異種族で恋愛なおすすめアニメランキング 12

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの異種族で恋愛な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月06日の時点で一番の異種族で恋愛なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

71.1 1 異種族で恋愛なアニメランキング1位
フォーチュン アテリアル-赤い約束-[FORTUNE ARTERIAL](TVアニメ動画)

2010年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (813)
4744人が棚に入れました
海上交通の要である珠津島(たまつしま)。そこには桜の名所・珠津山や枯れない池と伝えられている千年泉がある。主人公の支倉孝平はそんな珠津島にある6年制・全寮制の英国パブリックスクール風名門校「修智館学院」(しゅうちかんがくいん)に転校してくるのだが、そこには吸血鬼がいた……。

jethro さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

手をつなぎましょう!

7年ぶりに人里離れた島に戻ってきた支倉 孝平(はせくら こうへい)は
島にある全寮制で英国風の高校に転入する
登校初日、そんな彼を出迎えたのは、容姿端麗な美少女
生徒会副会長 千堂 瑛里華(せんどう えりか)だった
孝平に手を差し出す 瑛里華だが、その瞬間、不思議な感覚が彼女を襲うのだった。
コメディ少なめな一風変わった青春パンパイアラブコメディ

本作は、吸血鬼の一般的な定義が他の作品と比べて大きく異なります。
超人的な力、血を飲む、不死、以上3点以外は基本人間と同じ
十字架、聖水、日の光、ニンニク等の基本アイテムは弱点ではありません
この基本設定に少々説明不足な点があるので
「なぜ瑛里華は直接の吸血を拒むのか」という点が脆弱になっています。
解釈してみましょう
物語内で語られるセリフで好意的に読み取ると
瑛里華は何百年も生きている生徒会長のお兄さんと違い
孝平と同じ年齢であると説明されています。
瑛里華はパック入りの血液は食していても、まだ本物の人間から血を吸った事がない
つまり瑛里華は吸血鬼として生まれて約16年間、人間社会で暮らし
人間と基本変わらない暮らしを送っていた
要するに、人間に肩入れし過ぎ、感情移入し過ぎ、直接の吸血を嫌悪しているわけです。
簡単に言うと「ベジタリアン」的な考えなんでしょうね
ベジタリアンの人を何人か知ってますが
本当に肉を食べる事を嫌悪してますから・・・
回想シーンで子供のころの瑛里華が出てきたのには驚きましたが・・・
これは眷属(けんぞく)を作った時点で成長が止まるといった事なのか否かは不明
お兄さんは100歳を優に超えるって言ってるし、お母さんはメチャメチャ若そうだし・・・

物語は語りべである孝平くんを中心に描かれていきますが
ある時期から瑛里華が中心的な物語へと展開していきます。

とにかく爽やかな作品、ドロドロ、妬み、ヒガミ、嫉妬など無縁です。
つまり男の子の取り合いが無いのです。
これじゃラブコメが成立しなさそうですが
頑ななまでに、これらの要素を廃しています。
だからといって、物語に起伏が無いわけでなく
キチンと別の要素で起伏を成立させています。
この結果、物語がとびきり明るく爽やかになっており
いわゆる「良いとこ取り」という感じになっていて
素晴らしい気持ち良さです。

本作のテーマはコレ!!
「この手が見える?・・・じっと見ていると寂しそうに見えない?・・・
あなたの手がそう見えるなら・・・私と手をつなぎましょう・・・きっと温かいし寂しくない!」
始業式での瑛里華の生徒会副会長としての挨拶です。
全編を貫く、このテーマ「手と手をつなぐ」つまり「絆」ですね
これが、吸血鬼という興味本位な設定を少々ないがしろにしても
しっかり描かれます。
だから、なお更のこと気持ちいい
後半を盛り上げる瑛里華と孝平のラブストーリーも
この基盤あってこその説得力で切なく愛おしい

一人ぼっちで落ち込んだ時に元気になれる勇気が持てる
そんな前向き思考青春アニメです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

序盤は静か・・・でも中盤以降、一気に盛り上がる作品でした^^

恋愛アドベンチャーゲームが原作の作品です。
「FORTUNE ARTERIAL」と「赤い約束」って、どういう意味で繋がっているんだろう・・・?
こんな疑問が視聴前に湧きましたが、原作がゲームの場合、可愛い女の子がたくさん登場する作品が多いので、まずは視聴を始めてみました・・・^^

物語の舞台は、6年制の全寮制の修智館学院。この学院に父親の仕事の都合で転校を繰り返してきた主人公の支倉 孝平(はせくら こうへい)が編入するところから物語が始まります。

確かに、美少女ゲームだけあって可愛らしい女の子が次から次へと登場します♪ 主人公もモテモテ系のキャラで、学校行事に勤しむ姿なんかは、とても好印象です。
でも、中盤までストーリーの盛り上がり・・・というか展開が少々つるぺたな感じなのです^^;

まさか、このまま・・・(゚o゚;;

な〜んて事はありませんでした^^;
物語は後半に入ると、大きく揺れ動きます。
そして、苦しい選択を目の当たりにする事になるのです・・・

叶えたい夢があります・・・
大切な仲間との時間を大事にしたいという思いがあります・・・
でも、そのために「ごく当たり前に訪れる生理的欲求」を抑制しなきゃいけないとしたら・・・どこまで夢や思いを貫き通せるでしょうか・・・?

夢や希望と・・・睡眠欲や食欲といった生理的要求とは、身体の求める次元が異なるので、本来同じ土俵で対峙させてはいけないと思うのですが・・・ひたすら耐え抜く姿には胸が熱くなりました^^;
少なくても、私には真似できないです・・・^^;

終盤に差し掛かると、視聴前に謎だった「ARTERIAL」「赤い約束」の伏線が回収され・・・少し含みを残した形で作品はフィナーレを迎えます^^
エンディングには賛否両論あるかと思いますが、この形で終わったからこそ、「FORTUNE」の伏線が回収できたのでは・・・と思っています。

1クール12話の作品なので、あまり時間を要さない上、美少女ゲーム原作ならではの女の子がたくさん視聴できた作品でした^^

投稿 : 2024/05/04
♥ : 31

デューク さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

歌謡曲なタイトル曲が耳に残る、自分変革ハーレム。

本来なら5ルートあるであろうストーリーをうまく1つにまとめてあります。
学校行事に絡められているのでわかりやすくイベントが発生し、その都度主人公は成長していきます。
定番ですね。なのですが・・・
お話が進むにつれて攻略選択肢が消えていくのですが、その過程での主人公の一言一言に「相手が傷ついたのでは?」と心配になりました。
登場する女の子達は、皆思いやりがあって優しい子ばかりです。
彼女達の優しい気持ちのおかげで主人公は自己変革し、積極的に人のためになろうとするのですが、その果てに出てくる言葉や行動がちょっと配慮に欠けドライ過ぎるかなと思いました。
まあ、誰も「好き」という気持ちを出さないですからね・・・

さて、肝心のヒロインですが、普段の僕なら銀髪ツインテの白ちゃんにいっちゃいそうなものですが、この白ちゃんは厳しい兄のせいで見せ場を消されていました。
ハルナちゃんも可愛いし、キリハも美少女なんですが、やはり副会長ことエリカちゃんがとても可愛かったです。
というか一番そばにいてあげたくなる感じです。
このエリカちゃんの為なら喜んで眷属になるのになぁと思いました。
いつでもちうちうさせてあげます!

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1

71.0 2 異種族で恋愛なアニメランキング2位
うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.3 (359)
1503人が棚に入れました
若くして頭角を現し、その名を知られる凄腕冒険者の青年「デイル」。とある依頼で深い森へと足を踏み入れた彼は、ガリガリにやせ細った幼い魔人族の少女「ラティナ」と出会う。片角を折られ罪人の烙印を押されたラティナをそのまま放置できず、保護者になることを決意したデイルだったが――「ラティナが可愛すぎて、仕事に行きたくない」――気づけばすっかり親バカ全開に!?

声優・キャラクター
高尾奏音、岡本信彦、小山剛志、沼倉愛美、桑原由気、高野麻里佳、田村睦心、広瀬ゆうき、福原かつみ、井上雄貴、福緒唯、芝原チヤコ、関俊彦、中村桜、米内佑希、井澤詩織
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.2

イベントが始まらない

1話感想{netabare}
ロリとロリコンは違う。
ロリコン言うのが恥ずかしかろうがロリと略すのは止めてくれ。
それって「京アニ厨」を「京アニ」って呼ぶのと同じだぞ、と(京アニに他意は無いです)。

拾った少女の面倒を見る系ってよくある話だけど、いい加減「説明したからそういうことなんだよ」って設定はどうにかしてくれんかのう。
この作品に限った話ではないので殊更にツッコミ入れるのも悪いとは思うけど、「孤児院に預けてもこの町の財政ではロクなことにならない」ってのなら、同世代の乞食を出そうよ。
それだったら魔族の子はどこも引き取り手が居ない、で良かったんじゃないかな?
今後同世代の友達が出来るかどうかが個人的な見所かなぁ…?

それにしても…シリ構が吉岡たかをで爆笑したところ、キャラデで西田美弥子と舛舘俊秀の名前見つけて大爆笑。
何が爆笑って、これ“異世界はスマートフォンと共に”とスタッフ同じ(吉岡たかをは別)で、ひょっとして…と思って調べたら美術と色彩も同じでした。
因みに西田美弥子は湖川友謙の一番弟子だそうで、湖川のチャリティーにも来てたみたいで、そこに行った友人はイセスマの色紙を貰ったと自慢しております(羨ましい)。
また、イセスマの後は“ユリシーズ”で関わってて「なんかビミョーな作品ばっかやってるなぁ」って印象で、ここで一発バチっと(作画だけでも)クオリティの高い作品をやって欲しいなぁと湖川ファンの自分としては願わずに居られない。
ってか湖川自身が名義伏せて原画参加とかしてたりして…。{/netabare}

追記{netabare}
あちゃー、時間置いて文章読み返したら説明足りてなかったので追記

まず吉岡たかをで爆笑した理由。
アニメをパっと見ての印象で“このはな綺憚”っぽさを感じ(※1)、「そっちの方向を目指してるのかなー?」と思ったらシリ構が同じで「お、当たった!?」と思ったから。
但しこの人“七星のスバル”もやってるんだよなぁ…あれは原作が悪くてどうしようもなかったってことなんかなぁ?
次に大爆笑したのは、イセスマが例の通り例のアレで、作画も酷くて(※2)、それでいてスタッフ同じでこっちは作画がずっとマシだとしたら…イセスマがどういうポジだったか分かるかなぁ、と。
ひょっとしたらアニメーター育成でイセスマは踏み台扱いだった?そんなことある?
単に予算の違いなのかなぁ、こっちが予算かけてるのか知らんけど。


※1
あれも尼さんが雪の中拾った幼ケモっ娘が丁稚奉公?(成長)する話で、まぁ共通点高いかなと。

※2
そうはいっても一部妙に頑張ってるカットもあったり。
例えば遺跡の前でくつろぐシーンで、普通に座らせれば良いだけなのに半分寝そべった手間の掛かるポーズ取らせたりしてます。
ここら辺もアニメーター育成っぽい印象を加速させてる?{/netabare}

3話までの感想{netabare}
ぐぎぎ、3話で作画ヘタれかけてる…大丈夫か?この先。
個人的にはタクシー用のワイバーン?のショボさに特に目が行った、ひょっとしてデザインとか起こしてなくて回された原画マンに任せた?
そして内容は…これは「仕事とはいえ深く考えずに殺してきたことを、ラティナ絡みで後悔する」展開への前振り?
そうでないと斬り殺した魔族?の女が無駄に可愛すぎる気が…。
ってかグレゴール剣何回抜くんだw
ガクシャって学舎でいいのかな、孤児院と違って家から通う形?{/netabare}

4話感想{netabare}
あれ?
「魔族を恨んでる人間が居る」と「人間と魔族では寿命が違う」は別問題だよね?
あのメンヘラ教師が寿命の違いによる悲劇によって魔族を恨む様になったのなら分かるのだが、そうじゃないよね?
それぞれエピソードを分けて掘り下げたほうが良かった気が…特に「人間と魔族では寿命が違う」に対しラティナがそこまで悲観するのがちょっと分からない。
察しが良すぎるというか、そこまで実感するような体験してなくない?
むしろ多感な時期だからこそってことなんだろうか?
2つの問題を一緒くたにしたせいで個々の追求が薄味になってしまった予感。
また「魔族を恨んでる人間が居る」に関しては作中デイルも「こんなの八つ当たりだ」と語ってた通り、根本原因は何も解決されてなくて前回斬り殺した魔族の件も含め宿題が増えた感じ。
こっちは今後掘り下げてくれることに期待するが…スタッフ信用してだ、大丈夫かなぁ?

作画はかなりヤバい領域に突入。
と思ったらこの回作監に西田の名前ナシ…うぇ~い、今週コップクラフトで見たと思ったらあらまぁ。
取り掛かってる時期と放送される時期は一致しないのでたまたまなんだろうけど、なんかウケる。{/netabare}

5話感想{netabare}
サプライズプレゼント…定番過ぎて逆に笑える、女児アニメでももう少し捻り入れると思うのだが。
ラティナの鼻歌ビデェ、と思ったらそっかそっか音痴って設定だったか。
鼻歌の部分でもちゃんと再現してんのねー。
一方で作画…こっちはフォローできんぞオイ。
治安がいま一つの地区だとはいえ、冒険者が屯す酒場の看板娘を狙うかね?{/netabare}

9話までの感想{netabare}
うーんつまらない。
つまらないと言っても「アニメとしてダメだ」って意味じゃないところがもどかしい。
これは自分が最近のアニメ(特になろう原作系)に馴らされてしまってるせいかも知れないけど──
特に大きく話が動くワケでもなく、日常系みたいなノリでキャラ萌えで引っ張ってくにしても、ラティナ一人だけじゃ荷が重過ぎる・物足りない。
あと2・3人カワイイ娘用意してー(キャバクラに来た気分で)。
そうはいっても原作がそうだったのなら仕方ない、とも思っちゃうワケで。
むしろ「これアニメ化して」と原作渡された時「もうこの方向で攻めるしかない」と、他はどうなろうがとにかくラティナの絵だけは絶対に崩れないように徹底したアニメスタッフの判断は正解じゃないかな。
それ以外どうにもできない…こりゃまた厄介な仕事受けちゃったねぇ。

一応内容に触れると、“台詞だけで”魔王が何人居てどんな属性かを説明されても…困る。
そういうのってキャラの経験を通じて視聴者に伝えるのがセオリーじゃない?
もしくは4クール以上続いて「今後出てくるんだろうな」って保証がある場合、けどこの作品はそうじゃないでしょう。
それならもう魔王1万人居て、一人一人のプロフィールの朗読だけで1クールやったほうが面白いんじゃね?と思ったり。
(唐沢なをきのマンガでそういうのがあったような…)
でもってデイルは地元の名主の坊ちゃんかよ。
これはちょっと…アーハイハイ玉の輿ね、って感じで呆れた。
面倒臭いお家の問題・長男問題は次男が継ぐという形でクリアー…おいおい、あからさまだなぁ。
元は底辺のクズでラティナに出会ってから努力するようになって変わったって話の方が男の自分としては共感できるのだが、作者は女性…なのか?
ここら辺は感性の違いかなぁ?

ところで西田美弥子の名前“手品先輩”でも見たんだが…あれ?
なんかなかじまちゅうじ化してきてないか?{/netabare}

最終回までの感想・総評(↑と重複した部分もあるのでこれだけ見れば良いかも){netabare}
物語が…始まらないで(放送が)終わった、そんな感じ。
ゲーム買ったけどプレイしないで説明書を読んだだけ~みたいな。
同期放送の“魔王様リトライ”が「全然進まない」ならこっちは「全然始まらない」で、どっちがマシだったのかは…一応最後まで見れたのでこっち?
辛うじて絵がマシだっただけな気がしないでもない(クオリティ高いという意味ではない)。
じゃあ物語を追うのではなくキャラ押し(萌え)作品として見ようと思っても、ラティナ1人だけで1クール押し続けにはどうしても飽きが…。
二期は見てないけど“からかい上手の~”だって、メインの二人だけでなく3人組や他のカップルにスポット当てたパートがあったじゃない?
また、ラティナ自体が「一切隙の無い良い子ちゃん」で、あまりに完璧過ぎるととっつきにくい、自分は。
いやだって、普通、せめて、最低限、デイルと大喧嘩するエピはあるもんじゃない?

魔王がどうこうもさることながら、デイルが仕事で魔族を殺してたことや幻獣製のアクセサリーを新調したとか幻獣がラティナを追って街に来たとか「さぁ何か起こりそう」「この件でひと悶着ありそう」って予感は振りまくけど実際は何も起こらない。
他の方も指摘されてるけど山場が無い、イベントが始まらない。
じゃあ世界観が独特でそれを見るだけで楽しめるかといえば、所詮「なろう異世界ツクール」の基本情報レベル、正に説明書。
何か始めて「そんなんアリかよ」と文句言われる作品も多いけど、それ以前の「何も始まらない」は…なんというかそういう俎上に上がることから逃げてるみたいで、う~ん。


「物語?無いじゃん」ってことで評価の物語の項は☆1を付けといたけど、「物語が存在した状態で酷い」ではないので1は違うのかも?
けど、じゃあ幾つなら良いんだか分からんし…やっぱり「物語作ることから逃げた(あくまで私が感じた印象)」として1が妥当、かなぁ??{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 16

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

「可愛い」ステータスに全振りした潔い作品…

この作品の原作は未読です。
「うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。」という非常に長いタイトルのなろう系作品ですが、早速「うちの娘。」という略称が設定されました。
そりゃ、そうでしょう。どう考えてもタイトル長過ぎですから…


若くして頭角を現し、近隣にその名を知られる凄腕冒険者の青年「デイル」。
とある依頼で深い森へと足を踏み入れた彼は、ガリガリにやせ細った幼い魔人属の少女「ラティナ」と出逢う。

罪人の烙印を押されたラティナをそのまま放置できず、
保護者になることを決意したデイルだったが…

「ラティナが可愛すぎて、仕事に行きたくない」

…気づけばすっかり親バカ全開に!?


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

予め言っておきます。
この作品はラティナをひたすら愛でる作品です。
沢山の登場人物が登場しますが、全てラティナの可愛らしさのための引き立て役に過ぎません。
ラティナの前ではデイルすら霞んで見えていたかもしれません。
そう、この作品はラティナを如何に可愛らしく見せるか…に特化しているのがオンリーワンの特徴なんです。

ラティナ役の声優さんですが、ドラマCD版がちゃんりなで、アニメ版が高尾奏音さんです。
起用する声優さんからして可愛い声質にこだわるこの徹底ぶり…
私はアニメ版のラティナしか分かりませんが、ちゃんりなのラティナも相当グッとくるんでしょうね。
いや、きっとヤバいくらいグッときそうな気しかしないんですけどっ!

1クール全12話の物語でした。
物語で描かれたのは、ラティナが拾われてから学舎を卒業するまで…
年齢的には10歳前後くらい…でしょうか。
ラティナの生い立ちが一切分からないので、年齢すら曖昧なんですよね。

ラティナの「可愛らしさ」を前面に押し出したこの作品ですが、長~いタイトルの一部と化した「魔王」の単語…
本編では人伝えで聞いた紹介程度で留まっており、その全容は明らかになっていません。
この調子で進んでいくなら、タイトルを回収できるのは何時になることやら…って感じです。

そういえば、ラティナはただ可愛いだけじゃありません。
「素直で賢い」が付与されているんです。
それに加え、住まわせて貰っている虎猫亭ではお給金を貰って働いているんです。
何にでも真剣に取り組み、新しい事をどんどん吸収していくのですから、虎猫亭の看板娘になるのも時間の問題でした。

ここでお断りしておきますが、私はこの作品のアンチではありません。
寧ろ、ラティナの「可愛い」成分で毎週癒して貰っていました。
逆に中途半端だったら物足りなさを感じていたのではないでしょうか。
だから、この潔さこそがこの作品の魅力なんだと思っています。

でも個人的にもう少し深掘りして欲しかった点があります。
それは、人間族と魔人族という種族の違いによる軋みの部分です。
確かに寿命と年齢については触れていましたが、少しサラっとし過ぎていた感がありました。
ラティナとデイルにとって避けては通れず、いつか必ず突きつけられる問題なんです。

「どうしようもない問題」なのかもしれません。
でもそれで片付けてしまっては、物語に厚みや深みが感じられなくなると思います。
逆にそういう問題にまで発展させ、それでも何とか足掻こうとするデイルの雄姿が見たかった気がします。

オープニングテーマは、ラティナによる「I'm with you」
エンディングテーマは、デイルによる「This is 勇者, but 残念!?」
曲調的にはオープニングが好きでした。
まぁ、歌っているのもラティナでしたし…

気になるのは、物語の展開と着地点でしょうか。
きっと物語的にはアニメ化されたのはきっと序章の部分のみなのでしょう。
最終話でラティナが強く願った想いは、どの様な形で叶えられるのか…
続きもアニメで視聴できるのを期待しています。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 25

TAMA さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

コイツ、ダメかもしれない…

これ観てたら知り合いを思い出しました。
子供に興味ないって言ってた奴が娘が産まれた後からデッレデレになってかなり過保護になりました。
本当、面白いもんだ(笑)


原作・未読。
アニメ・全話視聴。(全12話・30分アニメ)


『CV岡本 信彦さん』の演技のお陰か、溺愛過保護設定が板についてたと思います。『岡本さん』がまんまそーゆー親になっても面白そう(笑)


簡単に書くと森で依頼をこなしていた主人公の冒険者『デイル』。そこでキャンプしている所にガリガリに痩せ細った魔人族の少女『ラティナ』と出会う。話を聞こうとしたが魔人族の言葉しか分からなかった。ただ魔人族の言葉は呪文語と同じなので適性のあった『デイル』は片言だが会話が出来た。
『ラティナ』に身寄りがない事が分かり、ほっとけない『デイル』は下宿してる酒場『踊る虎猫亭』に連れて行く事にした。最初は孤児院等に預けようとしたが一緒に暮らしてるうちに育てる事に。
…ってとこですね。


う〜ん…、『魔王も倒せるかもしれない』がほぼ皆無でしたね。多少魔王の話は出ますがアニメ分のとこではほぼ関係ないです。そーゆー意味では物語の動きは無いかな。

なので『デイル』と『ラティナ』の物語、というか、『デイル』と『ラティナ』の寝食を共にし、色々な経験をし、そしてお互いにかけがえのない存在になっていく物語かな?と思います。
ま、『ラティナ』の成長物語でもいいのかな?

初登場時『デイル(18歳)』・『ラティナ(7歳)』


ちょっと面白かったのが『デイル』だけじゃなく『踊る虎猫亭』に来る冒険者や強面の客もデレデレなのが笑えましたね。
子供の時って本当に男の子より女の子の方が覚えも早く、何かを手伝ったりどーゆー行動を取ったら良いかを無意識にやるのがビックリですね。男の子の場合は興味持った物の集中力が凄いですけどね。
このアニメに出てる『ラティナ』は小さい時の女の子の取るような行動をよく表現出来てたと思います。手伝ったり、嫉妬したり、不安がったり…と色々ね。

前に保育園の手伝いに行く事があったんですが、小さくても女の子は女の子なんだなと思いました。考え方が面白い。
男の子は単純で楽でしたが体力系が主なのでボロボロになりましたが(笑)


ただまぁ残念なのが素人の私でも分かるくらいの作画がブレまくりでした。顔が変わる変わる(汗)

ストーリーはタイトルを変えた方が良いかも?と思うくらい。旅やバトルも一応あるけど数分程度でほとんど9割はファンタジー世界で普通に生活する様な物語になってしまってた事。
その生活中に色々な問題が起こるのでそれは面白かったけど、やっぱりタイトルとの相違を感じました。原作読め!って事ですかね?


