手に映像を止めたり巻き戻しながらコメントを入れていくという内容の映像作品となっている。

オープニングテーマ
「irony」
(第2話、第4話 - 第11話、第12話TRUE ROUTE-第15話)
素直になれずにいる10代の少女の気持ちを描いた曲。TV版およびインターネット配信版の第1話・第3話・第12話GOODENDにはOPが無いが、第1話ではラストシーンにかかる形で、第3話ではED映像を伴う形で、それぞれEDテーマとして使用された。また、第15話では挿入歌としても使用された。BD/DVD版では、第1話からOPテーマとして使われている。

エンディングテーマ
「妹プリ〜ズ!」(第1話)
「Shine!」(第2話)
「ほらいずむ」(第3話)
「白いココロ」(第4話)
「オレンジ」(第5話)
「マエガミ☆」(第6話)
「Masquerade!」(第7話)
「カメレオンドーター」(第8話)
「好きなんだもん!」(第9話)
「いいえ、トムは妹に対して性的な興奮をおぼえています」(第10話)
「アキハバラ☆だんす☆なう!!」(第11話)
「ただいま。」(第12話GOODEND)
「READY」(第12話TRUE ROUTE)
「†命短し恋せよ乙女†」(第13話)
「贖罪のセレナーデ」(第14話)
「keep on runnin'」(第15話)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 43
ネタバレ

westkage。 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

制作陣の作品に対する愛情をタップリと感じる事のできる作品・私にとっての神アニメ!!

本作は「伏見つかさ」のライトノベルを原作とした作品です。
原作は2008年8月から2013年6月まで全12巻で発売。テレビアニメ1期は2010年10月から12月まで全12話で放映されました。今作はテレビアニメ版とWEB放送版が混在しており、始めて観る方は少し困惑するかもしれません。まとめると・・・

・2010年10-12月TV放送 1話~12話(GOODEND版)12話の後半が原作とは異なる終わり方をしているオリジナルエンド版です。今レビューの対象部分です。
・2011年2-5月WEB放送 12.5話~15話(TRUE ROUTE版)TV版の12話後半からの部分が原作通りとなっているバージョンです。2期を視聴する場合はココの部分が必須となりますが、DVDレンタルで視聴の場合はTV版1期と続けてこちらも収録されているため安心です。

あらすじ・・・主人公‘高坂京介’は普通である事をこよなく愛する高校生である。そんな彼には1人の妹が居た。ヒロイン(妹)‘高坂桐乃’は成績優秀・眉目秀麗・容姿端麗の3拍子が揃った今風のギャル。中学生でありながらファッション雑誌の読者モデルも務めており、兄・京介の目指す普通の人生とは間逆の道を進んでいた。妹の桐乃はご近所でも評判が良く両親も娘の活躍に期待を寄せている中、京介は若干ならぬ居心地の悪さを感じながら生活していた。昔は「お兄ちゃん」と慕ってくれた妹とも今では何時最後に会話を交わしたかすら覚えていない程の冷めた関係になっていた。そんなある日、家の玄関で見慣れぬパッケージのDVDを拾う。タイトルは「星くずうぃっちメルル」しかも中身はパッケージとは全く別のモノ「妹と恋しよっ♪初回限定版(18禁ゲーム)」であった。落とし主を突き止めるため家族にカマをかけてみた彼は、妹の桐乃が持ち主だと知って驚く。しかし妹は決して自分のものでは無いと認めず、京介は敢えてそれ以上の追及を止める。DVDを返してやり、妹は素直に部屋にもどるのだった。その夜、京介は強烈なビンタで目を覚ます。見れば妹が自分の胴部にまたがり見降ろしていた。「なっ!おまっ!?」と動揺する京介に「話があるから私の部屋に来て」と桐乃は言った。久しぶりに入った妹の部屋で京介は妹の口から信じられない言葉を聞く「「「…人生相談があるの!!」」」

・・・といった始まりをするお話です。

自分もアニメ・漫画が好きながら敢えてそれを公言する事は無い人生を送っていました。故にヒロイン「桐乃」が抱えている苦悩がストレートに自分にあてはまり、共感に至りました。

今はそれほどでもないと思いますが私が育った時代は「オタク」という呼び名が世間に浸透し始め、アニメが偏見の目で見られている最盛期でした。私より歳が4・5歳ほど上だと「もはや偏見と言うよりは毛嫌い」されているという表現がピッタリかもしれません。それもその筈、昔のアニメはどちらかと言うと「娯楽的要素」の強い作品も多く「ドラマ性」がある作品は稀で、更に現代アニメの様な「メッセージ性」があるような作品となるとほとんど皆無に等しかった状況です。アニメファンから提唱されている「昔のアニメのメッセージ性」を語った所で、それらは作品の外面に表れているものでは無いため「一部マニアの妄言」として扱われ、理解される事も少なかったと思います。つまりは「アニメ=子供騙し」であり、アニメばかり観ているのは「何時までも社会に出られないかわいそうな人間」という意識が強かったのです。更に1990年「宅八郎」なるオタク評論家がテレビに登場。1989年に起こった東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件の容疑者宮﨑勤の逮捕によって"オタク"という概念に注目が集まる中、宅八郎は強烈にダサいオタクファッションに身を固めて当時の人気番組である「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」や「とんねるずの生でダラダラいかせて!!」などに出演し、お茶の間に衝撃的なまでの「オタクの印象」を残していったのです。これが「オタク=気持ち悪い」の由来であると考えても良いでしょう。
時は流れ2014年。昨今では「魔法少女まどかマギカ」などの活躍によりTV芸能人ですらアニメを絶賛する風潮にあり、その様な批判は薄れつつあります。今作が発表された2008年は進化しつつあるアニメ界の、しかし依然として「アニメ=オタク」の意識が世論に残る時代背景を見事に描いた作品であると言えます。

総評として・・・「自分の妹がオタク・エロゲーの妹キャラが大好きであるという設定が斬新!!日常アニメに新しい風を吹かせる事に成功した作品」といった感じです。日常アニメを嫌っていた自分が今作品を初めて見たときは目から鱗が落ちる思いでした。何気なく新しいアニメが始まったので録画しておくかと軽い気持ちで見始めたのですが、気がつけば毎度次回の放送日を楽しみにしている自分が居ました。

またアニメのみならずラノベ界にも大きな影響を与えているこの作品。題名の「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」は当時では珍しいタイトル(語り口調)で、その後に発表されるラノベのタイトルに変化が現れました。
・僕は友達が少ない2009年
・中二病でも恋がしたい!2011年
・俺の彼女と幼馴染が修羅場すぎる2011年
・やはり俺の青春ラブコメはまちがっている2011年
・問題児たちが異世界から来るそうですよ?2011年
・俺の脳内選択肢が、学園ラブコメを全力で邪魔している2012年
ラノベ原作でアニメ化もされた有名作でいうと、上記のような感じでしょうか?昔はこんなタイトルのアニメも無かったですよね。

☆今作の見どころ1「兄と妹のラブ?コメディ」
メインヒロインが妹という設定の作品はあまり見ない。妹がオタクなんて設定であるなら尚更である。
昔は兄と妹の仲が良く一緒に遊んでいたが、思春期を迎えて冷めた関係になる…なんて事は、ごくごく一般家庭の兄妹であれば見かける風景だと思う。しかし妹の悩みを知り、人生相談をきっかけに2人の距離はどんどん縮まっていく。というリアルではあり得ないような展開が注目を引く要因であると思う。
特筆すべきは設定の秀逸さで、これだけの設定で視聴者に3つの感情を芽生えさせる事に成功している。
1・単純にオタクである桐乃の気持ちに共感できる。
2・実際に妹が居る視聴者にとっては「リアル妹がいかに生意気な存在か」という共感ができる。
3・妹が居ない視聴者にとっては「妹とのラブコメは成立するのか?」という淡い幻想を抱かせる。

☆今作の見どころ2「隠れオタクという存在」
ファッション雑誌の読者モデルにも選ばれる妹が、実はディープなオタクだった。しかも妹は世間体を気にしてオタクである事を隠している、なのでアニメを語り合える友達が欲しい。
…桐乃のように隠れオタクである人たちは意外に多いのではないかと思う。しかし隠れながら楽しんでいるだけに、隠れオタクはいつも孤独である。そんな視聴者にとって桐乃は「やっぱりこういう悩みを持っている人もいるんだ!」という存在になれている。そして彼女がオタク友達を作っていく過程に自らの想いを重ね合わせる事が出来るのだ。

☆今作の見どころ3「毎回変化するOP / ED」
まずオープニング。当時現役中学生ユニットである「ClariS」のデビュー曲「irony」が採用される。Ironyは‘素直になれずにいる10代の少女の気持ちを描いた曲’であり、ヒロインの高坂桐乃が中学生であることからピッタリのテーマソングだ。加えてOPは作画が毎回微妙に変化していく仕様だ。視聴者にとってOPすら楽しみになってしまう粋な試みだと思う。
そしてエンディング。なんと毎回曲が違う。話題性を上げるためか製作費を抑えるためか「ニコニコ動画より一般公募」された曲を使用し、出演声優が歌うといった形をとっている。流石にEDの作画を毎回変えるのには無理があったのか「エンドカード」という1枚絵にエフェクトをかけたものを採用している。しかしエンドカードも毎回変わるため、見飽きる事の無いように工夫されているのも素晴らしい所だ。

☆今作の見どころ4「聖地巡礼」
本作は千葉市近郊が舞台となっており、実際にある施設や街並みが繊細に描かれているのも特徴である。
採用されているロケーションとして・・・
1、千葉公園・京介と麻奈美のシーンで採用。公園の南に位置するベンチも繊細に描かれている。
2、千葉市中央図書館 / 生涯学習センター・京介と麻奈美のシーンで採用。
3、千葉モノレール・OPで採用。期間限定で列車全体にキャラクターがプリントされた「俺の妹号」も実際に運行していた。
4、幕張舟溜跡公園・京介とあやせのシーンで採用。木造のアスレチックもしっかり描かれている。
5、そごう千葉店・OPで採用。表記は「SOSO」となっている。
6、千葉駅周辺・京介のシーンで採用。
7、キュアメイドカフェ・京介 / 桐乃 / 黒猫 / 沙織のシーンで採用。秋葉原に実在するメイド喫茶。
などが代表的な場所だ。

☆今作の見どころ5「毎回変わるアイキャッチ」
丁度話の折り返し地点となるアイキャッチは「1話で京介が拾った桐乃の私物」のようにDVDの箱(CMに入る前)と中身のDVD(CMが終わった後)が毎回違う・・・という工夫がされている。
{netabare}
01話=箱・俺の妹がこんなに可愛いわけがない    中身・俺の妹がこんなに可愛いわけがない
02話=箱・シスターハート2            中身・妹たちとあそぼ♪
03話=箱・ひかりいろショシュール         中身・ぜったい妹主義!!
04話=箱・ケツバット               中身・妹はノーパン主義
05話=箱・恋のバサスティックウェポン       中身・妹ランドへようこそ!
06話=箱・そのイチ1               中身・超義妹
07話=箱・ラヴゲーム+              中身・シスターコレクター
08話=箱・ジャスティン8             中身・天元突破十二姉妹
09話=箱・ローゼンユウグフラウ          中身・妹はわん娘
10話=箱・Kate starry night            中身・プラこん
11話=箱・銀河TP ゾディアビート         中身・最終兵器妹
12話=箱・俺の妹がこんなに可愛いわけがない12  中身・おにいちゃんのぱんつなんかぜったい盗んでないんだからねっ!
13話=箱・LOVEXXX                中身・妹はオジャマゆーれいちゃん
14話=箱・俺の妹がこんなにきグルみっくなわけがない中身・すきすきおにいちゃん
15話=箱・ギャラクシーアスリーテス 超★運動会        中身・俺の妹がこんなに可愛いわけがない15
{/netabare}

どうでしょう。ホント細かい所を言っていくとキリがないのですが、本作「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」は制作陣の作品に対する愛情をタップリと感じることのできる作品です。有名作ですので、視聴されていない方もほとんど居ないのでは?と思いますが、もしいらっしゃるのであれば是非1度視聴してみて欲しい作品です。個性豊かなヒロイン達に萌えるも良し、桐乃の境遇に身を重ねるも良し、細かな舞台裏設定を調べて観るのも良し…とにかく沢山の楽しみと愛情を感じられる作品です。
私にとって、神アニメといえる文句なしの作品でした☆

投稿 : 2024/05/04
♥ : 83

68.4 4 千葉アニメランキング4位
クオリディア・コード(TVアニメ動画)

2016年夏アニメ
★★★★☆ 3.3 (654)
3203人が棚に入れました
人類の敵――〈アンノウン〉と戦争を続ける世界。

 数十年前の〈アンノウン〉侵攻時、コールドスリープ施設に避難させられていた子供たち­は、その眠りから目覚めたとき、己の身に超自然的な力――〈世界〉が発現していること­を知る。東京湾ゲートから現れる〈アンノウン〉から国を護るため、少年少女たちは東京­・神奈川・千葉の各防衛都市で戦いを繰り広げるのだった。

東京をさがら総、神奈川を橘公司、千葉を渡 航が担当し、
“QUALIDEA”を作り上げる。

声優・キャラクター
悠木碧、福原綾香、斉藤壮馬、石川由依、内田雄馬、安済知佳
ネタバレ

るるかん さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

結局無難なお話でしたが、観て損というわけではない。

12話{netabare}
大方の予想通り、葵が最後にアンノウン側に寝返り敵となったが、最後
のバトルはあっけなく地球を代表する6人がアンノウンを殲滅に追い込ん
でめでたしめでたし・・・。1クールで無難にまとめた感じがします。
最後はカナリヤの歌が皆に勇気を与えて大逆転勝利っていうシナリオなん
だろうけど、無難で陳腐すぎ・・・尺の関係もあるから仕方ないのかも
しれないが、最後のバトルはもう少し中身のあるバトルにして欲しかった
感じがします。作画は良くなかったけど、そこそこ楽しめたので、この
作品はそれで良しってことにします♪{/netabare}
11話{netabare}
いよいよ戦いは佳境に入りました。千種のお母さんが負傷して、6人は
アンノウンとの戦いに向かう。葵は最後になにかしでかしそうな感じが
漂っているが、コールドスリープの子供達は助けられるのかな?
アンノウンの侵略の事情ももう少し詳しく知れたらよかったが、概要は
つかめた感じで、ストーリーはいいんだよね。作画はいつも通りでした。
これ、DVDで作画直したりしないよな・・・。{/netabare}
10話{netabare}
どうも作画の雑さが際立っていたように感じます。引きの作画は適当
なのか・・・背景もなんらこだわりのない殺風景な感じが目立つし、
アップの作画以外は気になって仕方なかったけど今に始まったこと
でもないから・・・で済まないよなぁ・・・。千種兄妹のお母さん、
ちょっと無駄に明るすぎてうるさい。カナリヤ一人で勘弁して欲しい。
さて、本当の戦いはこれからなのだろうが、日本に残るコールドスリ
ープに入った子供たちの救出は可能だろう。しかし、コードをつけている
仲間達は殺すわけにはいかないよな・・・。面白いストーリーだし、
キャラの個性も好きなんだけど、ほんと作画がね・・・毎回言うけど
もったいないよ。{/netabare}
9話{netabare}
カナリヤが戻ってくるまで、じっくりと作ったね。見えている世界は
偽物で、真実は植物系の何かに浸食されている感じでしたが、アンノ
ウンに見えていたものは、実は本当は人間の姿なのかな?そして、管
理局で視覚を制御されている者は、人間がアンノウンに見えて、侵略
者が人間を操作し滅ぼそうと画策していたってことかな・・・。
いずれにしても、なかなか面白い内容なのに、作画が相変わらずで惜
しいね。{/netabare}
8話{netabare}
この世界が人為的に作られ操作されている世界だとしたら、その理由は
なんだろう。ここにきて話の内容が興味深くなってきました。本当の
世界があるのでしょうか・・・そしてそれはどのようにして掴み取ること
ができるのでしょうか?首の後ろにあるチップが空想?世界の原因だと
思うが、もしかしてアンノウンの方が現実世界からの使者だったりする
とか・・・考えすぎかな?後半になってグッと作品の重みが出てきたね。
見続けて良かったです。{/netabare}
7話{netabare}
ほたるが舞姫の危機を救うが、ラストはどういうことだ?舞姫のコード
板がアンノウンに撃たれてから、姫の力が一気にダウンしたということ
は姫はどうなるのか?本部で管理するための電子的識別コードだけの意
味あいじゃないのかな?ちょっと謎。そもそもQualideaって英語は無い
し、これはいったいどういう意味なのかな?Qualifyって動詞があるけ
ど、名詞・形容詞形は―deaが語尾に付く形はないし・・・なんだろね?
英語じゃないのかな?謎だったため、外国のwikiでも調べたが、タイト
ルは、Kuoridia-code? みたいになってて、ローマ字表記でした。
あまりこだわる必要も無いのかもしれないけど気になります。ちょっと
謎が多いので、最後まで観ますw 結構面白くなってきましたが、これ
で、ほたると舞姫まで消えてしまうとか無いよな・・・。なんか見落と
してたかな?録画を観直している時間がないから、次週注目します。{/netabare}
6話{netabare}
アンノウンの大襲撃の指揮にあたる舞姫の過去のエピソードを挿入した
戦闘シーン。舞姫の正義を貫く熱い血は祖父譲りなんだね。そして、仲
間を信じ仲間の為に戦う熱い気持ちの根底にはほたるとの絆が存在して
いて、それはそれで美しい話だと思った。壱弥はただぶち切れてしまっ
たが、戦っているだけマシだなw 次週はほたるちゃんが加勢して、千
種兄妹が東京に到着して、どうにかなるのか?40分もたせれば大丈夫と
いうことだったが・・・。{/netabare}
5話{netabare}
壱弥のカスっぷりは半端無いな・・・。最初の威勢はどこへやら・・・。
ただ、壱弥が塞ぎこんでるおかげで、千種兄妹の会話が多くなり面白い。
明日葉の『うける』を聞くとちょっと笑っちゃう。姫はいい子だね~。
でも、心に深い傷があるようだ。ところで・・・カナリヤはどうなった
んだ?作画は相変わらず所々手抜きっぽいとこあるな・・・w{/netabare}
4話{netabare}
壱弥の最初の傲慢さの必要性は理解できた。壱弥が仲間の重要性を知り
丸くなる所までの4話ですな。しかしさ、やっぱ舞姫が一番強い感じが
します。だけどさ・・・どうやってやっつけたのさ?肝心のとどめの
一撃が作画されなかった理由が分からんな・・・。止め画で戦闘終了し
いきなり舞姫の勝利宣言って・・・あまりにも手抜きすぎないか?
あと、戦闘に歌が出てくるのは好きじゃないな・・・。なんか調子狂う
よ。千葉の兄妹はいい味出してるよね。いいとこもあるけど、荒削りな
面も多くて・・・、でももう少し見ちゃうかなw。
カナリヤはどうなったんだろうか・・・?{/netabare}
3話{netabare} 
相手の力量も測れないような首席でいいのかな?・・・と思いつつ、カナ
リアの歌が止まると、壱弥の戦闘能力が存分に発揮できないことが露呈し
た。その程度であの自信は過剰だよね。舞姫の方が断然強そうだな。
ただ、壱弥はいいとこある奴だということは分かった。強大なUNKNOWNに
対し、3校でどのように戦うのか、次週注目って感じですね。舞姫だけで
勝てんじゃないのかな?・・・とも思いつつw{/netabare}
2話{netabare}
壱弥が1話ほど強烈でなくなったので見易かった。これくらいの気性の悪さ
なら十分耐えられる。霞の存在が壱弥にマイルド感を与えていい関係に思え
る。ある程度メインキャラの紹介は済んだ感じでしょうか。そこそこ楽しめ
そうなキャラの集まりだということが認識できました。あとはストーリーが
どうなっていくのか・・・。{/netabare}
1話{netabare}
まず壱弥が胸糞悪くて嫌い。とても酷い性格で気分を害する。そういう
性格になった訳もあるんだろうけど、これがメインキャラだと、観る気が
失せそうだ。キャラ画もかなり雑な部分が目立つし、戦闘と爆破の作画に
関してはそこそこ力が入っているようだけど、決して綺麗な画ではない。
話もたいして面白くないし、UNKNOWNとの闘いの中で繰り広げられ
る人間模様に興味をそそられない。
別に視聴継続しなくてもいいかな・・・と思うような1話だった。 {/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 20
ネタバレ

ossan_2014 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

オマージュの果て

【2016.09.30 少し修正整理】

作画が弱いと一目でわかる。それだけに、これさえなければという印象を持ちがちなのだが、本当にそうだろうか。


序盤の設定を見ると、いわゆる「テンプレ」の、異能で世界を守る学生ヒーローもので、主要キャラクターたちも人気のライトノベルからピックアップしてきたような類型性を強く漂わせている。
だが、無自覚に類型をなぞった安直さよりも、妙に自信のありげな、確信犯的な迷いのなさを感じさせるものだ。


{netabare}創作物は先行作の影響の上に誕生してくるものだが、「世界を守る異能力学生(集団)」のテンプレは、おそらく「セカイ系」を源流としている。

社会領域を排除し、キミ/ボクのセカイが世界の存亡という破滅的状況と直接に重なる「セカイ系」は、さらに遡れば『新世紀エヴァンゲリオン』にたどり着くだろう。

正体不明の由来のしれない圧倒的な暴力が理不尽に襲い掛かり、破滅寸前である世界を救うため、基盤も仕組みも分らない「陰謀組織」の得体のしれない権力が、少年少女を意義の不明な死闘へと駆り立てる『エヴァンゲリオン』世界。

ここから、子供の目には理不尽な運命を残酷に押し付ける得体のしれないブラックボックスのような「陰謀組織」に見える「社会」を、すっぱりと整理して消去し、子供の「理不尽なセカイ」と「理不尽に破滅する世界」を二重化する方向へ純化したのが「セカイ系」と言えるだろう。

そして「世界を守る異能力学生(集団)」のテンプレは、「セカイ系」から、キミ/ボクの関係が世界の命運を決定する=ボクの行動がそのまま世界をコントロールしているという、幼児的な「全能感」の快楽だけを抽出して消費する、「セカイ系」の自堕落な頽廃形態を量産するための「テンプレ」として生じているようだ。

本作の設定やキャラクター造形は、明らかに「テンプレ」をなぞっているのに、「セカイ」の造形に「陰謀」的な得体のしれなさを匂わせることで、「セカイ系」の更にその源流の先行作へ向けてオマージュを捧げているような、意図的な作為感を漂わせる。

この印象は、中盤から終盤にかけ、この「世界」が、「学生」の全能感のための「テンプレ」ではなく、学生を支配下に置くための舞台装置であったことが暴露されることにより、やはり先行作品へのオマージュないしは回答であったからだ、と示しているように思う。

「テンプレ」を疑わずに「学生」に感情移入して「世界」の支配感を甘受していた視聴者は、「世界」の最下層を支える部品に過ぎなかったという「真の」設定を前に、衝撃を受けることになる。


このような仕掛けにもかかわらず、本作が退屈で雑な視聴感しか与えないのは、設定やストーリーに注力しているように見える割に、アニメというビジュアル表現に対して意識が不足しているような印象を感じさせるからだ。

それは、作画が乱れている、といった水準の話ではない。

明らかに戦闘に不向きなスクールユニフォーム的な制服で戦闘する。
人間が無造作に空中浮遊し、自在に空を飛ぶ。
掌をかざしたり、剣を振るだけで遠距離の巨大な敵が爆発する。
等々…

セリフがいかに勿体ぶって意味深長であろうと、それを表現するビジュアルがこのように安易で工夫のないものであれば、アニメという映像表現として説得力が激減するだろう。

異能力によって空を飛んだり敵を爆破するのはいいとして、そこに超常的な力が作用しているのだという映像上の表現が無ければ、他人の夢を説明無しに見せられているようなもので、「凄いことが起きている」という作中の状況に対して白けた距離感しか生まれない。

明らかに映像表現として質を高めようという意図の見えないビジュアルは、そもそもこのストーリーをアニメとして表現しようとする意欲があったのかとさえ疑わしく感じさせる。


そのストーリー自体も、ビジュアルが「テンプレ」の約束事に寄りかかって工夫を放棄した安易なものであったように、やはりオリジナルな工夫は無かったのだとラストで暴露される。

キャラクター各人の異能を「せかい」という明らかに不自然で耳障りな用語で表現していたのは、この「セカイ/世界」が、個々人のセカイ=価値観の闘争の場であると示したかったからであるようだ。

だが、価値観の相対的な優劣が「世界」を形作るとは、現実の価値相対主義を単に追認しているだけであって、改めて創作物として世に問うような何らかの「作家的主張」でも新たな「知見」でもない。

しかも、オマージュを捧げた先行作において、理不尽な暴力をもたらす「敵」が本質的に理解不能な「謎」の存在であったのに対し、説明の可能な侵略行為という「理解可能」な「敵」を設定することで、「異次元」の敵との闘争もまた、価値相対主義に回収されてしまう単なる価値観の闘争という現実の物まねに矮小化してしまう。

先行作に対して「説明」という「回答」を返したように見えるものの、先行作が、価値相対主義の現実を「理解不能な敵」を創造することで撃とうとした地点から、完全に後退してしまっている。

その「価値相対主義」も、結局のところ徹底的に闘争されることはなく、「大人」から勝利を「禅譲」されるようなラストが、本作を、安易で自堕落な「全能感」の満足へと着地させる。

大人と若者の間の壁は普遍的で、若者はいつの時代も「壁」を越えようとする。

本作においても、大人の「世界」を打ち破り、「若者」の世界を創造する「進化」を描こうとしたのかもしれないが、ギリギリの最後の最後で「大人」が退いて勝利を譲るような描写は、近年の若者の主張が、大人との闘争を避け、「居場所を「譲って」くれないのはおかしい」、「後進に道を譲って「くれない」のは間違っている」という「要求」である事態を追認しているとしか見えない。

「要求」する若者が「闘争」しようとする若者の足を引っ張る現実に背を向け、消費者根性が染みついた「要求」を描いてしまう本作は、挑戦的な見せかけにもかかわらず、幼児的な「全能感」の満足を企図した「テンプレ」からやはり脱してはいなかったのだと落胆させる。


ストーリーの貧しさに加え、映像表現の貧しさが、単なる娯楽として視聴することも不可能にした。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8

waon.n さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

清々しいほど分かりやすい

 キャッチしている人のレビューみて気になったので、観はじめたら止まらないで一気に視聴してしまった。
 別にラノベ原作だからとかでスルーしていたのではなく単純に気づいていなかったんだよな。ということで、少しでも認知されるべくレビューを書きたくて仕方のないそんな作品。
 ただし!
 別に素晴らしい作品というわけでもないのがじれったい。
 そして、なんかレビューしたくなる作品だったことをここに記す!

ライトノベルが原作。
 物語は、終末後の世界感で非日常であり、完全なファンタジー路線ではあるものの、学生をメインに持ってくることで、日常を同時に描きつつラノベらしい長ったらしいセリフ回しの会話劇を楽しめると妙な没入感に浸れる。
 この長いセリフ回しを演出で全て回収しているのが化物語っている化け物みたいなすごいアニメもあるけれど、そこまでは期待してはいけない。

 このアニメをレビューするにあたり調べてみたところ、どうやら、ラノベ界では有名人の3人が別々のレーベルから同名の作品を出すという新しい試みから生まれたものらしい。
 作者によって描く主人公が違うという点はまず抑えておきたいポイントだろう。ちなみにこのなかの3人では渡航しか知らなかった。言わずもがな『俺ガイル』の作者だ。

ライトノベルが原作だということは
 ライトノベルの特徴としては、現実逃避感が他の作品よりも色濃く出てる。これは割と謎の現象だとずっと思っている。
 そして、私としては一番ラノベ原作アニメの好きなところでもある。
 ちなみに、現実逃避感=世界観の破綻ではないので誤解のないように。悪い意味のように聞こえるかもしれないけれど良い意味のつもりで書いている。
 だからここが受け入れられない人は世界観が破綻しているように見えるし感じるしつまらないものになってしまうのだろう。
 そもそも、映像作品であれば、どこかに現実逃避したい欲求があるだろうに、なにも隠すことはないと思うのだがな(揶揄)。
 もちろんなかには本当に破綻しているものも少なからずあるから、アレルギー反応的に見ないという層があるのも納得できてしまうのも悲しい。
 しかし、この現実逃避モードに入ってしまい、没入感に浸ってしまうと、最終回にはあーもうこの仲間たちと物語を楽しめるのはこれでお終いかと喪失感が半端ない。
 これをのんのんびより病ともいう(いわない)。
 この作品の最大の魅力はここにあると私は思う。ただし! この没入感へ誘われることができるのは一握りの上級者のみ……(良いか悪いか判断できない)。

キャラ設定のバランスが良い
 強い個性を持ったキャラが登場するのは割とライトノベルらしさの一つで、ここイコールで作品の魅力として読まれているものもあるだろう。面白いかは別にして。
 今回の作品では東京、神奈川、千葉と3つのグループに分かれていて、それぞれがペアのような形で戦闘をおこなったり日常を楽しんでいる。
 このペアリングを紹介しよう。

まずは東京!
 主人公タイプの男で中二病とドジっ子でヒロイン。
 王道ラブ個風。

次に神奈川!
 脳筋元気少女と冷静だが主席の全てを肯定する女。
 百合っぽい。
 
そして千葉!
 ネクラ兄とツンデレ妹。
 どっかでみた兄妹……千葉でヒッキーで妹的にポイント高そう。

 キャラ設定と、ペアリングがある程度考えられているのも見どころであるが、さらに中二とネクラのやり取りはBLへの守備もカバーしているようにも見えなくはない。(ここ試験に出ます)

主人公が変わっていく構造。
 これは新しい試みのためにそうなったと思っているというかそうせざるを得ないのが、主人公は誰? って話。
 それぞれの本で主人公がいてそれを一つの話にまとめるとなると、ブレる。だから最初から序盤は東京、次に神奈川、最後は千葉で、みたいに恐らく決まっている。もしかしたら原作の段階でもそういうプロットになっていたのかもしれない。

 実はすごく難しいけれど、やっぱり作家なのかね、ちゃんとまとめきった感じはある。この構造も話の流れからすると凄くフィットしてるから不自然にならずに普通にやられたって感じだった。
 んな簡単に壊れるかい! ……みたいなツッコミを入れたくもなったけれどね。タイムスケジュール的に難しいだろうというところか。
 でも、「作画が良かったらな」とも不思議と思わない。そんなの抜きで面白かったと言える。

 いつもなら、絵ガー、音ガーとかそんなレビューもするんだけれど、あんまり書きたくないっていうのが正直なところ。
 作画の良い例と悪い例の両方を2:8位の割合で楽しめるのでおススメだ。この対比が良い所を際立たせることに成功している……もうやめよう。
 きっと複数レーベルに渡ってチェックしていたらあれ?? 思ったより時間取られるからちゃんと描く時間ないね。って感じだったことにしよう。

 ちなみに音楽は謎に力を入れていて、OPもEDも12話なのに変わってたような気がする。っていうか全部良いよ。カッコいい。ClariSとGARNiDELiAが一緒に歌うとかちょっとやってくれた感ある。

 さて、ここまで読んでもらえたらきっとこの作品を観たいと思ってくれることだろうと期待してネタバレはなしで書いてみた。見たことない人がここまで読むかという根本的なところもある。

 早く書きたかった理由はここで、作画が駄目だからこの作品はダメだとかラノベ臭が半端ないからダメだという意見に飲まれてほしくないという理由からだった。睡眠時間をちょっとずつ削って二日かけて書いてみました。どうぞこの下にあるハートマークをダブルクリックしてください。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3

78.1 5 千葉アニメランキング5位
弱虫ペダル(TVアニメ動画)

2013年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (1234)
6621人が棚に入れました
原作:渡辺航(秋田書店「週刊少年チャンピオン」連載) 監督:鍋島修 シリーズ構成:吉田玲子、キャラクターデザイン:吉田隆彦、メカニックデザイン:水村良男、メインアニメーター:堀内博之、美術設定:青木智由紀、美術監督:吉原俊一郎、色彩設計:中尾総子、CG監督:真田竹志、撮影監督:葛山剛士、編集:坂本久美子、音楽:沢田完、音響監督:高寺たけし 山下大輝、鳥海浩輔、福島潤、安元洋貴、森久保 祥太郎、伊藤健太郎、岸尾だいすけ、松岡禎丞、諏訪部順一、諏訪彩花、潘めぐみ

声優・キャラクター
山下大輝、鳥海浩輔、福島潤、安元洋貴、森久保祥太郎、伊藤健太郎、岸尾だいすけ、松岡禎丞、諏訪部順一、諏訪彩花、潘めぐみ、前野智昭、代永翼、柿原徹也、日野聡、吉野裕行、阿部敦、遊佐浩二、野島裕史
ネタバレ

れんげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

何より異質なキャラクター達が魅力の、熱いロードレースを描いた作品

2013年10月より放送。
全38話(3クール)

第2期は、2014年10月より放送予定。


【前置き】

原作は週刊少年チャンピオンで30巻以上刊行され、今尚大人気連載中のロードレースを題材にした漫画。
読む機会はありませんでしたが、本屋でズラリと並べられている光景は何度も目にしていました。

その中でも特に印象深かったのが、一際異彩を放ったキャラクターの表紙(第16巻)でした。

アニメ化されると聞いた私は、その表紙のキャラクターがどんな奴なのか見たい一心で視聴を開始しました。
予備知識も全くと言っていいほど無いのに、何故こうも惹かれたのかは分かりません。

今思えば、私は彼『御堂筋君』と、心のどこかで繋がっていたのかもしれません(笑)


まぁそれは追々語るとして、とにかく去年10月から終了までの9ヶ月間。
毎週思いっきり楽しんで試聴出来る作品に出会え、私は幸せでした。



【あらすじ】

主人公の「小野田 坂道(おのだ さかみち)」は、アニメやゲームが大好きな高校1年生。

「アキバにタダで行けるから!」

という理由で、小学4年生の頃から片道45キロ以上離れた距離を自転車で通い続け、本人の自覚がないまま相当な自転車のポテンシャルを身につけていた小野田君は、

同級生の今泉や鳴子(なるこ)らにその力を見出され、自転車競技部に入部し、インターハイを目指す。



【論じてみる】
{netabare}
まず、タイトルの「弱虫ペダル」で誤解される方がいらっしゃるかもしれませんが、小野田君はオタクで腰が低い謙虚な少年ではありますが、決して弱虫ではありません。
むしろ、そのペダルのケイデンス(回転力)は、周囲を圧倒するレベルですし、漕いでいる時の顔も弱々しいどころかよく笑っています。

調べると、軽いギアで回転数をあげてクルクル回す乗り方を、作者が「弱虫ペダル」と名付けていたことがタイトルの由来なのだとか。
なるほど…なるほど?

