宇宙で冒険なTVアニメ動画ランキング 13

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の宇宙で冒険な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月01日の時点で一番の宇宙で冒険なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

89.5 1 宇宙で冒険なアニメランキング1位
彼方のアストラ(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 4.0 (975)
3811人が棚に入れました
宇宙への往来が当たり前になった近未来で、9名の少年少女たちが惑星キャンプへと旅立つ。宇宙旅行に胸を躍らせながら出発した彼らを待ち受ける、予想外の事態とは……!?

声優・キャラクター
細谷佳正、水瀬いのり、武内駿輔、黒沢ともよ、木野日菜、松田利冴、内山昂輝、早見沙織、島﨑信長
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

私たちは変わることができる、そして人生は続く

アニメーション制作:Lerche
監督:安藤正臣、シリーズ構成:海法紀光
キャラクターデザイン・メイン総作画監督:黒澤桂子、
音楽:横山克、信澤宣明、原作:篠原健太

子供たちだけで惑星キャンプが行われる時代。
ケアード・ハイスクールのB5班は、
無人の惑星で5日間過ごす野外学習に出かけた。
9人の少年少女たちは、惑星マクパで降ろされ、
楽しい日々を過ごすはずだった。
しかし、彼らの前に謎の球体が現れ、事態は急変する。

集英社のウェブコミック配信サイト『ジャンプ+』で
連載された作品。口コミなどで評判が広がり、
『マンガ大賞2019』の大賞を受賞した。
宇宙という舞台、子供たちだけの冒険、
陰謀がうごめく背景、9人全員が抱える事情、
惑星でのサバイバルなど、様々な要素のある
エンターテインメント作品となっている。

原作漫画は完結しているため、
1クール12話、しかも1話と12話を
1時間ずつを使う特別編にすることで、
5巻分を余すところなくアニメ化している。
{netabare}無料開放の漫画を少し読んでみると、
原作に忠実に作られているだけでなく、
宇宙空間に飛ばされたアリエスを
カナタが助けるシーンでは、全員が手をつないで
ふたりを救助するという改変も行っている。
(漫画では、このシーンは残されたワイヤーに
戻り、それを辿って帰還している。
1度ワイヤーを巻き取って、再度、別の誰かが
助けに行けばいいなどの意見もあるだろうが、
ここは全員で手をつなぐという行為に意味があったわけで、
良改変だったと個人的には思う){/netabare}

SFの部分では突っ込みどころが多く、
アニメが終了した後にSNSなどで大論争が巻き起こり、
作者が降臨する事態にまで陥った。
ある意味、SF要素のある人気作の宿命だ。
ただ、この作品はSFを見せようとするものでないことは
明らかで、批判する人の気持ちは分かるが、
そこについて深く突っ込み過ぎるのは違和感がある。
この作品において、SFのリアリティは枝葉の部分に過ぎない。

では、どこを重視しているかというと、
9人の子供たちが抱えている問題と、
その悩みを解消するために、仲間が相手のことを
思いやり、本当に大切なものを得ることについてだ。
9人の子供たちは、それぞれ幼少期から、
大きな喪失感を抱えながら生きてきた。
旅を続けるなかで、一人ひとりが体験してきた背景を
各々が理解しながら、解決していく構成になっている。
9人もいるキャラクター全員の過去について、
しっかり語っているため、彼らが失い続けてきたものに
思いを巡らせることができる。
だから、そこから彼らが何かを獲得する様子に
カタルシスを感じられるのだ。
それがこの作品の最大の見どころだろう。

舞台装置としては、孤島の閉鎖空間での
ミステリーと同様の形を取りながら、
それだけに止まらない群像劇として、
最初から最後までしっかりとまとめられている。
{netabare}特に11話『CONFESSION』での回想から
カナタの怒りにつながる流れは素晴らしい。
カナタ役・細谷佳正の演技は、抜群の説得力がある。
反重力シューズを履いてきて、
ワームホールを飛び越すという展開からの
決着の付け方も完璧だった。
この回は、夏クールの私が観た全話のなかでも
出色の出来だったと思う。{/netabare}

9人の少年少女たちは、数ヵ月の旅の間に、
自分の支えになる原点を獲得することができた。
アストラ号で過ごした日々は、
何事にも代えがたい時間として
今後の人生の支えになるに違いない。

引きこもりや親子断絶などが、
もはや当たり前になった現代において、
子供たちの心に響く物語に思える。
ここではないどこかに行けば変われるかもしれない。
行動すれば誰かとの出会いによって、
人生が動くかもしれない。
親から愛されない境遇にあったとしても、
生きていていいのだ。

そして、人は絶対に変わることができる。
(2019年10月19日初投稿)

投稿 : 2024/04/27
♥ : 93

ニワカオヤジ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

スケットダンスが好きなら更に楽しめる

あらゆる漫画を読み漁ってきた私の中で、ギャグ漫画家トップ3に入る篠原健太先生の作品です。

●SFじゃないという批判について
別にハードSFを謳っているわけではありませんし、むしろこれぞSFと言って良いと思っています。自分が子供のころにガンダムやドラえもんでSFに興味を持ったのと同じように、SFの門戸を広げてくれる素晴らしい作品ではないでしょうか。


●ギャグが面白くない説
スケットダンスでも同様の傾向があるので、そのうちスケダンのレビューで考察しようと思いますが、原作者のギャグは漫画でこそ栄えますが残念ながらアニメではあんまり面白くなりません。
なので、アニメを見てギャグが寒いと感じられた方は是非とも原作を読んでください。同じ内容なのにめちゃくちゃ面白いです。そしてスケダンを読んでから読むと更に面白いです。

原作には「アカツノチリゲムシ」などスケダンのファンにはたまらない小ネタがありますが、アニメでは出てこず、残念ではありました。
しかし、宇宙服のメーカー名が実は全てスケダンのクソゲーシリーズという、どうでも良いネタをちゃんと拾ってもらえたのは嬉しかったです。
「FALKEN」とか、めちゃスポーツメーカーとして自然なのが笑えます。「SMB」は「Special Mariko Broken(壊れちまった特別な真理子)」の略称。どう考えても宇宙服メーカーの名にはふさわしくないwww

ギャグといえば、原作コミックの巻末にある番外編四コマ漫画がめちゃくちゃ面白くて、四コマだけでも連載を続けて欲しいほどでした。
特に「紙ずもうレスリングトーナメント」の話が秀逸ですが、アニメではEDの一枚絵で紙ずもうチャンピオンのグレートロブスターが出てくるだけでした。


以上、ほぼ原作のギャグを褒めただけのレビューになってしまいましたが、SFミステリとしての完成度はアニメ史上でも類を見ないレベルだと思います。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 35

〇ojima さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

ボッスン(スケット・ダンス)の宇宙物語

原作既読でした。
なので物語もわかっていましたが知ってても楽しめる作品でした。
でも、内容を知らない方が格段に楽しめますので、是非ネタバレ情報なしで楽しんでください。この作品、一気見タイプです。

設定は未来の高校生8人と10歳1人の計9人で惑星に行ってキャンプをするようです。
主人公はカナタ・ホシジマ。
運動能力とサバイバル能力に長けています。
どうやら他の高校生達も能力に特徴があるようです。。。


原作者はジャンプでスケットダンスを連載していた篠原先生
本作品もスケットダンスのギャグセンスそのままです。
篠原先生は東日本大震災直後に応援メッセージを作成して被災者に元気を与えたことを記憶しております。
ボッスン、カナタ達が人助けをするのは篠原先生自身の当たり前の気持ちなのでしょうね。

元気を与えてくれる作品。おすすめです。

原作は全5巻と読み易い作品なのでアニメ視聴後に楽しんでください。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 72

73.3 2 宇宙で冒険なアニメランキング2位
無人惑星サヴァイヴ(TVアニメ動画)

2003年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (333)
2132人が棚に入れました
宇宙開発が盛んに進み、人類の手によって壊滅状態となり、人が住めなくなった地球に代わり、コロニーと呼ばれる新たな生活圏で暮らすようになった22世紀の時代。
コロニーの一つ、ロカA2の名門私立学校「ソリア学園」に転校した早々、学園の修学旅行で木星への惑星開拓の実習旅行に行く事になった主人公ルナと、ペットのチャコに6人の生徒達だったが、宇宙船が重力嵐に遭ってしまう。ルナ達は船長の指示に従い、小型シャトルに避難するが、生徒の一人ハワードがトラブルを起こした為、ルナ達のシャトルが母船から切り離されてしまった。宇宙を漂流した後、文明が存在しそうにもない謎の惑星に漂着。
惑星は、かつて人々が繁栄を築いた地球と酷似していたが、巨大生物が徘徊する危険な星であった。
こうして自分達のコロニーに帰る為の7人の少年少女と1匹のネコ型ロボットは、襲い来る未知の巨大生物や人喰い植物に立ち向かいながらのサバイバルが始まるのであった。

声優・キャラクター
岩居由希子、小飯塚貴世江、安藤麻吹、木下菜穂子、石田彰、皆川純子、真殿光昭、高瀬右光、奥島和美

ワタ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

心はいつも青空

宇宙開発が盛んな時代―――
スペースコロニーで何不自由無く暮らしていた私達七人と一匹は
修学旅行に出発したその日に、宇宙の嵐に遭い、見知らぬ惑星に流れ着いた
・・・そして、私達のサバイバルが始まった!


数多くの名作を輩出しているNHKアニメの中でも
本作は知名度こそ低いものの、根強いファンも多い作品。

これぞ古き良き正統派ジュブナイルといった趣で、大長編ドラえもんをTV版4クールにした印象。
ドラえもんのように何でも叶えてくれる便利な道具はないので
(科学的な分析ができる猫型ロボットはいるけど)
基本的には、子供たちが自分たちだけの力で協力し合い、生活の基盤を作っていく。
火を起こすところから始まり、水や食糧の確保、そして家の建築。
実に逞しいというか、子供たちの異常なまでの適応力・生活能力の高さに驚かされるw

本作で特に素晴らしいと思ったのが、ある重大な決断を迫られた時に
必ずと言っていいほど意見の衝突が見られること。
どれだけ結束力が高まっても、人それぞれ考え方が違うのは当然であって
そこから生じるドラマが大きな見所になっている。
皆が皆、最初から同じ方向を向くのではなく、きっちり反対意見も出す。
各キャラの役割分担が本当によく考えられていて感心させられる。

序盤の純粋なサバイバル生活をしている頃の出来が素晴らしいので
中盤以降、その路線から外れてしまうことに戸惑う人は多いだろうし
ご都合主義も多々見受けられる。それでも全体を通して、子供たちが幾多の困難を乗り越え、
時には衝突しながらも協力し合い、成長していく姿には胸を打たれてしまう。
4クールじっくり尺を取っている分、各キャラの内面も丹念に描写されていて
キャラへの愛着も非常にわきやすい。

子供向けですが、昨今の深夜アニメのオタク的なノリや媚びた萌えに辟易気味の人などには
ちょっと古くさいけど純粋でシンプルな作風が心地よく感じられるかも。お勧めです。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 45
ネタバレ

HG anime さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

NHKの本気

小学生の頃に見ていたが、なんとなく記憶にしみついていて最近見直したら、さすが採算度外視のNHKアニメなだけある。非常に教訓性があってキャラも個性がたっている。文明に疑問を問いかける強いメッセージ性が込められており、作画の雰囲気もどことなくノスタルジックでいい。スマホを弄ぶ若者に見てもらいたい作品。2013/4/10

追記2014/10/11
{netabare}最近DVDBOXを4つすべて買いました。(所有欲に勝てませんでした ಠ_ಠ)
個人的な思い出が詰まった作品なのでちょっと過大評価しているのかもしれないけど、落ち着いて観てみてもやはり比類なき名作だと思う。
全52話という長編作品なのだけど、それでも人に勧められるほどいい作品。時間を費やして観る価値は十分にある。
科学技術がずいぶんと進んだ世界で修学旅行中に宇宙で遭難。無人惑星に漂着し、サヴァイヴァル生活を送っていくという物語。これがかなり面白い。キャラごとにだんだんと明らかになっていく過去と新たな一面。襲い掛かる敵と大自然。科学技術と大自然の要素のバランスがすごく良くて、不思議とノスタルジックな気分になる。私は『ノスタルジックな画像スレ』が好きで、日本や海外のそういう画像スレッドをよく見るけど、ノスタルジックな画像って田舎などの自然の風景のものや、逆に近未来の画像(自然法則に従わないような構造の建物とか)や、それら2つ(自然と科学)の融合 のようなものが多いんだよね。そういう雰囲気がそのまま世界観になっているのがこの作品な気がするな~。もしこの作品を新海誠さんの画風で再製作したらたぶんものすごくいい作品になると思う。今のままでも十分綺麗な作画だけど。
声優さんも優秀。シャアラ役の声優さんはこの作品がデビュー作だったとのこと。たしかに多くの声優さんの発声の仕方とはちょっと違う感じがあるから違和感が残る人がいるようだけど、私はシャアラというキャラに割と合っている声としゃべり方だと思う。
そして音楽が最高にいい。サウンドトラックCD2つとドラマCD1つが発売されているけど、全部買った。サントラは今は結構値段が吊り上ってたりするけど、内容はすばらしい。
マイナーすぎると思う。もっと多くの人に見てほしいわこの作品。{/netabare}

