シャフトTVアニメ動画ランキング 41

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92.1 1 シャフトアニメランキング1位
化物語(TVアニメ動画)

2009年夏アニメ
★★★★★ 4.3 (13385)
47387人が棚に入れました
高校3年生の少年 阿良々木暦は、文化祭の準備をしていた5月のある日、3年間ろくに話したことのないクラスメイト・戦場ヶ原ひたぎの秘密を知ってしまう。ひたぎは体育の時間には全く参加せず、病院通いを続けているのだが、実は彼女には体重と呼べるものが殆ど無かったのである。暦は秘密を知った日の放課後、ひたぎから秘密をばらさないようにと執拗な脅しを受けるが、それにもめげず彼女の秘密に対する協力を申し出る。彼女によると、2年前に1匹の不思議な蟹に出会い、重さをそっくり持っていかれたのだと言う。

声優・キャラクター
神谷浩史、斎藤千和、加藤英美里、沢城みゆき、花澤香菜、堀江由衣、櫻井孝宏、喜多村英梨、井口裕香
ネタバレ

れんげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

今更ですが、思いっきり化物語を語ってみる。

2009年放送。
全15話(TV放送12話+web配信3話)


【前置き】

後に『偽物語』『猫物語』『物語シリーズセカンドシーズン』へと続いていく、深夜帯アニメの超人気作品。
原作は「刀語」でも有名な西尾維新さん。
元々は、その特色故にメディアミックス不可能と題された原作でしたが、癖の強いシャフト演出が見事にマッチし、アニメ界に一大ブームを巻き起こしました。

Blu-ray&DVDの売上枚数で見ても、一巻5000枚以上を売り上げてある程度の成功と言える深夜アニメの中で、一巻で80000枚を売り上げたわけですから、その凄まじい人気は疑いようもありません。
(参考までに、「けいおん!」で約50000枚。)

ただ、やはり人それぞれ好みはあるわけで、このクセにハマる人もいればそうでない人も。
かくいう私も、当初はこの作品の雰囲気に馴染めず、本作が大きく取り上げられるようになっても、少々首を傾げたものです。

私が本作を本気で好きになったのは、2度目の視聴以降でした。
見れば見るほど色んな味が出てくると言えばいいのでしょうか…、いや…ただ単に私が良さに気付くのが遅かっただけなのか…。

シナリオやその特徴的演出よりも個々のキャラクターにハマった私としては、日常系とはまた違ったタイプですが、その系統と同じように見れば見るほどに愛着の湧く作品となっていったのでした。

そんな長年愛着のある作品を改めてレビューするのは、何か少しこっ恥ずかしいものがありますが、この際思う存分語ってみたいと思います。



【あらすじ】

高校3年生の青年『阿良々木 暦(あららぎ こよみ)』は、ある日2年間ロクに会話すらしたことがないクラスメイト『戦場ヶ原(せんじょうがはら) ひたぎ』に、およそ体重と呼べるものがほとんど無いことを偶然知ってしまいます。

自身の経験則から「怪異」の仕業ではないかと睨んだ阿良々木君は放課後、ひたぎから(秘密をばらさないようにと執拗な脅しを受けながらも)、めげず彼女の秘密に対する協力を申し出るのです。

彼らの向かった先は、学習塾跡の廃墟ビル。
そこを住処にしている、阿良々木君の知人の中年男「忍野 (おしの)メメ」から話を聞くに、ひたぎの症状の原因は「重し蟹(おもしかに)」という怪異の仕業だそうなのですが……。



【紙芝居で繰り広げられる、無駄の多い会話劇を楽しもう】
{netabare}
シャフト制作の演出では、本作に限らず紙芝居的な一枚絵を連続で見せる描写が多いのですが、この「物語シリーズ」では特にそれが顕著ですね。
何より、ストーリー以上に何気ないキャラクター同士の会話劇を楽しむのが本作なので、動きの描写はそれほど多くありませんしね。

加えて本作は、旧字体による心情描写や小説内容を一部抜粋した文章の羅列などが頻繁に、しかも一瞬毎に挟まれていきます。
これはもう、一回の視聴で作品を全て把握するのは不可能に近いでしょう。
だからといって全体像を掴めないような内容ではないので、まさに見れば見るほど作品の深みが増す印象を持ちましたね。
勿論、この演出に好感を持って、何度も見たいと思えばの話ですが。


さてこの「化物語」は、各章毎に主人公である阿良々木君と一人のヒロインが、一匹?の怪異と出会うストーリー構成で話が進んでいきます。
タイトルも全て、ヒロインとその怪異を表したもので統一されており、これは後のシリーズでも継承されていきました。
(例外も出てきますけどね。)

そして、この各章毎にヒロインが歌うオープニングが一新されるのも大きな特徴ですが、これがまたどれもキャラクターを上手く捉えた曲でクオリティーが高いんですよね。
この仕様も後のシリーズに継承されていきますが、本作を含めた(花物語を除く)全てのシリーズのオープニングは、作詞「meg rock」作曲「神前暁」で制作されています。
いやはや…、ホント引き出しの多い方々ですね。

名曲と名高いエンディング曲「君の知らない物語」も含めて、人気作品と呼ばれるタイトルには、やはり名曲がつきものですね。
{/netabare}


では、これより各章毎にシナリオとキャラクターについて、順にレビューしていきます。
全部読むと長くなりますので、お時間の取りづらい方は好きな章だけでも見て下さると嬉しいです。


【ひたぎクラブ】(全2話)
{netabare}
冒頭から、メガネ女子高生のスカートが翻るシーンから始まる本作。
パンチラが好きか嫌いかと問われたら、私は一呼吸置いて「大好きです」と答えます。
我儘を言えば好みの柄ではなかったですが、何にしろ本当にありがとうございました。

……スミマセン、真面目に行きます。(まだココは。)

ここから最初の1分半は、本作の前日譚であり全ての始まりである「傷物語」のエピソードがダイジェストで描かれております。
ただ、本作の視聴にあたっては、「へぇ…こんなことがあったのか…」的に、ぼんやりと記憶に残す程度で調度良いでしょう。
原作においても、本作「化物語」の後に発行されている作品ですから。


この「ひたぎクラブ」では、2話完結という短い構成であり、スポットも必然的に『戦場ヶ原 ひたぎ』に一点しています。
ただ、それ故に冒頭にもかかわらず主人公である阿良々木君に関して語られる描写があまりないので、初見では少し話に入り込みにくいと感じた人もいるかもしれないですね。
(あっ、私はそうでした。)
ミステリアスだと好意的にも捉える方もいるかと思うのですが。

ただ、たった2話でまぁ見事に分かりやすく描かれたツンドラ系(阿良々木君談)ヒロインの「戦場ヶ原ひたぎ」は、やはりとても魅力的です。
私的には、見ていく内にドンドンと好きになっていったタイプのキャラクターでしたので、初見ではあまりピンとこなかったのですが、今見ると行動や言動の一つ一つに魅力というか、一種のカリスマ性すら感じました。
声を担当した斎藤千和さんは、このキャラクターを好演したからこそ、同製作「魔法少女まどか☆マギカ」の「暁美ほむら」への抜擢を成し遂げたように思います。


本章の彼女が際立つシーンとしては、まず攻撃性を象徴する「ホッチキス」の場面が上げられるでしょう。
ここでは、その人間性からも(一部の嗜好の人以外は)好感が持ちにくいキャラクターのように感じるのですが…。
第2話の、阿良々木君の前で服を着替えたり抜いだりを繰り返すどこか間の抜けた人間性を見て、私は彼女に魅力を感じ始めましたね。
(決して、「生着替えキャッホー!!」とかではなく。)

阿良々木君「オマエ、ひょっとしてただの馬鹿なんじゃないか?」

戦場ヶ原さん「失礼なことを言わないでくれるかしら、私が傷付いたら大変じゃないの。」

前述の通り、良い意味で無駄の多い会話劇が本作最大の特徴ですが、やはりこの会話劇は個々のキャラクター性が色々と垣間見えてきて良いですね。
(まぁその分、尺を非常に食うのですけど。)
それでいて、この戦場ヶ原さんは、この後に

「服を着るのは得意じゃないの…、重たいのよ…。」

なんて、すかさずズキンときてしまう台詞を吐いてくるのが、また憎らしい程に良いんですよね。
まぁ、そこからまたすかさず

「けれど意外と学があるのね阿良々木君…ビックリしたわ、

 ひょっとしたら頭の中に脳味噌が入っているのかもしれないわね。」

とか、軽快な毒を吐いちゃう人なんですけどね。
この台詞には思わず笑ってしまいました。


終盤、彼女は「重し蟹」から体重と一緒に持っていかれた(正確には、持っていってくれた)「辛い記憶」と、正面から向き合います。
詐欺まがいの宗教にハマってしまった母親と、その宗教の幹部が彼女に手をかけようとした事実。
そして、それを黙って見過ごし続けた母親の真意と……。

ここのシーンは、その胸糞の悪いエピソードは勿論のこと、紙芝居の中に時折挟まれる実写表現が、より一層気持ち悪さを引き立たせていたように感じましたね。

母親が戻ってくるわけでも、崩壊した家庭が再生するわけでもない。
それでも戦場ヶ原さんが返して欲しがった母親との大切な思い出は、彼女自身の強さによって、物理的…そして精神的な重さも含め、彼女の心に無事に返ってくるのでした。
新しく出来た友達と、新しく芽生えた感情というオマケが付いて。

彼女が最後に見せた、あの屈託の無い最高の笑み。
ここは、まさにその時の阿良々木君のように、多くの視聴者を赤面させ…鼻の穴を大きくした間抜けな表情にさせたことでしょうね。

戦場ヶ原さんとは僕もいつかゆっくり、彼女の好きな「鋼の錬金術師」についてででも、熱くトークをしてみたいものです。
{/netabare}



【まよいマイマイ】(全3話)
{netabare}
母の日。
公園で一人佇む阿良々木君が

「あらあらこれはこれは…、犬の死体が捨てられていると思ったら、なんだ…阿良々木君じゃないの。」

と挨拶をしてきた戦場ヶ原さんとの一幕から始まる物語。


冒頭、先日の一件から阿良々木君に好意を持った戦場ヶ原さんは、「先日の一件でのお礼」を名目に、彼女なりに阿良々木君に対し露骨(無骨?)なアピールを見せるのですが、それがまぁ彼女らしくて非常にキャラ立ちしていましたね。

「どんな願いでも一つだけ叶えてあげる。

 世界征服でも、永遠の命でも、これから地球にやってくるサイヤ人を倒してほしいでも。」

こう、ちょぃちょぃ漫画ネタを挟む彼女の言動が私は大好きです。
ただ、それでも阿良々木君は、彼女に対し彼女自身の促しにも応じず、どんな見返りも要求しませんでした。
一呼吸置き提示された、本音である「彼女」という見返りに対しても、それは変わることは無く…。
紳士的オープンスケベの童貞野郎である阿良々木君ですが、こういう一貫した姿勢はやはり格好良いですね。

「本当に器が大きいわ…。」

こうポツリと吐いた戦場ヶ原さんも、きっと同じ気持ちだったのではないでしょうか。


さて本作のヒロイン、大きなリュックを背負った小学生『八九寺 真宵(はちくじ まよい)』について。

中盤までのミスリードで、彼女の存在に対して間違った解釈を視聴者に与えるシナリオ構成は見事でしたね。
最初は何の変哲も無い台詞に思えた戦場ヶ原さんの

「はぁ? 見えないわよ…そんなの。」

は、全てを分かって上で改めて見ると、少しピリッと胸が痛むシーンとなりました。


「信号は、確かに青色だったのに…。」

迷子であり続ける八九寺から語られた、生前の回想。
ここでは「魔法少女まどか☆マギカ」でも定番の劇団イヌカレーさんが一部作画を担当しておりますが、これまた良い意味で背筋に嫌な悪寒を与えてくれました。

それから幾年も、誰かを巻き込まないように、たまに行き会った人には憎まれ口を叩きながら、ずっと迷い続けた彼女。
阿良々木君と戦場ヶ原さん、そして忍野の助言により今回初めて彼女は、迷いの先へと足を運びます。
それは、必ずしも望んだ通りの結果ではなかったのかもしれませんが、彼女がそれで初めて迷いから開放されたのも、また事実でした。
第2章にして、早くもしんみりとさせてくれた良エピソードでしたね。

ただ、この「まよいマイマイ」。
エピソード単体としてだけでなく、この阿良々木君と八九寺の年齢差のある会話劇が物語シリーズの中でも特に人気が高く、後にドンドンと阿良々木君のハッチャケぶりがエスカレートしていく事も想定すれば、その初陣作としても非常に楽しませてくれます。
そうそう、一番最初の「失礼、噛みました。」からの八九寺の笑顔も、やっぱり可愛かったですね。
「違う、わざとだ。」「噛みまみた。」「わざとじゃない!?」も、後の定番となりましたので、最初のやりとりを改めて見ると、なんだか嬉しく思えてきました。
ちなみに、私のイチオシのやりとりは

「ラララギさん」

「八九寺、僕の名前をミュージカルみたいに歌い上げるな、僕の名前は阿良々木だ」

です。


さて、この回の終盤、戦場ヶ原さんのドストレートな「I LOVE YOU」から、付き合うことになった2人。

「流行るといいな、戦場ヶ原…蕩(と)れ…。」

実際に流行ることはありませんでしたが、エンディングの挿入と共に入る阿良々木君のこの返しと、その言葉を受けた戦場ヶ原さんの笑顔のシーンは、なんとも気持ちの良い終わり方でした。

勿論最後に「地縛霊」から「幽霊」へと2階級特進?して再登場してくれた八九寺にも、一部の趣味を持つ方々は特に歓喜したのではないでしょうか。

私も彼女と出会うことがあれば阿良々木君のように、「小学生女子を相手に、本気で喧嘩をして、本気の一本背負いを決めた末に、本気で勝ち誇って」みたいものです。
いやはや…、夢が広がりますね。
{/netabare}



【するがモンキー】(全3話)
{netabare}
ストーカーの如く軽快な走りで阿良々木君を追いかけた末に、遂には彼を追い抜いた上で眼前に立ちはだかり

「やぁ、阿良々木先輩、奇遇だな!」

と言い放つ、これまた珍妙なヒロイン『神原 駿河(かんばる するが)』を主体としたエピソード。

さて、彼女を説明するに辺って、まず始めに…この彼女と阿良々木君との会話を提示するのが正しい選択だと私は思いました。


『私は、レズなのだ。

 ……阿良々木先輩は男だから、今のでは少し言葉が露骨だったか…。

 言い直そう、私は百合なのd「一緒だーーーー!!! そんなもん!!!」』


「レズ」に加え、「露出狂」「BL好きの腐女子」「ロリコン」「マゾヒスト」それでいて「欲求不満」等々……。
更には、このような性癖に対し、ある種の誇りすら持ち合わせている。
戦場ヶ原さんとはまた違ったカタチの、型の外れた非常に個性的なキャラクター。
それが、この「神原 駿河」なのです。

見た目だけで言えば、スパッツの似合うボーイッシュな、ごく普通のスポーツ少女なんですけどね。
………その包帯が巻かれた左腕以外は…。


そう…この神原は、このようなコミカルな性格とは裏腹に、憧れの先輩であった戦場ヶ原先輩と恋人同士になった阿良々木君に対し、殺意にも似た…いや…殺意そのものを内に抱いていたのです。

「笑うねぇ、阿良々木君は本当に優しいね、優しくて胸がムカつくね…本当にもう。

 側にいたいだけだなんて、そんな甘ったるい言葉をそのまま信じたのかい?」

忍野メメから、こう皮肉気味に言葉を吐かれた阿良々木君。
でもやっぱり、さっきまで楽しくやりとりをしていた相手の本心が「殺意」だとは、とても受け入れ難いですよね。
神原の左腕に毛むくじゃらに宿った怪異『猿の手』(レイニーデビル)は、(無意識を含めた)この願いを、魂という代償と引き換えに叶える悪魔だったのでした。


本章「するがモンキー」では、阿良々木君が以前起こった出来事により半吸血鬼化したその能力を、戦闘において初めて垣間見せる回でもあります。
と言っても、レイニーデビル化した神原に対し阿良々木君は、不死身に近いその特性をもかなぐり捨てた、一種の自殺行為のような手にしか出ることが出来ませんでした。

ただ、それを見越して忍野がその場に呼んだ相手「戦場ヶ原ひたぎ」が、全てを持っていくカタチで解決したんですよね。


『阿良々木君、どうせ貴方の事だから、自分が死ねば全部解決するとか、間の抜けたことを思っていたんじゃないかしら。

 冗談じゃないわよ、阿良々木君が死んだら、私はどんな手を使ってでも神原を殺すに決まっているじゃない。

 阿良々木君、私を殺人犯にするつもり?』


台詞だけ並べると、なんと目茶苦茶な言い分でしょうか…。
しかしそれは、神原の手に宿る悪魔が「戦場ヶ原と仲良くなりたい」という彼女の願いを叶えるに辺って、とてつもない不都合を与えたワケでした。
もぅこの時の戦場ヶ原さんは、まさに遅れてやってきたヒーローの如き活躍ぶりでしたね。

結果として、悪魔は去っても…神原のその毛むくじゃらの左腕は元に戻ることはありませんでした。
ですがエンドロールでの、戦場ヶ原さんの計らいにより阿良々木君を出迎えた神原の、あの舌をペロッと出した表情からも、これがあの時の最善の手だったと思わせてくれる終わり方でした。
仲の良い変態の後輩が出来て良かったね、阿良々木君。
{/netabare}



【なでこスネイク】(全2話)
(※本内容を率直に述べるに辺り、致し方無く変態発言を含みます。)
{netabare}

「せーの!」から始まる本章のOP曲『恋愛サーキュレーション』に骨抜きにされた人は、その場で挙手してみて下さい。
はい……、はい…、えぇ皆さん満場一致のようで。
喜ばしい限りです。

本章のメインヒロイン『千石 撫子(せんごく なでこ)』。
作中のキャラクター達が明言する通り、物語シリーズ内でも特に整った顔立ちの美少女です。

それだけでなく、「暦お兄ちゃん」と呼ぶ妹属性は勿論のこと、極度の恥ずかしがり屋な反面で防御するところを間違えたヘンテコな無防備さや、1980年代のマニアックな漫画の趣味等…。
かなり通をくすぐるポイントを抑えた子で、阿良々木君との絡みも、他キャラとはまた一味違った面白み(旨味?)がありました。

ただ、それでも前章の神原や戦場ヶ原さんの立ち振る舞いは、既に常軌を逸しているレベルなので、どことなく印象が薄い面も然り。
そういう意味では、作中最も「可愛さ」に拘ったキャラではあるのですが、中身の面白さを重んじる方にとっては作中最も心象に欠けるキャラクターに感じるかもしれません。
(最も、「セカンドシーズン」まで見た方にとっては、「いやいや、撫子が印象の薄いキャラなワケが無いでしょ!!」と言う方も多いかと思いますが。)


ちなみに私は初見から大好きで、主題歌共々このキャラクターの可愛さに非常にハマッてしまいました。
見た目や性格は勿論のこと、今や超売れっ子声優「花澤香菜さん」の好演に、初めて卒倒させられたキャラクターでもありましたので。
彼女が中盤で言った台詞

「暦お兄ちゃんはもう大人だから、撫子の裸を見ていやらしい気持ちになったりはしないんだよね?」

においても、もし自分が問われたらどう返答しよう…と考えた不毛な夜が、今も記憶に新しいです。
……やっぱり自分も、ストレートに言う派かな…。


シナリオとしては、撫子がクラスメイトから受けた『蛇切縄(じゃぎりなわ)』の呪いを解く為、蛇を使った凄惨な儀式を行っていたところから始まり、その呪いを解くまでの過程が描かれています。
ただ、忍野メメが「呪いを解くのは、呪いをかけるより難しいんだ。」と言う通り、それは一筋縄でいくものでは無かったのです…、縄だけに。

本章では「阿良々木君」「撫子」「神原」がメインで登場しますが、メインヒロインである撫子以上に印象的な立ち振る舞いを見せたのが神原だった気がします。
阿良々木君の部屋に入った時の、ストレートなまでのエロ本(家畜人ヤプー含む)探索のやりとりは勿論のこと。
撫子の呪いを解いた際に、阿良々木君に言い放った


「阿良々木先輩、頼むから!!

 助けるべき相手をっ、間違えないでくれ………。」


には、胸が熱く…そして少し痛くなりました。
決して、人に対し情けの無い子じゃない…、むしろ作中でもかなり情の熱い子である神原。
それでも、状況に対し的確な取捨選択の判断を、この時彼女はとったのでした…。

「人を呪わば穴二つ」の言葉通り、作中において、この「なでこスネイク」は一番後味の悪いシナリオとなりました。
ですが、この時の神原は羽川さんとはまた違ったとても頭の良いキャラクターに感じ、非常に好感を持ちましたね。


ただそんな後味も、この儀式で撫子が触手……じゃなくて蛇にキツく巻き付かれるシーンの後では、既に「賢者」のような精神状態となっていて頭に残らなかった人も多かったかもしれませんね…。
前述でも述べた通り、この「化物語」は凄まじい売り上げを誇った超人気作ですが、中でも一番売れた巻が…この「なでこスネイク」なワケなので……。

作中一番の美少女中学生が、作中一番エロティックに『手ブラ&ブルマー』や『蛇に巻きつかれた旧スクール水着』で舞う様を収めた本作。
それを少なくとも全国80000の人間が、未来永劫大切に保管すべきと判断した結果でしたね。

通常、最初の第一巻が一番売れるのがアニメタイトルの法則ですが、本作はそれをブチ破って中抜きが一番売れたワケです。
いやはや、数字は本当に正直です…グヘヘ。
まぁ、そもそも撫子が儀式の際、

『ちゃんと見ててね…。撫子のこと、ちゃんと見ててね…。』

なんて言うものですから、紳士が真摯に受け止めただけなのかもしれませんが。
(※大事なことなので2回言ってますしね。)

ちなみに、この『手ブラ&ブルマー』では、左おしりのブルマーの裾から、一瞬だけ…ほんっの少しだけ白い神秘が覗くシーンがあり、モロとはまた一味違うフェチズムを我々に提起させました。
このような世界観を生み出した日本に生を受けことを、私は心から誇りに思いたいです。


ただ実際、この「なでこスネイク」の魅力は、そのエロさだけでなく…。
この「物語シリーズ」のBlu-ray&DVDは各話毎の副音声(オーディオコメンタリー)で、声優さんがキャラクターを演じた状態でストーリー解説をするという面白い試みがあるのですが、本作に至っては「撫子」と「忍野メメ」という異色のコンビ。
この会話劇がまた非常に面白かったのも、勝因の一つだったのかもしれません。

そういえば撫子が、そのオーディコメンタリーでこう言っていましたしね。

「DVDやBlu-rayを購入してくれるような大人の人達が、

 撫子みたいな中学生の裸やブルマーを見て、いやらしい気持ちなったりするわけがないもん。

 撫子でいやらしい気持ちなったら、変態さんだよ?」

いや、ごもっとも。
もう一枚買って反応を見てやろうかコノヤロー。

ちなみに、このキャラクターの会話は全て、原作者の西尾維新さん書き下ろし。
速筆の方とはいえ、多大な労力だったのは容易に推察出来る文章量です。
そしてその会話を、場面に合うように25分ずっと喋り続ける声優さん達も…。
本当にお疲れ様でした、どの巻の会話もメチャクチャ面白かったです。
売上の貢献度も、恐らく半端では無かったでしょう。
{/netabare}



【今夜、星を見に行こう】(第12話について)
{netabare}
最終章である『つばさキャット』の本筋に入る前に、TV放送の最終回にあたる第12話について少し語りましょう。


戦場ヶ原さんから『デートをします。』との偏屈な物言いからスタートした、2人の初デート。
しかし蓋を開けてみれば、阿良々木君は戦場ヶ原さんと「その父親」との3人で車に乗っていたワケです。

娘からは「そういえばゴミ…、いえっ阿良々木君。」と…、その父親からは「娘をよろしく頼む………なんちゃって。」等の波状攻撃を食らいながらの初デート。
夢が叶ったくらいの気持ちでいた阿良々木君は大ショック…そりゃそうですよね…。

ただその車の行き先は、戦場ヶ原さんから阿良々木くんへの、満天の星空へ誘うサプライズでした。


『勉強を教えてあげられること。可愛い後輩と、ぶっきらぼうなお父さん。

 それに――この星空。私が持っているのは、これくらいのもの。

 私が阿良々木くんにあげられるのは、これくらいのもの。

 これくらいで、全部…。』


彼女は彼女なりに…恋人として、阿良々木くんに色んな大切なモノを渡したいと願っていたんですね…。
普段の暴言とは裏腹に、こういう献身的なこともしっかりしちゃうんだから…もうホント憎いほど良いキャラです。

ただ、以前に下衆な男から乱暴されそうになった戦場ヶ原さんは、阿良々木君とそういう関係になるのは今はまだ正直恐いともここで打ち明けました。
そうなることで阿良々木君を嫌いになってしまうかもしれない…、阿良々木君を失うことに対しての恐怖を…。
その言葉の後、咄嗟に彼女の手を握った阿良々木君が最高に格好良かったですね。

お互いに恋人を作るのは初めてで…、右も左も分からない者同士。
それでも、不器用ながら互いに気持ちをしっかりと確かめ合い、星を見て手を繋ぎ合うこの2人。
アニメ史上でも、こんなに微笑ましく応援したくなる恋人関係は中々無いと、私は思いましたね。

最後に、冒頭のような言い回しで「キスをします。」と言った戦場ヶ原さん。
草むらに寝そべる2人が笑顔で見つめ合ったところで、「今夜、星を見に行こう」とエンディング曲が流れ始めるこのシーンは、人気作の最後に相応しい最高のエンディングでしたね。
{/netabare}



【つばさキャット】(全5話)
{netabare}
『なんでもは知らないわよ、知ってることだけ。』が口癖の、作中でも度々登場した優等生『羽川 翼(はねかわ つばさ)』をメインとしたストーリー。

この羽川さんは、作中でも群を抜いた人格者であり、品行方正で成績優秀、まさに絵に書いたような良識人なワケですが…。
過去に家庭での不和が原因で、多大なストレスを抱えていたところを『触り猫』に憑かれその気持ちが暴発し、両親をはじめ町中の人間を襲った経緯がありました。
(詳細は、後に放送された猫物語(白)にて語られます。)

その時は、成れの果てとはいえ怪異の王である吸血鬼、『忍野 忍』の特性「エナジードレイン」により彼女を鎮めることに成功した阿良々木君達でしたが、今回その触り猫…忍野メメ曰く『ブラック羽川』が、再び羽川さんの内面から出てきたのでした。
原因が分からずも、その解決策である忍野忍に再び活躍してもらうことを考えた一行でしたが、その忍が忍野メメといた学習塾跡から忽然と姿を消してたことから、物語は予期せぬ展開へと進みます…。


再びブラック羽川が登場した原因について、真っ先に彼女の家庭を考えた阿良々木君でしたが、忍野メメはこう提示していましたね。

「17年間自分を律してきたストレス、それが解消されたばかりだというのに…

 こんなに早く同じレベルのストレスが溜まるもんなのかい?」

彼の言動は、いつも物語の核心をズバリと引き当てます。
飄々とした物言いから現実を見た冷徹な姿勢までこなせる忍野メメ、作中でも取り分けミステリアスで魅力を感じますね。
ただ、怪異の専門家として毎回(不器用ながら)阿良々木君の助けを受け入れてくれていた彼ですが、今回はこの台詞を最後に全てを阿良々木君に任せることになります…。
阿良々木君を、友達とし信頼して…。

その忍野の助言の真意は、本人でもある「ブラック羽川」より直接、阿良々木君に伝わることとなりました。


『いやにゃ人間、俺のご主人…オマエのことが好きなんだにゃ…。

 だからオマエがご主人と恋にゃか(仲)ににゃってくれりゃあ、俺は引っ込むことが出来ると思うんだが…。』


恋をしたのも束の間…それを伝える間もなくその相手に恋人が出来…、それでも「いつもの羽川」として演じなければならなかった彼女。
おくびにも出すわけがない…略奪愛など出来る筈もない、こんな状況ですらそんな「いつもの羽川」を演じられてしまう…。
それこそが彼女に多大なストレスを与えていたんですね。
それは、たった数ヶ月で17年間抱えた家庭の不和と同レベルとなる程に…。

その内面が描かれた泣きじゃくる彼女のシーンは、視覚で感じる以上にその惨たらしさが伝わってきましたね。
作中のどの血みどろのグロいシーンよりも、私はここが一番目を覆いたくなります。

しかし阿良々木君は、そんな羽川さん…以前(傷物語)の出来事から命をかけてもいいとさえ思える恩人の彼女にでさえ…、その気持ちに応えることは出来ませんでした。


『僕はあの性格を含めて、戦場ヶ原のことが好きなんだ。』

ソウ、全部好キダ。好キヂヤナイトコロハナイ。


数日前、2人で星を見に行ったあの夜に言った台詞でしたね。
生まれて初めて、真剣に人を好きになった阿良々木君の出した結論でした…。

その固い意思を察したブラック羽川は、失踪している忍の心中も察した上で、わざと阿良々木君を影の出るところに誘導し、阿良々木君が忍を故意的に呼び出させるようにすることで、自身を喰らわせるのでした…。
このブラック羽川も、ただ闇雲に人を襲うことを楽しんでいたわけではなく(いやまぁそういう節も十分ありますが)、何よりご主人を想って行動していたことが窺えましたね。
自己犠牲も一切厭わずに……。

しかしここの忍の登場シーンからの、強烈な回し蹴りは圧巻でしたね。
ここを読んで下さっている方々は勿論、あの回し蹴りの際に一瞬見える『絆創膏』に、夢を抱いたことだと思います。


さて、この最後の物語のエピローグとして語られたのは、伏線にもあった忍野メメの失踪でしたね。

『ある日突然挨拶もナシで姿を消したりはしないさ、僕も大人だからね、そこらへんは弁えてる。』

という名の、最後の挨拶。
阿良々木くんはもう既にソレを受け取っていたんだと、この時に気付きました。
あの不器用な「お人好し」のオッサンらしいですね。
彼が何故去ったか…何処に行ったのか…、それはアニメではまだ明らかになってはおりません。
ただ…どこで何をしてようと、あの立ち振舞だけは変わらないんでしょうね。
あぁ、勿論あのアロハシャツも着てることでしょう…。

阿良々木君の最後の語り通り、彼らは今後も怪異と出会うことになります…。
忍野メメというジョーカーのいない彼らが、一体どうその状況をくぐり抜けていくのか…。
その上で欠かせなくなるのは、本章の最後で阿良々木君を助けてくれた…あの彼女の力となるのですが…、それはまた次回のお話に☆彡



さて、ここまで長々と語りにお付き合い下さりありがとうございました。

……と言いたいところなのですが最後にココだけ!
本章イチオシの、阿良々木君とブラック羽川の1シーンについて語らせて下さい。


「猫…、僕が今から言う文章を復唱しろ。

 斜め77度の並びで、泣く泣く嘶くナナハン7台、難なく並べて長眺め。」


『にゃにゃめにゃにゃじゅうにゃにゃどのにゃらびで、にゃくにゃくいにゃにゃくにゃにゃはんにゃにゃだい、にゃんにゃくにゃらべてにゃがにゃがめ♡』


(せーの!)

かぁわいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいっ!!!!!!


羽川さんの豊満なボデゥェイを包んだパジャマ姿に加え、猫耳に更にはこのニャンコ語…。
「エナジードレイン」されようが、この彼女の身体に抱きつかれ昇天出来るのなら私は本望です。

はい、これでスッキリしました。
最後の最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。
{/netabare}



【総評】

シナリオとしては、一定のまとまりはあるにしても前日譚や後日譚があることが前提の構成なので、本作だけを見てもしっくりくることはないでしょう。
ただ、キャラクター達の言葉のかけ合いが最大の魅力の本作においては、それは大きな問題では無いのかもしれません。
本作は、勿論物語も魅力ではありますが、何よりキャラクターが大好きになれてこそ本当に楽しめる作品ですから。

これが合うか合わないかは、ホント人それぞれですね。
本作のこの異様な売上は、当時まだ全く確立されていなかった、副音声をキャラクターが演じてストーリーを客観的に話していくという演出が、本作が好きな人の購買意欲を大いに刺激した側面も大きいので、この会話劇自体が合わない人には「なんじゃこの売上は?」って気持ちになるでしょう。

ただ、噛めば噛むほど旨味が出る作品なのは、間違いないと思います。
私としては当初、この個人的に取っ付きにくかった本作をシリーズ化する前に噛みしめる機会を得て、作品に没入することが出来て本当に良かったと思っています。

このサイトで、このレビューに辿り着く方々は、恐らく本作を視聴した方が多いかと思いますが、このレビューを機に、また本作を改めて噛みしめる一助になれば、とても嬉しいです。

ではでは、長々と読んでいららぎありがとうございました。

………失礼、噛みました。


◆化物語における、好きなキャラクター BEST3◆
『阿良々木 暦』声 - 神谷浩史さん
『戦場ヶ原 ひたぎ』声 - 斎藤千和さん
『忍野 メメ』声 - 櫻井孝宏さん


◇化物語における、可愛いキャラクター BEST3◇
『千石 撫子』声 - 花澤香菜さん
『忍野 忍』声 - 今作ではナシ
『八九寺 真宵』声 - 加藤英美里さん

投稿 : 2024/06/01
♥ : 88
ネタバレ

ラスコーリニコフ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

さっぱりとした油ギトギトのラーメン

ジャンル分けするとよくある萌え、エロ、ロリを主軸にしたハーレム
もので、油分(エロ、ロリ、萌えの要素)は他作品の比にならない程
に異様に濃く、超ギトギトな訳だが、それをさっぱり風味に仕上げる
事に成功した類い稀な作品。

大昔に3行レビュー書いて放置してたけど、売り上げが尋常じゃない
のを最近知り、更にはここの評価もいつの間にか1位になってたんで、
話題のキャラクターコメンタリーを含め、全話再度視聴してみたけど、
雑談とエロ、ロリ、萌えに特化してる事以外は特に評価されるような
作品でもねーような・・。

最近ハーレムものを沢山視聴した中でも、萌えシーンの数はぶっち
切りで多いから、萌え専に売れるのは十分分かるけど、、。

そんな訳で、色々と調べつつ売れた理由を考えてみる事にした。


ただの感想 {netabare}

キャラ濃くて雑談が面白くて、までは良いんだけど原作者影、癖の
ようなものが全キャラに強く反映されてて、純粋にキャラとしては
見れないのがキツい。

横で流して画面チラチラ見てる分には気にならないものの、アニメ
だけ見るって状態での視聴だとかなり気になる。なんつーか、色々と
料理が出て来ても、全部にマヨネーズがかかってるような感覚。

キャラクターコメンタリーの方は今回初めて聞いたけど、そのマヨ
ネーズが大盛りなんで、かなりもたれる。とはいえ、声優が素で話す
タイプのよりは全然良い。


各キャラについて

・ロリリ木君
ハーレムもの主人公の中では非常に上手くバランスを取ったと思う。
どの女性キャラと絡んでも夫婦漫才が成り立つのはすげぇ。

・ひたぎ
最初見た時は衝撃的だったが、試聴する度に嫌な部分にばかり目が
いくようになる。いや、怖ぇよ、目への攻撃とか。

・八九寺
最初のお約束以外は微妙。ロリの事はよく分からんけど、こいつ別
に可愛く無くね・・?ACの方はテンションが高過ぎてキツい。

・神原
ひたぎとは逆に試聴する度に好感度が上がる。ACの方になるともう
変態過ぎて意味が分からない。

・撫子
花澤無双、ACの方は台詞が多くて凶悪極まりない。花澤はどれだけ
マヨネーズかかってても、いくらあざとくても、苦にならない。

・羽川
ただの堀江。頭良い設定なのに、あまり頭が良さそうには見えない。
15話のACでようやく本領発揮。

{/netabare}

売り上げ、あにこれ順位 {netabare}

---
アニメDVD・BD売り上げ一覧表まとめWiki
TVアニメ 先発累計平均5000超作品一覧 除外方式 2000年以降
(一部除外、●は更新中、右側に2013年6月のあにこれの順位)

(2009) *78,671 化物語 (1位)
(2011) *71,056 魔法少女まどか☆マギカ (17位)
(2004) *68,732 機動戦士ガンダムSEED DESTINY (248位) 
(2012) *60,580 偽物語 (23位)
(2002) *58,589 機動戦士ガンダムSEED (81位)
(2011) *52,133 Fate/Zero (41位)
(2008) *46,147 マクロスF (28位)
(2012) *45,804 Fate/Zero 2ndシーズン (127位) 
(2006) *45,367 コードギアス 反逆のルルーシュ (10位)
(2009) *43,883 けいおん! (21位)
(2008) *42,690 コードギアス 反逆のルルーシュ R2 (7位)
(2006) *42,525 涼宮ハルヒの憂鬱 (24位)
(2010) *39,385 けいおん!! (15位)
(2013) *38,109●宇宙戦艦ヤマト2199 (1633位) 
(2003) *36,511 鋼の錬金術師 (34位)
(2012) *36,475●ソードアート・オンライン (21位)
(2008) *34,601 機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン (246位) 
(2010) *34,108 Angel Beats! (11位)
(2011) *33,813 IS <インフィニット・ストラトス> (57位)
(2012) *33,642●ガールズ&パンツァー (448位)
(2007) *33,481 機動戦士ガンダム00 (165位)
(2011) *31,524 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 (4位)
(2011) *31,019 Persona 4 the ANIMATION (304位)
(2007) *29,146 らき☆すた (51位)
(2004) *28,537 頭文字D Fourth Stage (77位)
(2011) *27,829 TIGER & BUNNY (99位)
(2006) *26,047 Fate/stay night (102位)
(2002) *25,644 あずまんが大王 (385位)
---

このうち、売り上げに違和感があるのが化(偽)物語とPersona 4。

あの日、けいおん、AngelBeats、らきすた、あずまんがとかは価値が
全く分からないので、「勝手に売れてろ、どうでも良い」という感覚
なのだが、化(偽)物語とPersona 4は割と好きで何度か見てる上で、
「なんでこんな売れたんだろう・・」という。

18000 化物語
3500  ペルソナ4

イメージはこんなとこ。これの1.5倍位なら随分売れたなー、程度で
済むんだけど。つまり、ペルソナ4の方がより違和感がある訳だけど、
ここでその話はやめておこう。

このサイトの順位と、売り上げが近いものだけをピックアップ

化物語、まどマギ、偽物語、マクロスF、ギアス、ギアスR2、ハルヒ、
けいおん!、けいおん!!、ハガレン、SAO、Angel Beats!、あの日。

どちらかと言えば若い世代にウケが良いタイプなのかなと。ネタ自体
は相当古いものが多いけど、そういうのは知らない人が好いてる気が。


---
あにこれの第一回アニメ感想ランキングの成績
実施期間:2010年09月01日~2011年02月28日

みんなが萌えたアニメランキング
1位 とらドラ! 193人
2位 化物語 162人
3位 俺妹 97人

笑えたアニメランキング
1位 Angel Beats! 203人
2位 とらドラ 202人
3位 化物語 173人

癒されたアニメランキング
1位 とらドラ 147人
2位 化物語 94人
3位 ARIA 73人

(゚Д゚)「ハァ?全部違う」アニメランキング
1位 School Days 99人
2位 化物語 33人
3位 とらドラ 32人

感動したアニメランキング
5位 化物語 147人

みんなが泣いたアニメランキング
9位 化物語 36人
---


とらドラ!、CLANNAD、CLANNAD AF、Angel Beats!あたりと同様に、
どのランキングにも顔を出す類。若い人、かつ案外ライトな層にウケて
いる感じがする。

{/netabare}

2cスレまとめサイト、個人サイト {netabare}

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検索 化物語が売れた理由って結局なんなの?
検索 化物語ポータブルの売上w
検索 化物語のBD売れすぎワロタw
検索 化物語のヒットと初めてこれしたあのアニメはそれからどうなった
検索 化物語と刀物語どうして差がついたのか
検索 刀語って化物語の10分の1くらいしか売れてないんだな
検索 めだかボックス大爆死
検索 めだかボックスのブルーレイが売れていないと言われているけれど
検索 化物語ってなんであんなに売れたの?
検索 化物語のBD+DVDが初動4万5千枚ほど売れた理由
検索 テレビアニメ史上最高の初動売上を記録した「化物語」ブルーレイ第2巻
検索 「化物語」ブルーレイ第3巻は初動売上4万枚越え、またも史上最高記録
検索 化物語:BD4巻 約4万8000枚でテレビアニメ史上最高
検索 「化物語」BD第6巻が初動5万枚を突破、テレビアニメのBDとして史上最高
検索 アニメは売上がイコール面白さなのか
検索 気になってるアニメを誰かが批評してくれるスレまとめ@ウィキ
検索 売りスレ民ちょっと来て! なんで化物語はあんなに売れたの?
検索 化物語、IS、AB、俺妹→花澤さんのおかげで売れた
検索 嫌儲ってあんまり化物語の話しないね
検索 化物語1話見たけどなんなんこれ?
検索 阿良々木暦について語るスレ
検索 化物語がつまらないとか言ってる奴がマジでなんなの?
検索 化物語ほど過大評価なアニメって存在しないだろ
検索 アニメ「化物語」について不満をだらだらと書いた
検索 化物語がバカ売れした理由が分からない
検索 【化物語】なぜ新房作品は爆売れするのか【まどか】
検索 化物語、まどか、何故あれほど売れたの?
検索 偽物語ってどこが面白いの?
検索 化物語のDVDの売り方が巧みである件
検索 日本アニメにおけるオーディオコメンタリーとキャラクターコメンタリー
検索 キャラクターコメンタリーの創始は2006年のテニプリOVA
検索 キャラクターオーディオコメンタリー ニコニコ大百科
検索 キャラクターコメンタリーは同人誌のようなもの
検索 「オーディオコメンタリーが面白いアニメは売れる」ってことに製作者は気付いてない
検索 アニメの円盤特典のオーディオコメンタリーって
検索 アニメのオーディオコメンタリー
検索 アニメの特典でオーディオコメンタリーってあるけど
検索 【僕は友達が少ない】BD/DVD毎回特典にキャストコメンタリー&キャラクターコメンタリー
検索 アニメソフトのキャラクターコメンタリー収録状況まとめ
検索 「化物語」は何故売れたのか?―情報量という観点から―
検索 めだかボックスと化物語・刀語,どうして差がついたのか
検索 化物語が種やギアスより売れた理由をまだ誰も説明できてない件
検索 アニメ「化物語」が爆発的に売れた理由
---

上の中で、個人的に特に引っかかった書き込みは

円盤は80点の評価する奴が多いアニメより
50点の評価の人もいるけど90点の評価する人が多いアニメの方が売れるからな

アニサロとかでもギャアギャア騒がれてたけど
肝心のアニメ板の化物語スレ住民はしれっとしたモンだった
何て言うか、自己主張の薄いサイレントマジョリティー
ってこう言う奴等の集まりなんだろうなぁと思った

エロと声優目的だが文学とかアートとか言い訳できる
萌えエロハーレムアニメが嫌いな人が安心して見れる萌えエロハーレムアニメ

あとは ↓が一番上手くまとまってる気がした

検索 アニメ「化物語」の感想とヒットの理由

↑の記事を発見した時点で、わざわざ自分で考察する意味は無い気が
して来たけど、手を出してしまった以上は一応自分なりの結論を。。


見当はずれだと思ったのは

・西尾維新だから
めだかボックスと刀語の売上的に、あまり関係無い。原作者が有名&
原作がいくら売れていてもコケてるアニメは大量にあるし、そもそも
あにこれ評価が1位(原作者信者がこのサイトに集中してるはずがない)
だし。

・オサレアニメだから
多分関係ない、岩窟王あたりが売れてれば納得するけど。監督 新房
制作 シャフトで ささみさん@がんばらない って作品が化物語と声優
含め結構被るけど爆死してる。

刀語を5話まで、ささみさんを8話まで見たけど化物語は運が良かった。
ACに泥とワインの樽の話があったけど、一歩間違えば、何か一つが欠
けてたら、一気に微妙な作品、泥になっていたと思う。

{/netabare}

人気キャラ  {netabare}

---
とらのあな秋葉原店B 人気投票

1位 千石撫子 173票
2位 戦場ヶ原ひたぎ 101票
3位 八九寺真宵 67票
4位 神原駿河 54票
5位 忍野忍 29票

雑誌ダ・ヴィンチ キャラ人気投票

1位 戦場ヶ原 ひたぎ 218票
2位 阿良々木 暦 176票 ♂
3位 羽川 翼 98票
4位 忍野 メメ 67票 ♂
5位 八九寺 真宵 51票

化物語・偽物語 人気キャラ投票所 (個人サイト)

1位 千石撫子 52票
2位 神原駿河 39票
3位 羽川翼 36票
4位 八九寺真宵 33票
5位 阿良々木月火 30票

化物語人気投票 2009/10/02 ~ 2009/11/01 (個人サイト)

1位 千石撫子 147票
2位 戦場ヶ原ひたぎ 113票
3位 忍野忍 62票
4位 八九寺真宵 54票
5位 神原駿河 33票

化物語キャラクター人気ランキング (ニコ動)
(mixiのキャラクターコミュ人数らしい。いつの時点かは不明)

1位 戦場ヶ原ひたぎ 5196
2位 千石撫子 4918
3位 八九寺真宵 1758
4位 忍野忍 1430
5位 阿良々木暦 1181 ♂
6位 神原駿河 1129
7位 忍野メメ 781 ♂
8位 羽川翼 605
9位 阿良々木月火 257 
10位 阿良々木火憐 252

化物語・偽物語人気キャラランキング(アニメワン 締切日: 2012/08/12)

1位 戦場ヶ原ひたぎ 137票
2位 千石撫子 130票
3位 八九寺真宵 118票
4位 忍野忍 117票
5位 阿良々木月火 116票

アニメ最萌トーナメント2010予選

戦場ヶ原ひたぎ 461票
八九寺真宵   448票
千石撫子    337票
神原駿河    277票
忍野忍     268票
阿良々木火憐  226票
阿良々木月火  230票
羽川翼     194票

比較用資料:けいおん!&Angel Beats!の上位

平沢唯 572票 秋山澪 564票 琴吹紬 555票
ゆり  474票 天使  588票


ニコ、マイリスト数

<化物語>
千石撫子  38000 千石撫子も吹っ切れた
千石撫子  27300 恋愛サーキュレーション
八九寺真宵 23800 阿良々々々々木さん!
八九寺真宵 16300 真宵が音楽に合わせて
千石撫子  16100 ふわふわバージョン
八九寺真宵 15600 阿良々あららあらら
八九寺真宵 15400 ロマンティックラッパー

<偽物語>
火憐    19700 歯磨きプレイまとめ
八九寺真宵 15600 失礼かみまみた 音MAD
八九寺真宵 15000 八九寺にQBを混ぜる勇気
火憐、月火 12300 ファイヤーシュート
忍野忍   10300 忍野忍の詰め合わせ
八九寺真宵  9300 ・・・失礼、かみまみた
月火     6600 第10話、阿良々木月火~
忍野忍    5900 第10話、忍野忍 ぱないの
忍野忍    5300 しのぶドーナツ

化、偽通して戦場ヶ原ひたぎ絡みの最上位が、
ひたぎ    2300 ひたぎのツンドラカルタ

比較用資料

ガルパン 
秋山由香里  4300 秋山優花里 全セリフ 完全版
秋山由香里  800 (U^ω^)にしずみどのー

IS
シャル    6500 シャルループ
シャル    2700 セリフまとめ
シャル    2600 オクラホマシャルル
シャル    1700 シャルぶひいいい
ラウラ    1200 ラウラちゃん
リン     1300 凰鈴音ソロver
セシリア   1000 セシリアソver

GO!GO!RAILGUN 57000 ほむらちゃほむほむ 59000
---

人気投票がどの時点かによっても変わって来るだろうけど、基本的に
はロリ2人とひたぎ人気で引っ張ってる感じ。ニコは完全にロリ王国。

なぜ売れたのか?系のスレでも せーのっ という書き込みが異様に
多かったし、撫子が一つ抜けてる感じ。(原作だと八九寺が一番人気
らしい)

{/netabare}

化物語が売れた理由 {netabare}

検索でよく引っかかる内容と同じ事を書いてもしゃーないので、なる
べくオリジナルな感じで、理由を挙げる。

・油ギトギトのラーメン
元になってる話は、

---
円盤は80点の評価する奴が多いアニメより
50点の評価の人もいるけど90点の評価する人が多いアニメの方が売れる
---

油ギトギトラーメンはウケるかウケないかがはっきりするし、ハマる
人は思いっきりハマる。萌えシーンの量と言い、お約束のしつこさと
いい、他に類を見ない程に超ギトギト。まずはそのギトギトがウケた
んだと思う。


・雑談の路線

普通のアニメっぽくない、ニコの一部や2ch系。メジャーどころで、

検索 やべぇwww最強の傘考えたwwwww
検索 「一番厨ニ臭いホトトギス詠んだ奴優勝」 を全力で読み上げる動画
検索 ずいぶんと遅い出勤だな。←全力でかっこよく言い訳する動画
検索 1番すごい逆さ言葉書いた奴優勝
検索 一番いい遅刻の言い訳した奴が優勝な
検索 ことわざの一部を「死ぬ」に変えると一気に殺伐とする

どうでも良い事を掘り下げ、面白い部分はかぶせて、しつこく、ACの
方は特にしつこく、こういうネタの良いところってテーマ自体はほぼ
誰でも理解できるから置いていかれない。あとは元ネタが分からなく
ても勢いで面白い(化物語だとボララ木君が説明かねて突っ込む)。

腹筋まで到達するのはツボにもよるだろうけど、1番上と2番目。特に
2番目は初見だとヤバイはず。化物語はそんなに面白くはない、3~6
番目位の質。

とはいえ、一気に腹筋持っていく類のネタは疲れるし、何度も見ると
飽きるんで「そんなに面白くはない」ってのも結構重要だと思う。


・無機質的な背景、モブキャラ不要論

無機質的、殺伐とした背景の中、メインのキャラばかりが目立つ。
画面には常に2人(たまに3~4人)で、とにかく喋ってばかりだけど、
主要キャラに一定以上の魅力があればこの手法は映えると思う。

個人的にアニメはキャラ見ながら会話聞いてるだけ(流し見してる時
は特に)なので、ぶっちゃけ他はどうでも良い、強いて言うなら音楽
には頑張って欲しい、位。= 化物語系は歓迎

検索 新房シャフト的な演出や世界観描写を突き詰めればキルミーベイベーになる

○キルミーベイベー 【全6巻】
巻数   初動    発売日
     BD(DVD)
01巻 *,686(*,***) 12.03.07
02巻 *,671(*,***) 12.04.04

個人的にはキルミーもアリだけど、当たればでかい、外すと超痛い系
なんだと思う。


・なんでもは知らないわよ、血生臭い事だけ

ホラーやグロ系のショッキングな味付けは、アホみたいに売れた作品
の特徴の一つで、今期多分とんでも無い事になる進撃、古くはエヴァ、
あとは路線違うと思って資料から外したウサビッチとかもだけど、

みんな、血生臭い事が、実は大好き。ありゃりゃぎ君が血みどろ担当
な事は割と重要なのかも。


・にゃにゃめにゃにゃじゅうにゃにゃどのにゃらびでにゃくにゃく
いにゃにゃくにゃにゃはんにゃにゃだいにゃんにゃくにゃらべてにゃ
がにゃがめ

こういう台詞を女キャラに言わせようとして「不自然ではない」主人公
は希少。特にハーレムものの主人公は、この手の分野が非常に苦手
な訳で、その点で修羅々木君は実に器用。

この台詞までならバカテスの吉井あたりならあり得そうだが、八九寺
への変態行為になると、ちゅららぎ君以外じゃまず無理。なんというか、
「笑いの為ならやりたい放題」的な存在。

検索 アニメ『化物語』『偽物語』でパロディやメタ発言が許容されるのは
検索 狭義のおけるメタフィクション 2011/05/25

作品全体、特にラララ木君の突っ込み台詞から「視聴者、ギャラリー
前提の会話」な感じが滲み出ている故に可能な事も結構あるけど・・

もう、ホント、舞台俳優っぽさが無い男主人公が巷に溢れかえってる
せいで、キキララ君が妙に良い主人公に見える。


・絶妙なテンプレ外し

女同士に距離があって「この女なんなのよ~!」「あなたこそ~!」
系とか「全員でベタベタ」って展開も無い。ハーレムものでありなが
ら、ハーレムものっぽくは無い。

余計な事に時間を使ってないというか、ハーレムものとしての骨格は
残しつつも、テンプレをかなり外して来てる。その分、通常の作品に
あまり無い要素に膨大な時間を使ってる訳だけど、それが多くの視聴
者が求めるものと一致、

あくまですっとぼけて、ACの方の撫子の「ノートや筆箱を見て、いや
らしい気持ちに~そんな変な人はいないよ!」的な。

ギトギトなのにさっぱりしてるのは、雰囲気はハーレムものっぽくは
ない、受け身の寒い設定(キスでパワーアップとか)にもしていない、
直球エロはヒロイン、もしくはムララ木君の意思で、ネタっ気を出し
つつ正々堂々。


・あざといより超あざとい方が、逆にあざとくない

うまく説明はできないが、この点を原作者、制作共によく理解してる
気がする。高純度の萌えやエロを利用したコントというか、あざとさ
自体を上手くネタにしている感じ。

普通は薄くして一般ウケを良くするところを、濃いままで、むしろ更
に濃くする事で対処した、よーな。


あにこれで評価が高い理由

売れた事よりもここで評価高い事の方が謎。キャラとか声優とか萌え
でアニメを見る人は少ない印象だったけど、案外そうでもないのかも。

物語 : 4.3  作画 : 4.3  声優 : 4.3  音楽 : 4.3  キャラ : 4.5

ここ恋愛絡み、ラブコメ系が妙に評価される気がするんで、物語の
評価が高いのはそういう理由なのか・・なと。正直、萌えエロ以外は
とってつけたような、、、。いや、なんでもない。

何が良いのか分からないとか、ただのハーレムアニメ、みたいな感想
も結構多いけど、萌えが嫌いだったり(あるいはキャラがツボらない)
シュールなノリが合わないと、そういうタイプの代物だと思う。

あとは音楽について触れてる人が多く、長文レビューだとACについて
触れてる人が結構いた。

{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 37
ネタバレ

kuroos さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

感想と説明とコメンタリー感想

初めに化物語は名前からホラーと思っている人が多いのかと
自分も最初ホラーと思い長くスルーしていた
自分の意見ですが、化物語はホラーではないと思います。
ホラーという人もいますが、ホラーの第一要素は恐怖じゃないかと?
この話に恐怖という要素はほぼない
ホラーという人は恐らくグロイシーンが出てくるので
言っていると思うが、基本恐怖の要素は無いので
ホラーと思って毛嫌いしている人は是非とも見てほしい
面白いからww



さらにDVDのコメンタリーが面白すぎるので
話しの感想に加えて、コメンタリーの出演者と
簡単な感想を記載してみた。
ちなみにコメンタリーの台本は、原作者が書いているとか
どうりでおもろいはずだw


{netabare}第1巻 ひたぎクラブ 全2話
コメンタリー 羽川翼 戦場ヶ原ひたぎ(コメンタリーとはDVDでの副音声の事です。)

感想

全く知らない人が見ると、最初の入りが分かりづらい
一番分かるのは、傷物語を読む事なんだがw

ダイジェストでサラッと流れるけど
何が何やらw

要するに、阿良々木暦が吸血鬼になって、一応人間に戻ったって
事がダイジェストで言いたい事w

んで、まあ不死身の元吸血鬼なので、その名残りで怪我の治りが早く
そのイベント?のおかげで怪異も怪異の専門家も知っている。

ちなみに怪異ってのはようするに、化け物、妖怪変化 お化けの類

で、物語が始まるw

戦場ヶ原が階段から落ちてくる

原作では絶対、ただの階段w
この事から、アニメでは、過剰に演出している

今後も、この過剰演出が続くので、そこもあまり深く考えずに
スルーでw

そして、突然一瞬だけ入る説明の様な文章

これも、原作の補填として、原作の文章が書いてあるんだが
まあ、これも最初はスルーして構わないw

気になるようなら、後でストップして見るか
原作を読んでくださいww

そして登場人物が極端に少ない

基本モブキャラはほとんど居ません。

町の住人も、学校の生徒もほぼ居ない

これは、原作が会話劇の方法で書かれているので

そのせい?

声優3人だけとか普通w


てなわけで、ひたぎクラブは主に化物語の入りと説明

物語自体は、カニの怪異を祓うだけの話

ただ、カニの怪異と出会うきっかけは、母親が宗教にハマり
さらに母親が団体幹部を引き連れ、その幹部に犯されそうになった
のが原因と重い内容

その重さを無くす為に、カニ
なんでカニなのかは見てくださいw
ダジャレっぽいけどね~

そして、自分がはまった一つのシーン
ホラー映画の様なシーンww

実は文房具で最強?w
戦場ヶ原のホッチキスこえーww

ちなみに廃墟に居る幼女が

キスショットアセロラオリオンハートアンダーブレード
怪異の王
吸血鬼のなれの果て

なぜそうなったのかは傷物語でwww


コメンタリー感想

羽川翼 戦場ヶ原ひたぎ

まあ、戦場ヶ原がボケて羽川が突っ込む
物語自体にも適当に突っ込んで、まあ安定の面白さ

羽川、コメンタリーも完璧すぎw


2巻
まよいマイマイ 全3話

コメンタリー 羽川翼 八九寺真宵

感想
化物語のギャグ担当
八九寺P登場

話は、1巻も重かったが
これも重いw

離婚した母親に会いに行く途中に事故で亡くなり
幽霊になった八九寺

蝸牛(カタツムリ)の幽霊なので、迷い牛

しかし、重い内容に逆らう様に
八九寺が明るい明るいww

そして、ここから始まる、阿良々木暦と八九寺真宵のどつき漫才w
この二人の会話が楽しめない方は、このアニメはオスすすメできませんww

失礼噛みましたw

そして、阿良々木と戦場ヶ原が付き合う事に
最後に阿良々木が言った言葉は

{netabare}戦場ヶ原蕩れです。途中に見蕩れるの蕩れは萌えの一段上の使い方でいいんじゃね?って会話の返しですなw{/netabare}

もうひたぎのでれっぷりが最高w

コメンタリー感想

羽川翼と八九寺真宵 バサネーハッチーのDJコメント?w
めっさ明るい八九寺を抑えようと必死の羽川

抑え過ぎて、八九寺Pの逆鱗に触れ?
5巻つばさキャットでとんでも無い事にw


3巻
するがモンキー 全3話

コメンタリー 戦場ヶ原ひたぎ 神原駿河

感想
さらっと説明されているが
神原駿河は、スーパースターです。

女子高校生でおそらく唯一であろう、ダンクが打てるw
その神原に突然ストーキングされる

なぜストーキングされたのか

戦場ヶ原が絡んでいます。

ここでは、神原が変態という事と
猿の腕の怪異を持つって事ですな。

最終的には、解決しません
中途半端に終わるって感じ

腕に関しては、花物語(時系列では阿良々木とかが卒業した後まで残る)
まで、解決せずに続きます。

コメンタリー感想

戦場ヶ原ひたぎ 神原駿河

二人が中学の時に同じ中学で、バルハラコンビと名乗っていた(名付けたのは神原)
神原の神と戦場ヶ原の原でバルハラてか、神原でもう一人でバルハラじゃんとツッコミ不要w

神々の神殿って意味らしい?
この二人バルハラコンビのコメンタリー

もう全然コメンタリーじゃねえしw
二人して、好き勝手に喋ってますw

しかし、一番面白かったかもw


4巻
なでこスネイク 全2話

コメンタリー 忍野メメ 千石撫子

神原と阿良々木君二人のデート?で始まるw
この辺りから、阿良々木ハーレムが存在し始めたのかもww

内容は、おそらく唯一怪異の被害者と言っていいらしい
(自分からでは無く、人から呪われて怪異に取りつかれたから)

蛇の怪異に取り憑かれたから撫子を開放する話
まあ、実は後にこの子が{netabare}ラスボス{/netabare}になるんだがw

大人しい子が実は、ってのの振りかな?

内容的には、それほど盛り上がりも無く
まあ、見所は、スク水に手ぶらブルマーくらい?wwww

コメンタリー感想

忍野メメ 千石撫子
凄い組み合わせだわな、忍野メメのフリートーク?が聞けるとはw

撫子がまあ、大人しいキャラなのでこの組み合わせなんだが
2期では一切出ない忍野メメなので、その辺は、貴重なコメンタリーでしたね。ごめんなさいw

5巻
つばさキャット(上) 全3話

コメンタリー 羽川翼 千石撫子
       羽川翼 戦場ヶ原ひたぎ
 羽川翼 八九寺真宵

感想

つばさキャットなのに、あんまり羽川が出ないw
この辺りから、タイトル名のキャラがあんまり出ないの法則が始まるのかもw
ほぼ半分が撫子とあと半分がゴールデンウイークの説明でほぼ終わるw

しかも、ゴールデンウイークは猫物語(黒)での話しなんだがこれも微妙に違くない?ww

二話目は、なんと羽川全くが出ないww

戦場ヶ原と阿良々木のデート

まあ、半分ギャグだけど落ちで感動w

どうもテレビ放送のラストらしいのでこの展開みたいなんだが

つばさキャットかんけーねーなw

三話目でようやく羽川の話と思いきや
八九寺真宵からスタートw

まあ、そしてその後ようやく羽川バージョンスタート
猫耳羽川で終了~ww

コメンタリー感想

羽川翼 戦場ヶ原ひたぎ

1話毎に変わるコメンタリー 最初はこの二人
まあ、第1話のひたぎクラブでの二人なのでそれなりにw

羽川翼 千石撫子

ごめんなさいw
阿良々木君を使ってのギャグ満載w
撫子のボケが結構おもしろい ごめんなさいw

羽川翼 八九寺真宵

オープニング映像が無いってのが八九寺Pの圧力突っ込みから始まるw
もうすこし、真宵ちゃんが暴走してくれても良かったが
普通のコメンタリーでしたねw


6巻
つばさキャット(下) 全2話

コメンタリー 羽川翼 神原駿河
       羽川翼 阿良々木暦

感想
つばさキャットなんだが
話の内容的には、実は忍野忍と阿良々木暦の話なんだろうね

ブラック羽川に殺されそうになったその時
助けを求める阿良々木君

忍助けて

忍が阿良々木の影から浮き上がり

クルクルっとタンブリング

回し蹴りでブラック羽川を阿良々木から引き離す


かっこえええええええええええええw

忍かっこ良すぎる 

そしてなんだが泣けるんだよなこのシーンw

一言も喋らないんだが、二人の関係が始まる瞬間

傷物語を読むと、更に分かるシーンなのが勿体無いな~w

殺し合いまでした二人のわだかまりを知ってると泣ける

傷物語はよ公開しろやw

ちなみに、タンブリングの後の回し蹴りの所で

絶対にコマ送りしないでくださいw

カッコいいのが台無しになりますw。


コメンタリー感想

羽川翼 神原駿河

まあ、神原が暴走w それを押さえる羽川って構図
暴走てか、人の話を聞かない神原w
神原はこの方が面白いな~
2期ではツッコミコメンタリーもあるんだが
つっこみよりもボケの神原が好きw

羽川翼 阿良々木暦

まあ、ノロケ?w

もう羽川のやりたい放題ですw
ずっと、抑えてたのねw
てか、ブラック羽川で解消できなかったのかな?w
コメンタリーのストレスはw
     
総評

最初は訳が分からず、会話の面白さだけで見ていたが
気になったので、原作を読んでこのアニメの面白さが分かったかも~

自分も最初見たときは、良くわからなかった。


一度見ただけでは恐らく面白さがわからない人が多いいと思う。


アニメ、コメンタリー、原作
の3点で楽しむ作品です。

ちなみにー、原作者は、この物語を世に出すつもりがない

趣味で書いたらしい

色々なしがらみとかを無視して書いて見たかったとの事。

まあ、なので連載する気もなかった為か

この後の作品でつじつま合わせに苦労しているのがわかるw

忍の力やアララギとのリンクがちょい言い訳がましかったりするのは

ご愛敬ってところかねw



最後にあの早口言葉?を書いておきますw


斜め七十七度の

並びで泣く泣く嘶くナナハン七台難なく並べて長眺めーw

せーの

にゃにゃめにゃにゃじゅうにゃにゃにゃにゃにゃーw{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 34

90.9 2 シャフトアニメランキング2位
魔法少女まどか☆マギカ(TVアニメ動画)

2011年冬アニメ
★★★★★ 4.1 (10569)
37391人が棚に入れました
市立見滝原中学校に通う普通の中学2年生の鹿目まどかは、ある日不思議な夢を見る。そこは少女が魔法で戦う異世界。その少女の戦いを目撃する自分と、謎の白い生物に「僕と契約して魔法少女になってほしい」と告げられる夢であった。翌朝、見滝原中学へ転校してきたのはなんと夢で見た美少女の暁美ほむらだった。ほむらは、まどかに「魔法少女になってはならない」と警告する。
放課後、親友の美樹さやかとCDショップへ行ったまどかは謎の声に呼ばれ、ビルの一角へ迷い込む。そこで見たものは夢の中で見た生物キュゥべえの傷ついた姿と、それを殺そうとするほむらの姿だった。まどかとさやかは戸惑いつつも、当たり前の優しさからキュゥべえを助けるが、直後に今度は本当に異世界へ迷い込んでしまう。魔女の使い魔と称される化物達に囲まれた2人を救ったのは、同じ中学の3年生でキュゥべえと契約した魔法少女の巴マミだった。事後、改めてキュゥべえに「魔法少女になってほしい」と告げられたまどかとさやかは、思いがけない好機に興奮する。だが、それは2人が直面する様々な苦難の始まりであった。

声優・キャラクター
悠木碧、斎藤千和、水橋かおり、喜多村英梨、加藤英美里、野中藍
ネタバレ

TAKARU1996 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

エゴイスト入門

2017年5月19日 記載

今回のレビューは自分の思った事、感じた事を直接的に語る傾向がとりわけ顕著に感じられるかもしれません。
もしかしたら、納得できない部分も多々あるかと思います。
こんな愚者の主張も1つの個人的感想として温かく見守ってもらえれば幸いです。



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望んでいた物を手に入れたと思い込んでいる時程、願望から遠く離れている事はない。
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ『ファウスト』
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「魔法少女」
周囲の誰もが持っていない不思議な力を用いて、騒動を巻き起こしたり事件を解決したりする少女の総称を指します。
純真であり無垢な存在の造形
元々は普通の女の子であったと言える存在ばかりです。
1966年の『魔法使いサリー』から始まって、『ひみつのアッコちゃん』『魔法のプリンセスミンキーモモ』『美少女戦士セーラームーン』『カードキャプターさくら』『おジャ魔女どれみ』とコンスタントに続いていく理想体系
そんな、今なお隆盛を極めている1ジャンルに、新世代の幕開け2011年、大きな社会現象が巻き起こった事は、この供給過多の現在においても記憶に新しいと言えるでしょう。
長命なジャンルに一石を投じた「メルヘンホラー」
ダーク「魔法少女」ファンタジー『魔法少女まどか☆マギカ』
一大ムーブメントとなったこの作品について、実を言うと、これまでは語る気なんて全くありませんでした。
サブカルチャーに興味があったならば、殆どの方が分かっている位に認知、周知されているであろうこのアニメ
そんな本作に対して、もう私が語る言葉等、残っていないと今までは考えてきていたからです。
しかし、ようやく見つけました。
書きたい事、伝えたい事、語りたい事、即ち、私の一解釈
急遽、書く事になったこのレビュー
既出であったり、代わり映えの無い内容であったと感じたならすみません。
もしかすると、幻滅する可能性のほうが高いかも知れません。
それでも宜しかったら、自己満足ですが、どうかこの場で少しだけ話させて下さい。
本作のエゴイストが齎した、実に歪んだ「物語」について……


【あらすじ】
大好きな家族がいる。
大好きな親友がいる。
時には笑って、時には泣いている。
そんなどこにでもある日常
見滝原中学校に通う普通の中学二年生である鹿目まどかも、そんな日々の中で暮らす1人だった。
ある晩、まどかはとても不思議な夢を見る。
それは1人の少女が魔法で戦っている異世界での出来事
その少女の戦いを目撃し、観察している自分
そして、謎の白い生物から登場と同時に告げられた発言
「僕と契約して魔法少女になってほしい」
起きた時には、その光景は影も形もなくなっていた…

変な夢見後のある日、そんな彼女にとても不思議な出会いが訪れる。
まどかの通うクラスにやってきた1人の転校生
名前は暁美ほむら
まどかが夢で見た少女と瓜二つの容姿をした少女
偶然の一致に戸惑う少女に、ほむらは意味深な言葉を投げかける…

この出会いは偶然なのか、必然なのか、彼女はまだ知らない。
断言出来るのはただ1つだけ
これは、彼女の運命を変えてしまう出会いだった……


{netabare}
『魔法少女まどか☆マギカ』を早々に語る前に、1つこの場で質問を投げかけてみるとします。
皆さんは「魔法少女」と言う存在について、本作を観る前はどういった印象をお持ちだったのでしょうか?
私の場合は『おジャ魔女どれみ』が至極、「魔法少女」と言うのを想起する上で大きな指針であった様に思います。
そのアニメ内で「魔法少女」と呼ばれる存在は、地味且つ地道な物でした。
強い「願い」を持っていれば勝手に辿り着いてしまう魅惑の店、MAHO堂
そこで自らの「願い」を叶える為に1年間、魔女見習いとしての修行に励む者達
その「魔女見習い」こそが作中において「魔法少女」と呼ばれる存在だったのです。
時には災難、時には試練を与えられながらも乗り越え、見習い試験の全ての課題をクリア出来るよう、頑張る女の子達
そして、それら全てを達成する事で、ようやく彼女等は自由に魔法を使える「魔女」と呼ばれる存在になれるのでした。
そのような前例と同じように「魔女」となる為、奮闘していく主人公どれみを含む「魔法少女」達
詳細は第1シリーズを参考にして欲しい所ですが、その過程があったからこそ最後、彼女達は真の「魔法少女」としての選択をするまでに至る事が出来たのを覚えています。
そこに出てきたのは、自分の為に他者の「願い」を叶える姿
徹底的利他主義なんて難しい言葉ではなく、それは純粋に「友達」の為
相手の「願い」を叶えていくまでに昇華した人物像に、どれみ達は全51話を通して遂になれたのです。
当時の私にとって、それがはっきりと描かれた終盤は幼心ながらも甚く感動致しました。
そして、今思えばこの時に、私の中にある「魔法少女」と言う実体への固定概念が根付いたように思うのです。
努力と言う対価を支払った上で成立する優しき存在
等価交換があったからこそ、自らの為に誰かの「願い」を叶えていくまでに成長した存在
それこそが私にとっての「魔法少女」です。
そんな彼女達が活躍してこそ、私にとっては「魔法少女アニメ」であったと言えたのでしょう。

さて、それでは逆に考えてみるとします。
このような努力を踏まえなくとも、簡単に「願い」を叶える事が出来るとしたら、人間は果たしてどうなるでしょうか?
見習い修行を行わなくとも……
試練、課題、災難への道を歩まなくとも……
簡単に「願い」を叶えられる存在=「魔法少女」になれる。
確かに魅力的な提案
そんな風に問われたら、誰もがきっぱりと断るのは難しいでしょう。
ただ、確実に言えるのは、それを受け入れた場合、どれみ達のような成長は絶対に起こらないと言う事

前述の問いにおける答えは、実に簡単です。
たった1つ、計5文字の言葉で端的に表せます。
A.「エゴイスト」
誰もが皆「エゴイスト」(利己主義者)になるのです。
「エゴイスト」のまま停滞した状態になるのです(成長が無い)
こうなってしまった段階で、私のとっての「魔法少女」は消滅したと考えるのが妥当でしょう。
そう、上記の点を重視して考えるなら『魔法少女まどか☆マギカ』は確実に「魔法少女アニメ」とは言えません。
1ジャンルの中でも、実にアウトロー的存在
まず、願いを叶えるまでの過程で、対価を支払っていません。
願いが叶った後に待ち受ける運命こそ、作中における正当な対価
それこそ「等価交換の原則」と呼ばれる物ですが、勿論、作中に出てくる彼女達はその事を分かった上で、望んで行う訳ではありません。
そこが実に、不条理的で理不尽の産物
また、願いを叶えた事によって、彼女達が周りの人に感謝されたり、自分の抱えている問題が解決されたり等と言う事もありません。
いえ、正確に申すなら少しあるのですが、その場合も自分勝手に何も考えないまま願いを叶えた事によって、別の所で取り返しのつかない事が起きてしまっています。
そう、結局、自らの望んでいない結末へと彼女達は導かれていくのです。
そして最後に、本作では、誰もが己の為に誰かの「願い」を叶えていく利他主義者な訳ではありません。
自らの為に、自分の「願い」を叶えていこうとする利己的なキャラクターしか、この作品では「魔法少女」に選ばれていないのです。
「そうではないんじゃないか?」と解釈によっては疑問視されるキャラも皆さんの中には恐らく、いるかと思います。
しかし、個人的解釈では、その娘等も最終的に自分の為に生きてきた者達だと感じてしまいました(詳細は後述)
正に私の「魔法少女」における考えの心髄であった『おジャ魔女どれみ』と対極の存在
願いが叶うまでの過程を描いた『おジャ魔女どれみ』
願いが叶った後の結末を描いた『魔法少女まどか☆マギカ』
私の根底に潜んでいた概念と相反する過程を示したストーリーには、思わず度肝を抜かれたと言っていいでしょう。
実に見事でした。

ここからはそんなストーリーを軸にして、キャラクター達それぞれのエゴイスティックメンタルな部分について語っていくと致しましょう。
語る前に予め申しておきますが、このレビューは別にキャラクター批判と言う訳ではありません。
寧ろ、語りの中にある真意は全くの逆
私はこの点について語る事で、彼女等をとても人間らしく、人生を全うに生きた少女達であったと評価したい次第でした。
180度、視点と方向性を変えた結果、生まれた新しいストーリーとキャラ性
私のように『おジャ魔女どれみ』の概念が固着していた者にとって、それはあまりある衝撃且つ面白さの原動力要素と足り得ました。
彼女達のそのような個性が、この物語に大きな深みを与えたのです。
自分が可愛いのは正常でしょう、大いに結構!!
人間、美しい物にばかりなってもいられません。
なので、そこら辺は是非とも誤解しないよう、よしなにお願い致します。
(まあ、時代の先駆的存在であったアダルトゲームの世界では寧ろ、かなり一般的事象であったのですが(笑) 虚淵玄さんはそれらの要素をアニメ用に落とし込んで作り上げたと言う事なのでしょうね。氏のゲームはどれも面白いので、いずれプレイする事を推奨します。個人的お勧めは『鬼哭街』)

①巴マミ
「孤影悄然」
一般人を魔女やその使い魔等の敵から守るという信念で戦い続けた彼女
自分の為でなく誰かの為に戦い続けた結果、華々しく散った女の子
いくつかのシーンに重点を絞るなら、巴マミは最も「魔法少女」と言う存在を象徴していた人物だったと言えるでしょう。
まどかやさやかにとっては、同じ学校にいる1人の先輩
強くて、優しくて、憧れの存在であった彼女を2人が慕う過程は短い話数ながらも存分に上手く示しており、その描写は実に説得力のある物でした。
しかし、私個人から言わせてもらうと、この女の子にはどこか胡散臭い印象が当初から秘められていたんです。
キュウべぇと共にある不気味なカットも含めて、正直、裏があると何か言い知れぬ嫌な物を感じていました。
最終話まで観たから断言出来る事なのですが、やはり、今までの「魔法少女」観と本作は見事に異なっていると言わざるを得ません。
この女の子はそれを語る最初としては、実に相応しいキャラクターと言えるでしょう。

まず、1つ目にほむらの繰り返してきた過去において、絶望の淵に勝手に他人を殺めた行動が挙げられます。
いくらチームの仲が劣悪極まりない状態且つ、かなりの負担が掛かっていたとしても、そこに他人を殺すという選択肢が咄嗟に含まれる精神状態というのは、果たしてどのような物なのか…
確かに彼女も1人の人間、含まれても別に構う事ではありません。
しかし、その思考に至ってしまった時点で、自らの考えが暴走状態へと入っている事は必定と言えます。
この時の状態が利己的でないと断言するのは、些かの無理が生じる事、確実です。

そして、2つ目にあるのはほむらの言葉に最初から最後まで全く耳を貸さず、及んだ行動と言動の数々です。
「無関係な一般人を危険に巻き込んでいる」
「あなたは2人を魔法少女に誘導している」
最終話まで観た方なら自然と納得していると思いますが、ほむらはこの時点で至極、全うな真実を口にしています。
そもそも、彼女の中にあるのは先程述べたように、一般人を魔女やその使い魔等の敵から守るという信念だった筈
確かにキュウべぇから見込まれたと言うのは充分、魔法少女としての素質が備わっている事は必然でしょう。
しかし、元々の力があるからといって必ず、魔法少女にさせなければいけないと言う訳ではないと思うのです。
決めるのはあくまでも自分であり、他人に扇動されて決める物ではない筈
そんな私が感じたのと真逆に、マミは明らかに2人を誘導していました。
最初に出会った頃から、魔法少女になる為の願いについて尋ねる彼女
魔法少女にならないという選択肢も2人にはあるはずなのに、先輩であるこの娘はそれを口に出す様子すらありません。
寧ろ、魔法少女になるよう決意を促そうとしている風に見えます。
そして、一見親切心で魔女退治にある過酷な労働を共に体験させた後に、そこから魔法少女提案の形に持込むと言う形式を取って、決断の場を設けていました。
これらはぶっちゃけて言えば、巧妙な心理的誘導手口です。
1人の人間が相手を説得及び動かす際に、大切な事は何か?
相手を自らの都合の良いように、自分の話へ持ち込む力(会話テクニック)
その際に、相手の抵抗を少しでも弱める為の力(ラポール)
自分の目的を明確に持ち、相手に流されないようにする力(セルフマインドコントロール)
この3つです。
「願い」が何でも叶うと言う事実を上手く会話の中で突きつけて、相手を昂ぶりに舞い上がらせます。
自分のテリトリーで行ったならば、効果は2倍
それを信じさせる為、実際に現場経験をさせれば、「願い」に向けた気持ちが増幅するのは確実
共に同じ場を経験した共感覚を味わわせる事で、断り辛い形に被害者を巻き込んでいくスタイルも作り出せます。
また、自分の力をここで見せ付けて2人を助ければ、信頼も獲得出来るので抵抗は自ずと弱まるでしょう。
「話が違うよ」と抗議されない為の予防線効果も同時に生まれます。
また、その前後でマミ達は手柄の取り合いの話を引き合いに出し、ほむらが競争相手を増やさせないようにしていると言った悪印象をまどかとさやかに抱かせます。
それはまるで、ほむらを悪者へと仕向けているかのよう…
彼女達の正義感の強さやいたいけな優しさを事前に知っていたかどうかは分かりませんが、その話を知ってしまったらこの2人の場合、確実に関わろうとするに決まっています……マミ側の味方として……

「一挙両得」なんて物じゃない、利益的な世界の誕生です。
これは会話テクニックとラポールを1人と1匹が完璧に駆使して作り上げた、マヤカシの世界です。
その効果が絶大な物である事は、さやかのほむらに対する怒りでお察しの通り
しかし、自らの利己的な目的の為に放棄した犠牲、即ち、ほむらの言葉に耳を貸さなかった結果、マミはああなってしまったのですから、随分と皮肉な物を感じます。

さて、それではマミが抱いていた自らの利己的な目的とは一体何なのか?
それが分かるのは、彼女の結末に至る前、まどかと交わした会話シーンです。
「マミさんはもう一人ぼっちなんかじゃないです」と、まどかから元気づけられた時に振り返って、彼女の手を取った振る舞い
優しい言葉に破顔して、目には涙を浮かべてマミは語ります。
「本当にこれから私と戦ってくれるの……そばにいてくれるの?」
虚勢を張っていた緊張が解け、本音をさらけ出した瞬間
願いが叶うと知った時に、少しだけ揺らいだセルフマインドコントロール
ここで初めてマミの本音、即ち「目的」について察する事が出来ました。
彼女が魔法少女にならないという選択肢を話さなかった理由
寧ろ、魔法少女になるよう決意を促そうとしていた理由
それは偏に「孤独」でありたくなかったからだと私は思います。
自身が助かる事のみを願った為、家族を亡くしてしまった1人の少女
それに対する後悔の念と共に彼女から芽吹いていたのは、独りで生きる事への不安と孤独でした。
自らと共に生きてくれる誰かがいて欲しい。
自身と共に戦ってくれる仲間がいて欲しい。
自分と共に運命を背負う同士がいて欲しい。
根底にあった彼女自身の「寂しさ」が、2人を「魔法少女」の道へと誘ったのです。
誰かを仮想敵にしてしまえば、結束なんて簡単に生まれるでしょうから。

-----------------------------------------
孤独である。
人は本質的に孤独なんだと、何かで読んだ。
どんな生き物だってそうだ。
けど、それを自覚するのは人だけで。
生き物としては、昆虫の方が完成度高いのかも、と思ってしまう。

『CROSS†CHANNEL』
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それが彼女の打ち明けた、たった1つの本心
「孤独」を嫌い過ぎていた彼女の、唯一ともいえる本音です。
端的に言えば、マミの心は、5人の魔法少女の中で1番弱いです。
独りは嫌で、同業者の言葉には耳を貸さず、追い詰められれば簡単に発狂してしまう。
しかし、最後まで観ると、彼女の本質ははっきりと分かる形になっていました。
最年長でありながら、誰よりも弱い、可哀想な女の子
それがベテラン、巴マミの人々を惹きつける人柄と言えるのでしょう。


②美樹さやか
「団雪之扇」
マミが死んだ入れ替わりに魔法少女になった少女
いなくなってしまった彼女の遺志を継がんと、行動を開始する女の子
美樹さやかのエゴイスティックな面と言うのは、作中キャラの中でも最も分かりやすい部類と言えるでしょう。
人生において、最も人間性が姿を表す、麗しの情景
それ即ち、「恋愛」以外に他ありません。
幼馴染である上条恭介君に抱いた片思いから始まった行為
その行いは意識的か、無意識的か……
他人の為の願いと引き換えに魔法少女になった彼女
「上条と結ばれる」という自分の為の願い(利己的願い)を心の奥底に隠して、「上条の手を治して欲しい」(利他的願い)とキュウべぇに願った彼女
作中から判断するに、「上条の手を治す」と言うのは「上条と結ばれる」為の間接的手段でもあって、本当の願いと叶えてもらった願いにはズレが生じています。
今思えば、さやかはこの後、大事な人の手が救われた事に感謝して、「正義の味方」になろうと邁進するべきだったのでしょう。
それか、そもそも「魔法少女」に専念すると言う覚悟を込めた「願い」を申さず、貪欲に上条君の境遇を利用するべきだったのでしょう。
二兎を追うもの一兎も得ず
虻蜂取らず
あちらをたてればこちらがたたない世界です。
欲張って突っ走った結果は、皆さん既にご周知の通り
上記に心踊らされた結果、さやかは親友であるまどかに対しての八つ当たりや、杏子の言葉に耳を貸さない頑固さ等のエゴを存分に発揮
結果的に「上条と結ばれる」という1番の願いこそが、完膚なきまでに潰えてしまいました。

ですが、この娘の場合、状況も悪かったと私は思います。
非常に誤解されやすいのですが、今回の顛末は、全てが建前で彩った願いで本心を隠したから起こったと言う訳では決してありません。
確かに、彼女が上条の手を治して欲しいと願ったのには、あわよくば彼との良好な関係を手に入れたい利己的望みも当然含まれていた事でしょう。
マミの言っていた通り、さやかは「彼の望みを叶えた恩人になりたい」だけだったのかもしれません。
しかし、「上条の手を治したい」想いが嘘であった訳では無いのも確かな事なんです。
それは確実に作中の行動からも断言出来ます。
また、マミ死亡後の見滝原市をどうするか、まどかをどのように支えるかで頭が一杯だった現状がこの娘に大きな負荷を掛けていたのも否定出来ません。
タイミングがあまりにも悪く、彼女に対して一気に襲い掛かってきたと言う評価が妥当な所と言えるでしょう。
なので、ここからは身勝手で、外からなら何でも言える、私の適当な本音です。
それならもう少し、寛容性をまどかやマミ以外に対して抱くべきだったのではないでしょうか?
彼女の利己的な面は、実を言うと、この場限りであったと言う訳ではなく。
そもそもの悪い所は、自らの頑なで強情な性格に見事に直結していたように思うのです。
それはほむらの過去、彼女にさやかが与えた行為からも、存分に推察出来る事であります。
冷静に、他人の想いを少しでも考える。
そんな思慮深き行為に取り組んでいれば、確実にもう少し「魔女」になるより、マシな展開にはなっていたと私は思います。
もしかすると、性分的に無理な話なのかもしれないですが……
そして、擁護もしましたが、恋愛面において、奉仕の気持ちを秘めた「善」的行為一色ではなく、報酬の対価を求めた「偽善」的行為の意図が入っていたのは、確定的までに明らかです。
つまり、彼女は一部でも「見返り」を求めてしまった事に他なりません。
断言します。
「見返り」を求めてしまったならば、それは「愛」ではありません。
「見返り」を求めない奉仕の精神こそ、「愛」なのです。

-----------------------------------------
……誰だって、多かれ少なかれ、自動的に人を好きになる。
じゃあ……どうやれば、正しく好きになれるの?

