水泳で仲間なおすすめアニメランキング 5

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの水泳で仲間な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月05日の時点で一番の水泳で仲間なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

64.6 1 水泳で仲間なアニメランキング1位
7SEEDS(Webアニメ)

2019年6月28日
★★★★☆ 3.1 (143)
516人が棚に入れました
少女ナツが目を覚ますと、辺りは海。突然荒れ狂う海に放り出された彼女は、嵐と蟬丸、牡丹と共に島へと辿り着く。その島には未開のジャングルが広がり、巨大化した植物や、凶暴化した動物や昆虫に次々と襲われ、死と隣り合わせのサバイバル生活へと放り込まれる。そんな中、ガイドだと名乗る人物より信じられない計画の話を聞かされる。それは、人類絶滅を回避するため、若く健康な人間を冷凍保存し、災厄が過ぎ去った後の世界に人類の種を残そうという壮大な計画「7SEEDS計画」の話だった。彼女らはその計画に選ばれた人間なのだと初めて知り愕然とするのであった。「7SEEDS計画」に選ばれた若者たちは変わり果てた世界で、過酷な環境にさらされながらも懸命に生きてゆく。

声優・キャラクター
東山奈央、福山潤、小西克幸、沢海陽子、阿澄佳奈、石田彰、悠木碧、井上和彦、浅野まゆみ、三宅健太、加隈亜衣、石川界人、小松未可子、阪口大助、星野貴紀、津田健次郎、佐々木望、野島健児、桑島法子、小野賢章、櫻井孝宏、千菅春香、嶋村侑、寺島拓篤、佐藤拓也、皆川純子、菅原正志、速水奨、興津和幸、寿美菜子
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

あーこれが早送りってやつですね

原作未読


田村由美氏の名前を聞いて本作よりも『BASARA』を思い出す世代です。
少女漫画誌に掲載してたサバイバルもの全35巻。原作ファンに言わせると心情描写が売りでサバイバル要素はオマケだとも。。。とても人気あったみたいです。蓋を開けたら↓


 さっぱりわからなかったけどいい話のような気がしないでもない


そんなのが複数回続き第5話で心が折れ、録り溜めてた第6話を見届けて断念しました。すみません。
断念しといてなんですが、作品のルール説明すべき1~2話もよくわかんなかったんですが、3話でやっとこちょっとだけ興味を引いたんですよ。

{netabare}“岩清水さんが「これは海じゃない」と言い当ててからの水没平和記念像(長崎)発見のシーン”{/netabare}

でも驚きと感心はほんとこれだけ。
原作だともっと堅実に進めていくんでしょうがアニメは話がカッ飛んでいき、プロセス説明がほとんどありません。『BASARA』なんかもけっこうカッ飛んでく傾向あって雰囲気で読ませてたところはありました。そこは作者のクセみたいなものなのか。それにしても次元が違いすぎます。
それでもそれ以上にそれを凌駕する程ダイジェスト感がハンパなく、そのテの作品が陥りがちな以下2点に見事にハマった感じ。心が折れた第5話をモチーフに↓

1.なぜその行動を起こしたのかわからない(キャラへの非共感)

・{netabare}原因不明の自殺で凍る美鶴さん、花を突然運命の人みたいに言い出す惚れやすい鷹さん{/netabare}
 ⇒唐突に見えたがきっと理由があるに違いない


2.なぜこの事態になっているのかわからない(ストーリーへの非共感)

・{netabare}地形も変わってるだろうに九州からサクッと歩いて東海まで。無理があるような。{/netabare}
・{netabare}コールドスリープ明けで「現実を受け止めよう」と言った矢先に「嵐もどうか生きてて」と願う花。その発想に至るような説明は無かったよね。{/netabare}
 ⇒きっときっと理由があるに違いない


カッ飛ばし過ぎていて忖度しようにもしきれません。
そしてわからないと文句言うために重箱の隅をつつきたくなる嫌な感覚が湧きあがってくる仕様。

・{netabare}動く動物相手に鷹が投げたボールを吹雪が打って動物の眉間に当てて倒すなんて(笑)
投げた球の威力を打ち返してパワーを倍加させる理論わからなくもないが、シュールな笑いを取りに来てるとしか。{/netabare}

{netabare}超人パワー100万のウォーズマンがもろもろ足して1000万パワー!!の説得力の足元にも及びません。{/netabare}


なお声優は良い。モブに近いキャラに至るまで私のようなニワカちゃんが名前を知っているくらいの有名どころが出演しています。
“7SEEDS”⇒7つの種ってどんな意味なんですかね?
興味は潰えてませんが、続編あったりで評価が上がるようであれば再挑戦してみたいと思います。




■(オマケ)○○富士

{netabare}7つの富士って出てきてたので軽く検索したら日本国内にある通称○○富士の数は膨大だった。とてもじゃないが7つに収まる量に非ず。ただそのことは重要ではありません。
それでも“名取富士”ってないわー(笑) 仙台平野にある名取市なんぞドのつく平たい立地。東日本大震災の折には南三陸町や陸前高田のリアス式海岸の風景と違って市街地の奥まで浸水する映像にショックを覚えられた諸氏も多かろうあそこです。

水位が上がって少しでも標高の高いところを!って意図なら“名取富士”とかより蔵王のほうが信憑性がまだある。他でも“神戸富士”って何処?{/netabare}

…と我ながら重箱の隅をつつくような意地の悪さを自覚。実際はそれにも満たない段階でわけわかんないことだらけなので、もうこうなったらツッコミを楽しむ作品ということなのかもしれん。


■(オマケ2)比べちゃいかんよ

この全35巻をどう収めるのか?
1.俺たた
2.2期など続編あるも巻いて終結
3.尺も確保して堂々完結

3.はないと思います。連載中で販促目的ならまだしも既に完結していてファンも多い作品。
本作に限らず、充分な尺を取り完結まで見せることは理想。予算の都合で充分な尺を取れないのは現実。だとします。あくまで一般論。
制約が多い中でどう見せるのかが制作の力量を問われるわけですが、原作あるんで最低限結末は知ってるわけでしょう?

・逆算して途中のここまでで区切りをつける
・作品に通底するメッセージを掬い取って視聴者に訴える演出をする
・作品の屋台骨を把握していればなんならアニオリだって入れる

やりようはなんとでもありましょうが、なんというか“作品に対する愛情”を感じませんでした。

※別の少女漫画原作作品の現在進行形
だいぶ昔にアニメ化して一定の評価を得ているがそのアニメは未完。原作も人気有り。満を持して全23巻分を最後まで見せるというのを旗印に全63話予定で完結させる予定のアレ。
原作漫画や旧作アニメのファンも多くいるだろうに。功名心や商売っ気はあってしかるべきだとしてもそれ以上に作品への愛を製作陣から感じます。だから観てます。



視聴時期:2020年1月~3月 リアタイ

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2020.03.17 初稿
2020.10.07 修正

投稿 : 2024/05/04
♥ : 36

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

これ、原作少女漫画だったんですか!?

この作品の原作は未読です。
Netflixによる独占配信…こういうオリジナル作品を視聴できるのがNetflixの旨味だと思います。
完走してwikiをチラ見した際に知ったのですが、原作漫画は「別冊少女コミック」→「月刊フラワーズ」で掲載されていたんだそうです。
キャラの線も細くないし、内容的にも少女漫画に掲載されていた作品とは思いもよりませんでした。


累計1600マン部超(デジタル含む)
田村由美原作、近未来サバイバルSFストーリー

少女ナツが目を覚ますと、辺りは海。
突然荒れ狂う海に放り出された彼女は、嵐と蝉丸、牡丹と共に島へと辿り着く。

その島には未開のジャングルが広がり、巨大化した植物や、
狂暴化した動物や昆虫に次々と襲われ、死と隣り合わせのサバイバル生活への放り込まれる。

そんな中、ガイドだと名乗る人物より信じられない計画の話を聞かされる。

それは、【~禁則事項~】「7SEEDS計画」の話だった。
彼女らはその計画に選ばれた人間なのだと初めて知り愕然とするのであった。

「7SEEDS計画」に選ばれた若者たちは変わり果てた世界で、過酷な環境にさらされながらも懸命に生きてゆく。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

物語は、この作品の主人公である岩清水 ナツの所属する夏のBチームの物語から始まります。
各チームに随行してくれるガイドから当面の目的は教えて貰えるものの、最初は何もかもが手探りでした。

物語が進むにつれ分かってくるのは、チーム構成に関する以下の3点。
・チームは春夏秋冬それぞれに分散配置されている
・夏だけAとBの2チーム存在する
・それぞれのチームには最初8名ずつ所属する

ですが、ここでの生活を始めるタイミングはチームによってバラバラだったんです。
中には数年以上の違いがあるケースもあったり…
つまり、チームによって情報量、経験に大きな差があるということです。
こういう場合、情報量の多さが役立つのは常套…
ですが、彼らを待ち受けていたのはそんな生易しい世界ではなかったのです。
知る事は判断材料を増やすでもありますが、同時に諦めることにも直結しているんです。

夏Bチームは衣食住が保存されている目的地の一つに辿り着きます。
そこに本拠地を作り安定な生活の基盤を作って根付くのも一つの生き方だと思います。
でも、人にはどうしても譲れない矜持があります。
自分の故郷がどうなったかを確認したいと夏Bチームの青田 嵐が言いだした一言がきっかけとなり、夏Bチームは2つに分かれて…物語が動いていきます。

実は、この物語が一気に面白くなってくるのはここからなんです。
他のチームだってこの世界で一生懸命生きているんです。
様々な願いや思いを持つのは誰だって一緒…
そんな全てのチームの動きが分かるように群像劇的に物語が描き出されるからです。

最初は一本調子の物語だとばかり思っていたので、この展開は嬉しい誤算でした。
夏Bチームのメンバーには一戦級の声優陣が配置されています。
主人公のナツに奈央ぼう、それにあすみんや碧ちゃんとこれだけでも私の耳は大喜びです。

ですが、春チーム…正確には春チームの主人公である日笠さん演じる末黒野 花が登場してきてから、一気に物語の厚みが増しただけでなく、面白さが加速度的に増した気がしました。

この花のキャラが格別なんです。「父親にサバイバル技術を教え込まれた前向きな少女。」と公式HPのキャラ紹介欄には記載がありましたが、分け隔て無い優しさと悪いことを悪いとハッキリ言える芯の強さを持ち合わせているんです。
彼女の良さはそれだけじゃありません。
一度目標を決めたら絶対に折れないんです。どんなに苦しくても前進を選択するんです。