投稿 : 2024/04/27
♥ : 11

nagi さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

子供の頃に見たかった。あなたは、あなたじゃない

52話と長いのですが、しっかりと内容を推敲して、作られたアニメでした。伏線の回収がうまかったです。

OPの映像も13話までの映像が使われており、随分前もって制作をしていた様子が伺えました。

それにタイトル、やりますな。完璧だと思います。

キャラクターに、共感をもてないことがしばしばありましたが、それは少年少女であるがゆえに、仕方のないこと。少年少女の幼さ、成長過程が上手く描かれています。NHKが制作したこともあり、教育的メッセージを随所に感じることができました。
個人的ですが、ヒロインのルナはどストライクでしたw。あんな子と結婚したいものです。

もし、自身が小学生の時に見ていれば、随分とのめり込んだと思います。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 22

67.6 3 宇宙で冒険なアニメランキング3位
スペース☆ダンディ シーズン2(TVアニメ動画)

2014年夏アニメ
★★★★☆ 3.9 (339)
1604人が棚に入れました
スペース☆ダンディは、宇宙のダンディである。そして彼は、宇宙人ハンターである。 見たこともない新しい宇宙人を発見して、新種の宇宙人と認められると報奨金がもらえるのだ。それは、早い者勝ちがルール。宇宙を旅して、誰よりも早く、誰も見たことのない宇宙人を見つけるのが使命。 ダンディは、ポンコツロボのQT、途中で拾ったボンクラベテルギウス星人のミャウとともに、未知の星や異星人と出会う。宇宙の果てへの冒険。見たこともない宇宙人の発見。それが宇宙人ハンターの醍醐味なのだ!

声優・キャラクター
諏訪部順一、佐武宇綺、吉野裕行、石塚運昇、畠山航輔、銀河万丈、ゆりん、桑島法子、矢島正明、井上和彦、大原さやか、神谷浩史、家弓家正、北原沙弥香、木村良平、楠大典、KENN、小林星蘭、沢城みゆき、柴田秀勝、白石冬美、白川澄子、菅生隆之、関俊彦、辻親八、津田健次郎、津田匠子、冨永みーな、中井和哉、中尾隆聖、名塚佳織、浪川大輔、南里侑香、林原めぐみ、久川綾、古川登志夫、牧野由依、三ツ矢雄二、山寺宏一

beatle さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

宇宙誕生レベルの傑作だと思ってましたけど、実はビッグバン傑作でした

少なく見積もって宇宙誕生レベルの傑作、僕的にはビッグバン傑作でした。

一話一話が濃い良いですね。濃厚。何度も何度も見直したくなる話ばかりでなんというか、マジダンディです。

一話から最終話まで仔細に渡って見所や面白さをセールスしたい。

一番の駄作は狙い過ぎた一話だけだした。他の珠玉の宝石箱。つまんないというパラダイムから面白い!!!というパラダイムシフトまで頭が席巻されました。

日本昔話のオムニバスストーリーのような感覚がちらほら見えたり。

なんというか・・・・。

ノスタルジーがあったり、感慨耽けたり、いい加減だったり、笑いっぱなしだったり、ガッツポーズしたくなったり、応援したくなったり、中指を立てたくなったり、涙が出ちゃいそうだったり、考えさせられたり、多くを秘めた作品で哲学的だったり、それでもやっぱりいい加減だけど、最後はいい加減なりにきちんと締めてくれる、そんな作品です。

「観ないと人生、後悔するぜ」第八話ラストから。



以下、ちょい見所ちょい要チェックポイント。


スペースダンディをコズミックレベルの傑作だと感じさせた第八話。
初見観て「はぁ・・・?」っと思った回。
誰もが考えて、誰もが分からないある種の命題に我らがダンディが立ち向かいます。底無しの絶望すらも持ち前のいい加減でなんとかしてしまう。そんな不思議な男の話です。

音楽
兎に角素晴らしい。奇跡的にマッチした背景に合致した世界観のBGM。ラストシーンに流れる音楽はピンクフロイドのダークサイドオブザムーンを彷彿とさせます。途中で演奏される亡き王女のためのパヴァーヌ、素晴らしい。退廃的な音楽と退廃的な世界観にマッチ、中毒性のある音楽が視聴の巻き戻しを急かします。

脚本
途中で挿入されるサイドシーンから物語に深みと厚みを持たせています。不思議の国のダンディ、そんなWonderland in the DANDYな脚本、台詞回しがどこまでもダンディに不気味な程、命題に絡み合い、観るものに深いなある種の不愉快、拒絶感を植え付けられて、ある種の怖さを感じます。惑星の経緯を考えても、なかなか。それでいて、ふとしたダンディの一言がどこまでもダンディらしい瑞々しさを失わない。でも、それが視聴者には酷くグロテスクに映えました。『いかれた食いもんといかれた奴しかいねーじゃんよ』『やれやれ、本当にいかれた人ですね』
神懸り的過ぎる。調べたら脚本やってんの総監督の渡辺じゃねーか!!!!突出してこれ造りたいって気持ち入り過ぎやろ!!!

作画
なんて素晴らしい世界観、ジブリの一作がまんまのような背景。息を呑むような絶景。森や都市や廃墟、からの砂漠。頭が可笑しいんじゃないかってほどのアイディアが詰まってます。小道具まで懲り過ぎ。何気ないワンシーンワンシーンに力込めすぎ。いやもうほんとジブリ。調べたらムーミンのファンの絵コンテの人なんだ。なるほど・・・道理で退廃にノスタルジー。

総評
どこまでもアニメらしく、どこまでも残酷なんで、徹底的にいい加減なボーイミーツガール。最後のシーンで、それは蜃気楼のように幻のように画面が溶けていくのはきっとこれが正に幻であった事を示しています。ラストシーンとファーストシーンの違いがどてもダンディらしく好きです。

次回予告まで含めてこの一話は、僕がこれまで観てきたどんな一話よりも優れたアニメです。次回予告で画太郎持ってくるなんて・・・・もう!!!って感じで、それが後味の良さをさっぱりに仕立て上げてくれて、こういう部分がとても愛らしい。
ネタバレ的な解説や真相を書きたいけど、ここで書いちゃうとまだ視聴してない人までも読んじゃいそうだから書けないよね。
(ゴンドラに乗ったダンディを一時停止して確認すると、あるべきはずのものが無く、死んでいる事と眠っている事は似ているという劇中の台詞、現状のダンディの状況から考えての考察の結果が、やぱり、それがとてもダンディら過ぎて、そんなところがとってもいとおしい。




・・・・・。

いやいや、八話が兎に角僕の視聴したアニメのどんな一話よりも優れていたというだけであって、ただ八話だけが素晴らしいわけでは決してありません!!!!!!!!!!!

2話4話5話なんかも、噛めば噛むほど味が出てくるし(繰り返しの視聴)10話なんかも3.4回ぐらい観たし、12話だって凄く面白い、最終話なんて金輪際観たくもない。

とりあえずシーズン1からもう一度見直してから、また一度評価レビュー詐欺みたいコメントの下にお詫び文と謝罪文と訂正文を載せようと思います。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 3

ポール星人/小っさ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

4話にチラッとバンデル星人がいますね。という事はやはりキャプテン・ウルトラなのですね。

観終わりました。
 正直、シーズン2も作り手側が結構な製作費贅沢に使って好き放題に作ってる作品なんだろなと思ってました。まぁそういう側面も有るとは思いますけど。
 んなもので、内心シーズン2もあまり期待してなかったんですよね。
失礼しました。終盤にかけての盛り上がり、楽しませてもらいました。
ダンディ・QT・ミャウ他レギュラーの登場人物と基本設定だけ統一性持たせたオムニバスだと思って敬遠してる方がいらっしゃるので有れば、誤解です。ラストは最後1つの物語として集約します。
 シーズン1でゾンビになったり56億年後の弥勒菩薩(或は天輪聖王?)と出会ったりしてんじゃん。そんな話に一貫性も何もないだろ~
とお思いかもしれませんがご安心を。
最期まで観れば、あのパロディネタだらけのシーズン1ですら布石であった事に気付かされます。
まぁ最終話までエヴァ+イデオンですし、ダンディの最後の決断もアレですので作品としてはブレずにいい加減ですけどね~。

ターゲットは恐らく私達昭和世代であり、昔の映画とかTVとかアニメ知らないと楽しめないという側面は有ります。
昔からこういう"コレの元ネタ判る?"的な作品って有りますけど、何れもニッチなコンテンツだったと思います。
スペース☆ダンディはそういう閉じた客層では無く、もっと普通の視聴層へ向けたチャレンジングな作品だと感じました。
正直、職場で他の深夜アニメ勧めるなんて恥ずかしくて抵抗有りますけど、ダンディなら勧められるますね。

でも、正直シーズン2だけでもいいんじゃね?とも思いましたけどw
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9話でまさかのねじ式ネタですか(汗)

どうも私が好きなのは総監督が脚本描いてる話ぽいです。
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確かに1期より全体的にテンション高いと言うか弾けた感じしますね。
何か1期と2期って差が有るんでしょうか。脚本家の違い?

投稿 : 2024/04/27
♥ : 5
ネタバレ

青陽 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

スペ☆ダン中毒者によるレビュー。色々とわかる人だけわかってくれればいいです!

まず、初めにひとこと。
「めっちゃ面白かったじゃんよ!」
視聴済みの方にはこれだけで伝わります(笑)


以下しばらくは観てなかった人向けの文章かな。この作品のように楽しくふざけた感じでいきたいと思います(´・Д・)」



「スペース☆ダンディ…それは宇宙のダンディである」矢島さんの素敵なナレーションとともに始まるアバン。スペダンの始まりです!


スペース☆ダンディ…そのアニメは
日本アニメ界のオールスター☆感謝祭とでも呼ぶべき
一大イベントスーパーアニメーション!!(適当)
将来のアニメ界を担う若手応援プロジェクトがアニメミライなら、こちらは優秀なスタッフ・キャストが集結したアニメゲンザイといえるでしょう。
同時配信先のことを考えると、地球規模のアニメフェスティバルといっても許されるはず!
ああ乗れてよかった、このビッグウェーブに!



あらすじ

♪スペース☆ダンディ ✖3
なんでもありの楽しい旅
楽しい仲間
めったにカッコ良くないけど
さぁ、おいで (ダンディ)
みんなでいっしょに (ミャウ)
楽しく遊ぼ (QT)
BBPの
ハンティングタイム♪


アニメのコンセプト
「研ぎ澄まされた適当、磨き抜かれたいい加減」
ええ、まず企画テーマからして愛すべきバカです。
しかし、まさにその通り!
ふざけまくってるストーリー展開はネタが細かく練りこまれたものであり、BBP(馬鹿ぼんくらポンコツ)が巡るさまざまな惑星の世界観やメカニックデザインなども毎回ものすご〜く凝っています!まるで本当に彼らと色々な宇宙を旅しているみたい。
公式サイトのストーリーページを見て感動したのは初めてじゃんよ!!

スタッフ的にビバップと比較され低評価されたりもするけど、盲目的なビバップ信者の方々には
あの名作でも一度だけダンディみたいな投げっぱなしエンドの話があったのを思い出してほしい!

「…あぁ〜、全力でふざけてみたい!」

ハードボイルドでかっこいいアニメを作りながらも、きっと裏でスタッフはこう望んでいた…はず!
それが今作なのです。たぶん

スタッフも声優も皆とても楽しんで作ってるなー、これは作ってて楽しかっただろうなーってのがビンビン伝わってきます。
また声優陣の豪華さが假屋崎さんのお家並みなので
特定の声優さんでなく「声優」が好きな人も大いに楽しめるでしょう。


個人的に
1期で楽しめたのは半分くらいだったけど、2期は気づけばほとんどの回で笑っていました!
ダンディが面白くなったのか、それとも自分がダンディ寄りになったのか……まあ楽しきゃオールOKじゃんよ!
おそらく
スペダンを楽しめる人はサムライフラメンコも最後まで観たはずです!
どんな珍騒動をも笑って楽しめるどんと大きな心が必要かも?
でも、アニメーション好きとしてこれを観ないのはもったいない!
本当に勿体無い!!
それは断言できます!!!
普段のMyレビューでは自分が感じたことを書いて他の人と感想語れれば、それで満足しちゃうけど
このアニメだけはぜひ観てほしいとオススメしたい!紹介したいです。


目も当てられないような批判レビューを書いちゃう人たちにダンディはきっとこう言うでしょう。
「つまんねぇなんて言っててもつまんねぇだろ?楽しむ、ただ楽しむ…それだけじゃんよ!」

そう、楽しむことの楽しさを

「アニメ」を観る楽しさを

改めて教えてくれる…そんな素晴らしい作品だった。
この作品は後の世で伝説のアニメとして語られることになるだろう!(わりとマジで)

ここまでめちゃハードル上げてきましたが、視聴スタイルとしては酒呑みつつ鼻ほじりながら観るくらいの気楽さがピッタリだと思います(笑)




隠してあるのは各回のネタバレ感想。ただただ楽しんだ日々の記録。観てない人はぜったい意味わかんないから見ちゃだヴぇ!