ただ、ひ弱そうな少年が実は一種目においてとんでもない才能を持っていた、という内容から見れば、実に王道なスポーツ少年漫画らしい作品でしたね。


私はロードレースに関しては詳しくないのですが、内容を追うにつれて、この競技は実に物語を描くのに適している題材に感じました。
(勿論、多少は少年漫画的な過剰な演出もあるようですが。)

傾斜や平坦など、それぞれの地形に適した選手がおり、チーム戦に置いては皆が得意分野で、そのチーム全体を風除けの為に引っ張ってゴールを目指す。
ゴールを目指すエースがいれば、そのエースを温存した状態で発射させる為に、ギリギリまで風除けをして引っ張るアシスト役もいる。
こう聞くだけで、もう色々な熱いドラマが見えてきてワクワクさせてくれました。

そして、そのドラマ以上に想像を越えた、個性的な選手達も魅力。
それぞれのキャラクターが、見せ場毎に丁寧に描かれているので、愛着を抱きやすい点も良かったですね。
(ただ、レース中に毎度回想を挟まれるので、何より続きが気になる側からすればクドく感じる節もありましたけど。)


物語的には、

1クール目(小野田君が自転車競技に目覚める)

2クール目(合宿編とライバル高校の紹介、インターハイ開幕)

3クール目(インターハイ1日目~2日目終盤まで)

となり、ここだけ見れば1~2クール目は少し物足りないようにも感じるのですが、どの回でもキャラクター同士の熱いレース展開があり、また毎話ヒキが非常に上手いので、毎週続きが気になる構成力は見事でした。
原作のシナリオも勿論ですが、それを上手く味付けした「吉田玲子さん」(カレイドスター、けいおん!、のんのんびより等を担当)の、シリーズ構成が光ったように思います。

特にメインキャラ「御堂筋君」の初登場に関しては、原作ではインターハイでいきなり登場という意味で衝撃度は上ですが、アニメで後のメインキャラを半分以上全く登場させないのは流石に引っ張り過ぎ感もあったと思うので、合間に登場を挟んで良かったと思いました。


と…中盤も決して悪くはないのですが…、本作の見所と言えば、やはり後半のインターハイ戦。
アニメでは、豊富な原作を湯水のように(1巻分を2~3話で描き切るスピード)出し惜しみなくドンドン描いてくれるので、毎話見応え抜群でした。

ただ、一つクレームを言うなら…最終話のあのヒキですね……。
3ヶ月後に2期があるとはいえ、3日あるインターハイの2日目、最後のゴールを争うシーンに突入して終了とは…。
胸焼けするほど続きが気になるシーンで区切るのは、最早暴力です。

毎週楽しめたからこそのクレームですが、出来れば話数を追加してでも2日目を描き切って、3日目の最終戦を3ヶ月待ちたかったですね。



さて、肝心の3クールに渡っての作画は、中盤でキャラや自転車に多少違和感を感じる節もありましたが、レースに至っては総じて非常に満足のいくもので、魅せるところはしっかり描き切ってくれたように感じます。
作画班の方々、9ヶ月間本当にお疲れ様でした。
鞭を打つような台詞ですが、2期は更なる出来に期待します。

それを彩る音楽に関しても物語に合った非常に熱い曲調のものが多く、主題歌も3クール分で計6曲ありますが、

1クール目のオープニング「リクライム」(ROOKiEZ is PUNK'D)
2クール目のオープニング「弱虫な炎」(DIRTY OLD MEN)

は、中でも疾走感が特に強い格好良い曲で、私は何度も聴きこんでしまいました。
(私事ですが、日課のランニングの際は、いつもこの曲を聴いて走っていました。)

ですが、3クール目の声優さん総出のオープニングとエンディングは、個人的にはちょっといただけませんでしたね。

決して下手くそなワケではないのですが、土俵のアーティストと比べると、どうも声に訴えるものがないというか…。。。
CMを見る限り、キャラクターソングは既に沢山発売されているようでしたので、本編のメイン主題歌にまでキャラソン持ってこなくても…、と少々ゲンナリしちゃいました。

ゲンナリと言えば、本作は女性人気も高いようで、テニスの王子様を彷彿させる
「前売りチケット即日完売!! 舞台 弱虫ペダル」
という謳い文句のCMがキャラソンと交互に毎回流れていましたが、2次キャラをいきなり3次で見させられて、私のような男性ファンは…ちょ~っとゲンナリしてしまいました。
制作費を賄う上でも必要不可欠なCMなのでしょうから、これは私の勝手な我儘ですけど。


…しかし、その(どーでもいい?)不満点がありつつも、私が本作を最後の最後までCMを飛ばさなかった要因が一つ。

それは、次回予告を兼ねたショートムービーや提供広告のシーン、「また見てね」の一枚絵が毎回面白く、それを今か今かと待っていたかったからなのでした。

中でも提供のバックで映る本編回想シーンは、回を追う毎にスタッフの(良い意味での)悪ふざけが横行していき、これが中々クオリティが高くお気に入りでした。

とある回では、インターハイ制覇を目指す部員一同の熱い円陣のシーンが、マネージャーの乳を想像しての熱い円陣に変えられていたり…。
またある回では、部員一同が去年のインターハイ戦のビデオを見ていたシーンが、メガネ委員長♀のビデオに変えられていたり…。
またまたある回では、王者箱根学園の2人が胸ぐらをつかみ合うシーンが、頬を赤らめた┌(┌^o^)┐ホモォ...なシーンに変えられていたり…。。。

「また見てね」の一枚にしても、水着のヒロイン達の絵がドンドン色を変えて最終的に半分透けた水着になったり、ヒロインの背後に各話毎に少しずつ忍び寄る小野田君が現れ、最後は紫色のオーラをまといメガネが怪しく光るなど…。。。

「のんのんびより」でもありましたし、ここ数年でよく見かけるようになった、こういう提供等での遊び演出ですが、本作は中でもブラックジョークが非常に多く、毎週楽しませて頂きました。

……と、余談も挟みましたが。
{/netabare}

本作の魅力は、なんといっても個性的な各校のロードレースプレイヤーの面々です。

主人公の小野田君が所属する、癖の強い面々が多い総北高校。
全員がエースと豪語する王者、箱根学園。
そして、圧倒的強者を得て、部を支配されつつも王者を陥落せんと動き出した京都伏見高校。

ここからは、各校で私が個人的に印象に残ったキャラクター達を、存分に語っていこうと思います。


【キモッ!! キモっ!! キモッ!! な最強のヒール、御堂筋 彰(みどうすじ あきら)君】(※呼び捨て厳禁!!!)
{netabare}
京都伏見高校、自転車部に所属。
私に本作を見るきっかけを与えてくれ、その期待に応えて作中ダントツで好きになったキャラクターこそ、この御堂筋君でした。

この御堂筋君は、1年生ながらその圧倒的な実力(と風貌)で絶対的エースに成り上がることでを部を支配し、上級生を含めた部員達に


『オマエらは僕に尽くせ、貸しづけ、手足のように動けっ!!

 オマエらのやることは僕の命令に従うことや!!

 せやけど、それさえやっとったら、僕が完全優勝を…やる!!!』


と豪語するような、人格破綻者…と言うよりこの上なく唯我独尊なキャラクターです。
はい…こういうキャラは大好物なのです、見た目通りのキャラで嬉しかったですね。

口癖は、タイトル通りの「キモッ!」です。
いや、アンタの方がよっぽどキm(ry
(ちなみに、上級生といえど彼を呼び捨てにすると頬をグニュとされて注意されますので、本レビューに置いても君付けを絶対遵守して記述しております。)


主人公達や王者である箱根学園がチームプレイを見せる傍らで、御堂筋君は部員達をザク(量産型)と呼んで駒のように使い、いらなくなれば切り捨て、ただただ勝利を貪る。
紳士のスポーツと称されるロードレースにおいて、基本的に実直な姿勢を見せているキャラクターが多い中、この御堂筋君のキャラクター性は客観的に見ても、やはり群を抜いてたように思います。

中でも、彼の勝利への姿勢が垣間見える

「ボクは母親死んだくらいでペダル緩めたりせんよ、あまいずみく~ん♪」

は、個人的にとても印象的な台詞でした。
うぅ~ん、流石…御堂筋君らしい。
このレースを引っ掻き回す御堂筋君がいたからこそ、本作はこれほどの人気作たり得たのだと、私は思っています。


風貌的には、1年生ながら長身で手足も細く、蛇のように伸びる舌、そして真っ黒く斜視を思わせる巨大な目が印象的。
(私は一目見た時から、もう強烈に印象に残りました。)
その自転車も、異様な前傾姿勢のペダリングに対応した仕様で、異彩を放っていましたしね。

しかし何より印象的だったのは、、声を務めた「遊佐浩二さん」の快演(怪演?)ではないでしょうか。
他者を愚弄し嘲弄したり、およそ非人道的な言動の数々を、とても活き活きと演じられていたように思います。
(↑誤解を招く言い方かなww)

肝心の関西弁も全く違和感が無いどころか完璧に近いように感じましたが、調べると、なんとご出身が「京都府京都市伏見区」だそうですね。
これは……、偶然なのでしょうか?
まさに、声を演じられるなら「遊佐浩二さん」という念頭で、作られたキャラクターにようにすら感じました。

声が決まった際は異例のCM発表があり、その存在が特別視されているのが伺え期待も膨らんでおりましたが、予想以上に私の心を良い意味で煮えたぎらせてくれました。

後、このCMや作中でもそうなのですが、彼の登場シーンで流れる、無数のハエがたかっているようなサウンドが、また彼の異様な存在感を際立たせていたように思えますね。
動きも、軟体動物かのようにヌルヌル動き、ヌメヌメッと効果音まで出しますし。
(もう一人だけ、人外キャラがいるイメージですww)

その異様な動きの作画も気合いが入っておりましたし、提供遊びでもよく登場した点から見ても、スタッフ一同からも愛されているキャラクターのように、私は感じました。



さて、御堂筋君が入部するまでは、仲睦まじくも総合9位止まりだった京都伏見高校は、彼の絶対的支配の元で、実際にインターハイで王者箱学すら圧倒する場面を見せていきます。
なにしろ彼は、傾斜でも平坦でも、その場面のエースと互角以上に渡り歩……走るのですから。

そこでは、相手の情報を調べ尽くし精神をエグる言葉を吐きかけるという、彼の風貌らしい手法も見えます。
しかし何より厄介なのは、彼がレース全体を見通した上で、相手を潰すタイミングを見計らい攻撃を仕掛けてくるという、緻密な計算に基づいて行動している点ではないでしょうか。

ヒール的な立場にいながら、そこらの噛ませ犬とは全く違う『圧倒的な実力と頭脳プレイ』、それが御堂筋君の一番の魅力だと、私は思います。


私が彼のレースで一番シビレたシーンは、箱学のエーススプリンターとの1stリザルトを争う激闘の最後の最後で、自転車を前に押し出しゴール線に車体に挿すことで、1位を獲得したところですね。
調べたら、実際にこういう手法もロードレースではあるようですが、なんとも彼らしいトリックプレイでした。

そこから、負けたスプリンターを含めたチーム全員を嘲笑うシーンも、「御堂筋君ここにあり!!」と思わせる名シーンでした。

『トドメは、相手が死んだとおもた後に刺すもんや!』

なんという念の入れよう、どういった星の下で育ったらこんな性格になるのでしょうね。
本当に頭が下がります、ありがとうございました。



1期はまだインターハイ途中までしか描かれていない為、彼が開会式で、去年優勝者の箱学の壇上に不躾に上がって言い放った、

「箱学、ぶっ潰しまーーすっ!

 みんな憶えてといてや~、京都伏見1年生、御堂筋彰君!

 このインターハイを踏み台にして、世界に羽ばたく男で~~す!!」

の結果を見ることは出来ませんでしたが、私は彼のそんなビッグマウスを、応援せずにはいられません。
2期でも、思いっきり

「ぴぎゃあああぁあああぁあああぁぁぁぁあああああああああああああああっっっ!!!!!!!!」

とか言いながら、あの異常なハイケイデンスを見せてほしいものです。

いやぁ、こんなにハマったキャラは久しぶりでした。
まだまだ語り足りませんが、流石に長過ぎるので、ここらで終わります。

はぁ…、彼のザクになりたい。
{/netabare}



【本気で気持ち悪い 王者箱根学園のスプリンター、泉田 塔一郎】
{netabare}
絶対王者である箱根学園で、2年にしてレギュラーを勝ち取った、この泉田君。
彼もまた、強烈なキャラクター性で視聴者を釘付け…というより、困惑させたのではないでしょうか。

彼は、長期的スパンで肉体改造をし、類稀なる洗練された筋肉を手に入れ、

『全身スプリントマシーン』

と呼ばれる男なのですが……。

その本性は、その強靭な大胸筋に「アンディ(右)」「フランク(左)」という名前をつけ対話したり、更には腹筋の意を表す「アブ」という口癖を連呼してレースを繰り広げてしまう、とてつもなく危ないヤツなのでした。


スプリントの最中にも関わらず、胸のジッパーを開けて大胸筋を誇示しニヒルに笑ったり…。
それでなくても、丸刈り頭からの異様に綺麗な瞳とまつ毛という顔も…。

総じて、前述の御堂筋君とはまた違った次元の、

「冗談とか抜きで、本気で気持ち悪い!!」

という印象を、多くの視聴者は持ったのではないでしょうか。
その洗練された筋肉や綺麗な瞳と共に光が煌めく演出も、最早悪ふざけとしか思えません(ちょっとだけ褒め言葉)。


加えて、同チームである箱根学園の面々が、誰一人それに対し突っ込まない(むしろ、受け入れている節すらある)ので、誰も視聴者側の目線に立ってはくれません。
よって、彼に対し「気持ち悪い!!」とブツけることも出来ず、余計に視聴者が彼に対し嫌悪感を持っていったように、私は見ていて感じました。

個性派が好きな私としては、この泉田君もその例に漏れず好きにはなりましたが…。。。
大きな声で好きとは言い辛い…というか、好きですが何度も見たいとは思わないキャラクターでした。

ただ、強烈に印象に残ったという点に置いて、本作での彼の存在価値は、やはり大きいのではないでしょうか。
(彼と御堂筋君との会話は、個人的には作中随一の名シーンだと思っています。)


声を演じられた阿部敦さんは、とあるシリーズでの上条当麻役としても有名ですが、この泉田君のようなキャラも見事な好演でした。
ただ視聴者としては、早くこの泉田君の

「その、ふざけた幻想をぶち壊す!」

ことに専念して欲しい気も、少~しありました。
{/netabare}



【気持ち悪くなんてないよ 総北高校の個性派クライマー、巻島さん】
{netabare}
小野田君が所属する、総北高校3年のエースクライマー、巻島さん。
2014年の原作での人気投票で第1位を獲得したキャラクターでもあるのですが、やはりそれだけの魅力に満ちていたように思います。
総北メンバーでは、私も一番好なキャラクターでした。


この巻島さんは、長い手足を生かした極端に車体を左右に傾ける、独特の走法を身につけています。
入部当初は先輩達にフォームを矯正されましたが、それでも

「自己流で一番速かったら、ソレ最高に…カッコイイっしょ!!」

と、自分の走法を信じ隠れて練習し、今では王者箱学のエースクライマーとも互角に渡り合える実力を身に付けたのです。

同じクライマーである小野田君が、憧れを抱くのも頷けますね。
巻島さん自身も、不器用な性格ながら小野田くんを認めている描写が、また心をくすぐりますし。

しかし、その異様な走法が、作中では(本人曰く)キモイ・コワイと言われているらしいのです……。
いやいやいや、前述の2人の方が、もぅよっっっっぽどですからね。



巻島さん最大の見せ場である、インターハイ1日目の山頂決戦。
王者との、互いを認め合ったクライマー同士のライバル決戦は、清々しいハイタッチから始まり、その内容も作中で一番王道的な熱いレース展開でした。

普段は冷静沈着で、ぶっきら棒な巻島さんが

「息も上がって…足もガチガチになってんのに、身体の奥が熱くなって止まんねぇっしょっ!!!!」

なんて、また言うもんですからね。

独特の走法でグワングワン揺れる巻島さんの作画も含めて、作中屈指の見応えある勝負だったのではないでしょうか。
何より見ていて、なんとも気持ちが良い戦いでしたしね。


あぁ…、でも一つだけ疑問があるとすれば……。

あのグワングワン揺れる走法……、風除けになるの?
{/netabare}



【総評】

私はこの9ヶ月間、あまり中だるみすることも無く、毎週思いっきり楽しんで視聴出来ました。
3クールを跨いでランキングしても、本作は自分の中ではトップクラスでしたね。

ただ、いつも良いヒキで終わるので、毎度毎度続きが気になって精神衛生上は、あまりよくありませんでした。
なので、これから本作を視聴しようかなぁと思われる方は、一挙放送等で全話を待たずに見れるのかと想像すると、私は羨ましくてなりません。

余談ですが、私は本作が終わったら即原作を大人買いして一気見しようと計画しておりましたが、すぐ秋に2期が放送されると聞き、まず100%アニメで楽しみたいと思い我慢することにしました。
1期の終わり方がアレなのでとても辛いのですが…。。。
2期でインターハイを全て描いてくれるのなら……、楽しみに待ちましょう。

秋の放送までに、未視聴の方も、もしご興味があればどうぞ。
私的には、王道スポーツアニメとして自信を持ってオススメ出来る1作です。

次回も、

小野田君の、「恋のヒメヒメぺったんこ」(アニソン)を歌いながらのハイケイデンスや、

レースをかき乱す最強のヒール御堂筋君が世界に羽ばたいていく様に、大いに期待しましょう。

はぁ…、3ヶ月…我慢出来るだろうか…。

それでは、長々と読んでいただきありがとうございました。



◆一番好きなキャラクター◆
『御堂筋 彰』声 - 遊佐浩二さん


◇一番可愛いキャラクター◇
『御堂筋 彰』声 - 遊佐浩二さん

投稿 : 2024/05/04
♥ : 40
ネタバレ

沙祈 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

弱虫(?)ペダル

アニメオタクの主人公が自転車競技部に入る話。
原作より作画は綺麗。たまに顎が尖がってるのが気になるぐらい。

某動画では妖怪扱いされている主人公・小野田坂道。
初心者でありながら化物染みたスタミナとケイデンスでインターハイまで出場する。
笑いながら追いかける主人公が怖い。

2年の先輩コンビと東堂、真波くんが好き。
もっと先輩コンビの登場増やして…。

OP、EDにはいるけども女の子の出番が凄く少ない。

途中から回想が多い。
インターハイ編はコースが長過ぎに感じる。面白いけども引っ張りすぎ。

Cパートが凄く面白い。
アニオリのだんだんオタクになってく今泉君好き。

主人公達が口ずさむ「恋のヒメヒメぺったんこ」は耳に残る曲。
自転車乗りながら歌う勇気は出ません!


22話までしか観てなかったけど、ニコ動で2期も合わせて一挙放送すると聞いて全話視聴。
23話から初見。

OP
01話~12話 リクライム(ROOKiEZ is PUNK'D)
13話~25話 弱虫な炎(DIRTY OLD MEN)
26話~38話 Be As One(チーム総北)

ED
01話~12話 風を呼べ(アンダーグラフ)
13話~25話 I'm Ready(AUTRIBE feat.DIRTY OLD MEN)
26話~38話 Glory Road(チーム箱根学園)

劇中歌
1話~3話,5話,11話,26話「恋のヒメヒメぺったんこ」

各話感想↓
1話 アキバにタダで行けるから
{netabare}運動部は乱暴。
頑丈な小野田。
謎シンクロ。優しい今泉くん。
45kmの距離がある秋葉原。
並走する今泉くん。
ストーカーみたいな寒咲さん。
Cパートで恋のヒメヒメぺったんこを口ずさむオタ泉くん。{/netabare}

2話 部員をふやすため
{netabare}ママチャリ20kgって重い。
逃げられない勝負。
勝負に観客は付き物。でもこの観客の女子うっとうしい。
秋葉原まで毎週通う小野田。
サドルを上げる寒咲さん。膝を伸ばしてペダルに足がつくぐらいがちょうどいい!勉強になります。
サドルでロスする力は60%。
レースはまだ終わってない!
似た者同士の今泉と小野田。{/netabare}

3話 僕は友達いないから
{netabare}ペダリング!ペダルをまわす事だよ。
立ちこぎできない小野田。
ペダルを回すケイデンス。
笑いながら近づいてくる恐怖。
細工してある自転車。フロントギアを小さくするとスピードが出ない。
追いついた小野田。
必死な今泉。振り子ダンシング!
今泉運悪い。
まぁいいかの言葉で過ごす小野田。勧誘されて嬉しそう。
鳴子登場!
小野田がアニメの布教を始めた。{/netabare}

4話 鳴子章吉
{netabare}ついてきた鳴子。
ママチャリに煙草が…。車を追い掛ける二人。
いつの間にかついてるもう1枚のギア。無断改造。風が弱点。{/netabare}

5話 総北高校自転車競技部
{netabare}購買凄い混みよう。鳴子一人分凄い量。縁起は大事や!
小野田くん運動苦手。
自転車競技部のみんなが走っている。
パンクした小野田。丁度いいところに寒咲さんのお兄さん!
1年対抗welcomeレース!60キロのコース!
全員エースの箱学!
ラブ☆ヒメ。オタ泉くんちゃんと観てる。{/netabare}

6話 ウエルカムレース
{netabare}レース開始!最初の区間は追い越し禁止。
回収車にビビる小野田。
ギアの枚数で劣る。
鳴子の似てないモノマネ。
チェーンが…。落車痛そう。
5分ぎりぎりで再スタート!{/netabare}

7話 追いつきたい!
{netabare}ロードレーサーにいきなり乗れる小野田!ボトル忘れてる。
ケイデンス30上げます!
無口先輩かわいい。
山が苦手な鳴子。
監督!転んだ。ハイテンション怖い。{/netabare}

8話 スプリントクライム!!
{netabare}笑って泣いてる。どっちだよ。追いついた!
監督回収されてた。
障害物にぶつかる小野田。
ドリームっしょ!{/netabare}

9話 全力VS全力
{netabare}鳴子直伝ダンシング!決まる!残り250!接触!
巻ちゃん、やっと素直に。
必勝ソング!ひーめ、ひめ~♪
主将もびっくりの山岳ステージは小野田勝利!ドリームっしょ!ミラクルっしょ!
田所先輩の無茶ぶり。
山岳賞のジャージ!ださい。
鳴子 vs 今泉の対決!
田所っち最近クマ化が進んでるっしょ。ダイエットが必要っしょ。いやいやないっしょ。{/netabare}

10話 ピークスパイダー
{netabare}いろいろなところが筋肉痛の小野田くん。
ポスターの裏の穴…。
個人練習。追い抜いて先に裏門に!3年は速い!
無期限レンタルのロードレーサー。
会話が続かない…。待ってくれる巻ちゃん。
壁を壊した秘話。
金城若い。
箱学!
東堂どんだけかけてるんだ。{/netabare}

11話 肉弾列車!!
{netabare}勝つまでやる気な鳴子。10周走って8敗!
10時からインターハイの予選!
先輩をおっさん呼ばわりする鳴子。肉弾列車!
ひたすらシンクロする鳴子と今泉。
偵察が来ていた。
御堂筋くんだ!キモッ!
真波くん!
ラブ☆ヒメ2回目。もう普通に観てるオタ泉くん。{/netabare}

12話 合宿初日!
{netabare}伊豆に合宿!サイクルスポーツセンター!
車酔い小野田くん。置いていかれる小野田くん。
真波くんと出会う小野田。ポカリでいいかい?話を聞かない真波くん。
2年コンビ好き。
4日で1000km!!!
坂が楽しくない小野田。巻ちゃん優しい。
小野田165km…。いいのか…?{/netabare}

13話 今泉と鳴子の1000km
{netabare}田所特性バーガー。量が多い。
鳴子優しい。
夜のが走りやすい。
そして風呂シーン。鳴子が死にそう。あれ小野田は!?
御堂筋やっぱきもい。
ナルシストな東堂。それでも好き。
遅れて来た真波。{/netabare}

14話 朝霧の再会
{netabare}ドジな小野田。あと610km!
真波と再開。堂々とした偵察。不法侵入。
仲良い今泉と鳴子。
すれ違いの会話。{/netabare}

15話 策略
{netabare}あ、小野田君やー。
インターハイを目指す小野田。
学年順から周回順に!
2年コンビの出番今回多い。無口先輩喋らない。
監督がまるで置物。
あと3周後にティータイム。{/netabare}

16話 一点突破
{netabare}絶望を突き付ける!
2年コンビの過去。無口先輩やっと喋った!!
この回観ると1年より2年応援したくなる。
夜間、追い抜き禁止。
パーマ先輩めっちゃ策士や!
成長していた小野田。
またお風呂。そしてオタ泉くん。{/netabare}

17話 最後尾の小野田
{netabare}足が限界なパーマ先輩。2年コンビほんと好き。
意見が合うの珍しい…?いつも意見合ってる気が…。
4人の勝負態勢。そして小野田の下ハンドル!
5人並ぶ。そして次回へ。{/netabare}

18話 全力の勝負
{netabare}2年コンビはもう足が限界…。肉離れ。涙腺崩壊しました。
4日目は雨。最悪な状況。
金城と田所1000km走破!
雨で滑る小野田。残り160km。
ペダルが壊れた小野田。抱え込む小野田。
パーマ先輩!めっちゃいい先輩。
今泉、鳴子1000km達成。
雨が止んだ!あと1周!{/netabare}

19話 新たなるスタート
{netabare}ロードレーサーで登校。そして歌い出す。
久々の女子。振替補修!
最後の授業は監督。英語の先生だった。あのおっさん名前あったんか!
インターハイのチームジャージ!!!意外性の小野田。
迷う小野田。のしかかる不安。
金城のテクニック凄い。
円陣シーン面白い。
箱根がインターハイの舞台!!
青八木先輩の言葉が分かる手嶋先輩。エスパーや!!{/netabare}

20話 真波山岳
{netabare}真波が言ってた委員長出た。
真波と委員長の過去。委員長の性格キライだから正直この二人はくっついて欲しくない…。
翼が生えた。

豪邸・巻島先輩。
アナログ派田所。箱根駅伝。過酷な道。120人走る道。
金城が巻き込まれて落車…。{/netabare}

21話 石道の蛇
{netabare}去年のインハイ!
福富のメンタルが弱いせいで…落車。これがなければ金城は…。
福富が尋ねてきた。珍しく可愛い東堂。{/netabare}

22話 インターハイ開幕
{netabare}さり気なく混ざる遅刻の真波。
御堂筋がインタビューに。弱泉くん!
ニヤケ笑いがきもい。動きがきもいよぉ。SEが人じゃない気がする。
緊張小野田。他校生優しい。
ファミレスで宿題。{/netabare}

23話 トップスプリンター!!
{netabare}理解されない自転車競技。
緊張しすぎな小野田。
パレードラン!
なんだかんだで仲よし3人。
スタートだ!スプリンターが皆飛び出した!仲悪い鳴子と田所先輩。
そして箱学のスプリンター。なぜ脱ぐ。
デブから筋肉に。
マジシャン金城。{/netabare}

24話 震える泉田
{netabare}単なるまつげやないで!!
福ちゃん下がってきた。
あと1km!強風地点。
過去の泉田。
言葉足らずな福ちゃん。
無口先輩久々に喋ったー。
ロケットマン鳴子やー!!!
肺がでかい田所。肺活量の化物だった。
鳴子が無理してコーヒーを…。{/netabare}

25話 負け
{netabare}ブロックすれば勝てそうな気がする。
田所先輩の過去。
鳴子の過去。ショタ鳴子可愛い。
5年もかかった勝利。
IHではよく喋る無口先輩。
風でコーンが…。
気持ちで勝った!田所先輩が1番!
無口先輩LINEでも無口…エスパー過ぎる。{/netabare}

26話 空が見える
{netabare}新OP!チーム総北のOP!
王者が道を開けた!
鳴子はボトル捨てたから給水できない…。先輩優しい。
喧嘩コンビ。
御堂筋虫食った!?
てっぺん狙うクライマー達!
東堂…知らない人だ!三下だなー。って失礼だな。でもカッコいい。
集団落車。絶望顔こわっ…。チェーンが…。おちつけ小野田。最後尾の小野田。
EDはチーム箱根!
久々のラブヒメ(映画)。メガネ率凄い。そして今泉も手に汗握って観ていた!{/netabare}

27話 山神東堂
{netabare}みんな疲れてる。
モブが何か名乗ってる。
森の忍者、東堂。7勝7敗!
勝負できなくて悔しい巻ちゃん。
いきなりの回想。
前後パンクの巻ちゃん。
勝負できる最後のレース…。
煽られても態勢戻す巻ちゃん。
まだ止まってた小野田。100人抜け!小野田。
伝染した…アブッ!。{/netabare}

28話 100人の関所
{netabare}残り99人!
杉元相変わらずうざい。
集中するほど恋のヒメヒメぺったんこ。
集団の壁!どうする小野田。溝の縁を走る小野田。危ない。
京都のチーム…御堂筋くんとご対面。
プレッシャー半端ない。
並走する御堂筋と小野田。
追いついた!大した初心者だぜ!
クライマーが入って嬉しそうな巻ちゃん。
モノマネ!{/netabare}

29話 山頂
{netabare}辛そうな山神・東堂。ほんとにいたファン。
巻ちゃんかと思ったらモブだった。
東堂 vs 巻ちゃん。嬉しそうな東堂。
館林は眼中になかった。
あと1km!
勝つのはどっちだ…!?{/netabare}

30話 荒北と今泉
{netabare}あと5分で勝負が決まる!
ガラの悪い荒北。
何度目かのいきなりの回想。
ヤンキー荒北。問題児。福富と出会う荒北。
借りた(無断)自転車で走り出す。
金城と福富が飛び出した!!!御堂筋も飛び出した。
猫凄く可愛い。でぶすぎるよ…。{/netabare}

31話 強者3人
{netabare}御堂筋が凄い加速してる。
残り150kmでエースに迫った。金城と福富、加速!!喋る余裕がある二人。
1位は誰だ!?
残り50!30!20!10!3チーム同着。強者の証!
マイクパフォーマンス。
真波は自転車に乗らないとダメなのか。
田所っち…体壊した!?{/netabare}

32話 希望の夜
{netabare}大丈夫かな。田所先輩。
小野田母も旅行に来ていた。よく喋る人だ。
みんな撮影。小野田…誰だ?
3分45秒後にスタートする小野田。
小野田の大役!3人を引っ張る役目。
2日目START!!!!
あれ…?田所先輩は。
委員長登場。差し入れ渡すつもりだった。
スタートできなかった田所先輩。{/netabare}

33話 ヒメなのだ
{netabare}無理して走る田所先輩。いつもの20%しか…。
苦しそうな田所先輩。手嶋と青八木が登って来た。
頂上まで3km…。何キロ押すんですか。反則でした。
他の選手も出発していた。一瞬で集団の後ろに…。待ってた小野田。
布教活動中。田所先輩も歌う。復唱。盛大に面白い。腹筋崩壊。
田所先輩こっそり知ってるじゃないですか。
上がって来たのは京都伏見だった。
無口先輩怖い。手嶋先輩流石。{/netabare}

34話 新開隼人
{netabare}新開 vs 御堂筋
御堂筋ってほんとに人間?
御堂筋抜いた!新開!
また回想。うさぎを轢き殺した…。{/netabare}

35話 勝利する男
{netabare}いつの間にか総北4人揃ってた!
今泉凄く疲れてる…。
ゴリラ扱いされてる熊本。いい情報ありがとう。
エースの金城が引く!
弱虫ペダルの弱虫って今泉の事だったか…?
演技派、御堂筋。なんで知ってる。
左側が抜けない新開。
箱学みんな仲良し。
鬼が出た!キャラ崩壊。
ラブヒメのイベントに参加する小野田と今泉。ついに歌ったオタ泉。{/netabare}

36話 最強最速
{netabare}残り70!謎の動きの御堂筋。
3番手の総北。登りで追いつかないわけないっしょ!
やっと小野田。もう熊本まで追いついていた。登り!キター!!!!!
田所先輩、自分から歌う言い出した!何回歌ったんだ。
男泣きの田所。
チーム総北6人全員が揃った!
また小野田が引く。休憩しないのか。
箱学がばらけている。{/netabare}

37話 王者交代
{netabare}スプリンターを捨てて行く…非情。
黙ってる東堂イケメン。
軍隊になる前は楽しそうだったのに…。
箱学にはお荷物などいない!!
ラブ☆ヒメ2期製作決定!{/netabare}

38話 総北の魂
{netabare}夏にインターハイやるなよ!食べて回復するダメ4番。荒北と新開の絆いいな。
やっと真波の出番!!!箱学揃う!!
来るか総北!
鳴子が支える小野田。支える今泉!やっと今泉の調子が戻った。そして田所の復活!!
ここで終わり!?{/netabare}

2015/08/28ニコ生1~10話一挙放送視聴 ↓アンケート
とても良かった:95.0%/まぁまぁ良かった:3.4%/ふつうだった:0.7%/あまり良くなかった:0.2%/良くなかった:0.7%

2015/08/28ニコ生11~21話一挙放送視聴
とても良かった:93.8%/まぁまぁ良かった:3.4%/ふつうだった:0.9%/あまり良くなかった:0.4%/良くなかった:1.5%

2015/08/29ニコ生22~32話一挙放送視聴
とても良かった:94.8%/まぁまぁ良かった:3.5%/ふつうだった:0.5%/あまり良くなかった:0.3%/良くなかった:0.9%

2015/08/30ニコ生1期 33話~38話 2期 1~4話一挙放送視聴
とても良かった:94.4%/まぁまぁ良かった:3.6%/ふつうだった:0.8%/あまり良くなかった:0.2%/良くなかった:1.0%

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2
ネタバレ

kakelu さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

回せッ!回せッ!死ぬ気でペダルを回せッ!!