「暁のヨナ」のヨナや、「それでも世界は美しい」のニケが頭の中で被っていました。
勿論、人間だから強さと弱さを併せ持っていて当然です。
でも自分以外のためにどんな危険も顧みず身を挺することのできる私の尊敬すべきキャラがまた一人増えた気がします。
そんな彼女の廻りには、彼女を応援したいという人間が集まってくるのも自然なことなんだと思います。

こうして物語は一喜一憂しながら進んでいきます。
驚愕な事実が明るみになって愕然としたこともありました。
どんなに経験を重ねても天災には勝てない…身の危険を感じたこともありました。
世の中の理不尽に対する解釈は一つじゃないことを教えて貰いました。
勇気と知恵と…ほんのちょっとの幸運がこの物語を支えていたと言っても過言ではないでしょう。

これからだと思っていたのに…
どうしてあの場面で終わっちゃうかな~
原作が全35巻の一大巨編だから、続編の区切りを考えるとここで切るのがベストだったの?
これで終わったら完全な消化不良になってしまいます。
でもその位続編を楽しみにできる作品です。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、天月-あまつき-さんの「Ark」
エンディングテーマは、majikoさんの「WISH」

1クール全12話の物語でした。
Netflixのオリジナル作品は続編の作られるケースが多いので、この作品の続編も期待しています。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 12

アニメ記録用垢 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

シリアスを装ったギャグアニメ

物語のあらすじをざっくりと言うと、地球に巨大な隕石が衝突して
それによって舞う埃か何かで人類は生きて行けない氷河期突入する
だが人類を絶滅させる訳にはいかないと考えた各国は
それぞれ選んだ人間を冷凍スリープで人間が生活できる環境まで眠らせることにしたんだぜい

日本では7人1グループの春・夏(AとB)・秋・冬の合計5チーム、35人に人類の未来を託した
果たして彼等は人がいなくなった世界で生きて行けるのか、ドキドキハラハラのサバイバルゲームってのが
この作品のあらすじなんだぜい!


ところが実は視聴者を巧妙に騙す設定に過ぎなかったんだにゃー
何がって?じゃそれをお得意のポイントに分けて説明していく

①『自分のチームメンバーを巨大な蟷螂の巣の中に引き入れて殺そうとする指導員
だが殺す手前でお前達は逃げろと焼身自殺で救う』

一見おかしくない様に聞こえるかもだが、コイツはチームメンバーを平気で囮として殺そうしたり、暴力を振るったりする性格
仕舞いには事故で仲間のチームメンバーに崖から蟷螂の群れに突き落とされた恨みがある
よって自ら焼身自殺してチームメンバーを助けるなんて行動には至るわけがないぜよ

②『冬に入り吹雪の中、洞窟で何とかやり過ごそうとする男女2人
片方の男は猛獣に襲われたケガで身動きが取れずにいた
そこで女は男に自らの衣服を掛け、自身は手持ちの舞子の衣装に着替え外で踊り出して凍死』

朝日が差し込む中で凍死という演出で感動を誘ったんだろうが
どう考えても完全にギャグなんだぜい
普通に考えて洞窟でなく外に出て、吹雪の中で舞を踊る必要あるかって話なんだにゃー
踊るにせよ洞窟の中で踊ればいいと終始笑いを隠せなかったぜよ

③『人類存続計画、別プランの過去話でシェルター内に謎の殺人ダニが大流行して次々と死んで行く
人々を殺人ダニの苦悩から救おうと大人気の女性歌手がシェルター内で怯える人を自らの歌唱で引き寄せ
そのまま冷凍庫まで引き連れ全員凍死させる』

もうね、こんなん大爆笑するしかないんだぜい
ハーメルンの笛吹き男のパロディ
てか普通に考えてね、歌唱で惹きつけることは出来ても、冷凍庫まで付いて来る訳がないし
何より冷凍庫に閉じ込められても誰も抵抗しないっていう
ここまで来るとギャグを隠す気ないんだにゃー

※上記で言った様なギャグは随所に見られるが、全てに突っ込むとキリがないので割愛するんだぜい


【導き出される結論は…】
タイトルに書いた通り、シリアスを装ったギャグアニメ
もうそこら辺のギャグアニメより笑わせてくれるからオススメなんだぜい
ただシリアス作品を堪能したいって気持ちで視聴すると裏切れられる挙句、つまんなって感じるだけだと思うのでオススメしないんだぜい
でも二期まで視聴するなら二期は普通にサバイバル要素が強くて、構成もまあ面白いと言っておくんだにゃー

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3

67.4 2 水泳で仲間なアニメランキング2位
ハイ☆スピード!-Free! Starting Days-(アニメ映画)

2015年12月5日
★★★★☆ 4.0 (127)
777人が棚に入れました
水とふれあい、水を感じることに特別な思いを持つ七瀬遙。小学生時代最後に出場した大会でのメドレーリレーで、橘真琴、葉月渚、松岡凛とともに、遙は「見たことのない景色」にたどり着いた―――。そして桜が満開の春。遙は真琴とともに岩鳶中学校へ進学。新たな生活が始まろうとしていた。水泳部に入部することになった遙と真琴は、椎名旭、桐嶋郁弥と4人でメドレーリレーのチームを組んで試合を目指すことになってしまう。考え方も目的もバラバラな4人。そして彼らにはそれぞれに抱えた悩みがあった。そんな中でリレーの練習を重ねるも、上手くいかないままで……。「チーム」となるために必要なこととは何か。過去のメドレーリレーに心が囚われたままの遙が新たな場所で何を思うのか―――。

声優・キャラクター
島﨑信長、鈴木達央
ネタバレ

かさい さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

女性向けアニメ

京アニファンでもなく、アニメファンでもなくこれはFreeのファンのためのフィルムなのかと振り返ってみて気づく。

Free,FreeES共に視聴済み

【物語】4.6
【構成】4.7
ストーリーは単純にそこまで面白くなかった。Freeと似たような展開。
構成は110分で結構まとまっていて、最後の締めも良かった。見方、見せ方にもよるけど、このカットいるか?と思えるカットも幾つかあった。
テンポはよかったのかな。過程と言うより遠回りが多かった気がする。
たとえば
{netabare}旭がフリーが泳げなくなる過程とその原因と、泳げそうになる過程を描いておきながら、フリーを実際に泳いでいる姿は描かないという。結果的にこの過程は単なる遠回りであって、旭には別の過程が必要だった気がしてならない。実際に、フリーを泳ぐ機会も場面的になかったわけだけど。その中で遥が人間だったという事実だけが明確になっただけ。{/netabare}

【作画】5.0
水の表現。感情表現。身体に関しては内海監督の拘りと比べれば落ち着いたと思えたのと、キャラが中学生だという事もある。誰が見ても凄いと思える水の表現。撮影と手描きエフェクトのバランスが良すぎる。泳ぎも凄かった。表情も素晴らしい。
特に細かい泡や水のエフェクトの物量と質は凄かった。バスケ作画もカッコ良かった。石立さんぽい気もする。
今作ではあまり頰ブラシを使わずに、色トレスしてた印象。境界の彼方とはまた違った感じ。
京アニ色での表現に特化しているし自分もかなり京アニの色に関して好きだけど、今回色は残念だった。夕景や夜に関してはもっといい感じの色を期待していたし、いい色だなと思えたのもアバンの水面の光の反射だけかな。中盤色が全体的に変わるけど、色で攻めてる京アニって感じではなかった。米田さん。


【美術】4.8
背景スゲェなとは思えなかった。基準はユーフォ。美術でいうと、境界の彼方やたまラブの方が質感も空気感も良かった。コースロープのCGとか、桜の花びらとかは安定の凄さ。今作では色はそこまで意識出来なかったかな。

【声優】4.5
これは今作では一つの問題だと思う。
何故声変わり一歩手前の中学1年の役を高校生役を演じたキャストが選ばれるのかと。それの裏を考えると、1期2期でヒットして得たファン層には勿論キャスト中心に追いかけているファンもいるわけで。そのファンを離さないためなのかなとか。そんな事が頭をよぎる。
鈴木さんとそのファンの方には申し訳ないけど、真琴はもはやキモいレベルだった。
細谷さんも中学1年生は無理あるだろ。逆に佐藤さんも可愛すぎて小学6年生気持ち悪い。内山くんもいまいちなりきれてない。どのキャストも高校生役で活躍しているのにも関わらず。さすがに無理を感じた。

【音楽】4.7
加藤さん。加藤さんの音楽は相変わらずいいのだけれど、Freeの劇伴の方がかっこ良かった気がする。キツめにつけて4.7。

【演出】4.8
テンポの良いギャグタッチな演出とか、ユーフォ7話みたいな色は結構武本監督なのかなと。背景を意図的にボケで潰したり。ブレとPANのとこは小川さんっぽい。アオリや俯瞰、影のつけ方が特徴的になったあたりは石立さんかな。京アニ補正付いてるけど、今作でダイレクトな演出を感じることは出来なかった気も…。
中学生らしい感情表現、感情の揺れとかを丁寧に描写しているとは思う。一般客には必要ない描写も多数ある。

【op&ed】4.6
OLDCODEXがそもそも好きではないので。たまラブみたいな素晴らしいedがあったではないし。
評価は難しいですね。

【世界観】4.6
{netabare}練習試合で散々な結果に終わったのに、皆で団結してから相手を寄せ付けない強さになった。
これは正直変化を極端にしすぎだと思う。ここまで極端にするぐらいなら練習風景をもっと描写して欲しかった。確かに元々の実力はあったのだろうけど…。{/netabare}
リアル準拠で、登場してくる中学生キャラは大抵いそうな感じのキャラでそこは面白かった。

【キャラ】4.6
中学生思春期としてのキャラはいいけど、アニメキャラとしては受け入れ難いキャラも。特に真琴はESから少しキモさはあったけど、今回は極まってた。おせっかい?表現が優しいですよそれ。女性向けであって男性向けではないとしみじみと感じてしまった。
{netabare} 尚先輩が旭を抱きしめるシーンや、真琴と遥の夜の水泳も女性向けである事を象徴するかのような演出だった。{/netabare}

どのキャラもホモ臭く、女性キャラなんて親以外出てこなかったのでは?その点Freeでは、百太郎や江ちゃんはいい感じにバランスをとっていたんだと思う。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

人気シリーズを原作へ回帰させるという難題への挑戦「可愛い」そう思えたのならこの映画は大勝利

2013年夏期の『Free!』と2014年夏期の『Free!-EtenalSummer-』の原案である『ハイ☆スピード!』の第2巻に当たる部分を映画化した作品


他媒体原作から離れたオリジナル展開に走るアニメは沢山ありますが、ほぼ独り立ちしてしまったテレビアニメシリーズから原作準拠へと話を戻すというのはなかなか無理難題だとあらすじを聞いたときから感じてました
しかも「高校生の肉体美を描く!」ということに注力していた肝心の重要人物、内海紘子監督が今作には【一切として関わっていません】
このことから、京アニ内でも相当混乱した状況下での制作となったことが予想されました
監督は『消失』以来の映画作品となる武本康弘、脚本は西岡麻衣子、上映時間は110分
珍しく石原立也さんはどこにもクレジットされていません


