時代劇おすすめアニメランキング 33

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの時代劇成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月05日の時点で一番の時代劇おすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

89.9 1 時代劇アニメランキング1位
CLANNAD [クラナド](TVアニメ動画)

2007年秋アニメ
★★★★★ 4.1 (8621)
33576人が棚に入れました
進学校に通う高校3年生の岡崎朋也は、無気力な毎日を送っている。毎日同じことの繰り返し。
周りのみんなのように学校生活を楽しむこともできず、毎日遅刻ばかり。
そのためか、校内では浮いた存在になっていた。ある日、朋也は学校まで続く坂道の下で、一人の少女と出会う。

声優・キャラクター
中村悠一、中原麻衣、広橋涼、神田朱未、桑島法子、野中藍、能登麻美子、阪口大助、置鮎龍太郎、井上喜久子、ゆきのさつき、榎本温子
ネタバレ

01oinaris さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

ギャルゲー発アニメ・Keyアニメ・京アニの頂点にして至高の作品(前編)

あにこれに参加する数ヶ月前に視聴して感涙。涙腺の固い私が泣いた2作目のアニメだ。
採点だけしてレビュー書かずに放置していたが、1年ぶりに恋しくなって再視聴。
ようやくレビュー書く気分になった。

18禁ギャルゲーで名を馳せたKeyが手がけた3作目のアニメであり、
前作Kanon、AIRが18禁ギャルゲーなのに対し、本作は初の全年齢対象ギャルゲー。
派生したアニメは本作22話(+番外編)、続編であるCLANNAD After Story22話(+番外編+総集編)、さらに劇場版1話と全48話。
1話25分と見積もっても推計20時間を軽く超える、Keyアニメ1の超大作。
その感動的なシナリオ、男女問わず琴線に触れるストーリ、劇伴曲の秀逸さ、小気味の良いギャグ…{netabare}それと便座カバー。{/netabare}
本作をきっかけに深夜アニメの世界に没頭した女性も数多いと聞く。
本作は2007年10月〜2008年3月、10年以上前に放送された作品だが、
恋愛を主軸にした作品の中では、私は本作以上のものを未だ見つけられない。
10年経っても輝きは色褪せず、見返すたびに違った感動が得られる。
また、恋愛をメインにしつつも、友情、主人公の成長と挫折、結婚、家族の絆と再生、親子の愛情というテーマが随所に散りばめられており、
老若男女問わず誰もが感動できるストーリーとなっていることも、他のギャルゲー発アニメとは一線を画す。
「CLANNADは人生」とも称される所以である。
無印CLANNADは高校生活の中盤({netabare}文化祭まで{/netabare})のストーリーまでとなっており、After Storyと比べてギャルゲー要素が色濃く、
各ヒロインのストーリー攻略のような話であり、ギャルゲーに免疫がない人には退屈な内容かもしれない。
しかし後半に向かって引き込まれていくストーリープロットは素晴らしいし、
本作を見ないとメインディッシュのAfetr Storyにたどり着けないので、その点は我慢して完走してほしい。
本作は、学生の自分・社会人の自分・親としての自分…と自身の成長に合わせて見え方が変わってくる独特なアニメであり、
ふとした時に見返すとまた違った感動が得られる、稀有な作品だ。
そしてEDのだんご大家族、初見時は(なんだこのED?)と思ってしまうが、
2周目に見返すともう第一話EDから涙腺がやばい。
この歌に込められた思い、登場するだんご家族の真の意味を知る前と後では感じ方が180度変わる、この点でも稀有なED曲だ。

ギャルゲー版スタッフ(wikiより引用)
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企画 - 麻枝准
シナリオ - 麻枝准、涼元悠一、魁、(丘野塔也)
原画 - 樋上いたる
音楽 - 折戸伸治、戸越まごめ、麻枝准
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アニメ版のスタッフ(wikiより引用)
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原作 - Key / ビジュアルアーツ
監督 - 石原立也
シリーズ構成 - 志茂文彦
キャラクター原案 - 樋上いたる
キャラクターデザイン・総作画監督 - 池田和美
美術監督 - 篠原睦雄
色彩設計 - 竹田明代
撮影監督 - 中上竜太
編集 - 重村建吾
音楽 - 折戸伸治、戸越まごめ、麻枝准
音響監督 - 鶴岡陽太
プロデューサー - 中山佳久、中村伸一、太布尚弘、八田陽子
アニメーション制作 - 京都アニメーション
製作協力 - ポニーキャニオン、ムービック、京都アニメーション
製作 - 光坂高校演劇部、TBS
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メインキャスト
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岡崎 朋也(CV 中村悠一)・主人公
古河 渚(CV 中原麻衣)・メインヒロイン
藤林 杏(CV 広橋涼)
一ノ瀬 ことみ(CV 能登麻美子)
坂上 智代(CV 桑島法子)
伊吹 風子(CV 野中藍)
宮沢 有紀寧(CV 榎本温子)
藤林 椋(CV 神田朱未)
春原 陽平(CV 阪口大助)
相楽 美佐枝(CV 雪野五月)
古河 秋生(CV 置鮎龍太郎)
古河 早苗(CV 井上喜久子)
伊吹 公子(CV 皆口裕子)
芳野 祐介(CV 緑川光)

井上喜久子と皆口裕子の共演…ってだけで私には垂涎ものですね(笑)実は意外と少ないので。
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本作のノリと作画・テンポとギャグ要素…まさに初期Keyアニメの典型例であり、完成形。
ヒロインキャラの顔の半分を占める大きな瞳、
ほとんどのヒロインは高校生とは思えないような、幼女といっても差し支えないほどの精神年齢っぷり。
実際の女子高生とは大きくかけ離れており、現実感は皆無である。
ゲームをプレイする男子をターゲットに、幼女を守りたいと願う雄性の庇護本能を刺激するための、Keyの常套演出なのだが、
合わない人はとことん合わないと思う。
そういう人には無理には勧めないし、感性の相違は埋めようが無いので仕方ない。
その時は、鍵っ子になる資質が無かった…と思って諦めるしかない。

CLANNAD1期は、基本的に各ヒロインの紹介とエピソード、
そして各ヒロインの問題を主人公が解決していく…という典型的なギャルゲープロット。
巷のギャルゲー派生アニメのような、えっちいシーンやセクシーカットは皆無です。
この点は18禁ギャルゲー大好物の男子には物足りないかもしれないが、
逆に女性に見せても大丈夫な出来に仕上がっている。
ゆえに嫁や彼女、娘の前で堂々と視聴可能。
むしろ一緒に見てください。そして、一緒に感動してください。涙してください。
一組の男女が出会い、共に成長し、涙を流す、{netabare}そして家庭を築く…(これはAfter Storyの話だが){/netabare}
そのプロセスを丁寧に描いているだけでなく、
その親が何を思い、何を子どもに夢見て、何を子どもにしてあげるのか、
という観点も非常に丁寧に描かれている。
本作〜After Storyは主人公・朋也の17歳(高校三年生)〜25歳ごろまでの成長物語であると同時に、
ヒロイン・渚の両親の視点から子どもたちの成長を見つめる物語でもある。

幻想世界のエピソード、初見時は意味がわからないだろう。
全て見てからもう一度見返すと、そこに込められた意味に気付き涙が出そうになる。
見返してようやく意味が分かるシナリオプロット、
2度見しないとその深さに気づかないストーリー、
AIRやKanonもそうでしたが、麻枝准はこういうのが好きですね〜。
{netabare}
ガラクタを積みあげて、あの子は僕を作る
あの子は、ガラクタに命を吹き込む
ガラクタで出来た僕
あの子の力で、ガラクタだった僕に命が宿る
{/netabare}
あの子は一体何者なのか、ガラクタは何を意味するのか、それはAfter Storyまで全て見れば自ずと分かります。
初見時は「?」でいいんです。そのまま気にせずに進めてください。
そして、After Storyまで完走したら、もう一度幻想世界を見てください。
幻想世界に新たな感動が生まれることでしょう。

本作〜After Storyを見て感動した人は、きっとこう思うだろう。
{netabare}
未婚の人なら、自分もいつかはこんな暖かい家庭を築きたい。幸せな家庭を築きたい。
そして、お父さん、お母さん、私を産み育ててくれてありがとう。
もし既婚で子どもがいるなら、思わず子どもを抱きしめてしまう。
子どもに、生まれてきてくれてありがとう、あなたは私の世界一の宝物
そう思えるはずです。
{/netabare}

さて、本作見て心がほっこりした諸君は、鍵っ子になる素質あり。
迷わず次のAfter Storyにレッツゴー。
あ、ハンカチとティッシュ(箱ティッシュ推奨)の用意をお忘れなく。
After Storyまで見て、CLANNADの完結です。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 16
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

しっかりと練られたドラマに感心

[文量→大盛り・内容→感想系]

【総括】
エロゲ原作ではなく、恋愛ゲーム原作なのですね。
構成としては、主人公の岡崎朋也とメインヒロインの古河渚が「演劇部の復活」という目標に向かっていくのを縦軸に、様々なサブヒロインの悩みを解決していくという王道の展開。

ドラマ性が高く、映像の古さは気になりませんでした。なるほど名作だ、と納得しました。

【視聴終了(レビュー)】
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作画は、最近のものに比べれば当然落ちるけど、年代を考えれば神作画と言えるだろう。特に背景は、今観てもかなりの水準では?

例えば「ヨスガノソラ」のように、攻略キャラごとにシナリオを作り、そのシナリオ中の出来事は他のシナリオに影響しないっていうやり方も、アリっちゃあアリだと思う。けど、ドラマという点では弱いとも思う。やはり本作のように、ひと繋がりのストーリーの中に、伏線やらなにやらを全て詰め込み、しっかりまとめてこそ、ドラマは成り立つのだと思う。

第一章となる「風子編」から、後の攻略対象となるヒロインは顔出しして、色々伏線を張っていたし、それが、自身のシナリオ時には生きてきてるし。また、第二章以降も時々、風子が顔出ししてくれたのが良かったし、風子のことを岡崎達が「なんとなく」覚えているのも良かった。あれだけ力を込めた第一章を「無かったことにはしていない」「全部しっかり繋がっている」というのは好印象。

文化祭本番の、秋生(渚の父)の叫びは、心がうたれた。「子の夢は親の夢」……シンプルですが、だからこそ響いた。ラストの岡崎の告白の言葉もど真ん中ストレートなのに感動した。台詞を工夫しなくても、丁寧に物語を重ねていくと感動に繋がるというお手本ですな。

もしかしたら、渚は別の世界からこの世界に転送してきて、岡崎はその人形だったのかな? とか思いました(考えすぎかな)。

オマケの智代エンドは、好き♪ こんな感じでスピンオフやってくれるのは嬉しい!
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【伊吹風子 編】
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泣き、という点では第一章となる風子編が一番かな? 風子は「生き霊」で、叶えたい願いがあって、次第に消えていくという、「これぞKey」といった展開。「Kanon」の「真琴」を思わせました。風子のキャラも良く、ボケ役としてはかなりのもの。結婚式前に演劇部の部室で3人だけのパーティーをした回が印象的でした。自分が消えることを知りつつ、岡崎への淡い恋愛感情も自覚しつつ、それ以上に友達として、岡崎と渚の事が大好きで、二人の呼び名を変えるってとこが、絶妙なラインで良かったです。一番好きなシナリオ、キャラでした。(ほんのちょっとだけ,「化物語の八九寺真宵」を思い出しました)
{/netabare}

【一ノ瀬ことみ 編】
{netabare}
図書館に引きこもっている天才少女、という(恋愛ゲームには)よくいるキャラ。語尾に「なの」を付けたり、テンポのズレた古典的なギャグやツッコミをかますことで味のあるキャラに(余談ですが、恋愛ゲームの性質上、場所に依存したキャラは多くなりますよね。そこに行けば会えるって、ゲームならではですし)。色々と思わせぶりでしたが、岡崎とは幼馴染で、岡崎はその記憶がないという、これまた良いん感じのライン(この辺がKeyの上手さ)。展開としてはやや退屈でしたが、ラストの人形のくだりは良かったです。「世界の真実を解き明かした論文」より、「娘へのプレゼントと手紙」を優先した親の愛に感動。ただ、あのサイズの人形が入るわりに、ケースが薄すぎて笑えましたけど(苦笑い)。
{/netabare}

【坂上智代 編】
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後輩らしからぬ後輩キャラ。元は暴力少女でしたが転校を機に女の子らしく過ごすことに。「家族との思い出の桜並木を守りたい」という理由で生徒会長を目指すことに。その理由が等身大で良かった。智代が「通い妻」化するところは萌えました。テニス部との対決中に、渚を庇う岡崎を観て、岡崎が渚を想う気持ちと、自らが岡崎を想う気持ちの両方に気付き、達観したような、なんとも良い表情をします。その後、気持ちが崩れず、凛とした表情でプレーを続ける姿がなんとも坂上らしくて素敵でした。好きなキャラ2位ですw
{/netabare}

【古河渚 編】
{netabare}
本作のメインヒロインで、病弱により留年しているため、友達がいない。お人好しで真面目、献身的だが頑固(潔癖)。自分のせいで両親が夢を諦めたことを知り、また、他の人を巻き込みながら自分だけ夢を追いかけて良いのかと悩む。正直、「いや、ここまできたんだからつべこべ言わず頑張れよ」と思ったが、まあ、それが出来ないからこそ渚なんでしょう。渚含め、古河ファミリーは安定した面白さと温かさを発揮。岡崎家との対比なんだろうけど、最後にちゃんと岡崎家も半歩前進できて良かった。
{/netabare}

【藤林杏・椋】
{netabare}
双子の姉妹。姉の杏は勝ち気で体育会系のツンデレキャラ。妹の椋は真面目で引っ込み思案な委員長キャラ。二人共岡崎のことが好きですが、杏は妹のことを思い、岡崎と椋をくっつけようと動きます。この二人の攻略回はありません(残念)でしたが、全てのシナリオに関わっている大切なサブキャラ。「智代編」のテニスの場面で、智代同様に岡崎の気持ちに気付く。と同時に、妹の椋は、杏も岡崎の事が好きで、しかもずっと自分の為に想いを我慢していたことに気付き、杏に詫びる。

同じ場面を目撃し、トリプル失恋をした3名でしたが、そのリアクションは様々。号泣する杏。杏を想い泣く椋。前を向く智代。ピンときてないことみw それぞれのキャラの特徴が端的に表現できている、良いシーンだったかと(後に、智代が演劇部の部室を訪れ、渚に「お前で良かった」というシーンも同様に良かったです)。
{/netabare}

【春原陽平】
{netabare}
主人公の相方にして、大切なお笑い要員(主にやられ役w) チャランポランに見えて、実は暗い部分だったり激情を隠している。それは、スポーツ特待生として入学したのに、先輩との軋轢から部を辞めざるを得なかったことに起因する。物語前半は特に、そういう傷にさわられると激昂する場面もあったが、最終回付近(文化祭リハーサル)で、演劇部の皆と円陣を組んだ際、「サッカー部の時はよくやったな~」と、何事もないように笑顔で言った時には感動した。陽平にも、「打ち込める何か」が見つかり、「サッカー部での辛い経験」を「過去のもの」として受け入れられたことを表していると思う。他のヒロインのように攻略パートがあるわけではないが、ちゃんと陽平も成長していたという、何気ないシーンだけど、隠れた名シーンだと思う。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 50

keylove さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

絶対に神アニメ!レビュー更新します(声優さんを書くのを忘れてたので)

key作品が好きなのですが、この作品は特に素晴らしいと思います。
個人的にもそうですが、世間一般的にも、神アニメですね。
もちろんそれはアフターストーリーも含めてのことですが、この学園編がないことにはそれも存在しようがないので、これはやはりすごい作品の始まりだったのでしょう。

音楽もすべて素晴らしくて(key作品全般に言えることですが)CDを買ったほどですし、作画は意見が分かれるみたいですけど、僕は大好きです。


ストーリーとしてはこれはネタばれではないと思いますから書きますけど、
アフターストーリーまで観て初めて良し悪しが決まるのでこの学園シリーズだけを観て退屈だとか感動できないとかは思わないでもらいたいです。
アフターストーリーを観れば、この学園編がやはり大きな意味を持っていることに気付くはずです。

で、クラナドは人生ってよく言いますけど、このアニメの特徴は、たんなる
萌えだけではなくて、一人一人の生い立ちやこれからを細かく描いている点です。

この一期は、主に今までを振り返るというストーリーになっていて、主人公がヒロインだけではなくてその周りにいる女子たちの心の傷を治そうとする努力というものが中心になるかと思います。

例えるなら、物語シリーズのそれぞれのストーリーというのに題名がついていないパターンのようなものです。ですからそういう風に分けて観てみるとあらためて感慨深いのではないかと思います。


とにかく、どのキャラがヒロインになっても不思議ではない構成なのでそれだけでも観る価値はあると思います。
クラナドでは泣けないという人もいると思いますけど、自分に置き換えてみるとまた違うと思います。それくらい、このアニメはただ単に萌えアニメなんかではなくて、個々の人生を表しています。
流し見というのではなくて、きちんと心理描写や個々の葛藤などを感じながら観てもらいたい作品です。

本当に、本当にこの作品は今まで観たアニメの中で一番心に響いたものでしたので、なんどでも紹介したいと思います。
もちろん、アフターはこの一期以上に人生を表していますので、そちらもまたレビューを更新したいと思っています。

では、キャラ紹介をしておきます。
声優さんはベテランさんが多いんですが、それぞれに大活躍されている人ばかりなので、それもまた見どころの一つだと思います。


岡崎 朋也(おかざき ともや)- 中村悠一さん
本作の主人公で、高校三年生。
遅刻や授業をサボるなどの生活態度があって、周囲からは不良と思われている。
でもこの作品のヒロインたちのことは、まるで自分のことのように考え、その問題を解決しようとがんばります。
cvの中村悠一さんは、デュラララ!!、俺の妹がこんなに可愛いわけがない、魔法科高校の劣等生、など多数で主役級を多く演じて大活躍されています。


古河 渚(ふるかわ なぎさ)-中原麻衣さん
本作のメインヒロインで、高校三年生。
身体が弱くて、一年留年している。
性格も引っ込み思案なところがあり、周囲に遠慮しながら生活しているという女の子。主人公たちに出会ってから成長していきます。
cvの中原麻衣さんは、ひぐらしのなく頃に、やはり俺の青春ラブコメはまちがっている、サーバント×サービス、など多数で大活躍されています。
大人気声優さんの一人ですね。


藤林 杏(ふじばやし きょう)-広橋涼さん
本作のヒロインの一人で高校三年生。
性格は明るくて主人公の朋也に辞書を投げつけるなどする超活発な女の子。
それでいて実はシャイなところがあって、みんなのことを大切にする。
cvの広橋涼さんは、ARIA The ANIMATION、あかね色に染まる坂、WORKING!!、など多数で大活躍されています。


一ノ瀬 ことみ(いちのせ ことみ)-能登麻美子さん
本作のヒロインの一人。
いつも図書館でいる不思議な女の子。
成績は全国でもトップクラスで、それゆえに図書館での個人勉強を許されている。
性格はいわゆる天然で、いつもボーっとしている。
cvの能登麻美子さんは、ルパン三世 天使の策略 〜夢のカケラは殺しの香り〜、乃木坂春香の秘密、花咲くいろは、など多数で大活躍されています。
大人気声優さんですね。

坂上 智代(さかがみ ともよ)-桑島法子さん
本作のヒロインの一人。
主人公たちの一つしたの高校二年生。
とても可愛い容姿でありながら、その戦闘力は町でも肩を並べる者がいないほど。
でも根はとても真面目で、生徒会長を目指すなど優等生ぶりを見せる。
cvの桑島法子さんは、電脳コイル、ハートキャッチプリキュア!、いなり、こんこん、恋いろは、など多数で大活躍されています。


伊吹 風子(いぶき ふうこ)-野中藍さん
本作のヒロインの一人。
ある意味で一番特徴があるヒロイン。
一見は幼い子供のようでとても可愛いのだけど、意外と毒舌家で頑固者。
ことあるたびに「最悪です!」というような言い回しをする。
cvの野中藍さんは、アスラクライン、電波女と青春男、魔法少女まどか☆マギカ、など多数で大活躍されています。


春原 陽平(すのはら ようへい)-阪口大助さん
主人公の親友で、高校三年生。
朋也とは不良仲間として知られている。
サッカーで特待生として入学した。
智代にいつもちょっかいを出して、いつも何倍もの反撃を食らっている。
かなりの名言の持ち主です。
cvの阪口大助さんは、銀魂、ギルティクラウン、ゴッドイーター、など多数で大活躍されています。


古河 秋生(ふるかわ あきお)-置鮎龍太郎さん
渚の父親で古河パンの店主。
主人公の朋也とは悪態を付き合うような関係で、不良がそのまま大人になったというのがピッタリの親。
しかし、この秋生の言葉で泣かされます。
本当に娘と妻を想う気持ちは誰にも負けないという最高の父親。
cvの置鮎龍太郎さんは、SLAM DUNK、リングにかけろ、影鰐-KAGEWANI-、などで活躍されているベテラン声優さんです。


古河 早苗(ふるかわ さなえ)-井上喜久子さん
渚の母親で古河パンの新しいメニューを考案しては店頭に並べるのが好きという、子供のような、まさに渚の母という感じの女性。
渚と同じくアホ毛が特徴で、それはのちのちのキャラにも影響している。
パンが美味しいと褒められないと家を飛び出ていってしまう。
cvの井上喜久子さんは、らんま1/2、AIR、とある魔術の禁書目録、など多数で主にサブキャラとして大活躍されています。


これが主に常に出てくるキャラたちです。


レビューに慣れてない頃に書いたので記載し忘れていました。

改めて、この作品を万人にオススメします^^

投稿 : 2024/05/04
♥ : 37

84.5 2 時代劇アニメランキング2位
サムライチャンプルー(TVアニメ動画)

2004年春アニメ
★★★★☆ 4.0 (1650)
8870人が棚に入れました
天涯孤独のフウはだんご屋でバイトをしながらもいつか向日葵の匂いのする侍を探すために旅に出ようと考えていた。
そんな中、フウはムゲンとジンに出会い、だんご屋が燃えてしまったことを契機に、その2人を用心棒に旅立つ決心をする。物語はそんな三人の道中を描いたものである。


声優・キャラクター
中井和哉、川澄綾子、佐藤銀平
ネタバレ

ナルユキ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

アニメ×JAZZY HIPHOPの是非を問う

この作品は観る人がNujabes(ヌジャベス)にどこまで入れ込んでいるかで評価が変わるようだ。彼は00年代で活躍した伝説的な音楽プロデューサーで音楽マニアならその名を知らぬ者はいない、といった感じの超有名人らしい。あのテニスプレイヤーの錦織圭選手が好きな音楽家として彼の名を出したこともある。音楽もスポーツも興味がない私は調べるまで聴いたこともなかったが……(汗
そんな有名人が本作の劇伴に起用されているからか、支持するファン層も通常のアニオタとはちょっと気質が違うようである。ちなみに他にもTsutchie、fat jon、FORCE OF NATUREというユニットが携わっているそうな。

【ココが面白い?:時代劇とヒップホップの超融合!(1)】
さてNujabes──後の瀬葉淳(せば じゅん)──氏が扱ったジャンルは彼自身の音楽活動の中で確立したという「JAZZY HIPHOP(ジャジーヒップホップ)」だ。
これは字面のまま「ジャズ」のようなメロディーを基盤(ベース)に「ヒップホップ」の細かい曲の早回しや巻き戻し(DJがレコードをキュッキュッと動かすアレ。スクラッチとも)等の要素を取り入れたもの。出だしがヒップホップで、そこから徐々にサックスやピアノの音を重ねていく、といったパターンもある。
OP『battlecry』を聴いてみると確かに「ヒップホップなんだけどジャズのようなメロディーもあるなぁ」という小学生並みの感想を抱く。もっとちゃんと踏み込むならば通常のアニソンのような気分を盛り上げるものではなく「適度に下げてリラックスさせる」効果が期待でき、ジャズのそこそこ上品なイメージをヒップホップで打ち消して聴きやすくしたかのような印象を受ける。カラオケには全く向かないが作業用BGMには最適解かも知れない。
そんな画期的でもあり定期的に流行もするジャズラップ(略称)が飽くまでも「時代劇」という体である本作の主題歌やBGMに使われている。故に『サムライチャンプルー』は「時代劇×HIPHOP」と紹介されることが多い。

【ココが面白い?:時代劇とヒップホップの超融合!(2)】
ではこのジャズラップだの“Lo-fi Hip Hop(ローファイ・ヒップホップ)”だのと呼ばれている音楽と本作がどのくらいマッチしているかというと、正直あまり合ってないんじゃないかな、と思ってしまった。
この作品、確かに殺陣などの映像面は素晴らしい。無駄に鍔迫り合いすることはなく、青白い直線が太刀の軌跡だとわかった時には「何かが斬れている」というスピード感、その一閃を目でしっかりと捉えて最小限の動きで躱しては反撃し、互いに攻防を入れ替え続けるという殺陣の細かさが良い。とくに主人公の1人であるムゲンはとても侍とは呼べない戦い方をする。戦う場所が茶屋であれば粗茶をぶちまけたり団子串を刺したりして隙を作り、三角跳びで上空から斬撃や蹴りをお見舞いする。極めつけにはブレイクダンスの回し蹴りの勢いで多対一の状況を切り抜けてしまうなど、まるで現代のダンサーが江戸にタイムスリップしてそのまま十数年を生き抜いたかのような時代劇に染まりきらない戦い方が素直にカッコいいと評せる。
ただ、そんな映像の迫力に対してBGMが“負けている”ようにもまた感じるのだ。
上記にも記したがジャズラップは気分を盛り上げるものではなく適度に下げてリラックスさせるような曲────つまり「落ち着いた」曲調であることが多い。それを戦闘BGMに起用した場合、優れた映像に合う激しい効果音や怒号を入れれば入れるほど基本静かなBGMはかき消えて印象が薄くなってしまうのが自明の理ではないだろうか。
実際に本作のサウンドトラックのレビューには「何故かどの場面の曲なのか思い出せないことが多い」と評している人もいる。これは思い出せないのではなくその場面の曲がその人にも“ちゃんと聴こえていなかった”ということが伺えるのである。

【ココがつまらない:弱すぎるストーリー】
最大の問題はこの作品が時代劇の「ロードムービー」である点だ。
ロードムービーとは主役が旅を行い、その道中で起こる様々な出来事で物語を構成しているジャンル。アニメで類似作品を挙げるなら『狼と香辛料』や『魔女の旅々』、そして『夜ノヤッターマン』といったところか。主だった物語は旅の道中で起こり、 その過程の描写がメインであるこのジャンルはストーリーの発起や結末自体は曖昧な作りになっているものが多い。
本作も一応、話の本筋としてヒロイン・フウの「向日葵の匂いのする侍を探す」ことが目的として挙げられているが、3話・4話・5話と観てもこの侍探しが進展することは全くない。第5話に至っては渡し舟で先に進むために路銀(お金)を稼ぐだけの話である。
まあ、第2話の時点でこれは危惧していた(笑) 何故そう思ったか3人の会話を振り返ってみせよう。
{netabare}フウ「向日葵の匂いのするお侍さんが見つかるまで、斬り合いは禁止です」
ジン「それは何者だ?」
フウ「それは……」
ムゲン「そもそもヒマワリって何だよ?」
ジン「知らんのか」
フウ「花よ花!」
ムゲン「どんな匂いなんだ?」
ジン「他に手がかりはないのか?」
ムゲン「似顔絵とかよ」
ジン「ここに来た根拠は?」
フウ「ああああああもう!!」{/netabare}
────以上である。
いかがだろうか。捲し立てられたとはいえ、人探しにおいて重要かつ尤もな疑問や指摘をヒロインがキレ散らかすことで全て誤魔化し、そのまま話を進めてしまう。手がかりなんて何もない。そんなものはアテのない旅の中で見つければいい。それがいつ見つかるかどうかは今後の脚本次第、という本作のスタイルや制作事情が伺えるのである。
「ヒマワリってどんな匂いなんだ?」という質問も実は良い質問だ。「向日葵の匂い」なんて物も現代ではそういうシャンプーを使っている人でないとピンと来ないのではないだろうか。そういった“嗅覚的”な情報を加えてしまった本作の主目的は視聴者がいまいち共感できないものになっている。見た目に特徴があれば映像で、印象的な音色があれば音響で伝えられるのがアニメないしテレビジョンだが、こと“匂い”をダイレクトに伝えることは現代の技術でも実用化には至っていない。本作の放映年では尚更、不可能だった。

【ココがひどい?:時代情景がデタラメ】
ここからは細かい粗探し。まあ1話冒頭で「ガタガタ言うな。黙って見やがれ」と予防線を張られている以上、『ツッコんだら負け』の類いかも知れないが、構わずやります。
本作は江戸時代の日本を舞台としているものの『サムライチャンプルー』の名前通りか、随所に現代文化がミックスされた独特の世界観が特徴である。外来語や若者言葉を話し金髪やリーゼント、ピアスを付けた侍がいたり、刀にケータイのようなジャラ付けがされているなど毎話、時代情景を軽視した時代劇を展開している。
悪大官は「ここは拷問の“デパート”だ」なんて表現をするし、侍が何故か髷(まげ)をバカにされた時は「こういう“ヘアスタイル”なんだよ!!」と言い返したりする。完全に視聴者のツッコミ待ちだ(笑)
やはりこれは監督の、作品に面白味と新鮮味を出すための演出であり、観る人が寛容であればあるほど本作をより楽しめる一要素として活きてはいる。
ただ、ややそれが過剰だ。刀をマイク代わりにボイス・パーカッションを披露するヒューマンビートボックス侍など、然り気無いものではなくしっかりと尺を奪っている演出もあり、ここがスベってしまうと一気に話がつまらなくなる「諸刃の剣」も持ち合わせてしまっている。

【キャラクター評価】
ムゲン
確実に善人ではないが悪人とも言い切れない、個人的に2番目くらいに感情移入が難しいタイプ。「このキャラを通して『自由のカッコ良さ』を伝えたいのかな?」と思うくらい権力や支配を嫌い、自分から喧嘩を売ることも多い粗暴で好戦的な性格で描かれている。
自由も「いい加減」だと惹かれないんですけどね。「自由だから何?今日の飯にも困ってるじゃん(笑)」みたいな。
CVは中井和哉さんで某三刀流の人と同じだけど、正直彼より、又は彼とは違った魅力が備わっているとは言い難い。

ジン
「仏の顔も────二度までだ!」
知的そうに見えてアホですね(笑) 生真面目で剣術も正道など、ムゲンとは色々と対極な位置づけだけども「斬るしかない能無し」という点で共通してて意気投合も多いのが魅力的に映る部分もあったかな、と。
中の人は本職俳優でアニメ用の声が用意出来なかった模様。まあ無口なキャラなのでさほど気にはならなかったが。

フウ
彼女自身について特に語ることはありませんね。普通のメインヒロイン。勝ち気。大食い。貧乳etc.
ムゲンもジンもこの娘が気に入らなければ斬り捨てるのはやり過ぎでも暴力や威圧で黙らせることは出来る筈なのだが、特に理由もなく彼女の人探しの旅に付き合っているのが不思議────穿った見方をすればきちんと設定されてないな、と思うところ。まさか第1話の不必要な助太刀に恩を感じてたり、最後のコイントスの結果に律儀に従ってるわけじゃあるまいし…………まあ2人とも自由人だから「暇つぶし」が一番しっくり来るかな(笑)

【総評】
「クセの強いアニメだ」と他の人が言うような評価に私もせざるを得ない。
剣戟アクションは20年代の現在で観ても十分素晴らしいものばかりであるし元来、硬派な時代劇に現代文化を取り入れて笑い・ツッコミを誘うというのは実はアニメでは『銀魂』に先駆けて作られた当時の斬新な手法でもあるなど良点は確かに多い。
しかし公式や紹介記事が1・2番に推している音楽の部分でまさか「印象が薄い」「映像に負けている」「洒落た部分が鼻につく」などの不満点を抱いてしまうとは思わなんだ。ここを肯定できるのは「JAZZY HIPHOP(ジャジーヒップホップ)」という音楽が好きで、Nujabesこと故・瀬葉淳氏を尊ぶ、あまりアニメを観ない人に限られるのではないだろうか。後は当人の思い出補正かな。少なくとも「現代アニメとは違った選曲をしているからこの作品は素晴らしい!」という理屈を通すまでには至っていない。そもそも聞こえないことが多かったし(笑)
そしてストーリーが弱過ぎる。単発話の中には良回(ファンの中では神回)と言っていい物もあるが、基本的には食事や旅の資金に困る一行から切り出してそこから一騒動に巻き込むという御決まりかつありきたりな話が大半を占める。
そもそも旅の目的がロードムービーというジャンルから観て浅く、その上で主目的と関係無い話を続けるので「今の話必要あったか?」とずっとずーっと思ってしまうわけで、いかにその疑問・不満・ストレスと切り離して観れるかがムダに2クールもある本作を完走できる秘訣と言えるだろう。
主役が旅をすることで色々な景色を写し、様々な人物との出会いや別れを経験させて、訪れた場所の文化や価値観に触れながら定めた目的に行く中で一行が成長し、掌中の珠を取得していく。それがロードムービーの醍醐味であるのだが、本作にはそれらの条件があまり当てはまらない。
とくに「成長」という観点ではムゲンが最初から自身の生き方────“信念”を確立させているのであまり伸び代がない。「言い訳しながら生きるんじゃねえ」「その刃、人に向けたら殺すか殺されるかそれだけだろうが」と逆に出会った者にお説教をかますくらいである。
なら実は『水戸黄門』のような世直し旅の要素を含んでいるのかな?と思いきや、ムゲンらと関わった者は善人悪人すべからく命を落とすという救いのない話ばかりでもあり……もう少し人情味を入れた展開を増やしてもよかったのではないかとも思う次第である。そういう意味では第11話「堕落天使」や第15話「徹頭徹尾」が良回と言える。
まあ、ストーリー性の薄さは10年代以降のアニオタの感性から見て割と致命的だけれども、奇抜な演出や疾走感溢るる殺陣シーンなど映像面ではとても良くできている作品なので、もし視聴するならばシナリオよりもそちらを重視して評価するといいだろう。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 6
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

備忘録と感想

テレビ放送では放送枠の都合上、1~17話まで放送されていたようだ。チャンプルーが示すようにごちゃ混ぜというより、カオスな印象を受けた。ところどころに謎なギャグを入れつつ、シリアスな雰囲気で切る。そして人探し。1~2話で完結するので、適当なところからも見ることができる。伏線とか考察する要素はそんなにないので、気楽に見られる分、面白みに少し欠けるかなと思われる。
ヒップホップな感じのbattlecryは雰囲気に合っていると言えるが、自分の好みとは少し言い難い。EDの四季ノ唄はあんまり好きでないと感じていたが、アニメを見終わるころにはもうちょっと聞いていたいと思う程度になった。フウの幼少期が描かれており、梅干しを食べたときの顔がリアルで印象的。

以下はアマゾンプライムビデオにて掲載されていたあらすじと見終わった感想↓

{netabare}1話 疾風怒濤
茶屋でアルバイトしていたフウは、ムゲン・ジンの2人に会う。2人は茶屋で大暴れした挙句、代官に捕らえられ処刑されようとしていた。フウは助けるかわりに、ある約束を2人にさせる。それは「ひまわりの匂いのする侍」を探しにフウと一緒に旅をするというものだった。

まずは3人の出会いのお話し。見るからにガラの悪そうなムゲン。クールでどこかミステリアスなジン。物語の始まりとしては典型的でこんなものかという感じ。


2話 百鬼夜行
ムゲンに片腕を斬られた竜二郎は、復讐に燃え二人に刺客を送り込む。ジンには小物に見えて実は恐ろしく腕の立つ男を。ムゲンには鬼の形相をした怪力の大男を。フウは竜二郎にさらわれ、ムゲン・ジンはそれぞれ彼らと戦う事になる。

1話で茶屋を燃やした竜二郎登場。怪力の大男は容姿の醜さから虐められてきたが、フウにだけは少し心を許したようで、竜二郎に反抗し、戦いは収束。見ていた自分もフウの心優しさに心動かされた感じ。


3話 以心伝心 其之壱
フウのあまりの口やかましさに嫌気がさしたムゲンとジンは、フウを置き去りにし別々に同じ宿場町にやって来る。そこの町を仕切っている二つの組、永富組、瓦組にムゲン・ジンがそれぞれ用心棒として雇われる事になった。一方、遅れて同じ町にフウもやって来る。

ジンを雇った側の娘がムゲンを雇った側が運営する遊郭に連行され、弟が助けに行く。別々に雇われているムゲンとジンがめちゃくちゃに切りあう。さらに、占いで壺に気を付けろと言われたそばから壺を持った人にぶつかり、代償として遊郭に連れていかれるはめになったのは、笑えるシーンだった。なんでやねん。


4話 以心伝心 其之弐
それぞれが違う立場で再会するムゲン・ジン・フウ。ジンを雇った組の息子、宗介の過ちにより、二つの組の抗争も激化しそれを収める為、丁半博打で勝負をつける事になる。だがそこに現れた壺振りはフウだった。

フウは壺のことだけを何故か思い出し、遊郭に来た客を壺で殴り、逃走。賭場に行こうと道を聞いただけなのに、壺振りと勘違いされる。一方で姉を助けに行った弟君が相手の組の者を刺してしまった責任を取って父である組長が相手の組長と博打するわけだが、ムゲンを雇った側の組長はいかさまをしようとしていたところ、まさかのフウ登場で台無しに。結果として、両方の組長死んじゃってなんとも切ない気持ちに。


5話 馬耳東風
渡し舟の金が払えず立ち往生する三人。渡し賃を稼ぐ為、各自町に散っていく。フウは浮世絵師のナンパ男に誘われ浮世絵師のモデルになり、渡し賃稼ぎに精を出す。だがそのモデルの仕事は罠だった。

結構好きな話。のこぎり万蔵初登場。浮世絵師を追っているようだが、隠れているときに刀の代わりにびよんびよんするダイエット器具を持ってカロリー消費を心掛けるというギャグっぷり。しかも変なタイミングで樽から出てくる。フウが売られそうになっているのに、ジンはなんか将棋指してるだけ。ムゲンは探していたけど。色々あったが、乳を大きめに描いてもらえて嬉しかったというオチ。


6話 赤毛異人
いよいよ舞台は大江戸だ。息巻く3人、江戸に来た。腹がへっては侍探せぬ。大食い大会出る事に。そこで知ったフウの食欲。そこで知り合う変な侍。全く知らない江戸の町。出てくる謎の虚無僧チーム。始まるキケンな江戸観光。

大食い大会で急に蠅が飛び出したなと思ったら、フウがそれを捕ったことでご馳走様をしてしまったと勘違いされ、まさかの優勝逃し。そして、大量に食事したことで風船みたいになってる。優勝した侍はどう見ても怪しい。しかし、刀を返してもらわないといけないから、観光に連れて行く。結構、お偉いさんだったようで、フウが持つひまわりの匂いのお侍さんに関する手掛かりについて知ってるようだった。どうやら長崎にいるらしい。ということで、江戸編終了。


7話 四面楚歌
しぶりの飯にありつこうとしたムゲン達、だが一瞬の隙をつかれスリの新輔に大事な財布を掏られてしまう。町中駆けずり回り新輔を探すムゲン達。だが、ムゲン達以外にもヤクザの小五郎達が、印籠を取り返す為新輔を探していた。町中で出会う新輔・フウ・小五郎達、咄嗟に新輔はフウを人質に取り油問屋の中に逃げ込む。偶然そこに同心達も加わり大騒動になってしまう。フウ達の熱く長い一日が始まろうとしていた。

なんとも切ない話。病気の母を助けたいがためにスリをして金を稼ぐ息子。何か悪いことしてるのではないかと疑いつつも息子を信じる息子。スリをしていくうちにヤクザから非常にヤバい物を盗んでしまう。大騒動の末、殺されてしまうのだが、フウは母親に伝えられない。伝えられないまま、息子の帰りを待つのを想像すると本当に切ない。


8話 唯我独尊
自称・将軍になる男、ばっちり髪型をリーゼントに決めた永光はなぜかメガネをかけた侍ばかり襲う。ある飯屋でフウ達三人に出会う永光。ピンときた永光は、早速フウをナンパ。無理矢理デートに連れ出されてしまう。そこで永光の口から驚くべき事を聞かされるフウ。永光はある男を探しているという、伝説的な剣豪「真理屋円四郎」を卑怯な手を使い殺したとされる男を。その男はメガネをかけた侍で名前を「ジン」というのだった。

手下を従えてジンを探す永光はヒューマンビートボックス?をさせながら、謎のラップを歌いつつ、自己紹介する。大袈裟な紹介の割には弱い。というより、手下の一人のほうが強くて、そっちもジンを探していたようだ。というより、永光、嫁も子供もおったんかーい。何だったんだこの話。


9話 魑魅魍魎
ダフ屋からニセの手形を掴まされ箱根の関所で捕まってしまうムゲン達。このまま3人磔処刑か?と思われたところ、奉行の衣笠から、山を越えて罪人の首を届け日没までにこの関所に戻ってこられたら、命を助けてやると言われる。人質として残されるジンとフウ。首を持ち駆け出していくムゲン。だが、その場所まで行くには天狗が住むと言う魔の山を抜けなければならないのだった。

魔の山にいたのは天狗じゃなくて僧兵で戦国時代の遺物。ムゲンと箱根の関所から付いてきた監視役も捕まってしまうが、なんか変な植物のせいで僧兵も含め、全員ラリッてしまう。そのせいで、ジンとフウは処刑されそうになってしまう。なんだかんだ楽しそうな話。


10話 以毒制毒
ある宿場町で侍ばかりを狙った辻斬り事件が頻繁に起こっていた。その事件の遺体には外傷は無く、体中から血を噴きだして死んでいた。たまたまその町の寺でアルバイトしていたフウ達は、事件の犯人を捕まえた者に賞金が出る事を聞き、アルバイトそっちのけで犯人探しを始める。

自分を最強だと思っている辻斬りを倒す話。特に感想なし。ぼーっと見てた。


11話 堕落天使
雨が止まず、町に立ち往生するフウ達。宿代を稼ぐ為、それぞれアルバイトをする事に。ムゲンは賭場の用心棒。フウは茶屋のホールスタッフ。ジンはうなぎ屋台の売り子に。うなぎに戸惑うジンに一人の女性が、さばき方を教えてくれる。名前を紫乃と言い、明日から遊郭で働くのだという。

旦那に虐げられている紫乃にジンが惚れて逃がすわけだが、ジンの意外な一面が見られた印象的な話だった。


12話 温故知新
久しぶりに宿に泊まる事になった3人。フウが風呂に入っている間にジン・ムゲンの二人は、フウが書き綴った日記を見つけ勝手に盗み見る。その日記には、男・食べ物・旅の事などが、赤裸々に書かれてあった。

言わば、総集編。話の区切りだったこともあり、EDも違う。


13話 暗夜行路 其之壱
山沿いの道を、迷いながらぶらぶら歩いていたムゲン達。ふいに、道が開け、ついに、海まで出てしまう。そこでムゲンは、昔の幼なじみの少女コザと偶然再会する。喜ぶコザに対し、ムゲンの表情は険しい。そこに現れる一人の男。それは昔のムゲンの仲間で、今は海賊のボスとなっていたムクロであった。

不穏な雰囲気の始まり。


14話 暗夜行路 其之弐
ムクロとの賭けに負け、御用船の金を奪う計画に加わるムゲン。フウやコザが心配する中、ついに計画が動き出し、嵐の海に船を漕ぎ出すムゲン。順調に計画は進行していく。だが、その計画と同時に別の計画が動き出している事は、唯1人以外、誰も知る由は無かった。

ムクロは仲間も騙して内通している奴と盗った物を山分けしようとしていたが、その内通者に騙される。内通者はコザとも通じており、2人でどこかに行こうとしていたが、ボロボロのムゲンに切られてしまう。しかし、コザはあえて切らなかった。あえて、無視した感じ。後味悪い終わり方。


15話 徹頭徹尾
山深い森の中、追われている一人の男。追っているのは忍装束に身を包んだ、影の軍団。男、逃げながら胸元から袋を取り出し、近くの池目がけ力一杯ブン投げる、沈んでいく袋。次の日、その池で釣りをしているムゲン一行。そこでジンが一つの奇妙な袋を見つける。それは昨日男が、投げた袋だった。

釣り上げた袋を持って、たくさん飲み食いした後はまた風船みたいになったフウの目を盗んで遊郭に行った2人。遊郭に潜り込んでいる女忍者にいいように使われるムゲン。遊郭でたくさんの微妙な遊女を相手にするジン。なんやかんやで事件解決。男の哀しい性が明らかになってしまう辛いお話し。


16話 酔生夢死 ひと夢
ちょっとした口喧嘩によって、3人別々の道を行くことになったムゲン達。ふいにムゲン目掛けて矢が放たれる。「誰だ!」咄嗟に避け、矢を放った人物を追いかけるムゲン。そして同時時刻ジンは無住真剣道場からの刺客、雪丸を相手に戦っていた。激しく展開する刀と刀の攻防。その頃フウは足を滑らせ川に落ちていたがある男に助けられる。名前をオクルといい、弓矢の達人であった。

導入は物語の結末から。燃えている男の姿。気になる展開ですな。


17話 酔生夢死 ふた夢
勘違いにより男達に襲われるムゲン。男達はオクルと言う名の男を探していた。北のある村を焼き滅ぼしたのだと言う。「あいつは俺が倒す。てめぇらは手をだすな!。」月光の夜、オクルが奏でる楽器の音色が山に響く。その音色に誘われるようにやってくるムゲン。刀を抜くムゲン、弓を引くオクル。満月の月の下、二人だけの闘いが始まろうとしていた。

ジンは雪丸に切られにきている節があって、理由が分からないので、ちょっともやもや。燃やされている男はオクルで、ムゲンは彼が生きていると確信している。哀愁漂う終わり方。まさに、侍を題材にしている作品という感じ。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2
ネタバレ

あんちょび さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

チェケラヽ(・ω・ヽ*)

フウ・ムゲン・ジン
この3人がとあることから一緒に旅に出るお話です。

江戸時代の日本を舞台としていながら
現代文化がミックスされた独特の世界観が演出されているようで
チェケラって感じのラップサウンドとかも途中途中挿入されていて
とてもテンポの良い作品でした。

音響やアクション、工夫された演出、良い所はたくさんありますが
純粋にこの話がとても面白かったです!