{netabare}
14話 俺がいっぱい?????
ひも理論?ダンディのリーゼントのほつれを引っ張ると……∑(゚Д゚)
This is ダンディ!2期の一発目に相応しいおふざけ全開なストーリー。いろんなダンディがいて面白かったじゃんよ!
あの相棒じゃネガティヴダンディになるのも仕方ねえ…。

そして、ああ…ダメだ。矢島さんのナレーションに影響が及ぶと絶対笑ってしまう!
ずるいよ、ナレーションでもがっつり笑い取りにくるんだもん。

しかし、この回もスペース☆ダンディの根幹に繋がる話なのだった…


15話 闇に呑まれよ!
あれ、シリアス?えっ、チャンネル間違えたかな?いいえ、ダンディです。
「仲間に手ぇ出したら許さねえ!」
サーフィンもクールに決まってるし、久々に名前負けしてなかった!ダンディかっこいいじゃんよダンディ

16話 急がば回れ湯浅回じゃんよ
回らずに急いでストーリーを要約すると焼き魚は美味しいね!って話。
そして、またまた予告で笑わせてもらった回。
ギョーギョギョ、ギョギョギョー!!ぜひ台本見てみたい(笑)
できたら魚語の部分はさかなくんさんにアフレコしてほしかったなあ。そしたらきっとワライシンデタけど


17話 CV:牧野由依の時点で約束された勝利じゃんよ!
アメリカンムービーを観たことがある人なら思わず笑ってしまうスクールカーストネタ。プロムはバックトゥザフューチャーやキャリーでも扱われてたなあ…
学園のスターは坂道のアポロンのりっちゃんと同じ声優なのね。どうりで素敵な歌声だと思った!
この回 声優さん収録楽しかっただろうなー(。-_-。)
ミュージカルの大元ネタはなんだろ。観てなくても面白いんだから、元ネタわかる人は最高にFUNNYだったろう!他にもE.Tにアイアンマン、ハルクにロッキー…アメリカ映画ネタがふんだんに盛り込まれててミュージカル好きの映画好きとしては
とても楽しめた話だった!


18話 QTの釣り好き設定生きてたじゃんよ!
和風なアニメーションがかっこいい!2期の中でもかなり好きな作画。穏やかな海に舟が浮かんでいるシーンはまさに絵画のような芸術性だったし、荒ぶる海は浮世絵っぽくてすごい迫力があった!
かぐや姫であった嵐の海を航海しているシーンと見比べてみたいなぁ。

そして幻の魚は惑星規模の回遊魚!でっけえ…宇宙には想像できないくらいビッグなロマンが溢れているぜ。夢に満ちたいい話だった。

今回は
ドラマにバラエティ、CMでもよく見る子役タレントの星蘭ちゃんがゲストで声を当てていた。声優は初挑戦なのかな?そうだとしてもそうとは思えないほど上手!
うさぎドロップのりんや蟲師の子どもたち、今期でいえば ばらかもんのなる
などもそうだが、本当の子どもが演じるとキャラがイキイキしているし、存在感がぜんぜん違う。
ベテランや成人した女性声優が子どもを演じるのは
演技力が必要な特徴のあるキャラを見事に演じてたり、同じキャラを年齢によって声色を変えて演じてたりで
技術的にすごいし、必要不可欠だけど
やはりなんといってもピュアさが
違う。人がいろいろな経験を積んでいくうちに自然と失ってしまうナニカを子どもたちはまだ無くしていない。それが声に出ている。
そういうピュアさが求められる役どころだと、子どもが演じたほうがいいと思う。ただし、劇場版コナンのモブの子どもたち、おめーらは流石に棒すぎる!

19話 ノーブラってすごい苗字じゃんよ!
どうりでハニーの胸はよく揺れるわけだ。ブービーズからの制服着用時のセクハラ指定じゃなくて彼女ならではの拘りなのかな?
可愛いけど、抜けた感じに見えるハニーが実はすごい記憶力を有する宇宙人のハーフだったことが判明!でも、この設定は後に生きてくるのだろうか?
スタッフの方には申し訳ないけど、この話より、ゲスト声優 林原めぐみさんのコメントのほうが笑えてしまった。脅したんかい!(笑)

20話 ろっくんろおる
神谷さん登場!気が合う二人の馬鹿なケンカに笑わせてもらった。ホントにケンカ内容がしょうもない(笑)たしかに今どきペナントはいらないじゃんよ…
ハニーがなぜかいつも以上にセクシーだった。好きなキャラデザだから出てくれて嬉しいけど、前回の設定何だったんだい?

帝国の王様ってことはこの先また出てくるんかな?
うーん、まあミュージカル回の歌のほうが好きだったかな。



21話 悲しみのない世界じゃんよ
今回は哲学的であり、作品の根幹に触れる重要な回であった。
渡辺監督自らが脚本を手がけているしED 背景・世界観の力の入り具合からもキーストーリーだとわかる。要するにめっちゃ好きな回でした!
前クールからずっと観続けてきたダンディファンなら、始まってすぐにこの回は何かが違うと気づくだろうし、最後まで観たら心が打ち震えたはずじゃんよ。

ぶっ飛んだ終わり方しても無かったことになるのはギャグアニメだからじゃなくて、ダンディが次元越境者だったから!?
いってみれば四畳半のような…EDがやくしまるえつこだったのはそのため?
キルラキルでもそうだったが、ぶっ飛んだ設定に視聴者が慣れた辺りでその真相が明らかになると燃えるよね。なんだかんだ言っても終わりに近づいてるんだなあって少し寂しくなった

また今回のゲスト声優
名塚さんと津田さんはすぐにわかった、ダメ絶対音感が成長してきてるのか?いや、2人とも特徴的な声の方だし、わかるか。
津田さんは宇宙兄弟のビンセントみたいなクールキャラも合うけど、やはりああいう奇怪な役もピッタリ合う声質だった!寄生獣のミギーは、津田さんや今は亡き塩沢さんのような声の持ち主が適役だと思っていたんだけどなぁ


で、そんな意味深な回の次はどんな話が来るんだろうと思ったら
またふざけちゃう!
22話 ダンディないとふぃーばーじゃんよ!

しかも過去最高レベルにふざけた話を持ってくるあたり流石ダンディじゃんよ!いや、あの後だから爆発エンドも意味があるのだがね。

そして相変わらずゲスト声優が豪華!あれは山ちゃんしか演じられないよ。
公式サイトの山寺さんのコメントが面白かった!笑
役名トン・ジョラボルタって…もうほんと馬鹿(笑)
あのハイテンションっぷりはジーニー思い出した!

にしても、あの婆さんはズルい!あんなん笑うに決まってんじゃん!


23話スペース☆トレンディ
M78星人よく捕まえられたな!!未確認宇宙人捕まえるよりすごいじゃんよ!…と思ったけど扱い悪っ!!笑
ふつうに
ジュワッ!って帰っちゃうし。
あの世界だと変哲もない一種の宇宙人なのか


トレンディ時代はよく知らないけど、うわートレンディだ!って笑いっぱなしだった。恋物語のOPを思い出さなかった人はいないはず!
スカーレットはたしかに髪をおろしていたほうがいいじゃんよ。


行く場所もトレンディ!
ゲレンデ、ビーチ、花火大会……
「ここはエノアイランド。さあべべ!言ってごらんなさい。せーの!」
「フンガー フンガー。」
「エノアイランドってなんじゃい!江ノ島って言わんか!」

待ち合わせ、会えない2人、ムーディな街灯と月明り。真面目なシーンなのに終始笑ってしまっていた。電車が通り過ぎたせいで互いを見つけられないとかトレンディすぎ!笑
今の日本だとLINEでぱぱっと連絡取れちゃうからこんなトレンディドラマは起こらないよなあ…便利だけど、ちょっと味気ないかも。
それにしてもトレンディ時代のファッションが再流行するとは!昔のイメージが強すぎて
いくら流行だといっても肩掛けカーディガンは遠慮したい…


スカーレットの元恋人現ストーカー
中井さん演じるドルフは完全につっこんでるときの土方だった(笑)
人って愛であんなに狂ってしまうんだね。
いやぁ、あいつが声豚になったらヤバイだろうな…( ̄△ ̄;)


24話もろ ギャラガじゃんよ!
重要でシリアスな話だったけど、アプリやってたから所々で笑ってしまった。スマブラで相手が使ってきても要注意じゃんよ。

それと、沢城さんの演技がとても色っぽかった。4次元と3次元がOKなら3次と2次も問題なんて何もないよ


いや、それにしてもそういうことだったのか…‼
EDのやくしまるえつこの歌
「X次元へようこそ」
ついに歌詞の意味するところが完全に明らかとなった!
あゝ…まさかこの歌を聴いて涙がにじむ日が来るとは思いもしなかったじゃんよ。

ワープの秘密
自我の遷移。それぞれ別宇宙のダンディ。だから爆発オチで終わっても次の話では何事も無かったように別次元に意識が飛んで生きてるわけだ。
そして各宇宙軸に存在したダンディの記憶を引き継ぐことはないから1話完結のようになっていたのだ!
ワープするたびに違う宇宙に移動していたのならダンディたちはいくつの宇宙を超えたことになるのか…

前回のスペース☆トレンディも
また他の宇宙軸では2人がカフェで巡り合えていたのかも…?


25話 苗木、それは違うじゃんよ!
裁判回。
あれ?梅津監督のよりまともな裁判してないか?
話半分で聞いてたらおいてかれちゃうじゃんよ!

スカーレットの証言にあった
「ダンディは珍しい宇宙人をあまり連れてきたことがない」
ということは、トレンディ回とは別次元の宇宙の話。
やはりX次元へようこそ、である。

ペットショップの件からのミャウの変わり身と
R2-D2みたいなロボ欲しかったのに間違えて買ったって聞いてQTが証言変えたのには笑った。たしかにR2と形は似てるね!

そしてカツオと中島のパロキャラが出てきたのはサザエさん好きとして爆笑しないはずがなかった!
もうバカっ、ホント〜に馬鹿!笑
なに本家本元の大御所声優使ってんだよ!笑
スペダンスタッフのそういうとこ狂おしいほど好きだわ。
いや、ホントこの回に関しては声優豪華ってレベルじゃねーぞ!改めて公式サイトやwiki見てみたら凄すぎて涙出そうになった!嘘だけど

にしてもどうしてくれんだよ!これからサザエさんで2人が出てきたらちょっとそういう目で見ちゃうじゃん!笑


CMの入り方がタイトルのアイキャッチでなく「休廷」だったのには痺れたじゃんよ。

小ネタで笑いつつも、なんだかんだ真面目に裁判が進んでたけど、結局オチはダンディらしいふざけたものだった。じゃいあんと馬場のオマージュとローズの話はちょっと感動したけど。


このままかっこよく「閉廷」で終わりかなーと思ったら、法廷を出たダンディたちを取り囲むロボット兵の大群→続く→ED
…続いたッ!!?∑(゚Д゚)
おいおい、奇しくもビバップと同じ流れじゃんよ!

ダンディから検出された時間と空間を超えうる異次元の力を持つデカパイオニウム粒子(笑)
希少なその粒子を宿している?ダンディをゲル博士はずっと追っていたってことなのか。遂に次回すべてが明らかに!!

