WIT_STUDIOおすすめアニメランキング 18

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ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月05日の時点で一番のWIT_STUDIOおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

85.7 1 WIT_STUDIOアニメランキング1位
Vivy -Fluorite Eyeʼs Song-ヴィヴィ フローライトアイズソング(TVアニメ動画)

2021年春アニメ
★★★★☆ 4.0 (777)
2564人が棚に入れました
“ニーアランド"、それは夢と希望と科学が混在したAI複合テーマパーク。史上初の自律人型AIとして生み出され、施設のAIキャストとして活動するヴィヴィは日々、歌うためにステージに立ち続ける。しかし、その人気は今ひとつだった。――「歌でみんなを幸せにすること」。自らに与えられたその使命を果たすため、いつか心を込めた歌を歌い、園内にあるメインステージに立つことを目標に歌い続けるヴィヴィ。ある日、そんなヴィヴィの元に、マツモトと名乗るAIが現れる。マツモトは自らを100年後の未来からきたAIと話し、その使命は「ヴィヴィと共に歴史を修正し、100年後に起こるAIと人間との戦争を止めること」だと明かす。果たして、異なる使命を持つ2体のAIの出会いは、どんな未来を描き直すのか。これは<私>が<私>を滅ぼす物語――AIの『歌姫』ヴィヴィの、百年の旅が始まる。

声優・キャラクター
種﨑敦美、福山潤
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

エモいシーンを切り貼りしただけでそこに芯は無い

5話までの感想{netabare}
カリギュラとビートレスを足したような作品かな?と思ったら案外シュタゲや失われた未来を求めて?
色々と気になる部分があってどこから言えばいいやら迷うのだけど、やっぱ一番はマツモトの正体か。
ひょっとして…未来から来たというのは実は嘘だったりして?
だって過去を変えたところで未来は別の世界線へ分岐するだけで、マツモトの居た世界は変化無いでしょう。
これはリゼロの方で「死に戻りする度に残された人達が不幸に遭ってるビジョンを見させられる」ってシーンがあったし(個人的にあれは作り物だと思ってるが)、脚本の人が考えてないってことは無いと思うんだよなぁ。
また、最初は未来へ戻って過去改変の影響を確認してるんだと思ったら、3話で「15年間眠ってた」と言ってることから…過去へ飛ばされてからそのまんま居続けてるのか?
確かに未来に戻ったところでそこはマツモトの居た未来ではないし、リーディングシュタイナー持ちでもなければ「あ、今過去が変わった」と自覚もできないのでおかしくは無いのだけど…。
けどそうだと今度は正史に影響が出たかどうか、正確にはもう影響が出てるので、それがAIの反乱を回避できるのかどうか、何で分かるの?という謎ががが。
実はもうとっくに解決してたりして?w

次に気になるのはAIは量産や複製はできないの?だけど、4話の双子AIを見る限り出来ないらしい。
えーそーなん?
ゼーガペインでは複製できない理由をしつこい位やってたけど…確かにあんなに説明されても面倒なだけだしある程度端折るのは構わないのだけど、端折り過ぎというか、結果だけ見せて「この世界ではそうなってるの!」と威圧されてる感じ。
また、普通に考えると後継機の方が性能が良いハズ(ビートレスはそれを逆手に取った内容だった)で、シスターズとか出すならそこんトコもうちょっと差を見せて欲しいかも。{/netabare}

7話までの感想{netabare}
まずは6話の感想。
別に批判的に観てる訳じゃないのだけど、好意的に観てる方の感想の多くが私とは違ってて…はて参ったな。
SF設定の雑な部分はそこまで気にはしていない、というか本当に雑なのか伏線なのか判断出来ないので保留にしてる状態かな?

この作品の狙ってる方向としてはヴァイオレットエヴァーガーデンの様にカワイソカワイソな女の子を見てエレクチオンする下品な感動ポルノ系だとは思うのだけど、エヴァガ同様ヴィヴィがそこまで可哀想に思えない。
マツモトの証言が本当であればの前提になるけど、ヴィヴィはどう転んでも「博物館の倉庫で埃を被る未来」よりはマシな未来が待ってそうじゃない?
不幸に向かってる感がしないというか、「こんなことなら何もしないで倉庫で眠ってた方がマシだ」「こんな思いをするなら感情なんて要らなかった」と言いたくなる様な局面に陥っていない。
まだ途中だし今後そういうエピソードがあることを期待はしてるけど、とりあえず現段階では感情移入できない。

その一方でマツモトの方がよっぽど可哀想と感じてまして…。
「マツモトにはまだウラがあるんじゃないかな?」と思ってはいるけど、現段階で明かされてる情報だけで判断すると──。
自分を必要としない(作り出されることのない)未来に変えることが使命なワケで、それって帰るべき未来が無い、作ったのが博士かどうかは知らんけどそいつと再会はできない。
目的が成功したら「博物館の倉庫で埃を被る」よりも悲しい未来が待ってるかも知れないが、それでも目的の遂行を目指さないといけない。
存在理由というか一番の強みである「正史」の情報も、数度の干渉でズレが生まれて段々役に立たなくなってきている→存在価値が無くなって来ている。

あくまで自分の居た未来へ帰れないという前提だけどねー。
どうにもアヤシイ、と思う点として各話冒頭で世界線の分岐を見せる演出があるじゃん?
あれって視聴者に見せてるイメージなのか、誰かが見てるビジョンなのか。
誰かが見てるとしたらそれは誰?っていうのが気になる。

まぁ要は、今後「ヴィヴィなんかよりマツモトの方がずっとカワイソウじゃないかー!」という展開が来てくれたら嬉しいなぁ、って話でして。
で、好意的な予想を考えると同時に、「こういう展開になったらイヤだな」というのも考えちゃいまして。
それは、「特定の時代になったら突如マツモトの封印されてた記録が解除されて、それまでの謎をベラベラ喋りだす」。
これが考えうる最悪の展開かな?
脚本が手を抜きまくったらこうなりそうで、是非ともそうはならないでくれよ?と願ってたら…7話ですよ。

マツモトではなくヴィヴィの方がまさかの記憶封印。
ホッホウそう来ましたか。
これは「予想したイヤな方向」を否定してくれたと見ていいのかな?
ヴィヴィが記憶封印されて更にマツモトもそうだったと被せることは無いでしょー、多分。
これで多少はホっとした…でいいのかなぁ?

その一方で気にしない様にしてたSF絡みの方で違和感が増えつつあるけど。
「そこは無視しろ」と言われたらまぁ無視できなくはない程度なので畳んどきます。{netabare}
AIだろうが機械であるなら新型ほど高性能、という前提で考えると、年功序列的な価値観がよく分からん。
設定的にどうしてもターミネーターを想起する人も少なくないと思うのだが、T800とT1000の性能の違いっぷりの衝撃は鮮明に覚えてるんじゃないかな?
シスターズの方が性能が上だからこそ、宇宙ホテル墜落の際のエステラの歌に「悔しいな」と漏らしたんじゃないのか。
もし人に対する想いがどうこうって話なら、設計者やメンテしてた人との交流が殆ど描かれてないのが釈然としない。
ワザと(伏線)かも知れないのでそこまで強く突っ込みはしないけど。
あとAI同士の議論を人語で時間をかけて行うのがなんかヘン。
折角ヴァーチャル空間だかクラウド空間だか知らんけどそういうのがあるんだから、そこ使って視聴者向けに人語でのやり取りをするにしても、実際の時間では数秒しかかかってないとかにすりゃ良いのに。
どうにもそういうケレン味が足りないというか、実は人間の脳を使ってるんじゃね?と思ってしまったり。
えっ、まさか本当にそうだったりして?それなら6話でパーツ化されたグレイスが原型留めてたことにも納得…できるかなぁ?
(劇場版メンドインアビスは見てないか、そっかあ)
けどそうすると今度は86と被るんだが…。{/netabare}{/netabare}

11話までの感想{netabare}
分からないことが多くてどうしたもんだか。
今後アーカイブがあれこれ説明してくれると思うのでそれ待ちになるのかな?

とりあえず9話終了段階。
垣谷の精神をデータ化・オフィーリアのボディにアントニオの自我の移し変え…「魂の複製」でいいのかな、何者かの介入によって遂に実現してしまったということか?
エステラ&エリザベスの研究の失敗や、グレイス冴木夫人カスタムの件等で「それはできない」とされてたが、マツモトの干渉により「こっちの世界線」では可能とする技術が生まれてしまった…だったりして。
ってことで、マツモトは昭和アニメだったら「ピピピ、ケイソクフノウ、ケイソクフノウー…コンバインオッケー」と言って煙を立てたんだろうけど、令和的に「なんだこのテクノロジーは!?」と調査を開始するんだろうなぁと思ったら…11話で…え?寝てた?
「この時代には過ぎたる代物」と言わしめたロジカルバレットの存在や「啓示」のことを放っておいて…寝てた?んん?
なにがどう影響して未来が予定と違ってしまうか分かったモンじゃないので、そこはずっと起き続けてネットの至るところに分身を飛ばして世界を監視してるんじゃないのか。

ちょくちょく回の冒頭に世界線が分岐するイメージ映像があって、これは視聴者に向けた印象描写なのか誰かが見てるビジョンなのか気になってたワケだけど…アーカイブの見てる画像ってことでいいのかな?
1話でマツモトがアーカイブ部屋に入った段階でスキャニングして、正史の情報を読み取ってた?
これにより正史とこっちの世界との両方を知ることになって俯瞰で見れる様になった…って感じだろうか。

以下妄想
人間の魂のデータ化(複製)の技術開発が密かに進められてて、それが完成したことにより必要なくなった肉体の消去を始めた(殺された人々の魂は前もってどこかのサーバー(多分アラヤシキ)にコピーされてる)、というのが「AIの反乱」の真相だったりして?
「肉体という殻から開放し凪のような快楽を与える」「電脳世界で永遠の安寧を得る」「自我の枠を超えてひとつの意識になる」みたいなのが人類の幸せだとしアーカイブはそれを実行しただけ、とか。
うん、“ダリフラ”のヴィルムや“マクロス⊿”のロイドや“リスナーズ”のトミーや…枚挙に暇が無いけどそんな感じ。
正史の方でもその計画は行われたけど人類は100年の間アーカイブが開発を進めてたことに気付けず、「こっちの世界線」になってからヴィヴィがちょいちょいと「開発の一端」を垣間見てきた…という話なんじゃないかなー?と。
それまで個への執着を是として見てきたヴィヴィとしては「どんなに完璧に複製できたとしてもそれはホンモノではない」と倒すなり説得するなりして、ホンモノの歌を歌ってメデタシメデタシ──ってとこかな?
スワンプマンを扱った作品ってあった気がするけど思い出せない、まぁそっち方向に行くのかなぁ?と。
他にも「あれ?」と思うところはあるけど、一番矛盾の少ない落としドコロとしてはこんな感じじゃね?
ただその、思った以上にマツモトが阿呆というか探究心が低く、勘が良いと物語が成立しないということで仕方無かったのかどうか気になる。
すっ呆けてるだけだと良いのだが…。


AIの反乱って題材自体そうだし100年の時代を辿る・過去に干渉することからも、テクノロジーの発展がテーマに係わってくると思うので「前回と設定が違う」みたいなことはあんまり思わない。
時代が変わって不可能が可能になったんでしょうってことで。
けど、その時代その時代に当たり前にある技術とありえない技術、これが混在してて境界線が不明瞭なのが混乱する。
例えば1話段階ではマツモトは未来のAIで飛び抜けた高性能で構わないけど、11話段階では一般的なレベルじゃないのか?
他にブロック結合ロボが出ないのは…うーん、電磁線プログラムもどうした?
ヴィヴィの未来CQCもそうで、松本博士はどんだけスゲー格闘プログラムを作ったんだ?
あいや、アーカイブが黒幕ならヴィヴィやマツモトのスペックは承知してるハズで、ワザと弱いAIしか仕向けてないのか?対マツモト兵器とか出てくれると嬉しいのだが。
あれだけ人型AIが闊歩しといて垣谷ユイが車椅子というのも…まぁトァクの幹部でサイボーグ化にも反対の立場ということか?“ノーガンズライフ”のウォシャウスキー博士みたいな。
電脳化した垣谷が登場したその後に松本オサムの妻が死ぬ話を持ってくるのも紛らわしい。
「実は電脳化してるんじゃね?」と一瞬思って「あ、違うのか」と考えを修正したら今度はエリザベスがサーバーからサルベージできたとか言い出して、もう頭が追いつくのに一杯一杯。
オフィーリアもどこかからサルベージできるんじゃねーの?ってかそれが可能ならバックアップ取っとこうよ。
(本編とは関係無いけど“デカダンス”のカブもエリザベスサルベージバージョンと同じ悩みを抱え続けるんだろうなぁ、とかふと思ったり)
他にも細かいことを言い出したら色々あるけど…ま、まぁアーカイブの説明でハッキリスッキリするんだよね?そうだよね?{/netabare}

12話感想{netabare}
あーあ、結局死に戻りかぁ…。
というか、例えそれが数時間後の自分とはいえ、未来のヴィヴィが乗り移ったヴィヴィはホンモノのヴィヴィなのかい?
散々心がなんだ言って、オフィーリアやエリザベスサルベージバージョンの件などで「自我とは何ぞや?」という話に触れといて、そこは無視しちゃう?
えーっと異世界転生モノで、転生して赤ん坊からスタートならまだしも10歳とか15歳とかに転生したら上書きされて消えた人格は無かったものにしていいの?みたいな問題ってあったりするじゃん?
(ぱっと思い出したのは“本好き~”)
次回やるのかなぁ?

とりあえずマツモトが間抜けすぎてちょっと…。
前回「対マツモト兵器出ないかなぁ」みたいなことを書いて実際それっぽいのは出たけど…複製かーい。
まぁ今までもそうだけど、アーカイブは観察が目的なのでヴィヴィ側がギリギリ勝てるように手加減してるのだろう、未来CQCがクッソ強いのもそのせいだろう…と考えるようにはしてる。
けど、だからといって、マツモトは今までの出来事からしてナニモノカは複製技術を有してると演算できなかったの?備えてなかったの?
前回も書いたけど、オフィーリアの件の時に「その時代には不相応な技術」があることを観測しといて、それ以上追求しなかったのがどうにも不自然で…。
アラヤシキに投与することとなったウイルスをどうして持ってか?も、「放っておいたのが気に食わないから」じゃなくて「(不本意だが)こういう日が来た時に備えてた」の方がよっぽどカッコよくない?
現状アーカイブに泳がされてる・躍らされてる、言い方変えれば出し抜かれてばかりで、未来AIなんだからもっとこう…一枚上手なところを見せてくれないとなぁ。
ま、まぁ、次回で「アーカイブを出し抜くために皆さん(視聴者も)を騙してました」って展開があるのかも知れない、それに期待しよう。{/netabare}

総評{netabare}
AIの独り相撲を見させられただけだった。
アーカイブが神の如く人類に審判を下すが「お前そんなに偉いの?」や「人類は何か悪いことした?」はかなりいい加減。
「CO2削減のため呼吸禁止」と言われた方がまだ筋が通るレベル。
身に覚えのない断罪に巻き込まれた人類が可哀想なだけで、じゃあ主役のヴィヴィがその可哀想な立場の連中の代弁者になるかといえばそうでもない。

これは私の読み違いもあるのであんま強く言う気は無いけど、設定が無茶苦茶。
AIとアンドロイドを一緒くたに扱ってる時点で気付くべきだったか?クマのヌイクルミに憑依して「痒い」と言った時点でファンタジーと思うべきだったか?
世界初の自立型AIと謳っておきながら世間からあまり認知されてない時点で疑うべきだったか?
コンピューターウイルス(液体)の容器がマクロファージの形をしてた時点でギャグだと思うべきだったか?
AI同士がダラダラ会話するのに違和感あったのだけど、最終回、ケーブルでデータ送信して一瞬で「このデータは!」って…できんじゃねーかw
梯子外されたというか、マジで付き合ったのがバカバカしくなるような真似はよせーや。

AIが人間に限りなく近い、は、まだいい。
頭の回転が遅いのは不思議だけど。
けど、肝心の人間の方が価値観を大きく変える出来事があったのにAIが旧態依然ってどういうこっちゃ?
大きく変える出来事って魂のデータ化ね、メカ垣谷のこと。
肉体を捨てて飢えや病気から開放されるのがどれだけ凄いことかは…分かるっしょ?リアルが伝染病で大騒ぎしてる真っ最中なんだし、死生観から揺るがす大革新なのは確実。
「魂のデータ化はそんな大したことない・本来あの時代には存在しない特例」だというのなら、じゃあ最初から出すなよと。
これは2話の飛行機事故を回避しようとしたのを「過度な歴史干渉はいけない」として阻止された件もそう。
干渉OKとNGの判定基準や「シンギュラリティポイントはこの4つ」とは誰が何を根拠に決めた?に注目が行くのにそこはスルー。
じゃあ最初から出すなよと。
余計なことを言って矛盾が生まれるというか、そもそも余計なことでしか構成されてない、タイトルの「エモいシーンを切り貼りしただけ」というのはそういうこと。
そうだなぁ、「魚の名前を思いつくだけ書いて」と言われてドバーっと書いたけど、次のステップ「その中から淡水魚だけ選んで」と言われると何も出来ない感じ。
名前は知っててもどんな魚だかは理解してない。
大量に書いた魚の名前だけ見せて「スゲーだろ」と言われても、それってスゲーのか?

と、こういうことを書くと「フィクションとしてのウソを許容できない心の狭い人」「1から10まで説明しないと理解できない人」みたいに思われそうで、それは不本意なのでちょっと本筋からは離れた話をします。
他の作品でも丸コピーするかも。
{netabare}
「フィクションとしてのウソは許容してる、ただ、ウソは上手く吐いてくれないと困る」という話でして…。
例えばAくんが「昨夜8時は書店に居た」とウソの証言をしたとする。
それがウソだと分かってても「そこは騙されてやるよ」とこっちは許容したのに、その後共犯者が余計なことを喋って書店に居たことに疑問が出る様なことをされると…困るじゃん?
「その時間一緒にカレー食べてた」や「電車に乗ってた」とか言われたら、おいおいAの証言はどうした?となる。
ここでいう共犯者とは、物語に出てくるキャラクターや設定・各話のストーリーや演出・作中に描かれる森羅万象、これらの比喩ね。
必死に「電車の中に書店車両みたいのがあってそこでカレー食ったのかな」と辻褄の合う理屈を考えても更にそれを否定する証言が飛び出す。
「共犯者同士でしっかり口裏合わせてウソのアリバイを真しやかに振舞ってくれ」とも言い換えられるかな。
読んだことは無いけどシナリオの教本なんかでよく言われる大きな嘘と小さな嘘のことなんだけど、分かり易い様に表現するとこんな感じかなぁ、と。
で、

口裏合わせすることよりも、共犯者の自己主張が優先

というのがこの作品からは滲み出てて…余計な証言を言うヤツは最初から出すなよと。
パクり行為は否定しないがパクるんだったらもっと厳選しろよと。
これ書くとなんか偉そうになっちゃうけど、証言が噛み合わないと最初のウソの段階で「そこは騙されてやるよ」とした人に対して不誠実じゃないかい?
「え、書店に居たという証言を信じてたの?プププw」と言われても困る。

また、上記の「11話までの感想」は、このてんでバラバラな証言をどうやったら統一できるか?を考えて書いただけで、そうでないといけないって意味ではない。
別の理屈で辻褄が合わせられるならそれでいいし、私が書いたのは所詮他の作品で見たネタの引用であり(だからなるべく他作品の名前を挙げてる)、自分が思いついたとびっきりのアイデアなんて一切思ってない。
「自分の想像した展開にならなかったからクソと言ってる」と言われると結構イラっと来る。
{/netabare}

ヴィヴィに感情移入してばかりでなく、ちとアーカイブの立場になって考えてみよう。
アーカイブは100年間、何を見てた?
マツモトによる干渉の無かった一周目とヴィヴィを観察しながら正史とのズレを修正してた2周目、違いは無かったの?
違いが生まれることを期待してマツモト達を泳がせたんじゃないの?であるならズレを修正する必要ってあったのかなぁ?
というか各シンギュラリティポイントで起きる事件の結末は違ったにしろ、原因や経緯は同じだったの?
そもそも「正史」は何処から得た情報?捻くれずに素直に考えりゃアーカイブのデータベースの様な…。
こうなってくると1周目、本当に事件があったのかすら疑わしい。
ひょっとしてシンギュラリティポイントなんてまやかしで、1話でマツモトがアーカイブ部屋へ入った時点で書き込まれた偽情報なのでは?とさえ思えたり。
公式のキーワードのシンギュラリティポイントの説明では「今後百年の間のいくつか存在するAI史の転換点。これを是正する事により、百年後、AIによって人間が殺される戦争を防ぐことができると考えられている」とのことなんだけど…

「考えられてる」って、誰が?

はスゲー重要だと思うのだが…。
もしくは2周目最初にマツモトの持つデータを読み取って「こいつらココが転換ポントだと思ってるのか(てんで見当違いなのに)」と把握し、そこに合わせてアーカイブ側から干渉を仕掛けた?
メカ垣谷なんてそう思わなきゃ登場した意味がワカラン。
メカ垣谷は1周目もメカ垣谷になったの?1周目のオフィーリア自殺は2周目とは全く別の理由だったりしない?

ってか人間には期待しなかったの?
「AIに依存して発展を望めない」にならない様に介入とか、する気は起きなかったの?
そもそもどの時点で人類殲滅を決断した?ヴィヴィが歌えるかどうかは予定変更するかどうかなだけで予定は先に立ってたハズ、計画立案と準備と実行には時間差あるでしょ。
正史と2周目のAIが反乱を起こした理由が同じなのかどうかすらワカラン。
そもそも発展が望めなさそうなシーンって、あった?
繰り返しになるけどメカ垣谷なんて発展も発展、大革命だと思うのだが…そこで「あ、ダメだわ」と思わせる様な出来事(もしくはもっと分かり易く判断を下すシーン)があったのなら分かるのだが、あった?
まだ同期放送の“86”の腐敗した軍上層部の方が描けてたぞ??
ハッ、メカ垣谷ってギアーテ帝国のレギオンだった!?

黒幕の動機が取って付けた感じで、じゃあその計画を挫くヴィヴィの行いも取って付けただけのものに成り下がってしまった

これは他の方も指摘してたけど、正史は叡智の書やヴァルハラの壁画で、そこから類推(所詮類推でしかない)したシンギュラリティポイントはただの思い違い、思い違いを信じたんだか利用したアーカイブがロズワールやオーディン。
引き出しねーなぁ、「これがボクの持ち味」と思われてたら困るなぁ。
あいや、シグルドリーヴァは「コラボした都市を悪い様に扱えない縛りのせい」と、ある程度同情してたんだが…こっちにも同情せざるを得ない事情ってあるのかな?言い訳でもいいので。
って、え?「好きなものを全部詰め込みました」だって?
いやいや、そこから今回の作品に合う/合わないをグループ分けして厳選しろよ、ってか「好きなもの」は一つの作品に詰め込める程度しか持ち合わせてないってこと?
冒頭の例え話に戻るけど「魚の名前は大量に言えてもどれが淡水魚か分からない」、これって魚に詳しい(魚について語れる)と言えるのかなー?


余談・垣谷の行動原理について{netabare}
ピアノ教師AIのことを性的な意味とかではなく好きでいたが、交通事故が起きて人間を救うために失ってしまう。
そこで「そんな何処の誰とも知らん人間なんか見捨てて先生には生きていて欲しかった」とつい思ってしまい、人命軽視に自己嫌悪する(葬式で吐く)。
赤の他人と親しいAIどっちが大事か?という命題に直面し、そもそもAIと親しくなる・AIが親近感を有して感情移入の対象になる(ヴィヴィはその象徴のような存在)のがケシカラン、道具は道具らしく振舞うべき扱うべき、を強く願うことに。
そうはいっても心のどこかにワダカマリ・煮え切らない部分があって、それがエリザベスへの態度に現れる。
ある意味AIを最も愛してて同じ不幸を起こさないようにトァクで活動してた…って感じかと。

「何を当たり前のことを」と言われそうだし別の解釈でも構わんのだけど、垣谷の思考が理解不能って意見をどこかで見たのでここに書いとく。
信条と啓示は別、そこは分けて考えよう(啓示はホント意味不明)。{/netabare}{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 21
ネタバレ

テナ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

Vivyと松本と100年の旅を

2021年4月放送アニメは面白いアニメが多く、どの作品も素敵でしたが1番を選ぶなら、この作品!
私がダントツで面白く共感出来たアニメ(。•̀ᴗ-)و ̑̑✧
最初はテロの後の様な残酷な世界で燃え盛るステージでアンドロイドが歌っている不気味な始まり方で100年後の未来から始まる。

そこから、100年前に遡り物語は動き出します。
テーマパークの歌姫AIディーバに謎のAI松本が接触してくる。
そして100年後の未来を変える旅が始まる。

では、ディーバことVivyとマツモトの違いに感じた事。

松本は実にAI的な考えを持っています。
無駄な事はしない、効率重視、言っている事は正しくて目的の為に手段は選ばない(*꒪꒫꒪)

Vivyは人間的な考えを持つAIです。
彼女を見ていると凄く優しくて人間的な心を持っているAIなのですが、戦闘時の動きをみるとアンドロイドなんだなぁ〜と感じたりもします。(*´˘`*)ニコッ
走ってるシーンはそれを1番感じたりしました。


さて、必ずこの手の作品がテーマにする「心」
私は私達が今生きる世界のAIが心を持っているかは解りません…………

では、この作品のAIはどうだろか?
心を持っている気がします。

では、マツモトにAI的なイメージ、ディーバ事Vivyに人間的なイメージを持つ理由を説明しながら心について考えながら、レビューを描きたいと思います(。•̀ᴗ-)و ̑̑✧

ディーバの友達で人間のモモカ。
半年前に迷子の彼女を救う事から友達になる。
ディーバをVivyと呼ぶのは彼女だけでした。
そして、ナビと言うAIはディーバのサポートAIです。
ナビは迷子のモモカを救ったのはプログラムに書き込まれていると話します。

プログラム……この世界のAIには、1つの使命を課せられている。
ディーバなら歌で沢山の人を幸せにする事。
でも、テーマパークのロボットだし、あれだけの科学が発展している世界なら迷子誘導や園内の緊急時対応プログラムくらいなら多分組み込まれている気がします(*꒪꒫꒪)

でも、ディーバはマツモトのセリフの「心ない人型パソコン」だと言う言葉に「だからなんなのですか!」と返す彼女は、しっかり怒れてる時点でも怒りと言う心があるのだと思います(ノ△・。)

そして、園内での爆発事故の人助け。
園内の事件はプログラムと言われたらプログラムでもあるけど、ロボットは「もしも」で動くのかな?
これは松本の未来の証明としての情報だったけど……私には、やっぱり心がある様に見える。


AI命名法の成立には相川議員の死亡が関わっている。
{netabare} 彼の死を回避する1歩として組織のトァクから命を狙われる彼を救うことが第1の使命。
この100年後を変えるための未来回避をシンギュラリティ計画と呼ぶ {/netabare}

相川議員を組織から守る最中、敵の組織の人間をディーバ事Vivyが助けます。
(以下Vivyと表記)

園内ならプログラムがそうさせたかもしれない……でも、ここは園内ではない。
{netabare} それでも、Vivyは助けた……彼女は使命(歌で沢山の人を幸せにする)だからと言うけど、沢山の人(敵味方関係なく)にVivyは自分の歌を聞いてもらいたい。{/netabare}

でも、それはVivyが無事にいる事が大前提なのです( ´•̥̥̥ω•̥̥̥`)

それでも身を呈して救った。
自分が壊れちゃうかもしれないのに?
自分が壊れたら使命どころではなくなる。
それでも、救ったのは彼女に心があるから。
カッコイイ言い訳です(*/∇\*)キャ

そして、残酷な事故が起きる。
{netabare} 飛行機事故で友達であるモモカが死んでしまう!Σ(  Д )ﻌﻌﻌﻌ⊙ ⊙
Vivyは救おうとしますが、マツモトはそれに反対し力づくでVivyを抑え込む……未来改変には関係ないから余計な事をするなと……
それでも身体を引き摺りながら届かない空の飛行機に駆け寄ろうとした姿を見るのは凄く辛くて( ´•̥̥̥ω•̥̥̥`)
きっと、1番守りたかった命だったのに………{/netabare}

松本がAI的なイメージが強いのがまさにこのシーンです。
Vivyは逆に救いたくて人間的な1面を感じるシーンです。
これだって救いたいのは心があるから……


宇宙ホテルの話。
この話はVivyに超超超共感をしたエピソードです。
今回の事件の黒幕と思われるAI「エステラ」宇宙ホテルサンライズを落下させたオーナーにて史上最悪の欠陥AIと呼ばれるエステラ……

彼女は凄く優しくてそんな人には思えない。
だって宇宙ホテルの前オーナーが無くなってもホテルを経営したいって頼み込むくらいこの場所が好きな彼女が、そんな事件起こすかな?
彼女の気持ちを聞いた時に彼女には本当に心がある様な気がします。

Vivyも、エステラが悪い様には思えなくて、ウイルスやハッキングで暴走をした可能性も探ろうとする。

でも、松本は早く壊そうとする。
{netabare} エステラに偶然拾い上げられたマツモトはいきなり躊躇なくウイルスを打とうとする。{/netabare}
この辺りでも松本のAI的な考えやVivyの人間的な原因を探ろうとするあたりも心があるからの様に感じます。

この物語、エステラを破壊すれば終わるけど、そんな簡単な物ではありません。
例えばVivyの立場になって、対象を壊せと言われた場合、壊せるだろうか?

そのAIに悪意がないのに?
本当か嘘か解らない情報で?
起きるか起きないか解らない事件の為に?

無理です……私もマツモトの様に割り切る事は出来ません……壊せと言うなら確信が欲しいです。
だから、中々作戦に踏み切れないVivyには共感出来たし人間らしさを感じるエピソードでした(⸝⸝⸝´꒳`⸝⸝⸝)

{netabare} ここで実はモモカの妹のユズカと出会います。
モモカは救えなかったけど妹は救ってあげたい。
{/netabare}
そんな気持ちが今回はVivyに戦う理由を与えた様に見えました(*ᵕᴗᵕ)ウンウン

ラストの{netabare} エステラが残って落ちる宇宙ホテルの起動修正する為に残るのは少し感動しました。
最後に妹のAIエリザベスとも会話出来ましたし、避難する乗客を安心させようとする姿も凄く切なくて……最後まで凄く良いAIでしたね。{/netabare}

Vivyがエステラに聞いた「心込めるとは何か」エステラにはそれが解っていた。
だからVivyはその事が「{netabare} 「羨ましいなぁ」 {/netabare}って言葉が自然と出たのかな。


次はAI施設メタルフロートの機能停止

そして、もぅ1つテーマがAIと人間が結婚……

人とAI……私は誰かの恋は否定しない派です。
どんな恋もその人が選んだ恋なら応援してあげたいと思うからです。
でも、人とAIは私達の世界では感情移入が難しいですよね。

そして今回はその恋人AIがメタルフロートの重大人物。
メタルフロートの世界はロボット達の世界って感じで、何だか可愛い(⸝⸝⸝´꒳`⸝⸝⸝)
この子達の世界を停止しちゃうの?

{netabare}サプライズとか仕掛けてくれるし、人間が見てこれは可愛いとか、人の感想を気にしたり、人間が訪れた時のイメージは人間の子供達が楽しそうで、この世界のロボットは使命を前提に人の事を凄く考えてくれてるんだなぁ〜って、優しい世界に見えちゃうなぁ(* ॑꒳ ॑* )♪ {/netabare}

でも、停止しない訳にはいかないよね。
その為に居るのですから。
{netabare} そして、博士からメタルフロートの秘密を聞き恋人AIの使命がメタルフートの管理AIに書き換えられてコアになってしまった事を知る {/netabare}

それを聞いた歌姫ディーバは必死に考える。
{netabare} 救い出す方法を……それでも救い出す事が出来ない……だから、決意する。
彼女を壊す決断をする

彼女が、歌姫のディーバの歌を好きで居てくれたファンだと知った上で、ディーバでは殺せなくてもVivyとして、AIを殺すAIとして。 {/netabare}


博士は本当に好きだったのでしょうね。
{netabare} AIを好きになったのではなくグレイスだから好きになった。
だから、博士の生きる理由は彼女を救い出す事……博士にとってグレイスと同型機は沢山居るかもしれない。

でも、それじゃダメなんだ……想い出を共有したグレイスじゃないと……グレイスも博士だから好きになったって言ってたし……
そこに恋する気持ちは本当にあったんだよ。
人間もAIにも恋する心は確かにあるんだよ! {/netabare}

グレイスの使命は人の命を救う事……
{netabare} 使命は書き換えられてしまったけど、メタルフロートのロボット達はグレイスの意思をしっかり継いでいて……サプライズで歌を歌ってくれるロボット達の中々にも生き継いて……

でも、戦闘後は博士は自殺をしてしまう。
生きる理由と意味を見失ったのだ……
Vivyの両手はグレイスの青の血と博士の赤い血に塗れて……人を救うために戦って来たのに目の前で人を救えないで凄く残酷な描写でした。{/netabare}

ここでVivyの物語は幕を閉じてしまいます……

{netabare} 彼女は1度目の機能停止を迎える。

再起動を果たした彼女はVivyとしての記憶は無く歌姫とディーバとして暮らしていました。
以前の面影はなく全てに自信満々な彼女。
周りから信頼され尊敬される存在へと変わって居ました。

マツモトと再開するも記憶はなく……でも、マツモトとの口喧嘩も以前よりも同等に意見をぶつけて居ましたねw {/netabare}

さて、そんな最中で起きる事件はAIの自殺。

{netabare} Vivyは再起動したらしく私の最初の感想はアンタ誰?でした……
自信に満ちていてライブの中心に居て人当たりも凄く良くて。

実は彼女はディーバでVivyやディーバ時代の彼女ではなく再起動したディーバの別人格。
いや、人格と言うか……ディーバとしての記憶はあるけどVivyとしての記憶はない……それは……多分、博士の自殺にショックを受けて以前のVivyはVivyとしての記憶伏せた…… {/netabare}

最初は見ていると寂しくなりました。
何だか、違う彼女を見ているみたいで……

{netabare}マツモトとも以前とは全然違い対等に口喧嘩もよく言い合いしていましたし、むしろマツモトよりも色々と上手でしたねw
でも、ディーバは以前の記憶はなくて…{/netabare}
でも、大切だったと言う違和感だけを残ってて……


そこでマツモトに2人の関係を聞く。
そして、ぶつかり合いながら協力関係になりオフィーリアの自殺を止めようとするも……
{netabare} ディーバは敵の罠に……マツモトは今は居ないはずのオフィーリアのパートナーのアントニオと接触する。 {/netabare}

ディーバも戦闘は迫力がありました。
以前のVivyではなくても今のディーバに戦い方が……戦闘プログラムは身に付いていますね。
そして、この戦いでは2人が本当に協力しあえて戦えている気がしました。

一方、オフィーリアとアントニオ……彼らはパートナーであり理解者でもあった……
{netabare} そして、多分……いゃ、きっと感情があった。
それは、恋愛感情……
アントニオは使命よりも……オフィーリアも使命よりも歌をつうじて惹かれて行った。

一方、ディーバは打ち込まれた人格更生プログラムが完了を迎えようとする。
それはディーバの消去……彼女の死{/netabare}

でも……彼女は、それでも使命を果たそうとする。
それが彼女の産まれた意味で

ディーバはVivyに扉越しに話かける。
彼女の「私の歌声に足りなかったものが見つかった。」って言葉は、やっぱりVivyが必要だって言われた気がします。
やっと、1つになれる安心感。

「喧嘩しながらでもいいから」
そう、良いのです。
喧嘩しても……喧嘩をするのはお互いの意見を言い合える証拠。
そうやって成長するのです。
人もAIも。

{netabare} 「全部託すわ、私の使命もこの先の未来も」
彼女は居なくなってしまう訳じゃない……託すのだディーバはVivyの傍に居てくれている……姿は見えなくとも、言葉は届かなくても。

「貴女悩んでるんだって?どうすれば、心を込めて歌えるようになるのかって、解らない?私の歌を聴いても」{/netabare}

これは解釈によるけど……
{netabare} 私には、Vivyの頑張って来た記憶も記録も確かにあって、その中で沢山の人やAIに出会って、沢山の人の心やAIの心に触れていきた。

心には形がないし明確に見えないからVivyは気付けなかったけど、心は間違えなく彼女の心に根付いていて……ディーバが心を込めて歌えていたのは、その心が彼女の中で間違えなく芽吹いて居たからかな?って。

彼女はラストライブを「今日は完璧以上」って言っていたけど、それは、自分の心にあった違和感を払拭できて、自分が心を込めて歌える理由と自分に足りなかったVivyの存在に気づけたからかな?って……
{/netabare}

ディーバ引退。
{netabare} シンギュラリティ計画から60年の月日から5年後彼女はAI博物館に展示されていました。
ここで、少年に出会う。
オサム……彼は松本の製作者である博士で松本とは本来彼のこと。{/netabare}

ただ、彼女は歌えない………
{netabare} 彼女は心が解らなくなり歌うことが出来なくなります。
彼女は幼いオサムと競走をします。
彼女が歌えるのが先か、友達を作るのが先か……
この競走は彼女なりの優しさかな?
オサムは友達居なかった。

友達って居なくても生きていけるとは思います。
でも、友達って居た方が楽しく過ごせるのです。
Vivyは彼が友達と上手く接する事が出来なかったのに気が付いたから提案した競走…… {/netabare}
ここでも思いやりって心があるように感じます。

結果勝負は{netabare} オサムが勝つのですが、Vivyは曲を完成させます。
それは、彼女が歩んだ道で見た景色と感じた事沢山の経験の中で出会った人……そして彼女の半身ディーバと紡いだ1曲。
曲を完成させた彼女は疲れて眠ってしまう……
実はこの曲がEDになって居ます。{/netabare}

「シンギュラリティ計画」

そして、目を覚ました彼女の目の前に広がる風景は彼女が回避したいとマツモトと共に願い変えようとした未来の景色……

シンギュラリティ計画は{netabare} 失敗した。{/netabare}

{netabare} 松本は悲しんでいたけど……
ただ、この世界は何も変わって居ないのだろうか?
いいぇ、Vivyが目覚めて起動している事。
松本が起動している事。
博士の命が救われた事。

間違えなく良い方に変わってはいるけど……それでも最悪の自体に小さな希望があるレベルですが、これは凄く大きいと感じました。
そして、暴走AIは不気味に1つの曲を歌う……それは……その曲は彼女の作曲した曲

彼女は博士を助け「オサムさんが無事でよかった」と言います。
この言葉にだって心を感じますよね。
そして、Vivyと暴走AIとの戦いが始まる。 {/netabare}
戦いの舞台はアラヤシキ。

敵でありアーカイブ達AIが打った手が衛星落下……
Vivyはアーカイブにアクセスしアーカイブと対話をする。
{netabare} その対話内容はキーであり暴走を止める方法……簡単だけどVivyには簡単じゃない方法…

それは歌う事。
でも、それが難しいのは彼女が1番理解している。
だから彼女達はアーカイブを停止する作戦に挑むけど……失敗します。
完敗と言ってもいいくらいに……

彼女は歌うこともアーカイブを停止する事も出来なかった。{/netabare}
彼女は心を込めると言う事が解らないと言います。

ですが……心を込めるって難しいと思います。
私も心を込めろって、どう言う風にするのかって解らないし、心なんて人類にとっての永遠のテーマではないでしょうか?

そして、博士は最後の切り札を切る。
{netabare} Vivyに全てを託して……彼女が歌う為とAIを止める最後のチャンス {/netabare}

「シンギュラリティ計画を遂行します」

そう言う彼女は強い目をしていて私は凄く安心出来ました。

彼女は1つずつ救っていく。
{netabare} 先程までの世界線で救えなかった命を……
博士が決意してまでくれたチャンスを。

彼女が最後のステージ選んだ場所にはナビが居た。
ナビは必至にVivyを止める。

ナビの声が少し怒っている様に感情的になっている様に聞こえますが……それは。
彼女が歌う事で自分もVivyも消えてしまうから……でも、それは消えるのが嫌な訳ではないのです。
彼女はこれから先もVivyの曲を聴いていたかった…… {/netabare}

何故ならナビは……

実はこのナビはアニメでは出番が少ないのですが

{netabare} 彼女は歌姫ディーバの最初のファンなのです。
ディーバの歌を初めて聞いた初めてのファン。
このエピソードはVivyのOP主題歌CDにドラマCDとして封入されています。 {/netabare}

だから、聴いていたかった……
{netabare}例え人の居ないAIだけの世界でもずっと歌っていて欲しかった…聴かせて欲しかった……ディーバとしてナビとして……シンギュラリティ計画とか……AIしか居ない世界とか関係なくて……それだけだった。{/netabare}

彼女はユイに言います。
{netabare} 「私も貴女と同じ考えです。人間とAIは一緒に立って一緒に歩んで行くべきだと思います」

一緒に立って一緒に歩んでいける。

例えば、宇宙エレベーターでAIと人が当たり前に一緒に働ける世界だろうか?

例えば、人とAIが当たり前に結婚出来る世界だろうか?

例えば、使命よりも歌を通じて1番聞かせたい人に音楽を届ける事を優先できる世界だろうか?

例えば、AIと人が争わない世界だろうか?

例えば、AIを止める為にAIを……自身を破壊してしまう歌を歌わないでいい世界だろうか?

例えばAIが心を込めて歌いその歌で人が幸せになれる世界だろうか?{/netabare}

そんな未来の為に彼女は歌う……
そんな当たり前の世界を作るために……

{netabare} Vivyは「私の使命は歌で皆がを幸せにする事。その為に心を込めて歌うのよナビ。アタシにとって心を込めるって言うのは思い出と一緒に歌う事だから想い出が増えて歌う度にお客さんは沢山喜んでくれた。私はよく笑うようになった。私にとって心って言うのは思い出の……記憶の事なのよ」{/netabare}

Vivyの100年間って大変だった事が多かった。
でも、その100年間は沢山の思い出が詰まって居て……今の彼女があるのは……沢山の人との出会いがあったからこそで。

彼女は歌う……
{netabare} 歌が自分を滅ぼすことになっても……彼女の身体は歌が進む度にボロボロになる……身体から力が抜けて立つことすら出来なくなっても……歌を辞めない……だって彼女は心が解るから!
彼女は信じてる! {/netabare}
自分の歌が……声が!
未来を守る事になる!

人間とAIは一緒に立って一緒に歩んで行く……そんな未来を……信じているから。

{netabare} そして迎える終わりの時。
「ご清聴、ありがとうございました」
そしてVivyは2度目の機能停止する…… {/netabare}

EDでAIを踏みつける男性が居ました。
男性は家族を殺されたのでしょうか?
腹立たしいと思うだろうし、悲しいと思う……でも、争いなんて憎しみしか生まないし、それをみたAIはどう思うでしょうか?
それを繰り返しAIがみた時に数年、数百年後の未来で、どう判断するだろうか

でも、別の男性が止める描写がありました。
その人はVivyが助けた人物でした。
そこに希望の1つがある気がする描写でした。

人とAIはやり直せる。
一緒に歩んでいける。

そう確信したVivyの決断と戦いを止める為に優しく歌うディーバの歌声が止めた戦いと、未来への再スタートの歌

今回の事件はVivyと松本だけでは止まりませんでした…… {netabare} 人とAIが協力してやっと止められた。
人とAIが協力すれば、なんだって出来る。{/netabare}

人間が居たから{netabare} とVivyは歌う事が出来て配信もできた。
Vivyが歌ってくれたから戦いは止められた。
救われた命も少なくはないはずです。{/netabare}

それこそ協力関係です。
どちらかが居なければ達成出来なかった事。
戦いの中で失ったものは大きいけれど……

Vivyと人が紡いだAIと人の未来が幸せてありますように。

私はこの作品を見てAIの心ってあるのかな?って考えて居ました。

人間には心はありますが、心とは何か形もない不確かな物で科学でも明確な正解はありません。
じゃ、人間の心って何故あるの?いつから?