1話の感想 ★★★ 3.0
坂道を登るオタク
{netabare}
絵やキャラは少年漫画らしい感じだね。
主人公は今のところかっこよくはないな。
これがどうせいちしていくのか。{/netabare}

2話の感想 ★★★☆ 3.5
坂道対決
{netabare}
サドル1番下とか、かっこ悪いな。
しかし、本当の位置があんな高いところなのか…
私もサドル上げてみようかな。{/netabare}

3話の感想 ★★★★ 4.0
まさかのデッドヒート
{netabare}
ママチャリであそこまでやるとは…
小野田は脱いだら凄いタイプのオタクなのか?
結局、自転車競技部に入るのかな?
それとも、アニ研にみんなが入ってくれるのかな?{/netabare}

4話の感想 ★★★★ 4.0
見えない壁
{netabare}
浪速のスピードスターは伊達じゃないってことか。
しかし、車道を走ることに小野田は抵抗があるみたいだが、車道走るの普通じゃね?
これは自転車競技部に入る流れか。{/netabare}

5話の感想 ★★★☆ 3.5
自転車競技部
{netabare}
鳴子は同じ学校だったんだな。
…まぁ、OPで何となく分かってたけど。
新キャラも登場!
ああいうウザイ系のキャラって何やかんや最後まで残るんだよな〜{/netabare}

6話の感想 ★★★★ 4.0
ウェルカムレース
{netabare}
ロードバイクとママチャリとでは、誰がどう考えても追いつけないないだろう。
でも、小野田もマイロードバイクGETか。
あれはどこからお金出てるんだろうか。
それとも、タダで貰えたんだろうか。{/netabare}

7話の感想 ★★★★ 4.0
トップとの差
{netabare}
あの監督、引き留めておいて早く行け、とは。
なかなか変なおじさんだ。
小野田は追いつけるのか。
監督のおかげで30〜60秒くらいは時間を作れたと思うが…{/netabare}

8話の感想 ★★★★ 4.0
ついに見えた
{netabare}
今話、そうそうに追いつけてびっくり。
もっと粘るかと思った。
そんで、鳴子がリタイアか…
2人のデッドヒートだ!{/netabare}

9話の感想 ★★★★☆ 4.5
山岳賞はどちらの手に
{netabare}
必殺技で見事、打ち破ったな。
しかし、初めてでロードバイクを乗りこなし、立ち漕ぎも出来るようになるとは…
実は潜在的に運動神経いいだろ?
ゴールしないと山岳賞は貰えないらしいが、今回はその頑張りを讃えておまけしてくれたのかな?{/netabare}

10話の感想 ★★★★ 4.0
先輩とのマンツーマン
{netabare}
巻島先輩、普通にコミュ障だった。
しかし、見た目に寄らず頑張り屋でいい先輩だな。
あんな人を見極められる大人になりたいよ。{/netabare}

11話の感想 ★★★☆ 3.5
インターハイ予選
{netabare}
先輩方から切り捨てられてると思いきや、他チームから情報を取られないようにするため、か。
あんなん言われたら否が応でも燃えるな!
Cパートでの今泉が面白かった。
友達が少ないからか律儀にアニメ見てるし、しかもちょっとハマりそうな雰囲気を醸し出してるやん。{/netabare}

12話の感想 ★★★★ 4.0
合宿スタート
{netabare}
巻島先輩!!
あんた、めちゃくちゃいい人だな!!
見た目だけだと気持ち悪い、もしくは変な敵キャラとでも思ってしまいそうだが、中身は他人思いの超いい人。
ただただ巻島先輩の事が好きになる1話だった。{/netabare}

13話の感想 ★★★★ 4.0
合宿2日目
{netabare}
今泉と鳴子はいいライバルになったな。
そこに、小野田がいないのが少し寂しいが。
山岳が次回、偵察に来るっぽいな。
どうなるのだろうか。
それにしても、山岳はラノベ主人公みたいだな。{/netabare}

14話の感想 ★★★☆ 3.5
真波くんと再開
{netabare}
真波くん、本当に主人公してるな。
坂を楽しいと思うあたりとか、幼馴染の委員長がいる当たりとか。
顔もかっこいいしね。
しかし、小野田は結構凄いんだな。
見た目じゃそう見えないけど。{/netabare}

15話の感想 ★★★☆ 3.5
先輩の策略
{netabare}
先輩、感じ悪!?
確か1000キロを走りきったら、インハイの権利が与えられるんだよな?
なぜ、蹴落とさなければならないんだ??
実は順位も気持ちだけでなく、リアルにも影響するのか??{/netabare}

16話の感想 ★★★★ 4.0
先輩を抜けるか
{netabare}
先輩も苦労したんだな。
しかし、こんな先輩が実際いたら嫌だな。
小野田は成長率がやばいな。
伸び代があるのは羨ましい限りだよ。
Cパートでは、ついに今泉がオタクの片鱗を出したな。{/netabare}

17話の感想 ★★★★☆ 4.5
インハイをかけて
{netabare}
この順位でインハイの切符が決まるんか!
私的には2年に行ってほしいな。
3年の先輩といける最後なんだから。
もしくは、全員で行ってほしい。{/netabare}

18話の感想 ★★★★★ 5.0
完走なるか
{netabare}
前半の先輩たちとの接戦には感動した。
凄く泣けた。
一緒に行きたいと思われる3年の人望もすごいよな。
肉離れとは運が無かったが来年こそは頑張って欲しい。
小野田もシューズとペダルを交換したおかげでギリギリ走破できた。{/netabare}

19話の感想 ★★★☆ 3.5
ユニフォームの重圧
{netabare}
2年を退け手に入れたユニフォーム。
そりゃ責任を感じるだろうな。
しかも、初心者だからな。
それにしても、主将はいい人だな。
スポーツマンって感じでかっこいい。{/netabare}

20話の感想 ★★★☆ 3.5
真波はインハイに出られるか!?
{netabare}
翼が生えるなんて…
流石、真波!
主人公だわ〜
しかし、インハイって変わってるんだな〜
目の前のことを全力で取り組むだけでは勝てないとは…{/netabare}

21話の感想 ★★★★ 4.0
去年のインハイ
{netabare}
箱根学園、セコいな〜
100%の悪意ではないけど、結果としてとんでもないことをしたな。
金城さんができた人じゃなかったら、ボコボコの重症になってもおかしくなかった。
今年こそは優勝して欲しいな。{/netabare}

22話の感想 ★★★★ 4.0
インハイ開幕
{netabare}
人生初試合がインハイとは、小野田は恵まれているな。
しかし、その分緊張や不安も倍だと思うが。
ついに、始まったな。
このインハイがこの作品の要だなからな。
さて、何話インハイにつぎ込むのか。{/netabare}

23話の感想 ★★★★ 4.0
スプリンター
{netabare}
直線距離を爆走か。
スプリンター、かっこいいなー。
花形なだけあるよ。
箱学のスプリンター、ムキムキでキモッ!!
しかも、掛け声アブだし。
アップを変形させたのかな?{/netabare}

24話の感想 ★★★☆ 3.5
泉田の筋肉
{netabare}
凄いストイックだな。
1つの試合のために全てを捨てる。
普通は無理だよな。
しかも、筋トレをし続けるなんて。
筋トレって本当にしんどいからなー。
それに対して、総北の必殺技そんなにかっこよくないな…{/netabare}

25話の感想 ★★★★ 4.0
残り1km
{netabare}
1kmを走るのに1話を使うか…
面白かったからいいけど。
しかし、まさか2人とも体格のせいで負けまくっていたのか。
それを乗り越え、強みに変えた。
さすがだな!{/netabare}

26話の感想 ★★★★ 4.0
この先、山
{netabare}
小野田ァァ!!!!
やってくれたな!!
せっかく託してくれたのに、それを落車とは…
巻き込まれたなら仕方がないが、これだと誰が仲間を引いていくんだ…
しかし、最下位!
小野田の得意分野だ。{/netabare}

27話の感想 ★★★★ 4.0
山神との勝負は…
{netabare}
山神さん、可哀想だな。
しかし、誰よりも悔しいのは巻ちゃんだよな。
よくあそこで踏みとどまれたな。
自分よりもチームを、その精神に敬意を払うよ。{/netabare}

28話の感想 ★★★★ 4.0
100人抜き
{netabare}
よくあの気色の悪い御堂筋くんを抜いたな。
走り方ふざけ過ぎやろ。
巻島さんからあんなにも期待されていたとは、小野田は気づかないだろうな。
小野田のおかげで巻島先輩がバトルできることを知らないだろうな。{/netabare}

29話の感想 ★★★★☆ 4.5
山頂を取るのは
{netabare}
熱い戦いだった。
巻島先輩もいい所まで行ったんだが、追い上げで体力の消耗が激しかったか。
しかし、山神との最高のバトルだった。
本当に小野田はよくやったよ。
もし、このバトルが出来なかったら2人とも後悔してただろうからな。{/netabare}

30話の感想 ★★★★ 4.0
荒巻 vs 今泉
{netabare}
荒巻、グレてたのを救われたんだな。
だから、尊敬してる、と。
やはり主将ってのはすごいな。
どの主将もこんなに凄いもんなのか?
高校時代、どの主将もこんなに立派やった記憶ないぞ?{/netabare}

31話の感想 ★★★★ 4.0
1日目の勝者
{netabare}
3者同着とかありえるか??
センサー部分がコンマ以下も合わないと行けないんだぞ。
でも、御堂筋に負けなくて良かった。
負けるならまだ箱学なら許せる。
田所さん、どうしちゃったんだ。
別に怪我とかはしてないとおもうけど…{/netabare}

32話の感想 ★★★★ 4.0
2日目にむけて
{netabare}
おいおい今泉まで不調とは笑えないぞ。
ただでさえ田所さんがピンチってときに、戦意喪失はないよ。
しかし、小野田、鳴子、金城さんの3人はやる気満々だな。
鳴子、本当に良い奴だよ。
2日目は田所さんが来てないぞ!
どーしたんだ!!{/netabare}

33話の感想 ★★★★★ 5.0
田所さんを切り捨てる?
{netabare}
今回は最高に面白かった。
急に歌い出すとか訳が分からんわ!
しかし、ヒメヒメってw
意外すぎるよ。
この作品って、ヒメをリスペクトしすぎでしょ。
しかし、歌に意識が行ったおかげで田所さんも徐々に走れるようになったな。{/netabare}

34話の感想 ★★★★ 4.0
箱根最速の男
{netabare}
アブよりも強い男がいたのか。
なんかナルシストっぽかったけど、見た目よりもなかなか優しくそして強い男だった。
このスプリント勝負の勝ちが決まったな。{/netabare}

35話の感想 ★★★★ 4.0
弱点を克服できるか
{netabare}
新開くんが好きになった1話だった。
しかし、鬼になった瞬間舌を伸ばすのはどうかと思う。
絵面的に。
御堂筋くんは策略が失敗したが諦めないね。
1番プライドが高そう。{/netabare}

36話の感想 ★★★★ 4.0
スプリント勝負、決着
{netabare}
御堂筋くんは何を背負ってるんだろうか。
意外と優しいもの背負ってそう。
小野田は見事役目を果たしたな。
1人で田所さんを運ぶのは体力を使っただろうに。
やはり主人公!!
やる時はやる男だ。
Cパートのアブがただただ痛いやつだった。
筋肉と会話して、ご褒美がアブって何?w{/netabare}

37話の感想 ★★★★ 4.0
箱根、分裂?
{netabare}
お荷物言っといて、箱根にお荷物はいないってどーゆことや。
激励のつもりなのか?
もしそうなら、どれだけ口下手なんだよ、福ちゃん。
京都伏見と箱根の1体1やな。
{/netabare}

38(最終)話の感想 ★★★★ 4.0
総北の巻き返し
{netabare}
総北って根性のチームだよね。
別に上手い選手が多いわけでなく、ただガッツだけでのし上がるチームだ。
そういうチームの方が燃える!
インハイの残りがすごく楽しみだ。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 9

73.2 6 千葉アニメランキング6位
大正オトメ御伽話(TVアニメ動画)

2021年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (239)
704人が棚に入れました
時は大正——。事故がもとで母と右手の自由、父の期待を失い田舎に養生という名目で家を追われた青年・珠彦。世の中の全てに嫌気がさし、引き籠もりの厭世家となり果てていた珠彦のもとに、夕月という少女がやってきた。彼女は父が珠彦の世話をさせるため買ってきた嫁で…。

声優・キャラクター
小林裕介、会沢紗弥

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

女性ってすげえな

桐丘さなさんがジャンプスクエアで連載していたらしい作品。
高校生の頃はスクエア大好きだったのに、もうずっと読んでいないから知らなかった。

事故で右腕が使い物にならなくなったせいで死んだことにされた珠彦はやさぐれていたわけだが、夕月が人身売買のような感じであてがわれることから始まる。

彼女の純粋な優しさによって珠彦の心の扉が開いていき、限界を感じながらもできることをやろうとする姿勢も出てくる。
さらに、彼女が来てから人間関係の構築も上手になっていく。

女性の芯の強さが描かれた作品でもあるのかなと思った。愛って素敵。
お互いに相手を思いやるラブストーリーで割と好きだった。
父親は気に食わないが。


OP
オトメの心得 GARNiDELiA
ED
真心に奏 土岐隼一
戀ノ歌 白鳥ことり(伊藤彩沙)
挿入歌
月夜ノコトリ 白鳥ことり(伊藤彩沙)
OPはらしさが溢れていた。
真心に奏の編曲はクラムボンのミトさんとは時々、アニソンで見かけるとなぜか嬉しい気持ちに。
ことりちゃんの楽曲は原作者が作詞とは気合い入ってますね。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
時は大正--。金持ちの家に生まれ、何不自由なく育ってきた志磨珠彦は、大事故に遭い、右手の自由と父の期待、そして母を失う。養生という名目で田舎に厄介払いされ、いつしか世の中すべてを嫌う厭世家(ペシミスト)になっていた。そんな彼のもとへ、夕月と呼ばれる少女がやってくる。珠彦の世話をするために父があてがった、妻だった。最初は夕月をうっとうしく思っていた珠彦だが、次第にその笑顔と優しさに心を開いていき--。果たして、二人は本当の夫婦になれるのか。大正ノスタルジック・ラブストーリー、開演!
出演 小林裕介, 会沢紗弥, 宮本侑芽


1. 夕月 来タル
大正十年。事故であらゆるものを失い、山奥に追いやられた志磨珠彦。世を嫌うペシミストとなった彼のもとへ、ある日、白無垢の少女がやってくる。彼女の名前は夕月。珠彦の妻となるべく、父親に買われてきた少女だった。冷たく突き放すも、夕月は甲斐甲斐しく接してきて……。朽ち果てかけていた珠彦の生活が、一変する。

2. 珠彦 死ス
年が明けてもなかなか慣れない夕月との共同生活。珠彦は、彼女を意識しては気恥ずかしさに包まれる毎日を過ごしていた。そんなある日、父親から便りが届く。兄と姉に縁談が持ち上がったというめでたい内容だった。だが、自分への通達に言葉を失う。動揺を隠せない珠彦はふさぎ込み、食事もろくに取らず体調を崩してしまう。

3. 黒百合ノ娘
珠彦の屋敷に妹の珠子が押しかけてきた。志磨家随一の才女でありながら人を食ってかかる珠子に、珠彦は頭を抱えるばかり。案の定、珠彦に突っかかったり、夕月をからかったりとやりたい放題。それでも夕月は屋敷が賑やかになったことを喜び、珠子と打ち解けようとする。一方、珠子には兄のもとへ身を寄せる、ある事情があった。

4. 幸セハ月明カリノ下ニ
珠子が夕月にすっかり懐いたことで、珠彦の屋敷はますます賑やかになった。そんな中、夕月が熱を出して倒れてしまう。青ざめる珠彦。だが、手際よく看病する珠子に対して、狼狽するばかりでなんの役にも立たない。それでも夕月のために行動しようとするが……。図らずも、夕月が隠すもう一つの“悩み”を知ってしまう。

5. 九月一日
医者を目指すといって、急に荷造りを始めた珠子。神戸で病院を営む叔父のもとへ行くというが、突然の報告に珠彦も夕月も困惑するばかり。夕月は、珠子を送り出す前に三人で川の字になって寝ようと提案する。珠彦もまた妹を勇気づけようとするのだが……。そして珠子が去ろうとする一方で、珠彦の家には不穏な影が迫っていた。

6. 悪イ娘
栞を取り戻すために、珠彦は村はずれにある綾の家を訪れる。だが、そこで見た光景に畏縮し、引き返してしまうのだった。翌日、再び綾の家を訪れた珠彦は入浴中の綾と鉢合わせになり、さらに彼女の弟たちに勉強を教える羽目になる。夕月には栞のことも、綾のことも隠していた。罪悪感に苛まれ、正直に話そうとするが……。

7. 珠彦先生
珠彦のもとへ綾太郎たちがまた勉強を教わりにやってくる。今度は村の子どもたちも一緒だった。珠彦の授業は評判となり、さらに生徒が増えていく。先生と呼ばれることに引け目を感じる珠彦だが、教え方を褒められるのは満更でもない様子。そんな中、綾もやってきて夕月と二人きりになろうとする。一方、珠彦はある決意を固めていた。

8. 珠彦 学校ヘ
復学を決意した珠彦。父親からの連絡はなかったが、神戸の叔父が援助を申し出てくれたことで、心置きなく編入試験の勉強に励むことができた。すべては夕月を守るため。閉じこもっていた時間が動き出そうとしていた。一方、夕月は大好きな歌手・白鳥ことりが近くにやってくると聞いて大はしゃぎ。珠彦もことりを見に行くことになり……。

9. 策トコトリ
憧れの白鳥ことりがやってきたことに驚きを隠せない夕月。彼女がここへきた理由は、夕月に「恋愛とは何か」を尋ねるためだった。恋する乙女の応援歌を作っていることりは、恋愛中の珠彦と夕月を参考にしたいといい、曲が完成するまで居候することに。一方で、そんなことりを避けるかのように、策は珠彦の屋敷から遠ざかってしまう。

10. 夕月 東京ヘ行ク
女学校時代の友人・美鳥が結婚することを知った夕月。めでたいことだが、夫の故郷である九州へ行ってしまうといい、二度と会えないかもしれなかった。最後にちゃんと会うべきだという珠彦の勧めで、夕月は一人、美鳥が住んでいる東京へ向かおうとする。二人は夕月が帰ってきてからの“約束”を交わし、名残惜しそうに別れるが……。

11. 夕月ヲ求メテ
いてもたってもいられない珠彦は、夕月を捜すために綾を連れて東京へ向かう。汽車は使えず、長い道のりを歩かなければならない。東京に近づくにつれて、地震の影響は色濃くなり、ようやく辿り着いた東京にかつての面影はなかった。珠彦は東京駅で珠子に再会するが、叔父の珠介にこの惨状で人捜しは難しいと告げられてしまう。

12. 春ノ嵐
地震の前、夕月は珠彦に伝えたい気持ちを伝えきれず、離ればなれになったことを後悔していた。そして火災が広がる中、逃げ惑いながら強く想う――なんとしても生き延びて、珠彦に会いたい、と。脳裏に去来するのは、珠彦と過ごした優しい日々。募る想いは今にも張り裂けそうで……。珠彦と夕月、二人の願いは叶うのか。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 13
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

おおむね祖父母らの青春時代

原作未読


明治末期生まれ男女の恋物語。
大正時代に抱く印象。我らアニヲタ勢なら『はいからさんが…』『サクラ大戦』最近だと『鬼滅の刃』あたりが教科書になりましょうや。“大正浪漫”に抱く漠然としたイメージは共有されてそうな気がします。本作は見事その範疇にありそうな雰囲気。

年表でしたら第一次世界大戦から始まって関東大震災で終了のイメージが強い。大戦バブルからの恐慌、米騒動やら大正デモクラシーやら15年と短いわりには濃ゆいです。
この15年。現在(2022年)から逆算すると15年前(2007年)はkalafinaが結成しサンドウィッチマンがM-1優勝した年ということですからついこの間のような体感。今年を昭和初年度扱いするのなら『アクエリオン』『エウレカセブン』『シャナ』『ハルヒ』『ひぐらし』なんて明治時代の遺物ということになるわけです。

本題に戻ります。
サンドウィッチマン同様にヒロイン立花夕月(CV会沢紗弥)は東北からの上京組。岩手は遠野出身。貧困にあえぐ東北地方やら身売りなどの時代背景を踏まえてます。そんな夕月と事故で負った障害が原因で父から遠ざけられ厭世的になってる志磨珠彦(CV小林裕介)のもとにきてさあどうなるやら、の全12話。
投げやりなボンボンの傍らですべて受け入れる菩薩のような夕月という構図となっており、こりゃ甘えたくなる願望をくすぐるなあとまずは夕月を堪能しながら、一方で厭世GUY珠彦の成長物語も楽しめる仕掛け。1クールながら構成も無理なく良いとこで区切ってるし、冒頭で嫌キャラだったのが無理なく浄化されてくし、全体を通して優しい時間が流れてると感じる作品です。

というわけで本作魅力のウエィトけっこうを占める夕月さんなんですけど自分にはそんな響かず。従順すぎるというか良い人過ぎるのが理由。一歩下がって…みたいな価値観が色濃かった時代ではありましょう。しっかりアニメをみてれば珠彦さんとお互い想いあってるのもわかります。

 {netabare}金銭不要のメイド喫茶を100年前にやってみた{/netabare}

シンプルに純粋な女の子が苦手なだけです。いや違うな…現実に存在しないファンタジー女子だから良いという発想にはなれないが近いかも。御伽噺と銘うってますしこのような恋愛話もまたひとつの御伽噺とする懐の深さが必要でした。



※ネタバレってほどでもないけど

■続きについて

{netabare}昭和編ってのもあるみたいですね。きっと戦争は避けて通れないんでしょう。明治最後期生まれだと支那事変~真珠湾期で30歳前後となるわけで、障害持ち珠彦の出征はないでしょうがのほほんとはしなさそう。それでも続き気になります。{/netabare}




※無駄話

■歴史上の出来事とみるか自分事と見るか

なにせ100年前の時代なんでもはや歴史上の一コマなんだけど…

{netabare}つい最近まで大正初期生まれの私の祖母と嫁さん方の祖母も似たような年齢でご存命だったりで身近であり繋がってる感覚があります。祖父母たちの青春時代ってイメージ。
小学生の時、“祖父母若かりし頃の郷土を調べてみよう”なる課題があって往時のことを直接聞く機会もありました。街並などのインフラだけでなく考え方や世相も聞いたりなんかして。要は見聞きした話とそれほど離れてない物語だったと言いたいわけです。{/netabare}

{netabare}ついでに当家は本家分家なんて語が日常会話の中にあり、父方の祖父母宅を訪問の折には正座で指揃えて頭深々と垂れてご挨拶してました。志摩家のノリをあながちわからんでもないという(笑){/netabare}


■貧困に苦しむ東北地方の農家

年代に繋がりを感じれば地域に繋がりを感じることも。夕月さんは岩手県遠野のご出身。

{netabare}彼女は親にではなく自ら家を出たわけですが、一般的に身売りといえば“FROM東北”は鉄板です。たしか『貧困に苦しむ東北地方の農家』みたいなキャプションで大根をかじる子供たちの写真(昭和初期)というものがありまして、教科書にも載ってたぶん覚えてらっしゃる方もいるかも。あの写真がまさに“遠野”で撮影されたものだった気がします。作者それ知ってたのかしら?
世界恐慌、不作による飢饉、朝鮮半島や台湾への持ち出し等で最もあおりを食らったのが東北でした。女子の身売り年齢はおそらく想像されているのより若いです。年端いかない6歳~8歳。『鬼滅の刃遊郭編』でも置屋にちびっ子いたと思いますがあんな感じ。姉や妹が売られていった東北出身の次男坊三男坊は“なんとか食える郷土(クニ)”にしようと波高い周辺国の安全確保へと軍隊を志願します。なにせ満州は一大穀倉地でしたから…大根かじらんでもよくなると思ってたんですね。
そして都会出の将校さんに身の上話をするわけです。例えば人形を手向けに泣きながら連れていかれた幼い妹の話なんかをです。そんなん積もり積もってこれじゃあかんと決起したのが二・二六事件といったところでしょうか。
昭和の大事件も元を辿れば困窮した田舎の惨状を憂えてという一連のストーリー。夕月さんの笑顔の裏に苛烈な東北の窮状があると思うと涙こぼれそう。

自身に置き換えれば、二・二六の少し手前に母方祖父は近衛兵やってたりそのちょい手前昭和初期には父方祖父は女中付きで東京の大学に通ってた頃。おおむね珠彦塾に通うガキンチョらと同じくらいの学年でしょう。
関東大震災では現在の復興大臣みたいなことやってった後藤新平しかり二・二六で斃れた内大臣斎藤実しかり同郷だったりする。そんな斎藤実の墓所の隣の区画(つまり一等地)は我が一族のお墓が立ってたりするわけで。{/netabare}


そんなこんな繋がりを意識できるとあながち夕月さんもファンタジーなのかどうなのか怪しくなってきます。うちのばあさんは両方とも凛としてました。かたや地主に嫁いだ農家の娘。かたや商家に嫁いだ武家の娘。
そういった意味では夕月さんの背筋の伸びっぷりは明治女のさまを見せてくれます。自分の事より孫の事を考えてる節があってめっちゃ優しいのに怒る時は確実に急所突かれるのよね。きっと夕月はそんなばあちゃんになりそう。うちのじいちゃんみたいに珠彦も口数少ないじいちゃんになりそう。
なんだかんだ楽しかったです。



視聴時期:2021年10月~12月 リアタイ

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2022.02.05 初稿

投稿 : 2024/05/04
♥ : 29
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

人間合格

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
大正時代を舞台にした、優しい雰囲気の恋愛モノ。

基本、ギャグ要素も少なく、一途な純愛でもあるので、途中、ひょっとしたら飽きを感じるかもしれません。その辺は制作も分かっていて、新キャラを出したり、事件を起こしたりして、なんとか展開を生み出していましたね。

凄く面白いってわけじゃないんですが、クオリティは終始安定していて、わりと見やすい作品だと思います。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
あからさまな太宰オマージュなので、こんなレビュータイトルにしました(笑)

基本的には、平和で安心安全使用の恋愛モノ。が、設定自体はなかなかキツイもので、終盤はシリアスを挟もことから、これは多分、アニメ化に際して原作をだいぶマイルドにしたんだろうなと感じた(原作未読)。

それは、原作のタイトルが「大正処女御伽話」にも関わらず、アニメでは「オトメ」に表記を変えていることからも分かる。まあ、そういう改変は、「万人受け」という点では一定の成功をしていたと思う。

ただ、個人的には、志磨珠彦をもう少し魅力的にしてほしかった。デレるのが早いというか。本来、彼の歪んだ家庭環境であれば、もっと人格が曲がっていても良さそうなものを、わりと序盤から良い人だった。

夕月と付き合うなかで徐々に「人間らしく」なっていくべきところが、わりとアッサリいってしまった。いくら真人間に近づこうと、ふとした瞬間に「陰」が表れるような、そんな不安定な人物だった方が、作品に深みは出たと思う(関東大震災で、夕月が死んでたら自分も死ぬとガチで言ってた場面があったけど、ああいうのが彼のキャラクターだと思う)。

これは、志磨珠子にしても渥美綾(リョウ)にしても白鳥策(ハカル)にしても同じで、色々複雑な事情や心の傷があるわりに、わりとあったり、1話か2話で救われてしまうものだから、どうにも軽くなってしまう。まあそれを「明るさ」「平和さ」と捉えることも出来るから、好みは分かれるところだろうけど。

自分が好きだったのは、志磨珠彦と白鳥策の関係性。真面目過ぎる珠彦には、策のようなフザケタ友人が必要なのだろう。

「人間失格」だった珠彦は、策から明るさを、綾から強さを、夕月から愛を。自分にないものを周りの人から取り入れていくことで、「人間合格」となる道のりを歩んだのだろう。

今後はおそらく、実家との対立。そして、和解、もしくは、自立という流れになるのかな。2期があれば、気になるところではある。

ちなみに、夕月がすいとんを、「ひっつみ」と言っていたことから、彼女が我が郷里、岩手県出身だろうことはすぐに気づきました(笑) 

余談ですが、以前、あるテレビ番組で、「全国の県庁所在地の駅前で困っているおばあちゃんがいるとき、助ける人数の比率」を調査していて、岩手県が全国1位でした。だから岩手はね、夕月のような良い人多いんですよ♪ 是非、嫁や旦那を探しに来て下さい(笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
大宰っぽい? 処女をオトメに変えたのは作風的には英断。ラブコメかな。ひっつみ? あれ、地元近い? 全国的にはすいとんだよな。好きになりたい、という設定はよい。

2話目 ☆3
着物を買う。エスカレーター、日本橋の三越だっけか?

3話目 ☆3
妹登場。12歳に完敗(笑) 漏らして、お姉さん能力発動。

4話目 ☆3
巨乳。そして、迷走。ゆず、良い娘すぎるな。なるほど、本当にダメな男を見せといて、成長か。

5話目 ☆4
リョウ、妾に本当になりそうで(笑) 金で買われる可能性があるわけだしな。奉公することに、新しい夢を与える。なんでこんな時にイチャついてんの?(笑) 弟から、大人の男へ。

6話目 ☆3
高等学校編入。白鳥との友情か。唯一、小鳥ちゃんの話をしない存在な。愛妻弁当の勝利(笑) 関西人のノリは、友彦にとって必要かもな。

7話目 ☆3
ことりちゃん、メッチャ良い子やん(笑) 勉強より、小鳥ちゃん(笑) 下ネタは時代を超える(笑) スポーツならともかく、音楽でドクターストップはな。

8話目 ☆


9話目 ☆


10話目 ☆


11話目 ☆4
関東大震災か。当時の建築物、インフレ、対応できる組織の力。今とは比べ物にならないんだろうな。日常の大切さを思い知る。

12話目 ☆3
夕月サイドの気持ち。めっちゃキス(笑) 
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 26

72.3 7 千葉アニメランキング7位
みつどもえ(TVアニメ動画)

2010年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (923)
4724人が棚に入れました
人が苦しむ姿が好きなサドの長女みつば、おっぱいが大好きで小学生離れした運動能力を持つ次女ふたば、暗いオーラを出すガチレンジャー好きで愛読書はエロ本の三女ひとはといった三つ子と、個性豊かなクラスメイトや先生によって繰り広げられるドタバタストーリー。

声優・キャラクター
高垣彩陽、明坂聡美、戸松遥、下野紘、斎藤千和、豊崎愛生、大原桃子、葉山いくみ、三瓶由布子、山本和臣、茅原実里、内田彩、井口裕香、斎藤桃子、井上喜久子、天田益男

蒼い星 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

毎度お騒がせします。

アニメーション制作:ブリッジ
2010年7月 - 9月に放映された全13話+特別編1話のTVアニメ。

原作は、『週刊少年チャンピオン』から『別冊少年チャンピオン』に移籍して連載されている、
桜井のりおによる漫画作品。あと一回で原作は最終回です。
監督は太田雅彦。

【概要/あらすじ】

埼玉県上尾(あげお)市にあるという市立鴨橋小学校6年3組に在籍している、
日本一似ていない三つ子の姉妹が主役。

丸井みつば … 長女。女王様気取りでサディストだが弱キャラ。素直になれないツンデレ。あと、雌豚。

『グシャッってしたいグシャッって』
『ふふ…まだガキね 見られる悦びを知らないなんて…』
『なによ…』
『ありがたく思いなさいよ!!』

丸井ふたば … 次女。一人称は「小生」無邪気なオッパイマイスター。残念な頭脳に最強のフィジカル(人間凶器)

『反省の色よりパンツの色っス』
『おっぱいください!!』

丸井ひとは … 三女。クールな暗ガール。人見知りで表情が怨霊。エロ本愛読者。勉強は出来るが運動音痴。

『~なんて無意味だし不必要だよ』
『こ……この……泥棒猫…』

他には子どもたちからナメられっぱなしの担任の矢部智・23歳、変わり者揃いの6年3組の児童など。
そして、やはり変わり者な父兄たちも交えて織りなす、シモネタ成分が混入した変態学級コメディです。

【感想】

OPで登場人物全員がダンスしてるのを観て、昭和時代にそんなことやってたドラマがあったな?とタイトルに反映。
原作漫画は、ハタチそこそこの可愛いお姉さんが変態ロリコメディを描いてるってことで10年ほど前に話題に。
女児が、パ○ツとか○ラとか連呼してミニスカでM字開脚したりしていますのでイロモノであることは否めないですね。
大人がやったら露出狂やらセクハラや犯罪になることを子供キャラがやることでフリーダムなイメージ。
そのとばっちりで若干の大人キャラが酷い目にあっていますが。

作品そのものは会話の行き違いの誤解から生じる各キャラの反応の捻じれを楽しむ、
お笑いコンビ・アンジャッシュが得意とする勘違いコントが面白く、休載を挟んだものの11年間という長期作品に。
アニメ監督である水島努が、自分でやってみたかった作品の一つとしてカウントしています。(アニメ版も褒めている)

アニメ版は普通にハイテンションギャグとして面白いのですが、

・たたみかけるようなテンポが不足している。
・キャラデザが良くない。

の二点で不満を持っている原作ファンも存在しています。

確かに。原作より丸っこくて潰れているキャラデザに不満が持たれるのも理解できます。
アニメよりも原作のほうが三つ子が美少女なのは事実なのですが、
その原作も時期によって絵柄が変化していますので絶対視は出来ませんけどね。

このキャラデザの意図はなんなんでしょうね?
ネタがネタだけに真性のロ○コンが寄ってこないように、
少女の可愛さよりも元気っぱいな子供の健全エロスの強調が目的かもしれませんね。

原作初期は作者が大ファンである『浦安鉄筋家族』の影響が強くて、そこから自分のカラーを確立した感じ。
アニメの第2話は、その原作初期から拾っている下品すぎるネタで視聴続行のハードルになってる感じ。

アニメ化された第1巻~第5巻のなかで拾われてないエピソードが多く、
何故によりにもよって作中で一番汚いエピソード2つを使用したのか疑問。

敢えて第2話を無視すれば、面白い原作漫画を『みなみけ』のスタッフが手掛けたコメディアニメとして、
十分な満足感を得られるだけに、ちょっと惜しいなという気がしました。


これにて、感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 28

らしたー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

汁気たっぷりの6年3組

--更新(7/22)--

連休を利用して原作コミックス(既刊12巻)を読んでみました。

アニメは脚本的には原作に非常に忠実。
キャラデザの方向性が賛否あるようだけれど、まあ、どっちも好きかなと。
みつばの雌豚度合いはアニメのほうが格段に上。下腹部的な意味で。
年頃の女の子があれだけ体重をネタにされて、
それでも女王たらんとする姿には感動すら覚える。
なんという愛されキャラ。

血とか汗とかよだれとかに対する愛着は原作もまったく同じ。
この作者はどうしてここまで人体的な汁気にこだわるのだろう。
個人的にはすごくシンパシーを感じてしまうけれど。。

なんだかんだで杉崎、吉岡、宮なんとかの3人が魅力的。
単純なサブキャラという以上の存在感を放っている。

そしてたぶん、これはリアクション芸を楽しむ作品なんだろうと。
そう確信した。

--更新ココマデ--


※二期にあたる『~増量中』までを含めた感想

原作者の桜井のりおが若い女性であるという事実。
しかも連載開始時は二十歳そこそこの若さだったはずである。

まずそのことに感動を覚えるし、同時に日本の二次元コンテンツ産業の骨太さの一端を垣間見たような、切なくも頼もしい気持ちになってしまうのである…。
こーいうのを描ける女性作家がちゃんといて、それを商業ベースで展開するだけの懐の深さをもつ日本という国が、なんだかたまらなく好きだ。

基本的にこう、よだれとか鼻水とか鼻血とか汗とかおしっことか、およそ体から分泌される液状のもの全般に対する、愛着が感じられる。もちろんいい意味で。
結局、「つけてる下着にこそ意味がある」という発想も、そういった身体的な汚れと密接な位置関係にあるからこそなんだろうなあ、とか、脱いだパンツが少し汚れてたりにおったりするほうが好きなんだろうなあ、とか、相当どうでもいいことを真面目に考えてしまった。

お下品なのは間違いないのだけれど、けして野卑な感じはせず、カラっと晴れた低俗さを貫けているのはすごいな、と。

個人的にはみつばと杉崎の、はてしなく徒労感の漂う掛け合いが好き。
杉崎にかぎらず、全般的にサブキャラたちの絶妙な立ち回りが三つ子姉妹の魅力をうまく引き出している面が強く、結果として6年3組という「学級」そのものを物語の主体として落とし込むことに成功しているように思う。

特定のキャラが汚れ役になるのではなく、エピソードに応じてどんな人物も容赦なく汚れ役をやらされるところは、なんか新しい。いつ誰が汚れ役に指名されてもおかしくない独特の緊張感が漂っている。

この、「単純ないい子ちゃん」を許さない作品態度の根底には、さらけ出したら人間いろんなものが出てくるよね的な、滑稽なまでにリアルな人間観あるような気がする。それこそ、アイドルだってオナラするんですよナニ夢見てるんですか、というミもフタもなさに通じる何かが。

そういう意味で、キャラ設定というものに過剰な潔癖さと夢想を求めがちな男性思考ではなかなか描けない世界なのかもしれない。それを小学校を舞台に表現しちゃうところも含めて、受容できる人とそうでない人がパッキリと分かれそうな作風ではある。

声を大にして傑作と呼ぶには、自分の中の良心めいたアレが邪魔をしちゃうのだけれども、意味不明なエネルギー感といい、ブレることのない低俗路線といい、いい感じに世の中をなめくさった軽快な何かに仕上がっている気はした。


たくさん恥をかいて成長すればいいと思います。子供も大人も。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 13

ともか さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

小学生の頃って自分もこんなだった?? …ナイナイw 乂(^_^;)

暴走する小学生3姉妹が面白い(らしい)という予備知識だけで視聴。
全13話+番外回1話。


丸井家の小6三つ子姉妹が繰り広げる、
単話形式の日常ドタバタコメディ。
「日本一似てない問題児三つ子姉妹」が主役となって
1話につき4本立て(くらい)でネタを連発してくれます。

テンポは良いのだけれど、
類似したネタが繰り返し出てくる点は少々マイナス点。


◆登場キャラの顔ぶれ(初登場が早い順)
みつば(長女):ちょっとおませなサドガール
ふたば(次女):ちょっとスケベなマッスルガール
ひとは(三女):ちょっと不思議な暗(あん)ガール

信也:…たぶん優等生…(のちに⇒優等生改め変態)
雄大:健康優良児
咲子:オカルト大好き少女
丸井草次郎:ちょっと不審な三つ子パパ
ゆき:争いごとがきらいで、恋話が好き。眉毛がトレードマーク
宮下:6年3組で唯一の常識人。面倒見の良さが後に災いする事を
   彼女はまだ知らない…。
みく:みつばのことが大嫌いなブルジョワ。

※他にも、ヘタレ教師やマヌケ教師等登場します。


こんなキャラたちのギャグの勢いが強烈で、
「やりすぎなくらいが良い!」と言う感じ^^;
ただ、わざとらしい汚ネタが多く(特に序盤)、
不快になる話があったのも否めない。

↓こんなくだらないネタでワイワイ騒いでいます。
・チクビ(ハムスターの名前)
・おしっこ
・パンツ
・おっぱい
・ブラジャー
・ゴキブリ
…etc.

ただ、考えてみると、
(程度はさておき)自分が小学生の頃も似たようなものだったのかも?
と、思えなくもないw^^;

そうだとしたら、周りの人たちに迷惑かけてたんだなぁ…って
今更ながら反省してみたり( 〃..)


