教養おすすめアニメランキング 16

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの教養成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2020年01月25日の時点で一番の教養おすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

77.8 1 教養アニメランキング1位
女子高生の無駄づかい(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.9 (476)
1593人が棚に入れました
ちょっと残念な女子が集う、さいのたま女子高校を舞台に、とてつもないバカ・田中(通称:バカ)、アニメや漫画を愛するオタク女子・菊池(通称:ヲタ)、いつも無表情でロボットのような少女・鷺宮(通称:ロボ)を中心に、個性豊かで魅力的な仲間たちが、女子高生というキラめきに溢れた青春を無駄に浪費していく抱腹絶倒のJK学園コメディが今、幕を開ける!

声優・キャラクター
赤﨑千夏、戸松遥、豊崎愛生、長縄まりあ、富田美憂、高橋李依、佐藤聡美、M・A・O、興津和幸
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ひらひらと神が舞い降りた第七話

<2019/7/6 初投稿>
原作未読。
観始めなので評価はデフォルトの3.0

今1話観ました。
モテたい、彼氏を作りたい
そんなことばかり考えてる女子高生が主人公。
ボケ役です。

つまりコントアニメ。
主人公のボケ役の子は個人的には好感度高く、割と面白い。

しかし。
おしむらくはツッコミが弱い。
ツッコミは大事。

ヒナまつりの新田さん並みのツッコミ役がいれば化けるのにな。

<2019/7/16 追記>
錦織を圧倒したフェデラーを
最後の最後、精神力だけで打ち倒すジョコビッチ
ジョコのメンタルはどうなってるんだろう?

というわけで2話観ました。

今週のツボ
「足が曲がらない病気」
なんか昔、そんな話聞いたことある 笑
下手な少女漫画あるあるだったかな

ところで作者はヲタに自己投影してますね。
ヲタのエピソードの時、やたら生き生きしてました( ・∇・)

<2019/8/5 追記>
5話まで見たんですけど。
主人公のバカ、割と好きなキャラなんですけどねえ。
笑いがつまらない。

周囲のキャラの方が面白いんだよなー。

ところで毎回出てくる公園とか通学路、妙に雰囲気が良いっすね。
実在なんでしょうか。

<2019/8/16 追記>
第7話
街ブラ番組なんかで定番の顔を嵌める観光地の"あれ"
実際やってみるとさして面白いわけでもない"あれ"

そんな"あれ"で奇蹟的に笑いに包まれてしまった。
それは笑いの神がひらひらと舞い降りた瞬間。

このアニメ、たまに一発入る。
侮れないっす。

<2019/8/24 追記>
8話、水着回。

確かに水着回だったけど、笑いのツボはフジツボでした。

秋田だったか青森だったか
食用フジツボの養殖やってますね。
食用は結構でかい。
高級和食店で出されてるそうです。
一説では精力剤だとか。

まあでもフジツボと言えばやはり
「膝の皿の裏側にびっしり」
の都市伝説が定番で私はちょー苦手です。
群体恐怖症の気があるのかも

<2019/9/16 追記>
11話

今回はぴーなっつPの話(ウソ)笑
それにしても落合福嗣さんはモグゾウといい凡田夏之介といい、良い味出してます。

今回は「何も知らない{netabare} お父さんが突然客で来てうろたえるキャバ嬢{/netabare}」みたいな話・・・であってますか( ・∇・)?

主役はヲタですが
ヲタ回はやっぱり作者の情感こもってる気がするなー。

もうすぐ終わりなのでとりあえず評点つけてみました。

ワセダとミロの区別がつかなくなりつつあるのは私だけでしょうか?

<2019/9/22 追記>
最終12話

最終話は初心に戻って「バカのボケ」と「ヲタのツッコミ」そして「ロボの放置プレイ」

こう書くとこの3人、
最近人気のお笑いトリオ「四千頭身」と同じ構成なんですね、
ということに気がつきました。

それはさておきネタ自体はかなり面白かった。
原作だったらおそらく大爆笑してたと思う
読んでないから想像だけど

ところが自分にはヲタの声がどうもダメでした。
ツッコミのリズムもさることながら、「元は綺麗な声した女性が無理矢理低い声出してる」感がどうも苦手。
普通のトーンの女性の声でも十分だったのにな

原作が大好きな場合を別にすると、「声優の声が合わなくて困る」って自分はほとんどないんですよ。
記憶にない。
もしかしたら過去レビューでどっかの作品にそんなこと書いてるかもしれないけど少なくとも今は思い出せない、くらいない。

↑の方で「バカのキャラは好きだけどボケがつまらない」なんてこと書きましたけど、バカのボケがどうこうというより、ボケへのツッコミの方がどうも自分の中ではハマってなかったようです。

それがなければ評価プラス0.3ぐらい上がってたかも。

でも他の方のレビューではヲタの声×って全くないからたぶん自分が合わないだけなんでしょう。

<2019/9/24 補足>
ヲタの声が苦手、というのは正確に言うと「ヲタのツッコミの時の声が苦手」というかなりマニアックな苦手です。

投稿 : 2020/01/25
♥ : 53

〇ojima さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

1話切りした人もったいないですヨ

2019夏アニメ開始早々
「女子高生の無駄づかい」1話観て視聴断念してました。

あにこれも途中まで今期ナンバーワンの地位を走っていたので
ずっと自分には合わない作品だと思っていました。。。。

後日、たまたま
11話を観て「あれ、面白いぞ」と感じてしまい、
10話を観て「えっ、面白いぞ」と感じてしまい、
 2話を観て「うわ、面白いぞ」と感じてしまい、
 3話を観て久しぶり声を出して笑ってしまいました
 4話5話6話7話8話9話観た後に改めて
 1話をみて「あぁ、やっぱいちばんおもしろくない」でした。

1話切りした人もったいないですヨ

投稿 : 2020/01/25
♥ : 42

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

他愛もないから残らない

だらだら日常コメディー。
とりたてて、ストーリーはありません。
濃い個性のごった煮を楽しむアニメです。

中心人物は、バカ、ヲタ、ロボ。
バカは文字通りバカ。
ヲタはヲタの割には常識ツッコミ人。
ロボは無機質マイペースな変人。
三人のやり取りはトリオ漫才といえるでしょう。

脇を固める、ロリ、マジメ、リリィ、ヤマイ、マジョ。
皆それぞれのポジションで光っています。
あと、ロリ婆、マジョ妹、担任ワセダ(男)もツッコミ担当で加えておこう。
なかでもワセダのツッコミは一流。
その間髪入れない的確な技術は是非習得したいです。

私のお気に入りはヤマイ。
どうしても中二病患者を見ると楽しくて。
彼女の唯我独尊的な言動が微笑ましくて仕方ありません。

時々ツボに入る瞬間があって、笑いが止まらなくなります。
でも、どこだっけ?と今は思い出せません。
瞬間的突発的に笑ってストレスを解消する作品だから、まあいっか。

投稿 : 2020/01/25
♥ : 33

77.2 2 教養アニメランキング2位
生徒会役員共*(第2期)(TVアニメ動画)

2014年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (1370)
8683人が棚に入れました
少子化の影響で女子校から共学となった私立桜才学園高等部の学生・タカトシは、ひょんなことから生徒会副会長に就任する。しかし生徒会のメンバーは変人ばかりで…。

声優・キャラクター
浅沼晋太郎、日笠陽子、佐藤聡美、矢作紗友里、下田麻美、小林ゆう、小見川千明、新井里美、加藤英美里、田村睦心、椎名へきる、斎藤千和、日野未歩、平野文
ネタバレ

Appleモンキー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

桜の花言葉を知ってるか♪

1期も1期でしたけど、2期も2期ですね(笑)
この内容を続けるのってある意味すごいです

そしてOPがテンポが良くて何気にかっこいい^^
ポチリしちゃいました。

ラストは、生徒会を{netabare}1年間やってた{/netabare}みたいな
感じだったけど、{netabare}2年間{/netabare}じゃなかったっけ?(笑)
{netabare}歳をとらないパティーン{/netabare}で行くのかな^^

投稿 : 2020/01/25
♥ : 70

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

シモネタ4コマギャグマンガの思わぬ大作化 エロトークに萌える日常作品

2014年放送のテレビアニメ 生徒会役員共第2期 全13話

原作 氏家卜全 監督構成 金澤洪充 キャラデザ 古田誠
制作 GoHands 

第1期から4年空いての2期ですが、その間にOAD、OVAが発表されていたらしく、
残念ながら未見でした。
1期テレビ放送版は13話ですが、後続の作品を含めると全21話になるそうで、
気軽に観れるものなのかどうかは調査中です。
さらに2期放送後にも、OAD、OVA、劇場版が制作され、2期は22話になっています。

2期最終話では一瞬卒業かと思わせるシーンもありましたが、
完全無視で2017年夏までは継続中、まだまだ終わらないよ、っぽいです。
2010年の1期から、少なくとも2017年まで途切れることなく続いているシリーズになりました。

テレビ放送版しか観ていないのですが、1期から4年空いて相当の作画レベルアップ、
予算もかなり増えているように見えます。

津田タカトシ CV浅沼晋太郎 生徒会副会長 メインキャラで唯一の男子生徒
天草シノ CV日笠陽子 桜才学園生徒会長
七条アリア CV佐藤聡美 生徒会書記 お嬢様でHカップ
萩村スズ CV矢作紗友里 生徒会会計 身長140cm
横島ナルコ CV小林ゆう 生徒会顧問

以上が桜才学園生徒会の役員共

畑ランコ CV新井里美 新聞部部長
三葉ムツミ CV小見川千明 柔道部部長
五十嵐カエデ CV加藤英美里 風紀委員長 男性恐怖症
出島サヤカ CV田村睦心 七条家のメイド

など一期のメンバーに加えて

魚見チヒロ CV斎藤千和 英稜高校生徒会長
が登場。一発キャラと思いしや、重要メンバーとなります。

桜才高校は圧倒的に女性が多いとはいえ多少は男子生徒もいますが、
主要キャラは津田タカトシのみです。
女性キャラがエロネタ連発の割に色気とは無縁の設定なので、
ハーレムラブコメ的部分は一切無く、可愛い高校生のエロギャグアニメで統一しています。

はたして高校生が(エロい意味では無く)可愛いのか?と言う疑問はあると思いますが、
この作品中では大人の目からすると可愛いです。
と言うより、可愛く演じている感はぬぐえませんが。

下着見せやエロトーク連発にもかかわらず、楽しそうに演じているのは、
声優達がこの作品のセリフを楽しんで吹き込んでいるからだと思いますね。

1期から多数のOVAを挟んでの2期なので、相当キャラがこなれて、
どのキャラも違和感なく自然体の耳年増系エロトークで楽しませてくれます。
OVAで登場したらしいキャラも居て、「OVA見てね」とかで済まされ、
即座に通常営業はこの作品らしいです。
まあ、観るべきなんでしょう。

現在まで43話制作(うち2話分は劇場版1本)の思いもよらない大作化に、
その人気を確認できました。

これから観る人は1期視聴後に出来るだけOVAも観たほうがいいみたいです。
そして、1期は2期を観るためにあると言ってもいいほどの充実した作品と言えます。
エロくないエロトークの連発は高校生日常アニメと言ってもいいくらいの、
ゆるいギャグアニメ。

畑ランコで新井里美さんの声に初めて萌えたような気がします。
もちろん代表作は「白井黒子」ですが、「桜井小蒔」「シャッタッ君」「マジカロイド44」
など、特徴的な声を生かした役が多く、可愛らしさを前面に出したのはこの作品くらいでしょうか。

ギャグアニメの名作級に大進化、劇場版が見たいですね。

投稿 : 2020/01/25
♥ : 31
ネタバレ

GvwT さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

あなたのエロ知識が今試される!

約3年の時を経て。生徒会役員共が再びアニメとして帰ってきた!
あ、そういえば1期は途中までしか観てないや(´Д`;)
原作はほんのり下ネタまじりの4コマギャグ漫画
"ほんのり"なんて大嘘ですけどねww

あらすじやらなんやらは1期のレビューに書くとして(いつになるか分からないけど・・・)今回は適当に思ったことでも
まず何よりも下ネタ
ピー音が多くけっこうコア(?)な下ネタを大量に言ってくるので、ついていけなかった人もいるのではないでしょうか
日常系だけど意外と視聴者を選ぶ作品だと思います
私も下ネタの知識には自信があった方ですが、いくつかわからない用語も出てきました
私もまだまだですね、精進します(^人^)
よくよく考えたらエロボケに対して毎回ツッコミを入れてるタカトシ君もなかなかの変態ですよね
まあ彼のツッコミがなかったらこの作品は面白くなくなってしまうでしょうけど

そして下ネタに比べたら半分以下となってしまいますが、ラブコメ要素もあったりなんかします
主要男キャラがタカトシしかいないから、必然的に彼がモテまくりますね
羨ましいかぎりですヽ(`Д´)ノ
可愛い女の子の手料理が食べたい!
でも無理かあ(´・ω・`)

下ネタがわかる人には超オススメしたい作品です


好きなキャラは萩村 スズちゃん
ツンデレ最強説が再び俺の中で浮上!
それぐらい彼女はカワイイですね
彼女のツッコミとスズヘッド、とてもよかったです(*≧∀≦*)


以下各話感想的なもの
第1話
{netabare}知らないキャラがちらほらいるなあ
やっぱり1期ちゃんと観ないとな
開幕から下ネタだらけ
スズヘッドも健在!
無駄に熱い試合もやって盛り沢山な第1話でした
{/netabare}

第2話
{netabare}ギャルゲ風キャラ紹介ありがとございます
石膏像見て「立派だなあ」とかダメだろ
降ろしてスズちゃん可愛い
差し入れ→刺し挿れの誤変換は神レベルだなww

フラグクラッシャータカトシ
遠近法じゃねえよ!
生徒会長同士の会話がひどすぎる

エロの瞬発力が試されるいいアニメですねwww{/netabare}

第3話
{netabare}2年生が襲学旅行へ出発
コトミちゃんが一番下ネタ好きなのではなかろうか?
てか一番行動的なのかww
ツッコミ不在の桜才学園はひどいな
スズが迷子に・・・

ちんこすうが売ってる店で無事に合流を果たしたスズ
この学園でしかこの方法で合流できないだろ
地元の皆さんごめんなさいm(_ _)m
オチがひでえwww{/netabare}

第4話
{netabare}ウオミー会長再来!
相変わらずひどい人です
あ・へ・が・お・だ・ぶ・る・ぴ・い・す
予測変換&そんな顔文字ある訳無いだろ( ゚Д゚)ドルァ!!

くるとは思ったけどあの椅子はヤバイだろ
実際このメンツで勉強会とか羨ましいよな
タカトシ俺と代われ!

七条グループが経営する遊園地へ
いや、だから俺と代われよタカトシいいいいいいいい
うつ伏せで滑るのはキツいかな'`,、('∀`) '`,、
{/netabare}

第5話
{netabare}人という感じのイメージが崩れまくりだよ
いんしゅいんしゅいんしゅいんしゅいんしゅいんしゅ
はいアウトー(´▽`)

パッドは偽物だとバレたら駄目なんだヽ(`Д´)ノ
熱いツッコミですね
もっこりへの執着心は一体?

アリア先輩が一番ぶっ壊れてると思うのは俺だけでしょうか
みなさん今回も絶好調でしたねwww{/netabare}

第6話
{netabare}隠し事が顔に出るとかそういうレベルじゃないよ生徒会長
結局夢オチでした
すぐにわかりましたけどねww

これ言われたら露出狂も一発KOだな
三日坊主には宣言通りならなかったな
1日でダメなんだもの┐(´д`)┌
「おさない、かけない、しゃぶらない」のポスターに吹いてしまった・・・
スルタカが大変なことに!{/netabare}

第7話
{netabare}"ビーチクルーザー"←区切る場所によってはひどいことになるんですね・・・
スズちゃん、あの散歩道はやめた方がいいぞ
変態が多すぎる(>_<)
○○○の全体図←一体なんの全体図なのか誰か教えて!

タカトシのツッコミがひどくなってる気がします
いや、クールになってるというべきかな
「20代、30代、40代、たか兄」のネタが被るという事案が発生
強がっちゃうスズちゃんカワユス

水着回でサービス回!!
つまりことみは家の庭で全裸になっているということか
アホすぎる・・・
そして会長のノーパンが確定しました{/netabare}

第8話
{netabare}また水着回だと!?
サービス精神旺盛ですなあ、あのポーズはあかんけど
でたなビーチクルーザー!
肝試しの下見で怖がってるスズたんかわゆすなあ
うっでる→いっぱいでたねのコンビネーションはアウトー

下半身裸エプロンなんてただのアホですね
スルタカ絶体絶命www
先が気になってしょうがないよ
二学期ももっこりヽ(´▽`)/{/netabare}

第9話
{netabare}きゅうりは上の口とか開幕からトバシてますね
畑さんは瞬間移動できるのですか!?
先生が結婚するなんて聞いてないぞ、どうでもいいけど

先代の会長"古谷"さん登場
言動が古すぎるぞ先輩
先輩に誘われて大学祭へ
うちの大学もあれくらい豪勢にできればなあ
俺も親戚のおばさんかと思いましたwww

タカトシの親戚とウオミーの親戚が結婚→タカトシとウオミーも親戚に!?
ここからラブコメ展開!
となるわけないよね、この下ネタアニメじゃ・・・{/netabare}

第10話
{netabare}あれはたしかに萌えるゴミですね
森に山菜採りへ行くことに
きのこネタは想定内ですねハイ
やっぱり山菜は天ぷらが一番!

ハロウィンパーティーがあるとか楽しい学校だな
タカトシのツッコミ放棄が目立った今回
その気持ちはわかるよ、、、
顔を赤らめちゃうスズちゃんが可愛くてしょうがないです{/netabare}

第11話
{netabare}着てる枚数が増えれば脱がす回数も増える←これは深いですねwww
たしかに五十嵐さんの反応は勘違いしてしまいそうですね
いや、確実に勘違いする!

会長は成長してるみたいです
何がとは言いませんが、、、
うおみーお姉ちゃんがより可愛く見えてキタ━(゚∀゚)━!!