舞台は『Free!』の4年前に遡ります
中学校に入学したての七瀬遙と橘真琴は水泳部入部志望の椎名旭から執拗に一緒に入部しようと勧誘を受ける
しかし小学生校時代の遙、真琴、凛、渚の4人はまさに最高のチームだった、と喪失感に浸っていた遙は水泳部入部を頑なに拒否し、遙の意向に従っていた真琴も難色を示す
また、同学年で孤高を気取っていた桐嶋郁弥もまた、自身が水泳部部長の弟であるというコンプレックスを拭えず、水泳部から距離を置いていた
(彼は自己主張が強いこのシリーズのキャラの中では珍しく内に籠るタイプでしたね)
一悶着あったのち水泳部に入部した4人
で、あったが個々の得意分野が上手いことバラけてる、という理由でリレーのチームを組まされる
各々の実力は高かったがリレーとなると全く息が噛み合わない4人
そんな中、真琴は何かを思い詰めるように無茶な練習に没頭し、旭は突然フリーが泳げなくなり、郁弥は兄との溝をさらに深めてしまう・・・


まず『Free!』ファンに誤解を招きかねない内容なので説明させていただくと、舞台は中学校なので当然ながら当時小学生であった渚と怜の出番はほとんど無い
逆にこのとき既に留学中だった凛の代弁者として宗介が、のちのち同級生であったことが語られた貴澄(キスミー)が遙たちと初対面をしています
ちゅーことで一部のキャラのファンにとっては少し残念な作品なのかもしれません
純粋な目で新キャラの旭と郁弥を含めた4人の少年たちの部活青春モノとしてご堪能いただきたい


さてテレビシリーズより4年も前の話ってことで遙を演じる島崎信長、真琴を演じる鈴木達央は意識的に少年っぽさを醸し出す演技をしており、各々のキャラの描写もどこか可愛げのあるものになっているのが流石
水飛沫のエフェクト、水中に差し込む波紋で歪んだ光、少し濡れた感じの髪と肌など、丁寧な作り込みを感じる部分も沢山
また小学生の渚を佐藤聡美が演じてますが、テレビシリーズでのヨナガッパの演技を間近に観ていたおかげなのか、はたまた元々の実力なのか、まさに‟小さいヨナガッパ”という好演が観受けられ「ホント、プロ声優って素晴らしい」と感じさせてくれます


その一方で男子中学生が4人(キスミーも含めれば5人)も揃えばお馬鹿な会話が弾むモノ、ってことで男子中学生の愉快な日常風景としても楽しめる作品になっております
お泊りのくだりはみどころ


ただ山場の一つである遙と真琴が月夜に着衣水泳するシーンは・・・アレはファンタジーってことにしときましょう;
リアリティを感じる作品の中で着衣で、水中で、背面で、アイコンタクトってのはいくらなんでも無理やw
おまえらはイルカか(笑)
そうかー、これって美少女動物園に対抗した美男子水族館だったのか(自己完結)


結論として今更原作に引っ張り戻そうとか虫が良すぎると思います;
未だ『ハイ☆スピード!』と『Free!』の間には‟空白の4年間”がありそのミッシングリンクにもなっていませんし
ですが『Free!』とは無関係に1本の映画として纏まった作品になっております
ので、『Free!』をよく知らない方にも観てもらいたい作品ではありました

投稿 : 2024/05/04
♥ : 9

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

仲間と泳いだ、もう一つのチームの物語

アニメ「Free!」の劇場版であり、
遥(はるか)と真琴(まこと)の中学生時代のお話です。

このシリーズの原案となった小説のアニメ化ですね。
私は読んでいないのですが^^;

高校生版でメインキャラとなる5人+2期で活躍した宗介(そうすけ)は、
何らかの形で登場していました。

時系列的にはこの作品が一番最初の物語ですが、
見るのは2期の後がいいかな。

110分ほどの作品です。


● ストーリー
中学校に進学した七瀬遥(ななせ はるか)と橘真琴(たちばな まこと)。

部活を何にしようか迷っているところで水泳部に勧誘され、
流れで入部することに。

1年生は、遥と真琴、
そして椎名旭(しいな あさひ)と桐嶋郁弥(きりしま いくや)の4人。

この4人でリレーのチームを組まされるが、
それぞれの悩みが邪魔をして、なかなかうまく息が合わない。


スイミングクラブに通っていた経歴があり、
泳ぎには自信がある4人ですが、新しい環境に戸惑います。

それぞれが悩みにぶつかって、もやもやを抱えて、
それが邪魔をしていい泳ぎができない。

思うようにいかないから、
余計もやもやする。

中盤まではなかなか苦しい展開でした。
遥と真琴がすれ違う様なんて見たくないよー(´;ω;`)

遥は小学生でのリレーが楽しくて最高で、
あれ以上のものはできるはずがないという寂しさから、

真琴は自分は水泳が好きではなく、
遥といたいから泳いでいるのか?という悩みから、

旭は今まで泳げていたフリーが
急に泳げなくなった恐怖から、

郁弥は兄に突き放された寂しさから。

でもそれを互いの存在で打ち破ることができた時、
4人は最高のチームに…という、終盤への勢いが止まらない物語でした。

いいメンバーだと思うけど、
本編の岩鳶(いわとび)高校水泳部のメンバーに比べると、
やはり劣ってしまう気がしました。

高校時代の方が、
遥も真琴も生き生きしていたような。笑

1期や2期で中学時代の話が少しも出てこなかったのは、
その後3年間どうだったの?と、不安にもなりましたw


≪ 笑いは少なめ、な雰囲気 ≫

中学生が悩みにもがいている場面が多く、
本編のようなふわふわした楽しさは少なかったです。

メインのキャラが数人変わるだけで、
作品の雰囲気も変わるものだなあと感じました。

個人的には本編の方が楽しかったなあ。
怜と渚の2人(特に渚)と凜の存在が恋しくなりましたw


● キャラクター
遥たちと一緒にチームを組む旭&郁弥は、
それぞれにちゃんと魅力を持っていたと思います。

“バカ旭”の呼び方がこれほど似合う人はいないだろうと思うほど、
単純でムードメーカーな旭と、

素直じゃないけれど、
だからこそたまに素直にデレた時の破壊力がすさまじい郁弥。笑

でも私は二人以上に、
先輩である尚(なお)&夏也(なつや)が印象に残りました。

先輩として、後輩の葛藤を見守り、成長に喜ぶ。
こうして見守る存在って、温かくていいなあと思います。


● 音楽
【 主題歌「Aching Horns」/ OLDCODEX 】

1期と2期でOPを担当していたOLDCODEXが主題歌担当です。

OLDCODEXの曲はこの作品のイメージの一部だから、
今回も違和感はまったくありませんでした。

エンドロールによく合っていました^^


● まとめ
タイトルが「ハイ☆スピード」と、
これまでとは異なる名前になっていることからも、

こちらはアニメのサブストーリーとして楽しむのが
ちょうどいいかもしれません。

特別版の映画や3期にこの中学時代のキャラたちが登場するので、
続編を観ようと思っているならば、見逃せない作品なのは確かです。

高校時代よりもちょっと幼くて、まだ筋肉も未熟な遥たちの、
少し青い物語に甘酸っぱくなりました(*´ω`)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 17

79.1 3 水泳で仲間なアニメランキング3位
放課後ていぼう日誌(TVアニメ動画)

2020年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (450)
1575人が棚に入れました
海野高校1年生の鶴木陽渚は生き物が苦手なインドア派。堤防を散歩中、先輩の黒岩と出会ったのをきっかけに謎の「ていぼう部」に入部させられ、釣りをはじめることに! 個性的な部員たちに囲まれて、陽渚の高校生活どうなるの!?

声優・キャラクター
高尾奏音、川井田夏海、篠原侑、明坂聡美
ネタバレ

食前酒 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

”ただの”釣りアニメではない

【第十二話】(総評も含みます)
{netabare}最終話でした。Aパート前回のキス釣りから、ヒナだけ疑似餌を使っていたためうまく釣れず今回は知識を蓄えて再挑戦。疑似餌のパッケージの裏に釣り方が書いてあるのにわざわざ自分でネットで調べちゃうおっちょこちょいなヒナですが最後は夏海の助力もあって小さいのを一匹ゲット。変わってBパートは夏海フェルトづくり回想。大量の麦茶の区別の仕方から手芸大好きなヒナがていぼう部に入っ思ったことまで、恐ろしいほどスマートにまとめられたラスト10分。EDの絵までその後のストーリーを描けていたし完璧な終わり方でした。さらに最終話の今回もそうですが背景がめちゃくちゃ綺麗。建物の遠近感や影の付き方、橋や標識のプロップデザインも画面にのめりこんで見入るぐらい丁寧。それでいて釣りの知識の豊富さだったり、その紹介の演出も分かりやすい。もう釣りでも手芸でもボウリングでもキャンプでもインドア、アウトドア何の題材でもアニメにできちゃいそうな勢い(同社制作の「恋する小惑星」でもロケ行って入念に下調べしていたらしい)。なのでこのアニメ何って聞かれたらただの釣りアニメとは答えられないですね。すばらしいアニメだったと思います。{/netabare}