今までの流れぶった斬るけど…
{netabare}
先日、デカパイオニウム研究の第一人者である デュラン博士を演じられた家弓家正さんが亡くなられました…。私が知っている作品で有名どころだと、ハガレンのお父様やロード・オブ・ザ・リングのサルマンなどに声を当てられた方で
どちらも作品内で敵役として圧倒的な存在感を発揮していました。
永井さんと同じくスペダンが最後にアフレコした遺作なはず。
(永井さんの場合、もしかしたらサザエさんかも)
声優という職業はまさに生涯現役なのだなぁ…。
御二方とも本当に素晴らしい名優でした。
ふざけたレビューの中で恐縮ですが、謹んでご冥福をお祈りします。
{/netabare}

次回予告も「次が最終回だよ」感全開で
ああ、終わっちゃうのかと寂しくなったが
次回タイトルのネバー・エンディング・ダンディでまた笑った!
ネバーエンディングストーリーのテーマはほんと良い曲。

最終話
さらにさらに148億年後のダンディはきっと わきフェチじゃんよ!
最終回はめちゃくちゃ動く動く∑(゚Д゚)前回はしっかり聞いてないと!って話だったけど、今回はしっかり見てないと置いてかれそうだった。
アロハオエ号の変形した姿は久々に見たなぁ
弾幕を掻い潜りながらも、アロハオエ号がどんどんボロボロになっていく姿はビバップの最終回と雰囲気が似てた。


「ダンディ、まさかお前とはな」
ジャイクロ皇帝はダンディとバンド組んでたときのことを憶えている…?ってことは爆発オチだったけど、20話と同じ宇宙軸ということかな。

さすがに最後はふざけずにダンディなダンディだなーと思ってたけど、神との対話のときはやっぱりいつものダンディだった。そりゃつまんねえよ、神なんて。まどかはよく覚悟できたよなぁ…


最終回で「1年後…」とかはよく見かけるけど、『148億年後』は初めて!笑 壮大すぎるよ!!

破壊と創造。
輪廻転生。
終りの始まり。
終わりの無いのが終り。
世界は廻り続ける。

今まで散々ふざけてきてたのにけっこうまともな終わり方だったな。宇宙消滅ENDでも構わなかったのに(笑)他のアニメなら「は?」ってなるけど、ダンディならそれでも許せてしまう気がする。あっ、だいぶ毒されているな…


宇宙は148億年周期で生まれ変わっていくんですね。またひとつ勉強になりました!最後はダンディがふくらはぎフェチになってるだけでなく、QTを呼ぶときのイントネーションも変わってたっぽい。

それにしても、最後の神を失った世界は 今わたしたちの暮らしている宇宙を示唆しているのだろうか……まあブービーズがあればどうでもいいじゃんよ!


全体を通して満足だったが
ただ、キャラクターとして
2クール目はBBP(バカぼんくらポンコツ)っぷりが少し抑え目だったかもしれない。ぼんくらとポンコツだからキャラとして目立たなかっただけかも。
ダンディもバカだけど2クール目は基本かっこよかった印象のが強いしね。
まあ、完全にBBPだと話が進まないから仕方ないかな。それは
ミャウの故郷の星に行ったときのループ回でも明らかだったし(笑)
主人公がナレーションにストーリー進行助けてもらうとか初めて観たよ。

いやはやホントに楽しいアニメだった!
May Be Continued?
We want more!
{/netabare}

【OPED】
どちらも冬に放送された1クール目と同じ。だが、それがいい!ってかストーリー観たら変えるなんてあり得ないということがわかる。
なによりどちらもお気に入りの曲だから変わらなくて良かった(u_u)

OP「ビバナミダ」/岡村靖幸
野崎くん、ハナヤマタと並び
「踊り出したくなるくらいテンション上がる今期三大OP」の一角。
最初に聴いたときは
なにこれ?って感じだったけど今ではイントロが流れると爆発的にテンション上がっちゃうくらいには調教されました。ベースラインが心に響き、つられて思わず身体が動き出しちゃうので公共の場での視聴はオススメできません。

映像はキャラクターのシルエットでビバップをリスペクトした表現をしたりしつつも、ダンディらしい愉快で楽しさ溢れるものになっています。


そしてEDはやくしまるえつこが歌う「X次元へようこそ」
ネタバレっちゃうので詳しくは語れませんが、こちらも素晴らしい曲です。
やくしまるえつこさんの歌
いいですよね、独特で。歌い方といいメロディといい、OPともどもクセになるタイプの音楽です。
コンビニに寄ったとき、この曲が流れ出しておおっ!?と思ったらさらに、まさかのFULL!!
予定以上に長居してしまったのは言うまでもありません。

今期ではテロルの「誰か、海を」とこの歌が
思わず口ずさんでしまうエンディングテーマの2TOPでした。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 13

68.8 4 宇宙で冒険なアニメランキング4位
ID-0(TVアニメ動画)

2017年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (264)
1033人が棚に入れました
Iマシン―― それは極限環境での作業を行う大型ロボットの総称である。
連盟アカデミー学生のミクリ・マヤはIマシンを使用中に事故に巻き込まれるが、
Iマシンに乗り海賊同然のオリハルト掘削を行うエスカベイト社の宇宙船に助けられ、
その一員として働かされるはめになる……。
かつて『無限のリヴァイアス』『スクライド』を生み出した
『コードギアス 反逆のルルーシュ』の谷口悟朗監督と、
『機動戦士ガンダム00』の脚本・黒田洋介が再びタッグを組んだ『ID-0』は、
深宇宙の彼方を舞台にした、かつてないロボットアクションだ。
 アニメーションキャラクター原案は『LAST EXILE』の村田蓮爾、
メカニックキャラクターデザインは『機動戦士ガンダム00』の海老川兼武が手がける。
制作はセルルック3DCGの表現で高い評価を得るサンジゲン。
フル3DCGで表現される、キャラクターとIマシンの魅力、
誰も見たことのない深宇宙のスペクタクルな風景は本作の見どころだ。
 一癖も二癖もあるメンバーの中で過ごしながら、マヤは“人間”とは何かを知っていくことになる。

ー失くした記憶に潜むのは、希望か絶望かー

声優・キャラクター
興津和幸、津田美波、松風雅也、大原さやか、小山力也、金元寿子、小澤亜李、皆川純子、上田麗奈
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

正解するイド

4話までの感想
{netabare}最初はダイバージェンスイヴみたいに難しい話なのかな?と思ったらそうでもないみたいでひと安心。
そして見続けること第三話でちと違和感が。
なし崩し的にマヤは海賊に協力することになってしまったけど、3話目にしてナビ?役をやってて馴染むのが早すぎのような?
もしこれが枠を4クール取っていたら、マヤは軍に保護されるのを目論んで海賊たちを裏切ろうとするエピソードを入れたハズ。
う~ん、けど他に描きたいネタは山積みみたいだし、そっちを優先させて泣く泣くカットしたんだろうなぁ…と思うとマイナスポイントにしてしまう気にはなれない。
と思ってたら次の4話、捕虜としたアマンザ中尉がその位置に。
おお、やっぱりコレだよ、「協力してもらう分には心強いけどいつ裏切るか分かったモンじゃない」、イデオンでいうギジェ的ポジションが同乗してこその犯罪宇宙船モノよね~。
といいつつ通信可能宙域に出たらすぐに下船しそうではあるけど。

とりあえずマヤが海賊に馴染むまでの間をスッ飛ばしてでも描きたかったであろうエピソードはこれから。
イドや謎の少女の正体やら敵の目的やら、それとニューリンク…じゃなくてトランスシステムだっけ?それも単に人命の安全ってだけではなさそう。
ちゃんと風呂敷畳んでくれればいいけど、果たしてどうなるのかなー。{/netabare}

最終回までの感想{netabare}
面白かった。
面白かった、が、雰囲気で誤魔化されて細かい部分の理解は不十分のままだったり。
一番分からないのはアリスの病気、意識が拡散するとかなんとか、どういうこっちゃ?
それとこの世界におけるクローン+マインドトランスによる個の不死化は完全ではないらしい。
普通の人間は記憶の継承が30%落ちるそうな。
それを理由に(劣化しない記憶継承方法の研究を名目に)アダムスはスポンサーを得てたっぽい。
これは人間の意識を抽出(データ化・バックアップ)する段階で100%ではなくなるのか、ツルツルの脳味噌(または別個体)に意識を乗せる時に「馴染まない」のか。
リックはどうやら前者っぽいのだが、ケインの場合は肉体が特別(常人とは違う天才の脳味噌と解釈してる)で劣化を起こさないみたい。
ど、どっちなんだ?
10話でイドがケインの肉体(クローン体)に戻された時に記憶を一部戻したので両方?
これが分からないのであらすじめいたものを書こうと思ったけど無理だと諦めました。
スタッフはちゃんと考えてるし調べれば分かるんだろうけど、あくまで作中からの情報のみで理解したいところなので調べる気力沸かない…。

それと2話冒頭のケインのプレゼンシーンでは「(意識データは)移送前にバックアップしてるので万が一アイマシン(ロボ)を失っても意識データを消失することはありません、作業中のちょっとした記憶が失われるだけです」と言ってるのだが、それを生かした展開(ロボが破壊されてそっちの方で取得してた記憶が飛ぶ)はありませんでした。
てっきりやると思ったんだけどね。
そうそう、やらなかったといえば「危機的状況からの脱出策をマヤが思いつくとイドも同じことを考えてた」って展開が序盤繰り返されるので、じゃあ最後はイドも思いつかない作戦をマヤが打ち出すのかな?と思ったらそれも無し。
マヤはあくまで「この世界で何が起きてるのか」の傍観者であり主役ではなかった…視聴者の代わりとしてそういうキャラが配置される作品もあるのは知ってはいるけど、それにしちゃあ前半妙に中心っぽく扱われるので紛らわしい。

と、先に不満に思う部分を書いてしまったけど、逆に言えばツッコミどころはその程度で、全体からしたら非常に良作です。
一番感動したのは最後、イドがラジーブ側の世界に行きかけたのを「お前はケインじゃない」とアダムスに否定されて戻って来れた所。
自分的にはマヤの呼びかけよりもそっちのが決定打に感じて…否定されることで(イドとしての)アイデンティティが確立するとか、なかなか粋じゃな~い?
それと先に分からない所を書いたけど、複雑な設定の割には理解しやすいように気を使ってたのも感じます。
10話なんて前半は記憶を戻したイドと情報の刷り合わせとして、後半はマヤを目撃者として子安が丁寧に丁寧に解説してくれます。
何もそこまで…と感じなくはないけど、こうでもしなきゃ12話に収まらなかった事情もあったのかも?
あとキャラの声は人格に合わせて声優を充ててました。
複雑にしようと思えば肉体準拠にすればいいし、むしろそっちのが自然だと考えると、これも気を使ってくれたんじゃないかなーと思ったり。
逆にこれだけ親切に尽くしても先の2例(アリスの病気とクローン継承の件)の解説は詰め込めなかったかー。

やっぱり記憶喪失ネタをやるのであれば、喪失前の人格と喪失後に新たに形成された人格、両者には違いがあってそれが明らかになった時、本人や周囲はどう戸惑うか・葛藤するか、そして納得させるかを見せるのは重要だと思います。
これはそれがちゃんと描かれてたんじゃないかな。
一応書いておくと記憶喪失前のイド…ケインはオリハルトには物凄い危険性があると予知しつつも研究を優先してそれを隠していた。
そのうちオリハルトは人類の生活には欠かせないまでに普及したところで研究仲間のアダムスに危険性とそれを隠してたことを知られる。
その危険性とは人類の90%が死ぬって内容で、なんで隠してたんだとアダムスに問い詰められてもケインは「90%死ぬ程度いいじゃないか」と返すマッドサイエンティストっぷり。
更にはアリスはアダムスにとってはお荷物としか感じてないだろうと思ってたり、まぁ兎に角極悪人、ってかサイコパスっていうの?
一方、そんな人間が記憶喪失起こして(させられて)新たに形成された人格のイドは仲間思いのイイ奴…なハズ。
かつて助けられる確率7%で「見捨てられても仕方ねーや」ってところを助けに行ったことがあるらしく…なんだけど、このエピソードのせいで余計にマヤの存在理由が薄くなってしまったような?
マヤと会ってから真人間になった訳ではなくなってしまうので。

アダムスは性格破綻者のケインに激怒しつつもその才能に嫉妬というか羨望してる部分があって、更には英雄志向持ち、これはケインに対する劣等感からそうなったのかも?
オリハルトの危険性を知りながら人類を何とも思ってないケインに、当時はまだ研究段階だったマインドトラストを行ってケインを流刑送りにする。
ケインはケインで「万が一のために」意識を避難させるIマシーンを秘密裏に作ってて、それがのちのイドのボディとなる。
このボディの制作秘話みたいな話も見てみたかったなぁ…何十年も前のロボなのに現行の軍のロボと性能は遜色無いみたいだし、設計すればあとは勝手に機会が組み立ててくれるのかエンジニアは必要なのか…後者だったら口封じに始末したのかな?とか。
ここら辺の「え、掘り下げずに先行っちゃうの?うわぁ勿体無い」と思わせるのは同監督が次に作った“リヴィジョンズ”に通じる。
そういうハッタリを利かすのが上手いだけなのかも知れないけど、2クール以上かけてじっくり描写して欲しかったと思わせるのが上手い。

最後はラジーブ(既に滅んだ異星人文明の置き土産、オリハルトを回収せよとプログラミングされててそれを実行してるだけ)のプログラムを身と呈して書き換えて英雄にならんとするアダムスに対し、別の回答、映画ウォーゲームみたいに学習させて手を引かせる方法を示すイド。
繰り返しになるけど、ここでアイデア出しするのがマヤだったらもっと良かったと思うんだけどなぁ。
よく突っ込まれてるソーラン節だけど、自分は本当はヨイトマケの唄のような炭鉱夫の歌を入れたかったけど権利だなんだでダメで渋々差し替えたのかな?と思ってて。
ってことで自分は良いとも悪いとも言えない感じ、真相は知らないけどねー。
けど漁の歌ってのはやっぱりなんか違う気がする、いくらラジーブが最後サザエみたいな形になったからといっても、ってかソーラン節に合わせてサザエ型になるように設定したように見える。


総評
リヴィジョンズを見た後、そういえばこっちの感想が途中までだったわと見返したのだけど、やっぱり共通する部分多いですね。
リヴィジョンズの主人公の性格はアダムスと通じるんじゃないかな?ってかアダムスをより深刻化させたのがリヴィジョンズの主人公か?
そして一番強く感じた共通点は「2クール以上やってくれよ」。
掘り下げたら面白そうな設定が沢山あるのに、それをスルーして話を完結させられた印象。
完結しないよりは全然良いのだけど、どうしても勿体無いって感情が湧き上がる。
ホント勿体無い…悪く言えば設定過多になるのかな?
SF好きなら見て損は無いかと。{/netabare}

投稿 : 2024/04/27
♥ : 9

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

オリハルトとかいう鉱物…(ちゃんとSFだった)

アレ、絶対なんかアカン奴や…!
設定とストーリーに、古典SFっぽい匂いを感じる。これは、観よう!