見返りを求めない。
それだけのことだよ。
見返りを求めた瞬間、それは取り引きになると思うんだ。
交換、トレード。
自分にいいものをあたえてくれるなにか。
言い換えれば、外部との交易を許容した自己愛だ。
見返りを求めないのは友情だけに非ず。
答えは近くにあったんだ。

『CROSS†CHANNEL』
-----------------------------------------

とまあ、愚痴愚痴語りましたが、私はこの娘嫌いではありません。
いやあ、本当に豊かな表情と感性を持っている女の子ですね。
私はこういったTHE 人間的なキャラクターが大好きなので、この娘も例外でなく……
生前はハラハラ楽しみながら、その動向を観察していました(笑)
さて、そんな表舞台から姿を消してしまった美樹さやかが再度、登場するのは最終話です。
概念状態で全てを悟ったかのようにまどかと話しながら、上条の演奏『アヴェ・マリア(グノー/バッハ)』を聴いているさやか
この時の彼女に対しては私自身、強い違和感を感じました。
制作の意図する所ではないのでしょうが、正直言って、非常に気味が悪く感じたと今でも思います。
それは何故か?
彼女は生前の頃より、更に詳しく狭めるなら魔女化する前よりも精神的に成長しているからです。
「うん。これでいいよ」
「そうだよ。私はただ、もう一度、アイツの演奏が聴きたかっただけなんだ。あのヴァイオリンを、もっともっと大勢の人に聴いてほしかった」
「それを思い出せただけで、十分だよ。もう何の後悔もない」
「まあ、そりゃ…ちょっぴり悔しいけどさ。仁美じゃ仕方ないや。恭介にはもったいない位良い子だし…幸せになって…くれるよね」
ええ、良い娘です。
ここだけ見たならば、本当に良い娘です。
奉仕の気持ちを秘めた「善」的行為一色に染まっています。
しかし、魔女になった前の慟哭、一般人に危害を加えたあの図式を観ていた身としては、あれ、こんな娘だったかと思わずにはいられません。
確かに彼女自身、「自分がどうなっても恭介の腕を治したい」と言う願いの覚悟で動いていました。
しかし、自身の生死問題を全く考えず、恋敵に自らの好きな人を託すと言う姿勢にはどこか、人間味の無い部分をも感じてしまったのは事実なんです。
変わるにしても、その変わり様があまりにも早すぎる気がしてなりませんでした。
過程無き成長と言うのはここまで恐ろしいものなのかと実感した次第です。

しかし、まどかの浄化によって、円環の理に導かれた魔法少女が「解脱」し、この世の柵から解放されたとするならば、考え方が達観しているのは、ある意味、当然の事なのかもしれません。
何故か精神的に成長したさやかにとっても、結果として、彼女自身の中では最良の選択となっているのは事実のようですから。
上条の音楽で語るなら、さやかは「罪深いわたしたち」であり、まどかは「マリア」もしくは「主」なんですかね……
死を迎える時も祈ってくださいと語っている祈祷『アヴェ・マリア』
死後の精神状態について、肉体を持って生きている時と同じように語るのは、もしかすると、とても無意味な事なのかもしれません。

そういえば、この最後のシーンで思い出しましたが、古代ギリシャ世界にはオルフェウス教と呼ばれる密儀教がありました。
「悲しみの輪」からの最終的な解脱、神々との交感を目的に天上世界へ赴く思想を秘めた宗教です。
「音楽を魂の浄化手段」と捉えるその考えは「万物の根源は数である」と語るピタゴラス教団で、理論的研究として扱われていました。
なぜなら、音楽と数学は、西洋の歴史の中で最初から強く結びついていたからです。
音の高さの違いを数字で表したり、その数字によって音と音の関係を論じたり、音が生み出す調和を考えたりとそれはまあ、色々
そんな彼らが音楽に求めたのは、完全協和音程
「世界は単純な数学の調和によって完成した秩序を持っている」と当時、ギリシャ世界で考えられていた思考法によって生まれた音程です。
中世以降になると、キリスト教の発展と共に神の完全性、三位一体の考えにも結びついた「完全」の概念は大きく発展していきます。
音程だけでなく、リズムについても「完全な拍子」をめぐる議論が展開されていくのでした。

ただ、実を言うと、「音楽を魂の浄化手段」として進んできたオルフェウス教と、同じような思想であったキリスト教との間に前後関係があったかどうか?
一直線に辿った歴史がそこに存在していたかどうかは、今でもはっきり断言出来る程の研究は進んでいません。
しかし、『まどマギ』はキリスト教観念にも大きく影響を受けて生まれた作品です。
上条の救いはさやかの願いによって叶えられ、さやかの救いは上条の演奏によって見事に叶えられたと考えるのも、実にロマンチックで「幸せ」な話と言えるでしょう。


③佐倉杏子
「臥薪嘗胆」
美樹さやかが台頭してきた頃に現れた、もう1人の魔法少女
利他的に見えて利己的な部分もあった彼女と、利己的に見えて利他的な部分もあった女の子
さやかと対照的でありながら、実に似通っている少女
佐倉杏子の利己的性格に至った背景は、自らの波乱万丈な過去と経験を通して形成された物と断言出来るでしょう。
「以前のような家族の団欒を取り戻したい」という自分の為の願い(利己的願い)を心の奥底に隠して、「宗教家であった父親の説法を皆に聞いてもらいたい」(利他的願い)とキュウべぇに願った彼女
これもまた、さやかと同様
「父親の説法を皆に聞いてもらいたい」と言うのは「家族の団欒を取り戻す」為の間接的手段でもあって、本当の願いと叶えてもらった願いにはズレが生じています。
奇跡の力によって、杏子は「父の為の願い」を叶えましたが、それが良い方向には進まず結果的に家族を失ってしまい、本当の願いである「自分の為の願い」は叶いませんでした。
唯一、さやかと違うのは、その後の姿勢
美樹さやかが偽善的で利他的な態度を前面に見せるようになったのと逆に、佐倉杏子は偽悪的で利己的な態度を前面に見せるようになったと言う結果です。
略奪・窃盗は生きる為に普通の事
魔法は徹頭徹尾、自分の為だけに使うのが信条
その為には、使い魔をわざと放して人間を襲わせる手段も厭わない。
「孤独」になってしまったもう1人の少女は、彼女達と真逆のスタンスを選んでいったと言えるでしょう。

しかし、私が1番、杏子のエゴイスティックな面を感じてしまった部分と言うのは別にあります。
上記の行為と言うのは、彼女が自らの信念を意識して行った、言わば「意識的」なエゴ行動です。
それは「演じている」と言う部分も相成って確かに利己的ですが、それ以上、特に語る事はありません。
私が思う部分は、彼女の中にある元来の人の良さが出た事で生じた、言わば「無意識的」なエゴ行動についてです。
「演じていない」本音の部分ならば、彼女の心性について存分に語る事が出来ますから。
それが出てきたシーンは美樹さやかが魔女になった後の事
彼女が魂の持たない抜け殻の肉体になってしまい、意気消沈の鹿目まどか
そこに、佐倉杏子が話をつけにやって来ます。
彼女は言いました。
「親友であるまどかが付いて来て、さやかの名前を呼びかければ、人間だった頃の記憶を取り戻せるかもしれない」
私が1番、杏子のエゴイスティックな面を感じてしまった部分と言うのは、実を言うと、ここにあるんです。
この言葉、最初は首を振りながら肯いて聞いていましたが、冷静に考えてみると、さやかにとってみれば、大変に失礼な言動であると言えるでしょう。
なぜなら、自らの悩みが、苦悩が、後悔が、「まどかの説得」如きでどうにかなるかもしれないと、彼女には思われていたからです。
勿論、杏子自身はさやかを助けたい気持ちで、まどかに協力を仰ぐ意味で、このように語った事は充分把握しています。
しかし、さやかからしてみれば、これは堪ったもんじゃない。
彼女の辿ってきた意思の変遷を考えるならば、言葉は悪いですが、そんな「行為」で改心する等、ちゃんちゃらおかしい話です。
安く見られてるって話でしょう。
そして、その結果、魔女になったさやかへと、まどかも従順に戦闘中、呼びかけています。
彼女自体にあの時、意識があったかどうか(恐らく無かったと思いますが)は分かりません。
しかし、あの戦闘シーンで戻らなかったのには、魔女になってしまったら、もう一生、元には戻らないと言うほむらの情報を補強しているのと同時に、さやかの上記に対する怒りのような物を私は描写から感じてしまったのです。
杏子の凄い所は、それを生きている間に察してしまえた所と言えるでしょう。
そう、まどかの「説得」でどうにかなるかもしれないと考えていた1人の少女は、戦闘中に、それが有り得ない事を肌身に実感したんです。

「ハッ、いつぞやのお返しかい?そういえばアタシたち、最初は殺し合う仲だったっけね」
「生温いって、あの時アタシがもっとぶちのめしても、アンタは立ち上がってきたじゃんかよ」
「怒ってんだろ? 何もかも許せないんだろ?」
「わかるよ…それで気が済んだら目ェ覚ましなよ、なぁ」
この時点では、まだ元に戻ると言う希望をさやかに対して抱いています。
               ↓
「アンタ、信じてるって言ってたじゃないか!この力で、人を幸せにできるって」
「頼むよ神様、こんな人生だったんだ。せめて一度ぐらい、幸せな夢を見させて」
ここでもう薄々とさやかは戻らない事を察しています。
最後に紡いだ言葉に残るのは「神頼み」と言う名の祈願です。
               ↓
「その子を頼む。アタシのバカに付き合わせちまった」
そして、最後には、今、認識している現実を見据えています。
さやかは戻らない。
さやかの苦悩は、そんな簡単に解消される物ではない。
さやかは、もう滅ぼすしかない。
               ↓
「心配すんなよさやか。独りぼっちは、寂しいもんな……いいよ、一緒にいてやるよ……さやか……」
この言葉は今までの過程を辿ってみると、実に深い意味を持っています。
意識的であれ、無意識的であれ、自らは利己的行動を数多く行ってきました。
しかし、最後にやっと、彼女は本来の性格を取り戻す事が出来たのです。
最後にやっと、彼女はエゴイストからアルトルイストへ変化したのです。
最期にやっと、彼女は利他的に、誰かの為に死ぬ事が出来たんです。

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ありとあらゆる人間関係において。
軽度の攻撃は、快楽になる。
強すぎれば、損傷するが。
基本的に、人が人に触れる手段は攻撃しかない。
交友とは、手加減の上手さでしかないように思う。
おどけるのも、自爆するのも、攻撃ではない。
知っている。
全て。

『CROSS†CHANNEL』
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彼女は最期に唯一、他人を攻撃しつつも攻撃しないで自らの人生を終える事が出来たと言えるでしょう。
この言葉の流れはこうして辿ってみると、実に良く考えられた、深い意味を持った台詞変移と言えます。
唯一、他人を見て自分を省みる事が出来た少女
唯一、エゴイストのままで死ななかった聖女
それが佐倉杏子と言う、この5人の中で恐らく、最も優しい女の子なのです。
ほむらがまどかの次に頼りにしていたと言うのも、実に納得の話と言えるかもしれません。


④暁美ほむら
「心神喪失」
幾度となく、時空の流れを繰り返してきた少女
鹿目まどかの「願い」を心に刻み、乗り越える事を誓った女の子
その結果、神に見捨てられた哀れな子羊
それが、彼女、暁美ほむら
巴マミが5人の中で誰よりも「弱かった」女の子なら、暁美ほむらは恐らく、5人の中で誰よりも「強くなった」女の子
TV版において、恐らく彼女は唯一、利己的に行動する事を選ばなかった娘と言えるかもしれません。
誰かの為に、まどかの為に。
そのように考えてきた少女の利他的善意は決して報われる事がなく、最後から続くその先でも、更なる戦いを強いられています。
そんな彼女に対して、本レビューで語る事はあまりありません。
しかし、そんな待遇と対照的に、私には彼女が1番、魅力的に映っています。
暁美ほむらを支えていた物
それは「まどかの願い」
暁美ほむらを形作ってきた物
それは「過去の記憶」
上記の「呪い」達によって、その人間性は変化せざるを得ませんでしたが、全てが変わる程ではなかった位に、彼女は良い娘で、強い娘でした。
人間の本質を知り過ぎる位に知ってしまっても、誓いの約束に裏切られようとも、その結果、その心が変貌を遂げてしまったとしても……
彼女は最後まで、誰かに対して「見返り」を求めようとしなかった。
最後まで観て、私は思います。
これが「愛」です。
これこそが「愛」なんです。
「思い出」を拠所に「愛」に生きた少女、それが暁美ほむらと言えるでしょう。

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思い出が欲しい。
記録したい。
心に刻みたい。
思い出さえあれば、その輝かしい宝石さえあれば……

『CROSS†CHANNEL』
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その「思い出」はもっとあれば、良かったのでしょうか?
後、少しの「思い出」があれば、彼女は自らの生きていく道を肯定出来たのでしょうか?
そんな空想的思考実験を『まどマギ』と言う作品全体を観返した結果、私は感じてしまいます。
「思い出」を求めた彼女が最後にどのような帰結を迎えたか?
気になった方は是非とも、『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 新編 叛逆の物語』を観る事をお勧めします。
彼女への想いがぎっしりと込められた、本作への解答だけが詰まっている映画です。


⑤鹿目まどか
「汎愛博施」
『魔法少女まどか☆マギカ』における主人公
1話と最終話を比較すると、そのあまりの変貌様に驚く事必須の娘
しかし、実の所、本質は何も変わっていない「残酷な優しさ」を秘めた女の子
鹿目まどかを形容するとしたら、私の場合、上記の文に間違いなく依存される事でしょう。
「霖雨蒼生」で「残忍酷薄」な、救いようの無い女の子
利他的であるように振舞っていて、実は最も利己的である事を証明しています。
しかし、そんな自らの精神にまるで気付いておりません。
鹿目まどかと言うのは、私が評するなら、正にそんな女の子です。

ここで暴露すると、私がこれまで本作のレビューを書いてこなかった理由の背景にいるのは、いつも彼女でした。
より詳細に申すなら、最終回で彼女が行った事に納得出来なかったと言う所にあるのです。
「あなたはわたしの、最高の友達だったんだね」
この言葉が出たシーン
正直に申しますと、非常に気持ち悪くてしょうがありませんでした。
そして、同時にこの鹿目まどかという少女を、とても怖い娘だなと感じてしまったのを憶えています。
登場キャラにおける1番のエゴイストは、私にとっては間違いなくこの主人公
その理由をここからは詳しく述べていくと致しましょう。
ここまでの駄文、読んで下さり誠にありがとうございます。
後もう少しだけ、私の戯言にお付き合い下さい。

さて、意識的か、無意識的か。
彼女は最終話以前まで上手く立ち回って、様々な魔法少女達の戦い、葛藤、決意を見てきました。
「幸せ」を「幸せ」と、態々実感する事もない程の充実した日々
そこに何度も、何度も、何度も、現れるほむらの言葉
「自分の事を、自分を思ってくれている人達の事を大切にしろ」
「自分に向けられた想いを大切に、今とは違う自分になろうと思うな」
「貴女は、貴女のままでいればいい」
『魔法少女まどか☆マギカ』と言う物語は悲観的に断ずるなら、最後までこの忠告に従わなかった彼女が純粋に見てきた、もう1つの世界その物と言えます。
巴マミの、想いが叶いそうになった直後のおぞましき惨状
美樹さやかの、悩みに悩んだ末に導き出した破滅的答え
佐倉杏子の、最後にようやく辿り着いた美しき死に様
そして、暁美ほむらの、これまで繰り返してきた残酷な過去
全てを痛感し、体感し、実感してきた鹿目まどかだからこそ、最後に導き出した答えはあのようになったと言えるのでしょう。
「全ての魔女を、生まれる前に消し去りたい。全ての宇宙、過去と未来の全ての魔女を、この手で」
うん、確かにこの言葉だけ聞けば、素晴らしき慈愛に満ちた「願い」です。
その結果、彼女が行った事は、他の絶望に苦しむ魔法少女達が希望に満ちた死を迎えるよう、魔女になる前に安らかに眠らせると言う事

うん?
これって本人の了解を得ていない安楽死に他ならないのではないでしょうか?
あまり詳しく語られていないので、明言はなるべく避けたい所ですが、魔法少女として死ぬより、魔女として生きる事を望んでいた魔法少女もいたかもしれません。
まあ、これについては傍観者である私が何を語った所で、意味は無いでしょう。
本人達が幸せに死ねたなら、それで良いと言えるのかもしれません。

次に私が遺憾に感じたのは、マミと杏子の死がなかった事にされると言う処置についてです。
これにはとてもじゃないですが、了解出来ませんでした。
確かに彼女達が無為に死んでしまう世界より、安息に日々を営む世界の方が遥かに良いと言えるでしょう。
それはこの作品を観た方なら、誰しもが自ずと考える事だと思います。
しかし、「死んでしまった」と言う事実は「死んでしまった」と言う結果として残さなければいけない。
まどかは、私達視聴者から、彼女達の「死」までも奪ったんです。
死ぬ前に見せた嬉しき顔も、悲しき決意も、悔しき葛藤も、夥しき感情も…
マミの、孤独が解消されると感じた時の安らぎに満ちた声も……
杏子の、大切な誰かのために自らを犠牲にしたあの尊厳死も……
全てが、はっきりなくなってしまいました。
彼女等が懸命に生きたと言う証の価値は、この時、永久に消え失せてしまったのです。
最後に出てきたマミと杏子は、私達とほむらが知っている彼女とは、明らかに変わっています。
これが皆さんにとって良い事なのか悪い事なのか、私には何とも言えません。
私個人の解釈としては、悪い事だったと言う、それだけの話
深層の感情は、個々人の中に存在していると言えるでしょう。

さて、それでは最後に、まどかの「願い」に対して最も遺憾に感じた箇所を書いていくと致します。
それは、この「願い」を叶えた事によって、純粋に彼女を考えてくれていた人の想いを踏みにじったと言う事実です。
これが結局の所、私の考える中で1番顕著に感じた部分となりました。
自分で全て考えて、他者からの想いに耳を傾けようとしなかったまどか
だからこそと言えるのですが、彼女は魔法少女の事以外、何も考えないまま、変身の道を選んでしまっています。
最後の展開を観る限り、円環の理にならなければ場を治める事が出来なかったのは確かです。
それは分かります。
しかし、この時点で、彼女は大事な人の事を何も考えていません。
最後まで引き止めようとしてくれた母親
優しい眼差しで見守ってくれた父親
いつも自分を慕ってくれた弟
そして、この道に誘われないよう、行動の限りを尽くしてくれた最高の友達
その全てを、考えていないのです。

「何も考えていない」事を如実に示しているのがあの言葉
「あなたはわたしの、最高の友達だったんだね」
だった……ですか……
確かにまどかは概念化する事でほむらの過去を知りました。
しかし、それって結局、ただ「知っただけ」に過ぎませんよね?
認識してるだけ、知覚してるだけ、認知してるだけ……
他人事のように語ったあの言葉が紡がれた時から、まどかが10話で唱えた「願い」は、完璧なまでに「呪い」と成り果ててしまいました。
これが私には酷く辛かったんです。
なぜなら、結局、彼女の頑張りが何も報われる事はなかったんですから。
因果律の法則が作中で示されたように、希望と絶望は表裏一体
「魔女」がいなくなった所で、それに代わる敵である「魔獣」が出て来たに過ぎません。
「魔女」にならない代わりに、前身となる「魔法少女」は消滅してしまうに過ぎません。
彼女は死ぬ前の「絶望」を感じなくさせた代わりに、生きている間の「絶望」を見事に与えてくれました。
そんな神の「祝福」には、もう、私もほむらも笑うしかない状況
そんな事を思うと、ほむらの最後の笑顔も随分と示唆的と言えるでしょう。

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この絶望も 希望も 畏怖も
平穏も 機微も 快楽も
てっぺんも 奈落も 狂乱も
全ては君の指揮次第で
今日もその掌で 好きに踊ろうと思うよ
どうせならば とびきりのスイングを
飛ばされて 降りたった国に
今なら過不足なく 愛を説けるでしょ

RAD WIMPS「ブレス」
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ここまでの意見でご周知の通り、私はまどかによる世界改変の内容には遺憾の意を示したい気分です。
そこに至った問題の箇所は、上記で全てと言えます。
存在が消えてしまった為に大切な約束も消滅しましたが、しかし、記憶から消えてしまったから約束もそれで良いと言う訳では当然、ないのです。
伝道者から、神の領域にまで上り詰めた少女、鹿目まどか
イエス・キリストの如き彼女にも、もしかしたら、魔法少女になるまでの過程で、私の与り知らない様々な想いが蠢いていたのかもしれません。
しかし、全話鑑賞した結果、私が彼女に対して抱いたのは
「誰の意見にも従わないで、考える事もしないで、思い出す事もしないで、自らが勝手に思っている最良の『願い』でしか判断しなかったエゴイスト」
と言う、正にイエス・キリストに対して思う同一の評価に他ありませんでした。
「何かをしたい」「何かが出来るようになりたい」という部分に囚われすぎて、本当に大切な想いに気付かなかった哀れな偽善者
最後の最後まで「大慈大悲」に満ちていた彼女は、どれだけ周りに大切にされていたかを理解出来ていなかったように思えてなりません。
家族から与えられた思いも、友達から与えられた想いも、何も分からないまま、考えないまま、簡単に選択した。
その結果があの「自己犠牲」だとしたら、あまりにもエゴに満ちた、救いようの無い話と言えるでしょう。

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極論ではあるが…
自己犠牲は、ひるがえせば全て自分のための行いとも言えるのだから…

『CROSS†CHANNEL』
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最初にも述べた通り、本当はこの作品について語る気はありませんでした。
それは、あの最終回に納得がいかなかった事もあり、これで一旦、終わりと言う形で温存していたからと言うのも理由の1つです。
しかし、先日、心境の変化があった結果、こうしてキーボードを打った次第でした。
本作における終わり方は「善悪の彼岸」と呼ばれる物に他ありません。
単純な「善」「悪」という言葉を超えた、まったく新しい価値観に委ねる終わり
それをどのように解釈するも、その人次第
その点においては、至極、懐が深い作品と言えるでしょう。

しかし、最後にこれだけは言わせて下さい。
このTV版の物語だけを見て、最後の終わり方から「綺麗なお話」と判断するのは少し危険と言えるでしょう。
なぜなら、本レビューで示したように『魔法少女まどか☆マギカ』と言う作品の根底にあるのは、ドロドロとした唾棄物に過ぎないからです。
結局の所、この物語もエゴによって全てが終わり、エゴによって全てが始まったに過ぎません。
本作は、エゴによって移り変わる世界の変革過程を描いた話に他ならないのです。

そして、この無慈悲な自然主義作品はこの後更に、私達を遙かなる高みへと誘います。
全ては新しい劇場版へ。
エゴとエゴのシーソーゲームへ。
彼女等の捩れ捻れた関係は、メビウスの輪のように相容れる事の無いまま、終わりの時へ、ゆっくり導かれていくと言えるでしょう。
レビュー、ここまで読んでくださり、誠にありがとうございました。

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すべて移ろい行くものは、永遠なるものの比喩にすぎず。
かつて満たされざりしもの、今ここに満たされる。
名状すべからざるもの、ここに挙げられたり。
永遠にして女性なるもの、われらを引きて昇らしむ。

ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ『ファウスト』
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{/netabare}

P.S.
「物語」は多くの受け手がいてこそ、存在し続ける代物です。
その大部分には伝えたいメッセージが届き、少数には根拠の無い裏側が垣間見え、残った人達は無関心のままであり続けるでしょう。
そんな裏側を語った結果、「受け手の意思を無視した理論の押し付け」になってしまうのは否めません。
それこそ、正にエゴイスト
なので、どうか、この場のみで語らせて下さい。
私も即ち、エゴイスト
話半分の作品解釈レビューとして、どうか宜しくお願い致します。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 18

nk225 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

2016年春視聴。

新房昭之×虚淵玄×蒼樹うめ×シャフトが描くオリジナル魔法少女物語
「化物語」「ひだまりスケッチ」シリーズなどヒット作を多数手がける新房昭之監督とシャフトがタッグを組んで送る初のオリジナル作品として注目される本作。
脚本をPCゲームメーカー「ニトロプラス」所属のシナリオライターとして、その重厚な作風でファンを魅了し、小説「Fate/Zero」でもその才能を如何なく発揮した虚淵玄、「まんがタイムキララCarat」(芳文社刊)連載中の「ひだまりスケッチ」原作者・蒼樹うめが、初のオリジナルアニメのキャラクター原案を担当する。

大好きな家族がいて、親友がいて、時には笑い、時には泣く、そんなどこにでもある日常。
見滝原中学校に通う、普通の中学二年生・鹿目まどかも、そんな日常の中で暮らす一人。
ある日、彼女に不思議な出会いが訪れる。
この出会いは偶然なのか、必然なのか、彼女はまだ知らない。
それは、彼女の運命を変えてしまうような出会い―
それは、新たなる魔法少女物語の始まり―


サブタイトルは各話の登場人物のセリフから取られている。
これらは脚本段階で仮題としてつけられたものであったが、先の展開への想像をかき立てるということでそのまま採用された。

第1話「夢の中で逢った、ような……」(マミ編)
大好きな家族がいて、親友がいて、時には笑い、時には泣く、そんな平和な日々を送る中学二年生、鹿目まどか。
ある晩、まどかはとても不思議な夢を見る。

その日も訪れるはずだった、変わらぬ日常――。
しかし、訪れたのは非日常――。

まどかの通うクラスにやってきた、一人の転校生・暁美ほむら。
まどかが夢で見た少女と瓜二つの容姿をした少女。

偶然の一致に戸惑うまどかに、ほむらは意味深な言葉を投げかけるのだった...。

◆オーディオコメンタリー
悠木碧、斎藤千和、喜多村英梨

社会現象とも称された『魔法少女まどか☆マギカ』の主題歌である『コネクト』は作品のヒットとともに『ClariS』の知名度と人気をも確立した曲でもある。

鬱屈とした徐々にダークになっていくアニメの内容に反して、爽やかな映像と疾走感ある曲調で長らく『OP詐欺』だと言われていましたが、10話で明かされたとある過去にぴたりとシンクロする壮大な歌詞は、まさしく作品と楽曲の最高のマッチングが生まれた。

この曲を作詞作曲した『渡辺翔』さんはアニメの展開を聞かされずにこの曲を作り上げ、奇跡的にシンクロしたというからさらに驚きである。
曲のよさに加え作品との相乗効果で何倍にも素晴らしい出来となったClariSの代表曲だ。

※「ひだまりスケッチ」原作者・蒼樹うめがキャラクター原案だったこともあり違和感なく本放送視聴開始。
オープニングテーマの「コネクト」には驚かされた。
「irony」が良かったのでアルバムの購入を迷っていたが、「コネクト」を聴き購入を決定。


第2話「それはとっても嬉しいなって」(マミ編)
ほむらに襲われたキュゥべえを助ける途中、迷い込んだのは摩訶不思議な空間。
絶体絶命のピンチに陥ったまどかとさやかを救ったのは一人の魔法少女、巴マミ。

その後二人が誘われたのは、魔法少女の部屋。

語られしは、キュゥべえに選ばれし者に与えられる資格。
魔法少女という存在、そして魔女という存在について。
どんな望みをも叶えるチャンスと、その先に待つ過酷な使命。
悩む二人に、マミは「自分の魔女退治に付き合わないか」と提案をするのだった。

◆オーディオコメンタリー
悠木碧、斎藤千和、蒼樹うめ


第3話「もう何も怖くない」(マミ編)
マミの魔女退治体験コースにも慣れつつある、まどかとさやか。
ただし、肝心な願い事は未決のまま。

悩むふたりに明かされた、マミの過去。

「願いの内容が、自分のための事柄でなくてはならいのか?」と問うさやかに、マミは、厳しい口調で「他人の願いを叶えるのなら、なおのこと自分の望みをはっきりさせておかないと」と窘めるのだった。

翌日の放課後、恭介の見舞いに行ったとさやかと付き添いのまどかは、その帰り道、偶然にも病院の駐輪場で孵化しかけたグリーフシードを発見する。
放置すれば、大惨事になりかねない事態に、さやかはキュゥべえと共に見張りを、まどかはマミを助けを求め、呼びに走るのだった。

◆オーディオコメンタリー
悠木碧、斎藤千和、水橋かおり

※本放送終了後唖然とした。
これは既存の魔法少女ものではないと確信。


第4話「奇跡も、魔法も、あるんだよ」(さやか編)
マミと魔女との壮絶な戦いの翌日、訪れたのはいつもと変わらない平和な日常。

魔法少女の敗北の結果を目の当たりにしたまどかとさやかは魔法の世界に関わったことの重さを実感し、魔法少女になることを諦める。

その日の夕方、誰もいなくなったマミの部屋を訪れたまどかは、帰り道、マンションのエントランスでほむらと出会う。
夕日の中、並んで歩く二人。
魔法少女としての死ぬことの現実を語るほむらに、まどかは切ないほど優しい言葉をかけるのだった。

◆オーディオコメンタリー
悠木碧、斎藤千和、虚淵玄


第5話「後悔なんて、あるわけない」(さやか編)
魔法少女として、魔女の手からまどかと仁美を救ったさやか。
キュゥべえとの契約により願いを叶えた今、その心は清々しく、魔法少女となったことに後悔はない様子。
反対にまどかはさやかよりも先に魔法少女になる決意をするも、諦めてしまった自分に悩む。

そんなある日、病院の屋上で開かれたのは恭介の手の快復祝い。
父の手から、かつて自分が愛用していたバイオリンを渡され躊躇するも、意を決してバイオリンを披露する恭介。
まったく衰えていない天才の才能に、聴き惚れる一同。
その光景を見たさやかは、至福の喜びをかみ締める。

一方展望台には、そんな病院屋上でのさやかの動向をうかがう杏子の姿があった。

◆オーディオコメンタリー
悠木碧、斎藤千和、野中藍


第6話「こんなの絶対おかしいよ」(さやか編)
さやかと杏子の戦闘現場に、突如現れたほむら。
戦闘の仲裁に入った彼女はさやかを一撃で気絶させ、それを見た杏子はほむらを警戒し、その場を離脱したことにより、戦闘は終息する。

翌日、杏子の乱入により取り逃してしまった使い魔の痕跡を探すさやかとまどか。
戦闘の痕跡が残るその現場で、杏子との平和的な解決を提案するまどかと、命を賭けた魔法少女同士の闘いに覚悟を決めたさやか。
二人の意見は擦れ違ってしまう。

そんな二人のやりとりの一方、ゲームセンターでは、とある目的のため、ほむらは杏子と接触するのだった。

◆オーディオコメンタリー
悠木碧、斎藤千和、宮本幸裕


第7話「本当の気持ちと向き合えますか?」(杏子編)
魔法少女となった自分の体の真実を知ったさやか。
戦いの運命を受け入れてまで叶えた願いと、その代償の大きさの間で揺れてしまう。

そんな自宅でふさぎこむさやかの元に現れたのは、敵対していたはずの佐倉杏子。
彼女はさやかを外へと連れ出し、とある廃墟の教会へと誘う。

そこで杏子の口から語られたのは、自身が魔法少女となった理由。
果たして彼女の真意とは――

◆オーディオコメンタリー
悠木碧、斎藤千和、新谷良子


第8話「あたしって、ほんとバカ」(杏子編)
自らの負傷も意に介さず、ただ目の前の魔女を切り刻むさやか。
治癒魔法のおかげで最終的には無傷で魔女に勝利するも、もはや憔悴しきった様子。

その帰り道、雨宿りがてらの休憩中、憔悴しきったさやかの様子を見かねたまどかは、さやかの戦い方について、口を出してしまう。
きれいごとばかりに感じるまどかのその言葉に、さやかはついに感情を爆発させ、その場を立ち去ってしまう。

涙に暮れながら、それでも追いかけられないまどか――
雨の中をはしりながら、自己嫌悪に悔し泣きをするさやか――

彼女のソウルジェムは、黒く黒く濁っていくのであった。

◆オーディオコメンタリー
悠木碧、斎藤千和、谷口淳一郎


第9話「そんなの、あたしが許さない」(杏子編)
漆黒のグリーフシードと化したさやかのソウルジェム。
そのグリーフシードは孵化し、新たな魔女が現れる。
さやかの身体を抱え、迫りくる魔女の攻撃に防戦一方の杏子。
魔女の結界に割って入ってきたほむらは、杏子を先導し結界から脱出する。

一方まどかは、さやかの捜索途中、重い足取りで歩く杏子とほむらの姿を見つける。
変わり果てた姿となったさやかの前で泣き崩れるまどかに、ほむらは冷淡な口調でソウルジェムの最後の秘密を語り、その場を立ち去る。

その日の深夜に、キュゥべえが、京子の前に現れる。
キュゥべえとの会話の中でさやかの身体を元に戻す一縷の可能性を見出す杏子。
翌朝、京子は登校途中のまどかをテレパシーで呼び出し、驚きの提案をするのだった。

◆オーディオコメンタリー
悠木碧、斎藤千和、加藤英美里


第10話「もう誰にも頼らない」(ほむら編)
それはとある少女の転校風景。
必要以上に緊張し、萎縮する気弱そうな少女は、クラスの全生徒の視線を一身に浴びながら、慣れない自己紹介をする。

休み時間、押しかけて興味津々に質問をしてくる女子たちに、 気圧されておどおどしている彼女を、その場から連れだしてくれたのは、クラスの保健委員を名乗る少女。
優しい笑顔を向ける彼女は、自分を名前負けだと感じる少女に対し カッコいい名前だと言う。

長らくの入院生活により、学力も体力も他の生徒に劣る彼女は、 劣等感に肩を落として帰宅する途中、ふとしたことで魔女の結界に迷いこんでしまう。
彼女の絶体絶命のピンチに現れたのは、二人の魔法少女だった。

◆オーディオコメンタリー
悠木碧、斎藤千和


第11話「最後に残った道しるべ」(ほむら編)
雨の中、しめやかに行われたさやかの葬儀。
うつろな目をして家に戻ったまどかは、玄関で出迎えた詢子への挨拶もそこそこに自分の部屋に入ってしまう。
一人悲しみに暮れるまどかの元に現れたのはキュゥべえ。
さやか達の死について淡々とした口調で語るその姿に、さすがのまどかも怒りを感じる。
そんなまどかの態度が理解できないキュゥべえは、自分たちと人類がこれまで共に歩んできた歴史を語るのだった。

◆オーディオコメンタリー
悠木碧・斎藤千和・喜多村英梨・水橋かおり・野中藍・加藤英美里


第12話「わたしの、最高のともだち」(ほむら編)
一人ワルプルギスの夜に挑み、深手を負ったほむら。
何度挑戦しても勝てないくやしさ、自分の行為がかえってまどかを苦しめる結果になったことへの絶望で、自らのソウルジェムを黒く染め上げていく。
そんなほむらの前に現れた少女、鹿目まどか。
まどかは、決意のまなざしでワルプルギスの夜を見据え、ほむらに言い放つ。

「叶えたい願い事をみつけたの」

魔法少女となる者の運命を全て知った彼女は、果たして何を願い、どんな決断を下すのか?

◆オーディオコメンタリー
悠木碧・斎藤千和・虚淵玄・蒼樹うめ・宮本幸裕


◆Blu-ray Disc / DVD完全生産限定版特典ドラマCD
いずれも、虚淵玄による監修作品であることが銘打たれている。

「Memories of you」
BD/DVD第1巻初回限定盤特典。脚本は、外伝漫画『魔法少女かずみ☆マギカ』の原作者でもある平松正樹。
テレビアニメ本編では第10話の冒頭から中盤にかけて触れられていた、暁美ほむらが魔法少女になる前の、鹿目まどかと初めて知り合った時間軸の詳細を描く内容。この時間軸のまどかが、黒猫のエイミーの命を救うためにキュゥべえと契約して魔法少女となった、という経緯が描かれている。
なお、ドラマ内容が「本編3話以降のストーリー(具体的には第10話)に関係している(未視聴の者にとっては、いわゆる『ネタバレ』となる)」ことが、CD表面や付属ブックレットには記述されている。

「サニーデイ ライフ」
BD/DVD第3巻初回限定盤特典。脚本は大嶋実句。劇伴に菊谷知樹が参加している。
テレビアニメ本編では対立していたり共闘する時期がなかったりした魔法少女5人が、友好的な関係を築いているという設定の時間軸での、コメディ的な日常風景を描いている。

「フェアウェル・ストーリー」
BD/DVD第5巻初回限定盤特典。脚本は「Memories of you」と同じく平松正樹が担当した。
魔法少女になりたての頃の佐倉杏子が、見滝原で巴マミとコンビを組んで戦っていたという過去が描かれる。テレビアニメ本編では触れられなかった、杏子の本来の能力である幻惑魔法についても触れられている。

◆魔法少女まどか☆マギカ第1巻~第3巻購入特典「魔法少女達のお茶会」
好評だった為、第11話のオーディオコメンタリーで取り入れられた。

劇場版『[新編] 叛逆の物語』公開前の視聴履歴
魔法少女まどか☆マギカ 2013年10月の経緯
2013年10月からは劇場版 [新編]の公開に合わせ、「魔法少女まどか☆マギカ」をBS11で視聴。(2013年10月時点で視聴回数7以上)
毎日放送で新編公開前日深夜(当日未明)に当たる2013年10月25日に、前後編の地上波初放送を記念した一挙放送特別番組『劇場版公開記念!「魔法少女まどか☆マギカ」朝まで4時間SP』を視聴。
『[新編] 叛逆の物語』は2013年10月26日に公開(初日の午前に視聴)。

オープニングテーマにはClariSが起用された。第10話、最終話(第12話)にはオープニングアニメーションがなく、直接本編が開始される。
「コネクト」
第1話 - 第9話、第11話オープニングテーマ。明るい正統派の魔法少女アニメのオープニングを想起させる内容となっており、映像にはまどか、マミ、さやかが魔法少女姿で共演しているという、本編時間軸では実現しなかった場面も描かれている。視聴者や出演者の間では本編第3話以降のシリアスな内容との落差が話題になり「オープニングは詐欺」とも言われたが、第10話で暁美ほむらの過去が明かされると、歌詞の内容が劇中で伏せられ続けていたほむらの心情に寄り添ったものであることが示唆されるようになる。このことを第10話まで視聴者に悟られないよう、オープニング映像は意図的にまどか中心で描かれているが、実はこの映像がほむら視点から見たものであるという解釈での演出を終盤に付け加える構想もあったという。
第10話、最終話ではエンディングテーマとして使用されたが、エンドクレジット上ではいずれもオープニング扱いとなっている。

エンディングテーマにはKalafinaが起用された。オンエア版の第1話、第2話、第9話、第11話はエンディングアニメーションがなく、本編ラストシーンにかかるかたちでエンドクレジットが流された。第10話、最終話では主題歌「コネクト」がエンディングテーマとして使用された。BD/DVD版では第1話、第2話、第9話にオリジナルのエンディングテーマと一枚絵の映像が使用されている。
「Magia」
第3話 - 第8話エンディングテーマ。第1話、第2話、第10話では挿入歌として使用された。BD/DVD版第11話では本編ラストシーンにかかるかたちで使用され、そのままエンディングへとつながった。
巴マミの死が描かれる第3話からはエンディング映像を伴うようになるが、その内容は作品のダークな内容を象徴するような、視聴者にインパクトを与えるものになっており、エンドクレジットも赤文字で描かれるという趣向が施されている。第1話と第2話でエンディング映像が用いられなかったのは、その内容がネタバレとなってしまうためである。

「また あした」
BD/DVD版第1話・第2話エンディングテーマ。

「and I'm home」
BD/DVD版第9話エンディングテーマ。


人気アニメ「魔法少女まどか☆マギカ」の中華圏向け新作スマホゲームを年内配信
人気アニメ「魔法少女まどか☆マギカ」のスマートフォン向け新作ゲームの中華圏初となる正式ライセンスを取得し、中国アニメ配信大手bilibili社との共同開発を通じて、年内に中国、台湾、香港、マカオで配信開始を予定していると発表した。配信開始に先行して、bilibiliユーザーに限定したCBT(クローズドβテスト)を、6月から開始する。

スケールがでかい! アニメに登場したとんでもない悪役キャラ
アニメにはさまざまな悪役が登場します。根っからの悪というのはなかなかいませんが、それでも中には「ものスゴく悪いヤツ」がいるものです。

●キュゥべえ
⇒『魔法少女まどか☆マギカ』
とても愛らしい外見をしており、魔法少女をスカウトする不思議な生き物です。魔法少女になりたいという少女と契約を交わすのですがその内容は悪辣(あくらつ)なもので、キュゥべえには隠された動機があったのでした。魔法少女ものには珍しいすごい悪役です。

厳しい冬の到来の前に。もう後がないギリギリ感を味わう極限アニメ
ごく普通の中学生の鹿目まどかは、ある日トラブルに巻き込まれて、人類に災厄をもたらす「魔女」と、魔女と戦い世界を守る「魔法少女」の存在を知ります。まどかの前に現れたキュゥべえというマスコット的な動物は、まどかに「願いをひとつ叶えるのと引き換えに、人類の敵の魔女と戦う魔法少女になってほしい」と言います。魔法少女に憧れながらも、決心がつかないまどか。しかしやがて、魔法少女をとりまくおそろしい現実が明らかになっていきます。

魔法少女たちが最初に叶えたいと思った「願い」は、決して大それたものではなく、ささやかであたたかい願いでした。にも関わらず、いったん魔法少女になると救いのない構造に心身は疲弊し、絶望が心を蝕んでいきます。過酷な現実から逃れることは誰にもできません。理不尽さがある意味リアルそのもので、テレビシリーズが大ブームになったあとは、いろんな解釈でこのストーリーが語られました。

今から新たに見るという人には、「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[前編] 始まりの物語」「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[後編] 永遠の物語」が、非常によくできた総集編でオススメです。さらに絶望を極めたい人は、「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編] 叛逆の物語」もどうぞ。

シャフト「MADOGATARI展」開催 <物語>シリーズ&まどマギの世界に興奮必至
アニメーション制作スタジオ「シャフト」の40周年を記念した展示イベント「MADOGATARI展」。東京会場となるアーツ千代田3331で27日、報道陣向けの先行内覧会が開催された。  2015年9月に設立40周年を迎えたシャフト。会場では、シャフトの代表作品である『<物語>シリーズ』、『魔法少女まどか☆マギカ』を中心に、過去作品の原画、設定などの貴重な制作資料を一気に展示。数々の作品の歴史とその軌跡を伝える。会場に入るや、お馴染みのキャラクター達がびっしりと描かれたウェルカムトンネルがお目見えし、シャフトの世界へと誘ってくれる。
 
『<物語>シリーズ』コーナーでは、原作者・西尾維新の書き下ろしストーリーが巨大な書物の1ページとなって展示。続いて、原画・設定集など資料が並ぶが、驚くのはその数の多さ。会場スペースの許す限り作品資料が展示されており、シャフトの制作史にどっぷりと浸ることができる。

『<物語>シリーズ』では展示方法にも趣向が凝らされており、ヒロインごとに原画を公開。戦場ヶ原ひたぎの落下シーン、千石撫子が呪いに悶えるシーン、はたまた阿良々木火憐の歯磨きプレイシーンなど、それぞれの名シーンの生素材には興奮すること間違いなし。

また今回、大いに話題となっているのが、シリーズ総監督の新房昭之が絵コンテを切った『魔法少女まどか☆マギカ』のコンセプトムービーだ。映像化にあたり、劇場版の監督・宮本幸裕が演出を務め、異空間設計を担当した劇団イヌカレーらメインスタッフが参加。主要キャストによる新録ボイスも収録されるなど、今後の展開に期待せざるを得ない映像に仕上がっている。

緻密に、多大な労力をかけて描かれた素材から、改めてシャフトのチャレンジ精神と作品への愛情を再確認できた本展示イベント。まだまだ新たな伝説が生まれる予感に、胸は弾むばかりだ。

なでなでもふもふしたい!アニメファンが選ぶ「もっとも可愛いアニメ・漫画のマスコットキャラ」
願いを叶えた代償として「魔法少女」となり、人知れず人類の敵と戦うことになった少女たちに降りかかる過酷な運命を描いた『魔法少女まどか☆マギカ』から、願い事を叶えてくれる魔法の使者「キュゥべえ」がランクイン。その白くて耳長の可愛らしい姿、契約へのこだわりと巧みな話術。ただのマスコットキャラという枠には決して収まらない、不思議な魅力を持つキャラクターといえる。公式での性別は今のところ不明。

東海大学に「魔法少女まどか☆マギカ」全話を考察する授業が爆誕 行列ができる大盛況に!
大学生になりたい(切実)。
アニメ「魔法少女まどか☆マギカ」全12話を詳細に学ぶ授業が東海大学文学部で行われた。……信じられないのかい? それなら、見せてあげようか。公式のシラバスを。

授業名は「知のフロンティア」。担当教員は上代文学(太古~奈良時代ごろまで日本文学)の専門家で、シラバスによると「学科の枠にとらわれない知的刺激に富んだテーマを取り上げ」「学生諸君に学部横断的視点から知の最前線について平易に学んでもらうこと」が目的とのこと。そして設けられてたテーマが「魔法少女は生まれない―『魔法少女まどか★マギカ』講釈―」。

圧巻なのは授業スケジュール。初回のガイダンス以降は本当に“まどか☆マギカ尽くし”で、各話の視聴が“予習”として指定されているほか、総括(第15回)には「復習:作品を全話観直すこと」というアツい一文も。真面目に受講した場合は2周することになりますが、率直に言ってめちゃくちゃ楽勝だろ! むしろ劇場版だって自主的に観るよ! ちなみに、2015年4月8日が同授業の初回でしたが、教室は大盛況で行列まで出来ていたそうです。

まどマギ「SUGOI JAPAN Award2015」の初代グランプリ作品!
“まどマギ”の愛称で親しまれているアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』がポップカルチャー作品を選ぶ初の国民投票『SUGOI JAPAN Award2015』で初代グランプリとなったことが12日、東京・大手町のよみうり大手町ホールで開かれた同賞授賞式で発表された。

『SUGOI JAPAN Award2015』は“日本のスゴイ!を世界のスゴイ!へ”をコンセプトに「この素晴らしい作品を世界中の人々にも紹介したい!」 「世界でも大ヒットするにちがいない!」と熱い支持を集める日本のポップカルチャー作品を、ファン自身の国民投票によって選出。海外へ発信することを目的にしたものとなる。

「マンガ部門」「アニメ部門」「ラノベ部門」「エンタメ小説部門」の全4部門203作品の中から、各部門のトップ10に輝いた作品を表彰するもの。昨年10月から同12月31日までの投票期間に7万7631票(二重投票は不可)が集まった。『魔法少女まどか☆マギカ』はアニメ部門で1位および全部門を通して最多得票となりグランプリとなった。

同作プロデューサーでシャフトの久保田光俊氏が登壇し、受賞へのお礼を述べると、ノミネートされた他作品へも、「どの作品もすべて全身全霊をかけて制作されていると思います。制作スタッフの励みにもなると思いますので、1本でも多く観て頂けるように」と、願いを込めていた。

なぜ『まどマギ』? 世界へ伝えたい日本コンテンツが選ばれた裏側 【「SUGOI JAPAN Award2015授賞式レポ】
マンガ・アニメ・ラノベ・エンタメ小説。ここ10年以内に刊行された作品のなかで、もっとも世界へ紹介したい作品とはどれか?

3月12日に授賞式が行われた、「SUGOI JAPAN Award2015」。この賞は、日本から世界へ発信したいポップカルチャーを称えるもの。国民投票によって4ジャンルの頂点が決定した。

この賞のシステムは、まず有識者によって各ジャンル50タイトルずつ選出。そのなかで、自身がイチオシしたい作品へひとり3票を投じる仕組みだ。投票者から、各作品への熱いメッセージが多数寄せられたそうだ。

●SUGOI JAPAN Award2015 トップに輝いた作品
マンガ部門 『進撃の巨人』
アニメ部門 『魔法少女まどか☆マギカ』
ラノベ部門 『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』
エンタメ小説部門 『図書館戦争』シリーズ

最多得票獲得・グランプリ 『魔法少女まどか☆マギカ』

投票するにあたり、自分の大好きな作品が、この50タイトルにノミネートされず、ちょっと残念な思いをした人もいるだろう。だがこれには、相当な葛藤があったのだ。授賞式では、選者たちの苦悩と熱い思いが語られた。

●この10年の変化を表したアニメのラインアップ
アニメ部門を代表して明治大学国際日本学部准教授・森川嘉一郎氏は、アニメ界の変化を選出に表現した。
「50タイトルには、ここ10年の日本アニメの特質を反映させました。それはほとんどの作品が深夜の時間帯に放映されていることです。かつてのゴールデンタイムの放映から、深夜帯へのシフトは、作品内容にも変化をもたらしました。より制約がなく自由に。また目の高い視聴者向けに多様になりました。
海外では、日本のゴールデンタイム作品に親しんでいる人が圧倒的です。けれど日本アニメが深夜帯へ移行していることを知って、ファンをさらに増やしていきたいです」

さらにトップ10のすべての作品は、歴史の積み重ねが読み取れるという。魔法少女というジャンルは、すでに50年以上も日本アニメを支える軸のひとつ。長い年月をかけて培われたエキスが『魔法少女まどか☆マギカ』には凝縮されている。一朝一夕に制作できる作品ではない、と称えた。ロボットもの、ラブコメものにしても、現在の洗練は積み重ね合ってのこと。このアニメの時間的積み重ねも世界へぜひ伝えたい!

外国人記者が選ぶ、日本のテレビアニメ
「自分が知る限り、これは完璧なアニメ!」と太鼓判を押すのが『魔法少女まどか☆マギカ』。「ビジュアルは驚くほどクリエイティブで、サントラもパワフルで刺激的。物語とあらゆる要素が完璧に細工されたオルゴールのように所定の位置に置かれている!」と大興奮。「私は虚淵玄のすべての作品が好きだが、『まどマギ』は群を抜いている。その美学はこれまでで最も印象的だ」と絶賛した。

決定!2011年のオススメアニメ
日夜放送されているTVアニメ作品。2000年以降に限っても、多くの名作が放送されているが、その中でオススメの作品はどの作品だろうか。教えて!gooにも、「2000年以降でオススメのアニメ作品を3つ挙げると」という質問があった。
「2000年以降の作品(TVアニメ・OVA・劇場版)であなたのオススメ3作品を教えていただきたいです」とのこと。どんな回答が寄せられたのだろうか。

■あなたのオススメ作品は?
回答の中で一番多かったものはなんだろうか。

一番多かったのが、「魔法少女まどか☆マギカ」「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」「日常」の3作品。

胸に響く!『まどマギ』の名言・名ぜりふたち
2011年に放送されたテレビアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』。アニメファンだけでなく、著名人からも高い評価を受け、ブームとなりました。今回は、この『魔法少女まどか☆マギカ』、通称「まどマギ」に登場した名言や名ぜりふたちをご紹介します。

●「こんな自分でも誰かの役に立てるんだって、誰かの役に立てるんだって胸を張って生きていけたらそれが一番の夢だから」鹿目まどか
自分に自信のない人にとって、他の人に必要にされているということはうれしいものです。

●「希望を抱くのが間違いだなんていわれたら、私、そんなのは違うって何度でもそう言い返せます」鹿目まどか
希望があるからこそ、人は頑張れるものですからね。

●「感謝と責任を混同しては駄目よ」暁美ほむら
混同している人が多いもので……。

●「奇跡ってのはタダじゃないんだ。希望を祈ればそれと同じ分だけの絶望が撒き散らされる。そうやって差し引きを0にして世の中のバランスは成り立ってるんだよ」佐倉杏子
「等価交換」というやつでしょうか? 何事にもリスクはあるということです。

●「他人の願いを叶えるのなら、なおのこと自分の望みをはっきりさせておかないと」巴マミ
自分自身がブレていたら意味がないですよね。

●「真実なんて知りたくもないはずなのに、それでも追い求めずにはいられないなんて、つくづく人間の好奇心というものは理不尽だね」キュゥべえ
知ることで不幸になると分かっていても知りたいと思ってしまったりしますもんね……。

●「私は、冷静な人の味方で、無駄な争いをする馬鹿の敵。あなたはどっちなの?」暁美ほむら
これは名言かつ名ぜりふです。無駄な争いをする人は確かに馬鹿です。

●「大人はだれだって辛いのさ。だから酒飲んでもいいって事になってんの」鹿目詢子
主人公・鹿目まどかのお母さん、詢子さんの言葉。「分かる」という人も多いのでは?

●「辛い分だけ楽しいぞ大人は!」鹿目詢子
こちらも詢子さんの言葉。辛いことも多いですが、大人にならないと楽しめないことも多いですよね。

●「うざい奴にはうざい仲間がいるもんだねえ」佐倉杏子
「あー、そのとおり」と思ってしまいました(笑)。

●「女の子をせかす男子は嫌われるぞ」巴マミ
じっくりと返事を待つ度量も男には必要です。まあ言った相手はキュゥべえでしたけどね(笑)。

●「食い物を粗末にするんじゃねえ」佐倉杏子
ちょっと過激な言葉がこの後に続きますが、そのとおりですよね。もったいないオバケが出てきます。

予想外の展開のストーリーや魅力的なキャラクターたちが登場する『魔法少女まどか☆マギカ』ですが、こうした心に響くような名言も多くあるのです。

『魔法少女まどか☆マギカ』のお洒落なキャラバッグが誕生
アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』に登場する魔法少女たちをイメージした、おしゃれなバッグが株式会社ムービックから新発売されます。

種類と価格は暁美ほむら・巴マミモデル各7,800円(税別)、鹿目まどか・美樹さやか・佐倉杏子モデル 各9,800円(税別)。

衝撃的!?感動的!?アニメファンが選ぶ「もっとも死に際が印象的だったアニメキャラクター」
第3位には、願いを叶えた代償として「魔法少女」となり、人知れず人類の敵と戦うことになった少女たちに降りかかる過酷な運命を描いた『魔法少女まどか☆マギカ』から、メインキャラクターの1人である「巴マミ」がランクイン。アニメシリーズでは物語序盤で魔女に敗れて絶命するキャラクターとなっており、視聴者に衝撃を与え作品の話題性や人気にも繋がったとも言われている。

『ネット流行語大賞 2013』投票結果はこうなった!
毎年行ってきている未来検索ブラジル主催の『ネット流行語大賞』。
今年も様々な流行語は生まれたがネットで流行った流行語はどのような物があるのだろうか。

<ノミネート用語>
17位:「やっとあえたね」(魔法少女まどか☆マギカ)

他作品
17位:「駆逐してやる」(進撃の巨人)
28位:にっこにっこにー(ラブライブ)

「冬アニメは不作」とはいわせない 衝撃が走った2011年(冬)
この「○アニメは不作」というフレーズ。毎クールごとに見かける気もしますが、本当なのでしょうか。個人的にはなんだかんだで毎クールお気に入りのアニメが数本あるため、このフレーズを聞くたびに少し違和感を覚えてしまいます。

これぞ覇権アニメ! 『まどマギ』に湧いた2011年

本来ならクール1クラスのヒットなった『IS<インフィニット・ストラトス>』もありますが、2011年冬と言えばやはり『魔法少女まどか☆マギカ』に触れないわけにはいけません。魔法少女というモチーフとかけ離れた驚愕のストーリーは話題を呼び、社会現象にまでなりました。あれ? なんだか冬アニメ、不作どころかかなり傑作揃いな感じもしてきました…。

8000光年先に「まどか」の姿が見えると話題に
アニメ「魔法少女まどか☆マギカ」の主人公・鹿目まどか。最終話では自身の願いを叶え魔法少女になった姿「アルティメットまどか」で登場します。この“女神まどか”を宇宙の彼方で発見したとネット上で話題になっています。

問題の場所は、さそり座の散光星雲「NGC6357」。その中心部にある「Pismis 24」に女神まどかが降臨しているとの指摘が、2ちゃんねるなどに書き込まれました。確かに目を凝らしてみると、トレードマークであるピンクの髪色に、深遠な宇宙を内包するようなドレス、そして光の翼をまとった姿が見えるような……。

ネットユーザーの反応は様々で「なにいってんねんまどかがいるわけ……まどかだ!!」「み、みえる! 僕にも見えるぞっ!」といった熱い声もあれば、「どれのことだかさっぱりわからん」という冷静な突っ込みも。ちなみに地球からの距離はおよそ8000光年。まどかは先史時代にも危機を救ってくれたのかもしれません。

円環の理に導かれたから? Google上半期検索ワードランキング・アニメ編
昨年と比べ今年上半期に検索数が急上昇したアニメタイトルをGoogleに聞いてみた。1位はやっぱりあのタイトル。ほむほむ……じゃなくて、ふむふむっなるほど!

2011年上半期は「魔法少女まどか☆マギカ」や「TIGER & BUNNY」といったアニメが大いに注目を集めた。作品の人気度はネット上での検索数に比例するかも(?)ということで、Google日本法人にアニメタイトルの急上昇検索ワードランキングを聞いてみた。あなたのお気に入りは何位かな!?

2011年1月1日~6月末までの間に、Googleでの検索ボリュームが昨年に比べ急上昇したアニメタイトルを集計した。堂々の1位は「魔法少女まどか☆マギカ」に。2位は「TIGER & BUNNY」、3位は「花咲くいろは」という結果になった。

せっかくなので、参考までにGoogleでタイトルを検索してみると、1位「魔法少女まどか☆マギカ」が約2310万件、2位「TIGER & BUNNY」が約3520万件、3位「花咲くいろは」が約894万件ヒットした。

「まどか☆マギカ」人気すぎ! 最終回に大盛り上がり、開店時間ずらすアキバの店も
人気アニメ「魔法少女まどか☆マギカ」がついに最終回を迎えた。未明の放送にも関わらずネットは大盛り上がり! アキバの武装商店は最終回を見るため開店時間を遅らせた。

人気アニメ「魔法少女まどか☆マギカ」がついに最終回を迎えた。TBSとMBSが4月22日未明に放送したところ、Twitterや2ちゃんねるは実況で大盛り上がり。東京・秋葉原のミリタリーショップ「武装商店」は、未明の放送を見るため、開店時間を30分遅らせた。Amazon.co.jpのDVDランキング上位は、まどか☆マギカが独占している。

22日の放送は、TBSが3話連続で午前3時から、MBSが2話連続で午前2時40分からと遅い時間だったが、ネットでは感想などを書き込む人が続出。Buzztterによると、Twitterでは「まどか」というワードがピーク時に3700件投稿された。2ちゃんねるの実況スレ「魔法少女まどか☆マギカ第10・11・12話」はパート29までのびた。

ミリタリーショップ「武装商店」は「まどか☆マギカ見ないとイカンので」と、22日の開店時間を30分遅らせることをTwitterで報告。公式サイトにも「『まどか☆マギカ』最終回の為ですのでご了承ください」と告知を載せた。

東京スポーツ新聞社のTwitter「@tospo_mobile 」は21日夜から、アイコンがまどか☆マギカのキャラ「キュゥべえ」に。まどか☆マギカの全面広告が読売新聞の21日朝刊に掲載されたことをうけて「東スポにも全面広告出してよ」とつぶやいている。

<コンビニ×アニメ>
コラボブーム花盛り 不況に強いアニメに熱視線

コンビニエンスストアで「魔法少女まどか☆マギカ」や「進撃の巨人」、「ガールズ&パンツァー」などアニメとのコラボキャンペーンが行われているのを目にする機会が増えた。コンビニでは、ディズニーやサンリオなどの人気キャラクターなどのグッズも販売してきたが、増えているのはどれもアニメファン向けのコンテンツだ。子どもから高齢者まで幅広い層が集まるコンビニとマニアックなアニメは、相性がいいとは言い難いが、約2週間で1億円以上の売り上げを記録するキャンペーンもあるといい、近年、売り上げが横ばい傾向にあるコンビニ業界で注目を集めている。

コンビニとアニメのコラボが最初に注目を集めたのが、2009年の「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」とローソンのコラボだ。同チェーンでは初のアニメとのコラボで、文具などのグッズやコラボ食品を販売したほか、対象商品を購入して応募するとフィギュアなどが当たるキャンペーンを実施し、人気を博した。ローソンは、その後も「魔法少女まどか☆マギカ」「けいおん!」「進撃の巨人」「Free!」などとのコラボを展開し、人気を集めてきた。

各チェーンがコラボに力を入れ始めたのは11年ごろで、サンクスが「ガールズ&パンツァー」、セブンイレブンが「進撃の巨人」、ファミリーマートはアニメではないが「初音ミク」「艦隊これくしょん-艦これ-」(2015年冬アニメ化)などとのコラボを実施。ローソンと同じく、コラボ商品の販売や、抽選のキャンペーンを行っている。

ローソンは、アニメの舞台になった町をファンが訪れる“聖地巡礼”に注目し、「ラブライブ!」とのコラボでは、舞台となった神田明神(東京都千代田区)周辺の9店舗で買い物をしたファンにポスターをプレゼントするなど、グッズを販売するだけではなく、“体験型”のキャンペーンも実施。「進撃の巨人」とのコラボでは人気キャラクターのリヴァイが“紅茶好き”という設定に目を付け、紅茶クッキーを販売するなどファンの“ツボ”を押さえたキャンペーンを展開してきた。

コンビニは13年度に国内店舗数が5万店を突破し、“コンビニコーヒー”のヒットなども話題になっているが、売り上げは横ばいといわれている。固定ファンの多いアニメ市場は不況に強いとされており、各チェーンは活路を見いだそうとしているようだ。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 86
ネタバレ

yapix 塩麹塩美 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

ほむほむとの出会いを・・・なにか・・・に感謝

 予備知識ゼロで見た初回は、ただただ物語の進行に翻弄され、一気に最終話まで到達した。いや、連れてこられた。
 2回目は・・・ほむらの想いが私の心に響いてきた、浸透してきた。そして、初回とは別物の感動を得ることができた。
 
 ほむほむがあまりに健気で不器用で切なくて・・・。 {netabare} 一番わかってほしいまどかに理解されず苦しんで。最後の最後にはまどかにすべてを理解してもらえて、でも、そのまどかとは二度と会えなくなってしまって。 {/netabare}

 
 OVAでも何でもいいので、ほむほむの全時間軸での戦いを描いたものを出してもらえたらなー。絶対買うのになー。


 正直に告白しよう。
  {netabare} 全12話を初めて見終わった時には、この作品がここまで自分自身にとって重要なモノになるとは、想像していなかった。確かに、3話で仰天し、10話で涙し、最終話で感動した。でも、それだけであった。
 2回目の視聴で、やっと真価を理解することができた。練りに練られたストーリー、それぞれの少女に課せられた残酷な運命、インキュベーターの真の目的、いろんなことが一本につながったのである。そして、何よりも私の心を捉えたのが、「暁美ほむら」である。全てを知ったうえで観ると、ほむらの一つ一つの行動・言葉に胸を打たれるのである。途方もない膨大な想いの詰まった一挙手一投足と言葉に圧倒されてしまう。ほむらはいったいどんな想いでまどかとの再会(いったい何度目?)を果たしたのか、マミの死に悲しむまどかを前にして何を想ったのか、さやかの死の際には・・・ほむらは、人一人が背負うには重すぎる運命を背負ってしまっていた。こんなに頑張った少女を他には知らない。少なくとも私には、思い当たらない。{/netabare}

 夏休み&秋の夜長?特別企画!
 ほむら「まどか☆マギカ」を語る
 今回は暁美ほむらさんにTV版「魔法少女まどか☆マギカ」を観て頂き、心の赴くままに語っていただきました。
 順次公開していきますので、乞御期待!
 
 第一話
{netabare} こ、これは、まどか?
 この走り方、靴、靴下、ふくらはぎ・・・
 やはり、まどか!
 どこを走って・・・
 !!
 ワルプルギスの夜!
 と・・・わたし!
 インキュベーター!!
 ダメ!ダメよ、まどか!
 コイツの話を聞いては!
 ああ!やめてーーーーー
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 夢?
 まどかの?
 ・・・だから、あの時まどかは・・・・
 初めて会ったはずなのに・・・・・・・

 歌?
 オープニングと言うものね。
 ・・・まどかのパジャマ・・・
 なにかしら?
 まどかが恥じ入っている?
 こんな失敗してたかしら?
 もう一人のまどか?
 裸だなんて・・・・・・・
 変身したまどか、みんな、そして、
 わたしも。
 
 髪を下ろしているまどか・・・
 私の知らないまどか・・・
 これが、鹿目家の朝・・・
 ・・・暖かい。
 そう、このリボンはお母様が選んだものなのね。
 ・・・まどかによく似合ってる。
 隠れファン・・・いるのかしら?
 美樹さやか!
 聞き捨てならないわね。
 まどかを嫁にする?
 上条恭介のことが好きなくせに、
 まどかをたぶらかすような発言を・・・
 冗談よ、これがただの戯れだということぐらいわかってるわ。
 ・・・・・私を紹介する前にこんな話を・・・
 大丈夫なの?この先生。
 美樹さやか!
 いいこと言うわね・・・冗談よ。
 やはりね・・・まどかのこの反応。
 ごめんなさい。
 まどかは全然悪くないのに、
 私イライラしちゃって・・・
 まだまだね。
 何も期待しないって誓ったはずなのに・・・
 こんなわけのわからないこと言って、
 まどかを混乱させるだけなのに・・・
 でも、どうすれば・・・
 どうすれば、あなたに伝わるの?

 ・・・この問題解くの何度目かしら?
 ・・・高跳びも・・・
 ・・・!アイツ!
 美樹さやか・・・
 口をついて出た何気ない言葉・・・
 時にそれが真実を言い当てることもあるのね・・・
 くつ、ここで仕留めていれば・・・
 いえ、同じことね。
 まどか!まどか・・・
 あなたはどうしてそんなに優しいの?
 あなたが抱いたソレは、
 インキュベーターは、
 あなたを破滅にしか導かないのに!
 魔女の結界・・・
 巴マミの出番ね。
 お見事。
 この人とは事を構えたくないのに。
 ・・・・・この表情を捉えられていたなんて・・・
 でも、いつの間にこんな映像記録を?
 ・・・インキュベーター!
 そう、全てヤツラなのね。
 無数のインキュベーターによる360度24時間の監視映像、
 その編集版がこの映像ということね。
 (僕と契約して魔法少女になってよ)
 (バキューーーーン)
  ・・・ごめんなさい。
 モニターは弁償します。
 ・・・今日はもう帰っていいですか。{/netabare}

 第二話
 {netabare}巴マミ・・・
 インキュベーター・・・
 まどかの夢・・・?
 インキュベーター!
 コイツはいとも簡単にまどかに取り入って!
 あ、オープニング。
 まどかのベッド・・・可愛い・・
 
 (ギリィ)風呂・・・?
 インキュベーターが風呂・・・?
 あくまでも韜晦するつもりね・・・
 巴マミ・・・あなたは何もわかっていない。
 何も知らないくせに、まどかを・・・
 都合のいいところだけ、
 少女の憧れと正義感をくすぐるところだけを
 巧に話す・・・
 (画面に銃口を向ける)
 ・・・これで撃ち殺せるのなら・・・!
 こういう誤解には慣れている。
 いえ、誤解ではないわね。
 半分は当たっている。
 私が、そこにいた理由は唯一つ。
 あなたとの約束を守るため・・・
 まどか!
 なんて可愛いものを描いているの!
 美樹さやか・・・
 どうして、そのままバカでいなかったの?
 あれだけ忠告したのに・・・
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 まどか・・・
 その質問は・・・ダメよ・・・
 私が挫けそうになる・・・
 どんなに固く誓っても、
 どんなに約束を反芻しても、
 その一言は重くのしかかるの。

 美樹さやか・・・バカなのね・・・
 まどか!
 これを描いていたのね!可愛い・・・
 笑ったわね・・・まどかを笑ったわね・・・
 巴マミ・・・さすがね、手際がいい。
 しかし、パフォーマンスが過ぎるわ。
 ・・・技に名前・・・
 そうだった、こういう人だったわ。
 まどか・・・
 あなたはいったいなにに憧れているの?
 巴マミはそんなにかっこよかった?
 あなたはあなたのままで十分よ。{/netabare}

 第三話
{netabare} ・・・美樹さやか・・・
 上条恭介はやめておきなさい・・・
 ・・・言っても無駄・・・ね。
 オープニング。
 まどか・・・

 ティロ・フィナーレ!
 ・・・恥ずかしくないのかしら?
 インキュベーター!
 ・・・らしいやり口ね。
 ・・・美樹さやか・・・
 巴マミの言う通りよ・・・
 でも、聴く耳持つはずがないわよね。
 まどか!
 また、そんなことを!
 あなたにはあなたにしかない良いところがたくさんある!
 巴マミは・・・
 あなたが思うような強い人間ではないのよ。
 インキュベーター!!(ギリィィ)
 まどかをそそのかして!・・・・
 まどかの素質・・・を、因果を育んだのは・・・
 ・・・お父様?
 お母様・・・酔ってらっしゃる?
 お仕事って大変なんですね。
 優しい・・・素敵なお父様・・・
 これが・・・家族の愛・・・?
 巴マミ!
 あなたは、
 あなたは、なにもわかっていない!
 何も知らない癖に、まどかを・・・
 どうして、まどかの信頼を勝ち得るの?
 どうして、私じゃないの?
 病院に魔女の結界、
 確かに最悪ね。

 
 もう、結界の内部じゃない!
 インキューベーター!
 ・・・営業活動に余念がないわね。
 このシルエットは・・・お菓子の魔女!?
 ち、ちょっと!
 な、なに手をつないでいるの!?
 あ、わたし!
 ということは、はやり・・・
 バカ!
 巴マミ!
 あなたには手におえない相手よ!
 ・・・自信過剰なのよ、あなたは!
 また、手を!
 まどか・・・
 あなたは、いっぱい持っているのに!
 どうしてそんなに自分を卑下するの?
 巴マミ・・・
 泣いてる場合じゃ・・・
 そんな話をしてる場合じゃ・・・
 その顔・・・
 戦いに赴く者の表情じゃない!
 ああ!
 だから言ったのに!
 まどか!まどか!
 ・・・間に合った・・・
 ・・・照れくさいものね、
 自分自身が戦っている姿を見るというのは。
 でも・・・客観的に見ても・・・いい手際・・だと思う。
 ごめんなさい、まどか。
 ショックを受けて、傷ついているあなたに、
 かけるべき言葉は他にあるのに・・・
 ごめんなさい。
 泣いているあなたを置いていく私を許して・・・

 エンディング?
 初めてよね?
 随分ダークな雰囲気ね。
 しかし・・・今回の話によく合っていると思う。{/netabare}  

 第四話
 {netabare}美樹さやか・・・
 だから、上条恭介は・・・
 ・・・後悔先に立たず・・・
 含蓄に富んだ言葉ね・・・
 まどか・・・まどか・・・
 泣かないで・・・いえ、泣きなさい・・・
 ・・・日常の風景が違って見える・・・そうでしょう?
 この先生!・・・まどか・・・
 ああ・・・まどか、可哀そうなまどか・・・
 ・・・でも・・・あなたの死には価値があった・・・
 巴マミ。
 どうして・・・どうして・・・
 まどかの隣にいるのは私じゃないの?
 まどかの肩を抱くのは私じゃないの?
 インキュベーター・・・
 こんなに物わかりのいいはずが・・・
 何を企んでいるの?
 私の名を呼ぶその唇、涙をぬぐう仕草、驚いた表情、
 まどか・・・私のまどか!
 ああ!少し大胆すぎたかしら!?
 どうしよう・・・まどかが戸惑って・・・
 頷いている!私の問いかけに頷いている!
 なんて可愛らしいの!
 二人だけの散歩・・・夢の様ね・・・
 まどか・・・鋭い。
 ・・・まどかには、初めての質問なのよね・・・
 何度答えても、堪えるわ。
 優しい・・・まどかは本当に優しい・・・
 そして、この上なく残酷・・・
 あなたの優しさは、私を深く深くえぐる。
 その傷すらも・・・愛おしい。
 あなたには、もちろん、わかるはずもないわ。

 美樹さやか・・・
 上条恭介・・・言ってしまった・・・
 ・・・避けられないことなの?
 インキュベーター!
 まどか!ダメよ!
 ほっておきなさい!ついて行ってはダメよ!
 早く逃げなさい・・・!!
 まどか!あなたって・・土壇場に強いのね・・・知ってたわ。
 結界!
 美樹さやか!やはり・・・
 あなた・・・バカだわ。
 このパーカー、ジャンクフード・・・
 佐倉杏子!
 インキュベーター・・・
 白々しい!
 コイツが仕組んだことだったのね。
 でも、佐倉杏子がこの町に来たというのなら・・・
 ・・・使えるわね・・・
 エンディング・・・ふう・・・ {/netabare}

 第五話
 {netabare}・・・美樹さやか・・・
 愚かなことを・・・
 はしゃいでいるわね・・・
 ・・・何を取り繕っているの?
 まどかが、心配しているじゃない。
 ・・・見ていられないわ!
 痛々しすぎるのよ、あなた。
 見たくない現実から目を逸らすこと、
 それを強がりと言うのよ。
 これだから、恋する乙女は・・・
 ・・・今は、今は、その高揚感に浸りなさい・・・
 これが、夢?
 あなたが命を賭してまで叶えたかった夢?
 ・・・よかったはね、夢が叶って・・・
 佐倉杏子、
 とインキュベーター。
 ・・・自分で引き込んでおいて、白々しい!
 そう、まだ私の正体がつかめていないのね。
 ・・・少しは、気も晴れるわ。

 わたし、
 と、まどか!
 ・・・デートだわ、デートよ。
 まどかの方から誘ってくれたのよ!
 ・・・たとえ、美樹さやかのためであっても。
 まどか、さすがだわ。
 よく、美樹さやかのことをわかっている。
 ・・・言わねばならないの。
 魔法少女とは、
 如何に、過酷で、残酷で、報われない存在であるか、
 それをあなたにわかってもらうために。
 そう、美樹さやかはもう手遅れ。
 そう、わたしはすべてを諦めた。
 あなたを救う、
 それ以外のことは。
 本当にごめんなさい。
 あなたの「今の」願いを無下にして、ごめんなさい。
 まどか!
 あなたのその優しさはどこから来るの?
 そんな勇気がどこに詰まっているの?
 ・・・美樹さやか、
 出来もしない約束を!
 まどかに感謝なさい。
 結果として、あなたも見守ることになってしまったことを。
 ・・・インキュベーター!
 オマエの思惑も計算のうちよ。
 使い魔・・・変身したわね。
 ・・・佐倉杏子!
 あなたの言う通りよ。
 魔法少女が存在し続ける為にはグリーフシードが必要。
 でも、美樹さやかには通用しないわよ。
 ・・・まあ、美樹さやかにはいい薬ね。
 ちょっと、やり過ぎじゃない?
 インキューベーター!
 また、まどかをそそのかして!
 ・・・世話が焼けるわね。
 !!
 ここでエンディング・・・
 これが「引き」と言うものね。 {/netabare}

 第六話
 {netabare}・・・世話が焼けるわね。
 までだったわね。
 佐倉杏子・・・
 あなたの打算的なところ、好きよ。
 扱いやすいもの。
 ご、ごめんなさい、まどか。
 そ、その、感情が高ぶってしまって・・・
 怯えないで!
 そんな顔しないで!
 そういう意味じゃないのよ・・・わかって!
 くっ、インキュベーター!
 ・・・悟られた?
 グリーフシードを体内に?
 これで安全?
 ・・・どこかで孵化させるのね!
 魔女が減らないわけね。
 インキュベーター!!
 そうやって、断片的な知識だけを与えて!
 ・・・故意にやっている?
 美樹さやかにグリーフシードが必要不可欠と言う印象を与えないように?
 もう、コイツの手の内なの?
 また、まどかを!
 ・・・美樹さやか、
 その心意気だけは称賛に値するわ。
 佐倉杏子・・・ルール無用ね。
 ギブ&テイク。
 みんながあなたのように分かりやすいと楽なのだけど。
 ・・・言ってしまった。
 そう、ワルプルギスの夜がやってくる。
 ・・・わたし一人では勝てない・・・かもしれない。
 そのポッキーを食べれば契約成立ね。
 いただくわ。
 まどか!
 あれだけ言って聞かせたのに!
 そんなに美樹さやかが心配?
 ・・・あなたは、そういう子よね。
 まどかは正しい。
 でも、それはただの正論。
 当事者でないあなたに出る幕はないの。
 美樹さやか・・・
 やはり、あなたは魔法少女になるべきではなかった。
 綺麗ごとだけでやっていけるような甘いものではないのよ。
 イ・ン・キュ・ベー・ター!
 どうあってもまどかを魔法少女にしたいようね。

 
 まどか・・・苦しそう・・・眠れないの?
 お、お母様!
 そのお言葉は胸に響きます。
 本当に、ズッシリと。
 ・・・わたしには、
 わたしには、転び方を学ぶ機会がなかった・・・
 わたしは、決して転ぶことはできない。
 もう、絶対に許されない。
 転べば、すべを失ってしまうから・・・
 美樹さやか・・・
 つれない男に惚れてしまったわね。
 ・・・これだから恋する乙女は・・・佐倉杏子!?
 ちょっかいは出すなと言ったはずよ!
 ・・・どうして、そこまで挑発する必要があるの?
 近親憎悪?
 厄介なものね、感情と言うものは。
 インキュベーター!
 わざわざまどかを連れ出すなんて!
 佐倉杏子!!
 話が違う!私に任せるんじゃないの?
 間に合ったようね・・・
 あ、まどか!
 それはダメ!
 ・・・また、まどかにつらい現実を・・・
 車に追いつくのって意外と重労働なのよ。
 インキューベーター・・・
 よくもまぁ滔々と・・・
 でも、これが真実・・・
 人外の存在になりたくないのなら・・・
 魔法少女はあきらめなさい。{/netabare}

 第七話
 {netabare} ・・・インキュベーター・・・
 そう、筋は通っている。
 理屈としては、非の打ちどころがないわ。
 人間でなくなるという点を除けば・・・
 ・・・?やはり・・・誘導している?
 ・・・どこへ?
 ふう・・・これぐらいのことで休むなんて・・・
 いい判断よ!
 相談事?なにかしら?まどか?
 ・・・話題がどうであれ、あなたとお話ができるのはうれしい。
 そう、誰も、誰一人として信じてくれなかった・・・
 わはしは・・・わはしは・・・人間じゃなから・・・
 傷ついても平気だから・・・
 お願い!魔法少女にだけはならないで・・・
 佐倉杏子、
 一匹狼の論理ね。
 何も失うもののない、あなたらしい考えね。
 ・・・少し羨ましいわ。
 ・・・昔語り?
 そう、あなたたちは似ている。
 それで引き合うのかしら?
 ・・・魔女?
 思わぬところから真理が導かれることもあるのね。
 ・・・無意識と言うのは恐いものね。

 
 同じ境遇からどういう答えを出すのか?
 ・・・この違いが個性?
 清廉潔白すぎるのよ、あなたは。
 美樹さやか・・・
 ・・・罪な男の登場ね。
 ・・・女の対決?
 煮え切らないわね。
 志筑仁美・・・なに?この余裕。
 フェアプレー精神?
 ・・・これじゃ勝ち目がないわね。
 まどか!
 ・・・だから、あなたは向かないのよ。
 自分自身の暗部と向き合い、許せないようでは。
 ・・・自暴自棄?
 こんな戦い方は消耗を速めるだけ。
 ・・・これが狙い?
 何を企んでいるの?インキュベーター!{/netabare}

 第八話
 {netabare}・・・醜いわね。
 美樹さやか・・・
 それが、どんなに大事なものか。
 そんな戦い方が何をもたらすのか。
 あなたは、何もわかっていない。
 まどか・・・泣いているの?
 美樹さやかのために?
 ・・・その言いぐさ!
 まどかの優しい心を!
 ・・・もう始まってる?
 これが、インキュベーターの狙い?
 やめなさい!美樹さやか!
 まどかをそんな風に追い詰めるのはやめなさい!
 やめて!お願い!
 ああ!やはり!
 ソウルジェムがもうあんなに!
 ・・・わたしの部屋?
 こんな部屋だったかしら?
 まあ、いいわ。
 佐倉杏子!
 食べるなとは言わないわ。
 ただし、汁を散らしてはダメよ。
 わたしの集大成とも言える地図よ。
 しっかり見なさい。
 ・・・!箸で指すのはよしなさい。
 ・・・確かに、信用しろと言う方が無理よね。
 インキュベーター、そろそろ来るころだと思っていたわ。
 やはりね。
 やけに聞き分けがいいわね、余裕かしら?
 そう、取り返しのつかないことに・・・
 佐倉杏子・・・あなたにはわからないわよね。
 まどか・・・あなたが気に病む必要はないのよ。
 ・・・この男は・・・
 だから、まどかが気に病むことはないのよ!
 ・・・美樹さやか!
 あなたわかっているの?
 あなたは、まどかにこんなにも想われている。
 それがわからないの?
 ・・・その男がそんなにいいの?
 なら、どうして、諦めるの?
 いえ、諦めてなんかいないわね。
 だからこそ、戦うんでしょう?
 自分自身を慰めるために。
 本当に厄介な子ね。
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 だいたい当たってるわ。
 あなたを救いたいって気持ち・・・ないわけじゃないのよ。
 でも、大事の前の小事。
 まどかのためなら、
 わたしはいくらでも汚れることができる。
 佐倉杏子!
 ・・・流石に手馴れているわね。
 勘もいい。
 でも、今はあなたにかまっている暇はないの。

 ・・・このタイミングでこの話・・・
 喰いつくわよね・・・
 清廉潔白だもの、あなた。
 ・・・世界を守る・・・
 それが、あなたの希望だったの・・・
 最後の希望だったの・・・
 滑稽ね・・・そんなもののために、
 戦えるわけがないのよ!
 この子、もうダメだわ。
 まどか!
 ソイツの話を聞いてはダメよ!
 ソイツは一番痛いところを突くの!
 あなたの急所を正確に突いてくるの!
 あなたは誘導されているのよ!
 ばか!
 間に合った!
 よくやったわ、わたし。
 まどか・・・わかって。
 わたしもギリギリなの。
 いっぱいいっぱいなの。
 だから、許して、今は・・・
 ああ、行かないで・・・
 インキュベーター!
 ・・・おぞましい。
 ・・・バレてしまったようね。
 でも、いっそ清々しいわ。
 美樹さやか!
 まだ原形をとどめている?
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 救いようのないほどのね。
 魔女化が始まる!
 インキュベーター!!
 そのネーミングセンスだけは褒めてやってもいいわ。 {/netabare}

 第九話
  {netabare}・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 二度は聞きたくないセリフね。
 佐倉杏子・・・
 ソレはただの肉塊よ。
 ・・・その魔女が・・美樹さやか・・だったものよ。
 ・・・ここで手の内を明かすことになるとはね。
 まあ、いいわ。
 あなたには、まだ生きていてもらう必要があるのだから。
 手を握らせてあげるわ。
 ・・・私からは握らないわよ。
 まどか!
 こんな時間にどこを歩いているの?
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 これが真実。
 まどかも誰も信じようとしなかった真実。
 こうなって初めて聞き入れられるなんて・・・皮肉なものね。
 親友?
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 愛する者を失う哀しみなら、
 ・・・知っているわ。
 どんな綺麗ごとにも、後始末はついてまわるものなのよ。
 ・・・どの面下げてやって来るのかしら?
 本当に素晴らしいご高説だわ。
 ・・・ここまでいくと、いっそ清々しいわね。
 佐倉杏子。
 無駄なことを・・・
 コイツ!
 やはり、誘導している!
 狙いは・・・なに?
 まどか・・・学校をサボってはダメよ。

 佐倉杏子!
 いったい何を言っているの?
 魔女を元に戻す?
 私の話を聞いていなかったの?
 そんな無茶にまどかを巻き込まないで!
 ・・・美樹さやかに毒されたわね。
 魔法少女には愛も勇気も縁遠いものよ。
 あるのは・・・義務と・・なけなしの希望だけよ。
 ・・・まどか、
 あなたはどうして身を投じるの?
 優しさ?愚かさ?・・・強さ?
 ・・・私も授業を受けている場合じゃないわね。
 佐倉杏子・・・よくわかっている。
 でも、あたなには切実な問題じゃないものね。
 ・・・どうして、こう上手くいかないのかしら?
 佐倉杏子、いいこと言うわね。
 ・・・なのに・・・どうしてかしら?
 まどかの退路を断っているように感じるのは?
 結界の最深部!
 ・・・無駄なのよ・・・
 何をどうやったって無意味なの。
 いいえ、あなたはもう見たわ。
 一度だけとはいえ、幸せな夢を。
 ・・・だから、虫が良すぎるの・・・その願いは。
 ・・・間に合ったようね。
 佐倉杏子・・・
 満足?・・・でしょうね。
 いいのよ。
 わたしはわたしの戦いを続けるだけ。
 インキュベーター!
 ・・・全てはオマエの思惑通りということ!
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 させない!絶対にさせない!{/netabare}

 第十話
 {netabare}・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!?
 これは・・・なに?
 ・・・まどか・・・との・・・出会い・・・
 初めての・・・本当の初めての・・・出会い・・・
 あなたが・・・保健委員でよかった・・・
 ほむら・・・でよかった・・・
 ほむらに生まれてよかった・・・
 ・・・黒歴史ね。
 いいのよ・・・何度も何度も塗り替えたから。
 ・・・コンプレックスの塊だったわ。
 いえ・・・今も・・塊ね。
 まどか!・・・と巴マミ。
 ・・・アイツも。
 まどか・・・それは杞憂よ。
 わたしには友達なんていないもの、
 そもそも話す相手がいないんだもの。
 ああ・・・わたしにもあった。
 魔法少女を・・・希望を・・・信じていた時が・・・
 あなたは、気高く、強く・・・最初からそうだった・・・
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 インキュベーター。
 感謝してるわ。
 ありがとう。
 わたしを魔法少女にしてくれて。
 ・・・わたしの願いはかなった・・・
 一片の齟齬もなく、わたしの願ったとおりに。
 あなたを守りきれないのは、
 わたしの能力不足。
 ・・・1回目ね。
 ・・・失態だわ。
 嬉しくて・・・嬉しすぎて、
 あなたと、また、出会えたことが。
 ・・・大失態だわ。
 初めてだったから・・・仕方ない・・・わ。
 ・・・ローマは一日にして成らずよ。
 ・・・初陣とは言え、情けない。
 ローマは一日にして・・・もう言ったわね。
 ・・・なんて・・・幸せな・・・

 ・・・なんて・・・残酷な・・・
 2回目。
 ・・・不毛な努力。
 ・・・新しい武器。
 ・・・人とは、信じたいことを信じるもの。
 目の当たりにしないと目は開かれない。
 ・・・この人には、刺激が強すぎた。
 これが最大の危機だったわ。
 おかげで理解できた、
 巴マミがどういう人間かを。
 そして・・・守ってくれた。わたしを!
 まどかが!!
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 呪。
 わたしの魂が呪を生んでいる。
 濁りきったソウルジェムが呪を生んでいる。
 なのに、なぜ、あなたは希望を抱けるの?
 その濁りきったソウルジェムで希望を語ることができるの?
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 これは、十字架。
 わたしが背負うと決めた十字架。
 誰にも邪魔はさせない。
 この十字架はわたしだけのもの・・・悦んで背負うわ。
 絶対に果たしてみせる。
 3回目?
 ・・・いえ、もう何回目なのかわからない。
 ・・・数えるのをやめてしまったから。
 まどかーーーー!
 それは、あなたの望んだことではないの!
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ こうならない未来を見つけるために、
 何度でも・・・わたしは・・・
 たとえあなたであっても、
 わたしは怯まない。
 必ずその答えを見つけてみせる。
 ・・・ここでオープニング?
 約束・・・
 そういうこと?
 憎いわね。

 ・・・考えを改める必要があるようね。
 この映像はインキュベーターによる監視映像の編集版、
 そう認識していたのだけど・・・
 この時間軸を超えた映像記録・・・
 インキュベーターの能力を見くびっていた?
 ・・・でも、インキュベーターのあの反応・・・
 わたしという存在への確信のない対応・・・
 ・・・上位存在がいる?
 インキュベーターよりもさらに上の存在・・・
 時空を超えて現象を認識できる存在・・・?
 それは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・? {/netabare}

 第十一話
 {netabare}・・・気のせいかしら?
 得意になっている?
 わたしに自分の仮説を語るコイツは、
 どうしてこうも嬉しそうなの?
 (お手柄だよ、ほむら。君がまどかを最強の魔女に育ててくれたんだ。)
 ・・・皮肉なの?
 インキュベーターが?
 ・・・感情・・・持ってるじゃないの。
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 まどかを・・・こういう目に会わせたくなかったのに・・・
 こうなることは分かっていた・・・だから・・・
 予兆?
 自分のシナリオ通りに事が運ぶことを予兆というの?
 ・・・またご高説ね。
 中学生を言いくるめるなんて、
 赤子の手をひねるより容易いことでしょう?
 曲りなりな知的生命体・・・
 クレオパトラ・・・卑弥呼・・・ジャンヌ・ダルク・・・
 (愚かとは言わないよ)
 ・・・オマエにだけは言われたくない!
 オマエが文明を育んだような言いぐさ!
 オマエは・・・おまけとして・・・エネルギー回収の副産物として、
 文明の興隆に手を貸したに過ぎないじゃないの!
 ・・・これが、魔法少女の末路。
 親、友達、先生、あらゆる関係者に消せない傷跡を残す。
 綺麗に消えることすら出来ない。
 ・・・まどか。
 佐倉杏子・・・余計な知識を。
 どうして?
 どうして、素直に信じてくれないの?
 どうして、大事なところで勘がいいの?
 どうして、わたしなんかを心配するの?
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 あなたの優しさに当てられてしまったわ。
 だめね。
 ・・・この温もり。

 ああ、止まらない。
 もう、止められない。
 ・・・言いたいことは、全て吐き出した。
 まどか、ありがとう。
 わたしの気持ちを受け止めてくれて。
 ・・・いよいよね。
 この日のために、
 どれだけの準備をしてきたと思っているの?
 来なさい、ワルプルギスの夜!
 我ながら、良くこれだけの兵器を用意したと思うわ。
 人類の持つ選りすぐりの火力よ!
 ・・・!?
 核弾頭が必要だった?
 まどか・・・
 インキュベーター!
 ・・・その通りよ。
 わたしに選択の余地なんてない。
 諦めたらそこで試合終了よ。・・・ん?
 まどか!どこへ?
 お母様、ナイス!
 ああ!
 まどか!
 あなたは、いったい?
 くっ、やはりわたし一人では・・・
 ・・・考えてはダメ。
 ・・・迷ってはダメ。
 その躊躇は全てを無にする。
 諦めては・・・ダメよ!
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 まどか!
 どうして?
 どうして、謝るの?
 ・・・なにを・・・しようと?{/netabare}

 最終話
  {netabare} 笑顔・・・
 曇りのない笑顔・・・
 そんな笑顔で・・・なにを言うの?
 ・・・理解しなさい。
 いえ、解っているはずよ。
 まどかがわたしの想いを踏みにじるようなことをしないことを。
 インキュベーター・・・
 いい気味・・・
 まどかを甘く見ていたわね。
 まどかの優しさ、純真さを甘く見ていたわね。
 ・・・これは?
 まどかの心象風景・・・?
 いえ・・・時空を超えた旅?
 ・・・巡礼の旅?
 そう、まどか、あなたは希望そのものになるのね。
 変身したまどか・・・
 わたしが決して見たくなかった姿・・・
 でも・・・美しい・・・
 放たれた矢は・・・あなたそのものなのね。
 でも、その穢れは・・・
 あなたがすくい上げた穢れは・・・
 過去、現在、未来の全ての穢れは・・・
 ああ、ワルプルギスの夜が・・・
 ワルプルギスの夜までもが・・・浄化されていく・・・
 !?
 ここは?
 インキュベーター・・・
 オマエと見届けることになるなんて・・・
 穢れが!
 途方もない穢れが!
 まどか?
 ・・・神々しい・・・
 始まりも終わりもない人生?
 概念に成り果てた?
 この宇宙の一員ではなくなった?
 そんなことって!
 まどか!
 ・・・喜んでいいの?
 ・・・喜ぶべきなの?
 全てを理解されたことを。
 あなたは満足なの?
 あなたの夢はかなったの?
 なら・・・
 どうして、リボンをわたしに・・・?

 
 ・・・上条恭介?
 美樹さやか・・・
 あなただけの特別仕様。
 まどかの優しさには・・・首を垂れるしかないわ。
 円環の理?
 ・・・まどか。
 もう、概念となっているのね。
 新しい秩序。
 まどかのいない新世界の秩序。
 ・・・残響は残っているのね。
 魔獣・・・
 そう、私は戦いつづける。
 いつか力尽きるその日まで。
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 本当にそうかしら?
 なんのために戦うの?
 だれのために戦うの?
 概念となったまどかのために戦う?
 わたしは知っている。
 目に見え、肌で感じ、触れることのできるもの、
 そんなもののためにしか戦えないことを。
 わたしは戦えなくなるだろう。
 そんな遠くない未来に。






 そうそう、忘れるところだったわ。
 インキュベーター、
 あなた、債務不履行よ。
 だって、私の願いは叶っていないもの。
 「まどかに守られるわたしじゃなくて、まどかを守るわたしになりたい」
 もう、まどかを守るわたしに成れっこないじゃない。
 願いの叶っていない魔法少女はどうなるのかしら?
 金利、慰謝料上乗せでお支払いいただけるのなら、
 相談に乗らないこともないわ。{/netabare}

 
  
 

 
 

 
 

  
   
 

 
 


 
  

 

 
  
 
 
 
 
 
 
 
  
 

 

 
 
 

 
 

 
 
 
 
 
 
 

投稿 : 2024/06/01
♥ : 116

84.9 3 シャフトアニメランキング3位
電波女と青春男(TVアニメ動画)

2011年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (4328)
21066人が棚に入れました
宇宙人が見守ると噂される町で、叔母の家に住む事になった主人公・丹羽真。彼を待ち受けていたのは、布団で簀巻きになった電波女だった!しかも、地球は狙われているだの、自分は宇宙人の血を引くだの、言動も電波そのもの。だが学校では天然癒し系なリュウシさんや、モデル体型のコスプレイヤー前川さんと出会って青春を満喫……してみたり。 宇宙への憧れにのせてお送りする、ちょっと不思議な物語。

声優・キャラクター
大亀あすか、入野自由、加藤英美里、渕上舞、野中藍
ネタバレ

麦茶 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.2

バッサリ斬ります。

始めに言っておきます。

私がここまでアニメ・小説というモノに触れることで不快になった作品は他に例を見ません。
また、これは私が100%自分の主観によって書かれたレビューになります。度重なる個人的なアニメ観や私的な事情の垂れ流しが続くので、読んでいただく際はその点をご留意くださいませ。

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【バッサリ斬ります。】(2014.8/19)

この作品との出会いは原作が初でした。

作者の入間人間という方は、以前から物語シリーズで有名な西尾維新と比較される対象として話題になっており、「西尾維新をリスペクトしていて作風が似ている」との触れ込みから試しに1巻を少しだけ読んだことが始まりです。
まあこれが、この作者に触れる最初で最後の機会になるだろうとその時は思ったのですが、まさかのアニメ化。しかもシャフトが制作に携わっているということで、放送時は視聴しました。

正直なところ、私はこの両作者を同列で語られることにかなり疑問を感じています。

本文の方でも書いているように、このアニメについては個人的に気に入っていた部分もあったので途中まで視聴を続けてきましたが、とうとう耐えられなくなり断念しました。それにはやはり良アニメとの間にある圧倒的な壁が関係してきてまして・・・。
ただ、よく耳にする「好きの反対は無関心」という言葉があるように、逆にここまで私に嫌悪感を抱かせた点はある意味すごいことだと思います。これも心を動かされるという、一種の「感動」なんじゃないでしょうか。それが今回、私の視聴を継続させたひとつの要因になっていたかもしれないというのは、正直なところ否めませんね。

そんな感じで、今作に対しては既に悪意まみれな私ですが、ただ悪い部分だけをツラツラ挙げているとさすがに心が壊れて人間ではなくなってしまいそうなので、人間性を保てているうちに良いところを先に挙げたいと思いますw

【良かった点】

・ 主題歌がOP・EDともに最高

OP:Os-宇宙人(神聖かまってちゃん Vo.藤和エリオ)

いわゆる電波ソングと呼ばれるモノですが、藤和エリオ役の大亀あすかさんの特徴的な歌声が、より「電波らしさ」を上手く良い方向へ表現できていたと思います。しかもキャラの心境を表しているような歌詞がなかなか良くて、初視聴のときから好きになりました。

ED:ルル(やくしまるえつこ)

いやもう、安定のやくしまるえつこさんですね。相対性理論のときからのファンですが、個人的にこの方が歌うアニソンで外れたことは一度もありません。この人の歌声は本当に脳が溶けます。

・ 原作イラストを担当しているブリキさん原案のキャラデザが可愛い

僕は友達が少ない、凪のあすからでお馴染みの柔らかくふんわりとした印象を持つキャラクターデザイン。それは今作でも健在です。実は前者は見ていないのですが、そんな私でもキャラだけは見知っているくらいには有名ですよね。とても可愛いです。ところで、このキャラデザって妙に性的で股間にく(ここから先は血で汚れて読めない)

・ シャフトが作品の雰囲気と合っていた

「このアニメが良かったか」と聞かれたら評価にもある通り首を捻ってしまうのですが、シャフト作品としてアニメーションのみを評価するのであればなかなか悪くはありません。作画に関しては少し・・・というか途中からかなり崩れているところも目立ちましたが、良くも悪くも、この作品の雰囲気をシャフト以上に演出することができる制作会社は他にないと思いました。

・ エリオが襖に刺さったところは面白かった

ここだけ笑えましたw

・ 5話のメメさんの台詞は良かった

{netabare}「いーい?エリオ。これからはね、鏡を毎日見る生活をしなさい。」
「そうしたら貴女は、もっとたくさんの人に、好きになってもらえるから。」{/netabare}

この台詞は深くて大人の含蓄に溢れていたと思います。本人も言っていた通り、惚れ直す確率の高いとても良い言葉でした。


【悪かった点】

・ 青春ポイントとかいう設定が寒すぎる

基本モノローグで語られる、主人公が所謂「リア充」的な行動を取ったり、そういう状況に遭遇したときに心の中で増減させているポイント。これを獲得するのに命を懸けているらしく、これの有無で死ぬ間際の満足感が普通の人と天と地の差を生むとのこと。人生の過程はその結末のためにあるのだから、高校生活がいかに重要かわかるだろう、とまで言っていました。

こんなことを考えながら主人公が日常生活を送っていると思うと・・・ひ、ひえ~。
もうブルッときましたw

原作だと最序盤、しかも冒頭で既に語られていて、私のSAN値をガリガリ削ってきたのですが、アニメだと4話まで詳しくは言及されないみたいですねw それでも1話アバンで主人公がなにやらボソボソ言ってますが・・・。

・ 主人公がとにかくウザい、ヒロインたちも見た目以外可愛くない

その作品に触れる上でかなり重要とされる主人公が、前述した要素や、後述する内容も含めてまったく見ていて好感が持てません。

また、担当している入野自由さんの若い声質が、役柄と壊滅的に相性が悪いんです。声が合っていないわけではありません。むしろ高校生らしい声だと思います。ですが、この作品特有の気取った言い回しが、この若さと反発していて悪印象しか生んでません。つまり生意気で痛いガキに見えるということです。さらに、ツッコミ役だからというのもあるとは思いますが、色んなことに対してウジウジと悪態をモノローグでついたり、そのくせ表面では・・・みたいなのがもう△※□○×ワシャーーーーー!!

