バケモノおすすめアニメランキング 30

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのバケモノ成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2021年03月07日の時点で一番のバケモノおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

70.4 1 バケモノアニメランキング1位
亡念のザムド(TVアニメ動画)

2008年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (781)
4477人が棚に入れました
大陸の北半分を統治する北政府と、南半分を治める南大陸自由圏が長年戦争を続けている世界でストーリーは展開する。主人公の竹原アキユキは、70年前の戦争で南大陸自由圏に併合された尖端島に住む高校生。尖端島が非戦闘区域であったこともあり、戦時下ではあるが平穏な日々を送っていた。ある日彼は、通学バスを待つ生徒の列の中に見慣れない白髪の少女を見つける。彼女を難民と思い、バスに乗せる手助けをするアキユキだったが、彼女はバスを爆破。その際アキユキは「ヒルコ」を宿し、「ザムド」となる。

hiroshi5 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

「思考と成長」。私の自己評価で最高傑作である今作品を堪能せよ!!

様々な人がこの作品のレビュー、または感想をネットで書き込んでいます(あにこれ以外でも)。
私はそれらの大量のレビューを読みました!(`・∀・´)エッヘン!!

そして面白いのがレビューアーの皆さんがこの作品に対して抱く「テーマ」が違うことです。「共存」「母体回帰の否定」「伝える、考える」「コミュニケーション」などなど、他にもいろんな「テーマ」が存在していました。
私はこれら全てが正解だと思います。この作品が難解だとされる理由がここにあります。
ある人は消化不良だと、ある人は後半がクソだと言いますが、私はそのような感想を抱くのは、この作品を一種のエンターテイメントとして捉えているからだと思います。

批評家は皆、主に「ナウシカやラピュタ、またはエウレカをコピーしている」「結局何をしたいのか分からない」「作画が良いのに戦闘シーンが少ない」などの評価をしています。
これは明らかにコンセプトを間違えている。

この作品の序盤で何回も言われるセリフがあるじゃないですか、「考えろ」と。
この作品はエンターテイメントなどではまったくなく、視聴者に考えさせることで初めて意味を齎すアニメです。
公式サイトで宮地監督自身、この作品が成す意味は「このアニメの中で現実があるように、視聴者の皆さんにも当然現実がある」といったようなコメントをされていました。

前置きが長くなりましたが、要はこの作品は娯楽の為でなく、視聴者に考えさせる為にある作品であることを理解した上でレビューを引き続きお読み下さい。


さて、まずこの作品を難解とさせるのが専門用語と独特の世界観です。まぁ専門用語はwikiって貰えば一番早いのでここでは説明を控えます。
世界観の方はちょっと説明しますね。

まず、世界は北政府と南大陸自由圏の二つに別れています。
北政府は宗教独立国家であり、ヒルケン皇帝を頂点にヒトガタ兵器を作り出し、南大陸と戦争をしている。
南大陸自由圏は軍事独立国家です。ヒトガタ兵器に対抗する為ASPスーツを作り出し戦争を続けています。

そしてストーリー内で重要になって来るのがルイコン教です。ルイコン教はサンノオバを教祖に頂く宗教です。ルイコン教は北政府から厳しい弾圧を受けた宗教団体。理由は作品を見たら一番分かりやすいのですが、ルイコン教信者達はルイコンを大巡礼の時に元の形へと流そうとしています。この元の形というのが分かりにくいところなのですが私が「考える」に死を通して人間の悪しき感情(ヒルケン皇帝)を排除し、清らかな存在となって輪廻転生の名の下に生まれ変わる、または天国に行く、といった事ではないでしょうか。
ルイコンとは魂。北政府はこのルイコンを使って謎の技術を開発し、ヒトガタ兵器を作った。その概念はルイコン教そのものに反するものであり、サンノオバが反対すると、宗教団体ごと迫害された。それが多分大まかな経緯でしょう。

まず、ここのルイコン教と北政府の概念を理解しなければ今作品は理解不能。

さらに追加でザムドとはルイコンの流れを導くもの。ザムドもルイコンから作られる兵器ではないかと思われますが、多分ザムドを作る為に使われるルイコンやザムドになるプロセスが違うのでしょう。

素は同じでもプロセスや品質で結果が違ってくる。それが正義や悪と判断させるわけですね。ここはかなり独特な倫理や道徳が働いています。


次にヒルケン皇帝。ヒルケン皇帝はサンノオバが北政府から迫害された理由と大きく関連しています。
ヒルケン皇帝は本来ルイコンの流れによって消滅される。というより、大巡礼で毎回ヒルケン皇帝の悲しみを満たし、そして消滅させる、というのがこの世界の成り立ちでした。

今作品の大きな物語はこの負の連鎖を断ち切ることにあります。主人公であるアキユキ、ナキアミはお互いにこの連鎖の主役でありながら、連鎖そのものに疑問を抱いてしまった。
そして、団体の自己犠牲の概念を塗り替えるべく、個人(アキユキ&ナキアミ)の利他主義的観念から己を代償としてこの連鎖を止める。これが今作品の流れです。

具体的にはアキユキが己の名前(存在)をヒルケン皇帝に預け、ヒルケン皇帝の存在を肯定させた後、ナキアミが連鎖自体を打ち切るべく1000年の時を持ってヒルケン皇帝ごと封印する、といったものです。
ここまで理解すれば、後は想像するも自分なりに解釈するのも勝手です。「テーマ」もその一つ。

私がこの作品の一番のテーマだと思うのは「思考と成長」です。
この作品は本当にキャラクター自身が考える場面が多い(まぁそれが戦闘シーンの削減と単調な物語を引き出しているんですが・・・汗)。私が全アニメで一番好きなキャラクター、紅皮伊舟も例外では無く、各キャラが色んな思想や意見を反映させながら思考を重ね、そして成長していく。そんな過程が濃密に描かれています。
そんなストーリー進行が私は大好きで、今でもこの作品について考えることがやめられない状態が続いていますw

他にも色々なキャラクターからこの作品のテーマだと考えられる物が色々出てきます。
フルイチ=友情、憎しみ、自己嫌悪
ハル=愛情、恋愛
リュウゾウ=命、「考える」、生きる意味
フサ=親密感、コミュニケーション
ミドリ=過去、劣等感
伊舟=言葉、愛、存在意義
アーム=家族、親
天心様=「思考」
アクシバ=思い
クジレイカ=憎悪
ヤンゴ=差別、信頼
凍二郎=正義と悪
スカッキ=親、愛
サンノオバ=自己犠牲
ヒルケン皇帝=悲しみ、自己の存在意義、自己の存在の証明

これだけのキャラクターにこれだけの象徴がある作品はなかなか無いでしょう。確かに一度見ただけではこれだけの情報は処理できない。しかし、視点を変えて、複数回見ることでこの作品は面白くなっていきます。

次はシーンも考えていきたいと思います。
凍二郎とリュウゾウが慰霊碑で話合い、戦うシーンは個人的にかなり気に入っています。
あの場面ではリュウゾウが正義で凍二朗が悪と明白に示されていますが、話している対話の内容はかなり曖昧なものでした。
ヒトガタ兵器の開発を行い、多大な死者を出そうとしている凍二朗は悪だと彼自身が述べていますが、本当にそうでしょうか。
実際リュウゾウはその安直な思想を気休めと捉え、考え続けることを主張していました。
いや、なんか違うな。凍二朗自身が悪になることで事の顛末を簡単に終わらそうとした、その行為にリュウゾウは憤慨したのでしょうね。
要は善悪とは己を否定または肯定する為の道具ではなく、また己で判断できるものでも無いのでしょう。
客観的に、主観的に、道徳的に、功利的に、それら全てを含めて善悪が決まるのでしょう。だから人が行った行為を己で評価することが出来ない。しかし、その途方も無いプロセスに対し自分でリミットを作り諦めることは思考停止、すなわち死を意味する、とリュウゾウは言いたいのでしょう。

次はアクシバが最後に手紙をばら撒くシーンについて「考え」たいと思います。あの手紙は誰宛か。まぁ言わずもナキアミ宛でしょうが、「この世に届かない手紙は無い」というこのセリフの意味は。これは単に物質的な意味を指しているのではなく、人の意思そのものを指しているのではないでしょうか。手紙が落ちるシーンで描かれていたクジレイカはまさにその象徴。憎しみの感情を持っていたクジレイカは最終的にナキアミの愛情を理解した。この王道展開もアクシバのシーンと繋げるとストーリー全体が伝えたいことの一部だと分かる。

一つシーンを取ってもこの内容。他にもクジレイカとナキアミ、伊舟と雷魚、ナキアミと伊舟、フサとリュウゾウなど色々語りたい事で一杯です!

しかし、これ以上書いたところで皆さんが読んで下さるとも限りませんし(何分長いですからw)、それに今作品は「思考」がテーマ!私の意見などどうでも良いから作品を見て考えて下さい。

最後に人は私みたいな人間を過剰に考えすぎだと言いますが、私自身はまったくそうは思いませんw
そもそも社会学者の方々は我々オタクのことを「特定情報の過剰利用者」と呼びます。まぁ実際そうなんですが、いや、だからこそ「考える」ことが重要になるんではないでしょうか。
オタクでは無い人は「そんなこと考えてorそんなもの見て何が楽しいの?」と聞きますが、私は素直に「考える」ことが楽しいと応えます。
要するにこの作品はオタクである、アニメファンである自分に何故アニメが好きなのかを再認識させてくれる作品なんですね。

皆さんもこの作品に触れて「考えて」頂けたら嬉しいです^^
では、長い間お付き合いありがとうございました。

投稿 : 2021/03/06
♥ : 52
ネタバレ

coke さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

「I have this vacancy in my heart」

先日やっと亡念のザムド見終わりました。最終回がとても感動できて号泣しまくりでした。今作はウェブアニメだということもあり、知名度が低いのは仕方ないと思うのですがこの名作を色んな人に是非視聴していただきたいです。

{netabare}ではさっそく、フルイチぇ・・・。この作品を見た方達はわかると思いますがアキユキは絶対に影とか光とかまったくそういう事を考えていなかっただろうに、フルイチはハルがアキユキに一途すぎて嫉妬で考えが歪んでしまったのかと思います。それ以前にただ単に昔の三人の関係に戻りたかったのかもしれませんね。でもそれができないからまた更に苦しんで、考えがもっと歪んでそれでもっと自分で首を絞めてる状況に陥ってしまったんじゃないかと。

更に、拒絶していたアキユキと同じように自分も「人間ではないもの」、つまり「ザムド」に変わってしまう恐怖もそれに耐えようとしてたフルイチを思うと心が痛みます。フルイチの最期を思い出すととてつもなく心が痛むのですが、彼の最期はある意味フルイチが最後の最後で自分らしさを取り戻せたのかな、と自分は勝手に解釈しています。

このアニメは何個も感動的なシーンがあるのですが、その中で私が挙げるのは、垣巣中佐とリュウゾウが慰霊碑で話し合うシーンですね。ここで改めてリュウゾウの魅力に気づかされました。リュウゾウの台詞で「お前をただの垣巣凍二郎に戻してやる」がとてもかっこよくて、この出来事のおかげで垣巣中佐は救われたのかなー、って。中佐はマザコンでかなりナルシストが入っていますが、物語が進むにつれて変わっていく彼を見るのは少々辛かったです。でも最終的に眠りから目覚めてスカッキと幸せになってくれればいいと思います。

個人的に今作品で一番気に入っているシーンは最終回ラスト周辺です。まず挙げられるのが、宛先不明便の手紙をアクシバとコバコとヒノキ丸が飛ばしたところとか、アームが大砲を撃ったシーンとか涙が止まりませんでした。

コバコが「世界中の皆に二人の声、届くよね」の台詞にアクシバが「当たり前だろ。届くに決まってんじゃねぇか」って答えた後にゴーグルをつけて、そこでちょうどED曲の歌詞が「I'll always miss you」が流れて即号泣。このくだりが個人的にすっごい好きで最終回見終わった後も何回もリピートしまくりました。あとアームの「お前はどっちに賭ける?」にヒノキ丸の答えが「咲く!咲き誇る」のやりとりでまた号泣です。アームの大砲とヒノキ丸の純粋さと言うのか、もう皆かっこいいです。

あと最後の最後でクジレイカは救われたと信じたいです。ヒノキ丸がなげた手紙で彼女が救われたんだろうと思いますし、多分アキユキがクジレイカにナキアミがどれ程クジレイカを気にかけていたか話した時点で多分彼女は今まで苦しんだものからもう救われたんだろうな、って思います。

あと少し不思議に思ったのが、この作品では妹という存在が結構可愛そうな心境を抱えていましたね。クジレイカは明らかにそうだし、ミドリもそれなりに抱えているものがあったと思います。

二人の育った環境は違いますが二人とも母親に愛されていなかったっと思い込んでいるというか、クジレイカのお母さんはアニメの方であまり繊細に説明はしていませんでしたがどミドリのお母さんは少なからずちゃんと愛していたと言うのにそれをミドリは見過ごしていたっていう。二人とも過去の後悔や姉への劣等感を抱えていましたが最後にナキアミのおかげで救われて本当に良かったです。

あと一番泣けるのが、ナキアミの優しさというのか、自分の幸せより他人の幸せを優先するところとか、それに反してヤンゴの台詞もリアクションもすごい泣けました。自分達のことを馬鹿にしたやつらとか、殴ったやつらが死んでナキアミが生きればよかった。彼のこの台詞はグサっと刺さりました。彼がどれ程ナキアミを慕っていたか。ナキアミがどれ程皆の幸せを願ったか。二人の思いを考えれば考える程号泣でした。

あ、あとヤンゴの成長期がすごくかっこいいです。しかも声入野自由さんです。スタッフナイスキャスティング。

話は戻りますが、イシュウの「言葉はいつも心に足りない」と言う台詞には毎回グサってきました。あとED曲が最終回で挿入歌としていれてくれたのがすっごいよくて、感動しまくりでした。更に、ちょうど曲が終わって「Bear with me」って歌詞の後にイシュウが泣き出したのがすっごい悲しくて、その歌詞の意味も簡単に解釈すると「be patient and go along with what I am doing」ですから雷魚の死をイシュウは否応無く受け入れないといけなくて。それでも生きてくれって雷魚のメッセージなんじゃないかな、って。

あらためて亡念のザムドのED「VACANCY」の歌詞調べたんですが、ザムド本編にすごく合ってて感動しました。「I have this vacancy in my heart… I don't know why I ever let you go」の部分ががすごくかっこいいです。

更に歌詞がすごく良くザムドのキャラたちを表現してると思います。ザンバニ号の皆からナキアミへの想いとか、ヤンゴからナキアミへの気持ちとか、ハルからアキユキの想いとか、雷魚とイシュウの関係とか。このパート「And I dream of the day that you'd come back home… And I hope that you know」を聞いてからもうこれはヤンゴからナキアミへ向けた歌詞としか思えなくなりましたね。ハルからアキユキへという事もありえると思いますが、アキユキは少なからず石から人間に戻れる可能性がありましたが、ナキアミは1000年もあの洞窟から出れないからヤンゴなりに、俺は絶対ナキアミがあそこから出てくるの待ってる、っていうヤンゴの決意でもあり、ナキアミが帰ってくるって信じてる気持ちなのかな、って。それをナキアミに知って欲しいって、ナキアミが出てくるのを待ってる人がいるっていうのをナキアミに知って欲しいのかな、って。

最後はやっぱりナキアミがまたあそこから出てきてくれればそれが最高のフィナーレになると思います。そしてヤンゴと会ってください。1000年と言わずヤンゴが生きている間に会ってそして末永く幸せに生きて!!皆幸せになってください!ナキアミも!!{/netabare}

長々とすみません。このアニメに出会えたことを心から感謝しています。ありがとうございました。

投稿 : 2021/03/06
♥ : 9
ネタバレ

芝生まじりの丘 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

良かった点と微妙な点が半々

良かった点。
イシュウの言葉回し。巧言令色はそれだけで人の心を感化する。また、誰もが詩人となるのではないというのも良かった。個々のキャラクタの区別がかなりうまくやられていると感じた。そして、若干こっぱずかしいまでの詩的な感情の重視は、まあまあ。

この作品の特徴の一つはごった煮感で、世界観的にも、日本じみたとこやら、ナウシカじみた部分やら、いわゆる軍隊モノ的な世界観が共存している。オリジナリティはやや薄いとは思うが、世界観はまとめられている。

ナウシカじみているというのはもう感ぜざるを得ないところで、オマージュと言っていいほど露骨だが、あちらにはない良い部分もある。だが、流石に、ナウシカは洗練された名作だったなと、再確認させられもした。

定番的ではあるが、フルイチ、ミドリあたりのエピソードはわりと良かった。あとアクシバ伝説とか。
北の皇帝も設定がまあ良い。

あとはまあ基本的に作画とか基本的なクオリティは高いと思う。流石に有料放送だっただけあってちゃんと金取るクオリティにしてますよって感じはある。


嫌いな点。
ストーリーが定番すぎる。
だいたい、こうなるだろうな、ということがそのまま起きるという感じで。別に典型的なストーリーでも魅力をつけることはできるし、実際、この作品でもそれが実現できていた部分はあったが、最終盤のやり口は特に描き方もうまくやれていないと感じた。テンプレ系のエピソードは、適当にやっても視聴者に理解させることはできるけれど、それじゃあ全く意味がないじゃんけ、と思う。で、テンプレ系で、話の外枠ばかり大掛かりで、雑に扱われるってのは最悪だと思う。一番はその展開を与えることで何がしたかったのかわからん、というところかも知れない。
具体的には{netabare}人間が人柱になって、個人と世界を天秤にかけるというやつである。本当にうんざりする。あと主人公が生死不明になって最後カムバック、という流れ。{/netabare}というか、最終話が予定調和の戦後処理すぎる。最終話の見所は{netabare}ナズナが可愛い{/netabare}だけいやそこはとても大事だけど。個人的に最後の読後感が大事な人なので、そういうとこね。多分この作品大好きっていうファンだったら、こういう後日譚的エピソード大事なんだろうけどね。俺も昔、一つの漫画を何度も読み返して、その作品の世界にどっぷり浸かりこむことができた時はこういう補足的後日譚も食い入るように見ていたかも知れないが。まあ、そこまで世界観にハマり込みはできなかったからね。あとまあ補足としても、情報量的に乏しいのかもしれない。

他にもストーリーの細かい(個人的)文句はいくつかある。
例えば、説明していないだけか知らないが自分にはサンノウバが{netabare}自爆テロを引き起こすクズ{/netabare}にしか思えなかった。ちゃんとザムド化のアフターフォローせんとだめやんけ。あと部下の教育も行き届いてないのに悠長になにをやっとるねん。まあそういうツッコミはしちゃだめですかね。ただ僕はアニメとかで造形された「天才」とか、「人を超えた存在」みたいなの、大嫌いなんですよ。多分アインシュタインだってもうちょっとまともだぜ。

あと主人公と親の二代ともども恋愛がピュアすぎて見てて腹たつ。俺がひねてるだけだろうけど。こういう点は、まあエウレカセブンとかでも思ったな。
それとなんかあるとすぐに走り出すやつも嫌い。主人公のオカン嫌い。まあ全体的にひゅーまんどらま、的な感触が強い。

それから、相変わらずのアニメ特有のガバ政府のガバ・ガバナンス。
垣巣中佐は正直あそこまで引っ張っといて何が語りたいのか俺にはさっぱりわからなかった。

あとは、よく言えば様々な舞台、見せ場のあるアニメ、となるけど、悪くいうと、一貫性のなさも感じた。舞台がころころ変わって、まあそれぞれの場面が充実してれば良いんだけどそうでもないから不節操な感じもした。盛り上がりを各所で作るのは良いとして、目的が「盛り上がりを作る」ことになっていて、なぜその場面を作るのか、とか、物語の一貫性とかは、軽視されている印象。そういうところは中堅のテコ入ればかりの青年漫画みたい。まあ、2クールで色々ありましたね、って感じは残るけど。


総評。
良い点も多いし、嫌いな点も多いアニメだった。B+級アニメという感じ。

まあ余力があれば見ても良いかもねー、ぐらい。


蛇足。
ーパクリやテンプレの何が悪いか。
パクリやテンプレの何が悪いかといえば、それが制作者自身の世界観ではないことであり、それはそのまま制作者の物語への愛情の欠如を一般に意味するからである。パクリ、テンプレ自体が物語を悪くするのではないが、そういうやり方をしている作品ほど他の要素も微妙で、何がやりたいのかわからない作品になってしまうということである。
そして、当然のごとく、新鮮味がないからである。同じアニメでさえ残念ながら大抵2回見れば色褪せるのである。

投稿 : 2021/03/06
♥ : 6

66.8 2 バケモノアニメランキング2位
うしおととら 第2期(TVアニメ動画)

2016年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (255)
1269人が棚に入れました
3クール(全39話)にわたって放送されるうしおととらの後半クール。

潮ととらの前に次第に押されていく白面の者は、槍への恐怖を拭い去るため自らの目を潰し襲い掛かかる。
高速で動く白面の者を倒す為にとらは自らの身体を犠牲にする秘策を潮に伝える。
最終決戦に挑む2人は、果たして白面の者に勝利することができるのか!
うしおととらの縁が終幕を迎えようとしていた。

声優・キャラクター
畠中祐、小山力也、小松未可子、安野希世乃、藤原啓治、牧野由依、浪川大輔、中村悠一、豊崎愛生、てらそままさき、清水理沙、三木眞一郎、梶裕貴、南里侑香、茅野愛衣、折笠富美子、坂本真綾、水樹奈々、細谷佳正、逢坂良太、高垣彩陽、永澤菜教、花澤香菜、宮野真守、潘めぐみ、飯塚昭三、江川央生、古川登志夫、諏訪部順一、林原めぐみ
ネタバレ

renton000 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

駆け足を鈍足にしてやんよ!

 第2期が始まりましたね。もう3話分が終了しました。1クールで3話っていうとまだまだ序盤て感じがしますけど、全39話で残り10話と言うと終盤って感じですよね。なんだかちょっと不思議な感じがします。
 面白かろうが面白くなかろうが完走するよってのは、第1期のレビューで書いたんですけど、やや駆け足感がしんどいですね。私が原作知ってるからかなぁと思っていたんですけど、他の方のレビューを読んでみると、どうやら原作未読の方でも駆け足に感じてしまうみたいです。

 というわけで、駆け足になっているところの鈍足化、飛ばされたエピソードの補足をしておこうかな、と思います。毎週更新になる可能性もありますけど、本当のところはそのつもりはないです。つながりが分からなそうなところだけ補足を入れられればいいかな、くらいです。


西の妖怪って何よ?:{netabare}
 第27話で唐突に現れた西の妖怪軍団。東の妖怪軍団と早々に仲良くしていましたけど、ここもエピソードがカットされています。

 潮ととらに会ったことのない西の妖怪たちは、白面が海中にいるうちに自分たちだけでやっつけちゃおうと画策します。それに対して東の妖怪たちは、獣の槍がないとムリだよ、潮ととらは信用できる人たちだよって止めに入るんですね。ここから東西の妖怪戦争が始まってしまうんです。
 東の長が西の妖怪たちに捕まってしまい、ライシンやカガリたちは潮に助けを求めます。今白面を起こしちゃうと日本が沈没しちゃうからまずいよね、ってことで潮も参戦を決めます。
 東の長を救出した潮たちは、既に西の妖怪たちの大半が白面のもとへ向かっていることを知ります。あわてて後を追うんですが、西の妖怪たちは潮のお母さんの制止も聞かずに白面との戦闘を始めていました。で、ふるぼっこ。西の長のピンチに潮が到着するんですが、獣の槍に住まうギリョウの怒りで潮も暴走状態に。こりゃヤバいとジエメイがギリョウを静め、潮のお母さんは力を振り絞って結界を張り直し、東西の妖怪と潮を脱出させます。
 西の妖怪たちは反省し東の妖怪たちとも和解して、潮たちにも信頼を寄せることになります。大団円と言いたいところですが、潮のお母さんが膨大な力を浪費してしまったことから、白面復活のリミットが早まってしまいました。あと4ヶ月。

 このエピソードはアニメで言うと、第1期の終盤、真由子ととらのエピソード(ウエディングドレスのやつ)と麻子と潮のエピソード(ハマー機関とのごたごた)の間に入ります。異なる組織でも潮がくさびとなれば協力し合えること、近くに感じながらも会えなかったお母さんに思いを馳せる潮、力の限界を迎えそうなお母さん、白面との因縁が深そうなとらなど、描かれたことの多いエピソードです。第27話に出てきた潮のための金の鎧は、この東西妖怪戦争終結の産物でした。
{/netabare}

斗和子戦のあとキリオくんは何してた?{netabare}
 真由子の家に居候していたキリオ。アニメ版ではうしおの父紫暮が真由子の家に引き取りをお願いしたとしか説明されていませんでしたけど、原作ではもう少し説明が入っています。

 第1期の終盤、斗和子が白面の分身であることを知り、キリオは放心してしまいました。白面に育てられた自分なんかに居場所はないと思い込み、クインと二人で放浪の旅に出てしまいます。そんな最中にある町で妖怪に出会うんですが、キリオとクインの二人で戦っても全然勝てませんでした。
 同じ町に遊びに来ていた真由子。いとこがその妖怪のターゲットにされていることを知り、身代わりを買って出ます。潮ととらに助けを求めようとしますが連絡が付きません。困り果てていた時に、出会ったのがキリオとクインだったんです。真由子に協力を頼まれたキリオは、しぶしぶながらもあの妖怪と再戦することを決めます。
 で、キリオと真由子は、ある老犬の力を借りながらもなんとかその妖怪を退治することができました。そして、この戦いを経てキリオが前向きな姿勢を取り戻すんです。老犬の戦う姿に触れて、自分もまだ終わってなんかいないんだ。誰かのために戦う真由子に触れて、他人を助けることでこんなに素晴らしい気持ちになれるんだ。という感じです。これにてキリオは完全復活します。

 このあとに、ボッチなら家においでよ、と真由子の方からキリオを誘うんです。その後に真由子ママが紫暮からのお願いがあったと話してもいますが、きっかけ自体は真由子なんですね。
 第27話でキリオは真由子のために一生懸命戦っていましたけど、その原動力はこのエピソードから来ていたのです。もう一組の潮ととらとも言うべき、キリオとクインのエピソード。麻子と潮のエピソード(ハマー機関とのごたごた)の直後に入るものなんですけど、残念ながらカットされてしまいました。
 白面との最終戦、キリオは誰のために戦い、何を成すのか。(カットされなければ)乞うご期待!
{/netabare}

なぜそこにヒョウさんが!?{netabare}
 真由子のピンチに連絡が付かなかったポンコツ潮ととら。そのとき何をしていたのか?
 スケッチ旅行に行っていました。

 とある廃墟を描いていた潮は、心を読み取り人に化ける妖怪と出会います。退治しようとしますが、紫暮や麻子に化けられてぼっこぼこ。そこへ、その妖怪を追っていたヒョウが現れるんです。
 妖怪はヒョウの亡き妻や娘に化けるんですが、ヒョウはそれにも臆せず攻撃して退治します。戦闘後、力に力で対抗してはダメだ、心を強く持て、とヒョウは潮を叱責します。そして、寺院に帰ってからヒョウは潮に修行をつけるんです。
 ヒョウは紫暮に、桃花源(桃源郷)という時の止まった地で潮を修行させる、と伝えるんですが、その矢先に字伏(アザフセ)が登場し、また、紅蓮の襲撃を受けることになってしまいます。その際に紅蓮から白面復活が近いことが伝えられ、もう桃花源に連れて行く時間すらなくなってしまったな、となるんです。

 アニメ版では、あたかもヒョウが潮の帰りを待っていたかのようでしたけど、実のところは潮とヒョウは一緒に修行をしていただけなんですね。ちなみに、桃花源絡みのエピソードはうしとら外伝に収録されています。妻子を殺されたヒョウが迷い込んで、妖怪退治の力を身に着けるって話です。

 ヒョウは、潮が獣化したカムイコタンの戦闘でも重要な戦力として機能していましたよね。
 白面との最終戦、ヒョウは誰のために戦い、何を成すのか。(多分カットされないだろうから)乞うご期待!
{/netabare}

投稿 : 2021/03/06
♥ : 10

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

全てを賭けて白面の者と対峙する「うしお」と「とら」・・・

この物語は前期2クールと今回1クールの計3クールの作品です。前期2クールと物語の内容に繋がりがあるので、前期未視聴の方はそちらからの視聴をお薦めします。

最強最悪の大妖怪である「白面の者」は、自身の復活に向け着々と準備を進めてきました。
3クール目に相当する今期は、いきなり「白面の者」が世に放った悪災から物語が始まっていきます。

義理と書いて「うしお」と読む・・・と言っても過言では無いくらい、主人公である蒼月潮は義理堅く、実直な少年でした。彼にとって人間と妖怪の隔たりは小さい事・・・むしろ困っているのか、いないのかが彼の原動力の全てとなっていました。

そして常に全力で向かい絶対手を抜かない・・・
獣の槍を片手に先頭を突っ走るうしおの背中を人間と妖怪が目線を合わせてこれまでの困難に立ち向かい・・・勝利してきました。

蒼月潮と獣の槍とトラの存在・・・何より彼らを取り巻く人間と妖怪は、白面の者にとって邪魔者以外の何物でもありませんでした。
これまでも何度か白面の者は手を出してきましたが、ここに来てその攻撃が本格化するのです。

その攻撃・・・正直精神的ダメージが計り知れない内容でした。
妖怪も人間も・・・どちらも悪くありません。諸悪の根源は白面の者でそれも変わっていません。
ですが、うしおを戦いに駆り立てる幾つかあるうちの一つは、完全に壊されてしまったでしょう・・・
それでも一度動き出した歩みは、うしおにだって止められません・・・

私にとって、この3クール目は泣き処が満載でした。

そのぬくもりは・・・体が覚えています
一緒の時間・・・共に笑い、そして涙したこと・・・
ほら・・・目の前にあいつの顔が・・・
これは自分にしかできない事なんだ・・・
あの人だってきっと頑張っている・・・

人を思う気持ちが自分を・・・そして周りを巻き込む原動力になる・・・
誰が頼んだ訳でもありません・・・
もっと深い部分で繋がってる・・・そしてそこは何人たりとも侵す事のできない不可侵領域・・・
だから自然と同じ思いを持つ者同士が集まり、最後の望みに向けかって行動する・・・