2017.4.19追記:
2話目まで視聴。この、直接的な説明じゃなくて会話の内容や絵で設定が見えてくる感じは凄く良いですね。作画で「けものフレンズ」がダメだった人にも大丈夫そうだし。事前チェックはしてなかったけど、次回が楽しみで仕方がない(笑)!

…まあ、あんな風に流行るわけではないと思いますが。

2017.6.26追記:
久しぶりに「SFアニメを観た」という満足感を得ました。わかりやすい異星文明との接触ではありませんでしたが、広い意味で「ファーストコンタクトもの」でしたね。ううむ、宇宙は広い…(笑)。

一部のIマシンのデザインがやや痛々しかった気もしますけど、それはストーリーにはあんまり影響しないのでまあいいです(笑)。

Iマシンの設定としてMT技術を前提にしている以上、人型ロボットであることにも必然性はありましたしね。

本当の意味で危機が去ったんだか去らなかったんだかはハッキリしないという終わり方も、その後のストーリーを想像する余地や続編を作る可能性を残していて良かったです。

本編とは直接関係ないはずなのですが、Blu-ray&DVDの宣伝という名目(笑)のあの謎のクイズ形式CMは面白かったです。円盤の映像特典に「PV&CM集」って書いてあるから、あれも入ってるのかな…?

ハヤカワ文庫JAからノベライズ版も出てるようですが、これはアニメだけ観れば満足ですかね…。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 40

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

スタイリッシュジオロジスト

オリハルトを求めて宇宙を駆ける民間鉱物掘削業者エスカベイト社。
冤罪により泣く泣くエスカベイト社で働くようになったミクリマヤがヒロインです。
個性的な社員が集うエスカベイト社でひときわ異彩を放つ主人公イド。
この記憶を失ったエバートランサーの過去を軸に物語は加速します。

エスカベイト社で活躍する個性的な人材が楽しい。
様々な経歴、様々な性格を持つ彼らは一癖も二癖もあります。
そんな彼らの言葉のキャッチボールがスピーディかつウィット。
こんな会話、大好物です。

魅力的なのはくるくると表情を変えるミクリマヤ。
素直でやさしい性格をもつ宇宙地質学専攻の学生です。
破天荒な登場人物に一歩も引かない度胸を持つ彼女。
唯一の常識派は、無論ツッコム役満開です。

一粒で二度おいしいクイズ形式のCパート。
難解用語を多用するアニメ世界観を学びつつ、超笑えます。
名司会者はご存知ミクリマヤ。
手を変え品を変えボケを連発する回答者に間髪を入れずツッコみます。
そのテンポあるやりとりがファニー&スタイリッシュ。
ジャジャ、チッチッチッチッ、ピポーン、ブー
ミクリマヤの絶叫、困り顔、あきれ顔そしてキョトン顔・・・・・癖になります。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 27

67.7 5 宇宙で冒険なアニメランキング5位
カイバ(TVアニメ動画)

2008年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (219)
1019人が棚に入れました
記憶のデータ化ができるようになり、肉体の死がもはや死と呼べなくなった世界。記憶はデータバンクに保存され、新しい身体への「乗り換え」や、記憶の売買といったことが可能になり、違法に記憶を改ざん、記憶を盗むことも行われていた。社会は混沌とし、力を失い停滞化していた。そんな世界を主人公カイバは記憶を失ったまま宇宙の星々をめぐり、たくさんの人々と出会い、記憶を取り戻してゆく。

声優・キャラクター
桑島法子、能登麻美子、朴璐美
ネタバレ

manabu3 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

「記憶」が「個性」になった、せつない未来のお話

「我々は遺伝子を運ぶ箱舟に過ぎない」というコトバもある今の時代の中で、
自分の「記憶」が未来に引き継がれることは、ある意味人類の「夢」なのかもしれない。
「記憶」がデータ化され、肉体は意味を持たず、記憶こそが「個性」になった、
そんな人類の「夢」がかなった時代の、悲しいお話。
テーマ性もあるアニメなので、SF好きには是非見てほしいアニメ。

■ストーリー
序盤は、色々な星を巡り渡る、一話完結型のストーリー。
 「記憶」を巡る、ちょっぴり重く、せつないお話。どれもとても面白かった。
 『銀河鉄道999』や『キノの旅』のようなイメージを彷彿とさせた。
終盤からは、「いつまでも旅をし続けてほしい」という私の願いも虚しく、話は一変する。
 今までの登場人物が錯綜し、様々な「謎」が解き明かされ、物語は一つになっていく。

全12話ということでテンポは凄い良かった、が、当然説明や情報の描写は少なかった。
特に終盤の時系列や、展開の速さは、私には難解だった。
二回見て、分からなかったことが分かり、登場人物の行動の意味がようやく繋がった。
とてもせつない物語だった。
また、オープニングの、様々なキャラクターが手を握り合うシーンがとても印象的だった。
肉体が軽視された時代の中で、肌で触れあうことの大切さを、主張しているのだと思った。

■作画について
手塚治虫のような昔風のレトロな作画なので、
「萌え」*1や「今風の作画」を要諦にしている人には合わない作品かもしれない。
SF好きなら、作画に拘らずに一度は見てほしい。
私個人としては、このアニメの作画は大好きだ。
まず、童話や絵本のような作風故の、「独特の世界観」がある。
次に、シンプルな画風故の、型にはまらない「表現の自由」がある。
顔の表情や、人物や背景の動き、奇妙な世界やキャラクターに至るまで、
本当に「自由」だなって思ったし、「アニメ」だなって思った。
こういうアニメがもっと増えて欲しいと心から思う。
(*1レトロな画風だったけど、クロニコは十分「萌え」に該当するキャラだと思う)

監督・湯浅政明氏の作品は初めて見たので「四畳半神話大系」などの作品や、今後の活躍に期待。


■せつないアニメ(※物語の核心を含むネタバレ)
{netabare}せつないストーリーや人物は多々存在したけど、個人的にピックアップしたいのは「ひょーひょー」
旅の初めからずっと主人公・カイバに付き添い、彼を守ってきた「ひょーひょー」の記憶は、ヒロイン・ネイロの過去の記憶だったこと。そして、今いる「現ネイロ」が過去の記憶を持っている「ひょーひょー」の記憶を拒絶し、「現ネイロ」として生きていくことを決めたこと。
「過去に拘らない」、「今を生きる」、「私は私」。そんな「現ネイロ」の気持ちもわかるけど、
「過去ネイロ」(ひょーひょー)の今までの事を思うと、この事実がとてもせつなかった。
第2話で、ある女の子の着替えのシーンを、カイバに必死に見せまいとする「ひょーひょー」だったり、
その女の子が、カイバが下げているペンダントに入ったネイロの写真を見て、「彼女?」と聞いた時、ウンウンと頷く「ひょーひょー」だったり。
これらのシーンは、視聴1回目では分かり辛い(いじわるな)シーンだ。「ひょーひょー」は、本当にカイバが好きだったんだなーと思った。
「現ネイロ」と「過去ネイロ」の記憶の「融合」は出来ないのだろうか?
それだと、「別の誰か」になってしまうのだろうか。

カイバも、最終的には保存された過去の「記憶を捨て」、ネイロと新しい人生を歩み始める。
身体ではなく「記憶」が「個性」になった世界で、それを否定したシーンだと思う。

最後の最後のエンドロールで、「ひょーひょー」が記憶屋・キチの元へ飛んで行く描写が、せめてもの「救い」だった。
記憶屋・キチは「ひょーひょー」を生み出してしまった張本人だけど、責任を感じていたし、それと当時に実はネイロを愛していた。
「ネイロ」になれない「過去ネイロ」は、「過去の記憶を乗り越え」、これからキチと新しい人生を歩むのだろうか。
どうかお幸せに。{/netabare}

投稿 : 2024/04/27
♥ : 15

阿紫カービィ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

メランコリー親和型

もう10年も前の作品なのですね…


私が『カイバ』を初めて観た時は

メッセージ性の強さに、
『解ったから、少し黙って』と、思ったなぁ。
『奇をてらいすぎてる!』とか…

トランス状態に陥る様な淫靡さ、はとても好きでした



年月を経て、ようやくこの作品に追い付け…た?事が
とても嬉しい。



「難解だ」と言われがちな このお話

1部、2部に わかれていると思って観ると
わかりやすいと思います

記憶を無くした『ワープ、もしくはカイバ、クロニコ』が
色々な『星』を巡るお話、と

『ワープもしくはカイバ』が
記憶を取り戻していくお話。


なんとなく…
伝えたい事、大切な事が
もう、しっかりと、オープニングで描かれているような



この作品に出てくるのは

『悲しい感情を持つ人間』ばかりです。
(悲しい、の中に、優しい、ひとつまみ)

それを

綺麗と思うか
醜いと思うか
馬鹿だと思うか
哀れと思うか
尊いと思うか

性(さが)と思うか。


記憶も身体も自由に入れ替えできる、となると
人間はこうなるものなのかな、と、色々考えさせられました。


今、現在も
ある意味、何もかも『使い捨て』


悲しいかな、人は人や情報に踊らされる生き物です。

『私利私欲のため』に行動しがちです。

『他を下に』して優位に立とうとする人もいます。

『甘い毒』で心を支配したりされたり。



…嫌だなぁ。


だから
何が大事か、何が正しいのか、冷静に考えて、
常に自分と向き合わなきゃ、

簡単に棄てられ、惨めに消えてしまうよ?