良かったとこは『ラティナ』があざとく見えず、普通に可愛らしく観れたとこですね。
あざといだけの物語だったら私は受け付けず断念してたと思いますが、『ラティナ』の様な行動を取る小さい女の子の行動を見た事があるのでシンプルに設定も飲み込めました。

後、『ヘルミネ』の存在ですね。
このキャラはちゃんと『デイル』に現実をバシッ!と言ってくれるのは良かった。

それから「みんなと違う」に対しての傷つける行動かな。解決方法は結構ゴリ押しと言うか八つ当たりですがね。詳しく書くと面白味が半減するのでここで辞めときます。

個人的には『ジルヴェスター役』の『CV西村知道さん』がキャラに合ってた事ですね。なんか孫娘に激甘な感じのおじいちゃん!って感じでフフフッてなりました。


OP曲は『ラティナ』視点、ED曲は『デイル』視点で描かれていて物語に合ってたと思います。
血が繋がってない+別種族の家族愛と言っても良いのかな?それが好みの方にはオススメです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 10

87.4 3 異種族で恋愛なアニメランキング3位
新世界より(TVアニメ動画)

2012年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (3341)
15915人が棚に入れました
渡辺早季は、閉鎖的だが穏やかな田舎町「神栖66町」で幸福に少女時代をおくった。ある日、町の外へ同級生たちと出かけて小型図書館端末ロボット「ミノシロモドキ」と出会う。質問することにより21世紀前半の超能力者誕生から非能力者との敵対、その抗争から能力者の勝利と文明の崩壊、その後の暗黒時代、町の管理支配の実態といった禁断の知識を知ってしまう。その直後、バケネズミ同士の戦争に巻き込まれ、命からがら町に戻るがしだいに恐ろしいことが起き始める。

声優・キャラクター
種田梨沙、東條加那子、花澤香菜、工藤晴香、藤堂真衣、梶裕貴、高城元気、村瀬歩、浪川大輔、平田広明
ネタバレ

素塔 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

残映抄―未来への挽歌

まず結論から言おう。この作品の評価は不可能である。
すべての星を並べたのは、「規格外」という個人的判定を意味している。

観る者はただ圧倒されて終わるしかないだろう。
SF的な着想の土台の上に緻密に構築された、壮大な世界観に。
人間という存在の本質に向けられた、苛烈極まる問題提起に。
緊迫の展開とスペクタクルが連続する、傑作エンターテインメントに。
無理に評言をひねり出そうとすると、こんな宣伝文句風の言葉にしかならない。

独断だけで済ませるわけにもいかないので、アプローチの足場を探してみると
そこに独特の複雑さが見出される。精神を刺激し、思考を誘発してやまない複雑さだ。
勿論、それは第一に原作小説に由来するものだが、おそらくそれだけではない。
アニメーションという表現形式が全力を傾けて原作の高みに挑んでいるためだ。


Ⅰ 物語の奪還
{netabare}
開始と同時に作り手は勝負を仕掛けて来る。
衛星画像のような日本列島が映し出され
俯瞰されつつ、徐々に高度を下げて拡大される地上の街で
今まさに繰り広げられている、超能力者による大量殺戮。
場面は唐突に転換し、代わって、暮れなずむ空を背景に
遊びに興じる子供たちのシルエットが浮かび上がる。

このプロローグは本作の構造を要約した縮図だと自分は考える。
連続と転換によって対比的に並置されているものは多分、本作の世界観と物語だ。

世界観と物語。この二つを独立させて並べるのは奇異な感じを与えるだろう。
通常、世界観と称されるものは作品世界を成立させている枠組みないしは設定、
その結果生じる雰囲気などである。
そうした常識的な範囲からは逸脱した独特の機能を有していることに気づく。
それは「歴史」に擬態して物語の内部に侵入している。
冒頭の俯瞰はおそらく、「歴史」のはじまりを告げる演出である。
以降、二話三話でも物語に先立って血腥い歴史の一頁が冒頭に挿入されている。
人類の中に超能力者が出現した時点にはじまり、以後一千年にわたる血に塗れた新・人類史。
それこそが世界観の具体化に他ならない。

「歴史」が俯瞰視点で表される理由、それは端的に「支配するもの」だからである。
先行する原因によって現在という結果が規定されている以上、
歴史とは過去による現在の支配であり、それは不可逆的な必然の堆積である。
物語の舞台となる、一千年後の未来日本の一隅に存在する、神栖66という町。
この町こそはまさしく、人間社会が忌まわしい危機管理システムへと変貌した姿であり、
ある意味で人類史の終局に出現した究極のディストピアである。
すなわち、物語は幕開けの時点においてすでに逃れがたく
世界観=歴史によって規定され、俯瞰され、支配されているのである。


ふたたび冒頭に戻ろう。
プロローグの完了とともにタイトル、そして間髪を入れずに物語の幕が上がる。
水郷地帯である神栖町の夕暮れの田園風景が広がる。
その夕景のなかを一艘の船が川の流れを遡ってゆく。
船の進行に合わせてカメラは水平に滑っていくが、
頭上に張り渡された巨大なしめ縄をくぐるタイミングで上方に向けられ
しめ縄越しに仰ぎ見られた鮮やかな夕映えの空が徐々にクローズアップされる。
このカメラワークの意図は明らかだ。
俯瞰を反転させた逆の視点が導入されるのだ。俯瞰に対する逆俯瞰。仰視の視点。

ここにまた、読解の重要な鍵が与えられる。
しめ縄は八丁標と呼ばれ、結界のように町の周囲に張り巡らされている。
この日、ヒロインの渡辺早季が生まれて初めて八丁標の外に出たことがこの後で明らかになる。
つまり船に乗っていたのは儀式のために川上の寺に赴く早季だったのだ。
すなわち、導入された逆俯瞰の視点はこの早季の視点に合致する。

俯瞰と逆俯瞰。世界観と物語はこの一対の視点となって、物語の内部で対峙する。
この対置が本作のユニークな構造なのであり、そこに生まれる張りつめた緊張こそが
本作の悲劇性の力学的な根源である。
この複層的な構造が、神栖66町のクロニクル(年代記)と新・人類史とが
複合的に交錯しながら展開する本作の物語の特徴を説明するものだろう。
その核心となるのは、残酷な必然の支配に抗う者たちの悲劇。
つまり、世界観=歴史による俯瞰構図は物語の内容にまで及び、それを規定しているのだ。

俯瞰的な世界観の視点と対決する地上的な物語の視点は
悲劇を生きる者たちの視点となり、ヒロイン早季に収斂される。
この仮定から出発して物語へのアプローチを試みてゆこう。
敢えて挑戦的に言うならば、これは世界観から物語を奪還する試みなのである。
{/netabare}

Ⅱ 早季と真理亜
{netabare}
早季と真理亜、二人のヒロインのドラマを鮮やかに視覚化した
アニメのエンディングは明らかに、物語の核心を要約した解題となっている。
特に真理亜バージョンは驚異的と言っていい。
仄かなエロスを漂わせる彼女の赤い髪と白い肌が、雪と紅い花のイメージに重なりつつ
流れていく映像に、異物のように挿入される二つの暗示―。
一瞬映る胎児のショット、子殺しのシンボルが刻印された謎の石造物。
それらは確実に一つの意味を指し示している。
彼女の存在の本質、真理亜の悲劇的な母性である。

真理亜という名前。永遠に人類に祝福される、母の中の母の名。
皮肉にもそれは呪いに反転する。人類を滅ぼす「メシア」を生んだ母の名として。
勿論、単に機転を利かせたネーミングなどではない。
彼女の愛情の本質である母性は、弱い守を庇護して自ら悲劇への道を選ばせ
その犠牲によって、抹殺されたすべての子供たちの母となるのである。

彼女は物語の根幹となる悲劇を体現し、象徴する存在である。
町によって組織的に遂行される、おぞましい子殺しが第二部を中心に展開される。
秘められていた大人対子供の対立の構図を、反抗という主体的なアクションによって顕在化し
同時に物語の中に「子供」という包括的なモチーフを導入する役割を担う。
守とともに町から逃亡し、雪山に姿を消す直前に早季に書き残した手紙。
そこには第二部までの流れを総括し、さらに第三部の展開までも予告した記述がある。

 私たちの町は異常です。そうは思いませんか?
 町の安定と秩序を維持するために子供たちを殺し続ける町が
 人間の社会としてまともでしょうか?
 いま、町で起きたことを思い出してみると、
 その異常性がどこから来るのかもだんだん見えてきました。
 それは、大人たちが心の底から子供たちを恐れているという事実です。
 私たちは、何となく嫌な予感がするというだけの理由で、割られ、捨てられてしまう
 何百何千もの卵の一個になることだけは願い下げです。

第三部の激動の発端となる夏祭の晩、早季は消された仲間たちの姿を見る。
このエピソードが重要なのは、潜在する「子供」のモチーフを示すことで、
反乱の勃発に「子供たち」の町への反逆という二重の意味が加わるためである。
自らの犯してきた罪過の報いによって町は劫火の炎に包まれる。
その危機の中で早季は真理亜の声を聞く、「早季は私が守ってあげるから。」
次々に襲いかかる極限的な状況を早季は乗り越えてゆくが、そのとき
彼女を導いてゆくのは真理亜であり、瞬である。

この展開は真理亜が残した言葉の成就に他ならない。

 もし私が町から処分されると決まったら、両親は散々泣いて、
 そして最後には忘れることでしょう。
 あなたのご両親が最終的にあなたのお姉さんのことを諦めたように。
 私たちの絆はきっとそうじゃないと信じています。
 もし私が処分されることになったら、あなたなら絶対私を見捨てないでしょう?
 あなたに危機が迫った時には、私や覚はどんなことをしたって救おうとするはずです。
 私たちにはもう一人、友達がいました。今は、名前を思い出すことも許されない友が。
 彼Xもそんな時はきっと私たちを助けてくれたんじゃないでしょうか。
 だから私は今、守を助けなくてはなりません。

―「私たちの絆」。
破滅を受け容れながらも真理亜が貫いた仲間たちへの信頼は
自らがそれに殉じることによって指し示した、未来につながる道である。
物語の奥深くにひそかに進行する、絶望から希望へと至る超克のプロセス。
その転回の基軸となるものが「子供たちの絆」である。

ヒロインとしての早季の真の姿は、実はこの軸に沿ってしか捉えられない。
早季もある意味、作品同様、規格外のヒロインだと言える。
発端から終結に至るまで、ほぼ一人芝居と言っていいほどの活躍を見せ
語りまでこなしながら、視聴後には不思議なくらい印象に残っていないのだ。
物語が世界観に圧倒される要因はこの、ヒロインの存在感の希薄さにも求められるだろう。

その理由は明らかだ。早季は実質的には物語を主導していないからである。
決して折れることのない強い心と自由で柔軟な思考を持つ一方、
主体的に決断し行動した真理亜とは対照的に、その行動には理念的な動機はなく
常に周囲の状況に対する受け身の反応に終始する。
エンディングの早季バージョンもそうした彼女の性格を表現している。
仲間たちへの尽きせぬ思慕を抱き、絶望に抗い、涙を流しながら進みつづける姿。
だが、その一途さと多感さは必ずしもヒロインとしての魅力とはなっていないようだ。

その早季が真のヒロインとなる決定的な契機を指摘したい。
第二部の中盤、姿を消した瞬を追い、その壮絶な死を見届ける第十話のラスト。
死に呑まれてゆく瞬を目前に見ながら助けることができない絶望に打ちひしがれ
涙を流しながら早季は最後に言う、「私は生きなければならない」。
その後、瞬に関わる全ての記憶が抹消され、この記憶も失われていたのだが
十二年後、バケネズミの反乱の渦中で爆発に巻き込まれ、その時の体験が幻視となって甦る。
瞬の死を見届ける自分と仮面を被った少年とが不分明に重なり合うのは
彼女も消されかけた子供の一人として、同一の存在であることが含意されているのだろう。
そしてその時、もう一度この言葉を口にする、
「私は生きなければならない」。

第二部と第三部を縦断して受け渡されるこの一対のシーンを結んだとき
早季というユニークなヒロインの本質がはじめて顕現し、定位する。
この時までに彼女は、姉と、級友たちと、初恋の人と、最愛の友を失い
その人たちがかつて存在した記憶までも奪われてしまっている。
誰も救えなかった無力な自分への絶望が彼女の心の底に澱んでいる。
だが、そこから立ち上がり、絶望に抗うことによって早季は早季になってゆく。

「私は生きなければならない」、
この言葉に込められた生きる決意とは、彼らから託された「未来」を生きることだ。
早季は受動的である。だが、彼女の受動性の本質はここにはっきりと表れている。
それは、誰かの「想い」を「託される」存在であるという意味なのだ。
早季が最終的に物語の主題を具現する存在となっていく契機がここに認められる。
早季の本質に備わるこの、いわば「媒介性」と「可塑性」とは
彼女が主題を満たすための「器」へと形成されるために必要な資質として
アプリオリに付与されたものなのではないだろうか。
あるいは、まさしく規格外のスケールをもった本作の主題を担うために
敢えてニュートラルな没個性の状態にまで個性を制限した特異なヒロイン像を
意図的に造型したようにさえ思われる。
{/netabare}

Ⅲ 悲劇の超克
{netabare}
「子供たちの絆」という軸。あるいは、終局の希望に至るまで
早季の歩んでいく方向を示しつづける指向性、一つのベクトル。
ここに、物語の水面下に底流するもう一つの「物語」の存在が認められないだろうか?
物語視点からの読解とは、この「物語」の発見であると言っていいのではないか。
それは多分、早季が自分に託された想いを実現する「絆」の物語だろう。
従ってそれを辿ってゆくことはそのまま、早季の視点に同期することを意味している。
そしておそらく、最終的な主題はその先に見出される。

ここからは、早季と瞬が「物語」の中心になる。
彼らの絆が決して消え去ってはいなかったことを証しするかのように
二人を隔てていた死の沈黙を破って、瞬が早季に語りかける。

 早季。早季。(誰なの)
 早季、僕だよ。(あなたは…)
 僕の名前はまだ思い出せないんだね。でもいいんだよ、ずっと一緒だから。
 僕は君の心の中に住んでいるんだ。(心の中に…)
 そうだよ。呪力とは想いを外の世界に刻み込む能力のことだ。
 そして、人の魂とは、煎じ詰めれば想いにほかならない。
 僕の魂の一部は君の心の奥底に刻み込まれているんだよ。
 (あなたは一体どうなってしまったの?)
 忘れてしまったの? でもかまわない。いつか思い出すから。
 (せめて名前を教えて)
 君は僕の名前を知ってるよ。でも、心の中に障害物が置かれているせいで
 思い出すことができないだけなんだ。

彼らの絆が心の奥底で生き続けている事実が瞬の言葉で明らかになる。
そもそも、この対話が早季の心の奥底で交わされていること自体がその証しである。
深読みをするならこの対話は、物語の深層で進行するもう一つの「物語」の存在を
メタレベルで示唆しているようにも思われる。

さらに踏み込んだ大胆な解釈を試みてみよう。心の深層を無意識と結びつけてみるのだ。
本作の世界観で無意識は、制御の及ばない呪力の源として
悪鬼や業魔を出現させるメカニズムの根源とされ、大人たちの恐怖の対象となってきた。
だが今やそれは、大人によって無残に絶ち切られた「子供たちの絆」を秘かに保護する
一種のアジールとなり、いわば子供の側からの反逆のツールとして機能する。
深層の「物語」のさらに深層で、隠微な逆転の装置が作動しつつあるのだ。

 早季。早季。何も心配はいらない。そのことだけを言いたかったんだ。
 (でも、私は本当に悪鬼を倒せるの?)
 悪鬼? 君は誤解しているんだよ。あれは悪鬼なんかじゃ …

対話が途切れる直前のこの部分は逆転への重要な伏線となっている。
この中で瞬がほんとうに早季に伝えたかったことは何だったのだろうか?
彼はあるメッセージを伝えようとしているのではないだろうか。

早季の行動と関連させて解釈を導きたい。
悪鬼への唯一の対抗手段であるサイコバスターを咄嗟に無効化したあの驚愕の場面である。
そのとき早季が恐れたのは、覚が巻き込まれて死ぬこと、
そしてその結果、自分がたった一人取り残されることだった。
常識的に見れば自己本位の極みとして非難されて然るべき行為だろうが、
常識では理解不能なこの行動こそが実は「物語」の最重要ポイントなのである。

「悪鬼」にそのような形で「勝利」することはおそらく最初から忌避されていた。
それは「物語」が指向するベクトルからの逸脱を意味するからである。
もし仮に早季がここで全人類のために覚の犠牲を受け容れていたとするなら
その勝利は結果的に何をもたらすだろうか?
子供の犠牲によって世界がこれまで通り存続する。
つまりまた新たに子供の悲劇が繰り返されるだけで、世界は何一つ変わらないのだ。
そのような変化の可能性の閉ざされた世界に本当の未来が訪れることはないだろう。
瞬はそのことを早季に伝え、想いを託したのだと解したい。

そして早季もまたその想いに応えたのだ。
追い詰められた最終局面で、既成観念に囚われない彼女の自由な思考が発動する。
相手が悪鬼などではなく、バケネズミに兵器として育てられた一人の人間の少女であるという
決定的な事実を看破し、大人たちを呪縛していた「悪鬼」という固定観念を乗り越え、
この認識の転換によって、絶体絶命の状況を逆転させる。
「瞬が教えてくれたの」と早季が言うように、これは「子供たち」の勝利なのである。
顔と名前を奪われた少年Xがついに素顔を顕し
記憶の封印を解かれた早季が瞬の名前を叫びながら駆け寄っていく、
このシーンこそが「物語」のクライマックスと言えるだろう。
瞬の復活は闇に葬られたすべての子供たちの復活を象徴している。
彼らを包む壮大な夜明けは言うまでもなく、悲劇の超克、絶望から希望への転回を表し、
子供たちがもたらすであろう未来の予兆となる。

全編がまさに結ばれようとする瞬間、やや唐突に掲げられる標語風の命題、

「想像力こそが、すべてを変える。」

ここには無意識とのアナロジーが確認されるだろう。
想像力は豊饒な無意識の深層に根差しているものである。
既存の世界を更新する新たな原理、それは自由な想像力から生まれる。
この言葉を包むように、無心に笑いさざめく子供たちの声が周囲に響いている。
可能性としての想像力。無限の可能性の象徴である子供たち―。
早季が綴る回想の手記が結ばれるとき、一片の言葉の中にそれは結晶する。
「恐怖の対象から、希望へ―」

おそらくここが「物語」の最終地点である。
そしてこれこそが、世界観が提起した問題への、物語の側からの解答ではないだろうか。
早季が「人類」よりも「覚」を選択した事実は何よりも重い。
彼女の選択にはおそらく、俯瞰的な支配の原理に対抗するもう一つの原理が示唆されている。
それは非情な大人たちの論理に反抗する子供の側の愛情の原理として物語に底流し
俯瞰し支配するものの真の意味を逆方向から照射するだろう。

悪鬼とされた少女の亡骸が横たわり、彼女の赤い癖っ毛が風に吹かれて微かに靡く、
その瞬間、在りし日の真理亜と守、二人との思い出が一挙に甦り早季は泣き崩れる。
子供の悲劇がまた繰り返されてしまった…。
人類の危機が回避されたとき、そこにあるものはただ果てしない悲痛さと虚しさだけだった。
十年後の早季、つまりこの物語が語られる時点の彼女が書き綴る回想録は
遠い未来に、悲劇の一切が克服される願いを込めて
自分が仲間たちに想いを託されたように、一千年後の読み手に想いを託して結ばれる。
悲劇の語り部としてのその姿に、渡辺早季というヒロインの全てが結像する。
{/netabare}

Ⅳ 偽神と人間
{netabare}
本稿はある危惧から出発している。
本作の世界観が内包するイデーは確かに、それだけで十分に完結していると言える。
だが、それがあまりにも尖鋭かつ衝撃的であるために、結果として物語がかすんでしまい、
その部分だけが作品の主題として受け取られてしまっているのではないか?
物語に内在するベクトルを掘り起こそうとした本稿の意図はそこにある。
本作のメッセージは物語の側から補完されて完全なものになると考えたのである。

「偽りの神に抗え。」

例えばこのエピグラフ(題辞)である。
作品全体を貫くライトモチーフ、そう捉えるのが多分正確だろう。
世界観だけを踏まえて理解した場合、かなり限定された意味だけを示すことになる。
「偽りの神」(以下「偽神」と呼ぶ)は超能力を有した人類、それに抗うバケネズミ、
そのような図式になるが、勿論、本作の射程はもっと広大である。

ふたたび「俯瞰」というメタレベルの仕掛けからアプローチを試みる。
第三部の折り返し点となる第二十一話、
神栖66町を襲った動乱の最中に、あの俯瞰構図が回帰する。
冒頭の俯瞰では視点が上空から下降していたが、ここでは反対に、
宙を振り仰ぐ早季を起点にひたすら上昇し、神栖の町から日本列島、
ついには宇宙に浮かぶ地球の全体が視野に収められる。
俯瞰を歴史による支配の象徴とした前章の解釈を踏まえると
ここに暗示されているものはおそらく、歴史の逆転だろう。
「歴史を変えられるはずだった・・・これほどの好機は恐らく、もう二度と訪れない。」
圧政からの解放という大義を掲げ、「すべての我が同胞のため」に
人類に反逆したスクィーラが敗北の後に語る
この言葉には歴史が更新された可能性が示唆されている。

この場面で明らかになるスクィーラの本当の目的は全人類の制圧であり、
そのために人間の赤ん坊を手に入れて悪鬼の部隊を編成することだった。
新・人類史と仮に呼んだ本作の歴史とは、超能力を有した人間の出現によって
人類存続のための危機管理が極限まで追究されてきた過程だった。
彼はそのシステムを逆用して超能力者の支配を覆そうとした。
まさにそれは逆転と呼べるものだ。だがさらに進んで
この俯瞰図が意味するものは、神の座の簒奪による新たな「偽りの神」の出現という、
もう一つの逆転にまで及んでいるのではないだろうか。

「種は生き残るためだったら何だってするんだよ。」

第一部で瞬の口から出たこの一言に、すべては要約されている。
種の存続という絶対的な要件は、あらゆる形態の下で常に追求される。
高度な知的生命体の場合、そこに複雑な社会システムや技術が生み出されるが、
その帰結として階層分化や差別、有形無形の力による支配と管理と抑圧の構造が出現する。
これこそが歴史世界において新たな偽神が出現するメカニズムであり
むしろ、偽神そのものがこの盲目的な原理のメタファーだと言っていい。

ここに、本作の世界観が内包する極限的な原理、イデーがある。
勿論それは、私たちが今まさにその中で生きている現実にも重なるだろう。
SF的な世界観の有効性とは、現実の自明性を転倒させることにこそある。
神の如く不可視でありながら人間を支配する原理。あるいは人間性を喪失したシステム。
そして、偽神というアイロニカルな寓意によって人間存在の両義性が暴かれるのだ。


真理亜の告発の中に反復される「人間」という言葉。

 町の安定と秩序を維持するために子供たちを殺し続ける町が
 人間の社会としてまともでしょうか?

 こんなの、人間じゃなくて、不良品を選別するのと同じやり方だと思わない?

断罪裁判の法廷でスクィーラが放った叫び。

「私たちはけものでも奴隷でもない! 私たちは人間だ!」

二人の叫びに共通する「人間」という言葉。
この両者が響き合い、同一のベクトルを示していることに気づかされる。
それは「偽りの神」に抗おうとする、「人間であること」を否定された者たちの魂の叫びだ。
真理亜の反抗とスクィーラの反逆とは根本において一致するのである。
「偽りの神」と「人間」との闘争。このシェーマからはおそらく
作品全体を包括する主題の全体像が透視されるはずだ。
まさしく世界観と物語とが重なり合い融合する結節点をそれは示している。

そしてその最深の主題を導き出す鍵は、やはり早季に委ねられている。
最終回の後半部は、前半部の劇的な展開の余燼のようにも見えてしまうが
主題を開示するプロセスはこのパートに集約されている。
それは、早季とスクィーラとの一連の対峙による内面の変化として段階的に描かれる。
問題の核心部へと早季が接近し、ついに彼女が覚醒するに至る一連の流れの中で
我々はその視点に同化し、主題の内在的な理解に導かれるのである。

獄中のスクィーラとの対話。早季は人間たちへの謝罪を要求し拒絶される。
スクィーラの裁判。早季は法廷の外でつぶやく、「何が正しいのかわからない…。」
そして、バケネズミの正体にまつわる衝撃の真実が覚からもたらされ
人間が人間に対して行った悪魔の如き所業が明らかになる。その時、
「私たちは愧死するべきだった…。人間を殺したのよ… 何人も、何人も…。」
この瞬間の早季の心に、観ている我々もまた同化して同じ衝撃を味わっている。
そして同じ一つの問いの中に投げ込まれるだろう、
― 人間とは一体何者なのか? 人間が人間であり、我々が我々である根拠とは―。

・・・・・・・・・

前章で導かれた結論をここで想起しよう。
世界観が暴き出す人間性の限界に対し、その超克の地平を物語が開示する。
つまり、世界観が提起した問題に対して、物語がその解答を提示する。
本作特有の対置構造はそのような形で、主題に至るプロセスをアプリオリに内包したものだったのだ。
ヒロインの早季が物語の内部で問題そのものを生きることで、
俯瞰的な支配の原理に対立するもう一つの原理が彼女に具現され、物語の中に受肉化される。
早季に託されていたその原理とはこの、偽神に対抗する人間の原理なのではないだろうか。

世界観を反映したライトモチーフ、「偽りの神に抗え。」と
物語からの答えである「想像力こそが、すべてを変える。」
二つの言葉を並べれば、それらが一対で一つのメッセージになっていることがわかる。
言葉による説明ではなく、物語に最終的な決着をつける早季の行動の中にそれは表現される。

争乱の収束からおそらく一年後の追悼式典の日。
その日、当時の記録を展示した記念館を早季は訪れる。
彼女はそこで一人、肉塊のような姿になって生き続けているスクィーラと向かい合う。
親しみをこめて彼に語りかけ、互いが出会った日のことを回顧する。
それから、ある行動に出る―。
呪力を用いてスクィーラを燃やし、町が課した無限の責苦から自らの手で彼を解放するのだ。
これが、早季が「偽りの神」に反逆した瞬間である。

この時、彼女はすでに問題の本質をすべて理解していた。
スクィーラもまた偽神に抗い、滅び去った「人間」の一人なのだ。
彼らと共に悲劇を生きた証人として、早季もまた自ら偽神に抗いつづける道を選んだ。
立ち昇る炎は疑いもなく、人間という種の根深い宿業に立ち向かい
真の人間性の回復を希求する、遠大な反抗の始まりを告げる狼煙である。
{/netabare}


全編を締めくくるのは、やはり「家路」である。
とめどなく郷愁を誘うメロディは、亡き魂に捧げられた挽歌のようだ。
ラストシーン。鮮やかな残映の中に、在りし日の姿をよみがえらせる懐かしい人たち。
荘厳な響きとともに彼らを包んでいる夕空には、深い安らぎがこもっている。

「早季、ありがとう。」「ずっと一緒よ、早季。」
次々にかけられる温かい言葉は、彼女が託された使命に全力で応え切った証しなのだ。
そして、遥かな未来への出発をさりげない一言にこめて、この壮大な叙事詩は幕を閉じる―。

― 早季、そろそろ行こうか。―


(初投稿 : Ⅰ 2021/01/16,Ⅳ 02/21,ⅡⅢ 03/21)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 30
ネタバレ

ななろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

面白かったです。

ウエブの記事紹介を読んで、観ようと思い見てみました。

評価が高い小説のアニメという事で、様々な設定量が半端では無くその時代の社会情勢を理解するのに理解不能になると思い、初の覚書をここに書いてしまいました。

一つの時代の物語を読む分には大変楽しめた小説だったのだと思いますが、アニメでの描写が加わり魅力が増えた分はどう評価するべきなのでしょうなのでしょう。

小説は読んでいないのに勝手な想像ですが、小説のほうが良い評価だと思います。アニメを観ていていると原作を忠実に描いている感があって映像が追加されたのにそれが生かしていない感というか物足りなさというか。