あと、みんな凄まじい暴れっぷりだけど、
実は思いやりのある良い子たちですよ^^
と、付け加えておきます。


作画はかなり独特な感じで、
キャラは異常に丸顔、
人物・物の輪郭が黒の線でくっきり描かれます。

好みが分かれるところだと思うけれど、
個人的には好きじゃない。。

どこか古い感じがするキャラ作画でありながら、
動きは滑らかで、キャラが喋るとおりに口が動く等、
映像は新しい技術が使われているようです。


音楽はOP曲が印象的で、ED曲も悪くないです。
OP曲:「みっつ数えて大集合!」
ED曲:「夢色の恋」

9話特殊ED:某有名クラシック曲に、氷上を滑る次女の映像
最終13話特殊ED:「夢色の恋(弾き語り)」


番外の1話は本編と全く変わらない調子の話で、
特に「必見」というような変わったネタもありません。



暴走&汚いネタも気にならない、という方で、
頭を空っぽにして楽しめる、勢いだけで突っ走る作品を
お探しの方にオススメできると思います。

子供には見せないほうが良さそう。
リアルでこんな子供が増えたら困りますしねw^^;

投稿 : 2024/05/04
♥ : 22

65.7 8 千葉アニメランキング8位
ゼーガペイン ADP(アニメ映画)

2016年10月15日
★★★★☆ 3.7 (32)
160人が棚に入れました
千葉県の舞浜南高校に通う「ソゴル・キョウ」は、幼なじみのGF「カミナギ・リョーコ」やケンカ仲間の悪友たちに囲まれて、たったひとりの水泳部を再興する為に奮闘していた。日々の生活に小さな不思議がいくつも重なり、やがてキョウは世界の秘密に気付いてゆく。くり返される日常――――それはまさにループする世界だった。

実験場として世界を改変しようとするガルズオルムと、永遠の夏に閉じ込められた人類の戦いはたったひとつの希望、光の鎧ゼーガペインと「ミサキ・シズノ」の微笑みによって大きく変化してゆく。

声優・キャラクター
浅沼晋太郎、花澤香菜、川澄綾子、朴璐美、牧野由依、渡辺明乃、坪井智浩、柿原徹也、戸松遥、甲斐田裕子、久野美咲

しゅりー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

セレブラント(ゼーガペインファン)に向けられた痛みの記憶

2006年に2クールでTV放送されたサンライズのSFロボットアニメ、ゼーガペイン。
TVアニメ放送時はDVDの売り上げが低調で多少物議を醸したようですが
放送終了後もスタッフとセレブラントを名乗るコアなファンに愛され続けているアニメです。
その10周年企画として2週間限定で2016年10月15日よりイベント劇場公開されたのが本作。
公開と同時に劇場でBD販売、データ配信も開始というガンダムUC型の商業展開がされています。

簡単なあらすじとしては・・・
千葉県の舞浜に暮らす男子高校生ソゴル・キョウは自分のいる世界が
既に生物としては滅んでしまった人類のデータを集めた量子コンピューターの中であることに気付く。
人類を滅ぼし世界を実験に都合の良い環境に改変しようとする敵:ガルズオルムと戦うために、
人類側の抵抗組織:セレブラントが開発した機動兵器:ゼーガペインに搭乗して戦うというもの。


今回タイトルについた「adaptation」という単語から前評判は
TVアニメを元にして多少脚色した総集編のような地味なイメージだったと思います。
私も新キャラクターが出た分のストーリーが少し追加されるくらいかと予想していました。
ところがふたを開けてみると世界観はともかくストーリーはTVアニメとは別物になっていました。

映像はTVアニメとパチンコ展開時の既存映像を元に本作用の新規カットを加えた物ですが
台詞やシーンの繋ぎ合わせを大幅に変更されているのが本作の特色です。
似たような作品が以前にあったとは思いますが私の知識が浅く何とは言いにくいです。

台詞については全編新録とのことで、同じ声優さんでも10年の時間でだいぶ
演技が変わっていると感じる方がいらっしゃいました。
世間的には花澤香菜さんの演じるカミナギ・リョーコの演技が注目されていたと思います。
10年前は棒読みを揶揄されたキャラクターですが、印象をそのままに棒読みのない好演をされています。
個人的にはゆかなさんと井上麻里奈さんの演技が少女らしく聴きごたえがありました。
あとはシマ司令役の坪井智浩さんの台詞で語尾が若いころの若本規夫さんみたいな
響きに感じるところがあり、ドキドキしていたことがありました(笑)

物語については色々と込み入った設定が多いアニメなのでなかなか忙しなく、評価が分かれる印象です。
そもそも26話使って描かれた世界観を2時間ちょっとで描いている作品です。
本作のみでは何のことやらなところが多いため、1回はTVアニメの視聴をオススメします。
事前知識があればある程度おもしろく観ることができるのではと思いますが、
TVアニメと比べて設定や人物描写に矛盾を感じてしまうところがあるかもしれません。
基本的にそういった矛盾が粗として見えてしまうとマイナスイメージが大きいですが、
矛盾も故意に散りばめられているのではと勘ぐれるアニメになっています。

このアニメでは記憶が重要なキーワードになり、各キャラが忘れてしまうことの痛みに苦しみ、
知ってしまった知識の重さに苛まれる姿が描かれます。
さらに記憶は時間が経って事実からかけ離れた印象になることが多くあります。
作中の設定からそういった記憶の変化が発生しやすいために、回想やモノローグどころか
現在進行で描かれるシーンすら本当のことか怪しく思えてしまうくらいです。

また、主人公であるキョウが哲学や量子力学などの話をしており、
観測者などの用語も出てくるためもしかしたらTVアニメ、本作のどちらにしても
複数の観測者がいてシーンごとに別々の印象で物事が描かれているかもしれないと感じてしまいます。
本作についてはそのような不安定な印象の世界に存在するキョウが
世界や周囲の人々とどう関わり、どのように心を動かしていくのかが話のキモになっていると思います。


視聴して、こうして拙いながらレビューまで書いてみると
この映画のみで言えばそこまで高評価にはならないとは思います。
しかし、ゼーガペインで映画を作るなら…という考えでは正解の映画だと信じています。
あまり多くの人には薦められないですが、TVアニメのゼーガペインに良い印象をお持ちの方には
是非とも観ていただきたいし、この後の展開も期待したい作品でした。





2016/10/16投稿
2016/10/17改訂

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

総集編を観に行ったはずが!完全新作だった?何を言ってるかわからねぇと思うがとりまもう一回『ゼーガ』観ような!?っていう強烈な強要

2006年春~夏にかけて放送されたサンライズによるテレ東夕方2クール枠のロボットアニメ『ゼーガペイン』
その10周年に併せてシリーズ全26話の映像素材とパチスロ版用カット、さらに新作カットで作られた2時間作品
2週間の限定劇場上映と劇場限定BDの販売、配信の同時開始
11/25には通常版BDを販売予定


千葉県舞浜で暮らす高校生1年生のソゴル・キョウはある日世界の異変に気付く
自分達が暮らす世界が量子コンピューターによって再現された仮想空間であること
世界人類は既に息絶えて滅びていること
自分達はデータでしかない実体を持たない存在であること
彼と仲間達は光装甲を持つロボット兵器、ホロニックアーマー「ゼーガペイン」に乗り込み人類を仮想世界に拘束し続けようとする敵との戦いに身を投じる・・・


総集編と聞かされていたのでてっきりテレビシリーズの美味しいところを掻い摘む作品なのだとばかり思っていました
が、冒頭からオイラの知ってる『ゼーガ』とは何か違う???
もしかして『マクロス愛おぼ』や『エウレカポケ虹』のようなifストーリーの映画なのか???
そうこうしてるうちにも話は進み、ラストカットでやっと理解しました
そうか、これはテレビシリーズを補完する作品なのだと(笑)


つまり今作、『ゼーガペイン』という作品の設定を十分に理解した上で視聴することを前提とし、さらにテレビシリーズへと橋を繋いでるんです
総集編なのにw
確かに映像素材はテレビシリーズの流用がのほど
なのにお話は完全新作なんです
テレビシリーズの名場面が劇場で拝めると期待していたのになんだこれはw
なんなんだこれはw


最初の違和感の正体は新キャラクターがちょいちょい存在していること
あまり話しに絡むキャラではないが、よくよく考えるとテレビシリーズでは名前だけが語られていたキャラだったり、パチスロ版の為に新造されたキャラだったり
結果的にパチスロ版を含むシリーズ全てを補完しているのが今作なのだと気付かされます


作中では今作がテレビシリーズと明白に繋がっていることを示唆する描写が随所に発見することが出来るも、具体的な説明は無いに等しい
ですからテレビシリーズを観て今作の世界観や設定を十分に理解してる人にしか視聴が薦められませんw
一見さん完全シャットアウトです(爆


ゼーガといえばやはり声優抜きには語れません
昨今も活躍が目まぐるしい浅沼晋太郎と花澤香菜の二人を発掘したのが何を隠そう『ゼーガ』だったからです
声優としてほぼ経験の無かった二人の初々しい演技が逆に高校生らしさを醸し出していると評価を上げる一因になっていました
今作収録に当たり、二人の芝居が見事に10年前のイメージに戻ってるのには拍手
声優って本当に凄いですね、高校卒業から10年経っても高校生に戻れるんですよ?
面白いのが新キャラのキャストに戸松遥や久野美咲といった『ゼーガ』放送時にはデビューしてなかったメンツがさらっといること
映像は2006年当時とのギャップを埋める為か、今風に描かれたり無理にクオリティを上げたりしてない
要は画は古いんだがキャストは新しいというなんとも不思議な感覚に襲われます


全体的に説明に尺を割いていない、時系列の前後が繰り返される、唐突な回想やモノローグやカットインといった情報量の多さ、肝心のゼーガペインがなかなか出てこない(笑)、その反面に現実と仮想空間に差異が無く判別しづらい、カミナギが未来の記憶を持っている理由が不明、といったように映画としての完成度はあまり褒められたものではありません
オイラ自身は『ゼーガ』の魅力とは“非人間達の群像劇”という要素にあるのだと思っているのですが、それも控えめでほぼ主人公一人に焦点を絞ってきています
しかし『ゼーガ』という作品の世界観、そして当時の映像素材でここまで話を膨らませることが出来るというのには感服いたしました
これは新しい映画のアプローチといっていいでしょう


ああ、ですがミナトちゃんを鬱展開の数少ない救いとして機能させるとこだけは以前と同じでしたねw

投稿 : 2024/05/04
♥ : 6

Aurum さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

花澤香奈ぁ~

花澤香奈が本格デビュー作を再演、当時の初々しさの再現に挑んでます。
かなりイケてると思います。(浅沼新太郎も同様です。)

TV版を観てた人は楽しめると思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

76.3 9 千葉アニメランキング9位
山田くんと7人の魔女(TVアニメ動画)

2015年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (1251)
7377人が棚に入れました
この学校には7人の魔女がいる。

私立の進学校での日常になじめず、問題ばかり起こしている主人公・山田竜。

しかしあることをきっかけに、彼の学園生活は一変!

新たな仲間や魔女たちとの出会いとともに、楽しくも大変な毎日が始まった。

7人の魔女を見つけるまで、もう退屈なんて言わせない!

声優・キャラクター
逢坂良太、早見沙織、増田俊樹、内田真礼、佐々木寿治、喜多村英梨、小野大輔、福山潤、花澤香菜、牧野由依、タカオユキ、悠木碧、田澤茉純、立花慎之介、杉田智和、小野友樹
ネタバレ

future☆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

タイトルなし

.。o○ ○o。.ドラマ.。o○ ○o。.

この作品は、TVでドラマ化されていました!
ドラマではうんうん、こーゆーのもいいなぁ...!って感じだったのですが、アニメ化されるということで興味津々な作品です。

ドラマと物語はだいたい同じだと思うので、あらすじや登場人物の紹介を...!

*ドラマの物語とアニメの物語には誤差があるのでご了承ください。


.。o○ ○o。.あらすじ.。o○ ○o。.

私立朱雀高校に通う高校生・山田竜は、ある日階段から落ちたはずみで優等生・白石うららとキスをしてしまう。すると2人の身体が入れ替わるという不思議な現象に見舞われ、このことをきっかけに、山田は学校内に7人いると言われている「魔女」探しに巻き込まれていく。


.。o○ ○o。.作品情報.。o○ ○o。.

■『山田くんと7人の魔女』
吉河美希による日本の漫画作品。『週刊少年マガジン』(講談社)で2012年12号から連載中。時系列は前作『ヤンキー君とメガネちゃん』の後であり、第1話で品川大地と千葉星矢が教師役でカメオ出演している。2013年8月10日からフジテレビにてテレビドラマが放送された。2015年にテレビアニメが放送予定。


.。o○ ○o。.登場人物.。o○ ○o。.


@超常現象研究部

・山田 竜(やまだ りゅう)
{netabare}声 - 逢坂良太 / 演 - 山本裕典
誕生日:8月31日 / 星座:乙女座 / 血液型:O型

本作の主人公。私立朱雀高校2年B組。学校きっての問題児(いわゆる不良)で、教師にも生徒にも嫌われている。能力は「キスした魔女の能力をコピーする」(ドラマ版では通称「魔女うつし」と呼ばれている)。保持できる能力は1つだけで、魔女にキスをする度に能力が新しいものに上書きされる。コピーするときに相手に自身の持っている能力をかけることができる。能力が一切通用せず、どんな能力もコピーし、使用することができるため、〝最強のカード(ジョーカー)〟と言われている。うららとのキスがきっかけで彼女とともに魔女に関わっていくことになり、生徒会長戦のときに未来を見てから彼女に対する好意を自覚する。儀式の後はうららと交際を始める。また、生徒会長になった宮村により会長秘書に任命される。{/netabare}


・白石 うらら(しらいし うらら)
{netabare}声 - 早見沙織 / 演 - 西内まりや
誕生日:12月24日 / 星座:山羊座 / 血液型:A型

本作のヒロイン。私立朱雀高校2年B組。超常現象研究部部長。元入れ替わりの魔女。胸のサイズはEカップ。学年トップの学力を誇る。以前は学園においていじめの対象にされており、学校をつまらないものと考え、大学への進学希望もしていなかった。しかし、山田と入れ替わったことをきっかけに、いじめがなくなり、学校を楽しめるようになる。「キスした相手と身体を入れ替わる能力」の持ち主だった。山田とキスして初めて能力が発現した。なお、本人は山田以外には能力を使いたがらず、第三者が入れ替わりを行う際は基本的に能力をコピーした山田が代行する。リカによって山田たちと魔女に関する記憶を失うが、後に記憶を取り戻し、儀式を経て能力を失った。その後、山田と交際を始める。{/netabare}


・宮村 虎之介(みやむら とらのすけ)
{netabare}声 - 増田俊樹 / 演 - 井出卓也
誕生日:7月28日 / 星座:獅子座 / 血液型:AB型

私立朱雀高校2年C組で生徒会副会長兼超常現象研究部副部長。山田と白石が入れ替わっていることを突きとめ、次期生徒会長になるために魔女を捜索すべく2人を引き込み、部員不足で休部状態の「超常現象研究部」を活動拠点として提供した。女子に絶大な人気を誇るが、スケベでいつも女のことばかり考えている。また、本人曰く本気を出せば学年2位くらいはいけるらしい。ちなみに父親は外交官。実はレオナを不登校状態にさせた7人目の魔女を探すために青龍高等学校から転入してきた。山田の白石に対する好意を聞くまで、山田たちのことを信用していなかった。リカによって山田たちと魔女に関する記憶を失うが、後に記憶を取り戻す。儀式後は新生徒会長に就任し、新たな魔女を探し始める。{/netabare}


・伊藤 雅(いとう みやび)
{netabare}声 - 内田真礼 / 演 - トリンドル玲奈
誕生日:6月6日 / 星座:双子座 / 血液型:B型

私立朱雀高校2年C組。純粋に超常現象に興味を持ち「超常現象研究部」に入部する。本来の活動目的を知らされなかったが、山田と白石が入れ替わり目的でキスをしているところを目撃してしまい、あちこちに山田と白石は付き合っていると流布してしまう。誤解を解こうと山田が伊藤とキスをして入れ替わったときに、伊藤が思い込みが強いために、周りから嘘つき呼ばわれされていたことから相手にされていないことが分かった。山田の姿で不良グループに絡まれていたところを、伊藤の姿で登場した山田に助けられたことで誤解が解かれて、超常現象部に入部した。魔女の能力を積極的に研究し、その結果をノートパソコンに記録している。学力は補習にならない程度である。リカによって山田たちと魔女に関する記憶を失うが、後に記憶を取り戻す。{/netabare}


・椿 剣太郎(つばき けんたろう)
{netabare}声 - 佐々木寿治
誕生日:11月5日 / 星座:蠍座 / 血液型:A型

私立朱雀高校2年D組。猿島の友人で、同じ帰国子女。いつも背中にタオルを羽織っており、爪楊枝を咥えている。てんぷらを揚げるのが趣味。以前は白石に惚れていたが、猿島が見た未来では「白石にふられ、そのショックを癒すために旧校舎でてんぷらを揚げ火事を起こす」ことになっていた。火事を阻止するために近づいた山田に仲を取り持ってもらおうと依頼するも山田と入れ替わっていた白石と山田のキスを見せられて、ショックを受ける。未来を知っていた山田と入れ替わったことにより、火事は阻止され、その際に魔女のことを知り入部した。リカによって山田たちと魔女に関する記憶を失うが、後に記憶を取り戻す。{/netabare}



@魔女(最初の7人)

・白石 うらら
{netabare}入れ替わりの魔女。詳細は#超常現象研究部を参照。{/netabare}


・小田切 寧々(おだぎり ねね)
{netabare}声 - 喜多村英梨 / 演 - 大野いと
誕生日:9月4日 / 星座:乙女座 / 血液型:B型

2年A組。元虜の魔女。紫色の髪のショートボブヘアが特徴。何かと山田に突っかかって来る素直じゃない性格。「キスによって相手の心を虜にする能力」の持ち主だった。この能力を潮に使ったことがきっかけで山田は学校中で嫌われるようになった。山田とキスをしたときをきっかけに山田のことを好きになっていった。リカによって山田たちと魔女に関する記憶を失う。その時に暴走し、魔女の能力を多用するようになった。しかし、たまたま山田とキスをしたことをきっかけに山田たちと魔女に関する記憶が戻る。その後は親衛隊を解散させ、山田と玉木と共に全員の記憶を戻す方法をレオナから聞く。儀式を行うために山田と猿島・大塚をキスさせた。その後、記憶が戻った魔女たちと玉木と共に飛鳥を捕まえる。そして、儀式を行い、能力を失った。儀式の後、宮村に新生徒会書記に任命される。山田と白石が付き合い始めてからもまだ諦めていない。合宿所にてうららにライバル宣言をする。【ドラマ版の設定】親衛隊は潮を中心とした男子生徒7人となっている。{/netabare}


・大塚 芽子(おおつか めいこ)
{netabare}声 - 牧野由依 / 演 - 美山加恋
誕生日:2月20日 / 星座:魚座 / 血液型:O型

2年C組。元思念(テレパシー)の魔女。眼鏡っ子で、緑色の左に寄せた縦ロールヘアが特徴。漫研部所属。白石と入れ替わった山田に恋をして、思い切ってキスをした。「キスをした相手とテレパシー(思念)ができる能力」の持ち主だった。1度大塚とキスした者同士の間なら、大塚なしでもテレパシーが成立する。人と話すのが苦手な性格。夏期講習で補習を受けることになり、同じく補習組だった亀田と鶴川と組みテレパシーを介したカンニングを行っていた。リカによって山田たちと魔女に関する記憶を失う。その時にこれまで以上に他の生徒とのコミュニケーションを取らなくなった。しかし、山田とキスをしたことをきっかけに山田たちと魔女に関する記憶が戻る。儀式を行い、思念の能力を失った。【ドラマ版の設定】父親は医者。兄が父の跡を継ぐ予定だったが、家出をしてしまい、妹の芽子が兄に変わって病院を継ぐことになっていた。親の意向で医学部を志望しているものの、本人の意思ではなく、漫画を描くことが好きで本心では漫画家になりたいと思っている。{/netabare}


・猿島 マリア(さるしま マリア)
{netabare}声 - タカオユキ / 演 - 小島藤子
誕生日:10月26日 / 星座:蠍座 / 血液型:B型

2年F組。元未来視の魔女。アメリカからの帰国子女。ウェーブのかかった、桃色の髪のポニーテールが特徴。「キスをした相手の視点で未来が予知できる能力」の持ち主だった。自分の能力で、自分と山田が「旧校舎火事」の犯人にされてしまう未来を見てしまったため、火事を防ぐために登校拒否に。しかし、白石の推理によって「入れ替わると未来が変わる」「火事の現場にはもう1人いること」がわかった。そして山田たちの活躍によって、火事を防ぐことに成功した。実は火事の一件はノアたちが猿島を退学させるために仕組んだものだった。恋をするために能力を消すことを望み、山田に相談した。このことをきっかけに山田は玉木と接触することになる。リカによって山田たちと魔女に関する記憶を失う。その時に暴走し、魔女の能力を多用するようになった。しかし、山田とキスをしたことをきっかけに山田たちと魔女に関する記憶が戻る。儀式を行い、未来視の能力を失った。【ドラマ版の設定】彼氏が怪我をする未来を見てしまい、その結果別れてしまった経験がある。{/netabare}


・滝川 ノア(たきがわ ノア)
{netabare}声 - 悠木碧 / 演 - 松井愛莉(少女期:清水詩音)
誕生日:11月29日 / 星座:射手座 / 血液型:O型

1年C組。元過去視の魔女。右目の隠れた水色の髪で、ツインテールにリボンが特徴。一人称は「ノア」。数々の問題を起こしている。「キスをした相手のトラウマになった過去を夢で見る能力」の持ち主だった。後述する仲間たちに濡れ衣を着せた相手に復讐し、失われた人気を取り戻すために白石たちを退学に追い込み魔女の力を手に入れようとしたが、山田たちの策によって阻止される。その後、心を許した山田に事情を話して和解。山田に恋心を抱くようになってからはベタベタしだすようになった。ノートの下巻を見たことがある数少ない人物の1人でノートを飛鳥たちに盗まれるまで所持していた。山田に玉木の存在を教えてあげた。リカによって山田たちと魔女に関する記憶を失う。その時に暴走し、魔女の能力を多用するようになった。しかし、山田とキスをしたことをきっかけに山田たちと魔女に関する記憶が戻る。儀式を行い、過去視の能力を失った。このことにより、悪夢を見なくなった。山田と白石が付き合い始めてからも寧々同様山田のことを諦めておらず、自分のことを山田の嫁と言っている。【ドラマ版の設定】元人気子役で、「ノアリン」と呼ばれていた。テレビドラマ『踊るノアちゃん一家』での決め台詞の「どんどんまいまい」が流行語大賞を取り、「ノアリンヘアー」と呼ばれるツインテールが大流行した。アニーも3年連続で演じていたが、しかし、成長すると共に仕事や人気も減少する。中学の頃に舞台を使った嫌がらせにあったことがトラウマになっていた。{/netabare}


・飛鳥 美琴(あすか みこと)
{netabare}声 - 花澤香菜 / 演 - 小林涼子
誕生日:1月23日 / 星座:水瓶座 / 血液型:AB型

3年。元透明人間の魔女。ロングヘアにカチューシャが特徴。宮村や小田切と同じ生徒会元副会長で、山崎の元秘書。至って冷静な性格で、何を考えているか分からない。体術を身につけており、山田でも恐れるほど。「キスした相手に自分を確認できなくさせる能力」の持ち主だったが、玉木の「魔女の能力を吸い取る能力」により一時的に能力を失っていた。儀式直前に玉木から能力を返され、儀式を経て力を失った。山田たちが全員の記憶を戻そうとするのをいろんな手を使って妨害していたが、寧々たちに捕まえられる。隙をついて逃げるものの山崎の命令に従って、儀式を行う。儀式後、潮と共に将棋部を創設し、その裏でノートの上下巻を盗み何かを企てている。【ドラマ版の設定】卑猥な言葉を投げかけてくる男性や異常な変質者から自分の身を守るために武道を習っていた。{/netabare}


・西園寺 リカ(さいおんじ リカ)
{netabare}声 - 田澤茉純 / 演 - 川村ゆきえ
誕生日:5月1日 / 星座:牡牛座 / 血液型:B型

3年F組。元記憶操作と魔女探知の魔女。毛先のカールしたオレンジ色のセミロングヘアに、そばかすが特徴。一人称は「リカ」。日傘を常に持ち歩いており、スリルが楽しいからと学校でもノーパンで過ごしている。「7人すべての魔女を知った相手の魔女にまつわる記憶を消す能力」と「すべての魔女を探知する能力」の持ち主だった。他の魔女とは違いキスをしなくても能力が効くが、魔女に対しては1度しか能力が効かない。宮村から「別格」と言われている。山崎のことが好き。山田と玉木が7人の魔女全てを知ってしまったため、本来なら山田たちの記憶を消すことになるが、山田たちには効かないため、山田たちの周りの人たちから山田たちと魔女に関する記憶を消した。始めは生徒会側で山田たちに対抗していたものの、山田の説得の末、山田に味方することを決意する。儀式を行い、記憶操作と魔女探知の能力を失った。【ドラマ版の設定】レオナと友達であった。また、超常現象部に所属していた。他の魔女同様キスで能力をかけていて、山田にも能力が有効である。{/netabare}



@前から存在していた魔女

・紺野 つばさ(こんの つばさ)

{netabare}2年F組。服従の魔女。女子バスケットボール部の部長。「キスした相手を服従させる能力」の持ち主である。部をまとめるために能力を使い続けるが、やがてリスクがない力に溺れていき、部員に宿題をさせたり、寧々に能力をかけたりと暴走していくも、山田の活躍により、能力の使用をやめた。遊園地でデートして観覧車でキスをする理想のデートに憧れていた。山田に好意を持っているような描写がある。{/netabare}


・ナンシー

{netabare}2年G組。記憶操作と魔女探知の魔女。「記憶を消す能力」と「すべての魔女と魔女に能力をかけられた生徒を探知する能力」の持ち主である。シドと一緒に魔女と魔女にかけられた生徒の監視をしている。しかし、詫摩側の魔女は見ることができない。能力に呑まれた魔女の記憶を消すことによって魔女を救っている。山田とは過去に面識があるようだが、自身の本名を含め詳細を語ろうとしない。{/netabare}


・萌黄 ことり(もえぎ ことり)

{netabare}2年E組。読心の魔女。「人の心を読む能力」の持ち主である。親友であるぬいぐるみの「さとり」をいつも持ち歩いている。ぬいぐるみを媒介とすることで相手に能力をかけることができる。厳密にはテレパシーの能力のように互いの考えが読める能力である。(ただし、普段は意志を持たないぬいぐるみを媒介としているので、一方的に能力をかけている。)山田ですら呑まれてしまうほどの能力を自制できるほどの精神力をもつ。クラスメイトを他の魔女から守るために全員に能力をかけている。彼女により新生徒会の最初の目的であった魔女に対する「シールド」が完成した。しかし、ナンシーがいるため、すぐに能力を解除した。{/netabare}


・筑紫 愛子(ちくし あいこ)

{netabare}2年G組。未来視の魔女。「未来予知の能力」の持ち主である。この能力は猿島の能力と違い、筑紫自身の行動により未来を変えることができる。普段は能力を占いのために使い、それによって視た未来を変えるために行動している。また、ことりと同じく水を媒介としているので、キスせずに能力をかけられる。{/netabare}


・清集院 桃子 (せいしゅういん ももこ)

{netabare}2年I組。入れ替わりの魔女。「キスした相手と身体を入れ替わる能力」の持ち主である。うららの能力との違いは不明。柔道部に所属。{/netabare}



@儀式後に誕生した魔女

・黒崎 仁(くろさき じん)

{netabare}1年。新副会長。タイムスリップの魔女。「相手の過去に関われる能力」の持ち主である。キスした相手の過去に飛んで、相手の過去を見ることができる。うらら曰く、「誰かの〝今〟を幸せにする能力」である。キザで山田曰く暗殺者(アサシン)のような見た目をしている。山田たち先輩に対して常に尊大に接するが、宮村にだけは心酔しており、秘書である山田を敵視している。実は気が小さく、高校デビューである。山田は黒崎が何も変わってないから能力を手に入れたと考えている。{/netabare}


・詫摩 類(たくま るい)

{netabare}2年D組。記憶操作と魔女探知の魔女。「7人すべての魔女を知った相手の魔女にまつわる記憶を消す能力」と「すべての魔女を探知する能力」の持ち主である。しかし、ナンシー側の魔女は見ることができない。能力と自身の頭脳により、人間関係を知ることができることが一番気に入っている。知能がとても高く、うららよりも賢い。魔女の能力がキスで発動する理由と自分の能力にすごく興味を持っている。7人目の魔女になってから、学校が楽しいらしい。貧血持ちである。{/netabare}



@生徒会(旧)

・山崎 春馬(やまざき はるま)
{netabare}声 - 福山潤 / 演 - 徳山秀典
誕生日:4月1日 / 星座:牡羊座 / 血液型:AB型

3年。元生徒会長。一見女好きですっとぼけた性格だが、宮村曰く「とんでもないタヌキ」。リカからすべての魔女を教えてもらっているため、魔女に関する情報を握っている。また玉木を利用していろんな魔女の能力を消していた。実は超常現象研究部の元部員であり、レオナと共に魔女について調べていた。その際接触してきたリカに正体を明かされたため、レオナを守るべく学校から逃がした。その後で魔女やレオナに関する記憶を消されたが、リカからいろいろと吹き込まれたことによって、生徒会長になった。再び学校にやってきたレオナと顔を合わせたことで自分が記憶を消されていることに気づき、真実を知るため山田たちの儀式実行を黙認した。その後記憶を取り戻し、生徒会長の座を宮村に譲る。{/netabare}


・飛鳥 美琴(あすか みこと)

{netabare}元副会長兼生徒会長秘書。詳細は#最初の7人を参照。{/netabare}


・猪瀬 じゅん(いのせ じゅん)
{netabare}演 - 永江祐貴

元生徒会会計兼書記の女子生徒。いつもフード付きの服を着用している。ドラマ版では次期会長候補の男子生徒・猪瀬潤として登場。{/netabare}



@生徒会(新)

・宮村 虎乃介

{netabare}元生徒会副会長→新生徒会長。詳細は#超常現象研究部を参照。{/netabare}


・山田 竜新

{netabare}生徒会長秘書。詳細は#超常現象研究部を参照。{/netabare}


・小田切 寧々

{netabare}元生徒会副会長→新生徒会書記。詳細は#最初の7人を参照。{/netabare}


・玉木 真一(たまき しんいち)
{netabare}声 - 立花慎之介
誕生日:3月21日 / 星座:牡羊座 / 血液型:A型

2年H組。新生徒会会計。次期生徒会長の座を狙っていた小柄な青年。「キスをした魔女の能力を吸い取る能力」の持ち主で、登場当初は飛鳥から奪った透明人間の能力を保持していた。奪った能力はもう1回キスすることで魔女に返せる。山崎の指示で色々と動いていたが、山田が7人目の魔女の名を山崎に伝えるのをたまたま聞いていたため、リカに山田同様に周囲から自身に関する記憶を消される。その後は山田に協力し、儀式後宮村に新生徒会会計に任命される。元々寂しがり屋な面があり、「生徒会」という仲間ができたことを喜んでいる。生徒会に所属してから、飛鳥を驚かせるくらい変わっている。{/netabare}


・黒崎 仁(くろさき じん)

{netabare}新副会長。詳細は#儀式後に誕生した魔女を参照。{/netabare}


・有栖川 翠(ありすがわ みどり)

{netabare}1年H組。新副会長。天然で巨乳である。打算的な面があり、大学推薦で有利なため、副会長に立候補した。演技力が高く、入れ替わった相手に完全になりきることができる(ただし、入れ替わった相手と密接な関係にある人にはバレる)。{/netabare}



@魔女の関係者

・五十嵐 潮(いがらし うしお)
{netabare}声 - 小野大輔 / 演 - 間宮祥太朗
誕生日:10月5日 / 星座:天秤座 / 血液型:B型

2年。山田の中学時代の親友。高校に入ってから暴行事件をきっかけに疎遠になっていた。小田切の補佐役を務めていた。小田切に好意を寄せている。リカによって山田たちと魔女に関する記憶を失うが、後に記憶を取り戻す。儀式後、飛鳥と共に将棋部創設を申請した。また、ノートの上下巻を盗んでいる。{/netabare}


・シド

{netabare}2年H組。ナンシーのサポートをしている。魔女の能力を調べたり、エクセルやパワーポイントを駆使して、魔女に能力をかけられた生徒の数を表やグラフにして管理したりしている。{/netabare}


・亀田 満(かめだ みつる)
{netabare}声 - 小野友樹

2年D組。大塚の友人で、小太りな体系。語尾に「〜ぞな」をつけるのが口癖。{/netabare}


・鶴川 秀明(つるかわ ひであき)
{netabare}声 - 杉田智和

2年E組。大塚の友人で、メガネをかけている。大塚に山田を仲間に加えるよう勧める。{/netabare}


・浅野 蓮(あさの れん)
{netabare}演 - 上鶴徹

1年H組。滝川の仲間。山田と五十嵐の同じ中学の後輩で、かつて名の通った不良だった。夏休みに他校の生徒と乱闘したことになっている。リカによって山田たちと魔女に関する記憶を失うが、後に記憶を取り戻す。【ドラマ版の設定】朱咲高校1年D組。軽音楽部。部員ともめて、3か月で退部。{/netabare}


・渋谷 敬吾(しぶたに けいご)
{netabare}演 - 佐藤永典

1年。滝川の仲間。サッカー部のエースだったが、体育祭でボイコット事件を起こしたことになっている。リカによって山田たちと魔女に関する記憶を失うが、後に記憶を取り戻す。【ドラマ版の設定】朱咲高校1年C組。サッカー部。春に行われた練習試合後、レギュラー落ちになり、頻繁に部活を休むようになる。{/netabare}


・深沢 冴子(ふかざわ さえこ)
{netabare}演 - 相楽樹

1年。滝川の仲間。学年一の秀才。期末テストで集団カンニング事件を起こしたことになっている。リカによって山田たちと魔女に関する記憶を失うが、同じく記憶を失って暴走したノアを止めることを山田たちに依頼した。後に記憶を取り戻す。【ドラマ版の設定】朱咲高校1年B組。特別進学コース。成績が落ち、授業にもついていけず、さぼり癖がついてしまう。{/netabare}



.。o○ ○o。.用語.。o○ ○o。.

・魔女
{netabare}本項では、作中の設定について説明する。キスをすることで、特殊能力を発揮する人である。魔女たちは互いに能力をかけることができない。(記憶操作の魔女を除く)7人全員が揃って儀式を行うと、願いごとが叶えられる。魔女にはうららや寧々など生徒会や超常現象研究部が確認していた魔女グループと紺野やナンシーなど生徒会や超常現象研究部が知らなかった魔女グループの2つのグループがあることが確認されている。また、後者のグループのうち、読心と未来予知の能力は媒介を使用することによりキスせずに能力をかけられることがわかっている。(他の能力は不明。)うらら達が能力を失った後、黒崎や詫摩の新たな魔女グループが誕生している。学校を卒業または退学した場合、魔女の能力は消えてしまう。{/netabare}


・魔女殺し
{netabare}玉木が自分の能力を元に命名した、魔女の能力が効かない能力者。コピーの能力を持つ山田とキャプチャーの能力を持つ玉木のことを指す。今のところ、男子しか能力者がいない。{/netabare}

・私立朱雀高校
{netabare}私立の進学校。生徒会長がこの学校における絶対権力者である。作中における夏休みまでは旧校舎が新校舎と同じ敷地にあった。主に合宿所として利用されているクラブハウスが存在する。この学校には他の学校と違って在学している生徒が魔女または魔女殺しとなることがある。しかし、能力の存在に気付いているのは魔女や魔女殺しの周辺の人たち、または生徒会のみである。{/netabare}


・超常現象研究部
{netabare}山田竜、白石うらら、宮村虎之介、伊藤雅、椿剣太郎が所属している。主に朱雀高校に存在する魔女伝説について調べている。以前は山崎春馬と宮村レオナが所属していた。その時に西園寺リカが仮入部していたことがある。儀式によって能力が消えてからは特に活動していない。{/netabare}


・ノート
{netabare}「トイレの花子さん」や「放課後の13階段」などといったありきたりな話や「朱雀高校の魔女伝説」といった話が記載されている。上下巻に分かれていて、儀式前までは上巻は超常現象部に置いてあり、下巻は朱雀高校のクラブハウスにある超常現象研究部の部室に置いてあったものをノアが所持していた。儀式後にどちらも飛鳥たちに盗まれている。{/netabare}


・儀式
{netabare}生徒会室の隣の部屋にある祭壇によって隠されている魔法陣の上で7人の魔女が手を繋いで、その場にいる全員が目を閉じることによって行える。儀式の間は魔法陣の中心に存在している人と7人目の魔女以外の時間が止まる(正確には相対性理論的なものであり2人の時間がものすごい速さで加速している)。7人目の魔女とキスするときに願っている願いごとが叶う。山田は儀式で「この学校から魔女の能力を消してくれ」と願ったが、儀式を行ったときの7人の能力が失われただけで、能力自体は黒崎や詫摩たち新たな7人に受け継がれた。{/netabare}



.。o○ ○o。.放送日.。o○ ○o。.

2015年春アニメ(2015年4月~放送中)

TOKYO MX 4/12(日) 23:30~
テレビ愛知 4/12(日) 24:35~
テレビ北海道 4/12(日) 25:35~
西日本放送 4/12(日) 25:55~
読売テレビ 4/13(月) 25:59~
TVQ 4/13(月) 27:00~
BS11 4/13(月) 27:30~


.。o○ ○o。.OP、ED.。o○ ○o。.

OP「くちづけDiamond」WEAVER
ED「CANDY MAGIC」みみめめMIMI


.。o○ ○o。.お話.。o○ ○o。.

