マネージャーで笑いなTVアニメ動画ランキング 9

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早速見ていきましょう!

68.8 1 マネージャーで笑いなアニメランキング1位
ガーリッシュ ナンバー(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (640)
2612人が棚に入れました
かわいい外見と世を舐めきったメンタルを持つ女子大生・烏丸千歳。
夢と希望と野心を抱いて踏み込んだ声優業界で、彼女が目にしたのは、おかしな業界のシビアな現実の数々だった――。
仕事なし×やる気なしの新人声優・千歳に、人気声優への道は開けるのか!?

声優・キャラクター
千本木彩花、本渡楓、石川由依、鈴木絵理、大西沙織、中井和哉、梅原裕一郎、堀内賢雄、江口拓也
ネタバレ

東アジア親日武装戦線 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

リアリスト渡航氏が世に問うた綺麗事では済まされないマーケットの現実

原作:Project GN
監督:井畑翔太
構成:渡航
アニメ制作:ディオメディア
主要キャスト
烏丸千歳cv千本木彩花(主人公:「ナンバーワンプロデュース」所属。新人だけど努力も苦労もしたくないクズ)
烏丸悟浄cv梅原裕一郎(ナンプロのマネージャー。千歳の兄。バカ妹に手を焼いている。)
久我山八重cv本渡楓(千歳の同僚で新人声優)
片倉京cv石川由依(千歳の事務所の先輩声優)
苑生百花cv鈴木絵理(両親の七光りで脚光を浴びるJK声優。黒いガキ「ヴォイスエンタープライズ」所属)
柴崎万葉cv大西沙織(プロ意識とプライドが高い人気声優。自意識過剰「いろはプロダクション」所属)
九頭(くず)Pcv中井和哉(アニメのプロデューサー。製作委員会で販売を担当している外見も中身もチャラ男)

原作未読。

12月21日追記
※師走でもあり、また忘年会や各種夜の会合が重なり、他の作品のレビューへリソースを割いている為、本作の各話レビューが停止して申し訳ありません。
{netabare}七海の登場で本作は大きく動き、あのちーさまが自らを振り返り成長の兆しが見えてきた予想外の展開となってきました。
そして、渡航作品の醍醐味の一つ、兄悟浄と妹ちーさまの会話劇は『俺ガイル』や『クオリディアコード』以上の切れ味です。{/netabare}
既に本作は佳境に入り、今後は総評で締めたいと思います。
渡航氏が本作で伝えたかったことは単なる内情暴露ではなく、リアリズムという見方によってはねじれたフィルター通し、偽善を求めず世の中の裏と表の関係性から「エンタメの商品価値」を問うた作品です。
本作を他のアニメ作品と相対比較しただけの表層を浚う程度では、渡航氏独特の斜めに構えたメトニミーは理解できないでしょう。
本作を的確に理解する為には、幅広い人生経験もまた必要となりますことから、視聴者を選ぶ作品でもあり、世俗に塗れる、つまり世の中の裏を見ている経験など視聴者の社会的な立ち位置で評価もバラつくと思います。

ここで暫定ですけど、点数評価も行います。
各点の根拠は総評で記述します。
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7話まで視聴したので中間レビュー的に追記します。
(他の業界作品との類似性について)
本作から『それが声優!』や『SHIROBAKO』のような展開を期待している声も多いようですが、本作の内容はかかる作品へのアンチテーゼではありませんし、アニメのプロデュース段階から描いている点で、声優とアニメ制作に特化した両作とは異なりアニメ作品誕生から業界を俯瞰しているゆえに、両作とは一線を画したストーリーとなっています。

確かに『それが声優!』と『SHIROBAKO』並びに『アニメーション制作進行くろみちゃん』は本作を視聴するに当たり「参考」とはなりますが、上記のとおり切り口や視点が全く異なるので「比較」には至りません。

また、『それが声優!』や『SHIROBAKO』が業界を正確に描写しているかというとそんなことはない。
どちらもそれぞれの業界の一断面にスポットを当て、世間に見せたくない黒い部分には蓋をし、ストーリー上どうしても表現しなければならない黒い部分はグレーにしてお茶を濁し綺麗にまとめているだけです。

上記に関して、昨今騒ぎがあったので『SHIROBAKO』で分かり易く例えてみますね。

原画セッションは絵麻の成長物語で構成されていますけど、この作品では「動画」の待遇が描かれていません。
原画であっても安アパートに暮らし、具のないカレーで節約している絵麻以下の動画の境遇を描いたら世間はどう思うでしょう?
ほとんどの方はこれで業界の「黒い部分への蓋」を察っして頂けると思います。

つまり、両作とも業界のブラックな部分を虚偽表示手前ギリギリまで希釈し、穿って見れば良いイメージへと「印象操作」をしている作品です。

アニメ制作現場の雰囲気に関しては『アニメーション制作進行くろみちゃん』のエピソードの方が過剰演出ではあってもアニメ制作には関わりたくないと思いたくなるほど、ドロドロとした現場の空気が醸し出されています。(制作したゆめ太カンパニーが結局消滅したのは別としても。)

12月6日追記
長らく『それが声優【裏】』としていましたけど、本作はアニメを一つの商品パッケージとして見ているので、このタイトルでは範囲が狭小であることから変更します。
なお、タイトルは確定で考えています。
この作品、私の見込みの通り他のサイト等でも高評価を得ており大勢はほぼ決着したようで、今更書き足すこともありませんけど、惰性で各話を記述していきます。

第1話メモ

業界ナンセンス物でぶっちゃけ面白いです。
第1話からクズキャラのオンパレード、業界の闇やら毒素が出るわ出るわ(笑)
内容は、デタラメや非常識がまかり通る興業業界では当然の出来事を描いているだけですけど、本来タブーに触れることを果たしてどこまで描ききれるか見もの、勢いで、枕営業まで描いたらお見事です。
あえてネタバレは書きません。
この作品も個人的には当たりでした。

「それが声優!」を未視聴の方は並行して御覧になると、より楽しめると思いますよ。

第2話メモ
おいおい。予想に反して引き込まれてきました。
俺ガイルファンの私としては視聴=嵌る宿命だったか!
{netabare}クオリディアと違って渡航氏単独脚本は清々しいほどエポックメーキングな毒が出ている。
灰汁が強い作品のアニメ化はディオメディアの作風にも合っているようだ。
漫画だと絵柄と性格ギャップが激しい千歳のバカで浅はかで性格悪い毒のある表情が実に巧く表現されている。
キャラデザ、キービジュすっ飛ばしてPVとかディオメディアの実話っぽいし、アニメの制作費とクオリティの話題はディオメディアの自虐ネタか。
このスタジオは王道アニメよりも毒アニメを制作した方が向いているのかも。{/netabare}

第3話〜第4話メモ
はいはい。ここまでクズっぷりを露わにしたら、逆に潔くて清々しいw
真面目に制作してもコケる作品もあるのだから、ナンセンスで作り込むのも有り。
いや、万人受けを狙っていないことすら私は魅力を感じる。
ディオメディアもあえて業界を自虐的に制作しているのだろうし、アンチやナンセンスもので制作スタジオの差別化を図る経営戦略だってあっていい。
この作品、業界ドキュメンタリーじゃあるまいし、内容を真面目に考えてもコレはしょうがないがない。
{netabare}原作者をいびってシリーズ構成降りた脚本家のモデルは存在せず、{/netabare}話しを面白可笑しく盛っただけでないかな。
渡航氏とディオメディアの組み合わせを考えると、仕掛けて来ても不思議と違和感がないw
そもそも、{netabare}脚本家が現実にあの対応をやれば社会人として問題であり、仕事すら干されかねない。{/netabare}

渡航氏が繰り出すネタを【ネタ】として受け止めないとこの作品を楽しめないかなw
クリディアコード作画が逝ってても、今期の万策尽きたー!の多さを見るとA-1の力技で放送落とさなかったのだから渡航氏はさして気にしてないだろうけど、業界クライシスも現実になってきているから、これからは{netabare}先行上映で1話を上映出来ないケースも出て来るかも、{/netabare}ある意味旬というか皮肉たっぷりな内容。
SHIROBAKOだってある種の誇張や事実の脚色はあるでしょうし、むしろ制作進行くろみちゃんの方がギャグで薄めてはいるけど、あれでシビアな現実を表現しているのかもしれない。
{netabare}だからかもだけど、この作品では作打ちネタで炙るだけの脚本も書けるのかな。3話の脚本渡航氏だったしw
荒れた作打ちの結果1話は案の定無惨だったけど、そんなことどこ吹く風でTwitterのフォロワーの方が気になるちー様はある意味「神」だ。{/netabare}
今期はガチな作品が多いし、これぐらいバカバカしい作品も息抜きに丁度いい。
ちー様がクズでも心臓に毛が生えたような糞度胸と鋼鉄のメンタルで乗り切ってしまう、どこか憎めないキャラだし、だからこそ私も乗れるし、毎週観るのが待ち遠しいということは、私的に楽しめている証拠だね。

第5話メモ「渡航氏のまとめCOMPLEX丸出し回だな。ガハハ」
(公式より)
脚本:さがら総
絵コンテ:数井浩子
演出:筆坂明規
総作画監督:木野下澄江、西田美弥子、石川雅一
作画監督:大田謙二、水野隆宏、LEVEL ZERO

{netabare}4話に引き続きさがら氏が脚本か。どーりで渡氏のついは第三者目線なわけだ。
公式見てびっくりしたのは一話にかかっている総作監と作監が6人?どれだけリテイク出てるんだ・・はぁ?
人海戦術はクオリティに対する渡航氏の執念みたいのも感じるね〜草

今回の見どころは心を折られた涙目ちーさまだろう。
リテイクの成果なのか目茶可愛いんですけどw

まぁ、お渡し回の模様が叩かれたのは自業自得なのだけど、ちーさま的には納得いかないんだろうよ。
ちーさまの泣き顔可愛いから、フィルターなんかかけないでもっと泣かせよう。
しかし、妹の泣き顔を見て思わずフォローする悟浄君って実はシスコンだろ。
ちーさまって、あー見えても結構繊細なんだ。

自己愛の塊ちーさまの設定って渡航氏のアニマに潜む女性イメージの具現化かな。
こういうタイプの娘ってアニメキャラにしたら無惨なクズキャラで正直アニオタの敵だけど、リアル仮定の男目線ではどこか脆弱で危なっかしくって守ってあげたくなる魅力もあるよねw
ある意味、アニオタに挑戦状を叩きつけたキャラか。

兎にも角にもギャップ萌えした回だよ。

でもちーさまが何もしていないってのはちょい違う。
あの子は努力型の八重と京と違って天才ではなく【天才肌】なんだよ。
褒め殺しておだてればそこそこの仕事はするんだから、自分の黒歴史は封印してもっと妹のことをナデナデしてやりなさいよっ!

クズPのクズエグさから見ると、世間知らずのちーさまなんて可愛い存在じゃないかいw
結局、クースレは原作者も監督も壊して誰も幸せにはなれなかったけど、更に分割2クールとか死人出そうだな、これ。
そうそう、次回は水着回だよーん☆{/netabare}

第6話メモ「ゴージャスなメンタルの行き着く果ては?」
脚本:渡 航
絵コンテ:井畑翔太
演出:久慈吾郎、井畑翔太、胡蝶蘭あげは
総作画監督:木野下澄江
総作画監督補佐:石川雅一、西田美弥子
作画監督:西田美弥子、小川茜、徳永さやか、大村将司、洪範錫

今回は渡航氏脚本。
相変わらず、作監修正でクオリティを維持してるんだな。

右を見ても左を見ても非難ゴーゴーなこの作品。
社会人であれば、空気のように存在する薄汚さを見せつけられるのがそれ程に嫌なのか、それとも身に覚えがあるが故にブーメランと感じてしまうのか。

本作の表層を浚っただけであるとか、はたまた本作の世界観でもある社会の歪みを直視し、リアリズムへの立脚が可能か否かでも評価は大きく異なるようだ。

リアル社会で様々な辛酸を舐めているならば、本作を観て叩く理由などほとんどないとも思うが、社会経験がない層やアニメはかくこうあるべきとの信念、臭い物には蓋をすべきと考える偽善に立てば叩きたくもなるのかもしれない。
その意味で本作はユートピア社会を求めるポピュリズム階層に対してはドMな役割期待も担っているとも言える。

また、本作はあえて「天然クズキャラ」のちーさまを主人公に立て、登場各キャラの「本音」を抉り易い環境設定にしている点が大きな特徴だ。

一定の社会経験があれば身近にゴロゴロしているちーさまキャラの設定には「苦笑」で応じる余裕は保てるが、彼女の存在をポジティブに捉える事ができなければ、本作への理解も抵抗感という不合理な感情の介入で掻き消されるだけかな。

第6話まで視聴した限り、業界に纏わることの多くはネタで、全てを額面通りに受け取る必要はないでしょう。
また、一部に事実の摘示があっても、尺と演出の都合で大袈裟かつ矮小化されている程度の事は常識の範疇で理解可能であり、したがって本作の内容を以って業界総論とはとうていならない。
ま、本作をどう捉えるかの切り口によるが、社会の縮図としてみるとケーススタディとしての役割は十分に果たしており、社会学の教材としては応分の妥当性はあるだろう。

{netabare}今回、アバンからExcelの収支計算書。
前回赤字発表されたアニメ【製作】幹事社の収支内訳だが、原作使用料1話20万か。
これがラノベの原作使用料相場なのかな。
クースレ方式ならば話数に比例して使用料が増加するが、てっきり放送単位だと思っていた。
渡航氏のカミングアウトかもしれないが、いやいや面白いものを拝見したw
この後、ラノベ作家がデスられるが、渡航氏の自虐ネタが冴えていて面白い。

原作使用料負担の根拠
記事より引用
>日本文藝家協会の規約第25条の「映画制作及び上映等における著作物の使用料は、番組制作費や提供価格等を斟酌(しんしゃく)し、1000万円を上限として利用者と本協会が協議して定める」
ソース
http://style.nikkei.com/article/DGXNASFK2501A_V20C13A9000000?channel=DF280120166614&style=1

上記は映画の例だけど、渡航氏相場が高いか安いかや権利者が誰であるかは別にして、放送アニメでもさすがにタダは常識外かな。
仮にタダでも著作権(ラノベの場合は出版社所有が多い)があるから勝手には使えないだろし、タダならタダという契約も必要になる。

Aパート
赤字開き直りで予算使い込みくず企画クースレ御一行様沖縄到着。
ちーさまの私服、今回は変えているね。この服かわいいんじゃない。誰趣味?
其々の事情で浮かない顔の面々。
ちーさまは生の叩きが尾を引いているが、その他の事情は後々明らかになる。

で、こんな本作の水着回はどうであったかというと・・
ディオメディアよ1カットやらかしたかw勝ったな、ガハハ!
乳首描いていないからBPOは無問題ーってノリかな、いや私は全然構わないがw

この水着回のために劇中歌まで作成とはチカラ入っているね☆うん。
貧乳の百花がちーさまの貧乳を腐してたいるのが笑える。
悟浄君の説得で水着になった万葉のオッパが一番だったな。

使い込み予算が貧弱のゆえの旅行で、声優達は大部屋。
でも、ちーさま以外の声優の本音が出たこのシーンは面白い。
泡盛で盃を交わす京と万葉、悪酔いした万葉は山形弁丸出しでちーさまと百花とに絡む。
彼女達の共通の悩みが明るみになる。
ここを見ればED曲の歌詞の意味が分かるだろう。

すっかり酔っ払っ百花をえげつない枕投げで撃沈し、生での叩きからすっかり立ち直ったちーさま、この脳天気さがマジかわいいw
百花もJKのくせに酔っ払い達に付き合うとはさ、親の七光りに関係なく将来大物になりそうだ。

バーでのくずP&社長とマネージャー達の距離間隔イコール心理的な距離の暗喩演出はなかなか上手いね。
ある意味、詐欺師一歩手前のくずPだが、この程度の思慮の浅いチャラ男はどの業界にもいるだろう。

彼のスキルは押しの強さで、大手のPという立場を絡めて上り調子の時は営業上の利用価値は十分にあると思うが、価値がなくなれば捨て易いタイプでもある。
そのくずPを煽てて果実はしっかり頂く、うん、ナンプロ社長はなかなかの巧者w

Bパート
くずPに対する上司の・・から。
以後、声優部屋宴会では明らかにされなかった百花の憂鬱へと続く。
京や万葉から何かを感じとったのかな。
その後の暗喩が意味深だけど、これ次回以後の伏線だろうからここで見解めいたことは書かないでおこう。

一方リゾート気分のまま声優オーディションに臨むちーさま。
その後の打ち上げで現実を知ることになるが・・・負けたなガハハ!

悟浄君とちーさまの関係はクオリディアコードの霞と明日葉や、俺ガイルの八幡と小町との類似性もあるが、渡航氏のアニマはこういう兄妹関係がテンプレ化しているのかな。
大型テレビ当たった、、勝ったなガハハ!<そいうのはもち腐れって言うんだよ(草)

クースレの打ち上げ会場貧乏くさw
万葉の様子がおかしい・・また酔い潰れた、沖縄からの伏線が続く。

ちーさまが沢山いるよー!ちーさまの代わりも沢山いるよー!

地獄絵図ね・・ボソ・・壁のポスターが・・w

屍クースレ2期を捨て駒にしたくずP、勝ったなガハハ!

今回は伏線回収と今後の伏線と相当内容が詰め込まれた回だった。
これとフリフラの録画は同一回を最低2回は観てしまうのは何故だろうか。
おっと、予告がシュールで吹いたw{/netabare}
ちーさま負けたなガハハ!

第7話メモ「親の心子知らずでもないぞ」
脚本:菅原雪絵、渡 航 
絵コンテ:ひいろゆきな
演出:ひいろゆきな、井畑翔太、胡蝶蘭あげは
総作画監督:木野下澄江、石川雅一、西田美弥子
作画監督:加藤弘将、小川茜、伊集院いづろ、j-cube
{netabare}今回、脚本参加の菅原雪絵さんは、オーバーロードのシリーズ構成をやった方。
内容は万葉と百花の対比回であり、結構マジな内容で掘り下げも深い。
ちーさまは今回脇役に回ったが、親子の関係性は渡航氏には書きにくい脚本かもしれない。
また、今回は、親目線か子供目線かの年代によって、この作品を何としても否定したい印象操作を含めて視聴側のレビューも異なるだろう。

まず、声優という職業に子供が就くとなると大抵の親は反対するだろうし、これは私も例外ではない。
もし、娘がそんなことを言い出したらあらん限りの説得をする。
子供に妙な苦労をさせたくないのは大方の親の本心だ。
つまり、万葉のお母さんは親として普通の感覚の持ち主であることにシンパシーを抱くことがレビューの前提となる。

万葉は役者に憧れてこの世界に入ったのだろうが、それは両親のコンセンサスを得てはおらず、両親とも芸能人である百花との大きな立場の違いだ。
以前に万葉と百花の会話で、万葉は失敗すると後がない背水の陣で声優をやってる旨、百花にカミングアウトしている。

この万葉の答えを百花はどう受け止めたのであろうか。
ここから百花が両親に対する微妙な態度が始まったように思うし、万葉のプロ意識の原点も背水の陣にある。

子供に愛情がない親など基本的にはいない。
愛情の注ぎ方が其々異なるだけであり、愛情の受け止め方もまた異なる。
万葉は母の愛情を十分に理解しているだろうが、でもそれは今の彼女にとってとても重くまた負担に感じている。
そのことが、自宅やスタジオでとった彼女の天邪鬼な言動に如実に表れているが、乳離れしているようでまだしていない子供だなぁと思う。
親に心配をかけているうちは、自立したとは言えないんだよ。

対し、百花。
一生懸命に親離れを模索している最中かな。
万葉の生き方は彼女の人生観に大きな影響を与えているようだし、反面教師としてちーさまを見ている。

ここでは八重との会話に着眼するが、卑屈な八重の態度に「百花でいいよ」「そっちの方が気楽だから」にと両親のプレッシャーへの本音の吐露は、取り繕っている自分と等身大の自分との間に葛藤が生じたからであろう。

親の七光ではなく素の自分自身に存在価値を見いだし、恵まれ過ぎている自身の環境へ疑問を抱きだしたことは彼女の成長を意味する。
そして、環境に甘えている自分自身へのカウンターとして、周囲に甘えているちーさまに対し「ほんとこいつ馬鹿ね、私もだけど…」これは自身のアイデンティティに揺らぐ彼女の本心だろう。

ちーさまスマホの着信音と寝言(ずっと仕事ない)に吹いたwww

さて、本作はちーさまのキャラが濃すぎて他のキャラが相対的に薄くなりがちだが、物語はけっして、ちーさま視点で動いているものではなく、群像劇として観れば自ずと物語に対する視野が広がるし、多くのキャラにスポットを当て物語を組み立てる演出もなかなかのものである。
現時点では作画、演出、構成、脚本とも高レベルの作品だ。

各話レビューはちーさま萌えで記述しているが、親目線としては馬鹿な子ほど可愛いのも反面の真理である。{/netabare}
総評は群像劇としてレビューするつもり。

第8話
脚本:菅原雪絵、さがら総
絵コンテ:井畑翔太
演出:飛田剛
総作画監督:木野下澄江
作画監督:木野下澄江、石川雅一、加藤弘将、徳永さやか、小川 茜、大村将司、上野卓司、是本晶、陣内美帆、石田啓一、YuMinZi
{netabare}相変わらず、作監レベルでクオリティを支えているが、ディオメディアの本作に対する意気込みが感じられる。
一部動かないとの指摘もあるが、はて、日常アニメにモーションがそれ程必要なのかな?
寧ろキャラの表情や、ボディーランゲージのような微妙な表現にはユーフォ2並に手を抜いていないとも思う。
実際、この作品、意外と暗喩が多く、作画に自信がないとこういうコンテも出来ないだろう。
その点でも、無闇やたらに声優の演技に頼る会話劇とは一線を画した作り込みだ。
私的には物語の性質と鑑みて十二分に満足のいくレベル。

さて、今話はちーさま抜きで物語が進む。
こういう思い切った構成も好感が持てる。
今までは、悪巫山戯が多かったが、今話はガチで物語を組み立ててきた。
この緩急の付け方は巧みであるし、高度な構成力を窺わせる。
舞台は万葉の実家である温泉宿だが、クズPもしっかり同行w

しかし、クズPの排除はせず、咬ませ犬的に用いたのは次回の伏線を含めて上手い演出だと思った。
この回のメインは、万葉と百花と絆の深化、双方の親の意識の相違、不器用な万葉の父だが子を想う愛情の深さを万葉が再確認をして一つ皮が剥けたこと。
百花は自分探しの旅を万葉の里帰りに求め、今後の自分の方針に踏ん切りを付けたこと。
今話は万葉、百花の成長物語だ。
私的には万葉の父親の気持ちが痛い程分かるし、これほど感情移入をした回もない。
いや、ホント男親は不器用なものなんだってw

今話も前話に引き続き、菅原さんの脚本。
渡航脚本とは違う味付けで、本作の土台を崩さずしっかりと緩急を付けたシナリオは見事だ。
今後、他作品でも菅原脚本には注視していこう。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 47
ネタバレ

Progress さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

ダメ人間喜劇

ガーリッシュナンバー修羅というWeb配信の四コマギャグ漫画を見ているのですが、アニメよりも登場人物全員が馬鹿になってて面白いですよ。

【1話時点でのキャラの印象】
{netabare}
烏丸千歳
本作の主人公。声優。性格はクズ!(公式認定)
初回にてそのクズっぷりを表す行動、発言が連発。ラノベだからといって原作を読まずグータラ!(仕事をもらっておいてとか、役者としてどうなのとか、色々思うがとにかくクズい!)原作者であろうが、裏では容姿に対してボロカスな評価をしている(裏表がありすぎてドン引き)。地位と名声、そして金が大好き!アイドル声優上等!(欲求に忠実!)
こんな声優さんいやや…こいつに良心はないのか!とまあ、見事なクズキャラとして成り立ってますね。

園羽百花
クズの先輩…ではなくアイドル声優の先輩。年は主人公よりも下らしい。 世渡りが上手い。こちらも原作者を裏ではボロカスに言っている。二世声優(この設定がまた黒さを感じる)

九頭(くず)P
お調子者で仕事は適当?。シースーとか言っちゃう時代遅れなプロデューサー。実はケチ。

難波(なんば)社長
この人のとりあえず流行ってるんだろ的なノリで「勝ったな!」を連呼する適当感が良い。(ヱヴァがネタを今さら?というその遅さが全然アニメに興味ないことを伺わせて笑える)勢いとノリで生きてきたタイプだろうか。でも実はケチ。

{/netabare}
【クズを克服する話ではなく、クズのまま立ち回ってほしい】
{netabare}
キャラクターが一癖も二癖もあるこの作品。クズ主人公にクズの仲間が惹かれあい、お調子者なPと適当でノリでgoサインを出すアホ社長の超適当なアイドル声優企画に主人公は抜擢され、金と名誉に目がないクズな主人公はヤル気満々。ダメ人間達の野望が渦巻く桃園の誓いなのか。あきれる真面目な兄兼マネージャー。

欲望に忠実なダメ人間サイドが、真面目サイドの人物達をどう困らせていくか。実に楽しみですね。
間違ってもダメ人間が全うな話になる雰囲気じゃない喜劇だと期待しています。
{/netabare}

【2話感想】
{netabare}
千歳調子乗ってますね~。挨拶の基本が崩れてきてるのが見ててなんかもどかしい。
声なき悲鳴というのは原作者のことなのかな。原作側に座っていた喋らない人、もしかして原作者?
それにしても千歳ヒロインのアニメのPVが酷かった・・・それにうおおお!とかいっちゃう観客を描かれるとなにか馬鹿にされている気がしてならない・・・でもまあそんなもんなのかね~

{/netabare}

3話ー4話【求められている内は花】
{netabare}
百花が良く口にする「それが求められているんだから、良いじゃない」というのが今後の話の軸になっていくのですかね。
ただ求められていること(中身のない、くだらないことでも)をやって、今は受けがいいが、飽きられたらどうするのか?自分達に何が残るのか?(そこまで追いつめるかは分かりませんが)

千歳は求められていることを喜んでこなしますが、他人の目を気にするタイプでもあります。(ツイッターの反応を気にする辺り)さて、千歳が求められなくなったらどうなってしまうのか、今後の展開を期待します。

また、ステージ本番前の千歳が不安感をあらわにしている描写があります。本番中はあれほど堂々としていたのにこのギャップはなんでしょう?これは千歳が実は普通の女の子と同じですよ、ということなのか、期待に弱く、逆境、本番に強いという性格の現れなのか…。でも、新人の時の本番前にその不安に襲われた気持ちは、大事に覚えていてほしいなあ、と少しいとおしく見えたシーンでした。

百花の方は求められていることがくだらなくても、求められているならそれで良いと肯定するのは、諦めなのか、求められないことの辛さを知っているからなのか。それともそれを否定したとき、自分に何もないことが怖い感情からの逃げなのか。こちらも気になります。

蛇足ですが、千歳の卵焼き?のデザインがされた服が印象的です。彼女の服のセンスはどう量れば良いのでしょう?現実の声優さんでも私服のセンスが微妙と思われている人がいますが、そういった声優さんのエッセンスを取り入れているのかもしれません。
{/netabare}

5話【だめだよ、だって仕事だもん】監督ッ・・・!