なんて言って…私 消えそうなんだけども



好きなシーンは数多くありますが、
特に
『排泄』のシーン。

セッチンの登場!セッチンですよ!
超未来型の排泄器具(?)です。


(もしこの作品を観られる時は、注意して見てみてください(笑)素晴らしいですよ。)


ほかにも
面白い発見が沢山ありました。


今の時代にこそ、ぜひ観てもらいたい作品です。
エロティックで、エロティックです(笑)



『映画』も『アニメ』も『小説』も…
人が一生懸命つくった物は、

色褪せる事なく存在し続ける。


大切にしなくてはいけません。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 31

ねこmm。 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

記憶の海  【ねこ's満足度:92pts】

どこまでも醜くどこまでも温かい、そんな人間の感情を見事に描ききった傑作。
『マインドゲーム』の湯浅政明監督による、美しくも儚いSFドラマです。

まず特徴として挙げられるのが、手塚治虫を思わせるレトロなキャラクターデザイン。
その優しく柔らかいタッチのおかげで、なんとか完走できたと言っても過言ではありません。
そのくらい重くて哀しい。これが普通のデザインならおそらく精神が持たなかったはずです(笑)。

”記憶”をデータ化し、自由に持ち運びすることができるようになった世界。
記憶を失ったまま目覚めた主人公・カイバが、その記憶を取り戻していくというお話です。
いくつもの星、いくつもの出会い。それらを経てカイバは真実を知ることになるのですが……。

記憶を操作する。使い方次第では医療などにも使えそうな、素晴らしい発明です。
しかし、それを使うのは欲深き人類。生み出されるのはエゴが吐き出す醜い世界。
キャラクターのコミカルな動きや一見軽く見えるノリが、その不気味さを増幅させています。
そしてそれらは、視聴者に残酷で不条理な現実をこれでもかというくらい突きつけてくるのです。

そんな哀しい物語を形作っているのは、数々のやるせない”愛の詩(ラブストーリー)”。
人はどうしようもなく愚かだけれど、同時に愛の素晴らしさを知っている。そこに微かな光がある。
切なくて胸が張り裂けそうな話の連続ながら、最終話では少しだけ希望を感じることができました。

とにかく切ない!切ない!切なすぎる!!それでもなお惹き付けて離さない構成も見事でした。
いまや湯浅作品には不可欠なチェ・ウニョンの独特な演出にも注目です。この人の世界観大好き。

挿入歌も効果的で何度も何度も感情を揺さぶられました。こんな作品滅多にないです。
かなりクセが強いので万人受けするとは思えませんが、傑作であることに間違いありません。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 32

65.0 6 宇宙で冒険なアニメランキング6位
ヴァンドレッド VANDREAD(TVアニメ動画)

2000年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (134)
822人が棚に入れました
我々の住む太陽系から遠く離れた宙域の、とある銀河。そこでは、男性だけの惑星国家「タラーク」と、女性だけの船団国家「メジェール」と呼ばれる種族が長年の間、互いに敵対し、激しい星間戦争を続けていた。
ある日、タラークは士気の高揚と次の戦闘に備えて移民船「イカヅチ」を宇宙戦艦へと改造し、「蛮型撲撃機」と呼ばれる新兵器の模擬演習を兼ねて出撃する。
タラークの下層階級民のヒビキ・トカイ(主人公)はイカヅチにひょんなことから密航していたが、メジェールの海賊船の急襲を受け、戦闘に巻き込まれてしまう。タラークはイカヅチを放棄、自ら撃沈されることを決め、魚雷を発射。そのとき、動力源である『ペークシス・プラグマ』が暴走、海賊船、イカヅチもろともに別の星域に飛ばされてしまう。母星への帰還の旅を始めた彼らだったが、途中謎の敵の急襲を受ける。
そして明らかになる“刈り取り”という暗号作戦による謎の敵の侵攻が開始されているのだ。その危機を知らせるべく、敵対しているハズの男女の呉越同船とも言える融合船・「ニル・ヴァーナ」の母星への帰還の旅が始まるのだった…。

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

「マクロス愛・おぼ」に対するもう一つの回答 異“性”間コミニュケーション+CGロボットなSFアニメ

フルデジタルアニメーションが珍しかった当時、その映像美を毎週のテレビシリーズで堪能出来るというのは当時のオイラには興奮モノだった
だけど、アニメ全体のクオリティ水準が上がった今改めて観てみると、正直に現代の水準をギリギリクリアできるかな?という程度です;
過度な期待はしないのが良し(ちなみにHD制作ではありません)


この作品の見所は「マクロス愛・おぼ」を髣髴とさせる設定のリバイバルにありまして、往年SFファンにも萌えアニメファンにもお得な内容なのです


それっていうのは男だけが住む星と女だけが住む星が星間戦争してるっていうものなんですね
ほーら、「愛・おぼ」っぽいですよね?
もりたけしさんが監督ってのもあるんでしょうけどね
メカと美少女っていうもりさんの得意分野から上手く捻り出した設定や世界観がGJ


お互いを異星人って思い込んで何十年と戦いの歴史を繰り返してるんですよ、この異“性”人共はw
出てくる女の子達はかなり個性に富んだ面々なのですが、基本は宇宙海賊という職の子達なのでして強気っ子が多めです


そんで彼、彼女らは戦いの最中ワープみたいなのに巻き込まれてしまい見知らぬ星系へ飛ばされてしまうのですね
一つの宇宙船で故郷へ帰るため、一つ屋根の下で共同生活を始める男と女
あまりに互いを知らなすぎるが故に次々起こる(エロい)トラブル


そんなところに突如として正体不明の敵が出現し、乗組員の命が危機に晒される
ピンチを救ったのは男側の兵器と女側の兵器がワープみたいなものの影響を受けて変異し、偶然にも合体して完成したスーパーロボット「ヴァンドレッド」だった


かくして生きて故郷へ帰るため、男と女がいがみ合いながらも手を取り合う、謎と神秘とカルチャーショックに満ちた旅が始まる・・・


物語は全13話で第1期完とされ、そのままセカンドステージへと続いていきます

オイラのオススメはヒロインの一人・・・というよりはもう一人の主人公ともいうべき「メイア」にまつわるエピソード4~6話(通称メイア3部作)


あとサブタイトルにも注目していただきたいですね、あんなに次回は?とワクワクしたサブタイトルは初めてだった

投稿 : 2024/04/27
♥ : 14

ichinana さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

この素晴らしき世界・・・・

GONZO制作、もりたけし監督によるオリジナルアニメーション。
当時流行りだした3DCGをふんだんに用いたSFアニメです。

正直、当時本作以外ののCGアニメーションは見れたものではありませんでした。背景はセル画なのに動くキャラやロボはガチガチのCG。止め絵の上で滑らかさの欠片もない動き。黎明期であったとはいえ、酷かったの一言です。
そんな中で登場した本作とGONZO。"見るに耐える"CGアニメーションを制作した功績は非常に大きく、デジタルアニメの道標的存在だったと思います。

宇宙人さんことヒビキ・トカイとディータ・リーベライの第三種接近遭遇。いいですね~。往年のUFO映画を彷彿とさせます。二人の出会いが"男女"の出会い。現代よりはるか先の未来を描いているのに、それぞれが閉じた世界で生きてきたことによる自分以外の性に対する興味と偏見。まさか性差で表現されようとは想像もできず、なかなかに面白かったです。

各女性キャラもテンプレ集団でしたが「男を知らない、男に興味のある」女性として、それぞれのキャラに合わせたヒビキへのアプローチは見ものです。私のお気に入りは・・・・・・・・・・・・・・・わかっているとは思いますがやっぱりメイアですお!!!!!!!!!!

What a Wonderful World・・・・・・・
ルイ・アームストロング氏の世界的超スーパーエクセレント名曲(色々被っていると詩○先輩に指摘されそうですが・・・)。彼のハスキー声と本曲とメイア回のエピローグ。あまりにもマッチしすぎて、呆然とします。メイアの心の雪解けをあらわす至高の描写で、本作の視聴継続を決定づける重要なストーリーでした。

本作のテーマはSecond stage以降で評価すべきところなのでしょうが、どちらも視聴済みなのでイロがついています。しかし初期のGONZOの代表作であることは間違いありません。SFファンの方にはオススメの逸品ですね。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 4

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

此処に僕らが出逢った訳♪

原作もりたけし&GONZO 監督もりたけし によるアニメ。

2000年10月3日 - 12月26日全13話+『胎動篇』(1期)
2001年10月5日 - 12月28日全13話+『激闘篇』(SS)

あらすじ[編集]

とある銀河。そこでは、男性だけの惑星国家「タラーク」と
女性だけの船団国家「メジェール」が、互いの存在を嫌悪し
激しく憎み合い、長年に渡る星間戦争を続けていた。

タラークは新兵器の模擬演習を兼ねて出撃するが、3等民
(下層階級)で虐げられながら機械工として生きていた少年
"ヒビキ・トカイ"は、仲間の言葉に乗せられ、蛮型を強奪
しようと乗り込んだ所で発進してしまった・・

即座に発見されて監禁されたところを、"マグノ・ビバン"
率いる宇宙海賊「メジェール・パイレーツ」の海賊船に強襲
され、交戦状態になるが・・「タラーク」の旧艦区内機関区
では使われて無い筈の制御システム「ペークシス・プラグマ」
が突如起動し空間転移を起こし、全く別の宙域に飛ばされ、
旧艦区と海賊船の融合・合体をも引き起こしていた。

旧艦区に取り残された"ヒビキ"と"ドゥエロ・マクファイル"
"バート・ガルサス"達と宇宙海賊「メジェール・パイレーツ」
クルーとのボーイミーツガール?そして男女どちらの軍にも
属さない謎の敵の襲撃・・共闘する道を選ぶ。

旧艦区と海賊船の融合した宇宙船を「ニル・ヴァーナ」として
「タラーク」でもなく「メジェール」でもなく・・謎の敵の脅威
に立ち向うための共闘する日々が始まる。


感想。

序盤から一気に惹き込む感じで勢いがあるので見易い。
コミカルな描写や台詞も多くラブコメ要素も多くて笑える。
男女の役割も巧く組み込み物語の設定が上手く機能してる。

熱血・御調子者・クールと解り易い男性陣。
如何にもな艦長・ありとあらゆるテンプレヒロイン。

旧マクロスやガルフォース等の男女種族星間戦争の背景や
男女各自の繁殖方法の違い、そして男女のメカが融合した
際に性交体位を示唆した配置と化すコクピットなど、男女
の存在理由や異文化の交流に着目した物語が展開される。
深夜枠ではない18:30 - 19:00という放送時間に配慮した
部分が随所に見受けられる。

男女云々という部分を協力しあうことで進化していくメカ
等の構想が凄く解りやすくて、「男だから」とか「女だから」
という表現が滑稽で面白い方向に持っていく感じ。

終始アップテンポてノリの良いコメディ路線の為見易いが
各話要点を抑えていて、軽薄な感じでは無くて良い。
その為小中学生向けの雰囲気だけど深夜枠に共通する様な
おっきな子供も楽しめる様な作風になっている気がする。
違いは放送時間帯に合わせたやや過剰な配慮かな?

メカデザは結構良い感じで、キャラデザはコミカルな作風
にあった感じの萌系ギリギリのデフォルメ?
其々のキャラを掘り下げるエピソードも確りとしている。
スター・トレックやスターゲイザー他海外SFドラマの影響
を受けたと思われる演出やエピソードやパロディがある。

科学の進化と人間の精神の進化などのバランスの悪さ等の
如何にもSFという内容も含んでいて充分楽しめる。



男性クルー

ヒビキ・トカイ:吉野裕行
惑星タラーク3等民機械工16歳。熱血漢で気負いが強い。
女は男を喰らうと信じていた。スペシャル蛮型搭乗者。
ドレッドノートと合体してヴァンドレッドに変形する。

バート・ガルサス:関智一
金持ちの三男坊のタラーク人で16歳。御調子者で軽口。
ハッタリを言ってニル・ヴァーナの操舵手を務める。

ドゥエロ・マクファイル:田坂秀樹
元戦闘要員だがドクターとして働く。17歳のタラーク人。
元エリートで少し偏屈な所があるが好奇と探究心が強い。

女性クルー

ディータ・リーベライ:かかずゆみ
パイロット見習で16歳。UFOオタでヒビキを宇宙人と呼ぶ。
何時も明るく間抜けで、空気が読めずに空回る事も多い。

メイア・ギズボーン:折笠富美子
パイロットで19歳。生立ちから極めて無口かつクール。
リーダーシップがあるが生真面目で融通がきかない堅物。

ジュラ・ベーシル・エルデン:浅川悠
バーネットと仲の良いパイロットで20歳。やや子供っぽい。
美人で妖艶な容姿に反して性格は我侭で目立ちたがり屋。

バーネット・オランジェロ:根谷美智子
ジュラと仲の良いパイロットで18歳。器用貧乏な気性。
露出度の高いハイレグレオタード調の衣装を着用する美人。

ガスコーニュ・ラインガウ:浅野まゆみ
大柄で筋肉質の身体を持つ、姉御分の32歳。
デリ機と呼ばれる補給用機で補給と補佐を担当する。
普段は艦内で機体の整備や食事の用意等の雑用に徹する。