やっぱり冬はお鍋だよね
闇鍋は俺もやりたいなあ
出島さん本当にどうしようもねえな┐(´д`)┌ヤレヤレ{/netabare}

第12話
{netabare}新年からツッコミのテンションが低いですぞタカトシ!
新年の抱負を聞いて回る畑さん
みんなひどいな(^_^;)
ただのスライムでよかったよ、、、

三本の矢の新しい使い方を見たぞ俺は
結局体育会系はゴリ押しなんですよ
ホワイトデーのお返し
こんなので悩んだことはないな'`,、('∀`) '`,、
なんだか悲しくなってきたぞ・・・
まっぱこんな終わり方かよwww

シノ会長にお弁当作ってもらうとか羨ましいなコノヤロー
タカトシの天然炸裂!
グミかよ、、、
来週修羅場!?そんなことねーだろ┐(´ー`)┌{/netabare}

第13話
{netabare}うおみーお姉ちゃんが夕食を作りに来てくれたぞ
そして会長も来てくれたぞ
なぜか2人ともお泊りすることになったぞおおおおおお
翌日には七条先輩とスズちゃんも来たぞおおおおおおおおおおお
これはモテモテすぎて壁殴るレベルですね

三葉さん可愛いですなあ
ネネの下ネタは絶好調です(^_^;)
会長と七条先輩が卒業!?
なんてことはあるわけももなく、見事に下ネタで締めくくってくれました{/netabare}

投稿 : 2020/01/25
♥ : 27

74.9 3 教養アニメランキング3位
イノセンス -INNOCENCE(アニメ映画)

2004年3月6日
★★★★★ 4.1 (700)
3896人が棚に入れました
草薙素子(少佐)がいなくなって3年後の2032年。
少女型の愛玩用アンドロイド(ガイノイド)「ロクス・ソルスType2052 “ハダリ(HADALY)”」が原因不明の暴走をおこし、所有者を惨殺するという事件が発生した。被害者の中に政治家や元公安関係者がいたことから公安9 課で捜査を担当することになり、公安9課のメンバーであるバトーは新しい相棒のトグサとともに捜査に向かう。

イシカワ(辻斬り) さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

あなたのハダリにゴーストは宿っているか

 記載されているレビューに対する反論・論戦を行いたい人は、メッセージ欄やメールで送りつけるのではなく、正しいと思う主張を自らのレビューに記載する形で行ってもらいたい。
 なおこれらのレビューは個人的推論に則ったものである。言い切っているような台詞も、独自の解釈の一環であり、一方的な決め付け・断定をしているのではないものだと思ってもらいたい。

『少女型のアンドロイド・ハダリが原因不明の暴走を起こし、所有者を惨殺するという事件が発生した』
 イノセンスのストーリーを非常に大まかにいうとこういう形になる。
 義体化。体の大部分を肉体ではなく、代替品でまかなえるようになったSFの世界の話である。

 ストーリー上、ゴーストという概念が非常に重要性を帯びてくるため、そこだけwikiから文章を拝借した。

ゴースト
 あらゆる生命・物理・複雑系現象に内在する霊的な属性、現象、構造の総称であり、包括的な概念である。作中においては主に人間が本来的に持つ自我や意識、霊性を指して用いている。
 要約すると人間の肉体から生体組織を限りなく取り除く、あるいは機械で代行していった際に自分が、自分自身であるために最低限必要な物、又はその境界に存在する物こそゴーストであり、生命体の根源的な魂とも表現できる。

 人形と人間の境界線をゴーストで隔てる、そういう考えが攻殻の世界にはあるようだ。
 では人間と人形の差は何なのか。また人が人形に求めているものは何かである。
 筆者はあるハーレムもののアニメを視聴していたとき感じたのだが、まるでキャラクターが生きているようには思えず、まるで人形に見えてしまったのである。なぜ、人形に思ってしまっていたのか。
 まず、女の子特有の、異常なまでの情報伝達の速さがある。人によっては光の速さで噂が伝わるとまで表現している。ハーレム状態で、主人公の男がそのうち特定の誰かと交際関係を始めたら、一挙手一投足、更には太腿や胸元などに視線を一つ向けたことまで、下手をすると一週間も経過しないうちに、見知らぬ女性にまで伝わってしまうことである。驚異的な噂話好きの女性達にとって、その程度は日常茶飯事なのだし、もっといえば生理現象といってもよい本能だと筆者は強烈に感じ、またそう思っている。
《「女」の字を三つ合わせるとやかましい意の「姦」の字になるところから》女はおしゃべりで、 三人集まるとやかましいという意味があるほどだ。
 それが起きるとどのような事態に変化するのか。何かあるたびに噂のネタにされ、ツツき回され、念入りに人間性を審査され、あること無いことまで吹聴され、話に尾ひれをつけられる。日常生活において支障を来たしてしまうのは無理からぬ状態になると容易に推測される。それがないのだ。
 また、ハーレムでも女性はちゃんと一人一人心を持っている。なので、相手にされず放置を続けると、不満が溜まる一方になっていく。そしてあるとき、見境も無く爆発したりすることがあるのだ。出物腫れ物ところ嫌わずという。だからといって、男が特定の女性一人に決めて行動すると、選ばれなかった他の女性の不満が爆発してしまうときがある。それがないと心を持っていないように感じるのだ。
 男性主人公からすると……
 誰にも女性の暴挙に対する愚痴一つ漏らせない。漏洩した瞬間から女性陣の一斉攻撃が始まるだろう。そして、いつ爆発するかもわからない不満を和らげるために、いつも周囲に気を使う仮面をかぶり、常に自制し続け、自らの意見が周囲にどう映っているかを考え、女性にとって都合の悪いことは何一つとして話すこともすることもできない。針のムシロ。恐るべき閉塞感の中で悶々とした生活を送ることになる……というのが筆者の考えだ。しかし、ハーレムものの中心にいる男性キャラクターにそういう経験したというのを見聞きしたことがない。もし誰か一人の女性だけに交際を定めた場合、女性同士の陰湿ないじめ、果ては自殺などに発展する可能性がある。ハーレムアニメの中でそのような事態になったというようなことも、筆者は見聞きしたことがない。

 ある女性アイドルの男性ファンが『○○ちゃんはウンチなんてしないんだ』といったという話がある。それを話題にしたところ、普通の人間なら、花くらい摘みに出かけることもあるはずだという反論も出た。
 アイドル業はファンあってのものなので、事務所側は汚いものは見せない、イメージダウンに繋がることなどさせたがらない。それは、ある女性アイドルの話を偶然仄聞した事項まで連想させた。アイドル自身、その人を演じていた。あの人はこういう人なのだという言い回しをしていたのを思い出す。等身大の人間ではなく、ドラマの中の登場人物のように演じているのだと。アイドルの語源は偶像である。
 ハーレムアニメのキャラクターは生きているようには見えず、単なる人形・マネキンだと自ら表現したことに対して、同じく自ら反証するとしたらどうなるのかと自問した。答えは、お約束によってアニメが成立するため、人形であろうと問題ない。噂話に興じるような女性特有の生理現象と思えるものがなくてもよい。問題ないという結果になった。
 その矛盾点がないとストーリーとして成立しないのならかまわないのである。それはお約束なのだ。
 単なる手抜きであったとするのなら、そういう矛盾点がなくてもストーリーとして支障を来たさないどころか、あるとストーリーが破綻したりする類のものだろう。
 女性的な生理現象としての噂話、光の速さで浸透する情報はなくてもよい。
 そういう思考にたどり着いて以来、筆者は生理現象のない人、極端な話、花も摘むこともない人の形をしたものでも気にしなくてもよくなったのである。
 筆者がなぜマネキンと評してしまったのかは、生理現象が無い=生きていないと感じたからだった。

 涼宮ハルヒの声優さんが、スキャンダルを起こした、起こさないで揉めたという話が出たことは筆者の記憶に新しい。声優さんとキャラクターは別の存在であり、非難するに値しないという解釈は十分成り立つ。しかし、中の人という表現もある。騒ぎになってしまう原因は、声優とキャラクターを同一視するか、それに極めて近い感情を有している人々がいるからだと推察できる。
 こうしてみると、ハーレムもののアニメはメタ的な作りになっていることに気付いた。まず男性視聴者がアニメの女性キャラを求め、アニメの女性キャラたちは一人の男性キャラクターを求める。その男性キャラクターは男性視聴者の分身として製作されているのではないかと思える。男性キャラクターは一人だけだが、男性視聴者は大勢いてかまわない。この特殊な構造を生み出すことによって、男性視聴者を満足させる試みがなされているのではないか? 以前なら、アイドルの恋愛はタブーのような人気業種だろうし、今でもあまり変わり映えがしないように思える。声優さんの例を挙げるまでもなく、恋愛対象などいないことが好ましかった。それをアニメというジャンルによって、アイドルを擬似的に恋愛させる、恋愛対象は男性視聴者の分身という形に変化したのではないだろうか。
 当然例外は存在するものの、基本的にハーレムものの女性キャラクターは男性視聴者を落胆させるような作りにはなっていないように思える。落胆するかどうかの基準についても、視聴者の目線は主観的であるため、確実性があるとはいえない。
ここまでのまとめとして、アニメのキャラクターも、人気女性アイドルも、同じく偶像的という類似点があるといっていいのではないか。
 男性視聴者の嫌がる生理現象を行わないため、結果として生きているように見えず、マネキンと思われてしまうことがある、ということだ。

 偶像化の類似種として登場するハダリ。
 アイドルも、人形・ロボットのハダリも同じように偶像の類似種としてみることはできるのだろう。ハダリそのものは、女性アイドルの代替品として存在しているような感覚を筆者は覚えた。求めるものを具現化する、というやり方はアニメもアイドルも、類似点がある。
 筆者が想起したもの。ハダリの存在理由は、俗に言う嫁ではないかという感想である。アニメの女性キャラクターを指して、自分の嫁だと思うことだ。嫁が画面から出てこないという表記があにこれにもある。あれだ。
 イノセンスの最初の場面を視聴していたとき、筆者の頭の中では、ある想像、いや妄想といってよいものが起きていた。

 以下妄想。
 俗に言う嫁を脳内で愛おしく思っている男性視聴者の学生が、いそいそと塾から戻ってきて、夜食を取りつつ、お気に入りの嫁の映っているアニメの視聴時間が来たのでテレビにスイッチを入れた。
 アニメの主人公の男性はあまり冴えない容貌で、これといった特徴もない人柄。人によってはへたれと呼ばれてしまいそうな性格である。そして、思春期の学生らしく、女性に自意識過剰になってしまいがちで、リビドーを押さえることが難しい感覚を受ける。
 嫁の傍に近寄って、欲情の視線で盗み見た瞬間……
 なぜか嫁は、激しく暴走し、信じられないほどの腕力で主人公の男性を素手で滅多打ちにし、撲殺してしまう。血塗れだ。鮮血が飛び散って文字通り周囲を塗り尽くしている。付近の壁によりかかるようにして斃れた男性主人公の頭蓋骨は陥没し、はみ出た脳が地面に垂れ下がっている。
 溜まりに溜まってきた怒りか、堪忍袋の緒が切れたように爆発したのか。
 周囲にいた人々は怯え、警察を呼ぶ。嫁は路地裏に逃げ込み追い詰められる。路地の突き当たりにまで行き着いた嫁は逃げ場を失っていた。
 そこにやってくる一人の刑事らしき大男。大男と対峙した嫁は叫んだ。
「私は我慢してただけよっ!私は男の奴隷じゃないっ!男のいいなりになんかならないっ!」
 大男は無言で拳を嫁に叩きつける。逃げ場を失った嫁は、どこから持ってきたのかわからない包丁で自分自身の体を切り刻み、自害した。
 凄惨な現場で取り調べが始まる。テレビ画面を見ていた学生の男は呆然として、一言いった。

「俺、殺されてる」

 以上妄想終了。

 ある若手の女性ニュースキャスターが、自分のいいたいことを表現したところ、職場の男性陣からいろいろといわれたという。あいつは生意気だ。人から言われたことをやっていればいいのだ。女が自分の考えをニュースでいうなどおこがましい、と。結局その女性はニュースキャスターを辞めたという。
 男性視聴者の手前、職場からいわれている手前、規制されているような状況と類似した不満。それが爆発したかのような……その記憶との連想を想起させる事件がイノセンスでは起きている。
 筆者のした妄想を、攻殻という形で表現したら、作品としてイノセンスができあがった。そんな感じがしたのだ。事実としてそんなはずはなかった。先に作品はできあがっているのだから。
 筆者が注目したのは、事件を起こしたのが人間ではなく、女性型ロボットのハダリであったことだ。人間型であっても、人ではないはずだ。しかし、どう考えても筆者からみてハダリは「生々しい女」だった。
 ロボットは怒りで人を殺さない、ロボットは逃げたりしない、ロボットは追い詰められたからといって自壊しない、……そのはずだ。それとも前もってプログラムされていたのか?
 男性視聴者の嫌がる生理現象を行わないため、結果として生きているように見えず、マネキンと思われてしまうアニメの女性キャラクターは、飽くまで人という設定だ。生身のはずなのだ。なのにイノセンスでは人形であるにも関わらず、ハダリは生身の女のように思えたのだ。
 それは様々な人々によって意図的に隠蔽されてきた、剥き出しの人間性が露出していたからではないか?

 イノセンスのワンシーンが回想される。
「ああ、俺もよくやるよ、感想」
「あんた出世しないな」

 義体化率が90パーセントを超えてしまう人間が闊歩する世の中で、人と人形の差は縮まり、曖昧なものになっている。それが攻殻の世界にみえる。では人と偶像の明暗をわけられるものがあるとしたら、それは一体なんなのか?
 そもそも、なぜそのような事件が発生してしまったのか、原因は何か?
 それを追っていくのが、筆者から見たイノセンスである。

 もし、嫁が暴走をしはじめたらどうするか?
「カオがよくてお金持ちで性格のいい若い男なら」
「今まで素振りもみせなかったけど、ほんとは冴えない男と付き合いたくないよね」
 人間からみたロボットの立場は、奴隷だという人もいた。ゴーストを持たぬ奴隷。ではその奴隷が人間性・ゴーストを持ってしまったらどうなるのか。
 アニメの女性キャラは決して男性視聴者の奴隷ではない。ゴーストはすべての女性キャラに宿っている。そういう人もいるだろう。しかし、アイドルとアニメの女性キャラを比較すると完全にそういい切れないところも出てくる気がするのだ。アイドルは実際にいるし生きている。アニメのキャラは生きているとはいえない、と言い切る人も出てくるだろうし、意見が分かれてしまうだろう。
 規制されていたものがなくなったとき、男性視聴者の予想外の言動が出てきてしまったらどうするのか。その時、若手の女性ニュースキャスターの職場にいた男たちのように、お前は黙って男の望んだとおりに動いていればいいんだ、といえばいいのだろうか?
 それとも、受け入れてやるのだろうか?
 薄い本が好きな、アニメ好きの男性たちの欲求を商品化するとどんなアンドロイドが作られていくのかと想像する。答えは、アニメのキャラそっくりのセクサロイドが作られるのではないか。キャラクターが描かれた抱き枕の発展版かもしれない。それと極めて類似するハダリ。
 ハダリから感じた……剥き出しに露出した人間性、そうみえたものが、ゴーストのように思えてしまったのである。ご主人様を殺害してしまったハダリにはゴーストが宿っていた。
 やたらと夜のオカズにされたりしているアニメの女性キャラは暴走しない。
 そこに、ゴーストは宿っているといえるのか?
 その話をしたところ、

『まぁ当然ゴーストが宿っていたから暴走したというのは間違いないですw』
『ゴーストがやどっていて大人しくしているとしたら、よほどのマゾですね』

 という意見が返ってきた。
 嫁に殺されるご主人様を題材にしたアニメを作るあたり押井監督はえぐい。しかし、その意図はどこまで一般視聴者に読み取られているのか。いや、筆者の勝手な想像にすぎないのか?

 そのようなことを夢想していた。忘れてもらってもいいのだが、心のどこかで筆者は問いかけてしまうようだ。


 あなたのハダリにゴーストは宿っているか、と。

投稿 : 2020/01/25
♥ : 25
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

詩のようなアニメって表現がしっくりくる

押井守監督による攻殻機動隊の映画版第2作。
1作目の続きです。

GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊 → http://www.anikore.jp/anime/1798/

イノセンス -INNOCENCE → http://www.anikore.jp/anime/1864/


前作とよく似た雰囲気です。
オレンジを基調とした美しいグラフィックとBGM。
独特の間が目立ちます。
また、いったん口を開けば高密度な哲学的テーマが飛び出すのも前作と同様です。


正直、かなり難しい内容でした。
次々に出てくる仏典や聖書や偉人の言葉。
そして、映像による数々のトリック。
1回見ただけでは頭がパーン\(^o^)/です。

雰囲気や動きはいいんですけどね。
いかんせんわかりにくい。
何度も見るのを前提にしたほうがいいかもしれません。


今回の主人公はバトー。
ロボットの暴走によって所有者が殺害されるところから話が始まります。
単なる暴走なのか、それとも仕組まれたものなのか?
トグサやイシカワとともに捜査に乗り出します。
それに前作で{netabare}ネットの世界にダイブ{/netabare}した素子(もとこ)への淡い恋心が絡めてあります。

しかし、はっきり言ってストーリーはおまけみたいなもの。
テーマ性と雰囲気が肝ですね。

テーマは、

「人間と人形の違い」

でしょうか。
前作と似た感じかな?

「機械化された人体」と「疑似体験」がカギをにぎっています。
機械化された肉体は、どこまでが「人間」でどこまでが「人形」なのか。
存在する記憶は、どこまでが「現実」でどこまでが「虚構」なのか。
人間を人間たらしめるのは何か。
器なのか、記憶なのか、その両方なのか。
答えは出していませんが、その境界線のあいまいさを説いています。

しかしまあ、難しかったですね(少なくとも私には)。
前作もそうでしたが、それ以上の難解さ。

・難しい言葉をひもとくのが好きな人
・芸術的な雰囲気アニメが好きな人
・攻殻機動隊が好きな人

この3つを満たしている人に向いていると思います。
なんというか、詩を読み解いている感覚になります。
芸術的なのですが、視聴者に優しくない、そんな作品でした。

投稿 : 2020/01/25
♥ : 52

レタスの人 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

総合的にトップレベルの作品

まず先に言えば、アニメ好きにはこの作品は向かないと思いましたね
また、近年よく見るキャラ回しと呼ばれる、アニメキャラの掛け合いを見せるアニメに慣れきっている人にも向かないでしょう
モロに話が映画や小説の構成の仕方です

題材とそれを覆うミステリーを用意して、それを如何に哲学的にかつ芸術的に演出できるか、を大きく意識している感じがあります
私はこれを試写会で見ましたが、前作に重要な伏線などがあり、前作見てない状態ではかなり苦痛でした
ですが、それでも演出や音楽が素晴らしく、特に中盤のハッキング2件についてはアニメ版の病院の叙情トリック演出とはまた違う、こちらの頭を完全にかき回すような表現で、これは何度見ても痺れますね

自動人形の動きもとてもいいですし、音楽もまた

一見難しく見えますが、行くまでのミステリーという道のりは当然遠回りですが、実際は最後の方に結論を出すので非常にシンプルです

実際私は試写会の時、前作見てない上にまだ学生でしたが、普通に理解出来た程度のもので、色々あーだこーだ言われてますが、恐らく難しく見れば見るほど疑問が出てくるのはどの作品でもそうですので、肩の力抜いて見るのが吉です

投稿 : 2020/01/25
♥ : 4

74.7 4 教養アニメランキング4位
ハチミツとクローバー(TVアニメ動画)

2005年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (556)
3802人が棚に入れました
美大生・竹本祐太はおんぼろアパートの同僚で先輩の森田忍や真山巧らに囲まれ、日々大学生活を楽しんでいた。
ある日、竹本達は大学の教師の花本修司から花本の親戚の花本はぐみを紹介される。人見知りが激しく口数も少ないはぐみだったが、その愛らしさに竹本は自分でも知らぬ間に一目惚れする。そして、変人として知られている先輩の森田も又はぐみを気に入ってしまう。
周囲がもどかしくなるほど分かりやすく不器用な竹本と、難解すぎるアプローチで周囲を戸惑わせる森田。正反対の二人の愛情表現が交錯する。
一方、真山は、自分に対して真っ直ぐな想いを送り続ける同級生・山田の気持ちに気づきながら、交通事故で亡くした夫の影をいつまでも追い求める建築デザイナー・理花への想いを強めていく。
それぞれの気持ちに気づかないまま時は流れていく…。

声優・キャラクター
神谷浩史、工藤晴香、うえだゆうじ、高橋美佳子、杉田智和、大原さやか、藤原啓治

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

陽だまりの中にいたあの日の僕ら 

羽海野チカによる漫画作品を原作とした全24話のテレビアニメ。
ドラマ化や映画化もされているので、ご存知の方も多いはず。

美術大学を舞台に、程良いテンションのギャグを時折挿入しつつ、
恋愛に不器用な彼らの報われない恋模様や、自分の才能の生かし方、
今とこれからの生き方に迷い、苦悩する姿を、
ひとりひとりのエピソードとともに丁寧に、静かな目線で描かれている。

自分は原作を随分前に読んでいて好きになり、
アニメ化されるのが楽しみだった1人。

青春群像劇と一言で片付けられないものがあって。
単純に恋模様だけを描いているわけではなく、それぞれが抱えるもの、
例えば家族関係だとか、進路、建前と本音。
そのあたりがしっかり描かれた上で、みんなで友情を育んでいるところに
好感が持てるし、そこが人気の秘密なのかなとも思う。

また、淡い水彩画のようなタッチの作画もやさしく、雰囲気にぴったり。

主人公は、建築科に通う竹本祐太なのだが、
先輩の森田忍(彫刻科)や真山巧(建築科)をはじめ、
大学の教師の花本修司や花本の親戚の花本はぐみ(油絵科)
同じ大学で真山に片想いしている山田あゆみ(陶芸科)
真山が片想いしている建築デザイン事務所の経営者 原田理花など、
そのほかにも登場人物は多く、こういうストーリーって結局、
視聴者がどの人に感情移入できるかが、面白いかそうでないかの決め手で。
観る人によって捉え方もだいぶ変わってくるかと思う。

ちなみにこの作品をリアルタイムで観ていた7年前、
個人的には、一見対照的に映る森田や真山の心の奥底にひそめた苦しみに
一番感情移入していたのだけれど、数年の間に何度か観ていくうち、
おそらく二期目も観ているせいか、気持ちの変化が出てきて、
真山の先輩でデザイン事務所に勤める野宮匠の言動のほうが、
今はずっと理解できるなぁと・・・
そんな部分でも、自分の成長?がわかって楽しんでいたりする。

1期目のこの作品では、各自、答えを出し切れてない感じがあって、
ある意味それだけ生々しくリアルに描かれている部分があるから、
作品の中で彼らがずっと息づいているようで、
個人的な懐かしさも加え、大切にしていきたい作品の1つです。

投稿 : 2020/01/25
♥ : 64

U-tantan-U さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

センチメンタルジャーニー

最近マジメに書くレビューが多かったので、少し崩して加工と思いましたが、結局マジメレビューになってしまいました^^;


このアニメは他にあるラブストーリーものとは少し違って、片思いという一方通行の恋のせつなさを描いていく中で、くっついた、付き合うなどのラブストーリー的展開が全てではなく、恋愛という要素を人間ドラマのひとつとして描いた稀な作品だと思います^^


魅力的な登場人物たちがおりなす人間模様に引き込まれ、毎回、胸をしめつけられる思いで見ていた記憶があります。
そこで、大学生という設定を利用した雰囲気作りに感動し、自分の少女漫画が原作の作品への偏見と抵抗を取っ払ってくれた作品のひとつです^^(あとは君に届けとカレイドスター)


原作、アニメを見て思うのは、なんてオシャレでセンチな気分にひたらせてくれるアニメなのだろう!ということ。
この辺りはノイタミナの功績でもあると思うのですが、些細な雰囲気からBGMにいたるまで、飛びぬけたオシャレ感がありましたね。
特にスガシカオやスピッツをつかうあたりが、とても合っているし、センス良すぎ^^って感じでしたね。若干途中からそれ目的になっていたかもしれません^^


切なくもあるが、こんな美しい青春を送れたら、人生素晴らしい^^と思う次第です。青春のバイブル?的な色が濃かったな~という作品でした。常にあたたかさと優しさを与えてくれる作風に終始安心でした。

完璧とまでは言いませんが、悪い点が見当たらない作品でした^^

投稿 : 2020/01/25
♥ : 33
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

「一途さ」を追い求めた作品。人間ドラマととコメディの両立が見事!

