食いしん坊で友情なおすすめアニメランキング 3

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの食いしん坊で友情な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月06日の時点で一番の食いしん坊で友情なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

71.1 1 食いしん坊で友情なアニメランキング1位
三者三葉(TVアニメ動画)

2016年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (603)
2858人が棚に入れました
元気で食いしん坊の小田切双葉、天使のような悪魔の委員長の葉山照、凋落した元・お嬢様の西川葉子という、名前に「葉」の字がつく“三者三様”の性格の女子高生が織り成すキュートで愉快な日常模様が描かれる。

声優・キャラクター
和久井優、金澤まい、今村彩夏、Machico、鈴木愛奈、桃河りか、赤羽根健治、西明日香、渡辺はるか、夏野菜緒、桑山琴音、田中ちえ美
ネタバレ

Progress さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

貧乏系お嬢様かわいい、でも主役は3人!

あらすじは公式サイトをみてね。

第1話良かったです!コミカルな百合アニメなので、視聴継続できそう!

1話感想
{netabare}
没落貧乏なパンの耳系マヨ好きお嬢様、西川 葉子がとてもかわいい。1話はそれで視聴者の心にグッときますね。
葉子のかわいい所は語りつくせないほど1話に詰まってます。(以下私の熱い(キモい)葉子押しがしばらく続きます)

没落してもですわ口調で友達付き合いがわからないのがかわいい!
双葉にパンの耳の調理方法を聞いて、テンションが上がるのがかわいい!
次の日ウキウキで作ってきたパンの耳の砂糖揚げ(黒コゲ)をもって(この時点でかわいい)いつもの双葉達とお昼を食べる場所で双葉達がいなくて、強がってがっかりする所もかわいい!
双葉に声をかけられるだけで、とたんに眩しい笑顔になるのがかわいい!
パンの耳のコスパに感動しているのほんとかわいい!
山Gのバイト先の廃棄(ホントはもっていっちゃ駄目ですよ!)をうれしさを隠し切れないのがかわいい!
没落して以降お嬢様気分が抜けなくて友達が出来なかった反動か、双葉達の反応を期待して、頑張る姿がかわいい!


・・・とまあ葉子のかわいさを上げたらきりが無いわけですが、このアニメは葉子、照、双葉の3人が主役のアニメです。なんか葉子に凄く重きを置いた一話でしたね。今後はバランスよく3人を掘り下げていってくれるのかなと思ってます。

双葉もかわいいですよね~女子力低い系女子。パン一斤を「色々めんどくさいから」という理由で丸かじりするのは女子力低いですね~。色々葉子様をフォローしたり、何も入ってないおにぎりを率先して食べたり、良い子です。

照・・・かわいいんだけど黒い。唐突にスピードワゴンの「ゲ○以下の匂いがぷんぷんするぜー!」という言葉が思い出しました。いや、きっと根は良い人で良い匂いはするでしょう。ちょっと気取ってから素がでるのがかわいいです。

山G、女の子のお風呂についていくとか凄い変態の香りがするよ!悪気はないんだろうけど!山Gのストーカー芸と泣き芸最高だよ!

教科書を渡せず葉子様が申し訳なさそうにするのは、双葉達を少ない友達として意識して、嫌われたくないと思っている現われですね。

今期の最高のコメディ百合アニメですね!毎週の一番の楽しみになりました!
{/netabare}

2話感想
{netabare}
葉山照回でしたね。
葉山姉妹のやりとりから、照の人間性や姉に対する姉妹愛が伝わってきて良かったです。照を敵視しているピンク髪の女の子、今回完全にヒナギクに見えました。

やはり、今回も葉子視点が多いですね。原作もそうなのかな?

特売のマヨネーズを勝ち取り喜ぶ葉子。かわいい。そして目を覆う双葉達、面白い。

次は双葉ですね~ここまでハートフルな話が続いているので、双葉回もハートフルな話を期待してます。
{/netabare}

3・4話感想【4話感動回】
{netabare}
3話は西川家のメイドさん登場回。双葉回じゃなくて少しガッカリしましたが、コメディ路線のキャラが増えたのと、このメイドさんも葉子様の事を心配してるんだなあと思えるシーン(体育で葉子様がぼっちになっている所をみてクラスで浮いていることに気付き、双葉達が唯一の友達であることを悟る。そして、昼食の際に葉子様をよろしくお願いしますと双葉達にいう)もあり良回でした。

4話は双葉への認識を改めさせられた回です。そして今回も葉子様が超可愛い。制作の葉子様愛が溢れすぎている・・・
ハンバーガー屋で双葉が葉子様の両親の話を聞くのは、勇気あるなあと思います。双葉は行動に反して意外と賢い子ですし、無意識じゃなく意識的にもっと葉子様をわかりたいと思って勇気を出して気を使いながら聞いていると思います。それだけ双葉は葉子様ともっと仲良くなりたいんだなあと思うと、ちょっとウルっときます。それにさらっと答える葉子様も双葉達に心を開いて、自然な友達付き合いが出来ているのが、成長したなあと思えます。

今回肉をもらった葉子様の可愛さは必見です。あのシーンの可愛さは制作の愛があふれすぎていて、このアニメへの本気度が伝わってきます。

また、幼少期の3人の映像も可愛いですね!どの子も可愛いんですが双葉の幼少期の良く食べる子供っていうのが可愛かった。やまGの子供時代も可愛い。

さらに、4話は双葉への認識を改める回でした。食べるだけじゃなく、料理が上手いということを実践して証明する双葉。女子力が低いと1話レビュー時点で書きましたが、これは間違いでした。女子力高い!いや嫁力が高いのか?双葉可愛すぎるぞ!