面白くていっぱい笑ったシーン
少し甘くてほろ苦いラブシーン
シリアスで感動したシーン

とてもまとまっていながら多くの見所があるオススメ作品です。


特に印象的だった話は11話の『堕落天使』というもの。
ジンがある女性に出会ってからのことが描かれています。
サムライチャンプルーの中でこの話が好きな方も多いのでは…

ムゲンの話やフウの話も見所ですが
全体を通してとても面白かったです!(2回も言ってすみません)


それに EDの『四季ノ唄』
あまりこのようなジャンルは聞かないのですがこの曲はとてもはまってしまいました!
この作品があってこそ出会えた曲だと思います。


1,2話完結型で全26話となっております。
アクションシーンも見所です。
ぜひ観てみてください!


{netabare}メモ…"φ(・ェ・o)

【主な登場人物】

*フウ - CV: 川澄綾子
  天涯孤独の身でありながら性格は明るく好奇心旺盛。
  "向日葵の匂いのするお侍さん"を探してバイトをしている所
  ムゲンとジンに出会い、彼らを用心棒にして旅に出る。
  モモンガのモモさんを飼っている。

*ムゲン - CV:中井和哉
  ボサボサ頭の南国育ち。乱暴者で相手が強いほど燃える好戦的なタイプ。
  幼い頃から頼れる者もおらず、虐待や裏切りを受け続けた過去があり
  自分が実感したことしか信じられないでいる。

*ジン - CV:佐藤銀平
  性格はムゲンとは対照的に、理性的かつ沈着冷静。
  ある事件を機に流浪の身となる。「自由とは何か?」を模索している。


【主題歌】

 オープニングテーマ
  「battlecry」

 エンディングテーマ
   「四季ノ唄」
  「Who's Theme」 (12話)
    「YOU」 (17話)
   「FLY」     (23話)
  「san francisco」 (26話)


【各話タイトル】

 第01話 『疾風怒涛』
 第02話 『百鬼夜行』
 第03話 『以心伝心 其之壱』
 第04話 『以心伝心 其之弐』
 第05話 『馬耳東風』
 第06話 『赤毛異人』
 第07話 『四面楚歌』
 第08話 『唯我独尊』
 第09話 『魑魅魍魎』
 第10話 『以毒制毒』
 第11話 『堕落天使』
 第12話 『温故知新』
 第13話 『暗夜行路 其之壱』
 第14話 『暗夜行路 其之弐』
 第15話 『徹頭徹尾』
 第16話 『酔生夢死 ひと夢』
 第17話 『酔生夢死 ふた夢』
 第18話 『文武両道』
 第19話 『因果応報』
 第20話 『悲歌慷慨 其之壱』
 第21話 『悲歌慷慨 其之弐』
 第22話 『怒髪衝天』
 第23話 『一球入魂』
 第24話 『生死流転 其之壱』
 第25話 『生死流転 其之弐』
 第26話 『生死流転 其之参』



【四字熟語】

『疾風怒濤(しっぷうどとう)』
  "疾風"は強く速い風、"怒涛"はうねり逆巻く大波のことから
  時代や社会の状況が激しく変化することのたとえ。

『百鬼夜行(ひゃっきやこう)』
  たくさんの悪人たちが横暴な態度で好き勝手に行動して、思いのままに悪事を働くこと。

『以心伝心(いしんでんしん)』
  言葉や文字などを使うことなく、心と心で互いの意志や気持ちが通じ合うこと。

『馬耳東風(ばじとうふう)』
  他人からの注意や批評を聞いても全く受け入れることなく、全て聞き流すこと。

『四面楚歌(しめんそか)』
  周りを敵や反対者に囲まれており、味方がいなくて孤立している状態のこと。

『唯我独尊(ゆいがどくそん)』
  この世で自分だけがすぐれていると増長すること。

『魑魅魍魎(ちみもうりょう)』
  人に悪いことをする、さまざまな化け物のこと。
  または、私欲を満たすために悪事を働く者たちのたとえ。

『以毒制毒(いどくせいどく)』
  悪を滅するために、他の悪を使うこと。
  「毒を以て毒を制す」という形で使うことの多い言葉。

『温故知新(おんこちしん)』
  以前に学習したことや昔の事柄を今一度よく考察してそこから新たな道理や知識を得ること。
  「故きを温ねて新しきを知る」とも読む。

『徹頭徹尾(てっとうてつび)』
  始めから終わりまで意志や覚悟を曲げないこと。

『酔生夢死(すいせいむし)』
  何かを成し遂げることもなく、ぼんやりと一生を過ごすこと。

『文武両道(ぶんぶりょうどう)』
  学問と武道のこと。
  または、学問と武道の両方にすぐれた能力があること。

『因果応報(いんがおうほう)』
  よい行いには必ずよい報いがあり、悪い行いには必ず悪い報いがあるということ。

『悲歌慷慨(ひかこうがい)』
  社会の不正や乱れ、自らの不運や道理に反することを、悲しげに歌い、腹立たしくて嘆くこと。

『怒髪衝天(どはつしょうてん)』
  ものすごく怒ること。または、その表情。

『一球入魂(いっきゅうにゅうこん)』
  一球一球の球に全力を注ぐこと。
  「入魂」はものごとに魂を込めること。

『生死流転(しょうじるてん)』
  生まれては死に、死んでは生まれを何度も繰り返すこと。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 15

81.2 3 時代劇アニメランキング3位
バジリスク~甲賀忍法帖(TVアニメ動画)

2005年春アニメ
★★★★☆ 4.0 (1195)
5921人が棚に入れました
甲賀卍谷と伊賀鍔隠れに潜む一族は、ともに服部半蔵に率いられる忍者群同士でありながら、源平の昔より数百年、互いに憎悪を抱く不倶戴天の敵同士でもあった。服部の統制下、両門争闘の禁制によりかろうじて和平を保っていた。そのような中、甲賀組の首領甲賀弾正の孫弦之介と伊賀組の頭目お幻の孫娘朧は恋仲にあり、両家の縁組がすめば長きに亘った甲賀と伊賀の確執も解けるかと思われた。

そんな事情を知ってか知らずか、慶長19年4月末両首領を駿府城に呼び出した徳川家康と半蔵(二代目)が甲賀・伊賀の忍びに与えた使命は実に戦慄すべきものであった。
ネタバレ

とまときんぎょ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

力加減がツボ (ツッコミ目線レビュー)

注意。このレビューはひたすら、笑いどころを探すための物ですので、真面目に作品をご覧になってる方はお読みにならないほうがいいかもしれません。
笑度の高かった(と思えた)回は★つけときました。

木崎って、アニメ影技のスタッフの人だー!もう大好きだったんです…。それで忍者ものって、ひょっとして好きかもしれない、と視聴。

一話 トンビが有能 {netabare}
男と女。敵同士。光と影。
両者見合って時を越えて果たし合い。
くそまじめな雰囲気だなー。そんなに裏表左右対称に世の中ゴリゴリ進んだらね。なかなかそうはいかないですよね。
普通は、気づいた時にはどちらかがいなかったり、連絡先もわからなかったり、変わっていたり。
年老いて最期の時を一緒に行けたのは本望だったでしょうね。
この爺婆は添い遂げられなかったけど、お互い共通の趣味(果たし合い)もあって、連絡もとれて、足腰立ってて、充実の老後だよなー。

相討ちになった後は、息も絶え絶えに、ちゃんと血の赤ペンで巻物チェック、ホイ、し に ま し た よっと、バタッ…。
トンビが巻物、回覧にもってきまーす!ピーヒョロロー

なにそれ。
まじめ…なのに…笑える…この力加減が、影技的…。ツボだわー
{/netabare}

2話 衝撃の鼻毛 ★{netabare}
太っちょ空気袋VSゴムゴムの爺様。
トンビの巻物を巡って打ち合い。「ごっこ」と称しておりますが不穏です…。

一方、伊賀と甲賀の命運が分かたれたことをまだ知らず、
逢引中のオボロたち。
暗闇の森が次第に白んでゆく、朝焼けの描写が涼しげできれいです。
今回はしっとり、まだ笑いどころが無いなァ…

と思ってたら

強 烈 な 鼻 毛 キャラ、キターーーー!!
ブハッ。
アップで出た後、引きの絵ばっかりなので、え?何?今の?もっと見せてよ‼その鼻毛‼勿体ぶらないでさァ、もっと‼
と、クローズアップを求める気持ちが高まる中、大真面目な話が続きます。鼻毛が気になって全然集中できない。

しかし、オボロ様の笑顔がとても可愛いよ。まだ何も知らずに、想い人の前ではにかんでおられる。眼の能力ってなにかしら。
伊賀者達の悪〜い笑顔で情報隠蔽後、イケメンキャラ数名登場で待て次回。
{/netabare}

3話 なびいてる そよいでる{netabare}
今をときめく岡田磨里 脚本。
このアニメは登場人物の描き分けが必要以上にしっかりしているが、名前が難しい!
会話も、声優さんが丁寧に喋ってくれているというのに、私の日本語ヒアリング能力では漢字が…思い浮かばない事が度々あります…。

初登場の手も足もない地蟲十兵衛、五体不満足だからこそ身軽な反撃。スライディングした人力籠からぱかっと登場して、籠の引いたわだちに沿って地潜りし出したんですが、別にそのラインに沿わなくても良かったのでは…一瞬線路かと思った。
小豆蝋斎「なんという速さじゃっ!」
小豆さんはその、七福神の福禄寿みたいな長い頭(『才槌頭』っていうんだって) が重いんじゃないだろうか。中身は何?多分この作品だと、絶対何か仕込んである。

今回も鼻毛の彼 (蓑念鬼) が活躍。
アップで鼻毛が風にそよいでます。
スタッフのチェックとかあったのかな。「ここの鼻毛、もう少し柔らかくなびかせてよ。」とか。
前回より毛が短いような?
…何故私は、こんな小学生レベルのポイントでウケてるんでしょうか。

弦之助との手繋ぎごっこで照れる朧様を見ていた風船男・鵜殿丈助、「わたしらも色々と握り合いましょうぞ、のう、朱絹殿」
大人なセクハラ台詞もありますよ。

蝶を使った蛍火の攻撃シーンが美しかったです。
{/netabare}

4話 セクハラ走馬灯★ {netabare}
朧と弦之助の祝言前のモテナシパーティ開催。
伊賀と甲賀が同席だよっ!
軽快なセクハラトークに興じる、風船男の丈助。
色っぽいくノ一朱絹さんにいちいち話しを振ります。
全然意に返さない丈助のムードメーカーさ、青筋ぶちぶちギッラギラで見守る伊賀衆との、温度差が半端ない。そこまで…ってくらいの描写、おかしいよ。

酔いつぶれて朱絹に座敷牢に連れられるも大声な寝言で
「あけぎぬどのぉ〜」
…彼がいると和みますね…。
このテンポの良いしつこさは観てもらわないと伝わらない〜!

目下のものへの朧様の方言がかわいい!
このままずっと方言で喋って欲しい。

座敷牢から軽く抜け出た丈助。
朱絹との夜這い勝負がご破算になるも、ジンゴロウより伊賀甲賀の約定が破られた旨を口を割らせたところで、返り討ち。
ああー、ムードメーカーが失われた…セクハラトークが走馬灯のように…。
秘密を知ったら消される定めか…。
朧と弦之助のはにかみシーンもあり、テンポよく面白かった回。
でも今回は弦之助を覗いてイケメンが…というか、普通の顔の人がおらず、ちょっと画面が見苦しい。
{/netabare}

5話 変態バトル{netabare}
「甲賀一統、始末してくれるわ!」弦之助に内密に、敵地へ乗り込んだ伊賀6人衆による、バトル回。

例の蓑念鬼が毛髪を伸ばしてワサワサ闘っていましたが、鼻毛はそれ以上伸びないんでしょうか。鼻毛で絞められるの、嫌だねー。よりダメージが来そう。
名前の覚えられない人達の変則技が多くて忙しい。
身体を変態させる技に見慣れ過ぎて、普通の刀を武器にしているとものすごく丸腰に見えてしまう。

初登場のくノ一キャラ・お胡夷ちゃんの大雑把な雰囲気に和んだ回。
{/netabare}

6話 お胡夷サービスショット〜鼻毛責め〜★
{netabare}などと最低な見出しをつけましたが、
この回、絵が才気走っていてとても美しい。話運びも丁寧で、長く感じた。

ピチピチくノ一お胡夷ちゃんが川で水を飲む姿を、葉陰から見守る伊賀6人衆。カットの入りがものっそい怪しいです。極めつけはやっぱり鼻毛の人。何で何度でも笑えるかなあ。

しかもこの人、今まで使ってこなかった鼻毛が…伸びた…⁉使いよった…鼻毛をー‼
鼻毛?飾りですよ、タダの設定です、下らん言い掛かりは辞めて欲しいわい、みたいな顔してたくせに!?、うら若いくノ一相手なら喜び勇んで伸び伸びのばしよったーー‼
しかも倒れたお胡夷ちゃんを見下ろしてそれは満面の笑み。ハイ、変態紳士認定させていただきました。

夜叉丸と蛍火の淡い想い合いが、多くを語られずに美しく見せられて切ない。夜叉丸の最期と死後の描写も丁寧で、人の死が多い話だからこそ、こういうところ大事だな。{/netabare}

7話 お胡夷サービスショット〜爺干物〜
{netabare}アダルティー。お胡夷ちゃんが何故ピチピチなのかが判明する回。いや…爺さんたち、本望なのか…どうなのか。
あまり笑えるポイントはない。アダルティー。
松明の間接照明がムーディーよ。
お胡夷ちゃんは妹キャラなんだね。

コピー夜叉丸が蛍火と再会。蛍火はキレると怖い相手なので、ばれないかハラハラするな。偽りでもいい…このまま、お側に…なんて事にはならないんだろうか。ならなそう。{/netabare}

8話 今際の兄妹 {netabare}
痛い。簑念忌の体毛は針みたいにできるの??
お胡夷ちゃんが変態紳士に揉みしだかれて反撃しようとしたら、串刺しに…。今までで一番痛々しいよ。
しかしその後の、夜叉丸に化けた兄さんとの再会がね。
敵の前だから、顔色ひとつ変えずに、手を握るだけで。
黙って必死に、お胡夷の残留する意識を引き寄せるように、指を触れ合う姿がね。
こういう美しい切ないところがね…。

伊賀甲賀の和平の約定が破られたと聞かされ、自分と同じくらいの年端の娘が、身内によって残忍な最期を遂げているのを見てしまった朧。どう出るのかな…?{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 13

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

「二人手をたずさえて、両家を縛る宿怨の鎖を断ち切ろう」

この物語の原作は未読ですが、アニメ化されていたのは知っていました。
2018年冬アニメで「バジリスク ~桜花忍法帖~」が放送される事を知り、今回の視聴に踏み切りました。

物語の舞台は慶長19年…大阪城が陥落し、豊臣家が滅亡した年でもあります。
その時、忍びである伊賀と甲賀は400年に渡り戦いを繰り広げてきたのですが、先代服部半蔵との間に交わされた「不戦の約定」と、戦乱の世が平定されたことも後押ししたのでしょう…
お互いの若者同士が婚姻することで、長きに渡った争いに終止符を打とうと話が進んでいたのです。

もちろん、400年もの間いがみ合ってきたのですから、皆が心から賛同している訳ではありません。
それでも甲賀卍谷衆の甲賀弦之介と、伊賀鍔隠れ衆の朧の仲睦まじい様子を見ていたら、時代の変化を感じずにはいられなかったのでしょう…
そうじゃなければ話は前に進まないと思うので…

ちょうどその頃、徳川家康は悩んでいました。
家康の悩みは徳川3代目将軍を誰にするかということ…
そしてその悩みを解決するために家康が選択したのは、正直人としてあるまじき非道…

甲賀を国千代派、伊賀を竹千代として忍法の二大宗家を相争わせ、それぞれの精鋭十人対十人の忍法殺戮合戦の結果、どちらか生き残ったほうにそれを賭けるという厳命を下したのです。
伊賀と甲賀は、まさに手と手を取り合おうとしている真っ最中…
でも、そんな都合を聞き入れて貰えるほど世の中は甘くなく、またそういう宿命を背負っている現実を突きつけられるのです。

そして恋仲でありお互い頭領となった立場の弦之介と朧の知らないところで物事は動き始め、気付いた時には引き返せないところまで事態は悪化していたのでした。
こうして後ろ髪を引かれながら、無益な殺し合いの物語が動いていきます。

視聴を始めて気付いたのは、伊賀も甲賀も己の血を絶やしたくないという気持ちが半端なく強いことと、そのためだったら何だってする覚悟が出来ているということです。

例え宿命でも、それを知っていたとしてもこの争いは胸が痛みました。
精鋭十人の中には、凡そ忍びではなく人としての普通の幸せを全うして欲しいと思える人も交じっているんです。
弦之介と朧は確かに恋仲…

けれど、忍びが人を慕ってはいけないという掟はないんです。
だから特定の人に特別な感情を抱くのはごく普通のこと…

そっと目で背中を追ってみたり…
離れている間にその身を案じたり…

こうしている間にも仲間が一人…そしてまた一人…
この悪循環…本気で早く終わって欲しいと願っていました。
でも負の連鎖は止まるどころか、さらに勢いを増して押し寄せてくるのです。

何でこんなことになってしまったのだろう…
少し前までは息遣いが感じられるほど傍にいられたのに…
こんな世継ぎの決め方は絶対に間違っているというのに…
壮絶な結末が視聴者を待っています。
守りたいという気持ちが強くなるほど、抉られた傷は広がっていくばかり…
でも気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、陰陽座さんの「甲賀忍法帖」
エンディングテーマは、奈々様の「ヒメムラサキ」と「WILD EYES」

2クール全24話の物語でした。
大切な仲間を失うという事は身を切られるくらい辛いということを思い知らされる作品です。
物語のラストも決してハッピーエンドとは言えなかったと思います。
そもそも伊賀と甲賀が争う時点でハッピーエンドは望めなかったのかもしれませんが…
でも完走して一つ分かったのは、「バジリスク ~桜花忍法帖~」はこの作品のファンの方には必須だったということ…
どの様に物語を紡いでいくのか…今度はリアルタイムで視聴しながらこの顛末を見届けたいと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 12

ossan_2014 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

悲劇の源流

原作はマンガという事になっているが、ある年齢以上の視聴者には、マンガの原作である山田風太郎の小説の方が親しみがあるかもしれない。

原作小説の熱烈な愛読者であるというバンドが担当したOP主題歌は、『甲賀忍法帖』というそのまんまのタイトル通り、軽快な楽曲の中に物語の主題まで歌詞として取り入れた、TVアニメ「主題歌」のお手本とも言えそうな傑作で、アニソン・プロパーではないジャンル違いのバンドの製作した楽曲とは信じがたいほどだ。

傑作主題歌を触発したのが原作小説であるように、本作のストーリー上の面白さやキャラクターの性格的魅力のほとんど全ては原作小説に由来するもので、山田風太郎の力による。

忍法合戦をビジュアルで見せる魅力は確かにあるのだが、ビジュアルによって魅力を増しているというよりも、山田風太郎の創出した面白さの「足を引っ張ってはいない」と評する方が妥当に思える。
そうはいっても、映像表現や声優の演技に抜かりがあれば、たちまち興を削がれて面白さが目減りするわけで、「足を引っ張っていない」という評は、決してアニメ製作者を貶めるものではないだろう。
面白さの由来が何であれ、視聴して楽しめることには違いがない。

ただ、ビジュアル効果を最大化しようとする意図の為とは思うが、物語の発端から終幕まで約10日間近く、夜空にかかる月がずっと満月のままなのはいただけない。
見ないふりをするのに少なからず努力が必要だった。

いささか意外だったのは、現代的なビジュアルを与えられたメインキャラが、モブの時代劇的な侍たちの間に混じってもそれほど違和感が生じなかったことで、これは映像化のもう一つの要素、声の芝居の効果であるようだ。
面白いことに、セリフ回しの影響だろうか、声優の演技が現代的ビジュアルにもかかわらず時代劇に寄っているようで、ちょうど顔出しの役者が現代劇と時代劇で芝居を変えるような印象があった。


本作の、殺し合いに至る恋人同士は、原作小説内ではっきりロミオとジュリエットをモチーフとしていると明示されている。
この悲恋物語に異形の忍者同士の絶滅戦を重ねた物語は、世に出てから半世紀以上が過ぎた。
最後に、原作小説がどのような時代を背景として登場したのか、少し記してみたい。


このころ、まだ高度経済成長は訪れてはいない。
が、高度成長を準備するように、社会が高度成長的価値観のもとに再編、再構造化されてゆく途上にあり、再編から取り残された土着的、伝統的、情念的なものは周辺に追いやられ消去されようとしていた。
周辺的なものが再編の中心的価値観へのカウンターとして注目され、対抗するシンボルとして一般化するのは70年代以降のことで、当時は、単に無価値であると打ち捨てられる、高度成長的な価値観にほぼ一元化されていた。

一元的な価値観は一種の踏み絵でもあった。この価値観に同じないという事は社会そのものから排除されることをも意味し、再構造化の歯車として組み込まれることを拒絶することは社会内での生存の不可能と同義だった。
人間を顔見知り同士の共同体から引きはがして経済機構の歯車化することでやがて高度成長は実現されるが、人間の歯車化が人間性の抑圧として、絶対悪として広く常識化されるのは、やはり70年代以降の事だ。
この当時はまだ、「悪い」ことだと問題化する視線は全的な共感を得られてはいない。


権力者の「君命」によって駆動される悲恋と異形の忍者の物語は、このような背景から立ち現われてきた。
これから視聴する人に、なにかの参考になればいいなと思う。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3

82.2 4 時代劇アニメランキング4位
るろうに剣心 明治剣客浪漫譚(TVアニメ動画)

1996年冬アニメ
★★★★☆ 3.9 (884)
5700人が棚に入れました
舞台は明治時代初期の日本。主人公の緋村剣心(ひむら けんしん)はかつて新時代を築く為に活躍した長州派維新志士。戦国時代に端を発する古流剣術「飛天御剣流(ひてんみつるぎりゅう)」を振るい、神速の抜刀術に代表される強さ、非情さと冷徹さ、殺戮が因業ゆえ「人斬り抜刀斎(ばっとうさい)」という志士名で恐れられる。
ある日、神谷活心流の師範代を務める神谷薫(かみや かおる)は、活心流の名を騙る辻斬りを追っていた。辻斬りを見つけ、闘いを挑むものの歯が立たない。そこに、自らを“流浪人”と名乗る剣心が現れる・・・。

声優・キャラクター
涼風真世、藤谷美紀、冨永みーな、うえだゆうじ、鈴置洋孝、安原義人、池田秀一、櫻井智、土井美加、白鳥由里、大塚明夫、大林隆介、田中真弓、家中宏、池田政典、日髙のり子、井上純一、笠原弘子、郷田ほづみ、八木光生、岩男潤子、檜山修之、松本保典、横山智佐、子安武人、優希比呂
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

そうだ、剣道でやってみよう(笑)

[文量→中盛り・内容→余談が本論系]

【総括】
ジャンプ黄金期の晩年に登場し、ジャンプ低迷期を孤軍奮闘で支えた漫画が原作。バトルものではあるが、キャラクター同士の気の抜けたやりとり(日常)も面白い。

OP、EDはメガヒットしたものが多い。まあ、アニメの世界観とは大分違うけれど(笑)

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
個人的には、相楽左之助の一番好きでしたね。子供の時は、あの「悪一文字」に憧れていました(笑)

ある意味で、剣心以上に少年漫画の主人公らしい性格。でも、剣心のちょっと抜けてて、でも影がある部分と上手く対比になっていたり、逆に類似になっていたり。互いを引き立てる、正に「相棒」だったと思います。

るろ剣は、バトルも面白いけど、何気にキャラの作り方も上手いし、漫画としてちゃんと優秀なんですよね。共に師匠である、「高橋陽一(キャプテン翼)」さんからエンタメ要素を学び、「小畑健(DEATH NOTE)」さんさら、緻密さを学んだのかな? それが上手く融合している気がします。

和月さんの弟子には凄い人が多いのも有名ですよね。「シャーマンキング」の武井宏之さん。「Mr.FULLSWING」の鈴木信也さん。そして、「ONE PIECE」の尾田栄一郎さん。

優秀なお弟子さんが多いということは、やはり漫画家としてのスキルが高いのかな?って思ったりしますね♪
{/netabare}

【余談~ るろ剣の必殺技を実際に剣道でやったらどうなるか(笑) ~】
{netabare}
いや、実際に結構やってましたよ、小中学生の時に(笑) 以下、実際にやったものもあるし、想像もあります。大抵、反則です(笑)

①剣心「龍翔閃」{netabare}(反則w)
峰を右手で支え、下から飛び上がりつつ、刀の腹で斬り上げる。→まず、竹刀の刃部を触れば反則なので(笑) ただ、結構簡単に出来るし、ダメージは大きそう。剣道で脇を下から叩かれると、死ぬほど痛い(笑){/netabare}

②剣心「龍槌閃」{netabare}(反則じゃないw)
足腰のバネを利用して相手の直上にハイジャンプし
上空から強烈な振り下ろしの斬撃を与える技。→てか、実際に試合で使っているバカが知り合いにいました(笑) まあ、空中で1回転とかはしてなかったけどねw ルール上はなんの問題もなく、ただの「面」として、当たれば1本にも認められると思います。まあ、当たらないでしょうが(笑){/netabare}

③剣心「土龍閃」{netabare}(反則じゃないかもw)
強烈な斬撃を地面に叩き込んでその衝撃で発生した石つぶてを対象に衝突させる技。→実際に剣道でも、片手突きの後に余勢で床を叩くクセがある人はいるので、竹刀で床を叩くこと自体はギリギリ反則じゃありませんが、審判によっては、「礼を失する行為」として、反則をとる場合もあるでしょう。まあ、体育館の床を叩いたところで、釘でも引き抜かない限り、何にも飛んでいかなそうですが(笑){/netabare}

④剣心「龍巣閃」{netabare}(反則じゃないw)
全身の急所を攻撃する高速乱撃術。→まあ、防具以外を叩いてしまうことはよくあるし、それが頻発しても「ヘタクソ」というだけでかたはつきますが、意図的だと判断されれば反則ですね。あと、相手に嫌われます(笑){/netabare}

⑤剣心「飛龍閃」{netabare}(反則w)
飛刀術。大きく身体をひねりながら、鞘に納めた刀の鍔を親指で弾いて刀を相手に飛ばす。→まず剣道には鞘がないので再現不能ですが、ただ竹刀の鍔を弾いて飛ばすだけなら簡単でしょう。ただ、なんか縦回転しちゃいそうだから、螺旋状の回転を加える方が真っ直ぐ飛びそうですね。ちなみに、剣道には「竹刀落とし反則」はありますが、「竹刀飛ばし反則」はないので、いったん竹刀を手放しても、床に落ちる前に柄を握れればOKです(笑){/netabare}

⑥剣心「龍鳴閃」{netabare}(反則w)
雪代縁との最終決戦で使用した「納刀術」。逆手に構えた刀を神速の速さで納刀し、その時に発生する高周波で相手の聴覚を狂わせる。→まずこれも鞘がないので再現不可能ですが、竹刀の弦の部分と指で弾くと、ビィ~ンと、いい感じの音がしますよ(笑){/netabare}

⑦比古清十郎「九頭龍閃」{netabare}(伍だけ反則w)
神速を最大に発動させ、剣術の基本である9つの斬撃「壱:唐竹」「弐:袈裟斬り」「参:胴」「肆:右斬上」「伍:逆風」「陸:左斬上」「漆:逆胴」「捌:逆袈裟」「玖:刺突」を同時に繰り出す乱撃術にして突進術の技。→まあ、肆と陸も怪しいけど、斜め下からの切り上げでも、胴に当てさえすれば反則じゃないかな。あとは普通に剣道である技だし。でも、伍は、真下からの切り上げなのでアウト。てか、チ○コ直撃してメッチャ痛いわ(笑){/netabare}

⑧剣心「天翔龍閃」{netabare}(反則じゃないw)
奥義。通常と逆で、左足前の抜刀術。→まあ、鞘はないけど、動きとしてはただの抜き胴。足が逆なのもルール上は問題なし。まあ、真空を発生させられる自身はないけれど(笑){/netabare}

⑨相楽左之助「二重の極み」{netabare}(反則w)
刹那の拍子(75分の1秒)に二度の衝撃を打ち込む拳撃。物質の硬度に関わらず粉々に粉砕することができる。→てか、剣道じゃないし(笑) 試合中に相手を殴ったら、そりゃ反則です(笑) たた、面と胴と小手を付けたスタイルは、ほぼボクシングのスパーリングであり、休み時間によくボクシングして遊ぶのは剣道部あるあるw{/netabare}

⑩明神弥彦「刃止め 刃渡り」{netabare}(反則w)
手を交差させ、手の甲を用いて頭上で白羽取りする刃止め。そのまま前進し、柄を用いて攻撃をする。→相手の竹刀を拳で防ぐのは反則です。てか、普通に小手ありで、相手に1本をとられます(笑){/netabare}

⑪四乃森蒼紫「回天剣舞・六連」{netabare}(反則じゃないw)
御庭番式小太刀二刀流奥義。回天剣舞を両手で使う超高速の六連撃で、蒼紫最大の必殺技。→実は剣道でも二刀流は(大学生から)認められていて、僅かながら使い手もいるので、クルクル回りながら打つだけなら可能だと思います♪{/netabare}

⑫巻町操「貫殺飛苦無」{netabare}(反則w)
一度に複数の苦無を、全身のバネを使い投げつける技。→いや、剣道にクナイとかないし(笑) でも、練習前に、鍔を外して手裏剣みたく投げて遊ぶ遊びはやったな(笑) 鍔止め(ゴム性)なら、対人戦でもいけるしw{/netabare}

⑬齊藤一「牙突」{netabare}(反則じゃないw)
右手を前に突き出し、刀を持つ左手を後ろに引いて刃を地面に水平に構えた状態で猛烈な速度で突進して突きかかる。→まあ、右手を前に出しはしないけど、片手突きは普通にある技です。あのフォームは実は理にかなっていて、右手を引くことで、左手を押し出すスピードを上げているんですよね。現に私も、(対上段戦以外はほぼ使わないけど)片手突き打つ時は、右手を、構えの位置からヘソの下(下丹田)まで引いて打ちますし。これは真似したな~♪{/netabare}

⑭火男「火炎吐息」{netabare}(犯罪w)
腹に仕込んだ油袋で油を通し、火打石と前歯で着火して火炎を吐く。強化版は極大火炎吐息。→勿論論外ですが、剣道の鍔迫り合いは、息がかかるくらいの距離になることも多く、口が臭い人はかなり破壊力があります(笑){/netabare}

⑮鵜堂刃衛「背車刀」{netabare}(反則じゃないw)
刀を背中のほうで持ち替え、相手の意表をつく場所から攻撃する技。→一応、柄しか握ってないから反則じゃないだろうけど、隙だらけだな(笑){/netabare}

⑯鵜堂刃衛「影技・憑鬼の術」{netabare}(反則じゃないw)
心の一方で己に暗示をかけ、全ての潜在能力を解き放つ技。→実は小さいとき、この技に影響され、試合前に自分の竹刀をじっと認めながら集中力を高めるのが、自分のルーティーンでした(今も)w{/netabare}

⑰志々雄真実「焔霊」{netabare}(反則w)
壱の秘剣。刀の切っ先を点火して斬りつける技。→まあ、竹刀だし、燃やせば燃えそうだけれども(笑){/netabare}

⑱雪代縁「虎伏絶刀勢」{netabare}(反則じゃないw)
左手で刀を逆手に持ち、刀身を背中につけるという独特の構えを持つ。地に深く沈み込んで敵の攻撃を避けつつ、刀を半回転させる事で、大地からの反動力を全て乗せたカウンター攻撃となる斬撃を放つ縁最大の必殺技。→ちゃんと胴に当てれば大丈夫でしょう。まあ、横薙ぎには対応できても、縦振りならがっつり面を打たれそうですが(笑){/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 15

♡Sallie♡☆彡 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

剣心は「殺さず」の誓いを破らず人々を守り切れるのか…。

新作の「るろうに剣心」観ました!!
で,そちらをレビューするつもりなのですが,なんだかこちらと比べて酷評してしまいそうなので,先にこちらをレビューしておこうと思います。
あんまり悪く言うとあにこれのポリシーに反しそうなので,代わりにこちらを褒めることにしようかなと(・ω<)
なので新作の評価はその逆だと思っていただいてもかまわない…というか思ってください(笑)。
新作を観た上でのレビューなので,どうしても比較してしまいますがそこら辺はお許しくださいませ。

それよりまず先に言っておかなきゃなのはこの作品はわたしの中で殿堂入りと言って良いくらいドハマりした作品です。
それくらい好きな作品なのでおいそれとはレビューできず,いつかはしようと思いつつも先延ばしにしてきました。
でも新作をレビューするに当たってとうとうこれ以上先延ばしにできなくなって重い腰をあげたわけです(笑)。
今思えば,わたしが小学生向け少女漫画から素直に中高生向け少女漫画に移行せず少年漫画に走ったのは『るろうに剣心』に出会ってしまったからだったんだなぁと。
わたしはこれをリアルタイムで観ていたわけですが,まだ子どもだったので毎週きちんと観れていたわけではなく,歯抜け状態で観ていました。
特に後半はほとんどリアルタイムでは観れていません。
全話きちんと観たのはいつのことだったのか今となっては覚えていませんが,何度も繰り返し観ている作品です。
原作はもちろん読んではおりますが,読んだのはかなぁり昔のことで,その上北海道編やらその他の細かなところは読めていません。
わたしの中では『剣心華伝』で終わっちゃってるんですよね。

では,好きなところから語らせてください☆
まずは何をおいてもその物語です。
原作がほんっとに素晴らしい,名作中の名作だと思います。
そしてキャラクター!!
剣心はわたしの二次元における初恋の相手と言っても過言ではないと思う。
今思えば―ですが,この『るろうに剣心』にしろ他の少年漫画にしろ,少女漫画的メンタル(きゅんきゅんするため!?!?)で見ていたなぁ(;^ω^)
このアニメに関して言えばキャラデザが凄く好きでした。
これまた昔,OPのアニメーションは今(というかそれを読んだ当時)となっては凄いアニメーターさん達が描いてるというようなカキコミをネットで見たことがあって,「クレジットを,見る人が見ればそういうのが分かるんだなぁ」と感心した記憶があります。
深夜アニメを観る習慣のなかった当時はもちろん今でもわたしはそういうの全く分かりませんが,セーラームーンを描いてたアニメーターさんもいたらしく薫ちゃんがセーラームーンっぽいという指摘もあって「そう言われればそう見えるな。」と思ったのも思い出しました。
作画に関しては後述しますが,そばかすのアニメーションの作画と第1話の作画は今でもとても好きです。
そして,声優さん。
正直言って昔から声優に無頓着なわたしはこのアニメを観て特に良いも悪いも思ったことはありませんでした。
でもね,新作を観てしまったらこちらの声優さんがどれだけキャラクターにハマっていたか思い知らされました。
わたしは原作より先にアニメを観てしまっているのでこの声がオリジナルになってしまっていることは否めません。
でも,それを差し引いてみても(仮に新作の声が先だったとしても)声優さんはメインキャストは全員こちらの方が合っていると感じました。
(まぁそれに関しては詳しくは新作の方にレビューします。
声優さんに関しては酷評する気はないので,新作の方も読んでいただければ幸いです。)
あとは音楽ですね。
OP&EDは全てではありませんが神曲揃いです。
でもやっぱり「そばかす」が1番好きだし,この曲が“『るろうに剣心』の曲”って感じがします。
そして次に好きなのが「the Fourth Avenue Café」です。
あんなことがあったのでこの曲が聴けるのがたった数話なのが惜しいですが,この曲を思い出すだけで当時の感覚が甦ってドキドキしてしまいます。
物語に関してはもっと1つ1つのエピソードについて語りたいのですが,文字数がとんでもないことになるのは必至なので今回はやめておきます(;・∀・)
物語自体は同じなので新作のレビューの方ででもいつか書けたら良いな。
けど,細かなキャラクターのアングルやカメラワークや演出って言うんですかね…原作漫画からの切り取り方はこちらの方が新作アニメより全然うまいなぁと思いました。
例えば,最初薫ちゃんが投げた逆刃刀を落ちてくるままにそのまま鞘に納める剣心。かっこよすぎだけど原作にはないんですよねぇ。
あとは剣心が自分の名前を名乗るとき,戸に寄りかかって顔を薫ちゃんの方に向けてそのままカメラが薫ちゃんの方に移っていく感じ。
原作は扉を両手で後ろ手に閉めていて新作の方が原作に忠実ではあるけど,わたしはこちらの方が好きです。
そして,左之助が出て行ったあと目を開く剣心。
確か横顔のカットだったと思うのよね。
そっちの方が断然かっこいいと思う。
他も細かいところで印象的なシーンになるように,剣心がかっこよく見えるように工夫されているなと思います。

で,まぁ悪いところ,好きじゃないところですね。
殿堂入りのはずのこのアニメの評価を下げている1番の要因は何と言っても作画です!!
最初の方はキャラクターデザインの良さもあってほんとに良かったんですが,もうなんというか“作画崩壊"と言ってわたしが1番に思い浮かべるのがこのアニメなんですよね。。
ほんとに「え。誰??」っていう回が存在します。
あとは作画が崩れているのに入るのか分かりませんがアニメーターさんの癖(タッチ)が出すぎちゃってる感もあるんですよね。
回によってキャラデザが全然違う。
第31幕の剣心と薫ちゃんのお別れのシーンは名シーンだと思うし,作画もとっても綺麗だとは思いますが,それだって1話のキャラデザとは違っちゃってる。
のちに新京都編が作られそして今年の新作…と続いてアニメ化されるわけですが,もう1度安定した作画で作りたくなるのは分かる気がします。
そしてどうしても好きになれないのはアニメ独自のストーリーですね。
まぁ当時は多かったんだよなぁ。
放送当時は原作が完結していなくてアニメが追いついちゃったから余計に仕方ないっちゃない気もしますが,今となっては風水編要らなかったよなぁ。
個人的には風水編よりも1話完結のアニメオンリーのエピソードが好きじゃなかったです。
しかも風水編もぬるっと終わった感がありました。
あんな終わり方にするのなら京都編で終わらせてくれるか一旦休止にして何年後かに人誅編をやってくれた方がよっぽど良かった。
けどそれも深夜アニメのようにクールで区切らず毎週夜の浅い時間に放送するスタイルならターゲットは子ども達だろうし年数空けたくはないよなと思ったら仕方ない気もしますね。

新作の方を観たらこちらの方もまた観返したくなってきました。
サブスクだとこちらの方はもう観れなくなっちゃってるとかいう噂も聞くけどどうなんだろう。
時間があるときにまた観て気付いたことがあれば更新しようと思います★

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1

大重 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

アニメに合っていない主題歌No.1

あれ、そばかすについては他のアニメの感想で何度も語っていたのに、本体に感想を書いていなかったか…。
時間がある時には昔見た古いアニメの感想でも書いていこうかな。

ろうろうに剣心自体は良い作品でしたね。
90年代のジャンプはドラゴンボール、スラムダンク、幽遊白書といった大ヒット作が続々終了して暗黒期と言われる時期を迎え、マガジンが絶頂期で順位を逆転されたりとかありました。
その暗黒期のジャンプの支えた一本です。

その後ワンピース、ナルト、ブリーチなどが始まって盛り返すわけですが、まあ売上自体は出版不況とやらで下がる一方なので、1位を奪還したといっても他より下げ止まっていたという状態ですが。

とはいえるろうに剣心のアニメについて語りたいことといえば、やっぱり何と言ってもアニメ界随一の主題歌と内容の不一致ですね。

当時るろうに剣心は楽しく読んでいたので、一応見てみて… いや愕然としましたね。何この歌、と。いやもう、クソあってねぇ!
なんだこりゃ、ふざけんな、と思いましたね。

歌自体単体で考えれば確かに悪くはないですよ。大嫌いだったそばかすをひとなでしてため息をつく物語だったら良いんじゃないですか。

見る番組を間違えたかと思ったし、なにかの間違いだったと信じたくなくて次の回に歌が変わっていないか期待するくらい、本当に全く合っていなかった。

いやるろうに剣心のキャラの誰がそばかすなんだ。
曲調からなにから1ミリたりとも合っていなくて、ブチ切れました。
こんなのだからアニメはクソなんだよ、と思えましたね。
子供心を土足で踏みにじられました。

歌にブチ切れて見なくなったアニメです。

JUDY AND MARYは元はファンだったのですが、これ以降嫌いになりました。

まあこの時代は他のアニメも似たりよったりでしたが、それもあって、この頃は本当にアニメって嫌いでしたね。

昔は、アニメ化なんて何が嬉しいんだ、どうせ何も関係ないクソみたいな歌を付けられて作画もひどくなって、全然うれしくない、と、今で言う実写化くらい嫌でした。

昔は良かったという人って大勢居ますけれど、私は基本的にはそうは思いませんが、ノスタルジーや思い出の都合上そう感じることもゼロではありません。
しかしアニメに関しては本当に全く思わないです。

今のアニメはつくづく、本当に比べ物にならないくらい良くなりました。
作画は言うに及ばず、音楽もちゃんと内容に寄り添って作りますからね。
まあそれができていなかった時代が頭がおかしかっただけだと思いますが。
こんなに作り手から馬鹿にされていたジャンルもないですね。

作り手側が、アニメを心底馬鹿にしていて、それを隠そうともしない。
そんな空気が本当に嫌で、アニメが嫌いだったんですよ。
こんな奴らが作っているものを応援できるか、となっていました。

特に酷かったのが歌を付けている連中ですよ。こういう糞関係ないタイアップだの付けたり、デビュー作がガンダムで恥ずかしいとか言う奴が居たり。
声優やれば糞棒読みで。
芸がないくせに芸能人を名乗るな。

…でもそういう人だけじゃなくて、ちゃんとアニメが好きで頑張って作っていた人も大勢居たのでしょうけれどね。

良くアニメ界はこんな酷い時代を乗り越えて、今の隆盛を掴んだものです。
めげずに応援し続けたファンと、クオリティを上げ続けた作り手達に感謝ですね。

一応このアニメ主題歌、JUDY AND MARYは作り直そうか申し出たが、作者が気に入ってしまい変えられなかった、という話も聞いています。
それが本当なら作者もどうかと思いますが、この話ソースが見つからないので話半分に考えています。
どのみち糞な仕事をしたことに代わりはないので。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0

77.0 5 時代劇アニメランキング5位
薄桜鬼(TVアニメ動画)

2010年春アニメ
★★★★☆ 4.0 (991)
5439人が棚に入れました
京で仕事をしている蘭学医の父と連絡が取れなくなった雪村千鶴は、男装をして京の町を訪れる。そこで千鶴はある衝撃的な場面に遭遇し、新選組と出会い、父の行方を共に捜すこととなる。新選組隊士達の間で起こる出来事、自身の出生、交わる新撰組の隠された秘密。幕末を駆け抜ける男達の生きるための闘いが繰り広げられる。

声優・キャラクター
桑島法子、三木眞一郎、森久保祥太郎、鳥海浩輔、吉野裕行、遊佐浩二、大川透、飛田展男、坪井智浩、小林範雄、鈴木貴征、大羽武士、千々和竜策、佐藤広太、石川綾乃、勝田晶子、津田健次郎、山口りゅう、吉田裕秋、伊藤葉純、齋藤龍吾
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

【萌えよ剣】イケメン新選組に囲まれて小娘がヒャッハー!しちゃう(嘘)【逆ハーレム】良作

2010年に分割2期でTV放送され、その後、2013-14年には劇場版も2作制作・公開された大人気の乙女ゲー原作、怪奇ファンタジー込み幕末時代劇アニメ(※ここでは、TV放送1期・2期の両方を併せてレビューします)。

乙女ゲー原作アニメというと、『緋色の欠片』、『AMNESIA』くらいしか観てなくて(しかも『緋色~』は1期だけ)、そんなに面白かった記憶がないのですが、本作は面白かった!
単に面白かっただけでなく、登場キャラに感情移入までして、かなり燃えて萌えました。
男の自分が“萌える”くらいですから、女性視聴者の方々は、本当に、本当に、本作に感動したのでしょうね・・・きっと。
観て良かったです。


