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「響け!ユーフォニアム2(TVアニメ動画)」

総合得点
89.4
感想・評価
1578
棚に入れた
7087
ランキング
80
★★★★★ 4.3 (1578)
物語
4.2
作画
4.5
声優
4.2
音楽
4.3
キャラ
4.2

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響け!ユーフォニアム2の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

まつまつ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

毎回問題が盛り沢山の吹奏楽部

関西大会出場までにも色んな問題を乗り越えてきた北宇治吹奏楽部だったが、全国大会出場までにもみぞれと希美の人間関係にあすかの家庭問題、麗奈の恋の悩みに更には黄前家の家庭問題まで、どんだけ色々あるんだこの吹奏楽部は(笑)

そしてどの問題にも必ず久美子が関わっていたり現場を目撃してしまったりと、殺人現場に毎回遭遇する探偵物ばりの遭遇率。

まぁ一期に続きそうした困難を乗り越えて無事全国大会での演奏となる訳だが、その演奏はカットされて、結果のみというのはちょっと残念。

今作のテーマは誰に何を言われても自分の一度きりの人生後悔なく生きようという感じだろうか。

でも学生の部活と言うのは毎年必ず主力の3年が抜け、1、2年がその座を変わり、新入生が入り、一からチームを作り直すの繰り返しなんだと感じた。
ただ、結果を残せばその意思は引き継がれ、実力のある生徒が入部し強豪校となって行く。

社会人は社会人で色々大変だけど、今思えばどうしてこんな事で悩んでたんだろうと思うけど高校生も色々大変なんだよなぁ。

1期の方が泣けたが全期続けて良い作品だった。

投稿 : 2020/07/16
閲覧 : 232
サンキュー:

13

ネタバレ

tomledoru さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

悩める人間関係を縫ってのコンクール

1 希美の復帰問題

2 進路に関して
 あすかの家のごたごた
 
3 麗奈の滝先生への想い

に久美子があるときは遠巻きに
ある時は必死にかかわって部の
みんなとの調和を図るお話だと思いました。

その間隙を縫ってコンクールなどがあり
関西大会は,夏休みの練習の成果もあって
見ている側からはすんなりと関西大会を
通過します。

実際は,血のにじむような練習と団結がなければ
どんな世界でもそうですが,全国レベルの
大会への出場はあり得ないですよね。

実際,漫画家やアニメ制作,(ラノベ)小説作家
などを題材にしたアニメはたくさんある
のですが,そういったアニメの取材は楽だと
は言いませんが,制作者にとって身近だと思います。

音楽・吹奏楽の取材は,時間も手間も上記とは
世界がまるで違うので,比べ物にならない
ほど大変だったと思います。

楽器の複雑な描写・音付けなどアニメーター
の常識を超えていると思います。

京アニが偉大な会社である証拠です。

北宇治高等学校が銅賞だったことを想うと
続きがあるのかなと思ってしまいます。

いつか響け!ユーフォニアム3が出ることを
期待して〆にしたいと思います。

投稿 : 2020/07/12
閲覧 : 210
サンキュー:

11

ネタバレ

アンデルエレーラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

今というこの瞬間を

{netabare}関西大会からとなった2期。
まず1話の花火、綺麗でしたね。 エモかった!
初回が締まっていると、期待が膨らみます。

さて前半は、2年生の中に潜むモヤモヤと闘うエピソード。
良い話だったけど、意外とあっさり全国に行けたな、
少し展開が早いな、とも感じてましたが…

7話くらいからエンジンがかかってきました。
後半のテーマは、姉と妹、先輩と後輩、でしたね。
姉の後悔を知り、先輩には後悔してほしくないと願う。

2組の人間関係が上手くリンクするストーリーに胸が熱くなるとともに、
最終話が近づくにつれ、「終わって欲しくない」、
という切ない気持ちが高まっていきました。

全国での演奏は見せず、卒部会での演奏を最後にした判断も見事!
1期と合わせての、激動の1年をありがとうございました。


以下余談というか、あすか先輩を見て思ったこと。
物事を冷静に、俯瞰してみることって大事だけど、
「どうせこうだし」みたいな変な諦めに繋がってしまうこともありますね。
どんな事に対しても、根本的な自分の想いを、感情を、
大切にしなくちゃなと、改めて感じさせてくれる作品でした。

↑ということで
私、久美子×麗奈の百合が見たいんですが!!
えっ、そんな要素ないんですか?
フィナーレ見てきます。{/netabare}

投稿 : 2020/07/03
閲覧 : 237
サンキュー:

21

ネタバレ

ゑゑゑゑゑ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

あすか先輩

2は完全に {netabare} あすか先輩{/netabare}の物語でしたね。

現実は残酷ですね
人の気持ちはわかったつもりでも、完全に理解することはできない。
あすか先輩は久美子に言いました。

{netabare}『境界線引いて、踏み込む事は絶対にしなかった…、気になって近づく癖に、傷つくのも傷つけるのも怖いからなあなあにして…、安全な場所から見守る。』

『そんな人間に、相手が本音を見せてくれていると思う?』{/netabare}

久美子に向けられたその言葉はグサグサと刺さります

でも部内の人間関係なんて、そんなもんですよね。
半年ちょっとの付き合いで、相手の気持ちにズカズカ入ろうとする人なんてそうそういないし、傷つきたくないから俯瞰して物事の行方を見守るのが普通の人間、普通の下級生ですよ。
本音が言い合える関係なんて部内では幻想に過ぎない。

なんか、あすか先輩のこの言葉って部活動の人間関係を全て表しているような気がするんですよねぇ。核心を突いているというか。

そんな言葉に真っ向からぶつかった久美子
痺れますよ

部活を途中で辞めた身としては、このアニメで色々考えさせられましたね。
退部したの正解だったのかなぁ…なんて

こんなに感情移入できるアニメは久々でした。良かったです。

投稿 : 2020/06/04
閲覧 : 194
サンキュー:

12

ネタバレ

〇ojima さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

先輩お疲れさま。そして、次の新曲を始めるのです。

最終話は{netabare} 黄前ちゃんの1年間の心の総集編です。
振り回されて、
気になって、
嫌いになって、
好きになったあすか先輩に今までの気持ちの告白。
黄前ちゃんは伝えたくてしょうがなかったようです。
気持ちを聞いたあすか先輩はいつもの調子でしたが。。。少し変化あったかな?
最後は収束するような終わり方。1期、2期全て含めてまとめております。
良い物語だけど。。自分自身納得はしました。
【正直、盛り上がるような終わりかを期待しちゃいました。】
先生方が言っていた「リセットできることは良い事」
おじさんには響いちゃいました。でも、もう一度全国に行くには大変な道のりがある事でしょうね。{/netabare}
北宇治~ファイト!!! そして次の新曲を始めるのです!!2016.12


10話まで観ました。
原作未読で吹奏楽無知の私です。ところで久美子が吹いている『ユーフォニアム』ですが、楽器の由来は「良く響く」「良い響き」だそうですね。 {netabare}
様々な問題に振り回されている久美子は現時点、大変そうですが、いつの間にか皆が相談したくなるような存在になっているようです。
「良く響く」ことは「皆に聞こえている」「存在がある」と言ったところでしょうか。
10話のあすか先輩の件の私の見解では黄前ちゃんが動いたけれど「それぞれが努力している。」「黄前ちゃんは一般人的な存在」
すばらしいヒロインではないんですよね黄前ちゃん。そういう現実的なところを私は物語を含め評価したいと思います。
それでも特別な存在を出している黄前ちゃん。
全国大会の演奏を一体どうまとめるのだろう。滝先生より黄前ちゃん次第かなぁ? 2016.12