【第一話】
終始のんびりした雰囲気で腰を据えて見られました。ただ釣りはあまり興味がないので5話あたりで一展開ないと中だるみしますね。
【第二話】
早速ガチ釣り教室。作画も申し分ありませんし、OP,EDかわいいです。
【第三話】
今回は本格的に目的の魚を釣る回。当然だけどここまで作画(キャラの顔、背景、釣り具などの小物)ド安定です。ここまで丁寧に作られていたら釣り好きの人はかなり楽しめますよ。
【第四話】
{netabare}約2.3か月の延期を経てようやく再開。Aパート意外と高いアウトドアグッズに驚くお約束展開。確かにジャケットや帽子、靴だけで〇万は中高生には高いですもんね。Bパート装備万端でイカ釣りに挑戦。相変わらず釣りシーンは「へぇ~」の連続です。最後はいか刺しを食して自然の恵みに感謝。今回も中身の詰まった良い回だったと思います。{/netabare}
【第五話】
潮干狩り懐かしい…。陽渚は一発でハマグリゲットしてましたが私はバカガイばっかりとってた覚えがあります(笑)。そして貝のバター焼き最高!ビールと会う!
【第六話】
{netabare}六話まで来て全く衰えを感じないですね。Aパートは先生と一緒にアジゴ釣りに。いつもどおり丁寧な釣り解説があり、今回特に良かったと思ったのは陽渚役の高尾さんのアフレコ。ここまで来てだいぶ慣れてきたのか十代とは思えない演技で高校生らしいはしゃぎっぷりも良かったし、アジゴの内臓取り出すときの息づかいはまさに名演技。もちろんBパート陽渚が一人で釣りに挑戦するのもよかったです。動画工房アニメは作画(背景も含め)、専門知識解説そしてアフレコの一話一話の作り込みでいったらトップクラスですね。今回改めて実感しました。{/netabare}
【第七話】
{netabare}面白い!もう第一話で書いたレビューがお粗末でしかない。Aパートはいつも通りの釣りシーンなのに笑いどころは毎回違う。ヒナと夏海も面白かったけど大野先輩のライフジャケットの件についてもエピソードが語られました。OP、EDでも一人だけライフジャケットをしっかり着けてましたね。ここら辺の細かさはもはやこの制作会社では当たり前なのでしょうか(笑)。妙に納得のAパートからBパートではヒナと夏海のお勉強会。眼鏡姿をヒナに見られて恥ずかしがる夏海可愛い!そしてさり気なくヒナの過去の友達事情を聞く夏海もさらに可愛い…。ただ部屋で勉強しているだけのにワンカットごとに見どころがあるので全く見飽きなかった。もうこの制作は日常系作品の覇権会社ですね。{/netabare}
【第八話】
{netabare}今回はテナガエビを釣るということで釣りに使う道具についてや釣り方などなどいつも通りわかりやすい解説がありました。さらに良かったところとして、河川での漁業権について触れていたところ。おそらく原作でもそのような描写があったんでしょうがアニメ内でもかなり丁寧にわかりやすく教えてくれました。あと、ヒナの表情も多彩で可愛かったし声優さんもうまかった。{/netabare}
【第九話】
{netabare}すごく面白い回でした。ある意味もう深夜アニメじゃないよこれ(笑)。まずAパートは堤防部恒例行事の着衣水泳体験のお話。着衣したままおぼれた時の姿勢やペットボトルやクーラーボックスの浮き輪活用などなど丁寧でわかりやすい解説。そのなかで大野先輩の相変わらずの金槌ぶりの笑いなどもあり面白かったし勉強になりました。Bパートは変わって釣りシーンになるかと思いきやいきなり鳥視点の映像が流れヒナの釣った魚がアオサギに横取りされます。今度は横取りに来るアオサギの対処方の話かと思いきやヒナがアオサギの足に絡まっている釣り糸に気付きます。黒岩先輩によるとアオサギを始め海や河川の周辺を活動領域とする鳥類には良くあることで釣り糸が絡まることによって片足をなくしたり中にはそのまま動けずに命を落とすこともあるとか。アオサギの現状を知ったヒナはなんとか昨日のアオサギを助けたいと思い黒岩先輩に協力を求めるんですがそこで出てきたワードが鳥獣保護法。鳥獣保護法とは野生の鳥類や獣類は無断で捕獲してはいけないというもの。保護のためであっても許可が必要なようでそこをカットせずしっかり話に入れてきたのはさすが動画工房としか言いようがない。そしてヒナがアオサギを助けたいと思った理由が絡まった糸が我慢ならないからという裁縫好きのヒナらしいもので面白かった。その後堤防部の面々でなんとかアオサギに絡まった釣り糸は排除でき一件落着です。今回の一話は是非一般の人にも見てもらいたいし、何なら学校でも教育として見せるのもあり。Aパートは昨今の絶えない海や河川での水難事故を減らせるかもしれないし、Bパートのごみ捨て(海、河川の汚染)や鳥獣捕獲規則なども当たり前のことですが現代社会の重要課題でもあるでしょう。冒頭にも書きましたがこれは深夜アニメのレベルを超えてます。私もただの釣りアニメでこんなに勉強になるとは思っていなかったので驚いてます。素晴らしいアニメです。{/netabare}
【第十話】
Aパートいつも通りの部活風景。釣りの仕方が次から次へと出てきてこのアニメ見るたびに勉強になってます。Bパートは釣ったアジのさばき方だったり先生が持ってきた燻製機で燻製にしたり。Bパートもみてて面白かったです。十話ということでそろそろ終わりが近いですがこのアニメに関しては最後まで今回みたいなゆるーい感じでもいい気がします。
【第十一話】
{netabare}いよいよ終盤も終盤十一話まできてここまで作画や話の内容全体的に見ても一点の曇りなしです。女子高生がただただ釣りをする話。下手したらめちゃくちゃつまらない子守唄アニメになるところですが細部までこだわった演出もあり今回まで一話たりともつまらないと思ったことはありません。今回のBパート。メンバー全員でキス釣りをするもののヒナ一人だけキスが釣れないという状況に。他のメンバーは釣れているのになぜか。自分だけ疑似餌だから?単に運がないから?家に帰ってヒナが自分なりにつれなかった原因をネットで模索してみる。するとなにやら好感触な手段を見つけます。良かったですね。アオサギの回もそうでしたがヒナが自分から海のことや魚のこと、釣りのことを知ろうと励んでいる背中を見るとみてるこっちも自然と前向きな気持ちになります。日々の仕事や生活の中で何か困難なものに立ちふさがれたら一から出直して知識や手段を身につけて再度挑戦してみる。大げさかもしれませんがこのアニメを見ているとそんなふうに思わされます。いろいろハイクオリティな釣りアニメです。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 10
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

「釣る」だけでない、「釣り」の魅力

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
女子高生の釣り部(ていぼう部)を舞台にした、日常系部活モノ。

こういう作品では定番ですが、主人公は(釣り)素人なので、非常に丁寧に釣りの解説をしてくれます。また、釣りの楽しみ、難しさ、怖さ、命の大切さなどを多角的に魅せてくれるので、個人的には、Eテレとかで流してほしい、作風だし、高いクオリティ。

1話見た段階では期待値は低かったのですが、中盤以降どんどんハマっていき、最終的には☆4(高評価)をつけました。レビューでは、本作をベタ誉めしたいと思います(笑)

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
スポーツフィッシングというものは、釣りの中の「釣る」ということに特化した釣りなのでしょう。

一方、本作は、「釣り」の魅力を多面的に表現しています。

釣って食べる楽しさ。道具を揃える楽しさ。色々な種類の釣りの楽しさ。友達と一緒に待つ楽しさ。

たからここは、「釣り部」というより、「ていぼう部」。ただ、友達とダベったりったり、潮干狩りを楽しむのもアリなんです。

そして、生き餌のキモさ。海の怖さ。漁業権の必要性。環境を破壊する恐ろしさ。お金の大切さ。命の重さ。

リアルな部分もちゃんと魅せてきます。それがネガティブな印象で終わらないのは、日常系の平和な雰囲気の中で、微百合やギャグを交えながらライトに表現しているから。ホントに丁寧だし上手い。

しかも、ラストは2話またぎで、「釣る」面白さをストレートに表現。陽渚は、自分で釣ろうとすることで1Lv up。ネットで調べることで2Lv up。最後に自分で考えることで3Lv up。日常系作品ながら、主人公の成長を丁寧に描写し、時系列を入れ換えた日常話をBパートにもってくることで読後感を爽やかにする巧みな構成に、最終話は☆5をつけました! 演出100点!

このように、「釣り」のライトな部分の魅力をほぼ完璧に表現しながら、7話では夏海の眼鏡&秀才&照れ屋ねギャップ萌え、素晴らしい百合(てゆうか友情)まで魅せてきて、なんだこれ?天才か?(笑) 主要キャラも4+1に抑えたことで、各キャラクターが立ち、魅力が充分に伝わった。久々にキャラの名前をちゃんと覚えられたアニメ。

コロナのしんどい時期を乗り越え、最後まで丁寧にアニメ化してくれた、制作スタッフに(*’ω’ノノ゙☆パチパチ

私の評価的には、☆5に近い☆4で、かなりの高評価。惜しくも☆5に届かなかったのは、部活系の日常アニメとしては実に王道で、バランスが最高に良かった反面、飛び抜けた(というより目新しい)「何か」が足りなかったこと(これは作風的にはしょうがない)くらい。

2期あったら確実に観ますね。

あと、これはどうでも良いんですが、EDやCMなどに流れるリコーダーのような曲が、「つり球」の挿入歌に似ていると思ったのは、私だけでしょうか?(笑)
{/netabare}

【余談~ 釣りはいつかちゃんとやってみたい ~】
{netabare}
釣り、楽しいですよね(ロケーションによるけど)。少しならやったことあるんですよ。

海釣りを何度か。自分で行くことはまずないけど、誰かが誘ってくれたら、わりと楽しみにして。

ちなみに、1番やったのが小学生の時。うちの実家は、「のんのんびより」に近いくらいの田舎なんですが、家の近くに小川があって、そこで釣りをしていました。

小さな橋の欄干に腰掛け、竿を脇に挟んで、ゲームボーイをしながら待つ(笑) そこはちょうど川の流れが緩やかになるポイントで、一時間も釣糸を垂らしてれば、2、3匹は釣れました。家に持ち帰ると、母親が誉めてくれて、美味しく頂きました。

どうしても釣れない時は、少し上流までチャリをこぎ、沢蟹をつかまえてカラッと唐揚げに♪

自分の中の、元風景のひとつとして、「釣り」があります。

私は、キャッチ&リリースってイマイチ好きじゃなくて、素人考えですが、「釣ったら食うのが礼儀」みたいに思ってます。だから、ていぼう部のスタンスも好きでしたね。

ただ、私はかなり凝り性なので、「ハマったらマズイ」と思って、自分でブレーキをかけているところもあります。だって、釣り好きの人、道具にめっちゃ金かけてるじゃないですか(笑) なんとなく、「老後の楽しみ」かなと、自分では思っているものの1つが、釣りですね~。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
フナムシはキモいよな(笑) 釣り部。楽しそうだけど、大会とかあるのな?実際には。

2話目 ☆3
キャスティングくらい、2、3回くらいやったらできるだろ(笑)

3話目 ☆3
再開おめ!