{netabare}
監督さん、YESマンなだけだと思っていましたが、引き受けた仕事をやりきる、すごいな、当たり前だけどしっかりしてる。

作品内の制作会社の仕事ぶりは、あまり描写が無いですが、封筒がいっぱいあるんだなあと少し感心しながら観てました。

仕事を終わらせるプロ意識がある監督、仕事に手を抜く千歳。何でも頑張る八重達。

皆何かしら頑張っているけど、何もしていない千歳。千歳に明日はくるのか。

お渡し会っていうのは声優さんが渡してくれるんですか。知らなかった。

しかしアレですね。空戦を作っていた会社とは思えないぐらい今の所しっかりしてる。どこの絵をとっても表情可愛いし・・・。作画崩れたみたいな場所も感じないし、そういう噂もきかない。

{/netabare}

【6話ー沖縄だ!勝ったなガハハ】
{netabare}
九頭Pガチクズ…。
さて、少し疑問なのですが、沖縄にいってpv作って予算を使えてなぜ良かったと安堵しているのでしょうか?そこら辺の仕組みがよく分からないですね。

今回一番可愛かったのは柴崎さんかな?酒に酔っていつもは押さえている感情をコミカルにぶちまけるその姿に可愛さを覚えます。

それにしても26歳でそろそろ声優やめよっかなと思うとは、現実の声優さんでもよくあるのでしょうか?むしろアラサーにさしかかって売れ始める人の方が最近よくみる気がします。

少しずつではありますが、柴崎さんが千歳達に打ち解けているのがみていて嬉しい回でした。

{/netabare}

【7話-親も色々、子も色々】
{netabare}

柴崎さんは親とケンカ別れで東京に出てきていますが、親はそれでも心配してくれます。東京に子供の顔を見に来る親に対して、恥ずかしいからと邪見に扱う芝崎さん。でも、親が子供の事をいつでも心配に思ってくれることを羨ましくみていたのがが百花。

百花の親は、子供をもう子供扱いしない。声優のプロとして自分で判断できると思っている。ですが百花は、親が自分を心配してくれること、つまり必要とされることを望んでいます。だから、気にもしていない水着の事をきいて、親の気をひこうとしました。そんな子供じみた願いと遠回りの行為が「あほくさ」「(バカな千歳を見て)わたしも」なのでしょう。

特定の誰かに心配されたいという気持ちに焦点を当てた回でした。

京の柴崎さんへのフォローが上手くて、バイト生活でも大人ですよね。他者を心配できる余裕がありつつ、自分自身の将来のこともしっかり見ている。親に言われなくても親の心配もするし。

次回の温泉街って背景見て一発で分かってしまったw銀山温泉ですね。
{/netabare}

【8話~どいつもこいつも不器用だ】
{netabare}
温泉回だ勝ったなガハハ。え?ちーさまいないの?

まあそれはそうとして、百花も百花の母親も、柴崎さんも、その父親も。みんなみんな気持ちを伝えるのが下手。そのせいですれ違ったり、心配したり、気を引こうとしたり。

でも、誤解が解ければ、ほんの少しの言葉でわかりあえる。「行ってきます」「体に気を付けろよ」恥ずかしさを隠したいからそれでいい、相手が不器用なこともわかってる。

百花の方も、わかりづらい親の愛だったけど、百花にとって「まってるわ、私のライバル」という母親の言葉は、いつも自分のことを見ていてくれいる、親にとって自分が特別な存在であることを理解するのに十分な言葉だったのでしょう。


今週はガリナンに似合わない感動回という感じですが、たまにはいいじゃない、心が通じ合うことをテーマにしたって。柴崎さんの父親が泣いてる子供時代の柴崎さんと家族の写真を見て「あいつの声は昔からよく通るからなあ」という言葉に、柴崎さんが覚えていない子供の頃のことを父親が覚えているって、ああ、この人は本当に子供の事を見守ってきて、子供のことが本当に好きなんだ、と考えて、ぐっときて、涙が出てきました。子を思う親の顔に弱いな…(笑)

ところで今回舞台となった銀山温泉、旅館には止まったことはないので、綺麗な夜景、みてみたいな。

【ここまできて一話で書いたレビューを振り返る】
さて、一話の時点で「ダメ人間喜劇」とタイトルをつけ、ダメ人間サイドが真面目サイドを困らせるというコメディ喜劇を求めましたが、若干違う方へ向かっています。
真面目サイドがいるのではなく、みんな少し変だけど、頑張って生きてる。明るく、面白おかしく、前を向いて。そういう、明るさが喜劇にとって必要なのかもしれません。
今のところ、自分の考えていたただ面白いという喜劇の枠組みを新しく考え直せたので、この作品には感謝してます。
{/netabare}

【9話~後ろから押され始めた】
{netabare}
新人声優の入れ替わりは早い・・・!主演を1回やったらもう新人扱いは出来ない。ナンプロの社長は行き当たりばったり感出してるけど、狙ってやってる感じはしますね。賞を取った声優を掻っ攫うとはナンプロ社長やるなあ。

京の扱いを見ると主演1回演じさせて、売れなかったら切るみたいではないようだが、千歳はどうなのなることやら。

業界でのポジションを得たと思っている千歳ですが、そういうことじゃない、周りの人が目の前の仕事に集中していて、千歳は手抜きばかり。

やはり安心できる人や、仕事がなくなって不安を感じる千歳は「普通」の部分があって、成長できる所をもっていそう。

悟浄くんは1回主演演じてやめてしまったらしいけど、何が理由だったのか・・・。千歳のように慢心?家庭の事情?「つまんねえ芝居」といった厳しい発言は自分の過去に被るから?
いつもクソだの価値が無いだの千歳をボロクソにいっているが、誕生日プレゼントを用意してるあたり、大切に思ってるんだなあ。今後は千歳が変わるために兄弟が鍵になるのでしょうか。
{/netabare}

【10話~気付いたら周りにはだれもいない】
{netabare}
ちーさまようやく特別扱いされてないことを気付いたかー。でも今の現状から変われると思えていない状態。そもそもちーさまが特別扱いされていたことの描写が薄いかもなー。多分新人のちやほや感や、主演を政治で獲得したことが特別扱いなんだろうけど。

そして周りは売れて、ちー様は売れていないことにも気付く。

九頭Pはようやくやる気でた。来週から頑張るのか?

ナンプロ社長さんはあえて厳しい現実を突きつける役回りともとれるな。人に嫌われるような損な役周りも社長としてこなさないといけないし。ただそれでもまだ情けをかけるあたり、やはり根は悪くないと思いたいが・・・(9話の感想でも書いたけど、一向に売れてなかった京を置いてるのだから、頑張っている子には甘いのかもしれない。)

悟浄君は目が出なかったかー。それ以外にも何かあるのか・・・ちーさまは身内でありながら何も知らんのかい!声優の技術的アドバイスが出来ないのは、悟浄君が自分を下手だと理解しているからかな。 {/netabare}

【11話~一番になりたい】
{netabare}
ようやく自分のやばさを認識し、気落ちする千歳。現場の空気を悪くする。
ナンプロ社長、素顔を見せる。人を育てるって難しい。
千歳以外のキャスト陣、千歳の評価はボロクソだが、やっぱり千歳が好きなんだな。
悟浄君の過去。京と同期だったのか。
悟浄君に皆が千歳のためにアプローチをするよう訴える。

千歳の自己評価と現状の辛さを告白する。そして悟浄君に勇気付けられる。

自分の中の駄目な部分を受け入れつつ、挫折しても何とか立ち上がれた千歳を見ると、何かエネルギーをもらえます。失敗しても、自分のダメさにうんざりしても、何とか諦めずやっていく。その前向きさがこの作品の良さかもしれません。

{/netabare}

【最終話~勝ったなガハハ!】
{netabare}
千歳が現場へ走るシーンと転ぶシーンの緊迫感が良いですね。いろいろな事を誰かのせいにして努力せずにいた千歳が走る。転んでも走って現場に向かう。色んな言い訳をとりあえず忘れてとりあえず走る。何かしなくちゃいけないという意思を感じます。

千歳の自分の引け目の告白からの、これからの方針をぶっちゃける。
いつものちー様が戻ってきたけど、いつもとは少し違う、すこし成長したちー様。

そして渾身の「てやー!」で笑ってしまった。ここからいい雰囲気で現場が回る。そして全員での「てやー!」。少し抜けた感じの真面目が面白い。

そしてまた遅刻して、今度は迷わず走る千歳。(寝間着から着替えるときにいつもの玉子焼きの服がタンスに大量に(笑))大して現状は変わってないかもしれないけど、少し変わった千歳。ダメ人間はダメ人間なりに頑張って生きてる。

ライブシーンでこの作品の物語の終わりを感じ、満足感と名残惜しさを感じました。

そして、またダメ人間から出る、ダメそうな企画。まあでもなんとかなるでしょという明るい雰囲気。

色々辛いこともあるけれど、頑張って生きてることを描いた作品でした。

でも頑張っているっていっても明るくいこうじゃないという、最後の「勝ったな、ガハハ」の流れから、気楽さや人の適当さへの肯定を感じて、とても明るく前向きな作品だと感じました。

{/netabare}

総評
{netabare}

色々つらいこともあるけど、頑張って生きようと、前向きにさせてくれます。

それでいて気負いをさせるような説教くささがなく、気楽でいいんだよという明るさをもっています。

頑張って生きて、辛いことが終わったら皆で笑い合おう。そんな明るさと楽しさを持った作品です。

{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 54

ossan_2014 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

消費者のピュアネス

【視聴完了して追記】

主人公について、「ゲス」とか「クズ」とかいった形容をつけようとする観方に違和感がある。
このような言葉が持つ「計算高く下劣な人格」といった印象よりも、むしろピュアで素直な印象を受けるのだが、これは、ある種の世代に属する主人公の人格造形が、非常に高度に構築されている表れであるように思う。


この場合の「ある種の世代」とは、ゆとり教育を受けた世代、という事であるようだ。

いや、学力がどうこうといった、侮蔑的あるいは揶揄的な意味で言っているのではない。
文科省が「ゆとり教育」という名称で提供してきた教育「制度」という、文字通りの意味に過ぎない。

「ゆとり教育」の核心は、学力やら公徳心やらという問題ではなく、教育を「生徒という消費者に提供するービス」であると文科省が位置付けたことにある。
生徒=消費者、教育=サービスというドグマは、この10年以上も文科省の文書に頻出し、教育制度を改訂/コントロールする根拠として使いまわされている。

教育という公領域の行為を商取引と同一視して不都合は生じないのかという議論はさておいて、ほとんど唯一の社会領域である学校で「消費者」であると位置づけられた生徒は、自分が「100%の消費者」であるという自己像を形成することになるだろう。

内田樹によれば、「消費者マインド」を内面化した生徒は、ほとんど不可避に「いかにして少ない手間=学習で、成果=成績/進級を入手するか」に一面化した思考に支配されるという。
なぜなら、もう一方で消費社会がもたらす「市場原理」の内面化が、「消費者」は交換において「最小のコスト」で「最大の利益」を引き出すように振る舞わ「ねばならない」、と強制するからだ。
「ねばならない」という「強迫」が、倫理的な「規範」に転化してしまうのが「内面化」の特徴であり、このような「消費者マインド」の生徒にとって、教育は成績という外部的な評価の獲得が目的ではなく、自己の能力や可能性の開発であるといった正論は、「キレイ事」であるどころか「邪悪」で反倫理的な異端思想のように忌避されるらしい。


このような「学校教育」を素直に身に着けた生徒が、サービスの供給者になったときにどう振る舞うか。
本作の主人公の行動が、それを表現している。

「いい仕事」ではなく「ウケる」という得点の獲得を目的とし、手間=コストを最小にする事に集中的に注力する。
何もしないのに、「ウケ」て「勝ち」組になれれば理想的だ。

なんの後ろめたさもなく「ゲスい」態度を隠しもしない主人公は、この「教育」を素直に身に着けてきた「純粋」さを体現している。
いや、むしろ主人公と同世代でいながら「クズ」と感じるのであれば、それは「学校教育」の外部から別種の価値観を「密輸入」して「雑念」を持ってしまった、「学校教育」に対して「不純」で「邪悪」に「歪んだ」感覚であると言えるだろう。

若い視聴者が、「クズ」だと思いながら、何か切り捨てられないモヤモヤを感じているとしたならば、おそらくその感じ方は「正しい」。

何かが否定的な感情を喚起する原因は多様にあるはずなのに、それらを突き詰めて区分することなく、ただ一つの「クズ」というレッテル貼りで済ませて思考を停止する省力化の「合理性」こそが、まさしく「ゆとり教育」の内面化の成果であるのに、そもそも主人公を「クズ」と感じること自体が「ゆとり」の不徹底さの現れであるという矛盾が、「モヤモヤ」の正体だろうからだ。

このような「学校教育」を素直に通過した生徒が社会に出て、いきなり「世の中は消費者が動かしているのではない」と突きつけられれば、不条理、あるいは欺瞞的に感じるのは当然だろう。
そのすれ違いがドラマを駆動する推進力となっている。


「すれ違い」と見せているのは、この主人公の造形が、この世代の若者を巧妙に対象化して、多面的に表現できているからこそだ。

動画配信で否定的なコメントに過剰におびえる描写も、感情的な「好き/嫌い」に過剰に敏感で「嫌われる」ことを極度に恐れる小児的な感性の「矯正」を、「消費者」への「権利侵害」として拒絶することを許されてきた教育制度を反映しているし、「運」で評価をつかむことを疑問に思わない心性もまた現代的だ。

『後期近代の眩暈』のジョック・ヤングによれば、富を独占的にかき集めるセレブリティが貧困層からすら称賛されるのは、セレブリティが本質的に「運」だけで決定される、傑出した何かによって地位を獲得したわけではない、たまたま「運よく」選抜された「われわれ」と同質の存在であるからだという。

努力や才能ではなく、「運」で成功しようとする主人公は、この後期近代でのセレブの必然性に、むしろ忠実だと言えるだろう。


このような理屈から主人公が造形されたとは思わない。
キャラ造りの解像度の確かさが、こういった整合性を結果的に生み出しているのだろう。

しかし、この主人公が「ゲス」に見えるような見せ方が、このようなキャラと「現実」を並べて対象化して表現している証左であり、単純に主人公の肯定/否定を見せようとしているわけではない事を期待させる。

はたして「ゆとり教育」の純粋培養の主人公は、どのような「現実」を見るのだろう。
あるいは、社会は「消費者」から何を突きつけられるのだろうか。


【追記】

お仕事系のアニメとしては、アニメ制作を主題にすることは、プラスとマイナスの両面がある。

仕事をしている人なら誰でも感じているように、「自分の仕事をしている」だけでは仕事はうまく回らない。
仕事が成立しないわけではない。「うまく」回らない。

比喩的な言い方をすれば、どこかで「給料以上の仕事」をしないと、仕事は「スムーズに回らない」

「消費者」的な目線では、ブラック的な奴隷労働と区別されることなく「社畜」というレッテル貼りで済まされてしまうのだろうが、良し悪しの問題ではなく仕事は「そういう」性質のものなのだ。

もちろん「仕事がスムーズに回る」事が絶対の価値を持つことなのかは別の問題で、世界には、列車の運行や郵便の配達は遅れるのが当たり前である国や地域はいくらでもある。
そうしたところでは「スムーズに回る」より上位の価値があるのだろう。

まあ、最近の巨大イベントの進行管理の破綻や、大規模建築プロジェクトの破綻の連続を見ると、日本でも時刻表トリックのミステリが古典文学の棚へ移行する日も遠くないのかもしれないが。

それはともかく、お仕事系の物語では、この「給料以上」の部分をどのような視点から見るかという「スタンス」が、ドラマを進行させるエンジンとなることが多い。

しかし、声優もその一部である「芸能」では、少し事情が違う。

芸能の源流は、遡れば、「何か」を虚空から降ろして憑かせる「神事」だから、そもそも労働と報酬の経済活動のような現世的「俗事」とは水と油だ。
「創作」もまた、現実からの超越を目指す性質上、事情は似ている。

アニメ制作のような芸能と創作を合わせた「業界」では、したがって、何が報酬のための作業であるかの区分が、一般的な労働とは違って非常に混濁している。

例えば、以前『アニメで分かる心療内科』というwebアニメが配信されていたが、通常は、この種の作品では、精神医や心理学者に取材し、そこで得た専門知識をもとにギャグやストーリーを構成するだろう。

が、この作品では、専門家の精神医自身が(シモネタ多めの)ギャグをひねり出しストーリーを作り出している。
はたして日々の診療行為や学術誌の購読は「ギャグアニメの原作者」の仕事に対して、どのような位置付けになるのか。真剣に考えてみると、けっこう一筋縄ではいかない。

こうした、何が「給料分」の作業で、何が「給料以上」の作業か判然としない曖昧さが、不必要な生々しさを生まない反面、「エンジン」を動かす「スタンス」を作りにくくもする。

本作においても、主人公が「消費者」のまま「仕事」を続ける曖昧さを許容する反面、どう報酬=成果と向き合うかがぼやける曖昧さとなって現れることにもなる。
主人公は、(同時に「原作者のライトノベル作家」もまた)何が「創作」活動で何が商取引的な「仕事」なのかに直面することなく、漠然と自己実現を続けることを許す一種の安全地帯として「業界」は描かれる。

結局、「お仕事系」の物語ではなく、ピュアな「消費者」が「消費者」のままでいられる社会の中の居場所探しの物語であって、主人公の態度の否定/肯定は、そもそも主題ではないのだ。
主人公の同僚声優たちの悩みもまた、自分探しの一種であって、「スタンス」は端から問題にされていない。

会社員であるサブ・プロデューサーや芸能マネージャーの「割をくった」ような苦労が、創作活動に特有の不可避の作業であるのか、「給料以上」の労働環境の問題であるかにも回答を出さないのも当然だろう。
「スタンス」を曖昧にするアニメ制作現場という舞台が、「スタンス」を最初から放棄していることを見えにくくしている。



アニメを好む所謂「オタク」は、現実の「損得」からかけ離れた価値観で駆動する「物語」に親しむ性向があり、学校を覆う「消費者」価値観からは逸脱しがちな傾向がある。

そうした視聴者から見れば、ピュア「消費者」の主人公は反感をそそられる「クズ」に見えてくるだろう。
それを計算した上で、「社畜」のようなマネージャー等が「割を食っている」ように見せる「身もふたもない」消費者目線を導入して、彼らの苦労を「創作者の情熱」といった反・消費者的な価値観で無条件に肯定させないバランス感覚が、原作者の持ち味かもしれない。

しかし、こうした互いを相対化する視点が「スタンス」の放棄を正当化し、アニメ制作現場を舞台としながら、「消費者」の居場所探しとして過不足は無いものの、「業界」がいかにして作品を創造する場であるのかという、視聴者を魅了する謎は見せられないままだ。

いくつかの視点を併記する「両論併記」は、その先に何らかの結論を導いてこそ意味を持つ。
結論が無いなら、何も語っていないのと同じことだ。

「ああも、こうも」という多視点は現実的に見えながら、その先の、自分なりの答=スタンスの提出から逃げるなら、創作物として何かを表現しているとは言えまい。
「答は無い」は一つの解答だが、「難しくて選べない」は答ではない。
「一般論の王様」が「ああも言える/こうも言える」と呟くだけで「創作物」になるのは、これを開発したノーベル文学賞候補作家にだけ可能な「技」だろう。

自分探しの末に「消費者」が見出す「業界」という居場所は、単に自分探しの舞台であって、特に「仕事」の現場としての「業界」である必然は無かったようだ。
「業界」の描写に、何かの具体例や意図を見るのは無駄だろう。



結局、若い女性の居場所探しとして着地した物語だが、「消費者」が「消費者」のまま安住できる場として見出したのは、「仕事」から逸脱する「創作活動」の現場だった。

確かに「スタンス」の提出からうまく逃げたように見える。

が、しかし裏返せば、ゆとり内面型の「ピュアな」若者には、一般的な「生産活動」の仕事場に居場所を作ることが出来ない、と言っていることになるわけだが、はたして原作者や製作者は、気付いているのだろうか。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8

86.2 2 マネージャーで笑いなアニメランキング2位
ハイキュー!!(TVアニメ動画)

2014年春アニメ
★★★★☆ 4.0 (1737)
9240人が棚に入れました
ふとしたきっかけでバレーボールに魅せられた少年、日向翔陽。
部員がいない逆風にも負けず、やっとの思いで出場した
中学最初で最後の公式戦で、日向のチームは「コート上の王様」
と異名 を取る天才プレイヤー、影山飛雄に惨敗。

リベンジを誓い烏野高校バレー部の門を叩いた日向だが、
何とそこにはにっくきライバル、影山の姿が!?

青春のヒリヒリもイライラワクワクも詰め込んで、
熱血青春バレーボール物語、いざ開幕!

声優・キャラクター
村瀬歩、石川界人、日野聡、入野自由、林勇、細谷佳正、岡本信彦、内山昂輝、斉藤壮馬、増田俊樹、名塚佳織、神谷浩史、田中一成、浪川大輔、吉野裕行、中村悠一、梶裕貴、立花慎之介
ネタバレ

ぽんちぃ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

爽やかで程よい熱さ!スポーツに疎い女子でも観やすい、割とリアルなバレーボール部活アニメ!

原作未読。全25話

★最後まで観おわったので、大幅に書き直したいところですが、余裕が無いので、マイナーチェンジです。以下は、22話くらいまで観たときに書いたものプラスαです。


昔みたいな根性ばっかりのスポ根アニメじゃないから、とても観やすいです。
スポーツアニメが苦手な人でも、万人におススメできる良作です。

みんな個性的なキャラで楽しい。
黒子のバスケも面白かったけど、こっちの方が爽やかで雰囲気がいいんです。
さすが、TBSの夕方枠。

嫌なヤツが、全然出てこないところが、とっても好き!
ちょっと憎たらしい奴はいても、ライバル含め、心底やなやつはいません。

マネージャーの清水さんの軽めのツンキャラが可愛いね♡

バレーボールはもとより、スポーツ観戦にあまり興味がない私でも、楽しく見れる。

笑えるところもいっぱいで面白いし、感動できるし、その感動も爽やかな感動!

これを観てて、すぐに思い出したのが、大好きだった、「おおきく振りかぶって」。
メインキャラの二人が、どことなくキャラかぶってる気がする(笑)

最近のスポーツ部活ものでは、「弱虫ペダル」も面白いけど、熱すぎるところと、
ちょっとデフォルメが強すぎて、漫画ちっく過ぎるし、男臭い感じが強すぎますね〜。
(↑いかにも男子が好きそうな感じですが…)
ハイキュー!!の方が、リアルで爽やかなでのでどちらかとゆうと好みです。
単純にカッコイイですしね〜ヾ(´▽`*;)ゝ
女子にとって観やすい反面、男子にとっては、今までの少年マンガ系のスポーツものと違うな〜って、違和感を感じるかもしれません。

「黒子のバスケ」も結構好きでずっと観てた。
これも女子向けって言われてるの知らないで、少年マンガ系のスポーツものにしては観やすいなぁと思って観てた。

でも、黒子とは方向性が違うような気がするし、ハイキュー!!の方が、現実味があり万人向けで、
より明るく健康的で観ていて楽しいので、
真面目なスポーツものの作品としてよく出来ているような気がしてきた。

バレーボールのアニメって、意外にありそうでなかった気がする。
特に男子ものは、初めて観たかも。

バレーって意外と奥が深い。バレーのことがとても真面目に丁寧に描かれているし、ポジションの役割とかその立場の人の気持ちとか、すごく詳しく分かって、こんなのは初めて。

キャラが心情を全部しゃべりすぎ、とゆう意見もありましたが、
そのおかげで、いまままでのアニメでは分からなかったようなことまで、
私のようなバレーボールやスポーツに詳しくない人間でも、小さい子供でも、
勘違いなく理解できるのは、良いことだと思う。

バレーのシーンも迫力があって素直にかっこいいし、作画もとても丁寧でリアルだし、
アングルとかカメラワークとかアニメの良さを存分に活かして表現していて、
ジャンプして空中で一瞬止まるポーズとか…、色々、当然リアルよりカッコイイ!!
特に影山のトスが上がって日向がスパイクするところ。超気持ちいいです。スカッとします。

17話「鉄壁」の試合シーンは、{netabare}特に最後の攻撃は鳥肌ものですごかった!
今までの色々がうまくはまって実を結んだ囮&攻撃で、私までドヤ顔してしまいそうでした(笑)。
BGMもとても良かった。{/netabare}

兎に角、観ていて清々しい。

キャラでは、俺様キャラで頭のキレる影山くんがやっぱり一番好き♡だけど、
日向のまっすぐで前向きな感じは、元気がもらえていいなって思うし、素直で純真で本当にいい子なので、弟にしたいくらい。
他にもたくさん、個性的で、笑わせてくれたり、魅力的なキャラがい〜っぱい。

このアニメ、以上に女子率が低いので、やっと女子バレー部の可愛い女子キャラも出てきて、これからもっと色々って思ったら…。
アレレ、もうすぐ終わっちゃう。

終盤は、たっぷり数話にわたって繰り広げられる青葉城西との試合シーンは、バレーばっかりなのに全然飽きない。本当に見応えありました。
バレーってこんなにかっこ良かったなんて知りませんでした♡

終わっちゃうの寂しい。
でも、たぶん2期ある。だっていい作品だもの!