原作未読。

美大を舞台にした青春物語。
一度も振り返らずに走り続けたら、どこまで行けるか?
そんな何かに対する「一途さ」がテーマ。

一番の魅力は、その人間模様です。
それぞれが抱く想いは、恋心だったり憧れだったり……。
まるで観覧車のように、キャラクターたちは、お互いがお互いを追いかけ続けています。

「10人の気持ちを同時にかつ繊細に表したストーリーを書いてください」

それをやってのけたのが「ハチミツとクローバー」。

ちょっとしたしぐさや視線。
わずかな動作でも、人間はいろいろなことを察して、心に影響を受けます。
そんな繊細な心の動きをうまく描き出しています。

そして飛び出す数々の名言。
{netabare}
・「他人をそういう気持ちにさせる、そういうのを才能っていうのだろうね」
・「そんなに体から水出したら、ひからびちゃうぞ」
・「誰も、誰かの代わりになれん」
・「まだうんと先に見えても、今日は明日へ、明日はその日へ途切れようもなくつながっている。いつの日か僕らも、もっと大人になって、まるで子供時代なんてなかったように思われる。そんな日が来るんだ。平等に」
・「戦うのが嫌だからって、全部放り出そうとしてないか? 一番大切なものまで全部」
・「無理することないんだよ。似合うのを着るのが一番なんだから」
・「ちゃんと区切りをつけて、新しく枝を伸ばすしかなかったのだ。でも、この気持ちを折ることはできなくて」
・「いいんです、傷つけて。傷つきませんから」
・「迷惑をかけるわけには、とか言ってさ。けどよ、俺はそう言われるたびに、ほっといてくれって言われてるような気持ちになっちまうんだよ」
・「地図がないからじゃない、俺にないのは、目的地なんだ」
・「本当に好きなら、幸せを祈れるはずなのに」
・「どんな道を選んだとしても、それを言い訳にしないことだ」
{/netabare}

……しかし、ずっと心の動きを追い続けていたら、話が重くなってしまいます。

それをカバーしていのが、ハイテンションなギャグ。
おなかをかかえるほど笑えました。
ラブコメとしても十分な出来だと思います。


欠点は、1期では完結しないこと。
しかし、1期と2期を通せば、あにこれ1位の「とらドラ!」を超える作品だと思っています。
特に「一途さ」を求めている人にオススメしたいです。

投稿 : 2020/01/25
♥ : 84

62.3 5 教養アニメランキング5位
帰宅部活動記録(TVアニメ動画)

2013年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (666)
3203人が棚に入れました
高校生になったばかりの安藤夏希は、友人に部活動をどうするのか尋ねられ迷っていた。迷った挙げ句、上下関係が面倒な事もあり「帰宅部でいいかな~」と言って帰ろうとした時、そこには、帰宅部が存在したのである。ちょっと変わった部員達とごく一般人の部長・道明寺桜が在籍する帰宅部。その主な活動は、なんと“楽しい事をする!”。放課後も帰り道も最大限に楽しむために集まった帰宅部の少女達。帰宅部に出会い、始まる夏希の部活動とは?

声優・キャラクター
木戸衣吹、結名美月、小林美晴、相内沙英、千本木彩花

道明寺桜 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

クセになるギャグ系日常アニメ

メインキャラの声優を新人と呼んでいいのかも怪しい研修生が担当していることもあり、
最初は声も内容も拙いアニメだと思っていましたが、段々とクセになっていき、気付いた時にはドハマりしていました。

特に道明寺桜部長のキャラと声が良くて、見終わった後ではあの声なくては帰宅部活動記録は成り立たないと思えました。
もう作品の放映から半年が過ぎましたが、未だに夢に見たり毎日回想しているくらい道明寺桜部長の声とキャラが好きになってしまいました。
また、帰宅部員は他も全員が主人公と呼べるくらい、個性も見せ場もあり、何故かいつもいるあざらしの存在とさりげなく言う一言がいいアクセントとなっています。

音楽も最初は内容同様に拙く思えていたオープニング曲も映像のおかげもあってクセになり、
道明寺桜が独特の声で歌う挿入歌「魔王」(ドイツ語)もいい味が出ています。

内容自体はギャグやパロディ成分多めの日常系作品です。
最初は声優の演技が板についていないせいもあり、ボケも突っ込みも切れ味が悪かったのですが、尻上がりに良くなっていきました。

だからといって下らないギャグとパロディに終始するのではなく、一般教養を用いたネタなどもあるので、最近はギャグやパロディといえばネット界隈や同じ業界のネタを用いてオタクに媚びるだけの作品が多い中で新鮮に感じられました。

具体的には4話くらいから面白くなりました。
特に面白かったのは6話ギルティ・ジャッジと7話。
ハマると定期的に各話を見直したくなるくらい面白く、
元々日常系作品を好んで多く見ている自分でも経験がないハマり方をしました。

人を選ぶ作品だと思いますが、だからこそ選ばれた1人として絶賛しておきたいと思います。

原作もアニメと同等以上に面白いので、いつの日か二期が始まるまでは、原作を読んで待機するのが良いと思います。

本当は無理矢理満点をつけたいのですが、どうしても玄武の声は許容できませんので引いておきます。

投稿 : 2020/01/25
♥ : 14

plm さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

棒レベルの高さピカイチ!

(一話)
個人的には期待してなかったわりに良いギャグアニメだった。
ツインテの棒っぷりと平然としたボケが見事にマッチしていて個人的にポイント高い。
これを早回ししたらてーきゅうになるんじゃないかと思うwww
ツッコミの多さからしても、これなら笑えるか?このネタならどうだ?!といった数撃ちゃ戦法で、
次はなにがくる?!と思わせられるだけ次々ネタを発射してくれるのは気持ちいい。
クマは結構引っ張ってたけどwww そこあんま面白くないだろwww

(二話)あら、これ面白いわwwwww妙な安心感があるギャグテンポwww
雨ざらしwwwwwwwww
無駄に親切な解説に、わぁーーい? とか半分わかってない会話がツボでした。

(全話視聴後)
終わってみればめちゃくちゃ好きになっていたこの作品。
一見するとチープなギャグアニメで、新人ばかりの声優に溢れる低予算感。
しかしこの作品の面白さを支えていたのは、笑いと和みだったと思う。

ギャグの切れ味は鋭かったり鈍かったり、緩急をつけて織り交ぜられている。
鈍さを逆に、間の持たせ方によって和みに変える力がすごい。
声優の初々しさも一役買っていて、素朴な演技が天然石のような自然が生んだ奇跡の状態。
鋭い方は鋭く、話の作りがとてもよくできているので感心させられるほど。
7話しりとり回は中でも非常に秀逸なので、この話だけでも見せて回りたいくらい。

ギャグ系の作品なのだけれども、キャラクター性を利用した和み効果の同居のさせ方が上手く、
鈍い切れ味のギャグが一周回って笑えるようになったり、空気の醸し方が優れているように思う。
これはネタ要素の多い日常系アニメと性質は近いのかもしれない。みなみけとか。
なにげに音楽もめっちゃええです。

近年のギャグアニメでは最も好きで、コメディ系全般でも上位に含められるお気に入り作となった。

投稿 : 2020/01/25
♥ : 19
ネタバレ

ガムンダ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ぶっちゃけ系 日常ギャグ

女子高生主人公が何をするでもない「帰宅部」という部活に入って、ボケ倒す4人の部員にツッコみまくると言う形態の日常系ギャグです。

日常系ですがほのぼのではないです。ギャグです。

「てさぐれ」シリーズからアドリブを抜き、「さばげぶ」ほどゲスではなく、「人生」からラブコメを引いて何も足さない感じです。
「バーナード嬢」にも少し近いかも。

話題に一貫したテーマは無く、例えば
{netabare}「水泳の自由形って実質クロールだよね」{/netabare}
とか
{netabare}「便所の水洗て大も小も変わんなくネ?」{/netabare}
みたいな、リアル日常のあるあるを面白おかしくワイワイやるやつです。
ギャグのセンスが合うかどうかですね。
私的にはほのぼの系よりこういうのが好きなので楽しめました。

それと声優陣が他にあまり出演していない若手が中心で、それが本物の女子高生が戯れてるみたいで良かったです。
決して下手ではないです。
ただキャラデザ含めてキャラをもっと際立たせても良かった気がします。

OP曲、ED曲もとても良いです。

投稿 : 2020/01/25
♥ : 8

69.5 6 教養アニメランキング6位
海月姫-くらげひめ-(TVアニメ動画)

2010年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (662)
3170人が棚に入れました
クラゲオタクの月海が住むのは風呂・トイレ共同、男子禁制のアパート・天水館(あまみずかん)。住人は皆腐女子でニート、オシャレ人間は天敵、そんな彼女たちは自分たちを「尼〜ず」と呼ぶ。ある日、死にそうなクラゲを救ってくれた美人でオシャレな女の子と知り合った月海。だがその子は、父親の職業を継ぎたくないがために女装する正真正銘の男だった。

みかみ(みみかき) さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

わらうことで、すくわれる物語(追記:整形美人のはなし)

 唯一のオール5。

 原作者である、東村アキコという人は不思議な立ち位置にいる漫画家だと思う。
 基本は、アイデンティティは一義的にはギャグ漫画家なのだろう。
 ギャグはもちろんじゅうぶん面白い。だが、個人的には、ギャグはそこまで笑い死にするほどまでには面白いということはない。
 面白さよりも、感動するのは、東村のギャグがそのほとんどが一歩見方をかえれば、そのギャグがあまりに切実な問題ばかりを扱っているということだ。

■他人ではなく、自分でわらいとばすということの効用

 東村のギャグのネタは、つねにあやうい。

 「コミュ障」
 「無収入」
 「ブス」etc...

 これらはいずれも「誰」が言うか、によってギャグどころか差別発言ぎりぎりになってしまうような、そういう危ういところをついている。
 東村アキコのギャグはいつもそうだ。これは、西原理恵子なんかだともっと典型的だとは思うけれども、言い方を間違えればひどい。しかし、その言い方を間違えればひどいものを、「自分で笑い飛ばす」。これは、他人にわらわれてはいけない、自分で笑い飛ばす。そのことが重要なのだ。
 いずれも、他人からわらわれてしまえば、それは、ただの攻撃で、見せしめで、みじめさがましていくだけだ。それを、あらかじめわらいのネタにしてしまうことで、すくわれる。そういう作用を、東村アキコのギャグはもっているように思う。

 たとえば、ある精神科医が自分がかつてパニック障害に陥ったときの療法として、
 「パニック障害におちいって、呼吸困難におちいっている自分を、自分で茶化すことで、呼吸をおちつかせることができるようになった」
 と言っているのを聞いたことがある。たとえば呼吸困難におちいってきたら

 「おおっと、理恵選手(仮名)、
  呼吸が困難になってきました。
  いやー、きましたねー、本日もやってまいりました。
  今日の呼吸は、なかなかいい感じですねぇ。
  斎藤解説委員、どうでしょうか。
  /はい。そうですねぇ
  …今日の呼吸困難も、いい調子ですねぇ…。
  期待できますよぉ、今日は。」

 みたいなバカなことをやっているうちに、気持ちが落ち着いてきて治ったんだそうな。

 ギャグは、自らのどうしようもない行き詰った立場を、一歩外からみつめなおすことができる。そとから自分をみなおすための、もっとも効率的な手段でもある。そとから見つめなおす視点を獲得することで、ラクになれる。力を抜くことが、できる。
 そういうタイプのギャグが、東村アキコの作品にはあふれている。だから、東村アキコのネタは、「ギャグ」という皮を脱いでしまえば、とたんにひどく深刻で、息がつまるような、切実さをもっている。東村はそれを効率的にギャグとしてみせる。それゆえに、東村のギャグはおかしく、そしてまた、強烈だ。


(※もちろん、ギャグが<常に>精神療法として機能する、というわけではないだろうけれど。) 

■ギャグと批評性

 また、こういった一定の批評性をもったギャグというのは、基本的にはその批評性とかみたいなものがほのみえてしまうと、えらくダサく見えたりするもので、「爆笑問題」のギャグは、いつも、そういうあざとさを発揮してしまったりする。(あるいは、昔のビートたけしとかも、そうだと思う)
 だが、東村のギャグは、そういうところがほとんど存在しない※1。それは、何よりも、本人にとって、あるいは本人のごく身近な人間の問題を描きだしているようにしかみえないからだろう。少なくとも、他人を攻撃するためのギャグではない。
 作中では、直接に「痛い」キャラクター本人が自虐として語るのではなく、さまざまな形でかたられるが、いずれも攻撃性がほとんどない。

 なお、原作のあとがき漫画では、東村自身が10代のころにどれほどオタク女子にありがちな痛いことを沢山やっていたか、ということがライトに語られている。まあ、本人が過去そういう人間であったということは、なるほどそうだろう。

 くわえて、少女マンガとしてじゅうぶん機能するだけの人物の心情描写の細やかさ※2を兼ねており、わたしは、もう東村さんに関しては、本当に文句がない。







■アニメとして

 東村さんの話ばかりを描いてしまったけれど、アニメはアニメで、すばらしい脚本のリライトや、キャラクタの描写力をもっており、絶賛するしかないクオリティ。個人的には、ばんばさんと、くららが超かわいくてツボ。

 OPのチャットモンチーの『ここだけの話』も、EDのサンボマスターの曲もすばらしい。とくに、OPのチャットモンチーの曲はここ数年にきいた、すべての日本人の楽曲のなかでもっともよかった。チャットモンチーらしい、わがままで身勝手な欲望をあえてかわいく歌うことで、びっくりもするし、チャーミングでもあるすばらしい楽曲になっている。映像とあわせて本当によかった。

 そういうわけで、なんだか長々と書いてしまったけれども、
 要するに、昨年は
 「ここのところいいコンテンツって、なんかある?」と聞かれたら、
 「海月姫!海月姫!海月姫!ちょう良かった!すごく面白かった!あれこそが感動的!」
 と、ドヤ顔で答える日々を送っていたわけです。


■追記1:
・東村アキコは、岡田あーみん(『お父さんは心配性』『こいつら100%伝説』)が大好きだという。わたしも岡田あーみんは大好きで、吉田戦車、うすた京介と並ぶ90年代の三大不条理ギャグ漫画家だと思っている。少女マンガ、というプラットフォームのなかで、あれだけ不条理系にごりごりと突き進むことができていた、岡田あーみんの遺伝子を東村アキコが引き継いでいるのか、と思うと泣ける。

・あと、本編だと東村さんのギャグは自虐性がたかいけれども、たまに、周囲への敵意そのものがむき出しになってるような、場合とかもあるのは、ある(笑)。まあ、それは西原さんもそうなんだけど。なので、上記の感想は若干ほめすぎているといえば、ほめすぎてるんだけれども、大筋の言いたいこと、としてはそういうことで。『ママはテンパリスト』とか、けっこうひどいな、とも思うw

■追記2:美容整形をめぐって

 ちなみに、この「眼差される対象としてのわたし」をめぐる、コンプレックスを扱った作品としては、サブカル文脈で有名なものとしては、90年代の岡崎京子の『ヘルタースケルター』という作品がある。
 わたしは、岡崎京子は好きではない。…が、教養として岡崎京子を知っている、ということには意味があると思っているので、興味のある人は読んでもらえるといいと思うけれども、話の内容としてはWikipediaの要約によれば下記のとおり

「美しく幸せになりたいという欲望を持ったモデル・りりこは、全身を作り変えるほど危険な美容整形手術の結果、その美貌でトップアイドルになっていくが、手術の激甚な後遺症に心身ともに蝕まれていた。」

 という内容。
 基本的には、まあ、「他人から見られる私の美しさ」というリソースをゲットするために、なりふりかまわず、人生のほかの大事なものをごっそりと捨ててしまう、というそれだけの話なんだけれども、しかし、少なくない数の「女性」にとっては、美貌という資源がそれほどに、めんどくさいものとして描写可能だ、という話になっている、ということだ。

 これと比べると、海月姫の「美」をめぐる描写はかなり楽天的な部類に入るだろう。
「キレイはつくれるんだよ★」
 という言い方がカバーする範囲で、基本的には話は推移する。つきみちゃんは、見てくれをちょっと変えるだけで美人っつーね。
 いや、まあ、実際に、それまで全く手を入れてないようなタイプの人の場合、
・姿勢
・ファション
・髪型
・化粧
 あたりをゴリゴリといじっていくと、相当にいじれる、とは思うけど、…それにしても、海月姫的な「美」の世界観はけっこう希望に満ちている。整形しなくても、イケる世界だからねぇ。


 …
 で、何を言いたいのかというと、
 整形したり、何かを強力に犠牲にしてまで、「美」を手に入れようという人にとっては、「キレイは作れるんだよ★」的な世界はうざい、と思われているはずで、ここに対する、何かが入ってくるといいなー、と思っています。海月姫じゃなくて、東村さんの別の作品でもいいけど。
 整形美人とかが登場して、

 非モテ(つきみちゃん) vs 整形の怨念女

 みたいな対決とかね。
 そんでもって「キレイはつくれるんだよ★うふ」な楽観でないことを示せると、もうサイコー。

*整形に対する価値観

 ちなみに、
 整形に対する価値感とか、韓国とかだといま、全く変わっていて、ヘルタースケルター的な描写が成立する、ということ自体が、いまやバカみたいにしか見えないと思う。
 (韓国にいれば)

 「整形=性格ブス」の構図とかって、なんなのそれ?w みたいな感じで笑い飛ばしてやりたいよね。前時代もいーとこだと思うんだよね。
 整形美人が性格的にストレスを抱える理由というのは、整形自体が問題というよりは、どちらかというと「整形行為」に対する社会的なレイベリング※3の問題でしょう。
 その意味で整形美人っていうのは
1.「美人であれ」という世間的要求と、
2.「むりに美を買うなんて浅ましい」という世間的要求の
 どちらにも、二重にコンプレックスを抱えやすい人になりがちなわけで、そうなっちゃうと整形美人ってのは、けっこうガチでかわいそう。笑い飛ばせる人だと、いいと思うけど。椎名林檎とかだと、なんとも思わずにやっちゃってそうだけど。
 で、岡崎さんの話は、教養人が、そのレイベリング問題を取り扱っているようにも読めるけど、レイベリングを強化しているようにも見えて、困りものなんだよね。岡崎さんのような人がそういうもんしか描けてないってのは、ほんとにねー。まったくもー、どうなの。

 整形美人、に対して、そういうわけで今後、東村さんがなんか描いてくれればなー、というのがわたしの、ごく勝手な希望で、東村さんならやってくれる、はずだ、と勝手に期待してる。※4


※1 これは、昔の古谷実のギャグマンガ(『グリーンヒル』『ぼくと一緒』)や、西原理恵子のような人のギャグにおいては。こういうことは成立していた。

※2 心情描写のセンスの良さは、現在連載中の別の漫画『主に泣いています』のほうがよく出ているかもしれない。

※3 レイベリング、というは、たとえば「おまえは不良だ!」と学校で先生からレッテルを貼られることで、それまで、さほど不良でもなかった子が、「っち、おれはどうせ不良だよ!!!」とかやさぐれて、本当に不良になっちゃうってこと。「レイベリング」でぐぐってくれれば、社会心理学系の解説のページが出てくるはず。