放送開始直前特番「山田くんと7人の魔女と7つの秘密」

1話「アイツになってんじゃねーかぁぁッ!」

2話「俺とキスしな」

3話「受ける?それとも受けない?」

4話「山田のことが好きになったみたい!」

5話「キスしちゃダメよ?」

6話「応答せよっ!」

17巻OAD 第2話「もうひとつの朱雀祭 歌え!踊れ! 超常現象研究部!」

7話「天ぷらだけはやめてくれぇ!」

8話「超ウザイんだけど」

9話「必ず未来を変えて」

10話「俺と付き合ってください!」

11話「白石をどこにやった!」

12話「俺は白石が好きだ!」(最終回)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3
ネタバレ

♡Sallie♡☆彡 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

この学校には7人の魔女がいる。

タイトルの“魔女”というワードに惹かれつつも,ハーレムっぽいタイトルに敬遠していた部分もあって観れていなかった作品です。

結果,物凄くというわけではないもののけっこう面白く,観て良かったと思いました。
お話の最初は主人公の男の子が女の子と一緒に階段から落ちて体が入れ替わってしまうという,入れ替わりモノとしては王道の展開です。
第3話まではこの入れ替わりでわちゃわちゃするという「らんま1/2」のような雰囲気で話が進んでいきます。
終始,こんな感じなのかなと思いつつもタイトルが“7人の魔女”だし,OPにまだ見ぬいろんな女の子たちが出てくるので「この子達はどういうキャラなんだろう??」って思いながら見進めていきました。
キャラクターは登場時は嫌な奴というか敵っぽい感じで登場します。
でも,話が進んでいっていろんなことが判明するうちに,そのキャラクター毎に思惑があって気付けばなんとなく仲間っぽくなって協力し合う仲になっているのは面白いと思いました。
完全な悪というのは居なくて,みんなが自分や自分以外の魔女たちの力に翻弄されていく―みたいなストーリーです。
物語の中に目標とかやり遂げたい何か柱があってそれに向って進んでいくわけではなく,話の中で次々に目的が切り替わっていきます。
なので話が取っ散らかっている感じもありますが,てんやわんやテンポ良く話が進んでいくので,見飽きることなく最後まで楽しめました。
ただ,そのテンポの良さ&目的がどんどん変わっていくせいでこの魔女の力の設定とかがよく飲み込めないまま話が展開していき「え。何?どゆこと??」ってなったり,「これ何のため??意味ある??」って思うこともしばしばでした。
一旦疑問に思っていたことが,観ていくうちに後から「そういうことだったのね!!」ってなる部分もあるんですが,結局分からずじまいなところもけっこうあります。
こちらは漫画が原作のようなので,原作ではきちんと納得できるような描かれ方をしているのかな??
アニメでは細かい説明を端折っちゃってこうなっているのか,それとも設定が甘いのか…。
多分,わたしの理解が追いついていないからなんだけど…。
ていうか,設定ややこしいよ!!
まず最初にこんがらがったのは第3話。
{netabare}山田がうららと,宮村は雅と入れ替わるのだけど…。
えっと…どういう順番で入れ替わるとこうなるわけ???
って思ってしばらく考えました。
まず,宮村(もしくは雅)と入れ替わる。
そして雅(or宮村)と入れ替わり,そのあと再び宮村(or雅)の入った自分とキスをして自分の体に戻り,最後にうららと入れ替わるとこうなります。
分からなかったのはノアの3人の友達…。
あの3人に濡れ衣を着せたのは一体誰だったの!?
あとは玉木が部室に透明人間の能力で忍び込んでたのだけど,それって彼にキスされなきゃその力は発動しないよね!?
キスされる時に気付くと思うし,彼が超常現象研究部のみんなにキスしたという描写もなくて「??」となりました。
そして「あいつの裏をかいてやる」とかいう理由でうららと入れ替わったけど,あれ意味あった!?
結局7人目の魔女が分かったのも宮村のお姉ちゃんから聞いただけだったし…。
見つけたらっていうゲームは名前を当てるだけで良かったんですね😅
それにリカは山田の記憶を消す気がなかったのなら何でわざわざ会いに行って勘違いさせるようなことしたんだろう??
この子と山崎は結局何がしたかったのかよく分かりませんでした。{/netabare}
他にも細かいところでよく分からなかったところがちょいちょいありました。

観終わってみると,意外とハーレムっぽさは少なかったかも…。
けど,このアニメで1番何を思うかというと「キスとは…」です(笑)。
登場人物のキスシーンがやたらあって,それも恋愛感情とは全く関係なくほいほいキスするので,キスに対するハードルの高さがバグってると思いました。
{netabare}なので,第10話で寧々とキスしたところを見られた山田が慌ててうららを追いかけるところは「あ。一応まだこの世界のキスに恋愛的な意味あったんだ」って思いました(^▽^;)
あと思うところとしては無駄に女の子達がエロいということです。
うららは羞恥心をどっかに忘れてきたの??ってまず思います。
「体洗っとけ」とか,「これで未来が変わるなら裸になるくらい安いものだわ」, etc.
いや。男たちの前で裸になるくらいなら秘書になった方がましでしょうが!!
寧々も合宿の浴場でうらら(中身は山田)にくっついてたけど,2人はそんな仲じゃなかったよね!?
リカもスリルを楽しむためにノーパンとか,ちょっと訳が分かりません。{/netabare}
女の子達に全く共感できなかったので,残念ながらこのアニメで好きな女の子キャラはできませんでした。
{netabare}面白いと思うところはいっぱいあったのだけど,山田が玉木の居る前で普通にうららに告白したところは面白かった。
玉木どう思ったのかな(笑)。{/netabare}

キャラクターは…多いのでなかなか名前と顔が一致しませんでした。
好きなキャラクターは宮村です。
単純に見た目が好きなのと,意外と良いやつだけど野心家で何気にスケベという…(笑)。
生徒会長の座を狙うキャラじゃなさそうなとこもギャップがあります。
あと好きなのは椿と玉木です。
椿は可愛いですね。天ぷらあげるメンタル謎だけど…。
{netabare}玉木は山田の周りが記憶を失っちゃったとき一緒に居てくれたおかげで物語が重苦しくならなかったなと。
そして声が(・∀・)イイ!!{/netabare}

作画は第6話辺りでちょっと崩れたかなと感じました。
キャラクターデザインは割と好きだったんですけどね。。

このアニメはキャラクター同士の入れ替わりがあるので,声優さんの演技が光ってるなと思いました。
その一方で,こういう突然キャラが変わるようなシーンのあるアニメを観るといつも思うんですけど,声優さんが本領を発揮しすぎる気がするんですよね。
普通の人は中身が入れ替わってもあそこまで声変わらないと思うので…。
山崎の声はいかにも“生徒会”って感じですよね。

OPはアニメーションが可愛いと思いました。
黒い三角帽と上目遣いのうららが特に。

最後はハッピーエンドで良かったです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8

pipikapu さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ところどころ勿体無い演出が目立ったものの良アニメ

今期開始前はそれほど注目していなかった作品です。なんとなく同曜日に他に観たいものもなく試しに1話を観てハマり、現在に至っています。

まずはじめにおそらく今期1・2を争うであろうOPの完成度。動きが少なくセピアな画調ながら、OPのテーマ曲とぴったりハマっており、近年多い「女声アニソン」+「ぬるぬる動くアニメーション」からなるOPとは一線を画したおしゃれなOPとなっています。自分はこれだけで、今期の視聴を継続することにしたほどのインパクトがありました。


原作未読の段階ではテンポの良さも気に入りました。2話視聴後に我慢できず原作を読んでしまったため3話以降は原作既読の状態での視聴でした。

アニメという限られた期間のなかで作品を描くためにはすべての描写を盛り込むことは不可能です。その中でも十分適当といえる程度の原作の取捨選択を行っており、かと言って原作を改変したりしすぎることもなく、原作既読の人からしてもそれなりに満足度の高いテンポと内容のバランスになっているのではないでしょうか。

(個人的には2クールにして、7人の魔女を見つける前後で1クール程度ずつ一気にやって欲しかったのですがその辺は大人の事情があるでしょうから文句は言えませんね。2期に期待といったところでしょうか。)

ネタバレは極力避けたいのであまり内容についてはここでは触れませんが、声優の名演技にも注目です。内容面でも、7人の魔女を見つけ出すところまでで一区切りかと思いきや、実はその後(アニメ10話以降になります)も結構内容的には盛りだくさんで、さまざまな伏線が回収されていくことになります。おそらくアニメ版では(2期が無い限り)そこまで深く描くことはできないでしょうし、原作の途中までで終わってしまうでしょうから、アニメ終了後にでもぜひ原作を読んでいただければと思います。

不満を上げるとすれば、途中数話ほどOPをカットし本編中にBGMとして流す形式を取っていましたが、せっかく完成度の高いOPだっただけに勿体無く感じました。尺の関係もあるのでしょうが、それでもあまりに的はずれな場面で曲が流れはじめたのは残念でした。今は通常OPに戻っているので良しとします。

<全話視聴し終わっての追記>

結局後半でも劇中OP使用は続いていきましたね・・・。最終話だけはまだ話の流れと曲は合っていて許せるものの、それ以外は基本的に的はずれな場面での挿入な上に歌詞付きで流したため、キャラクターのセリフと被ってしまい、ごちゃごちゃした印象は拭えませんでした。
1回2回こうした演出を使うのはアリだと思うのですが、こうも連発された上に少々小気味良すぎるテンポと相まって、「ああ、枠が足りないんだろうな・・・」と視聴者が察してしまう場面も多々あったのでは無いでしょうか。

原作はまだ続いていますし、切りの良い「儀式」までで一区切りするのはごく自然な構成でしょう。ある程度原作も進み、2期の話があれば「儀式後」のストーリーをぜひ描いてほしいなと思います。(原作未読の方にはおそらく「最後は能力全部なくなって平和になりましたチャンチャン♪」というようなぶっきらぼうな話に見えてしまだろうというのが残念)

で、まあこれでとりあえず何もなく終わってくれれば多少勿体無いなと思いつつも良アニメでした、で済んだのですが・・・。なんと夏クールの同枠もやまじょ再放送で埋めるというではありませんか・・・。いや、再放送も適度に入れないと厳しいのは分かるんですけど、直前に放送したアニメの再放送をそのまま入れますかね普通・・・。
「こんなに駆け足で、OP入れる余裕もなくぶっ飛ばしてきたのに、次クールの枠余ってるんだったら最初から2クールで作ってくれよ」って思うのが視聴者的には当然なのでは無いでしょうか・・・。

アニメ製作の現場のことはSHIROBAKOで得た知識しかないのであまり大口はたたけないのですが、流石にちょっとこれはひどいなぁと。せめてもう少し前の、他のアニメの再放送でもいれれば良い物を・・・。

原作も面白いですし、多少テンポ良すぎるにせよアニメの構成も概ね満足、OPやEDも良い、声優さんも素晴らしい、と今期1・2を争うレベルで毎週楽しみにしていただけに最後の最後ですごく残念な気持ちになりました。


「大好評につき」ってことは当然2期やってくれるんですよね?(威圧)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8

66.2 10 千葉アニメランキング10位
BECK ベック(TVアニメ動画)

2004年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (215)
1117人が棚に入れました
平凡な毎日に不安を持っていた主人公の少年・田中幸雄(通称:コユキ)は謎の人物・南竜介との出会いによって音楽の世界に入り込むことになる。南竜介・田中幸雄を中心に才能溢れるメンバーが揃って結成されたバンド:BECK(ベック)・別名(アメリカデビューする際にレコード会社に勝手に命名された):M.C.S(= Mongolian Chop Squad:モンゴリアン・チョップ・スクワッド)が数々の試練に失敗・挫折を繰り返しながらも、メンバーはバンドに対する確固たる自信を原動力にわずかながらも前に進んでいく。
その中でコユキは歌唱力・作曲の才能を生かしてバンドに貢献しながらもギターの技術では足を引っ張る場面も多く、南竜介の父違いの妹で恋人の真帆に支えられながらバンドを中心に普通の高校生とは違う青春を駆け抜ける。
ネタバレ

ユニバーサルスタイル さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

音楽に青春をささげた少年のサクセスストーリー

毎日を怠惰に過ごしていた中学二年生の田中幸雄(通称コユキ)は、ある日謎のギタリスト南竜介と出会い音楽の世界に引き込まれていく。


そんな彼がBECKというバンドに加入し、BECKを通じて悩み苦しみ成長してゆく様を描く青春×音楽アニメです。


途中途中で中弛みは見られるものの、自分の中ではかなり良質な青春アニメだと思っています。


出てくるキャラクターが皆クセのある人間ばかりで、でも最後には音楽を通じて分かりあえる。


特にBECKのメンバーは全員最高です。コユキもサクも竜介も千葉くんも平くんも一人でも欠けたら絶対に成立しない。
そう思えるレベルまで一人一人が魅力的に描かれていると感じました。


サブキャラだと冴えないオッサンの斎藤さん。しょーもない所もあるけど好きなものには正直に全力で向き合う所は素直にカッコイイと思えました。
斉藤さんなしにはコユキくんの躍進はありえなかった、ある意味偉大な人です。

加えて竜介の妹の真帆ちゃん。彼女は飄々とした性格に見えて繊細で優しい子です。
誰にでも分け隔てなく接する一方でコユキにだけ別の表情を見せるところがいじらしいと感じます。OPからもその一端が見られます。



物語は中学編と高校編で分けられると思いますが、どちらも要所要所盛り上がりがあってどっちが良いか決めきれません。


まだ音楽に不慣れな中学生の頃だけでなく、BECKに加入してからもすぐ軌道に乗るはずもなく苦心します。
フィクションらしい都合の良さとリアルらしい世知辛さが絶妙に混ざり合ってる所がこの作品の特徴です。


サクセスストーリーだけども、とんとん拍子で話が進むわけではない。そこは人によって良し悪し分かれるかもしれません。


全体的に気だるいような雰囲気が、思春期って感じでたまらないと思いました。日陰者なら共感するかも(笑)



主題歌および劇中歌も素晴らしい曲ばかりでした。


OP「HIT IN THE USA」は何度聴いても飽きないくらいの音感と、曲の盛り上がりに合わせた映像がどちらも中毒性があります。


前期のED「My World Down」はロックな曲調で、色んなバンドの人物をパロディ風?に表現した映像が個性的です。
洋楽は詳しくないので元ネタの人物は分かりません・・・。


後期のED「MOON ON THE WATER」は本編だととてもドラマティックな曲という印象だったのに、EDだとしっとりとした落ち着いた曲に仕上がっていて驚きました。
同じ曲でも歌い方で随分変わるものだなと思います。


劇中歌は権利上の関係で原作に登場した原曲が使えなくなり、アニメ化に当たってオリジナルの曲を作曲したそうです。

自分はBECKの「MOON ON THE WATER」「FACE」「Follow Me」が好きです。
使用頻度も高いし、思わず聴き入ってしまいます。


全体で見るとOPの「HIT IN THE USA」と後期ED/劇中歌の「MOON ON THE WATER」がお気に入りです。

BGMも聴き心地の良いものばかりで、サントラ全体で高い完成度になっています。



洋楽のバンドや曲が数多く登場するので、知らなくとも楽しめますが知ってる方がより共感できると思います。

音楽の入門アニメとしては敷居が高めですが、興味をもつきっかけにはなるはずです。

ライブハウスだとか野外フェス、総じてインディーズバンドの魅力が非常に伝わるアニメです。

ひとえに青春アニメとしても、コユキを中心に恋愛あり友情あり刺激があって楽しめます。



ただ
・前半の掴みが弱い
・EDへの繋ぎが微妙
・演奏シーン含め作画があまり良くない
・本職の声優以外のキャストが多い


ここらの欠点が大幅にこの作品の評価を下げていると思います。

大体5話辺りまであまり盛り上がらないし、そこで終わりかよ!って終わり方は最後の方まであります。

作画は小林治監督が絵コンテまで関わった回や梅津泰臣さんが作監を担当した回は例外的で、ほとんど安定していません。

演奏シーンはCGを使用していますが、この年代まだ良く出来ているとは言えません。


声優に関して。竜介くん担当の上野さんは慣れれば下手とは感じません。ゲストキャラやサブキャラにミュージシャンの方が担当するキャラが多く、やはり違和感があります。


ここらの欠点を許容できる方のみ、オススメしたいと思います。



以下はネタバレです。気に入ったシーンや回の話です。

{netabare}
最初に引き込まれたのは5話の「BECK」、コユキと真帆が並んで歌うシーンでとても感動しました。その後二人で学校のプールにお忍びで入り、夜空を見ながら歌うシーンでまたじ~んときました。


その次は8話の「校内放送」、コユキが放送室を乗っ取って自分の好きな洋楽を流す暴挙に出る回です。
こういう無茶苦茶やらかすのって青春だなーと思っちゃいました。
流した洋楽を切っ掛けにサクと知り合っちゃう出逢いも好きです。


それから12話の「シークレットライブ」、コユキの歌声が観客に響いていく展開がたまらないです。演奏中月が映るシーンがあったりしてドラマチックです。


15話の「Back to the school」も兵藤との別れのシーンが印象的です。
中学時代一悶着した関係にけじめを付けて、別れ際に励ましの言葉を送り去っていく。不器用な彼なりの気持ちが表れていて良いです。


そしてこのアニメの集大成と言える23話「FESTIVAL」24話「サードステージ」25話「Slip out」の三篇。
正に奇跡の大逆転劇で、どう考えてもあり得ない展開なんだけども胸が熱くなりました。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 6

ゆっぴー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

当時の日本ロック界の影響を受けている作品です!実写映画化もされましたね笑

原作 漫画 (ヤングマガジン講談社刊) 全34巻 完結
原作者 ハロルド作石
制作 MADHOUSE
音楽 ヒダカトオル BEATCRUSADERS
原作既読
実写映画未視聴

作画・背景美術はあまり綺麗ではないのですが、逆にわざとそうした感じもあります。結果、作品にいい味わい出てます。
主要キャラがアメリカ育ち、またアメリカンロック風な曲多数、またアメリカ人が多数出ている影響で、アメリカ製アニメ風なテイスト作画にしたんだなあと思って観てました。
CVもセリフ担当と、歌担当で分けていたり、いろんなバンドVOがCVやっていたり、本人でてたり(甲本ヒロト)と、かなりブッ飛んでました。

あらすじとしては、目的や夢、やりがいを見いだせない中学生男子が、ふとしたきっかけでROCKに情熱を燃やす青年に出会い、人生を変えていくストーリー。特質しているのは、本格的なROCKアニメということ。
バンドがメジャーに行くのはこれほど大変なのかという現実や、練習方法、ギターの種類や、はてはメンバー募集、ライブハウス誘致など、当時のバンド活動をリアルに作品に取り込んでます。
また、ラブストーリーもあります(三角関係もある!)。
本線はアメリカツアーまでの、グレイトフルサウンド終了まで。
最終話最後にアメリカツアーについてサクっと紹介して終了です。
見せ場はグレイトフルサウンドのステージ!
陰謀や策略等もあり、割と手に汗握るストーリーだと思います。

ただ、原作既読でこのアニメを見ると、少しコユキ(主人公)の歌声には、
がっくりかもです。漫画では実際音はないわけですが、漫画作中ではオーディエンスは一瞬で心持ってかれる表現なんです(´;ω;`)
ですがアニメ版では実際、原作作中のすごい歌唱力を持つ人物をアニメのCVにできるはずもなく・・・(あくまでも個人的な意見ですよ)。
それ抜きであれば楽しめるはずです!
作中の曲はオリジナルばかりで、サントラ買いました笑
当時PS2のゲームも買いました(クソゲーでしたが、特典サントラ欲しくて)笑。
音楽担当のヒダカトオル氏は今はなきビークルのVOです。
当時のビジュアル系バンドの曲や、アメリカンロックナイズの曲、学祭の曲など、作中のいろんなシーンに併せていてすごいと思います!

アニメから10年以上たった現在は、あまりバンド音楽が活躍していないような気がします。今一度、バンドブームが来て欲しい意味も込めておすすめします!

青春、バンド音楽、ラブコメ、三角関係、陰謀策略、サクセスストーリー、業界、お仕事もの等、ご興味ある方におすすめします。

原作は完結してますが、アニメ後は長く、つらい道のりが続きます!
でも、UKロック、グランジ、HIPPOP等がお好きな方には、唸る作品です。
ギター名器、他界したROCK界の大御所も多数出演!
原作もおすすめします!

投稿 : 2024/05/04
♥ : 6

まがじゃ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

これはBECKじゃない(酷評)

1200万部売れた音楽漫画
制作はマッドハウス 2004年の作品

冴えない高校生コユキこと田中幸雄が
いろんなものを捨て、覚悟を決め
プロミュージシャンを目指す物語

コユキの組むバンド「ベック(モンゴリアンチョップスクワッド)」は簡単に成功しません
秀でる才能を持ちながら芽が出ない時期や
日本のプロモーターに目をつけられ
チャンスをことごとく潰されます
そして世界デビューをめざしたりする訳ですが

コユキの音楽に賭ける覚悟
世間から冷や水を浴びせられても
何度目の前にハードルが立とうとも
自分の運命はこうなんだと
立ち向かう姿に胸が詰まる思いです

この作品の登場人物には音楽に対する愛と覚悟があります

原作では登場するミュージシャン達のバックグラウンドが描かれてるのでこの人はこのプレイヤーに影響されてるからこんなメロディなんだろうなあとか
モンゴリアンチョップスクワッドは
ラップロックでベースがファンキーでギターがこうだから
このバンドみたいな音なんだろうなみたいな感じで
僕の中では漫画なのに勝手に音が形成されていきました

想像上の音楽と
アニメの作中に出来上がった音楽のギャップ
これを考えるとどうしてもネガティブに捉えてしまい
ずっと見るのを避けてきました

それでも勝手な思い込みで判断を下すのも
フェアではないと思い アニメを見てみたんですが…

予感的中 「軽い」「うすっぺらい」
あくまで僕の意見ですがこんな感じです
もう絶望的

コユキが劇中で歌っている声は声優さんではなくプロです
そのプロがやっているバンド嫌いではないんですが
漫画で描かれていたコユキの声とまるで合わないんですよ 
作画も原作で表現されている鬼気迫るかんじがまるでなく
なにかぼんやりとしてました

でもこの作品をアニメにするっていうチャレンジはすごい事だと思う。 

3話で断念 甲本ヒロト本人が本人役とかやってて楽しみに
してたけどそこまで耐えられんw

漫画のアニメ化やアニメの実写化などいろいろありますが表現の仕方が違うので全く別物になることも少なくないですね

この漫画アニメ化したら声優さんこの人でしょ
いざ蓋開けてみたら全然イメージと違うみたいな
ギャップは埋めきれない

投稿 : 2024/05/04
♥ : 10

86.5 11 千葉アニメランキング11位
アマガミSS(TVアニメ動画)

2010年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (3026)
15544人が棚に入れました
橘純一はとある過去の経験から、クリスマスに苦手意識をもっている高校2年生。すっかり恋に臆病になった彼は彼女を作ろうともせず、寂しい学園生活を送り続けていた。そんな生活を続けていた純一は、ふと「このまま何もしないで高校生活を終えて本当にいいのか?」と思う。そして恋に対する苦手意識をなんとか跳ね除け、今年のクリスマスは女の子と過ごせるようにと一念発起する。\n様々な女の子と出会い…純一の迎えるクリスマスとは!?

声優・キャラクター
前野智昭、名塚佳織、新谷良子、佐藤利奈、今野宏美、ゆかな、伊藤静、阿澄佳奈、寺島拓篤
ネタバレ

田中タイキック さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

童貞を必ず殺すシチュエーションラブコメディ

2010年7月~ TBS、CBC、MBSにて放送 全26話(1期)
2012年1月~ TBS、サンテレビ、CBCにて放送 全13話(2期)
原作プレイ済み

1期2期合わせてレビュー。
所謂「アマガミ方式」と呼ばれるオムニバス形式。
同時期にやっていた「ヨスガノソラ」も同じ方式で両作とも一定以上の成功を収めていて
美少女ADV原作のスタンダードになるかと思いきや、、、あんまり定着しませんでしたね。
いろいろ難しいんだとは思います。ヒロイン一人ひとりに均等に尺を与えても、どうしても密度に差が出てしまうし
時間軸をバッサリ切って次のヒロインへってゲームによっては絶対にアカンやろって作品もあるだろうし
(アマガミに関しては原作に1日前に戻る機能とかがデフォルトで実装されていて、その辺の違和感は無かった)
ヒロインを変えても主人公のやってることは一緒なので、飽きさせないためにも感情移入しやすい平凡な主人公像を形成しにくい
一人4話という尺ではどうしても薄味になってしまう。本作はかなり上手くやっていたほうですが。
原作では後半本当に面倒くさくなって飛ばしたくなるほどある膨大な会話パート、そこから派生する個別のサブイベント
それらを経てようやく本ルートに乗る過程。その蓄積をすっ飛ばして扇情的なシーンにばかり注力していて
ヒロインの感情変化に納得感を持たせられる展開じゃなかったルートもあります。
おい!お前その問題放り投げてキスして終わりかよ!!みたいなね。
マクロで見ると冗長、ミクロで見ると尺不足、痛し痒しな場面が目立ちました。


そんなことを抜きにしても!!


ヒロイン達を魅力的に描くことに関しては超一級品でした。
言ってしまえば凄く革新的なデザインをしているわけでも無く、変わった属性が付いているわけでもない。
ぱっと見普通なヒロイン達に絶妙に男心をくすぐる性格に言動、細かな仕草。
声優さんの演技も魅力を底上げしてるし、雑気味だった作画も2期でかなり改善されています。
そして何より、シチュエーションの妙ですよね。
登下校、休み時間、部活中、バイト場
有り得そうなシチュエーションで有り得ないことが起こる配分が絶妙。
男なら誰もが一度はした妄想のさらに斜め上に突き抜けていて、ある種の痛快感すらあると思います。
ヒロイン一人につき6話(1期4話、2期2話)6人いて36話+3話で全39話と長いと感じるでしょうが
ハマればびっくりするほど早いです。そしてアマガミロスに陥ってゲームを買いに走るでしょう。
時期的に本当に死にたくなるのでプレイには注意ですけど。



グダグダとヒロイン毎の雑感
{netabare}

森島はるか
{netabare}1期では一話から森島先輩編だったので序盤は作品説明に時間を取られて少し割りを食った印象。
故に詰め込みすぎ感は否めなかったけど膝裏キス→ニャンニャン攻撃→ラーメンプレイと欲しいイベントは拾っていたので満足。
構成的な側面で見て最初に森島はるか編を持ってきた意図みたいなのを推量すると
変態的なイベントのインパクトもそうだけど、主人公が一番恋愛に対して能動的に動くルートだと思っていて
作品的な色を一番強く押し出せるルートだなって感じがします。
お互いが全身全霊で実直な恋、まさしく青春時代にしか出来ない恋愛を描き切った印象。
んで膝裏キスの場面。これ原作では場所をある程度選べます。教室でもいいし、プールサイドで水着姿のまま出来たりするんですが
っぱポンプ小屋っすよねぇ・・・。リアルでもポンプ小屋とはいかなくても学校の離れに人が近寄らない個室とかあったりしますけど
こんな場所は絶対に不良がタバコ吸う場所になるし女子と宜しくやる場所になるわけですよ!
そんな所に穢れを知らない先輩を連れ込むっていう背徳感がたまらないわけですよ!ベストチョイスなわけですよ!!
こんな感じで変態度は高めなんですけど先述したとおり詰め込みすぎで忙しない印象が1期にはあって
森島先輩はもっと出来るだろ!って思いがあったんですが2期で見事に補完していましたね。
産婦人科ごっことかレベル高すぎぃ!2期ではフィナーレにあたる話数だったので大胆なストーリー展開も印象的。
Gガンダム並みに恥ずかしい告白。当時の放送時期も卒業式の季節に合わせていたりして
1期2期ともに構成でさらに魅力を引き上げたヒロインでしたね。{/netabare}


棚町薫
{netabare}ゲームプレイ当時一番最初に攻略したヒロインです。
だって割と序盤で耳に噛み付いてくるんですよ!こんなん俺のこと好きやん!ってなるじゃないですか。
アマガミってヒロイン全員がどこかしらに甘噛してくれるゲームなんだって思いました。
別に全員に噛まれるわけじゃなかったんですけど。
棚町編は主人公とヒロイン両方の視点から描かれているのが特徴的。
森島編では終始、主人公目線で語られていたのに対してお互いが対等な立場っていう関係性に配慮していた印象。
悪友、腐れ縁っていう関係からの恋愛っていうパターンは往々にして劇的な出会いも出来ないし
些細なきっかけで恋に発展するから心の変化が十分に描かれないっていう問題があって
尺不足も手伝い中々伝えきれなかったのかなーっていうのが正直な感想。
母親関係の問題も何かなぁなぁで片付けちゃった感じだし何より森島はるか編でいう塚原先輩みたいな
お助けサブヒロインである田中さんが有効的に動けなかったってことのもデカイです。
バイト関係も生かされなかったし人間関係にあまり広がりが無かった印象です。
逆に付き合っている最中を描いた2期に関しては純粋に、何のノイズも無くニヤニヤしっぱなしで見れました。{/netabare}


中多紗江
{netabare}口数が少ないキャラなのかモノローグを極力廃してナレーションに進行させることで変化をつけた中多紗江編。
そのナレーションに中田譲治さんっていう時点でもう8割成功って感じがするけれど
中多さんの人見知りを直すため主人公が協力するっていうシナリオだったので全編通して自由度が一番高かったルートだと思いました。
ドン引きしそうな状況もナレーションの効果で上手くギャグテイストに仕上げていたし
シリアスに傾きすぎないバランスが良かった。同時に人見知りだけど行動力のあるヒロインの魅力を底上げしていて
アニメ化で最も株を上げたヒロインだったと思います。
場面転換が豊富で様々なシチュエーションから色々な服装を楽しめたのもポイントが高いです。
スク水、ビキニ、メイド服。そこから覗く中多さんのフカフカまんま肉まん・・・。
そういえばローソンでまんま肉まん売ってましたよね。普通の肉まんの1.5倍くらいデカくて150円だったので
普通にコスパ良くて結構食ってた思い出。レギュラーメニューにしてほしいんですけど無理ですかね。。。?{/netabare}


七咲逢
{netabare}『決して大きいとは言えなくても、毎日の部活で鍛えられた胸筋に内側から押し上げられ、
外側からは抵抗をなくすために開発された競泳水着によって圧迫されている胸!
僕はその美しく火薬のように爆発しそうなほどのエネルギーを蓄えた感じが見たくてついつい覗きに来てしまったんです。
本当にすみませんでした!』
って覗きを疑われた主人公の言い訳名セリフですけど文字に起こすと本当に意味がわからないですね。
ネガティブな第一印象からスタートしたにも関わらず若干デレが早いなぁとは感じたんですけど
普通に作れば普通以上の出来になるほどヒロイン力の強いキャラなので弟に関するエピソードなどを意図的に削っていたり
部活の問題もサラッと流してたりと、恋愛に集中できるような構成になっていました。
ただラブコメ純度高めすぎでしょ!バカップルにも程がありすぎる。
2期とかもうアカンって…ほぼセックス!!ニアリーイコール!!!
七咲の魅力の大きな部分である「年下後輩キャラなのにお姉さん属性」を見事に表現していた
ゆかなさんの名演技もたまらないものがありました。薄々思ってたんですけどゆかなさんって天才なのかなっ!?
一緒におでんを食べるシーンが一番好きなんですが、咀嚼音が可愛いすぎるでしょ!!
世界一かわいい咀嚼音。SKS{/netabare}


桜井梨穂子
{netabare}当時1期を見たあとは「んだらああああああああああ」みたいな声にならない叫び声を上げたほど
賛否両論なストーリー展開。ただの日常系茶道部アニメじゃねーか!って感じで自分的には無いわーだったんですが。
2期できっちり恋愛方面に決着をつけていたのは良かった。
終始、梨穂子目線で語られていた物語はピュアな度合いでいったらシリーズ1番だったのではないかと思います。
ただやはり構成上、原作で人気のあったイベントの多くは消化されず、
梨穂子ファン的にはもっとあるだろ!って声が上がるのも理解できます。
ただ先述したとおり恋愛物としての純度を物凄く高めていて、言ってしまえばアマガミらしくないくらいに
真っ直ぐな青春恋愛劇は新鮮でした。特に2期は幼馴染だからこその心の距離感とか本当に良く出来てるので
梨穂子編は1期、2期合わせて連続で見ると印象が大分変わると思います。{/netabare}


絢辻詞
{netabare}アニメだけを見ていた人にとっては最終章にあたるルート。
それまで20話以上、所謂ホワイト絢辻さんをずっと見てきてその蓄積からの
絢辻編1話最後の黒辻さん降臨。その辺の劇的な構成が非常に上手かった印象。
絢辻さんはキャラ造形的にパーツとしての個性が大きく無いデザインをしているので
2面性のある性格が余計に映えてましたね。
白辻さんと黒辻さんという絶対に混ざり合わない両面を主人公の関わりの中で徐々に溶かしていくっていう過程は
やはりゲームでやらないと表現しきれないのではないかという心配があったのですが、アニメも綺麗にまとめてました。
絢辻さんと主人公の関係性に1本軸を置いたシンプルな物語だったおかげでもあるし
主人公と同じでクリスマスに因縁をもっているという特別感もあって最後を飾るには本当にふさわしいヒロイン。
クリスマスに始まりクリスマスに終わっている物語的な収まりの良さもあった。
不満点があるとすれば姉辻さんを出したはいいがあまり関わらなかったことと
2期は完全におまけ回程度のインパクトに落ち着いちゃってたのが気になった。
あとアニメのラストはベストENDじゃないんですよね。つまり好感度を最高まで上げたエンディングが別に存在するんですけど
個人的にエピローグで結婚しましただの子供出来ましただのは、あまり必要無いと思っている派です。
ただ幸せというのを分かりやすく形にすることで本当の意味で絢辻さんが救われるのであればありだったのでしょう。
ショートカット絢辻さんが激烈に可愛かったので良し!さすパケ{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 23
ネタバレ

ともか さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

あなたは、どんな恋愛がお好みですか? (゚ー゚*)

原作ゲーム(恋愛アドベンチャー)未プレイです。


主人公はどこにでも居そうな、わりと普通な感じの高校生。
登場人物の性格はみんな「個性的」の範囲内なので、
アニメ・ギャルゲのファンではない方でも
ある程度楽しめるのではないかと思います(個人的見解)。


この作品には6人(+α)のヒロインが登場し、
1人につき4話ずつで物語を区切っています。

4話で1人というハイペースさ ゆえに
内容が非常に濃いので、逃す所なく完全に見たい場合は、
結構真剣に観ていないとダメかもしれません。

全体的に2~3割増しくらいのペースで駆け足に思えて、
物語略しすぎじゃない?と感じる場面が多々あった点が玉に傷でしたが、
26話があっという間で飽きずに楽しむことができました。


心の変化など心理描写がとても良くて、
物語もアニメとしては比較的現実に近い感じ。
仮に実写版ができても、割と違和感が無さそうに思えます。
↑あくまでも「ギャルゲ原作としては」です


作画はわりと平面的で何となく少し古い感じがしたけど
そのおかげで目が疲れにくいし、
絵も丁寧できれいに描かれてるので好印象です。

演出が派手でないことも、私個人的には
逆に楽に観られるプラス要素として捉えています。


それと、この作品のカメラワークはくっじょぶ(b^ー゚)
主人公が思わず向けてしまう視線がよく表現されていて、
「気持ち分かる^^;」って感じでしたw


6人それぞれ性格が全く違うので、
おそらく各個人に合う・合わないヒロインが居るかと思います。

時間が少ない方には気に入った性格のキャラだけを観るという方法も
アリといえばアリだと思います。

ただ、最初から順番にキャラの設定等が分かっていくような感じになっているので、
できれば最初から順番に視聴することをおすすめします。

第25話は「真相」的な内容が語られているので、
ほぼ【必見】として推したいと思います。


OP曲は前期・後期の2曲でどちらも優しい感じ、
ED曲はキャラごとに異なり、各キャラの性格が表れていると思います。
OP曲・ED曲一覧
前期OP: i Love
後期OP: 君のままで
はるかED: キミの瞳に恋してる
薫ED: きっと明日は…
紗江ED: あなたしか見えない
逢ED: 恋はみずいろ
梨穂子ED: 恋はあせらず
詞ED: 嘆きの天使
裡沙ED: 恋のゆくえ
美也ED: 素敵なある日


各登場ヒロインの性格を簡単に書いておきますので、
これから観ようと思っている方は参考までにどうぞ。

1人目(1~4話):森島はるか
主人公より1つ年上の先輩、学内のアイドル、
優しくて可愛く、Sっ気も強くない。

2人目(5~8話):棚町薫
同級生で中学からの悪友、すでに友達として3年間の付き合い。
積極的、活発でノリが良く、面白おかしいヤツだけど、
困ってる人のことは放っておけず正義感が強い。

3人目(9~12話):中田紗江
新学期からの転入生で主人公の後輩、人見知りな性格。

4人目(13~16話):七咲逢  
主人公の後輩、主人公の妹のクラスメイト、水泳部に所属、
最初のうちはちょっと毒舌。

5人目(17~20話):桜井梨穂子
主人公と幼馴染、同級生、茶道部に所属。
幼いころからずっと主人公に片思い…(なのか?)

