アンデルエレーラ さんの感想・評価
5.0
気づくな…
Fate/stay night Heaven’s Feel(桜ルート)の第2章
ー2019.1.15ー
第1章が素晴らしかったため、第2章を長く待っていました!
原作未プレイの私は、
なるべく事前情報を耳に入れずに見に行きましたが…
息が詰まる、苦しい展開とはまさにこのことで、
見終わるとちょっぴり疲れました。(←褒めてます)
{netabare}セイバールート、凛ルートと違い、
桜ルートは鬱展開になると少し耳に挟んでいて、
私自身もいつもと違うダークな展開を望んではいたのですが…
想像を超えてきましたね(笑)
影の正体は、聖杯の器である桜が制御できなくなった「聖杯の中身」であり、
今までの冬木の殺人事件は、桜が魔力を欲したことの裏返しだったのか…
このことに気づいた士郎が、蔵硯に促されても、
桜を殺すことができなかったのは、見てて心が苦しかったです。
印象的だった雨のシーンで、桜を守ると決意したことを思い返し、
包丁を持って泣く士郎の姿は、特に感情移入できた場面でした。
シリーズを通して、正義の在り方を問う中、
衛宮士郎の従来の理想は、「すべて」の人間を救うこと。
桜の殺人を否定して「みんなの」正義の味方となるのか、
大切な桜を最後まで守る「桜だけの」正義の味方となるのか、
2章ではこの葛藤が丁寧に表現されていたと思います。
ラストシーンは…衝撃的すぎる。
慎二があそこまで最低な人物とは思いませんでした。
慎二を殺し、闇に飲まれてしまった桜を、
士郎は救うことができるのか…
2章を見る前はダークな展開を望んでいましたが、
今では最終章で士郎が桜と約束した花見ができるような、
明るいエンディングを期待してしまっています。{/netabare}
主題歌の「I beg you」は重みがあって良かったです。
予告編で聞いた時、1章の「花の唄」とはまた曲風が違うなと思っていましたが、
桜の心情がまさにそのまま歌詞となっていて、
ラストシーンからのエンディングに圧倒されました!
1章に引き続きAimerさん、さすがです。
本当に早く最終章を見たいのですが…
2020年春か~ 待ち遠しい!
ちなみに2章で一番ゾワっとしたシーンは…
{netabare}桜が人を殺して魔力を食べるシーンを、
ディズニーの城のようなポップな表現にした所です(笑)
初めは桜の夢で笑わせに来たのかと思いましたが、
人形を割って中から出たアメを食べるシーンで何の比喩か察しました。 {/netabare}
ー2019.11.9追記ー
1章に引き続き、2章もDVDを買いました。
以下気になった点、をまとめます。
原作未プレイの私が勝手に楽しんで書いているだけですので、
そこは暖かい目で見てください(笑)
{netabare}初めに、マスターとサーヴァントの状況について。
士郎/セイバー(消滅?)
凛/アーチャー(消滅)
桜/ライダー
イリヤ/バーサーカー(消滅?)
蔵硯/真アサシン
葛木先生(死亡)/キャスター(消滅)
綺礼/ランサー(消滅)&ギルガメッシュ(生死不明)
影/セイバーオルタ
・まず気になるのはギルガメッシュ。
片足を食べられたところまでは分かっているけど、
その後の描写がありません。 まだ生きているのでしょうか…
・綺礼の言動も意味深。
桜を助けるために、自らの魔術回路を使い切りましたが、
そんなに良い人だっけ…
綺礼は他人が苦しむ様子に愉悦を感じるはずだから(笑)、
今後の桜と士郎の行く末を楽しむため?
「生まれつつあるもう1つの聖杯」との発言は、
聖杯=イリヤで、もう1つの聖杯=桜という解釈でOK?
・「だってあの人、私には勝てないもの」
桜が綺礼に対し、ここまで自信があるのはなぜ?
まだ分からないことが多いです(笑)
原作には2つのENDがあるそうなのですが、どうなるのでしょう…
希望の持てる結末を望んでいますが、「Heaven」’s Feelですもんね…
今は早く最終章を観たいけど、終わってしまうのが寂しい気持ちもあります。 {/netabare}