※4岡崎京子は、わたしにとっては「一世代前の教養」の象徴的存在でもあるので、東村さんに、そこはなんか一発やってほしいな、と思っている。
 むかし、三島由紀夫を読んでいたら、三島が太宰のことを「あんな、田舎者」とかっていうような書き方をしていて「なんのこっちゃい」と思っていたけれども、要するにあれって、「過剰な露悪趣味にたいするナルシズム」みたいなことだよね。
 そういうものが、80年代ニューアカの残滓みたいなところと結びついちゃったのが岡崎さんで、太宰の頃には、そういう教養主義って、一高文化とか東大みたいな限られたところにしかないから、太宰が教養主義にアクセスする、ということはなかったわけだ。そこが、なんか、戦後のある時期以後は、結びついちゃってるのが、わたしは嫌なんだよなー。
 太宰はコンプレックスばりばりの無教養DQNなんだけど、村上龍とか、岡崎さんは、勉強するんだよね。あの人達は。
 これって、19世紀初頭のヨーロッパの成金が、美術を介して文化資本に手早くアクセスしようとしたときの話にすごく似てる気がする。一発目は、ただの俗悪な趣味の権威化しかできなかったんだよね。あのとき。50年ぐらいたって、ようやくそれが新しい趣味の世界を構築してきたけど。
 なお、もちろん、岡崎さんが交通事故で描けなくなったこと自体は惜しい。岡崎さんには、ずっと、わたしにとってのヒールであって欲しかった。

投稿 : 2020/01/25
♥ : 36

セメント さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

クララでつ

少女漫画原作、萌えはあんまないですが
じわじわ来る面白さがあります
流石はオトナファミ漫画部門1位


制作はブレインズ・ベース、監督はバッカーノやデュラララの大森貴弘氏
原作こそ映画ネタは豊富なようで、氏の才腕が余すところなく発揮されてます
グラフィックはなかなか安定してます
そして忘れちゃいけないのが、松本憲生氏によるクラゲシーン
本物の感動に随分近づいてます

月海の成長がメインかと思ってたら、サブキャラにもそれぞれストーリーがあり
それが上手い具合に重なって、「おっ、良い」と思える展開に仕上がってます
絵柄はあれですが、受け易い物語じゃないんでしょうかね
好きでしたよ

花澤さんがメインです
「ありがろん」こと神のみの汐宮栞のような演技なんですが
いや、月海殿ですので、まぁ、その、劣情を催すことはないのわけですが
他は斉藤貴美子岡村明美くまいもとこ能登麻美子斎賀みつき
地井武男が特別出演していたり、クララの声優は小学生だったり・・・

まぁ堅気向けな曲ですね
OPもEDも、EDの入りとか結構好きなんですがね
サンボマスターですか

まやや様押しです、押しと言っても、支援的な感じです
あの動きは半端ないですね
ジジ様もバンバさんも千恵子抄も魅力的ではありますが
天水館は良キャラばかりですわ
童貞兄さんェ・・・


海月姫にイカ娘と、海洋オタは存分に楽しめるシーズンでしたね
ただ、今作でのカツオノエボシの出番の無さには泣いた
好きなんですがね
まぁそれはともかく、ノイタミナクオリティ高いっすな
四畳半に引き続き、万々歳です

投稿 : 2020/01/25
♥ : 9

U-tantan-U さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

あにこれがきっかけで出会えた作品。

ノイタミナ推しの自分にとって海月姫は盲点でした。なんとなーくスルーしているうちに存在自体を消してしまっていました^^;もったいない....そんななかあにこれでレビューを拝見しているうちに、あ,見ないと!と思い完走した作品です。


本作の監督さんが語っているように、原作が過去の名作少女漫画等をリスペクト、オマージュすることを意識しているということもあって、海月姫は現代風に過去の名作たちの雰囲気をアレンジしたような、そんなつくりになっているのかなーと見ていて感じました。


海月姫は、純粋無垢で内気な女の子とマジメな男の子の恋愛という王道設定<あくまで大筋は...ですがw>
それこそがアレンジとしての魅力を上手く引き出す設定で王道表現を上手く展開しているのかなーと思いました。


作中にオタクたちが登場しますが<既存のオタクの概念とは少し異なる>、彼女達のテンションが非常に良く、声優さんたちの演技がそれを際立たせていたので、私はそこですごく楽しんでいました。
特に花澤さんの振り切れた感じが良くて、今までのイメージになかったので、なかなか楽しめました^^


話の太枠、キャラ、パロディ、声優と魅力が詰まった作品でした^^


ですが、構成に少し欠点があったかな?尻すぼみ感が否めず展開が明確になっていなかったかな^^;
1クールでまとまりきってない感が伝わってきたので2クールほしかったです^^それでも全然楽しめましたが^^w


再構成部分も含めて2期もやってほしいと思います。今後の展開を描いてくれればもっと評価が高まると思います。特にキャラたちの成長とかね^^

大人向けのラブコメです^^

投稿 : 2020/01/25
♥ : 25

64.0 7 教養アニメランキング7位
GA 芸術科アートデザインクラス(TVアニメ動画)

2009年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (327)
1734人が棚に入れました
彩井高等学校の芸術科アートデザインクラス「GA」。
そこに通う女の子たちは、熱血漢のパワフル少女からフシギ優等生、天然系まで揃っている個性派揃い。デッサンひとつでお祭り騒ぎの彼女たちを眺めているだけで、絵画やデザインの専門知識まで身についちゃうかも!?

声優・キャラクター
戸松遥、徳永愛、沢城みゆき、名塚佳織、堀江由衣、神田朱未、小清水亜美、小西克幸、内藤玲、津久井教生、高山みなみ、南央美

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

これぞ萌え4コマ最果ての地 『ぎゃらくしーえんじぇる』の略ではない、決して ところで2期マダァー?(・∀・ )っノシ凵 ⌒☆チン、チン

ゆるギャグの名将、桜井弘明監督がアニメ界のナベアツこと渡辺敦子さん(キャラデザ)を筆頭に若手スタッフを率いて開いた新境地
文系、理系、体育会系でいえば【美術系】


『ひだまりスケッチ』『スケッチブック』等など、近年は美術学科や美術部を舞台にした萌え系4コママンガが目立ちますが、『GA』はそれら美術系の極地とも呼ぶべき【美術系ハードコアギャグ】っす


『けいおん!』がアニメ化する以前は「まんがタイムきらら系列」では『ひだまりスケッチ』と双璧を成す看板作品として扱われる人気作で、そもそも原作者きゆづきさとこ先生といば『ユグドラ・ユニオン』のキャラデザやイラストレーターとして本作アニメ化以前から既に名の売れた人気作家でしたね


アニメ化先発の作品群たちよりも専門用語、専門道具、美術史、美術学科の課題に関することが主なネタで、美術学科や美術部のあるあるネタばかりなのが特徴です


専門用語の羅列だけでもこれらに免疫のない人にチンプンカンプン
それらに精通した人、あるいは“知識欲のある人”でなければ楽しめないところは、それまでの桜井監督のゆるギャグ作品とは一線を画します


例えば「素描(そびょう)」を「素猫(すねこ)」と呼び間違えた上で「素猫の方が可愛い」と引っ張れるのだからやはりこのマンガは面白いw
特にコアなネタと隠しオマージュのオンパレード満載で情報量過多気味な第1話の出来は素晴らしいです
基本的には専門知識の解説臭く進行する為、初心者置いてけぼりってワケではないので勘違いの無いように


斬新な挑戦という意味では大変評価できますが、逆に後半はいつものゆるギャグ路線で、最終回に至ってはカオスギャグと化していて若干詐欺めいています(笑)


好きか嫌いかで言えば・・・大好きですねw
いやナミコさんがw


残念ながらこの1作で原作の大半のネタを消費してしまったこと、原作者が病弱なため休載が多いこと、こんな理由から2期が絶望視されています
ナンダカンダで萌え4コマ原作では一番好きなアニメでした
さあ、今こそ2期を!

投稿 : 2020/01/25
♥ : 28

おぷてぃM@s さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

これは見るべき‼

話しの舞台が芸術科のクラスなだけあって芸術のことがよくネタになるけど、見る側に芸術の知識が全然なくてもとても楽しむことができると思います


1話完結型のテンポのよいストーリー構成と、とても強烈な個性をもつキャラたちが繰り広げる独特の世界観に病みつきになること間違いなしです


実際に自分はもう何回も繰り返して見てます


特に最後の闇鍋の回は見ものなので、是非一度は見ることをオススメします

投稿 : 2020/01/25
♥ : 7

しゃあ・あずなぶる さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

あんまり可愛すぎて心奪われるなよ?

とある高校の美術専攻クラスの日常を、美術に関するマニアックな雑学的知識を交えつつ描く作品。

私は美術や音楽系の学校に惹かれていたので、すんなりハマれたね。

てか、この作品は野田ミキがヤバい。
私は普段、萌えってものを意識してアニメを見ないが、野田ちゃんには萌えた。
唯一と言っていいかもしれない。

ちょいちょい変わる髪型を含めたキャラデザイン、喋り方や声、物語の中での立ち位置・・・
全てがツボだったね。

主要キャラのボケとツッコミのテンポやバランスもいいし、先生や美術部の人達も含めてキャラは魅力的だった。

EDもメロディは一緒で、詞とアレンジと歌を変えるってのも新しくて良かったと思う。

投稿 : 2020/01/25
♥ : 17

63.5 8 教養アニメランキング8位
ヘタリア Axis Powers(OVA)

2009年1月24日
★★★★☆ 3.7 (172)
848人が棚に入れました
世界中の問題を、各国で協力して解決するための“世界会議”。その席上で、若くエネルギッシュなアメリカがリーダーシップをとる。しかしあまりに個性的なアメリカの提案策をうけ、出席者たちはそれぞれに意見を出しあい、会議は混乱におちいっていく。

声優・キャラクター
浪川大輔、安元洋貴、高橋広樹、小西克幸、杉山紀彰、小野坂昌也、高戸靖広、甲斐田ゆき、笹沼尭羅、武内健、根谷美智子、朴璐美、釘宮理恵、井上剛、髙坂篤志、たなかこころ、増田ゆき、高乃麗、金田アキ、金野潤、郷田ほづみ

やぎ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

おもしろかったですよ。


5分間という特殊なアニメだと思うのですが、
見づらさは感じずにすらすらと楽しく見れました。

このアニメを見てからというもの
世界に興味がわいて、世界地図などを眺めたりしています。
昔の私ならあり得ないことですので、アニメの凄さに驚いています。

バカな私にもわかるくらいに、簡単に世界の出来事を教えてくれるので、子供にも多分大丈夫だと思います・・・
(ちょっと駄目なシーンもあるかもです(笑))


キャラクターソングもとても手の込んでいるもので、とても楽しく聴けてとてもいいと思います。

アニメやキャラクターソングなどを聴いて、
どっぷりヘタリアに浸ってみては?(笑)

最近のおすすめアニメです。

投稿 : 2020/01/25
♥ : 1

徳寿丸 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

♪まるかいて地球~♪

Axis Powers~Beautiful Worldまで視聴済み。原作未読。
ミリタリーや歴史好きの私には違和感なく面白かったですよ。各国のイメージを極端に表現していますがそこがこの作品の売りでしょうし…。一部の洒落のわからない国からの大人気ない抗議?もあったりしたようですが概ねその通りの国だからムキになったんじゃないですかね。
個人的には作画は1期2期のはっきりした色使いの方が好みかな。歴史の勉強になるかは判りませんがキャラも可愛い感じですし、各国の歌も楽しくて好きですよ。

私のツボ:ねぇねぇlady♪ねぇねぇlady♪あの時食べたチョコレートバーのあの味が忘れられないですよー♪


World Twinkle視聴済み。
相変わらず雰囲気は好きです。でも第二次大戦期の話がやっぱり好きですね。

投稿 : 2020/01/25
♥ : 6

林檎´ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

ま~るかいて地球、ま~るかいて地球♪

本作品は、世界史をモチーフの主軸とし、世界の様々な国固有の風俗、風潮、気風、風土などを人型に模したキャラクター達が織り成す、国擬人化歴史コメディである。

WW1 - WW2を時代背景に始まり、主人公イタリアと枢軸国を中心に、彼らを取り巻く世界中とのドタバタを史実とエスニックジョークを交えたほのぼのとしたタッチで描く。

「ドイツ~ドイツ~、作品の簡単な説明を書こうと思ったけど、めんどくさいからそのままウィキってきたよ~。あとソーセージまずいよ。」

イタリアとドイツ、この二人の関係をどう見るかはあなた次第です!人によってはボーイズラブな関係を妄想できるんじゃないかなw 5分程度のアニメなので、手軽に楽しめますね。あとソーセージまずいよ。

「ソーセージは関係ないだろ!∑\(゜Д゜)」

個人的にEDが大好きです!!この作品のように世界中が仲良しだったら良いのにな~。(多分仲良し・・・たぶんねw)

あ~一筆~で、見~える素晴らしい世~界~♪♪

投稿 : 2020/01/25
♥ : 1

57.4 9 教養アニメランキング9位
霊剣山 星屑たちの宴(TVアニメ動画)

2016年冬アニメ
★★★★☆ 3.1 (149)
783人が棚に入れました
落下した彗星によってもたらされる運命の子を選ぶために、長い歴史をもつ霊剣派一族は門下の入門試験を再開することに。そして、その試験に挑もうとする少年が主人公の王陸です。

試験が難題であるほど、奇抜な戦術や機転が利く洞察力を発揮して簡単に解いてしまう王陸の痛快さが高い支持を集めている物語は、シリアスとギャグがほどよいバランスで散りばめられています。

声優・キャラクター
代永翼、山口由里子、西田雅一、小林大紀、松田健一郎、江口菜子

63.1 10 教養アニメランキング10位
バーナード嬢曰く。(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (194)
721人が棚に入れました
バーナード嬢こと町田さわ子と読書家の友人たちが図書室で繰り広げるブンガクな日々。古今東西あらゆる本への愛と、「読書家あるある」に満ちた“名著礼賛”ギャグ!

声優・キャラクター
喜多村英梨、小松未可子、市来光弘、洲崎綾
ネタバレ

noindex さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

やっベ、自分の心にブーメランぐさぐさw

このアニメをコンセプトから否定している反教養主義者共に言いたいのだが、アニメって小説が原作の作品もたくさんあるんだが。それらって、原作の小説を読んだ人がその本を評価して、その結果アニメになってるんでしょ?
それなのに読書そのものを否定するって、あたまおかしいんじゃないの?
己の浅はかさを悟ったら、とっとと自分の糞レビュー削除しろや。

全然気づかなかったけど原作者の施川ユウキ先生ってまどか4コマアンソロ3巻に参加しているんだよな。あの(゜□゜)みたいな絵でさやかちゃんも描かれていて、アニメ版のさわ子はキタエリが演じるとか、世の中どこかでつながっているのかもしれない。
なおネタは面白いけどマミさんファンとしてはむかつく内容もある。

1話
読んでないのに読書家のふりをする女の子の話。
{netabare}一時期ハヤカワSF読んでたけど背表紙のやつはどれも読んでないw「ゲイトウエイ」という作品が一番好きなんだが。うじうじ主人公が過去を後悔し続けるという鬱小説。
「ニューロマンサー」に何度か挑戦しては挫折してんだよな、読みづらすぎる。
なお虚淵玄先生はファウストをモチーフにした魔法少女ものの脚本を書いたけど、ファウストは読んでないらしい。これも挑戦したけどすっげー冗長な戯曲脚本で読みづらくて挫折した。{/netabare}
だからさわ子の気持ちはわからないでもないんだよ!(謎の叫び)
やっぱ司馬遼太郎作品みたいに読みやすくないときつい。←これでラノベ叩きしてるんだから…。
{netabare}さすがにアシモフはいくつか読んでるけど。筒井康隆先生も好きだけどちょっとエログロすぎるよなー。最近書かれた「ビアンカオーバースタディ」は読んだ。
フレドリックブラウンは短編を少し読んだような。{/netabare}
…このアニメ、ターゲット狭すぎねw俺が大喜びするようなアニメじゃ誰も楽しめないだろww
あとキタエリがさやかちゃん声で演技してるのはまどかファンは狂喜するしかない。

2話
{netabare}メガネの子はシャーロキアンか。
アジモフのほうが近い発音なのか…。
「夏への扉」は読んでるけどSF入門者向けだよねー。エンジニアの主人公のキャラはいいが終盤の展開が残念。でも「今読んでもなあ」って言われてたけど良い意味でライトな内容で普通に面白いよ。{/netabare}

3話
やれやれ、読書家ではない僕にはだんだん観るのが苦痛に感じてきたよ。←村上春樹風
{netabare}村上春樹は「ノルウェイの森」1巻でこんなモラトリアムセックスメンヘラ小説読んでられるかーって読むの止めたな。
「宇宙戦争」は原作読んで映画も観た。別にそれするほどの作品じゃないけどオチがアレだし。ウェルズならまず「タイムマシン」だよな。{/netabare}
そういや「僕らはみんな河合荘」でファッション読書家たちのサークルの話があったけどさわ子はあのサークル向いてそうだなw

4話
{netabare}あっこいつWikipediaだけで読んだ気になる奴や!←オレモナー
読んでないけど挑戦してるうちにどの本よりも愛着が沸いて~云々は聞いてて体が震えてきたw
カフカは「変身」と「審判」読んでるけど面白いよね。特に審判の裁判が不条理すぎて好き。あれ未完なんだよな。でも「城」は{/netabare}青空文庫で途中で挫折したんだああああああああああああ!!あれ読みづらすぎるよおおおおおおお!!測量しに来た主人公がいつまでたっても仕事に着手できないという退屈な話なんだが、冗長すぎて気が狂いそうになる。

5話
今回セリフ長すぎwキタエリとみかこし無双や。演じていて気持ちいいんじゃないだろうか。
{netabare}「ドグラマグラ」は一応読んだ。奇書って言われてるけど普通に面白いサイコサスペンスだよね。ただ作中作は冗長すぎてすっとばしたけど(ヘタレ)。さわ子には絶対読めないと思う。神林が推理小説って言ってるけど未解決の謎が残るので推理要素は期待しない方がいいと思うが。
さわ子見ていて「モンテ・クリスト伯」を読もうとして挫折したのを思い出した。トラウマ呼び起こしマシーンだなこのアニメ。
まあ今回はさわ子は本当に好きで読んでいる本を紹介したからそれは良いことだろう。それがさまぁーずであろうとも。
ニコ動のコメントで、いいからさわ子は星新一を読めって言われてるけどなぜかなかなか出さないな。{/netabare}
最後の原作本のCMも面白かった。

6話
{netabare}「火星の人」は読んだことないけど、2011年と新しい作品なのか。「21エモン」の終盤でゴンスケが遭難した星で芋を作る話があったがまさかパクr…。
今回は蘊蓄抑えて百合に振ったか…毎回、語り全開でいいと思うんだが。{/netabare}

7話
{netabare}岩波文庫ってカバー無い時期長かったんだ。
近所に古本屋沢山あったのに全滅したなー。
古本屋あるある…旧世代機のゲーム攻略本が無駄にたくさんある。
全巻揃った漫画はビニール紐で縛って高い所に置いてある。
今回は特定の作品内容については語らずか。{/netabare}

8話
{netabare}しおり紐って新潮文庫にしかついてないのか。
「夏への扉」が某タイムスリップ映画に似てるって言ってるけどBTTFは全然似てないと思うんだが…コールドスリープ物で有名な映画ってないよな。
うああああー「異性の客」も「月は無慈悲な夜の女王」{/netabare}も読んでないよおおおおおそれでハインラインある程度分かると思ってたよおおおおおおおおおおお神林さんごめんなさあああああああい!!!!!!
{netabare}でも現実はJKでハヤカワ10冊読んでるだけでもたいしたもんじゃないの←JKばかにしてる。
本屋で普通に買える青背って言ってるけど近所の本屋もう置かなくなっちゃったな。昔は置いてたんだが。{/netabare}ラノベに取って変わられたんだよ忌々しい。
ここまでラノベと電子書籍について完全無視してるけど今後話題に出てくるんだろうか。作者がどっちも邪道で語るに値しないと思ってるなら多いに賛同するけど。
{netabare}青背の一覧を良く見ると「ニューロマンサー」とかあるけど、神林さんの趣味ならスペースオペラ系の古典SFが好きでサイバーパンク系は嫌いなんじゃないかなーと思う。全部読め、は乱暴やな。{/netabare}