6人目(21~24話):絢辻詞
主人公のクラスメイト、クラス委員、創設祭実行委員も兼任。
結構キツい部分があってプライドが高く、S気も最初のうちほど強い。

7人目(25話):上崎裡沙
目立たないタイプ、小学校から同じだったことに主人公は気付いていない。

8人目(最終26話):橘美也
主人公の1つ年下の妹、とても仲良し、
兄の事を気にかけてくれる良い子。


-------------------↑↑レビューはここまでです↑↑--------------------

あとは、私が観ていて途中で思ったことをずらずらと書いていきます。
どちらかと言うと書き残して物語の詳しい内容を
覚えておくための「自分用メモ」って感じです。

盛大にネタバレしますし、バカみたいに長いので読まなくておK(* ̄∇ ̄)/


{netabare}
最初に登場したヒロイン「森島・L・はるか」が個人的にかなりタイプで、
他の娘に対していきなりハードル上がってしまい、
その後は彼女以上のお気に入りキャラが出てきませんでした(^_^;
転倒して昼食を落とした時に拾ってくれたのが
はるかとの出会いのきっかけ。
「橘くん、優しいから」口癖のように言う。
実は全ヒロイン中で、主人公側からアタックしたのって、はるか1人だけかも。
EDの後に将来のシーンがあり、結ばれていました^^

にしてもさすがギャルゲの主人公、モテすぎですww


薫の物語は最初から仲良い状態でスタートし、
お泊りデートの翌日までで物語完結。


紗江は人見知りで、バイト面接の特訓に主人公が付き合っていく中で
だんだん接近していきます。
そして紗江から誘われて遊園地でのデート。


逢は1年生なので後輩だけど、
うっわ何か怖い(゚ロ゚ノ)ノ って思ってしまった。
最序盤で偶然にしてはいくら何でも会い過ぎな気がした。
水道場で、早くも逢のほうから2人きりになれるように誘われるのだけど、
それまでのプロセスが急すぎてイマイチな印象。
逢は数学の追試を受けなくてはならなくて、
不合格だと補習により部活動できなくなるというピンチ、
図書室で、数学だけが取り柄な主人公が教える
逢には、言う事聞かないわりに甘えたがる小学生の弟がいて、
「同じ男子で、子供っぽい主人公なら接し方が分かるのではないか」
というスゴい言葉で告白(だよね?)される
呼び方こそ「先輩」だけど、妙に子ども扱いしてくる。
遊園地での幻覚(?)の描写は、私には意味が理解できなかった
女子水泳部のおでん屋で主人公が手伝い、逢と2人きりとなって売る。
山の隠れ温泉でお互いに「大好き」言う。
その後、海辺の膝枕でfin.
主人公は普段は頼りないけど、ここぞという場面ではチカラになり、
お互いを頼り合う良い関係に思えた。


梨穂子は主人公の幼馴染で、
幼いころからずっと主人公に片思い…って言うけど、
主人公もそれなりに好意は持っていそうに思えた
(近道を広げて、遅刻がちな彼女が通れるようにしておくとか)
梨穂子ルートは「恋愛」要素は薄く、むしろ
部活動(茶道部)がテーマだったように思える。
茶道部部員は卒業間近の3年生2人と梨穂子の合わせて3人だけ、
部活動存亡の危機で、主人公に入部してもらえるように誘うという設定。
この4話では時系列だけがずいぶん進むけど、
2人の関係は最初からほとんど進展せず、
イベントも他キャラと比べると少なめ。
いつか梨穂子の熱い思いが届くといいなぁ、のままで終わり、
ダイエットも成功せず、これってどうよ…
物語面では5人目にしてこれまでで最も残念な印象を受けてしまった。
先輩たちが卒業してしまう間際に、
「卒業祝い」として主人公が入部届けを出して
部活動が存続し、いちおうハッピーエンド。


詞は主人公のクラスメイト、クラス委員で、創設祭実行委員も掛け持ちし、
責任感が強い。優しいようでキツい部分があって、
プライドも非常に高く、S気も最初のうちほど強い。
詞ルートは「創設祭実行委員の仕事」というテーマを通して
恋愛が進展していく様子が描かれていた。
うーん、優しいんだか怖いんだかワケが分からん・・・(゚_゚i)・・・
多重人格??と思ってしまった。
物語を通してその理由が分かったけど。

他キャラのルートでは詞が真面目なお人好しに思えてたけど
物事を自分でやり遂げないと気が済まず、
それが原因で孤立してしまう場面も。

創設祭の準備が間に合いそうにない状況となり
主人公からかけられた言葉によって性格が変わる
「昨日までのあの子はいなくなっちゃったの」と言われ、
それに対して主人公は
「これまでの全部をひっくるめて絢辻さんが好きだったのに」と。

そして素直になって皆に協力を求め、
クラスのみんなを上手くまとめられるようになる。
「自分の力で、みんながクリスマスを幸せに過ごせれば」という気持ちから
いつのまにかそれが自己満足になってしまっていた、
その事を主人公が気付かせてやった。

10年後のクリスマスのシーンで2人結ばれてて子供がいる。
「世界中のみんなが今の私たちみたいに幸せでありますように」
fin.
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 19
ネタバレ

ギータ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

6人×4話+2話=26話

A.なぜこのタイミングでこのアニメのレビュー?
Q.ニコ生一挙放送があったからに決まってますよね(笑)私がアニメを見る上での生命線です(笑)
いつもどおりのパターンということで、この機会に感想をということで。

【短い感想】
嫌いじゃない、むしろ好きといってもいい作品です。(かなり上から目線ですが、大好きってわけでもないので、表現が難しい)
全26話というよりは、6人×4話+2話という別々の話が6つ集まって成り立っていると言える大胆な構成の作品です。
まぁ、大胆というかこれ以外の展開は無理ですよね。
これを1つの線にして物語を作るとか、それこそどれだけの原作クラッシュになるのか。
ただ、この作品以外のオムニバス形式のアニメって他にはほとんどないので、すごいチャレンジだったと思うし、リスクももちろんあったと思います。具体的に思ったことは後に載せます。

主要キャラは誰ひとりとして嫌いなキャラがいない、みんな愛着が湧くキャラばかりで、私にとっては結構珍しいことだったように思います。
最近自分に合わないキャラばかり見てきたから感覚麻痺しているかもですが(笑)
また、話が完全に別々であるために、主人公の取り合いみたいな醜い争いとか、あまり嫌な部分が描写されていないという理由はあると思いますが。
あと、主人公の橘さん、私結構好きなキャラなんですよ。
いくらヒロインが可愛くて魅力をもっているとしても、主人公次第では魅力を発揮しきれないことって絶対あると思うんです。
常人では理解できないような行動もしたりしますが、それも含めて魅力のあるキャラだったし、橘さんでなければ6人のヒロインと美也とスト子はここまで輝けなかったと思います。
とにかくキャラが濃かった。濃すぎた。(良い意味ですよ)
話の内容とか掘り下げて考えても中々面白いと思いますが、まずはキャラを楽しむ、いわゆるキャラアニメだと思います。
この濃すぎるキャラたちだからこそ、6人×4話という特別な構成で展開することが出来たと思います。

笑って、度肝を抜かれて、悶えて、(心の中で)壁ドンしたアニメでした(笑)
あと、Azusaさんのopめっちゃ好きです。今でもよく聞いてます。


【長い感想】
○6人×4話の利点
{netabare}恋愛ゲームはいくつかしかやったことありませんが、(アマガミはニコ動の実況で結構見てました)ヒロインごとのエピソードがあって、いわゆるルート選択になりますよね。
今作は6人のルートをそのままアニメ化したので、限りなく原作に近い形でエピソードについては再現出来たと思います。
また、6人全員のエピソードを同じ話数で展開したため、空気になったり埋もれてしまうキャラが出ることなく展開出来た(はず)だと思います。

恋愛ゲームのアニメ化は、それぞれのエピソードをどのようにして繋いで1つの物語を作るかが一番の難点だと思います。
あの京アニのclannadですら二人のルートを扱いきれずに後々アナザーストーリーとして展開したくらいです。
アマガミは“どう繋いで1つにするか”ではなく、“最初から6つの物語として展開する”ことを選びました。
まぁこれ以外は厳しいですよねぇ。{/netabare}


○6人×4話のリスク
{netabare}言ってしまえば、1つのアニメではなく6つのアニメとして展開しているようなものです。
化物語のように前後の繋がりがあるいくつかのエピソードというわけではありません。
化物語がリレーだとすれば、アマガミはシャトルランです。
橘さんがヒロインとゴールをむかえたら、再びスタート地点に戻って他のヒロインとゴールを目指すといった感じです。
そのため内容についてはどうしても26話ではなく、4話としての評価しか出来ません。
各ヒロイン4話の話で他の13話、26話のアニメと比べるようなものです。
ということで問題になるのは、尺不足、パンチ力不足といったところです。
それでも流石のキャラの濃さによって大分カバー出来ていたとは思いましたが、もっと掘り下げて欲しかったところ、原作にある面白い場面をもっと入れて欲しかったなど、要望は結構あります。

また、間接的な描写ができなかったのもきつかったかなぁと思います。
例えば、他のアニメであれば何話か連続で展開するヒロイン①回があるとすれば、その回の間にヒロイン②、③などとの関係進展だったり、感情変化などを描写出来ます。
つまりは各回で複数のヒロインの描写を積むことが出来て、後々の自分がメインの回に生かせるということです。
アマガミではそれが出来ません。
出来るとしても各キャラの性格描写くらいで、感情変化は絶対に無理です。ていうかそれをしたら矛盾というか、タイムリープしたことになりかねません。
4話終わったらリセットされてスタート地点に戻るため、各ヒロインとも4話という限られた尺で全てを出し切らなければなりません。これも中々の難点。

あとは各ヒロインとも4話と平等に振り分けられた尺について。
全員同じ尺だとすれば、それだけ内容の濃さ、物語の完成度が浮き彫りになると思います。
物語はどのエピソードも悪くないのですが、やはり後半の3人は…というか梨穂子が大変な目に遭ってしまいました。
唯一付き合いなし、キスなしの梨穂子がアマガミ屈指のインパクトだった七咲と絢辻さんの二人に挟まれてしまうとか、かなりキツいものがあると思います。{/netabare}


○その他
{netabare}橘さんと深く関わらなかったヒロインたちの行動の違いの描写は結構良かったなぁと思います。
これは4話×6人だからこそ出来ることですね。
・薫…クリスマスは勝手に純一との予定を入れていた(メイン回)、クリスマスはもちろんバイト(メイン以外の回)
・紗江…先輩とベストカップルコンテストで優勝したい(メイン回)、コンテストに恥ずかしくて出れない(メイン以外の回)
・七咲…どのキャラよりも友達にも見せないような様々な表情、テンションを見せる、橘さんになら見せれるというような安心感みたいなものを感じます。
・森島先輩…普段から何も考えずに感覚で生きているように見えるだけに、橘さんについてあれだけ悩んでいたのは、かなりの本気度を伺えます。
・綾辻…絢辻さんは裏表のない素敵な人です!
・梨穂子…全話通して特に変化なし。元々純一が好きで、他のヒロインのように途中から好きになったわけではないため。他のヒロインとは根本的なものが違う面白いヒロイン。

それから、アマガミはサブキャラの働き、描写がすごくいいです。
サブキャラ不在で進んだのは絢辻さんくらいなんじゃないですかね。まぁこの回も薫や梅原がサブとして動いたのはありますが。
塚原先輩に田中さん、美也、香苗、茶道部の先輩というように豊富かつ抜群のサブキャラ陣だったと思います。
橘さんの主人公っぷりも良かったですが、このサブキャラ陣があってこその各エピソードだと思います。
はっきり言って、私としてはアニメリトバスよりもアマガミのサブキャラたちの方がよっぽど友情っぽいことしてたと思いましたよ。{/netabare}



【どうでもいい最後に】
なぜ橘純一をさん付けにしているのか。
それは橘さんは思考も言動も行動も本当に紳士なお方だからです。
アニメも面白かったし、原作もまだほんの一部しか見ていませんが、明らかに原作の橘さんの紳士度はぶっ飛んでいます。
詳しくはニコニコ動画、ニコニコ大百科にて。
要検索
・橘純一
・アマガミ上級者向けリンク
・ポルノ野郎
・狂乱の暴走ロケット
・変態という名の紳士←ニコニコ大百科にてこれに認定されているアニメキャラは、発言者のクマ吉くんと橘さんだけです

投稿 : 2024/05/04
♥ : 18

68.3 12 千葉アニメランキング12位
アクションヒロイン チアフルーツ(TVアニメ動画)

2017年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (204)
719人が棚に入れました
20XX年、アクションヒロイン戦国時代―――!
かつて、とある地方都市が企画した小さなお祭りから始まった。
『ご当地ヒロイン戦士』として地元をモチーフにしたアクションが観衆を魅了し、その評判により大人気を獲得。ご当地ヒロイン”ブームが各地で巻き起こった。
その勢いで『ふるさとヒロイン特例法』が成立し、各自治体がステージショーをプロデュース。ご当地ヒロインが群雄割拠するに至る。
人気を競い合うヒロインたちのショーは、国民的人気コンテンツとしてランキング番組が全国放送されるまでとなり、その中心となる“アクションヒロイン”は子供から大人まで愛される憧れの存在となっていた。

ルーツ産地ののどかな地方都市『陽菜野市』はその波に乗り遅れていた。
陽菜野高校3年の城ヶ根御前は危機感を募らせている叔母の県知事から“アクションライブ”をプロデュースするよう唆される。
とまどう御前だが、“アクションヒロイン”を成功させ、この街に活気を取り戻し、祖父が建設に尽力した文化ホールの閉館を覆すために、立ち上がる!!

声優・キャラクター
M・A・O、村川梨衣、伊藤美来、広瀬ゆうき、石田晴香、山崎エリイ、豊田萌絵、白石晴香
ネタバレ

kororin さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

「昭和・平成」問わず、アニメ・特撮ネタがテンコ盛り!君はいくつ解った?

地方活性化の為に「ゆるキャラ」や「ろこどる」「ご当地ヒーロー」なんぞありますが、本作は「ご当地ヒロイン」に政府が助成金に乗り出した世界。
架空の県で架空の市「陽菜野市」はそんな時流に乗り遅れ、活気が乏しくなったトコロ。そんな「陽菜野市」で「ご当地ヒロイン」で盛り上げようと奮闘する少女たちの物語・・・

内容の方は諸氏諸兄にお任せするとして、とにかくオマージュネタが多いので(憶えのあるかぎり)元ネタを考察してみると・・・

【STAGE1】{netabare}
サブタイ:いきなり超天界!→元ネタ:いきなりダゴン(えたんだーるさんによると、コレではないかと・・・)
・ご当地ヒロイン・ランキング番組→『カウントダウンTV』っぽい番組に3人のちびキャラが『太陽戦隊サンバルカン』の「バルイーグル・バルシャーク・バルパンサー」みたい。
・超天界カミダイオー→『セラムン』をハイスペックにもじったようにも見えるような、見えないような・・・
・超天界カミダイオーのOPで画面に出たタイトルロゴ→昭和時分の戦隊シリーズのOPロゴみたいな感じがするような(それとも「勇者シリーズ」かな?)。
・「カミダイオー」ショーに走って向かう赤来杏。つまづいた時に「空中でスローモーションしながら一回転」で着地→昭和40年代後半の東映特撮ヒーロー「仮面ライダー」「キカイダー」なんかでよく使われた空中アクションカット。
・御前の叔母、一美のセリフ「火をつけなさい。胸のエンジンに」→『宇宙刑事ギャバン』のOP歌詞「胸のエンジンに、火~をつぅけろ~・・・」から。
・ロッチ王のスーツアクターになった黄瀬美甘→ネタじゃないけどスーツアクターは本当に大変です。視界が悪い・息苦しい・動きにくい・蒸し暑い・寸止めとはいえタマにマトモに入る打蹴に生傷が絶えない苦痛。ましてや女の子なんて・・・
・〆の必殺技は定番の「キック」→もう当たり前の認識だが『仮面ライダー』の「ライダーキック」が元祖です。
[予告]
・「天が呼ぶ、地が呼ぶ、人が呼ぶ。悪を倒せとアタシを呼ぶ・・・」→『仮面ライダーストロンガー』より城茂がストロンガー変身後の名乗り口上。
・「呼ばれて飛び出て・・・」→『ハクション大魔王』より、壺から出てきた魔王の名乗り。壺だけに寝られるツボを押してあげるって・・・
・「こいつはスゴイぜ」→『超人機メタルダー』から、予告ナレの政宗一成さんが〆に言う一言。{/netabare}

【STAGE2】{netabare}
サブタイ:普通の【ろこ】がヒロインやってみてもいいんだけど→元ネタ:普通の女子高校生がろこどるやってみた
・冒頭、御前のセリフ「陽菜野は今、狙われている・・・」→『ウルトラセブン』の第1話の冒頭ナレ「地球は狙われている・・・」かとも思うけど他にもありそう?
・OPのイントロ→(白黒の)『鉄腕アトム』みたいだ!
・プラレールロボ・メイテツクン&ナンカイクン→何かありそうだけど覚えがない・・・
・杏の考えた「カジュスラッガー!デュワ!カジュジューム光線!カジュショット!カジュセル怪獣!」→『ウルトラセブン』の武器、アイスラッガー・エメリュウム光線・ワイドショット・カプセル怪獣。
・朝、杏が御前に呼びかけるシーン「キャップゥ~」→『ウルトラマン』の科学特捜隊隊員が隊長のムラマツCAPを呼ぶときのイントネーションに似てるような・・・(特にイデ隊員)
[予告]
・「日本一ツイてない女子高生・城ヶ根御前は或る日ミサッキーマンに変身する能力を身につけた!」→『とってもラッキーマン』よりOPナレ。これは知らなかった。
・「明日もはなまる。元気になぁれ」→『きんぎょ注意報! 』の予告〆。見てなかったので、これも知らなかった。{/netabare}

【STAGE3】{netabare}
サブタイ:大暇人カノン→元ネタ:大魔神カノン
・杏が新体操をやめた理由はヒーロー特撮を見る為。「凝結!」「銀河婦警キャピィ!」→『宇宙刑事ギャバン』のコンバットスーツ装着アクション「蒸着!」又は『宇宙刑事シャイダー』の「焼結!」か? コスチュームは『宇宙刑事シャリバン』をもじったもの。
・キャピィ解説時の制作会社タイトル「宝竹」→「東映」と「松竹」と「東宝」をミックスしたものらしい。
・「この星をナメないでちょうだい」→『動物戦隊ジュウオウジャー』と『けものフレンズ』をミックスしたタイムリーなネタ。
・戦闘員デザインのスケッチ案→何やら見覚えのありそうなのがチラホラと・・・
・カジュダイオー(杏)と果音。ステージで共に必殺キックが激突!→「平成ライダー」ではライダー同士で、よくこんなシーンがあったような・・・
[予告]
・「新体操の達人、ムラムラちゃん。但し日本じゃぁ二番目だ」「なんですって!じゃあ日本一は誰ですの?」→『怪傑ズバット』から、武芸百般の主人公・早川健が、色んな殺し技のプロを打ち負かす前に言う定番のセリフ。
・「オモシロカッコイイゼ」→『魔神英雄伝ワタル』から、主人公「ワタル」の口癖。見てなかったので、これは知らなかった。{/netabare}

【STAGE4】{netabare}
サブタイ:ゼロから始めるアクションヒロイン→元ネタ:「ゼロから始める異世界生活」か?「ゼロから始める魔法の書」か?
・杏が陽菜野市の良さをご近所農家に聞き込みに行った時のセリフ「教えてちょうだ~い」のイントネーション→『タケモトピアノ』のCMでお馴染み、財津一郎氏のセリフ「ピアノ売ってちょうだ~い」に何となく似てるような・・・ひっじょーにキビシ~~~!
・同じく「モチのロンだよ」→昭和の死語
・お寺の本堂で思案中の末那→アニメ『一休さん』の座禅を組んだ思案ポーズ。(SEも木魚が流れてる)

登録されてるご当地ヒロインから―
・剣士!かぐやん→不明?
・Non!ツノダシ5→不明?
・海上戦艦呉天→『海底軍艦』と劇中に出た「轟天號」のミックス?
・ウサワニパニック大作戦→不明?
・アイドル城主ダイナゴヤン→不明?
・ぐるぐるダイシャリン→『ぐるぐるメダマン』
・炊き立て!ホワイトパールズ→『焼きたて!!ジャぱん』
・不言実行四姉妹シシトウANN→『有言実行三姉妹シュシュトリアン』
・電撃!スタンダード8→『電撃!ストラダ5』
[予告]
・「A・H・C、アクション.ヒロイン.チアフルーツ。熱いハートでクールに戦う五人の女子高生たち・・・」→『特捜戦隊デカレンジャー』のOPナレ「S・P・D、スペシャル.ポリス.デカレンジャー燃えるハートでクールに戦う五人の刑事たち」から。
・「早く5人になりたい!」「暗いさだめを吹きとばせ!」→『妖怪人間ベム』のOP歌詞をもじって。
・「君のハートにターゲットロック」→同じく『特捜戦隊デカレンジャー』の予告〆のナレ。
あまり気にしてなかったけど、観客の中に「桃井はつり」が出てるのに気づいた。{/netabare}

【STAGE5】{netabare}
サブタイ:ぷろじぇくと・ぶる~→元ネタ:ウルトラセブン19話「プロジェクト・ブルー」か?OVAの「Project BLUE 地球SOS」か?
・今回のOPから〆にナレが入った。「アクションヒロイン・チアフルーツは、ご当地ユニットである・・・」→『仮面ライダー』OP〆の中江真司さんのナレ「仮面ライダー・本郷猛は改造人間である・・・」から。
・元気のセリフ「心はタマゴだから・・・」→『鳥人戦隊ジェットマン』ネタへの布石?
・「カミダイオー」ソーセージ→「〇大食品」は平成ライダーシリーズには無くてはならないスポンサーの一つです。
・「ムラムラちゃん!それはアルマジロング!」→食品のオマケカード欲しさに大量に買い占め、食品を食べずに捨ててしまう行為が問題視されたこともありました。ちなみに「アルマジロング」は『仮面ライダー』のショッカー怪人です。
・特訓イメージ・ジープで追い回す→『ウルトラマンレオ』
・特訓イメージ・鉄球クレーンにキック→『仮面ライダーV3』
・振付練習中に杏が歌った鼻歌「ゲンさん&ユウさんの合体技だダダッダー!」→『マグネロボ ガ・キーン』のOP歌詞をもじって。

ランキングされてるご当地ヒロインから―
・鋼鉄無敵アイアンゴッド→不明?
・初女神オノゴロポロン→『おちゃめ神物語コロコロポロン』
・ハイブリッド戦士プリス&ヒット→不明?
・魔法特殊戦闘少女ヨセギ→不明?
・海洋戦記シーミルキー→不明?
・ザ・ハマグリーマン→『ザ・ハングマン』?
・砂の女神サンド・ペアー→不明?
・愛の戦士レンタウーマン→『愛の戦士レインボーマン』
・海神クーラケン→不明?
・ご奉仕!あわちゃん→不明?
・鉄人ギョーザイン→『宇宙鉄人キョーダイン』
・ストライクナガモッチーズ『ストライクウィッチーズ』
・少女連盟ノザワナ→『少女革命ウテナ』
・特捜少女!ワンコーソン→『特捜ロボ ジャンパーソン』?
・魔神ズンダー→『魔神バンダー』
・レッドフード茶々→『赤ずきんチャチャ』
・疾風!イチゴ忍→不明?『必殺!仕事人』?
・ヒッツミハニー→『キューティーハニー』(ユニット名がパンサークロなので)
[予告]
・「ぷぴるぴぷぷぷぴる!です」→もう皆さんお判りのように『撲殺天使ドクロちゃん』のOP「ぴぴるぴるぴるぴぴるぴー・・・」をワザと間違えて。{/netabare}

【STAGE6】{netabare}
サブタイ:爆発天使はつりちゃん→元ネタ:撲殺天使ドクロちゃん
ランキングされてる他のご当地ヒロインから―
・活王ライダー叩鬼→『仮面ライダー響鬼』
・妖怪少女ベロベロ→『妖怪人間ベム』
・重厚ビーフファイター→『重甲ビーファイター』
・電神サボンガー→『電人ザボーガー』
・魔弾戦隊ギュウタンドー→不明?
・テツワン警察ジャガバタック→『テツワン探偵ロボタック』
・どげんか戦隊キュウリンジャー→『宇宙戦隊キュウレンジャー』?

・はつりんの参加テスト。クライマックスで爆発しすぎの中、末那のセリフ「紫村!後ろ、後ろ!」→『8時だョ!全員集合』でホラーネタの回の時「志村けん」の後ろにオバケが静かにに近づくと、会場の子供たちが知らせてあげようと「志村!後ろ、後ろ!」と必死に叫び出す様子。
・はつりんの再テスト。悪人役の桃井建設・森 現場監督→『怪傑ズバット』の敵・暴力組織「ダッカー」の地方幹部が、よく顔半分をマスクしてるキャラが多かった。
・決めポーズの後ろで爆発。1カメ、2カメ、3カメという流れの手法はいつから使われ始めたのかあまりよく思い出せない。(J・チェンの映画はよく使ってた時期があったね)

ちなみに『秘密戦隊ゴレンジャー』のモモレンジャー・ペギー松山は爆弾のエキスパートという設定。はつりんもピンク(桃色)担当で爆発物の取り扱いに長けてるって・・・
[予告]
・「豊臣秀吉がまだ木下藤吉郎だった頃、琵琶湖の南に[金目教]という怪しい宗教が流行ってたんだってー!」→『仮面の忍者 赤影』第1部[金目教編]のOPナレ。
・「豊臣秀吉が霜焼けだった頃、弟は夕焼けで、妹は小焼けで、父さんは胸やけだった」→昭和の芸人「松鶴家千とせ」の持ちネタフレーズ。わかるかな?わっかんねーだろーなー・・・{/netabare}

【STAGE7】{netabare}
サブタイ:がんばれ!!ミカピョン→元ネタ:がんばれ!!ロボコン
・杏の「夏だ!海だ!房総半島を襲うメテオの群れ」のセリフの時に決めてるポーズ→どう見ても『宇宙刑事ギャバン』だ。
・みんなで海に行くことになった。杏の着てきたTシャツには「この一発で地獄へ行け!」の文字が→『帰ってきたウルトラマン』第27話のサブタイトルです。
・ネクターサイン→ヒューマンサイン(説明が長くなるので後述します)
・「やったーみかぴょん100点」→『がんばれ!!ロボコン』。いつも0点ばかりでガンツ先生に叱られてるロボコンも劇中で2回だけ100点もらえてたような?・・・
[予告]
・「ガラスの様に脆く壊れやすい仮面。人は素顔を隠してそれを被る」→言わずと知れた『ガラスの仮面』OPナレ。{/netabare}

【STAGE8】{netabare}
サブタイ:青山妹、演出はじめるってよ→元ネタ:桐島 部活やめるってよ
・冒頭、御前の叔母・一美の執務室に飾ってある額縁の文字「気力転身」「変幻自在」→何やら『五星戦隊ダイレンジャー』のネタのような・・・
・新しい舞台装置それは・・・→『ポケットモンスター』の「アレ」ですな!
・「ヘヘヘ…モードチェンジしてパワーアップしちゃうかもしれませんよ」→「平成ライダー」は「みんな」やってます。
・レビ10で紹介された注目ヒロイン「参上!桃姫さま」→BGMの雰囲気や「姫!参上!」というセリフからもお判りのように『仮面ライダー電王』ですな。
・「あじゃぱー」→赤塚不二夫先生の昭和ギャグ漫画でよくつかわれたフレーズ(同意語=アチャー・あれま・あーあ・・・、等)
・「ピンチはチャンスですよ!燃えてきた~!」→『仮面ライダーウィザード』でマヨラーの仁藤攻介がよく口ずさんでた記憶があるけど、他にもあるのかな?
・元気が考えたワイヤーアクションの妄想→『ガッチャマン』とも思えそうだけど、やはり『鳥人戦隊ジェットマン』だろうなぁ。オー、ジェットォ!ジェットォ!ジェットマーン!レッツゴー飛び出せ~
・元気「こんなこともあろうかと密かに考えていたんです」→もう定番化し過ぎてわからなくなってきそうだけど『宇宙戦艦ヤマト』の真田さんのセリフの派生型か?
・杏「おお~!げんさん、博士みたい」→バックのイメージが「ゴジラ」(第1作)の芹沢博士になり切ってる元気。(ちゃっかりオキシジェン・デストロイヤー持ってるし)
・杏「賛成の反対の反対~!」→『天才バカボン』でバカボンのパパの口癖フレーズ。コレでイイのだ!
・杏「げんさんの演出、どんなんかな~」→「どんなんかな~」のイントネーションが笑福亭仁鶴師匠の口癖と同じ。
・杏「一瞬、げんさんがスパルタで超有名な隊長さんに見えた」→元気のバックイメージに『ウルトラマンレオ』の怪獣攻撃部隊MACの隊長で片足のケガで変身できなくなったモロボシ・ダン「のような」シルエットが・・・
・演出指導の元気。上手くいかないと灰皿を投げつける→演出家・「蜷川幸雄伝説」の一つ。それはもう鬼のような稽古練習風景だったとか・・・
・元気「スーツアクターにはそれぞれのこだわりがある。指先だったり、立ち姿だったり」→バックイメージにモザイクがかかったキャラが居ますが、勘のいい人はおわかりですね。『仮面ライダー響鬼』から「響鬼」。『仮面ライダー龍騎』から「王蛇」なのでしょう。
・元気「メキシコは恋しくないの?かつて 共に戦った仲間のことは思い出さないの?」→イメージが『母を訪ねて三千里』のマルコだ。
・元気「考えるな、感じろ!」→『燃えよドラゴン』で有名なリー師範の名言。
・杏「お~!宇宙鉄人の絆は強大だ!」→イメージが『宇宙鉄人キョーダイン』だ。
・雨が降らないことを祈って全員テルテル坊主を作ってきたのに、杏の作ったモノは・・・→『ウルトラマンレオ』の円盤生物「ノーバ」ではないか!赤い雨が降るぞ!赤いガスが吹き出すぞ!
[予告]
・「人生で最も貴重な瞬間 それは決断のときである・・・」→竜の子プロ制作のアニメンタリー『決断』から。縁と機会があったらちゃんと見ようっと・・・(太平洋戦争ドキュメントです)。
・「愛ある限り戦いましょう」→『美少女仮面ポワトリン』から変身登場時の名乗り。「命燃え尽きるまで!」{/netabare}

【STAGE9】{netabare}
サブタイ:白銀の本気(ぎんのマジ)Silver Serious→元ネタ:銀の匙 Silver Spoon
・「ごごご、御前様が僕の仲間に!?」「うぉぉぉ!定番だけど燃える展開だぁぁぁ!」のときのポーズ→アニメ特撮ネタに関係ないけど、みんな「阿形」「吽形」って知らないのかなぁ?えたんさんから指摘ありましたけど、そういえば『キカイダー01』で01初登場時は仁王像から爆発しながら出てきたっけなぁ・・・

※[突撃ヒューマン!!]※
1972年(昭和47)年。ドリフの『8時だョ!全員集合』のように地方の大きな会館を周ってヒーローアトラクションショーを行い、ライブ録画して放送されたヒーローTV番組。
あらましは、体操コーチ「岩城淳一郎」が全国の小学校を巡回し、正しい心と健全な体作りを指導しつつ、宇宙からの侵略者・キングフラッシャー率いるフラッシャー軍団が現れれば『ヒューマン』に変身して戦っていくというもの。
観客の子供たちには、あらかじめ【ヒューマンサイン】(直径20cm程の紙の円盤。片面・青色と赤色でヒューマンの白線輪郭が描かれてたような気がする。円の端っこに小さな穴があり、そこにマッチ棒か爪楊枝を刺してクルクル回す)が渡されており、
演出の進行上、ヒューマンにすぐに来て欲しい場面になるとアナウンスの案内(さあ、ヒューマンを呼ぶんだ!)で観客の子供たちは青色を上側にヒューマンサインに指を入れ中空でクルクルと回す。すると、
会場最後方から舞台に張られたワイヤーを伝ってヒューマン(の飛行ポーズをとった人形)が舞台に飛び込み、絶妙な入れ替わりで舞台に現れるヒューマン。
また、岩城淳一郎で進む演劇ドラマでピンチに陥った時もアナウンスの案内(さあ、赤のヒューマンサインを回すんだ!)でヒューマンサインを会場の子供たちが回すと程よい間(みんなの応援を受け取ったということ)で、
岩城淳一郎はポーズをとって変身。「ファイブ!フォー!スリー!ツー!ワン!チェンジ!」またまた絶妙な入れ替わりで現れるヒューマン。フラッシャー軍団とその怪人(怪獣?)の大立ち回りが始まる・・・・・そんな異色なヒーロー番組でした。
会場でヒューマンサインを回す子供たちの内、当然そんな演出が判らないから反対側を回す子も多かったです("赤"を回さなければいけないのに"青"側を回している子供とか)。
「ヒューマン」のデザインは「ウルトラセブン」と同じ『成田亨』画伯。聞くところによると録画したマスターテープは、上書きで使い回されたらしく現存する映像がほぼ無いそうです。
なので、口伝えや写真(スチール)・主題歌(レコード)しか残っておらず、幻の様な(「ホンマにそんなんあったん?」と思えるような)伝説的ヒーローです。「ケロロ軍曹」では「ウェットルキング」の時にパロディ化されてた気が・・・

[予告]
・「夜空に花火が輝く影にゃ、ワルの笑いがコダマしれぇ。藪から棒に泣く人の涙背負って火の始末。『花火職人・立花』お呼びとあらば即参上でぇい!」→立花さんの声が大御所・柴田秀勝さん(御年80歳)ということで、ご本人ネタから、
『銀河旋風ブライガー』OPのイントロに入るセリフより「夜空に輝く星の陰で悪の笑いがコダマする 星から星に泣く人の涙せおって宇宙の始末 銀河旋風ブライガー お呼びとあらば即参上」から。
・ミスターX→これも柴田さんネタ。アニメ『タイガーマスク』で「虎の穴」の極東マネージャー「ミスターX(紫色の肌がチョット不気味)」を演じておられました。この"ミスターX"役が声優デビューらしいです。なのに伊藤さんったらマネしようだなんて・・・なんて失礼な!{/netabare}

【STAGE10】{netabare}
サブタイ:さよなら絶望戦士→元ネタ:さよなら絶望先生
・アバンで金儲けのアイデアが閃いた時、末那の頭部後ろから3つのコインが飛び出す→『仮面ライダーオーズ』からオーズメダル。タカ!トラ!バッタ!タ・ト・バ!タトバ、タットッバ!
・神栖さん(カミダイオー)とチアフルーツの対談企画。興奮する杏は耳から蒸気を吹き出す→今はもう使われなくなった昭和の古典表現。(赤面する程興奮=沸騰したヤカンの比喩)
・超神天界カミダイオーRX→『仮面ライダーRX』か?パワーアップやランクアップすると「X」か「RX」の字がよく使われてるような・・・
・神栖「昔から言うでしょ?一人より二人二人より三人がいいって」→『太陽戦隊サンバルカン』?

ランキングされてる他のご当地ヒロインから―
・極底探検ボーリング→『恐竜探検隊ボーンフリー』
・満点!宙ガール→不明?
・ささくら大戦→『サクラ大戦』
・アボガード→『GAD GUARD(ガドガード)』?