最後に3人で双葉の作ったご飯を食べるシーンがあるのですが、美味しそうなのはもちろんなのですが、3人も可愛いし、「家で誰かと食事するのは本当に久しぶりですから」という葉子様の寂しさが過ぎ去った言葉、
3人で一緒に食べることが本当に美味しい理由なんだという事が伝わってきて凄く良かったです。最後に冗談を言って笑いあうシーンがこの3人が幸せということを感じて、嬉しく感じてきます。

4話、凄すぎました。少し画がいつもと違う感じがまた良かったです。ハンバーガー屋の夕暮れの陰影の使い方が凄く好きです。色々良い場面がありすぎて語りつくせない(笑)コメディシーンでの人物のデフォルメや顔の変化が細かくて凄すぎる。

西山ちゃんと照の猫パートも可愛いし、猫はいつもどおりぬるぬる動きますね。

山Gはストーカーといわれると傷ついていましたが、報われることがあるのだろうか・・・いやストーカーですけどね。

四話の最後の食事シーンの印象的な「夕焼け」と「鳩」が四話冒頭の葉子の幼少時代の友達とのお茶会シーンにも出てきているということは、どちらも葉子様にとっての幸せな思い出ということを示してるんじゃないかな。
{/netabare}

5話感想
{netabare}
照のライバル?猫好き西山さんが可愛い回。西山さんはツンデレ、プライド高い、そしてちょろい。西山さんのメイド服はかなり趣味入ってますねえ・・・ピンクが基調のメイド服とか現実には存在しませんよ、多分(笑)あと、西山さんの友達、近藤さんのケーキを食べるシーンかわいいですねえ。このアニメの貴重な黒髪っ子ですよ。

回を増していくごとに双葉が良い女であることがわかっていきますね~。髪を後ろでまとめて、出来る女性店員風ファッションが良く似合う・・・。葉山ちゃんの家に遊びに来た時は小学生かと思いましたが(笑)そのギャップが最高に魅力的ですね。
{/netabare}

6話~12話感想
{netabare}
6話
日常回。少しお嬢様気分が抜けてないなあと葉子様のワガママっぷりを見て思いますね。
7話
葉子様と青髪の子が体育で組んでいるのを照と双葉が見ているシーンは、
気にかけていたんだなと、裏で友情を見たようで少し嬉しい。
8話
近藤さん多め回。西川ちゃんと近藤さんの友情回かな。腐れ縁みたいな感じでいいですね。
9話
文化祭回。陰の無い楽しい回でしたね。
10話
何気ない日常回。パジャマパーティでお泊り会。何気ない日常が葉子様にとってかけがいが無いものですね。
11話
バレンタイン回。よかったな山G・・・。葉子様に執着して勝手に奉公してるとはいえ、ちょっと報われてほしかったので良かったです。
12話
葉子様にとって自分の家に行ってきますと言う意味は、その場所に自分の日常がある事を無自覚に理解してるからだろうなあ。・・・って園部の夢か!
バイトで昔の友人に会っても今の状況を受け入ている葉子様は成長しましたね。
そして3人の日常は終わらない・・・エンド。良いアニメでした。

{/netabare}

総評
{netabare}
作画:常に安定して綺麗。毎週楽しみでした。
キャラ:どの子も可愛い。全員をなるべく均等に掘り下げたのはよかったです。
音楽:OPEDどちらも良かったが、挿入される日常的なBGMが良い。
声優:新人さんばかりでしたが、ストレス無く視聴できました。
物語:最初の1~4話は葉子様の友人関係へのなれない感があり、成長を感じられた素晴らしい回でした。それ以降は何もない日常回が多かったです。もう少し情感があったほうが良かったかな・・・

{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 58

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

♪さぁ見てらっしゃい 三つ葉の お出ましだ!(いぇ〜い♪)

この作品の原作は未読ですが、けいおんやゆゆ式といった萌え4コマ専門誌である「まんがタイムきらら」で連載されている作品と知り視聴を決めました。

この作品の原作はちょっと凄いです・・・何が凄いかというと連載期間です。
実は2003年の2月から現在に至るまで一部諸事情により休載した期間もあったようですが、連載を続けており、2016年現在で連載期間が最も長い作品なのだそうです。

何事も継続させるって難しい事だと思いますが、連載を13年も続けているとキャラに対する愛着も半端ないんだと思います。

そんな長期連載を続けている作者は荒井チェリー先生で、あのハイパー萌えキャラ真白たんや荒っぽい口調と見た目にギャップを感じる小紅ちゃんが登場する「未確認で進行形」の作者でもあるそうです。
言われてみれば、お互いのキャラに同類の臭いが感じられる気もします。

この物語は、タイトル通り性格やこれまで育ってきた環境がまるで異なる女子高校生の3人がふとした事から仲良くなり、日常ライフをきゃっきゃうふふしながら友情を深めていく・・・という感じです。

個性溢れる主要登場人物は、以下の高校1年生の3人組みです。

小田切 双葉(CV:金澤まいさん):数々の大食い記録保持者で出禁になった店もあるとか・・・そして、どれだけ食べても太らないという羨ましい体質の持ち主でもあります。

葉山 照(CV:今村彩夏さん):眼鏡と金髪の三つ編みが似合うクラス委員長ですが、「腹黒委員長」の異名を持つだけあって、見た目と中身のギャップが大きい女の子です。
でも仲良し3人組の間では、腹黒さは影を潜めています。

西川 葉子(CV:和久井優さん):元々は家にメイドのいる超お嬢様でしたが、父親の会社が倒産してこれまでとは真逆・・・優雅とは程遠い貧乏生活を余儀なくされている女の子です・

この様に何もかもが違う3人だからこそ、仲良くなれたのかもしれません。
でもこの作品にはこの3人のきゃっきゃうふふを増幅させる装置的存在が、タイムリーに登場して3人の魅力に拍車をかけているんです。

山路 充嗣(CV:赤羽根健治さん):元西川家の使用人で、葉子様の周囲に神出鬼没して差し入れをするなど、褒めて貰えるために涙ぐましいまでに努力・・・と思いきや、本人にとっては葉子を敬う事が自分の信条なので、これは努力でも何でもないそうです。

薗部 篠(CV:桃河りかさん):元西川家のメイドで、現在は洋菓子店の店長をしています。
元メイドだけあって家事全般のスキルの高さが伺えます。

この他にも葉山のお姉さんや、葉山に敵意むき出しのクラスメイトなども登場するのですが、主軸は3人組み+元西川家の関係者二人組です。

3人で過ごす時間を大切にすると共に、一人で踏み出すのが不安な第1歩を3人で一緒に踏み出したり・・・相手に気兼ねなどはしていないのですが、自然とそういう事ができちゃう3人組みで・・・ちょっと羨ましくも思える仲の良さでした。

声優さんも新人さんを積極的に起用されたみたいですね。
3人の中ではアブソリュートや櫻子さんに出演された今村彩夏しか知りませんでした。
今では放送されるアニメの本数が多いので新人の起用されるチャンスも広がっているのでは・・・と思ってしまいますが、声優さんになりたい人も相当増えているようなので、役を掴むという点においては、厳しさはむしろ増しているようにも思います。
それに最近の声優さんはメディアに露出する機会も多く、歌ったり踊ったりという声優さん本来のスキル以外も求められるようですので・・・