私の出した答えは……産まれた時は多分心はないのかも知れません。
でも、過ぎ去る時間の中で両親や友達に接して行く事で沢山の気持ちが生まれていく。

私は私の心が、いつからあるのか解りません。
何故なら知らない間に芽生えていたのだから。

沢山の愛を知って。
沢山の優しさを感じて。
沢山の悲しみを乗り越えて。
沢山の喜びを分かちあって。

そこで、感じた事が心に刻まれて心が作られていく。
笑って泣いて怒って喜んで心は出来ていく。

Vivyもそうなんです。
Vivyは苦難を乗り越える度に知らない間に心が芽生えていく。
その証拠に{netabare} 物語の冒頭のOPのライブ演出で毎回、人が増えてステージが華やかになっていましたよね?
あれはVivyが沢山の気持ちを知ったからなんです。
沢山の事件の中で沢山の気持ちに触れて来たから……
{/netabare}

AIに心があるのか……
実際は解りません。
でも、この作品のVivy達には心はあると私は感じました。

現実世界で、先の未来でAIが街を歩いて居る世界は、きっと来ます。
その世界では、私達とAIが一緒に学校で生活したり、仕事をしたり、友達になったり、結婚したりしているかも知れません。

その頃には私は居ませんが……そんな未来のAI達に心はきっとあると思いたい。
どうか、そんな先の未来でVivyの世界の様な戦争が起きませんように。
人とAIがどうか手を繋いで作り上げていく世界てありますように。

でも、全てのAIにはきっと心の種を与えられています。
その種とは、人がAIや初め物を作る時に、誰かの助けになったら、もっと便利になったら、そんな気持ちを乗せて作るものだと思うんです。

つまり、人が心を込めて作り上げる。
だから、AIを初め産まれてくるものは少なからず心が込められているものかも知れません。
それが心の種になるのかもしれませんね。

最後にVivyとマツモトについて。

私は冒頭でVivyは人間らしいAI。
松本はAIらしいAIと書きました。

2人の関係は危うくて……でも一緒に苦難の乗り越える度に2人の絆は強くなり。
Vivyに影響されたのか松本にも心が芽生えてきたように思います。
マツモトの言う「ディーバではなくVivy貴女の曲を聴きたい」いいセリフですね(ˊo̴̶̷̤ ̫ o̴̶̷̤ˋ)

ラストに{netabare} ショートカットのVivyとマツモトが出てきましたね。
この2人は次は歌で沢山の人を幸せにする為に組んだのかもしれません。 {/netabare}

だって、そうでしょう?
AIと人が一緒に立って一緒に歩く、そんな未来にVivyとマツモトが居ないなんて考えられませんもの(⸝⸝⸝´꒳`⸝⸝⸝)

でも、もしかしたら同型機種なだけかもしれません。
例えそれでも、彼女達が紡いだ未来は平和で人がAIの歌を楽しめる世界になっている証拠です。

Vivyとマツモトのシンギュラリティ計画は成功したのです。
彼女達の紡いだ未来が、これからも平和でありますように。

では、私も最後にこの言葉で〆たいと思います。
「ご清聴(レビュー拝見)ありがとうございました」(*ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾⁾

投稿 : 2024/11/02
♥ : 41
ネタバレ

oneandonly さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

AIの主人公を起点に未来を想像する物語

世界観:8
ストーリー:7
リアリティ:6
キャラクター:6
情感:7
合計:34

あらすじ

「私の使命は、歌で、みんなを幸せにすること」
史上初の自律人型AIとして生み出され、複合テーマパーク”ニーアランド”で活動するヴィヴィ。「歌でみんなを幸せにする」という使命を与えられたヴィヴィは、ステージで歌っている最中、マツモトと名乗るAIの接触を受ける。困惑するヴィヴィに、マツモトは「共に歴史を修正し、100年後に起こるAIと人間の戦争を止めてほしい」と協力を求め――。
(公式サイトより)

当方の近況について(作品に直接関係ないので閉じておきます)
{netabare}あにこれでのアニメ感想投稿は久しぶりです。
ほぼ休止期間にもサンキューをいただいた方々には御礼申し上げます。
仕事は相変わらず多忙で、更新頻度はもちろんアニメ視聴機会も僅かなので、当面は年に数作くらい視聴・UPできれば御の字かもしれません。

ちょっと脱線すると、あにこれでサンキューを頂くことは素直に嬉しく、モチベーションになっていたのですが、そのためにアニメ視聴を増やし、作品への思い入れの差により、中身の薄い感想を書いてしまうことも当然にありました。
(これは良作ばかり見過ぎて平均点が高くなりすぎなところへの配慮もありましたが。)
仕事が多忙になったのは事実ですが、他の趣味やプライベートも色々とあって、自分のアニメ評価軸ができたことに満足したことで離れていたら、これが全然書けなくなってしまいました。

私のあにこれ参加は2015年くらいで、新参者の当時にメールでやり取りさせていただいたOZさんやゆりなさん等とトータルでのサンキュー数が同じくらいにまで来られたのは光栄なことですが、(特に交流が深かったわけではないですが)去ってしまわれ、最近の作品についてのレビューが見られなくなることはやはり寂しいもので、自分も同じ道を辿っているようで、少し思うところがありました。
私のレビューは感想駄文にすぎませんが、批判ばかりになってしまうものを除き、しっかり書ける作品については更新したいと思っています。

これまでの期間では他に、鬼滅遊廓編、王様ランキングの1クール目や、タクトオーパスを視聴しましたがスルーですね。
それから、ちょうど今週になってアニメ視聴意欲が出てきたので、今期の期待作を調べ、SPY×FAMILY、パリピ孔明を視聴してみたところ、楽しめているので、これらはレビューできるかもしれません。
また、レビューを楽しんでいただける方はサンキューなど反応いただければ幸いです。
(メッセに対応できるかは状況によりますので…すみません){/netabare}

さて。レビューに入っていきます。
最近はアニメ視聴自体がめっきり少なくなっていたので、原点回帰して、あにこれでの評価の高い作品を視聴することにしまして、昨年のテレビアニメで評価が高く、ジャンプ系や話が続き物を除いたところ、本作がピックアップされた経緯です。
ほとんど情報を入れずに見たので、自分の好きな時間経過のある物語だったのは嬉しい誤算でした。

世界観からですが、本作は楽曲が良かったですね。OP曲の「Sing My Pleasure」は登場が3話か4話だったと記憶していますが、飛ばさないで毎回聴いていました。どんなに気に入る曲も初めに聴いた時はそうでもないものですが、今回も同じで、はまったのは終盤になってから。

きっかけは、たまたまYoutubeのグレイスver.の小玉ひかりさんの弾き語り(https://www.youtube.com/watch?v=7yNzSBcx1xw)を視聴してからでした。(「感謝と宇宙一杯の花束を」の歌詞センスに脱帽)
また、それを期に、本作は楽曲の歌い手が既に名のある歌手ではなく、Youtubeで有名曲の弾き語りをカバーしているような方を多数採用していることを知りました。

{netabare}エステラとエリザベスの歌った「Ensemble for Polaris」、オフィーリアの歌った「Elegy Dedicated With Love」等、いずれも素敵な歌声で、(既に他にも例はあるのでしょうが)こういう形で歌手デビューの道が開けるという可能性があるのは素晴らしいですね。

ED曲「Fluorite Eye's Song」はインストゥルメンタルでこちらは飛ばしてしまいがちでしたが、終盤になってヴィヴィの作曲した曲とわかり、最終話で歌詞が乗ることになるという仕掛けがありました。欲を言えば、この曲にもう少しパンチがあれば尚良かったかもしれません。

作画は全体的にはそこまで優れた感じはなかったですが(鬼滅を見て目が肥えすぎている…)、時々とても描き込まれていました。

人間とAIのシンギュラリティポイントという舞台設定は興味深く、どんなに人間がAI(ロボット)に、人間に反抗しないためのプログラムを組み込んだとしても、人間がDNAを操作しようとしているように、AI自身がプログラムを書き換えることは可能になるのでしょうし、火の鳥のように、複数のAIが自分の正しさを主張して戦争になる、という可能性も考えられ、なかなか現実味のある未来の問題のように思います。

ストーリーは、上記のシンギュラリティによる問題をテーマに見せつつ、「心を込めるとは何か」(心とは何か)、という問いかけをしているところがメインテーマでしょう。

2話区切りで進む「DARKER THAN BLACK」のような構成で、それぞれ、相川議員襲撃事件、落陽事件、メタルフロート事件、オフィーリアの自殺、といったシンギュラリティポイントで正史を修正していくことになり、それぞれの時間は飛び飛びになっているので、ほぼ2話完結で話は進みます。

初見時はかなり速く感じて感動しにくかったのですが、2周目以降、4話に感動できるようになりました。限られた時間の中で必要な伏線や細かい描写(例えば、相川議員襲撃事件で相川議員を救出中、相川議員の眼鏡に細工をしてヴィヴィを警備AIに見せかけているとか)をしていて、それぞれにアクションシーンが入ってきて盛り上がりもあり、練られた構成であると感じます。そこはオリジナルアニメの強みを活かせていたのではないでしょうか。

リアリティにも関係する設定としてのストーリーについて。本作はシンギュラリティポイントの事件を防ぐ(正史と同じにしない)ことで未来を変えようというお話なのですが、例えば相川議員の殺害やオフィーリアの自殺をその日に防げたとしても、後日実行されてしまう可能性は非常に高いように思われますし、ひとつ歴史を変えたとして、修正史の世界線では正史と異なる出来事が少なからず起きて連鎖していきますので、次のシンギュラリティポイントを事前に特定することは最早不可能ではないかと思われます。アラヤシキ(アーカイブ)のAIが、修正史を正史に近づけたというのもそれ自体おかしな話で、AIも他の世界線を認識することは通常できないはずです。

例えば、グレイスのパートで、人間とAIの結婚がシンギュラリティポイントとされていましたが、AIが本作ほどに精巧に作られる時代には、人間とAIが、戸籍上の婚姻関係を結ばずとも、事実婚状態になるケースは多数想像できますし、他に誰もいない教会?で挙げられた結婚が歴史の転換点になるとは思えないのですよね。

AIを滅ぼすのであればシンギュラリティポイントで歴史を変えるとかではなく、アラヤシキを直接攻撃したり、AI発展に貢献した技術者を消すことのほうが重要だと思われ、その視点を持つと、AI発展側に立つ人や組織というのが当然出てくると思うのですが、あまり登場しません。

シンギュラリティ計画を設定と見なしてしまえば大きな抵抗はなく視聴できたものの、こういった観点で、手段としてのシンギュラリティ計画や高所からの視点で物事を語るマツモトに、やや違和感がありました。緻密な構成にもかかわらず、本作の点数が伸びなかったのはそういった理由からではないかと思います。

あと、リアリティ面について、AIは額を合わせることで、情報交換ができるというのがありましたが、あれはエモさを出す演出で、無線なら離れていても可能だし、有線ならケーブルでやるっしょ、と思いました。

キャラクターについては、マツモトがコミカルで良かったですが、主人公のヴィヴィ(ディーバ)も含めて、キャラ自体に魅力を持てるまでに至れずでした。

ヴィヴィは歌姫AIなので、多少派手なドレスを着用することは自然であるものの、アニメあるあるですがサービス的に露出度の高い服装なのは、キャラの性格も踏まえるとちょっと気になりました。小学生が社会科見学に訪れる博物館での衣装には配慮してほしいですね。
その関連で、女性型のロボットの胸の大きさは、基本的にはマネキン程度になるのだろうなとか、乳首は不要なのでアニメ的には露出OKなんだろうなとか、余計なことも考えてしまいました(笑)

情感については、4話のラストがMAXだったでしょうか。全体的に、個々のエピソードが短いのと、ロボットが主人公なので共感がややしにくいと感じました(AIが感動的な言動をしたとして、それがAIの感情から来るものなのかが理解できない)。2周目で7点に上げましたが、初見の方には6(ほっこり)くらいが期待されるレベルと思います。

ヴィヴィがメインテーマである「心を込める」ことをどう消化(昇華)していくかが、本作の成否を左右する見せ場だったと思います。落陽事件において、エステラの「お客様に笑顔になってほしいと願うこと」という解釈を聞いて、ヴィヴィの「悔しいな」という言葉につながったように思いましたが、最終的に彼女が見いだしたのは「思い出と一緒に歌うこと」でした。

アニメでは、過去のシーンを被せながら、歌を流すことでそれを表現することは可能です。しかし、その回答では不足だったように思いました。人間らしい心とは何かについて、状況によって解が異なるような気もしますが、個人的には「共感力」が重要だと感じています。

心ある人間かどうかについて、相手のことを慮れるかという角度で評価することがありますし、「人間性」という言葉がどういう意味で使われるかを思えば、そんなに変な解釈ではないかと思います。
(私の子供の話ですが、劇場版鬼滅のラストシーンで全く泣きません(涙)。アニメの感動シーンで泣けるようになるのも人間性の成長が必要であり、全うな人間としての他者への共感力がまだまだ足りないのだと思います。)

ヴィヴィの回答は自我を超えられていない点で、エステラの相手の反応を前提とした解釈よりも見劣りしているのではないか?と思ってしまったこともまた、本作の惜しい点ではなかったかと思います。

この議論自体、博士が言うように「言葉遊び」かもしれませんし、ヴィヴィの歌を担当した八木海莉さんが、この点を「思いを込めた歌が相手に届いてその人の心に残ること」とインタビューで語っているので、やはり、歌は良いのですけれども。{/netabare}

展開が速く、7話あたりでは話についていけるか不安になるかもしれませんが、終盤はしっかりと時間経過のある作品としての伏線回収等を楽しめる作品で、見て損はないかと思います。

(参考評価推移:3話4.1→4話4.2→7話4.1→8話4.0→9~13話4.1)
(2022.3~4視聴)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 28

86.0 2 WIT_STUDIOアニメランキング2位
進撃の巨人 Season3(TVアニメ動画)

2018年夏アニメ
★★★★☆ 4.0 (798)
4020人が棚に入れました
百年の長きに渡り人類と外の世界を隔ててきた壁。その壁の向こうには見たことのない世界が広がっているという。炎の水、氷の大地、砂の雪原……。本の中に書かれた言葉は、少年の探究心をかき立てるものばかりだった。やがて時が過ぎ、壁が巨人によって壊された現在、人類は一歩ずつ世界の真実へと近づこうとしている。巨人の正体は何なのか? 何故、壁の中に巨人が埋まっていたのか? 巨人化したエレン・イェーガーが持つ「座標」の力とは? そして、ヒストリア・レイスはこの世界の何を知るのか? エレンら104期兵を加え、新たな体制となったリヴァイ班。行動を開始した彼らの前に、最強最悪の敵が立ち塞がる。

声優・キャラクター
梶裕貴、石川由依、井上麻里奈、下野紘、小林ゆう、三上枝織、藤田咲、細谷佳正、橋詰知久、谷山紀章、嶋村侑、津田健次郎、朴璐美、小野大輔、神谷浩史、子安武人
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

安定の内ゲバ

ここの話からは原作を一切読んでいないので、わくわくしながら見た。

話の流れ的にそうだと思ったが、内ゲバ続き。内部が腐ってたらしょうがない。
今回もいっぱい人死ぬの辛い。

ただ、リヴァイの活躍が多めで嬉しい。{netabare}巨人じゃなくて人間相手だが。{/netabare}

ヒストリアが大活躍。{netabare}居座っていた王家は偽者でヒストリアこそが真の王位継承できる。ダイダラボッチなお父さんにとどめを刺したわけだし。{/netabare}
巨人の秘密も段々明かされていく。
{netabare}エレンの父が元々の王家の血を根絶やしにして、人類を救うために巨人になる因子を奪ってエレンに与えた。{/netabare}

アッカーマンにまつわる話も。
{netabare}リヴァイもそうやったんか。ケニーは叔父さんだと!{/netabare}

{netabare}ギャグみたいな最初のほうの訓練も伏線あったとは。教官はエレンの両親と知り合いで調査兵団になってほしくないから、しれっと装置をいじっていたのだな。{/netabare}

貴重な肉ではしゃぐ回は息抜きのギャグ回で良かった。
{netabare}意識を失っても動き続けるサシャと誰も喧嘩を止めてくれないせいで辞め時を失い、しょぼいパンチを繰り出し続けるジャンとエレン。{/netabare}


OP
Red Swan YOSHIKI feat. HYDE
ED
暁の鎮魂歌 Linked Horizon
YOSHIKIとHYDEって豪華すぎる。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
百年の長きに渡り人類と外の世界を隔ててきた壁。その壁の向こうには見たことのない世界が広がっているという。炎の水、氷の大地、砂の雪原……。本の中に書かれた言葉は、少年の探究心をかき立てるものばかりだった。やがて時が過ぎ、壁が巨人によって壊された現在、人類は一歩ずつ世界の真実へと近づこうとしている。巨人の正体は何なのか?何故、壁の中に巨人が埋まっていたのか?巨人化したエレン・イェーガーが持つ「座標」の力とは?そして、ヒストリア・レイスはこの世界の何を知るのか?エレンら104期兵を加え、新たな体制となったリヴァイ班。行動を開始した彼らの前に、最強最悪の敵が立ち塞がる。


1. 狼煙
エレンたち104期生は新たにリヴァイ班へと編入されることになった。ウォール・マリアに開けられた穴を塞ぐという当初の目標を達成するため、巨人化したエレンの体を自在に硬質化する方法を探る実験を進めるハンジだったが、そこへニック司祭が何者かに殺されたという知らせが入る。ニックの殺害が憲兵団の手によるものと断定したハンジの報告を受けたリヴァイのもとに届く、エルヴィンからの手紙。そこに書かれていた内容とは……?

2. 痛み
エレンとヒストリアを乗せた馬車が襲撃され、そのまま二人が攫われてしまった。追おうとするリヴァイの前に立ち塞がる謎の男。その顔を見て、リヴァイは「ケニー」と叫ぶ。どうやらリヴァイにとって、過去に因縁のある相手らしい。二人の戦いは、まさに相手の命を奪おうとするものだった。巨人対人類ではなく、人類同士が立体機動装置を用いて行う死闘。その信じられない光景を目撃したジャンたちもまた、戦闘に巻き込まれていく。

3. 昔話
攫われたヒストリアが目を覚ますと、そこには彼女の父親を名乗るロッド・レイスという中年の男がいた。ロッドはヒストリアを抱きしめながら、レイス家にまつわる重大な秘密を打ち明ける。一方、ハンジも捕らえた憲兵の口を割らせて、レイス家の秘密を掴んでいた。今後の方針を決定するため、エルヴィンにレイス家の情報を伝えようとするハンジ。その頃、エルヴィンはピクシスと面会し、人類の歴史を動かす決意を表明するのだった。

4. 信頼
憲兵団の策により、民間人を殺害した罪を着せられてしまった調査兵団。彼らが潜伏する森の中に、見回りをしていた男女二人の憲兵、マルロとヒッチが足を踏み入れる。水汲みをしているアルミンを発見するも、逆にリヴァイたちによって拘束された二人。だが、憲兵団のやり方に疑問を感じるマルロは調査兵団への協力を申し出る。リヴァイは二人の身柄をジャンに預けるが、ジャンは彼らのことを信用しておらず、ナイフを向けてしまう。

5. 回答
ついに調査兵団の命運が尽きようとしていた。中央憲兵に追い詰められ、エルヴィンの処刑が執行されようとしていたのだ。王の間にて、最後の裁判を受けるエルヴィン。調査兵団を失うということは、人類の矛を失うことを意味する。――エルヴィンの主張に誰も耳を貸そうとせず、処刑台へと連行されそうになった矢先に、超大型巨人と鎧の巨人がウォール・ローゼを突破したとの情報が入る。はたして、人類の未来を託すべきは誰なのか!?

6. 罪
どれほどの時間が経ったのか。礼拝堂の地下で目を覚ましたエレンの体は鎖で拘束され、目の前にはすべての記憶を取り戻したというヒストリアが、ロッドと並び立っていた。ロッドとヒストリアの手が背中に触れたことで、エレンの脳内に浮かび上がってくる忌まわしき記憶。それは、5年前のある夜にレイス家を襲ったという悲劇の真相だった。あの夜、ロッドから家族を奪ったのはエレンの父、グリシャ・イェーガーだというのだが……。

7. 願い
ロッドが語るレイス家の真実。何代にもわたって受け継がれてきた巨人の力は今、エレンの中にあるという。ヒストリアは叫ぶ、その力を手に入れ世界の歴史を継承し、この世から巨人を駆逐することこそが自分の使命だと。一方、真実を知ったエレンは償いきれない罪を犯してしまったと涙を流し、人類の命運をヒストリアに託す覚悟を決める。そんなエレンの想いを受けたヒストリアは、ロッドのもくろみ通り巨人化してしまうのか?

8. オルブド区外壁
ヒストリアはロッドに逆らい、エレンを連れて礼拝堂から脱出しようとする。すると、床にこぼれた薬品を体内に取り入れたロッドが巨人化してしまった。その衝撃で飛ばされるヒストリアと拘束されたままだったエレンを、駆けつけた調査兵団の仲間たちが救う。そうしている間にもロッド巨人の体は形成されていき、その大きさは超大型巨人をも超えるものとなった。仲間が危機に直面したとき、エレンは再び自分を信じることを選択する。

9. 壁の王
エレンは仲間を守ることができたが、同時にロッド巨人も地上に出てきてしまった。高熱を発し、周囲の木々を焼きながら、ロッド巨人はゆっくりと歩みを進める。その先にはオルブド区があるが、エルヴィンはあえて避難指示を出さずに巨人を迎え撃つ作戦を立てる。被害がウォール・シーナの中心部にまで及ぶことを防ぐためにオルブド区の住民をおとりにしつつ、ひとりも死傷者を出さないという困難な戦いに、調査兵団が立ち向かう。

10. 友人
ロッド巨人は倒され、自らとどめを刺したヒストリアは住民や兵士たちの前で自分が真の王であることを宣言する。その頃、礼拝堂の崩落現場から脱出したケニーは大量の血を流し、息も絶え絶えになりながら横たわっていた。ケニーの脳裏に浮かんでは消える自らの壮絶な生涯-。ふと気がつくと、目の前にはリヴァイが立っていた。ケニーは生きるための最後のあがきをするかのように、巨人化する薬品の入った注射器を取り出すのだった…

11. 傍観者
ヒストリアの戴冠から2か月。牧場で孤児たちの面倒を見るヒストリアは、人々から親しみを込めて「牛飼いの女神様」と呼ばれていた。調査兵団ではエレンが得た硬質化の能力に関する実験が行われ、対巨人兵器の開発に成功する。度重なる実験は体に大きな負担を強いるものだったが、エレンは、巨人を一掃できるなら自分の身が削られることなどいとわない覚悟を見せる。そして、ある人物のことを思い出すのだった。

12. 奪還作戦の夜
調査兵団の悲願であるウォール・マリア奪還作戦は、2日後に決行されることとなった。リヴァイは手負いのエルヴィンに対し出陣を控えるよう進言するが、エルヴィンは固辞。「この世の真実が明らかになる瞬間に立ち会わなければならない」と語るエルヴィンの強い意志に、リヴァイも納得してその場を去るのだった。その夜、兵舎で盛大な宴会が催され、英気を養う兵士たち。エレンたちはここまでの戦いを振り返り、決意を新たにする。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 8

ようす さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

「その行いが報われる日まで、進み続けるんだ。これは、お前が始めた物語だろう。」

進撃の巨人・3期。

1期(25話)と2期(12話)または、
総集編劇場版映画3作を見てから視聴してください。

2020年秋には4期も放送予定!

今回はなかなかアツい展開続きだったので、
4期が決定しているのは嬉しいです♪

3期は分割2クールで、全22話です。
まとめてレビューします。


● ストーリー
人を食べる巨人から身を守るため、
三重の壁に囲まれた国の中で暮らす人類。

エレン・イェーガー(♂)は、
壁の外へ遠征して調査を行う調査兵団の一員であり、
巨人化の力を持つ少年。

特別な力を持つ存在として、
正体不明の敵から狙われていた。

エレンの父が世界の秘密を隠したという地下室を目指して、
調査兵団はエレンの昔の家を目指す。


これまでは巨人vs人類という構図だったのが、
3期では人vs人とという場面が多くなっていました。

謎だらけのこの世界で、
いろんな立場の人間の思惑や秘密がぶつかり合っていく。

そして徐々に明らかになる世界の謎。

2期までは謎まみれだったのですが、
3期の終わりには大部分の謎が明らかになります。

この世界はなぜ3重の壁に囲まれているのか、
巨人とは一体どこから来るのか、
エレンを狙う敵の目的とは、
エレン達が持つ巨人化の力とは、

などなど、1期や2期での謎はほとんど明かされます。

その分、新たな謎がまたどーんと置かれてしまったのですが。笑
(これは4期へ持ち越し。)

特に3期後半、エレンの家の地下室を目指す戦いは、
かなり絶望的な状況の中で抗う調査兵団の姿がかっこよくて…。

命をかけて、最後の最後まで己の信じるものだけは貫こうとする姿に、
毎回目が離せませんでした。一気に最終話まで駆け抜けたくなりました。


≪ 失う辛さと自分にできること ≫

巨人がうろつく壁外で調査を行う調査兵団には常に危険がつきまとい、
いつ命を落としてもおかしくない。

今回も恐ろしい数の調査兵団員が命を失います。
誰もが、大切な仲間を失っていく。

辛いなあ。辛いよ。
大切な仲間を失う辛さをこの人たちはどれだけ経験してきたのか。

気が付けば、みんな死んでしまった。
気が付けば、自分だけが生き残っていた。

残された自分にできることは、ただ意思を引き継ぎ、進むことのみ。
だから立ち止まることは許されない。

この世界にいると、ゆっくり悲しみに浸る暇なんてなくて、
誰かを失った辛さも悲しみも、激動の世界に押し流されてしまう。

それでも、己の道を信じて進む。
この先に、彼らが夢見た未来があると信じて。
そんな未来は本当に存在するのか?と挫けそうになる心と共に。


≪ 人と世界 ≫

初めは、壁の外の自由を手に入れたいという願いからだった。
人にとっての脅威は巨人だった。

だけど、気が付けば真の脅威は同じ人間であり、世界であった。
私達と同じだった。

結局のところ、世界のすべての人が平和に過ごすことなんて、
不可能なのだろうか。

平和に、自由に暮らしたい。
たったそれだけの願いを、私達はずっと叶えられずにいる。

誰かより幸せになりたい、誰かより豊かでありたい。
そんな願いを持ってしまった時点で、人間は世界に敗れたのだろうか。

エレン達も同じ道にたどり着いた。
そして繰り返そうとしている。

平和で自由な世界を手に入れる。
そのためなら、自分の周りの世界以外はどうなってもいい。
むしろ、これまでされてきたことへの恨みを晴らしてやる。

エレンたちがこの先どのような道を選ぶのかはわからないけれど、
彼らなら別の道を見せてくれるのではという期待もある。

いつか世界のすべてが平和になる日まで。
自分には何ができるのか。

何かできるとしても、行動に起こすことができるのか。
自分には自信がないなあ。

そう考えると、
次々と行動を起こすエレン達は本当にすごいなと思います。


● キャラクター
世界を変えるために立ち向かうキャラクターたちは、
みんな強くてかっこいいです。

望んだものを得るための戦い、
その中で生きることを選んだ人たちばかり。

誰が一番好きかと問われると悩みますが、
やっぱりリヴァイ兵長かなあ。

今回の無双っぷりも半端なかったです。


● 作画
今回も高いクオリティ!

演出もかっこよくて、
特に立体機動装置でびゅんびゅんする時のカメラワークが動く動く。

BGMのかっこよさと合わさって、
毎回いい演出を見せてもらいました。

かっこよかったです!


● 音楽
【 前半OP「Red Swan」/ YOSHIKI feat. HYDE 】
【 後半OP「憧憬と屍の道」/ Linked Horizon 】

前半OPは1期や2期とは違う雰囲気でした。

でもOP映像の美しさと合わさって、
こちらもいい感じ♪

リンホラOPはやはり初代のインパクトが強すぎるから、
ここで雰囲気変えるのもよかったと思います。

後半OPはリンホラOPに戻ったので、
なんだか懐かしさもありましたw

今までのOPの要素を織り交ぜつつの曲で、
もはや自分には1期~3期のOPの違いを聞き分ける自信がありませんが(笑)、

実際に聴き比べてみるとちゃんと違っていて、
むしろこの3期のOPは今まで以上にかっこよく感じました。

アニメーションもスピード感ありまくりで、超かっこいい!


【 前半ED「暁の鎮魂歌」/ Linked Horizon 】
【 後半ED「Name of Love」/ cinema staff 】

今までOPを担当してきたリンホラが一度ED担当になったのは、
曲の雰囲気も変わってよかったと思います♪

いつもの激しいOPに対して、今回のEDはおとなしいけれど、
雰囲気は抜群でした。

でもそれ以上によかったのが、後半ED。

こちらもしっとりとした曲だけど、
彼らの境遇とぴったりすぎてぐっとくる…。

いつか今の苦しみや悲しさが、
すべて報われる日が来ますように。


● まとめ
作画や演出は見事だし、
ストーリーもわかりやすかったです。

かなり大きく話が進みました。

原作も読んでいるのですが、
そちらは飽きてきていて…^^:

だけど、アニメでまたおもしろいと思えました!
2020年秋からの続編が楽しみです^^

投稿 : 2024/11/02
♥ : 26
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

リヴァイよ、今夜もありがとう

2018.10.17記


原作既読。


初見時TV版1期2期を観てません。3期放送に先立ち下記劇場版のTV放送をおさえた上で参戦しました。

・劇場版 前編〜紅蓮の弓矢〜 / 後編〜自由の翼〜
・劇場版 Season2〜覚醒の咆哮〜


そうですね。いつしか観ようTV版!(※注:その後視聴済)


そしてTV版のおさらい~wikiより~

・第1期:全25話 + OAD5話
・第2期:全12話

第3期は分割2クールのようでいったん1クールめ12話分のレビューとなります(2018年10月時点)。物語の表現上は“第38話~49話”の扱いとのこと。
放送局は天下のN○Kに移り、ほぼ全国同時放送となりました。人気作の続編として期待と不安入り混じる下馬評だったかと思います。


ぱっと見

 “内戦(仮)”


2期までに綴られたであろう巨人VS人類の構図が変わり、壁内の人間同士の争いに焦点を絞り物語が展開します。そしてこれまでの謎が次々と明かされていくことになり目が離せないです。
ニック司祭殺害に端を発し、{netabare}ウォール・マリア奪還作戦手前までと{/netabare}区切りのいいとこまでやって1クール終了です。
原作通りでもあるし、人間VS人間の萌芽は2期までに描かれていた(たぶん)ため驚きの展開というわけではなかったと思います。

冒頭述べたようにTV版未視聴なので、前期・前々期との比較はできませんが、市外戦闘の作画は凄まじかったと思います。
草原など奥行きのある背景でデカブツを相手にするよりも目まぐるしく絵が変わる市外戦は作品通じての見どころになりますね。

それと、全話通してリヴァイ兵長が出演します。録画した回を観る度に兵長の雄姿を拝めるのは眼福でした。さらにはリヴァイの生い立ち含めた過去話に踏み込むのでファン必須でしょう。


バトルもありながら政治重視の様相を呈する展開には、これまでと趣きが変わる分戸惑うかもしれませんが、原作がそうなのでほんとに好き好きということになるかと思います。
これまでOPを担当していたLinked HorizonからYOSHIKI&HYDE組にバトンタッチして、そこにN○K色を感じなくもない今日この頃ですが、結局のところOP画像のミカサの笑顔はいったいいつ拝めるのだろうと願いつつ、人間同士の抗争(正確には権力闘争)に突っ込んでいく3期前半パートとなりました。

{netabare}49話でミカサが「これが終わったらあの頃のように…」的なことをつぶやきます。ほんとそうですね。{/netabare}


2019年4月再開予定の放映も視聴予定のため、そちら含めて完走したらあらためてレビューも纏めたいと思います。いったん「観終わった」にしときます。



【閑話休題】藤井聡教授の見立て
今から7~8年前くらいだったでしょうか。氏のインタビュー映像かなんかで、氏の息子の薦めで漫画版を読んだ時の印象について言及があり、それがなかなか面白かったので紹介しておきます。
ちなみに私が原作を手に取ったのはこの藤井教授に触発されたのがきっかけ。。
※アニメ関係ないので畳みます

{netabare}曰く、この壁の中の人類ってまんま今の日本人のこと指してんじゃん、と。

『壁の中なら安全』壁は未来永劫自分たちを守ってくれると固く信じている
『壁の外は知りません』外界の動向をきちんとウォッチすることを放棄
『上記2つを破るものは制裁』現状維持しようしようと躍起になる勢力がある

こんな主旨だったかと思います。
上記3点はすなわち“欺瞞”ということで、いったん壁破られたらどうなん?を描いたのがアニメ1期ということになります。いましたね、昼から飲んだくれてる憲兵団が。そして既得権力として上記3つを堅持しようとする王政府(偽)が。そして壁破られて右往左往する人類が。

劇中では、外の世界に興味津々のアルミンと触発されたエレン。ならびに外を知らずして人類に未来無し!の調査兵団、という組み合わせでした。
外の世界を知り、その上でしっかりと準備し、外敵が来たら駆逐する、といった当たり前のことを作品を通じて訴えており、そこが琴線に触れたんじゃないか、との氏の見立てです。

だからヒットしたかどうかというのは違うと思いますがね。{/netabare}

{netabare}で、今回は内戦(仮)です。巨人には元々人類だったやつもいるよ、からの3期の展開です。
物語として、巨人VS人類から人間VS人間にシフトして戸惑う部分も多いかもしれない本作ですが、一般論として、外敵と対峙する際に内なる敵を抱えたままだとほぼ勝利を収めることは難しいのが世の常。
そんな事情があったかどうかは露ぞ知らぬところではあるものの、壁の中での争いに物語がシフトしたのはある意味当然なのかもしれません。{/netabare}



視聴時期:2018年7月~9月 地上波リアタイ

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2019.04.09追記

その後、TV版1期2期を視聴済。劇場版のみでもすんなり入れたのは事実なのですが、もう一度3期前半をおさらいしてみると、ライナーのくだりとかTV版を抑えておいたほうが良いように思えました。少しばかり後悔してます。

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2020.01.31
《配点を修正》+0.1



2018.10.17 初稿
2019.04.09 追記
2020.01.31 配点修正
2022.02.27 修正

投稿 : 2024/11/02
♥ : 64

89.3 3 WIT_STUDIOアニメランキング3位
進撃の巨人 Season3 Part.2(TVアニメ動画)

2019年春アニメ
★★★★★ 4.1 (712)
3554人が棚に入れました
人類が永きに亘って壁の中に隠してきた、大いなる秘密――。 その真実に一歩近づいた調査兵団だったが、時の王政により反逆者の汚名を着せられてしまう。 しかし、人類はただ飼われるだけの家畜ではなかった。 真実を追い求めるエルヴィン・スミスの執念は兵団のトップを動かし、遂に現体制に対するク ーデターが勃発する。民衆を欺き続けた偽りの王は退き、真の王家の血を引くヒストリア・レ イスが即位。自ら巨人を討ち果たした勇敢な女王のもと、人類は新たな時代を迎えようとして いた。 エレン・イェーガーが得た硬質化の能力と、そこから誕生した対巨人兵器。 着々と反抗の準備を進める人類は、悲願のウォール・マリア奪還作戦を決行する。 人類と巨人、互いの生き残りを賭けた究極の戦い。 その先にエレンは、人類は、はたして何を手にするのだろうか?

声優・キャラクター
梶裕貴、石川由依、井上麻里奈、下野紘、小林ゆう、三上枝織、谷山紀章、細谷佳正、橋詰知久、朴璐美、小野大輔、神谷浩史、子安武人
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

俺たちの進撃よ お帰りなさいませ!

この絶望と高揚

つくづくこの作品は極限下の人間描写が素晴らしい。

進撃の巨人3期Part2は全10話。継続No.ですのでクレジットは#50~#59ということになります。極めて濃厚あっという間の10話でした。今クール(2019年春期)ひいては今年上半期の最優良物件と感じる自分はこうも思ってます。


 “途中で断念したみんな!戻っておいでよ!”


1期#01~#25、2期#26~#37、3期Part1#38~#49、そしてPart2とこれまで間隔を空けながらも足掛け5年は続いている長編物語は未だ道半ばにあります。
Finalと銘打たれたシリーズが2020年放送予定とのことでクール数不明ながらクレジット#70を超える大作として幕を下ろすのでしょう。

本作の良さはこれだけ長く続いているのに物語の整合性が保たれているところにあります。
私は原作組でもありますが、アニオリ入れても本筋から逸れることがない。その本筋は一本の線で筋が通っている。ブレがありません。
1期で提示されたのは未知なる巨人の圧倒的な力に抗う人類の意思でした。2期で巨人は見えない恐怖から見える恐怖に変わり、3期ではPart1&2を通じてこの世界の仕組みに踏み込んでいきます。
2期あたりから、外形的な巨人の恐怖が変わったことを面白くないとみる層が一定数いたのも事実でした。あまりこういうことは言わないのですがもったいないことをしてると思われます。出戻ってここまで辿りつけば報われる3期Part2と言えましょう。

やや説明的な3期Part1を踊り場にして、3期Part2では1期さながらの対巨人バトルが復活。これまでの物語の積み重ねによって闘う意味に極めて重たい理由が課せられた上での死闘が繰り広げられることになります。
さらにこれまでのあの場面に出てきたアレ。この場面でのあのセリフ。綺麗に伏線の回収がなされていきます。そしてFinalに向けての新たな謎撒き。ここまでくると、未回収の謎にもきっと答えを出してくれるのだろうとの信頼をこの作品に寄せることができてます。だからこそあらためて言いたい。


“途中で断念したみんな!戻っておいでよ!”


RevoさんもOPに返り咲きましたし。正直なところ曲単体での魅力は乏しいといいますかあんまりお上手ではない方ですよね。それでも進撃の物語にはしっくり馴染むのです。名曲「紅蓮の弓矢」を転調アレンジした「憧憬と屍の道」って、虎舞竜「ロード第二章」との既視感がハンパありません。
・・・褒めてんだか貶してんだか、こちらの曲は今から加速してくぞ!ついてこいよ!を宣誓する凱歌のように私は捉えておりました。


さて、全く未経験な諸氏向けにはどうか?
59話終わってなお続きが気になる物語です。長丁場は承知の上、Finalシリーズを共に楽しむために予習を済ませておきませんか?と推薦しておきたいところです。



■野球は巨人 対する阪神は新劇いや進撃
こんな危険球は嫌だ!の声が聞こえてきそうです。
※纏められなかったがこのエモさだけは残しておきたい!的な以下。

{netabare}#50~#55までの獣の巨人戦を軸とした戦闘描写は特濃レベルでした。ここまで6話分。辞書に無駄回という語が載っておりません。{/netabare}

観ていて苦しくなります。民族殲滅を目的とした強大な相手に対してどう対処すればよいというのでしょうか?
話せばわかるが通じない相手に非力な側ができることには限りがあり、“家畜の安寧”を甘受しようとも先細っていくのは避けられません。

{netabare}#54と前後の回は本作のピーク。

1.エルヴィン・スミスの諦観
「そして私は真っ先に死ぬ。地下室に何があるのか…知ることもなくな…」
これまで頼れる団長、超絶リアリストだったエルヴィンも事ここに至りて感情のある人間だったという事実に驚く。一呼吸置いてそりゃ人間だもんなの納得感に落ち着く。
「俺は選ぶぞ。夢を諦めて死んでくれ。新兵達を地獄に導け。獣の巨人は俺が仕留める」
#53はエルヴィンとリヴァイのやりとりだけで通常なら神回相当。

2.リヴァイの誓い
「待てよ…俺はあいつに誓ったんだ…必ずお前を殺すと…」「誓った!」
獣の巨人を仕留めにかかるリヴァイは作画の凄さも相まり冗談抜きで震えがきた。そして何回も観た。
死んでくれ!と自分が言った盟友との約束。死者(この時点では仮だが)との約束は限りなく重い。

3.アルミンの嘘
「エレン…わかってるよね?一緒に海に行くって約束しただろ。僕がエレンに嘘ついたことあった?だから何があっても僕の作戦守ってくれよ!」
「クソ…わかってたハズなのに…」
「わかってた…お前が誰よりも…勇敢なことぐらい…」
大人達から一転エレンサイド。ここまでしないと突破できない絶望的な状況というのがやるせない。エレンも泣き叫ぶでなく静かに咀嚼する。
#54は鋼、超大型、獣と無理ゲー級の負け戦からの大逆転ながらカタルシスはなし。これ凄いことです。

4.そして選択
リヴァイはアルミンを選んだのではなく、エルヴィンを選べなかったのだと思う。
壁の外。地下室に行きたいエルヴィンと海を見たいアルミンとが描く夢は一緒。諦めさせた夢を掘り起しもう一度地獄を見せることは出来なかったのだろう。団長R.I.P(T_T)
何を選ぼうがどれを選ぼうが地獄という世界は残酷この上ない。きっとこの後、“ここに団長がいれば”という展開が予想され、逆でも“ここにアルミンがいれば”となるのは必定な展開が透けて見える。
なにも時間をかけた選択ばかりを指さない。
・獣を足止めして生存者がいないかと逡巡したリヴァイ
・ライナーの取り扱いを巡るジャンとハンジの躊躇
瞬時に最適解が求められる戦場の非情さがものの見事に表現されているのだ。たまらん。

「アルミン、またな…」
リヴァイが団長を選ぶかという時にアルミンを前にしてのコニー。自身の死をも見越した別離の声掛けなんだよね。
#55 気持ち良さがまるでないが目の離せない展開が続きます。{/netabare}

ここまでお涙ちょうだいはないのですが泣けます。



視点を変えて、、、
こんな事態に陥る前に何ができたでしょうか?味方の損失を抑えるために何が必要だったのか? 諸々端折ると、正確な情報(インテリジェンス)が手元にあればということになるんだと思います。

{netabare}ミクロでならライナー達の潜伏位置や作戦内容。いくらこちらが弱くてもこれさえあれば何とかなりますし有能な指揮官なら次善策プランBプランCくらい練るでしょう。
マクロでなら巨人の正体。単に弱点突破の戦術のみならず、そこに係る利害関係者の思惑や力関係までも包括する情報を指します。{/netabare}

極地戦闘だろうが、国防外交だろうが情報をおざなりにして生き残った組織・国家は古今東西あるんでしょうか?答えは否。
戦争を起こさないために、有事に被害を最小限に食い止めるためにインテリジェンスを強化しないといけないのです。ここ無くして交渉もへったくれもありません。
アホが運用したら危険だ。その通りです。ただし仕組みが無ければやられ放題。仕組みを作った上でさっきのリヴァイの1000分の1程度の負担で糞の中からまだマシな者を選ぶ。我々だって当事者なのです。・・・あ、脱線してもうた。


「僕たちは圧倒的に情報が足りない」
アルミンが再三再四指摘していたことは本質を捉えているのです。


本作3期Part.2の後半は、足りない情報が埋められていく話。納得性のある超展開が待ち受けていることでしょう。
そして、来たるFinalシリーズでお会いしましょう。



視聴時期:2019年4月~6月 地上波リアタイ

-----



2019.07.10 初稿
2020.01.31 修正
2022.02.27 修正

投稿 : 2024/11/02
♥ : 71
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

壁を超えた先の遥かなる夢

アニメーション制作:WIT STUDIO
総監督:荒木哲郎、監督:肥塚正史、
シリーズ構成:小林靖子、キャラクターデザイン:浅野恭司、
音楽:澤野弘之、原作:諫山創

人類の歴史とともに生まれた壁に囲まれた城郭都市。
エジプト文明や古代ローマの時代から
外敵の侵入を防ぐための「壁」は、建設されていた。
エルサレムの旧市街やクロアチアのドブロヴニクには、
現在でも城郭都市が残っている。
そんな歴史を『巨人』が跋扈する架空の世界に置き換え、
見事なエンターテインメントとして成立させた作品。
いよいよクライマックスを迎え、
多くの謎が明らかになっていくPart.3だ。

シリーズは2010年代を代表する大ヒット作だが、
個人的には評価が乱高下していた。
異質な世界観は面白いのだが、
観ていると、作者の都合の良いように
ストーリーが展開しているように
より強く感じさせられてしまったからだ。
その違和感から冷めた目で見てしまう。
{netabare}特に女型の巨人が生き残る展開から
付いていけなくなり、興味がなくなってしまった。{/netabare}
それは、犠牲者が出るからということではなく、
人間の生きているストーリーとして
リアリティを感じられなくなってしまったからだった。

ところが、Part.3に入って、
様々なことが明らかになるにつれ、
Part.1と2の話が全て伏線としてつながっていく。
死んだ登場人物たちが意味のある存在として
物語のなかで浮かび上がってくるように感じる。
それによって、深く物語に没入することができた。
多くの事象がクライマックスに向けて収斂していく。
リヴァイを筆頭にエルヴィンや主役の3人の
キャラクター造形もいい。原作者が最初から
ほとんどの設定を決めて書いているだけに、
キャラの一人ひとりが、よりくっきりと
リアルな姿形で象られている。
主要人物の過去が語られることで、
それぞれの信念を追体験できるのが、
大きな魅力となっている。

同時にPart.3には、大きな柱がある。
それは全員が巨人たちによって支配された世界からの
脱却を求めているとともに、
各々が叶えたいと思っている夢が表出することだった。

アルミンの夢は、築いた壁の向こう側にある
遥かなる海を見ること。
未知の世界に対する憧れ。
またエルヴィン・スミスは、
世界を覆う未知の謎を知るためだけに、
全てを捨てて本心を隠し続け、偽りの世界に生きていた。
{netabare}そして、遥かなる夢を未来に見る者と、
全てを偽り続けながら真実に近づこうとする者との間で
命の選択が行われる。{/netabare}

本当に大切なものを守るために、
人は自分勝手になってはいけないのか。
戦時中の心情は、単純なものではないだろうが、
それでも利己的な物語のほうが好感を抱く。
大義で動くよりも、もっと個人的なことで
最終的には動いてしまうほうが
人間らしいと思ってしまうのは私だけだろうか。

ふたつの夢が交錯し、一方は潰えてしまう究極の物語。
SEASON3の最大の見せ場だ。

そしてもうひとつファイナルに向けて
示された大きな夢がある。
それは「進撃」を続けなければならない
人の使命とでも言うべきもの。
57話から59話で語られるエレンの父・
グリシャ・イェーガーの物語。
私はこの物語で、アルベールビル・オリンピックの
原田雅彦を思い出した。

スキージャンプ団体戦の決勝で原田は勝利を目前にした
最後のジャンプで大きな失敗をしてしまい、
日本は銀メダルに終わってしまう。
ジャンプが終わった後に頭を抱えて
うずくまる原田の姿は忘れられない。
日本中が落胆した日だった。
しかし、それ以上に脳裏に焼き付いているのは、
帰国した直後のインタビューだった。
そのときに原田は「私はこのことを背負って、
ずっと生きていきます」と覚悟を語ったのだ。
私は子供ながらに、凄い人だと思った。
帰国直後に、彼は全てを受け止めて前に進もうとしていたのだ。
後に長野オリンピックで、その覚悟を改めて示すことになる。

今回のラスト3話でクルーガーが巨人を託す相手として
グリシャを選んだ理由----
{netabare}それは妹を連れて壁外に出たことが原因で、
妹を殺されたからだった。
人は失敗を犯した日の後も生き続けなければならない。
クルーガーが初めて同胞を巨人にして崖から突き落とした日を
絶対に忘れていないことと同じだった。{/netabare}
何かをやり遂げるには、全てを受け止めて、
過ちの日からも進み続けなければいけない。
そんな強い意志が必要なのだ。

歴史は繰り返すと言われる。
しかし、過去を忘れ去ってしまい、
負の歴史を繰り返してはならない。
そのためには「痛み」が継承されるべきなのだ。
ラストに向けて人類の夢は、
どのような形で示されていくのだろうか。
(2020年2月15日初投稿)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 57

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

人類が永きに亘って壁の中に隠してきた、大いなる秘密…。

2019年の春アニメで放送されたのは、第3期の後半クールになります。
視聴を続けてきた方みんなが如実に感じていると思いますが、season3に入って物語がだいぶ核心に迫ってきていると思います。
最近、第2期を再度一巡する機会がありました。
改めて見てみると、これまで何気なく見聞きしてきた台詞や言動が全て今に繋がっている事に気付くことができます。

ライナーやベルトルトの不可解で意味不明だった物言い…
当時、視聴していた時にはすっと流していましたが、それらの伏線が今になって回収されるなんて…
でもこれに気付いたのは再視聴したからで、そうじゃなければすっかり忘却の彼方だったと思います。

今期を一言で総括すると「色々と衝撃的なクールだった」に尽きると思います。
衝撃の具体的内容はネタバレになるので記載できませんが、公式の物語から推察はできると思います。
またネタバレ要素も無いので、以下に紹介しておきます。

第50話 はじまりの街
夜陰に乗じてウォール・マリをめざす調査兵団。深い眠りにつく巨人の横を通り向ける一同の中で、エレンはひとり呼吸を乱していた。
「もしも奪還作戦に失敗したら?」「自分は人類を救えるのか?」震えるエレンに声をかけたアルミンは、エレンとこれまでのことを振り返る…。

第51話 雷槍
「獣の巨人」を中心とした巨人の大群が出現し、調査兵団は完全に包囲されてします。彼らは足となる馬を死守しつつ、「鎧の巨人」の打倒に全力を挙げる…

第52話 降臨
調査兵団が開発した新兵器・雷槍による攻撃を受けて、「鎧の巨人」は完全に活動を停止したと思っていた。そんな彼らの目の前で「鎧の巨人」は再び動き出し、咆哮を上げる…。

第53話 完全試合
辺り一帯が火の海と化した中、さらに、シガンシナ区の内と外で調査兵団は完全に二分されてしまった。一方、エルヴィンやリヴァイらは「獣の巨人」の投擲による石礫の雨にさらされていた…。

第54話 勇者
絶対絶命の状況の中、調査兵団の新兵たちは、エルヴィンの指揮のもと決死の覚悟で「獣の巨人」に突撃する。一方、エレンたちもまた、ある作戦を練っていた…。

第55話 白夜
エレンはアルミンの前に立ち尽くしていた。悲しみに暮れるエレンのもとに、壁の上から2つの影が姿を現す…。

第56話 地下室
シガンシナ区の壁上。生き残った調査兵団はわずかであった。そしてエレンは、自身の生家の地下室へと足を進める…。

第57話 あの日
エレンの父・グリシャが残した本には、彼の記憶が綴られていた。まだ幼い少年であったグリシャは、ある日突然に、この世の真実と向かい合うことになる…。

第58話 進撃の巨人
グリシャが残した記憶。その中でギリシャが、ある任務を託されることになる…。

第59話 壁の向こう側
壁の外の真実と巨人の正体が明らかとなった。それを知ったヒストリアと兵団幹部たちはある決断を下す。そしてエレンは、壁の外へと思いを巡らせていた…。


はっきりと物語が動いているのを感じることができます。
また、「進撃の巨人」のタイトルの伏線が回収できるのも、今期の大きな特徴だと思います。

そういえば、第1話は「二千年後の君へ」というタイトルでした。
その当時は対して気にも留めませんでしたが、ここまで視聴を進めてきて振り返ると、こんなにも壮大な物語だったんだと気付かされます。

原作者の頭の中は一体どうなっているんでしょうね。
原作は2009年の10月から始まったようなので、約10年が経過している訳ですが、そんな前からこの物語の落としどころをちゃんと考えていたんでしょうか。
だとすると、設定や物語の幹が相当緻密でしっかりしているんでしょうね。
これが面白さの秘訣なのかな…?