自分の信じて進んだ道が呪縛を解き放つ鍵・・・
諦めなければ必ず取り返せる・・・

紆余曲折を経てうしおととらは、白面の者と対峙する事になります。
これまでの中で一番激しい戦いだったのではないでしょうか・・・?
獣の槍も・・・うしおもとらもボロボロです・・・
でも戦っているのはうしお達だけではありません・・・
皆んなが全力を賭して白面の者に挑んでるんです。

壮絶な戦いはやがて終焉を迎えます・・・
でも支払った代償はあまりに大き過ぎました。
あまりの展開に視聴が終わってもしばし呆然・・・
はぁ・・・最後の闘争は半端ありませんでした。

オープニングテーマは、筋肉少女帯さんの「週替わりの奇跡の神話」
エンディングテーマは、LUNKHEADさんの「決戦前夜」
どちらも迫力一杯の楽曲だったと思います。

1クール全13話の作品でした。全3クールを使ってうしおととらの出会いからラストまで、中だるみする事なく一気に駆け抜けた作品だったと思います。
この作品の様に物語のラストまでしっかりと描いてくれる作品は大好きです。
今後も中途半端な販促作品では無く、ラストまで主眼において制作される作品が増えると嬉しく思います。

投稿 : 2021/03/06
♥ : 15
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

見所はしっかりおさえていたと思う

2016年春アニメ。全3クールの3クール目13話分(27話~39話)。
まずはスタッフさんお疲れさまでした。
特に絵が細かい上にキャラクター数も多く動く作品ですから、作画スタッフには頭が下がりました。
全体的に見所はきちんとおさえていたと思いますが、描写に不足が出てしまった印象。展開に説得力を持たせるためには改変やフォローはもう少し必要だったと思います。

やっぱり潮役の畠中さんは最後まで素晴らしかったです!この声で本当に良かったと思います。
{netabare}
須磨子の真綾さんの演技とても好きでした。知らぬ間に若い設定とはいえお母さん役を違和感なくこなすようになってしまったんだなあ…w
うしとらの母親キャラは皆印象的ですね。斗和子といい須磨子といいかおりの母といい、素晴らしかったと思います。
特にかおりの母は朴さんで、とても魅力的な配役で驚きました。朴さんの大人の女性役とても好きです。鏢さんを看取るシーン本当に良かった。
それ以外のゲストキャラクターの配役も好きですね。

内容としてはカット部分はしかたないとして、、良くも悪くも原作準拠で不足部分を補うような改変がほとんどなく、展開に説得力が欠けていると感じる部分が出てしまったのは残念でした。
前半のラストで心配したキリオと麻子の件も、最後まで解消されず個人的には引っ掛かる部分ではありました。二人のエピソードをカットした分それ以外の部分でもう少し描写を増やして欲しかったですね。

ただ一点だけ、沖縄の海上で白面に追いすがる西と東の妖怪たちは改変されていました。
突撃しようとする西の長と止めようとする東の長は原作では逆です。西の妖怪たちと潮の初対面のエピソードがカットされていることが理由で、自然な展開にするという意味でここはとても良かったと思います。

最初から潮ととらの関係、潮と白面の因縁をしっかり拾って行く方向性でしたが、そこは最後まで一貫していて良かったと思います。
その意味で最終クールを全て対白面に使ったのは良かったですが、少し長すぎるようにも感じました。
ただ、しっかり尺を取ったことで白面の恐ろしさがとても伝わって来ましたし、絶望的な状況からの逆転劇も盛り上がりました。最初は違和感のあった白面の声も、倒される瞬間の独白まで見て女性声優で良かったと思えました。

須磨子と潮の再会や流や鏢さんの死に際は、演出、作画、演技も素晴らしかったです。人の業を見せるシーンにはとても力が入っていて、それは原作でも力を入れている部分を汲んでいたと思います。
{/netabare}

うしとらは実は心理描写が女性的…というか情緒を大切にする作品で、どのキャラクターにも悲哀を感じる部分があり、その部分はもう少し見たかった気はします。まあカットしたエピソードにそういうのがかなりあるので仕方ないかなあ。

レビュー書いていて思いましたが、既読組である自分の目が厳しくなりすぎていて冷静な評価ができてないかも知れないですね。
前期から評価は少し下げますが、良い所もたくさんありましたし、原作への入り口としては十分だと思います。(2016.07.13)

投稿 : 2021/03/06
♥ : 16

64.8 3 バケモノアニメランキング3位
BLOOD THE LAST VAMPIRE -ブラッドザ・ラスト・ヴァンパイア(アニメ映画)

2000年11月18日
★★★★☆ 3.5 (167)
796人が棚に入れました
『BLOOD THE LAST VAMPIRE』(ブラッド ザ ラスト ヴァンパイア)は2000年から展開された、Production I.G制作のメディアミックス作品群。少女と怪物が繰り広げる戦いを描いたホラーアクション作品。
【ストーリー】1966年ヴェトナム戦争のさなか、日本の横田米軍基地内のアメリカン・スクールに、ひとりの日本人少女・小夜が転校してきた。彼女の正体は、闇に生き暗躍するヴァンパイア・キラーであった…。
ネタバレ

おなべ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

セーラー服を着た少女が日本刀で怪物どもを斬り殺します

少女、怪物、日本刀を題材として製作された上映時間48分の短編映画。製作会社はProduction I.Gで企画協力に押井守、キャラデザ寺田克也、脚本神山建治、作画監督黄瀬和哉、音楽池頼広、監督に北久保弘之って、油が乗りに乗った超豪華メンツで申し分ない。見る前からとてつもない期待をしてしまいます。


ベトナム戦争最中の横田基地内のアメリカンスクールに転校しに来たセーラー服を身にまとった謎の少女「小夜」が、謎の男達の監視下の中、怪物をぶっ殺すべく探索するというのがあらすじ。
また、舞台がベトナム戦争中の横田基地であることから、キャラクターがほぼアメリカ人で、作中は英会話が多めです。


パッケージの陰鬱さ具合から「一見さんお断り」なコアな雰囲気が漂っていますが、話は至ってシンプル。例え英会話の場面で字幕ナシで聞き取れなくても、話の支障は然程なく見れます。わかりやすい展開なので、今何がどうなっているか意味不明な状況には陥りません。その分物語やキャラクターに掘り下げは少なめなので、予想してたよりも味気なく感じてしまうかもしれません。


怪物を日本刀で斬る一瞬を、美しく格好よく映してあるのが本作の美点なので、これは物語を楽しむというより、レビューの題名の通り、日本刀を使って化物共をぶった切るセーラー服を纏った小夜さんの実験的映像作品及びプロモーションビデオとして捉えた方がいいでしょう。

BLOODシリーズは今や様々な作品がありますので、一応今作は初代BLOODと称させて頂きますが、初代の小夜さんはめっちゃくちゃ強いです。近頃の細腕のか弱いヒロインとは打って変わって、筋肉質でたくましい。アンジェリーナジョリー並の厚めの唇が個性的で、寺田克也氏の癖の強いキャラデザは好みが別れる所です。
私は最初は躊躇していましたが、勇ましい小夜さんを見ている内にすっかり虜にされましたね、ええ。戦う強い女性はやはり素晴らしいですね。cv工藤夕貴さんのクールボイスは文句ナシです。
{netabare} 劇場版BLOOD-Cの小夜はツンデレ具合がとても宜しかったですが、初代BLOODの小夜さんは常に不機嫌そうなんですよねえ…。口元をへの字のようにキュッとつむっているからかもしれませんが。驚いたのはセーラー服に「何だこの服は」と不満げな台詞を洩らす事。好きで着用していたわけではないようです。 {/netabare}


アクションシーンは今見ても全く劣らない動きの滑らかさです。特に序盤の地下鉄のシーンは不気味な音楽も合わさって、非常に緊張感があります。また、全体的に背景美術はもちろんキャラクターのデザインもリアルを目処にされています。陰鬱とした作風も素晴らしいです。
{netabare}「地下鉄=初代BLOOD」のイメージがある通り、地下鉄で斬り殺すシーンはホラー映画のように恐ろしい。後半デビットさんに「ソード!」と叫び、日本刀を投げ渡されてその刀で怪物を回し蹴りのようにスッパリ斬るシーンは痺れました。{/netabare}


話の物足りなさも残念な所ですが、もう一つ私が気になった所は、台詞が陳腐なこと。前述した通りこの作品は比較的リアルな世界覧を表現しているのに、キャラクターの喋る事がいかにもアニメらしいのです。リアルなキャラと台詞の粗雑さがイマイチ噛み合ってない。英語で台詞の簡略さをカバーしているようにも感じてしまいます。台詞回しには何らかの工夫が欲しかったですね。
{netabare} 特に序盤のデビットさんの「上からの指示だ」「本当に何も知らんよ!」はマシな言い方がないものかと。あまり裏組織の人間には見えないですね。
無愛想な小夜が神に対して嫌悪感丸出しにする描写は中々良かったです。小夜が吸血鬼であることを暗示させる描写は多めにあった方が、感情移入しやすかったかなあなんて思いました。
また、BLOODシリーズには巻き込まれ系キャラが大抵います。今作は保健医がそのポジションであるものの、小夜との交流が薄い。2人の関係は淡々として味気ないのもちょっぴり残念です。{/netabare}



映像面の表現法や構図には圧巻されるし、上映時間の少なさからいろいろストーリーは物足りない面もありますが、それもご愛嬌といったところ。セーラー服を着た少女が日本刀を使って怪物を倒すコンセプトの映像作品としては充分完成していると思います。この物語と小夜さんの続きを見たいです。
別作品の「BLOOD-C-the last dark-」は初代BLOODをリスペクトしたシーンがあるので見比べてみると面白いです。

投稿 : 2021/03/06
♥ : 16

セメント さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

小夜

BLOODシリーズの原点にして、ProductionIGの初オリジナル作品です。
第4回文化庁アニメ芸術祭アニメーション部門大賞の他、色々な賞を受賞してます。


<物語>
アニメ映画史上最高水準にあると言っても過言ではないでしょう。
開始2分も見れば、この作品が秘めたポテンシャルを嫌でも痛感すると思います。
"怪物と戦う少女"というベタなジャンルでありながら、圧倒的なまでの展開力と重厚な作画で、至高の作品に昇華させています。
舞台がベトナム戦争中の横田基地周辺のアメリカンスクールということもあって、最初はほぼ英語で展開していくのも質感を増している要因でしょうか。
作品全体を包み込む雰囲気が何しろ尖っていて、始終圧巻されました。

<作画>
まず、この作品はIG内で発足した"押井塾"と呼ばれるチームで企画が誕生しました。
この"押井塾"は、押井守さんが新人クリエーターを集め、週一でテーマを決めて企画立案させて、それを押井さんが評価するという、内輪の倶楽部のようなものでした。
"押井塾"には神山健治さん、藤咲淳一さん、荒川真嗣さん、岡村天斎さんなどが在籍して、それはそれはタフネスな現場だった様子です。
元々内輪向けの作品で終わらせるはずが、IGが自社版権の作品を欲していたという事情もあり、長編映画として発表された経緯があります。
作画は当時にしても群を抜いていて、井上俊之さん、西尾鉄也さん、小池建さん、磯光雄さん、松本憲生さん、中村豊さん、吉成鋼さん、沖浦啓之さんなど豪華な顔ぶれで、一人一人の担当パートが多いことも特徴です。
作画への評価は正直天元突破しています、間違いなく本作一番の魅力でしょう。

<声優>
小夜を演じられたのは女優の方ですね、悪くなかったと思います。
英語で会話するシーンが多いという事で、外人声優を起用してたのが斬新でした。

<音楽>
主題歌のようなものはありません。BGMは申し分ないです。

<キャラ>
BLOODシリーズでは、キャラの名前は同じでも、それぞれの世界観は断片的で繋がりはありません。
本作の小夜は、達観したかのような超サバサバ系で、冷たく人間的な感じがしないですね。
そこが良いんだよと思われる方も多いかも。


テレビ版に比べてかなりマイナーな気がします、が化物のような迫力のアニメ映画です!
見られる機会があったら是非。

投稿 : 2021/03/06
♥ : 3

ウェスタンガール さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

瞬間消灯とクリフカット、そして日本刀

非常に懐かしい。
その昔、地下鉄銀座線に乗ることが多かった。
駅近くになると、車内の明かりが壁の非常灯に切り替わった。

後で知ったのだが、線路横を走るサードレールから集電する方式で、その時まだ旧車両の走る銀座線では、設備上の都合でレールが途切れる区間に差し掛かると、いわゆる瞬間消灯していたのだ。
戦争映画が好きな種族にとっては、脳内でサブマリンバトルの妄想が始まる瞬間である。・・・、アホである。

冒頭、この説明をワンシーンで描き、先頭車両からバチバチと消灯してゆく刹那、一瞬にしてBLOODの世界に引き込まれる。

そして、福生の街を横田基地に向かう一台の車。
これがまた良い。
逆に傾斜したクォーターピラー、クリフカットが特徴のマツダ・キャロルではないか。
RR横置き水冷四気筒、モノコックボディ、小さな高級車と呼ばれた軽自動車である。

カットつながりの小道具を持ってきたセンスの良さ。

主人公である“小夜”のキャラデザがまた素晴らしいのだ。
相手を射すくめる鋭い目としっかり結ばれた厚い唇。
セーラー服のスカートは普通丈、スケバンロングでもパンチラショートでもないのだ。

少し前に、マーベルの“ブレイド”が映画化されてはいるが、断然こちらの方がカッコいいのだ。
ハリウッドに与えた影響も非常に大きいそうだ。
タランティーノの話は有名であるが、近年観た中で、バンパイア・ハンター物では出色の面白さであった、ギレルモ・デル・トロの“ストレイン”や、ゾンビ物の“ウォーキングデッド”のメインキャラ、日本刀使いの“ミショーン”あたりにも影響を与えていることは間違いなかろう。

内容についてはあまり触れずにおこう。
なにせ僅か40分余りの作品である。

それでも、強弱を付けたアクションの間合いに個性のある登場人物を配し、一気呵成にラストへなだれ込んでゆく展開が気持ち良い。
さらには横田基地の中での“命のやり取り”と、ベトナム戦争という“不条理な死”が対比され、全くもって心憎い演出となっている。

棒読み感のある英語での台詞回しには幾分不自然さを感じるのではあるが、海外作品で辟易させられる、チャイナ訛りの日本語よりは余程マシではある。

通産省も一枚噛んで、Production I.Gと押井塾の執念と遊び心がつまった作品である。

投稿 : 2021/03/06
♥ : 9

71.5 4 バケモノアニメランキング4位
デュラララ!!×2 結(TVアニメ動画)

2016年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (652)
4134人が棚に入れました
同時多発的に事件は起こり、池袋の街は混沌の渦へと呑み込まれていく。
それぞれの事情を抱え、新羅のマンションへ集った者達。街では"ダラーズ"
"黄巾賊" "罪歌"の勢力がひしめいていた。そしてセルティの"首"が白日の下に
晒された時、事態は誰もが予期しなかった結末へと動き出す――!

声優・キャラクター
豊永利行、宮野真守、花澤香菜、神谷浩史、小野大輔、沢城みゆき、福山潤、中村悠一、梶裕貴、高垣彩陽、寺島拓篤、下野紘、M・A・O、小野友樹、山口勝平、金元寿子、喜多村英梨、岸尾だいすけ、藤田咲、大塚明夫、堀江一眞、小林沙苗、伊瀬茉莉也、福圓美里、小西克幸、大塚芳忠、藤原啓治、黒田崇矢、小野坂昌也、久野美咲、加瀬康之、飯塚昭三、森川智之、三上哲、種﨑敦美、梁田清之、桑島法子、KENN、五十嵐裕美、村田太志、上田燿司、井上喜久子
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

「東池袋六ツ又交差点」のようなアニメ

[文量→特盛り・内容→考察系]

【総括】
かなり満足しました。てか、もうお腹いっぱいですw

全部で4期まで続いた人気作ですが、1期+長い2期(2,3,4期)という印象を受けました。あまり間をおかずに、一気に視聴することをオススメします♪

特に、池袋という街に詳しい方は、必見です。共感できます。

そうでない方は、「これが池袋」です(いや、本当にこんなことが起きても不思議じゃない街なんすよ)w

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
一期からのことを全部書くので、書きたいことがまとまらず、ダラーズと、いや、ダラダラと長く書きますw

池袋東口を出て左に進み、ビックカメラなどを通り過ぎ5分ほど歩くと、「東池袋六ツ又交差点」に行き付く(アニメにも何度も出てますよ、てか、OPの場所のすぐ近くです)。

明治通りや春日通り、都道435号線など交通量の多い道路が立体的且つ複雑に交差するこの交差点は、「全ての存在を許容する街、池袋」を象徴する存在(詳しくは一期レビュー参照)の1つのであり、「様々な人の思惑が複雑に且つ多面的に行き交うアニメ、デュラララ」のようだった。

さて、アニメの中身の話。

身も蓋もない結論を述べてしまえば、「中二病患者がリア充になった話」と、なってしまうのだろうか。

本作は、いわゆる群像劇であり、群像劇とは、1つのストーリーを複数の登場人物の視点で語り継いでいくもの。ある人物の視点では不明だった点が、他のある人物の視点で語られることで補完されて解決していく、パズルを解いていくような快感が得られる表現方法である。

(原作未読なので自信はないが)おそらく、原作では語り手を変えながら、それぞれの視点でこの「池袋物語」を紡いできたのだろうし、その要素(語り手の交代)は、アニメにおいても観られた。ただ、それが果たして(アニメの場合に)必要だったかと言われれば、必ずしもそうでない。

むしろアニメ(特に2~4期)では「竜ヶ峰帝人」という人物に焦点を絞り、出来るだけストーリーを単純化していったように感じた。そしてそれは、おおむね成功していたと思う。

これまた身も蓋もない言い方になるが、「群像劇」である必要性を、(アニメでは)そこまで感じなかったとも言える。

群像劇は、ミステリーなどとは相性が良く、視聴者の「知りたい」という欲求をよく刺激するものではあるけれど、反面、一人のキャラクターを掘り下げるのが苦手で、どうしたってテンポが遅くなる。例えば(米ドラマの)「24」などは、「実際の24時間」を1時間×24話で駆け抜けるからこそのテンポの良さだったが、流石に本作を1日の出来事にはできない。作品内での時間経過が少なすぎると、キャラクター同士の心の交流や深まりが描けず、それは本作にとって、致命的なことだろう(24は、とりあえず銃をぶっぱなして謎を解き、事件を解決し、視聴者に緊迫感や興奮を提供すれば良かったが、本作はそこまでシンプルな作りではない)。

ゆっくり時間をかけながら、「竜ヶ峰帝人」が狂っていく様、他との交流。そして、心の成長を描いていく。

最終話を視終えた今、結末には凄く満足をしているし、良くやりきったな~と感動もしている。

しかし、「承」「転」「結」と、ずっと満足していたかと問われれば、そうでもない。

上記3作はいずれも、序盤と終盤にこそ盛り上がりはあった(新シリーズへの期待と、次のシリーズへの引きを作ることには成功していた)が、やはり中だるみは感じた。1期に「起」がついてないのに、2期のタイトルに「承」をつけた時点で、「1期と原作の人気から、4期まで作る」というのは規定路線になったのだろうが、2期か、せめて3期の尺でスッキリまとめた方が良かったように感じる。

まあ、「帝人とセルティの物語を完結させるだけなら4期は長過ぎ、登場人物全ての物語をちゃんと完結させるには、4期でもまだ足りない」のかなぁと思った。

……前置きはこのぐらいにして(驚愕!?)、帝人である。彼は、「平凡な少年」だったが、自らが軽い気持ちで作った「ダラーズ」というサイトが予想を遥かに上回る力を持ったため、次第に狂っていく。

簡単に言えば、ネットの力を自分の力だと、「勘違い」したのだ。現実では無力な自分が、別の世界では巨大な力をもっている、という空想。それはなんとも甘美な夢であり、(よほどパーフェクトな人間でない限り)大なり小なりそういう空想をしたことは誰にでもあるだろう(いわゆる中二病)。

普通ならその空想は次第に覚め、良くも悪くも大人になっていく。しかし、帝人の前には「セルティ」が現れた。彼女は「デュラハン」であり、正に「空想の国の住人」である。薄々、自らの力が「勘違い」、或いは「空想」だ、自分はただの「平凡」な人間なんだと気がついていた帝人が、自らの力(ネットの力)以上に「空想」の存在が、「実在」していることを目の当たりにした時、彼は「夢」をみる。

「自分も非現実の(もっと大きな)存在」になれるのではないか、という「夢」。しかもそれは、「第1回ダラーズ集会」という形で、本当に「現実に」できてしまった。そこで彼は、その「夢」を本格的に「勘違い」してしまう。その「夢」「勘違い」が、結局は「結」に至るまで続く、帝人の暴走の根元にあったと思う(最後にセルティも、そんなことを言って謝ってたし)。

そして、そんな夢をみたのは、帝人や矢霧誠二のような主要人物以外の、モブ達の大勢も同様なのだろう。「首なしライダー」「切り裂き魔」という存在は、彼らに「夢」を与えるには充分だった。それだけ、多くの人々が「現実」に満足していないということかな(でもそれは、実に物見遊山的で、帝人のようにヤーさん敵に回すほどぶっ壊れて(純粋では)ない)。

最終話では、そんな大勢の「夢」をぶち壊す展開に。しかも、「警察」「暴力団」といった、極めて現実的な力で。

私は本作を、常に池袋になぞらえてレビューしてきた。勿論、こじつけも多々ある。それでも、この作品が「池袋らしい」と感じるのは、やはり事実である。「池袋」独特の、カオスな魅力はなかなか的確な言葉には出来なかったけれど。

重ねて言うが、本作は「群像劇」ではあるけれど、私はその必要性をあまり感じなかった。それは、「群像劇」のわりに、話に筋が通りすぎているというか、「うまくハマりすぎている」というか、「全容が見えすぎている」というか。

なんか、「よく分からない意思によって、登場人物達がみんな踊らされている」という感じを終始受けていて、その「よく分からない意思」が「池袋の意思」と考えるのは、あまりにも中二病的だろうか。(いや、作者の意思、なんだけどねw)

そんな、「なんだかよくわからない」「くせに面白い! 引き込まれる!」というのも、やはり「池袋」らしい。

ふと考えれば、この話、「池袋」なんて「小さな街」で終始しているわけで。

きっと「池袋」で首なしライダーが闊歩している間も、「澁谷」では若者達が路地でダベり、「新宿」では更にカオスな世界が繰り広げられ、「青山」は相変わらずいけすかないおしゃれさで、「上野」では昼間からオッサンがワンカップを開けているのだろう。

そうした「自分達の、本当は狭い世界(池袋)を、世界の全てだと思う感じ」は、若者(学生)特有の「勘違い」であり、なんか、「ネットの世界」でもあると思った。

物語のラスト、チャットルームに「誰もいません」が連続して書かれていたけど、帝人をはじめ、みんな徐々に現実を直視し始めたということかな。

巨乳の可愛い彼女もできて、帝人ももう立派なリア充w そろそろ池袋を卒業する時期ですな(笑)
{/netabare}

【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
なぜ1話目はいつも、若干ギャグテイストにするんだろう?

2話目
群像劇、面目躍如ですな。

3話目
非日常が日常になると、更なる非日常を求めたくなる帝人、か。

4話目
呼び鈴で返事するのは可愛かったw

5話目
ヒソカですやんw

6話目
鉄砲渡したわけね。

7話目
静雄は、良いチートキャラですね。

8話目
バイオハザードですな~。

9話目
新羅も流石に罪歌には負けてないね。

10話目
帝人は、新羅は、どこに向かおうとしているのか。いよいよ、大詰め。

11話目
確かに、ダラーズは終わらせられるね、あの方法なら。お~、わりと衝撃の展開。

12話目
まあ、綺麗に終わらせたかな。
{/netabare}

投稿 : 2021/03/06
♥ : 28

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

池袋を舞台にした壮大な群像劇・・・どの様に幕を閉じるのでしょうか^^?

1期24話(未放送エピソードの25話は未視聴)、2期承12話、転12話、結12話の計60話という直近の深夜ニメ枠作品の中では圧倒的な長寿番組となったこの作品・・・竜ヶ峰帝人が池袋の高校に入学するため上京してかつての親友だった紀田正臣と再開し・・・クラスメイトの園原杏里と仲良くなる一方、池袋の都市伝説的な登場人物が次々に表れ、帝人の周辺は一変しました。

医者の岸谷新羅、人間を愛する折原臨也、怪力の持ち主である平和島静雄・・・
この作品くらい登場人物を上げていくとキリがない作品もなかなか無い、と思える位たくさんの登場人物が池袋の街で一気に動き出し、それは上京したばかりの高校生をもあっという間に飲み込む大きなうねりとなりました。

常に何かあるのが当たり前でそれが池袋の日常・・・そんな中で登場人物がどの様に進んでいくかが見どころで、どの様に幕を閉じるのかが気になる作品だった訳ですが・・・

完走して振り返ってみると、これまでどこで切ってもイベントやトラブルが目白押し・・・
ですが、全ては「結」に向けての助走期間だったのでは・・・と思える展開だったと思います。

1期で出会い・・・承で出会った人たちとの関係が広がり・・・転で結に繋げるための取捨選択を行う・・・
大まかな流れはこんな感じとの印象を受けました。
これまで数多くのキャラが登場してきました。
個人的なお気に入りキャラでもあった、折原臨也の双子の妹である九瑠璃と舞流、粟楠道元の孫である茜ちゃんらが登場した時には、彼女達の今後の展開を期待したものです・・・^^;

ところが結では私の個人的お気に入りキャラの出番は全くなくバッサリ切り捨てられていました。
他にも転までに存在感があっても切られたキャラはいると思います。
結に登場したのは本当に物語の核となるキャラのみ・・・逆に気持ちの良いくらい思い切った構成だと思いました。

だからこそ、結で紡がれる物語は・・・これまでとは少し経路が異なります。
危機感・・・本気度・・・抵抗・・・支配・・・といったキーワードが入り乱れた物語が進んでいきます。
そしてその先で待っていたのは・・・予想だにしない驚愕の展開だったんです。

この驚愕の展開を改めて考ええみると・・・きっとオンリーワンだったのだと思います。
最初は進む事が楽しかった・・・これまで見たことのない景色が目の前に広がっていて、それがどんどん鮮やかに色付いていくから・・・
でも、進んだ分だけ引き返すのが難しくなるのが道理・・・
きっと何度も引き返すチャンスはあったのだと思います。
だけど出来なかったのは流されたから? それtも自分の意志?
気が付くと引き返すどころか、どんどん転がり落ちている自分がいる・・・

大切なのは本気で心配してくれる仲間・・・
転がり落ちる自分を懸命に引き上げようとする仲間・・・
どんなに進んでも本質は何も変わらなくて、その場所が自分にとっての唯一無二・・・
いえ、変わってました・・・
積み重ねた時間と様々な紆余曲折と苦楽を共にした分だけ、本質は「より本質」へと進化していました。
物語のラストで聞くことのできた温かくて優しい台詞・・・「あぁ、これが聞きたかっただ」と思える位良い幕の下ろし方だったと思います。

オープニングテーマは、FLOWさんの「Steppin' out」
エンディングテーマは、PENGUIN RESEARCHさんの「ジョーカーに宜しく」
広げた手を天に突き出しているアニメにピッタリだったオープニングがお気に入りです。

1クール12話の作品でした。納得の全60話だったのではないでしょうか。
あちこちで人が動いているので、群像劇が好きな方には堪らない一作だと思います。
唯一思うのは、ここまで続いた作品が終わってしまう寂しさ・・・でしょうか^^;

アニメーションを制作したのは、1期を制作したブレインズ・ベース第三制作部が暖簾分けして設立した朱夏さん・・・
こういう事って良くある事なんでしょうか^^?
そしてこの朱夏さん・・・今年放送予定の「夏目友人帳 伍」の制作も担当されるようです。
夏目も視聴を心待ちにしている作品なので、今後の朱夏さんの動きに注目です^^

投稿 : 2021/03/06
♥ : 18

タケ坊 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

1期の良さは大きく失われた(2期分割3クールの感想まとめ)

デュラララ!!1期のあと、分割3クールで描かれた物語の終着点。

コメントは3クールまとめての感想です。


1期が広げた風呂敷と伏線、その回収が見事で、

また、時系列の描き方が凝っていて、かなり良い脚本と構成に思えたので、

2期も期待して観続けてきたんだけど、結局1期の面白さには遠く及ばなかったな、という印象。

円盤の売上次第で続編が作られないアニメが多い昨今、最後まで描いてくれたのは評価できるけど。。


☆物語☆

池袋を舞台とした「非日常」の人間模様、群像劇を描いているのは1期と同じで、

特に取り立てて書くこともないんだけど、一体何が良くなかったのか。。


個人的な感想としては、

1期ではキャラクター数が多いものの、それぞれのキャラにしっかりとした役回りがあったように思うが、

本作(2期以降)では、1期でも多かったのに更にキャラが増えてしまい、

必然的に各キャラの存在理由や物語の本筋との関わりが、中途半端で希薄になってしまっている。

最終回を迎えた今、一見すると綺麗に終わっているようにも思えるが、

果たしてあのキャラは必要だったのか?