原作に追いつかない様に少し間あけて、2期ある感じかな?


ちなみにキャラクターデザインは、{netabare}『デュラララ!!』でキャラクターデザインを担当した岸田隆宏さんだって、どこか何かに似た感じって思ってたけど、それでだったんだ〜♪
原作があるので、それを基にしてるにしても、やっぱりどこか雰囲気がでてますね。特にサブキャラたちに…{/netabare}


★誰か教えて→原作読んでる人
{netabare}原作は、12巻まで出てて連載も継続中とのことですが、話数でゆうと現在何話くらいまで描かれてるのでしょうか?
アニメと原作の対応がWikiに載ってたのですが、それが、どのくらいのところにあたるのか分からなかったので、気になりました。{/netabare}

===========================================
■参考情報他
次世代王道スポーツ漫画が早くもTVアニメ化! 制作は、あのProduction I.G! 少年たちの躍動感あふれる激闘を見逃すな!

<ストーリー>
{netabare}バレーボールで「小さな巨人」を目指す日向翔陽は、中学最初で最後の公式戦で、「コート上の王様」と呼ばれる天才・影山飛雄に惨敗する。しかし新たな目標を見つけた日向は、影山にリベンジするべく、烏野高校で引き続きバレー部に入部する。しかし烏野の体育館には、その影山の姿があった。{/netabare}

TBS系 4/6(日) 17:00~
{netabare}「マギ The kingdom of magic」→「本作」→「七つの大罪」{/netabare}

1話「終わりと始まり」
{netabare}2話「烏野高校排球部」
3話「最強の味方」
4話「頂の景色」
5話「小心者の緊張」
6話「面白いチーム」
7話「VS大王様」
8話「“エース”と呼ばれる人」
9話「エースへのトス」
10話「憧れ」
11話「決断」
12話「ネコとカラスの再会」
13話「好敵手」
14話「強敵たち」
15話「復活」
16話「勝者と敗者」
{netabare}インターハイ1回戦目、烏野は常波を相手に優位に試合を進める。
実力差を感じながらも、諦めずにボールを繋ぐ常波。別会場では、劣勢の烏野女子バレー部が、道...{/netabare}{/netabare}
17話「鉄壁」
{netabare}18話「背中の護り」
{netabare}日向と影山の『変人速攻』を軸に、伊達工をリードする烏野。
だが伊達工のブロックも青根を中心に、烏野の攻撃に対応しはじめる。そこで問われるのは、エース...{/netabare}
19話「指揮者」
{netabare}3回戦進出を決めた烏野排球部の相手が、青葉城西に決まった。
及川率いる青城は、練習試合のときよりも格段に滑らかな連係プレーを見せる。一方、繋心は及川の...{/netabare}
20話「及川徹は天才ではない」
21話「先輩の実力」
{netabare}烏野のかみあわないプレーを見て、試合のリズムを変えるためセッター交代を決める烏養。
影山に代わりコートに入った菅原は『コートの外から見ていたからこそ...{/netabare}
22話「進化」
23話「流れを変える一本」{/netabare}
{/netabare}

OPテーマ1:「イマジネーション」SPYAIR
EDテーマ1:「天地ガエシ」NICO Touches the Walls
OPテーマ2:「Ah Yeah!!」スキマスイッチ (第15話〜)
EDテーマ 2:「LEO」tacica (第15話〜第23話)

<CAST>
{netabare}日向翔陽:村瀬歩
影山飛雄:石川界人
澤村大地:日野聡
菅原孝支:入野自由
田中龍之介:林勇
東峰旭:細谷佳正
西谷夕:岡本信彦
月島蛍:内山昂輝
山口忠:斉藤壮馬
縁下力:増田俊樹
清水潔子:名塚佳織
武田一鉄:神谷浩史
烏養繋心:田中一成
及川徹:浪川大輔{/netabare}

<STAFF>
{netabare}原作:古舘春一/集英社「週刊少年ジャンプ」連載
監督:満仲 勧
シリーズ構成:岸本 卓
キャラクターデザイン:岸田隆宏…『魔法少女まどか☆マギカ』、『デュラララ!!』
総作画監督:千葉崇洋、海谷敏久
アクション設定:甲斐泰之
美術設定・美術監督:立田一郎
CGディレクター:田村和弘
色彩設計:佐藤真由美
編集:植松淳一
音楽:林ゆうき、橘 麻美
音楽制作:東宝
アニメーションプロデューサー:松下慶子
アニメーション制作:Production I.G{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 33
ネタバレ

智慧ノ輪 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

個人用メモ

【製作】
Production I.G
【CV】
日向 翔陽 - 村瀬歩
影山 飛雄 - 石川界人
澤村 大地 - 日野聡
菅原 孝支 - 入野自由
東峰 旭 - 細谷佳正
西谷 夕 - 岡本信彦
田中 龍之介 - 林勇
月島 蛍 - 内山昂輝
山口 忠 - 斉藤壮馬
縁下 力 - 増田俊樹
武田 一鉄 - 神谷浩史
清水 潔子 - 名塚佳織
烏養 繋心 - 田中一成
道宮 結 - 瀬戸麻沙美
{netabare}
※タイトルそのまんまバレーボール題材のスポ根もの。
日曜夕方に放送ってのが相応しい爽やか青春ストーリーは、おいらみたいな穢れた人間には眩しいぜw

おいらはバレーボールの経験は体育の授業程度しかなかったけど、結構のめりこんで観れたので、経験有り無しに関わらずオススメできる作品だと思います。

こういった作品は登場人物が多くなりがちだけど、どのキャラも個性あって魅力的なのでお気に入りのキャラが絶対見つかるハズ。
おいらはなんつっても田中さんがツボすぎたw
ムードメーカーな愛すべきおバカキャラ…三枚目な立ち位置なんだろうけど、おいらにとっちゃ一番輝いてたっす!田中先輩!!一生ついて行くっス!!!
{/netabare}
ここから先は、おいらにしては珍しく(笑)真面目に考察(っぽい事)してます。
「似合わない事せずに、いつものネタオンリーで行けよ!」って意見が聞こえてくる気がしますが…たまにはこういうのもいんじゃね?って感じで大目にみてやってくださいな☆
(軽いネタバレも含まれますので未視聴な方は注意してね)
{netabare}
『団体競技における【和】と【個】』

おいらはこういった団体競技のスポーツを扱った漫画(アニメ)の場合、大きく分けて2つの「チームの作り方」があると思っています。
その①「まずチームワークを固めてから、個人練習や合宿等で個人の能力を伸ばして勝ち進む」パターン。
その②「ずば抜けた個人能力を持つ主人公が(チーム内で浮いた存在ながらも)試合で結果を出し続ける事により、徐々に信頼を得てチームが結束して行く」というパターン。
つまり『鶏が先か玉子が先か…』じゃないけど、『【和】が先か、それとも【個】が先か』って事ですねw

このハイキューという作品は、前者の『まずはチームワークを固めてから』というチーム作りになっています。
最初はW主人公の「身体能力は高いがド素人」と「期待のルーキーだが性格に難アリ」な2人をまとめる話から始まり、「過去に問題を起こした2年生」の部への復帰エピソード、そして「新入生にレギュラーを奪われた上級生の葛藤」な話へ。

王道って言っちゃあ王道なんですが、これって日本人向きな(日本人にウケる)話の展開なんですよねw
日本の中学、高校の部活指導者に『まずはチームワークから』っていう考え方な人が多いせいもありますが、上で挙げた【個】重視の場合は、試合で結果を出し続ける事で一致団結→つまりは勝利が絶対条件!になってしまう場合が多く、(序盤の試合で)負けて悔しいから上を目指して頑張るって展開がし難くなっちゃう。
日本には古来から「負けの美学」なんて言葉もある通り、勝利至上主義がウケる国民性じゃないんですよね。
結構有名な漫画でも、主人公のチームが勝利した数より敗戦数の方が実は多い…なんてのもあったりしますしw作品名は伏せておきますがw

このハイキューという作品が人気なのも、もちろんキャラクターの魅力や白熱した試合内容等も大きいですが、チーム作りを【和】から先にしたっていうのもあるのかなーと思ったんですw


ここから先は少し荒れる可能性がある話題なので、一応ネタバレタグで伏せておきます。
{netabare}
チーム烏野のメンバーって、おおまかに言っちゃうと
1年:潜在能力が高い素人、団体競技に不向きな性格の大型新人
2年:過去に乱闘事件を起こして休部中の人
3年:全国大会出場を目標にしている主将、3年間地道に頑張ってきた温厚な性格の先輩
…って感じかな?
それにプラスして、上で述べた序盤のストーリー展開(最初はW主人公の「身体能力は高いがド素人」と「期待のルーキーだが性格に難アリ」な2人をまとめる話から始まり、「過去に問題を起こした2年生」の部への復帰エピソード、そして「新入生にレギュラーを奪われた上級生の葛藤」な話)

纏めてみたらコレって…ある漫画(アニメ)と酷似してるって思いません?おいらだけかな?
おいらは日本を代表する部活動漫画との声も高い『スラムダンク』と似てるって思っちゃったんすよねw

まぁでも似てると言っても、おいらは「パクりだ!」「いや違う。オマージュだ!」とかの議論がしたい訳じゃないんですよw
(個人的には過去の乱闘事件で登場したアイテムが折れたモップってとこから、作者に隠す気がないっぽいので「オマージュ」だとは思ってますが)
それよりも、こんなにも似てる設定なのに登場キャラの『人気投票結果』に違いがあるって事に注目して欲しいんです。

スラムダンクは、人気投票を公式で2回程行っているんですが、どちらも1位を獲得(しかも2位に結構差をつけて)したのが主人公の桜木花道でした。
それとは逆にハイキューでは、第1回人気投票の1位が影山、2位が日向で3位西谷…という結果で、第2回では1位日向、2位菅原、3位が影山…とバラけてるんです。
得票数の差も上位陣は接戦で、次回は誰が1位をとるのか予想し難い状態。

この結果の差は、主人公キャラの魅力の違いっていうのが一番だってのはもちろんなのですが、おいらが思うに『競技の素人枠』の違いっていうのも関係あるんじゃないかなーと。

スポーツが題材な作品に限った事ではないんですが、専門的な知識等が必要な場面で読者にわかり易く説明する為に『解説役』と『解説される役』ってのが出てきます。
ここでおいらが目を付けたのが『解説される役』です。
スラムダンクの場合、競技の素人って設定なのが、主な登場人物では花道だけなんです。
なので必然的に『解説される役』となり、バスケの基本ルールだったり基礎練習の重要性だったり累積ファウルでの退場(ファウルトラブル)だったりを主人公自らが学び、解決していくカタチになります。
比べてハイキューの場合は、同じく素人枠として主人公の日向がいるんですが、それ以上にバレーボールの知識が無い人として顧問の武田先生を登場させ、『解説される役』にしてるんです。
武田先生以外でも、応援席のMOBの女の子達だったりと、徹底して選手以外を『解説される役』にしています。

『解説役』の人は、『解説される役』を通して一般読者に説明してる訳ですから、読者側は自然と『解説される役』の立場に自分を重ねやすくなっちゃうんですよねw
その読者が自分と重ねてしまう役目を選手(主人公)ではなく顧問の先生(脇役)にする事によって客観視させる事になり、好きなキャラをよりフラットな状態で選ばせる事に成功しているんじゃないかな?と。

これをわざと設定したのなら、原作者の古館先生って凄い策士なんじゃないか?って思ったんですよ。
こういう登場人物が多い作品は人気キャラが1強ってよりも、沢山のキャラが人気あるって方が、サブストーリーも盛り上がるし物語に厚みが出ますからね。

原作も続いてますし、2期も2015年秋からの放送も決定…楽しみですなぁw
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 15
ネタバレ

Nagi* さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

ちこくーっ ちこくーっ 急いでいたら~♩

『 食パンくわえた潔子さんとドーーーンッ♡ 』
            song by Tanaka(笑) 

これが【ハイキュー】の全て。 以上

ってのは半分冗談ですwww

あ、ちなみにこの名ゼリフ
声優さんのアドリブだそうですよ(゜_゜)驚



ハイキューとは、
高校生がバレーにかける熱すぎる想いを描いたアニメのこと

 以前バレーをやってた人には、懐かしさを
 今まさに頑張ってる学生には、勇気を
 バレーを知らない人たちには、バレーの魅力を…

 全25話中、そのほとんどをギャグが占めており
キャラクターが魅力的なのはもちろん
素晴らしい演技力の声優陣が拍車をかけ
年齢、性別を問わず人気が出ている。

 (私を含め)続編を期待する声もかなり多いが
2クール使って濃密な25話だったため満足感があり
“スポ根アニメ代表”と言っても過言ではない。(断言)

 よって、物足りないから続編を!!…ということでなく
ただ、純粋に、彼らの成長を見届けたいがためである。

 この作品を見ていない人なんていないと思うが
もし、万が一、未視聴だとしたら
是非っ!!!!この感動を味わってほしい



感想はネタバレ込みで後述するとして
ハイキューの魅力を少し紹介します(*^_^*)

*リアル
 とにかくリアルすぎる。
 バレーの練習風景、部の雰囲気、試合
 全ての表現力が素晴らしい…!!
 主人公2人はおいといて、あり得ない設定がない。
 (テニ●リ的、非現実な技がないってことねw)

*表情が豊か
 キャラクターの存在感を、声優さんの技術に頼る
 ってことは結構あると思うけど
 ハイキューのアニメーションは手を抜かない。
 とくに特徴的なのが“目”ですよね

*物語に抜け目がない
 高校生の設定だけど、中学時代の背景や
 他校選手のキャラも手を抜かない…
 なによりビックリしたのが他校キャラの声優!
 え、たった数話しか出ないのに
 この人使っちゃうのー?!ってみんな思ったはず。

*完璧な構成
 “バレーが好き”って気持ちがブレない。
 もっと強くなるために常に進化!!
 アニメは、お遊び回?息抜き回?サービス回?みたいな
 そんな話が一回は入ることが多いけど
 ハイキューは常に、バレー!バレー!バレー!



ではでは、ここからは個人的な感想なので
まじで閲覧注意です\(^o^)/

{netabare}以下、()の中の数字は話数。
気になった人はもう一度アニメcheckしてね☆

【 Ranking▶ 思わず爆笑ww編 】

1 俺の後頭部にサーブ打ち込む以上に怖いことって…何?(6)
2 ガハーーーーッ!教頭、ヅラ事件w (2)
3 今ムリって言った!!コイツ、無理って単語知ってんのか(4)
4 ローリングサンダーーーーーー アゲインッ!!(16)
5 この…くそガキッ(19)
6 日向が打つよりは後頭部が安全だな(23)
7 こらこら。そこの中…小学生かな?少し静かにね(19)
8 いわちゃんは俺のお母ちゃんですか?(19)
9 おい!顔面で受けるのがレシーブじゃねーぞ!!(3)
10 漁業かコラッ(4)


【 Ranking▶ 個別の好きなセリフ♡編 】

日向翔陽:MB
1 時間ないっ!止まってる暇…ないっ!(25)
2 どんなに仲が良くても友達でも本当の
   チームメイトになれる訳じゃなかったから(3)
3 お前何なの?実はバカなの?(2)

影山飛雄:S
1 俺はもう謝んねえ。
   謝んなきゃいけないようなトスはあげねえ!!(25)
2 お前は3年間何やってたんだ!!(1)
3 スパイカーの前の壁を切り開く!(4)

澤村大地:WS、captain
1 気合入れんぞ。一回でも多く勝つ(10)
2 山口っ!次、決めろよ(23)
3 よかった…お前がまだ戦うつもりでいてくれて(18)

菅原孝支:S
1 勝つぞ(21)
2 最強の敵だったならさ、今度は最強の味方じゃん(3)
3 いくぞ、春高(25)

東峰旭:WS
1 すが。次の一本、俺によこせ。絶対決める(21)
2 俺はエースだけど、お前らはヒーローだな(18)
3 俺、逃げないから。後ろには皆いるってわかってる(14)

田中龍之介:WS
1 いいかー!バレーボールってのはなあ!
   ネットのこっち側にいる全員もれなく味方なんだよ(6)
2 潔子さんっ!今日も美しいっす!!(1)
3 後悔は試合が終わってからクソほどするっ!(20)

西谷夕:L
1 前だけ見てけよ!心配する事なんか何もねえ
   みんなっ 背中は俺が守ってやるぜ!!(16)
2 壁に跳ね返されたボールも俺が繋いでみせるから
   だから…もう一回トスを呼んでくれ、エース!!(9)
3 だからよう、ようするによう…
   サッといって スッとやって ボンッだよ。(8)

月島螢:MB
1 考えてるは君だけじゃない(22)
2 イライラすんだよ…無駄に熱い奴って(4)
3 黙ってこのトスを打て庶民
   って言われてるみたいで腹立つ(22)

山口忠:MB
1 自分も戦えるって証明しろ!!(23)
2 これから先も1年で俺だけ試合に出られないのは
   嫌だから(14)
3 おいっ!アホってツッキーの事じゃないだろうな(5)

及川徹:(青葉城西)S
1 安心して飛べ(20)
2 それじゃあ今日も 信じてるよ、お前ら(19)
3 俺はこのクソ可愛い後輩を公式戦で同じセッターとして
   正々堂々叩き潰したいんだからさっ(7)

清水潔子:マネージャー
1 が…がんばれっ(14)
2 でもお昼はちゃんと食べなさい(25)
3 やめなさいっ(15)

その他、武田先生も烏養監督もいいキャラでしたね☆

むちゃくちゃ厳選して好きなキャラBest3を選ぶなら
1 のやっさん
2 月島
3 及川先輩
…かなあ。めっちゃ悩むけどwww

所々でちゃんと感動する場面もあって
ほんと病み付きになるアニメって感じですかね。
うん。一言で表すなら、大好きってことです(笑)

特に23話。
及川の背中に手が届くか届かないかの表現の仕方が
すっっっっばらしい!!
青葉城西との公式戦は本当に白熱した試合で
何度見てもドキドキします。

続編も、どんなに後になってもいいから
丁寧に作ってほしいですね\(^o^)/{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 43

76.4 3 マネージャーで笑いなアニメランキング3位
黒子のバスケ(第2期)(TVアニメ動画)

2013年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (1009)
6356人が棚に入れました
誠凛高校バスケ部は、ウィンターカップでの『キセキの世代』との全面戦争へ向けて、激しい練習を積んでいた。
そんなある休日ストリートバスケの大会に参加した黒子たちは、会場で火神のアメリカ時代の兄貴分
氷室辰也と出会う。
かつて共にバスケを学び、技術を競い、決着をつけられないまま別れてしまった因縁の相手に対し、
煮え切らない態度を見せる火神。そんな火神だが・・・?
さらにそこへ、氷室と同じく陽泉高校バスケ部に所属する『キセキの世代』紫原敦が現れる。


声優・キャラクター
小野賢章、小野友樹、斎藤千和、細谷佳正、野島裕史、浜田賢二、江口拓也、井上剛、三木眞一郎、木村良平、保志総一朗、小野大輔、鈴木達央、諏訪部順一、中井和哉、折笠富美子、鈴村健一、谷山紀章、神谷浩史、甲斐田ゆき、武田幸史、石川界人、須嵜成幸、嶋村侑
ネタバレ

GvwT さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ミスディレクション万能説

黒子のバスケ、いや「バヌケ」の第2期
{netabare}前半はインターハイの予選
そして後半ではインターハイの準々決勝までが放送されました {/netabare}
数々の熱い試合が繰り広げられました

このアニメの見所はやはり必殺技ですね
それも実行不可能なレベルの
黒子くんはもはや魔法使いと行っても過言ではない
どれだけミスディレクションすれば気が済むんだ?
そしてそれを上回る技(?){netabare}ゾーン{/netabare}
これを使った選手はシュビンシュビンうるさくなります
マジです
そして目がバチバチします
マジです
人間の動きじゃなくなります
マジです
とまあ頭のおかしい技がたくさん出ますが、それでも試合の見ごたえは抜群!
3期もそのうちやると信じています
是非とも皆さんご覧になってくださいヽ(*´∀`)ノ


好きなキャラは相田 リコちゃん
やっぱりこの娘がこのアニメでは一番可愛いです


第26Q
{netabare}OPかっけええええええ
紫原&氷室登場
てか紫原でけええええええええええええ
英語をしゃべる火神はなんか不自然だよね{/netabare}

第27Q
{netabare}休日はちゃんと休まないと体がダメになっちゃうよ誠凛のみなさん
そんなことよりKUMAさんがああああああああ
「それでは面白くもなんともない」
赤司様マジかっけえっす{/netabare}

第28Q
{netabare}やっと試合が始まりました
鉄心こと木吉鉄平の「後出しの権利」が炸裂!
それ以上に勇者王の声が存在感ありすぎww
俺にも聞こえたよ
火神がくんが扉をこじ開けた音がね( ー`дー´)キリッ{/netabare}

第29Q
{netabare}ついに緑間くんのいる秀徳との試合が始まりました!
早くも火花がバチバチです
バスケとは思えないほどのカットの応酬
緑間くんが少しおかしい??{/netabare}

第30Q
{netabare}あの緑間くんがパスをするなんて!?
まあ展開はすべて知ってるんですけどね┐(´д`)┌
黒子くんの新ドライブとはなんなのか!?
次回をお楽しみに!!!{/netabare}

第31Q
{netabare}ちょっと前回までのあらすじ部分が長くありませんかね?
そんなことよりバニシングドライブ炸裂!!!
そりゃあ目の前から消えられたらどうしようもないですよ(´Д`;)
限界などとうの昔に超えている・・・
まさに意地のぶつかり合いですね
激熱です!{/netabare}

第32Q
{netabare}試合はまさかの引き分け
次は五将うちの1人”花宮”が率いる霧崎が相手!!
の前に誠凛高校バスケ部の過去回に突入ですね
金髪が似合ってない日向くんがダサすぎるε- (´ー`*)フッ{/netabare}

第33Q
{netabare}誠凛過去回終了
なんやかんやで泣ける話でしたね
青春しやがって゚(゚´Д`゚)゚
さてさて、次の試合はどうなることやら{/netabare}

第34Q
{netabare}やっと始まった霧崎戦
荒れた試合になっています
これを見ると審判無能の一言に尽きるかもしれませんが、そこは彼らのラフプレーが上手すぎるということで(^_^;)
てかラフプレーの練習ってどうやってやるんだろ?
木吉先輩の漢気に惚れますね(´∀`*)ポッ{/netabare}

第35Q
{netabare}黒子がキレたああああああああ
これは怖い、怖すぎる((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
「蜘蛛の巣」でパスをカットしまくる花宮さんパネエっす
でも"信頼"とか言っちゃう青峰さんの方がパネエっす
リコちゃんの涙に心打たれました{/netabare}

第36Q
{netabare}霧崎戦の試合が終了
非常に盛り上がりましたね
やはり3ポイントシュートは力んじゃダメなのよ
花宮くんは努力すればもっといいところまでいけると思うんだけどね
またリコちゃん泣いちゃった(´;ω;`)
次は温泉回=サービス回です!{/netabare}

第37Q
{netabare}やっと温泉回が始まりました
男女ともにサービスを忘れない素晴らしい精神ですww
IH一回戦はまさかの桐皇!?
そして合宿へ、、、
みんなはどんな必殺技を身につけるのでしょうか{/netabare}

第38Q
{netabare}アメリカに急に旅立った火神
イラつくリコちゃんもカワ(・∀・)イイ!!
各校のキセキの世代も練習しまくりで気合入りまくり

あっという間に開会式が終了
キセキの世代が赤司に呼ばれて全員集合
赤司様マジやべえよおおおおお
ハサミやべえよおおお
そんなこと言ってたら試合が始まってる!{/netabare}

第39Q
{netabare}OPがチェンジ!!
手をはじき飛ばすほどのパスってやばいよな
日向VSあやまりきのこの3P合戦が勃発

ついにバニシングドライブの正体が明らかに
ふむふむ、火神くんを見なければいいのかあ
というわけで目を瞑った青峰くんに止められてしまいました
いやいや、(ヾノ・∀・`)ムリムリ
さすがにそれは無理があるんじゃないでしょうか?
さらにはイグナイトパスも止められて絶望の黒子くん
代わりにやったれ火神!!{/netabare}

第40Q
{netabare}青峰くんを止めた火神くん
どうやら今まで出し切ってなかった力が解放されてるみたい
かっけえっすヽ(´▽`)/
それに応じて青峰くんのやる気が┌(^o^)┘モリ!┌(^o^)┘モリ!
熱い1on1です!!

後半開始!
フィールドに戻ってきた黒子
流れは誠凛か?
と思いきや黒子のマッチアップは腹黒主将
名前"今吉"って言うんだ!?!?{/netabare}

第41Q
{netabare}今吉の完璧なミスディレクション封じ
いくら桃井さんの入れ知恵があったとしても早々にできるものではないよな
さらに強さが増した青峰くん
そしてミスディレクションが切れてしまった黒子くん
切れたんじゃない、切れさせたんだ・・・
ミスディレクション・オーバーフローキタ━(゚∀゚)━!!

敵の視線を逆に自分に集める技
流石にそれは無理だろ〜
でもそれができる黒子くんさすがっす!
でもこの技を使うと、この先桐皇相手にはミスディレクションが使えなくなるというリスクも(´;ω;`)
青峰くんが少しだけ昔の状態に戻ってきてる???{/netabare}

第42Q
{netabare}なかなか差を縮められない誠凛
なぜなら青峰くんが確実に点を取ってくるから
しかし黒子くんのオーバーフローの応用でシュートを外させることに成功!
と思ったら青峰くんがゾーンに入った!?
ゾーンはいいとして、なぜ入ったら目がバチバチするのでしょうか?