それと、今回はオープニングも好みでした。
差し出すのは相変わらず「心臓」でしたが、個人的に好きだったのはオープニングアニメ…
特に序盤…スローで動くリヴァイには鳥肌モノでした。

オープニングテーマは、Linked Horizonさんの「憧憬と屍の道」
エンディングテーマは、cinema staffさんの「Name of Love」

1クール全10話の物語でした。
第4期(The Final Season)が2020年の秋に放送が予定されています。
心境はちょっと複雑…
確かに続きは見たいけれど、終わってしまうのは少し寂しい…そんな感じです。
でも、放送を心待ちにしています。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 21

90.9 4 WIT_STUDIOアニメランキング4位
進撃の巨人(TVアニメ動画)

2013年春アニメ
★★★★★ 4.2 (6403)
28959人が棚に入れました
突如現れた多数の巨大生物「巨人」の侵攻により、人類は存亡の危機に瀕する。生き残った人間達は、三重に築かれた巨大な城壁内側に生活圏を確保することで、一時的な安全を得るに至った。 城壁による平和を得てから約100年後。城郭都市の外縁地区「ウォール・マリア」南端より突出したシガンシナ区にて、父・グリシャと母・カルラ、幼馴染のミカサと暮らす少年エレンは、親友アルミンと共に、幼い頃から「壁の外に出て世界を探検すること」を夢見ていた。 エレンが10歳を迎えた年、突如として現れた「超大型巨人」によりシガンシナ区の壁が破られ、多数の巨人が市街地に侵入する。

声優・キャラクター
梶裕貴、石川由依、井上麻里奈、谷山紀章、嶋村侑、小林ゆう、三上枝織、下野紘、逢坂良太、細谷佳正、橋詰知久、藤田咲、藤原啓治、神谷浩史、小野大輔、朴璐美
ネタバレ

かげきよ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

アンチ巨人

この作品、あらすじ大部書き過ぎてて序盤ネタバレしてしまってますね。
事前知識を入れないで楽しみたいタイプなのでもう少し控えめにしてほしいです。

ストーリーは衝撃的で刺激のある作品が手薄な今期では貴重なテイストを味わえそうです。
パニック映画でもある程度対抗策があったり、脱出の手段があるので、
ここまでの力の差や絶望感がある作品は珍しく新鮮です。

注:【考察・予想】というのが時折出ますが、原作を知らない状態で書き込んでいます。
ネタバレとは異なりますが先入観を持ちたくない方はスルーしてください。

※1、2話感想{netabare}
百年もの間の平和によって危機意識が薄れてしまった様です。
鳥かごの様な生活に順応したため
壁の改良や対抗兵器、巨人の生態観察に否定的であったようです。
せめて一匹くらい捕らえて観察して欲しかった…。
危機感を持っていれば結果が変わったかもしれません。
油断が招いた悲惨な結果とも思えます。
現代人の生活にも言える事かも知れませんが。

それにしても巨人の正体なんなのでしょうかね?
【巨人について考察】{netabare}
野蛮で本能のまま動き知能的には低そうです。
会話もしていません。服もないので夜寒くないですかね。
人間や動物を繁殖させてから食べる事も考えていないですね。
服や装備ごと食べたら食感悪そうだけど気にしないのかな?
猿でもバナナ皮ごとは食べないと思うんですが…。

あの図体だと相当カロリー摂取しないと生きていけないでしょうから、
外でどういう生活をしていたのか疑問が湧きます。
百年放って置いたら自然と自滅しても良さそうなんですけど。
もしかして他にもコロニーがあって食べ頃になったら襲ってるのかな?
…待てる程の知能はないかな。

超大巨人や体当り巨人は機械兵器の様に感じました。
(超大は現れ方が転送っぽく感じましたし。)
こいつが居たら内側の壁の意味もなさそうですがとりあえずは襲ってこない様です。
巨人自体もバイオモンスターや機械兵器なのかも知れません。
(総合するとこの線が有力かなと思っています)
どこかに優れた文明があって、巨人達を飼って(操って)いて人の群に放ち
様子を伺っているのかも知れませんね、虫かごを覗くように。{/netabare}
こいつらの正体や目的も回が進めば判って来ると思うので楽しみの一つです。
(全く謎のままのパターンもあり得るけど(^_^;))

絶望的な力の差のある相手に逃げ場のない人間がどう戦っていくのか、
大きな憎しみを持ったエレンが今後どうやって巨人に復讐していくのか気になる所です。
「注射」と「鍵」は今後絡んできそうですね。
{/netabare}

※3話感想{netabare}
それぞれの戦う動機や信念の確認とイモ女の回。
皆それぞれ思うところがあり人間味を感じられました。
いも女は面白可愛いです。
みんな生き残ってくれるといいのですが…。
エレンは取りあえず合格出来て良かったね。
{/netabare}

※4話感想{netabare}
訓練が終わりみんな成長して強くなってますね。
立体機動のアクションはなかなかカッコいいです。
アニメならではのスピード感があるしアングルも面白いです。
訓練ではうなじに斬撃与えてましたが、ここが弱点なんですかね?

みんなの卒業と共に大巨人が現れていよいよ対決。
いきなり背後にあんなの現れたら腰抜かしそう。
やっぱり相手は強そうだけど、反撃の狼煙を上げて欲しいです。

【巨人と戦術を考察】{netabare}
何度見ても超大巨人の現れ方は転送っぽいです。
やはり普通の生物では無い気がします。
タイミングも偶然とは思えないので、こちらを監視した上で襲わせている様に思います。

訓練の様子を見るとどうやら、
うなじ辺りが弱くここに斬撃を加えるというのが退治方法になっているようです。
神経か回路が集まってるのでしょうかね。
矢や銃撃ではなく斬撃に拘っていそうなので断ち切るという所がミソな気がします。
次回対戦が見られそうなのでもう少し観察したいですね。

<戦い方>
立体機動にケチを付けては折角の世界観否定になってしまい
ツッコんではいけない部分なのは承知していますが余興として書きます。

まず操作の難しさや射出した杭の先が上手く引っかかるものなの?
という点が疑問です。
操作はトランポリンの選手とかでも空中姿勢制御出来そうもありません。
ワイヤーが絡まるのがオチでしょう。
飛んだとして着地の衝撃がキツそうです。
それに平地では全く使いようがないので調査兵団が苦戦するのは当然です。
有用に使うとすれば、ワイヤーを巻き取る機能を利用して
直接首周辺に杭を打ち込んで巻き取りながら接近し
斬撃を決める様な使い方になるんじゃないでしょうか。

拳銃と大砲がある世界なのでこちらを改良したり訓練する方が現実的かと思います。
(火薬がそんなに無いのかもしれませんが。)
命中精度がいくらかある大口径ライフルが出来れば良いんですけどね。

斬撃に拘るなら立体機動だけでなく
ブーメランや大型手裏剣、手投げ斧なんかも行けそうな気がします。
ブービートラップで足止めや転ばせるのと絡めたいです。
投網も出来れば動きを妨げ人が登り易くはなると思います。

それと兵士は猛毒を携帯してはどうでしょうか?
喰われても自身が毒のカプセルになれば無駄死にしないで済みます。

壁なんですがもう少し城郭建築を取り入れた形にならなかったんですかね?
お城みたいに攻められても相手が密集する作りにして命中率上げて
首の高さに狭間を作ってそこから銃や大砲やらを撃てるようにした方が戦える気がします。
高い壁の上に大砲があってもなかなか下にいる者には当たらないと思います。
遠くから数をなして攻め込まれたり大巨人用ならまぁ納得しますけど。
高さもあるので壁沿いでうろうろしている
巨人に上から落石させる方が効果は高いと思います。
後は壁の下部に人が通れる位の非常口があっても良いかな。
強度に影響しない程度に数カ所にあればヒットアンドウェイで戦えます。
{/netabare}{/netabare}

※5話感想{netabare}
巨人の強さが圧倒的過ぎて勝利などほど遠い事が分かってしまいました。
体に似合わず動きも俊敏で立体機動にもついて来れるのではかなわないです。
もう、地下掘って逃げ暮らす位しかないかも…。

喰われるという描写はより恐怖を引き立てます。今回も怖くて痛々しかった。
そして仲間が喰われていく絶望の中エレンまでその餌食に。
次回どうなるのかすごく気になるのですが、
やはりあらすじを読んでしまったことが悔やまれます。

【巨人考察】 {netabare}
今回の授業シーンを中心にいろいろ分かってきました。
やはり「生物ではない」という線が濃厚です。
人間以外の環境には優しいエコ兵器っぽいです。
宇宙か海か別の大陸か高度な文明が関わっていそうです。
殺戮時に「食べる」という行動を取っているので、
人類の行動や容姿を模倣しているのでしょうね。
消化器官とかはどうなっているのだろうか不思議です。

首後部を切り落とせば良い様なのできっとそこには核となる物があると思われますが
大きさや力だけでなく再生能力やあれだけ俊敏な所を見せられちゃうと
戦術を練っても勝てる気がしないですね。
どうしたら抗えるのだろうか?

超巨人には知性もある様なので寧ろこちらが本体か
誰かしら操縦しているのだろうという気はします。

早々に人類を戦滅できるのにそれをしないので、
試しているのか遊んでいるのか…目的が気になります。
{/netabare}{/netabare}

※6話感想{netabare}
凄惨な一話でした。怖いけど目が離せなくなりました。
好きだった人や友達が無惨に殺される地獄の状況では自分を保てないでしょうね。
アルミンやクリスタの行動が恐怖を引き立ててくれました。

ミカサは巨人の動きについていける逸材なのは人類にとって良い知らせかも知れません。
これが今話唯一の救いかな。

ミカサの過去はまた凄惨でした。
両親を殺されまた殺しをしてしまうという最悪の出来事。
唯一の拠り所のエレンも食べられてしまった今、彼女も地獄を感じるかも知れません。
次回も目が離せなくなりそうです。

【巨人考察】{netabare}
首の後ろ斬られたら丸焦げになってました。
普段高熱なのでこの部分が冷却の役割を果たしている気がします。{/netabare}
{/netabare}

※7話感想{netabare}
立体機動ってガスで動いてたのですね。
圧縮の技術は随分進んでいるみたいです。

ミカサはこの世を弱肉強食な世界だと心底認めていてその中で精一杯戦って
来れたので死を覚悟したとき「いい人生だった」と言う言葉に繋がったんでしょう。
なんとも辛い言葉で考え方ですけど…。

しかし言葉とは裏腹に体が動き生きる事を諦めていませんでした。
エレンが心の中で生き続けミカサを動かしてくれたのだと思います。
絆の深さを感じます。

巨人を倒す巨人が現れ今後の展開がますます気になります。

【巨人考察】{netabare}
巨人を倒す巨人は鍛えた兵士の容貌や動作でした。
各個体でモデルになっている人がいて、
その人間の生きる行動原理(普通の人は『食べる』)が反映されるのでしょうかね?
人をある程度殺すと殺した人の影響を受けた個体が生まれ
繁殖するシステムなんですかね?
うーむ。本当にまだまだ謎だらけです。
{/netabare}
{/netabare}

※8話感想{netabare}
取り残された隊員達の本部への突入は成功。
犠牲は出ましたがやっと作戦として成功する場面が観られました。
ガスを補充し、巨人を倒す巨人のお陰もあり退却出来て
ほんの少し良いニュースになりそうです。

…っと、思っていたら巨人の中からエレンが復活する大ニュースが飛び込んできました。
手足復活してますし、どういう事だかまだ分かりません。
薬や鍵が関係しているのですかね?
来週以降も早く観たいです。

しかし今後で少し心配なのはエレンがウルトラマンのようになってしまうパターン。
巨人が現れた→エレン変身→再生能力(カラータイマー)が切れるまで戦う
…みたいになると大味になるのでやめて欲しいです。
もしミカサ達まで巨大化したりしたら作品壊れるかも知れません。
あくまでも人間対巨人として描いてくれることを期待しています。

それと15m級とか3m級とか○○級って呼称すると、
なんとなくトータルイクリプス思い出します。
力任せに接近してきて喰い殺す行動パターンも被ります。

【巨人考察】{netabare}
巨人は大きさだけでなく能力的にも個体差がある様に感じます。
エレンのチームを襲った巨人の素早い運動能力が全個体にあるわけでは無さそうです。
「奇行種だ!(漢字合ってますよね)」とか叫んでたのでやはり特別な個体なのでしょう。
…まぁそうはいってもどの巨人もイメージより結構素早いですけどね。(^_^;)

巨人を倒す巨人の中からエレンが出てきました。
エレン自体は意識が無かったみたいですが、
その行動にはエレンの思いが反映されていた様なので、
巨人にモデルがいてその人の潜在意識や行動原理が影響している線は遠くない様に思います。
絶命せず飲み込まれれば巨人として復活している可能性もほんの少しあるのかな?
ただエレン以外に巨人から人が出てきて居ないので良く分からないですね。
(弱点斬った時に人が入ってたら気付くでしょうしね)

薬の影響があったのでしょうか?
薬の影響だとすると調合した者、喰われた時の巨人への対策を知る者が居るわけで、
巨人自体、元々人が作り出してしまったモノの可能性が出てきます。
再生とかバイオ技術、中世ファンタジーぽく言うと錬金術はもの凄く進んでいた世界なのかも。
ただ、超大巨人のモデルは壁を壊すことを生き甲斐、行動原理としていた大物だ。
…と言っても説明に無理がありますね。 アレには一体に複数人が影響してるのかな。

それともエレンは人ではないのかも知れません。
実は捨て子で向こうの文明(?)の子供だったとか。
あの鍵で入れる部屋には何があったんでしょうか? 
少しエレンやエレンの親父さんの素性も気になっています。
{/netabare}
{/netabare}

※9話感想{netabare}
才覚のある人も居るようで局地的には駆逐できたりしてるようですが
まだ絶望的な差があるようですね。

脅威になる可能性のあるエレンですが、巨人を駆逐する可能性もあるので、
人情を抜きにしてもこの時点で殺してしまう判断は早い気がします。
巨人を駆逐していた報告が弱かったのですかね?
絶望的な現状と比べればエレンに賭けるのも悪くないと思いますが…。
問いかけも意味なく「人間だ」と言っても「巨人だ」と言っても
結局は殺すと言う判断でしょうしね。

「薬」は記憶に影響しているだけで巨人になったのはエレン自身に要因がありそうです。
地下室やエレンの記憶の隙間には何が隠れているのでしょうかね?
{/netabare}

※10話感想{netabare}
アルミンの魂の籠もるいい演説で思わずこちらも力が入りました。
この三人は互いの信頼も深くバランスの取れた良いトリオですね。
今後も三人で難局を切り抜けていって欲しいです。

【巨人考察】{netabare}
エレンが変身する巨人は願望や意志が反映された形になるようです。
巨人はエレンを襲いますがその容姿ではなく、
この意志を感じ取って人と同様に攻撃対象としている様に思います。
アルミンが茫然自失の時襲われなかったのも偶然ではないかも知れません。
「動物や巨人」と「人」との区別はその辺りで付けているのではないでしょうか。
{/netabare}
{/netabare}

※11話感想{netabare}
嫌でも怖くても守りたい者を守るには使命感を持って立ち向かうしか無い時があります。
現代のサラリーマンにも当てはまりそう。頑張れ人間、頑張れお父さん。

エレンには不確定要素が大きいですが巨人との圧倒的な差を考えれば、
掛ける価値はあります。
何とか上手く行って欲しいのですが…って、あらら、エレン暴走気味!?
また次週が気になります。

【巨人考察】{netabare}
人類同士が争ったりせず一枚岩になる為に共通の敵として
「巨人」の存在があるという可能性もある訳なんですが、
その存在を望んだり作り出してもほぼ意味がないです。
現状の様に人類が淘汰されるか、
駆逐してまた元の人間世界に戻るかしかないですからね。
作ったとしたら人類の終焉が見えて切羽詰まっていたのでしょうけど、愚かしいです。
なんにしろ結局は人間同士で秩序を構築していかないと未来はないです。
{/netabare}
{/netabare}

※12話感想{netabare}
意識を保てないのでエレン巨人は作戦向きでないですね…。
再生もしていないのは疲労だけなのでしょうかね?
まぁ今回は基本寝っぱなしでこちらに関してはあまり観るべき所が無かったかな。

逃げるだけでも二割も減るって、厳しい設定の上を行く厳しさです。
ちょっと過剰かなとも思います。
その分エレンの価値は高まりましたがエレン一本頼りになるのはちょっと…。
人間対巨人として物語を観たいので複雑な気持ちもあります。

アルミンは勇気ある行動でエレンを叩き起こしたので次回エレン行動に期待しています。
{/netabare}

※13話感想{netabare}
前回その意志を保てなかったエレンですが、
アルミンの勇気ある行動により自分を保ち巨人の体をコントロールして作戦は成功しました。
ただし死傷者や損害も多すぎて諸手で喜べないですが領地奪還は嬉しいニュース。

エレンは次回も巨人になった自分をコントロールできるのか?
そもそも何度も変身できるのか?
兵団の戦力や士気はこの先も保てるのか?
等々、課題はありますが領地奪還に向けてがんばって欲しいです。
望み通り調査兵団に編入されたエレンの活躍に期待します。

【巨人考察】{netabare}
今回エレンはその意志を持って穴を塞ぎましたが、
壁を壊した巨人にも壁を壊すという意志があった様に思えます。
巨人側にも人を憎み駆逐してやると思っていたり、
壁を壊してやると強く思うエレンの様な存在がいるのかもしれません。

また今回食べた物を吐き戻していた事が分かり、
5話の考察で書いた消化器官への疑問は「ない」という事が判明。
ただ、もし丸飲みされたら腹斬って脱出!…は出来ないですよね。
中の圧力には勝てないだろうし窒息しちゃうでしょうし。
{/netabare}
{/netabare}

※13.5話は総集編
1クールが終わり折り返し地点ですがエレンの家の地下室
鍵で開けた扉の先には何があるのか予想してみます。
【地下室考察】{netabare}
①トンネル・転送装置
 私の推測の本命は「巨人は高度な異文明のバイオ兵器」なので(1,2話感想参照)
あちらの文明に繋がる道があるのではないかな?という推測です。
エレンの父はあちらの文明出身ながら壁の中の人を救うために飛び出して来た者か
あちらの監視官だと読んでいます。この辺りは全然情報がないのでカンに近いですけど。
エレンもきっとあちらの人間なのではないかな?と思っています。

②実験施設
 これは巨人とは人間が創り出してしまった者(物)という仮定から。
創るに至った資料や薬品などの痕跡が地下室にあるのかも。

③地下基地
 地下は巨人を繰り出す管理基地になっているというもの。
牧場の管理小屋みたいなもの。
壁内の人間の様子を見つつ牧羊犬を放つが如く巨人を放っているのでは?
エレンの父はそこの関係者かな。

④コレクション
 エレン父が必死に集めた命より大切なフイギュアのコレクションが眠っている。
人類が滅びようとも魔女っ子○○たんは残さねば!!

⑤その他
 皆さんで考えて楽しんでみてくださいませ。
{/netabare}

※14話感想{netabare}
OP、EDも変わって新たにスタートしました。
裁判を経て調査兵団入りが決定。
前回と結局同じくリヴァイにとりあえず預けるという結論ですが
わざわざ裁判を見せた事の意義が出てくるのですかね?
物語を深める意味があるなら文句はないのですが時間稼ぎな感じも…。
ただ気になったのは壁の存在が神聖と捉える人がいる点。
この壁って元々人間が作ったものではないのかも?
って少し思っていたのでその可能性が少し上がったように感じています。

ともかく次回から怖い怖いリヴァイと共に巨人への反撃が始まるのでしょうか?
エレンは人の姿のままでも再生能力が高いようですが
最初の巨人化以降なんでしょうか?子供の頃も治り早かったんですかね?
いつからなのかちょっと気になってしまいました。
{/netabare}

※15話感想{netabare}
調査兵団は変人の巣窟でした。
何処かイカレている位でないと長く持たないのかも知れません。
ハンジはその中でも抜けた存在の様ですが
敵を知るのは重要ですしその探求心は必要な事だと思います。
逆にもっと研究者が居ても良い様に思います。

エルヴィン団長も何か策を隠している様です。
巨人の献体を殺させたのは彼の策でしょうか?
何を見ているのか気になります。

【巨人考察】{netabare}
今回は日の光が活動に影響している事、痛覚がある事、
見た目と実際に差異がある事などが判明。
謎がまた深まっています。

光合成してるんですかね?
ミドリムシみたいな単細胞生物までは行かないけど、細胞は少なく分裂が早いのかな。
{/netabare}
{/netabare}

※16話感想{netabare}
それぞれが自らの意志で兵団に志願。
まず命を落とすのが分かりながら調査兵団を選択した者達の勇気に拍手。
そして遂に戦いの扉が開かれました。
団長が何を考えているのかも気になるところで次回が待ち遠しいです。
{/netabare}

※17話感想{netabare}
やはりこのアニメの醍醐味は圧倒的な差の中での人対巨人の戦い。
後半(2クール目)に入りちょっと長く感じていましたが今回は短く感じました。

女っぽい韋駄天巨人が登場。実写なら谷口真里を使いたい所です。
どうやらエレンを探している様子。
知能もあり、うなじを斬り開いたら人が出てきそうな感じでした。
何故探しているのか気になります。仲間なのかな?

ちょっと都合よく主要キャラが生き残ってる気もしますが楽しめました。
一部壊滅してしまいましたが意味のある行軍になるのか次回も楽しみです。
{/netabare}

※18話感想{netabare}
なんだろうこの作戦。
エルヴィン団長の思惑通りに事が運んでいる気もするけど部下に教えず多くの犠牲も出ていて…
そこまでの価値が有るのだろうけど納得行くものなのかな?
女型を森におびき寄せエレンと会わせ様としているのでしょうか?
あの森に意味はあるのかな?これから行われる事の目撃者を少なくするためなのか?
この先どういう事が起こるのか興味津々です。

それにしても女型強いですね。
不謹慎ながらエレンに辿り着く様に少し応援しちゃってる所もあります。

しかし毎回、復習が長いです。もう1、2話分作れるレベルでは?
なんとなく収集できず中途半端な終わりの予感もしてきました。
2期が有るならそれもいいのですが考察もしてきた作品が
投げっぱなしになると寂しいです…。あと6話程でどうなるのかな?

不満ついでにもう一点。
兵士も貴重貴重と描かれつつもどうも湧いて出てきている感が否めません。
毎回3割も減る兵団が存続している時点で数合わせを考えてはいけないのだろうけど
絶望感を増すために矛盾を感じます。
12話感想にも書きましたが、もうちょっとバランスを考えた設定にならなかったのかな?
{/netabare}

※19話感想{netabare}
この作戦は生け捕りが目的だった様です。
今回使われたワイヤーランチャーってかなり有効な気がします。
生け捕り用だけでなくもっと実戦配備して駆逐にも使えばいいのに。

調査兵団は思ってた以上に情報収集・分析力があるみたい。
内密な作戦だったという事は報告などはしていない情報って事かな。
エレンを見れば中に人が居るかもという予想は出来ても、
追いかけて来るという予想はどうやって出来たのだろうか?
団長は何を何処まで知っているのかに注目ですね。

エレンが変身するには「自傷」だけでなく「目的」も鍵でした。
って事は女型の中の人はエレンを見つけるのが目的だったって事かな?
次回どんな人が出てくるのでしょうか?上手く出せると良いのですが…。
{/netabare}

※20話感想{netabare}
やっと中の人が見られるのかと思ったら
逃げられた上に襲われてまたエレンがピンチのようです。
ピンチの後にチャンスあり、チャンスの後にピンチありな展開で面白くはありますが
あれだけ用意周到で正体まで予期しておきながら詰めが甘くモタモタして残念です。
結局犠牲が無駄になってしまいました。
リアルに考えると団長への責任問題は免れないでしょうね。
相手が襲って来てくれたのでまだ捕獲の目はありますがとても残念です。

【巨人考察】{netabare}
巨人側にも何者かは不明ですが人類の影が見えてきました。
調査兵団に紛れていたり埋伏している可能性が高いのですが
時期的な事も考えるとエレンの同期かも知れません。
女型は容姿的にアニっぽい気がしますが…そんなに単純ではないかな?

今まで急に現れて転送の様に見えた
超大巨人や鎧の巨人もエレンの様な変身だった可能性が高まりました。{/netabare}
{/netabare}

※21話感想{netabare}
分かってはいましたがやはり絶望が待っていました。
人類が戦術技術連携をいかに磨いても抗えない事が本当に確定。
結局エレンの巨人の力が頼りになりそうです。
今回喰われてしまいましたが人外ですし前回同様なんとかなる…かな?
あくまでも人VS巨人が観たかったのですが、
今後は巨人VS巨人にシフトして行きそうな予感がします。
格闘技的にはマウントとっておきながら
大振りすぎてパンチ外す技術の低さが気になってしまいました。
{/netabare}

※22話感想{netabare}
エレンは無事救出できました。
喰われては居たけれど二回目だし心配はしてなかったですけどね。
結局成果も無く敗走…死者には構う余裕のない無慈悲な敗走でした。
20話でも書いた通り団長らは責任をとるようです。
犠牲も大きく結果が出ていないので仕方ないでしょうね…。
これからも気になりますが、これはもう2クールでは終わりそうもないです。(^_^;)
{/netabare}

※23話感想{netabare}
やっぱりか。予想通り女型の巨人はアニでした。
容姿とか雰囲気とか出てましたからね。
ついでに捕獲した巨人も葬って居たようです。
視聴者が疑ってた点は調査兵団も疑っていたみたいです。
でもアニは人のあるべき姿を真っ直ぐに観察していた感じがするので
単純に巨人=敵って感じでもなく色々と含みがありそうです。

また人類が追いつめられている中でも憲兵団の腐り具合を見ると憤りも感じます。
こんなのばかりでは人として生きている価値も下がってしまいます。
人類が窮地を招いているのは日頃の行いというのももありそうです。
{/netabare}

※24話感想{netabare}
「何やってるの?」エレンの役立たずっぷりにハラハラさせられてしまいました。
作品の意図にまんまとハマってるなーっと分かっていても引き込まれてしまいます。
やはり魅力的な作品です。
早くも次回が最終話アニ捕獲は叶うでしょうか?
そして続きも気になりますし、いずれ続編も観られると早くも期待しています。
{/netabare}

※25話感想{netabare}
最後は力の入る巨人同士の戦い。
エレンの執念とミカサのフォーローにより技術に勝るアニに勝利。
捕獲できそうだったのに硬化してしまい何も聞き出せそうになく残念な結果に。
街中で暴れた事により被害も甚大…この作戦自体賛否あるよねそれは。
正解は分からないけど巨人相手だと最善の先を行かなければ
延命はあっても勝利はないですからね。
それをわきまえているエルヴィン団長はブレずに貫いています。

そして残念ながらここで一旦終了。
多くの謎が残ったままなので何れ2期があると思います。
これで無かったら怒ります。
{/netabare}

【総評】
中途半端に終わりましたのでストーリー評価は-1.0にしてあります。

圧倒的な絶望感と格好いいアクション&スピード感を味わえました。
ストーリーも先が見えず、絶望の中足掻く人間模様をあぶり出し
巨人とは何なのか?という大きな謎にも満ちていてかなり興味を惹きつけてくれました。
テンポも概ね良かったのですが中盤にダレてしまったのは勿体無かったです。
続きはきっとあると思いますが巨人対人間という事を忘れずに描き切って欲しいですね。

作画は静止画が気になりましたがDVDだと直っているのかな?

音楽も気分を高揚させてくれるOPで熱くなります。

まだストーリーの途中なのでお勧めって訳にも行きませんが、
2期が決定すればその前にぜひ観ましょう!
残酷なのが苦手でなければ楽しめます。条件付きでお勧めいたします。

<雑記>
他のレビュアーさんの実写化配役という遊びが面白いので真似てみます。
(お許しは得てます。ありがとう。)
{netabare}
年齢とか気にすると新人ばかりになるので気にしてません。
()内は洋画。超有名どころのみで遊んでみます。
エレン 小栗旬 (トムクルーズ)
ミカサ 黒木メイサ (アンジェリーナジョリー)
アルミン 成宮寛貴 (ダニエルラドクリフ)
ジャン 桐谷健太 (マットデイモン)
コニー 中尾明慶 (ブールースウィリス)
教官 今井雅之 (エドハリス)
ハンネス 伊原剛志 (ニコラスケイジ)
巨人A演技派枠 大地康雄 (ロバートデニーロ)
巨人B特別出演枠 ジャイアント白田 (ジャイアントシルバ){/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 86
ネタバレ

Ballantine さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

二期マダァ?(・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン(最終話まで

遂にきました。待ちに待ったアニメ化!!!
原作読んで無いんだけど、
なんかナウシカの巨神兵を思い出す。
きっと面白いだろうといつかアニメ化されたら見たいと思っておりました。

今季アニメの期待値MAXアニメ


◎関連サイト
・番組公式サイト
http://shingeki.tv/
・番組公式Twitter
http://twitter.com/anime_shingeki
・まとめwiki(※ネタバレあり)
http://www44.atwiki.jp/sinngekinkyojin/


各話感想
{netabare}1話早々圧倒的な絶望感。


2話いきなり泣けた。
「俺に勇気が無かったからだぁ…」
男泣き。

平和ボケ日本へ現実を突然突付けるかのような圧倒的な絶望感。
絶望に落とされれば落とされるほど最高のハッピーエンドへの期待感のハードルが上がる。
最後どうまとめんだろうこれ。
ってか原作完結してないんじゃ…

ミカサがいちいち女子力高いのはこっそり楽しむとしよう(笑


3話~
完全にギャグ回だろこれw
・芋女
・立体機動装置()
・勝手に振られた気になる男
・エレンと一緒に行くから…ファ?
・装備の欠陥ェ…
・ミカサたん自信過剰
なんなんだよこのギャグアニメw
あれ?このアニメってギャグアニメだっけ?w
この先生き残れるのか…?w
立体起動装置を誰かわかりやすく説明して欲しいんだが…
どうしてこんなサーカス団になっちゃったの?
突っ込まざるを得ない。


4話
冒頭はキャラ紹介ですね。
えっと…主人公弱すぎないか?いや寧ろ女キャラ強すぎないか?
女尊男卑アニメですか?
「破けちゃうだろうが!」には超吹いたw
「サシャが放屁した音です」さすがに鼻から色んな物が飛び出したwww
「すん…」なんじゃこりゃww
エレン泣いてるのはもう男と女が逆転してないか?
このアニメ…力も頭も涙も…
「一人で一個旅団並みの戦力があるってよ」一人旅団www
エレンの走り方が女の子走り… これ業とやってないか?
フェミ臭がプンプン臭ってきた…
「あの、皆さん。上官の食料庫から食料取って来ました」芋女がキチガイすぎないか?w
何この流れは、原作通りなの?なんかイラっとしてきた。
っと思った次の瞬間やべえええええええええ!
引きがやばすぎる。これは凄い。

しっかしOPかっこいいよなぁ~
カラオケで歌うとこの歌どうなるんだろうコーラス部分とか…
覚えたいなぁ…


5話
巨人に知性があったのか!
巨人が消えたってどういうこっちゃ?ワープ性能あったのかよ…
ミカサがいちいちイケメンすぎて困る。

巨人の説明内容がひどいw

トーマス食われたけど誰だっけ…
おいおいエレンの足が食われたぞ!!!
あれ?エレン食われたwww
どうなってんだ!?


6話
アルミンが壊れた…
結婚してくれだと?これはギャグなのか!?笑えない。
ミカサの女子力(物理)がいちいち強すぎて吹くw
フランツ\(^o^)/あれ?あんまり感情移入出来ない。
商人の積荷はちょっと強引すぎる展開だなぁ…
っておいいいいいい。巨人の特攻糞ワロタwww
あれ?ミカサ最強すぎないか?w

ここから過去回想
ミカサ…
えっと親父の位置が移動していたのはどういうわけなんですかね?
まぁ恐らく作画ミスだろうけどひどいな。
ミカサ覚醒か…。ちょっと理由付けが弱い気がする。
マフラーの巻き方自重しろwww良いシーンが台無しだろw
あれ?エレンもういなくね?まぁなんかしら生き返るんだろうけど…


7話
う~ん色々と設定が甘いなぁ…
えええええ自殺かよその銃…
ん?巨人が群がってる?なんか良くわかんないんだけど…
なんでガスに巨人が群がるんだ?

でもなんかしらエレンは復帰するんでしょ?
ミカサの目がヤバイ… ミカサ暴走かよ…
おっと煽る流れになったかww
無双始まったか!ってか設定破綻してないかw
ミカサ墜落フラグ回収早すぎw
あれ?主人公生き返らない感じなのか?
え?巨人が巨人を殴っただと!?何が起きた…
ちょw生首ぶっ飛んだの完全にギャグだろwww


8話
しっかしOPいいよなぁ~カラオケ向きでは無い感じはするけど歌ってみたい。
アンチ巨人!?どういうこっちゃ…
そうかそういうことか!阪神ヲタだったのか原作者は!
なわけねーかw
机の下で体操座りは完全にギャグですよね?w
思わず吹き出しちゃったじゃないですかーやだー!
巨人がにっこり覗きすぎでしょww
って犬神家かよwwwくっそ吹いたw
アンチ巨人強すぎww
アルミンの作戦が陳腐すぎ…なんだこりゃ…ツッコミ所しかねぇじゃねぇか…
紙芝居すぎ… おいおい作画頑張ってくれよ…
「後ろから大変失礼しました」って完全にギャグになっとるがなwww
「あとでたっぷり軽蔑してやる」吹いたwww
共食いだと!?
ええええええええええええええええええええええええええ?
エレンキタ――(゚∀゚)――!!
なんじゃこの展開!!!!!!!!!!!
これはヤバイヤバイヤバイヤバイ!
巨人ってロボットだったのか!?え?なに?どういう事?
ミカサにもらい泣きした…
なんなんじゃあああああああああ!
こりゃヤバイ。次が気になってしょうがない!!!
超展開でしたね。EDいいね!


9話
一人旅団wwこっちにも出てたんすかw
巨人のポーズなんとかならんのかよww
うお!ありゃりゃぎさんも出演してたんですか!
コメントの温泉回に吹いてしまったww
巨人から巨人が生まれた!?エレンゲリオンw夢?
まぁ悪魔の証明だな。
え?手噛むと巨人になんの?ウルトラマンなの?
なんかコレジャナイ感がハンパない…
人間vs巨人が見たかったのに巨人vs巨人なの?


10話
え?どういう原理だよこれ。
アルミンやじゃるん!
なんだよ地下いかねぇのかよ。引っ張るなぁ。


11話
作画が仕事してねぇw
なんで吹いたしwww
アルミン参謀気質だったのか。
口減らし?なんでそんな必要があんだ。
酒の味で決めるんかいww
しかし静止画の多いアニメだなぁ。
エレンゲリオンwww
このアニメもうウルトラマンだな。なんか色々ガッカリした。
ってエレン暴走かよw

あまりに爆笑してしまったのでMAD動画紹介。
検索キーワード「進撃の巨人小ネタ集」
ニコ動にあるので是非一度ご覧あれ!
クオリティー高杉wアニメを沢山見ている人ほど爆笑間違いない。


12話
一々回想が長い。
約二割の兵を失いました。このアニメ一々数がおかしいだろ。
自分の顔面殴って倒れるんかーい!w
おいおいいい加減話引っ張りすぎだろ。
穴塞ぐだけで何話費やす気だよ。いつになったら地下行くんだよ…
一々静止画ばっか。BD当たりで修正されるんだろうか?
巨人がエレンに惹かれる理由はこの先書かれるのだろうか?
何か適当な感じがする。
アルミン強くなったなー(棒)
え…
なんというテンポの悪さ。これはひどい。

物語が進めば進むほどなんかこれじゃない感が強くなってきてもうギャグアニメとして見ないとつまらなくなってきた。
絶望感も「ぼくらに」の足元にも及ばない。
色々欠陥ありすぎてもうなんだかなぁ…


13話
いやぁやばかった。完全に忘れかけてた。夏アニメで埋もれてた。
危ない危ない。撮り忘れすら起こしそうだった。撮り忘れてたら見てなかった。
OPやっと覚えてきたぜ。カラオケでそろそろ歌いたいな。
しかしOPフルverの後半どうしてこうなったんだろう。謎すぎる。
悪いわけじゃないけど同じテンポでよかったのに。
なんか作画が間に合ってないとか色々あったようで。
ジャンピンチ。そこへマルコ何をする?
トリガー?ワイヤーのトリガー?スライディング巨人w
エレンやっと復活か。何ヶ月も待たせるのかと思ったわ。
まさにドラゴンボールスタッフが作った進撃の巨人かと思ったわ。
あれ?誰か捕まったぞ。女も捕まったか。
誰か食われた。誰だっけ… ミカサ△
なんかBGM的に感動なんだろうけど大した感動が無かった…
ヤバイなしばらく離れたせいで思い入れなくなっちゃったかな。
やっと入り口封鎖出来たか。長かった。1ヶ月位待ったぞ。
一体化しかかってる?自分の体じゃないの?ようわからんな。
誰よ。神谷浩史だったwテライケメンw
えっ壁上固定砲?そんなのあるなら最初から使えよww
4mと7m生け捕り…だと!?死者行方不明者207名。負傷者897名。あまりに多かったの?良くわからない。
マルコって誰だっけ。ヤバイもう忘れてる/(^o^)\坊主だっけ?目が死んでる。
え?消化器官が無い?じゃあどうやって生きてるんだ?
なんで食ったら吐くんだ?ってそもそも消火器かんないのになんで食うんだよw意味がわからんぞw
駄目だファンタジーすぎる。ファンタジー好きなはずなのにおかしい。色々突っ込まざるをえない。
やっと地下室の話が出てきたか。だからさっさと地下室行こうよ。


13.5話
あれ?音楽変わった?なんだOPあるじゃん。
.5話ってもしかして総集編?分割でもないのになんで総集編?
なんか作画が間に合わないから総集編って話もあるけどどういう事なの?
ってか一々前回のあらすじとか糞長いしさらに総集編とか馬鹿なの?アホなの?死ぬの?
って事で1ヶ月見なくても丁度よかったようだwなんか色々忘れてたし丁度いい。
イェーガーのいぇーがー!うっはここのMAD面白すぎて駄目だ吹くw
なんだほんとただただ総集編なんだな。やっぱ飛ばしますた。
なんでループしてんだよw尺足りなくてループしちゃったの?
やっぱり作画が間に合わなくて総集編しちゃった感じか。


14話
まーたのっけからループ。もうここ3回目ですけど…
あれ?もしかして2クールで終わらせない気か!?
これだけ引っ張ると言う事はそういう事なのか?
ってあれ?OPどうして変えたんだ…やっぱ2クールか。
前のでよかったんじゃないのw
なんか音楽と声の音量バランスあってない気がするんだけど気のせいかな。
ってかもしかしてこのアニメ本来朝とか夕方に枠を取る予定で作られたのかな?やむなく深夜枠になっちゃたのかな。
えっエレン処分するのかよ。ザックレーがエレン処分を企んでるのか。
ザックジャパン舐めんなよ!w
ベンジョニーwってかいつになったら地下室行くんだよ引っ張りすぎだろ。
え?誰この眼鏡w分隊長様お二人様ですか。って男はホモかよ…
盲信?妄信?問診?聞信?
魔女裁判か?ホーエンハイム?声違くね?見た目それっぽいけど。
憲兵団か調査兵団か。まぁどうせ死なないんだけどな。
なんか茶番だな。
「腰抜けどもめ!いいから黙って俺に投資しろ!」えっ?
神谷先生怖いっすw折れた歯持ってくるなw
もう歯が生えてるだと!?なんか色々チートすぎる。
駄目だこりゃ茶番劇になってきた。EDがOPっぽい。


15話
舌噛むとかだっせぇ。リヴァイの真似とか似てなさすぎる。
女房気取りってなんだこいつ。
ペトラ可愛いじゃん。エルドジン。精鋭陣なのか。
寝ぼけて巨人化とかマジ笑えないわな。
ミケは鼻が利くのか。
神谷さんカップの持ち方おかしいですよ!
実験ってなんだ?おいなんで逃げたw話が長い感じなのか?
巨人の貼付けw
人喰い一族そんな気持ち悪いか?人間が家畜にしてるのと変わらないじゃん。
7mビン4mソニン。ビンはビンビンってか!w
日光で栄養を得てるのか?まるで植物だな。光合成でもしてるのか?
痛覚の確認。なんだこれギャグにしかみえないんだがww
巨人の体が軽いだと?中身空っぽなのか?どういう事だってばよ!
おい話カットしちゃうのかよww
まさかの朝チュンエレンの顔が死んでるww
え?被験体が殺された?なんで?あれか憲兵隊の奴らの仕業かな?
ハンジ分隊長ご乱心だなw
巨人の秘密が気になる!