でも、第1線で活躍された方々は、皆んなその難関を突破してきているんですよね。
勿論、実力だけではなく運も必要な仕事ですが、頑張って欲しいと思います。

オープニングテーマは「クローバー♣かくめーしょん」
エンディングテーマは「ぐーちょきパレード」
どちらも、とりぷる♣ふぃーりんぐ[西川葉子(和久井優)、小田切双葉(金澤まい)、葉山照(今村彩夏)]が歌っています。
このまえカラオケでエンディングを歌ったので、今度はオープニングにチャレンジしてみたいと思います。

1クール全12話の作品でした。原作のストックはきっと十分あると思うので、続編の有無は円盤の売れ行き次第・・・という事になるのでしょうか^^?
やっぱりきらら系の作品の持つ癒しパワーは格別ですね^^
この作品もしっかり堪能させて頂きました^^

投稿 : 2024/05/04
♥ : 29

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ホンモノの「日常系」?(動画工房の本気)

※実はあにこれで視聴途中でアニメのレビューを書き始めたのは、本作が初めてです…。

原作未読です。
→ 読み始めました。いま3巻目くらい。(2016/6/15)
→ 6/18くらいに読み終わりました。既刊12巻。(2016/6/28)

多くの「日常系」といわれるアニメで私がいつも思うことは、「そんな日常は無い!」というところなのだが本作はそういうツッコミを入れずに観られている。
(ちなみに他にそんな気持ちで観られる他作品としては『のんのんびより』シリーズ。あ、『恋愛ラボ』あたりもそうかな?)

変に百合百合しくなくこの三人は本当に普通の友達なんだな、とリアルに感じられるのも本作の特徴だと思います。
(好みとして特に「百合が悪い」というわけではないのですが。あるいはこちらが本来の意味での「百合」?)

まあ、キャラのかわいさはファンタジーですけど、アニメだからね…。

キャラクターは女子高生ですが、ちゃんとオチを付けようとしている点に好感が持てます。特に葉子様さま絡みでときどきぶっとんだ描写もなくはないですが、そこはまあ、ギャグだからね…。

…ということでおそらく完走するでしょう。面白いので原作も買うかも。
→ 買い始めました。(2016/6/15)
→ 6/17には全巻揃えました。視聴の方も無事完走。(2016/6/28)

あと、OP/EDともにグッドです!

以下、追記:(2016/6/15)
原作を読み始めて、薗部さんが原作で出てくるのはかなり後だということがわかりました。原作では辻兄妹の方が先に登場するんですね。アニメ的には早めに出して正解だったかも。

あと、原作者も書いているんですけど双葉は大食い以外は意外と普通の人ですよね。基本は双葉のツッコミで話が回っているようなところがあります。双葉もボケるときがありますが、そのときには葉山ちゃんがツッコんでくれます。

全話観終わっての追記:(2016/6/28)
全話通して観た結果、全12巻から満遍なく原作が採用されていることがわかりました。アニメ中では、各エピソードは春から始まる通年で1年間の時系列に並べられています。

原作は13年におよぶ連載なので、その話数の季節に合わせたエピソード、あるいは季節を考慮しなくてよいエピソードが様々な巻から採用されていることになります。

複数のエピソードをつなげて1話を構成していますが、つなげ方は原作で連続のエピソードとは限らずこれはシリーズ構成や脚本がうまく処理したと思います。

★物語の評価を4 → 4.5に上げます。上記の作品構成に対する評価アップです。

★作画の評価を4 → 4.5に上げます。「マンガの絵が動く」という観点で、本作の作画はかなり良いと思います。ネコとか、絵的にマンガなんですがその動きは大変素晴らしいですし、コミカルなシーンの描写もマンガ的に実に良く描けていると思いました。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 41

72.0 2 食いしん坊で友情なアニメランキング2位
ひなこのーと(TVアニメ動画)

2017年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (519)
2226人が棚に入れました
桜木ひな子は人前に出るとかかしのようにかたまってしまう女の子。
動物に好かれるため、田舎では本当にかかしとして働いていた彼女だったが、口下手で人と話すことが苦手な自分を変えるため、憧れの演劇部がある藤宮高校への進学を決意する。
田舎から出て、下宿先であるひととせ荘にやってきたひな子が出会ったのは少し変わっているけれど、とっても可愛い住人たち。
同級生のくいなや一つ上の先輩にあたる真雪に、演劇部に入るために上京してきたことを伝えると、彼女たちから返ってきたのは演劇部が去年で廃部になったという話で……。

声優・キャラクター
M・A・O、富田美憂、小倉唯、東城日沙子、高野麻里佳、吉田有里

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

「せめて人前で固まらないように…人とスラスラお話できるようになりたい…」

この作品の原作は未読ですが、侮れない「コミックキューン」の作品である事は事前にリサーチ済…
この雑誌は「にゃんこデイズ」の時に存在を知りました。
萌え萌えなにゃんこちゃんたちには何度も心を奪われっ放しで、気が付いたら関連グッズに手を出している有様…
そんな作品を輩出する「コミックキューン」の作品…気にならない訳がありません。

この物語の主人公は、極度の人見知り&あがり症な桜木ひな子…
ですが、彼女は中学の時に見た藤宮女子高の演劇の舞台に感銘を受けて自分もそこで頑張りたいと目標を掲げて頑張ってきました。
全ては自分の欠点である人見知りとあがり症を克服したいから…

そしてひな子は憧れの高校生活のため遥々田舎から上京し、下宿先である「ひととせ荘」に向かったのですが…
そこにはどう見ても怪しげな女の子が一人…
決して姿かたちが怪しげなのではありません。
ひな子の目には今目の前に繰り広げられている事自体が怪しげに映っていたんです。

そんな怪しげな女の子は、ひな子と同じひととせ荘の住人で同じ年の夏川くいな…
ひととせ荘には他にも住人が居ます。
ひな子の1年先輩で喫茶店で働いている、まるでお人形さんの様に可愛らしい柊真雪。
真雪と同じ高校2年生でひととせ荘の大家さんでもある萩野千秋…
このメンバーに新たにひな子も加わり、いざ目標に向かって意気揚々と進もうとしたところ、序盤でいきなり出鼻を挫かれる出来事がひな子を襲うのです。