8話まで観ました。
正直なところ、1期のようなどんどん元気になってゆくテンションが少ないなぁと感じています。
自分の中では勝手に黄前ちゃんが前向きにそして上手くなってゆく展開をとても楽しみにしてました。 が、今のところ
滝先生や先輩たち、そして家族内の暗い思い出などで、どうも黄前ちゃんも先に進めないですね。
何事も良い方向に向いて、早く演奏に集中して、みどりと葉月、麗奈との成長のやり取りを観たいです。 
でも、9話は「ひびけ、ユーフォニアム」 タイトルと一緒!!これは期待大ですね!!あすか先輩頼みます!! 2016.11

皆様も私的にも楽しみな2期が始まりました。
1話目は過去からこれからのつなぎの話。
京アニさんには申し訳ございませんが、高いハードルで期待しちゃいます!!
黄前ちゃんも結構前向き転向。
あすか先輩も引き続きのテンション。
南中の流れが良い方向に進むように期待します!!! 2016.10{/netabare}

投稿 : 2020/05/24
閲覧 : 842
サンキュー:

112

ネタバレ

ふぁんた さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

宇治川に反射する乙女たちの悩み

キャラクターそれぞれの悩みを掘り下げていく2期


1期の頃からあすか先輩はちょっととっかかりの無い、
感情移入できないキャラでした。
悪く言ってしまうとロボットやサイボーグのような冷たく、
中身がまるで見えないような、、

久美子の{netabare}心情通りとは、うまいこと制作陣の思惑にはめられました、、、{/netabare}


そんなあすか先輩の掘り下げとても良かったです。
解決はちょっとうーんなところもありましたが、そこにいくまでの久美子とのぶつかりが非常に良かったので、気にしません。


みぞれとのぞみの物語
次回劇場版に続く2人の関係は必見です。
本当に驚くほど2人の関係性を劇場版も含めて描いているので、
当然すごく難しい繊細な表現なのですが、京アニの技量の深さを感じることができる、良エピソードです。



姉の将来への問題は、今後3期でなぞっていくのかなと感じました。
なんだかんだで姉妹愛があるのも嬉しく涙してしまいますよね。



シリーズ通して美麗な背景作画動きです。
こんなアニメーションを発表し続ける京アニを尊敬します。

いつか3期が見れることを祈っています。

投稿 : 2020/05/22
閲覧 : 174
サンキュー:

12

うぐいす さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

何度も観てしまう。

一期を観て大好きになり続けて視聴。
一期は学園部活的な要素が強く毎回が山場だったが、二期は主要人物それぞれに中途半端にスポットを当てていて、いくつかの山場はあるが描写が薄いのはもったいない。
一期から引き続き性格の悪い黄前ちゃんの奔走する姿が見られるが、葉月ちゃんとサファイヤちゃんはほぼ映ってるだけで、二年生の夏樹と特に一期と優子を良く見せようとしているのが分かりやすすぎた。
それでも10話の演説は最高に良かった。
早見沙織はどんな役でも同じ声だが、演技はさすがと感じた。
あすか先輩はとても良く描かれていて、寿美菜子にとって大当たりな役だと思う。
希とみぞれの関係も中途半端で、映画「リズと青い鳥」で二人が主役で描かれているが、この映画については期待しないで観て欲しい。
マイナス点は夏樹の声優が合ってなかったのと好きじゃない声優がトランペットの先輩役で出ていたのと一期に比べて登場人物任せで話が薄っぺらかった事ぐらい。
映画「リズ」は外れだったが、よくある良作の続編は…みたいなプレッシャーははねのけていると思う。
姉と妹という立場も、まるで監督が二人姉妹のどちらかのようなリアリティ。
京都アニメーションの作画は相変わらずヌルヌル動いて水槽の中のグッピーを思い出す。
ネガティブな事も沢山書いたが一期が好きなら見るべき。
男が勝手に妄想する女性像、「きっと、女の子はお砂糖とスパイスと素敵な何かでできている。」は見事に崩れるが。

投稿 : 2020/05/06
閲覧 : 209
サンキュー:

12

ネタバレ

画王 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

モチーフはチャイコフスキーの交響曲!?