そして、そんな主人公を「何故か」取り巻くヒロインたち。

これに関してはこの作品に限った話ではないのですが、作者が女の子にやらせたい妄想を露骨に描写するだけの装置になっているかのような・・・ 「キャラの性格」に紐付けされた行動ではなく、「エロ」や「可愛さ」に紐付けされた不自然な性格を強いられている印象を受けます。後述するように命がまったく吹き込まれていないんです。
「お前らはこういうのが好きなんだろ?」っていう作者の思惑が透けて見えて本当に不快です。あまりこういう中二男子の妄想を具現化したような作品に対して無粋なことを言うのもアレなので、文句はこのへんにしておきますが・・・ ヒロインたちが何故主人公に取り巻いているのか、またああいう態度をとるのかは終始不思議でしたね。まあ好きになるのに全部理由が必要ってこともないですから、この件に関してはスルーがいいと思います。理屈じゃないんですよ。

ただ、エリオに限ってはOPの歌詞にもあるように、主人公に惹かれる理由は多少理解できました。
しかし、実は私がこの作品内で一番苦手なヒロインがこのエリオだったりもして・・・。キャラの性質上仕方がありませんが、担当声優さんの「萌え」を意識した演技がものすごーく鼻についてしまって、その後の鶴田姫子役(咲-saki-)のときは普通にいい演技だっただけに残念です。

リューシさんに関しては、もう言葉もありません。
強いて挙げようとすると暴言しか出てこないのでここでは自粛します。というか、私がこのアニメの視聴に耐えられなくなったのはこの子のせいなので悪い印象しかありません。このキャラは苦手ではなく、嫌いです。

・ キャラクターに命が吹き込まれていない

主人公のモノローグや台詞が本当に・・・ 本当にもう、油断すると垢BANされかねない言葉が次から次へと止まらなくなりそうなくらい壊滅的に殺人的に悲劇的に最悪です。それはモノローグに留まらず、日常会話にまで現れだし、そしてなんと主人公以外の登場キャラも似たような台詞を吐き出す始末。

なんて言ったらいいんでしょう。
率直な印象を挙げるとすれば「ラノベの悪い部分だけを切り取ったような会話」。

内容がカラッポなものを、わざわざ無駄に遠回しに、無駄に大げさに演出するだけの寸劇。
それ故に台詞が無駄に長くなり、会話のテンポがこの上なく悪くなっています。これは原作を読んだときでさえ既に感じていたので、アニメ内でひとつの「シーン」としてあの会話劇が描き出されると、もう得も言われぬとてつもない化学反応を起こしていました・・・。

そして、私が寸劇と称したのは、それを、キャラクター(作者)が「自分たちは面白いことをしてますよ~」と言わんばかりに垂れ流して、誰かに見せびらかしているような不自然さがあるからです。まあ視聴者が見ているのだけどもw それをメタ的な意味合いで滑りネタとしてやっているのならまだ笑えますが、真面目に面白いと思って努めているとしか思えないキャラクターたちが手に負えません。

そんな薄ら寒さが端的に言えば「痛い」です。

少しキツイ言い方をすれば、よくこういう作風に対して巷で使われている(私は全く賛同できませんが)「言葉遊び」というものに影響を受けた凡才が、ちょっと頭のよさげな言葉を並べてみました、という具合。
物語を作る上で「言葉遊び」を技法として取り入れるのではなく、「言葉遊び」をしたいがために物語を構成している。言わば目的と手段が入れ変わっている状態ですね。それが文章やアニメを見ているとかーなーり伝わってくるんです。

これらはどう見ても『言葉遊び』などではなく、ただ『言葉に遊ばれている』だけです。

ここが西尾維新と入間人間の一番の差、そして、実力の違いです。
「そこに本物になろうという意志があるだけ、偽物のほうが本物よりも本物だ。」と某作品内で西尾維新さんの手がけたキャラは語っていますが、全然そんなことないじゃないですか。あんまりですよ偽物さん・・・。

西尾維新の会話劇は、無駄がない。
入間人間の会話劇は、無駄で構成されている。

西尾維新の会話劇は、中身はないが内容はある。
入間人間の会話劇は、中身がない上に膨らませる。

西尾維新の会話劇は、登場キャラの性格に紐付けされている。
入間人間の会話劇は、作者のこうさせたいという妄想がキャラに紐付けされている。

西尾維新の会話劇は、それを構成する上で作者の技量が要されている。
入間人間の会話劇は、作者の技量を披露するためにそれが構成されている。

「電波女と青春男」に限らず、このような要素を感じる作品は少なくありません。
それが本作では露骨に表れているだけであって、たとえ作品自体が本質的に上記のような作られ方をしていなかったとしても、視聴者にそう感じさせる描き方や魅せ方に問題があるのだと私は思っています。

例えば、キャラクターの場合。

とある物語の作者とその視聴者がいたとして、作者が視聴者に対して何らかの思惑を吹き込んだキャラを作ったとします。それは楽しさだったり、エロだったり、萌えや可愛さだったり。まあどんな作品でも魅力的なキャラは必要ですし、ある程度こういう思惑は誰しもあるものだと仮定します。
しかし、その思惑があることを認識しているのは作者だけなので、たとえ視聴者が裏を知っていたとしても、その作られたキャラは本来ひとつの人格として自然に映りますよね。楽しくて笑う、悲しくて泣く、嫌なことに怒る、これらが作者に意図されたものではなく、登場人物が自立して表現しているように見えるからこそ、キャラクターとして物語の中に存在できるのです。
ところが、この「作者の思惑」が透けて見えてしまうと、その瞬間初めて、キャラクターの性格がウケを狙っている「作り物」だと視聴者に認識されてしまいます。そうなれば当然そのキャラクターの魅力や可愛さを形作っている人格は破綻し、いわゆる「命が吹き込まれていないキャラ」の出来上がり。そんな作者の妄想や願望をたれながす空っぽの操り人形を見ても萎えるだけです。

そこをキャラの魅力を内包しつつ、上手く狙っていると認識させないようにできるかどうかが、本質的な意味での「キャラクター」を作るために必要なことなんじゃないでしょうか。

まあハッキリ言ってしまうと、入間人間はこれができてないんですよね。
そういうこともあって、両者の作品には一万歩譲って作風が似ているという見方ができても、これら埋めることのできない圧倒的な差異が内容の質にあるということ、そもそもプロと素人くらいやっていることが全く違うんだということを、素人の私に声を大にして叫ばれちゃってるワケです。


入間人間は、どうしようもなく、偽物なんです。


今回、たまたま制作がシャフトだったこともあり「電波女と青春男」というアニメに触れることになりましたが、このレビューで語った内容は今作品に限った話ではありません。最近の、こういった何を真似たのかいかにもなラノベ特有の言い回しと、作者が狙っているとしか思えない露骨で安直な「萌え」がとても顕著です。

それは、アニメとしては2006年の「涼宮ハルヒの憂鬱」からだんだんと増えていき・・・ やはり、この作品が世に与えた影響は消費者・生産者問わず大きく、作者の意図はどうあれ、特にキョンを意識しているかのような台詞回し、モノローグが多くの作品から垣間見えてくるのが痛々しすぎます。それを作者が小洒落ていると思って書いたと思うとますます身の毛がよだちます・・・。

ああいうのは、何度でも言いますが「物語を構成する要因のひとつ」としての面白さだから許されているのであって、先述したように、「面白いことを書こう!」という作者の思惑を具現化するための物語であってはならないんです。「人間」を描くことができないのなら、心の機微を表現できないのなら、始めから何でもありのギャグ作品かキャラの魅力を引き出すことに終始する日常系作品を作っていてください。


貴方たちが作ろうとしているのはラブでもコメでもありません。


さて、そろそろ区切りもいいですし、私は毒を吐きつくして疲れてきたので、このレビューもここらへんでお開きにしたいと思います。始めにも言った通り、今回の感想は100%私の主観に基づくものなので、痛々しい奴の戯言程度で解釈していただいてかまいません。ですが、私が伝えたいことはほとんど書けたと思うので、個人的には大満足です。
ただ、これはもう批判や感想というよりは八つ当たりに近く、今まで似たような作品に触れて溜まっていたものをこの場を借りてすべて吐き出したようなものなので、正直支離滅裂な内容になっていることは否めませんねw
また、他作品に対するフラストレーションも一緒に解消できたので、これからは清々しい気持ちで、またいろいろなアニメを視聴していける気がします←


「 それでは皆さん言ってみましょう、腹の底いらずの淡白なセリフで。」


これが、私のレビューを読んでくださった方が最初に浮かべるべき、正しい感想だということを念頭に置いて、今回の一連の自己満文章を終わりたいと思います。最後までお付き合いくださってありがとうございました。


「 さん、はい、『あっそ』。」


ほんとに鳥肌立つなァこの台詞・・・w

投稿 : 2024/06/01
♥ : 15

アラジン♪ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

【ネタバレ有】 「自分の中の“現実”を書き換えることが出来るかどうか…!」

  
 正直な感想としては、なかなかに“評価が難しい作品”だと思う。


 例えば、“物語”だが、このサイトの評価でも☆3.4となっている通り、あまり高く評価していない人が多いのが現実であり―、確かに、客観的に観れば☆3.5~☆4.0の間くらいが妥当なところだろう。


 ただ自分としては、表面上のストーリー以上に、深く読み解く要素が数多くあり、そこら辺にある、“内容の無いアニメ作品”とは異なる作品だと感じた。



 まず、簡単にこの作品を説明すると―、
 ―自分のことを宇宙人だの超能力者だの言う、“痛い女の子たち”と、この手のラノベ原作のアニメにつきものの、とにかく“ツッコみまくる主人公”が織り成す、「日常系アニメ作品」である。



 評価が難しいと言った理由は、これから説明する“2つの大きなテーマ”にある。


 1つめのテーマは―、
 ―「宇宙人(や超能力者)の存在を信じるか否か―」
ということである。

 実にシンプルなテーマだが、これが、この作品の“キャラ”や“キャラの考え”、また、“主人公に起こる出来事”などを考える上での、全ての中心であり、“作品そのもののテーマ”と言っても過言ではない。


 具体的に言うと、(上でも述べたとおり)、この作品には、“電波的な痛いキャラ”がたくさん登場するわけだが―、
―このテーマに関して言えば、“自称・宇宙人”のヒロイン・“エリオ”と、“自称・超能力者”の“星宮社(ほしみややしろ)”、そして、そんなことを全く信じていない、いわゆる“普通”の高校生、主人公・“真(まこと)”がメインとなる。


 初めに釘(くぎ)を刺しておきたいが、宇宙人の存在の有無に対して、答えを出すことが論点ではない。
この1つ目のテーマをもっと正確に言うなら―、
 ―「自分の固定概念を打ち消して、全く別の見方や考え方をすることが出来るかどうか―」
 ―「自分とは全く違う考え方に出会ったとき、それを受け入れることが出来るかどうか―」
ということである。


 (上でも述べたとおり)、真は、宇宙人や超能力者を全く信じていない。
 つまり、(現実世界で“宇宙人信仰”をしている人たちを除けば)、真とは自分たち視聴者の“分身”であり、“自分に投影して”考えることが出来る。



 ストーリーに沿って見ていくと―、
 ―“真”は初めから、“エリオ”が宇宙人だとは思っておらず、事実、第4話において、エリオは、“記憶喪失による心の傷を隠すために、自分を宇宙人だと思い込もうとしていた…”ことが判明する。

 つまりはここで、(自分たち視聴者も)、この作品がより“現実的な”世界観の作品だと確信し、エリオが普通の生活に戻っていくことに、今後の話を持っていくものだと思ったわけである。


 そしてその後に、自称・超能力者の“星宮社”が登場するわけだから、真同様、「またか…」という気持ちになり、当然、彼女のことを“痛い女の子”という扱いしかしなかった…。

 しかし、この星宮社の“最終話での言動・行動”により、真含め自分たち視聴者も、今までの考え方を改めさせられることとなる―。



 何度も言うが、“最終話の最後の最後”まで、真含め自分たち視聴者も、「宇宙人・超能力者などは(この作品内においても)存在せず、電波的な人たちが虚言を吐いているのだ―」、というのが共通の認識であった―。

 しかし、最終話の最後の最後に、星宮社は「超能力を見せてやる!」と言い、真の目の前に、隕石を落とし、彼女は姿を消す―(原作ではこの後も存在が確認されている)。

 そして何度も、“最後の最後”と言っていることからわかる通り―、その後、頭を整理する間もなく、この作品は終わる訳だから―、真含め、自分たち視聴者も、「果たして何が正解で、どこからどこまでが本当なのか…」が曖昧になったまま、この作品は終了するのである…。


 それまで、全く信じてなど無く、日常系の“ほのぼのとした気分”でいたわけだから、最終話のラストのあの“衝撃”は、その振り幅で凄まじいものがあった―。

 そしてこの最終話の“隕石事件”によって、今までの考え方(事実としてとらえていた、超能力など存在しないという出来事全て)を見直す必要が出てきたわけである(…のだが、(真同様)確認する術はない)―。


 そしてここで原点に帰すわけだが―、この作品は最終的に、“果たして何が正解か、どこまでが本当か、を確認することが出来ない”―という状況で幕を閉じる。

 それはすなわち、上でも述べたテーマそのものであり、“宇宙人・超能力者の存在の有無を確認すること”…ではなく―、

 ―「自分の固定概念を打ち消して、全く別の見方や考え方をすることが出来るかどうか―」に帰るのである―(作中でも真は、おそらく前よりは、その存在を信じている様である…)。




 そしてもう1つのテーマは―、
 ―「自分が不利な立場になると分かっていても、多勢の意見に飲まれずに、自分が正しいと思う道を進めるか―」
ということである。


 これこそが、この作品をただ低評価にするか、そうしないかの“境界”であり―、1つめのテーマに隠れたこのテーマこそが、この作品の評価をどうするか考える上での岐路(きろ)となる…わけだが―
 
 ―自分としては、この2つ目のテーマこそが、この作品の“本質である”ことを確信している。



 (以下、少しストーリーの説明―)、

 “エリオ”は記憶喪失からくる心の傷を隠すため、自分のことを宇宙人だと言い、学校を中退して、体を布団でグルグル巻きにして街を徘徊(はいかい)していた―。

 その結果、同級生や街の人からも“変人”扱いされ、“忌み嫌われた存在”になってしまっていた…。

 しかし、彼女は、真の活躍もあって、自分は宇宙人ではないと自覚するようになり、少しずつ、過去のトラウマを乗り越えようとしていく―。

 そこで彼女は―、学校には戻りにくく、母親へのお金の気遣いもあって、働くことを決意する…のだが、社会は簡単に彼女を見放す―。

 街でも有名な変人の彼女を雇ってくれる所は無く、面接は全て落とされてしまい、彼女はひどく落ち込むが、そんな彼女に真は優しく手を差し伸べる―。



 …というのが、簡単なストーリーなのだが―、
 ―“フィクション”の世界に“現実”が入ってくると、こんなにも一気に、寂しくて切ない世界になってしまうのかと思った―。

 彼女は確かに、人とは違う言動や行動をとっていた。
 しかしそれは、心に傷を負ってしまっただけ…、進む道を間違えてしまっただけ…なのに、バイトの面接を断られたとき―、ふと急に…、それまで“フィクション”だった世界に、“現実の無慈悲さ”のようなものが入ってきて―、

 ―なぜこんなにも、現実は、現実の人たちは冷たいのだろう…、どれだけ自分中心なのだろうか…、と切なくなり、観た当初は、正直怒りさえ覚えた…(もちろん、これがフィクションだと分かっているが、“現実を投影した”フィクションであるが故である…)。


 その後、母親のおかげで、エリオは、おばあさんが経営している駄菓子屋で働くことが出来るようになる、…のだが―、

 ―ここでも、彼女が働いていると知った、元同級生たちは、「彼女が働いているからもう来るのはやめよう」と言って来なくなる…。


 そんな彼女を真は支えるのだが、それまで、すごく“良い人”だった真の友達・“流子(りゅうこ)”までもが―、
 ―「藤和(とうわ)さん(=エリオ)と仲良くしているところを他の人に見られたら、丹羽(にわ)くん(=真)まで疎外されちゃうよ」と言う―。
 (この後流子は、「私って嫌な奴だよね…」と、真に言うが、ここで自分の好きな男の子(=真)に対して、“保険”のようにこういうことを言う事がすでに、自分の中では“アウト”である―)。


 だが、この流子の言葉は、実に“現実的”で、“弱い人間が社会を上手く生きていく上で”の正論だと思う…、
…が正しいとは全く思わない―。



 (ここから少し感情的になるが、失敬…)


 現実でもよく見る光景―。
 自分中心に物事を考えたとき、まず真っ先に“周りの目”を気にする。そして自分の可愛さあまり、自分はその人・ものを嫌いではないのに、“周りに同調して”、嫌われものを避けるようになる―。

 どうして気付かないのだろうか―。
 そこでどうするのが一番かっこいいかを―。どうすれば何より“自分を嫌いにならずにすむか”を―。

 それがその先、もっとつらく、きつい場面に出くわした時の、自信になり、打開するきっかけになることを―。
(経験則から言わせてもらえば、“年齢以上に立派な人間”は、こういうことの蓄積からきている―)。

 それこそが、その瞬間分かる人と、分からない人の差であり―、“大した人間”と“大したことない人間”の差なのだと思う―。



 (ここからは真の言葉だが―)、

 ―「自分に対する言い訳さえあれば、人はどんな間違いも、後悔も乗り越えられる―。」
 もしここで、エリオを見捨て、自分も周りと同じ、“大したことない普通の人間”になっていたら…、おそらく死ぬ間際、いや現実ならそれ以降ずっと、後悔の念が頭から消えることはないだろう―。

 けれど、その瞬間は周りと切り離されようとも、自分の心の中で正しいと思った行動をとったのなら―、しばらくの間、きつい日々を過ごしたとしても、間違いなく、心はきっと晴れていると思う―。



 ここまで書いてみると、この考えに至れる“真”は、決して、“ただの普通の高校生”ではなく、“勇気ある立派な人間”だと気付かされる―。

 そしてこれこそが、(また原点に帰るわけだが―)、
 ―「自分が不利な立場になると分かっていても、多勢の意見に飲まれずに、自分が正しいと思う道を進めるかどうか―」ということである―。



 この作品は、物語自体に“厚み”はない―。
 なので、低評価にするのも間違ってはいないと思う。

 しかし、この作品は、この“2つの大きなテーマ”に沿って観てみたとき―、決して“内容の無い作品ではない”ことが分かり、改めて考えさせられることだろう―。
 
 要は、“自分たちの受け止め方次第”ということである―。


 (それと最後になったが、OPは中毒性があるので注意!)

 (終)

投稿 : 2024/06/01
♥ : 15

くろゆき* さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

友達ってのは酸素でも水でもない。 どちらかというと嗜好品の分類だよ。

しゃべるときは布団をかぶらずに


原作はライトノベルな本作品。
タイトル通りな電波なOP曲は始まりの印象としてはインパクト大だ(苦笑)
歌詞を聴きとるのが難しい・・・w
私はもちろん原作未読

基本的なストーリーはラブコメ・・・?
両親の仕事の関係で叔母の家に行くことになった主人公は
独身なはずの叔母の家の玄関先で簀巻きになっている少女を見つける、
その少女は自分を宇宙人だと自称する少女だった。という感じだろうか?

第一話、主人公の長いひとり語りからストーリーが始まる。
もうぶっちゃけ、ハルヒのキョンから何人目だという自分語りだが
これこそライトノベルの主人公的な匂いがプンプンと漂う。
自分語りをする主人公=世間と一枚壁をはさみ他人や自分を客観的に見れツッコミ役、
そしてラノベのような世界観に憧れてはいるが至って普通という
印象が私の中ではついてしまっている、本作品の主人公はその印象通りと言えるだろう

そしてヒロイン、これがもう、強烈な印象。
主人公が叔母の家に上がった瞬間、玄関先で上半身を布団にくるんで
足だけ出ている状態で寝ているという・・・うむ(苦笑)
更には喋っても「何喋ってるんだ?!」という状態。
演じられた大亀あすかさんはベストな配役だった。

ただ、このヒロインが「電波」というのか、「可笑しい人」なのかが
私の脳内では判断しかねたが少なくとも「電波女」というキャラ付けとしては印象大だ。

その後もストーリーが進めば進むほど電波なキャラが出てくる。
電波女の母親は39歳なのにキャピキャピ、
主人公のクラスメイトはコスプレ少女にヘルメット少女、超能力少女と
非常に濃ゆいキャラクターたちばかりだ。

同時にシャフト独特の演出と角度も光る。
ただ、絶望先生やひだまりスケッチ、魔法少女まどかのような
癖の有り過ぎる演出は本作品ではあまり見られず見やすい。
内容が電波でぶっ飛んでいるので演出は控えめにしたのだろうか?
確かにこの内容であの演出をやられると、くどすぎたかもしれない。

しかしながら、その分作画のレベルが異常に高い。
原作絵を書いているブリキさんの絵を再現できるのか!?と
アニメ化前は話題になっていたが、作品でのキャラクターの作画とデザインは
ものすごく可愛く描かれており、雰囲気も抜群だ。
電波女の初脱皮?シーンでの光の粒子など神秘的に見えた

この可愛さに関しては、原作ファンの人が「ブリキ絵の再現」について
こだわっていたのが納得出来る。
キャラクターデザインがかわいすぎる上、独特の雰囲気を醸し出している。
この雰囲気こそがブリキ絵であることを実感しました

特に4話以降のエリオの可愛さはなんだこれというぐらいに可愛い
ストーリー的には主人公を中心としたハーレム的ラブコメなのだが
エリオの言動や行動が可愛すぎる。
だが、同時に6話あたりから作画のレベルが下がってしまっているのが残念だ。
6話から最終話まで作画が安定しない部分が出てしまったのも評価を下げる点になった

同時に一話からセリフ回しがうざい。
製作が同じ「化物語」では独特なセリフ回しとキャラたちとの会話が楽しめたのだが、
本作品ではそのセンスがなく、ネタを散りばめただけで面白みのないひねった会話は
ストーリー進行を遅くしているだけで、いらいらが募ってしまった。
同時に電波女のSF的電波要素は涼宮ハルヒの憂鬱の長門の設定を感じさせた

簡単にいえば「西尾維新に憧れる作家」が描いたんだな~と感じる、
だが、劣化コピーのような印象はどうにもオリジナリティをだそうとしすぎていて癖が強い
喩え話というか比喩表現がヘタでピンとこず、最終話までそこに面白さを見いだせなかった
化物語を納豆とするならば本作品は納豆にケチャップいれた感じだろう
この組み合わせを受け入れる人にはグッとくるのかもしれない。

ただストーリー的にメリハリが薄い。
序盤の1話~3話までの電波女事エリオが自分を宇宙人じゃないと自覚するまでの
ストーリーはラノベの一巻らしく勢いがあり、見やすいのだが
4話以降の展開は平凡的で電波的要素も薄くなっており、青春ラブコメって感じだ。
ストーリーの方向性が見えないというのが最大の原因かもしれない

爆笑できるようなセリフもなければ、感動できるようなストーリーでもない
黙々と「キャラの可愛さ」を堪能するための補助的ストーリーにしか過ぎず、
そのための濃すぎるキャラ設定という印象が強く残ってしまい
キャラ萌え以上の魅力を本作品では見いだせなかった。

個人的にはエリオが可愛かったと同時にリューシも可愛かった。
だが彼女、リューシが主人公を好きになるきっかけがまったく描かれず
一話の時点から主人公にベタぼれっぽい感じだったのは非常に気になった
初登場して次の登場のときくらいにはもう好意を見せており、
3話が終わる頃にはすでに主人公に恋愛感情がある感じだ。

同時に終盤で唐突にもう一人のヒロインである前川さんが
主人公に対し好意をいだきアピールしだしたのが驚いた
そのハーレム状態に対しての主人公の魅力を感じない。
まあ・・・ラノベの主人公らしいといえばそれまでだが(苦笑)

全体的にキャラクターの設定が先行しすぎており、それにストーリーがついて行っていない。
エリオの電波設定も序盤のみ、リューシの恋愛要素も唐突、新キャラの登場も唐突と
ストーリーに脈絡がなく唐突に進んでいく展開が多く
物語が進んでいるのか止まっているのか、物語の方向が何処に行っているのか
今期ではわかりづらかった。
特に新しい宇宙人が出てきた終盤はどうしたいんだろう・・・という感じが強まった

ストーリー的にも完結してないのが評価を下げてしまったポイントだ。
震災の影響で一話切れたせいもあるのだが、全12話観終わった後に
1つの作品を「観終わった感」が薄く、回収されていない伏線や設定も多い
2期があれば、ストーリー的にもすっきりした完結を見られるかもしれないが
その前にDVDに収録される震災の影響で放映できなかった話が気になる。

2期があれば見たい作品ではある、だが2期のストーリー展開が
一期と同じ感じでストーリーが進まない、方向性が見えないのであれば
見るのがどんどんきつくなっていく作品になってしまう可能性がある。

個人的には中盤は楽しめたのだが、序盤と終盤が何とも言えなかった。
リューシもエリオも確かに可愛い、だが、ストーリーが楽しめなかった・・・。

恐らく賛否両論が恐ろしいまでにはっきり分かれる作品だ。
エリオやリューシの可愛さにやられてしまった紳士はストーリーも楽しめるだろうが
エリオにどん引きし主人公をウザク感じてしまった人は楽しめない。
第一話でこの作品を見るか見ないかを決めることをおすすめしたい。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 8

90.0 4 シャフトアニメランキング4位
偽物語(TVアニメ動画)

2012年冬アニメ
★★★★★ 4.1 (6960)
31423人が棚に入れました
大ヒットアニメ『化物語』の続編にあたる作品。主人公、阿良々木暦が溺愛する2人の妹“ファイヤーシスターズ”に振り回されるお話。ファイヤーシスターズの実戦担当、阿良々木火憐。暦の妹である彼女が対峙する、「化物」ならぬ「偽物」とは!? 「化物語」の後日談が今始まる―西尾維新ここにあり!これぞ現代の怪異!怪異!怪異!青春は、ほんものになるための戦いだ。

声優・キャラクター
神谷浩史、喜多村英梨、井口裕香、斎藤千和、加藤英美里、沢城みゆき、花澤香菜、堀江由衣、坂本真綾、三木眞一郎、白石涼子、早見沙織
ネタバレ

偽ニュー隊長 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

本物になるための戦いはまだ終わらない会話劇(84点)

全11話。
小説原作。原作未読。

個人的満足点:84点
アニメ系統:オサレ会話劇

化物語の続編、偽物語。
今回の主は、阿良々木火憐(妹上)と阿良々木月火(妹下)なのだけれども
今回はどんなオサレ会話劇を魅せてくれるのかと期待値MAXで視聴。

そして、言い忘れていたのだけれども、化物語を未視聴なんていう
ちょっと、変わったお人がいようものなら
今すぐ回れ右をして、化物語を観てほしい。

さて偽物語のできは、化物語の会話劇のクオリティを落とさずに、
エロ5割増しにしましたって感じだろうか。
エロはなんだかエロイw妙にエロイ。

ストーリーは化物語以上に薄っぺらい。
ストーリーだけに凝縮したら全部で6話もあれば終わるんじゃないかと思う。
半分は会話劇で出来ていると思ってもらって問題ないと思う。

しかし、個人的にはそんなことはどうだっていいのである。
もともと会話劇に期待をしていたのであるから。
この無駄に長い会話劇が個人的には気に入っているのである。

少々不満といえば、つきひフェニックスにて、
まだまだ面白そうな会話劇があるらしいのだが
大幅にカットされているらしいことだろうか。
ストーリーにはほとんど関係ないらしいがw

そして、そんな会話劇が本物になるための戦いはまだまだ終わらない。
そう、こいつにはキャラコメが待っている。
BDの副音声。1巻にいたっては、2種類入ってくる。
こちらも期待度MAXで待ちたいところ。
このあたりはBD視聴後に再度加筆させていただく。
一応オンエアは終わったので観終わったとはさせていただく。

兎にも角にも、会話劇がお好きなら問題ない作品。
ストーリーがとか言ってしまうと拍子抜けするのでご注意をw


と、まあ色々書いてきたが
つまり、何が言いたいかというと

キャラコメがない物語シリーズなど
どうしようもなく偽物なのだと

-----------------------------------------------------


以下、毎話の危険な完走・・・・感想。
くれぐれも未視聴では読まないでいただきたい。
以下の文面はどうしようもなく偽物なのでw



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{netabare}
【かれんビー其ノ壹 視聴。】
まずは、アバンからぶっ飛び展開w
待ってましたのひたぎさん。
化の雰囲気そのままに色気だけ増したんじゃね?
相変わらずのテンポよい会話の欧州・・・応酬。

そして、どきどきで迎えるOP曲。
おおお、ひたぎさんの曲じゃないですか!
ということは、2話くぎりぐらいで全員分あるのかもと
期待をふくらませてしまうのだけれども。

さて、いよいよ主役の1人、月火ちゃん登場。
しかし、妙にエロいw
けしからん厨ニ・・・否、中2。

羽川さんもちらりと出演。
撫子も登場でテンションがあがる。

そして、美味しそうな迷子発見w
まよい登場で「アリャリャギ」さん「動揺」、私の「口吻」もMAX。
噛みすぎまみたw
相変わらず、この2人のやり取りも面白い。
パンツを見せない勇気(`・ω・´)キリ

と、言っている間にスタッフロールが。
うん、いい最終回だった・・・・
ちょwClariSのEDどこいったw
そして、神原の出演はおあずけなのかw
否、もっと大事なことを忘れているだろ。
火憐の出番ねえしwwwwwwww

と、1話目からテンションMAXでお届けいたしましたm_m


来週への一言
「ナーデ・コーダ、(σ≧∀≦)σчоッ☆」


【かれんビー其ノ貳 視聴。】
アバンから火憐キター。
カッコイイ。
月火ちゃん、外見が中身を裏切っているwww
中身が外見を裏切っているんじゃないらしいw
そして、エロイ、妙にエロイ。
月火ちゃんはエロ要員なのか。

そして、火憐OPがキター。
やっと偽物語が始まった感じ。
OPも気合が入っていていいねえ。
そして、今更ながら、かれんビーのビーが蜂だと気づいた。

そして、アララギさんへ一言言っておきたいのだけれども
「火憐の造形は、ありていに言って可愛くない。むしろ格好いい。」
ではなく「可愛いくて、格好いい」であると。

話は1話の続きへと戻るのだけれども
撫子登場で多くの撫子ファンが歓喜する映像が目に浮かぶ。
しかし、この積極性はすさまじいものがあるなあ。
そして、エロイんすよ。
撫子ファンが歓喜する映像が目白押し。

やっと登場の神原。
ある意味、最凶のコンビ。
こいつらの会話のテンポはやはりやばい。
加速装置にサイボーグの返し。
そして、まっぱ。つまり、まっぱ。ようするにまっぱ。

そして、満を持して火憐ちゃん登場。
やっと本編に出てきたよ。
待ってたよ火憐ちゃん。
カッケエ。やたらカッケエ。
出番が少なくて少々残念ではあるのだけれども
これからどんどん活躍してくれることを期待しつつ

んじゃまあ、
アスタラビスター=Ξヾ(_△_*)ヾ(*´▽`)ヾ(_△_*)ヾ(*´▽`)

来週への一言
「泥棒は嘘つきのはじまり」


【かれんビー其ノ參 視聴。】
前話に引き続き神原。
真のラスボスwwwww
メタ発言キターーーーwwww

アララギさん、本命は八九寺なのかよwwww
さすがですアララギさん(・∀・)ニヤニヤ
ブレスレット、ブレスレット。

さて、OPが再びひたぎさんに!
しかもアニメは新に書き下ろし。
新房さんが対談で言っていたのだけれども
最近の視聴者は使いまわしにうるさいと。
個人的にはOPやEDぐらい使いまわしでもいいと思うのだが。
違うなら違うで嬉しいのだけれども。

しかしまあ、スイカに砂糖と千利休ネタがくるとはw

で、ようやく本編なのだけれども、やっと話が進んだ。
1話から続いていた回想がやっと終わった。
回想だということを忘れるぐらい、濃い内容ではあったがw

相変わらずのひたぎさん。
ひたぎ蕩れ。
ひたぎさんの「かっこいい」に萌えたw
アララギさんちょっとカッコイイし。
ケンシロウばりのバーンwww
安定のクオリティだった。

そして、すごいのは今回の声優4人だけw
1話6人、2話5人どんどん減ってるw
まあ、ほとんど2人で喋っていたのだけれどもw
1話からアララギさんだけでどれだけ喋っているのかw
アララギさん(神谷さん)おつかれっすw

しかし、ちょっと止め絵が多かった気がしないでもない。
これが危険の前兆ではないことを祈りたい。

そして、かれんビーなのにここまで火憐の出番がほとんどない。
火憐の出番を熱望する(`・ω・´)キリ

来週への一言
「ツンデレの最上級はデリカテッセン」


【かれんビー其ノ肆 視聴。】
冒頭から羽川キター。
ショートもなかなか(・∀・)ニヤニヤ
ベットでの魅せ方がエロイ。
偽って全体的にエロイよね。
艶かしいというか。

そして、今週こそ火憐無双かと期待していたのだけれども忍無双だった件
もう、兎に角、忍。
目もくらむような、金髪で肌が透けるように白い、
やけに古風で偉そうな喋り方をする8歳ぐらいのペタンコな女の子無双。
マーヤの声も個人的にはピタリとはまった感がある。

さらには、無駄にお風呂。何故かお風呂。つまりお風呂。
まったく、幼女は最高だぜ・・・・あれ?何か違うw
忍との掛け合いも面白れええとか思ってたら終わったw
話も少しだけ進んだが相変わらずの進行速度w
火憐の出番マダー?

来週への一言
「頑張れ紙の辞書」


【かれんビー其ノ伍 視聴】
アララギさん、冒頭からポロリフラグ立ちまくりw
いつポロリするのかwktkが止まらなかったw
そして、やってくれました、羽川さんの目の前でw

久しぶりに待ってましたの火憐OP。
やっぱりカッコイイ。
貝木 泥舟とのやり取りもなかなか格好いい。
セリフの感じで「さやか」を思い出したの「ナイショの話」

羽川さんにひとつ言わせてもらうなら、
俺にもそのチケットくださいm_m

「何でもは知らないわ、知ってることだけ」
いただきましたwww
やはりアララギさんの前だとちゃんと言ってくれるんですね(・∀・)ニヤニヤ

そしてそして、偽チチwww
偽ニュー隊長としてはふれずにはいられない。
お前のチチは偽物だ(`・ω・´)キリ
本物は羽川さんかもしれないが、俺は偽チチがいい(`・ω・´)キリ

「脱げ!」
何故そこまでなんだ。
ずばっと脱げ。

でもって、忍ちゃん何を躊躇しているのかと思いきや、そういうことかw
兄妹でそれはいかんでしょw
さてさて、来週どうなるのかな。

来週への一言
「阿良々木流拳法最終奥義『風邪』」


【かれんビー其ノ陸 視聴】
描写なしなのかあああああああああ
期待してたのにw
小説では描写あるのかな?

さて、お久しぶりに迷子登場。
毎度のセクハラに期待を膨らませていたら
ちょwwww
俺の知っているアララギさんも死んでしまったんですねw
是非セーブポイントからやり直してほしいw
しかし、あれはフリだったのかよw
もっとして欲しいとか、ここは俺が代わりに(・∀・)ニヤニヤ

そして、最後のフリは何なんだw
傾への伏線なのかな?
それとも関係ない?
すごく気になるんですけどw

続いて戦闘準備中のひたぎさんw
鉛筆すげえ。
鉛筆の動きがすごかった。
ひたぎさんとのやり取りは安定。
最後にきっちりデレる。
しかし、何故に羽川さんに頭が上がらないんだろうか?
化でそんな話あったかな?
それとも傷であるのか?
まあ、細かいことはいいやw

で、また幼女出現。
幼女もツンデレだったのかw
なかなかのツンデレw

ツンデレ好きの私にはたまらない回だった。
ところで火憐どこー?

来週への一言
「かれんビーが終わらなければ、つきひフェニックスは始まらない」


【かれんビー 其ノ漆 視聴】
冒頭からぶっとびすぎのバトル。
火憐ちゃんは普通の人間だからこんなバトルありえないのだが
なんというか迫力が伝わってきた。
まさかバトルシーンで吹くとは思わなかったのだけれどもw

そして、忍の儀式。
こ、これは!
幼女バージョンの今なら俺が代わりにその儀式を(`・ω・´)キリ

しかし、アララギさん、超カッコイイ。
俺がほれr・・・・・・・∑(゚o゚C====(__;バキッ

そして、火憐ちゃんの顔にwww
『男ナラ誰デモイイ。』
月火ちゃんまでwww
『ブラハ面倒ダラカラツケテマセン。』
なんという拘束術www
すばらしいセンスですアララギさん。

貝木との決着は意外にもあっさり。
もっとひと悶着あるのかと思っていたのだが。
それよりも、ひたぎさん今夜は私に優しくしなさいって・・・
アララギさんついに『男』になったのか?

さて、次週から「つきひフェニックス」なのではあるが
4週で終わる気がしないw
化みたいに続きはwebとかあるのかなあ?
聞いた話によると歯磨きのくだりを省けば4話に収まるかもとか。
歯磨きを省いたら暴動を起こしてやる(`・ω・´)キリ

来週への一言
「スマートフォンって名前のわりには、やつら太ったよな」


【つきひフェニックス其ノ壹 視聴。】
あーどっこい、あーよいしょ。

ん?失礼w

さて、いよいよ始まったつきひフェニックス。
まずは月火ちゃんの歌うOP曲「白金ディスコ」がプラチナかわゆい。
(この場合のプラチナはすごくってことねw)
「marshmallow justice」とは対照的なやや和風テイストの音楽に乗って、
感情がピーキーな妹のかわゆい踊りや色々な髪型が見れる。

で、本編なのだけれども、最初の字幕から突っ込ませてもらおうか(`・ω・´)キリ
アララギさん、妹達と仲が良くないとかそれはねえw
寧ろ、かなり仲がいい。
特に火憐ちゃんとの仲のよさは異常w

と、そんな仲のいい火憐ちゃんとの噂のからみがついに。
やってまいりました歯磨き。
とりあえず暴動は避けられたw
しかし、その発想は無かったw
なるほどエロイw
火憐ちゃんのうっとり顔とあえぎ声がエロイ。
歯磨きをここまでエロくするセンスに嫉妬すらおぼえるw

キタエリ談:実際にハブラシ加えてアフレコしたとかw
声優魂を見たw

そうは言っても、そこまですごくもなかった。
偽物語のこれまでの流れから言えば飛びぬけているほどでもない。
原作ファンから歯磨き歯磨きと言われていて、
かなりハードルが上がっていたのもあるかもしれないのだけれども。
それとも原作はもっとエロイのか?
このあたりは原作既読者の感想を待ちたいところ。

で、今回誰の話だったっけ?
ん~思い出せないなあ。
火憐大活躍で満足満足・・・・・

来週への一言
「世間に投じる一石、義理と人情の板ばさみ、熨斗紙をつけてください」


【つきひフェニックス 其ノ貮 視聴。】
なんとか千枚通しの刑から逃れた暦くん。
神原とのとんでも会話を繰り広げつつOPへ。

いやーこの曲大好きだわ。
プラチナ可愛い。
もはや中毒になりつつある。

で、暦くんは、ギャグパート終了の気配を感じたようではあるが、
まったく、ギャグパートの終わりが見えないと思っているのは私だけではないだろうw

ニッシッシッ。
しかし、なんだね。
無駄にエロイんだがw
とくに暦くんの手つきがいやらしい。

もしかして、前回のじゃんけんのフリはこれだったのか?
次回予告とか全然関係ないのかと思っていたが、実は伏線になってるのかな?
もう1回次回予告見直すかなあ。

しかし、火憐ちゃんの潔さがすごすぎる。
ショートの火憐ちゃんも可愛いよ(・∀・)ニヤニヤ

ん?ちょwwwwwww
キュゥべえ禁止wwwww

で、不思議な新キャラが登場。
どう話にからんでくるのかな?
怪異が見えるぽい感じだったけど。
しかし、まあ、暦くん、あなたどんだけ羽川さん好きなんだよw
今週も羽川さんにセリフいただきましたw
羽川さん、すべてを知り尽くしている、恐ろしい・・・

そして、暦くんの大本命、まよいちゃん登場。
暦くん生き生きしすぎだろw
wktkが止まらないwww
今度こそはセクハラ全開と期待していたのだけれども
忍うううううううううううう
ガッデム!

ところで、まよいとのやり取りのアドリブって原作通りなのかな?
それとも、本当のアドリブをネタにしてしまったのかな?
原作既読者の人教えて。

その後、新キャラ2登場。
最後のまよいのセリフがすてきだった。

そういえば、これ何の話だったっけ?
月火全然でてこないwww


来週への一言
「ゴールデンなのはチョコレートじゃないよな」


【つきひフェニックス 其ノ參 視聴。】
どれだけ深刻な話かと思いきや、ドーナツかよw
さすが忍w

さて、やっと月火ちゃん登場だよw
しかしまあ、なんてエロイやりとりなんだw
暦くんの暴走ぶりがひどいw
噂のおっぱいとはこれのことだったのかな?
意外とあっさりしてたなあ。
原作はもっとすごいのかな?

で、忍のテンションが素晴らしすぎる。
ドーナツでここまでテンション上がるとか可愛すぎる。

突然の貝木登場であっけに取られながらもストーリーがいよいよ核心に。
つきひフェニックスとは何かが少し分かった。
ストーリー的にはこれまでで次が一番気になる展開。

もう来週で終わりなんですかって感じ。

しかし、忍の活躍がいい感じ。
偽はやはり傷を見ていたほうが面白いのかもしれないと思う今日この頃。
やはく傷物語の映画を上映しやがれ!

来週への一言
「傷物語鋭意製作中」


【つきひフェニックス 其ノ肆 視聴。】
髪型がころころ変わるのはそういうことだったのか。
と、最初の字幕にて理解したのだけれども、
他のキャラの髪型がどう関係しているのかは、良く分からない。

で、今回はやはりストーリー重視になっているので
会話劇のパワーは抑えつつ、綺麗に閉めに来た。

暦おにいちゃんがかっこよかった。
兄妹の絆もなかなか。
最後はいい話だったなあと思わされてしまった。

まあ、これはこれでよかったのかな。

{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 93
ネタバレ

逢駆 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

~二律背反~

偽物は、本物と区別がつかないからこそ偽物なのだ
本物さながらであることだけが、偽物としての存在証明―――――


前作『化物語』の続編で主人公・阿良々木暦の大きい方の妹・火憐と、小さい方の妹・月火の物語が満を持して登場。前作に登場したキャラクターの人物像をより掘り下げていったり、お色気シーンがたっぷりあったりとファンサービスの意識が強い内容となっていました。
この作品を全力で楽しむためには『化物語』の視聴は必須ですよ!

本作は「雑談アニメ」と言っていいほど、物語の大半を雑談が占めています。
物語シリーズの醍醐味である独特のテンポで繰り広げられる会話劇や言葉遊びは今作も健在。期待を裏切らない面白さでした!
また基本的に会話パートのあいだは場面が固定されていて動きませんが
そういった中でキャラの瞳に文字が入れられていたり、建物自体が怪異であるかのような無機質で異形な背景が描かれていたり…
会話劇を映像として飽きさせないようにするため工夫された刺激ある演出はとても見応えがありました。

 栂の木二中のファイヤーシスターズ。
阿良々木火憐がファイヤーシスターズの実践担当で、阿良々木月火がファイヤーシスターズの参謀担当。正義の味方ごっこを日常的に繰り返している主人公の妹達。
この二人だけではないですが今作はお色気シーンがとても多くて印象深かったです。
女性キャラクターの撮り方がなんともいやらしくて上手でした。すらりとした曲線や滑らかな肌をとても愛おしそうに舐めるようにカメラは映します。しかし不思議なことに艶っぽさはあっても猥雑な感じにはなっていないところが見事でした。

かれんビー7話、つきひフェニックス4話の全11話。
そして全編に一貫してある「偽物」というテーマ。
単なる本物と、それに限りなく近づこうとする偽物とではどちらに価値があるか。
その問いに対する答えは観た人によって様々ですが、各々が納得いく答えを導くことができたらそれでいいのかなと。


それが、今回の件からわたしが得るべき教訓だ…



-以下各話サブタイトル前の字幕-
◆第壹話
{netabare} 阿良々木火憐と阿良々木月火、
つまりは僕の妹達に関する物語を知りたいと欲するような層は
そもそもこの世には存在しないものと思われるが、
しかし仮にまさかそんな特殊な需要があったとしても、
僕はあの二人のことについて決して積極的に話したいとは思わない。

 もしも彼女達が僕の妹でもなければきっと一生かかわることがなかったであろう、
仮にかかわることがあったとしても百パーセント無視したであろう人種だ。

 まあ、とは言え、そんな風に思うのは僕の劣等感、
羨み僻みが多分に関与していることははっきりと言っておかなければフェアではないだろう。
怠惰な高校生活の果てに落ちぶれてしまった僕なんかとは違って、
火憐と月火は出来がいい――

 しかし僕は声を大にして言いたい。
 彼女達は落ちこぼれではないが問題児であり、
彼女達は人格者であると同時に人格破綻であると。
 栂の木二中のファイヤーシスターズ。
 阿良々木火憐がファイヤーシスターズの実践担当で、
阿良々木月火がファイヤーシスターズの参謀担当。
そんな感じで、二人は、お助け隊というか世直し組というか、
なんかそんな正義の味方ごっこを、日常的に繰り返しているそうだ。
 しかし僕は身内として断言できる、連中のやっていることはそんないいものではなく、
ただありあまるエネルギーを発散させたいだけなのだと。

 阿良々木火憐と阿良々木月火。
彼女達、ファイヤーシスターズの行為は、やはり正義の味方ごっこでしかないのだと。
僕の自慢の妹達。
お前たちは、どうしようもなく偽物なのだと。{/netabare}
◆第貳話
{netabare} 上の妹。
 阿良々木火憐。

 小学生の頃から、髪型はおおむね、ポニーテイルで通している。
 実を言うと一度だけ、確か中学生に入学したばかりの頃だったか、
彼女は髪を染めたことがあるらしい――
なんかのアニメのキャラみたいな、とでも表現すべきなのだろうか、
とにかく目もくらむようなショッキングピンクの髪色に仕上げたらしいのだ。
どういうつもりだったかは未だに不明だが、まあ当然の帰結として、
母親に顔面をぶん殴られて(母の名誉のために言っておくが、
温厚な母が娘に手を上げたのは、それが今のところ最初で最後である)、
その日の夜には黒に戻された(しかも墨汁で)。
 しかし、そんな度を外した中学デビューを果たそうとした火憐が、
果たしてどのような性格をしているかは、これ以上語るまでもないだろう。

 造形は、ありていに言って可愛くない。
 むしろ格好いい。

なまじ火憐は格闘技に手を出しているので、すごく姿勢がいいのだった。
だから通常より、体感で五センチは高く見えてしまう。
そんな理由もあって、彼女は絶対にスカートを穿かない。
 『足が長く見えてしまうから』
といって、いつもだるんだるんのジャージを着て学校に行くのだった。
いや、そのジャージの着こなしがまた、やけに格好いいのである。{/netabare}
◆第参話
{netabare} 続いて下の妹。
 阿良々木月火。
 姉の火憐と違い、髪型は気分と時期によってころころ変える。
三ヶ月と同じ髪型でいない、こだわりがあるのだかないのだか逆に不明である。
ついこないだまではストレートのロングヘアだったが、今はシャギー入りのダッチ・ボブである。

 しかし、月火の場合、問題はそういった外面的なことよりむしろ内面的なところにある。
 姉とは対照的な大人しげなたれ目、やはり姉とは対照的な小柄な体躯、
それにゆっくりとした特徴的な口調はいかにも女子女子しているが、
しかしその内面は火憐以上に攻撃的で、しかも怒りっぽい。
火憐が暴力的なトラブルを起こした後、よくよく事情を聞いてみると、
そもそものことの発端は月火だったというケースは、一度や二度のことではない。

 パジャマを浴衣にするくらいの和服好きの彼女は「着物が着たい」というだけでの理由で
中学では茶道部に入って、そこで茶の精神を学んでいるはずなのだが、
しかし如何せんその性格ぶりには修正の傾向が見られない。
まあ、スイカに砂糖をかけたぐらいでマジギレするような短気で偏屈な坊さんが
幅を利かせていたような道では、むしろ彼女のヒステリーは強化されていくのかもしれなかった。{/netabare}
◆第肆話
{netabare} 阿良々木シスターズ――ファイヤーシスターズの二人を比べたとき、
どうしても実戦部隊の火憐のほうが目立ってしまう側面があることは否定できないのだが、
しかしそれで月火が妹としてまだマシな奴だという誤解が蔓延るのは、
僕としては避けたいところである。

 火憐と月火が小学生だった頃――そして僕も小学生だった頃。
確か、火憐が何らかのトラブルに巻き込まれたのだった――
あの頃はまだファイヤーシスターズなどと呼ばれる前で、別行動も多かった。

 何かがあって何かに追い詰められた火憐を救うため、
月火は迷わず校舎の屋上から飛び降りた。
 幸いなのか、それともしっかり計算通りなのか、
たまたま落下地点に駐車していたトラックの幌に落ちる形で(カンフー映画かよ)
月火は一命を取り留めたが(無論、何本か骨は折れたし、
彼女は名誉の負傷という名のただの傷跡を、その身体に多く残している)
とにかく、その飛び降りを機に、
それまでのインドア系おとなしさんという彼女に対する評価は雲散霧消した。
 部屋に遊びに来る友達が一人も減らなかったのは、はなはだ不思議ではあるが。

 とにかく、
 月火は過激であり、そしてその過激さを意識せず押さえ込む術心得ているということで、
裏を返せばそれはいつだって、ただのヒステリーではない、
意図的な暴走をすることができるということでもある。

 意図的な暴走。

 そんな危なっかしいものがあるか?
ヒステリーの問題ではない。
そのヒステリーの奥にある真の激しさこそが――月火の本質なのだ。{/netabare}
◆第伍話
{netabare}「きゃあああああああああ
ああああああああああああ
ああああああああああああ
ああああああああああああ
ああああああああああああ
ああああああああああああ
ああああああああああああ
ああああああああああああ
ああああああああああああ
ああああああああああああ
ああああああああああああ
ああああああああああああ
ああああああああああああ
ああああああああああああ
ああああああああああああ
ああああああああああ!」{/netabare}
◆第陸話
{netabare} さてどうする。
 どこに行けばいい。

 火憐自身が目的地を定めていない以上、こちらもあてずっぽう以外では行動のしようがない――
一番厄介な行方不明者だ。

 戦場ヶ原と違って、火憐は貝木と直接の連絡をとることはできないはずだ――
仮にできたとしても、貝木が素直に会ってくれるわけもない。

 自転車を羽川に貸していてよかった。
そうでなければ、火憐は確実に、僕の自転車を勝手に使用していたはずだ。
自転車と徒歩とでは、行動半径が全然違う――

 いや、バスに乗られていたら、それもアウトか。妹達は僕と違って、定期券を持っているのだった。

 考えろ、
 僕が火憐だったらどうする?

 身体は本調子じゃなくて、それでも自分にはやるべきことがあって、
周囲は止めるけれど、それでも止まれないとき――

 つーかわかんねーよ、あんな馬鹿の考えること!{/netabare}
◆第漆話
{netabare}「阿良々木。お前は将棋を知っているか?」
「あれは単純な遊戯だ。本来的には底が浅い」
「駒の数が決まっている。駒の動かし方も定められている。
盤面も画されている。何もかもが有限だ。
つまり可能性が最初から限りなく閉じているのだ――」

「これでは複雑になりようがなく、
よってゲームとしては低レベルだ。
だが、にもかかわらず、
一流の棋士は、誰も彼もが天才だ。
凡才であろうと極められるゲームを、
天才以外は極めていない。どうしてかわかるか」

「将棋は速度を競うゲームだからだ。
棋士同士の対局では必ず脇に時計が置いてあるだろう。
そういうことだ、制限時間のあるゲームだからこそ、
ルールが単純なほど盛り上がる。
如何に思考時間を短くするか――詰まるところ、
頭の良さとはスピードだ。
どんな名人の手順であろうと、
時間をかければ誰でも同じことができる……
だから大事なのは時間をかけないことなのだ」

「将棋だけではない、人生もまた有限だ。
如何に思考時間を短くするか――
換言すれば、如何に素早く考えるかが重要だ。
お前達より長く生きている者として、
ひとつだけ忠告してやろう」

「あまり考え過ぎるな。俺から見れば、
己の考えに没頭している奴は、
考えなしの奴と同じくらいに騙しやすい。
適度に思考し―適度に行動しろ。
それが――今回の件からお前達が得るべき教訓だ」{/netabare}
◆第捌話
{netabare} ここで念のため断っておくが、
僕と火憐は別に仲のいい兄妹というわけではない――
もう一人の妹であるところの末っ子・月火と火憐というならば、
それは年子ということもあってかなりレベルの高い仲良しではあるのだが、
残念ながら僕とその二人となると、あまり仲がいいとは言えない。

 むしろ仲が悪いと言ってもいいくらいだ。
険悪でさえある。

 火憐と月火は火憐と月火で、いちいち僕に反抗的だし、
僕は僕で、二人の幼稚な思想にほとほとうんざりしているのである。

 特にファイヤーシスターズを名乗っての正義の味方ごっこには、
とても付き合いきれたものではない――
 貝木泥舟との例の出来事も、
あの二人を更正させるにはひとつ足りなかったようだ。{/netabare}
◆第玖話
{netabare}僕は反応に戸惑う。
なんだろう。
ギャグパート終了の気配を感じる。
楽しい時間は終わりなのだろうか。
お遊びはここまでか。{/netabare}
◆第拾話
{netabare} ふうん、と月火は、よくわからないと言ったように頷いた。

 そうして首を傾げている様を見ると、本当に陽気な、
のんびりさんに見えるんだけどなあ。
たれ目だし、ゆるい表情してるし。
撫で肩だし、猫背だし。
なんかもうたれぱんだみたいだもんな、こいつ。

 しかし見た目に騙されてはならない。
今朝、僕と火憐を千枚通しで串刺しにしようとした事実からもわかるように、
阿良々木月火は決して暢気でも、のんびりさんでもない。
まったくたれていない。
たれないぱんだ、つまり熊だ。

 火憐のような格闘スキルを持ち合わせているわけではなく、
ファイヤーシスターズとしてはあくまでも参謀担当だけれど――
そのヒステリックでピーキーな攻撃性は、我が妹ながら怪物じみている。

 素直な気持ちを率直に言わせてもらえば、
火憐は猪突猛進型の馬鹿なのでまだ御しやすいが、
月火は紆余曲折型の馬鹿なので、僕としては手に負えないところがある。

 火憐が赤い炎なら、月火は青い炎だ。
迂闊に手を出せば火傷する。
 皮膚どころか、肉まで焼ける。{/netabare}
◆第拾壹話
{netabare} 阿良々木月火。
あいつは、髪が伸びるのが速過ぎる。
ウィッグを使っているわけでもないのに、
ヘアスタイルを数ヶ月単位でああもころころと変えられるのは、
考えてみればそのためじゃないか――
 ついこないだまでボブカットだったはずなのに、
今やそのワンレングス風の毛先は肩まであって、既に僕よりも長くなっている。
一ヶ月やそこらで、前髪が肩まで伸びるわけもないではないか。

 立ち返ってみれば、神原はエロいから髪が伸びるのが速い―なんて、
そんな冗談で済まされるようなレベルの話じゃないのだ。
は。
笑えもしない。
異常なスピードである。
再生能力。
無論、髪を切ったところで命に別状はないわけだから、
そこまで劇的な再生能力を備えているわけではなかろうが――
しかしこと新陳代謝という意味合いにおいて、きっと月火は、
爪が伸びるのも、相当に速いはずだ。

 あいつは。
代謝が――良過ぎるのだ。
 今日だって昼からシャワーを浴びていたし、
なるほど、確かに月火は、頻繁に爪を切っているような気がする――
これは言われてみればというような話で、本来そんなこと、
疑問を差し挟むべきことでもない、
些細なエピソードではあるけれど、
思い当たることが多過ぎる。
心当たりが――あり過ぎる。

 結局。
ただ、それは――家族であるがゆえに、
僕が目を逸らしていただけのことなのかもしれない。
違和感は、そうと気付かなければ違和感ではないのだ――どうしたところで、
偽物は、本物と区別がつかないからこそ――偽物なのだから。
本物さながらであることだけが。
偽物であることの存在証明。
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 106
ネタバレ

ひげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

あとはAC待ちっすな

完結しましたけど、まぁなんというかお話自体はつまらないっすよ。
もともとだから。どうしようもない。くだらなくて面白い雑談でできた原作なんで。
勘違いしてる人が多いが化のアニメ化記念いや、メディアミックス戦略で書いてる作品のはずです。
2年前にはアニメって準備なにかしらはじめるのが普通です。
下巻ではもう明らかにアニメのことばっかかいてるしな。
ファン向けの後日談をみたいなお話を、短期間で書いた内容のため化や傷ほど面白いわけがない。
化の話を2倍以上に伸ばしているだけです。
原作読者たちのなかでは物語シリーズでブービー争いに余裕で参加するお話かと。
しかし、重要な新キャラたちが登場するのと物語がまったく進まず、終始下らない会話がつづくのが個性。むしろよく雑談で2巻埋められるわ。




{netabare}
アニメ化に際しては特にこれといった意外な、おもしろみのある見せ場がなくおわったなぁ・・。貝木のデザインがどうも気に食わないがなんかだんだん変わってるからいいや・・。
最終回を期待していた原作ファンはガッカリかもしれん。
おれもちょっと・・え?・・ですわ・・
現在活躍中のラスボスさんと、傷のキスショット以外では、阿良々木君の最強の相棒で最大の隠し玉の18歳verの忍ちゃん、
あの姿は激レア。なのにビシっとかっこいい演出もなく、うごかなすぎて棒じゃんか。戦えといってるんじゃない、かっこよく描いてあげてほしかった・・・。
手抜きだといわれても仕方ない仕上がり。でもお風呂とか歯磨きとか肝心なとこだけは抑えてあると。
結局傷物語までの場繋ぎ作品と捕らえるのが妥当か。

1話以外八九寺成分が取られたからちょっと不機嫌です。
あと忍のゴージャスなジャ-ジみたいななにか、とスニーカー姿を一番期待してたのにあのドーナッツのパーカーとミニスカはなんだ。いや、なんじゃい!!自信がない、思いつかないから逃げましたね?

個人的問題はこの有り様を見てると続編で『ハートキャッチプリキュアファン』の阿良々木がなかったことにされそうで恐ろしい。
劇伴は好きです。サントラちょっとほしい。BD買えってか・・。偽は借りるだけでいいなぁ・・。

借りてきたのでAC 

2巻がすごいwヴァルハラコンビさすが・・両名廃スペック声優さんなのでしゃべりっぱなし、ボケっぱなし。前作と同じく全然関係ない話だけで終わるwあまりのマシンガントークすぎて編集点らしき一瞬の間をみつけると安心する。どこまでがガチ収録なのかわからないけど。
ワンブレスで喋る量とペースがぱない。

AC聞くたびに先生は天才だと思う、で、これがアニメ版の本当の面白さだと思うwその場で推敲、改訂しながら収録すると聞いたが、あの一般人には無理なしゃべり、タイムとかどやって測ってるんだろうか。タイムシートたいへんなんだろうな・・

で忍ちゃんが無修正になってもう何も怖くない状態なんですけど、、突起物があるカットが・・。高齢者だからいいのか。




以下リアルタイムな覚書
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どこがおもしろいのかわからないのになぜか見入ってしまうあなたに・・

忍ちゃん回が非常に印象的なので、昔習った記憶の掘り起こしもかねて、演出についてほんのちょっとまじめに書いてみようと思います。アホなこと書いてばっかでもいいんだけど。
映像業界の人や、ディープなアニメファンからしたら基礎中の基礎なのでそういった方はまぁ笑って流してください。むしろ指摘があればお願いします。

忍ちゃん回の個人的勝手なポイントは、
・尺、やリズムの都合上、忍、暦、互いの立場の説明をかなり省いている。
・本来傷物語が先に発刊されてるため、原作どおりに展開出来ない。
・しかし偽どころか、物語シリーズすべてを通して、相当重要な回。てか偽では地味に一番重要。
・大事なシーンは舞台を観ているような真横からのカメラワークでほぼ構成されている。

映像作品すべてにおいて、基本、画面右側(上手、かみて)は強い、主役、正義、ポジティブ、安定感などを、左側(下手、しもて)は弱い者、ネガティブ、安心できない位置、しかし逆手にとって心を許せるものがいるべき位置、などを表します。

作中ではかならず暦君が右にいます。原則に照らしあわすと主様というとおり、暦が上の立場にあることを表してることになります。相手は伝説の怪異なのに。
あとは忍がロリっこでかわいい人物だから左に来るということもあてはまります。

シャンプーのシーンでもそうです。あの行為、原作では忍に服従を示す証というちゃんと意味があるのですがあえて省いています。話の意味分からなくなるからでしょう。
普通なら斜め後ろから、前からが常識なシーン(実際につかっていますが)でも真横からの視点を非常に強調しています。エロ優先ならシャワー自体が右にきてもいいんです。
そもそも建築設計的に、あの位置にシャワーがあるのは不自然です。
でもここではそっちがメインではないのでちゃんとお約束にしたがって左。
暦君があくまでも主様のようです。

先に述べた原則は、どんな映像でも当てはまり、昔から我々のDNAに刻まれているからだと持論する学者さんもいるとか。
そこまで大げさでなくても映画やアニメを何本も見てきていると勝手に学習しているんです。一見シンプルに見え、会話がよくわからない謎の二人のラヴラヴ入浴シーンでもなんか理解できるのはそのため。
蛇足ですが、実写の場合はカメラ位置やセットの都合などなど、お約束をはずさまければいけない場合があります。
朝ドラとか典型じゃないでしょうか。普通にムリなんです。
アニメでもシーンの繋がりで外したりもしますし、背景の使いまわさないかんのかな?ってのも見受けられます。
そこまで気にしない監督、演出家さんもいらっしゃるそうです。


次はお家芸の紙芝居について。
こちらはもちろん制約ある制作費の中で最高のものを作ろうと生まれた手法であると考えるのが妥当でしょう。
サブリミナル的なテロップも含め、エヴァのパクリだといわれればそれまでです・・・。

人間がトメ絵で我慢できるのは3秒くらいが限界といわれます。それどころか被写体に少しか動きがない1カットでもあまり長い時間は耐えられません。
映像における3秒ルールです。
実際に他の映像作品をみればわかると思います。
カメラが動いたり、カットが変わったりと、かならずなにかしらの映像の動きがあります。

シャフト作品ではその不快感をうまいこと逆に利用して、なにか重要な説明をするシーンであることの暗示、背景にとんでもないことが書き込んである、次にすごいシーンが来るかもしれないという期待感を煽ってきます。これが止めが多くても飽きない理由になります。嫌いな人はどうしても嫌いな理由でもあります。
エロシーンだからなめ回してってのもあるけどね・・・。
この手法はもう、絶望、まどか、化といったシャフトブランドを作ったからこそできる芸当かと思います。何本かみてると覚えてしまっていて反応してしまうんです。

この例ではけだるい雰囲気から一転、忍ちゃんが左から突然急激な速度で動き出します。見てる側はこういうのを期待してまってるわけですから・・もうパブロフの犬状態・・・。
また左から突撃してくるというのは成長、変身を表すといわれます。弱者→強者へ変わる。ということです。ここで暦の右にくれば寝首を掻いたことになるのですが、忍ちゃんはいい人なのでそんなことしません。ただのフェイントで、急停止してかわいく手錠を食べちゃうわけです。
しかし、このシーンだけで見事に忍というキャラがどんなやつなのか、言葉を使わないでシンプルに表現してます。静から動で一瞬の恐怖を視聴者に与え、かわいく鉄を食う・・。不気味です。
暦くんが原作のように忍の凄惨さw?を語らないで済みますし、印象に残ります。これで傷物語を語らないでもなんとなく忍の人物像、二人の関係が分かることにもなります。

これらを踏まえての応用編。
シャフト作品は止める代わりにこの映像の基本をかたくなに強調してきます。

たとえば、まどマギのマミさんのシーン。もうなにも怖くないポーズでは上空左向きのライオンキングな王者のポジショニング、シャルロッテに0距離でぶち込むときはまだ右に位置します。ですがなぜか不自然にティロフィナーレで左に移動します・・・。これがなにを意味するかはお察しの通り。。。。
これには大前提として右からのティロフィナーレを事前に視聴者に見せておく必要があります。
この一連の流れが本能的に視聴者に刷り込まれ、あの作品独特の不安感が発生します。すこしでも不自然なカットがあるといちいちなにかのフラグに見えるんです。
よく言われる『3話がすごい』のは厳密には不正確で、3話までの流れがすごいんです。

偽物語では第一話。いつの間にか八九寺が主役のポジショニングをぶんどります。以後物語が終わるまで右が基本。それだけでなく、隣ではなく前を歩くしあげくEDも特別仕様w。八九寺が主役の話、という解釈でもいいと思うのですが、この場合はこの八九寺との会話が非常に重要なファクターになってるよってことの主張であると感じます。それが分かるまでは1ヶ月から2ヶ月のブランクがありますし、そもそも物語シリーズのお約束を知らない人は雑談にしか見えません。そう考えると製作側はなんとか八九寺とのシーンを視聴者の頭の中に留めておいてほしいわけです。

以上ダラダラとしたつたない文章で申し訳ありませんが、こんな感じで作品を観ていただけると多少は楽しめるのかなと・・。
傷物語は劇場作品としてはちょっと膨大な分量なのであまりないと思いますが、基本はおなじようなことをしてくれるかと思います。


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シャフトの手腕が期待される作品。
国民を真のヘンタイとして目覚めさせるか否か!時期的に後日談、ファンディスクみたいな作品なので内容はない。エロしかないから注意。
原作を意識するならロリかっけー真宵ちゃんフリークの私にはバイブルになりかねない。
千枚通しもってwktk待機してます。

思い出したけど歌って踊るエンディングの公約はどうなんだろ。いまさら感があるとかいいつつ、やってくれないのか?
貝木さんのビジュアルが・・・・原作の描写と1ミクロンもあってねえww。


第一話視聴
はじまりました。ちっちゃい妹がひたすらエロかったです。
案の定、真宵ファンのロリかっけーお友達にはたまらない第一話。
安定の紙芝居っぷりと、声優の限界に挑む展開の速さ。
間のとり方はやっぱりすごい。
王者の誇りか、えらい強気でパロディ、メタ発言は原作通り。
キャッツアイのマネキンのとこオチが見えたがうまいな。
イヌカレーさん参加?なんか音楽からなにからちゃんと化のままだけど、まどマギっぽくなってます。
作画が少し変わって真宵ちゃんがくっそかわいい。
最初は穿いてたのに最後のカットあきらかに穿いてない。
一周回ってパンツを描かない勇気か!!
いきなり最終回みたいな終わり方だった。

2話視聴
とりあえず前回小さいの、今回大きいのを紹介って構成なのかな。
そんなことよりエロいね・・・駿河のほうがいいな。あのムキってるのが。髪は長くてもどちらでもいい。あのユニ上だけのエロさがやばい。
で、撫子さんおつかれさまっしたww次はACですね。BDでのDJ撫子と踊るEDに改変を期待して寝る・・。

3話
貝木さんが最初の絵とちょっと違う。さすがにあれはねーなw。声もかっこいいぜ。
ヒロインのクセに大きいほうが出てこないというのはあいからず。
OPがガハラさんの時点で妹出ないよフラグなんすけど。
やっと話が始まったわけですが・・・
のぶえもーん!マダー?

4話
忍ちゃんキマシタワー!!幼女の裸はどうでもいいが、暦キュンの股間をなぜ必要に写し続けるのか?
原作どおりなのはいいけど、まーやなのもいいけど。

5話
前回の股間はこれのためかw忘れてた。
で、カラダ拭くシーンがかなりカット、小さい妹が占拠して寝てしまったのでたしか兄の部屋にいく。あれでは連込んだみたいだ。あと裸にしなかったっけ?・・・実妹を裸にする勇気!!がさすがにないのか・・。まぁ読んだのがだいぶ昔なので忘れた。

かれんビー 終了。
前半は冷汗的な意味で笑えたが、「あべし」な挿入w、イメージ映像、劇中劇ならもっとやってほしかったわ。瞬間移動→スレッジハンマー、手を使わないならいっぱつ蹴りやってくれるとおもったに。・・叩きつけただけだと・・・。あの蹴り上げでフラグだろ・・
本音を言えば劇場ビバップみたいなのがよかったが・・そんな金も時間もねえな・・。原作にこだわるのもわかるが・せめてやるならジャッキー映画のパロにしてほしかったなぁ・・。
フランケンシュタイナーも原作準拠だっけね。

つきひフェニックス開幕
にわか和服マニアなのでくるかなぁておもったけどやっぱりきた音頭系w曲自体はいたって普通なので聴きやすい。四七抜き?と思しき和風な音と開幕の合いの手が気が抜ける・・。はぁドッコイじゃねえよ・・。まさか四七無い→死なない?w三がなくて四音があるきがするから考え過ぎか・・。それでもシ(七)がない、死なないになるな・・・。撫子と同じか。よくまぁ。。考えるわ。
待望の歯磨き回、この作品はこれだけのために存在する。
ひたすらエロかった。10分あえぐとか・・声優さん乙です・・。これでもう思い残すことはありません。あとはACでガハラさんが来るのを楽しみにしています。
下手にひねりもせず、ド直球エロだったけど背景のTVで『全力坂』が流れていたのが爆笑w

ねーさんとキメ顔の娘登場
落ちがうまかった。あそこで止めるとは。
後2話だとバトルは短めか・・。


ミスド回
畳み掛けてくるのは既読者はみんなわかってたことだろう・・。貝木との雑談楽しいのに。。カットされた。肝心のロールスの話もないままか・・。
テンポを考えるとシカタナイネ。それにしても妹のおっぱいを故意にさわる、踏みつける作品はなかなかねえな・・。

11回
19歳の忍ちゃん。原作のときはワクワクしたが、実際みるとそうでもないな・・あとかっこいいジャージ姿じゃなかったっけ。 まぁ幼女のほうがいいな。
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 64

87.4 5 シャフトアニメランキング5位
ef - a tale of memories.エフ・アテールオブメモリーズ(TVアニメ動画)

2007年秋アニメ
★★★★☆ 4.0 (2428)
12435人が棚に入れました
広野紘と新藤景は幼馴染の間柄。紘はクリスマスの夜、景のパーティーに呼ばれていたが、ふとしたキッカケで宮村みやこと遭遇し、紘はマイペースなみやこに振り回されるはめに。
紘のクラスメイトで映研部員の堤京介はクリスマスの街を撮影中、雑踏の中に少女の姿を見つけキャメラを向けるが、つい彼女の姿を撮りそびれてしまう。
一方麻生蓮治は駅で新藤千尋と出会う。翌日、そしてその次の日も蓮治は無人駅におもむき千尋と再会するのだが…。

声優・キャラクター
田口宏子、岡田純子、やなせなつみ、後藤麻衣、下野紘、泰勇気、高城元気、中島裕美子、遠近孝一、浜田賢二
ネタバレ

bana-g※更新減 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

「a tale」でも安易に「tale」へ逃げない所が魅力の一つ。最高のエンディング。

原作未プレイ。
評価対象はあくまで「ef - a tale of memories」のみ。
二期の存在を知らないという前提で評価してみる。


ファンタジー風の装いに反して内容は非常に現実的だった。


ストーリー上追うべき内容は大まかに4点。

物語A:蓮治×千尋

物語B:紘×みやこ(×景)

物語C:京介×景

物語D:火村×ユウコ



{netabare}しかし、全12話を通して解釈としての結論まで辿り着いたのはAとBだけだろう。


加えて、物語Bは演出面で非常に目を引くシーンは多かったが(尺不足?による)展開の強引さも含め、シナリオとしては取り立てて論じるほど興味魅かれるものではなかった。
個人的には、メインこそ物語Aであり、あくまでも物語Bは全体が引き立て役のような印象を受けた。

だが、敢えて言うが、物語Bが不要かと問われれば断じてNOだ。良い意味での無難さを一方に据えたからこそもう一方がここまで輝いた。
そういう意味では、展開の手法は別としても、内容のバランスは非常に良かったと考えている。


よって、本レビューでは物語B、C、Dについてはほぼ割愛する。
まぁ二期まで視聴すれば特にC、Dには触れたくなるかもしれないが。



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◆並行した独特の展開-----時間軸は?◆


物語Aと物語Bが並行して進んでゆく。
途中までこの手法に凄く違和感を感じていたせいで深読みしてしまった。
蓮治が「まさかお姉さんと入れ替わったりしてないよね?」と冗談めかして尋ねていたが、
私が考えていたのは、こいつら(=物語AとBの登場人物)って本当に同じ時間軸を生きてるの?ってことだった。


双子の姉妹なのに全く会話もなく、接点と言えば近況報告のメールくらいしかない景と千尋。
サムライ・フラメンコのあの人じゃないけど、もしかして自作自演?みたいな。
本当は時系列がズレていて、景は死んでいて、携帯の写真はただのメモリー。
お姉ちゃんが買ってくれた洋服は形見として大事にしまっていて.....いや完全に深読み妄想勘違いでしたけど。


でも本当に違和感はなかなか拭えなかった。
普通だったら、障害を持っている大事な妹に近づく男がいれば、素性なり人柄なりを直接会って確かめてみたくなるものだと思うんだよね。


同じ学校の図書館まで毎日の様に出向いて弁当食って過ごしてるんだから接点くらい作れるでしょう。
物語AとBを多少交わっても、決して混ざり合わないようにしたかったのはベクトルの違う物語を展開する上で都合が悪かったのかもしれないが、
ファンタジーに頼らない現実思考の話だからこそ、そういう点がむしろ気になった。


まぁ物語Aで良き助言者である、久瀬や火村があっさりと助け船を出して解決できるようなら、物語Bはああも痛々しく生々しくはならなかっただろうから、それを見越しての設定なのだろう。




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◆流石シャフトと言わしめる圧巻の演出-----その裏表◆


全話を通して、シャフトの工夫を凝らした独特の演出が単調なシーンをさも意味あり気に彩る。
目線一つ、唇の動き一つ、些細な所作で好意や照れを表現する演出、効果的なアングル、色使いは見事としか言えない。


要所要所にモノクロを用い、白黒の世界から色付き変わっていく様が登場人物の内面にある感情の灯りと絶妙にリンクしていて、
正の感情を直感的に掴みとれた。


何気ない会話シーンを敢えて背景の美しさに目が行くようなロングショットで描く場面も多く、
「恋愛」というありきたりだが決して広くはないカテゴリの中を、ファンタジーに拡張してしまい縛りから逃げることも
恋愛モノのお約束を機械的に詰め込んだマンネリな描写で妥協することもせず、魅せ方の工夫を貫いて完成度の高さを維持した点はさすがのシャフトだと思う。


ただ一点の気懸りを挙げれば、上記の裏返しに「演出過多」の危うさがあるという事だ。
演出とはあくまでシナリオを効果的に伝達する、潤滑油だと思っている。
もしくは、単調さを回避する作品自体のアクセントとしての働きか。

7話の{netabare}文字だらけでべったりと埋め尽くされる留守電 {/netabare}演出などは、一度目にすれば脳裏に焼き付くインパクトの有るもので、
{netabare} みやこの紘に対する想いの度合い、じわりじわりと強まる絶望が端的に表現されていて{/netabare}演出がシナリオを最高の形で導いた好例だと思う。



しかし一方で、同じ7話での{netabare}千尋の「恋人としてキスしても良いです。もうそういう”場面”だと思います」の台詞辺りから蓮治の狼狽・戸惑い・絶望までを表した一連の{/netabare}演出等は
それ以前のシーンとしてあった画面を覆う砂嵐のようなズレ演出の影響とあいまって、視覚的なインパクトが却ってシナリオの進行を阻害しているように感じられた。
まぁ私の汲み取る力が不足していただけかもしれないが。


突飛で目を引く演出は、視覚的なギミックとして工夫されたら工夫されただけ愉しめるものだろう。
だが、こと「恋愛」という多義的で、あいまいささえも時には脚本の一部として機能する分野においては
意図的なシナリオの不明確さを上手くカバーするという視点が考慮に入らなければならない。


物語は大前提として、伝わって初めて意味を持つ。
「おかゆアニメ」を作れと言っているのではなくて、バランスの問題かな。
奇抜な手法も目を奪う美しい場景も、物語というシークエンスから零れ落ちればそれはもはや本質を損なっているようなものだ。



故に、演出には最大限の配慮が求められると思っている。


一期のみでは最終話まで観ても明かされない謎、語られない事実、疑問がいくつか散らばっていた。
思わせぶりな演出や2つの物語が並行して進展するという独特の展開が、話数の進行に応じて理解の未消化部分を
どんどん増やしてゆく結果、それぞれの点が線として繋がり始める前に視聴を断念する原因になった人は割と多いのかもしれない。


脚本と演出の双方に、抜群の魅力と同時にわかりにくさの原因があったのは認めるべきだと思う。
ともあれ、二回観てしまいさえすれば、その両方を100%楽しむことができるので、実は特に大きい問題ではなかったりするのかも。ここまで散々好き放題書いておきながら何を今更...。




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◆小説の存在-----評価と世界観-----最高のエンディング◆


物語Aにおいて、12年と13時間の間を行き来する千尋が、唯一持ち続けられる夢だった小説。
全てが滅んだ世界で一人生きる女の子を題材としたこの小説の捉え方が、efという作品を評価する上で最後まで私を悩ませた。


作中で繰り返される火村の言葉


----「この世に奇跡なんてものは存在しない。あるのは必然と偶然。そして、誰が何をしたか。それだけだ」




これをありのままに受け止めればファンタジー要素による奇跡的な解決による結末を迎える可能性は排除される。

それでは冒頭からも登場している神出鬼没なユウコの存在をどう説明付けるのか?
彼女が現実に存在するならば一貫しているが、霊的・空想的存在として存在するならばファンタジー路線でのどんでん返しの可能性は否定できなくなる。


ベースをどちらに置くかで全く評価が変わるので悩んでいた。


----「女の子は世界に一人。だから彼女は神様だ」



小説に登場する彼女=ユウコの可能性まで考えてしまっていたから正直混乱した。
前述した7話での蓮治の内面描写を素直に受け止めきれ無かったのは、カミサマに都合のいいように運命(≒記憶≒想い)を弄られたからだと勘違いしたためだろう。他作品にCLANNADの例があったし、efには現実路線をそのままゆくエンディングを期待していた。




結果、小説は単なる小説だった。


世界を改変したり、超常の力で奇跡をもたらす類いのものではなかった。
千尋と蓮治の絆を深めるための、それ以上でも以下でもない小説そのものであり、心からの安堵を覚えた。

なぜならそれは、最終12話での結末に直結してくるからだ。

千尋の記憶障害が奇跡的に回復した、なんていう安っぽいハッピーエンドじゃない。


千尋(と共有した記憶)の死を糧に、蓮治が小説家を目指す覚悟をした、なんていうリアリティを追及した後味悪いエンディングでもない。


たったの13時間”しか”もたないメモ書き程度の記憶という否定的なニュアンスを、13時間”も”蓮治のことを考えないなんて無理だった、と言わしめたエンディング。
諦めない蓮治の想いがあったからこそ、小説作成の段階から何度も立ち止まっては支えてきた蓮治の献身的な態度があったからこそ、自分自身とまで言っていた日記をなくしても千尋の記憶に蓮治は生きていた。


奇跡に頼らず、諦めず、蓮治と千尋双方の努力をして成し遂げられた考え得る最高のエンディングだと思っている。


確かに、冷静に見れば、問題の根っこは何も解決していない。
今後も記憶のリセット、他にも辛い出来事は繰り返し起こり得るだろう。

しかし、そうした不安を払拭し、今後の二人の明るい展望を予感させる絆と強さを描き上げられたというだけで個人的にはこれ以上なく満足している。




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◆総評◆

物語Bはやや駆け足、一足飛びの印象もあったが其々が過去を清算し、不安定な自分から脱却できたのは観ていて割と気分が良かった。

物語Aに関しては、前述の通り大満足しているので追記すべきことは特にない。

演出の項でも書いているが、全体として理解の未消化部分が増えすぎると投げてしまいたくなるだろうが、
シナリオ自体は非常によくできている。一度で全て理解できなくても、一周すれば必ず何かしら心に残るものは有ると思う。
逆の言い方をすれば、長く付き合っていける作品だと思うので是非最後まで観てほしい。
少なくとも、比較的理解力に乏しい私でも二回観れば何となく理解できた。普通の人ならば或いは一回で大丈夫だろう。




結論:割とオススメの作品。








P.S

◆疑問点◆

同じ時系列上を進行しているとするならば「屋上の鍵」のリレー順が解らなかった。複数あるの?

紘の姉→紘 / 火村→蓮治 {/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 10
ネタバレ

アムールトラ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

時には相性が合わない人もいたり(比較になってます)

何か良い作品はないかと探していたとき目に留まった作品です。
あにこれのレビューをざっと見て、記憶がなくなってしまう話であることと演出が神がかっていることを知り、期待絶大で見始めました。

はじめに立場を表明しておきましょう。
僕はこの作品が好きではありません。
でも、安心してください。こき下ろすつもりなんかないですよ。

★この作品は、紛うことなき名作です★
間違いないです。本当に凄い作品です。
皆さん口を揃えて名作だと言ってますし、僕も激しく同意します。
それはなぜかというと、

•刺激的な構成
•シャフトの本気(?)

です。まず、シャフトは本当に凄いですね。演出にかけては他の追随を許さない。
あの演出はまるで何かが憑いているみたいですよね。作品に吸い込まれるというか、心の奥底にぬっと湧き出てくるというか。
よく分からない求心力があって、いつの間にか見入ってしまいます。

efはその演出だけで感情を揺らしてきます。素晴らしい。
しかもそれがストーリーと組み合わさったものだから、最強です。
演出とストーリーの相性が抜群ですよ。こいつはかの化け物並みのシンクロですね。
名作ですよ。

ですが──。

★なんででしょう?★
どうしても好きになれませんでした。正直自分でも何故かは分かりません。

神演出。キャラの内面をきちんと描いていて、まさに生きています。
題材は記憶。シリアス大好きです。特に記憶ものは好きなのですよ。
設定が近いものでは一週間フレンズ。
設定は遠いけれども、CLANNAD、うたわれるもの、東のエデン。
状況が似通った、タイムリープもの。

全部好きですよ。むしろ嫌う要素が……ない。

じゃあなんで好きじゃないとか言うんだ?
――知らんよ。

★比較実験してみましょう★
そうだ、比較してみましょう。
分からない時は分かるところから攻めていくのがいいって誰かから聞いたので。

単独では分からないものでも、周囲のものとの比較で見えてくることがあるらしいですね。

という訳で、一週間フレンズと比較してみましょう。
efのレビューなんだから他のこと書くなって?
すいません。書かせてもらいます。一週間フレンズをまだ見ていない方も、ネタバレに注意してくださいね。

○あらすじ
まずはあらすじから。
だいぶはしょりますし、記憶で書きますから違うかもしれません。
しかも多分、偏見まみれです。
ですが、多少のことはご容赦をお願いします。

では行きましょう。

•ef
{netabare}
主人公は廃駅で少女に出会った。
少女は13時間しか記憶が持たなかった。
教会の神父さん的な人物が少女の保護者的立ち位置。
主人公は神父さんとの絡みもありながら、少女と仲良くなろうと奔走する。
記憶を留めるため、ノート(手帳だったかもしれません)に書き留める。
そんな日々の葛藤などを描いたストーリー。

そして、efにはもう一部ありますね。
漫画家の男の子と女子二人の三角関係を描いたストーリー。

二つ目なんか、あらすじですらないですね。すみません。
はいでは次です。一週間フレンズ。
efのレビューですが、これは必要なことなのです。
{/netabare}
•一週間フレンズ。
{netabare}
長谷祐樹は藤宮香織に一目惚れし、友達になろうと声をかける。
香織の記憶は一週間でリセットされる。
友人や香織の家族関係の中で展開される。
キーポイントは「友達になろう」。長谷は香織のために頑張る。
記憶を留めることは出来ない。日記としてノートに書き留め、それを見返すのみ。
そんな日々の葛藤などを描いたストーリー。{/netabare}

流れは相当似てますね。
あらすじを見る限りだと大きな相違点は、
•関係者の人数
•リセット期間
•記憶が残せるかどうか
あたりですか。

特に気になるのは「記憶が残せるかどうか」という点です。
{netabare}
efの13時間以内に思い出せば覚えていられるという設定は、現実的ですね。
記憶というのは定期的に思い出せば保てるものですから、納得できます。博士の愛した数式でも80分設定でしたしね。

しかし、なんだかしっくりきませんでした。
うーん、なんでだ?
こればかりは感覚なので、説明は難しいです。でも、敢えて言うなら、

全部覚えてるなんて、おかしいでしょ!

ということかな……?
efでは、ヒロインが記憶をなくさないように頑張ります。健気で、この場面にはぐっとくるものがありました。
ですが、頑張れば何とかなる道が提示されていたためか、記憶がなくなることへの恐怖が僕の中で半減しました。
そして、厳密な意味で、ストーリーに心動かされることが少なかったのです。つまり、演出に心を動かされただけという。
efを好きになれなかった原因。
忘れるはずじゃなかったのか、という肩すかし感が弊害となった可能性は高いです。


ちなみに一週間フレンズの方は記憶がすっきりきっかり全部リセットされます。理不尽にも、一週間という期間には手の施しようがない。
どうしようもないというのがぐっときました。

けど、何で一週間なんでしょうね。これ考え出すと訳分からないんですよね。原理とか。
実際には全く有り得ない現象じゃないかと思います。
一週間フレンズの記憶の消え方については現実的ではありません。efの方が現実的です。

ですが、『思い出』が全てリセットされていて、残っているのがノートで得た『知識』だけという点で、しっくりきたのです。{/netabare}


○舞台設定
これも好きになれなかった原因の一つでしょう。

•ef
教会が出てきます。
学校の制服はミッション系のものでよく見られるデザインです。
舞台は西洋でしょう。建物も西洋風です。
•一週間フレンズ。
日本のどこにでもありそうな高校です。
よくある制服です。
間違いなく日本です。

お分かりでしょうか?
『身近さ』というやつです。
僕はアニメにしても何にしてもばりばりに感情移入しています。
そんな僕にとって、efは少し遠かった。
わざわざ西洋にする必要があったのか、と嘆けます。

不意にパトスがほとばしってきたので、吐きます。下のやつは僕の闇です。
見ない方がいいかもしれませんよ?
{netabare}
ミッション系の制服は嫌いです。その中でもefの子達が来てるやつは特にまずい。
あれ、野暮ったいだけですよ。何であんなデザインにしたんでしょうか。土地狂ってんじゃねえですか?
二の腕辺りについているあのふわっとした提灯みたいなの、なんなんでしょう。
あれがムカつくのです。超ムカつくのです。あれ、邪魔なだけではないでしょうか。
ほんと、あのデザインだけは無理です。あれが複数人出てきただけで気が削がれるというかなんというか。
あんな服、消えちまえばいいのです。
※作品自体についての悪口じゃありません。尚、メイド服は含まれておりません。
※※引かないでください。
{/netabare}

○雰囲気の種類
efで演出された雰囲気はなんというか、近寄りがたいものでした。

絵柄について考えましょう。
•efの絵柄は、よくADVで見かける種類のやつですね。
顔が極めて小さく、目が大きく、髪が光沢を発するタイプです。目も光ってます。
•一週間フレンズの絵柄は、常時セピアが入ったふわふわなやつです。
特徴的なのは鼻の下。横顔になるととても長いです。あと、正面絵と横絵で鼻の位置が全然違います。目は一般的だと思われます。

別に、絵柄で選り好みはしません。一週間フレンズのやつは個人的にヒットでしたが、それだけで、efの絵柄も悪くないです。
しかし、今回ばかりは絵柄を攻めざるを得ないです。あくまで主観ですが、演出との相性が悪かったです。
efのキャライラストは主張が激しいです。目とか特にそうです。
そして、演出はシャフトです。当然演出力が強いです。
僕には、互いが主張して威力を相殺し合っているように見えたのです。

最初の方でストーリーと演出の相性がいいと書きましたが、
演出と絵の相性が悪かったのです。

僕のイメージでは、efのストーリーは高級品。精緻に作られていて、少しキザっぽい。
それに演出が加わり、程良く昇華されるはずでした。
しかし、絵の主張が強かったのでクドくなってしまった。

同じものを見ても受ける印象は様々ですから、こう思ったのは僕だけかもしれません。だとしたら、運が悪かったです。

★俯瞰してみて★
名作です。思い返して見れば、本当に良く出来ていました。
良いはずなんだけどなあ。
なんだか相性が合わなかったため、印象だけが悪いです。

体に良いことは分かっていても口に合わないから食べられないみたいな?