ずっと目標にして頑張ってきたのに…と落ち込むひな子でしたが、ひな子の進む道は一つではないことをひととせ荘のみんなに諭して貰い…物語が動いていきます。

この作品…通常の萌え枠とは一味違った作品だと思いました。
特にひな子には痛烈にそれを感じます。

ひな子は天然で…人前だと直ぐにカカシに変身してしまうほどの恥ずかしがり屋さん…
そのくせ、装備は一級品ときているから手に負えません。
デフォルメからノーマルにキャラデザが戻った時、彼女のスタイルにドキッとしたのはきっと私だけじゃないと思います。

そう…時折キャラに激しい色っぽさが感じられたのです。
例えばごちうさ、きんモザ、のんのん…どれもキャラデザは可愛らしく、特にごちうさの可愛らしさは段違い…激しい萌えは感じますが、色気を感じた事はありません。
(ごちうさ2期で登場したココアのお姉さんのモカ…雰囲気はありますが元祖「お姉ちゃんに任せなさいっ!」にでも、やはり色気は感じませんでしたし…)

この作品ではひな子のような爆弾娘は大家さんも…それに作り手もその辺りはしっかりと視聴者の事を考えてくれているのでしょう。
だからあざとさはしっかり感じつつも、つい魅入ってしまうんですよね…

このお色気路線を突っ走ったら作風はきっと全然違うモノになってしまうでしょう。
危ういほどの均衡を保ったのが真雪の徹底した可愛らしさと、くいなの食欲だったと思います。
ゆあのサポートも感じましたが、結局導火線への火付け役だったような気がするのですけど…

総じて可愛らしいキャラがみんなで同じ目標を掲げ、日々を一生懸命生きている姿が瑞々しく描かれています。
やっぱり目標を持って、それに向かって頑張る姿は本当に綺麗だと思います。
そんな彼女たちの日常を切り取った物語…気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは「あ・え・い・う・え・お・あお!!」
エンディングテーマは「かーてんこーる!!!!!」
どちらも劇団ひととせの4人組が歌っています。
オープニング、エンディングとも今期の楽曲の中で中毒性No.1だったと思います。
特にこのオープニングは早口言葉交じりで難しい…
こういう曲をスラスラ歌えると良いんですけどね。

1クール12話の物語でした。
これまでの癒し枠の常識に一石を投じた作品だったのではないでしょうか。
この変化…個人的には嫌いじゃありません。
今回のアニメ化で原作のストックをどの程度消費したかは不明ですが、もし続編が制作されるなら是非視聴したいと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 23

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

普通に良い出来。

まず、普通に良い出来のアニメだと思いました。


いわゆる日常系に類するものと言って差し支えないと思いますが、
演劇というベースがある作品です。
ただ、演劇といってもガチの熱い展開と言う訳ではなく、主人公の桜木ひなこが人見知りというか、話下手というか、人と相対して緊張すると「かかし」になってしまうという特技wを克服したいという思いで、演劇を志し成長していくという展開がメインです。

高校への進学を機に都会へ出てきて下宿するひととせ荘へやってきて、
夏川くいな、柊 真冬、荻野千秋、中島ゆあ、黒柳ルリ子らと出会い、彼女たちと演劇活動を中心とした日常を過ごしていく姿を「愛でる」w作品です。

ちなみに、キャラクター達は
どの娘も、どっかで見たような・・・wですし、
展開も田舎からできた女の娘が下宿先、学校で仲間と出会って・・・、というテンプレ要素満載なのですが、キャラの性格(個性)という意味ではしっかりと立っていて嫌な感じはしませんでした。


このコメントを書くのに公式サイトを確認したら大家さん(萩野千秋)の説明に「父親が舞台役者で、自らも4歳から舞台に立っていた。演劇の世界では有名で、男女問わずファンも多い。」との説明があった。
あ~なら、おっとり大家さんの別の顔もしっかりと観てみたかったなと、もう少し掘り下げエピソードを見てみたい気がしました。


そういえば、よくある各キャラ掘り下げエピソードみたいなのはあんまりなかったな、そういうのもあると楽しかったかもです。


あと、作画、音楽もしっかり、丁寧に作ってあったと感じました。
OP/EDも良かったです・・・。
というよりも・・・ここにどんだけのカロリー使っとるねん!!
という感じでした。
確かに、作り自体はどっかのハルヒや、どっかのらき☆すたを強く意識しているのは嫌でもわかりました。
しかしながら、わちゃわちゃ感を内包した、楽しげでわくわくするような作り、そしてキャラクター(声優)ががっつり前に出てくる。
映像もきれいで、歌も個性的(ミュージカルっぽい)、よくあのテンポ変化やセリフちっくな歌唱についていけるものだと感心しました。
見事だと思います。

作品全体をとおしてキャラクターもかわいらしく、
キャラ同士のいざこざなんてシーンも特になく、キャッキャうふふの進行でしたが、一応、演劇というテーマがあるので、ブレはあまりなかったと思います。
デフォルメキャラになるシーンもかわいかったですし、頭身上がったときにはちゃんとアニメ女子高生していました。


もし、拒絶反応が出るとしたら、
キャラがどっかの誰かにめっちゃ似ていること(容姿)、
少しだけ百合的要素(大したことはないと思います)があること、
ちょっとだけ、小僧向けの演出があることでしょうか(絵がきれいだけにネ)。

しかし、繰り返しになりますが、
総じてクオリティは高いアニメ作品だと評価します。
見るには十分楽しめる作品です。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 12

TAMA さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

コミックキューンにしてはよくやったほうだが…残念。

全話視聴。

『ごち◯さ』+芳文社の手法の劣化版、時々『らき◯た』ですかね。OP、EDと良かったと思いますがOPは所々『日◯』のOPと似てる部分が多々ありましたね。『カカ◯タ』の方です。
『ひなこのーと』はいろんな意味で勿体無かったと思います。凄いチャンスを逃したと…。
リアルタイムで放送されてた時に他に日常系をやってなかったのでここでコミックキューンがドーンと行ければ…惜しい。

OP、EDは成功だと思います。とりあえず掴みはOKって意味で。作画も悪くない。潔くパンツ見せたりしたのも◯。物理法則を無視した捲れないスカートとか不自然な光で隠すよりは評価します。

ただ問題が酷似し過ぎた設定ですね。
キャラは『らき◯た』っぽい。
くいな→完全に『こ◯た』

ゆあ→ツンデレ担当『か◯み』

千秋→ほわっ、超人、巨乳等々…『み◯き』

真雪→料理上手等『つ◯さ』

みたいに感じました。
ま、くいなが酷いですね。
『くいな』の本や文学少女の所は『こ◯た』のネトゲとネット用語等を画面の世界を本に移行しただけ。7話のスク水はまんまでしたね。小学生のを使うのもカブってる。(パクってる?)