 主人公の久美子が大人の階段を上り始め、その視点でストーリーが進むので、第1期とは異なりシリアスな展開です。癒し回である文化祭のコスプレシーンも、制作者の悪意あるオチにガッカリしてAパートのみで終了します(メイド麗奈を期待していた僕がバカでした、が、夏紀先輩の悩殺サービスでお腹いっぱいになりました)。鬱展開が気になって夜も眠れそうにないので、休日返上で完走しました(完結していてよかったです)。
 ここでは、第1話において久美子がビデオで視ていた、清良女子の演目チャイコフスキーの交響曲第4番を聴きながら、あらすじを振り返ってみたいと思います。作曲家本人が曲想を解説したメック夫人宛ての手紙を参考にしているのでググって下さい。(ムラヴィンスキーのチャイコ交響曲は緊迫感と迫力があり、品揃えのいい図書館なら置いてあるのでお奨めです。)
 第一楽章は交響曲の主題が提示されるソナタで、アニメでは1~5話にあたります。交響曲全体を覆う曲想は「幸福の追求は目的を貫くことを妨げる、それは変えることのできない運命である」。ソナタの第1主題は「運命への服従」。第2主題は「絶望からの逃避(幸福の追求)」。チャイコは、幸福とは絶望からの逃避にすぎない甘い夢であると規定し、絶望から逃避したり、闇雲に幸福を望むことを批判しています(その理由は第二楽章でわかります)。この楽想を主題の旋律を共に奏でる、希美(フルート)とみぞれ(オーボエ)に当てはめてみます。
 コンクール金賞に拘る(幸福の追求)希美は、やる気のない吹奏楽部に嫌気がさして退部し(絶望からの逃避)、みぞれと吹奏楽を続ける(目的)ことができなくなり、不幸な運命に服従してしまいます。一方で希美に拒絶されることを怖れるみぞれは、希美から逃避し(絶望からの逃避)、希美のために演奏する(目的)ことができないという辛い運命に服従します。この2人の運命を克服したのは、南中カルテット(夏紀・優子・みぞれ・希美)の友情パワーでした。
 この運命に対して見ているだけで何もできなかった久美子は、後(10話)にあすか先輩にそのことを揶揄されます。しかし、希美やみぞれと友達になれない久美子(後輩だから)には、そもそも2人の運命に立ち入ることは許されません。人間関係にはいくら親しくても超えてはいけない一線があります。あすか先輩は劇中で、人間関係に対して無頓着な発言を繰り返しています。優しいあすか先輩は、一線を平然と超えてくる毒親を、育ててくれた親であるがゆえに完全に否定することができないため、自分も人との距離を掴むことが苦手なのでしょう。この点で麗奈は冷静です。「部活なんて親が決めるもんじゃないし、受験だって進路だって、最終的には自分で決めるものなのにね。」「あすか先輩次第だよ。相手は親だし、周りが下手に口を挟んだらこじれるだけ」(by麗奈)
 それにしても、5話の関西大会で三日月の舞を一曲通して聴かせる劇中コンサートは最高です。管楽器のピストンが戻る質感や打楽器の鳴動、曲に合わせた絶妙のカメラワークで盛り上がります。最終回の前にこれを使ってしまっていいのかと不思議に感じました。
 第二楽章は第一楽章で提示された運命を、別の面から表現する三部形式の音楽で、6~10話にあたります。楽想は「夜半に独り家に座っている時に取りつかれる憂鬱な気分」です。「過ぎ去ってしまった過去を嘆いていると、それを思い出として愛おしく感じることもある。しかし疲れ果て、新しい生き方を始めるだけの勇気も意志もない」というやるせない感情を「暗-明-暗'」の三部構成で演奏します。貧しい芸術家でしかなかったチャイコの周りには、幸福だけを追い求めた結果、このような人生を送っていた知人が沢山いたのでしょう。この楽想を2人のお姉様、麻美子姉とあすか先輩に当てはめてみます。
 麻美子姉は、親の期待(幸福の追求)に応えるために、吹奏楽と美容師の夢(目的)を捨てました。そのことを後悔し、情熱を傾けていた夢を思い出すことも嫌になるほどに懐かしみ、どうしていいか分からなくなって両親や久美子に辛く当たります。久美子は自分の憧れだった姉とのギャップにとまどい悩みますが、嫌いになれないまま知恵熱を出して寝込みますw。この運命を切り開いたのは麻美子姉と久美子の姉妹愛です。久美子の自分に対する想いを知った麻美子姉は、憧れの対象だった昔の自分を思い出し、新たな人生を始めることでそれを取り戻す決意をします。そのために、両親と真剣に向き合い、自分の枷となっている一方的な愛を振り払うことで、家を出て独立します。一方で、憧れの対象が遠くに行ってしまったことを実感した久美子は、人前を憚らず涙するほどの喪失感に襲われます。
 あすか先輩も同様に、親の期待に応えるために吹奏楽を捨てなければならない状況に追い込まれます。そして天才であるあすか先輩は、それが後悔を生むことを知っています(希美の退部を止めようとた)。しかし同時に、全国大会に出場するという執念のために、希美を切り捨て、仲間を利用してきた自分を許せず、吹奏楽部に復帰する道義を見失っています。これが復帰を待ち望むみんなの気持ちを、素直に受け入れることができない理由です。つまり、全国大会で父親に自分の演奏を聴いて欲しいという執念(幸福の追求)のために、吹奏楽部を続けること(目的)ができなくなってしまったのです。そして自分の本音を懺悔しなければならないほど後悔し、幼少から続けてきたユーフォを懐かしみながらも、執念の原因となった父親の独奏曲をコテンパンにして欲しいほどの衝動にかられます。あすか先輩が懺悔の対象に久美子を選んだのは、彼女がユーフォっぽい(縁の下の力持ち)からですが、自己主張が少なく、相手の話を聞いて支えてくれる妹属性の性格のことを言っているのでしょう。姉に八つ当たりされ、先輩に深刻な打ち明け話を聞かされる久美子はいい迷惑ですw。頭をなでなでして慰めてあげたいほど妹っぽいキャラです。
 この絶対絶命の運命を打ち砕いたのは、久美子の愛(憧れ)です。すべてを悟っているラスボスあすか先輩には、言葉による理論武装は全く役に立ちません。しかし久美子は既に、麻美子姉から妹属性最大の奥義を授かっています。人前を憚らずに流すことができる求愛の涙です。自分の想いを伝えるための涙に、同情や欺瞞の入り込む余地はありません。この涙の真実に気づけない天才はいません。あすか先輩は自分が求められていることを知ることで救われ、吹奏楽部に復帰する決心ができました。ここであすか先輩の法律家っぽい高潔な心をくみ取れずに、毒親を模試の成績で説得した予定調和のお話として捉えると、このドラマは途端に陳腐化しくだらないものになります。違法性はないなどと嘯き、権力に固執する醜悪な人間に、あすか先輩の高潔さを見習ってほしいものです(法の解釈を弄ぶ法律家によって、社会の良識なんてなくなってしまいました)。第2期のあすか先輩編は、某監督による筋立ての手法が色濃く出でいて、青春よりも人間ドラマの色彩が強いです。
 話は少し変わりますが、チャイコには自殺未遂というキツいエピソードがあります。チャイコの才能と名声に憧れる教え子に執拗に求愛され、長く続かないことを予感しながらも結婚するのですが、お互いを理解することもできないまま罵り合いになり、憂鬱な結婚生活に絶望して入水自殺を図りました。チャイコにはこの教え子の盲目的な愛もまた、闇雲な幸福の追求と映ったことでしょう。家族に対する盲目的な愛(幸福の追求)は、家族の絆を深めること(目的)を阻害するということでしょうか。麻美子姉の両親、そしてあすかママの家族観に少し似ていませんか?
 第三楽章はフィナーレへの助走となるスケルツォで、11~13話にあたります。11話の時点で第四楽章フィナーレまでの話数が足りないと思ったのですが、おそらく第2期の企画段階で最後は映画で締めることが決まっていたのでしょう。最後の盛り上がりがイマイチなのはそのためだと思います。さて、第三楽章の楽想ですが「これといってはっきりした感情は表現していません」。よって11~13話は、特定の人物に焦点を当てたドラマにはなっていません。久美子や麗奈のキャラ付けに利用されてきた伏線を回収して、テレビシリーズを完結するための番外編のような感じになります。
 11話で久美子と麗奈の関係に波乱の予感がしましたが、無敵のエース麗奈はただではコケません。麗奈に自分の弱さを語らせた上で、あの告白に結び付ける演出は見応えがありました。チャイコの失敗エピソードを知っているであろう滝先生には、返答を上手くはぐらかされてしまいましたが・・・。ですが麗奈が特別になりたいという目的を忘れずに音楽を続けていけば、幸福は自ずと訪れ、いつか想いが通じるかもしれませんね。久美子もまた、麻美子姉とあすか先輩に自分の愛を告白することでシスコンを克服し、妹キャラから脱皮します。あすか先輩に姉を重ねていた久美子は、姉妹愛に似た憧れによってあすか先輩の気持ちを揺さぶり、理屈では剥がせない天才の鉄仮面を粉砕しました。あすか先輩がラストで見せた「またね」の笑顔は、京〇ニ作品の神髄です。
 清良女子の交響曲のおかげで、通常の3倍くらい妄想を楽しむことができました。ヘ短調のような重い雰囲気が漂うアニメも、見方によっては熱中できます。来週は誓いのフィナーレを視聴します。

投稿 : 2020/03/29
閲覧 : 202
サンキュー:

8

ネタバレ

けいP さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

のぞみとみぞれの謎

のぞみが吹部を退部してから
またのぞみが吹部に戻ってくるまで
のぞみとみぞれは
接点なかったんですよね?

でも文化祭の時に
のぞみとみぞれが同じ教室で(夏希も)
メイド服を着てて、
「ん?のぞみとみぞれて同じクラスなの?」
同じ部活にいた時は
それなりに仲良くしてたのに、
同じクラスなのに
違う部活になっただけで
話もしない関係になるなんて事ある?
二人の関係て一体・・・?

と思ってたんだけど
ヤフー知恵袋に
似たような質問あって
解答としては
あの文化祭は
のぞみのクラスとみぞれのクラスが
合同で店をやったのではないかとの事。

あと気になったのは
のぞみとみぞれは
携帯でのやり取りはしてなかったのか?
お互い携帯の連絡先知ってたら
部活辞めた報告も出来そうなのに。

アニメの中では
みぞれはスマホ持ってだけど、
のぞみが部活にいる時は持ってなくて
のぞみが部活辞めてから
みぞれがスマホ持ち始めた
のかもしれませんね。

卒業後の二人の関係やいかに?