という訳で、よく分からないなりに分析してみました。
こんな感想もあるんだな、程度に見て貰えれば結構です。

必ずしもみんなが良いというものが自分に合うとは限らないですね。

p.s.まだ見ていない方。
二話までは何が何やらよく分からないまま見ることになると思いますが、そこから分かってきます。
そこまでは見ましょう。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 28
ネタバレ

takarock さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

3つの視点とシャフト演出

原作はアダルトゲーム。
2007年放送、全12話。監督:大沼心氏、監修:新房昭之氏、シャフト制作。
「ef - a tale of melodies.」という続編(2期)はありますが、
綺麗に物語が締めくくられているので、本作単体で楽しめる作品です。

私が本作を観終わった後の感想というのは、
「うん、なかなか良い作品だった。点数にすれば75~78点くらいかな」
というものなのですが、
あにこれを含む世間の評価というのは、
「シャフトの最高傑作」「恋愛アニメの最高峰」と
大・大・大絶賛されている作品なのです。
(ちなみにあにこれの2015年現在の評価点は85.6点です)

何故このような乖離が生じるのか。
今日はそれを少し考えてみたいと思います。
ただ、その前に視点についてお話したいと思います。
これはあらゆる作品にも該当することではありますが、
特に恋愛作品に触れる際に「3つの視点」というものを、私は意識しています。
ちなみに私が勝手に作った適当な概念ですw

「1次元的視点」

あるキャラに自己を投影する、
すなわち、そのキャラになりきってしまうという視点。
最も原始的な視点ですが、最も作品を堪能できる視点でしょう。
キャラ重視ってことですね。

「2次元的視点」

登場するキャラと自分は違う人格であるという視点。
「このシーンならこのキャラがこんな行動をとれば盛り上がるだろ」というような
キャラを客観視することによって、話の展開を主とする視点。
ストーリー重視ですね。

「3次元的視点」

制作サイドの意図を汲み取って作品を俯瞰する視点。
作品の構造であったり、
「何故ここでこの映像を差し込む」「ここでOPきたぁ!!」というような
映像面、音楽面、声優の演技等、演出を読み解こうとする視点。
ジャンルが違えば当然そのジャンルの3次元的視点が必要になってくるので、
この視点によって、(今回の場合だと)アニメという創作物が対象となることが確定します。
平面から立体になりましたw(適当)

さらに4次元的視点というのも考えたのですが、その話はまた別の機会にしましょうw
それで私の場合、シーンによってどの視点を選択、あるいは併用するというように
使い分けている感じです。

では、ここらはネタバレありで、本作をこの3つの視点から捉えていきたいと思います。


{netabare}「1次元的視点」

広野紘(ひろのひろ)は高校生であると同時にプロの漫画家でもあり、
それ故にそのどちらもが中途半端な状態という悩みを抱えています。
また、13時間しか記憶の維持ができないという新藤千尋(しんどうちひろ)と、
そんな千尋と向き合っていく麻生蓮治(あそうれんじ)等
本作のキャラは極めて特殊な悩みを抱えているので、
自己を投影するというのは厳しかったです。
広野紘が抱える悩みというのは、大人なら共感できるところもあるでしょうけど、
高校生でこのような悩みを抱えるというのは普通はないですからね。
また、本作は2つの話が同時並列的に進行していくので、
その点でも1次元的な視点で本作を視聴するのは難しかったです。
瞬間的に感情移入するということはありましたけどね。

「2次元的視点」

前述したように、本作は2つの話が同時並列的に進行していきます。
すなわち、広野紘(ひろのひろ)と宮村みやこ、新藤景(しんどうけい)の話と
麻生蓮治(あそうれんじ)と新藤千尋(しんどうちひろ)の話なのですが、
前者はオーソドックスな三角関係の話だと思います。
後者についても割とよくある感動系のラブストーリーという印象ですかね。
多少強引だとも思いましたが、
ラストをハッピーエンドに綺麗にまとめたのはよかったです。
個人的にラブストーリーのハッピーエンドってあまり好きじゃないんですけど、
さすがに本作で鬱エンドでは救いがなさ過ぎですからねw

「3次元的視点」

ズバリ本作の肝はここです。
新房昭之氏×シャフトについては、もはや説明不要でしょう。
時に煙たがれるシャフト演出ですが、
本作とシャフト演出は最高のマリアージュと表現できるでしょう。
これによって、本作のキャラやストーリーが一段も二段も上のレベルに
仕立てあげられています。

まず本作の舞台ですが、ヨーロッパの都市を景観モデルにしたということもあってか、
どこか幻想的で童話的な雰囲気が醸しだされています。
別の言い方をすれば、現実味のない世界観。
キャラクターデザインについても同じことが言えて、
如何にもな一昔前のエロゲのキャラデザという風で、
お目目ぱっちりの、どこかkey作品のキャラデザを彷彿とさせます。

このように表面上は幻想的で、童話的なのですが、
それと対になるかの如く女性キャラの心情面はかなりドロドロでえぐいです。

宮村みやこは、冷め切った家庭環境で育った影響から心に闇を抱えており、
いつヤンデレ化してもおかしくない状態です。
新藤景は、広野紘に対する独占欲がもはや異常と言える領域です。
妹の新藤千尋の事故の原因に関わっているにもかかわらず、
そのことについて、まるで悪ぶれることもないかのような立ち振舞は
かなりの狂気を孕んでいるように思えました。
新藤千尋については、13時間しか記憶を維持できないが故に心に闇を抱えていますが、
ここはドロドロでなく、儚さの方が強く描かれているという印象でした。
ドロドロの三角関係と儚き感動ラブストーリーという対比構造が用いられているのかもしれません。

さて、表面上は幻想的で童話的、その中身は(女性)キャラのドロドロな心情描写、
さらにそれだけでは留まらない儚くも美しい物語。
そして、新房昭之氏×シャフトと言えば・・・
もうお分かりですね。
大ヒット作である「化物語」と「魔法少女まどか☆マギカ」です。
本作はこれらの大ヒット作との構造類似性があるように思えます。些か暴論だとは思いますがw
ただ、どのような作品がシャフト演出と最大限マッチするのかというのは、
少しは見えてきたような気がします。{/netabare}


最後に、何故私の評価と世間の評価に乖離が生じたかについて言及しましょう。
本作の最大の魅力が演出だとすれば、
その演出については、衝撃的というよりは既視感の方が強かったです。
厳密に言えば、既視感というより「シャフトならこれくらいやってくるだろう」という
悪しきとも言える慣れです。
2009年放送の「化物語」を当時視聴した時はまさに衝撃を受けました。
そしてその後も多数のシャフト作品に触れてきました。
そのことによるシャフト演出に対する慣れから生じた温度差が、
そのまま本作に対する私と世間の評価の違いとして表われたということなのかもしれませんね。
もし、私が本作を放送当時(2007年)に視聴していたなら、
また違う評価になっていたのかもしれません。
作品を視聴するタイミングは重要だということですね。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 43

85.0 6 シャフトアニメランキング6位
ef - a tale of melodies.(TVアニメ動画)

2008年秋アニメ
★★★★★ 4.1 (1575)
8426人が棚に入れました
天才美少女の広野凪にいつも振り回されている火村夕は、ある日、雨宮優子と言う不思議な少女と出会う。優子は夕の事を知っているようだが、彼女の事は夕の記憶には無かった。優子は、夕に不可解な言葉を残して立ち去る。
一方、従兄妹の麻生蓮治の家に泊まりに来ている羽山ミズキは、美しいヴァイオリンの調べを耳にする。それは蓮治のお隣さんの音楽家、久瀬修一の奏でる演奏である。蓮治の母、麻生すみれは、休暇中のミズキの世話を久瀬に頼むのだが--。

声優・キャラクター
中島裕美子、遠近孝一、後藤麻衣、浜田賢二、伊藤静、古澤徹
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

efの集大成、演出が奏でる音色

原作は未プレイです。
内容は1期の「ef - a tale of memories.」の続きとなっています。

1期レビュー→http://www.anikore.jp/review/397865

1期で残された謎や伏線を回収しつつ、現在・過去・未来、重なりつつも進んでいく。
まるで1期と表裏一体の世界にいるような感覚。
{netabare}
しかし、ほんとに表裏一体だったとは……音羽というそっくりに作られた二つの街。

一瞬入る雪の結晶のような演出。
吐く息が白いかどうか。
雪が降っているかどうか。
服装はどうか。

それで舞台がどちらなのか、1期の時点で判別できていたんですね。
{/netabare}
また、シリーズを通し、最初から最後まで演出が光り続けた作品でした。

・キャラに語らせる。
・動きに語らせる。
・背景に語らせる。
・音楽に語らせる。
・色に語らせる。
{netabare}
melodies=音色。
「音の色」。ちょっとダジャレが入ってますが、色の使い方が秀逸です。
差し込む光の色。
キャラクターの目の色の変化。
キャラクター目線での世界の色の変化。
室内で光になっている部分と影になっている部分の違い。
そういったものが、キャラクターの心理状態を表しています。
{/netabare}
1期同様、見る度に新しい発見があります。

そして、OPがすごいですね!
「ebullient future」。
和訳すれば「あふれるような未来」。
頭文字を取れば「ef」。
{netabare}
OPがどんどん変化していく。

時には色が薄れ、時には色を失い、時には誰もいなくなって、音すらも失う。
しかし、それでも少しずつ色や形を取り戻していく世界。
{/netabare}

普段は飛ばしてしまうことの多いOPやEDテーマ。
しかし、この作品でそれをやってはいけません。
「きこえますか?真実のメロディ」がキャッチフレーズ。
この言葉を守りましょう!

{netabare}
11話で1期のメンバーが集ったときには2回のOPが。
しかも、1期のもの。
しかし、姿は消えることなく形を保ち、傍らには誰かがいて、鎖は破られる。

最終話のED。
……今までのOPやEDでは見えなかった人々の姿が現れ、ついに彼は束縛から抜け出し、すべては色を取り戻す。

もはや、OPとEDだけでストーリーができあがっています。
{/netabare}

ストーリーもクオリティが高いし、演出も相変わらずすごい。

まあ、突っ込みどころが無いわけではありませんし、演出の完成度は、1期の方が上の気がします。
しかし「1期と比べて」というだけであって、これ単体での演出力も相当な高さです。
1期から積み重なってきた物語と演出の集大成が、大きく心を揺さぶってくれます。

最終回、最後の5分の演出は……・゚・(つД`)・゚・ ウワァァァン


残されたテーマ。

{netabare}
最後のセリフ―

街を風が吹き抜けていく。

風は冷たく、時には立ち止まってしまいそうになるけれど。

そういうときは、ゆっくりでもいいから進んで欲しい。

いつか必ずたどり着けるから。

悲しいことがあっても大丈夫
手を伸ばせば、そこには誰かがいて。

ぬくもりを分け合うことができるから。

ひとりでは辛い道のりも、つないだ手を離さなければきっと乗り越えられる。

だから、あきらめないで。
長い長い道の先には、幸せが待っている。
幸せが重なり合い、さらに大きな幸せに。

そして、いつの日か気づいてほしい。
あなたがあるいてきた道の途中に、いくつもの幸せがあったこと。

忘れないで、あなたはひとりぼっちじゃない。
確かな足跡を刻み、季節を越え、空を見上げて

翼がなくても、きっと行ける

いつか夢見た

光あふれる「明日」へと――


重くて辛い苦難の中、みんなが諦めないで努力して生み出した絆。
その絆と絆がつながり合うことで、奇跡のような結末へと繋がる。
偶然でも何でもない、そこにあるのは必然。

そして流れる「ever forever」。
また「ef」。
{/netabare}
切ないながら希望を与えてくれる言葉。
これが、この作品にこめられたメッセージそのものですね。


なお、同時期に「とらドラ」「CLANNAD AFTER STORY」「とある魔術の禁書目録」などのビッグタイトルが放映されています。
その影に埋もれた、ある意味不遇なアニメですが、アニメーションの力を存分に引き出した、非常に完成度の高い作品です。

シリアスな内容なので、苦手な方もいるかもしれませんが、私のお気に入りのアニメ。
1期から通してぜひ観て欲しいと思います。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 67
ネタバレ

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

想うことを、夢を、自分を、諦めない限り・・

音羽というだけでハッキリした地域は指定されていないが
数年前に大きな震災があったという設定のもと、展開されているこの物語。
2期であるこの「melodies」のほうでは、震災で失ったものや
背負うことになった心の傷がより色濃く描かれていた。
震災後に復興し美しい街並みが再建されてもなお、あちこちに残っている瓦礫は
心にある過去の傷のようで、それを覆うように隠すように、
仮面を被った表面上の性格を街並みが揶揄しているように見えた。
でも、どちらも存在している街に変わりはなく、どちらもその人自身である
ということを忘れてはならないのだろうと思う。

そしてオーストラリアに作られたという同じ「音羽」の街は
地震後の瓦礫も傷もないままの作り物の街であり理想であり、
夢が具現化された街ということなのかもしれない。

そういったことと並行して、1期で詳しく描かれていなかった大人たちの過去と現在。
火村の背負うものと優子の関係、義兄妹である優子と雨宮の事情、
ヴァイオリニストの久瀬が抱える苦悩とミズキの関係がじっくり描かれる。

女好きで人懐っこいが {netabare}死を覚悟した持病を持っているため {/netabare}
「清算」といって次々関わりを捨てているくせに孤独と死を恐れている久瀬。
彼は負ける勝負は最初からしないというタイプの負けず嫌い。

人を寄せ付けようとせず一定の距離を保ち、
過去の悔いをいまだ引きずっている火村は、勝ち負けで勝敗を決めるのではなく
ただ想いに対して素直に行動を起こすのみと思っているふしがある。

高校時代からの友人であるこの2人、さまざまな部分で対照的だが、
ミズキという無邪気な少女がもたらす夢という未来に少なからず影響を受け
勇気を持って変化していくその様が、観ていてとてもホッとできた。
また、このミズキ自身にもつらい過去はあり、達観して見えるのも
ふとした表情に翳りを感じさせるのも、どこか自分をごまかして見えるのも
後の展開で理由がわかり、「そうだったのか」と納得させられた。

そして、優子については1期で謎だった部分、
まだ語られていなかった大きな意味のある部分が明らかになり
彼女の深い苦しみはもちろんのこと、義兄である雨宮の苦悩と狂気も
許されることではないものの理解はできたし、哀れに思えた。
それだけに彼の最後の決意と選択には、胸の引き裂かれる思いがして悲しかった。

悲しみを人一倍知ってしまっている優子は、その名のとおり
誰に対しても優しく平等で、それがとてもせつない。
彼女の居場所は結局、現実的には教会なのかもしれないが
それでも関わったたくさんの人達の心の中に存在しているのが、せめてもの救い。

人は、心があるから悩み、苦しみ、生きているから辛いこともあるけれど
それを知ってるからこそ幸せを感じることができる。
そして、幸せなこと、楽しいことを記憶しているから離れがたい。

1期よりも、僕の過去や現在と重なる部分があまりにたくさんあって驚いたが、
そのおかげで深く共感できた分、こちらの2期のほうが好み。

1期でも語られていた想いは、さらに掘り下げられ、
最終回のエンドロールの途中で登場人物たちによって語られる言葉の数々は
日々、自分でもよく感じ、今まで信じて人にも伝えてきたことばかりだったので
深く共感したし、自分もこのまま前に進んでいけばいいのだなと思えた。

それにしても、凝った演出、練り上げられたシナリオ、
風景の美しさ、そして音楽がとても素晴らしかった。
正直言うと、女の子たちのキャラデザだけはあまり好みではなかったのだが
物語の深さと濃い演出で、まるで気にならずに最後まで観れて本当に良かった。

あにこれに参加していなければ、縁のなかった作品だったと思うので
良い作品に出逢えたことにも、心から感謝している。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 41

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

初体験させてもらっちゃいました(^ー^* )フフ♪

■「memories」を観てから「melodies」を観ましたか!? (^・ω・^).....ンニュニュ?
「memories」を観ていない方がいましたら、気を付けてくださいね♪
えっと、スペルがなんとなく似ていますよねw実は・・・私の家の近くのレンタル屋さん・・・(;`O´)oコラー!
やっちゃっていました・・・最初に並んでいたのが「melodies」だったのですwww
しょうがないのでそっと直しておきました・・・・o(`⌒´*)oエッヘン!
 
とまぁ~前置きはさておき、「melodies」を視聴して思ったのですが、
「ef」は「memories」と「melodies」を1期2期と分けて考えてはいけない作品だと思うのですよ♪
2つ合わせてひとつの「ef」なんです!!
それを踏まえた上で・・・・・・・名作と呼ばざるを得ないでしょう(」゚ロ゚)」(」゚ロ゚)」(」゚ロ゚)」オオオオオッッッ
 
■ここがすごいよ「ef」
演出は「memories」のレビューでも書かせて頂きましたのでここでは省略しちゃいますけど、
引き続きストーリーに深みを与える演出でよかったと思います。
それよりも光っていたのが、シナリオ構成に非常に感心させられちゃいました♪
 
前作の時と同様の手法なのですが、本作品では「過去」と「現在」が交互に語られていくのです!!
しかも、前作ではなかなか気付きにくいですが、実は、2つの音羽町が存在しているのですね♪
日本の音羽町とオーストラリアの音羽町なのです☆彡
「memories」ではサブキャラの設定だった「久瀬 修一」「羽山 ミズキ」「火村 夕」「雨宮 優子」
がメインで物語が展開していくのです♪
時空も違う、そして遠く離れた2つの音羽町で、とっても切なく悲しい物語が展開されていきます。
 
でもね、物語が進むにつれて、不思議と遠く感じられた距離がだんだん近く感じられるようになって
くるのです♪
そして最後は「memories」と「melodies」でバラバラだった関係や想いがすべて繋がって見事なまで
に融合した結末がまっているのですよーオオーw(*゚o゚*)w
だからこそなのですよー♪「memories」と「melodies」で「ef」なのです☆
そうです・・・「それぞれの想い」と「それぞれの旋律」が重なった時、「ef」が完成されるのですね♪
 
■旋律=メロディーについて
なんと・・・私は「melodies」で貴重な初体験を経験してしまいました!!!(* v v)。ハズカシイ・・・
バイオリンの音色でホロリと涙が零れ落ちたのです・・・しかも・・・まだ物語の最初の方の演奏でww
そんな調子だったので、優子やミズキちゃんの歌を聞いた時は・・・(TT▽TT)ダァー でした!!
おそるべしって感じでしたね♪
もちろんOP曲やED曲も胸にジーンと来ましたよ♪でも「A moon filled sky」は凶器ですw
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
生きる勇気と~抱く未来と~皆がくれた強さ~愛を信じて~
細い指先~綺麗な瞳~忘れないのmemory~刻む面影~
もっときっと遠くを~夢に目指して~私寝顔思い出す~触れる幸せ~
空の彼方に~届いて願い~心遠く飛ばすわ~私と歩こう~
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
ところで皆さんは、途中で割り込んでくる 『01「Mut」』とかの意味は分かりましたか?
どうしても判らない人は、メール頂ければこっそり教えてあげますよ(゚ー゚☆キラッ

投稿 : 2024/06/01
♥ : 47

86.7 7 シャフトアニメランキング7位
ニセコイ(TVアニメ動画)

2014年冬アニメ
★★★★☆ 3.9 (3114)
17513人が棚に入れました
極道一家「集英組」のひとり息子だが、ごく普通の高校生・一条楽。彼は、10年前、仲良くなった女の子と「再会したら結婚する」という約束をし、その時に貰ったペンダントを肌身離さずに持っていた。そんなある日、楽のクラスにやって来た転校生の美少女・桐崎千棘。最初の出会いから相性最悪で、事ある毎にケンカを繰り返す楽と千棘だが、とある事情から二人は恋人を演じることに。恋心を抱く、クラスメイトの小野寺小咲の事を気にしつつも、恋人のフリを続ける楽。「偽恋物語」の行く末やいかに!?

声優・キャラクター
内山昂輝、東山奈央、花澤香菜、小松未可子、内山夕実、梶裕貴、子安武人

nk225 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

『クオリディア・コード』EDテーマはClariSの「Gravity」に決定!

ウソツキは、恋の始まり。
極道一家「集英組」のひとり息子だが、ごく普通の高校生・一条楽。
彼は、10年前、仲良くなった女の子と「再会したら結婚する」という約束をし、その時に貰ったペンダントを肌身離さずに持っていた。
そんなある日、楽のクラスにやって来た転校生の美少女・桐崎千棘。
最初の出会いから相性最悪で、事ある毎にケンカを繰り返す楽と千棘だが、
とある事情から二人は恋人を演じることに。
恋心を抱く、クラスメイトの小野寺小咲の事を気にしつつも、恋人のフリを続ける楽。
「偽恋物語」の行く末やいかに!?

ニセコイ 1
「週刊少年ジャンプ」で連載中の古味直志原作漫画を新房昭之とシャフトがタッグを組みアニメ化した学園ラブコメ第1巻。
極道一家「集英組」のひとり息子・一条楽は、転校生の桐崎千棘とある事情から恋人を演じることに。
第1話「ヤクソク」と第2話「ソウグウ」を収録。
オーディオコメンタリー
第1話「ヤクソク」 内山昂輝/東山奈央
第2話「ソウグウ」 クララ(ClariS)/kz(livetune)/冨田明宏(音楽評論家)

ニセコイ 2
「週刊少年ジャンプ」で連載中の古味直志原作漫画を新房昭之とシャフトがタッグを組みアニメ化した学園ラブコメ第2巻。
恋人のフリを通すために家でも気が抜けない日々を送っていた楽と千棘は、学校でも恋人同士を演じることに。
第3話「ニタモノ」、第4話「ホウモン」、第5話「スイエイ」を収録。
オーディオコメンタリー
第3話「ニタモノ」 花澤香菜/内山昂輝

ニセコイ 3
「週刊少年ジャンプ」で連載中の古味直志原作漫画を新房昭之とシャフトがタッグを組みアニメ化した学園ラブコメ第3巻。
水泳大会で溺れてしまった自分を助けてくれたのが楽だったと知った千棘は、殴ったことを謝ろうとするが…。
第6話「カシカリ」、第7話「ライバル」、第8話「シアワセ」を収録。
オーディオコメンタリー
第6話「カシカリ」 小松未可子/東山奈央

※パッケージ版第6話「カシカリ」で掲示板に「僕と○○して、飼育係になってよ」と表示があった。
魔法少女まどか☆マギカにおけるマスコット的キャラクター・キュゥべえのセリフ「僕と契約して、魔法少女になってよ!」が元ネタの、「僕と契約して、○○になってよ!」が流行した2011年度ネット流行語大賞銅賞(3位)のパロディ。

ニセコイ 4
「週刊少年ジャンプ」で連載中の古味直志原作漫画を新房昭之とシャフトがタッグを組みアニメ化した学園ラブコメ第4巻。
千棘は謎の鍵が挟んである10年前の日記から、ある男の子との「約束」を思い出す。
第9話「オンセン」、第10話「クジビキ」、第11話「オイワイ」を収録。
オーディオコメンタリー
第9話「オンセン」 内山夕実/花澤香菜

ニセコイ 5
「週刊少年ジャンプ」で連載中の古味直志原作漫画を新房昭之とシャフトがタッグを組みアニメ化した学園ラブコメ第5巻。
千棘は楽に「10年前に約束した男の子がいる」と告げ鍵を取り出す。
楽は意外な事実に動揺する。
第12話「カクニン」、第13話「ホウカゴ」、第14話「シュラバ」を収録。
オーディオコメンタリー
第14話「シュラバ」 阿澄佳奈/内山昂輝

ニセコイ 6
「週刊少年ジャンプ」で連載中の古味直志原作漫画を新房昭之とシャフトがタッグを組みアニメ化した学園ラブコメ第6巻。
万里花の正体は10年前に楽が仲良くなった少女・マリーだった。
だが、彼女と交わした約束は思い出せず…。
第15話「サンボン」、第16話「タイフウ」、第17話「エンニチ」を収録。
オーディオコメンタリー
第17話「エンニチ」 東山奈央/花澤香菜/小松未可子/阿澄佳奈

ニセコイ 7
「週刊少年ジャンプ」で連載中の古味直志原作漫画を新房昭之とシャフトがタッグを組みアニメ化した学園ラブコメ第7巻。
海水浴にやって来た楽たち。
食事当番の千棘は、お祭りのことが頭をよぎり、動揺して指を切ってしまう。
第18話「ウミベデ」、第19話「エンゲキ」、第20話「ホンバン」を収録。
オーディオコメンタリー
第20話「ホンバン」 内山昂輝/東山奈央/花澤香菜

【アニメキャラの魅力】ニセモノの恋が本物の恋に!?ツンデレヒロイン「桐崎千棘」の魅力とは?
『ニセコイ』は「集英組」というやくざの組長の息子である「一条楽」と、対立するギャング「ビーハイブ」のボスの娘である「桐崎千棘」が、双方の仲を悪化させないために恋人のふりするというストーリー。“ふり”をしているうちに千棘はだんだんと本当に楽に惹かれていくのですが、楽には小さい頃に再会したら結婚しようと約束して別れた少女がおり、その少女は一体誰なのか?という謎も加わりながら、高校を舞台に繰り広げられるラブコメディです。

運命の少女と思われるヒロインは何人かいて、ここで紹介する「桐崎千棘」も有力候補。楽とは実は両想い(お互いに相手の気持ちは知らない)のもう一人のヒロイン「小野寺小咲」の存在もあり、今後どうなるのか展開が楽しみな作品です。それでは、ニセコイが本物の恋になってしまった「桐崎千棘」。彼女の魅力をご紹介します。

■ツンデレキャラ
恋人の“ふり”だったはずがいつの間にか本当に楽を好きになってしまった千棘。事情が事情なこともあり、どうしても素直になれず、つい楽に対してはきつい言葉を投げつけたり、暴力的になったりしてしまいます(それでも楽の方は全く気にせず普通に接してくるのですが)。きつい言葉も暴力も実は照れ隠し。デレな部分が出せない甘え下手なだけにツンツンキャラとも言えますが・・・。しかし、心にもないことを言ってしまった後に後悔したり、本当は違うのに・・・と思い悩んだりする、乙女な千棘を知っている視聴者にとっては、ツンデレ以外の何者でもなし。頑張れ!と応援したくなるポイントです。

■複雑な家庭状況
ビーハイブというギャングのボスの父と、会社経営のため世界中を飛び回る母。かなり特殊な家庭環境で育ってきた千棘。同年代の友達がいない状況で育ってきたため、高校で楽を通してやっとできた友達にも、やっぱりまだ遠慮がある様子。モデル並みの容姿で、頭もとっても良く、もっと自信を持っていろいろ積極的になってもいいはずなのですが・・・。普通の人とは違う生活を送ってきたことでの引け目というか、人に対しての不器用さがあるんですよね。

普通の生活ができる高校生活はきっととっても楽しいんだろうなー、そうやって楽しく過ごせることに、楽への感謝も感じているんだろうなー、なんて(勝手に)千棘の気持ちを考えると、何だかちょっと切なくなってしまいます。楽に対してだけでなく、ほかの友達とももっともっと仲良くなって、遠慮なくいろんなことを言い合えるようになってほしい、目いっぱい高校生活を楽しんでほしい、なんて、もはや母目線で願ってしまったりも・・・(笑)。

■思いやりの心
普段はツンツンキャラに隠されていますが、本当はとっても優しい女の子。ビーハイブの一員で、小さい頃から付き合いのある鶫のことは、時にお姉さんのような目線で見守っていたりします。どこかで自分より人のことを優先してしまうところもあるので、楽と小咲が実は両想いだったことに気づいたら、自分から思いを封じ込めてしまいそう。いい子なんですよね、ほんと。

もう一人のヒロイン小咲より、派手で目立つ存在の千棘。しかし本当はすごく繊細で、乙女で、周囲に気を遣う女の子。楽との今後の関係は?運命の少女は一体だれ?等々、気になるポイントはいろいろありますが、千棘にとって貴重な今の時間。いろんなことをして、いろんな人と仲良くなって、いろんな気持ちを味わって、思いっきり“今”を楽しんでほしいなと思います。

【アニメキャラの魅力】じれったい!歯がゆすぎるヒロイン「小野寺小咲」の魅力とは?
ニセコイは高校を舞台にしたラブコメ漫画です。主人公は「集英組」というヤクザの組長の一人息子である一条楽。楽には昔「再会したら結婚しよう」と約束をした女の子がおり、楽は錠を、相手の少女は鍵を持って別れています。
『ニセコイ』にはその少女の可能性があるヒロインが何人も出てきますが、ここでご紹介する小野寺小咲もその一人。楽の中学・高校の同級生で、楽に密かに想いを寄せています。実は楽も小咲のことが好きで、両想いなのですが、二人ともそれには気づかず・・・。そこに運命の少女の可能性があるヒロインたちが何人も登場し、なんだかとってもじれったい思いで見守ることとなるのが『ニセコイ』なんです。そのメインヒロインの一人である小野寺小咲、最もじれったいヒロインである彼女の魅力をご紹介します。

■控えめな性格と一途すぎる気持ち
メインヒロインである小咲ですが、決して存在を主張するタイプではありません。実は楽を追って高校に来たというほど、中学時代から一途に思いを寄せていながら、一度も気持ちを伝えることなく現在に至っています。周りは二人が両想いであることに気づいており、親友のるりちゃんなどは、何とか二人を結び付けようと色々画策するのですが、どうにもうまくいかないんです。

控えめで周りにも気を遣うタイプ。さりげない優しさに楽も心惹かれているのだと思いますが・・・。そんな歯がゆさに、早くしないとほかの人に取られちゃうよ!!と思わず応援したくなるヒロインです。

■かわいさの自覚なし
実は密かに校内に多くの小咲ファンがいるほどかわいい小咲ですが、本人にはまるでその自覚がないようです。周りを固めるメンバーがなかなか個性的なこともあり、自分をいたって平凡な人間だと思っていて、今一つ自分に自信を持てないところが、楽に対して積極的に出られない要因でもあります。自分をかわいいなんて思いだしたら小咲の魅力半減ですが、もっと自信を持って大丈夫だから!!と背中を押してあげたくなります。

■料理下手
かわいくてちょっとドジっ子要素があるのも萌えポイント。実家が和菓子屋さんの小咲は、仕事を手伝ったりすることもあるのですが、和菓子の成形はとてもうまいし、味覚も優れていて味見を任されるほど。しかし何故か自分で作ると殺人級の味になるという不思議。一生懸命なのにうまくいかない、そんな姿も本当にかわいいです。

想いを寄せる楽には、ある事情で恋人のふりをすることになった千棘という存在がおり、初めは千棘の存在にかなりショックを受け、楽を諦めかけた小咲でしたが、実はニセモノの恋=ニセコイだったことを知り、その後も気持ちを温め続けています。

二人の気持ちが通じ合う日が来るのか?運命の少女は誰なのか?毎回じれったさを噛みしめながら、結末を楽しみにしている作品です。実はかなりモテモテの楽。誰にでも優しく、誰に対しても一生懸命関わる楽だから・・・誰かに取られちゃう前に何とか想いを伝えてほしい。親友のるりちゃんばりに応援しています。がんばれ小咲!

【アニメキャラの魅力】猪突猛進時々ツンデレ!?小さなヒロイン「橘万里花」の魅力とは?
小柄で愛らしいルックス、お嬢様の様な「~ですわ。」といったお淑やかな口調、そしてお嬢様を決定づける虚弱体質の持ち主、守ってあげたくなるキャラNo.1・・・。しかし実際の所は、その愛らしいルックスを武器に、日々大好きな「一条楽」に対して激しいアタックを繰り返し、ライバルの千棘ちゃんや小咲ちゃんに対しても容赦のない口撃、そして昔の自分を知る相手に会うor感情の昂ぶり抑えられなくなると、口から飛び出る九州弁・・・。今回は、そんな「橘万里花」の魅力についてご紹介したいと思います。

■可愛い見た目とは裏腹な性格?
万里花ちゃんは、スタイルの良い千棘ちゃんや小咲ちゃんと違い、小柄で愛くるしい小動物系の見た目で、とかく庇護欲を掻き立てられます。しかし、一度楽を目の前にすると、自分をこれでもかと売り込み、どれだけ自分が楽を愛しているのかをぶつけるマシンガントークを炸裂させます。

成績はとても残念で壊滅的。にも関わらず、ライバルの千棘ちゃんや小咲ちゃんに対しては、頭の回転が非常に速くなり、かなりの数の嫌味が飛び出します。その姿はさながら小動物ではなく猪そのもの。そんな万里花ちゃんですが、実は非常に寂しがり屋の照れ屋さん。千棘ちゃん達に優しくされると動揺し、楽が自分に構い始めると照れまくる、まさにツンデレキャラの王道をいく可愛い女の子なのです。

■実は方言女子なんですの!
万里花ちゃんは、普段は非常に上品な口調(口撃中以外は・・・)で喋りますが、昔の自分を知っている知り合いや、喧嘩で相手に負けそうになりムキになると、口から飛び出すのは九州の方言です。そう、実は万里花ちゃん、今流行り(?)の方言女子なのです。しかし、彼女にとってはコンプレックスでもある様で、普段は絶対に使おうとしません。そんなレア感漂う、方言の万里花ちゃんも堪らなく魅力的なのです。

■楽にゾッコン!その恋の行方は・・・?
猪系女子と言いつつ、万里花ちゃんは押すばかりではなくきちんと引く事も知っています。いつもは“いけいけドンドン”な彼女ですが、ふと大人びた表情と言葉で楽を翻弄する事も。方言+猪系女子+ツンデレと、なかなか個性的な性格の万里花ちゃん。しかし、残念ながら身体の発達は身長同様で・・・。巨乳やスタイルの良い女性を妬む事もあります。「貧乳はステータス」という言葉もあるのですが・・・。

美人で元気な千棘ちゃんも良い、可愛くて乙女な小咲ちゃんも良い、しかし・・・普段はツンデレお嬢様なのに、いざとなるとコロコロと表情を変え相手を翻弄、その可愛い見た目で大胆なアタックをしてくる万里花ちゃんは、彼女たちに負けず劣らずの魅力満載女子ではないでしょうか?皆さんも是非、「橘万里花」の魅力や活躍に注目して『ニセコイ』を見てみてください。

『MADOGATARI展』大阪会場のキービジュアル&12月24日・25日限定特典“クリスマスカード”公開!
『魔法少女まどか☆マギカ』や『〈物語〉シリーズ』などの制作に携わってきたアニメ制作スタジオ「シャフト」の40周年記念イベント『~シャフト40周年記念~MADOGATARI展』大阪会場の会場別キービジュアルが公開されました。さらに、12月24日(木)・25日(金)の2日間には来場者へのクリスマスプレゼントも! 一部展示においては、東京会場で展示した内容から追加も予定されているとのこと。初めて行く方はもちろん、既に東京会場に遊びにいった方も楽しめる内容となっているので、ぜひ遊びに行ってみてはいかがでしょうか♪

大阪会場キービジュアルには、『魔法少女まどか☆マギカ』『〈物語〉シリーズ』『ef - a tale of memories.』『ニセコイ』『まりあ †ほりっく』『夏のあらし』『それでも町は廻っている』の合計7作品より9キャラクターが登場! 会場内では、『魔法少女まどか☆マギカ』の新作へとつながるコンセプトムービーの上映や劇団イヌカレープロデュースによる立体造形の展示、『〈物語〉シリーズ』の西尾維新書き下ろし短編小説を元に制作した映像展示やプロジェクター3台を使用した特別映像上映が行われます。

『魔法少女まどか☆マギカ』と『〈物語〉シリーズ』のキャラクターがコラボした会場限定オリジナルマナー映像、シャフト40年の歩みを体感できる原画や制作資料の展示、会場限定のイベントオリジナルグッズも販売されます!そしてなんと、12月24日(木)・25日(金)の2日間限定で、ご来場頂いた方へシャフト描き下ろしの来場者特典“クリスマスカード”のプレゼントも!

マンガ好きが選んだ、「絶対に無理だろうけど…実写化してほしいマンガ」
昨今のドラマや映画は、原作モノが多い。とりわけ、小説ではなくマンガを原作としたものは、その“トンデモ設定”をいかに実写化するのだろう…と話題になりがちだ。最近でいえば、『暗殺教室』『進撃の巨人』『テラフォーマーズ』などなど。

♠“男の理想”は、二次元のなかにしか存在しない
3位:『ニセコイ』(古味直志/集英社)
近年稀に見るような王道を突き進むラブコメが3位に。主人公・一条楽が親の言いつけにより、転校生の桐崎千棘と、「高校生活の3年間、恋人同士になる」ことがストーリーの主軸で、タイトル「ニセコイ」の所以でもある。「好きなラブコメだから実写化してほしい」「知的なお笑いと非現実的な設定は成功しそう」など、これまでのものと比べると好意的な意見が寄せられた。しかし、「ヒロイン役に当てはまる役者さんが決まらないだろう」と、“ヒロイン枠”については厳しい声があがっている。もはやこれは、ラブコメ実写化について避けては通れない論争か。まぁ結局、“男の理想”は二次元のなかでしか存在し得ないということだろう。

『ClariS』デビュー5周年!正体不明!?の現役高校生アイドルユニットの魅力
今年デビュー5周年を迎え、4月15日に初のBESTアルバムをリリースした高校生デュオ『 ClariS 』。

2010年に当時は『アリス』と『クララ』の二人による現役中学生デュオという触れ込みでメジャーデビューを果たし、現在まで数々のアニメタイアップ曲をリリースしてきた。
15歳でアニソングランプリを制した『鈴木このみ』さんや『春奈るな』さんなど、今や10代でメジャーデビューを果たす実力ある若いアニソンシンガーは珍しくなくなってきた。
その中でも、中学生にして動画サイトへの投稿動画から目にとまりスカウトに近い形で『リスアニ!』というアニソン雑誌の記念すべき創刊号の付録CDでインディーズデビューを飾りその年にアニメ『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』の主題歌『irony』でメジャーデビューという、まさにシンデレラストーリーのような大抜擢デビューを果たした。
『supercell』やアニサマにも出場経験のある『ピコ』などを初めとした、動画サイトから火がついた方たちが次々とデビューをする、という気運が高まっていた当時に置いてもかなり鮮烈なデビューであることが伺える。

大人びた歌声とキレイなハーモニーが冴えるClariSのアニソン
彼女たちの楽曲の多くは、ローティーンとは思えない大人びた歌声の中にも垣間見える幼さの残る声と、ハイトーンなふたりのキレイなハモリが特徴的な、キュートでそして切ないガールズポップサウンド。

メジャーデビュー曲となった『irony』はゆったりとしたメロディラインに、『俺妹』のヒロインである中学生の桐乃のような、思春期特有の素直になれないツンデレちっくな歌詞を乗せた曲で、キャラクターと同世代の当時中学生であったふたりが歌うということのリアルさと作品との親和性が図られた楽曲となった。

そして、社会現象とも称された『魔法少女まどか☆マギカ』の主題歌である『コネクト』は作品のヒットとともに『ClariS』の知名度と人気をも確立した曲でもある。

鬱屈とした徐々にダークになっていくアニメの内容に反して、爽やかな映像と疾走感ある曲調で長らく『OP詐欺』だと言われていましたが、10話で明かされたとある過去にぴたりとシンクロする壮大な歌詞は、まさしく作品と楽曲の最高のマッチングが生まれた。

この曲を作詞作曲した『渡辺翔』さんはアニメの展開を聞かされずにこの曲を作り上げ、奇跡的にシンクロしたというからさらに驚きである。
曲のよさに加え作品との相乗効果で何倍にも素晴らしい出来となったClariSの代表曲だ。

9枚目そして記念すべき10枚目のシングルとなった、現在第2期が2015年春アニメとして放送中の『ニセコイ』の第1期の主題歌『click』と『step』。

既に多くのアニメタイアップ曲をリリースしてきたふたりがデビュー曲『irony』を担当した「kz」さんと再びタッグを組んだ楽曲。

どちらも『ニセコイ』の主題歌らしい前向きな恋の歌詞に、アッパーチューンでバンドサウンドが強めのかっこいい音に透明感あるコーラスが映える曲だ。
clickでは作品のキャラの名前が隠された歌詞にも注目して聞いて欲しい。またアリスとクララで歌う最後の曲となったstepは文字通り、次なるステップへと踏み出す節目の曲となった。

最後に、新メンバー『カレン』を迎え新生ClariSとなって初のシングルとなった『border』は『物語シリーズ』ではおなじみの「megrock」さんによる作詞の曲。

卒業したアリスとの別れを惜しむような表現にも捉えられる切ない歌詞と、今までのClariSとも劣らないふたりのハモリが心地よい曲となった。
そのほかにもまだまだオススメの曲はあるので、是非ベストアルバムで堪能してほしい。

ClariS初のベストアルバム「ClariS ~SINGLE BEST 1st~」、発売初日から各チャート1位のロケットスタート!
4月15日、今年デビュー5周年を迎えるClariSの初のBESTアルバムがリリース! そのBESTアルバム「ClariS ~SINGLE BEST 1st~」が、パッケージ、配信共に各所のチャートを席巻中です!
パッケージ商品はタワーレコード、HMVなど主要チェーン、配信もiTunes、moraで1位を獲得! 発売初日のオリコンデイリーチャートも2位とロケットスタートとなりました!

初のベストアルバムは、「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」「魔法少女まどか☆マギカ」<物語シリーズ>「偽物語」「憑物語」「ニセコイ」など、大人気アニメとのタイアップシングル全11曲を完全収録。それに加え、雑誌「リスアニ!」付録でのみ発表された幻の楽曲も3曲ボーナス収録されたClariS完全コンプリート盤!

これまでのシングル、アルバムの累計販売枚数はなんと100万枚を超える驚異のアイドルユニットClariSの初ベスト必聴です!

◆主要チャートを大公開!
◆タワーレコード全店アニメチャート第1位
◆HMVアニメ総合第1位
◆Amazonアニメ・ゲームベストセラーチャート第1位
◆iTunes アニメ・トップアルバムチャート第1位
◆mora総合・アルバム(まとめ買い)ランキング第1位
◆moraハイレゾ・アルバム(まとめ買い)ランキング第1位

【CD収録内容】※全形態共通
1.irony(TVアニメ「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」OPテーマ)
2.コネクト(TVアニメ「魔法少女まどか☆マギカ」OPテーマ)
3.nexus(小説「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」テーマソング)
4.ナイショの話(TVアニメ「偽物語」EDテーマ)
5.Wake Up(TVアニメ「もやしもん リターンズ」OPテーマ)
6.ルミナス(『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [前編] 始まりの物語』主題歌)
7.reunion(TVアニメ「俺の妹がこんなに可愛いわけがない。」OPテーマ)
8.カラフル(『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語』主題歌)
9.CLICK(TVアニメ「ニセコイ」前期OPテーマ)
10.STEP(TVアニメ「ニセコイ」後期OPテーマ)
11.border(TVアニメ「憑物語」EDテーマ)
12.DROP(2010年4月24日発売「リスアニ!Vol.1」付録CD収録曲)
13.君の夢を見よう(2010年7月24日発売「リスアニ!Vol.2」付録CD収録曲)
14.Clear Sky(2014年11月8日「リスアニ!Vol.19」付録CD収録曲)

◆ClariSプロフィール
クララとカレン現役高校生女の子2人組。
2010年TVアニメ「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」OPテーマ、シングル「irony」でメジャーデビュー。その後も話題のアニメとタイアップしシングル、アルバムともに立て続けにヒットを連発。
14年6月にリリースとなった3rdアルバム「PARTY TIME」をもって初代メンバーのアリスが卒業するも、同年11月には新メンバー”カレン”をむかえ新生ClariSが新たな一歩を踏み出すことを発表。
15年4月15日にキャリア初のBESTアルバム「~SINGLE BEST 1st~」を発売。
ユニット名“クラリス”という言葉には、ラテン語で「明るい、清潔、輝かしい」などの意味。
恐るべき女子高校生ClariSの快進撃は止まらない!

7月新番『クラスルーム☆クライシス』EDテーマはClariSの「アネモネ」に決定! コメントも大公開!
エンディングテーマは、これまでも数多くの人気アニメを手掛けてきたClariSに決定です! コメントも到着したので、ここに公開しましょう。

◆メンバーのコメント公開!
クララさん:「アネモネ」は恋をしている女の子の少し苦しくて切ない気持ちを疾走感のあるサウンドにのせて歌っています! 切なさが皆さんに伝わるといいなと思います。サビなどはとてもキャッチーで覚えやすい曲だと思うので、アニメと一緒に楽しんで頂けたら嬉しいです! 私も「Classroom☆Crisis」はどんなストーリーなのか、曲とどんな風にリンクするのか今からとても楽しみにしています♪ 皆さん一緒に楽しみましょうねっ!

カレンさん:アネモネという曲は私にとって、とても等身大な歌詞で、気持ちが込めやすい楽曲でした!! アネモネの花言葉も意識しつつ、好きな気持ちを言いたいのに言えないもどかしさや、一方的な想いの辛さや不安の中にも少しづつ前を向いていく恋心を思って歌いました(*^^)是非楽しみにしていてください☆彡 私もこの曲がアニメとどうリンクして物語が進んでいくのか今からとても楽しみです♪♪

大人気作品のコラボレーション!? 「シャフト」設立40周年記念映画作品 『ニセコイモノガタリ』制作決定!?
「シャフト」は、設立40周年記念映画作品として、同社が手掛ける『ニセコイ』と『物語』シリーズのコレボレーション作品『ニセコイモノガタリ』の制作を発表しました! 大人気作のコラボレーションで綴る、4人の女子高生たちの、ひと夏の出逢いと別れの物語です。

<作品情報>
■あらすじ
直江津高校と凡矢理高校が姉妹校となり、各校の代表として、1ヶ月間だけお互いの高校に体験転入する事になった、ひたぎ、千棘、翼、小咲の4人。
たった1ヶ月、何事もなく過ぎるはずだった、ニセモノの学園生活。
しかし、互いの高校での新たな出会いが、両校を巻き込んだ大事件へと発展していく。
果たして、彼女たちの、それぞれらしいひと夏のモノガタリの行方は。

■キャスト
戦場ヶ原ひたぎ:斎藤千和
桐崎千棘:東山奈央
羽川翼:堀江由衣
小野寺小咲:花澤香菜

■スタッフ
原作・脚本:西尾維新(講談社 BOX)
  ・古味直志(集英社「週刊少年ジャンプ」連載)
キャラクター原案:VOFAN・古味直志
キャラクターデザイン:渡辺明夫・杉山延寛
監督:新房昭之
アニメーション制作:シャフト
主題歌:ClariS

<公式サイトにて PV&先行カット公開中!>

アニメ『ニセコイ:』、春らしいキービジュアル公開
4月に放送開始のアニメ『ニセコイ:』が、公式サイトでキービジュアルを公開しました。桜の下に集うキャラクター達。春らしい可愛いイラストになっています。

本作は、週刊少年ジャンプで連載中の、古味直志さんのマンガが原作。2014年1月から5月にアニメ1期が放送され、『ニセコイ:』は2期目にあたります。

なお、2期の放送開始日時は既に発表されており、4月10日23:30~のTOKYO MXを皮切りに、BS11で4月14日25:00~、MBSで4月14日 26:30~となります。

TVアニメ『ニセコイ:』ビーハイブのヒットマン「ポーラ」を演じるのは沼倉愛美さん! 放送&特番情報もお知らせ!!
2015年4月より放送予定のTVアニメ『ニセコイ:』。小咲の妹・小野寺 春(CV:佐倉綾音)、春の友人・風(CV:小岩井ことり)に続き、TVアニメ第2期からの登場となる、ビーハイブのヒットマン「ポーラ」のキャラクターボイスを担当するキャストが発表となりました! 気になる担当声優は、沼倉愛美さんとなります! これまでと同様に設定画も公開されていますので、併せてご確認くださいませ♪

そのほか、ヒロインたちによるTVアニメ『ニセコイ』のエンディングテーマを1枚にまとめたトクベツ盤「NISEKOI BEST SONGS」のジャケットも解禁!

千棘と小咲の笑顔が輝くステキなジャケットとなっています! ちなみに、こちらのCDは4月8日(水)発売予定。なお、各楽曲を映像付きで楽しめるPV&CMも公開中ですので、こちらもチェックを!!

この声しか考えられない!アニメファンが選ぶ「もっとも声が合ってたと思うキャラ&声優」
2015年4月よりアニメ第2期が放送予定の大人気ラブコメ『ニセコイ』から、アシンメトリーな髪型が特徴のヒロイン「小野寺小咲」(CV:花澤香菜)が選ばれた。花澤香菜といえば、以前キャラペディアにておこなわれた「好きな声優ランキング」「美しい声優ランキング」ともに、2位以降を大きく引き離してトップとなるほどの、今をときめく大人気声優である。『物語シリーズ』の「千石撫子」、『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』「五更瑠璃」など、数えきれないほどの人気キャラを担当している中、今回 「小野寺小咲」が選ばれたのは、先述のアニメ第2期放送による話題性の影響があるのかもしれない。

TVアニメ2期『ニセコイ:』2015年4月より放送開始! 小野寺春 役に佐倉綾音さんを起用
「週刊少年ジャンプ」(集英社 刊)で連載中の古味直志先生による大人気ラブコメディー『ニセコイ』。本作のTVアニメ2期となる『ニセコイ:』の放送時期が2015年4月であるとが12月20日・21日開催の「ジャンプフェスタ2015」会場にて明らかとなった。

さらに、2期からの登場となる小咲の妹・小野寺春を佐倉綾音さんが演じることも発表! 併せて春のアニメビジュアルも公開となっている。

新生ClariS「border」ジャケット公開! 『憑物語』描き下ろしイラスト
2015年1月7日(日)にリリースされる、ClariSの11枚目となるニューシングル「border」のジャケットが公開された。

本シングルは、12月31日(水)の大晦日にTOKYO MXなどで放送されるアニメ『憑物語』のEDテーマとなっており、期間限定生産アニメ盤は『憑物語』のヒロインとなる斧乃木余接の描きおろしイラストが使用されたデジパック仕様となっている。

イラストの監修は、〈物語〉シリーズのキャラクターデザイン・総作画監督をつとめる渡辺明夫さん。

新生ClariS初となるシングル!
ClariSは、クララさんとカレンさんによる現役女子高生2人組のボーカルユニット。

『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』や『魔法少女まどか☆マギカ』をはじめとした数々のTVアニメとのタイアップ作品を手がけ、スマッシュヒットを果たした。

3rdアルバム「PARTY TIME」をもって、初代メンバーのアリスさんが卒業を発表し大きな話題となったが、新たにカレンさんをメンバーとして迎え、再始動を果たした。本シングルはアリスさんの卒業後初となるシングルとなっており、大きな期待が寄せられている。

ニューシングル「border」は、期間限定生産アニメ盤のほか、初回生産限定盤、通常盤の3種類が発売される。初回生産限定盤には「border」のミュージックビデオが付属するほか、『憑物語』のアニメイラストを使用したワイドキャップステッカー仕様となっている。

ClariS、新メンバーでカレンが参加 <物語>シリーズ「憑物語」EDテーマで新生スタート
メンバー“アリス”の卒業から約半年、その動向が注目されていた人気アイドルユニットのClariSが、新生スタートを切ることになった。ClariSが所属するSMEレコーズは11月8日発売の「リスアニ!Vol.19」にて、ClariSに新たメンバー“カレン”を迎えることを発表した。
姿を見せない現役女子高校生ユニットとして話題のClariSだが、カレンも高校生である。活動にあたっては星をイメージとし、イメージカラーにはパステルグリーンを選んだ。初代メンバーのクララとカレンのふたりが、ClariSの持つ「明るい、清潔、輝かしい」の言葉と共にユニットを背負っていくことになる。

新生ClariSの活動の第1弾もすでに明らかになっている。2014年12月31日の大晦日の一挙放送が決定している話題のアニメ<物語>シリーズ『憑物語』のエンディングテーマを担当する。作中で、その歌声も確認出来るはずだ。
この曲「border」が新生ClariSのシングル第1弾となる。ClariSにとっては11枚目のシングルとなり、2015年1月7日にリリースされる。

さらに年明け2015年1月24日、25日に日本武道館にて開催されるに大型ライブ「リスアニ!LIVE-5」に、ClariSが出演することになった。
これまで姿を現さないことで知られてきたClariSが音楽フェスに参加するのは初めてのことだ。人前で立って歌うのも2014年1月の企画イベント「2014 New Year’s Festival 始まりの予感・・・」以来である。どんなかたちでの出演になるのか、こちらも大きな話題を呼びそうだ。

アリス卒業から5ヶ月、新生“ClariS”が始動! 「リスアニ!」に 新メンバーを加えた音源収録
ClariSは、2010年秋にメジャーデビューした女性2人組のアイドルユニットだ。デビュー当時は現役女子中学生で、イメージイラストのみで姿を見せないことが話題を呼んだ。
このたび、"アリス卒業"の発表から約5ヵ月、新メンバーを加えた新生“ClariS”の初めての音源が、11月8日発売の「リスアニ!Vol.19」の付属CDに収録されることが明らかとなった。

ClariSは、『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』オープニングテーマ「Irony」でメジャーデビューした。その後も『魔法少女まどか☆マギカ』オープニングテーマ「コネクト」、アニメ『偽物語』エンディングテーマ「ナイショの話」、『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語』主題歌「カラフル」など、続々とヒット曲を送り出してきた。
そんな人気のさなか、今年5月26日、突如アリスの卒業が発表された。6月4日に発売されたサード・アルバム『PARTY TIME』は、アリスが参加する最後のClariSの作品となった。

再スタートを支える「リスアニ!」は約4年前、創刊号にてClariSの前身である“アリス☆クララ”を付録CDにて"誌上デビュー"させた過去がある。今回の企画、はそんなClariSの原点を意識しつつ、彼女たちのリスタートを祝い、応援するためのものだという。
この企画のために書き下ろされた楽曲のタイトルは「Clear Sky」。作詞・作曲は、最初期からClariSを支えるコンポーザー・丸山真由子が手がける。キラキラと音が輝くミドルナンバーで、"はじまるこのメロディー"というフレーズがClariSの今後への期待を高める。ClariSファンは聴き逃せない楽曲だ。

また、本誌購入者に特典として「Clear Sky」CD制作キットを先着でプレゼントする。歌詞カードとバックカバーが両面印刷されたもので、ジュエルケースを各自購入のうえ、市販のCDのように組み立てられる。

2014年10月に第2期の制作決定!千棘の特集本も
古味直志原作によるアニメ「ニセコイ」第2期の制作が決定した。2015年4月より『ニセコイ:』のタイトルで放送予定。
「ニセコイ 4seasons」は、劇中の各ヒロインたちを1人ずつフィーチャーする1冊。vol.1では桐崎千棘を特集しており、キャラクターデザインを手がけた杉山延寛による2枚の描き下ろしピンナップや、古味とアニメスタッフによる座談会、声優陣から千棘へのメッセージなどが収められた。第2弾では小野寺小咲、第3弾では鶫誠士郎、第4弾では橘万里花がそれぞれ取り上げられる。

人気投票第2回で番狂わせ 前回1500票を手描きで送った“千葉県のYさん”が奇跡を生む
2月10日発売の週刊少年ジャンプ11号で発表された漫画「ニセコイ」(古味直志)の第2回キャラクター人気投票結果で番狂わせが生じ、波紋を呼んでいる。同作の公式Twitterアカウントは「『あの方』の熱意が奇跡を生んだ……!」とツイートしているが、一体何が起こったのか。

ニセコイは2011年に連載スタートした人気ラブコメ。2012年のジャンプ本誌におけるラブコメ戦国時代(VS「パジャマな彼女。」「恋染紅葉」)を制し、今年1月からはシャフト制作によるアニメ放送も始まっている。
ストーリーはこんな感じ――主人公は極道一家の1人息子で、親の都合からギャングの娘・桐崎千棘と恋人のフリをすることに。でも、彼には本命の同級生・小野寺小咲がいて、さらには新しい女の子もやってきて……。そう、いわゆるハーレム系の学園ラブコメだ。

人気投票に話を戻すと、昨年の第1回の結果(コミック7巻収録)は、「1位:小野寺小咲 4893票」「2位:桐崎千棘 4338票」「3位:鶫誠士郎 2982票(※女性)」「4位:橘万里花 2694票」「5位:宮本るり 971票」と、ダブルヒロイン(作中の出番は千棘が最多)が最上位にいた。しかし、当時は結果以上に4位・橘万里花(準ヒロイン)のコメントが注目された。それが、「私に一人で1500票手描きで送ってくださった、千葉県のYさんに特別な感謝を……」という衝撃の内容だったからだ。
これを受けてか、第2回人気投票の開催告知には、「千葉県のYさん、今年もお待ちしておりますわ!!」とのあおり文句が添えられていた。そして、第2回の投票結果は――「1位:小野寺小咲 5110票(+217)」「2位:橘万里花 4518票(+1824)」「3位:桐崎千棘 4341票(+3)」「4位:宮本るり 2902票(+1931)」「5位:鶫誠士郎 2889票(-93)」。2人のサブキャラが票を伸ばし、橘万里花に至ってはメインヒロインを押しのけて2位にランクインした。
応募総数は前回より約6000票増加した2万4020票。カラーページには「沢山のご応募有難うございました!! 特に千葉県のYさん」と、やはり特定の人物へのコメントがあった。果たして、今回はどれだけ投じたのだろうか。


原作6巻第50話のシュヤク(一年次の学園祭編)まで制作された。
限定版単行本9巻にTVアニメ化記念スペシャルドラマCD 第7話「テヅクリ」・第40話「ウソツキ」が同梱された。

オープニングテーマ
「CLICK」(第2話 - 第14話、OVA14巻)
第1話ではエンディングテーマとして使用。
「STEP」(第15話 - 第20話、OVA16巻)
第14話ではエンディングテーマとして使用。TV版の第20話は未使用。

エンディングテーマ
「Heart Pattern」(TV版第2話 - 第7話、BD・DVD版第2話)
「リカバーデコレーション」(TV版第8話、第10話 - 第13話、BD・DVD版第3話 - 第5話)
TV版第9話では未使用。
「TRICK BOX」(TV版第15話、第17話、BD・DVD版第6話 - 第8話)
第16話では未使用。
「オーダー×オーダー」(BD・DVD版第9話 - 第11話)
TV版では未使用。
「はなごのみ」(TV版第18話 - 第19話、BD・DVD版第12話 - 第13話)
「想像ダイアリー」(TV版第20話、BD・DVD版第15話 - 第17話、第20話、OVA14巻・16巻)
「大切の作り方」(BD・DVD版第18話 - 第19話)
TV版では未使用。
なお、主題歌CDのCMナレーションは番組の放送局ではキャラクターが担当し、番組の非放送局ではClariSが担当している。

エンドカードイラスト
第9話なもり
『ゆるゆり』は、なもりによる日本の漫画作品。

第14話蒼樹 うめ
『ひだまりスケッチ』シリーズ作者
『魔法少女まどか☆マギカ』シリーズキャラクターデザイン(原案)

『ひだまりスケッチ』は、蒼樹うめによる日本のストーリー4コマ漫画『ひだまりスケッチ』を原作とし、TBSほかで放送されたテレビアニメ作品。2007年に第1期が放送され、その後、第4期まで製作・放送された。

『魔法少女まどか☆マギカ』
新房昭之×虚淵玄×蒼樹うめ×シャフトが描くオリジナル魔法少女物語
「化物語」「ひだまりスケッチ」シリーズなどヒット作を多数手がける新房昭之監督とシャフトがタッグを組んで送る初のオリジナル作品として注目される本作。
脚本をPCゲームメーカー「ニトロプラス」所属のシナリオライターとして、その重厚な作風でファンを魅了し、小説「Fate/Zero」でもその才能を如何なく発揮した虚淵玄、「まんがタイムキララCarat」(芳文社刊)連載中の「ひだまりスケッチ」原作者・蒼樹うめが、初のオリジナルアニメのキャラクター原案を担当する。

大好きな家族がいて、親友がいて、時には笑い、時には泣く、そんなどこにでもある日常。
見滝原中学校に通う、普通の中学二年生・鹿目まどかも、そんな日常の中で暮らす一人。
ある日、彼女に不思議な出会いが訪れる。
この出会いは偶然なのか、必然なのか、彼女はまだ知らない。
それは、彼女の運命を変えてしまうような出会い―
それは、新たなる魔法少女物語の始まり―

投稿 : 2024/06/01
♥ : 53
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

これ見て萌え死んだ奴、数知れず?TV放送時1話切りした自分を叱りたい魅力作

◆和菓子屋&癒し系ヒロイン(+悲運・悲恋系?)の凄まじい破壊力

しばらく前に見た『To Heart』のヒロイン(神岸あかり)や『冴えない彼女の育てかた♭』のヒロイン(加藤恵)もなかなかのものでしたが、本作のサブ・ヒロインはそれを遥かに上回る恐るべき破壊力でした。

・・・『艦これ』の島風さんみたいな「うさ耳リボン」+金剛さんヴォイス(cv東山奈央)のツンデレ帰国子女(メイン・ヒロイン)の方ではないですよ、念の為。

そっちはただの当て馬で、本アニメの真ヒロイン(=視聴者にとっての本命ヒロイン)は、『少年ジャンプ』に連載されていた原作マンガの方はどうであれ、間違いなくパッチリ目&癒し系の和菓子屋の娘(cv花澤香菜)の方です。
同じ新房監督+シャフト制作アニメ『「魔法少女まどか☆マギカ』をパロったと思われる「{netabare}マジカルパティシエ小咲ちゃん{/netabare}」が登場する続編(第2期)『ニセコイ:』まで見るとそれがハッキリ分かります、はい。

これまでいろいろ観てきた「学園&ラブコメ&青春」ジャンルの人気作・話題作・・・例えば、『とらドラ!』、『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』、『やはり俺の青春ラブコメは間違っている』、『冴えない彼女の育てかた』、あるいはそこに更にSFや怪奇要素をプラスした、『涼宮ハルヒ』、『物語シリーズ』といった名作級作品に比較対象を拡張してもいいですが・・・
そういう高校生♂の主人公に、複数の♀ヒロイン(※高校生だけでなく、一部中学生や大人も含む)が絡んできて、主人公♂の心中はどうであれ、作品全体が一種のハーレム状態になっちゃってる、いわゆる「ハーレム」ないし「プチ・ハーレム」アニメの星の数ほどいるヒロインたちの中で・・・

圧倒的じゃないか、本作の真ヒロイン({netabare}小野寺小咲さん{/netabare})は!

もしここで仮に、「学園&ラブコメ&青春」縛りも外してしまい、《最萌えアニメ・ヒロイン》グランプリ(※個人基準)を開催するとしたら、その第一位は『ツバサ・クロニクル』のサクラ姫、第二位は『アイドルマスター』の天海春香さんに既に決まっているのですが、{netabare}小咲さん{/netabare}なら三位争いには加われないまでも、確実にベスト8には入選して、五位争いに絡んできそうな勢いでした。


◆真ヒロインの隠し味は《悲運・悲恋》オーラ?

同じ、和菓子屋&癒し系ヒロインでも、『たまこまーけっと』・『たまこラブストーリー』の北白川たまこさん(※厳密には「餅屋」です)の場合は、{netabare}《幸せ》オーラ{/netabare}が強すぎて、ちょっと個人的にはパスしたい気持ちです(※アニメ作品の完成度の高さは大いに評価していますが)。

また、『俺妹』に出てくる田村屋の麻奈実さんも癒し系ヒロインっぽいですが、コイツは実は、{netabare}中学生のときに3歳も年下の小学生(桐乃)を泣かせて頬かむりしている《腹黒系》{/netabare}なので、やはりパスさせてもらいます。

・・・ということで、本作の真ヒロイン(※ここで敢えて「サブ」を外させていただきます){netabare}小咲さん{/netabare}は、何の落ち度もないのに、{netabare}ことある毎に「悲運」に見舞われて「悲恋」に終わってしまう(※原作マンガの結末もそうなっています){/netabare}、まごうことなき「悲劇のヒロイン」ということで、マンガ原作者(古味直志氏)と『週刊少年ジャンプ』編集部は鬼畜だと思いますが、これは心ある♂なら、ほぼ確実に萌え死ぬな・・・( ^ω^)・・・。


◆2番目ED「リカバーデコレーション」に本作の魅力がギュッと詰まっている

新房総監督+シャフト制作ということで、2014年の放送当時は自分も気になって第1話を視聴してみたのですが、その余りにも安直すぎる設定(※だって「集英組」ですよ?ソレいつのネタ?)と、これまた余りにも都合の良すぎる展開に「あーこれ見なくていいな・・・」と思って、これまで長く投げ出してしまっていました。

そして最近になってようやく、ある方のレビューを拝読して気になって再視聴を始めたのですが・・・序盤、あのClariSの歌うOP「CLICK」も、メイン・ヒロイン({netabare}桐原千棘{/netabare})のcv.東山奈央さんが歌う1番目ED「Heart Pattern」も、何だかシャフトにしては気合が入っておらず冴えない感じで、やっぱり本作は外れなのかも?と思いかけていたのですが、その第8話のラストで流れた2番目ED「リカバーデコレーション」を聴いて・・・

♪泡立った感情シェイクされて/まさかのライン踏み込んでる/予想外!
いまさら後悔もう遅いよね/少し苦い失敗もほら目をつぶって/リカバーデコレーション(Recover Decoration)

・・・「ん?何か妙に気合入ってるな?」と思ってそのまま視聴を続けたら、半ば過ぎの第11話(オイワイ)で、割と予想外の展開が来て、ここから俄然面白くなって、本サイトのレビューで多くの人が話題にしている第16話(タイフウ)へ。
ああ、なるほど、これが本作の魅力なのか、ということがようやく分かってきて、見続けて本当に良かった、という気持ちになれました(完走後、二周目に突入し原作マンガにも手を出す)。


◆前半の設定&シナリオへの違和感はやや我慢が必要かも

歌舞伎や人形浄瑠璃の公演では、役者や人形師の背後で黒い頭巾を被った者たち(黒子)がテキパキと舞台装置を整えて、場面が次から次へと都合よく進行していき、観客たちはそれを「お約束」として別段気に掛けずに鑑賞を続けていきますが、本作の展開はまさにそんな感じで、とくに初見時の前半は私のように「何?この子供騙しみたいな安易な展開は・・・」と閉口してしまう人が多いと思います。

でも、前述のとおり、本作の設定の良さとシナリオの面白さが分かってくるのは、半ば過ぎの第11話から先なので、それまでは、「これは、そういう“お約束”のある作品なんだ」ということで、しばらく我慢しましょう。


◆設定&シナリオ面での評価は幾分低くなるけど、好感度はとても高い作品でした

本作に個人的評点を付けるにあたって、上にも書いた同じ「学園&ラブコメ&青春」ジャンルの名作・優秀作・・・『とらドラ!』、『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』、『やはり俺の青春ラブコメは間違っている』、『冴えない彼女の育てかた』と比較してみましたが、

(1) シナリオ面では、やはり、それらの作品の出来の方がずっと高く、本作の場合はどうしても評点を一段階も二段階も低く付けざるを得ませんが、
(2) では、「果たして自分にとって好感度の高い作品はどっちなのか?」ということを考え始めると、ヒロインの好感度の高さ、という一点が効いて、現時点ではむしろ心情的には本作の方を推したい気分です。


それにしても、これだけの安直な設定&ご都合主義のシナリオの原作を、ここまで魅せるアニメ作品に仕上げた新房総監督の手腕&シャフトのアニメ制作技術は、やっぱり凄いのかも知れませんね。

そういう意味で、上記の2番目ED「リカバーデコレーション」という謎の曲名・・・

recover(回復する)には動詞としての用法しかないので、ここはおそらく recovery(回復、復旧)という派生名詞の形容詞的用法を使って、「リカバリーデコレーション」で、“失敗補填の取り繕い”“ミス挽回の飾り付け”という意味合いだと思いますが、それが、

(1) 本作のヒロイン{netabare}(小咲)が主人公(楽)の前でいつもドギマギしてヘマをしてしまい、その埋め合わせをして今度は主人公を歓喜させる{/netabare}様子を含意したもの、であると同時に、
(2) ヘボい原作マンガの設定とシナリオを、アニメ化にあたって、それでも何とか魅力的な味わいのあるものに、頑張って装飾しました、というアニメ制作者の側の矜持が含意されている、

・・・この曲名には、そういう二重の意味合いがあるのではないか?と思ってしまいました。



◆制作情報
{netabare}
原作マンガ       古味直志(『週刊少年ジャンプ』2011-2016年連載)
総監督         新房昭之
監督          龍輪直征(第1期)、宮本幸裕(第2期チーフ演出)
シリーズ構成      東冨耶子、新房昭之
脚本          中本宗応、木澤行人、大嶋実句
キャラクターデザイン 古味直志(原案)、杉山延寛
音楽           千葉“naotu-”直樹・石濱翔(第1期第1-6話)、菊谷知樹(第1期第7-20話、第2期)
アニメーション制作  シャフト{/netabare}


◆期別評価

第1期 ★ 4.3  (20話) (2014年1-5月)
第2期 ☆ 3.8  (12話) (2015年4-6月)
-------------------------------------
総合  ★ 4.2 (計32話)


◆視聴メモ(第1期)
{netabare}
・第1話視聴終了時点
少し前に見終えた少女マンガ原作の人気アニメ『しょごキャラ!』は、少年の方が鍵(ダンプティ・キー)、少女の方が錠(ハンプティ・ロック)を持ってる話だったんだけど、本作はその逆なんですね。
『しゅごキャラ!』の方は「少女マンガ」だから・・・ということで笑って許されたんだけど、本作の方はきっと、♂が鍵で♀が錠だったらPTAあたりからボロクソに叩かれていたかも知れませんね。
・第5話視聴終了時点
第1期の1/4まで見終わりましたが、やはり展開や設定の強引さが目立ち、面白いのだけど作品全体としては評価が低めになってしまいそう。
『週刊少年ジャンプ』連載マンガ原作だから当然といえばそれまでなのだけど。
・第6話視聴終了時点
ここで野球ボール飛込→告白中断はベタ過ぎてもう一工夫欲しかった。
一話一話はそこそこ面白いのだけど、やっぱりコイバナになると少女マンガに敵わないなあ・・・。
・第8話視聴終了時点
第7-8話の誠士郎の安っぽいエピソードでゲンなりするが、この第8話のラストでちょっと意外な展開があり、今後に期待を持つ(※ED「リカバーデコレーション」への切り替えが良い感じに決まっている)。
・第10話視聴終了時点
肝だめし大会で主人公(楽)と小咲は互いが待ち望んだペアに決まりながら、楽が小咲との出発直前に行方不明の千棘を心配して駆け出して行ってしまう→本作の結末を暗示?
・第14-15話視聴終了時点
ここで強引に第三のヒロイン投入でハーレムアニメ化確定。
これは流石に幻滅。
・第16話視聴終了時点
小咲の魅力爆発回。
この回だけは何度でもループ視聴できてしまうレベルで、三週目で遂に個人的《神回》認定しました。
かの田村屋の娘(麻奈実)も、この同じ和菓子屋(おのでら)の娘くらい可愛かったら桐乃にまさかの大逆転サヨナラ負けを喰らうこともなかったろうに・・・。
・第17話視聴終了時点
楽の買った恋むすびを預かった小咲の鼻緒が切れてしまい、色々あって結局、楽が恋むすびを千棘に渡してしまうエピソード→やはり千棘endを示唆?
・第19話視聴終了時点
楽&小咲のロミジュリ衣装が本作2番目のED「リカバーデコレーション」の二人の衣装→二人がすれ違う結末を暗示?
・第20話視聴終了時点
千棘が演劇のセリフに自分の本当の気持ちを重ねて語る・・・という、これまたベタな展開だったけど、それを正攻法で映像としてきっちり描き出したのは流石シャフトだと思った。
後半の小咲&楽の屋上ロミジュリも視聴者の期待を外さぬ見事なシナリオで◎{/netabare}


◆視聴メモ(第2期)
{netabare}
・第2期はシナリオ面での進展ほぼなし。
・まるで第1期のOVAみたいな作風で、前半は余り見所がないが、第8話以降は楽しめる話が増える。
・原作マンガの終盤はどちらかというと不評だったそうで、第3期は難しい感じか。
{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

=============== ニセコイ (第1期) (2014年1-5月) =============

 - - - - OP「CLICK」、ED「Heart Pattern」 - - - -
{netabare}
第1話 ヤクソク ★ 桐崎千棘(きりさき・ちとげ)転入、ペンダント捜し、偽の恋人 ※OPなし・ED「CLICK」
第2話 ソウグウ ★ 楽&千棘の初デート、小咲との鉢合わせ、誤解と嘘 
第3話 ニタモノ ★ 公認カップル、小咲の落とし物(鍵)、千棘の友達ノート、小咲の立ち聞き
第4話 ホウモン ★ 小咲の親友・るりの策略1(一条家勉強会)、蔵に閉じ込めた二人
第5話 スイエイ ★ るりの策略2(水泳レッスン)、合わない鍵、水泳大会のアクシデント
第6話 カシカリ ★ 楽と千棘の事情判明(小咲ひと安心)、ペンダント再紛失、小咲の告白失敗、千棘の遠い記憶(ザクシャ・イン・ラヴ)
第7話 ライバル × 鶫誠士郎(つぐみ・せいしろう)転入、楽VS誠士郎 ※この展開はないな・・・{/netabare}

 - - - - OP(変わらず)、ED「リカバーデコレーション」 - - - -
{netabare}
第8話 シアワセ ☆ 誠士郎の任務遂行と恋、千棘の10年前(5歳)の約束と日記、もう一つの鍵
第9話 オンセン ☆ 林間学校、楽の額の傷 ※お約束の温泉回だけど謎の湯気が邪魔(笑)、EDなし
第10話 クジビキ ★ 続き、肝だめし大会、千棘の王子様、ファーストネーム
第11話 オイワイ ★★ 千棘の誕生日、プレゼント選び、小咲の秘密の場所、10年前の約束の女の子
第12話 カクニン ★ 鍵合わせ失敗、千棘パパの昔話、平常心なくした千棘、写真選び・誤解
第13話 ホウカゴ ★ マックでのうっかり発言、10年前の写真の女の子、雨宿り、楽の許嫁(いいなずけ)
第14話 シュラバ × 橘万里花転入、本当の鍵の持ち主?、万里花とのデート ※デンパ女登場で流石にこれは酷い、ED「STEP」{/netabare}

 - - - - OP「STEP」、ED「TRICK BOX」 - - - -
{netabare}
第15話 サンボン ☆ 10年前の夏の記憶、結婚の約束?、警視総監の父との対面
第16話 タイフウ ★★★ 夏休み開始、和菓子屋おのでらバイト、小咲のアルバム、メアド交換 ※EDなし
第17話 エンニチ ★ 夏祭り、千棘との夜店巡り、切れた鼻緒、恋むすびの渡し先{/netabare}

 - - - - OP(変わらず)、ED「はなごのみ」 - - - -
{netabare}
第18話 ウミベデ ★ 海辺グループ旅行、小咲の大胆発言、千棘の悩み事(これって恋?)・楽の失言、秋新学期
第19話 エンゲキ ★★ 学園祭の演劇「ロミジュリ」配役、千棘との亀裂(偽恋の終わり)、小咲のケガ、代役申込、楽の本心{/netabare}

 - - - - OPなし、ED「想像ダイアリー」 - - - -
{netabare}
第20話 ホンバン ★★ 開演、二人の障害、恋心を認めた千棘、二人だけのロミジュリ{/netabare} 
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)1、★★(優秀回)3、★(良回)11、☆(並回3、×(疑問回)2 ※個人評価 ★ 4.3


=============== ニセコイ: (第2期) (2015年4-6月) =============

 - - - - OP「Rally Go Round」、ED「曖昧ヘルツ」 - - - -
{netabare}
第1話 コレカラ/キヅイテ ☆ 千棘の恋の自覚、冬服、鈍感ダーリン
第2話 インネン/ショウブ ☆ 誠士郎のライバル登場(ポーラ) ※ED「TrIGgER」
第3話 ヒツヨウ ☆ 千棘のママ登場(華)、X'mas Eve
第4話 ハハオヤ ☆ 続き、リボンのプレゼント ※シナリオ色々と強引過ぎて×、ED「Sleep zzz...」
第5話 オシエテ/ラクサマ ☆ 万里花家の勉強会・お喋りオウム ※ED「またどーらぶ」
第6話 オイシイ ★ バレンタインデー回(千棘と小咲の友情、チョコ作り、特別な義理チョコ)
第7話 イモウト ☆ 2年進級、小咲の妹(春)登場 ※ED「marchen ticktack」
第8話 マジカルパティシエ小咲ちゃん!!/ハタラケ ★ ※OP「マジカル☆スタイリング」、EDなし
第9話 オソウジ/オミマウ ★ プール掃除、小咲の風邪、春の看病、戻ってきたペンダント
第10話 オウエン ☆ 集(楽の親友)の想い人、キョーコ先生の寿退職 ※ED「通り雨drop」
第11話 ヤセタイ/オハヨウ ★★ 小咲のダイエット・中学時代 ※ED「クレヨンカバー」
第12話 ソウサク/オタメシ ★ うさ耳リボン捜し、千棘の悩み(告白する・しない){/netabare}
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)1、★(良回)4、☆(並回)7、×(疑問回)0 ※個人評価 ☆ 3.8


※2周目完了で個人評価を (第1期) ★ 4.2→4.3 (第2期) ☆ 3.7→3.8 に上方修正。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 35
ネタバレ

れんげ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

王道な展開と王道なヒロインを、めいいっぱい楽しむ作品

2014年1月より放送。
全20話(10月3日発売の原作第14巻には、新規アニメDVDが付属予定。)


【前置き】

週刊少年ジャンプ連載作品。原作未読。
原作者のデビュー作「ダブルアーツ」が、(打ち切られながらも)とても胸に残る作品でしたので、本作「ニセコイ」も、連載当時から気にはなっておりました。
そんな折、シャフト制作によるアニメ化が発表。
加えて、オープニング曲はClariSが担当。
……避けて通る理由がありませんでしたね。


原作を読んでおりませんでしたので、いわゆるシャフト演出と噛み合うのかどうかも私には未知数で、期待も不安もあまりせず、「とりあえずオープニング曲を楽しめればいいや」っていう気楽な気持ちでの視聴開始でした。
そんな気張らない姿勢だったからかは分かりませんが、最後まで気楽に楽しめました。

ただ、シナリオ展開に関しては正直、恋愛アニメとしてはちょっと私の心には響きませんでした。
ですが、ラブコメとして見れば良い意味で「続きが気になって仕方ない」とはなりませんでしたので、そういう意味では毎週見ていても精神的にラクでしたね。



【あらすじ】

おヤクザの息子として育てられた高校生の一条 楽(いちじょう らく)を主人公とし、双方の親の事情で、おギャングの娘である桐崎 千棘(きりさき ちとげ)と、偽りの恋人(ニセコイ)を演じることになるところから始まります。

しかし、楽には幼少期に将来を誓い合った女の子がいて、楽が持つその子との思い出の鍵穴のついたペンダントの鍵を持つのが誰なのかが、シナリオを動かす大きなファクターとなっていきます。



【論じてみる】
{netabare}
さて…、このペンダントを持つ鍵が誰なのかという点ですが…。

千棘をはじめ、片思い中の小野寺 小咲(おのでら こさき)や、途中から登場する橘 万里花(たちばな まりか)と、続々と幼少期に会っていて且つ鍵を持つ女の子達が登場する設定は、流石に非現実的。
原作では、更に増えたとか……。
まるで、鍵を持つヒロインのバーゲンセールd(ry


シナリオ展開的にも、鍵を挿そうとして結局挿さなかったり、ヒロインとの進展がありそうで結果的に何も進展していなかったり…。
完全なるコメディとして作品を見ればそれもアリなのかもしれませんが、ちょっと引き伸ばしがあからさま過ぎる感じがありました。
ジャンプの人気連載作品としては、致し方ない部分もあるのでしょうけど。

中でも、海辺で片思い中の小野寺さんと2人きりになった時のエピソード。
実は小野寺さんの想いも一緒で「キスしていい?」と言われる展開に発展しながら、主人公はガチで寝ていたというオチには、戸惑いを隠せませんでした。

今の高校生は、その状況で、好きな子を前にして、座りながら寝られるのでしょうか…?
当時の私なら最低限、まぁ…失禁程度は確実でしょう。


全体的に見て、最初の「おヤクザ」「おギャング」という設定はどこ吹く風で、それを上手く活かしたエピソードを練ろうというより、毎回行き当たりばったりで物語が進行している印象がありました。
故に、どこかで見たような展開やキャラが多く、毎話の引きにもイマイチ心に残りません。

それでも最終話では、千棘が自分の気持ちについて、内の言葉で

「この気持ちに、なんて名前を付ければいいだろう…。

 うぅん……。

 ……本当はもう、知っている…。」

と言い、目を引く進展を見せるのですが、そこで本編が終わってしまうので…。
区切り目としては良い場面かとも思いますが、本作単品としては何一つ結果がついていないまま終わってしまうので、ストーリーを楽しむ方にはあまりオススメ出来ませんね。

同じく週刊少年ジャンプで連載されていた作品で言えば、
妄想とキカンボーの純恋愛漫画「I"s」
お約束エロを念頭に置いたラブコメ「ToLOVEる」
いちごパンツ(*´Д`)ハァハァの「いちご100%」
等と比べても、ちょっとパンチが弱い気がしました。


ですが本作は、同時期に連載を開始した「パジャマな彼女。」「恋染紅葉」という恋愛漫画の中で唯一生き残り、アニメ化に至った作品です。
勝敗を分けた、この大きなポイントは一体どこだったのでしょうか。

それは(私が勝手に思ったことですが)、もう単純明快。
何より可愛く分かりやすいキャラクターによる、王道でコミカルな展開が良い意味でウケた(見やすかった)からだと思います。
ホント捻りも糞もないのですけど。
{/netabare}


【キャラクター】
{netabare}
繰り返し申し上げますが、本作の魅力は何より、この分かりやすい且つ可愛らしいキャラクターだと思います。

まさに、王道を地で行くヒロイン達。
千棘の暴力&ツンデレぶり。
小野寺さんの、奥手で照れ屋な王道ヒロインぶり。
誠士郎の男装ぶり。

加えて、途中参戦した万里花に関しては
『お嬢様&虚弱体質&猛烈アタック型&感情が高ぶると訛る』
と、いくつ属性を付ければ気が済むのだと言わんばかり。

本作では『可愛いは正義』という真理を、まざまざと見せつけられたようでした。


王道と一言で言っても、それをキャラクターとして分かりやすく動かし、視聴者に伝えるのは意外と難しいものです。
ニセコイは、シナリオを描くというより、キャラクターをコミカル重視にキッチリ描いて、「視聴者にヒロイン達を好きになってもらおう」、という製作者のインスピレーションを強く感じました。


私は当初、コミカルながらも抑揚を感じないシナリオ展開に視聴を断念しようかと思いましたが、小野寺さんのド直球なヒロインぶりにやられ、シナリオ重視からキャラ重視に切り替え視聴を継続していました。
声が花澤香菜さんなので、まさに土俵の如くこなされていましたしね。
毎度顔を赤らめ照れる小野寺さんは、メチャクチャ可愛かったです!!!

展開は相変わらず、どこかで見たようなシーンが続きます。
キャラクターも、次にどんな行動をするか、どんな反応をするか、少なからず予想出来てしまいます。
でも、それがあまり退屈に感じない。

それは、作中で動くヒロイン達がそれぞれ可愛いくて、見ていた楽しいからなのでした。
言えば言うほど単純過ぎる言い分で、最早擁護になっているのかも怪しいですが。。。


私が一番好きなのは、当初はド直球ヒロインの小野寺さんでしたが……。
最終的には、途中参戦の橘 万里花(マリー)に、その軽~~いハートを持って行かれました。

確定したのは第15話の、この台詞↓ですね。

『急にそがんこと言われたら困るばい…。。。』

『こっち見んでくれんねーーー!!!』

『照れとらんけん、こっちば来んとって!!』

声を担当された阿澄佳奈さんの訛りっぷりの相乗効果も含めて、このシーンの破壊力たるや…、私の心を鷲掴みどころか握り潰すのに十分の破壊力でした。

楽へのアグレッシブな姿勢や、好かれようとする努力がちゃんと見えるところも良いですね。
あと個人的に、口に手を添えてジト目ながらドヤ顔でクスリと笑っている、あの表情も大っ好きです。

これだけでも、私が「ニセコイ」という作品を視聴したことに意味はあったと思っています。キリッ

まぁ…ボクのような、にわかファンなぞ…。
原作の人気投票でマリーに1500票を1人で入れた「千葉県のYさん」の、足元にも及びませんけど。
{/netabare}


【総評】

純粋にラブストーリーとして作品を見ると、肩透かしを食らうかと思います。
バラエティー豊かなヒロインが定期的に登場して、対抗馬も一切いない主人公がドンドンとハーレムになっていくような展開ですので…。

シナリオを特に気にせず何より気楽に、ラブコメとして可愛いヒロイン達を見て楽しみたい。
そんな人が求めるのが、本作のような気がします。
押し付けがましい萌えや過剰なエロも無いので、そういう点でも万人が見やすい作りですしね。

シャフトの作画も安定していましたし、その演出も過剰なクセにならず雰囲気も良し。
ClariSのオープニング2曲や、ヒロイン達がそれぞれ歌う曲も良曲。

そして、マリーが可愛い。

なんだかんだ私は5ヶ月間、楽しませてもらいました。

ではでは、読んでいただきありがとうございました。


◆一番好きなキャラクター◆
『橘 万里花』 声 - 阿澄佳奈さん


◇一番可愛いキャラクター◇
『小野寺 小咲』 声 - 花澤香菜さん



以下、本作の主人公と私との、どーでもいい共通点と相違点について。
駄文なので、〆ます。
{netabare}

さて作中とあるシーンで、

ヒロインの一人である小野寺さんの修学旅行の写真に、

下着姿が写り込んでしまった事件がありました。


学生が掲示板に公開された一覧写真を見てそれぞれ欲しい写真を選ぶ中、

それにいち早く気付いた主人公の楽は、

それを教師に伝え撤去させる男前っぷりを見せました。


勿論……、紳士の私も同じ状況なら、そう行動したことでしょう。


無論……、拡大コピーしてから。
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 55

91.4 8 シャフトアニメランキング8位
<物語シリーズ>セカンドシーズン(TVアニメ動画)

2013年夏アニメ
★★★★★ 4.2 (3416)
20169人が棚に入れました
とある田舎町の男子高校生・阿良々木暦は、街に現れた瀕死の女吸血鬼を助けたことがきっかけで、吸血鬼もどきの人間となってしまう。女吸血鬼はその力を封じられたものの、「怪異の王」たる吸血鬼の出現はこの街の霊的エネルギーを乱し、様々な怪異の類が出没するようになる。暦はそうした怪異に憑かれた少女と出会い、彼女たちを助けるうちに人間的に成長していく。

声優・キャラクター
神谷浩史、斎藤千和、加藤英美里、沢城みゆき、花澤香菜、堀江由衣、櫻井孝宏、坂本真綾、喜多村英梨、井口裕香、三木眞一郎、阿澄佳奈、根谷美智子
ネタバレ

Ballantine さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

恋物語今夜1:30~ 再/一挙放送のスケジュール

5/26 今夜 恋物語 MX 1:30~3:30          ←★いまココ★
5/29 木曜 ひたぎクラブ niconico 21:00~
http://live.nicovideo.jp/gate/lv180234158
5/31 土曜 キャラクターコメンタリー放送 MX 23:30~
6/2 月曜 まよいマイマイ niconico 21:00~
6/5 木曜 するがモンキー niconico 21:00~
6/7 土曜 キャラクターコメンタリー放送 MX 23:30~
6/9 月曜 なでこスネイク niconico 21:00~
6/12 木曜 つばさキャット niconico 21:00~
6/13 金曜 つばさキャット niconico 21:00~
6/14 土曜 キャラクターコメンタリー放送 MX 23:30~
6/15 日曜 化物語一挙放送 niconico 17:00~
6/21 土曜 キャラクターコメンタリー放送 MX 23:30~
6/28 土曜 キャラクターコメンタリー放送 MX 23:30~

8/16 土曜 花物語 一挙放送 MX? ??:??~

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終物語(下)に入っていた広告の偽物語プレミアムアイテムボックスの忍にまた短篇集が付いて来るようですね。
今度は完全受注生産のようなのでガハラさんの時みたいにあまらなさそうなので予約しなくては…何処で…?w
ちなみに予約締め切りは7/1発売は11/21

7月には化物語のKeyAnimationNote下巻が発売されますが、アニメジャパンのイベントで先行販売チケットを売ってましたね。行けなかったのでオクで手に入れてハガキ送ったし届くの楽しみだ!
BDも7月に届くし今年の夏は暑い!じゃなく熱い?w


原作既読(終物語(下)まで)。

2クール全23話+総集編3話+花5話
セカンドシーズンの構成
『猫物語(白)5話』総集編Ⅰ
『傾物語4話』総集編Ⅱ
『囮物語4話』総集編Ⅲ
『鬼物語4話』『恋物語6話』
☆2014/05/31から☆
『花物語5話』


ファーストシーズンは
『化物語(上・下)』『傷物語』『偽物語(上・下)』『猫物語(黒)』の6巻。

セカンドシーズン←★今ここ★

ファイナルシーズンは
『憑物語』、『暦物語』、『終物語』(上)(中)(下)、『続終物語』の予定。現在終物語(下)まで刊行されてます。
そして物語シリーズがいよいよ完結しました。
見事に化物語からの伏線やら色んな物語からの伏線が全て回収されました。
ただ個人的に予想していた終わり方と違った形になってしまったので予想は見事にはずれてしまいちょっと残念でしたが続終も楽しみですね。
続終からはアフターストーリーかな…?