果たしてあのキャラのあの行動や目的は?と、色々と疑問が残ってしまう終わり方になっているように思え、

1期の伏線が回収された後の爽快感は、殆ど味わうことが出来ない。


そして、物語自体もさっぱりつまらないと言う訳でもないのだが、

非常にのっぺりとして起伏や引き込まれる要素が薄くなっており、

こうなってくると、そもそもの突拍子もないキャラクター設定などにもなんだかなぁ、と思えてくる。

3クールも使ってこの程度の展開しかないのか、という尻すぼみ感を抱いてしまったというのが正直なところ。

ちょっと気になっていたアンリとミカドの関係の進展も、最終回でサラッと流していただけ。。

ていうか、あんなグダグダで支離滅裂な思考の人間に好意を抱くアンリもどうなのか?と思う。。


☆声優☆

これに関しては文句はなく、1期から変わらない声優含め、

増えたキャラに関しても、的確なキャスティングと良い演技が観れると思う。


☆キャラ☆

1期で活躍したキャラたちの魅力が軒並み薄れているのが残念。

中でもシズオの痛快さ、イザヤの不愉快さに関しては、

この作品では重要なポジションのように感じていたのだが、

脇役ばかり目立って、物語の本筋が一体どこにあるのか、

もはや何を描きたいのか?テーマが非常に分かりづらくなってしまっている。


☆作画☆

特筆すべき点はないかもしれない。

分割3クールの長い間では、あまり良くなかった場面もあったような気はするが、
(アニコレでコメント書く前はそんなに注意して観ていなかったので)

平均するとキャラ、動き共に悪い出来だとは思わない。


☆音楽☆

1期の男臭さを感じるOPが印象的だっただけに、

2期以降のもので印象的だったのは承で使われたOKAMOTO'Sの楽曲。

歌詞はどの曲も作品に合ってて良いと思う。

EDは結構新人の曲が抜擢されて使われてたけど、どれも悪くはなかった。

まぁアニソンとしてみると、作品との歌詞のリンクはあまり感じられないけど。


個人的に音楽面で高く評価したいのは、OP,EDじゃなく、作中のBGMの方。

1期と同じ吉森信さんが担当されている。

1期から継続して使われているものもあるように思うが、(全般的に比べると1期の方が印象的)

非常にバリエーションに富んでおり、また色々な楽器が使われていて、

中でも変わったところではテルミンなんかも使われていたりして、
(電子楽器の元祖、手を触れずに遠ざけたり近づけたりして音階と音量を調整するもの)

メロディや音使いまでかなり凝っていて素晴らしい。

カオスな展開の中の様々な場面に絶妙にマッチしていて印象深いものだと思う。


まとめとしては、

1期の面白さがあっただけに、継続して観続けてきたが、正直惰性で観ていた感も否めない。

最後までやってくれたのは良かったんだが、後味はあまり良くない作品になってしまったと感じる。

投稿 : 2021/03/06
♥ : 9

61.3 5 バケモノアニメランキング5位
双星の陰陽師(TVアニメ動画)

2016年春アニメ
★★★★☆ 3.2 (291)
1825人が棚に入れました
ケガレを祓い清める最強の陰陽師をかつて目指していたがある事件を機に陰陽師になることを拒んでいた中学生の少年・焔魔堂ろくろが、代々有名な陰陽師を輩出してきた家系の娘で禍野に直接入ってケガレ祓いをすることができる少女・化野紅緒と出会ったことで、一緒に力を合わせてケガレとの戦いに挑んでいく物語が描かれている。

声優・キャラクター
花江夏樹、潘めぐみ、村瀬歩、芹澤優、諏訪部順一、福山潤、前野智昭、浪川大輔、石川界人、山下大輝、村田太志、小野友樹、沢城みゆき
ネタバレ

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

並び立つ二人の過去に涙しながら、穢れた人々の未来を見届けよう。

過去のしがらみを抱えた陰陽師の少年と少女が主人公のアニメの様です。

男の子の主人公ろくろくんの印象は少年漫画の王道を行く印象、心優しき熱血漢という感じですが、ヒロインの紅緒ちゃんが異色です。ミスミソウなどで有名な押切蓮介さんの漫画「ハイスコアガール」に出てくる大野さんを思わせる無口キャラで、彼女と同じく「超」が付く程強いです。(色々な意味で‥!)1話では殆どこの子が主役ですが、しっかりとろくろくんにも見せ場はあります。安定のジャンプクオリティでした。

紅緒ちゃんが幸せそうな顔でおはぎをモグモグ食べているシーンは見ているだけで和みますが、3話連続ではちょっとあざと過ぎる気がします。(しかも3話目はお昼ご飯。紅緒ちゃんの食生活が心配になります。)かと言って全然無いとちょっと寂しい様な‥。と思ったら、またあったり‥。紅緒ちゃんおはぎ食べ過ぎ!(笑)

作画的にも結構見所がある作品で(各話毎の安定感はないけれど‥)中でも「禍野」とよばれる異世界の背景描写は「這いよれ! ニャル子さん」で描かれた結界に勝るとも劣らぬインパクトがありました。キャラデザはろくろくんの歯がギザギザしている所とか、繭良のグラディエーション掛かった髪色とかに好みが分かれるかもしれません。

全編に渡りキャラ名や必殺技名のカットインが数多くありますが、回を重ねる毎に慣れも手伝って段々落ち着いてくる印象です。ただカッコ良さげな技名の文字のイメージが先行している一方で、不明瞭な作画表現も稀にあり、特に原作未読の自分には「朧蓮華の舞」がどういう技なのか映像だけでは非常に分かりづらかったです。

上で「超」強いなどと幼稚な表現をしてしまいましたが、よくよく考えてみたら、ジャンプ漫画ではドラゴンボールの人たちとか滅茶苦茶な強さなんですよね。(地球大の惑星を余裕で破壊するとか)偽物語の影縫さんとか火憐ちゃんを見た時にもびっくり仰天しましたが、長らくの間バトルものから離れていた上、近年放映されたバトルものについても知識が乏しかったので、こんな表現をしてしまいました。

上記を踏まえ、紅緒ちゃんの人間離れした身体能力も、水滸伝に登場する戴宗の用いる神行法と同様、大部分は護符(霊符)のおかげであって、霊符が無ければ人間の限界を大きく超える事は出来ない(7話で明確な描写があります。)様ですので、単純な強さとは言い切れないものだと認識を改めました。陰陽師ですし、熟達した魔法使い(魔法剣士)の様な強さなのだと思われます。修行や鍛錬でならまだしも、生まれつきの超能力や突然変異とかで超人になる様なアニメよりも、ファンタジーであっても、こう言った理屈をきちんと踏まえているアニメの方が、人間を人間として描いていて、生物としてのヒトをないがしろにしていないのでわたしは好感が持てます。

作品の性質上、日常回大目とかは無理かも知れませんが、どんどん面白くなってきているので続けて視聴していこうと思います。

序盤10話くらいまでの感想
{netabare}
2話のろくろ君の台詞「なんだ!?このパンツ野郎!変態か?」とか大した意味は無いんですが、吹き出しました。根は熱血少年のろくろ君の口からあの言葉が飛び出るから面白いのかも知れません。こう言ったあざと過ぎるギャグにも笑える自分はまだコドモなのだなぁと思います。多分直らないと思いますが‥。

他の方も言っておられますが、2話以降に登場する式神は元々原作に登場しないそうなので、わざわざ登場させる必要は無かったのではないかと思います。少しだけ蛇足に感じました。

1話にて、紅緒ちゃんとの出会いをきっかけに陰陽師としての自分を取り戻す兆しを見せたろくろ君でしたが、2話、3話におけるためらいと後ろめたさ、ついに4話における十二天将の一人、朱雀こと斑鳩士門との出会いが彼の再起の決定打になった様に見えました。(4話視聴後では上記「陰陽師としての」を「本来の」と置き換える事が出来ると思いました。)少年と言うものは、とかくより強いもの、より聡いものに憧れ、それに近づこうと焦り足掻く不器用な生き物なのかも知れません。ろくろ君の今後の成長を見守っていきたい気持ちになりました。

8話にて、ろくろ君が陰陽師として戦えなかったのは、まゆらの為でもあるという側面もあるという事が分かり、人の意思決定の原因は、決して一枚岩でないという事に納得しました。この回ではさらに、ろくろ君の衝撃の過去も明かされます。
上には上がいる。上述の斑鳩士門に続いて、十二天将の一人、白虎の名を持つ天若清弦が登場し、これまでのお話における陰陽師達の活躍が、井の中の蛙の如きという事を体感しました。お父様、強さの次元が違い過ぎる!
前回から続く「変態パンツ男」発言連発のろくろくんの心情も、一見ギャグ以外の何者でも無い印象がありましたが、土御門への遠回しの憤りである事を今回をもって解釈出来ました。
少年向けアニメの王道を行く様な作風でありながら、その実態は深い。物語の始まり以降、軽い気持ちで見守りつつ、紅緒ちゃんの可愛さや、ろくろ君の熱血に圧されて視聴を続けていましたが、8話になって初めて、真剣な気構えで視聴すべき、愛すべき作品と思える様になりました。

9話では「雛月の悲劇」の真相が明かされます。謎を仄めかすだけで、それを引っ張り続けるアニメと違って、この回でろくろ君の過去に起きた事件の全貌が語られます。
紅緒ちゃんとろくろ君のどちらが主役とも言えない、二人が両立している姿には、初回から好感が持てましたが、今回をもって、さらにその印象が強まった様に思います。それぞれの迷いが晴れていき、戦いへの決意が強固なものへと変わっていきました。

10話では前にちらっとだけ登場していたすばると鈩(たたら)が登場。すばるの銃の生成は凄過ぎる能力なんですが、何でもありな感じがして少し残念‥。二人とも十二天将で、不思議キャラの鈩はその中でも最凶らしい。あくまでも黙し、パン耳食べて喜んでいる謎キャラで、どう見ても士門とか清弦さんの方が強そうだけど‥‥?
今回はギャグよりのお話で物語の勢いが失速しましたが、緩急を付けるという意味で良い流れだと思いました。

次回にも期待します。
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12話
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前半はギャグ&修行パート。紅緒ちゃんの両親の仇である神威登場回。
紅緒ちゃんの猛攻を受けても無傷だったり、指先一つで吹き飛ばされたり、圧倒的な力の差を見せ付けられる。紅緒ちゃんの両親とのあまりにも悲痛な別れについて語られる‥。
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13話
{netabare}
前回登場した神威は"バサラ"と呼ばれるケガレの上位種。倒した相手の呪力を奪い自己強化をし続けた結果の姿らしい。見た目は人間と似ていますが肌の色が浅黒い。ケガレという種の存続とか陰陽師への憎しみとかは無い様で勝手気ままに行動している印象。双星の真価を発揮した攻撃で一矢報いたものの及ばず‥。
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14話
{netabare}
今回からは新OP、EDに切り替わりました。前半の和風ロックの景気のいい感じの曲から、悲壮感を帯びた曲に‥。歌詞も前半よりもさらにこの物語に相応しい印象になりました。ムービーの作画は前半に引き続き、動きが多く迫力があり、ドラマ性を強く感じさせるものとなっています。

本編は総集編に近い内容。まゆらの面白発言集とか、紅緒ちゃん創作による正義のヒーロー"おはぎマン"のお話とか、笑える場面満載でバトル方で辟易していた所の一休みという感じで楽しめました。

余談。紅緒ちゃんによれば、おはぎマンの粒あんを飛ばすスピードはマッハ2で戦車の装甲をも貫く威力という設定。気味の悪い妖怪にしか見えない風貌といい恐ろしいやつ‥。エピソード2ではぼたもちマンとおしるこマンも登場しましたが性質、弱点がアンパンマンに似ている‥。エピソード3に期待(笑)
{/netabare}
15話
{netabare}
ろくろくんの兄貴分、亮悟さん主役回。ケガレ堕ちしたある陰陽師との戦い。ケガレ堕ちの強さはケガレになる前にその人が持っていた呪力の大きさに比例するらしい。体に表れる九字が緑色なのが特徴。

神威戦で発揮した双星の力をまだ制御出来ないろくろくんと紅緒ちゃんは強大なケガレ堕ちを前にして歯が立たず‥。

清弦さんの登場で危機を救われた二人でしたが、その清弦さんから陰陽師失格を言い渡されてしまいます。

陰陽師の戦いが死と隣り合わせである事を改めて描いたお話でした。雛月の悲劇などについてもそうですが、人の死を必然の様に描く作品です。
{/netabare}
16話
{netabare}
前半は主に清弦さんとまゆらの親子のお話。後半まゆらの身に異変が起きる。"布瑠の言"すべてのケガレを祓うといわれる最強の呪。双星の力が特別なものである事が明かされます。でもレゾナンスって横文字が唐突に飛び出した時には閉口。共鳴とか共振を含めた言葉じゃいけなかったのだろうか?
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17話
{netabare}
前回の戦闘を経て疲弊したろくろ、紅緒、清弦さんの前に最悪の相手、悠斗が現れる。清弦さんが霊符、白虎明鏡符を用いて纏神呪(まといかじり=式神の力を自らに宿す変身みたいなもの)する。普通に戦っても超絶強い清弦さんがさらに新たな技を用いて戦うという事で勝利確定と思っていましたが、意外過ぎる展開。悠斗に傷一つ負わせる事も出来ずに敗北。そんなバカな!

ろくろくんに執着を持つ悠斗の気まぐれで、辛くも3人とも生存。戦闘は終了しました。

終幕前、一人前の陰陽師のみが切る事を許される黒い狩衣を纏うろくろくんの姿が描かれました。

神威といい悠斗といい敵が強過ぎる印象のある物語ですが、かえせば安直なカタルシスに依存していない展開であるとも言え、私的にはその辺りを高評価したいです。
{/netabare}
18話
{netabare}
レゾナンスと清弦さんから託されたろくろ君の新しい霊符、星装顕符《焔》を扱える様に二人で訓練するお話。後の霊符はケガレ化したろくろの右腕の力をさらに解放する効果があるらしい。陰陽師の技ってケガレを払うだけでなく、物理的にもとてつもない威力の技だったんですね‥。戦車の大砲並みの威力?
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19話
{netabare}
悠斗との決戦回。レゾナンスに続いてまたしても横文字登場、その名もアストラル・ディザスター、クリムゾン・メテオ・スマッシュとか、カッコ良い気は‥‥しない。霊符の名前だって漢字だし、陰陽師なんだから普通に和風の名称で良いと思うのですが‥。一般的にはこちらの方がウケが良かったりして‥。

清弦さんの全力でも全く歯が立たなかったのだから、新たな技を身に付けた二人の力でも勝てないのは必然?

両足の自由を失った(漫画版では本当に失ってしまう。)紅緒ちゃんの苦痛と悲しみの入り混じった表情、目を背けたくなるほどの痛々しさがありました。実の兄の仕打ちが残酷過ぎる。

そこでまさかの神威の登場。その意外な行動とは‥。
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20話
{netabare}
今回の紅緒ちゃん(さん?)の台詞「私の名は化野紅緒‥お前の与えたこの牙が‥」いつも以上の凛々しさがありました。

新たな力を得て繰り出した紅緒さんの神速の飛び膝からの華麗なるエリアルコンボ、でも「だだだだだだだだぁー」の足踏みラッシュには不謹慎にも笑いが‥。前回の戦いでも悠斗はやせ我慢していただけで相当のダメージを受けていた様子。終始圧倒されっぱなしでしたが‥

戦い終盤は「何が起こった!?」という作中人物の感想と私も同じ‥。

後半パート、ろくろくんの「生まれてくる子に重い荷物はしょわせねえ‥」ごもっとも、いいやつですね‥。

それにしても中学生に子供を作れって酷な設定だなぁ。リアルな話をすれば"変態パンツ男"こと土御門って外道なイメージがあるので、体外受精とかで問題を解決しそうなんですが、そんなんやると色々と台無しになってしまってアウトなのでしょうね‥。
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21話 列島覇乱篇(高校生編・龍黒点のお話)
{netabare}
今回から高校生編が始まりました。

冒頭は戦闘シーン。戦う感じの人では無い印象だったので、まゆらが陰陽師になっていたのは意外。清弦さんの娘なので並々ならぬ才覚がある様です。

高校生となったろくろ君ですが、序盤の落ち着きの無さや後ろ向きな所などが消えて、すっかりナイスガイになりました。嬉しい様な寂しい様な‥。紅緒さんともすっかり仲良くなってしまって、作中では今後これ以上仲良くなれないのではという印象を受けました。

後半パート、謎の幼女さえが登場。※パンダカーに乗っている子供の姿って見ていて否応無しになごみます。でも禍野に一人でいたなんて不自然過ぎる‥。物語のキーとなるキャラの様です。

終幕近く「おはぎマン」エピソード3?のおひろめもありました(笑)

※:遊園地とかにある動物の姿を模した乗り物。ゆっくりと進むので子供が乗っても安全。お金を入れると一定時間乗って遊べる。ぶたとか、きりんとか、恐竜(怪獣?)とかもある様です。
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22話
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龍黒点が現れる回。龍黒点は現世と禍野を繋ぐトンネルの様なものらしい。

神威に続き、バサラの一人珠洲(すず)が登場します。真蛇(しんじゃ)のバックダンサーを引き連れて歌ったり踊ったり、ケガレから逃げる為に恋人をおとりにして逃げたロクデナシを殺害したり、同族であるはずのケガレも八つ裂きにしたり、神威と同じく好き勝手に行動している印象があります。知的好奇心が強く、さえにとりわけ興味をもっている様です。
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23話
{netabare}
陰陽師のお話でSNSという言葉が出るとは意外。龍黒点による現世への影響を"新型インフルエンザ"と報じるニュース番組が流れる光景。リアルでもありそうな話なので苦笑い。

満を持して"きなこカー"も登場。妖気アンテナ+の能力しか無い様に見えた紅緒さんの式神"きなこ"がキャンピングカーに憑依してパワーアップ。低級のケガレは体当たりで払えるし、車内は結界で守られているという頼もしいやつに‥。憑依した影響で、何故か声もけたたましい声からカッコいい感じになりました。あんたも成長したもんだ(笑)

年齢不詳の陰陽師、霧ヶ峰清水(きりがみねきよみ)さんの占いではろくろ君と紅緒さんには既に子供がいるとの事、ろくろくんの事をパパと呼ぶさえにどうしても結びついてしまいます。でも髪の色はまゆらに似ている‥?

さらに前回に続き、また新たなバサラが登場。名は師(もろ)。やはりさえに興味がある様です。前回の珠洲と同じく好戦的な印象は殆どありませんでしたが、ケガレを操り人々を喰らわせる姿は本作中屈指の残酷シーンでした。夕方時にこんなものやって良いのだろうかと時たま思います。

用語解説の項を書いていた時に思ったのですが、呪装が出来るのが武器や衣服などの無生物、ケガレやケガレを帯びた体なら、ケガレの正体は死者なのではと予想されました。だとすると「禍野」は冥府に近いものなのかも知れません。
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24話
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前回のすばるの台詞に「モグラ叩きにも飽きましたなぁ」というのがあったので、龍黒点のお話が長く続く事は無いのかも知れません。クラナシと呼ばれる存在が龍黒点を作っているらしい。

真蛇クラスのケガレ、獅子頭の巨人の姿の麗穏(れおん)が登場。現世にある"きれい"を見たいらしい。

ケガレは呪力を蓄えれば蓄えるほど力も知性も高まるという性質がある様です。その通過点が真蛇、到達点が婆娑羅。裏を返せば、それは大量の人を喰らったか、共食いを行ったのかどちらかという事、麗穏が心優しいケガレなだけにやるせない気持ちになります。

後半には十二天将の蹉蛇桜 (さだ さくら)と膳所美玖 (ぜぜ みく)が登場。それぞれ特徴的な出で立ちをしていますが、私的にはこういう萌えを意識したキャラデザを使うと物語が軽くなる印象を受けます。清弦さんとか士門みたいな普段着に近い服装か、色違いだったりデザインが微妙に違ったりする狩衣とかを着ている人物の方がリアルだし、却って人物の印象が際立ってカッコ良く見える気がします。
{/netabare}
25話
{netabare}
十二天将の五百蔵鳴海 (いおろい なるみ)勝神(かすかみ)コーデリアが登場。

今回姿を現した婆娑羅は山門。軽いノリの少年という印象。巨大なケガレを体内からコントロールして戦う姿が描かれました。本体の戦闘描写は無しにつき実力は不明。

婆娑羅、山門の操る巨大怪獣(ケガレ)と言えど、力の元を絶たれては劣勢必死。ろくろくんと紅緒さんの龍黒点塞ぎに続く、コーデリアさんの乗り込む巨大陰陽からくり"天元空我"の重~いパンチと必殺ビーム雷神堕悪霧雲(ライジングダークムーン)の前に敗退。ロボアニメみたいな燃えるBGMも異色なバトルシーンでした。これでも陰陽師なのです(笑)

龍黒点の大きさによって(禍野との繋がりが濃密であるか否かによって)現世でのケガレ及び婆娑羅の力量は上下する事が今回のお話で明確になりました。

野球選手のエピソードについては、スポーツ選手の使命と生死を賭けた陰陽師の使命を重ね合わせる所に強引さを感じ、素直に感動出来ず‥。私がプロスポーツとか嫌いなのが大きな原因なのかも知れないけれど‥(汗)
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26話
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双生の婆娑羅と双星の陰陽師の戦いを描くお話。

新たに姿を現した婆娑羅は燕尾服を着た姿の百道(ももち)と千々石(ちぢわ)、クラナシの三人。

百道は禁欲的で謙虚な性格、千々石は享楽的で傲慢な性格の婆娑羅。双子?の様です。クラナシはこれまでにも度々名の出ていた龍黒点を空けていた元凶。以前の回で土御門もその名を口にしていたけれど、関係は不明。

十二天将も新たに3人が登場。嗎 新(いななき あらた)、雲林院 憲剛(うじい けんご)、水度坂 勘久郎(みとさか かんくろう)の三人。クラナシの行方を追っていたらしい。

前々回の麗穏のエピソードでも感じましたが、兄弟の死を悼むケガレの姿は人間そのもの?

さえちゃんのケガレを退ける力が発揮される回でもありました。着実に物語が動いている印象を受けます。

前半のきなこカー内での、ろくろくんと紅緒さんとさえちゃんの"あっちむいてホイ"は微笑ましかったです。二人ともいいお父さんとお母さんでした(笑)紅緒さんのジャンケン攻略法も聞いて損無し? 
{/netabare}
27話
{netabare}
今回からまた新たなOP、EDとなりました。今までの様に動きや色合いに派手さは無いものの、モノトーンの色調の落ち着いた表現の中に暗喩などを含むOP、そしてEDは今までの繊細で美しい表現から、優しく柔らかなパステル画のムービーに変わりました。どちらもとても見ごたえがあって美しいと感じました。

今回はまゆらと士門のお話。清弦さんの娘であるまゆらと清弦さんの弟子である士門の微妙な関係が描かれました。士門は清弦さんに理想を見ている様で、その娘でありながら、陰陽師としての経験が浅く脆弱なまゆらに対して不満を抱いている様子。天才と呼ばれる士門の意外な過去も明かされます。

まゆらの真剣な眼差しを受けて、自らの過去と今のまゆらの姿を重ね合わせた士門、次第に心を開き始めます。兄と妹の様に見えなくもない両者の関係に心温まる思いでした。

続く新たな竜黒点の発生とバトルシーン。第4話以降、戦う姿があまり描かれなかった士門ですが、今回は十二天将としての実力を遺憾なく発揮。飛びます! 婆裟羅の一歩手前と称される真蛇クラスのケガレなどものともしない貫禄の戦い振りで完勝。

真蛇と婆裟羅には力量の差には大きな隔てがある模様‥。それとも士門が強過ぎるだけ? 後々明らかになってくる事でしょう。それにしてもこのアニメ、「スゲェ」とか「すごい!」の台詞が目立ちます。ちょっと控えた方が‥(汗)

今回は主人公のろくろ君と紅緒さんが殆ど登場しない異色回でしたが、それゆえに世界観の広がりに一役買った良回と言う印象でした。

次回は十二天将・貴人にして、陰陽師最強の人、鸕宮天馬(うのみや てんま)の登場回。眉目秀麗オッドアイの御仁です。その実力やいかに?
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28話
{netabare}
ろくろ&紅緒の双星コンビの二人掛かりでも実力差が歴然、婆娑羅の中でもかなりの手練と思われる鬼無里(きなさ)の前に敗北必至という所で十二天将・鸕宮天馬が颯爽と姿を現します。

天馬の一太刀の下、剣風で地が唸り、山がえぐれて無くなった!‥‥壮大な空振りと見えましたが‥。

バトルものではこういう破壊描写たまにありますが、見ると必ず動植物に対して酷い‥とか思ってしまう。巨大な龍黒点が開いていたので、動物に関しては既に死んでしまっていたか、あるいは危機を察知して避難してくれたか‥‥後者と思う事にしよう‥。

それにしても、上記の様な人知を超える力とか、霊符も無しに「塞がれ!」の一言で最大級の龍黒点を消失させるとか、天馬の強さの性質は神とかルールブレイカーの域‥こんな強キャラ登場させてしまって収拾つくのだろうか‥と思うは束の間、惑星とか壊せる存在だってどうにかしちゃうのがバトルものの常、山くらいなら大した事無いのでしょう‥。(ホントか?)

最後にきなこカーについて、いつもさえちゃんの行動をどうにも出来ず‥危険に晒してしまうのが気になる‥。運転も出来るんだから、ドアロックしたり出来ないんだろうか? とか思う事もしばしば‥、強者が登場するお話だっただけに、何となく弱者に対する配慮の無さが目に付いてしまった回でした。
{/netabare}
29話
{netabare}
陰陽頭(※おんみょうのかみ)変態パンツ男こと土御門有馬様、今回は自ら闇無を追跡し、戦いの場に‥。

陰陽頭の肩書きは伊達じゃない、2体の式神と少なくとも4つの呪装を操り、言霊だけで大量のケガレを払うなど、これまでのふざけた言動や振る舞いが嘘の様。十二天将に勝るとも劣らない実力者でした。だがしかし‥

今回のお話を以って、龍黒点発生を阻止する方法、さえちゃんの正体も分かります。龍黒点のお話は引きずろうと思えばいつまでも引きずれる類のお話ですが、早くも終局の流れへと落ち込んでいく模様。

次回は「いつまでも笑顔で」注目の回となりそうです。

※:"おんようのかみ"が本来の読み方の様です。古くから陰陽寮の長官を指す言葉で、官位にして従五位下相当の身分だったらしい。
{/netabare}
30話
{netabare}
前回予告に「いつまでも笑顔で」とあったので覚悟はしていましたが、気構えが出来ていても勝手に目に涙が浮かんでしまう場面はあるものです。

小枝ちゃんの最後に残したおはぎマンの絵本‥ろくろ君や紅緒さんでなくても泣いてしまってもしょうがないですね‥。さえちゃんの笑顔に救われた人間は作中の人たちだけではないと言いたい‥。

‥龍黒点の問題はひとまず解決し、次回は小休止の様相。主役はきなこ。初登場時にはあまり良い印象を抱けなかったきなこですが、龍黒点のお話以来、さえちゃんを心配する気持ちが台詞や行動のあちこちから伝わってきて愛すべきキャラになりました。悲しい回の後なので元気に活躍して欲しいですね‥。
{/netabare}
31話
{netabare}
きなこ主役回。紅緒ちゃんと式神きなこの出会いが描かれます。

きなこの空回り奉仕のウザ要素は昔から健在。でも思いやりの気持ちのある優しいやつなので、子供ながらに聡明な紅緒ちゃんは察してくれました。きなこ、幸せなやつめ(笑)

原作にはいない"きなこ"というキャラを今後どう物語に絡めていくのか、活躍を期待したくなるお話でした。最後までマスコットキャラという立場では終わって欲しくないですね。今やきなこカーにもなれるし、さらなるパワーアップ(きなこプレーンとか)あったら面白かったりして‥。でもそれじゃあマスコットのままか‥(笑)
{/netabare}
32話 天地鳴動篇(十二天将と婆娑羅のお話)
{netabare}
今回は総集編という趣。

回想シーンの他、行方を眩ましてしまった土御門を捜索する十二天将の面々、さらに戦意を強める婆娑羅達の姿が描かれました。蹉蛇桜さんのうぜぇ演説が中々面白かったです。

20話のろくろ君の「何が起こった!?」にも触れられていました。ろくろ君の出生についての秘密に迫る話も少しだけありましたが、それと関連がある様です。

後半は双星の二人と婆娑羅の珠洲さんがダンスで意気投合、作画はアレでしたが、敵対する者同士の闘争でも共闘でもない競演と言うのには中々に味がありました。散々踊って気が済んだら珠洲さん普通に帰っちゃうし‥(笑)婆娑羅にも割とイイ人?はいるのかも知れません。
{/netabare}
33話
{netabare}
今回は美玖さんと桜さんの過去についてのお話がありました。

過去に恋して想いを伝えられなかった人の娘を見る美玖さんの心情を考えると切ない気持ちになります。

主人公だけでなく脇を固めるキャラ達にも過去の話があると、より愛着を抱けます。こういうのを無視してしまっているアニメもありますが、さすがジャンプ漫画、そつないなぁとか知った風な事を思ってしまいました。

婆娑羅のお話も少しありました。25話などで山門も闇無の名を口にしていましたが、闇無は師(もろ)とも繋がりがありました。婆娑羅の首領と目される闇無ですが、奔放な他の婆娑羅と違って計画性や知性が強く印象に残ります。もしや婆娑羅ではなく悠斗の様なケガレ堕ちなのではないかとも思われました。思考が人間っぽいし‥。
{/netabare}
34話
{netabare}
美玖さんと桜さんが師(もろ)に戦いを挑むお話。

父親の仇とばかりに冷静さを失い猪突猛進する桜さん、真蛇に足止めされた美玖さん。師との一対一の勝負を強いられ手玉に取られる桜さんの姿を見て一時はどうなる事かと思われましたが‥‥美玖さんが強過ぎました‥。

私的に闇無に次ぐ強者と目していた師でしたが、美玖さんの変幻自在のぬいぐるみ攻撃に終始翻弄されまくり。さらに美玖さんは巨大ぬいぐるみうさぎの口に飛び込んで纏神呪(まといかじり)。既にコーデリアさんの天元空我でイイ感じに感性が麻痺して耐性は付いていたので、こんなメルヘンチックな纏神呪もすんなりと受け入れられました(笑)

美玖さんと桜さんの出会いが描かれる回想シーンがあったり、負傷した長身の桜さんをおんぶする、見た目小学生の美玖さんの微笑ましい姿もあったり、二人の絆の垣間見れる心温まるお話もありました。私というやつは今回の様に脇役に焦点を当てた話の方が何故か楽しめてしまいます‥。ひねくれものの性なのでしょう‥(汗

RPGとかだと魔法使いの立場にありそうな、多彩なぬいぐるみマジックを操る美玖さんと、一撃必殺の大鎌を振るう戦士タイプの桜さん。十二天将随一の名コンビの戦い、お見事でした。

後半は夢遊病者の様に海へと誘われる陰陽師たちの姿が描かれました。その中には23話に登場した、不思議な占いの結果をろくろ君と紅緒さんに告げた霧ヶ峰清水さんの姿も‥。
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35話
{netabare}
双星への復讐に燃える婆娑羅"千々石"との戦いのお話。

千々石の兄?百道に止めを刺したのは確かに闇無でしたが、婆娑羅からみれば双星は既に多くの同胞を祓ってきた敵。紅緒さんの「祓い切れてなかった」という台詞が言い訳がましく聞こえてしまいました。彼女の未熟さを表す台詞だったのかも知れません。恐らく清弦さんとか天馬だったら千々石の恨み言に違う言葉で返したでしょう。

陰陽師にせよ婆娑羅にせよ、祓う側も殺す側も、負う罪は同じと思えてしまうお話でした。
{/netabare}
36話
{netabare}
士門、ろくろ、紅緒、まゆら、4人の陰陽師と千々石の戦いのお話。

十二天将の纏神呪に対応する婆娑羅の奥の手"纏死穢"でさらに力を増した千々石に士門とろくろ君が挑みます。一方紅緒さんとまゆらは千々石の糸に絡め取られて弱りゆくを学校の生徒達を助けに‥。手押し車に憑依して声色がゴツくなったきなこも大活躍。

後半は十二天将の切り札"朱雀明鏡符"にて纏神呪した士門の捨て身の賭け、凄まじいまでの気迫を纏った戦い振りの見られる一幕もありました。目を潤ませ士門を見上げるろくろ君の姿を見ると、彼が憧れ、陰陽師再起のきっかけをとしたのが士門であった事が思い出され何気に感慨深かったです。

共闘を通して結ばれる友情そして勝利。BGM(天元空我の時の)の用いられ方も効果的で、正に少年漫画!な展開でありながら不覚にも胸を熱くさせられる、終幕近くにはツンデレ士門のデレシーンまである、女子向けサービス満点の回でもありました(笑)
{/netabare}
37話
{netabare}
今回のお話はラブコメ多め。

この時間帯(6時半くらい)でキスシーンとか、親子で一緒に見てたりしたら子供も大人も赤面必死ですね(笑)亮悟さんも遥さんも仲睦まじく幸せの絶頂と言う感じ‥最後まで生き残って欲しいです。色々なアニメとか見て余計な知識が入っているので死亡フラグと勘違いしそうになるシーンでした‥(汗)

続くシーン、ろくろ君と紅緒さんもそれを見て触発されてどきどきとか‥この二人、夫婦みたいに落ち着いた思いやりをお互いに与え合える関係になっている様に見える事もあるのですが、まだまだ微妙なお年頃なんですねぇ(笑)

後半は闇無の新たな企てを阻止する為、※六壬神課(りくじんしんか)の儀を執り行うべく十二天将が動き出しますが、手回しのいい闇無は山門と巨大ケガレを差し向けこれを妨害。とうとう大地震が起こります。地は割け風は唸り、そしてなんとビル街がラピュタみたいに空中に飛び上がってしまいました。どうなっちゃうんでしょう?