9話
{netabare}「雪国」読んだことねえw
やっとラノベっぽい話をしたけどさわ子はラノベ読んでるんだろうか。
「氷」って映画「デイ・アフター・トゥモロー」みたいな話か?
今回はいつもと違うゆるい雰囲気。こっちのほうが一般ウケがよさそう。{/netabare}

10話
{netabare}「星の王子さま」って読んだけど内容あまり覚えてないな。昔阪急(オリックス&阪神)にいた星野ってスローカーブばかり投げる左腕投手が星野王子様って呼ばれてたな。{/netabare}

11話
あれ?{netabare}なんか百合百合した内容になってしまったな…。百合は百合でいいんだけど、中盤までのマシンガンのように蘊蓄を連射する展開のほうがいいんだが。{/netabare}

12話
{netabare}「怒りの葡萄」は読んだ。アメリカ人ってベーコン好きなんだなーと思った(小並感)…まぁ大恐慌の世の中で失われて行く人間の尊厳を描いた悲劇だったね。肉を食えることが彼らの幸せである。
ノーランの映画は「インターステラー」か。「メメント」は好きだから観てみたい。「ダークナイト」は過大評価だと思ってるけど。
笑顔のみかんの落ちは良かったけど「怒りの葡萄」って別にブドウは出てこないんだよなw{/netabare}

【総評】
読書家コンプレックスを刺激する内容がドストライクで円盤買おうかとすら思ったが(結局買った)、ユルい百合展開の話が増えてから自分の中での評価はちょっと落ち着いた感じ。
私の好きな司馬遼太郎作品を扱うか、またはラノベと電子書籍をこき下ろす回があると良かった。

投稿 : 2020/01/25
♥ : 27
ネタバレ

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

不敵な笑みが意外とかわいいド嬢の前途に幸あれ

学校の図書室を舞台にした"名著礼賛"ギャグアニメ。本編3分。

「読書家に憧れるけど読書がめんどくさい‥」バーナード嬢曰く。それは読書家にならんとする者の多くが通る道、そして一端の読書家になったのちも度々通る事になる道? ブリキ男も若干そんなです。

若年期、身近に(主に年上の)読書ジャンキーがいると、その人の知識量とか視野の広さに圧倒され、憧れ、近づこうと、おばかな子供は無謀な事を考えるものです。気持ちだけが先んじて、いきなり難しい本を読もうと試みるのは子供の常、人の常、バーナード嬢の常。

バーナード嬢こと町田さわ子同様、奇しくも中学時代にメルヴィルの「白鯨」に手を付けたブリキ男、夏休み丸々かけて辞書を引き引き読み進めた記憶があります。文庫本のやつでしたが‥当時の私にとっては文章のみならず、内容的にも難し過ぎました。あれは大人になってから読むものです(笑)しかしながら、こんな分不相応の読書も実は決して無駄にはならないのが読書の面白いところ。読み終えた後の充足感と経験から得た自信が次の本を読む強い動機になるのです。読む冊数を重ねる毎に解せる語彙が増えていき、瀬田貞二さん訳の※1指輪物語全巻とか創元推理の※2ポオ小説全集とか読了する頃には、大体どんな文章でも読める様になっているものです。

でもやっぱり上の様な読み方は邪道。途中で諦めて読書嫌いになったり、似非読書家になったりする原因を多分に含んでいますので、あまりお勧め出来ません。青い鳥文庫とか岩波少年文庫みたいに、名著揃い、全訳なのにすいすいと読める本を地道に読んで、ある程度満足したのち、より難しい本に取り組んだ方が楽しく読書を続けられると思います。

子供でも大人でも読書習慣を身に付けようと思う人は、何よりも先ず"知りたい"と思う情熱を持つ事が肝要です。それを駆動力に変えて子供向けの本でも、大人向けの本でも、絵本でも、気の赴くままに読みまくるのです。一冊読み終えた頃には次に読みたい本が定まっているはず。これを延々と繰り返し、時代を越え、分野を越え、様々な書物をがむしゃらにむしゃらむしゃらと食べていくと、いつの間にかあなたも読書家の仲間入り。ふと振り返った時に、現在という読書履歴の末端から-小枝、大枝、幹へと-過去へと連なる"既読ツリー"の全容をはっきりと見下ろす事が出来るでしょう。

読書ノススメみたいになってしまいました(汗)

本編について

1話
{netabare}
初回は本のタイトルネタ。似非読書家のさわ子の唯一の得意ジャンル? SF小説中心の話題になってますが、さわ子、大御所のアシモフ先生の本すら一冊も読んでなし‥「アシモフってモフモフしちゃって‥」とか、余計な事言ってたら、真の読書家である神林(かんばやし)しおりさんの逆鱗に触れていました。神林さんのエキサイトする一人語りにさわ子も遠藤君も引き気味‥。延々と続く薀蓄満載のマシンガントークを受けて、困り顔から茫然自失、口半開き惚け顔になるさわ子の表情の変容に笑かされました。
{/netabare}
2話
{netabare}
今回のスミカさんの台詞「小学生の頃からシャーロキアンを続けて10年」という言葉に語弊が無いなら、舞台は高校だったんですね‥。キャラデザが幼い感じだったので中学生だと勝手に勘違いしてました。神林さんの読書量、中学生にしてはかなり異常なので少し安心(何が?)

作中で触れられていた"いつか読む"から"読まなくてもいいかも"の流れ、よ~く分かります。神林さん断言してましたね(笑)ブリキ男の家には大量の書(新刊は殆ど読まないので9.9割以上が古本)が溢れかえっていますが、全く手をつけていない本は一冊も無いものの、読了した本は半数以下‥。多分かなりの倹約家であろう私ですが、古本の誘惑だけには逆らいがたい‥。探していた本、面白そうな本を見つけてしまうと、ついつい手に入れたくなってしまうのです。これも読書家のさがというやつ‥。

今読んでる本を読み終えたら"何々を読もう"とは思ってはいるのですが、情熱は目まぐるしく変化するもので、その本を読了する頃には別の本に興味が移ってしまい。"いつか気が向いたら読もう"と最初の本はうっちゃられる形となり、そして必然の結果、"読まなくてもいいや"が生まれるのです(笑)

作中で紹介されていた本の中では、一般的には恐らく最も知名度の低いのが「スターメイカー」になると思いますが、この書は多彩な惑星、そこに生まれる生命、文明を描き出したSF小説の金字塔。かの※フリーマン・ダイソン先生をして、人工の生物圏(スペースコロニーとか)の発明の名誉はステープルドンに与えられるべきと言わしめたほど‥。物語的な面白さは皆無に近い内容ですが、広大な星々の世界を舞台にした正に宇宙年代記という趣。天文学、生物学などにご興味がおありになる方なら、とりわけこの書にかけがえの無い価値を見出す事が出来るでしょう。多くの科学者、SF作家に多大な影響を与えた名著中の名著ですので、ブリキ男がSF小説最高の一冊として皆さんにお勧めするとしたら間違いなくこの書です。でも神林さん、どういう意味で冗談って言っていたんだろう‥?

前回の鉄拳制裁の事を謝罪した神林さん、せっかく謝ったのに、またしてもさわ子のイイカゲントークにバイオレンスで応酬してましたね‥。やはりこの二人が話すとこうなってしまうのか‥。さわ子、鷹揚な態度で神林さんを許してあげたのに、また散々な目にあってちょっとかわいそうでした‥。

それはそれとして、今回はスミカさんにも出番があります。ホームズの"バリツ"について触れていました。アレは確かに謎です。一説によると日本語の"武術"の聞き間違えとか‥。あと"周ロック・ホームズ"ってなんぞや? レアアイテムなのかどうかは知りませんが、何というか‥色々とヒドイ‥。世にはまだまだ私の知らぬ、埋もれた名著、奇書が無数に存在する様です(笑)

※1:1935オラフ・ステープルドン著、1935年発表の書。

※2:数学、物理学の権威として知られている御仁。恒星のエネルギーを全て回収、利用するとされるダイソン球という宇宙建造物のアイディアを創案した事でも有名。娘に現ICANN(インターネットの地球規模のDNSの管理に関わる非営利団体)の会長でインターネット創始者の一人であるエスターと、天文学者のエミリー、息子にアリュート・インディアン伝統の船"バイダルカ"の唯一無二の研究家であるジョージを持つグレートなお父様でもある。ダイソン先生の著書「叛逆としての科学」いつか読みたいなぁ‥‥‥‥! ッこの思考パターンはマズイ(笑)
{/netabare}
3話
{netabare}
今回はSFと村上春樹さん、シャーロックホームズ関連のお話。

SFという略号、色々な意味を持たせたい気持ちは分かるけど、私的には発明者である「アメージング・ストーリーズ」の初代編集長に敬意を払って、"サイエンティフィクション"とするか、似た意味で広く認知されているサイエンス・フィクションで良いと思う‥。アシモフ先生とかハインライン氏ですらこの言葉の定義に独自の解釈を与えたがっていたらしい‥。神林さんの憤りも少しは分かる気が‥。

村上春樹さんの本は私、翻訳本を除いては「風の歌を聴け」以外多分一冊も読んでない‥。紆余曲折など無いとても読みやすい本だったと記憶してますが、最近のは、きざったらしくて難しそうな文章に変わっているのでしょうか? 作中でさわ子が真似してた中二病台詞満載の感じの本ならあまり読みたく無い‥(汗)村上春樹さんの最近の翻訳本では(といっても結構前だけど)ル・グゥインの「空飛び猫」シリーズの翻訳がとても柔らかくて読みやすい文章だったと思います。ねこ好きにはおすすめの本です。

スミカさんと神林さんの意外な共通点「※シャーロック・ホームズの宇宙戦争」は是非読みたい。ワトスンとかハドスン夫人、ドイル著の「失われた世界」のチャレンジャー教授も登場する様です。エンタメ小説として楽しめそうですね。

今回は神林さんのバイオレンスネタ無くて、最初の2話よりさらに好印象でした。わたし、ギャグとは言え図書館という場所に暴力を持ち込むのが気になっていたらしい‥。まぁ、神林さんのキャラ変わり様が無さそうなので、次回はどうなるか分からないケド‥(汗)

それにしても短いながらも情報量の多いアニメです。それでいて上手く纏まっているのは脚本、演出の妙。でも最後まで観終える頃には"読みたい本リスト"が大変な事になりそうです(笑)

※:スミカさんの口にしていたパスティーシュという言葉は"作風の模倣"という意味のフランス語の日本語表記(発音)。パロディもこれに含まれるらしい。
{/netabare}
4話
{netabare}
学生時代は有名作家の本は長編でも短編でもいいから一冊は読むという妙な読書スタイルだったので(ちょっとさわ子みたい)カフカもその中に‥。当然選ばれるのは一番薄い「変身」。それ程ページ数多くないし、中井正文先生訳の読みやすい文体なのに、虫が苦手だったり、セールスマンが苦手だったりして(笑)描写に不快感を抱きつつも苦労して読んでみたものの結局は断念。レビュー書くに際して再読を試みましたが、やはり途中で断念。無理な読書は時間の浪費になりますのでやめました(汗)

興味を持って読める書の方が明らかに早く読めますし、記憶にも残りやすいもの。知名度に捉われず、気の赴くままに読む方が良いと再確認させて頂いた次第。これもこのアニメの効能の一つですね。名著と呼ばれる書は無数にありますがどうせ全部は読めません。無理に手を出して火傷するという事を繰り返すと、さわ子みたいな読書離れが進んでしまうかも‥。ちょっと関係ないけど、さわ子風にカフカふかふか(作中ではそんな台詞ないけど)とか文学少年(少女)の前で言うのはやめといた方が無難ですよ‥? 多分トラブルの原因になります(笑)

神林さんが紹介しようとしていたJ・P・ホーガン氏の「星を継ぐもの」は続き物の1巻目。「ガニメデの優しい巨人」、「巨人たちの星」と続きます。1、2巻は不可解な事件から始まるSFミステリーといった趣。最後はちょっとスペースオペラ風味になりますが、※1「2001年宇宙の旅」とか※2「宇宙のランデヴー」とかが好きな人なら楽しめる事請け合い。単品でも良い読後感を味わえます。イギリス人作家による作品という事もあってか、男女関係などの話を必要以上に盛り込まず、節制のあるハードSFになっていると思います。

わたし、このレビュー書くまで知りませんでしたが、実はこの作品3部ではなく、現在5部まで刊行されており『内なる宇宙』と『Mission to Minerva(未訳)』という書もシリーズに含まれるそうです。「巨人たちの星」が切りのいい所で終わっていたので「内なる宇宙」が続編だって知りませんでした。未読なので近いうちに是非読んでみたいなぁ‥。

漫画「2001夜物語」の作者、星野之宣先生が漫画版を描かれているそうです。これも読みたいなぁ‥(またかっ!)

本編について、ほぼお約束となってしまった神林さんのさわ子お仕置きパート。今回はこめかみぐりぐりとか‥。見慣れたせいもありますが、神林さん少しだけ優しくなった様な‥。

そして今回の目玉はさわ子お手製「星を継ぐもの」の作品紹介ポップ‥‥‥って‥何の紹介だっ!(神林さん風に)‥冒頭で紹介された「銃・病原菌・鉄」への読書姿勢よりもヒドイ‥。さわ子、獄中で少し本読んだ方がいいのかも‥(笑)

さわ子のイーカゲンさと神林さんのまっとうさに、何だかんだで癒されて、笑かされて、納得させられてしまうアニメです。

※1:月面で発見された黒い板"モノリス"の調査についてのお話。

※2:太陽系内に巨大な円筒形物体が飛来し、その調査を行うお話。
{/netabare}
5話
{netabare}
三大奇書と聞いて「三国志演義」「水滸伝」「西遊記」とか答えない方が稀なのでは? とか思ったり‥。夢野久作の小説は例によって「少女地獄(短編集)」だけ読みました。ドグラマグラはちょっとは読んだけど、わざと難解な文章にしている様で時間の無駄な感じがして、すぐに読むのやめました。理路整然と書かれた文章は好きだし、心地良く韻を踏んだ文章も好きですが、こういうのは私は必ず断念してしまいます。読めないのではなく読みたくない‥。生身の人に対して抱く感情と似ています。読書にも相性があります。

神林さんの人の目など気にせず全身全霊を持って読書に当たるという心意気には前面同意。ファッションで読書するとかいう珍奇な風習があるらしい昨今、神林さんの言葉には力がありました。

あと1頁に1行くらいしか文字が書かれていない芸能人の書いたヨクワカラナイ紙束(本とは呼べぬ)。電子データか、あるいは10ページ位の小冊子にまとめればいいのに‥。こんなものの為に樹木の伐採が行われていると思うと資源の無駄としか言いようが無くて悲しい。以前ニュースかなんかで見たスポーツ選手の名言集だのがありましたが、やっぱり1頁に一行程度の文章しか書かれていないスタイル‥。勿体無いので切にやめて欲しいと願う。

神林さんも読んで失望するか怒るかするだろうなぁと勝手に想像してしまいました。
{/netabare}
6話
{netabare}
今回はさわ子の意見は言わずもがな、神林さんの意見にも全く共感を抱けず、置いてけぼりな感じでした。

私の場合、読了した本の後書きか、お気に入り作家の作品から、あるいはそのエッセイから、次に読む本を決定する事が殆どで、書店などのベスト10から読む書を選択するという行為の意図が分かりませんでした。というか出来ない‥。やっぱりファッション?

作中にあった質問、私だったら一冊も知らない"と答えるしかないでしょうね(笑)

前回の神林さんが語った読書に対する姿勢とはかなり離れた印象を受けました。

ただ自分のお気に入りの本に興味を持った人に、その本をあげたくなってしまう気持ちはよ~く分かります。持ってる本ぽんぽん人にあげてしまう性質のやつなので‥。それでまた買い直すんですが(笑)
{/netabare}
7話
{netabare}
古本屋のあれこれの話ですが、今回の話にも付いていけず訳が分からず。時と場合によって、必然とも言える成り行きで読みたい本を選択している私には新刊であるとか古本であるとかが、本を読む優先順位に影響を与える理屈が良く分かりませんでした。トレンドに乗るとかそういう心境なのでしょうか? だとしたら、やはり前回に続いてまたもやファッションの話の様な気が‥。せめて誰か一人でも反対意見を言う人がいて欲しかった気がします。

あと古本の価格の話ですが、最低価格がどこも100円になったのは多分BOO○OFFの所為で、私が子供の頃に通っていたいくつもの古本屋は小説でも漫画でも一冊30円とか50円とか、100円以下で売っている本がざらで、むしろ100円以上だとそれだけで購入を考えるレベルでした(笑)

今でも昔ながらの価格を通して頑張っている古本屋さんは稀にあります。学校の近くとか駅の裏通りとかで、もしそんなお店を見つけたら、本好きにとって間違いなく人生の宝になります。

本への書き込みについてですが、あれあると私は余計な事に気が回って読むのに集中出来ない事があります。最悪なのがどこを参照にしているのかすら分からない長ったらしい蛍光ペンでの塗り潰し‥、ネットショップなどに注文してそういうのに当たると外れを引いたも同然で、私の場合、別に本を買い直さねばなりません。

本の書き込みは本自体の価値を下げますし、誰かに貸す場合にも、返し読みする時にも邪魔この上ないのでやめた方が良いと思います。どうしても気になった箇所には、私は付箋を入れるようにしています。回収不可な感熱紙のレシートなどを適当な大きさに切って本に挟めておくのです。頭のところに少しばかりのメモを書いておけば索引としても機能し割と便利なのでお勧めです。

前回から紹介される本の冊数も減っているし、薀蓄も少なく、あるあるらしい話も?なので、あまり楽しめていない気がします。
{/netabare}
8話
{netabare}
神林さんの「最低でも1000冊読んでからSFを語れ」って言い過ぎでないかい?って思いました。学生だしそこまで時間を取れないだろうし、ハヤカワ文庫SFをだいたい2~3日で1冊読むとしても、読める本の冊数は年間120~180冊程度、控え目に見積もって単純計算すれば1000冊読むのにだいたい9年掛かる‥。作中の神林さんが15~8歳だとして、6~9歳の頃からそのペースで読み続けないといけない事になります。他のジャンルの本だって読んでいるだろうし、そりゃあいくら何でも無理、知ったかが過ぎるって気がしました‥。

読書数を誤魔化す行為をあるある話の様に見せてしまうと、第二、第三のバーナード嬢を生み出してしまう危険が増してしまうのでは?という気が‥。

あと背表紙のあらすじを読みたく無い場合、敢えて目を通さない選択をする自制心を大抵の読書家は身に付けていると思いました。私は良くそうしてます。
{/netabare}
9話
{netabare}
今回は本のカバーデザインのお話‥。学生時代古本屋通いだった私は吹きっ曝しで日に焼けたカバー無しの古本とか、安ければむしろ好んで手にしていたので、そこら辺は正直どうでもいいお話でした。ですが、ついうっかり表紙デザインに騙されて買ってはいけないものもあります。山本史郎訳の「ホビット ゆきてかえりし物語」はわたしの知りうる限り、その最たるもので、誤訳、迷訳だらけでひど過ぎる‥。原著か瀬田貞二先生訳の本を読むのが良いのです。装丁は美しければちょっと嬉しくなる程度のもの‥熱を入れて語るほどのものでは無い気がしました。昔読んだ岩波の布表紙の「はてしない物語」にはそれなりに心踊らされるものがありましたが‥。アウリン付いてたら最高だったけど(笑

紹介された本「氷」については、私はアンナ・カヴァンという作家の名すら知りませんでしたが、ド嬢の原作者の施川ユウキ氏はどうやらカフカ繋がりでこの書に触れる機会を得た様に思えます。でも私の歩んできた読書道からは両者とも外れた所にありました。残念。

本の事はさておき、さわ子と神林さんの心も体も暖まるお話は良かったです。さわ子、手とかぎゅってしたり、腕組んだりしたら、神林さん恋しちゃうじゃないか‥(笑)
{/netabare}
10話
{netabare}
さわこ風邪を引く、というお話。前回のお話の続き?