喫茶店などはもう『ごち◯さ』。表現はほぼ芳文社作品と同じ。お風呂で振り返りは『ひだま◯スケッチ』等々ちょっとツッコミ所がありすぎる…
パロ作品?ってなりました(-_-;)

ストーリーも日常系でやればまだマシだったのかな?と思います。変に劇団とか入れてしまったが為に最後までグダグダ感がありました。
とにかく『ひなこ』が成長が早すぎる!感情移入どころではない、置いてきぼりでした。
ルリ子の存在も酷い。この子が居ないだけで休部になる学校って…それに9才て…。学校は?役作りは?現役女優をやってるなら講師出来る時間無い筈です。子役でも拘束時間長いですし。
オペラ座、スカラ座等々を言ってプロっぽく見せられても…チープ。
あざといエロさと百合もちょっとマイナス。

本当に勿体無い。日常だけでやっていたらまだ良かったと思います。ただ8話の部分は少し良かったと思います。
37.5度で倒れるなんて!と思う人が居るかもしれませんが、現代の学生達は一昔前の人と平熱の体温が違います。統計学などで調べたところ今の子達は平熱が35.5度が平均らしいです(女性)。
だから37.5度ともなるとかなりの体調不良になり『ひなこ』の様に倒れる子も居ます。
一昔前の統計学では36.5度が平熱とされてましたが人間の身体も変わっていってます。だから8話の表現は中々合ってるなと私は思いました。

個人的にはくいなですね。
『こ◯た』だと言うのは大体の人が見たまんまでしょうが私はそれより声がまんま『ガヴ◯ール』にしか聞こえなくて…。富田さん、もう少し消そうよ…。ひなこのーと放送前のクールにやってたからそれが残りすぎてますね。

OPとパロディとしてなら多少アリ…?。
私からはあまりオススメしません。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 10

71.4 3 食いしん坊で友情なアニメランキング3位
神撃のバハムート VIRGIN SOUL(TVアニメ動画)

2017年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (260)
1147人が棚に入れました
ここは、《人》《神》《魔》あらゆる種族が入り混じる神秘の世界ミスタルシア バハムート復活による世界崩壊を免れてから10年─── 新たな《人》の王は《神》の神殿を襲い《魔》の国を攻め落とした 壊滅寸前だった状況からの復興と更なる発展 王都は《人》に富をもたらす 王都復興の糧として奴隷となる《魔》 消えゆく信仰心により力を失った《神》 均衡を失っていく世界で《人》《神》《魔》それぞれの正義が交錯する―――

声優・キャラクター
諸星すみれ、梅原裕一郎、吉野裕行、井上剛、森田成一、沢城みゆき、岩崎ひろし、森久保祥太郎、潘めぐみ、坂本真綾、間宮康弘、小野賢章
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

これを力作と言わず、何を力作と言うのだろうか?

[文量→大盛り・内容→感想系]

【総括】
ここまで壮大な王道ファンタジーはなかなかお目にかかれません。前作を含め、ソシャゲRPG原作の中では最高傑作ではないだろうか?(2017夏現在)

絵もキャラもシナリオも音楽も良い。ほどよい笑いに恋愛要素もある。

一応2期にあたるが、前作から引き継いでいるのは設定とキャラがメインで、ストーリーは2期から観ても問題ないので、「2期から観ても面白い」「1期から観るとさらに面白い」という理想的な2期だと思う。

バトル、ファンタジーが好きなら間違いない力作です。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
本作の主人公のニーナ(序盤)は、「イケメンを見ると見境なくデレてしまう」という、アニメの女主人公としては珍しい設定だった思います。普通なら、こんな男好きキャラはアニメ視聴者層からはそっぽを向かれるかと思います。

つか、(性的興奮で強くなる女子という)設定だけなら、「魔装学園H×H」と変わらないのに、なんだろうね、この差は(笑)

ニーナは、確実に可愛らしい。

それは多分、ニーナの男好きが、「性格」ではなく、「性質」(竜人としての体質)だからだと思います。基本的には純情だしね。だから、しょうがないと許されるんですね。

あと、作画の力も大きいと思います。近年、ソシャゲ原作アニメは、神作画の代名詞のようになっていました。例えば、前期(2017春)の「GRANBLUE FANTASY」の美しい背景や、今期(2017夏)の「活撃 刀剣乱舞」の圧倒的なバトル作画などは記憶に新しいです。本作の1期目も、やはりヌルヌル動く戦闘シーンは圧巻でした。もちろん、本作も背景、バトルと素晴らしいのですが、それ以上に、人物の表情に力が入っていたと思います。コロコロと目まぐるしく変わるニーナの表情は魅力的で、活発なニーナらしさが際立っていました。こういう、「地味だけど大切な神作画」は非常に好感がもてました。

ストーリー的には、神と人間と悪魔という三種族の争いという壮大な物語。その中で縦糸となる、人間の王とドラゴン娘との恋愛ストーリー。

なんて真っ直ぐなファンタジーなんだろう。ここまで王道な作品は安っぽくなると台無しなんだけど、そんな不安は一度もなく、シリアスもニヤニヤも笑いもバランス良くある作品です。

また、1期のキャラと2期のキャラの住み分けも抜群です。基本的に、「1期が人気あったから、2期が生まれる」わけで、2期を観ている中には1期のファンが多くいますよね。しかし、1期のキャラをそのままメインに使うと、(1期が綺麗にまとまっていればまとまっているほど)蛇足感やマンネリに陥りやすい。そこで、新キャラをメインに据えて2期をやるというのは良くある手法だけど、これ、かなり難しいバランス感覚が求められると思います。1期のキャラが強すぎると2期のキャラが空気になります。2期のキャラが強すぎると1期のファンから叩かれます。1期のキャラを全く出さない(もしくはカメオ出演程度だ)と期待はずれと言われます。(余談ですが、アークザラット2(ゲーム)をプレイした時、ほぼ前作のキャラしか使わなかったことを思い出しましたw)

その点、この作品では、「ニーナ」「シャリオス17世」「ムガロ(エル)」といった2期の新キャラをメインにストーリー展開させつつ、要所要所では「ファバロ」「カイザル」「アザゼル」「リタ」「バッカス」「ジャンヌ」といった1期の人気キャラクターが活躍する(いわゆる、オイシイ役)展開が良い感じです。また、「ケルベロス」などがちょい役で出てくるファンサービスも嬉しいですし。やっぱり、ニーナが魅力的なことがデカいけれど、理想的な2期の作り方だと思います。ここまでバランス良くやった2期というのはあまり記憶になく、制作の手腕は称賛されて然るべきでしょう。