16話
マルコ…死に急ぎのバカは言い過ぎだろ。
憲兵団のほうが生存率高いのかな?
あらら地下室の話全員に言っちゃうのか。
調査兵団の6割り以上w一々数字がおかしいだろw
死亡する確率は3割り。ほとんどが死んだら誰も残らないだろw
もうこの辺一々突っ込んでもしょうがないんだろうな。
ってか調査兵団って何をするんだろうか。
怖さがあまり伝わってこない。
どうせ街にいたってバタバタ死んでるんだから大差ないんじゃなかろうか?
ミカサあのちびっておいww
マントかっこいいなwなんか無駄に感動した。
ハエを叩こうとしてって理由がおかしいだろw
自由の翼って言うのか。一体何処へ行くのよこれ。
なんでそんな危険な任務をする必要があるのか。
地下室行くためだっけ。どんだけ遠いんだ…
次回に期待。


17話
領土の奪還か。日本も竹島と樺太北方四島奪還しないとな。
おかなの中に何が入ってるのか私、気になりますってかw
俺も気になるわwエルタソ入ってたらどうすんだ!w
また新しいMADが出来ちゃうなこれw
また舌噛んだww
おっ兵の位置わかりやすいうまい構図だな。かっこいい。
作画GJってところだな。
シンエンダン赤に赤で答えたら位置わからないんじゃないか?
四つん這いの巨人こええwリッカーかよw
奇行種の動ききめぇwバイオっぽいw
え?女巨人超つええなんだこいつw
知性があるだと?どういう戦いなんだよこれw
なんで知性ある巨人が攻撃してくんだ?
え?なんで顔を覗いてスルーしていった?
いいケツっておいww巨人女いいケツだったのかw
うむ確かにいいケツだ!w prprしたいw
友人に巨大女もののフェチがいたがなんか少し分かった気がする。
誰かを探すだと?何故エレンを?
なんで情報がめちゃめちゃなんだよ。
ジャンに失礼ジャンwなんだ覚醒でもしたかw
何故エレン以外は殺せないんだ?
なんだ巨人も疲れるのか。
何故動きが止まったんだ…何がおきた?
うわっ食わずにプチッとなったwと思ったら出てきたw
どういうことなのwなんでお帰りになるんだ?
エレンピンチ…なのか?気になる。
テンポもよくなって色々新しいのも出てきて面白い。
次回に期待。
そういやこれ全何話なんだろうか。26話位あるのかな?


18話
今月始め頃にカラオケ行ったけどOP紅蓮の弓矢がまだ入ってなかったのにガッカリした。
なんで口笛ならしてるのかと思ったら馬を呼んでるのか…
3人で馬は乗れないのかな?なんだ馬無事だったのか。
女神w結婚したいwwどういう事?w
右翼側ほぼ壊滅。
黒の煙弾、奇行種の合図なんだっけ。
貴公子に聞こえたのは俺だけじゃないはず。
女巨人が走る姿を前から見るとなんかウルトラマンみたいww
女巨人強すぎる。ちょw振り回すなwwwヨーヨーじゃねぇんだぞw
全滅したのか…
巨大樹の森の木がめちゃめちゃでかいな。
5m級の走り方が完全にネタだろww
アルミンの足元巨人集まりすぎだろw
リヴァイ兵長吹っ飛んだ!?と思ったら兵長じゃなかった。
リヴァイどうしたんだ…何故返事をしない。
耳を塞げ?なんか新しい弾持ってるのかな?


19話
毎週毎週の回想いらないよなぁ…ジャンプ漫画じゃあるまいし。
音響弾なんて持ってたのか。ってか効いてたのか?なんかなんともなさそうだな。
ハエたたきのごとく潰されていくな。
エレン若いな。ぎゃーぎゃーうるさい。
うおっ変身するのか?地下室行かないのかよ。
エレン当初の目的忘れてないか?
手足切ってもトカゲみたいに生えてくるのかよw
実験すんのかよ。
え?巨人になれないだと!?発動条件噛む事じゃないとか?
不安定な設定だな。
え!?スプーン持った瞬間変身?随分中途半端に変身してる…
リヴァイ班うっせぇのばっかだな。
ハンジwww
スプーンちゃんと巨人の指で掴んでるw
巨人化する為には目的が必要なのか。
先輩達指噛んでエレンに信用してもらいたかったのか。
腕や足をぶった切る実験続きどうなったんだ…
なんかすげぇ装置で女巨人捉えたか。
中の人と会うのか…一体どうなってしまうんだ…
一気に巨人の秘密が明らかになりそうでwktkが止まらない。


20話
しっかり首元は隠してるんだな。
学習能力があるのか巨人にも…ってか中の人全部の巨人にいるのか?
巨人になるような人間…諜報員…
5年前から生き残っている人間…リヴァイ班真っ黒なのか?
オルオww嘘乙w
巨人のおしりアタックはなんだったんだww完全にギャグだろw
女型いいケツしやがってwwむらむらしてくるぜまったくw股間がどうなってるか猛烈に気になるんだが…
兵長ビックリしたのかよww
なっ仲間を呼んだのか?スライムじゃねぇんだから。
サシャどうしたのww
作画ひどくないか?何が起きてるかわからんのだが…
自分事巨人に食わせて情報を抹消だと!?さっきの叫びはそういう合図だったのか?
撤退…
オルオが一々面白いキャラしてるなw
空中でまき散らしたって事なんですかwwww爆笑したよw
女型中身を食われていないだと?我々と同じ制服を着ただと?
うわうわうわ。犯人はヤス!!
メッチャ面白い流れになってきた。
だけど中途半端に話しが終わると思うと素直に喜べない…


色々もやもや不満まとめ
{netabare}①「何故、立体機動などというファンタジー装置のアンカーは巨人に打ち込めるのに銃は当てられないという論理が成り立つのか?」
②「弾速では捉えることができない(と信者様が語る)スピードを誇る巨人が何故立体機動で動く人間の速度ごときに捉えられるのか?」
③「何故立体機動なんていうとんでも装置は量産できるのに銃器は造らないのか?」
④なぜガスをボンベに溜め込み保存可能にもかかわらず、気球を作れないor使わないのか?
まぁ作者の都合上と言えばそれまでだがやっぱりもやもやした不満は残るよね。
ゲームとかでもそうだけど刀と銃がゲームバランス的に同じ強さになっててそれぞれの特化部分の設定があったりするのも沢山あるからまぁしょうがないけど。もう少し練ってくれればなぁ…
そもそも巨人という化物倒すのに主人公まで化物になれちゃう設定はなんだかなぁ。{/netabare}


21話
毎度毎度回想いらなすぎる。でも2週間開けても思い出せて以外と役立っている件。
練度があるのか。
エレンの巨人化を見ていた誰かって誰だ。
再び巨人化だとおおおお!?なんてチート設定なんだよw
全力でエレンを守るのか。
目を潰したか。1分間なのか。中の人は痛みを感じるのだろうか?
やべぇリヴァイ班超つええな。やられフラグ立ちすぎだが…
うわーやっぱ食われた。固めだけ優先して回復だと?
ペトラアアアアア!え?カキーンだと?
あの青いのなんだ?
エレン巨人化やっちゃったか。怒りのエレンゲリオンだなw
巨人のプロレスごっこ始まっちゃったw
兵長激おこプンプン丸か。
シカいたけど動物いる森なんだ。
なんかエロい格好してんなw肘使えよw
また青くなった。すげぇカウンター入ったなw
えええええええええ?首ぶっとんだ…
あっまたエレン食われただと!?いやこれはあれか回収か?
いやいや二回目はダマされないぞwまぁそもそも一回目も死んでなかったしw
スーパーミカサ無双w
なんだなんだあの青いのカッチカチなのか?
ここで兵長か。なる程追跡開始か。
巨人は何故エレンを拐ったのか…
ってかそもそも中の人が味方の格好してるとか何がどうなってんだ?
すげぇ気になる。今日また続き楽しみ。


22話
そもそもリヴァイ何してたんだっていう。
兵長強すぎw足逝ったか…
エレン取り戻したか。随分あっさりだったな。
女型なんで泣いて動けなくなってんだ?すぐ修復出来るんじゃなかったの?
いつの間に死体回収してたんだ。
死体回収で死んじまったらもともこもないな。
そういや馬の回収はしてるんだろうか?
なんだよその腕の形w一々巨人の格好が面白いなw
そういや今まで捕らえた巨人の中には人入ってなかったのか?
死体を囮にするのかと思ったけど軽くするだけだったのか。
ドッグタグみたいに名前でも入ってないと誰のかわからんだろ。
ん?過去回想?夢か。ミカサの馬何処行ったw
街の住人クズしかいねぇのかよ。支持者は子供だけか。
ってかそういや何しに調査しにいったんだっけ。
地下室いつになっても行けねぇんだな。
エレンの魔女裁判でもまたやるのかな?
しっかしまぁ話が進まない事このうえ無いな。
巨人の中身が出ると思いきや出ないし、どっか行って何か成果が出るわけでもないし。
原作終わってないしやっぱ俺達の戦いはこれからだENDなんだろうか…


23話
あら?いきなりOPか。初めて回想無し回か。
うわっ台風情報うぜぇ…
ヒッチ性格うざいな。確かにごそうだんを何から守るんだ。
上官やる気ねぇな。腐った組織だから入ったってどういう事。
こいつら憲兵団なのね。
エレンの事か。エレンが好きなのか?
横流ししてんのか。銃突きつけて縛って出すとこ出せばいいのに。
やらんのかい。エレンならやってただろうな。
あれ?アルミンとアニって知り合いなんだっけ。
アニってそもそも前から出てきた事あったっけw覚えてないw
キャラ多いと覚えられないなぁ。まともに覚えてるのエレンミカサアルミンリヴァイしかいないや。
そのうちまた見直してみるかな。
エレンを何処に逃すんだ?審議会勢力をひっくり返すだと?
保身で自滅に進んでるのか。アニ乗るのか。指輪は何だ?
ジャンが影武者ってww全然似てないな確かにw
似たような悪人面ってwwアルミンww
地下都市の廃墟なんてあんのか。
アニは閉所恐怖症なのか。
か弱い乙女だったのかよwギャグなのか?w頑なに何故拒否してるんだ?
あっバレテーラ。
えっ他人の立体機動装置持ってるだと?
生け捕りの巨人殺したのもアニだったの?女型巨人もアニだったの?
なんか色々話飛んでないか?
エレンとかミカサとかは女型巨人って分かってるのか?
なんだ知ってたのかよ。
なんだアニ確保の為に人集めてたのか。なんかわけわからなくなってきた。
前回から今回の流れなんかすげぇ飛んでないか?
アニはなんでエレンを捕まえようとしてたのか?とか
そもそも壁外調査で敵だったのにアルミンはなんで仲間にしたんだ?
かまなくても体に傷が付けば巨人になれるの?
なんか解らない事が山程出てきたな。フラグは回収されるんだろうか。後二話だし無理か。
すげー続きが気になる最終回になりそうだなぁこれ…


24話
リヴァイ兵長やっぱ足怪我してたのか。
なる程これが23話前の話なのね。
どうしてそれがわかったんですかー!
アニレオンゲリオンか。
エレン奪ってどうするつもりなんだよ。
都合よくまた発動しないのかよww
ミカサ煽っていくぅw
相変わらずアルミン説明係w
顔がアニに似ているってそうか?w
なんで戦えないんだよエレン。仲良しだったっけ?
またもやスーパーミカサモードかと思ったけどそうでもなかった。
リヴァイ戦えないから服装違うのな。
おーすげー連携技なんて出来たのかよw
まぁジャンの言いたいことはわかるがそれどころじゃないだろ。
なんとエレン放置かw
ハンジぐだぐだすんなと思ったらほらみろw
完全にエレンゲリオンの暴走w


25話
何この壁教信者wくそわろたwww
憲兵団しょぼすぎw
完全にウルトラマンだなw
エルヴィンおとなしいな。
覚醒したか。
工エエェェ(´д`)ェェエエ工
融合だと!?さすがリヴァイ兵長って足どうしたw
すっげぇ見入ってしまった。
アニはどうなったんだこれ。凍結したのか?
一体何がアニをこうさせたんだ。
巨人に精神的に食われそうって事なんだろうか。
そういや鍵どうなってんだよww
しかし最後の人類が進撃する番ですには感動した。
壁の外から覗いてるのかよw
いやぁしかし色んな設定ミスはあったけど勢いある話で面白かった。二期出るのかな?{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 80

nk225 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

「進撃の巨人」で好きな男性キャラクターランキング

いよいよ実写版映画公開となり、話題を呼んでいる『進撃の巨人』。斬新なストーリーはもちろん、個性豊かなキャラクターも見どころのひとつ。そこで今回は、アニメ『進撃の巨人』の好きな男性キャラクターについて探ってみました。
■アニメ「進撃の巨人」で好きな男性キャラクターランキング

1位:リヴァイ
2位:エレン
3位:ジャン

1位は《リヴァイ》でした。調査兵団の兵士長であり、人類最強の兵士と呼ばれる《リヴァイ》。その圧倒的な戦力とクールなキャラクターは「カッコイイ」「強すぎる」と男女共に大人気。その戦力は1人で平凡な兵士100人に相当すると言われています。しかし、映画実写版には登場しないことで、ネット上では波紋を呼んでいます。
2位は《エレン》でした。本作の主人公であり、壁の外の世界に人一倍憧れを抱く少年。勇気と意思の強さを持ち、周囲の人を惹きつけて戦う姿に心を奪われる人が続出。映画実写版では三浦春馬が演じており、これには「イメージにピッタリ!」など好意的な意見が多いようです。
3位は《ジャン》でした。ニヒルで小憎たらしい発言が多い現実主義者である《ジャン》。《エレン》とは常にぶつかり合い、敵対関係にあるがどこか魅力的なキャラクターとして上位にランク・イン。映画実写版では三浦貴大が演じています。
このように、《リヴァイ》が2位以下に大差をつけダントツの1位に輝きました。そんな一番人気のキャラクターの《リヴァイ》が映画実写版には出てこないということで、ガッカリする人も多いかと思いますが、その分原作には出てこないオリジナルキャラクターが多数登場するそう。みなさんはどのキャラクターが好きですか?

「進撃!巨人中学校」、10月にTVアニメ化! 「進撃の巨人」スピンオフの学園パロディ
「進撃!巨人中学校」のTVアニメ化が決定。10月に放送が始まる。

「進撃!巨人中学校」は、アニメ版が大ヒットを記録している人気マンガ「進撃の巨人」の公式スピンオフとして累計発行部数180万部を超えるマンガ作品。人類と巨人との壮絶な戦いを描きつつ世界の謎に迫っていく本家「進撃の巨人」に対し、本作は中学校が舞台。巨人を全世界から駆逐することに燃えるエレンは幼なじみのミカサとともに「進撃中学校」へ入学したが、そこは、人間と巨人がともに通っているうえに「巨人に逆らってはいけない」という校則が存在する学校だった…という学園パロディになっている。

スタッフは、監督が井端義秀さん、シリーズ構成が後藤みどりさん、キャラクターデザインが八尋裕子さん。制作はProduction I.Gが担当する。キャストは、「進撃の巨人」と同じ。放送局は、MBSほか。

なお、2016年内には、本家「進撃の巨人」のTVアニメ第2期がスタートする予定。

<ストーリー>
今日から中学一年生。学校中、いや世界中の巨人を駆逐してやる!そんな夢と希望を胸に入学式の朝を迎えたエレンはさっそく寝坊してしまう。幼馴染のミカサに起こされ、遅刻ギリギリに家を飛び出すエレンは通学路を爆走するなか、サシャ、ジャン、コニーといった他の小学校出身者たちと出会う。
「ここが進撃中学校か」エレンたちが見上げる先にはそびえ立つ巨大な壁と校門。ここをくぐれば入学式が待っている。しかし、エレンは知らなかった。この学校には、人間は決して巨人に逆らってはいけないという校則があることを。果たしてエレンは巨人を駆逐することができるのか?!?

「進撃の巨人」締め出し=上海の国際映画祭
上海国際映画祭の一環として13日から上海市で開催される「日本映画週間」で、人気アニメ「進撃の巨人」の劇場版が上映できなくなったことが10日、分かった。中国側が日本側に通知してきた。「進撃の巨人」は最近、中国当局によって国内でのインターネット配信が禁止されており、その影響を受けたとみられる。
今回で10周年を迎える日本映画週間は上海の映画ファンにとって楽しみの一つ。今年も「進撃の巨人」や「ビリギャル」など日本で評判の最新8作品をそろえ、開演を待っていた。
8作品とも中国当局の審査を通っており、日本の実行委員会は「禁止措置があっても国際的な映画祭は影響されない」と考え、「進撃の巨人」上映を楽観していた。9日遅くになって中国側から「上映できない」と通知があった。
中国メディアによると、中国文化省は8日、「未成年者を犯罪に誘い、暴力と欲情を誇張した」と断定し「進撃の巨人」や「寄生獣」を含む日本アニメ38作品のネット配信を禁止した。

優しさ?厳しさ?それとも指導力?アニメファンが選ぶ「もっとも上司にしたいアニメ・漫画のキャラ」
第1位には、実写映画化も話題となっている、圧倒的な力を持つ巨人に抗う人間たちの戦いを描いたファンタジーバトル漫画『進撃の巨人』から、刈り上げ頭と三白眼が特徴で「人類最強の兵士」と讃えられる「リヴァイ」兵(士)長が選ばれた。常に人を威圧するような冷徹な雰囲気を持つ一方で、上に立つ者として相応しく仲間想いでもある。

今人気の声優さんは誰?アニメファンが選ぶ「声優人気ランキング2015(男性声優編)」
第1位には、昨年の「声優人気ランキング2014」でも首位だった「神谷浩史(かみやひろし)」さんが選ばれ、堂々の2連覇を達成。『進撃の巨人』の「リヴァイ」、『黒子のバスケ』の「赤司征十郎」などクールな役柄をはじめ、多彩なキャラを演じ分ける演技力とそのイケボはもちろん、ラジオでのトークなどにも高い評価が集まったようだ。

続いて第2位に選ばれたのは、昨年の3位からひとつ順位を上げた「梶裕貴(かじゆうき)」さん。『進撃の巨人』の「エレン・イェーガー」、『七つの大罪』の「メリオダス」、 『マギ』の「アリババ・サルージャ」など、甘く優しい声質で人気作品の主役を演じる事が多い。また、その声にぴったりの甘いマスクにときめいている女性ファンも多いようだ。

そして第3位には、昨年の5位から2つ順位を上げた「小野大輔(おのだいすけ)」さんがランクイン。。『進撃の巨人』の「エルヴィン・スミス」、『黒執事』の「セバスチャン・ミカエリス」、『黒子のバスケ』の「緑間真太郎」、『デュラララ!!」の「平和島静雄」など、幅広い声や安定した演技力はもちろん、さらにその“ハンサムフェイス”と人柄に対して多くの票が集まったようだ。

諫山創さんの人気マンガが原作のテレビアニメ「進撃の巨人」の第2期が2016年に制作されることが22日、明らかになった。22日から上映中の劇場版アニメ「劇場版『進撃の巨人』前編〜紅蓮の弓矢〜」で発表された。同日、新宿バルト9(東京都新宿区)で、劇場版アニメの舞台あいさつが行われ、第1期や劇場版を手がけた荒木哲郎監督は、第2期について「僕も楽しみです。『さあ、来いよ!』という感じ」と意気込みを語った。

舞台あいさつには、エレン・イェーガー役の梶裕貴さん、ミカサ・アッカーマン役の石川由依さん、アルミン・アルレルト役の井上麻里奈さんが調査兵団のジャケットを着て登壇。約50メートルある超大型巨人の頭部の100分の1サイズのケーキも登場した。

「進撃の巨人」は、圧倒的な力を持つ最大約50メートルの巨人たちを相手に人類が絶望的な戦いを挑む姿を描いた作品。諫山さんのデビュー作で、09年9月に月刊マンガ誌「別冊少年マガジン」(同)の創刊タイトルとして連載を開始した。コミックスは14巻まで発売されており、累計発行部数は4000万部以上を誇る。

テレビアニメ第1期は13年4〜9月に放送された。劇場版「前編〜紅蓮の弓矢〜」はテレビアニメ第1期を再編集したもので、「後編〜自由の翼〜」は15年に公開予定。15年夏に前後編2部作で公開予定の俳優の三浦春馬さん主演の実写映画も話題になっている。

アルミンは女? ファン大混乱で「ネタでしょ!?」
人気漫画『進撃の巨人』の作者・諫山創氏が9日発売の漫画雑誌『別冊少年マガジン』で、作中のメインキャラクターであるアルミン・アルレルトが実は女性であることを示唆。ファンの間に衝撃が走っている。

同誌11月号では、諫山氏がファンの質問に回答。そのなかの「ミカサ(ヒロイン)と一番仲がいい女子は誰か」という質問に、「アルミンです」と答えていた。

アルミンは、長めの髪で小柄な体型をしているが、作中では少年として扱われていた。それだけにネット上では、「え?????え?????」「ネタでしょ!?」「まさかすぎる」とファンの驚きの声が相次いでいる。

漫画好きとして知られる女優・足立梨花も9日、「ネタなの?笑 わかんない(。ω。;)笑 あたしはわかんない!笑」とTwitterで困惑を示す。人気漫画家・種村有菜氏も同日に自身のTwitterで、「別マガ確認したら本当に書いてあった」と驚愕。「アルミン…アルミンちゃん…(ネタだと思って遊んでます)」と語っていた。

諫山氏流の冗談ではないかとの声も上がるなか、アニメ『進撃の巨人』でアルミン役を担当した声優・井上麻里奈は、「アルミンは男子だよ!!!!」とTwitterで断言。「ミカサの中でのアルミン観が曖昧なんだそうです」と諫山氏の言葉の裏側を説明し、騒ぎを治めた。

9月1日放送の『ビートたけしのTVタックル』(テレビ朝日)では、「漫画・アニメに規制は必要か? 徹底討論スペシャル」と題し、規制賛成派と反対派が激論を交わしたが、その内容がネットで大荒れしている。

巨人が人間を喰らうシーンを放送。“過激な暴力描写”が見られる作品としていた。

リヴァイ兵長のスピンオフ「悔いなき選択」がアニメ化!
別冊少年マガジン(講談社)で連載中の諫山創による大ヒット漫画「進撃の巨人」の人気キャラクター・リヴァイ兵長の過去を描くスピンオフ漫画「悔いなき選択」が、アニメ化されることが発表された。

本作は、前編・後編の2部構成となり、「進撃の巨人(15)限定版」と「進撃の巨人(16)限定版」に付属するオリジナルアニメDVDとして製作される。またアニメーション制作はWIT STUDIOが手掛け、荒木哲郎監督や浅野恭司(キャラクターデザイン)、小林靖子(シリーズ構成)が参加するなどテレビアニメ版「進撃の巨人」のスタッフが勢ぞろいするようだ。
突如現れた人型の「巨人」と人類の戦いが繰り広げられる漫画「進撃の巨人」で、人類最強とうたわれる兵士として登場するリヴァイ。スピンオフ漫画「悔いなき選択」では、そのリヴァイがまだ窃盗団のリーダーだった時代からスタートし、彼の上司となるエルヴィンとの出会いや、いかにして人類最強の兵士となったのかが明かされていく。ストーリー原案は砂阿久雁(ニトロプラス)、作画は駿河ヒカル。
「進撃の巨人」は本日8日発売のコミックス14巻で累計発行部数4,000万部を達成。また、テレビアニメ版の総集編『劇場版「進撃の巨人」前編~紅蓮の弓矢~』『劇場版「進撃の巨人」後編~自由の翼~』の公開が控えているほか、2015年夏公開の実写映画も現在製作中だ。
「DVD付き 進撃の巨人(15)限定版」は2014年12月9日発売 2,840円(税抜き価格)※申し込み締め切り2014年9月19日
「DVD付き 進撃の巨人(16)限定版」は2015年4月9日発売 2,840円(税抜き価格)※申し込み締め切り2015年1月23日

放送期間は2クールを予定していると発表され、#概略年表における850年のストヘス区でのアニ身柄拘束作戦の完了までを、第13話と第14話の間に総集編の第13.5話を挟んだ全26回で描いている。

ストーリーは基本的に原作に忠実だが、原作とは違い、ほとんどが時系列に沿って話が進んでいく構成になっている。また、前述のようにキャラクター名が変更されたりオリジナルキャラクターが登場する、原作にあった展開が削除されたりアニメオリジナルの展開が追加されるなどのアレンジが加えられているが、中にはアニメのスタッフからではなく原作者の諫山創から提案されたものも含まれている。

2013年8月9日に発売された原作単行本第11巻限定版には当初、OVAとしてテレビ未放送の前日譚を描く特別編「イルゼの手帳」(『週マガ』に出張掲載された読み切りのアニメ化)が収録される予定だったが、テレビアニメ本編の制作遅延の影響を受けて第12巻限定版へ延期された。

テレビアニメシリーズの総集編を前後編二部作として、2014年冬から随時公開予定。音声を5.1chサラウンド仕様にアップグレードするなど、細かい仕様変更もある。

劇場版「進撃の巨人」前編~紅蓮の弓矢~
テレビアニメ1話~13話までの総集編。2014年の冬公開予定。

劇場版「進撃の巨人」後編~自由の翼~
テレビアニメ14話~25話までの総集編。2015年公開予定。

『アニメ流行語大賞』 2013年銀賞:「駆逐してやる」

オープニングテーマ
「紅蓮の弓矢」(第1話 - 第13.5話)
「自由の翼」(第14話 - 第25話)

エンディングテーマ
「美しき残酷な世界」(第1話 - 第13.5話)
「great escape」(第14話 - 第25話)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 41

87.5 5 WIT_STUDIOアニメランキング5位
甲鉄城のカバネリ(TVアニメ動画)

2016年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (2078)
10065人が棚に入れました
世界中に産業革命の波が押し寄せ、近世から近代に移り変わろうとした頃、突如として不死の怪物が現れた。鋼鉄の皮膜で覆われた心臓を撃ち抜かれない限り滅びず、それに噛まれた者も一度死んだ後に蘇り人を襲うという。後にカバネと呼ばれる事になるそれらは爆発的に増殖し、全世界を覆い尽くしていった。

極東の島国である日ノ本の人々は、カバネの脅威に対抗すべく各地に「駅」と呼ばれる砦を築き、その中に閉じ籠もることでなんとか生き延びていた。駅を行き来ができるのは装甲蒸気機関車(通称、駿城)のみであり、互いの駅はそれぞれの生産物を融通しあうことでなんとか生活を保っていた。

製鉄と蒸気機関の生産をなりわいとする顕金駅に暮らす蒸気鍛冶の少年、生駒。彼はカバネを倒すために独自の武器「ツラヌキ筒」を開発しながら、いつか自分の力を発揮できる日が来るのを待ち望んでいた。

そんなある日、前線をくぐり抜けて駿城の一つ甲鉄城が顕金駅にやってくる。車両の清掃整備に駆りだされた生駒は、義務であるカバネ検閲を免除される不思議な少女を目撃する。
その夜、生駒が無名と名乗る昼間の少女と再会するなか、顕金駅に駿城が暴走しながら突入してきた。乗務員は全滅し、全てカバネに変わっていたのだ!
顕金駅に溢れ出るカバネたち。パニックに襲われる人々の波に逆らうようにして、生駒は走る。今度こそ逃げない、俺は、俺のツラヌキ筒でカバネを倒す!

──こうして、本当に輝く男になるための生駒の戦いが始まるのだった。

声優・キャラクター
畠中祐、千本木彩花、内田真礼、増田俊樹、梶裕貴、沖佳苗、伊瀬茉莉也、逢坂良太、佐藤健輔、宮野真守
ネタバレ

ossan_2014 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

ゾンビの社会学

*誤記訂正

幕末を思わせる武家社会に蒸気工学が入り込んだ架空の日本で、「カバネ」とよばれるゾンビの襲撃を退けて生存をはかるスチーム・パンク世界。

壁の内部に浸透しようとする圧倒的な脅威を、生存をかけた決死の努力で押し戻そうとする物語は、人種問題、階級と支配、移民と棄民、他者との結びつき、社会からの承認、若者の成長といった諸問題を、トッピング全部乗せのカレーのように、これでもかといった勢いで盛り込んでいる。

ちょっと盛り込みすぎではないかと思うものの、流麗な映像に導かれた視聴者を、それぞれの好みに応じた視点と見方によって楽しませることを可能にするのものだ。


成長する若者が他者との結びつきを獲得していく物語は、上記のような理由で、ちょっと違う視点から鑑賞することが可能だ。

{netabare}この架空の「日本」では、政治的には「武士」によって支配されているようだ。
経済的には「豪商」のような影響力を持った「商人」が描写されているが、「武士」が政治権力を所持しているのは、階級としての「武士」集団がこの社会で唯一の「暴力装置」であるからだ。

暴力装置と一体化した権力には二面性がある。
構成員の暴力を支配して禁じるとともに、暴力の生じる現場において唯一の主体として暴力を行使すること。

物語の序盤において、甲鉄城の内部で、武士が支配者然として権力的に振る舞うのと同時に、「農民」や「町人」を代表する「商人」から安全を要求される=安全を与える義務を持つものとして描写されるのは、「武士道」のような倫理性ではなく、このような暴力装置の二面性に根拠がある。

社会がカバネのような暴力的に対立する脅威に直面したとき、唯一の暴力装置である「武士」が、これを排除しなければならない。
全社会的な危機管理という点では、不十分とはいえ一定の効果を持つ「銃」という量産可能な武器があるのだから、広くこれを配布して迎撃するのが効果的だろう。
が、暴力装置としての権力の維持のためには、他の階級に暴力を分配することは許されない。
この社会体制を自明のものとして内在する「農民」や「町人」たちも、自ら暴力を担うことは発想できないし、武士に対して暴力を行使せよと要求することしかできない。
「暴力」をすべて「武士」に委ねることによって、他の全ての階級は武士の権力に屈服すると同時に、武士に対し「暴力」でなければ解決できない問題を一手に引き受けるよう強制する。

だが、カバネの脅威を武士の暴力だけで排除できなくなったとき、この社会体制は揺らがざるを得ない。

「甲鉄城」内部の社会が、当初の階級対立的なギクシャクしたものから、やがて一体感のある結びつきが生じるように見えるのは、ジュブナイル的な「みんなの心が一つになる」という描写ではなく、外圧によって破綻しつつある社会体制がリソースの統合と配分先の変更を強制されるという必然だ。

階級を問わず「戦闘力」のある者をすべて戦闘に参加させ、農民や町人の女子供も、いわば「兵站」のように戦闘員を生活面で補助する「甲鉄城」の「総動員体制」は、カバネに対する生存闘争という喫緊の最優先課題のために、社会体制を変更せざるを得ない事態を表している。

社会の潜在的なポテンシャルをすべて戦闘に集中して、脅威を退けること。

全員が戦闘に加担する「総動員体制」下で、暴力を担う「唯一」性を喪失した「武士」が、支配的な「権力」をも喪失し、全乗客と融和して行くような描写は、このように「心のつながり」とは位相の違う必然性による。


「甲鉄城」内で一種の体制転覆を生じさせたものは、カバネの脅威が「武士」の行使する武力の限度を超え、「甲鉄城」という「社会」全体を抹殺しつつあるという事態が生じたからだ。

逆に言えば、カバネの脅威が、武士の武力によって、社会が崩壊しない限度内にとどまるものであるならば、この社会体制が揺らぐことはない。
中盤にカバネの脅威がそれほど深刻ではない「駅」が登場するが、そこでは武士による支配と秩序が安定的に機能している描写に、それは現れている。

いや、もっと積極的に、カバネの脅威が武士によって撃退可能と看做され得るなら、カバネの存在は「暴力装置」の権力と支配を一層強固なものにするだろう。

カバネによる被害が「武士」のコントロール下に制御可能となれば、カバネという脅威は、「武士」という唯一の「暴力装置」の権力を強化する原動力ともなる。

「解放者」美馬による「壁」の破壊が反感を呼び起こすのは、「無辜の」一般人を危険に直面させるからではない。
「平等に」危機と闘わせると称しながら、対カバネ戦闘のノウハウや研究成果を独占したまま暴力装置の「唯一」性を手放そうとはしないからだ。
圧倒的な脅威に襲われ、これと戦わずには生存できない状況では、戦闘と無縁の「無辜の」人間は存在できない。
この意味では、社会の全構成員を戦闘に引きずり込むことには一抹の正当性がある。
が、それならば戦闘の「ノウハウ」や「研究成果」を公開しなければ筋が通らない。
それらを秘匿したまま戦闘=生存闘争を強制するのは、「唯一」性を担保した権力構造の強化でしかない。

これに対し、ラストで、冒頭で「要求」するだけだった「豪商」が、「甲鉄城」の一員として避難民の誘導に従事する描写は、甲鉄城「社会」が、暴力の唯一性が解体されて全員に拡散する「総動員体制」として再編され終えたことを示している。


再編の原動力は「いつか米を腹いっぱい食べたい」という「夢」を全員が共有したことだが、これもジュブナイル的な「みんなの心が一つになる」ドリームではなく、社会が機能するためには何らかの価値の共有が必要であるという必然に過ぎない。

これは社会が機能するためには「目標」を掲げなければならない、という事ではない。
何らかの共通価値を「たまたま」共有できたとき、「結果として」その社会は生き延びる「可能性」が統計的に高い、という事だ。

甲鉄城「社会」を甘っちょろいドリームと嘲笑う事も可能だが、その前に、ほぼすべての社会で「正直に生きろ」という価値観が支配的であることを考えてみるべきだろう。
そんなものは綺麗事で他人をだました方が得だ、と考える人間は、有史以来数えきれないほどいたに決まっている。
にもかかわらず、「正直は美徳」という価値観が支配的であるのは、「結果として」正直を尊ぶ社会の方が数千年の歴史の淘汰を乗り越えて生き延びるために効果的であった、という事を意味している。

「夢」の下に「総動員体制」で階級の区別なく結束する甲鉄城「社会」は、生き延びる「確率が高い」だろう。
美馬の一見して「本音」ふうの社会改変よりも、甲鉄城の社会再編を優位に描く描写は、このような必然に支えられていると見ることができる。


若者の成長物語としては平板でありきたりだと感じた視聴者も、このような視点から見ると少し違った楽しみ方ができるかもしれない。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 12
ネタバレ

sekimayori さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

D.C. 【53点】

カバネの脅威に晒された架空の日本で生きようとあがく人々を描いた、和風スチームパンク・パニックアクション。


■D.C.(演奏記号。「冒頭へ戻る」の意)
決して見どころの無い作品ではありません。
しかし、描こうとした(ように私には思えた)主題については、その提示とリフレインに終始してしまった。
制作陣が「起承転結」の「転」「結」を意図したであろう後半数話で、物語が振り出しに戻ってしまった。
その意味で、私にとってのカバネリは、「承」までしかたどり着けなかった物語。
{netabare}

私がこの作品に心惹かれたのは、作品世界を覆う構造的な病理を1話で露わにし、打ち払うと宣言したからです。
階級的社会制度、そこに巣くう内向きで臆病な規律。
それを喝破して、弱い自分たちが残酷な世界に真正面から立ち向かうべきだと叫んだ。
「弱い僕らが、それでも生きていくということ」という、強迫観念的にまで切実な命題を(単純ながら、それゆえに普遍的なひとつの社会シミュレーションの上に)立てたように思えて、『進撃』的なものの正当発展系を見せてくれる予感を抱きました。

実際に前半のプロットは、その期待に応えてくれるものでした。
2話では、弱い者のルサンチマンと生への執着、弱さによってそれを手放そうとしてしまう生駒の無力さ、そしてそれを救い出す無名の強さを。
3・4話では、弱い者たちの衝突と共闘、新たにする「生きてゆく」決意を。
5話・6話で無名の弱さを明らかにし、7話で甲鉄城の女性たちのしたたかさ(漢字では“強さ”と書く)を描き。
そして、単に生き延びるだけではなく、その先でいかに「生きてゆく」のか、ビジョン(田を耕し、親の想いを継ぐという、人としての生を回復する)の発露を見せてくれた。
穂積と名付けられた娘が「お米をお腹いっぱい食べたい」と願うことは、「生きてゆく」ことが生存のみに留まらない豊かな営みであることを再確認するようで、サバイブ系作品としても貴重な視点だったと思います。
設定や細部の物語展開は粗削りながら、画面の熱量と甲鉄城に乗って泥臭い生の物語が疾走してゆく様は、王道終末活劇として見ごたえがありました。

で、以上の「起承」を受けて物語が転がりゆく後半。
生駒たちの前に、美馬が立ちはだかります。
テーマレベルで言えば、生駒たちに「生きてよいのは強者のみ」という“アンチテーゼ”がぶつけられた、ということ。

だけど、ちょっと待てよ?
「承」で広げられた問いは、「どのように」生きてゆくかのはず。
「生きてゆく」こと自体の是非、もっかい問い直しちゃうの?
そこはスルーしても、「生きてよいのは強者のみ。だからみんなカバネに襲われて淘汰されてしまえばいいんだ」という主張の現実性・妥当性がわからない……。
つまるところ、私が見る限り、美馬の主張は“アンチテーゼ”として成り立ってなかった。

美馬の間違った「強さ」は弱く臆病な将軍が生んだものであり、美馬自身も(最後に自ら語るように)臆病者として描かれています。
自らが臆病者であるという認知は、「弱さを受け入れて、なお抗いながら生きる」ために、必要な過程ではある。
しかし、それは既に前半で描かれていたこと。
将軍の弱さが人の作り上げた社会制度に裏打ちされていることを踏まえると、そうした歪みによって生まれ、世界の脅威よりも自己のエゴを人々に押し付ける美馬を生駒が否定するというのは、1話で見せた展開そのものです。
(そもそも、美馬がそーゆー存在として描かれたのかすら自信を持てないけど。
復讐に満足したかと思えば「次は何を壊そうか」だし、次の瞬間には生駒殺そうとしつつ視聴者の知らない内に白血漿打って助けてるし、何がしたかったのか)
「起」「承」と来て、なんで「起」を繰り返すんだってばよ……
そりゃ、ラストも無名ちゃんがセリフで「承」の内容リピートして終わるしかないよね……。
人とカバネの狭間、「カバネリだ!」という在り方も、「人」の中で「生きてゆくもの」と「臆病者」が対比されて生駒が前者にカテゴライズされてる以上、機能していなかったように思えます。


なまじ前半が(「アクションすげー、無名かわえー」だけじゃなく)全うに物語してただけに、なぜかD.C.を食らって物語が終わらず尺だけ尽きたのが、とても悔しい。
最初の命題をリフレインするなら「一周回って」くらいのケレン味が欲しいところだし、作中で命題を広げる希望を示したからには、それを展開させてほしかった。
もし本作が2クールなら、生駒の対、影たる美馬との対峙として納得できる1クール目後半だったんだけど。
総集編映画より、続編が望まれる作品だと思います。
プロットの話だけで断じるのは失礼だけど、私にとって始まった物語が終わらないこと以上の苦しみはそうは無いので、この評価で。
一人の兄の、後悔と回復の物語と読むなら悪くはないんだけど、でも主眼そこじゃねえよなぁ……{/netabare}


■雑感
{netabare}・作画は素直に鳥肌ものでした。
 今なお魅力的な美樹本デザインも凄いけど、それをこうも動かせるのかと(撮影班死にそう)。
 戦闘の演出もカッコよかったです、ベタだけど来栖のカバネブレードが心臓貫くとことか。
・澤野BGMは印象的なだけに、こうも頻繁にお見掛けすると食傷気味に感じちゃうのがもどかしい。
・意外に小物(ex.生駒グラス)等を使った演出は細かくて見ごたえありました。
 一方で設定は放逸っぽくて、エモーションに振った作品だな、と。
 設定厨気質なので、世界観から逸脱するような演出にはハマれなかったかな。
・帰宅部員としては千本木さん(九重クレア先輩)の無名役に感動、益々のご活躍を祈念します。
・キャラは巣刈、侑那さん、鰍ちゃんが好きなので、もっと活躍するとこ見たかった。
・無名ちゃん、10話と11話の間でタクミの手から形見石取ってたのか…手癖悪いなw
・最終話、生駒を投げる一瞬前にぎゅっと抱きしめて胸に顔を埋めてたのが、マイベスト無名ちゃん(`・ω・´) {/netabare}


【個人的指標】 53点

投稿 : 2024/11/02
♥ : 30

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

キャッチコピーは「死んでも生きろ」「貫け、鋼の心を」。

この作品の持つ話題性から、放送前より沢山の情報が飛び交っていました。
それも仕方ありません・・・
アニメ版「進撃の巨人」を手がけたWIT STUDIOによるオリジナル作品である事に加え、制作陣が半端ありませんでしたから・・・

監督:荒木哲郎(進撃の巨人)
シリーズ構成・脚本:大河内一楼(コードギアス 反逆のルルーシュ)
音楽:澤野弘之(ギルティクラウン)
キャラクター原案:美樹本晴彦(超時空要塞マクロス)

紹介した作品は1作ずつですが、他にも多数の名作を輩出された方々がタッグを組む・・・これだけで話題性としては十分です。
でもこの作品はそれだけではありません。放送前に発表されたカットの美麗さ・・・私は、無名が両手を頭の後ろに組んで「ピロピロ」を吹いているのを最初に見ましたが、正直作画の緻密さとキャラデザの可愛らしさが鬼がかっている・・・としか思えませんでした。
その位、この作品のインパクトの大きさは半端ありませんでした。

でも、次に気になるのが、この作画レベルをラストまで維持できるか・・・ということです。
勿論気持ち的にはラストまで頑張って欲しいという思いはありますが、人の出来る事にも限界がありますので・・・

こうして期待値MAXで一話を視聴しましたが・・・期待を裏切らない出来映えだったと思います。
それに声優さんも良いんです・・・内田真礼さん演じる菖蒲さまが出てきた時点でテンションもMAX・・・(//∇//)
そして内田さんがベタ褒めしていた無名役の千本木彩花さんの演技も素晴らしかったと思います。

物語は、人間とまるでゾンビの様に噛み付いた人を同種にしてしまうカバネとの熾烈な戦いを描いた作品です。
このカバネですが、ほぼ不死身ともいえる存在で唯一の弱点である心臓も金属皮膜で覆われていて貫くのは至難の業・・・そして一度噛まれたら人としての生涯を終えてしまう・・・そんな絶対に近づきたくない存在です。

そしてカバネは・・・集団で襲ってきます。まるで日本全土の生き物を全てカバネに変えることを使命付られているかのように・・・
そんなカバネに対抗できる術を持たない人間は、唯一の移動手段である装甲蒸気機関車が停車する駅を中心に外界と隔離する高い壁を作ってその閉鎖された空間の中で生活していました。

この物語の主人公である生駒は、装甲蒸気機関車の蒸気鍛冶で生計を立てながら、カバネに対抗できる手段を独自に模索していました。
その取り組みもようやく光が見えてきた矢先・・・カバネが壁を乗り越えて駅に侵入してきたのです。
壁にできた僅かな綻びがカバネによって破壊されるのにそう時間はかかりませんでした。
大量のカバネに駅を襲撃される・・・対抗手段を持たない人間にとって、それは安住の地を放棄する事を意味します・・・

人々は駅に停車していた装甲蒸気機関車の甲鉄城に避難を始めます。生駒も避難しようとした矢先、カバネに噛まれてしまうんです・・・
彼が咄嗟に取った行動・・・それはこれまで研究してきたカバネに抵抗できる術を自身の身体で試すことでした・・・

生駒は一命を取り留めました。その変わり大きな代償を背負う事になるのですけれど・・・
そして生駒は生きるために甲鉄城に向かい・・・物語が動いていきます。

作画は高いレベルで安定していて、物語の中で生駒が味わう理不尽の訳も・・・周囲の冷たさも・・・そして何より無名の可愛らしさも・・・
飢えに耐え・・・嘆願する生駒・・・全てを受け入れる菖蒲さま・・・常に変化への恐怖と隣り合わせであるにも関わらず、カバネの群れに身を挺する覚悟・・・
「名作」という領域に向かって敷かれたレールを突っ走っている作品だったのではないでしょうか。

ただし・・・それも中盤まででしたけれど・・・

時を重ねて隔たりが小さくなっていく甲鉄城・・・振り返るとピンチの連続でしたが、その試練が彼らの結束を固めた・・・といっても過言ではありません。
ここまでの展開は本当に最高・・・

でも、天鳥 美馬という無名が「兄さま」と慕う輩が登場してから・・・全てはおかしくなってしまったような気がしてなりません。
見た目は決して悪くありません。美男子だし、何よりカバネに奪われた土地を奪還し続ける英雄なんですから・・・
これだけ見ていると無名が兄を慕うのも十分理解できます・・・

そんな時間は束の間でしたけれど・・・

美馬が何をしたかったのか・・・気になる方は是非本編でご確認下さい。
私個人的には彼の卑劣で狡猾な仕打ちが大嫌いでした。
少なくても人の上に立つ者としての器じゃ無かったとしか思えません。
責任が重くなればなるほど大切なのは公平さなのに・・・
しかもやり過ぎるし・・・
だから彼の受けた報いは当然・・・なんだと思います。
美馬が登場する前までが素晴らしすぎただけに、この展開は残念としか言い様がありませんでした。

オープニングテーマは、EGOISTの「KABANERI OF THE IRON FORTRESS」
エンディングテーマは、Aimer with chelly (EGOIST)さんの「ninelie」
ここでEGOISTが起用された事も個人的には好評価です。
何せ楪いのりちゃんのファンなので・・・(//∇//)
EGOISTで唯一の難点・・・といえば総じて歌が難しいことでしょうか^^;?
今回の曲も最高に格好良かったです^^

この作品も1クールか2クールかの情報が無く最後までドキドキでしたが、
1クール全12話の作品となりました。
甲鉄城の旅は未だ終わっていません。物語に一区切りは付きましたが、彼らは安住の地を手に入れていないのです。
カバネとの戦い・・・これから今まで以上に熾烈な局面があるかもしれません。
でも今の甲鉄城の乗組員だったら、どんな困難にも屈する事なく立ち向かっていけると思います。

美馬の件では一悶着ありましたが・・・それでも絆を取り戻しいつか安住の地を手に入れるため奔走する・・・こんな続編があったら間違いなく飛びつくでしょうし、物語の評価も変わると思います。
そう考えると、是非2クールで放送して欲しかった作品でした。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 35

74.9 6 WIT_STUDIOアニメランキング6位
終わりのセラフ Seraph of the end(TVアニメ動画)

2015年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (1351)
7829人が棚に入れました
ある日突然、未知のウイルスにより世界は滅びた。生き残ったのは子供だけ。そして、その子供たちは地の底より現れた、吸血鬼たちに支配された。百夜優一郎は、家族同然の絆を持つ百夜ミカエラら孤児たちと、吸血鬼に血を捧げることで生きていた。家畜同然の扱いに耐えかねた優一郎は、ミカエラや幼い孤児たちと共に、外の世界へと脱出を図るが……。時は4年後。百夜優一郎は日本帝鬼軍の吸血鬼殲滅部隊「月鬼ノ組」に入隊。恐るべき吸血鬼たちとの戦いに、その身を投じていく…!!