火の消えた様な図書室でしたが‥スマホにたびたび掛かってくるさわこからのどーでもいい話。さわ子の存在感は健在でした。病床にありながら至極元気。夏目漱石の「こころ」の教科書の抜粋箇所に文句言ってましたが、これは私にも分かるあるある話でした。

でもよくよく考えてみるとこのアニメ、読書観以外の熱い語りが一つも無い様に思えてきました。本の内容に触れていたとしてもあらすじの抜粋くらいなので、さわ子知識で十分‥。登場人物みんながド嬢ド氏に見えてきてしまいます‥そしてブリキ男も(笑)4分枠だから仕方ないんですけど‥。もし1冊の本について込み入った話をし始めたら30分枠でも多分足りないでしょうし‥。

でもまぁ、さわ子の元気さと神林さんのかわいさには、つい顔がほころんでしまうアニメです。

終幕近くの話。女子が部屋に置いてたらモテそうな本として遠藤君が「星の王子様」を挙げてましたが何故に?という感想。皮肉めいたお話だし、あまりモテそうじゃない気が‥。さわ子も神林さんもうえ~な表情してました。イーニッド・ブライトンの学園ものとか、イーディス・ネズビットのファンタジーとか置いてあった方が無害そうでモテそうな気はします。あくまでも想像ですけど‥。そもそも読書女子ってモテるんでしょうか(笑)

初回で期待していた様な内容のアニメにはなりませんでしたが、台詞の応酬を聞いているだけでも楽しめるアニメなので、最後まで視聴したいと思います。
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11話
{netabare}
「メロス、激怒した?」‥今回の注目所なのかも知れませんが、前に置かれた神林さんの台詞と何ら脈絡が無かったので私は特に笑えませんでした(汗)子供の頃はハッピーエンドに誤魔化された感がありましたが、改めて考えるとメロスってかなりヒドイやつ。自分勝手な理由から親友を名指しして人質にする様に王様に頼むし、居眠りするし‥。

そして神林さんが投げてしまった書として紹介されたトマス・ピンチョンの話。この人の本も私は一冊も読んだ事無し。説明を聞く限りでは私には読み進めるのが絶対無理‥という気はします。冗長で長ったらしくても平易な表現で書かれた本の方がずっと好きなので‥。翼を持った言葉で語りかけた。とか‥。

それにしてもさわ子、読めない事まで読書家ぶる為の材料にしようと打算するなんてどこまでもまっすぐな子‥(汗)

往復書簡の話では、神林さんがさわ子の良い所を色々と書き綴っていてラブレターみたいになってしまっていましたが、さわ子の知ったかぶりでさえも美徳の一つとして捉え始めている神林さん、もうさわ子に恋しちゃってますね(笑)

ところで、このアニメのテーマの一つとなっている知ったかぶりと知らないフリ、どちらが罪深いんでしょう? 私には良く分かりません。私に限って言えば、前者を忌避して後者を容認する傾向がある様です。別に後者の方が頭の良い選択とは思えませんし、誤解を生む点では同じ気はしますが‥。

上の話の関連で読書家の人に一言‥自分の部屋に友人を招いた時、その人が読書とは無縁の人であったならば十中八九してくる質問がありますので気をつけましょう。「これ全部読んだの?」というものです。こんな時、実際にそうだとしても「だいたいは」とか「半分くらいは」とかばか正直に答えてはいけません。間違いなく変態のレッテルを貼られます。正しい答え方は「読み終わった本なんか飾っとくわけ無いだろ」だと思います。これであなたはその人の警戒を解く事に成功し、特に感心も持たれず、悠々と読書ライフを楽しむ事が出来ます。多分‥。昔エライ人に聞いた受け売りですけど‥。

また学生の方は休み時間などに教室で読む本の選定にも注意されたし。目立つとろくな事が無いので出来るだけ難しい本は読まないのです。そうすれば誰の感情も逆撫でする事無く割と安心して読書出来ます。思えば学生時代の私の読書スタイルはド嬢と真逆で、いかに読書マニアに見られない様にと気を割いて読書していた時期があった事を今更ながら思い出しました。特に重そうな本を天下御免で読んでいると取り返しのつかない事になるのでお気を付け下さい(汗)似たもの同士の集まる部室とかで読みましょう。

‥知ったかぶりも知らないフリも自己防衛の類だったんですね(笑)
{/netabare}
最終話
{netabare}
学生時代、電車で本に熱中し過ぎて降り損ねた経験が何度かあるので、私は電車で本が読めません。あれってどうしたら予防出来るんだろう? 集中すると周りが見えなくなるやつなのでどうしようもない気もしますが(汗)

ディストピア小説の古典と言えばザミャーチンの「われら」を思い出しますが、あれも今回のお話で紹介されたディストピアン・ラブストーリーに含まれるんでしょうね‥。おすすめの小説です。テリー・ギリアムの映画「未来世紀ブラジル」の元ネタかも知れません。

このアニメ、内容を欲張っている様でしっかりとコンパクトにまとめているところに脚本の素晴らしさを感じます。今回も歯切れの良いすっきりとした視聴後感を味わわせて頂きました。
{/netabare}
主人公のさわ子はいかに読書家らしく見られるかという事ばかり考えている横着者の典型、何というかちびまる子的な性格。自信ありげな表情が印象的です。まどマギのさやか役と言えば誰でも知ってる喜多村英梨さんがゆる~いノリで演じてらっしゃいます。

市来光弘さん扮する男子キャラの遠藤君は語り部と概ねさわ子の相方の役回り。当たりは柔らか、落ち着いた口調の癒しキャラ?です。

神林さんはSF小説マニア。生真面目で暴力的な重度のオタク少女の様です。演ずるは小松未可子さん。「幸腹グラフィティ」の椎名さんとか「灰と幻想のグリムガル」のユメ役でも活躍されている方ですね。

遠目から上の3人の様子を見守る図書委員の人、長谷川スミカ役はたまこまーけっとのたまこ役とかシドニアの騎士の星白役とかで知られている洲崎綾さん。1話では殆ど台詞ありませんでしたが、公式によれば※3シャーロキアンとの事。今後の活躍が楽しみです。

漫画版の試し読みもしてみましたが、登場人物は多分以上の4人だけ。先生とか他の生徒とかは登場しない様です。またアニメ化に際してキャラデザが大幅に刷新されているのには驚きました。私見ではこちらの方が断然かわいい印象。でも時たまディフォルメが強調されて原作テイストになります。やはりこちらもいい味出してます。担当されたのはゴンタさんと言う方。

最後まで観終えて、最終話にかけてはさわ子と神林さんの友情物語として色合いが増し、それを中心にお話が上手~く纏められており、本が好きな人にもそれ程好きでも無い人にも受け入れられそうな要素も十分に感じられるアニメと言う印象で落ち着きました。

他者の読書履歴を覗く事は楽しい事ではありますが、一冊の本を読み終えた後に、既に次に読みたい本が決定している私みたいなやつにとって、それほど役には立たない事も痛感。でもいつか読みたいと思わせる数々の書との出会いをアニメを通して提供してもらえる事自体感動でした。

さわ子、神林さんありがとう。


最後に‥「人間は無用な知識が増えることで快感を感じる事が出来る唯一の動物である。」とアシモフ先生は言って‥‥ません! どっかのバーナード氏かバーナード嬢がでっち上げたのでしょう。そんな台詞をさわ子にさらっと言わせるとはなかなかのリアリティ‥。油断ならぬアニメの様です(笑)

「字ばっかの本つまんねー」とのたまうバーナード嬢の読書家への道は遠い‥。


※1:言語学者でもある著者の文章の精密さ、徹底した世界観の作りこみからなる壮大な物語。エルフ、ドワーフ、オークなどの一般的なイメージはトールキン先生の功績によって定着したものと言っても過言ではありません。主人公が弱者である点も、それ以前のヒロイックファンタジーで描かれがちだった古典的英雄像とは大きく異なります。前日譚として「シルマリルの物語(未完)」「ホビットの冒険」、いくつかの草稿をまとめたものとして「終わらざりし物語」があります。
ファンタジー文学入門の足掛けとなる必読の書として推したい一書です。

※2:怪奇、推理、冒険、SF、喜劇、風刺など、多岐に渡るE・A・ポーの才能を4冊で堪能出来ます。(詩と詩論を入れれば5冊)
怪奇小説作家として名高いポーですが、ジュール・ヴェルヌと共にSFの草分け的存在としても知られ、推理小説という一ジャンルの創始者としても有名です。後のシャーロック・ホームズシリーズのホームズとワトソン、探偵と聞き手というスタイルは、ポーのデュパンと"私"から生まれました。またポーは暗号解読、密室殺人、心理トリック、叙述トリック、意外過ぎる犯人像など、後の推理小説の中に見られる多くのアイディアをたった数編の短編および中編で世に送り出した功績もあります。

※3:1888年発表の「緋色の研究」に始まる、コナン・ドイル卿が著した推理小説群"シャーロックホームズ"シリーズのマニアの事。

※:レビュー内の"バーナード氏になりかけた事がある"という記述を消しました。1周もしていない本の事を語るさわこの姿勢や、同様に、新刊ベストの既読数を誤魔化すさわこと神林さんの心境はわたしの想像を絶していました(汗)意味があるのかその行為‥と呆れ気味になってしまったので‥何だか虚言癖に悩む人のあるある話、延いては自嘲ギャグみたいでした。

投稿 : 2020/01/25
♥ : 26

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

これ、実は神林が主役だろ…(笑)!

…と言いたくなるくらいの町田さわ子(バーナード嬢)との名(迷)コンビぶり。

5分のショートアニメ。なのであっという間に観られますが、内容は意外とちゃんとあります(笑)。ED(らぶ!ライブラリー)しかつきませんが、なかなか歌詞が良いので私は好きです。

視聴開始時はマンガ原作未読でした。が、放送前から作品紹介を読んでめっちゃ気になってました。

期待通り楽しく観ることができました。バーナード嬢(町田さわ子)の言動もさることながら、周囲の「リアル読者家」の面々の言動も楽しみどころですね…。

神林さんは登場頻度といい発言数といい、主役のさわ子以外の中で突出している気がします。得意分野がSFとはいえ、読書分野は広そうなのでそのせいもあるのでしょうか。

なかなかアニメが面白かったので、結局10話目を観終わったあたりで原作マンガ(既刊: 3冊)を買ってしまいました。ちなみに絵柄はアニメの方がかなりかわいく見やすいです。それでも原作の雰囲気を損ねていないので、そこを買っての4.5ですね。

登場人物は下記の4人(たぶん全員同学年)です。

町田さわ子(自称: バーナード嬢)
(CV:喜多村英梨)
読書家ぶりたい高校生の女の子。実際に読んでいない本について読んだかのような言動をするなんちゃって読書家。読書をナメた言動で神林しおりにしばしば殴られることも…。

神林しおり
(CV:小松未可子)
主にSFをメインに、だがSF以外のジャンルでも主に小説をかなり読んでいる高校生の女の子。たぶん本の内容についての知識は4人のうちでいちばんある。町田さわ子への主なツッコミ役だが、SFオタクっぽい言動で逆にツッコまれることも…。

遠藤君(下の名前が作中で出てこない)
(CV:市来光弘)
ひと昔前に流行った自己啓発本や実用書を読んで、「たいしたことは書いていなかった」と批評する趣味を持つ高校生の男の子。この趣味にお金はかけたくないので、古本屋での購入が多い。ただ、もちろん普通に小説も読む。

長谷川スミカ
(CV:洲崎綾)
図書委員。コナン・ドイル作の「シャーロック・ホームズ」の網羅の他、ミステリー小説を読むのが好き。しかしミステリーしか読まないというわけではなく、神林しおりや遠藤君に薦められた本を読むことも…。

話数的には町田さわ子と神林しおりは毎回出演、遠藤君や長谷川スミカは登場しない回もしばしばあるといった感じです。

町田さわ子の言動に他の登場キャラクターは呆れたり驚かされたりしながらも、ちゃんと仲良くなっていくのは微笑ましいです。

ストーリーは原作3冊からの抜粋で、それぞれの話数のストーリーはほぼ原作通りです。ただ、原作で実名が出ているものでアニメでは伏せられたもの(映画タイトルなど)はありました。

今後も原作で続巻が出たら読むでしょうが、もしアニメで続きが出てもたぶん観ると思います。

投稿 : 2020/01/25
♥ : 33

64.1 11 教養アニメランキング11位
ギャラリーフェイク(TVアニメ動画)

2005年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (92)
567人が棚に入れました
表向きは贋作・レプリカ専門のアートギャラリー『ギャラリーフェイク』を舞台に、オーナー藤田玲司が、様々な登場人物と絡みながら、時に世界を駆け巡りながら、絵画、彫刻などを通じて「アートとは何か?」を問いかける。主人公の魅力は、単なる守銭奴ではなく、アートへの奉仕者として清濁併せ呑む点にあるほか、美術・芸術・骨董の多方面に渡る薀蓄的描写も、読者の好奇心をそそる。助手サラ・ハリファとのほのかな恋の行方も気になるところであるほか、脇役・レギュラーキャラクターも多い。

また芸術に絡んで社会問題にも言及するなどしており、物語は美術方面の商業的な話題から推理サスペンス、コミカルな人間模様、陰惨な事件、時に憎み合い時に愛し合う人々の交流、文化財保護にまつわる制度面の問題など、多岐にわたる。

声優・キャラクター
森川智之、川澄綾子、ゆきのさつき、石坂浩二

エミ(エミタク) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

いや~面白かった♡

マンガで内容知った後にアニメを観たんだがそれでも面白かった♫


私美術品に興味あるんでこの作品に食いついたんだけど、
コレは興味ない人でも楽しめる作品に仕上がってます♫

主人公の藤田(凄腕のキュレーターでギャラリーフェイクを経営)
とサラ(家族を失った王族の娘)が色々な美術品と出会っていく作品です。
有名な絵画等が出てきて美術品好きには勿論たまらない内容だし
恋愛・人間関係等も織り込まれていて観てて飽きないです。

普段はテレビとか間に挟むんだけど面白くて
休憩なしに一気に観終えました。

オススメです。マジで☆



投稿 : 2020/01/25
♥ : 17

にゃんだば〜 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

天才の創った駄作もあれば、無名の凡人が創った傑作もある

このアニメを見て、芸術作品の見解が広がった気がした。

レビューのタイトルにもなっている
「天才の創った駄作もあれば、無名の凡人が創った傑作もある」
という台詞は、かのレンブラントの作品に向けて主人公のフジタが放った言葉なのですが・・。

芸術作品の真価とは、その作品についてまわる画家の名やブランドにとらわれる事なく自分自信が真価を問い、その作品の真価は、本物なのか、はたまた偽者(フェイク)なのかを考えることが重要なのだと考えさせられた。

投稿 : 2020/01/25
♥ : 4

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

芸術作品の取引にもう一度ロマンを。

オークション等、芸術作品の売買もマネーゲームに汚染されて久しい。
絵画が札束にしか見えないような〝投機家"がマーケットで暗躍し、
アートを右から左へ転がすばかり。
真に芸術を欲する人々に作品が行き渡ることは稀である。

本作の主人公で、贋作専門の画廊を営む、
元メトロポリタン美術館学芸員で修復の名手であるこの男は、
裏で真作の闇取引を行っていると後ろ指を指されている。

だがその黒い噂とは裏腹にこの男は、
芸術作品があるべき姿、あるべき場所に収まる為なら、
寸暇を惜しまず行動する情熱家である。

芸術の価値とは一体何なのか?
ある人にとって真作以上に価値ある贋作もあるのではないか?

芸術作品は一体誰の物なのか?
それを必要とする個人が所有すべきなのか?
それとも美術館が所蔵する公共物であるべきなのか?
或いは国家が国宝として接収し保護すべき文化財なのか?

こうしたテーマについても深く考えさせられます。

アニメ版では同じテレビ東京の人気番組、
『開運!なんでも鑑定団』にて司会を務める石坂浩二氏が、
芸術作品のウンチクについて渋いナレーションを披露。
芸術の秋などにぴったりな〝いい仕事してる"逸品に花を添えています

投稿 : 2020/01/25
♥ : 9

60.0 12 教養アニメランキング12位
しゅごキャラ!!!どっきどきっ(TVアニメ動画)

2009年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (23)
188人が棚に入れました
PEACH-PIT原作による変身少女漫画「しゅごキャラ!」のシリーズ第3弾。前作までと異なり、実写コーナーなども含めた30分番組『しゅごキャラ!パーティー!』の1パート部分として放送されている。 大企業イースターとの戦いを経て平穏な日々を取り戻した聖夜学園の小学生・日奈森あむたち。そんな学園に小学二年生の女の子・柊りっかが転校してくる一方、かつてイースターに君臨していた幼い少年・一之宮ひかるも入学。元気いっぱいのりっかとクールなひかる、対照的な二人を見習いに迎え、あむたち六年生のガーディアン(生徒会の一種)は自分らが卒業した後のことを考える。だがりっかにはどうしたわけか、人の負の心が生んだたまご=X(ばつ)たまと交感できる能力があった。これを周囲には話さないまま、多くのXたまが生む珍事件をあむたちとともに解決するりっか。やがて、そんな彼女にもついに自分のたまごが……? 本作の実制作はこれまで同様にサテライトが担当。前作の最終回直後からの物語が描かれ、歌唄やイクトたち以前のレギュラーキャラクターもゲストとして登場している。

57.6 13 教養アニメランキング13位
怪童丸(OVA)

2001年11月16日
★★★★☆ 3.2 (10)
57人が棚に入れました
『御伽草紙』に題材を得て、陰陽師・安倍晴明も登場する魑魅魍魎の妖しい平安時代を背景に、男のなりをして戦う少女をダイナミックに描く完全オリジナルストーリー。
 魑魅魍魎跋扈する平安乱世…。歴史の闇の中、異形の者共が暗躍し、式神操る陰明師たちと争っていた頃、 愛する人のため解き放てぬ因縁に抗い、苦しむ若者たちがいた。華奢な女の体を鎧に隠した炎の四天王・怪童丸。猛々しさと美しさ、そして優しさ併せ持つ武将・源頼光。その冷たい美貌に鬼神のごとき心を秘めた妖しの麗姫・桜丹姫。見せかけの平安を打ち破り、心締めつける声が京の都に響く――。

計測不能 14 教養アニメランキング14位
まんが日本史(TVアニメ動画)

1983年春アニメ
★★★☆☆ 3.0 (3)
19人が棚に入れました
日本の歴史を、視聴者に平易に教える学習アニメ。男子の良太と女子の愛は、博識で美人のお姉さん・裕子から、日本の歴史の流れを物語仕立てで順々に教えてもらう。今日は、水田文化が定着した古代の人々の間で、水源と肥沃な土地を巡って争いが生じ、その結果いくつもの国ができた時代=紀元3世紀頃のお話だ。九州周辺には諸国をまとめた大国・邪馬台国が台頭。その女王には多くの人々の上に立つ最も神に近い存在として、巫女の卑弥呼が選ばれた。霊感に富み情報収集力に長けていた卑弥呼の邪馬台国は、周辺の小国を統合。さらには卑弥呼は大陸の大国・魏の公認まで得て古代日本の公の女王となるが……(「幻の邪馬台国、女王卑弥呼」)。 アニメ制作は土田プロ。全52話をかけて古代から明治維新に至る日本史をドラマ仕立てで紹介。毎回のラストには裕子と児童たちの感想の交換、各時代ごとの世界

64.4 15 教養アニメランキング15位
超訳百人一首 うた恋い。(TVアニメ動画)

2012年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (360)
1631人が棚に入れました
はるかな昔から、歌い継がれ、愛されてきた百人一首。 藤原定家が選定した百の和歌には、現代の私たちも共感できる 普遍的な“人の思い”がみごとに詠みこまれている。 とりわけ、「恋」の和歌にこめられた思いは、驚くほど昔も今も変わらない。 そんな百人一首の深い魅力を、恋の歌を中心に、アニメと超訳でわかりやすく お届けします。

声優・キャラクター
梶裕貴、諏訪部順一、早見沙織、遠藤綾、内田夕夜、千葉進歩、下野紘、大原さやか、遠藤大智、小林沙苗、森久保祥太郎、宝木久美、代永翼、佐藤祐四
ネタバレ

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

<最終回まで視聴完了> 恋する想いはどれほど時代を経ようとも

<最終回の感想>

百人一首の選者であり、全話を通してパーソナリティ役を務めていた定家が
今回の主人公となり、とてもきれいにまとまった最終回だった。

この作品が一番言いたかったこと。
定家自身もそう想って百人一首を選んでいたのではと
思わせてくれるような説得力があった。

また全話通して、当時の身分の差からくるせつなく哀しい想いや男女のルール、
雅やかな衣装と歌の世界を、現代語を交えた斬新なシナリオで見せ
わかりやすかったし、引き込まれたエピソードも多かった。
結局、どれほど時代が変わっても、やはり恋というものはいつの世も
同じ想いに駆られるものなのだということを、時には面白おかしく
時には親心なども交えて幅広い世代に共感を呼んだのではないだろうか。

キャラデザや作画、演出には好みが分かれるかもしれないし
最新の技術を駆使したスピード感あふれるアニメに慣れた人からは
いくらか退屈な部分があったかもしれないけれど、そのあたりは
平安の世を描いていたからこそ、逆にこれで良かったのかもと思うし
個人的には毎回楽しみにできた大好きな作品の1つになった。