■関連サイト
公式サイト:http://www.monogatari-series.com/2ndseason/
講談社BOX公式:http://bookclub.kodansha.co.jp/kodansha-box/topics/nishio/
まとめWiki:http://www40.atwiki.jp/nisioisin-anime/


□猫物語(白) あらすじ等
{netabare}主人公:羽川 翼(cv.堀江由衣)
OP:chocolate insomnia
作詞 meg rock 作曲・編曲 神前 暁 MONAGA / 歌 - 羽川 翼

ファイヤーシスターズに関わっていた怪異―蜂と不死鳥の事件のあった夏休みが終わり、私立直江津高校は二学期を迎えようとしていた。翼は二学期早々、巨大な虎の怪異に出会う。

その日、翼の家は火事になり全焼する。行くあての無くなった翼は学習塾跡や戦場ヶ原ひたぎの家、阿良々木家、と寝床を転々とするのだが、原因不明の記憶の欠落に悩まされる。もうひとつ、困ったことに暦が新学期から行方不明になっているのだった。{/netabare}

各話感想(文字数限界に達したので感想途中まで
{netabare}第懇話
『つばさタイガー其ノ壹』
001
ルンバこんな煩いのか。
OP
なんとも可愛らしいOPになっちゃって。
羽川さんのイメージとなんか違うw
なんか切ない感じが欲しかったなぁ
002
朝飯うまそうだ。
シャンプーとかコップも3つあったな
絵で別々の調理器具の違い見せられると衝撃度が上がるなぁ。
003
戦国時代の合戦の上りみたいなのがいっぱいささってるのは何を表しているのだろう。赤多め白数本。
004
白虎かっけぇ!概ね想像通り。おっ?声誰だろ。メッチャでかいな。
005
ガハラさんのシャフ度は健在。
結構無駄話はカットされてるようだ。サクサク進む。
あれ?羽川さんこんなに細かったっけ…
もうちょっとぽちゃっとしてたような。
目の中に目の保養w
寄りかかったガハラさんなんかまっすぐピーンとしすぎじゃないか?こんなもんかな。
006
自分以外の誰かに助けを求める事が出来ない。なんという不労者生活。
CM
009
ガハラさん泣いてる所も可愛いなぁ…と思ったら一瞬凄い顔になってたな。
声が完全に別物になってるぞwガハラさんの声のまま泣くのは難しそうだなぁ…
010
羽髪さんになってる羽川さん可愛いw
なんでグレーのスウェットなんだw
化物語の時の可愛いパジャマどうしたんだよw
011
羽川さん口説くなw髪型直さないのかwルパン来たw
あれそういや化物語の頃の下着は純白じゃなかったっけ。
付き合い始めて色気づいたのかなw
下着で(`・ω・´)シャキーンワロタ
服を着ろ服をwなんかガハラさんさらに痩せた気がするのは気のせいか。
どうやら傾と鬼の合間だったのねここの話。
いくらアリャリャギさんでもこりゃかまってられないな。
ガハラさんの汗がキラキラした笑顔が神原駿河にしか見えない。


第懇話
『つばさタイガー其ノ貳』
012
アララギ君の話からか。
op
うーんやっぱ羽川もっとむっちりしてたような気がする。
CM
014
章数ってこれの事だったのか1話の。今回は章ナンバーに言い換えたのはわざとかな?
まさかのシャワーシーンktkr!!
眩しいまぶしすぎる!!!!おい光がじゃまだ!
なんか羽川の目元の影が変だなぁ。
ガハラさんの変顔やばすぎるwwどうしてこうなったw
羽毛布団w
015
萌ヤシww野菜炒めかな?男の好みw
アララギ君の嫌いなとこw
016
若干うざくなった戦場ヶ原さんww
CM
017
ブラック羽川登場。なるほどそういう事だったのか!
章数は伏線だったのか。
018
虎現る。まぁ同化しちゃってるし障り猫ではなくブラック羽川だもんな。
ちょw何処まで空高く飛んでるのよww
降り立ったら河原。
019
ガハラさんwエニャジードレイン。
020
なるほど羽川さん覚えてないのか。
021
目玉焼きは醤油派だなぁ。たまにソースにする位か。
マヨはつけたりつけなかったり。
何にもかけないのね羽川は。以外とここ深いよなぁ。
「今でもアララギ君が好きだってもっかい言える?」


『つばさタイガー 其ノ參』
022
セミの抜け殻がいっぱいw
ガハラさん今日は赤い服か。どんどん普通の子になっていくな。
アララギ君が偽物で羽川さんが本物。この辺偽物語見てないと駄目だな。
角砂糖を積み上げるなw鉛筆やめたんだなw
ヤカンでかくね?4リットル位入りそう。
悪ぶることでリスク回避。
白すぎる。白無垢すぎる。なんか羽川さん丸っこくなった?
聖人でも聖母でもなくて闇に鈍いとか駄目すぎる。落第。
白々しい。
CM
あら?op無し?
023
戦場ヶ原さん何故インフルエンザにしたんだw
やっぱショートのほうが似合うな。
このメールは花物語の布石だっけな。
うーん物語シリーズ1から全部時系列で本書き直してくれないかなぁ…
確認すんのがめんどくさい。
筋違いだから助けを求めないと。
024
お父さん久しぶりに出たなw声変わらなくていいねw
神原に嫉妬w神原の左腕つまり猿の手が必要な事態なんですね。
お父さん紅茶の注ぎ方ww優しいお父さんだなw
ガハラさんが普通入れるとこだろ!
その通りにゃん。これは猫の時の事を覚えてるか探りを入れたのかな?
CM
025
火憐ちゃん髪型変わったな。お見舞いをおみまいw
正義でピーンときたか。何も出来ない妹w
この世に正義がないということがわかった事だし。
ガハラさん完全に煽ってるw
そしてファイヤーシスターズに解決させると。
火憐ちゃんは翼さん。月火は羽川さん。
月火の髪の毛メッチャ伸びてるwぐるぐるまきじゃないかw
どうして手を組んだw握手じゃないのかw
アララギ君が帰ってくるまで…。
026
あら?スカートのレース別々なのか。内側に一緒にくっついてるもんじゃないのか。
懐かしい洗濯機。
一人で助かる気が無い。野生として落第。
この部屋の物は好きに使っていいからってアララギ君のだろw
そういやバナナ型のこの椅子実際に作ってみた人がいたっけw
興味のある人はニコ動で検索してみてね。
027
ペアリングが切られておる。これなんだっけなぁ。
鏡に映らなくなった話とつながるんだっけ。
天井からぶら下がってる紐なんだよw
猿なんて今更でピンと来たか。
ターミネーターとターミネーター2みたいなものw
ご主人の裏人格。表も裏も表裏一体。
ってかなんでパイナップルみたいに変にそれてんだwケープでもかけてんのか?w
虎。でかい虎。はやい虎。しゃべる虎。自身にしか見えない虎。
短縮できるってエナジードレインが…効かないのか!?
学習塾跡は…全焼していた。


『つばさタイガー 其ノ肆』
052
随分飛んだな…やっと羽川さん気付いたのか。
耳が生えてないか確認してるのか。
ブラック羽川になり慣れるなw
053
阿良々木母登場。声はまぁこんなもんか。警察官っぽい。まぁ少佐とかでも良かった気がする。
我が子どもと仲が悪いのはそれだけで虐待みたいなもの。母親として。
現実逃避を止めなさいという事ですね。
出ましたねエピソードさん。
これ傷物語知らない人は「え?誰?」ってなりそう。
まさかの6歳。なんでこの街に戻ってきたのか?不明。呼ばれたから夜行バスで来たという。観光客カ。トラ退治には関係なし。
貸しがある部分は確か傷物語の話だったっけ。
ヴァンパイアの視力を持ってしても羽川と認識出来なかった。
羽川の凄みみたいなものがさっぱり消え失せてる。なんの痕跡もなく。
あいつだよあいつ。呼び出した本人。忍野メメの先輩。
054
さぁ出ましたね臥煙イズコ。声のコレジャナイ感が半端ない。
格好がチャラいな。思ったより可愛いキャラデザだなぁ。
もっと忍野メメっぽい雰囲気を出す感じで大人っぽい感じかと思ったけど…
そしてなんでも知ってる臥煙さん。
なんでもは知らないわよ知っている事だけの羽川さん
の対比として
私はなんでも知っている全てを知っている臥煙さん
虎の問題。苛虎。君自身の問題で阿良々木君の問題でもない。
自分が知らないという事さえ知らない。
無知の知ならぬ無智ノ無智。むっちむちの豊満ボディーとかエロ過ぎる。
自分が馬鹿だって事実程堪らない。
まぁ忍野メメより最強のキャラ臥煙さんだもんなぁ。
今後たびたび出てくるんだよなぁ
055
学校からの帰り道に寄り道。過去について詮索に行く。
056
新刊。新種。新種の怪異なのだとしたら…
057
ちなみに神原の何かよ。母方の姓が臥煙って姓よ。
※ここ重要
トラウマ。虎馬。
羽川さんの家の火災と虎の関連性。寝床が燃えた事実。それにともなっての戦場ヶ原さん宅と阿良々木家の全焼の危険性。
058
いよいよ物語も佳境に入りましたね。
059
熱い情熱。正義。月火も火憐も名前に火が入っている。
恋心。5月頃のアララギ君の恋相談。完全に羽川さんの話ですね。
偽物語に出てきた話だっけなぁ…確か欲求不満がどうとかっていうあれかな。
正義=怒り 熱い気持ち。
水鳥君は火憐の彼氏。月火の彼氏は蝋燭沢君。どっちもお兄ちゃんみたいな人。
完全にブラコンの妹二人。
ヤキモチを焼く。嫉妬。現実から目をそらす羽川。
阿良々木君が妹の彼氏から目をそらすように、羽川も現実から目をそらす。
060
記憶を切り離し、心を切り離す。
自分を殺そうとしたエピソードと歓談に話していた羽川。
奇行であり異常な羽川。
だからってアララギ君の布団にマーキングすんなw裏山けしからんw
何故色んな写メ撮ったんだwアララギ君に送ったんだよね確か。
記憶があるはず。EDの入りが神ってる…
この手紙メッチャ感動した覚えが…
この物語の最後に手紙で〆だったはずだけど凄い感動した覚えが。


『つばさタイガー 其ノ伍』
061
早速手紙か。
生まれて初めて人に頼る羽川。
私を助けて下さい。
opカットかな?
苛虎の説明。
嫉妬の権化の虎。3日前。新学期初日。父親(と呼ぶべき人)と母親(と呼ぶべき人)が朝食を食べていた姿。
同じメニューの朝食。その嫉妬が生み出した苛虎。
羽川が切り離した色んな人格を受け入れる時ですね。
062
母ではなく双子の姉。白くて白々しい美しい姉。
障り猫は阿良々木君への恋心から生まれた化け物。
障り猫(ブラック羽川)vs苛虎(嫉妬の権化)
羽川さんの中だけで3匹程怪異が出来ちゃうとか怖い。
真っ白な羽川→障り猫→進化してブラック羽川→苛虎
3重人格所か羽川含め4重人格。なんともややこしい羽川さん。
ガハラさんがピンチ。
063
萌えキャラではなく燃えキャラだな。
064
受け入れようとバトルが始まるものの、苛虎は強かった。
羽川からよろしくお願いされたブラック羽川。
ガハラさんからよろしくされた障り猫。
強すぎた。
無理だった無茶だった無駄だった。諦めかけたその時。
阿良々木君キタ━(゚∀゚)━!HERO現る!やっと出番が来たな。
最高のタイミングでの登場。なんだその赤いボロボロの服w
065
阿良々木君がかっこよすぎて泣ける。
まぁ一人で全部抱え込まなくても阿良々木君が助けになってやるよって話だね。
そして初めての告白。まぁもちろんガハラさんがいるわけで…
羽川の失恋物語もこれでおしまいですね。本当に泣ける。
066
あれから10日ほど経過後。
猫耳はなくなり髪の毛の半分位白髪になり毎朝染めている。
初めて部屋を貰った羽川。
家族も家も見失って迷子だった羽川。
やっと心の扉が開いたようだね。そして自分を受け入れた。
ただいま。

あぁもう4話5話は連続で見たほうが泣けるなこれ。
後でまた何度も見るだろうし感動はその時にとっておこう。

しかしまぁ来週総集編Ⅰってどういう事なの?
変に総集編なんか入れずに物語本編を作りこんで欲しいなぁ。{/netabare}

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□傾物語 あらすじ等
{netabare}主人公:阿良々木暦(cv.神谷浩史)
OP:「happy bite」
作詞 meg rock 作曲・編曲 神前 暁(MONACA) / 歌 - 八九寺真宵(cv.加藤英美里)

8月20日、八九寺真宵の忘れ物を届けるために外出した阿良々木暦は、式神の童女・斧乃木余接と遭遇した。余接にアイスをおごっただけで結局、真宵を見つけられず家に帰った暦は、宿題を何一つやっていないのに、明日が始業式である事に気が付く。{/netabare}

各話感想(※原作補足文には原作内容の一文が含まれます。)
{netabare}傾物語壹話予告
http://www.monogatari-series.com/2ndseason/story/kabuki01.html


第閑話
『まよいキョンシー其ノ壹』
001
何かおかしいと思ったらこれが足りなかった。
○原作補足文
{netabare}どうして冒頭で、そんな無関係な人物を紹介するのかと言えば、正直それをうまく伝える自信はないのだけれど、なんというか、彼女はそんな風に思わせるタイプの人間なのだ。{/netabare}
この紹介文が無かったからだ。
全然イメージとちげぇ。もっと斧乃木ちゃんみたいなのイメージしてた…
なんか目が気持ち悪い。そういや声誰なんだ。これから結構出てくるしなぁ公式にもう載ってんのかな?
交差点の赤信号が3秒のタイムラグがあって全部赤になる瞬間がある話。
扇ちゃんもなんでも知ってるキャラじゃなかったっけか。
いやバランサーか。まだ謎が多いからようわからんな。
あの物語とともにって事は鬼物語と話やっぱつなげるのか。
もしかして物語内の時系列順に放送する可能性もある?
そうなると9話で2つ物語消化とかありそうだなぁ。

ここカットしちゃ駄目だっただろう。
○原作補足文
{netabare}信号機にはもうひとつ、赤色と青色の間に、黄色があるのだと。
そしてそれこそ彼女の促したかったものなのだ。{/netabare}
これじゃ原作持ってない人には扇が何がなんだかさっぱりわけわからん人物になってしまっているだろう。
まぁ原作持ってても未だ正体不明なんだけどさ…
それでも最小限の説明は必要だと思うんだ。
002
キメ顔でそう言わなくなったかやっぱw
青信号過ぎてまた赤に戻ってますよーw首がシャフ度化したw
キメ顔の話出すのかw だまれww僕の黒歴史w
忍の話をなんで聞いたのかって部分これ見た目だけでわかるだろうか?
アイスをおごってあげるうんぬんの話抜けてるけどこれアニメだけだと奢られてる感じには見えないよなぁ…
何をしに来たのか。呼ばれた。派遣された。式神だけに。
八九寺が家に遊びに行った時の話って短編小説だっけなぁなんだっけ。
リュックサックは八九寺が阿良々木君の部屋に忘れた忘れ物。
八九寺がどういう経緯で幽霊になったのかは不明。
ってかこの変色々カットして改変しててカオスになってんなぁ。
斧乃木ちゃんが八九寺のこと知ってたっけとかのやりとりとかなくなってるし。
八九寺のプライベートの事隠して慌てるシーンとか何処行った。まぁ概ねあってるからいいのかな?
斧乃木ちゃんは付喪神の式神。100年使われた人間の死体の付喪神。
アイス何個食ってるんだっていうw
後期高齢者の忍w
阿良々木君は死んだが鬼の力で不死身。
一度死んで生き返った生まれ変わりの斧乃木ちゃん。
八九寺は死んだっきりの幽霊。
「自分がなんのために生まれてきたのかって、考えたことある?」
「僕は生まれたときからずっと考えている。そうでなければ、ここにいちゃあ駄目な気がするんだ」
八九寺の迷っている理由。3ヶ月前に果たされたはずの理由。
幽霊になって幸せかどうか?ここ可愛い顔w
羽川の望んだ結果がそこに生み出しているうんぬんの話はカットでいいのかなぁ?
まぁこれは猫黒とかでも言われてるからいいのか…うーん。
003
八九寺の望みを叶えてやりたい。
そして忍がじゃあ叶えちゃえと。
聞くべきでさえ無い。叶えてやれと言ったけど叶えられないだろうと。
夏休みの宿題一個もやってない。
バッサリカットされたわけだがこれペアリングの話カットしちゃまずいんじゃないのか?
004
助けてのぶエモーンw
8月20日夏休み最終日残された時間は残り二時間。
タイムマシンを出してくれw
そして「やっちゃお」
だーいぶカットされてるな。まぁ大半雑談だから問題ないか。
CM
005
北白蛇神社の鳥居でタイムワープ開始。
「混沌を支配する赤き闇よ! 時の流れを弄ぶ球体をいざ招かん! 巡りに巡る終末の灯火をただ繰り返し、溢れ出す雷で空を満たせ! 黒を歩む者、灰を泳ぐ者! 罪深きその忌み名をもって、自らを運び屋とせよ!」
スレイヤーズ思い出したwwかっけぇwこれは文字に起こしたくなるw
ゲートを開いた力は場の力。妖怪大戦争になりかけた位の神社だしな。
実に軽いノリなんだよなぁこれw
006
そして目が覚め昼の12時。
傷だらけだな忍の足w
やっぱりペアリングの話がカットされてるんだな…
帰りも神社から…帰れ…無い…
場の力でワープしたからつまり明日の神社力は使用済みだが今日の分は力がある。
今日の力を使えば明日、今日へ戻ってこれない。
タイムパラドックスですね。
未来に戻る分はエネルギー消費量少ないらしい。
タイプA本人がいる。
タイプB本人がいない。どっちかは不明。
携帯電話の時計の話がカットされてる…
あれこれ携帯の時計のちのち出てこなかったっけ?カットでいんだっけ?
ママチャリの話も無いだと!?まぁこれは無くてもいいのか。
ってやっぱ携帯電波の話とかもカットされてる…
まぁ携帯関連全カットならいいのか…?
「5月13日ですよ。」11年前の西暦。
あらED変わらないのね。てっきり毎巻変わるのかと思ってた。
ってかOP無かったなぁ来週楽しみにするか。


『まよいキョンシー其ノ弐』
007
○原作補足文
{netabare}大体、つい先頃、斧乃木ちゃんの『|例外のほうが多い規則《アンリミテッド・ルールブック》』で玄関をぶっ壊されたばかりだというのに、その玄関が何ごともなかったかのように、作り直す前の古きよきデザインで存在している時点で、忍の|虚言《きょげん》という線は消えた。
 物質創造能力を持つ吸血鬼である忍と言えど、いくらなんでも、町一つ巻き込むレベルの質量を作り出せるわけじゃあるまい。{/netabare}
この部分書いておかないと時系列わからなくなるんじゃ…
拾壹年前。伍月拾参日。
北白蛇神社は吹き溜まりとしてエネルギーが溜まっていたのは忍が来たから溜まっていた。なので帰れないじゃん。
忍の内的エネルギーでなんとかなる。
1日2日遊んでから帰る事に。
ってかここの掛け合いほとんどバッサリカットだったなぁ。
忍が身長的な意味で下から目線を送ってきているのに超上から目線でものを言う姿が面白かったのになぁ。
ショタラギさん。
OP
八九寺OPキタ━(゚∀゚)━!「happy bite」
008
拾壹年前ノ町並ミ(これは作画の省略ですか?w
ここバタフライ効果の話とか忍野メメに絶対にやってはいけない事として止められていたと言う話あるけどくどくなるからまぁカットでいいのか…な?
009
なんで拾壹年前なのか。なんで5月13日で5月の第二土曜日なのか。
ピンポイントで飛ぶ理由は明日が八九寺の命日。
なんでここ画面縮めちゃったんだろうか…
1つ確かな事は明日が母の日だっていう事。八九寺真宵は母の日に交通事故にあって死んだのだ。
戦場ヶ原の悩みを解決する事が出来るのではないか。
人は一人で勝手に助かるだけ。誰かが誰かを助ける事は出来ない。
でも八九寺の交通事故は偶発的だから助けられるのでは?
事故が起こるのが翌日か翌々日に先延ばしにされるだけ。
だが母の日に死ななければ迷う事は無かった。試してみる価値はある。
怪異は運命の輪から外れた存在だからあくまでも怪異化だけは避けられるかもしれない。
ここに来た理由は八九寺を助けてやるためだった。
010
八九寺の母親の名前は綱手という名前。
忍のぶら下がり方wwなんで前からぶらさがってんだよw
これあれか影の問題でこういう演出にしてるのか。
ロリ川さんキタ━(゚∀゚)━!
羽川つばさちゃーーーんww
近寄り方が超絶気持ち悪いロリラギ君www
追っかけまわすなww
おい下からスカートの中覗くなww
おい頭爆発してるwwボボボみたいになってるw血の涙を流すなw
名前は付いてないように見えるんだけどw原作でも付いていなかったw
「何でもは知りません。知ってることだけ。」
そして案内された先はまさかの交番w
しっかりものどころの話じゃないw
CM
011
綱手さんの何?
まよいちゃんの友達ですw苦しい言い訳w
助けてしまうという意味。
道に迷わないという事は11年後会えなくなると言う事。
ここで入れて欲しかったネタ↓
まあ忍野は何を知っていても不思議じゃあないか。
何でもは知らないわよ、余計なことだけって感じ。
これには笑ったw
012
拾壹年前ノ八九寺家(ここも作画手抜きか!いやないかw
013
予定通り寝床を探すか。
ちなみに原作ではこの後公園を探して適当に寝に行ってます。
014
伍月拾肆日。
中学生眼鏡忍キタ━(゚∀゚)━!なんか羽川さんに見える不思議。
まぁこれはロリ川さんに事前にあってた事と真面目な中学生を模しているわけですね。
原作にあったツンデレ忍が見れなかったのは残念だった。
忍をなんで中学生にしたのか?という掛け合いで忍は可愛いくて綺麗でと阿良々木君が褒める所を忍が恥ずかしがってツンデレ化する所が萌えるシーンでもあったのだが…
015
八九寺パパ顔は映さないのね。
016
運命の強制力でどうしても今日、死ななければならないのかもしれない。
阿良々木君が急ブレーキをかけてすっ転ぶシーンでの忍の飛び方なんだけどどうやらシャフトはムーンサルトを知らないようだ…
これじゃまるでスケートの三回転ジャンプじゃないか。元機械体操部としてはガッカリだ。
後ろから這いよる姿が気持ち悪いw
いきなりのスカートめくりww歴史の強制力関係ねぇだろw
017
原作では一切轢かれているわけではなく吸血鬼の力で走っていたせいで勢い良く八九寺を突き飛ばしたと同時にアララギくんもすっ転んだだけなんだよね。
しかしまぁこれトラックを蹴った?ようなカットがあったのでそのせいで轢かれたように見える件。
まぁどっちでもいいんだろうけど引いてるならトラックがひき逃げしたじゃねぇか運転手何処行ったー!とはならないわけだ。
「そうか変態かー許せないな」
どうみても変態はおまえだろエロロギ君w
本来原作ではここで八九寺からのツッコミが入ると予測していた阿良々木君だが八九寺は元々人見知りだと言うことに気づくシーンがある。
018
原作ではインターホンを押すまで1時間かかっている。
帰る事になり北白蛇神社へ。神社はボロボロ。
間違えて未来に来たのかもしれない。
「いやそれはないよ」ここのセリフ不自然だよなぁ…
「いやそれはないじゃろ」ならわかるんだが。原作確認するか。
この時代もまた霊的エネルギーに満ちあふれている。
忍的な何者かが来たということかもしれないが…
まあ、結論から先に言って、僕と忍が時間旅行から十一年後の世界に帰ってみれば…
世界が滅んでいた。
ここ原作読んでた時めちゃめちゃ鳥肌たったっけなぁ…
物凄いゾクゾクして一気にのめり込んで読んだっけ。
いよいよ来週から本番ですな。


『まよいキョンシー其ノ参』
019
概ね想像通りの世界感だな。
OP
8/21午前月曜日。タイムワープは成功。
5時間ほどかけて家の周りを探索。
マヨイを助けた為に世界が滅んだ。
020
6/14夜半頃までは世界がありのままだった。
朝刊が作られるまでに何かが起きた。
怪異のせいで世界が滅んだ。世界が滅んだ原因とは…
021
またもやタイムワープしに神社へ。しかしエネルギーが残っていない。
種類ではなく効果の違う札。まさにバタフライ効果。
霊的エネルギーを散らす札だったが、今目の前にある札は霊的エネルギーを吸収する札。妖怪大戦争を防ぐのには同じ意味になる。
この札は阿良々木君や忍のような怪異には触れない札。
022
ゾンビ登場。
○原作補足文(原作とのゾンビ表現の違い
{netabare}どろどろに融けたような、どろどろに爛れたような、着ているボロボロの服と、身体のどろどろの肉が半ば交じり合っているかのような、そんな死体が。
ぼとり、と。
そんな死体の――腕が一本、地面に落ちる。
否、一本ではない。
あっちこっちで、あっちこっちのゾンビの腕が、ぼたぼたと、まるで水のように、地面に落ちて、地面に溶けていく。
否、腕だけでもない。
あるいは足が、あるいは胴体が、あるいは頭が。
脆い粘土細工のように、崩れて落ちる。
けれどそれらはそんなことには頓着しない。
さながら粘土細工を作り直すように。
腕はどろりと再生し。
足はぐちゃりと再生し。
胴体はぐだぐだに再生し。
頭はにゅるんと再生する。
元通りになって、元通りに崩れる。
それをただただ繰り返す。
永遠に死に続ける死体のように、繰り返す。{/netabare}

ここでこのBGM。世界が滅びた演出としては良かったかな。
○原作補足文(あんまりいらないかな…w
{netabare}斧乃木ちゃんが言うところの死に続けているタイプの怪異。{/netabare}

悪いのは忍。忍のせい。
ゾンビではなく吸血鬼の成れの果て。阿良々木君と同じ吸血鬼。
この歴史においてこの世界を滅ぼしたのは忍であった。
023
6/14に忍が全人類を吸血鬼化した。6/14の夜に。6/15は文化祭の前日。
初デートの日でアロハが消えた日で羽川と対決した日でそして忍が家出した日でもあった。
あの日阿良々木君が忍を見つけなかったら世界を滅ぼすつもりだった。自暴自棄で八つ当たり。
忍の家出に一番最初に気付いたのは八九寺だったのである。
八九寺に出会わなかった世界。
八九寺がいなくなったせいでブラック羽川に殺され阿良々木君のいない世界。
アロハはわかっていた事。阿良々木君がいなくなれば最強の吸血鬼に戻れる忍。
キスショットアセロラオリオンハートアンダーブレード。
恐らくこの歴史の忍はすでに死んでいる。誰も殺せないのでつまり自殺。
忍が死んだことによって吸血鬼がゾンビ化したという事。
今の忍は謝る必要はない(´;ω;`)ブワッ
滅んだ世界でたった二人で生きていかなきゃいけないんだから…助けあおう。
忍は何も悪くない。ここ泣ける…
○原作補足文(何故カットしたし…
{netabare}ソファから腰を上げ、かがんで、彼女と顔の高さを合わせ。
その金色の瞳を真っ直ぐに見つめて。
「僕とお前は一心同体だ」と言った。
「僕がやったことはお前がやったことで、お前がやったことは僕のやったことだ。仮にお前が何かをやらかしたとして、僕はそれに怒るかもしれないけれど、それで僕がお前を見限るということは絶対にない。僕は戦場ヶ原のことが一番好きで、羽川のことを誰よりも尊敬している。八九寺と喋るのは何より楽しい。だけど、一緒に死ぬ相手を選べと言われたらお前を選ぶ」
「……お前様」
「もしも何か背負い込んでいるものがあるのなら、ひとりで抱え込むな。それは僕とお前がふたりで背負うべき荷物だ。どちらかと言えば、お前に隠し事をされるほうが傷つく」
 幼女の小さな肩を、少し強くつかみ過ぎたのか忍は痛そうに、身をよじる。そんな反応を受けて、僕は彼女から手を離したが忍はもう、僕から気まずそうに目をそらすことはなかった。
そして、「儂も」と言った。
「儂も死ぬときは、お前様と一緒だと思うとる」
「……ああ。そんなことはあまりにも当然で、言葉にするまでもない」
忍が明日死ぬのなら、僕の命は明日まででいい。
その誓いは、未だ揺るぎなく。
僕の心に刻まれている。
深く、深く。
どこまでも深く。
血肉となって骨身に刻まれている。{/netabare}

024
誰かが生きているかもしれないので花火を打ち上げることに。
ここの自給自足するために食料だけは必要で血を吸い合ってどうにかなるものじゃない件はいらない…かな?血を吸えばどっちも生きていられるだろってツッコミはせめて入らなくなるんだけど。
ここばっさりカットされちゃったな。
日本の霊的エネルギーの各所をめぐる話は何処行ったんだよ。しかも全部封じられてるっての伏線じゃなかったっけ?
あと八九寺だけはゾンビになってなかったって件とか…
原作でのもう二人で生きていくしかないと言う件での阿良々木君と忍のやりとり見たかったなぁ。精神を病んじゃってもそれは正気じゃないからスルーしてくれのとことか…
本来はこのやりとりで阿良々木君と忍が気持ちの切り替えをしている部分なんだがまぁ無くてもいいのかな?あったほうが重みと言うか深みは出たような気がするけど。
025
曇の日を待って花火を上げることに。
ちなみに原作では夜に打つことは不可能で晴れだと見えないしで曇になったと言う流れがあり三日三晩その日を待ち続け夜はずっと空の上で飛び続け忍とイチャコラしていたという。
花火がナイアガラの滝ばりに流れている件。良いイメージ映像だ。
相手は女子中学生とは限らんぞ。これ割りと伏線だよな。
026
そこへ現れるゾンビの群れ。
やっぱペースが淡々としてるなぁ…
原作もこんな感じだったかな。後で確認しよう。かなりカットされていた…orz
次回もあっという間に落ちまでいっちゃいそう。傾物語かなり好きなんだけどなんか色々残念だ。 


『まよいキョンシー其ノ肆』
三百人?五百人?ゾンビに囲まれる。
OP抜きだなこれ。
確かこれ夜だからゾンビが湧いたんじゃなくて雲で暗くなったからなんだよね。
謎の女性が米でゾンビ退治。持った得ないので米を拾い集める。
CM
さぁ待ちに待った大人版八九寺真宵さん登場。
真宵の話なのにいつになったら真宵出るんだよと原作読んだ時思ったっけ。
なんか声が羽川みたいだな。
忍野からの手紙。
027
うわー忍野メメの声がなんか懐かしく感じる。
この話を、僕は委員長ちゃんとのあれこれがあった。ゴールデンウィークの前に、もう聞いていた。
町中を巡って、怪異譚の収集をしていた頃の話だね。
八九寺さんとはそのときに面識を持った。

○原作補足文
{netabare}それに、忍ちゃんに時間移動はやめておいたほうがいいと言いはしたものの、全てのルートの忍ちゃんが、それを守ってくれるとも、僕は思っちゃいなかったしね。
特に。きみとの関係が良好な忍ちゃんだったらきっと何かあったときに、その手を使うだろうとは思っていた。
{/netabare}
今の忍との良好な関係を保っている阿良々木君は√Aで宿題を忘れて戻った世界は√Xだった。
そして√Xの11年後。
つまりこう斜めに飛んじゃった。
√A 本来の現在➘─────────────────────○本来飛びたかった場所
√X 今いる世界──────────────────────○11年前のここに飛んだ
       ↑さらにそこから縦移動で11年後に戻ってきたわけだ。この場所に。
シュタゲとかタイムトラベル系の物をよく見る人にはすぐ理解出来るだろうけどこの速さで説明されると普通の人はわからないんじゃなかろうか。っと思ってなんとなく図を書いてみた。
多世界解釈なんだよね。要するに世界はいくつも存在していると言う考え方。
八九寺が死んでいた√の世界。八九寺が生きていた√の世界。同時に存在する的な話。なので別世界ですよって事。

○原作補足文
{netabare}八九寺さんが生きている世界は、そんな運命は、ありえないのだろうか、とか。
そんなことを、忍ちゃんとリンクしているきみが考えたとするなら、その思いこそがナビゲーションシステムとなって、きみ達がこのルートXに飛んできた理由はわかりやすいんだけど。
忍ちゃんがフットペダルで阿良々木くんはハンドルなんだから。
この推理はどうだい?
当たっているかい?
それとも的外れかな。
ここペアリングの話もカットされてるから分かり辛いかもだけど忍はどんどん阿良々木君に似てきているんだよね。
そしてメメはこの推論ギャンブルに勝つ自信はあると原作では述べている。
{/netabare}
キスショットアセロラオリオンハートアンダーブレードは生きている。
眷属作りにも失敗している。眷属を作り続ければ細胞が劣化していくように失敗し続ける。失敗した吸血鬼。
ハートアンダーブレードは自殺未遂を経験した後に姿を消している。
そして現在ハートアンダーブレードを捜索中のメメ。知り合いの貝木と影縫とタッグを組んで最後の特攻をするつもりだけどたぶん無駄に終わるだろう。
ここ影縫いさんとかの絵のタイミング完全にズレてるんだが…
ゾンビたちは不完全な眷属なので倒せば人間に戻せる。
狂気に走ったハートアンダーブレードは誰にも止められない。本人以外には止められない。本人である阿良々木君達にしか止められない。
吸血鬼せいを失っている阿良々木君達には全盛期のキスショットには勝てないんじゃないか?と考えるんだろうがそれならそれでいい。
教養は出来ない。でも目の前の女の子は救ったほうがいい。
君の親愛なる友人。忍野メメ。
まぁ完全にこれバック・トゥー・ザ・フューチャーのオマージュだよね。
028
子供の頃に親切にセクハラしてきたのは阿良々木君です。
そして一緒には行かない。
どこかであったことはあるかな?ここではぐらかす阿良々木君。
でも生きていてくれてありがとうございました。
果たして真宵はこの言葉に気付いたのだろうか?
世界を救いに行くのではなく女の子を助けに行く。
いよいよクライマックスですね。
死ぬかもしれない所か勝てるわけがない全盛期のキスショットと戦いにこれから向かう。
物語くらいには世界を傾けられるのでは無いか?
そしてここで傾物語となる。
世界を救って女の子も救う。それがいまどきのHERO像。
阿良々木君はまたHEROになるんですね。
生きる時も一緒、死ぬ時も一緒。実に可愛い笑顔の忍。
CM
029
そして冒頭の刀で武装して待ち構えるシーン。
ちなみに原作ではこの妖刀心渡は忍の具現化能力で4本レプリカを作り出している。
おまけに血を吸ってもらって吸血鬼の能力を最大までお互いに高めて見た目は幼女のままという設定。
そんでもってゾンビが来ないのは2人共人間からかけ離れた状態になっているからと説明されている。
うわー総集編Ⅱかよ…
そして階段で話しているのは斧乃木ちゃんと話した生きたまま死んでいるとか死んだまま生きているとかの話。
懇親の叫び声を上げてキスショットを呼び出す。
しかしこのBGMいいよなぁ。
そして現れたキスショット。

○原作補足文(キスショットの違い
{netabare}全身が焼け爛れ。
腐敗したような異臭を放ちつつ、片足を引き摺りながら現れた無残とも言える姿。
ゾンビよりもゾンビのような。死者よりも死んでいるような。
半身不随で全身が泥のように溶けながら。と言う感じの恐ろしさである。
正直もっとグロくして悲壮感を煽って欲しかった。思い入れが全然違ってくる。
{/netabare}
焼身自殺をしたあの男と同じように。ここ伏線だよな確か。
大声で笑い出すキスショット。笑っただけで石畳が割れて風が舞い上がる。
そういう√もあったのかと言いながら血の涙を流す。
そんな可能性を魅せつけられては。
忍も血の涙を流す。
埋められたはずだった違い。
もう少し歩み寄っていれば成功していたはずだった。
キスショットが元の世界へと帰してくれると言う。
忍が血を吸って身体自体をエネルギーに変換。
手紙にはキスショットを打倒してほしいとは書いてなかった。
阿良々木君達が会うだけで、ほんのそれだけのことで女の子は救われる。
ただのお願い。
「ワシの頭を撫でてもらえんか?」(´;ω;`)ブワッ
ここ傷物語しらないと感動も違うんだろうなぁきっと。
この撫で撫でする行為が色々深い話だったんだよな。
030
携帯を見て日付(8/21)を確認する。帰ってきた。
メッチャ感動した。
そこへダッシュで抱きついてくるロリクジ真宵。
このシーン偽物語であった奴の逆バージョンか!wすげぇ良い演出だw
阿良々木君が人形になってるw
久しぶりに帰ってきたギャグパートw懐かしいw
リュックサックを忘れてきてしまったので取りに来た八九寺。
パラレギさんw久しぶりのかみまみた。かみま\(^o^)/
生き返りたいと思ったこと無いの?ありませんねぇもうすぐ死んでからの時間のほうが長くなりそうですし。
幽霊になった事は不幸せだけど阿良々木君に会えたのは幸せ。
総合的には幸せ。阿良々木君と会えたから。
一歩一歩踏みしめるように前向きに歩み続ける。この√を。

いやぁ感動した色々感動した。本当に良い話だ。
っつうか5話でやればよかったじゃないか!!
なんなんだよ総集編Ⅱってそんなのいらないだろ!いい加減にしろシャフト!
ってかここでⅡを入れてくるって事はやっぱ毎巻入れるんじゃねぇだろうなぁ…もう嫌な予感しかしない。
しかし感動したからまぁいっか。

ちなみに最後まで見て八九寺全然出て来なかったじゃねぇかいい加減にしろ!って思ったのは俺だけじゃないはず。
それが西尾維新の作風なんですね。
でも安心して下さいちゃんと八九寺メインの物語も今後出てくるので。{/netabare}


「猫物語(黒)」「傾物語」
エンディングテーマ「アイヲウタエ」
作詞・作曲 - じん(自然の敵P) / 歌 - 春奈るな
──────────────────────────────

□囮物語 あらすじ等
{netabare}主人公:千石撫子(cv.花澤香菜)
OP:もうそう♥えくすぷれす
作詞 meg rock 作曲・編曲 神前 暁(MONACA) / 歌 - 千石撫子(cv花澤香菜)

詐欺師・貝木泥舟の「おまじない」によりギスギスしている千石撫子の学校のクラス。
そのため、毎日憂鬱な気分で登校している撫子だったが、そんなある日、彼女はあちこちで白い蛇の姿を見かけるようになる。
{/netabare}

各話感想(○原作補足分は原作文を引用しているので開く時はネタバレ注意
{netabare}第乱話
『なでこメドゥーサ其ノ壹』
001
原作通り自己紹介から開始。
002
○原作補足分
{netabare}「だから撫子ちゃん。もしもお前が過去に帰りたいと望むのなら、その願いを叶えてやってもいいんだぜ――なんせこのクチナワ様は、お前達が言うところの神様なんだからよ」
神様設定を何故カットしたのだろう?伏線だろこれ。
ちなみに神様なので強さ的には神様>超えられない壁>怪異>超えられない壁>人間って解釈でよかったっけ?
{/netabare}
そしてこのラスボスである。
なんかもっと物凄い蛇の髪の毛想像してたけどこんなもんか。
原作だと10万本の蛇の髪の毛って表現だったのに残念になってしまった。
毒は吸血鬼にも有効だから修復出来ない阿良々木君。アンチ無敵効果スキル。
うおっ思った以上にグロかったw
OP
なでこVer冒頭のうふふが怖いななんかwまぁ安定のざーさん。
映像なんか見たことあるような感じだと思ったら恋愛サーキュレーションの逆回しになってんのかwよく出来てる。
003
10/31火曜日。くちなわさんと出会った日。
扇ちゃんアクロバティックだなw相変わらず気持ち悪いw
いやいや制服長すぎるだろwこの袖の長い部分は原作には無い良改変。
コーパイじゃなくて後輩。このネタわからないな原作にもあるけど。
被害者のままの千石撫子。加害者が被害者ぶっている話。
なんか凄く洗脳映像っぽいw千石撫子の物語なのだが、
○原作補足文
{netabare}「千石ちゃんの件って、番外編なんだよね」と扇ちゃんに原作では言われている。
{/netabare}
004
原作だとシュシュが蛇に見えたような表現だったけど最初から蛇だった。
○原作補足文(撫でられる件
{netabare}撫子は駄目なのです。
気を悪くされることがわかっていても、駄目なのです。
人に触られるのが駄目なのです。
人に触るのが駄目なのです。
握手なんてもってのほかですし、軽いスキンシップで、顔や腕を叩かれるのも苦手です――びくっ、て、なってしまうのです。
びくびくってなってしまうのです。
撫子、なんて名前ですけれど、頭を撫でられたりするのも嫌なのです。
撫でないで子なのです。
極端な話、殴られたほうがマシだとさえ思います。
それなら一瞬で「それなら一瞬で」――混ざる余地がありませんから「混ざる余地がありませんから」。
何が混ざるかと言えば、温度です、体温です。そうです。
撫子は人の体温が苦手なのです――ひと肌のぬくもりを感じるのが、苦手なのです。自分の体温と、誰かの体温が混ざるのが心底苦手なのです。
嫌な汗をかくレベルで。

これ以上無い程人見知りと言う表現。まぁ無くてもいいんだろうけど。
{/netabare}
005
貝木泥舟のせいで千石の人生が変わった。当確の文字が原作とは違っている。
被害者面しているのをわかっていながらも周りのせいにする千石。
上辺だけが平和なクラス。壊れた人間関係のクラス。
006
くちなわさんが割りと可愛いw夜の22時に楽しみに待っちゃう千石。無理やり切っちゃう感じが可愛いw
蛇という怪異<阿良々木君と話せる事なのでナイチンゲール症候群みたいな状態なんだよねここ。
幻覚見えたから助けに来てよっと大した事でもない事で阿良々木君に心配されたいオーラでクチナワさんの実体化をさせちゃう千石。
そしてテレカの絵柄なんだよw原作だとアニメイトで特典でもらったもので阿良々木君に突っ込まれている。
○原作補足文(羽川の件
{netabare}羽川さんの件全カットってどういう事なのこれ。
「知識と言うなら、本来頼るべきは羽川なんだけどな――今はあいつ、いねーし」
「いない? 羽川さん……どうしたの?」
「いや、別にどうもしねーよ。単にあいつ、今は旅行中ってだけ」
「休学届を出して……一ヵ月ほど、旅に出てるんだ。まああいつは進学するつもりも就職するつもりもないんだから、出席日数なんて考慮する必要ねーんだけど、ただそこはそれ、僕の羽川は生真面目な奴だから、手続きはちゃんとしたかったらしくって……」
「ふうん……でも、旅って、どこに行ったの?」
「世界一周」
「世界一周!?」
「違う違う。卒業後、世界を見に行くにあたって、まずは在学中、高校生というわかりやすい身分のあるうちに下見に行くんだって」
「下見……」
 やはり只者ではありません。 世界を見に行くにあたって、まさかロケハンをするとは……

これも後々の伏線じゃなかったっけか。
{/netabare}
007
物語シリーズ内だと今のところ一番グロイな。
キスショットのボロボロ加減もグロくてよかったのになぁ。
008
許しをこう所か手を貸す気満々の千石。
○原作補足文(加害者だった件
{netabare}被害者なんていないという、クチナワさんの言葉の意味を、どうやら撫子は取り違えていました――いえ、勝手に、自分に都合のいいように解釈していた、というべきでしょう。
被害者もどこかで事件の原因を背負っている加害者なんだとか、今回はたまたま傷つけられる側だったけれど、一つ間違えば誰だって加害者になってしまうのだとか、そういう意味じゃないのかと――そんな、よく聞くような意味じゃないのかと、いいように解釈していたのです。
自分にいいように解釈していたのです。
でも違いました。
千石撫子は――『たいりょうさつりく』の犯人だったのです。
普通に加害者だったのです。

これ入れたほうが分かりやすかったんじゃないかと…
ちなみに原作だとここで化物語の時の事件の回想が詳しく書かれています。
クチナワさんの同胞を殺しているのに平気で阿良々木君の気を引いている様子が書かれています。
なので原作では平気で手を貸しているわけではなくて加害者だと自分で気付いたのでしょうがなく手伝う感じが書かれています。

これ程印象が変わるとは。今季の制作陣駄目なんじゃないの。{/netabare}
ED
新EDはうーん鬼終わる頃まで聞かないと評価出来ないかな。第一印象は普通。
まぁ化物語が神すぎたんだよなぁ…


『なでこメドゥーサ其ノ弐』

『なでこメドゥーサ其ノ参』

『なでこメドゥーサ其ノ肆』
021
忍に煽られ自暴自棄になる。
022
御札でありクチナワさんのご神体を飲み込んでクチナワさんの復活をさせた千石。
行き過ぎた愛情から来る殺人衝動。
023
冒頭へ。まるで扇にそそのかされるように神様になってしまった撫子。
他の人間と恋されるのが嫌で一層のこと殺しちゃえば良いって気持ちはよくわかる。
しかし狂ってる事もよく分かるのでアウト。
そしてここで戦場ヶ原さん。実に感動した。そしてここでED。
024
ここで遂にラスボスのネタバレが。

いやぁ堪らない演出だぜ_|\○_ヒャッ ε=\_○ノ ホーウ!!
神だけに!(何もかかっていない{/netabare}

「囮物語」「鬼物語」
エンディングテーマ「その声を覚えている」
作詞 - こだまさおり 作曲 - 神前 暁(MONACA) / 歌 - 河野マリナ



□恋物語 あらすじ等
{netabare}主人公:貝木泥舟(cv.三木眞一郎)
OP:木枯らしセンティメント
 作詞:meg rock 作曲・編曲:神前 暁(MONACA)
歌:戦場ヶ原ひたぎ、貝木泥舟(CV:斎藤千和、三木眞一郎)

一月一日、宿敵である貝木泥舟に電話をかけた戦場ヶ原ひたぎ。それは自分と、そして阿良々木暦を「死の宣告」から救うための、苦渋の選択だった。{/netabare}


各話感想(省略)
{netabare}{/netabare}

「恋物語」
エンディングテーマ「snow drop」
作詞:meg rock 作曲・編曲:田中秀和(MONACA)




以下テンプレ
○原作補足文
{netabare}{/netabare}
□物語 あらすじ等
{netabare}主人公:(cv.)
OP:
作詞 作曲・編曲 / 歌 -

{/netabare}

各話感想
{netabare}{/netabare}

「物語」「物語」
エンディングテーマ「」
作詞 - 作曲 - () / 歌 -
──────────────────────────────

投稿 : 2024/06/01
♥ : 94
ネタバレ

fluid さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

ゴーストバスターがイケメンでした(笑)

化物語では女の子達との出会い、
偽物語では本物とは何か?
猫物語では人の表裏が語られ、
今回はその続編、成長や別れ、片思いの物語。

このアニメはホント奥が深いです。
一度見ただけでは把握できないですし、しかも理解すると全然ちがったドラマが見えてくるところが素晴らしい。
人間観察ほど面白い娯楽はこの世には無い、まるでパズルを解くような楽しみ、そんな言葉が良く似合うアニメでした。

■猫物語(白) つばさタイガー
委員長ちゃんが「自分で勝手に助かるだけ」なお話。
{netabare}
あらら?何か物足りないと思ったら、、あららぎ君不在というビックリ展開(笑)
完璧な良い子でいることが唯一の解決策だと勘違いし、周囲に劣等感や気持ち悪さを与えていた委員長ちゃんでしたけど、
今回はいよいよ周囲の認識を自覚していくストーリー!

ブラック羽川のときに委員長ちゃんの問題は解決していたように見えましたけど、よく考えたらストレスが解消されただけで怪異の問題が解消されたわけじゃないんですよね。
前々回、死にかけのあららぎ君が「何の解決にもならないかもしれないけど」と言いながら命をかけてたのはまさにこの事。
せめて一時でも問題が解消されるなら命を捨ててやろうっていうあららぎ君の覚悟はかっこよかったですね。

そして、今回は3回目!
そもそもストレスが溜まるだけでなんで怪異が生まれるのか、その答えはあららぎ君のお母さんが教えてくれました。
「人は嫌なことがあったらどんどん逃げていいんだけど、目をそらしているだけじゃ逃げたことにはならないんだよ。」
「君が現状を良しとしている限り外からは手出しが出来ないんだから。」
深い!!

ふつう親なら逃げるなと言いそうなところを逃げろって言うところがカッコいいですね。悟ってますね。
しかも、「目をそらす」と「逃げる」を普通は一緒に考えてしまいそうですけどしっかり分離してるところがすごい。
こんな親ならあららぎ君みたいな正義マンが生まれるのも納得ですね(笑)
逃げるって悪いことのように錯覚しちゃいますけど、たしかに逃げ道を作れる人の方が人生上手くいくイメージありますよね。

でもそれって完璧であろうとする委員長ちゃんにとっては想像すらしてなかったこと。逃げるなんて絶対に許せなかったこと。
逃げる代わりに目をそらすことで現状を維持していたわけですね・・・(悲)
そして耐え切れなくなった心の一部が切り離され、ストレスは障り猫に、嫉妬は苛虎に!


物語の前半は、ひたぎと絡むことで自分が人とどう違うのか、周囲からどう見られてるのか気付き始める展開。
料理の味付けがおかしかったり、自分の宿泊先が苛虎に襲われているということをひらぎに指摘されるまで気づかなかったり、
回りのことならなんでも知ってるのに自分自身については盲目という事実が発覚(笑)
今まで完璧な良い子を演じきれてるつもりだったのに、実はそうではないという自分に気づき始める委員長ちゃん。

さらに追い打ちで、何でも知っているという謎の女性に遭遇。。
「何でもはしらないつばさちゃん」と言われ、格差を見せつけられちゃいましたね・・・
唯一の生き方を否定されたように感じたんじゃないかな?
今まで苦労して演じてきたものが無に帰す感覚・・・?
さすがにこの辺りから、完璧な良い子でいることがなんか違うんじゃないかな?と感じ始めたみたいです。
というよりは、もともと気付いてたのに弱い自分を受け入れられずに居たのかも?


全ては自分の心の問題ということに気づいて最終決戦!
自分自身を受け入れることで分離していたブラック羽川と意識が統合、そしてこの台詞。
「私は本物じゃなくて人物でありたい」
「美しくなくていい、白くなんてなくていい、私はあなた達と一緒に汚れたい!」
人物を汚れたものと表現するところがカッコいいですね。。。
本来、人間ってすごく弱いもの、もろくて、崩れやすくて、失敗もする。それが人間らしさ。
だからこそ完璧に近づくほど人間らしさが失われ、気持ち悪いとまで言われてしまう・・・委員長ちゃんのように。
人間らしさって何だろう?っていう良く見かけるフレーズに答えてくれてるかのような台詞でした。

だけど猫が虎に勝てるはずも無く・・・ピンチになる委員長ちゃん。
そこにタイミング良く登場したあららぎ君!やけにかっこよかったです。
シリーズ通して一番輝いてた気さえしますね(笑)

切り離した心を取り戻したらどんな自分に変化するのか心配する委員長ちゃんでしたけど、
全部お前だよ、変わってもお前だよと言いながら猫耳が垂れ下がった頭をなでるシーンは感動的でした。
そしてこの台詞、
「こんな風に優しくなでて欲しかった」
張りつめてた心の緊張が一気に解き放たれたような表情をする委員長ちゃん。
今まで弱みを見せられずに、言葉にできずにすれ違ってきた二人が初めて通じ合った瞬間なのかもしれないですね。

善良すぎて気持ち悪いとまで言われていた委員長ちゃんが弱みを見せられる人間らしい人物に変化する展開が素晴らしい物語でした。

{/netabare}

■傾物語 まよいキョンシー
しのぶと一緒に旅をしながら小さい頃の委員長ちゃんや大人になった八九寺に出会えるお話。
最終的に、映画のアイ・アム・レジェンドみたいな世界規模の話になってビックリしました。
シリーズの中で一番迫力がある物語なんじゃないかな?
{netabare}
今回、八九寺メインの話かと思ったらほとんどしのぶ回でしたね。
なかなか登場しないしのぶが沢山見れたのは良かったです。
中学生の大きさになれるとか便利すぎでしょう(笑)
そしてなぜかメガネっ子。委員長ちゃん風?あららぎ君の趣味ですかね(笑)

信号の話は、なるほどなぁと感心。
「世界が赤信号で埋め尽くされたときが最も安全で、青信号で埋め尽くされたときが最も危険という矛盾」
でも冷静に考えたら、自分にとっては危険でも相手にとっては安全という状態の視点を入れ替えただけの話なので矛盾ではないのかな?
青信号で命を落とした八九寺を連想させようとしたんでしょうけど、扇のことですからこの無駄に見えるやりとりに何か仕掛けがありそうですね。


その他面白かったシーン↓

のぶえもん!
たかが時間移動じゃろうが
このタイムトラベルは typeA? typeB?
本人がいるタイプと本人がいないタイプ
高校におけるお前様の立場みたいなもんか
僕はいつだっているよ!(泣)

つるペタ羽川さいこう!
お前様、冷静になれよ
我慢 我慢 我慢 我慢!
なにこの人、怖い
血の涙を流して直立してるよ、こんな高校生がいるなんて
そうだ、ちょっと道を教えてほしいんだけど
→交番
騙された・・・幼女の頃からしっかりしていた羽川だった(笑)

スカートめくり → しまった!ちくしょう、これが歴史の強制力というやつか!
八九寺をつかもうとすると必ず邪魔が入る!
いまのは自業自得としか
なんだか変な人に変態的に追われて焦っていたんです
そうか、変態か、ゆるせないな
まあ、世の中 変な奴はいっぱいいるから気を付けなければいけないな(笑)

{/netabare}

■囮物語 なでこメドゥーサ
なでこが爆発するお話。
{netabare}
女子から見たらなでこはずるい性格?なんでしょうかね。
なでこを質問攻めにする月火ちゃんが怖かった・・・
この子 B型 っぽいなぁと思ってwiki見たら。。。正解!
あの性格にさだこみたいなホラー演出重ねてくるのが面白いですね(笑)
いつもの可愛らしい妹キャラの月火ちゃんはいったいどこへ?Σ

にしても、なでこの前髪パッツンはひどかったですねー(笑)
良かれと思って心を開いてあげたんでしょうけど、、とんでもない展開に・・・

そしてラスボスなでこ登場。
迷いなくあららぎ君をめった刺し、何も感じてないような笑みを浮かべながら、、、狂い方が一番やばいですね。
ブラック羽川なんて比じゃないですね。。
おとなしい子ほどなんとやら。

でもリアル女子って割とこんな感じですよね。
今回は、リアル女の子の裏事情を聞かされてるような気分になる物語でした(笑)

おとなしい子にはたぶん2種類いて、表情と内面が一致していて本心が本当におとなしい子、
次が、おとなしい表情を仮面として使い分けてるタイプ。
なでこは後者ですね、最初から相手なんて眼中にないタイプ。
みかけはどちらも同じだから区別が付かないところがやっかいですね。
しかもなでこの場合、誰に対しても両親に対してすら仮面が24時間体制だから誰もその事実に気づかなかったという、一番やばいタイプ。

貝木でさえ見誤るほどの内側に潜んでいたのは、とても精神年齢の低い子供。
いままで誰とも本気で向き合ってないのですから、精神の成長が遅れるのは当然ですね。
そして、幼い子供ほど残虐性を秘めているというのは言うまでもないでしょう・・・数々の作品で取り上げられてるネタですし。
そういう意味では、本物のラスボスでした(笑)

あと、なでこが怪異について語るシーン、
「怪異にあえば怪異にひかれる」
「怪異を知ることで怪異を信じることになってしまう」
あららぎ君の周りにばかり怪異が集中してるのが不思議でしたけど、あれってやっぱりあららぎ君の影響が大きいみたいですね。
身近なところに吸血鬼なんか居たらそりゃ確かに、なにが起こっても不思議じゃないという気分になりますよね。
そういう意味では、あららぎ君の影響を一番受けてたのがブラック羽川なのかも、事情に一番詳しそうでしたし。
むしろ、元々あの町には怪異を引きつける何かがあって阿良々木君たちが巻き込まれた、という見方が正しいかも?

怪異を実際に知ってるから、他の怪異談も信じやすくなり、新しい怪異が生まれる。
その怪異が目撃されてまた怪異が生まれて。。。。連鎖反応?(笑)

{/netabare}

■鬼物語 しのぶタイム
あららぎ君が女の子を誘拐しているように見えなくもないお話。
{netabare}
正体不明の暗闇に追われてるのに、、、
気絶した八九寺を抱える動作に胸タッチ&スカートめくり工程を組み込んでくるなんて、さすが阿良々木さん!(笑)

今回は、いつにも増してセクハラしまくる鬼いちゃん。
これがあの有名なつり橋効果!?
ピンチになると子孫を残そうとする本能が働くという・・・
いいえ、これがデフォルトです!

八九寺「触覚が折れました」
触覚だったんですね、あれ(笑)

「八九寺が寝てるってことは、何をしても良いってことだよな」
一般常識みたいな表情で言うところがすごいですね(笑)

{/netabare}

■恋物語 ひたぎエンド
ゴーストバスター貝木が主役のお話。
{netabare}
偽物語のときから、あれ?貝木って嫌な奴だけど実は良い人なんじゃない?とは感じてましたけど、、
今回の貝木はめちゃくちゃカッコいい!

あれだけ恨んでた詐欺師にまた依頼しなければいけないひたぎの心中はいったい・・・

前回、子供のようにあしらわれて勝ち逃げされたからでしょうか? 一泡吹かせようと鼻メガネで待ち受けるひたぎ。
それを見て敗北感にとらわれてしまった貝木がアロハシャツで登場。
二人とも無表情だからセットで並ぶと何とも言えない空気に(笑)
アロハシャツは忍野のマネかな?
緊張感で笑わずにはいられない人の心理を上手く付いてるシーンですね。

そんな二人が登場する古い青春ドラマみたいなオープニングもかなり笑わせてもらいました(笑)
そもそも、あの髪型は反則ですよね(笑)色白・無表情のツインヘッド、、、
後半、貝木も歌いだして二人でハモってるし、というかあのOPに【恋物語】のテロップは面白すぎでしょう(笑)


命を救って欲しいというひたぎの依頼を受けるかどうか自問自答するシーンは輝いてました。
どう考えても助ける理由が見当たらない。
何の得も無いどころか依頼を受けることが損にしかならない。
そこで最後の問いかけ、臥煙先輩の姉の忘れ形見=するがのためなら?

「神原駿河のためならにっくき戦場ヶ原と阿良々木を助け、千石撫子を騙すことが俺にはできるだろうか?」
そして迷いが一切無い何かを決意するような表情でこの一言。
「イエスだ!」
すがすがしいまでの悪人キャラが誰かのために本気になれるなんて、そこにどんな思いが込められているのか、、
本気顔のイエスには思わず感動してしまい、不覚にも涙腺がちょっとゆるんでしまいました。
このシーンはホントに素晴らしすぎて、あらら?ひょっとしたら主役のあららぎ君よりもカッコいいんじゃないのこの人?と思わせられるくらいでした。

するがの家の前に居るあららぎ君を見かけたことがあるだけなのに、するがと二人の関係性も分からないのに、
知人の知人の知人、、、果てしなく無関係に等しい繋がりなのに、
ましてや、騙した相手が自殺しても何とも感じないような人がです、
どうしてあんな本気顔になれるのか?貝木の生きざまから目が離せないですね。


結局のところ、貝木はひたぎのことが好きでその恋人あららぎ君のことが嫌いってことなんでしょうね。
初めて出会ったとき阿良々木君のことを好青年と言ってたのに、ひたぎと付き合ってるのを知ってからなぜか嫌悪してますしね。
阿良々木君が直接貝木を邪魔したこともないですし、あの嫌われっぷりには何かあるんじゃないかと考えざるを得ないですね。

2年前の詐欺も全てひたぎのためだったのに、感謝されるどころか恨まれてしまうという実はとても残念な人。
ばれると恥ずかしいからその勘違いに合わせて悪ぶった態度を通してるっていう。

そういう視点で偽物語からもう一度見直すとかなり面白いのでお勧めです。
助けたつもりが恨まれ、ひたぎの近くにいることがマイナスにしかならないと分かり自ら立ち去ったのに、久々に出会った彼女は自分の知らないところで勝手に助かったようなすっきりした雰囲気・・・
いったい彼女に何があったのか?
そこへ彼氏のあららぎ君登場!
そうかお前が・・・
自分がしてやったことが無に帰す感じ、おいしいところだけ持ってかれたような、さぞ腹立たしい気分になったことでしょう・・・

ひたぎがあららぎ君と付き合ってるって知ったとき、あの無表情が珍しくビックリ顔になったり、
わざわざ飛行機でひたぎに会いに来たり、
ひたぎの依頼を受けるための理由付けを必死にひねり出したり、

冷静に見ると、貝木の性格なら絶対にこんな行動とらないでしょっていうシーンが結構あるんですよね。
そして毎回その行動に別の理由付けをする。
誰が聞いてるわけでもないのに自分自身に対して(笑)

金のために自分のために生きてるように見えて実は残念な人、そして、ちょっと正義マンかもしれない?みたいな見かたをするとかなり面白い。
なでこに対しても親身になってる感じありましたし、
スズメバチのときも呪いをかけられた被害者にとっては悪人でしたけど、恨みを晴らすことが出来た依頼人たちにとっては善人なんですよね。
例えるなら、殺人犯が悪いのに、殺人犯が使用した武器を作った人まで逆恨みするような状態に近いかも?
それでも武器(おまじない)を広めて良いかどうかという倫理観の問題が残りますけど、
それを言ったら公的に認められてるとはいえ軍隊(自衛隊)とかも同じことのような気がしてきますし。
偽物語の時は意図的に悪人に見えるような視点ばかり取り上げられてたってことなんでしょう、今回の善人に見える物語の伏線として。

「俺のような仕事をなりわいとしているような者には、人の気持ちが一番大切なんだ」
と語る貝木、実は依頼人に対してはかなり誠実なんですよね。
そう考えると、委員長ちゃんとは正反対のキャラクターだったような気がしますね。
良い子を完璧に演じることしか頭になく、相手の気持ちなんて実は考えずに人助けをしていた昔の委員長ちゃん。
わざと悪人を演じつつも、依頼人の気持ちを深く読み取り願いをかなえようとする貝木。

そもそも忍野たちと一緒に過ごしてた人が悪人だとは思えないんですよね。
まだまだ見えてないだけで、実は忍野のように人を助けながら街を転々としてるだけなのかもしれない?
って考えるとちょっと面白いですね。
忍野と違って自分が良い人だと思われるのを極端に嫌ってるみたいですけど(笑)ツンデレ?

{/netabare}


▲ファーストシーズン
2009.07 → 15話 【化物語】
2012.01 → 11話 【偽物語】
2012.12 → 4話 【猫物語(黒)】
▲セカンドシーズン
2013.07 → 26話 【猫物語(白)→傾物語→囮物語→鬼物語→恋物語】
2014.08 → 5話 【花物語】
▲ファイナルシーズン
▲ネクストシーズン
▲劇場アニメ【傷物語】※主人公のエピソード → {netabare}こよみが吸血鬼になったストーリー。2012年公開予定だったのに延期され、現在は未定。{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 30
ネタバレ

buon さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

THE END OF LOVE

先鋒 羽川翼 合わせ技一本 4点
次鋒 八九寺 焦り過ぎて時間切れ、判定負け 3点 
中堅 なでこ 圧倒し一本勝ちどころか三本価値 4.5点
副将 しのぶ?負傷退場、審判が相談した結果、有効1つ分の負け 3点
大将 かいき 十八番の相手を翻弄する技を正攻法で決める一本勝ち 4.5点

※今回はずっとこの調子です。柔道とかボクシングとかスポーツごちゃ混ぜかつ適当wネタバレあるかも

試合詳細
<白猫>{netabare}
 ゆったりとした試合運びながら、セクシーやガールズトークで惑わす。友人の心の底からの応援を胸に刻み、自分の中の自分とも折り合いを付け固い覚悟で挑み、友情・決意・猫で有効打を取り合わせ技一本。勝利の代償に白髪が増えたようです。
{/netabare}
<傾>{netabare}
 見事なスタートを切ったものの、潜在能力の一端を見せるに留まり不完全燃焼。長所である天真爛漫さが鳴りを潜め、ファンも力強い声援を送れなかった模様。決め手に欠き、最後には試合放棄とも取られない力のなさに、審判も落胆を隠せず判定負け。
{/netabare}
<囮>{netabare}
 前髪に隠れていた本性を晒し、相手も観客も恐慌を来す。感情に任せた試合運びはもはや独壇場。喜怒哀楽の外にある感情を馬力にした畳み掛けは他の追随を許さず圧勝。古いファンは何人か去ったものの、数えきれない新しいファンを獲得し、今後も新しい挑戦者を迎えるチャンピオンシリーズは盛り上がること請け合い。
{/netabare}
<鬼>{netabare}
 疾走感のある切り出しから、長い両者の睨み合い。過去の対戦がスクリーンに映し出されるも、この試合に何を期待するべきか観客も困惑。負傷退場し、隠し玉のさらに隠し技を出し、決着。魂をかけた大技に感動するものの消化不足感が否めない。困ってしまった審判団は相談の結果、有効1つ分を取られた程度の負けが妥当と判断を下す。
{/netabare}
<恋>{netabare}
 まさかの大将に前情報を持たない観客が驚くも、その声には期待の熱が帯びる。相手はチャンピオン、一筋縄ではいかない。挑戦者である大将は持ち前の人心掌握術と金銭活用術で相手に取り入ろうとする。しかし王者の孤独な鋼の意志の前では暖簾に腕押し、馬耳東風、全ての技を無に帰す。誠意のなさに僅かながら怒りを覚えた王者の一振りに試合が決したかの様に見えた。{/netabare}
{netabare} しかし王者故の慢心、獲物を前に舌なめずりをする間に反撃の隙を与える。急所を狙われ、試合が振り出しに戻る。否、元々試合にならなかったものを同じ土俵に乗せることに成功した。変則型の挑戦者がかける正攻法と言う変則技。最後には、王者のベルトへの執着心不足が試合を決した。{/netabare}
{netabare} 勝利をしたもののダーティープレイヤーとして荒稼ぎをしたツケにより、場外乱闘にて選手生命を断たれる。・・・舞台に上がれないファンの瞳から、追悼の霙がやまない冬となった。{/netabare}


この1,3,5が強いのって『道』が付くスポーツで良くある順番だからついw
しかし私の評価だからそうなったけど、他の人はどうなんだろうね。

この作品でガハラさんファンの私は、撫子と貝木のファンにもなりました♪
貝木さん、過去の話でいいからまた出てきて!
傾と鬼で辛口評価しましたが、その2つを含めてなんだかんだで楽しかったです♯

化物語、偽物語を観て、楽しめた人にはオススメ☆
あと、ファイナルシーズンがあることを知ってたので心穏やかに最終回を見届けられましたww



★愛情に満ち溢れた長ったらしい過去の感想、
 愛って早とちりしたり爆発したりしますよねw→{netabare}

2013.12.27 23:17
≪お詫びと訂正、観終わってませんでした≫
すいません、ものすごい早とちりしました。
他の作品がどんどん最終回が放送されていて、勘違いしました。
もう1話あったようです。

けど、まあファイナルシーズンがあることに気付いただけでも良かったです。

って全然反省してないな、このオッサンww 疲れてたってことにしてください。
どれぐらい取り乱したか、以下に残しておきますwww

{netabare}
2013.12.27 23:06
≪あれ?化物語ではTVでキリの良いところで終わったし、総集編で減った分はネット配信??≫

検索中・・・検索中・・・検索中・・・

ど、どーいうことなんだよーーーーー!!!!!

出ろーーーーー、ぅうううぃっきぃーーーーーーーーーい!!!!!!!!!!

{netabare}1 概要
1.1 ファーストシーズン
1.2 セカンドシーズン
1.3 ファイナルシーズン

{netabare}ふぁいなるしーずん・・・だと!?{/netabare}

{netabare}どうやら一応終わったようです。
一応、番組ホームページなど見ましたが、ネット配信とかは見当たりませんでした。
私の眼と心が腐っている可能性は否定できないので、ご自分のマナコでお確かめください。

・・・落ち着こう、まだ焦るような時間じゃない。

{netabare}
落ち着きました。特に言うことはありません。十分言った気がします。

~評価~
恋物語 判定不能
うん、おもしろかったよ、僕。

鬼物語 3点
説明がダラダラと微妙、OPがないのも残念。が悪くもない。
「それにしてもアララギ君はいつも新しい女の子とイチャついてるね」
~~~~

←< To Be Continued >


2013.10.13 22:46
≪最後まで観て、それぞれの話の評価がぶれたら嫌なので、ひとまず物語ごとのざっくり評価≫
ネタバレしない程度で

その前に、物語シリーズをここまで観る人は、「化物語から好きで観ている人」だけってどっかのサイトで見たけど、
その通りだと思う。

けど、百万人に薄く支持される作品よりも、
十万人に熱狂的に支持される作品を作ることは商業的に間違っていない。(←例え話ね、実際のファンの数は知らん)
ニッチを掴んで離さないってのはね。

だから、つまらないと感じる人には仕方ない。
それでも、単純に「手抜き」って否定するのはどうかと思う。
お金がかかっているかどうかは知らんが、映像への熱意と技術は非常に高いと思う。
それに声優さんの奮闘っぷりはトップクラスだと思う、と言っておきます。

~~~

囮物語 4.5点
3話マジ最高☆☆☆☆☆
結末を見ると、動機もひととなりも割と普通だった。だが、それもイイ♪

傾物語 3点
1話はすごい好き☆☆☆☆
結末がよくわからんかった。結局、振りだし?に戻ったってことかな。尺が足りない感じだった。

白猫物語 4点
やっぱ、ガハラさん最高☆☆☆☆☆
ゆったりのんびりだが、このテンポも好き♪


↓もっと古い感想――――――――――――――――――――――――――――――――
{netabare}≪囮物語 なでこメドゥーサ 其ノ参、頂点 (最初からこう書いておけば良かったのか)≫

☆☆☆☆☆
言わせてください。

囮物語 なでこメドゥーサ 其ノ参、面白すぎるwwwww
撫子は別にお気に入りのキャラとかじゃないのに、

建前、腹の中、見栄、メッキの剥がれ、語り、怪異、

物語シリーズが好きな人がこの話を見てイカれないことはないだろう。
良くも悪くも。
☆☆☆☆☆


少なくともこの猫物語(白)は、化だけではなく黒猫も観ていないと、私ほど盛り上がって楽しむことはできない。
今後のことを考えると、やはり偽も観ることをオススメします。

この3つ目の感想で一番伝えたいことは、
化・黒猫と関連性、連続性のある作品だからと言って、良いところも悪いところも同じであることを期待する、というか待ち構えているのはもったいない。
ストーリー上、2つを知らないと楽しめないが、1つの独立した作品、全く別の作品、
同じお店の同じ料理人が作ったものでも、懐石料理とイタリアンぐらい違うと思った方が楽しめる。

要するに、素直に面白かったです☆

駄文→(暇で暇でどうしようもない方だけどうぞ){netabare}

そうかそうか。
私は、勇者が魔王を倒す、練習して技術を磨き全国大会を目指す、
最高の食材と最高の職人による究極の料理を求める、
そんなことを何に対しても求めていることに気付いた。

物語シリーズ、セカンドシーズン、
つまり、化物語をファーストシーズン、つまり1と捉え、
今放送されているセカンドシーズンを2と捉えていた。

ドラゴンボールの次はドラゴンボールZと言った話だけではなく、
小学校の次は中学校、その次は高校、
大学1年生の次は2年生、その次は3年生、
未成年の次は成年、
誰にとっての当たり前であるかは問わないが、
きっと私にとっての当たり前をこの作品にも期待していたのだろう。

確かに、物語シリーズと書いてあるのだから、
関連性があり、連続性があることは否定できないが、
しかし、
小学生の次は社会人、
大学1年生の次は生後2か月の犬、
未成年の次が宇宙人、
ドラゴンボールの次はドラゴン桜、
となってはいけないとは誰も言っていない。というか、フィクションの世界において、
私が文字に起こせる程度の予想外など、
むしろ当たり前のような些細でつまらないことである。

つまり、化物語の良いところはこれだ、などと評論家ぶって言っておきながら、
良いところ以外を悪いところのように捉えてしまっていたのではないか。
化物語の様な良いところを「次」であるこの作品にも期待してしまった。
いや期待すること自体は問題がないのだが、それ以外を否定する予定を立ててしまったのではないか?

全く、自分と言う人間の小ささに嫌になる。
良いところは結局良いところ、イイものはイイ。
そんな当たり前のことを捨ててまで得た否定など、それこそ否定されるべきではないかと、
この2話目を見て思ってしまった。

これはこれ。イイものはイイ。
これを言えなくなったとき、自分はただ否定することでしか快感を得られない、
思考も行動までもステレオタイプの自分の範疇を超えることのない、予想通りの人間になる所だった。

と、物語っぽく言ってみたwww 駄っ文だ

放送中の追記はこれを最後にして、
放送後に気持ちの良い感想を挙げられればいいなと、願わずにはいられない。
{/netabare}

2つ目の感想→{netabare}
----------------------------------------
つい、自分の中で盛り上がり過ぎて、化の良さを確認するため蟹(カニ)を見てきました。
・・・化、めっちゃ面白い、自分の中では面白すぎw

んで、化に勝てそうにない点は、
・テンポの良さ、程よいストーリーの密度
・アララギ君との掛け合い
・忍野さん
・ときどきチープな作画や気持ち悪い実写を使った描写
あくまでも自分の好みですが、化ってすごい作品だったんだなぁと痛感しました。
話の密度がイイし、展開も早い。原作の時点でそうと思われる。作画も化の方がすっきりしているというか、カワイイというか。予告編と、○○編の最終回にある妹二人が起こしに来る後日談っぽい回想もすごい良かった。
これはどうしようもないんだけど、忍野さんがいるだけで場面が締まる。一気に引き込まれる。忍野さん、マジかっけー
あと、あの独特な描写。これは世間受けもあるだろうから、仕方ない。改善と捉えるべきなのかな。

なので、今後は、
・アララギ君がいてもいなくても面白い会話劇
・間延びさせない
・エロに走らない
この辺りを注意して、化とは別の作品としてがんばってほしいです。と、楽しみなのは変わりませんが、以前よりも期待値を下げることにしました。{/netabare}

以下、1つ目の感想です。盛り上がり過ぎて、若干恥ずかしいw
{netabare}----------------------------------------
あらすじ後の冒頭で惹きつけられました。
化物語に匹敵する名作の匂いがします。

物語シリーズの4作目? 化物語は見ておかないと楽しめそうにない。
化・偽を視聴済み、原作未読。化が大好き、偽は微妙、という人間の感想です。

1話から見えた、セカンドの良さは、
・シャフトさんと西尾さんの相性の良さが輝いている
・最初から本気(OP/EDを含め)
・アララギ君の視点ではない(今後もどうなるかは分かりません)

ここからもっと大いにネタバレしながら熱く語ります。{/netabare}
{netabare}冒頭で寝ている羽川さんが、どこに寝ているかに気付いた瞬間に引き込まれ、
廃墟でガハラさんが心配の余りに羽川さんの頬を叩くシーンで虜(トリコ)にさせられました。

そういえば、化物語の主人公たちは千石を除いて、かなり不幸な境遇にある、あるいは事故にあっていたことを思い出しました。

ガハラさん、アララギ君、忍野さんの優しさは、化物語の魅力の1つである。それは、
大切な人を絶対に守るという強さと脆さ、
誰であろうとどんな苦労を厭わずに協力するという贖罪のような奉仕の精神、
助けないという選択肢のない無自覚な寛容さである。
私はこの三人が好きです。※アララギ君はあまりエロくないときに限る
特にガハラさん。3人の次に好きなのが羽川さん。

羽川さんを通して、ガハラさんの優しさが痛いほど伝わり、私はもう既に泣きそうでした。

物語シリーズは基本、アララギ君と誰か(主に女性)の会話劇が基本。
偽物語を見てから気になっていたのが、その構図だとどうしてもエロい描写を入れやすい。

しかし、1話はアララギ君がいないことによって、アララギ君の重みと描写なしでの変態さに触れる、という技を見せてくれました。

ガハラさんも変態っぷりを見せるが、それはきっと羽川さんを思って彼女なりにおどけて見せているのだと思う。

何はともあれ、最高のスタートでした。
あとは、どんなストーリーが描かれるのか。また、どのように事件を解決していくのか。

偽物語のような、人が起こす事件よりも、化物語のような怪異の性質がもたらす事件が見たいです。(そういった意味では、蛇は人が起こした事件だと思っている。)

今後、アララギ君が出る場面があるだろうけど、このまま各編のヒロイン視点でストーリーが展開されることを期待します。

・・・セカンドって、偽がスピンオフで、化の正式な続編って意味なのかなって勝手に思っています。あと、黒猫を見た方がよさそうなので、借りてきます。
あと、知ったような口で語ってしまい、ファンの方にすんません。{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 34

77.1 9 シャフトアニメランキング9位
それでも町は廻っている(TVアニメ動画)

2010年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (1360)
7104人が棚に入れました
嵐山歩鳥は、丸子商店街の喫茶店「シーサイド」で、ウェイトレスのアルバイトをする女子高校生。ある日、マスターの磯端ウキが、店を繁盛させる秘策を思いつく。それは、話題のメイド喫茶だった。しかし、関係者が誰もメイド喫茶を知らず、ウェイトレスがメイド服を着ればメイド喫茶だろうと「シーサイド」はメイド喫茶として再スタートする。同級生でありウェイトレスの同僚であるトシ子、同じ学校の先輩双葉、歩鳥に思いを寄せる同級生広章など、歩鳥の周囲の日常は流れていく。

声優・キャラクター
小見川千明、悠木碧、櫻井孝宏、入野自由、矢澤りえか、白石涼子、杉田智和、ゆきのさつき、田村睦心、仙台エリ、松来未祐、黒田崇矢、金光宣明、桜井敏治、中博史、千葉繁

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

隠れた怪作

<2018/12/23初投稿>
原作既読。
本放送時に観てました。
原作は割と最近に完結。

架空の街、丸子商店街。
多摩川なんかも出てくるので神奈川県川崎市の新丸子駅周辺でしょうか。
田園調布から中原街道を西に進み、丸子橋を渡った辺り。
地味な下町が舞台です。

そんな丸子商店街の鄙びたメイド喫茶「シーサイド」(なんだそれ?)で繰り広げられる日常コメディというか、なんだろ?

他愛もない出来事にぼんやりした細かい笑いと、時おりハッとするような一言や出来事。
たまに推理ものになったりSFだったりホラーだったりファンタジーだったりUMAや隠し味程度のラブコメも。

つまり謎作品。

基本一話完結形式です。

主要な登場人物は

・嵐山歩鳥(ほとり)
推理小説が好きで将来は探偵になりたいと本気で思ってる、頭のネジが変な角度で刺さってる女子高生。
色気ゼロだけど「おまんじゅうのような」愛嬌がある。
歩鳥の弟曰く「野球の才能がある人が、バットで書道やってるような人」
シーサイドでバイト中

・辰野トシ子
歩鳥の同級生・友達・バイト仲間。
あだ名は「たっつん」「たっつんつん」
美人で巨乳でなんでもソツなくこなす。
歩鳥の相方兼お守り役その①
つまりツッコミポジション。
左利き。眼鏡。
そういや原作で野球の攻守を「攻めて、受けて」って言ってた。

・紺双葉
歩鳥、たっつんの先輩。
少年のようなクォーターのロッケンロールな美少女。
口が悪く、怖そうだけど実は極度の人見知りで甘えん坊。
歩鳥の相方兼お守り役その②
つまりツッコミポジション。
担当はベース。金髪。

・針原春江
さんま似の、歩鳥とたっつんの同級生。
卓球部。
性格がめちゃくちゃ良くて子供に好かれる。
安定した人格の極めて常識人。
たっつんとは中学時代ライバル関係。
「ピンポン」でこんな人を見たような・・・

・真田広章(ひろゆき)
歩鳥の幼馴染で同級生。
そこそこイケメンなのに自覚はなく、なぜか歩鳥に片想いしてる。
歩鳥へのリアクションが童貞。
いや女性関係のリアクションは悉く思春期の童貞のそれか。

・磯端ウキ
シーサイドの経営者兼マスターでお婆さん。
旦那に先立たれ一人でお店を切り盛りしてた。
趣味はパチンコと麻雀。
子供の頃からよく遊びにくる歩鳥の面倒を見ていた。
お守り役その③。
CVはなんと櫻井孝宏さん。
ババア役もこなすイケボ。

・嵐山猛(タケル)
歩鳥の小学校高学年の弟。
常識的な小学生。
賢く小学生の割には冷静。

・嵐山ユキコ
歩鳥の小学校低学年の妹。
ピーキー。
このまま大人にしてはいけないタイプ

他にもたくさん出てきます。
みなどこにでもいそうだけどちょっとずつ個性的でクセがある。

アニメの出来そのものは良いと思うのですが、シャフト演出が物の見事に滑った作品かなと思ってます。

特に笑いのところ。
原作の笑いはただでさえぼんやりしてるのに、アニメ版は笑いどころで溜めを作りすぎててなんだかなぁ、という感じでした。
あと歩鳥を可愛く見せる必要はなかったのでは。

その分、評価下げました。

あと、これは仕方ないとこなのですが、話数が足らず原作が本当に面白くなるところまでアニメではやれてませんでした。
アニメ放映時はまだ原作も続いてましたしね。

原作は作品掲載順が時系列になっておらずバラバラで一話完結。
なのに話と話が微妙につながっていたり。
読み進めるとどんどん面白くなってきます。
噛めば噛むほどのスルメのよう。

風変わりな作品ですがまだの方には是非観てほしい、そんな作品です。

できれば続編やってほしいけど無理だろなー。

<2019/1/1 追記>
新年初書き込みです。
一言言っておきたくて。

この原作者さん、絵柄はぬぼーっとしてわかりにくいですが実は絵がめちゃくちゃ上手。
デッサン狂うなんてことはなく、人間の体全体を的確に描いてます。
どんなポーズでも自由自在。
ついでにいろんな漫画家さんの絵柄のパロディもしれっと。

きれいな顔描く人や、迫力ある絵を描く人は数いれど、こんだけ正確に書き上げる漫画家さんはそうは見かけない。

つっても私の素人意見ですが。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 36
ネタバレ

ルル さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

(男+女) ÷ モラル = 0

原作未読で視聴。 制作はシャフトで全12話。監督は新房昭之。


『東京の丸子商店街に住む女子高生の「嵐山 歩鳥 (あらしやま ほとり )」の日常をコミカルに描く物語』。 なお、物語の舞台は、主として歩鳥(ほとり)がアルバイトをする近所の昭和臭のする喫茶店「シーサイド」で展開されます。また、作品のジャンルは日常コメディに分類されるそうです。ですからストーリーのようなものはありませんし、イベントのようなものはありません。あまり期待してはいけません。


序盤、この作品のペースに慣れるのにちょっと時間か掛かるかもしれません。ですが、2話ぐらいから徐々に慣れてくると思います。慣れたかどうかの目安としては、シーサイド店長のお婆ちゃんのメイド服姿に違和感を持たなくなった時です。



私はいつも他の方のレビューなどを参考にして次に観る作品を決定するのですが、今回は、まどマギ、物語シリースを手掛ける監督でお馴染みの「新房昭之」のタグでこの作品に決めました。彼が手掛ける作品は、ハズれが少ないんですよねホント。そして今回の場合ですが、やはり当たりでしたよ。登場人物が見事にアホばかりでとても面白かったです。特に、主人公の天然系のアホの「ほとり」、ちょっと勘違いした自意識過剰なアホの「トシ子」、男勝りなアホの「紺先輩」、この3人が揃うと会話が楽しくてもう最高でした。「三人寄れば文殊の知恵」という言葉がありますが、あれ嘘ですね。アホが3人集まっても、アホさ3倍増しでした。


制作はシャフトなので、多少の独特な演出があります。苦手な方もいるかとは思いますが、私はこの作品のようなコメディと、シャフトの独特な演出とはマッチしているのではないかと思っています。 ここで私の個人的な好みで申し訳ないのですが、私はシャフトの演出の中で俗に言う「シャフト角度(*1」と呼ばれるものが好きですね。シャフト作品でこの演出のシーンが出て来ると、「来た!シャフト角度!」と心の中で発してしまいます。私の中ではもはや歌舞伎の見得のポーズをみたいな扱いです。ただ、この作品ではあまりそれが見られなかったのでちょっと残念でした。


音楽も良かったです。オープニングの曲は、誰でも一度はどこかで聞いた事がある山下達郎作曲の「Down Town」で、それをちょっとミュージカル風にアレンジしたものでした。お洒落な感じで良かったです。ちなみに歌っていたのは「坂本真綾さん」でした。エンディングの曲は、作品中の文化祭で、ほとり・トシ子・春江・紺先輩が結成したバントの演奏でした。こちらも良かったです。


これほどの良作な作品で2期がないのが不思議です。読みたい原作がまた1つ増えてしまいました。


見ても大丈夫なネタばれです。第8話のコインランドリーのテレビから流れる野球中継。試合の得点は、{netabare}56対2{/netabare}です。無茶苦茶です。勝ってるチーム、勘弁してあげてw。




*1)シャフト角度とは、振り向き越しに顎を天井の方に向け、目線だけを下に向けて相手を見下す極端な上から目線の仕草です。(シャフ度などと言われたりもします) (。-人-。) ゴメンネ ちょっとレビュー長かった。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 41
ネタバレ

ヲリノコトリ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

私に媚びすぎだよ!

【あらすじ】
女子高生が知り合いのばあちゃんの喫茶店でバイトを始める。でもその喫茶店、最近メイド喫茶になったらしいよ。

【成分表】
笑い★★★★★ ゆる★★★☆☆
恋愛★☆☆☆☆ 感動★☆☆☆☆
頭脳★☆☆☆☆ 深い★★☆☆☆

【ジャンル】
日常、コメディ、ちょっとファンタジー、ちょっと恋愛、ちょっと感動、ちょっと謎解き

【こういう人におすすめ】
一般人~アニメハマり始めくらいの人。笑いたい人。日常コメディ舐めてる人。

【あにこれ評価(おおよそ)】
74.4点。好評だが☆4くらいであと一歩乗り切れない人が多い。

【個人的評価】
広い分野を網羅する日常コメディの傑作。でも広すぎて器用貧乏に。でも相当好き。
『自分のお気に入り』『おすすめしたい作品』

【他なんか書きたかったこと】
{netabare}  主人公はアホめな女子高生。しかし舞台は学校というわけでもなく、バイト先というわけでもありません。舞台は町。
 基本的な立ち位置は日常コメディ。日常系ですが、コメディの質も高いです。推理要素やいい話もサラリと紛れ込んでおり、SFのような非日常に発展したりもします。さらにお色気シーンや萌えの要素もあり、恋愛は隠し味程度で進展する気配ゼロ。不毛にスタイリッシュであり、随所に無駄な薀蓄を含み、男性陣がハーレム状態になったりもしない!
 私のためにあるようなアニメです!
 媚びすぎです!
 生まれてくれてありがとう!
 ちょっとこのアニメに関しては欠点を挙げられません。惜しむらくはあまりに広範を網羅しているせいで器用貧乏になり、私の中のアニメ1位を「四畳半神話大系」にとられてしまっている点。

 まだ観てない人には下の謎解きを紹介します。この謎解きが「謎解きとしてすごすぎる」ということではなく、このレベルの謎解きが日常系コメディのなかにさらっと組み込まれているのがすごいんです!

 ↓以下、第3話前半の約3分間のストーリーを文章化。
{netabare} とある2枚の絵が持ち込まれる。
 一枚は普通の老人の自画像であった。主人公はその絵が正方形であることを指摘する。依頼人は絵と作者についてこう紹介した。
「この絵を描いたのは僕の祖父だ。三人兄弟の末っ子で生前は売れない画家だった。祖父は博打打ちで碌に財産も残さなかったが、多くの絵を描きためていた。祖父の死後、その形見の絵を祖父の兄弟と、遺族の我が家とで三等分したという」
 しかし、本当の問題はもう一枚の絵だった。
 それはさきほどとほとんど同じ肖像画であった。
 目が4つあること以外は。
 絵のタイトルは両方とも「目(自画像)」。
 主人公はこの絵が描かれた理由を推理することにした。 {/netabare}

 真相は是非アニメで見てください! {/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 36

80.1 10 シャフトアニメランキング10位
3月のライオン(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (972)
4853人が棚に入れました
主人公は、東京の下町に1人で暮らす17歳の将棋のプロ棋士・桐山零。深い孤独を抱える彼が、あかり・ひなた・モモの川本3姉妹と過ごす時間や、さまざまな棋士との対戦を経て、失ったものを少しずつ取り戻していく様が描かれる。

声優・キャラクター
河西健吾、茅野愛衣、花澤香菜、久野美咲、岡本信彦、井上麻里奈、細谷佳正、三木眞一郎、杉田智和、木村昴、千葉繁、大川透、櫻井孝宏

タケ坊 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

原作者の思いに見事に応えた、新房監督&シャフトの本領が発揮された渾身の力作

NHKで2クールにわたって放送された、第1シーズン。

☆物語☆

中学生で将棋のプロ棋士となった主人公桐山零が、
棋士として、人間として、周囲の人との出会いと関わりを通じて成長していく過程が描かれる。

1話の中で複数のエピソードを区切って消化していくスタイルながら、
尺的に足りないと感じることはなく、どのエピソードも上手く纏められている。
NHKの枠なので途中にCMを挟まず自由に区切れ、25分間使えるというのも制作側には好都合だったでしょう。

さすがにNHKで放送されるだけあって、内容的には王道路線で、
シリアスな場面が多いものの、反対にコミカルな面や萌え要素までバランス良く取り入れて重すぎないので、
アニメファン以外の幅広い一般層に受け入れられる作品なんじゃないだろうか。
将棋のルールなんかが分からない人向けにも、作品内で解りやすく絡ませてあり、この辺りは親切。

作風や主人公がどうしても似ている、と感じてしまうのはノイタミナで以前放送された「四月は君の嘘」。
これは観た人みんな思ってるでしょうね。
タイトルに「月」が入っているのは単なる偶然なのか。。

正直物語自体はそこまで斬新なものでもないし、スローペースで進むので、
昨今の尺的にゆとりのない目まぐるしい展開が多い作品と比べると、退屈さを感じる人も居るだろうが、
自分としては、この作品で特に感じた魅力はキャラクター達の人間模様や日常、
心情描写の細やかさと、台詞の重みや間の取り方など、数々の優れた演出にあると思っているので、
じっくりと丁寧にやってくれたのは(原作通りなのかは知らないが)本当に有り難い。

作品内での零の語り、零と関わっていくキャラ達の台詞には、時には非常に残酷であったり、
とても温かみがあったり、また思わず自分にも改めて気付きを与えてくれるような、
そんな深みがあったりと、毎話感慨深く大きな余韻を与えてくれた。
台詞の一つ一つを噛みしめる事ができる感受性、間を想像力で補える能力は人によって異なるとは思うが、
この作品におけるキャラ描写とそれを引き立たせる演出が素晴らしいことに疑いの余地はない。

第2シーズンになれば嫌でもストーリーは進んでいくだろうし、今後の展開にも大いに期待したいところだが、
これまでどおり、焦らずじっくりと進めて欲しい。

☆声優☆

さすがにNHK作品の配役に関しては、
デビューして日の浅い新人などを主要なキャラに配したりはせず、
実力、人気共に安定している声優とベテランで構成されていて隙がない。

中でも3姉妹に関しては見事の一言だが、
主人公零に関しても、とても良く考えて選ばれていると実感する。
通常の台詞以外に公園のグラウンドでの叫びなど、感情を顕にする場面などは、
イケボでなく、ちょっとヘタれな感じが性格に凄く合っているなと。

☆キャラ☆

先にも書いた通り、この作品の一番の魅力と感じる部分は優れたキャラ描写&演出にある。

キャラクターの心情がポエム的な独白、
ナレーションによってたびたび観るものに訴えかけるのだが、これが深く心に響いてくる。
これはキャラに共感できなければ、やり過ぎると返って逆効果で退屈さと冗長な点として捉えられる事もあるものの、
(同様にポエム的な「あまんちゅ!」で気になった点)
各キャラそれぞれが抱えている思いが、台詞の良さも相まってとても巧く表現されていた。
各キャラに共感、もしくは同情してしまう「要素」がしっかりと解りやすく提示されているので説得力がある。

時間を掛けて丁寧に描かれていることもあって、
主人公とその周りの主要なキャラに関しては、とても興味深く魅力的に映った。
中でも3姉妹は本当に癒され和む存在だったので、後半に出番が減ったのは少し寂しく思えたが、
逆に言えば前半のエピソードが特に良かったということかもしれない。

また、打って変わって香子のような存在は、女性作家ならではの描写力で、
女の嫌らしさやねちっこさなど、非常に生々しく描かれていて、こちらも同様に素晴らしかった。

☆作画☆

NHK作品はさすがに予算も掛かっているせいか、派手さはなくとも安定感があって全く不満はない。
背景美術に関しては、水彩画のような非常に淡くノスタルジックな雰囲気を醸しだしており、
また、それに合わせるキャラも違和感なく淡い質感で背景に馴染ませていて、とても温かみを感じる。

最大の見所としては、やはりシャフトならではの映像演出。
キャラの心象風景を、独自の解釈で映像化された場面は観ごたえと相性の良さを実感した。
観る人によって、または原作を読んでいる人には多少クドいと思われるかも知れないが、
自分はよりキャラの心情を理解する上で、良い方向に作用したと好意的に受け取っている。
原作者がシャフトでの制作を熱望したというのも納得。

OPやEDのアニメーションは、特に制作会社の個性が出る部分だと思うが、
零の息苦しさ、閉塞感や孤独感、葛藤、もがき苦しみながらも前へ進もうとしている様が、
抜群のセンスで表現されていたと思う。

☆音楽☆

1クール目のOP、EDで起用されたBUMP OF CHICKENの曲、
歌詞、アニメーション共に最高の出来だった。
もともとBUMPが原作のファンで以前にMVでコラボしたりしているので、
そりゃこの作品のために書き下ろした曲が、相性が良いのは言わずもがな。
できれば2クール目も変えないで欲しかったくらいだが、
2クール目のOP,EDも曲自体は悪くないし、最終話で戻してくれたのは心憎い。

作中BGMもやはりキャラの語り、ナレーション場面で使われているものが印象的だったが、
コミカルな場面もなかなか良いチョイスがされていて、曲のバラエティ自体も豊富で申し分無かった。
台詞間に挿入されるBGMが良いからこそ、その間が大きな余韻となる。
音響含めた音楽面での演出も、映像に負けず劣らずこの作品では大きく貢献していたと実感しますね。


こうして改めて一つ一つの要素を振り返ってみてみると、褒める所ばかりで殆ど点数を差し引く部分が無いように思える。
王道ながらもシャフトによる優れた芸術性が加味され、とても高いレベルで纏まっている。
本当につくづく続編が楽しみだ。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 21

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

才能の残酷さを描くことで、人の内面の弱さを表現しています。

 ハチミツとクローバーで恋愛ドラマの仮面をかぶって、才能の残酷さを見せてくれた羽海野チカ。さすがですね。人の愛憎や執着、孤独や過去などのヒューマンドラマの中に、しっかりと才能というものの恐ろしさを見せつけてくれます。
 ただ、ハチクロよりも進化したと思うのが、義姉ですね。あの義姉のキャラがあるから人の内面描写に深みが出て、才能の残酷さは他人にも劣等感という形でつきつけますが、己を傷つけ孤独にする部分も描かれていました。

 才能があるからこそ、居場所が出来た半面、人の居場所を奪ってしまった。周囲の人を巻き込み歪ませる。義姉の態度のコンプレックスの表現は女性作家ならではの迫真のストーリーですね。おしいことにコミック版ほどの禍々しさの中に見える圧倒的な劣等感の表現には至っていませんが、この義姉がいるからこそ、主人公の居場所の無さが浮き彫りになるし、3姉妹との交流に意味が出てきます。

 一方で将棋という特殊な世界にのめり込む男達の心の交流もありました。島田の研究会もそうだし、何よりあの二海堂くんですね。どう考えても村山聖ですよね。聖の青春という小説にもなった羽生善治の少年時代からのライバルです。ちょっと身体の事も村山をなぞっているので、いろいろ心配してしまいますが、詳しくは小説かWIKIで。
 彼がいたからこそ、将棋に向き合うことができたような気がします。良くいる真っ直ぐなおバカキャラに見えて誰よりも将棋に真摯で、主人公のこと…というより主人公の将棋の才能を純粋に愛していたような気がします。(それから学校の先生もですね)

 なお、羽生善治はタイトル99期、史上初の7冠棋士、永世7冠という圧倒的な将棋の天才でので、二海堂=村山だとしたら、主人公が羽生なのかなあと思ったら違いましたね。宗谷でした。宗谷が目指すべきラスボスっぽかったですね。

 その前に後藤ですか。彼の性格の意味は現段階ではちょっとわかりませんね。素の性格なのか、やっぱり宗谷に対比した時にコンプレックスがあるのか。
 ただ、この後藤の態度を見せることで、初めは憎たらしいだけの義姉に対する気持ちが和らぐから不思議です。うまいですよね。結果的に才能の世界の周辺に生きている人たちの惨めさを上手く表現しています。

 そう、義姉が重箱のお稲荷さんを食べるだけで、このキャラに対する見方が全然変わっていました。ここが少女マンガの凄さですね。直前の3姉妹の敵のように見せていて、胃袋で篭絡されてしまう。これで義姉の人間的な内面が表現されて憎めなくなります。ちょっと男の作家には描けないでしょう。ここが一番本作のすごいところだったのかもしれません。

 そしてこの3姉妹ですね。どうも傷があるようです。母性の塊のような長女の内面が見えてこないことが不気味です。この作者が単なる良いおねえさんキャラを出すとも思えませんが…どうなんでしょう。菩薩…で終わるのか違うのか。以前原作10巻まで読んでますが…無かった気がします。

 で、主人公ですね。この構造って、やっぱり主人公がラスボスと対決するために周囲を顧みず…みたいな話になるのでしょうか。ハチクロを見るとそんな気もしますし、3姉妹との交流でそうにはならないのかもしれません。

 将棋の世界の話だけに限定すると、ストーリー展開はちょっとヒカルの碁っぽい感じがありますが、似たような世界ですからね。

 とにかくきれいごとではない人間の内面、特に劣等感を描かせると、羽海野チカは最高ですね。決して「いい話」ではありませんが、特殊な世界をデフォルメすることでヒューマンドラマとして、人間の本質を見せてくれています。この辺りはハチクロのやり方を踏襲している気がします。


 3月のライオンはどちらかと言えばコミック版の方がコマ割りとかモノローグとか少女マンガらしいテイストが話にあっていました。アニメはその点がちょっと表現できていませんでしたね。



 追記 少女マンガ的表現ができていない、といっても、演出で内面描写、モノローグの時は少女マンガらしいエフェクトをいれて頑張っていました。ただ、少女マンガの文法はやっぱりあの独特のコマ割り=時間の使い方と客観主観のシームレスな切り替え、エフェクト=心の動きじゃないと。ここは媒体の特性もあるのでやむを得ないでしょう。

 追記2 水というモチーフは浮かんでいれば羊水のような心地よさがあります。が、泳いだ時のねばりつく水の抵抗は前にすすむ困難、もぐったときの息苦しさは思考が暴走している感じ、音が無くなるような感覚は棋士の集中力ですね。ハチワンダイバーとかにも通じます。

 それと川ですね。川は流れ、広がりなどで原風景のような心落ち着く光景になります。滔々と流れる広い川は、人の営みのアナロジーでもあるでしょう。それを岸から眺めるという意味ですね。また、街の移り変わりを映すことで表情を変えてゆきます。あるいは自分自身の人生そのものでもあるかもしれません。
 また、川岸ですね。これが不思議な効果をだしていました。漠然とした東京の下町の表現というより、俗世界から切り離された特別な場所として機能していました。
 これが演出というだけではなく、内面の重層的な表現に効果的に機能していいたと思います。ただ、とにかく象徴的・抽象的なので何を表現していたかを考察するのではなく、画面から感じるのが作法だと思います。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 18
ネタバレ

明日は明日の風 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

少年棋士の心の葛藤と心の成長を描いた作品、作者と制作会社とTV局が一体となった良作

これほど原作が読みたくなった作品は久しぶりのような気がします。終わるまでまとうか、読んでしまおうか、葛藤中です。

シャフトっぽさを消しているようで、ところどころやっぱりシャフトだと思わせるような描写がチョコチョコ見られるのが良いです。特に場面転換で不要じゃね?と思わせるようなカットを入れてきて、それがまた綺麗だったり、インパクトがあったりとするところなんか、シャフトだなと感じてしまいます。ただ、「シャフ度」と言われる首の角度が抑え気味なのはやっぱり寂しいかも(?)