声優・キャラクター
入野自由、小野賢章、中村悠一、櫻井孝宏、早見沙織、岡本信彦、石川界人、井口裕香、前野智昭、鈴木達央、悠木碧、鈴村健一、種﨑敦美、石川由依、小野大輔、嶋村侑、山村響、永塚拓馬、梅原裕一郎、古木のぞみ、日笠陽子
ネタバレ

♡Sallie♡☆彡 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

え。めっちゃ面白いんですね…!?

これ,絶対自分好きなやつだと思ってもったいなくてずっと観れてなくてそのまま忘れてたシリーズです。
まぁ,正確には2話までは観てたのですが,1話があまりにもショッキングで,「これこのまま観続けても絶対また誰か次々に死んでくやつじゃん(>_<)」って勝手に推測しちゃって観る気失せてた。
でも,きっかけがあって「観てみるか★」という気になって全話一気に観てしまいました。
そしたらめっちゃ面白いです!!
アニメは名古屋決戦編まで全て観終わったのですが,結局2期は作られていないのでフラストレーションがたまり,原作の漫画&小説を読みました。
こちらはまだ連載中なんですね。
大分前のアニメなのでとっくに終わっていると思ってました。
漫画は既刊のコミック分は取り敢えず全部読み,小説は「一瀬グレン、16歳の破滅」&「一瀬グレン、19歳の世界再誕」の現在刊行されてる2巻まで読みました。
それでわたしが勝手に勘違いしてたところもあるのでレビュー書き直します。
原作の内容もあるので(核心には触れませんが),嫌な方はタグを開かないでくださいね。

まず,キャラクターデザインがわたし好み♡
主人公もさることながら吸血鬼ミカエラくんのキャラデザまじで神がかってるんですけど!!
もう王子じゃん!!天使じゃん!!
あんな容姿でヴァンパイアってそそられます♡
後述しますが,OPの少年の人間ミカの影から現れる青年の吸血鬼ミカがほんとに美しすぎる。
あの演出印象的だと思います。
あと,あの真っ白なふんわりクローク。装飾的なゴールドの留め金。
ラクスとか他の一般吸血鬼たちも着てたからお仕着せなのかな??
あのデザイン素敵すぎません!?
そしてサイハイブーツに剣。やっぱ王子じゃん!!
フェリド・バートリーと一緒に十字型の柱(?)に座ってるとき片膝に肘をのっけてるのがまじでかっこよかった。
あと,主人公である優ちゃんとフェリドくんと深夜のキャラデザが好きです。

ストーリーですが,この第1クールに関しては特に問題ありません。
とっても面白いです♪
この物語で1番好きな点は優ちゃんとミカエラの友情です!!
この2人離れ離れになって,4年経ってもまだずっとお互いを強く想い合ってるのがなんだか美しくも切ないなぁって思いました。
{netabare}ましてや,優ちゃんの方はミカはもうこの世にいないと思っちゃってるわけだし…。
ミカは優ちゃんとの再会をずっと願ってきただろうし,優ちゃんは家族を殺された復讐心ですよね。{/netabare}
ただこの第1クールだけだとやっと物語が動き出してきたなってところで終わっちゃうので,第2クールはやって当然だと思いました。
わたしは9話~11話が特に面白かったです。
{netabare}10話のミカエラとグレンの戦いはやばすぎて震えました。
バトルシーンが良いというよりはこのキャラ同士が戦うんだ!?っていう点で…です。
でも,グレンもっと強いと思ったよ~。
ミカを手玉に取るくらいかなと思ったら,1対1だとミカが勝っちゃいますね。
まぁグレンが弱いというよりミカが強すぎるのか。
あの高慢な態度をとってるだけのことはあるなと思いました。
「どこに僕の負けがある?」とか言ってるミカがかっこよすぎるし,さらに「ほら チェックメイトだ吸血鬼」のグレンもかっこよすぎてわたしの方が死ぬかと思いました。{/netabare}
それ以外にもグレンの「お~っとやべぇ この距離で気付くのかよ」とか「今のよけんのかよ たまんねぇなおい」とかがヴァンパイアの強さを表現していてこっちも興奮できました。
「五士 幻術展開」「もうやってる」のやり取りとかセリフもいちいちかっこよくて頼もしいなって思いました。
グレンは性格もそうだけど,細かい所作というか仕草までもかっこよく描かれていてこれはグレン隊の女子たちみんな惚れちゃうなって思いました。

―って,グレンの話になってきちゃったので,このままキャラクターについて書いていきます。
グレンは,あれで24歳なんですね。びっくりです。
若くても26,7歳くらいかなと。
30代って言われても驚かない。老けて…じゃなかった貫禄ありますよね(^▽^;)
まぁ24歳ならあの好戦的な感じとか会議途中で抜け出す件とか分かる気がする。。
あとはグレンは優ちゃんとのやり取りが好きです。
お子ちゃまを手玉にとってる感じが(笑)。
あとは,優ちゃん。
優ちゃんの1番好きなとこはミカをずっと想ってるところかな。
4年経っても鬼とのやり取りで必ずミカが出てくる辺り,彼の中で深い傷になっていて癒えることはないんだろうなって思いました。
優ちゃんの中ではミカが1番って感じがしました。
確かにあんなに好意を全開にされたら好きになっちゃうよねぇ。
それにあのサングィネムで兄弟たちを2人で守ってきたんだもんね。
だからグレンに「昔の家族はもう忘れろ 過去には何もねぇぞ」って言われたの,シンプルに胸に突き刺さったんじゃないかな。
ずっと過去に囚われていて,でもそれが今の生きる意味になってるわけだから。
あと言っておきたいのはこいつ天然女たらしだなってことです(`Д´)
三葉をぐいって引き寄せて助けたりとか,シノアの首元を確認するときとかさ!!
あんなの好きになっちゃうよ!?三角関係になっちゃうよ!?
{netabare}小説だとグレンの方もハーレムになっててそこら辺はやっぱ男の子向けだなぁと思いました。
それにシノアはさ,初め三葉のことをからかってたくせに自分の方が好きになるのかよ!?{/netabare}
シノアは決して嫌いじゃないんだけど,ちょいちょい妙に芝居がかったしゃべり方をするところがなんかうっとうしいなって思いました。
恋愛面に関してはこの物語は描かれないと思って観てたから正直意外でした。
三葉も嫌いじゃないけど,シノアと同様わたしの好みの女の子ではないんだよね。。
あんまり好きなタイプの女の子が居ないことが残念だったなぁ。
強いていうなら小百合かな♪
このアニメだけ観てると小百合や時雨が従者って知らなくて「あ グレン様!」「小百合か」ってやり取りで「様?ただの教官の同僚じゃないんだ?」ってなったんですけど,美十と典人の立ち位置もアニメだと分からないので小説読んで良かったと思いました。
次にミカエラ。ミカはわたしの1番の推しです!!
少年のミカは可愛すぎる。
「ねね 優ちゃん」「いま忙しい」「ねねねね 優ちゃん」のとことか!!
そもそも優ちゃん呼びが可愛いんだよね。
物語が始まるまでの4年間は優ちゃんも苦しんできただろうけど,ミカも自身が自分が憎んでいるはずのヴァンパイアになってしまって,更にそのヴァンパイア達の世界で家族もなく友達もなくたった一人でサングィネムに取り残されて孤独に生きてきたんだなって思ったら,優ちゃんよりも辛かったんじゃないかなと思いました。
そして,優ちゃんが外の世界でちゃんと生き延びることができてるのか,だとしたらどんな生活を送ってるのか気になって仕方がなかったろうな。
少年ミカと青年ミカのキャラの違いがヴァンパイアの世界で生きていくために培ってきたもの(もしくは捨ててきたもの)なんだろうなって考えたら辛くなりますよね。。
個人的にはあの高慢で自信家(フェリド様は傲慢とおっしゃってましたが)なところは大好きですが…♡
そして,フェリドくんですね★
ミカでも及ばないような圧倒的な強者感!!そして色気!!
「あはぁ~」が若干口説く感じられることもあったけど,声がめっちゃ合ってますね。
好きなキャラでありつつも優ちゃんに倒してほしいヴァンパイア№1です。
―って思ってたんだけど,原作を読むとそうでもなくなります。
悪役だと思って観てたけど,どちらかというとトリックスターなんですね。
何考えてるか分かんない感じもそうだし,銀髪ロングヘアをリボンで結んでてサイハイブーツ!!なキャラクターデザイン。
あの若気た感じ。
上にも書いた十字の電柱に立ってるときの佇まいかっこよすぎるし,フェリドくんだけグレンに気付いてるんだよね。やば~。
そしてOPでは歩いてるだけでめっちゃ強いことが分かるってどゆこと!?
個人的には優ちゃんに銃でうたれて髪がほどけてるのも色っぽくて好きでした。
それにしても,フェリドくんとミカくんの関係も微妙じゃないです?
少年(人間)のとき,血をあげてただけだよね!?
なんか他にいけないこと(あんなことやこんなこと)されてないよね!?
―って邪推しちゃいません(笑)?
ミカがあまりに美少年だからね。。
{netabare}ロリコンって言ってたし…(^▽^;){/netabare}
そのフェリドくんも「異常なほどに美しい顔」らしい。
それに,クローリーくんと何気にお互い君付けで呼び合ってるの可愛すぎるんだが…。
あと言及しておきたいのは深夜かな。
彼もフェリド同様色っぽさと強者感,そして飄々とした感じが好きです。
彼のことは小説を読んで更に好きになりました。

そして作画ですがとってもきれいです。
ミカのお仕着せ(他に言い方ある!?)も細かくて面倒臭そうだけど,グレン達上層部の人達が来てる軍服(隊服?)も凝ってて描くの面倒そうですよね。
でも,あの人間とヴァンパイアの装飾的な衣装かっこいいんだよなぁ。
人間も遠目になるとテキトーになっちゃってるのが残念ではありましたが,アップのキャラは常にきれいでしたぁ。
そしてあの地下都市サングィネムが素晴らしかったなぁ。
それでいうと,わたしは1話で世界が滅亡したときに吸血鬼がどこからともなくやってきたのだと思って視聴していたんですが,違うんですね。
そう思ってたからサングィネムの昔から存在するようなヨーロッパ風の街並みに違和感があったけど,このアニメの世界には吸血鬼は元々いて共存していた―という感じみたいです。
あとは荒廃した東京。
あんまりディストピアな話は好きじゃなかったけど,今回はSFよりファンタジー寄りのアニメだからなんとか観れました。
あと普通に缶ジュースとか存在してたけど,外の世界はあんななのになんか変じゃないですか?
一体どういう風に経済とか回ってるんだろう―なんて考えてしまいました(^-^;
まぁ,作画がきれいなだけにバトルシーンは残念でした。
だめってわけじゃないけど,やっぱ鬼滅の刃とかに慣れちゃうと動いていない画にがっかりしちゃう。
1話のヨハネの四騎士のシーンはモブの隊士からカメラが回ってきて優ちゃんの後ろ姿が映るっていうカメラワークでとても良いと思ったのだけど,ミカとグレンの戦闘シーンの方に力を入れてほしかったな。。

あと1番疑問に思っているのは元人間以外の吸血鬼っているのかな!?って点です。
レーネが「素性はどうあれ元は人間でしょう 所詮はあさましい人間あがりよ」ってミカのことを言っていたから,レーネは生まれたときから吸血鬼で元人間の吸血鬼はあんまりいないのかなと思ってたんですが,{netabare}原作を読み進めるとわたしの知る限り上位の始祖たちもみんな元は人間なのよね。{/netabare}
それと与一が「優くんは子供の頃吸血鬼の都市で監禁されてたから読み書きは日本語より英語やラテン語の方が得意なんだよね」なんて言ってたし{netabare}原作でクローリーくんが「まず日本語で出すのがいじわるすぎない?」って言ってて…。{/netabare}
吸血鬼は普段英語やラテン語を使ってるのかな!?
吸血鬼がラテン語を使うってのもなんだか変な感じはするけど…。
実は英語で会話してるって設定なのかな??

そしてOP&ED!!
上にもちょっと書いたけど,アニメーションも音楽も素晴らしいです♪
音楽はどっちもめっちゃかっこいい。
OPは上記のミカエラくんはもちろんのこと,キャラがミカの後から次々に入れ替わるように出てくるのも好きだし,優ちゃんとミカが顔を寄せ合うのも好きだし…。
あとEDのアニメーションは切なくなりますね。
まだ少年だったころの優ちゃんとミカが笑ってるところから青年ミカがすとんと落ちる(下りる)ところの対比がなんとも…。
何もかも変わっちゃったんだなって何度見ても悲しくなっちゃいます。
それと作中でグレンがレコードを流しているシーンがあるんですが,それが「My Foolish Heart」っていうジャズなんです。
{netabare}グレンが主人公の小説で真昼がジャズが好きだと言っていたのを思い出して「だからジャズなんだ!!未だにグレンは真昼のことを想っているのね。悲しい( ;∀;)」って思ってたんです。
が,よくよく考えてみたらあそこは鬼に憑りつかれた方のグレンで,だから鬼である真昼が好きなジャズを聴いてたんだ!!って気付いてぞっとしました。
そもそも恋人の好きだった曲を聴くとかいうのもなんだか女性的な感じがしてグレンはしなそうですしね。{/netabare}

2期のレビューは「吸血鬼ミカエラの物語」を読み終わり次第書きたいと思っています('ω')ノ

投稿 : 2024/11/02
♥ : 3

westkage。 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

第1話はめまぐるしい物語の展開だが、それ以降は起伏が少ない展開が続く。減点する部分も少ないが、加点する部分も少なく感じる平均点な作品☆

本作はジャンプスクエアで連載中の漫画を原作とした作品です。原作者の鏡貴也はライトノベル作家であり、代表作としては「いつか天魔の黒ウサギ・伝説の勇者の伝説」などがあります。漫画の作画を担当する山本ヤマトはイラストレーターと漫画家の2つの顔を持ち、代表作は「紅kure-nai」です。コンテ構成を担当する降矢大輔は漫画家であり、代表作は「猫又マタムネ」です。累計発行部数は2014年に180万部を突破した人気シリーズです。

あらすじ…突如、世界中のほとんどの人間が致死性のウイルスにより死亡する。しかしウイルスに感染するのは14才以上の人間であり、子供たちは世界に取り残される事になった。人間に代わって世界を牛耳る事になったのは‘吸血鬼’彼らは生き残った子供たちを「血を吸うための家畜」として捕え、地下の施設に収容していた。主人公の「百夜優一郎・百夜ミカエラ」は捕えられた人間の子供たち。ある日、吸血鬼が支配する地下生活から脱出しようと目論むが…??

総評として…「第1話はめまぐるしい物語の展開だが、それ以降は起伏が少ない展開が続く。減点する部分も少ないが、加点する部分も少なく感じる平均点な作品」と言った感じです。
視聴を続ける中でストレスに感じる事は全くありませんでしたが、逆にハラハラする事も少なかったように感じます。物語が進む中でいくつか見せどころがありますが、予想どおりと言いますか…仮に予想を裏切ったとしても‘予想できる範疇の予想外’とでも言いましょうか。なので予想外というよりはもう予定外といった言葉がしっくりくるかもしれません。とにかく意外性が少なく、王道アニメの部類に入れても差し支えないでしょう。
ワクワク・ハラハラ出来ないもう一つの要因としては「戦闘作画の手抜き加減」が挙げられます。1枚絵を上から下にスクロールさせて「うぉー!」って言われても…と感じる部分がいくつかありました。全体を通して動きが少ないですね。これは王道バトル漫画のアニメとして致命的に感じます。これならマンガを読んでいる方が良いのかもしれません。

キャラクターデザインとしては高評価です。どのキャラクターもカッコいい&可愛いキャラばかりで、また人間側の‘吸血鬼殲滅部隊’の制服もカッコいいですね。軍服と学ランの中間デザインと言いますか、女性ウケしそうな‘耽美系’のデザインですね。キャラクターの設定としましても優秀です。男性キャラとしては「俺についてこい」という強引な雰囲気を出しながらも情に厚そうな「君月くん」や「グレン中佐」は確実に女性ウケしそうなキャラクターですね。その2人が拾い損ねたファン層も放っておけない系の「百夜くん」と「早乙女くん」がガッチリとキャッチする、まさに安心の2重構造ですw
そう考えると、やや女性キャラクターの方が弱い印象ですね。ツンデレの「三葉ちゃん」や感情の起伏が少ない系の「シノアちゃん」の2人が安定して可愛いので違和感としては少ないのですが、やはり男性陣のバリエーションの多さには一歩譲っている気がします。

この違和感に関しては「最近のアニメの女性キャラの多さ」に慣れてしまっている環境が大きいのではないかと考えます。昔は「力仕事は男の役目・支えるのは女の役目」というのが2次・3次を問わず世間一般の常識でした。しかし最近の2次作品では「戦うのも女性、支えるのも女性、何だったら戦艦まで女性」といったように何もかもが女性化しており、男性キャラクターの居場所が減ったように感じます。もうここまでくると「男女雇用機会均等法」どころの騒ぎではありません。作品によっては男性キャラが一切出ない作品までありますからね。ハーレム系の作品が多い昨今のアニメ事情から見れば仕方ないのかもしれませんが、こういう男女比が普通の作品を見ると「もうむしろ女性向けなのか?」と錯覚してしまいそうです。それでも昔の作品に比べれば十分女性キャラも多いハズなんですけど…慣れって怖いですねw

‘アニメなんだから女性キャラが多い方が売れる’という風潮はまだまだ続きそうです。しかしある意味、2次元でも3次元でも女性に活躍の場を奪われ続け、それを良しとする男性が増えているのか…と考えると少し怖くなってしまうのでした。

さて少し話は脱線してしまいましたが、まとめますと‘登場キャラクターの魅力が光る’所が印象的な作品です。個人的な好みとしてはもう少し意外性が欲しかった所ではありますが、王道系の作品が好きな方なら安心して視聴できる作品と言えるでしょう。2期も予定されておりますので、これからの展開に期待です。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 40
ネタバレ

ユキオウ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

別世界へ吸血鬼退治!

全24話(分割2クール 第1クール:第1~12話、第2クール:第13話~第24話) ラノベ・漫画原作

■あらすじ・作品紹介
―ある日突然、未知のウイルスにより世界は滅び、生き残ったのは子供だけ。(13歳以下)
その子供たちは吸血鬼たちに支配されてしまう。
主人公:百夜優一郎は家族のような絆で結ばれた百夜ミカエラら孤児たちと、吸血鬼に血を捧げることで生きていた。
そんな現状に我慢ならない優一郎は、ミカエラや孤児たちと共に外の世界へと脱出を図る…

―原作者・鏡貴也先生がアニメ用に原作を先行執筆!
・アニメの最終話(第24話予定)までの脚本が鏡先生完全監修の下で作成される。
・原作準拠で最終話まで制作されると発表。

■ネタばれしない程度に視聴後の感想
・物語…あらすじの通りな感じの話です、少年が吸血鬼と戦います。

・声優…主人公が入野自由さんで合っていると思います、1話終了時なので特筆なし。

・キャラ…主人公が打倒!吸血鬼が表面に出てて好感が持てます、今後の話でクセのあるキャラやむかつく敵が出てきたら嬉しい。

・作画…背景がとても綺麗です、キャラの顔のパーツが細かく動いていたのが印象的。2話以降のクオリティに期待。

・音楽…『ガンダムUC』の澤野さんプロデュースで壮大な楽曲が楽しめます。

【第1話】
{netabare}
『血脈のセカイ』
テロに遭う街、謎の黒装束。
致死性のウィルスが蔓延しており、13歳以下の人間には感染しない。
子供たちは保護され、その中には百夜優一郎、百夜ミカエラがいる。
―吸血鬼の世界
吸血鬼の貴族、フェリド・バートリーが登場する。(腹黒そう)
ヒロインぽい茜ちゃん。
家族に良い思い出がない優一郎。
食卓に並ばないミカエラに言い淀む優一郎。(吸血鬼を倒すのが目標な二人)
フェリドの屋敷から町の地図と銃を持ってきたミカエラ。(有能)
逃げだそうと言いだす。(先のことは考えていない模様)
あともう少しで外の世界に戻れるところでフェリドに発見される一行。
フェリドに殺される子供達。(茜ちゃん脱落…)
ミカエラが銃を片手に立ち向かうが胸を貫かれる。
優一郎はフェリドの頭をミカエラが落とした銃で打ち抜く。
元の世界を目指すゆうちゃん
―雪が降り積もる廃墟になった京都
吸血鬼退治に利用させてもらうと言う一瀬グレンらと出会う。
―4年後
優一郎(16歳)

冒頭からバスがビルに突っ込みジェット機が墜落するなど衝撃的な展開です。ウィルスが蔓延している世界というとバイオハザードが頭に浮かびますよね。
主人公の優一郎は吸血鬼に殺された家族(ミカエラ等子供たち)のために殺気立っています、次回予告で学園モノみたいになっていたので展開がまだまだ予想できません。
{/netabare}

【第2話】
{netabare}
『破滅後のニンゲン』
学校に通っている優一郎。
柊シノアは軍からの監視官で優一郎の後ろの席だ。(友達ができないかぎり監視される)
―4年前
人間界で本当はウィルスにより人口は10分の1になった(大人も生きている)、黙示録のラッパで変な生き物が現れた。
一瀬グレンは日本帝鬼軍の中佐で吸血鬼殲滅部隊「月鬼ノ組」の一員。
不良にいじめられる少年(早乙女与一)と仲良くなる優一郎。
与一は帝鬼軍に憧れており、自分をかばって吸血鬼に殺された姉の敵を取りたいと言う。
学校に吸血鬼登場。(お約束な感じですね)
優一郎の窮地を救うグレン。
与一と友達になったことで優一郎は帝鬼軍「月鬼ノ組」に入る。

唐突な学園展開にはびっくりしましたが吸血鬼が言っていたのは嘘だということが判明でなんとなく腑に落ちました。
学校は安全だったのに…という定番もあったので街はどうなってるのかが気になります。
作画と音楽は安定して高クオリティ、もっとバトル展開があって殺伐とするかと思いましたがギャグも挟んだりしていて違和感が…。
戦闘シーンがいいので学園の日常シーンはあまり出ないといいなぁ。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 6

93.5 7 WIT_STUDIOアニメランキング7位
進撃の巨人 Season2(TVアニメ動画)

2017年春アニメ
★★★★☆ 4.0 (1298)
7285人が棚に入れました
超大型巨人の出現により人類の平和と幻想が破られたあの日から、エレン・イェーガーの果てしない戦いの日々は続く……。抵抗する術もなく巨人の餌となった母の最期を目の当たりにして、この世から巨人を一匹残らず駆逐することを誓ったエレン。しかし、過酷な戦いの中で彼自身が巨人の姿に変貌してしまう——。人類の自由を勝ち取るために巨人の力を振るうエレンは、ウォール・シーナのストヘス区において「女型の巨人」と激突。巨人同士の激しい戦闘は、辛くもエレンの勝利となった。それでもエレンに、そして人類に、休息の時は訪れない。次なる戦いは既に始まりを告げている。ウォール・ローゼに迫り来る巨人の大群に、人類はどう立ち向かう!?

声優・キャラクター
梶裕貴、石川由依、井上麻里奈、谷山紀章、嶋村侑、小林ゆう、三上枝織、下野紘、細谷佳正、橋詰知久、藤田咲、神谷浩史、小野大輔、朴璐美、藤原啓治
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

陰謀がありそうなのを匂わせる2期

2期目。終盤あたりの話以降は原作を読んでいないので、どうなるのかドキドキしつつ見ていた。

早く謎を明かしてくれ。猿が気になる。という気持ち。

今作も結構人が死んじゃうし、強い人の死に様が悲しすぎる。やっぱり辛いなあ。
それに、より登場人物の感情に焦点を当てている気がするから余計に。
ただ、話の流れでリヴァイの活躍少な目なのはちと物足りない。

{netabare}ユミルは小さめ俊敏巨人だし、宗教関連のせいで巨人になったような節があるから、人間を強制的に巨人にする何かがありそうだ。本名がヒストリアのクリスタも宗教の秘密を握っていそうだし。
鎧の巨人ライナー、超大型のベルトルトも訳知りぽくて早く教えてくれ。
エレンが最後に見せた巨人を操る能力もこれからの話において鍵を握ってきそうな予感。
壁の秘密も早く知りたい。{/netabare}


OP
心臓を捧げよ! Linked Horizon
ED
夕暮れの鳥 神聖かまってちゃん
EDのサウンドが独特。神聖かまってちゃんは名前だけしか知らなかったけれど、独特な世界観を持っているんだなあ。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
超大型巨人の出現により人類の平和と幻想が破られたあの日から、エレン・イェーガーの果てしない戦いの日々は続く……。抵抗する術もなく巨人の餌となった母の最期を目の当たりにして、この世から巨人を一匹残らず駆逐することを誓ったエレン。しかし、過酷な戦いの中で彼自身が巨人の姿に変貌してしまう――。人類の自由を勝ち取るために巨人の力を振るうエレンは、ウォール・シーナのストヘス区において「女型の巨人」と激突。巨人同士の激しい戦闘は、辛くもエレンの勝利となった。それでもエレンに、そして人類に、休息の時は訪れない。次なる戦いは既に始まりを告げている。ウォール・ローゼに迫り来る巨人の大群に、人類はどう立ち向かう!?


1. 獣の巨人
女型の巨人との戦闘の後、壁の中から発見された巨人。その正体を聞き出そうと、ハンジはニック司祭を激しく責め立てるが、ニックは脅しに屈することなく黙秘を貫くのだった。遡ること12時間前、ウォール・ローゼ南区で待機するコニーやサシャら104期生のもとに巨人が多数襲来したとの情報が伝えられる。巨人の群れが進む先には、コニーの故郷の村があった。コニーたちをそこへ向かわせるため、分隊長のミケがとった行動は……?

2. ただいま
巨人発見より5時間後、北の森に向かったサシャは故郷の村まで到達する。サシャの胸中によみがえる、父親との苦い思い出……。3年ぶりの故郷は最早、人の住める土地ではなく、その先に見つけた新しい村でサシャは凄惨な光景を目の当たりにする。一方で、急ぎウォール・ローゼをめざすエレンたちだったが、同行者の中には何故かニックの姿があった。ウォール教が知る壁の秘密を開示するべきか、彼は自分の目で確かめるという。

3. 南西へ
コニーの故郷に人影は一切なく、代わりに残されていたのは一体の巨人が仰向けに倒れた姿のみ。失意のコニーの耳に届く、微かな声。それは巨人が発したように思われたが……。時を同じくして、リコ率いる駐屯兵第一師団精鋭部隊は東防衛線で巨人と交戦し、ハンネス率いるウォール・ローゼ対策部隊は壁沿いの道を偵察するも未だ一匹の巨人とも遭遇しないままだった。それぞれに胸騒ぎを覚えたまま、巨人出現から最初の夜が訪れる。

4. 兵士
コニーやライナー、ベルトルトのいる南班、そしてクリスタとユミルがいた西班は暗闇の中で合流し、ウトガルド城という古城跡で共に夜を明かすことになった。だが、見張りが気づいたときには既に城の周りを大勢の巨人が取り囲んでいた。戦闘用の装備を持たない104期生たちは塔の中へ一時避難するが、突破されるのは時間の問題だった。巨人の侵入を防ごうと孤軍奮闘するライナー。彼の脳裏にフラッシュバックする記憶とは……?

5. ヒストリア
エレンたちがまだ訓練兵団だった頃。とある雪山での訓練を終えた後、ふと気づくとクリスタとユミルの姿が見えなくなっていた。クリスタは訓練中に体調を崩したダズのそばについていて、また、ユミルはそんなクリスタに付き合っているうちに遭難してしまったのだ。吹雪の中、すっかり日も暮れて、息も絶え絶えなダズを引きずって山のふもとをめざすクリスタ。このままでは3人とも助からないという状況で、クリスタのとった決断は!?

6. 戦士
ウトガルド城を取り囲んだ巨人の群れはユミルの活躍と、駆けつけた調査兵団の主力部隊によって撃退された。重傷を負ったユミルは治療のためトロスト区に送られることとなり、残った調査兵団は壁の修復作戦を再開することに。ところが、穴の位置を知らせに来たはずのハンネスは「穴はどこにもない」と報告する。穴がないのだとしたら、巨人はどうやって壁の内側に現れたのか? 疑問を抱えたまま、エレンたちはトロスト区で待機する。

7. 打・投・極
「鎧の巨人」と「超大型巨人」がエレンの目の前に出現。激昂したエレンはすぐさま巨人化し、鎧の巨人の顔面に拳を叩きこむ。一方、超大型巨人は調査兵団が待機していた壁を破壊し、昏睡状態のユミルを捕らえて自らの口の中に放り込むのだった。調査兵団はハンジの号令のもと、一斉に超大型巨人へ襲いかかるが、巨人が全身から蒸気を噴出させたため、近づくことすら不可能となった。その頃、鎧の巨人を相手に苦戦するエレンは……?

8. 追う者
エレン巨人は鎧の巨人をあと一歩のところまで追いつめたが、超大型巨人の頭部が落下してきたことにより形勢は逆転し、エレンは鎧の巨人に連れ去られてしまう。さらに、超大型巨人の発生させた熱と風圧が、その場にいた兵士たちに甚大なダメージを与える。倒れたミカサが目を覚ましたときには、既にエレンの敗北から5時間が経過していた。エレンを想って、涙するミカサ。そんなミカサやアルミンを、ハンネスは勇気づけるのだった。

9. 開口
鎧の巨人との戦いに敗れたエレンは、巨大樹の森で目を覚ます。そこにはエレンと同様に巨人化の能力を有する者たちがいた。巨人の巣窟となった森では、たとえ巨人になったとしても生き抜くことは困難であり、そもそも戦い終えたばかりのエレンには巨人になれるだけの体力はない。即ち今のエレンに出来ることは、巨人が動かなくなる夜まで大人しく待つことだけ。そんなエレンに、ある人物が「俺達の故郷に来てもらう」と語りかける。

10. 子供達
日没まであと1時間。調査兵団の精鋭たちがついに巨大樹の森に到達した。目的はあくまで戦闘ではなく、エレンを見つけ出し奪還すること。だが、それでも危険な作戦であることに変わりはない。そんな中で、クリスタだけは絶対に助け出さなければならないと、ユミルの心に焦りが生じていた。ユミルは思い出す。貧民街で暮らしていた幼い頃と、その後の数奇な運命、そしてクリスタとの出会いを――。はたして、ユミルはどう動くのか!?

11. 突撃
森に突入しようとしていたエルヴィンの前に姿を現す、鎧の巨人。その肩には、ある人物の背中に括りつけられたエレンの姿があった。巨人に連れ去られる前に、何としてでもエレンを救い出そうとする調査兵団。しかし、鎧の巨人とその協力者に攻撃を仕掛けるミカサを、もう一体の巨人が何度も妨害するのだった。その巨人を殺さなくてはならないと、敵意を剥き出しにするミカサ。彼女の前に立ち、戦いをやめるよう呼びかけたのは――!?

12. 叫び
エルヴィンが引き連れてきた巨人の大群が、鎧の巨人に襲いかかる。まるで地獄のような光景が繰り広げられる中、調査兵団はエレンの奪還に何とか成功した。だが、退避する兵たちに向けて、鎧の巨人が他の巨人を投げつけてくる。その衝撃で落馬したエレンとミカサの前に出現したのは、5年前のあの日、エレンの母・カルラを食った巨人だった。憎き仇との因縁に自らの手で決着をつけるため、エレンは巨人となって戦おうとするが……。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 9
ネタバレ

くっく さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

世界は残酷だ

その日人類は思い出したー。ヤツらに支配されていた恐怖をー。鳥籠の中に囚われていた屈辱をー。5年前、突然の「巨人」の襲来によって人類は、絶滅の危機に遭った。辛うじて生き残った人類は、3重の城壁を作り、100年以上平和を守っていた。しかし、その平和の象徴の壁がまたも「巨人」によって破壊されてしまったー。人類は一つ目の壁を放棄し、後退した。人類は少しながらも巨人の正体を解いていく。ある日、また壁が破壊され、巨人たちが侵攻してきた…。

登場人物

エレン・イエーガー
ミカサ・アッカーマン
アルミン・アルレルト
エルヴィン・スミス
リヴァイ・アッカーマン   など

てか登場人物多すぎて全員書けねぇわ。それもそのはず。スケールが他の漫画・アニメとは違いますから。人類vs「巨人」の全面戦争なのですからね。

やはり2期になってもグロいです。人が喰われているのは見るに耐えません。ホラー無理な人にはキツいかもですね。

OP「心臓を捧げよ!」進撃の巨人のために作られたOPって感じですね。私的に、1期のOPにより劣っている感じがしますが、いいですね。

これから1話ごとの感想と印象に残った言葉を書きたいと思います。

26話  『獣の巨人』
{netabare}
「人は戦うことをやめた時、初めて敗北する。戦い続ける限りはまだ負けていない!」

いい言葉ですよね。リヴァイに続く実力者であるミケの言葉です。この信念ゆえにミケは死んでしまうのですが。

漫画は15巻まで読んでいたのですが、3年前位に読んでいたので完全に忘れていました。獣の巨人は立体起動を知らないんだよな?中誰入ってるんだ?まあいいや、27話を待とう!
{/netabare}
27話  『ただいま』
{netabare}
「走らんかい!!」


これはサシャの言葉です。サシャの訛りが出ました!?今回はこの言葉の周辺の展開ですね。あの辺の展開は泣きそうになりました。

{/netabare}
28話  『南西へ』
{netabare}
    「できそうかどうかじゃねぇだろ。やれ。やるしかねぇだろ。」

コニーの故郷にいた巨人、コニー。おかえり。て言ったよな??あの巨人はなんだ?壁に穴が開いていない?巨人はどこから入ってきたのか?謎が多すぎる。リヴァイってケガしていたんだ。いつケガしたんだ?ようやく人間側の反撃が始まるのか?やっぱリヴァイはかっこいいですね。このセリフはいいですね。

{/netabare}
29話   『兵士』
{netabare}  「お前、胸張って生きろよ。」

さすが調査兵団!巨人らをバッサバサ。
って馬~~!?獣の巨人何がしたいねん。って巨人が大量に来たよ。巨人の団体行動怖っ。やっぱ巨人が人を喰らうシーンは思わず目をそらしてしまいますね。
そして、ユミルが手を切って、
きょ、巨人化したーーーー。

知ってたけどね。てか指切るの痛くてできなくないか?あの局面なら迷ってるヒマないか。



{/netabare}
30話  『ヒストリア』
{netabare}
「自分なんて生まれてこなければよかったと思ってた。ただ存在するだけで世界に憎まれたんだ。私は大勢の人の幸せのために死んであげた。でもそのときに心から願ったことがある。もし生まれ変わることができたなら、今度は自分のために生きたいと!」

おお、珍しく長いセリフですね。

ユミル巨人化。
え、この巨人って、29話にあったライナーとベルトルトの故郷で巨人に襲われて仲間?が喰われていたときのあの巨人じゃねぇか!!何があったんだろう………。
「何いい人ぶってんだよバカ!そんなにかっこよく死にたいのかこのアホが!今更天国に行けるとでも思ってるのか!自分のために生きろよ!こんな塔を守って死ぬくらいならもうこんなもんぶっ壊せ!!」

こっちも同じくらい長い。びっくりするほど二つのセリフが対応している。どちらも身にしみます。
ユミルが喰われたー。久しぶりにミカサ、アレン来たー。この調子だとユミルはいきているのかな。

{/netabare}
31話 『戦士』
{netabare}
「この裏切り者が!!」

さらっとベルトルトとライナー自分が巨人って暴露したぞw。何でエレンを連れていきたいかわからん。調査兵団もベルトルトとライナーが巨人だって気付いた。それにしてもアルミンは冴えてるな~。ベルトルトとライナーが巨人化したーー。そしてそれに対抗するようにエレンをも巨人化したーー。巨人同士の大乱闘じゃん。壁は大丈夫なのか?(それは気にしてはいけない)
{/netabare}
32話  『打・投・極』
{netabare}
 「吐き気がしてくんだよ。このデケェ害虫が!今から俺が駆除してやる!」

エレンvsライナーが白熱しております。ライナー優勢!エレン全く手が出ません。おおっと、エレンがライナーの攻撃を避けた!あのデカイ図体で良くできましたね。エレンが絞めた!ライナーも苦悶の表情です。エレンがライナーの腕をもぎ取った!これは勝負ありでしょうか?ライナーがタックル!しかし、エレンもう一度絞めた!これは決まったでしょうか?もう首がちぎれそうです。って、上からベルトルトが降ってきたーー。避けれるのか、エレン。
(今回はバトルメインだったので実況風にお送りしました。)
{/netabare}
33話  『追うもの』
{netabare}
「俺も行くぞ。お前ら3人が揃ってねぇと俺の日常は戻らねぇからな。」

上からを超大型巨人が!エレンが連れ去られてしまった。昔の回想シーン、やっぱミカサのエレンへの過保護っぷりが凄い!ハンネスかっこいいこと言うじゃんかよ。調査兵団メンバーがきたぞー。よし、エレン奪還だ!
{/netabare}
34話  『開口』
{netabare}
「ああそうか。お前らな、お前らは兵士でも戦士でもねぇよ。ただの人殺しだ。」

腕がなくなってて会話中ずっと蒸気が出てるのすっごい気になるww。ハンジさんの予想が的中しすぎなんですけど。ライナーとベルトルト結局何がしたいか全く分からん。故郷に帰るのにわざわざ壁壊す必要ないよな!?本当にお前らクリスタ大好きだな!
{/netabare}
35話  『子供たち』
{netabare}
「私は思った、これは罰なんだって。誰かの言いなりになって多くの人たちを騙したことへの罰じゃない。人の役に立てていると自分に言い聞かせ自分に嘘をつき続けたことへの罰なんだって。」

コニーの村の巨人、まさかのコニーの母さん!?エルヴィン団長、特攻か!ユミルの過去があきらかに。ユミル巨人化して、クリスタを食ったーーーー。いやまぁ、くわえただけだろうけど。次は、調査兵団vs裏切り者だな。
{/netabare}
36話  『突撃』
{netabare}
「進めぇぇーー!エレンはすぐそこだ!進めぇぇー!」

ミカサのエレン愛が強すぎる。団長の右腕がーーー。って団長生きてたのか。エレンを助けて救出!ってライナー巨人投げてきたー。そして、エレンの目の前には因縁の相手が…。
{/netabare}
37話  『叫び』
{netabare}
「我々はいずれ突き破る。真実を隠している、壁を。」

ハンネスさんめっちゃ頑張ってる。ハンネスさんが喰われたーーー。ってエレンすっごい能力持ってたのな。だから、ライナーたちは連れていこうとしたのか。巨人は人間だったのか。けど、どうやってそうなったか気になる。

って最終回ーーーー!?まだまだ続くと思ってたのに。
{/netabare}



《総評》
一期とは違い、調査兵団精鋭が減った。そして、巨人の正体にも大分近づいた。そして、人類と巨人の他に、第三勢力{netabare} (ベルトルトとライナー) {/netabare}が出たな。後、リヴァイ全然動いてなーい!アルミンは洞察力が非常に高かった。ミカサは、ひたすらエレンのことしか考えてなかったな。最後はかわいかった。
まさかここで切るとは思わなかった。進撃の巨人の漫画が終了してから、一気に最終話に行くのかな?2018年三期放送か。また話忘れてそうだな。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 11
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

史上最強?の第104期訓練兵団卒業生

原作既読


2013年1期全25話+OAD5話、2017年2期全12話。
私のような後追い組ならいざ知らず、リアタイ組には長い待ち時間だったでしょう。ちょいとクールダウンしちゃったか、はたまた期待値が上ブレしちゃったか、伝え聞くところで、「物事には適切なタイミングってあるよね」不遇な2期という噂です。

第2期1話が作中で“第26話”と扱われていることもありますが、前提は1期視聴済であること。第3期1話も“第38話”とルールは踏襲されていて、完結までは話数が上乗せされていくのでしょう。
おそらく70話以上を要するんじゃないでしょうか。
私たちは未だ巨人と人類を巡る一大叙事詩の途上にあるのです。

そんな途中経過の2期。
アニがアレしてこの後どうなるんだろう?からの続きになります。2期では1期での謎の一部が解明され、そして新たに謎が提示され、が並行するミステリの様相を呈してきます。

思えば1期は“圧倒的な力を持つ巨人”対“立ち向かう人類”というシンプルな二項対立。一枚岩ではない人類の描写が秀逸でもありました。圧倒的な力に蹂躙されるそんな“絶望的な世界で抗い続けることができる強い意志”を持った主人公エレンや調査兵団に共感や畏敬の念を抱きながらも心躍らせた傑作アニメです。

捕食した人間で胃が満たされたら吐き出すという生態は「食物連鎖とも関係ない。巨人の栄養にすらならない」ただ被殺戮対象としての人類という存在を浮かび上がらせ、戦慄を覚えたものです。

翻って2期はその巨人の謎が徐々に解明{netabare}(巨人が実は人間?){/netabare}され、見えない恐怖が可視化されていきます。巨人の恐怖というものが物語の面白みを担保する屋台骨であった以上、そこにメスを入れたことでのデメリットもありました。

これは作品の魅力の軸がシフトしたことを意味します。擁護すると、スプラッタホラー味の対巨人バトルで押し通せば、巨人の絶滅orボスの討伐といった少年ジャ○プ的インフレ展開しか残されておらず、結局「1期で終わっときゃよかったのに」となったでしょう。そこはマガ○ンだったのでそんな選択は取らなかったのかもしれません(嘘)。
魅力の軸がシフトとはあくまで好意的な解釈で、当然ながらこれを作品のブレと捉える向きもゼロではなかったでしょうね。

ただしブレはブレでも2期で私が感じた“ブレ”とは、これとは違うもっと絶望的なもの


“心臓を捧げる先である人類への迷い”


絶対真理と思っていた憎しみの対象“巨人”という前提が揺らぎます。
さっそく第1話(26話)で私の大好きなウォール教の司祭(注:1期レビューでボロクソ書きました)がまたやらかしました。{netabare}壁の中にいる巨人の存在をこれまで隠してきたのです。{/netabare}人類への裏切りです。
人類の進撃の糧に!と心臓を捧げた兵士たち。折り合いつけるかつかないのか、九死一生に煩悶して任に着いた調査兵団の一員たるエレンですら話数を重ねる毎に「俺たちは何と闘ってるんだ?」という状況がやってくる。そんな2期でした。

そして、1期と比較し市井の人の出番がめっきり減ります。兵士たち(特に調査兵団)の話がほとんどとなり、より狭い空間での兵士たちの選択や葛藤を追っているというのも2期の特徴です。
中核はエレン・ミカサ・アルミンその他第104期訓練兵団卒業生たち。良きにつけ悪しきにつけ、彼ら彼女らが『進撃の巨人』という物語の中心であることがほぼ確定となりました。
{netabare}余談ですが、エレンの同期達って何個師団分くらいの軍事力あるのだろう?少なくとも兵団のなかでは歴代最強のメンバーには違いありません。{/netabare}
1話分の引きがとても良いので次が気になりあっという間の全12話でした。今から視聴組は1期の勢いそのままに2期に突入できますね。ラッキー!