「青峰との1on1を所望します」by火神
黒子くん、いや、仲間の涙を見るのはもう嫌なんだ
ということで火神くんもゾーンに入ったああああああ
また目がバチバチしてるよ
もう怖いよ((((;゚Д゚)))){/netabare}

第43Q
{netabare}なんかシュビンシュビンうるさい
これがゾーンに入った者同士の戦いか・・・
マジでシュビンシュビンヽ(`Д´)ノウルサイゾ!
どうやらお互いにゾーンが切れ始めてるみたい
それでも火神くんがぶち抜いた理由はただ一つ
支えてくれる仲間がいるからさ( ー`дー´)キリッ

ラスト5秒で1点差
しかも誠凛のフリースロー
最後はやはり黒子&火神ペアが魅せてくれました
おめでとう誠凛!!!
青峰くんも昔みたいになったようだし、めでたしめでたし
次は陽泉高校ですね{/netabare}

第44Q
{netabare}火神くんの家で祝勝会
リコちゃんの鍋が意外と美味しい!?
と思ったらやはり遅効性の毒でしたかwww
金髪美女のアレックスが登場
セクシーすぎますね

やはりキセキの世代は段違い
アレックスもビビっちゃうレベル(;゚Д゚)!
ということで火神には特別訓練
そして黒子くんは青峰くと仲良くシュートの練習をすることに
果たしてVS陽泉までに間に合うのか!?{/netabare}

第45Q
{netabare}順調に試合が消化していき準々決勝はVS陽泉
0点で相手を抑えるとかバスケじゃ実際のところ無理だろ
しかも全国大会だし・・・

やっと試合が始まった
試合前にごちゃごちゃ喋ってんじゃないよまったく┐(´д`)┌
紫原は腕も長く反射神経もクソ早い
だから3Pエリア内はすべて守備範囲だそうです
わけわからないですね( ^ω^){/netabare}

第46Q
{netabare}リバウンドがちっとも取れない、、、
つまりはボールの保持率が全然ちがうってことです
しかし1Qの終わりに木吉が片手だけでリバウンドを獲得!
これが"バイスクロー"だ!!
その後やっと誠凛が初得点
点を取ったのはなんと黒子!?
シュートが消えた!?!?!?

ファントムシュートにより得点できるようになった誠凛
2Qで10点差ほどまで追いついた!
しかし3Qの頭には黒子くんを下げなくちゃならない・・・
そんなこんなで火神VS氷室、木吉VS紫原の2つの勝負で勝たなくちゃならない状況に
激熱ですな{/netabare}

第47Q
{netabare}火神VS氷室
氷室の動きは綺麗すぎて見とれてしまうレベルらしいです
基本が完璧過ぎるとそうなるらしいです
みんな頑張ろう!!

見事にイージスの盾を破った誠凛
木吉の腹黒さがにじみ出てますねww
でも満身創痍の木吉
これは皆の力で勝つしかない!
ということで頑張った結果5点差まで追いついた〜
しかしボスオーラを漂わせまくる紫原がオフェンスに!?{/netabare}

第48Q
{netabare}実は紫原くんはオフェンスの方が得意なのです
何割か増しで大きくなってないか紫原!?
破壊の鉄槌"トールハンマー"
ゴール破壊しちゃったよヾ(・∀・;)オイオイ
木吉が抜けて黒子投入!
流れは変わるか!?

黒子くんが大活躍
ステルスとか半端ねえっすww
数点差まで追いついて勝負の行方はわからくなった!
木吉が泣き出した!?
チームは支え合うものなんですよ、みなさん{/netabare}

第49Q
{netabare}火神くんが紫原と同じ戦法をとり始めた
しかしパチ切れた氷室のミラージュシュートが止められない
ゾーンに入れば勝てるのに・・・
その心がダメなんだよ火神くん
と黄瀬くんの冷たい視線が突き刺さるぜ(>_<)

なんやかんやで火神くんがゾーンに入った
マジで無敵っすね
エアウォークだよ、、、空歩いちゃったよ、、、
凡人はあくまでも凡人
可愛そうだけどしょうがないことだな
紫原はツンデレってことですね!!{/netabare}

第50Q
{netabare}火神くんの動きが常軌を逸している
しかし紫原がパスを覚えたぞ
笠松さんの名解説がキラリと光ってるぜ
そんなことを言っている間に誠凛が1点差に追いついた
あれれ?紫原の目がバチバチしてる??

やっぱりゾーンに入ってるよ紫原(~ω~;)))
超絶望的な状況
紫原ってラスボス感がエグいですね
実際一番強いと思うんだよ
でも火神の新技"メテオジャム"炸裂!!
今回も熱い試合でした!
3期待ってるぜ( ̄ー ̄)bグッ!{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 19
ネタバレ

いしゆう さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

止められない熱い展開 観ているわたしの”限界など とうの昔に超えている”のだよ

あらすじ・・・Ⅰ期からの続きです 先に視聴することをお勧めします。

Ⅱ期は 26話~50話までを収録しています
放映時期 :2013年10月~2014年3月

誠凛高校は前回 青峰大樹がいる桐皇学園高校に完敗した
Ⅱ期は そこからの続きになります。

今回は みんなの過去も明らかになり キャラに厚みが出てきます
火神の因縁の相手も登場 日向の過去の髪型は・・ある意味注目ですよ♪

相変わらずのインフレ/能力者バスケアニメですが サクサク進む物語
色々なイケメン達にトキメキ♥熱い展開にハラハラ!ドキドキ♪です
( 何気にバッシュと床が擦れる”キュッ キュッ♪”という音好きです )

< 好きだから頑張れるし 勝った時 心の底から嬉しい >

Ⅰ期から変わらないこの思いは 黒子 そして誠凛高校全員同じ! 
Ⅱ期は そんなバスケへの思いや情熱を 奇跡の世代にぶつけます!

そして忘れてならないのが 木吉 鉄平 彼の再加入は大きいですね 
チームのバランスが良くなりました 
< なぁに ただのピンチだ 終わったわけじゃない 楽しんでこーぜ! >
このセリフ 彼のキャラに合っていて わたしは好きです。

Ⅰ期から 注目していた 緑間くん 今回も 良かった!
正直 より好きになりました < とても変人ですけれど > 
今回のタイトルも 一部そんな彼のセリフです♪ 
要は連続視聴で睡眠不足・・限界という とてもくだらないダジャレです♪

キセキの世代  
 海常高校    黄瀬 涼太
 秀徳高校    緑間 真太郎
 桐皇学園高校  青峰 大輝
 陽泉高校    紫原 敦
 洛山高校    赤司 征十郎
幻のシックスメン 
 誠凛高校    黒子 テツヤ

今回 全員登場です 紫原と赤司 また濃いのが出て来ましたね  
それぞれ個性や能力の違うイケメン達に 思わず目移りします 

あと”無冠の五将”や火神のアメリカ時代のライバルも出てくるのですが
どんな 能力 才能 なのか それは観てのお楽しみに♪
{netabare}
 < チームがあって 一人ひとりが支えているんじゃなく
     一人ひとり支え合って はじめて出来るもの それがチーム >

作中”木吉”の心の声です Ⅰ期は”黒子”のセリフに胸が熱くなりました
Ⅱ期は ”黒子”と”木吉”この二人のセリフが特に胸に響きました

特に”木吉”は体に爆弾を抱えながら それを決して表に出さずいつも
涼しげな雰囲気をみんなに見せている”木吉”が Ⅱ期では一番好きです!
{/netabare}

観終わって 
Ⅰ期からの熱い展開は維持されていました 満足です!(^^)!

この作品の好きな所は 
 チームの目標が”日本一”と明確なところ
 現実離れした異能バトルですが ちゃんとバスケしてるところ
 イケメンパラダイスなところ
 最後に 一番大事な所ですが とても熱い 青春部活作品なところです
  
黒子のバスケ 
彼のバスケと出会い変化していくチームメイトそして対戦相手
わたしなりに なぜこのタイトルなのか 少し理解できた気がします

そして 答えを求めて Ⅲ期もう見逃せません!
このまま 続きを観たい! ただ わたしの体力が”タイトル通り”なので
少し 落ち着いてからとします♥
 
以上 最後までお読み下さりありがとうございます。







  
 







 

投稿 : 2024/05/04
♥ : 22

nk225 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

熱血?それとも爽やか!?アニメファンが選ぶ「もっとも影響を受けたスポーツ漫画&スポーツアニメ」

第1位には、週刊少年ジャンプ(集英社)にて連載された、高校バスケットボールを題材とした大人気漫画『黒子のバスケ』が選ばれた。同作品からバスケのルールを覚えたなど、バスケットボールに対しての興味のきっかけとなった女性ファンや、実際に作品を読んだ事でバスケを始めた男性ファンなど、多くのファンへ多大な影響を与えたといえる。

冬アニメはコレで決まり!?アニメファンが選ぶ「もっとも期待している2015年冬アニメ作品」
第1位には、週刊少年ジャンプ40号(集英社)にて最終話が掲載、12月29日発売予定の少年ジャンプNEXT!! 2014 vol.6(集英社)より、後日談の連載開始が発表され、ファンを喜ばせた「黒子のバスケ」。そのアニメ3期となる『黒子のバスケ(第3期)』が選ばれた。圧倒的な女性票を獲得しながら男性ランキングでも9位に入り、その期待値の高さを見せつける結果となった。

最高にお似合いの相棒は誰!?アニメファンが選ぶ「もっともお似合いな同性のコンビキャラクター」
第1位のコンビには、週刊少年ジャンプ(集英社)で連載された人気バスケアニメ『黒子のバスケ』で、キセキの世代と呼ばれる天才プレイヤーのひとりである「緑間真太郎[みどりましんたろう]」(CV:小野大輔)。そして緑間のチームメイトにしてクラスメイト、1年生にして秀徳高校の司令塔を務める「高尾和成[たかおかずなり]」(CV:鈴木達央)の、秀徳1年生コンビが選ばれた。圧倒的な女性票を集めてのトップ獲得となった。

2013年10月より2014年3月29日まで第2期がBS11・TOKYO MX・MBSで放送された。全25話。
第2期は「シーズン2」などの表記はされない。また、話数は継続する。

『黒子のバスケ バカじゃ勝てないのよ!』は、2013年10月6日から11月24日まで各5会場で開催の『ジャンプスーパーアニメツアー2013』で上映の特別編。原作第5巻収録エピソードをベースにしたオリジナルストーリー。2013年12月4日発売の原作コミックス第25巻アニメDVD付予約限定版に収録。

Blu-ray&DVDシリーズ第6巻(6月20日発売)に帝光中学時代の黒子たちのエピソードをアニメ化した新作OVA、第41.5Q「もう一回やりませんか」が収録される。
帝光中の第4体育館にはお化けが出る…。そんな噂に少しおびえながら部活後、第4体育館をのぞいた青峰大輝は、ひとりで居残り練習をする少年と出会う。少年の名前は黒子テツヤ。青峰と同じバスケ部だが所属は3軍だという。それでもバスケが好きで必死に努力する黒子に共感した青峰は、一緒に居残り練習をすることに。しかし、どれだけ距離が近づいても縮まることのないふたりの才能の差。ついに退部の意思を口にした黒子を引き留めようとする青峰。そこへ偶然居合わせた赤司征十郎が黒子の存在に興味を示す。

オープニングテーマ
「The Other self」(第26Q - 第38Q)
「変幻自在のマジカルスター」(第39Q - 第50Q)

エンディングテーマ
「WALK」(第26Q - 第38Q)
「FANTASTIC TUNE」(第39Q - 第50Q)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7

77.9 4 マネージャーで笑いなアニメランキング4位
ハイキュー!! セカンドシーズン(TVアニメ動画)

2015年秋アニメ
★★★★★ 4.1 (794)
4812人が棚に入れました
すべては、“進化”する―!!「週刊少年ジャンプ」で絶賛連載中・コミックス累計1,600万部突破の次世代王道スポーツ漫画、『ハイキュー!!』。2014年4月~9月に放送されたTVアニメの好評を受け、2015年10月から、TVアニメ セカンドシーズンが待望の放送スタート!監督には『おおきく振りかぶって』でアクション作画監督を務めた満仲勧を迎え、キャラクターデザインには『デュラララ!!』、『魔法少女まどか☆マギカ』の岸田隆宏。そして制作は常に最高のアニメーションを送り出し続けるProduction I.Gと、ファーストシーズンから引き続き、ヒットメーカーによる最高のチーム体制!
日向・影山を演じるフレッシュな若手を、実力派キャストが力強くサポート!セカンドシーズンでは、新たなライバルを演じるキャストも続々と参戦します!
3度のボレーで攻撃へと“繋ぐ”バレーボールに青春を燃やす少年たちの、チームメイトへの熱い思いと、ライバルとの死力を尽くす真剣勝負。本格バレーボール作品の魅力を、さらに“進化”したアニメーション表現でお届けします!

声優・キャラクター
村瀬歩、石川界人、日野聡、入野自由、林勇、細谷佳正、岡本信彦、内山昂輝、斉藤壮馬、増田俊樹、名塚佳織、諸星すみれ、神谷浩史、田中一成、中村悠一、梶裕貴、立花慎之介、石井マーク、木村良平、逢坂良太、浪川大輔、吉野裕行、竹内良太
ネタバレ

moaimoai さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

雛鳥がかえる

追記
最初のコメントが長文で失礼…

画も素晴らしいし、内容もアツかった。登場人物それぞれの物語に1期ではなかった深みが出てきたことが高評価。

ただ、運動部経験者(サッカー部)として

また、烏野高校のように下剋上を目指しある程度まで経験したものとしては

まだまだまだまだ葛藤が物足りないのである…笑

こればっかりはリアル(自分の体験)と比べてしまってる限り超えられない壁になるのだろう…

元も子もないのだけど、2クールと尺が決まっているため展開が"予定調和"になってしまう…

視聴者の予想を超える驚きがあったかといえば、

青春の良いところ"だけ"
綺麗なところ"だけ"

切り取ってるように感じてしまった…

この点が時折女性ウケを狙ってるとも観れる節々の演出に影響が出ているかと。

個人的には男性ウケ(萌え・ロリ・微エロetc)とか女性ウケとか気にせず、シンプルに面白ればいいという考え。

今作については、綺麗なところだけではない、他人には見せたくないダサいところ・弱いところなど、もっともっと人間臭いリアルな部分が見たかった・感じたかった。笑

例えば相手を、たとえどんな手段を使っても、蹴落としてでも勝利を掴もうとする人物。その行動原理となる背景

実際、自分の経験でもチーム内のレギュラーとベンチ(もっといえば登録外)の選手とで問題が生じたことは幾度もある。

以前レギュラーだった先輩と、新しくレギュラーになった後輩が大会直前の紅白戦中に接触し、レギュラーの後輩が大怪我をしてしまった。結果、本番にはその先輩が出ることになったのだけれど
人によってはその先輩が「故意に怪我をさせた」と憤ったり…(真意は未だに不明)

あまり心地よい話ではない。のだけれど、そういった観る角度によっては「負の側面」にもなる人間臭さが現実にはたくさんある。

そこまで求めるのは果たしてエンタテインメントなのか?と別のテーマでクエッションマークが浮かびつつ、それでも私は「深さ」を求めてしまう…笑

長くなるのでここら辺で。笑

高評価には変わりないし3期に期待!!

-----------------------------元コメント 2015.11.25-----------------------------

一期のざっくり評価は「安定した面白さがある良作。ただ、、安心するけどドキドキしない」

と、まるで失恋フラグかの如き厳しい評価をした記憶があります(笑)

今期はその点ドキドキする展開に。笑
また、シリアス要素も入りスポ根一辺倒でなくなった分、メリハリ効果でギャグが映えてる点も高評価。
作画も流石(NOT駄洒落)攻殻機動隊を制作してるだけあって動きに強い。

{netabare}合宿の猫又監督の心境よろしく、雛鳥かえっちゃう予感。笑{/netabare}


--

以下、【ロングロングローングポエム】※閲覧注意←本当に長いから



偏見なんですが、自分が運動部出身ということもあり

どうもスポーツ系のジャンルは
・エンターテイメント(アニメ作品としての評価)の部分

・リアル(実体験からの乖離具合)の部分
とのジレンマが常にあります。笑

エンターテイメントに偏り過ぎると、もはやスポーツというよりギャグ・ファンタジー!?と勝手にスポーツ系の枠から外してしまう…笑 違う視点から見ればイケるでこれ的なやつですね

とはいえリアルの部分は、バランスが難しい。だって単純な基礎練習の反復シーンなんて絶対つまらんwww(せいぜい1エピソード・1カット程度の要素としてでお腹一杯)

それでもギャグ・ファンタジー系(主人公最強・格闘漫画ばりに必殺技の応酬etc)ではなく、真っ直ぐスポーツ・青春を描いていく作品にはリアルの部分は無くてはならない要素ですよね。

作者さん・制作さんのそうした強い思いにまず敬意を込めて、だからこそこちらもかなり厳しい見方をしてしまう(ただの単細胞)


そういうわけで、一期に関しては個々のエピソードはありましたが正直「スタートラインに立った段階」だなと(三年生には悪いが)

実体験として成り上りのように、強くなる過程でまず最初に「敵の強さを知る・自分達との差を知る」という基本にして非常に重要な【自分達の強さを肌で感じ・知る】段階を通過しなくてはいけない。

部内のエースだろうが、競合と同レベル・強豪の基準でみれば並なんてことはザラ。もっと言えば全国で自分達の地方のレベルがどの程度か

他人との比較を好む好まない関係なく分析、それも文字や映像ではなく実践(実戦)を通してすること。数字やデータもその上で生きてきます。

結果に拘らず楽しくやるなら別ですが、上を目指すのであればこうした経験から目標と課題を明確にしなければ強くなりません(PDCAですね。ってもしドラかよ←古)。

{netabare}前回の月島君の率直な疑問は、ものすごーーーく大切な問いです。笑 そしてその答えもものすごーーーく共感。笑

練習をどれだけやっても結果を出せる保証は得られないし、時として結果が運に左右される部分も確かにあります。それでも高みを目指し挑んでいかなければ成長はできない。{/netabare}

この辺りの葛藤は万人に支持されるかはともかくとして、個人的にグッとくる要素。笑


あと、これも偏見というか趣向の問題なんですが指導・成長に関して

チーム・選手が成長する為、目標は示す必要はあります。けれどもその過程(方法)は相手を信じて任せる。
選手一人一人の過程はバラバラでも結果としてチームで目標に到達する。その為に灯台を照らして全員が同じ方向を向いて進めるようにできるかが肝です。


前ラグビー日本代表監督のエディ・ジョーンズさんもインタビューで(以下抜粋)

〜練習方法などについては細かいところまで指示は出しません。ある程度の責任はもたせて任せるようにしています。けれども、ゲームの中で、選手にどのようなプレーをさせるのか、という点については、私と細かく共通認識を持つようにしています。ゴールは共有しておいて、手段は任せる。〜


また、サッカー女子日本代表(なでしこJAPAN)監督の佐々木則夫さんの指導に

「プロミスは不変、プロセスは可変」

目標達成のために不要ならば、男女の壁、あるいは上下関係の壁は破ってしまえばいいという考え方があるそうです。


色々な指導法があり、また選手も十人十色でこれはあくまで一つの方法に過ぎません。

けれども、個人的には「主役はあくまで選手」だと思っているのでこうした考え方は共感してしまいます。笑


戦術で選手をコントロールしてある程度の結果を出すチームは現実にもあります。

今作にはそうしたチームが今後出てこないかなと期待したり…笑 物語的にも反面教師というか成長のキッカケ美談(悪口じゃないよん)として王道だし


少し脱線しましたが、強豪の場合、明確な目標(全国出場が伝統・ノルマetc)があるので
そもそも入学してくる選手にゼロベースで方向性を示す必要がないことが多いです。

対して現在の烏野のように成り上りする場合、どこを向くかから考えなくてはいけない。これ非常に難しい…
なんせ、本気で全国行くなんて1人が思っても周りは内心「ベスト16いければ」と思いつつ流行り文句のごとく「全国!!」と口にすることが往々にあります。

ただ、外的要因(強豪の選手だから自分は全国を目指す)でなく、内的要因(誰に何を言われようと1番になりたい)で「全国」を本気でチームが目指し挑んでいく成長や変化は

本当にゾクゾクするほど興奮します…笑

勿論、強豪にも伝統(結果だけでなく、OBやチームを応援・金銭面も含めサポートしてくれる地域・関係者の方々etc多方面)、
期待・重圧(全国に行くまでは負けは許されない)と向き合う精神的強さなどなど

プライドをプレー・結果にぶつける熱さも興奮します


まだまだ語りたいことは沢山ありますが、いい加減やめます(笑)


たいそうなことを書きましたが、強くなるには地味で他人からみたら面白みのない日々の基礎的な練習の積み重ねしかないです。

このリアルな部分とエンターテイメントの部分をどう描いていくか、今後期待して楽しみたいと思います!

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5

かさい さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

これがI.Gクオリティか。

2期の2クール。
文句のつけようがない。
とにかく毎話のクオリティが高い。
バレーボールというスポーツをここまでしっかり描写できる制作会社は相当限られてくると思う。
何より、原作ファンの自分にとっては、ものすごく原作リスペクトを感じる作品になっている気がする。
売れ行きも好調で、3期も決定したので、またこのシリーズが見れると思うと高ぶる。

I.Gのスポーツアニメ。1期に続き監督は満仲さん。キャラデザは岸田さん。

【総合】
4.81/5

【物語】4.8
【構成】4.9
原作準拠なシナリオ。下手な改変などは一切無い。とにかく忠実。
原作の面白さを理解し、それを軸に構成している。
何より、人気の作品でなければ実現しない構成だとは思うが。

A、B構成、1話構成、2クール構成。構成面ではほぼ完璧。
1話構成の切り方、引き方が非常に上手いし2クールとしてのまとめ方も理想的。
毎話のクオリティにもこの構成が繋がっているのかもしれない。

物語的にも、キャラの成長、チームとしての成長を存分に描写し、苦悩や困難といった青春的エピソードも十分に存在する。
敵とのやり取りや、負けたチームの描写なども怠らずに最後まで追いかける姿勢は素晴らしい。
ドラマ的構成があれば、アニメ的でスポ根展開もある。
女性も男性も楽しめる内容になっていると思う。
とにかく面白いです。

【作画】4.85
I.Gだからこそ成り立つ2クールのスポーツアニメだったと思う。
バレー作画に関しては、勢いのあるアクションから、丁寧なアクションまで幅広い使い分けをしていたし、キャラの動きや身体、体重移動などもしっかりしている。ボールはCGだがその組み合わせも上手くいっている。サーブやスパイクと言った見せ場では、異色な作画も存在する。

気合が入っているのはバレー作画だけではない。
人物描写も丁寧なので、気迫の演技や芝居も存在する(主に末冨さん)。
キャラ達の葛藤や敗北による悔しい感情などを鮮明にアニメーション化している。感情移入せざるを得ない..。

【美術】4.7


【声優】4.8
キャスティングが凄い。
どのキャラも違和感が無いし、人気のキャラにはしっかり人気の声優さんをキャスティングしている印象。
感情的なセリフも沢山あるので、キャラへの入れ込み度が垣間見える。

吉野さんカッコ良かったですね。

【音楽】4.8
劇伴クオリティも高い。凄く高い。
とにかくシーンにあった劇伴を入れてくるんだけど、レパートリーもすごく豊富。シーンと展開と感情に合わせるのが滅茶苦茶上手かった印象。
林さんは今後も注目したい。

【演出】4.85
・原作の持つ雰囲気をアニメーションに
原作では、作者が以前にホラー漫画を連載していたこともあって、一枚の絵として凄く魅力的なコマがたくさんある。キャラが時折見せる本気と集中力を静かで迫力のある絵で表現しているのは特徴的。
その特徴をしっかり活かす形で、キャラの影付けやハイライト、アップ等を利用して表現している。ここでもしっかり原作リスペクトを感じてしまう。

・丁寧なキャラ描写
キャラの表情の捉え方がとにかく的確で丁寧。
見せ場では感情的な作画を持ってくる。
キャラのフォルムもかなりシンプルだが、表情で筋肉が動いた時や、派手な影をつけた時の迫力もかなりのもの。
岸田さんのキャラデザ力が光る。

・キャラ描写についてくる回想
敵サイドにも味方サイドにもそれぞれの努力と経緯があり、その過程を程よい長さでドンピシャなタイミングで出してくる。展開に更に深みを与える演出になっている。

・ギャグが単純に面白い
です

・アクションが少ない回こそ
構図やカット割りに気を配った演出になっていた気がする。
芝居や声優さんの演技も素晴らしい。モノローグのセリフなどもキマってる。

・リアルタイム演出
24話では満を持して満仲監督回。
実質最終回という表現をとってもおかしくないこの回はとにかく凄かった。
ただでさえカロリーの高いバレー作画を惜しみなくしてる。
動かし方もサボり方も尋常ではない。
サボり方といっても、試合は映していないが進んでいるという演出を凄く上手く使っている。
試合の一連は、途切れないテンポとリズムのカット割りで、常に試合が動いている状態にする。目まぐるしく動くカメラワークなども凄い。
観客、ギャラリーの声や、試合中の選手の声などの音響面でもしっかりリアルタイム感を演出。コートが映っていなくても状況が伝わるようになっている。
細かいカット割りの一連も、非常にリズムが良い。どのシーンもしっかり繋がっていて、視聴者に画面の唐突な変化を感じさせない

この回の演出は、漫画では出来ない、アニメーションの特徴を活かした演出だと思う。


【op&ed】4.8
1クール目は少し控えめ。
opもedも本編とはしっかりシンクロしている。
op絵コンテ演出、満仲監督。edは塩谷さん絵コンテ演出。
edのキャラが全員走っている作画は一人一人の走り方が違くて、キャラの特徴をとらえたフォームになっている。

2クール目のopは甲斐さん、edは西尾さん絵コンテ演出、一人原画。
opはカメラワークも激しいし、アクションも凄い。相手コートもしっかり今後の敵になっている。
edはシネスコサイズの試合前シーン。本編には残念ながら参加されていないようだが、やはりスペシャルだ。

【キャラ】4.8
・烏野も他校も魅力的。
これが強みでもある。
勿論視聴者的には主人公が所属している高校を応援したくなるのが自然だが、他の相手校も負けてほしくないと思えてしまうのがこの作品の魅力でもある。そのくらいしっかりキャラを描いていた。

・味方のセリフも敵のセリフも凄く良い。
スポ根、青春を感じる素晴らしいセリフの数々。
キャラによってはシンプルだったり、哲学的だったり、深かったりもする。

・スポットライトを主人公サイドに絞らない。
スポットライトを主人公やその周辺に絞るアニメもあるし、それは全然悪いことでは無いけれど、このアニメはしっかり、満遍なくバランス良く、色んなキャラに焦点を向けていた。とにかくサブキャラ描写も敵キャラ描写も惜しみない。
そのおかげで、他校との絡みにも深みが出てきたり、リアクションや会話に納得がいったり、展開が更に熱く感じたりなど。


及川さん好きですね。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 9

ようす さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

最高のチームで、最高の瞬間を共に味わうために。

ハイキュー!!2期です。
まずは1期から観てください^^

1期もアツくて大好きでしたが、
2期はさらにヒートアップしている…!