NHKが、しかも総合で流すのですから、力入れているのはよく分かります。まだ前半も途中ですが、引き込まれっぱなしになっています。主人公である零の歩んできた人生の重さ、その重さを少しずつ解放する三姉妹と二海堂との掛け合いの面白い事。

二海堂のモデルは将棋好きの人なら知らない人はいないくらい有名な村山聖なんでしょうね。となると、太っているのは病気のせいであり、あかりが「むっちり」で喜んでいるのはどう解釈したらよいか戸惑いました。このあと二海堂は病気が重くなっていく展開になるんだろうけど、つらいな…

三姉妹は本当にキャラがいい。声も完璧だし、流石としか言いようがありません。話の展開も良く、たぶん、最後まで面白く見ていくことができる作品だろうと思います。すでにお気に入りに入れてもいいように思っています。

【前半を終えて】
結局終わるまで待てず、原作を読んでしまいました…。面白い、何故にこれまでスルーしていたのだろうと思います。前半は零の置かれた状況を表現していた感じです。零が何故に将棋をしているのか、零がどうして三姉妹と関わりを持ったのか、二海堂と零のライバル関係、零と香子の関係等々をシャフト独特の表現でうまく繋いでいた感じです。
とあるコラムニストがシャフトっぽくないのが良いと書いていたのですが、どこを見ているのかと。零の気持ちを表現するときや香子とのシーンはシャフトそのものでしょう。シャフト特有のズルいイメージ(個人的な感想)ふんだんに盛り込んでます。原作のイメージがそのままシャフトっぽいですし、シャフトなら良いと言ったらしい作者の感覚がすばらしいと思います。
三姉妹は癒しそのもの。に対して香子の危うさと言ったら…。香子の声も良いです。老倉育を見て井上さんに決めたらしいのですが、本当にぴったり。

後半はもっと将棋に突っ込んでいくのではないかと思います。また、三姉妹の関わり、零を囲む周りの人々の動きなど、楽しみです。

【後半の中盤】
後半に入り、零の気持ちがどんどん重くなっていきました。そこを救うのが三姉妹であり、先生であり、二海堂であり、島田八段であり…とにかく零は人に恵まれました。回を追うごとにその事が分かります。
将棋に関する話も濃くなってきたのも後半の面白いところです。鍵となる島田八段は飄々としているのに、プロの厳しさを零に伝えてくれます。そしてとうとう出てきた宗谷名人。まさに怪物に相応しい佇まい。アニメになると、その事がいっそう強調された感じです。
零と香子の微妙な関係も相変わらず。が、三姉妹と香子の絡みとか、実は可愛らしい一面もあるところとか見れて良いです。
それから、今の季節に合わせたような進行具合も非常に良いです。これからラストに向けて零がどう成長していくのか楽しみです。

【一期終了】
零のちょっとずつだけど、成長していく感じが見てとれました。
「11年もボッチだったんだ」いう台詞の重みから解放されていく過程を描いたのが一期だったと思います。ゆえに、展開は重く、零の台詞もなにかぱっとしません。耐えられない人はそれでこのアニメはお仕舞です。
零は周りに恵まれました。それは零が成長するための起点になっていきます。二海堂であり、三姉妹であり、林田先生であり、島田八段であり、科学部の面々であり、そういった人々と交わることによって、重く押しかかっていた零の心が開かれて、次のステップへと進んでいきました。見直すと、中盤までの零とは明らかに違う人間になっているのがよくわかります。

この作者は人と人とのつながり、心の葛藤や解放へ向かうまでの描き方が上手だと思います。重くなり過ぎそうなときはわざとデフォルメさせたり、ちゃちゃを入れるような場面を入れてほぐします。これが嫌味に感じないところがまた良いのです。せっかくなので、ハチクロも見てみたのですが、作品は違っても、描き方は同じでした。
それと、ハチクロを見て思ったのが、シャフトで良かったということです。ハチクロも悪いわけではないのですが、ライオンを見た後だと何か足りません。零や香子みたいな人物が多く出演する、心の葛藤を中心とするような作品を作らせたらシャフトは上手です。ちょうど同じ時間帯にAT-Xではefを放送しており、ライオン始まるまでの10分間は視聴していましたが、シャフトの右に出るものはないなとさえ思いました。

二期が決定したので万歳です。二期は{netabare}宗谷とひなが大きくかかわってくる話になると思いますが、この話がどう描かれるのか{/netabare}楽しみでしょうがありません。

少年棋士の心の葛藤と心の成長を描いたこの作品、2クールゆっくりと描かれているので、ドラマ性を求めている人にお勧めです。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 53

82.6 11 シャフトアニメランキング11位
荒川アンダーザブリッジ(TVアニメ動画)

2010年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (2482)
13577人が棚に入れました
主人公・市ノ宮行は世界のトップ企業社長の御曹司。幼い頃から父に「他人に借りを作るな」と教えられ、その教え通りに借りを作らずに生きてきた。
しかし、ひょんなことから溺れかけた際、荒川河川敷に住むニノに命を救われる。「命の恩人」という余りに重すぎる借り。その恩返しとしてニノが行に要求したのは「私に恋をさせてくれないか?」という事だった。こうして行はニノの恋人となり、自身も橋の下で生活することになる。
荒川の橋下では常識から外れた人々がいっぱい住んでいた。行は「リクルート」という名前を与えられ、橋下の住人の一人として暮らす事に…。

声優・キャラクター
坂本真綾、神谷浩史、藤原啓治、杉田智和、子安武人、沢城みゆき、斎藤千和、大塚芳忠、小見川千明、三瓶由布子、新谷良子、小山力也、チョー、田中理恵、中村悠一、立木文彦、後藤邑子、小林ゆう
ネタバレ

青龍 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

河川敷に広がる異世界での常識にとらわれない恋物語

本作は、荒川の橋の下、一般常識の通用しない河川敷で、高スペック(高学歴、高収入、イケメン(?))の主人公(市ノ宮行)が、そのスペックの高さに全く興味を示さないヒロイン(ニノ)から、「私に恋をさせてくれないか?」と頼まれ、それに応えていくというお話。

登場人物は、(自称)金星人(ヒロインのニノ)、(自称)カッパ、星(?)、元傭兵の女装シスター、白線の上しか歩けないおじさんといった個性があふれすぎた面々(他にもまだまだ出てくるよ!)。
2010年の作品であるが、様々な属性やら人種が混在していてポリコレ的に問題はなく、むしろこんだけぶっ飛んだ設定で昨今のポリコレ作品と違って設定が破綻していない。したがって、本作は、時代を先取りした作品といっても過言ではないだろう(世界よ刮目して見よ。これが真のポリコレ作品だ!(笑))。


荒川の河川敷、そこは、上記の一風変わった住人とも相まって、我々の一般常識が通用しない異世界である。
異世界に来たならば、それまで使っていた名前は通用しないのだから、その世界に相応しい名前に変えなければならない。そこで、スーツを着ていた行は、「リクルート」(略して「リク」)と名付けられる。本作は、こんな感じで、いきなり我々に問答を仕掛けてくる。

それは、我々が常識的に思っているように、主人公が「市ノ宮行」という名前で周囲から呼ばれているから自己の存在を証明(アイデンティティ)できるというわけではないことを意味している。
つまり、名前は他人と区別する程度の意味しかないのだから、呼び方などどうでもよく、じゃあ、「お前をお前たらしめるもの(本質)は何なのだ?」と問いかけてくるのだ(少なくとも既存の価値観が通用しない河川敷ではリクが高スペックであること自体には意味がない。リクは、その高スペックを活かして河川敷での自分の役割を考えたり、住人から自分の性格について指摘されたり、父親との関係を回想したりと自分と向き合うことになる。)。

本作は、基本的に全編ギャグテイストで進んでいくものの、こんな感じで、ふと我々に「常識を疑え」、そして、「本質は何か?」という問答を仕掛けてくる(原作はブッダとイエスが出てくる『聖☆おにいさん』の作者である。)。

我々が「哲学」と聞けば小難しいものと考えがちであるが、その根本的な考えは「世界や人生においてもっとも大事な法則は何だろうか?」を追求することにある。

一般常識にまみれ、その常識を疑うことをしない世界にいると、例えば、「恋人と付き合う」ということが、いつの間にか高スペックの彼氏・彼女と付き合ってる俺・私って、すごいでしょう?に変化していたりする。
しかし、恋愛において「もっとも大事なこと」は、お互いに一緒にいたいと思う気持ちだったりするはずなのだ。そんなこと改めていわれるまでもないと思うかもしれないが、日本の離婚率(年間離婚数/婚姻数)は30%を越えているのである(ずっと一緒にいたいと思った人たちの3組に1組が離婚しているとは思えない)。

したがって、本作は、今さら恋愛について考えることもないだろうと思っている、そこのあなたに特にオススメの作品となっている(昨今多くなっている熟年離婚も避けられるかも?)。

なお、作風は、良くも悪くも『物語』シリーズや『夏のあらし』を作ったいかにもシャフトっぽいつくりである。


【以下、ネタバレを含む感想】
{netabare}私が一番心に残ったのは、リクがニノをデートに誘ったシーン。
リクは、ニノにいわゆるスーパーカーで出迎え、白いバラの花束、おしゃれな格好、豪華なディナー、地位の高い人との会食といった常識的には理想的なデートを提案する。

しかし、ニノが興味をもったのは、自分が荒川に流した笹舟が無事河口までたどり着いて、海に出られたかだった。そして、二人はその笹舟を探すというデート(?)を始める。

いわゆる「あなたの好きな場所に連れて行って」というやつである。
ある意味、その人の人間性が一番あらわれるので、お互いを知るために一番手っ取り早いデートの場所といえる。
しかし、素の自分をさらけ出す行為であり、素の自分をさらけ出すと嫌われてしまうのではないか、嫌われないために取り繕ったほうがいいのではないか、と考えてしまうのが常識人である。
もっとも、その人と長く付き合う関係であればあるほど、自分を偽ることがストレスになるから、素の自分をさらけだした方がいいはずなのだ。

その後、ニノは「私は今も昔も金星人だ…それじゃだめか…?」と寂しそうな顔をする。そこでゴミに引っかかった草舟を発見した二人。ニノは海には行けなかったと再び寂しそうな顔をするが、リクが引っかかった草舟をもう一度川に流し、「今も昔もこれからも地球人の俺とでよかったら一緒に」とニノと河川敷に帰ろうと言ったことでニノは嬉しそうな表情を見せる。

こういう素敵な時間を共有できる関係ならば、その共有した内容がどうであれ、二人には幸せな未来しか想像できない。しかし、常識人は、理想的なデートをしなければ、これから幸せになれないと思っているのだ。 {/netabare}


【声優】
同じシャフト作品である『物語』シリーズで戦場ヶ原ひたぎ役をしている斎藤千和さんの「世紀末覇王」の演技、沢城みゆきさんに罵られたいという願望をお持ちの方、中村悠一さんの普段の役ではいいそうもない(寒い)ジョークを聞きたい方は、必見の作品となっております。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 2
ネタバレ

Ssoul30 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

どれだけ一般人が橋の下の住人を馬鹿にしようがあそこに住んでいる住人は最高の場所でしょう。私も一度はいって観たいです。

ストーリー

ある世界のトップ企業社長の御曹司が橋の上でズボンをガキどもに柱の上(7メートルくらいある柱の上ですから簡単には取れない。)にくっつけ(?)られてしまい困っている所に釣りをしていた女の人に「助けようか?」っとたずねられました。けれど幼い頃から父に「他人に借りを作るべからず」と教えられ助けを断りました。そしてズボンを取ろうとし、柱をよじ登っていたらいきなり柱が崩れて川に転落してしまいました。川に落ちたら柱が邪魔で泳げなくなってしまい、死にそうな所をあの女の人が助けてくれました。「命の恩人」という余りに重すぎる借り、その恩返しとして主人公が行に要求したのは「私に恋をさせてくれないか?」という事だった。こうして行は女に人(ニノ)の恋人となり、自身も橋の下で生活することになってしまいました。

私の好きなキャラクターの説明

市ノ宮 行(いちのみや こう) / リクルート / リク

ニノに助けられた男。モットーが「他人に借りを作るべからず」で仮をなるべく作らないように生きていてかなりめんどくさい人生を送っている。他人に作った借りを返さないとストレスで喘息を引き起こしてしまう体質を持っている。そして自分の事をいつもエリートだと語っている。学生時代から相当モテていたが、他人とは最低限の関わりしか持ってこなかったために恋愛に関しては中学生以下。しかも少女漫画を資料にしており、その感覚はどこかズレている。村長がつけた名前がリクルートとなずけた。橋の下の住人は皆リクっと読んでいる。
突っ込みがうまいの良い所です。私の好みの突っ込みです。

ニノ

電波の入った美女です。(自称)金星人です。ジャージに2-3って書いてあるのでニノって村長が名前をつけてくれました。リクの恋人です。そしてこの作品での唯一の性格上の

村長(河童)

荒川河川敷に住むホームレス達を仕切っている自称620歳の河童。176cm。85kg(甲羅含む)。村長に名前をもらわなければ橋の下の住人と認められないのです。河童の着ぐるみを着ていていますが、本人は本物だと言っている。(首元は人間なのに・・・)



常に星型のかぶり物をかぶっているおかしい橋の下の住人。橋の下の音楽担当のミュージシャンをしています。ギターはうまいですが、歌う曲とはまったくあっていません。4年前まではサードアルバムがオリコンで1位を取るほどの売れっ子ミュージシャンだったが、あくまで作詞・作曲をするプロデューサーの手腕によるものであり、不満を募らせていた。自身が作ったものの使わせてもらえなかった歌やストレスをぶつけただけの即興の歌をニノの家の前で歌っていたことがきっかけで彼女と出会い、自分の歌に素直に称賛を貰った事で惚れたという。しかし、出演した『いいとも』でジョン・レノンに電話を貰った、自分の回ではエルヴィス・プレスリーに電話した等と言っているため、どこまで本当かはわかっていません。
ちなみに私の一番好きなキャラクターです。{netabare} 一番好きなシーンはニノとリクがキスをしてしまい、かなり落ち込んでいる次の日(?)ステラがヒトデっとして拾ってきたシーンで「俺はヒトデです。」に爆笑しました。そしてそのあとの「俺はじゃがいもです。」のシーンではお腹が痛くて泣きました。 {/netabare}


その他のキャラクターは多すぎるので本編を見てください。私のおすすめです。

私の感想

ボケがかなりっと言いっても良いほど多く突っ込み切れない作品でした。オープニング、エンディングともに最高級で私の中で上位くらすです。キャラクターの影の濃さがかなりやばいです。私のおすすめの作品です。

オープニング

「ヴィーナスとジーザス」
最高のオープニングでした。ネタバレ要素がまったくなく、最高級のオープニングです。そして曲じたいかわいらしく、最高です。メインキャラ二人の物語(?)を元にしたオープニングビデオです。かなり萌えます。

「タイトルなんて自分で考えなさいな」
よく分からない曲です。分かったら是非私に教えてください。

エンディング

「逆様ブリッジ」
オープニングとは違い全てのキャラクターが出ていて最高のエンディングです。全てのキャラの魅力が出ているのにネタバレがないのが良いところです。

代入曲(?)

「負け犬のとう吠え」
「ひも」だけしかない曲ですが一度でよいからフルバージョンを聴いて見たいです。(CDでないかな~)

投稿 : 2024/06/01
♥ : 26

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

鬼才による怪作

<2019/12/31 初投稿>
今年最後のレビューはこれです。

中村光の漫画原作は全て読みました。
アニメも本放送時に全て視聴。

東京都の荒川河川敷に住まう謎の人々のコミュニティが舞台。

といってもホームレスではなく、
なんだろう?
集落?
それぞれの家はやっつけで作られた感もあり、ホームレス感がゼロってわけでもないんだけど・・・

うまく説明できないです 笑

そんな荒川河川敷の住人たちは

村長(CV藤原啓治)
河童(の全身着ぐるみを着てる)
でも着ぐるみであることは決して認めない。
しれっとボケ続ける。
荒川住人からの人望はとてつもなく厚い。

ニノさん(CV坂本真綾)
金髪碧眼のヒロイン。
実写版では桐谷美玲が演じてましたがそれが原作イメージにぴったりな超絶美人。
荒川住人のアイドル的存在。
川で生け捕った魚を鱗も取らずにそのまま丸呑みする。
いつも着ているジャージの胸には「2-3(2年3組の意)」の名札が。
自称、金星人
ボケ担当。

星(CV杉田智和)
星形の被り物した、キャンピングカーに住まう青年。
お調子者。
趣味はギターと歌。
主人公のライバル。
ボケが多いがツッコミもできる。

シスター(CV子安武人)
修道女の格好をしたムッキムキでバッキバッキな強面の元軍人。
ゲイではない。
女装癖なのかは謎なところ。
城田優が演じる実写版ではこれまた原作にピッタリすぎて笑えます。
体を張ったボケ担当

ステラ(CV齊藤千和)
シスターに育てられた孤児。
一見普通の少女だがその中身は・・・
やはり肉体系ボケ担当
ときどき変身する。

マリア(CV沢城みゆき)
河川敷で牧羊してるきれいなお姉さん。
超絶ドS
シスターとは旧知の間柄で口撃でシスターを出血まで追い込む。
ドSだけどボケ担当

シロさん(CV大塚芳忠)
白線引き(運動場に白線を引くあれ)で白線を引きながら、白線の上をひたすら歩き続けるナイスミドル。
「白線から外れてしまうと家に残した妻が白色コーニッシュになってしまう」というマイルールに則って生きている。
当然ボケ担当。

鉄雄(CV三瓶由布子)と鉄郎(CV新谷良子)
自称超能力兄弟。
常に鉄仮面を被ってる。
存在がボケ。

P子(CV小見川千明)
野菜を育ててるが、自身の存在がほぼ野菜。
登場人物の中では比較的真っ当。
なのでツッコむこともあるけど、基本行動でボケてくる。

ラストサムライ(CVユーキャン)
ジーンズにTシャツにちょんまげ。
語尾が「ござる」なところは侍らしいけど地味キャラ。
Tシャツのロゴは概ね「まげない」
真っ当なフリしてボケる。

とここまでで勘のいい方はお気づきかもしれませんが、本作はとにかく「変」。
登場人物たちは皆常軌を逸してる。

常識の感覚がひび割れたような世界で、ひたすらボケまくる。
そんな作品です。

主人公のリク(CV神谷浩史)は唯一の真性ツッコミ担当。
周囲がボケっぱなしなもんだから、一人で片っ端からツッコんでいきます。
神谷浩史が阿良々木暦で習得したツッコミスキルが遺憾なく発揮されてますね。
まさに声を当てるならこの人しかいないという感じ。
そりゃ原作者も惚れて結婚するわけですよ 笑。

原作者の中村光さんと言えば高校でデビューを飾った天才肌の漫画家さん。
親御さんも芸術家だそうで、ああなるほどという気も。
「聖☆お兄さん」とかアナーキーな漫画でも有名です。

この中村光さん、本作第1、2巻の著者近影見るとすごい美人なんですよね。
「え!こんなきれいな人がこんないかれた漫画を?」と驚いた記憶があります。
そりゃ神谷浩史さんも惚れて結婚するわけですよ( ・∇・)

最初のうちは世界観とのチャンネル合わせるの大変ですけど、
慣れると気楽に見られて、
呆れながら笑えて
非常に好きな作品です。

あと、たまに謎のポエム入ります。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 27

71.7 12 シャフトアニメランキング12位
ひだまりスケッチ(TVアニメ動画)

2007年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (775)
4451人が棚に入れました
憧れのやまぶき高校美術科に、見事合格したゆの。
自宅から遠いため、親元を離れ学校の門前にあるアパート「ひだまり荘」で一人暮らしをすることなった。
隣室に住む同級生の宮子、階下に住む上級生のヒロ・沙英とともに、やさしくあたたかい仲間に囲まれながらも、4人が巻き起こす楽しくもにぎやかな日々を描く。

声優・キャラクター
阿澄佳奈、水橋かおり、後藤邑子、新谷良子、松来未祐

nk225 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

あんハピ♪でストーリーの所々でキャラクターがSDキャラになる・止め絵のアイキャッチなど本作を意識しているシーンが多い。

憧れの私立やまぶき高校美術科に入学したゆの。
親元を離れ、学校のまん前にある小さなアパート『ひだまり荘』で一人暮らしをはじめたゆのは、そこで同級生の宮子、先輩の沙英とヒロの三人に出会う。
美術家の変わり者が集う事で有名なひだまり荘では、毎日がてんやわんやな出来事ばかり。
しかし、慣れない生活に戸惑いつつも、優しく温かい仲間に囲まれながら、ゆのは今ゆっくりと夢に向かって歩き出す。

ひだまりスケッチ 1(オーディオコメンタリー2話収録)
蒼樹うめ原作の人気4コマ漫画をアニメ化した第1巻。
憧れの私立やまぶき高校美術科に入学したゆの。
親元を離れ、アパート「ひだまり荘」でひとり暮らしを始めた彼女の日常を綴る。
第1話「1月10日 冬のコラージュ」と第2話「8月21日 ニッポンの夏」を収録。

ひだまりスケッチ 2(オーディオコメンタリー2話収録)
蒼樹うめ原作の人気4コマ漫画をアニメ化した第2巻。
デッサンの授業へと向かったゆのは、教室で全身に布を巻いた美術教師・吉野家先生と遭遇。
自らデッサンのモデルになると言い出した先生は…。
第3話「6月17日 またはインド人」と第4話「5月18日 ふかふか日和」を収録。

ひだまりスケッチ 3(オーディオコメンタリー2話収録)
蒼樹うめ原作の人気4コマ漫画をアニメ化した第3巻。
風邪を引き、学校を欠席したゆの。
昼過ぎに目を覚ました彼女は、額の上に濡れタオルが置いてあり、新しいパジャマに着替えていることを不思議に思い…。
第5話「2月13日 こころとからだ」と第6話「7月14日 ひんやり・まったり」を収録。
第3巻映像特典 ゆの役(阿澄佳奈)インタビュー

ひだまりスケッチ 4(オーディオコメンタリー2話収録)
蒼樹うめ原作の人気4コマ漫画をアニメ化した第4巻。
曇天のある日、宮子たちの下校時間にはすっかり風雨が強まっていた。
宮子は自分の部屋に置いてある乾燥剤が雨漏りにより発火することを心配し…。
第7話「10月12日 嵐ノ乾燥剤」と第8話「「3月13日 3%の希望」を収録。
第4巻映像特典 宮子役(水橋かおり)インタビュー

ひだまりスケッチ 5(オーディオコメンタリー2話収録)
蒼樹うめ原作の人気4コマ漫画をアニメ化した第5巻。
宮子と一緒に通学したいたゆのは、道端に落ちていた宝くじを拾う。
落とし主のサラリーマンに渡すと、謝礼としてくじを何枚か貰い…。
第9話「9月4日 裏新宿の狼」と第10話「11月3日 ゆのさま」を収録。
第5巻映像特典 ヒロ役(後藤邑子)インタビュー

ひだまりスケッチ 6(オーディオコメンタリー2話収録)
蒼樹うめ原作の人気4コマ漫画をアニメ化した第6巻。
校外学習で動物園を訪れたゆのたち。
お弁当の時間、動物に見立てたおかずを見せ合う一行だったが、宮ちゃんのお弁当にはキャベツが丸ごと入っており…。
第11話「4月28日 まーるキャベツ」と第12話「12月24日 ChristmasEve 12月25日 サヨナラ…うめ先生」を収録。
第6巻映像特典 沙英役(新谷良子)インタビュー

病気療養中の声優・松来未祐さん死去 「ハヤテのごとく!」鷺ノ宮伊澄、「這いよれ! ニャル子さん」クー子など演じる
アニメ「ハヤテのごとく!」の鷺ノ宮伊澄役などで知られる声優の松来未祐(まつきみゆ)さんが27日に死去していたことがわかった。38歳だった。2日、所属事務所の81プロデュースが公式ホームページで発表した。

ホームページでは「病気療養中のところ平成27年10月27日 38歳で永眠致しました。ここに生前中のご厚誼を深謝し、謹んでご報告申し上げます」と松来さんの死去を伝えた。

また松来さんの公式ブログでも死去を発表。葬儀は、遺族の意向により親族のみで執り行われた。

松来さんは今年7月14日に自身のブログで「今年に入って熱が下がらず、病院で検査を繰り返していたのですが、急性の肺炎で検査を重ねたところで、少しでも早く治療に取り組まないといけない病気であることが分かりました」と明かし、病気療養のために当面の活動を中止すると発表していた。

松来さんは1998年にプレイステーション用ゲーム「御神楽少女探偵団」で声優デビュー。アニメ「D・C・~ダ・カーポ~」の鷺澤頼子や「這いよれ!ニャル子さん」クー子、「ひだまりスケッチ」吉野屋先生の声などで知られ、ファンには「まつらいさん」の愛称で親しまれていた。

『魔法少女まどか☆マギカ』から『ひだまりスケッチ』まで秘蔵資料&作品多数! こだわりの“蒼樹うめ展”10月3日より開幕

●内覧会には蒼樹氏も登場! ライブドローイングを披露
マンガ『ひだまりスケッチ』や、アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』のキャラクター原案などで知られる蒼樹うめ氏の展覧会“蒼樹うめ展”が、2015年10月3日(土)~12日(月・祝)の期間、東京・上野の森美術館にて開催!オープン前日となる本日10月2日(金)、報道陣向けの内覧会が行われた。

蒼樹氏初の個展となる本展では、マンガ原稿やイラストだけではなく、初公開の設定資料やデザイン画、描き下ろし作品など、貴重な作品・資料が一挙展示! キュートで華やかな“蒼樹うめの世界”を存分に味わうことができる。

そして内覧会には、蒼樹氏ご本人も登場! 報道陣を前に、その場でイラストを描く“ライブドローイング”を披露してくれた。登壇した蒼樹氏は、「最初に個展のお話をいただいたときには、なんと分不相応なと、大変不安でした」と率直な感想を語り、「私なりに、肩肘張らずにリラックスして、ニコニコと観ていただける展覧会ができたらいいなと思い、今日までコツコツと作らせていただきました」と本展をアピール。展示はもちろん、グッズなどの細部に至るまで蒼樹氏の意向が反映されているそうだ。

ライブドローイングでは、本展のメインビジュアルにも登場している『ひだまりスケッチ』のゆのと、『魔法少女まどか☆マギカ』キュゥべえを生描画。色えんぴつで頭の大きさなどのアタリを取ると、そのまま太さの違う2種のサインペンで直描き! 約20分ほどの間で、ゆの&キュゥべえが描かれていく。ちなみにゆのは蒼樹氏の美大生時代に生まれたキャラクターだというが、キャラクター自体は「私が落ちこぼれていた、予備校生時代の分身」とのこと。本展の作品には蒼樹氏直筆の制作秘話も併せて展示されており、こういった制作秘話を知ることで、より一層作品を楽しむことができそうだ。

さて、ここからは展覧会の模様をちょっとだけご紹介。第1章~第5章の章立てで、幼少期から学生時代、『ひだまりスケッチ』に『魔法少女まどか☆マギカ』、そしてイラスト制作や同人活動などの多岐にわたる創作活動まで、蒼樹氏の歩みを一望することができる。実際に蒼樹氏が使用している機材を展示した“原稿の部屋”も必見だ。

◆第1章“蒼樹うめとは”
蒼樹氏の幼少期の作品や、学生時代のデッサンなどが展示。蒼樹氏手作りの焼きビーフンを再現した食品サンプル(!)の傍には、レシピも!

◆第2章 『ひだまりスケッチ』の世界
4度にわたりテレビアニメ化もされた、蒼樹氏の代表作『ひだまりスケッチ』。各種イラストや原稿のほか、“ひだまり荘”を再現した一角も!?

◆第3章 原稿の部屋
蒼樹氏の仕事場を再現したコーナー。幾多の作品が、すべてこのコーナーと同じ環境で制作されたのだ。

◆第4章 キャラクター原案『魔法少女まどか☆マギカ』
社会現象にもなった『魔法少女まどか☆マギカ』は、蒼樹氏がキャラクター原案を担当。キャラクターたちの魅力を、蒼樹氏みずから解説している。

◆第5章 「蒼樹うめ」の仕事
連載作品やイラスト提供、企業とのコラボなど、さまざまな作品も一挙展示! コミックマーケットのカタログイラストには、蒼樹氏の熱い想いも添えられていた。

本展では作品展示やグッズ販売のほか、蒼樹氏が不定期で来場し行うドローイングイベントやサイン会、蒼樹氏本人や声優の阿澄佳奈さん(『ひだまりスケッチ』ゆの役)、悠木碧さん(『魔法少女まどか☆マギカ』鹿目まどか役)による音声ガイド(700円[税込])など、“蒼樹うめ展”を味わい尽くす仕掛けが盛りだくさん!

蒼樹うめさん初の個展「蒼樹うめ展」 7月3日から前売り券が全国にて発売開始
10月3日~12日に上野の森美術館にて開催される人気イラストレーター・マンガ家の蒼樹うめさん初の個展「蒼樹うめ展」。前売り券が7月3日から発売されることがWebサイトや公式Twitterアカウントにて発表されました。同時にWebサイトもリニューアルされ、「見どころ」「チケット情報」「関連イベント」が新たに公開されています。

2007年1月からTBSほかで第1期全12話が放送された。

内容は原作にほぼ忠実だが、各話の順番はバラバラで、また時系列順でもなくバラバラである。第1期ではゆのは1年生である。

このアニメの大きな特徴として、実写取り込み画像とスクリーントーン状の背景を効果的に使用していることが挙げられる。特に第1期では料理の実写取り込み画像が多用されており、オーディオコメンタリーによれば、スタッフが実際に調理した物を撮影して使用している。

パートの冒頭には映画のフィルム音と併せた5秒前からのカウントダウンが流れ、1期では太陽を見立てたデザインのものが使われている。

蒼樹は「主要登場人物のフルネームは設定しておらず、今後新たに設定するつもりもない」と語っている。

オープニングテーマ
「スケッチスイッチ」

エンディングテーマ
「芽生えドライブ」

投稿 : 2024/06/01
♥ : 42

しんばくん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

これが本来の日常系なのかも。だが異色に見える。

物語:3.2 作画:4.0 声優:4.6 音楽:3.4 キャラ:4.8 【平均:4.0】                           (67.9)

ジャンル        :学園、美術、日常生活、ギャグ
話数          :12話+特別編2話
原作          :蒼樹うめ(四コマ漫画)
アニメーション製作 :シャフト
総監督         :新房昭之(第1期のみ)
シリーズ構成     :長谷川菜穂子
キャラデザイン    :伊藤良明
音楽          :菊谷知樹
主人公声優      :阿澄佳奈
OP           :「スケッチスイッチ」作詞 - 秋乃零斗 / 作曲 - 前澤寛之 / 編曲 - 安藤高弘
                         / 歌 - 阿澄佳奈、水橋かおり、新谷良子、後藤邑子
ED           :「芽生えドライブ」作詞 - micco / 作曲・編曲 - 菊池達也 / 歌 - marble

参照元         :Wikipedia「ひだまりスケッチ(アニメ)」
公式ページ      :http://www.tbs.co.jp/anime/hidamari/1st/

【あらすじ】
 憧れの私立やまぶき高校美術科に入学したゆの。親元を離れ、学校のまん前にある小さなアパート『ひだまり荘』で一人暮らしをはじめたゆのは、そこで同級生の宮子、先輩の沙英とヒロの三人に出会う。 ひだまりスケッチ公式「STORY」冒頭

【特徴】
①日常系、ほのぼの
②時系列シャッフル(1年間)
③新房昭之、シャフトらしい演出(一様な柄の背景、平面的に見せる、実写の取り込み、コミカルなSE等)
④時々キャラのデフォルメ化
⑤放送回によって雰囲気が異なる

【特徴の補足】
①ひだまり荘に住む4人の1年間を描く日常系作品。またその他の登場人物として、ゆのと宮子の担任である吉野屋先生と、いつも吉野屋先生を叱る校長などが登場する。
②始めのうちは意味の分からない事もあるが、後の回でその意味が明らかになります。
③上記で挙げた演出以外では、主に口以外の動作の無い体の一部をアップしたカットを多用します。
④手は腕だけ、顔は更に横長に、目は縦棒という具合にキャラを大胆にデフォルメします。これだけ大胆にデフォルメする作品は珍しく、本作の主な特徴になります。 
⑤基本的に温かいエピソードですが、回によってコメディー、ほっこり、ほのぼの等エピソードの主軸が異なります。従っていつも面白おかしい事柄だけでは無く、実際の日常で起きそうなエピソードで構成されています。

【総括】
 終始顔がほころんでしまうような内容の日常系作品でした。しかしその反面強く笑いを誘うオチが少ない気がしました。その為、"ほのぼのエピソード"がメインとなる作品に感じました。また独特な演出を始め、時系列シャッフルや回によって微妙に方向性を変えるなど、その他の制作会社の日常系作品と被らぬよう工夫を凝らしていると感じました。しかし、ローコスト感を強く感じさせてしまうのは玉に瑕で勿体無いとも感じました。
 最後です。どの様な人にお勧め?と問われたら「本当にほのぼのしたい方にオススメ」と答えます。


【思った事・蛇足】

観終えてみるとゆの達のほのぼのとした話より
新房昭之×シャフトの演出について色々と頭に浮かんできてしまって
自分が本当に楽しめているのか疑問に思ってしまいました。
うーん。
これだけインパクトの強い演出だと仕方のないことなのかもしれませんね。



それから
私の感覚ですが
本作はシャフトらしさを色濃く感じました。
だからシャフトの演出がダメと言う方が本作を完走出来た場合
他のシャフト作品も問題なく観ることが出来るのではないかと思いました。



さて
中身についての感想ですが
良くも悪くもフラットになりました。
心が。
含みのある言い方に感じるかもしれませんが
コレが正直な感想です。
ひだまり荘の4人については少し離れた所から
頬杖を突いてニッコリ微笑みながら見守る感覚で観ていました。



それで私が4人のこと以上に面白味を感じていたことは何なのかと言うと
吉野屋先生と校長先生のバカバカしい遣り取りです。
この2人はギャグ担当でした。
吉野屋先生は教員にあるまじき行動をする変わり者でしたが
校長に至っては頭は細長いわ全身が常に震えてるわで
容姿から既にギャグ。
怒った時のリアクションなんかは可笑しくて結構好きでした。



それにしても
4人に対する感想が浮かんできませんが
次期を観ることで何かしらの感想が浮かんでくることを信じます。



因みに「ひだまりスケッチシリーズ」は全4期です。
1期ではゆのと宮子は1年生ですが
シリーズを追う毎に時間が進み、進級し
更にはキャラも増えるようです。
これは仲良しの輪も広がって
面白味の幅も増えるということなのでしょう。



うん。
是非ともシリーズの最後まで観てみたい!



●グラフ[物語の転機が分かってしまう可能性あり※ネタバレ注意]
http://shinbakuns.blog.fc2.com/blog-entry-37.html

投稿 : 2024/06/01
♥ : 10
ネタバレ

智慧ノ輪 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

個人用メモ

【製作】
シャフト
【CV】
ゆの - 阿澄佳奈
宮子 - 水橋かおり
ヒロ - 後藤邑子
沙英 - 新谷良子
乃莉 - 原田ひとみ
なずな - 小見川千明
吉野屋先生 - 松来未祐
校長先生 - チョー
大家さん - 沢城みゆき
夏目 - 福圓美里
智花 - 釘宮理恵
うめ先生 - 蒼樹うめ(原作者)
{netabare}
※蒼樹うめ先生による4コマ漫画原作のアニメ。
美術の学校が舞台なのでシャフトの演出が合ってると思う。
時系列をバラバラにしてるのもいい感じ。

関係ないけど、ゆのっちと吉野家先生の会話シーンを(声優が同じだから)
這いニャルのニャル子&クー子に脳内変換してみるのにハマってますw

アニメではカットされてるけど原作1巻のゆのっちが酔って愚痴?を言うシーン、普段では見れない黒い部分が新鮮で好き♪
{/netabare}
ここから先はネタをネタとして見れる人しか開いてはダメかもしれない。
{netabare}
『本当は怖いひだまりスケッチの世界』


その1 【恐怖!101号室に潜む伝説の魔物】

仮にここではHさんとしておこう。Hさんは普段とても大人しい姿をしているのだが、主にひだまり荘の202号室の住人M子さんとの会話中に時折本来の姿を現す。そしてこの生物は、髪の毛があたかも生きている蛇の様に動き出すのだ。オカルトや神話に詳しい方ならピンときたかもしれない。そう、ギリシャ神話の伝説の魔物「メデューサ」そのものではないか。伝説とされている魔物は確かに存在したのだ。しかも「ひだまり荘」というこのアニメの中で一番描かれている場面の多い建物内にだ。筆者はこの事実に気付いた時、あまりの恐ろしさにしばらく震えが止まらなかったのを覚えている。…話を戻そう。この魔物の暴力的かつ残虐的な行動は語るまでもないのだが、その他にもこの個体には顕著な特徴がある。それは「食」に対する異常なまでの執着心。真夏に暖房をガンガンに効かせて鍋を食したり、鍋の締めとして鍋いっぱいのお汁粉を用意したり…と、その異常性は極めて高い。ちなみに余談ではあるが、メデューサの神話は芸術面においても関わりが深い。古代ギリシャやローマでは武具や防具にその首が描かれていたり、子供の悪戯防止と魔除けの意味を込め、竈にメドゥーサの絵を描いていた物も残っている。ひだまりスケッチの舞台となっているのが、やまぶき高校美術科だというのもなにか関係があるのかもしれない。

その2 【驚異!狐が憑いた女】

怪談でしばし語られる中には「呪われた○○」というものがある。いわゆる「いわくつき」というヤツだ。このひだまりスケッチの中にも例外なく登場しているのだ。1期2話をご覧になって欲しい。内容は浴衣を着て夏祭りに出かけるという、一見ごく普通のお話。そして浴衣を持ってなかったM子さんは、Hさんが子供の頃に着ていた魔法少女モノの浴衣を借りる事に。しかし、ここからが本編なのだ。その浴衣は着ると色々と悪い事が起きる「狐が憑いた浴衣」いわゆる「いわく付きな浴衣」だったのである。案の定それを着て夏祭りに出かけたM子さんが取り憑かれるのだが、その顛末は皆さんにアニメを実際に見て確認してほしい。

その3 【怪奇!やまぶき高校に棲む怪異】

「学校の七不思議」というのを聞いた事がある人も多いだろう。怪談では定番となっている物だが、勿論ひだまりスケッチに登場する学校にも存在する。其の中でも最も筆者が恐ろしいと感じたのは、学校の代表とも言える存在「校長先生」がとても人間とは思えない異形の姿をしているように見える…というものだ。一言で言えば「在り得ない程に頭部が長い」のである。この校長は度々出現しているので、これも実際にアニメを見て確認をしてみてほしい。またこの他にも妖怪の類だと思われる「チクリン」の存在や、過去の卒業生が彫った「やまぶき地蔵」にまつわる伝説、学校の目の前に佇んでいる「血溜り荘」(お黙り荘と呼ばれる事もあるらしい)と呼ばれる建物…等々が七不思議には存在する。こちらも検証が済み次第、記事にしていこうと思う。


…え?ひだまりスケッチは癒し系の日常アニメだって?
「お前がそう思うんならそうなんだろう。お前の中ではな。」(CV阿澄佳奈@黒ゆの
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 5

89.9 13 シャフトアニメランキング13位
猫物語(黒)(TVアニメ動画)

2012年秋アニメ
★★★★★ 4.1 (3375)
19183人が棚に入れました
美しき吸血鬼に出逢った春休みの後、空から女の子が降ってくる少し前。
ゴールデンウィーク最初の日、主人公・阿良々木暦は委員長・羽川翼とともに車に轢かれた、尾のない猫を埋葬する。

些細でありふれたはずの出来事。
しかし、ここから”悪夢の九日間”が幕を開ける。

知らぬまに、『落ちて』いるのが初恋だ。

声優・キャラクター
神谷浩史、堀江由衣、櫻井孝宏、坂本真綾、喜多村英梨、井口裕香
ネタバレ

Ballantine さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

猫物語(白)と続けてみると素晴らしい。

原作既読。大晦日特別放送枠全4話構成。
えぇもちろん大晦日はMXとニコニコで見てましたよ。
ニコ生バグってしましたねタイムシフトとかコメントとか。

この物語は↓この部分の話。
傷物語→「猫物語(黒)」→化物語→偽物語→猫物語(白)
メインは委員長ちゃんこと羽川翼との物語です。
ゴールデンウィークの話です。
見ていない方の為にこの物語は猫物語黒と猫物語白でセットになっている話なので続けて見る事をお勧めします。


公式サイト
http://www.nekomonogatarikuro-anime.com/index.html


あらすじ
つばさファミリー其ノ壱
http://www.nekomonogatarikuro-anime.com/story/index.html

感想?メモ?
{netabare}今日からゴールデンウィーク。月火と恋について語る。
好意を抱いているかも知れない相手はHさん。
5月の頭に同じクラスになってから羽川さんのことばかり考えている。
羽川の胸を触りたい揉みたいアララギ君。
月火「お兄ちゃん欲求不満なんじゃない?」「性欲を恋と取り違えてしまっている」
※アララギ君は月火に納得させられ羽川さんの事気になるのは欲求不満でしかないと思うようになる。
スカートめくりでパンツが黒い事を確認。
羽川の顔の傷から羽川家の事情を知らされる。
暴力を振るったお父さんをかばう羽川は気持ち悪い。
黙っていればなんでもしてくれると言った羽川さん。
そこでアララギ君は羽川の頬の傷を舐め回したい。
Cパート
もといそこでアララギ君は吸血鬼の血で羽川の頬の傷を修復する事を選んだ。{/netabare}


あらすじ
つばさファミリー其ノ弐
http://www.nekomonogatarikuro-anime.com/story/02.html

感想?メモ?
{netabare}忍野忍との関係が書かれます。
精神まで幼くなっている忍。
怪異ってのは人間の信仰で出来ている。人間がそこにあると思うからそこにあるもの。それが怪異。
怪異は周囲の認識通りに現れ期待通り振舞う。
忍を認識しているのはアララギ君だけ。
吸血鬼が影響を一番受けるのはアララギ君から。
影響ならぬ悪影響を与えかねない。
羽川の問題でそれはあいつが勝手に一人で助かるだけ。
忍野メメは委員長ちゃんの異常性(障り猫)をつげ、アララギ君に羽川を確認してくるよう言われるわけだが…
そこで黒いパンツで羽川と認識したアララギ君。
(障り猫化した)羽川と遭遇し羽川家の両親を投げつけられる。
待てよ羽川と声を掛けるアララギ君だが、障り猫の癇に障ることをしてしまい、腕を噛み千切られる。
障り猫はもう誰もいらないしご主人もいらない。暴れまわりに行く。
障り猫がいなくなった後始末をする阿良々木君。血は蒸発する程アララギ君は吸血鬼の力が強いわけだ。
血の蒸発の遅さに疑問を覚えても良かったはずなのに…
そして忍が見守る中、治療を施してもらいメメが現れる。
回復力についても連動している。
相性が悪い障り猫。まぁエナジードレインの話ですね。
アララギ君との相性が悪いだけで吸血鬼との話では無い。
アララギ君<障り猫<超えられない壁<怪異の王忍
人間<怪異
忍が生きようとしているという理由ではない。
素人の出張る幕ではない。バランサー失格の責任を取る忍野メメ。
※アララギ君は委員長ちゃんの為に何も出来ない。
それに戸惑うアララギ君。{/netabare}


あらすじ
つばさファミリー其ノ参
http://www.nekomonogatarikuro-anime.com/story/03.html

感想?メモ?
{netabare}羽川家へ侵入し羽川家の異常性に気づくアララギ君。
怯えてしまったアララギ君は月火ちゃんに泣きつく。
ファイヤーシスターズの噂で化け猫話を聞く。
本格的に羽川に深入りするか悩むアララギ君。
春休みにあれだけ助けてもらっておいて。
羽川の事を思うと胸がはちきれそうなのである。
そしてガハラさんカット。
障り猫に20回負けた忍野には○やら☓やら背中には矢まで突き刺さっている。
見返して気付いた、矢の先はスッポン(トイレの詰りを直すあれ)だった。
つまり馬鹿にされている表現なんですね。
本来雑魚にすぎなかった障り猫を羽川の知識と頭脳でグレードアップさせている。
羽川は積極的に人を襲っているみたいじゃないか。
障り猫の中に羽川の意識が残っているのでサルベージする事に。
善良なる彼には元々猫なんて取り憑いてなかったという。猫を被っていた羽川。
吸血鬼のドレインは食事。猫は呪い。
反転して暗転した俺の人格は…
ご主人は同情なんて一切していなかった。付け込む隙もなかった。
無感情にやってのける羽川を助けたくなってしまった障り猫。
知り合いだから手を抜いて戦ってやっている。○☓ですね。
触った瞬間障りがある。関わりを持つなと言ってくる猫。
そして羽川が好きすぎて触れない。
恋をとっくに超えた気持ちになってしまっていた。羽川のために死にたい。{/netabare}


あらすじ
つばさファミリー其ノ肆
http://www.nekomonogatarikuro-anime.com/story/04.html

感想?メモ?
{netabare}羽川を助けるために忍へと助けを乞う。
妖刀心渡。別名怪異殺し。
羽川のご両親は退院していて話を聞いてきた忍野。
そして羽川のすざましい善性。あるのは正しさではなく都合。
羽川のあまりの正しさ(気持ち悪さ)に付いて語る忍野。
全ては羽川のせいである。
そして怒るアララギ君。
※「僕はただ欲求不満を解消したいだけだ。下着姿の女子高生に欲情しているだけだ。」
羽川の居場所をどうやって探すのか?アララギ君には期待のある策がある。
そしてそのどこまでも善性のある羽川に助けの嘘メールを送る。
言葉遣いの乱れる羽川。猫かぶりがあばかれる。
羽川はその性格と付き合っていくことが出来ない。
同情なんて出来ないアララギ君が説得を続ける。
怪異なんて本当はいないし全部嘘だ。
「僕が全部引き受けてやるよ。胸をいつだって触りまくってやるし下着姿どこだって見てやる。だからそれで我慢しとけ。」
「いくらでも時間を作るよ。友達だから。」
※「アララギ君はスターには慣れてもHEROには慣れないよね?」
「僕はスターにも慣れないよ。慣れるのは吸血鬼だけ。」
※「そうなんだ。なってくれないんだ私のHEROに。」
※「私も本当はアララギ君のこと大嫌いなんだからね」
そして結末へと向かう。障り猫だけを切れる妖刀心渡。
分裂症を起こしてしまう羽川。現る忍。
※アララギ君は羽川を助ける事は出来なかった。
※「いいわけないでしょ。」
忍のヘルメット。羽川はブラック羽川としての記憶を失っている。
障り猫と羽川の統合でブラック羽川は生まれた。
気持ちがあるから魅せられる。
※「僕は羽川に恋しちゃってるわけないだろ。」
※「羽川は助けなんて求めてないしな。」
※「助けてって言わなきゃ助けを求めたことにならないわけでもないだろ?好きって言わなきゃ好きって事にならないわけでもないように、軽はずみに言えない言葉は誰にだってあるよね?阿良々木君」
※「羽川のこと好きでもなんでもないんだから。あいつのこと好きだなんて一生言うことなんてないんだから。」
そしてガハラさん。{/netabare}


※に付いては猫白で。
http://www.anikore.jp/review/585879/

投稿 : 2024/06/01
♥ : 30
ネタバレ

CC さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

アララギ(Love)×ハネカワ(Stress)=猫物語(Black)

 タイトルは英語と式を交えてオシャレにしてみた。タイトルにあるようにアララギ君の「初恋?」とハネカワの「家族間?のストレス」が重複されてできているのが、この『猫物語』。
 大晦日の放送ということで「ガキの使い」「アイアンシェフ」「紅白」をTVのチャンネルをサイクルしながら、本作を「ニコ動」で流し見るといった『聖徳太子スタイル』で視聴していた訳だが、如何せん内容が頭に残っていない。残っているのは「アイアンシェフ」のゲスト出演していた「篠原涼子」に欲情し、失恋した気持ちだけ…。食している姿がとても色っぽかったです。
 軽く保険を掛けた所で、一つ引っかかった台詞を考察していきますね。カナリ長いよ?覚悟しろ! {netabare}

■「初恋ではない何かは、失恋した。」
 『初恋ではない何か』ってなんだろう?と思ったが、私はやっぱり「初恋」だと思う。猫物語の中での言葉で言えば「欲情」。とはいえ物語の中では『欲情=初恋』なんて同義語にはならない。その感情は「欲情」であり「愛」であって、『「恋」をしているから「欲情」している』のだと思う。

 『篠原涼子の胸を揉みたい』――――――この感情単体では単なる「欲情」

 しかし、アララギ君の場合はそれとは違う。黒板よりもハネカワの方を見てしまう事、登下校中ハネカワの姿を探してしまう事、偶然会えるかなーとか考えてしまう事、本を買う時に色々想像してしまう事、そしてハネカワの胸を揉みたいと思う事。その思いはすべて「恋」をしているから生まれたもの。この時抱いた思いは「欲情」も含まれているけれど、それらすべて含めて「恋」という。この場合は「欲情」も「恋」の一部と考えるべき。

 『「欲情」しているから「恋」をしている?』――――――ツキヒの考え

 この考えでは当然「恋」をしているとはいえない。「欲情」しているに過ぎない。だからツキヒはアララギ君の恋する感情を「欲情である」と断定している。「恋」を知らないアララギ君が、恋する感情を「恋」ではなく「欲情」という言葉で納得してしまっているからややこしいよね。

 序盤での感情を「恋」であると証明しただけで、始めに書いた「初恋」とは関係ない訳ではないが、半分以下の意味である。この「恋」の延長線上にある感情こそが重要である。

■「初恋ではない何かは、失恋した。」
 『失恋した』ってあるけども、ハネカワに振られたとはまた違う意味だと思います。アララギ君自身がハネカワに抱いていた感情が砕けたって事だと思う。

 アララギ君は「顔の傷」をきっかけにハネカワの「部屋の無い家」見て事情を知り「黒ハネカワ」と言葉を交えて心情を知って、これまでの感情が愛情へと変わっていく。韻を踏んでいる訳ではないよ。「恋」をしてから中身を知る事で気持ちがドンドン膨れ上がっていき「愛」へと変化していく。

♦「あいつのことがたまらなく好きだけどでも、この気持ちは恋じゃないな―――
 ――――だって僕は、ハネカワのために死にたいって思ってるんだもん」

 失恋したのはこの気持ち。

♦「僕はただ欲求不満を解消したいだけなんだ―――――
 ―――――僕は下着姿の猫耳女子高生に欲情してるだけなんだよ」

 ここで言っている「欲求不満」は「ハネカワのために死にたい」と同じこと。アララギ君の「欲」と「情」である。しかし結果はどうだろう?アララギ君はハネカワのために死ぬことはできた?できなかった。

 ――――――『ハネカワのために死ぬことさえできなかった』――――――

 アララギ君のやった事は無意味で無駄なこと。ハネカワを「救いたい」とか「同情」とか「ストレスの肩代わり」とかではなく、ただ純粋に「ハネカワのために死にたい」ってだけ。アララギ君の「独り善がり」。アララギ君は自分自身の中で「独り善がりだった」見切りをつけてしまったのだと思う。なんせアララギ君は、朴念仁だからね。だからハネカワの事を「好き」って言えないに繋がっているのだと思う。

■「初恋ではない何かは、失恋した。」
 ハネカワの気持ちを考えれば、真相はまた違っているのにね…。
 9日間のハネカワに対して抱いた思い、色々な形に変わったけど、その思いを一言で表すのはやっぱり「初恋」だと思う。そして「死ぬことさえできなかった」ことが「失恋した」ことであったと思うよ。


♦「好きかなぁと思って、好きだなぁって感じて、好きだとわかる」
 ツキヒの台詞が、アララギ君の9日間の心境にシンクロしているかのような深みのある言葉でした。
 レビューの中で3つも同じ台詞を書いたのはこの台詞に合わせたからです。本編の最後に「ハネカワ…」とアララギ君が連呼していたのは「好きだ」とわかった瞬間だったのではないかな。正確には「好きだった」かな。まぁそんな感じで、私の解釈のような考察は終わりです。{/netabare}


《感想》
 ハネカワの家族間のストレスについては触れていませんが、私は彼女が酷い目に合っていたという短絡的な事しか理解できていません。事が起きる以前の、ハネカワ家の回想がないので、少し物語が陥没しているように感じました。だからハネカワが「被害者であり加害者であった」ことが今ひとつピンときませんでした。しかし、アララギ君の反応を見る限り「部屋の無い家」というものの不気味さだけは十分過ぎるほど伝わりました。だから陥没した部分が余計に気になっています。

 ―――――そういえば、ハネカワ家に「ルンバ」が置いてあったねw

 シャフトならではの独特な世界観があり、他では中々味わえない視点で描かれていて終始圧倒されました。なんて、取って付けた様な言葉はこれくらいにしておいて、というか視聴すれば誰でも感じることができますからね。でも一つだけ書かせてもらいます。ノーマルハネカワをもっと舐めまわすような視点で描いてほしかったw

 台詞には深みがあり、物語は重複されていて厚みがあった。視聴し終えても余韻が残り、それがまた心地良かった。とても面白い作品だと思いましたよ。 以上。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 24
ネタバレ

fluid さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

誇り高き吸血鬼がドーナツに気を取られるんて、そんなことあるわけ・・・(笑)

しのぶが初めて?ドーナツに出会うシーンが面白かったです。

■ドーナツ
ギクシャクした二人の緊張感がドーナツなんかで崩れるとか(笑)
突き飛ばされて2Dキャラになったしのぶの頭が壁にめり込むのがシュールでした。しかも無表情(笑)
あと、頭ぶつけてちょっと不機嫌になったのにドーナツで餌付けされて忠犬みたいになるのが可愛いですね。

■怪異
忍野が怪異について分かりやすく解説してくれてるのも良かったです。
「人間がそこにあると思うからそこにある物、それが怪異だ。」
「怪異は周囲の認識通りに現れる。周囲の期待通りに振る舞う。そういう物だ。」

妖怪ネタを超能力ネタみたいな視点でとらえる世界観が斬新ですね。
人間原理ネタ、想像したものが現実になるみたいな。
暗示ネタ、催眠ネタ、集団催眠ネタにも近いような雰囲気ありますけど、
現実に影響を与えてるあたりがやっぱり人間原理ネタに近いかな?

■感想{netabare}
障り猫だと思って会話してた相手が実は委員長ちゃんだったっていう展開はビックリでしたね。

・あららぎ君
結局、人を襲ってストレス発散してたのも、あららぎくんの腕を引きちぎったのも委員長ちゃんの意思だったってことなんですよねΣ
しかも、あららぎ君は最初合った時から気づいてたっていうのもビックリ。
障り猫のフリしてるからこそ好き放題出来てる委員長ちゃん、絶対ばれたくないはずですよね。特にあららぎ君には・・・
それを察して気づいてない振りしてたなんて、あららぎくんかっこいいっす!
腕引きちぎられてるのにね・・・命の恩人とはいえ、どんだけ委員長ちゃんに感謝してるんだという感じ。

・忍野
吸血鬼に匹敵する力を持つ新種の障り猫相手に、20回も襲撃した忍野が生き残るっていうのが凄いですね。
でも、障り猫が実は委員長ちゃんだったっていうのを聞いて納得。
あららぎ君の時は不死身っていうの知ってるから腕引きちぎったけど、忍野にはかなり手加減してたってことなんでしょうね。
忍野は忍野で委員長ちゃんを殺さないようにしてたみたいですし、お互い知ってる相手だからこそ20回も続いたってことなのかな。

・つばさ
完璧に見える委員長ちゃんが実は完璧じゃなくて普通に悩み苦しむ一人の女の子なんだなぁ、っていうのが伝わってくる作品でした。

弱みを見せた方が人付き合いって上手くいくのにね。。。
完璧に振る舞うことが上手くいく唯一の方法だなんて勘違いして、信じ続ける委員長ちゃん(悲)
そして上手くいくどころかその完璧さが周りへの劣等感を生み出し逆効果になってるというのがまた・・・
しかも、普通なら実現しないはずの完璧をみごとに演じきれちゃうとか・・・すごいはすごいんだけど、ホント不運ですね。
演じきれない人ならここまで追い込まれることも無かったでしょうし、ホント不運に不運が重なってる感じが可哀想すぎです。

なんていうか委員長ちゃんは頭が良いのに生き方は頭が良くない、生きづらい生き方選んじゃってるところに等身大の子供らしさが表れてますよね。

たった一言、あららぎ君に助けてと言えてたなら・・・
完璧を演じようとするあまり、助けてのたった一言も言えないくらいに追い込まれてたんでしょうね・・・
言葉にしないと気づけないあららぎ君もあららぎ君ですけど、男って大抵そういうものですしね(笑)はがゆいです。
そして委員長ちゃんの家に忍び込んで初めて気づいたんでしょうね、完璧な委員長ちゃんがどれだけ猫を被ってたのか、、、
嘘なんて付いたこと無いと語ってた笑顔を思い出すと痛々しいですね。。
もっと早く気付けてたら・・・っていうあららぎ君の後悔が凄く伝わってきました。


委員長ちゃんの表裏を見てると偽物語の時の名台詞を思い出しますね。
貝木「嘘だろうとどうだろうと、所詮この世に真実など無い。」
こよみ「偽物故に、きっとなによりも本物に近い」

回りから見たら完璧に見えるけど実際には全然完璧では無い。
完璧なつばさが本物なのか、完璧じゃないつばさが本物なのか、さらには気づいてないだけで他の側面もあるのでは?
単純に表と裏の2パターンではなく、視点を切り替えるだけで様々な見え方になる。
なにが本物のつばさなのかを考えることに意味なんて無いんでしょうね。
真実など無い、幻想だというのが凄く当てはまるエピソードでした。

そして、完璧ではない偽物だけど、だからこそ本物に近い完璧を目指す委員長ちゃん。
本物が幻想にすぎないこの世界では唯一本物に近い存在なのかもしれないですね。


あららぎ君が恋なのかどうか悩むシーンがありましたけど、
恋愛って根本的には好き嫌いと変わらないんだと思います。
ただし、沢山の要素が複雑に絡み合って自分でも把握しきれない状態、が恋愛なんじゃないかな。
つまり、なぜか分からないけど理由なんて無く好きっていう状態はもう恋愛なんでしょうね。
それを恋愛だと判断するかどうかは自分次第。

歳とると若いころのような濃密な恋愛を楽しめないのもこのせいでしょうね。
把握できないものが経験によってあるていど把握できるようになる。

だからこそ理解しないといけないのが、
重要なのは好きか嫌いかではなく、好きになる努力が出来るかどうか。
あららぎ君はその辺分かってたっぽいですけど、死ぬまで吸血鬼の面倒を見るという足かせもありますしね。
言葉に出して告白されたわけでもないですし、あえて自分を押し殺して恋愛じゃないという判断をしたんでしょうね。
たぶん、ひたぎより先に告白されてれば付き合ってたんじゃないかな。
{/netabare}


▲ファーストシーズン
2009.07 → 15話 【化物語】
2012.01 → 11話 【偽物語】
2012.12 → 4話 【猫物語(黒)】
▲セカンドシーズン
2013.07 → 26話 【猫物語(白)→傾物語→囮物語→鬼物語→恋物語】
2014.08 → 5話 【花物語】
▲ファイナルシーズン
▲ネクストシーズン
▲劇場アニメ【傷物語】※主人公のエピソード → {netabare}こよみが吸血鬼になったストーリ。2012年公開予定だったのに延期され、現在は未定。{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 27

72.3 14 シャフトアニメランキング14位
さよなら絶望先生(TVアニメ動画)

2007年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (902)
5475人が棚に入れました
始まりの季節、春。希望に胸を膨らませた「何事もポジティブにしかとれない少女」風浦可符香は、桜の木で首をくくる「何事もネガティブにしかとれない男」糸色望と出会う。出会ってはいけない2人だったが、望は可符香の高校の新しい担任の先生だった。
 望が受け持つ2のへ組は、望や可符香に負けず劣らず癖の強い問題な生徒ばかり。レトロ調の世界の中、些細なことで「絶望した!」と嘆く望と、へ組の生徒達が、日々騒動を巻き起こす。

声優・キャラクター
神谷浩史、野中藍、井上麻里奈、谷井あすか、真田アサミ、小林ゆう、沢城みゆき、後藤邑子、新谷良子、松来未祐、上田燿司、水島大宙、矢島晶子

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

胸がざわつくような雰囲気と女子たちに惹かれました。

 当時、この題名って教師ということもあって「さよならミスワイコフ」(多分15禁くらい)から引用したのかなあ、と思って見だしました。この映画も絶望がテーマですから。まあ、単なる思いつきな気もしますけど。

 さて、1話の冒頭ですのでネタバレもないでしょう。首〇りで始まる強烈な導入と、カフカの吹っ飛んだ対応。そしてカフカの不幸自慢とキャラのギャップ。非人間的な目。そう「絶望先生」に「カフカ」ですからね。名前からしてどうなるんだろうという感じ。桜は死の匂いがする樹木なのでかなり「彼岸」的な雰囲気でした。

 そうなんですよね。冒頭の感じで引き込まれましたね。後から振り返ると1話で何か妙な世界観に引きずり込まれた感じです。
 
 不思議な絵柄でした。新房監督のセンスと不思議とあったんでしょうね。作り物みたいなキャラたちが結構機能していました。記号的なキャラなのに背景に個性があって、誰が誰だかわからなくなることは無かったです。で、この明確なキャラ付けをこれでもかとギャグに落とし込んでいました。

 不条理、ブラックジョークという要素もありますが、あるあるギャグでもありました。それも心の中にひそかに思っている恥ずかしい部分や悪意などの黒い心を掘り起こすような。
 あるいは今のネット界隈の本来裏に隠しておくべきだった社会の公然の秘密を暴露して「ああ、言っちゃった」のような感じもありました。
 
 キャラは全員が絶望先生ラブではないですが、ハーレムものの要素もありましたし、エロも入っていました。が、なんというかネタとしてのエロであって直接的なエロは感じません。感じませんが不思議な色っぽさというか原作者の中にある歪んだ性癖を感じて少しモヤモヤというか胸がざわつくことはありました。
 包帯眼帯とか移民の少女とかひきこもり少女はその意味ではある程度のエロスは明示されていました。
 この辺は、計算なのか私小説なのかわかりませんが、妙にひっかかります。そしてそこが本作の人気の秘密の気がします。
 キャラとしては、比較的面白さが分かりやすくて、なかなか可愛い木津千里がお気に入りでした。

 本作の2期目くらいまでは原作の最終回を知りませんでしたので、初見では意識してませんでしたが、今考えると1話の意味って…と思ってしまいます。この雰囲気って最終回の設定を既に決めていたんでしょうか?30巻もありますから後付けにも思えるし、数巻で終わる前提なら決めていたかもしれません。カフカ…不条理の象徴ですからね。深読みしちゃいます。

 総評すると、3期まで続いただけあって面白いです。不思議な世界観がある作品でした。後付けかもしれませんが死の匂いはあった気がしますが、考えすぎかもしれません。
 プレ化物語という感じで、独特の動かない作画、演出も優れているし、テンポもよく、キャラ付けが明確なので見やすいです。ギャグはブラックなところにちょっとニヤリとしたり、不条理に困惑されたりします。萌えは感じませんが、不思議なモヤモヤを女子に感じます。このモヤモヤしたい感じが本作の優れたところかなあ、と思います。

 感性のあうあわないが大きいし、時代性もあるので1話2話見て、自然に継続しているなら面白いと思いますし、ナンジャコリャ、ならずっと同じ調子なので諦めればいいと思います。


 

 
 

投稿 : 2024/06/01
♥ : 10

ローズ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

恥ノ多イ生涯ヲ送ッテ来マシタ

物事をネガティブに考える糸色望。
様々な特徴を持った学生のいる学校の教師をしていた。
桜の花が舞い散る時期から絶望先生の授業は始まった。

特徴のある学生たち。
名前から特徴が分かります。
テレビシリーズは通算3期まである作品。
本作品は、その1期目。
登場人物の紹介と考えた方が理解しやすいです。

たまに実写映像の差し込み。
坊主頭の男性はキビシイかも。
ただし、そのマイナス点を差し引いても魅力のある内容。
エッチな作品だったら不思議な光補正があります。
坊主頭も同様に捉えたほうが簡単。
少し気持ち悪いかもしれませんが、演出の一環と考えましょう。

昔は定期的に映画などを放送していました。
日テレ・フジ・テレ朝などは夜9時頃からだったかなぁ。
淀川長治・水野晴郎・高島忠夫さんなど著名な評論家の解説。
初心者でも分かりやすい内容でした。
その番組冒頭のパロデーィネタ。
学生さんでは分からない年寄り向けの小ネタを使用。
他にも映画の小ネタを。
チャレンジ精神がありますね。

冬眠したい。
私も同じような事を考えた事があります。
現代の人間社会は働かせすぎ。
寒い冬や暑い夏などは長期休暇があってもいいのでは?
新型ウイルスで活動自粛というのと少し違います。
積極的な社会に対する不参加表明です。
作中では家の隙間を目張。
練炭で暖を取ろうとしています。
結果は分かりますよね。
永遠の眠りとなるかどうか。
こういうブラックな作風……好きです。


クセの強い久米田作品。
好き嫌いは、ハッキリ別れるかな?
個人的には大好物。
現在、放送中の『かくしごと』のほうが優しい出来。
まずは通過儀礼の洗礼を浴びましょう。
気づいた時には沼にハマっています。
毒の強い久米田作品。
現実世界での鬱憤を払う事が出来ます。
自然と毒耐性を身につける事ができますよ。
続いて2期目を視聴してきます。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 18

maruo さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

糸色先生の日常 B

原作未読

本作の主人公・糸色望(いとしきのぞむ)先生は、何事もネガティブにしかとれない男、と言われていますが、少し違っているように思います。私としては、言動の一つ一つをとってみる限り、彼は何事もシニカルに捉えて、周囲を翻弄し、或いは困惑させようとする、一種の愉快犯のように思えるのです。

私も学生の自分には物事をシニカルに捉えて、周囲を困惑させることがしばしばでしたので、その頃に糸色先生のような言動ができたならどんなによかっただろうか、と思ってしまいます。今でも、嫁から「どうしてそんな風に考えるの?」と怒られることがあるので、その癖は完全には治っていないようです。

そんな私が糸色先生を見てどのように思ったのか。学生時代の自分よりはるか上をいっているので、「絶望した!」ではなく「感心した!」というのが正直なところです。これで、他の登場人物がまともな人ばかりだとしたら、糸色先生の痛々しさだけが目だってしまうと思うのですが、周囲もおかしい人だらけなので、嫌味なところは緩和されていると思います。

糸色先生と同じタイプの人が本作を見たとすると、鏡を見ているようで非常に嫌に感じるか、同類に嬉々として非常にウケルかのどちらかだと思います。

では、シニカルな発言に困惑させられる側の人(普通の人)が見た場合にはどう思うでしょうか。単純に考えると、不快感を感じると思うのですが、案外好評のようです。畳み掛けるようにネタが振られ、人を困惑させるだけの放言ではなく、話がおかしな方向に展開していく様が、面白いという印象を与えるのではないかと思います。勿論、駄目な人は徹底的に駄目だと思いますが。

いろいろな人を魅了する糸色先生は、実は愛しき先生なのではないかと思います。(締めは駄洒落かよ!)

投稿 : 2024/06/01
♥ : 28

74.2 15 シャフトアニメランキング15位
まりあ†ほりっく[マリアホリック](TVアニメ動画)

2009年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (1061)
6242人が棚に入れました
男性恐怖症で同性愛者 (百合趣味)の女子高生・宮前かなこは、運命の相手(女性限定)との出会いを求めて、天の妃女学院附属中学高等学校に編入する。そこで出会ったのは、1年 下の祇堂鞠也。その可憐な美少女ぶりに舞い上がるかなこだったが、ひょんな事から鞠也が実は男であることを知ってしまう。しかし、鞠也もまたかなこの百合 趣味を見抜き、互いの秘密を握ったまま、かなこは鞠也と、彼に仕えるメイド・汐王寺茉莉花に監視される形で、寮の同室で暮らす破目になる。それは、かなこ の波乱に満ちた学園生活の始まりだった。

Ssoul30 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

主人公が超強烈で最高に笑いました。いや~しかし、すごいですね。ふふww 思い出しただけで笑ってしまいます。

ストーリー

主人公の宮前 かなこは男性に触れられるだけで蕁麻疹がでてしまうほど男性恐怖症ですので、かなりの同性愛者です。ですので、宮前 かなこは運命の相手を(女)探すために天の妃女学院附属中学高等学校に編入しました。かなこが校内を歩いている所にある可憐な美少女を見かけました。その子の名は衹堂鞠也した。その美少女ぶりに見とれて今しましたが、かなこはある事を知ってしまいました。それは・・・

私の感想。

かなり笑いました。もう、オープニングからエンディングまで笑う所が満載でおもしろかったです。いや~ あの主人公で、あのヒロイン(?)のツッコミが最高ですね~。 キャラクターが死ぬほど生き生きしていました。

まず、この作品で私が一番気に入った所は男性キャラクターが長少ない話なのにそれほど百合シーンが少なかった所ですかね。(主人公が百合を望んでいるのに・・・ まあ、そこがこの作品のおもしろい所ですがww)普通、女性キャラクターのみがいる作品はシーンや女性同士では絶対にやらないような男性の欲望が入った作品が多かったですが、この作品では(主人公がやる事意外)リアルでありえる事が多かったので、楽しました。

そして、この作品を気に入っている所は主人公のあの鼻血の量ですか・・ なんといいますか・・ 迫力ですか・・・ とにかくすごいです。 すごすぎです。 人間技ではありません。すごい迫力です。本当に人間なのか問いたくなるような量です。っと言うか血液は足りてますか・・・まあ、すごい事は事実です。
私が一番この花血で笑った所は水泳のシーンですかね。生のレバーを食べて・・ww 詳しくはネタバレになるので、言えませんが、おもしろい事は保障します。ふふww 思い出しただけで笑ってしまいます。

Ssoulのワンポイントピックアップ!!
「このコーナーではこの作品のおもしろい所、注目してほしい所などをピックアップし、説明したいという事です。」

この作品の主人公は一言で説明しますと、「変体」です。はじめは
「あれ? この主人公大丈夫か?」
っと心配する感じで見ていましたが、この作品が進むうちに
「やっぱりこの主人公は変体だよな?」
っと納得する感じになり、最終的には
「うん。 変体だ。」
っと自分で納得します。

けれどこの作品を嫌いにならないでください。その変体がこの作品の一番のおもしろい所でその変体が無くなってしまったら、可憐な女性がたくさんいる超緩やかな女子高の話になってしまいます。ですので、心を変体にしてこの作品を見て下さい。

オープニング

「HANAJI」
初めてこのオープニングを見た時は意味が分かりませんでしたね。主人公があの可愛い金髪の美少女かと思いきやこの作品の主人公はあの大量の意味不明なマネキンでしたなんて・・・ かなり驚きました。
そして、このオープニングはかなり魅力的っと言いますか、頭に侵食されやすい曲でした。カラオケでは歌詞がおもしろい事になっているので、是非カラオケで歌ってみてください。かなりおもしろいですよ。

エンディング

「君に、胸キュン。」
き~み~に む~ねキュン。
ここの所がかなり私は好きです。可愛いです。この作品と少し違いそのギャップがかなり違うので、可愛いです。私はこういう曲も好きですね~。普段はあまり好きではないのですが、この曲は好きです。カラオケでは結構難しいので、あまりカラオケで歌う事をお勧めしませんが、この曲はいい曲です。そして、このエンディングの画像も結構かわいいです。はじめは意味が分からなかったですが、このエンディングは成れて行くとこのエンディングに選ばれた画像の意味が分かっていきます。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 26
ネタバレ

赤緑 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

ダメだこいつ、やれやれまたか、の残念系「女」主人公

主人公のダメっぷりとお約束の展開がひたすら続く。それに対して、いろんな角度から様々な形でツッコミが入る。サディスティックなツッコミだけでなく、{netabare}良い子との落差、さりげなく無視、天然で仲間はずれ、作品そのものから虐げられる{/netabare}など。多少不憫なところもあるが、それを上回るダメ人間っぷりに、同情の余地が無い。自業自得である。

こういう構図を味わう作品。分かりやすい笑いどころが無いので、この辺に面白さを感じられないと楽しめないかも知れない。


マイナーな月刊漫画誌連載の漫画が原作。
この漫画誌は、他に『のんのんびより』なども連載されているが、ライトノベルの漫画化作品が大半らしい。
略称は「まりほり」。アニメは2期がある。


お嬢様学校に編入することになった主人公、宮前かなこが、超絶美少女と出会うところから物語が始まる。だが実は、{netabare}主人公は超絶変態百合女で、美少女はドS女装野郎{/netabare}だった。
百合の園といった風情だが、百合好きが求める百合展開はあまり無い。
お嬢様学校の雰囲気は楽しめる。

理不尽ギャグであるが、最も理不尽なのは、主人公がこの女学院にいることである。


キャラ。
これといって好きなキャラがいないのに観続けている稀な作品。
茉莉花の罵りはキレがあって良い。
主人公以外にも変人が何人かいる。それ以外はお嬢様。
私のかなこに対する感情から察するに、どうやら私は鞠也視点で物語を眺めているようだ。


物語以外について。

アニメはシャフト+新房監督。
当時、意識せずに観てたけど、言われてみればいかにもな作り。

OPED。
OPアニメは、曲も相まって、ハイテンションな出来。当時は話題になったらしい。
これも今更だけど、EDアニメはイヌカレーだね。

ラストのおまけは何が面白いんだ?


どうでもいいネタバレ。

{netabare}
初対面で、茉莉花「メス豚」→合ってる。


かなこって、思春期の男子から性的興味の対象として見られてたらしき描写があるが、そういうのには中身は関係ないものか? 少なくとももうちょっと性格が(猫かぶっていて)マイルドに見えたから? それともその後で性格が歪んだから?


夢オチを、キャラを貶めるために使う。それがまりほり。
{/netabare}


《総合評価》

アニメの出来は悪くないが、肝心の物語は分かりやすい面白さがあるとは言えない。
私は最後まで視聴できるので、つまらないとは思わないが、どこが面白いのかを聞かれると少し困る。
どちらかと言うと、キャラで観るタイプのアニメかな。


物語:
普通の面白さを感じにくい。
主人公のウザさに耐えられないとツライ。

作画:
良好。絵柄は好きでも嫌いでもない。

声優:
鞠也、茉莉花の毒舌はイイね。
かなこ役の人は滑舌悪い。
沢城さんがあの声じゃないので落ち着く。
小林さんは私にとってこの鞠也かルカ子のイメージが強い。
まつらいさん、そういえばここでも生徒会長だったっけ。

音楽:
OP曲は、歌詞と歌い方のせいでちょっと電波っぽいが、曲調はアニメっぽくないハイテンションなノリの良い曲。(サイコビリーというジャンルの曲調らしい。)
ED曲、選曲は良いけどあまり好きなカバーじゃないな。
劇伴はパロディー風の曲と「ちゃんかちゃんか」的な曲が印象的。

キャラ:
好きかどうかはともかく、キャラは立っている。
ただ、これといって好きなキャラがいない。私にとってその点で稀有なアニメ。
強いていえば、単純に好きなのは茉莉花。
後はかなこを観察するのがメインになっている。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 3

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

想像とは違う内容であったこと自体が先入観を持つなというメッセージに感じた

男性に触れられると蕁麻疹が出るほどの男性恐怖症で、
女性しか好きになれない女子高生・宮前かなこが主人公。
全寮制の女学院附属高校に編入する初日、1年下の祇堂鞠也(しどう まりや)
というその可憐な美少女と出逢うのだが、実は男であることを知ってしまう。
お互いの秘密を握ったまま、かなこと鞠也と、
彼に仕えるメイド・茉莉花(まつりか)は寮の同室で暮らす破目になり・・
波乱に満ちた学生生活が始まる。
あにこれの「あらすじ欄」に書いてある通り、物語はここからスタート。

百合とか女装男子、メイド、お嬢様の寮生活、かわいさの反面の腹黒さや
上品な言葉遣いとは裏腹な性格・・などの設定からは
演出と脚本次第で幾通りもの作品が仕上がりそうだが、
こちらはハイテンションコメディ。
しかも、百合といっても百合シーンがあるわけではなく
女装男子とはいえ、事情があってのことで
それが趣味というのではないらしい。

内容的には、よく耳にする女子校独特の陰湿ないじめや嫉妬、差別、
趣味や人格を全否定するようなギャグが満載。
なので観る人の受け取り方によっては、ものすごく不愉快だろうと思うし
笑いのツボが違う人には、何が面白いのかと置いてけぼりを食らうかもしれない。

物語としても、細切れで完結しながら続いていくタイプなので
最終回に向かって大きな盛り上がりが来るようなこともなく、
起承転結の区別はつきにくい。
でも、気楽に眺める程度に観る分にはいいテンポかも。

客観的に、中立的に観てみるとそういう感想になってしまうのだが
個人的にはとても笑えたし面白かった。
何が面白かったのかといえば、それは主人公・かなこの乙女な妄想や
どんな酷いことをされても、持ち前の切り替えの速さとポジティブ思考で
うまく切り抜け、雰囲気を暗く重くしないところ。
明るさ、というのとは違う気がするが、観ているとこちらも勇気をもらえる。
そして負けない彼女をつい、応援したくなってしまう。

また、かなこが「動」なら、茉莉花は「静」で
その温度差や、登場人物の誰もがどこか変なギャップを持っているので
そんな部分がけっこうツボだった。
あと寮長の、気の抜けた独特な話し方にも中毒性あり。
口調を真似してみたのだが、どうしてもできなかった。
つくづく、沢城みゆきさんのレパートリーの広さに感心してしまった。
ちなみに演劇部の男役女子・石馬 隆顕(いしま りゅうけん)の王子様口調なら得意^^
彼女の凛々しいのにどこかズレてるキャラも、なかなか面白かった!

全体通してみて、いろんな人物たちを思い返してみるに
「外見に騙されるな。先入観を持つな。」というメッセージも
根底にあるような気がした。

ただし・・鼻血を噴き過ぎるのはいささかゲンナリしたし、
かなこの早口なモノローグが圧倒的に多いせいもあり
何話も通しで観ているとさすがに飽きてくるので、
せいぜい1日4話ずつくらいまでにしておくのがオススメ。

なお、後半に登場した男性キャラがけっこう面白かったので、
2期も引き続き視聴してみようと思う。

ちなみにEDがあのYMOの「君に胸キュン」のカヴァーだったのが
なにげに懐かしかった(笑)

投稿 : 2024/06/01
♥ : 28

72.8 16 シャフトアニメランキング16位
ささみさん@がんばらない(TVアニメ動画)

2013年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (1335)
6833人が棚に入れました
引きこもりの「ささみさん」と奴隷体質の「お兄ちゃん」のささやかな生活に降りかかる、八百万の神々による怪奇現象。
そして、個性あふれる「邪神三姉妹」とのありえないラブコメ。
そんな日常系として描かれる非日常の物語。

声優・キャラクター
阿澄佳奈、斎藤千和、花澤香菜、野中藍、大塚芳忠、沼倉愛美、日高里菜
ネタバレ

れんげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

がんばらないで見るのが調度良い、シャフト演出が光る作品

2013年1月より放送
全12話。


【前置き】

「物語シリーズ」「まどか☆マギカ」等で有名なシャフト制作。
放送当時も見ておりましたが、ふともう一度この独特の世界観に触れたくなりDVDで視聴しました。

シャフト制作アニメは毎作DVD版で、「そこまでこだわらなくて良いでしょ!」って思う程の異常な量の作画修正をしてくれるので、2度見するのもまた楽しいですしね。



【あらすじ】

主人公、『月読 鎖々美(つくよみ ささみ)』通称「ささみさん」は、ヒキコモリです。
着替えるのも、食事をするのも、とにかく「がんばらない」。
その生活の面倒を見るのは、異常なまでの奴隷体質の「お兄ちゃん」唯一人。

そんな彼女は、実は神霊「最高神のちから」をその身に封じた『月読の巫女』であり、これまでの環境や辛く非人道的な修練の日々から、遂に逃げ出して来ていたのでした…。

この兄妹と、難癖もある『邪神(やがみ)三姉妹』を中心に、八百万(やおよろず)の神々による怪奇現象が、面白おかしく時に残酷に…彼女の身に起こっていきます…。


【論じてみる】
{netabare}
本作は、シャフト制作作品の中では今一つの知名度ですね。
しかし、その独特の雰囲気や演出は、まさにシャフトらしさに溢れています。
前知識が無くても、これ「物語シリーズ」っぽいっと思った方もいらっしゃったのではないでしょうか。

キャラクターも皆可愛らしく描かれ、それを彩る作画に関してもシャフトの中でもかなりのクオリティ。
ささみさんの部屋でのみ入る、シャボン玉越しに画面を眺めているような淡い七色タッチの演出も、とても独創的でしたしね。
本編が終わったかと思えば、エンディングでは毎回キャラクター達のガヤが激しかったり、次回予告でも趣向を凝らしたヒキコモリ小ネタが色々と用意されたり…。

こういう、普通ならただ仕上げるだけで終わるところに
「もう一癖入れてやろう!」
という製作者の心意気を感じたのが、私が本作をもう一度見たくなった理由だったのかもしれません。

ただ…、肝心のシナリオに関しては、改めて観直してもイマイチでしたね。
原作が完結していないこともあり、全12話で全容が全く描ききれていない…、もとい描き切ろうとする感じすらなかった点が、何よりの残念要素だと私は思います。



冒頭は、まさに謎だらけのキャラクター達の理解不能な展開が続き、置いてけぼりをくらいます。
(この時点で、既に初見の人は視聴をやめかねないかもしれませんね…。)

世界観の説明は、第3話での「ささみレポート」。
ここでやっと、この「日本神話」を主軸にした世界観と、人物設定が明かされていきます。
ささみさんが、これまで色々な柵に縛られていた自分を断ち切る為に、あえて今は「がんばらない」ことにしていることが垣間見えてきましたね。

ただ「最高神のちから」と一言で言われても、意味不明な人も多かったかと思います。
とても分かり易く言えば「涼宮ハルヒ」に近いチカラを、ささみさんも持っていると思えば大きな差異もないかと…。
ただ、ささみさんはハルヒと違い、その自身のチカラを理解し、コントロールしようとしているのですが…。



さて、どこかファンシーな ささみさんの雰囲気とは違い、描かれるのは日本神話を元とした八百万の神々達。
これを、シリアスに見たらいいいのか、気楽に見たらいいのか…。

それこそ、タイトル通りの「がんばらない」。
世界観や台詞を覚えて、シナリオを熟知しようというよりは、基本的に演出や小ネタを見て気楽に楽しむが一番の作品のように私は思いました。
そうして身構えていないからこそ、世界観がガラリと変わった時も余計に楽しめるかと思いますしね。

何より、キャラクターがそれぞれ可愛いので、そう楽しむのが一番です。
変に萌えに走りすぎていないキャラクターデザインも、個人的には好みでしたし。


ささみさんは、阿澄佳奈さんの声が非常にマッチしていて、気怠さと頑張らなさ加減が光っていましたね。
「邪神三姉妹」も、でっかいロリから、ロリババァに加え、メカ女子高生と、バラエティーに富んでますし。
この姉妹に関しては人によって好みが大きく分かれるので、論争の火種にもなりそうですが…(笑)

ちなみに私は断然、次女のメカ女子高生『邪神 かがみ』派でした。
ちびまる子ちゃんのような黒髪ショートの髪型は勿論のこと、特徴的な「~のです」の喋り方や、時に挟む暴言、さりげないオヤジギャグ等々。
そしてそして、毎度眠たがる際の彼女の

『ふにゃぁ~~♪』

に、私はもぅイッチイチと悶え苦しんでおりました。
(この苦しみには、恍惚がブレンドされています。)

声を演じられているのは大人気声優の「花澤香菜さん」。
私としては、彼女が演じた数多くキャラの中でも、このかがみが個人的にかなり上位に食い込む程大好きなのです。
「千石撫子」「黒猫」「結城美柑」「天使ちゃんマジ天使」と、少し上げるだけでも名立たる超有名キャラが揃い踏みですが、それでも決して負けてはいません。
不器用ながら、とても友達思いの良い子ですしね。

いやまぁ、後の姉妹も良いんですけどね。
ロリにロリですし(*´Д`)ハァハァ



さて、物語としては中盤の、ささみさんとお母さんとの回が最高潮でした。
ここに関しては、本作をアニメ化にまで押し上げる人気となっただけの良エピソードだったと思います。
あのお母さんの、頑なな姿勢とその反面の内にあるデレっぷりは、とっても可愛かったですしね。
(しかしまぁ「働きたくない」「がんばりたくない」に加え「死にたい」を連呼するお父さんといい、ささみさん一家のキャラは濃すぎますね…。)

ただ、以降のエピソード「悪徳オカルト結社『アラハバキ』との一戦に関しては、かなり投げっぱなしで終わっている感が強く、多くが謎のまま先の展開を暗示せず物語が終わります。
この点が、本作最大の短所と言えるでしょう。
シャフト制作では、原作シナリオを忠実に再現することが多く、このように話が途中で終わるケースが多少ありますが、「化物語」などはそれでも物語の区切りはしっかりしておりました。

今現在の話題性を顧みて、まず2期がないことを考えると、本作は結局ただの原作販促アニメでしかなくなってしまい、非常に残念です。
決して内容が悪くないだけに…、余計にそう思います。
{/netabare}



【変態お兄ちゃん、月読 神臣(つくよみ かみおみ)】
{netabare}
さて、前述でも述べた通り本作は、ささみさんや邪神三姉妹が、可愛く個性的なキャラ立ちを見せるのですが……。
私的には、この奴隷体質の「ささみさんのお兄ちゃん」の強烈なキャラ立ちに、全部食われてしまったのでは…とすら感じましたね。

作中一切顔を見せないその風貌だけでも、既にかなり異質に見えるのは当然として…。
(この顔を見せない演出も見所!)
その行動や言動は、全て妹のささみさんへの溺愛に満ちており、


『お兄ちゃんはいつでも、ささみさんの側にいますよ~。

 お兄ちゃんを1人見かけたら、30人はいるものと思って下さ~い。』


なんてゴキブリ染みた変態発言は、最早日常茶飯事。

彼女への奴隷的な振る舞いも非常に板についており、回転寿司での一コマでは会話の合間にある

「あっ、次サーモン」「シャリ半分にして」「ワサビ嫌い」「シャリにお醤油付けたら殺す」「フーフーして」

という、ささみさんのワガママ要望に全て迅速に対応したりと…、気持ち悪い反面なんだか私もこんなお兄ちゃんが欲しくなっちゃいました。
…いやまぁ、その後すぐ全裸になって、

「僕を…、僕を食べて下さ~~~~~い!!!」

と言って、回転台から流れてくるような人なんですけどね……。
まぁ一応ちゃんと、お寿司を乳首に乗せてはいたようですけど。(←なんのフォローだ!)


ただ、基本的にゴキブリのような扱われ方をされているワケですが、その実ささみさんも

「お兄ちゃんが変態だったから、私は落ち込んでいる暇もなくって…。

 ……おかげで救われた。」

と言っているシーンもしっかり描かれているのが、また良いんですよね。
にくい兄貴ですね、こういうキャラクターはホント大好きです。


声優「大塚芳忠さん」(ワンピースの「Z」や、NARUTOの「自来也」等を担当されています)の起用は、「お兄ちゃん」というにはいささか高齢の声に思えましたが、それを補って余りある演技力に脱帽しました。
あの低い声での剽軽な言動の数々は、非常に耳に心地良かったです。

彼のその異質さの起因は結局、作中で明らかになることはありませんでしたが…、そのミステリアスさも含めて作中でもダントツのインパクトでした。
お母さんから「哀れな存在」と呼ばれていた彼ですが、その言葉にはこの個性以上の何かが、きっとあるのでしょうね…。
{/netabare}



【総評】

やはりアニメ単体として見る限り、説明不足で尾を引く展開のまま終わっていることは大きなマイナス。
あえて説明していない点があるにしても、それが人気に繋がらなければ商業作品としては失敗と言っていいでしょう
そういう点からも、人には自信を持ってオススメは出来ない作品です。

ですが中盤までの展開は、日常とシリアスを上手く表裏させた作りで、高クオリティの作画で彩られる可愛いキャラクターと、その演出や多くの小ネタも含めて、個人的には大いに楽しませてもらいました。
オープニングの「Alteration」(ZAQ)も、とても好みでしたしね。


しかし、やはりなんといっても…、ささみさんのお兄ちゃん。

『婚姻届は既に、ささみさんの名前を書くだけのものを用意してありますからね!