4話目 ☆3
日常回。平日に行くの? こういう専門店って、ワクワクするよね。高1で9000円はキツいよな~。釣りたてのイカ刺は確かに旨いけど、少しおいたやつもねっとりして旨い。これ、どう考えても、墨をかけられるよな(笑) イカは天ぷらが好き。

5話目 ☆3
泥あそび。そして、効果的なパンチラ(笑) 顧問。最後は剣に、ハマグリ食わしたかったけどな。

6話目 ☆4
エラ、ワタ、エラ、ワタ、エラ、ワタ(笑) Bパートのミスとか、知識的なこととか、なんかよかったな。

7話目 ☆5
海怖い、大事。完璧そうに見えて金槌とか、逆に完璧(笑) 眼鏡っ子でギャップ萌♪ 夏海の方が頭良いってのが、良いね。相手の趣味にも歩み寄り。お互いの趣味の交換。良い百合だ(笑)

8話目 ☆4
着衣水泳に、ごみ拾い。環境保全。マナー向上。役所の許可。かなりちゃんとしてるよな。NHKで流そうぜ。

9話目 ☆3
初訛り♪ メッチャ嫌そう(笑)

10話目 ☆
4500円、値段がリアルだな。

11話目 ☆


12話目 ☆5
ここにきて、「釣る」をしっかり魅せるか。自分で考える、成長。すぐには釣らせないし、ちゃんと美味しく食べるし。暑い部屋を開けるとか、麦茶作りとか、リアルで素敵。最後に日常系。この音楽、つり球っぽいよな(笑) ひげ、剃ってきます(笑) 釣りを教わり、縫い物を教える。良い百合だ♪ 釣りにも、ハマっただけなんだよな。まさかの男子手芸部(笑) 先生には、「鮭(さけ=酒)」を作ってやろうぜ(笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 40
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

女子高生は世界を釣らない

4/15発表 4話以降延期 再開時期未定

3月の時点で放送そのものを見送った数作品を横目に見ながら不穏な空気でスタートした2020年春期。
いざスタートして数話してからの延期決定は私たちに事態の深刻さを実感させるに充分でした。
今なら心から言えます。貫徹ありがとう!

女子高生がただただ釣りするアニメなんですけどね。そんな事情でなんか尊い。

作品が醸し出す雰囲気とCMで流れてる『恋する小惑星』から、てっきりきらら系と思ったらヤングチャンピオンでした。制作会社“動画工房”繋がりということで納得。質感はほぼ芳文社です。

ハウトゥーアニメになるんでしょうか。
キャンプ・天文・ボードゲーム・筋トレと思い当たる節がいろいろある方はその釣り版と言えばイメージしやすいかもしれませんね。
海近くの高校だから釣りを活動内容とする“ていぼう部”があって、ではせっかくだからそこでの部活動をJK使って切り取ってみましょうという内容。

釣りってヴァリエーションあってお金のかけようもピンからキリ。当然キリに近いわけです。船チャーターして300kg超えのマグロを釣り上げたりはしません。アムール川でトラに怯えながらイトウを釣ったり、盟友・梅宮辰ちゃんとアラスカの怪物ヒラメを追ったりもしません。おそらく松方○樹のグラサン代だけで部費は吹っ飛ぶことでしょう。

とどのつまり初心者向け導入アニメです。
けっこう面白く感じたのが上手くいかない描写/苦手なことや弱点の描写が随所に入ってることです。え!?何をいまさらと思うかもしれませんが、運動部やメジャー部活なら常道の手法も、キャンプや筋トレアニメでその印象は希薄なんですよね。新しい趣味の楽しさアピールに終始してた印象です。
そんな釣りトレーニングの中身は初心者とはいえ…いやだからこそ本格的。まじめにハウトゥー入れてるのがこの作品の個性となってますね。英断だったと思います。

実質1エピソード15分の構成はテンポがよく見やすくてまとまりもいいですし、それだけで尺が足りなければ必要に応じて延ばしたり柔軟に対応していて退屈はしませんでした。
なにげない日常の切り取りも巧いと感じる。ここは制作会社の力かもしれませんね。
{netabare}次回予告でプールが映り「水着回?」と思いきや翌週肩透かしくらった諸兄もそんなにがっかりしてないでしょう。{/netabare}繰り広げられる日常だけで充分面白いからです。


釣りに限らず趣味の醍醐味は結果もさることながら、あーでもないこーでもないと考えを巡らせたり試行錯誤をする過程でしょう。初心者だった主人公も全12話終わる頃にはこの領域に足を踏み込みつつあってその成長を微笑ましく感じるかと思います。

確信めいた思いがあって、こういう系統の作品って自分のなかの知的好奇心が満たされたり、実際に行動を起こしてみたりというのもさることながら、他人の趣味への理解が深まることがなによりいいことなんじゃないかと思うのです。
トークの幅が広がるだけでなく、相手方のツボ抑えやすくなりますもんね。なにより目の前で楽しそうに話してくれるのがうれしいもんです。そんな身につくよくつく日常+αアニメでした。



■今日の一言

一回一格言で計十二回。マナーと安全管理しか言ってないんですよね。大事なことです。

{netabare}ていぼうの ルール守って サビキ釣り ヒナ
気を付けよう 後方確認 投げる前 真
釣り場ゴミ 拾う数だけ 海きれい 夏海
マイ帽子 かぶって防ごう 熱中症 ヒナ
大きさと 量ば守って 潮干狩り 悠希 小清水登場
オキアミは 流して帰ろう 忘れずに ヒナ 千葉繁登場
ライジャケで 体も心も 浮かびます 真
河川釣り 釣り券買うのが 基本たい 悠希
生き物を 守るイコール ゴミ拾い ヒナ
三年後 もっかいおまえを 釣ってやる 夏海
砂浜に 置き忘れないで 針と糸 ヒナ

この海を 残していこう いつまでも ていぼう部{/netabare}


■主要メンバー

鶴木 陽渚(CV高尾奏音)1年 主人公・初心者
黒岩 悠希(CV篠原侑)3年 部長・ゴリゴリの熊本弁
帆高 夏海(CV川井田夏海)1年 主人公の相方 
大野 真(CV明坂聡美)2年 職人

1年生コンビの声優さんが新人ですね。部長役の篠原さんはネイティブの熊本人で、先の『神田川JG』での長崎弁に続き方言キャラっす。それにしても『となりの吸血鬼さん』でのハイトーンキャラとうってかわっての低体温ぶり。いつもながら声優さんの振り幅には驚かされます。

{netabare}「せからしか!」ってなんの因果かマッポの手先のヨーヨー娘ではなくて、今はHKTらしいですよ。{/netabare}



視聴時期:2020年7月~9月 リアタイ

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2020.09.24 初稿
2020.10.31 タイトル修正
2021.06.11 修正

投稿 : 2024/05/04
♥ : 65

70.0 4 水泳で仲間なアニメランキング4位
RE-MAIN(TVアニメ動画)

2021年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (122)
344人が棚に入れました
知らない自分に、僕らは出会う
総監督・脚本 西田征史(「TIGER & BUNNY」) × アニメーション制作 MAPPA(「呪術廻戦」)の初タッグで水球に挑む!
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

独特な設定のスポーツアニメ

水球が題材のスポーツアニメ。
オリンピック便乗系のスポーツアニメの中では個人的に一番面白かった。

{netabare}
このアニメの大きな特徴は、主人公が記憶喪失をしていること。
ただ記憶が吹っ飛んでるのではなくて、元最強主人公が記憶喪失で水球の記憶もろともなくなって、しかもブランクのせいで筋力も衰えているという。
後半になると再度記憶喪失が起きて、逆に1回目の記憶喪失前の記憶は戻ってくるといった感じで記憶喪失という大きな設定を扱っているアニメ。
この2回の記憶喪失がうまくかみ合ってていいアニメだった。

この2回の記憶喪失をうまく利用できていたアニメだと思う。
1回目の記憶喪失後の主人公は、昔のビデオを見て、昔努力でのし上がったのなら同じように努力すればいいと確信し、記憶喪失前の自分を目指して努力をするというのがかっこよかった。
逆に2回目の記憶喪失後の主人公は1回目の記憶喪失後の主人公のビデオを見て、自分を見つめ直し、仲間を大切にし、最終回のラストでは弱い味方にパスを回すという流れが完璧だった。
双方向的に影響を与える展開が上手かった。

水球よりも人間関係の描写に重きが置かれていて、人を説得するところ等いいシーンが多いアニメだった。
ラスト1点取って終わりというのもベタだけど1クールの締めとしてはいい終わり方だったと思う。
タイトルのダブルミーニングも上手かった。

一個残念な点は水球の帽子?をかぶっているとキャラが見分け憑かなくなる点かな。かなり書き分け出来ている方のアニメなんだけど、髪全体を隠す帽子のせいであまり区別がつかない。

1クールなので掘り下げしきれてないキャラも多かったから、是非二期をやってほしい。

{netabare}
1話 6/10
どういうこと?ホモかな?
記憶喪失スタートとは珍しい。色々あって水球始めることに。
最近こういうスタート多いなw 二人はキスをして終了

2話 7/10
元カノじゃないのかよw 22万払うw
ちゃんとした契約もしてないのに、それを理由に始めるのは強引すぎるかなぁ。家族からの反対もないのか。
あの女、主人公の状況も考えられないの自己中すぎるし。
何でこんなビラを理由にあんなに集まって、しかもあっさりほとんど解散するんだよw
小声キャラいらない...
ジャイアン感
水中で打つのもキャッチも難易度高そうだな。
赤髪引き留めるとこは良かった。

3話 8/10
謎展開。正論を言う新キャラ。
普通にご都合ですごい選手に勝つのじゃなくてちゃんとハンデ付きなのはいい。作画結構いいな。
ほんとに泳ぎ方滅茶苦茶じゃないか

4話 8/10
タイトル回収。なるほど。
タイトルのダブルミーニング上手い。
やっぱ兄と会う展開なのかw 風呂せっま
申し訳程度のお菓子要素。
煽るなw
初勝利がかかったチームとってw
どちらが弱いのか見極めるw

5話 10/10
ギスった。一点も入らんのかよ。
まあ水球って特殊そうだから未経験だとかなり差が出るのかもなぁ。
メガネの服ださすぎだろw
メガネこええ。
面白くて新鮮なキャラ付けだからいいけどw
どこが優れていたのかってそりゃ気になるよね。
記憶喪失の状況での心境描写や行動がリアリティあっていい。
DVDのシーンめっちゃいい。
記憶喪失という設定がこういう形でスポーツアニメに活かされるのすごい。
もともと才能じゃないなら努力したら戻れるって確信するところもいいし、その上でメガネを誘うシーンも最高だった。

6話 7/10
カミングアウトタイム面白いなw
主人公空気壊すな。
いや草 マジで自殺かよw 違かった。
あのいじめ犯みたいなやつと仲良くなってるのかw 

7話 9/10
自分がライバルっていいな。
記憶喪失を活かした独自の展開。
変w ユニフォームのギャグ面白いな 
パワハラ上司か?