もはや、コートという戦場で戦っている戦士たちですよ。
みんなかっこよすぎる(*´ω`*)

個人的にスポーツものは
途中で飽きてしまうことが多いのですが、

この作品は飽きるどころか、
もっと見たい!と続きが気になってたまりません。

2期は全25話です。


● ストーリー
宮城県立烏野(からすの)高校、男子バレーボール部。

春高に出場することを目標に練習に励むも、
このままでは強豪校に勝てないことを実感するチーム。

東京遠征合宿で練習と対戦を重ね、
それぞれが戦う武器を磨き、いよいよ春高予選が始まった。


ストーリーは大きく、
・東京遠征
・春高予選
の2つです。

この構成がよくてですね、

東京遠征編では
個人やチームが己の技を必死に鍛える努力が描かれ、

春高予選編では
身につけた技を駆使しながら戦っていく。

合宿での努力を散々見てきたから、
その成果が試合で発揮されると気持ちがいいし、感動もする(´;ω;`)

ハプニングもピンチも、
とにかく目が離せない展開ばかり!

いろんな技や作戦が組み合わさった多彩な試合運び。

選手の技や特徴1つで試合の流れが変わったり、おもしろいの!

作者はいろんな戦術を考えながら、
構成を考えているのかな。

アツい試合を意図的に作る作者は
すごいなあと思いました。

こんなにのめり込んでスポーツを応援したのって、
久しぶりな気がするw

試合の行方に緊張して心臓に悪かった…。笑


≪ どんなチームにも敬意を ≫

キャラの個性も大好きなのですが、
今回は“チーム”に注目していました。

1期もそうでしたが、
この作品は主役の烏野高校だけにスポットライトを当てることはしません。

大して強くもないし、
目立つ選手がいないチームが相手だったとしても。

そんなありふれたチームにも、
ドラマはある。通り過ぎてきた気持ちがある。

1つ1つのチームにしっかりと焦点を当てることで、
見ている側は自然と感情移入をしていて、知らぬ間に励まされてもいる。

そして試合の最後には選手やチームが抱えてきた思いや、
負けて悔しい気持ちに共感している(´;ω;`)

そういう作品だからなのか、
烏野のメンバーは「楽勝だった」「相手弱かった」などのような、
相手を見下すような発言を絶対にしませんね。

どんなチームや選手に対しても全力でぶつかり、
自分たちが上を目指すことだけを考えているアツいチームです。

だから大好きなのですけど^^


≪ 烏野高校バレー部 ≫

作中ではいろんな選手やチームがありますが、
やはり主役のチームが好きです。

烏野高校の、チーム感が好きです。

レギュラーでもそうでなくても、全員がチーム。

立ち止まりそうになったときに、
アドバイスをくれたり、叱咤激励してくれたり、
一緒に悩んでくれたり、そばにいてくれたり、
一緒にがんばったり、認めてくれたり…。

そういう存在が彼らの成長には欠かせなかったと思うんだ。

あまり大きくアピールはされてないけれど、
こんな仲間やライバルがいたからこそ、

烏野のみんなは思いっきり前を向ける。
迷わずがむしゃらにバレーに向き合える。

仲間を、自分を、チームを信じているから。

みんなまっすぐすぎるほどまっすぐだよ!


● キャラクター
個性が豊かで、しかも魅力的なキャラばかりです♪
普段のテンションは笑えて、コートでの真剣な姿はかっこいい!

1期ではノヤっさん推しでしたが、
2期では部長の大地さん推しだったな♪

一番まともな人なようで、
実は一番内側が燃えているアツい人。まさに部長!

というか、
東京合宿での他校のキャプテンみんな面倒見よすぎw

普段はおちゃらけているけれど、
バレーに対しては真面目な気迫を出すの好きだった(*´ω`)


● 作画
1期もすごかったですが、
そのクオリティは2期でも変わらず♪

ほんと、よく動くし迫力あるし、
試合を飽きずに観られたのは、作画の力が大きいと思います。

このカメラワークはあっぱれです!


● 音楽
【 前半OP「アイム・ア・ビリーバー」/ SPYAIR 】
【 後半OP「FLY HIGH!!」/ BURNOUT SYNDROMES 】

【 前半ED「クライマー」/ Galileo Galilei 】
【 後半ED「発熱」/ tacica 】

1期も音楽よかったけれど、
2期も良曲がそろっています!

OPは試合中のような直球なアツさ、
EDは心の内にあるような静かなアツさ。

私の一番のお気に入りは「FLY HIGH!!」ですね♪

OPは映像にも力が入っていて、
本編に劣らないよく動く試合シーンも見どころですよ^^

この映像だけで何杯もいけちゃいますね…
お腹いっぱいになれます(*´ω`)


● まとめ
期待していた2期ですが、
期待以上に楽しめました!

最後の試合はすべてを出し尽くして、
もう決勝戦だと思った!笑
(1期のレビューでも同じこと言ってたような。笑)

ハイキュー、やっぱり大好きです!
見ているこっちもアツくなってくるよー!!

3期も楽しみだ!^^

投稿 : 2024/05/04
♥ : 24

71.3 5 マネージャーで笑いなアニメランキング5位
Free! Eternal Summer(TVアニメ動画)

2014年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (743)
4361人が棚に入れました
前回の大会を経て、更に絆を深めた遙、真琴、渚、怜。
いつもと変わらない日常の中、それぞれの成長した姿を見せていた。
一方、凛は過去の自分を乗り越えて自分の夢へと走り出し、
そして新たな仲間と共に最高のチームを作ることを目指す。
岩鳶と鮫柄、仲間と水泳……そして彼らの未来。
彼らは自分自身と向き合い、それぞれの思いを胸に秘めながら、
新たな夏を迎える――。

ようす さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

For the future――最高の景色、忘れない。

Free!2期です。
まずは1期から見てください♪

イケメンキャラぞろいなので、
女性向け作品だと思いますが、

それなりにアツい水泳もしているので、
男性でも楽しめるかな?

でもふわふわした男子高校生の会話は、
やっぱり女性受けの方がいいと思うw

ちなみに、このふわふわしたやり取り、
かわいくて面白くて私は大好きですw

2期は全13話です。


● ストーリー
岩鳶(いわとび)高校水泳部の部員は、
3年生の七瀬遥(ななせ はるか)と橘真琴(たちばな まこと)、
2年生の葉月渚(はづき なぎさ)と竜ヶ崎怜(りゅうがざき れい)、
女子マネージャー1人の、全部で5人。

進級した5人は新入部員勧誘に張り切るが、
手ごたえはなし。

そうこうしている間に、
大会の日が近づいてきた。

各自の種目とメドレーリレーで、
今年こそ全国大会を目指す!

かつての仲間であり、
最大のライバルである松岡凛(まつおか りん)もまた、
大会で遥たちと戦うことを楽しみにしていた。


1期から学年が一つ上がり、
今年の戦いが始まった、というスタートです。

でも遥たち岩鳶水泳部には
先輩の引退もないし、新入部員もいないしで、

あまり新鮮さはありませんねw

イケメン揃いの水泳部♪
お体の方も、いい感じです…(*´Д`)ハァハァ

目の保養、目の保養♪


この作品では好きなキャラが多いので、
動いて話しているのを見ているだけで、もうお腹いっぱい♪

安定して楽しめたのも、
キャラのおかげです。

水泳に燃えるところもいいのだけど、
単純にキャラ同士のやり取りが面白くて♪

イケメンな美しい作画が目の保養になり、
ほどよい露出が胸を高ぶらせ、

かわいさに癒され、
おとぼけな感じに笑い…。

最高でした(*´ω`)

ストーリーの方は、
メインの5人と新キャラにスポットライトが当たっていて、

どのキャラのファンでも
楽しめる構成だったと思います。


≪ 最高の仲間 ≫

今回は水泳の記録以外のところでの
悩みや葛藤が多くありました。

例えば3年生の遥や真琴は、進路のこと。

1期では荒れる凜ちゃんの力になりたい!と
奔走していましたが、

今回もまた、
それぞれの悩みに対して力になりたいと思うキャラたち。

仲間、って感じです。
友情とは少し違う。仲間なんです、彼らは。

悩み、傷ついている仲間を決して見放したりしない。
いつかまた、立ち上がる日を待っている。

自分にできることがあれば、手を差し伸べてみる。
そうして彼に笑顔が戻ったらならば、みんなで笑顔で迎える。

いい仲間でした。
まさか最終回で、怜ちゃんの涙に泣かされるとは思わなかったよ。笑


≪ 主人公・遥 ≫

終盤は遥のターンでしたが、正直遥が何に悩んでいるのか、
私には最後までよくわからなかったです^^;

遥は言葉数も少なく、何を考えているかわかりにくいキャラの為、
2期のような内面成長系ストーリーには向いていない主人公だったようなw

見ているこちらに、
遥の心情の変化が伝わらないw

演出の問題ではなく、
これはキャラの問題だったなあと。


だけど、最終話がとてもよかったので!見ごたえがあったので!

終わり良ければすべてよし!
キャラが良ければすべてよし!
作画が美しければすべてよし!!

ということで、許されます♪笑


● キャラクター
私のお気に入りは、1期では渚だったのですが、
2期では真琴が気になって仕方がなかった…!

あのへにゃんとした包容力抜群の笑顔が、
たまらない…(*´Д`)

凜ちゃんもすっかり落ち着いていて、かっこよかった!
髪結んで後ろでちょこんとなってるのがよかった!萌えた!w

作中のキャラがみんな凜ちゃんのこと好きすぎてw
愛されてますなあ(*´ω`)


新キャラ・宗介(そうすけ)は、
この作品には珍しい陰のあるキャラでした。

かっこよかったけれど、
個人的にはちょっと苦手なキャラだったな^^;


同じく新キャラの百太郎(ももたろう)は大好きでしたw

明るくお調子者でうるさいけれど、
憎めない可愛さですw

「にいちゃーん!」と兄を慕うところが
またかわいくて(*´Д`)

御子柴(みこしば)兄弟は登場するだけで笑えましたw
大好きだわ、御子柴兄弟ww


私がこの作品を好きな理由は、
キャラが好きだというのが大きいですね^^


● 音楽
【 OP「Dried Up Youthful Fame」/ OLDCODEX 】

1期の時は気付かなかったのですが、
OLDCODEXは声優の鈴木達央さんのバンドだったのですね。

映像との一体感もあって、
この曲好きでした♪

かっこよくて、
ロックな曲ですね(`・ω・´)


【 ED「FUTURE FISH」/ STYLE FIVE 】

ユニット名がついていますが、
岩鳶水泳部4人+凜役の声優さんが歌っています。

曲は好きです。いい曲です。
でも一番注目すべきはそこではありません。

1期を見た人ならちょっとは期待しましたよね?
私は期待していました、EDの独特な世界観はどうなるのかとw

今回も期待を裏切らず、
お仕事がテーマの不思議な世界観でしたw

遥人魚は、誰からの要望ですか?ww
イケメンの遥でも、さすがにこのコラボは笑ってしまったww


【 特別ED「Clear Blue Departure」/ 岩鳶水泳部4人+鮫柄水泳部4人 】

この曲が最終回の最後で流れた時は、
興奮したなー♪

1期も特別EDが素晴らしかったから、
2期も期待していたのですが、期待以上で大満足です♪

この曲を聴いて、
音楽は☆4.5にしました^^

この曲単体も最終回の盛り上がりにふさわしいのですが、
(サビの途中でキーが上がるのが好き♪)

この曲と一緒に流れる後日談が
また最高でした…♪

Freeの声優さんは歌もお上手だから、
キャラソンも好きです♪

キャラが歌っているような声で歌っているので、
本当に声優さんはすごいなーと毎回感心しています。


● まとめ
キャラの個性に磨きがかかり、
作画も1期と変わらずとても美しく、

楽しんで見ることができました♪
みんなの涙と笑顔が見れて満足じゃ(´;ω;`)

最終回を観ていると、
続編を作るつもりはなかったように受け取れましたが、
2018年7月から3期が始まりました。

まずは劇場版を見てから、
3期も観ようと思います♪

投稿 : 2024/05/04
♥ : 21
ネタバレ

かしろん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

ED画からの想像、個人的答え合わせ

最終話まで見ての答え合わせを追加

内容は1期に引き続き。
男子高校生達がキャッハウフフと戯れ、色んな意味に取れそうは台詞を放ち、妖しげな魅力満点のアングルで迫りまくり。
京アニ節全開の綺麗な画にすさまじい動き。
1期Freeを見てきて、2期に期待するであろうものはとりあえず詰まっている感じ。

ED画を見ての勝手な予想
{netabare}はてさて、タイトル通り、EDをどんな画にするのか興味津々だった。
何故かと言うと、1期ED画がストーリーラインを綺麗に描いた良作だったので「はてさて2期はどんなもんなんだろうねぇ」と期待してたのだ。

結果としてどんな画だったかというと、非常にポップで明るく派手目な色使いでテンポ良く見れる内容。なーんとなく、氷菓後半EDを思い出す。
あぁ、Free2期はこういう感じで明るくポップにいくんだな、という受け止めをしてから、ちょっと気になり、細かく見出す。

描かれるキャラの格好を見ると、
遙:コック及び男人魚
真琴:消防士
凛:警察官
渚:宇宙飛行士
怜:科学者
となっている。彼らの将来像?とでもいうべきか。
いうことを踏まえて、2期のストーリーを勝手に予想。


1話での会話を拾って考えると、この2期で描かれるのは
・岩鳶高校vs鮫柄学園のメドレーリレー
・彼らが将来どういう道に進むのか
がメインになる。
まぁ、メドレーリレーのほうはどうでもいいや。凛は転校してきたあいつを加えて最強チームを組んで、戦いを挑んでくるんだろう。その辺の熱い展開はどうとでもなると思うし。

彼らの将来のほう。
まず、描かれている5人の職業がバラバラなので、彼らがそれぞれの道を進みだす明示。が、ED画でもつるんでるので連絡くらいは取り合っているんだろう。
水泳に関しては、泳ぎに関する格好をしているのは遙のみ。
逆に、水に全く関係していないのは凛のみ。真琴は放水、渚は宇宙遊泳、怜は液体合成。
だが、1話では凛は水泳の道を行くと宣言するが、遥と真琴は明言せず。


では、ED画からの勝手な彼らの将来を予想。
遙は競泳の道を行く。コック&人魚ってことはどっかの実業団入り。
真琴は分からない。水に関係してて面倒見が良くて、って職業あるか?遥の専属トレーナーとか?
凛は競泳から離れる。原因は腰の怪我。あのEDの妖しいダンスより邪推。
渚はプール教室の先生。宇宙遊泳ってことは水泳から離れることはなさそう。
怜は体育系大学に行きスポーツトレーナーに。筋肉の使い方とかを徹底的に研究しそう。

この結末に向けてのストーリー展開だから、
・鮫柄学園がメドレーリレーチーム作る
・岩鳶高校vs鮫柄学園で鮫柄学園が勝つ
・負ける悔しさを再確認した遥と岩鳶高校
・岩鳶高校vs鮫柄学園の再戦で岩鳶高校が勝つ
・凛は違和感を押してのレース強行出場。だが競泳不可な怪我を負い、遙に競泳の夢を託す
・負ける悔しさ、勝つ嬉しさを体験した遙。託された夢を背負い競泳の選手へ
・時は進んで五輪の舞台。オンユアマーク、ゲットセット、パーン。で飛び込み
で終わり。{/netabare}


答え合わせと感想と
{netabare}ED画を見ての勝手なストーリー想像。はてさて、答え合わせをしてみよう。

岩鳶高校vs鮫柄学園メドレーリレー対決:◯
ストーリーラインは、まぁ、想像通り。◯ってことにしよう。

それぞれの将来
遙:☓
競泳の道を行くのは当たり前として、そこへの持って行き方は全然違った。
真琴:☓
弟妹の面倒見が良いことはやってたんだから、渚よりも真琴のほうがプールの先生向きなことはよくよく考えてみなくても当たり前だった。
凛:☓
オーストラリアに戻って普通に選手になってた。怪我は新キャラの宗介。
渚と怜:判定不能
特に明示無し。3年になっただけ。

締め:△
舞台が何かは分からないが、スタート飛び込みで終わり


ふーむ・・・そう簡単には想像できないか。

遙が行き詰まるのは明らかだった。
あの性格の彼を勝負の世界に飛び込ませるには、相当な何かをドンと背負わせてやるって手段に出ると踏んで、凛の怪我と読んだ。
結果としては、凛が遥を海外に連れて行くことで、視野が狭くなっている遙の目を覚まさせてやるという手段だった。
ストーリーとしては若干弱く感じる部分もあるが、遥が"自発的に"競泳の道を行く決心をする、という意味では、なるほど、である。
凛が怪我をして彼の意思を継いで、だと自発的要素が薄すぎるし、凛に怪我させるのはいくら何でも重すぎるか。

代わりに怪我は新キャラ宗介だった。
このキャラの扱いに関しては正直「うーん・・・」である。
思ったよりも鮫柄にフォーカスがあたり、凛と宗介の関係や似鳥の成長に関係があったキャラなんだが、彼の怪我というものがあまり生かされているように感じられないのである。
大雑把に言っちゃえば、本来なら大幅な差がある怜とのバッタ対決でのハンデ、位にしか機能していない。

なんでそうなったのか、を考えると、これは前期感想でもちょっと書いたが、Freeという物語がけいおん男版だから。
だから中心メンバーが怪我でリタイヤなんて話はやらないし、成長物語をガッツリをやりもしない。怪我をしたお前の意思を背負って進むぜ!みたいな暑っ苦しい成長物語はいらんのである。
で、けいおんでの名シーンをまんまトレースしたあの会話。
そして、ある程度の結果を出してのラスト。

こやって振り返ると不思議である。
これだけむさっ苦しさを取り払っているのに、結構熱い物語としてFreeを見ていた。
そういうふうに感じさせる画面作りの巧さこそが京アニクオリティなんだろうな、と思う。{/netabare}

京アニが作る女性向けアニメって半イロモノ的スタートだった割には、1期も2期も楽しめた。2期は若干ストーリーに難があったようにも感じたが(渚のエピソードは酷いし、貴澄ってキャラ名に至ってはいくら何でも酷すぎる)、まぁ、良しとしよう。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7
ネタバレ

kakelu さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

最後の夏!終わらない夏!これが集大成だ!!

1話の感想 ★★★★ 4.0
新学期
{netabare}
結局、1年は0人か…
これって、やばくない?
去年の試合で反則負けしたせいで、冬の間練習出来なくなったのかな〜
遥と真琴は今年で3年なんだね。
色々と考える時期ではあるが、凛の将来設計が早い!{/netabare}

2話の感想 ★★★★ 4.0
早くもリレー対決
{netabare}
今回は凛ちゃんがメインの話だったな。
新たな転校生、宗介!
ヤバそうなオーラむんむんだな。
宗介の怒りも分からんことはないが、遥からすれば理不尽極まりないな。
元キャプテンの弟も出てきて、凛の方もだんだんチームが出来てきたんじゃないか。{/netabare}

3話の感想 ★★★★ 4.0
怜の隠し事
{netabare}
怜、よく頑張ったな!
やっぱり、バタフライしか泳げないって辛いよな。
精神的にも肉体的にも。
でも、ここで凛が出てくるとは…
そんなに2人は仲がいいのか?
しかも、それで泳げるようになるとは…
凛はオリンピック選手ではなくてコーチの方が向いているのでは?{/netabare}

4話の感想 ★★★★ 4.0
宗介の想い
{netabare}
そうのことはまだ良く分からんな。
理論派なのは見ててわかるが、何を考えているのかイマイチわからん。
凛は今年は本気でリレーをするつもりなんだな。
前期と比べて暑いさが違うな!{/netabare}

5話の感想 ★★★★☆ 4.5
渚の様子が…
{netabare}
親の問題はあまり他人が口出せないからもどかしいけど、上手く解決できたみたいだな。
いい仲間がだとしみじみと感じた1話だった。{/netabare}

6話の感想 ★★★★ 4.0
県大会!
{netabare}
今年は見事、全員が予選通過だな。
1年間努力してきた甲斐があったよ。
バッタでは凛が圧倒的だな。
遥もフリーなら早いんだが、凛との差は殆どない。
凛、化け物だな。{/netabare}

7話の感想 ★★★★ 4.0
リレー対決
{netabare}
力の差を見せつけられる結果となった。
タイムでは鮫島には勝てないんだな。
地方大会までの間にどれだけリレーの引き継ぎで短く出来るかが、キモとなりそう。{/netabare}

8話の感想 ★★★★ 4.0
お手伝い
{netabare}
真琴、めちゃくちゃ水泳の先生に向いてそう。
あんな先生いそうだし、受けたい!
今回はほんわかした話だったな〜
でも、最後に宗介の体について聞いてしまった。{/netabare}

9話の感想 ★★★★ 4.0
遥の答え
{netabare}
誰かに見られる、すごいストレスだったんだろうな。
あの遥が怒鳴るなんて…
凛も可哀想だと思うけど…
ままならんな。
宗介も肩がやばそうだし…{/netabare}

10話の感想 ★★★★★ 5.0
涙のリレー
{netabare}
やばい、やばすぎる!!
超泣いてしまった。
宗介は嫌な奴だったけど、最後と思って転校してきてたんだな…
心が締め付けられる…
そして、みんな力を合わせた最高のリレー。
鮫島のこのリレーはどこの学校のリレーよりも価値のあるものだったと思う。{/netabare}

11話の感想 ★★★★☆ 4.5
将来について
{netabare}
高3だもんな〜
悩むよ、そりゃ悩むよ。
遥の気持ちも凄い分かるな〜
私も夢なんて見つからなかったから。
辛いけど遥には見つけてほしいな。
凛はいきなりだな!?
パスポート持ってんのか??{/netabare}

12話の感想 ★★★★☆ 4.5
オーストラリア
{netabare}
今回は英語が多かったせいで、何回も何回も聞き直したよ。
時間かかった〜
凛って、凄いや。
かっこいい、憧れる!!
遥もようやく夢が見つかり、踏み出すことが出来るな。
凛と遥って、互いに助け合って前に進んでる感じだよな。
そういう関係、羨ましいよ。{/netabare}

13話(最終)話の感想 ★★★★★ 5.0
想いを1つにラストスイム
{netabare}
みんなが泣いてる時、こっちも大号泣だよ。
ドラえもんみたいに終わらないで欲しいって思っちゃうよね。
結果はグループ1位だったけど、全体では6位。
流石に全国優勝は無理か。
でも、6位ってめちゃくちゃ凄いよね!!
遥は東京の大学に通うことにしたのかな?
同じ学校ではなさそうだが…
続きが気になる!!{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8

79.8 6 マネージャーで笑いなアニメランキング6位
ハイキュー!! 烏野高校 VS 白鳥沢学園高校(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★★ 4.1 (625)
3320人が棚に入れました
「堕ちた強豪、飛べない烏」―――。
かつてそう呼ばれた烏野高校が、ついに辿り着いた“頂"の舞台。
春の高校バレー宮城県代表決定戦、決勝。

インターハイ予選準決勝で青葉城西高校に惜敗し、春高予選へと再始動した烏野が、
さらなるレベルアップを求めて挑んだのは関東強豪チームとの合同合宿だった。
梟谷、生川、森然、音駒と並み居る全国レベルのチームとの力量差を痛感しながらも、
烏野高校はチームの“進化"を求めてただひたすらに挑戦をし続けた。

迎えた春高予選。
一度は封印した日向と影山の「変人速攻」もさらなる進化を見せ、
個々の歯車が噛み合い、チーム全体が動きだし、烏野は並み居る強豪を打ち破っていく。

そして宮城県代表決定戦準決勝で再び立ちはだかった、宿敵・青葉城西。
因縁の相手を前に一歩も譲らぬ攻防を繰り広げ、試合は総力戦にもつれ込んでいく。
ぶつかり合うプライドとプライドの果て、
体力の限界を超えた激戦を制したのは、烏野高校だった。

全国まで、あと一つ。

対するは絶対王者、白鳥沢学園高校。
超高校級エース・牛島若利を擁する県内最強のチーム。
激闘を制し、春への切符を掴むのは一校のみ。

烏野高校 VS 白鳥沢学園高校

今、烏野高校最大の挑戦が始まる――!