◆新選組キャラ(All Stars)

1.近藤勇(局長) ← 爽やか貫禄イケメン
2.山南敬助(総長) ← クール眼鏡イケメン
3.土方歳三(副長) ← 超々イケメン(メイン・ホスト)
4.伊東甲子太郎(参謀) ← オカマ意地悪イケメン
5.沖田総司(一番組組長) ← 死病もちイケメン
6.永倉新八(二番組組長) ← ガチムチイケメン
7.斎藤一(三番組組長) ← 超イケメン(2番手ホスト)
8.井上源三郎(六番組組長) ← 年長癒し系いい人
9.藤堂平助(八番組組長) ← ちょいガキイケメン
10.原田佐之助(十番組組長) ← むっつり実直イケメン
11.島田魁(諸士調役兼監察) ← ゲンコツ頭ガテン系イケメン
12.山崎蒸(諸士調役兼監察) ← 忍者イケメン

※その他イケメン多数


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得のいかなかった疑問回

================ 薄桜鬼 (2010年4-6月) ===========================

{netabare}第一話 雪華の都 ☆
第二話 動乱の火蓋 ★ 池田屋事件
第三話 宵闇に咲く華 ☆ 続き
第四話 闇より来(きた)る者 ★ 禁門の変(蛤御紋の変)
第五話 相克せし刃(やいば) ★ 伊東甲子太郎入組
第六話 鬼の命脈 ★ 山南さんが・・・(´・ω・`)
第七話 桎梏(しっこく)の運命(さだめ) ☆ 健康診断で上半身裸回(腐女子歓喜!?)
第八話 あさきゆめみし ☆
第九話 修羅の轍(わだち)  ★ 御陵衛士分隊
第十話 絆のゆくえ ★ 油小路の変、平助君が・・・(´・ω・`)
第十一話 零れ落ちるもの ★ 沖田さんが・・・(´・ω・`)
第十二話 剣戟の彼方 ★★ 鳥羽伏見の戦い~大阪城放棄、土方さんが・・・(`・д・´){/netabare}
-------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)1、★(良回)7、☆(並回)4、☓(疑問回)0 ※個人評価 ★ 4.3


================ 薄桜鬼 碧血録 (2010年10-12月) ==================

{netabare}第十三話 焔の如く ☆ 甲陽鎮撫隊
第十四話 蹉跌の回廊 ★ 甲州勝沼の戦い
第十五話 遠き面影 × 馨君・・・(-_-;)、永倉&原田離隊
第十六話 誠心は永遠に ★ 流山の陣、近藤さん・・•(´;ω;`)
第十七話 玉響の夢 ☆ 宇都宮城の戦い
第十八話 輝ける暁光 ★ 彰義隊の戦い、原田さん&沖田さん・・•(´;ω;`)
第十九話 天道の刃 ★★ 会津の戦い、斎藤さん・・•(´;ω;`)
第二十話 散ずる桜花 × 仙台(羅刹戦)~蝦夷地へ、山南さん&平助君・・•(´;ω;`)
第二十一話 雪割草の花咲きて ★★ 蝦夷地の戦い(松前城、江差)、宮古湾海戦
第二十二話 夢幻の薄桜 ★★ 続き(二股口、函館)、土方さん・・・・゚・(ノД`;)・゚・{/netabare}
-------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)3、★(良回)3、☆(並回)2、☓(疑問回)2 ※個人評価 ★★ 4.5


◆メモ

・なぜ「新撰組」ではなく「新選組」なのか、かなり気になる(作中で回収)。

・土方さん(副長)、沖田さん(一番組組長)イケメン設定は新撰組もの作品の定番ですが、近藤さん(局長)、山南さん(総長)までイケメンとは誰得!?
・総長山南敬助(やまなみ・けいすけ)の名字を有職(ゆうそく)読みして「さんなんさん」と呼ばせるのはちょっと新鮮。

・羅刹隊や鬼の一族の話はかなり陳腐→本当に必要な設定だったのか疑問

・第17話で出てくる和歌「身はたとひ武蔵の野辺に朽ちぬとも留めおかまし大和魂」は大河ドラマでも出てきた吉田松陰の辞世


◆総評

新撰組ものはTVドラマでも小説でも漫画でも、史実に基づくストーリー・ラインが強い悲劇性を帯びてドラマチックであるために、成功作となることが多い。
本作も、その感動の大部分は、新撰組ものという筋立てに負っている部分が大だと思うが、しかしアニメ独自の良さもあると思う(新撰組メンバーはじめ登場キャラほぼ全員がイケメン設定、怪奇ものだがグロいシーンは極少、など)。

とにかく、本作は、男の目から見ても、“格好いい”男キャラの戦いがふんだんに鑑賞できる良作なので、もっともっと視聴する方が増えて欲しい作品と思いました。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 30
ネタバレ

lEFUg59761 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

幻想時代劇として純粋に楽しめる作品

乙女ゲーの中でもかなりの人気を誇るゲーム、そのアニメ化作品です。
実在人物にファンタジーを合体させるというアプローチは、『遙かなる時空の中で』が確立したと言えるものですが、そのネオロマンス系列に真っ向から切り込んでいった挑戦的な作品とも言えます。
その為、一般的な乙女ゲーに『ありがち』な雰囲気は極力排除されており、アニメ化の際にはそれがより顕著となっています。
それが功を奏したのか、男性である私が観賞しても十分に良作と言える、重厚な内容を見せてくれました。
以下、碧血録まで含めた詳しいレビューです。

■物語……4.0
史実ものという点を生かして、物語の節目が実際の年表とリンクしています。
例えば、各キャラクターの没年や、事件の年号などです。
そこに({netabare}「鬼が本当に存在する」という{/netabare})ファンタジー要素を入れ、細かくつじつまを合わせて作り出されたシナリオは、思わず感心してしまうほど。
また、素晴らしいのが各キャラクターの台詞です。
本当に今、事件が起こっていると思わせるかのようなリアリティがあり、展開が読めてもハラハラさせてくれたり、展開に引き込まれたりします。
人気作品は続編を匂わせる最後になりがちですが、きっちり風呂敷をたたんだのも好感が持てます。
ファンタジー要素( {netabare} 鬼の存在 {/netabare})に違和感を感じるかどうかが評価の分かれ目になってくると思いますが、そこを受け入れることができたら、いじらしく切ない恋物語と出会えるでしょう。

■作画……4.0
特徴的なのが輪郭線の細さ、つまりは原画のシンプルさと言えます。
最低限の線で構成された人物画や背景は、視聴者に余計な情報を持ってきません。
その為、物語に集中できる環境で、心置きなくキャラクターや背景を見ることができます。
制作の体力が少なかったせいか、中割りの少なさが若干気になりましたが、作画に文句が出る作品ではないでしょう。

■声優……3.0
殆どのギャルゲー、乙女ゲー原作アニメに言える事ですが、台詞に乗っかりすぎなインパクトのない演技が多く、それは本作も例外ではありません。
何故そうなってしまうかというと、声優もキャラクターの要素の一つとみなして、人気を獲得しにいくからと言えるでしょう。
つまりは、キャラと声優を同時に感じさせる演技が求められ、声優さんらしさが出ていればOKテイクになってしまいがちで、演技を突き詰めたシーンがなかなか作られないのです。
声優さんとしては、もっと音響監督と煮詰めたかったのでは?と思わせるシーンが、結構出てきます。
実力は疑うべきもないキャスト陣ですが、演技を目当てに観賞する作品ではないでしょう。

■音楽……3.0
音響効果はかなりよく、日常シーンでおかまいなしにBGMを流すと言う事はされていません。
アニメというよりはドラマ的な演出で、音楽もそれに合わせたものとなっており、他の作品とはそういった面での違いを楽しむことができます。
ただ、ここ一番での盛り上がりで使われる音楽が、少々くどいのは確かです。
重厚なテーマに合わせるのはいいのですが、もう少し抑えめの方が作品の雰囲気に合っているのではと思いました。

■キャラ……5.0
この作品を名作にさせている要素が、このキャラクターです。
男性に受ける要素として主人公の千鶴が挙げられることが多いようですが(私も一番好きなキャラはそりゃ千鶴ですが)、男性キャラクターにもかなりの魅力を感じました。
というのも、恋愛ゲームにありがちな「性別のフォーカス」がされておらず、「性格のフォーカス」が絶妙にされており、同性の敬遠する要素がかなり少なかったからです。
アニメがきっかけでプレイした原作のゲームではちょっとあざとい部分もありましたが、アニメに関してはほぼありませんでした。
それ故に、キャラクターに対しての親近感を短い時間で得ることができ、シリアスなストーリーをより刺激的に楽しむことができました。
特に原田、永倉、土方の描写は素晴らしく、血の通った人間であることをひしひしと感じることができます。
このバランス感覚は見事というしかなく、なぜ薄桜鬼が未だに人気を誇っているのかの答えをここに見た気がしました。

碧血録という二期まで含めた評価をさせていただきました。
男性が見ても十分楽しめた良作で、見ていない方にはぜひともお勧めしたい作品です。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

“滅べ”の美学はしっかり踏襲

ゲーム原作 2010年の作品


乙女ゲー原作の逆ハーレムと聞くと、嫌忌される向きもあるがそんなことはないと言い切れる作品。
昨今特に男子には不評ないい男わんさかアニメですが、昔はそうでもない!? あくまで一般論と前置き。たぶんここ10年くらいでキャラの所作が様式化されて、男女問わずお約束な萌えシーンが増えてしまい固定客以外はそっぽ向かれるようになったんじゃないかしら。詳しくないので適当です。

Youtubeの期間限定配信に釣られてみました。視聴理由は

1.新選組
2.ヒロイン桑島法子

以上です。池田屋事件から禁門の変がわりとそのまんま出てきて興味を引く一方で、遅れアニヲタな私にとっては物珍しい娘役の桑島さん。蘭学者の娘が新選組と絡むというのもパンチがあってよろしい。薩長(いわゆる官軍)と親和性ありな蘭学者なるお立場の近親者でありながら幕府側(いわゆる賊軍)新選組と行動を共にする面白さ。それを賊軍旧仙台藩ご出身の桑島さんがどう演じられるかが個人的なお楽しみです。幕末仙台藩だと林子平、高野長英、工藤平助、玉蟲左太夫あたりが有名ですが、そのうち一人蘭学者高野長英は桑島さんの隣町のご出身だったりといつもの妄想に歯止めが効きません。

アニメに戻ります。
男だらけなのに安易な腐女子向け仕様でないと感じるのは男対男間でのやりとりに気持ち悪さを一切感じないことが大きい。たいていの男性視聴者はベタついた湿度高めの男同士のやりとりにヒきますからね。安心材料です。
なお幕末舞台で史実もそれなりになぞりながらやることは異能バトルというわけわかめな作品です。
お互い日の本のためという大義がありながら方法論が違うだけといったこの時代特有のやるせなさをうまく作品に取り入れつつ、実際に史実でもぶつかりあってるのをうまいことバトルものにスライドさせた意欲作といえますでしょうか。
タイトルにある“鬼”は心の在り様としての鬼と、読んで字のごとく人外としての鬼を表しております。言い忘れてましたが人外さんのお話です。

1期はお披露目程度なのかこの後続く2期3期に向けて期待感を持たせる終わり方をしてました。
歴史に惹かれ法子さんに惹かれてのあっという間に感じた全12話です。



※閑話休題

現在(2021年8月)あにこれ評価4.0点叩き出してます。2020年代の4.0点台は化物級ばかりなのでそれをイメージして臨むと失敗します。個人的にはそこまで高く評価してません。
それでいてそうは言っても桑島さんはともかく“新選組”強力な釣りワードでイメージする期待値には応えているのが本作高得点の理由かと思われます。どういうことか?

 ハッピー展開期待してないでしょ?

期待値の正体は“滅びの美学”みたいなもの。沖田総司には吐血してほしいし、会津のお城は燃えといてほしいみたいなところあります。そこで輝く一瞬の生命の輝きを感じたい私。
そこにジャパニーズ人外さん。欧米ですとヒトときっちり区切ってモンスター扱いしてくれますが、日本は“お岩さん”みたいに諸般の事情に同情の余地あるのが定番。むしろ準拠してないと日本ではウケないでしょう。言わずもがな『○滅』『呪○』がそうですよね。

どう考えても雲行き怪しい時代に新選組という「あちゃーっ」な素材が持つ良さをそのまま活かし
哀しき人外さんという伝統芸能をこれまたそのまま活かしてるご様子。これがいざやるとなると難しいんですけどね。



視聴時期:2021年7月 期間限定配信

-----

2021.08.01 初稿
2021.11.03 タイトル修正

投稿 : 2024/05/04
♥ : 18

79.8 6 時代劇アニメランキング6位
るろうに剣心 明治剣客浪漫譚 追憶編(OVA)

1999年2月20日
★★★★★ 4.1 (501)
2910人が棚に入れました
主人公剣心が、“人斬り抜刀斎”になるまでの経緯、雪代巴との出会いから別れ、そして不殺を誓うまでのエピソードが描かれているOVA作品。主人公が技名を叫ぶ等の漫画的な演出は排除され、徹底した脱少年漫画演出が施されている。また、テレビアニメや少年漫画誌では表現が困難と思われる、人が刀で串刺しにされたり、大量の血が飛び散るといった凄惨なシーンも目立つ(DVDでは、最初に「過激なシーンが含まれる」と出てくる)。第1幕 - 第4幕と、追加カットを収録した特別版は、アメリカの年間DVD売上チャートで7位を獲得するという快挙を成し遂げた。
ネタバレ

大滝政人 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

いまさらですが

先に出た無印版と後に出た特別版があります。

無印の方はDVD4枚のバラ売り(OVA1~4話)と、
画質を一部向上したBD1枚(OVA全話入り)があります。

特別版はDVD1枚で全話をつなげたものですが、
再編集され変更点も多く見られます。

内容的には、どちらを観ても問題ないですが、
どちらを良く感じるかは人によって変わるでしょう。

本作の魅力については他の人にお任せするとして、
それぞれの違いを簡単にあげてみます。

 無印版

音声や字幕の変更ができ、お得感がある。

しかし英語で観るのはオススメしない…
とにかく無駄に掛け声や悲鳴が入っていて、
そのタイミングも良いとは言いがたい。
なんせ斬られる前から「ぐわ~」みたいな悲鳴をあげたり、
「俺と同様の影の刺客」って奴とのバトルでは、
「ハイッ!」とか変な声を聞かせてくれます。
それから剣心と沖田の声が気になってしまった。

 特別版

まず限定発売なのでレンタル店には置いてないかな?
中古で買うしかないかと。

パッケージにはビスタサイズなんて書いてあるが、
元の4:3の動画の上下を削ってしまっています。
しかしDVDの無印版よりゴミ等が目立ちません。

終盤には25秒ほどの追加シーンがあり、
メイキング映像も収録されているので、
ファンの人は無印版と特別版、
どちらもゲットする事をオススメします。

特別版について、ここから先はネタバレとしますが、
気づいた変更点を全て言う訳にもいかないので、
私的に、どちらのバージョンでもよい場面は除外します。

{netabare}
所司代御一行を斬るシーンでBGMなし。
犬や虫の鳴き声等が追加され、
斬られる音等も生々しい音に変更される。
私は音楽も好きなので無印版の方が良いです。

剣心がスカウトされる前に木を斬る時に、
画面の回転が速く…と言いますか強弱がある。
私的には無印版の方が自然で良いかな。

巴さんとの出会いの時のBGM変更。
細かく言うと、その前のバトルから。
私はサントラも持っているが、
何でこの曲の、その部分を流すんだ?
って感じでした。
問答無用で無印版の方が良いですね。

2Fで寝てる剣心に巴さんが襟巻きを掛ける前に、
襟巻きを取りに行っていた事が分かるが、
無印版では映像的に分かりにくい。
ここは特別版の方が良いかな。

人斬り抜刀斎として最初の殺しをした時、
狛犬が映っている時間が長い。
無印版では、さっさと流れてしまう。
私的には狛犬を、じっくり見たかった(笑)ので、
ここも特別版の方が良いですね。
神社で人殺しデビューした、
罰当たり者って感じが強くなります。
とは言え狛犬が映る前後にも神社の物が映るので、
気合の狛犬を見せたかったのかなって感じです。

巴さんごと斬った後に剣心が叫ばない。
ここは所司代御一行を斬る時と同じで、
昔から賛否両論でしょう。
私は無印版の方が好きですけど。
普段、剣心は物静かなので、
たまには叫び声とか聞きたいのです。

終盤に追加シーンの有り。
これも昔から言われているが、
シーンを追加したせいで肝心のシーンの時、BGMが…。
当然、無印版の方が良いです。

最後のスタッフロールで、
カメラ固定で実写風景が早送りで流れる。
これはちょっと真意を測りかねる。
どちらのバージョンが良いとかの話じゃない。

全体的に判断すると私は無印の方が好きですね。
特別版の方が良いかなと上記した内容は、
テンポとしては悪くなりますし。
…以上です。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4
ネタバレ

おふとん さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

映像とBGMの完璧な融合で魅せる、哀しい「業」の物語。

メジャータイトルのるろうに剣心とはいえ所詮はOVA・・・・

原作・アニメ本編を観たことがある人でもファン以外はOVAまで手を伸ばす人は少なかったり、
逆に原作・アニメ本編未鑑賞の人は本編飛ばしていきなりOVAは観ないだろうし、
発売から14年経って、本編もとっくに終わり、これから観ようという人は更に少なく・・・

そんなこんなで凄く損してる感があるのが本作品。文句なしの名作なんですよコレ(個人の感想です)

私個人で言えば、レンタルビデオ屋でパッケージの絵に惹かれただけの理由で本作を観て以来13年、
未だに原作コミックスもアニメ本編も未鑑賞。今後も観る予定なし。
当時、中学生のなけなしの小遣いで買ったのが、原作コミックスではなく本作のサントラCD・・・
それぐらい、「るろうに剣心」ではなく「本作品そのもの」に魅せられました。

もちろん原作を知らなくても全く問題なし、OVA4話で綺麗に完結しています。
タイトルを、 『人斬りと迷い猫』 とでも改題して、小さく隅の方に「るろうに剣心追憶編」と、
カッコ書きで入れる感じで丁度いいぐらいですよ(個人の見解です)

本作を強く印象付けているのは、内容もさることながら何といっても映像とBGMのシンクロですね。
BGMの種類はそれほど多くなく、メインBGMをアレンジして使い廻している事が多いのですが、
このメインBGMが凄くいい。鑑賞後しばらくは耳・・というより心に焼き付いて離れないですよ、本当に。
主人公とヒロインの出逢いから恋の結末までを、つまりはこの物語そのものを曲で表現するなら
これ以外にありえないと思える程のハマリ曲で、本作の名場面を見事に彩ってくれています。

{netabare} (1話中盤:剣心が人を斬ったあと昔を回想するシーン 1話ラスト:剣心と巴の出逢いのシーン
2話:新撰組による池田屋討ち入りシーン 3話:剣心と巴絡みのシーン全て 4話:スタッフロール~
~巴の幻影が後ろから剣心を抱きしめるシーン~ラストまで・・・BGMとのシンクロ率は異常です){/netabare}

今まで観てきたアニメ・映画・ドラマの中でも映像とBGMの融合という点で、
本作に匹敵するのは、ハリウッド映画「Glory」ぐらいですかね、あくまで個人的には。


誰もが安心して暮らせる新時代を創りたいと願った人斬りの「男の業」と、
ただ愛する人の幸せを守りたいと思った若い侍の「男の業」が交差したとき、
やがては自らも「女の業」に飲み込まれてゆく1人の女性に訪れた悲劇と愛憎の物語。
QVA4話・120分で末永く心に残る名作ですので、騙されたと思って1度は観て頂きたい作品です。



【要注意事項】

本作品を観るにあたり要注意なのが、1~4話を繋げて少しだけ新カットを加えた「特別版」の存在。

これは修正点はほんのわずかなのですが全然ダメです、はっきりと観ないでくださいと言いたい。
キモになるBGMと映像のシンクロ率が大幅に低下していて、特に本作を代表する名場面である、
ヒロインと主人公が出逢うシーンとラストのスタッフロールシーンが台無しになっています。
「通常版」を観ましょう。

BGMぐらいで大袈裟な、大事なのは内容だろ常識的に考えて、本当の名作なら特にな!
と言われる方もいるかと思いますが、「劇場版ガンダムⅢ」のリマスター版を観てがっかりされた方なら、
この気持ち、ご理解頂けるのではないでしょうか。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 15

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

これぞ名番外編

言わずと知れた、少年ジャンプの人気漫画原作。
明治剣客浪漫譚と銘打たれた、痛快剣術アクションバトルです。
ゴールデンタイムのTVアニメとしても人気を博したのは1990年代のこと。
この追憶編はそんなTVシリーズが終了したあと、OVAとして作成されたものですが、同じ世界観でも全く違った超シリアスな内容です。
本編でも度々触れられている剣心の過去のお話。
明治維新の乱世のなか、暗殺者「人斬り抜刀斎」がいかにして流浪人となったかのエピソードです。

もうすでに懐かしのアニメになってしまった「るろうに剣心」。ですが、近年実写映画化されこれが結構良い出来。
”るろ剣”に再度注目が集まっている今、ちょっとレビューを書いてみようかと思った次第です(^_^)


この追憶編、痛快バトルのるろ剣のなかにあって明らかに異質ではありますが、れっきとした原作準拠。
ジャンプらしいバトル展開の本編も好きでしたが、連載当時にこれを読んだときはなかなか衝撃的で、忘れられないお話となりました。
綺麗事を言って不殺を貫く剣心ですが、それに至るまでの過去。
後付けの設定なんでしょうが、この物語に蔓延している、時代に翻弄された若者達の哀しみがなんともいえず人物に深みを与えていて、原作で一番印象深くて好きなエピソードです。

作品全体の雰囲気は暗く、そして終始重苦しい。
登場しているキャラクターは、確かにあの剣心なのですが全くの別人と思って差し支えないぐらい。
トボけた「ござる」口調もなければ、「おろ~」ってボケることもなく、作品からコメディ要素は一切排除されています。
絵柄も少し頭身を高くして濃くなっています。
戦うシーンもありますが、チャンバラアクションや必殺剣術を振るうバトルではなく、あくまで殺陣。人を斬り殺すための表現で、もちろん大量の流血沙汰となるもので爽快さはゼロ。凄惨なだけです。

お話の内容は暗殺者として虚しく殺伐とした日々を送っていた剣心が、幕府側の追及を逃れるために潜伏生活をしていく過程を描いたもので、とても切なく、もどかしい物語。
顛末を語るネタバレも野暮なので多くは書きませんが、人斬りでありながら誰よりも優しい男が、「抜刀斎」から「剣心」になっていったバックボーンを見事に表現したドラマです。

私個人は、暗い物語や哀しい話は好きではないのですが、これは別格。
この雰囲気、この進行、この演出、この結末。こうでなくっちゃいけないと思っていたそのまんまを、ちゃんとわかってアニメにしてある秀作。
番外編的な扱いですが、TV本編を引きずることなく、良い意味で割り切りができているのが素晴らしい。


1本の短編時代劇として視聴もできますが、やはり、本来のるろ剣を知ったうえでご覧になれば、より一層そのギャップが楽しめる一作。
実写映画で、初めてるろうに剣心に触れた方にもオススメです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 27

72.8 7 時代劇アニメランキング7位
薄桜鬼 碧血録[へっけつろく] 第2期(TVアニメ動画)

2010年秋アニメ
★★★★☆ 4.0 (556)
2902人が棚に入れました
幕末、文久三年から物語は始まる。主人公・雪村千鶴は江戸育ちの蘭学医の娘。父・綱道は京で仕事をしており離れて生活をしていた。ある日、父との連絡が取れなくなり心配になった千鶴は、男装をして京の町を訪れる。そこで千鶴はある衝撃的な場面に遭遇し、新選組と出会い、父の行方を共に捜すこととなる。新選組隊士達の間で起こる出来事、自身の出生、交わる新撰組の隠された秘密。幕末を駆け抜ける男達の生きるための闘いが繰り広げられる。

★mana★ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

美青年軍団「新選組」~旅立ちと別れ・・そして終焉~

~壱・前置き~
始めに言わせてもらうと、1期は新選組の「栄光」、2期の碧血録は「退廃」といった感じで涙無しでは観られませんでした。
皆様のレビューを拝見させてもらいましたが、「恋愛色」が強くなって萎えた方も多いみたいですね。
でもそればっかりは仕方ないですよ、原点に帰ってみて!
しつこいですが、これはあくまで【乙女ゲーム目線の新選組】です\_(*・ω・)ハイ、ココチューモク!!
ガチの 新選組が観たい方は違う作品を観た方がいいと思います。
なので、と言うのもおかしいかもしれませんが、「乙女の私」は見事にハマっちゃいましたねヾ(*´∀`)ノ
歴史モノは堅苦しくて、ちょっとぉ・・という乙女にも全然観やすい作品だと思います♫
はい、もちろん1期に引き続き連続2周視聴です!(ちなみに1期は12話、碧血録は全10話ですよ)
そして、ずっと泣いてました。
2周目でも号泣してました、MADとか観て号泣してました。゚(PД`q*)゚。 ww
こんなに泣いた作品久しぶりですねー、あ〇花以来ですかねぇ?碧血録は涙無しでは観られませんよ!

~弐・物語~
ストーリーは1期に引き続き史実を忠実に。
鳥羽伏見の戦い後~五稜郭の戦い(らへん)まで描かれてます。
そして、今更ながらですが土方を中心にした「新選組」を描いた事はこういう事だったのかと思いしらされました、まじで今更ですが(。・`Д・´)
近藤中心だったら流山で終了しちゃいますもんね(確か大河ドラマがそうだった)
そこにうまい事千鶴を絡めて恋愛モノで、感動モノにしていったなぁーと思います。
あたかも、歴史上に「雪村千鶴」という人物が居たかのようでしたよ(実際居たら大変なことになりますがね、色々と)
さらーっと調べてみましたが、本当歴史と色々一致するんですよね。すごい細かい言動とか、設定とか。1期にも同じ事が言えますが。
wikiとか読んでると「うは(゚∀゚*)あそこのシーン!」とか興奮しちゃいますw

~参・登場人物とか、声とか、manaの暴走とか~
で、タイトルから読み取ってもらえると思いますが
みなさん、旅立たれます、色々な意味で。
とりあえず、隊士の生き様が凄まじく格好良かった!(顔じゃないよ?まぁ、顔も好きですがw)
声ですが、みなさん30代後半以降の方を起用されてます。
また若手とは違う雰囲気で演技の素晴らしさが際立ってました!

史実通り労咳を患っていた、沖田。碧血録になると寝込む事が多く、出番が極端に減りますが、宿場町を1人で守る そーじはとんでもなく格好良かった!やばいわぁ、仁王様!惚れるわぁ、白髪萌えるわぁ (*´∀`*) w
声は、森久保祥太郎さん。うーん、今まで何気によく聞いた声だったけど、その中でも一番素敵に演じられてました!(NARUTOのシカマルも好きですが)そーじの意地悪な感じがよく出てました♫

こちらは微妙に史実通り?
新選組を離隊し、永倉と共にするのかと思いきや、原田は江戸に残りライバル?不知火と共にとある計画を鎮圧。左之さんは最後まで人を思いやれて、優しくて、素敵過ぎやろ(*´ω`*) すげー包容力を感じた!やばいっ!惚れたっw
声は、遊佐浩二さん!遊佐さんのキャラは好きになる事多いんですよ(*´ω`*)大人の男で、優しい左之さんが遊佐さんなんてなんてmana得ww

こちらは史実通り、会津戦争中勝てる戦ではないと判断し、大鳥圭介と共に仙台に渡る新選組でしたが、会津に残った斎藤。
約束を守り、誠の旗の元 刀を振りかざす斎藤さん、やばいわぁ、男やわぁ(●´ω`●)ニマァ
声は、鳥海浩輔さん。冷静沈着で物静かな斎藤さんにぴったりでした!
鳥海さんが決めた事らしいですが「何故(なにゆえ)」と「副長」しばりで斎藤さんらしさを表現されたそうです。

こちらは史実とは違い、薄桜鬼独自の話。山南と藤堂。
山南さんはよく分からん人やったな。史実通りだったら、脱走して切腹だったけど薄桜鬼の山南さんは色々やらかしたけど、結局最後も頭脳派で良い人やった(/∀\*))キャハ♪"
声は飛田展男さん。山南さんの謎な感じ(いつも何か含みのあるしゃべり方)+落ちついた感じがよく出てました!

藤堂は、史実通りだったら油小路事件で切られてましたが、
薄桜鬼のへーすけは、愛嬌あってやんちゃでちっちゃくて一見manaの好きなタイプやったなw最後まで、何者にも臆さず一番に敵に立ち向かい、笑顔をたやさんへーすけは可愛・・
否、格好良かった(*ゝω・)b
声は吉野裕行さん。いつも明るくて、元気なへーすけにぴったりな子供っぽい声でしたねっ♫拗ねたりする所が特に良かったっす!w

最後、土方。もう何も言えねぇw
「土方ルート」で描かれた作品だけあって、土方さんが素敵過ぎました!
新選組という、とてつもない組織を背負いながら最後まで誠の信念を貫き通していた土方さん。鬼の副長でしたが、優しさも持ち合わせて、結構史実とも重なる部分が多かったのではないでしょうか。
声は三木眞一郎さん。もぉね、この方本当演技うまいっすよね!怒鳴ったり、叫んだりする所がすさまじく威力がありました。土方さんは三木さんにしか出来ないですよ( `・∀・´)b

忘れてはいけない、千鶴。
実際居た人物ではありませんが、本当に強くて、芯が通ってて、一途で。だけど少し抜けてたりして。そして、恋する千鶴は、めっちゃ可愛いかったですよ(*´ω`*)
声は桑島法子さん。千鶴のほわーんとした雰囲気とかがよく出てました。とにかく可愛いかったんです♫

~肆・音楽~
またまたOP・EDが素晴らしく良い!はい、今回も飛ばさず、むしろ今も1期の曲と共にリピートしまくりです♫
OPは、疾走感があるけど、和テイストで薄桜鬼の世界感に合った曲です!
歌い手は、1期に引き続き「吉岡亜衣加さん」この方の歌い方もまた和テイスト♪
EDですがね、こいつが厄介なんですよ!
まぁ、私の涙は半分EDに持ってかれたってのが真実です(´;ω;`)
こちらも1期に引き続き「maoさん」・・え?ドラえもんOPの人だと!ちゃちゃ入れんじゃねぇよww色々と台無しじゃねぇか!っと、とある情報筋からのおふざけは\(・д\)(/д・)/オイトイテ

私が思うに1期のEDは碧血録のEDだった方が良かったんじゃないかなって思いました。歌詞がまるで碧血録の最終回のようで・・脳内変換して観てたら、もう嗚咽モノでしたよ。ゴミ箱に大量のティッシュの山でしたΣ(゚Д゚)
かと言って碧血録のEDも最高に泣かせますから、是非ティッシュは箱ごと用意しましょうね!

~伍・最後に~
今回、和装から洋装にフルモデルチェンジです(*´∀`)
いやぁ、洋装いいっす!髪の毛とか切っちゃうし、美青年に更に磨きがかかりま・・Σ(゚Д゚)
って、ちゃうちゃう(ヾノ・∀・`)新選組と言ったら、浅葱色の羽織やろ!!
う~ん、難しい選択・・・・・・

えっと、切実にすいません、書きたい事が多過ぎて無駄に長くなりました。
が、当初抱いていたイメージはかなりの勢いで覆された事は確かです。
それは私が女子だからかは分かりませんがね。

夏から始まる「黎明録-れいめいろく-」ですが、どうも主人公が変わる模様。しかも男。
まぁ、碧血録で色々と完結しちゃったんでまた新しい世界観になる事でしょう!

夏楽しみ(・∀・)ニヤニヤ・・・・ 

H24.6.4

投稿 : 2024/05/04
♥ : 17
ネタバレ

ありっさ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

言うほどおもしろいかな?

レビューとかを見ていて、なんだかすごく好評なので見てみましたが、
感想は、かっこいい男性たちが沢山出て来て戦いまくり、
強くないのにやたらと前に出てくるヒロインが危なくなると、
守られまくりの萌え?シチュエーションが多いアニメかなと思いました。
新撰組の話をベースにファンタジー的要素を含ませたフィクションだとは
分かっているのですが、歴史が好きで、新撰組の本を持っている私にとっては
キャラクターがあまりにも元より美化されすぎていて、逆に笑えました。
ヒロインに関してはネタバレでも書いていますが、うじうじ考える割に、最終的には恋愛がからめば他なんて関係ない的な路線なので、出てくる男性キャラが特に好きというわけではなくてもイラっとくるかもしれません。女性キャラはヒロイン+2人くらいしか出てこず、カラミも少ないので、逆にそれが話をつまらなくさせているかなと思います。
全体的な設定に関しては、発想は悪くないものの、全体的に浅い、、とって付けたような感じがします。もう少し掘り下げるべきだったと思います。

{netabare}
内容に関してはヒロインが鬼っていうところまでは悪くなかったけれど、
鬼である必然性が薄く、鬼の存在感も結局”羅刹”止まり。
鬼は何なのか、どんな掟やポリシーがあるのかなどが全然わかりません。
それに加え、ヒロインがひどい。
簡単に実の兄を見捨て見殺しにする、ずっと父を探していたはずなのに、いざ父の事情を知ると「そんなことは間違っている、私は新撰組にいる」という勝手な持論を展開し、父が殺されそうなシーンでは「お父さんは下がっていて」と刀も持たずに敵の前にたち、切り掛かって来た敵を打つ訳でもなく逆にお父さんにかばわれる(お父さんは死亡)、あまりにもお粗末なヒロインで感情移入もできず、一体何がしたいのかと。
まあ、「恋は盲目、恋に落ちたら父だろうと実の兄がどうなろうと知ったこっちゃないわ!」とここまで振り切ってくれれば逆にスカッとするのですが、変に良いちゃんでもやもやーっとした気持ちを拭いきれませんでした。
最終回に近づくに連れて、土方とヒロインがラブラブになってきますが展開が早くて、急にラブラブし始めた感が否めませんでした。
もうちょっと前から予兆みたいなものを描いてほしかったな。

あと土方の最後に関しては、泣かれた方も多いようなのですが、
新撰組を任されて最後武士として新撰組局長として果てる!とかではなく、
因縁のあった鬼と戦い、仲間が待っている戦場そっちのけで死ぬので、
「オイ!!お前の新撰組への想いはどこいった!ってかそこで死ぬのかよ。お前守って死んでった仲間はどうするんだよ、、」と突っ込まずにはいられません。
そしてそこでただ涙を流すヒロイン(ただ土方と鬼の戦闘を見ていただけ)。
こっちは、違う意味で泣きたくなります。
せめて函館の五稜郭で旧幕府軍が敗退した後でやってほしかったな。
あそこで鬼と命がけで戦う理由がまず「???」状態なので。
こんなので、死ぬんだったら近藤局長の最後をもうちょっとしっかりやった方がよかったのではと思いましたが、、まあ萌えアニメだからね、しょうがない、、うん、、とどうにか自分を納得させました。
{/netabare}

色々書きましたが、言うほどおもしろいアニメだとは思いませんでした。
何故こんなに評価が高いのか、理解できません。
特に内容自体は非常に薄く(歴史史実にかなり助けられている)、
戦闘シーンも迫力があるわけでもなく、
ただ単にヒロインがイケメンばかりの新撰組守られて、一緒に激動の時代を歩んで行くという話なだけなので、イケメンのお気に入りのキャラがいるから!ヒロインが好きだから!とかの理由でアニメが見れる人以外は、おすすめはしないですね。
もっとも新撰組のことを全く知らなければ、その世界に浸れるかもしれませんが。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

福島の桃は変わらず美味い

ゲーム原作 2010年の作品


…と1期と変わらず1クール。3か月置いての本編ですから今でいう分割2クールみたいなもん。この後3期4期と続いており各々2012年2016年とやや間を置いての放送だった模様。

Youtubeの期間限定にそのままついていってる感じですが、そもそもOVA発売記念みたいですね。
乙女ゲー原作なのに男も楽しめるイケメンわんさかアニメの第2期です。ゲームのタイトルよく見たら

 薄桜鬼〜新選組奇譚〜

サブタイトルにあるように奇譚なんですよ奇譚。今更ですけど…
さんざん俺TUEEEしてた鬼さんが薩長側なもんですから、その鬼さんとはどうしても敵対せざるを得ない新選組の隊士たち。背後に列強がいてさらに人外さんもつかれた日には幕府軍にとって無理ゲーもいいところなわけでございまして、それでも誠を貫く新選組さんに震える本作。
京都でのいざこざが1期でしたら、いよいよ宮さまが新政府軍につき名実とも賊軍となった旧幕府軍の敗走が2期では描かれます。
ほら鳥羽伏見の戦いから始まる戊辰戦争的なやつ。歴史上薩長(鹿児島と山口)イメージ強めな新政府軍ですけど、会津攻めは土佐藩も出張ってきてましたね。土佐藩士板垣退助が攻め入ってきてましたもん。

歴史で言うなら新選組案件の終着点って{netabare}五稜郭{/netabare}になりますよね。きちんとキリのいいところで2期は終了してました。
戊辰戦争前後の新選組ですから主要キャストがバッタバッタと斃れていくのは既定路線です。それが安っぽくなってなければよい。及第点でした。

そしてここで中締めです。キリのいいところまでやった手前、今後の3期4期へ続く場合のイメージがわきません。北海道に留まり爺さんになるまでアイヌの金塊探しでもするつもりでしょうか。

中締めとしては丁度よく一区切りとなる2期でした。
アフターは気になるは気になるんですけど、前のめりになるほどの代物ではないので悩みます。



※閑話休題

■愛しき日々

会津ががっつり敗れたのがとどめとなり奥州諸藩も白旗をあげた経緯もあって、ひそかに「会津よゴメン」と思わなくもない旧仙台(伊達)藩出身の私。
ついでにうちら東北が賊軍呼ばわりされるのも少し気に障るのよね。禁門の変なんぞ、御所(皇居@京都)に発砲して狼藉働いたのは薩長じゃねーの?と不敬を無問題にしていることに違和感を覚えます。
さておき、体を張って“誠”を示した会津は誇り高き民であり末裔の福島県民にもきっと受け継がれていることと思われ敬意を払いたい方々です。よって、、、がんばれ!福島!

時節柄(2021年夏)、福島が注目されてる国際的なイベントやってますが今度は討ち死にとならないように全面支援したい心持ちだったりします。
有ること無いこと攻撃してくるわかりやすい敵国もあれば、「あなたのため」と言って平気で刺してくる国内一定層の存在も頭痛いところ。150年経っても内憂外患の構図は変わらず。

そんな150年くらいの年月なら人外さんぴんぴんしてるのできっと「こいつら変わんねーな」と往時を思いだして呆れてるかもしれません。
ただし今度の会津は討ち死にしなくてもよさそうですけどね。「桃うまい」と言ってくれたソフトボールの監督さん(米)サンキューです。※2020東京五輪ネタ

{netabare}桜と桃だからって、意見の違う方々に『人間失格』と言うつもりはないのであしからず…{/netabare}



視聴時期:2021年7月 期間限定配信

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2021.08.01 初稿
2021.11.03 タイトル修正

投稿 : 2024/05/04
♥ : 14

79.3 8 時代劇アニメランキング8位
多田くんは恋をしない(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (618)
2734人が棚に入れました
カメラを手に、満開の桜の写真を撮りにきていた光良は、異国から日本にやってきたばかりだという少女テレサに出会う。日本に着いて早々に、連れとはぐれてしまい、迷子になっていた彼女を助けることになった光良は、祖父が営んでいる多田珈琲店へとテレサを連れていくのだが…。まだ“恋”を知らない少年と少女を中心に繰り広げられるドタバタラブコメディーが幕を開ける。

声優・キャラクター
中村悠一、石見舞菜香、宮野真守、下地紫野、梅原裕一郎、石上静香、下野紘、水瀬いのり、櫻井孝宏、大塚明夫
ネタバレ

雀犬 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

多田くんは劣化少女漫画

2018年春。大ヒットした「月刊少女野崎君」のスタッフを再結集して制作されたオリジナルアニメ。笑って泣けるドタバタ青春ラブコメディー・・・(自称)である。

来 ま し た 今 期 の 酷 評 枠。

久し振りに2点台をつけてしまうくらい出来が悪かった。本当に一切褒めていないので、このアニメが好きな方は以下のレビューを読まずにスルーすることを勧める。評価できるのはオーイシマサヨシのOP曲くらいなのだから仕方ない。

また、タグ内はネタバレに配慮していませんので、未視聴の方には「面白いラブコメは他にいくらでもあるから他の作品にしておいた方がいいですよ」とだけ言っておきます。

☆☆ 多田くんはギャグがつまらない ☆☆
{netabare}
見てすぐ感じるのはギャグのつまらなさだ。ギャグの面白い・面白くないは好みの要素が強いとはいえ、ここまで外しているとつまらない理由を素人が簡単に指摘できてしまう。本作は伊集院の自撮りナルシスキャラだとか、テレサの時代劇かぶれだとかギャグが各人物の持ちネタで完結してしまっていて、掛け合いの中で笑いを生み出せていない。キャラ同士の会話が面白くないので、画面の中では楽しそうにしていても見ている方はまるで盛り上がらない。伊集院のハイテンションキャラが五月蠅いと散々言われたのは誰も彼に適切な突っ込みを入れないので、集団の中で浮いてしまっているからだ。

そもそも持ちネタも面白いとはいえない。「戦慄のニャンコビッグ!」をみたいなしょーもないネタを毎週毎週見せられてもうんざりする。まるで売れないピン芸人を集めたバラエティー番組にように寒々とした作風が多田恋の特徴といえる。

野崎君は少女漫画脳がつくる可笑しさを実際の漫画のコマで見せる手間ひまかけたネタがウリだったが、多田くんには核となるネタがない。あるのは大して面白くないギャグの天丼だけ。第2話では校庭や廊下をドタバタと走り回って「これが本当のドタバタコメディーだ!」という斬新なギャグを披露するが、死ぬほどつまらないしカメラ持って走り回ったら危ないだろという真面目な感想しか持てない。これでは「素直に野崎君2期やっとけば良かったのに」と言われてもやむなしである。
{/netabare}

☆☆ 多田くんは設定を活かせていない ☆☆
{netabare}
本作にはキャラの設定をまるで活かせていないという特徴がある。それも設定が活かせていないからキャラに魅力がないというだけでなく、ストーリー展開に支障をきたすという二重苦になっている。例をあげていこう。

まずはヒロインのテレサ。彼女はヨーロッパのどこかにある国、ラルセンブルクの王の一人娘であり、ゆくゆくは王位を継承し王女として生きていく定めである。子供の頃見たレインボー将軍という時代劇の絵本を見たことがきっかけで憧れを持ち日本に留学する。時代劇かぶれという設定の古臭さもどうかと思うが、それよりも王女であることを土壇場まで隠していることが問題だ。視聴者にはオープンでありながら、親しくしている人たちには明かさない。多田くんだけが、日本にいるうちにテレサが王族だと気付けば特別な関係性を築けたのではないか。旅先で発覚しショックを受けても今更感が半端ないし、多田くんの叔父さんは知っているならもっと早く教えてやれよ、と思う。そして彼らに礼の一言も言わず突然去っていく。その理由も極めて個人的な感情の問題だ。そのくせ多田とラルセンブルクで再会できたとき、「あの素晴らしい経験のおかげで私はとても成長することができました」と言う。どの辺が成長できたのかさっぱり分からない。こんな不誠実なヒロインに好感を持てる人がどれだけいるだろう?これでは「多田くんの妹さえいればいい」と言われてもやむなしである。

次に多田くん。彼は決して悪い男ではない。クールなイケメンで優しくて人当りがよく、後輩からもお客様からも慕われている。祖父が経営する喫茶店で働く真面目な性格。カメラマンになりたいという将来の夢もある。現実では何の問題もない人物に思えるが、恋愛アニメの主人公としてはキャラが薄くて印象に残らないという致命的な欠陥がある。ハイスペック男子なのに影が薄い理由は前半の出番が少ないこともあるが、先ほど挙げたイケメン要素は、山下犬をはじめてとして他のキャラが彼を適当な言葉でヨイショするだけで見ていてまるで実感できないからである。要するに彼のパーソナリティではなくただの設定の羅列になってしまっている。

カメラマンを目指して頑張っている?具体的に何を?カメラ好きという設定は写真部を舞台にしているせいで全然特徴になっていない。プロを目指しているなら他の部員との違いを見せて欲しい。祖父の店を手伝っていて偉い?妹のゆいも店の手伝いをしているから普通に見えてしまう。第12話で床に落ちている大福を拾って落ちていない大福が載っている皿に戻すという最低の演出がある。庶民と王族の身分差を表現する意図があったのかもしれないが、銀座の由緒ある喫茶店で働いているという彼の設定とそこから生まれるイメージを殺したも同然で、僕には全く理解できない演出だった。どの設定も活かされず焦点が定まらないピンボケ写真のようなキャラ。それが多田くんである。

他のキャラも似たようなもので、伊集院はいい友人であることより騒々しさが悪目立ちして不快なキャラになっている。ピン先輩も喫茶店でグラビア雑誌を広げて読むような非常識さが目立った。唯一シャルルだけは気品と気さくさを兼ね備えた好男子であったが、それがライバルキャラでかつ一番不遇な扱いをされるのが悲しい。彼がテレサを愛しているという設定も最終回をハッピーエンドにしたいのであれば余計で、結末に納得いかない人を増やしてしまった。

総じて、キャラを展開ありきで動かしすぎて魅力を損ねるという本末転倒なことをしているように思う。
{/netabare}

☆☆ 多田くんには過程がない ☆☆
{netabare}
多くの方が指摘しているように、多田恋はストーリー構成に難がある。キャラ紹介が終わった後、第3話から第7話まで主役である多田・テレサを差し置いてサブキャラが中心のストーリーが展開される。第3話はなんとニャンコビッグ回。飼っている猫より存在感の無い主人公など前代未聞だろう。

主役の2人についてキャラがよく掴めないまま第8話以降、多田とテレサがいきなり急接近する。当然のように「なんで二人が恋に落ちたのか分からない」という声が出てくる。そして多田テレがお互いを意識し、恋煩いに陥るようになってもその疑問は解消されず、全く感情移入できないという恋愛物では最悪の事態になる。

これに対して「恋愛なんてそんなものだろ、理由は後付けで気付いたら好きになっているものだ」という反論もある。確かに年頃の男女が毎日顔を合わせれば恋に落ちるのは自然な流れなのだが…現実ではそれで良くても恋愛物のフィクションとしては間違いなく駄目だと言い切れる。

アニメのキャラなんてものは最初は見ている人と完全な赤の他人である。画面の中で動く絵でしかない。それが毎週アニメを見て物語の中でキャラの性格や考え方を理解していくうちに一体感が生まれ、感情移入できるようになるものだ。ところが本作は「こりゃ好きになるよ」と思えるようなエピソードが一つもないまま何やらいいムードになり、壮大な音楽が流れ始め、作り物感満載の恋に落ちる演出を見せられる。一応、直前に気の利いた風の台詞を言う場面があるのだがここに至るまでの印象がとにかく薄いため視聴者の心には全く響かないだろう。

というか、ここのスタッフは自分達で作り上げたキャラを視聴者に魅力的な人物だと思ってもらいたくないのだろうか?普通の監督や脚本家はオリジナル作品を作らせてもらえる機会なんて1回あるかないか。恋愛物はクリエイターなら誰もが一度は挑戦してみたいと思うであろうスタンダードなテーマである。それこそ本当に好きな人が出来たときのように、あの手この手をを使って、相手(視聴者)に自分(のアニメのキャラ)を好きになってもらおうとアピールするものではないのか?