次回38話の放送は来年の1月4日(水)夕方5:55からとの事。時間帯が30分繰り上げになっているので注意ですね。それでは皆さん良いお年を!

※:wikiによればおよそ2000年前の中国で成立した占術であるとの事。時刻を元に天文と干支術を組み合わせて占うそうです。双星では十二天将の呪力を最大限に高める奥義という事らしい。
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38話
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闇無の目は人間の様、それと浅黒い肌を見ると、陰陽頭代行の御影を思い出し、そちらを疑ってしまうのですが、彼は一体何者なのでしょう? 婆娑羅!ではなくて、死んだと思われた有馬様のくぐつか何かだったりして‥。さえちゃんの時にも意表を突かれましたが、原作者の意向から外れたアニメオリジナルキャラだけあって素性を読み解くのがむつかしい‥。

そして今回明かされる闇無の目的「遊戯」の意味についても本質は見えず‥。 限り無く人間に近い闇無だけにそのままの意味では無い様に思います。仮死状態?の悠斗も再登場していました。闇無に利用されているらしいのですが‥。
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39話
{netabare}
今回は憲剛&勘久郎VS山門、清弦&まゆらVS闇無のバトル回。

憲剛&勘久郎=ケンちゃんとカンちゃんコンビの鮮やかな手並みで山門はあっさりと退場。あっけない‥。山門は結構早くから登場している婆娑羅なのに、本人が立ち回る描写が一度も無かったのは残念でした‥。力を望む以外に信念も見えず、最後まで闇無に対し己が力を認めさせる事に固執していた印象だけが残りました。もっと掘り下げの欲しいキャラでしたが、直情的な言動からして、もしかしたら呪力のさほど大きくない若年?の婆娑羅で、人間からは遠い思考の持ち主であった可能性はあります。

婆娑羅登場当初は神威とケガレ堕ちの悠斗の強さが異常だった為に、十二天将と婆娑羅の力関係が分かり辛く、"十二天将三人掛かりで婆娑羅と対等"位に思っていましたが、天馬の登場でその図式は滅茶苦茶になり、続く美玖さん&桜さんの戦い振りでまたもや刷新。

今回の勘久郎とケンゴの台詞"谷間の世代"を鵜呑みにすれば、天馬は脇に置いといて(笑)清弦さんを始め、すばる&鈩、新、美玖さんあたりは十二天将でも別格の実力者なのかも知れません。

今回の清弦さんなんか、白虎の資格を失っているにも拘らず、たった5秒の纏神呪で闇無に一矢報いていたし(師の呪力を吸収していなければ危なかった様な台詞も‥)

勘久郎の台詞「上の世代はバケモノ揃い‥」は上記の人達だとして、「下からもっとやばいバケモノたちが迫ってきてる。」は士門や双星の二人を指しているのでしょう。でも今回のお話では、双星を差し置いて最も未熟なまゆらが白虎の力を受け継ぐというまさかの展開。

「母が子を守るかの如く‥慈しみの心にこそ力を宿す‥」白虎自身の口から語られたその言葉はまゆらを指す様でもあり、家族を愛し守り続けてきた清弦さんを指す言葉の様でもありました。

都市は空中に浮かんでしまったけど、バトル中心の回だったので各陣営の思惑、全貌の掴み辛いお話でした。
{/netabare}
40話
{netabare}
ろくろ君と紅緒さんのラブラブコンビ(笑)の活躍で異変の元凶の巨大ケガレを撃破。心の通い合った者同士の以心伝心の戦い振りが双星らしい。紅緒さんの空中での剣舞、足技も華麗でした。

戦い終わって、巨大ケガレが消えた事で鳴神町は浮力を失って落下を始めます。六壬神課の儀も成功し、十二天将の活躍により町は元通りというところで、闇無の張り巡らせていた罠が発動、十二天将は次々と地へと飲み込まれていきました。白虎の代役を務めていた陰陽頭代行の御影の姿が無かった様な‥怪し過ぎる。

空中に浮上した影響で鳴神町は大地震の後の様にめちゃめちゃな状態となり、後半では傷ついた人々を救助する陰陽師達の姿も描かれました。このアニメではバトル外のこういうシーンをまめに描きますが、私は必要な事だと思うし好感が持てます。脇役が活躍する姿もあって地味にいいですね。

ろくろ君が紅緒さんに「好き」って言えそうで言えないラブコメシーンも‥。これまでにも同じ様なシーン何回かあって、今回もお約束で妨害されちゃうんですが、お互いの気持ちは定まっている様だし、私的にはこの距離感は甘~くていいんじゃないかなと思ってます。まだ高校生なんだしっ!‥とか言ってたら小学生にもバカにされそうですね(笑)

次回のお話のタイトルは「十二天将、堕つ!」タイトル通りだとしたら大変ですね‥。鈩もついに素顔を見せる様で、注目の回になりそうです。
{/netabare}
41話 破星篇
{netabare}
今回をもって鈩の正体が式神と分かり、闇無との因縁にもしっかりと解釈が与えられました。600年もの間、数え切れない程の陰陽師の死を目の当たりにしてきた鈩の闇無に対する憎しみの深さは計り知れません。

闇無は12天将の呪力を奪い、それぞれの持つ技さえも身に着け、ますます手の付けられない存在に‥。いかに呪力を高めたろくろ君と紅緒さんと言えども敗北は必定。強さの変動の激しいバトルものにおいても根性で乗り切れるレベル差で無い事が明白な、絶望的な場面でした。

そんな中、人に対する術の影響を受けずに済み、ただ一人生き残った12天将唯一の式神である鈩が呪縛を解き、憎しみを燃え上がらせながら闇無の前に立ちます。

纏神呪した鈩の姿は青白い炎に包まれた大蛇の様、決死の覚悟で闇無を追い詰め、呪いの言葉で宿敵を苛むその姿は執念の塊の様でした。

鈩の崩壊の呪いを受け、さしもの闇無もとうとう最後という所で、知識の吸収兼非常食として捕らえていた悠斗の呪力を吸い取ろうと最後の足掻きを見せます。ろくろ君と紅緒さん、ここでガッツを出して動いて欲しかった‥。でも結果は見てびっくり。意外な展開となりました。

闇無は退場しましたが、更に力を付け、今や闇無にも勝る、最も危険な少年が復活し、天馬も鈩ももういない‥。鈩の崩壊の呪いが残留でもしていなければ成す術無しですね‥。


まさかタイトル通りになってしまうとは‥。でも新OP、EDにも依然として12天将の面々が描かれていますし、いつか復活するんでしょうね‥。今更声を大にして言う必要もありませんけど、昔からあるジャンプの黄金パターンなので(汗)でももしそんな生温い予測を裏切って、死んだ者は死んだ者として物語を進めるのだとしたら私はその判断を英断と評価します。生きていて欲しい者に死なれてしまうというのが、死による喪失感を最も強く感じる、死の本質だと思いますので‥。

OPには陰陽頭代行の御影の姿がただ一人描かれるシーンもありましたが、こちらも何となく不気味です。何故か今回、本編に登場しませんでしたし‥。

次回も目が離せない展開になりそうです。
{/netabare}
42話
{netabare}
十二天将、闇無に続いて初代陰陽頭安部清明の呪力までも吸収し最強最悪の存在となってしまった悠斗。赤子の手をひねる様に双星をあしらいます。ろくろ君と紅緒さんの実力では敵う筈も無し‥。時を経ても知識を蓄えても、悠斗の歪みきった性格は変わらず、拷問まがいの悪趣味な方法で2人をいたぶって楽しんでいる様でした(汗)

頼みの十二天将はもういない。絶体絶命というところで

「全国の女子高生のみんな~。おまたせぃ」と陰陽頭・土御門有馬様、神々しい光の中から参上。大概にしろし‥(笑)

生きているとは思っていましたが、何故このタイミングで? という疑問はさておいて、束縛の呪法で悠斗を足止め、続き※1陰陽五行説の相克の理に従って悠斗の結界を解放、その隙に2体の式神を走らせ紅緒さんを救出、※2開門符で禍野門開錠(まがと かいじょう)しつつ、ろくろ君も連れて撤退という流石のお手並み。

‥今の悠斗とまともにやりあったら有馬様でも瞬殺レベルかも? というヒヤヒヤした状況の中での鮮やかな脱出劇でした。

吸収された呪力を奪い返す方法があれば、悠斗の弱体化と十二天将、安部清明の復活が同時に出来そうですが、方法は未だ不明。悠斗が安部清明の呪力を全て奪い切れていない事が何らかの打開策を生み出すきっかけになるのかも知れません。案外、安部清明も十二天将も※3分霊箱の様なものをそれぞれ持っていて、それが陰陽頭代行の御影だったり、式神だったりするのかも知れません。強過ぎる悠斗がちょっとだけドラゴンボールのセルみたいに見えてきました(汗)

それにしても悠斗の望む"最強"とは一体は何なのでしょう? 悦楽?それとも安心? 唯一執着を示すろくろ君さえも淘汰されるべきものと見なす彼の行く末には何があるのでしょう? 少し気になります。

それはそれとして、序盤の炊き出しの為に奔走するじっさまと絹ばあちゃんのシーンは地味に良かったです。度々描かれる一般人の救助シーンもそうですが、こういうのをきっちり描く所は、この作品の一つの味ですね。

ろくろ君の正体も明かされ、あれこれと衝撃的な情報の飛び交うお話でした。ベタな感じもしますが、かなりあと引くアニメです。

※1:自然界に存在するものを、木、火、土、金、水と5つの要素に分けて考え、それぞれが五芒星の頂点にあり、ジャンケンの3すくみの関係みたいに互いに関係しあっているとする説。相克は克という字が示す様に相対する2者の内一方が一方に克つ。これの逆の意味で使われる相生は2者の内一方が一方を生かすという。例えば水は火に克ち、木を生かすという様な関係性を指します。ゲーム的に言うと弱点攻撃と吸収みたいなもの。

※2:禍野と現世を繋ぐゲート禍野門(まがのと)"を開く霊符。龍黒点の話あたりからあまりお目見えしてませんでしたが、1話から登場している結構出番の多い霊符。

※3:魂の一部を納めておく器。緊急時にはそれを依り代にして復活出来る。指輪だったり剣だったり人だったりする。
{/netabare}
43話
{netabare}
前回のお話でろくろ君の正体がケガレである事が仄めかされていましたが、今回のお話でそれが破星王(はじょうおう)と呼ばれるケガレに非常に近しい存在である事が明らかになりました。禍野誕生の秘密も。

現世に溢れた陰の気(怒り、憎しみ、嫉妬など)を封じ込める為に安部清明によって作られたものが異界、そしてそこに植えられたのが天御柱。許容量を越えて陰の気が溜まり変貌した異界の姿が禍野という事らしい‥。

破星王はケガレを生み出す元となるヒトを全て祓い(殺し)、世に渦巻く陰(負の心)と陽(正の心)のバランスを元に戻す為に安部清明によって造られた人造人間=ホムンクルスの様なものだという。人が居なくなれば世界はバランスを取り戻すという解釈。清明様、結構過激な考えの持ち主ですね(汗)

元来邪な存在であるものが、ヒーローの道を歩むという設定は仮面ライダーとかデビルマンの時代からありますが、人ですらなかったというのは自我を持ったロボットの悲しみにも似ていて切ないです‥。

出生の秘密を知り、自らのすべき事を見失いそうになっていたろくろ君でしたが、励ましてくれたのは意外な人物、婆娑羅の珠洲さんでした。この珠洲さん、自らがケガレである事についても気にせず、ろくろ君が破星王である事を知っても全く動じず、全てを達観しているかの様な態度が正に自由人。千数百年生きているという設定ですが、厳格さとは無縁な愉快なおば‥ファンキーでファンシーなお人です。人はどの様な立場に身をおいても自分を殺さずに生きていけるという事を身を持ってろくろ君に教えている様でした。

「困った時は一番大切なものを思い出しな!」と珠洲さん。言葉に勇気をもらったろくろ君を後にして、闇無どん(笑)の見よう見まねで編み出した我流マイクロ龍黒点の中に陽気に去っていきました。粋だねぇ。

そして最後は因縁の悠斗との対決。破星王としての力は未知数ですが、ケガレ堕ちした悠斗も元はヒト、ヒトを祓う為に造られたろくろ君の秘めた力をぶつければ勝機はあるのかも知れません‥。

前半の回想シーンについて、安部清明のシルエットが御影そっくりだったのは気になりました。清明が自らの姿に似せて造ったアバターみたいなものだったりして‥。ろくろ君とか天御柱とかを造ってしまえるくらいですから、その可能性はあり得ます。OPムービーの御影(清明?)が映るシーンも、彼が遠い過去から脈々と続く人間の営みを見守ってきた事が示唆されている様でした。

今回のお話にはバトルが一切無かったので、情報がぎっちり詰まっており、双星、禍野、清明などの秘密も次々と明らかになりました。久々の珠洲さん登場シーンも嬉しい限りで充実のお話でした。

次回にも期待したいと思います。
{/netabare}
44話
{netabare}
サブタイトルに「愛すれど遠く」とある様に、愛すればこそ紅緒さんから離れるろくろ君の姿が描かれるお話でした。

自分では相手を幸せに出来ないとか、相応しくないとか、男女問わず、人を愛せば必ず一度は行き当たる、心を焦がす疑念ですが、それに苛まれた時、先に逃げてしまうのは男の方が多いのかも知れませんね‥(汗)独り善がりのプライドと傲慢さで女性に頼れない理由を自分勝手に作ってしまって、結局のところは拒絶の態度を取ってしまう。頼りたいけど頼れない。ろくろ君のした事はそういう事だと思います。

悠斗との決戦を前にして、紅緒さんを足手まといとして退けるろくろ君でしたが、第三者の目から見ればかなり無理のある言い訳。ろくろ君を愛するがゆえにそんな嘘も見抜けずに傷付いてしまう紅緒さんの姿もあまりにも無垢で悲痛でした。

次回は悠斗という人物の内面にメスが入り、ろくろ君と悠斗の対決が描かれるお話の様です。
{/netabare}
45話
{netabare}
どうせ世界が滅びるなら今を楽しむ。望みの代替品として悦楽を選んだ悠斗の心が見えてきました。

悠斗というキャラは登場当初から真意の読めないキャラでしたが、今回のお話を以って、傲慢さや天邪鬼気質、いくつもの嘘、痩せ我慢の裏に、諦めや悲しみの色が垣間見られる様でした。

安部清明の知識を得た悠斗はそれまで以上に冷笑的な人物になりましたが、未来を知った"つもり"になった人間は得てしてそういう傾向に陥りやすいものです。米ソ冷戦時代や前世紀末に蔓延した終末思想なんかの影響下でも、多くの人がそんな心理状態を心に作ったと言います。前者は核の傘の下、一触即発の事態への恐れから生じ、後者は抽象的な表現からなるファンタジー染みた予言への恐れから生じました。

悠斗の諦めは上記のいずれと比べてもより深刻な問題から生じています。それは作中の安部清明が遠い未来に起こるであろう危機を予見していた事実に根差していて、今後もその通りになるであろうという、どちらかと言うと理性的な思考の先に辿り着いた諦めであり、狂気であり、そんな独りぼっちの悠斗を見ると、暴虐の限りを尽くしてきた人物とは言え同情を禁じえない気持ちになります。私も学生時代にある高名な科学者の著書の中で、地球環境の変遷についての未来を予見したかの様な記述を目にした時、現実がほぼその通りになっていたので、言い様も無い脱力感に見舞われた事があります‥。

これは突き詰めていくと、数学による空想の産物である"※ラプラスの悪魔"に属する問題に行き当たりますが、結論から先に言うと「未来は予見出来ません。」宇宙は宇宙を計算する量子コンピューターと言われている様に、例えば1秒先の未来の宇宙を計算する為には、宇宙=コンピューターは1秒の時間を要してしまうからです。いかに超人的な知識と知性を兼ね備えた存在でも人類の未来を正確に予見する事は不可能と言わざるを得ないのです。

お先真っ白だから希望を捨てた悠斗と、お先真っ暗でも希望を抱くろくろ君の、白と黒の対比が心に眩しい、今正に青春のただ中にある、二人の戦いと対話のお話でした。

※:もしもある瞬間における全ての物質の力学的状態と力を知ることができ、かつもしもそれらのデータを解析できるだけの能力の知性が存在するとすれば、この知性にとっては、不確実なことは何もなくなり、その目には未来も(過去同様に)全て見えているであろう。『確率の解析的理論』1812年(wikiからの引用です。)
{/netabare}
46話
{netabare}
ろくろ君と悠斗の戦いに決着。

死に際の悠斗が破星王となったろくろ君を見上げながら歌う「かごめかごめ」はその節回しと歌詞にそこはかとない不気味さがありますが、由来を調べてみると諸説有り、死を思わせる暗い意味の解釈が多い様です。

本作における「かごめかごめ」は以下の様な意味を持つと思います。

かごめかごめ=籠目は六芒星=六=ろくろ

陰陽道では陰は偶数、陽は奇数とされているので、陰の気の権化であるろくろ君を指すのでしょう。

かごの中の鳥=遊戯では鬼=ろくろ君の中にいる破星王

いついつ出やる=いつになったら出てくるの?

夜明けの晩に=夜明けまで戦って

鶴と亀がすべった=鶴と亀は似た者同士の悠斗とろくろ君を指すと思われ。統べったか滑った=二人が一緒になったとも死んだとも‥。

後ろの正面だあれ=遊戯では後ろの人ですが、破星王の後ろにあるもの。陰と陽を月と太陽とするならば紅緒さんとも取れます。

炎の巨人と形容出来る破星王の姿は北欧神話に登場する※スルトがモデルでしょうか? 悠斗殺害と共に破星王本来のおぞましい姿へと変貌を遂げたろくろ君が鳴神町を見下ろす光景には終末を暗示させる強いインパクトがありました。

最後まで見届けたいと思います。

※:スルトと言うよりヒノカグツチですね。後の展開を見て何となくそう感じました。
{/netabare}
47話
{netabare}
何だかサイコパスみたいな話になってきました。

安部清明の真の目的は破星王による人類抹殺ではなく、新しい世界に生きるに相応しい強い人間をふるいにかけて選別し、後に清明の力で彼等の持つ陰の気(悪い心)を消去して、怒りも悲しみも無い人間にすると言うもの。ロボトミーみたいですね。シビュラ以上に無茶な発想です。

知識の蓄積で社会に生きる人間としての良識が生まれたり、善悪の葛藤を持って自制や思いやりの心が成長したりするのが当然ですので"生まれた時のままの笑顔で大人になれる世界"などあったら、さぞ混沌とした光景が描かれるのではないでしょうか? 1000年先の未来を見通してきた安部清明が描く理想の世界としては、怪しげな宗教団体が提示する類の絵空事的なヴィジョンだったので幼稚な印象を受けてしまいました。

次回は脇役勢が団結する話みたいなのでちょっと楽しみです。
{/netabare}
48話
{netabare}
前半は珠洲さんのミュージカル。

陰陽頭が目の前にいるのに、そんな事はまるでお構い無し。歌ったり踊ったり、ろくろ君に熱いエールを送る珠洲さんの姿が描かれました。正しく一人舞台(笑)破天荒ながらやる事は粋、加えて懐の深いお方です(笑)無力感と焦燥感に苛まれていたろくろ君の気持ちにも、ほんの少しだけ余裕が出来た様でした。

後半は「ここは俺達に任せて、お前は先に行け!」な展開。ろくろ君を清明の元に辿り着かせる為に、結束した陰陽師達-清弦さん、まゆらを始め、しんちゃん、あっちゃん、亮悟さん、遥さん(ときなこ)-が奮闘します。一人また一人と欠け落ち、ろくろ君を先へ進ませようとする姿には熱いものがありました。ただせっかくの見せ場なのに、きなこと清弦さん以外の活躍はやや地味。キャラとしてと言うよりは、陰陽師としての個性に欠けるメンバーだったので仕様が無い気はしますが、ちょっと残念‥。しんちゃん大丈夫でしょうか?

終幕近くのシーンの亮悟さん達に託された韋駄天符を使って、天の御柱を駆け上がるろくろ君の姿は迫力たっぷりに描かれていました‥やはり主人公は違うのです(汗)

総じて、前半のミュージカルパートが強く印象に残る回でした(笑)今回の珠洲さんの歌はこれまでのヒップホップ調の節回しとは打って変わって、ハリウッドの古典ミュージカル風。優しげに、楽しげに、歌い、踊り、ろくろ君の背中を押してあげる姿が、ちょっとだけろくろ君のお母さん(おばあちゃん?)の様でもあり、和やかな気持ちになれました(笑)

つい前まで「全ての穢れを祓う」と息巻いていたろくろ君でしたが、何度かのすずさんとの邂逅を経て、もうとっくに認識を改めている事でしょう。

次回はろくろ君と紅緒さん、清明の対決が描かれる様です。

{/netabare}
49話
{netabare}
上ではラブコメ(笑)下では死闘(汗)というアニメらしい表現が妙に鼻に付くお話でした。

有馬様が下で最大の敵清明と必死になって戦ってる(霊符から呼び出した式神同士バトルでちょっとカードゲームのバトルみたいだけど)のに上では夫婦喧嘩に続くキスシーンとか、あまりにもおふざけが過ぎる‥。

元々ギャグシーンがあちこちに差し挟まれるアニメではありますが、強敵である悠斗や婆娑羅との戦いを始め、締める所は締める作風に魅力があったと思ってましたが、最終局面でこれでは緊張感減退で勿体無い‥(汗

最近アニメを見る量を減らした所為か、こういうとこ気になります。慣れってありがたくも恐ろしい‥。

あとレビューの文字数オーバーになってしまった様なので、泣く泣く用語解説等の注釈とレビュー内容を一部削りました。なんてこった(汗
{/netabare}
50話
{netabare}
今回が最終回。

応援してくれるみんなの力が双星の二人に集まり力を与える(元気玉かっ)というありがちな展開に肩透かし‥(汗)ジャンプに限らず、こういう安直な展開って色んなアニメに見られますね。思いの力だけで何とかしてしまうのではなく私的には理屈が欲しかったです。

あれこれとあって、清明さん(と言っておこう)の1000年の長きに渡る憂いも、ろくろ君と紅緒さんの不屈の闘志とラブコメ(微笑ましいバカップル振り)を前にして、朗らかな笑いと共に綺麗に晴れてしまいました(軽っ)

清明さんからしてみれば、ろくろ君も紅緒さんも自分の子供の様なものなので情に絆されてしまったのかも知れませんね。でもそんな紅緒さんと×××しようとしてたなんて変態さんかっ(笑)というのは置いといて、清明さん、また1000年お休みするそうです。何というか‥1000年単位で眠らなきゃいけない理由が分からぬ‥。かなり危険な気がします(汗

終幕を飾る亮悟さんと遥さんの結婚式もやはりお約束な感じの力技でしたが、無難なまとめ方だったと思います。何はともあれ丸く収まってヨカッタヨカッタ(笑
{/netabare}
主人公の二人の成長や歩み寄りが面白い作品なのですが、やはりジャンプ漫画の宿命というのか、バトル回多めの物語の引き伸ばし感、派手な必殺技とその名称のけれん味、大味感は否めません。ただ、21話から登場の謎多き子供"さえ"が物語の深みに一石を投じた様に感ぜられました。

最後まで観終えて
{netabare}
悠斗が退場するまでが面白さのピークで、その後の展開は取って付けた様な筋書きと演出で非常に残念でした。全編を通して描かれた穢れと共に生きていくというテーマについては、使い古された感はありますが、陰陽師の物語との相性は良かったと思います。

記事を書くのに苦労しないアニメでしたけど、11話からの各話レビュー、長い旅でした(笑)
{/netabare}

※上記の「ジャンプクオリティ」という言葉は良い意味にも悪い意味にもとられそうですが、ここでは良い意味として使わせて頂きました。

投稿 : 2021/03/06
♥ : 37

rFXEy91979 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

(更新予定)梅津演出OPもあって、非常に今後に期待が持てる!

第1話「運命の二人 BOY MEETS GIRL」
自責の念に駆られる少年、強い信念を持つ少女。夕方帯のアニメだから子供向けだと侮ってたら、意外と背後に抱えるものは喪失ゆえに重かったね(とはいえそこに偏りすぎないところが余計に見易かった)。
監督が(未見だが)『Persona4 the Golden ANIMATION』の田口智久。シリーズ構成が荒川稔久(『まおゆう魔王勇者』面白かった!)ゆえか日常と非日常の使い分けが明確で、視聴中置いてけぼりになること一度もなかった。
それに主役の二人も良い!ろくろがただの我儘じゃなくて、失うことが怖いゆえに否定してるの伝わったから、いざ力の発動シーンの爆発力は圧巻だった。
紅緒も可愛い上にクール。未だに演じる藩めぐみさんって俺の中では『残響のテロル』のハイヴの印象強いから、今回どう演じるのか全く分からなかった。実際見るとクールだけど熱さを内に秘めてる一方、男の子みたいな負けん気が備わるヒロインみたいだから、今後どんな成長するのかすっごく楽しみになった!

第2話「双星交差 A FATEFUL FIGHT」
もはや梅津泰臣演出×和楽器バンドのOPでしょ!本編は変態全開すぎる浪川氏で染まってるけど、それ吹っ飛ばすぐらいのインパクトをかっさらったよ!このOP!!同じスクエア原作の『終わりのセラフ』もそうだけど、梅津OP凄すぎない!?”動”がとにかく最高過ぎ!!それでいてキャラの魅力を一切殺してないんだから!!
特に紅緒の見せ方が”さすが!”としか言いようがない!!作品的にはイマイチだけど”ノイタミナ枠”の『ガリレイドンナ』や『ウィザード・バリスターズ』のヒロインとにかく魅力的だし、ここでも紅緒の”変身”から”一殺”までをドキッとさせて魅力的に描いてるし、今期OPに限った話なら”カバネリ”より良いんじゃない?

第3話「すれ違い A Hero’s Worth」
紅緒の一途が危険すぎるな。過去が陰陽師への思いを一層強くしたんだろうけど、どうも一人で戦うことに囚われ過ぎてて今後が不穏…まどマギのさやかも一途すぎて闇堕ちしちゃったからね。
逆にもう一人のヒロイン・繭良ちゃんは癒されるね。ろくろの事が大好きないわゆる幼馴染ポジだけど、行動力も胸もあるとか、この子スペックありすぎでしょ(笑)しかも陰陽師を目指してた頃のろくろを知っているとか(陰陽師を拒む訳も)、サイト全く見てないからちょっとビックリしちゃったよ。
今回ろくろは変身しないで、生身で誰かを助けられたけど、多分ここって今後につながるひそかな伏線なんじゃないかな?”陰陽師になることこそが人を救う”信念の紅緒と”陰陽師にならなくても今日誰かを救えた”ろくろの。
原作コミック読んでないから、ほんとにただの憶測だけど、今回結構ジワジワ来るね。考察し甲斐がありすぎじゃないか(面白いからOKだけどね)!

第4話「禍野の音 BOTHERSOME TWOSOME」
初めてろくろが怯える気持ちを紅緒に打ち明ける場面は、彼がやっと一歩進めた気持ちになってホッとしました。世話焼き兄貴の亮悟にしても、口うるさいお母さんみたいなところになってしまう理由も、ろくろの気持ちに同調ですが、分かるんですよね。やっぱりね。
あと照れた顔の後の、ろくろを暗に認めた台詞は、紅緒の持ってる素直さが垣間見えてよかったかな。でもそれより印象なのは、亮悟とろくろが笑い合うのを無表情で見るところ。笑っていた頃の紅緒を想像できない怖さがあります。

第5話「十二天将 朱雀 THE GUARDIAN SHIMON」
作画が少々乱れてるのが、やたら目に入るけど(追われる子供たちの絵が感情こもってなさすぎだし)、まあ悪くはなかったかな。緊張感がなさすぎだけど…。
斑鳩士門お披露目回と言えばまあ分かり易いかな。それ以上は欲しかった…。

第6話「紅緒と繭良 GIRLS' PARTY」
やっぱり紅緒も年頃なのだと、よーく分かった回ですね。繭良ちゃんのロケット砲にショック&ムキになるとこ、友達との付き合いにちょっとトキメク顔とかね、いくら孤高を欲してようと、やっぱり友達大事だな。
しっかし繭良、武器多すぎ。ロケット砲は言わずもがなだが、可愛い上に気が利いて、行動力もたっぷりとか、もしクラスにいたら絶対惚れてたな。いやホントに。
Cパートって、そういう事だよね…?