最後の、バケネズミの設定にも小説的で深いものを感じてしまいました。

ただ、アニメとしても充分楽しめた作品でした。



以下の記述は、感想ではなく今回理解できない言葉等が多いので、ちょと整理がてら各話毎メモ書き代わりにここに書き込みした分で後半の記述が無いのは大体理解したからかな。

17話目{netabare}
237年7月26歳になった早希は異類管理課にて朝比奈覚に会う。
異類=バケネズミの研究と管理をしている早希に、ベッコウバチコロニーにて攻撃を受けたので戦争をや小競り合いをしているコロニーが無いのか確認に訪れたのだ。

オオスズメバチ系コロニーとシオヤーブ系コロニーの対立が懸念され両代表としてキロウ丸とヤコ丸が委員会に呼ばれ互いの主張を聞くが結論は出なかった。
その後、両コロニーでの戦争が始まり、早希は覚からオオスズメバチ軍が全滅した事を知る。

16話目
町が生きることを許さない事と町の異常さを悟り共に姿を消す事を選んだ真理亜の手紙を読む。

ナレーション
二度と会えないという予感はなぜか確信へと変わっていた。

ヤコ丸と口裏を合わせて、二人は死んだと報告する事にする。

15話目
事情を知ると思う真理亜と守を助けたバケネズミスコンクに会うためにボクトーガコロニーを目指す為に、シオヤーブコロニーに向いスクイラー(ヤコ丸)の協力を得る。
女王に挨拶した際に、女王が手術を受けて意識が無い状態になっていることを知り民主政治を行なっている事や人間が捨てたコンクリート等の技術を使い将来、人間の代わりになるのではないかと心配する。

翌日、武装しているバケネズミとともにボクトーガコロニーに行くと、ヤコ丸に利用されボクトーガコロニーの攻撃に呪力を使い手を貸しコンクに会うことができるが、行き先は知らず手紙を手渡される。

14話目
戻ると教育委員会に呼び出された早希。
そこでの、事実確認の最中ふじょう猫を存在を口にした早希を処罰する事にした所に、倫理委員会の会長が現れ不問にする。

囲炉裏端に案内される早希は、そこでふじょう猫がくつろいでいる姿を目撃する。そこで、呪力には核爆弾よりも増す無限の力が在るために、その脅威を排除するために逃げている二人を教育委員会は必ず抹消すると伝えられる。
3日の猶予の間に二人を連れ戻せれば、今回の事は不問とし拾集する事を約束する。
何故そんなに影響力があるのか聞く早希に、自分の年齢は267歳であることを告げ、何も無い私は時間とその時の記憶を利用し今の権力を手に入れた事を告げる。

再度、真理亜と守の元に戻る早希と覚だったが、そこには何も無くなっていた。

13話目
ソリの跡を見つけて後を追う三人は、途中でソリの跡を追うバケネズミの足跡を見つける。

守と再開した三人は、ふじょう猫に2度襲われた事を聞き事実確認できず帰れなくなる。

12話目
覚のおばである倫理委員会議長 朝比奈とみこと会う早希。
そこで、早希に将来倫理委員会議長を継いで欲しいと言う。
人格指数が高く指導者に最適である事が、夏期キャンプ以降の観察から解る。当時、処分されなかったのは倫理委員会から教育委員会に働きかけ決めた事。

2つの恐怖、悪鬼と業魔を恐れる教育委員会。
議長は、この目で見た悪鬼の事例を早希に語る。
そこで、どうやって悪鬼を止めたのかを聞きその後、悪鬼が現れる可能性を取り除く事にした。
最初は、バケネズミを使用し、その後倫理規定は17歳まで教育委員会で処分可能となり猫から呪力によってふじょう猫を作り出し事前に取り除いていた。
そして20年前、悪い呪力の漏出による業魔になった話を伝える。

そして、鎖は常に一番弱い所から破断する。なので、倫理委員会はもっとも弱いものに注意を図らなければならない。
悪鬼や業魔を出さない為になにをしなければならないか、その時に思い出すようにと。

守が失踪し探す真理亜、早希、覚の三人。早希は、”鎖は常に一番弱い所から破断する”という言葉を思い出す。

11話目
2組から編入された涼、そして当番委員として二人一組に振り分けられる。建前は、様々の行事の準備作業をするものであるが、男女お互いの指名であり愛を告白する公式行事にもなっていた。

早希は涼に当番委員の事で、何故私を指名するのかと問いただす。
涼は、夏期キャンプでの想い出を話すが思い出せない。
早希は覚とすれ違った時に何かの不可解を感じていた。
不可解な夢を見て涙する早希。

そして早希は、涼に夏期キャンプでナイトカヌーの鉄則を問いただす。そして覚と別れた理由やキャンプで僧侶がどうして死んだのかを聞くが、早希はその場に居たのは涼ではないと確信し覚も、涼とは付き合ってないと確信する。

想い出を辿る早希、覚、守、真理亜の4人は、謎の男の存在を自覚するが思い出すことは出来ない。

早希、覚、真理亜の三人の前に倫理委員会の使いが現れる。

10話目
ふじょう猫を前に、何かを唱え撃退する早希。
奇形動物の居る解らない世界で瞬を探している所で、瞬を見つけるが、こんな所にいてはいけないと言われる。
面をつけた瞬は、10分だけ時間作るのでその間に質問に答えると言う。
瞬は、事情を説明する。
全ての問題は人間の心、無意識から起こると言う。人間はどうやっても自分の心を制御することは出来ない。それが呪力には顕著に現れて呪力は無意識化でも呪力を使っていて、八丁じめは、実は内なる敵に対して行われていて無意識の呪力がミノシロを含む奇形腫を作る事を教える。そこに奇形腫になった瞬が買っていた犬スバルが現れ瞬自身が無意識の暴走によりごう魔になったと言う。

早希の母から特別に借りたごう魔化の知識を得るために書かれた本に自分自身の記録を付けているという。

どうすれば、元に戻るのか答う早希に、もう暴走する呪力を停める事が出来ないと説明を受けたと言う。

そこに、ふじょう猫が現れ瞬を助けようと戦うスバルだったが、ふじょう猫に食われる。それを見て、ふじょう猫を殺す瞬であったが自らの呪力の暴走によって命を落とす。

9話目
瞬が学校に来なくなって4日、瞬の伝言の意味を知りたいと探そうとする4人。
真理亜と守は学校の友人の話をきこうとするが、瞬と同じ村の人間は全て休んでいた。
早希と覚は、瞬の家に行もうとするが、そこに向かう道筋には全て結界がはられていた。

村に忍び込んだ早希と覚は、村自体がなくなっている事を知るが、何が起きているのか理解できない。

家に帰った早希は、両親に瞬のことを聞くが、その話は禁じられていると言うが、父は人生には多くの試練が訪れるが親しい友達との別れもその一つだと言われる。村は大きな事故によって瞬とその家族は行方不明になっていて、これ以上の詮索は絶対に行けない。と両親から懇願される。

夜、昔自分の名前の意味を調べた時に末っ子と言う意味があった事を思い出しそして姉の存在を思い出した早希。
そこに真理亜が訪れて、守と二人で中庭に忍び込んだ時に、先生が現れてこうま化する前にふじょう猫を使うと言う。そして先生は、優秀な生徒だったのに残念だ青沼瞬とつぶやいたという。

身支度をして瞬を探す為に再度忍び込む早希の前にふじょう猫が現れる。

8話目
前話より2年後の世界。
14歳になり瞬と覚、早希と真理亜は共に、性的接触や仲間内での触れ合いをしていたが、瞬は覚に別れを告げる。

早希に瞬は2年前に呪力を復活させたことは、大人達にバレていて監視されていて猫は気をつけるようみんなに伝えてと伝言を残し別れる。

7話目
およそ3,000の敵を前に引き戻す。
追われていた二人の前に、オオススメバチの援軍が現れ救われる。
リーダーのキロウ丸を救った覚達。

ナレーション
大人の目を欺き呪力を回復させたが、それがとんでもない錯覚だった事に、まだ想像だにしていない。

6話目
誰にも教えてはならないマントラを見せ合おうとする早希と覚。
紙に書いて一瞬見せ合うが互いに文字が読めなかったというが、早希は、紙の跡からマントラの文字を知る。

覚のマントラの文字を知る早希は、儀式によって覚の呪力を復活させる。
地上に出た二人は、逃げる為には毒蜘蛛のコロニーを攻撃することが最大の防御だとし呪力を使いコロニーを攻める。
その後、バケネズミの手引きによって毒グモの本陣に向かうが、多くの罠に遭遇し呪力を酷使し疲労する覚の身を心配する早希、本陣で目にしたのは、驚愕するほど数の多い敵だった。


5話目
僧侶が風船いぬと戦うが風船いぬが爆発し共に消える。
そこに現れたバケネズミに囚われた覚と早希だったが、逃げ出した所を以前助けたバケネズミに救われる。

バケネズミはコロニーに2人の神様が御降臨されたとし、女王に引き合わせる。女王は客人としてもてなす。
土蜘蛛コロニーと敵対するバケネズミは覚と早希に呪力を使い打撃を与えてくれるように請うが、呪力を封印された二人は、許可無く呪力は使えないと理由をつけ断る。

その夜、土蜘蛛がコロニーを襲い覚と早希は逃げ出す。

4話目
早希”なんでこの辺りはヒキガエルがいっぱいなんだ”と場違いな発言をする朝比奈覚を尻目に、ミノシロモドキに質問をする”悪鬼、ごう魔は実在するのか?”

すると検索利用するには、利用登録が必要と説明し始めるが、脅迫する事によってこの手続きは省略される。
悪鬼は、先史文明末期に現れた症候群で、現在は確認されていないが将来出現する可能性は高い。
ごう魔とは、先史文明崩壊する直前に出現した橋本アッピルバーグ症候群の重篤期患者に対しての俗称。科学によってサイコキネシスを得た人間が全人口の0.3%まで達する。黎明期のPK能力者はまだ微弱な能力しか無かったが社会秩序を破壊するには充分の可能性を持っていた。
日本において、決定的な引き金になったのが少年Aが引き起こした事件。PKを使い鍵を開け女性19人に暴行17人を殺害した。A逮捕後も、PKを使った無差別テロが多発しそこに政治的、人権的、思想的対立などが絡みあい世界は戦いの時代に突入した。
生命の危機を感じた生き残った能力者は、PK能力が更に進化をとげ世界人口は、最盛期の2%になった。これが500年続いた暗黒時代の始まりとなる。

奴隷王朝は衰退し、化学文明の継承者が立ち上がる。
PK=呪力
現在の社会は、悪鬼とごうま魔を作らないように、人が人を呪力を使い殺す可能性のある対象者は抹殺する様に作られた世界。

ミノシロモドキは僧侶に処分され規則を破り禁を犯した5人は、僧侶により呪力を封印される。


3話目
570年後の関東
PKが途絶える今、ひ?き?皇帝の暗殺シーン

千年後の話がぜんじん学級に戻る
利根川夏期キャンプ
風船犬の話 怒らせると風船のように膨れ続くと死ぬ。
その後”悪魔のみのしろ”出会う。=みのしろもどき=見たものは遠からず死ぬ

ナレーション
古代の文献ではほとんど言及されていない。
千年以上前の文明期の文献にみにしろに関しての文献は無い。
なので、みのしろはここ数百年前に突然現れたものと思われるが、進化の常識を考えると突如このような新種が生まれることは考えられない。
みのしろに限った話では無く、みのしろを含む数百種は天から湧いたように登場している。
近年、新たな仮説は、みのしろを含む数百種は人間が無意識で働く領域で急速に進化を加速されたものである。

先生の指示を破り許されていない霞ヶ浦に上陸する。
見晴らしの良い所を目指し登っていると古い神社前に出る。
そこで、悪魔のみのしろに出会い。捕獲を試みる。
捕獲した悪魔のみのしろは、自分は、”国立国会図書館 筑波館。自走型アーカイブ自立進化バージョンSE778HΛ(ラムダ)”だと答え、すべての書籍は、内部に記憶させており閲覧可能だと言う。

2話目
500年後の関東
新生桜王朝、第5代皇帝陛下 大かんぎ帝、即位
最初に拍手を辞めた100人を禊の日の生贄とされる

話がぜんじん学級に戻り
180年前のごう魔に変わっていった少年が湖に姿を消した話をする。
1月後、ぜんじん学級の搬球トーナメント。
2班の中に呪力を使う倫理規定違反の疑いが起きる。
後日、名簿の2班だったと思われる片山学の名前に印が押されリストから消されたと思われるカット、その後姿を消す。

夏期キャンプ利根川登り
ばけねずみ 子供の目に触れないようにしている。
川に落ちたバケネズミを呪力を使い助ける早希。

真理亜は私が生まれた2週間後に未熟児で生まれた。ナレーションの私とは誰?=早希(キャスト ナレーション=遠藤綾)
真理亜が生まれて来なければ結果的に大勢の人が死ぬことが無かった。

1話目
冒頭、現代と思われるシーンで少年が多くの人を殺戮している場面から田園が広がる過去か未来なのか不明の場面に変わる。
さとると言う少年とマリアが遊びの勝敗を話す。
猫だましを恐れみのしろと言う動物がいる珍しくない風景。

"千年後 茨城 神栖六十六町"テロップ。

しょうじょう寺という八丁じめの外で渡辺早希。
成長の護摩を焚く儀式を行い、じりょくを封印されマントラを授かる。
そして住職は、渡辺早希に新たな精霊を呼びじりょくを付与されると言う。

儀式中の回想シーン、自室で睡眠中に部屋中の物が飛び交いそこに両親が現れてこの現象が宿霊といい、上位の学校に登れる事を喜ぶ。

その後、ぜんじん学級 学校に編入シーンへ
伊東守はゆうわいえん。

わきえん組の知り合いと編入を喜ぶ、青沼瞬、朝比奈覚、秋月真理亜、天野麗子、覚に編入がビリで遅かったとちゃかされるが他にもまだ何人もいたと言う渡辺早希に友人達は顔を曇らせ話題を変える。

禊を不思議?と言う謎のお面のカットシーン

早希、鐘の音で”みょほうのうじょう”と雰囲気が似ていると言う。

わきえん=学校の話。
秋、大きな猫の影=ねこだまし=子供を狙っている=ふじょう猫
早希の回想。母にねこだましを見たという。
後に母は”早希はふじょう猫を見た。もう子供を無くすのは嫌”と父親と話すのを聞いてしまう早希。

その数日後、天野麗子の姿が学校から消える。
{/netabare}

小説のアニメ化ということですが、1話めを見ましたが正直不思議だらけで理解不能です。

もしかしたら小説からのアニメという事が関係しているのか、それともそういう展開の話なのか解りませんがもう少し見てみたいと思っています。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5
ネタバレ

れんげ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

この新世界が、私達の未来でないことを切に願います。

2012年10月より放送。
全25話。


【前置き】

放送時は未視聴。
後にBlu-ray&DVDが全巻発売されてから一気見させてもらいました。

原作小説は未読ですが、著名な小説家である原作者、貴志祐介さんの実写映画作品『ISOLA』『黒い家』『悪の教典』等は視聴。
中でも『黒い家』は、当時まだ聞き慣れない言葉であったサイコパス(反社会性パーソナリティ障害)を扱った名作で、今でも大好きな作品です。

その原作者が描く、長編サイエンス・ファンタジーのアニメ化。
気にならないわけがありませんでした。


放送当時は、終盤からの視聴者の盛り上がり(手の平返し?)が、とても印象的で
「最初はしんどいけど、最後まで追って本当に良かった。」
こんな声が、とても多いように思えましたね。

と言うわけで、序盤は気乗りしないままの視聴開始でした。
……ですが、思った以上に私は、最初から作品の魅力に引き込まれたのでした。



【あらすじ&世界設定】

現代よりおよそ1000年後の未来の日本が舞台。
人が「呪力」と呼ばれるPK(念動力、サイコキネシス)を操ることが一般的となっていた時代です。

PKと聞くと、とある任天堂ゲームに登場した少年の

「PKファイヤー!! PKファイヤー!! PKサンダー!!!ああぁうぅぅ~~ん~~(´Д`)」

で、馴染みのある方も多いのではないでしょうか。
はい、アレですね。
あんな感じの能力が、およそ永久機関の如く人間全員が使える世界というのですから、とてつもないですね。


それに、1000年後というわりに町並みは現代でいう田舎のような情景が並び、服装もどこか近代史以前の趣に感じるので、ここでまず時代背景に対し疑問符が浮かび上がります。
私達の暮らす現代から、1000年の間に何があり、何故このような情景に至ったのか……と。
くわえて、「バケネズミ」と呼ばれる、言葉を交いせる巨大なネズミまで舞台に登場するのですから。

そんな神栖66町という町で暮らす主人公達の物語が、年代毎に大きく分けて3編に分けられ、シナリオは展開していきます。
12歳(1~7話)
14歳(8~16話)
26歳(17~25話)
改めて見ると、話数の構成も綺麗に分けられてますね。

全25話の中、こう時期が飛ぶ演出が2回も起きて話が展開するのは、中々珍しいかもしれないですね。
ただ、原作小説もページ数は上下巻合わせて1000ページを越える長編なので、そのボリュームから考えれば、おかしな話ではないかと。



【論じてみる】
{netabare}
1話の時点からジリジリと忍び寄る、見えない恐怖の描き方は見事でした。
登場キャラが把握出来ていない段階で、大きな違和感も無くキャラがいきなり一人消えるので、
「えっ?、誰が消えたんだっけ?」
と、当初は戸惑ってしまいました。
結果、二度と戻ってこなかったという点から見ても、本作は容赦無いシナリオ展開だとつくづく思います。
この時に限った話ではなく……。


時代背景に関するネタバレイベントも、思ったより早く(4話)に起こり、この回は聞き入りましたね。
本作の根幹に関わる内容や、後の伏線も盛り沢山でしたし。
ここ辺りから私は、もう完全に本作の虜になっていました。

容量890ペタバイト(1テラバイトの1000倍×890)に及ぶ情報量から語られる過去の真実。

「私達のいる現代に、もしこのような超能力者が誕生し出したら、世界はどう変わっていくのか。」

という状況が、そのまま現実的にも起こりえそうなエピソードで語られていくので、ここで初めて本作が、現代の未来の話なんだと受け止められました。


ここで語られた、超能力者同士が共存していく上での社会の成り立ち。
先でも述べましたが、「呪力」で使えるエネルギーには上限が無く(勿論、術者の体力や精神力等にもよりますが)、強力な呪力行使は核兵器の威力すらも上回るとされています。

人間全員がそんなチート能力者だと考えれば、一人反旗を翻した者が現れただけで、それだけで世界はひっくり返ってしまいます。

そこで生まれたのが

『人は人を殺せないように遺伝子操作された、攻撃抑制』



『それでも攻撃してしまった場合に起こる、愧死機構(きしきこう)』

でした。
愧死機構とは、抑制を遮り尚も人へ攻撃をしてしまうと、術者は無意識的に呪力を発動させ死んでしまうというもの。

しかし極めて稀に、その愧死機構が生まれつき働かない悪鬼(あっき)という精神病質者も生まれます。
この悪鬼に関しては、まさに著者が昔に描いた『黒い家』や『悪の教典』のテーマでもあった、サイコパスorサイコキラーのように、罪悪感も無く他者を攻撃する人格破綻者や快楽殺人者のイメージでした。
ややこしいですが、アニメの『PSYCHO-PASS サイコパス』に登場する「槙島聖護」のような、稀に産まれる「免罪体質者」と似通った解釈にも思えますね。


この設定が尾を引いて、後の抗争の展開をも大きく変えていきました。
今考えれば、この設定から最後の展開を想像したというよりは、最後の展開を描くにあたって練られた設定が、この愧死機構だったように思います。

作中、この悪鬼(厳密に言うと違ったのですが)が、バケネズミと共に責めてきた際の倒し方は、
「あぁ、なるほどっ!!」
と思わせるもので、納得がいくと同時に良い意味で
「この設定に騙されたっ!!」
といった気持ちになりました。

『嘘をつくのが上手い人は、面白い話を描く才能がある。』と聞きますが、この著者は、まさにっ!て感じがしますね。



ただシナリオと関係ないところで、唯一上げたい欠点。
作画担当者が多いことが起因しているのか、キャラの顔デザインに違和感がある回があったことですね。

12歳時のシナリオなのに、回を跨ぐといきなり大人な顔立ちになってたり、再び回を跨ぐと子供顔に戻ったり………。
これが明らかに分かるレベルで違和感があったので、ここだけは大きなマイナスでした……。
作画自体は悪くないので、ここが実に惜しい点です。
これも、一気見したからこそ強く感じたのかもしれないですが。
{/netabare}



【バケネズミ、スクィーラの叫び】
{netabare}
本作最終話、最後のスクィーラの裁判での言動は、重くもやはり1番印象に残りましたね。

ただ正直なところ、あの4話で語られたバケネズミの出現時期や、なにより能力者と無能力者の当時の立ち位置、消えた無能力者の行方からも

「バケネズミは、能力を持たない人間の成れの果てではないか?」

と勘ぐって(全く確信はありませんでしたが)しまっていたので、最後のインパクトはさほどありませんでした。

なので最終話では、驚きというより、
「やっぱりキタキタキタ!!」
という気持ちになっちゃいましたね。
少なからずそういう方もいらっしゃったようですが、これは勘ぐらずにいた方が、最終的に本作を楽しめたかもしれませんね。

ただその理由が、

『「愧死機構」の呪縛を断ち切る為に、無能力者の風貌を人と違う異形のものに呪力で変えた。』

という、無能力者に対してあまりにも非人道的な考えの結果だったという点は、想像の遥か上の胸糞悪さを憶えました。
よくこんな惨たらしい展開を思いつくものですね(最大の褒め言葉)。

どーでもいい話ですが、とあるアニメに登場する無能力者を代表するあのセーラー服の女の子なら、まず間違い無くバットを持って抗議デモを起こしていたことでしょうね。


「私達は、貴方達バケネズミを管理していただけ。」
作中で人間が、『あくまで私達は雲の上の存在(神)である』ことを前提に話をしていたことが、彼らバケネズミにとってどれほどの嫌悪を抱かしていたのでしょうか。

「相手の立場になってものを考える」ということ。
バケネズミ相手にそれが100%出来ていた人間は、結局のところ作中では最後まで誰もいなかったと言えるでしょう。

こういう現代にも通じる問題提起を残してくれる作品は、余韻にも浸れて大好きです。
名作と呼ばれる作品は皆こう、記憶に残り、後々思い返させ、そして考えさせられる作品だとも思いますしね。
{/netabare}



【総評】

ジャンルとしてだけ見れば、原作者の作品の中では異質に見えるかもしれませんが、蓋を開けてみれば実に原作者らしい、おどろおどろしくも興味を掻き立てられ、尾を引く印象強い作品となっていました。

数日で一気見が出来たからかもしれないですが、視聴前によく見た「最初はしんどい。」という印象も個人的には無く、ただ続きを追うのが楽しみで、ちゃんと最後に1番盛り上がるという、名作の道筋が出来ているようにも感じました。


惨たらしさでインパクトを与えてくる作品は、これまでも数多くありました。
中には、インパクトを重視して過程を軽んじてしまい、結果的に惨たらしかったとしか記憶に残らない作品もありました。

しかし本作は、なにより過程と、理由ありきの惨たらしさなので、そういう傾向の作品が苦手な方でも、重厚なサイエンス・ファンタジーが見たいと考えた時は、是非候補にあげてほしい作品だと私は思います。

またいつか見返したい作品ですね、勿論一気見で。

ではでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。


◆一番好きなキャラクター◆
『スクィーラ』声 - 浪川大輔さん


◇一番可愛いキャラクター◇
『天野 麗子』声 - 堀江由衣さん



※※※
以降、駄文なので〆ておきます。
{netabare}


作中、人間同士の争いを防ぐために、遺伝子操作により攻撃抑制や愧死機構を与えられた人間でしたが、

他にも、類人猿「ボノボ」の生態を真似て、個体間の緊張やストレスが高まると性別に関係無く、

『性衝動に似た、肉体的接触』

を行い解消するというものがありました。


少し話は逸れますが、進撃の巨人等も連載されている別冊マガジンでは、本作「新世界より」の漫画版が連載されています。

こちらは、本筋は同じながら原作やアニメ版とはまた違った構成や新たなキャラでの展開を見せており、これがまた非常に面白いのです。

作画も非常に綺麗で、そこから描かれる惨たらしさは、本作を良い意味で更に胸糞悪く魅せてくれています。


そして、なにより。

この漫画版は……。

女性同士、かなりの性的接触…いわゆる『ボノボって』くれていますっ!!!