キャラデザと声優の配役だけで気に入ってくれる方ももちろんいるだろうが、それだけで勝負するのは「下手な鉄砲数打ちゃ当たる!駄目なら次!」というナンパ師のようなノリでアタックするのと同じだ。そんな軽い気持ちで作った恋愛物など面白いはずがない。恋愛物は過程が大事というが、それを反面教師として実感できる。これでは"クソ脚本"とこき下ろされてもやむなしである。
{/netabare}

☆☆ 多田くんは劣化少女漫画でしかない ☆☆
{netabare}
多田恋は一見女の子向けで少女漫画風のアニメに見えるが、似て非なるものである。少女漫画にあって多田恋にないもの。それは「頑張るあなたを応援する」という精神だ。少女漫画のヒロインはどこにでもいる普通の子でありながら、恋に・・・勉強に・・・スポーツに・・・吹奏楽に・・・カルタに・・・彼女たちは何に対しても一生懸命で、それが生まれ持った素質で勝るライバル達を跳ね返す魅力、そして主人公感を作っている。よくできた少女漫画の主人公は少年漫画のヒロイン以上に可愛く見えるものだ。

一方本作はどうだろうか?テレサは留学で日本に遊びに来ただけ。好きな人ができたらお世話になった人達に礼も言わずに逃げ帰る意気地なし。そして最終回、国をほっぽり出して感情の赴くままに日本に突然現れる姿には王族としての誇りや責任感などまるで感じられない。恵まれた環境に育ったヨーロッパの王女という設定だけでも馴染みにくいのに、努力もせずニコニコしていれば周りからチヤホヤされ、自分の我だけは突き通すテレサに女性視聴者が自分と重ね合わせて見るとは思えない。一般論として思春期の女の子は「特別になりたい」と思うものだが、最初から特別な人間は彼女たちの気持ちと相反し反感を買う存在なのだ。というか、少女漫画なら負け役ライバルのポジションだろこれ。キャラ設定の段階で誰も疑問に思わなかったのだろうか。

多田くんにしてもテレサとそう変わらない。彼のしたことは苦手な飛行機を我慢して乗り、後は友人に背中を押され、恋敵であるシャルルにお膳立てしてもらった上で告白しただけ。「ローマの休日」で新聞記者のジョーは富も地位も投げ捨ててアン王女への愛を体現してみせたが、多田恋はそれをライバル役のシャルルにやらせるという斬新な脚本を見せる。斬新すぎてシャルルだけでなく主人公らしい見せ場を与えられなかった多田くんにも同情してしまう。

このアニメは主人公2人を徹底的に甘やかす。画面内で目立った活躍をしてないにも関わらず「いい奴だ」「頑張っている」「可愛い」など皆して褒めちぎり、彼らの都合の良い方へ都合の良い方へ、周りの人間が忖度して事を運んでくれる。制作者は「最近の男は草食系男子だからww」「ゆとりだからww」などと今の世代に配慮したつもりなのだろうか。そんなの大きなお世話だと思うよ。最終話、レイチェルの「最後はハッピーエンドがいいわね」という台詞からのやっつけ仕事的なCパートの展開も「今の女の子は切ない恋愛物が苦手だし、これなら納得するでしょ」と現役のJCやJKを馬鹿にしているようにしか思えなかった。

多田恋は他のラブコメ作品や少女漫画を表面的になぞっているだけで、古き良き少女漫画の伝統が息づいていない。何より自分たちで作り出したキャラクターへの愛が希薄で、作り手の思いが見ていても伝わってこない。「仏作って魂入れず」とはまさにこのこと。貴重な女性向けオリジナル作品なのにこの出来では、今後女性向けはホモアニメに席巻されてしまうんじゃないかと余計な心配をしてしまう。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 36
ネタバレ

HmFDB75691 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

最終話&総評 『ローマの休日』が優れた映画だと再認識させたアニメ

タイトルだけではどんな話かわからないけど、ラブコメみたいなので見ると思う。


第1話 オチがあると思って見ていたら……
{netabare}
面白いけど、平凡だなあという印象。ラストにテレサについてオチがあるんだろうと思って見ていた。アレクが出てきたころに気づいた。

たぶん、テレサは王女様。

テレサの服装が『ローマの休日』の王女様とよく似ている。映画では記者がこっそり王女の写真を撮っていたし。そこからヒントを得て、カメラのシーンから始まったんだと思う。
テレサの秘密を知って、恋をしないってことなのか?
{/netabare}

第2話 サブキャラのほうが……
{netabare}
サブキャラのエピソードで2、3話は稼げそう。映画のようになるなら、多田がテレサに恋するんだろう。だけど、サブキャラのほうが恋している感じ。次回、二人が接近しないなら、違う展開を考えてしまう……。
{/netabare}

第3話 まさかのセガール猫
{netabare}
猫視点の時点で想像していたアニメとは違うんじゃないかと思った。
若手声優さんばかりのとこにセガールがいるアフレコ現場はすごいなあ。意外とキーパーソンならぬ、キーキャットになるかも。

テレサが恋する雰囲気になってきた。
多田がなんらかの理由で恋をしなくなって、テレサが「恋は素敵」とか言うのか? 将軍好きが恋愛を勧めるキャラになるとは思えないんだけど……。
{/netabare}

第4話 先延ばし
{netabare}
タイトルと内容がまだ一致しない。ちょっと遅すぎる気がする。秘密にするほどではないと思う。

アニメにおける秘密や謎は、先延ばしにすると視聴者が期待してしまう。その期待に応えるだけの結果にならず、撃沈したオリジナルアニメは多い。持論だが、秘密はキャラの間だけで、視聴者には明らかにしたほうがいい。

日向子=HINAは、アレクが気づかないほうが面白い。さらに、握手のときに杉本が気づき黙っている展開にすれば、今後この二人のキャラがどう行動するか楽しみになる。アレクに気づかせたのは、ラストシーンでテレサに「恋」について語らせるためだろう。
{/netabare}

第5話 このまま終わればタイトル通り?
{netabare}
ラストに出てきたのは、テレサのフィアンセかな。許嫁でテレサに恋愛感情はない。むしろ、アレクのほうがある。だけど、結婚しないとテレサの国にも影響が出るため、抜き差しならない状態。逃げるようにして日本にやってきて偶然会った多田に本気の恋をしてしまう……こんな感じかな。

次回はパーティーから抜け出して二人でいちゃいちゃする展開なんだろう。テレサが髪を切ったり、第1話で撮影した写真を別れるときに渡すとか、普通にありそう。

だけど、多田は恋する雰囲気がない。最終回まで恋しなければ、タイトル通りのアニメになる。
{/netabare}

第6話 留学では名作にならない
{netabare}
『ローマの休日』は短い期間の恋愛だから映画史に残ったのだ。その点をわからずにこのアニメは作られている。

映画では、パーティのあとびしょ濡れになった二人がキスして別れたと思う。だから、終盤でまた雨の日がありそう。キスシーンくらいはあるかな。

あと、将軍好きを秘密にしたほうが面白かった。
{/netabare}

第7話 オリジナリティがあってよかった
{netabare}
これまでと違ってオリジナリティがあって新鮮だった。いっそのこと、ゆいを主人公に変更したほうがいいかも。ファンも多そうだし。

多田とテレサはいい雰囲気になっている……。テレサは、まあいいとして、多田はいつ恋をしたんだって思う。考察すると面白いかも。
一日デートとかありそう。真実の口に該当する場所はどこだろ。まさか、銀座のライオン像か?
{/netabare}

第8話 さすがにラストまで同じにはしないだろう
{netabare}
テレサのバレリーナ断念は、オードリー・ヘプバーンからの拝借。たぶん、パクリを意図的に見せて、それを楽しんでもらう狙いなのだろう。

名作の力を借りているために、ラストも同じにしないと締まらない。さすがにそこまでやらないだろうし、同じように描いても映画以上のラストシーンにはならない。

テレサに『ローマの休日』のような体験をさせるのが目的だったとすれば、パクリがうまく働くと思う。最初の出会いは偶然だろうけど、多田の家の隣だったのは、何者かの作為を感じないでもない。

あと、アレクとは両想いかなって思ったりした。
{/netabare}

第9話 アニメにありそうなベタな展開
{netabare}
テレサは外国人なのだから、日本のアニメにありそうなベタな展開は似合わない。日本人には理解できない行動とかほしい。寝ている人にキスするのはそれっぽいけど、いまの日本ではセクハラで訴えられるぞ。

涙を流す切ないシーンはよかったけど、涙を流すほど恋をした場面がどこにあったのだろうか。恋とはそういうものかもしれないが、これはアニメなので、絶対恋をしたと視聴者に思わせるインパクトのあるシーンを描かないといけない。

あと、テレサの心理を表すように、音楽にも工夫をしてほしい。
{/netabare}

第10話 そこは青だろ
{netabare}
高い所が苦手とか、飛行機が苦手とか、前フリしすぎだろ。テレサを追って、飛行機に乗る以外の展開が思いつかない。

青いリボン、青いネックレス、青いスカート……テレサが青好きをアピールしているのに、緑を渡す鈍い多田。
青と交換するために、苦手な飛行機に乗り、テレサの国に行く。それを告白の代わりにすれば、いい終わり方だけど、『ローマの休日』と同じになってしまう。

「何色が好きですか」と質問されて、テレサが「虹色……青です」って答えるのかな。二人にしかわからない色があったらよかった。例えば、水色だったら雨をイメージできていい感じになった。
{/netabare}

【考察・予想】多田くんは告白をしない
{netabare}
青を身に着けていたのは、テレサ=青を印象付けるためだと思う。
多田は無意識のうちにテレサの好きな色を持っていたとも解釈できる?(それにしては扱いがぞんざいだけど)

好きな色の質問は出ると思う。だけど、テレサでなく多田に対してだろう。
戴冠式で青いドレスを着たテレサから「虹の色を一つ言ってみて」と言われて、多田が「青」と答える。遠回しの告白に気づいて、「虹の色は虹色だよ」と涙を流しながらテレサが笑ってエンディング。
言葉にせず、好きだと伝える展開にはなると思う。
{/netabare}

第11話 ムコ探しで再来日か?
{netabare}
第1話の冒頭で今回の話を少し入れて、第10話まで回想にすれば、多田が恋する印象が強まった。ちょっと唐突な感じもしたから。

注目したのは、多田の服の色。青は伏線だと思うんだけど、最終回までわからない。

ゆる~いアニメなので、結末もゆるい気がする。
予想はこんな感じ。

多田が告白(好きとは言わない)したあと、多田に感化されて、シャルルがアレクに告白。
前にも書いたけど、シャルルが好きなのはアレクだと思う。
テレサは女王にはなるけどシャルルとは婚約解消。ムコ探しのために再来日して、また隣に住む。

でも、『この恋を、一生忘れない』とは合わなくなるから、やっぱり別れる結末かなあ……。
{/netabare}

第12話 告白シーンは楽しみ
{netabare}
5分で済みそうな内容だった。12話完結にして、戴冠式か結婚式に多田がいきなり現れるほうが面白かった。
そもそも女王になるほどなのに、テレサの情報がまったく伝わらないのはネットの時代では違和感がある。

このままいけば、シリアスな結末になりそう。どういう告白(好きとは言わない)になるのか、楽しみではある。

テレサの服装が青だったのは、これだけアピールすれば、なにかあるとさすがに視聴者も気づくだろうという配慮か? ネットの感想を読む限りでは、気にする人はいないけど……。

手紙の内容は気になるけど、多田が帰国するまでわからない。まさか、告白せずに帰国する展開はないよな。ただ単に多田についてきただけではないんだろ。
{/netabare}

最終話&総評 『ローマの休日』が優れた映画だと再認識させたアニメ
{netabare}
アニメらしいハッピーエンドだったが、テレサを再来日させたら、『この恋を、一生忘れない』と合わない。

色々違いはあるが、『ローマの休日』の告白シーンを変えたにすぎない。映画のif、二人が「好き」と告白したら、というコンセプトで作られたんだと思う。そう考えると、面白い試みだと言える。ただし、映画のいい点を真似できていない。

・長い告白シーン
映画はひと言で告白になり、タイトルにも結びついている。このアニメもそれを狙ったのか、"恋"を出してきたが長くなってしまった。もっとシンプルに「テレサに恋した」でよかった。

・タイトルに"恋"は必要ない
恋愛ものは恋に注目させないほうがいい。『ローマの休日』を見習ってほしかった。


総評としては、日向子、ゆいのオリジナルストーリーはあったが、ネットでいいシーンと言われるのはたいてい映画からの引用だった。「いいアニメだったか?」と訊かれたら、「ローマの休日はいい映画だから」と返答するしかない。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 13
ネタバレ

TAMA さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

一度後悔した事は二度と繰り返さない様にすれば良いんじゃないかな?それが後悔した意味なのかも…。だから今回は…絶対に!

2018:8/31の感想。
{netabare}

多田くんは『恋をしない』って事ですね。
恋はしてない、多田くんは『愛した』のだ…とか、恋をしたと気付いた時には愛していた…とか、単純に(貴女以外に)恋をしない…とか色々自分の中で想像しながらこの作品を楽しみました。
ま、『恋』と『愛』は違いますしね。


原作・オリジナルアニメなので無し。
スピンオフ・未読。
ドラマCD・未拝聴。
ラジオ・9回まで拝聴。
アニメ・全話視聴。(全13話。30分アニメ)


ちょっと最初はラジオの話からさせて下さい。
…ラジオ1回目!悪ノリか!男子高校生が内輪でむっちゃ楽しんどるみたいやん!(笑)
特に宮野真守さん!貴方が居るとうるさ…面白い!
中村悠一さん、梅原裕一郎さんと楽しく…ん?後誰かもう一人居たな…誰だっけ?
ま、いっか。
…すみません、オチの下野です(笑)
あ、失礼。下野紘さんです。
とりあえずこの作品を観るもう一つのスパイスや舞台裏の話としてウェブラジオはオススメします。
個人的にオススメ回は1〜3回目。と、(公開録音の)8回目です。
動画サイトとかにもあるので気になる方は是非!
(ラジオは全9回…だが梅原さんが復活したら特別編ラジオをやるかも?という話があると言ってました。)


さて、感想を書きます。

ざっくり書くとラルセンブルクからやってきたお忍びの『テレサ』と『アレク』。日本に来た『テレサ』は『アレク』と逸れてしまってどうしようか迷ってた時に近くにあったお城が気になってフラフラとそちらに…
そこで風景写真などを撮っていた『多田光良』と出会う。写真を撮ってもらったり、雨に濡れてる所を助けてもらったり、引越し先の道に迷ってるとこを助けてもらったり…。
その後『多田光良』が通う学校に海外からの転校生として『テレサ』と『アレク』は通うようになり物語が始まる。
…かなり簡易版ですが。

物語の国の【ラルセンブルク】は現在の【ルクセンブルク】かな。多分。近くにベルギーやフランスとかあるヨーロッパ圏ですね。
…後さ、『れいん坊将軍』。色々理不尽だよね、アレ(笑)

話が逸れました。
他作品、『月○少女野崎くん』のスタッフが集結し作られた作品。私は観た後に知りました。キャッチコピーは『この恋を、一生忘れない』って聞いた時は「え?」とは思いました。だって題名とキャッチコピーがねぇ…。
(…もしや野崎くんが描いた原作かも!?って思ったり。ま、違うんだけど。)


設定は若干無理があるのは承知でしたが中々楽しめました。キャノンやパナソニック等の協力もあり、出てくるカメラもリアルをそのまま。
残念だったのは病気療養の為にCV『梅原裕一郎さん』が途中降板なされたこと。仕方ないですが。
(その後の【杉本一】は『杉田智和さん』に交代。)

内容は王道青春ラブコメですね。
サブキャラのエピソードもあり1クールでよく仕上がってるとは思いますが2クールでも良かったかな?と個人的には思いました。
ニャンコビッグがCV『小澤亜李さん』だけど心の声がCV『大塚明夫さん』だったのは思わずカッコ良さとギャップに笑わせて頂きました。
「8秒目が合えば〜…」って初めて知ったよ、ニャンコビッグ☆

全て面白い回ってのはほぼ不可能なのでこれで丁度良いと思います。ラジオ聴いた方はご存知かもしれませんが、声優さんのアドリブが本編に使われてます。特に宮野さん!
(例・サイフを忘れたシーンの「YOU〜!」の返しの「MEeee??」ってのとか、「へっクション!バロチクショイ!」のクシャミ後の口パク追加されたなど結構あります。)
ただ、宮野さんが演じた『伊集院』。

ぞ、続編がもし出来たらもしかするかもよ!だから頑張って!とても良いキャラなのに…宮野くんの「恋したい」のつぶやきは面白かった。


OPのオーイシマサヨシさんの曲も作品を盛り上げていて、EDを歌う『石見舞菜香さん』も非常に合ってました。凄くキーが高いと感じました。
EDの曲は『サンボマスターさん』のカバーだそうです。11話の『中村悠一さん』の挿入歌も『サンボマスターさん』の曲です。11話の回想+多田くんの心境にとてもピッタリだったと思います。


『多田光良』や『テレサ』の心境の変化や今まで気付かなかった事に気づいてしまった時の描写(8話!)、運動神経はあるのに命中率が悪い『多田光良』、自由奔放で明るく素直な娘の『テレサ』、この2人の恋愛模様を観るのも勿論楽しめたんですがもう一組お気に入りが居ます。
それは『多田ゆい』と『山下研太朗』です。
『ゆい』は『山下』を見てるけど『山下』は…
そして『山下』が言った言葉に『ゆい』の吐露した言葉が凄く切なくなりました。
しかも涙を見せまいとする『ゆい』のあの姿勢は胸を打たれました。
しかしもっと良かったのがその後の『ゆい』の行動ですね。なんか大人になったんだなと微笑ましくなりました。最終話の『ゆい』を観た時は余計にそう思います。
最終話だけを少し語るなら『テレサ』はすっごい行動を起こしたなと思います。相当な覚悟…でしょうね。


王道青春ラブコメがお好きな方には是非オススメしたい作品ですね。多少設定に無理があるところがありますがそこに目を潰れるなら多分大丈夫だと思います。作品自体が綺麗な作りなので学生さんとかにも大丈夫かと。ボーイミーツガール、って感じです。
逆に設定重視やラブコメ嫌いの方、恋愛はこんな綺麗なもんじゃねぇんだよ!って方にはオススメしません。特に設定重視の方には多分気になると思うので。


ラストにウェブラジオネタでも書きます。
ま、私の駄文よりラジオを聴いた方が楽しいと思いますが…読んでくれたら嬉しいです。

もうね、第1回が強力過ぎる!
メインMCがゲストに食われとる…というかどっちがメインMCだよ!ってツッコミたくなりました(笑)
下野くんが喋るとコーヒーを啜るノイズが…。
紹介する前にお菓子広げたり食べたり…本当、下野くん遊ばれてました!良いキャラだ!

ま、でも1番パンチが強かったのは公開録音の第8回。『多田くんは恋をしない』のイベントなのに『デュ○ララ』の『ごめんね、宮野くん(多田恋Ver)』を聴けるとは思わなかった。『中村悠一さん』も言ってたけど歌詞はすっごいクソでした(笑)
お金で解決て。
聖地巡礼の話も途中から『龍○如く』になっとるしカオスですね。
毎回ラジオではコーヒーと銀座にあるお店の軽食が出るんですが、この公開録音の時も出ました。
『千疋屋のフルーツサンド』!!
むっちゃ羨ましい…。
ラジオでは想像するしかないですが、その現場では宮野くんの『勝手にフードファイト』が開催されました。口にパンカスが付かない為に1口でって。
しかも番組締めるとこで残りを全部口に…
あれ?宮野くんって芸人さんだっけ?おかしいな、声優さんだと思ってたのに(笑)
『テレサ』役の『石見さん』、あの公開録音大変だったろうなぁ…。宮野くんがマネージャーになってた。
ここまで語っておいてなんだけどラジオで知れて面白かったのは、OPを歌う『オーイシマサヨシさん』が声優の『櫻井孝宏さん』に似ている…てか、「ほぼ櫻井さんだよね」って『中村悠一さん』が言ってました(笑)
後、声優『小澤亜李さん』の豪快な笑い姿を見たいが為に『宮野くん』がいろんな行動をして周りに2次災害を引き起こした事とか…
た、楽しい職場だな!



ここまでこの作品にハマるとは思いませんでした。10月のイベントに行けたら良いんだけど…行きたいなぁ。
…スピンオフでも良いから『伊集院は恋がしたい!(切実)』とかやってくれないかな。(このネタはラジオ第9回)

伏線や他キャラの事もあるので続きがあったら観たいなと、多田くんとテレサの綺麗なストーリーが観れたと、凄く贅沢な時間を過ごせました。

この長い文を読んで頂き、ありがとうございました。
{/netabare}

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2018:9/26更新
{netabare}

☆祝☆『杉本一』役、CV梅原さん復帰☆

ブルーレイやDVD等では録り直した『杉本一』が聴けるように!さらに2018:9/20には『多田くんは恋をしない』のラジオ特別版を放送!(動画サイト等にありますので気になる方はどうぞ)
そして2018:10/14のイベントにも参加されるようです。

スタッフさんが舞台となった『ラルセンブルク』の元となる『ルクセンブルク』の大使館にお呼ばれされたみたいです。(2018:9/21に)
そこまでおもてなしされたからには…2期か劇場版期待…したいなぁ。

ラジオでは戻って来た梅原さんと下野さんの軽快なやり取り、打ち上げの時の話等が聴けて作品の良さや演者の仲の良さが聴けてニヤニヤ出来ました。
この作品がお好きな方は楽しめると思います。

…イベントチケット…買えなかった…(泣)
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 9

63.8 9 時代劇アニメランキング9位
BRAVE10 [ブレイブテン](TVアニメ動画)

2012年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (479)
2597人が棚に入れました
時は戦国――関ヶ原の戦いが始まる約1年前のこと。信ずるべき道を見出せずに生きていた若き伊賀忍者・霧隠才蔵(キリガクレサイゾウ)は、出雲から逃げてきた巫女・伊佐那海(イサナミ)が刺客に襲われるところに出くわす。伊佐那海は徳川家康の手の襲撃者に出雲大社の全てを焼かれ、信州の真田幸村(サナダユキムラ)を頼ろうとしているところであった。一方、その真田幸村は、乱世の切り札となる10人の強者―「真田十勇士」(サナダジュウユウシ)を集めようとしていた。
続々と集結する猛者たちが繰り広げる戦いの中で、伊佐那海に
秘められた不思議な力が発動して・・・?!史上最高に美しい、華麗なる真田十勇士! この10人が歴史を変える力となる・・・!
ネタバレ

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

外見はいいけど中身がね、羊質虎皮とはこの事です(^▽^;)

■BRAVE10ってこんなアニメです (`・∀・´)!!
『真田十勇士』を題材にしたアニメなので知ってる人はわかりますね♪
おそらくストーリーは、真田幸村(信繁)に仕えた10人の勇士達が、大阪の役で宿敵徳川家康に挑んでいくという内容なのでしょうね♪
十勇士のメンバーの中で名前が変わっててわかり辛いのが、ヒロイン役の伊佐那海[isanami]ちゃんが三好伊三入道で、アナスタシアが穴山小介って事ですねw
他のメンバーはそのまんまの名前で登場するのでイメージしやすいかも知れませんね♪


■BRAVE10と出逢った日の日記 φ(・・*)ゞ
間違いなくこの作品は完走することでしょうw
えっ何故かって…モジ(((*´ε` *)(* ´З`*)))モジ
豪華声優陣ですしねぇー(● ̄▽ ̄●;)ゞキャラもカッコいいし♪
もちろん歴史物が好きって事もあるんですけどね!
女性キャラでは伊佐那海ちゃんもそーとー可愛いので、アナスタシアの登場までは伊佐那海ちゃん一人勝ちってところでしょうねw

キャラ毎に特殊な能力や武器などの演出も現代風にアレンジされていて戦闘シーンを盛り上げてくれそうな気がします♪
女性キャラを二人十勇士に設定してる事からも、彼女達がストーリーのアクセントになって行くのかなぁって印象も受けました!
現代アニメ風にアレンジされた『真田十勇士』をしっかり観せてもらいたいと思ってます(๑・`ω´・๑)


■総評
今風に洗練されたキャラデザと作風に、百戦錬磨の豪華声優陣の演技力でどんな『真田十勇士』が見られるのか結構期待していました。
そんな期待を見事に裏切ってくれましたね・・・( #` ¬´#) ノ コラ-!
『BRAVE10』を料理で例えるなら…c(゚^ ゚*;)ウーン…あっさり、さっぱり、うす味時短クッキングってところでしょうか(^▽^;)
どんなに良い食材を揃えても、どんなに高価な調味料をつかっても、出来上がりまでのプロセスが粗雑だと美味しい物ってできないんですよね。
とにかく雰囲気はあるけど言葉の重みもが無ければ、ストーリーに深みも感じられない内容でした(/∇≦\)アチャ-!

真田幸村が真田十勇士を集める過程のストーリーを描いているのですが、1クール12話の枠で収めようとしたことがそもそもの間違いだったと思うのです!
ちなみに、NHKで真田十勇士の人形劇なんて第435話もあったんですからね.....∑ヾ(;゚□゚)ノスゲーーー!!
オリジナリティあふれる面白みのある真田十勇士の物語を作ろうとするのであれば、真田と勇士一人ひとりの関係をもっと深く描くべきだったんじゃないのかなぁってねd(・・〃)?
鎌之助なんて、ただ才蔵にくっついてきて「これもなんかの縁だし」みたいな感じでしょ(^.^;
才蔵になんでそんなに固執しているのかもイマイチ不明だしねw
とにかくノリが軽いから、出会いがあれば誰でもいいの?って印象でした…
伊佐那海ちゃんの恋心の描き方も雑でしたね…
一目惚れにしてもねぇ…いきなりLOVE度MAXってのはちょっと面白みに欠けちゃうよぉ...アラアラ('-'*)ウフフ
挙げ句の果ては、ラストの戦闘シーンですね…
{netabare}
伊佐那海ちゃんの闇の力に半蔵が突っ込んで勝手に死んじゃったり…
瀕死状態の勇士達が闇の力のお陰?でいきなり復活したり…
{/netabare}
とにかくあっけない逆転劇に(゚O゚;エッ! エッ!(゚ρ゚;∑(・◇・*;)エェー!?でした!
個々の戦闘シーンの演出はスピード感があって良かったのにね♪

本作品はストーリーを楽しむというよりもプロローグ的なシナリオ構成なので、どうせならもっと凝縮してOVAで制作した方が良かったかも知れませんね。
それで真田十勇士が全員揃ってるところから、大阪の陣での活躍とかをTVアニメ化でスタートされればよかったのにって思います
原作の方はストーリーが続いているようなので、もし2期あるようなら人間模様をもっとしっかり描写して欲しいです(*・人・*) オ・ネ・ガ・イ♪


■おまけ
伊佐那海ちゃんのかんざし『奇魂(くしみたま)』についてちょっとメモφ(≧▽≦)モメモメ
神様って荒魂(あらみたま)と和魂(にきみたま)っていう2つの霊魂をもってるんだって♪
「神の祟」は荒魂を表していて、「神の加護」は和魂を表しているんです(・0・。)
和魂はさらに幸魂(さちみたま)と奇魂(くしみたま)2つに分けられてて、前者は人々に直接的な幸を与えていて、後者は奇跡的な幸を与えているんですって♪
ちなみに一霊四魂って言う心の構造を表す思想があって、人の心もこの「荒魂」「和魂」「幸魂」「奇魂」のバランスによって支配されているんですよ (^ー'*)b

BRAVE10で「奇魂」はとっても禍々しい闇の力として描かれていたみたいですけど、どんな意図があったんでしょうね?
ちょっと気になるので続きは2期かな・・・!?


■MUSIC♫
OP曲『精霊飛来』
 【歌】霧隠才蔵(小野大輔)、猿飛佐助(柿原徹也)
OP曲『天下を躍る』
 【歌】真田幸村(森川智之)、海野六郎(神谷浩史)
 どちらも90年代の日本のロックシーンを思い出すようなノスタルジックなナンバーでした♪


ED曲『艶男。-adeosu-』
 【歌】ADAPTER。
 ベースとギターとドラムと三味線のセッションはかなり新鮮な印象を与えてくれました(o^-')b
 まず三味線を使って「和」を演出しているのが第一のポイントです♪
 ヴォイスチェンジャーをつかってテクノポップ風にアレンジされているところも注目♪
 疾走感溢れるデジタルチューンサウンドを是非d(*'-'*)b


2012.01.21・第一の手記
2012.08.17・第二の手記

投稿 : 2024/05/04
♥ : 38
ネタバレ

★mana★ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

真田十勇士?否、これは鎌之介を愛でるアニメです(*´Д`)

最初から分かってました、「釣り」だって事は!
だから釣られてやりました、美味そうだったし(*´∀`*)
それは、男性諸君にも言える事ですよー!
可愛い巫女だったり、
プルプルのくノ一だって登場しちゃいます♥

え?真田十勇士?「知りません( ー`дー´)キリッ」
むしろ、知らないと楽しめないの?
否、「真田幸村を護衛する、10人の家臣」的な感覚でよかとです!
私は、その程度のスキルで観てました♪
初心者の私が察するに、むしろ、あんま関係ないんじゃね?
逆に意識して観た方が違和感がありそうな感じじゃね?

だって、服部半蔵ボディピ!何連してんの?
現代のうちだってバーベル2個だよ(;´∀`)みたいなw
ちなみに、時代は関ヶ原の戦いの1年前、
安土桃山時代の世界観で描いておられます!
そんな時代からピアスの文化はあったのでしょうか?
おまけに、衣装が妙に透け透けで、エロいっす!(注:半蔵は、もち男!)
そんな事を言い出したら、くノ一のアナスタシア・通称「アナ」
なんて とんでもなくエロいし、露出度高めのわがままばでぇですがw
(原作1巻を立ち読みしましたが、原作では真っ裸のシーンがありましたが、
アニメでは規制されてました・・(´;ω;`) ww)
何でか、脇役の半蔵と、十勇士の一人のアナの話をつらつらと書いてしまいましたが・・

私が最も語りたい事はそんな事ではなく、
真田十勇士の一人で、実際に存在したとされる「由利鎌之介」たん・・に関してです♥
彼?彼女?は3話で初めて登場しますが、
最初は、ただのイカレた野郎かと思ってたんですよね。
でも、あるシーンで顔を赤らめた時に全部持ってかれました(*゚∀゚)=3ハァハァ
もうそこから、鎌に夢中ですよ!で、6話の温泉ですよ!mana撃沈すよ!まさか鎌が・・
{netabare} 女の子だったなんてー!?(wikiによると、性別不明)余計萌えるじゃねぇか!w
ISのシャルよろしく、 男の子だと思ってた子が実は女の子だったと、いう状況に私は弱い模様。
(もしかしたら違うかもしれませんが、鎌のあの身体つき絶対女の子です(・∀・)ニヤニヤ)
{/netabare}
更に好きになりました、可愛い過ぎる見事なツンデレキャラです♥
まぁ、「ツン」の部分がツン過ぎて怖い位ですがね~何てったって鎖鎌振り回してますからww
ちなみに声は「高城元気さん」♫

そんな感じで、徐々に集まって行く十勇士メンバーなんて気にもならず、
鎌ばっか観て(・∀・)ニヤニヤしてましたww
(いや、1人だけ突っ込みたい!根津甚八、君は独眼竜か、はたまた三刀流の海賊か?(´・ω`・)エッ?w)
11話とか、鎌ファンにはたまんなかったですねぇ!
どこかの黒執事かと思いましたがw
って、肝心な主人公やら真田幸村の事は完全そっちのけ!
他にも突っ込みたいキャラばっか出てきますが、勝手にやってて状態でしたねw

基本、作画は美しくて、みんなかっこ、かわいいです!
おまけに声優人も豪華で、これは素敵なワンダーランドです☆

そして、ストーリーについて一言だけ言いたい事が・・
なんだかやっと十人集まって、もしや、戦か?
って感じの真田幸村の伏線のような台詞で終わっちゃいましたが、続きあり?
私は是非希望します!!これからが面白くなりそぉですし♪

肝心なとこを突っ込むのを忘れたので最後に・・
あのOPはなんですか?
基本、「精霊飛来 」:霧隠才蔵(小野大輔)+猿飛佐助(柿原徹也)
たまに、「天下を躍る」:真田幸村(森川智之)+海野六郎(神谷浩史)
2曲とも もう何と言うか、格好良すぎて笑っちゃいますよね(´;ω;`)アハハ・・
あんな濃いアニソンを聴いたのは、初めてだったかもしれませんw

投稿 : 2024/05/04
♥ : 19

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

この先にある戦いを前にした序章

時代は関ヶ原の戦いが始まるおよそ1年前。
伊賀の忍者 霧隠才蔵が、出雲の巫女伊佐那海と
出会うところから物語はスタート。
彼女は信州の真田幸村を頼ろうとしているところであり、
真田幸村は10人の同志を集めている最中だった。
出雲で何が起きていたのか、伊佐那海が付け狙われる理由は?
真田幸村の本当の思惑とは?伊佐那海に秘められた力とは?

やがて揃う10人に陰謀が・・・というお話。

真田十勇士の物語は子供の頃から好きだったので、
放送開始前からとても楽しみにしていたのだけれど、
1話ごとに新たな人物とバトルしては1人ずつ勇士を
集めていく・・というそのスピードのゆるさに、
なんだ、10人集まってから活躍する話ではないのかと
少々落胆し、実は5話あたりで一度断念してしまった。
でも、軒並み今期のアニメが最終回を迎え、
この作品を最後まで観ていないことがなんとなく気がかりで、
昨日、5話から最終話まで一気に視聴を終えたというわけ。

史実に忠実に基づくのは、所詮無理なようだったので、
戦国時代の名のある人々をベースにしたフィクション活劇として
あたたかく見守ることにした。

キャラデザはなかなかカッコ良く、まぁ個人的には
どうなのその服装?って部分も無きにしも非ずではあったものの、
先日出かけた京都の太秦にある東映映画村で、
このBRAVE10のコスプレをした男女含む、多くのレイヤーさんたちに
出くわし、やっぱり人気あるのだなぁとw
アニメのキャラデザを考える時、フィギュアやグッズなどの
商品化だけでなく、やっぱり彼らの存在も意識して
作られている部分は大いにあるのかもしれないなと、
あらためて思ったりして。

また、出演されている声優さんも豪華だし、
挿入曲などの音楽はけっこう好みだったし、
女性向けと言われがちな雰囲気は確かにあるものの、
自分はそれだからといって敬遠するよりむしろ、そういう作品も
どんどん観て楽しめる部分を探したい派なので、
それぞれに立っていたキャラも魅力は充分あったと感じる。
結果的には、楽しめる部分がたくさんあったということ、
そこはしっかり、ここに書いておきたいと思う。

ただ最後、え~~この先の話が観たかったんだよ。。。と
思ってしまったので、もしかしたら2期があるのかも???
もしあるなら、2期のほうには飛びつきますw


■キャスト■

霧隠才蔵 (小野大輔)
伊佐那海 (佐藤利奈)
猿飛佐助 (柿原徹也)
海野六郎 (神谷浩史)
アナスタシア(浅川悠)
筧 十蔵 (置鮎龍太郎)
由利鎌之介(高城元気)
三好清海入道(庄司宇芽香)
望月六郎 (橘田いずみ)
根津甚八 (中井和哉)

真田幸村 (森川智之)
伊達政宗 (子安武人)
石田三成 (緑川光)
直江兼続 (三木眞一郎)

服部半蔵 (櫻井孝弘)


投稿 : 2024/05/04
♥ : 22

67.5 10 時代劇アニメランキング10位
さらい屋五葉(TVアニメ動画)

2010年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (379)
2000人が棚に入れました
『さらい屋 五葉』(さらいや ごよう)は、オノ・ナツメによる日本の漫画。『月刊IKKI』(小学館)において2006年より連載。

田舎から江戸に出てきた侍である秋津政之助は、ひょんなことから誘拐組織「五葉」の頭目である弥一の用心棒をしてしまう。弥一に剣の腕を見込まれ、自らの意向とは逆に五葉の一味にされてしまう政之助だったが…。


声優・キャラクター
浪川大輔、櫻井孝宏、緒乃冬華、高塚正也、内田夕夜、木下浩之、高梁碧、宝亀克寿
ネタバレ

鰺鱒 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

揺蕩おうとも水は流るる

原作は作者情報のみ、あとは知らず。
オノナツメ原作の時代物。

大いに楽しみました。ほぼ一気観でした。
じっくりと展開される心情描写と謎解き、あるいは、人情時代物がお好きなら、是非ご覧いただきたい逸品です。


==物語
時代フィクション、捕り物+人情物の雰囲気が濃く現れています。(僕が思う)メジャーなところだと池波作品に似た雰囲気ですが、それよりもさらに落ち着いた、場合によっては陰湿さに似た雰囲気を持ち合わせています。

全12話を余すことなく使い、じっくりと描写される人情、心情の変化とドラマは観応え十二分でした。


==作画
オノナツメの独特なキャラ造形を、ある意味でさらにオノナツメ風に尖らせたキャラクターデザインに感じた。同原作の他作品はACCAしかしらないが、それと比べると、より「オノナツメ風味」が強く感じられるように思う。この、独特なオノナツメ風味のキャラデザインが苦手な方も多いと思うが、(そもそもアニメ全般にいえることですが)そのうち慣れるはず。

キャラクターデザインに関することを除いて、静止画としてもアニメーションとしても上質と思う。とても丁寧という印象。視線、姿勢のちょっとした変化での演技もみられる。月明かり、蝋燭明かりに照らされた人物、特に顔の陰の描写は本当に丁寧に描かれていると感じた。全体的にカメラワーク(視点の置き場所、焦点の置き場所)が独特で、おもしろかった。


==音楽・劇伴
OP・EDは、本編の雰囲気とはまるで違う明るい曲。不思議とこれがよく合う。

OP映像は、後退する視点から映す江戸の町並みや登場人物。影絵のようで、でも立体感を感じる。丁寧だけど、シンプルだなぁ・・・と思って観ていたら、曲の終わりでバチコンと音ハメしてきやがった({netabare}落ちる五葉のスピード変化と曲終わりのコーラス{/netabare})。思わず背筋が痺れた。

劇伴は全体的に良かったとおもう。


以下、ネタバレ込みの雑感

==粋: タイトルコール(サブタイコール){netabare}
各話のサブタイトルは、そのエピソード中のセリフ。
このセリフとサブタイ提示がなかなか格好良い。格好いいというより、小粋というべきか。{/netabare}

==粋:次回予告{netabare}
各話ED後の次回予告は「某国民的日曜午後6時半の海鮮類でございます」のスタイルを踏襲している。次回予告の入り方から、次回予告での語りの内容も。
それ自体すでに面白いのだが、僕が気に入ったのはその次回予告担当の人選。個人的に気に入っている次回予告は、3話予告(2話末)の梅(語りの内容)、4話予告の八木、6話予告の"あねさん"、11話予告の仁(人選も内容も)。その中でも極めつけは、最終話予告(11話末)。まさか、”あれ”が担当するとは。本家では絶対に出来ないことをやっちまったよ。すげー(笑){/netabare}

==粋・・・じゃないやつ{netabare}
主人公・政は絶妙なキャラだったと思う。およそ主人公らしくないこともまた良い。登場人物中、ただひとり「粋」のかけらも持ち合わせていないthe野暮天。だからこそ、必要な情報を視聴者に提供できる「聞き役」「見役」として十分に機能したと思う。

ちょっとね、あまりに頼りなくてね、苛ついたけどね(笑)。{/netabare}

==↓完全なネタバレ
{netabare}==座り直す弥一
最終話前半、八木につきあわされて弥一が酒を飲んでいるシーン。八木が酒のおかわりをもらいに行く間に、弥一が座り直すシーンがある。この描写が凄く印象に残った。

作中、徐々に「過去にとらわれる」ことが強くなる弥一。あねさん曰く、政と会ってから「おかしく」なっていったとされる。そんな弥一が「誠之進」であることを自分自身に認めたのだろうか。具体的なことはわからないが、何かしらの変化、あるいは決断が感じられる良い描写に思った。
{/netabare}


[2020/10/24 v1]
[2020/12/26 配点調整]

投稿 : 2024/05/04
♥ : 16
ネタバレ

青龍 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ハグレモノたちの安息の場所。

【本作の紹介】
2010年のノイタミナ枠。原作漫画は『ACCA13区監察課』などのオノ・ナツメ。大きな黒目や左右に大きく開いた口にオリジナリティを感じる特徴的な絵柄。

あらすじは、時は江戸時代、人さらいを稼業(「さらい屋」)とする主人公の浪人・政之助(政)、頭目・弥一(一)、美女・おたけ(たけ)、居酒屋の店主・梅造(梅)、飾り職人で元盗人・松吉(松)の5人組(「五葉」)のお話。
雰囲気は、テレビ時代劇『必殺仕事人』が近いけれど、完全な義賊ではないし、殺陣はほとんどなく人情ドラマが中心。

主人公の政以外は、それぞれ人には大っぴらにいえないような過去をもち、言いだしっぺの頭目一に、何らかの恩義を感じ断ることができず巻き込まれる形で、身代金目的の誘拐稼業の犯罪集団「五葉」を始めることに。

そこに、剣の腕は立つが気が弱くおよそ侍らしくないことを理由に藩から暇を出され、自らを鍛え直すために江戸に来た浪人・政が一によって五葉に巻き込まれるところから話は始まる。
普通の人がその感覚を持ったまま犯罪者になっていくという点は、主人公が同じ声優(浪川大輔)の『ブラックラグーン』のロックと近いかもしれない(ただし、展開は全然違う。)。

全12話で前半は、五葉の仕事内容やメンバーの紹介が中心。7話以降の後半は、「五葉」を作った弥一の過去の秘密に主人公が迫っていく。
前半は、ゆったり、後半は、ラストに向けて加速していく感じのストーリー展開なので、できれば前半で切らないで…。


本作の魅力は、端的にいうなら、「社会のはみ出し者たちの擬似家族」、もう少し言葉を選ぶなら、「ハグレモノたちの安息の場所」でしょうか。説明は、ネタバレを気にせず書きたいので後述。

あと、本作は最後の次回予告まで必見!言ってる内容が物騒だけど同じフジ系列の国民的家族アニメのオマージュで秀逸。

時代劇の人情ものが好きなら、本作もオススメです。


【音楽】
時代劇なのにOP・ED曲が現代風の曲調ではある。もっとも、私は『無限の住人-IMMORTAL-』のOP「SURVIVE OF VISION」(作詞・作曲・歌:清春) が好きだし雰囲気にも合ってると思ったので、これも雰囲気に合ってて有り。


【ネタバレ有りの本作の魅力、感想など】
{netabare}本作の様々な事情から過去に裏社会に堕ちた登場人物たちは、根っからの悪人ではなく、人の情けで表社会に戻っては来れたものの、一度裏社会に身を置いた引け目からか表社会がどうも眩しくて居心地が悪い。そうかといって昔に戻りたくもない。

いつか五葉から足を洗わなければと後暗い気持ちを持ちながら、かといってもう他のメンバーに情が移ってしまって放ってもおけず、なし崩し的にさらい屋稼業を続けている。

そこに、侍らしくないという理由で浪人となった政が五葉に入ってくる。最初はそんな政を侮っていた五葉のメンバーたち。

しかし、自分たちは、上手く嘘をついて世渡りベタで不器用ではないフリをしていたけれど、思ったことをつい言ってしまうような嘘をつけない自然体の政と触れ合う中で、不器用でいい、少なくとも五葉では自然体の自分でいいのだと思い始める。

「過去にとらわれず、目の前の日々を楽しむ」(それを一番出来てない奴が言っちゃいけねぇ。)

最終的に、お互いの過去を詮索せず(それは野暮ってもんよ)、今を前向きに生きるために五葉という犯罪組織を自分たちの居場所として前向きに受け入れることに。


だから、裏稼業の人たちの擬似的な「家族の話」(そういう意味で誰がサザエで誰がカツオかと言われると困るけれど(笑)、『サザエさん』要素もあると思う)かなあと。
もう少しカッコつけていうなら、「さらい屋五葉」とは、「ハグレモノたちの安息の場所」でしょうか。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

時代劇ならではの情緒溢れる作品です^^

この物語は、江戸時代の江戸が舞台の時代劇です。
主人公の通称:政(マサ)は、お侍さんなのですが、酷いあがり症の性格が災いして仕事が上手くいかず、明日食べるものにも困るような生活を送っていました。
そこに、ある日弥一(通称:イチ)という2枚目の男性と知り合い、成り行きからマサはイチの用心棒を引き受けることになります。
当面の生活費が稼げた・・・とマサは思っていましたが、イチは誘拐組織「五葉」の頭目だったのです。

この作品では、実直が性分のマサが五葉の人々に接して揺れ動く気持ちと、マサに触れて変わっていく五葉の仲間を描いたものになっています。

視聴を始めて思ったのが、作画もSEも江戸時代という時代背景が、しっかり練られて描写されている作品だと思いました。

登場するのは殆どが大人・・・それもワケありの・・・^^;
なので、皆さんの口数は極めて少ないです・・・それでも、会話の間、目線やちょっとした指先の仕草などで、ただの「間」ではなく、人情味溢れる「間」が感じられます。
口数が少ないながらも、雰囲気と合わせて会話が楽しめる作品でした。それを思うと、まるで実写のような感覚で視聴でき作品・・・と言えるのではないかと思います。

この作品を見て、江戸時代の階級は「士農工商」と明確に分かれていましたが、「自活する」という現実においては、武士も相当大変だったのだろうなぁ・・・と思います。
学校の授業では習いませんが、マサのように性格上武士としての仕事が苦手な人もいたでようし、病気や怪我で武士として働けない人だっていたかもしれません。そういう中で「士農工商」という枠組みは、時としてプライドを捨てきれず逆に苦労した人も多かったのかもしれません・・・^^;
そう考えると、現在の仕事事情は江戸時代よりもだいぶ恵まれているよなぁ・・・などと考えながら視聴していました^^;

そして、この作品を通して考えさせられるのが「人への干渉の仕方」です。普段はあまり気になりませんが、中には人との接触を苦手とする方もいらっしゃいます。
過度な接触は不要かと思いますが、時には心の奥底で助けを求めている場合もあるかもしれません。そういう信号をちゃんとキャッチできるくらいの日常的な触れ合いは必要だと思うのですが・・・^^;

1クール12話の作品です。終始静かな作品ですが見応えは十分でした^^

投稿 : 2024/05/04
♥ : 22

66.3 11 時代劇アニメランキング11位
薄桜鬼 黎明録(TVアニメ動画)

2012年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (270)
1615人が棚に入れました
母親を病で亡くした龍之介は、生きる支えをなくして、あてもなくさまよっていた所、京に向かう尊皇攘夷派の浪士に襲われ、金品を奪われた。食料も金もなく、ただ餓死するのを待つだけだったところで、浪士組として上洛する途中の芹沢鴨と出会う。芹沢に拾われる形で、不本意ながらも彼と行動を共にすることになった龍之介。
当面の住処となるそこは、後に「新選組」と呼ばれる人斬り集団の拠点だった。生い立ちのせいで「武士」を毛嫌いしている龍之介だが、そこには敢えて武士を目指すものたちがいた。彼らと接し、彼らが目指すものや抱く夢を知っていくことで、頑なだった龍之介の心に変化が訪れる。彼らが目指す「武士」とは何か。自分が目指す「道」はどこに在るのか。これは、幕末の動乱の中に埋もれていた、名も無き少年の物語である――。

声優・キャラクター
関智一、三木眞一郎、森久保祥太郎、鳥海浩輔、吉野裕行、遊佐浩二、中田譲治
ネタバレ

★mana★ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

美青年軍団ではあるが、まだ「新選組」・・にもなってない彼等の原点ここにあり!さぁ、ここから始めようぜщ(゚д゚щ)カモーン

文久3年、1863年 将軍・徳川家茂上洛の際の前衛という目的で、
庄内藩・清河八郎は江戸にて新選組の前身、浪士組を結成。
その上洛途中、道に倒れていた主人公「井吹龍之介」は
浪士組の「芹沢鴨」の助けにより一命を取り留める…。
これが彼の運命を変える出会いだった事は
まだ、誰も知らない・・(最後の方、適当(´∀`*)ウフフ)

時系列的には1期+碧血録よりも前の話になるので
この作品から始めるのも悪くないと思います!
むしろ、今から観る方だったら私はそっちの方をオススメするかな?
新選組の歴史を一回終えてしまった私としては、
とても複雑な心境で観るはめになっとります(´-ω-`)
一応、本編が始まる前に「放送直前スペシャル」という、
1期+碧血録の総集編なんぞを放送してましたが、
これから観る方は観ないで下さい!余計なネタバレになりますんで!