・末那「正義の名を汚すのは誰だー!」→『爆竜戦隊アバレンジャー』からOPの歌詞。
・果音「逃げない、負けない、泣かない。」→『轟轟戦隊ボウケンジャー』からOPの歌詞。

今回は見応えありましたね。トップとの対面、しかし自身との格差に挫折と失望・自問自答でさらに落ち込み、そして「何の為に」を思い出して奮起しての立ち直る(しかし、それは銭がらみとは・・・)。
[予告]
・「ヒナーノの物語を憶えている者は幸せである・・・→『聖戦士ダンバイン』より本編冒頭ナレ「バイストン・ウェルの物語を覚えている者は幸せである・・・」をチアフルーツ風にアレンジ。
・「ハッピー!ラッキー!みんなにとーどけ!」」→『おジャ魔女どれみ』の次回予告で〆に入ってたらしいです。(見てなかったのでこれは知らなかった){/netabare}

【STAGE11】{netabare}
サブタイ:城ヶ根御前の憂鬱→涼宮ハルヒの憂鬱
・ヒナネクターショー・プランB。ワームホールから降臨した新キャラ・アテナプラチナム(御前)→『聖闘士 星矢』の「アテナ」でしょうか?杖持ってたり。ギリシャ神話風な白衣だったり、囚われていたり・・・
・囚われていた「アルカトラズ星」→『アルカトラズからの脱出』でお馴染みの監獄島「アルカトラズ刑務所」か?(情報提供:えたんだーるさん)
・生徒会室、全員そろって御前からの吉報の報告の時の杏「お見せしよう……とうっ!」→『仮面ライダー』史上、「初めて」変身ポーズを披露した一文字隼人。その初登場時の変身から。以降、そのスタンスは現在まで続くことに・・・
・日光のご当地ヒロイン・ニコニコニンジャー→関係ないだろうけど『花のピュンピュン丸』のゲストキャラに「ニコニコ忍者」というのがいたなぁ・・・
・杏「やっぱ長期出張だったってこと?ズバッと解決?」→『快傑ズバット』のズバット登場の名乗りから「ズバット参上、ズバット快傑。人呼んでさすらいのヒーロー!快傑ズゥバァーット!!」から。」

◎ホール解体を知ったチアフルーツ達。杏「よし、敵の要塞に向けて出動!」→ここからの一連のイメージ展開が『仮面ライダーストロンガー』最終回「さようなら! 栄光の7人ライダー!」をベースにアレンジしているのだろうか?
①チアフルーツの前に現れた(キン肉マンの)サンシャインが劣化したような巨人→デルザー軍団のラスボス。岩石大首領なのか?
②横一列で走りながらアジト(?)に向かうヒロイン達→7人ライダーが全員、岩石大首領の口の中に入り奥に進んでいくシーン?
③キング嬢 登場→ここでいきなり『ウルトラマン』ネタ。キング嬢は『ウルトラセブン』のロボット怪獣「キングジョー」から。ウルトラマン、ウルトラセブン、帰ってきたウルトラマン、ウルトラマンAまでのOPでは登場するキャラや怪獣、防衛チームの兵器が「影絵」で映されてましたね。

ドラマとしての布石で盛り上がってまいりました。次回、ついに最終回!
[予告]
・チアフル5つの誓い→『ウルトラマンメビウス』でも使われましたが、元は『帰ってきたウルトラマン』の最終回「ウルトラ5つの誓い」から。郷秀樹が次郎君に正体を明かしウルトマン(ジャック)に変身して地球から去るシーン。飛び去るウルトラマンに声を絞り出しながら叫んで読みあげる次郎君の姿に・・・・うう。{/netabare}

【STAGE12】{netabare}
サブタイ:情熱☆チアフルーツ→情熱大陸?(んなワケないか。)
・全力自転車でホールに向かう御前。カーブで曲がり切れずガードレールを飛び越し転落。御前「国民的…大ヒットアニメかよ!」→これはワカラン!えたんさんの指摘では『君の名は。』という説が上がってます。
・お守りの中にあったみんなの寄せ書き→いくつか聞いたようなものがありそうだがわかんない。杏の「9人は無敵だゼーット!!!」のゼーットは水木兄貴の口癖。

という事で流石に最終回にオチャラケは少なく、これまでの集大成としてネガティブに落ち込んで引きこもった御前を引きずり出すために8人が仕掛けたアトラクションステージドラマが盛り上がって良かったです。
{/netabare}

「這いよれニャル子さん」ほど露骨なトコロは無いにしても昭和から現在まで特撮世相を見てきた者にとっては毎週楽しませてもらったことだと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 21

「ひろ。」 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

制作スタッフ様方+キャスト様方の 見事なまでの手腕と努力と愛情の成果(12話まで視聴して)。

>1話まで視聴して
アニメオリジナルなのかな?。メディアミックス同時進行なのかな?。
よくわからないし事前知識ゼロだったのですが
タイトルの「アクション」が気になりお試し視聴してみる。。

わー、コレ面白いです!!!。
どんどん惹きこまれます!!。

ご当地○○○○○○○ですか!?。
アニメではこのネタって新鮮な気がします。

町興しものとしては、某サクラ○○○○がカブってますねw。
でも本作はまだまだどんな超天界させるか全く予想つかないところに
とてつもなく可能性を感じてしまいます!!。
(超絶展開させすぎたサムメンコの二の舞を踏まないことを期待;;)
(↑あれはあれでお気に入りなのですが世間には受け入れられなかったので><)

本作はすごくクオリティー高いと思います。
一見すごくシンプルに見せてる絵柄と王道展開だけど
細かい演出の気配りが随所に見受けられて
1話最初から最後までずっと画面に釘付けにさせられ
さっそく2回視聴終えてしまいました^^。

ヒーローものネタ?を上手く扱ってるなー。
まずセリフの破壊力がうまく鳥肌直結させてくれてるところがうれしい。
アクションもアングルや描写の爽快感が秀逸だし
動かせすぎず止め絵でもしっかり勝負できている。

手作り張りぼて怪人も、すっごくキューティーでした^^。

今後このまま現実味のある展開でいくのか
某サムメンコのように超絶超天界させるのか??。
どっちに転がっても最後まで楽しませてくれそうな予感です!!。

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>1話まで既に4回視聴して
参加声優さん確認して初めて知ったのですが
フラメンコルビーとフラメンコサファイヤが参戦してるのですね。それもほぼメイン級で!。
・・ああ、後半からフラメンコダイヤも参戦してくれないかなーー((/ω・\)チラッ)

あと、これは1回目初見の冒頭から思ってた
髪の長いほうのコ、どこかで既視感が・・・・こと・・・・いやいやいや、まさかw。
・・だったのですが、やっぱ”カミダイバー”って言葉が出た時点で確信犯でしたよねw。
「神対応」のネーミングセンスも素晴らしくキレッキレですね^^。

アクションシーンのキレの良さと爽快感は
あとで某まとめサイト様見て知ったのですが
ウルトラマンのアクションオマージュも入ってたみたいですね。どおりで。

何かといろんなパク・・いやオマージュ(←この違いが重要!)が
かなり巧みに盛り込まれつつ、かつ全体のバランス良く仕上がっている感じ。
最近大好きな音楽番組「関ジャム」で以前、久保田利伸さんがR&B特集の際に
「こういう遊び心はR&Bの楽しみの1つ。パクりじゃなくてオマージュ。リスペクト。」
「好きでわかる人には気付いてもらいたい。かなり多くの曲でやってる。やりたくてしょうがない。」
って言っていたのを思い出しました。本作もそれに通ずるものがあると感じます♪。

1話見終わった時点で「チア」の意味はわかったけど「フルーツ」の意味が謎でした。
アニメ公式サイトの登場人物紹介見て、やっと意味がわかりました。

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>2話まで視聴して
OPきましたね~♪。
でも正直フルーツの絵にもロゴにも違和感ありまくりですwww(溢れる爆死臭w)。
だってたしか少し前に、フルーツがモチーフのライダーものがあったように記憶してるんのですが
あれって最終的にはどうなったのか全く知りませんし、ゴニョゴニョゴニョ。

1話でのメイン2人のジャージとダンボールの手作り感に心奪われてしまっていたので
2話でのバージョンアップが逆に不安要素になってしまっていますw。
(まあそのうち慣れるでしょうが)

うーん、タイトルで損してますよね、この作品。
自分は「アクションヒロイン」にはグッときますが
「チアフルーツ」には「うーん><」って感じです。
長いんですが何て略していいのかも見出せません・・。

あと、1話の時からクレジットでの作画監督さんの表記人数が
「・・これって多いんじゃ?」と思ってましたが実際はどうなんでしょう?。
時々画面上、演出?が意味不明な感じになるけど
それってやっぱりその辺りの境目だったりするのかな?。
たとえば、某みゃーもりの○○を彷彿させるあのシーン(これってオマージュ?)。
あれは現実の世界・・?、じゃないですよね・・。
あれ現実だったら「異世界人」ですよね、あのコw。

でも本作っていろいろ細かい仕込みがたくさん隠れている気がして
ちょっと聞き逃したセリフとかが気になって
ついつい「one more!」ってまた再視聴してしまう傾向が自分にはあるようですw(制作側の思うツボ?)。

メインヒロイン?の伊藤美来さん?・・って今まで全然知らなかったのですが
作中で聴く限り、楽観的な感じと楽しさを生み出すような感じで非常に好感度高いです!。
(けいおん!での律っちゃんを彷彿させられます♪)
本家に対抗した「カ○ダイオー」の「○ワッ♪」や「○ウッ♪」の部分での発音の絶妙加減にもツボりましたwww。

あと、終盤では某あの作品のダージリンさんを彷彿w。

2話視聴1回目では「何か思ってたのと別方向にいってるなー」って感じだったのですが
2話再視聴では「荒削りだけど観れば観るほどおもしろい^^」に変化しています。

やっぱ現時点で今期最も目が離せない作品のように感じています!。

★の評価、若干下方修正しました。

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>3話まで視聴して
3話初見時の素直な感想を書きます。。。

「神回」!!!、でした♪。

(※注:ただし初見時に限ります)

2回目の視聴時(既に)には、さすがにネタバレしてしまってるので
ついつい冷静に見ると多少のアラが見えてしまうのですが
でもそれでもやはり、熱くココロ動かされてしまう作品だと思います!。
自分の好みど真ん中の展開でした^^。
今回メインのあのキャラ、やはり最高だといわざるをえません。

あと、自分にとって”ちょっとした意外性からの鳥肌”の流れや
”うまく予想をさらに面白い方向へハズしてくれる感”が気持ちいいです♪。

冷静に細かく見ると、作画は決して★5とまではいかないのですが
話の流れやキャラの動き、演技、作品の雰囲気等々と
うまく調和する”いい具合の作画”な気がして
全体としてトータルで見ると、やはり高評価になってしまいます。

★の評価、再度上昇↑しました。

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>4話まで視聴して
あらゆる全方向にパロっていくスタイルなのですね(まさかあんなものまでww)。
でも本作のそれに関しては嫌味を感じないうまい取り入れ方なので、むしろ好感度UPにつながっています♪。

メイン級のキャラがどんどんそれぞれにキャラが立ってきていますね!。
レッドはその元気だけど独特の味がある声質にとても癒されます^^。
歌声は個人的に紫さんの圧勝♪(ハズし具合が)。
緑さんの意表を突きすぎるキャラ立ちにダークホースキャラ感が!(褒め言葉)。
黄色さんは個人的にフラメンコサファイヤとしても観てしまいます^^。
それつながりでM・A・Oさんが関西弁キャラだったらさらに最高でしたが。

ラスト手前のあの見せ場のところでは若干音圧上げすぎ感感じてしまいました><。
ちょっとつまみをひねりすぎて強調しすぎかな?。
もう少し自然なボリュームで聴きたかったです。

まあ何はともあれ毎回何かと新たな予想外の要素が飛び出してくる本作に
毎週元気をもらっています!!。

あと、BGMでの感情・場面・雰囲気表現も素晴らしいと感じています♪。

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>5話まで視聴して
はい。正直言って既に3回観ましたっ。
毎週週末に溜まった疲れが観る度癒されていきます~♪。

ちょっとした伏線回収もいい感じですね。
自分が一番好きな某(<ゝω・)綺羅星作品を思い出させるような演出もあり
さらに本作のことが好きになってしまっています。

あいかわらず意表を突きつつ、なのに癒されてしまうレッドの受け答え^^。
ライバル心むき出しの心地良いやり取りの応酬をしてくれるムラムラちゃん。
一瞬音楽が止まる(空気)けど、でもしっかりみんなが気持ちをわかってくれてるろこさん。
ブルーの二役もトーンやニュアンスでまずまず感情伝わってくる。

”止め絵”の場面が度々出てきますが自分はあまり気になりません。
むしろ”止め絵”を、うまく視聴者に想像させるタイミングで使っている感じがあり
作画班さまの省力化にも繋がっているのではないでしょうか?。
いいメリハリになってると思います(一部不審者??のようなのもありますがw)。

で、終盤にまた新たなる”果実”が用意されていましたね。
なんか写真集で話題になってるあの方のようですね。
写真集良いと思います!!(買ってないから内容知らないけど興味津々・・)。
来週の登場とあわせて、この夏を飾ってくれそうですね♪。

※余談
 タイムリーだったアメトークの「スーパー戦隊大好き芸人」、面白かったです!。
 個人的にゴレンジャーは見たことないけど憧れのレジェンドw。
 サンバルカンに比較的思い入れあり(某過去WEB番組でのしょこたんとあの方のOP・EDデュエット?最高でした)。
 近年(・・といってももう古い)見てたのはマジレンジャー。
 ↑特にED 「呪文降臨~マジカル・フォース」が神ってた^^。

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>6話まで視聴して
お盆のせいだったのか、某アレの中継のためだったのか
まさかの1週お休みは、ホントつらかった・・><(瀕死状態になってました)。

しかし、その反動がついたおかげか6話もまたもや神回でした!。
はい。既に自分の中では、毎話3回視聴するのがルーチンとなっています^^。

「はーちゃん」っていう愛称
今まであんまりアニメで聴いたことない気がして新鮮で、響きもなんかいいですね♪。

工事現場というか採石場のような山を切り崩してるシチェーションと
爆○って、なんかココロ惹きつけるものがありますね。
やっぱ子供の頃に何気に目に入ってた特撮作品が脳内に擦り込まれてるのかな?。
サムメンコでもお約束的にそういったシチュエーションありましたよね。

ステージでの決めポーズのバックで爆○とかって見てると
どうしてもフラメンコガールズがカブってきて、またあっちも観たくなってしまうなー><。


>7話まで視聴して
ウマいなあ。
一定期間以上働いている人には共感できる回ではないでしょうか?。
某SHIROBAKOでのあの方が悩んでいた時の、あの娘の某体操を彷彿させる回でした。

本作品はやっぱり視点が新しいと思います!。
ステージ上での演者のみに絞られた描写作品は多々あると思いますが
まさか裏方絡みでのチームを描いたものとなると・・・
・・もうこれはある意味「お仕事アニメ」にかなり近いんじゃないかな?。
(特にSHIROBAKO)

・・でありながら、なおかつ演者でもある(ラブライブ)

両面が楽しめるのは新しいと感じました!!。
特に次回予告ではさらにその要素が加速されててグッときました!!。

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>12話まで視聴して
これぞ終止感^^っていう感動が、ずっと続きっぱなしの最終話でした!!!。
なんか最終話は「60分放送だったんじゃないの??」って思ってしまうくらいの充実感+見応え!!。

メインキャラが大人数なのに、それぞれの個性と背景をしっかり印象付けさせてくれ
それらがラストの収束に見事に帰結されていく過程が最高でした!!!。
鳥肌立てさせられまくりながらの視聴となりました!!!。

11話では、全国の○月▽日生まれの方々から苦情が殺到してしまうんじゃないか?と
観てるこっちが心配してしまうほどの展開でしたが
ちゃんと12話ではそれらにもしっかりとしたオチがついている♪(もちろんいい意味での)。

とにかく1話から12話の最初から最後まで
失速することなく全力で駆け抜けてくれた素晴らしい作品でした!!!!!!。

これは制作スタッフ様方+キャスト様方の
見事なまでの手腕と努力と愛情の成果・・・
・・ん???。青果????
・・・・んん???????、いや、聖果ですね!!!!!w(失礼しましたw)。


うん。これは文句なしです!!。
勝手にシーズン2への期待を込めてBD購入確定とさせていただきます。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 29
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

あれ? 意外と面白い!? B級感が心地良い、真っ直ぐな青春アニメ

[文量→大盛り・内容→考察系]

【総括】
絵もストーリーも、決して高クオリティとは言えない。A級かB級かと問われれば、間違いなくB級だろう。でも、なんだろうこの、A級にもひけをとらない、心地よいB級感は。演出が良かったからだろうか。

ストーリーは実に王道の、「アイドルもの」「青春もの」。男性の影は皆無で、少女達の友情や成長を、温かい気持ちで眺めるアニメ。

このまっすぐ爽やかな雰囲気は、多くの方が指摘するように、「普通の女子高生が【ろこどる】やってみた」に似ていると思う。上記の作品が合うならば、確実に楽しめると思う。

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
本作の際立った良さは何かと問われれば、テンポの良さが生み出す「読後感」だと思います(視聴後感という言葉がないので)。

私は、アイドルアニメにはシリアスな展開がつきものだと思っています。「THE IDOLM@STER」なんか正にそうだけど、中盤から終盤にかけてググッとシリアスな場面を見せ、それが作品に深みを与えています。シリアスな展開がないと、ただ、「可愛い子が能天気に歌って踊っているだけ」のアニメになってしまうので(まあ、それもありっちゃありだけど)。

しかし、一方で、シリアスな展開が続くと、やはり鬱々とした感じに疲れちゃうことはあると思います。

本作の特徴は、シリアスな場面を1話の中で乗り越えちゃうテンポの良さだと思います。ほぼすべての回で起承転結がしっかりしていて、(例えば、10話 さらば絶望戦士 では)

起→チアフルが全国10位になってみんな浮かれる。
承→カミダイオーの神対応(笑)に衝撃を受ける。
転→意識しすぎて舞台の失敗。人間関係ギスギス。
結→街の人の応援で自分達の存在意義を再確認。

と、もの凄く綺麗にストーリーが流れていることに感心します。しかも、ストーリーの合間で、「緑川末那」「ムラムラちゃん」「神栖真心」という3人のキャラクターを深めることにも成功してるし。緑の商売オチも効いてたし(笑)

これ、普通なら「転」の部分で1話終わって、「結」の部分を引き伸ばして1話にして、2話構成が必要なエピソード量だと思います。それを1話にまとめきるから、観終わったあとにスッキリした感覚が残るんですよね(しかも最終エピソードの11話、12話のみ2話またぎで深みを増して感動を強める丁寧さ)。

このテンポの良さを生み出しているのは、「パロ系の笑い」と「使い古されたリアクション」かなと。

どちらも深みこそないものの、「説明不要」という良さがあると思います。「パロ系の笑い」は、フリとオチが不要だし、「使い古されたリアクション」は、(視聴者がバラエティなどで何度も目にしてきたから)ワンカットで状況や心情を伝えられると思います。

「1話完結」「パロディ」「使い古されたリアクション」は、いずれも安っぽさを生み出すので、「THE IDOLM@STER」のような「名作(A級)」にはなれないけど、そのテンポの良さに徹底したからこそ、「心地よいB級作品」に成り得たのだと思います。

もちろん、キャラが良いのは大前提ですよ。私はムラムラちゃんが好きでしたね♪ メンタル強くて笑えますw 他のキャラもみんなキャラが立ってたし、何気に、お風呂や下着姿などサービスシーンもあり、萌えもカバーしてましたね♪

最終回は特に良かったです。分かりやすく成長を見せた委員長のド根性。水溜まりで転けた後に走り出すところのカット割りとか熱かったです。舞台とのリンクも熱く、最後に歌を流しながらのエピローグもシンプルながら魅せる力がありました。地域活性とホールの満員、どちらも(アニメ的には)大きすぎない目標に向かい、達成しきる爽やかさがありました。クスッと笑える感じもありました。2期への含みも持たせたし。

ここまで綺麗に決まる最終回は珍しい。2期、あるとすれば、キャラを増やすか、カミダイオーと対決(なんかデカい合同イベントへの参加とか)? 1期を超えるのはなかなか難しいかもしれませんが、期待大ですね♪

(絶賛ですが、あくまでB級アニメとしての絶賛なので、☆は4と迷うけど3で・汗)
{/netabare}

【各話感想(レビュー)】
{netabare}
1話目
{netabare}
どんなアニメ? わざと古い感じに仕上げているので、作画の良し悪しは言えないな~。しかし、ヒーローショー中止の理由が「不手際」って、正直者かw あの程度で壊れる物なんて、完全に行政のミス。ふ~ん、町おこし系? アイドルの系? のアニメなのかな?
{/netabare}

第2話
{netabare}
すげえ所に住んでるなw 金とるんかい(笑) なら、公園でも良いような……。ユリ成分強めですな。赤来杏は、アホ元気可愛くて、なかなか良いキャラですな(それ以外のキャラは今のところ……)。三回の公演で100万? 一人から1000円とったとして、1000人? 一回の公演で300人以上? 流石にそんなキャパはなさそうだけど(汗) しかも、子供からも金とるのかな(苦笑)
{/netabare}

第3話
{netabare}
なかなか良いB級感。色々荒いのが逆に味になっている印象。ムラムラちゃん、百合マックスですね。暇なんだね~。は、少し笑ったw
{/netabare}

第4話
{netabare}
炎上商法やんw なんだ、町の良さをインタビューとかNHKか?(笑) ビジネス展開のしやすさは大事。チアフーツを、チアフルと略せて意味も持たせられるとか、何気に理にかなっているんですよね。それぞれがそれぞれの特技、特性を生かして、裏で表で力を発揮していくのは、王道ですが胸熱です。あれ? 今まで無料だったの? じゃあ、販促だけで100万稼いだのか(すげぇ)。ムラムラちゃん、初勝利w
{/netabare}

第5話
{netabare}
新キャラのブルー、良いな~。超ネガティブw なかなかの萌えキャラでしたね♪
{/netabare}

第6話
{netabare}
だんだんメンバーが集まり、だんだん本格的になっていく過程が良いね。癒着w 爆裂桃色娘(笑) 作画、この作品なりに頑張ってる。志村後ろ後ろって、制作の年がバレるぞ(笑) ドン引きですやんw これでメンバー集合完了かな?
{/netabare}

第7話
{netabare}
JAの協力はデカいね(てか、リアルw)! 自分が載ってるトランプをする勇気はないな(笑) ご当地アイドルの良さがよく出た回でした。水着回と見せかけて温泉回w キャラ優先の女優ではなく、女優の個性を元にキャラをつくりあげているのが、ローカル感が出ていて良いね。
{/netabare}

第8話
{netabare}
蓋が開く前にバネが作動したら、頭部を強打するなw 降りる時に、縁にすねガーンいきそうw サービスシーン、多目w
{/netabare}

第9話
{netabare}
会長みたいなタイプには、実力行使というか、既成事実作っちゃった方が良いよねw 花火、あれは子供も母親もテンションあがるよな。
{/netabare}

第10話
{netabare}
今まで一番好きかも。カミダイオー、本当に神対応(笑) ムラムラちゃんも良さを出していたし、緑もがめつくて可愛かった。街おこしというテーマにも即していたし、良い話だった。オチも効いてた。
{/netabare}

第11話
{netabare}
浮いた予算を使いきるためにってw 闇落ち。2話跨ぎは初? 最終回1話前らしいね!
{/netabare}

第12話
{netabare}
思い、、、出した(笑) え? 風花(笑)? あきらめないド根性。シンプルながら胸熱の展開。エフェクトに動く巨大な城。リアルなら金かかってるな~。これ、最終回(笑)? いや、アニメの話じゃなくて、ヒナネクターの話ね。次の展開、更なる巨悪を出すしかないもんな。
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 28

68.2 13 千葉アニメランキング13位
きんいろモザイク Pretty Days(アニメ映画)

2016年11月12日
★★★★☆ 3.9 (155)
684人が棚に入れました
イギリスからやってきた高校生、アリス・カータレット! 大親友・大宮忍の家にホームステイしています。アリスに忍、凸凹コンビの小路綾と猪熊陽子、アリスを追いかけてきたもう一人のイギリス人留学生・九条カレンたち仲良し5人組は高校2年生の秋を迎えます! アリスと忍、二人一緒に玄関をくぐれば朝日に照れされてキラキラ輝く通学路。通い慣れた道を小走りに駆けていって、いつもの駅前でいつものメンバーと待ち合わせて。綾に陽子、そしてカレンが笑顔でアリスたちを迎えます。どこにでもあるようで、世界に一つしかない彼女たちだけの大切な日常――プリティ*デイズ! 二度目の学校祭が近づいてきたこの頃、忍の様子がちょっとおかしい!? 「このところ、なんだか朝が眠くて……」いつものんびりしている忍ですが、クラスの演劇で脚本&衣装リーダーを任され、頑張りすぎているみたいです。違うクラスのアリスと陽子も、その様子は気にかけているけれど……果たして忍たちの劇は無事成功するのか、どうなる学校祭当日!?

声優・キャラクター
西明日香、田中真奈美、種田梨沙、内山夕実、東山奈央

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

世界に一つしかない彼女たちだけの大切な日常…プリティ・デイズ!

この作品は2013年の夏アニメ、2015年の春アニメとしてテレビで2期分放送されている上、この劇場版は2016年の11月に封切りしています。
これまでテレビ放送はリアルタイムで視聴してきましたが、劇場版まで手が回らず封切りから2年…ようやく今回視聴することができました。

自分の視聴履歴を振り返ってみると、テレビ放送の視聴が主体になっています。
最近、テレビ放送の続編がは劇場で…のパターンが決して少なくないなか、この作品を含めて結構視聴できていない作品が多い事に気付きました。

現在の視聴スタイルは今後も維持したいと思っていますが、時間を作って劇場版の視聴も進めなきゃと本作を見て痛感しました。

この作品では、大きく2つの時間軸における物語が描かれています。
一つは現在進行形でテレビ放送後の一幕…
そしてもう一つは、5人組になったいきさつ…アリスとカレンは高校からの留学生である事は周知の事実なのですが、これまであまり触れられなかった「しの、あや、陽子」が親友になったきっかけが描かれているんです。
そしてこれが…テレビ版視聴済の方にとっては堪らない作品に仕上がっていたんです。

監督は天衝監督…アニメーション制作もStudio五組とテレビ版のスタッフが踏襲されており、クオリティは折り紙付きです。

となると、気になるのは物語の展開…になる訳ですが、個人的には「しの、あや、陽子」が親友になったきっかけの物語が胸に響きました。

この物語の視点…種ちゃん演じるあや目線で描かれているんです。
5人の中で一番真面目な性格の持ち主である彼女は、普段みんなから一歩引いた場所が彼女の立ち位置…
5人の輪の中における立ち位置は、自然に…だけど全員納得の上で決まっているとばかり思っていました。
けれど、性格が真面目な上、少し引っ込み思案だけどツンデレ成分を含んだ彼女は、仲間の中で一歩踏み出すタイミングが遅かったり機を逸したり…
もちろん、仲間思いの優しい良い子なんですけどね…

でも…「しの、あや、陽子」は初めから3人組では無かったんです。
しのと陽子は小学校からの幼馴染で、二人の通う中学にあやが転校してきて接点が生まれたんです。

大切なのは一緒に過ごした時間の長さじゃない…
どれだけ濃密な時間を一緒に過ごしたか、の方が時として大切なこともあるんです。
年を重ねて振り返ってみると、その当時頑張っていたことが今では良い思い出になっていますから…

3人には目標がありました。
目標は別々…だけど必ず通らなければいけない通過点です。
「どの様にクリアするか」と「どれだけ本気で取り組んだか」の2点が大切なこの通過点…
「しの、あや、陽子」はどの様な軌跡を描いたのでしょうか。
感じられるのは成就させたい願いに込められた努力と沢山の優しさ…
やっぱりこの作品はあったかいなぁ…と心の底から思いました。

そして物語は現在進行形と結び付きながら怒涛のフィナーレを迎える事になるのですが、何ともこの作品らしい展開が待ってくれています。
こんなに面白いならもっと早くに見ておくべきだった…と本気で思えた作品でした。

オープニングテーマは、「Happy★Pretty★Clover」
エンディングテーマは、「Shining Star」と「Shining Star」
3曲ともRhodanthe*の皆さんが歌っています。

上映時間50分の作品です。
私の様にテレビ視聴済みで劇場版未読の方には、是非お勧めしたい作品です。
5人組のみんながこれまで以上に輝いて見えると思うので…

投稿 : 2024/05/04
♥ : 16
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

受験生の皆さんにこのトーテムポールの歌を贈りたい。

原作コミックは五巻まで購読中。

短編アニメ映画一本のために、
わざわざ映画館に遠出するのもどうか?とも思いましたが、
冬の寒さが厳しくなっていく、ここ北陸でも、
一月遅れで映画館で難民向けに期間限定で金髪パワー配給が実施される
ということで行ってきました♪


短さ以上に、日常系だから、ふわふわしているだけで
上映時間が終わってしまうのではw
との懸念もありましたが、
それなりにストーリーもあって難民として
一定の満腹感はありました。


本作の実質的な主役は{netabare}小路綾でしょうか。

要は些細なことで仲間内での自らの存在意義を見失い、
クヨクヨしてしまう、あややの十八番(苦笑)
……あややが悩み出したら、映画一本くらい軽くできますねw


本作はそこから中学時代のあややとシノ、陽子、
三人の進路、高校受験のエピソードから、
あややの存在意義の再確認が行われる壮大な?展開にw

ある意味、『きんモザ』最大の?ミステリーである、
学力壊滅なシノと陽子が、偏差値に大差があると思われるあややと
何故、同じ高校に通っているのか?
という謎も解き明かされます。


この受験奮闘記を鑑賞していて、
ふと、受験と友情についての回顧から、
受験に友情は必要か?という問答が私の頭で回り出しました。

私の現役時代、教師の中には、
勉強は自分一人でやるもの。受験は孤独。進路は自己都合。
みんなでお勉強会なんて馴れ合い。
とお説教なさる方がいらっしゃいました。

確かに、一人で集中して学力を高め、合格を勝ち取ることができるなら理想的です。

ただ世の中、それを貫ける人は少数。
孤独に負けそうになったり、自分だけの視野狭窄に陥り空回りする人の方が多いと思います。

そういう時、進路や勉強について相談できる仲間がいれば心強い。
私も情報交換の中で勉学についても、ふと気付かされた視点が多々ありました。

自分一人で集中する時間も、仲間との情報交換も、
両方あって初めて受験を乗り切れたと私は思います。

だから、もうすぐ受験という大戦に挑む方の中で、
もし一人で煮詰まっている人がいらっしゃったら、
是非、周りとコミュニケーションを図って欲しいと思います。

残された時間はそう多くはありませんが、
アプローチの転換ひとつで一変するのが若者のポテンシャル。

恥を捨てて、周りやあややにしがみつけば、
トーテムポールみたいにニョキニョキ!っと
合格ラインまで偏差値が伸びるかもしれませんよ。{/netabare}


……とゆるふわ日常系で、無駄に熱弁してしまいましたがw
本作はTVアニメ1期の第一話くらいのストーリー内容はある作品。
難民の方なら、一見する価値がある作品だと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 23
ネタバレ

ジャスティン さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

綾視点で送るいつもの日常物語

[きっかけ]
AT_Xで放送はされていたものの、きんモザについては2期を視聴してからが良かったので、少し遅れていましたが、期待しながら視聴を致しました。
[感想]
{netabare}
今回まさかのキャラクターの視点というのがあり、
指定されたのが私が一番大好きな綾ちゃんでした。

これは俺得すぎるんだけど、
綾ちゃんばかり出てきてくれるから素晴らしいかった。

綾ちゃんは、軽いスランプというか悩みを抱えてしまったけど、
私にとっては綾ちゃんがいないと陽子が大変になるから
絶対に必要なメンバーなんだよ。と伝えたい。

今回の話は過去編が中心でみんなが疑問に思っていた忍がどうやってもえぎ高校(忍たちが通っている学校)に入れたのか?
という疑問からストーリーが中心に始まって行きます。

というかもえぎ高校と言うんですね。(WIKIによればここで学校名が決定されたのこと)。

忍は確かにアニメの中でも断念で赤点ラインっぽい描写が多くあり、本当にどうやって受かったのか不思議な点でした。

学校見学はしっかりとやっていたんですね。
烏丸先生は相変わらずぶれない先生ですね。

忍がここまで行きたい学校というか見学を初めてしてからここにしたいと思ったのでしょうか?

雰囲気が良いというのも分かるけど、実際に行きたい高校がなかったから好印象に思ったのかな?と思っていました。

勉強会が開始。綾ちゃんはまさか違う学校を選んでいたなんて...でももえぎ高校に入っているということは、やっぱりその第1志望の高校に落ちたからここに来たのかな?

何故だろうと思いながら続けていくと受験当日。
まずは綾ちゃんからなんと合格。お嬢様学校に入れるなんて綾ちゃん入っていたら確かにそんな気がするような感じはする。

絶対に不合格になると思っていた。なんか落ちそうな予感しかしてなかった。

忍たちの受験当日はなんと綾も一緒に受験することに。ここも受験していたのはまさに日常系のいいところ。

そしてみんな合格したけど、綾だけが...離れることになるのか?
と思った...
入学式当日忍たちが学校に来ると、なんと綾ちゃんまでこっちに来ていた展開に。

まさか選んでここに来たという神展開(もう知ってたことなんだけど)でも、こうしなかったら陽子との関係も悪化していたかもしれないから
これで正解だよ綾ちゃん。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7

62.2 14 千葉アニメランキング14位
装甲娘戦機(TVアニメ動画)

2021年冬アニメ
★★★☆☆ 3.0 (95)
259人が棚に入れました
今日から私はスナイパー……!?日常を奪われ、その肢体に〝LBXユニット〟と呼ばれる戦術兵器を纏う5人の少女――〝装甲娘〟たち。選ばれし転移者である少女たちの使命は、多元世界をまたいで蝕み増殖し続ける金属生命体・ミメシスの掃討と殲滅。時空を超えて強いられた傭兵暮らし、それは世界の「希望」と「絶望」とを垣間見る命がけの修学旅行だった!

声優・キャラクター
逢田梨香子、村川梨衣、大西沙織、福原綾香、宮下早紀
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

今観てる

2話までの感想{netabare}
装甲娘ってPOPがデザインしてたやつだっけ?…って位しか知らない程度での視聴。
まずのっけから「あれ?」という違和感。
本作の売りだと思われるLBXについて、私は「MS少女」自体あんま好きじゃないながらも、その目線で考えると女の子とメカが別パーツ過ぎる。
面倒くさいメカ部分は背中に背負わせればいいってだけの雑なデザインで、公式に「戦術兵器を纏う5人の少女」と書かれてるが全然纏ってるように見えない。
原作はゲーム?キット屋は絡んでない?
キット屋がデザインに口出しできるくらいに出資してたらこんなデザインにはならないんじゃないかなー?
これじゃあ単独で背中のメカだけ作ったほうが面白い(ダンボール戦機のままでいい)とかになっちゃうよ、と思ったり。
まぁつまり、デザインからしてやっつけ感を覚えてしまって…。

でもって監督は元永慶太郎。
コンセプション→デートアライブ3→超可動ガール1/6、とTVシリーズの監督を立て続けに3期連続でやって「大丈夫か?」と思ったことがあるけど、作品一つ一つに対する入れ込みって浅いのかな?
実際1話の出撃シーン、バンクなのかね?それを機械的に連続でダラダラと続けた様は、やっぱり元永が監督を務めた“デジアドtry”と同じポカをやらかしたとしか…はっ、あれはポカだったと思ってない?
右から左へ作業をこなすだけで反省する暇なんて無い、であるなら仕事のし過ぎも良くないなぁと余計なことまで考えてしまったり。
ってか“超可動ガール1/6”をやったんだから「MS少女とはナンぞや?」みたいな拘りがあってもいいと思うのだが、先に書いたようにそんな物は持って無さそうで…あれー?

更に2話、各LBXがどんな属性か紹介するシーンをまだやってないのに、それより先に温泉シーン。
えっ、まだ誰が誰なのか分かってないのにそっち優先!?
「大変だ進行方向に巨大な岩が→オレニマカセロ」でパワー系のLBX(多分キョウカ)が出動するとか、無いのん?
精一杯譲歩して、プロポーションで個性を出す狙いならこのタイミングでの温泉シーンもギリギリ納得できなくもないが、そうでもなさそう。
攻めてるんだか日和ってるんだか…あっれー?

と文句めいたことを先に書いてしまったけど、前期やってた某作品で不満に思った部分がこっちでは解消されてるみたいでそこには期待。
って隠してもしょーがねーか、某作品ってのは“シグルドリーヴァ”ね。
こっちとスタッフが一部被ってるらしいが「シグルリは館山に忖度するって縛りのせいでヘンテコになってしまったのでは?」と睨んでる私としては、崩壊した街が描写されてるだけでホッとしてしまいまして。
更には通貨も崩壊してるみたいで、人類が追い詰められてる感はこっちのが良く描けてる…気がする、今んトコ。
こっちはこっちでサンポー食品とコラボしてるみたいでそれが作品にどう影響するか注視するのも一興かも、ゾンサガみたいに上手くマッチすれば良いですねぇ。
それとじゃんけんのシーンで掛け声がそれぞれ違ったことから、主要メンバーは全員別々の世界出身ってことでいいのかな?
あんま時空震時空震言うと「リコが特異点なんじゃね?」「オルソンまだー?」と思ってしまうが、ちゃんとオチは用意してあるのだろうか。{/netabare}

4話までの感想{netabare}
3話、「男キャラのCGモデルなんて作ってやるもんか」という強い意志を感じるw
回想シーンの装甲娘よりよっぽど登場シーン多かったよね?
…っていや待った、ひょっとしてCGと手描きの明確な使い分けラインを設けてたりする?LBXを装着するとCGになるとか。
というか…同期放送の“キングスレイド”を見てたせいもあるのかな?
CGと手描きの混在するアニメってメカ(武器や防具などの金属部分)をCGにすることが多いワケだけど、そこで手描きにする時はCGに合わせてなのかブラシで塗ることが多い。
メガネがLBX装着してる時のLBXもブラシで…なんか浮いてるというか、キングスレイドみたいにはできなかったのかなー?とは思ってしまう。
で、その装備、接収しないのか。
旅すがら装備を追加して増強していく展開をほんのりと期待してたのだけど、その可能性は消えた?

そんなことより4話ですよ4話。
戦闘シーン無し。
しかも3話の後、何度も戦闘を切り抜けてきたってところからのスタート。
ええ…。
2話感想でも触れた、どの機体がとんな性能でどんな活躍(戦い方)ができるかをまだ見せてないと思うのだが、一番見たかった部分がカットされちゃった気分。
一応各キャラの性質を口で説明してたけど、まさかこれで紹介を果たしたと思って…ま、まさかぁ?
玩具メーカーがスポンサーなら毎回ロボットプロレスを入れろというお達しがあるもんで(最近そうでもないのもあるけど)、そうじゃないからって自由過ぎるというか、代わりとばかりにサンポー食品を義務的に画面に入れるのは…そういうネタなのかなぁ?
でもって2話に引き続き温泉シーン。
優先順位が滅茶苦茶というか…ある意味ハッキリしてはいるんだけど、何をそんなに生き急いでるんだ?と思わずにいられない。
アドバイスを受けてパワーアップ(成長)したみたいなノリで、どう強くなったのかは次回以降…やってくれる?大丈夫か??
まぁやったところで強くなる前の不便っぷりが描写されてないのでピンと来ない予感がバリバリするけど…どうなんかなぁ。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ダンボール戦機…!?