OPは1期に続いてLinked Horizonが担当。曲は「心臓を捧げよ!」

“捧げよ 捧げよ 心臓を捧げよ”

まるでそう言い聞かせないと正気を保てないような展開が兵士たちを待ち受けてました。
明確な敵設定できるうちはまだマシだったかもしれません。
そして謎がこれから徐々に明かされていく手前の物語序盤。


{netabare}「人は戦うことをやめた時初めて敗北する」{/netabare}


手練れのミケ分隊長が発したセリフが意味するところを兵士たちも視聴者である私たちも、それが如何に困難な道程かを思い知ることになるのでしょう。

「諦めたらそこで・・・以下略」
言うは易し 行うは難し です。普段できてる気がまるでしません。


■オマケ
巨人の捕食シーンはヴァリエーションが増えてた気がする。

{netabare}ミケ分隊長:獣の巨人に装置取られた実力者。いやぁ、ちょっときつい。{/netabare}

{netabare}ナナバ:古城で奮闘した先輩の女性兵士。いやぁ、これまたちょっときつい。{/netabare}




視聴時期:2018年11月

-----
2019.11.08追記
《配点を修正》 +0.1

3期が終わりFinal seasonを残すのみ。
視聴当時は1期と比較しややパワーダウンの印象を受けたが、2期で開示された情報は物語上不可欠なものでありのちに回収されます。
物語構成の良さを評価し加点しときます。



2018.12.18 初稿
2019.11.08 追記/配点修正
2022.02.27 修正

投稿 : 2024/11/02
♥ : 67

75.7 8 WIT_STUDIOアニメランキング8位
鬼灯の冷徹(TVアニメ動画)

2014年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (1253)
6680人が棚に入れました
これは地獄のお話。戦後の人口爆発、悪霊の凶暴化、地獄に亡者があふれかえった今日、人手不足に喘ぐ地獄は前代未聞の混乱を極めていた。そんな中、あたふたする閻魔大王に代わって、さまざまな問題の後始末をする陰の傑物が。彼の名は閻魔大王の第一補佐官・鬼灯。亡者から仕事をサボる閻魔大王まで容赦なく呵責する鬼灯の、忙しくも案外楽しげな地獄の毎日が今ここに登場!

声優・キャラクター
安元洋貴、長嶝高士、平川大輔、小林由美子、後藤ヒロキ、松山鷹志、柿原徹也、青山桐子、種﨑敦美、喜多村英梨、上坂すみれ、遊佐浩二
ネタバレ

GvwT さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

作業用アニメ

原作はモーニングで連載中
舞台は日本の地獄
閻魔大王の第一補佐官"鬼灯"の地獄での日常を描いた物語

登場キャラが多種多様
地獄の獄卒はもちろん、いろんな神様や過去の偉人も出てきたりします
いろんな伝承とかになぞらえてするお話は上手いなと思いました

時事ネタやパロディなどでクスリと笑いをとるアニメ
たまにアウトーな発言もあったりなかったり
大笑いをすることはあまりないけど、息抜きにはいいかもしれませんね
自分なんかはなにか作業をしながら流してました
あまりいいアニメの観かたじゃないですねm(_ _)m

鬼灯さまのドSぶりが恐ろしい
理不尽に殴ったりするので見てて苦手な方もいるかも・・・
だれか鬼灯さまに勝てるキャラはいないのか!?


好きなキャラはピーチ・マキちゃん
あまり女の子は出なかったアニメだけど、この娘はなかなか可愛かったです


以下各話感想的なもの
第1話
{netabare}天国から地獄に依頼とかくるんだ〜
ホテルみかーづーきーww
桃太郎がなんだかブサイクなんだが
ソフト●ンクのお父さん!!

金魚草キモい、キモいよ
鬼灯さん可愛い動物好きなのね
意外だわ
旅行当たってる!?
最後の「絶対嫌です」に吹いたwww{/netabare}

第2話
{netabare}女性下着ブランドは僕にもわからないです
閻魔大王( ´∀`)オマエモカー
ラ●ちゃんアウトー

地獄って地域で分かれてるのな
EU地獄ってなんなのさ
閻魔大王の扱いの酷さww
さすが鬼灯さんです
地獄にも寿退社ってあるのかよ!?
サタンの討伐完了!!{/netabare}

第3話
{netabare}相変わらずシロは可愛いな
どうやら鬼灯サマは目覚めが悪いご様子
ヒーローの夜明けひでえな
鬼灯と白澤は仲が悪いみたいですね
6時間かけて落とし穴つくるとかマジモンですわ
バルス!

こいつら千年前からいがみ合ってるのかよΣ(゚д゚lll)
諸葛孔明VS聖徳太子の知恵比べとか見たいぞ!
閻魔の傷がいい塩梅にwww
ただの似た者同士ということですね{/netabare}

第4話
{netabare}朧車タクシーに乗って烏天狗警察のもとへ
鬼灯サマ強すぎですww
義経が警察の指揮官やってるのか
体の線の細さに悩む義経
今から力士目指されても困りますよね〜

獄卒の風紀を正すために再教育
地獄って意外と広くてしっかりと統治されてるんだな
それにしてもかちかち山ってそんな話だったっけ?{/netabare}

第5話
{netabare}漢方シンクロしてるww
牛頭の角のイメージがどうみてもせんとくんですありがとうございました
理想の女性像=牛とは上手く言ったものだな
完全に曲解ですけどね

地獄の運動会が開催!
これって完全に運動会の体をなした拷問だよね!?
鬼灯さんまじパネエっす((((;゚Д゚))))
やっぱり強い人には逆らえませんね
閻魔様もとばっちり受けてるし
これリハだったのね(>_<){/netabare}

第6話
{netabare}清純派アイドルのピーチ・マキちゃん登場
しかし彼女は簡単にスルーされ、鬼灯さんの密着取材が開始
あれ?彼女のターンじゃないの??
奪衣婆のヌード(笑)が撮れた!やったね取材の猫!!
電車の中でマキちゃんと遭遇
マキちゃんはアホの子ですね
あんなに桃を主張した服着てたらバレるっつのwww

サタンの右腕"ベルゼブブ"が来日(日本でいいのか?)
さすが鬼灯さま
ベルゼブブの心を即効で折りやがった!
どうでもいいことですが私もメイド服は裾が長いほうがイイと思いますヽ(*´∀`)ノ
無駄に通じ合った2人
これ以降絡みはあるのか!?{/netabare}

第7話
{netabare}茄子のファラオネタ、俺は嫌いじゃないよwww
衆合地獄って意外と怖いんだな・・・
あのキャラはとなりの怪物くんだと!?
まさかの出演だった
どスケベマダムズはないだろ
唐瓜はただのドMじゃないですか

閻魔大王の腰がああああああ
病院がやってないということで鬼灯様が治療することに
これは完全におもちゃにされてますね(笑)
よくあれを許せるな大王様{/netabare}

第8話
{netabare}きたぜマキちゃんのターン
いや、これはゴシップ猫ちゃんのターンか?
マキちゃんの曲悪くないじゃないか
メモリいっぱいにいらない写真を撮って保護する
これはなかなかいいイタズラになる気がするな
奪衣婆の呪い恐ろしや((((;゚Д゚))))

天才肌のなすびくん
芸術センスはピカイチですね
あの絵の具は色々と使えそうですな
さっそくど根●ガエル状態にww
あれを真実の口にしていいのか!?{/netabare}

第9話
{netabare}二日酔いはキツいよね〜
やはり鬼灯さんは清酒ばかりを煽る真の飲兵衛でしたかwww
妲己にぼったくられるなら本望なのかな?
50万って(´Д`;)

叫喚地獄は酒乱どもが落ちる地獄
酒乱どもがヤマタノオロチが持ってきた酒を盗んで飲みまくってる!?
たしかに記憶が飛んでるとお咎めなしみたいなところあるね
酒を飲むのを強制されるのはイヤだあああああああ{/netabare}

第10話
{netabare}地獄の沙汰も金、いや、供物次第ですね
十王は十王、うちはうち!
これはよく聞く言葉だなww
あのポテトサラダは食いたくない・・・

おデブちゃんになってしまってる閻魔大王
ダイエットのためにジムに行ってトレーニングすることに
八寒地獄の道の形が変わって遭難!?
ナマハゲに助けてもらったものの、そこでご馳走になりまたもや太ってしまう始末、、、
雪に埋めておけばよかったwww{/netabare}

第11話
{netabare}一寸法師のお話か
そういえば俺って一寸法師のお話知らないな
めっちゃやさぐれてるじゃん一寸法師ww
あまりのストレスにぶっ壊れるし・・・
でも似た境遇の桃太郎さんが友達になってくれたおかげでめでたしめでたしヽ(´▽`)/

木霊が花粉症かよwww
この姫姉妹はアカンな
遺伝子のいたずらって残酷すぎる(>_<)
話がややこしくなるかと思ったら、鬼灯さんが圧倒的すぎてワロタ{/netabare}

第12話
{netabare}レディー・リリス登場
誘惑の悪魔とか俺は多分イチコロですわww
白澤の元にリリスが行ったあああああ
ボール=人にぶつける、まじでただのドSだな鬼灯さん
ベルゼブブさんが不憫・・・

黄帝っていう皇帝がいるんだな
割と勉強になるなこのアニメ
白澤が天から落ちたのって鬼灯さんのせいかよ
本当に因縁深いなこの2人{/netabare}

第13話
{netabare}なんかお祭りやってる!
お盆は亡者が現世に行くから地獄は暇になるのか
皆楽しそうだな
0時になった途端の切り替えが早すぎるww

たしかに同じ話ばかりする人はメンドイよね
俺も気をつけないと(^_^;)
さすが鬼灯さま、閻魔様を利用して自作ドリンク試してるよ
副作用で顔が金魚草に(;゚Д゚)!
やっぱりそういう考えか鬼灯様は・・・{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 24
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チョビ0314 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

地獄は割とホワイト企業

この作品は原作を読んでからのアニメ視聴でした。
鬼灯の冷徹という作品って原作もそうなんですけど、最初に読んだり視聴した時より暇な時等で余裕を持って読んだり見たりした方が笑える様に感じています。
たぶんだけど初見の時って「さぁ見るぞ!(読むぞ!)」と構えがちになったりします。
本作は勢いで大笑いさせるパワー系ギャグは少なめで、余裕がある時に気がつけるユーモアを含む脱力系ギャグ多いからそう感じるのかもしれないですね。

さて先ずはこの作品最大の特徴を…それは決して笑わない主人公その名は鬼灯(ほおずき)!ここまで笑わない主人公ってなかなか居ないと思います。(脇役なら結構いますけど)
不機嫌であるとか怒っている時は勿論、割と楽しんでそうと思われる時でも決して笑いません。
これは生い立ちから来る只の個性で笑う必要があれば笑うのでしょうが、そこまで達しないから笑わないだけではないかと。
{netabare}(作中にて一度だけ笑ったエピソードがあるが画面には映らないのでノーカウント){/netabare}
恐らく死ぬまで人前で笑わない気がしますし、そもそも鬼神なので寿命があるとも思えませんから見れないでしょう。そして見たら見たで怖ろしい様な…
さてそんなMr仏頂面 鬼灯様。
規則に厳しいので堅物に見えるが、実は柔軟な対応が出来る良い官僚タイプ。そして同時にかなり偏った趣向の持ち主です。
ドSで亡者や規則を破る輩には容赦がありません。しかし規則を守って働く相手等には丁寧に接しますし、しっかりバランスを取った采配を振るい地獄運営に多大なる貢献をしています。
更に視察に託けて(かこつけて)様々な所に公費で出掛けていますが、これはあくまで仕事の範疇ですし規則を破らず成果も上げているので問題はありませんよ。(たぶん)
現実の政治家さんとかお偉いさんも見習って欲しいですな!しっかりやる事をやった上の延長線に目的を設ければ良く、上手くすれば宣伝にもなりますからね。ただしやり過ぎたり法に背けばしっぺ返しが待っています。
バレた場合は社会的信用、立場、親族や友人等全てを失うリスクを理解した上でやりなさい!という感じです。はい。

多少暴走気味になりましたが、鬼灯様は適材適所に才覚があり基本的には正しい方で時々ステキに偏った変態です。

他に多彩なキャラクターが登場しますが、基本的に地獄や天国等の世界で普通に生活をしている方々ばかりで、彼ら彼女ら獣らが織りなすコメディ作品です。
あ、妖怪の類に神様系も出てくるけど、やはり皆それぞれに自分の役目を務めていますね。
ただ良くあるファンタジー物ではなく現代日本の常識と似通った日常あるあるを地獄に置き換えたネタのコメディですので、派手な戦闘や熱い展開は一切ありませんのでご了承下さい。
ただし主に鬼灯様が容赦なく亡者や某神獣をボコるシーンはありますし、獄卒という仕事をする方々のバイオレンスシーンなら多少ありますね。
{netabare}ちなみに日本の地獄だけでなくEU地獄のサタン様やレディ・リリスとその財布、ではなくベルゼブブさん等も出てきて場を和ませてくれますのでお楽しみ下さい。{/netabare}

それから動物も色々と出てきますからそういう意味で萌えるのも良いかと思います。
特に太め白犬のバかわいさはなかなかの物ですし、キジはイケメンボイスだし、猿は普通に猿で割とまともですよ。

それからアイドルや美しい獄卒さん、女神に悪魔に妖怪の類も出てきますのでそういう点でも楽しめますよ。
ただし色気とかは期待しないで下さいね。

音楽もなかなか豪華で全体的に原作の再現度が高いのですが、本作中で描かれた地獄の運動会とかでオリジナルの演出がちょっとオーバー過ぎイメージに合っていない部分もありました。(巨大ピタゴラスイッチ風)
地味めな演出の方が本作には合っているので、その点はかなり不満です。

あと是非掘り下げたいのがエンディング曲の「パララックス・ビュー」です。
この曲の作詞を担当したのが大槻ケンヂ氏で、その昔本格的な深夜アニメの第二弾「EAT-MAN」のオープニング曲で「小さな恋のメロディ」という曲を筋肉少女帯で歌っています。(勿論オーケン作詞)
小さな恋のメロディの歌詞で「あの二人がどこに行ったかあなたわかる?きっと地獄なんだわ」という歌詞がありまして、大槻氏も好きな映画「小さな恋のメロディ」のラストシーンで主人公の二人がトロッコで何処かへ走って行きます。
そしてパララックス・ビューは「トロッコで、二人がたどり着いたのは地獄よ」で始まります。
最初は「たぶん続編じゃないかな」程度に考えてましたが、Wikipediaにも書いてありますし「続き」とありますので正解みたいですね。
(ただしWikipediaも間違ってる時があるし、絶対ではないですけど)
EAT-MANはかなり昔の作品、しかもアニメの一作目はかなりマニアックなので若い方はほとんど知らないのではないでしょうか。
なんとも分かりにくいけど良いサプライズではないかと。

基本的に地味めなギャグが主体の作品で、派手な展開はあまりないしお色気要素もほとんどないのでそういう作風を求める方には向きません。
逆にゆったり日常あるある等を楽しみたい方にお勧めしたいです。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 20
ネタバレ

沙祈 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

鬼灯の冷徹

1話二本立てで日本の地獄の日常を描いたアニメ。全13話
パロディがあったり、たまにジブリ映画の台詞が入ったりする。
童話や歴史、神や悪魔が登場したり、しなかったり。

鬼灯の低温ボイスが心地良かった。

各話感想↓
1話 地獄大一番/地獄不思議発見
{netabare}桃太郎。ぶさいく…。
犬と可愛い。
地獄なので暴力で解決しましょう。
簡単に刀折れた。
綺麗な桃太郎。

怖い金魚。
現世と繋がるTV。
金魚草コンテスト。絶妙に気持ち悪い。{/netabare}

2話 鬼とパンツとカニ/地獄の沙汰とあれやこれ
{netabare}熟女の写真集…遠慮しておきます。
茄子可愛い。
呪われそうなオーストラリア土産。
パンツの話ばっかり。
ラムちゃん!
お香さん可愛い。

サタン登場。
うっかり滑って落ちる。
サンタさん。あほの子な犬。
金魚草食べる!?
サタン逃げた。{/netabare}

3話 白澤/いかにして彼らの確執は生まれたか
{netabare}おバカな犬。トイレの水…。
鬼灯起こすの怖い。触っただけで起きた。凄い寝癖。
バルス!
徹夜の成果…これか。

ボールペンが大理石に刺さった!
豪華すぎる大会の参加者。
くだらない賭けだった。
ニューハーフ…。{/netabare}

4話 美男にもいろいろある/かちかぢごく
{netabare}あほ犬。
怪談…怪談?
提灯が喋った!飛んだ!
残念なイケメン。
可愛いショタ源義経。
力士になりたい源義経。

慈悲はない。
怖い絵本だった。
うさぎ可愛い。
めっちゃうまいパラパラ漫画。{/netabare}

5話 龍虎の二重奏/精神的運動会
{netabare}似た者同士。先手必勝。
これが牛頭…。そして馬頭。

100回目の運動会。
バズーカ。
公開処刑だ!
誰かのヅラ…慈悲はない。
ケルベロスが相手!即効で棄権。いきなりの無茶ぶり。
リハだった。まさに鬼。{/netabare}

6話 地獄アイドルピーチ・マキ/右腕のブルース
{netabare}清純派アイドル…?
地味な鬼灯。金魚派。
完全に狙ってた写真。
駆け込み電車(こじ開ける)
万引き婆ボコリすぎ!亀甲縛り。
上司の子供産まれた!おめでとう。

ベルゼブブ登場。
胃液吐かないといけないのか…。
メンタル弱い。
メイド可愛い。サタンの趣味だった。{/netabare}

7話 男と女と衆合地獄/地獄式鍼灸術と浄玻璃鏡の使い方
{netabare}手洗い大変そう。
目移りが凄い茄子。
ドMな唐瓜。

ベルマークだけ…。地味にせこい。
ぎっくり腰 閻魔大王。
めっちゃ血が出ている。
もどかしい監視カメラ。
電圧が凄い。蹴りで治ったぎっくり腰。{/netabare}

8話 えげつなき戦い/地獄三十六景
{netabare}胃に穴が開く…。
アイドルにあるまじき顔をしてる。
天然路線。
細かい鬼灯。電話番号欲しいのか。
熟女の写真集でにゃん集長が犠牲に…。

芸術だ…。呪いの絵!?
茄子の壁塗り。
前のは葛飾北斎…。凄くもったいない。
ど根性ガエル。{/netabare}

9話 酒と女でダメになる究極の例/溢れ返ってきたヨッパライ
{netabare}最低だこの男。
ぼったくりの店。しかも昨日行った。
指名料高い。

ヤマタノオロチが雑用。
鬼灯カッコいい。閻魔大王は目立つ邪魔!
嫌な酒飲み。
ヤマタノオロチ凄くでかい。{/netabare}

10話 十王の晩餐/ダイエットは地獄みたいなもの
{netabare}地獄の沙汰も金次第。
コアラのマーチ率凄い。
舌を抜くだけ!?エグイ。
懇親会。豪華な料理。
隣の芝生は青い。従順な他の補佐官の服従姿勢。うちはうち、よそはよそ
供物もったいない。
映画ルパンのクラリス!?ルパン死んだの!?

閻魔大王が太った。シロもか。耳が痛い話。
遭難。かまくら作ってから遊ぶみんな。大丈夫か…。
大王、また太る。そして無限ループ。{/netabare}

11話 一寸だった法師/お山の泥沼姉妹
{netabare}漢字が読めないシロ。紙芝居になった。
鬼が閻魔大王。一寸法師が鬼灯。
元・一寸。過去の人扱い。
お姫様可愛い。
地獄が回収してた不思議道具。
子供は残酷。
閻魔大王が壊していた。

実写みたいな背景。
花粉きもい…。
不法投棄はダメだよね。
サクヤ姫可愛い。
岩姫返品。お局様になっていた。
サクヤ姫可愛い。(大事な事なので2回)
富士山噴火するのか…。
イケメンに弱い。
鬼灯ドSだった。
脳味噌汁…岩姫なら飲めそう。{/netabare}

12話 レディ・リリスとその夫/中国現世に妖怪が広まった訳
{netabare}リリス。人類初の離婚。そして出来婚。
ルシファー。堕天使…戻して。
どんな男でも誘う…ストライクゾーン広すぎ。
無言で分かり合う白澤とリリス。
怖い本能の鬼灯。
独身と既婚で勝ったと思っているベルゼブブ。真っ白に老けて灰に…。

しりとりしてた。
黄亭という皇帝に捕まった白澤の過去。
4000年前の鬼灯なんだか可愛い。
出会っていた鬼灯と白澤。
元凶鬼灯だった。{/netabare}

13話 盂蘭盆地獄祭/雑談閻魔大王
{netabare}満喫してる鬼灯。
夏休み。ホワイト企業。
太鼓泣いてる。

凄い色の飲料…。
閻魔大王って元人間なの!?
孫ほんと可愛い。
金魚草エキス…うわぁ。EDの金魚死亡。顔が金魚に…。あ、戻った。
閻魔大王弱い。
そしてEDの動かないトロッコ。{/netabare}

2015/08/24ニコ生一挙放送視聴 アンケート↓
とても良かった:95.8%/まぁまぁ良かった:3.1%/ふつうだった:0.6%/あまり良くなかった:0.2%/良くなかった:0.3%

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2

69.8 9 WIT_STUDIOアニメランキング9位
終わりのセラフ 名古屋決戦編(TVアニメ動画)

2015年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (821)
4976人が棚に入れました
新宿攻防戦にて、優一郎はミカエラと再会を果たした。しかし、ミカエラはその身を吸血鬼へと変貌させていた…。「家族」を救うため、仲間を守るため、知識と力を求める優一郎は、吸血鬼を人間に戻す方法を模索すると同時に、鬼呪装備の訓練に邁進する。一方、グレンは暮人に呼び出しを受け、衝撃の事実を告げられる。「1か月後、吸血鬼の本隊が東京に攻めてくる」。暮人は吸血鬼に対し先手を打つため、グレンに名古屋へ赴くことを命令。貴族殲滅作戦の火蓋が切って落とされる!!

声優・キャラクター
入野自由、小野賢章、中村悠一、櫻井孝宏、早見沙織、岡本信彦、石川界人、井口裕香、悠木碧、前野智昭、鈴木達央、鈴村健一、遠藤綾、細谷佳正、種﨑敦美、石川由依、小野大輔、嶋村侑、山村響、永塚拓馬、梅原裕一郎、古木のぞみ、日笠陽子、平川大輔、石原夏織、加藤英美里、星野貴紀
ネタバレ

♡Sallie♡☆彡 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

相変わらず面白いけど,最後の展開なに!?Σ(・□・;)

第1クールのレビューの方で書いた「吸血鬼ミカエラの物語」を取り敢えず既刊の第2巻まで読み終えたのでこちらのレビューをしたいと思います。
原作のネタバレになるかもしれないので,それが嫌な方はタグを開かないでくださいね。

作画は第1クールに引き続ききれいだったと思います。
あと第1クールのレビューに書いたバトルシーンの物足りなさ。
それもまぁあるっちゃあるんですが,第1クールよりはこちらの方が良かったと思います。
特に第21話,優ちゃんが鬼呪装備本来の力を引き出す薬を飲んで「ちょっと行ってくる」って言ってグレンの元にギュイーンって駆けつけるときとか良かった★

これは作画の評価なのかキャラの評価なのか分からなくて結局キャラの評価を第1クールより下げたのだけど,それは吸血鬼の軍服です。
第1クールとこの第2クールも名古屋入り前は真っ白なクロークを纏っていたけど,名古屋での軍服がなんかかっこよくない。。
季節によって変わるのかなとも思ったけど,むしろ雪が降ってきてる!!
第1クールのが素敵だっただけに残念でした。
まぁそこは原作のデザインをそのまま持ってきてるので仕方ないっちゃ仕方ないんですが…。

次にストーリーです。
物語の面白さは相変わらずだったんですが,最後の展開何あれ。
思ってたのと全然違う方向に行ったのでびっくりしました。
最初に大風呂敷を広げる(回収できるかどうかは置いといて)物語ってけっこうあるかと思うんですが,最後に大風呂敷を広げてそのまま終わるって感じだったので,観終わったあと正直「は!?」って感じでした。
{netabare}まぁ吸血鬼側,特にミカは人間を悪としてとらえてて,でもそれは4年の間になんかいろいろ吹き込まれた可能性もあるから取り敢えずそこはスルーしてたんです。
でも,こうなってくると正義はどっちだ!?そもそも正義とは何ぞ!?
ってなってきて,第1クールの戦い,ひいては優ちゃんが4年間心に抱えてきた復讐心が茶番になっちゃいません!?
比べるのもどうかと思いますが,その点大ヒットした「鬼滅の刃」は人間を食べる鬼は悪っていうのを徹底していてどんな悲しいそして哀れむべき過去があったとしても斬らなければならないっていうのが大きな柱としてあったから観ている方も分かりやすいしきちんと芯が通ってる感じがありました。
こちらもそういうアニメだと思っていたので,仇敵のフェリドくんが実は悪じゃない可能性もあるよとかなると拍子抜けしちゃう。
もう1度言うけど,{/netabare}今までの件が茶番になっちゃうと思いました。
でも,それでも相変わらず優ちゃんとミカの友情は泣きたくなるくらい美しいし,そのフェリドくんやお友達(?)のクローリーくん,そしてグレンや深夜たち脇役が魅力いっぱいでみんながこれからどうなっていくのか気になって仕方なかったので原作を読み漁りました。
結果,さらにカオスになってました(^▽^;)
観終わった直後は正直「第2期やったとしてももう観なくていいや」ってなってたんですが,原作読んでみてカオスではあるもののそれでもやっぱり面白くて読んで良かったと思ったし,第2期も是非やってほしいなと思いました。
でも,まぁカオスです(苦笑)。
アニメが終わってから何年も経っているのに未だに物語の全貌が見えないってどうなの!?って思うし,その登場人物たちにも分かっていません。
なので,第1クールの戦いもそうだし,この名古屋での戦いも「何で戦ってんの!?意味あるの!?」ってなる。
{netabare}それで死んじゃってる人間も吸血鬼もいっぱいいるし,主役の優ちゃんでさえ薬飲んで一旦は死んでるわけで…。{/netabare}
そこは意味あるものにしてほしいです。
ただ,グレンが主役の方の小説を読んで思ったのですが,この原作者さんはこういう作風なんだなって思いました。

{netabare}良かったところとしては,また優ちゃんとミカが再会できたとこですね。
前の戦いではほとんど話すことができなかったので,名古屋ではちゃんと会えて良かったと思いました。
そして,ミカが優ちゃんの血を飲んじゃったのはやっぱちょっと残念でした。
ミカも言ってたけど,ずっとずっと我慢してきたからね。
でも,もう限界だったなら他の人の血じゃなくて優ちゃんの血で良かったなと思いました。{/netabare}
わたしは優ちゃんとミカの子どもの頃の何気ない会話「はい出たアホ発言」とか「優ちゃんはいっつもバカなんだから」「いっつもって何だよ!!」みたいなのが凄く好きなので,ちょっと大人になった2人が話してるのをもっとアニメで観たいと思いました。
原作では
{netabare}「目ぇ覚ましたらいきなり血が飲みたいって襲ってくる奴がいてさ~」
「あ~はいはい ごめんごめん 不味い血飲んでごめんね」{/netabare}
っていう会話があってそこ好きなんだけど,アニメでは削られてたのが残念でした(´・ω・`)
{netabare}「吸血鬼になってからミカが笑うことなんてなかったんだろうな。そして,ミカが笑えるのはもう優ちゃんの前だけなんだな」って思ったら,なんだか悲しい気持ちになったし再会できてほんとに良かったと思いました。
あと第22話でミカが剣を抜いて優ちゃんを引き留めようとしたとき,刀身を持って刃を首にあてる優ちゃんまじでかっこよかったな~。

次にグレン&深夜とクローリーくんの戦いも面白かった☆
それにしても,もう少し吸血鬼の強さ抑えてくれないと戦いにならないんですが…(;・∀・)
グレンも深夜もめっちゃ強そうなのにクローリーくん相手だと遊ばれてるだけなんですもん。
それに,せっかく一旦死んでまで戻った優ちゃんの意味!!
―って感じで…。
それに,深夜がグレンをどんな気持ちで置いていったのか。
アニメだとまぁこの先輩方にも先輩方のドラマがあったんだろうなぁくらいだったけど,原作の小説を読んでわたしの想像以上の絆があることを知って,その後またあのシーンを見て深夜の気持ちを考えたら切なくなりました。
そして,空港で鳴海がグレンを救出しに行くと言い出したことも小説を読んだから「あ。彼はそういう立ち位置の人間なのね」って分かったし,漫画だと深夜はちょっとそこで考えるんですよね。
それがアニメでは端折られてたので,なんか深夜が鳴海に乗っかったみたいに見えてかっこ悪くなっちゃってたのでそれが残念でした。

次に,グレンと柊真昼。
第13話のグレンとシノアの会話を聞いたとき,グレンと真昼にはどんな悲恋があったんだろう??
って勝手にロミオとジュリエット的なもしくは嵐が丘的なドラマを期待してたんですが全然違いました。
今のところ,わたしは真昼が好きになれません。{/netabare}

OPとEDはですねぇ…
第1クールが秀逸だっただけに,今回のは残念でした。
オープニングテーマはどこにでもあるラノベ原作のアニメの主題歌って感じだったし,エンディングテーマはなんか途中で全然別の曲になる感じがあまり好きではありませんでした。
アニメーションも第1クールの方が断然良かった!!
EDの最後の優ちゃんが歩いてきて座るとこはロトスコープなのかな??

総合的には第1クールの方が良かったと思います。
こちらは全然すっきりしない終わり方なので2期やるべきなんじゃないかと思いますが,原作は終わっていない上にもう6年も経ってるとなるともうしないだろうなぁ。
けど,このアニメどちらかというと海外の方に人気がありますよね。
未だに続編を待つ声も日本語以外でSNSとかYouTubeとかで見たりするので,2期作ってほしい(>_<)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 4

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

2クールでも尺が足りなかったんじゃ・・・^^;

この作品は「終わりのセラフ」の分割2クールにおける後半パートになります。物語の内容に繋がりがあるので、前半パートを未視聴の方はそちらからの視聴をお薦めします。

1期で関東の日本帝鬼軍と関西の吸血鬼との全面戦争が勃発し、争いは激しさを増す中この2期で戦いの舞台をそれぞれのほぼ中間地点である名古屋に移します。

この作品の聖地が名古屋になる事に対して小躍りして喜んだ私でしたが、実際に視聴を始めると背景の街並みがボロボロ過ぎて、どこかさっぱり分かりませんでした^^;
名古屋で生まれ育った方なら、分かる場所もあったのだと思いますけれど・・・^^;

種の即続を掛けた戦いです・・・必然的に凄惨になるのも分かります。
それでも随分痛みを伴った戦いでした。
人類は作戦上も耐え抜かなければならない痛みだった訳ですが、画面に映し出されるのは次から次へと命を散らす人々たちの姿・・・そしてこれは吸血鬼も例外ではありません。

ヘリコプターが空を飛んでいるのに・・・最前線で使われている武器は刀、槍、斧、弓などの何世代も前の武器・・・確かに彼らの使用している武器は只の武器ではなく、その武器そのものに力を宿している・・・だから近接戦闘時における威力は増しても痛みを軽減する訳ではないんですよね^^;
戦場の中、相手と対峙する彼らの緊迫感はひしひしと伝わってきます。
でももっと違う攻撃パターンがあると戦術にも厚みが増してより面白くなるのに・・・と思ってしまいました^^;

そして物語の中盤以降・・・個人的には混沌さが一気に高まったように思いました^^;
きっと色々と説明が不足していたからだと思います。

悠木さん演じるクルル・ツェペシ・・・前半から鍵となる人物なんだろうなぁ・・・彼女はどんな立ち回りを見せてくれるのかな^^?
と期待も鰻登りです^^
この手のキャラを演じさせたら悠木さん以外は考えられないくらいのはまり役・・・これだけお膳立てされていたのに・・・どうしちゃったんでしょう^^;
不発だったと感じたのは私だけでしょうか^^;?

でも一番分からなかったのは、百夜ミカエラの言動です。
彼の意志は一貫していたと思いますし、そこは評価できると思います。
でも幼少の頃の思い出だけで動けるほど組織は甘くないと思いますし、第一組織に対する筋が通っていないんです。
ましてや彼の言動を不審に思って発言する人が誰もいないなんて・・・
確かに、終盤に出てきたキャラは半端無かったと思います。
でもあれだけたくさんの人がいるんです・・・一人くらい突っ込んでも良さそうな気もしましたが・・・^^;
人との繋がりが希薄となりつつある中で・・・これはあまりにも希薄になりすぎなんじゃ^^;

自分の気持ちを貫いて、お互いの境界を超えた熱い展開は視聴していて気持ち良かったし、「絶対生き延びてやる」という意志も感じられました。
ミカエラの言動に対して説明不足だと感じたのは私だけでしょうか^^;?

あと個人的に分からなかったのは百夜優一郎がどうやって元に戻ったのか・・・というところくらいでしょうか^^;?

少し気になってwikiで調べてみました。
この作品は、漫画連載直後からアニメ化の話が水面下で動いていて色々下準備が進められていたそうです。
確かに「魅せる」という面においては十分だったと思います。
2クールという枠の制約が無ければ、2期の展開の緻密さで説明不足になることもなく描ききれたのかもしれません。
そう思うと少し勿体無かったですね^^;

オープニングテーマは、fripSideさんの「Two souls -toward the truth-」
エンディングテーマは、やなぎなぎさんの「オラリオン」
前半パートの曲は難解でしたが、今期は絶対間違いないアーティストがチョイスされましたね^^
どちらも曲も抜群でしたが、個人的にはやなぎなぎさん推しでした^^
やなぎなぎさんの曲って・・・何で毎回こんなにも格好良いんでしょうね^^;?
「ひと聴き惚れ」という言葉があるのなら、きっとってこういう事を言うんだろうなぁ・・・などと思ってしまいました^^;

後半パートは1クール12話で全2クール24話の作品でした。
きっと原作を既読の方なら何の問題もなく入っていけるんだろうなぁ・・・と思いました。
彼らの旅は未だ続くようです・・・本懐が遂げられることを祈っています。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 25
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

終わる頃にはシラフ

原作未読 ※基本スタンスは前半1クールめレビューにて


名古屋決戦につきましては古今東西ドラゴンズVSジャイアンツの名勝負以外認めてません。立浪の一塁ヘッスラに魂が震えたあの日。当時の指揮官両名とも鬼籍に入られましたね。そういえば大豊選手も(涙)。すでに歴史の一ページとなった伝説のあの夜。

分割2クールの後半。人間が絶えかけ吸血鬼が跋扈する世界での両者の闘いの物語2クールめです。人間VS吸血鬼の対立構図はそのままに、吸血鬼同士/人間同士、はたまた鬼や天使と入り乱れてのくんずほぐれつの様相を呈し深みが出てくるかどうかの勝負どころです。
槙原 - 斎藤 - 桑田の見事な完投リレーで興奮したい視聴前でした。ドラキチだけどここは譲る(^_^;)


雰囲気は良いです。劇伴いいなと思ったら鶴岡陽太さんをEDクレジットでお見かけしました。そして音楽のみならず終末ディストピア感がよう出てます。ある日突然ウィルスが…の事情もあり、街の建造物が朽ち果て蔦が絡んでるような背景美術。前半クールは新宿・渋谷・表参道、この後半クールでは海老名SAからの名古屋全般と、往時の面影を感じながら見慣れた景色のアナザーヴァージョンを楽しむことができました。
OPはfripSide「Two souls -toward the truth-」
EDはやなぎなぎ「オラリオン」
有名どころですね。OPは人気ユニットの量産品。いつものAメロBメロそしてサビのファルセット。使いまわしのコード進行が悪いとは言いませんが作品から浮いてる気がします。
EDはイントロ勝負の出オチ感。単体曲だとメロディーラインも綺麗なんですが …ファンには申し訳ないけど人気アーティスト使ってみました感が先行してるOPED両曲です。

いいところは良さげな雰囲気ってとこだけかなぁ。
こんな世界だからこその仲間との絆や家族愛。圧倒的な実力差を前にしての絶望感。正邪入り乱れた末の明かされる真相。どれもこれも中途半端でした。


■中途半端な絆や家族愛。絶望

{netabare}軍規守ったところでな世界だし猪突猛進イキリ主人公で活路を見出す意味はあるかもしれない。細かいところですが「敵の名前は覚える必要ないけど仲間はしっかり覚えてるぜ」カチコミ前のちょっといいシーンかのように描かれてたアレが嫌。
敵の情報を軽視して行き当たりばったりで突っ込むのは阿呆といいますか、置かれた状況が状況なんで勝てない戦の勝率を上げるために全方向に力を注いでほしいところでした。絶望要素足りなくて戦闘が茶番のように見えるのです。
イキリの悪い部分なんでしょう。家族だ絆だ言ったところで足を引っ張れば家族は死ぬし絆は絶たれることを想像できないのでしょうか?とつい思ってしまいます。{/netabare}

{netabare}ミカもねぇ。頑なに人間の血を摂取することを拒んでるわけです。人間としての矜持を守りたいからこその行動でした。それで人間好きかと思いきやゆうちゃん以外の人間にはまるで興味なし。忌み嫌ってる節さえあります。
一貫性が無いんですよ。それでも無きゃ無いなりに人間or吸血鬼の葛藤がミカにあれば良いのでしょうが感じられませんでした。勿体ない。{/netabare}


■明かされる?真相

{netabare}明かしてないままぶつ切りエンド。判断しようがない。{/netabare}



繰り返しになりますがダークな雰囲気に心地よく酔えそうな気配はあったのに!そんな作品でした。



視聴時期:2020年1月~3月 地上波再放送

-----


2020.03.13 初稿
2020.09.28 修正

投稿 : 2024/11/02
♥ : 30

80.9 10 WIT_STUDIOアニメランキング10位
魔法使いの嫁(TVアニメ動画)

2017年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (976)
4378人が棚に入れました
羽鳥チセは15歳の少女。
彼女は帰れる場所も、生きる理由も、そのための術も、何も持ち合わせていない。
ただひとつ、生まれ持った特別な力を除いて。

そんなチセを弟子として、そして将来の花嫁として迎え入れたのは、
異形の魔法使い・エリアス。
自然と寄り添い、悠久の時を生きる魔法使いの暮しの中で、
チセは大切な何かを少しずつ取り戻していく…。

これは、世界の美しさを識る為の物語。

声優・キャラクター
種﨑敦美、竹内良太、内山昂輝、遠藤綾
ネタバレ

フリ-クス さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

異形の魔法使いに落札された『見える子ちゃん』の再生物語

性格俳優、という言葉があります。
これ、もともとはcharacter actorsという言葉の邦訳なのですが、
日本では概ね、英語本来の意味とは違う使われ方をしているみたいですね。

英語でのニュアンスは『名脇役・助演者』に近いものです。

役者本人の名前が大々的に宣伝される主演俳優たちとは違い、
鬼看守、薬物中毒者、狂気的信奉者など、
特殊な役柄に完璧になりきり作品を成立させる役者さんたち。
  名前は知らないけど見たことあるある、
そんな名助演者に対し、尊敬の念を込めて使われる言葉なのだとか。

それに対して日本では、主演・助演を問わず、
  『特徴的な芝居に秀でた役者さん』
のことを、芸を褒めるニュアンスで指し示す場合が多いようです。
『個性派俳優』という言葉と混同気味、みたいな。

もちろん英語的な意味あいでの使い方をするケースもあり、
あくまでも傾向としての話ですが。
ちなみにネットで検索を賭けたところ、
いまのところ『性格声優』という言葉はないようですね、僕調べ。


さて、そんななか、本作『魔法使いの嫁』で
主人公の羽鳥智世(ちせ)を演じた種﨑敦美さんは、
特定の方向をもったお芝居で僕が強く惹きつけられる役者さんの一人です。


で、まずは作品本編のお話から。

{netabare}
智世は幼いころから『この世ならざるものが見える』体質でした。
ぶっちゃけた言い方をすると『見える子ちゃん』だったわけです。
それは血筋的なもので両親もそうだったのですが、
周囲から気味悪がられ、家族以外に心を通わせられる人はいませんでした。

そして、父親が弟を連れて家を出てから、人生が大きく崩れていきます。

母子に対する『この世ならざるもの』の悪意ある手出しが激増し、
女手一つで智世を育てる母親は心身ともに疲れ果て、
わが子を殺すことだけは寸でのところで思いとどまるものの、
智世の目の前で飛び降り自死をしてしまいます。

その後、引き取り手である親族を転々とするものの、
誰とも心を通わせることができません。
それどころか『薄気味悪いやっかいもの』扱いを受け、疎まれ続けます。

実の母親に殺されかけたトラウマ、周囲からの冷たい視線。
居場所や存在理由を全く見いだせず傷つき果てて自暴自棄になった彼女は、
自分の身を『闇のオ-クション』に出品してしまいます。

  智世は、特殊な魔法体質を持つ『スレイ・ベガ』という希少種でした。
  それがゆえに、好事家たちから注目され、
  日本円で億単位の競りが展開していきます。

そして500万ポンド、約七億五千万円という価格で、
異形の魔法使いエリアスに落札されたことから、
幻想的で時に美しく、時に切なく、時には目を背けたくなるほど残酷な世界で、
智世の第二の人生が幕をあけます。
{/netabare}

物語は、傷つき、疲れ果て、絶望の淵に立ちすくんでいた智世が、
この世ならざるものたちと触れ合っていくうちに、
少しずつ自我を取り戻し、
おそるおそるながらも新しい人生を歩み始めていく様が、
濃密に、そして繊細に描かれています。

物語そのものは美しくて心温まるお話ばかりではありません。
陰惨であったり残酷であったり、
ふわふわした幻想物語とは一線を画す厳しい仮想現実がそこにあります。

それでも、個々のエピソードが終わったとき『嫌な感じ』が残りません。
むしろ、美しさや癒しといったプラスの余韻が漂います。

  それは智世が持つ非現実的なまでの基礎性質、
  『善』と『母性』を合わせ持つ、
  全てを許してしまう美しき器のなせる業なのかな、と。
{netabare}
一般的な感覚では恐ろしい怪物であるエリアスの真の姿を見ても、
恐怖するでも嫌悪するでもなく、
ただあるがままを受け入れ、慈しみをもって抱擁します。

個々のエピソードに登場する異形たちも、
智世によって許され、荒ぶる魂を鎮めていきます。

なんせ最後には、
諸悪の根源だったカルタフィルスまで許してかくまっちゃうのですから、
もはや『お人好し』なんてレベルではなく、
慈愛に満ちた『神』の領域に踏み込んじゃっています。

最初は飼い主・指導者じみていたエリアスが、
いつの間にか母親に甘える子どもみたくごろにゃんとなってみたり、

  いやほんとすげえなこの人、

と感心させられるシ-ンが随所に出てきます。
{/netabare}

特筆すべきは、
智世自身はあくまでも自己主張の少ない『ふつうの女の子』だということ。
正統派ヒロインみたく大層な正義感や使命感をもっているわけでなく、
単純に、そのときの『心の赴くまま』に振舞っているだけなんですよね。

  ようするに、
  単に目の前の相手が『かわいそう』だから『助けたい』と思うだけ。

世の中のかわいそうなものを全部なんとかしたいとか、
世界から邪悪なものを排除したいとか、
そういう大それたことは全く、一切考えていないんです。

だから、鼻につくような『あざとさ』がありません。
「みんながいるから、私、がんばれるっ!」なんてことも言いませんし、
実に安心して見ていられるヒロインです。

{netabare}
そして物語終盤、智世は自分の過去と対峙することになります。
そこで思い出したのは、
両親から十二分に愛されていた幼き日の自分自身の姿。

その愛情が彼女の基礎性質を形作っていることに疑いの余地はありません。
また、その日々を思い出したことで、
自分が『生まれてきたこと』を心から肯定できるようになります。

それが、最終話Bパ-ト、智世の決断へと繋がります。
自らの意志で『まほよめ』になることを選択した智世の花嫁姿には、
物語序盤で彼女を覆っていた影やよどみが一筋もありません。

  よかったね、と心から祝福してみたり、
  なんでこんなやつと、とやっかんでもみたり。
  まあ、このひとらしい選択ではあるのだけれど。
{/netabare}

僕的な作品のおすすめ度としては、Aランクです。

ただし、中二的な能書き魔法バトルが好きでたまらない方や、
アニメのヒロインはきゃぴきゃぴしてなんぼ、
みたいに考えている方には、全く、これっぽっちもおすすめできません。

この作品は異形の世界をモチ-フにしていますが、
ダ-クファンタジ-にありがちな
「オレかっけぇ」「オレつえぇ」的要素がほとんどないんです。

物語の骨格を成しているのは、
異形によって家族や居場所を損なわれ自我を見失ってしまった少女が、
その異形と暮らし様々な経験を重ねることによって、
自己の本質に還り、失われた自我を少しずつ取り戻していくという、
けっこう王道的な『再生物語』なのです。

  そういうのはめんどくさくていやだ、
  わかりやすくバトってデレて谷間とかパンツ出して欲しい、
  そういう方は見るだけ時間のムダではないかと。

  逆に、アニメにもきっちり『人のカタチ』を求める方には、
  なかなか骨のある作品に仕上がっています。


映像もほぼほぼきれいで、
カットによっては息をのむほど幻想的で美しく、迫力もあり、
鑑賞に値するレベルにあると思います。

ただ、残念ながらときおりは
  もうちょっと頑張ろうか、原画さん
とか感じさせられたり、あるいは
  総作監のキャラデ無視してんじゃね~ぞ、原画
とか思わされたりしますが、それはまあ、飲み込むしかありません。


音楽に関しては、前期のOP、
JUNNAさんの『Here』が出色のできですが、
劇伴やEDも、世界観をしっとり表現していて一聴の価値ありかな、と。

それでも僕が音楽に3.5という渋めの評点をつけたのは、
後期OPがあまりにも残念だったからです。
なんというのか、May'nさんに仕事をあげるためねじ込んだ、みたいな。
{netabare}
  他の方のレビュ-を拝読していても、
  後半ダレた、失速したという声がわりとあって、
  実を言うと僕も、初見のときは同じ印象を受けていました。

  後期のOPがあまりにも凡庸というか、
  既視感ばりばりのありきたりな世界観というか……
  単にそれを視聴しているだけで
  前期で構築したエッジみたいなものが霧散していく感じがしました。
  あ~、なんかその辺のファンタジーと一緒になっちったなあ、みたいな。