※追記【八木邸・前川邸を訪れたmana(・∀・)ニヤ】
我慢出来なくなり行っちゃいました!
江戸から上洛し、彼等の屯所となった「八木邸」。
まさに今彼等が住んでいるおうちの事です♫
昔の家屋はあれ程天井が低いのか?という位に天井が低かったです・・
実際150数cmの私でもそう感じた位なので、
当時の彼等はどう過ごしていたのか、疑問です(;´∀`)
これから出て来るであろう「粛清現場」の部屋で当時のお話も聞き、
沖田総司が残したとされている(真実は闇の中・・だそうです)
「刀傷」もしっかり観てきました(゚∀゚)
ちなみに、前川邸は思ったよりだいぶ狭かったです。
・・自分の足で歩き感じた事ですが、京都の見廻りをしていた彼等には、
この屯所、確かに繁華街から少し離れ過ぎていると思いました!
(軽く2駅分位あるんじゃねーか?)
そんなmanaの新選組に触れた旅でした♪
興味のある方は是非!八木邸はオススメでーす!!

■総評■
結果から言えば、一期、碧血録に比べれば一番面白くは無かった。
でもそれは仕方ないし、分かっていた事。
始めにも書いたように、碧血録で新選組の歴史を一度終えている私にとっては
穴埋め的な作品でしかなかったから…
だから、この作品から観れる方はすごく羨ましい。
終わり方も一期にきれいに繋がるように仕上げられているから余計に。
しかし、この作品から観ていたとしたら
土方さんや総司はとても悪い人に見えてしまうのかな?
なんて思いつつ、鬼の副長になりきれたのも、
むしろ、新選組があそこまで大きくなれたのも、
芹沢の存在無くしてはあり得なかったのだと思いしらされました。
確かに傍若無人だった。
でも、それが無ければ残せなかった功績も確かにあった。
一般的に悪い印象な芹沢ですが彼も彼なりに、全てを見越していたのかな?なんて思いました。
史実の芹沢鴨はどうだったかは知りませんが、
この作品を通して彼に対する見方がとても代わった気がします。

それで、です!そこの終わりはOKなんですが、
龍之介と小鈴ちゃんさ、もっとこう男女のあれがあっても良かったんでない?w
もうちっと、manaをドキドキさせて欲しかったよ(´Д`)=3
ちょー期待していた2人でしたが、
この作品には色恋沙汰は必要なかった、という事でしょうかね?

OPは歌い手が変わり、黒崎真音さんの「黎鳴 -reimei-」。
イメージ変わっちゃうんじゃないのかな?なんて不安に思ってたのも一瞬、
聴いたとたんにそんな想いは覆されました!
音楽はもちろん、歌詞がぴったり過ぎる!!
是非歌詞まで堪能して下さい♫
EDは変わらずmaoさんの「花のあとさき」。
やっぱりこの方の歌声はしっくり来る♪
今までとは違い爽やかな曲で、涙は持ってかれる事もないのでご安心を・・(誰に?w)

作画ですが、始めは最悪です・・
でも後半にかけて落ち着いて来るのでご安心を。



↓↓※マニアックな各話レビュー(ノ∀`)タハー

{netabare}
■最終話「大いなる黎明」■

ついにこの日がやって来た。
文久三年九月十六日、芹沢鴨は暗殺されました。
この十二話は、その日をこと細かに再現し、
尚且つ薄桜鬼らしさを残した話となりました。
まるで数百年前のその日を観ているかのような緊張感。
そして、そこに史実は居なかった龍之介の動揺。
暗殺を知らされていなかった永倉の葛藤。
それを食い止めようとする斎藤。
結果は分かってるけれど、観てるこっちがハラハラするような展開…
そして、その日は史実通りに雨が降っていた。
足音を雨音で隠し、忍び寄る土方、沖田、山南。
そこに居たのは全てを理解し、全てを受け止めていた芹沢。
お梅は芹沢の手により殺害。
これも芹沢の優しさじゃなかったのかなんて思います。
しかしまぁ、芹沢が若変水を呑むとは思わず
「えー?マジで(ll゚Д゚ノ)ノ」と声を出しちゃいましたw
もうとっくに死ぬ覚悟だったのでしょう…
それが切なく感じました。だが、龍之介には「生きろ」と言った芹沢…
思えばあの日、龍之介を救った日から芹沢は自分が先長くない事を知っていた。
だからこそ、龍之介を救い生きていく強さを与えたのではないのでしょうか。
その意志を継ぎ、彼は強く生きていく事でしょう…。

今回、芹沢の最後の晩餐での新八っつぁんの
「尻で箸割ります!」宣言…おい、それは稲中前野必殺「おてもとサーブ」ではないか(。・`Д・´)
なんて思いつつ、最後の印象的なシーンをそんなお下品なシーンにしたくないので突っ込みだけw
といっても、今回は終始印象的だったな。

そして栄えある最終回のMVPはもちろん、
地獄の鬼にでもなってやる宣言をした、土方歳三様....φ(・∀・。)カリカリッ!!

3ヶ月おつかれした!!

~終~

■十一話「百花月夜」■
羅刹の研究をしていた雪村綱道の診療所が不審火により消失・・
それと共に行方知れずになる綱道。
ぞくぞくと1期に繋がるシーンが増えて来ましたね!
この1ヵ月後、綱道の娘 千鶴が現れる事になるとは・・
そしておまけに新見まで脱走Σ(゚Д゚)
もう世に羅刹が姿を現すのも時間の問題か?

それより今回は芹沢さんですよ、貴方!
悪役?ならそれを通して欲しかった (´・ω・`)
そんな話されたら心動かされちまうだろっ!
はい、どんな暴れん坊でも彼はやはり人の子でした。
こういう人ってこういう生き方しかできないんだよね~
それが分かった所で会津のお偉いさんは許してはくれません!
だって、考えてたもの土方さん。
次回はきっと・・雨の夜の・・

尊攘派の浪士が土方さんに切りかかった時、
腕を掴み 後ろに押してそのまま斎藤さんが刺したシーンがありましたが、
素晴らしい連係プレイだと感心しちゃいましたヮ(゚д゚)ォ!不謹慎ですが、ねw

十一話MVP・実は女々しいところがあった芹沢鴨((φ(-ω-)カキカキ

■十話「紅蓮の烽火」■
今回は史実盛り沢山で個人的に久々面白かったです!
まず「相撲興行」。
これは、以前 六・七話で出て来た芹沢・沖田がお相撲さんを切っちゃった事件がありましたが、
あの事件をきっかけに協会と繋がりが出来、行なわれる事になったようです。
まぁ、結局は資金稼ぎだよね。(近藤さんは、ああ言っていたけど)
でも、これで壬生浪士組の評判も少しは良くなるはずだったんですが・・
その裏では、また芹沢が事件を起こします。
(相撲興行で稼ぐなど武士のする事ではない!と思ったのがきっかけらしいですが)
「大和屋焼き討ち」。
これは大和屋(生糸問屋)が不正に生糸を買占め、
高値で売りつけている という事を表の理由に、
実は、天誅組(尊皇攘夷派)に資金提供をしているという噂を聞きつけ、
芹沢が押し借りに行ったのですが、
それを断られたので、腹癒せに火を放ったという事件です。
これで、壬生浪士組は またもや評判を下げます。

・・この事件をきっかけに芹沢の立場は一層悪くなった事は言うまでもありません。
ですが、この作品の芹沢は重い病にかかっているもよう。
どういう末路になるのかは、まだ分かりません。

そんな最中、「八月十八日の政変」が起こります。
これは、尊皇攘夷派の長州を京から追い出そうと 
会津・薩摩藩が手をとり起こしたクーデターです。
(この事件をきっかけに、1期で起こる「禁門の変(蛤御門の変)」へと繋がる事になります。)
ここで護衛に参加しようと出陣した壬生浪士組ですが、
やはり名の知れない者には、簡単には護衛すらさせてもらえない・・
まぁ、なんてったって御所ですからねw
しかし、ここで芹沢の一喝により成果を上げる事が出来、
会津に認めてもらい、ようやく【新選組】の名を頂戴するわけです。

と、今回は長くなりました(・ω・`;)
うん・・何か解説になっちゃいましたね・・

それよりそれより・・風間様キタ━━━━ヽ(゚∀゚*)ノ━━━━!!!!
無理矢理出した感が否めませんでしたが、
芹沢に絡めて来るのなら話はちゃんと繋がりますねw
黎明緑では、風間様にはお目にかかれないと思っていたのでテンション上がりました!!
登場時間は1分位?とかだったけど、存在感が違いますねww
もう、印象的なシーンもMVPも貴方に捧げます!風間千景様....〆(゚д゚*)テイネイニメモメモ
(別に特に好きな訳ではないですがねw)

■九話「放たれる剣閃」■
何でいきなり龍之介と小鈴ちゃんは大接近している?
まぁ、初々しい2人を観て(・∀・)ニヤニヤでしたが・・
manaとはうって変わって、山崎さんはヽ(`Д´)ノプンプン
何かもう、殴り合い観て笑っちゃいましたねw
でもそこは男同士。後腐れない感じで良かったです!
あれですね、この時代の人ってすごく「武士」に憧れてる人
多いんですね。龍之介曰く「時代錯誤も甚だしい」らしいですがw

そして、実際居たと伝えられる「新選組隊士・美男五人衆の佐々木 愛次郎」。
(美男五人集って、薄桜鬼なら神ファイブっしょ?
この中なら佐々木も霞んじゃうわw)
一緒に居たのは、こちらも史実で伝えられる恋仲の「あぐり」。
史実通りと思いきや、うまい事使われちゃったね(;´∀`)

今回は龍之介の変化が大いに観れました!
精神的にも成長して来ましたね!

誰も気に留めなかったと思いますが、
大坂で土方さんが芸子に泣き縋られる場面の2人があまりの
美男美女で(君菊さんのが美人だけど)目を奪われました!!

九話MVP★貴方のそんな姿は初めて観た!山崎烝..φ(゚ω゚=)メモニャン

■八話「修羅の枷鎖」■
京では芹沢の粗暴な行為により、
壬生浪士組の皆様は、京の人達に恐れられるようになっていました。
そんな芹沢のやり方に不信感は積るばかり。
そろそろ新見さんにフラグが立つ頃でしょうか・・

そして、EDで気になっていた、美人登場!
ほうほう、あれは菱屋の「お梅」さんだったのか!!
って事は、史実通りにいくと・・って事になるのか(´∀`*)ウフフ

それにしても今回は、龍之介が可愛すぎましたね♥
特に佐之さんとの絡みは兄弟のようでナイスです(・∀・)ニヤニヤ
あんなかっこいくて優しい兄ちゃんmanaも欲しい!!
おっと、思わず本音がΣ(゚Д゚)
特に最後の佐之さんと、新八っつぁんが
龍之介を見て微笑んだシーンは最高にお兄さん目線だったw

とりあえず、今回は龍之介が素直になって来た事が印象に残りました。
新八さんに「頑張って鍛えてもらえよ」って言われた事に対して
はにかみながら「あぁ!」と答えたシーンが好きでした♫

八話MVPは悩みましたが・・一見適当に見えて、
しっかり人を見ている長倉新八っつぁん“〆(^∇゚*)カキコ♪


■七話「草颯の誓い」■
本物の「武士」とは・・
そんな想いが交差した回となりました。
大坂(現・大阪)での事件をきっかけに芹沢に更に不信感が募る土方。
しかし、完全には芹沢を拒絶できない彼(土方)も居る。
そんな時突きつけられる現実。
農民の生まれでは、本物の武士にはなれないのか・・
その想いは近藤と過ごした過去へと繋がる。

影で進む若変水の研究。
罪亡き人を人ならざるモノへと変える。
しかし羅刹だろうと元は人。
そんな人を無心に切る訳も行かず躊躇する平助。
今回は平助の最後の一言が堪らなく切なかった。
「いつかこういう事に、慣れちまうのかな・・」
それでも彼が選んだのは武士の道である。
平助はこれからどう成長していくんでしょうね?

近藤さん、土方さんが話していた川のせせらぎがとても穏やかで、キレイでした。
彼等の生まれ故郷「多摩」と重なりとても印象的なシーンでしたね。

今回のMVP、2回目ですがこの人にあげるしかないっしょ?
藤堂平助く~ん..._〆(・∀・@)


■六話「闇よりの咆哮」■
うお~っ!今回はかなり薄桜鬼らしさが出ていた回で興奮しましたヾ( ゚∀゚)ノ゙
ってか、今まで島田さん・山崎さん居なかった事にも気付いていなかったという・・w
(むしろ居るもんだと思ってた)
若変水の真実も明かされ、きっとここから面白くなる!と確信|゚Д゚)))コソーリ!!!!
「若変水=羅刹」こそ薄桜鬼の代名詞ですからねぇ!
それに関わってしまった龍之介。
自分が何も出来ない事を悩み苦しみ、
彼なりに答えを出し成長してくれそうな予感?
しかし、総司は悪くなる一方ですね・・何だか嫌いになりそうな程。
そして、次回お相撲さんを切りつけた事件は実際あった史実ですが
あの時の総司の楽しそうな顔といったら・・幻滅....φ(・ω・` )

土方さんがお姉様の手紙を読んでる時の源さんとの会話のシーンが印象的。
後に「鬼の副長」と呼ばれる彼ですが、あーやって弱みを見せたりするんですね・・

という事で、今回のMVPは井上源三郎さん((φ(・д・。)メモメモ
土方さんに言った「重い荷物は共に背負う・・」その台詞に源さんの優しさが染み出ていたので。


■五話「蒼穹のきざはし」■
芹沢と意見が合わなかった、土方さんでしたが
筋の通っている芹沢の意見には文句が付けられない土方さんは
悶々としておられました。そんなお顔もお美し・・(ヾノ・∀・`)ソンナコトチャウチャウ
まぁ、最後は柔軟に対応されてましたね!
今回は新選組といったら「浅葱色の隊服」←これが出て来て
私も若干テンションあがりました♫
最後のみんなのドヤ顔も良かったですねww
あと忘れちゃいけないのが、「小鈴ちゃんと龍之介」。
そっち方面の(・∀・)ニヤニヤはこの2人の行く末にかかってますからね(・∀・)ニヤニヤ
龍之介はだんだんと性格が良くなって来たし、
芹沢も何だか悪い奴でもないんじゃないか?
なんて思わされた回でした!

今回印象的だったのは、小鈴ちゃんに頬を触れられ
顔を赤らめた龍之介(´∀`*)ポッ
それと、作画が今回から安定してキレイになって来た印象☆
安心して観ていられました!

五話MVP★女心をしっかり把握している原田佐之助様"φ(*‘ω‘ *)ィャンメモメモ
 

■四話「血塗られし刃」■
今まで深く語られなかった、近藤と総司の出会い。
今回その事実を観て、碧血録で総司が
最後まで土方さんを許さなかった意味が分かった気がした。
血の繋がりもない、赤の他人の2人だけど
強く強く、繋がっていたんだね…
そして、それは近藤さんも同じだった。
その描写が後半にありましたよね…
「総司はただの弟子では無い。例え甘いと言われようとも、
俺はあいつに仲間殺しの汚名などきせたくは無かった」
この言葉が全てを表してましたね、、、
って、甘いんですがね。甘々ですよ。
(あれ?何か思わず正直な気持ちが…w)
今回ばかりは芹沢の意見に賛成です(*ノ∀`)アハハ
そんなら法度なんて作るんじゃねーよ!ってねw
そして今回思った事は、何だかんだで龍之介、
「お前良い奴だな(・∀・)ニヤ」

前半部分はとても印象的。
その中でも、血まみれの小さな総司を近藤さんが抱きしめた
シーンは感動でした(´;ω;`)

四話MVP★もちろん、幼少の沖田総司((φ...(-∀-*)メモメモイヒヒッ・・
ちなみに説教部屋行きは、大人の沖田総司タイ━||Φ|(|´|Д|`|)|Φ||━ホ!!
※戻って来たときの一言が超絶格好悪かった為。


■三話「群狼の掟」■
ついに出ました、「局中法度」。
もう、史実通りの内容ですよね「法度に従わないものは、皆切腹」
これ以降、色々と波紋を呼ぶ法度ですが、
そもそもの原因は芹沢だったんですよね。・・と、話を三話に戻します!
今回、正式に会津藩お預かりになりましたが、
史実とは違い、裏で芹沢が動いてる事は確か。(前作を観てる方はお分かりでしょうが・・)
そうとも知らずに浮かれまくりのいつものメンバーv(´∀`*v)ピース
お祝いに、いつもの角屋でパーティしてたら
強気の芸子「小鈴」ちゃん登場(゚∀゚)オンナノコキター!!
でもこれ、きっと龍ルートだよね?楽しみが1つ増えた♫
そして、今回は総司の様子がすこぶるおかしい・・
多分、まだ人を(不貞浪士を)切った事のない総司は、
自分だけ尊敬する近藤さんの役にたててないのが歯がゆいのだろう・・
そして、いつも近藤さんの隣に居て出来る男の土方さんの事が
羨ましくて仕方ないんだろう・・
そんな感じで次回総司やばい事になりそうだ|ω・`)

今回はまだ作画はキレイでしたが、画を引いたりした時は
まじ最悪。何?あの変な顔。ギャグ?
今回印象に残ったのは佐之さんが龍之介の頭をヽ(゚Д゚ )ヨチヨチしたシーン♥

三話MVP★(毎回吹っ飛びまくりの)井吹龍之介....〆(・ω・。)


■二話「導かれし運命」■
前回居なかった斎藤さん八木邸に現る!これでメンバー揃いましたね(*´∀`)
今回より本格的に京の見廻り(勝手に)もスタート!
そこで、不逞浪士につっかかり龍之介ピーンチ!!
そこに助けに入った・・・時の佐之さん、槍じゃなくて刀!!珍しいわ~刀姿も素敵やわぁw
龍之介は何故、刀を持ちながら刀に怯えているのか・・?
その隠された過去が「私、気になります!!(。◕‿◕。)」
そして今回は薄桜鬼、目玉商品の「若変水」+幕府のお偉いさん+綱道さん登場!
ほうほう、こういう風に絡めていくのね・・
これは、どの順番で観ても面白くなる感じが( `・∀・´)b グッジョブ
そして、家茂公が入洛しウハウハの近藤さんを筆頭に、
それに付いてく壬生狼達、何だか恥ずかしいw
おまけにそのペースにのせられる龍之介は今回も芹沢さんのパシリ (´・ω・`)

う~ん、今回も悲しい位 作画崩壊が目立ちませんでした?
前回同様、龍之介はキレイでしたが・・
今回印象的だったのは、総司の「ゆうぼう、どうしたの?」という台詞♪

二話MVP★斎藤一((φ(-ω-)カキカキ


■一話「天武の暁」■
上洛後、八木邸で目を覚ました龍之介と、
まだ新選組はおろか、壬生浪士組にもなっていない彼等との出会い。
そして、初登場にも関わらず登場後から傍若無人たる粗暴行為の数々の「芹沢鴨」。
そんな芹沢に運悪くも拾われてしまった龍之介は一体どうなってしまうのか…
ほぼ史実通りで進んで来たこの作品ですが、「井吹龍之介」は存在しない架空の人物。
それを史実とどう掛け合わせて行くのかが楽しみの一つ!
でも、きっと良い方向には進む気がしません( ー`дー´)キリッ 

1話(約5回視聴w)はやたらと龍之介の作画だけがブレずにキレイだった印象。
そして、最後の前川邸?の表を歩いてる後ろ姿が印象的でした。

そしてそして、登場人物男のみΣ(゚Д゚)

一話MVP★藤堂平助“φ(・ω・。*)カキカキ
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 28

大和撫子 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

新しい主人公、一体どんな人なんでしょうね(・・*)。。oO(想像中)

まずは真っ先に一言言いたい・・・千鶴ちゃんがキャストに入ってないんですけど(・ω・`)≡(´・ω・) キョロキョロ

◆この作品の内容は・・・
タイトルの「黎明」、これは「新しい事柄が始まろうとすること」という意味。
つまりは新撰組がこれから結成されるという頃のお話です。
「薄桜鬼1期」の前に当たるお話で、江戸から浪士達が京都に来たばかりの時期のお話です。

◆新主人公が登場です・・・
彼の名は「井吹龍之介」。
一体どんな人物なのでしょう?
剣の腕前は?
あんまり強そうではないですが、何やら武士を毛嫌いしているみたいです。
彼はこの先の1期2期の話にその姿はありません。
井吹龍之介はこの新撰組の中で何を見て何を感じ、そしてどのような運命がまっているのでしょうか?

◆ここに注目・・・
今回のお話では芹沢鴨その人が非常に気になります。
新撰組結成前の大きな出来事といえば、近藤一派VS芹沢一派の構図。
このアニメでの芹沢鴨はどういう人物で描かれるのか?
ただの傍若無人な人物なのか?それとも一癖も二癖もある人物なのか?
今回の薄桜鬼はここが大きな見どころですね^^

◆声優陣は・・・
井吹龍之介 : 関智一(Fate/Zeroのアーチャー)
土方歳三   : 三木眞一郎(ガンダム00のロックオン・ストラトス)
沖田総司   : 森久保祥太郎(ペルソナ4の花村陽介)
斎藤一    : 鳥海浩輔(ガンダムAGE(第3部のアセム・アスノ)
藤堂平助   : 吉野裕行(true tearsの野伏三代吉)
原田左之助 : 遊佐浩二(アルカナ・ファミリアのジョーリィ)
近藤勇    : 大川透(ひぐらしのなく頃にの富竹ジロウ)
山南敬助   : 飛田展男(Ζガンダムのカミーユ・ビダン)
永倉新八   : 坪井智浩(ゼーガペインのシマ)
芹沢鴨    : 中田譲治(Fate/Zeroの言峰綺礼)

◆総評・・・
制作者のインタビューで『何故今回、無名の主人公が抜擢されたのか?』というお話がありました。
その解答は『新撰組の内面に迫る内容にしたかったから』というものでした。
新撰組には名の知れないまま消えていった隊士達がたくさんいます。
成り行きで新撰組にやっかいになる事になり、ここになんの為にいるのか?隊士になるのか?出ていくのか?と悩まされながらも、近藤一派VS芹沢一派の構図に、どちらにも属さないという立場の井吹龍之介。
井吹龍之介をこの視点の立場に置くことで、新撰組の内情をより深く描く事ができる内容になっていました。
新撰組の辿った歴史は決して明るいものではありません。
ですが彼らには最後の武士と言われた誇り高き志があります。
幕末の動乱の最中、新撰組が揺らぐ中での彼らの生き様をぜひともその目に焼き付けて下さいませ^^

投稿 : 2024/05/04
♥ : 15

パセラン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

また彼らに逢いたい方へ、

シリーズの前章となる位置付けで、時間の流れからいうと
黎明録(3期)→新選組奇譚(1期)→碧血録(2期)となっており、
新キャラを加えて各隊士たちの過去が描かれている。

■ あらすじ ■
道端で行き倒れていた井吹龍之介は、浪士組局長・芹沢鴨に命を拾われる。
だが龍之介に待っていたのは芹沢に小姓として”犬”扱いされる日々だった。
「武士」を目指し志を同じくする者が集う浪士組。
しかし浪士組の中でも、近藤勇と共に名を上げるべく死力を尽くす土方歳三と
組のために動きながらも自分勝手な振る舞いを行う芹沢鴨は
「武士」の在り方への考えの違いから、なにかと対立していた。
龍之介も浪士組の頓所で過ごすうちに自らの執着のない生き方に疑問を抱くのだが・・

1・2期と違って今回は男の子が主人公となります。
見どころは手ぶらの状態からいかにして新選組の土台を作っていくか、と
それに伴って成長を迫られる隊士たちの「覚悟」の変化です。

新旧含めたキャラのなかで一番魅力的に感じたのは芹沢ですね~
一見傍若無人な悪者に見えますが、
最終的に自分を斬らせ「それでいい」と言った真意は
隊士たちにこの先新選組として生き抜いていけるだけの
「覚悟」を持たせるためだったのではと。
俺の屍を越えてゆけ!じゃないですけどw
きっと誰よりも新選組の未来を案じていたのだと思いました。

それに比べていつまでも煮え切らない龍之介には何度ため息をついたことか・・
なかなかのヒロイン体質で感情移入が困難でした。
最後は心機一転したので安心しましたがね、

正直全体を通して”魅せる”演出が少なく
軽いタッチで済ませているなあと感じました。
まあ前章なので山場は残しておいたんでしょうが・・

黎明録[出発]新選組奇譚[栄華]碧血録[衰退]という印象です。
今年2部作の映画も放映されるらしいので薄桜鬼ブームに乗るのもいいかと ^^
自分は男ですが「原作は乙女ゲームで元は女性向け」と割り切れば
時代劇ものとしてなんということなく観れました。
でもやはりキャラ得するなら女性向けだと思います。
ぜひ自分に合う作品を見つけてみて下さい!

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7

58.3 12 時代劇アニメランキング12位
魔乳秘剣帖(TVアニメ動画)

2011年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (272)
1570人が棚に入れました
乳こそこの世の理。豊乳は富であり絶対、貧乳は人に非ず。時は太平江戸時代。徳川幕府の治める理不尽の治世。幕府の中にあり、政治を支え、刺客を操り、奥の豊乳を育む絶大な権力集団があった。その名は「魔乳一族」。魔乳流の剣技は体を抜け乳を断ち、門外不出の秘伝書には、豊乳美乳を育むための、古今東西あらゆる術が記されているという。そんな乳が全てを支配する時代。魔乳一族の頭首の末子として生を受けた少女・千房は、一族が作り上げた理不尽な世を正すため、秘伝書を奪い、里を出奔する。魔乳からの執拗な追っ手に一歩も引くことなく、側仕えの楓とともに、千房は世直しの旅を続ける。全ては母の教えを守るため、そして乳が理を正すため、千房は豊かな乳房を震わせて、必殺の剣を振るう!乳才・金子ひらくが放つ究極の美少女アクション“おっぱい”絵巻、ここに開幕!

声優・キャラクター
寿美菜子、豊崎愛生、水原薫、能登麻美子、斧アツシ、浜田賢二、高垣彩陽、福圓美里、大川透
ネタバレ

偽ニュー隊長 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

すげえ乳アニメ(74点)

全12話。
漫画原作。原作未読。

個人的満足点:74点
アニメ系統:乳アニメ

-乳こそがこの世の理
   豊乳は富であり絶対
     貧乳は人にあらず-

と初っ端から私に喧嘩を売ってきたアニメ。
間違いなくこの時点で脱落候補NO1だった。
そのはずだったのに、最後まで完走。
あげくに74点とか意味不明の点数を付けてしまったw

何というのだろうか。
乳アニメというバカバカしさの中にシリアスな展開。
何でここまでシリアスなんだと思わずにはいられない。
このアンバランス感がなんともいえず、
結局のところ完走につながったのではないだろうか。

最後の閉めもなかなか良かった。
どこぞの番号6番よりよっぽどいいんじゃね?
2期があっても良さそうな余韻を残しての綺麗な閉め。
贔屓目なしで評価に値する。

そして、このアニメのさらにすごいのはOPとED曲。
全くといっていいほどアニメにあっていないw
両曲ともにAiRIさんが歌う。
OP曲「運命」はものすごくいい。
個人的にはED曲「二つの足跡」が超お気に入り。
アニメは観なくても曲だけでも聞いて欲しいところ。
今期、唯一いっさい歌を飛ばさなかったアニメw

そして、声優ががんばった。
寿さん、豊崎さん、能登さん、そして大川さんw
もう、声優さんのがんばりに頭があがらない。

特に豊崎さんは毎週バインバインとかフッサフッサとか
もう乳関連のセリフを惜しみなく発していた。
ホントこの人すげえわ。

とにかくありとあらゆる面ですげえ乳アニメ。
別にお勧めはしないが、個人的には結構楽しめた。
もし、このレビューを読んで観てみようかなと思った方は
是非、考え直して欲しいw
それでも、観たいと思ったときに観ていただければいいのではないだろうか。


と、まあチチ、チチ書いてきたが
つまり、何が言いたいかというと

魔乳が終わって寂しいと思っているのはじょーさんだけじゃないぜw

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以下、毎話後の感想。
ネタバレを含む場合があるので
未視聴の方はスルー推奨。

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{netabare}
1話視聴。

-乳こそがこの世の理
   豊乳は富であり絶対
     貧乳は人にあらず-

だ・・・・と・・・・・

やってくれるじゃないか!
この偽ニュー隊長に開始1分30秒で喧嘩を売るとはいい度胸だ!
この私が豊乳など成敗してくれるわ!

-乳こそがこの世の理
   貧乳はステータスであり正義
        豊乳は牛とかわらず-

なんだこのおっぱいアニメは!
今期、脱落候補ダントツNO1。

まあなんだしかし、その刀よこせw
その刀は俺のためにあるんじゃないのかwww

秘伝の書wwwwwwwwwwwwwwwww
バカバカしすぎるwwwwwwwwwwwwwwwww

そして、作品に似合わないED曲。
なんなんだこのアニメw

とりあえず来週も見届けてやろうじゃないか。


2話視聴。
小僧・・・・いやお坊ちゃんよくぞ言ったw
牛乳女には同感せざるを得ないw

検乳とはなんとけしからん
それは私も是非参加したいw

というかホントこれ乳ネタばっかりだな
突っ込みどころ満載なのはいいんだが
そろそろお腹いっぱいw

ちょwwww千房と楓
むぎちゃんとゆいちゃんだったのかよwwwwww
乳ばかりに気をとられていてまったく気づかなかった。
声優魂をここに見た!
よって継続するw

3話視聴。
かwえwでwwwwwwwwww
もう唯にしか聞こえないwwwwww
唯がおっぱいおっぱい言ってるwwwww
カムバックマイおっぱいwwwwwwwwwwww
キャラまで唯ぽく見えてきたじゃねえかwwww
むぎちゃんは声質が少し違うから大丈夫だがw
殿の大岡裁きっぽいのが何か良かった。

4話視聴。
ひどいwwwww
ひどすぎるwwwwww
黄門様へのなんたる冒涜!
あまりにもひどすぎるw
さすがにやりすぎじゃね?
評価すべきは貧ニューが活躍したことかw

5話視聴。
最初から終わりまで乳。
うわーーーーい、おっぱいwwwwwww
それ以上でもそれ以下でもない。
おっぱいでいっぱいだったわw
なんか毎回こんな感想しかないとか
どうなってるのか、このアニメはwwww
そして、このEDで少し癒される。
ここまで作風と音楽がアンマッチなのもなんだかなあw

6話視聴。
ちち、ちち、ちち、ちち・・・・
もう1話中何回出てくるのかね、ちちw
そして、偽ニューキターwwwwwww
まさか偽ニューが出てくるとはw

何か最後ちょっと感動する話のような気がしたんだが
多分気のせいだよね?そうだよね?そうだと言ってくれw

7話視聴。
唯ボイスでバインバインとお送りされたw
おっぱい小僧wwww
一応ねずみ小僧がモデルみたいだw

そして何かシリアスな展開だったんだがw
ホントどう突っ込んでいいのやらw
意外とここからシリアス物になっていくのかね。

8話視聴。
今週は普通に面白かったんだがw
殿がかっこよすぎる。
天は乳の上に乳を作らずとかwwwwwwww
おっぱい、おっぱい、成敗wwww
殿見かけによらず強いしwwww
千房「と、特別だぞ」こ・れ・はwwwwwwwwwww
くそ面白かったんだがwwwww

9話視聴。
偽チチその名も「エアチチ」wwwww
ばかばかしすぎるwwwwwwww
ちっぱいいいよちっぱい。
板胸wwwwwwwwwwww
偽ニュー特選隊の特別会員に任命する(`へ´*)ゞ
「その脂肪のぶよぶよをしまえ」
すばらしい名言です。板胸殿。

10話視聴。
まな板ワッショイ
ここんところの2話、貧ニューにスポットがw

千房と桜花の過去が明らかに。
因縁だねえ。
時々、おおっと思わせる話があるんだよね、このチチアニメw


11話視聴。
なんだかすごくシリアスな話だった。
このアニメ基本シリアスなんだよね、おっぱいさえなければw
いよいよ乳流れにたどり着いた千房。
来週ついに決着か。
なんだかんだいいながらもここまで来ちまったなw

12話視聴。
とうちゃん、俺やったよ。
ついに完走だw

なかなかいい終わり方だった。
少しの余韻を残しつつ綺麗な閉め。
2期があったら多分観る。
というか2期作って欲しいw
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 35

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

刃に刻まれしは「乳斬」の二文字

おバカ乳アニメ。
稀代の変態搾乳アニメ、「聖痕のクェイサー」の血脈を受け継ぐ(製作スタッフが同じ)特殊な世界観のおっぱいフェチアニメです。
まぁ本作は、ある意味でクェイサー以上にネジが何本か飛んでしまっている設定。

乳こそがこの世の理。豊乳は富であり絶対。貧乳は人に非ず。

こういう価値観が舞台の時代劇。まったく素敵なアホさ加減ですねぇ^^
原作はエロゲ雑誌に掲載されていた漫画との事。さもありなん、ですねw


寝ても覚めても乳、何はなくとも乳、三度の飯より乳。
おおよそおっぱいに関するあらゆる要素を詰め込んだ作品ですから、見所といってもおっぱい意外はありません・・・と、思いきやストーリーはちゃんと存在しています。
追っ手を避けながら秘術を求めての諸国遍路の旅、行く先々で様々な人と関わりをもち、強く成長していく主人公。
おっぱいも大きく成長していきますけど(〃'▽'〃)
オーソドックスですが、話の骨格としては破綻なくしっかりしており、それなりに楽しめるモノがありました。意外にも時代劇のテンプレートが上手に取り込まれた構成。オマージュの仕方も上手い。
価値観がおっぱい一色ですけど(〃'▽'〃)
単にチャンチャンバラバラをやるだけでなく、人間関係やコンプレックスいった心理的な部分、それぞれの出自や野心、家柄なども絡んでおり悪くない出来です。
全部おっぱいにまつわる事ですけど(〃'▽'〃)
ともかく、まーったく期待していなかった分、お話がちゃんとしていたのは意外な誤算でした。
結局はおっぱいなんですけど、ね(〃'▽'〃)


作画ですが、言うまでもなく乳の質感表現は尋常ではなく手をかけています。
揺れを擬音で表現するなら
「たゆん、たゆん」
あるいは
「ばいん、ばいん」
とでも言いましょうか(^_^;
それを高水準なアニメーション動画として表現。この点では世界屈指と言っても過言ではない品質で、お見事の一言につきます。
柔らかさの魅せ方もさすがと言わざるを得ません。揉んだときの指のめり込み具合などで的確にビジュアル化する匠の技。乳首のディテールの緻密さもいわずもかな。
巨乳だけでなく貧乳の描き方にも拘りが見られるあたり、あらるゆる乳を蔑ろにしない丁寧さがキラリ光ります。
まさしく、おっぱいアニメを名のるに恥じない、おっぱいへの探求心と愛情が溢れかえっています。

キャラデザインには野暮ったさがありますが、乳が顔のようなこの世界、おっぱい周り以外の造形は関係ないのかもしれませんw
まあ時代劇に萌え絵というのもなんだか違和感がありますから、作風には合っていました。


クェイサーと比較して、本作は明るいコメディタッチが基本です。
あちらもコメディ要素はありますが、真剣な顔して乳を吸いまくる異様な光景のカオスさがクェイサーの面白さ。
対して魔乳は、バックボーンとなるアホな設定に乗っかって、エロギャグをかますような流れが主流でした。
「おっぱーい」って叫びながら女性に飛びかかっていくようなアホキャラがいっぱい。w
ギャグに参加しない真面目キャラが何人か居ますが、正直そいつらは面白味もクソもない。
反して、おっぱいに執着するキャラの立ちっぷりといったら見事な事w・・・・・アホキャラがちょっと真面目な事言い出すと、やらた格好良いですしね(^.^;
最初は下品なギャグを冷ややかな目でみてましたが、終わってみればこれが正解のような気がします。設定が設定だけに、正当なお笑いの様式の方が違和感がない。
すっごいベタベタなんですけど、それが普通に面白かったです。
クェイサーのようにマジメと異様さを盛り込んだ特殊な笑いは、最初は爆笑しますが飽きて醒めるのも猛烈に早いので痛し痒しです。


全ての道は、おっぱいに通ず!
決して万人に勧められるシロモノではありませんが、コキおろす材料があまりない、案外、ほんとに案外、真っ当な作品でした。
設定がヘンなだけです(´▽`)
バカアニメがお好きな方には是非御覧頂きたい奇作です。


最後に一つだけ、不満を・・・・やっぱり和服に巨乳は似合わない!

投稿 : 2024/05/04
♥ : 10
ネタバレ

入杵(イリキ) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

エロという次元を超越した滑稽な作品

本作は山田秀樹の「魔乳秘剣帖」(TECH GIAN)を原作に製作された作品で、「聖痕のクェイサー」のスタッフが送る「乳アニメ」である。よって女性の視聴はお勧めしない(恐らく気分を害する)。本作は愚にも付かないトンデモ世界観を構築しており、エロではあるものの、艶かしいとかそそるとかそういった感情よりも、滑稽であるといった印象である。
描写は規制が予想されるものが多く、私はDVDをレンタルして視聴したが、TV放映時は靄が多くて意味が分からなかっただろうと思う。ただの滑稽な作品ではなく、きちんとテーマが設定されており、シリアスな展開も含まれている。
しかし、ぶっ飛んだギャクパートの印象が強く、大変面白かった。この辺は、どれだけエロに耐性があるか、エロをギャクとして見る事が出来るかが、焦点になるだろう。2話まで視聴すれば大体作品を見る事が出来るか否かが分かると思う。舞台は江戸時代。ストーリーは大体1話完結もので、水戸黄門的ロードムービーである。

あらすじ
{netabare}
乳こそこの世の理。
豊乳は富であり絶対、貧乳は人に非ず。

時は太平江戸時代。
徳川幕府の治める理不尽の治世。
幕府の中にあり、政治を支え、刺客を操り、
奥の豊乳を育む絶大な権力集団があった。

その名は“魔乳一族"。

魔乳流の剣技は体を抜け乳を断ち、
門外不出の秘伝書には、豊乳美乳を育むための、
古今東西あらゆる術が記されているという。

そんな乳が全てを支配する時代。
魔乳一族の頭首の末子として生を受けた少女・千房は、
一族が作り上げた理不尽な世を正すため、
秘伝書を奪い、里を出奔する。

魔乳からの執拗な追っ手に一歩も引くことなく、
側仕えの楓とともに、千房は世直しの旅を続ける。

全ては母の教えを守るため、そして乳が理を正すため、
千房は豊かな乳房を震わせて、必殺の剣を振るう!