投稿 : 2020/02/14
閲覧 : 351
サンキュー:

20

響け! さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

吹奏楽部のリアルもきちんと描いている作品

自分は吹奏楽部に入っていたのですが、本当に一つの実在する吹奏楽部を見ているようで、共感するところもあり、ちょっとしたトラブルも本当に自分の部活時代を彷彿とさせるところがあったり、そんな部活にかける青春を生き生きと描いている素晴らしい作品でした。

投稿 : 2020/02/13
閲覧 : 219
サンキュー:

16

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

名作だと思う

ストーリーがとても良い。見てて引き込まれるものがあった。

投稿 : 2020/02/07
閲覧 : 131
ネタバレ

USB_DAC さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

続 感動的なアンサンブル

★物語
・原作 : 武田 綾乃   ・監督 : 石原 立也 
・構成 : 花田 十輝   ・演出 : 山田 尚子

有らゆる部分で高い完成度を誇る、数ある音楽アニメの頂点とも言う
べきシリーズの第二幕。前期は部員達の向上心や楽器愛への目覚めを
描き、今期は更なる成長の軌跡と全国を目指して奮闘する正当な続編。
部活動に対するストイックさは変わらず、思春期の張り詰めた悩みや
様々な問題と向き合う彼女達の心情を、より丁寧に描いた作品です。


★作画
・作画監督 : 池田 晶子
・美術監督 : 篠原 睦雄
・制作会社 : 京都アニメーション

吹奏楽経験者や現役奏者をも唸らすリアルな演奏描写と美しい映像に
思わず溜息が出ます。また前期の鮮やかな色彩の見せ場がサンフェス
のマーチングや縣祭りだとしたら、今期は宇治川花火大会とプール回
といったところでしょうか。艶やかな浴衣姿と夜空に咲き乱れる花火
の華やかさ。水着姿はちょっと目のやり場に困りましたけど。w


★声優
・黄前 久美子 : 黒沢 ともよ   ・吉川 優子  : 山岡 ゆり
・田中 あすか : 寿美 菜子    ・鎧塚 みぞれ : 種﨑 敦美
・高坂 麗奈  : 安済 知佳    ・傘木 希美  : 東山 奈央

全く嫌みの無い等身大の演技は前期と変わらぬ良さです。そしてより
シリアスさを増した今期は更にスケールがアップ。主役たちの純粋な
気持ちから出てくる魂の叫び。改めて声優の凄さを感じる瞬間でした。


★音楽
・OP :「サウンドスケープ」/ True
・ED :「ヴィヴァーチェ!」/ 北宇治カルテット
     「響け!ユーフォニアム(Last Ver.)」(最終話)
・音楽 : 松田 彬人(劇伴協力:洗足学園音楽大学)

諦めずに夢を追いかけると唄う「サウンドスケープ」。作風と見事に
リンクする歌詞とパワー溢れる歌声が魅力的。そして「生き生き」と
いう意味から伝わってくるED「ヴィヴァーチェ!」の明るさ。走り
出す彼女たちの笑顔がとても印象的です。また劇伴の音源は前期と同
じく洗足学園音楽大学一年生の編成組が担当。その演奏技術と動作と
のマッチングはシリーズの変わらぬ魅力のひとつになっています。
 

★キャラ
・キャラクターデザイン : 池田 晶子

池田昌子さん。彼女が産み出した60を超える拘りのキャラクター達。
その後発売された『メイキングラフ集』を見ていると、苦労しながら
も非常に繊細に、そして楽しみながら描いていった姿が垣間見えます。
こうして命が吹き込まれた美しいキャラたちを見ていると、どうして
もその作業風景を想像してしまい・・・未だ胸が張り裂けそうで辛い。



[感想]

見返す度に仕上がりに驚かされる。本当に凄いシリーズだと思います。

一言では言い尽くせない程魅力的なシーンが多い作品ですが、敢えて
言うならやはり「みぞれ」「あすか」の二つのエピソードでしょうか。
友への依存でしか自己の存在価値を測れない者、境遇から執着・依存
する者を毛嫌いし、あっさりと切り捨てる非情な者との興味深い対比。

そんな「みぞれ」を見覚めさせ、希美との蟠りを解いた優子の熱い想
い。そして一切他人を信用せず孤独を受け入れ、自身の置かれた境遇
に諦めを見せる「あすか」に対する久美子の真直ぐな想い。二人の嘘
偽りの無い叫びと涙を見て、再び前を向き直す姿はとても感動的です。

そして共に共通していると思ったのは、そもそもこの二人は楽器その
ものが好きで吹奏楽を始めたのでは無いということ。憧れる人との繋
がりを求め、またその影を追い吹き続けてきた二人。その二人が特別
演奏技術に優れているという点も印象的でした。そういう意味では滝
先生の背中を追い続ける「麗奈」もまた同じなのかも知れません。

前期に引き続き合奏の描写は経験者や現役が唸るほどの作り込みです
が、今回最も美しさを感じたのは3話終盤の「あすか」の独奏シーン。
朝霧が立つ早朝の広場で、父の曲をひとり奏でる彼女の美しい音色は
何処か安らぎを覚え、霧が薄れると共に何か寂しさを感じる。妄想か
ら現実への流れ。彼女が父に抱き続けた想いと、母に対する哀れみを
ほんの一瞬で語る様な、そんな素晴らしい映像表現だったと思います。

また「あすか」が久美子に語る「ユーフォっぽい」という台詞の意味。

伴奏もソロもこなす出番の多さの割に、その音色から決してメインに
は成り得ないユーフォニアム。しかし各主旋律とのユニゾンや対旋律
を加え支える重要な役割を持つなど、合奏には無くてはならない存在
でもある楽器。普段気付かぬ素振りを見せながら、結局は周囲の縺れ
に首を突っ込んでしまう久美子。そんな姿を楽器に重ね見て何となく
彼女をユーフォニアムに似ていると言い、常に人間関係に煩わしさを
感じている自分はそれっぽくないと、自ら否定したのかも知れません。

最後に父の激励をしっかり受け止め、「私もユーフォ好き」再びそう
語る彼女の気持ちにもう嘘は無い。目的を果たし、漸くその呪縛から
解き放たれたからこそ、唯一の繋がりだった銀色のユーフォニアムを
心から愛せる様になったのではないでしょうか。

姉との別れ、そして先輩達との別れ。共に物語を締め括るに相応しい、
久美子の新たな決意を感じさせる良いエンディングだったと思います。
それにしてもタイトルの回収はちょっと神懸ってました。w


[ちょこっとだけ趣味の語り]
{netabare}
みぞれがトラウマになっていた中学時代の合奏曲、A・Pボロディン
作曲の「イーゴリ公・韃靼人の踊り」。オーボエやフルートを優美に
魅せるこの曲。うっとりしながら思わず見とれてしまう美しい旋律を、
北宇治高校の演出で是非見たかったのですが、そこだけ少し心残り。

ご存じの通り、バックの演奏は「洗足学園音楽大学」の面々。現在彼
等の演奏は公式チャンネルで挿入曲も含め公開されていますが、この
韃靼人の踊りもその一曲。木管や金管は非常に美しく、スケールの大
きい見事な演奏を聴かせてくれます。因みにオーボエのメインは男性、
女性は何とイングリッシュホルンとの掛け持ちという驚きのスタイル
です。また管楽器の全てがフルート(ピッコロを含めた横笛)という
一風変わったバージョンもあり、ドレスを纏った女性達の演奏はそれ
は優しい音色で心が休まる思い。興味のある方は是非ともご覧下さい。
{/netabare}