テーマ性に関しては、やはり種族間差別、そこから透けて見える人種差別問題でしょうか。差別主義的なアザゼルやガブリエルやシャリオスと、博愛主義的なニーナやカイザルやムガロ。双方に言い分があって、しかもある程度の正当性がある。ただ、差別主義的なアザゼル(悪魔)にはカイザル(人間)やムガロ(天使)の存在が、シャリオス(人間)にはニーナ(竜族)の(他種族の)存在が大きく、自らの主張の絶対性を失っているのが人間味があって良かったです。とりあえず、全編英語にして、ホワイトハウス(トランプ大頭領)に送り付けてやろうw

心理描写も巧み。例えば18話で、ニーナが自由に竜化できるようになったことに対して、「なぜ、今更……」と涙を堪えるアザゼル。そこには、「あの時(7話で)、竜化していれば同族が死なずに済んだ」というニーナに対する怒りと、「そもそもニーナに頼るしか無かった」という己の無力さに対する悔しさ、「愛されることを知ったから」というニーナの言葉で、「自分はニーナを利用しようとしていただけだった」という後悔の入り交じる、複雑な感情が表現出来ていました。圧し殺したような声(声優さんの名演)と、(泣きそうで)細かく揺れ動く表情(神作画)もあいまって、印象的なシーンになりました。

ラストも、なんというか、感動しました。「世界と愛する人のどちらを選ぶか」という選択で、「世界を選んだファバロ(1期)」。「愛する人を選んだニーナ(2期)」。多分、どちらも正解で、どちらも不正解なのでしょう。それは、「世界を一時守れたが愛する人を失った(1期)」と、「世界を一時守れたが、愛する人の目と声を失った(2期)」の結末が示しています。まさに、ビターエンド。ムガロやカイザルの死亡(カイザルはゾンビ復活)と併せても、後味は決して良くはない。が、最後の「視力を失った英雄王と、声を失ったドラゴン娘が月明かりの中で踊る」なんて、あまりにも「物語りすぎる」ものを見せられては、なんか無理矢理感動するしかないです。ニーナの満足そうな笑顔を観ていると、まあこれで良かったのかもなとも思いますね(笑)

一応、3期への含みは持たせましたが、正直かなり満腹だし、満足しています。3期は、あったら(いよいよ完結編だろうから)凄く楽しみたいですが、ここで終わりでも充分満足ですよ♪

制作の皆さん、お疲れ様でした♪
{/netabare}

【余談~ 神界が、あのアニメのあの場面に似てません?(笑) ~】
{netabare}
ムガロやバッカスが捕らえられて(軟禁されて)いた空間って、「WWW.WORKING!!」の「バレンチヌス様」の空間に似てませんでしたか(笑)? なんか、不思議な図形とか浮いてましたし。まあ、同じっ神様だから別に良いんですけどねw
{/netabare}



【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
神撃のバハムートって確か、神・悪魔・人間 の三つ巴の争いが世界観だったっけ? 主人公の少女は竜族なのか。

2話目
ロケットパンチw 悪魔が奴隷になっている現状には同情するけど、それって元々、悪魔が「力による支配」を行っていたからで、その力が及ばなくなったら、立場が逆転するのは自業自得では?

3話目
それ、HUNTER×HUNTERでゴンがやってたよねw ファバロ、どっかで出てくるとは思っていたけど、ニーナの師匠だったか。

4話目
嘘が下手な男は信用できるという風潮。純情色ボケ女主人公が成り立つのは、それが性格だからではなく、性質だからですね。

5話目
ラブコメの波動w しっかし、ニーナの表情豊かだな~。

6話目
ニーナの表情、本当に豊かだね♪ 地味だけど良い作画の力の入れ方だ! アザゼル、交通事故やんw アザゼルに見つめられても赤くならないニーナ。これ、本当の恋を知ったから、アザゼルにデレなくなって、奇襲失敗するノリだな!

7話目
アザゼル、良いヤラれキャラに(苦笑) ギャグとシリアスのバランスが良いね。

8話目
剣3人による三つ巴って、結構珍しい。アザゼルの男泣き、格好良いな。バッカス達が幽閉されている空間、少しだけ「WORKING!! web」の「聖バレンチヌス様」がいた空間に似ている気がするんだけどw ファバロ、来たね!

9話目
なんか分かんないけど、明日です(笑) しかしこの二人、髪型が普通なら、格好良いなw

10話目
宗教色あふれる回だったね。処女受胎や洗礼などをモデルにしてるんだろうね。

11話目
誰にとっての平穏かをはっきり話さないから、嘘はついてないよね。

12話目
鉄球を使った戦闘。昔、KOFにチャン・コーハンっていたよねw

13話目
荘厳な音楽。戦いというより、戦争だね。

14話目
まさかの野沢さんw ジャンヌの弱さ、素敵なエピソード。

15話目
エル、いい感じで狂っていそうだね。絶対正義と絶対悪は近いものがあるしね。

16話目
ニーナ、あのバカ明るい感じ、良いわ~。壁ドンw 前作オッサン三人衆もいい感じ♪

17話目
ニーナの無駄な変装w なるほど、悪魔だから捕まえなくて良いと、自分に言い訳できる笑顔ね♪ 2度目のデート回。なんか、目的を果たして両目失明して、最後はニーナと竜の里でひっそり暮らすという、08小隊的なラストかな?