8話 7/10
主人公マジのクズじゃん 記憶喪失滅茶苦茶やんけ。
ええ、また記憶喪失させる意味あるのかな。
普通に今のチームで水球やって元の自分を目指すってので良かったのに
それにこういう展開はいると1クールでいいところまで行ってくれるのか。
まあ記憶喪失で性格変わるってあるらしいしな。
変にひねらず王道で行ってほしかったな。
そもそもここまでは記憶喪失前の主人公を努力の天才ってプラスに描いていたのに、今度はパワハラ選手とマイナスで描いちゃうのはな。
まあまだこの先どうなるかはわからないし続きは気になる。
この展開で良かったと思えるのかは謎だけど。
ただ、主人公が急成長するよりはこういう風に最強主人公が最強に戻るって方がいいのか? 

9話 9/10
地雷踏むなw
まあそりゃキレるわな、記憶喪失前の方が良かったとか言われたら。
なんで記憶喪失前みなとこんな遺言残してるんだよw

10話 9/10
ほんとぼくリメに次いで今期で二番目にゴミな主人公なのに面白いという。
なんやかんや信頼されてる主人公
最終回負けは確定だろうなぁ 
でも個人的には急成長で勝つよりもまずはそういうエンドの方が好き。
 
11話 9/10
草、マーク多すぎやろ。
こいつら何を練習してた。
網浜がまあまあ使えるぐらいか。
主人公がチーム認めていくのいいな。

12話 10/10
書き分け出来てる方だとおもうけど、それでも帽子被られるときついな。
最後のシュートめっちゃよかった。
やっぱり一点取って終わりか。
けどめっちゃいい最終回だった。
{/netabare}

曲20段階評価
OP「Forget Me Not」8.0/10
ED「壊れた世界の秒針は」8.0/10
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

ワイも不時着

オリジナルアニメ


岡山舞台の水球アニメ。中学で全国制覇した主人公が不慮の事故で記憶(だけ)を亡くし浦島太郎状態で高校生活をスタートするというとこから。競技の記憶もごっそり抜けてることもあって全国制覇メンバーのお友達も寂しそうなんだけど本人はどうにも反応しづらい。
この記憶の欠落した時点を境に前後の自分はまるで別物。ある意味で生まれ変わったようなものですがいかんせん同一人物なんでね。徐々に記憶を取り戻したリなんだりでビフォアアフターが混じったり反目したりと単なる水球アニメになるところへコショウ一振りスパイスつけてる感じです。

 創部(または再建)→なんかしらの結果出す

これを1クール尺で頑張るので区切りのいいところまでになりますがどこで一服つかせるかは腕の見せ所。評判良かったら続編も…を念頭に置いてるかもしれません。

 夏・プール・男の裸

とリアタイ視聴期の季節感にも合い納涼一服気分で楽しみました。
男だらけアニメにたまに見られる“男同士の変な距離感”はありませんでした。一方でプールだけに『Free!』みたいなスイミー作画を期待したところこちらもさほどでもないです。作画はよくわかりませんが目立ってスゲー!みたいなのはありません。
私としては特に刺さらず可もなく不可もないという評価です。後述ネタバレのどうでもいい理由が気になってたのと、よくよく考えたらオリパラ開催期間中で未知なるスポーツにワクワクするのもドキドキするのもアニメ外で充足できてたのでお腹いっぱいだったかも。
夏場の清涼剤くらいの感覚で臨まれてはいかがでしょうか。。。



※雑感

■『forget me not』

水球で有名な人だと吉川晃司さんを思い浮かべる人も多いでしょう。たしか広島ご出身だったから岡山の隣県ですわな。その飲み友達だった故尾崎豊の代表曲一つと同名タイトルがOPに使用されてます。もちろん尾崎のとは全く違う楽曲ですよ。
めっちゃ爽やかで夏やプールや男の裸が映えるチューンでした。K-POPみたいですね。「煌めく日差しが♪」が「煌めくぅひじゃしが」に聞こえてたのであーなるほどでした。
で、めっちゃ爽やかなのはいいとしてたぶん私がバカ耳だからだと思うんですけど
{netabare}サビ部分がユーミン『守ってあげたい』のソレと被るんですよこれが。ユードンハフトゥウォーオリ♪のとこ。以来脳内にカチッとセットされてしまい最後までユーミンの顔がチラつき邪魔をしました。{/netabare}

{netabare}気になりだすとユーミンだろうがKーPOPだろうが脳内比率のうちOPを占める割合が高くなってきます。こじれると、、、
K繋がりで韓流ドラマあるあるの一つ“とりあえず記憶喪失!”と本作の基本設定の相性が良いじゃーんとかどうでもいいことを考えるに至ります。
そしたら関連してもっとすごいのぶっ込んできましたね。“記憶喪失してる期間のスライド”という力技。今度は一部思いだしたけど別の期間の記憶が抜けちゃうという脳医学臨床の最先端をゆく症例でございます。なにか糸が切れた瞬間でした。{/netabare}

王道スポーツものではなく韓流ドラマという魔解釈から抜けきれないため本レビューは参考にしないでくださいませ。


■韓流おかわり

悪ノリ続きです。ここまで来たらどんどんいったれーっ!とそれっぽい違和感が残った3点を追加

1.{netabare}曙学館(しょがくかん)の備前監督(CV緑川光){/netabare}
 {netabare}高校の学校スポーツは教育の一環です。仮に建前でもですよ。なので中学優勝時の記憶が戻った主人公に対する大人の態度としてあれはないかな、と。体調やメンタルなどみなと君その人個人への気遣いはなし。かつての教え子に大きな変化が生じているのにです。「大丈夫か?どうだ?」くらい声かけてあげりゃいいのに、あくまで競技者視点でのうんぬんかんぬんのみ。全国クラスならなおさらメンタルケアなんて大事だろうに。どうにも違和感しかない監督さんの対応でした。アニメ的にも大人は魅力的に描かないとだめよね。{/netabare}

2.{netabare}川窪ちぬ(CV Lynn){/netabare}
 {netabare}つまり記憶無くなる前のオラオラみなとくんが気になってたということね。KISSも意味不明で「ズキュゥゥン」な唐突さでした。同じオラオラでも適宜適切ワードをぶち込んでキュン死させるのが日本の少女漫画。オラオラなまま性格どんなでも結果出しちゃうあなたがどうにも気になるわの韓流ドラマ。ちぬちゃんは後者っすね。好きな人は好きなんでしょう。{/netabare}

3.{netabare}曙学館手前の試合{/netabare}
 {netabare}試合展開、心理描写、軒並み稚拙なんだけど試合には勝利。プロセスより結果重視。順位序列が上であることを優先。なんだかなぁ{/netabare}
 {netabare}最終回。曙学館に1点取るとこも上手いことやったった感醸し出してたけど自身の競技力低下には見ぬふりで、だまくらかしただけでドヤられてもなぁ{/netabare}

歌と記憶喪失設定だけではないと魔解釈をさらにこじらせてるためやっぱり本レビューを参考にしてはいけません。



視聴時期:2021年7月~9月 リアタイ   

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2021.10.03 初稿

投稿 : 2024/05/04
♥ : 21

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

知らない自分に、僕らは出会う

この作品はオリジナルアニメだったみたいですね。
この索引では水球を題材にしたいましたが、こういうマイナーなスポーツにも脚光が浴びるのは個人的にとても良いことだと思っています。

最近、カバディや男子新体操などを題材にしたアニメが放送されたましたが、マイナーなスポーツのアニメ化が流行っているのでしょうか。


アニメ「TIGER & BUNNY」などの脚本を手がけた西田征史が
原作・総監督・シリーズ構成・全話脚本・音響監督を務め、
「呪術廻戦」などの話題作を生み出し続ける
アニメーション制作会社MAPPAとタッグを組み、
誰も見たことのない本格水球TVアニメに挑む。

中学3年の冬、水球の全国大会で優勝した清水みなとはその帰宅途中、
交通事故に遭い昏睡状態となってしまう。

203日後、ようやく目覚めたものの、彼は中学3年間の記憶を失っていた。

水球から離れ、気持ちも新たに山南高校へ入学したみなとだったが、
ひとつの約束をキッカケにそこで出会った仲間たちと水球を始めることになる。

しかし、弱小水球部には様々な困難が待ち受けていて……。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

事故で記憶を失う…
私は経験がありませんが、どんな感覚なんでしょう。
記憶を失った本人は、その期間の記憶を失ったことに対する違和感は感じるんでしょうか。

きっと自分一人だけだったら何も感じないのかもしれません。
一番堪えるのは、記憶を失うことによって自分と自分以外の人たちの間に溝を感じる瞬間なんだと思います。

相手は自分の知らない自分を知っている…
思い出せない自分の言動を自分だけが知らないなんて、違和感を感じずにはいられないと思います。

才能に恵まれ、日々の鍛錬も欠かさなかった。
掴むべくして掴んだ栄光の日本一…
これが足元から崩れ落ちるとは誰一人として微塵も思わなかったことでしょう。

今回初めて知ったのは水球のルールです。
これまで水球というスポーツの存在は知っていましたが、恥ずかしながらルールまでは知りませんでした。
まぁ、カバディのルールも知りませんでしたけれど…

公式サイトに「Water Polo Rules」としてルールが掲載されていました。

水球は、「ボールを持っている選手に対してはコンタクトが許されているため、選手同士が激しくぶつかり合うことから「水中の格闘技」と称される。試合中はプールの底に足をつけず泳ぎ続けなければいけないタフな競技でもある!」
なんだそうです。

私はハンドボールを水中でプレイするくらいのイメージしか持ち合わせていなかったので、このギャップには正直驚かされました。

それと一つ疑問に思ったのが、何故物語の舞台が「倉敷」だったんだろう、という点です。
公式サイトに倉敷市の公式観光サイトへのバナーが貼ってあったり、その公式観光サイトでも結構大きく取り扱われていたり…

少しググって分かりました。
倉敷は「水球の聖地」だったんだそうです。
そういえば、「推しが武道館いってくれたら死ぬ」も岡山が舞台でしたよね。
念のため岡山の観光サイトもチェックしてみましたが、残念ながら「推し武道」を見かけることはできませんでした。

それだけ倉敷市が水球に力を入れている、ということなんでしょうね。
倉敷市の公式観光サイトでは、アニメで取り上げられた聖地が掲載されていました。
普通なら相応の盛り上がりを見せるのでしょうが、このコロナの予断を許さない状況ではなんとも…

オープニグテーマは、ENHYPENさんによる「Forget Me Not」
エンディングテーマは、仲村宗悟さんによる「壊れた世界の秒針は」

1クール全12話の物語でした。
主人公の失意のどん底から始まった物語でしたが、キチンと纏まっており見せ場もしっかり設けられていたと思います。
個人的には、Lynnさん演じた川窪ちぬがどう変わっていくかが気になりますけれど…
しっかり堪能させて貰いました!