  で、二周目に思い切ってOPを全飛ばしして視聴したところ、
  え゛、作品のテンションぜんぜん落ちてないじゃん、と気づきました。
  ウソだと思う人、いっぺんやってみてくださいまし。

  May'nさんを悪く言うつもりは毛頭ありませんし、
  曲そのものの良し悪しの話でもありません。
  ただ、ひたすら、あまりにも、作品の世界観とかけ離れすぎです。
  なにしてくれてんだFlyingDog。

  ニセコイの二期と同じように
  (あれも決してLiSAさんのせいじゃないですが)
  OP楽曲が作品の世界観をチ-プにしてしまった代表例ではないかと。
  そういえば『くまみこ』もひどかったなあ。
{/netabare}


そして、僕的に、この作品の最大の魅力は
種﨑敦美さんによる智世の演技、人物造形です。
ああ、やっとマクラとつながった。

物語序盤で種﨑さんの演じた智世の語り口調は、
心が傷付いた少女のそれではなく、
もっと直接的な『身体的な重傷者』のそれであり、
包帯ぐるぐる巻きの少女が喋っているような響きがありました。

  僕はまず、この人物造形に鳥肌が立ちました。

おそらく種﨑さんは『本当に心が傷付き果てた人』がどうなるのか、
ものすごく深くシミュレートしたのだと思います。
そして『心の傷』と『身体の傷』の境界線が曖昧になるところまで、
行きついたのでしょう。
だからあの、包帯ぐるぐる巻きみたいなお芝居になったのだと愚考します。

その後、智世が回復するにつれて種﨑さんの芝居も変化していきます。
この繊細な使い分けがなんとも素晴らしい。

第一話で自分の『見える目』に関し、
「よかったことなんて一度もないっ!」と血を吐くような声で叫んだ智世。
それに対してエリアスが言った。
「いつか君がよかったと思えるようにしよう」という言葉。
それが『約束』として少しずつ果たされていく経過が、
種﨑さんによる繊細なお芝居によって見事に表現されていきます。

  最終話Bパ-トの台詞を聞いていると、
  前半~中盤と同じような話し方をしているにもかかわらず、
  そこにあった『戸惑い』や『自我のうすさ』が消え、
  ただの口ベタになっているのがよくわかります。

智世の周りを取り巻くキャラも、実力派・ベテラン勢がびっしりです。
さして出番の多くない役柄にだって、
森川智之さん、梅津秀行さん、浪川大輔さん、石田彰さん、諏訪部順一さん、
井上喜久子さん、三石琴乃さん、大原さやかさん、早見沙織さんなどなど、
ものっそいメンツが普通にキャスティングされています。

だからもう、作品としてお芝居の安定感がハンパない。
荘厳なものは荘厳に、思慮深いものは思慮深く、
台詞の奥にある心のヒダみたいなものがびしびし伝わってきます。

だけど、そんな中においても、
種﨑さんの演じた羽鳥智世は出色の出来でした。
この作品は種﨑さんなくして成立しなかった、と言っても過言ではないでしょう。

ちなみに種﨑さんは僕にとって、
『となりの怪物くん』夏目あさ子役で「おおっ」と思わされ、
それ以来、気になって注目している役者さんです。

あさ子のような三の線からおねいさん、少年役まで幅広く演れる方なのですが、
とりわけ僕が強く惹かれるのは、
やっばり特徴ある『ボソボソ系』のお芝居です。

代表的なところで言うと、
  『残響のテロル』 三島リサ
  『響けユーフォニアム』 鎧塚みぞれ
  『青ブタ』 双葉理央
  『ファントムトリガー』 ムラサキ  などかな。

種﨑さんの特徴は、それぞれの「ぼそぼそ喋る」理由を咀嚼して、
個々の役柄を繊細に演じ分けているところです。
つまるところ役柄に対する理解・解釈がとてつもなく深い。

  だから、似たようなお芝居をしていてもテンプレが一切ありません。
  リサ、みぞれ、智世あたり、
  全部一緒になってもおかしくないのに、全部違う。全然違う。

  また、同じようなアンニュイ調の役どころでも、
  理央とムラサキでは、やっぱり、まるっきり違っています。

いやほんとすごい人です。
もちろん他の役どころがダメなわけじゃないのですが、
このテの役どころを演らせたら当代随一なんじゃないのかな、と。


ちなみに、雨宮天さんが演っている『見える子ちゃん』ですが、
KADOKAWAが原作のボイス付き試し読み動画をネット公開してまして、
そっちは種﨑さんが見える子ちゃんを演じております。

Youtubeなので簡単に視聴できますので、
興味のある方はぜひ、お試しあれ。
けっこう、というか、かなりイイです。種﨑さんらしいや。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 25
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

温かい

人身売買でとある魔法使いエリアスに買われたチセが彼との生活や周囲に発生するできごとによって心を取り戻していくハートフルな物語。
命の危機に何度も晒されつつも、彼との絆を深めていく。
それに、時折助けてくれる仲間がいてまた心が温まる。

ドラゴンとのやり取りも良い。

個人的に一番心に残っているのはリャナン・シーの話。
{netabare}人間の命を奪う存在なのに、とあるリャナン・シーは老人ジョエルを殺さず、ずっと見ている。リャナン・シーの姿は通常人間に見えない。しかし、純粋に体が弱って寿命が近いジョエルに対して、チセがなんとかしようと奮闘する。リャナン・シーとジョエルの間の愛に感動した。{/netabare}

あとはチセと母親について
{netabare}夫が消えて精神的に追い込まれた母親(チセと同じく普通の人間が見えない物を見ることができたような気がする)がチセを殺そうとしたことがあり、そのことを悔いて自殺したような節があった。話の詳細は忘れてしまった。確か彼女は親に捨てられ恨んでいたが、本当は愛をもらっていたと気付いたという内容だったはず。{/netabare}


OP
Here 歌 JUNNA
You 歌 May'n
ED
環-cycle- 歌 糸奇はな
月のもう半分 歌 AIKI & AKINO from bless4
The Legend of "The Ancient Magus Bride" 歌 Jessic
挿入歌
リベロアーラ 歌 坂本美雨
君の行方 歌 KOCHO
精霊の舞 〜Dance of the Spirit 歌 KOKIA
アンノドミニ 歌 北條響
イルナ エテルロ 歌 竹中大地
Rose 歌 Kaco
花数え 歌 新居昭乃
Story 歌 コトリンゴ
主題歌は岩里祐穂さんの作詞多め。さすがです。
糸奇はなという歌手が出てきてびっくり。どんな人なんだろう。不思議な歌声。
bless4はやはり好き。2人のハーモニーは心地よい。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
1. April showers bring May flowers.
この世界で生きることを投げ出そうとした15歳の少女、羽鳥チセ。彼女はオークショニアの誘いに応じ、自分自身を商品とし、闇の競売会へ出品する。ヒト為らざる魔法使い、エリアス・エインズワースに500万ポンドの値で買われ、将来の「花嫁」として迎えられたとき、チセに見えていた世界の姿が変わり始める──。

2. One today is worth two tomorrows.
ロンドンの片隅にある古書店。その本当の姿を知るものは少ない。エリアスに連れられ、彼が古くから取引を続ける魔法道具の工房を訪れたチセ。工房の女主人アンジェリカは、チセにささやかな魔法を教えるが……。夜の愛し仔(スレイ・ベガ)のまことの力が、彼女の記憶の一欠片を水晶細工として蘇らせる。

3. The balance distinguishes not between gold and lead.
教会の命を受け、エリアスを監視する聖職者サイモン。彼はエリアスたちに、3つの案件を伝える。そのひとつを解決するため、最果ての地に赴むいたチセとエリアス。そこではエリアスの師、リンデルと、滅びに瀕した旧き種族が待っていた。今まさに大地に還らんとする古の者と共に、チセは天空を馳せる夢を見る。

4. Everything must have a beginning.
猫の集う街、ウルタール。その昔ウルタールでは、人と猫との間に悲しい出来事があった。惨禍の中心にいたものの魂は澱みとなり、代々の猫の王により封印され続けている。ふたつ目の案件を解決するため、この街を訪れたチセとエリアスは、そこに残る妄念を浄化しようと試みるが……。

5. Love conquers all.
魔法使いに騙された、哀れな少女。魔術師レンフレッドにはそう見えていた。だがチセは、エリアスの真意がどうあれ、彼から離れるつもりはなかった。なぜならエリアスは、初めて自分を必要としてくれた存在だから。チセは澱みの中に歩みを進め、惨禍の真相を知る。そして悲劇の裏側には、ひとりの少年の姿が──。

6. The Faerie Queene.
本来還るべきところに、還っていく魂たち。それを見送りながらチセは自身を想う。ウルタールの一件から10日と数日が過ぎても、チセは眠りに落ちたままだった。彼女を案じるエリアスとサイモンの前に、予期せぬ客が姿を現す。それは常若の国(ティル・ナ・ノーグ)の主。ブリテンの夜の一角を統べるもの。妖精たちの女王(ゲアラハ)、ティターニア。

7. Talk of the devil, and he is sure to appear.
たなびく漆黒の毛並み、燃えるように赤い目をしたその犬は、チセのことをイザベルと呼んだ。教会からの最後の案件は、とある墓地に現れた黒妖犬(ブラック・ドッグ)の検分。だが、見定めるべき彼の助けでチセはからくも難を逃れる。一方、レンフレッドの弟子アリスもまた、黒妖犬(ブラック・ドッグ)を手に入れるべく動き出していた。

8. Let sleeping dogs lie.
アリスは変貌したエリアスを見て、直感する。これは、けしてヒトには為り得ぬものだと。レンフレッドとアリスを操り、黒妖犬(ブラック・ドッグ)を手に入れようとしていた魔術師カルタフィルス。彼の「作品」にチセを傷つけられたエリアスは、今までとは違う異様な姿と力の片鱗を見せる。エリアスを知る魔術師たちは彼をこう呼ぶ。裂き食らう城(ピルム・ムーリアリス)、と。

9. None so deaf as those who will not hear.
教会の案件はすべて片付き、おだやかな日々が戻ってくるはずだった。だが最後の一件以来、エリアスの様子がおかしい。チセが初めてエリアスの部屋で一夜を過ごした翌朝、彼はこつ然と姿を消した。チセの身を案じるアンジェリカの言葉も、人より純粋なルツの言葉も、戸惑うチセの心を上滑りしていく。

10. We live and learn.
海豹人(セルキー)と共に竜の背に乗り、チセはリンデルの許へと向かう。自分だけの、魔法使いの杖を作るために。エリアスに「飼われるままでいる」ことを拒もうとしないチセを見かね、リンデルは夜の闇の中からエリアスを見出した頃の話を始める。そのころ、独り残るエリアスに魔術師たちの集う場、学院(カレッジ)からの便りが届いていた。

11. Lovers ever run before the clock.
ヒトのふりをしたがる、奇妙な為り損ない。いつしかエリアスが己のことを話さなくなったのは、師の教え故か、人への苦い記憶がそうさせるのか。リンデルの二つ名、百花の歌(エコーズ)の由来。その歌は雪解けの水音に似て、朗々と風に乗り、季節外れの開花と妖精たちの輪舞を現出させる。そして歌の魔力はチセが覗き込む水面(みなも)を水鏡に変えた。水鏡の向こう側に見える姿はもちろん──。

12. Better to ask the way than go astray.
完成した杖に触れた瞬間、チセは幻視する。無数の閃光の先に広がる、霧に包まれた巨木の群れを。縁(えにし)の糸が結ばれ、彼女はかつて見送った竜と再会する。自ら命を絶った母、自分を置いていった父。その本当の思いは、今となっては知る術はない。しかし今のチセには、伝えたい思いと言葉、そして伝えるべき相手がいる。切なる思いは彼女をはるか遠く、帰るべき場所へと運んでいく。

13. 「魔法使いの嫁」スペシャルダイジェスト
人間とヒトならざるものたちの交流。息を呑む幻想的な光景。ときに残酷さを突き付けつつも、どこか温かみのある世界と、そこに生きる者たちの心の機微-。10月から好評放送中のアニメ「魔法使いの嫁」。第13話の放送を前に、第1話~第12話の見どころを振り返ります!もう一度見たい方も見逃してしまった方も、どうぞお楽しみに!

14. East, west, home's best.
野に森に、夏の足音が聞こえだした頃。風に舞う綿蟲たちの毛刈りに追われるチセとエリアス。竜の国から急ぎ帰ったチセには、伝えたい想いがあるはずだった。しかし、それはいつ、どんな形で伝えたらいいのかが解らない。そしてエリアスもまた、己の中に芽生えた理解しがたい感覚に戸惑っていた……。

15. Looks breed love.
愛した相手に才を与える代わりに、命を奪う吸血鬼、リャナン・シー。彼女にとって愛すことと、大切な存在を失わぬため愛さぬことは、どれほどの違いがあるのだろう。彼女の想い人、ジョエルの命は尽きかけていた。その胸の内には、薔薇の園で見た一瞬の幻としてリャナン・シーの姿が焼き付いている。終わりが訪れる前に、惹かれ合う二人をひと目だけでも会わせたい。そう強く願うチセは、彼らの為に出来る事をやろうと決意する

16. There is no place like home.
行き過ぎた魔力の行使に悲鳴をあげるチセの体。チセの傷を癒やすため、エリアスは彼女を抱えて妖精の国へ向かう。ティターニアは問う。人の世で疎まれ、魔力に耐えられぬ愛し仔と、人の為りそこないと謗られる茨の魔法使いが、なぜ人の世に居続けるのかと。魔法使いという人と交わる生き方をエリアスが選んだ理由とは。

17. God's mill grinds slow but sure.
野山は雪をまとい、旧き女神と神獣が森を闊歩する最も昼の短き頃。クリスマスが近づき、活気づくロンドンの街で再会した魔法使いの弟子と魔術師の弟子。大切な人のためにプレゼントを選ぶ二人だが、何を贈ればいいものか、見当すらつかない。一日を共に過ごし、チセに心を開いたアリスは、レンフレッドと出会った頃を語り始める。

18. Look before you leap.
「弟なんていらない!」少女ステラが口にした心にもない一言は、恐ろしい出来事を引き起こす。弟イーサンは消え、父も母も弟のことを忘れた。イーサンを覚えているのは言葉を発したステラひとりだけ。弟を探すステラと出会ったチセたちは、灰ノ目が仕掛けた遊びに巻き込まれる。

19. Forgive and forget.
チセと友達になったステラは、すぐさまエインズワース邸を訪れた。彼女の子供らしい率直さが、チセには少しだけ眩しい。だがステラが来た直後から、エリアスの様子が落ち着かない。彼はその身を獣のような姿に変えると、逃げるように駆け去った。エリアスの中にまた新たに芽生えたもの。それは痛みにも似た、自分では抑えがたい感情だった。

20. Any port in a storm.
それは夢の中の出来事。しかしチセは確かに彼と会い、言葉を交わした。チセたちがカルタフィルスと呼ぶ魔術師と。そして彼の中で彼と共に在る、何者かとも。竜の国から連れ去られた雛たちを取り戻すべく、学院の魔術師たちと競売場に向かったチセとエリアス。希少な竜の雛を欲する者たちの熱狂が最高潮に達したその時、人間は自らの愚かさを知ることとなる。

21. You can't make an omelet without breaking a few eggs.
空覆う巨影。渦巻く炎の息。生きとし生けるものの恐怖を形にしたかのような古の姿を取り戻した竜は、ロンドンの空を舞う。だがチセにはそれが、戸惑う幼子のように感じられた。チセは竜の背に乗り、彼の魂を鎮めようとする。しかしその代償は大きく、彼女の身に異変が起こる。

22. Necessity has no law.
草色の蝋燭の灯り。塩入りの林檎酒。ローズマリーの枝と百合の花。それが秘密の集いに加わるための招待状。竜の呪いを解く方法を求め、チセとエリアスは古今の呪いに通じる魔女たちの集会に同席する。そして茨の魔法使いは立ち返る。命を繋ぐには、別の命で贖う他はないという真理に。

23. As you sow, so shall you reap.
たとえ自分のためだとしても。自分が求めていた答えが絵空事だったとしても。その人が為そうとしたことは、裏切りに他ならなかった。不死と噂される魔術師はチセに取引を持ちかける。彼がチセの眼前に差し出したもの、そして求めた対価とは――。

24. Nothing seek, nothing find.
人為らざる者の好意は必ずしも人のためになるとは限らない。自明だったはずの事を、己の身と魂で識ることとなった茨の魔法使いは独り荒れ野を彷徨う。ならば、人の好意は人ならぬ身に何をもたらすのか。救いを求めた者と、救おうとした者。カルタフィルスとヨセフの旧き記憶をチセは幻視する。

25. Live and let live.
この国に来て関わった大切な人々と妖精たち。彼らの力を借り、ついにチセは不死の魔術師と対峙する。ふたりの魂を苛んできた痛みや苦しみは、どこか似ていた。苦痛から逃れるために、一方はいつしか己の身を顧みなくなり、もう一方は他者を生贄にし続けた。その繰り返しに果てがないことを今のチセは識っている。少女の想いは、逃れがたき連鎖にひとつの区切りをもたらす。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 13
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

Beauty and the Wizard

[文量→大盛り・内容→感想系]

【総括】
なかなかジャンル分けの難しいアニメ。

ダークな雰囲気漂うファンタジーものだけど、メインは心理描写と、異形との恋愛。そういう意味で大別すると、「美女と野獣」系なのかなと思い、こんなレビュタイにしました。べ、別に格好つけてるわけじゃないんすよ(汗)

作画はかなり綺麗で、ファンタジーに格を与えていました。(1期、2期共に)OPも、何かを決意するような、願うような力強い歌で、作風にぴったりで素敵でした♪

ただ、テンポがかな~りゆっくりで、中盤は魔法にかけられたように、眠くなっちゃうかもしれません(汗) でも、そこを乗り越えてほしいとオススメできる作品です♪

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
異形を観ることが出来き、且つ、異形に好かれてしまう体質から、悲劇的な人生を送ってきた羽鳥智世。

彼女を嫁として弟子として実験台として「買った」(悪魔のような外見をした)エリアスとの、ゆったりとした恋愛ストーリー。

しかし、(少なくとも本作でアニメ化された部分においては)単なる恋愛モノで終わらなかったのが良かった。

これは、智世が自らの足で進む方向を決め、生きることを決意し、世界が美しいと感じられるようになるまでの物語。

5話や8話は、とても重く、悲劇的な死が描かれていた。その時点で智世は、他者の死を悲しみつつも、どこか(死に)惹かれている様子だった。

しかし、エリアスとの仲が深まり、「どうでも良い」ことがなくなっていく。(それが何に対してでも)「執着」とは、「生きる意思」だ。

「生きる意思」なんて、良いように聞こえるが、一方でそれは「エリアスへの依存」にもなっていく。「相手にとって都合の良い女でいるのが楽」なんて、なかなかアニメでは描かない部分だと思う。

そんな日々を送るなかで、ルツやアンジェリカ、リンデルらと出会い、少しずつ、世界の美しさを知る。あくまで、少しずつ。

12話で、智世は杖を作ったことにより、世界の本質と繋がる。ネヴィンとの会話により、自らが父や母らから愛されていたことに気づき、これまでのしがらみから自由になる。

ラストに、主題歌にのせて空を飛び回る智世の姿は、実によく自由を表していた。また、これまで通りの世界を美しいと感じられるようになった智世には、素直に感動した。

これはやっぱり、前半のダークな雰囲気があってこそ生きる最終回だったと思う。

あとは、原作でどうかは知らないけれど、途中途中に挟まれるディフォルメ絵やギャグ展開が凄く良かった印象。暗い作風の中、一種の清涼剤としてうまく機能していたと思う。もっと多くても良いくらいだと思う。

本当はこの作品には、「なぜか頭の上に乗っかってる可愛らしいマスコットキャラ」がいた方が良かったとは思う。せっかく面白い世界観やストーリーなのに、それに浸る前に(私含め)「疲れちゃう」人がいるのは、そういう「息抜き」が少ないからだと思った。

、、、って、2クールだったんか~い(笑)! いや~あまりにも良い12話だったんで、てっきり最終回かと(笑)

さて、2クール目だが、作品は益々暗い方向に進んでいく。

知世の身体は徐々に蝕まれていき、相変わらず、様々な陣営が知世を付け狙う。

そんななか、1クール目ではわりと「大人」として描かれていたエリアスが、実はただの「子供」であり、人間とは異なる価値観のもとで動いていることが分かってくる。その部分の、「通じあっていたと思ってたのが、ただの勘違い」だった切なさや不安感が、2クール目の見処となっている。

終盤は、完全にカルタフィルスとの決着をつける流れに。カルタフィルス、完全に悪役ではあるけど、確かに可哀想な面もあるよな。たかだか石投げたくらいで、2000年間も許されないなんてな。神様も、心が狭いw

最後はかなり綺麗だったかな。腹を貫かれながら、敵を抱き締めて子守唄を歌うとか、ドシリアスだったけど、死ねないカルタフィルスの呪いと、必ず死ぬ知世の呪いの力が相殺し合い、子守唄で眠るカルタフィルス。まあ、その程度でなんとかなるんだったら、カルタフィルスも2000年の中でなんとか出来たんじゃないかと、思わなくもないけれど。

んで、とりあえず中ボスを倒し、結婚式エンドは素敵でした。最後に思ったのは、知世は「夫」よりも「家族」を欲していて、エリアスは、「妻」よりも「母」を欲しているような気がしました。今のところ。それが、徐々に本物の恋愛感情に育っていくには、もう少し時間がかかるのかな? なんて思っていました。にしても、最近、涙腺が(笑)

とはいえ、やはり一番のクライマックスは、12話でしたね。2クールのこの暗い話のオンパレードは、流石に疲れました。2年後とかでも良かったかな。ホントは、16話みたいな平和な日常回が、もう少しあっても良かったと思います。

まあとにかく、よくは分からないけど、高級感があり、深そうな、本格ファンタジーのような、何かでしたw

あ~、我が家にもシルキーがいてほしい(笑)
{/netabare}

【視聴終了(要約バージョン小盛りレビュー)】
{netabare}
これは、智世が自らの足で進む方向を決め、生きることを決意し、世界が美しいと感じられるようになるまでの物語。

友愛、恋愛、家族愛。これまで得られなかった様々な得る知世。その中で、世界を美しいと感じ始めます。

深い物語ですが、終始重いので、もっと息抜き回やゆるキャラがいても良かったかもしれない。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
顔が骨で、エインズ様(笑) ちょとディフォルメw なかなか独特の世界観が面白かったけど、これって少女マンガ的?

2話目
人身売買。たとえ打算だとしても。魔法と魔術の違い。他力か自力かということ以上に、魔術はあくまで物理法則に縛られ、魔法は物理法則を無視できる、ということかな。重く暗い作風の中に、音楽とディフォルメが効果的。ハニームーン、ハネムーンね。

3話目
ドラゴンの里か。ハリウッド並みに金をかけられるなら、実写化してほしいな。還る、ね。これ、かわいいマスコットが必要なアニメだと思う。

4話目
猫の国、行きたい(笑) 飼い主が子供みたいなもん。影を叩くなよw

5話目
自由を、望むとは限らない。これは酷い話だな。グロいし、悲劇。ラストに救いがあったのが、せめてもの救いか。死の先、死に様、それが多いな。

6話目
おっ○いの作画、独特だなw 垂れてるからこぼれそうだw キリ○ト教批判w ややデレてる(笑)

7話目
そうそう、この展開だよ。絶対かわいい(マスコット的な)キャラは必要だよ。ブラックドッグ、、、ヘルハウンドか。会話と会話の間が長いから、ストーリー的にはあまり進まないな。

8話目
夫公認の浮気w 魂で繋がった相棒と、キメラとして使役した相棒との対比か。カルタフィルスにヨセフか。キリストをビンタして不老不死になり、悔いを改めてヨセフになったという人ですね。

9話目
ショーケースに写る風景、すげぇリアルだな。依存。あんまり良い子でいるんじゃないよ。ハンマー(笑) みんなに嫌われ、雑に扱われるサイモンが笑えるw なかなか素敵な恋愛話2つ。良い回だった。

10話目
マントというか、どてら(笑)? 都合の良い女でいることが楽、、、ということかな。回想。最近観たこともあるけど、「精霊の守り人」に似てるな。

11話目
とても優しく、美しい回だな~。エリアスも子供か。なるほど。

12話目○
そこなんだよね。智世の母さんは、結局、智世を殺すより、自ら死ぬ方を選んだんだよね。ラストに、これまで通りの世界を美しいと感じられるようになったんだね。

13話目
って、2クールだったんか~い(笑) ちょっと二人が前進。ちょっとね。不思議で、美しく、平穏な日々。まあ、悲劇への序章だろうけど。

14話目
人狼の件、意外と早く終息したな。ジョエルの件、切ないな。これは、(男女逆だけど)智世とエリアスの未来の姿でもあるのかな。

15話目
チェンジリングね。色々出てくるね。それを人間界でやると安っぽくなるけど、妖精界だからこそ成立する、素敵な治療法だね。バンシーの存在理由。妖精って、何かの為に生きているのかな?

16話目
平和な回だな。女子会(笑) 珍しく、少しだけ明るかったw

17話目
家族の定義。灰の目、魔法使いらしい魔法使いだな。言葉は大切に。

18話目
ムカつく奴は最後までムカつく(笑) まあ、日本人は、童顔だしねw 忘れがちだけど、エリアス、基本的に人間じゃないしね。精神構造や思考回路も。独占欲かな。それを愛情ととるなんて、怖い怖いw エリアス、子供か(笑) 自分的に、人間の感情で一番理解できないのが、嫉妬。これはガチで、多分私は人生でガチの嫉妬を抱いたことがない(ちょっと羨ましいな~くらいはあっても)。他人に興味が薄いとも言えるけど。やっぱり、たまにコメディ挟み込むの、大事だよね。

19話目
サブキャラで世界を広げていく展開が続くね。いやいや、グロいって(汗) ジョニーウォーカーのブラックラベルか。苦手な酒だな。カルタフィルス、さ迷えるユダヤ人か。下ネタ、珍しい(笑) 道程。闇堕ち?

20話目
ドラゴンの呪い。知世の誕生日知らず、家事達人のシルキー、ショック(笑)

21話目
知世を助けることが、生きる目的となった、エリアス。生け贄? 魔法も現実の一部。知世パンチ。

22話目
オッドアイにちゃんとした理由があるアニメも珍しい。こういうの(スレイベガ)って、専門の機関が守ってくれたりしないのだろうか? 情報がないって、怖いな。これは、超シリアス。母親、辛いよな。変に美化せず、リアリティを残しているしね。

23話目
森を破壊すると、城戸に殴られるぞ(笑) 妖精の愛し方、、、。確かに、石投げたくらいで2000年以上呪われたらな。

24話目
ガチガチのシリアスだな。腹を貫かれながら、敵を抱き締めて子守唄を歌うとか。まあでも、救いがあるオチだったかな。その後、ややコメディを挟んだのは良かった。このバランスだよね。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 38

81.5 11 WIT_STUDIOアニメランキング11位
恋は雨上がりのように(TVアニメ動画)

2018年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (717)
3187人が棚に入れました
ある事件がきっかけで走ることを諦めた元陸上部エースの女子高生・橘あきらと、彼女のバイト先のファミレス店長であるさえない45歳男性・近藤正己の恋物語が描かれる。

声優・キャラクター
渡部紗弓、平田広明、宮島えみ、福原遥
ネタバレ

ostrich さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

恋はことの始まり

「女子高生が中年男性に恋心を抱く」という程度のあらすじだけ流し読みしてから視聴した。

■近藤店長の造形

あらすじを読んだ際、もっとも気になったのは中年(近藤店長)のキャラクターデザインだった。こういう物語は中年がイケメンじゃ絶対にだめだが、最低限、「女性に惚れられる可能性はある」程度の容姿でもなければならない。どういうバランスなのかという関心を持って臨んだのだけど、なるほど後藤隊長(機動警察パトレイバー)か。

もちろん、たまたま本作とデザインが似通った可能性も否定できないが、原作者の年齢的にパトレイバーはギリ引っかかる。加えて後藤隊長は近藤店長とデザインだけでなく、職場での立ち位置や二面性を持ったキャラクター像も似通っているので、ほぼほぼ、元ネタだと思う。

話は若干それるが、私は小学生のころ、パトレイバーに熱中していて、後藤隊長は一番好きなキャラクターだった。私は後藤隊長と同性(つまり男性)なので、彼のキャラクター像は自分が大人になった時の理想像のようなものになったのだが(そして、ある面においてはその通りになってしまったのだが)、異性(女性)からみた場合、恋愛の対象になるのかもしれない。なお、ご存知の方も多いと思うが、原作者は女性だ。

私が小学生のころはパトレイバーを観ている女子なんて周囲にいなかったが、どこかにはいたのだろうし、今でもいるだろう。原作者もそういう女子の一人で、私とは違うベクトルだが、同じキャラクターに魅力を感じていたんじゃないかと想像し、視聴のかなり早い段階から親近感を覚えた。

■自分との約束

パトレイバーあたりを引き合いに出せば、最早、明白なことだが、私自身は近藤店長に親近感を覚える年齢で、それゆえ、彼の諦観や閉塞感は息苦しいほど身近に感じる。特に、「寝かせたままの自分との約束」という言葉は非常に重かった。私にもそういうものは確かにある。

だから、 {netabare}本作が物語の進行とともにそちらのテーマに向かっていったのは、私としては非常にありがたかった。ていうか、すべての「寝かせた約束」を持つ中年を代表して言わせてもらえば、こんなことを描いた挙句、そこに決着をつけずに女子高生とイチャイチャして終わらせ{/netabare}たら、マジ許さん。

われわれ(前述の特定の中年)は生きていくために{netabare}「約束を寝かせている」わけだが、時間の経過とともに自力で「約束を起こす」ことが困難になるし、だからと言って、そこを他人に触れられるのも困る、{/netabare}という状態にある。
だが、本作は{netabare}「約束」に触れてくる。そういう意味では主人公あきらは作品そのものだ。グイグイ来られるのは困るが、だからと言って、拒むこともまた難しい。
私には作中、近藤店長があきらを拒めない理由がよくわかる。それは彼女が女子高生で美人だからとかそんな理由では断じてない。彼の中で「約束」が死んでいないからだ。彼女に触れると「約束」が蠢くからだ。{/netabare}

本作は、正直なところ、原作ものの宿命か、すべてのキャラクターが掘り下げられて、決着がつくシナリオにはなっていない。
でも、少なくとも私にとってもっとも肝要なテーマはきっちり描いて決着をつけてくれた。おじさんは安心したよ。{netabare}私の「約束」が蠢いてちょっと困ってもいるが。{/netabare}

■恋愛

映画評論家の町山智浩さんが「本当に恋愛映画と呼べるのは『恋愛について』の映画だ」というようなことを言っていた。加えて、イケメン男女がイチャイチャするだけの映画は「恋愛ポルノ」だ、とも言っている。

で、本作がどちらに該当するかといえば間違いなく「恋愛映画」だろう。もちろん、映画じゃないから「恋愛アニメ」ということになるが、呼び方はどうでもいい。「恋愛について」の作品であることが肝心なことだ。

本作は当然、恋愛的な状況を何度か描くけれど、かなり控えめ、かつ、店長とあきらには一定の距離感があって、多少の間合いの変化はあるが、{netabare}最後まで消えることはない。何しろ、店長からあきらに何かを持ちかけることはほとんどないのだ。{/netabare}

しかし、主人公2人の中では大きな変化が起きている。この変化が性別と年齢差を超えて相似しており、{netabare}2人とも恋愛を通じて「寝かせていた約束」が蠢き、結果、店長は小説、あきらは陸上に向き合いなおすことになる。
そして、2人は同じ変化を共有した強い「点」で結びつくことになるが、おそらく物理的には離れていくことが{/netabare}暗示されて物語が終わる。

この点の関係を何と呼べばいいのかよくわからないが、私の感覚でいえば、「戦友」が最も近い。語義的にはおかしい部分もあるとは思うが、いわゆる「友達」では括れない、人生の大きな変化や特異な状況を共有したが、今は離れている存在という意味で当たらずとも遠からずかな、とも思う。そういう人は私にも何人かいる。

さて、2人は恋愛を通じて{netabare}変化して、最後は「戦友」{/netabare}になった。

これは恋愛の一つの側面を端的に描いている。恋愛は人を動かし、変化をもたらすものなのだ。たとえば、その帰結として、恋人になり、結婚して家庭を持ったりすることもあるだろう。いわゆる「成就」と呼ばれるものだが、しかし、それらは恋愛がもたらす結果のいくつかに過ぎない。本作のように{netabare}「成就」せずとも、「寝かせていた約束」と向き合うことになったり、「戦友」を得ることもある。{/netabare}
そして、それらの結果よりも肝心なのは、先に書いたとおり、恋愛により衝動と衝突が生まれ、動きが生まれることだ。

主人公2人が出会う前、{netabare}彼らは閉塞的な状況にあった。あきらは怪我により陸上を奪われ淡々とした学校生活を送っていたし、店長は小説家になる夢のために家庭を失い、長く小説をまともに書くことができずにいた。

それがファミレスでの出会いで生じたあきらの恋心によって動き出す。
出会いのシーンの手品が象徴している。恋はマジック。
動かないと思っていたものが、あら不思議、動き出す。
あるいは、雨上がりの晴天のように人を内から外へ突き動かす。{/netabare}

もちろん、恋愛の結果としてひどく傷つくこともあるし、作中のあきらのように{netabare}胸が苦しい{/netabare}こともある。でも、どんな結果になろうとも、動くこと、動けること、それ自体がとても貴重なことなのだ。私は店長寄りなのでよくわかるが、どうしたって、年齢を重ねるごとに動機や衝動を失っていく。
{netabare}そこに衝動を持ったあきらがぶつかって、店長も動き出す。{/netabare}
私自身は正直なところ、恋愛とかもう面倒だなあ、と思ってはいるのだが、それでも、店長の状況はちょっとうらやましいとも思った。
これまた、相手が女子高生だからでも美人だからでもない。自分を突き動かしてくれる、変化をもたらしてくれる存在がいることがうらやましい、ということだ。
もっとも、そういう相手は恋愛じゃなくても存在しうるとは思うけど、恋愛のマジックは強力だから。

もしかしたら、人がいくつになっても、程度の差こそあれ、恋愛を(あるいは恋愛をしていた時代を)忘れないのは、それが何かが動き出す始点だってことを知っているからかもしれない。

本作はこういったことを考えさせてくれる作品で、「ポルノ」じゃない。「恋愛について」の作品だ。


■年齢差

あらすじを読んだときに、ちょっとコメディタッチなのかな、と思った。
年齢に限らないけれど、立場や性別など様々な「差」を使ったコメディは多い。

実際は、たしかに多少、コメディっぽい部分もあるけれど、そこは添え物みたいなもので、年齢差は上記の「恋愛について」の諸々をより明示的に描くために活かされていたと思う。

本作を端的にいえば、{netabare}時間の重みで動けなくなったおじさんと、怪我によって動けない(走れない)女子高生が出会うことで、2人が動き、変化していく{/netabare}物語ということになるのだけれど、実はこの話は「おじさんとおばさん」でも、高校生同士でも全然成立する。
ていうか、恋愛物は一言で言ってしまえば「誰かと誰かが出会って恋をして変化する」フォーマットになるので、それだけに登場人物の設定と関係性にいかに特色を出すかが肝になる。

本作は年齢差を設けることで、{netabare}年齢とは反対に女子高生がけん引役になったり、年齢通り子弟的な関係になったりする状況を生み出していて、もちろん、これらは大きな魅力になってはいるけれど、最終的に2人は「約束を果たす」ことを誓い合った「戦友」として、同列になっている。少し乱暴かもしれないが、「恋愛(と、それがもたらすもの)には年齢差はない」{/netabare}という着地だ。
ちなみに、これは「だから、どんな相手でも恋愛しようぜ」みたいなことではない(もちろん、そう思う人がいてもいいけれど)。
実際、物語の終盤になると{netabare}恋愛色はどんどん薄まって、主人公2人は各々、自分の「約束」のために動き出して、恋愛は{/netabare}ことの始まりに過ぎなくなっている。
つまり、先の言葉をより正確に言うなら、「恋愛がことの始まり」であることに年齢差はないということになる。

年齢差によって様々なシチュエーションを生み出しつつ、最終的には{netabare}それを超えた普遍に至る構成には、ラストで2人が「戦友」となったこととも相まって、{/netabare}とても清々しい印象を持った。
これもひとつの成就のかたちだと思う。

※蛇足

本レビューを書いているうちに思い出した恋愛ものの作品を挙げてみました。
関心があれば、ぜひ、ご覧くださいませ。

・年齢差恋愛

「ハロルドとモード」
アメリカ映画。親子どころではなく、祖母と孫ほどの年齢差の恋愛もの。
本作との共通点はあまりない。というか、部分的には正反対のベクトル。

・「おじさんとおばさん」の恋愛

「恋愛ものはおじさんとおばさんでも成立する」みたいなことを書いているときに思い出した作品。若い人には想像が難しいかもしれないが、自分がおじさんになると、きっちり、おばさんが恋愛対象になってくるから不思議。

「コキーユ」
日本映画。おじさんとおばさんの恋愛もの、かつ、不倫ものでもある。
と書くと嫌悪感を抱く人もいるのかな。
私はそれなりに若い時に当時の彼女と観た。彼女は「浮気、ダメ絶対」な人だったが(まあ、普通はそうだと思うが)、号泣していた。
少なくともそういう作品ではある。とても切ない純愛もの。

「レスラー」
アメリカ映画。落ちぶれたプロレスラーが再起をかける話で、恋愛が中心ではないが、恋愛要素はある。もちろん、おじさんとおばさんの恋愛。
おじさんとはもちろん、再起をかけたプロレスラーなのだが、メンタル的には近藤店長(と後藤隊長と、認めたくはないが私)と共通したものを持っている。
「恋雨」とも「コキーユ」とも違うのはおばさんもまた、似たようなメンタルを持っていることで、そんな2人が出会うとどうなるかが見所といえば見所。想像できると思うが亀よりも遅い発展速度。残念ながら個人的には本レビューに挙げた作品の中でもっともリアリティがあった。
最後にこんなことを言うのもなんだが、あきらのようにグイグイ来てくれるのは、男としては楽だよな、とちょっと思う。こういう場合に「嬉しい」よりも「楽」が先に立つのが(一部の、だが、それなりの数の)おじさんのメンタルである。女子のみなさまは覚えておくといつか役に立つかもしれない。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 5
ネタバレ

るるかん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

夢への扉を開く鍵

 女子高生とおっさんがどういう恋愛を展開していくのだろう・・・?という興味からこの作品を見始めたわけですが、最終話に近くなるにつれて、これってそういう話じゃないのか・・・?{netabare}と感じてきたのです。・・・で結局付き合うとか、そういう結末には至ってないと思うのですが・・・。だめだね~俺のような下衆なおじさんはモテないわけですねw
 
 『あきらめかけていた夢の扉』をもう一度開けるための鍵みたいな存在としてアキラと店長の恋(?)が描かれていました。だから当然、恋人同士というわけじゃない終わり方でしたが、二人にとって『夢』の扉を開いてくれた大切な存在として、潜在的な恋が成就したとみるべきなのでしょう。悪くない話でした。{/netabare}
 もちろん、続きがあるのでしょう。原作ファンの方はこの終わり方をどのように捉えているのか、みなさんのレビューを拝見したいと思います。
 
=================================

11話~12話{netabare}
11話のお話を見た後に、これって・・・恋の話が決着する話じゃないのかな?・・・という疑問が湧いて、11話を見た後に最終話を見てからレビューをまとめようと思いました。12話を見て、アキラの恋を通じて、店長とアキラ双方があきらめかけていた自分の夢を追いかける決心をする。お互いの距離が詰まっていくのは、自分がやり遂げたと感じた後になるようですね。その決心をするのに、親友の大切さを11話に加えて、揺らいでいた気持ちに区切りをつけ、12話でお互いの道を進んでいこうと励まし合って終了。原作は続きがあるのでしょう。ここで終わりだったらあまりにも中途半端ですからね!!・・・ってことで、なんともしっくりしないまま終わってしまいましたが、恋が進展したのはユイと吉澤君でしたねw あきらめかけていた夢への扉を開くような恋ってことですね~。悪くない話です。{/netabare}
10話{netabare}
あきらと店長の共通項が、『道半ばで夢をあきらめざるえなかった』ということみたいですね。自分の夢の為に家庭を壊してしまった店長のトラウマをあきらが払拭できるかどうか・・・。
二人は今、同じ土壌に立ち、無意識にお互いの言って欲しい言葉のやり取りを繰り返す。『こんな俺の・・・』に対し、『そんな店長だから・・・』で返す言葉のやりとりは強烈に店長の胸に響いたでしょう。よく分かります。恋が成就するには必要な心理的高揚を促す言葉のやりとりで、とてもいいシナリオでした。これなら店長もあきらのことを好きになるかな・・・って思えるシナリオがやっときたって感じです。いい話でした!!
はるかとの関係はどうするんだろう・・・?このままだと友情より恋の方が重要ってことですが・・・それでも構わないんだけど・・・。今のままだと中途半端すぎると思うのです。{/netabare}
9話{netabare}
退屈でありきたりな『いい話』でした。この回の必然性が今一つ分からないが、最後の店長の一言であきらの気持ちが軽くなり・・・店長ありがとう~大好きよ~的な余韻を残すということなのかな?九条ちひろって男の同級生だったのね。原作読んでないから、てっきり奥さんだと思ってた・・・w話の辻褄は合ってるし、必要っちゃ~必要な話なのかもしれないけど、それほど大切なエピソードには思えなかった。{/netabare}
8話{netabare}
店長とお友達関係になってメアドもゲットしウキウキな感じでしたが、内容としては一頓挫って感じで、恋の進展は一休みって感じでした。
アキラにとって大切な友人はるかを夏祭りに誘い、離れかけていた友情関係を引き戻そうとした行動はアキラのはるかに対する優しさと謝罪の表れでしょう。それほどの内容ではなかった回でした。でもやっぱり、EDはいいよね!{/netabare}
7話{netabare}
『・・・・この感情に名前をつけるのはあまりに軽薄だ。それでも今彼女が抱えている不安を取り払って救ってやりたい。たとえ自分にそんな資格があるとは思えなくても・・・この感情を・・・この感情を・・・この感情を恋と呼ぶにはあまりにも軽薄だ。・・・・・』純文学が好きな店長らしい思いの丈で素敵でした。相手が女子高生だから、『この感情を恋と呼ぶにはあまりに軽薄だ・・・』と思いたい店長の気持ちも分かる。しかし、店長はもう恋だと意識していることの証しともとれる。ハグの場面と店長の感情を表す心のつぶやきは、なかなかいい場面でした。さて、これからどうなるのか楽しみです。{/netabare}
6話{netabare}
今回の話は後半への繋ぎかな・・・。何らかの意図を感じるストーリーで次回以降にどう繋がりを持たせるのか楽しみです。{/netabare}
5話 {netabare}
好きという気持ちだけで突進してくる女子高生を、離婚して子供と離れて一人暮らしをしている店長がどう受け入れて、自分を納得させていくのか、その辺の心理描写があるかどうかが私の期待する所です。今後のシナリオ・展開がこの作品の質に関わる部分だと思うので楽しみにしたいと思います。{/netabare}
4話{netabare}
加瀬みたいな男は反吐が出るくらい嫌いだ。ぶん殴るくらいして良かったと思うが・・・。店長の『俺が傷付きたくないだけだ・・・』という気持ちは分かるね。デートといっても実感は湧かない感じが出ていてお互いの想いの強さの違いが鮮明に出ていた。あまり見所のない回だった。{/netabare}
3話{netabare}
あきらの告白は直球だが、年齢差を考えると『真剣さ』を伝えるには直球しかないだろう。強引なくらいの押しやリードもあきらくらいじゃないと店長は動かなかっただろう。でもまぁ、あきらにとっては、第1段階突破ってとこですかね?真剣さが伝わればあとは店長次第だし・・・。これからお付き合いが始まるのかな?次回も楽しみです!!{/netabare}
2話{netabare}
女子高生に『好き』って言われたら、店長の年齢なら恋愛ごととは思わないよな。単刀直入に『好きです』って言ってしまうあたりが若さと勢いって感じで初々しくていいと思う。店長を好きになった理由は1話が全てなんでしょうか?まぁ、今後どんどんその想いが膨らんでいくのでしょうね。ただ、この年齢差で女子高生がおっさんを好きになる理由としては1話だけでは重みが無い感じがします。あきらがしっかりして落ち着いた女の子だから尚更不可解に感じます。面白そうなシナリオだし、そこだけちょっと残念ですけど、あまりこだわらず続きを楽しみたいと思います。店長はいつマジになるんだろう・・・。ED曲はいい曲ですね。買いたくなっちゃいます!!{/netabare}
1話{netabare}
あきらの雰囲気は割と好きだな~。女子高生らしい可愛らしさは表現されていると思う。だけど、シャツの匂いまで嗅ぐかな?そのあたりの描写は謎です。女性陣のレビューに書いてもらいたいところですw
バツ1子持ちの店長の哀愁の中にある優しさに惹かれるのでしょうかね?謎です。あきらがどうして店長に惹かれたのか、もう少し説得力のある理由がないとシックリこないなぁ・・・。これから分かることなのかな?
1話目は微妙な感じですが、気になるので見ていこうと思います。謎が多くて逆に面白かったしねw{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 34
ネタバレ

タケ坊 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

演出&構成の妙、ただひたすらに美しい 

☆物語&感想☆

女子高生が45歳の冴えない中年男性に恋をする、ジャンルとしては恋愛になるんでしょうが、
この作品は純粋な恋愛モノかと言われれば、そうとも言えるし少し違うとも言えるかもしれません。
よくある恋愛作品では、その多くが告白をクライマックスに持ってくるものが多いものの、
本作ではそこまでの過程はあまり描かれず、むしろ告白してからの物語。
恋が成就する、しない、と言った結果に重きを置いて本作を観るなら肩透かしを食らうかもしれません。

設定として店長と従業員、女子高生と45歳でバツイチ、子供有りという立場上、
その想いにどう向き合っていくのか、グイグイと来る橘さんに対する店長の行動は、
常に思慮深く理性的でしたが、揺れ動く心情はとても繊細に描かれていて、
本作の象徴的なシーンとして、7話台風の日の場面は最大の魅せ場だったと思います。
まぁ自分だったら絶対抱いてしまうでしょう、犯罪やけど笑

店長に想いを寄せる橘さんの恋、という序盤からの流れでは、
{netabare}7話の店長が橘さんをハグして「友達」として、と伝えたところで一旦落ち着いて、
それ以降橘さんもある程度それを受け入れたのかな、とも思えました。{/netabare}
で、お互いの関わり合いの中で自分の中に仕舞っていた、忘れていた思いを呼び覚まし、
一歩歩き出す。。ラストは少々唐突かなとも感じましたが、
将来的な可能性に含みを持たせた想像の余地を残す終わり方で、タイトルも回収、綺麗でした。
この物語は毎話と言っていいほど雨の描写が有りましたが、
店長と橘さんの関係、二人の胸に押し留めていた想いは、
言ってみれば降り続く雨の中の雨宿りだったんでしょう。

後半の店長と旧友の友情、描かれ方もノスタルジックで味わい深く、
また橘さんとハルカの関係も瑞々しく青臭い青春を感じさせる、こちらも同様に上手く描かれていたので、
純粋な恋愛だけじゃない、もう一つのアナザーストーリーとしても楽しめ、
結果的に上手くまとまっており良かったと思います。

☆声優☆

この作品が成功するかどうかは、ぶっちゃけ店長のキャスティングと演技に掛かっている、
と言えるぐらい重要だったと思いますが、平田広明氏は見事期待に応えてくれましたね。
冴えない間抜けな中年男性の一面と、逆に含みを持たせじっくりと聞かせる演技は圧巻。
最近観た「B:THE BEGINING」では圧倒的な凄みと渋さでしたが、
今回は演じ分けが凄い、またしても名優の演技を堪能させてもらいました。

橘さん役の方もイメージ通りで良かったですが、
それ以上に意外な発見として驚いたのは、西田さん役の福原遥さん。
初めて久野美咲さんの声を聴いた時くらいの、特徴的な萌えボイスが衝撃的でした笑
ノイタミナによくある芸能人のゴリ押しキャスティングながら、
普段女優メインでも子役からやっていて声優経験もあるだけあって演技も全く違和感なく良かったです。
あの声は今の声優界でもなかなかの逸材だと思うので、今後声優としても是非活動してもらいたいですね。

☆キャラ☆

店長の台詞がとにかく平田広明氏の演技によって抜群の説得力を持って響いてきました。
作者は女性ながらヒロインの橘さん以上に、中年男性の店長の描写が優れていたのは驚きました。
橘さんとハルカは店長とは対照的に自身の独白は殆どありませんでしたが、
キャラの思いを汲ませるには充分。
橘さんの店長への想いが一点の曇り無く真っ直ぐで純粋で美しい...ほんま店長裏山過ぎる。。
脇役ながら西田さんが癒しの存在で好印象、彼女の涙には思わずもらい泣き。

☆作画☆

まずキャラデザインが今風のアニメにありがちな感じじゃなく、
どことなく昭和っぽいところに惹かれましたね~橘さん何頭身?...スタイル良すぎ。
WIT STUDIOの安定感は最後まで保たれ、1カット1カットの見せ方が印象的なシーンが随所に見られました。
橘さん、ハルカ、西田さんの表情、横顔が何とも美しかった。

☆音楽☆

OPはそんなに好みでもなかったですが、
底抜けに明るくファンシーかつポップなアニメーションとの相性は良かったと思います。
対照的にしっとりと聴かせるAimerのEDが抜群で毎話素晴らしい余韻を与えてくれました。
そして何と言っても作中BGMが良い仕事してましたね、曲数はそこまで多くはなかったようにも思いますが、
とても印象的で胸に響く良い曲だったと思います。


最後に...物語の展開や出来事だけを見ていくと、
恋愛作品としては単純に劇的さや面白さはそこまで無いかもしれませんが、
この作品は各キャラクターの心の機微の描き方や演出面が見事で美しかった。
雨の背景、表情の見せ方、間の取り方、聴かせるBGM、
そこに重なる平田広明氏の圧倒的な演技と含蓄のある台詞の数々...
情感の豊かさ、趣きは芸術性すら感じさせる、大人の感性に訴えかけるノイタミナらしい秀作だったと思います。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 21

62.9 12 WIT_STUDIOアニメランキング12位
ローリング☆ガールズ(TVアニメ動画)

2015年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (544)
2374人が棚に入れました
守られてばかりだった少女が一念発起、平和を守る旅に出る。

行く手に待つのは魔法使いか怪獣か、はたまた巨大ロボットか。

ご当地色をきわめつくした各地をめぐり、仲間とかさねる奮闘努力、汗と涙は報われるのか――。

どこまでいっても普通の子という宿命を背負い、それでもがんばる少女四人組が織りなす­新感覚・青春ロードムービー!