パルフェ・バルブレア:豊口めぐみ
ノンビリとした性格の機関長で18歳。ディータとは親友。
強度の近眼で普段から目を覆い隠す大型の丸眼鏡を使用。

パイウェイ・ウンダーベルグ:石毛佐和
ツインテールが特徴の最年少クルーで11歳。看護婦を担当。
「パイ・チェック」と称してプライバシーを探るのが趣味。

エズラ・ヴィエーユ:大原さやか
ブリッジクルー。お腹に恋人との子供を宿している。
常に糸目で、笑みを絶やさないおっとりタイプの24歳。

マグノ・ビバン:京田尚子
メジェール・パイレーツの長。ニル・ヴァーナの艦長。
初期の移民の生き残りで、男女間戦争以前の歴史を知る。

ブザム・A・カレッサ:沢海陽子
ニル・ヴァーナの副長で25歳。BCとも呼ばれている。
マグノ参謀として有能。クルー達全員から慕われている。

浦霞天明:大塚芳忠
タラークが送り込んだスパイで特務諜報部中佐。

アマローネ・スランジーバ:菊池志穂
ベルヴェデール・ココ:増田ゆき
セルティック・ミドリ:若林直美
ニル・ヴァーナの艦橋でオペレーターを務める少女達。

ピョロ:岩田光央
元はイカヅチに積まれていた情報処理用のナビロボ。
海賊船との融合時にペークシスの影響で、自我に目覚めた。

レベッカ:かないみか
エズラの恋人でカルーアのオーマ。外見は和服風。
メジェール・パイレーツのアジトの留守を任されていた。

バロア:菅原祥子
アジトの警護に就いていたドレッドノートのパイロット。
強気な性格。戦いの中、成長していたディータ達に驚く。

タラーク

グラン・パ:麦人:本名はゼン。タラークの指導者。
八聖翁の1人。意味は「祖父」。

ジン:大塚周夫:ヒビキの育ての親。元は八聖翁の1人。

トドロキ艦長:鈴置洋孝
本名不明。戦艦トドロキの艦長を務めている熱い男性。
「機動戦士ガンダム」のブライト・ノアのパロディ。

キュンメル・大関:広瀬正志
初老の熟練エースパイロット。ランバ・ラル?
青い百一式蛮型撲撃機に搭乗する戦闘隊長。

メジェール

グラン・マ:麻生美代子
本名はアンリ。メジェールの指導者。

メイアのオーマ:折笠愛:メイアの卵子提供者。

メイアのファーマ:井上喜久子:メイアを出産した女性。

その他の登場人物

ラバット:石塚運昇
自称「宇宙商人」ウータンと共に宇宙を放浪している。

ウータン:くじら
ラバットに連れられているオランウータン。

ココベリ:銀河万丈
ラバットが辿り着いた小惑星に住む小部族の長
ペークシスを「精霊」と呼んでいる。

リズ:勝生真沙子
無法宇宙ステーション・ミッションの女ボス。

セラン:日高のり子
男女が共存する惑星メラナスの少女。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 1

62.8 7 宇宙で冒険なアニメランキング7位
ロケットガール(TVアニメ動画)

2007年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (119)
587人が棚に入れました
有人ロケットの打ち上げを目指すソロモン宇宙協会(SSA)だったが、失敗の連続で絶体絶命のピンチに陥っていた。起死回生のため、パワーはないが実績のある旧型ロケットで打ち上げを計画するが、そのためには飛行士の体重を40キロ以下にしなければいけなかった…。小柄な女子高生たちが宇宙飛行士!?

声優・キャラクター
仙台エリ、生天目仁美、長谷川静香、菅生隆之、柳沢真由美、豊嶋真千子

ニワカオヤジ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

誤解されていますが、アニメ史上トップクラスのハードSF

原作は野尻抱介氏の作品中でも特にラノベ風ですが、内容は一貫したSF的テーマがあって、それに基づいて全てのストーリーを構築するという、いつも通りのハードSFです。

宇宙SFかつロボットものではないアニメといえば宇宙兄弟とプラネテスがメジャーだと思いますが、
・宇宙兄弟はSF風人間ドラマで、SF要素は多くない
・プラネテスは文系SFに近く、ハードSFの要素は少ない
ということで、本格的なSFアニメとしては本作はトップクラスと思います。

「宇宙空間で作業のできる人間をできるだけ安価に打ち上げたい」というテーマから、固形燃料で、シャトルじゃなくロケットで、赤道に近い南国で、体重はなるべく軽く華奢で、スキンタイトスーツで・・・と論理的思考を重ねていった結果として女子高生がパイロットになっており、実はご都合主義がほとんど介入していません(ちなみにNASAも真面目にスキンタイトスーツを考慮しているそうです。しかも本作が出た後から)。

その代わり、各キャラクターの背景とか人間ドラマ的な部分はご都合主義的に簡略化されていて、あっさりし過ぎています。が、それこそがSFです。これが許せない人はイーガンの「宇宙消失」を読んでみてください。発狂します。

アニメ化にあたり、SF的考証の部分はかなり省略されているので、「よりもい」などの女の子グループがある目標を達成する系アニメと捉えられそうで、そう捉えるとあまりに薄味ですが、原作を読んでいただくと全く違うことが分かってもらえると思います(原作は文体自体はラノベですので、すごく読みやすいです)。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 23

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

ご都合アニメだけど、キャラとストーリーが魅力的

女子高生が宇宙飛行士になる話。
小型、安価、機動力が売りのロケット。
女子高生を宇宙飛行士とすることは商業的にありそうです。

作品全体として、宇宙飛行士訓練の過酷さがうまく表現されています。
とくに、体力のない茜の単独踏破には感動しました。

また、宇宙飛行時の危機回避能力には、知力・体力はもとより、冷静な勇気と強い精神力が必要であることをこの作品は教えてくれます。

宇宙デブリを増やしたり、都合のいい着陸にはやや不満ですが、ハラハラするストーリーに目が離せない魅力的な作品ですね。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 19

ウェスタンガール さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

酋長の娘

昭和の初めの頃にできた流行歌である。

わたしのラバさん 酋長の娘♪
 色は黒いが 南洋じゃ美人♪

第一次世界大戦の後、日本の信託統治領となったトラック諸島、そこで酋長の娘と結婚した実在の日本人がモチーフである。

本作の主人公の“ゆかり”とマツリの父親は彼がモデルではあるまいか。

当時の日本は南進論の真っ只中で、トラック島には帝国海軍の基地が整備され、そこは太平洋のジブラルタルと呼ばれるほどの重要拠点となる。
さらに、ここを拠点に、珊瑚海、ミッドウェー、3次に渡るソロモン海戦が戦われたわけだ。

その重要性は、戦後の今も変わりなく、今度は中国が虎視眈々と狙う海でもある。
一昨年も、札束外交でソロモン諸島が台湾と断交したばかり。

ガダルカナル島沖は、日米豪の艦船が数多く眠る鎮魂の海。
別名アイアンボトム・サウンド、鉄底海峡が再び紛争の海にならないことを祈るのみである。

そんな地に在るのがソロモン宇宙協会、赤道直下の理想的な宇宙基地というわけだ。
所長を筆頭に、破天荒な技術者たちと女子高生のアストロノーツが、NASAを巻き込んで繰り広げる痛快冒険ものである。
倫理的なことなどクソ食らえ、ご都合主義てんこ盛りのジュブナイルSFここにあり!

投稿 : 2024/04/27
♥ : 10

65.7 8 宇宙で冒険なアニメランキング8位
YAT安心!宇宙旅行(TVアニメ動画)

1996年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (55)
429人が棚に入れました
外宇宙に進出した人類は宇宙各地の惑星をリゾート地として開発、だれでも手軽に宇宙旅行ができる時代が訪れていた。 宇宙歴5808年、行方不明の父親を探すために小さな宇宙旅行会社「YAT」のツアーに参加した星渡ゴローは、ツアーの最中に誤って宇宙船を壊してしまう。ゴローは宇宙船の弁済のためにYATの一員としてタダ働きをしながら、父親探しの旅をすることになる。

ギバチサナ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

キャラそれぞれが生き生きとする、爽快アニメ

90年代後半はNHK黄金期とよく謳われているが、その中の一つが間違いなくこの作品。

宇宙旅行を提供するオンボロ旅行会社のクルー達が、毎回巻き起こすドタバタコメディ。
でも、それだけじゃない。

物語後半に差し掛かるにつれ増えていく布石、そして一気にまくしたてるクライマックス。
このアニメは、幼少時代に憧れるものが沢山詰まっている。
仲間、ライバル、苦難、日常、冒険、もどかしい恋愛。
そして「こんな奴らみたいに、自分も仲間を作りたいなー」と思わずにはいられない。

最終話、オープニング映像では、各キャラクターに合わせて声優陣がアフレコをするという、今までに見た事のない演出。そこにスタッフの愛を感じ、ああ、最後なんだなと寂しくなったのを覚えている。

LDは発売されていたようだが、現状でこのアニメを観るのは動画サイトでも難しい。DVDになってくれる日が来ますようにと願う一番の作品。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 2

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

非常に良く出来たSFコメディ

90年代のアニメなので、この頃のアニメはコメディ要素がふんだんに盛り込まれているため非常に見やすくなっている。(アニメの主戦場がまだ子供だった)

絵柄は正直90年代の野暮ったさや古臭さはあるものの非常に面白く出来ていると思う。

SFパロディやコメディは、それこそスターウォーズやスタートレックのパロディなど海外でもよくある話だが、そのほとんどが「アダルト向け」であるのに対し、本作は「子供向け」として作っているので、ギャグが微笑ましい程度に抑えられている。

なので気軽に見る程度には面白く、深く考えず少年誌をたしなむ程度なのが嬉しい。

昨今のアニメは暗く小難しく子供向けアニメはほぼ皆無であるが、90年代当時、リストラだ。。援助交際だ。。学級崩壊だ。。という20年間今でも続く社会問題がありつつこの作品のような明るく元気な作品があったのだと思うと、最近のアニメの元気のなさは社会状況と比例しているように思える。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 4

63.6 9 宇宙で冒険なアニメランキング9位
RobiHachi(TVアニメ動画)

2019年春アニメ
★★★★☆ 3.2 (108)
387人が棚に入れました
時はG.C.0051(G.C.=Galaxy Century)。NEO TOKYOの住人ロビーと、一人の青年ハッチが、銀河の彼方、訪れると幸せになるという伝説の惑星「イセカンダル」を目指して、ひょんなことから宇宙船でギャラクシー街道を旅することに。二人はその道中で、降りかかる火の粉のごとく災難に遭い、行く先々でドタバタ騒ぎを起こすのだった……。

声優・キャラクター
中井和哉、河本啓佑、阪口大助、杉田智和、木村昴、徳留慎乃佑

テナ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

前話楽しい作品

こちらは冒険?SF?ギャグ?
全てを兼ね揃えているけど逆に言うと全てを違うとも言えるそんな作品です、
簡単に物語を説明するなら借金踏み倒してイセカンダルと言う星まで逃亡するのですがそんな最中の色々な星に寄り道をするのですがその惑星のと独特な文化やトラブルに巻き込まれて行くのがお話です。
物語はギャグ要素が強いでしょうか。
ストーリーで暗い話や重い話はほとんどありません。
どちらと言うなら笑える話しや楽しい話しが殆どで明るい賑やか印象が強い作品です。
この作品だとかなり見やすいのではないでしょうか?
最初から最後まで笑わせてくれる作品です。
これは綺麗に終わらせた感じがするけど、また2期も有れば是非見てみたい作品です^ ^

投稿 : 2024/04/27
♥ : 4

67.5 10 宇宙で冒険なアニメランキング10位
宇宙船サジタリウス(TVアニメ動画)

1986年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (56)
328人が棚に入れました
トッピーとラナは宇宙輸送の中小企業・宇宙便利舎のサラリーマンで中古貨物宇宙船サジタリウス号のパイロット。月面基地のトイレ修理の仕事を終え、ひと月ぶりで地球に戻ると、社長から次の仕事を言い渡された。依頼主は宇宙考古学研究所の研究員のジラフ。危険なベガ第3星に、調査のために単身で旅立った研究所の先輩で恋人のアン教授を連れ戻して欲しいという内容だ。トッピーとラナは家族との再会もつかの間、休む暇もなくジラフと共にサジタリウス号で一路ベガ第3星に向かう。ベガ第3星では不思議な異星人にして吟遊詩人のシビップを仲間に加え、スリルと笑いと涙に満ちあふれた冒険行が始まる。

カナカス さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

エンディング曲が良い

放映された金曜日19:30の枠は、宇宙刑事シリーズが放映されていた為、これが始まった時は、小学生ながら「非常にがっかりした」記憶があります。
しかし、見るにつれて引きずり込まれていきました。

それまでは、「はっきりした正義」「勧善懲悪」を好んでましたが、このアニメはまったく違ってました。

はっきり覚えてませんが、会社が倒産・中古の宇宙船で開業・子沢山で家計が苦しいなど、正義の味方にはおおよそない設定なのにもかかわらず、「やるときはやる」というのが強く伝わってきました。

また、エンディングの「夢光年」という曲がすばらしい。いまだに歌詞覚えています。

1話・2話で、引き込まれる作品ではないと思いますが、じわじわひたっていける作品です。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 3

ひげ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

リーマンSFアニメ 幸せってなんだっけを追求した名作

 ドラえもんの後だっただろうか。ものすごくちいさかったので覚えていないがメッセージはしっかり伝わった。幸せはひとそれぞれみたいな。そんなお話です。
 見直してみると時系列をめちゃくちゃでトッピーとラナの日常(といっても宇宙旅行なんだが・・)を描いた作品。
いつの時代に見ても世のお父さんたちは刻の涙をみるに違いない。それくらい名作なのだ。
 古いアニメらしくOPEDにメッセージ、テーマを隠さずにぶち込んできてくれます。影山さんの歌うED『夢光年』は珠玉の名曲。 