第7話「新たなる試練 UNBELIEVABLE GAME」
劇中の”劇的大改造”ってもろアレやん。某番組じゃん!このアニメって『銀魂』みたいなパロディネタやるものなの!?しかも夕方アニメのくせに”(遠回しに)子産め”とか色々ツッコみたい気持ちが湧き上がってしょうがないぜ。
しかもラッキースケベ展開、ぶち込むとかスタッフやるねぇ~事故でスパッツ不在状態をアクシデントでろくろが見るとか、これ最初に観た時はもう笑うしかなかったわ。ろくろと紅緒も基本的に初心だから反応がねえ、いちいちニヤニヤするしかないシーンばっかで役得やった(案外二人のコンビネーション良いところがなおニヤニヤ)。
バトルシーンが逆に一切頭に残っていないんだけどね(苦笑)

第8話「ろくろの気持ち SHOCKING CONFESSION」
ろくろが陰陽師に戻ることを善しとしない人間が今回二人もいるってことをハッキリさせる回だったね。勿論清玄さんみたいに真っ向否定の例もあれば、繭良のように傷ついて欲しくないゆえの理由もあるんだよね。どちらが正しい正しくないの問題とかってわけじゃなくて、それぞれちゃんと訳があっての否定だから複雑だったよ(コミカル色とシリアス色の使い分けも悪くないから、ろくろが紅緒に問い詰められるラストが一層引き立ってた)。
とはいえコミカルパートを担うのは紅緒と繭良の言い争いで、それ以外は基本的にシリアス空気充満なので、気分がドンヨリすることはまあ避けられないでしょうね。遂に”ケガレ堕ち”の謎に物語も踏み込んだし。

第9話「交錯する悲劇 TRAGEDY COMES WITHSMILE」
録画ミスからようやく今日、9話を拝見できました。ていうか石鏡悠斗、さっそくここで登場するの!?やっと僕も拝見できたが、評判通り壊れとるな。ただ弱者が朽ちてく様をケラケラ見て笑える姿は、単なる異常者・サイコ野郎で括れるレベルで収まるのかな?強さと力に溺れる術しか自我を保てない奴みたいで、腹立たしさが勝った後で”弱いな”ってよぎっちまった(力を誇示してオレは強いと吹聴してる人間のようで)。
しかし「雛月の悲劇」の実態、予想以上に凄惨だった(よくこれを夕方帯で放送したなと驚いた)。あれだけの業を背負って、それでもなお生きてるろくろは自覚の意味では立派だけど、心を粗末にしすぎてる(清玄さんが否定するのも、その態度ゆえなのかも)。でもやっとその心を一緒に支えあえる相手とここで本当の意味で、初めて出会えたわけだから、ここからろくろと紅緒の二人がどう戦うかが見たくなった(ケガレは勿論過去の罪や本当の自分自身にも)。紅緒が暴走するろくろの攻撃を受けたのも、知らずにろくろを糾弾した自分自身への罰に見えたし…。

第10話「すばるの修行 THE BEWITCHING GUARDIAN」
すばるって女性だったのね!?全然原作読んでないから、前情報なさすぎて…。あと鈩は何でしょうね。”歩く絵文字”ちゃんですね。
いやあ今回面白いな♪坊や丸出しのろくろ君と初々しい紅緒ちゃんがどっから見ても”デートしろ”なすばるの指示に困るとこが可愛いですね。つーかデート場面のキャラにりゅうち〇るとペ〇いたよね(それ見るろくろと紅緒の反応、どこから見ても胃もたれ顔)!?
”アーンしろ”とか”キスしろ”とか、修行の難易度高すぎない(笑)でもそこで終わらないのがさすがろくろと紅緒だよね。おはぎを食おうと誘うろくろは自然体で素敵だし、幸せそうにおはぎを食べる紅緒ちゃんも可愛かった。想定内の修行の意図も清々しいほど痛快だし、すばると鈩もさすが十二天将に相応しい力でした(ガンマニアの方はすばるの銃の扱いをどう思うのかな)w
まさか最後にろくろの鼻血と紅緒の嫉妬が拝めるとは。すばるのセクシーな黒ドレスとか、男子サービス最高すぎ(グッ)

第11話「新婚さんおきばりやす FANTASTIC MOMENTS」
いきなり紅緒の男子サービス&アクシデントに笑いました。それとすばるが見てたTV、あれってもしや韓流ドラマか?最近の日本のドラマ、ああいう系って見とらんから(まあ自分から見ることもないけど)。
11話は紅緒の奥さんキャラが一気に加速したし、すばるの小姑キャラも同時に開花し出したねえマジでwあ、それと後半で分かった。紅緒、10話で買った服、気にいったのか愛用してるね♪
ところで鈩の役割はカーナビ兼任?どんな連れだよ(笑)

第12話「勘弁しろし BASARA BOY KAMUI」
第13話「君の勇気 私の勇気 ZERO MILLIMETERS APART」
第14話「浴衣と星と願い事 TANABATA SPECIAL」
第15話「ひとりぼっちにさようなら THE AWAKENING OF LOVE」
第16話「陰陽師として SALVATION THEN WAILING」
第17話「師がくれた赤い証 THE TALISMAN FROM MASTER」
第18話「決戦前夜 TRIUMPH OVER FEAR」
第19話「罪もけがれも THE 10 SECONDS DECISION」
第20話「ふたりの道 TO THE FUTURE WITH US TWO」

列島覇乱篇
第21話「双星新生 SWEETIE FAIRY」
第22話「ケガれてんじゃ~ん PHILOSOPHICAL FILTHY SERAPHIM」
第23話「双星 西へ HARD TO BE MOTHER」
第24話「ケガレの見た夢 WHAT IS BEAUTIFULL?」
第25話「天・元・空・我 COME BACK! SOUTHPAW]
第26話「双星 VS 双生 BASARA TWINS' STRINGS」
第27話「ひみつの繭良ちゃん MAYURA'S SECRET LESSON」
第28話「鸕宮天馬 TRANSCENDENCE」
第29話「さえとの約束 MISSING EXORCIST MASTER」
第30話「いつまでも笑顔で LOVELY SMILE FOREVER」
第31話「そばにいるから WAI WA KINAKO YA!」

天地鳴動篇
第32話「混沌の中に SEEKING THE PAST, SEEKING THE FUTURE」 第33話「師の恩返し I WANT YOU TO EAT ME」
第34話「名コンビじゃねぇ! WACHI vs WASHI & WATASHI」
第35話「復讐の傀儡師 I AM NOT ALONE」
第36話「守るべきもの WHAT IS REALLY IMPORTANT?」
第37話「恋の町 舞い上がる TELL ME HONEST FEELINGS」
第38話「鳴神町最凶の日 NO WAY TO RUN, NO PLACE TO HIDE」
第39話「慈愛の霊獣 DAUGHTER'S FIGHT! FATHER'S DELIGHT」
第40話「双星ときめく FINALY THEY KISSED?」

破星篇
第41話「十二天将、堕つ! HAVE A NICE NIGHTMARE, 12GUARDIANS」
第42話「故郷は禍野 SAY IT AIN'TSO, ROKURO!」
第43話「千年の夢 MELANCHOLIC MISANTHROPE」
第44話「愛すれど遠く FAREWELL, MY PRECIOUS」

投稿 : 2021/03/06
♥ : 3
ネタバレ

kakelu さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

タイトルなし

1話の感想 ★★★☆ 3.5
二人が出会う
{netabare}
主人公がヒロインと出会い再び陰陽師へ。
久々のジャンプ作品だったけど、思ったより良かった。
陰陽師たちの服装のデザインは… かっこいい…のか? という感じで微妙かな。
夢を諦めた少年と夢を目指す少女、その二人後交わる時…{/netabare}

2話の感想 ★★★ 3.0
双星の陰陽師
{netabare}
まさか主人公が凄いのではなく、その子が凄いとは…
ノーキン主人公と素早さ特化のヒロインか~
個人的に素早さ特化の方が好きかな〜
土御門は悪者なのか善者か、どっちなんだ。{/netabare}

3話の感想 ★★★ 3.0
同じクラスに
{netabare}
変な髪色の子登場。
紅緒よりもあのヘンテコなおっぱいバインバインの女の子の方が断然好きだな。
{/netabare}

4話の感想 ★★★★ 4.0
兄がピンチ!!
{netabare}
お兄さん、かっこいいわ~
器の大きさが違うね!
頭を上げろ、上げなさい。
これって、口癖なのかな?
それにしても、紅緒とろくろは仲直り出来てよかったね。{/netabare}

5話の感想 ★★★☆ 3.5
十二天将
{netabare}
十二天将、朱雀。
見た目名前はかっこいいけど、武器がね…
なんかダサい。
ろくろの腕にしても、BLEACHのチャドの方が幾分マシだ。{/netabare}

6話の感想 ★★★ 3.0
ろくろの復帰戦
{netabare}
紅緒は初めての友達をGET!
しかし、おのおじいちゃんの孫ね〜
ってことは、実は陰陽師なのかな??
あのじいちゃんは戦ってるとこ見たことないな。{/netabare}

7話の感想 ★★★ 3.0
試練という名の…
{netabare}
イチャイチャ回でした。
これで二人の距離が縮まり連携も上手くいくね。
二人の愛の巣ね〜
羨ましいぞ、この野郎〜{/netabare}

8話の感想 ★★★★ 4.0
師匠登場
{netabare}
まさか悲劇の真実がろくろが殺したとは…
これは予想外。
仲良くなったと思いきや、またまた亀裂が入っちゃったね…
{/netabare}

9話の感想 ★★★★ 4.0
悲劇の真相
{netabare}
まさかまさかの展開。
悲劇はろくろではなく、紅緒の兄ちゃんが発端だった。
そして、同じ腕。
ラスボスの出現とともに、二人は新たな誓を立てる。{/netabare}

10話の感想 ★★★☆ 3.5
修行という名のデート
{netabare}
紅緒とろくろ、いい関係になってきたんじゃないのー?
十二天将はやっぱり強いね〜
あの顔文字さん、いいキャラしてる!{/netabare}

11話の感想 ★★★ 3.0
以心伝心
{netabare}
まだ、出会って間もないのに、なぜ相手の気持ちが分かる…
そんなに、お互い信頼してるのか?
最近、ラブコメ度高めやね〜{/netabare}

12話の感想 ★★★☆ 3.5
両親のかたき
{netabare}
喋れるケガレなんて、初めて。
圧倒的な強さだな。
早く土御門が来ないと二人が死んじゃう。{/netabare}

13話の感想 ★★★★ 4.0
神威との戦い
{netabare}
双星の陰陽師って言うだけあって、二人の合体技が今後キーとなってくるのかな。
熱い展開だったけど、やっぱり見た目がそんなにかっこよくない…
どうにかならんのか……{/netabare}

14話の感想 ★★★ 3.0
これまでを振り返ろう
{netabare}
今回は総集編。
そして、ここがターニングポイントとなるのだろうな。
ユートがラスボス、神威が中ボスって感じかな。
十二天将も出て来てないキャラがまだまだいるから、そこも楽しみ。{/netabare}

15話の感想 ★★★★ 4.0
亮悟に彼女が
{netabare}
亮悟は凄くいい人だから彼女がいて当然よね。
遥さんはきれいです、可愛い。
清弦はあんなだけど中身は他人思いのいい人なんだろうな〜{/netabare}

16話の感想 ★★★★☆ 4.5
双星としての力
{netabare}
繭良は巻き込まれ体質だね〜
でも、助かって良かった!!
あんないい子が死んだら胸糞だもんな!
んで、最後にまたしても現況のユートが…
ろくな事しないな…{/netabare}

17話の感想 ★★★★★ 5.0
師匠の想い
{netabare}
めっちゃ泣けた…
清弦、カッコよすぎる…
助かって本当に良かった。
そんで新たなコスチュームやけど…
今回はかっこいいな!!{/netabare}

18話の感想 ★★★★ 4.0
決戦へむけて
{netabare}
やっぱ、黒の衣装はいいね!
二人ともビビってたけど、中学生で命かけるとか怖いに決まってるじゃんね。
そんな心に敬意を!{/netabare}

19話の感想 ★★★★☆ 4.5
紅緒覚醒
{netabare}
片足と思いきや、両足が吹き飛ばされてたんだな。
隠されてあるから分からなかった。
そりゃ、あんな悲痛な叫び声をあげるわな。
これで二人とも同じ力を手に入れたのか。{/netabare}

20話の感想 ★★★★★ 5.0
いい最終回だったなー
{netabare}
有馬は嫌な奴。
言ってることは正しいのかもしれないが、嫌いだわ。
紅緒もろくろも、互いを意識しだしたな。
それにしても、ろくろの十二天将のような姿は何だったのだろうか…{/netabare}

21話の感想 ★★★★ 4.0
あれから2年の月日が経ちました
{netabare}
ここからはアニメオリジナルストーリー。
それにしても、一気にとんだな。
紅緒は変わってないのにろくろ変わりすぎやろ。
イケメンなっとるやん。
何気に遥さんもこっちに移ってきてるし…{/netabare}

22話の感想 ★★★★ 4.0
龍黒点
{netabare}
さえは一体何なんだろうか?
間の歌には笑った。
謎のハードロックで意味無いだろ。{/netabare}

23話の感想 ★★★☆ 3.5
他の場所に龍黒点が
{netabare}
紅緒って、やっぱり性格キツイよな。
リアルにいたら苦手そう…
さえちゃんの「こっちから来たの」発言はどういう意図があるのか…{/netabare}

投稿 : 2021/03/06
♥ : 4

62.8 6 バケモノアニメランキング6位
あまつき(TVアニメ動画)

2008年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (260)
1696人が棚に入れました
日本史のテストで赤点を取った六合鴇時は春休みに補習として大江戸幕末巡回展に行く事になる。ハイテク技術の詰まった場内を回るもつかの間、奥にあった橋を通ろうとすると突如謎の妖、『鵺』に襲われる。間一髪のところをとある少女、朽葉に助けられるが、気が付くとそこは大江戸幕末巡回展ではなく、元居た自分の世界とは全く異なる場所、雨夜之月“あまつき”であった。

声優・キャラクター
福山潤、遊佐浩二、朴璐美、諏訪部順一、中田譲治、野島健児、森久保祥太郎、小杉十郎太、鈴村健一、松岡由貴、大川透、井上麻里奈、桐井大介、小林ゆう、成田剣、三宅健太、田中敦子、五十嵐麗、宮本充、石野竜三、松風雅也
ネタバレ

あんちょび さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

人と妖が存在する異世界“あまつき”

漫画原作による妖ファンタジー作品。全13話。

あらすじ"φ(・ェ・o)
{netabare}鴇時(ときどき)は最先端技術を利用した次世代型博物館・大江戸幕末巡回展を訪れる。
そこはCGとの合体により特殊なゴーグルをかけることで幕末を体験できるテーマパークだった。
ところが散策の途中、鴇時は突如現れた妖や鵺に襲われ幕末に似てはいるが
人と妖が存在する異世界“あまつき”に飛ばされてしまう。
鵺から鴇時を救ってくれた少女・朽葉(くちは)や同級生・篠ノ女紺(しののめこん)と出会い
元の世界へ戻る方法を探す鴇時。その中で“人”の側である姫巫女・銀朱(ぎんしゅ)や
“妖”の側である梵天(ぼんてん)と出会い、鴇時は自らの使命を知ることになる。
元の世界“彼岸”に帰るために “あまつき”の破壊者となるか、
“あまつき”を守るためにその主となるか。
鴇時が取る行動とは――。{/netabare}


妖や幕末を舞台にした話が好きなことから視聴しました。
少しクスッと笑えるところもありストーリーも面白く楽しく観ることができました。
多くの方が仰るようにここからという所で終わっているように思われます。
2期はないようなので原作へということでしょうか…(;ŏ_ŏ)

主人公の鴇時、通称"トキ"はのんびり屋で何事にも真剣にならないお気楽者な性格で。
けれど、あまつきでの出来事から少しずつ変わっていく様子が描かれています。
5話あたりでトキが"白紙の者"ということがわかり話が発展していくのですが
ここら辺から少しややこしくなったような気がします。
少し流し観してたらあやふやになってきてしまって(´-ω-`;)

人、妖、天 それぞれが存在する"あまつき"
これからトキはどの道を選ぶのか…
色々と続きが気になります!
まだ話も途中な所ですし原作を読んでみたいなと思います。



メモ"φ(・ェ・o)
{netabare}
【登場人物:CV】

*六合鴇時(りくごうときどき):福山潤
*篠ノ女紺(しののめこん)  :遊佐浩二
*朽葉(くちは)       :朴 王路美
*梵天(ぼんてん)      :諏訪部順一
*沙門(しゃもん)      :中田譲治
*平八(へいはち)      :野島健児
*露草(つゆくさ)      :森久保祥太郎
*空五倍子(うつぶし)    :小杉十郎太
*銀朱(ぎんしゅ)      :鈴村健一
*真朱(しんしゅ)      :松岡由貴
*佐々木只二郎(ただじろう) :大川透
*鶴梅(つるうめ)      :井上麻里奈
*黒鳶(くろとび)      :桐井大介
*紅鳶(べにとび)      :小林ゆう
*白緑(びゃくろく)     :成田 剣
*蘇芳(すおう)       :三宅健太
*狗神(いぬがみ)      :田中敦子
*今様(いまよう)      :五十嵐麗
*主殿(あるじどの)     :宮本 充
*煤竹(すすたけ)      :石野竜三
*藍鼠(あいねず)      :松風雅也
*夜行(やこう)       :喜多村英梨
*鵺(ぬえ)



【本作における用語】※wiki引用

*あまつき
 鴇時達が飛ばされた帝天に支配されている世界。
 梵天が「雨夜に出る月みたいに有り得ない場所」“あまつき”と呼び始めた。
 あまつきの正体についてはまだ色々とあるようで…

*彼岸(ひがん)
 鴇時達のいた世界。ヴァーチャルが発展した現代の近未来である。
 銀朱が夜行との会話から着想を得、この世界のことを「遥か彼方にある岸辺」“彼岸”と呼び始めた。

*妖(あやかし)
 あまつきの世界における妖怪達。
  ・獣妖(じゅうよう)
    獣や虫に似た姿を持つ妖怪の事。
    樹妖と主従関係を結んで初めて、縄張りを得ることが出来る。
  ・樹妖(じゅよう)
    樹木の精霊。本体とは別の身体で現れる。獣妖よりも霊格が高い。
    本体である樹木を傷つけると樹妖も傷つけられる。

*体と心
 体とは、肉体・物体等の外側の形。
 心とは内側、そのもの自体の情報(運命)が刻まれている、経験や記憶の形。
 帝天から与えられたそれらが集まり世界が作られ、世界にも運命が出来る。

*天網(てんもう)
 帝天が描いたこの世"あまつき"の設計図でありこの世の行く末を描く網。
 またこの世の全てのものの心に刻まれている其々の運命。
 それらが視える者は帝・告・梵・暁の四天と白紙の者である鴇時だけである。

*坂守神社(さかがみじんじゃ)
 全国の神社仏閣の総本山。唯一幕府直属の陰陽寮が肩を並べる。
 前天座である白緑が住む「狭間の森」が人界との壁が極端に薄く、
 彼が人の地へ這い出ることを恐れ、創建された。
 黄泉比良坂の上を守る意味から「坂守」神社。

*陰陽寮(おんみょうりょう)
 幕府直属妖怪退治組織。
 妖怪を重要視する幕府の要人は数少なく、将軍と一部の権力者の断行で作られた。
 江戸に跋扈する妖怪による変事の解決、坂守神社の動向を探りその意図を将軍に伝える役目を主としている。



【主題歌】
 オープニングテーマ
  「Casting Dice」 - カンノユウキ

 エンディングテーマ
  「名まえのない道」 - 引田香織

 挿入歌
  「とおりゃんせ」 - Lynne Hobday{/netabare}

投稿 : 2021/03/06
♥ : 9

future☆ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

とっても奥が深い作品でしたっ!でも最後の終わり方がものすごく気になりました...!

.。o○ ○o。.あらすじ.。o○ ○o。.

高校一年生の冬、六合鴇時(りくごうときどき)は最先端技術を利用した次世代型博物館・大江戸幕末巡回展を訪れる。そこはCGとの合体により、特殊なゴーグルをかけることで幕末を体験できるテーマパークだった。
ところが散策の途中、鴇時は突如現れた妖(あやかし)、鵺(ぬえ)に襲われ、江戸時代幕末に似てはいるが、人と妖が存在する異世界“あまつき”に飛ばされてしまう。
鵺から鴇時を救ってくれた少女・朽葉(くちは)や、鴇時と同じく幕末巡回展を訪れていたにもかかわらず2年も前に飛ばされていた同級生・篠ノ女紺(しののめこん)と出会い、元の世界へ戻る方法を探す鴇時。
その中で、“人”の側である姫巫女・銀朱(ぎんしゅ)や“妖”の側である梵天(ぼんてん)と出会い、鴇時は自らの使命を知ることになる。
元の世界“彼岸”に帰るために “あまつき”の破壊者となるか、“あまつき”を守るためにその主となるか。鴇時が取る行動とは――。


.。o○ ○o。.キャスト.。o○ ○o。.

六合鴇時:福山潤
篠ノ女紺:遊佐浩二
朽葉:朴 王路美
梵天:諏訪部順一
沙門:中田譲治
平八:野島健児
露草:森久保祥太郎
空五倍子:小杉十郎太
銀朱:鈴村健一
真朱:松岡由貴
佐々木只二郎:大川透


.。o○ ○o。.放送日.。o○ ○o。.

2008年春アニメ(2008年4月~2008年8月)



.。o○ ○o。.OP、ED.。o○ ○o。.

OP「Casting Dice」カンノユウキ
ED「名まえのない道」引田香織


.。o○ ○o。.お話.。o○ ○o。.

1話「雨夜之月」

2話「狗をよぶ聲」

3話「化け物道中」

4話「犬神と姫神」

5話「暁と目覚め」

6話「澪標」

7話「暁降ち」

8話「薄暮花が眠る」

9話「春昼」

10話「そして、日は陰り」

11話「木の暗茂」

12話「児手柏の両面」

13話「高嶺颪の虎落笛」(最終話)

投稿 : 2021/03/06
♥ : 3

蟹チャーハン さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

うやむやで終わって、やや消化不良

主人公の心の弱さが目に付き、消化不良のまま終わってしまった。。。

江戸時代にタイムスリップしてしまった高校生の冒険奇譚。科学では解明しきれない神仏や妖怪を信じ、すべてに“天命”があると思われていた時代。異世界からやってきた主人公はいわば“神のリストに載っていない白紙の人間”として閉塞した世界の秩序をぶち壊すことを期待されます。

ただ、この主人公の性格が、平和主義者で日和見主義で、日々、安穏と暮らすだけで一言でいえば頼りないんですね。たしかに突然、こんな事態になったらワケもわからないし、誰かしらにアドバイスを求めるだろう気持ちはわかるんですが、そんな主人公の気持ちの弱さを周囲も気がついていて「お前はまだ何も決断していない。自分で考えろ」とか辛らつなことを言われたりもします。

人間と妖怪がともに平和に暮らせたらと考える主人公に辛くあたる人も多く、気持ち的に板ばさみになってしまう主人公に同情的になれたらいいんですが、なんだか心の弱さばかり目に付いてイライラするというか、カルシウムが足りない気がして反省してしまう自分もいたりして(笑)これが夏目友人帳であれば、普通にほのぼのストーリーになるのに、あああ、そっちいっちゃうのかぁ~という感じです。

理由があって人に仇名す妖怪の気持ちもわかるけど、それで殺された人間にも家族はいるわけで、罪の重さをどう考えるべきか・・・非常に難しい問題に進展します。

結局、物語は対立軸は解消しないまま、主人公の事なかれ主義でのらくらしたまま終わるのと、最後まで主人公の異能の正体は謎のままで終わるので、そのあたりも消化不良でした。

気分的にすっきりさせるためにも、続きをコミックで読むのが一番かもしれません。

投稿 : 2021/03/06
♥ : 0

63.2 7 バケモノアニメランキング7位
スピードグラファー(TVアニメ動画)

2005年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (232)
1221人が棚に入れました
舞台は失われた10年の混乱から脱し、一部の富める者だけが我が世の春を謳歌する“快楽都市”と化した東京。 雑賀辰巳は、友人戸越清冶郎からセレブリティーのみが出入りできるとされる闇の社交場六本木倶楽部の潜入取材を依頼される。
潜入に成功した雑賀は、六本木倶楽部の深奥で行われる儀式の巫女、女神として崇められる謎の少女、天王洲神楽と出会う。雑賀は助けを求める神楽をつれ逃亡するが、六本木倶楽部支配人水天宮寵児が仕向ける欲望により特殊能力に目覚めた超人、ユーフォリアたちから執拗に追跡される。そして雑賀も神楽と接触したことにより、被写体の魂を吹き飛ばす写殺能力に目覚めていた。
自由を求める神楽のため、そして普通に写真を撮影する事の出来なくなってしまった自身を元に戻すため、彼らの孤独な逃避行が始まったのだった。

声優・キャラクター
高田裕司、真堂圭、本田貴子、森川智之、高島雅羅、優希比呂、津田健次郎、江川央生、広瀬正志

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

フェチグロ?

2005年4月7日 - 9月29日TV放送。全24話。

このアニメの最大の評価ポイントはNikonF2フォトミックAS
作画では面影すら無い酷い有様ですが・・硬い・・堅牢だ・・


様々なフェティシズムに拘ったアニメ。
諸設定は笊というより破綻して細かい部分どころか
大雑把な流れで露骨に都合よく捩じ曲げられる感じ。
作画・・特に質感が酷い・・毛並みとか立体感という
様なデティールは手抜きと言ってよいほどひどい印象。

一応バルブ経済破綻?以降のパラレルな感じの現代風。
基本的には高尚なギャグ? 色んな意味でシュールな
作り?になっているような気がした。

このアニメのジャンルはハードコアサスペンスです。(wiki)
有るというが証明できなければ無いのか・・無い事を証明
出来なければ有るなのか??物語としては一応存在を証明
出来ないものを扱っているけど・・ミュータントSF的要素
が含まれているかな?程度でサスペンスという程緊張感の
有るシーンは殆ど無い・・映像などの演出が滑稽なせいで。

流れ的にはシナリオはサスペンス風に書かれている様ですが・・
サスペンスにハードコアが掛かっていると思われるけど・・
その定義が私には不明・・どんなジャンル? このアニメ
のような作品がハードコアサスペンスなの?という感じ。
ハードコアポルノ風サスペンスとも取れますが・・
フェチティシズムの描写+サスペンス・・グロかなぁ~
物語はただの恋愛絡みの憎愛劇だったりヒロイン視点だと
初恋物語風?な適当なお話ですけど・・

それにしても・・行動パターンがお粗末で破綻した描写
が多すぎて・・いちいち突っ込んでたら身が持ちません。
突っ込み損の~草臥れ損・・だと思うので・・勢いだけの
シュールなアニメで滑稽な描写を笑えた人は勝ちでOKかな。

14話のカリ城ネタは・・勘弁して・・
此れがオチで完なら やっちゃった・・で笑えたかもだけど?