声優・キャラクター
村瀬歩、石川界人、日野聡、入野自由、林勇、細谷佳正、岡本信彦、内山昂輝、斉藤壮馬、増田俊樹、名塚佳織、諸星すみれ、神谷浩史、田中一成、竹内良太、木村昴、豊永利行、丹沢晃之、寺島拓篤、中尾隆聖、土屋神葉、福田賢二、大森大樹
ネタバレ

アレク さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

心に風穴を開ける一瞬

現在も週刊少年ジャンプで連載されている同名タイトルのアニメ化
第三シリーズである今作では全国行きがかかった県予選決勝県内一の強豪
白鳥沢学園高校との試合が主な内容となるようです。

最近原作でとても印象に残った好きなシーンが今回ついにアニメ化で映像として見れたので
中途半端な時期ですがレビュー書いてみました。
{netabare}
さてその好きなシーンとは第4話第2セットデュースの末ついに白鳥沢が擁す大エース牛島から
ドシャットをもぎ取りそのセットをものにするシーン
このシーンは原作で初めて読んだ時も凄いなと思っててまず梟谷学園の木兎曰く月島が
「バレーにはまる瞬間」という伏線をアニメで言うと1シリーズまたいで
コミックスだと実に10巻から19巻ごしの伏線が回収されたシーンだしそれを抜きにしても
部活なり芸事なりを続けているうちに自分はなんでこんなこと・・・なんて
誰しも心によぎると思いますがそれでも続ける理由、色々あると思います
好きだから、勝ちたいから、楽しいから、どれもあると思いますが
うまくいった、たった1度、一瞬の1プレーの快感が忘れられないっていうのも個人的に
すごくわかるんで共感したしそれに月島自身一筋縄ではいかないキャラクターで
兄との複雑な関係、想い然り将来プロになるという展望も特になく上には上がいることも
薄々わかってる、それでもバレーに背を向けれない
たかが25点中の1点、たかが部活それに対する明確な反駁はなく代わりに
見開きでドシャットを決めた月島のガッツポーズ
自分は普段漫画を読むときは伏線がどうとかこのセリフの意図はどうとか文学的解釈をしがちなんですが
先に書いたようにそれもあるがそんなものや月島自身のごちゃごちゃした考えを吹き飛ばす
快感を伴った一瞬を描き切った、改めて漫画は画が命だなと痛感したし作者の伝えたい思いに
演出が見事に乗った最高の一瞬、素晴らしいシーンだと思います。
さてそんな原作をうけてのアニメ化、楽しみにしてたんですがやっぱりよかったです
目立った改変はないように感じましたが冒頭から徐々に月島にフォーカスを当てていき
回想や独白を交えつつ盛り上がりが最高潮になるところで例のガッツポーズ、やっぱり
映像で見ると違いますね~原作ではセリフはなかったんですがアニメではきめた後月島の雄たけびが
追加されていて普段とのギャップもあり感無量でした。
{/netabare}


原作についてつらつらと(アニメのことあんま書いてないです)
{netabare}
さて自分は今でも毎週楽しみに読んでいる原作漫画のほうの「ハイキュー!!」ですが
自分は情けないことに人気になってから読み始めたくちでもちろん読み始めてすぐ好きになったんですが
特に印象に残っててすごいなぁと思ったのは第1話 
「ハイキュー!!」を連載してる週刊少年ジャンプではアンケ至上主義なので
最初のつかみってすごく重要だと個人的に思ってるんですが
初めてバレーを見て魅了されるが自分の学校にはバレー部がなく細々と続けてきて友達や
やっと入った新入部員をかき集めてようやく出れた3年最後の大会、だが初戦の相手は強豪校で実力差は歴然
これまで必死の思いで繋ぎとめてきた小さいが純粋な思いが大会という外の世界で粉々に打ち砕かれる
バレーが好きだ、誰よりバレーを、その競技を長く楽しみたい、だが勝った方しか続ける権利は得られない
そして勝負に勝つのは強いほうだけ、それでも
「お前がコートに君臨する王様ならそいつを倒して俺が一番長くコートに立ってやる」
そして決意も新たにバレーがそこそこ強い高校へと進学、だがそこにいたのは
自分がコテンパンにやられ強豪校へと進学したと思っていたセッターだった。
作者の勝負に対する考え方というか哲学、次回への興味、キャラ紹介と新連載に求められるインパクトが
高水準に詰まっててあ~こりゃ人気出るだろうな~とまぁ外野から好き勝手言ってる
後付けの結果論なんですけどw

自分はいい年して未だにジャンプを購読してるんですが理由は色々あってまぁでもなんだかんだ言って
少年漫画特有の熱い展開が好きでだから精神論結構、ご都合主義上等という楽しみ方をしてますが
それでも作者も読者も素通りしたいネガティブな要素も少しでも盛り込んでくれると
リアリティがぐッと増すというか「ハイキュー!!」の場合それはチームであることの
心強さと煩わしさだと個人的に思っててバレーという競技はボールを落としてもダメ、
持ってもダメ、続けて同じ人が2回触れられない、当然のことながら独りでは戦えない
仲間とのコミュニュケーションが必須になってくる、最近ではコミュ力なんて身もふたもない
世渡りのための道具にカデコライズされてるように感じますが現実では実力差やポジションが
違うんだから当然奢りやうしろめたさ、軋轢が生まれてくる、そんな中でも自分の殻を破り自ら考え
それをチームメイトに伝える、たったそれだけのプロセスにどれだけドラマが詰まってるか
そしてそれを乗り越え歯車がかみ合う瞬間といういわばチームプレイの悲喜こもごもの
描き方がすごくうまいなぁと感じていてそれからのアニメ化、これがまた非常に素晴らしい
映像化によるバレーシーンの迫力はもとより最もすごいと思ったのは情緒面で
日向、影山が入った当初は部内は多少ぎくしゃくしていて少年漫画の文脈で言うと仲間集めの段階で
2人が関わったり、自身にフォーカスが当たったりしながら物語は進んでいくんですが
入部をかけた練習試合で影山の援護によってはじめてブロックを振り切った時の
独りではたどり着けなかった景色を見たときの日向の表情や独白だったり
チームプレイのはずなのに1人で責任を感じ殻に閉じこもっていた東峰が自分の視野の狭さを
西谷の叫びによって気づかされるシーンだったり日向が囮というポジションに不満を持ってるが
それに対する影山の熱い叫びだったりが本当に印象的に再現されていて特に原作を改変はしてないんですが
ただ原作をなぞるのではなくどのシーンを特に強調するかという取捨選択がうまい印象で
有体に言ってしまえばすごく泣かせどころを心得てる印象なんですよね
だから改めてこんなにいいシーンだったのかと原作既読にもかかわらず再発見できて
(ちなみに原作でもちょいちょい挿入される時に狂気すらはらんだ日向の上達への貪欲さも
原作では1コマ2コマのシーンですがアニメでもちゃんと拾っていて多分今後の展開で活かされると
思う設定なのでアニメのそういう丁寧なところも好きです)

つまり、何が言いたいのかというと「ハイキュー!!」漫画もアニメもオススメです!{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 21

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

宮城県の頂上決戦となる白鳥沢戦…熱気とやる気が会場内に満ち溢れていました

この作品は、ハイキューの3期に位置する作品です。物語の内容に繋がりがあるので、前期を未視聴の方はそちらからの視聴をお勧めします。

烏野の決勝相手はエーススパイカー牛島若利を擁する白鳥沢学園高校…約190㎝の巨体から繰り出されるスパイクは高さ・破壊力抜群で、これまでチームの40%の得点を叩き出す絶対王者…
そのプレイを見ると白鳥沢が王者として君臨し続けてきた事実にも納得です。

対する烏野のバレーは「全員バレー」
確かに日向と影山の変人速攻には度胆を抜かされます。
景山にボールが渡ったと思ったら、その次の瞬間には相手コートのネット際にボールが叩きつけられている訳ですから…
それでも変人速攻で得点の40%が取れるかというと…それはきっと無理だと思います。
どんなに日向にコートの中を動き回れる体力があっても…どんなに影山が神憑り的なトスを上げても…身体的特徴だけは絶対に覆せないから…

でも不意を突かれたら絶対に反応できないのがこの変人速攻の強み…
個々人の能力では白鳥沢より下回っているのはコートに立つ選手が何より分かっています…
1+1を単なる2にする事無く強みを最大限に発揮するための全員バレー…
技術も経験も叶わない…けれど、気持ちだけは絶対に負けていない…
目の前に立ちはだかるのは、間違いなくこれまでの中で最強の相手…
最強を倒したその先に待っているのは全国大会の切符とお金じゃ決して手に入らない名誉…
こうして試合が始まり…物語が動いていきます。

試合が始まると直ぐに感じるのが烏野は日向と影山だけのチームじゃないという事…
主将である澤村がコート内のみんなに檄を飛ばすとスパイカーの旭と田中、そしてリベロの西谷が即座に声を返すと、もう試合モード…そしてみんなボールを自分のところに呼び込むのは、セッターに最高のボールを上げる自信があるから…
そして「次の攻撃に最高の形で繋ぎたい」という気持ちが、みんなを奮い立たせているのがハッキリと感じられる…

きっとこれまでの相手だったら、これだけで良かったのかもしれません。
でも今回の相手は絶対王者…サーブもスパイクもこれまで戦ってきた選手とは桁違いなんです。
圧倒的技術とパワーの差の前に心が折れてもおかしく無かったと思います。

そんな中、一見飄々としているミドルブロッカーの月島の存在が次第に目立ち始めます。
どんな状況に追い込まれても常に冷静さを失わず、虎視眈々と戦局の狭間を覗っている…
厳しかった夏の合宿で伸びたのは月島も一緒でした。
彼がどんな策略をめぐらせたのか…彼の一挙手一投足が相手チームに与えたモノとは…
そして彼が目指したブロックは何だったのか…
物語の鍵となる部分だと思いますので、気になる方は是非本編でご確認頂ければ…と思います。

そしてバレーはコートの中だけで戦うスポーツではありません。
選手、コーチ、監督、そしてマネジャー…今回も烏野はホントに全員バレーで白鳥沢に挑んでいきます。
場外の個人的イチオシはやっぱりマネジャーです。
普段表情をあまり変えない清水さんの…どうしようもなく溢れ出る思いを見た時には、私にもしっかり伝染しました。
仁花ちゃんはとにかくカワイイの一言に尽きます…
今期はコートに入るチャンス同様、出番も少な目だったのが残念といえば残念ですが、試合直後の言動を見る限り、彼女も間違いなく戦っていたんだと思います。
そして彼女の偉いのは、次をしっかり見据えて動き出した事です。
彼女の作るポスター…絶対恰好良いと思います。

応援席まで巻き込んだ全員バレー…最後まで一瞬たりとも気を緩められない展開でした。
事の顛末の気になる方は是非本編でご確認下さい。

オープニングテーマは、BURNOUT SYNDROMESさんの「ヒカリアレ」
エンディングテーマは、NICO Touches the Wallsさんの「マシ・マシ 」

1クール全10話の物語でした。たった10話でしたが、この作品の持つ熱さは
しっかりと練り込まれていたと思います。
もう少しストックを貯めて放送しても良かったとも思いましたが、ここで放送される事がこの作品が人気のある証だとも思います。
引き続きアニメ化されるのを期待しています。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 20
ネタバレ

ようす さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

目の前に立ちはだかる王者。一人では決して見ることのできない、頂の景色を目指して。

ハイキュー3期です。

今までの軌跡をたどる意味でも、
1期と2期を見てからの視聴をおすすめします。

1期放送時には観るか迷っていた作品でしたが、
今では大好きな作品です。

今回もアツい!

3期は全10話です。


● ストーリー
烏野(からすの)高校男子バレー部は、
春高出場を目指す。

宮城県代表をかけて始まった予選も、
いよいよ決勝戦。

相手は全日本ユースチームにも選抜されている
エーススパイカー・牛島若利(うしじま わかとし)を擁する
県内最強の強豪校・白鳥沢(しらとりざわ)学園。

自分の力、仲間の力、チームの力を信じて、
強豪チームに挑む。


相変わらずキャラがブレず、
おもしろい烏野メンバーに安心するww

そして試合はずっと面白い!

こういうスポーツものは個人的に飽きやすくて、
似たような展開にマンネリしちゃうことが多いのです。

特に接戦になっちゃったりすると「早く決着つけてよ…」と
げんなりすることもあったり。

だけど、ハイキューではそれがない!
どうなるのー!ってハラハラドキドキ続きです。

試合の終盤なんて特に、
一進一退の攻防が心臓に悪すぎる…。笑

どうやって相手から点を取るのか、
どんなプレーが飛び出すのか、
楽しみでしかありません♪

それは彼らがまだまだ成長途中だから。

たったひとつのプレーの変化で、
試合の流れが劇的に変わるのがおもしろい!

試合の中で成長し、
覚醒するメンバーの活躍に胸が熱くなりっぱなしです!


≪ 試合の中でキャラクターを深めながら ≫

ただ試合するだけでなく、
ところどころ挟まるのが、キャラクターの過去。

烏野のメンバーにも、白鳥沢のメンバーにも、
それぞれがバレーにかけてきた時間がある。

その中で経験してきた出来事がある。
出会った人たちがいる。

そんなドラマを取り入れることで、
よりキャラに愛着が生まれ、プレーに思い入れを持って見ることができる。

ああ、彼らのバレーへの原動力は、
このドラマとつながってるんだって…。

そしてキャラが力を覚醒させ、バレーへの情熱をさらに強く燃やした時、
見ているこちらも胸の中がより熱くなるのです(´;ω;`)


● キャラクター
みんな大活躍だったけど、
今回のMVPは、やっぱりツッキーかしら。

今まで烏野メンバーの中では異色な冷めてるツッキーは
あんまり好きじゃなかったんだけど、

今回の白鳥沢編ではすっかりアツくなっていて、
めっちゃかっこよかった!!

月島がバレーにハマる瞬間…うるっときました(´;ω;`)

月島も、日向(ひなた)も試合の中で成長している。
ノヤっさんもかっこよかったし!大地さんも部長オーラ満載で頼もしいし!

みんなバレー馬鹿だ!だからいい^^

相手チームもモブにしない。
対等に敬意を払う姿にも好感。

白鳥沢の中だと、
やっぱり天童(てんどう)が気になりますw

バッキバッキーに折ーれ~何を?心をだよ~♪
↑耳に残りましたw


鳥養(うかい)監督の声優さん交代を知った時はとてもショックでしたが、
最後の台詞には痺れました。

{netabare}
「下を向くんじゃ、ねえー!バレーは、常に上を向くスポーツだ!」
{/netabare}

あのシーン、何度繰り返して再生したか…。
最後まで素晴らしい演技をありがとうございました。


● 音楽
【 OP「ヒカリアレ」/ BURNOUT SYNDROMES 】

2期のOPもよかったけれど、
今回もかっこいいOP♪

ハイキューの主題歌はどれもハズレがないです。

曲と映像が合っていて、さらに好きだわ^^


【 ED「マシ・マシ」/ NICO Touches the Walls 】

こちらは歩く時に気分が上がりそうな、
心地よいテンポ♪

NICO好きなので、
1期以来のED担当嬉しいです♪


● まとめ
これが烏野の最高到達点ではない。

まだまだ伸びておもしろくなりそうな烏野バレー部に、
わくわくが止まりません♪

4期の製作も決定しているので、
続きが今から楽しみです(*´ω`*)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 15

80.4 7 マネージャーで笑いなアニメランキング7位
パリピ孔明(TVアニメ動画)

2022年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (552)
1766人が棚に入れました
2019年漫画アプリ&コミック配信サイト「コミックDAYS」で誕生。2021年11月「ヤングマガジン」連載まで勢力を拡大している、いま最も熱いマンガ!「パリピ孔明」が待望のアニメ化! アニメーションスタジオ「P.A.WORKS」が、初めてコミック原作のアニメーション制作を手掛ける。三国志の英雄にして天才軍師「諸葛孔明が渋谷に転生!」歌手を目指す英子の歌に心打たれた諸葛孔明は、自ら軍師になることを申し出る……。2人の音楽と物語が、ここから始まる。
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

終わりは良かった。孔明の機能は計略ではなくショートカット。

 終わりよければすべて良し…でいいかどうか。いいでしょう。アザリエのPまで含めての救済は正直いい方向での予想外でした。

 SNSで評価が決まるというのはちょっとスカウター的な考え方で「いいね」の数値主義でいいのか?までは踏み込めなかったのでそこはちょっと不満は残りました。現場のストリートの感動ですらSNSでしか計れない現代的ではあるんでしょうけど。現場の感動をもうちょっと表現してほしかったなあ。

 それと「アイドルの存在」については、好意的に評価すればアザリエのやりたい事とのズレの問題で処理していたので、必ずしもアイドル否定ではないですが、アイドルとしての顔で売れたわけですから、ももうちょっと大切にしてほしかったかと思います。

 やっぱり、アザリエサイドのPを含めた人物の深掘りはもっと早く、尺をとってほしかったとは思います。
 とにかく、アザリエの9話の飛行船のシーンですね。暗い夜空を派手でデカいだけのフワフワした飛行船が漂う=行く先の見えない名前だけが大きくなった華やかなアイドルという虚構…というあの感じが非常に良かった。それだけにアザリエの深掘りが駆け足だったのは残念です。

 孔明が機能していない問題ですが、本作のご都合主義的な展開をカバーする役割は果たしていました。ショートカットキーみたいな機能でした。ポンポン話を展開させるため、孔明ならしょうがない、孔明ならできるよね、という役割だった気がします。これが孔明が単なる優秀なPだったら、見てられなかったかもしれません。
 そもそもアイドルVS売れないシンガーの話ならここまで人気がでなかったかもしれませんので、パリピ孔明という題名と設定で見始める人も多かったと思います。メタ的にいえば孔明である必要はあったということでしょう。

 世評は孔明が機能していない、もっと孔明の計略を見たかった、になっている面もありますが、私はどちらかといえばアザリエサイドをもっと見たかった、7話以降が面白い派です。

 作画は十分だし、演出もエフェクトもなかなかパリピ感はありました。なにより曲…OPEDは楽しませてもらいました。エイコのバカっぽいところからシリアスなところまで演技も良かったと思います。


 総評すると、7話以降は興味深くみられましたし七海に感情移入できました。話として1話3話も良かったので、全体として面白かったと思います。歌も映像も楽しめました。

 よく考えてみれば、孔明の計略を取り込んだギャグ的な方向よりもアニメ作品としていい出来だったと思います。私の好みとはズレましたがその差異のモヤモヤも含めての作品ですので、評価したいと思います。
 そもそもこれだけレビューを書くんだから私にとってはかなりいい作品でした。ただ、やっぱりラップは駄目だなあ…



以下 視聴時のレビューです。

1話 孔明とシンガーの組み合わせ。センスオブワンダーですね。
 {netabare} いや、発想がいいですね。孔明とシンガーですか。もう、最高ですね。経緯は滅茶苦茶だし、転生もの、バディものでテンプレですが、センスオブワンダーは組み合わせで生まれる好例でしょう。

 そしてヒロインのキャラがいい。可愛いですね。ふざけているだけでなく、ちゃんと悩めるヒロインがいて、その成長を諸葛孔明が後押しするって…これはのめり込みます。視聴後にコミック多分ポチリますね。
 私もあのオーナーの気持ちがわかります。諸葛孔明にあったら聞きたい事沢山あります。

 アニメの質が高いのはもちろんですが、歌がいいです。うますぎだろうとおもったら96猫さんでしたね。ニコニコ知ってる人なら分かると思いますが相変わらずのスゲー歌唱力でした。声優さんと分けたんですね。

 三国志は吉川英治版を高校生の時に読んだんですけど、曖昧になってますね。これを機会に読み直します。

 今期覇権の可能性ありですね。 {/netabare}

2期 あれ?計略の使い方はどうなの??1話の出落ち感が…

{netabare}  うーん。まあ確かに歌を聞く機会がないと歌の良さはわからないです。が、孔明の故事を使ってはいますけど…何といいますか代替が効くというか、ストーリー展開に説得力がないといいますか。
 貰った機会に乗っかったわけですけど「機会を作る」ところに計略とか人心掌握が欲しいです。イベントの内容を事前に知っていて、MIAの懐に入るところで孔明の計略を使った上で、今回の話なら素晴らしいし、納得性もあったと思います。

 楽屋に行ったらいきなり誘われてって何?MIAという歌手を悪者にして物語を作るのって、ちょっと計略として底が浅いですし、ストーリーとしても不自然です。ボイトレしてくれよ…というモノローグも「ええ…何それ」という感じで明らかにステレオタイプの悪物を置いただけでした。

 ヒューマンドラマとしてもEIKOが道具になってしまっています。1話出落ちで過大評価だった気がしてきました。今後、ですね。

 あと潮時の誤用が気になります。潮時は「あきらめ時」ではなく、「チャンスの時」です。やめるにしても積極的なニュアンスになります。他の話なら目くじら立てませんけど、知略の話ですので。{/netabare}



3話 2話に比べて格段にいい。計略に説得力があります。キャラ萌えできる天才性が重要でしょう。

{netabare}  いいですね。今週の話。仕込みから情報収集、計略、人相学、そして酒宴。これでこそ孔明の名に恥じない展開です。

 別に内容はぶっ飛んでていいと思います。リアリティも求めないです。もともと三国志の計略そのものがお話ですからね。そうではなくて孔明らしさ、つまりキャラ萌えできる天才性をちゃんと表現してもらえればいいと思います。
 行き当たりばったりとか偶然を入れすぎると駄目でしょう。先回り…ですね。

 冒頭の先週のまとめも先週の本編よりもわかりやすかったですね。最後の薬は笑いますが。これで味方を増やす?人心掌握ですね。

 先週の出来がちょっとなあだったんで過小評価してましたが、今週は非常に良かったです。視聴継続でよさそうですね。 {/netabare}


4話 ここまで来てクオリティが分からない。天才性に驚きが無いです。

{netabare}  うーん。3話は面白かったのに、また、だめですね。孔明の天才性の表現がイマイチなんですよね。孔明スゲーというキャラ萌えになりづらいというか。

 天才の秘密主義は推理小説の探偵でなれていますし、本作の場合、孔明の天才は前提なので何かをやらかすのはわかっています。つまり信長が転生するとかと同様に既にキャラが出来ています。孔明の奇行も計略の一部だという前提でみると、得られる結果のスケールにあまり驚きがないというか…。大物プロデューサー登場もストーリー展開もテンプレですし。

 いまのところ冒頭の説明が面白いのと、エイコの膨れた顔が可愛いのでまだ見てますけど、こじつけで故事に牽強付会で孔明だからスゲーと言われても全然すごく見えません。

 後はエイコの家族の因縁話がセリフでの説明なんですよね。これをストーリーに組み込めるか説明になってしまうかが良作か駄作かの境界だと思いますので、本作はちょっと怪しくなってきました。

 視聴は継続しますが、次のレビューはもう数話見てですね。もし、エイコの歌で10万良いねを取れるならいいですけど、大物DJを見つけてエイコとの2ショットで10万いいねだったらがっかりですね。しかも勧誘で三顧の礼とか出てきたら驚きが無さすぎです。

 それに聖徳太子に及ばないって…聖徳太子に負けちゃ駄目でしょう。大帝国漢の大天才と古代日本、しかも近畿地方程度の飛鳥時代の天才ではスケールが全く違います。どういう基準で比べてるんでしょうか。謙遜?{/netabare}


5話 ごめんなさい。ラップバトルって、見てるだけで恥ずかしくて

{netabare} ラップって韻のルールがあるから、漢詩と似ているとは思ってました。絶句とか律詩的なものですね。ただこういうのは唐だから孔明は知らないはず。孔明の年代なら楚辞あたりでしょうか。
 この辺は詳しく知りませんが、韻の概念は古代から漢詩にはあるみたいですから、孔明がラップというのは不自然じゃない気もします。

 ただ、ラップバトル…あれって何なんでしょうね。フリースタイルラップとか…ライムとかリリックとか…ディベートの歌版?あれ見てるとなぜか恥ずかしくなっちゃって、見てられないんですよね。共感性羞恥…というにはやってる本人たちは真面目にカッコ良くやってるみたいなんですけど…

 完全に私の主観です。ラップ回は私の性癖でどうしても見られませんでした。ということは次回もだめかあ。{/netabare}


7話 孔明…いる?

{netabare} ラップバトル聞くのが恥ずかしくて苦痛なので、なんとか6話の結末は確認しました。そして7話を見て思いました。
 エイコがカベを頼って10万イイねなら相当しらけますけど、そういう展開ではなさそうですね。まだわかりませんが。

 エイコが自分自身の音楽と向き合うのはいいと思います。ですけど、この展開って孔明がノイズになっている気が…というより孔明の優秀性がかなりスケールダウンしているので話として成立していない気がします。

 もちろん興味を引く要素として、孔明の設定はいいと思います。いいんですけど、普通に優秀なプロデューサーですよね?それと、エイコが人に頼ってばかりなのがちょっとイライラしてきます。

 今回、エイコが自分で共感できる娘を見つけたのはいいと思います。うーん。面白い部分はありますが、面白さの方向が違っている気が…{/netabare}


8話 エイコの成長を描くなら孔明を傍観者にせざるを得ない矛盾をどうする?