残念ながら1クールだったので当然百首には叶わず、恋を詠んだ歌も
まだまだ他にあるのだけれど、仕方ない。
でも最近また、百人一首の解説本を引っ張り出して読んでいたりして、
そんなきっかけを作ってくれた嬉しい作品だった。

今回の最終回で式子が言った言葉・・・
{netabare}
「不自由さの中、歌だけが自由で、歌の中でだけは自由でいられるのです」
{/netabare}

・・・あまりにも深く共感しすぎてなんだか耳から離れない。
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<12話の感想>

せつない話が続いて今回は身分の違いから結ばれぬ運命にある2人の悲恋。
身分など考えなければ、ワイルドな雰囲気の道雅と
無邪気で明るい当子はお似合いのカップル。
しかも出会いは当子が幼い頃で、きっかけはとある約束ときた。
同じエピソードの流れを前半は道雅視点で、後半は当子視点で描き
どこでどうすれ違っていったのか、よくわかったけれど
この演出法を25分間の間で見せるのはいささか、もったいない気がした。

それに、娘とその恋人の仲を引き裂いておきながら、
娘の恋路に理解を示してやれないとかで世を墓なんで出家を
考える父親ってどうなの??
いくら天皇だからとはいえ、出家するくらいならその勢いで
娘の想いをもう少し汲んであげても良かったのでは・・などと
思ってしまうのは、半分以上現代風にアレンジされた作品だから
なのかもしれない。

さて来週は最終回のようで・・どんなお話でまとめられるのか楽しみ。

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<11話の感想>

これまたせつないお話で。
そのせつなさは、あの時代の女性同士だからこその部分もありつつ、
現代にも通じるものがあるなぁと。
「女のクセに」と言われながら才気を発揮していった香子(のちの紫式部)と
「女のクセに」と言われながらお転婆の限り腕力をふるった藤子。

「男になんか負けない」と目標を持ち、笑いあっていた年月も過ぎ、
その先に立ちはだかるそれぞれの壁。

藤子に「あなたが男だったら良かったのに」と言われ
かつて父親からも「男に生まれてくれたら良かった・・」と言われた香子が
唯一の理解者であった親友・藤子を想う気持ちは、
痛いほど伝わってきた。
そして再会を素直に喜べないまま無視してしまった藤子の想いも
わからなくはなかった。

視聴しているこちら側としては、双方の心の揺れも昂ぶりも
しっかり観れているから納得するけれども、
当の本人達は電話もメールもない時代で、心を打ち明けるとしたら
それはもう文しかないわけで。

紫式部の「めぐりあひて 見しやそれともわかぬまに
雲隠れにし 夜半の月かな」というあの歌が
焦がれ親しんだかつての友を想うものだったとは、知らなかった。
とはいえ、これは百合的に描かれたまま観るべきものではなく、
幼馴染で育ったという環境が背景にあって、なおかつ
逆境の中でお互いの才能の唯一の理解者だったということが深い友情を
生んだのだし、そこを履き違えてはいけない気がした。
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<10話の感想>

今回は百人一首の中になぜ、定子様の歌が選ばれなかったのか、そして
「枕草子」に清少納言が託した想いとは・・という2つの話だった。
一方、行成とのその後、実方のその後も描かれ、せつなかった。

また、悲運に見舞われた定子の、死の直前に詠まれた歌は
あまりにも悲しいもので。
でも枕草子には、定子との楽しかった日々のみが書かれており、
それを見た藤原定家が何を感じ取ったかは、すごく共感できた。

楽しかった思い出は前向きに今を頑張るためにある。
という言葉がとても印象に残った。

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<9話の感想>

ともに親が有名な歌人であるがゆえに和歌が苦手と言うことで
意気投合した藤原行成と清少納言のお話。
気が合う部分が多くても、すぐに恋愛に発展するわけではなく
苦手な和歌で無理やり、やりとりをするより、手紙の往復。
その文章にしても、会った時の会話にしても、なかなかスパイシー(笑)
一筋縄ではいかない関係に、周囲も無関心になっていき。。
だからなのか、すごく余裕を感じさせるし、面白かった。
でもあんな皮肉ばかり言ってる会話は、実際疲れそうだし
長い期間そんなことしてると本当に友達のままになってしまうよね(苦笑)
次回はそんな2人のゆくえも描かれるようで、すごく楽しみ。

この作品の今までの話を振り返ってみて、小野小町のエピも良かったけれど、
清少納言にまつわるエピは重なる部分や共感する部分が多いからか、
さらに心を揺さぶられてしまう・・

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<8話の感想>

前半は、後の清少納言となる諾子の兄の、遠距離恋愛の話。
信じるものが何も無い人生は死に等しい・・確かにそうかも。
けれど、信じ続ける、想い続けるのは難しく、人の心は移ろうもの。
前半の話にもけっこう共感できたけれど、少し幼い感じがして、
それゆえにか後半の話がとても大人の恋に思え、感動した。

のちの清少納言となる諾子と藤原実方との恋の行方。
彼女の才能を何よりも愛した彼の決断と、その本音。
自分の出世より彼を愛する想いを優先させたい彼女の気持ち。

記憶と重なるセリフや想いに、観ていて思わず
心揺さぶられてしまった。
そして今回、実方の表情が特に繊細に描かれていて素晴らしかった。
気づいたらボロ泣き。
それに今回、前半と後半の2つの話の組み合わせ方が秀逸。

{netabare}
在原業平と同様、光源氏のモデルとも言われた彼、藤原実方。
意地悪な見方をすれば、プレイボーイらしい別れ方なのかもしれないが、
自分が見込んだ彼女の才能が開花した華々しい姿を見届けるために
あえて一緒にならない道を選ぶことや、予想通り羽ばたいている彼女の
成功をみつめながら冗談を交わすそのひそかな愛情は、とても切なく、
そんな身の焦がし方は大人の恋ならではと感じた。

想うままに自分の傍に引き寄せることばかりが愛じゃなく、
あえて突き放したあと、男女の友情を成り立たせてしまう。
実際はそのほうが長続きする関係も多い。
さすがだわ実方様(笑) 鮮やか過ぎて何も言えへん~
{/netabare}

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<7話の感想>

リアルタイムで観た時、ちょっと酔っていてうろ覚え。
2回目観て共感しながら後半爆睡。
3回目観ながら和歌を堪能、もう一度確認したくて4回目視聴。
なぜかこの7話だけ4回も観てしまった(笑)

対照的な男性2人だけれど、どちらもなかなか魅力的。
前半の源保光の娘の素直なしとやかさも良かったけれど
後半の高階貴子の結婚に対しての固定観念がなかなかリアルで
興味深かった。
どっちの結婚が幸せかなんて野暮なことは考えないけれど
観終えた後でじわじわ、いろいろ考えてしまう回だった。

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<6話の感想>

いやはや、番組間違えて録画してしまったかと思ったよw
今回は完全なるパロディ回。
G1だったり、徹子の部屋や新婚さんいらっしゃいだったり、
ホストクラブやカジノも登場~で、設定はしっかりしてるのがミソ。
なかなか盛りだくさんな構成でいながら、よくまとまってたし
最初から最後まで笑い通しだったせいもあり、あっという間に終わったw

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<5話までの感想>

百人一首の中でも、主に恋にちなんだ短歌をテーマにした
コメディ・タッチのストーリー。

平安時代の歌の世界観や人物たちの会話の中、「オタク」や「コスプレ」
「聖地巡礼」や「スルー」などといった流行語や現代語を交えた言葉や
現代訳が登場するので、古典を本格的に楽しみたい方からは賛否両論
あるかもしれないが、間違った解釈はしていないし、現代人にはとても
わかりやすく共感しやすくなっている分、親しみも感じやすい。

OPやEDの音楽も、百人一首の世界を意識した歌詞でありながら、
あえて現代の先端をいくような音楽にしていることに意味があるというか。
短歌という限られた文字数の中に想いを含ませ、恋する気持ちや
自分の本音をしたためた平安時代も、根底に流れている想いは現代と同じ。
時代がどれほど変わっても、恋する想い、愛する気持ちは変わらない
ってことが言いたいのだろう。

恋をすると誰しも、詩人になったりするしね。
また、今の世に名と作品を残している平安時代の歌人もまた、
現代の詩人や作詞家と同じように、歌を自分の居場所とし
形あるものとして残していくことに、自分の存在意義を感じていたのだなと
そんなことを思えると嬉しくなる。

なので史実に基づいた忠実な再現ドラマにするのではなく、
ある程度は資料を基にした関係や事実だとしても、今風に置き換え、
最終的には百人一首を深く理解していれば良いのだと思う。

構成も見やすく、毎話・・その回に登場する詠み人を主人公に
それぞれエピソードを展開ながら想いや交流を描いている。

監督は『ハチミツとクローバー』や『のだめカンタービレ』などで
おなじみのカサヰケンイチ氏
シリーズ構成は『うたプリ』などの金春智子さん。
キャラクターデザインは『君と僕。』『ちはやふる』
『銀河へキックオフ!』のつなきあき氏。
ってことで、スタッフ見ただけでも観る気満々だったが
キャストのほうも、以下の通り豪華な顔ぶれ。
もともと古典は好きだし、もう観ないわけないやんって感じで
今現在、第5話まで視聴済み。

個人的には2話の「貞明と桜子 陽成院」に、ちょっと泣けてしまったり
3話の「宗貞と吉子 僧正遍昭」の、幼馴染であった吉子(小野小町)と宗貞の
兄妹のような関係にせつなくなってしまったり、
5話「東下り 小野小町」での老いてしまった小野小町の想いに
つい共感してしまったりと、毎回飽きることなく楽しめている。

というわけで最終話まで何度か、感想を更新しながら編集していく予定。
なので☆評価はそれまでの間、暫定です。

藤原定家 - 梶裕貴
在原業平 - 諏訪部順一
藤原高子 - 早見沙織
小野小町 - 遠藤綾
良岑宗貞 - 内田夕夜
文屋康秀 - 千葉進歩
宇都宮頼綱 - 下野紘
式子内親王 - 大原さやか
在原行平 - 遠藤大智
弘子 - 小林沙苗
陽成院 - 森久保祥太郎
綏子内親王 - 宝木久美
紀貫之 - 代永翼
喜撰法師 - 佐藤祐四
藤原義孝 - 石田彰
高内侍 - 平田絵里子
藤原道隆 - 楠大典
清少納言 - 茅原実里
藤原実方 - 子安武人
藤原行成 - 寺島拓篤
藤原斉信 - 曽世海司
藤原公任 - 岸尾だいすけ
清原元輔 - 中博史
清原致信 - 豊永利行
末の松山 - 南里侑香
源保光の娘 - 潘めぐみ
中宮定子 - 折笠富美子

投稿 : 2020/01/25
♥ : 47

Key’s さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

これは昔の人が記した恋の記録の物語

原作は知らないですが少女マンガっぽい雰囲気ですね
まさにダークホースでしたw
期待せずに見てたら意外と面白かったですw

僕が恋の話が好きなのと
国語が好きなのが上手くハマった作品w

もちろんキャラの性格や見た目などは
史実とは違うが
別段気にはならなかった

歌の解釈はいろんな解釈があると思うが
こんな風な軽い感じであっていると思う
良い感じで史実とフィクションが混ざっていて
物語として面白かった

OPがすごく気に入った
作品とも合っていたと思うし

1話完結なので流れとかは
特に気にせず気楽に見れた
途中からでも普通に楽しめると思う

まぁ知っていたがやっぱり
失恋の歌が多いなw
その分やっぱり実らない悲しい恋が多かったな・・・
個人的には2話の陽成院の話が一番好きだった
感動もできた

何気にギャグも好きw
あのいきなり始まったわけが分からない
カードバトルとかw

恋の話や国語の短歌や歴史が
好きな人は絶対気に入ると思う
その分短歌とか嫌いな人は
感情移入しにくいのかな?

僕は楽しめたので
恋の話好きにはおすすめしたい作品ですね♪
何気に二期を希望(無理かなw?)

投稿 : 2020/01/25
♥ : 54

ロボ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

うた恋い。1話目の感想。

面白かった(^^)

中世の色男。
日本のドンファン?
昔の恋文は、フランス人の
口説き文句以上に美しい?

高子の強気に振る舞いで
実はかわいい性格良いですね^^
今後の二人の展開が楽しみです♪
{netabare}
私の身体が貧相かどうか
自分の目で確かめてみなさい
(笑)でも、それは次の機会に
致しましょう。
~綺麗な景色
この時代や夏目友人帳の様な
田舎は流れる時間が違い
緩やかで穏やかな時が
流れていたのかなと思っていたら
次の瞬間、裸の二人^^
{netabare}

投稿 : 2020/01/25
♥ : 9

61.4 16 教養アニメランキング16位
タイムトラベル少女~マリ・ワカと8人の科学者たち~(TVアニメ動画)

2016年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (116)
476人が棚に入れました
中学2年生の早瀬真理は、何事にも一生懸命で元気な女の子。
3年前に失踪した世界的科学者である父・永司からもらった ペンダント・アーミラリーコンパスをいつも大切にしている。
ある時真理は、親友の水城和花の兄・旬の部屋で、 かつて永司の研究室で見かけた本(『磁石と電気の発明発見物語』)を見つける。
真理は開いたその本からあふれたゆらぎに包まれて、タイムスリップしてしまうのだった。
アーミラリーコンパスが示すタイムスリップの先々で、 真理は様々な科学者たちと出会い、和花や旬と共に行方不明の永司の足跡を追ってゆく。
そこへ、同じく永司の行方を追っていた実業家・御影丞の動きが影を落とす。
現代での永司失踪をめぐるドラマが縦軸に、 過去で真理たちと科学者が繰り広げる発明・発見に関わるドラマが横軸に展開され、 それらが次第にシンクロしていく。

声優・キャラクター
豊崎愛生、寿美菜子、木島隆一、森川智之、坪井智浩、戸松遥、井上喜久子、山下大輝、高垣彩陽、福緒唯
ネタバレ

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

家族揃って、お茶の間で楽しく学べる科学アニメ

土曜の朝7時からテレビ東京で放映されている科学アニメです。

科学をテーマの中心に据えたアニメというのは意外な事にとても珍しく、NHK教育では過去にエレメントハンターとかマリー&ガリーなどがありましたが、それ以来?という印象を受けました。

方位磁針の針の色の付いた部分が常に北を指す理由を詳細に説明出来る人は日本中あるいは世界中にどれだけいるでしょうか? そもそも地球の組成って何? とか、そんな私達の身近にありながら、見落としがちの科学的疑問を、考察の余地を残しながらも丁寧に解説していくアニメの様です。

科学技術とは切っても切り離せない生活を、当たり前の様に、吸っては吐く空気の様に受容している私達にとって、知るべき事、知らなくてはならない事は沢山あると思います。なぜならそれらは全て、何かを犠牲にして贖われているものなのですから‥。残念ながら、それらの事は学校で全て教えてくれる訳ではありません。なのでこの様なアニメの視聴をきっかけにしてでも、少しでも多くの人が、そんな身近な不思議を不思議と捉えて欲しい。化学好きのブリキ男はそんな風に思ってしまうのでした。

とは言え、お勉強アニメとしての色合いはそれほど強くありません。幼馴染との友情や恋、お菓子作り、失踪したお父さんの謎、※悪の組織?による陰謀などの王道設定が、タイムトラベルという冒険を交えてすいすいと展開される見やすいアニメです。家族揃ってお茶の間で視聴出来る、楽しい科学番組になっているのではないでしょうか?

第1集(1話+2話)はウィリアム・ギルバート、次回はベンジャミン・フランクリンのお話です。

以下は各話の感想。

3話 ベンジャミン・フランクリン
{netabare}
フランクリンのお話は1話で終了。欲を言えば前回と同じく2話欲しい所でした。でも宗教、奴隷制度の問題にもちょこっとだけ触れながら物語が描かれており、充実の内容と言えました。1話にあった本編終了後のおまけコーナー「マリワカのクイックサイエンス」が復活していたのも良かった。来週はボルタです。
{/netabare}
4話 アレッサンドロ・ボルタ
{netabare}
アレッサンドロ・ボルタの回。ボルタと言えばボルタ電池、学校とかでレモン電池とか作った人もいると思いますが、あれの始祖に当たる電池のお話です。

今回は活劇描写などが多めに入っていたせいか、科学解説の部分についてかなり物足りない印象を受けました。電解液とか、イオン化とかの説明をちょっとだけでも入れて欲しかった所です。

あとタイトルにマリ・ワカと入っているのに、4話になってもワカの活躍が殆ど無いとはこれいかに? 2人揃って過去に行けば、科学の不思議に対してそれぞれが別々の疑問を提示する事も出来るかも知れないので勿体無い気がします。

そしてこれもタイトル関連ですが、タイムトラベルについて、古典的な付け足しルールによるタイムパラドックスの回避のアイディア(大宇宙の謎の法則が過去の自分自身に出会う事を許さないとか‥)は論理性に欠けるので量子論を概念的にでも説明する方が説得力があった様に思います。

でも次回に期待。
{/netabare}
5話~6話 マイケル・ファラデー
{netabare}
ファラデーの電気と磁気を同じ力の別の相とした功績は科学界の一大事件と言えます。さらにそれに光子を加えた理論の構築に至るまでには、光電効果を発見したアインシュタインの登場を待たねばなりません。

未来から来たワカの活躍でデイビー卿の心が動き、ファラデーの未来が変わる? 量子論では現在(いま)が観測されると、過去が決定すると言われていますが、過去を変えても、※枝分かれした無数の未来に向かうだけという解釈があります。ファラデーの歩む未来はワカの帰還する未来とは違う未来になるでしょう。なればマリのお父さんはタイムトラベルを通じて何を行おうとしているのでしょうか? 出来れば何らかの科学的解釈を与えて欲しいと期待してしまうブリキ男なのでした。

また今回のお話では、前半にクイックサイエンスのコーナーがありました。子供もこういうコーナーは喜ぶと思うので、なるだけ毎回やって欲しいものですね‥。(ぜ~たくな希望)

今回を持って、ワカも晴れて"タイムトラベル少女"となりました。今後の活躍に期待。

※:量子論の概要が直感的に感じ取れる"ファインマン・ダイアグラム"を見る事を推奨。量子論を扱う一般書では大抵載ってます。
{/netabare}
7話 サミュエル・モールス
{netabare}
今回はワカは置いてけぼり。マリだけで過去へ飛びます。何というか‥いつもマリ一人でタイムトラベルしてるけど不安じゃないのかな‥。

さておき、私、モールスが画家で点描画を描いていた事はこのアニメ観て初めて知りました。どんな経験も無駄にはならず、何らかの形で昇華されていくものなのだなぁと感慨深いものを受け取った次第。点描からモールス信号、繋がるんですねぇ‥。

そしてエピローグのシュン兄ぃの「人はね、みんな、解らない事だらけなんだよ‥」に始まる台詞について、知識の蓄積と視野の拡張を相転移になぞらえて説明されている所に大いに共感出来ました。一見無駄に見える様な、気の赴くままに貪った知識も、いつか繋がり合い、より高い認識へと成長していく過程を巧みに表す表現でもあり、一足飛びに結果だけを求めるきらいのある競争社会に釘を刺すありがた~い言葉でした。あっぱれ。

今回も科学考察は急ぎ足な感じでしたが、科学延いては勉強全般に対する謙虚な姿勢を示す意義のある回だったと思います。

初回では悪者の印象が強かった御影さんも、前回あたりから茶目っ気を披露。秘書のさつきさんも面白キャラである事が判明して安心。どちらかというと子供向け番組ですものね‥。

次回も楽しみです。
{/netabare}
8~9話 グラハム・ベル
{netabare}
別荘でバカンスを楽しもうとクルマを走らせるマリワカ家族。そこに都合良く(わざとらしく)現れた、御影さん。クルージングへのお誘いからの焼肉奉行コンボに大笑い。この流れを終始クールにやってのけるとは中々の度量。何かたくらんでいるし底知れぬ人だけど、どこかしら間が抜けているし良い人なのでは?とか思ってしまいました。そんな御影さんの誘惑をはねつけるマリのお母さんはそれよりも強し、凛とした態度が素敵でした。

続くお約束のタイムトラベル。今回は図らずもマリだけが過去へ飛びます。1876年のアメリカ、フィラデルフィアの万博会場近くの噴水広場にスク水+パーカー姿で! 普通に考えれば事件になりそうな事態でしたが、マリパパがすぐ近くにいたので何とかなりました。なけなしの所持金をはたいてパパが買ったワンピースにご満悦のマリ。同時代のイギリスのサンドレスと比べると、かなりラフな感じのデザインでした。やはりアメリカ?