本編完走後にwikiを見ようとググったら、「ダンボール戦機」が出てきました…
元々はダンボール戦機というゲームがあって、そこからプラモデル、カードゲームなどを経て、今回のアニメ化とメディアミックス展開された作品なんだそうです。

因みにダンボール戦機は過去に第1期から第3期までアニメ化されているそうです。
こちらの作品は未視聴ですけれど…^^;


今日から私はスナイパー……!?

日常を奪われ、その肢体に〝LBXユニット〟と呼ばれる
戦術兵器を纏う5人の少女――〝装甲娘〟たち。

選ばれし転移者である少女たちの使命は、多元世界をまたいで蝕み増殖し続ける
金属生命体・ミメシスの掃討と殲滅。

時空を超えて強いられた傭兵暮らし、それは世界の「希望」と「絶望」とを垣間見る
命がけの修学旅行だった!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

このアニメはダンボール戦機に登場する「LBX」というロボットを擬人化したモノなんだそうです。
だからスピンオフ的な位置付けなんだと思いますが、何せダンボール戦機を知らないので、設定の意味合い含めて完走後に色々知りました。
タイトルを見た時、「フレームアームズ・ガール」の様な作品なのかな…と思っていましたが、全然違っていましたね^^;

別世界から飛ばされてきた少女たちが「装甲娘としてLBXユニットを身に纏い、謎の存在「ミメシス」と戦うという設定は、ありきたりだとは思いますが全般的にゆるっとした感じは悪くなかったと思います。

戦闘時なんかは緊迫していますよ。
全力全開で戦っている彼女たちの雄姿は何度も見ましたし…
でも、銃で弾丸を打っても当たらなかったり、食べ過ぎで体形が変わると装甲娘に変身できなくなったりするので、ゆるっとした印象を受けたんだと思います。

全然違う世界から飛ばされてきた5人の少女たち…
物語的には、最後の一人としてリコが仲間に加わるところから描かれていますが、よくもまぁ「装甲娘」として戦う気になったなぁ、と思います。
リコの事例しかありませんが、飛ばされた先で強制的に戦闘に巻き込まれるたら、普通はそこで終わってしまうと思います。

ましてや、戦いとは縁もゆかりも無い生活を送ってきた女の子なら、謎の敵と戦うとい発想すら無いと思うんです。
それが、しっかり連携しながら戦っているんです。
そこに辿り着くまでは相当紆余曲折あったと思います。
ましてや、異世界での生活は常に死と隣り合わせ…
実際に命を落とす装甲娘も一人や二人じゃありませんでしたから…

だからパニックになってもおかしくないと思うんですが…
皆さん、結構平然としているんですよね^^;
もう順応性が高いというレベルでは無いと思うんですけれど…
こういう点もゆるっとした印象を受けた理由なんだと思います。

だから私にとって気を張らずに視聴できた作品でした。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、リコ役を演じていた逢田梨香子さんの「Dream hopper」
エンディングテーマは、鹿乃さんの「コンパスソング」

1クール全12話の物語でした。
何だかんだ言いながら毎回楽しみながら視聴できた作品でした。
物語の纏め方は個人的には大好物でした。
謎は全て回収された訳ではありませんが、総じて堪能させて貰いました。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

西武池袋線の冷房は、めっちゃ強いです(関係ない)w

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
異世界にとばされたJK達が、なにやらスゴい重火器装備を纏って、正体不明の敵と戦い世界を救う話。

と、設定だけ観ればクソアニメっぽいのですが、意外や意外、結構楽しめました(笑) 雰囲気は終始明るく、シナリオも及第点かなと。

なにやらお金の匂いはするアニメでしたが(笑)、悪くないアニメです(というか、ダンボール戦機のスピンオフみたいなヤツ?なんですね)。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
いや~、池袋から異世界行くこと。うん、あるよ~。週2回くらいあるよね~。

、、、いや、ねぇよ(笑) 

でも最近、池袋のアニメ率高いよね。異世界に行ったり、裏世界にピクニックしにいったり(笑)

さて、本作は設定、キャラデザ、見るからにイロモノ、B級感が漂うのですが、、、いや、それはそうなんだけど(笑)、何気に普通に楽しめたのは、なぜだろう?

わりとシリアスなストーリーや心理描写を、お気楽な雰囲気の中で破綻なくやりきった感じですね。

キャラクターとしては、ネイトが良かったですね。心あるAI。良いボケキャラでしたが、10話でネイトの本心というか、狙いみたいなのが出てよかった。

ガンダムなんかそうでしたが、急遽戦場に身をおくことを強要された少年達の心情を丁寧にさらっていました。まあ、本作はやや優しすぎるきらいはありますが、JKだからしょうがない。流石のブライトさんも、JKは殴らないでしょうし(笑)

ラストは、ちょっと尻すぼみ。きっと、皆がそれぞれの世界に戻れたってことなんでしょうが、分かりにくい。

本作に関しては、余韻を残す終わり方より、Cパートでそれぞれの装甲娘の笑顔と、共に戦った(オタクロスとかがいた)世界の結末を、短くで良いからちゃんと描く、分かりやすいハッピーエンドの方が似合った気はしますね。

(あと途中で「剣道で両足首を捻挫した」とか言ってましたが、そんな話、1度も聞いたことないw 多分、池袋から異世界に行ける確率の方が高いw)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
所沢から池袋、、、西武池袋線(笑) 池袋から異世界転生、うん、あるある(笑) 変身シーン、この尺で4連発はキツいな。

2話目 ☆3
謎の西武線推し(笑) 3倍赤く塗るて、この世界でもガンダムは放送されてたんだな(笑) それそれの世界が、少しだけずれてる。

3話目 ☆3
色々、問題を抱えている世界なんだね。

4話目 ☆3
なんかドタバタしてきたな。シリアスには行かず、ギャグ、日常系?

5話目 ☆3
修学旅行行けてない縛り? みんな、ボッチ? 剣道で両足首捻挫、って聞いたことないな(笑) 

6話目 ☆4
装甲ババア(笑) 分かりあって、ねぇ(笑)

7話目 ☆


8話目 ☆4
デカブツとの戦いとしては、まずまずかな。

9話目 ☆


10話目 ☆4
ネイト、良いよな~。少年兵の立場や心情にまできちんと迫るのは、ガンダムっぽい。修学旅行、甘いけど、なんか好きな話だった。

11話目 ☆


12話目 ☆3
最後、う~ん、感動的ではあるけど、ちょっとアッサリ終わったかな~。

{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 13

65.3 15 千葉アニメランキング15位
虹色デイズ(TVアニメ動画)

2016年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (245)
1297人が棚に入れました
夏樹・智也・恵一・剛はいつもつるんでいる高校生男子4人組。
部活動もなし、勉強もそこそこに、楽しい毎日を過ごし中♪

そんな4人の目下の関心事はやっぱり恋愛!

違うクラスの杏奈に片想いをしている夏樹は、みんなからいじられつつ奮闘するけど…!?

声優・キャラクター
松岡禎丞、江口拓也、島﨑信長、内山昂輝、津田美波、内山夕実、茅野愛衣、石上静香
ネタバレ

四畳半愛好家 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

キャラが薄い!? イマイチ魅力が伝わってこないキャラ達

 個人的に面白いとは感じたものの、引き込まれなかった作品。(以下やや批判的なキャラについての感想)
{netabare}
 そもそも主人公カップルにイマイチ共感できない。
 好きになるきっかけも唐突だし(現実もそんなもんだけど…)、少女漫画なのに主人公の「なっちゃん」が顔以外あまり格好良くない…。それもあって小早川さんが「なっちゃん」に惹かれていく理由もピンとこない…。
 小早川さんも「感情が表に出せない不器用系キャラ」のテンプレみたいなところがあるのですが、顔を除けばさほど可愛いとは思えなかった。
 そういうわけで、個人的に主人公カップルを特別応援する気になれず最後まで視聴する感じになりました。
(「君に届け」等、少女漫画の「勝ち確」カップリングを見守るアニメは好きなんですけど、キャラの魅力があればこそですよね。魅力が感じられなければどうでもいい気持になってしまいます。)
 
 あと「けいちゃん(ドS男)」のキャラクターもなぁ…。
 鞭を持ち歩く男子高生とか…友達になれないわぁ…。性格も掴みようがなく無機質気味で、最後までよく分からないキャラでした。個人的に作中で一番苦手。
 彼の相手である希美も苦手。漫画だと深堀されているんだろうけど、好きになるきっかけが適当過ぎるし…。彼女の魅力は全然伝わってきませんでした。

 個人的にカップリングが面白かったのは、「まっつん」×「まりちゃん」のカップリング。
 「まっつん」は恥ずかしいセリフを堂々と言う気持ち悪さ?とチャラさ?を含め、男子4人組の中で一番面白いキャラだと思います。めげずに積極的にアプローチしてる感じも好感が持てる。(※イケメンにのみ許されるしつこさ)
 「まりちゃん」の序盤の過剰なブロックと口の悪さはドン引きものでしたが、壁が大きいほどカップリングとしては見物な部分があるので、物語的に二人の進展は気になりました。

 最後に「つよぽん」×「ゆきりん」のカップリングですが、語る面の少ないカップルでしたね。最初から最後まで安定していますし…。
 2人とも気が利くタイプなので、キャラ的にも嫌いになれないタイプのキャラでした。(オタクですしね!親近感沸きます!)
{/netabare}

 こんなわけで、キャラに魅力を感じなかった自分は、なかなか物語に引き込まれなかったですね。顔立ちは男女とも完璧なんですけど、顔以外の+αの魅力がほぼほぼ伝わってこなかったです。

 音楽面は、お世辞にも良くはなかったかなぁ?OPはなかなかですが、EDが…。男性声優のEDとか結構好きなもの多いんですけど、「歌唱力が足りてないなぁ」と感じる曲が多かったです。

 作画も怪しさを感じる部分が多かったですね。さほど気になりませんが。

 声優は男側が特に豪華です。(個人的にお気に入りの声優はいませんが…)
演技は可もなく不可もなくって感じです。

 ただ、ショート?アニメである故の「軽さ」も手伝って、割と毎週楽しめたのも事実です。(30分アニメだったら完走してない気がします。)

 総評として、少女漫画なのに男性が主人公なアニメなので、男性も比較的に見やすいアニメになっていますし、恋愛系作品が好きならチェックしてみてもいい作品だと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

無限の可能性から一番欲しい答えを導き出す努力をしてみようよ・・・

この作品の原作は未読ですが、出演される声優陣が男性・女性共に豪華だったので視聴を決めた作品です。

羽柴 夏樹(なっちゃん) CV:松岡禎丞さん
松永 智也(まっつん)  CV:江口拓也さん
片倉 恵一(けいちゃん) CV:島﨑信長さん
直江 剛 (つよぽん)  CV:内山昂輝さん

小早川 杏奈 CV:津田美波さん
筒井 まり  CV:内山夕実さん
浅井 幸子  CV:石上静香さん
松永 希美  CV:かやのん

そして視聴して、この手の作品が放送されるのが久しぶりである事も相まって、ショート作品ながら続きの気になる作品でした。

クリスマスの夜、羽柴夏樹は好きな女性との待ち合わせをすっぽかされ、寒い夜空の下、身も心も冷え切っていました。そんな中、街頭でティッシュを配っていた女性が、そんな彼を見かねてティッシュを差し出すのです。彼女の名前は小早川杏奈・・・
なっちゃんと小早川さんは、ここで運命の出会いを果たし物語が動いていきます。

でも動き出した早々になっちゃんはビックリ・・・何故なら小早川さんは同じ高校の生徒だったからです。
意中の人が身近にいる・・・それってとっても嬉しい事だと思います。
こうしてなっちゃんと小早川さんを中心に少しずつ輪が広がって、気が付けば何かと一緒に行動するグループが出出来上がっていました。

でも、そこで生まれた恋心はなっちゃんだけではありませんでした。
色んな思いと恋心が交錯していくのですが、この作品に温かさを感じるのはここからです。
決して気持ちを焦らせません・・・
そして、ゆっくり・・・ゆっくりと気持ちを育んでいきます。
ややもすると、進展が無いのはグループ交際における弊害のせい・・・?
とも解釈できそうですが、自分の気持ちばかり優先させて、せっかくできたグループの絆に綻びができるのが怖いから・・・と思うと納得です。
皆んな自分の事は大事・・・だけど、それと同じくらい仲間の事が大好きなんです。
比べることなんかできません・・・

私の脳裏を横切った類似の作品は「君に届け」です。
本当に大切な気持ちだから、簡単な言葉では表現できないし、絶対諦めることだってできない・・・
この作品で描かれている恋心は、そんな儚さを併せ持っていると思います。

そして誰もが自分の心を簡単に理解できるか・・・というと決してそんな事はありません。
気付いて咀嚼するのに時間がかかったり・・・そもそも気付いていなかったり・・・
だから時には一生懸命自問自答する事も大切なんだと思います。
そして「分からない」を「分からないまま」に決してしない・・・それが人間的な成長を促す結果に繋がるのだと思います。

自分の思いに気付く・・・そこから始まる恋の物語・・・
気になる方は本編でご確認下さい。

2クール全24話の作品でした。15分枠だったので、フルサイズだと1クール相当の作品です。
久々に気持ちの良い「きゅんきゅん」を味わったような気がします。
連載は未だ続いているようです。
皆んなの恋の顛末を見届けるまでは気持ちを切らす事ができません。
続編・・・ある事を期待しています。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 12

Witch さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

いろいろな意味で「戦略の巧みさ」は感じる

【レビューNo.20】(初回登録:2023/1/14)
コミック原作で2016年作品。15分枠で全24話。
「イヴの時間」のレビューを書く過程で、「ショートアニメって他に何かあったっけ?」で浮かんだ
のが本作。レビューの素材としては意外と面白そうなので・・・
「男子4人」を主要キャラに置いた構成は、別冊マーガレット連載作品ではかなり珍しいらしい。

(ストーリー)
クリスマスデートで振られた夏樹。(原作では金目当ての女だったらしい)
(落ち込んでいる)そんな彼にティッシュを差し出すサンタコスプレの女の子。夏樹はカノジョにプ
レゼントするはずだったマフラーを、その寒そうな格好の女の子に渡してその場を去る。
その女の子は同じ学校に通う杏奈だったことから、夏樹は杏奈のことを意識し始める。
そんな夏樹にチャラくて女好きの智也、笑顔の裏にドSな一面を隠した恵一、マイペースオタクの剛と
いった男子高校生4人の友情や恋愛を描いた青春ストーリー。

(評 価)
・主要キャラ「男子4人体制」の巧みさ
 別冊マーガレット連載作品では異例のことのようだが、いわゆるグループアイドル戦略。4人いれば
 誰かに推しがつくよねっと。それに物語の中心は夏樹と杏奈の甘酸っぱい恋愛模様ですが、
  ・夏樹:乙女チックで夢見がちだが、恋愛に奥手で内気
  ・杏奈:無口で天然な一面があるが恋愛には鈍感
 こんな2人でどうやって話を面白く進めていけと?
 そこで男子4人の恋愛模様や友情を絡めることで、物語をバランスよく展開していこうと。
 この戦略が当たっているから原作が売れてアニメ化まで至った訳で、観ていてJC、JK、JDあたりには
 刺さるんだろうなあという感じなので、ターゲットを明確にしてその層を捉えている点は見事。
・15分枠という巧みさ
 はっきりいってしまうと、個人的には「浅い感じの凡庸な作品」というのが率直な感想。しかしこれ
 リアルで追いかけていたのですが、「特別観たいわけじゃないが、15分だしまあいいか」って感じで
 結局完走しちゃうんだよね(笑)。15分×2クールだから尺的には30分×1クールでも作れたはずです
 が、30分だと正直きつかったと思います。ちょうどいい頃合いで終わる、このサイズ感がなかなか
 巧みだと思いました。それに2クール引っ張れるというのも結構メリットがあったように思います。
 (逆にいうと「15分では物足りない」とは思えなかったのだが・・・)

個人的には杏奈のキャラデザが好みだったのと、「ファーストフード的なお手軽青春ラブコメ」みたい
な感覚だったので、ストレスフリーで観れるのが一番のウリかなあって評価ですね。
(ストーリーも綺麗に流れていく感があるので、それもストレスフリーの要素の一つですかね。)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4

64.5 16 千葉アニメランキング16位
SHOW BY ROCK!!# (第2期)(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (123)
612人が棚に入れました
シアンが去った後、平和な日々が続いていたMIDICITY。だが、音楽を殲滅しすべてを支配しようとする「闇の女王」の出現により、かつてない最大の危機が迫っていた。————— 一方、現実世界に戻ったシアンこと聖川詩杏は、学校の音楽活動でグダグダと悩んでいた。ふとした瞬間、MIDICITY での楽しかった日々を思い出す詩杏。そんな彼女の元に、得体の知れない何者かが迫る。シアン達の運命やいかに!?—————

声優・キャラクター
稲川英里、上坂すみれ、沼倉愛美、佐倉綾音、谷山紀章、内山昂輝、柿原徹也、細谷佳正、早見沙織、松井恵理子、潘めぐみ、宮野真守、村瀬歩、逢坂良太、日高里菜、茅野愛衣、五十嵐裕美、村川梨衣、うえだゆうじ、小林裕介、八代拓、筆村栄心、沢城千春、野口瑠璃子、田中あいみ、木戸衣吹、黒田崇矢、吉野裕行、沢城みゆき、高野麻里佳、小池万瑠美、高坂知也、古木のぞみ、佐々木義人
ネタバレ

ぽ~か~ふぇいす さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ファンサービスにあふれた2期でしたが・・・

サンリオの音ゲー原作のアニメSHOWBYROCKの続編です

1期の時以上にゲーム組へのファンサービス要素が強まったように思います
1期から引き続いて出てきたしにもの、ウワペタ、雫だけでなく
忍迅・ドーリィ、バイガン・スタバン・ガウガと
全てのオリジナルアーティストと一部のタイアップアーティストが登場です
この辺りをどのくらい楽しめるかで作品評価が大きく分かれてきそうです
はっきり言って1期のファンかゲームのファンじゃないと厳しい内容だと思います

シナリオ全体も面白くないとは言いませんが
評価できたのは惑星ぴゅるとかギャグ方面の切れ味だけで
全体のシナリオは1期よりも低調だったように思います
特にゲーム内であれだけ人気のあるBVLを
アニメでうまく料理できなかったのが残念
位置づけ的には1期のクリクリのポジションなので
1期ではかなり嫌なキャラとして描かれていたロージアが
2期では本当にいい子なのも合わせると
代わりに憎まれ役を押し付けられたような感じかな
終盤にはわだかまりが解けるわけですが
我々が見たかったアイレーンちゃん様のお姿は
結局ほとんど見れずじまいだったので
前評判的にはかなり評価されていたポイントだっただけに残念です

あとあれだけいろいろなキャラ出すなら
ラペッジオートも出してあげていいんじゃないかと
ヤキソバPのボカロ曲をゲームで使うために結成された
タイアップと言いつつも実質オリジナルバンドなので
リ&ミックスにもちょっとでいいから出番が欲しかった・・・

OPの作画とかEDのCGとかほんと良かったので
作画評価は文句なしの5.0でいいと思います
しかし音楽に関しては決して悪くはないものの
1期の流星ドリームライン・迷宮DESTINY
に比べるとワンランク見劣りする感じです
最終話のCLOSE TO YOU(聖川詩杏Ver)は良かったですが
結局のところアプリ既存曲なので
アプリ組以外から見たらどうだったのかちょっと気になるところ

2期を全体的に振り返ってみつつ
本日のしょ~と円盤のリリイベで
しょ~とを全話繋げて見返した感じでは
しょ~との密度が圧倒的で無駄がなく
今後マンネリ化しながら3期をやるよりは
しょ~との続編を2期・3期と作っていってほしい
という感じの感想でした

あと今期最大の不満点

しょ~とのリリイベが20:30~22:00で
最終回がその直後に始まるってどんなスケジュールだよ!
円盤買ってリリイベ来る一番熱心な層が
最終回リアルタイム視聴できないって
その後の円盤売り上げにも響きそうなんですが
大丈夫なんでしょうかね?

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

1話先行上映会参加後レビュー

1期のころはアニメもアプリも大ブレイクして
アプリの上位入賞もイベントのチケットとるのも一苦労でした
それが最近はアプリもだいぶ人が減って
イベントもほとんど全当の様子
これからのSB69シリーズの全てが
このアニメ2期にかかっているといって良いでしょう

{netabare} 開幕画面狭しと並び聳える宇宙艦隊と司令官(CVみゆきち)で
一瞬チャンネル間違えたかな?と思わせるような演出
まぁ劇場上映会でどうやってチャンネル間違えるんだ!?って話ですが
去年別の作品で実際に上映会で流すVを間違えて
返金騒ぎに発展したのを経験したことがありますw
そして待望のBADVIRGINROGICがTVアニメ初登場
しかも新曲を初披露!
アイレーンちゃん尊い!!
さらに1期では名前しか出てこなかった忍迅雷音が
未来からやってきた忍者というアプリの設定を生かし
過去のMIDIシティに戻って世界を救いに行くという
原作組歓喜のシナリオ構成
クリクリはBRRへの転属が発表され
シンガンの無駄に長い自己紹介曲に
アニサマでも歌われた1期を象徴する劇中曲流星ドリームライン!
無駄にテンションの高い玉子も健在
1話段階では徒然・トラクロの出番が少ないのが気になりまりましたが
ちらっと顔見せしつつ、2話以降の伏線を張っている状態のようなので
こちらは今後に期待というところでしょうか?
そしてEDのミューモン体ライブは1期の時以上に
動きに切れがあって細かい表情動作まで読み取れ
恐ろしいほどクオリティが上がっているので
2期のライブシーンは注目ですね・・・{/netabare}

キャストトークによるとしょ~と以降
うえだゆうじによる有栖川ファミリーのテンションが異常で
アドリブがガンガン飛び出して共演者が固まることもしばしばだとか
しょ~とは実質主演うえだゆうじだったので
2期もあのテンションが続くんですねw

1話にはよくあることですが今回はOP無しでした
しかし、キャストトークが終わり退場する際に
プロデューサーのまっつんからひと言
「あ、今流れてる曲がOPです」
・・・どんな初出しだよ!

投稿 : 2024/05/04
♥ : 12

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

シアン…Come back to Midicity again.

この作品の原作ゲームは未プレイですが、アニメ1期とショート1期が先行しているので正直原作がゲームである事をすっかり忘れていました。
内容的には1期の続きではないので、2期から見ても問題無いと思いますが、1期から進化を続けるキャラデザを比較したり、特定のキャラへの思いれを大切にされる方には1期からの視聴をお勧めします。

1期ではゲームの世界であるMIDICITYに引きずりこまれ、そこで「プラズマジカ」の一員としてデビューしたシアンはバンドのメンバーと共に様々な困難を乗り越えながら成長していく様が描かれていました。

でも、まさかシアンが再びMIDICITYに召喚されるとは嬉しい誤算ですが、前期と違って今回は序盤からきわめて状況が芳しくないんです。
何でも闇の女王が襲来したとかで、MIDICITYは危機的状況に直面していました。

シアンが呼び出されるという事は、ロックな音楽パワーをMIDICITYが必要としているから…
そしてこの展開は序盤からアツアツでした…

これまでプラスマジカは、チュチュ、レトリー、モアの3人グループでした。
だから3人での音楽活動は彼女たちにとって本来あるべきバンドの姿…
でも一時的とはいえ、シアンの加入でプラスマジカは4人組になった…
住んでいる世界が違うから、もう会えない事くらいみんな分かっています…
それでもふと我に返ったり、物事に行き詰ったりした時に、4人で様々な困難を乗り越えたあの頃をどうしても思い出してしまう…
そして会いたいと思ってしまう…
決して叶わない夢だと知っていても心の中で思う事だけは自由だから…

でもそう考えるのって決して一人じゃないんです。
だってみんなで一緒に乗り越えたんですから…
そしてみんなの思いがシンクロしたその先には…
こういう展開…大好物です。

MIDICITYの危機…とはいえ、この作品の肝である適度な緩さは2期でも健全です。
むしろ2期目になって精神的に一回り大きくなったキャラが増えたのではないでしょうか。
今期はプラスマジカを取り巻く周囲にもしっかりスポットライトが向けられていたと思います。

クリティクリスタのロージア…1期では自分の弱さにつけ込まれ大変な騒動への発展しましたが、人一倍反省していて改心していました。
そんな彼女は今期で更なる成長を遂げることとなるのですが、これは見てのお楽しみです。

そのほかシンガンクリムゾンズのアイオーンの過去や、モアは超VIPなお姫様だったりと様々な事が明るみとなる訳ですが、尺の関係上、その分ばっさり切られたバンドもありました。
一番残念だったのは、1期でイチオシだったダル太夫率いる「徒然なる操り霧幻庵」が殆ど登場しなかった事です。
確かに大いなる目的のために動いていたので仕方なかったのかもしれません。
けれど演奏している姿を見たかったのが本音です。

一方、個人的に大好きだったのは6話後半から7話…
プラスマジカの新曲にまつわるお話です。
痛い位に感じるみんなの優しさ…
もう時期的にはレッドゾーンなのに、耳にする台詞は「いたわり」ばかり…
そして極め付けはこの一言…
「キングさん…私、分かったよ…。私の音楽の神様はね…いつも、いつも傍にいたんだよ…」
私もシアンと一緒に号泣です…

様々な成長を経て生まれた音楽の力は、どこまで闇の女王と渡り合えるのか…?
そしてMIDICITYを巡る戦いの顛末は…?
気になる方は是非本編でご確認頂ければ…と思います。

オープニングテーマは「ハートをRock!!」
エンディングテーマは「My Song is YOU !!」
どちらもプラズマジカが歌っています。
この楽曲ってワルキューレにもひけを取らないクオリティだと思いました。
特にオープニング…歌詞の合間に合いの手が入るのですが、その合いの手もハモっているように聞こえるんですよね…
合いの手って歌ではないのでハモるのは至難の業だと思うのですが…
どちらもカラオケで挑戦済です。

1クール12話の物語でした。
ショートのレビューでも記載しましたが、作画のクオリティは確実に向上しています。
オープニングで曲に合わせてシアンがニコニコ笑顔でツイストっぽく踊っているシーンで、シアンに色々と持っていかれてしまいました。
シアンが三度MIDICITYへ…というのも展開次第では有りだと思います。
もし続編が制作されるなら絶対視聴したいと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 14
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

音楽は死なない。

原作ゲームアプリは未プレイ。

当初、{netabare} いきなり話が宇宙レベルに飛躍したり、
巨大人型ロボットだったりwタイムリープだったりw惑星ぴゅるだったりw{/netabare}
大がかりすぎて音楽アニメとして原型を止めるか不安でしたが、
終わってみれば、音楽アニメの二期として無難に着地した印象。

大風呂敷が広げられる中、相変わらずどーでもいいことで熱く語り合っている
シンガンクリムゾンズの中二病?日常トークに再会できた時は、
まるで実家に戻った時のような安心感がありましたw
やはり中二病?をこじらせていて、故に、
何を言っているのか今ひとつよく分かりませんがw

シンガンの予定調和を見て、私もようやく作品と折り合いが付いた感じ。
シンガンのメンバーは物語でも{netabare}キーとなるキャラと意外な人脈がありましたし、
アーティスト魂も見せ付けてくれましたね。{/netabare}
尊氏は家畜ではありませんが、何かこう……ありがとうございます。


音楽の力を説き直すシナリオはベタではありました。
けれど、ふと現実の日本の音楽業界を見渡せば、
{netabare} 賞レースで札束が飛び交った疑惑が浮上したり、事務所内紛だったり……。
禍々しいダークオーラーがもうもうと立ち籠めていますw

私のメロディシアンストーンも穢されそうな、
それこそ誰かが「ウタヨノコレ」とでも叫ばなければ、
真実(まこと)の歌など消えてなくなりそうな、
師走の今日この頃ですが……

それだけに本作の陳腐ながら真っ直ぐな音楽への想いは、
思いの外、深々と私のハートに突き刺さりました。

無闇に人気を金で買い漁る行為が何故、音楽を汚すのか。
メンバーの絆が音楽にとってどれほど重要なのか。{/netabare}

本作は音楽の力について率直に物語ってくれていると思います。


最後の展開。{netabare}かつてのライバルも交えて全員演奏でラスボス浄化。
これもまた基本に忠実な続編シナリオですが、
(ただし、 {netabare}社長型ロボット兵器特攻は斜め上でしたがw{/netabare})
色んなしがらみや枠を越えて、みんなで歌のパワーの再確認するっていいな。
と私は素直に思えました。

現実の音楽業界でも東日本大震災後にチャリティーで
アーティスト大集結の流れ等がありましたが、
こうした企画もメロディシアンストーン浄化には有効かと思います。

阪神淡路大震災後にあったジャニーズのJ-FRIENDSみたいなスペシャルユニット、
またやればプラスにはなるとは思いますが……難しいかな(苦笑){/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 18

63.8 17 千葉アニメランキング17位
なつなぐ! (TVアニメ動画)

2020年冬アニメ
★★★★☆ 3.2 (60)
183人が棚に入れました
「なつなぐ!」は、2016年に発生した熊本地震以降、熊本県が展開している復興プロモーションの一環として制作されるアニメで、自治体が1クール全12話のアニメ作品を制作し地上波で放送する初めての作品。監督の本多康之さん、プロデューサーの福留俊さん、脚本のどめしさんら主要スタッフには熊本県出身者が名を連ね、またメインキャストにも千葉いずみ役の青山吉能さんら、熊本県出身者が起用される。テレビ放送のほか、アプリでの無料配信も予定されている。

声優・キャラクター
橋本愛、青山吉能、千葉繁

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

熊本県を舞台とした「オール熊本アニメ」

この作品は熊本県が2016年に発生した熊本地震の復興プロモーションの一環として制作しました。
メインスタッフ、メインキャストも熊本県出身者が起用された「オール熊本アニメ」です。
完走してwikiをチラ見した際に知ったのですが、自治体制作のアニメを地上波で1クール放送するのは初めてなんだそうです。
しかも地元だけじゃなくTOKYO MXで視聴できたのが凄い…
もしTOKYO MXで放送されなかったら私も手の届かなかった作品でしたから…

この作品は東京に住む大学生の夏奈が、熊本地震で連絡が取れなくなった友人を捜すために熊本を訪れ、地元の中学生のいずみをはじめとする情に厚く個性豊かな人々と出会い、大切なことに気付いていく作品です。

最初は会いに行く以外にも友人の消息を探す手段があるのでは…?
と思いましたが、この考えは完全に甘かったです。

地震や津波が私たちにどんな疵痕を残すか、東日本大震災の時に思い知ったばかりなのに…
一瞬で全てを奪い取っていく光景を何度も見てきた筈なのに…
まっさらでなに一つ亡くなった景色を忘れた訳ではありません。
だから、何をするにも普通では足りなくて、いつも以上、1歩も2歩も足を前に出さなきゃ何一つ届かないんです。

また、建築基準法の地震力算定に必要な係数に「地域係数」があります。
これは「地震が普通に発生しやすい地域」の係数を1.0とし、以下、「相対的に地震が発生しにくいと思われる地域」を 0.9~0.7の係数とし、地域ごとに定められた地震係数に基づき設計地震力を低減できる係数です。
熊本県は「相対的に地震が発生しにくいと思われる地域」として0.9~0.8の係数が国交省の告示で定められています。
それにも関わらずあの規模の地震が発生したのですから…

だから昔の住所一つ握りしめて熊本まで動いた夏奈は偉いと思います。
ですが震災の影響を加味しなくても一手しか手が無い状況で動くのは明らかにリスクが高いのは事実です。
現に知っていた住所は空き地になっていましたから…

本来ならここで詰むんです。
ここで詰んで終わりなんです。
この作品の最大の魅力はここで終わらないこと…
そしてここから熊本県人の県民性が最大限発揮されて物語が動いていきます。

見ず知らずの人にも優しく接するだけじゃなく、懇切丁寧に面倒まで見てくれるんですから…
首都圏でなら同じ状況は決して起こらないと思います。

娘が見知ったばかりの女の子を連れてきた次の瞬間…
その親父さんはとっておきのお酒を夏奈に笑いながら振る舞っているんです。
こんな温かい話…そうお目にかかれる代物ではありません。
もちろん、震災を経験した影響もゼロでは無いと思いますけれど…

この作品を視聴して思ったこと…
それは、糸が切れても終わりじゃないということ。
本当の終わりは、終わったと思って諦めて止まってしまうこと。
切れたと思ってもその先に進めば糸口を見つけてを手繰り寄せられるかもしれないから…

熊本県の復興に向けた気合いの感じられる作品…
そして復興云々を差し引いても純粋に心の震える作品だったと思います。

主人公が声優初挑戦だからとか、演技がどうだとかそんなのこの作品に限っては一切関係ない…
これがオール熊本の本気だと感じました。

主題歌は合計4曲使用されましたが、個人的にはメインで使われたRioさんの「Camellia」が最も心に染み入る楽曲だったと思います。

1クール全12話の5分枠の物語でした。
物語のラストに「皆さんの応援・ご声援ありがとうございます。創造的復興へ、熊本はこれからも進み続けます。 熊本県」のテロップが印象的でした。
そうすると、尚更このコロナウイルスの影響は大きいですね^^;
腰の据わったとても良い作品を堪能させて頂きました。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 17

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

伝えたい言葉がある

序盤 そういう

中盤 あぁ

終盤 なるほど

この話は熊本にいる友達に会いに行く女の子の話
ジャンルは熊本・地震・ほのぼの
5分アニメで全12話なので1時間もないですが見てもいいかなと思う作品でした。もちろんた1時間未満で開ける展開なんてそうそうないですし、短い作品をさらに12分割しているわけですから一話一話が非常に薄く感じます。「まだそこかよ」状態に陥るかもしれません。ですがこの作品は熊本地震に復興プロジェクトとして発足したものです。テーマが悪いわけありません。(ここでテーマがクソだったら私は熊本を一生批判します。)
序盤から展開がありますが導入が雑であるわけではありません。中盤も展開していきますが、中盤は正直展開は少ないです。ほのぼのとした要素が多いです。終盤は綺麗に着地していました。テーマをちゃんと持ったうえで物語を成立させていたのですから脚本をかいたどめしさんはすごいと思います
テーマはとても素晴らしいです。伝えたいことをちゃんと伝えるということは案外難しいものです。機会やタイミングや自身の心によって伝えられないことが多いです。それでも相手とつながりたいから思いを、言葉を伝えるのでしょう。夏奈は繋ぐ。タイトルはその略称なのではないでしょうか

主要スタッフは全員熊本出身だそうですね
総監督は本多康之さん。
シリーズ構成・脚本はどめしさん。
キャラデザは上薗隆浩さん。
劇伴はDAIJIRO NOZAWAさん。
アニメ制作はIMAGICA Lab.さん。

作画はちょっと微妙でした。背景は丁寧でしたが、動きはちょっとかくかくしてたかなという印象です。
主題歌はINSPRDIAさん作詞作編曲、Rioさん歌唱の「Camellia」
声優さんは全員熊本県出身だそうですね

総合評価 暇なら見たほうが良い作品

投稿 : 2024/05/04
♥ : 11

snow さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

オール熊本って<41>

熊本県制作のアニメで自治体制作のアニメが地上波1クール放送されるのは初だとか。
メインスタッフやメインキャストは熊本県出身者を起用ってなことをやってるせいか、話は薄く印象には残らない。
低予算をポップアート調の塗りでごまかせるかという部分にやや興味を惹かれたけど、序盤からまず線がヘボ目だし色彩設計も徹底を欠いており、せいぜい部分的にわたせせいぞう風にできたカットもあったかってなところ。
この低調な作品が復興の足しになるのでありましょうか、地域アピールという点でも八十亀ちゃんの足元にも及んでいない印象でした。

ちょっと何もなさすぎじゃないか<40>
2話まで視聴。
家がないから途方にくれて、警察あったから入って聞いても判るわけないし、判っても教えられないってとこから、何故かポリさんと一緒に役場に聞きに行って同じ結論。
熊本の風景いれたら内容はどーでもいい日活ロマンポルノ方式?
尺を無駄にする作品が面白くなる期待はほぼないけど、まあショートなのでもうちょっと。

復興の足しになるのかな<50>
1話視聴。
影をつけないパステルカラーベタ塗りのポップアート調作画。背景もポップアート調じゃないと兼ね合いが悪いとEDの最後を見て思ったとさ。
話は全然導入部のみだったのでこれからやね。熊本ご当地感もまだ黒糖ドーナッツくらいかな。そして地元企業CMが流れるわけでもなく。
駅前で親切そうに強引に車に乗ってけってされるのって海外だとマジやばですね。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4
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