折り返し以降は割りとオーソドックスな流れで普通の作品?
風変わりなバトルは相変わらずだけど・・それにしてもパロ
が可也多いですね・・使い方もタイミングもギャグですが・・

投稿 : 2021/03/06
♥ : 2

Mir先生 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

何故GONZOは最後まで頑張れないのか……

2005年のGONZO制作のタイトル。
しかしすぐに息切れを起こすGONZO作画は、本タイトルでもいかんなく発揮されており、
GONZOオリジナル=作画崩壊の構図を不動のものにした。

ストーリーもなかなかで、キャラクターも魅力があり、音楽もセンスが光る。
しかし作画崩壊……もったいないとしか言いようがない。

元々大人向けアニメとして作られ、OPもデュランデュランを使ったりしていて、
当時で考えて30代の男性をターゲットにしているのが分かる。
だとしたら、あとは徹底したクオリティの管理をしていき、
何年経っても記憶に残るタイトルにしないといけなかった。
結果「なんだかなあ」で終わってしまった。

これはセールス面においてもそうで、
通して150位以下、300位圏外ばかりになってしまった。
これでは投資ファンドをバックに付けていても経営は傾く。

ゴンゾは2009年に、経営不振を改善すべく、持株会社のGDHに吸収合併された。
これによって92年から続いていた制作スタジオゴンゾは事実上消滅したことになる。
いまの株式会社ゴンゾは、GDHが社名変更してブランド名を残しているに過ぎない。
当時はショッキングなニュースだった。

で、内容の方だけど、いわゆる超能力もの。
そしてマニア向け、登場人物は変態ばかりが出てきます。
可愛い変態じゃなく、金と欲にまみれた……的なものが多い。
ちょいグロ、ちょいエロ。血の描写もしっかり描かれています。
後半の物語の転換の仕方は面白かった。

第1話は、変態の役が上手すぎる子安さんが声を当てています。

EDテーマを歌うのは湯川潮音さん。
邦画「リンダリンダリンダ」にも出演していて、ステージ上で風来坊を歌っていた方です。

キャラクターデザインは本当に優れている。コザキユースケさん。
天王洲神楽、可愛い。

今の時代、旧作のBD化も頻繁に行われているが、このタイトルは難しそう。
やるなら作画を見直してからして欲しいところです。

投稿 : 2021/03/06
♥ : 2

ワドルディ隊員 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

変態キャラのインパクトが凄まじいSF超能力バトルアニメ

このアニメは、超能力バトル物の中でも非常に癖の強い
作品である。良くも悪くも人を選ぶタイプのものであること
は間違いない。

おおまかなあらすじとしてはこんな感じ。
主人公の雑賀は、戦場カメラマンとして活躍していたのだが、
重傷を負ったために日本に帰国。その後、フリーの
カメラマンとして生活する日々を送っていた。ある日、編集長の
依頼により、とある「秘密クラブ」の情報を得ることに。
潜入を試みるのだが…。

この作品の大きな特徴は、タイトルにも書かれている通り
強烈な変態達が次々と登場する点だ。
彼らの持つ超能力が、自身の性的嗜好(フェチ)に
由来しているからだ。
ゴム、ダイヤ、歯、電気等といったように様々だ。
個性が、あまりにも強烈であったため主人公ではなく
彼らを応援しそうになった。

また、社会風刺もきちんと描かれている。
資本主義の本質とは何かを考えされてくれた。
秘密クラブと密接に関係しているという点も
非常に興味深い。

回によって差はあるものの、グロテスクな
シーンやエロシーンが存在するので
耐性はある程度持っておいた方が良い。

16話の総集編にも工夫がなされていた。
回想を費用として、換算しながら見直していくスタイルで
あったため見ごたえがあった。よい試みだと思う。

ラストも上手くまとまっているということもあり楽しめた。
設定に関しては、文句なしに素晴らしいと感じた。
普通のアニメでは、物足りないと感じる方や
一風変わった超能力アニメを見たいと思っている方が
見たらはまるのではないかと考えている。
個人的には、名作と言われても不思議ではないと感じるほど
とても面白かった。間違いなく、良作だと思う。

投稿 : 2021/03/06
♥ : 9

68.4 8 バケモノアニメランキング8位
ジャングルはいつもハレのちグゥ(TVアニメ動画)

2001年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (206)
1176人が棚に入れました
ジャングルで母親と2人平和に暮らす少年ハレの前に突如現れたナゾの少女グゥ。
何でも食べてしまい、お腹に異次元世界を持っているグゥが巻き起こす珍騒動の数々と、グゥに振り回されて苦労の絶えないハレの姿を描いたギャグアニメ。
基本的にはハレとグゥとその周辺のジャングルでのお話だが、第37話~第58話では、ウェダ(ハレの母)の実家のある都会に話の舞台を移す(「コンクリートジャングル」という意味合いもある)。
ある晩、ウェダが村の集会に行き、孤児のグゥを連れて帰ってくるところから第1話が始まる。


声優・キャラクター
愛河里花子、渡辺菜生子、茂呂田かおる、中村尚子、井上和彦、岩永哲哉、保志総一朗、白鳥由里、前田このみ、松岡由貴、岸尾だいすけ、石田彰、氷上恭子、玄田哲章

あぱぱ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

頭を軽くして見てください

視聴回数 全話二桁回くらい(好みの回が複数)

子供向けの定番ギャグアニメが「クレヨンしんちゃん」だとすれば、
この作品は青年以上向けの定番ギャグアニメだと思います。

作画は子供向けにも見えますが、大人の諸事情が含まれているので
子供向けとは言いづらい。。。というか台詞の意味が理解できないかと。

作成スタッフ 水島努監督&横手美智子構成のタッグはこの作品が
初で、後に「XXXHOLiC」や「侵略!イカ娘」「SHIROBAKO」などで
視聴できます。

物語の本筋はあるのですが、ほとんどがグゥの奇行&発言と
ハレのツッコミ&自問自答で構成されています。
(要所ではシリアス展開もあります)

私の主観なのですが、このアニメはアニメに興味ない大人であっても
少し見ただけで笑いが理解できる作品であるのが素晴らしいところです。
(シュールな台詞の間やネタのキャッチボールなど)

ほぼ気持ちが暗くなる要素がなく、逆に明るい気持ちになれます。
あまりに会話のくだらなさが、そういう気持ちにさせているかと。

メインキャラクターのハレは心配性、周りに気をつかう、子供だけど
子供ぽくない性格。
(CV愛河里花子の早口は凄いです。特に次回予告。これだけ発音できる声優は他で聴いたことありません)

グゥは行動と会話が支離滅裂で、たまにまともな事を言うのですが
それが妙に大人びたシュール発言(哲学で的を得ている)

他にもポクテとかマンダといった、よく分からない生物も楽しいです。

オープニング曲「LOVE☆トロピカ~ナ」は中毒性が高くて、
作品インパクトはこの曲で決まってしまいます。

ちなみに親戚の小学生低学年にこの曲を視聴させると、意味不明な踊りを
始めだして、覚えてないくらいリピート要求させられました。
(どうやらグゥのしかめ面と踊りが手本らしい。。。)

この作品を作画で敬遠されている方もいると思いますが、ギャグアニメを
純粋に楽しみたい方や、普段は笑うことが少なくて笑いに飢えている方などは一見の価値はあると思います。

恐らく最期まで視聴されたら、続編の「デラックス」と「FINAL」が
見たくなるかと。

個人的な意見ですが、大人向けギャグアニメの出来栄えから言えば
対比できる作品があまりないと感じています。

投稿 : 2021/03/06
♥ : 6
ネタバレ

溝呂木しょーと♪♪ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

とろぴかーなー

ちょっと感動的な部分もあるけど基本的にはopの雰囲気にマッチした
元気で明るく楽しく!なギャグアニメですね。

住んでる生き物も奇妙なら登場人物も変わり者が多く
特にグゥのキャラは一度見たら忘れられないくらい強烈!
そもそも人間なのかも怪しいですが、{netabare}人を食べたり、体を入れ替えたり、人格を変えたりと{/netabare}
毎回無茶苦茶やるので話の盛り上げ役になっています!

面白いキャラも多い一方ハレの母親は唯一好きになれなかったかな。
父親である保険医に関しては男女差別的な嫌な部分があっても
{netabare}おばあさんに追いかけられた{/netabare}り嫌な目に結構あってるからバランスもとれてると思うのですが
ウェダはハレにだけ温かいようで冷たく、
雑用をほとんど普段から押し付けてる所とかもそうですが{netabare}
銀行強盗に捕まってる回は印象をハレがピンチの時に必死には必至になるみたいな感じで挽回しようとしてるけど
1話の時とかにあれだけハレが化け物が出たって訴えてるのに
軽くあしらって行っちゃうみたいな{/netabare}とこがあったので違和感がありました。

TV版の内容としては都会編ラストは
ウェダ関連になってくるのでそれまでに比べると微妙に感じちゃいましたが
{netabare}ウェダとウェダのお母さんが対面する{/netabare}ラストは話の締め方としては良かったと思います。

投稿 : 2021/03/06
♥ : 0

ぽぽたん さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ハイスピードなツッコミは名人級。ギャグアニメの名作!

ギャグアニメ数あれど、登場人物全員ボケに対して
ツッコミ1人で展開するアニメも珍しいです。
この1人ツッコミを担当する声優
愛河さんの演技力は相当なものです。
ツッコミは超ハイテンションかつマシンガン!

愛河さん演じるハレはジャングルで生活する普通の子供なんですが
突如同居することとなる人間の姿をした???なグゥと
同居することとなります。
この少女が人を飲み込んだり、奇行の連続で
ハレは心が休まる暇がありません。

ジャングルを舞台にしたほっこりストーリーが軸ですが
とにかく奇人が多い村なので
ハレは休まる暇がないんです

見所はグゥの底知れない奇行と達観した毒舌
そしてハレのハイテンション+長台詞ツッコミでしょう

愛河さん笑っていいともに出演して演技力を披露されたことも
ありました。

下ネタやパロディに頼った笑いが多い中
ボケとツッコミという王道で笑いをとるスタイルは
本格派といってよいのではないでしょうか?

キャラデザもとても可愛らしく、(原作者は今は女性誌連載が多い)
水島努監督の代表作といっても過言でないでしょう

ギャグの王道アニメ
ぜひ、ご覧いただければ幸いです。

投稿 : 2021/03/06
♥ : 14

63.6 9 バケモノアニメランキング9位
ケモノヅメ(TVアニメ動画)

2006年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (181)
928人が棚に入れました
食人鬼を狩るため古より続く戦闘集団「愧封剣」。その師範代である桃田俊彦は、事もあろうに愧封剣館長殺害の疑いをかけられた食人鬼の上月由香と恋に落ち逃亡してしまう。俊彦の弟の桃田一馬は、逃げた二人の追跡と愧封剣の館長職を継いで愧封剣の運営に乗り出す。元愧封剣メンバーの大葉久太郎の助力を得て組織の近代化を進める一馬だが、最近の食人鬼の激増による連戦で疲労の頂点にある隊員達と、 これを機に影の存在であった愧封剣を社会にアピールしたい一馬の間で亀裂が生じはじめる。

声優・キャラクター
木内秀信、椎名へきる、吉野裕行、柿沼紫乃、筈見純、内海賢二

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

エロティックバイオレンスホラーラブコメディ~?とある家族の壮絶な愛の味

2006年8月から11月までWOWOWで有料放送されていたせいで
知名度が低いのか。
あにこれでもレビュー数がとても少ないのが残念でならない。
監督は湯浅政明氏。全13話。70年代によくあったようなOPの演出と
ジャズのビッグバンドっぽい音楽、気性の激しさを感じるフォントがカッコいい。

【愛と欲と哀しみと】

食人鬼を狩るため、いにしえの時代から続く戦闘集団「愧封剣」
「愧封剣」という技は元々、「己の心の中にある鬼を封ずる技=救済でもある」
ということが1話で語られるのだが、この言葉に納得しながらも、
観終えた翌日の今日もまだ、余韻に浸りながらこの意味を考えていたりする。

「愧封剣」の師範代である桃田俊彦は、食人鬼の上月由香と恋に落ち逃亡。
しかし単なる逃亡劇にとどまらず、恋愛だけではない家族愛、親子愛、
そして無償の愛へと話が発展していく壮大さは見応え充分。

食うものと食われるもの、いわば天敵なのだが、見方をガラリと変え
食欲と性欲という密接に繋がった本能を主軸においた場合、
この作品はまさしく「愛と欲望の物語」なのだということに気づく。

しかし、愛や欲望なんて言葉にしてしまうと、ただただ相手の身体をむさぼり
溺れていくイメージが強くつきまとってしまいそうだが、、
それだけではない重みや、複雑な哀しみがこの物語にはあって、
各登場人物たちの過去や心情、事情などが明らかになっていくにつれ、
観れば観るほどに、どんどん惹き込まれていった。


【魅力ある登場人物たち】

ネタバレになるのであまり詳しくは書けないが、
食人鬼のボス的存在の男も、なかなか男気があって魅力的だったし
6話や最終回で見せた異常なほどの大男、”ぼんちゃん”の気の優しさや、
ぼんちゃんのパパで、この物語の大きな鍵を握る大葉氏の狂気も
必要不可欠な存在であり、人間離れしながらも人間的なところは
あまりに哀れすぎて同情してしまうほどだった。
また、本能に素直で正直で、不死身かと思うほどの強靭な身体能力と
精神力の持ち主である俊彦は由香や利江でなくとも、
惚れてしまうセクシーさがあってすごくいい。

でも、俊彦の腹違いの弟で、父亡き後の「愧封剣」のため奔走した一馬や
一馬を支えつつ、許婚だった俊彦への自己犠牲的な深い愛情を示した利江、
そして彼らの父親たちの複雑でせつない想いにも泣けてしまった。
もちろん、由香と俊彦の深い絆と信頼、愛情にも・・・
それを象徴する、最終回のエンディングに登場する一枚の写真には、
「愧封剣」の真の意味を感じ取ることができ、こみ上げるものがあった。 


【印象に強く残った食事風景】

また、9話での老夫婦のエピソードもなかなか良かったし、
塩湖での、つかのまの幸せなひとときはちょっと幻想的で、
心に刻み付けたいシーンだった。 
それだけに、その直後の光景は衝撃大きかったのだけどね。。
ただ、6話の由香の誕生日と9話での老夫婦との食事のシーン、
利江の父親を訪ねていった時に出されたコーヒーなど見るに、
料理や飲み物は、その味そのものはもちろん大事だけど
それ以上に、「美味しいね」と微笑み合える関係と信頼のほうが
重要なんだなとあらためて考えさせられた。


【この作品の魅力】

映画やドラマのパロディも、シーンやセリフの中にちらほらあり、
ギャグとシリアスのメリハリあるバランスが絶妙で、
スパイスの効いたロマンスと辛口なアクションの匙加減にしても、
人間のエゴや愚かさ、本当の悪とは何かを、これでもかというほどに醜く描き
悪夢としか言いようのないグロテスクさとエロの曖昧な境界線までをも
露にしようとした試みにはほんと、飽きさせないなんてもんじゃなく、
恐れ入りましたという感じ。
また、アクションで特に発揮するカメラワーク、音楽の使い方も良い。
特にサンタラの唄うエンディングテーマ『好き』は、この物語のために
書き下ろされたとしか思えない歌詞で、その言葉選びも秀逸。
ちなみに全13話のサブタイトルを見ると、甘い、辛酸、苦味、しょっぱい、
隠し味や蜜の味、などの味覚を表す言葉が含まれているのだけれど、
最終回のタイトルは「味は関係ない」と締めくくっているのも、
いろいろな含みがあって素敵。

どれひとつとっても個性が強くて、おそらく万人受けはしないのだろうけれど、
個人的には今まで観てきたアニメの中のベスト10に入る作品になった。

そして湯浅氏の作品での特徴かなと最近気づいた雨の多用、
激しいアクションシーンで、しかも人の感情の昂ぶりや怒りに比例するがごとく
効果的に使われており、雨の降り方も強弱つけてあって、
そういうさりげなく繊細な部分も好みだ。

つくづく、アニメって総合芸術なんだな、と改めて気づかされたことが
観て良かったなと思ったし、嬉しかった。


最後に、記憶に残ったセリフのひとつ・・・
「気持ちだけで話すな。現実を見ろ!」

自分自身にも時々言い聞かせたい言葉だった。


【観終えたあとに考えていること】

それにしても、人を食べる・・いわゆるカニバリズムとは何だろう?
密林の奥地の人食い族には、どんな秘密と真実があるのだろう?
遭難などして飢餓状態にある時の、生き延びる手段だったり
宗教的なものの他に、確実に太古の昔から存在する事実。
学生時代、この「カニバリズム」について少しだけ探求してみたことが
あっただけに、今回の物語はすごく興味深かったわけなのだけれど、
側面的なことしか、まだ答えが出せていない。
もしかしたら、SMというフィルターを通すと案外、
わかりやすい答えが叩き出せるような気もしている。

究極の自己愛か、本能100%の真の性愛なのか食欲なのか。
冒頭で若い男が「食った(寝た)女の話」を友達に自慢するシーンが
描かれていたが、本当に「食う」のはそんな生ぬるいものじゃないなと
観終えてみてそれだけは今、感じている。

投稿 : 2021/03/06
♥ : 42
ネタバレ

ヲリノコトリ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

湯浅デビルマンの次に観ると湯浅監督の主張が分かりやすい

【あらすじ】
普段は人の姿をしている「食人鬼」と、それを狩るために続く「愧封剣」の道場という二つの集団が暗躍する日本。そこで恋に落ちる一組の男女を阻む逃れられない宿命。

【成分表】
笑い★☆☆☆☆ ゆる☆☆☆☆☆
恋愛★★★☆☆ 感動★★★☆☆
頭脳★★☆☆☆ 深い★★★☆☆

【ジャンル】
セックス&バイオレンス、爽やかじゃない恋愛

【こういう人におすすめ】
少なくとも子供にはおすすめしない。見ても何のことか分からないと思う。……というかR15指定でした(笑) 湯浅デビルマンで湯浅監督に興味を持った人が、湯浅作品を巡回するつもりならこれ見たほうがいいかなってくらい。

【あにこれ評価(おおよそ)】
63.6点。

【個人的評価】
高校生くらいの時に観て一度断念。意味不明でした。その後、湯浅デビルマンを観てから見直すと、湯浅監督の伝えたいことが分かる。ような気がする。主張がしっかりしてて個人的には興味深くみることができた。が、デビルマン同様、観ると精神を削られるのでもう観ない。

【他なんか書きたかったこと】
{netabare}
 私のベストアニメが「四畳半神話大系」。「夜は短し」はあざといの作りやがってと思いつつ観て、結局べた褒め。「ピンポン」も最高のアニメ化だと思っているし、「ルーのうた」はポニョのパクリだと指摘しつつポニョより好きだったという、憎らしいほど私の心を掴み続ける湯浅監督。デビルマンは非常にガツンとくるので全員におすすめは出来ませんが、私には原作の思い出補正がないので、非常に力強い良いアニメだったと思います。

 しかしやっと「別に見なくてもいいと思うよ」と言える湯浅作品に会いました(笑)
 
 とにかく分かりにくいので全力で見る必要があります。意外とノリ&勢いを重視しているので、「この猿なんなんだろう」とかは別に考えなくていいです。ストーリーは「手を放して、よそ見しながら」書いているような、直感的で俯瞰的な感じがします。なんて言えばいいのか難しいですが。肩の力を抜きすぎってことかな。


〇いいとこ
・9話、老夫婦のストーリー。この回がめちゃくちゃ面白いです。

・OP「オーヴェール・ブルー」唄:勝手にしやがれ
 ED「好き」唄:サンタラ

・「どっちだと思う?(俺の子か、お前の子か)」このセリフえぐいわ(笑)でもそれをサラッと言うところがカッコいいわ(笑)

・ラスト。{netabare} これが言わば、デビルマンに対しての湯浅監督の主張。状況、流れ、倫理、配慮などをすべて裏切っての、唾を吐きたくなるほど、涙が出るほどの「ハッピーエンド」。「味は関係ない」というのがラストのサブタイトルですが、「愛以外はすべて関係ない」みたいな感じ。この「どうしようもないハッピーエンド」がデビルマンの「どうしようもないバッドエンド」と対比されて良いですね。でもこの良さはデビルマン(もしくは他のバッドエンド作品)ありきですが。
 デビルマンのネットインタビューで、原作者の永井豪さんが「ラストまで描いてくれたことが一番良かった」みたいなことを仰ってましたが、もしかして「ラスト変更しませんか」みたいな議論があったのかな?それを皮肉ったインタビューの回答だったのかなってちょっと思いました(笑)
  (↑これは邪推)
{/netabare}

 主人公の突然来る下痢は多分、過敏性腸症候群というちゃんと実在する病気です(笑)
{/netabare}

投稿 : 2021/03/06
♥ : 15
ネタバレ

maruo さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

肉欲と愛と B+

一番最初に断らなければいけないこととしては、この作品は絵柄を重んずる人にはお勧めできないということです。最低限、公式HPでキャラクターの絵柄を確認してみてからにしてください。

物語をごく簡単に述べると、食人鬼を狩る「愧封剣」の師範代である桃田俊彦と、食人鬼の上月由香の許されざる愛の行方についてです。公式HPでは「ホラーテイストのバイオレンス・ラブ・コメディ!」と謳っています。

本来なら、この作品について満遍なく述べることができればよいのでしょうが、私の感じたことが少し偏っていると思いますので、どうかご了承下さい。また、読み手によってかなり卑猥と感じるような内容を含みますので、この先のかなりの部分を隠させていただきます。

{netabare}「愛した男は敵だった。抱いた女は殺人鬼。」とあるのをそのまま体現するかのように、濃厚なセックスシーンがあります。非常に生々しくて、いわゆる萌えとはかけ離れていますが、情欲をかきたてるのはむしろこのような描写なのだと感じました。よくあるエロアニメとは一線を画していると思いますので、この点もご注意いただきたいと思います。

この作品では肉欲とボーダーレスなものとしいて愛が描かれているように思えます。何も肉欲を蔑んでいる訳ではありませんし、むしろそこから発展する愛なんて無数にあるように思います。むさぼるように求める愛というのは描こうとしてもなかなか難しいように思いますが、この作品ではそれを直接的に表現しようと試みているので、見る人によっては拒否反応を示す可能性があります。

さらに徹底していると思ったのが、エンディングに花が出てきていることです。花は雄しべと雌しべ、それを護るように花弁があります。これらをそれぞれ、男と女、そしてベッドと置き換えてみるとどうでしょうか。OPがバイオレンスを表したものとすれば、EDはラブを(特にその秘め事の部分を包み隠して)表現したものであると思います。勝手な想像でいやらしいと思われたかもしれませんが、これは私が他でも見かけた隠喩です。{/netabare}

等々・・・私のように余り気にし過ぎなければ、普通にエログロアニメと捉えるでしょうし、それが妥当だと思います。

本作の絵柄は、荒々しいイメージのアクションシーンをより引き立てている反面、グロシーンに余りリアリティを与えずに済んでおり、視聴を容易にする役割を果たしていると思います。ストーリー展開も、最後の方で「んー?」と思う部分もありますが、落とし所はまあ納得できるまとめ方をしていると思います。ちょっと変わった絵柄に惹かれた方はぜひご覧になってください。OPだけでも是非。思わぬ拾い物をするかもしれませんよ。

色々と述べてきましたが、単に私がスケベなだけなので、許してくださいね。

投稿 : 2021/03/06
♥ : 16

60.6 10 バケモノアニメランキング10位
いばらの王 King of Thorn(アニメ映画)

2010年5月1日
★★★★☆ 3.5 (171)
784人が棚に入れました
謎の奇病“メドゥーサ”が世界中にまん延し、人類は治療法を未来に求めることに。カスミ(花澤香菜)をはじめ選ばれた160人は、古城に作られた冷凍睡眠施設で眠りにつくが、目覚めるとそこは異様な空間に変わり果てていた。仲間たちが正体不明の奇獣に襲われ次々に命を落とし、何とか生き残ったカスミたち7 人の命懸けの脱出が始まる。

声優・キャラクター
花澤香菜、森川智之、仙台エリ、大原さやか、矢島晶子、乃村健次、三木眞一郎、磯部勉、廣田行生、川澄綾子、久野美咲、織田圭祐
ネタバレ

manabu3 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

いばらの道を行く、少女の成長物語

この作品のキーワードは、【人類の進化】、【夢と現実】、【少女の成長物語】、だと思う。
SF好きの方に、是非オススメのSFアニメ映画。

■あらすじ
多くの方がこのアニメを「モンスターパニック」ものだと解釈しているが、私はそうだとは思わない。
確かに、序盤は、映画『エイリアン』を彷彿させるようなモンスターパニックではあった。
しかし、中盤から終盤は、童話『眠れる森の美女』のオマージュであったり、映画『2001年宇宙の旅』や『2010年』を想起させる作品であった。

■感想(ネタバレ)
【夢と現実】
{netabare}今いるカスミは彼女の姉シズクが願った「生きてほしい」という「夢」から生まれた存在だったけれど、、「俺たちの存在も、案外、誰かの夢かもしれない」―そう言ったマルコの言葉は、カスミを励ますためだけではなく、案外、彼の正直な思いなのかもしれないと思った。
この世界や我々は、誰かの夢なのかもしれない。そういう気持ちは理解できる。
そして、そのわけのわからない誰か(創造者)も、この物語のシズクと同じように「生きてほしい」と願って私たちを生んだのだと思う。この物語が伝えたかったことはそこにあるのではないか。つまり、私たちが存在するのは、「誰か」が生きてほしいと願ったからだと。
「この世界は誰かの夢にすぎない」。そういうことに、虚無感や無意味さを抱くのではなく。
ある人たちにとっては、そのわけのわからない「何か」を「神」と呼ぶのかもしれない。海外の人たちの評価が高かったのは、そこらへんに何か共感を得たからではないのだろうか。{/netabare}

【人類の進化】
{netabare}人類は果たして進化するのかどうか。人類の歴史は凄く浅くて、地球にもっとも長く存在した生物の一つとして恐竜(ゴキブリはまあ置いといて)という種がいたけど、恐竜は何億年という年月をかけて進化し続けたのだろうか。そんなことを思うと、人間も必ずしも進化するとは思えないし、生物として特別優れているとも思わない。
人類の進化に対する「限界」や「希望」を、この作品では「メドゥーサ」に託した。メドゥーサは決してただの石化ウイルスではない。他の作品でいうところの、『2001年宇宙の旅』や『2010年』の「モノリス」に該当する。外的要因に進化を託すことはロマンではあるけども、なんだか人間やこの社会に対する「行き詰まり」を感じたりもする。{/netabare}

【少女の成長物語】
{netabare}当初の主人公カスミは、一人で生き延びるくらいなら姉と死ぬことを選ぶほど、弱かった。それでも物語を通して彼女は見事に成長していったと思う。彼女は実はオルタナティブ(分身)だったけど、マルコの言葉で救われた。
これからどうするの?と聞く不安そうなティムに、あなたのパパとママのところに行きましょうと答えるカスミ。
そして以前シズクに言われた「願いのないところに、奇跡は起こらない」という言葉を、笑顔でティムに伝える。
笑顔で答えるティム。
カスミの顔には、以前のような弱気な表情はなかった。
カスミとティムが歩みだした道の様相は、ひび割れていて、まるでいばらの道のようだった。
そのいばらの道は、地平線の果てまで、ずっと続いていた。
この先、この世界と彼女たちがどうなるのかはわからないけど、これからカスミは、シズクが居なくても、強く生きていくのだと思う。{/netabare}

■個人的に好きなシーン
{netabare}眼鏡を外してコールドスリープの中に入るカスミ。
愛しい姉と別れ、コールドスリープの中で永い眠りにつく彼女は泣いていた。
100年後に目覚めるとき、そこには愛する姉はもういない。
彼女たちは双子だから容姿は良く似ている。だから、20歳の時は20歳の、40歳の時は40歳の、100歳の時は100歳の、「あなた」を、鏡を見るたびに思い出すのだろう。{/netabare}

以下は自分なりの解釈

■メドゥーサの正体
{netabare}メドゥーサは宇宙から飛来したものだが、その正体は石化ウィルスではなく、「生物の進化を促す存在」である。まるで『2001年宇宙の旅』に出てくる「モノリス」だ。
始めの「適合者」はアリス。メドゥーサに感染しても石化しなかった。彼女は、空想からオルタナティブ(代わりの存在、分身)を生み出す能力を得た。ヴェガが言う、まさに人間の進化の形だった。{/netabare}

■コールドスリープの目的
{netabare}メドゥーサ(精神寄生体)の感染者は、石化する前、トラウマという精神的傾向をおこし、「精神の集中」をもたらすことがある。
ヴェガは言う。「今まで生物が進化してきたのは、進化した姿を想像することができ、そう願ったからだ。しかし、今の人間は、外界からの刺激や己の理性が原因で、自らの意志の力だけでは精神統一が出来ず、“空想の中に浸り続けることは出来ない”」と。
ヴェガはメドゥーサの感染により精神の集中をもたらし、進化の可能性が飛躍的に高まった患者を呼び集め、コールドスリープを用い、進化を促す実験を始めた。これがコールドスリープ計画の実態ではないだろうか。ヴェガは人類の進化を天啓とし、そして度重なる実験により死んだアリスへの報いをしたかった。
コールドスリープの本当の目的は、未来にメドゥーサの治療法を託すことではなかった。{/netabare}

■あとがき
2時間という枠組みということもあり、説明不足の感が否めなかった。
また序盤のモンスターパニックに対して、終盤の展開があまりにも駆け足で描写されたために理解が追い付かなかった。
海外での評価が高いのは、恐らく、童謡『眠れる森の美女』や映画『2001年宇宙の旅』などの知名度が日本と違って高いからだろう。

しかし「説明不足」の作品というのは、一方では「考察する余地がある」ということでもあると思う。
そんな作品に思惑を巡らすのも面白いかなと。
是非この作品を見て、感想や思いを共有してくれると嬉しいです。
素晴らしいアニメだと思います。

投稿 : 2021/03/06
♥ : 11

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

願いのないところに奇跡はおこらない。

岩原裕二による日本の漫画を原作とした劇場アニメ。
2010年5月1日公開約110分。制作サンライズ。

ハリウッドが実写作りそうな如何にもな内容の作品。
初めて視た時は可也衝撃的だった・・

SFサバイバルアクション&サスペンス

妖怪アニメと括っている局も有るようですが・・

私が見た限りでも数々の映画の特化映像を取り込み
要所・・随所に盛り込まれてるけど違和感はない。
そういう意味ではできる事は全てやりましたって感じ。
真実を知る事の怖さというかトラウマになる内容かも。


主題歌
「EDGE OF THIS WORLD」(アリオラジャパン)
歌・作詞 - MISIA / 作曲 - Sinkiroh / 編曲 - Gomi

キャラクターデザイン - 松原秀典
モンスターデザイン - 安藤賢司
メカニックデザイン - 山根公利

治療法のない謎の石化病、通称『メドゥーサ』。
奇病に蝕まれた世界の人々、その中から選ばれた160人
は未来に可能性を託し、冷凍睡眠(コールドスリープ)
についた・・しかし覚醒めた少女が見たその世界は・・


カスミ・イシキ(花澤香菜)日本人、15歳の高校生。
双子の姉妹でメガネをかけた黒髪セミロングの少女。
生存者とともに"いばらの古城"からの脱出を試みる。

マルコ・オーエン(森川智之)刑期60年の囚人。
粗暴で屈強なイレズミの男。非常に行動力が高い。
何らかの秘密を抱え"いばらの古城"の構造に詳しい。

ロン(乃村健次)アメリカ人。屈強な黒人。元警察官。
マルコを信用せず「裏切り者」扱いしたり、言動が粗い。

ティム(矢島晶子)ドイツ人。モンスターに詳しい。
7人の中で最年少。キャサリンを「おばちゃん」と慕う。

キャサリン(大原さやか)オーストラリア人。看護士。
ティムを気遣ったり面倒見の良い。良くヒスを起す。

ピーター(三木眞一郎)アメリカ人。技師。
メガネをかけた細身の男性。7人の中ではフォロー役。
古城の構造に詳しいようで、時折不可解な言動も行う。

アレッサンドロ(廣田行生)イタリア人。59歳。元政治家。
コールドスリープ資格者の権利を大金で買った上院議員。

シズク(仙台エリ)日本人。カスミと双子の姉。
カスミ同様にメドゥーサを発症していたが、人工冬眠
の抽選に漏れてしまい、カスミのトラウマになっている。

アリス(久野美咲)謎の少女。
最初の“メドゥーサ”の適合者にて最古の被験者。

アイヴァン・コラル・ヴェガ(磯部勉)ロシア人。45歳。
化学メーカーCEOヴィナスゲイトの代表。

ローラ・オーエン(川澄綾子)マルコの妹。大学生。
国籍はグレートブリテンおよび北アイルランド連合王国。

ゼウス劇場版では単なるモブ扱いとして一瞬写るのみ。

ウォルター(藤田圭宣)アメリカ人。NSA局員。

投稿 : 2021/03/06
♥ : 5
ネタバレ

エミ(エミタク) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

観た人がこのアニメにどの程度ついていけるのかがミソ

このアニメは観たくて借りたわけではなく、
レンタル限度の20枚まであと一枚。
折角だから何か借りておこう☆っと、何気なくカゴに入れた一枚。
正直期待もしてないし暇つぶし程度に観るハズだった

…のだがっ!!