古本屋で漫画1巻を見つけ、何気無しに立ち読みした私は、思わず

反応が顕著なトコロが、

顕著なカタチで、

ズボンからでも顕著に、

分かってしまう状態になってしまった程でした。


そして、私はそのまま迷わず威風堂々と、その古本屋をあとにしたのでした。


書店で、この単行本を「新品」で買い揃えるために。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 42

71.6 4 異種族で恋愛なアニメランキング4位
SHUFFLE! シャッフル(TVアニメ動画)

2005年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (796)
5529人が棚に入れました
人間が生活する「人間界」に突然扉が現れ、神族が住む「神界」と魔族が住む「魔界」とが繋がって人間界に「魔法」がもたらされてから10年。
人族、神族、魔族の通う国立バーベナ学園に通うため、幼馴染みの同居人、芙蓉楓に、朝、起こされる主人公、土見稟・高校2年生。
いつものように登校し、いつものように授業が始まるはずだった…。しかし、そんないつもの日常を一変させるような出会いが、彼を待ち受けていた!?
ネタバレ

TEE-PURPLE さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

You

Navelの恋愛アドベンチャーゲーム原作。前半はどたばたコメディータッチで描かれているが、後半は…。

_ストーリー_
 
 10年前。後に『開門』と呼ばれることとなるある遺跡から発見された2つの扉の解放により、神族が住う『神界』と魔族が住う『魔界』と呼ばれる二つの世界が現代の『人間界』と繋がった。
主人公の土見稟は、人間界に住む三種族が共に通う国立バーベナ学園のごく平凡な男子学生である。幼い頃に事故で両親を喪うも、幼馴染であり学園のアイドルでもある女の子と一つ屋根の下で暮らしているという羨まれつつもそこそこ平穏な学園生活を送っていた。しかしそのささやかな平穏と日常は2人の女の子との出会いによって破られてしまう。

______

 
 設定はファンタジー要素を含んでいますが、これは気持ち設定という感じで受け取っててください。種族違いですが、学園生活を共にしながら恋愛していくお話です。
上記に書きましたが、前半はドタバタコメディータッチで楽しく描かれています。後半は今作品での注目ですが、主人公自ら考えて動いていきます。こういうハーレム物には珍しいです。ここが見所です。
あと、今作品ではレアな属性が観れます。そこもお楽しみに♪


☆感想{netabare}

 そうです。レア属性とは「ヤンデレ」。あの空鍋のとこはちょっと怖かった…。というか楓編は過去編もそうですが、基本的にダークな感じでしたね…。罪滅ぼしでお世話するって私にはいまだに理解できません。稟の心境をお察し申し上げます。私ならお世話されている気がしませんね。
結局最後は、楓も一歩踏み出して(開放されて)私もホット安心した感じでした。

 結局は亜沙先輩を選びましたが、稟はちゃんと自分で考えて他の娘達に決着つけて選んだので、好感もてました。
個人的に好きな話は、シアのとこです。明るく元気な性格というのが好きですが…その性格の裏にはちゃんと辛い過去がありそれを乗り越えつつ、稟との決着をつける回です。ああいう家族間の話に私は弱いです。どうしても感情移入してしまう…。いい話でした♪

 結果的に、楽しめる作品でした。ありきたりな雰囲気ではあるがありきたりな結末ではない。といった感じだと思います。
{/netabare}

OPがかっこいい~♪
 
 

投稿 : 2024/05/04
♥ : 14

とってなむ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

神にも魔にもなれる男

神界から来た神、魔界から来た魔族、そして人間が共に暮らす人間界でのお話。
(彼ら彼女らの外見は人間とほぼ同じ)
神や魔族がその辺で歩いてる光景が当たり前の世界です。
初っぱなからファンタジー丸出しでちょっぴり驚きました。

本作はそんな世界での、恋愛ハーレムを描いたもの。
恋に種族の壁はありません。



この作品、巷ではヤンデレの原点とも言われていたり。
本作で登場する『空鍋』はヤンデレを代表するものとなっています。

実際のところ、まぁ、うん、なかなかです。
苦手な方はやめておきましょう。
とか言う私が得意じゃなかったりするんですけどね。
某作品で少々の耐性は付きました。



途中から年齢制限(R15+指定)が追加。
段々と過激な描写に。
まぁこの年齢制限についてはあまり参考にしなくていいです。


展開は全くの予想外で驚き。
誰とくっつくのかも・・。
本作が実力の片鱗を見せ始めるのは、中盤後半から終盤にかけて。
観応えとしては十分すぎます。
盛り上がりましたね、あまり良くない意味でw
でも最近はこういう作風が好きなのかもしれません。
観てるうちに変わるものですね。



それで、楽しめたかどうかなのですが、これに関しましてはYesです。
ありきたり感はなく、新鮮な気持ちで最後まで観れました。
正直最後のアレは謎ですが、
結果、ああいう風に収まるのも悪くないかなと感じました。



キャラはけっこう魅力的。
みんな可愛らしい女の子たちです。
私は亜沙先輩が好きですね。


主人公は17話くらいからかな、いや、もっと前からかも、
ダメ男になっていった気がしますけど。
思えば全てこいつが・・いや、何でもないです。



それと、変顔は見所です。
あたかも作画が崩壊しているようなw
キャラが生き生きとしてて良かったと思います。



OP「YOU」 歌-YURIA
ED「innocence」 歌-橋本みゆき

OPは前から大好きな曲です。
自然とテンションが上がります。


--------------------------


一味違った恋愛モノを観たいときはこれ。
あなたを混沌の渦に巻き込んでくれるはずです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 33
ネタバレ

ポケモンマスター! さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

超展開マイナーハーレムアニメ!

~ストーリー~
人間、神族、魔族がともに通うバーベナ学園を舞台にして起こる、主人公をとりまく美少女たちの恋愛のお話。

~感想等~
ものすごい設定の学園アニメですが、けっこう楽しませてもらいました。

エロゲ原作ということもあって、胸やパンツ描写が多かったです。

特にパンツに関しては、なぜかいろいろなシーンで見えるので、これでもかというくらいに見せつけてきます。

このアニメを観終わるころにはきっと累計100回くらいはみてることでしょうw

序盤はただのハーレムアニメですが、12話くらいから物語は一気にシリアスな方向へと加速していきます。

序盤で切るのはもったいないです!

ハーレムから想像できなかった展開にほんとに鳥肌たちまくりでした。

最終話付近ではかなり泣けることができました。

OP、EDもすばらしく、作画以外は文句なしのアニメだと思います。

なんにせよ、こんな点数に埋もれているようなアニメではないです!

マイナーですが、泣けるアニメが好きな方におすすめです。

以下は観終わった方
{netabare}
序盤のモブキャラの扱いがひどすぎでしたねw

親衛隊の人たちの作画とか台詞とかおもしろすぎてふきましたw

12~のシリアス展開にはほんとに驚かされました。

楓の目が怖くて怖くて・・・

やりきれない思いを抱えたまま、それでも前に進もうとするヒロイン達に心うたれました。

ラストはシアか楓のどっちかだろうな~ってずっと思っていたので、あさ先輩ENDには驚きました。

まぁ、これはこれでよかったと思います。

ただ、個人的にはシアと幸せになってほしかったです。

マイナーながら、かなりの良作アニメでした^^

アニメ探しの成分タグで「エロゲ原作」が探せないことに不満です。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 23

65.3 5 異種族で恋愛なアニメランキング5位
聖痕のクェイサー(TVアニメ動画)

2010年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (652)
4638人が棚に入れました
女性から聖乳“ソーマ”と呼ばれる生体エネルギーを得ることで、特定元素を自在に操る特殊能力者。“クェイサー”と呼ばれる彼らは、世界の歴史の裏で暗躍してきた。 私立ミハイロフ学園に通う織部まふゆ(おりべ まふゆ)と山辺燈(やまのべ とも)は、サーシャと呼ばれるロシア人の少年と出会う。彼は鉄の元素を操るクェイサーであった。この出会いにより、まふゆと燈は、クェイサー達の戦いに巻き込まれていく…。

声優・キャラクター
三瓶由布子、藤村歩、豊崎愛生、茅原実里、平野綾、日笠陽子、川澄綾子、花澤香菜、清水愛、高垣彩陽、千葉進歩、大川透

セメント さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

奮えよ!恐れと共に跪け!

吸えば分かる(キリッ -聖痕のクェイサー20話/サーシャ語録-

久々にワロタ
エロアニメサイトに普通にリンク張られてるとか前代未聞ですよ
よくこれを地上波で放送出来たましたよ、いやほんと
まぁ規制が多すぎて何が起きてるのか分かりませんでしたが
その心意気に惚れました


左ばかり吸って悪かった、右も吸って色を合わせてやる(キリッ -聖痕のクェイサー3話/サーシャ語録-

いやぁ規格外のおっぱいアニメっしたねぇ
単純明快に王道チックなバトル展開を完全に覆いかぶさる、常識を超えたおっぱい授乳アクション、ハラショー!
それに加えて、何かしら化学の勉強に役立つ(?)かもしれない元素ネタ、これで化学が苦手な君もすらすらと周期表を覚えれるはず!
みたいなスタンスでやってっております
やっぱあんな風に真剣にボケられると、こっちはどんな顔をすればいいのか分からなくなりますが
笑えばいいt(ry

吸い出してやる!全てを何もかも!(キリッ -聖痕のクェイサー23話/サーシャ語録-

”この作品はおっぱいが全てです”と、監督の金子ひらく氏もおっしゃってるわけですが、愛情で紡ぐラクタフィリアを独特の感性で描いていますね
・・・どうしてこんなになるまで放っt(ry
アニメ化できないとまで言われた授乳シーンも平然とやってのけるッ!そこにシビれるッ!あこがれるゥ!
夏にやる同監督作品の「魔乳秘剣帖」も期待ですね
おっとそういえばちょっと前のことになりますが、都条例改正案に反対する作家リストに、藤子不二雄Aさんやあだち充さん、ちばてつやさん他錚々たる面々が名を連ねる中、
監督の金子ひらく氏を始め、原作者の吉野弘幸氏、佐藤健悦氏、脚本の上江洲誠氏、森田繁氏、スーパーバイザーの名和宗則氏といった今作のスタッフがまさかの総出、懸ける情熱の強さを感じさせてくれました
そんなこんなでクェイサー、地上波は規制がかかりすぎていて、ソフト収録のディレクターズカット版を買って見ないと展開がつかめないわけでして
ソフト売り上げは余裕で紳士ライン、二期も作られるほどの跳躍っぷりの裏には、買わせるためのスタッフ側の知的戦略が垣間見えるのが本音ですが
ただ購入層は大分胡散臭そう・・・

乳はつかんでも嘘はつかない(キリッ -聖痕のクェイサー13話/ビッグ・マム語録-

誰もが見れる可能性にある地上波放送という形態において、一般アニメの名目でエロアニメを流していいのかという議論を度々目撃しますが
だからこそ深夜でやってるのだから問題は全くないと思うんですよね私は
ま、真昼間に授乳シーン見せつけられたら、流石にアレですが、深夜ならある程度意志があって見てるわけでしょうし
BPOに苦情を出すとか、アンチの所業にしか思えないです
昔からある話で、例えば教育委員会はクレヨンしんちゃんを育上宜しくないという理由で子供に見せたがらないようですが、それってむしろ子供の自由を侵害しているんじゃ?と幼い時分ずっと思ってましたよ

巨乳、爆乳すらも凌駕する、まさに超乳(キリッ -聖痕のクェイサー22話/汪震語録-
さすが超乳、キレもコクもすべて、ブンダバー!(キリッ -聖痕のクェイサー22話/フリードリヒ語録-

あいなまさんの喘ぎ声が堪能出来ると聞いてすっ飛んできますた
といってもまぁ「かなめも」で大分喘いでいたような気がしなくもないのですが
黄金のクェイサーに操られた時の、あのドスい声なんかも、意外にレベル高いなぁと思って聞いてました
ナトリウム使いの鳳先生役は大川透さん、指パッチンで炎を出す、アレこれなんてロイ・マスタング・・・
他なんだかものすごく声優が豪華ですね
しかもどれも良い感じに役にはまってましたし

おっぱいグッバイデトックス!!! -聖痕のクェイサー10.5話/万乳研語録-

音楽はかっこいい系ばっかですね、特にOPは飛蘭さんや妖精帝国さんが来てます
EDは、映像こそあれですが、声優陣による曲はなかなか良いです

巨乳?とても賛成できないな、金輪際私の前で巨乳などと口にしてはいけないよ(キリッ -聖痕のクェイサー24話/鳳榊一郎語録-

乳!乳!!乳!!!なんなんだこれはと、どうしてしまったんだこの世界はと
私なんかは、小さいのが好みなわけで非常に肩身の狭い思いをするわけでありますが
史伽はおいしく頂かせてもらいました
とりあえず燈の陥没乳首が全てを持って行った感がありますね
あとあの吸われた後のピクピクしてる感じがまたなんとも・・・


至高のおっぱいだ(キリッ -聖痕のクェイサー17話/黄金のクェイサー語録-

2010年のアニメは、「クェイサー」に始まって「ヨスガノソラ」に終わると言っても過言ではないほどの、ポル産ジャンルのエスカレーション
エロで釣っておけば、とりあえず話題性は高くなり且つ売上は安定します故
売上がものをいうこの時代、どうしてもその手のアニメが量産されやすい状況というのが、あるわけですが
私的にはそろそろ収束してくるんじゃなかろうかと思ってるんですね
というのも、「地上波でここまでやるのか!」という謳い文句も、ヨスガノソラにて行為までやってしまったことで上限に達してしまい、それ以上のエロが望めないところまで来ていること
あるいは、目新しさが売りだったエロジャンルも量産されることで流石に飽きてきて、「まどか」や「シュタゲ」のようなエロなしが逆に目新しくなってきてるということ
この辺の要因から、エロジャンル減少化傾向を唱えるわけです
まぁ依然としておちんこやら保健体育などといったエロジャンルは盛ってますが、それでもエロだけが売りといった作品は減り何かしら+αが求められるようになるんじゃないかなぁと思っていたりいなかったり
今やちょっとしたエロ描写は物語の必需品ですからね、そして私自身補給してかないと生きていけない体に洗脳改造(ry

何はともあれクェイサー、概要に少しでも触れたいと思った人は、最終回ED(DC版)を見とけばいいんじゃないですかね
大体つかめると思います、ハラショー

投稿 : 2024/05/04
♥ : 9

ぺし さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ぶっとんだ原作を、ぶっとんだスタッフがアニメ化した、ぶっとんだアニメ

《あらすじ》
女性から聖乳(ソーマ)と呼ばれる生体エネルギーを得ることで、特定元素を自在に操る超能力者。クェイサーと呼ばれる彼らは、世界の歴史の裏で暗躍してきた。私立ミハイロフ学園に通う織部まふゆ(おりべまふゆ)と山辺燈(やまのべとも)はサーシャと呼ばれるロシア人の少年と出会う。彼は鉄の元素を操るクェイサーであった。この出会いにより、まふゆと燈は、クェイサー達の戦いにまきこまれていく。



まず始めに、女性には勧められません。あらすじ見れば分かると思うけど、大概の女性は気分を害すると思います。一応言っといたので、見る場合は自己責任で(笑) どうせ見るなら、規制版じゃなくて、ディレクターズカット版を見た方が良いと思います。規制版は何をやってるかあまり分かんないので…。

けっこう前に見たので、記憶が定まらない部分もあります。このアニメ(原作も)一言で表すとすると、「スタイリッシュ搾乳アクション」です。タグにあったので拝借しました。このタグ思い付いた人凄いわ(笑)

一応、本筋のストーリ的な物はあるんですけど、正直言ってこの作品はそこに重きを置いていません。主人公のサーシャがいかにして女性の乳房を格好良く吸うかがこの話の核となる部分です(*_*)

タグにエロアニメとか有るけど、個人的にはここまでされると全くエロく感じない。もうね、酷い(笑)

何の脈絡も無く、えっ何でここで!?って所でソーマを吸い始めることだってある。後ですね、スタッフの拘りが半端じゃない。何への拘りかっていうと、女性キャラの乳首への拘りです。一人一人形とか違うんですよ…。いったいどこに力入れてるんですか!? もっとこう、ストーリーとか、作画とか、力入れるべき所があっただろうに(-_-;)

もうね、途中から笑いが止まりませんでした。ギャグアニメでも見たかと錯覚しましたよ。

しかも、こんだけふざけてるのに、戦闘シーンとか能力とか、音楽(OP、ED、BGM)はかなり格好良く仕上がってる(笑)

・声優について
何すかこの豪華さは(笑) 声優さんって仕事選べないんですね…かわいそう。
自分の好きな声優さんの喘ぎ声なんかを聞きたい人は見てみたら良いかも。
俺は、何かかわいそうに思っちゃいましたが(>_<)

このアニメのレビューすると変な目で見られるかな?っと思ったけど、変な目で見られたらそれはそれで良いやと開き直りました。

スタッフの明後日の方向への拘りが馬鹿馬鹿しくてお気に入りにしちゃいました(笑)

このスタッフ頭のねじが2、3本飛んでます。ハラショー、ハラショーww

投稿 : 2024/05/04
♥ : 21

月夜の猫 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.8

胸に怨念めいた執着を感じる・・

破廉恥学園淫乱伝奇露出バトルエログロアクション。
「アニメでできない事をやる」というコンセプト作品。

授乳行為を正当化しており、成人向け指定のない
「乳房を吸う漫画」として注目を集める。

全局で表現規制による画面差し替えや台詞削除が
施されている。※其処迄して放送する必要や意味ある?

以下(wiki抜粋)
アニメ版では「徹底的におっぱいにこだわる」との方針
から、女性キャラは胸の大きさの違いだけでなく、胸、
乳首、乳輪の形や色もキャラごとに異なっており、乳首
の勃起シーンや失禁シーンなどの描写もある。

また、おっぱいに関連することで登場キャラがシリアス
な口調と状況でシュールなギャグをすることも多い。

執念というより怨念じみたものを感じる・・
普通に18禁楽しめば?・・と言いたい。
視る人買う人が居るから作るのだろうけど・・

2期もできた? 余程18禁じゃないギリギリを視たい人が
多いのか・・似た物語は数多ある・・陰惨でエログロいの
がそそるのか?馬鹿アニメとして笑いネタにもできない。

基本笑えるならエロでも結構耐性あると思ったけど・・
これは流石に無理だった・・orz

開始10秒で切る陰惨エロアニメ。
1分後にはエログロアニメ。
OPはangelaっぽい曲で少し太めの声。結構好み。

1話序盤はOP映像とは大きなギャップが有る緩め・・
でも説明台詞はエロ路線・・学園ラブコメ風に展開
しつつシリアスはエログロで結局陰惨なアニメ・・

キャラデザがあまり好きではない。
キャラは嫌悪感が先に出る。
基本敵はメンヘラキャラ・・無理無理無理無理無理
闘う度に聖乳(ソーマ)※女性の乳房を吸う。授乳する。

EDは結構好み。

基本エロとグロとメンヘラしか無い。
台詞もスラングを専門用語風に多用して混ぜてるだけ。

これをTV放送したんだね・・

物凄い豪華な声優だな・・声優って仕事選べないんだね。

三瓶由布子・藤村歩・豊崎愛生・茅原実里・平野綾
川澄綾子・日笠陽子・花澤香菜・千葉進歩・清水愛
大川透・中原麻衣・田村ゆかり・高垣彩陽・斧アツシ
三宅健太・加藤将之・大原さやか・天田益男・早水リサ
松風雅也・浅川悠・斉藤貴美子・興津和幸・黒河奈美
伊丸岡篤・大浦冬華・後藤麻衣・浜田賢二・成田剣
遊佐浩二・明坂聡美・高梁碧・谷口節

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3

66.5 6 異種族で恋愛なアニメランキング6位
モンスター娘のいる日常(TVアニメ動画)

2015年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (727)
4346人が棚に入れました
人間以外の種族との交流が認められた日本が舞台となる。

主人公・来留主公人(くるす・きみひと)の家に、下半身が蛇のラミア族のミーア、鳥の翼と脚をもつハーピー族のパピ、下半身が馬のケンタウロス族のセントレアをはじめ、個性豊かなモンスター娘たちが続々と転がりこんで共同生活を送るストーリーとなっている。

声優・キャラクター
間島淳司、雨宮天、小澤亜李、相川奈都姫、野村真悠華、山崎はるか、中村桜、小林ゆう、麻倉もも、久保ユリカ、持月玲依、大西沙織、加隈亜衣、大津愛理、瀬戸麻沙美、種﨑敦美
ネタバレ

kororin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

えーい、みんなまとめて結婚しちゃえ!

「まともなエロコメディが見たい!」というわけで「モンスター娘のいる日常」です。エロコメディ自体まともじゃないんですけどね。

当初は割と引いてたのに、見直してみるとなかなか皆カワイイですね。(この愛でる気持ちは人間不信の人しか判らないのでは?)
昨今のテンプレアニメのベタで下手なラッキースケベやエロハプニングよりもマシな気がしますし絵もキレイですしアングルもイイです。
放送規制の「白い線」も少なめで裸の胸元はロングヘアーで自然に「先」が隠れているのが多く好感です。
下ネタを連想・妄想させる演出もgood! エロコメ演出のキレもダラダラしてなくてテンポも良かったと思います。
でもエロ耐性のない方々には不快だったでしょうね。

まだ「人」の形をしている人外モノとして妖怪・宇宙人・エルフ・ケモ耳などが多い中、需要が少ないファンタジー系モンスター・半人半獣(妖)モノヒロインというのは初めての試みかな?

どんな経緯で異文化と接触できたのか判らずじまいでしたけど、政府せいさく政策で異文化交流の為ホームステイが行われている現代社会。
手違いとはいえホストファミリーの家に選ばれた来留主公人(くるすきみと)君の家庭は両親が海外赴任で一人暮らしという、ラノベご都合主義を見事に体現している環境。
やってきたのはラミア族の女の子ミーア。それからあれよあれよとやって来るモンスター少女達。一見羨ましいハーレム状態と思いきや彼女たちとの生活は思いのほか命がけ・・・
{netabare}
【来留主公人】
異業種を見ても物怖じしない態度にモンスター少女達が次々と虜に。面倒みがよくて専業主夫。普通顔があるのに劇中ではコメディ用の「丸目」顔がほとんどなのが残念に思います。
ミーアと一緒に居るところを声高々に異業種を蔑視嘲笑するガングロチャラカップルにジャッキー映画ばりに3カット程使ってブン殴るところはイイ「漢気」を見せてくれました。

【ミーア】ラミア(半人半蛇) 公人への愛称→ダーリン
最初に来留主家にやって来た下半身大蛇の少女。見知らぬ土地で不安なのに公人の気心に惹かれてゾッコンに。熱烈にアプローチをするも料理下手が玉にきず。
夢中に恋する姿は可愛いけど、愛情表現としてのハグはもはや「死の抱擁」。大蛇のような下半身で巻つかれば普通は骨折して窒息死しそうなもの。なんとか無事でいられるのはサスガ主人公。

【パピ】ハーピー(鳥人間) 公人への愛称→ご主人
手足が鳥類の女の子。体形も精神年齢も低い人懐っこい妹キャラ。近所の子供たちには人気者だが鳥頭が玉にきず。
猛禽類のような足で公人を掴んで空を飛び回るけど、しょっちゅう落とすことに。普通、高所から落ちると死にます。なんとか無事でいられるのはサスガ主人公。

【セレア(セントレア・シアヌス)】ケンタウロス(半人半馬) 公人への愛称→主殿(あるじどの)
騎士道を重んじる誇り高い家系のお固いお嬢様。仕える運命の主を探すため伝統のシチュエーション「曲がり角クラッシュ」で公人と出会う。けしからん巨乳が走る度に爆揺れするのが玉にきず。
一途に思う気持ちはミーアといい勝負。色恋に不慣れの為、恥じらいでよく公人を蹴とばしたりしますが、馬の蹴りは当たり所が悪いと普通死んでしまいます。なんとか無事でいられるのはサスガ主人公。

【スー】スライム 公人への愛称→マスター
スライムを女の子にするという無茶ぶりキャラ。知能は低いけど素直なイイ娘です。後付け設定なのか、色んな特技を持ち合わせています(擬態・読心術・水の吸収具合でナイスバディにetc)。
よく公人を体にめり込ませ窒息しかけたりしますが、なんとか無事でいられるのはサスガ主人公。

【メロ(メロウヌ・ローレライ)】人魚 公人への愛称→旦那様
気品のある人魚の国のお姫さま。人間社会にも影響力も大きく水族館ではVIP待遇。報われない愛に憧れる「悲恋マニア」で、公人に対しては「正妻」よりも「愛人」の立ち位置を望んでいる。
愛欲渦巻く来留主家に来たのはその為。悲恋の最終手段である「心中」にならないように祈ります。

【ラク姉さん(ラクネラ・アラクネラ)】アラクネ(半人半蜘蛛) 公人への愛称→ハニー
自分の姿が人間にとって奇異で生理的不快に思われているのを理解しているので社会生活の上で人間不信に。公人に対しても当初警戒してたものの、怖気づかない態度や公人の「脚フェチ」が気に入り6番目の入居者に。
ツッコミ役のSっ気お姉さん。自分の糸でSM緊縛したがるのが玉にきず。スーだけが縛れないのでヤヤ苦手。OPではラクネラ自身が緊縛悶絶しているカットがあったのに、本編ではなかったのが残念でした。

その他、中二病デュラハンのララ、ドルイドのキー、MONメンバー・モノアイのマナコ、オーガのティオ、ゾンビのゾンビーナと公人はフラグ立てまくり。{/netabare}
わかっちゃいるけどラッキースケベも外さなくて良かったです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 10

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

どの娘を推して見るか・・・真面目に考えたら結構悩んでしまいました^^;

この作品の原作は未読で内容も全く分からないまま視聴を始めてしまいました。
視聴の決め手は雨宮さん、小澤さんが出演されるということ、のみでした(//∇//)
やっぱり好きな声優さんが出演される作品は見ておきたい、と思いますよね^^;
こうして当期内で視聴する作品が膨れ上がっていくのは認識していますが、こればっかりはどうしようもありません^^;
結果的に殆どの作品で楽しめているので問題無いんですけれどね^^;

物語は、人以外の種族との交流に関する法律「他種族間交流法」に基づき、人以外の人種が地球で暮らせるようになった世界が舞台になっています。
そしてこの物語の主人公は、他種族間交流のホストファミリーとして任命された来留主 公人(くるす きみひと)。
他種族は地球上ではこのホストファミリーの家で生活する事になっています。

こうして1話目からモン娘とご対面するわけですが・・・最初は大きさにビックリしましたが、それはすぐに慣れて・・・慣れるとモン娘が可愛く見えてきました^^
人間とは異なる体型をしていますが、喜怒哀楽を全身で表現するのは、人間も他種族も一緒です。
それにそれぞれの特徴を良く捉えているので、生傷の絶えない主人公には申し訳無いと思いますがしっかり堪能させて貰いました^^

この作品では、以下のモン娘が主人公の家で同居する事になります(wikiより)。
・ミーア(CV:雨宮天さん):ラミアの少女。
・パピ(CV:小澤亜李さん):ハーピーの少女。
・セントレア(CV:相川奈都姫さん):ケンタウロスの少女。
・スー(CV:野村真悠華さん):少女の形をしたスライム。
・メロウヌ(CV:山崎はるかさん):人魚の少女。
・ラクネラ(CV:中村桜さん):アラクネの女性。
・ララ(CV:加隈亜衣さん):デュラハンの少女。