 法律だけが、僕らの敵ですねぇっ!!!』

なんて異常な台詞を繰り返す、この上なく残念なキャラクターを愛でる、そんな作品でした。
視聴の際は、是非がんばらないで♪


ではでは、読んでいただきありがとうございました。


◆一番好きなキャラクター◆
『月読 神臣(お兄ちゃん)』 声 - 大塚芳忠さん


◇一番可愛いキャラクター◇
『邪神 かがみ』 声 - 花澤香菜さん



以下、私がもし「お兄ちゃん」になったら……。
(※どーでもいい話なので〆ますね。)
{netabare}

ちなみに私も、ささみさんのような可愛い妹がいたら、

きっと本作のお兄ちゃんみたく、この上無い愛情を行動で示そうと躍起立つのではないかと思います。


ともすれば当然、私も彼と同じように、妹に美味しく食べられたいという気持ちから、

回転寿司で、妹の眼前に全裸で流れてしまうのでしょうね。


あぁ一応、ネタとしては「おいなりさん」となります。


どうでしょう…。

こんなお兄ちゃんで良かったら………。。。
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 41
ネタバレ

泉 時雨@ゆーたくん さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

予想以上にファンタジー

予想以上に面白かったです。

私の考察的にはラブコメハーレムものかと思っていましたが、
けっこうファンタジーものじゃないですか。
世界観があり表現の仕方や背景が独特というか。。

なんでも、ほかの方のレビューを読むとアニメ制作をしているシャフトというのはすごいところらしいですね!
私はシャフトの作品はあまり見てないので、初めて知りましたよ^^;
興味深い会社になりそうですw

また、opもとってもかっこよくてお気に入りの曲の一つです!
edはとっても笑えますねw

兄役の大塚さんは50代なので、そんな大御所が
「ささみさーん」を言っている姿を想像すると恥ずかしさと笑いが出てきます^^


~12話~(最終回)
{netabare}よかったね、仲直りできて。
友達というのは裏切られる時もある、喧嘩するときもある。
だけど、そういうことを繰り返して仲直りして、
どんどん仲が深まっていくんだよね^^

少し微笑ましかったです。

でも、逃げちゃえばいいんだよってそ、それはうーん・・
確かに頑張りすぎちゃうのはダメだけど、頑張らなきゃいけない時もあるような・・?
少しその言葉が意味深で深くて印象的でしたね。

ファンタジックな友情&家族愛な物語でした!{/netabare}


~11話~
{netabare}あんなに友情って深いものですっけ?
確かに、仲いい子が別の子と仲良くしたら嫉妬するかもだけど、
あんなにゆりゆりしいですっけ?w

このアニメは裸シーンが多くて、ゆりゆりしいですねー。

とにかく、友情パワーを見せつけられて
羨ましいし悔しいです。

また、最後のシーン気になりました。
つるぎってもしかしてお兄ちゃんのこと・・!?

次回が気になります^^{/netabare}


~10話~
{netabare}つるぎって私と似てるなぁ。
勇者っぽくていいやつなのは私と違うけど、
変態なところが私と同じ。

デュフフいってよだれ垂らすなんて私と同一人物としか思えませんね。

ということで少しニヤニヤ笑うことができた回でした。

あと、最後の愛媛みかんのダンボール!
やっぱりみかんは愛媛ですよね~。

和歌山という人もいるけど、質や種類の多さは愛媛の方が多いと思うし、
昔からのみかんという歴史があるのですから。
量だけで勝った気になるのはよくないですよ。

愛媛の温州みかん美味しいのでぜひ食べてね!

・・・話逸れましたね。{/netabare}


~9話~
{netabare}ちょっと急展開過ぎてついていけませんでした。

まとめると、
ささみさんは過去を後悔していたので、
つるぎとねの国から戻ったお母さんと過去へ行くことになって、
誤解なども解け過去に後悔はなくなりました。

そして、無事現実に戻ったらまた新キャラ登場で波乱の予感。

これぐらいのだいたいな感じはわかりました。

また、疑問点がひとつあって
現実に戻ってきた時にお母さんも一緒にいましたよね?
ということはこれからもお母さんは一緒ということなんでしょうか?

生き返ったんでしょうか?

次回にはわかるといいですね・・{/netabare}


~8話~
{netabare}ささみさんが太ったのを解決するため過去へ行くことに。

だけど、覚えがないようなことが起きて、
あの怪物が言うにはどうやらここは過去ではないようで。。

「あなた、過去を変えたくない?」
この一言、ささみさんはきっと母親のことで過去に悔いがあったはず。
次回もまた波乱の予感ですね。{/netabare}


~7話~
{netabare}こういう展開になっちゃいましたか・・
私としては、お母さんが悲しい展開になるのは少し辛いね。

だけど、ささみさんも一緒だよね。
大好きなお母さんだったよね。。一緒にクレーンゲームして楽しかったよね。。

ささみさんが泣いてる姿を見ていると私も釣られて涙が出てました。

ひどいことをしたけど、ささみさんにとってはずっと大切で大好きだったお母さんだったと思います^^

今回感動してましたが、少しツッコミどころがありました。

え、愛媛みかんのダンボール!びっくりで嬉しかったです!

あと、最後の頑張らないランキングにすごく共感しました。
アームやインクのないボールペンも頷いてしまったし、
なんといっても予告頑張ってないよね、うん。{/netabare}


~6話~
{netabare}どっちもどっちってやつだね。

確かにささみさんは子供で自由にするのが最も。

だけど、ささみさんの気持ちや行動によって世界を変えるのは事実。
人類は大事だから、修行をしないといけないのかもしれない。

ささみさんのお母さんはそんなに悪い人には見えないけれども・・
これからどうなるんでしょうか?{/netabare}


~5話~
{netabare}あれ・・ささみさん、こんなキャラでしたっけ?w
兄にはあんなにツンなのに、
かがみには百合と間違えるほどデレデレしてるよ?

かがみと話してる時のささみさん、兄ぐらいデレてるもの。
(これささみさんに言ったら殴られそうだな)

人によって態度が変わる子みたいですね。

友達はいいなっと改めて思いながら羨ましく(少し妬ましく)なるお話でした。

・・しかし、ささみさん本気になれば歌上手いなぁ。
見直したぜ!w{/netabare}


~4話~
{netabare}兄。。それ映画泥棒。。ツッコミ入れたくなりました。
あと、ささみさんはけっこう大人のとこ行けるほど、普通に変態かと思ってましたが、
純情な乙女のようです。

少し今回は1話と同じくらい??のまま終わった感がありました。
「あの宇宙人は一体なんなんだろう・・姿1回も見てない・・、急展開だな・・」
ですね。

ものすごく、ファンタジー詰め込んでて、こういうものは初めて見るので
理解しがたいところがあります^^;

これからも、戦いとかありそうですね。{/netabare}


~3話~
{netabare}二話に続き、さらに謎が解けました。

兄は力を持っているわけではないんですね。
ささみさんが兄に幸せになって欲しいという願いを持っていたから、神々が兄の願いを叶えていたと。
まんまと私も勘違いしてましたw

そして、ささみさんとそのの周りの人達の過去のお話も聞けてよかったです。

ささみさんは、十分頑張っていましたよね。
何度も外に出ようとして兄を連れ戻そうととして・・
頑張ってるじゃないですか!
これからは、もっともっと頑張ることができそうです。

少しでも私と同じと思った自分。。^^;{/netabare}


~2話~
{netabare}最初のシーンで1話の謎溶けましたね。

不思議な現象(怪変)が起きるのはお兄ちゃんが願ったことを叶える(神がご機嫌を取ろうとして)ためだった。
で、能力者の邪神3姉妹が世界を元通りにしていると。

なるほどなるほどですねw

ちなみに、私もささみさんと同じでpcをよくするので
お菓子を食べた手で触ったり食べ物をこぼすのはしてほしくないかもですねw

そんなこんなだから、ささみさんとかなり共感するみたいです^^;
これからも。{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 16
ネタバレ

ゆ~ま さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

12話鑑賞後。第1稿。間隔開いてしまいましたので総評のみでお願いします。

原作小説・コミカライズなどはノータッチ。

新房シャフト製でなかったら、切ってたタイトルです。続けておいて良かったと感じております。

物語:先々の展開は全く読めませんが、テンポなど合っているようで素直に楽しめているので、4.0。次回予告&EDも好評価です。
声優:良くも悪くも、いつもの面々で、安心して観られます。やっぱ千和さん&花澤さんは良いですね~。いえ他の方もOKだと思います。4.5。
キャラ:話が進まないと細かいところは見えてこないのだと思いますが、問題無くいけました。4.0。
作画:こちらも問題無く観ています。このタイトルは「よく動いているな~」というのが印象。シャフトの印象というと、やはり「美麗さ」「細かさ」「独特さ」でしたので。4.5。
音楽:ZAQさんのOP、鎖々美さんのED。どちらも良いですね~。EDはそこで展開されている物語も面白いです。4.0。

総評っぽいもの。
{netabare}
・ストックすることもなく、順調に消化していました。のですが・・・神話(のような物)をベースにしたお話なのは理解できたのですが、そちら方面の知識が足りなく、コメントができずに終わってしまいました。
・個人的な評価としましては、確実に面白いと思える部類でした。
・ただのヒッキーかと思いきや頑張る鎖々美さん。いつも顔を隠していて謎ですが妹思い(?)な神臣さん。ビジュアルと年齢が真逆な鎖々美さんの応援団(?)邪神三姉妹。メインキャラからサブキャラまで見た目も立ち位置もわかり易いキャラ立てしてたと思えます。
・物語は基本先が読めない物で、次回予告もあれど予告するつもりが全く無いことが伺えつつも、面白いものでした。下手すると本編を台無しにし兼ねないEDも毎回楽しみでした。
・ただ・・・恐らく原作小説の方は終わってなさそう(あくまで推測)な上に、途中までのアニメ化っぽいでの・・・中途半端さが拭えない点が悔やまれます。
・一度ED曲をフルコーラスで聴いてみたいです。が・・・これも手に入れるには(以下略)。
・新房シャフト作品では常連のキャスト様達含め、声優陣の方々におかれましては素晴らしいクオリティだったかと思います。
・画的な方面では・・・個人的に「シャフト」といいますと「静」的な綺麗さを思い浮かべるですが、この作品では戦闘シーンを始めとした動きのある部分も印象に残りました。
・2期があるなら観たい作品です。
{/netabare}

以下各話レビュー(4話までですが・・・)
{netabare}
4話鑑賞後-----------
3話までで各キャラの設定や背景・立ち位置などが一通りわかって、「さぁどうなる?」と構えてみたわけですが・・・。

1回目では「???」となる展開でしたw
つるぎ先生のセクハラやら、月読兄のカブリ物とか、その他諸々のネタは楽しかった、そんな感想でした。

2回目でようやく、特に前半部分の、意味が理解できたわけでして。一筋縄では行かないな~と、しみじみ感じた次第です。

今でこそ続けておいて良かったと思えるタイトルです。
が、前情報無しで観始めていたら・・・とも思います。

(追記)
同僚に「明るい家族計画」について質問しまくってみました。いや・・・場合によってはセクハラなんですが、答えて頂けました。

とりあえず・・・わからない世代、いましたw
正直ショックでしたw ヒントを幾つか出して、ようやく正解にたどりつく始末でしたw

3話鑑賞後-----------
前回「改変=兄の力」と踏んでいたわけですが・・・見事に裏を掻かれたようですw 原作側にしてもアニメ側にしても、僕は思惑通りに観てしまったわけですね~。脱帽しました。

この回は各キャラの説明などが主だったと思いますので、ストーリー的な部分はスルーで。
ただ1つ思うのは・・・力の継承の為とはいえ、薬を使って意識を混濁させてまでというのは、正直重いといいますか、引くといいますか。
「外の世界を知らなければ」「何の疑問も持たなかった」のかもしれませんけども。

邪神三姉妹の助力を得たEDでしたが・・・やっぱりちゃんと歌えてないw
次回予告は「料理番組」という体裁でしたが、レンジでチンしただけな上に、作ってるのはお兄ちゃんという、これまたがんばれてない仕様w
でも面白いので有りです。

2話鑑賞後-----------
「改変」の原因がお兄ちゃんにあるんではないのか?ということに気付いたのは、1話を繰り返し観ていたときのことです。しかも結構何度も観て、ようやくw

世界観みたいなところは見えてきましたが、
・アマテラスの力は何時お兄ちゃんに移ったのか
・三姉妹の(力の)正体
そこら辺が現在抱いている謎です。

1話で家の外に出ようとしては、ケロケロして戻るというのを繰り返していたのは・・・兄妹どちらかの「力」によるものなのでしょうか。

がんばらない占いのみずがめ座の結果を楽しみにしていたのですが、占いですら無かったw ちなみに僕は「非リアの山羊座」ですw
今回はがんばらない天気予報。札幌、東京、名古屋、大阪、長崎しか無いって・・・アバウト過ぎw もうちょっとがんばってw

OP好きです。今回のZAQさんも良いと思います。咲阿知賀編の時から気に入ってます。音使いとでもいいますか、その辺り。
ED好きです。でも今回はボーカル無かったようなw でもエンドロール内では「歌・月読鎖々美」ってw がんばれ大塚さん。

1話鑑賞後-----------
と書いてみましたが、冒頭にありますように、肝心な部分が不明すぎです。ので真っ当なレビューには・・・。

・やさぐれ気味な阿澄さんが新鮮でした。
・三姉妹のサイズがおかしくないですか?w
・お兄ちゃんは妹を溺愛してますが、逆方向は? 監視装置ってw
・鎖々美さん、どれだけ体力無いの?w それとも何か要因が?
・徐々にでも肝心なところは明かされていくでしょうから、そこら辺期待してます。

{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 25

75.6 17 シャフトアニメランキング17位
荒川アンダー ザ ブリッジ×ブリッジ [第2期](TVアニメ動画)

2010年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (1286)
7650人が棚に入れました
主人公・市ノ宮行は世界のトップ企業社長の御曹司。幼い頃から父に「他人に借りを作るな」と教えられ、その教え通りに借りを作らずに生きてきた。しかし、ひょんなことから溺れかけた際、荒川河川敷に住むニノに命を救われる。「命の恩人」という余りに重すぎる借り。その恩返しといてニノが行に要求したのは「私に恋をさせてくれないか?」という事だった。こうして行はニノの恋人となり、自身も橋の下で生活することになる。荒川の橋下では常識から外れた人々がいっぱい住んでいた。行は「リクルート」という名前を与えられ、橋下の住人の一人として暮らす事に……。

声優・キャラクター
坂本真綾、神谷浩史、藤原啓治、杉田智和、子安武人、沢城みゆき、斎藤千和、大塚芳忠、小見川千明、三瓶由布子、新谷良子、小山力也、チョー、田中理恵、中村悠一、立木文彦、後藤邑子、小林ゆう、関智一

Ssoul30 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

火星に行くための準備!? そして、とうとう常識がなくなった荒川の橋の下。

前作のあらすじと今期のストーリー

ある世界のトップ企業社長の御曹司が橋の上でズボンをガキどもに柱の上(7メートルくらいある柱の上ですから簡単には取れない。)にくっつけ(?)られてしまい困っている所に釣りをしていた女の人に「助けようか?」っとたずねられました。けれど幼い頃から父に「他人に借りを作るべからず」と教えられ助けを断りました。そしてズボンを取ろうとし、柱をよじ登っていたらいきなり柱が崩れて川に転落してしまいました。川に落ちたら柱が邪魔で泳げなくなってしまい、死にそうな所をあの女の人が助けてくれました。「命の恩人」という余りに重すぎる借り、その恩返しとして主人公が行に要求したのは「私に恋をさせてくれないか?」という事だった。こうして行は女に人(ニノ)の恋人となり、自身も橋の下で生活することになってしまいました。そして月日がたち、リクはとうとう常識な人間から遠いい人間になっていました。

私の感想

前作同様、かなり面白かったです。キャラクターの個性がかなり出ていました。けれど、星が前作よりもまともな人間に見えて着ました。そして、なぜだかリクが常識ある人間から遠くなっていきました。そこの所をおいておけば前作よりもかなり面白くなっていると私は思います。

そしてエンディング終了後のおまけのシーンは前作よりもかなり面白くなっています。皆さんもきちんと見てみてください。

()エンディング終了後のシーンの中で村長が 河波(河童が かOはめ波 を出す振りをして、作りだす光線みたいな物です。)がかなり笑えました。もう最高です。()

オープニング

「COSMOS vs ALIEN」
この作品にぴったりな曲です。 ってか、この作品でなければだめだと思います。この曲は曲事態はあまり良い曲でないのですが、この作品のオープニングとなると最高のオープニングと進化します。

「行様☆Go!Summer!!〜いや、行くのは金星だから〜」
かなり気持ちが悪くなる曲です。 高井ww この曲を始めて聞いた時はかなり引きました。 またこのレビューを書くためにまた聞いたのですが、かなりきつかったです。皆さんはこの曲を聴くときは気合を入れてください。

エンディング

「赤いコート」
星がこの曲のメインとなっている曲です。画像がかなり笑えます。私的にはもう少し村長を出してほしかったです。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 7
ネタバレ

dolcetto さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

行様☆GO!Summer!! いや、行くのは金星だから…

荒川の河川敷に住むシュールで個性的な住人達との日常を描いたギャグアニメ2期。

主人公は大企業の御曹司にしてエリートの男。父からは「他人に借りを作るな」と教えられ生きてきた。

前作「荒川アンダー ザ ブリッジ」の物語の始まりはある日、ガキの悪戯をきっかけに川で溺れかけ、その場で一部始終を目撃されていたニノに命を救われる。命の恩人と言う大きな借りを作ってしまい、その借りを返さなければならないと言う衝動に駆られる。河川敷に住む自称金星人の電波で無欲な彼女が要求したのは「私に恋をさせてくれないか?」というものだった・・・こうして、ニノの恋人として荒川の橋の下で住むこととなり、河川敷の住人達とのコメディでツッコミの忙しい日常が始まる。

今作「荒川アンダー ザ ブリッジ×ブリッジ」の物語は{netabare}主人公とその父親との間で親子喧嘩していた{/netabare}1期の争いに一応決着をつけ、2期では電波ヒロインが金星に帰る為に河川敷住人が全員で金星に行く為にいろんな事をしようとするお話を含めたギャグアニメになっています。ノリは1期とほぼ変わらず、今日も荒川河川敷は平和です。

登場人物である住人達が兎に角シュールで真面じゃない非常識な面々。さらに主人公は庶民とはかけ離れた大企業の御曹司なので、その住人達とのギャップそのものがギャグ。唯一常識人だったはずの主人公の常識まで麻痺していく始末。声優さんも結構豪華だと思います。今回のブリッジ×ブリッジでは新キャラも数名登場します。

キャラだけでなくギャグ自体もとてもシュールなんですけど、ツッコミは勢いだけでもなくバラエティに富んだキレのあるツッコミとリアクションでとても笑えます。

今回もOPはかなりいい感じで、EDの音楽+実写(実写は前半のみ)もいい味出してます。


荒川アンダー ザ ブリッジ
荒川アンダー ザ ブリッジ×ブリッジ [第2期]

投稿 : 2024/06/01
♥ : 3

てけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

あぁ、マンネリ化しちゃったよ……

荒川アンダーザブリッジの2期。

1期レビュー → http://www.anikore.jp/review/609603/

1期で集まった、電波なメンバー。
そして、大会社の御曹司である市ノ宮行(いちのみや こう)。
彼らが織りなすコント集です。

1期は何もない状態からのスタートでした。
キャラクターは、独特で妙な魅力がありました。
ストーリーは、電波が入っているものの、現実味を帯びていました。
そしてネタの質も高かったです。


しかし、2期ではそれらがすべて消滅しています。

新規キャラクターはほとんどでてきませんし、ストーリーも全然進みません。
金星にいくためにダイエットするだの、聖なる筋肉を手に入れる修行だの言ってます。
現実感もなにもあったもんじゃありません。
ギャグもほぼ完全に既存のキャラ任せです。

内容がなく盛り上がらない。
いつまでたってもストーリーが動かず、そのまま終了。
終わり方も予想通りでした。

そして、明らかに増えているナレーションの量。
時間を稼いでいるみたいです。

面白いネタはたまにあるけどクスッとする程度。
あとは苦笑い。
すべりまくってました。

よくいるじゃないですか。
テレビに出ては消えていく一発芸人。
彼らを集めたみたいです。

勢いだけで笑わせようとしています。
1期とは何だったのか。
水を花にやりすぎると枯れるように、キャラも使いすぎると死んでしまうものですね。

せめて、ストーリーをしっかり進めてくれればこんなことにはならなかったのに。


なお、OPテーマ、EDテーマはなかなか良いです。
特にOPテーマは、ふわふわとしていて、耳に残る良曲でした。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 34

69.8 18 シャフトアニメランキング18位
ひだまりスケッチ×365(TVアニメ動画)

2008年夏アニメ
★★★★☆ 3.9 (469)
2873人が棚に入れました
『ひだまりスケッチ×365』は、「ひだまりスケッチ」の第2期シリーズ。
「365」とは、1年の365日と人間の平熱である36.5℃との2つの意味があり、蒼樹うめ自身の案によるものである。

声優・キャラクター
阿澄佳奈、水橋かおり、後藤邑子、新谷良子、松来未祐、釘宮理恵、福圓美里、沢城みゆき、チョー、木川絵理子、蒼樹うめ

nk225 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

松来未祐さん、家族の意向で病名公表 死因は「悪性リンパ腫」

憧れの私立やまぶき高校美術科に入学したゆの。
親元を離れ、学校のまん前にある小さなアパート『ひだまり荘』で一人暮らしをはじめたゆのは、そこで同級生の宮子、先輩の沙英とヒロの三人に出会う。
美術家の変わり者が集う事で有名なひだまり荘では、毎日がてんやわんやな出来事ばかり。
しかし、慣れない生活に戸惑いつつも、優しく温かい仲間に囲まれながら、ゆのは今ゆっくりと夢に向かって歩き出す。

ひだまりスケッチ×365 第1巻
「月刊まんがタイムきららCarat」で連載中、蒼樹うめ原作の4コマ漫画のTVアニメ新シリーズ第1巻。
「ひだまり荘」で暮らす主人公・ゆの、同級生の宮子、上級生のヒロや沙英の日々を描く。
第1話「4月5日 2月9日、10日、14日、15日 はじめまして!うめてんてー」と第2話「2月6日 サクラサクラ」を収録。

ひだまりスケッチ×365 第2巻
「月刊まんがタイムきららCarat」で連載中、蒼樹うめ原作の4コマ漫画のTVアニメ新シリーズ第2巻。
先生が紹介してくれた神社へ写生しに向かったゆのたち。
神社へ着き絵を描いてい彼女たちの前に、ひとりの少女が現れる。
第3話「5月27日 狛モンスター」と第4話「3月16日-23日 まろやかツナ風味 10月31日 ガガガガ」を収録。

ひだまりスケッチ×365 第3巻
「月刊まんがタイムきららCarat」で連載中、蒼樹うめ原作の4コマ漫画のTVアニメ新シリーズ第3巻。
高校の合格祝いも兼ねて、智花がひだまり荘にやって来た。
ゆのたちは智花が好きな餃子を作るのだが…。
第5話「3月25日 おめちか」と第6話「7月30日 さえ太 11月11日 ヒロえもん」を収録。

ひだまりスケッチ×365 第4巻
「月刊まんがタイムきららCarat」で連載中、蒼樹うめ原作の4コマ漫画のTVアニメ新シリーズ第4巻。
入学式当日を迎え朝から落ち着きのないゆのたち。
そんな中、朝食の準備をしていたひだまり荘へ、ある人物がやって来る。
第7話「4月7日 入学式と歓迎会」と第8話「10月13日 お山の大将」を収録。

ひだまりスケッチ×365 第5巻
「月刊まんがタイムきららCarat」で連載中、蒼樹うめ原作の4コマ漫画のTVアニメ新シリーズ第5巻。
夏休み中の生徒に暑中見舞いを書いていた吉野屋先生だが、校長から仕事を押し付けられ…。
第9話「8月5日 ナツヤスメナーイ 12月3日 裏新宿の狼 PARTII」と第10話「6月8日 まーるニンジン」を収録。

ひだまりスケッチ×365 第6巻
「月刊まんがタイムきららCarat」で連載中、蒼樹うめ原作の4コマ漫画のTVアニメ新シリーズ第6巻。
お昼休みに屋上で寝たせいで眠気まなこで体育をしたゆのは、体育館にジャージを忘れたことを思い出し…。
第11話「9月28日 パンツの怪」と第12話「7月7日 見ちゃダメ 7月8日 四人」を収録。

ひだまりスケッチ×365 第7巻
「月刊まんがタイムきららCarat」で連載中、蒼樹うめ原作の4コマ漫画のTVアニメ新シリーズ第7巻。
両親との再会を果たすために帰省していたうめ先生が、ひだまり荘に戻って来て…。
第13話「1月10日 おかえり…うめ先生」とTV未放映エピソード「2月24日 ポラロイドン 2月25日 忘れてないよ」を収録。

松来未祐さん、家族の意向で病名公表 死因は「悪性リンパ腫」
アニメ『ふたりはプリキュア Splash☆Star』のチョッピや『ひだまりスケッチ』シリーズの吉野屋先生の声を務め、10月27日に亡くなった声優・松来未祐さん(享年38)の病名が「慢性活動性EBウイルス感染症」で、最終的な死因が「悪性リンパ腫」だったことが、わかった。15日、松来さんの公式ブログで公表された。

「松来未祐を応援してくださった皆様へ」のエントリーで更新されたブログでは「昨日12月14日、松来未祐の四十九日が無事に終わりました」と報告。「ご遺族の『同じ病気の一人でも多くの人が、早期発見により助かって欲しいので、病名を公表したい』」との意向があったとし、病名「慢性活動性EBウイルス感染症」、死因は「悪性リンパ腫」と明かした。

また、松来さんのこれまでの経緯について「体調不良が続き検査を重ねていましたが、原因がわからないまま、6月30日に急性肺炎で緊急入院をすることとなりました。精密検査の結果『慢性活動性EBウイルス感染症』という非常に症例が少なく、難病指定もされていない難しい病気であることが判明し、そこから松来未祐の闘病生活が始まりました」と説明。「9月4日には奇跡的に一時退院が認められましたが、9月18日再入院。10月27日午後10時18分永眠いたしました」とした。

「私どもスタッフから見ても、辛い治療にもいつも前向きに立ち向かっていて、必ず完治して復帰できると信じておりました」と無念さをつづり「本人も、いつか手記を出して同じ病気に苦しむ人の支えになりたいと考えていました 今回の公表を機に、より多くの方に『慢性活動性EBウイルス感染症』という病気を知っていただき、早期発見と治療法の進展に繋がることを願っております」と記した。

最後は改めて「松来未祐を支えてくださった全ての方々に、スタッフ一同、心より感謝申し上げます」と伝え、両親からのメッセージを添えた。

松来未祐さんご両親のメッセージ

「娘の闘病生活については頭が下がるほど立派でした。ただ、ただ、仕事に復帰したい一念だったと思います。亡くなる直前まで意識はあったようで、言葉を発することはできませんでしたが、こちらの問いかけにはコックリと頷いていました。声優仲間の他ご縁のあった方々からの多大なご協力、ご支援、ご厚情に親として驚くとともに感謝に堪えません。また、これまで長い間松来未祐を応援してくださった多くのファンの皆様、本当にありがとうございました」

声優・松来未祐さんが38歳の若さで逝去。突然の訃報に関係者やファンからショックの声多数
7月より病気療養のため休業していた声優・松来未祐さんが、平成27年10月27日、38歳で永眠されました。松来さんといえば、『ひだまりスケッチ』吉野屋先生、『這いよれ! ニャル子さん』クー子、『さよなら絶望先生』藤吉晴美、『たまゆら』八色ちもなど、数々の人気キャラクターを熱演。ラジオや音楽の分野でも大活躍してきました。今回の発表は、所属する81プロデュース、および松来さんの個人ブログにて報告されています。

ご自身のブログでもたびたび「私は治療がんばるぞ!」、「早く治して、迎えにいきます!」といった治療に専念している様子が書かれていたほか、9月には楽しげな誕生会の様子を公開していたこともあり、多くの関係者・ファンが突然の訃報にショックを受け、「早すぎる」「悲しい」といった声が寄せられていました。

松来さん生来の明るさや優しさを悼むコメントも多く、松来さんがいかに周りの方々に笑顔を振りまいていたかが伺えます。

在りし日のお姿を偲び、心からご冥福をお祈りいたします。

『魔法少女まどか☆マギカ』から『ひだまりスケッチ』まで秘蔵資料&作品多数! こだわりの“蒼樹うめ展”10月3日より開幕

●内覧会には蒼樹氏も登場! ライブドローイングを披露
マンガ『ひだまりスケッチ』や、アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』のキャラクター原案などで知られる蒼樹うめ氏の展覧会“蒼樹うめ展”が、2015年10月3日(土)~12日(月・祝)の期間、東京・上野の森美術館にて開催!オープン前日となる本日10月2日(金)、報道陣向けの内覧会が行われた。

蒼樹氏初の個展となる本展では、マンガ原稿やイラストだけではなく、初公開の設定資料やデザイン画、描き下ろし作品など、貴重な作品・資料が一挙展示! キュートで華やかな“蒼樹うめの世界”を存分に味わうことができる。

そして内覧会には、蒼樹氏ご本人も登場! 報道陣を前に、その場でイラストを描く“ライブドローイング”を披露してくれた。登壇した蒼樹氏は、「最初に個展のお話をいただいたときには、なんと分不相応なと、大変不安でした」と率直な感想を語り、「私なりに、肩肘張らずにリラックスして、ニコニコと観ていただける展覧会ができたらいいなと思い、今日までコツコツと作らせていただきました」と本展をアピール。展示はもちろん、グッズなどの細部に至るまで蒼樹氏の意向が反映されているそうだ。

ライブドローイングでは、本展のメインビジュアルにも登場している『ひだまりスケッチ』のゆのと、『魔法少女まどか☆マギカ』キュゥべえを生描画。色えんぴつで頭の大きさなどのアタリを取ると、そのまま太さの違う2種のサインペンで直描き! 約20分ほどの間で、ゆの&キュゥべえが描かれていく。ちなみにゆのは蒼樹氏の美大生時代に生まれたキャラクターだというが、キャラクター自体は「私が落ちこぼれていた、予備校生時代の分身」とのこと。本展の作品には蒼樹氏直筆の制作秘話も併せて展示されており、こういった制作秘話を知ることで、より一層作品を楽しむことができそうだ。

さて、ここからは展覧会の模様をちょっとだけご紹介。第1章~第5章の章立てで、幼少期から学生時代、『ひだまりスケッチ』に『魔法少女まどか☆マギカ』、そしてイラスト制作や同人活動などの多岐にわたる創作活動まで、蒼樹氏の歩みを一望することができる。実際に蒼樹氏が使用している機材を展示した“原稿の部屋”も必見だ。

◆第1章“蒼樹うめとは”
蒼樹氏の幼少期の作品や、学生時代のデッサンなどが展示。蒼樹氏手作りの焼きビーフンを再現した食品サンプル(!)の傍には、レシピも!

◆第2章 『ひだまりスケッチ』の世界
4度にわたりテレビアニメ化もされた、蒼樹氏の代表作『ひだまりスケッチ』。各種イラストや原稿のほか、“ひだまり荘”を再現した一角も!?

◆第3章 原稿の部屋
蒼樹氏の仕事場を再現したコーナー。幾多の作品が、すべてこのコーナーと同じ環境で制作されたのだ。

◆第4章 キャラクター原案『魔法少女まどか☆マギカ』
社会現象にもなった『魔法少女まどか☆マギカ』は、蒼樹氏がキャラクター原案を担当。キャラクターたちの魅力を、蒼樹氏みずから解説している。

◆第5章 「蒼樹うめ」の仕事
連載作品やイラスト提供、企業とのコラボなど、さまざまな作品も一挙展示! コミックマーケットのカタログイラストには、蒼樹氏の熱い想いも添えられていた。

本展では作品展示やグッズ販売のほか、蒼樹氏が不定期で来場し行うドローイングイベントやサイン会、蒼樹氏本人や声優の阿澄佳奈さん(『ひだまりスケッチ』ゆの役)、悠木碧さん(『魔法少女まどか☆マギカ』鹿目まどか役)による音声ガイド(700円[税込])など、“蒼樹うめ展”を味わい尽くす仕掛けが盛りだくさん!

蒼樹うめさん初の個展「蒼樹うめ展」 7月3日から前売り券が全国にて発売開始
10月3日~12日に上野の森美術館にて開催される人気イラストレーター・マンガ家の蒼樹うめさん初の個展「蒼樹うめ展」。前売り券が7月3日から発売されることがWebサイトや公式Twitterアカウントにて発表されました。同時にWebサイトもリニューアルされ、「見どころ」「チケット情報」「関連イベント」が新たに公開されています。

2007年11月18日に開催された番組イベント「超ひだまつり」において、第2期『ひだまりスケッチ×365』(さんろくご)が製作されることが発表された。「365」とは1年の365日と人間の平熱である36.5℃との2つの意味があり、蒼樹自身の案によるものである。2008年7月より第1期と同じ放送局で全13話が放送されたほか、DVD用に特別編が一本製作されている。

内容は原作にほぼ忠実だが、各話の順番はバラバラで、また時系列順でもなくバラバラである。第2期ではゆのは1年生。

このアニメの大きな特徴として、実写取り込み画像とスクリーントーン状の背景を効果的に使用していることが挙げられる。特に第2期では料理の実写取り込み画像が多用されており、オーディオコメンタリーによれば、スタッフが実際に調理した物を撮影して使用している。

パートの冒頭には映画のフィルム音と併せた5秒前からのカウントダウンが流れ、2期ではヒマワリやウメなどの花を見立てたデザインのものが使われている。

ひだまりスケッチの新たな挑戦として、アニメ業界史上初、作品単体のテレビショッピング、 その名も『ひだまりスケッチ テレビショッピング』がTOKYO MX 8月14日(火)21時~22時『ゴールデンアワー』内にて放送された。

対象商品
ひだまりスケッチ×365 Blu-ray Disc Box(8月22日発売)

オープニングテーマ
「?でわっしょい」

エンディングテーマ
「流星レコード」

投稿 : 2024/06/01
♥ : 41
ネタバレ

buon さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

メゾンひだまりカルテット2期・・・もう、こっちが1期でいいんじゃない??

てんてー、なんかの嫌がらせですか?

◇4コマ漫画原作、全16話?、1クール+3話?、4期まで続いたシリーズものの2期

おいどんのぉ~ハートを~、ワッショイされてしまったで~~ごわすぅ。

ひだまり初心者は1期よりも先にこちらを観ることをオススメします。
まずOPだけで観ようと思ってしまいます。心を神輿に担がれます。
そして最初の回が原作の最初に当たるし、ついでに言うと、その続き1話分も作中で扱われている。


ひだまり荘に一人暮らしする美術科高校生4人と愉快な仲間たちの日常物語。

簡単にキャラ紹介、1期の感想で紹介したメインキャラは適当に、他はまあノリで。
◆1期の感想 → http://www.anikore.jp/review/613958/

ゆのさま ちっちゃいよ!
住めば都 天才
寛の海  母
新谷眼鏡 関白亭主

牛丼17 イイ変態

なつめ  高2、対メガネつんでれ緑
校長先生 プンデレろんぐw
桑原先生 保健の先生、まともな銀髪
大家さん 職業不明やにポニテ
釘宮ちか 中3、シスコンええ妹

キャラデザは5頭身ぐらいだが、1期よりも丸みを帯び、眼が大きく、背が若干伸びてた?
1期の方が好きかも。特別編は3期絵っぽい。


お馴染みシャフト演出、時系列シャッフル、実写を駆使しした、時空自在アニメ。
キャラはより滑らかに動き、よりテンポ良く、話の展開はゆるい漫才みたいに向上している。
全体的に色づかいは優しく、柔和な雰囲気が保たれている。
{netabare}誰かさんがサウスポーだとよく分かる演出とか、にくいわー。あれで気づいたし。{/netabare}

見どころはやはり、ひだまりスケッチでしかなかなか見れない登場人物が描く作品の数々。
画面越しに見ることができる作品が増えて、感激♪

あと、薄々気づいていたが、ぽっちゃりネタをここまで果敢に攻めているのも珍しい。
男キャラがデブネタで天丼はよくあるが、「女性」「ぽっちゃり」というグレーゾーンを堂々と歩いている。
大したことなさそうでも、致命的でないにしても小さくない問題なんだよ。
私も部活動をやめ、たまたま計った体脂肪率が3%増しになったときの衝撃を忘れません。筋トレしているのに。
しかもネタが「デブ」→「太ってないよ、ぽっちゃり!」とかワンパターンではない。
{netabare}横綱、食べ過ぎ・逆、ダイエット食品・グッズ、ボトムス・姿見、など多角度から下腹部や二の腕を狙撃w{/netabare}


豊富なペアリングネタも堪能できる。
武蔵丸×曙、ゆの{netabare}すけ×よしこ{/netabare}、くせ毛×メガネ、夏×眼鏡、みや×猫…
なつめファンが増えたのは間違いないだろう。
横綱メガネ夫妻ファン歓喜回あり♪{netabare}サエさんが1年のときの展示wwwww 狙っているのか?{/netabare}

苦悩して苦労いるときの描写がすごい丁寧になったかも。
物語、というか小さな成長を読み取れる。

神社回は商売と女性との会話の参考になりますww
料理で調理の描写や順序、完成品とか料理ネタも手抜きせずにやってて、好感♪

それにしても予告編も気合入ってるなぁ、最後まで楽しめるのはやっぱすげーなぁ。
{netabare}くせ毛イジリがひどいwwwww{/netabare}


一つだけ文句あるが、てんてー出しゃばり過ぎ。半分ぐらいのセリフと尺を他へお願いします。
※ 脚本のせいなので、リアルの先生は悪くないと思われます。


OPはノリノリでテンションMAXになります♪ ただ歌詞が雰囲気マシマシで意味不明ww
歌とアニメーションだけで見れば1番好きだが、シリーズに合っているかで言えば1期に負ける。
このOPでの遊びが顕著で、みやこ好きには辛抱たまりません。
2番もええ。{netabare}「土日のファッション、サンキュッパーーー♪♪」{/netabare}
EDは地味にイイ。キャラのアイコンも確立したようだ。
BGMは明るくしみじみアレンジとオリジナル。あの「デデデッデデデッデーンデン」が衝撃過剰かも。

1話を除くと時系列シャッフルだが、初見さんでも比較的楽しみ易くできていると思う。
2期の、しかも途中の回からひだまりスケッチを知った自分だが、OPと実写演出でハマりました。
ひだまりスケッチを観たい人には2期→1期(3→4)の順で観ることをオススメします。
普通に日常系としてもよくできた作品なので、キャラデザ・演出が苦手じゃなければオススメ☆


な、夏目のことなんか好きでもなんでもないんだから、
・・・わ、わた、私は、みやこと吉野家先生の二筋よ!? ・・・ワッショーイ♪


前の感想 → {netabare}2013.07.07平均満足度:★★★★☆3.8(作画・物語3.5点)

≪普通の人の知らないステキな日常☆ そして、実写が使われる最後・・・?≫

アニメ見て、実写と融合してて、「お、何だこれ!?」って初めてなった作品だと思う。

超元気なOPから始まって、確か漫画の一話?に当たる時系列で一番古いものがここで登場。
なので、逆に2期から入って見やすかったのかも。

ひだまりの良さって、日常なんだけど「美術科」という一般人とは異なる世界だから、
淡々とちょっとした非日常を見せてくれるのが楽しい。
私は芸術科のある高校に通っていたので分かるけど、音楽科や美術科の生徒って雰囲気全然違う。
だから登場人物にちょっと親近感がわいてた。

絵柄も少し変わってかわいくなったかな。
OPでの芸の細かさも良かった☆

記憶が正しければ、実写が散りばめられていたのはこれが最後かな。
あの独特な静止画がかなり良かったんだが・・・

それにしてもこの4人、キャラええわ~{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 9
ネタバレ

ジャスティン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

キャラクターごとの物語を感じました。

{netabare}
|ストーリー
|
きらら作品の中でも『物語』があると感じました。
個人的には、ヒロさんと沙英さんの仲直りのシーンが好きでした。
私も友人たちと喧嘩はしないというか、まず私が怒らないというか、怒っても何も解決もしないという点が大きいので私だったら・・・どうなるんだ?
何も起きなさそう
---------------------------------------------------------------
|作画
|
この頃は、制作会社がシャフトでしたが、シャフトらしい演出があった日常系アニメでした。結果的にはキャラの安定さはあったと思いました。
---------------------------------------------------------------
|声優
|
ゆのちゃんの声がほんとにかわいい。
---------------------------------------------------------------
ムービー
|
|OP ☆3.6
|
この曲は何度聞いても飽きないぐらい好きです。聞くと元気になるような曲ですよね。
---------------------------------------------------------------
|
|ED ☆3.1
|
シャフト感が溢れたEDで、最初のキャラクターのシルエットシーン、これこそシャフトだよ!!シャフトが好きなので過大評価し過ぎかもしれない・・・
---------------------------------------------------------------
|キャラクター
|
みんないい子だと思いました。校長先生と吉野家先生のシーンほんと好きでした。吉野家先生みたいな先生が担任だったら絶対楽しそう。
---------------------------------------------------------------
| +α
|
|OPED中毒度 ☆3.4
|
1期よりかは聞く回数が少ないような感じました。
でも、普通にいい感じでした。アニュータで毎日学校の登校中に頻繁に聞いています。
---------------------------------------------------------------
|再視聴度  ☆3.0
|
まずまずといったところ・・・何故かというと日常系アニメは癒しアニメでもありますが、ひだまりスケッチの場合続編が多いので、鬱系や異世界系などを見たあとの癒し候補としては個人的にいいかもしれないです。
---------------------------------------------------------------
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 2

69.7 19 シャフトアニメランキング19位
ひだまりスケッチ×☆☆☆[ほしみっつ](TVアニメ動画)

2010年冬アニメ
★★★★☆ 3.9 (472)
2754人が棚に入れました
憧れの私立やまぶき高校美術科に入学したゆの。
親元を離れ、学校のまん前にある小さなアパート「ひだまり荘」で一人暮らしをはじめたゆのは、そこで同級生の宮子、先輩の紗英とヒロの三人に出会う。 美術科の変わり者が集う事で有名なひだまり荘では、毎日がてんやわんやな出来事ばかり。
しかし、慣れない生活に戸惑いつつも、優しく温かい仲間に囲まれながら、ゆのは今ゆっくりと夢に向かって歩き出す。

nk225 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

声優・松来未祐さん、ご遺族が病名公表「早期発見と治療法の進展を願って」

憧れの私立やまぶき高校美術科に入学したゆの。
親元を離れ、学校のまん前にある小さなアパート『ひだまり荘』で一人暮らしをはじめたゆのは、そこで同級生の宮子、先輩の沙英とヒロの三人に出会う。
美術家の変わり者が集う事で有名なひだまり荘では、毎日がてんやわんやな出来事ばかり。
しかし、慣れない生活に戸惑いつつも、優しく温かい仲間に囲まれながら、ゆのは今ゆっくりと夢に向かって歩き出す。

ひだまりスケッチ×☆☆☆ 第1巻
「月刊まんがタイムきららCarat」で連載中、蒼樹うめ原作の4コマ漫画のTVアニメシリーズの第3期第1巻。
私立やまぶき高校美術科に入学し、「ひだまり荘」で暮らす少女・ゆの、同級生の宮子、上級生のヒロや沙英の日常を綴る。
第1話「2月27日 - 3月4日真っ赤点 4月3日(4月1日)ようこそ ひだまり荘へ」と第2話「4月6日 - 4月7日イエス ノー 7月19日オリーブ」を収録。

ひだまりスケッチ×☆☆☆ 第2巻
「月刊まんがタイムきららCarat」で連載中、蒼樹うめ原作の4コマ漫画のTVアニメシリーズの第3期第2巻。
私立やまぶき高校美術科に入学し、「ひだまり荘」で暮らす少女・ゆの、同級生の宮子、上級生のヒロや沙英の日常を綴る。
第3話「4月8日 - 4月9日決断 12月10日カップ小さいですから」と第4話「4月15日 日当たり良好」を収録。

ひだまりスケッチ×☆☆☆ 第3巻
「月刊まんがタイムきららCarat」で連載中、蒼樹うめ原作の4コマ漫画のTVアニメシリーズの第3期第3巻。
私立やまぶき高校美術科に入学し、「ひだまり荘」で暮らす少女・ゆの、同級生の宮子、上級生のヒロや沙英の日常を綴る。
第5話「4月20日 オンナノコのきもち 1月31日 まっすぐな言葉」と第6話「10月15日 空の高さも木立の影も 4月26日 - 4月27日 恋愛上級者」を収録。

ひだまりスケッチ×☆☆☆ 第4巻
「月刊まんがタイムきららCarat」で連載中、蒼樹うめ原作の4コマ漫画のTVアニメシリーズの第3期第4巻。
ひだまり荘を訪れた智花。
彼女との再会を待ち侘びていたゆのたちは、パーティーを企画する。
第7話「5月3日 - 5月4日 7等分の日」と第8話「5月13日 - 5月14日 ゆのクラブ 9月26日 - 9月27日 やっぱりナスが好き」を収録。

ひだまりスケッチ×☆☆☆ 第5巻
「月刊まんがタイムきららCarat」で連載中、蒼樹うめ原作の4コマ漫画のTVアニメシリーズの第3期第5巻。
私立やまぶき高校美術科に入学し「ひだまり荘」で暮らす少女・ゆの、同級生の宮子、上級生のヒロや沙英の日常を綴る。
第9話「11月22日 三年生と一年生 5月21日 泣く女」と第10話「5月28日 - 6月2日 ひだまりパレット」を収録。

声優・松来未祐さん、ご遺族が病名公表「早期発見と治療法の進展を願って」
10月27日に亡くなった声優・松来未祐さんの病名が「慢性活動性EBウイルス感染症」という非常に症例の少ない難病であったことが、公式ブログより明らかとなった。ご遺族の「同じ病気の一人でも多くの人が、早期発見により助かって欲しいので、病名を公表したい」という意向をうけて、所属事務所81プロデュースが同ブログを通して公表した。  15日に、「松来未祐を応援してくださった皆様へ」というタイトルで更新されたブログでは冒頭、前日14日に無事に四十九日が終わったことを報告。松来さん自身の7月14日の投稿にあるように「体調不良が続き検査を重ねていましたが、原因がわからないまま、急性肺炎で緊急入院をすることとなりました」と、当初の入院理由を伝え、「精密検査の結果、“慢性活動性EBウイルス感染症”という非常に症例が少なく、難病指定もされていない難しい病気であることが判明し、そこから松来未祐の闘病生活が始まりました」と綴る。

また、「私どもスタッフから見ても、辛い治療にもいつも前向きに立ち向かっていて、必ず完治して復帰できると信じておりました。本人も、いつか手記を出して同じ病気に苦しむ人の支えになりたいと考えていました」と松来さんの闘病中の思いを明かす。最終的な死因は「悪性リンパ腫」であったことも明かし、「今回の公表を機に、より多くの方にこの病気を知っていただき、早期発見と治療法の進展に繋がることを願っております」と記した。

最後に同ブログには、松来さんのご両親から「娘の闘病生活については頭が下がるほど立派でした。ただ、ただ、仕事に復帰したい一念だったと思います。声優仲間の他ご縁のあった方々からの多大なご協力、ご支援、ご厚情に親として驚くとともに感謝に堪えません。また、これまで長い間松来未祐を応援してくださった多くのファンの皆様、本当にありがとうございました」というメッセージが記されている。

声優 松来未祐を偲ぶ 文化放送が追悼番組をストリーミング配信
10月27日に亡くなった声優・松来未祐さんの追悼ラジオ番組「松来未祐~メモリーズ~(仮)」が、11月19日(木)26時より文化放送のストリーミングサービス「超!A&G+」にて放送される。

声優としての活動はもちろん、2003年から放送されている「有限会社チェリーベル」をはじめ、数多くの文化放送の番組でパーソナリティをつとめていた松来未祐さん。

本放送は、ファンやリスナーからのメッセージやリクエストを紹介しながら、彼女を偲ぶ内容となっている。

松来未祐さんは、1998年にプレイステーション向けゲーム『御神楽少女探偵団』檜垣千鶴役で声優デビュー。

その後、TVアニメ「D.C. ~ダ・カーポ~」シリーズの鷺澤美咲役をはじめ、「ハヤテのごとく!」シリーズの鷺ノ宮伊澄役や「さよなら絶望先生」シリーズの藤吉晴美役、「ひだまりスケッチ」シリーズの吉野家先生役など、さまざまな人気作品の主要キャストを演じてきた。

2013年に開催された第7回声優アワードでは、『這いよれ!ニャル子さん』キャストによるユニット・後ろから這いより隊Gとして歌唱賞を受賞。声優活動にとどまらず、歌手やラジオパーソナリティなど、幅広い活動で数多くのファンから愛されてきた。

その矢先、2015年7月より病気療養のため活動を休止。その後もブログでは自身の様子をつづっていたが、突然の訃報にファンはもちろん、彼女と親交のあった声優や関係者からも悲しみの声が上がっていた。

『魔法少女まどか☆マギカ』から『ひだまりスケッチ』まで秘蔵資料&作品多数! こだわりの“蒼樹うめ展”10月3日より開幕

●内覧会には蒼樹氏も登場! ライブドローイングを披露
マンガ『ひだまりスケッチ』や、アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』のキャラクター原案などで知られる蒼樹うめ氏の展覧会“蒼樹うめ展”が、2015年10月3日(土)~12日(月・祝)の期間、東京・上野の森美術館にて開催!オープン前日となる本日10月2日(金)、報道陣向けの内覧会が行われた。

蒼樹氏初の個展となる本展では、マンガ原稿やイラストだけではなく、初公開の設定資料やデザイン画、描き下ろし作品など、貴重な作品・資料が一挙展示! キュートで華やかな“蒼樹うめの世界”を存分に味わうことができる。

そして内覧会には、蒼樹氏ご本人も登場! 報道陣を前に、その場でイラストを描く“ライブドローイング”を披露してくれた。登壇した蒼樹氏は、「最初に個展のお話をいただいたときには、なんと分不相応なと、大変不安でした」と率直な感想を語り、「私なりに、肩肘張らずにリラックスして、ニコニコと観ていただける展覧会ができたらいいなと思い、今日までコツコツと作らせていただきました」と本展をアピール。展示はもちろん、グッズなどの細部に至るまで蒼樹氏の意向が反映されているそうだ。

ライブドローイングでは、本展のメインビジュアルにも登場している『ひだまりスケッチ』のゆのと、『魔法少女まどか☆マギカ』キュゥべえを生描画。色えんぴつで頭の大きさなどのアタリを取ると、そのまま太さの違う2種のサインペンで直描き! 約20分ほどの間で、ゆの&キュゥべえが描かれていく。ちなみにゆのは蒼樹氏の美大生時代に生まれたキャラクターだというが、キャラクター自体は「私が落ちこぼれていた、予備校生時代の分身」とのこと。本展の作品には蒼樹氏直筆の制作秘話も併せて展示されており、こういった制作秘話を知ることで、より一層作品を楽しむことができそうだ。

さて、ここからは展覧会の模様をちょっとだけご紹介。第1章~第5章の章立てで、幼少期から学生時代、『ひだまりスケッチ』に『魔法少女まどか☆マギカ』、そしてイラスト制作や同人活動などの多岐にわたる創作活動まで、蒼樹氏の歩みを一望することができる。実際に蒼樹氏が使用している機材を展示した“原稿の部屋”も必見だ。

◆第1章“蒼樹うめとは”
蒼樹氏の幼少期の作品や、学生時代のデッサンなどが展示。蒼樹氏手作りの焼きビーフンを再現した食品サンプル(!)の傍には、レシピも!

◆第2章 『ひだまりスケッチ』の世界
4度にわたりテレビアニメ化もされた、蒼樹氏の代表作『ひだまりスケッチ』。各種イラストや原稿のほか、“ひだまり荘”を再現した一角も!?

◆第3章 原稿の部屋
蒼樹氏の仕事場を再現したコーナー。幾多の作品が、すべてこのコーナーと同じ環境で制作されたのだ。

◆第4章 キャラクター原案『魔法少女まどか☆マギカ』
社会現象にもなった『魔法少女まどか☆マギカ』は、蒼樹氏がキャラクター原案を担当。キャラクターたちの魅力を、蒼樹氏みずから解説している。

◆第5章 「蒼樹うめ」の仕事
連載作品やイラスト提供、企業とのコラボなど、さまざまな作品も一挙展示! コミックマーケットのカタログイラストには、蒼樹氏の熱い想いも添えられていた。

本展では作品展示やグッズ販売のほか、蒼樹氏が不定期で来場し行うドローイングイベントやサイン会、蒼樹氏本人や声優の阿澄佳奈さん(『ひだまりスケッチ』ゆの役)、悠木碧さん(『魔法少女まどか☆マギカ』鹿目まどか役)による音声ガイド(700円[税込])など、“蒼樹うめ展”を味わい尽くす仕掛けが盛りだくさん!

蒼樹うめさん初の個展「蒼樹うめ展」 7月3日から前売り券が全国にて発売開始
10月3日~12日に上野の森美術館にて開催される人気イラストレーター・マンガ家の蒼樹うめさん初の個展「蒼樹うめ展」。前売り券が7月3日から発売されることがWebサイトや公式Twitterアカウントにて発表されました。同時にWebサイトもリニューアルされ、「見どころ」「チケット情報」「関連イベント」が新たに公開されています。

「TBSアニメフェスタ2009」において第3期シリーズ『ひだまりスケッチ×☆☆☆』(ほしみっつ)が製作されることが発表、2009年10月26日に公式サイトにて放送日時が発表され、2010年1月から全12話が放送された。なお、シリーズ初のBlu-ray DiscがDVDと同時発売されている。

内容は原作にほぼ忠実だが、各話の順番はバラバラで、また時系列順でもなくバラバラである。第3期ではゆのは2年生。

このアニメの大きな特徴として、実写取り込み画像とスクリーントーン状の背景を効果的に使用していることが挙げられる。第3期では料理の実写取り込み画像が使用されなくなっているが、所々の止め絵・アイキャッチ・背景の一部に実写取り込み画像が使用されている。

パートの冒頭には映画のフィルム音と併せた5秒前からのカウントダウンが流れ、3期では夜空に映える星座の周りに「JAN(1月)」から「DEC(12月)」の文字を並べたデザインのものが使われている。

オープニングテーマ
「できるかなって☆☆☆」

エンディングテーマ
「さくらさくら咲く 〜あの日君を待つ 空と同じで〜」

投稿 : 2024/06/01
♥ : 42
ネタバレ

buon さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ほのぼの感で胃も心も満たされます

ごはん食べながら観ると。
日常感を一番漫喫できるのが、シリーズで3期かな。

◇4コマ漫画原作、全14話(SP入れて16話)、
 1クール+特別編2話、4期まで続いたシリーズものの3期

ひだまり荘に住むひろさんとさえさんが3年生、ゆのっちとみやこも2年生になり?、
1年という時間は、もはや家族の様な繋がりをつくり上げていた。
そこに新たな住人が2人加わる。

簡単に登場人物紹介。1年生ズ以外は過去の作品の感想で大体紹介したので省略。
◆1期の感想 → http://www.anikore.jp/review/613958/
◆2期の感想※ヒロさんファン閲覧注意 → http://www.anikore.jp/review/613960/

103号室、のりすけ、美術科、ミディアムツインテール?、アイコン:PCマウス
{netabare}1年生とは思えないしっかり者。快活で自分の意見を明確に言える、サバサバした性格。
パソコンを日常生活で使うため、大家さんにパソコン回線を引いてもらった。{/netabare}

203号室、なずな殿、普通科、前髪で三つ編みポニテ??、アイコン:○○+ひげ・・・物の怪?w
{netabare}入学前に、父親の仕事の都合で両親が引っ越し、置いていかれる形でひだまり荘に入居。
元気でラブラブな両親とは異なり、内気で自己主張が苦手のため、モジモジしてしまう。
ひだまり荘の他の住人が美術科ということもあり、無趣味で特技がないことに気後れしている。{/netabare}


3期の特徴はやはり新しい1年生が加わったことと、一人が普通科であること。
特にゆのっちが自分が先輩であることを意識し過ぎてしまい、斜め上の方向に力んでしまう。
普通科であるなずなは、みんなと話しているとき時々5人と明らかに違う考えを示す。

新入生が変化をもたらすのだが、古株の4人がおざなりにされているわけではない。
というか、過去回想もあるので2人の出番なくなっちゃうし。

キャラデザは6頭身ぐらいになったかな、ゆのっちは除く。
若干、作画くずれがある気はするが、洗練され過ぎず、頭でっかちにもなってない。

いつにも増してよく食べる作品だな。それがいい。

シャフト演出も落ち着いてきた。今までのように時系列シャッフルではなく、
1年生が入学する前の2月末から順々に、
たまに思い出を振り返るように過去の話になる『時系列+思い出タイムスリップ』で話は進む。
・・・と思いきやいきなり昔の話になったりもする。

毎回ゆのっちたちの体操で作品が始まる。このほのぼのスタートは好みが分かれそうだ。
最後にある、たくさん壁に貼ってある写真をゆっくり流すのはええ演出☆


ちなみに私は3期が一番好きだなぁ。キャラデザ、BGM、EDも。
3期の中だと、ゆのクラブ・なす回が好き♪ いや、他の回も・・・うむ~

OPはイントロと「☆☆☆」に囚われている所が微妙だが、そこ以外はええ♪
ただし、のりすけとなずな殿が歌っていないことだけは悲しい。
EDもええ♪♪♪ シリーズで1番好きだね☆☆☆

ほのぼの空間がMAXなのでコーヒーとお菓子のお供に。


{netabare}ぐはぁ、ネタを入れないで書いていたが、2つの点で耐えきれなくなった。

1つは、OPのサビの前が「太らないで~♪」に聞こえてしまい、笑ってしまうwww

もう1つは、なずなの声。
マカ(ソウル)、ミンチ(いろは)、P子(橋の下)とどれも同じ声だと思っていたら、
何、このあざとヴォイス! 狙ってるのか?? 狙ってんだな!!!
作中の様になずなヘルパーになった視聴者は少なくないだろう。

あまり重大ではないが、りりさんかわええ♯

あと、まどかマギカの後の作品かと思ったら、前でした。前の感想まちがってました、さーせん。{/netabare}


×☆☆☆

過去の感想↓↓↓
{netabare}
≪自分の中でシリーズNo.1☆ BGMが心地よかった≫

ひだまりシリーズの3期。主人公が1年生のときと2年生のときが描かれていて、メインキャラが総勢6人になる。

※ネタバレちょいありかな
この作品を1番に推す理由は、BGM

シリーズものって、BGMが引き継がれるものもあれば、新しいものもあるじゃん。
1,2期と好きだったBGMに磨きがかかって、微妙と思っていたのがなくなり(後になって気付いた)、また新しいのがステキだった。

内容自体は、人によっては新入生が気になる人もいただろうけど、オレは好きだったな。

3期で絵柄が大分かわります。まどかマギカの反響もあったんだろうね。一般受けしやすくなったけど、私はどっちも好きだったなw
ただ、作品を続けるには変化が必要なので、まどかに近い感じにしたのは正解だと思う。

3期もあいかわらずほのぼのとした非日常を見せてくれました。美術科じゃない生徒が入ったのもよかった☆ ナイス梅先生!

ただし、OPはシリーズで一番微妙だったw
ほしみっつって言ってるんだから、絵もそうして欲しかったのと、ノリスケさんとなずな殿が歌ってなかった。
その二つが重要ww{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 9
ネタバレ

ジャスティン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

きらら系の可愛さが出て来るようになってきたように感じた

{netabare}
|ストーリー
|
今回は新キャラが出たこともあり、進級をしてどんな思いをしているのがキャラ視点ごとにあって癒されました。
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|作画
|
シャフト感が少し入った日常系も少し興味深い演出がありました。シャフトは現在は物語シリーズやまどマギが浮かんでくるので、日常系となると浮かばないけど、変わった日常系でもないのに制作をしていたのが意外
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|声優
|
私はやはりゆのちゃんの癒されボイスが好きです。特に好きなシーンはお風呂シーンのときのゆのちゃんの声がなんとなく好きです。
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ムービー
|
|OP ☆3.6
|
きたああ。ひだまりスケッチの中で曲とムービーが一番合ってそうなだと感じています。☆3つと言っているのに何故6つw 3つとは一体...
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|
|ED ☆3.3
|
少し日常系とは変わったEDムービーでしたね。変わったというとけいおんなどのEDとかも凄いですけど...(けいおん見ていない人はすいません)

---------------------------------------------------------------
|キャラクター
|
新キャラが来たこともあり、少し好きなシーンはカーテンを選ぶ回が好きだったり、ゆのちゃんの連続お泊まり回は好きでした。私は少し電気がないと眠れない派です。真っ暗すぎて、幼い頃は怖かった(幽霊が出そうとか考えてしまって...)
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| +α
|
|OPED中毒度 ☆3.4
|
今回はまあまあというところです。最近は聞いていない方ですね。中毒度になるやつはほんとに好きになるんですけど...
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|再視聴度  ☆3.4
|
3期は、可愛い要素が豊富だったこともあり1期2期飛ばしてみることはありそうです。マイブームが変化しやすいため、少し難しい
---------------------------------------------------------------
{/netabare}
日常系や癒し系アニメ・ほのぼの系というアニメという成分が強い作品です。
きらら系の中では少しマイナーな作品になってしまいましたが...4期までやっている実績があるのでそれなりには楽しめると個人的に思います。

あとがき:ひだまりスケッチを2期3期と視聴をしましたが、少しずつきらら作品の良さが出て来ているように感じました。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 2

70.8 20 シャフトアニメランキング20位
幸腹グラフィティ(TVアニメ動画)

2015年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (954)
4734人が棚に入れました
一人暮らしをする中学生・町子リョウ。一緒に住んでいた祖母を亡くしたあと、なぜかどんな料理も美味しいと感じられなくなってしまいます。
そんなとき、同い年のはとこ・きりんが泊まりにくることに。
優しいきりんと一緒に食べるご飯は、美味しくて、とてもとてもあたたかくて…。
リョウの友人・椎名も交えて、食事でつながるあたたかな青春が今、はじまります!
寂しい時は、ご飯を食べて一緒にぽかぽかしませんか?

声優・キャラクター
佐藤利奈、大亀あすか、小松未可子、井口裕香、小林ゆう、野中藍
ネタバレ

ゆ~ま さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

9~12話分レビューと総評っぽい物。

原作は一応既読ということになりましょうか。
(1巻は買って読み直しました。)
現在ミラクを買ってない状態ではあります。

採点と総評っぽい物について-----
●物語●
{netabare}
若干百合百合しい雰囲気はありますが、
個人的には問題無し。
テンポも悪くないと思います。
{/netabare}
●声優&キャラ●
{netabare}
う~んコメントし辛いw
4コマ系で佐藤さんというと・・・南さんちの長女?
あとは・・・河合荘のダメ男キャッチャー?w

大亀さんというと・・・
すみません。フォトカノの柚木さんしか。

小松さんは・・・考え中です(本当スンマセン)。

キャラもなかなかコメントできそうにないです。
{/netabare}
●作画●
{netabare}
3話にも書きましたように、肝心でないところが不安要素に。
円盤で修正されるでしょう、多分。

食事シーンで人物描写が変わるのは「原作から」でしょうね。
作者さんには申し訳ないですが、
アニメになって、かなり見易くなったとは思います。
(原作に思い入れが無いのは多分食事描写のせいかと。)
{/netabare}
●音楽●
{netabare}
今期の中では、OP・ED共に印象に残っている方だと思います。
それでも更に上を行くのは、次回予告中の歌w
中毒性が高く、キャラも可愛い。
{/netabare}

●総評●
採点内に含めたかったですが、難しそうなのでココに。
観終わっての感想がメインです。
{netabare}
食事シーンはアニメ版の方が好みですね。
明らかにタッチというか描き方が変わるのですが、
色がある分スッキリした印象。
原作だとちょっと見辛くなるんですよね。
ヘタに色気(?)を強調されないきりんの食事シーンが良かったかな。

次回予告テーマ「しあわせグラフィティ」のフルverが
歌謡曲調(デュエット曲調)だったのが意外でした。
そして使われていたのは間奏部分。

食材そのものや調理法にこだわった描写がされていない分、
「料理物(?)」としては目立っていなかったように感じましたが、
「日常物」としてはテンポや雰囲気などは良かったと思います。
凶悪な「日常物」が同期に無かった分、
比較されずに済んだ側面もあるとは思います。

「たべたいな~」「いいな~」と反応する食材が、大抵魚類でしたw
普段から不足気味の生活をしているからでもありましょうが、
やっぱり魚類が好きなんだな~と確認できたと思います。
{/netabare}


12話まで視聴後-----
{netabare}
●9話●
年末年始回。

日頃からできてるとはいえ、
リョウの家事すきるが高すぎるw

椎名家の年越し・・・旧家っぽいので、
お付き合いや行事は多そうですが、「危険」って?w

きりんとの年越しの為のご飯はおでん。
何だかんだと言い訳しながら、次々とつまみ食い(レベル超えてますが)。
一体何に言い訳してるんでしょうか?w

東京への電車。指定席を取っていなかったきりんは、
その混雑っぷりに予定に遅刻するわけですが・・・。
おでん的には味が染みる余地が出来て良かったんでは?とも。

『しあわせグラフィティ』(次回予告のテーマ)が
この回でBGMになってたんですね。
視聴当時は全く気付きもしませんでした。

大掃除・年末・年越し・初詣といろいろありましたが、
今回は「リョウときりんのつながり」の再確認という側面が
強かったように思いました。
一緒に食べるとご飯がおいしい。
みなまでいわなくとも伝わる。そんな間柄。

●10話●
冒頭から、内木さんの異空間w
年も明けて、改めて受験モードへ。
そして次に迎えるであろう新しい環境へ思いを馳せる。
この回で初めて本格的に内木さんとの絡みに。

内木さん、せっかく良いこと考えてるのに
口にしないせいで「謎な人物」に。
更には断片的に発したり表情に出すせいで「変な人」にも・・・w

朝昼晩とピザって・・・味変えてても飽きるでしょw
栄養とか偏ってそうですが、ピザ以外も買ったり作ったりしてるのか心配w

「食べると人格変わる」ということですが、
3週間ピザ続きという時点で「変わった人」ではあると思いますw
というか、あのテンションやリアクション見る限り、
リョウ・きりん・椎名と同じ側の人間です。

内木さんとどこまで絡むのかな?と思いましたが、
12話が合格発表までだったので、ここまでですね。

●11話●
今回も異空間スタート。
ちょいちょい入ってきますね。
「受験生の夜食といえば」がテーマ。

Aパートは即席ラーメン。
毎度リョウの両親からの荷物は・・・どこかズレてる。
即席麺自体はタイムリーですし汎用性高いですけども、
海外から送られてくる日本製のラーメンの新商品て。
どう考えても最先端ではないですよね?w
何よりパッケージが日本語。
両親のお仕事って一体。
町子母がまさかの能登ボイスw

Bパートはカツサンド。
椎名は推薦合格組でしたw
露子さんが作ってくれたのはカツサンド。
受験シーズンになるとコレに限らず、グッズが氾濫しますね~。
椎名の受験中は夜食は大抵コレだったようで、
露子さんにも可愛い?健気?ところがあるな~と。

個人的には夜食という物を食べたことがないので、
定番といわれても、ピンときませんでした。

●12話●
リョウ・きりん共に無事高校に合格!!
椎名も含めて3人とも春から同じ学校に。

ブリ大根に始まり、ブリ大根に戻る。
「おばあちゃんとの思い出」と
「きりんとの思い出」の重なる重要な料理ですね。

おばあちゃんの写真が、場面場面で変わる辺りは
シャフトらしい演出だったかと。
ずっと白黒だったですが、最後はカラーになってましたね。

きりんの引越し先は・・・リョウの部屋。
森野母の野菜炒めはガチで野菜のみでした。
エビカツサンドがあって良かったw
{/netabare}
8話まで視聴後-----
{netabare}
7話。サンマ回。
6話に続き「魚食べたい欲」を大いに刺激してくれましたw

サンマパーティーの準備ということで、
ホームセンターにて材料を買うわけですが・・・。
きりんの持っている炭の量が。
「10人用8kg」の箱を10コ程持ってますw

スーパーお手伝いさん露子さん。
椎名家訪問以来ですが、出番も存在感も大きいです。
ビジュアル的な要素もありましょうが、
椎名母よりお母さんっぽい気がしないでもない。
きりんの師匠という意味でもリョウの母親という意味でも、
結構重要な立ち位置かな~と。
小林さんの演技もインパクト大にしてる要因だと思います。

サンマを焼く、きりんと椎名さんの
真剣な様子が良かったと思います。
「日頃のお返し」という気持ちが、
言葉だけでなく行動や表情から見て取れたように思います。
8話のお弁当回へのつながりを考慮しても、
良いシーンだったと思います。

椎名家の、お皿の生存率が心配です。

8話。きりんが作るお弁当回。
リョウときりんの関係性が深まっている様が、
7話に続きよく見えた回だったと思います。

ここまでこのアニメを観てきて。
改めてこの会社の凄さを感じてます。
相変わらず日常系の作りが絶妙だと思います。
「行間」といいますか「間」といいますか「雰囲気」といいますか。
その辺りの表現でしょうか。
アイキャッチなどで埋めてしまっても構わなさそうな部分を、
独特の演出や構図で繋いでしまう辺りは、他の会社では観られないかと。
この独特さは毒にも薬にもなる物だとは思いますが。
個人的には嫌いではありません。

結論から書けば・・・
料理における最高のスパイスは『愛情』ということでしょうか。
作る側にも食べる側にもそれが存在する関係というのは、
マズいはずが無いわけで。本当に羨ましいことです。
所謂「家庭の味」というのも、
「素材」や「味付け」だけが構成してるわけでもなさそうだ、と改めて。

7話でも散々割れていたお皿ですが・・・未だ成功率4割5分。
うん、半分以下とか勘弁してあげてくださいw
というか・・・5割でも減っていくのかw

おそらく作中は秋なのでしょうが・・・
コンビニの中華まんとか、早く出すようになったな~と。
あと、おでんとかも。
バイトしてた頃は今ほど早く無かったですから。

きりんの実家が予想外に田舎で驚きました。
町子家の家計を支える源は分かりましたが・・・
あの環境だからこその森野家の食べ物事情なのかな?と。
納得できるような(野菜メイン過ぎる)、
できないような(他の食材もありそうですが)。

「私、胃腸弱いから」って、
何気に椎名さん、ひどいですw
まぁ・・・失敗作(?)処分の一環でもあるわけですが。
{/netabare}
6話視聴後-----
{netabare}
開幕風呂シーン&アイスw
そういえばお風呂で何か食べてみようという発想は無かった。
湯船に落とすのはマズいですけど、
それ以外なら流せば良さそうですし、アリかもしれない・・・。
にしても、毎回アバンは唐突な気がします。
前回の「流しそうめん」とか。

アホ毛って・・・可愛いですよね。
アホ毛持ちのキャラもですが、何よりアホ毛そのもの。
特に動きのあるの。

うなぎですか~。最近お高いですよね~。
それにともない、町子家の家計が心配になります。

この6話のおかげで、無性にうなぎが食べたくなってきました。
一応晩御飯食べた後で観てたんですが・・・。
近所で有名なお店ありますが・・・
貧乏人の身としましては、敷居を跨ぐのも憚られますw

今でも真夏、エアコン無しで夜を過ごしてます。
仕事場と車中はともかく、家では何も扇風機のみw

ペッタン娘でも観られるのはダメですw
被害の程度とかの問題では無いのです・・・多分。

この回だけでどんだけ食べてるのかw
夏バテ~うな重~お風呂~アイス~ぜんざい。
そりゃおなか壊しますw
というか、きりんの胃腸はどうなっているの?w
{/netabare}
5話まで視聴後-----
{netabare}
4話。予備校が1週休みになり、リョウは一人で過ごすことに。

謎のコンビニと
某ヒーロー風味な「おにぎり」「からあげ」「シュークリーム」が、
何ともシュールでしたw
「僕らの頭をお食べよ」と引きちぎられるカラアゲは、ちょっと嫌ですw
アバンを観て、ささみさんを思い出しました。

きりんのスマホカバーが何気に面白い。
「牛肉の部位」柄とかw
バッグも肉ですしね。

きりんが泊まりにこないにも関わらず、
無意識で2人分ご飯を準備してしまうあたり、
結構重症なのかな~?とw

資料を探しに出た先で知る、おばあちゃんの真実。
元々料理が苦手だったこと。
勉強した上に、リョウのことを想ってアレンジまでされてたこと。
個人的には、おばあちゃんのコンビニでのチョイスが
「カップ麺」「スナック菓子」「コーラ」という
ジャンクな方向だったことが何より驚きでしたw

というかコンビニの背景描写が細かすぎる・・・。

相手のことを想い、愛情を込めて料理をする。
改めてそれを実感したリョウでしたが、
きっとこれまでも出来ていたことだと思います(主にきりん)。

相変わらず・・・次回予告が、1回目で頭に入らないですw


5話。やってきました、椎名家訪問回。

夏休みらしいイベントということで、
思いつく限りをノートに列挙してたきりんでしたが・・・
総合的には、追い込まれるダメなパターンだったかとw

椎名さん家デカいw
シャフト演出であることを差し引いても大きい。
池もデカい、主もデカいw 泳いだら、きっと喰われる。
ふと『氷菓』の千反田邸を思い出しました。

きりんの足音が家に上がった後は無かったので、
あの音は靴から発せられてる物だと推定。

椎名母、いろいろ衝撃的でした。
シャフト作品で松来さんの声を聴くと、
何故か安心する自分がいますw

露子さんのが椎名さんに似てますよね。
雰囲気というか、ビジュアル的にも。
鉈二刀とか、ゴマをペーストにする(どんだけ・・・)とか、
軟膏とかトゲ抜きとか・・・ハイパーお手伝いさんでしたw

食べるシーンはきりんの独壇場ですね~。
本気で下流にそうめんを流すつもりが無いw

風鈴の描写も細かかったです。
{/netabare}
3話視聴後-----
{netabare}
たけのこご飯とオムライスな回。

EDは今回のが完成版になるのでしょうか?
個人的には2話までのような回想風でもOKです。

椎名さんが本格参戦。
きりんへのアクションは・・・わざとですよね?w

製品版では修正が入るのかな?と思っておりますが、
食事シーン・食べ物への描写に気合が入り過ぎていて、
ひいて撮った人物が不安定で・・・。ちょっと不安になりましたw
{/netabare}
2話視聴後-----
{netabare}
画的な部分については、録画質を高めにしている為もありましょうが、
やはり綺麗&細かいですね。普通、無くて良いと思える所まで
ちゃんと描いてあるのは、さすがはシャフト。

それほど原作を読み込んでいない身としましては、
リョウ・きりん・椎名の3人が、まずメインと思うわけですが、
意外にも椎名の出番が、今のところ・・・短いな~と。
でも確かに1巻読み直してみると、こんなもんだったのかと。

もっと食べることに偏ったアニメになるかな?と思いきや、
1話ではリョウときりん、
2話では2人に椎名(明さんを加えても可)を含めて、
人間関係が構築されていく印象が強かった作品だと思います。

そういう意味で原作に初めて触れた時の記憶と違っていて、
このアニメを継続して観ていこうと思う上で、
プラス方向に作用していると感じます。

2話まで繰り返して。
きりんの足音w
次回予告がw(可愛らしさと歌の中毒性)
2話にきて、あからさまにシャフト演出が増えてきましたね。
(個人的には全然有)

シャフトで佐藤利奈さんというと、個人的には記憶が無いので、
声優さん方面は手探りで聴いていきたいと思います。
大亀さんは思い当たりますが・・・『電波女~』をちゃんと見てないので、
こちらも手探りで。
小松さんは・・・何だかんだで結構聴く頻度が高い方になってきたな~と。
GBFとかモーパイとか俺ガイルとか凪あすとかとか。
{/netabare}
1話視聴後-----
{netabare}
上記の通り、既読組にはなります。
連載開始序盤の絵が記憶に残っているので、
アニメになってキャラデザが結構違うなと、当初は感じました。
が・・・ゲスト回とか単行本読んでみて、こんな感じかな?とも思えてます。

シャフト製ということで、それなりの期待はしていましたが・・・
うん、悪くないと思います。
というか今クールで見直ししたのはこの作品だけです。
個人的には「あ~シャフト製だな~」と感じられる出来かと。
食品や食材、リョウの家の描写(内外共)、カメラワーク(?)等、
結構らしさが出てると思います。
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 28
ネタバレ

アトランティス さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

すごく温かいアニメな印象を受けて一話で既に幸腹だった。[毎話実況レビュー1作目]

久しぶりにいい一話を見たので何か書きたいと思いました

2015冬アニメ
食事で繋がる温かな出会いのストーリーみたいです
少女アットホームものになるのでしょうか
名言「食事は他人と食べる方がおいしい」



~1品目を見た感想~
{netabare}はじめ急に何かエロい食事シーンから始まったので
家のリビングで見ていたので焦りました。
主人公リョウ(女の子)の所に週に一度、はとこのきりんが
泊まりにくるということらしい。

リョウはすごく美味しそうな料理を作るのが
神的な料理の作画に現れていました。
きりんがうどんを食べているシーンの方がエロティックなリョウの
食べ方よりも美味しそうに見えましたねw

お稲荷さんはうか様にあげること。

これから週に一度、バタバタしそうで
楽しみであります{/netabare}

幸腹度メーター:●●●●●●○○○○



~2品目の感想~
{netabare}つやつやのたまご焼きからのスタート♪
やはりいちいち無駄なエロさがw
OPやはり良い曲ですね。

佐藤利奈さんのリョウもお姉さん感があって
すごく家庭的で落ち着きます(  ̄▽ ̄)

今回は二人のお花見回でしたね。
きりん家お手製のおいしそうなサンドイッチ
からの大人のスキンシップ……

「私もー今度 リョウが嬉しくなること提案するから!」
二人の距離が少しずつ近づいていっているようでした。
ここの場面の光の表現素晴らしかったですね
椎名さん(CV凪あすの美海)中々いいキャラしてます
(桜描いて~><)。

夜の桜の花見 やってみたいです。
卵焼きに始まり、卵焼きに終わるほんわかな回でした~{/netabare}

幸腹度メーター:●●●●●●●○○○



~3品目の感想~
{netabare}学校の成績が芳しくないリョウ
見かねたきりんが椎名を誘って三人で食事をする話。
生物デッサンの筍(たけのこ)をもらって筍ご飯にするとはw
今回は食事シーンの無駄なエロさがちょっと自制されている気がして
まだ見やすかったですw

話は後半一転「オムライスの話題」に

二人はリョウの家に泊まるということで
「オムライスを求めて三千里」とか言う
謎の夕方6時頃に放送していそうな食番組見たいなのを
見た三人がオムライス試食会を行いますw

リョウの優しい親が送ってくれたコシヒカリで
作られたオムライスはもうまさに絶品!
オムライス好きの僕も画面に釘付けでした(>_<)
チーズのドリアン風を食べたいw

そして今回初の謎のカメラ目線演出
リョウ’sキッチンか

今回は作画が安定していました。良かったです。
キリンもみんなも可愛いかった。
小松未可子氏の演じる椎名がまだ凪あすの美海を
想像させてしまうのはどうしてだろう。。{/netabare}

幸腹度メーター:●●●●●○○○○○



~4品目の感想~
{netabare}OPの良さに気付きはじめてきましたw
服装が夏服にッ!(ここ重要)

今日は中華からスタート。
きりんはリョウよりも家族の方を取ってしまって
週末リョウは一人で過ごすことに。

今回は本当にリョウの可愛い成分満載でお腹いっぱい( ´ ▽ ` )
人のために真心込めて作った「愛情のある料理」を食べて
育ったリョウ。
おばあちゃんとの思い出が懐かしまれる回でした♪

コンビニって美味しいものがたくさんあって悩みますよね^^
鮭や赤飯とか、チョコクリームとチップのパンが
僕の定番です笑

やはり食事のシーンのキラキラ☆ミは凄いです
これは原作由来のものなのでしょうか。

名「料理をする上で大切な人を思って作る……
  もしかしたら、それって何よりも大事な
    ことなのかもしれませんね」

料理の大切さ、意義が垣間見れた回でした~{/netabare}

幸腹度メーター:●●●●●●●○○○



~5品目の感想~
{netabare}壮大な流しそうめんからのスタート

椎名さんの家で夏っぽいイベントを一通り!?
一体どんな家に住んでるのか……

リョウ一人もいいですけど、やっぱりこの3人の
やり取りがいいですね(^^

椎名さん気品があってそして可愛い(*´`)

って椎名さんの家
兼六園か何かですか!
玄関から何か城の雰囲気w
まさかここまでだったとは。。

椎名さんのお母さんは意外の濃いキャラでした。
想像を超えていた椎名宅にびっくりです(゚o゚

今回のメインは始まりに同じく
流しそうめん!(季節感がぁ……ぅぅ)
謎の黄金伝説アングルで軽快に作っていきます
パイパーお手伝いさんの暴走もあり、

流しそうめんはようやく夕方にスタート!
こちらまで涼しい感じがしてきたよ
(って、今冬か……)

花火、七夕、スイカ割りもやって、あとは風鈴と
夏満載の回でしたが、
さすがに現実の季節との違いに悶えましたw
夏だったらもっと良かったですね

というか今回はリョウと椎名さんの服装が
とても可愛かったですね(^O^)
エンドカードもキュート。{/netabare}

幸腹度メーター:●●●●●●○○○○



~6品目の感想~
{netabare}風呂でアイスバーからスタート!
いや、溶けてる溶けてるw バニラ風呂になるy

今日のメインはうな重でした。
うなぎの身がトロトロでこちらまでお腹が空いてきますw
飯テロです。

突如、リョウの家のエアコンが壊れましたね。
僕の家と同じ状況です笑

そのせいだったんですね、(エアコン)
風呂アイスの流れは。
僕も一回やってみたいです(*^_^*)(憧)

それにしても
一日で うな重、アイス、ぜんざいとは
中々デンジャラスで季節違いの組み合わせですね。
見ていて面白かったです!
最後の夏演出と椎名さん可愛い。

p。今回は作画のおかしい所が一部気になりました。(一部一部){/netabare}

幸腹度メーター:●●●●●●●●○○



~7品目の感想~
{netabare}さて、7話目は最初のシーンで始まる通り
さんまの炭火焼パーティみたいです♪

椎名さんの何気ない凄さがまた発揮されましたねw

今回のツッコミどころは
ズバリ!「きりんのかばん」
今まで出てきたのかは分かりませんでしたが
今回は大きく出ていたので…
ワンピースのような「肉」のかばんでした。
あんなのどこに売ってるんだろう

それはさておき、
リョウに振舞うということで椎名ときりんが焼きさんまを作る。
露子さんのスパルタ教育のもと
さんまは無事完成♪
リョウも満足してくれたようで良かった(*^_^*)

今までリョウに頼りっきりだった二人がリョウに恩返し的に
料理を振舞ったことで
三人の絆がまた、より深まったような気がします。
リョウは面倒見が良すぎな性分なのは仕方ないですがw
これからは三人の共同料理を見たいですね~
(ぜひ、郷土料理を共同で!w)

季節もうすぐ冬になりそうですね
つい先週まで反対だったのにもう追いつかれそうですw

今回はリョウがいつもに増して可愛かった気がしました。{/netabare}

幸腹度メーター:●●●●●●●○○○



~8品目の感想~
{netabare}体育祭の弁当のお話。
僕は体育祭(中学、高校)はコンビニで済ませているので
特に何もないですが

お弁当の思い出なら小学校の遠足がありますね。

リョウのお弁当リクエスト紙をたまたま見つけた
きりんはリョウのために弁当を作ってあげることを決意

「料理苦手なのにアレンジって♪」
リョウの言葉に笑わされましたw

余った分の処理は椎名さんときりん二人でw。

さつまいもとレモンのあの具材は初めて知りました
有名な具材なんですね
一体どんな味がするんでしょう。

今回は特に書き留めることもない話でした。{/netabare}

幸腹度メーター:●●●●●○○○○○



~9品目の感想~
{netabare}このアニメもとうとう大晦日になりました。
リョウは食物を使った掃除術で部屋をピカピカに。
10代とは思えない掃除スキル!w

おでんを作るリョウの服装が可愛い。
そういえばこのアニメの感想で時々触れる服装についてですが
もちろんみんな服装可愛いのですが中でも僕は椎名さんの服装がタイプです。
マフラー椎名もGOOD♪

今回はリョウときりんのゆるふわ回ということで
二人の可愛いシーンをたくさん堪能できました
あったかおでんと年越しそばも(綺麗なグラフィックで)美味しそうな
仕上がり
湯気の描写もイイですね。
こっちまで何か臭ってきそうです(@ ̄ρ ̄@)

あけましておめでとうございますm(_ _)m

そして後半は仕事も終わったアキラさんと
近くの神社で初詣へ。
皆さん酒飲んだり、甘酒配ってたりですごくフレンドリーですね
僕のところの神社もやってほしいです(羨)

二人の絆がさらに深まったところで今回はエンドでした

あぁ~椎名さん要素が……ない。。
今回はEDで補強したのでよしとするか
p.s.次回予告に新キャラみたいなボイスが登場。 {/netabare}

幸腹度メーター:●●●●●●●○○○



~10品目の感想~
感想が書けていないです。
もう一度10-12話を見て書くのでよろしくお願いします_(._.)_ 
ピザ回がありますね。






~11品目の感想~
~12品目の感想~


注意書き:アンソロジーコミックについて:



レビュー初の実況レビューです。
毎話レビューよくやっていらっしゃる方がいるので
いつかやってみようと思っていました(^_^;
(回を追うごとに感想が長くなっているのは……
それほどこのアニメのことを思っている証拠…?)


一緒にご飯を食べたりしながら見ると
いい気分になります。
夜に見てはお腹が鳴るので。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 48

nk225 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

いっぱい食べる君が好き!可愛すぎる「食べる女子」マンガ

ふたしなめ「ふんわり、ゴガガガッ。〜花見弁当・屋台でいろいろ・玉子焼き〜」
提供バックイラスト 原 悠衣

『きんいろモザイク』(kin-iro mosaic)は、原悠衣による日本のストーリー4コマ漫画作品。
2013年7月より9月に放送された作品で日英美少女ゆるふわ学園コメディである。
2015年4月より第2期「ハロー!!きんいろモザイク」が放送予定。
アニメ流行語大賞2013で23位(きん!ぱつ!)、35位(鬼畜こけし)に選ばれた。

他作品TVアニメのエンドカードもしくはバックイラスト。
ひだまりスケッチ×ハニカム 第3話提供バックイラスト
桜Trick 第6話エンドカード
ご注文はうさぎですか? 第1話エンドカード
犬神さんと猫山さん 第6話エンドカード

よんしなめ「じんわり、バリリッ。〜コンビニご飯〜」
提供バックイラスト Koi

『ご注文はうさぎですか?』(ごちゅうもんはうさぎですか、英称:Is the order a rabbit?)は、Koiによる日本のストーリー4コマ漫画作品。
2014年4月より6月に放送された作品でキャッチコピーは「すべてが、かわいい。」「かわいさだけを、ブレンドしました。」。
2015年1月、メガミマガジン2015年3月号にてテレビアニメ第2期の制作が発表され、その後アニメ公式サイトほか各種メディアでも順次発表された。
アニメ流行語大賞2014で4位(こころぴょんぴょん/あぁ^~心がぴょんぴょんするんじゃ^~)に選ばれた。

他作品TVアニメのエンドカードもしくはバックイラスト。
ひだまりスケッチ×ハニカム(第8話提供バック)
ゆゆ式(第6話エンドカード)

じゅうひとしなめ「ジャキジャキ、ずるるっ。~インスタントラーメン~ シャクッ、テリツヤ~。~カツサンド~」
提供バックイラスト 蒼樹 うめ

ひだまりスケッチ
蒼樹うめによる日本のストーリー4コマ漫画『ひだまりスケッチ』を原作とし、TBSほかで放送されたテレビアニメ作品。2007年に第1期が放送され、その後、第4期まで製作・放送された。

アニメイラスト(原作・原案作品以外)
ドージンワーク(第11話予告)
ef - a tale of memories.(第9話予告)
俗・さよなら絶望先生(第12話エンドカード)
かんなぎ(第5話エンディング)
まりあ†ほりっく(第7話エンドカード)
夏のあらし! 〜春夏冬中〜(第9話エンドカード)
俺の妹がこんなに可愛いわけがない(第6話エンディング)
偽物語(第7話提供バック)
パパのいうことを聞きなさい!(第9話エンドカード)
ニセコイ(第14話提供バック)
彼女がフラグをおられたら(第11話エンドカード)

その他
魔法少女まどか☆マギカ(キャラクター原案、第1-2話〈BD/DVD第1巻収録版〉・第9話〈BD/DVD第5巻収録版〉エンディングイラスト、第12話エンドカードイラスト、BD/DVD付属ブックレット4コマ漫画、劇場版キービジュアルイラスト)

どのアニメを視聴するか迷っている方に。今期アニメを制作会社からチェックしてみよう!
まだ単なるアニメ好きだったころ……どれくらい作品自体に惹かれるかで視聴を決定していた若者も多いだろう。しかし、アニメ好き→アニオタへと大人の階段をのぼったとき、気になるのがアニメーション制作会社。今期の「(会社名)の作品はコレか……視聴してみよう!」となっているファンも多いはず。

ひと昔は少々コアなアニオタたちが決める手法ではあったのだが、どうやら最近ではライトなアニメファンにも広がっている様子。筆者の周りのライトなアニメ好きの口から「来期のシャフトは~」といった話が出たときには驚いた。

思い返してみれば2006年あたり、「涼宮ハルヒの憂鬱」を京都アニメーション(通称:京アニ)が制作したあたりから、ライト層にも制作会社で視聴を決定する傾向が強まったように感じられる。

【シャフト】
今期放送中:幸腹グラフィティ
過去の作品(例):物語シリーズ、ひだまりスケッチシリーズ、メカクシティアクターズ(2014)、魔法少女まどか☆マギカ(2011)

独自の「シャフト演出」など、アニメファンの中では何かと話題になるアニメ制作会社。とりあえずシャフトだから観てみるか~といった人も多いだろう。
2015年4月より第2期「ニセコイ:」が放送予定。

魔法少女まどか☆マギカ
魔法少女というモチーフとかけ離れた驚愕のストーリーは話題を呼び、社会現象にまでなった。
「自分が知る限り、これは完璧なアニメ!」と太鼓判を押すのが『魔法少女まどか☆マギカ』。
「ビジュアルは驚くほどクリエイティブで、サントラもパワフルで刺激的。
物語とあらゆる要素が完璧に細工されたオルゴールのように所定の位置に置かれている!」。

ニセコイ
2014年1月より5月に放送され、2014年度代表作品であると思っている。
まずスタッフは、総監督を『ひだまりスケッチシリーズ』、『〈物語〉シリーズ』や『魔法少女まどか☆マギカ』で知られる新房昭之、アニメーション制作をシャフトがそれぞれ担当。
そしてオープニングテーマにClariSと視聴しない理由がなかった。

ClariS
『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』オープニングテーマ「Irony」でメジャーデビューした。
その後も『魔法少女まどか☆マギカ』オープニングテーマ「コネクト」、アニメ『偽物語』エンディングテーマ「ナイショの話」、『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語』主題歌「カラフル」など、続々とヒット曲を送り出してきた。

いっぱい食べる君が好き!可愛すぎる「食べる女子」マンガ
頬を染めながら物欲しそうな表情を浮かべ、口いっぱいに頬張ると、言葉にできない幸福感たっぷりの笑みを浮かべる……。「よく食べる女性」って、本当に魅力的ですよね。食べてる時の幸せそうな仕草を見ているだけで、こちらもご飯三杯食べられそうです。さらにそれが可愛い子だったら、ご飯一升いけます。

近年では、女性が美味しそうにご飯を食べるだけという「食べる女子」マンガに人気が集まっています! そこで、魅力的な「食べる女子」たちが登場するマンガをご紹介しましょう!