以上、拙い感想をご覧頂きありがとうございました。

投稿 : 2020/02/07
閲覧 : 278
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33

和球 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

「音楽アニメ」として他の追随を許さない。平成を代表する作品

1期2期通してのレビューです。
これまで作中にたくさん音楽演奏のある作品をそれなりに鑑賞してきましたが、本作はパッと思い浮かぶ音楽アニメ作品のそれらとは別の次元の作品だと私は思っています。
本作は「音とそれに付随する尺の長さや作画」を根幹に構成された作品です。
ストーリーや人物にも魅力はあると思っていますが音に対するクオリティと熱量が他作品と比べ群を抜いています。


まず音の質ですが同じ曲や同じパートでも演奏者で音質が違ったり、ストーリー初期と後期とで個人や合奏全体のクオリティが異なります。
ながら見では分からないかもしれませんが集中して聴けば素人の私でもはっきり分かります。
少々ネタバレになりますが、作中の演奏曲ソロパートのオーディションがあるのですが、そのシーンはプロと音大生の演奏者を起用して音質の違いを表現しています。
これ、すごい事だと思います。言ってしまえばアニメは所詮アニメです。音質(演奏技術)など同じ人に演奏させて意図的に技術に差をつけるか、もしくは制作する過程で操作すれば進行上支障ないレベルに仕上げられます。
加えて、予算や利益的な側面を考えればプロを起用しないほうが確実にプラスなのにあえてクオリティを追求する姿勢に私は感銘を受けました。
音楽でも何でもアニメの中で一定以上のクオリティが担保されている状態で、そこからさらにクオリティの違いを表現するのは難しいと思います。それを補完する手法としては「やっぱり●●さんはレベルが違う」と言った演出的な側面で差を表現するケースが常套手段だと思いますが、本作はそれを純粋に「音」の違いで勝負しています。「音の【質】の違い」を表現するアニメ。これって今までのアニメにはなかったと思います。
これだけでも本作が音に対してものすごい熱量がある事が伺えます。
周回で鑑賞した際に、より違いを実感するために音響の良い環境で鑑賞しましたがあまりの違いにびっくりしました笑


次に尺の長さと楽器の作画です。
本作はとにかく演奏にかける尺が長いです。Aパートを短くしてBパートの大半を演奏に使ってたりする回もあります。演奏時間が増えれば当然演奏に関わるカット数が増え、運指(繊細な動作)や複雑な形をした楽器の作画も増えます。本作はそれらを無茶苦茶リアルに表現しています。
余談ですが、作中には水が流れるシーンや揺れるシーン、横断歩道の歩行者用ボタンなど音楽に何ら関与しない1秒にも満たないシーン等にもとんでもないレベルの描写が随所に出てきます。京都アニメーションの凄まじいクオリティが垣間見える瞬間です。


最後にストーリーや人間描写。
ストーリー概要は弱小高校の吹奏楽部が全国コンクール出場を目指す、その中で楽器経験者ではあるけどどこにでもいるような少し冷めた主人公の女子高生が人間的に成長していくと言ったもの。
吹奏楽が題材になっている作品は多くはありませんが「高校の部活で全国を目指す」と言った部分にフォーカスすれば一般的かつ王道的な青春ものです。
吹奏楽部が舞台のため主人公以外にも多数の登場人物がありますが、キャラクラーひとりひとりの特徴や魅力はもちろん高校生(思春期)ならではの繊細な心理描写も(私は)リアルに表現されていると思います。
特に先述の通り、少し冷めた主人公がストーリーが進んでいく中で人に対しても音楽に対しても熱くなって成長していく過程は必見です。


そんな魅力的で特徴ある登場人物達が積み上げてきたストーリーだからこそ、山場はもちろん何でもないようなシーンでも節々で琴線に触れます。
登場人物の魅力、ストーリー、音に対するクオリティと熱量、そのすべてが素晴らしいものだからこそ何でもないようなシーンでも映えます。
極力ネタバレを含まずに批評させていただきましたが、私が本作に抱いているイメージはこんなところです。
表題にも記載したとおり、本作は平成に残る至高の音楽アニメ作品だと思います。

投稿 : 2020/01/20
閲覧 : 231
サンキュー:

12

ネタバレ

ぷよ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

先生の声が良い

 主人公の性格が良すぎ無いのが良い。
 
 あまり熱心に部活をやってなかったので、うらやましいようなこんな気の重い日々は耐えられ無いような。
 先生に片思いしてる子が奥さんを亡くした先生に、どんな人だったか聞くシーンがあるのだけらど、そこがクールに見える少女の子供っぽいシーンに思えた。好きな気持ちだだ漏れだけれど美形で優秀な先生は慣れっこのようだった。
 好きなキャラクターは香織先輩とみどりちゃん。
 最終回に第二ボタンをメンバーに渡してる男の子がいたり、メインの話にならなくても後輩に頼られてる先輩がいたり、もっともっと知りたい子達が居たのが良かった。

 仲良し4人組みたいでも、一緒にお祭りに行く子と行かない子が別れたり、幼なじみの男の子と安易にくっついたりしないのも良かった。

投稿 : 2020/01/18
閲覧 : 173
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14

ネタバレ

お茶 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ユーフォと久美子と媚びない京アニ

やっと見終わりました。
観ていてですね、1期金賞を取って始まった2期とは全然思えなかったですねw

正直、何なんだこの昼ドラ!とまではいかないにしても、この部内の確執の継続は異常と思っていました。1期でも予想を超えたこの確執劇でしたが、2期ではさらにそれを超えてくるとは。嬉しいところは嬉しいと普通に感じたいところを、本作は容赦なくその嬉しいモードをさらりと切り替え、次に移る。それでいても感動ところは多数あるんですけどね。

さて、これはどこが見所なんだろーと考えていたのですが、まあ視聴者に媚びずに魅せたいアニメを見せるということなのかな、と感じました。いやだってこれまではいなかったキャラが登場してわざわざ確執劇を展開したり、家族の間柄であったり、ここまでする必要があったのかな、と正直に思いました。それでも、京アニの媚びない確執劇なるものを、有無を言わさず見せられた気がしました。(原作はあるのでしょうけども)

ただちょいちょい感じていた杞憂が本筋ではないかという懸念が確信に変わっていきました。自分の中では。いやまああくまでもネタですよw
それは黄前久美子という主人公らしからぬ主人公と、ユーフォニアムという楽器に、スポットを当てているという当たり前を、すんごく面倒くさく表現した作品であるような気がします。
ユーフォニアムっぽい人とはhttps://anond.hatelabo.jp/20161201034842参照

いろんなものに馴染む人。適応力が高い人例えばクラリネットとトランペット、オーボエとサックス、このあたりを繋ぐのがユーフォの音。吹奏楽以外ではなかなか見かけないが、吹奏楽で音の混じりあいを考えるととても重要になる楽器(なので主人公ユーフォなのかな)混じるので地味だと思いきや、主旋律とは違う副旋律(または対旋律、裏メロ)を任されていることも多い。金管の中でも柔らかい音色なので音も澄んでくる。心優しく、素直で、そしてそれを演出できる計算して生きていくタイプ。とあります。

なので、この確執劇をことごとく解決に導いた、久美子の演奏以外でのユーフォニアムが響いていました。
単純に久美子を観ていてほとんどがダル顔であったり、変顔であったりした久美子が、恋しくもあり、中々生まれないキャラかと感じます。修一との関係性も媚びなすぎw

物語としても、各キャラオムニバス形式っかいって位の移し方と確執劇を、全国にかける思いを皆の願いに換え、元気玉エンドはマジで泣きましたよ!{netabare} ~卒業まで{/netabare}描いちゃうなんてズルいですよw

投稿 : 2020/01/03
閲覧 : 632
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61

DB さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

タイトルなし

圧倒的な絵・細部にこだわった音楽がよく練られたストーリーを綺麗に引き立てていて、量産系の作品とは格が違った印象。若干キマシ感も漂っていたがそんなことお構いなしで勧められる作品だと思います。

投稿 : 2020/01/02
閲覧 : 181
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9

春秋 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

青き春の輝き

寿美菜子早見沙織茅原実里日笠陽子東山奈央安定感友情美麗憧憬全面協力

投稿 : 2019/11/24
閲覧 : 224
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5

ヴァッハ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

青春や・・・!