また、主人公の家にモン娘を送り込んでいるコーディネーターの墨須さんの部下にもモン娘が存在します。
・マナコ(CV:麻倉ももさん):単眼種(モノアイ)の少女。
・ティオニシア(CV:久保ユリカさん):鬼人(オーガ)の少女。
・ゾンビーナ(CV:持月玲依さん):リビングデッドの少女。
・ドッペル(CV:大西沙織さん):影人(ドッペルゲンガー)の少女。

沢山のキャラが登場するため、一人一人のモン娘に当たるスポットライトは序盤から登場しているミーア、スー、セントレアなどと他のキャラを比べると差が生じてしまうのは仕方の無いことだと思います。
それでもキャラ単独で登場するシーンが多くないので、沢山のキャラが登場する作品にありがちな「最初に登場したキャラはどこへ行ったのやら・・・」という事を感じる事が少なかったと思います。
その分制作サイドは大変だったと思いますが・・・^^;

私は普段作品を視聴する際、推しキャラを決めてそのキャラ中心に見る事が多いので、今回も推しキャラを決めようと思いましたが、誰を推すか今回は結構悩んでしまいました^^;
爬虫類、鳥類、哺乳類、魚類などとありとあらゆる種族が入り乱れている中で誰を推すか・・・
皆んなちょっとずれているところもありますが、役に立ちたいとか、格好良いところを見て欲しいとか、根が素直で一生懸命なので見ていて微笑ましいんですよね^^

結局雨宮さん演じるミーアを一推し、小澤さん演じるパピを二推しで視聴していました(//∇//)
その他のキャラが嫌いなわけではありません。
ケンタウロス族の誇りを必死に守ろうとするセントレア、何気に皆んなのピンチを救っているスー、殺伐とした雰囲気の多い中、おっとりとした感じのメロウヌ、お姉さん的立ち回りで推しの候補に入れようか最後まで迷ったラクネラ、終盤に登場したララの恥じらいの顔も気になりましたが、序盤から何度も見て来た一生懸命の回数が決定要因になったようです^^;

オープニングテーマは、ミーア、パピ、セントレア、スー、メロ、ラクネラの「最高速 Fall in Love」
エンディングテーマは、墨須 with MONの「Hey!スミス!!」
オープニングはヒゲドライバーさんが作曲されています。それを知って速攻でゲットしちゃいました^^;
どちらも車の中で聴いています^^

1クール12話の作品でした。冒頭にも記載しましたが、モン娘達の可愛らしさと一生懸命をしっかりと堪能させて貰いました。
この作品で一番気になっているのが今後の動きです。
最終話16分15秒くらいの場面でとあるお店の看板が映し出されているのですが、何やら書いてあるんですよね^^
これに関する事実関係は不明ですが・・・もう期待しちゃっているのが本音です^^

投稿 : 2024/05/04
♥ : 28

うち. さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

モンスター娘のいる日常に私は行きたい(切実)

ヒロインが「モンスター娘」の珍しい(?)アニメです。
よくある主人公がモテモテで女の子にチヤホヤされる展開ですが、ヒロインは全員人間ではなく外見がモンスターなのが特徴。
下半身が蛇とか馬とかのヒロインが出てきますので人を選ぶでしょうね、気にしない方はハーレムラブコメとして認識すると思います。

二話感想
今回はハーピー、ケンタウロスが出てきましたね
ハーピーは比較的馴染み深い存在だと思います、主にカードゲームやテレビゲームによく出てきますからね。
ケンタウロスはハリーポッターに出てきたかな?(曖昧)
パピは漫画より可愛さが増していた、やはり動くと違いますね…声優効果もあります。
セントレアは動くたびに「パカッ」と馬特有の音が聞こえるのが面白いですね。
主人公が料理(家事)を手伝って欲しいと言っていましたがミーアとセントレア以外の料理の腕は判明していません。

五話感想
 人魚のメロが参戦しました。
名前の由来はおそらくメロドロマから。
人魚は極めてポピュラーな存在だと思われます童話「人魚姫」やディズニー映画「リトルマーメイド(実は観たことが無い)」等です。日本のアニメでも「むろみさん」とか「瀬戸の花嫁(観たことが無い)」等あります。
 人魚…セイレーンの類もまた人に害をなすモンスターとして登場したりしますが、主に船に乗っている人を歌で魅了し海に落とし…といったとんでもないことをする種族です。
 人魚は魅力たっぷりな存在なので是非調べてみてください。
・SIREN2
PS2のソフト、人魚っぽいキャラが出てくる。一部の物語は人魚姫をモチーフにしている。
・ウィッチャー3
PC,PS4のゲーム。敵としてセイレーンが出てくる。泳ぐ上に空も飛ぶ。敵としてモンスター娘も登場する(生かす選択も出来る)
・ハリーポッターと炎のゴブレット
映画。セイレーン(人魚?)が出てくる、怖い。
・陰陽師(一作目)
映画。人魚の肉を食べた女性役に小泉今日子さんが出演してます。

…人魚が好意的な待遇の作品ってアニメくらいしかない?

六話感想
ミーアの脱皮回とパピの産卵回でした、遂にヒロインが脱皮とか産卵する時代がやってきたのですね…

七話感想
遂にMONが出てきました。
抜け穴だらけの他種族交流法を補う為に他種族のみで結成された部隊です。

 マナコ…銃撃を外したのは夜目が効かないからだそうです。
モノアイ族で視力が凄く良い。妖怪か何か?いやめっちゃ可愛いキャラですよ?
 ゾンビーナ…ゾンビです(知ってる)おそらく世界で一番有名なモンスター属性。
 ティオニシア…オーガ族、バストサイズはなんとPカップ!良い子はGoogle画像検索しちゃダメだぞ!良い子はオーガ 姫騎士とか間違っても検索しちゃダメだぞ!
 あんまりオーガ族というのは良いイメージが無いですね…ティオは可愛いよ!
 ドッペル…ドッペルゲンガー、正確にはシェイプスター(変身能力者)なのですが結局のところ本当の正体は不明。

八話感想
スーの声真似と動作真似が良かったですね。
あそこはアニメだからこそ栄えました。
物真似と言えば「ほぼ毎日◯◯!生っぽい動画」でドッペルが全ヒロイン(MON含む)の物真似をしましたがあれはびっくりしました…脳が混乱しました。

しかしあのDQN(常識を弁えない連中の指すネットスラング)のカップルは瓜二つの他人なんでしょうか、彼らもドッペルの可能性が…?

 最終回まで観た感想
 ヒロイン全員モンスター娘という異色のハーレムアニメでした。
やたら作画が良くてキャラデザも高品質でエロスも完備している良作だったのではないでしょうか。

 一話の時点で人を選ぶと思います、蛇とか蜘蛛が本当に生理的に無理な人は果たして視聴出来るのかが疑問です。そういった面ではこの作品は視聴者にとっては狭き門なのでしょう…
 やはり私にも苦手なキャラというかキャラの特徴があるのですが、メロの鰓が苦手で理由は「めくったらグロそう」というアホの理由です。でも好きなキャラですよ?

 エロい時はとことんエロく可愛い時はとことん可愛く描写されていたアニメだと確信しています。

WEB漫画時代からアニメ化するとは夢にも思いませんでした、スタッフに賛辞の言葉を贈りたいです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 15

77.5 7 異種族で恋愛なアニメランキング7位
BEASTARS(TVアニメ動画)

2019年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (352)
1526人が棚に入れました
肉食獣と草食獣の共存する世界。食肉が重罪とされるなか、名門校・チェリートン学園で演劇部の生徒が食い殺される“食殺事件"が起きる。犯人は見つからず、不安に揺れる生徒たち。そんな中、演劇部では死んだ生徒の代役を巡っていさかいが起きる。次期『ビースター』候補とささやかれ、演劇部のカリスマ的存在であるアカシカのルイに、逆恨みをした肉食獣の部員が襲いかかったのだ。それを庇ったのは、照明係の二年生・レゴシ。『鋭い爪』や『大きな体』など、強そうな外見とは裏腹に、心優しく無口で不器用なオスのハイイロオオカミだ。だが、当のルイはそんなレゴシを偽善的で気に食わないと言い、強引に夜間練習の見張りに任命する。夜。誰もいない講堂裏の裏庭で、ひとり見張りをしていたレゴシの前に現れたのは―――小さな白いドワーフウサギの女子生徒・ハル。その匂いを嗅いだ瞬間、レゴシの体を本能が駆け巡る。我を忘れて襲いかかり、気付いた時には、彼女を両腕に抱きすくめていた。腕の中で聞こえる鼓動が自分のものか、彼女のものかもわからない。しかしこのハルと、そして自分の本能との出会いが、静かで穏やかだったレゴシの人生を大きく変えていく。彼女へのこの感情は、恋なのか? それとも食欲なのか?オスとメス、肉食獣と草食獣。それぞれの痛み、そして強さや弱さに直面しながら、悩めるレゴシの青春がいま始まった―――

声優・キャラクター
小林親弘、千本木彩花、小野友樹、種﨑敦美、榎木淳弥、内田雄馬、大塚剛央、小林直人、下妻由幸、岡本信彦、落合福嗣、虎島貴明、渡部紗弓、室元気、井口祐一、原優子、兼政郁人、大内茜、山村響、あんどうさくら、大塚明夫、星野充昭、堀内賢雄
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

いろいろと生々しいのよ

原作未読


原作者の方。『バキ』を描いてる漫画家の娘さんらしいですね。すげー!
どうやら“動物の本能”を突き詰めたい血筋は変わらないようです。

“本能”を突き詰めすぎてもはやギャグ。荒唐無稽さを楽しむ良質なエンタメ作品を輩出している父。

対して本作『BEASTERS』では

“本能”を突き詰めたついでに社会の矛盾も浮かび上がらせる深みとコクを醸し出す娘。

サムネから想像するに、見た目重視。ケモナー優先。各動物の特性をなぞるかのようなキャラ設定。鳥獣戯画に毛の生えた擬人化ものを想像してました。とりあえず二足歩行させてやることは人間と一緒!みたいなやつです。

全然違いました。もちろん良い意味で、です。
草食動物と肉食動物を擬人化させて、彼らの特性を残しつつもそこに共存している世界を描いた作品。
食物連鎖をガン無視した統治機構を作り、そのための教育を施して理性キープしてますよという表部分と、蓋をしていても肉をどうしても食べたいという本能が見え隠れする裏の部分。その間で揺れ動くハイイロオオカミのレゴシ(CV小林親弘)が主人公です。揺れ動くのはレゴシだけでなく、肉食も草食も関係なく登場キャラたち軒並み葛藤している模様。そもそも本能に蓋をした社会は不健全であり、一見平和な世界そのものが揺れ動いている。そんな不穏さを孕みながら物語は進行します。これが大枠の背景。

そんなシビアな背景を原動力として、肉食動物の中でもそこそこ強い部類らしいハイイロオオカミとは対極の最弱の草食動物ドワーフ種ウサギのハル(CV千本木彩花)との恋物語がメインのストーリーです。一応この世界の恋のルールだったりその他常識については本編でお確かめ下さいね。
とりあえず二足歩行させてみた的な浅さとは程遠いと感じた次第です。


動物もの!?は無条件でパクッと喰いつく層以外でない、むしろ逆で安易な擬人化ものに辟易しているかもしれないあなた! …いいですよこれ。
やりとりされる会話の生々しさは2019年秋期もので断トツです。リアル世界に近いものがあります。そして、肉食と草食の両動物のフィルターを通した独自の世界観は新鮮に映ります。もの凄くファンタジーな世界で繰り広げられる生々しいやりとりと心の機微のリアルさ加減で充分楽しめるかと思います。

本能と理性という二項の対立/葛藤/調整なんて定番のネタでもあったりするので、いい感じでリアル世界の暗喩的なあれやこれやも感じる良作。
言い忘れてましたが、OPは音とアニメーション両方ともこのクールベストかも。ジャズファンク調リズムに乗った手のかかってそうなパペットアニメの組み合わせが素敵な一曲。
これは良いです(小並感) 2期決定したようなので今から楽しみですね。



※ネタバレ所感

■本能を無視すりゃ破綻しますよ

ナチュラリストを無条件で礼賛するほど極論には振れませんが、“自然”の対義語は“不自然”であるという常識(笑) 
この歪んだ世界は変わらずにいられるのでしょうか?

{netabare}レゴシと同族のジュノは「(対肉食への差別が)中学はそんなにひどくなかった」と高校に上がって社会の抱える歪みのひとつに直面。さらに別のシーンでは高校を卒業すれば闇市にも自由に行けることも。
人間と一緒。「お友達みんなと仲良くしましょう」の幼稚園時代から始まって徐々にやっかいな現実に触れていき、社会に出る頃には幼少期のそれは幻想と知る。段階を経て現実を知っていくのです。
ところがどっこい、BEASTERSの世界では幼稚園時代の理想がまかり通る世界。ライオン市長もいろいろ無理して“ライオンは怖くない”イメージ形成に成功したようですが、シシ組との棲み分け等々…蓋をしないとどうにもならないものを抱えざるを得ません。
“みんなと仲良くしましょう”という理想の実現のため歪みが肥大化しきって爆発しそうなのです。{/netabare}

{netabare}「メスは争いが嫌いです。(ジュノ)」に返す刀で「君ほど強欲なメスは違うだろ。(レン)」
矛盾を孕んだ世界を喝破する表現は随所にあるわけでした。{/netabare}



■ロミジュリを凌駕するほど二人を隔てる壁が

{netabare}「捕食者の本能があれば被食者の本能もある」{/netabare}
{netabare}「然るべき関係は体が一番知っている」{/netabare}

最終回で流れたテロップが示唆するところは?

{netabare}肉食草食同士、仲良くやろうという社会の中で、肉食草食同士の交合はご法度という世界観。
前者ですら危うい綱渡りをしているのに、さらにハードルが上がりもはや禁忌の世界。これを打ち破る可能性を秘めてるのがレゴシとハルの関係性ですわな。{/netabare}

どう畳むんでしょう。楽しみでしかありません。



視聴時期:2019年10月~2019年12月   

------


2020.01.23 初稿
2020.07.16 修正
2022.01.23 修正

投稿 : 2024/05/04
♥ : 51
ネタバレ

buon さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

ビースターズ! ビースターズ!! ビーーースターーーーーズ!!!!!!!!!!

世界観の創造、
フィクションにおける課題であり、野望みたいなものだろう。

価値観どころか、世界をみごとに創り上げた。最高のかたちで。



飲み屋のねーちゃんに、アニメや漫画の話をしているときに初めてビースターズを知った。

「登場人物がみんな動物で、主人公たちは学校に通っていて、ミステリーもあって恋愛もあってサスペンスもあって、とにかくすごい」
みたいな話を聴いて、必ず読もうと思った。
マジ、ありがとう。

あらすじを描こうものなら、
擬人化した動物たちが社会を形成している。
そこには肉食獣もいれば草食動物もいるのに平和な世界が築かれていた。
しかし、肉食獣には抑えられない欲求があり、主人公が通う学校で食殺事件が起こる。
主人公は肉食獣で高校2年生の演劇部員、
灰色狼でありながら静かに学校生活を送っていた・・・みたいな感じかな。

どうか知らんが、俺なら、
人間が擬獣化した世界の話、
特定の獣ではなく、一通りの動物に擬獣化した。
社会として秩序を形成するためには、肉食獣タイプが草食獣を被食者として捕食することは叶わない。
肉を食べることを禁じられた社会であっても本能に抗うことができない。
肉を食べたい、草食獣を食らいたい、
人間なら隣にいる人間を食らうだろうか?
食べたい相手を好きになってしまったら??
これは食欲なのか性欲なのか愛欲なのか、
灰色狼のレゴシが追う相手とは、求める世界とは!?・・・みたいな感じかな。

レゴシは世界を求めていないけどね。

レゴシ、主人公の名前、なんてステキな名前だろう。
舞台はなんかアメリカっぽい感じかな。チェリートン学園って学校だし。

俺が一番いいたいことは、

捕食者と被食者がいる社会を、世界を創ったのがこの作品、Beastars。
Beastarってのはこの歪な社会で与えられる優等生No.1みたいな称号。

例えば、鳥や豚や牛が人間の様になったとして、
人間と上手く生活を築けるのだろうか。
なんとなく彼らを美味しいと知っている人間が彼らを食べずに生きられるのだろうか。

カニバリズムとかエッチしているとき噛みつきたい、痛めつけたいとか、
そんな次元ではない。
肉や魚や米みたいのと学校で学んだり、一緒に仕事したり、腹減ったり、できるのだろうか。

設定が異常だ。
なのに、とても良く考えて、創られている。

擬獣化した登場人物らはその動物の特徴を大きく持っている。
基本的に身長80cmぐらいから200cmぐらいの人物が多い。
小動物たちは10cm、30cmぐらいだったりするが、
あまりにリアルな大きさにしたら物語を進めづらいのだろう。
主要人物らに小動物サイズはいない。
象も何mって大きさじゃないし、マングースが160cmぐらいはありそうだし、
とあるそんなに大きくない鳥が2mありそうなレゴシと同じぐらいだったりする。

その鳥、たった一話のAパートにしか出てこないが、メッチャいい声している。
マジでメッチャ声がいい、びっくりするぐらい声がいい!!!!!

そんなこんなで、大きさは動物のそれと合わせているわけではないけど、
姿形、その動作はそれっぽい。
ちょっとした動作や毛のふさふさ感や動きは、
動物のトレースが良くできている、ような気がする。

ふと、この作品が劇っぽいなぁと思った。
動きや場面展開、セリフが自然なのに際立っている。
どの登場人物もその声であることに違和感など覚えることはない。
主人公らが演劇部であることもあるんだろうけど、映えてるわー。

物語は途中、原作もまだ途中。
多分、今、原作を読んでしまったら続きが気になり過ぎて生きていられないと思う。
今期のアニメ作品で、正直Beastarsだけあれば生きれた。
他のどんな作品もいらない・・・ラディアンだけ欲しいけどw

さて、内容にはほとんど触れずに述べてました。
何か言うなら、R15にした方がいいかも、できれば20歳以上対象で。
若人が変な性癖に目覚めるかも。
あと倫理観が難しい、社会的なバランス感覚も難しい。
何か、変な錯覚が刷り込まれてしまいそう。

子どもには見て欲しくないなぁ。

なんなんだろうね、この溢れて漏れ出す感情は。

大好きだよ。


一つだけどうでもいいことを言う。
ヒロインのハルの{netabare}声優さんは、
【帰宅部活動記録】でデビューし九重クレア役を演じた千本木 彩花さんです。
帰宅部活動記録で生き残った千本木 彩花さんです。
帰宅部活動記録です、帰宅部活動記録、最高のアニメの一つです、
帰宅部活動記録で初演技をした千本木 彩花が声優さん{/netabare}だ!
・・・ふぅ、言いたいことは言った。

作品内容は見て確認してください。

この作品、原作が終わりを迎えるまでは生き永らえようと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 11

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

己の信念を貫け…

この作品の原作は未読ですが、千本木さん、種崎さんが出演されると知り視聴を決めた作品です。


肉食獣と草食獣が共存する世界。
食肉が重罪とされるなか、全寮制の名門高校・チェリートン学園では
生徒が食い殺される”食殺事件”が起きる。

不安の渦巻く校内で、演劇部の変わり者・ハイイロオオカミのレゴシは
『大きい身体』と『鋭い牙』とは裏腹に静かに生活していた。
しかし小さなうさぎの女子生徒・ハルとの出会いが、そんなレゴシの心を揺り動かす。

「彼女を求める気持ちは、恋なのか? 食欲なのか?」

彼が本当に出会ったもの、それは自分自身の本能だったーーー


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。
そうなんです、擬人化しているとはいえ肉食獣と草食獣はそもそも共存できる存在じゃないんです。
公式HPのINTRODUCTIONにも記載されている通り、食肉は重罪…
つまり、彼らには食べる側と食べられる側の種としての本能が残ったまま、ということなんです。

異種族間でも友好の感情は生まれると思いますし、育まれるとも思います。
よく同じ場所で一緒に昼寝をする仲睦まじい犬と猫の姿などは、テレビなどでもよく取り上げられています。
ですが、猫とネズミが同じようにしている姿は見たことがありません。
当たり前です。眠気よりも種としての本能にどちらも突き動かされるのですから…
トムとジェリーですら、全然仲良くありませんしね…
だから私にとっては、物凄く違和感を感じる作品でした。

決して面白くなかったとは思っていません。
寧ろ、これまで知らなった動物の習性が知れたのは個人的に収穫だったと思っています。

ただ、主要登場人物の個性が強烈過ぎた感はあったかな。
ハイイロオオカミのレゴシですがもっと堂々としていれば良いのにと素直に思いました。
繊細で心優しい性格とオドオドした態度は、正直オオカミには分不相応に見えて仕方ありませんでした。
だって本来は高い狩猟能力を持っているのですから…

一方で、レゴシと同じくらい違和感を感じたのが、アカシカのルイです。
学園のカリスマ的存在なのかもしれませんが、普段の振る舞いが凡そ草食獣に似つかわしくないんです。
虚栄に見えるというか…私の中で少し可哀想な存在だったのも事実です。

一方、ハルさんは弾けていましたね。
ウサギの中でもドワーフウサギは特に小さいらしく、一般的に毛皮や食肉用とに用いられることはないそうですが、これは所詮人間の基準であり、動物に当てはめられるものではありません。
元来、ウサギは繁殖力が高いそうなので、そういうウサギ本来の性質を含めて、ハルの弾け方に納得感があった気がします。

ハイイロオオカミのジュノですが、彼女のことは正直未だ良く分かりません。
でも4匹の中で考え方は一番まともだったと思います。
物語の中や公式HPにも彼女の美貌について触れています。
妬まれるほどの美貌の持ち主との事ですが、私には擬人化した動物の美貌については、ラストまで理解できませんでした。
個人的にはハルの真っ黒なクリっとお目目に可愛らしさを感じましたが、動物の感性では違うのかもしれません。

この様にキャラについては違和感がありましたが、物語としては十分に堪能できる内容です。
ハルのピンチにレゴシが単身で向かった後を追ったルイの状況も気になるところですが、何よりレゴシが己の信念をどれだけ貫けるかが物語最大の鍵ですよね。
種の本能に真っ向から立ち向かい、どんな状況に追い込まれても決して欲求に負けることができません。
しかもたった一度の間違いすらレゴシには許されないのです。
間違ったら即、死に直結してしまうから…
でも、レゴシには己の信念を貫いて欲しいと思っています。

オープニングテーマは、ALIさんの「Wild Side」
エンディングテーマは、YURiKAさんの「Le zoo」「眠れる本能」「マーブル」「月に浮かぶ物語」
個人的にはエンディングの「月に浮かぶ物語」がお気に入りです。

1クール全12話の物語でした。
物語は伏線を残した状況で終わりましたが、既に2期の制作が発表されました。
そりゃそうですよね…ここじゃ終われないですよね。
続編の放送…楽しみに待っています。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 21

62.3 8 異種族で恋愛なアニメランキング8位
伏 鉄砲娘の捕物帳(アニメ映画)

2012年10月1日
★★★★☆ 3.6 (203)
1081人が棚に入れました
時は江戸時代。伏と呼ばれる若者による凶悪事件が頻発し、その首に幕府は懸賞金をかけた。伏とは──人にして犬、体も心も獣のよう。ひどく残酷な面があり人々から恐れられる一方で、犬の血なのか驚くほど人懐っこいところもあるという。ちっちゃな女の子だが腕利きの猟師、浜路は浪人の兄に誘われ、伏を狩りに山から江戸へやってきた。獣の臭いに敏感な浜路はすぐさま伏に気づき追いつめる。そんな浜路のまわりをうろつく瓦版の読売、冥土から、浜路は伏にまつわる世にも不思議な物語を聞く。そして冥土に誘われた場所で、一匹の伏をみつけた浜路。追いかけるうちに、伏とともに江戸の秘密の地下道へと落っこちる。真っ暗闇の中で、狩るものと狩られるものによる特別なひとときがおとずれた――。

声優・キャラクター
寿美菜子、宮野真守、宮本佳那子、小西克幸、坂本真綾、野島裕史、神谷浩史、水樹奈々、藤原啓治、阿部敦、浜田賢二、梅津秀行、納谷六朗
ネタバレ

鰺鱒 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

つながっ・・・

原作知らず。dアニメでたまたま見つけたので観てみた。
劇場公開作品らしい。


山から下り、江戸に出てきた鉄砲打ち・猟師の少女・浜地。
人と犬の血をひき人の魂を喰らって生きる伏[ふせ]と呼ばれる存在、そのひとり信乃。
浜地と信乃を中心に回るファンタジー江戸活劇、といったところ。

鉄砲を撃つとき、猟師と獲物は鉄砲を介して「繋がる」のだという。
作中、キーワードとして「繋がった」「繋がる」のセリフがたびたび聴かれます。震災直後の制作ということも影響しているのかもしれませんね。

物語:つながっ・・・
{netabare}・・・てない。何一つ繋がってないんですよ。最初から最後まで。何から何までぶっつぶつに切れています。

事態の進展も、真なる敵が真なる敵たる理由も、伏と馬琴の関わりも、将軍家と里見家の関わりも、凍鶴・信兵衛の手紙の意味も、なにより、物語のメインとなるであろう浜地と信乃の心情の変化も、、、積み重ねなく、ポッとセリフだけで済ます。しかもかなり速い。理解も共感もしづらかったです。

結局は馬琴がこの世界の根底にまで関わるキーマンなのだが、その描写・説明がうまくいっているとは言いがたい。

どうしてこのような脚本になったのか、不思議でなりません。格好いいシーン、カッコイイセリフだけを切ってつないだ感じです。原作があるらしいので、物語を欲する方はこのアニメ映画でなく原作をお読みになった方が良いと思われます。