18話目
ニーナが自由に竜化できるようになったことに対して、「なぜ、今更」と涙を堪えるアザゼル、良いね。そこには、「あの時、竜化していれば同族が死なずに済んだ」というニーナに対する怒りと、「そもそもニーナに頼るしか無かった」という己の無力さに対する悔しさと、「愛されることを知ったから」というニーナの言葉で、「自分はニーナを利用しようとしていただけだった」という後悔の入り交じる、複雑な感情が表現出来ていました。圧し殺したような声(声優さんの名演)と、(泣きそうで)細かく揺れ動く表情(神作画)もあいまって、印象的なシーンになりました。

19話目
突き放す優しさ? 自らの弱さを切り離したい? 質の良い、ロミオとジュリエット。シンデレラ。ニーナはニーナで、「私ならなんとかできる(シャリオストの心を変えられる)」って思ったのでしょうね。

20話目
ドラゴン対ドラゴンのガチバトルって、結構珍しいよね。アザゼルとソフィエル強え~。つかラスト、衝撃だぁぁ。

21話目
エル、死んだか。ジャンヌの顔が怖い、、、。でも、子供を殺されたらそうなるよな。アレサドロ君、漆黒兵は伊達じゃない。盛り上がってきましたね。種族間の全面戦争、熱い。

22話目
ジャンヌに息子がいることは、オフィシャルにしていいの? 処女受胎だと知らせないと求心力落ちそう。ジャンヌ正論。王がエルを狙わなければ死ななかったわけだし。バハムートさん、堂々たるラスボス感w

23話目
ルシフェルの母艦、オーラシップっぽい(笑) アレンサンドロ、死に様がまた、やるせないな。黒騎士の登場シーン、格好よすぎるだろw ここでネクロマンサーの本領発揮(笑) いや、カイザル死亡は予想外。

24話目
なんかもう、物語りすぎて、感動。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 30
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ファンタジーの衣を被ったガチめのラブストーリー

ゲームはしてない


1期に続いて2期を観たという流れです。1期が面白かったので特に抵抗なく。。。

1期全13話(総集編的なの1話込み) 2014年10月~
2期全24話(こっちは総集編無し)  2017年4月~

掘り出し物です。

Cygamesさんの数少ない一社提供のうち一つ。肝いりの2クールの割には話題にならなかったのかな? その頃アニメ観てないのでよう知りません。
レビュー・感想数207件(2019.02.06時点)は同期の作品の中でもTOP20にも入り込まないながらも、得点では地味に8番手くらいにつけてるというあにこれの評価です。同期に『月がきれい』『エロマンガ先生』『進撃の巨人2期』とあるなかで健闘してるように見えます。
観た人はそこそこ満足したと思われる客観評価。私も同様でした。
さて、、、、

・ゲーム原作かよ?
・〈神〉?〈悪魔〉? ファンタジー系はちょっと・・・
・1期逃してるのでスンマセン

安心してください。

“ファンタジーの衣を被ったガチめのラブストーリー”

でした。・・・いや・・・まあファンタジーなんだけどさ。ラブストーリーであり冒険活劇であり成長物語であったりと毎話Bパートの引きの良さもあって、2クール分一気に観せる力のある作品でした。
ソシャゲ原作特有のグダグダなところもなく、主人公が1期と変わるので、2期から参入しても問題は無さそうです。

1期でのファバロ、カイザル、アーミラ、リタを中心とした物語から10年後。ダークな世界観はそのままに2期の主人公をニーナ(CV諸星すみれ)にバトンタッチして、話は進んでいきます。
このニーナ、これあくまで私の思い込みですが、ヲタ受けしないヒロインさんです。少々イケメンならすぐ赤くなる恋愛体質に見えてしまう彼女は早々にビッチ認定されてしまいそうww
それも数話経てば霧散することでしょう。どんな娘かというとあれです。寝ちゃいけないって思うと眠くなっちゃう的なアレ。こちらは本編でお確かめください。彼女については表情が多彩というか喜怒哀楽で何パターンあるんだというくらい作画班が良い仕事してます。

繊細な“心情”を描写してのラブストーリーとは毛色が違う、“感情”を全面に出したり押し殺したりの全力投球ヒロインはとても好印象でした。
ちょっと脱線すると、全力投球ヒロイン設定は意外とリスクって高いです。さじ加減を間違えると

1.躁鬱の“躁”状態に見えてしまう
2.一歩間違えればコミュニケーション障害
3.ドジっ子空回りキャラみたいな型にはめたくなる誘惑に勝てずブヒる層以外が離れてく

この手の女の子でおバカっぽく見えないようにキャラ設定を組んだ製作陣の勝利だと思います。


そんな彼女のラブストーリーの行方と、“成長”物語が、けっして能天気じゃない世界で繰り広げられることになります。

能天気に見える女の子が能天気じゃない世界で能天気のままいられるのか?
能天気でいられないならどんな覚悟を決めたのか?

前半のほっこり回が進んでいる中でも忍び寄る不穏な影が徐々に濃くなっていく中盤あたりからはニーナの笑顔も違った意味をもってきます。このへんは親目線ですが、彼女の成長が頼もしくそして周りの救いとなってくるのです。
そして最終話を観終わると、序盤うっとうしく思った(かもしれない)彼女の能天気さを思いだし、

能天気が能天気でいられる世界がいいよなぁ・・・平和が一番!

ひと回りして“アリ”な娘さんと思える満足の全24話でした。くどい。。。


肯定的に捉えた本作の世界観については1期レビューで触れてますのでよろしければそちらを。


2期からOK!とのたまいつつ、物語を深掘りするならやはり1期からの視聴をお薦めします。1期は1クールと手に取りやすいしこちらも単体で楽しめる仕上がりですよ。
とりわけ重要局面で取った選択。旧主役ファバロと2期主役ニーナとの対比は“なにが正解か誰にも分からない”この世の真理を露わにしてました。やはり主役は主役でした。
ここでは触れてない脇役たちにも主役を食う魅力的なキャラに事欠きませんのでお気に入りをぜひ見つけてみてください。


物語は1期より複雑です。〈神〉〈悪魔〉の二項対立の末、「そうきましたか・・・」の1期だとすると、
2期は〈神〉〈悪魔〉の上に人間が立っちゃったかも、という斬新な種族相関からスタートします。
現実世界でもパワーバランスが崩れた時に戦争は起こるもので、まさに2期の舞台がそれ。極限の状態で人(※本作の場合神も悪魔も)は試されそして輝きを放つのです。


OPは1期から続くラウド系ロック。EDは米津玄師とのコラボで名の売れたDAOKOを配置。前半ED「拝啓グッバイさようなら」は地味ながらクセになる良曲です。

 
ソシャゲ原作の中では群を抜いて完成度の高い本作。言われなければゲームが母体とは気づかないでしょう。あらためて思います。

逆宣伝になるような粗悪品を濫造するくらいなら、しっかりアニメアニメしたものを作ってほしいな。よっぽど宣伝になるはずです。



※オマケ

■ジャンヌダルクは蜘蛛が苦手
ちやほやされた後は落とされる。本邦マスコミの得意技ですが、これをどさらにどでかいスケールでやられちゃったのが歴史上のジャンヌダルクであります。
{netabare}10話の母息子回の余韻が冷めない11話で、{/netabare}蜘蛛が苦手というエピソードを挟んできました。史実ではジャンヌを登用したシャルル7世の跡継ぎルイ11世のあだ名が“蜘蛛”だったとかなんとか。
王室に対しては恨み骨髄でしょうねww