{netabare}  アイドルの娘ってベビーメタルみたいなイメージ?アイドルという記号については、掘り下げれば非常に深い話になると思います。今後期待ですね。ただ、ステレオタイプにアイドルをネガティブに描くのはどうかなあという気がします。
 ただいずれの主張を取るににせよ久遠七海ちゃんのキャラはいいですね。

 エイコの歌の能力に疑問があるなら、今のエピソードからスタートしたほうがエイコの成長物語として良かった気がします。エイコは実力がないけど自分を持っている。アイドルの娘は実力を持っているけど自分がない。この2話だけ切り取れば非常に高いポテンシャルを感じます。

 ただ、原作の人気の理由が孔明だとしたら、それをいってもしょうがないですけど。
 ですが、孔明設定がよじれてきましたねえ。知恵がプリンってお土産だし、薬配ってるだけかあ。

 ここは矛盾ですよね。孔明の能力をフルに見せたいなら、エイコの実力や内面があると駄目でしょう。
 エイコをあくまで孔明の能力を見せる人形にしないと話が成立しないですよね。エイコの内面を描いてエイコそれ自身の成長物語にするには、結局は孔明を傍観者にしてエイコの自立のストーリーにしないと難しいですよね。

 テーマとかストーリー以前にどういうプロットにするか、が4話までで行き詰って、5,6話で新キャラで濁して、7話で何かを見つけたんでしょうか。7話以降とそれより前だと違うマンガですね。{/netabare}



9話 やっぱりそうなりますよね。エイコと七海に集中したい。

{netabare}  そう。エイコの物語を突き詰めて行くとこういう話にならざるを得ないでしょうね。エピソードとして7話以降はやっぱり別モノですね。
 あの飛行船の演出はいいですね。「大きくて派手な物」=アザリエ、「フワフワ浮かんでいる」=自分との乖離、「暗闇を進む」=方向性が見えないというところまでの含意があるなら相当なものですね。原作でもこれを絵で見せたんでしょうか。ちょっと気になります。
 ただ、これだけのキャンペーンが張れるグループは10万いいね程度のレベルじゃないですよね。もう単独でドーム球場とかアリーナで大晦日でライブが出来るレベルではないでしょうか。

 さて、なかなか面白い展開になってきたので気になる点です。
「アイドルが悪いのか」の落としどころですね。みんなの望んでいるものを届ける。歌いたいものを歌う。これをストリートの自分が本当の自分を結論とすると、いい話ではありますが、表現をテーマにした話としてはあまりにテンプレです。
 ここをどう相対化して行くか。アザリエと上手く両立できないのか。プロデューサーから見た場合の正義は?などが入ると奥深くなりそうです。

 民草という言葉は衆愚、つまり放っておけば増えるだけ増える雑草のイメージです。この使いかたでいうと、アイドルを喜んで聞いている大衆に本当の歌を聞かせてやる、という展開にならないか。
 エイコにしても七海にしても、頭を使ってない人間に本当の歌を聞かせてやる、自分の歌が分からないやつは衆愚だ、という傲慢にならないかですね。
 
 芸術ではつきまとう、本質の追及と商売になるか、ですね。商売は金の追及だけではありません。沢山売れる=多数の人間に伝わることをどうとらえるか、という問題があります。その辺が描き切れるか、が楽しみですね。

 まあ、テンプレのアイドル否定でも悪い話ではないですけど。

 で、やっぱりラッパーと孔明が邪魔だなあ…冒頭の関羽の話とか孔明の智謀と関係ないじゃん。あとでまとまって大団円になるのかもしれませんけど。


 なお、川崎駅の地下モールが「アゼリエ」ですぐ間違えます。ロゴもちょっと似てるし。
 どうも同じ花の別の呼び方らしいですね。「アザレア」とも呼ぶみたいです。 {/netabare}


10話 面白さは人それぞれ。私は7話以降が面白い。七海のスピンオフが見たい。

{netabare} もうちょっと七海のプロデューサーの優秀さをステレオタイプの人気至上主義の悪役から価値観を相対化させて、アイドルのパワーに命をかける、それこそ民草に力を与えるみたいな信念があったほうが話が深くなった気がします。

 私はアイドルの中に自分を見出す方向性が見たかったんですけど、これはどうも違いそうですね。それでも、七海サイドで何かの成長があると思いますので、ここから先は原作者とアニメ脚本がどう仕上げてくるかを見たいですね。

 とにかく七海とエイコを等価で見たい。もう7話以降はまったく別の話でここからスタートする話が見たいところです。が、本作がここまで人気がでてアニメ化されて、この七海というキャラまでたどり着いたのは「パリピ孔明」という作品です。なので、本筋はいいのでスピンオフとかで七海の話が見たいなあ。

 その為にも本作の七海のプロデューサーはすごい人であって欲しかった。七海の仲間ももう少し深みが欲しかった。

 本作の不思議は、音楽と映像がなくても人気がでたってことですよね?アニメはいい音楽があるから視聴継続できましたけど。
 だとすると、出落ちグタグタだった6話までのどこが面白かったのかはちょっと不思議です。ただ、一部の評価では孔明が活躍する初めの方が面白かったという意見もあったので、人それぞれだなあとつくづく思います。

 私はもともと孔明は智謀とか計略とかいう面がみたかったのでそちらに行ってくれればそれでも良かったですが、あのままだと取って付けたような話になってしまっていました。今の展開で良かったと思います。 {/netabare}


11話 結果でプロセスは正当化されるか?「パリピ孔明」そのものです。

{netabare}  超見せ場のアザリエのライブの作画が手抜きすぎです。次回にカタルシスを持ってゆくためにそっちに全振りなんでしょうけど、アザリエのアイドルとしての凄さを見せないと…

 カベはアレのためにいるの?だとするとうーん。5,6話って何だったんでしょう?一応伏線と言えなくはないですけど、使われ方が…

 孔明の計略ですからね。汚いことをやるのはいいでしょう。恐らくエイコの覚悟は、七海に本当の自分を見せろというメッセージになっているのだと思います。そして、七海覚醒なんでしょう。

 結果で孔明の計略の中身が正当化される、と。なんか民草という言葉が示すとおり、完全に観客を馬鹿にしている気もしますが。観客に主体性がなく「感動するべきもの」に感動させられる流れになってしまっています。

 ここを回避するには、アイドルとしての七海を取るか、シンガーとしての七海を取るかで、描かれ方が変わってきますが、同じ方向性に全員が感動する流れなら、正直気持ち悪いです。

 七海とエイコの覚醒を見せたくてこういう流れにしたんでしょう。
 が、意図しない自然発生的なテーマとして、大衆は感動すべき最大公約数を与えておけば、勝手に感動する、というSNSによるステルスマーケティング社会のカリカチュアになっています。ここに批判が入るならいいですけど、どうでしょう?

 で、2人で最高のライブをやって、最後は一緒にストリートライブの歌で締め?かなあ。だとすると、大衆は自身の感動ですらステマに乗せられる消費するだけのブタだ、と言っている気がします。

 このアザリエというバンドのプロデュ―サーと孔明になんの違いが?結果のためにプロセスが正当化される?それは表現者としての七海とエイコを世に出すために、騙しがあってもいいんだ、という開き直りですよね?本人たちの意向はあるでしょうけど、七海と分断した2人の仲間は?2人も覚醒するの?だとするとご都合主義すぎるなあ…まあ、実際来週見ないとわかりませんが。

 メタ的にいえば「パリピ孔明」そのものですね。「孔明」という看板で釣っておいて、中身は七海とエイコの感動ストーリー…感動があるから正当化される?

 あるいは「スパイファミリー」を面白くないと言っている人への叩きにも通じてきます。全員が感動すべき創作物が存在する、という流れになってませんか?SNSやサイトの叩きならまだ、批判的に見ることもできますが、それこそ作品の中にストーリーとして織り込まれると、非常に危険な気もします。多様性という言葉がふっとんで、全員が同じものに感動して終わり?

 ストリートがいいのは、自分の歌に感動してくれる人がどれだけ集まるか?です。アイドルとしてのアザリエに集まった人をどう扱うかで、本作の考え方が決まるでしょう。9割帰ってしまったけど、本当に応援してくれる人が残るのか、全員がワーっとなるか…
 そして10万人企画そのものを否定して、それを10万人企画のPが見ていて…なら、納得します。

 私としては9話の飛行船のシーンから完全にヒロインは七海です。次回、七海というかなりいい素材を活かせるか、ですね。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 43
ネタバレ

フリ-クス さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

もしも転生系ラノベ作家が『三国志』を読んだら

日本という国は、世界基準からすれば『田舎』であります。
まあなんと言ってもFar East、
極東と呼ばれる地域の、さらに東の果てにあるわけですからね。

世界中で一般的に使われている世界地図というのは
グリニッジ子午線を中心に据えたものです。
ですから世界の人の日本認識は、世界地図の端っこにある、ちっこい島国。
国内感覚に置き換えるなら、
種子島とか北方四島(日本の国土です)的な感じではあるまいかと。

もちろん、だからといって自分たちを卑下する必要はまったくありません。
田舎には田舎なりの良さなり文化なりがあります。
同じく世界的には『ド田舎』なオーストラリアやニュージ-ランドなんか、
すごく美しくて魅力的な国だと思うし、
そこにある文化や居住している人々にはリスペクトを感じますしね。

  だけど、英語もろくに喋れない日本の若者が黒人っぽいカッコをし、
  ラップを聞きながら『Yo! Yo!』だのとやっている様は、
  やっぱ世界的には『珍奇な田舎モン』に見えてるんだろうな、と。

  だってそれって青い目のガイジンさんがちょんまげを結い、
  寿司ネタ漢字が書かれた浴衣を着て英語で俳句を詠んでいるのと、
  第三者的にはほとんど同じことなわけですから。

  もちろん、そのことを『あかん』と言う理由は何一つありません。
  どんなカッコをしようが誰の真似をしようが全くの自由です。

  ただ、それを『文化』と呼ぶことには、いささか抵抗があるかな。
  異国の文化に憧れて模倣している若者が多い、ということですから、
  どちらかと言うと『風俗』に近いものではないのかなと。


一方、日本の2Dアニメというのは、世界に誇れる日本の文化です。
  クラシック音楽の本場がヨ-ロッパであり、
  ジャズやブラック・ミュージックの本場がアメリカであるように、
  アニメの本場は極東の地、ニッポン。
これは、多少の異論や例外はあれど、世界的なコンセンサスではあるまいかと。

といっても最近は、とても世界に誇れないというか、
世界の方々にお見せするのが『こっ恥ずかしい』アニメも多いですが、
それはまあ、ちょっと置いといて。


で、この作品の話になるわけですが、
その日本独自の文化であるアニメーションに
文化的パチモンの日本語ヒップホップやラップを加え、
さらに同じ極東の偉大な文化である『三国志』を混ぜ込んでみました、
というのが本作品の大まかなフレームであります。

  そんなもん誰がどうやってまとめんだと思っていたら
  案の定、ただ取っ散らかったまま話が畳まれてしまいました。
  企画は面白いし音楽も楽しかったけど、
  肝心のお話が『子供だまし』だったわけで、う~ん、残念。


最初は僕も期待していたんです。
そもそも「孔明、現代の渋谷に蘇る」という、ぶっ飛んだ発想が良き。
制作も、内容はともかく、映像には定評のあるP.A.WORKSさんですしね。
キャスティングも(歌唱を含め)期待値大。
どんなふうに仕上げてくるのかワクワクしながら視聴を開始しました。

一話目、中盤までは期待通りのいい入り。
画も楽しいし、孔明・英子のキャラも立ち、96猫さんの歌もいい感じ。
ただ、オ-ナ-と孔明の馬謖談義で早くも暗雲が。
そして終盤、孔明が自分から『三顧の礼』を言い出した時点で、
原作者が『三国志』をろくすっぽ理解せず話を書いているのがまるだしに。

  ラノベ作家全体を悪く言うつもりは毛頭ありませんが、
  この作品の原作者、四葉夕卜さんというのは、
  いわゆる『ダメな方のラノベ作家』さんなんだなあ、と。

続く二話のありえない『石兵八陣』で、それが確信に変わりました。
ああ、この孔明はパチモン孔明で、
それっぽい雰囲気を楽しめたらそれでよし、
いちいちまともな考察とかしちゃイケナイお話なんだ、と。

僕は孔明オタクじゃないので、
いちいち目くじら立てる必要はないわけですが、
だけどいくらなんでもコレはなあ……。

どこがどうおかしいかは、長くなるのでネタバレで。
僕だって別に『三国志』に造詣が深いわけじゃないけれど、
ちょっと調べたら簡単にわかることばっかです。
{netabare}
■一話の馬謖談義

 〇オ-ナ-が怒る理由が意味不明。

  馬謖が任されたのって『攻め』と比べてカンタンな『守り』ですしね。
  魏延より馬謖を高く買っていた孔明にすれば妥当すぎる采配かと。
  そもそも街亭が破られたのは、
  馬謖の『考えられない大チョンボ』が原因で、事前に予測するのは不可能であります。
  なんで馬謖ごときに守らせた、というのは趣味の悪い結果論に過ぎません。

  そしてオ-ナ-は「馬謖を買いかぶりすぎだ」と怒ってみたり、
  そのくせ「惜しい人材だった」と泣いてみたり、
  いちいち支離滅裂で、何が言いたいのかちっともわかりません。

 〇馬謖の大チョンボに関する孔明の推察が、めちゃくちゃ。

  馬謖が孔明に『長安強襲』を催促するため街亭をわざと抜かせた、
  というのは珍説中の珍説。
  人前で言ったら失笑されるレベルで、とても孔明の言葉とは思えません。

  そもそも『長安強襲』というのは北伐の作戦論の一つで、
  街亭が抜かれたら、北伐そのものが瓦解するのはわかっていたこと。
  (実際、これを契機に蜀は全軍撤退の憂き目に)
  戦に勝つためにその戦をぶっ潰すって、何の意味もありません。

  さらに『長安強襲』は馬謖が言っていたことではなく、
  北伐検討段階で、魏延が孔明に提案して却下されたことであります。
  そんなの『魏略』に明記されてるじゃん。

  原作者は、最低限、調べるべきことを調べてからお話を書くように。


■一話 孔明が『三顧の礼』の意味を知らない?

  『三顧の礼』というのは、劉備玄徳の人徳をあらわす逸話です。

  劉備が孔明を自らの軍師に迎え入れようとするにあたり、
  自分より二十歳近く年下の若者、
  つまり当時の慣習として明らかに『自分より目下』の孔明に対し、
  自ら三度も足を運んだという故事がその基になっています。

  才を求めるにあたり、
  慣習や面子といった些事よりも礼節を重んじた劉備の器の大きさと、
  それに心を動かされた孔明の徳を重んじる人格をたたえる話かと。

  かたや本作では、英子の歌を孔明が勝手に横で聞いていただけです。
  礼とか徳とか、そういうのはなんもなし。
  三回歌を聞いたから『三顧の礼』とはふつう言わんだろ、と。

  周りが勝手になぞらえることはあるかもだけど、
  劉備に本物の『三顧の礼』で迎えられた孔明の口から出る台詞じゃありません。
  なんかもう、孔明、完全にバグっちゃってます。


■二話 妄想だらけの『石兵八陣』

  そもそも『石兵八陣』というもの自体が、
    一度入ったら二度と元の場所に出られない必殺の陣
  なんかじゃぜんぜんないのですが、
  さらに、それをこのクラブで再現するのはムリな話で。

  ステージがホールの中のどの位置にあろうが、
  スピーカーと返しのスピーカーを固定している段階で、
  いわゆる『正面』が確定しちゃってますしね。
  (映像、はっきりそうなってます)
  それだけで『方向がわからなくなる』という陣ではなくなります。

  よしんば、最初トイレに誘導されちゃったとしても、
  小さなホールなんだから、ふつうは壁伝いに歩いて出口探しますしね。
  それができないぐらいデカいクラブなんか渋谷にないし、
  壁伝いにすら歩けないほどスモーク焚いたら、
  そもそもステージが見えなくなっちゃうから意味ないし。

  というわけで、この『石兵八陣』は大ウソ。
  まったく成立しないものを「天才は成立させるんだ」と言い切っちゃう、
  B級ラノベのいつものアレに過ぎません。


■三話 無中生有の計も、まるで別物

  兵法にある『無中生有の計』というのは、
  わかりやすく言うと『オオカミ少年作戦』みたいなものであります。
  わざとらしい偽装を繰り返して敵にわざと見破らせ、
  そのうち「どうせまた偽装だろ」と相手にされなくなるのを待ち、
  その油断をついていっきに仕掛けるというやつです。

  ポイントはウソだと相手に『見破らせる』こと。
  そのうえでしつこく同じことを繰り返して見せることによって、
  「はは、またしょうもない芝居やってら」
  と相手に思わせ、対策を講じなくさせることがミソなんです。

  本作みたく機材トラブルのふりをして相手がMC始めるのを待ち、
  大声シャウトで注目を集めるというのは、
  単なる『セコいタイミング待ち』に過ぎません。
  おおよそ『兵法』なんて上等なものではなく、ただ卑怯なだけ。
  野盗・山賊レベルの『死んだふりして不意打ち作戦』ではあるまいかと。
  
  あと、相手であるJET JACKETの設定ですが
  「のどの関係で代表曲を二日続けて演れない」バンドなんていませんから。
  そもそも、そんなんでどうやってレコーディングするんだ、おい。

{/netabare}
一事が万事この調子なので、
これはもう孔明の威を借る三国志ごっこ、マンガ映画だなあ、と。

同じマンガでも横山光輝先生の『三国志』は、
まさに三国志の入門書、『文化』とよべるほどすごい作品ですが、
こっちはテキト-極まりない『風俗』のレベルですね。

ただし、いまのアニメやラノベにはこのぐらいのレベルのものも多く、

  あくまでも『娯楽』であって『教養』じゃないので、
  見て読んで楽しかったらそれでいいじゃん、

という意見が成り立つことは、誰にも否定できないと思われます。
あとは『書き手の矜持』みたいな話ですが、
そんなもん、視聴者にはいっさい関係ありませんしね。


ただまあ、この作家さん、お話の構成自体もなんだかなです。
ほかに多くの方が指摘されていますが、
ラッパーのKABE太人、まるっきりいらんかったな、と。
{netabare}
  最終話でようやく存在の意味を示した、なんて声もありますが、
  あれをラップでやる意味なんてありませんから。

  そっちが本物だなんて、なんでわかんだよ、
  ということを言ってるだけで、ふつうに言えばよかったのでは。
  いや、むしろフツ-に言った方が伝わるのでは。

  ふつうに言ったら「なに言ってんだ」と聞いてもらえず、
  ラップで言ったら、カッコいいからみんなに聞いてもらえる、
  そんな面白い法則は日本のどこにもありません。
{/netabare}
つまるところ、KABE太人を登場させる必然性はどこにもなく、

  渋谷っつったら若者でしょ、
  若者っつたらラップでしょ、
  ラッパーいたらかっこいいじゃんエモいじゃん、

その程度の安直な発想で放り込まれた無目的キャラに他ならず。
なんかね、もうね、その発想自体が田舎モン。

勘違いしないで欲しいのですが、
僕は日本のラップを頭から否定しているわけではありません。
いいラップはもちろんいいし、カッコいい人はカッコいい。
だけど「ラッパーだしときゃ、意味がなくてもカッコいい」って発想、
いくらなんでもアレだと思いませんか?

それと、アザリエに関するあ~だこ~だも、まさにB級ラノベかと。
{netabare}
  やりたい音楽が事務所と違うというのは、まあ、よくあること。
  それで億のカネをかけたプロジェクトをかなぐり捨てるというのも、
  褒められたことじゃないけど『若気の至り』でしゃあないかと。

  だけどそれで『いままでの売れなかった曲』を演ったら、
  なぜか大ウケで、いいね爆上りって……
  起承転結の『結』が、起・承・転となんにも繋がってないじゃんかっ!
{/netabare}

アマチュアが投稿サイトにどんなものを書こうが、それは自由です。
ですが、プロとしてギャラが発生する仕事において、
  ・本筋の進行に関係ないプロットを延々と引き延ばす。
  ・起承転結が連動していない。
  ・引用をするのに引用元の主旨や背景をろくに調べもしていない。
というのは、ちょっとやっぱなんかアレではなかろうかと。

文芸や実用書なら、目の前で編集さんに原稿破かれるレベルの話ですし。

本作は原作者が『プロとして』書き下ろした作品なのだから、
その基準で物語を評価するなら、やっぱ『1.5』点かな。
そもそもの着想がぶっ飛んでいることと、
最後『草船借箭の計』のもじりアイディアが面白かったから0.5加点したけれど、
本来なら『1』としか評価しようがありません。


あとですね……いろんな意味で、映像おかしくありませんか? P.A.WORKS。
一番気になったのは、もちろん回によって差はあるんだけど

  クラブにいるモブ(パリピ)がカッコよくない。
  もっとはっきり言うと、ダサい。

もちろん、パリピがみんなおしゃれだとは言わないけれど、
渋谷のクラブに行くときは、
みんな最低限、自分なりにキメていくでしょ?
{netabare}
  英子がガラガラのステージで歌ってるシーンのフロアなんか、
  リック背負って一眼レフ構えたやつがいるんですよ?
  思わず飲んでたコ-ヒ-吹き出しそうになったんですけど。

僕がイメ-ジする渋谷のクラブって、
アニメでいうと『かぐや様』三期の5話エンディング的な感じなんだけど、
最終話、英子の祝勝会あたり、なんかもう『青年会の打ち上げ』みたいな。
  音楽ろくすっぽ流れてないし、照明ほぼ全灯だし、
  うろちょろしてるのは
  大型ショッピングセンターへ買いものに来た若者みたいのばっかだし。

店内の造作物も、なんか垢抜けない感じ。
英子たちがたむろしているBBラウンジのカウンターなんか、
渋谷のクラブの一角、というよりも、
むしろ『ヒナまつり』で瞳が働いてたバ-に近い感じだもんなあ。
(そう言えば、瞳役って本渡楓さんでしたね)

おかしいと言えば、孔明の回想に出てくる劉備玄徳のビジュアルも、変。
どう見ても二十代、ぴっちぴちの美形好青年。
劉備って実際は、孔明と『三顧の礼』ではじめて出会った時でさえ、
40代半ばのおっさんなんですよ?
せめて史料に目を通してからキャラデ起こして欲しかったな、と。

真っ昼間の竹下通りを人がほとんど歩いていないのも、摩訶不思議。
最終話の渋谷109前なんか、
14時という時間にもかかわらず、車の通行ゼロだし。
え? 渋谷でホコ天? と一瞬思ったんだけど、
そのわりに誰も路上歩いてないし、もう、設定そのものがわかりません。
{/netabare}

まあ、P.A.WORKSといえば、言わずと知れた脱都会。
富山県で作画・制作のほとんどをまかなっている、のびのび集団。
それだけに『渋谷のパリピ』とは、相性最悪だったのでは。
{netabare}
  最終話、アザリエのプロデューサー唐沢の昔の写真を見て、
  メンバーが「ス-パ-いけてるっ」といったときは、

              マジで吹き出しました。

  いやあ、コ-ヒ-飲んでなくてよかった。
  ここまでいくと、ギャグを超えた、シュ-ルと呼べる領域ではないかと。
{/netabare}


そんなこんなで、作品に対する僕のおすすめ度は、残念ながらBクラス。

  世界に誇るジャパニメーション、と呼ぶにはほど遠く、
  ろくな考証もしていない破天荒なマンガ映画、としか言えません。
  いいとこ、毛色の変わった娯楽作品の一つかと。

ただ、ですね。
パ-ツの一つ一つを取り出してみれば、悪くないんです。
いや、悪くないどころか、けっこういいパ-ツが多いかも。

モブや街並みの表現は正直『?』ですが、
主要人物の作画はかなり丁寧で、動きも表情も魅力十分。
ライブシーンでは止め画で尺を稼ぐ演出が多くてイラっとしますが、
おおむね誠実に、愛情をもって描かれています。
{netabare}
  九話、偶然通過した飛行船をバックに七海が正体をバラすとこなんか、
  鳥肌が立つほどカッコよかったですしね。
  そういうシビれるカットが多いのは、ぜんぜん、全く否定できません。
{/netabare}

役者さんのお芝居に関しても、かなりの完成度。
抑えめでリアル寄せの芝居をつけることが多いP.A.WORKSですが、
本作は本渡楓さんの全開解禁でかなりメリハリが。

  置鮎さん、福山潤さん、山村響さんなど、いい役者が脇を固め、
  強引だったり破綻してたりする脚本を、
  ちゃんとしてるっぽい作品に押し上げています。


音楽も、評判のOP『チキチキバンバン』を含め、良きです。
歌唱を96猫さん、Lezelさんにお願いしたのも大正解。
渋谷の若者にウケる楽曲かどうかはともかく、とても素敵な歌声です。

特に96猫さんが前面フィ-チャ-されたのは良き。
この人、何を歌わせても標準以上で、
それが故に定まった音楽イメージがないという『器用貧乏』の典型なのですが、
実力は『本物』以外のなにものでもありません。
Youtubeにあげてる『うっせえわ』とか、ぜひ聞いてみておくんなまし。
本家より数段上、さすがプロって感じです。
{netabare}
  ちなみにLezelさんの歌ってるアザリエは、
  仮面してる時の方がカッコよかったと個人的に思うんですけど。
  素顔になってからって曲も含めて『けいおん』っぽいし、
  そのへんに転がってるガールズバンドと何も変わんなくね?的な。
  あれで『いいね』爆上りはないと思います。いや、ないわ。
{/netabare}

というわけで、パ-ツ的には悪くないというか、
むしろ『良き』といえる材料があっちこっちにあるというのが正当な評価かと。
他の方のレビュ-を拝読していても、
話はよくわからんかったけど音楽が楽しかった、キャラが可愛かったなど、
好意的な評価が多いのは納得できるところです。

僕の評価が辛めなのは、あくまでも
 ・原作者が『三国志』を理解していない/矜持が感じられない。
 ・物語が支離滅裂で、余分なファクタ-入れすぎ。
 ・P.A.WORKSが描く『渋谷』だの『パリピ』だのにムリありすぎ。
という点にものすごく足を取られただけで、
個々のパ-ツを全て否定するつもりは毛頭ありません。


あ~でも、海外番販にはあまり力を入れて欲しくないかな。
ガイジンって日本の情報をアニメから得る人がけっこう多いわけで、

  Oops! 日本のParty Peopleって、こんなんなのですか。

みたく思われるのは、すごくやだかも。
ほんとお願いだから、
Far Eastのイメージ、これ以上悪くしないでおくんなまし。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 30
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

諸葛亮といえば三顧の礼しか知らない

しかもスナックばすえとかいう漫画で三顧の礼 三顧の礼とかやってたのが思い出されてしまう。

作中でも三顧の礼言うてもましたね。孔明の始まりみたいな大切なエピソード。
最初のほうでかなり衝撃を受けたんだが、見ず知らずの傍から見たらコスプレしたおじさんを自宅に連れ込むのって凄いことするなあ。しかも若い女性が。そうじゃないと話が始まらんけど。
そこから売れない歌手だったのに、軍師の力で夢を勝ち取っていくのがなんとも気持ちよかった。策略を張り巡らす孔明に圧倒された。{netabare}スモーク焚きまくって円形を部屋を似たような作りにして出口を分からなくするとか近くにいるバンドマンの喉の調子が良くないことを調べて一番売れている楽曲を歌えないのをいいことに英子に絶妙なタイミングで歌唱させたり。ラッパー探してその気にさせたり、極大プリンを買わせて路上ライブの許可証持って行かせたり。{/netabare}
敵に塩を送るのも良かった。{netabare}機材トラブルを偽って邪魔したけど、喉がとてもすっきりする怪しい?飲み物プレゼントしたり、成りすまして千本の矢を盗んだようにいいねを奪うけど、最後は動画公開でいいね返しをしたり。{/netabare}
どうしても売れたい一心で心を悪魔に捧げた的な展開{netabare}顔を隠してセクシーな衣装を着てエアバンドどころか踊りに専念する。昔は唐沢自身が信念を貫いてうまくいかない過去があったせいだが。{/netabare}
あったけど、歌で感動する感覚や出場権のために相手を蹴落とす必要がるある意味殺伐した内容にもとれるものだったが、孔明の優しさと英子のひたむきさで見終わった後に爽快感を感じられた。ちと頼りすぎな一面もあるかな。
ラッパー話も熱かった。下剋上?と言っていいのか分からないがそういった精神性こそがラップの神髄なのかなと。
弱そうなのが逆にかっこいいは笑。勇気をもらう人もいたので、ディスってはいないのでは?そういえば初登場時にいかつい男を蹴り飛ばしてなかった?
オーナーの三国志オタクぶりもなかなか。