人気アニメの第二期。

アニメーションと音楽のクオリティは今更語るまでもないので省きます。

・ストーリー
大筋はベタなもの。でも、その中にキャラクターのドラマを混ぜるのが非常に上手かったです。スポ根・部活モノはそのへんが一番大事だと思う。大筋よりずっと大事。
久美子も先輩も、部員ですらない姉の話をも混ぜ込んで、ストーリーに厚みが増している。
回によってはベタ過ぎて没頭できなかったところもあるけど、全体評価で言うと相当クオリティが高く、感動できました。

・声優
一期の時からそうですが、久美子の中の人が狂おしい程に好きです。かなり珍しい演技をしているなぁと。専門的なことはよくわかりませんが、プロはもっとしっかり喋るものというイメージがあるので、久美子のダル気な、ぼへ~っとした喋り方は新鮮でした。
リアルで、でもアニメの域は出ずに、プロらしさも滲ませながら、とんでもない表現力です。

・キャラクター
冒頭から新しく二人の先輩にスポットが当たりますが、その二人だけで行くのではなく、既存のキャラクターも一期を補完する形でしっかりと描かれていました。
後は、翠ちゃんメインの話が欲しいところ。

投稿 : 2019/11/04
閲覧 : 202
サンキュー:

10

ネタバレ

みの さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

タイトルなし

それぞれのキャラクターがたっていて、一期でスポットが当たらなかった人物の話が掘り下げられていてよかった
好きなことをやり続けることの難しさ、情熱を持ち続けることの大事さ、など実生活においても考えさせられるテーマがたくさん散りばめられており、メッセージ性も高い作品

投稿 : 2019/11/04
閲覧 : 199
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11

Acacia さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

三日月の舞

主人公が決して才能がある訳でなく、
研鑽を積んでも理想、目標はまだまだ遠い。
人間関係も決して順風満帆ではなく、
煩わしい倦怠感も付きまとう。

それでも自制をしながら足掻いていく
主人公。最大の見所だと思います。

舞台での「三日月の舞」の演奏シーンは
一気にその舞台に辿り着くまでの
部員の様々な喜怒哀楽を収束し昇華した
正に魅入られるシーンでした。

因みに「三日月の舞」初めは著作権の切れた
古典を引用しているのかと思ったら、
オリジナル曲で勝負していたんですね。
面白いです。

学生時代に部活等が生活の中心だった方
とかにはより一層、引き込まれる作品だと思います。

お勧めです。

投稿 : 2019/10/05
閲覧 : 316
サンキュー:

30

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

抜け出した部屋の窓から カーテンが手を振ってる

私はアニメを
「男性向け」「女性向け」と分ける風潮?が
あまり好きではありません。

しかし…
この作品は
「男性向け」と感じてしまいました。

いや、作品の方から
「あなたは観ないで!」と言われている感じがしたのです。

初めての感覚。
とても悲しい事で。。


まるで、レンタル店のカーテンのような…壁。


それでも、負けない!と繰り返し観たけど…
その度に
跳ね返されたのです。



吹奏楽部の女の子達が、一生懸命頑張る姿が描かれたこの作品。

正直なところ
「何処に」「何に」焦点をあてて観たら良いのか解らなかった。


「暴れん坊将軍のテーマ」も満足に演奏出来ない吹奏楽部が

初冬
「全国大会」へ…


顧問の滝先生の指導と
生徒達の努力の成果なのだろうけど…も、

滝先生の「何が凄いのか?」その描写があまりにも少ない気がしました。

それより
注目すべきは、女の子達の「心の動き」なのでしょう。

言いたい事、言い合ってぶつかったり
相手を想いあったり
言えない秘密を抱えていたり…

微妙な距離感の女の子達。


皆が「主人公」レベル。

そのせいか…反対に個性が薄れてしまっているような、違和感を感じてしまうのです。

「優等生」なんです。皆。


私が感情移入したのは、あすか先輩です。

多分
一番我慢していて、一番「大人」で、一番弱いんじゃないかな?

最後まで
誰とも心通わせることなく去って行った彼女の今後が気になってしようがない。


黄前ちゃんと打ち解けたっぽいけど…
私はそうは思えなかったです。

黄前ちゃんとの最後の会話…

{netabare}『先輩の事が苦手でした。先輩だし同じパートだから思わない様にしていましたけど(中略)もしかしたら嫌いだったかもしれません。でも今は大好きですから!』{/netabare}


これはねー
実際言われたら結構キツいんです。

(「終わり良ければすべて良し」は「出来事」には良い言葉だけれども。)

あすか先輩の一瞬見せた哀しげな表情、諦めのような笑顔が、
忘れられないです。


他にも
麗奈ちゃんのトランペットソロには鳥肌たったし

みぞれと希美が登場した時は嬉しくて嬉しくて…
(そう、私は「リズと青い鳥」が観たくてしかたがないのだ!)



それでも
言わせてもらいます。


96%内股の女の子達…

「サービス回」を挟まなくちゃいけない法則でもあるのか?と思ってしまった、
シリアスな話なのに無理矢理な水着回…


もしも
吹奏楽部員の、女子と男子の「割合」が反対だったら?
(ちょっと言い過ぎだけれども)
ここまでの人気作になったのでしょうか?



こんな風に思ってしまう自分が
堪らなく嫌になる。

凄く辛かった。


今まで、こんな風に感じた作品はないです。

しばらくアニメを観る事が嫌になったりもしました…

今も、少し恐いです。





※レビュー後 追記…


私には『皆で何かを成し遂げる』という経験がないので
この作品の根本に気が付けなかったのかもしれません。


あー…


あと、水着回について。
ユーフォでの水着回は、原作者の意向によるものだそうです!


敬愛するレビュアーさんのおかげで
モヤモヤが 少し晴れました。

いつもいつも…
助けてくれ、知らない事を教えてくれて…
ありがとうございます。





『リズと青い鳥』レビュー書けるかな…

投稿 : 2019/10/03
閲覧 : 655
ネタバレ

KomcHi さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

想いよ、届け!!