【なんだコレ!ヾ(´∀`*)ノやたー当りだっオモロー♥♥♥】

設定・展開に引き込まれ見入ってしまった(σ゚∀゚σ)Niceですっ♪


…【前半】はねw

話が進むにつれて謎が解けると言うか前半に(。´д`) ン?
て思った事等がわかり少しずつ話が見えてくるのだが…
この作者は優しくない!!
もう少し時間をかけて分かりやすくしていってほしい(ρд<。)
(*゚ロ゚)ハッ!!なるほど!!そうだったのね!!
ってカンジにならぬまま話は進みまた新たな謎がなんとなく解ける。
観ているこっちは展開について行くのに精一杯で
物語を楽しむ余裕がない(うん、私バカだものw)

最終的には話が繋がるが終わり方もなんとなく微妙だったし
まだ気になる部分が残ってたりしてあたい不完全燃焼↓

最初の当り感は見事に打ち砕かれ残念感がハンパない結果となったw


一緒に観た子は
『原作がある物を短時間の映画に詰め込んでこの仕上がりなら上等♪』
っと言っていたのでやはりタイトルに書いた通り
〝観た人がどの程度ついていけるのかがミソ〟なんだと思われ。

あと、
{netabare} 100年後の世界なんだと思いきや実は2日後だった
{/netabare}ってのも残念ポイントの一つ。


観ている途中エヴァとバイオハザードが頭に浮かんだ。
多分
エヴァ=難解な部分があり一度観ただけじゃ理解出来ない。
ってのと
バイハザ=映画1で出てくるクイーンとこのアニメのアリスに似通った部分があるからだと思われ…


っというかこのアニメは結局
☆モンスターパニック
☆奇病
どちらを押したかったの??
映画ではなく1クールアニメにすれば何倍も面白い作品になっただろうに…残念だ;

投稿 : 2021/03/06
♥ : 13

56.4 11 バケモノアニメランキング11位
屍姫 赫[シカバネヒメ](TVアニメ動画)

2008年秋アニメ
★★★★☆ 3.1 (142)
776人が棚に入れました
強い未練によって動く死体-屍(しかばね)-を狩る屍の少女たち、それが『屍姫』。
彼女たちは大元帥系真言密教『光言宗』の僧侶と契約を結び、『光言宗』と結んだ3つの戒律(ルール)の為、屍を殺し続ける。人を殺す屍と、屍を殺す屍姫。両者の戦いは激しさを増していく…。

エミ(エミタク) さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

台無し(´θ`llll)

アニメにとって必要なものとは何だろうか?

実写映画では役者の演技力によりその作品の良し悪しが決まる。

アニメでその役割を担うのが【声優】である。

この作品でそれを痛いほど感じさせられた。
原作は素晴らしいのに、主役とヒロイン役の糞声優2人のせいでアニメは最悪な出来となっていた…


原作を知っている場合、思い描いていたキャラの声との違いに違和感を感じる事はあるが大抵は見ているうちに慣れる。っが、今回は違和感ではなく〔下手〕であるから慣れなんてムリ!!
最終話まで違和感ハンパなかった(´・ω・`ブルー)

獣王星もそうだったが何故重要キャラに糞を起用するのだろうか?
【大人の事情】と言われればそれまでだが、
わき役を有名声優がかためても補えきれず作品を台無しにしてはもともこもないだろうに…

杉田智和様が出てるし声優の所の評価は良くしたいがそれ以上に残念度がデカかったもので今回は1にした。

今ググッてみたら糞二人はグラビア女優と俳優やったわ。

ファンの人、糞糞言ってゴメンねw
でも私はこう思う。
俳優は俳優を
グラビア女優はグラビアをしてろ

声優は本業の声優さん達に任せておけ!!

投稿 : 2021/03/06
♥ : 18

minisaku さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

たしかに噂通りの声優さんw

あらすじ飛ばして感想。 赫13話・玄12話の全25話です。

う~ん。全く面白くなかったとはいわないけど、見なくても良かったかも。

前情報で、主人公とヒロインの声優さんがヒドイって聞いてはいたけど、
流石に両方は無いでしょって見始めたのですが... ホントでしたww
主役級に素人持ってくるのはやめて欲しいな。サブならいいけど、
気になってストーリー集中できない...

では、感想ですw

ストーリー自体はそんなに悪くはなかったかな。前半は少し退屈でしたが、
後半からは謎だった部分が明かになったりでじわじわ面白くなってくる感じ。
終わり方としては中途半端気味で微妙でしたけどねw

それから、戦闘シーンでの屍姫の戦闘能力はすごかった。普通の作品って
ある程度強いと思うんですが、結構ボロボロにやられますw
そして、武器が何故か普通の銃ww

なんか、ストーリーにしても設定にしてもツッコミ所が多いんですよね。

まぁなんだろう、声にしてもストーリーや設定にしても、色々と粗が目立った
作品でした。個人的にはあまりオススメはしないかな。

投稿 : 2021/03/06
♥ : 10

Comprends さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

暗い雰囲気が漂う作品ですが、

表面的な言い方をしますと『面白かった』の一言ですかね。

物語については面白かったです、満足できます。
素晴らしいとか、感動で泣いたとか、とても良いというほどでは無いですが、この手のジャンル(死霊とか、バトルとか)に興味がある人には普通に楽しめる作品だと思います。
(あっ、ちょっとだけ感動したところがあったような気がします)

ただ世界観や設定については説明不足な感じがします。
なぜこんな世界なのか奥行きがありそうですけど、実はないのかもしれません。
もしそうであれば、説明不足ではなく薄いということになりますけど。

登場人物のキャラクター性も良いと思います。
それぞれの言動も納得できます。
魅力も感じます。

残りの感想は続編の方に書きます。
評価については、全編を通してのものです。

投稿 : 2021/03/06
♥ : 2

64.6 12 バケモノアニメランキング12位
シグルイ(TVアニメ動画)

2007年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (144)
697人が棚に入れました
シグルイ HALF-BOX 虎 【期間限定生産】 寛永6年9月24日、駿河大納言・徳川忠長の一意により、駿府城内で御前試合の十一番勝負が行われた。
通常、御前試合は、無益に剣士の生命を失わせないために、慣例として木剣にて行うこととなっているが、周囲の諌めにも拘らず、今回の御前試合は真剣を用いる事が決定され、二十二名の達人らによる凄惨な殺し合いが幕を開ける。
左腕を缺損している隻腕の剣士・藤木源之助の前に現れた相手は、両目が真横一文字に切り裂かれた盲目・跛足の剣士、伊良子清玄であった。対峙する隻腕と盲目の剣士。両剣士には浅からぬ因縁があった…。

声優・キャラクター
浪川大輔、佐々木望、桑島法子、篠原恵美、加藤精三、堀江美都子、屋良有作、稲葉実、島田敏、小山力也、大林隆介、チョー

ワドルディ隊員 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

非常に狂気的な作風であるが、最後はあっけない

この作品は、南條範夫氏が手掛けた時代小説
『駿河城御前試合』の第一話「無明逆流れ」を、
漫画家である山口貴由氏が独自のアレンジを加えた漫画
がベースとなっている。
視聴後に、原作の存在を知ったため、原作に
関してのコメントはできない。

内容を一行で言い表すと、隻腕の剣士・藤木源之助と
盲目・跛足の剣士、伊良子清玄による
壮絶な果し合いである。

全体を通した感想だが、想像以上に濃い作品であった。
作品のテンポはごゆるりとしている故に、中だるみ
しているのではと感じる場面はあったものの、ここぞ
という時の見せ場はきちんと用意されているため
最後まで完走することが出来た。

特にグロテスクな描写は群を抜いており、耐性のない人
が見ると確実に吐き気を催すレベル。常に勢いよく飛び出すと
いうよりは、緩急がついているものであるため、一般的な
グロアニメとは少しばかし違う。
他の作品で事前に耐性を付けてからの視聴を推奨。

主人公を含む主要メンバーそれぞれに明確な役割が
与えられており、このキャラは不要だと感じたことは
ほとんどなかったように思う。

中でも私が印象に残っているキャラクターはやはり、岩本虎眼。
主人公藤木源之助が所属する道場「虎眼流」の創始者であり、
作中屈指の強キャラ。

中でも特筆すべき点は、精神が不安定なため正気を
保っている状態と、正気でない「曖昧な」状態の2種類を
行ったり来たりしているという生活様式。

正気の状態でも、厳列な性格が目立つ正に暴君。部下の口
を裂いたり、裏切り者には両目を潰すなど容赦ない。
そんな彼が一度曖昧な状態へと変貌したら手の付けようがない。
目が朦朧としている上に、言葉を碌に話せるような状況ではない為
真意をくみ取るのに一苦労。

虎眼で印象に残っているシーンは主に二つ。
一つ目は自らの娘、三重に高弟達が大勢いる中で男女の契りを
無理やり結ばせようとする回。
その際発した台詞「種~~!!」は嫌でも彼女の耳に残ったに
違いない。色々と悟った美恵が自害しようするのは当然
の結果だと言える。鬼畜ここに極まれりといった所か。

二つ目は、伊良子の策略により、正気でも曖昧でもない
「魔神」と化した回。完全に敵味方の区別がついておらず、
近づいた者を排除する殺人マシーンへと変貌していた。
対峙する伊良子もこれにはゾッとする。私もゾッとした。
そこからしばらくして始まる伊良子と魔神虎眼の死闘は圧巻。
演出の良さも相まって完全に見とれていた。機会があれば
また見てみたいものだ。

一番のネックは、最後が中途半端な所で終わったことだろうか。
あの展開から、どうすれば1話に続いていくのかが明らかに
されていないのは致命的だ。まあ、原作を読むための配慮と考えれば
理解はできるが、納得することはできなかった。
言い換えれば、その部分以外に大きな不満はなかったので
惜しい作品だと感じた。

余りにも強烈な作風であったため、気になってしまい、
色々調べていたのだが、どうやらかなりの脚色が
なされていたようだ。見ていて、癖の強いアニメだなーとは
薄々感じていたのだが、これではっきりした。
駿河城御前試合を読むときは、そういった部分に配慮しなければ。

流石に誰にでも勧められる作品ではないが、こういった作風を
好む方、グロテスクな描写を好む方には一度視聴してみては
いかがだろうか。個人的には良作だと思う。

投稿 : 2021/03/06
♥ : 8
ネタバレ

ポール星人/小っさ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

物語の体裁が整っていない事を除けば名作だと思う

面白かっただけに、ラストが残念です。
{netabare}
 正直、ラストは御前試合のシーンへ戻るのかなと予想してたんですよね。
私的には藤木と伊良子の因縁を描き切っての御前試合へ場面が戻るのであるならば、別に御前試合の決着は表現しなくても名作足り得ると思いながら観てたもんで。そういう昔の映画みたいな作りもアリだったとは思うんです。
物語としては似てないけど大菩薩峠なんて1作目そんな感じでしたしね。
 かなり好意的にこの作品観てたもんで、流石に藤木の腕と伊良子の脚が落ちた件が描かれずに終わっちゃうのは流石に物語としては駄目かなと。

 ただそこを除けけば、描き方によっては滑稽にもなりかねない"秘剣"という超人的な技への開眼とかも「おぉ」と思わせるものも有りますし。伊良子のあの首を傾げた珍妙な構えもソレに至った経緯が描かれてましたし。
虎眼という魔神の如き剣客の異常さもミステリアスでとても魅力的。
正直、三重が伊良子に心変わりしたトコは ん? とは一瞬思いましたけど女性にとっての貞操というものの部分に関わる感情は無粋なオッサンの私には判らないですしね。
{/netabare}

個人的には一話から最終話までゾクゾクしっぱなしで、1クールの中身的には私は中弛みは全く感じませんでした。

ただ他のレビュワーの方も描かれている通り、やはりこの終わり方は無いと思う。
直近の作品で言えば"ギャングスタ"の最終話と同じと思って頂いていいかと(汗)
まぁあれは訳アリなんですが・・・

 ですが、この映像美は見て損は無いんじゃないかと。
エロスとグロテスクをR15指定とは言えTVアニメとしてここまで表現してる事は良し悪しは別として価値あるモノと思うし、私は魅せられましたです。
直接的に見せずとも、ある意味AVよりも煽情的だし演出の下手なゴア映画よりはるかに強烈な印象を抱かせるこの作品は日本のアニメの方向性の一つかなと。

 エログロが大丈夫な方は、物語としての完成度は別として観た方がいいと思います。ヌルくは無いので要注意ですが・・・
私的には最終話で物語の一つの終着点が示されていたならば、4.5以上付けたかった作品でした。

/////////////////////////////////////////////////////
最期まで観て精神的に来るテクノライズとはちと違う路線ですが、画面から臭い立つ嫌な感じは同レベルすね。まだ2話までしか観てないですが堪らず書いてしまいました。スイマセン(滝汗)
こんなアニメも有ったんだと言う不思議な感覚です。

お勧めはしませんw

投稿 : 2021/03/06
♥ : 10

minisaku さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

武士道とは死狂ひなり

江戸時代初頭を舞台に、数奇な運命を辿ってきたふたりの同門剣士、片腕の藤木と
盲目の伊良子との因縁の戦いを描いた物語。全12話です。

なんだろうな、この殺伐としてて重苦しい雰囲気の作品は... エログロな作品だとは
聞いてはいたけど、内容がかなり暗いしグロ描写は生々しくて気持ち悪い...
それに良くも悪くも空気が張り詰めてるので見ていて少し疲れます。

作風や内容からして、かなり観る人を選びそうな作品ですねw

物語としては、濃尾無双と謳われた剣客、岩本虎眼の門弟、藤木と伊良子による
御前試合へ至るまでを描いてるのですが、説明なども無く淡々と進んでくので、
序盤は話の筋がよくわからなくて少しついていけなかったりもしました。

まぁ話が進むにつれ、全体像が掴めてきて徐々に面白くはなってくるんですけどね。

ただ、てっきり御前試合の決着で物語を締めるのだろうなと予想していたので、
最後まで見ても そこまで辿り着かない最終話にはビックリです。
確実にココまでやらないと大きな疑問も残るし区切りつかないよねってのを
放り投げて中途半端に終わってしまっています...

正直、原作を読む気が無いのなら見る価値は無いとバッサリ言いたくもなるのですが、
困ったことに、作品の雰囲気や映像、斬り合いの場面などは物凄く良いんですよね...

独特な感じもありつつ綺麗さと迫力を併せ持つ映像に無駄な音を省いた音楽、
斬り合いでの焦らすよう間の取り方など すごく良かったです。
激しく斬り合うといった派手さはないが、相手の命を奪うその一瞬にかける
静と動の描写の見せ方が上手く、緊張感や緊迫感など その場の空気が
すごく伝わってきます。

こういう所はホントに良かったんですけどね~ 中途半端なストーリーさえって思いますw
まぁ続編あるなら評価も変わりそうですが、確実に無さそうな気はするんですよね...
とりあえず、御前試合での決着までは見たいので、続編があることを密かに願いつつ
期待せずに待ってみようと思いますw

投稿 : 2021/03/06
♥ : 19

60.6 13 バケモノアニメランキング13位
戦×恋(TVアニメ動画)

2019年秋アニメ
★★★☆☆ 3.0 (157)
619人が棚に入れました
「アクマ」というあだ名をつけられるほどの強面の風貌から周囲から怯えられ、上手く他人と関わることが出来ない孤独な高校生・亜久津拓真は、ある時、一人の少女を助けたことがきっかけで、悪魔と戦う9人姉妹の戦乙女(ヴァルキリー)たちと、一つ屋根の下で暮らすことに――。恋をするほど強くなるという戦乙女たちの恋人となり、彼女たちと恋の特訓を乗り越え世界を救うことが出来るのか!?

声優・キャラクター
広瀬裕也、本渡楓、加隈亜衣、日高里菜、内山夕実、原由実、清水彩香、逢田梨香子、河瀬茉希、小岩井ことり、新田ひより、平川大輔、種﨑敦美、M・A・O、福圓美里
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.7

コイ☆セントとは関係ない

2話までの感想{netabare}
なんだこれ、“幽奈さん”みたいと思ったら“魔装学園”だったでゴザル、しかも主人公は“炎炎”。
スマホゲー原作かな?と思ったらマンガなんだwそれにしちゃ姉妹が一度に出すぎじゃない?
女性に迫られて主人公がアタフタする系ってちょっと時代遅れ感がするのだけど…それよりなにより、その見た目からあらぬ誤解を受けてる主人公を、姉妹たちは助けようとはしないのか!?
やろうとしたけど対人恐怖症が過ぎて諦めた?と脳内補完できなくもないけど、それにしても他人行儀というか、自分のことしか考えてない(ように映る)。
悪魔だと周囲からビビられるシーンを描けば描くほど、それをフォローしようとしないヒロインズが冷たく感じてしまう。
そのうち弁解手伝うようになるのかね?
もしくは「このクソ女ドモに復讐してやる」って展開も面白そうではあるけど、そっち方向じゃないよね、多分。
警官から「ひいっ、化け物!」と発砲される話になったら個人的にサイコー。
あ、“BEM”がサイコーって意味ではない。{/netabare}

5話までの感想{netabare}
やっべーなコレ。
↑でも書いた通り、ヒロイン達が「主人公がその見た目により周囲からあらぬ誤解を受けている」のをどうにかしようと思わないことに違和感感じてたのだけど…。
だってねぇ、それこそ敵が現れていざ出撃だって時に、警察から職質受けてたり冤罪で留置所入ってたら困るワケで──任務に影響が出かねない案件じゃん?
周囲の人間も勝手に被害者ヅラして…あんま言いたくないんだけどまるでどっかの国みたいでウンザリ。
“エルハザード”の陣内兄や“ハンドメイドメイ”の南原みたいなの(勝手に主人公に嫉妬して嫌がらせをしてくる)が流行った時期があるけど、その頃に戻ったみたいで気分悪い。
と思いつつの5話、女性たちに囲まれてる状況を周囲からは「脅してる」と受け取られて。
これじゃそのうち「○○ちゃんを開放しろ」と刺されかねない。
というか一度そういう目に遭おうぜ、いっそこのこと。
で、そんな身の危険を覚えてサツキとのダンスを辞退したら「私を嫌ってるのかも…」と早合点。

自 分 が 一 番 か

ヒロインズはタクマの見た目に惑わされず本当の性格を知る「理解者」じゃないの?
なのに自分のことしか考えてなさそうなところがイラっとする。
視野が狭い。
マジで実際「ナツキちゃんを解放しろ」と暴漢に刺されようよ、マトモな脚本だったらそれやる、見た目で差別される話なんて大昔からあるネタじゃん。
で、そうなった時にヒロインズはどういう反応する?ってのを見せたほうがよっぽど面白いと思うんだけどなぁ。
白々しく「まさかこんなことになるとは思ってなかった」って言いそうだけど…。
もしくはタクマは悪魔だと呼んで散々自分を恐れてた・場合によっては嫌がらせをしてた一般人を、果たして本当の悪魔から守る価値はあるのだろうかと葛藤させようよ。
タクマはママの教えで、ヒロインズはパパの命令で悪魔退治をやってるだけで人間自体はどうでもいいとしか思ってなさそうで…。
世界を救うと言いつつ人間はどうでもいいのだったら、いっそ悪魔退治するために人間を生贄に差し出すとかしてくれた方が清々する。

まぁ今後あるのかも知れませんけどね、最初はこんなんだったけど作中で成長するって感じで。
というか最終回までにそのネタをやってようやく及第点かと。
現時点でそういうエピソードがありそうな予感が感じられないのでかなり心証悪い。

絵についても…あんま言いたくなかったけど、ちょっと…。
ウナギがパンツに入る前から四つん這いって、な、何だ?
パンツに入り込んできゃあと言ってかがみこむ「動き」が重要なんじゃないの?お色気をウリにするアニメなら。
お色気がウリでなきゃ別に気にしないのだけど、これじゃあアクションがウリの作品でアクションが死んでるようなものかと。
折角動きを表現できる媒体使ってるのにそれを放棄って…う~ん…。{/netabare}

6話感想{netabare}
“魔装学園”っぽいと思ったが甘かった、あっちは一応主人公乗り気じゃん?
こっちはそうじゃなく、生命の危機に晒されて、キス(もしくはそれ以上)することで脱することができるのだけどそれがなかなかできなくて…って流れは……“ISUCA”だ。
…。
主人公がなにやら秘めたる力を持ってるみたいだし、そのうちそれを説明する大谷育江声のロリババアが登場したりして?
ってかISUCAの内容覚えてる自分にビックリだ、忘れたい。{/netabare}

最終回までの感想{netabare}
あー、見る作品間違えたかなぁ。
実はちょっと観るアニメの本数絞ろうと思って、同期放送で勝手に似たようなものと認識してる“ぼくたちは勉強ができない!第2期”とこっち、両方切るのもアレだしどちらかだけにしようとしてこっちを見ることにしたのだけど…。
このテの作品の必須事項「美女と急接近してドキドキする」というシチュが当然多いワケだけど、主人公の対人恐怖症設定がその足を引っ張りまくり。
性的なドキドキと恐怖心でドキドキとの違いが分からない。

そのドキドキは、美女が相手でなくとも人間相手だったら誰でも同じ反応しそう

釣り橋効果とか生っちょろい、男相手でもドキドキするんじゃね?
もっと酷いこと言ってしまえば「人間」って張り紙貼ったカカシ相手でも反応は同じなんじゃね?と思ってしまう。
で、そうなっちゃうともうヒロインがヒロインとしての特別感が無くなるというか、必須条件を欠いてしまってるような…。
まぁとにかく盛り上がらない、とても冷めた目で見てしまう、お色気系でコレって致命的なんじゃない?
元から作画が怪しいところに妙な崩し絵を多用するのも話の腰を折られる感じ。
そういや「お色気パートで話の腰を折られる」と別の作品の感想で見たことがあるような?自分はその時気にならなかったけど、なるほどこういうことかー。

ヒロイン達が、拓真が「見た目が怖い」として恐れられてるのを放置してるのもこれまた違和感。
大事な時に職質されてたらどうするんだと…実際痴漢訓練の際にそうなってたよね?
というかこれ、原作はマンガなのでね、読者から突っ込まれて「あハイ、そのエピソード書きましたー」感がする。
う~ん…そうじゃなくて、その出来事をキッカケにどうするかを書かないと意味なくない?
これは「指令通りにイチャイチャしてもレベルが上がらない→形でやってるだけで心が動いてないから」という展開来ないの?と思ってたら、イチカを相手にした時にそれが起きたのも然り。
これも大して掘り下げはしなくて…どうにも「言われたからやっただけ感」を感じてしまう。
あーいや原作は置いといて、アニメはそこんところをもうちょっとどうにかできなかったのかなぁ?

と、文句ばかり書いてしまったけど、最後の方はガッシュベルだかブラッククローバーだかとシャナの零時迷子みたいな気がしないでもないけど、随分マシになった…のかなぁ?
拓真はカッコいい姿じゃなくて、周囲から恐れられた通りの悪魔と見紛うバケモノの姿のほうが設定生かせてた気がしないでもないけど。
“炎炎ノ消防隊”やブラッククローバーだと、主人公は一歩間違えたら闇に飲まれる危うっぽさをそこはかとなく演出してるじゃん?
あと絵的に「もう限界、死ぬー!(スタッフが)」って感じで全く緊迫感無かったけど…デザインがなーんか炎炎がチラつくのであれくらいやってくれないと…。
ってか敵は殺しに来てるのにこっちは殺してはいけないってヒデー条件で、文句言わないのはやっぱり違和感で。
一方で、神vsハーフによる戦争って設定なので「血統と思想は違うんじゃ?裏切り者居ないの?」と思ってたら姫君と四乃とでなにか共通点があるようなそうじゃないような匂わせ方して、トドメを刺すのを逸してしまう。
これも結局「言われたからやっただけ」なのかも知れないが、それを判定するその後の展開が来る前にアニメの範囲は終わったので…ま、まぁ悪く言っちゃえば上手く逃げたなw
これで原作に興味持つかと言われると…う、うん…。{/netabare}

投稿 : 2021/03/06
♥ : 10

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

恋して戦え、乙女たち

この作品の原作は未読ですが、起用された声優さんの布陣で視聴を決めた作品です。
本渡さん、くまちゃん、ちゃんりな、うっちー、原由実さんと超が付くほど豪華なこの顔ぶれ…
視聴するのが楽しみでした。


人類に迫りくる悪魔を迎え撃つ9人姉妹の戦乙女(ヴァルキリー)
彼女らの原動力は1人の高校生との“恋”だった…
「アクマ」というあだ名をつけられるほどの強面の風貌から周囲に怯えられ、
上手く他人と関わることができない孤独な高校生・亜久津拓真。
一人の少女を助けたことをきっかけに、
悪魔と戦う9人姉妹の戦乙女(ヴァルキリー)の恋人となって育て、
人間界を守ってほしいと頼まれる。

その方法は…
戦乙女と“恋”イチャイチャをすること!!

9人姉妹と恋人契約を結んだ拓真は彼女らと一つ屋根の下で暮らし、
様々な濃いミッションを乗り越え、彼女らを戦いへ導くことに…

恋が世界を救うことを証明せよ!

戦乙女ヴァルキリー、発動…


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

まぁ、美人系9人姉妹と一つ屋根の下…しかも、全員が恋人でイチャイチャするって、ハーレム過ぎるにも程があるだろっ…という突っ込みがあちこちから聞こえてきそうな純ハーレム作品です。

これで、ハーレムを牙城にする主人公が無双系イケメンだったら、あまりにも出木杉で逆に視聴意欲は萎えてしまったかもしれません。

ですが、主人公の亜久津 拓真は、お世辞にも2枚目とは程遠い風貌で、しかも顔つきが怖く周囲が彼を「アクマ」呼ばわりされるような存在なんです。
それが積み重なって主人公の行き着いた先は人間恐怖症…

そんな人間恐怖症が美女とイチャイチャなんて…出来る訳ないですよね。
人間には大小の違いはあるも、対人恐怖的感覚って誰にでもあるんだと思います。
それが度を過ぎると、逆に可哀想に思えてきちゃったり…

そんな彼を擁護する考えを起こした先から、目の前ではお約束のラッキースケベな展開と、戦乙女に必須なイチャイチャが繰り広げられるんですから堪りません。
彼のことを擁護する必要なんて、きっと微塵も無いのだと思います。

ですが、戦乙女にとっては死活問題なんです。
何故なら、今の彼女たちのレベルでは悪魔に到底太刀打ちできないから…
だからイチャイチャを重ねてレベルを上げなきゃならないんです。
しかも、それだけじゃ駄目…
拓真を心から恋人として認めないと、レベル上げだってままならないんです。
人間恐怖症の拓真にとって、正に四面楚歌の状態と言っても過言ではないでしょう。

だから、彼女たちの心の移ろい模様を是非見て欲しいと思います。
きっかけは人それぞれ…
だけど、拓真が9人の唯一無二の存在に昇華するという最終目標に対して、どこまで辿り着くことができるのかは、この作品の見どころだと思います。
ラストまで視聴すると、レビューに「彼を擁護する必要が無い」と記載した理由が分かると思います。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、逢田梨香子さんの「for...」
エンディングテーマは、「UP-DATE × PLEASE!!!」なんですが、3タイプのバージョンがあります。
「UP-DATE × PLEASE!!! ver 1.7.8」
「UP-DATE × PLEASE!!! ver 2.6.9」
「UP-DATE × PLEASE!!! ver 3.4.5」
verの次の1~9数字が9人姉妹の生まれ順になっています。
個人的には一番ハジけていた「ver 2.6.9」がお気に入りです。

1クール全12話の物語でした。
「これから面白くなりそう…」というところで終わってしまったのが悔やまれます。
ここで終わってしまっては、単なる販促作品となってしまうのが、とても勿体無いと思うんです。
元々ハーレム系は嫌いじゃなく、寧ろ好みなのでしっかり満喫させて貰いましたけれど…
でもやっぱり続きが気になります。
奪われたモノは奪い返さなきゃですし…
続編が制作されることを期待しています!

投稿 : 2021/03/06
♥ : 15
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

「イクさ」「かける」「こい」

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
と、書くと、あら不思議。そこはかとないド下ネタ感が(笑)

基本的に、エロハーレム、ラブコメ。「魔装学園H×H」と「五等分の花嫁」を合わせたような感じ。

まあ、このレビュータイトルくらいの品のなさと思ってもらえれば(苦笑)

《以下ネタバレ》

【視聴断念(3話まで)】
{netabare}
もし、この作品にエロがなく、普通にラブコメだったら、普通に楽しめたと思う。

ヒロインとのイチャつき具合によって、レベルが上がっていくとか、やたらゲーム的な設定。てか、ゲームでやった方が面白そう。

戦乙女のレベルが上がるのが、「拓真とデート(キスなど、恋愛イベントをこなすこと)」なのか、「戦乙女が拓真に恋愛感情をもつこと」なのか、「拓真が戦乙女に恋愛感情をもつこと」なのか、ここで作風が大分変わると思います。

序盤を観た限り、多分、一番最初。つまり、「とりあえず、エロイベントをこなせば(心はどうでも)OK」。だから、つまんないアニメになっていくんだよな~。

もちろん、イベントをこなす中で段階的に、拓真に対して、また、拓真自身の恋愛感情も高まっていくのでしょうけど。そこまで待つ気にはなれない。

あと、あんまり説明なかったけど、これ多分、「同じイベントは、1人と(1回)しか出来ない」んだよね? 六海が、「デートの幅を広げるために、誰かがアイドルになる必要があった」と言っているし、「七樹のレベルを優先的に上げる」ってのも、ようは、「誰でもこなせる類いのイベントは、七樹に集中させる」ということかと思っていた(じゃないと、全員とガンガンキスしてヤッてれば良いだけですし)。

であるならば、アイキャッチとかで、イベントの一覧を出せば、「どのイベントを誰がこなすのだろう? 意外とこの人だったか」という楽しみ方はできた思う(でも、キスイベントは複数で有効っぽいから、?。なんか、前提が崩れる気がする)。

あと、折角、ヒロインが9人もいて、メインヒロインも定まっているんだから、「恋愛」だけでなく、キャラによって「家族愛」や「友情」、「尊敬」など、色々な愛のカタチでレベルアップしていくようにすれば、作品の幅が広がったと思う。

キャラが悪くないだけに、残念。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆2
亜久津は、顔怖いけど本当は優しいキャラ。たまにいるキャラだよね。んで、エロハーレムか。「魔装学園H×H」と同じシステムだね。

エロキツいからダメそうだけど、一応、3話くらいまで観てみるか。

2話目 ☆3
体育館倉庫のクダリは悪くない。ヒロインが生きてたな。これ、ダブルヒロインでいくの? ハーレムでいくの?