乳才・金子ひらくが放つ
究極の美少女アクション“おっぱい"絵巻、ここに開幕!
{/netabare}

感想

ただの「乳アニメ」ではなく、主人公や周りの乳が理の世界に対する思いや、主人公の成長もきちんと描かれていて、話の骨子がしっかりしており、世界観やストーリーに破綻がない。
価値観やネーミングセンスは全て「乳」が基準であるが、
時代劇を上手く利用した王道テンプレートやオマージュなどを巧みに構成している。作画も乳アニメだけあって乳の質感は最高で、尋常でない拘りを感じる一品だ。
特筆すべきはそのエロギャグのセンスであり、これは最初は嘲笑の眼差しで観ていたが、これが意外に面白く、中盤からは爆笑し放しだった。

総評

滑稽な世界観の上に成り立つ巧みに構成されたストーリー、
拘りのある乳の作画や愚にも付かないが結局面白いエロギャグが本作の魅力である。好きな人はハマるだろうが、嫌いな人にはお勧めしない。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 11

68.5 13 時代劇アニメランキング13位
るろうに剣心 明治剣客浪漫譚 星霜編(OVA)

2001年12月19日
★★★★☆ 3.8 (246)
1419人が棚に入れました
TVアニメでは描かれることの無かった人誅編をアレンジし、その後の剣心達の人生を監督が独自の解釈で描いたOVA作品。原作の十数年後(明治26年)の話となり、剣心と薫の出会いから人誅編までを薫の回想という形で描かれ、剣での戦いを終えた剣心は償いのための旅を続けている。神谷活心流メンバー中心のオリジナル内容ではあるが、原作終了後の細かい動向を知ることも出来、また、弥彦対剣路の次世代対決も見ることが出来る。追憶編と同じくテレビとは作画が大きく異なり、ストーリーは暗く、剣心や薫の生き方も原作とのギャップが大きい。この為に評価は真っ二つに分かれるが、キリスト教圏では「罪と償い」と言うテーマがキリスト教的道徳観に符合し、極めて評価が高い。
ネタバレ

yokoryo さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

罪と罰と贖罪と...「愛」 剣心を一人の人間として描いた「剣心と薫の物語」

最初に断っておきますと、自分は原作るろうに剣心のファンです^^

まず、るろうに剣心は自分が知っているジャンプ漫画の中で、最も深いテーマを持っている作品なんじゃないかと思います。
そしてこの作品。評価が低いみたいなんですが、自分は本当によい作品だと思います。
それは、るろ剣の本質と言ってもいい「罪と罰と贖罪」をよりリアルに、そして誠実に描いた作品だからです。

確かにこの作品は、原作とは解釈が異なりますし、原作を前提に視聴していると疑問に思う点や遺憾に思う部分は沢山あると思います。剣心の行動や薫の性格なんか特に。
しかし、この作品は「罪と罰と贖罪」というテーマを「剣心と薫の物語」を通して描いたもので、言ってみれば愛の物語でもあります。
まぁ解釈が違うので同人誌といえば同人誌です。しかし、テーマに関しては原作よりこちらの方がずっとリアルです。
なので原作とは見方を変えてよくよく視聴してみると、実は非常に良くできた作品だと思います。

以下ネタバレ含みます。駄文で、かつ非常に長いので興味のある方だけ。
{netabare}
決して原作批判をするわけではないのですが、原作はやはり少年漫画なのです。
様々な葛藤の中でやっと見つけ出した剣心の答え「剣と心を賭してこの闘いの人生を完遂する」これが原作での剣心の贖罪の答えです。
剣心はもう十分苦しんだ。殺めた人達以上の幸せを守ってきた。それが巴の願いだから。巴はすでに剣心を許している。だからもう罪を贖うことは出来た。
理屈はわかります。しかし、ハッキリと言葉にしていないまでも、これを主張しているのは剣心の仲間達、つまり加害者側なんです。普通に考えたらそれは加害者側が主張することではないと思うんです。被害者側、縁にとってこんな理屈に何の意味があるのか。しかしそれを堂々と主張できるのが少年漫画だと思うんです。
少年漫画ではやはり、ヒーローの苦難とそれを乗り越えるための葛藤、それを支える仲間達、そして乗り越えた先にある新たな道。そういった筋書きが感動できるものでもありますし、面白い。なのでどうしても自然とヒーロー側に肩入れしてしまいます。作者もそのように描いていますし。そのためあまりフラットな視点でストーリーを読み進めることが出来ません。まぁそれが少年漫画の良い部分ではあるんですが。

しかしこの作品は、そうした少年漫画的なヒーローとして剣心を描くのではなく、一人の人間として剣心を描くことで、よりフラットな立場でテーマに向き合える作品なんだと思います。
そのため、原作とのギャップからか剣心があまりに痛々しく見えますし、同じく薫の辛さも痛いほど伝わってきます。
なのでこの作品に関しては原作のヒーローヒロインとしての剣心や薫を期待して視聴するのは望ましくありません。

で、それを前提とした上で視聴すると剣心の行動や薫の行動も納得できると思うんです。とても辛いですが。
剣心が薫を置いて、諸国を旅すること。一見矛盾した行動のようにも感じますが「目に映る人々の幸せを守る」「剣と心を賭して闘いの人生を完遂する」から、実は離れた行動ではないと思うんです。確かに薫を第一に考え幸せにして欲しいと思いますし、それはハッピーエンドの物語として最良でしょう。しかしそれは少年漫画的な安易な終幕だと思います。
人斬りとして数多の人を斬ってきた人間にとっての、「闘いの人生を完遂する」とはそんなに甘い贖罪の答えではないはずです。
普通の人間とは背負っているものが違いすぎると思うんですよね。だから、剣心にとって家庭の幸せを守る以上に、より多くの人々の幸せを守ることの方が辛く厳しい道であるし、そうした茨の道を進んでいくことが「闘いの人生を完遂する」ことだと思うんです。
そしてそれを薫もちゃんと理解している。普通そんな重いもの背負っている人を支えてなんていけませんよ。ましてや一緒になるなんて。。。

だからこそ、薫の姿に胸打たれるわけです。
「巴さんが羨ましい。。。」「剣心にとって、あなた以上の存在になる日が来るとも思っていない。」「私に残ったのはあの人の帰りを待つだけ。」「離れていても共有できる何かが欲しかった。」「それがあれば私はきっと耐えられます。」

こんなにも切ない台詞に自分は完全にやられてしまい、終始うるうるでした。
人斬りとしての贖罪のため「闘いの人生」を歩む剣心。薫はそれを支え、受け入れていく覚悟を決めてきた。しかしそれは薫にとっては剣心にとっての一番になれない寂しさをどうしたって伴うもの。また剣心は不治の病に侵され先も長くはない。剣路も元服し、薫るの下を離れ、弥彦も佐ノ助も恵もそれぞれの道を歩んでいる。そして薫に残ったものは剣心を待つというただそれのみ。そしてその寂しさに耐えるために得たものは剣心の不治の病。
本当に辛かったんだろうと思います。不治の病であろうと剣心と共有できる何かが欲しい。それが唯一剣心と自分とを繋ぐ糸であり、剣心にとっての自分の在り処としたんだと思います。台詞にもありましたが、薫は剣心の十字傷以上の存在にはなれないのです。だから剣心は諸国を回るのですが、薫はどうしても剣心の中に自分の存在があると思いたい。そう思える証が欲しい。
そしてその想いを理解していたからこそ、剣心は薫に病を移したんだと思います。
この病の共有は、薫の剣心への愛でもあり、剣心の薫への愛だと思います。
悲しいけれど、これが二人の愛を示すしるしなんです。。。

そして最後、「やっと、やっと消えたね」の言葉には本当に泣かされました。
剣心にとっても薫にとっても辛く長い贖罪の道のり。ここまでの二人のドラマを考えると涙なしにはいられませんでした。剣心の十字傷そのものがまさに剣心と薫の物語なんです。

また、もう少し書きますと、逆刃刀についてなんですが、
罪から逃げず、正面から向き合う心の強さ。罪の意識に苛まれながらも、多くの人々を守っていく強さ。贖罪の答えを見つけ出し、歩んでいく強さ。
普通背負いきれないほどのものを背負ってきた男の背中。そして逆刃刀。
剣心の背中を見続け逆刃刀を受け継いだ弥彦。真の強さを求め飛天御剣流を極める剣路。脈々と剣心の想いや強さが後世に受け継がれていくことが本当に感動的です。

あと少し、罪と贖罪についてなんですが、縁の主張が自分には強く響いたんですよね。
「大切な人を殺しておいて、その人間がのうのうと幸せに暮らせる道理がどこにある!」という縁の主張の方がリアルだと思ったんです。
「俺の望んだものは、この世の全ての人の幸せなどでない。たった一人の、姉さんの幸せだけだった。それを貴様は摘み取り、踏み躙り、命もろとも消し去った。俺にはもう守るものなどない!」
この叫び、もし自分の立場であったらと考えると、罪を許すことなど決して出来ないと思います。
それほどの罪なんです。剣心の罪は。決して軽いものではない。
だからこそ、この物語が単純なハッピーエンドでないことが正解だと思いますし、剣心と薫の人間味や本当の強さを感じられたと思うんです。
この作品は決して死を美化しているのではないのです。それだけ、罪と罰と贖罪について誠実に、よりリアルに描き、その贖罪の人生を生きた二人の物語を描いているという事だと思うんです。
{/netabare}

要は良い作品だと思います!ということです。

最後に、私もるろ剣は本当に好きで小学生ながらに一生懸命に読んでいた記憶があります。しかしそこはやはり小学生。当時はるろ剣の本質を理解しているはずもありません。大人になり改めて視聴して、るろ剣の深さに驚かされています。

原作ファンの方は是非。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 10
ネタバレ

ユニバーサルスタイル さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

死が二人を分かつまで、愛し合いましょうどこまでも。

追憶編が巴と剣心の物語で、この星霜編は薫と剣心の物語。

追憶編はまだしもこちらは原作を読んでいないと分かりづらい所が多く、ファン向けの作品ですね。(そもそもOVAなので当然と言えば当然ですが)

例のごとく、長文失礼します。



人斬りとして幕末の世を闘ってきた剣心の人生を最後まで描き切ったことが、この作品の意義でしょう。
原作のラストよりさらに踏み込んだ『その後』、つまり剣心が剣心としての人生を全うするまでの物語、次の世代へ継がれていく剣心の意志の物語は、制作者の方々が原作を読みこんだ上で覚悟を持って臨んだと思うと感心せずにはいられません。



追憶編でも描かれたように剣心は巴との過去、そして人斬りとしての過去を深い傷として背負っていました。
それを単なる罪の十字架としてでなく、自分が背負うべき人々の想いとして生きる糧として受け止められるようになった。これこそ薫が剣心に与えた本当の強さだったのではないでしょうか。


客観的に見ると追憶編の方が星霜編より作品としての完成度は高いように感じます。
しかし個人的には星霜編の方が好きです。それは薫が実に魅力的だからです。巴も原作以上に良く描かれていましたが、薫の明るさと強さはアニメだと非常に映えます。
捉え方によっては悲劇であるこの物語も、薫のおかげで良い余韻に浸れるのです。

タイトルのように、どれほど辛い未来が待っていようとも剣心と添い遂げる覚悟のある薫の姿は、女として妻として実に献身的でありました。正に男冥利に尽きる、ですね(笑)
巴と薫、二人の女性に愛された剣心は間違いないく幸福であったことでしょう。



前述のようにオリジナル要素の多いこの作品、驚くことが多々ありました。

まず、一つ。重要なネタバレです。
{netabare}
剣心が亡くなること。
{/netabare}

これは見た人によって賛否両論でしょう。最後の方の剣心は見ていて痛々しく、こちらまで辛かったです。

しかしここまでやってこそ、真に剣心が目指した『闘いの人生を完遂すること』を成し遂げることができたと言えます。本当の完結だと思います。


原作ではなかった、しかし非常に素晴らしい要素として薫と剣心のやり取りも挙げられます。

こちらもネタバレなのでご注意を。
{netabare}
縁との闘いが終わった後、再び放浪する決心をした剣心。
そして薫に「剣心という名は師匠から付けてもらった名だ。拙者の本当の名は心太(しんた)。もし拙者が帰ってくることができたらその時はこの名で呼んでほしい」というような言葉を残して去っていきます。


放浪の旅を経て死にかけの身体を引きずって薫の元へ帰ってきた剣心。
「ただいま・・・薫」と剣心が呟くと、「おかえり、心太」と薫が返す。薫の膝の上で静かに息を引き取る剣心。

これは原作にはない描写ですが感動しました。あり得ない、とは感じませんでした。それほど自然な道筋だったので一つのifストーリーとして十分にありだと思います。
剣心が出かける前の晩二人が愛し合う場面などもあり、薫との通じ合いは原作以上の密度です。
脚本の吉田玲子さんは繊細な心理描写を得意としている方なので、薫に関しても新しい側面が見えたような気がしました。


ただ勘違いしてほしくないのは、剣心が死んだ意味はお涙頂戴な安易なオチではないことです。そうではなく、剣心は最後まで自身の過去と向き合い続けて、死ぬことで人生を全うした。
再び放浪に旅に出る展開は少々理不尽だったかと思いますが、剣心にとっての過去の清算は死んでやっと終えることが出来るという解釈はおかしくはないはずです。
{/netabare}


原作では剣心と弥彦の打ち合いがありましたが、あれは世代交代の始まりにすぎませんでした。
この星霜編では・・・ネタバレです。
{netabare}
成長した剣心の息子「剣路(けんじ)」も登場します。
丁度、原作ラストの弥彦位の年齢です。原作あとがき通りの成長をした剣路の姿は新鮮でした。
彼は剣の強さこそ最上であり、そのために必要なのは神谷活心流でも不殺の意志でもなく最強の流派・飛天御剣流であると考えていました。

しかし剣心の意志を継いだ弥彦は彼の過ちを正すため、剣心が弥彦にそうしたように、剣路と打ち合いをし逆刃刀を手渡します。
剣路が剣の強さだけでなく心の強さこそ剣の道であると気付いたとき、ようやく剣心から剣路への意志の継承が果たされたのでした。


・・・原作の構想では、この先さらに剣路と心弥(弥彦と燕の息子)がライバルとして競い合う展開もあったようですが、OVAでもそこまでやってほしかったなと思います。
{/netabare}

そう、原作では剣心の意志は完全に引き継がれてはいませんでした。これで剣心の二つの物語は無事完結です。



後半のオリジナルに尺を割いたせいで、剣心の過去にまつわる『人誅編』がおざなりになったのは残念なところです。

出てくる人物を剣心と薫と縁だけに絞ったまでは良いのですが、あそこまで端折ってしまうと剣心が見せる覚悟に説得力がなく、縁という男との因縁を解き放つカタルシスもさして感じられません。

オチの部分は救いがあって良かったと思います。
{netabare}
縁は剣心への殺意を失い、剣心が今後どのように一生を終えるか見届けると言葉を残し去っていく。原作では廃人状態になり落人群で父と出会って終わり。
{/netabare}

どちらが良いでしょう。原作の方が良かったという方も多そうな気がします。とりあえず人誅編に関しては消化不良でした。



《その他》
追憶編同様、岩崎琢さんの手がける音楽はこのリアルな世界にとてもマッチしています。闘いの激しさと日常の静けさと。流れる空気に合わせた雰囲気作りが最高に良かったと思います。
強い主張がなく、しかし欠かせない要素としてまさしくBGMにふさわしい。

笠原弘子さん歌う主題歌「愛しさの糧」も非常にこの作品に合っていました。曲を流さず音楽だけでも良かったですが、この曲は上手く雰囲気に溶け込んでいる感じで邪魔に感じません。
笠原さんはこういうしんみりした曲だと相性が良いと思います。良曲です。



作画は言うまでもなく素晴らしいです。追憶編よりさらに微細に描き込まれたため、あまりにリアルすぎてアニメではなく実写と見間違うほど。
ここまで行くと本格派時代劇と大差ない迫力ですね。そう、剣劇の際響く効果音はそのまま時代劇のものでした。あそこまでリアルな作りはアニメだとそう見られないと思います。



見た後心にジーンと響く、原作同様素晴らしいものがありました。
るろ剣のアニメはバトルがクローズアップされ子供向けな印象があり今まで避けていたのですが、このOVAは非常に素晴らしかったです。
TVアニメ、OVA、実写映画それぞれ別々の方向性で面白みが出せるのは、それだけ原作漫画に色々な面白みが詰まっていたからだと思います。

改めてるろうに剣心最高!燕ちゃん最高!と一言残してレビューを終えたいと思います(笑)
・・・星霜編の燕ちゃん、本当に可愛かったですよ?これは見ないと損です。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 11
ネタバレ

star7 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

追憶編とセットで見るべき作品

追億編と併せて人によっては原作以上の名作になり得る作品
原作の少年誌向けの軽い雰囲気が好きな人、それを壊したく無い人にはお勧めできない

追億編が物語の始まり(起原)を描き、星霜編が終わりを描いている
追憶編での誓いを剣心が生涯貫き通した末の結末を描いているため、セットで見るべき作品です
作品としては原作以上に筋を通した結末を描き切っています


結末に賛否両論ある作品ですが、個人的な願望や感情を抜きにしたら
追億編を肯定して、星霜編を否定するというのも繋がり方からして出来ない作品だと思いますし

批判される理由としては
原作の少年誌的な軽い作風とのギャップ、剣心の最期を描く事自体を好しとしない、結末が個人的な願望にそぐわない
というのが大方の理由だと思います


原作からの設定やキャラ背景、追憶編からの繋がりをキチンと把握した上で作品を見たなら
作品の結末としては筋が通っていて決して否定できる物では無いと思います


{netabare}
評価に関して

薫の病気に関しては剣心との絆の深さを表し、より一層話の雰囲気を重くしてラストを感極まる物に演出してきましたが
結末を描く上での必然性は感じなかったため物語の評価で若干マイナス

採点が難しい所ですが、キャラの掘り下げが原作ありきながら原作とは異なる作風のため、キャラ評価もさすがに満点は付けれないですね


感想としては

原作からして設定や背景は重い物(剣心の背景、明治という時代背景、生死に関わる戦い等)
そして始まりは剣心の償いの人々を救う旅、意志を貫き通すならどこかで妥協なり自己満足しない限りは死ぬまで終わりが無い程漠然とした目的
意志を貫き通した剣心の物語を最期まで描き切った作品として非常に納得の行く物でした。
逆に薫と二人幸せな余生を過ごしつつも誓いを貫く行いをし続けた、と言ったような中途半端なハッピーエンドを見せられたら
原作からある重い設定や過去背景とのギャップも酷く、物語の起原でもある誓いの終着点が描かれて無いためよっぽど違和感を感じたと思います

ラストの薫とのやり取り、剣心のトレードマークとも言える十字傷を使った表現は見事で、かなり心に来ました。
救いが無いと書いてる方も居ましたが、死ぬ=救いが無い なんて事は決して無いですし
十分に救いのある最期の迎え方だったと思います。
自分の中ではるろうに剣心という作品の評価を上げた素晴らしいOVA作品でした
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

67.2 14 時代劇アニメランキング14位
へうげもの(TVアニメ動画)

2011年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (248)
1228人が棚に入れました
時は戦国乱世。織田信長が今まさに天下を獲らんとするその陰に、茶の湯と物欲に魂を奪われた一人の武将がいた。
のちに数奇者として天下に名を轟かせる「古田左介(織部)」である。
「出世」と「物」、二つの欲の間で葛藤と悶絶を繰り返す日々の中、時代は大きく揺れ動く。やがて左介は「数奇者」としての天下獲りを心に決め、「へうげもの」への道をひた走る。
天才・信長から壮大な世界性を、茶聖・千利休から深遠な精神性を学び、戦国時代を駆け抜けた男/知られざる傑物の物語。

声優・キャラクター
大倉孝二、小山力也、江原正士、田中信夫、田中秀幸、鶴見辰吾

じぇりー さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

この物語は限りなくノンフィクションにて候

① 明智光秀 「敵は本能寺にあり!」

② 織田信長 「・・・是非もなし」

③ 信長、自分の首を明智に取らせないために、部下(大抵の場合、森蘭丸)に、本能寺に火を放つよう命じる

④ 信長、敦盛を舞う "人間五〇年~"

⑤ 信長、炎の中に消えていく、あるいは自害する

・・・というのが、同じNHKの大河ドラマで戦国モノだった場合の「本能寺の変」のお決まりの流れである。
今年の軍士官兵衛でも恐らくそうなるであろう。
要は、この決まりきった流れを、どの役者がどういう演出の元行うか、みたいなのが見所になってしまっている。

本作の序盤の見所も、やはり本能寺の変と「三日天下」と言われた明智のその後になってくるが、上記のようなテンプレ本能寺ではなく、実にオリジナリティーに溢れている。これは原作が良いのであろう。

本能寺の変は、陰謀説・真の黒幕が誰であったのか、など日本の歴史上最大の大事件として、様々な解釈がなされている。
「へうげもの」における、本能寺の変の顛末は実にこの作品らしさが出ていて面白く、その後の展開にも上手く繋がっていくので、実に巧妙である。

さて、この作品の登場人物はごく一部を除き、主人公・古田織部を始めとして殆どが歴史上実在した人物である。さらに、それぞれの人物が成したことや、政治や戦の時期・内容もほぼ史実の通りである。

フィクションとなっている部分の大半は、歴史的にはあまり知られていない主人公・古田織部の人柄や行動の部分であろう。
古田は決して、善人ではない。武人である前に「数奇者(すきしゃ)」(茶道や茶道具に熱心な人)としての己を高めることに飽くなき探究心を燃やし、時に他人の持つ名器をネコババしたり、狡猾な行動を取ることも厭わない。当然だが、イケメンでもない。

しかし、どうにもそんな彼のキャラクターが憎めないのだ。
血なまぐさい戦国の世にあって、武人として生きながらも、美しいものや、茶道のわびさびに傾倒する古田の姿は、一種の救いのようにも感じられる。

しかし、冒頭から最後まで時に古田以上に圧倒的な存在感を放っていた千利休がまた、このアニメに程よい緊張感を与えている。

しいて言うなら、「数奇の戦 in 茶室」と言ったところであろうか。戦国の世の様々な出来事や謀は、茶室から生まれたのではないかと思わせる程に、この作品における利休の怪しさが怖い。

豊臣秀吉がなぜ、一介の茶人でしかなかった千利休に切腹という重い刑を下したのか・・・というのは、理屈では分かっていても、理解し難く思っていた。
しかし、本作ではフィクションとはいえ、そのプロセスが精巧かつ、納得のいくように描かれており、非常に興味深かった。

さて、★に関しては全体的に過大評価と思われるかもしれないので、一応今回は理由を:

① 作画:私自身、茶道は嗜まないものの、陶器収集が趣味の「チョッピリ数奇者」である。その観点から、それぞれの茶道具や名器のもつ色合い、つや感、質感などが実によく再現されていた思う。あとは、ギャグ要素の多いこのアニメらしく、古田を始めとしたキャラクターの見せる変顔もGood!

② 声優:俳優・ナレーター・吹き替え声優・アニメ声優とごった煮状態であるにも関わらず、ほとんど違和感がなかった。主人公・古田を演じた大倉孝二さんも、主に舞台やTVドラマで活躍する役者さんのようだが、この人以外に古田は演じられないのではないかというくらい、ハマっていた。具志堅用高はちょっちゅねー・・・だが、そこも愛嬌に思えてくるほど、どのキャストも役にピッタリ合いすぎている。これが本来のキャスティングというやつなのだと思った次第。

③ 音楽:EDテーマの斉藤由貴が歌う「KIZUNA」は、歌詞から明らかに、登場回数は少ないが古田にとっては重要な人物である妻のおせんの心情を歌った内容だ。一見この曲の歌詞は、おせんのように、男にとっては実に物分かりの良い大和撫子的な女が、愛しい相手を陰から応援しているように表面上は受け取れるが、どうにも私にはその裏に、「私をほったらかしにして、数奇にばかり興じて!コラ!!」という恨み節が見え隠れして仕方がない。このこっそりと皮肉を込める感じが素敵★

本作で利休が投げかけ、それにより古田が迷走するきっかけとなる「創意ある侘び数奇」がこの作品にはある。歴史モノでギャグ満載なのに、どことなくハードボイルド感もあって、カッコいい。

歴史的事実をできる限り踏襲しつつ、創意・・・つまりオリジナリティーある解釈とエピソードを足すことで彩られたこの作品は、39話と長いが、観る価値は十分にあると思う。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 13

アジェル さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

実は3回目の見直しでしたが、やはり良い作品です☆彡

感想タイトルにある通り、実はこの作品を観るのは3回目に
なります。何回見ても面白さを感じられる作品であり、ご存
知の方はアレですが、私の前の登録キャラ時代のレビューが
多くの方に評価されてましたので、今回は新しくした今の私
のキャラとして、内容は同じですが宣伝の意味を込めてまた
このレビューを書く事に致します(-^〇^-)

まずこの作品は、日本歴史の中でも人気の高い戦国時代をモ
チーフに書かれております。織田信長、豊臣秀吉などの天下
取りに名を馳せた大名や、伊達正宗、徳川家康などの後の世
で拡大してきた大名、はたまた福島正則、加藤清正、前田慶
次、真田幸村などと言った人気的な武将などが・・・
登場してくる!?のですが、主人公ではありません@@;

【古田織部】【千利休】皆様ご存知でしょうか?
利休に関しましてはそれ相応の大茶人としてゲーム、小説、
ドラマに映画と様々なメディアに名前を聞く人物です。
しかし、もう一方の古田左介・・・織部!?
ご存知の方は、なかなかの戦国通ですよ(笑)
そうなんです。その作品の主人公は、【古田左介】こと、
のちの従五位下織部正という官職を持たれた有名な方なの
です。また大茶人である利休の弟子の中でも筆頭とされ、
利休死後はその後を任された人物でもあります。

さて、本作品はこの【古田織部】を主人公として、【数寄】
についてを語る物語でございます。
【数寄】とは簡単に言いますと、本来「好き」の意味であり
特殊な当て字として流布しています。古くは「すきもの」と
は和歌を作ることに執心な人物をいい、桃山時代になってか
ら連歌から茶の湯へと意味を変えています。江戸時代には、
数寄のための家「数寄屋」も茶室の別称としてています。
この数寄者による、天下の裏事情というものが題材にされた
新しいジャンルの物語になっております。

その他にも、豪商、大名、有名武将など、茶の湯を心得た人
物を中心として、天下の形成について分かり合ってきた人物
達の違った方向からのせめぎ合い、または裏事情、交渉事、
実は・・・歴史はこうだったのではないかという通説などを
うまく組みう合わせたフィクションで構成されています。

ここだけの話、ネタバレではありませんが「利休」役の声優
様は「田中信夫」さんです。ご存じの通り「トリビアの泉」
「さんまのスーパーからくりTV」などでお馴染みのナレーシ
ョンをされている名優様です。
聞いていてなんだか説得力があると言いますか、なかなかの
しっくり具合に別の意味での感動を覚えます。

その他にも作画やグラフィック等においては、CG合成的な部
分や書き込み具合、織り込み等に関して、なかなか良い方か
と思われます。古い美術品におけるアニメ的な作画の再現力
やグラフィックとしては、数寄を題材にしているだけあり、
なかなかの魅力ある仕上がりになっている方だと感じます。
また登場キャラに関しても、面白系、コミカル系、おふざけ
的キャラ、本格派などの様々な人物が描かれており、作画も
さることながら、それぞれのセリフや口癖にも注意して観る
となかなか面白く仕上がっております。


今回も簡単なさわり部分のコメントだけに留めさせて頂きま
したが、是非ご覧になってみてください。
この作品は、総合的な評価こそまぁまぁな数値ではあります
が、戦国時代を愛する方や、芸術、文学を愛する方が観ても
悪い気はせず、楽しく見る事が出来る作品かと思われます。

それでは、また次回デビューにて^^

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8

にゃんた さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

感性類似判断のメルクマール

『侘び数奇とは?』

これを、アニメ作品全体で体現している。

作画、声優、BGM、演出、どれもこれも気に入らない部分が少しずつある。
「完璧」とはいえない。
どこか欠落している。

しかし、それが・・・なんとも「面白い」。

他のアニメ作品も素晴らしいのだが、完璧になろうなろうとして、
どこか力み過ぎている。みていて疲れる。
面白いように見えるけれども、なんだか面白くない。

そんな境地に達しているアニメ数寄者には、心地よいアニメになるのではないか。



アニメ数寄者の皆様は、これ以降をお読み頂く必要はございません。
蛇足というべきものにて。





~~以下蛇足~~

このアニメを「面白い」と感じる人とは感性が近いと思う。
その辺の嗜好を判断する良いメルクマールになるだろう。


よく知られている、織田信長らが活躍していた戦国時代。
この時代に、血縁ではなく、軍事力でもなく、経済でもなく、人と人を結びつけ、勢力構造に影響を及ぼしたファクターがあった。

「文化」である。

ここにスポットを当て、
それがどのように人々を結びつけ、成長させ、変化させ、破滅させていったか。
その点について、さすがNHKともいうべき、奥深い人物描写がなされている。

しかし、この作品、それらの表現がどことなく垢抜けない。ちょっとカッコ悪い。
だがそれがいい。

有名な画家の描いた風景画を見てみるとわかると思うが、山にしろ人物にしろ、決して主題となる対象物をキャンバスの中央に描かない。
中央に書かれているように見えるかもしれないが、必ず少しだけ左右にズレて描いている。