投稿 : 2024/05/04
♥ : 13

67.5 5 水泳で仲間なアニメランキング5位
灼熱カバディ(TVアニメ動画)

2021年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (127)
435人が棚に入れました
宵越竜哉は『不倒の宵越』と呼ばれるサッカーの名選手だったが、高校入学を機にスポーツと縁を切ってしまう。そんな彼の元へ、とある運動部が勧誘にやってくる。その競技は、仲間と協力し縄張りに侵入する敵を捕らえ 、引きずり倒す事で勝利へと繋げる…言うなれば『走る格闘技』。競技の名は……カバディ!!

声優・キャラクター
内田雄馬、岡本信彦、佐藤元、古川慎
ネタバレ

鰺鱒 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

レイダー賛歌

ED曲を主人公の演技をされた方が歌っていますね。
  Coming back, no one can touch me
  Coming back, no one can catch me
本作を通してご覧になった方ならもうわかりますね。まさにレイダーの歌。

王道スポーツ物語として十分に楽しい作品と思います。

昔からあまり知られていないスポーツの動画を見るのが好きでした。Kabaddiって、そういう「マイナースポーツ好き」なら誰もが通る超メジャースポーツに分類されるものかと思います(超主観)。

インド発祥良くわからん競技の中では、比較的ルールが明確で競技性がはっきりしているものだと思います。まぁ、タッチのありなしはひとふた悶着起こりますね。作中「鬼ごっこ」なんて言われてますが、そんな生やさしいもんじゃありません。ちなみに女子競技もありますし、砂地で行うカバディもあります。しんどそう。

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===個人的にお勧めのカバディ映像@ようつべ
{netabare}
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カバディの凄いシーンを中心にさらっと観てみる
{netabare}
ようつべで"Pro Kabaddi Highlights"検索で出てくる映像。

(公式のものとは思えませんが)いずれも5-6分にまとめられたハイライト集。とんでもない盛り上がりを感じられると思います。ほとんどが2018、2019シーズンのものだと思います。さすがに2020-は実施が難しいのでしょうね。ほとんどがヒンディー語(たぶん)で実況・解説・文字表示されています。運が良ければ英語ののものもありますが・・・インド英語なのでその点は覚悟してください。

よーくみると気がつくと思うのですが、東アジア系の選手がちらほらいます。どうやら、お隣の国は結構カバディが盛んのようで、プロ選手を何人かインドに送り込んでいるっぽいですね。

本作で触れられていたか記憶にないので(たぶんない)、この映像を観る上での補足を少々(細かいところ間違っていたらごめんなさい!)。
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・Super Tackle:{netabare}守備側が3人以下の場合、タックルに成功する(レイド失敗に追い込む)とSuper Tackleとなり、ボーナス1ポイント追加。タックル成功とあわせて2ポイントが守備側に入る。
ヒンディー語でも スパルタクール のように聞こえることがある。
{/netabare}
・Do or die:{netabare}Do or die raid等と言われている場合もある。2連続で攻撃によるポイント獲得がなかった場合、次の攻撃は"Do or die raid"となる(シチュエーション発生の有無はチーム毎に数える・・・はず)。ポイント獲得が出来なかった場合、無条件でレイド失敗扱いとなり、タックルが成功していなくとも守備側に1点献上となる。ハイライトでも良く取り上げられている。どのみち得点取れないと相手に1点献上になるので、レイド側はちょっと無理をしなければならず、多くの場合タックルに捕まってポイントが守備側に入る。逆に、do or dieスペシャリストと呼ばれる選手もいるらしい。「試合を動かすための施策」としては良く機能していると思う。試合終盤、僅差で推移している状態でリードしているチームがDo or die、負けている守備側にSuper Tackleシチュエーションが重なると一気に点差が縮まることも。
{/netabare}
・Super raid:{netabare}これは、ルール・制度ではなく、単に一回のレイドで3ポイント以上を獲得することをさしてこのように呼び、そのすごさを称えている。追加のボーナスなどは特にないはず。
{/netabare}
・30秒ルール:{netabare}たぶんレイド時間が30秒に制限されているのだと思う。だってカウントダウンしてるんだもん。これが発動(タイムアップ)する場面を観たことがないのでなんとも・・・{/netabare}
{/netabare}

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じっくり一試合観てみたいぜ!な方向け。
{netabare}
"India Pakistan Kabaddi Doha 2006"を検索して出てくる動画。50分くらい。Asian Games 2006大会の決勝らしい。どうあっても公式ではない。アス比4:3(笑)。SuperTackleルール、30秒ルールは存在しない模様。国際大会、しかも印パの闘いなので、、いろいろと盛り上がっている模様。

実況は英語(英国人?)なのですが。。。「カバディとかいう"俺たち"が知らない競技があるんだぜ、おもしろいから観てみろよ」な立ち位置で話をしているのがちょっと気になります(自分棚上げ)。日本でもカバディが盛んとか言ってますが。。。どこ情報だよ。
{/netabare}
{/netabare}
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物語としてはド直球王道スポーツものと思います。マイナースポーツが題材ですが、競技の解説を含めながら展開しますのでカバディ知らなくても(普通は知らないでしょうし)入っていけます。

作画は正直微妙です。静止画としても動画としても、今一歩欲しかったというのが正直な感想です。

声優さんの演技は特に気になることはなかったので、その意味では良かったのではないでしょうか。

キャラはまさに王道スポーツものとして基本配置かと思います。主人公含め、必要なパーツがしっかり揃ったよいキャラ配置と思います。

音楽は、特に印象に残っていません。冒頭でED曲について触れましたが曲自体に特に思い入れはないです。OP曲の冒頭は、あれやっぱりチャントなんですかね。もはやそうとしか聞こえません。

思うこと{netabare}
原作に対する批判というか注文(?)になります。いまさらどうしようもない話しですが。

ボークライン({netabare}各陣地内に2本ひかれたセンターラインに平行な線の内、センターラインに近い方。ここを超えないとレイドが認められない{/netabare})とロビーエリア({netabare}陣地両脇のエリア。ストラグル成功後に解放され、逃げる空間をとれる可能性が出るし、守備側も対応が変わる{/netabare})の導入・紹介をもっと早い段階でして欲しかったかなと思いました。どちらも基本ルールであり、競技者はこれを前提として動くものなので後出しをしてしまうとその段階までの説明との整合性がとれなくなるように思います。ボークラインに関しては、実は紹介があったかどうか記憶にありません。あったのだとしたらごめんなさい。高校競技だとボークラインルールがないのかな?ボーナスラインとボーナスルールは一つ目の練習試合で説明があった。。。ように思うのですが気のせいだったりして。

現在のルールって、結構最近になって改訂されたというかルール化されたものが多いと思います。たぶん2015年頃のプロ化の前後でルール大改正があったのではないかと勝手に想像します。

昔観たものだとものすごく広いフィールドで行われていたり、上半身裸が基本(無論男性のみ)だったり、レイダーを倒しに行くのがひとりだけ(ルール上なのか戦術上なのかはわからない)だったり、と最近のカバディと違うもののように見えます。プロ・国際ルールとローカルルールということなのかな?さすがにそこら辺までは把握できてません。現行ルールには30秒ルールっぽいものもあるように思います。何に対する30秒なのかはよくわからないのですが、おそらくはレイドする側が意図的に時間を消費することを防ぐための措置と思います。{/netabare}


最近、にわかにファウストボールの動画が増えているような気がします。オーストラリアのわけわからんラグビー系球技もお勧めです(誰に?)。

[2021/06/23 v1]
[2021/06/27 個人的お勧めカバディ映像:追記]

投稿 : 2024/05/04
♥ : 21
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

タイトル通りの灼熱のような熱さ

マイナーなスポーツのカバディを題材にしたアニメ。
中学の英語の教科書に載ってたぐらいの印象しかないスポーツだけど、滅茶苦茶熱くて面白かったです。
{netabare}
まず、当然カバディなんてルールを知っている人は少ないだろうけど、そんな人に向けて作中では鬼ごっこに例えてルールをすごくわかりやすく何度も丁寧に解説してくれる。
戦法や細かいルールも出てくる度に事細かに説明してくれて、カバディを知らない人にとてもやさしい作りになっていて良かった。

このアニメの良さは何といってもキャラ魅力。
全員が主人公と言ってもいいように、味方はもちろん、ライバル校のメンバーもしっかりと活躍して、モブと呼べるようなメンバーが全然いない。
新部員の3人に関しては掘り下げが薄かったけど、この作品ならアニメ後にしっかりと掘り下げがあるんだろうと思う。
そして、そのメンバー全員には違った個性、長所があって差別化もできていました。

自分が嫌いなタイプのスポーツアニメはライバルがライバルじゃなくて「悪役」かのように描かれているアニメですが、このアニメはそんなことはない。
ライバルもしっかりとした魅力があり、カバディに対して真剣で主人公らのチームに対して真っ当に向き合うし、勝ってもアドバイスをしたり、認め合ったりほんとによかった。主人公らと戦っていても、まるでライバルが主人公化のようになるシーンもあるし、印象に残る。

ストーリーに関しては時々入るギャグ、コメディは非常に面白く、試合は熱く、キャラにスポットライトを置いた話も非常に良く、すべての要素が最高クラスでした。

サッカーやめてニコ生やってたような主人公が脅されていやいやながらもカバディ部に入るという滅茶苦茶な入りから、だんだんとカバディを好きになっていき、仲間を信頼していく過程が丁寧でした。

肝心のカバディに関しても最高。
試合はこれは勝ち確モード入ったかと思いきや、ライバルがまた活躍したり、このキャラが活躍するんだろうなと思ったら、別のキャラが活躍したり、先の読めない展開で面白かった。
ライバルが序盤は無双しまくるという、スポーツ系漫画あるあるもなくて良かった。まあ主人公らのチームには王城とかいう最強キャラがいるってのもあるけど。

実際にこの作中でライバルと戦う機会は練習試合二つしかないけど、その二試合とも熱く内容が濃いので十分満足。
7話の高谷VS宵越、王城VS六弦、六弦を全員で止めに行くシーン、11話の佐倉が王城を倒すところはほんと熱かった。
基本的に一試合で色んな人が活躍するから、噛ませ役のように感じたキャラがいないのが良かった。
あと、「熱い」のは主人公側が活躍する場面だけじゃなくて、相手側が活躍する場面もまた「熱い」のがほんとに良かったと思う。