見終えました。

一期と間髪入れずに見たので、
府大会から関西大会、全国大会と成長する皆を追えました。

個人的は二期の方が、
人情が溢れていて好きです。
心持ち作画が進化しているように思いました。

色々な事件を挟んでクライマックスまでいきました。
私は一つはアスカ先輩のストーリーだと思っています。

希美を部に入れるかアスカ先輩と口論するシーン、
母親に吹奏楽部の退部を迫られるシーン、
離婚した父親からユーフォが送られてくるシーン、
そのユーフォでずっと練習してきたシーン。

そのすべてが全国大会で父親に演奏を聞いてほしいから
という感情によるもの。

全国大会の演奏が終わって、
演奏を聞いた父親からアスカ先輩への伝言が、
『よくここまで続けてきたね。美しい音色だったよ。』

って、私、涙腺崩壊してました笑!
色々な伏線があったからこそ、この一言に重みを感じました。

もう一つが久美子と姉のストーリーかなと思いました。

姉は吹奏楽や美容師の道を我慢していた、
両親に言われる通りの人生だったと後悔、
自由にしている久美子への羨ましい気持ち。

今までの人生よりも、やりたい事をやろうと決意。
そんな転機があって、離れていた音楽に歩み寄り、
久美子が出る全国大会にも来てくれて。

そんな歩み寄ってくれた姉の気持ち嬉しかったんだろうし、
音楽のキッカケは姉がくれたものだと感謝したんだと思います。
『お姉ちゃんがいたから、吹奏楽好きになれたよ。
お姉ちゃん大好き!』

あぁ、また涙腺が‥‥笑。

最後はアスカ先輩 ✕ 久美子でお互いに『またねっ』て。
そして、アスカ先輩のノートでタイトル回収して。

予想以上のストーリーで、出会えて良かったと思っています

投稿 : 2019/09/30
閲覧 : 280
サンキュー:

33

ネタバレ

がぁべら♪ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

この想い、響け!!

吹奏楽コンクール京都府大会を突破した北宇治高校吹奏楽部は、関西大会に向けて練習を開始する。臨時講師の先生も迎えて、クミコたちはレベルアップに勤しむ。しかし、そこへ昨年退部したカサキノゾミがやって来て、オーボエ担当のヨロイヅカミゾレに異変が起きたところから物語は始まる。
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絵はホント綺麗デス。
キャラは1期同様、女子率高めデス。
1期は全国大会に向けて奮闘していくって感じのお話でしたが、今期はさらに踏み込んだ人間ドラマがあったように思います。
前半はノゾミとミゾレ中心の話で、後半はアスカ先輩中心の話デシタ。
それぞれが色々と悩み、周りを巻き込みながらも問題を解決していく姿は見ものだと思います。
そして、最後の3年生の卒業は、やはりウルッときました。
演奏シーンも良かったし、見応え十分デシタ。

投稿 : 2019/08/31
閲覧 : 293
サンキュー:

17

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

そこに君の意思は入っているのか

視聴理由 そりゃひびゆーだよ?
てかなんで書いてなかったんだ

序盤 作画前より良くなってない?

中盤 飛鳥先輩がキーパーソンか

終盤 おお。なんか哲学っぽい

この話は「響け!ユーフォニアム」の続編
ジャンルは部活・吹奏楽部・青春
まぁ前作と変わらないジャンル。そして変わらない面白さ
まぁ2期がある、ということは一期は…さっしてください
前作より作画が良くなり、内容もよりシリアスになったような気がします
しかしどちらかと言うと一期の方が私は好きです。二期になると吹奏楽部っていうよりは「黄前久美子と田中あすか」について、という印象が大きいです
まぁ面白いことには変わりはないんですけどね。私には到底出来ない発想や物語で見応えしかありませんでした

今作のテーマは「そこに意思はあるか」だと勝手に思っています。これは誰が誰に向けてかとはネタバレになるので言いませんが頭の片隅ら辺に入れといて軽く注意してみるだけでも面白さが変わってくるので他の方のレビューなども参考にして頂ければなと思います

作画は良く、キャラはかわいく新キャラもキャラが立っていた(?)
opは一期に引き続き唐沢美帆さんの「サウンドスケープ」良曲
edはまたまた一期に引き続きZAQさん作詞作曲で部員四人が歌う「ヴィヴァーチェ!」
声優さんは違和感なく、感情もちゃんと入っていてよかった

総評 視聴待ったなし!見ろ

投稿 : 2019/08/18
閲覧 : 249
サンキュー:

18

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

作品の最後の扉を開ける2期

2期に於いては、スポ根要素から女の子特有の感受性を主に描かれ、モチベーションの難しさ、心の中を中心にストーリー進行して行く作品です。
ですので、スポ根要素が薄れる若しくは、置いてかれる内容の為、評価が割れる感があります。
しかし、あくまでも個人的見解ですが、この心情描写が作品に対する視聴者にとっての最後の扉の役目を果たしており、開けてしまった視聴者は、もう戻れなくなるわけですよね。
後は、最後を見届ける迄どっぷり本作の魅力に浸り続けてしまうと思います。

私は開けてしまいました。

投稿 : 2019/08/08
閲覧 : 167

居留守 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

一期を大きく上回った作品

二期が作られている作品で一期のハードルを越えられたアニメというのは意外と少ないと考えています。がしかし、このユーフォに関しては二期の方が面白い!と思える作品であったと思います。
一期は部活モノとしての良作でしたが、二期は人間ドラマとしての名作です。

一期では北宇治高校吹奏楽部全体を描いていたため、黄前久美子が主人公として何かの役割を果たしたり何かを起こすことはほとんどありませんでした(麗奈が主人公だという人までいるほどです笑)が二期では黄前久美子がスーパー主人公として機能していて一期を大きく上回ってきたなと感じました。

特に二期のあすか先輩のくだり、私は実は二期中盤まであすか先輩が好きではありませんでした。なんでも同年代相手に見透かしたような態度ばかり取っていて、嫌いというより若干イタイなと思う程度でしたが、それでもやはり良いイメージはなかったです。しかし、あすか先輩に対するこのムズムズ感をズバッと言い放ってあすか先輩の心にクリーンヒットさせたのはやはりスーパー主人公黄前久美子でした。このシーンを観るためだけにこのユーフォという作品を一期のはじめから見始めるだけの値打ちはあると、そう言っても過言ではないと思います。

投稿 : 2019/07/31
閲覧 : 171
サンキュー:

16

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

名前の由来。それは「響きの良い楽器」

相変わらずのクオリティで言葉がありません。
これだけの内容を本当に良くまとめ上げたと感心します。

でも、一期と比べると随分中身が濃くなりましたね。

一期では部活動に対するストイックでひたむきな部分を主に捉えていました。
しかし、今作ではその裏で発生する様々な問題を絡めていきながら、関西大会、
そして全国大会を目指していく、若干緊張の度合が増した展開になっています。

恐らくこの作品が伝えたかったことは、煩わしい人間関係への向き合い方。
人は「己を欺くことの愚かさ」を知り、「己に誠実に向き合うこと」で他人の
本当の気持ちを知る事が出来る。その気持ちを持ち続けることが大事だと。

久美子があすかの気持ちを変えることが出来たのは、その姿を姉の後悔に重ねて、
他人事ではなく、自身の気持ちとして真に向き合うことが出来たからだと思います。
みぞれが一歩踏み出せたのも、優子が見せた彼女を思う強い気持ちがあったからこそ。

二人が見せた全力で気持ちを叫ぶ姿は、本当に記憶に残る名シーンでした。
頑張り屋さんの優子がちょっとだけ好きになりました。

だけど、現実はこう上手くはいかないことが多いんですよね。
すれ違いも多いし、人がいる限り、しがらみは何処に居てもある。
上手く生きていくためには、自分を押し殺すことも必要です。
でも「それでもその気持ちを決して忘れないで」と彼女達に言われてるような、
そんな気持ちになる作品です。