キッチリし過ぎは美しくない。
そういうこと。

キッチリした方が美しく見えるって?
気にしないことです。
それもまた「あなた」なのですから。







~~~以下、6話までの感想~~~

主人公は戦国時代に文化人としても生きた実在の武将。作中では使番(敵軍への使者)の任務をこなす。

冠婚葬祭など、ピーンとした緊張感が張り詰めた場所で、俗物的で場違いなことを考えたり、したりすると、無性におかしくなる気持ち、お分かり頂けるだろうか。
この作品、この種の笑いを描いていると思う。
これがハマる人にはハマるだろうし、ダメな人は全くダメだろう。
ただ、この笑いはおそらくメインではない。
茶の湯のシーンや有名武将同士の駆け引きなど、心のやりとりはとても深く、かつ緊迫感があって楽しませてもらった。
このような心理描写がメインだと思われる。

歴史モノは大好物なので、ここは文化面のみならず、その時代の作法、生活、合戦の状況など、細かい設定にまでこだわって描いて欲しい。
初回、丁寧な説明を省いて、いきなりストーリーが開始される。
なので、ある程度戦国史の知識がないと入りづらいと思う(「松永久秀の信貴山城篭城」と聞いて、すぐ把握できる方ならば大丈夫だろう)。

所々気になる部分はあるものの、現段階では、史実に沿ったストーリー展開、描写。
それでも、時代設定を維持したまま、ギリギリのところで笑いを取っている。
今後は、このラインを維持していって欲しい。
全39話が予定されているようだが、同じNHK放送の「十二国記」並みの好物アニメになるかもしれない。期待が高まる。

・・・しかし、秀吉のCVに江原正士さんは、ちょっと違和感がある。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 22

71.7 15 時代劇アニメランキング15位
鬼平(TVアニメ動画)

2017年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (248)
920人が棚に入れました
時は江戸後期。暴虐の限りを尽くす盗賊たちが、「鬼」と呼んで畏れる男がいた。「鬼の平蔵」こと火付盗賊改方・長谷川平蔵その人である。火付盗賊改方とは、一種の特別警察。江戸市中内外の犯罪を取り締まるだけでなく、他国に出て犯罪者を捕らえることもできる機動性の高い組織。しかし平蔵は職務に忠実なだけの固い男ではない。時として罪を犯した者にも情けをかけることがある。平蔵が許さないのは、非道。《盗人三箇条》――殺さず、犯さず、盗まれたら潰れるような店からは盗まない――から外れ、人の道に背く者には一切容赦はしない。

声優・キャラクター
堀内賢雄、朴璐美、浪川大輔、岩男潤子、千本木彩花、岡本信彦、水内清光、浜田賢二、木内秀信、飯塚昭三、細谷佳正、田中秀幸

タケ坊 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

原作力の次元の高さを窺い知れる、極上の大人向きオムニバス作品

☆物語&感想☆

原作&実写ドラマがあまりにも有名な鬼平犯科帳のアニメ版ですが、
自分は原作はおろかドラマも殆ど観たかどうかの記憶がなく、
内容はほぼ知らない状態でアニメを観始めました。
(結果的にこれが本当に幸いでしたね、ドラマのイメージが強いとアニメはアニメ、別ものとして観れないでしょうから)

で、視聴前に時代劇のイメージで思い浮かべていたのが、
昔観た「水戸黄門」「遠山の金さん」「必殺仕事人」なんかの勧善懲悪もの。
ぶっちゃけ言うと、年寄りってなんであんな毎回ワンパターンなものを観て面白いんだろうな、
なんて以前は思ってて殆ど実写ドラマの時代劇なんかは観ずに生きてきましたが、
敢えてこの時代に時代劇をアニメ化する意味あんのかな!?
と懐疑的な目とほんの少しの好奇心で、とりあえず1話だけでも観てるか、と視聴開始してみた結果...

何これ...全然自分が思ってた時代劇のワンパターンで古臭い勧善懲悪ものとちゃうやん。。
1話終了し、由紀さおりのエンディングを聴いてる時点で、もうどっぷりこの作品に惹き込まれていました。
そして、13話終了した現時点で、もう鬼平が観れないと言う喪失感が半端ない状態でこの感想を書いてます。

とにかく1話完結の13話、全く捨て回が無いと言うより、むしろ神回しか無かった。。
正直なところ「1話完結のオムニバス形式」のアニメで、
ここまで深くカタルシスを喚起させる作品は滅多にお目にかかれないんじゃなかろうか。
そりゃ当然、1時間のドラマで描いているものを、20分ちょっとで纏めるんですから、
尺が短く間も充分には取れないし、多少の改変もやむを得ないところでしょうが、
逆に言えば、非常にテンポ良く上手く纏められていると感じましたね。

まぁオムニバス形式で、これだけ外れがないということは、
如何に原作が優れているか、っていうことでしょうが。。
自分みたいにアニメから入って物語に惹き込まれた人は、
後で原作読んだりドラマを観たりするきっかけになると思いますし、
それだけでも充分にアニメ化する意義はあったんではないでしょうか。

どういう話かを簡単に言うと、江戸を舞台に鬼平こと長谷川平蔵
(今で例えるところの特別警察の長官みたいな役職)が主人公の捕物帳、ということになるんですけど...
これだけ単純に書くとやっぱり只の勧善懲悪ワンパターンものじゃないか!と思うかもしれないけど、
実際はそうじゃなく、罪を犯す側が単なる「悪人」と言う扱いじゃなく、しっかりとドラマがあるんですよねぇ。
で、時には平蔵が実に懐の深い一面を見せる。。

各話内容の方は具体的には触れませんが、どのエピソードも秀逸なオチが用意されていて、
毎話エンディング時には深い余韻を味わうことが出来る、まさに大人が愉しめる物語です。
「人間だもの...」この一言が実に良く似合う芳醇で極上な人間ドラマ。
鬼平の名言とも言える台詞が深すぎるんだよなぁ。。

やはり哀しくやるせない人間の生き様や業を描いたエピソードが秀逸で涙を誘いますが、
「谷中・いろは茶屋」や「大川の隠居」「盗法秘伝」のようなユーモア&機知に富んだエピソードもあり、
シリアス一辺倒ではなく、ちゃんとバラエティも考えて選ばれてるのは素晴らしいの一言。

☆声優☆

豪華すぎるやろ!とツッコミを入れたくなるキャスティング笑
オムニバス形式ならではでしょうが、
各話出てくるキャラに重鎮の声優を起用していたり、
アニメではなかなか聞く機会のない声優さんたちの演技はやっぱり巧い。
演技が上手いからこそ、キャラの心情が痛いほど伝わります。

たまにあれ?って感じの人も居るには居ましたけど、
他の人たちが上手すぎるからそう感じるだけでしょうね。

☆キャラ☆

平蔵に関して言うと、正直アニメと言う媒体で、
ここまで人間的な魅力に溢れた主人公って滅多に居ないでしょうね。。
まさに男が惚れる男の中の漢、とはこういう人物ではないでしょうか。
度量の広さ、器の大きさ、知的で機知に富み、逞しさと優しさを兼ね備えているにも関わらず、
時にはやんちゃさえする性格は観ていて惚れ惚れ。
毎話ここぞの決め台詞がまた深くて痺れる...もう最高としか言いようがない。
あれだけ格好良いとため息しか出ません笑

他にも各話登場する、罪を犯す側の人間のドラマも尺や間が短いながら、
声優さんの演技の力も大きいでしょうが、非常に観ていて伝わってくるものがありますね。

☆作画☆

ドラマのイメージを持っている人からすれば、平蔵の「コレジャナイ感」はあるかもしれませんが、
自分はろくに観ていないので、全く先入観なく見れました。
結果的にやや若めのイケメンな平蔵ではあるものの、むしろアニメ的にはこれで良いんじゃないかと思います。

しかしながら、制作費の問題からか原画や動画を殆ど海外に委託している回が多く、
CG含めて全般的なクオリティ面では美麗な作品が多い昨今のものと比べると、少々見劣るかも。。
尺の関係もあって殺陣シーンは少ないながらもアニメならではな印象を持ちましたが、
予算が十分あって、I.Gとか辺りが制作してたらもっと...まぁ贅沢でしょうかね。。

☆音楽☆

まずOPのインパクト、格好良いですね~お洒落で渋い!OPのアニメーションとも相性バッチリ。
OPをインスト曲にしたのは大正解ですね、たぶんどんな人が歌っても合わなさそう。。
また、尺の関係も考慮してでしょうね、通常はOPは大体1分30秒ですが、このOPは1分くらいなんですよね。

で、EDの由紀さおりの歌唱が...心に染みる。。毎話涙腺を刺激されました。
毎話秀逸なオチを付けたあとの、あのしっとりとした艶のある楽曲は最高の選曲でしょう。
歌詞もまた良いんだなぁ。。

また、作中のBGMも実に心地いい。
落ち着いた大人なBGMがスッと入ってきて、シリアスシーンでの聴かせるところはしっかりと聴かせる。
それとは正反対に時代劇でしかなかなか聞けないような軽妙なBGMと効果音にはテンション上がります。
BGMのセンスは非常に良かったと思います。


この作品は視聴候補にも入ってなくてスルーしている人が多いと思われる作品ですが、
ハッキリ言って自分のような時代劇への固定観念を持っている人にこそ観てもらいたい作品ですね。
本作同様に、オムニバス形式で大人向けな作品の「ジョーカー・ゲーム」や「デス・パレード」
「カウボーイ・ビバップ」なんかが好きなら、間違いなく観て損はないと思います。

それにしても、1クールで終わりって勿体無さ過ぎる。。
原作ストックいっぱいあるんだし、つくづく続編を切望する作品です。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 22
ネタバレ

血風連あにこれ支部 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

悪党にも悪党のルールがある。それを踏み外せばただの外道に堕ちるのみよ

視聴終了しました。
基本的には、勧善懲悪の時代劇で、主人公の鬼平は賊を取り締まる側の人間です。
ルパンで言うなら銭形視点で悪党を取り締まっているような話なのですが。
時代背景的に法整備も裁判もそこまで整ってはいませんし、悪党の裁き方は基本、鬼平の裁量に委ねられているようですね。
で、盗人がすべからく悪かと言われるとそうでもない。
当時、裕福でない家は厳しかったでしょうし、生きるためにやむを得ずやったという人にはある程度情状酌量の余地を汲んでいるように思います。
その線引きをどうするかについては、おそらく作中にも出てくる盗人三箇条〈女は犯さず、殺さず、貧しい家庭からは盗まず〉が軸になっているんでしょう。そこが本作の特に面白いと感じた所でした。

そこで、各話の内容を並べてみますが……。
{netabare}1話。昔は盗みの三ヶ条を守っていたが、時間が経つとすっかり人が変わっていた悪党。てめぇのような奴は偽者だ! 同時期に鉄血を見てたので「綺麗なオルガだな」と思いましたw
2話。またしても押し込み強盗。昔は綺麗だった人が、札付きのワル女になっていた。どっちかが告白してたらこんな悲惨な事にならなかったのかな。
3話。剣に生きた凄腕の暗殺者が、今を女と共に生きようとするが返り討ちにされる。不意を付いても正当防衛になるかは、今だと結構微妙な気がする。
4話。盗みで人を殺す輩。女を犯す輩は問答無用で斬り捨てる。
6話。劣悪な輩に捕まった二人を救出する過程で盗みに加担する。役人がこんな事やっていいんかーいw バレたらかなりヤバいのではと思いました。
7話。DV親を殺害。境遇故の仕方ない行動だが、やむなく処罰。
8話。鬼平からキセルを盗む、なんとお咎めなし。
9話。これは回想なのですが、先生と認めるほどの男が盗みを働く境遇だったというのは、時代の辛さ故でしょうか。これは鬼平の人間性に影響を与えた話の一つと言う風に感じました。
10話。息子と育ての親を殺した小津屋の証文を破り捨てて復讐。この時、駆けつけるタイミングをわざと遅らせる。
11話。悪人から誘拐された娘を救出。妻の最初の男らしいが、それがどうした!
12話。同じ境遇だと思った罪人を助ける。罪人は逃亡するが、相棒(殺人犯)を捕えて戻ってくる。その後釈放。
13話。1話と違って人が変わってなかった。兄の理想と弟の現実がぶつかり合うかと思いきや、女を交えた三角関係だったというパティーン。畜生働きはいかんけどこれは弟の言い分もわかる気がするなぁ。{/netabare}
+αはあるんでしょうが。基本は、三箇条を破るか否かが判断基準になっているんでしょうな。
その上で、粋な結論に持って行かせる鬼平の心意気が毎話毎話とても面白かった。
無常観、救いのない話もあるでしょうが、その上で何を支えに生きるか。何を信じるか。当時の時代背景の中、生きる人達の心情を深く掘り下げてあって中々に興味深かったです。

ですが、作画に関しては当初褒めちぎっていたのに手の平返したくはないですが…。途中から落ちてきたなと感じました。
背景美術、キャラデザ、諸々素晴らしいのですがね。
作品の目玉と思われた殺陣作画が4話以降あまり見られなかったのは、ホントに痛いなと思いました。(1話の殺陣はマジに神だった。あのペースは流石に続かないか
脚本はどれも力を抜いているとは思えないですし、今クールではけもフレに並んで素晴らしいと思いました。(これとけもフレの脚本を比べるなんて、我ながらすごくおかしな話だと思いますが)
この手の勧善懲悪時代劇が嫌いじゃないなら迷わずおススメできる作品だと思います。

以下は視聴中の感想。
{netabare}時代劇も漫画も見てるわけじゃないんですが、鬼平犯科帳と言えばさいとうたかを絵のイメージがあったもので(笑
このキャラデザ、見た目はイノタケ(井上雄彦)っぽい感じですね。
いいんじゃないんでしょうかね~。流石に原作準拠のゴルゴ顔だと、アニメ視聴者層には受け入れづらいと思いますし、全然アリな路線かと思います。

江戸後期、主人公の長谷川平蔵を中心とした、盗賊をひっ捕らえる痛快劇。かつ、その中で描かれる人情系ドラマといった感じですか。
軽い気持ちで見たのですが……。これが中々どうして、面白いですね。

4話視聴。
いや~いい!本当にいい!
何がいいって、まあ脚本もですけど殺陣作画の良さですね。
この演出は確かにドラマじゃあ不可能ですね。
「斬られたァ~!」「ギャァ~!」とは言ってみても、あくまで芝居で、人がやってるから斬ってるふりしかできないというのは難しい所です。
しかしこのアニメは! アニメだからこそ表現しきれるところがあるッ! 飛び散る血飛沫ッ! 切られて吹っ飛ぶ腕ッ! 命の獲り合いとしての臨場感は抜群です。
しかもその作画を、自由自在のアングルから魅せられるってんだから堪らない。時代劇マニアじゃないですが、嫌でも魅了されちゃいます。

時代劇はドラマでやってろだの何だの言ってるトンチキは、まずこの殺陣作画を見てから言って欲しいものですね。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 21

青龍 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

「年月は人を変える。まるで別人のようにな。」

いわずと知れた池波正太郎による原作の時代小説『鬼平犯科帳』は、『文春文庫』(文藝春秋)で刊行中(全135話、作者死亡により未完、原作未読)。
アニメは、1話完結のオムニバス形式で全13話(2017年)。監督・キャラクターデザインは、『僕らはみんな河合荘』、『怪獣8号』などの宮繁之。制作は、『PLUTO』などのスタジオM2。放映はテレビ東京系列。
(2024.4.25、上記概要を追加)

あらすじは、時は江戸時代後期頃(老中・松平定信による「寛政の改革」の頃)、実在の人物である火付盗賊改方長官・長谷川平蔵を主人公とする捕物帳である。

本作は、定番の時代劇を良くも悪くも、そのままアニメ化した感じの作りになっている(詳しくは後述)。


物語を貫く魅力の一つは、孔子の教えでもある「罪を憎んで人を憎まず」だろう。

「犯した罪は憎むべきだが、その人が罪を犯すまでには何か事情があったのだろうから、罪を犯した人そのものまで憎んではいけない」(ピクシブ百科事典)。

まっとうに生きていた者が、何かをきっかけとして転がり落ちるように犯罪者となる。

「年月は人を変える。まるで別人のようにな。」(CV.細谷佳正)

現代と比べて、人権などないし、人の命ももっと軽い時代の話である。人の人生を大きく変えてしまうような理不尽な出来事には事欠かない。

人が罪を犯すに至るまでの人情話は、1話完結とはいえ、しっかり描写されているし、とても魅力的だ。むしろテンポよく、飽きることなく観られると思う。


他方で、年月が人を悪人にすることもあれば、昔悪さをしていた者が年月を経て改心することもある。
「鬼平」こと長谷川平蔵もかつては放蕩息子であったが、作中のとある人物との出会いをきっかけに役人の跡取りとしての自覚を持つに至る。

「いいことをしながら悪いことをする。悪いことをしながらいいことをする。」(CV.堀内賢雄)

この単純な善人でないところが、「鬼平」の人としての度量の大きさ・魅力だろう。

また、単純な善悪では語れない、清濁併呑という点では、本作に登場する「人を殺めぬこと、女を手込めにせぬこと、盗まれて難儀をする者へは手を出さぬこと」という盗みの三ヶ条を守る義賊も同じ。


もっとも、鬼平がやっていることを現代的な基準で考えると、「犯罪者をわざと見逃すとはえこ贔屓だ!」、「拷問とは違法捜査だ!」とマスコミに叩かれ、一度くらいの懲戒免職では済まないだろう(笑)。

そんな現代的な事情もあり…、本作は、次第に薄れゆく古き良き日本の時代劇のまっとうなアニメ化作品である。


あと、各話でキーとなる役のゲスト声優が特に豪華(林原めぐみさん、関智一さん、三木眞一郎さん、山寺宏一さんなどなど)である。


【定番時代劇のアニメ化】
本作は、上で書いたように、良くも悪くも定番の時代劇をそのままアニメ化した感じの作りになっている。

これは、池波作品の初アニメ化ということもあり、既存のイメージを崩さないよう、キャラクターデザイン、雰囲気作りが配慮されたのだと思う。

したがって、もともと時代劇が好きな人は、本作も面白いと思う。

もっとも、そうなると気になるのは、テレビ時代劇として定番化している「鬼平犯科帳」を今さらアニメ化する理由である。

アニメ化によって、両腕を切り飛ばすシーンなど殺陣の描写は、よりリアルに描けると思ったし、もしかすると制作費もフルセットを要する映画やドラマよりシーンの制限なく安くつくれるのかもしれない(例えば、でかい鯉の出てくる話などはアニメの方がつくりやすいだろう。)。

ただ、それだけでは、既存の時代劇ドラマのファンがあえてアニメを観る理由としては弱いだろう(想定した視聴対象は一体誰なのだろうか?)。

そこで、本作の監督とキャラデザを担当された宮繁之さんが、本作を「今の若者が抱える悩みや現状をクロスさせたシナリオ」にしたというコメントが気になってくる。
仮に、アニメ化によって海外(ちなみに海外のアニメ視聴者層は若年層が多いとされる。)や日本の若者など新規の視聴者を開拓しようとしたのであれば、彼らに向けたアピールの仕方として、キャラデザや雰囲気が本作のままで良かったのかには、ちょっと疑問が残る。

確かに、「鬼平」は、既存ファンのイメージが既に形成されているし、フィクションだと断っているにも関わらず忠実に史実が再現されていないと騒ぐ「歴史警察」が出てくることからすれば、現代に受け入れられやすいように変えるのは難しいのかもしれない。

しかし、時代劇というジャンル自体が縮小傾向にあって、仮に、その一つの突破口として「鬼平」をアニメ化したのだとすれば、程度の問題はあるにせよ、現代に受け入れられやすくしようとした他の時代劇アニメの工夫が参考になるように感じた。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5

62.1 16 時代劇アニメランキング16位
無限の住人(TVアニメ動画)

2008年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (94)
526人が棚に入れました
「剣道とは勝つことへの道」を標榜する剣客集団・逸刀流。彼らに両親を殺された少女・凛は仇討ちを遂げるため、不死の肉体を持つ男・万次に用心棒を依頼する。

声優・キャラクター
関智一、佐藤利奈、野島裕史、中井和哉、江原正士、小西克幸、浪川大輔、能登麻美子、豊口めぐみ、森川智之、三木眞一郎、坂本真綾、菅生隆之、関俊彦
ネタバレ

シン☆ジ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

そうなんだ。。新作が好きなら観てもいいかも

 
原作は未読。
新作『無限の住人 IMMORTAL』 は視聴済み。

だもんで・・
 ↑
 ちなみにこれって静岡なまりらしいですね・・
 自分は静岡出身じゃないですけど

どうしても比較して観てしまうのは必定・・
ってことで・・

OPがちょいエロw

■エピソード
一話目、万次の妹のエピソードは新作にはなかったですね。
新作で万次が「死んだ妹に似てるよお前」と言っていた背景が初めてわかって良かったです。
~{netabare}
ニ話からは新作と同じようなエピソードでした。
中身のエロさは新作の方がずっとすごいけどw
{/netabare}~

エピソードそのものは、原作が同じなので惹かれる部分はありますね。

■作画や演出
絵のインパクトは、まあ比べるべくもないかな。
演出は映像に頼らずとも心情描写ができていて悪くないような気がします。
まあ古い作品なのでそこは加味しないとですが。

■キャラ/キャスト
ヒロインの燐は声が良かった。
要所でのカットはやはりカワイイ。
これは視聴モチベとしては充分でした。
~{netabare}
万次:関智一
 はじめ細谷さんかと思った。
 関さんは・・
 エヴァンゲリオン(鈴原トウジ)
 フルメタル・パニック(相良宗介)
 Fate/stay night(ギルガメッシュ)
 Fate/Zero(アーチャー)
 PSYCHO-PASS サイコパス(狡噛慎也)
 鬼滅の刃(風柱:不死川実弥)
 呪術廻戦(パンダ)
 めちゃくちゃお世話になってましたw

浅野凜:佐藤利奈
 佐倉さんと声似てる・・
 新作であやねるが選ばれたのは必然かな。
 利奈さんは・・
 ネギま!?(ネギ)
 とある科学の超電磁砲(御坂美琴)
 アマガミSS(棚町薫)
 咲-Saki- 全国編(臼沢塞)
 シドニアの騎士(田寛ヌミ)
 すのはら荘の管理人さん(春原彩花)
 エガオノダイカ(レイラ・エトワール)
 劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン(リュカ)
 劇場版 鬼滅の刃 無限列車編(産屋敷あまね)
 ARIA The CREPUSCOLO(アテナ)

 え・・ARIAで川上さんを引き継いだ方だったんですね・・
 今こうして知ることになったのも必然かな。

乙橘槇絵:能登麻美子
 頭巾を取ると美しい・・
 能登さんのお色気シーンが貴重。
 ま、最近はゴールデンカムイなんかも
 やってますが、CLANNADやってた頃を
 知るものとしては・・ねw
 ちょいとおさらいしてみましょうかね・・
 CLANNAD(一ノ瀬ことみ)
 大正野球娘。(宗谷雪)
 花咲くいろは(輪島巴)
 地獄少女(閻魔あい)
 宝石の国(ユークレース)
 はたらく細胞(ナレーション)
 ゴールデンカムイ(インカㇻマッ)
 かくしごと(姫の母)
 君に届け(黒沼爽子)
 リゼロ(エルザ)
 うん。

百琳:豊口めぐみ
 今作ではキャラは無事なままでした ^^
 豊口さんは・・
 咲-Saki- 阿知賀編(渋谷尭深)
 転生したらスライムだった件(大賢者)
 エグゼロス(ギタイ蟲)
 魔女の旅々(ローズマリー)
 ふむ。

町:坂本真綾
 万次の妹?
 即死キャラにマーヤさんとは・・
 出演紹介はありすぎて断念w
{/netabare}~

てか、尺があるとはいえ、ソコで終わったら・・
消化不良でしょやw

たしかインタビュー映像で、原作者は再アニメ化の話があった時、前例があって迷ったとか言っていたような。まーこういう作り方、終わり方されたんじゃ分かる気もしますね。

新作、二期としてではなく作り直してくれてありがたいです。

でも自分は、これはこれでなかなか楽しめました。
新作を観たからこそかも知れませんが。

 原作:沙村広明(講談社「アフタヌーン」連載)
 監督:真下耕一
 キャラデザ:山下喜光
 制作:BeeTrain
 制作協力:Production I.G
 放送:2008年8月
   (新作は2019年10月)
 視聴:2020年11月 dアニメストア

実写版はなんか観る気がしないなぁ・・w
 

投稿 : 2024/05/04
♥ : 14

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

刮目せよ! 凶気の宴、ここに開幕!

この作品の原作は未読ですが、2019年の秋アニメで「無限の住人-IMMORTAL-」が放送されることを知り、是非先に視聴しておきたいと思い、この作品を手に取りました。
本当はもう少し早めに見終えたかったのですが、リアタイ作品の視聴に追われ今まで時間を要してしまいました。


「勝つ事こそ剣の道」と断ずる逸刀流統主・天津影久に両親を惨殺された
少女・凜は、身に血仙蟲を埋め込み不死身となった100人斬りの男・卍を
助っ人とし、仇討ちの旅に出る…!

1993年、アフタヌーン誌上に登場するや、その圧倒的な画力・大胆な演出、
斬新な殺陣…等々により「時代劇」というジャンルを一躍エンターテインメントの
主流へと蘇らせた[ネオ時代劇] 遂にアニメ化…!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

本作が放送されたのが2008年なので今から10年以上前になります。
確かに若干の古さは感じましたが、キャラデザなんかは今でも十分通用するほど綺麗だったと思います。

少し気になったのが放送期間です。
全13話であるにも関わらず、7月から12月までの2クール分を使って放送されていたんです。
これも大人の事情が関連しているのでしょうか。

それと起用されている声優さんは、今でもバリバリ活躍されているベテランの方々です。
主人公の卍が関智一さん、ヒロインの浅野凜がサトリナ、これに能登麻美子さんまで出てくるのですからテンションは上がりまくりです。

そして一番気になったのは何故全13話だったか、ということです。
それは、全13話で物語が完結していないからです。
アニメの放送期間が2008年の7月~12月で、漫画の連載が2012年の12月まで続いたようなので、アニメが連載に追い付いてしまったからでしょうか。
妙なアニオリエンドにしてしまうと作品のイメージを崩しかねないから、途中で終わらせたのかもしれません。
それなら何故続編が制作されなかったのでしょう。

親の仇打ちの旅…
それは仇討ちが決して楽な旅じゃないことを思い知る旅でもありました。
何度も心が折れそうになりました。
確かに凜は無天一流当統主の一人娘です。
ですが、統主の子供が必ず強いという訳ではありませんし、ましてや凜は非力女の子なんです。

そし相手は仮にも統主…力の差は歴然としています。
だから卍の力を借りたんです。
自分の使えるものは全て使って倒す相手が親の仇…
ようやくそう前を向くことができたというのに…
ここで終わってしまったら、ただの販促作品になってしまいます。

だから、10年もの時を経て今回アニメが制作されたのかもしれませんね。
「無限の住人-IMMORTAL-」は未だ視聴していないので、物語がどこからはじまるかが物凄く気になります。
本作の続きでも構いませんし、10年間に進化した技術を駆使して物語の初めからでも良いと思います。
でもせっかくなら個人的には後者であると嬉しいですけど。

そういえば、AパートとBパートのアイキャッチ画像がやたら現代風でした。
本作は時代劇であるにも関わらず、アイキャッチ画像には高層ビル群が描かれていましたから…
両者がどの様な関係があるのか…最後まで視聴しても分からなかったのが少し残念です。

オープニングテーマは、枕草子さんの「赤いウサギ」
エンディングテーマは、GRAPEVINEさんの「wants」

1クール全13話の物語でした。
思いのほか堪能できた作品でした。
そしていよいよ「無限の住人-IMMORTAL-」を視聴したいと思います。
今度は物語が完結するまで描かれることを期待しています。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 11

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

不死設定が活かせておらず。全体にマイルドな印象です。

 原作の沙村広明氏は、どちらかといえば短編に印象的な作品が多いです。同じくアニメ化された「波よ、聞いてくれ」も5巻しかありませんので、29巻というかなり長い連載ものは異色です。原作既読なはずなんですけど、不思議なほどラストの記憶がないですが、本作の部分まではしっかりと覚えていました。

 なお、2020年にリメークされているのをいまレビューを書こうとして初めて知りましたので、見ようと思います。

 本作原作は、仇討ちが本筋で一貫したストーリではありますが、エピソードエピソードで途切れており、短編のストーリーテラーらしい構成になっています。アニメはほぼ原作通りです。一部構成が違います。

 剣客ものですので基本殺し合いです。江戸ということで女性の人権の扱いはひどく性的な要素もありますが、アニメは原作に比べて表現は抑えているので直接的ではありません。

 ヒロインが仇討ちをしながらも、敵との戦いを通じて、強くなるとは?剣技の流派とは?仇討ちの意味は?などを自問自答しながらエピソードが進んでゆきます。ちょっとツンデレで可愛いところがあるので、悪くはないですがヒロインとしては作りすぎな感じがします。

「八百比丘尼」関連ということで「人魚の森」や「虚構推理」「火の鳥」などでおなじみの不死ものです。本作の不満点は、その不死設定として、死ねないという意味が弱く、そこを期待していた割には期待外れという気がします。単なる俺TUEEE設定と言えなくはないです。

 夜鷹の剣客の話が、一番沙村氏的な雰囲気がありました。剣客である意味の問いかけなどで、なかなか深みがあるキャラ造形ができていました。
 氏はやはり女性性を扱ったほうが、向いている気がしました。それをかなりマイルドに抑えたのは、月刊アフタヌーン連載だからかも。また、同様に考察・哲学・グロ・不条理などの要素を薄めるよう調整したのかもしれません。

 なお、アニメ版の12話の「斜凛」は10話の「變面」の前に置いてしまうと、あの屈辱的な草鞋のシーンの意味が読み取れなくなる気がしました。ヒロインの内面的にかなり重要なシーンなので、この構成は首を傾げました。
 あとは妹の部分をカットして良かったのかなあ?と思います。主人公の動機に関わる部分ですから。ただ、テレビアニメだと厳しいエピソードですね。

 作画は原作と違いスッキリとした作画で見やすいです。ただ、キャラデザとのバランスが悪くなってしまい、あまりアニメ絵としてキャラに魅力が無くなってしまった気がします。
 バトルシーンが少なく物足りない気もしました。演出でなんとかしていましたけど。

 ということで、作品は原作自体が、沙村氏のわりにマイルドな感じがする話です。不死設定も扱いあぐねている感じがあります。アニメは構成が違うもののほぼ原作通りですが、原作通り過ぎです。これだったら原作の方が画を楽しめる分良い気がします。

 ちょっとアニメ作品としては、あまり高い評価が付けられる作品ではないかなあ、という気がします。

 2020年版確認してみます。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4

68.0 17 時代劇アニメランキング17位
つくもがみ貸します(TVアニメ動画)

2018年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (122)
523人が棚に入れました
江戸は深川、仲町にて損料屋・出雲屋を営む、お紅と清次という姉弟がいた。 損料屋というのは、日用品から骨董品、そして美術品とありとあらゆる品をいく らかで客に貸し出す商いのこと。
ただこの出雲屋が取り扱う道具たちが、他の店のものと一味も二味も違うのは、 作られてから百年以上が過ぎ、魂を宿した「つくもがみ」という一種の妖のような ものになってしまっているところ。
お客の元に貸し出されては、色々な話を聞いて来て、噂話を繰り広げる 「つくもがみ」たち。人が良く情け深いお紅と清次は、そんな「つくもがみ」たちの 力を借りながらこの町で起こる大小さまざまな騒動を解決していく。
江戸の町に花開く「つくもがみ」と人間たちとが織り成す悲喜こもごもの人情噺、 骨の髄までとくとご堪能あれ―――。

声優・キャラクター
榎木淳弥、小松未可子、櫻井孝宏、奈良徹、仲野裕、平川大輔、明坂聡美、井口裕香、片岡愛之助
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

浦沢義雄が関わってるってのは前もって覚悟しといたほうがいい

1話感想{netabare}
ふう、“あそびあそばせ”もそうだけど、やっぱりナレーションは落ち着いてる方がいいですね。
悪くない。
悪くないからこそ気になって仕方ないのが一点。

夕暮れ時にアサガオが咲いてる

な、なんだこれ…。
園芸警察する気は無いけど、これだけクオリティある作品でなんでこんなことが…って思うと頭がクラクラしてくる。
釣りシノブでもホオズキでも良かったのになぜアサガオ。
実写作品だったら撮影の時おかしいと気付けたハズだけど、ひょっとして意図的なものなのか?
付喪神が存在する世界なので、こうやって頭クラクラさせて御伽の世界に誘う、みたいな。{/netabare}

6話までの感想{netabare}
2話は江戸版“おもちゃのちゃちゃちゃ”。
やっぱりがくや姫ってのは男を惑わす魔性の女になるのかw
ツクヨミは使いにくいだけの駄物か?と思わせてからの、実は玄人向けの由緒ある掛け軸だったと判明。
気難しいのはそこら辺からも関係してるのか。
で、暫くはこんな感じでメイン付喪神の紹介が続くのかな?ってことで3話は櫛のうさぎの話。
まぁここまでは良かった…良かったっていうかまだ「あれ?」と感じる違和感が薄くて済んだ。

4話、キセルは出ても紫煙をくゆらすシーンはさすがに無理かー。
自分的にはキセルといったら「も~おこんなに有名よ~」と歌いながらドロンジョがドクロ型の煙吐き出すか、時代劇で親分が囲炉裏にタンタンと打ち付けるイメージなんだけど、どっちも吸ってないと絵にならなくて…NHKではあれが限界だったのかな。
ここまではいい。
あれだけシャイな幸之助が茶屋の娘に好意を寄せてるってバレてスラスラと喋り出したのに違和感。
清次も妙に心が狭くて、これは脚本上の都合(主に尺)か?
5話は朝日新聞のサンゴ事件…はいいとして、相手の気持ちを聞かずに縁談の話を進めるのって自分はどうにもイラっと来る。
でもって6話はわらしべ長者。
交換してくれる相手を探すのが一番大変なワケで、そこを付喪神にやってもらったってのは良いと思う。
もしこれが私腹を肥やす目的だったら付喪神は協力しないんじゃないかな?って思えばその手段で大金持ちになってないことにも合点がいく。
ただ、お紅は「お前なんかアイデア出せ」ってせっつくだけで何もしてないよね?
ってか川に落ちたって聞いても一切心配する素振りも無く朝食が冷めたことにふくれっ面って…。
ってか川に落としたって聞いて「何を?」とその場で聞かないって…。
う、う~ん?
拾ったものを「これはオレのもんだ」って言い張るのは…まぁ江戸だし?ってことでこれはいい。
ただどれだけ治安が今とは違うかの解説は欲しかったかも?
サブタイトルの碧瑠璃って言葉は園芸で有名な植物があるので知ってたつもりだったけど、ああ、本来は水や空の色を指す言葉だったのね、ってのはググって知った。
サブタイは大川を指してるのか。
で、ググった理由は別に碧瑠璃を知りたくてってことではなく、オチが分からん!から。
いやホント全然分からん。
落語や歌舞伎の演目に元ネタあるのかな?と思ったがそうじゃない?
イワシの頭も信心からってこと?(かなり自信無い)
な、なんなんだこれは…誰か解説求む。

じわりじわりと「そうじゃなくね?」って感情が膨れつつあります、この先挽回できるかな?{/netabare}

11話までの感想{netabare}
↑の6話の意味不明さ(弘法のありがたいお話とオチがどう繋がってるのか不明)が8話で再び炸裂、オバケ煙突がオチにどう繋がってるのかサッパリ分からない。
なんだこれー?と思ってたら…スタッフを見て納得。

脚本:浦 沢 義 雄

なぁ~~~~~~~~んだ、そういうことか。
浦沢義雄って素でヤク中起こしてる人で、作品の内容を深く考えることは無意味です、キチの考えることは常人には分かりません。
文句じゃなくてね、アーティストとかよく薬やってんじゃん?あれと一緒、考えるな感じろの作風。
心得てはいたハズなんだけど、これってちゃんと原作あるんでしょ?まさか浦沢節が炸裂してるとは露にも思わなんだ。
いやぁこれは自分が悪かった。

ってことで、この作品をあれこれ考えるのはどーでも良くなりました、文句じゃなくてね。{/netabare}

最終回まで観て{netabare}
普通に終わった。
最後の最後にのっぴきならぬ事情で禁を破る(野鉄がお紅と話す)って王道展開にはやっぱりアツいものがある。
散々人に迷惑かけといて男の意地(面子)優先でお紅の気持ちを考えようともしなかったサタローがフラれたのもザマァって感じで爽快。
…。
けどなー、だからこそなぁ…浦沢義雄の回が邪魔。
↑では言わなかったけど「祈祷師何だったんだよ!」とかね。
wikiってみたら各話スタッフが書かれてたので確認してみると、5・6・8・10話が浦沢義雄脚本回。
確かに5・6話の二連続はちょっとした障壁、4話までに形成された雰囲気がガラっと変わって「あれ、この作品ってこんなノリだったっけ?」と戸惑うことに。
もしこれから観てみようかって方が居たら浦沢義雄回は見ないほうが良いって言いたいトコロだけど…そうすると半助が「なんだこの京本政樹みたいなキャラは」ってことになっちゃうのか、ぐぬぬ。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

江戸の町に花開く「つくもがみ」と人間たちとが織り成す悲喜こもごもの人情噺…

この作品の原作は未読です。
でもキャラデザ…特に女性のキャラデザが好みだったので一目で視聴を決めた作品でした。
みかこし、明坂さん、井口さんの出演も背中を押してくれましたけれど…

物語の舞台は江戸…
江戸の深川で「出雲屋」という損料屋を営む「お紅」と「清次」という姉弟の物語です。

損料屋とは、ありとあらゆるモノを有料で貸し出す商いのこと…
この物語の見どころの一つは、この出雲屋で貸し出される道具たちそのもの…
実は出雲屋で取り扱っている道具の中には、作られてから百年以上経過したモノがあるんです。
長い年月が道具にもたらすモノといえば…?
そう、ここには「つくもがみ」を宿した道具が貸し出されているんです。

面白いのはそれだけではありません。
道具は様々なお客様の元に貸し出されていくのですが、行った先々で聞いてきた色々な話を肴にした噂話談義に毎回花が咲くんです。
でもつくもがみには幾つかルールがあって、つくもがみは人間と直接会話ができないんだそうです。
だから、いつも会話は一方通行ばかり…
でも、その一方通行が功を奏することもあるんです。
お紅と清次は、舞い込んでくる様々なトラブルをつくもがみの力を借りながら解決していく…そんな感じの物語になっています。

とは書きましたが…
トラブルの解決も確かに面白いのですが、一番の見どころは胸に秘めた淡い想いの行方かもしれません。
私がこの作品を毎週待ち望んでいた一番の理由は、みかこし演じるお紅の可愛らしさが半端無かったから…
大きな蝶のような鮮やかな髪留めが、彼女の可愛らしさに彩りを添えています。
でもそれは見た目の話…実際には明るく優しい性格を兼ね備えているんだから堪りません。

そんな可愛い姉と四六時中一緒に居る弟の清次…
淡い想いを抱いても仕方ないと思います。
彼は、そういう想いを懐いて良い間柄でしたから…
でも、お紅は彼女なりの矜持があって清次はそれを知っているから、どんなに慕っていてもその気持ちが言葉になる事はありません。

寧ろ、清次はいつだって彼女の想いを成就させる事を何よりも優先させるんです。
例え、それが姉が自分から遠ざかってしまう結果だと分かっていたとしても…
一生懸命表情を繕おうとしていますが、心が荒れているのが手に取るように分かります。
だって、もし自分が清次の立場だったら…間違いなく心は荒れるでしょうから…

そんな二人を結果的に影から支えているのが「つくもがみ」たちなんです。
彼らの外で見聞きしたネタを肴に他愛の無い世間話を聞いていると心が和みます。
昔は実際に見聞きする以外、情報を得る手段が無かったのだから当然ですけれど…

でも、お紅と清次を取り巻いているのは「つくもがみ」だけじゃないんです。
wikiにも、公式HPのキャラクターにも載っていませんでしたが、お互いに支え合う仲間がちゃんといるんです。
「困ったときはお互い様」
完走して振り返ってみると、この言葉通りの良い関係だったのではないでしょうか。

様々な思いが交錯します。
でも、基本的に優しくて正直な人ばかりなので嫌な気持ちになる事はありません。
こうなると気が気でないのはお紅の言動だったんですが…
優しさには色んな形がありますが、この作品でもまた違った形の優しさを見ることができました。
温かさが溢れていたからでしょうか…
私にとってのストライクな展開だったと思います。

オープニングテーマは、MIYAVI vs シシド・カフカさんの「Get Into My Heart」
エンディングテーマは、倉木麻衣さんの「今宵は夢を見させて」
個人的に好きなのはオープニングでしたが、倉木さんはデビュー当時によく聞いていたので懐かしい感じがしました。

1クール全12話の物語でした。
7月の後半から放送が開始されたこと、物語的にもっと続いてもおかしくなかったことから、てっきり秋アニメでも継続して放送するとばかり思っていましたが、どうやら違った様です。
でもさすがはNHK…しっかり堪能させて貰いました。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 27
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

じわじわくる感じでお勧めは一気見です

<2018/10/15>
最終話見終えました。
素直に良かったです。

一話一話はお話の盛り上がりが感じられず平坦な印象のとこもありましたが、全12話通して観ると全てが最後の盛り上がりに繋がっていて非常に楽しめました。

結局は{netabare} 清次の独り相撲{/netabare} というか、{netabare} 「清次、しっかりしなさい!」{/netabare} というか。

お紅の{netabare} 各話での佐太郎や蘇芳{/netabare} に対するリアクションや表情をよくよく見てると、お話の帰結は最初からわかってたようなもんですが、でも予定調和というものは大事なものです。

お紅が最終話で清次とそこには居ない佐太郎に怒るシーン。
「え?なんでなんで?」となる清次の気持ちがよくわかります。
男って無自覚に{netabare} 好きな女性にはええカッコしたいもの。それが「筋を通す」{/netabare} という行動に現れるわけです。
それにブチ切れるお紅の反応も{netabare} 「あー、そうそう。女性にとって大事なとこはそこじゃないんだよなー」{/netabare} って納得。

これ、アニメで見てるからそう思うけど自分のことの時は全くわかんないんですよ、男は 笑

最終話ではさらにお紅の可愛さが増していきます。
{netabare} 自分のことを「姉さん」と呼び続ける清次にブチ切れるお紅。
「お前、もういい加減にしろや」という積もり積もった、伝わらない好意の裏返しの怒り。{/netabare}
めちゃくちゃ可愛いですね

そして最終話のクライマックス!
{netabare} 心配して駆けつけたお紅が清次に抱きつくシーン。
お紅の可愛さが炸裂した瞬間。{/netabare}

これを見るために全話を用意してるような作品です。

あんなお紅を見れただけで私は満足です。。


<2018/7/23初投稿>
原作は未読です。
まだ1話観ただけなので評価はデフォルトの3

NHKのアニメはちゃいちょい良い作品があり蔑ろにできないのですが、これはノーマークでした。

感想からいくと「これはいい」
妖怪的なものを題材とした落ち着いた雰囲気の作品には好きなもの割と多いのですが、これは自分が大好きなやつでした。

時は江戸時代、損料屋、つまり古道具を貸し出す商いを営む清次とお紅の姉弟が主人公の推理モノです。

二人が貸し出す古道具は人に愛され使い古され「付喪神(つくもがみ)」となったものばかり。
そんな付喪神たちが{netabare} 貸し出されるという態で情報収集に走り・・・{/netabare}

というお話なんですが、まずこの付喪神たちと姉弟の関係性がいいですね。
最初「まさかポケモンみたいに使役するのか?"ゲットなんやぜ"しちゃうのか!」とか思って観てましたが全然そんなじゃなかった。
姉弟との距離感は・・・それは観てのお楽しみということで。
ちなみに付喪神はみな楽しい個性がありキャラが立ってます。

あと謎の方ですが変にテクニカルに走ってないのが良い。
「真実は一つ!」みたいにやられたら興ざめ(いや、それはそれで面白いのか?笑)でしたが全然そんなではなかったです。
一話完結のようですが、謎解きというより問題解決というか、そう。
「神様の御用人」に近い感じでしょうか。

あと清次とお紅は{netabare} 血は繋がってないそうです。
阿良々木暦君なら「義理の姉なんざ・・・萌えるだけだろうがぁっ!」とか名言発射しそうですが、清次さんはもちろんそんなことは言いません。
つか言ったら世界観ぶち壊し。{/netabare}

この二人には他にも謎があるようで、そこら辺も含め今後楽しみです。

というわけで、まだ一話しかみてませんが。
自分の中では「今季一番気になる作品」に躍り出ました。

<2018/8/7追記>
3話までみました。
原作読んでないですが1話は端折った印象が拭えず少し不安あったのですが、2話以降話の進み方も落ち着いてきた感じします。
時代考証もしっかりしてるようでそういう意味でもNHKらしい。
少し淡白にも感じますが今期他に見てるのが濃い味のが多いので助かります。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 36

62.0 18 時代劇アニメランキング18位
京極夏彦 巷説百物語(TVアニメ動画)

2003年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (79)
514人が棚に入れました
妖怪小説の大家、京極夏彦作品初のアニメ化。
時は幕末、「百物語」の開板を目指す物書き志望の若者、山岡百介は、旅の道中で、又市、おぎん、長耳という妖しげな3人組に出会う。
彼らは、さまざまな罪を犯した者たちをその手で裁く『闇の仕掛け人』だった…。

声優・キャラクター
中尾隆聖、小林沙苗、若本規夫、関俊彦

じぇりー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

何せ画面に占める「黒」の割合が多い

作画が独特で、墨で塗りつぶしたかの如く画面に黒色が占める割合が多く、本作品のおどろおどろしい雰囲気を十分すぎるほど表してくれているが、それだけに…

コントラストのある「赤」が出てきたときに感じる、恐怖感。

グロ注意。赤の割合も黒の次くらいに多い。ザ・グロ注意。

有体に言えば、妖怪退治の話なのだけれども、先述のとおり作画が独特で、人間のモブキャラが、ひょうたんみたいな顔をしていたり、鼻が無かったり、耳が尖っていたり、目が一本線だったり…と、既に妖怪のような風貌なので、もう何が何やら・どいつが妖怪なのか…な感じである。

ある意味、世界観にはマッチしているのかもしれないが、紛らわしいのも事実。
「妖怪とは人の心に棲まう者」…と考えれば、この妖怪然とした人間たちの描写も理解できなくはないが…逆に言えば、ちゃんと「人」の姿をしているキャラクターが各話のキーパーソンの可能性が高いと類推できてしまうので、若干台無しな感じもする。

グロい妖怪ものが好きな方にはお勧めできるが、そうでもない限り、描写に気を取られ過ぎてあまり物語は頭に入ってこないと思う。

ジャズシンガーであるケイコ・リーさんの歌うOP/EDは、時代モノと一見マッチしていないように思えて、逆に大人の雰囲気漂う、ミステリアスかつムードある楽曲なので、これは非常に良いと思った。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

もちすい さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

つるりとした白面の男

人間の業、心の闇を怪異に見立てて裁く、必殺仕事人風の怪談ものです。

原作とはかなり内容が違っちゃってますが、別物と考えれば、これはこれでありだと思います。
結構好きなアニメで、自分でもその良さを把握しきれてないのですが、とても雰囲気がよく、この雰囲気作りにはスタッフの美学を感じます。

ホラーや怪談といった、この手の物語とアニメって、すごく相性がいいと思うのです。
アニメというメディアが苦手とする細やかな心理描写というものは、怪談の怖さを演出する上では、そこまで弱点になりませんし、逆に利点である自由な色調や構図などは、ものすごく効果的に生かせるのではないでしょうか。
スタッフは、そのことをよく熟知した演出をしているように思えます。

そのように、とにかく心理描写が少なめで説明も断片的な上にテンポが結構早いので、内容がすごくわかりづらいです。
物語を論理的に把握して、じっくり感情移入するという観方には向かないと思われます。

かなり人を選ぶ作品だとは思いますが、独特の雰囲気がありますし、もう少しメジャーになってもいいような気がします。

しかし、最終話までの3話分は、ひどいです。
無理して山場作ってまとめようとしてるので雰囲気ぶち壊しで残念です。。。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 10
ネタバレ

★☆零華☆★ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

去年観たのに印象に残っていないホラー作品

ホラーベスト10作るのに、いざレビュー書こうと思ったら、全然内容覚えてなくて困った。。。


悪い事をした人間に対して、3人組みの妖怪?が成敗を下すお話だった気がします。
ほんとにうる覚え。笑
そして、3度の飯より怪奇現象の話が大好きという変わり者の
山岡百介(主人公)が、視聴者視点で話に混ざって絡み合う感じです。


{netabare}この作品は妖怪や幽霊の仕業に見えるけど、人の心の闇が妖怪や幽霊の仕業に見える様になっているだけで
実際は幻影みたいなものです。{/netabare}


一つだけ印象に残っている話を挙げれば、柳の木で全身真っ二つのシーンかな?
話というよりシーンでしたね。笑


オープニング、エンディングなどの楽曲が良いわけでもなく、キャラクターも地味。
仕舞いには物語も地味でうる覚えなので、お勧めしないホラー作品ですね。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 14

58.0 19 時代劇アニメランキング19位
バジリスク ~桜花忍法帖~(TVアニメ動画)

2018年冬アニメ
★★★☆☆ 2.9 (132)
474人が棚に入れました
慶長の世に起きたる三代将軍世継ぎ争いは、甲賀、伊賀の忍法殺戮合戦へと飛び火、それは凄惨を極めた。散り行く花弁たちの中にあり、愛に生きようとした男と女もまた、儚くも美しく散った――が、しかし。伝え聞くところ、服部半蔵が継子・響八郎の手によって、つかの間か、永劫か――二枚の花弁は生を与えられ、忘れ形見をまた2つ、残したという。甲賀八郎、伊賀響。それぞれに父、母に良く似た眼を持って生まれた宿命の子供たち。
時は寛永、太平の世。忍びはもはや無用の長物、行く末は陰り行くのみ。“血”と“力”によってなんとかその礎を磐石なものにせんと、甲賀、伊賀の者達は八郎、響にあることを望んだ。
“契り”――実の兄妹にして、二人は契りを結ぶ宿命を背負わされていた。
宿命に翻弄され、迷い生きる八郎と、己の深き真情に従い、愛に生きる響。二人が織り成す生の先には、未知なる現象“桜花”が生まれ、其処に乱世の影がにじり寄る…

声優・キャラクター
畠中祐、水瀬いのり、桐本拓哉、山口りゅう、藤翔平、チョー、さかき孝輔、茶風林、櫻井トオル、落合福嗣、市来光弘、三木眞一郎、早見沙織、上田麗奈、佐倉綾音、名塚佳織、豊永利行、土田大、佐々木梅治、堀江由衣、土師孝也
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.4

謎の叢雲城

15話までの感想{netabare}
序盤の幼少編って別に要らないような気がするけど、スポンサー的には「〇〇リーチ」って時の映像素材として必要だった…のかな?
とりあえず大人達は皆殺しにされちゃったー!ってだけ知ってればいいので飛ばしていいと思う、無理して見ようとすると脱落する。
あー、あと八郎と響の術は「混ぜるなキケン」であることは押さえといたほうがいいか。

それよりも、だ。
青年編?になってからの「くノ一茶屋」、くそう、これだけで1クールやったほうが面白いんじゃないか?と思ってしまった自分は“きらら系”に毒されてる?
そして突如生えてきた謎の村雨城もとい叢雲城…どっちかというとドラキュラ城っぽい。
最後は崩れ落ちる叢雲城をバックに立ちションするエンドだったら「IGAAAAA」と叫んで評価★1個上乗せするつもりだったけど、14話で崩壊しちゃった。
いや、崩壊したんじゃなくて姿を消しただけ?また再びどこかでニョキっと生えてくるのかな?

肝心の忍術、特にジョウジンシュウのはどうでもいいです、どうせ負ける時になったら勝手に弱体化してくれるし。
忍者マン一平も目ン玉飛ばしだけでなく音声まで運べる(通信できるっぽい)らしくて「!?」だし、気にしたら負けかと。
ってか自分なんで忍者マン一平知ってるんだ!?見てた記憶無いです、結構CMやってたっけ?(オンキリキリバサラウンハッタのほうは見てた記憶アリ){/netabare}

17話までの感想{netabare}
際立って面白いってこともなくダラーっと見てたのだけど──
17話、ゴロネ(メカニック担当)が何やら思わせぶりな態度をしつつデカい機械出して姿を消すことに。
ま、まさかこれ、巨大ロボットを駆って再登場するフラグか?
結構苦労して大砲を逆流させることで一度は破壊したかと思われた叢雲城がアッサリと復活してしまいました。
じゃあパワーアップした叢雲城をどうやって攻略するんだろ?まさかまた大砲逆流なんて同じ手は通用しないだろうし…。
って感じで次なる攻城手段は気になってたトコロで、それに繋がる行動なんじゃないかなー、と。
なんかそんな予感かしてオラワクワクが止まんねぇぞ。
犀防具なんてまるっきり民明書房だったし、結構ソレ系なんかなーって思い始めてるせいもあるのかな。
もしこの予想が的中してゴエモンインパクト戦(もしくはマリルイ)やってくれたらこの作品見直します。
ってかそれやられたらキービジュ的になってる切腹シーンがスポーツに…{/netabare}

22話までの感想{netabare}
あちゃー、覚悟はしてたけど酷い方向へ進んじゃいました。
↑で一瞬期待した巨大ロボット説もスパイラルフロー(エルガイム)止まりで終了。
ゴロネが死ぬ最後の最後までドッキングする希望を捨てずに居ましたが、う~ん、この説はさすがにダメでした。

んで、ゴロネが死んじゃったらハチスとシキブはお先真っ暗なワケで…ハチスは銃が調達できなくなってただの人になるだけだけど、シキブは犀防具を調整してくれる人が居なけりゃどっちみち死ぬしかない。
ってことでその二人をスタッフはアッサリ殺すワケですが、その手段たるや雑としかいいようがない。
「女相手だったら任せろーバリバリ」って勢いのシチゲンが、鏡に気を付けろと散々言われてたのに女術師のヤシャイタルの技を食らって裏切って、それでハチスとシキブが殺られる。