3話目 ☆2
六海のドM妄想は、なかなかオモロイ。え? キスイベントは、もうこなしたのでは? 誰とでも何回でもいけるの? 作品が根底から崩れそう。

4話目 ☆


5話目 ☆


6話目 ☆


7話目 ☆


8話目 ☆


9話目 ☆


10話目 ☆


11話目 ☆


12話目 ☆

{/netabare}

投稿 : 2021/03/06
♥ : 19

60.8 14 バケモノアニメランキング14位
天保異聞 妖奇士(TVアニメ動画)

2006年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (71)
431人が棚に入れました
時は天保14年。マシュー・ペリー提督の黒船が来る10年前。江戸の町には、異界から来たと思われる、骨肉を持った獣「妖夷」(ようい)が人々を襲っていた。それに立ち向かうは「蛮社改所」(ばんしゃあらためしょ)と呼ばれる組織のメンバー達、コードネーム「奇士」(あやし)と呼ばれる者だった。

声優・キャラクター
藤原啓治、川島得愛、三木眞一郎、新野美知、小山力也、折笠富美子、うえだゆうじ、若本規夫
ネタバレ

銀くじら船ブリキ丸 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

異界でいいじゃない

江戸時代。年号は天保。
人々は貧しさや差別などで現世を悲観し、異界に憧れを持ちます。
異界とは突如現れる異次元空間です。
人々の苦悩が異界を呼び寄せるのか、彼らは別世界へ引き込まれます。
主人公・往壓(ゆきあつ)が彼らを悟します。言葉は響き、彼らは正気に戻ったりします。

往壓は40のオッサンで、仲間は数名。侍、 {netabare}身分の低い人、性別怪しい人、 {/netabare}美少女も数名居ます。
彼の仲間も同様に、 {netabare}異界にひかれたりします。理由は人それぞれです。
彼らを連れ戻す {/netabare}エピソードも数話あったりします。この辺が作品の見所でしょうか。

また異界には妖夷(ようい)という怪物が居てバトルになります。
往壓が漢字を唱えて武器にするとか、巨大な怪物が不気味に動いたりします。
バトルは正直かっこ悪いんですが、映像的な迫力はあるかもしれません。

それから異界の中を入ってみると、幻想的な光景で美しいです。
もちろん一人で行っちゃ駄目です!!! (^_^)
という感じで、おもしろい作品じゃないでしょうか。

投稿 : 2021/03/06
♥ : 6

gkc さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

ゴーストバスターズ江戸時代版

時代物が好きで、のんびりした性格の方にはおすすめ。

お話の内容的な事はタイトル通りでもいいと思います。
ただ、お笑い系ではないのですが、決して殺伐とした感じだけではないです。

お侍さんたちが多数でてきますので、刀や様々な武器を用いての戦闘シーンは中心的にありますが、グロテスクというものではないですよ。普通に見れます。

お侍さんもお目目がくりっと大きくまつ毛が長い方もおられます。

退治するモンスターはちょいグロテスクなのもいました。

物語の内容にちょい戻りますと、僕は無駄に長く感じました。この内容なら12~13話位でも充分と感じました。

あと、愉快だったのはこの主人公と仲間たちの「食」に関してです。ドン引きしつつ笑えました。

投稿 : 2021/03/06
♥ : 4

Moji さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

土6枠にしては人気がない

江戸時代の妖夷と呼ばれるバケモノ退治の話だが、バトルメインではなく、
漢字からその本質を取り出し武器にする主人公の心情がメインになっている。
漢字の成り立ちの話は興味が湧くし、そんなに退屈な話でもない。
ただ、妖夷がデカすぎてアクションが今ひとつだったのと、時代設定が悪いのか、
ジミな印象を与える作品になってしまっている。
なぜ妖夷が現れるのかを表現すればもう少し深い話になっていただろう。
OPに「いきものがかり」や「ポルノグラフィティ」を使っていただけにこの知名度は残念。

投稿 : 2021/03/06
♥ : 2

61.0 15 バケモノアニメランキング15位
わすれなぐも(アニメ映画)

2012年3月24日
★★★★☆ 3.5 (90)
425人が棚に入れました
かつて上代に手練れの陰陽師が大蜘蛛を封印したと言われる一冊の本。それを入手した古書店の硯とビルのオーナーの孫娘・瑞紀の前に、身の丈20センチほどの小さな娘蜘蛛が現れた。寂しげに母を求める娘蜘蛛のいたいけな姿に、硯は自分の師匠からヒントをもらって、あるべき場所へ物の怪を返そうと試みる。だが行動をともにする瑞紀からは、硯はすでに娘蜘蛛に取りつかれたようにしか見えなかった……

声優・キャラクター
土田大、下田麻美、金田朋子、星野充昭

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

「なんと!めごい、これはめごい!あろうことか、愛らしい幼女ではないか!」 這いよる幼女とシュールなラストの作画アニメ

アニメミライというプロジェクトがあります

文化庁が年間2億円かけて国内アニメ業界に働く若手アニメーターの育成環境を整えるという計画でして、選抜された制作会社には30分のアニメ作品を一本作るだけの予算として3800万円が与えられます

このプロジェクトの趣旨の大事なところは国の金を使ってアニメを作ろう、っていうことではないです
ソコが重要!

制作会社や参加アニメーターには様々な制約が課せられます
○監督他メインスタッフが主導となれるよう、オリジナル作品であること
○作画には積極的に若手アニメーターを起用すること
○参加アニメーターには一定以上の報酬を支払うこと
○海外制作会社への作業発注を禁止すること
○参加アニメーターが今作の制作に集中できるよう、作品の掛け持ちを禁止すること
などなどです

これらは全て若手のアニメーターにOJTの場を与えるための工夫となっています

また単にお金だけ渡すのではなく、参加者に向けて現在の業界ではあまり取り入れられていない、アニメーター向けの講習会が開かれたりもします

このプロジェクトの意義とはコレをきっかけにアニメ業界の教育環境が整備され、やがて制作会社が自主的に若手教育に力をいれるようになってくれることにあるのです









さてさて、今作はそんなアニメミライの平成23年度分に選ばれたものの1作です
実制作スタジオはプロダクションI.G

かつて名のある陰陽師が退治した大蜘蛛の妖怪が産み落とした幼い娘の姿をした子蜘蛛
その娘蜘蛛は書の中に封印され、時を経て現代の古書店にひょんなことから顕現する

古書店の店主の硯(すずり)は、次第に娘蜘蛛に取り憑かれたように惹かれていく・・・
それを懸念した古書店の常連、瑞紀は娘蜘蛛を親蜘蛛の元に返すことを手伝うのですが・・・



アニメタ育成を課題にしているだけあって、作画クオリティは本当に凄いです!
序盤の陰陽師と大蜘蛛のバトルシーン
前半の縦横無尽に暴れまわる娘蜘蛛の愛くるしい動きと瑞紀ちゃんのコミカルな表情
後半のロトスコ(ロトスコープ)と思しき丁寧な動きと巧みなレイアウトの追跡シーン
とにかくどれも凄いですよ!

ただこのお話のオチは・・・;
いわゆる「妖怪との共存系」のゆったりアニメではないし、「妖怪とのガチバトル系」のアツイアニメでもありません
とにかく笑えないし、泣けもしない、ちょっとゾッとするシュールなラストが待ってますよ;

投稿 : 2021/03/06
♥ : 20
ネタバレ

まりす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

心を絡め捕られる男(と私)

文化庁が主導する若手アニメーター育成プロジェクト
「アニメミライ2012」の参加作品4つの内、Production I.Gが制作を
担当した作品。

アニメーター育成事業だけあって、時間は30分程度と短いながらも
色んなシーンを仕込んでいます。
戦闘シーン、ホラー的な構図、ヒーロー番組等々…
場面も古都→現代の街並み→廃村 と、趣の違ったフィールドでキャラを動かしている。
音楽が抑え目な分、作画をじっくり観られた点も良かったと思います。

ストーリーはほのぼの系…かと思いきや後半のシリアスっぷりも面白い。
また、物語の中心に居る「娘蜘蛛」役である金田朋子の演技は見物です。
「蜘蛛を擬人化して幼女にするとこんな声かなぁ」みたいのをドンピシャで
やってくる。やっぱり役者って凄いや。

ネタバレで3点考察しときます。
{netabare}
①娘蜘蛛は瑞紀の頭に牙を突きたてたり、顔を脚で刺したりして
 ましたが、最初から獲物として見ていたような印象を受けました。
 そう考えると娘蜘蛛の行動は一貫してましたね。

②廃墟で硯が蜘蛛の糸にまみれながら 何かに誘われていくシーン。
 あれは糸に物理的に引っ張られてるのではなく、糸そのものが
 「存在をからめ捕る」存在だったのでしょう。
 ラストの月吠庵のシーンでは、硯に操られている素振りが見られません。
 (目の下にクマがない)
 瑞紀が死んでいるにも関わらず平然としている。
 からめ捕られたのは理性です。
 硯は最早、蜘蛛に贄を捧げるのにも躊躇わないでしょう。怖い、怖い。

③萩原朔太郎の「月に吠える」という詩集で、吠えているのは犬です。
 何で吠えてるかと言うと、自分の影に怪しみ恐れて吠えている。
 月吠庵の店主は過去の自分と同じく怪異に片足を突っ込んだ硯の状況を
 怪しみ、恐れて 瑞紀に「硯を取り戻せ」と耳打ちする。
 結局硯は怪異にからめ捕られてしまいますが、店主にとっては
 自分の過去(≒影)を見ているに等しい。
 不吉な月を怪しみ、影を恐れても、所詮影は自分を離れることがない。
 お前も逃れられぬ定めだったかとため息をつきつつ、硯の状況を
 割かし簡単に受け入れてしまう店主は結構重要キャラだと思います。
{/netabare}

それにしても娘蜘蛛めごい。めごいぞ。
一匹家に欲しいです・・・(おっと目の下にクマが)

機会あれば鳥山石燕の画にも触れてみたいと思います。
お目汚し失礼いたしました。

投稿 : 2021/03/06
♥ : 6

maruo さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

ラストがストーリーの肝 B+

アニメミライプロジェクトの作品です。
アニメミライとは、正式には「若手アニメーター育成プロジェクト」といい、文化庁が主導し、2010年から実施しているアニメーターの人材育成事業のことです。
労働環境の悪化、過度の海外委託、低収入・長時間労働が、人材の使い捨て、喪失につながっているということが背景としてあり、日本の将来を担うアニメーターを育成するということを主な目的で行われるのが本事業です。
その他副次的目的もあるようですが、詳細はWikiでご覧になってください。

私たちの見ているアニメは、アニメーターの劣悪な労働環境の上に成り立っているもので、製作現場はいつも危機的状況にあるようです。
この企画の恩恵が及ぶのはごく一部だとしても、お役所にしては良い仕事だと思います。

さて、アニメミライばかり語ってしまいましたので、そろそろ本題に入ります。

物語の最初、古の陰陽師が登場し、大蜘蛛を一冊の本に封印します。
そして現代、古書店を営む硯とビルのオーナーの孫娘・瑞紀が、ひょんなことからその本を発見してしまいます。
本から現れたのは20センチ程の小さな娘蜘蛛でした。
瑞紀は蜘蛛を物の怪として非常に怖がりますが、硯はそんな素振りは見せません。
むしろ、寂しそうに親蜘蛛を求める娘蜘蛛を見て、親蜘蛛の元へ返そうとします。
そんな硯に瑞紀もついて行くのですが・・・。

この作品に登場する娘蜘蛛は、ロリというには小さすぎますが、見た目は人型なので、可愛い物好き+ロリの方は要注意です。
表情や仕草を追うだけで満足してしまう人もいるかもしれません。
私としてはそれよりも、娘蜘蛛を怖がる瑞紀という女の子の方がツボなんですけどね。

まあ、それは良いとして・・・。

物語自体は特段思いがけない展開がある訳でもなく、淡々と進んでいる感がありますが、ラストは思わず「え、そうなったの?」と言いたくなるような結末が待っています。
良い意味で想像外のラストでしたが、本当にあの最後で良かったのだろうか。
これは絶対にネタバレせずに見るべき作品です!

気になった方はぜひ見てみてください。
といっても、これDVDとか出てるのかな?

投稿 : 2021/03/06
♥ : 13

52.9 16 バケモノアニメランキング16位
ギョ うごめく不気味(OVA)

2012年2月15日
★★★☆☆ 2.9 (112)
406人が棚に入れました
沖縄に友人たちとリゾートに来た華織が発見した“足の生えた”奇妙な魚。やがてその奇妙な魚は、夥しい数となって上陸を開始―
街中に出没して闊歩しては、人々を襲い始めるのだった……。

野菜炒め帝国950円 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

進撃のギョ人(微調整)

パニックロマンホラー。
グロあり。触手あり。
ドドリアさん。

ギョは大切なものを盗んで行きました(´・ω・`)
時間です?(`・ω・´)
約70分

やぁ、先日酷いアニメを見たので紹介するよ。それでは「ギョ」さんですどうぞ。

すごいものを見たなというのが率直な感想。

どういう話なのかと言うと海から足の生えた魚が陸に大量に上がってきて人間がパニックに陥る話。
とにかくキモい。異常にキモい。
ギョ人とか言うからポニョみたいなん連想する人もいるかもしれないがとんでもない。
こいつらはカサカサ走る。ポニョはスタスタ走る。
想像して見て欲しい。黒いGが大群でカサカサ来たらムンクの叫びのごとく驚愕して失神するだろう。自分なら間違いなく幽体離脱するね。
そんな恐怖とギョの恐怖は似たようなもんなのだ。

しかもこれ魚(ギョ)と驚きのギョを絶対掛けてるでしょ?堪らないよこのセンス。
本作にはギャーと悲鳴あげるシーンも少なくないが、そこはギャーじゃなくてギョーだよね。
悲鳴をギョーにすることで本作のファンも2割増しくらいにはなったかもしれんのに何故そうしなかったのか。

それとこの作品。キモいだけでなく何気に笑える。
多分下手なコメディアニメより笑えると思うんだ。シュールな笑いとでも言うのかね。
これ意識して笑いを取りに来てるなら大したもんだと思う。

この作品に関しては多くを語ることもそんな無いんで纏めに入る。

ちょっとおバカなパニックホラー。一言で表すならこんな感じ。
ホラーとシュールなコメディが楽しめるお得な作品。
グロそれとエロ描写も少しだけあるんで要注意。何?触手?いやそっちじゃないけど。
まぁ誰得のエロだったから正直いらんかなーとは思うんだけどね。

んー、ストーリーどうこうより純粋にギョパニックを楽しむのがいいかもしれない。
そこはほらB級ホラーを見るような感覚で。
展開自体は早いし少なくとも退屈はしない。
なんか点数自体低めになったけど少なくとも自分は見てる時は楽しかった。
只、最後まで見終わった時に70分もいったい何を見たんだろうという類の虚脱感には襲われたけど。
それでも70分程度で手頃だし気が向いたら是非どうぞ。

投稿 : 2021/03/06
♥ : 22

大和撫子 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

こんな気持ち悪いアニメは他に見た事ないヒイィィィ!!!!(゚ロ゚ノ)ノ

体感せよ。アノ不思議な魚のフォルム、音、動き。

◆この作品の内容は・・・
沖縄に遊びに来た華織とその友人達。
しかし突如、足が付いている大量の魚やサメに襲われます(゚ロ゚;)エェッ!?
その被害は沖縄だけでなく全国に拡大( ̄□||||!!
またその魚の群れはホンの始まりに過ぎなく、世界は壊滅状態に・・・ヒイィィィ!!!!(゚ロ゚ノ)ノ
原作者は「富江」など数々のホラー漫画を書いている「伊藤潤二」氏。
アニメ文庫第1期作品にして、70分のホラー・パニックアニメです。

◆アニメ文庫とは・・・
TV放送や劇場版のフォーマットとしては合わなくて制作できないけど、アニメクリエーター達が「映像化してみたい」と思った作品をフォーマットにこだわらず制作しようという企画。
この作品はその第一段ですが、なるほど^^
この作品はまさにその企画にうってつけですね^^;
クリエーター達にとって、どこまで不気味な映像を表現できるかという挑戦心が湧き起こる、そんな作品でした。

◆みどころは・・・
不気味、奇怪、恐怖、醜悪、悪臭、生臭、グロなどの言葉を全て詰め合わせたような気持ち悪い映像技術のクオリティが半端なく良かったです。
見ていて目を覆いたくなるような不快な感覚になることは間違いなし。
その絵は脳裏に焼き付いてしばらくは食欲がわかなくなるような不気味さ。
後半にいけばいくほどカオスになっていきます。
単純にホラー・パニックを楽しむというよりも、醜い映像目当てに見るような作品でした。
ここまで不気味な映像を作り上げたその技術の高さに本来なら作画の評価を星4.5~5付けてもいいところなのですが、あまりにも醜すぎる汚い表現は苦手という個人的の好みで星3にしました^^;
「魚にギョとする」なんて寒いシャレを言いながら気軽に見れるアニメではないのでご注意下さいね^^;

◆声優陣は・・・
華織   : 片岡未来
白河剛 : 阿部英貴
忠    : 根岸拓馬
他、声優業が本職の人はどうやらキャスティングされてないみたいですね。

投稿 : 2021/03/06
♥ : 35

素振り素振り(咎人) さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

濡れ場有ります

面白い作品ではあった
ただ何というか…消化不良すぎるなあ…
消化不良すぎて原作を読んでみたのだがそちらも消化不良…
因みに伊藤潤二の漫画が原作
伊藤潤二なら仕方が無いかもしれない気がしないでもない(笑)

歩く魚(歩行魚)が出てきた!という話なのですが、ただただ気持ち悪い
素振り素振りは虫とかああいった類(犬猫とか毛がはえてるのならば大丈夫)が苦手なのでちょっとキツかった
もし自分がギョの世界にいたら…自殺してたでしょうね(それ以前にアキのように腰が抜けて動けないかもしれない)
いや、本当にああいった類は無理、米粒より小さい虫も無理
小さい頃は大丈夫だったのですがねぇ(笑)
歩行魚は正直ゾンビより性質が悪い気が…
歩行魚は速いですしね…
自分が生きている間はこういう現象が起こらないことをただただ願います(笑)

最初に書いた通り
話自体は『完』より『未完』が似合うような感じ
わざとやっているのだろうがややギャグ調(『こいつぁ糞だぜえぇぇ』等々)
終始続くエリカとアキの争いはかなりの見所(これだけで正直かなり満足)
そういえば、こういった類の作品には必ずと言って良いほどに『狂気のマッドサイエンティスト』が出てきますね(笑)

声優はなんとも素人臭いと思っていたら、案の定素人でした
まあ、大体は気になりません(忠の人は下手過ぎて観ていられなかったが笑)

作画は素晴らしかった
気持ち悪くて眼も当てられない筈なのに見入ってしまった、魅入ってしまった

態々観る様な作品では無い(はず)
美麗作画を観たい人や、PVを観て良いと思った人は観るべし


濡れ場?
大期待してくださいよ
3Pですよ、3P
これ以上は何も言いませんが、(因みに触手プレイも有ります)


未完!!!(ドンッ
そりゃあもう名作『男坂』の如く未完!!!

投稿 : 2021/03/06
♥ : 19

72.6 17 バケモノアニメランキング17位
ドラゴンボール超 ブロリー(アニメ映画)

2018年12月14日
★★★★☆ 4.0 (60)
305人が棚に入れました
 「力の大会」後の平和な地球。宇宙にはまだまだ見た事のない強者がいるとわかった悟空は、更なる高みを目指して修業に明け暮れていた。 そんなある日、悟空とベジータの前に現れたのは、見たことがないサイヤ人“ブロリー”。惑星ベジータ消滅とともにほぼ全滅したはずの“サイヤ人”がなぜ地球に? 再び地獄から舞い戻ったフリーザも巻き込み、全く違う運命をたどってきた3人のサイヤ人の出会いは、壮絶な闘いへ―。

声優・キャラクター
野沢雅子、堀川りょう、中尾隆聖、島田敏、久川綾、古川登志夫、草尾毅、山寺宏一、森田成一、宝亀克寿
ネタバレ

四畳半愛好家 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ドラゴンボール映画史上最高傑作!?

ドラゴンボールZの劇場版『燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦』『危険なふたり!超戦士はねむれない』『超戦士撃破!!勝つのはオレだ』に登場した超人気キャラ、ブロリー待望の復活版!

今回は旧作と違い、鳥山明監修の下”正史版”(『超』の世界?)での登場となります。

端的に言って、今までで観たドラゴンボール映画で一番面白かったです!!
予告編を見た限り、全く期待してなかった(それでも映画館で観たのは、やはりブロリーの存在があったからです。)のですが、完全に予想を覆されました。
他の感想を見る限り、否定派も多そうですが…。
私はドラゴンボールの映画として、これ以上ないものを観た気分になりました!

以下、感想詳細(旧作のネタバレも多少含みます。){netabare}

◎良かった点

①戦闘の迫力!作画の良さ!
 ドラゴンボールは戦闘特化作品ゆえ、何よりも戦闘シーンが大切です。
 この戦闘シーンが本当に格好良かった…。格好いい技がてんこ盛りで、やっぱりドラゴンボールの戦闘は凄いなぁ…なんて改めて思わされました。
 手抜き感のある3DCGのシーンとかフュージョンシーンとか、多少残念な作画もありましたが、ほとんどの場面で作画に拍手を送りたくなる作品でした。
 特に序盤のベジータとブロリーの立ち回りがお気に入り!ゴジータが”正史”でも登場したのもナイスでした。かめはめ波とギャリック砲のシーンも素晴らしい!!

②劇場版では珍しく、物語がしっかりしている!!
 個人的に一番感心したのがこの点です。
 悟空の親父であるバーダックの不器用な愛が感じられる過去編…。悟空をカプセルで送り出す夫婦のシーンで早くも泣きそうでした…。過去編のファンサービスも過去作より素晴らしくて、ちょい役ですがギニュー特戦隊が画面に映ったり、嬉しくなるシーンが多かったです。
 濃密な過去編ですっかり引き込まれた後の、平和な現代編の落差に、若干「復活のF」や「神vs神」みたいな駄作(ファンにはすみません。)に落ちる嫌な予感がしたのですが、杞憂に終わりました。バカみたいなギャグ展開に落とさず、迫力満点な戦闘に次ぐ戦闘、そして納得できる決着の付け方…ドラゴンボール映画はこれで良い!なんて思える作品でした。

 逆に、この作品と比較して、過去のブロリー3部作の物語はどうだったでしょうか?
 人気の1作目はともかく、2作目3作目は比べるまでもないレベルだと思います。(特に3作目は最低の部類に入るかと。)
 1作目に関しては、私も5回ほど鑑賞しているファンの一人ではあります(シャモ星人の前で、シャモ星を破壊する残酷なデデーンのシーンが好きすぎて繰り返し見てしまいます。)が、物語の質という面では、大きな差を感じます。
 悟空の面接と調子はずれなクリリンの歌で始まり、物語的になんの上積みもなく訪れるブロリーとの戦闘…。カカロットに対する強い憎しみの根拠は”悟空の夜泣き”というしょうもなさ…。
 そして、全く納得できない決着のあっけなさ…。

 思い出補正なしに、物語の質に関して言えば、本作は旧作の10倍は優れていると言えるでしょう。

③カカロットと名乗る悟空が格好いい
 最後に名前を聞かれて「孫悟空。そして…カカロット」って名乗るシーンで映画が終わります…。格好良くないですか??
 地球人であることに誇りを持っている悟空にとって、一番の名前は孫悟空でしょう。それでもベジータのサイヤ人としての誇りや、ブロリーという好敵手との戦闘を経て、自らがサイヤ人であることにも誇りが持てたんだなぁ…なんて…。ギネとバーダックに名付けられた大切な名前でもあるはずなので、いろんな意味で良かったです…。

●悪かった点(賛否両論?)
 
①ブロリーのキャラ付けの変化
 旧作の残忍で冷酷無比なブロリーを楽しみにしていた人には苦い作品でしょう。本作の新ブロリーは、悪というより純粋であり、寧ろ戦闘を好まない人物です。一方戦闘状態でも理性のある旧作版と異なり、戦闘モードになると理性がなくなってしまう危うさを抱えております。
 個人的にはこっちのブロリーの方が格好良くて、魅力的だと思いますが、旧作のブロリーファンが悲しむのは納得できます。
 ただ、父に利用され、悪に走り、悟空たちに殺される…そんな悲惨なブロリーより、新たな仲間と平和に暮らせるようなブロリーの方が、救いがあってよかったのではないでしょうか。

②戦闘BGMがダサい?
 必殺技名を叫ぶような、独特な戦闘BGMが流れますが、これはダサい気がします。ただ、好きな友達もいましたので、評価の分かれるところかな…?

③平和過ぎる
 ブロリーの成長速度がえげつないため、悟空やベジータ単体では太刀打ちできないレベルとなり、強さとしては旧作をも凌ぐレベルです。それなのにイマイチ緊張感が沸かない…。
 おそらく本作のブロリーが悪い奴ではないため、世界を壊滅させるような危機には見えないのが一因だと思います。
 最後に仲直りするのも”現代風”の平和なドラゴンボール感があって、セル編のような緊張感がなかったのは残念ではありました。
 ただ、新キャラのフリーザ軍兵士、チライ(水樹奈々&可愛い!)とレモ(杉田智和)の2人と併せて、再登場を匂わせて終わったので、そういう意味ではワクワクする終わり方でもありました!

{/netabare}

投稿 : 2021/03/06
♥ : 8
ネタバレ

dbman さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

興行収入110億円突破は伊達じゃなかった

劇場版オリジナル/上映時間:100分/アニメーション制作:東映アニメーション

本作も原作ドラゴンボールとアニメのドラゴンボールは全くの別モノと割り切って視聴すれば楽しめる作品となっていました。

とりわけ劇場版「超」を存分に楽しむためには、突っ込みどころ満載すぎる箇所を大らかな気持ちで目を瞑る必要がありますw

相変わらずコロコロ変わり終始安定しない作画は東映アニメクオリティといったところで、見どころとなるシーンにおいても酷い作画だったのはご愛嬌w その分、バトルシーンは気合が入りまくっており、まさにド迫力といった感じで見応え抜群。バトルシーンの描写は凄いのに変哲のない止め絵のようなカットでの作画が酷いというのはどういう了見なのだろうかw

また作画としては全体的にキャラデザが幼くなっていた印象もあり、とりわけ、カカロットをはじめとしたベジータやラディッツ、そしてブロリーなどサイヤ人の幼少期時代が可愛くて仕方なかった。ついでにサイヤ人でもないブルマも可愛くなっていたカットがありましたw

本作の敵でもあり表題にもなっているブロリーは、これまでの劇場版に登場した者とは全くの別人となっている設定を知らなかったので、視聴中は「?」となってしまうシーンがしばしば。ブロリーといえば「カカロットオオオオオ!!!」の印象が強いけれど、これはこれで愛すべきキャラと映ってしまった。

完全オリジナルキャラとして登場したチライ(声:水樹奈々)とレモ(声:杉田智和)は、フリーザ配下とは思えない良心のあるキャラとしていい味出しており好印象。杉田さんはすぐ気づいたけれど、EDのスタッフロールを見るまで水樹さんとはまったく気づきませんでしたわw

物語としては、圧巻のバトルだけでなく笑いどころやニンマリしてしまうようなシーンもあったりと、劇場版シリーズ屈指といっていいほど楽しい作品でした。日本のみならず全世界90ヶ国で大好評を受けているのも頷けます。興行収入は現時点で累計110億円を超えており、アメリカではジブリ作品やポケモンの記録を公開5日間で抜き、公開された日本映画の歴代3位につけているとのこと。


※以下は貶すつもりはなく、純粋に突っ込みたくなった箇所の書きなぐり

{netabare}・戦闘服着用で地球へ飛ばされるカカロット
・および、赤ん坊じゃないカカロット
・バーダックをはじめサイヤ人の戦闘服デザインが違う
・惑星ベジータ消滅後のサイヤ人の生き残りが多すぎる(あいつら誰w)
・パラガスの戦闘服の着こなし方(ウエストポーチにスカートw)
・そこそこ戦闘力あるのに何故か銃に頼りまくるパラガス
・水も何もない星で、ブロリーの首輪どうやって作ったの?
・ブロリーの戦闘服がガバガバってw(戦闘服の売りは防御力だけでなく伸縮するフィット感ですから!)
・フリーザがコミカルキャラ化(一応パラガス殺してたけど)
・神龍の願いを横取りされても怒らないフリーザ(一応殺そうとはしてたけど)
・サイヤ人は徹底的に滅ぼしたいはずなのにブロリーを育てたいフリーザ
・パラガスが誰に殺されたか調べようともしないブロリー(カワイイw)
・戦闘服は動きにくいと言って拒んでいたのに地球到着時ではちゃっかり着ているブロリー(カワイイw)
・ブロリーの等身がちょいちょい変わる(特に戦闘シーン)
・ブロリーの大猿化なしで同じ10倍のパワーを得れる謎理論
・身勝手の極意を使わない悟空(ゴジータを出したい都合なんだろうけど)
・バトルでの地球の頑丈っぷり(どの作品でもそうだけどw)
・ベジータのスーツの綻び具合がシーンによってバラバラ
・ベジータがベジータ4世とは初耳
・悟空が瞬間移動してきた場所がブロリーより遠すぎる{/netabare}


▼キャスト
{netabare}孫悟空、孫悟天、バーダック:野沢雅子
ベジータ:堀川りょう
フリーザ:中尾隆聖
ブルマ:久川綾
ピッコロ:古川登志夫
トランクス:草尾毅
ビルス:山寺宏一
ウイス:森田成一