雰囲気を重視される方ならば、それなりに楽しめると思います。{/netabare}

作画:
{netabare}静止画として上、特に、背景画は美麗とも、不思議ともいえるような、独特の雰囲気があります。
動画として上から・・・微妙。動画として質が低いとはいいづらい。でも、微妙。なんか今ひとつでした。たとえば、町中を歩くシーンでは、キャラの動きはそれなりにリッチに描かれているし、背景は上述の通り秀逸なのですが、動きが合っていません。キャラの歩行速度、歩幅と背景の移動量の間にずれがあったり、歩幅と体全体の移動量がずれてみえたり。結構目立ってしまっていたように思います。

キャラデザは、かなり独特、ユニーク。でも、統一感はあって良かったと思います。{/netabare}

声優:
{netabare}アニメ映画の演技として微妙です。

メインを張るキャスト陣は、だいたい良かったと思いますが、冥土の演技は今ひとつ嵌まってなかったと思います。声も聞き取りづらかった。

ほぼ開幕と同時に竹中直人さん登場でものすごく期待感を感じたのですが、竹中さんは冒頭で出番終了でした。劇団ひとりさんは、さすがの芸達者なのでしょう。違和感を感じることはありませんでした。

在りし日の歌丸師匠、納屋六郎さん、藤原啓治さんの声が聞けたのはうれしかった。ですが、納屋さん、藤原さん共に二言三言といったところ。師匠は演技として正直しんどいです。子供役の声も浮いてました。輪をかけて厳しかったのがCharaさん。映画の主題歌がCharaさんだからって、無理矢理キャスティングする必要はなかったとおもいます。本当に、ひどかった。{/netabare}

音楽:
{netabare}物語がぶっつぶつに裁断された状態では、劇伴など気にしていられません。評価不可能です。邪魔になることはなかったと思います。

クライマックスの戦闘、一部でBGMをなくし、エコー処理をかけた音声だけで構成するシーンがあるのですが、正直ここも浮いてるように感じました。すぐ後にBGM復活。。。何がしたかったのか。{/netabare}

キャラ:
{netabare}結局のところ、物語を伝えることに失敗しているので、キャラクターも伝わってきませんでした。{/netabare}

[2021/01/19 v1]

投稿 : 2024/05/04
♥ : 9

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

パンクな江戸末期と逞しい女達の生き様を詰め込みまくった奇妙なロマンス

原作は『GOSICK』の桜庭一樹
監督は『忘年のザムド』の宮地昌幸
音楽は同じく『ザムド』で(本人曰くの)異化効果を演出するBGM、というものの制作に挑戦したという大島ミチル
脚本に『プラネテス』の大河内一楼


原作は「南総里見八犬伝」を新解釈し、伝承は史実にあったものだ、として扱っているのが特徴
江戸末期を舞台にした里見八犬伝の後日譚とも言うべき内容です
そして滝沢馬琴(里見八犬伝の著者、江戸末期に実在)自身とその娘が「里見八犬伝という物語そのもの」や「今作の一連の物語」は自分達が読み物としてまとめあげた“贋作”である
という〆の作品でもあります


映画で描かれるポイントはかなり的を絞っています
人と犬の混血であり、人を喰らう【伏】と呼ばれる男、信乃
田舎から江戸にやってきて偶然に信乃と出会った猟銃使いの少女、浜路
この二人の足跡を追う物語となっています


人と犬
狩る者と狩られる者
男と女
いつかは相対しなければならない二人の、ちょっと切ないラブロマンスがメイン










と、まあその辺りはかなり好印象ではあったのですが・・・
実際は少しサブキャラクター達のエピソードが詰め込みまくられてて路線がややブレ気味っす
伏である身を隠して吉原の遊郭で太夫にまで上り詰めた女、文芸家を目指してかわら版の執筆に打ち込む読売の少女、働き盛りに子供を授かったことで戸惑う若女将、、、
浜路の人生の道標となっていく、多くのサブキャラクター達ですが、江戸末期という女性の社会進出がままならなかった時代を生き抜く女達の姿が、あからさまな女性応援歌っぽく描かれていて、本来のラブロマンス的な方向性から風呂敷を広げ過ぎじゃないかと思います;


また、かのokamaさんも関わっているキャラクターの造形やファッションや江戸の町並み等など・・・
全体的にお洒落でパンキッシュな世界観が目を引きますが、これが絶対に逆効果;(銀魂をイメージしていただけると解り易い?)
クロックパンク、エレクトリックパンク風に史実よりもやや先進的に描かれた今作の江戸時代で、滝沢馬琴や終盤のカギを握る徳川家定といった実在人物の登場は説得力が薄い;
実在人物を扱うのであれば世界観そのものの改変という部分はもっと注意を払ってほしかったと思います;


そしてイチバンの痛手は実は声優さん;


寿美菜子、宮野守をはじめとし豪華声優陣による素晴らしい名演技
またゲスト出演したとしてお茶の間のニュースでも話題になった竹中直人、劇団ひとり、桂歌丸師匠は思いのほか良い仕事をしてくれて文句の付けようが無かったのです


問題なのは宮本佳那子さん、charaさん、その他子役といった“ド素人勢”
恐らくは主役級の配役にも本職声優を扱わないジブリなどでは気にならないポイントのはずが、今作では本職声優に混ざってアテレコしたため実力差が歴然としてしまった感があります;
実際に寿、師匠、宮元、charaの4人で会話する場面があるのですが、寿と師匠だけが上手すぎてほとんど別次元の人間にwww


charaさんは今作とマッチした素晴らしい主題歌を提供してくれているだけあって、逆にガッカリ感がハンパ無いwww









散々に言いたい事言ってみましたが;
原作と違って浜路という女の子が【ちゃんと可愛く描かれている】のが大切な評価ポイント
観終わったときに「浜路可愛いよ浜路」
そう思えていればいいのではないでしょうか?

投稿 : 2024/05/04
♥ : 23

jujube さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.1

説明不足が散見。

原作読んでないけど、考察するのが面倒になるくらい説明不足感がありすぎた。

伏という化け犬一族の最期の生き残り男と、それを仕留める側の人間でガキの女のラブストーリー…みたいなもの。。。

大筋は分からなくはないけれど、特にサブキャラ達の行動原理が謎過ぎて、一切どの登場人物にも共感できず世界観に入り込めない作品。
もしかして、どっかの映画賞に出品しちゃってる⁈
キャー恥ずかしい‼︎ってなるレベルでした。

キャラデザが酷いのか、作画崩れが度々。
市井の人々が往年の日曜劇場っぽいけど、笑いも微笑ましさもなくて、あーこういう演出ワンパターンであるあるだよね、てところ。
なのに、大江戸異世界ファンタジーの美術設計とか変にギラギラで下品さが滲み出てるというか。脚本的に下品ていうか、PG12レートは課さないとあかんやつ。エログロですな。全編に陰鬱さが漂う。
パプリカてアニメ映画が昔あったけど、ああいう色遣いながら、スタイリッシュさが本作には全く無い。
比較対象として分かりやすく千と千尋でも良いけど(ハードルが上がっちゃう!)、
ああいう異世界ファンタジーの魅力は全く無いねえ。

[各種説明不足の一部]
・冒頭、主役ヒロインが都で見た伏一族の打ち首見せしめにびびってるのが謎。アバンで似たような涙を流す犬を鍋にして食ってたし、あれが人間ぽくて第一の伏かと思ったけど。
さらに兄貴に言われたことを鵜呑みにして、いきなり見た目人間の伏せの女を半殺しにできるメンタリティー…
・伏とは里見八犬伝的な作中の物語で語られるけど、どこまで事実関係が真実なのか分からない。
・ヒロインが初めて仕留めた伏の女が、幼くして離れて暮らす息子の想い出を語るけど、過去回想の無さ、他の仲間との掘り下げの無さのために絶望感薄いーていうか、それゆえ大一番のラストも淡々と見るしかできない。(息子はあれだって分かるけど)生き様が見えないんだよねぇ。
・え?なんでいきなり兄貴と行商女のラブロマンス始まってんの?そこはしれっとラストにできちゃった婚レベルでカットすべきでしょ。いきなりのメロドラマぶっこみに困惑。
・ラストのバトル、あーテンプレ少年漫画か?
なんで長屋のご近所さんまでバトルってんですかねぇ。別にヒロインに何の説明もされてないのに加勢して。あれはねーちゃんの獲物だから邪魔しないでねって、彼らに役人に刃向かうだけの動機付けが無いよね。中高生の万引レベルの厳重注意で済ませられるとでも思ってんのかな?一番分かんないのが、伏に人質にされた因縁チンピラ男の一瞬の掌返しだけど、いきなり話しの分かる善人になって簡単に役人に殺されててポカーン。
・ラスボス将軍の何かに憑かれた感。ここが一番の脚本の大穴!伏とどういう関係か全く分からな過ぎてマッハで置いてけぼりくらったわ。

音楽は良いね、CHARA好きだし。
大小の穴ぼこだらけながら、盛り上がりのところまでは一応段階を踏んでいく最低限の脚本レベルで星1.5。(最近それすらできないのが多すぎる。)まー作画とか音楽のおかげで若干上ブレしてしまったけど、こんな評価かな。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0

64.2 9 異種族で恋愛なアニメランキング9位
ピーター・グリルと賢者の時間(TVアニメ動画)

2020年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (155)
639人が棚に入れました
ここは、剣と魔法の世界――ヤケッパチ戦士ギルド所属のピーター・グリルは、見事に武闘祭を勝ち抜き、地上最強の男の称号を手に入れた!これで、恋人ルヴェリアとの結婚も認めてもらえるだろう。しかし、大いなる力には大いなる代償がともなう…。オーガ。エルフ。オーク。地上最強の遺伝子を狙う様々な異種族の女たちが、ピーターの子種を狙い、今まさに蠢きだそうとしていた。なぜ人は、事が終わってからこんなにも冷静になるのだろうか。かつて誰も見た事がない、地上最強の賢者タイムがやってくる!

声優・キャラクター
下野紘、浅水健太朗、二ノ宮ゆい、竹達彩奈、山村響、上原あかり、千本木彩花
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

自業自得やん

下野紘、二ノ宮ゆい、竹達彩奈、山村響、千本木彩香など声優は割りと自分の好きな人達。

主人公は流されやすいピーター・グリル。しかも事後は必ずと言っていいほど後悔に苛まれる。でも、自業自得だからね。したのはあくまで自分の意思だからね。

オスとしての欲求としてはできる限り種をまき散らすことだから合理的だろうけど、あんだけして妊娠しないのは逆にオスとしての力が弱いのかもしれん。というか妊娠したらそこで話が終わるのか。

自分が同じ状況に置かれたら我慢できるのだろうか?と考えてもみたけど、そんな状況は一生訪れないだろうし、関係ないと断言できる。むしろ、その事実が辛い。

ただ、こんな作品だけども学びがありまして。一人の女性に固執しすぎてはいけないよということ。身近に良い出会いがあるかもよということ。スパルタコスさんありがとう。{netabare}リサを想い禁欲を続けるが故にリサの乳に目を奪われて勝てないせいで交際に至れないからより禁欲して鍛錬を続けるループを繰り返していたのにミッチーとの交際を機会にリサへの想いなんて遠い過去だとばかりにしてのけたのは少々笑える。{/netabare}
女性を忘れるには女性との出会いですね。

だらだらとちょっとエッチなアニメを見たいときにはいいかもしれない。


OP
つらぬいて憂鬱 ニノミヤユイ
ED
ヨリドコロ Hilcrhyme
挿入歌
Ti amo Shusei's Project


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ
ここは、剣と魔法の世界--ヤケッパチ戦士ギルド所属のピーター・グリルは、見事に武闘祭を勝ち抜き、地上最強の男の称号を手に入れた!これで、恋人ルヴェリアとの結婚も認めてもらえるだろう。しかし、大いなる力には大いなる代償がともなう…。オーガ。エルフ。オーク。地上最強の遺伝子を狙う様々な異種族の女たちが、ピーターの子種を狙い、今まさに蠢きだそうとしていた。なぜ人は、事が終わってからこんなにも冷静になるのだろうか。かつて誰も見た事がない、地上最強の賢者タイムがやってくる!


第1話 ピーター・グリルとオーガの姉妹
ここではない、どこかの世界。ピーター・グリルは、各国の代表が覇を競う絢爛武闘祭で優勝し、地上最強の男となった。モチベーションとなっていたのは、婚約者であるルヴェリアとの結婚。ところが、リサとミミのオーガ姉妹をはじめとする様々な種族が、ピーターの最強の遺伝子を狙って動き出していた。

第2話 ピーター・グリルと未来の義父
リサとミミのオーガ姉妹の誘惑に負け、朝チュンしてしまったピーター・グリル。そうとは知らないルヴェリアは、父であるギルド長に対して婚約を宣言する。娘を異常なまでに溺愛するギルド長は、血の涙を流してピーターを憎悪。こともあろうに、ピーターがまたもオーガ姉妹に誘惑されているところに訪れる。

第3話 ピーター・グリルとエルフの関係
ある夜、ピーターの寝込みを襲いに来た全裸の少女。それは、エルフの里の特別親善大使を名乗る、ビーガン・エルドリエルだった。狙いはもちろん、ピーターの持つ最強の遺伝子。ところが、ピーターの象さんはいっこうに興奮しない。プライドを傷付けられたビーガンは、うさん臭い術をピーターにかけて去っていく。

第4話 ピーター・グリルと入浴の作法
ワームゴブリンの触手に捕らわれたルヴェリア。絶体絶命のピンチから救ってくれたのは、地上最強の男の本領を発揮したピーターだった。その圧倒的な強さに、戦いを見ていたリサとミミは大興奮。ルヴェリアも惚れ直した様子だが、ピーターはなぜか浮かない顔。実は、ビーガンにかけられた術の効果が出始めていて……。

第5話 ピーター・グリルとオークの縁談
娘を奪ったピーターに、憎しみを募らせるギルド長。そこに舞い込んできたのは、やはり最強の遺伝子を求めるオークの国からの、ピーターへの縁談話だった。ルヴェリアの必死の反対も空しく、オークの国に連れて来られたピーター。彼のお相手として姿を現したのは、美しく慎ましいピグリット・パンチェッタだった。

第6話 ピーター・グリルとオークの覚醒
ギルド長の狙いは、ピーターとピグリットをわざと浮気させ、ルヴェリアとの婚約を破棄させることだった。今度こそ誘惑に屈してはならないと己に言い聞かせるピーターだが、ピグリットのおっぱいの魔力に負け、またしても一夜を共にしてしまう。ギルド長からは報告を求められ、今度こそ身の破滅だと絶望しかけた時……。

第7話 ピーター・グリルと因縁の戦い
リサ、ミミ、ビーガン、ピグリット。ピーターの子種を賭けて、女の色気バトルが始まった! ビーガンが魔術で召喚したのは、妖精のアガペー。ピーター側の都合は一切お構いなしに、性的な興奮度を数値化して見せるという代物だ。それぞれが譲らず、争いが激化するかに見えた時、ティムが酒を持って訪れ、酒盛りが始まる。

第8話 ピーター・グリルと秘密の条約
とんでもない夜を過ごしたために、爆発して無惨な姿になってしまったアガペー。これ以上の争いを避けるためには、子種を巡る枠組みを取り決めるしかない!リサによる鶴の一声で条約が締結され、ピーターは毎晩ひとりずつから搾り取られることになった。ようやく休息日が訪れ、ルヴェリアとのデートに出かけるが……。

第9話 ピーター・グリルと条約の行方
楽しみにしていたルヴェリアとのデートが台無しになり、落ち込むピーター。慰めに来てくれたピグリットに甘え、またしても罪を重ねてしまう。もともと誰ひとりとして、条約を真面目に守るつもりなどなかったのだ。罪の意識と自己嫌悪のあまり、全裸で飛び出したピーターが出会ったのは、オーガの男・スパルタコスだった。

第10話 ピーター・グリルと怒りのメガトンアックス
ピーターに問われたリサは、自らの身の上に関する驚くべき秘密を打ち明ける。その頃、筋肉ムキムキマッチョマンのスパルタコスは、ヤケッパチギルドの受付に訪れていた。受付嬢のミッチーは筋肉フェチ。そんなことも知らず、通りがかったミミがスパルタコスに声をかける。オーガ姉妹と彼は、何やら縁があるらしく……。

第11話 ピーター・グリルと決闘の心得
ピーターは、リサを賭けてスパルタコスと決闘することになった。わざと負ければ、彼がリサを故郷に連れ帰ってくれるだろう。だが、リサとミミからは、手を抜いて戦えば肉体関係をルヴェリアにバラすと脅されている。観客として見守る男達は、スパルタコスを応援。なぜなら彼は、生真面目な童貞だったのだ!

第12話 ピーター・グリルと愛を叫んだ戦鬼
リサを連れ戻そうと、戦いを挑むスパルタコス。ピーターによる特訓でさらに腕を上げたにも関わらず、勝てないのには理由があった。童貞ゆえに女体に気を取られすぎ、集中力を乱してしまうのだ。そんな彼に、ミッチーが本気で恋をしている様子。ピーター達にも、新しい冒険に旅立つ時が訪れようとしていた。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 9
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0

クリムは可愛いが、グリルは可愛くない。似て非なる流されエロキャラ。

[文量→中盛り・内容→酷評系]

【総括】
人類最強となった男が、その子種を求める異種族の美女とヤりまくる、だけのアニメ。

私自身がエロアニメが苦手なことを差し引いても、面白くはなかったと思う。異種族レビュアーズを見習ってほしいと思った点を、レビューに書きたい。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
異種族とか言いながら、容姿やプレイ含め、ほぼ、人間の痴女と変わらん。

異種族レビュアーズでは、(他作品ネタバレ){netabare} 例えば、ラミア族が、パーピーの排卵にメッチャ興奮するとか、エルフは同族の美女より、魔力が若い人間の熟女の方が好きみたいな、{/netabare}その種族ならではの性癖のようなものをきちんと描いていたし(種族の多様性を寛容な視点で描くのは、もはや哲学)、悪ふざけも突き抜けて高レベルギャグに昇華できていた。

ところが本作は、オーガー(性欲が強い)、エルフ(魔法で勃起させてくる)、オーク(美意識の違いから自信がない)など、一応の設定はあるけど、弱い弱い。

別に全部、人間でも代用できる設定ばかりでしょ。

それから、主人公のピーター君のクズっぷりに好感が抱けない。「クッ、負けてなるものか!先輩のためも俺は負けない!」というポーズだけして、簡単に流され、1発ヤッて、後悔する(フリ)。

どうせ流されるなら、異種族レビュアーズのクリムくんのように、{netabare} 最初は拒否しながらも、なんだかんだ興味があって、徐々に自ら(ベテランも引くくらいの)エロの探求者になっていく {/netabare}みたいな感じなら微笑ましい。消極的な流されエロキャラとしては、彼(彼女?)は当代1である(笑)

また、積極的なエロ方面にいくなら、スタンクたちのように堂々とスケベを求めてほしい。それはそれで、分かりやすい作品になる。

あと、本作の内容で15分は長い。中途半端なドラマを2分でまとめ、エロ部分を2分たっぷり魅せ、ラスト1分をギャグで落とすような5分アニメの方が良かったと思う。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆2
エロギャグ系か。賢者タイムって、そっちのか。この作風なら、(インパクト的に、ネタバレになる)1話でのOPは省いた方がよくない? これ、異種族レビュアーズの前だったら、もうちょい評価されたか?

2話目 ☆3
いや、別室ならまだしも、その距離はバレるだろ、流石に(苦笑) AVの痴漢モノじゃないんだから(笑)

3話目 ☆2
次はエルフ。ハーフエルフになるじゃん。心が伴わなくても、海綿体に血は通うけどな。分かりやすく、触手プレイか。

4話目 ☆2
バトルは超アッサリなのな。どんなエンチャントだよ(笑)

5話目 ☆


6話目 ☆


7話目 ☆


8話目 ☆2
先輩~っす、というと、宇崎花に似てるよな、声質とか近いし。

9話目 ☆1
最後は完全にただの浮気。

10話目 ☆


11話目 ☆2
久々にエロがない。

12話目 ☆1
童貞(笑) ミッチーを好きになり、リサを忘れるって、分かりやすい展開。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 18
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

今観てる

1話感想{netabare}
僧侶枠?と思ったら違った。
こういうの見ててつくづく思うのが…もうちっと小池一夫のノリってできないもんかね?
ってか存命中に監修とかして欲しかったなぁ。
ピーターが「お前にはエレクチオンしないッ」とかやったら爆笑だったのに。
言い寄る女も当然ソッチ系で…処女厨が卒倒するようなヒロインとか別に構わんと思うんだがのう。{/netabare}

3話までの感想{netabare}
武闘大会って今回初めての開催ってことじゃないよね?
歴代チャンプは居ないのだろうか。
特にギルド長、若いころピーターと同様オーガに言い寄られて大変だったという過去があってもおかしくない気が。
娘を渡したくなくて事情を知りつつワザと泳がせてる、な~んて可能性は…無いかな?
と思ってたら3話でエルフが登場。
こっちは外部の子種を持ってくるのは最近決まったことらしい、これはギルド長も知ってなさそう。
なーんてことを思ってたら、「どうしてエレクチオンしないのッ!?」来たー。
原作未読ですよ、ホントウデス。
って、違う、なーんか違う。
私が1話感想で書いたのは、男慣れしてる女性が自慢のテクを披露しても無反応で愕然とするのを想定したもの。
そのキャラの生き様(主に女としての)によって培われたプライドが揺らぐ場面で、こっちのエルフの生き様なんて知りませんがな。
プライドの拠り所は男女関係無く人間より上位ってだけで、女の意地とか男をどうこう思ってるとかとは若干違う気がする。
それでも小池一夫ネタ使ってくれただけでもありがたいのかなー?どうなぁー?{/netabare}

6話までの感想{netabare}
あれ?何気に面白い?
英雄が手柄を上げて王様よりも民衆から支持されて、煙たく思った王が失脚を目論んで無理難題を押し付ける──みたいなのは神話や歴史でよく見る話で、そういう系って私は好きみたい。
これはそれに近いんじゃない?
どうやって無理難題を回避するか・打ち破るかが見所の…まぁ陰謀を暴く話と共通するのかな?
で、失脚させる手段としてギルド長はハニトラを用意したって話。
そして主人公はなんとか回避したものの、意に沿った顛末というワケでもないのが「なろう系」に見飽きてたところに新鮮に映るw
敵意を持ってる奴じゃなくてむしろ味方なんだけど、ピグリットが望まない方向に行ってしまいそう・爆弾抱えてそう、というのも一歩間違えるとイラッとくるとこどだけど上手く調整してあるんじゃない?
ところでオーク長はピグリットが人間族の価値観では美人だと承知はしてたのかな?知っていながら邪険な扱いをしてた?{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7

64.1 10 異種族で恋愛なアニメランキング10位
金装のヴェルメイユ~崖っぷち魔術師は最強の厄災と魔法世界を突き進む~(TVアニメ動画)

2022年夏アニメ
★★★★☆ 3.1 (168)
530人が棚に入れました
王立オルティギア魔法学院――。 召喚魔術が成功せず留年の危機に瀕していた学院生のアルトは、偶然見つけた古びた召喚魔術の本から魔法陣を描き、封印されていた悪魔ヴェルメイを召喚してしまう。彼女は古来より恐れられる“悪魔”であり、厄災をもたらす強大な力を持っていた。 使い魔となったヴェルメイには定期的に魔力を供給する必要があり、その方法は濃厚なキスをすること。そんな2人の関係にやきもきする幼馴染みのリリア、そして前代未聞の使い魔に呆然とする生徒たち。 最強の使い魔と契約したアルトは、目標である偉大な魔法使い“魔導を極めし者”(プラチナスクエア)を目指す。 崖っぷち魔術師と不健全な悪魔のお姉さんの王道ファンタジー開幕!
ネタバレ

アニメアンチの憂鬱 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

ただのエロアニメと見せかけて…

結論として、本作はラブコメです。

魔法系バトルあり若干のダークファンタジー展開ありますがそれも{netabare}気休め{/netabare}にございます。

故に当方のように{netabare}ダークファンタジー展開を期待し、エロ&{/netabare}ラブコメを敬遠するような人には
全くもってお奨めできません。ご注意下さい。

最終話は{netabare}他の方が指摘している通り「俺たたエンド」で突然の打ち切り、
すべてが不完全燃焼で期待感ごと尽きてしまいました。
そして無事ブロンズ試験に合格してラブラブのハッピー{/netabare}エンドを迎えます。

エロアニブーメラン{netabare}が戻ってきて痛恨の一撃!ライフポイントはゼロで終了。
最終評価としては下方修正{/netabare}というオチでございます。

●気になる髪型はSPYヘアー
某キャラ「アーニャ」と本作ヒロインの {netabare}幼少期{/netabare}の髪型が似たような感じです。
これは恐らく「裏設定みたいなもの」だと思われますが、「酢パイ家族」ファンの方々に
あの髪型について問題提起したく思います。

●気になるワードや描写について
本作のヒロインの名は「ヴェルメイ」ですが、個人的にはリコリコの「リリベル」と
何かしらの{netabare}関係性があるのではないかと勘繰っております。

「ヴェ」と「べ」では発音もスペルも違うというご意見はごもっともですが
日本語の話ということになると発音に違いはほとんどないと言えるのではないでしょうか?
仮に「ベル・メイ」と書き直してそこにどのような意味があるのかということになりますが
それについてはより多くのデータを集め最終的にご披露できればと考えています。

「ベル」という名のキャラはたくさんいますが、
「メイ」というキャラも結構います。
代表例は隣のトロロの「メイ」と姉の「サツキ」です。
「サツキ」は「五月」で、「メイ」も「五月」という意味で同じであります。
更に言うと実は「メイ」と「エミ」も同じ?で「五月」に繋がります。(何故??)