大会後、父からの伝言に喜びを見せるあすかですが、
でも最後まで涙を人には見せない。少しは涙を見せて欲しかったけど。
やっぱり大人らしく意地らしさを失いたくないんでしょうね、きっと。
大会前に久美子の気持ちを受けて、少し脚を震わせて泣いてたくせに。(笑)

式後に受け取った一冊のノート。
純粋にユーフォニアムが好きな久美子は、彼女から託されたこの曲を、
いったいどんな音で奏でるのか。
いつの日か彼女が吹くこの曲を聴くことは出来るのでしょうか。



※「響け!ユーフォニアム」は素晴らしい独奏曲ですが、
  他に個人的に好きなユーフォニアムの名曲を二つほどご紹介します。
 
 1.フィリップ・スパーク作曲の「ハーレクイン」
   約9分の協奏曲で前半パートはどこか哀しげで且つ壮大。 
   中盤以降はアップテンポでユーフォニアムの持つ豊かな
   表現力を楽しめるお勧めの名曲です。
   
 2.同じくフィリップ・スパーク作曲の「イーナの歌」
   約5分の独奏曲でユーフォニアムの持つやわらかく美しい
   音色と旋律に涙する人も多い、ユーフォ奏者なら知らない人は
   まずいない名曲です。

共にユーフォニアムの持つ豊かで優しい音色を最大限表現する名曲です。
興味ある方は是非ご視聴をお勧めします。
 

投稿 : 2019/07/28
閲覧 : 213
ネタバレ

勅使河原 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

視聴後に溢れる満足感

感想として言いたいことは1期と同じで、細部にまで行き渡った京アニの拘りがよく伝わってきます。

ただ物語の評価を☆4.5にしたのは、途中の高坂麗奈の恋模様の部分について疑問に思う節があったからです。
ネタバレ防止のため詳しくは言えませんが、高坂麗奈の恋の話はもう少し早い段階で出すのが良かったかなと思いました。

それからマニアックな話になるのですが、{netabare}赴任初年度に全国金賞を取らなくてよかったなと思いました。
なぜなら、現実にも先例がないからです。
私の知る限り九州の某女子高が本作と同様に顧問の先生の赴任初年度に全国銅賞を受賞したのが最高記録です。
しかもその顧問の先生は前年度まで全国金賞常連校で指揮をなさっていた大ベテランの方なので、そのような偉業は無理からぬ話ではありますが、本作のように若い先生が弱小校を全国に連れていくというのは極めて稀です。

このアニメは吹奏楽部の中で奮闘する女子高生をできるだけリアルに描いたものなので、全国金賞をとっていたら「なんだ結局ただのサクセスストーリーかよ」という感想を、私に限らず吹奏楽経験者は誰しも抱いたでしょう。
どこまでもリアルに徹した京アニのこだわりに(原作未読なので、もし原作もそうであるならば原作のこだわりも含めて)「良くやってくれた」と嬉しく、安心しました。{/netabare}

1期は視聴後の余韻が達成感に似ていたのですが、2期は満足感や安心感に似ていました。
なんだかとても心が暖かくなり、視聴して本当によかったと心底そう思える作品でした。
1期に比べてやや点は落ちるものの、名作であることは確かです。


3期の制作も決定していますが、おそらく来年中には難しいでしょう。
私たちに出来ることは募金することと、被害に遭われた方々の1日も早い精神的・身体的回復や御冥福をお祈りすることだけです。
また京アニの素晴らしい作品を享受できる日が来るまで気長に待ちたいとそう思います。

投稿 : 2019/07/23
閲覧 : 243
サンキュー:

18

たいが さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

最高!!!どこを低評価しようか、、、絶対無理笑笑

気合を入れて文句を考えても出てきませんw
とってもいい作品です!!!

総合評価5.0は「テキトー」に評価してるようで、あまり付けたくありませんが、、、どこを下げたらいいか本当に分からない笑笑

控えめに見ても
物語:120点
作画:120点
声優:120点
音楽:100点
キャラ:120点、、、
きっと2期を見た人は1期も観てるでしょう。
なら分かるでしょ?笑

数周することおススメ!!!
毎回新しい発見があります。

わたしは毎周、感情移入するキャラを変えました。
久美子、あすか先輩、麗奈、みぞれ先輩、、、の具合に
そしてこの物語で個人的に最も泣けたのは優子先輩でした笑

以上!

書きたいことは沢山ありますが、最後にひとつ言うなら、文句なしの星5です!!!

投稿 : 2019/07/15
閲覧 : 229
サンキュー:

17

ネタバレ

筒井筒 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ユーチュのユーフォと、BOXと。

今回は、過去の2年生問題もあったけど、サファイアや葉月の出番が少なく、麗奈とは、特別な人という間柄。
なんか、けいおん!!の、澪ちゃんの影が薄くなっていくのと、似ているなとなんか思った第2期。
1期のオーディションの話の盛り上がりに比べ、感動は、ストーリー的にはそんなでもないかな?久美子ちゃんがあすか先輩に、ないて頼むとか、もうちょっと感動ほしいかも。
卒部会は、すばらしかった。黒板のああいうの誰が書いたんだろうって、僕にとっては謎ですが、粋な方も、持ってるところにはいらっしゃるものなのでしょうね。こういうのが、文化や伝統と後に呼ばれてほしいなぁ。

2019・7・6追記
誓いのフィナーレを映画館で見た後、無性にユーフォにはまり込んだ私。
リズを何度か見て、そういえば、ユーチューブでしかユーフォ2見てないなと思い、BOXを買ってみました。コンクールに出るのが申し訳ないというみぞれと、役に立てるという希美の関係が気になって。こういうパターンだったのかと、一気見して、よくわかった。リズと相互リンクしてるよね。2年生問題は、4話までで終わるけど。
それにしても、主題歌や、アイキャッチが入るだけで、ずいぶん、作品の評価が上がる気がする。エンディングは、次回の頭につながるって意味では、固定するのが難しいのかなぁと、少しだけ思いました。うまいところは、うまい。

投稿 : 2019/07/06
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響け!ユーフォニアム2のストーリー・あらすじ

吹奏楽コンクール京都府大会を突破した北宇治高校吹奏楽部は、強豪ひしめく関西大会に向けて練習を開始する。
臨時講師の先生も迎えて、レベルアップに勤しむ久美子たち。
しかし、そこへ昨年退部した傘木希美がやって来て……!?(TVアニメ動画『響け!ユーフォニアム2』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2016年秋アニメ
制作会社
京都アニメーション
公式サイト
tv2nd.anime-eupho.com/
主題歌
≪OP≫TRUE『サウンドスケープ』≪ED≫北宇治カルテット『ヴィヴァーチェ!』

声優・キャラクター

黒沢ともよ、朝井彩加、豊田萌絵、安済知佳、寿美菜子、早見沙織、茅原実里、藤村鼓乃美、山岡ゆり、種﨑敦美、東山奈央、石谷春貴、津田健次郎、小堀幸、沼倉愛美、久川綾、中村悠一、桑島法子、櫻井孝宏

スタッフ

原作:武田綾乃(宝島社文庫『響け!ユーフォニアム』シリーズ)、 監督:石原立也、シリーズ構成:花田十輝、キャラクターデザイン:池田晶子、シリーズ演出:山田尚子、美術監督:篠原睦雄、色彩設計:竹田明代、楽器設定:髙橋博行、撮影監督:髙尾一也、音響監督:鶴岡陽太、音楽:松田彬人、音楽制作:ランティス、音楽制作協力:洗足学園音楽大学、演奏協力:フレッシュマン・ウィンド・アンサンブル2014、音楽監修:大和田雅洋

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