この作品のせいでチキチキバンバンがダンスも含めて頭から離れないんですが。ずっとこびりついて生活に支障が出るレベルですよ。
気分上々↑↑も久しぶりに聴いた楽曲。パリピだけあってこの選曲はなかなか憎いことするなあと。


OP
チキチキバンバン QUEENDOM
ED
気分上々↑↑ EIKO Starring 96猫、諸葛孔明(置鮎龍太郎)、KABE太人(千葉翔也)、久遠七海 starring Lezel。KABEは第5話から、七海は第7話から
DREAMER EIKO Starring 96猫
曲名が決まるまでは六本木うどん屋(仮)
OPについて
QUEENDOMはlolのhibikiとmoca、FAKYのAkinaとTaki、GENICの金谷鞠杏からなるユニットらしい。どのアイドルグループも存じ上げなかったが、ときどき注目して見ようかなという気持ちに。MVもなかなかパリピ衣装で笑。ハンガリーの歌手JOLLYによるBulikirályの日本語カバーでところどころ空耳なんだとか。本家も圧倒的パリピですね。
EDはmihimaru GTによる楽曲のカバー。
96猫さんは歌い手さんとしてクズの本懐のアニメ主題歌を歌っていたので以前から知ってはいたけど、歌声がやはり良いですね。調べたら割と小柄な方みたいだけど、一体どこにそんなパワーが?
Lezelって方は全く存じ上げなかった。この方も良きですね。どんな雰囲気の方でしょうか。
劇中歌
I'm still alive today acoustic ver. EIKO Starring 96猫
Be Crazy For Me EIKO Starring 96猫
Shooting Star EIKO Starring 96猫
Make it real MIA(小林ゆう)
Find the way EIKO Starring 96猫
I'm still alive today 七海 ver. 久遠七海 Starring Lezel
I'm still alive today EIKO&七海 ver. EIKO Starring 96猫と久遠七海 Starring Lezel
UNDERWORLD EIKO ver. EIKO Starring 96猫
UNDERWORLD AZALEA(久遠七海 Starring Lezel)
ChacoPate AZALEA(久遠七海 Starring Lezel)


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
あの諸葛孔明が!なぜか渋谷に!!まさかの転生!!! 渋谷で出会った月見英子の歌に心を奪われた諸葛孔明は、英子の軍師として仕える。そして・・・。 天才軍師の圧倒的無双を誇る知略計略が音楽シーンに新たな伝説を誕生させる。 原作はヤングマガジンまで勢力拡大中の「パリピ孔明」を、まさかのP.A.WORKSがアニメ化 諸葛孔明役は、三国志のキャラクターを数々と演じてきた置鮎龍太郎。 月見英子役は、本渡楓と歌唱パートはネットで絶大なカリスマ性を誇る歌い手96猫によるダブルキャスト。 予測不能の畳み掛ける驚きの知略計略。 圧倒的な心揺さぶる音楽と歌。 溢れる爽快感と止まらない疾走感で贈る、笑えて!エモい!メンタル復活系エナジーエネルギッシュTVアニメが2022年4月5日に爆誕!Let‘s Party Time


第1話 孔明、渋谷に降り立つ
五丈原で星になった天才軍師・諸葛孔明。死んだはずの孔明が目を覚ますとそこはハロウィンで超アゲ↑の渋谷!孔明はパリピに連れられていったクラブで、歌声のバイブスがエグいシンガー・月見英子と出会う。しかし英子は自信を失って超サゲ↓状態。どうする孔明!?どうなる英子!?

第2話 孔明、計略を使う
孔明は英子の軍師になると宣言!でも軍師って何するヒト? 英子は良くわかっていない。夢のためにがんばる!って決めた英子を、孔明がクラブへ連れ出す!そこで出会った人気シンガーMIAに英子は誘いを持ちかけられる。ってか、どこからが孔明の策なの!?せき…へい…? どゆこと?

第3話 孔明、進むべき道を知る
英子の次なる挑戦の場は野外フェス!!テンション爆上げで参戦!……とはいかず不安いっぱいの英子。しかも、割り当てられた悪条件揃いのロケーションにぴえん。客たちは、人気インディーズバンドJET JACKETのステージに流れていく。果たして孔明にこの絶体絶命の状況を挽回できる計略はあるのか!?英子の歌は「民草」に届くのか!?

第4話 孔明、道を照らす
クラブイベント→フェスといい感じにステップアップした英子。フェスに来ていた怪しげダンディな超有名オーガナイザーから英子は選択を迫られる!ビッグイベントorスモールイベント?どっちの出演権を取る?いきなりの大チャンスに超ビビる英子。ねえ孔明、どっちがいいかな?…って、あれ? なんか孔明の反応が変?孔明、信じさせてよ!

第5話 孔明、韻を踏む
孔明の次なる計略は「ラッパーを仲間にすること」!?その頃、一人の男がフラフラと街を歩いていた。彼の正体は…MCバトル3連覇!無敵のフリースタイラー「KABE太人」!しかし、彼の心は既にバトルから離れつつあった…。果たして孔明は彼にどんなリリックをぶつけるのか!?Wake up…baby phoenix! 孔明の激アツライムをCheck it out!

第6話 孔明's フリースタイル
BBラウンジにやってきたKABE太人。孔明に煽られた彼は、ステージの上に立つ!見守る英子と赤兎馬カンフー。鳴り響くビートにアガりまくりの観客!遂に「孔明vs KABE太人」の激熱なMCバトルが始まった!果たして熱いバイブスで観客の心を掴むのはどちらなのか!?そして、KABE太人は、復活することが出来るのか!?渋谷の一角で繰り広げられる、二人の男のアツいライムとフローをDon't miss it!

第7話 天下泰平の計vol.1
サマーソニア出場権がかかった「10万イイネ企画」に向け、より綿密な計略を立てる孔明。そこで、孔明は英子とKABEに新たな試練を与える。Here we go ! バイブスMAXで飛び出す二人。しかし、それは苦悩の始まりだった……二人とも、大丈夫そ?そんな最中、謎のストリートミュージシャン七海と運命の出会いを果たす英子。ぶっちゃけ、この出会いって吉なの?凶なの!? 教えて孔明!

第8話 自分を探す
「自分らしさがない」 という分厚い壁にぶち当たった英子とKABEは自分探しを始める。七海と路上ライブをするうちに、英子は自分に足りないものに次第に気づいてくるが……。一方、KABEは劇的な変化を遂げたあいつと再会。OH My Friend! ダチって最高じゃん! って仲間とつるんでる場合かっ! Xデーが迫ってるっていうのに、こんなんでいいの!?あれ?そういえば孔明は?!

第9話 たみくさのために
Xデーに向けて、かつての仲間とアツいサイファーを重ねるKABE。一方、「何のために歌うのか」答えの出ない英子は、七海と共に展望デッキへ。どこまでも広がる星空、宝石を散りばめたような夜景。サイコーの景色にテンションぶち上がりの英子。しかし、英子の笑顔は突如として消し去られた!? ちょちょちょ!?嘘でしょ!?なんで!?どういうこと!? 風雲急を告げる衝撃展開の幕があける!果たして、英子は歌う意味を見つけられるのか!?てか、ちゃんと見ててね!孔明!

第10話 DREAMER
「自分らしさ」を掴んだ英子とKABE。これで次のステージへ行ける!一方、英子に正体を明かした七海は、プロデューサー・唐澤の檻の中で苦しんでいた。英子はプリンジジイ(キド)と、KABEは赤兎馬カンフーと決着をつけることに!油断せず挑むが相手もつよつよ!準備を万端にせよ!負けてらんない決意と覚悟とバイブスはフルマックス!孔明、信じてて!

第11話 草船借箭
サマーソニア出演権をかけた10万イイネ企画のために孔明がぶち上げた策、「天下泰平の計vol.1」とうとう決行の日・Xデーがやってきた!七海のいるAZALEAはイイネをお金で買う作戦に出た。どうするの孔明? マジで大丈夫!??濃霧注意報が発令された渋谷で、2組のアーティストがガチンコ勝負!で、孔明の策ってどういうやつなのよ!?

第12話 英子の歌
やば!ブーイングの嵐なんですケド!?KABEのラップが刺さりまくって観客の反感買いまくってる!全員アンチになっちゃったんじゃね?でも……この絶体絶命のピンチ。まるで赤壁の戦い……孔明が信じる英子の歌は、この状況をひっくり返せるのか?10万イイネは達成できるのか?決着の時が訪れる……!

投稿 : 2024/05/04
♥ : 13

60.1 8 マネージャーで笑いなアニメランキング8位
石膏ボーイズ(TVアニメ動画)

2016年冬アニメ
★★★★☆ 3.2 (248)
989人が棚に入れました
東京上野にある芸能事務所、ホルベイン芸能株式会社に就職した美大出身の新卒1年目・石本美希。
美大受験から美大生時代まで散々石膏デッサンをさせられてきた石本美希は石膏像に嫌気が差し、石膏像や美術とは全く関係のない仕事に就こうと決意する。
こうして芸能業界へと飛び込んだ石本美希であったが、入社初日からいきなり新人アイドルユニットの担当マネージャーに抜擢される。
そのアイドルのユニット名は――『石膏ボーイズ』!

声優・キャラクター
杉田智和、立花慎之介、福山潤、小野大輔、古城門志帆、牧野由依、黒田崇矢、前田玲奈、櫻井孝宏
ネタバレ

空知 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

上質のパロディー系ユーモアを提供する爆笑ショートアニメ

2016冬期は、ショートアニメが結構面白かったのですが、その中でも、「石膏ボーイズ」は良質のパロディー系ユーモアを提供しており、ショートの中では最も良かったと感じています。

ストーリーは、福岡出身の石本美希(通称 イッシー)が美大を目指し、高校時代から {netabare}石膏のデザインに取り組み、東京の美大に合格。しかし、大学で待ち受けていたのは矢張り石膏のデザイン。石本は卒業後、石膏と関係のない芸能事務所に就職する。彼女を待ち受けていたのはアイドルグループ。彼女はそのグループのマネージャーとなります。ところが、そのアイドルグループは・・なんと4人の石膏 w|;゚ロ゚|w
その名も「石膏ボーイズ(通称 石ボ)」。石本が思わず「また石膏ぉぉーー( 」´0`)」 {/netabare}と叫ぶところから物語がスタートします。

石膏ユニットは、聖ジョルジョ(軍人で聖人)、メディチ(元祖セレブリティ)、ヘルメス(美肌のマルチタレント)、マルス(愛に一途な軍神)の4人。それぞれ性格にクセがあり、石本の奮闘で一歩ずつアイドルグループへと成長していく物語です。

爆笑したのは、 {netabare}第5話の「節子の部屋」出演回と第8話の音楽番組「Mステ」出演回。特に、第8話は爆笑しました。司会者がトモリ。出演者の中に"三十三間走り隊"という33人グループ(千手観音の格好をしてる)がおり、このグループのトークを切るのが台本上で石ボに与えられた仕事。ところが、台本を読んでいない石ボは切るのを忘れてしまう失態を演じてしまう。この第8回は、三十三間走り隊を思い出すたびに笑ってしまうほど爆笑しました !(^Q^)/゙{/netabare}

石膏がアイドルという設定では、視聴前から期待しなかった方も多いでしょうし、第3話あたりで切ってしまった人もいると思いますが、2016冬作品の中ではかなり面白い内容だったので切ってしまった人は、もったいなかったかも。


監督   宅野誠起
助監督  臼井文明
キャラクターデザイン&総作画監督 伊藤依織子
アニメーション制作 ライデンフィルム

ライデンフィルムの「山田くんと7人の魔女」を観てとても面白かったのですが、その時の制作陣とほぼ同じです。「白石うらら」というヒロインは、2015年アニメの中で私的にトップヒロインでした。非常に魅力的なキャラクターでした。かつ、7人の魔女と3人の女子キャラが原作より魅力的にデザインされていたので、ライデンフィルムは女性キャラを描くのが上手い人がいるんだなと思っていました。ストーリーも面白かったのですが、監督、助監督が上記と同じ方でした。伊藤依織子氏は、サブキャラクターデザイン担当で、数話の総作画監督をしていました。また、脚本が横手美智子氏で、その期待感もあり、石膏ボーイズを観たわけです。

本作のヒロインである石本美希は、2016冬期の中では、個人的にNo.1ヒロインでした。描いた方は、やまじょの伊藤雅をデザインした方と同じじゃないかなと想像しています。

石膏ボーイズを最後まで観ることができた一つの理由は、石本美希が魅力的だったからです。多分、石本美希目当で観ていた人も多いんじゃないかと想像しています。

また、石本美希役の声優、古城門志帆さんの演技は光っており、非常に素晴らしいものでした。実力派声優だと感じました。今後の活躍を期待したいところです。

上記制作陣により(シリーズ構成は高橋ナツコ氏)「うどんの国の金色毛鞠」が2016年内に放送されますので期待しています。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 12

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

♪S・E・K・K・O B・O・Y・S 石膏!♪

この作品はオリジナル作品だったみたいですね^^
石膏ボーイズ…最初はもっと違う設定を予想していました。
石膏は石膏でも…最低でも動きくらいはあると思っていたのですが、蓋を開けてみたらホントに只の石膏だったなんて・・・^^;

石膏って・・・当たり前ですが、表情がありません。
目が無いのでどこを見ているのか、何を見ているのかさっぱり・・・^^;?
アニメにおけるキャラの表情ってとても大事だと思っていただけに、これって作画の手抜きなんじゃ・・・と思われても仕方ないと思います。

それに自分で動くこともできません・・・
こちらはネタになっていたので結果オーライでしたけれど^^;

この石膏たち・・・動けないにも関わらず無駄に広い家に住んでいたのには疑問を感じちゃいました・・・^^;
動けないなら、送ってもらった玄関で一夜を過ごし、次の日に迎えに来ても玄関にいなきゃいけないはずなのに・・・
だったら無駄に広い家って只の浪費になってしまう様な・・・

石膏ボーイズの皆んなは動けないけど話は出来る訳で・・・少なくてもエネルギーは消費している筈なんですが、そのエネルギーの補給はどうしてるんだろう・・・トイレは? お風呂は?
そもそも胸像だから手が無いのにどうやって・・・
この作品・・・見方によってはミステリーなんじゃ・・・^^;?

こんな主役が不動の石膏という大胆かつ斬新な設定でしたけれど、完走できたのは石膏ボーイズのマネジャーである石本美希(CV:古城門志帆さん)のたゆまぬ努力と頑張りがあったから・・・だったと思います。

石膏ボーイズのマネジャーは人間のマネジャーをやるよりよっぽど過酷な仕事です。
それでも笑顔で頑張る彼女・・・彼女の持ち前の明るさと笑顔に救われたような気がします。

そんなマネジャーの頑張りを他所に石膏ボーイズの皆んなはやりたい放題・・・
胸像の石膏で動けないのにやりたい放題って矛盾していますが、そんな細かい事をイチイチ気にしちゃダメな作品・・・という事に割り切れるようになってからは割と普通に視聴できたと思います。

この作品を視聴して思ったのは・・・絆は大切にしないと切れちゃうモノで、その修復には並大抵の労力が必要であり、お互いにその気が無いと決して修復できるモノでは無い・・・という事です。

主題歌は、石膏ボーイズの「星空ランデブー」
この楽曲の作詞をボンジュール鈴木さんが手がけられていたことをレビューを書くまで気付きませんでした^^;
ボンジュール鈴木さんって、楽曲も提供されているんですね^^

1話8分のショート作品で全12話でした。完走して振り返ってみると、思い出すのはマネジャーばかり・・・^^;
石膏ボーイズ・・・は、やはり表情が無かったので印象には残り辛い感じです^^;
石膏に表情があったら・・・それはそれで気持ちが悪いかもですが、もっと印象には残ったような気がします^^;

投稿 : 2024/05/04
♥ : 16
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

新しいから面白いとは限らない。テンプレアニメを否定した過去の自分に観せて、反省させてやりたい(笑)

[文量→中盛り・内容→酷評系]

【総括】
ジャンルとしては、ギャグ。ナンセンス系。まあ、イケボを楽しみたいならどうぞ、という感じかな。


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
入り口は少し、シロバコを思い出した。1分だけねw

まあ、仏女(仏像好き女子)もいるし、ボカロが大売れする時代ですから、石膏アイドルも、やり方によってはアリなんじゃないかと思った、1話目w

う~ん、イマイチ石膏の立ち位置が分からんな。生きてる設定なの? 個人的には、ガチの石膏をアイドルに仕立てあげろという無理難題を押し付けられた、女性マネージャーの奮闘記アニメだと思ったのに残念の、2話。

正直、「相棒」のキャスティングと聞いて、オチは予想できてた、3話。

元ネタになった石膏のことに詳しければ、もっと笑えたのかな?の、4話。

石膏ギャグというより、神々ギャグ? だったら、神様達がアイドルやっても良かったんじゃ?の、5話。

メディチ「なんで僕が付き添わないといけないんだよ~」って、全くその通り(笑) 途中から、ホントにメディチいる意味ないやん、の、6話。

やっぱ、石膏関係なしかな。普通の(レベル低い)ギャグアニメを、石膏にやらせるだけで、シュールな笑いに昇華するとか、甘いこと考えてんの?の、7話。

仏像来たw どうやら私はニュータイプだったらしい(笑) てか、石膏のレア感減らしてどないすんの?の、8話。

ドローンで撮影とか、リアルにあるだろうし、怖いな。最後のオチはない方が展開あって良かったんじゃ?の、9話。

最後の展開へのフリかな? 初の2話またぎの、10話。

柳川、行ってみたいな~。ちょっといい話にしようとした、まあ、ありきたりだけどの、11話。

最終回が、一番良かった。主題も入ってたし、石膏の設定を珍しく活かしていた、12話。

視聴を終えて

7話での感想が全て。もっと石膏を活かそうよ、石膏を。石膏ならではのネタをくれよって感じ。シュールを履き違えてるというか、軽く見てる印象。つまんない芸人が、衣装だけ変えて笑わせようって感じがした。やっぱ、ネタで勝負せんと。シュールな笑いといえば、「日常」。勉強してから来てねって感じです。まあ、3話観れば十分なアニメ。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 25

68.0 9 マネージャーで笑いなアニメランキング9位
セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん(TVアニメ動画)

1998年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (136)
708人が棚に入れました
『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん』(セクシーコマンドーがいでん すごいよ マサルさん)は、うすた京介による漫画。アニメ版は、漫画の連載終了後の1998年1月6日から1998年4月3日まで、『ワンダフル』内の10分枠で放送。
とある高校を舞台に、不良の先輩をもあっさりと倒すという究極の格闘技"セクシーコマンドー"をめぐっての珍騒動を描く、抱腹絶倒のギャグ・アニメである。
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

今日は何の日~♪

かなり真面目な本格派のバトルアニメ。謎の物体を持ち、宇宙からやってきた異星人と、その物体を偶然に拾った地球人の心温まる交流。そして知らされる、地球の危機。主人公のマサルは、一子相伝により伝えられる秘技、「セクシーコマンドー」を用いて、未知なる敵と戦うが……。

はい、全部ウソですm(._.)m いや、今日は4月1日なんで、ちょっとウソをつきたくなりましたw

本当は、ジャンプ史上最高のギャグマンガだと思ってます(「レベルE」と悩むけど、笑いの数では本作かなと)。個人的にはLEGEND級です。

笑いのジャンルとしては、「シュール」「パロディー」「ブラックジョーク」といったところ。

シュールな笑い、というのはこういうことなんだと思いさらされます。

好きな話(原作込み)ベスト3は、

1位
{netabare}
マチャ彦が原付の免許をとる話。「目を開け、後ろを振り返ると、どうやら3人ほどひいていたらしく、逆に笑えました」の流れは、何度読んでも爆笑でしたw ブラックジョークが好きなら、この回は神回です♪
{/netabare}

2位
{netabare}
フーミンが、自分の特技をツッコミだと言われて落ち込む話。最後の最後まで溜めて溜めて溜めて爆発させた、「な、ん、で、だー!」という心の叫び。そして爽やかな笑顔。アイデンティティーの確立w まさに感動巨編です(笑)
{/netabare}

3位
{netabare}
クリスマスの話。モエモエの可愛いクリスマストークから、マサルの話への落差w 「ドサリ。グチャリ。街は血に染まり…」(笑)
{/netabare}

それ以外にも、本当に秀逸な話が多い♪

アニメは当時、「ワンダフル」という深夜のエロ番組内で放送され、(小学生だった私は)目覚ましをかけ、親に隠れて観ていました(当然、ワンダフル込みでw)

アニメでの原作再現度は意外に高く、あの独特の間やシュールさも良く表現されていました(まあ、絵がどうでも良い作品だから作画が楽というのもあるでしょうが)。OPの「ロマンス」はPENICILLINの代表曲で、今でもたまに聴きます。時代を反映したバリバリのヴィジュアル系の曲で、カラオケでは酔っぱらわないと絶対に歌えない(キーが高すぎて外すから、ギャグぐらいで歌わないと)w

とはいえ、個人的にはやっぱり原作をオススメしたいです。クソ面白いよ。マジで。若い年代にオススメしたい、「後世に残っていない名作」と言えます♪ (実際、今の中高生はほとんど知らないみたいです。勿体ない!)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 24

Ssoul30 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

セクシーコマンドとは相手の隙を無理矢理引き出して、その隙を利用して攻撃するという格闘技である。

ストーリー

藤山 起目粒は友達100人作るのを目標して転校先のわかめ高校に転校しましたが、転校先のクラスにはある問題児がいました。その問題児はクラスに謎の歌を歌いながらやってきました。この物語は花中島 マサルを中心としたセクシーコマンドを習うための作品です。

私の感想。

笑いました。ぼろくそ笑いました。腹と背中が裏返るほど笑いました。この作品は感動、シリアス、情報、ストーリー性などを完全に捨て、我々を笑わせるようにぐいぐい押して来ました。それはもう、内臓を抉るように。

この作品の面白さの源はマサルくんのキャラクターと個性のおかげです。マサルくんの行動一つ一つが本当に面白かったです。私がマサルくんのギャグで一番気に入っているのが、ツッコミをしているのに不意打ちボケになっている謎のツッコミです。あのツッコミ(?)には毎回腹をつつかれました。次にこの作品を面白くしているのは謎の存在たちです。色々謎ばかり残しましたが、その謎が好奇心&面白さに変えてくれるのです。

この作品の作画はかなり古い作品なので少々残念な感じになっていましたが、それが私的にはこの作品の売りだと思います。この残念な感じが私たちに彼の謎の逆をもっと理解できるようにしているのでしょう。今のようにテクノロジーが進化したアニメですと、この作品のような笑いが取れないのです。

Ssoulのワンポイントピックアップ!!
「このコーナーではこの作品のおもしろい所、注目してほしい所などをピックアップし、説明したいという事です。」

この作品内に所々マサルくんが歌う曲が非常に気になります!! CDは無いのでしょうか・・ 

っと言う事で、マサルくんの謎の曲に注目してください。

オープニング

「ロマンス」
ある意味革命的面白い発想だと思いました。完全にギャグアニメなのにビジュアル系の曲をオープニングに選択するという大胆だけれど、どこかこの作品にぴったりのようなそうでもないような私が知る限りでしたら、このオープニングは神オープニング一つに認定されています。今まで。いや、今でもビジュアル系の曲をアニメのオープニングにするなんて無謀で大胆なことは。これからもこのオープニングが伝説であってほしいです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 10

CC さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

外伝!?・・・本伝は??

なんてツッコミは野暮だぜ☆

【ご注意】
これから始まるアニメーションはやけに良心ぶった方、くそまじめ野郎、いいこぶりっこは見る必要なし!!
あと、批判は断る!!

こんな冒頭から始まる作品です。女ナレーションは、大音量でお楽しみください。っと言っているので大音量で楽しんでくださいね。

【物語】
究極の格闘技『セクシーコマンドー』の使い手・マサルが巻き起こす騒動を描く。
ギャグアニメ。(1話10分程度・全48話+ダイジェスト2話)

名言・パロディ・意味不明のオンパレードですよw

【音楽】
OP「ロマンス」/PENICILLIN
この曲、当時はカナリ売れていた。CDTVの上位にヴィジュアル系バンド(しかもアニソン)が食い込むのは珍しかった時代。なので浮いていた曲w MALICE MIZER(Gacktのいたバンド)、SHAZNA(IZAMUのいたバンド)が流行りだしたのもこの辺りの時期。DIR EN GREYはもう少し後になるかな。
まぁ、そんなことどーでもいっかw OPはカッコイィってだけでなく作りも凄いんです。YOU TUBEでもこのOPを元にしたMADもたくさん上がってます。そんなカッコイィOPですが、実はパロディネタなんですよね。当時私は「こどものおもちゃ」をパロしてるくらいしか気が付きませんでしたが、全部で5つパロってるので調べずに、何が元ネタになってるかちょっと考えて見てみてくださいなw

【総評】
この作品は、私が初めて見た深夜アニメだと思います。当時ワンダフルという番組内で0:35~0:45くらいに放送してました。これがまた曖昧で0:27とかから始まったりもするんですよ。録画するのも一苦労w しかも毎週ではなく平日毎日放送してたので、当時子供だった私には割とキツかったですw 録画の苦労もあって今では一番大事にしてるVHSかもしれませんww

ワンダフル内のアニメには「浦安鉄筋家族」・「イケてる2人」etc,などありましたが、私はこの作品が一番好きでしたね。とにかくギャグが面白い、テンポが良い。今から見ても十分に楽しめる作品ではないでしょうか。

【最後に…】
うえだゆうじ good job!

投稿 : 2024/05/04
♥ : 14
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