サツキの父親は「タツオ」ですが、もしも「タツ」が「竜」という表記なら
「竜」と「ベル」ということで、どこぞの映画の話と繋がります。

「ベル」と「五月」も恐らく繋がります。当然「竜」とも…
もしも将来にこの話をより詳細に行う時には{/netabare}「まどマギ」についても触れるでしょう。

リコリコの主人公千束の{netabare}心臓{/netabare}が人工物であったように
本作においては主人公の少年の{netabare}心臓も悪魔のヒロインによって作られたものであります。

主人公が力を得てハッピーエンドを迎えることができた最大の要因は
心臓を悪魔に捧げた結果であると推測いたします。
本作とエンキスには悪魔(の契約){/netabare}というものが共通項として見出されますが、
リコリコでは契約の相手は{netabare}吉松氏=アラン機関{/netabare}ということになるかと思います。

一見関係がない「リコリコ」と本作に相通じる要素を見出し、掘って掘って
掘りまくるというのがアンチの最大の拘りですが、そのようなある種の仮説に
説得力を持たせることこそが最大の難解であり最大の試練であります。
とは言え、日々の地道な作業を積み重ねそれを実現可能なものとするまでには、
アニメアンチの憂鬱はもうしばらく続くのであります…

●11話のドテン傾向
{netabare}11話は要するに「魔女狩り」展開全開でしたが
もの凄くざっくり言いますと「月とライカと吸血鬼」と大して変わらないお決まりのパターンを
魔女狩りというわかりやすいテーマをあから様に設定することによりとてもわかりやすく描いた
だけの話ですが、一瞬だけシリアス方向への期待感が生まれました。

とは言え、それも一瞬のことでしかありませんでしたが・・・{/netabare}

「魔女狩り」の主犯格
本作においても鮮明に描写されていた魔女狩りという虐殺行為を積極推進していたのは
{netabare}実はイエズス会であり、ローマカトリック教会の陰謀によるものでありました。

イエズス会とは世界最凶で最狂の陰謀機関であり諜報機関であります。
イエズス会及びローマカトリック教会とはローマ帝国あるいは神聖ローマ帝国の残党であり、
滅び損ねた古代人の野蛮な文明と血統を受け継ぐ誇大妄想主義者たちの群れであります。

ローマカトリック教会が行ってきた野蛮なる極悪非道の犯罪行為と言えば【人身売買】であります。
日本を訪れた宣教師たちは日本人の少年少女を拉致して海外で売りさばくという蛮行を繰り返しましたが、これに業を煮やした豊臣秀吉がバテレン追放令を発令して外国人宣教師を処刑するなどし、
彼らの狼藉に対する取締りを強化した事案について記録が残されております。

更に全世界的に問題となっているのがローマカトリック教会の聖職者による修道士や修道女などに対する性的虐待事案でありますが、{/netabare}あまりに発生件数が多すぎてネットで調べるだけでげっそりしてしまうくらい枚挙に暇がございません。

現実世界の話とフィクションの話を混同してるのか?と訝しげに思う人もおられるかもしれませんが、
現実世界のつながりや世界の広がりの仕組みについて考察することと
その世界の在り方が反映される創作物の世界についても同様に考察することは
密接な関係性があり、両者には連動する要素があると確信するが故に
一定の合理的な根拠などを提示することにより両者の関係性や
双方の本質について明確に示す努力を今後も続けて参る所存にございます。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5
ネタバレ

♡Sallie♡☆彡 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3

もう,あなたを一人にしない――

今回は厳しめのレビューです。

タイトルに惹かれたのだけど,サブタイトルに引っかかったので観るか否か決めかねて調べてみたらキャラデザや物語の場景が良さそうだったので観てみることにしました。

でも,ヴェルメイさんが出てきてすぐに「あー。こんな感じのアニメか。やっぱりね。」ってなりました。
サブタイトルの時点でラノベ感は感じていたのだけど,「こういうアニメ未だにあったんだ。。」というのがこのアニメにおける主だった感想です。
因みに原作はラノベではなく漫画だそうです。

魔法学校の学生アルトは偶然見つけた魔術の本から悪魔であるヴェルメイさんを召喚してしまいます。
使い魔を探していたアルトはヴェルメイさんに使い魔になってもらうのでした。
―ってとこから物語は始まっていきます。

わたしが「こういうアニメ」と言ったのは,やたら巨乳の女の人が登場するとか,主人公が謎にモテるとか,その主人公を好きな女の子たちが何故か発情して主人公にせまったり,ラッキースケベな設定や展開があったりするアニメ(大抵ファンタジー)のことです。
昔石鹸枠と呼ばれるアニメがあって,そういったアニメがまさにこんな感じだったのです。
ひと言で言えばハーレム系ラブコメってやつかな??
主観ではありますが,そういったお話は物語の作りがとても陳腐で設定や展開に無理矢理感があったり,キャラクターに魅力がないなど好きではなかったんですね。
でも,最近放送しているアニメでそういうものを見かけていなかったので「未だにあったんだ」という感想になったわけです(^▽^;)

主人公のキャラデザは悪くないと思います。
だけど,なんか真面目で優しいってだけでつまらないです。
ヴェルメイさんに翻弄されているだけのキャラ。
元々品行方正な性格である彼がヴェルメイさんという強大な力を持つ使い魔を手に入れてやる気を出しました。―って感じかな(^-^;
そのヴェルメイさんは巨乳を超えて爆乳のキャラです。
セクシーなお姉さんキャラなんだけど,声が合っていないと思いました。
彼女も彼女で魔力を供給するという名目でアルトにキスをせまります。
(魔力を授受するためにキスをするっていうシーン,少し前に観たラノベ系アニメにもあったな。。)
あとはアルトに恋をする幼馴染とか,アルトの引き立たせ役のクラスメイトとか登場します。

ストーリーも上記のようなテンプレ的な感じで主人公のアルトが凄いってところを見せられるだけの話でした。
{netabare}ヴェルメイさんは初めからアルトが好きっぽかったけど,アルトはヴェルメイさんのお色気に及び腰になりながらもなんか好きになっていきます。
わたしはアルトもヴェルメイさんも魅力的に思えなかったので何でこの2人がお互いを好きになるのかも,周りからモテるのかもよく分かりませんでした。
なので,観ていてイライラするとかももはやなく「何かやってるなー」って感じで視聴していました。
オブシディアン先生なんか,主人公以外で周りからモテているという時点ですぐに「こいつ悪役だな」って登場時に既に先が読めてしまいました(^▽^;){/netabare}
あとは「悪魔とは?」って思いました。
ヴェルメイさんに悪魔な要素がまるでなく,ただ角がついてるだけ…。
人に害を及ぼす存在だからそれを悪魔と呼ぶのであって,ヴェルメイさんは別に悪魔じゃなのでは…!?
ただヴェルメイさんの種族に悪魔と名付けているだけな気がして,悪魔を使い魔にするという設定に中身がないと感じました。
キャラデザでいえばエレナが1番可愛いと思います。
{netabare}なのに中身が“やべー奴”です。
で“やべー奴”ではあるのだけど,そのやばさをイマイチ発揮することなくアニメは終わってしまいます。{/netabare}

あと思ったのは登場人物と背景に描かれている世界が一致していないと感じました。
こういうアニメに細かいこと言っても仕方ないとは分かっていますが…。
舞台は中世とか近世のヨーロッパ風です。
灯りがランプだったり学校や寮も古いヨーロッパの建築という感じで近代的な機器などは一切出てこないファンタジーです。
なのに登場人物の髪型や服装は現代風で女の子はコルセットではなくブラをつけているしなんかちぐはぐな印象を受けました。
―というか,学院の制服のデザインがただただ変!!

でも場景はとてもきれいです。
彼が通う王立オルティギア魔法学院も素敵だけど,寮も雰囲気があって良いなと思いました。
っていうか,アルトがヴェルメイさんとイチャイチャしてる部屋,寮だったんですね。
自宅かと思ってました。

あと良いなと思ったのはエンディングテーマですかね。
Miliは「処刑少女の生きる道」で知ったアーティストです。
こういうアニメの割にラノベアニメ系の主題歌って感じがしなくて良かったと思いました。
ただ,わたしだけかな。
なんか英語の発音が気になる。。

物語はまだまだこれからって感じだったけど,一応区切りが良いところで終われたと思うし続きは作らなくても(観なくても)いいかなとわたしは思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 6
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

一昔前のアニメの雰囲気

{netabare}
久々な気がする、転生要素の無い学園魔法ハーレムもの。
最近なろうばかりだったのもあって、そんなはずはないんだけど少し新鮮さが感じられて結構好きな作品だった。
タイトル見た時点では転生賢者と並んで期待してなかった作品だったけど、その期待は大きく上回ってくれた。

ただ、展開は正直ほぼずっと予想通りに進む。
良く言えば王道、悪く言えばありきたり。
自分はなろう系主人公みたいに主人公が冷めてさえいなければ、こういう王道物は楽しめるので、これも例にもれず。
俺TUEEEEじゃないのでちょっと少年漫画らしさもあって良かったと思います。
段々敵がインフレしていく感じもまさに王道漫画らしい。さすがにインフレが速すぎだろとは思いましたがw

最後の方のヴェルメイさんの過去回もありきたりな話ではあったけど、まあその過去を後ろめたく思ってるヴェルメイを主人公が支えてあげるのは二人の関係性がより強固になった感があったし、友情・努力・勝利というか、1クールの盛り上がりは作れていて良かったと思います。

1話の時はエロアニメかと思ってたけど、エロ要素は案外最初だけ。
元々ヴェルメイさんみたいなお姉さん系ビッチキャラは好きじゃなかったので、エロ要素はむしろいらないなぐらいに思ってたので、これはこれで良し。
ただ、リリアちゃんは可愛かったし、服脱いで透明化する回は面白かったかなw
リリアも相当ビッチキャラな気がするけど、やっぱり苦手と言いつつ結局キャラデザなのか()
リリアと主人公の絡みも面白かったかな。

OPとEDは無難に良く、作画も無難。

↓1話毎メモ
{netabare}
1話 ☆7
クソアニメっぽい。ゼロの使い魔かな? シャミ子が悪いんだよ…。
Fateなら…。姉どんな服来てたんだよw 魔力(隠語) ピンクの方が可愛い。
負けたらピンク陵辱されろ。は?
おばさんじゃなくてピンクのエロ展開やれや。無能。思ったより悪くない。

2話 ☆8
ピンクほんと可愛い。原作者も知らないドラゴン
メインヒロインが一番かわいくないじゃん。
ちゃんと服脱がないといけない透明能力って珍しいのではw
視聴者には見える。嫌がる割に普通に行動する当たりやっぱビッチでは。

3話 ☆8
作画ちょっと怪しい? やはりピンクは淫乱...。
この金髪の子かわいいな。こいつら味方になるのかよw
普通に戦闘すんなw わっかりやすいフラグやめろ。
パンツ見えてんぞ。普通にバトルアニメしてて草。

4話 ☆7
からの不意打ちは無いよなさすがに。戦闘面白かったな普通に。
黒曜石先生。おじさんじゃん。
金髪とこいつが普通に仲直りしてんのは意味不明だ。
なんか裏ありそうな声してんな。
けど別に好きになるまでの過程が丁寧とか言うことは無いんだよな。
唐突。氷漬け最高。謎のウテナパロ。また透明飲むのかよw
てかpv見た時は主人公の声やばいと思ったけど全く気にならんな。
ピンクは淫乱。
強敵の次はそれを超える強敵が現れてってほんとに王道展開だな、好き。

5話 ☆7
クリスこの頃に戻して。インフレが激しい。エッッ
まあそりゃ人災だろうなw 倦怠期でしょ。てーきゅう 媚薬か?
姿変わりすぎやろ。召喚者が真っ先に殺されるテンプレは?

6話 ☆7
こんな深刻そうな見せ方されても初めての事件起きたのが前回だから重みがないw 00年代のアニメにありそうな展開。タイトル回収。
とりあえずこういう役子安にやらせる脳死キャストやめない?
冷静になれるのは偉い。心臓枠だったか...。あるあるな展開だなw

7話 ☆6
めっちゃ弱気になってるじゃん。よふかしのうたかな?
イチャイチャすんな。

8話 ☆7
闇深そうな生徒会長。古臭いラッキースケベ展開
ビッチしかいねえ。この徐々な王道感好き。タイトル回収来るか?
死人出そう。

9話 ☆7
舐めプやめろw なろうあるある。通り魔かよかわいそう。
替え玉受験。こいつが律儀に筆記試験受けるのシュールだな。

10話 ☆8
ホモの声してんな。このアニメ結構普通にバンバン死人出るな。
インフレが激しい。やっぱこういう王道作品好きだわ。
ハンマーで壊そう。ロリに戻して。

11話 ☆8
ロリの方が可愛い。どうせ教会の奴が殺される。仙台民。
映像視聴とか異世界おじさんかな? ファルマ君がいたら…。
知ってた。泣かせようとしすぎかな?

12話 ☆7
陳腐だけどまあいいと思うよ。そしてなにより、速さが足りない!
隙あらばヤる。リリアの出番増やせ。

曲評価(好み)
OP「abracada-Boo」☆8
ED「Mortal With You」 ☆7
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 13

67.8 11 異種族で恋愛なアニメランキング11位
伝説巨神イデオン(TVアニメ動画)

1980年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (121)
520人が棚に入れました
西暦2300年代、地球から惑星ソロへと移民した人々は、第6文明人とされる先住民の遺跡を発掘する。丁度そのころバッフクランという別の地球の調査隊もソロ星(バッフクラン側から見れば、ロゴダウ)に現れる。バッフクランの調査隊に同行した軍事総司令の娘カララは、異性人に対する好奇心から調査隊から離れて見学に向かう。総司令の娘の身に間違いがあってはならぬと、バッフクランの捜索隊は地球人を攻撃し始める。地球人は逃げ惑いながら発掘中の遺跡にあった巨大メカ「イデオン」に乗り込む。するとどうしたことか、今まで全く動かなかった遺跡『イデオン』は地球人の意思とは無関係に動き出す。圧倒的な力を見せ付けられたバッフクランの捜索隊はイデオンに総攻撃を加えるが全滅してしまう。ここから、地球人とバッフクランの『イデ』を巡る戦闘が始まるのである。戦闘は憎しみを増幅しながら、イデオンとソロシップは宇宙への放浪の旅に出て行くのである。

声優・キャラクター
塩屋翼、田中秀幸、戸田恵子、井上瑤、白石冬美、松田辰也、井上和彦、塩沢兼人、佐々木秀樹、よこざわけい子、山田栄子、林一夫、一龍斎春水、石森達幸、加藤精三、木原正二郎、鵜飼るみ子
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

ガッカリ長編アニメ3~精霊会議というか「幽霊」会議ですね、もはや笑

以前視聴した水島努監督の良作『SHIROBAKO』の中に、「イデポン宮森発動篇」(第6話)というエピソードがあり、その中で“伝説巨大ロボットイデポン”という作品がアニメ業界の人たちの共通の話題になっている描写があって、その元ネタが、本作『伝説巨人イデオン 発動篇』らしい・・・ということを知りました。

そしてその後も、色々な方面から「これはアニメファン必見の名作だ」という声を聞くので、やっぱりキチンと見ておかなきゃイケナイ作品なのかな?と思って、作画や演出の古さを我慢して、TVシリーズそして劇場版へと視聴を続けたのですが・・・

◎劇場版後編(発動篇)視聴終了後の率直な感想

久々に酷い作品を見てしまった(※以前みた『BLOOD-C』より更に数倍酷い・・・)。
シナリオ崩壊というか、もはや物語の体を成していませんね、これは。
死亡したはずの主要キャラが最終回で唐突に復活して、ご都合主義もいいところの意味不明のハッピーエンドを迎えるゴミみたいなアニメ作品を揶揄する言葉として、「精霊会議」という表現をよく聞きますが、本作の場合は、{netabare}“精霊”どころか、文字通りの「“幽霊”会議」{/netabare}で終わっていて、視聴料返せ!!!!と叫びたくなってしまいました。


◎絶賛する意見も多い作品なので、視聴は自己責任で

上記の『SHIROBAKO』に限らず本作を名作と推す意見も強いので、私としては、あくまでバランスを取る意味で「少数意見・感想」として本レビューを挙げておきます。

※追記
すぎやまこういち氏の手になる音楽だけは印象的でした。


◆視聴メモ
{netabare}
・合体ロボットもの!キャララデザもメカデザも凄くレトロでちょっと興味深い。
・クラン clan は「氏族(共通の祖先を持つ一族)」という意味なので、バッフ・クランは「バッフ氏族」という意味になる。
・第14話視聴終了時点
主人公ユウキ・コスモが、『機動戦士ガンダム』のアムロ・レイと相似した性格と判明(ちょいマザコンぽいところ&結構な気分屋で変に怯えてるかと思うと急にうってかわって激高して凶暴になってしまう点など)。
・第26話視聴終了時点
2クール目ラストのこの回でようやく話が動き出した感じ。
それまで(第15-25話)が余りにも話に進展がなく視聴に難儀してしまったのが残念。
・第39話視聴終了時点
3クール目でようやく盛り上がるかも?と期待したのも束の間、何でもかんでも「イデの力」の発動で片づけるな!とドつきたい気分。
流石にこの終わり方はないだろう・・・ということで、問題の劇場版へ。{/netabare}


◆制作情報
{netabare}
原作         矢立肇、富野喜幸
総監督        富野喜幸
キャラクターデザイン 湖川友謙
音楽         すぎやまこういち
アニメーション制作  日本サンライズ{/netabare}


◆作品別評価

TVシリーズ(計39話)    × 3.1
劇場版(接触篇・発動篇)  × 2.5
------------------------------------
総合               × 2.9


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

============== 伝説巨神イデオン (1980年5月-1981年1月) ============
{netabare}
第1話 復活のイデオン ★ 西暦2300年、殖民星ソロ(異星人文明遺跡)、バッフ・クランとの交戦、イデオン起動
第2話 ニューロピア炎上 ☆ イデの伝説の巨神探索、カララ迷い込み、バッフ・クラン隊壊滅
第3話 激震の大地 ☆ カララ捜索隊侵入・交戦・撤退、巨大宇宙船(第2の遺跡、ソロシップ)出現
第4話 ソロ星脱出せよ ☆ バッフ・クラン隊の巨神合体阻止作戦、反物質エンジン起動
第5話 無限力(むげんちから)・イデ伝説 ★ 亜空間ドライブ、ギジェのカララ救出作戦失敗、イデ(無限エネルギー)の伝説、親和の発生、無条件停戦
第6話 裏切りの白い旗 ☆ 挑戦の合図(白旗)、ダミド隊の攻撃、カーシャの攻撃、停戦の旗、カララの意思
第7話 亜空間脱走 ☆ 見捨てられたカララ、マヤヤ死亡、カララ強制尋問、亜空間での戦闘
第8話 対決・大砂塵 ☆ 恐竜のいる星(ザウルス星)、異星人との決闘、サムライの戦い方
第9話 燃える亜空間 ☆ ガイラ星域クリスタル星到着
第10話 奇襲・バジン作戦 ★ カララの姉ハルル登場、アバデデ死亡
第11話 追撃・遺跡の星 ☆ ルインズ星到着、ハルル指揮部隊の偵察攻撃
第12話 白刃の敵中突破 ★ ハルル&カララ姉妹再会、カララ辱め、ジョーダン・ベスの蛮勇、恋情の発生
第13話 異星人を撃て ☆ アストロベルト(小惑星帯)の戦い、武人グハバ・ゲバ戦死、バンダ・ロッタの恨み
第14話 撃破・ドク戦法 ☆ ブラジラー最前線基地、コスモの怒りと嘆き(カミーユ・ランバンの仇)
第15話 イデオン奪回作戦 ☆ シェリル母船離脱・人質化、コスモ機転、離脱の責を被るカララ ※会話だけで話を進めていて分かり辛い点が駄目×
第16話 必殺のダミド戦法 ☆ 亜空間のハーケン攻撃、ダミド戦死、コスモ&カーシャの命令違反・独房入り 
第17話 激闘・猿人の星 ☆ ギジェ隊のソロシップ追撃、ルーのはしか発病
第18話 アジアンの裏切り ☆ 殖民星アジアン到着、バッフクランのアジアン脅迫、廃墟と化すアジアン星
第19話 ギャムス特攻指令 ☆  
第20話 迫撃・双子の悪魔 ☆ 巨神とソロシップの自己防衛機能(自身の意思の存在?)
第21話 敵戦艦を撃沈せよ ☆ ハルル搭乗艦への襲撃、イデの謎の力
第22話 甦える伝説 × ※総集編(新規シーン僅少で見る必要とくになし)
第23話 戦慄・囮の星 ☆ 殖民星キャラルからの救難信号、ダラム隊の待ち伏せ、小型核爆弾
第24話 潜入ゲリラを叩け ☆ 武器補給難行、ギジェ隊ソロシップ侵入・撃退、私設戦闘部隊?
第25話 逆襲のイデオン ☆ ソロシップ側からの攻撃、コスモ重傷、キッチ死亡、バッフクランの「地球」
第26話 死闘・ゲルの恐怖 ★ 対巨神用新兵器、キッチの幻影、地球へ
第27話 緊迫の月基地潜行 × 流星、ムーンランドへのブッフクラン侵攻、ダラムに見捨てられたギジュ、イデの「無限力」 ※シナリオが分かり辛い
第28話 波導ガンの怒り × 地球連合軍との接触、ダラム隊の猛攻、新兵器 ※シナリオ色々残念
第29話 閃光の剣 ☆ イデオンの新しい力(イデの発現?)
第30話 捨て身の狙撃者 ★ 地球からの救難信号、ガラン艦轟沈、ガラン死亡
第31話 故郷(ふるさと)は燃えて ☆ 地球連合軍のソロシップ&イデオン引き渡し要求、ジョーダン・ベスと両親の再会・決別
第32話 運命の炎のなかで ☆ 地球連合との和解、土星軌道の戦い、ルクク艦隊全滅、太陽系離脱
第33話 ワフト空域の賭け ☆ イデの力発現確定 
第34話 流星おちる果て ☆ 辺境の惑星ドウモウ星の戦い
第35話 暗黒からの浮上 ☆
第36話 さらばソロシップ ☆ ソロシップ廃棄失敗、地球連合艦隊壊滅
第37話 憎しみの植民星 ☆ アジアン星の罠、リン(シェリルの妹)死亡
第38話 宇宙の逃亡者 × バッフクランの「地球」壊滅、ギジェ死亡 ※シナリオ拙劣
第39話 コスモスに君と × カララと父ドバ・アジバ(バッフ・クラン宇宙軍総司令)との再会・脱出、イデの力発動 ※シナリオ支離滅裂でこれは流石に酷過ぎる {/netabare} 
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)6、☆(並回)28、×(疑問回)5 ※個人評価 × 3.1

OP 「復活のイデオン」
ED 「コスモスと君に」


============== 劇場版 伝説巨神イデオン (1981年7月) ============

接触篇 ☆ {netabare}TVシリーズ中盤までの総集編{/netabare} ※1時間24分
発動篇 × {netabare}TVシリーズ終盤~結末だが、ラストが余りにも安易でシナリオ崩壊している{/netabare} ※1時間38分
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)0、☆(並回)1、×(疑問回)1 ※個人評価 × 2.5

主題歌(接触篇) 「セーリング・フライ」
主題歌(発動篇) 「海に陽に」

投稿 : 2024/05/04
♥ : 14

デリダ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

アニこれを始めなければ出会うことのなかった怪作

始めに言っておくと、私はTV版→発動編の流れで視聴したので物語の精査はあまりできていないのが現状です。

アニこれを始めて細々とレビューを書いていた際出会ったfumiさんにおすすめされ視聴に至りました。
私はまだ大学生でしかも趣味程度でしかアニメに触れていなかったので古いアニメには正直疎いのですが
最近初代マクロスや銀河英雄伝説を視聴して本当に自分の守備範囲の狭さを恥じるばかりです、笑

前置きはこれくらいにして、イデオンのレビューを書いていこうと思うのですが、
正直に言って難解です。見終わって数ヶ月経ちましたが未だに消化不良です。
(なので私の☆の評価もあまり気にしないでください、決して悪い作品ではないです)
しかしこれ以上の時間を空けてしまうと記憶も薄れてしまうので書こうと決断した次第です。

しかし実際この作品をどれだけのほどが理解でき、なおかつどれだけの人が語る琴ができるのか、、、
この作品が写した物語を正確に文章で正確に描ける自信が全くないです、笑

ネットでざっと調べたり、他の方のレビューを読む限りだとタイトル意外にもいろいろ伝説的でアニメ界の巨人のような立ち位置の作品みたいですね。
第六文明設定のくだりとか、、、
これについては既に他の優れたレビュアーの方々が書いてくれているのでここでは割愛させていただきます。


未視聴の方に向けて、この物語をざっと説明すると

人類が移民のため訪れたソロ星という惑星で、人類は偶然異星人の遺跡を発見する。
しかしそこにはバッフクランという人類とは別だがとても似た見た目の異星人が探索に来ていた。
その目的は、バッフクランに伝わるイデの伝説に語られている無限のエネルギー。
この星でこの二つの文明は出会うことになる。
そしてお互いの無理解から起こってしまった小さな衝突は、大きく膨れ上がり、もはや誰も止めることのできない人類とバッフクランの戦争に繋がってゆく。
コスモたち主人公は、生き延びる為に、バッフクランがイデとよんでいる遺跡で見つけた強力だが正体不明、用途不明の人知を超えた機械イデオンとソロシップに乗り込み、終わりの見えない逃避行を始める、、、、。

つかみは多分これでおおよそ伝わると思います。


のちにアニメの一分野を築くロボットSFもののはしりであるこの作品、群像劇で、悲劇なのですが、
これを見ていてすぐに記憶に昇ってきたのが私が高校三年生の頃読んで衝撃を受けた本、
本橋哲也氏のポストコロニアリズム(脱植民地主義)での著者の語り方で
コロンブスが新大陸を見つけてから始まる原住民との悲しい争い、奴隷や支配の歴史を、
人と人との出会い損ないと語ったことです。