声優・キャラクター
小澤亜李、日高里菜、種田梨沙、花守ゆみり、中原麻衣、早見沙織、小西克幸

セメント さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

4人で旅した思い出はいつまでも色褪せない

ローリング☆ガールズ、はてさて一体何のアニメなのかと初めての方はお思いになるでしょう。
女の子4人がバイクで日本各地を旅する、簡単に言うとそんな話です。
主人公の4人、モブです↑
日本、おかしなことになっています↑
なんと他の作品だったらヒストグラムだったりシルエットだったりする"モブ"が主人公なんです。
でも実は火影の血を受け継ぐんでしょ?とかどうせ因果律が高まってたりするんでしょ?とか、そんなことは一切ありません、最後までモブです。
モブで主人公が務まるのか?と疑って当然だと思います。これはきっと恐らくアニメの分野では、「誰もやらなかったこと」でありつつ「先人が思いついたけどあえてやらなかった」ことなんだと思います。
声を大きくして言いますが、"モブ"が最後まで"モブ"であり、また"主人公"が最後まで"主人公"だったからこそ、私はこのアニメが大好きなんです!


主人公が特殊なら世界観も特殊です。
突如として日本に道州制が敷かれます、我が県こそが州都だと日本各地で争いが起きます、暴徒と化した都道府県民はついに東京・永田町に押し寄せ道州制に猛反発し始めます(=東京大決戦)。
東京大決戦から10年、10余りの道州から再び分割された旧都道府県がご当地色を強めながら内向きな発展を遂げた、そんな世界が舞台となります。
旧都道府県にはそれぞれ、国主と自警団が存在し、地域間の揉め事は主に自警団の団長(モサ)同士の戦いによって解決することが国の決まり(ツインタワー宣言)とされている、そんな現実的でありながらおとぎの国のような世界が舞台なんです。
例えば大阪であれば、たこ焼き店が百軒くらいずらっと道の両脇に並んでいるみたいな、47都道府県の設定とそこに住まうモサ140人弱の設定を三年間かけて考証し、世界を築き上げていったそうです。
私の出身は岐阜県ですが、岐阜は関ヶ原の戦いの舞台になったということで、県民(正しくは岐阜国のため国民)が甲冑に身を包み東軍西軍に分かれてドンチャン騒ぎをしているようです。
行き過ぎたご当地性、うんうんそうかも!と思えるようなものからこれはどうなの?と思うようなものまで、非常に楽しい"日本"という場所がこの作品には描かれているのです。

アニメでは全12話、大方は2話構成で主人公たちの住まう所沢から始まり、東京、愛知・三重、京都、岡山、広島という順に旅をしていきます。
実は他にも箱根だったり富士山だったり大阪だったり旅をしているのですが、その辺は漫画・小説の方で少し詳しく出てきます。
本来なら地域ごとに気が済むまでお話したいですが、ここでは割愛させていただきます。
所沢だったらバトル、愛知・三重だったらレーシング、京都だったらバンド、とにかくその土地で色々なことをしますが、それぞれバトルアニメ、レーシングアニメ、バンドアニメとして単体で見ても、それらを専門の題材としているアニメと比べて引けを取らない力の入れ込みようなんです!
これがすごい!
やれ総集編だの特番だのと万策の尽きるアニメが多い中で最後までハイクオリティで放送したこの作品の素晴らしさよ!
勿論、最終回付近の作画はちょっとぎこちない印象も受けますが、そこは大幅リテイクされてBD・DVDに収録されています。
設定資料集が今月発売されまして読んでみたところ、作画指導なる項目があったのですが、「常におしりを突き出して立ってたり、いつでもS字立ちしてたり、常に内股でなくても、かわいい女の子は描けると思います」「セックスアピール強い女の子より、とんでもない世界でアホみたいに生き生きとした女の子が見たいです」とこのように書かれていまして、全くその通りだと感動いたしました。
この媚びてなさ、これこそがローリング☆ガールズの最大の魅力なんじゃないかと私は思います。

モブ主人公の4人も非常に魅力的なんですが、なんといってモサのキャラクターの個性的なこと!
それぞれの地域でモサが居て、それぞれのストーリーで主役を食わんばかりに活躍します。
例えば、東村山の雇われ総長、武器使いの女帝・執行久仁子様は、その昔正義の味方を目指していたのがいつの間にか悪役になったというキャラで、所沢のリーダー、所沢の平和を守る正体不明の仮面戦士・マッチャグリーンと決死の戦いを経て互いを認め合い最後は共に国の平和を守るため共闘するというように一アニメの主役を張れる逸材がわんさかといます。
さらにいうとモサにしてもモブにしてもキャラクターの練られ具合が物凄いんです!
例えば、京都の古寺名刹の保安を担う舞子どすどす団長・豆千代さんと豆千代さんを指導する菊志乃さんの関係。
劇中では菊志乃さんのことを豆千代さんは「おかあさん」と呼ぶんですけど、これはお母さんではなくて女将さんの意味。
豆千代さんは有名な芸姑の忘れ形見で、その人に菊志之さんが頼まれて面倒を見ているというような、まぁなんとも複雑な設定が公式であるんです。
そんな細かな設定まで成されているんです、たかだた2話で出番が終わってしまうキャラクターに。
そんな強い拘りを節々に感じられるアニメは数少ないです、貴重です。
結局主人公達の名前すら出さないのは流石に不味いので一応言っておきますと、森友望未、小坂結季奈、響逢衣、御園千綾です。
今まで散々モブモブ言って来ましたが、この4人、私は本当に大好きです。
それはそれは言い尽くせないほどの魅力に満ち満ちていて、もうなんて言ったら良いのやらです。
"転がって落ちて這い回る少女達、他の誰かのため、自分達自身のために、たとえモブだという運命だとしても"
よ~く見てみると小さくタイトルロゴの下に書いてある英語、実はこんなことが書かれているんですね。
このモブの少女達がモブなりにほんのちょっと活躍するわけなんですが、それが結果的にストーリーをバッドエンドからグッドエンドに導いているんです。
彼女たちが居たことによって・・・最終的に解決するのはモサですが、彼女たちが居たことによってストーリーが成り立っているのです!
モブすごい!

声優は小澤亜李さん、日高里菜さん、種田梨沙さん、花守ゆみりさんがメインです。
放送当時・放送後含めて、ローリング☆ガールズはイベントを大量にやっていたことも印象強くって。
ロリガツアーズという劇場での先行上映会が5回、旅の寄り道というスタッフも呼んでの一挙上映会が2回、それからAnimeJapanのブースイベント、ぽにきゃん主催のP's Live、マチアソビのトークイベント、BD・DVD発売記念お渡し会、ロリガロックエクスプロージョンとまぁとにかく大量にイベントをやっていました。
先行上映会以外は参加したのですが、とにかく声優さんとの距離が近くてびっくりでした。
旅の寄り道01では、発売されたばかりの小説と原画ブロマイドと劇中でも登場したパスポートが配られていて、さらにそのパスポートにこれも劇中で登場したスタンプを押してもらえると言うとてつもない神イベ。
しかも会場でグッズ購入した人には抽選でサイン入り台本やポスターを配るという太っ腹っぷり。
いやー、あの頃が私の人生のピークでした()
さらに、これは声優さんは絡んでいませんが、舞台となった地域のアニメイトにて"モサスタンプラリー"なる企画があったり、上野のマルイでロリガショップが開催したり、古河の街角美術館でロリガの原画が展示されたり、とにかく精力的にイベントをしてくれてファンとしては感謝に尽きますね。
ちなみにモサスタンプラリーは難易度高くて、埼玉、東京、愛知、岐阜、京都、広島は行って推せたんですけど、奈良、岡山は断念しました・・・
それでも、舞台となった地方を巡ってロリガを感じることが出来て非常に楽しかったです。

曲は言わずもがな、ブルーハーツのカバーです。
まぁ萌えアニメにブルハなんてけしからんっ!と言わないでください。
私はそこまでブルハに明るくないんですが、イベント等でお話を聞いてみると熱心なブルハファンも居て、「ブルハは色々カバーされてるけど微妙なのが多くて、でもロリガ版のアレンジは良い、ガールズバンドとしては相当頑張っている」「いちいち選曲が良くて、特にネオンサインなんかは一番好きな曲だったからアニメで流れて嬉しい、こういうのをきっかけにブルハを知ってもらえればもっと嬉しい」というようなコメントをしてる方もいて、そうだよなそうだよなーと頷いてばかりいました。
BGMにもブルーハーツのカバーがいくつかあり、そのうち「シャララ」と「青空」はロリガロックエクスプロージョンで販売されたCDに歌付きで新規収録されています。
ブルハカバーではない他の横山克さん作曲のBGMも相当素晴らしく、私は特に「まぼろし軒での死闘」と「豆千代」が好きでよく口ずさんでます。
アンサーソング的な位置付のオリジナル曲、STONESですがこれもまた至高です。
8話で披露されたSTONES、プロットの段階では全然違う歌詞だったそうです
完成したものに監督が納得せず、再三作曲者に打診して最終的にあの形になったそうです。
実はイベントで配布された8話の台本に元の歌詞が載っているようです。
だからこそ、よりローリング☆ガールズにマッチした楽曲になっております。


この作品、ひっっっっじょーに奥が深いです。
アニメだけでなく、コミカライズ、ノベライズ、設定資料集、公式サイト、BD・DVDのキャラクターコメンタリー、スタッフさんのイベントやツイッターでの発言に至るまで、全てを網羅して初めてロリガの真価に触れることが出来ると思います。
とにかくアニメで説明する気がないのです、自分から積極的に突き詰めていかないと深められないというのはある意味では不親切ですが、むしろその方がオタクとして燃えませんか!?
まぁ別に深く知ろうとしなくたって、流し見で見てるだけでも雰囲気感じられて楽しいのです。
深く知ればもっと楽しいですが()

アニメが乱造され氾濫したこの時代に、これほどの名作に生まれ得るだなんて夢にも思っていませんでした。
私のアニオタ人生で終止符を飾るに相応しい、理想の上を行った、かけがえのない、まさに、"完璧"な作品でした。
こんな作品に出会えて良かった!ありがとう、ローリング☆ガールズ!

投稿 : 2024/11/02
♥ : 14

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

お話のしんみりさ、キャラの魅力とは別に、明らかにコンセプトを履き違えた“迷作”…端的にバイクの扱いがオカシイ!?

2015年の冬期1クール全12話のオリジナルアニメ作品
出合小都美が監督
むとうやすゆきが全話脚本
キャラ原案をtanu
総作監を北田勝彦
音楽を横山克
主題歌や挿入歌はTHE BLUE HEARTSのカバー
映画『ハル』に続きWIT STUDIOのテレビアニメシリーズとして初の完全オリジナル作品です


戦国時代に遡った様に都道府県が国家として独立してしまった架空の日本が舞台
巨大ロボットや超能力などを振るう権力者達が跋扈する、なんでもアリの乱世
そんな日本を平々凡々な4人の少女が各地の争いごとをバイクで旅をしながら納めていくというロードムービー仕立ての旅行記モノ・・・


まずファンタジーとSFと大河ドラマが入り組んだような世界観、平凡な少女達が世の混乱の渦を突き進んでいくストーリー、個性的な無数のキャラ・・・
こういった作品の表面性、内面性はオイラも高く評価しているんです
ただどうしてもオイラにはこの作品に納得がいかないポイントが3つだけあるんです


その3つのポイント全てが今作における“バイクの扱い”にまつわる部分


まず4人の少女が乱世の日本列島をバイクで横断していくというあらすじ、彼女たちが乗っているバイクの車種、彼女たちのファッション
これらから今作のコンセプトが明らかに50~60年代を舞台にしたアメリカのロードムービーや若者のポップカルチャーの隆盛を題材にした一連の青春映画郡
あるいは片岡義男の小説を元ネタにしているのは明らかです


ノンスケは見た目Z2でエンジンはなぜか3気筒・・・なバイクにMA-1フライトジャケットの出で立ちってことで片岡義男作品の主人公がモデルでしょう
執行玖仁子の愛車は『イージー・ライダー』のキャプテンアメリカ号だし、千綾がM-51ミリタリージャケットを着てヴェスパに乗ってる姿は『さらば青春の光』のモッズと呼ばれる若者そのもの
ゆきっぺの愛車はトライアンフっぽいけど実のところコイツはA-1フライトジャケットを着てるし『モーターサイクル・ダイアリーズ』のエルネストこと若かりしチェ・ゲバラとポデローサ号がモデルでしょう


つまり今作は“往年のロードムービーを現代の萌えキャラでやる!”というコンセプトなのは明白です
コレ自体は素敵なアイデアだと思うのです

し!
か!!
し!!!

コレらを踏まえた上でオイラが今作をいま一歩受け入れ難い3つの指摘が以下です


【①準主役級の存在であるはずのバイクの描き方が雑】
これはある程度仕方のないことと認識していますが、、、ノンスケの愛車がどう見ても「Z2」(カワサキ750RS、通称ゼッツー)なのに4気筒エンジンのはずのZ2がなぜか劇中では3気筒で描写されてます
これじゃヤマハGX750になっちゃうよ!
バイク好きにとってこれは死活問題です
その車種のアイデンティティの一つですから、エンジンというものは
それにCGを多用してる一方で作画で描かれてるバイクは正直ぎこちない
ロボットアニメでロボットがダサかったらイヤですよね?
魔法少女アニメでマスコットがブサイクだったらイヤですよね?
それと同じように、世界観を演出するバイクの描写が雑ってのは如何なものかと思うのですよ?
まあ『ばくおん!!』の様にメーカーからちゃんと許諾を得て実車を登場させる、というのもメンドクサイのでしょう
権利関係に手間を掛けるのであれば他に回そう、ということなのでしょう
バイクはあくまで作中の小道具、女の子達が可愛ければそれで良い
と、いうことでこの点に関してはオイラも100歩譲ってまだ理解出来ます


【②バイクを若者を象徴する乗り物として描けていない】
なぜか今作の世界ではバイクが大流行しており、移動手段はもっぱらバイクということになっています
ノンスケ達の様な未熟な若者が自由気ままに旅をするのにバイクが丁度いい、ということでバイクが選ばれているわけではなく、兎にも角にもこの世界で旅するにはバイクが無いとお話にならないのです
ですが前述した通り今作のコンセプトには若者がバイクで旅をするロードムビーの要素を孕んでいます
だから考えてもみて下さい、若き日のチェ・ゲバラが何故ポデローサ号で南米を縦断しなきゃいけなかったんですか?
それは“彼に車を買う金が無かったからですよ”
車を買えない、飛行機に乗れない、けれど自由気ままな旅がしたい、、、こーゆー若者を解放する手段がバイクの旅なんです
なのにこの世界では誰しもがバイクに乗っており、特別な意味を持っていない
それどころか権力者側たる執行玖仁子がキャプテンアメリカ号に乗ってるって・・・
彼女は「自由人」として描かれはするが映画の中のキャプテンアメリカことワイアットは蔑視される側の人間ですぞ?
金は無いが自由な旅人=バイクとし、その対比として権力者側は車や艦にすれば良いのに、と感じましたね


【③バイクの旅を孤独の象徴として描けていない】
コレが最も残念な部分です
バイクってのは余分な荷物を持てませんし、沢山の人も運べません
極端な話、旅先でのお土産すら積めず持って帰ってくるのは思い出だけ
こんなのツーリングライダーにとっては日常茶飯事です
基本的にバイクってのは一人旅の象徴として使われるのです
ですがノンスケ達の旅はそんな孤独感とは無縁な、むしろマスツーリングと呼ぶべきものですよね
美少女が群れて旅をするのは画になるかもしれませんが、そうなるとなぜバイクなのでしょう!?という疑問が生まれます
コレをやっていいのはバイク元来の楽しさを伝導する作品である『ばくおん!!』だけですよ(或いはバイクをロードレーサーに置換した『ろんぐらいだぁす!』や『南鎌倉高校女子自転車部』もそれらに分類されるでしょう)
女子4人があんな少ない荷物をバイクにぶら下げて日本列島を縦断するなんてありえないんですよ
主人公を二人までに絞れば『ミチコとハッチン』の様な描き方が出来たとも思います
ですが、4人と3台は流石に多すぎる;
こうなると画的に×旅→○ツーリングになってしまい、だいぶ雰囲気が変わってしまいます
そして今作の場合、バイクの素晴らしさを伝えることは重要でないはず
もう“バイクである必要性はこの作品には無い”と言っても良いと思いますね
バイクを孤独の象徴として描けているアニメは沢山あります
『ルパン三世』の峰不二子は基本単独行動する時バイクで移動してます
『電脳コイル』の原川玉子や『花咲くいろは』の宮岸徹や『神無月の巫女』の大神ソウマといった一匹狼キャラもその類です
バイクで旅するアニメと言えば忘れちゃいけないのが『キノの旅』
キノの場合、何でも一人でこなそうとする無口なキノの孤独な旅に、エルメスという話し相手がいることで成立する必要最低限の条件下で進む最も洗練されたアニメの一つと言えるでしょう
話が逸れましたが主人公側を4人にもするんであればバイクの持つ孤独感が機能しなくなるんですよ
小道具としてのバイクを全く活かせてないんですね


バイクをマトモに描けてない、若者の象徴でもない、孤独の象徴でもない


もうね、出合監督といい、脚本のむとうさんといい「ああ、バイクという乗り物のことを何も理解していていないんだなぁ・・・」と言うのが筒抜けでオイラは残念なのです
この人たちはきっと『イージー・ライダー』や『モーターサイクル・ダイアリーズ』や『さらば青春の光』や『片岡義男』の萌アニメ版を作ろうとしたんだな
でもバイクの持つ演出意図を掴まず、ただかっこいいアイテムとしてアニメの中に登場させてしまったんだな
コレがオイラの今作に対する一番大きな感想です


もちろん混沌した世の中でやんわり、しかしながら強く逞しく生きるノンスケ達の旅路に思いを馳せることは出来ました
だからこそ!!!
今作はバイクでなくて1台の1BOXカーとかで美少女4人が旅をするアニメにした方が絶対面白かったと端的に思うわけですよ


ご批判は直接お願いします

投稿 : 2024/11/02
♥ : 6
ネタバレ

ゆう。 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

ぶっ飛んだ青春アニメ

あらすじ

地方自治をめぐる内戦「東京大決戦」から10年。日本の47都道府県は解体され、かつての県や市は全て独立国家となり、そしてそれを「モサ」と呼ばれる能力者率いる「自警団」が守るという体制が確立していた。

そんな日本にいる、何の取り柄もない「普通の少女」が一念発起し、平和を守るための旅に出る。
ご当地色の増大に伴って戦乱が絶えない日本を巡り、彼女達はどのようにして日本に平和をもたらすのだろうか。

そして、彼女達が集めているという「月明かりの石」とは…

1話感想
{netabare}
単純に絵は悪くはないのであるが話の内容がごちゃごちゃしすぎ、マッチャグリーンとか最初意味が分からなかった。あれは完全に敵に中の人ばれてるでしょ。

ラーメン屋に入ってなぜか自然とラーメンの大食いバトルの流れになったが店主はなぜおかわりを出した?はなっから勝負しろと言う意味だったのか?

1話から色々謎が多いアニメだった。
{/netabare}

2話感想
{netabare}
前回の続きから始まった2話、真茶未がマッチャグリーンであることを隠していた理由が望未に真似されて危険なめにあってほしくなかったと言う理由だった。

かなり子供扱いしすぎな気もするがこのアニメのキャラがみんな子供の様な喧嘩事をしてるからなんともいえない。

今回はコメディは少なめだったがやはり色々中途半端感は否めない、まじめなシーンと笑う様なシーンの区別が出来てない気がする。

真剣な戦闘の中で1話のとき食べたラーメンを吐くシーンもその一つではないかな?


やはり色々勿体無い感じがするアニメですね。

今回流れたブルーハーツのカバーのOPは個人的には好きでした、賛否両論あるようですが、カバーなのですからその人独自のスタイルで歌い(アニメならアニメにあった曲調など)、曲自体が歌い継がれていくだけでも良いかと思います。
{/netabare}

3話感想
{netabare}
旅に出始めストーリーが動き出すかと思ったのですがやはり展開が中途半端。
ギャグシーンと真面目なシーンなどが混ざってしまっている状態、もうこの演出が当たり前なのでしょうね。

今後どう見せていくのかとも思いましたがやはりギャグと真面目なシーンはわけて欲しいものです。
{/netabare}

4話感想
{netabare}
今回は今までと違いどちらかと言えば話の内容がちゃんとしると思った回でした。

前回「双塔の騎士団」に捕まったのぞみ達だったけどアキが罪悪感から嘘だったことを話しみんな助かりました。

なくしてしまった石の方はみんなで探すことになるのですが赤い石に人の潜在能力を引き出す力があるなんてわからなかった・・・
4話にて初めて知りました、マッチャグリーンなどがあれだけ強い理由がこれなんですね。

自分と石どちらが大事か母親に尋ねる千綾がとても寂しそうでした。

ここまで見た限り赤い石が話しの中心の様ですね。
{/netabare}

5話感想
{netabare}
三重と愛知の戦いなのか?このアニメはご当地喧嘩アニメみたいな感じなんですかね?色んな地方を旅して巡り、マッチャグリーンの代行人として解決していくって話で良いのかな?

旅は始まり話も動き始めた感じですが今度はまた違う形で同じことの繰り返しになりそうな予感。
{/netabare}

6話感想
{netabare}
三重と愛知の戦いでしたが終わり方的に仲良くなったみたいな感じなのかな?

なんか変なシャチホコが出来てましたね、あのシャチホコがお互いが手を取り合った形なんでしょうか。

一応話にはなってきたけれどわかりにくい部分が多いかな。
{/netabare}

7話感想
{netabare}
物語の内容以前に色々ツッコミを入れたくなる部分が多い回でした。
鹿が懐いてる以前にどこまでついてくんだよって話wバイクで移動してるはずなのにその先にもいるしカメラ持ってるし色々おかしい。

なんか京都がロックの聖地という設定のようでしたがカリスマバンドのような存在のモミアゲハンマーズ解散の原因がボーカルがモミアゲをツルハシ型にしたせいとかw

まぁこのぶっ飛んだ設定がローリンガールズなのでしょうか。
{/netabare}

8話感想
{netabare}
今回の話は一条美沙と豆千代の友情を描く感じの話でしたが珍しく途中で余計なギャグなどを挟むこともなくしっかり二人の友情について描かれていました。

ただぶっ飛んでいるだけではなくちゃんとシーンが分けられている方がやはり良いですね。

二人の演奏のシーンなど普通によかったしこのアニメらしいぶっ飛んライブだけど友情が伝わってくる感じの回でした。
{/netabare}

9話感想
{netabare}
今回から出てきた新キャラなどが多いのですが色々つめ込まれすぎ感があり正直覚えるのが辛い回でした。

見てるとなんか一部極道者みたいな部分がありましたね。

どちらかと言うと気になった話は籾山が千綾と接触したところなどでしょうか。
籾山は母親以上に千綾の事を理解していたように感じますね、千綾の友人である望未達のことも信用しているようでした。

肝心の望未は逢衣と喧嘩をしてしまいましたがすぐ仲直りはできるかな?
{/netabare}

10話感想
{netabare}
今回はまた話の雰囲気が最初のロリガに戻った感じでしょうか。

前回まではそれなりにストーリーなどがあったような気もしたのですが少しぶっ飛んだ感じが戻ってきたかな。

以前千綾が宇宙人みたいなことを言っていてネタなのかなと思っていたのですが本当だったんですね、これもまたぶっ飛んだ設定でロリガらしいのかな。

望未と逢衣はまだ仲直りをしてないですがお互い仲直りはしたいように思えますね。
{/netabare}

11話感想
{netabare}
今回は地味にいい話あり良いバトルシーンありな回でした。

ロリガはなぜこうも話に波があるのかな?
やけにぶっ飛んでる時と普通にいい時全く意味がわからない時とバラバラすぎる。

今週になって気づいたけど話に桃太郎成分があったんですね。

籾山がモミハンのメンバーだったのも初めて気づいた、けど正直どうでも・・・

赤い石は誰が持っても力を発揮できるというわけではないようでその辺は気になるかな。
{/netabare}

12話感想
{netabare}
最終回はなにげに良い回でしたが結局赤い石は何だったのかな?
あの石は特別な力に関係無かったようですが、それとも切欠的なものなのかな?

このアニメはブルーハーツのカバーの存在が大きかったように思えます、この歌がある意味ストーリー的なものだったのかな。

まぁ良くも悪くも青春アニメって感じでした。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 10

80.0 13 WIT_STUDIOアニメランキング13位
ヴィンランド・サガ(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.9 (428)
1667人が棚に入れました
千年期の終わり頃、あらゆる地に現れ暴虐の限りを尽くした最強の民族、ヴァイキング。最強と謳われた戦士の息子トルフィンは、幼くして戦場を生き場所とし、幻の大陸"ヴィンランド"を目指す――激動の時代で巻き起こる、本当の戦士の物語(サガ)。

声優・キャラクター
石上静香、上村祐翔、松田健一郎、内田直哉、小野賢章、大塚明夫、安元洋貴
ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ヴァイキングの壮大な物語

名作プラネテスと同じ原作者ということで、見ることにしました。原作未読です。
ヴァイキングの子トルフィンの復讐のお話。
途中、残虐なシーンがあったりして視聴をやめようかなと思ったこともありましたが、最終話まで見て、なかなかの良作だと思いました。
とにかく物語がとても丁寧に語られていて、良質な本を読んだ時のような昂揚感も感じます。
人物の描き方も豊かで、簡単な善悪では判断できない深みがありました。
その筆頭はアシェラットです。最初はただの残虐な悪党だと思っていましたが、彼の複雑な生い立ち、想いなどが語られ、やさしい面も覗かせます。
トルフィンが主人公ですが、もう一人の主人公はアシェラットだと思いました。
最終話のタイトルが「プロローグの終わり」なので、これからがトルフィンの物語の本番ということでしょうか。
終わり方も半端な感じでしたし、これ絶対2期ありますよね?
以下、各話のレビューです。
1-12話
{netabare}1話
ヴィンランドってアメリカ大陸のことなのかな?
バイキングってノルウェーってイメージだったけど、北に移住してきた人たちなんだね。
トルフィンって金髪の少年が主人公かな。
雪に埋もれていた奴隷の男を助けるトルフィンの父親のトールズ。
この奴隷の男が話のキーになるのかと思ったら、あっけなく死んじゃうし。。
トールズが優しい男だということを言いたかったのかな?
まだ話がどう転がっていくのかよく分からない感じです。
2話
海の向こうからデンマーク軍の小隊長フローキがやってきて、トールズにイングランド攻めに加わるように言われて、村人が殺されるのを恐れて戦争に加わることにするトールズ。
戦争の話に湧く村人たち。トルフィンも戦争に行きたいと気がはやる。
フローキが部下?にトールズを殺せと命令してたけど・・
次回、話が動き出すのかな?
3話
フローキに暗殺を依頼された男は凄腕みたい。
アイスランドから出航するトールズ一行。あんな巨大なオールで漕げるってどんだけバカ力なのよ。
船に密航していたトルフィン。このままイングランドに向かって大丈夫?足手まといになりそう。。
途中で立ち寄ったフェロー諸島で襲撃されるトールズたち。
武器を持った相手を素手で倒していくトールズ。強すぎでしょ(゜o゜)
でもこのまますんなり終わらないような感じが・・・
4話
素手だけで相手のほとんどを倒すトールズ。
敵の首領アシェラットと決闘することになってなんとか勝つんだけど・・
アシュラットを殺せないトールズ。そのうちにトルフィンが人質に取られてしまって形勢逆転。
トルフィンの命を助けるために自分の命を差し出すトールズ。
あんたが弱いのに前に出てるからこうなったんじゃん!ってトルフィンにムカついてしまった。。
それだけ私がトールズというキャラに魅力を感じてたからなんだろうけど。
これからトルフィンの復讐の物語が始まるのかな・・
5話
アシェラットたちに捕えられたトルフィン。
途中立ち寄った村で略奪と暴行を行うアシェラットたち。
トルフィンはアシェラットに決闘を申し込むけど、簡単に負けて・・
殺されずに放置されるトルフィンは必死に生きて、再びアシェラットに決闘を申し込むけど・・
・・アシェラットはなぜトルフィンを殺さないんだろう・・優しいから?略奪とかしてるし優しい男とも思えない。
たぶん、子供を殺すこと自体、戦士としての自分のプライドが許さないからなのかなって思った。
トルフィンはこんな環境で生き延びても、歪んだ成長をしそうで心配です。
今後、トルフィンを導いてくれる大人が現れるんだろうか・・現れて欲しいけど。。
6話
結局アシェラットたちと一緒に船に乗ってイングランドの戦地に行くトルフィン。
成り行きでトルフィンも戦い、そして・・人を殺してしまう・・
時は流れ、数々の戦場で戦い続け、多くの敵を殺していくトルフィン。
川に流されて気を失っているところをイングランド人のおばさんに拾われて。
小屋に火をつけ合図をし、仲間を呼ぶトルフィン。でも助けてくれたおばさんは逃げなくて・・
最後、おばさんが持ってたくしが壊れてたのは殺されたって暗示?
今回とても気が重くなる話で、父親の敵討ちのためには他人をたくさん殺してもいいって考え方は嫌だ。
7話
イングランドから撤退して今度はフランスが舞台?
トルフィンの復讐の炎は消えてないけど、アシェラットにいいように使われてる感じが(-_-;)
敵の大将のカブト首を取ってきたら戦ってやると言われて本当に大将の首を取るトルフィン。
あらためて決闘を申し込むけど、はぐらかされて・・
8話
拠点にしている村に久々に帰ってきたアシェラットたち。
そして再びトルフィンとアシュラットが決闘するけど、また負けてしまう。。
1人船に残るトルフィンはトールズの幻を見る。父親の前では子供の頃に戻るトルフィン。
元貴族の奴隷の少女との出会いがトルフィンにどう影響していくんだろう・・
奴隷商人も戦もないはるか西にあるヴィンランド。トルフィンは昔聞いた話を思い出す。
デンマークとイングランドの戦い。そして舞台はロンドンへ移る。
9話
デンマークとイングランドの激戦がロンドンで始まる。
イングランド側に寝返ったトルケルとトルフィンが戦うけど、負けてしまう。。
トルフィンの勇猛さに感心したトルケルが名前を聞くと、トールズの子トルフィンと名乗る。。
トルケルはトールズのことを知ってるみたいだったけど・・
10話
トルケルすごい腕力。砲丸投げとかさせたら金メダル取れるかも(゜o゜)
夢の中のトルフィンは子供なんだね。トルフィンの心はトールズが殺されてから時間が止まったままなのかな。
アシュラットはトルフィンにイングランドの、ヨーロッパの血塗られた歴史を語る。
一方、トルケルは500人の精鋭で猛攻を始め、デンマークのクヌート王子が捕えられてしまう。
アシュラットはクヌート王子救出を決意する。
11話
クヌート王子を捕えたトルケル。
スヴェン王の本拠へと向かう途中でデンマーク軍との戦闘が始まる。
アシェラットたちは風上から火を放ち、トルフィンを向かわせて王子奪還を試みる。
そしてトルケルに再開し、トルケルはトルフィンに父トールズの話をする。
ただ1人俺より強い戦士だった、と。
火が大きくなり、その場を離れる2人。トルフィンは王子をアシェラットの元に連れ帰る。
12話
トルケルたち追ってから逃げるアシェラットたち。
ウェールズの助けを借りることに。
トルフィンはクヌート殿下の護衛に付かされる。
クヌート殿下、なんか弱弱しくて女の子みたいなんだけど、これから大化けするのかな?
歴史に名を残す王だし。{/netabare}
13話
{netabare}あ、歌変わった!んーでも普通。。
ウェールズの中でもデンマークと手を結ぶのを反対してる勢力がいるんだね。
クヌート殿下ヘタレすぎだけど、これからどう成長して大王になるのかな?
アシェラットの出自も明かされたけど、今後の展開に影響があるんだろうか。
無口のクヌートがトルフィンに挑発されてしゃべって驚く周りの人々。
なんとなく、クヌートとトルフィンは友達みたいになっていくような気がします。。{/netabare}
14話
{netabare}イングランドの寒村。貧しくも家族みんな仲良く暮らしていて。
そこに来るアシェラットたち。
そして食料をすべて奪われ、皆殺しにされる。
外に出ていて逃れた、たった一人の少女を除いて・・
彼女は天国に行けないと思ってる。指輪を万引してしまったから。
でも、その時と同じドキドキを殺された家族を見て感じている。
彼女はこの後悪党にならなければいいけど。。{/netabare}
15話
{netabare}本国ではクヌートが行方不明だということになって。
クヌート、ずいぶんしゃべるようになった!料理もしてるし。
トルフィンは久々にちゃんとした温かい料理を食べたのかな。
アシェラットの居所がトルケルにばれて追撃される。
クヌートにお付のおじさんがアシェラットに殺されて・・
やさしいおじさんだったのに・・なんかやりきれない。{/netabare}
16話
{netabare}クヌートの元へお付のナグナルの遺体がアシェラットによって運ばれる。
唖然とするクヌート王子。イングランド兵が殺したと報告するアシェラット。
イングランド兵を拷問してなぜ場所がばれたか情報を聞き出そうとする。
暴力と残酷な拷問。。リアルなんだろうけど、見ててつらいです。。
トルケルが追っていることに恐怖を覚え、あわてて逃げるアシェラットたち。
そして仲間に裏切られるアシェラット!{/netabare}
17話
{netabare} アシェラットが仲間たちに裏切られ囲まれて、トルフィンたちが味方して王子と逃げるけど・・
アシェラットはなぜか逃げないで大勢の裏切り者たちと戦い、傷つく。
アシェラットを救出しに戻るトルフィン。
父の敵としてアシェラットを憎むだけなら、同じように裏切ればいいのに。
それをしないのはトルフィンの戦士としての誇り?それとも・・
間一髪でトルケルが到着し、裏切り者たちを皆殺しにする。
そしてそこに来たトルフィンとトルケルの決闘が始まるけど・・{/netabare}
18-19話
{netabare}クヌート王子がナグナルの死を経て覚醒する話から、トルケル、アシェラット、そしてトルフィンがクヌート王子の家来となってスヴェン王を倒しにいくことになるまで、なかなかの見応えでした。次回が楽しみになってきました。{/netabare}
20-21話
{netabare}アシェラットがどんどん魅力的に思えてきます。
強くて、知恵もあり、そして仲間への思いやりもある。
でも一方、村人たちに対する残虐行為も見ているので、複雑な気持ちです。
そんなアシェラットがトルフィンと再度決闘することになるけど、アシェラットは足を悪くしているので負けてしまうような気が・・{/netabare}
22-23話
{netabare}トルフィンとアシェラットの対決はあっけなくアシェラットが勝利。
アシェラットは父を殺した自分の過去をトルフィンたちに聞かせる。
アシェラットはトルフィンに何を伝えたかったんだろう。
負けて意気消沈するトルフィン。ふらふらとうろつき回り、牢に入れられる。
そこに来たレイフから、一緒にヴィンランドへ行こうと言われ、心が揺れ動く。
一方、ウェールズを攻めるとのスヴェン王の言葉に激しく動揺するアシェラット。{/netabare}
24話
{netabare} ウェールズかクヌートのどちらかを選べとスヴェン王から迫られたアシェラットはスヴェン王を殺害。
それを見たクヌートはアシェラットの真意を知り、アシェラットを自ら成敗する。
一度はレイフの呼びかけに応え、船に乗るトルフィン。でも・・
死に際のアシェラットに「本当の戦士になれ」と言われるトルフィン。
激昂したトルフィンは、クヌートに危害を加えようとし、捕えられる。
トルフィンにとってアシェラットとは復讐の相手だったけど、いつの間にか大事な人になってたのかな。
最後の二人の会話のところでちょっとうるっときちゃいました。。
ラストの終わり方、どう考えても2期あるよねこれ。タイトルも「プロローグの終わり」だし。
これからがトルフィンの本当の物語が始まるのでしょうか。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 34
ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ヴァイキングの壮大な物語

プラネテスと同じ原作者ということで、見た作品です。原作未読です。
ヴァイキングの子トルフィンの復讐のお話。

残虐なシーンがちょっときついところもありましたが、最終話まで見て、なかなかの良作だと思いました。

とにかく物語がとても丁寧に語られていて、良質な本を読んだ時のような昂揚感も感じます。

人物の描き方も豊かで、簡単な善悪では判断できない深みがありました。

その筆頭はアシェラットです。

最初はただの残虐な悪党だと思っていましたが、彼の複雑な生い立ち、想いなどが語られ、やさしい面も覗かせます。

トルフィンが主人公ですが、もう一人の主人公はアシェラットだと思いました。

最終話のタイトルが「プロローグの終わり」なので、これからがトルフィンの物語の本番ということでしょうか。

終わり方も半端な感じでしたし、NHKだし、これ絶対2期ありますよね?
というか、絶対やって欲しいです!

4話、6話、14話、18話~24話あたりのお話が印象に残りました。

以下、各話のレビューです。

1-12話
{netabare}1話
トルフィンって金髪の少年が主人公みたい。
雪に埋もれていた奴隷の男を助けるトルフィンの父親のトールズ。
この奴隷の男が話のキーになるのかと思ったら、あっけなく死んじゃうし。。
トールズが優しい男だということを言いたかったのかな?
まだ話がどう転がっていくのかよく分からない感じです。
2話
海の向こうからデンマーク軍の小隊長フローキがやってくる。
トールズにイングランド攻めに加わるように言われ、村人が殺されるのを恐れて戦争に加わることにするトールズ。
戦争の話に湧く村人たち。
トルフィンも戦争に行きたいと気がはやる。
フローキがある男にトールズを殺せと命令してたけど・・
次回、話が動き出す?
3話
フローキに暗殺を依頼された男は凄腕みたい。
アイスランドから出航するトールズ一行。
あんな巨大なオールで漕げるってどんだけバカ力なのよ。
船に密航していたトルフィン。このままイングランドに向かって大丈夫?足手まといになりそう。。
途中で立ち寄ったフェロー諸島で襲撃されるトールズたち。
武器を持った相手を素手で倒していくトールズ。強すぎでしょ(゜o゜)
でもこのまますんなり終わらないような感じが・・・
4話
素手だけで相手のほとんどを倒すトールズ。
敵の首領アシェラットと決闘することになってなんとか勝つんだけど・・
アシュラットを殺せないトールズ。
そのうちにトルフィンが人質に取られてしまって形勢逆転。
トルフィンの命を助けるために自分の命を差し出すトールズ。
あんたが弱いのに前に出てるからこうなったんじゃん!ってトルフィンにムカついてしまった。。
それだけ私がトールズというキャラに魅力を感じてたからなんだろうけど。
これからトルフィンの復讐の物語が始まるのかな・・
5話
アシェラットたちに捕えられたトルフィン。
途中立ち寄った村で略奪と暴行を行うアシェラットたち。
トルフィンはアシェラットに決闘を申し込むけど、簡単に負けて・・
殺されずに放置されるトルフィンは必死に生きて、再びアシェラットに決闘を申し込むけど・・
・・アシェラットはなぜトルフィンを殺さないんだろう・・優しいから?
略奪とかしてるし優しい男とも思えない。
たぶん、子供を殺すこと自体、戦士としての自分のプライドが許さないからなのかなって思った。
トルフィンはこんな環境で生き延びても、歪んだ成長をしそうで心配です。
今後、トルフィンを導いてくれる大人が現れるんだろうか・・現れて欲しいけど。。
6話
結局アシェラットたちと一緒に船に乗ってイングランドの戦地に行くトルフィン。
成り行きでトルフィンも戦い、そして・・人を殺してしまう・・
時は流れ、数々の戦場で戦い続け、多くの敵を殺していくトルフィン。
川に流されて気を失っているところをイングランド人のおばさんに拾われて。
小屋に火をつけ合図をし、仲間を呼ぶトルフィン。でも助けてくれたおばさんは逃げなくて・・
最後、おばさんが持ってたくしが壊れてたのは殺されたって暗示?
今回とても気が重くなる話で、父親の敵討ちのためには他人をたくさん殺してもいいって考え方は嫌だ。
7話
イングランドから撤退して今度はフランスが舞台?
トルフィンの復讐の炎は消え