■描きこみ満点の「食べるコマ」に、フェチ心がくすぐられる!
2015年1月にTBS系列でアニメ化され、「食べる女子」ブームを盛り上げたのがこの『幸腹グラフィティ』! 原作は4コマでストーリーが展開していきます。
主人公の町子リョウは、ひとり暮らしの中学生。料理上手だった祖母を亡くして以来、「ご飯が美味しく感じられない」ということに悩んでいました。そんな時、はとこの森野きりんが「週末限定の同居」をすることに。とても美味しそうに食べるきりんとの食卓を囲むうちに、リョウも食事の幸せを思い出していき……。

★ご飯がススム★「食べる女子」ポイント!
やたら色っぽく食べるリョウ、豪快にかきこむきりん、上品な食べ方のクラスメイト・椎名と、まさに1冊で三度おいしい「食べる女子」が満載。毎回10数本の4コマのうち、食べている描写は1~2本ですが、注目はそのコマの描きこみ度! 気合いの入り方が違います!

コラボ電車が京都で1月15日から運行、入場券も販売
川井マコト「幸腹グラフィティ」のキャラクターをあしらったラッピング車両が、1月15日から3月31日にかけて京都の叡山電鉄で運行される。

展望列車・きららにちなみ、「ひだまりスケッチ」をはじめとするまんがタイムきらら(芳文社)系列の作品と多くコラボレートしている叡山電鉄。ラッピング車両の車内やヘッドマークに「幸腹グラフィティ」のキャラクターがデザインされるほか、叡山電鉄とのコラボロゴが登場する。また1月17日からはリョウ・きりん・椎名がプリントされた入場券も販売。発行枚数には限りがあるため、希望者は早めに足を運ぼう。

「幸腹グラフィティ」は美味しい食事を通して温かい関係を築いていく少女たちの物語。マンガはまんがタイムきららミラク(芳文社)にて連載中で、1月からはシャフト制作によるTVアニメも放映されている。

2014年6月にアニメ化が発表され、2015年1月より3月までTBS、MBS、CBC、BS-TBSにて放送された。全12話。「まんがタイムきららミラク」連載作品のアニメ化は『桜Trick』以来1年ぶり通算2作目である。

キャッチフレーズは「さぁ、幸せが動き出す♪」。TBS、MBS、CBCでは字幕放送を実施している。

全編通して話数表記は「ひとしなめ(品目)」、「ふたしなめ」などで統一し、サブタイトルは「ほかほか」や「じゅわっ」などの擬音が用いられている。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 33

66.8 21 シャフトアニメランキング21位
ぱにぽにだっしゅ!(TVアニメ動画)

2005年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (348)
2054人が棚に入れました
『ぱにぽに』は、氷川へきるによる、ギャグ漫画作品。月刊Gファンタジー(スクウェア・エニックス刊)に連載。
自由すぎる校風の私立高校・桃月学園に 天才ちびっこ先生・レベッカ宮本(通称ベッキー)が赴任!個性的な生徒達と動物達(?)と共に ちびっこベッキーが活躍したりしなかったりするびみょーにきみょーなスクールコメディ!!

声優・キャラクター
斎藤千和、山﨑バニラ、折笠富美子、ゆきのさつき、植田佳奈、堀江由衣、野中藍、阪田佳代、大原さやか、櫻井孝宏、石毛佐和、中世明日香、花輪英司、樋口智恵子、広橋涼、日笠山亜美、大竹宏、神谷浩史、沢城みゆき、門脇舞以、松来未祐、生天目仁美、新谷良子、麦人、杉田智和

しんばくん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

キャラ達は色褪せない可愛らしさがある。パロディは⇒?【17.8/25.0】

物語:2.7 作画:3.5 声優:4.5 音楽:3.4 キャラ:3.8 【合計:17.8/25.0】                       (33.1)

ジャンル        :学園、ブラック・コメディ
話数          :26話
原作          :氷川へきる(漫画)
アニメーション製作 :ガンジス、SHAFT
監督          :新房昭之
シリーズディレクター:大沼心
シリーズ構成     :金巻兼一
脚本          :金巻兼一、高山カツヒコ、植竹須美男
キャラデザイン    :大田和寛
音楽          :羽岡佳

OP           :「黄色いバカンス」作詞 - 斉藤謙策 / 作曲・編曲 - 河合英嗣
              「ルーレット☆ルーレット」作詞 - 河合英嗣 / 作曲 - 渡邊美佳 / 編曲 - 渡邊美佳、久保幹一郎
              「少女Q」作詞 - 斉藤謙策 / 作曲・編曲 - 菊谷知樹
OP 歌         :片桐姫子(折笠富美子)橘玲(雪野五月) 桃瀬くるみ(植田佳奈)
              6号さん(阪田佳代)一条さん(野中藍)上原都(堀江由衣)

ED           :「ガールッピ」作詞・作曲 - 渡邊美佳 / 編曲 - 渡邊美佳、橋本学
              「癒し系魔法少女ベホイミ」作詞 - 佐藤こづえ / 作曲 - 渡邊美佳
              / 編曲 - 渡邊美佳、久保幹一郎
              「遥かな夢」作詞 - 佐藤こづえ / 作曲・編曲 - 菊谷知樹
              「ムーンライト・ラブ」作詞・作曲 - 宮島律子 / 編曲 - 菊谷知樹
              「雪月花」作詞・作曲・編曲 - 河合英嗣
              「黄色いバカンス 姫子Ver.」作詞 - 斉藤謙策 / 作曲・編曲 - 河合英嗣
ED 歌         :柏木優麻・優奈(石毛佐和)来栖柚子(中世明日香)綿貫響(樋口智恵子)
              白鳥鈴音(広橋涼)秋山乙女(日笠山亜美)ベホイミ(門脇舞以)
              レベッカ宮本(斎藤千和)南条操(生天目仁美)芹沢茜(沢城みゆき)
              宮田晶(新谷良子)メディア(松来未祐)

参照元        :Wikipedia「ぱにぽに」

【概略】
桃月学園1年生を中心とした非日常的な日常をユーモラスに描く。基本的に1ページ完結の「1ページ漫画」であるが、ストーリー性が重視されるところではそれに縛られず、おまけマンガなどでは1コマが用いられることもある。

【特徴】
①ドタバタ、超展開、支離滅裂、カオス、といった単語が当てはまる「学園ギャグコメ」
②「パロディ」や「小ネタ」が所狭しと散りばめられている
③登場人物が多い

【長所】
①登場人物は多いが、各キャラが主役の回を設けている
②OP、EDのバリエーションが豊富
③次回予告部分がウンチク
④ほぼ一話完結で区切りを付けやすい
⑤声優の演技が良い

【短所】
①初回から登場人物が多く、覚え辛い
②背景に描かれた大量の小ネタに目を配っていると会話の内容が頭に入ってこない
③パロディや小ネタが一切分からない場合はただ只管忙しく見える

【短評】
 まず長所から説明します。本作は1話に登場する人数が非常に多いです。初登場キャラはステータスと一緒に名前を出す親切設計ですが、それでも序盤は名前を覚えきれないと思います。しかし、覚えてもらう為の工夫として各キャラに主役の回があります。その為、回を経る毎にキャラ立ちが良くなっている様に見えてきます。これが①です。
 ②については無機質を思わす演出のOPアニメーションがシャフトらしくて良いと思います。更には、回毎に歌う声優が変わり聴き応えのあるOP、EDになっていると思いました。
 ③についてですが、ストーリーがほぼ無いに等しい作風なので次回予告をする意味が無い訳です。しかし、その尺を使ってウンチクを喋るという作り自体を工夫と感じ、長所としました。
 ④は作品の性質上伏線を残す事が無い(少々有ります)ので、特別次回が気になる事が無いく、区切りを付けやすいという事です。
 ⑤については特徴の有る声で演技されていたと思います。また、声優に詳しくない私でも何度も目にしている名前が多いと思いました。(多分豪華声優陣) 

 次に短所ですが、①は序盤さえ我慢出来れば、最期まで同じ面子が登場するので後々慣れてくると思います。
 ②は観方を小ネタだけを探すか会話だけを楽しむかのどちらか片方だけに絞って観た方が良いかもしれません。肩の力を抜いて観たり、ながら観するタイプの作品だと感じましたが、両方同時に観ると可也忙しかったです。
 ③は分からなくても雰囲気などで笑えたりしますが、あまりに分からない事が続くと人によっては鬱陶しく感じるかもしれません。 

 総括すると、OP、ED、演出、声優など凝っている様に感じました。キャラデザインは少し古臭く感じるものの萌を意識したゆるくて可愛らしい感じです。また、登場キャラはどのキャラも個性的で見応えが有ります。基本的に話のパターンは最期まで変わらないので序盤の数話が楽しめれば最期まで楽しめると思います。  

【思った事、及び蛇足】
 自分が知っている限りではこの作品以前に似た雰囲気の作品は無かったです。ハチャメチャな要素を取り除けば『あずまんが大王』に似ていると思います。ハチャメチャな要素はそのままにストーリー性とラブコメを足せば『スクールランブル』に似ています。この作品以降では『日常』『ゆるゆり』『さばげぶっ!』辺りが似ていると思いました。ただ、ぱにぽには登場人物が圧倒的に多く、更にはパロディも多いです。これ以上に忙しくてカオスな作品が出たら訳が分からなくなる自信が有りますw
 
 それから、パロディの盛り込み方に疑問を持ちました。パロディの本質は笑いを取る為に使う物だと思ってましたが、本作ではあまり笑いを取る為にパロディを盛り込んでいる様に感じませんでした。上手く言えませんが「間違い探し」や「ウォーリーを探せ」的な感覚に近く、元ネタを思い出すまで時間差があったので思い出した時に笑いよりも「そんなのあったねー」という様な懐かしさが込み上げて来る感じでした。 
 
 観終えてそんな事を思った訳ですが、ここまで多くのネタを仕込んだ作品は観た事無かったので満足しました。因みに好きなキャラはマスコット的存在のメソウサです。笑いのツボを刺激してくれたキャラは殆どこのメソウサでした。喉を絞って出したような喋り方も結構好きです。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 7

dakiramk3 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

*当時(2005年12月)の総括

 さて、そのテンションに付いて行けず、1話で切ってしまった方も大勢いるだろうと思うけど、結局完走してしまったな。実を言うと、俺も最初の方は理解できていなかったんだけど、残り半分を切った辺りから、ストーリーを追う頭がどっかに飛んでしまって、後はひたすら「ぱにぽに」ワールドに引き込まれていった。

 では、最初の方は、この作風に馴れた今なら、きっと面白い筈だ、と思い、DVDで再び確認してみたんだが…

 正直、面白くないです。錯覚とか先入観でもなくて、本当に微妙。姫子のボケに対する「お前バカだろ」、という無粋な玲の突っ込みも、今となってはどうしようもなく見える。では、何故前半、それも最初の一桁台は面白くないか?

 よくよく自分の感想などを読み返してみても、当初は「キャラ(更に言うならベッキー)萌えで済ませる作品だ」と書いてあるし、キャプを見ながら思い出してみても、大体同じ印象を受ける。しかし、思い返す中である1つの仮説が浮かぶ。

 それは、製作スタッフの側も、登場人物のキャラを掴みきれていなかったんじゃないか、という事。原作でのキャラ付けという下敷きはあれど、アニメ版がこれだけハジけた作品になった理由は、そこにあるんじゃないか?

 そう仮説を立ててみてから、今一度回想すると…確かに、当初は動きがぎこちないんだよね。ビジュアルで特徴的な記号を持つ6号や都は、見ただけでそれと分かるけど、くるみや玲はどうしてもルックス的に埋もれがち。しかし、回を重ねるごとに、玲は何でも出来る才女且つ、面倒見の良い所もある面が描かれ、くるみは地味と言われながらも、それでイジられて存在感がある。後半では、むしろ都の方が地味な印象すら受けた(時代劇の回は除く)。

 つまり、中盤から後半に掛けて、俗に言う「キャラが勝手に動いている」状態になったんじゃないかな。最後の方は、ボケをかます姫子も殆ど自然体だったし、むしろC組の面々よりも、存在感が極めて増していった茜や鈴音の方が生き生きとしていたかも知れない。

 要するに、話の中でキャラも(そのキャラを動かす脚本を書いている人も)、そしてそれを見守る視聴者すら育ててしまった稀有な作品と纏める事は…強引過ぎますかね?

 そして、「だっしゅ!」を「だっしゅ!」たらしめているもう1つのファクター、「ネタ」について。

 一部で、この作品を「パクリ」だと非難しているフシがあるらしい。しかし、俺の考えでは、これは「オマージュ」或いは「リスペクト」であって、決してネガティヴな響きを持つ「パクリ」ではないと思っている(「インスパイヤ」は、最近ネガティヴな意味になったからなぁ…)。

 例えば、頻繁に出てくる、主にRPGネタやロボットものネタにしても、それが理解できなければ、内容の展開自体を理解できなくなるような取り入れ方はされてはいない。あくまでネタとしての領分を出ていないところが大きい。

 この流れは、本作品の監督が手がけた「月詠」でも、ドリフネタを頻繁に織り交ぜている点で同じだが、そちらでもドリフネタを知って様が知るまいが、メインのストーリーを何ら阻害してはいない。「だっしゅ!」でも、いささか悪ノリが過ぎたきらいはあったかも知れないが、基本的に無問題だ。

 むしろ、ネタを各所に散りばめた事で、「コレ、俺も知ってる」「懐かしいな」「このネタはなんだ?」と、様々な…主にネット上でのやり取りが頻繁になり(多分)、意見交換を交わす機会が増えた。



 ここに宣言しよう。

 この「ぱにぽにだっしゅ!」は、アニメの皮を被った、新時代・ネット時代のコミュニケーションツールなのだ!!

 と言う訳で、半年間常に周囲をにぎわせたこの作品も終わり。妙な勢いがあると言う点では、果たしてこれから先、この作品を上回るものが現れるのかどうか、疑問になる。そこまで言い切ってしまえるほど、問題作ではあった。「名作」と言えるのかどうかは別問題だけど。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 6

蒼い✨️ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

型破りに挑戦したシャフトアニメ。

アニメーション制作:ガンジス、シャフト
2005年7月- 12月に放映された全26話+OVA1話のTVアニメ。

『月刊Gファンタジー』に連載されていた、
氷川へきるによるギャグ漫画『ぱにぽに』が原作です。

【概要】

桃月学園を舞台にした教師と生徒たちによるドタバタした学園コントアニメ。

主人公は、10歳でマサチューセッツ工科大学を飛び級で卒業したという、
ハーフの金髪天才少女・レベッカ宮本(ベッキー)
性格的にまだ幼い彼女が赴任して1年C組の担任(ちびっこ教師)になる話から物語が始まります。

桃月学園は1学年4クラスで、作中で扱われるのは1年生。
各クラス個性あふれる教師や生徒たちでひしめき合う、
無法地帯みたいなアニメです。

【感想】

のちに新房昭之監督を始めとして「物語シリーズ」や「まどか☆マギカ」などの作品に関わった、
多くのスタッフや声優が参加しているアニメですね。
私は読んでないのですが、変わった感じの原作漫画をアニメで更にアレンジして、
いかに非常識で不条理な展開にするかにステを全振りしたアニメらしいです。
視聴者の意表を突くことで笑いを取るタイプのアニメですので周回には不向きかもしれません。

このアニメは、ビジュアル的には萌えとお色気と過剰なまでのネタ尽くしにコーティングされていますが、
だいたいのパターンとしてギャグの被害者は泣いたり酷い目に遭うことが多いですね。
山崎バニラが演じる白いウサギのような二足歩行生物が専らの貧乏くじですね。
本当にいつも悲惨な目に遭っています。
他にも同級生の言葉で深く傷ついて、いじけたりする女生徒とか出てきたり。

それら全部がアニメの中ではネタとして扱われているのですが、
「いじり」と「イジメ」の区別。そして物事の善悪がわからん人間が真似したら、
ちょっと困るかな?と思わないでもないことは多々有ったりしてw
作中でいじられる方にタフネスというかしぶとさ、強かさが足りてないのが原因かも。

別の作品になりますが、大武政夫の「ヒナまつり」で、
アイドルの自己紹介風に「中学生のくせにバーテンダーをやっていまーーっす」
を言わされた三嶋瞳なんか、いろいろと巻き込まれて酷いことになっているのですが、
いじられるたびにパワーアップして行き、自力で社会的地位を築いていった凄い人でもあるので、
ああいうほうが安心して見ていられて好みですね、

なんか脱線してしまいましたし、本来なら気にする部分はそこではないでしょうけどね!

アニメ向けに独自にキャラをアレンジしていった結果、原作にない要素が加わっていじり方がそうなったとか?
その代わりにモブ生徒をマネキン人形にしたり、教室を「8時だョ!全員集合」のセットみたく見えるようにしたり、
照明さんなど撮影スタッフを登場させて、実はこれはテレビ番組の収録でフィクションであるということを強調することで、
それを免罪符にやりたい放題フリーダムさを加速させていった感じですね。

実際に、このアニメの視聴者の大多数にはどうでもいいことですね。

それはそうとして、久々にこのアニメを観てみたのですが、
以前は大笑いしてたのに、今回はそれほど面白くもなかったですね。
私のお笑いの趣味が変わったということなのでしょうね!ということで若干評価が下がりました。

なんか、このアニメに対してネガティブなことばかり書いてるように思えますので、
とりあえずセールスポイントを!

有名になる前の神谷浩史など声優陣が豪華。
神谷浩史演じるネコ神様と山崎バニラ演じるメソウサの掛け合いが意味不明で面白かったかも。
OPが3つありますがセンスがいい。
ワイワイと賑やかなのが好きな人にはマッチする内容だと思います。
ただ、ギャグのクセが強いですので多少、人を選びますかもw


これにて感想を終わります。
読んでくださいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 40

67.9 22 シャフトアニメランキング22位
俗・さよなら絶望先生(TVアニメ動画)

2008年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (422)
2677人が棚に入れました
『俗・さよなら絶望先生』はさよなら絶望先生の続編。
漫画版は一話完結式。毎回時事ネタ、自虐ネタ、作者の知識などを使って、特定の言葉や事柄に焦点を当てたギャグを展開する。伏字などを使い、分かる人には分かる時事ネタやパロディ、ギャグが特徴。
これは、前作『かってに改蔵』から続く作風であるが、前作に比べればマニアックなネタや強烈な毒気のあるギャグやパロディは減っている。
このほか、前作と異なり、漫画家や漫画作品に対するパロディなどはほとんどない。さらに前作と異なり少数の強烈なキャラ(名取羽美や坪内地丹)のみで展開させないこともあり、前作に比べると毒気は薄くなっており、内容も若干一般・社会派向けになっている。

声優・キャラクター
神谷浩史、野中藍、井上麻里奈、谷井あすか、真田アサミ、小林ゆう、沢城みゆき、後藤邑子、新谷良子、松来未祐、上田燿司、水島大宙、矢島晶子、後藤沙緒里、杉田智和、寺島拓篤、子安武人

Ssoul30 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

今期もやっぱり「絶望」しました。 けれどどこか少しポジティブな糸色先生。

前作と今作のあらすじ

始まりの季節、春。希望に胸を膨らませた「何事もポジティブにしかとれない少女」風浦可符香は、桜の木で首を吊る「何事もネガティブにしかとれない男」糸色望と出会う。出会ってはいけない2人だったが、望は可符香の高校の新しい担任の先生だった。そしてその凸凹な二人がクラスの問題のある生徒の問題を解決する話です。

私の感想

今作は絶望先生があまり自殺をしませんでした。そして、なぜだか絶望先生がポジティブな先生になって来ました。けれどこの作品の面白さはぜんぜん落ちませんでした。

この作品を見ているとかなり面白い世界のネガティブなパートを知れました。なぜなら、毎回糸色先生がネガティブになるきっかけはそういう微妙なネガティブな所です。

オープニング

「空想ルンバ」 (この曲の説明はこのオープニングの完全版です)
始めはまったく意味がわかりませんでした。いきなり漢字で状況を説明し、そしてそのパートが終わった瞬間に、いきなり人間の体の臓器を乾燥した状態を見せられ、驚きました。この作品を見た事が無い人でしたら、ホラーと間違えるくらい暗くてネガティブな曲です。けれど、糸色先生が出てからは他の生徒が出てきたのですごく楽しめました。今回は常月まといがメインヒロインっぽく描かれていました。そして、最後はやっぱり糸色先生の(首吊り)自殺のシーンです。

「リリキュアGOGO!」
まったく意味の分からないパクリネタの曲です。 以外に面白いです。

エンディング

「恋路ロマネスク」
キャラクターのイメージはぜんぜん違うので正直驚きました。けれど全体的には非常に良い曲です。全てのキャラクターが程よく出ています。

「マリオネット」
他のエンディングに比べれば普通です。糸色先生の事を見る生徒たちや、その他のキャラクターをメインにしています。かなり面白くて良い曲です。


「オマモリ」
かなり怖いです。キャラクターが変にリアルな感じでデザインされていて、非常に驚きました。けれど、全キャラクターを知っていればどこか笑えるシーンも多いいです。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 17

ローズ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

生マレテ、スミマセン

様々な問題を抱えている糸色望の生徒たち。
構ってもらおうと必死になっている日塔奈美は、
普通扱いにされる事に対して問題を抱えていた。

1期目と比べるとネタが多め。
前半後半の2本だったのが、A・B・Cパートと3分割。
ネタが多くなっても重い内容。
初回からネズミ講ネタですか……
際どい所を攻めますね。

例えば、ペリー登場。
鎖国時代の日本を開国させたペリーがモデルでしょう。
どんどん開かせるペリー。
引き籠りの生徒もペリーによって開かれます。
ただし、絶望先生相手では分が悪い。
心の闇が深い絶望先生。
簡単には開国できません。
人生の転機でもない限り、絶望先生の心は闇のままでしょう。
今回は配信を視聴しましたが、DVDをレンタルした事もあります。
たしか副音声が別バージョン。
1度で2回楽しめる……
お得感満載です。

例えば、宇宙人襲来。
地球の危機です。
大型ロボで戦闘機を破壊。
簡単に地球侵略できそうですが……
古文書から古代兵器発見。
宇宙人に対抗すべく仮面を蒸着。
着物のまま大型化。
当然、パンチラになります(///▽///)
サービスシーンと考えましょう。
下着を見ただけで欲情するのかなぁ?
学生さん向けの お色気シーンです。
大人向けだったら……自主規制します^^;

例えば、夢の話。
夢という設定なので、やりたい放題。
いつもと違う性格のキャラ。
夢なので仕方が無いです。
夢は現か幻か。
夢の期待を破る現代社会。
子供の頃から見続けている夢。
寝ている時に見る夢。
夢には種類があります。
夢オチは1回しか使えないもの。
夏目漱石の『夢十夜』なんて、ただの雑記と思うのは私だけかなぁ……
悪い夢は獏に食べてもらいましょう。

今回もパンチの効いたネタが満載。
笑いを作るのは大変です。
ネタ切れにならないのが不思議。
頭の回転がいいのでしょうね。
普通の人では真似できません。
さあさあ、みんなで一緒に絶望しましょう。
続いて最後の3期目を視聴します。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 8

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

迷走、その向かう先は・・・・電波?

パロディネタとか、実験的な演出とか、ちょっと他では見られないような斬新な事を色々やってます。
悪い意味でシャフトっぽい作品。
原作は電波的な事をやりますが、それはギャグとして意図的に病的なネタを入れて落とそうとしたもの。(オチに困った苦肉の策ともいいますがw)
このアニメでは、その毒々しい電波な部分を抽出して増幅させてます。実にシャフトらしい演出で。
正直、気分が悪くなりました。


1期に比べて、工夫しようとしているのはわかります。
元々、原作の面白さをそのままアニメでやるのは非常に困難な性質のギャグなので、「アニメ 絶望先生」としての面白さを模索してるのも理解できます。
でも、そうじゃないでしょ?、と。
想像のナナメ上を行く斬新さは、絶望先生を好むようなコアなファンは喜ぶのかもしれません。
しかしそーゆーのは、原作の面白さを引き出した後のエッセンスであって、それに傾倒しては本末転倒。


TV画面に細かい書き文字いっぱい入れて、それで視聴者が理解できるの? だれがそれ読めるの?


原作漫画を読んでいて、「これはあのネタだな」と想起できる人だけ笑えばいい、と投げちゃってる演出がチラホラ。
迷走の末、たどり着いた開き直りなのでしょうか。


なんだかんだで、絶望先生は好きなんで3期も見ますが、どこへ向かうのやら・・・・

投稿 : 2024/06/01
♥ : 5

70.5 23 シャフトアニメランキング23位
まりあ†ほりっく あらいぶ(TVアニメ動画)

2011年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (686)
3878人が棚に入れました
眉目秀麗な優等生だが本性は果てしなくドSの自称美少女・祇堂鞠也と、100%ツンの毒舌メイド・茉莉花が、百合趣味の主人公・宮前かなこをコミカルにいじり倒す!原作は遠藤海成が月刊コミックアライブ(メディファクトリー刊)で連載中の漫画。コミックスは第7巻まで発売中で、累計発行部数は140万部を突破。TVアニメ第1期が2009年1月から3月まで放送され、いよいよ2011年春からは第2期が放送開始予定!

声優・キャラクター
真田アサミ、小林ゆう、井上麻里奈、甲斐田裕子、新谷良子、神田朱未、後藤沙緒里、平野綾、沢城みゆき、松来未祐、杉田智和、上田燿司

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

今日もピコピコお耳が可愛いですよ♪寮長先生!!

●本作品「まりあ†ほりっく あらいぶ」を見るにあたって!
 寮長先生からの注意事項を守ってくださいね♪
 
①本作品は、1期「まりほり」を視聴してないとぉー、百合と言われる毒素に犯される危険性がある
 のですよー。
 百合っ娘こと主人公の「かなこ」さんとですねー、女装美人の「まりあ」さんの関係をよく理解す
 ることで、毒素から身を守ることができるのですよぉ~
②1期から体を慣らしてからご視聴頂くと、脳から新種のアドレナリンが分泌してくるのですねぇ~
 不思議とありとあらゆる耐性があっぷするので、まずは1期からの視聴を推奨しますよぉ~!
③かなこさんは、見境なく鼻血を出すので、本当にこまったひとなのですねぇ~
 血に極端に耐性のない方は、ご視聴を控えるかぁ~白黒テレビにてご視聴してくださいねぇ~
④「まりほりあらいぶ」を観て、何処でも誰でも、デコって盛ってはいけませんよぉ~!!
 デコって盛っても良い素材は増えるワカメだけですからねぇー。これは警告ですよぉー!!
 
以上、ゴッドこと寮長先生からの注意事項でしたぁ~異議は却下しますですよ~
質問はありませんですねぇ~もし何か困ったら同室の方に聞くといいですよぉ~
 
 
■総評
寮長先生のありがたいお言葉を胸に、2期も楽しく視聴できました♪
とは言いつつも、正直1期に比べるとちょっと物足りないような気がしちゃいましたw
とはいえ、面白かったですよ!!相変わらずの馬鹿っぽさと、シャフトの演出もよかったしねー♪
でも・・・かっかっ・・・かなこちゃんがー!!かなこちゃんがーいけないんですよおぉぉぉぉ!?
他のキャラにくらべて、一段とかなこちゃんがパワーアップしてるからww
そんなかなこちゃんをパワーアップした寮長先生!!
「時間の流れ方が常識と少々異なる空間」って!?かなこちゃん「オラ」って言ってたしぃ!!
かなこちゃんパワーで、他のキャラが1期にくらべておとなしく感じちゃいましたのです♪
あと、最終回で先が読める展開になっちゃったのも残念なところかなぁ・・・
でも、いつも全力で、妄想&暴走率100%のかなこちゃんの表情は、見ているだけで楽しくて、
元気をもらえるので、やっぱり観て良かったと思いました♪
 
■おまけ
OP曲の「るんるんりる らんらんらら」はとっても耳に残る良い曲ですよ
まりや役の声優さんで小林ゆうさんのすばらしい演技力が歌でも感じられますね♪
茉莉花バージョンは6話でしたね(ノ´▽`)ノオオオオッ♪ー
 
もうひとつ、個人的に寮長先生ファンとしては、沢城みゆきさんが歌う「ネコミミリズム」がお勧め♪
1期ED曲のカップリングですが、可愛さいっぱいの歌声でこちらも耳に残る曲ですよ♪
 
あと、幕末のカードゲームは楽しそうでしたね♪
ちょっとやってみたいですねー!!

投稿 : 2024/06/01
♥ : 35

セメント さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

メス豚になぁれ~♪

見る見るうちに、かなこさんの・・・
かなこさんの扱いが、酷くなっていく・・・!
まりあほりっく、2期の感想です


結構久しぶりのまりあほりっく、一期放送がもう2年前ですか
一期やってた時期と言えば、記録的な不毛のシーズンだった2009年1月
あれから2年経って、冬アニメは不作というジンクスも脱ぎ払われようとしてますね
随分と久しぶりに見たのもあって、キャラの印象が薄く、あぁこんなキャラもいたなぁ程度の認識しか受けませんね
というか主にかなこさんのキャラが強すぎるというのもありますが

今期はシャフトがまた、多忙を極めてそうですね
これに加え、電波女に、かってに改蔵も作ってらっしゃる
作る側も、見る側も、まだまだ休みが取れそうにはありませんね
相も変わらず、予告が本編とまったくリンクしてないぜよ

OP「妄想戦士 宮前かなこ」、鼎神父役の杉田さんが熱唱してますw
ぶっとんでますねぇ、流石はまりあほりっく、主題歌には拘り持ってます
5話まで来るとOPが変わります、というか、元に戻るとでも言うのでしょうかね
これがほんとの主題歌、「るんるんりる らんらんらら/小林ゆう」
はっちゃけてますねぇ、一度聴いたら忘れられなくなる曲です
冒頭の台詞から、ふざける気満々です
6話では、茉莉花が、安っぽいコラOPを引っ提げて、このOPを歌う時がありましたが
あれ、かなり気になってます、あぁいう感情の込めない歌い方はドツボなもので
ED「どうにもとまらない」はまた渋い選曲しますね、御存じ山本リンダさんの曲のカバーです
この曲と言えば、「レジェンズ」を思い出しますね、あれもこの曲がタイアップに使われてました
これも茉莉花パートが好きです

ん~でもやっぱ男の娘は、ちょっとなぁ~
見てて、あんま可愛いとは思いませんかね、”ついている”という前提が考えの中にあるものですから
正直、ほら、本性腹黒ですし、個人的には駄目なんですよねぇ

変わらず、高校生クイズの問題として出来そうな、小難しい言葉とか、表現、明日使える雑学が、劇中で多く出没します
これ聞くと、あぁ「まりほり」だなぁって、一種の代名詞的なものになってます


最終回は、まさかのああああああ!
1クールの詰め込み教育でしたが、物語のオチの付け方としては、まぁ綺麗な方じゃなかったんでしょうか
良かったと思います

投稿 : 2024/06/01
♥ : 10

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

2期の真の主人公は鞠也だったのかもしれない

ミッション系(カトリック)の女子校を舞台に、
百合趣味の少女と女装したドS少年を巡るラブコメディ。
とwikiにはあるが、ラブは別のところにある。

1期を視聴してとても可笑しかったので2期も視聴してみた。
少し間をあけたのは、あのテンションがずっと続くと見慣れてしまい
飽きるのではという恐れがあったからなのだけど
2期のOPを聴いたらさらにハイテンションになっていた(笑)
いやはや、やってくれるわ。
でも5話からは違う曲になってしまったのだけどね。
ちなみにEDは山本リンダの「どうにもとまらない」カヴァー。

物語のほうは、知る人ぞ知るパロディが増えた気がした。
元ネタがわかる人には楽しめそうだけど、わからない人には
意味不明でギャグにも感じないかもしれない。
そして1期より男性キャラが増え、少し視野が広がった。
でも期待したほどではなかった・・かな。
もう少し神父が面白いことをやらかしてくれたら良かった気がする。

相変わらず美味しいところをもっていく鞠也だけど
よくよく考えたら作品のサムネを見ても鞠也しか描かれていないし
2期の真の主人公は彼だったのか、なんていまさら気づいてみたりして(笑)

男の娘とは言っても、声はほとんど女声だし、小柄で華奢だから
なんの違和感もなく、腹黒さはあっても結局常識ある優等生なので
個人的にはもっと遊びがあっても良かったと思っている。

で、かなこの百合趣味はもはや、変態親父的な発想でしかなく
ガチ百合の人が観たら「違う!」と声を大に叫びそうだし
共感されるとも思えないのだけれど、どうなんだろう。
まぁ結局は男性視点のちょっとHな妄想コメディ作品ということだ。

しかし、寮長のゴッド様・・あなたはいったい何者なのだ。
童女のまま何百年も生きてきた感のあるムードは、なかなか怖い。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 30

78.1 24 シャフトアニメランキング24位
終物語(TVアニメ動画)

2015年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (1397)
8379人が棚に入れました
十月下旬、私立直江津高校三年生の阿良々木暦は、転校してきたばかりの一年生女子、忍野扇を後輩の神原駿河から紹介された。
放課後、扇は不思議なことを言い出した。彼女はとある事情から転校を繰り返しており、新しい学校に来るたびにその図面を作成しているという。そして、直江津高校の図面を作成したところ不思議な点があるのだと。図面上は3階の視聴覚室が奇妙に細長くなっているはずが、中からはそうは見えない。もしかしたらそのスペースには何か隠し部屋があるのかもしれないと。暦と扇はその隠し部屋を発見し、中に入るのだが、その部屋から出られなくなってしまう。時計が止まり、扉も窓も接着剤で張り付けられたように動かない。窓や扉を破壊しようにも机も椅子も跳ね返されてしまう。まるで、時が止まったかのように。
扇は何らかの怪異現象では無いかと言いだし、暦は二年前のある事件を思い出す。犯人が分かるまで決して出られない教室で、暦は自分が孤立した原因となった「物語」を扇に語る。

声優・キャラクター
神谷浩史、水橋かおり、井上麻里奈、斎藤千和、堀江由衣、沢城みゆき、花澤香菜、坂本真綾、早見沙織、ゆきのさつき、加藤英美里

nk225 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

どのアニメを視聴するか迷っている方に。今期アニメを制作会社からチェックしてみよう!

どのアニメを視聴するか迷っている方に。今期アニメを制作会社からチェックしてみよう!
まだ単なるアニメ好きだったころ……どれくらい作品自体に惹かれるかで視聴を決定していた若者も多いだろう。しかし、アニメ好き→アニオタへと大人の階段をのぼったとき、気になるのがアニメーション制作会社。今期の「(会社名)の作品はコレか……視聴してみよう!」となっているファンも多いはず。

ひと昔は少々コアなアニオタたちが決める手法ではあったのだが、どうやら最近ではライトなアニメファンにも広がっている様子。筆者の周りのライトなアニメ好きの口から「来期のシャフトは~」といった話が出たときには驚いた。

思い返してみれば2006年あたり、「涼宮ハルヒの憂鬱」を京都アニメーション(通称:京アニ)が制作したあたりから、ライト層にも制作会社で視聴を決定する傾向が強まったように感じられる。

【シャフト】
今期放送中:終物語
過去の作品(例):ニセコイシリーズ、物語シリーズ、ひだまりスケッチシリーズ、魔法少女まどか☆マギカ(2011)

独自の「シャフト演出」など、アニメファンの中では何かと話題になるアニメ制作会社。とりあえずシャフトだから観てみるか~といった人も多いだろう。

『化物語』副音声キャラクターコメンタリー付きで年始に再放送
2016年1月2日(土)より、TVアニメ『化物語』のオリジナルマスターバージョンが、TOKYO MXほか各局にて再放送されることが発表された。

本放送では、全話副音声でキャラクターコメンタリーを楽しむことができる。初回は第1話と第2話を同時放送する1時間スペシャルとなる。

『化物語』は、西尾維新さんの人気小説〈物語〉シリーズのファーストシーズン第1作を原作として、2009年に放送されたアニメ。

「ひたぎクラブ」「まよいマイマイ」「するがモンキー」「なでこスネイク」「つばさキャット」の5つのストーリーからなり、吸血鬼と化した主人公・阿良々木暦が、「怪異」と呼ばれる怪奇現象に苦しむヒロインたちを救うべく、奔走する姿が描かれる。

Blu-rayやDVDパッケージに収録されている、副音声で聴けるキャラクターコメンタリーは、すべて西尾維新さん書き下ろしの台本によるもの。

毎回2人のキャラクターによりストーリーとは全く関係のないトークが繰り広げられ、キャラの意外な一面も垣間見えたりと、ファンからは本編にも負けない人気を集めている。

年明けからの再放送とあって、多くのファンから歓喜の声が上がっている。

秋アニメ注目作品
西尾維新の<物語>シリーズ、そのファイナルシーズン3部作のトリを飾るのが、本作「終物語」(オワリモノガタリ)。シリーズの総決算として、本シリーズの主人公である阿良々木暦は何者なのか、これまで語られなかった物語が明らかになっていく。原作小説は推理小説の体裁をとっており、犯人捜しのミステリー色が濃くなっているのが特徴。
総監督が新房昭之さん、アニメーション制作がシャフトというおなじみの制作陣がそろう。キャストも、阿良々木暦役の神谷浩史さん、忍野 扇役の水橋かおりさん、老倉 育役の井上麻里奈さんをはじめ、そうそうたるメンバーが最終幕を飾る。

【2015秋アニメ】今期はどれ見る?
西尾維新による<物語>シリーズの主人公・阿良々木暦が『「何」でできているかを知る物語』とされており、彼ら一同が通う直江津高校に転入してきた「忍野扇」というキャラクターによって、過去に展開されてきたシリーズにおける“残された謎”が解消される……はず。

上中下巻で構成される本作の中巻で描かれていた「初代怪異殺し」にまつわるエピソードにどれくらいの尺を確保しているのか、どこまで映像されるかが気になっています。あとは戦場ヶ原ひたぎさんが可愛ければオールオッケーです。

アニメ映画『傷物語』三部作公開決定にちなみ『化物語』を振り返る
10月4日、アニメ映画『傷物語』の公式サイトが更新され、西尾維新による原作小説『傷物語』を全三部作『I 鉄血篇』『II 熱血篇』『III 冷血篇』として劇場公開することが発表されました。

第一部『I 鉄血篇』は2016年1月8日(金)に全国公開を予定しており、オリジナルクリアファイル付き全国共通特別前売券が10月9日(金)から劇場で販売されます。

本稿では、これを機にアニメ物語シリーズの1作目『化物語』を振り返ってみたいと思います。
『化物語』は2007年7月~9月に12話がテレビ放送されました。製作委員会はアニプレックス、講談社、シャフト。

シャフトは視聴者の度肝を抜く映像表現で知られており(例、『ef-a tale of memories.』第7話の携帯電話、『夏のあらし!』第6話の横浜大空襲)、『化物語』でも第1話『ひたぎクラブ 其ノ壹』の時点で恐ろしい文房具の嵐や不気味さ漂う字幕など、映像面でのインパクトは絶大でした。

印象深いのが第8話『するがモンキー 其ノ參』です。この回は人間の心の奥底に潜む無意識の願望を描き、直截的な暴力表現も怖かったんですが、それは表面的な恐ろしさであって、むしろ無意識のうちに他人を憎み、そねみ、ねたむ人間の本能を暴いた描写こそ、じわじわ来る恐ろしさを放っていました。
この回の終盤では、メインヒロイン・戦場ヶ原ひたぎ(声・斎藤千和)が乱入し、物語を大団円へと導きます。ひたぎは毒舌家ですが、人情家でもありました。途中にあれほどの暴力描写を含みながら、番組の後味は良かったです。これも作り手と沢城みゆきら出演者の手腕によるものでしょう。

アニメ『化物語』はテレビでは12話まで放送されましたが、実は全15話でした。残りの3話はインターネット配信されたからです。

第12話(テレビ版最終回)の題名は『つばさキャット 其ノ貮』ですが、羽川翼(声・堀江由衣)の出番は全くなく、全篇に亘って戦場ヶ原ひたぎのエピソードが描かれました。
因みにテレビ放送ではインターネット配信の予告がされなかったので、テレビだけ見ている人にとっては今回が本当に本当の最終回となってしまいました。
この回のラストは、主人公・阿良々木暦(声・神谷浩史)と戦場ヶ原が星空を眺める場面で締め括られました。本作の主題歌『君の知らない物語』は星空を眺める様子を描いたものであり、劇中においても歌詞と同様に戦場ヶ原が「あれがデネブ、アルタイル、ベガ」と言って夏の大三角を指差していました。クライマックスに天体観測を持ってきて盛り上げる手法は同時期のテレビアニメ『宙のまにまに』でも毎回見られ、『化物語』最終回で夏の大三角を眺めていたのに対し『宙のまにまに』最終回で冬の大三角を眺めていたのは興味深い。
しかし『化物語』の場合、主題歌の歌詞と劇中の描写をリンクさせたことで感動が倍増しました。普段流れる「君の知らない物語」はイントロ前の歌詞がカットされていましたが、最終回のバージョンではイントロ前の歌詞もちゃんと流れました。戦場ヶ原が阿良々木を連れ出した場面と、イントロ前の歌詞を対応させているのでしょう。

その後、11月に13話、2010年2月に14話、2010年6月に15話(オープニングは暫定版)、7月に15話(オープニングは完全版)がインターネット配信されました。
アニプレックスは当時アニメのテレビ未放送話をインターネット配信することを得意としており、『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』ではテレビ版のパラレルワールドをインターネット配信し、『閃光のナイトレイド』では歴史上の事件を描いた回をインターネット配信しました。

さて、第13話『つばさキャット 其ノ參』については、インターネット配信という媒体の特性を考慮に入れながら観てみたいと思います。
私が注目したのはコマーシャルの存在です。ネット配信の場合は番組の合間にコマーシャルを挟む必要がないと考えられますが、本作はネット配信においても合間にコマーシャルを挟んでいます。
コマーシャルを流す理由は商品の売り上げを伸ばすためですが、もう1つの理由があると考えてよいでしょう。
『化物語』第13話の場合、羽川翼が帽子を脱いで視聴者が「あっ!?」と思った次の瞬間にコマーシャルに移行しました。テレビ番組においてはよくある手法ですが、同じことをインターネット配信でもやって視聴者の注意を惹きつけているところを見ると、コマーシャルは作り手にとって作品を盛り上げる手段の1つになっているようです。

そして全体を通じた最終回である第15話『つばさキャット 其ノ伍』もテレビ放送上の最終回となった12話と同様、主人公・阿良々木暦とメインヒロイン・戦場ヶ原ひたぎの交流を描いて大団円となりました。
今後も物語シリーズの行方に注目しようではありませんか。

3部作『傷物語』は“薄めたカルピス”なのか…!? 5年も待たされたファンの怒りが爆発中!
10月4日、『傷物語』の劇場公開日が決定、さらにビジュアルも解禁された。2010年のアニメ化決定から5年が経過しており、さぞかしファンも大喜びかと思いきや、“全3部作で展開される”という発表に不満が続出している。

作家・西尾維新氏による青春怪異小説『傷物語』は、<物語>シリーズの1作目『化物語』の前日譚。高校生の阿良々木暦が伝説の吸血鬼である“怪異の王”キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードと衝撃的な出会いを果たすことからストーリーが始まる、そしてすべての<物語>へと繋がるシリーズの原点だ。

『傷物語』のアニメ化が初めて発表されたのが10年。翌11年に「12年公開予定」と伝えられ、トレーラーまで公開された。その後、『偽物語』『猫物語』『憑物語』など他の<物語>シリーズは放送されるも、『傷物語』は音沙汰なし。今月3日からは『化物語』のその後を描いた、シリーズのファイナルシーズン第3弾『終物語』(TOKYO MXほか)の放送が開始となり、『終物語』にすら先を越されてしまった。

ただ、今月に入り『傷物語』公式サイトが謎のカウントダウンをスタート。ファンの期待を煽る中、「今回のED曲はいいな」「初回は毎度のことながら面白くない」「来週が楽しみ」など、さまざまな声が上がった『終物語』の第1話放送後、遂に『傷物語』の劇場公開が発表された。ただ、公開は来年1月。さらに、『I 鉄血篇』『II 熱血篇』『III 冷血篇』の全3部作で展開されるという。

散々待たされた挙句、まさかの3部作。これには「3部作とかありえねえだろ」「公開遅いし、3部作ってどんだけ?」「そういうの本当にやめろ」「なめ腐ってるな」など、ファンの不満が爆発した。中には、「刻んで金を搾取する気か」「俺は3部作を金払って観るほど、アニメ好きじゃない」といった“金銭目的のための3部作”を睨むファンや、「カルピス薄めるみたいなことやめてほしい」「わけるほどあるか?」と、『傷物語』の中身の長さを疑問視するファンも。

また、「平野に戻すなら観に行くわ」「平野に戻したら3部作でもいいし、円盤も買ってやる」「平野が降板してからクソになった」など、平野綾を求める声も多数上がっている。これは西尾氏自らが脚本を務めた、<物語>シリーズの番外編となるオリジナルCDドラマ『佰物語』の忍野忍役として平野が出演し、好評を博したにも関わらず、『偽物語』では外されていたことに起因する。なお、『偽物語』からは坂本真綾に変更され、『傷物語』のキスショットも坂本となっている。ただ、「まあやで正解」「平野じゃなくって良かった」「俺は俄然、真綾派」というファンも見られ、平野から坂本への変更は一概にミスキャストでもないようだ。

遂に劇場公開が発表された『傷物語』だが、5年を待った末の3部作公開というファンへの仕打ちなのか、それとも待ちに待った作品を3度も楽しめると思えばよいのか。監督には傑作『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』の原画を担当した尾石達也氏が決定しているし、期待と不満に包まれながらも公開を待ちわびたい。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 4
ネタバレ

ValkyOarai さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

シャフトの言葉遊び、ラスト 椅子机が吹っ飛ぶのはニセコイと同じ

言葉は人を惑わすもの
それを教えてくれた
アララギ君は言葉の果てに何を垣間見るのだろうか

おうぎフォーミュラ
扇(黒いマミさん)のターン
ED:さよならのゆくえ
{netabare}勉強会があったのか?
その議題からラストの幕が上がる
第三者の名前が個性的すぎる
犯人を特定するまで帰さない
まあこれは学校ルールもとい、クラスルールみたいなもの
しかし別クラスに犯人がいたら意味がない
でも絶望する意味もないんじゃないの?
2時間も続ければ精神的に参ってくるんだから

ならば多数決で決めようか、18時になったら強制下校だからね
老倉育(ラウラ)という少女しか手を挙げなかった。それがきっかけで彼女は学校に来なくなったし、アララギ君も休みがちになった。罪悪感も抱いた
正しさなんていくらでも量産できる
つまり正義と悪は「作られている」ようなもんだ。
消えればまた生成されるんだから
しかし、この教室自体もおかしいし、ペルソナみたいだ

数学の担任であるテツジョウが犯人か?
勉強の内容に合わせて試験問題を作っていたのか?
でも時間がないから一部しか修正できないし、偏差値も下がる可能性もある教師が不正行為するなんてご法度なのに...

先生は産休に入り、この事件も多数決で終結した
しかし翌日、ブーメランが帰ってきた
羽川が言うには老倉が帰ってきたんだって...{/netabare}

そだちリドル
アララギ君が育のことを嫌いになれないことを数学的に証明せよ
ただし扇のことは考えないでよい
OP:mathemagics
鏡文字だ、すっげえ斬新

{netabare}アララギ君がいた中学へ、そこで下駄箱に手紙が...

ここから回想
教室に行ってみたら育がおった
すげえ嫌悪感を持って...
曖昧にまとめやがって...丸く収めようとしやがって...
でも彼女は咳き込んだ、体が弱いのか
私は「幸せの理由を知らない」奴が嫌いなのよ!
幸せかどうか考えないのも、沸騰した水も、巡ってくる季節も、自ら昇ってくる太陽も
全部嫌いなのよ!!
彼女を追い詰めたのは学級会か?それとも2年間か?
そうではない、アララギ君が何で構成されているかどうかだ

文房具で刺されたアララギ君
そこに戦場ヶ原が羽川と共にやってきた...刺していいのは私だけなのに...
大したことねーな、育...(魔法少女とプリキュアとの違いだと思う)
ビンタされたから殴り返したwww

えっとここまでが長い回想
手紙を開けてみよう
なにやら謎解きみたいなものが入っていた
これはクイズだ
プレイヤーは3つの扉のうち、一つを選択する
司会者ははずれの扉をオープンする
変更するか最初の選択を貫くかどうかを決める
って寸法
地図があったので示されていた廃墟へ
そこで育の言葉がよぎる
怖いねえ、怪しいねえ
相手の目的が分からないから怖いのかもしれない
とすると目的が分かれば怖くないのか?
そしてアララギ君は何でできているのかを知るための旅路だ{/netabare}

{netabare}ここで中学2年に遡る
彼は普通の人だった、でも数学はダメだった
手紙を受け取ったので育の所で解いてみた。家に訪れた
オイラーの公式についても教えてくれた。数学が好きになるために廃屋に訪れた
そして数学以外のことを要求していなかった。でも衝撃的なことがあった。夏休み最後の日にいなくなったからだ

待て、その時の廃屋の状態はどうだった?5年前と一緒だった?
そうさ、ここは育の家だったんだから...
それと家庭内暴力も受けていた...
まだ遡らなければならない事情があるはずだ{/netabare}

そだちロスト
扇について4文字以内でで答えよ
アララギ君について20字以内で答えよ、ただし「忍野扇」という言葉を使用せよ
{netabare}今日は羽川とどこかに出掛ける模様、扇が尾行していたりしてwww
片方は自動歩道なのに、羽川は歩く、何故
向かった場所は団地
そういえば夏休みに地獄を味わったアララギ君
本当の受難はこっからかもしれない

育の住居に到着した二人、会えるかな?
同時にガハラさんも学校に来てないようだ
恋人と仇敵、どっちを見舞う?
行く前に扇と出会っていた。また彼女と約束をしていた。
が、その約束を破ることに..これキレる?
いやちゃうねん、後輩に内輪揉めのことで関わらせるわけにはいかねえよ
アカン、羽川が入って修羅になってるwww
流石に男一人だけで女一人の家に行くわけには参らないよね
私と一緒に行くなら...{netabare}おっぱい触らせてもいいわよ{/netabare}⇒はい確定

尚、扇を選んだら、羽川はガハラさんの所でパジャマパーティをする予定だった(言い換えるとイチャイチャないし揉むだろうなwww確か猫物語白で...)
よし、部屋に入るぞ{/netabare}

そだちロスト2
{netabare}あれ?喉大丈夫!?一瞬奈々さんを思い出した
すげえ、羽川よ、何故投げかけられた紅茶を掴めるwwwww
アララギ君に媚びを売ってたのか
ケイオスドラゴンに引き続いてマーチさんの本気が見れる^^

もう私には家族がいない...
そして他人の家族を恨んでいた
幸せなんて平等に存在しない
そして和解できたアララギ君
そこでとんでもない依頼を受けることになった
「母さんを探して」{/netabare}

そだちロスト3
{netabare}やっぱり扇も羽川のあのポヨーンに嫉妬している模様だwww
栄養が全部胸にいくことはあり得るのだろうか?
へ?母さんどこに行ったかわかんの?扇?

羽川は白虎の呪いを受けているため、水を被ると髪が少し白くなる
それで頭が冴えるのである
育が母さんを殺して、自ら隠しているの?これも怪異の仕業か?
ヒントが10以上あるwwwうるせいよwww
違う、ゆっくりと餓死して、それを育が面倒を見ていたんだ
ならばその真実を育に話してくるわ

真実を素直に受け入れた育
それで転校することに、なんでわめなかったんだろう
それが育のケジメだったんだろうな
机の近くに封筒があった。何が書かれていただろうな{/netabare}

しのぶメイル
忍野忍のターン
op:mein schatz これ大河ドラマじゃねーかwwwシャフト進化してる^^
{netabare}今から終局に入ろう
ここは忍が転校してくる前に遡る
そこで神原の膝蹴りが襲ってきたwwww
そこで閑話休題を2つした後、鎧武者が...
神原が向かっていくが、弱っていく
エナジードレインだと!?{/netabare}

しのぶメイル2
{netabare}一戦後、余接に会った二人
あの鎧武者について何か知ってる?
おい、アララギ君を蹴るなwwwそして友達でもなんでもないから
神原をおぶって学習塾跡から移動、公園へ
アララギ君に対して
「召し上がれ!」⇒「止めろ!」wwwww
リボンを巻くなwwww

だが1時間歩いても到着しない...
っていうわけでガエンさんに電話をかける
貴女はこれまで我々が見た怪異を知っている...
当たってるぜ...蝸牛...

それと神原
貴女は忍者じゃなくてプリキュアだろwwww
公園のブランコにキスショットがおった
貴女は何を知っている?何故道路を通ると道に迷う?{/netabare}

しのぶメイル3
{netabare}開幕から怪異(化物語で遭遇したメドレー)が襲ってきた
おい、右と左を間違えるなwww
アララギ君はキスショットから妖刀を受け取った
次はなでこが白蛇の怪異に取りつかれたあの神社に向かう
何でブランコにガエンさんの写真wwww
へ?ガエンさんが忍の妹?嘘だっ!!www

え?これまでの怪異は偶然?
必然じゃなくて?
それとキスショットは400年前、初めての眷属を作った
それで妖刀を作り、ずーっとトライ&エラーを繰り返した
それでこの街に流れ着いたんだ。15年前から{/netabare}

しのぶメイル4
{netabare}へ?キスショットは導かれてこの街に来たのか?
それと15年前に神社はちゃんと建っていたのか?
先祖がいたことは分かった。でも灰の状態で壊したのか?

神がいない神社は意味をなさない
その掃除役として、余接が送られた。それが夏休みの出来事だ
つまり、やる仕事を纏めると、初代の眷属を探してきてほしいってこった
下手したら夜に始末される

探しに行く前に腹ごしらえだ
でも二人っきりにさせる訳には...
じゃあ俺が行くわってことで
い つ も の
BL本と共に熟女ものを購入
そして同時に少年と出会った...
話の都合よく一人目の眷属に...
皮肉にも声はアララギ君と同じ...{/netabare}

しのぶメイル5
{netabare}単刀直入に言われた
キスショットと別れてくれと...
別れてメリットがあるのか?
いや、彼は400年の時を経て輝きたいのか。アイドルみたいだなww
その時、十字架が投擲された。何だ?あの金髪?
彼はエピソードだったのか
と同時にガエンさん登場
交渉したかったが...
やっぱやるしかねえのか...

神社に帰ったら二人とも何してんの!?
話しかけようとしたが余接に止められた
おいキスショットよ、何故人が好きになることを拒む!?
どうして3人で主従関係を結ばない?
何故アララギ君だけを好む!?
誰かと出会わなければ
「物語」にならないだろうが!
奴と別れろ!主従関係なんざどうだっていいんだ!
DIYで行け!アララギ君!{/netabare}

しのぶメイル6
{netabare}ガハラさんに電話をかける
貴女もアララギ君や神原によって変わったようなもんだ

向かい合う、あの鎧武者と
忍の力は借りない、忍の力になりたいからだ
あの竹刀を一太刀浴びせたら勝ち
シンプルだ

30分の休憩でメールが
ベーしている羽川だった
だって白虎に会っているんだから
つまり猫物語白が同時進行していた
神原を行かせたアララギ君

そして8時
決闘の時間だ...
お前は俺じゃないし
俺はお前じゃない
どっちか一人だ

一太刀浴びせるんじゃねえ
1タッチ浴びせればいいんだ
ってことでお札を貼った
凄まじいほどの怪異が現れた
それをキスショットは喰らった
別れを惜しみながら...

後日、扇に報告
あれ?甲冑は?妖刀は?
結局の所
だれも幸せになれなった
それだけだ{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 11
ネタバレ

ともゆき! さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

まだ途中です。

終わった話と向き合う。

1話 おうぎフォーミュラ
印象に残ったセリフ
{netabare}阿良々木
『…違うよ。僕が絶望したのは議論じゃなくて結論なんだ』
『正しさが捏造される現場を目の当たりにして僕はどうしようもなくなっちまったんだ』
『否 見失ったのではなく。失ったのだ』
『正しさなんて、いくらでも量産可能なのだと、僕は知った』
《…僕が絶望したのは》
《あのとき、クラスの連中に紛れて教師である鉄条もまた、ぴんとますぐ手を挙げていたからだ》

神様が作ったもの、世界は綺麗、数式はだから綺麗。
そして人間は作った多数決、人間が作った汚いものだと、正しくないものだと。人間は正しくないものだと。
まあ人間は自分的に正しいのであり、人から見たら正しくないことばかりしてるもんだよね。それを価値観と言う(笑){/netabare}


2話 そだちリドル
印象に残ったセリフ
{netabare} 老倉育
『幸せな奴は好きよ。見ていて幸せな気持ちになるもの』
『私が嫌いなのは幸せの理由を知らない奴。自分がどうして幸せなのか考えようともしない奴』
『自分で沸騰したと思っている水が嫌い。自然に巡ってくると思っている季節がきらい。自ら昇ってきたと思っている太陽が嫌い』

自分が何でできているか、知らない。自力で沸騰してた思っている水が嫌いか。
誰かに影響され自分ができている。
親、友達、本、音楽。
阿良々木暦の過去に何が合ったったのか?
気になりますねー!{/netabare}

3話 そだちリドル
印象に残ったセリフ
{netabare}阿良々木暦
『今の僕はとても恵まれているよ。確かに順風満帆で、幸せだ。友達がいて、恋人がいて、後輩がいて、とてもとても幸せだ』
『だけどそんな幸せな僕を、僕は少し、嫌いになってしまったよ』

正義の儚さ、世界の美しさ。
正義とは結局自分の正しさ、自分とは人間であり、人間の価値観、感情が入ってくる。貪欲な、自分勝手な。
世界は、自然は、数学は美しい。人の手が入ってないから。
確かに一理ある話しだ(笑)まあでも美しいなんてまた価値観ですよね!

平等な世界はないのた確かだけど過去自分が助けられた人がいると思うと悲しくなるよね。結局人は気がついていないだけで生きているだけで色々なことに関わっているよね。 {/netabare}

4話 そだちリドル
印象に残ったセリフ

{netabare}扇忍野
『あなたが知っているんです、阿良々木先輩。羽川先輩の過去と現在、そして未来についてはね』

未来もか、今があるから未来がある、それを見ていれば未来もわかるだろうとそういうことなのかなw?ついに老倉の謎に明確に!{/netabare}

5話 そだちロスト
印象に残ったセリフ
{netabare} 老倉育
『わかった?私がそんなに不幸じゃないってことが。これくらいのことなら誰の身にも起こり得ることでしょう?』
『だから同情なんてしなくていいって。謝らなくても、償わなくてもいいって阿良々木』
『どうせ全部昔の話だしね。お前が望む昔話は昔々のお話でしかないのよ』
『全部終わった物語』
『ねぇ阿良々木…お前の家に保護されたとき、私がどんな気分だったかわかる?』
『何をみせつけられているのかと思ったわよ』
『窓の割れていない、あんな小奇麗な家が、あんな穏やかな家庭があるだなんて信じられなかった』
『だけど逃げて来た私は逃げられなかった。もう逃げられなかった』

阿良々木
『ねぇよ。お前が潰れるほどの幸せなんてこの世にねぇ』
『幸せはまぶしくもなければ重くもない。幸せを過大評価するな。あらゆる幸せはお前にとってちょうどいいんだ』
『だからそんな風に幸せを嫌うな。世界を嫌うな、何もかもを嫌うな。自分を嫌うな』
『確かに僕は今とても幸せだ。だからこそあえて言うぞ』
『こんなもんはな、誰もが持ってて当たり前のもんなんだよ!』

幸せか、阿良々木に自分が言われているようだった。自分も過去に怠けていたお陰て、一時期悲惨だった。そこから這い上がろうと必死で頑張った、何年も必死で。最近やっとまともな幸せが手に入ったような気がしてきたが変な癖があることに気がついた。
うまく行き過ぎると壊したくなる、失敗したくなる。
心のどこかで自分がこんなにうまくいくはずがない、少しうまくいかないことが心地よくなっていたのだ。
自分も幸せを過大評価しすぎているのかもしれない。幸せになることを恐れないようにしようと思わされた。{/netabare}

6話 そだちロスト
印象に残ったセリフ
{netabare}阿良々木
《ほんの少しだけ先んじたその道の先輩として、あいつに幸せになる方法を教えてやろう》
《とはいえ、生徒はなにせあの優秀極まる老倉だ。幸せについてもちょっとコツさえ掴んでしまえばすぐに追い抜かされることになるのだろうけれど…》
《幸せは競争じゃあないしな》
《追い抜かされたなら、今度は僕があいつから教えてもらえばいいだけの話だ。そうしてお互い、学び合い、教え合い、高め合えばいい》
《勉強会を開こう。底抜けに愚かな僕達だけれど、一緒に、賢くなろう》
《ちゃんと、幸せになろう》

幸せか。幸せってなんだろうね。不幸ってなんだろうね。よくわかんない。でも人との出合いが人を救うのは確かな気がした。

止まっていたものが、なあなあで誤魔化していたものが、急に動き始めた。
おうぎは、過去に縛られて止まっていた、足に鎖をつけたままズルズルと、
未来に進むって過去との決別をするために、を糧にするためには、向き合うこと、きっぱりと決めることなのだと。
 過去と向き合うって苦しいことだし、今は過去になる。向き合わなかった今も過去になっていくし。いつか向き合わなければ行けないものなんだよね。結局人は自分で勝手に救われるんだなと思った反面、人との出合いが人を幸せにするのだと思つた。
 自分で自分を救う一歩をおうぎそだちは始めた。自分も歩かなければと、歩きたいと思ってしまったお話だった。{/netabare}

7-12話 しのぶメイル

印象に残ったセリフ
{netabare}斧乃木余接
『八九寺真宵の件といい、鬼いちゃんには覚悟が足りない』
『ねぇあなた、いつだって人生はやり直せるとか、思っちゃってるんじゃない?』
『失敗しても、うっかりしても、取り返しはつくって思っちゃってるんじゃない?』
『人生は最後にはプラスマイナスゼロになる、だって?』
『はっ そりゃ死んだらゼロになるのは当たり前だっつーの』
『ひょっとして鬼いちゃん、ひょっとしてあなた、不幸や不遇に甘んじていることを「頑張ってる」と思っちゃってるんじゃないの?』
『そういうのを世間では「何もしていない」って言うんだよ』
『…厳しいな斧乃木ちゃんは』
『不幸でい続けることは怠慢だし、幸せになろうとしないことは卑怯だよ』
『そんなんじゃ自殺した先駆者も報われまい』

神原駿河
『誰かが誰かを好きになる気持ちだって自然だろうが!』
『誰かがきみを好きな気持ちを否定するな!』
『もしも忍ちゃんが初代怪異殺しよりも阿良々木先輩を選ぶというのなら、それでいいんだ』
『それを相手に伝えるのは、忍ちゃんじゃなきゃならない。伊豆湖さんや阿良々木先輩に任せるべきじゃない』
『誰かと誰かが出会わなきゃ話にならないだろうが!』
『物語にならないだろうが!』
『きみは彼に会うことが阿良々木先輩に対する裏切りのように思うから彼と会わずにいるつもりらしいがそれは違うぞ』
『君が裏切っているのは自分自身だ』
『言えばいいだろう。四百年がかりで生き返ってくるような愛情は重いって』『阿良々木先輩と仲良くやっているところに今更生き返って来られても困るって』
『言えよ。それが言えないんだったら主人だの主だの口にするな。孤高でもなければ高潔でもない』
『きみには関係を築く権利がない』
『きみは一人目を捨てるようにいつか二人目を捨てる。一人目に向き合えないきみが二人目に向き合えるわけがない』
『三人目も四人目も五人目も、永遠に人と別れ続けろ』
『永遠に…』

戦場ヶ原
『絆が絶対なんてないことを私は知っている。両親を見て、学んでいる』
『戦場ヶ原、いやそれは』
『だから乗り換えられないよう努力しなさいという話でしょ』
『特別な人間にはなれなくとも誰かの特別にはなれるでしょ』
『安心しなさい阿良々木くん。あなたは十分、特別な人間よ』
『私にとっても、神原にとっても。忍ちゃんにとっても』
『私達はあなたを選んでいる』

過去と向き合う話。過去があり今があり、未来がある。
今は過去になるいつまでも今をしっかりと生きないといつまでも過去に引っ張られる、いつまでも。
幸せに生きるためには過去と向き合うこと。過去と向き合い、今を生き、未来に進んでいくことが大切なんだなと強く思わせられた。{/netabare}

最後にこのセリフがジワジワしみてきた。『私は何も知りませんよ。あなたが知っているんです』、自分が自分の過去を知っている、それを見てみぬふりをするのは自分を裏切る、自分を不幸せにする行為だと。
昔から言う仏教で言う所の生き地獄ですね。悪いことをしたら生き地獄に落ちると。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 4

86.8 25 シャフトアニメランキング25位
3月のライオン 第2期(TVアニメ動画)

2017年秋アニメ
★★★★★ 4.3 (754)
4055人が棚に入れました
羽海野チカさんが「ヤングアニマル」(白泉社)で連載中のマンガを原作としたTVアニメの第2シリーズ。前作は2016年10月~2017年3月に放送され、東京の下町に暮らす孤独な高校生プロ棋士・桐山零と彼を取り巻く人々との交流を描き、幅広い層に好評を博した。監督は新房昭之さん、キャラクターデザインは杉山延寛さん、アニメーション制作はシャフト。

声優・キャラクター
河西健吾、茅野愛衣、花澤香菜、久野美咲、岡本信彦、井上麻里奈、細谷佳正、三木眞一郎、杉田智和、木村昴、千葉繁、大川透、櫻井孝宏、石田彰、玄田哲章、阪口大助、中村悠一、東地宏樹、大塚明夫、岩田光央、大塚芳忠、悠木碧、西明日香
ネタバレ

タケ坊 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

単なる娯楽を越えて世の中に貢献しているTVアニメは滅多にない

☆☆物語&感想☆☆

1期は物語としてはややスローペースながらも、
零という人物とその人間関係、将棋、棋士というものを、
非常に丁寧かつ細やかに描いてみせたのがとても印象深かったが、
2期は更にこれまで登場した人物との関係性をより深く描くこととなった。

部活、新人王~記念対局、棋聖戦といった将棋に関わる部分と、
零との関わり、そこに登場する人物に於いても、
これまで同様充分観ごたえのある珠玉の人間ドラマを観せてくれたが、
やはり、それ以外の約半分近い尺を費やした、
{netabare}ちほ、ひなたのイジメ{/netabare}が2期のメインとなったのは明らかだった。
感想は長くなるので、主にこの問題に関する部分に関して書こうと思う。
以下どれくらいネタバレになるのか判断しにくいので、続きは隠させてもらいます。
{netabare}
自分はこの作品が現代のイジメ問題に、
誤魔化し無しで真っ向から挑みアニメ化したことについて、
文部科学省とのコラボレーションという後押しもあったとはいえ、
本当に心からよくやった、快挙だと思っている。
何故なら誰もが経験する学校生活の中で、イジメほど身近で深刻な問題は無いはずなのに、
イジメ被害の側面を取り上げる作品はあっても、
本気でこの問題に具体的に取り組み、
視聴後に観た者に光や救いをもたらすようなものはなかったからだ。
それは何故か?答えは簡単、そんなものを作ったとしても「売れない」から。
内容が優れていても「売れない」作品をアニメ化出来るのは、
「TVアニメ」としては現在のところ実質NHKくらいだろう。

もちろん、イジメを描いたTVアニメがこれまで無かったわけではない。
長らく「日本アニメの良心」として作り続けられていた世界名作劇場シリーズの、
「小公女セーラ」などは、数十話に渡って虐げられる様が延々と繰り返されるという、
視聴者にもひたすら忍耐を強いる内容で、
本作で描かれるイジメに比べると遥かに過酷なものだったが、
当時は作品数が少なかったことや、放送時間帯に恵まれたことが幸いし、
セーラの決して絶望しない強い心や忍耐力は多くの人の胸に刻まれることとなった。

「小公女セーラ」は今でも時代を越えた名作であるのは言うまでもないが、
作品の中で描かれた「忍耐」や「決して絶望しない強い心」は、
80年台という時代としては、ある種の美徳であったように思うものの、
現代は価値観も変化し、必ずしも忍耐自体が美徳ではなくなったように思える。
そのような時代背景をふまえて考えると、「小公女セーラ」は現代人にとって、
もはや視聴後イジメ被害からの光や救いをもたらすものでは無くなったのかもしれない。

本作で取り扱ったイジメ問題に関して、
当初は綺麗なご都合主義でまとめるようなものであれば、酷評するつもりでいた。
しかしながら、作品中で描かれたものは、イジメの発生経緯~終息まで、
被害者、加害者のみならず、親、教師、周りの人間まで、
全ての言葉がこれでもか、という本音で、
現代のイジメが生々しくリアルに描かれていた。
(今は携帯が有るので、もっと陰湿かつ複雑になっているだろう)

その中に原作者の本音というか問題提起とも受け取れるような言葉も、
最後に担任を任される教師の口から出たような気がする。
「イジメの加害者が、謝って済むというのはおかしい。
加害者は自ら行った事に関して、それ相応の責任を追うべきだ」
といった感じの内容だが、自分も確かにこれには同意する。
被害者はイジメが終息した後も、ずっと心の中の傷は消えることはないのに、
加害者が何の罰も責任も負わないというのは、明らかにおかしいし、
イジメが減らない要因の一つでもあるように思える。

作品中で林田先生が、
「いじめにはどのケースにも当てはまる100%の答え、解決法はない、だから難しい」
と言っていたが、少なくとも解決の糸口はいくつも提示されていた。
その中でも最も重要と思えたのが、シンプルでいて実際は一番難しいかもしれないが、
「本人だけで抱え込まず、周りの大人に相談すること」だ。
先に上げた「小公女セーラ」のように強い人間ばかりではないし、
一人で抱え込んでしまうことで、
結果的に自ら命を経ってしまうような最悪のケースが起こっているのだから。
(実は自分の姪っ子も過去に小学校でイジメにあっていたのだが、
親を含めた周囲が努力することで解決することが出来た)

でも、実際はひなたの担任の教師のように、
現実を見ずに向きあおうとしない教師が多いのも事実だろう。
あの担任の教師は最悪だったが、その言葉にも同情する余地はあった。
今の教師も日々必死で教師自身が追い詰められ、
休職に追い込まれるようなことも珍しいことではない。
(神戸であったように、教師間でもイジメがあるような昨今である)
それでもやはり、とにかくイジメられている子供は、
周囲の大人に救いを求めるという事が本当に大事だ。

結果的に学年主任の教師が非常に優秀だったことと、ひなたの強い心があったからこそ、
イジメは解決に至るわけだが、たとえ100%の解決法が無かったとしても、
本作を観た大人や教師が、被害者、加害者に対してどう向き合っていくべきなのか、
林田先生や学年主任の教師の行動や言葉の中に、
学ぶべきものは本当に多かったと実感している。

イジメは当事者だけの問題ではない。
傍観者も間接的な加害者であるとも言える。
自分の子供が将来当事者になる可能性だってある。
全ての人が何かしら本作を観て学ぶべき所があり、
本当に観る価値のある内容だと確信している。

作品中、ひなたは零によって助けられたが、
零もまた、ひなたの「私のしたことは絶対に間違ってなんかない」
という言葉によって救われた。
(その真意は直後には語られないが、43話で零の口から語られている)
過去にイジメ被害に遭った人にとっては、
内容が本当にリアルであるぶん余計に目を背けたくなると思うが、
ひなたの言葉によって、零のように救われた気持ちになる人も少なからず居ると思うし、
是非これからでも観てもらいたいと思う。
{/netabare}
物語がまだ途中のものに5点を付けるということはやや躊躇われるところもあるが、
視聴後に於いて、人の考え方や生き方を変える可能性すら持った作品、
ましてや本作は、大げさに思われるかもしれないが、
間接的にでも人の命をも救う可能性すらあるという意義を鑑みると、
5点を付けることに躊躇する理由はないと判断した。

☆☆声優☆☆

キャスティングに関しては、1期から、もう完璧過ぎるというか、
よくこれだけの実力者&適役を集めたなとつくづく思う。
演じられる声優さんの方々も、本作の台詞には本当に演技のし甲斐があるというか、
声優冥利に尽きるんじゃないでしょうかね、この作品は。

上手い声優が全身全霊でぶつかって応える様は本当に心が揺さぶられる。
一言一言に魂が宿ったとも言える台詞は随所にみられたが、
中でも花澤さんの {netabare}「私のしたことは絶対に間違ってなんかない」
「こんな所生きて卒業さえすれば、私の勝ちだ」{/netabare}
千葉繁の{netabare}「よくやった、胸を張れ」{/netabare}
もうこの場面の演技で普段滅多にこの項目に付けない5点を付けても良いなと思えた。

そういや2期の最終話で登場した幸田母役に島本須美(ナウシカやもののけ姫)さんを起用し、
敢えて1エピソード丸々ほぼ止め絵での語りのみで聴かせたのはさすが、圧巻だった。

☆☆キャラ☆☆

人間というものを昨今のアニメでこれだけリアルに丁寧に描けている作品がどれだけあるだろうか、
そう思わされるくらい、この作品のキャラ描写と存在感はずば抜けている。
どの人物も主人公であるような錯覚、感情移入を覚えるが、
これはキャラそれぞれに圧倒的な説得力を持った台詞の深みと重みがあるから。
本当にこの作品は毎回名言が多すぎる。

シリアスな人間ドラマを、ある意味極限まで突き詰めている作品のため、
キャラ描写、存在感が弱かったらお話にならないが、
1期から引き続いて、やはりこの項目でも点数を引く気にはならない。

☆☆作画☆☆

自分の意見は少数派かも知れないが、贔屓目なしに、
2018年に観たTVアニメの中でも本作の作画は特に凄いと思って観させていただいた。

1期から変わらない極上の淡い水彩画タッチの背景は味わい深く、
キャラの輪郭が背景から浮かないセル画調の質感の相性は抜群で
派手なアクションはないものの、普通は動かさないような所で、
作画枚数を増やしてCGのようなシームレスなスローモーションで、
表情や髪の毛とかをヌルヌルと動かしてみたり、
かなり芸の細かいことを地味ながらやっている。
で、そういうところからユーモアのある場面には、
デフォルメの効いた全く違った作画で急に変化させてみたり、
本当にかなりの労力が掛かってるなと感じる。
キャラの表情の変化をこれだけ丁寧に描いた作品は滅多に見られない。

で、これだけなら通常は4.5点くらいの評価にするところ、
シャフトならではの表現力というか個性が出ているところが素晴らしい。
(別に自分はSHAFT信者でもファンでもない)
単純に美しい作画なものは色々あるものの、
映像に制作会社の個性までしっかり表現できている、
というのはなかなか並みの作品ではお目にかかれないところ。
EDなんかは予算の関係もあって、大抵静止画だったりするもんですが、
この作品はここぞとばかりにセンスを見せつけてくる。

ED後のイラストは毎話異なった人気漫画家を起用するなど、
こちらも毎回バラエティに富んでいて楽しませてくれた。

☆☆音楽☆☆

この項目は1期の点数から0.5点下げました。
OP,EDは曲自体に関しては文句はないものの、
やはり1期と比べてしまうと、アニソンとしてみた場合に劣ると感じたのが理由。
でも後半のOPに関してはイジメが解決してからのその後、
晴れやかさと新たな一歩を感じさせる曲調で心地良かった。

作中BGMに関しては1期から相変わらずで、このBGMのせいで何回泣かされたか。。
いや本当にBGMだけなら満点に値する素晴らしさ、生音への拘りも感じられるし、
曲数の多さも特筆モノだが、やはり予算の掛け方も違うんだろう。
シリアス~コミカルな場面、それぞれにとても印象深かったです。


恐らく2期の内容あってのアニメ化実現だったのかもしれないけど、
いつの日か続編が作られることを心待ちにしたいと思う。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 13
ネタバレ

▒▒▒ ⇒ムフ♪ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

イジメっ子がイジメをしていた自覚がない理由とはd(ゝω・´○)

原作が好きだし、アニメもキレイに作ってくれるてるので大好きです♪

何もかも好きなんですが、特に…

あかりお姉ちゃんがたまりません(*´Д`*)
理想なんです♪

現実には、こんな人いないだろうなぁorz

芸能人で考えてみると…

映画で役をやってた倉科カナ…
(;-ω-)ウーン胸大きいけどフワフワ感がなぁ…

外見が似てそうな筧美和子かな…
(;-ω-)ウーン性格が違いそう。

声優で外見が1番好きな茅野愛衣…

これだ!(゚∀゚)
あかりさんの中の人だし、言うことなし♪
結婚して体つきがもっとフワフワになれば、あかりさんに近づいていきそう♪ԅ(¯﹃¯ԅ)グヘヘ


それはさておき…

特にこの2期は「イジメ」が取り上げられてて、色々考えさせられます。

今から、「イジメっ子がイジメをしていた事を自覚できない理由」を述べていきますが、壮絶なイジメを体験をされた方は見ないで下さい。気分を害するだけの内容なので(〃・д・) -д-))ペコリン


{netabare}
【イジメっ子がイジメをしていた自覚がない理由は…】
{netabare}
「ただのコミュニケーションとしか思ってない」
からです。

えっ?と思われるかもしれませんが、イジメっ子にとってはそんなもんです。

さらに…

「かまってやってる」「してやってる」という思いがあると、もっとイジメていた事を自覚できません。

イジメ以外にも…

パワハラ、セクハラ、モラハラ、等の〇〇ハラスメント。
DVやストーカーをやってる奴らも、ネットで影で誹謗中傷してる奴らも…


ただのコミュニケーションとしか思ってません。

※ここでは上の行為を行ってるものを「加害者」
被害にあってる方を「被害者」とします。
{/netabare}

【何故コミュニケーションとしか思えないのか】
{netabare}
いろいろ理由がありますが…
・自己肯定感のため
・相手とそういう事でしか関わりが持てないから
等があります。

だから、ただのコミュニケーションなんです。


「自己肯定感のため」だけなら、少しは罪の意識があるかもしれません。

怖いのが、「相手とそういう事でしか関わりを持てない」というのは罪悪感が持てないのです。

もしかすると高揚感を持ってしまう場合もあり、「加害者」はエスカレートしていきます。

これが多数からのイジメやネット炎上などになると、拍車がかかってエスカレートしていきます。

「加害者」が「ただのコミュニケーション」としか思っていないような「悪意のない悪」ほど、タチの悪いものはないと思ってます。
{/netabare}

【相手とそういう事でしか関わりを持てないのは…】
{netabare}
これはイジメっ子にもイジメられっ子にもあてはまります。
悲しいかな、それ以外の関係性が持てないのです。

もし、趣味や盛り上がる事で関係が持てたのなら「イジメ」は発生しません。

イジメもそうですが、ネットで「荒らし行為」をしてる輩もそういう事でしか、誰かとからめないんだと思います。

「加害者」全般にもいえる事ですね。


「コミュニケーション」はお互いが楽しかったり気持ちよかったりすれば、「いい関係」になりますが…

イジメやネットの荒らしや〇〇ハラスメント、特にストーカーが一方的な快楽のためだけに行ってる行為は「加害者、被害者」という関係になってしまいます。

加害者側は「ただのコミュニケーション」被害者側は「イジメ等」と相反した思いなので、泥沼化していくんだと思います。
{/netabare}

【日常の一部である無視】
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人との関係性で相手に興味がなかったり、イジメとかタチの悪い相手などに関わりたくない「無視」というのがあります。

「イジメ」より多いであろう「無視」も人との関わり方(コミュニケーション)だと思ってます。

イジメやパワハラなどを、わかってて無視をする「自覚のある無視」は罪悪感を感じるかもしれません。

でも…

ネットでよくみる「こいつとは関わりたくないなぁ」というような「自覚のない無視」はいつも発生してるので罪悪感もなにも感じません。

これは一つの「防御反応」だと思いますが、「無視」という行為は誰もがやっている行為であるといえます。


ネットで日常的に行われてる「自覚のない無視」によってコミュ等をやめていく人も多いと思います。
これはコミュ力がない「無視されてる人」に原因があるので致し方がないと思いますが…

イジメやパワハラと共に行われている周りからの「自覚のある無視」は、被害者の方にとっては、たまったものではあまりません。

「イジメ」からの辛さに「無視」が加わることによって辛さが何倍も何倍もふくれ上がってしまうからです。


「無視」してる人の中には「イジメられっ子」が可哀想だと思って声をかける人もいますが、本作品のように「イジメられっ子」が受け入れられる事はなかなかありません。

受け入れられる可能性が高いのは、その「イジメられっ子」に興味がある人だけだと思います。

ひなたのようにね♪
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【イジメはこの世から消えないと思う…】
{netabare}
私は…

イジメ=コミュニケーションだと思ってるので、世の中から消えないと思う。

悲しいけど…


あえてイジメにあわない方法としてあげるとしたら、


「コミュニケーション能力を高める」

ことぐらいしか思いつかないorz

でもコミュ力を高めるのが、とてつもなく難しいのですorz


では、コミュ力を高めれない人はどうすればいいか…


「魅力を高める」

でしょうか。

「魅力を高める」のに効率的なのが、「何かに特化して夢中になる事」をあげたいです。


アニコレならアニメの知識を、豊富に持ってるユーザーは「尊敬」や「憧れ」の対象になって、他のユーザーから近寄ってくれる可能性が高いです。

一つの作品に特化するのもいいでしょう。

趣味でもスポーツでもなんでもいい!
興味持った事を長年突きつめると、そのことだけには自信を持つ事ができ、相手を蔑む行為さえしなければ「魅力のある人」になれます♪
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【芸能人や著名人の中にはイジメにあった人が多くいます…】
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特に「指原莉乃」と「さかなクン」を尊敬しちゃいます♪

指原は中学時代に「イジメ」「引きこもり」の経験があるそうですが、極度のアイドルオタクだったおかげで辛いのを乗り越えれたみたいです。

モー娘か他のアイドルか忘れましたが、ネットで好きなアイドルを叩く荒らしと戦いまくってたそうですww

指原に魅了されてしまうのが、年々とキレイになってるなぁと思うからです。

バラエティでも過去のことをよく話しますが、暗さもイヤミぽさも感じません。
凄いスキルだと思います♪

時々みせる闇の部分が、私はとっても好きですけどねww


「さかなクン」もイジメにあっていたそうです。

さかなクンはイジメにあってた時に「魚の世界と似てるな」と思ったらしいです。
以外全文↓
{netabare}
広い海へ出てみよう

東京海洋大客員助教授・さかなクン


 中1のとき、吹奏楽部で一緒だった友人に、だれも口をきかなくなったときがありました。いばっていた先輩(せんぱい)が3年になったとたん、無視されたこともありました。突然のことで、わけはわかりませんでした。

 でも、さかなの世界と似ていました。たとえばメジナは海の中で仲良く群れて泳いでいます。せまい水槽(すいそう)に一緒に入れたら、1匹を仲間はずれにして攻撃(こうげき)し始めたのです。けがしてかわいそうで、そのさかなを別の水槽に入れました。すると残ったメジナは別の1匹をいじめ始めました。助け出しても、また次のいじめられっ子が出てきます。いじめっ子を水槽から出しても新たないじめっ子があらわれます。

 広い海の中ならこんなことはないのに、小さな世界に閉じこめると、なぜかいじめが始まるのです。同じ場所にすみ、同じエサを食べる、同じ種類同士です。

 中学時代のいじめも、小さな部活動でおきました。ぼくは、いじめる子たちに「なんで?」ときけませんでした。でも仲間はずれにされた子と、よくさかなつりに行きました。学校から離れて、海岸で一緒に糸をたれているだけで、その子はほっとした表情になっていました。話をきいてあげたり、励ましたりできなかったけれど、だれかが隣にいるだけで安心できたのかもしれません。

 ぼくは変わりものですが、大自然のなか、さかなに夢中になっていたらいやなことも忘れます。大切な友だちができる時期、小さなカゴの中でだれかをいじめたり、悩んでいたりしても楽しい思い出は残りません。外には楽しいことがたくさんあるのにもったいないですよ。広い空の下、広い海へ出てみましょう。
{/netabare}

さかなクンを最初みた時は「ウザイキャラ」だなぁと思ってましたww

私は魚類というか水生生物全般が好きなので、さかなクンの豊富な知識に魅了されちゃいました♪

他に沢山の方がイジメや辛いことを経験されてます。

イジメで辛い思いをされてる方も一度は、好きな芸能人著名人+「イジメ」とググってみてはいかがでしょうかd(ゝω・´○)
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 4
ネタバレ

明日は明日の風 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

将棋の世界に生きる者たちと下町の家族の物語…青春&人間ドラマの傑作

【開始前】
なんというタイミングでしょうか、今年、中学生プロ棋士が話題をかっさらいました。藤井君には零のような重さは感じませんが(あってほしくない…)、将棋に注目が集まったのは間違いないです。このタイミングで放映されますから、一期以上に注目が集まりそうです。

原作既読。一期の面白さに一期の途中で原作をむさぼり読んでしまうという始末…ドラマ系の作品が好きな人には満足いく作品だと思います。さらに、原作を活かしきって、上乗せするシャフトの演出も見事としか言いようがありません。それとNHKだからこそ、この作品が映像化されたと確信してます。

さて、二期。ほのぼのとしたスタートしました。{netabare}これはこれで良いのです。ここから二期は重くなりますから。重すぎてついていけなく人もいるかもしれませんし。それからかの名人の話も。{/netabare}この作品のテーマは桐山零が人間らしく生きることと、棋士として成長することです。そして、零の周りの人々が零にどう関わって、彼にどんな影響を与えていくのか、ここがとても面白いのです。時おり見せるクスッとする演出は重くなりすぎないためには必要なものだと思います。
二期も一期以上に期待しています。絶対に面白いです。

【後半スタート】
前半は{netabare}ひなたのいじめ問題が軸になる重い展開でした。ひなたの苦しみ、負けないと立ち向かう姿は涙なしには見ることができません。一方で、零は人との繋がりを覚え、棋士として成長していく様子が描かれました。なにかのために戦う、これまで零には無かった感情です。
いじめ問題のクライマックスが後半の1話で描かれました。いよいよ解決に向かっていきます。そして、桐山は棋士としてもうひとつ階段を上っていきます。そして、島田の話も来ることでしょう。これも熱くなります。{/netabare}
この作品の良いところは、対戦する騎士も魅力的に描かれている点。後藤もそうだけど、山崎の話をきちんと入れてくれたはさすがとしか言いようがないです。あの話も最後泣けてくるんですよね。本当に原作を大切にしてくれる良いアニメです。最後まで楽しみたいと思います。

【最終回を終えて】
原作自体、完成された作品です。その原作以上にすることなく、原作を潰すことがない、つまり、原作とアニメがイコールの関係性を保ち続けた素晴らしい作りでした。各エピソードがとにかく面白いのが「三月のライオン」という作品です。アニメにしても大丈夫か?というところ、例えば棋匠戦とか、本当に期待以上に描いてくれました。

二期はひなたのいじめ問題、名人との対局、棋匠戦、ひなたの受験と、怒濤の重い話が連続しました。ときおり、ギャグも入れて重すぎないようにしていますが、そうしてもズッシリくるエピソードです。

(ひなたのいじめ)
{netabare}二期の中心となったのがこのエピソードです。原作読んでいても本当に胸くそ悪くなる展開です。その中心人物である高城とその親、投げ捨ててしまった担任、見知らぬふりのクラスメイトに腹が立った人も多かったことでしょう。
いじめついては零が林田先生に相談した時の先生の言葉が大きな前ふりになります。「いじめで検索すると(中略)どこにも100%の解決方法は載ってないんだ」これです。そう、漫画といえど、いじめを取り扱ったときにはその答えをどう導きだすのかが大事。羽海野チカはこの問題をどう解決しようとしたのか。

ひなたの性格、ひなたを大事に思ってくれる周りの人々、置かれた状況。そして最後の切り札が国分先生と本気になった学校。これらから導いたのが三月のライオンにおけるいじめ問題の解消だったと思います。そして、三月のライオンが優しいのは高城を絶対的な悪にはしないところ。この子の心の底を見せ、その子の行く先を国分先生がとことんまで付き合うところを描いているのが本当に良いです。また、学校を出ていってしまったちほの行く末、いじめが起こす問題の大きさを実感させてくれました。{/netabare}

(名人との記念対局)
{netabare}見た雰囲気だけでただ者ではない感、まさにカヲル君のような不思議な存在感を醸し出していた三月のライオンの最強棋士である宗谷。中学生プロデビュー棋士としても零と比較されますが、人の形をした何か的な存在だった彼がなぜその雰囲気を作っていたのかが分かるストーリーでした。やっぱり宗谷も一人の人間だったことがわかり、零の棋士としての成長も垣間見えた良いエピソードでした。

舞台のひとつとなったのが仙台。駅からどこに向かっているのかがよく分かり、本当にきちんとロケーションしているんだなと実感。{/netabare}

(焼け野原)
実に三月のライオンらしい、見ごたえ抜群なエピソードです。この作品の良いところの一つが、キャラの誰もが主人公になってしまうくらい濃いキャラ設定。
{netabare}このエピソードの中心は柳原棋匠66歳。このエピソードまでは会長とおちゃらけしている場面が印象に残る程度の脇役。が、この話では一転、最年長A級棋士の化物として存在感を発揮します。悲願のタイトルを狙う島田8段との対局は地味で、タイトル戦として盛り上がらないと言われていたのが、二人の命を削るような一手一手に引き込まれていきます。柳原棋匠の心の声がどんどん重くなり、また、熱くしていきます。
その背負っているものの重さ、場面描写は作品中、ナンバーワンの名場面。島田8段の過去も1期で描写しているだけに、どちらにも肩入れしてしまうほど熱い話でした。なんでも、本当は島田8段がタイトルを獲る話を作る予定だったのが、書いているうちにこの流れにしたのだとか。この機転が利いてすごいエピソードになったということみたいです。正直、主役になりそうにないような人まで熱くしてしまうのがこの作品の良いところで、男の中男の漫画と言われるゆえんです。{/netabare}

(零とひなた)
二期の主軸の一つが零とひなたの関係性。二人とも大切な人して繋がっていきますが、それは恋ではありません。見ていると、いったいいつ意識するんだよというくらいもどかしいのですが、羽海野チカは単純に恋人として繋がることはさせませんでした。ここがポイント。
{netabare}零はひなたに心が救われました。そこで零はひなたを守ると心に誓います。勝ち進んで対局料で解決しようとしたり、普通とはズレた考えでも零がこれまで持てなかった感情です。ひなたもまた、零の思わぬ行動に傷ついていた心が癒され、彼を信じます。どこからどう見ても良い関係なんですが、あかりやじいちゃんからは零が男としてひなたと関係を作ろうと見られていません。「だって、零ちゃんですもの」「だって、ぼうずだぜ」がより、この二人の関係を表しています。
原作ではこのあと、また一つ大きく動くのですけどね。{/netabare}

作画と演出はシャフト丸出しの良いものでした。というか、原作そのものがシャフトの演出にピタリと合うものですけど。中の人は全員、キャラを演じきった素晴らしいものでした。というか、この人以外にはあり得んという当てはまりすぎな配役です。特に花澤さんは泣く場面が多く、難しかったと思いますが、ひなたが彼女で本当によかった。そう思います。

原作、アニメとも名作と感じる素晴らしい作品です。人間ドラマ、青春ドラマとして見ごたえも抜群です。この系統が好きな人は1、2期ともに見てほしい作品です。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 42
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