当時の私の世界史の理解ではヨーロッパにおける近代の華やかな時代の幕開けでもあり、
一方確かに顔と顔を合わせて異種族同士が確かに出会ったこの瞬間を、
著者は出会いそこないと語ったのです。
あたかもどっかの道ですれ違っただけのような、まるで出会えてなかったかのような言い回し非常に印象的でした。


今でも私の記憶に鮮明に残る序文にある一文なのですが、このアニメを見ている時強く思い起こされました。
うまく言い表すことができないので人の言葉を借りてしまいましたが、この作品はそういうものです。
コロンブス自身まさか自分が原住民と出会ったことが、そして、その接し方が、後の何百年にも及ぶ(まだ終わってはいない)世界サイズの悲劇の幕開けだったとは夢にも思わなかったでしょう。

少なくともアニメ史上そんな作品は他にありません。
そういった意味でも間違いなく怪作という名がふさわしい作品です。
wikiで富野監督にとってイデオンデザインそのものが障壁だったと語られているような偶然の出会いがなければ間違いなく生まれてこなかった作品です。
一見の価値は間違いなくある作品です。


少しずつ書き溜めてはいるのですが、いかんせんやはりこの作品書くのが難しい!
のでネタバレを踏まえた誰得な語りはまた随時追加していきます。取り急ぎ今はこの辺で一旦の終わりとさせていただくことをご容赦ください、、、
20171112

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

この伝説の名作はテレビ版から入ってください

1980年~1981年放送のテレビアニメ 全39話 途中打ち切り

原作監督 冨野由悠季 制作 日本サンライズ

前年の機動戦士ガンダムはストーリーの途中で打ち切り、劇場版の制作となったが、
続くこのイデオンも結果的には打ち切り、続きは劇場版になりました。

このテレビ放送版も伝説の名作と言っていいと思います。
人類のテクノロジーをはるかに凌駕するロボット兵器イデオン。
見た目はおもちゃですが・・・

wikiによるとイデオンのデザインのあまりのひどさに冨野監督が怒って複雑怪奇なストーリーにしたと、冨野さんが言っていたとあります。
もともと、トミーの肝いりで作られたのにもかかわらず玩具は売れず、ガンプラの影響でプラモデルがヒットしたという結果に。
39話は最後の2分が改変されただけの途中打ち切りとなりました。
大不評みたいなんですが、この2分がすごくいいんですよね~
ただのマニアですけど。

イデの無限力とは
第六文明人が精神の一部をエネルギー化するシステムを開発したが、暴走によって第六文明人は絶滅した。

第六文明人とは
イデオンのデザインを見た冨野があきれて、こんなもの第六文明人でもなければ思いつかないだろう、と言ったことから。

反物質エンジンの超光速航法で大宇宙を駆け抜けるソロシップ。
20世紀のアニメファンの夢いっぱいの迷作ではなくて超名作。

ただ、これと発動編では繋がっていないんです。
発動編は接触編の続編でありこれの続編ではないというめんどくさい関係です。
テレビ版(これを面白いと思える人は限られるのだろうか?)→接触編(総集編にしても時間が足りなすぎ)→発動編
と、観なければ完璧ではない。
細かいことは気にしない人なら、接触編を飛ばしたほうがいいと思うけど。

所詮は因果地平に消えていく人々の「信頼できない語り手による物語」として、
深く考えずに発動編に突入すれば、いまだかつてない感動が待っている。
この作品は王道であるとともに異様であります。
他に比べるべき作品も無い孤高の物語として心で感じてもらえれば、
後のエヴァやまどマギの理解にも関わると信じています。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 33

67.5 12 異種族で恋愛なアニメランキング12位
蒼き流星SPTレイズナー(TVアニメ動画)

1985年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (64)
300人が棚に入れました
1996年、人類は地球を飛び出し火星へ進出したが、アメリカとソ連の冷戦もまた火星にまで拡大していた。同年10月3日、国連主催のコズミック・カルチャー・クラブ(宇宙体験教室)に選ばれた少年少女達は、火星に到着して間もなく、突如現われた謎の機動兵器・SPTによる攻撃に晒される。窮地に陥った彼らを救ったのは、蒼いSPTを駆る少年アルバトロ・ナル・エイジ・アスカであった。彼はグラドス星によって地球が狙われていること、そして自分が地球とグラドスの混血であることを告げる。コズミック・カルチャー・クラブの少年少女達は、エイジに不信の眼差しを向けながらも、戦いの中で徐々に絆を深めていく。そして共に地球へ帰るため、彼らは火星を脱出し苦しい旅に出発した。

声優・キャラクター
井上和彦、江森浩子、梅津秀行、鹿股裕司、鳥海勝美、平野文、戸田恵子、塩沢兼人、広瀬正志、横尾まり
ネタバレ

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

時は流れてYouはShock!

全38話。2部構成となっており、前半25話まではハードSFの様相を呈していて、後半は‥‥!

太陽系外から突如として現れた異星文明グラドスの襲撃を受け壊滅した火星観測基地。コズミック・カルチャークラブ"火星体験教室"でそこ居合わせていた少年少女達は辛くも生き残った仲間達、引率の先生、本作の主人公でもある、地球人と異星人(グラドス人)のハーフ!である少年エイジとの絆を深め合いながら、共に地球への帰還を計ります。

キャラについて、強力な戦闘マシンに乗りながら、死地にいてなお人殺しを頑なに拒絶する心優しいエイジの印象は、当時のロボットアニメの中では異彩を放ちますが、初回から人格が完成されている感があるので、成長を追う楽しみはあまり見出せず、同じく真面目過ぎるアンナ、シモーヌ、エリザベス先生の印象もやや薄め。むしろデビッド、ロアン、アーサーという、どちらかと言うと脇に追いやられがちな華の無いキャラたちに魅力を感じました。直情型、知性派、お調子者と性格付けがしっかりとされているので、この三人の存在が物語に適度なスパイス、精彩さ与えている印象があります。男性陣の中では唯一ロボットに乗らないお留守番キャラ、表情豊かで時に臆病者なムードメーカーのアーサーが特にイイ味出してました。

メカについて、主人公機のレイズナーのデザインはガンダムモドキっぽくもあり、「翠星のガルガンティア」のチェインバーっぽくもあり、何となく中途半端なデザインで、あまり見栄えはしないのですが、要は中身、人工知能が搭載されている所に大きな特徴があります。単にパイロットの命令を復唱したり、状況分析したりするだけのステロタイプのAI描写とは違って、主人であるエイジとの対立、自分自身との葛藤が描かれている点は、当時としては斬新な試みであったと想像されます。頭部のドーム上のフォルムも何となく似ているし、もしかしたらチェインバーの元ネタはこのレイズナーなのかも知れません。

レイズナーを始めとする※1SPTの主力武器は自由電子レーザー砲「レーザードライフル」とSFチック。まぁ、実質的にはガンダムのビームライフルとあまり変わらないんですが(汗)接近戦ではビームサーベルとかじゃなくて(実は後半で似た兵器が出るけど)電磁破砕装置「ナックル・ショット」を用いて戦います。こちらも何となくSF的なスマートさがあり、高橋良輔監督らしい機能性重視の嗜好が見て取れる様に感ぜられました。

上記に加え、変り種として、ジェット戦闘機の※2チャフみたいなLCMパウダーを利用したトリッキーな戦術なども見られ、戦闘描写には随所に工夫が見られます。

SPTの動きに関してはそれら地味な武器に反して派手。他のロボットアニメとの差別化を図る為か、宇宙空間での方向転換時に頭部を中心にして機体をグルグル高速回転させる動きとか、アクロバティックな攻撃の避け方とかがけれん味のある印象を残します。パイロット、大丈夫か‥?

しかし本作のロボットアニメとしての最大の魅力といえば、やはり主人公機レイズナーの切り札、その代名詞と言っても過言では無い「V-MAX」でしょう。

「レイ、V-MAX発動!」エイジの指示に呼応して「レディ」とOSの音声が発せられれば、荘厳なBGMと共にレイズナーの真の力が解放されます。機体の速度が通常の三倍(笑)となり、赤い彗星、否、蒼き流星となって並み居る敵をばったばったとなぎ倒すのです。強力な防御フィールドを身に纏ってレーザーを弾き返し、体当たりでSPTをも粉砕出来る無双モードに‥。ただし発動限界時間は長くなく、終了すると必ず冷却モードへ以降するというリスク付き。でもこれが直接ピンチに結びつく様な展開は全編を通して1回くらいしか無かった様な‥(汗)


第26話「時は流れた!」からは衝撃の展開が待っています。
{netabare}
3年の時を経て‥

前半のハードSF的な世界観から雰囲気はがらりと変わり、洋画「※aマッドマックス」、というよりは「北斗の拳」的な世紀末バイオレンスアクションな作風に‥‥「誰か! 説明してくれ!!」

敵役として登場するル・カイン閣下などは外見的な特徴も含め、※b南斗聖拳の達人と見紛う姿。白鳥を思わせる豪奢なコスチュームを身に纏い、額にサークレット、両肩にプロテクター、片手には乗馬用鞭という出で立ち‥。演ずるは同年同時期に放映されていた「北斗の拳」のレイ役の故・塩沢兼人さん。ファンの方ならば華麗なる閣下の振る舞いに酔いしれる事でしょう‥。

一方主人公のエイジの変わり様もスゴい‥。前半ではパイロットスーツの姿しか殆ど拝めませんでしたが、時流れれば赤シャツにGパン、Gジャンルック、そして当然の如く膝パッド。両袖には鋼鉄製トンファーを隠し持ち、武装警察、発狂サイボーグを相手に回し、我流拳法で縦横無尽の大暴れ。顔もちょっとケンシロウ化している‥。一体どうなっちゃったんだ‥このアニメ? と思うも束の間、グラドスによる地球統治、レジスタンス、聖女、敵味方に分かれてしまった旧友との再会、確執など、矢継ぎ早に提示される謎、訳の分からない状況や言葉が画面上から次々と飛び出すものだから、見ないわけにはいかない気持ちに‥。

この混沌とした世界の中で、悪鬼と形容してもお釣りが来そうなアニメ史上最も救い難い悪役達かも知れない、破壊と殺戮を好む一触即発チーム"死鬼隊"も登場します。サイボーグのゴステロをリーダーとするならず者戦闘部隊。どいつもこいつも見ているだけで気分が悪くなる様な面々ですが、性格の破綻振りが突出しているゴステロの生き様には一見の価値があるかも知れません。敵であろうと味方であろうと、全て利己的な理由から分け隔てなく殺害し、横恋慕した相手に殺戮の喜びを語り、拒絶されれば逆恨み。他者の善意も自らの悪意の原動力に‥。後半のエピソード「ああ、ゴステロ」で退場?するまで"死んだと思っていたら実は生きていて"を繰り返し、物語の要所要所に顔を覗かせては暴虐の限りを尽くします。序盤グラドス軍での階級が大尉なのが今もって謎。この男、メインキャラを完全に喰ったキャラの立ちぶりから、一部のファンから「ゴステロ様」とか「ゴステロ大先生」とか呼び習わされ、親しまれているそうです。なんてこった‥(汗)怪役を完璧に演じ切った広瀬正志さんには尊敬の念を抱かざるを得ません‥。

後半では登場ロボットも様変わり。リアルロボット系からスーパーロボット系への転身というべきか‥特に上述の死鬼隊の乗り込むロボがとんでもない事になってます‥。武装の名称を挙げればその禍々しさが自ずと分かるかも知れません‥。ブロークン・ネイルにレーザー・バズソー、ハード・コーンにスクイーズ・アーム、そしてスネークドリルに火炎放射器。住む世界間違ってるんじゃなかろーか? 人もロボも(笑)

※a:核戦争後の荒廃した世界を舞台にしたアクション映画。悪役として仮面の男とかモヒカン男とかが登場する。

※b:「北斗の拳」の主人公ケンシロウの使う北斗神拳の対極にある、陰と陽で言うと陽に当たる派手な技の目立つ拳法。
{/netabare}
物語について、前半では米ソ冷戦の延長上の世界を想定した地球人同士の対立、、後半ではグラドス人創世の秘密、異種族間の抗争と融和への道など、壮大なテーマが描かれますが、どれも大味感が否めなく、むしろそれよりも印象に残ったのは、前半の宇宙逃亡劇のスリリングさ、全編を通して描かれた愛憎劇であった様に思います。でもオゾン層破壊ビームとか、ドリルとか、宿敵打倒トレーニングとか、インディジョーンズとか、ゴステロとか(笑)変なものがそれらにごった煮にされているので、特に後半はそっちの要素ばっかり楽しんでいた様な‥。結局の所、アクションシーンとキャラで魅せる娯楽作品という評価に落とし込むしかありませんでした。

残念なのはこのアニメ、※3打ち切り作品なので、37話~38話までの繋ぎの展開が全く描かれていません。いつの間にか最終局面に‥初見の方はさぞがっかりする事でしょう。でも御安心あれ。お話は総集編OVA「蒼き流星SPTレイズナーACT-III 刻印2000」にて一応補完されています。視聴後、気になった方はそちらで真の最終回をご確認下され。

音楽について、劇中音楽については全て故・乾裕樹氏によるもの。名作「装甲騎兵ボトムズ」シリーズの全ての楽曲を担当された方としても有名。ジャズ~フュージョン、クラシックなどバリエーション豊かな曲調が耳を楽しませてくれます。V-MAXのBGMはわたしの様に※4スパロボからこの作品に入った者としては特に感慨深いものがありました。やはりオリジナルはカッコイイ!

80年代の某男性アイドルグループの歌声を髣髴させる「そ~ら~に~あおいりゅう~せ~い~♪」の導入で有名?な主題歌「メロスのように -LONELY WAY-」の流れるOPムービーも注目どころの一つ。歌の途中に本編のハイライトシーンが挿入される演出が妙に楽しいのです(笑)OP、EDとも歌詞が軽薄だな~と思えば目にした名前は秋元康。まぁ、こちらには目を瞑っておきましょう‥(汗

前半と後半で全く異なる作風、一粒で二度美味しい? 作中人物の「脳が痛ぇ」とかの台詞による精神汚染の危険もあるけれど、強烈な印象を残すロボットアニメ(主に悪役のおかげで)を御所望なら「蒼き流星SPTレイズナー」勇気を出して観てみるのも一興かも‥?

「レディ?」


※1:人型戦闘兵器。全高10メートル前後。頭部がコクピットになっている。

※2:空中に散布することで、レーダーによる探知を妨害する金属片など。電波誘導のミサイルなどを回避する際に用いられる。

※3:提供の不祥事とか、プラモの売り上げの伸び悩みとかが原因らしい‥製作の責任では無いと思う。

※4:ゲーム「スーパーロボット大戦」の略称。ゲッターロボ、マジンガーZ、ガンダムなど、様々なアニメからロボットやキャラが登場する戦略シュミレーションゲームというか生粋のキャラゲー。SDながら再現度の高いロボ描写とか声優さんの熱演が楽しい。

※:レビュータイトルの"YouはShock!"は「北斗の拳」の主題歌「愛をとりもどせ!!」の第一声。文法的に変だけど細かい事を気にしてはいけない(笑)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 14
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

OP「メロスのように -LONELY WAY-」は名曲だと思います。

いずれも高橋良輔監督作品の『装甲騎兵ボトムズ』、『太陽の牙ダグラム』、『ガサラキ』が、それぞれ想定外に面白かったので、ついでに見てみた本作。
本来は4クール1年間の放送予定で制作されていた前半部分はそこそこ面白かったものの、後半に入ってからの展開が色々とお粗末だったような・・・

とくに、第35話および最終第38話は、本作打ち切りに伴う駆け足展開で、それぞれ前話(第34話および第37話)と話が全然繋がっておらず、見ていて頭の中が??状態でした。
(※一応、TVシリーズ終了後に制作されたOVA第3作で補完されている、とのことですが。)

・・・それでも、全編とおして流れるOP「メロスのように -LONELY WAY-」は、親しみやすい名曲という印象が強く残ったこと、主人公エイジとヒロイン・アンナが割と好印象だったこと、からアニメ自体も、評点は低いながら意外と好印象が残りました。

自分の場合、本作は全く初めて見たのですが、このOPは街角のあちらこちらで多分、これまでも知らず知らずに繰り返し聴いてきたメロディなのでしょう、きっと。
それだけ、色々な人に愛されてきた良曲なのでしょうね。


◆視聴メモ
{netabare}
・第13話視聴終了時点
全体的に設定が甘すぎる(異星人と姿形が全く同じなのは良いとして、会話が自由に通じたり、精神生活も共通していたり、あまつさえ恋愛・通婚さえ何の障害もなく行われている点etc.)
・第24話視聴終了時点
シモーヌ&アンナそれぞれのエイジへ贈る言葉が巧く差別化されている点は見事。{/netabare}


◆制作情報
{netabare}
原作          伊東恒久、高橋良輔
監督          高橋良輔
脚本          星山博之、五武冬史、平野靖士、伊東恒久、遠藤明吾、高橋良輔
キャラクターデザイン  谷口守泰
メカニックデザイン   大河原邦男
音楽          乾裕樹
アニメーション制作   日本サンライズ{/netabare}


◆作品別評価

(1) TVシリーズ × 3.4 
  <1> 第1-25話   ☆ 3.7
  <2> 第16-38話  × 3.2
(2) OVA3部作  ☆ 3.6
---------------------------
  総合      ☆ 3.5


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

=========== 蒼き流星SPTレイズナー (1985年10月-1986年6月) ==========

 - - OP「メロスのように -LONELY WAY-」、ED「5分だけのわがまま」 - -
{netabare}
第1話 あかい星にて ★ 1996年10月3日、国連火星観測基地(コズミック・カルチャー・クラブ研修、謎の敵来襲)
第2話 彼の名はエイジ ☆ 惑星グラドスからの来訪者(エイジ、アーマス・ゲイル(グラドス軍中尉))
第3話 その瞳を信じて ☆ X計画、エイジ尋問、ゴステロ隊来襲、国連基地一部施設自爆
第4話 心のこしての脱出 ★ 火星アメリカ基地への避難開始、ゴステロ再来襲・部下の反逆
第5話 まもられても、なお… ★ デビッドのエイジへの敵意、アメリカ基地壊滅(核ミサイル攻撃)
第6話 とり残されて ★ 米ソ相撃ち、核シェルター到着、再び部下の反逆、ゴステロ撃退
第7話 血はあかかった ☆ グラドスの目的、ゲイル討伐隊長再任、無人観測基地へ、殴り合い、敵襲
第8話 彼の叫びに応えて ★ ゲイル負傷、エイジの頼み、ゴステロ撃滅
第9話 生きる道を求めて ★ カルラ来襲、地球人たちのSPT初乗り・出撃(デビッド&ロアン)
第10話 エイジ!?と呼んだ ★ 地球への報告書、料理とパーティ、カルラ再来襲 
第11話 地球の艦(ふね)が来た! ★ 米軍シャトル接近、グラドスSPTとの交戦、カルラ隊帰投、ダニー少佐到着、エイジへの信頼
第12話 さよならの赤い星 ★ グラドスSPT群の本格攻勢、米軍シャトル轟沈、火星離脱
第13話 宇宙(そら)にむなしく ★ 米宇宙軍との交信、米宇宙軍全滅、ソ連宇宙艦へ、エイジ拘束、ダニー少佐の犠牲(エイジら脱出)
第14話 異星人に囚われて × ゲイルの投降勧告、脱出 ※シナリオが茶番(こんな簡単に脱出できるのなら囚われた意味がない)
第15話 蒼き流星となって ★ 地球艦隊との交信、グラドスの本気(地球艦隊全滅)、エイジvs.ゲイル一騎討ち、レイズナーの異変、ゲイル戦死
第16話 月よ!こたえて ★ 月面到着(壊滅していた基地)、米軍生き残り・子供たちとの遭遇戦、クレイトンとエリザベスの再会
第17話 群がる殺人機(マシーン) ☆ グラドス無人機との戦闘、シャトル移乗
第18話 そして地球へ ★ ジュリア(エイジ姉)登場、レイズナーの秘密見届け、月脱出
第19話 とどかぬ想い ★ J.ギリバート博士とのコンタクト、米軍のシャトル回収、米国到着
第20話 レイズナーの怒り ★ エイジ捕囚、レイズナー暴発、」シモーヌの気持ち 
第21話 我が名はフォロン ★ 米国の戒厳令布告、もう一つのレイズナーAI、グラドス創世の秘密、降伏勧告と攻撃、一時退却、地球侵攻艦隊司令グレスコとの交信 ※意外な展開で面白いが、脚本自体は拙劣×
第22話 フォロンとの対決 × ジュリアの本心、フォロンの譲歩、戦略ゲラン衛星接近、V-MAX発動、ジュリア来襲 ※駄目な脚本の典型
第23話 奇跡を求めて × 大気圏降下、グラドスのオゾン層破壊作戦、米ソ宇宙軍全滅、米大統領からの出撃要請、出撃 ※同上
第24話 光になったエイジ ★ 敵艦突撃
第25話 駆けぬけた宇宙(そら) × ※総集編(新規シーンほぼなく見なくてよい回){/netabare}

 - - - - - - - - OP(変わらず)、ED「LA ROSE ROUGE」 - - - - - - - -
{netabare}
第26話 時は流れた! ☆ 1999年10月、グラドス支配下の旧ニューヨーク、裏切り者ロアン、レイジのアンナ&デビッド救出
第27話 華麗なるル・カイン ☆ レジスタンス、グラドス地球占領軍司令官ル・カイン赴任、文化破壊の進行
第28話 クスコの聖女 ★ 人心を誑(たぶら)かす聖女の素顔、ゴステロvs.エイジ、姉弟の再会
第29話 再会・謎の招待状 ☆ 仲間たちの密会、裏切り者ロアンの急襲
第30話 ベイブル奪回作戦(ゲーム) ★ グラドス基地侵入、奪還作戦の虚実、デビット&シモーヌのsky dive
第31話 仕組まれた聖戦 ☆ グレスコ准将とジュリアの面会、スタジアムの公開バトル
第32話 ああ、ゴステロ × ゴステロのジュリア誘拐、エイジの姉救出 ※ゴステロ脱獄の話が無駄に長い
第33話 死鬼隊の挑戦 ☆ 死鬼隊のレイズナー攻略法研究、ゴステロの妨害
第34話 狙われたアンナ ☆ レジスタンスの新たなシンボル(アンナ)、死鬼隊のアンナ襲撃
第35話 グラドスの刻印 ★ 南米遺跡に閉じ込められた3人(エイジ、アンナ、カルラ)、アンナ告白
第36話 敵V-MAX発動 ☆ マンジェロ(死鬼隊生き残り)爆死
第37話 エイジ対ル・カイン ☆ ジュリア幽閉、ル・カインの問いかけ(レイズナーの秘密・地球とグラドスの関係)
第38話 歪む宇宙(そら) ★ 1999年12月30日、南米クスコ遺跡・地球を守る切り札(グラドスの刻印)を守る戦い、エイジとアンナの別れ、ロアンの真意、古代グラドスの遺産発動(ジュリア){/netabare} 
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★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)21、☆(並回)12、×(疑問回)5 ※個人評価 × 3.4



============ (OVA) 蒼き流星SPTレイズナー (1986年8-10月) ===========

ACT-I 「エイジ1996」   ☆  {netabare}※第1-24話の総集編{/netabare}、56分
ACT-II 「ル・カイン1999」 ☆  {netabare}※第26-37話の総集編{/netabare}、55分
ACT-III 「刻印2000」   ★ {netabare}※第38話の一部+新規エピソード{/netabare}、56分
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★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)1、☆(並回)2、×(疑問回)0 ※個人評価 ☆ 3.6

投稿 : 2024/05/04
♥ : 9

ポール星人/小っさ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

絶対本家V-max意識してたでしょ?

ヤマハのV-maxが発売されたのが確か'85年すもんね。
1200ccのV4ですから、バンクの間に2連のCVキャブ×2個が収まりますので2機のキャブで高回転時に1つのシリンダーに混合器送り込んじゃおうと言うのがVブーストです。
無駄にカッコイイんすよね~私も欲しかったw
初期の赤タンクに黒ダクトの奴ね。中古も高かったんすよね。
タンク下のダクトがダミーだったり給油がメンドくさいレイアウトで実際に乗ってた方からそんないい代物でもないよと言われましたけども。

まぁそういうヤマハの海外向けの単車が当時話題だった頃のアニメがレイズナーでして(汗)
前半が少年たちの火星からの脱出行、後半が北斗の拳というのは有名な話で御座います。そして唐突の打ち切り(汗)
本当は後半は変形するレイズナーMk2が出て、敵の本星であり主人公エイジの生まれ故郷であるグラドスに戻る話だったらしいですが、プラモが売れないと言う現実には勝てずTV放送は無残なブツ切り。
当時は今のようにアニメの放送予定なんて情報は転がってた訳じゃないですが、月刊誌には各局の放送予定と粗筋は載ってたんですよね。
ですから、当時アニメ雑誌買ってたヲタ予備軍(私もですけど)は事前に打ち切り情報は知ってました。
レイズナー以降の新型SPTにはV-MAXは標準装備且つレッドパワーでレイズナー以上の性能とか、刻印の秘密をル・カインが知っちゃうって事で話が盛り上がってきたなと思ったらの最終話でしたしね。
ホント、当時はガッカリしましたよ。OVAの刻印2000が有るから多少は報われましたけど、当時はバ〇ダイ恨みましたw
当時はプラモデルは1/72と1/100のキットが発売されてまして主力は1/72だったんですが、これがプロポーション最悪の上に何故か銃がダイキャスト製で重いもんだから完成して持たせると倒れちゃうんですよ(汗)
別メーカーのサザンクロスのキットも足がダイキャストだった気がしますが、アレは重心考えての事だったので納得も出来ますがレイズナーのコレは最悪でしたね。

全くアニメのレビューになってないですが、レイズナー自体はほんと惜しいアニメだったと思います。アンナがエイジへの長年の思いを成就させるなんて恋愛要素は、当時のロボット物では珍しい展開だったと思うし。
前半の出来の良さ思うと、後半も完全な形で観たかったなと思います。
私は好きな作品でした。
若い方がもし興味持って観たいと言われたら、私は止めますけどね。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7
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