試合後の会話などもいい。上で噛ませキャラがいないと書いたけど、実際は活躍してないなって感じるキャラは1試合で何人かいる。(一試合目の畦道、2試合目の新部員3人等)
けど、そのキャラに対して主人公やチームメイトが励ますという展開があって、その励ますシーンもまたいいので、噛ませになっていても噛ませになっていることに意味がないことはないのが良かった。

主人公や畦道を筆頭に作中でのセリフも、名言と言えるようなものが沢山あってカッコよかったです。

一つ残念なのは、作画が結構悪いこと。止め絵が多くて顔アップも多いし、全然動いてない場面も多い。
ただ、とは言っても代わりに演出や見せ方が上手かったので、そことストーリーの良さでその部分を補えていたと思うし、そこまで気にならなかった。
あと、もう一つ良くないと思ったのはあの声が小さいキャラかな。
あれそういう設定とは言ってもさすがに聞こえないし盛り上がらないしやめてほしいw

↓一話毎メモ
{netabare}
1話  
カバディという変わった題材なので見る前から楽しみ。スポーツアニメなのに主人公がニコニコをしているオタクという面白さw 
(これニコニコでやってくれたらいいのになぁ...) 題材以外にもなんか変わってるなぁ
主人公がほんと面白くて好き。カバディのルールがわかりやすく解説してくれるの親切。主人公初見なのにもう色々把握しててすごい。
主人公をカバディ部に入れようと必死なハゲキャラが好感持てて好き。
唯一悪いのは作画かな

2話
戦法とルール毎回丁寧に解説してくれるの助かる。スポーツ描写もいいし、ギャグも滅茶苦茶面白い。

3話
畔道と連携して水澄に守備で勝つの熱くてよかった。チェーンは嫌だと言ってた主人公が手つなぐのも良かった。

4話
完全にもうカバディを楽しんでる主人公。

5話  
錬のすごさも見せてくれた上に、主人公も錬以上の得点を取って活躍してくれて良かった。
スポーツアニメの試合の序盤にありがちな相手の無双じゃなくて、最初から互角なのがプラスポイント。

6話
作画が...。このアニメで唯一残念なところ。主人公以外の味方も完膚なきまでにやられて噛ませになるんじゃなくて、ちょっとは相手を驚かせてくれるのはいいと思う。
ライバルでも、勝っても優しくアドバイスしてくれる人もいてギスギスじゃなくていい。王城VS六弦が1VS1なのに見せ方が上手くてめっちゃ熱い。

7話
作画は悪いけど見せ方でそれを補えてる。めっちゃ熱いし主人公もかっこいいし最高の回だった。
六弦もかっこよくていいな。ほんとにライバル含めて魅力がすごいアニメ。主人公VS高谷が盛り上がりのピークかと思ったらその上でさらに六弦VS全員でさらに盛り上げてくれるという。
負けてもすぐに目先の大会に目を向けるのも+。相手も主人公らをライバルとして認めるのもいい。
畦道が活躍できなかったことにもちゃんと触れられてそれを当たり前だと励ますところも良かった。

8話
何か弱そうな3人が入部。 やっぱ協調性がないのか主人公。 声小さい人割と聞こえないから勘弁 最後の連係プレイ良かったけど、それでも勝たせてくれない王城さすが。
9話
それぞれのチームの弱点解説してくれるのありがたい。王城ほんと強い、捕まえた後も強いのか。

10話
敵がしょっぱな無双とかしないのが現実味あっていいな。主人公もなんだかんだめっちゃ強い。ライバルにもちゃんとスポットライトが当てられてモブがほとんどいない。
しかも全員の話が濃くて印象に残る。王城にめっちゃ詳しい佐倉w 相手側側も主人公みたいだ。

11話
開幕から既に熱い。目指す方向の話良かった。この新規3人も境遇あの二人と同じか。今は活躍してないけど、アニメ後の展開ではもっと活躍してるのかな。
水澄にスポットライトが当たって勝ち確モード来るかと思ったらまた佐倉が活躍するという。このストーリーが安直じゃない感じが最高。先の読めない展開がほんと面白い。

12話
最後まで熱くてよかった。ライバルもすぐにリベンジ目指して印象いい。2期ほしいなあ。
{/netabare}
{/netabare}
今期一、二期が欲しいアニメだけど全然話題になってないし厳しいだろうなぁ...

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

カバディに少し注目したくなる

原作未読。
そういえばこんな漫画あったなあとか思い出した。
まさかアニメ化するとは。意外と人気なんだろうか。

カバディって昔、銀魂のネタであったなくらいな印象のマイナースポーツだったが、youtubeで見ると凄いスポーツだった。あれは完全に格闘技。しかも一人の人間をかなりの大人数で倒すこともあるし、怪我のリスク高そう。防具なしでアメフトしてるみたいな。
しかも体重制限があって背が高いから有利というわけでは必ずしもないというのもみそ。リーチが長くて有利な長身は細身でないとダメだからパワー不足になってしまうし、低身長はがっちり体型になれるから強いタックルができる。

こういったスポ根って時々摂取したくなる。単純なようで難しい面白そうなスポーツだなと思わせてくれた。ありきたりな感じもあるけど、見てると熱くなれた。


OP
FIRE BIRD 大平峻也
ED
Comin' Back 内田雄馬
挿入歌
Break Out UZURA
うーーーーーん。楽曲はそこまで印象残ってないかも。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
宵越竜哉は『不倒の宵越』と呼ばれるサッカーの名選手だったが、高校入学を機にスポーツと縁を切ってしまう。そんな彼の元へ、とある運動部が勧誘にやってくる。その競技は、 仲間と協力し縄張りに侵入する敵を捕らえ 、引きずり倒す事で勝利へと繋げる…言うなれば『走る格闘技』。競技の名は……カバディ!!


1. カバディってなんだよ
宵越竜哉はサッカーの有名な選手だった。しかし、高校入学を機にスポーツと縁を切ってしまう。そんな彼をカバディ部に勧誘しようと畦道相馬が部屋に押しかけ、見学だけでもと強引に連れていく。アホ臭いネタスポーツだと思っていた宵越だったが、副部長である井浦慶の計略にハマり半ば強引にカバディを体験することに……。

2. 繋がる男たち
守備(アンティ)の練習はやりたくないと断る宵越。その理由とは守備同士が手を握るフォーメーション、通称『チェーン』。男同士で手を握りたくないと守備を拒むものの、攻撃の成功率はゼロ。だが、二年の水澄京平と伊達真司、そして井浦を観察したことで必勝法を思いついた宵越は攻撃でハットトリックを決めると宣言する。

3. 灼熱の世界へ
1年の宵越と畦道チーム、2年の水澄と伊達チームに分かれて練習試合を行うが1年チームは惨敗。2人の連携不足が敗因と考える宵越は、畦道と協力しなければいけないことにイラつく半面、勝つためには協力が必要だと暗号による連携プレイをひらめく。これを機に宵越達は秘密の特訓を開始。気合充分で2年チームへと挑む!

4. 最強のレイダー
宵越は『勝つ』感覚を掴もうと模索しながら練習するも、焦りが先行するばかり。見かねた井浦は秀でたポテンシャルを活かして“能京の獣”、最強の攻撃手(レイダー)になれと助言する。後日、ランニングをしていた宵越は気配を全く感じさせない細身の男性とぶつかってしまう。病み上がりだというこの男の正体は……。

5. 試合開始ィ!!!
一緒に練習した仲間と勝ち上がりカバディで日本一になろうと王城は語る。そのためには一回試合をしておきたいと考え、世界組と呼ばれるトップ選手が在籍する高校と練習試合を組むことに。相手は王城の古い友人でありライバルの六弦歩、そしてエースレイダーの高谷煉󠄁を有する関東ベスト4の強豪校、奏和高校カバディ部だ。

6. 追撃×反撃
宵越の攻撃成功で3点獲得。能京有利の流れを作れたかに思えたが、高谷の大量得点と六弦の完璧な守備によって逆転を許し、じわじわと点差をつけられてしまう。更に、高谷の意識がベンチの王城に向いていることで宵越のイライラはつのっていく。離される得点、畦道の負傷と精神的に弱る能京を救うのは、やはり……。

7. STRUGGLE
後半戦開始。王城と高谷が激しい攻防を繰り広げ、能京は点差を4点まで縮める。しかし、井浦が次の攻撃は王城を出さないと言い出す。疲労の溜まった王城が怪我をしたら大会に出場できなくなってしまう。ここで能京の目標を終わらせないための決断だった。井浦の真意を理解した王城は、高谷を追い出す大役を宵越に託す。

8. 入部希望
一年生の伴伸賢がカバディ部へ入りたいと入部届を持ってくる。伴は髪型がリーゼントで目つきが悪く、それなのに声は極小という変わり者だ。しかも、彼に誘われたと言って同級生の関隆太と人見祐希も体育館を尋ねてきた。実はこの伴という男、小学2年生の時に宵越と出会っていたのだ。それは、とても暑い日のことで……。

9. 意地の勝負
水澄は悩んでいた。新しい布陣の中、伊達とばかり守備を組んできたせいでアンティとしての立ち回りが分からなくなってしまったのだ。コイツがいなかった時、どうしてたっけ……入部したての水澄は初めての試合で挫折を味わった。もうみじめな思いはしたくない、そう考えて体格の良い伊達をカバディ部へ誘ったのだが……。

10. エースだから
王城の後輩だった佐倉学にライバル心を燃やす宵越。そして、師匠である王城を越えたい佐倉。いわば兄弟弟子の2人がコートの上で激突する。宵越はひそかに磨いていた新技を繰り出し、更なる成長を見せる。一方、佐倉も複雑な思いを胸に王城と対峙する。一進一退の攻防が続く中、思いもよらぬアクシデントが発生し……。

11. 目指す方向
佐倉がエースとして覚醒し、一度の攻撃で信じられない大量得点をあげる。萎縮する能京。だが、宵越だけは違った。攻撃に出た宵越はこの場面を立て直すべく、一瞬の隙を狙って佐倉に新たな技を仕掛ける。「あの技は?!」と驚く一同。ところが、集中力を取り戻した佐倉によって帰還を阻まれ、遂に逆転されてしまう。

12. 全て出し尽くした先に
残り時間1分。紅葉に5点のリードを許す能京は王城を失い、疲労もピークに達していた。そんな中、宵越は攻撃の手を緩めず何とか2点取り返す。しかし、王城をコート内へ戻すことは叶わなかった。それでも諦めない能京は、水澄の活躍によって再び士気を高める。残り15秒。宵越に気合が入る。「今度は俺の番だ……」と。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7
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