■ジ○リっぽいと言えなくもない
表情筋がよく仕事をする巨匠の作品と似てるな~と思っていたら、{netabare}12話トロッコの脱走劇。{/netabare}どこぞの有名冒険活劇で見たことあるアクションシーンを堪能できます。


■声優“野沢雅子”のお仕事
2クールめ初っ端の14話に登場しました。人間国宝にしてよいと思う。


■サブタイトル“Virgin souls”
本作タイトルを冠した{netabare}第17話の{/netabare}サブタイトルです。
「次会えたら私のなすべきことを伝えよう」この回からクライマックスに向けてエンジンが吹かされる重要回です。
なんですが、ニーナが洞窟池の中に入ってって身を隠してから竜に変身してましたね。みだりに変身すると着ていた物を破壊しちゃうから、律儀に彼女は見えないところで衣服を脱いで変身したんだろうと妄想。
こういった恥じらいは大事です。気にも留めない振りをする男側の度量も試されます。


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2019.08.20追記
《配点を修正》 +0.2


視聴時期:2019年2月頭

続編で面白さが継続しているのはたいしたもんだ。それも主人公を変えてたりするのに。
ダンスシーンはこれまで観たものの中でもトップクラスでしたね。



2019.02.07 初稿
2019.08.20 修正

投稿 : 2024/05/04
♥ : 39

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

バハムート復活による世界崩壊かを免れてから10年…均衡を失っていく世界で「人」「神」「魔」それぞれの正義が交錯する…。

この作品は「神撃のバハムート」の続編に位置付けられています。
物語は1期から10年後の世界…そこで、新たな物語が紡がれていくので、この物語から視聴しても話は通ると思います。
ですが、1期から登場するキャラへの懐かしさや言動の理由など、前期から視聴するとより一層深掘りできるので、しっかりこの作品に入り込んで視聴されたい方は前期からの視聴をお勧めします。

1期から10年後の世界…即ちバハムート復活による世界崩壊を免れてから10年の歳月が過ぎた世界…
1期でバハムートに立ち向かった時には「人」「神」「魔」の隔てなく手を取り合って世界の崩壊を防ぎました。
それなのに、この10年で世の中は色々変わってしまっていました。

一番変わってしまっていたのは、均衡が崩壊してしまったこと…
いいえ、正しくは「人」が「神」「魔」との調和を破壊したこと…

その破壊がもたらしたのは、いびつに歪んだ世界…
「神」は信仰心を失い、人の奴隷に墜ちた「魔」が虐げられる世界…
バハムートを阻止した時、一体誰がこんな状況を望んだろうか…
でもこの流れに「神」も「魔」も抗えず時間ばかりが過ぎていました。
この状況にはもどかしさを感じずにはいられませんでした。

もう一つ変わった事といえば、1期の主人公だったファバロが弟子を取った事でしょうか…
この2期はファバロの弟子…ニーナを中心に物語が動いていきます。

1期は1クール12話でしたが、今期はたっぷり2クール全24話の構成…
兎にも角にもどっぷり作品に浸かって視聴する事が出来るだけじゃなく、その視聴スタイルそのものの心地よさが堪らないんです。

最近…自分でも多いと自覚していますが、今回は2曲目のオープニングに色々持っていかれてしまいました。
その格好良さは思わず息を呑んでしまうほど…
曲も格好良いんですが、オープニングアニメーションの構成が鬼懸かっているんです。
特に静と動…静寂と躍動のバランスが曲調と絶妙にマッチングしているのだから堪りません。
ヒッポ君の引く馬車に颯爽と乗りしっかり前を見据えたニーナ…格好良すぎです。

ニーナの日常パートがあまりにも穏やかだっただけに、堰を切ったように動き出す「動」の部分は衝撃の連続だったように思います。
ニーナにとってこの物語の紡ぐ時間は決して優しくなかったと思います。
仄かな灯りが無かった訳ではありません。
でもどんな逆境に立たされてもニーナの顔から笑顔が消える事はありません。
彼女の笑顔と持ち前の明るさが登場人物に…そして視聴者にどれだけ元気を与えたことか…

でもこの物語で苦しみを人一倍味わったのは、きっとムガロちゃんでしょう…
ムガロちゃん…何も悪い事なんてしていません。
でも「生きる」選択を余儀なくされたムガロは流す必要の無い血を沢山流し、失う必要の無いモノを失って…
いくら信仰力が失われたとしても、こんな小さい子供が受ける仕打ちではありません。
でもニーナと出会って変わったのではないでしょうか。
本人を取り巻く状況が変えた一面もあると思いますが、自ら変わった面も絶対にあると思います。

たくさん遠回りをしてきました。
やっと全てが元通りになると思いました。
少なくてもムガロは本来愛されるべき人から寵愛を受けなければいけない、と思っていました。
それなのにムガロを待ち受けていた運命はあまりにも残酷過ぎ…

私の涙腺は壊れているので、状況を推し量るにはあまりにも不適だと自覚しています。
でも、この出来事から受ける辛さはきっと本物…
だって、どんな時も笑顔と明るさを忘れないニーナの感情が爆発したくらいですから…

そうなると次の展開は…予想通り激しい激情の場面です。
でも当然の事で当たり前の発想だと思います。
もし私がその立場だったらきっと同じことをしたから…

でもこの作品のタイトルには「バハムート」が刻まれていて、それは2期になっても健在…
これが何を意味するのか…
少し考えれば分かる事ですが、事の顛末は是非本編でご確認頂ければと思います。
最後の最後で1期から視聴してきた人にとっては最高のプレゼントが受け取れたのではないでしょうか。
ほんの一瞬…不意を突かれましたが、気付けて感じる事が出来て良かったと心底思います。

オープニングテーマは、SiMさんの「LET iT END」と、THE BEAT GARDENさんの「Walk This Way」
エンディングテーマは、DAOKOさんの「拝啓グッバイさようなら」と「Cinderella step」
オープニングの「Walk This Way」とDAOKOさんの2曲がお気に入りでした。

2クール全24話の物語でした。
壮大でファンタジー作品としての出来栄えは最高峰と言っても過言では無いと思います。
原作ゲームの作品はこれまで数多く輩出されてきましたが、ここまでの完成度の高い作品はそうお目にかかれないと思います。
しっかり堪能させて頂きました。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 18
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