後半、万博会場でのベルによる公開デモンストレーションの様子が少しだけ描かれました。

音波というのは磁力や光と少しだけ違って、空気を振動させる事で生まれるもの。水中で体を動かすと波が出来るのと同様に、空気中でも体を動かす事で波が生まれます。その波の振動を感知出来るのが私たち生物の耳です。

宇宙空間の真空と比べて、地球の大気は実は重い物質だらけのどろどろのシチュー状態、見方によっては海の中とほんの少ししか変わりません。このどろどろのシチューを声帯の振動で圧して波を発生させるのが声、その波を我々は音と捉えます。

グラハム・ベルはその空気の振動を、昨今の様にデジタルデータを仲介をせず、そのまま電気信号に変換しました。その電気信号を導線で伝え、その先で音声に再変換する、これが電話です。

さておき、今回も身近な不思議への疑問や興味を触発させるありがた~い台詞が‥「運命の中に偶然は無い」とか「興味を持った事を調べてごらん。それが好きの入り口だ‥。」とかマリパパ、カッコ良いですね。ワンダフル!

お話と全然関係ないけれど、OPのシュン兄ぃのフェンス飛び越えアクションに毎回笑ってしまいます。何やっても絵になる人なのは確かなんだけど、何となくセンスが70~80年代‥でもシュン兄ぃだから許せる?
{/netabare}
10話 ハインリヒ・ヘルツ
{netabare}
今回はヘルツのお話。

前回は有線通信のベルで、今回は無線通信のヘルツ、密接な繋がりが見られます。初回から脈絡のある電磁気に関する発見のお話を連ねているマリワカですが、通しで見た時にはさらに記憶に残りやすくなる事請け合い。良い構成だと思います。

今回のお話では過去の科学者の人たちに「あなたの研究は決して無駄にはならない」と未来人の立場から勇気付けるのがマリパパの目的の一部である事がはっきりとしてきました。これは過去に生きた全てものたちに言うべき言葉なのかも知れません‥。

一方で、これまでちょくちょくとギャグパート?もこなしていた御影さんですが、今回は初回近くの悪者然とした雰囲気に戻りました。ニセの警官(本物の警官を懐柔してるとかだったら、かなりコワイ)まで使って企み事を巡らします。でも目的は未だ不明、タイムマシン(物質転送装置)を手に入れて何をするつもりなのでしょうか? でもOP見る限りではこの人、悪人には見えない‥。失意のエジソンの肩に手をやって優しげな表情を浮かべているし‥。

電気のお話を中心に着実な歩みで綴られてきたマリワカも、残すところ後2回、急展開になりそうな予感です。

次回のお話はトーマス・エジソンです。

※36歳の若さで亡くなったヘルツの死因は多発血管炎性肉芽腫症という名称の病気で、当時は不治の病に近いものだったらしい。

Wikiによればヘルツは自らの実験について「それは何の役にも立っていない……単にマックスウェル先生が正しかったことを証明しただけの実験だ。我々の肉眼では見えない不思議な電磁波は確かに存在する。しかし、単に存在するだけだ」という言葉を残しているという‥。結婚して2人の娘もいたのに不遇過ぎます。
{/netabare}
11~12話 トーマス・エジソン
{netabare}
エジソン回、目的はやっぱりビジネスの為、マリパパを探し出すためにマリを人質に取る形で過去へ飛んだ御影さん。

あるべきでないもの同士がひと所に集まる事によって起こる時空の歪み、タイムパラドックスの解釈については、初回近くから懸念していた事ですが、結局明確な説明はありませんでした。頭脳明晰なシュン兄ぃも今回は「分かりません」と言う回数が多かった様子。分からない事を分からないと答える事も知性の一つのあり方です。

理論上可能性が認められていても、観測した人がいない問題について無理に説明しようとすると、ファンタジーになりかねないので妥当な判断だったと思います。

「出来たものを消費するだけのあなたなんかに、彼ら(科学者達)の事を侮辱なんてさせない。」マリの言葉には力がありました。

科学の歴史は無数の人々の聖人の如き努力、あるいは狂人の如き情熱の上、その積み重ねで作り上げられてきました。科学の恩恵を受けるばかりで、その重みを痛いほど知っているはずの私達は、過去に生きた人たちへの畏敬の念を決して忘れてはならないと私も考えます。

脱線から戻ってアニメのお話。過去に置き去りにされた御影さんの扱いがかなり不遇でした。取り決めに従って行動していただけなら悪人にはならなかったはずなのですが、人をだまくらかして懐柔しようとしたり、暴力とか強引な方法に頼って権利を行使しようとしたのが罰を受ける原因だったのかも知れません。

エジソンも努力の人でもあるけれど、自らの利益の為に※悪どいプロパガンダ活動をして科学を踏みにじったり、とある映画を権利者に無断でコピーして売却して暴利を貪ったりと悪人としての一面もある人。

エジソンと御影さん、両者が良きパートナー同士となるという顛末をみると、複雑な心境です。歴史が変わってしまいそうな不安を残しました。

それとお父さんの規約違反とナポレオンから贈られた黄金杯の件は全然清算されていなかったのも気になる‥。

エピローグは未来のお話。ここにもやはり原因不在のパラドックスがありました。この部分はパラレルワールドと割り切ってみるべきなのかも知れません。

今回のシリーズでは電磁気のお話に焦点が当てられていましたが、電磁気の本があるなら同じ様な他の分野の本も‥とか思ったり‥。もし続編が作られるなら、数学とか物理とか天文とか生物とかテーマは無数にありそうです。タイムトラベルの問題も消化不良だし、続編を期待するついでにそんな事をちょっとだけ想像してしまいました。

※:直流送電と交流送電、どちらが理にかなった送電方法であるかを問う、トーマスエジソンとジョージ・ウェスティングハウス・ジュニア、ニコラ・テスラの間に起きた抗争"電流戦争"の名で知られる事件の中で、エジソンは交流電流の危険性(ウソ)をアピールする為に何の罪も無い野良犬や野良猫、家畜の豚、牛、馬など多くの動物を殺しました。象まで‥。電気椅子の開発とこれによる死刑執行もコマーシャルの為。エジソンは偉い人かも知れないけれど、酷い人でもありました。本作ではそんな彼を過度に美化する事を避けている様にも見えます。
{/netabare}

科学は世界を見るための唯一の方法ではありませんが、人類の歴史を通して、常に反証可能な方法であった事は認めなければならないのではと思います。言い換えるならば、一つの見方としては確立したものであると評価出来ると思います。でも科学一辺倒の思考に陥ると、多分偏屈人間になってしまうので、幽霊とか魔法とかもあるかも知れないと考えられる様なイイ加減な人間になりたいものです。


※:御影さんが美女?をはべらせてウイスキーをロックであおってるシーンには閉口(汗)。バブル時代ですか!?


[おまけ~ことばが通じる不思議について~]
{netabare}
先ずマリのアーミラリーコンパス(天球儀状のペンダント)の中身について説明をば、この中にはCPU、RAM、翻訳ソフトと音声読み上げソフトを書き込んだメモリ、電池、入力、出力としてマイク、スピーカーが内蔵されていると思われます。(PCに似てます。)

マリが聞く時
1.英語とかをマイクから入力。
2.入力した音声を翻訳ソフトで解析し、日本語に直す。
3.音声読み上げソフトを介してスピーカーから日本語を出力。

多分直前に聞き取った日本語以外の音声言語(例えば英語)を読み取って、フォーマットが行われ、以後、マリの方から喋る際にも英語に翻訳される様になるのだと思います。もしそうならペンダントのマイクがイタリア語を聞き取ったらマリの声もイタリア語になります。言語解析の為、最低でも1フレーズ位は音声を入力しなければならないかも知れません。

マリが喋る時(フォーマット"英語"の場合)
1.マリの発した日本語をマイクから入力。
2.翻訳ソフトで解析し、直前に聞き取った言語"英語"に直す。
3.音声読み上げソフトを介してスピーカーから英語を出力。

音声読み上げソフトには入力された声紋に従って声のトーンを決定、調整するプログラムも含まれていると思います。

でも言語の種類によって文法が異なるので、マリワカ作中の様な同時翻訳は、上の方法では不可能です。タイムラグを経て翻訳される形式を取る事になりそうです。(こういった言語翻訳機は現代でもほぼ実用化されてます。)

もう一つ考えられるのは恐縮ながらブリキ男の創案した"脳波を読み取る方法"(もしかしたら既出のアイディアかも知れません。)

これは相手が脳に思い浮かべた言語の概念(脳波)を電気信号としてペンダント内の受信機で読み取り、日本語に変換するというもの。マリが喋る場合はマリの脳波を読み取り、他言語に変換する。

脳波は微弱で、現代では頭に電極刺したり、電極の着いた帽子を被ったりしないと読めないので難しいかも知れませんが、超高性能な受信機があれば不可能ではないのではと思います。

でも同時翻訳だと二つの言語(翻訳前と翻訳後)の音声が同時に発せられてしまい、聞き取り辛くなる事が難点です。

問題を解消する方法の一つは、スピーカーから翻訳音声を発すると共に、聞こえなくとも良い翻訳前音声と逆位相の音声も発し、※ノイズキャンセル効果を使ってそれを消してしまう事です。脳波は音よりも先んじて届くので理屈の上では可能だと思います。多分‥。

またペンダントにはタイムトラベルをする際、位置情報を確認する為の電波送受信機(ケータイとかスマホみたいな)も内蔵されていると思います。でも実際にタイムトラベルに必要な、現在と過去を繋ぐワームホールに相当するゲートを生成するのは大きさからして、実験室の方の機械だと考えるのが妥当でしょう。元いた世界に戻る際、位置情報の確認は必須なので、電波を送受信する現在と過去を繋ぐ素粒子レベルの大きさのゲートは常に開いているのかも知れません。

科学が進歩すればタイムトラベルは可能になるのか?という問題については理論上の問題なので、ブリキ男でも本当の所は全く解りません。しかしながらアニメを見てこういった考察出来るという事自体、とてもぜいたくな楽しみと言えます。なるほど‥これが愉悦か‥。

※:かんたんに言うと音で音を消すという事。作曲の仕上げなどに用いられる波形編集ソフトとかには、こういう機能が使えるものも多くあります。音の波長を表すギザキザの、山になっている部分に同じ大きさの谷をぶつけると無音になるのです。これによって雑音を綺麗に消せます。
{/netabare}

以下は作品本編とは殆ど関係ない面白実験コーナー。
{netabare}
[面白実験その1 これで君もレールガン?]
空気の乾燥した冬の日などに毛足の長い毛布などを掌で撫で擦ると静電気が生じて小さな小さな稲妻が出来ます。湿気が多い時期は水にエネルギー(電気)を奪われるので出来ません。真っ暗な部屋でやってみると青白い火花が確認出来て綺麗ですよ。(ちょっと手がちくちくするけど)セーターとかでも出来るので色々と実験してみるのも面白いかも?
{/netabare}

投稿 : 2020/01/25
♥ : 16
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

昨日は今日になり、今日は明日になる。全てが繋がって、今になる。

[文量→大盛り・内容→考察系]

〈2016夏 個人内ランキング 6位〉

録画溜めといたんですが、キャッチさんの影響で視聴開始w

【総括】
子供向けアニメと思い、侮ることなかれ。かなり優秀なシナリオに、度肝を抜かれます。タイトルや絵柄だけで敬遠してはいけないアニメの代表格かと。

科学や科学史に詳しい方にとっては当たり前すぎる内容なのかもしれませんが、私のような文学畑の人間にとっては初めて知ることもあり、純粋に知的好奇心も刺激された。楽しいし学べるし、ホントにNHKで流してほしいw

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
なんだこのアニメ? かなり面白いぞ!

確かに子供向けで、あざとい部分や安易な部分はありましたが、それを補って余りある良シナリオ(特に2話目)。電気の発見から製品化まで、あっさりしっかり学ぶことができました。

力のある大人が本気で子供向けアニメを作ったらこうなった、という感じ。

自分の中では2016夏アニメのダークホース。

この作品の主題は、「現在の生活は、過去の偉人(科学者)達の挑戦の上にある」ということ。すべてが繋がって、今がある。きちんと大人が観られる子供向けアニメでした!(強いて言えば、最終回の一部にだけは不満大)

最終回は、ある意味で10話が伏線になっていて、だからこその感動がありました。どこまでも科学者に優しいアニメで、全体としては良いです。

一点だけ気になったのは、マリ達が御影を過去に置き去りにした行為は、故意ではないとはいえ、結果的に御影を「殺す」に近い行為なのに、マリ達のリアクションが軽いこと。子供に対し、勧善懲悪をイメージさせたかったのかもしれませんが、御影はそこまで悪い奴じゃないと思います。実際、科学の研究には莫大なお金がかかるわけで、そのお金を出しているのは、実用化された時には支出以上の利益があると踏んでのこと。別にボランティアで研究費を出しているわけではないでしょう。だから、御影の言葉にも一理はあって、商人と科学者は、時には対立し、時には共存共栄する密接な関係にあると思います。「このアニメだからこそ」そこには深く切り込んで欲しかったし、出来たと思います。まあ、御影がエジソン一味となって成功したことを示すのが救済になっているんだろうけど、だとしても、せめてその写真を見るまでは落ち込んだり悲しんだり、なんとか過去に戻って御影を助けようとする姿勢を見せるべきでした。御影がいなくなった(現代人からすれば死んだも同然の)中、当人を慕う部下(おそらく恋人か片想い)には「仕方ない、もう手遅れだ」とアッサリ言い放ち、自分達だけは家族の久々の再会を泣きながら喜ぶマリ達……ちょっと怖かったです。御影にだって、家族はいたでしょうに。

ただ、この作品がタイムリープ系には珍しく、「パラレルワールドオチ」にしなかったのは偉いと思いました。「orange」なんかまさにそうだけど、パラレルワールドってアニメにするには都合が良いんですよね、誰も傷つかなくて。でも、「マリ・ワカ」では、過去も同じ時間軸にあって、全てが繋がって今があるというのは主題なので、(んじゃ現在の改変はどうなるの?というツッコミどころもありつつ)必要な設定でした。

ラストのラストである未来編は、個人的には好印象。マリがお婆ちゃんになっててショックでしたwが、過去が今になるように、今は未来に変わっていくのだから、同然であり自然な姿なんだと思います。思いは受け継がれ、発展していきます(どうせなら、旬兄もお爺さんになって、一緒にいるところを観たかったです)。私たちのような萌え豚野郎に配慮しないところが素敵でした(笑)
{/netabare}

【各話感想(レビュー含め)】
{netabare}
第1話
AED、何度か講習受けたけど、かなりリアル(笑) 学習アニメ×女子中学生……「もしドラ」的な感じなのかな? 初めの科学者がギルバートか、(エジソンとかじゃないところが)渋いね。でも、マリを見てすぐに「東洋人」って、ギルバートが活躍した時代、日本は戦国時代とかでしょ? すんなり出たワードに(まあ中国とかもあるけど)歴史的にやや違和感w 私は文系なんで、理系の話は知らないことだらけで楽しみ♪

第2話
マリが、ちゃんと(良くも悪くも)中学生くらいの知識量ってとこが、徹底されてるね。地磁気とケーキとAEDが繋がってるところが上手いね! 科学って、人類の歩みって繋がってるんだな~と思った。ギルバートの理論も全ては地球が球体であるってことが前提なわけだし、それ自体が科学者の発見なわけで、こうやって人類が1歩ずつ歩を進めてきたってことが伝わる、良シナリオ!

第3話
ちょっと驚いたのは、科学との対比のためとはいえ、宗教をここまで正面から否定的に描いた教育アニメってのも珍しい(第2話も含め)。でも、当時の科学者にとっての最大の敵だったということですね。凧の実験は死者も出てるし、ガチで危険。良い子どころか、悪い子も絶対に真似しちゃだめだよ(汗)。

第4話
のオーストリアが台頭してくるあたり、歴史を感じますな~。今回は「電池」の発明者の「ボルタ(ト)」ですが、科学の恩恵というよりは、違う面を見せたかったのだと思います。それは、「科学の戦争利用」(防弾チョッキやスタンガンはその比喩)。この時代以降、科学と戦争は切り離せないものになっていくしね(ノーベルが鉱山夫の安全の為に作ったダイナマイトの戦争利用。アインシュタインの基礎研究を基に作られた核爆弾とか)。前回は科学の発展の為の宗教批判、しかし、今回は科学そのものの負の側面を見せてくるあたり、真面目ですな~。

第5話
欧州サッカーの目標が、プレミアやリーガじゃなくて、セリエかリーグ1って、意外と堅実w お~、マンネリ化しそうな辺りで、ちゃんと展開変えてきたね~(拍手)♪ 出会う科学者も、「電気」という関連性が強い方ばかりで、色々欲張らずに、good!

第6話
これまであまり活躍のなかったワカにスポットを当てた2話でしたね♪ ワカのツンデレは安定してますw これまで、冒頭の現代での発言や行動を伏線にし、過去の科学者との出会いにより、マリやワカが成長し、終末の現代で伏線回収するという、良シナリオに感服しています。

第7話
電気が少しずつ進化していき、ついに通信まで。胎児が母体の中で一気に進化の過程を経験するように、このアニメの中で電気が一気に進化している感じ。旬君、良いこと言うね~。有名な話ですが、ドラクエの作曲家「すぎやまこういち」さんは、ドラクエの序曲をわずか5分で書き上げたそう。それをインタビュアーに、「どうやったら5分で名曲を生み出せるのですか?」と問われ、「あの曲は、54年と5分で作ったのですよ」と答えたらしい(当時すぎやまさんは54歳)。これ、大好きな逸話なんです! とっさの判断や閃きに見えても、そこには人生の全ての時間の過ごし方が濃縮されたいる。つまりは積み重ねることの大切さ。旬君が言ったのもそういうことですね♪ 科学を学ぶだけでなく、タイムトラベルものとしても、楽しめる内容になってきましたね!

第8話
出だしが「コナン」っぽいのだがw「それ文法違うから~(違うから~)」は、可愛かった♪ 珍しく日常回、緩急が効いてるね。

第9話
お父さんは、どこから来て、どこに帰るのかな? 今回のマリワカのクイックサイエンスは面白かった(し、分かりやすかった)。光ケーブルの仕組み、初めて知ったw

第10話
例えばエジソンのように、電球や蓄音機などを「発明」できた人は、自分の功績が世の中を変えていく様子に出会えて幸せなのだろう。でも、その「発明」を支える基礎研究に生涯を捧げた「科学者」は、幸せを実感できたのだろうか……という部分に光を当てた回。救いがありました。現実世界でもいよいよ、盛り上がりをみせてきましたね♪

第11話
正論vs正論。この作品の作風上仕方がないかもしれないけど、歴史変換による影響に対する危機感が皆無なんですよね、皆が。まあ、良いんだけどね、タイムトラベルは一種の装置であって、伝えたいのは科学の仕組みだからね。なんか急にSFになりましたね(いや、今までもSFでしたがw)。

第12話
御影の、「研究のよろこびなんて下らないセンチメンタリズムだよ」って発言は、このアニメを根底から覆そうという問題提起であり、1つの真実。また、「自分達(商人)がいてこそ、科学は価値をもつ」というのも、ある意味正論。それに対してマリの「出来たものを消費するだけのあなたなんかに、彼等のことを侮辱なんてさせない!」って反論……ぐうの音も出ませんな。
{/netabare}

投稿 : 2020/01/25
♥ : 21

自趣関 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

教育テレビで流すか小学校の理科の時間に見て欲しい傑作

少し時代遅れなキャラクターデザインとこれまた古臭そうなタイトルに視聴前の期待値は高くなかったが全話見終わってびっくり!非常に良く出来たストーリーの傑作アニメでした!!

あにこれの評価方法では平均満足度は4点となってしまいますが本当は物語の評価をもっとあげたいくらいとても良いストーリーでした。

毎回の主人公たちが考える問題や疑問を科学者と接することで解決していくという構成は見事で何気ない描写が後から意味を持ってきます。

電気に因んだ科学者たちをとても魅力的に描写しており大体20分ほどでその科学者の発明と人間性を描写する構成力に驚かされます。

終盤のタイムパラドックスの設定はよく考えられておりタイムトラベルものとして優秀です。

私が理科好きということもあるでしょうが毎回クイックサインスというミニコーナーがありそこでの実験映像は非常にわかりやすく教育テレビか小学校の理科の時間に見て欲しいですね。
このアニメをNHKではなくテレビ東京が作ったというのはびっくりです。

投稿 : 2020/01/25
♥ : 8
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