お、おう…。

ジョウジン衆が駿河大納言を誘惑するためにあれこれするって話は何話も要したハズだけど、結局は駿河様の意思なんて関係なく信長復活の依代としてそのボディが必要でしたってだけのオチ。
なら説得or誘惑回要らねーじゃん、って思わずには居られない。
更にはハチローとヒビキのファック汁もしくは血液でもって信長復活するって話だったけど…そもそも幼少編で殺さなかったのはファック汁目当てってことで納得できたのに、血液でも良いってなってそれも台無し。
更には実はそんなのを使わずともジョウジンの血液で良かったという展開。
まぁそれは良い、ジョウジンがただ者ではないってのは散々書かれてたし、特別なナニかを持ってたって不思議じゃあない。
(ひょっとしたら復活した信長も、ジョウジン血では不完全体だーって展開があるのかも知れないし)
けどなぁ…肝心のジョウジンを追い詰める方法、なんじゃこりゃあ。
これまた散々ハチローの瞳術は効かない効かない言わせて、それでもハチローは果敢に歯向かって行って。
けどジョウジンを追い詰めたのはそんなハチローの努力なんてまったく無意味だったというオチ。
ウツツとルイによる幻覚で不意を突いたヒビキが技かけて、信長復活はジョウジンでもイケると気付いた蘭丸が背中から刺したってだけ。
ハ、ハチロー何もしてねぇwwww
じゃあもう「ヌシの瞳術は効かぬ」ってシーン要らないじゃん、何話無駄にした?
もしくは信長がジョウジンの能力引き継いでてハチローの瞳術効かないとか…あるのかなあ?
とりあえずワザが無効のヤツにどう立ち向かうのかってのが見所じゃないのかい、と。{/netabare}

最終回までの感想{netabare}
最終2話は超展開…って言っていいのかなぁ、あんまり超展開超展開言いまくるのもなんか嫌。
復活した信長は依代にしてた駿河様の意思が残ってて自殺。
ああ、これで今まで散々駿河様を誘惑するのに要した時間は無駄には…いや、やっぱ無駄だろー。
そして敵側の「混ぜるなキケン」技でハチローとヒビキはパラレル世界へ移動。
“プロギアの嵐”のエンディングよろしく仲間の亡霊の導きによって飛び出した世界は、ジョウジン衆が健在で、だけどハチローやヒビキのことを全く知らない。
それをいいことにハチロー「これで勝てる」って…お前「勝てる世界を用意してもらってやる気満々」って小物すぎて吹いたw
なんだろこれ、異世界転生モノへの皮肉なんかね?

でもって最終回。
小物の申し子ハチローが小物らしく不意打ちでジョウシン衆を倒し、桜花(ハチローとヒビキの混ぜるなキケン技)がある限り一緒には居られぬってことでヒビキが目を潰す。
が、倒したと思ったジョウジンは伝説の死なない忍者テンゼンのボディで復活。
いや確かに序盤テンゼンの話はあったけどさぁ…前作の人気キャラなんだっけ?
「目がー目がー」言ってるヒビキを庇ってハチロー斬られてーの、瞳術はジョウジンには効かないけどテンゼンには効いてジョウジン3度目の死亡。
でもって瀕死のハチローが消えたんだけど…うん?これは??

んでもって時は経ち、のどかな幼少時代の再現世界でのほほんとしてたヒビキの前にジョウジン登場。
が、そこでハチローの亡霊?が現れて切り殺してエンド。

えーっと…頑張って考えてみよう。
パラレル世界のジョウジンはハチロー・ヒビキを知らなかった。
ってことは信長復活を企んでない世界?と思ったけど蘭丸が居るし違うか。
江戸を火の海にして、駿河様ボディに将軍もしくは天海の血で信長復活を企んでたとか?
なんかドえりゃあ力を持った人間の血であれば信長復活できるみたいだし、とりあえずハチロー・ヒビキ以外での復活の見込みがあったんだろう。
天海とジョウジンが通じてるってことは無さそう。
で、そうなるとハチロー・ヒビキが大人になるのを待つ必要(ファック汁が必要)も無く、江戸侵攻計画は元居た世界より前倒しだったのかも。
ってことで最後幼少期の風景に繋がったってことかな。

亡霊化したハチローは次元の狭間に迷い込んで、居る・居ないの境界が不明瞭な存在になった?
ジョウジンがそもそも不死的存在なので、ジョウジン絶対殺すマンと化したハチローはジョウジンが復活するたびに現れて斬り殺すってことかも知れん。
そんなやりとりがこの先何十年何百年繰り返される…ってことにすりゃあ続編も作りやすかろう。
とはいえその力、結局はハチローの力じゃないよなぁ…桜花で時空が歪むシーンでもあれば別だけど、無かったよね?

ってかジョウジンが異様にしつこくて、途中から“カムイの剣”の天海を彷彿とさせた。
なのでチャンバラシーンはもっとパワフル(テンゼンの力もあるんだし)に見せて欲しかったがそれは無し。
なんか肩透かしの連続、IGAAAAと叫べるシーンも無いし。
パチ素材的に城の崩壊シーンっておいしいとおもうのだが、そんなの要らないってことかな。{/netabare}

総評{netabare}
パチンコの素材用ってだけで作られたと思われる、内容はないよう。
作ってる側も決して面白い話を作ろうと思って作ってはいないと思う。
ネトゲの経験値稼ぎ動画(実況ナシ)を見るのといい勝負。
クライマックスから逆算して以前の回を思い返し「あの回って何だったんだ?」と考えて虚しい気持ちになりたい人にオススメ。
ただ、虚しいだけで不快感は無いので糞アニメと断ずるのもなんか悪い気が…。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 6

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

仇怨よ、いざ葬り去らん…

この物語は、「バジリスク 〜甲賀忍法帖〜」から10年後の舞台が描かれています。
物語は直接的な関わりは薄いですが、前作における伊賀と甲賀の「在り方」が本作の設定に強く表れています。

本作における伊賀と甲賀のそれぞれの忍びの立ち位置、思想や言動など、前作を視聴していた方がより理解できると思います。

本作の見どころはもう一つ…
前作のヒロインは、伊賀の女棟梁である朧…CVは奈々様でした。
そして本作のヒロインである伊賀響のCVはいのすけ…
いのすけが奈々様の大ファンであるのは周知の事実…
時を超え、同じ立ち位置のキャラを演じられるのは、いのすけのとって感無量だったのではないでしょうか。

だから勿論、いのすけの演技には注目していた訳ですが…
この作品、はやみん、あやねる、に名塚さんや上田さんなど旬の声優さんが次々出てくるんです。
そしてほっちゃんや奈々様も…改めて振り返ると凄い顔ぶれが揃っていますね。

10年前…徳川の下命により繰り広げられた伊賀と甲賀の忍び達の壮絶な忍法合戦…
その顛末もまた壮絶だったと言っても過言ではありません。

当時の棟梁は甲賀卍谷衆が弦之介、伊賀鍔隠れ衆が朧…
実力が拮抗していた甲賀と伊賀は、それぞれの棟梁が対峙することとなり、運命に抗いながらも宿命に翻弄された二人の言動…私は納得することしかできませんでした。

それから10年後がこの作品の舞台…
本作品の棟梁は甲賀五宝連が八郎、伊賀五花撰が響なのですが、二人とも先代から引き継いだ「瞳術」の使い手だったんです。

驚くのはそれだけではありません。
八郎の瞳術は瞳に映る相手の敵意を返す『矛眼術』で、これは弦之介の瞳術と瓜二つ…
そして響の瞳に映る相手の敵意を無くす『盾眼術』は、朧の見るだけであらゆる忍法を強制的に破る「破幻の瞳」にそっくりなんですよね。

そう、まるで弦之介と朧の生まれ変わりのように八郎と響が見えてしまうんです。
でも今回は10年前と決定的な違いがありました…
八郎と響が血を分けた兄妹だということです。

10年前は甲賀と伊賀の繋がりの深化を目指してお互いの棟梁同士を婚姻させようとの動きがありましたが、実の兄妹ならそれも叶いません。
それでも忍びの者たちは、同じ轍を踏まないよう共に暮らしていたのですが、成尋衆なる忍びの者たちの不穏な動きをきっかけに、悲しみへと物語が動いていきます。

忍びや暗殺者…陰で暗躍する人を描いた作品はそれなりに制作されていると思います。
どれにも共通しているのは、ハッピーエンドの結末が見えないこと…
忍びになったきっかけは人それぞれ…
ですが、もしまっとうな生活を送っていたら、生粋の忍びの家系以外でこの道を選択する可能性は限りなくゼロに近いと思うんです。
それでも選ばざるを得なかった…そんな彼らにもっと救いの手があっても良いのでは…?
と思ってしまうのは私だけでしょうか。

みんな年ごろの男女じゃありませんか…
色んな思いの錯綜を垣間見てきました。
淡く、吹けば飛び去ってしまいそうなほど小さく燃ゆる心の火…

お互いの身を案じながら…一生懸命手を伸ばし続けて…
でも、有事の時には我先にと決して何をも厭わない決意…
仲間のために必ず一矢報いようとする気概…
そして最後まで仲間を思い続ける強い気持ち…

もし巻き込まれさえしなかったら、彼らの人生は確実に違っていたと思うんです。
だから一生懸命であればあるほど、胸が苦しくなります。
今回はどんな結末を迎えるのでしょうか。
そして忍びは報われるのか…
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、陰陽座さんの「桜花忍法帖」
エンディングテーマは、奈々様の「HOT BLOOD」と「粋恋」
どちらの楽曲も作風にピッタリ合っていて好きでした。

2クール全24話の物語でした。
完走して一つ思ったこと…
この作品を視聴する前に、やはり前期を視聴しておくべき、ということです。
特にラストの展開なんかは前期を見ていないとチンプンカンプンだと思います。
総じて堪能させて頂いた作品になりました。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 10
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

2クールというのは、シナリオが「バッチリ」決まってないと、冗長になるという「リスク」もあるよね(笑)

[文量→中盛り・内容→酷評系]

【総括】
いや~、(ダジャレ的にも)苦しいレビュータイトルだな~。「バッヂリ」「リスク」(笑)

私のレビューで、こういうしょうもないレビュータイトルになる時は苦しい証拠です(自爆) あまりに見処がないというか、掘っても掘っても何も出てこなかった故の誤魔化しというかw

一応、忍者モノなんですが、ただの戦国異能バトルで、忍者らしい格好よさを感じられませんでした。

まず、忍べよ、と(笑)

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
基本的には、私はグロとか死とか苦手なんだけど、それが「忍」や「侍」、「兵士」なんかだと大丈夫です。戦いが仕事だし、殺す覚悟、殺される覚悟があり、腹を括っているしね。

だから、本作のグロさは大丈夫でした。よって、「グロいから苦手」というアビリティは発動していません。

その上で、言います。

シンプルニツマラナイ(笑)

なんだろうね? 忍術がトンデモ技(もう、忍術というより魔法)ばかりなのもつまらなかったし、忍者なのに非情じゃないとか、仲間を大切にとか。「忍者モノ」というより、「人情モノ」(苦笑)

例えば「仲間を大切に系」だと、NARUTOは少年漫画だし、むしろそこが売りだから良かったけど、バジリスクは違うでしょ。もっと、陰謀とか裏切りとか色仕掛けとか色仕掛けとか蜥蜴の尻尾切りとかが無いと、物足りない(笑)。良さがない。

終盤の超展開で、視聴者をビックリさせるというのは良いのですが、その終盤まで、視聴者がどれだけ残っていたんだろう? 「そうか辛抱」が「超」必要だったのか(「桜花忍法帖」、、、いや、ダジャレはもう良いってw)

最後まで頑張って観た感想は、わずか6文字。

ワケワカランw

なぜ、この作品が2クールでなんだろ? 他にもっと2クールにしてほしい作品なんて、いっぱいあるんだけどな(ドラマ性を廃して、それこそ十二大戦のように、1クールでスッキリ忍術バトルの方が面白かったと思います)。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
う~ん、まだ、話がつかめない。前作のストーリーは頭に入ってるけど、キャラがあやふやだな~。

2話目
前作のおさらい回。少しの謎を残して。やっぱり、メインっぽいのも、アッサリ逝くねw

3話目
う~ん、ワケわからんな(笑) 術があまりにも突拍子が無さ過ぎるとね。

4話目
忍術が派手になるのは良いけど、あまりにもファンタジー過ぎてな。車イス、飛んだ(笑)

8話目
感想かいてたけど、保存してなかった(笑)

9話目
目なのに声も聞こえるの? 普通にスナイパーが一番格好良い(笑)

10話目
理不尽な遠距離射撃。

13話目
術って、そういうメンタル的なことなの?

18話目
マシンに乗って特攻。忍術?(笑)

22話目
どんどん死んでいくな~。ガンダムか。

23話目
信長、生命力MAX! まさかの超展開w

24話目
ネタバレしてなけりゃ、めっちゃ強い(笑) 結局、天膳。庇うより切れば? また、ビターエンド? 最後までよくわからん(笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 17

63.9 20 時代劇アニメランキング20位
陸奥圓明流外伝 修羅の刻(TVアニメ動画)

2004年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (90)
473人が棚に入れました
『陸奥圓明流外伝 修羅の刻』(むつえんめいりゅうがいでん しゅらのとき)は川原正敏による格闘・歴史漫画作品、及びこれを原作とする小説・TVアニメ。
時は江戸時代初期、徳川幕府における諸国統一がなされたばかりの日本国内は、いまだ乱世の夢を見果てぬ者達が己の腕を競い合い、命を賭ける時代でもあった。
それら兵法者、第一の呼び声も高い時代の巨漢"宮本武蔵"が"修羅"と出遭う。最強の男を目指す者達の宿命の対決が始まる。

声優・キャラクター
高橋広樹、松山鷹志、菊地こころ、升望、石原凡、遊佐浩二、鈴木真仁、渡辺浩司、竹本英史、宮澤正、亀山助清、郷田ほづみ、遠藤章史、中村悠一、楠大典、外波山文明、平田絵里子

Witch さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

シンプル・イズ・ベスト→若い世代には逆に新鮮かも

【レビューNo.19】(初回登録:2023/1/12)
コミック原作の2004年作品。全26話。
これ見つけたときは「こんな作品もアニメ化されてたんか!」って、めっちゃ感動したな。

(作品概要)
「陸奥圓明流」・・・それは無手(武器を使わない)での殺人技を極めた古武術。
その継承者である陸奥一族の末裔が、現在において最強の敵を求めて様々な格闘家と死闘を演じる
物語を描いたものが「修羅の門」という作品になります。そんな主人公の決め台詞
「陸奥圓明流千年の歴史に『敗北』の2文字はない」
その千年の歴史を描いた「修羅の門」の外伝にあたるのが、本作「修羅の刻」となります。

(作品の魅力)
・歴史上の剣豪との熱い死闘
 アニメでは宮本武蔵、柳生十兵衛、新選組といった江戸時代の剣豪との「無手 VS 剣術」の熱い
 死闘が描かれます。ちなみに剣豪達が生きた時代がそれぞれ異なるので、主人公はその時代に生
 きた「陸奥」を名乗るものになります。まあ陸奥圓明流で闘うので主人公が変わっても戦闘スタ
 イルは変わらないんですけどね。
・すべてがシンプル
 ・闘う理由がシンプル
  「己より強い奴を喰らうのみ」理由はこれだけです。
  「世界を救う」「愛する人を守るため」そんなものは不要です!
  ただ強さだけを求めて互いの命を懸けるのです。
 ・バトルシーンがシンプル
  リアル系のバトルものなので、刀から水や炎が出たりしません!異能力もないので魔法陣なんか
  も使えません!鋭く迫る刃をかわし、拳を撃ち出し蹴りを繰り出す。過剰なエフェクトもなく実
  にシンプルです。それでも見応えがあるのです。  
・最終決戦に至るまでの物語も面白い
 死闘がメインといってもずっと闘っているわけではありません。強敵とのファーストコンタクト
 をはじめ、歴史的な背景なども織り交ぜエピソードを盛り上げながらクライマックスへ向かう。
 実史を上手く取り入れながら物語を展開しているので、その辺りも楽しめます。
・ヒロインも登場するよ
 上述過程で物語に花を添えるよう、ヒロインが登場します。
 (というか、ヒロインといる時間が結構長いw)
 まあ物語の性質上「子をなし次世代に継承していく必要がある」っていうのが大きいんだけど。
 最後にヒロインと結ばれることにより、その物語が紡がれるのです。
 ヒロインもその時代を生きた女性ということで毎回変わります。

アニメの世界にも流行りというものがあります。今やバトルものといえば、ゲーム世界や異世界、それ
に現世であっても異能力といったプラスアルファを付加した作品ばかりとなりました。その方が戦闘
スタイルのバリエーションが増え、いろいろなエフェクトも付加しやすく見映えのいいバトルシーン
か作りやすいのでしょう。でもそのような作品ばかりに食傷気味という方もおられるのでは。
今のアニメ基準からすると粗があるのも確かですし、原作の緊張感等を十分引き出せているかといえば
不満な点もあります。
しかしその点を差し引いても、時代を越えた色あせない面白さがこの作品にはあるといえます。
特に若い方には「ひと昔前のアニメの世界観」を楽しんでもらえたらと思います。

(追 伸)
ファンとしては本家「修羅の門」のアニメ化を期待したいところだが、正直かなり難しいと思います。
本作の持ち味を「無手 VS 無手」で描くのは、かなりハードルが高いなあっという印象です。
それにバトルシーン以外の物語性が「修羅の刻」に比べ数段劣るし・・・
そういう意味では「無手 VS 剣術」で見映えのするバトルシーンがあり、一般に馴染みのある江戸時代
の歴史を上手く物語に取り込んでいる「修羅の刻」の方をアニメ化したのは正解だったのかなっと。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5

Gメン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

イイネ!

歴史の裏側に陸奥圓明流あり!
日本史の伝承から実在の歴史まで、その中に上手くフィクションを組み込んでいる。

宮本武蔵編、寛永御前試合編、風雲幕末編の三部からなる。

一部だけ見ると大して面白いとは思えないけど、二部、三部と見ていくうちに繋がりもあるので段々面白くなってくる。


川原正敏ワールド炸裂!

かねてから男色臭い描写が多いことで有名な漫画家だが、当人が実際そうなのか?と聞かれるとたぶん違うんだろうなと思う。

なんというか、素で男臭さを描ける。そんな人だと思う。
一部・宮本武蔵編で主人公ヤクモがヒロインのシオリを抱きしめたシーンは印象的だ。

「これが男の匂いだ」

シオリを抱きしめて口にしたヤクモの台詞である。

なんと気恥ずかしい!聞いてるこっちが赤面してしまいそうだ。
これはレベルの高い台詞である。
言っていい男、ダメな男がハッキリ分かれるであろう。

そしてシオリは恋に落ちる。
かなり単純な男性優位社会的描写である。
だから、きっとそれが当然のことと思える、むしろかなり男性的な漫画家なのだと思う。

そんな川原節もさることながら、骨太な男たちの生き様を情緒的に描く。
原作だとすっきりし過ぎていて味気ない演出も、アニメというフィルターを通すことでかなり見やすく、感情移入し易くなったんじゃないかと思う。
だから、原作よりも好きだ。

でも、沖田総司戦の演出はちょっとやりすぎた感はあったと思う。観念的すぎる。
対して、土方歳三戦の演出はかなり良かった。
血飛沫を輝く光に見せることで、あの戦いが土方のこれまでの人生を肯定しているように思えた。



いささかガチな感想になってしまったけど、ガチムチ好きな俺としては眼福な作品でしたw

そんな感じで、海皇紀もアニメ化頼む。
・・・って、もう無理かw

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3

おじゃ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

心昂ぶる作品

主は原作の漫画を初期のころから愛読しておりとても好きな作品です。
アニメも視聴したが中々の出来具合に感激。

この作品は修羅の門という格闘漫画の外伝で、平安から続く陸奥演圓明流という素手で戦う無敗の格闘術を使う一族を主人公として歴史を絡めた作りになっていて、本作では宮本武蔵、柳生十兵衛、坂本竜馬・新撰組の時代の3部構成。で!なにがいいってムサシだぜ?柳生真陰流に坂本竜馬、土方歳三だぜぃ!?それらと絡んで戦うなんて浪漫を感じる。更に言うと下手に歴史から外れた作り方をしてないところ。ココが重要!史実に絡められた作りである事が興ざめしないで見ていられる。

ちなみに原作はもっと沢山あってどれもこれもムネアツな作品ばかりです。
1部 宮本武蔵 
2部 坂本竜馬、新撰組
3部 アメリカ西部劇
4部 柳生十兵衛
5部 源義経
6部 織田信長
7部 西郷四郎
8部 雷電為右衛門

3部のアメリカ西部劇なんてもう漫画読みながら泣きました・・・。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

56.0 21 時代劇アニメランキング21位
るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 新京都編(アニメ映画)

2011年12月17日
★★★★☆ 3.3 (94)
446人が棚に入れました
TVアニメ化15周年記念の完全新作アニメ誕生。緋村剣心と志々雄真実の死闘を描いた人気の「京都編」を大胆リメイク。新たな時代を築こうと激しく衝突するふたりの姿を御庭番衆・巻町操の視点で描く。TVシリーズの監督を務めてきた古橋一浩が続投し、15年を経て成長した当時のファンだけでなく、シリーズ初見の人も楽しめる1作を作り上げた。
ネタバレ

ひげ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

脱力要素が斜め上からきやがった・・・

ゲームなんかで懸念していた声優さんの劣化が・・・目立たない。
だってただの時代劇にしちゃってん。トーンが落とされ叫びもしない。そりゃ劣化もくそもない。追憶編ならまだいいのよ。幕末だし・・。これ京都編よ・・・。

必殺技やら演出やらに加え、剣心の特徴であるジャンプとアメコミばりの武器とかアクションがまったくない。しかも単調・・。
これは剣心といえるのかどうか・・。そこらへんが分かれるところ。少年漫画、アメコミ、渋い時代劇、さまざまな捕らえ方ができる作品なわけで。
特に原作京都編は最終回にしたかった話しだし、作者、ファンとも剣心らしさがらうまくでたと評判の名作。このままだとみんなしってる牙突ゼロスタイルもフタエノキワミーもでないぞ・・・・。
せめて技名の漢字だけでもバシっと。。。。

ストーリー構成もあまりにもやっつけすぎて起承転結、山も落ちもありゃしない。突然はじまり勝手に進む。
原作読んでれば理解は可能。それにしてもひどい。
これならフラッシュバックとかつかっちゃたりで原作既読済み前提でつくればよかったのに・・。


前編
{netabare}

逆刃刀=剣心の心情、ポリシーなわけですから、そこだけちゃんと描くだけでも違ったと思うよ。るろうにと人斬の書き分けがされてない。=志々雄との対比構造にならない。
瀬田に負ける、あの刀が折れるということが彼にとってどいう意味なのかまったく表現せず。
操と絡みとか余計なモンもっと削ればよかった。
赤空とのエピがないのがわかってなさすぎ。
やっぱり齋藤&rarr;瀬田&rarr;赤空の回想の流れがないと剣心のドラマとして成立しない。奥義習得の前提、使用条件が満たされない。
まぁこのままだとでてこなそうだけどさ・・天昇龍閃・・
しかし最終戦に向けて抜刀術を極めるとするならば、剣心の成長と決意の証である真打に関してはちゃんと描かなければいけない。

逆に操のラブストーリーにするにはちょっと無理がある尺とお話。

後編視聴

やはり出てこなかった必殺技の数々。ゼロ式のみ。
時代劇なのかファンタジーな少年アクションものなのか非常に中途半端。戦闘シーンもあいかわらずおもしろくない。タメがないす。

シシオさんのキャラとかは良かったと思う。
アオシが・・・w前編ほとんどいらねーよってくらい立場がない。師匠戦いらん。
で、剣心シシオを明らかに殺してないか・・。


実写映画のついでに借りてきたんですけど、
あっちはよくできてますね。
佐ノ助とか。
封がしてあって刀すらぬかない剣心、最後までなかなかぬかない。なぜ抜刀斎なのか、飛天御剣流とはどんなものなのか。
原作知ってる人間は終始ニヤニヤ、抜刀術の構えキター!
エンターテイメントとしてなかなかのリメイク。
竜馬伝の延長な雰囲気もすてきだった。セルフオマージュパロディにもなってる。一部評判わるいキャストとかワイヤーアクションはまぁ・・予算ですよ。逆にすごくよいキャストだったとおもうぜよ。







{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 9
ネタバレ

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

なんかもう良くも悪くも同人誌レベルのお祭りアニメ(笑)

まず以下は前編のみの時点で書き記したもの


90年代ジャンプファン
特に女性層から圧倒的支持を得たあの「るろ剣」が再リメイク
前後編に分けたOVAを映画館でイベント上映する最近流行のスタイルで発表されました


お話はいわゆる京都編を原作に沿う形で再編
剣心と志々雄真実一派との激闘が描かれます
ただし細かい部分は片っ端からしょっぴぃて改編されてる部分も多少入ってきてますね


特にハッキリと違うのは“心眼の宇水”こと魚沼宇水が斉藤一とは戦わず、志々雄真実との因縁の一騎打ちを果たしてることですね


・・・んで、率直に言って感想は最悪でした(爆
御庭番衆のくのいち、操ちゃんの視点で物語が進みますが、片っ端から入る大量のモノローグとテンポ感無視の畳み掛けるような説明ゼリフの嵐がひでぇ


具体的には
「ば、ばかな!今の間を一瞬で!?」
っていう感じのくっちゃべりがバトルシーンの間中延々と続きます
いくらなんでもアレは安っぽ過ぎる
るろ剣の【厨二臭さ】が強烈に前で出しゃばってくれてる感じです


作画もディーンの精鋭が揃ったものの、特別に良いというわけでもなし
テレビシリーズの繰り返しショットを多用したバトルシーンの方がまだ迫力あったんじゃないか?と思うところも多々・・・;


追憶編や星霜編と同じスタッフなので弥彦の表情デフォルメも控えめ、だから可愛らしさ的な面も皆無


唯一の救いは涼風真世さん、藤谷美紀さんを筆頭にしたキャスト陣がまったく衰えていない、というところぐらいでしょうか


後編になれば面白くなると信じたいですが、とりま今年最悪の映画
ということにしておきます
以下後編へ










{netabare}2012/7/11 後編視聴後の追記


前編にくらぶれば俄然面白くなってます
そして、ドンドン原作とは違う方向へ進んでいきますwww


見所は【斉藤一VS志々雄真実】、そして【緋村剣心VS瀬田宗次朗】
あれ・・・?剣心VS志々雄は???って思った方^q^
その辺は本編でのお楽しみってことでw


宗次朗は得意技の縮地を再現してか、加速装置を使った某サイボーグみたいなキャラになってしまいましたw
さらにそれに追い付く剣心ww
完璧に人外の戦闘ですなwww
だけどカッコイイから許す!


そして宗次朗、志々雄の2連戦で消耗しきった剣心にもはや卑劣とも言える最後の刺客はなんとまさかの四乃森蒼紫www
もはや復讐鬼に成り下がった蒼紫ですがw剣心はなんとコレを瞬殺w(いえいえ;殺してはいませんよw)
蒼紫どんだけ弱いんだと^^;


前編から問題視してましたがいくらなんでも内容詰め込みすぎです


一ファンが好きなキャラだけ揃えて夢のオールスター共演させた同人誌、みたいな作品になったというのが良くも悪くも適当なところでしょう


ちなみにみんな大好き天翔龍閃も二重の極みも出ませんw
(会得するシークエンスがそもそも無いため)
だけど牙突・零式だけはちゃんと出ますよ^q^{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 15
ネタバレ

鰻Monkeys さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

強ければ生き、弱ければ死ぬ・・・

良く言えば、ダイジェスト版。

悪く言えば、スカスカ。

ですが、なにより評価に値するのはこの作画と声優陣!!


物語は志々雄編の話です。

物凄い中途半端なところから始まりますw

正直、アニメ版か原作知らないと付いていけないと思います。

{netabare} ~
非常に残念だったのが、刀狩の帳の愛刀「薄刃乃太刀」が無かった事・・・

敵では帳が好きだったんでもっと見せ場が欲しかった!!(´・ω・`)


そして、魚沼宇水が殺された事はビックリしました!?Σ(゚Д゚)!?

宇水「ティンベーで守り、ローチュンで刺す!!」 

フラグばりばりのセリフが好きだったのに・・・w

~ {/netabare}
ですが、やはり評価すべきは声優がほとんど変わっていない事!

昔のリメイク版となれば声優陣が一掃され新キャストでやる、ということがされていない。

新井赤空の息子の声優ですら変わっていないとおもいますw

斉藤一の声優さんが変わっていたことは仕方がありませんが・・・(-∧-)


そして、作画は今風になっていいてとても見やすかった。

ですが、前のイメージとは変わった感じがあまりせず、すんなり受け入れられました。



続きがとても気になりますね(゚Д゚)b

斉藤一は誰と戦うんだろうかw 蒼紫?宗次郎?気になるなぁw

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5

63.2 22 時代劇アニメランキング22位
るろうに剣心 明治剣客浪漫譚 維新志士への鎮魂歌-レクイエム(アニメ映画)

1997年12月20日
★★★★☆ 3.4 (72)
437人が棚に入れました
幕末、薩長同盟の締結場所・鈴屋に「人斬り厳達」と呼ばれる剣客ら数人が襲撃してきた。護衛に当たっていた緋村抜刀斎は「人斬り厳達」と斬り合い、葬ることに成功する。その後、同盟は成立、そして時世は新時代と突入するのだった。時は過ぎて明治11年。新しく建設された洋館を見物するため、陸蒸気で横浜に向かった剣心達一行(なお左之助はアニメでは陸蒸気を極度に恐がっていたが、なぜかここではとても興奮していた)。その帰路、酔った外国水兵が器物破損等の迷惑行為を働いている現場に遭遇する。直後、一人の女性が水兵に悪行三昧を止める様に説得するが彼らの矛先は彼女に向かってしまう。そこに時雨滝魅という男が現れ剣心と共に水兵に立ち向かう。時雨はその剣腕で水兵の持つ武器を一瞬で破壊するが遅れてやって来た警官隊から身を隠すため、剣心とある寺に向かう。

AKIRA さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

青空は高くどこまでも澄んでいなければならない

じつはるろ剣唯一の劇場版作品だったりする

剣心が天翔龍閃を会得していたり左之助が二重の極み!を使ったりしているあたりから京都志々雄真実編の後くらいと推察できます。

最初の厳達と剣心の戦闘シーン、後半途中まで何度も回想されるのでややうっとおしかったですが、一応終盤の伏線になっていたので納得。

ストーリーの方は剣心の過去にも触れつつ彰義隊や白虎隊の幕末要素もとりいれつつといった感じなのですが、どうもよくある時代劇チックな展開でこれならわざわざ劇場版にしなくても…といった印象でした

OPがL'Arc〜en〜Cielの虹だったのが一番驚きましたね。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7

紅椿白式 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

やっぱ戦争はだめだよね・・・・。

明治維新のつらく切ないストーリーだった・・・・。
なんでこんなことがあったのにまた戦争をしたのかなと思った

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0

しげ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

え~

兄を殺された女と剣心がニコニコ話し合ってるのが非常に不自然だと思った。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0

54.0 23 時代劇アニメランキング23位
義風堂々!! 直江兼続 ~前田慶次酒語り~(TVアニメ動画)

2013年夏アニメ
★★★☆☆ 3.0 (105)
399人が棚に入れました
「義風堂々!!」は、謙信の御旗である「義」の旗の下に生きた上杉家重臣・直江兼続を主人公にしたマンガで、兼続は、生涯独身を貫いた謙信の実子という異色の設定。「北斗の拳」の原哲夫さんと、元週刊少年ジャンプ編集長の堀江信彦さんが原作、武村勇治さんが作画を担当している。08年から「義風堂々 直江兼続-前田慶次月語り-」として連載が始まり、10年に創刊された「月刊コミックゼノン」からはサブタイトルを「酒語り」と変えている。
ネタバレ

千秋 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

2人の歌舞伎者/4話で断念

直江兼続に惹かれて視聴。直江兼続デカイww筋骨隆々でイメージが違うw
題名のごとく、2人の思い出話の語りで進むみたい。
EDの月と夜桜の絵が印象的。

4話目が、内容を理解するのがめんどくさい回だったから見る気失せた。。この調子で行きそうだもの。時代劇ドラマの方が余程わかりやすい。
兼続の知略って程のも見れてない。チラっとあるけど・・・これからかもだけど・・・。
画は人物の見分けがしづらくて疲れる。少しは慣れてきたけど、画面の切り替わりや、次週で判別できるか自信がない。
酒語り・・・・、颯爽とするかと思えば説明臭いのが…。兼続目当てで見て、当人に魅力を感じれないので、、早いかもだけど断念><
余程、評判が良くないと再視聴する気にならない。


各話内容メモ
{netabare} 1話
{netabare} 兼続と慶次の出会いの話で、何事もなく顔合わせで終わった。
後妻打ち(うわなりうち)の常識はずれな仲介人として歌舞伎者の前田慶次 が登場したことを相談されたのが、直江兼続。
遊郭で慶次のビワの音に乗り咲き誇る儀を見・聞きながら無言で名乗らず酒を飲む兼続。
対峙した時、慶次に死を覚悟させるほどの威圧感。
なんだか2人は似た者同士に見えたなぁ。{/netabare}

2話
{netabare} 戦場で以前遠くから矢を射合い認め合っていた2人。うわなりうちの仲介人は偽者の慶次だった。本物の慶次も現れ、悪いのは儀を欠いた夫のみ。存分戦えと女たちに。兼続と慶次は笑い合いスッキリ終わった。毘沙門天?兼続の背にある影に秘密あり。 {/netabare}

3話
{netabare} 豊臣秀吉もデカイ。佐渡攻めする事になった兼続。見送りで、鉄の扇子を作った兼続 対 槍・鉄の鎧の慶次。陣借りに来たと(虎、秀吉が相手だから助っ人するって。) {/netabare}

4話
{netabare} 比丘尼が加賀の忍者を刺して逆襲され死んだ。佐渡は元来一つの国だった覇権を奪い合う2家。佐渡平定に乗り出した上杉軍を陣中迎え入れるのは、北佐渡の地頭・河原田本間高統(かわらだほんまたかつな)異常に頭でかすぎるー!
しかし、その裏には本間家、ひいては豊臣秀吉の上杉潰しの陰謀が潜んでいた。
比丘尼(びくに)全国を巡り歩く女性宗教者。佐渡を平和にする為に。比丘尼も戦人だった。清音尼(せいおんいん)後に遊郭の開祖となる。兼続はこの女たちを使い 秀吉からの仲裁の使者は都を発っている。佐渡も納められぬ上杉と攻めるつもり。上杉をがんじがらめにする為の罠だった。 {/netabare}
{/netabare}

あにこれあらすじ
{netabare} 「義風堂々!!」は、謙信の御旗である「義」の旗の下に生きた上杉家重臣・直江兼続を主人公にしたマンガで、兼続は、生涯独身を貫いた謙信の実子という異色の設定。「北斗の拳」の原哲夫さんと、元週刊少年ジャンプ編集長の堀江信彦さんが原作、武村勇治さんが作画を担当している。08年から「義風堂々 直江兼続-前田慶次月語り-」として連載が始まり、10年に創刊された「月刊コミックゼノン」からはサブタイトルを「酒語り」と変えている。 {/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 13
ネタバレ

Ballantine さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

朝鮮玉入れ枠(3話で中断

おい作画!どうしてこうなった!
髪の毛と服以外皆ケンシロウじゃないか!
見分けがつかないぞ馬鹿野郎!

ストーリーは実に真面目な感じで面白そうなのに本気で見分けがつかないのですけれども。
前田慶次と直江兼続と上杉謙信のメッチャ面白そうな話なのに…
昔戦国無双というゲームにムチャクチャハマって前田慶次ばっか使っていたのを思い出しました。
やりこみまくって全員lv99にして最強武器揃えてとやった頃が懐かしい。

普段作画は大して気にしない方なのだけど、本当にこれどうしてケンシロウにしちゃったのですか。
右を向いても左を向いても皆ケンシロウじゃないですかー!
前田慶次はさておき兼続と謙信は美形とか知的系でしょうよ(;´Д`)
100烈拳で殴り合いでもさせる気なんですか!?
お前はもう死んでいるんですか!?
キャラデザやり直して欲しい(懇願)

なんかパチンコの税金対策でこのアニメがあるとか、何故か2クールもあるとか。
一体どういうアニメになるんだろう。


朝鮮玉入れは良くないよね。警察と癒着とかだめだよね。違法賭博だよね。パチスロ全面禁止にしましょう。
予備知識ももう覚えてないしどういう話になるのかわからないけどなんか面白そうじゃないのでここらで断念します。
評判良かったらまた見るかもしれない。


各話感想
{netabare}2話
義も文字は我と羊である
羊は日と同じである
故にぎとは我を美しくなんたらかんたらry
しかしまぁ出るキャラ出るキャラガタイがいいのぉ。
みんなで殴り合ったら超重量級のK1が見れそうだ。
灯籠斬りつけるとか日本刀の刃こぼれがry
景勝の首の太さがやばいwいやどいつもこいつもかw
巨大な馬にも程があるだろ程ってものがw
鉄扇で木が切れるわけがないだろ!w
戦国無双でも直江兼続の武器だった気がする。
大男はやっぱ前田慶次だったか。
陣借り?陣狩り?助けにきたのか。


3話
だから顔が同じじゃねぇか馬鹿野郎w
ホンマでっか!じゃなくてどんだけ顔でかいんだよw
待ちに待った戦闘か!ってすぐ終わった/(^o^)\{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 17

Ssoul30 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

義の文字は我と羊である。羊は美と同じである。故に義とは我を美しゅうするの意となる。

ストーリー

織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の三人の戦国時代の覇者が認めた男の直江兼続と前田慶次が送る自由だけど真の男の友情と戦いの物語です。

私の感想。

なんだか男のキャラクターも女のキャラクターもすべて「安部さん」に目えてしまうキャラクターデザインでした。もう、いつ「やらないか」って言われてもおかしくないキャラデザでした。

けれど、そんなキャラクターデザインですが、ストーリーもしっかりしていて、非常に楽しめました。しかし、所々分からない所もありましたが、多分それは私はそれほどこの時代の歴史に詳しくないからかもしれません。

Ssoulのワンポイントピックアップ!!
「このコーナーではこの作品のおもしろい所、注目してほしい所などをピックアップし、説明したいという事です。」

この作品は戦国時代を舞台にした作品なのである程度日本の戦国時代の歴史を知らなければいけません。是非歴史を勉強してください。

オープニング

「SAMURAI ROCK 〜義風堂々!! ver.」
非常にかっこいいオープニングです。実に男と男の戦いを描いているような最高のオープニングでした。キャラクター説明も世界観紹介もよかったですが、最後に映し出された渋い画像はもっと長くするべきだと思います。

「The Sliders」
私個人的には前オープニングのほうが好みなのですが、このオープニングも非常に面白かっこよかったです。今回はもっと図体のほうを紹介するのに力を入れているオープニングです。

エンディング

「月下に交わす、杯と契り」
男二人の友情を描いた休日の一ページを描いたような落ち着いているエンディングでした。ゆったりしていて気持ちがいいエンディングです。夜空でもたまには見に行こうかな・・・

「Last Moment」
女性ボーカルの悲しみを描いたようなゆったりとしたエンディングです。この作品には男性ボーカルが一番似合うと思いましたが、案外意外と女性ボーカルも良いものでした。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 11

64.1 24 時代劇アニメランキング24位
百日紅 Miss HOKUSAI(アニメ映画)

2015年5月2日
★★★★☆ 3.8 (67)
274人が棚に入れました
舞台は江戸時代――。庶民が好んだ、江戸の風俗を描く〝浮世絵"。それを世に放つ江戸の浮世絵師として生涯、浮世絵を描き続け一世を風靡し、3万点を超える作品を発表し、今もなお世界中を魅了し続けている葛飾北斎と、その制作の裏側で北斎を支え続け、自身も浮世絵師として後に北斎名義で大量の作品群を残したと言われている娘、お栄(のちの葛飾応為)を通して絵を描く人間たち、江戸に生きる町人たちとの交流を描いた原作を原恵一監督が大娯楽群像劇として描き出します。遥か200年の時を越え江戸と東京が、今、ひとすじにつながる、全世界待望の大娯楽長編アニメーション大作です。

声優・キャラクター
杏、松重豊、濱田岳、高良健吾、美保純、清水詩音、筒井道隆、麻生久美子、立川談春、入野自由、矢島晶子、藤原啓治

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

【死んだら地獄へ行くよ】江戸の四季、江戸の風俗、江戸の恋、江戸に生きる女を描く傑作【半鐘の音が聞こえると、じっとしていられねぇのさ】

『クレヨンしんちゃん』や『河童のクゥ』でお馴染みの日本を代表する名監督、原恵一の最新作
アニメーションとしては『カラフル』以来5年ぶり
間に挟んだ実写映画『はじまりのみち』からは3年ぶりのご帰還
1年前には『ARISE』にいた筈のProductionI.Gに太いパイプを持つアニメタがこっちにいたりで、原監督には初めての現場なのに色々凄いことになってます


原作は監督自身がファンだと公言している若くしてこの世を去った漫画家、杉浦日向子の代表作
江戸時代の浮世絵師、葛飾北斎の三女で葛飾応為こと“お栄”を主人公に彼女の視点から江戸の情緒や北斎を取り巻く人々を描いた時代劇です


主要キャストは本職の声優ではなく、これまた杉浦作品のファンであると言う杏がお栄を演じます
北斎(本名、鉄蔵)には何の因果か杏の父親役を度々演じる松重豊
北斎の弟子の一人で北斎やお栄と同居する若者、善次郎には原監督作品のファンだと言う浜田岳


これら俳優陣の演技は声優初挑戦ながらとても素晴らしく、特に杏はこの『百日紅』という作品をよく知っているだけあって気合の入れ方が凄かったようで、アフレコに着物で来たとか


また、アニヲタ的には矢島晶子と藤原啓二がカメオ出演しているのも面白かったのでぜひ探してみてほしいです


元々いくつかの短編を集めたものとして描かれている原作なので、この映画でも小さなエピソードの連続と共に移り変わっていく江戸の四季や登場人物の心情変化を描写しています
ココが今までの原監督作品と違うところなんです!


北斎とお栄の浮世絵師という仕事は現代で言うところのノンジャンルのイラストレーターに相当するもので様々な依頼に合わせて有象無象、虚実混濁、抽象、風景、人物問わず絵にしていきます


龍の水墨画、妖怪絵巻、地獄絵図、仏画・・・
それらに合わせて描かれる江戸の風景が大変美しい
時代考証に裏打ちされた両国橋や吉原の丁寧な描写は外国人に「これが江戸時代です!」と言い張れる完成度
さらにところところで画面レイアウトが【そのまんま北斎の代表作と同じ】になっているという遊びをそれとなく入れてくるのはニクイ


細かいエピソード毎の区切りが小気味良いテンポとなって原監督特有の「さぁ、泣いてください!」という湿っぽい雰囲気やあざとさを感じさせず、杉浦作品のドライな世界観と調和して高次元でバランスしていると感じました


そしてお栄が最も得意としていた春画(エロ絵)
北斎や江戸の浮世絵師を語る上では欠かせない春画、ですが年頃の娘であるはずのお栄(劇中では23歳)がなぜエロ絵を描き続けたのか
生涯未婚だったという彼女の青春に何があったのかを合わせて描く恋模様エピソードも見逃せない


そして物語全体の軸となるのがお栄の妹、そして北斎が無意識に避けてしまっている四女、お猶とのエピソード
じつはこのエピソード、原作の単行本ではクライマックスなんですが文庫版だと後日談が付け加えられてしまっています
これを原監督は蛇足と考えたのか、あえてこのお猶ちゃんを最後に持ってくることで原監督には十八番の“涙で〆括る”という体裁を取っていて、まあそう来るだろうとは薄々わかっちゃいましたがこれがまた自然な仕上がりですっかり乗せられました
いや、率直に素晴らしかったです


エンドロールには生前の杉浦が好んで聞いていたという椎名林檎が歌う主題歌
ただでさえ男尊女卑の時代を生きたであろうお栄という逞しく地に足着いた女性の姿を通して、作品全体に仄かに漂う女性応援歌の香りがこの曲で裏付けられます


江戸文化の丁寧な描写という面で観ても世界に発信するに相応しい一作でありつつ、流石に吉原とか遊郭が出てくるので小さいお子様連れ向けとまでは言わないが老若男女楽しめるエンターティメントに仕上がっている思います
文字通り傑作ですよ、これは








お猶ちゃんマジ天使、な

投稿 : 2024/05/04
♥ : 24
ネタバレ

さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

芸術作品

原作未読。映画館で視聴。

この作品は彼女達の生き様を示したいくつかのエピソードを連ねて纏めた物語となっていた。
雰囲気はサブカルとしてのアニメというよりも、伝記的な芸術という表現という感じ。北斎は誰でも名前くらい聞いたところがあるだろうが、娘がどんな人間なのかは知る人も少ないだろう。
ところどころで現れる有名な北斎の絵と、ただの伝記にはさせないファンタジーらしさがスパイスとなって物語をかざっている。
淡白だけれど、見応えのある映画になっていると思った。

病人を遠ざける北斎と、悩みどころの多いお栄と、目は見えないけれどいろんな事を悟っているおたるのやり取りが、人として重なる部分も多くて、突き刺さる部分も多かった。

声優は有名人を多用していたけれど、お栄を除けばとても自然な演技だった。
お栄役の杏さんは抑揚はついた喋り方ではあったが、役になりきるという点でもう一歩かなと思った。まあ、生い立ちをみればこれ以上の適役はいないと思う。

絵については、
制作がプロダクションIGということでどれだけ派手な動きが見られるのだろう!と期待していたのだが、北斎の絵を利用した絵は印象的であるが、ほぼ特別な動きはなくて少しだけ残念だった。
おそらく、日常の動きの再現度は高いのだろう。自然すぎて気付かないということはよくある。

【10/2の番宣を観て補足】
終盤のお栄が走るシーンは背動だそう。
あの物量と滑らかさは当然CGだと思ってたら、まさか、だった。
また、おたると男の子が雪で遊ぶシーンについても、粉雪を手描きで一粒づつ描いているそう。現状のアニメなら、CGで粉を出していることだろう。
やろうと言った原監督と雪のシーンを担当した井上俊之さんの力量は、完全に常軌を逸していると思った(褒め言葉)

劇中歌はロックできめて、かっこいい雰囲気を醸し出している。
主題歌は好き好みの問題だと思うが、個人的には微妙だった。まあ椎名林檎が好きならば良いのではないか

ところで、私にはこの物語に対する疑問が二つばかりある。
{netabare}一つは、おたるが逝ってしまったあと、北斎の作業場に吹いた突風に対して北斎が「一人でこれたじゃねえか」と行った理由。
お栄とのやり取りはまるで北斎がおたるを腫れもののように扱っている様に見えたのに、その言葉で北斎の人柄が分からなくなってしまった。本当はおたるを気にかけていたとでもいうのだろうか。

二つ目は、物語の最後に時が経って東京になったというくだり。日本の歴史を知らない外国人に対する説明だとしても、あまりに唐突で「え、だから何?」と思わずにはいられなかった。
{/netabare}
最後の最後で躓いてしまったが、全体的にみれば満足な内容だった。
一部エロいシーンがあるので小学生以下にはおすすめしないが、絵に少しだけ興味がある人、もしくは本数を見てきたアニメファンにはおすすめできる一本であった。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7

かりんとう さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

声優が芸能人だけど…

北斎の娘、お栄が主人公の物語です。

まず声優の話ですが、お栄や北斎など芸能人が演じています。
普段アニメ映画などは芸能人を使ってほしくないって思うのですが、今回は別。

非常に上手く、聞いて違和感がなかったです。
お栄は女優の杏さん、北斎は松重豊さんで二人共素晴らしい演技でした。
前々から"声"に特徴がある方々だと自分的に思っていたので、納得しました。



映画は1話完結もので5~6話くらい短い話が始まりは終わりの繰り返しって感じです。
しかも以外と妖怪や幽霊の類いの話が多く感じました。ちなみに自分は最初の龍の話が好きでした。

作画は Production I.G。
もちろん素晴らしい作画で、ストーリーよりもそっちで見いってしまいました(笑)
ずっと見たかった井上俊之さんの作画パートが見れて最高でした…!!(子供二人が雪で遊ぶシーンあたり)

マイナスに思った点は、音楽です。
状況的に悲しいシーンにも関わらずロックな音楽が流れたりするので違和感を感じます。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

56.8 25 時代劇アニメランキング25位
龍 -RYO-(アニメ映画)

2013年3月2日
★★★★☆ 3.3 (41)
179人が棚に入れました
慶応2年(1866年)尊皇攘夷、倒幕、佐幕さまざまな思想・主義に日本が揺れていた時代。恩人である坂本龍馬と中岡慎太郎を護れなかった事を強く悔やむ少年・RYOは、嵐の蝦夷・江差沖にて座礁した五稜郭政府旗艦・開陽の傾く甲板で土方歳三と対峙する。

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

「ラスエグ」、「ドルアーガ」ファン必視!?ゴンゾ作品精鋭スタッフが再集結の幕末史アニメは、ショタとシャモが見どころ???

アニメミライ2013年度の1作として一時期は経営不振によって元請作品が全く無くなるという事態に陥ったあのGONZOが復権を込めて渾身の作品制作に挑みました


監督に千明孝一、キャラクターデザインに高岡じゅんいち、音楽に黒石ひとみ
といった具合に近年のGONZOの代表作たる「ラストエグザイル」や「ドルアーガ」のメインスタッフが再集結してます


舞台の始まりは幕末の京都
『坂本龍馬』とその妻『お龍』は京都の寺で藩士を志し武芸に励む孤児の中から『白』と呼ばれる一人の少年を引き抜き、本当の名が無かった彼に『RYO』という名前を授けた
お龍を残した晩年の龍馬が、お龍の代わりに付き添わせたのが実はこのRYOという少年だった・・・という架空の歴史モノです


物語のクライマックスとなるのはズバリ龍馬が暗殺された近衛屋事件の真相
しかしながら、わずか25分間の中に詰め込んだ数年分の史実とエピソードで展開はかなり早足気味
肝心のオチも少し力不足に感じ、物語としての出来栄えは正直ヨロシクナイでしょう


アニメタ育成が名目の企画であるため、もちろん殺陣のシークエンスは見どころではあるものの
作中では龍馬の好物だったという『軍鶏鍋』がキーアイテムとして度々登場し、それがナカナカ美味そうに描かれているのが気になりました^q^


それに高岡さんデザインによるRYOをはじめとするショタ顔キャラのかわいいことくぁわいいことw
RYOを演じるのは少年役はナント初挑戦となる悠木碧ちゃん
これまでの碧ちゃんの演じてきたキャラクターとは全く異なる寂しげでシリアスな演技には注目したいです(ぐへへ


作品全体を見てしまうとハッキリと期待外れ感の強い今作ではありますが、毎年アニメミライにはほぼ必ず1本なにかしら「やらかしてる」作品があり、個々のアニメタにとって良い経験となっているのであればそれでいいんじゃないか
と、個人的には考えていますのでええショタが観れたのでコレはコレでまあよかったんじゃないか(爆)と感じていますw

投稿 : 2024/05/04
♥ : 13
ネタバレ

境界線の観測者 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.2

エピソード0

アニメミライ2013の一作として公開されたGONZO製作のアニメ映画作品。

幕末を駆け抜けた者たちを描く幕末剣客アニメーション。

当初の企画ではテレビアニメ化を念頭に、
坂本龍馬を暗殺をしたのは誰かという謎に、京都・江戸・会津・函館と
仇を討つ旅をする物語となっていたらしい。

幕末という舞台設定を生かし切れていない。
登場人物も魅力的に描かれているとはいいがたい。

キャラクターの想いや信念、生き様を描く時代物との
相性の悪い短い時間制限の中の作品とはいえとはいえ凡作以下に収まるだろう。

時代物はテーマやキャラクターの信念、結末までもが
焼きまわしになりがちで目新しさが無くなってしまう。
奇抜な作品がいいとは言い方が、それにしても実に地味な作品だった。

アニメーション、作画の質は一定以上を保っている。
ストーリー展開、演出も平凡。
やりたいこと、伝えたいこと、描きたいことを
短い時間に収められなかったという印象を受ける。

機会があれば視聴しておいいかもしれない程度の作品。

自分用メモ

{netabare}

「龍馬」と「拳銃」を魅せるシーンはせめてもう少しひねってほしかった。

{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

ato00 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

まっこと、日本は小さいぜよ。

アニメミライ2013の作品。
25分の歴史アニメです。

明治維新、坂本龍馬物語。
大河ドラマ的なものを短編とするわけだから、無理があります。
詳細を描き切れていないので、話に入り込めません。

主要人物は、龍馬・おりょう夫妻と少年兵龍の3人。
皆、龍関係だからこのアニメタイトルなのかな?

龍の声が悠木碧さんのため、視聴したようなもの。
やさしい凛々しさがありました。
茅野愛衣さんはおりょう役。
破天荒女性を大胆に演じられています。
龍馬は藤原啓治さん。
のほほんとしたおおらかな語り口がはまっています。

ストーりーは推して知るべし。
演出も今一歩。
作画の美しさだけは評価できます。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 22
12
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