投稿 : 2024/04/27
♥ : 8
ネタバレ

スガル72 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

冴えない中年男性の悲哀をコミカルに描いた稀有なアニメ

【宇宙船サジタリウス】が始まった頃は、【聖闘士星矢】の始まりと同じように、当時私が読んでいたアニメ雑誌(アニメージュ)では、まったく取り上げられていませんでした。
ページの片隅に新番組の小さな紹介記事が載っただけでした。
それが大きく取り上げられ、表紙にまでなるのは、アニメが放映されてかなり経った後でした。

宇宙船サジタリウスは、イタリアの絵本の登場人物からキャラクターデザインだけを持ってきたもので、当初は誰もその内容を予測出来ませんでした。
ほとんどの人は、日本で当時人気のなかったヨーロッパのアニメーションをイメージしていたからです。
しかし放映が始まってみると、良い意味で予想は裏切られます。
その内容はとても日本的なもので、便利屋を営む中年サラリーマンの悲哀を描いたものでした。
登場人物達は、とても人間には見えませんが人間です。
彼らは中小企業の冴えないサラリーマンで、宇宙で便利屋をしています。
{netabare}会社が倒産したり、生活のために工場で流れ作業をしたり、起業したりします。{/netabare}
宇宙船は会社の車のようなもので、便利屋の仕事の依頼が来ると、それに乗って他の星に行き、雑用をこなします。
彼らは予期せずにとんでもない事件に巻き込まれたりもしますが、皆普通のおじさんなので、慌て、
嘆き、後に残される妻や子供のことを思い、冒険することをためらったり、ときに卑劣な行動に出ます。
この家庭を持つ中年男性の葛藤こそが、この作品の魅力になっています。
これはスペースオペラを舞台に、冴えない中年男性の悲哀をコミカルに描いた稀有なアニメです。
私はこのアニメが大好きでした。

余談ですが、このアニメ以降日本でラザニアという料理がポピュラーになった気がします。
ラナさんがいつも美味しそうに食べていましたから。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 4

55.1 11 宇宙で冒険なアニメランキング11位
Xenosaga-ゼノサーガ THE ANIMATION(TVアニメ動画)

2005年冬アニメ
★★★★☆ 3.1 (35)
195人が棚に入れました
T.C.4767年──発祥の地である地球を棄ててから4000年、人類は未知の存在グノーシスの侵攻によって、危機に瀕していた。
グノーシスに対抗すべく開発された少女型アンドロイドKOS-MOS(コスモス)の開発技術者シオン・ウヅキが乗り込んだ星団連邦軍の巡洋艦ヴォークリンデは、航海中ゾハルと呼ばれる謎の物体を回収する。だが、それは新たなる物語の始まりであった。

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

如何にもサイエンス・フィクション。

2005年1月5日 - 3月23日迄TV放送されたあにめ。全12話。

1998年スクウェアから発売された「ゼノギアス」と関連する
SF作品で、モノリスソフトが開発し、現バンダイナムコが
発売した"ゼノサーガシリーズ"(Xenosaga)を元にしている。


以下サイト抜粋。

4000年後の超未来。

人類は宇宙を第二の故郷とし、
あらゆる技術を駆使して繁栄していた。

惑星改造やワープ航法、全宇宙を繋ぐネットワークである
"U.M.N.ネットワークにアクセスする事で使用できるETHER
人型端末兵器A.G.W.S.や、最も人間に近いアンドロイドで
あるレアリエンなどが製造され・・という超SF設定の物語。

感想

OPの音楽と映像で略世界観や作風が明確になっている。
可也シリアスな傾向で宇宙を舞台にしたバリガチのSF作品。
メカデザは可也複合的で巧みに使い分けられ中々愉しめる。
臨場感やスピード感の有るダイナミックな映像も良い感じ。

序盤から3Dフル活用の戦闘や宇宙戦艦等の派手な映像等で
インパクトや世界観を掴みに来ます。キャラデザは比較的
デフォルメが低く、作風にあった感じですが、一部(女性)
キャラは目が大きい傾向がある(低年齢ほど顕著)最近では
見慣れてしまって全然気になりませんが。

4000年後という超未来設定は、作品の科学技術がレトロに
感じさせるほどで、幾度か文明が滅ぶ程の後退するような
要因が何度かあって可笑しくない程の遠い未来という感じ。

それと同時に4000年経っても陰湿で根暗な差別的な言葉を
吐く人が居るのか・・科学・技術等はいくら進歩しても人
は進歩しないのか・・とか少し残念に思ったり・・
人が作った作品だもの仕方ない当たり前なんだけど><b

全12話なので、どんどん進みます。小難しい話も沢山説明
台詞として専門用語バリで用意されてどんどん語られます。

どうやら戦闘もののようだ?と感じる次の瞬間には怒派手
な戦闘のドサクサにラスボスのような意味ありげなキャラ
が登場し、重要な鍵を握るメインになる人物もはっきりし、
方向性が解ってくる頃に新たな謎の存在も顕になっていく
というサスペンスとアクションの怒涛の展開。

中盤には中弛み回避と緩急の畝りの為の緩いエピソードを
織り交ぜつつ緊張感は忘れず次が気になるところに入る。
勢力が複雑に絡み政治的要素も強くなりカオス展開に・・
という部分でも有り、台詞の聞き漏らしなどがあると大変。

私の場合はこの手のアニメは2~3回は視るので映像重視で
サラッと視ることが多いから気にしませんが、苛々する人
も居るかな?と思える。原作ゲームだなって描写の展開もw

終盤はメンヘラキャラ演出が不快な描写も増える・・
それと同時に科学者の傲慢で無責任な言動も苛々させる・・

「ニーチェ」 「ユング」 「フロイト」・・名前だけは知る人
も多いと想われる偉大な神(創始)のような人ばかりです。

グノーシス主義・・哲学に心理・・そして宗教・・更に
超越した科学をミックスするとぐちゃぐちゃです。

そりゃ・・メンヘラにもなるは・・という可也拘り過ぎて
重く泥沼の様な深みに苦悩する人達の精神状態や心理描写
が多いと・・スッキリ爽快なクライマックスは期待できず。

それでもゲームアニメですから最後はサラッと綺麗に纏め
たのかなぁ~という結末。視て色々とか見終わった後色々
考えさせられる類というより・・あんまり深く追求すると
心理が見えて開祖したり脳がBANするのでこれで良かった
かなってラストかもしれない。


フリードリヒ・ニーチェ・古典文献学者、哲学者。
随所にアフォリズムを用いた、巧みな散文的表現による
試みには文学的価値も認められる。

カール・グスタフ・ユング/精神科医・心理学者。
深層心理について研究し、分析心理学(ユング心理学)の
理論を創始した。「人格の秘密の領域」を探った。

ジークムント・フロイト/精神分析学者。哲学の創始者。
心的外傷やPTSDの概念に通じる。精神力動論を展開。
終生無神論者で宗教・宗教的なものに峻厳な拒否を示した。



キャスト
シオン・ウヅキ(声:前田愛)
ヴェクター・インダストリー第一開発局の技術専門職員。
KOS-MOS開発計画統合"Operating System"開発室主任。
現実に存在しないU.M.N.上の現象が見える特殊な人間。
ジン・ウヅキという直ぐ刀を振り回す兄が居るらしい。

KOS-MOS(声:鈴木麻里子)
ヴェクターにより開発された女性型戦闘用アンドロイド。
「秩序」の名を持つゼノサーガシリーズを象徴するキャラ。
シオンを護る事が最重要事項で、危機を察知し突如覚醒。
冷徹で感情を廃した機械的な口調。行動は非常に合理的。

ジギー(声:江原正士)
接触小委員会所属の戦闘用サイボーグ”ジグラット8”
元は人間の警察官だが、死後ライフリサイクル法で復職。
生前の名前はジャン・ザウアー。死因は自殺であった。

M.O.M.O.(声:宍戸留美)ミズラヒ夫妻の亡き娘。
百式汎観測レアリエンのプロトタイプ。人間に憧れてる。

ケイオス(声:保志総一朗)「混沌」の名を持つ。
澄んだ瞳と銀髪が特徴。一切の経歴が謎に包まれ不明。

ガイナン・クーカイ・Jr.(声:川崎恵理子)本名ルベド。
昔のものとして敬遠される紙でできた本を読むのが好き。

アレン・リッジリー(声:平田広明)
KOS-MOS開発計画統合"Operating System"開発室副主任。
シオンより2歳年上だが、シオンが飛び級のため1年後輩。
何気に頼りない風貌と性格で戦いの場は傍観者に徹する。

アルベド・ピアソラ(声:山寺宏一)
最後にテスタメントとなった存在。外套の色は白。
乗機のE.S.はシメオン。

シェリィ・ゴトウィン(声:山崎和佳奈)
ライフリサイクルによって生まれた変異体。
メリィとは対照的に物静かな女性。

メリィ・ゴドウィン(声:白石涼子)
ライフリサイクルによって生まれた変異体。
関西弁らしき言葉を使う。非合法の実験体。

キルシュヴァッサー(声:広橋涼)
M.O.M.O.開発の為、データ収集目的の観測用レアリエン。
M.O.M.O.開発の為の実験体ともいえる。99体製造された。
モモが100体目にあたる。モモは妹の様に接するが実は姉。

ルイス・バージル(声:森田成一)
星団連邦政府軍所属の海兵隊中尉。
レアリエンの体組織摂取による「DME中毒」に侵されてる。
「DME中毒」で全身の肌が火傷の跡のように変質している。
言動がドライで言葉遣いが悪く鬱屈した差別発言もする。

マシューズ(声:乃村健次)航宙貨客船エルザの船長。
元星団連邦政府軍海兵隊所属。生来の浪費癖がある。
「借金の多さは誰にも負けない」事が彼を定義付けている

トニー(声:三浦祥朗)エルザの操舵手。
普段は優男だが、操縦桿を握るとスピード狂となる。
操縦者としての腕は超一流。幾度も仲間の危機を救う。

ハマー(声:高戸靖広)エルザのナビゲーター。
天才ハッカー故調子に乗り犯罪組織に命を狙われていた。
手打ちでナビるのが美しいと全ての操作を手で行っている。

ジン・ウヅキ(声: 田中秀幸)
シオンの兄。元星団連邦特殊作戦軍情報部大尉。
温厚だが刀術の達人で敵のA.M.W.S.を一刀両断にする程。
E.S.での戦闘でも一人乗りとは思えぬ強さを発揮する。

百式観測器A(声:鎌田梢)
百式観測器B(声:吉倉万里)


再視聴回数5回位。+1

投稿 : 2024/04/27
♥ : 1

65.2 12 宇宙で冒険なアニメランキング12位
21エモン(TVアニメ動画)

1991年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (36)
157人が棚に入れました
2023年、地球は宇宙人たちとの交流が進み、国際連合ならぬ星間連合にも加入して、多くの惑星からの観光客がひっきりなしに訪れる一大都市惑星となっていた。そんな中、トウキョウシティーに居を構えるホテル「つづれ屋」は、江戸幕府の成立とほぼ同時に旅館として開業して以来、初代当主の市右衛門、2代目仁右衛門、3代目参右衛門…と20代、四百数十年にわたって細々と続いて来たものの訪れる客はサッパリ、隣接する豪華なホテル・ギャラクシーやホテル・オリオンなどに圧倒されて潰れる寸前であった。現当主の20エモンはどうにか客を呼び込もうと必死だが、その跡取り息子の21エモンはホテル経営に関心を持とうとせず、宇宙にあこがれパイロットになって大宇宙を冒険したいという夢を持っていた。家業に専念して欲しい父親に叱咤されながら、21エモンはしぶしぶボーイをしてせっせとチップを貯め、いつかは自分のロケットを買いたいという夢をあたため続ける。「つづれ屋」に居候する宇宙生物モンガーやボーイとして働かされているイモ掘りロボットのゴンスケといった強烈な個性を持った家人たち、さらには宇宙からのおかしな客が宿泊に訪れて、21エモンと「つづれ屋」は毎日のように珍騒動に巻き込まれる。

声優・キャラクター
佐々木望、大谷育江、龍田直樹、冬馬由美、中庸助、松島みのり、真柴摩利、稲葉実、玄田哲章

55.9 13 宇宙で冒険なアニメランキング13位
最強銀河究極ゼロ バトルスピリッツ(TVアニメ動画)

2013年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (13)
92人が棚に入れました
トレーディングカードゲーム「バトルスピリッツ」を原作としたテレビアニメシリーズの第6弾。新キャラクター・新ストーリー・新カードで、まったく新しい物語が展開される。
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