中国で上海なおすすめアニメランキング 3

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの中国で上海な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月08日の時点で一番の中国で上海なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

56.6 1 中国で上海なアニメランキング1位
一人之下 the outcast(TVアニメ動画)

2016年夏アニメ
★★★☆☆ 3.0 (87)
431人が棚に入れました
『一人之下 the outcast』(ひとりのした ジ・アウトキャスト)は、中国のWeb漫画およびそれを原作とした日本のテレビアニメ。主人公・張楚嵐(チョウソラン)はある日墓場でゾンビに襲われた!絶体絶命のピンチ−…!その時、包丁を持った見知らぬ少女が現れ敵をなぎ倒し始める。命拾いしたと安堵したのもつかの間、「この困難に自分で立ち向かえ」という言葉と共に立ち去る少女。後日、大学に登校した張楚嵐の前に、あの墓場で出会った不思議な少女が現れて…

声優・キャラクター
田丸篤志、飯田友子、早見沙織、野島健児、立花慎之介、朝井彩加、山本兼平、宮澤正、日笠陽子、三宅麻理恵、原由実、鳥海浩輔

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

原作は「3億PV越え超人気中国原作WEBマンガ」だそうです。

この作品の原作は未読ですが、はやみんが出演される事を知りニコニコアニメスペシャルで視聴しました。

ここのところ、中国原作の作品が増えているように思います。これまで中国原作の作品を日本のアニメ制作会社がアニメ化する、というパターンが殆どでしたが、この作品は日中合作で両国のスタッフが加わって制作したそうです。

この作品の主人公は大学生の張楚嵐(チョウソラン)…彼はとある日に墓場でいきなりゾンビに襲われるのですが、一人の少女が彼のピンチを救ってくれたのです。
少女の名前は、はやみん演じる馮宝宝(フウホウホウ)…

彼女はチョウソランに「この困難に自分で立ち向かえ」と言い去っていったのですが、祖父から「普通」に生きる事を命じられた彼の人生の歯車は、この時既に大きく変わり始めていたのです。
そして様々な思惑が蠢く争いに巻き込まれ…物語が動いていきます。

普通の一般市民が実は非凡な才能を隠し持っているのですが、その非凡な才能を手中に収めようと様々な組織の恰好の的になってしまいます。
ですが、本人が自らの奥底に秘めた力に目覚めて特別な存在となり、向かってくる敵をバッサバッサ薙ぎ倒していく…

隠し持った人とは異なる力や秘めた力…誰もが一度は憧れ、その殆どは自分にはそんな力など持たないただのモブである事を自覚する事になるのですが、この様なヒーローものは中国の作品では割と王道なのでしょう…
霊嶮山もこんな感じでしたし…

個人的にはフウホウホウの役どころとはやみんの声質がベストマッチである事に最初は困惑しましたが、慣れてきたらはやみんの魅力をバリバリ感じながら視聴する事ができたのは良かったです。

フウホウホウは不思議な女の娘ですが、彼女の全容は未だ不明です。
この作品を見て感じたのは、フウホウホウは滅茶苦茶強いという事と、どんな時も約束を忘れない娘…だという事です。

彼女の生い立ちやチョウソランとの関係がどうなっていくのか、今後が楽しみな作品です。
でも、この作品の続編は政策されるのでしょうか…?
霊嶮山や、直近ではアニメではありませんが、原案・脚本を虚淵玄さんが手掛けれた人形劇「Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀」でも最終話で続編の制作が発表されたので、続編の制作が決まったら早々に発表されるとばかり思っていましたけれど…

1クール全12話の作品でした。でもテレビで放送されるのがTOKYO MXの1局しか無いのは正直少なすぎだと思います。はやみんが大好きんで彼女の活躍を見たいと思っているのは決して私だけでは無いと思います。
せっかくの声優さんたちが熱演を繰り広げてくれているんです…もう少し幅広く発信されても良かった作品だと思いました。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8
ネタバレ

にゃんちゅ(・ω・` さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.2

観たことある設定アニメ

しいて言うなら、中国原作アニメってところで
あとは本当に観たことあるアニメでした。

設定もキャラもほんとどっかで観たことあるって感じ。

わざわざ観る必要あったのかと思うレベルでw

まずOPが酷いw
そして、中国って事でまぁ覚悟はしていたけど名前が覚えずらい。
(名前に関しては、個人的に作品に興味が湧けば覚えられたかもしれませんが)

異能バトルアニメで、
相変わらず設定への説明が少ない!!!

{netabare}ド田舎で墓が掘り返され、チョウ・シャクリン遺体が盗まれた!?
ここで張家の謎。
チョウ家は恨まれているのか?

チョウ・シャクリンの孫チョウ・ソランが墓参りに行くと
待っていたのは謎の女、フウ・ホウホウ。

そしてゾンビに襲われるソラン。
突然包丁一本で闘い始めるホウホウ。

幼いころから洗礼を受けていたソランは普通に生活したかったが、
おじいちゃんの死の謎を解き明かすために、
最初は嫌々ではあったが、ホウホウについていき
異能者が集る「速達」へ入ることに。

異能者の派閥みたいなのに巻き込まれながらも、
祖父の謎を解き明かし~・・・って

明かさず終了かい!!!!!!!!!!

ホウホウの謎も曖昧にしやがって!
とてつもなく戦闘力の高いホウホウですが、
なぜ70年もの間、姿が変わらないんや!不死身なのか?!

また、派閥で敵っぽいのが出てくるのはいいけど
何がしたかったんだろう・・・

ソランを誘拐したり、シャクリンの魂探ったりしてたけど・・・{/netabare}


ってか、最初に出てきたからゾンビアニメなのかと思ったけど
全然違ったし、

異能の名称が難しくて、名前も覚えられなければ
効力も覚えられなかったな。

作画もブレブレでしたし
敵や味方関係なく疑問だらけやないか!

終盤に至っては、主人公のはずのソランの出番はほぼなく、
ホウホウの過去を見せる描写に「次回へ続く」的なラストシーン。

主人公変わっちまったのかと思ったぞ。

2期あっても私はもういいかな。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

長い茶番

序盤 ええと

中盤 うん

終盤 …

この話はとある村に墓荒らしがあった話
ジャンルは中国原作・主人公最強・バトル
中国マンガ原作、中国アニメ会社制作のバトルものです。
「気」とかいう超能力的な何かを使って戦うのですが、正直期待はしてませんでした。案の定でしたね。
空を跳んだり、山を削ったりしないのですが、なんかのオーラで戦います。
個人的には序盤の戦闘だけは好きです。ちゃんと戦闘してますし、かっこよかったです。
問題は内容の微妙さです。序盤の導入がテキトー、キャラ説明も不十分。コメディシーンも面白くないし、展開も単調。唯一バトルが見れるものだったので、始めましたが、バトルがなかったら終了です。中盤ではつまらない茶番が永遠と続きます。非常に退屈です。生命線はバトルシーンでしたが、そのバトルも日に日に作画が落ちていきます。一話と最終話の差はすごかったですよw

終盤のテキトーさは目に余るものがあります。中盤で数少ないシリアス風展開を出したのに終盤でテキトーに流したせいで全てチャラ。せっかくキャラの立ち位置がわかってきそうだったのに急に戦闘が始まったり、キレたりするからみてるこっちがキレそう。

基本的にキャラの説明が不十分な上に真剣な場面でのふざけが多々あるせいでキャラの評価は最悪に等しい。全員嫌い。さえんちゃん以外。

監督は王昕さん。
助監督は戸田和裕さんと森満男さん。
シリーズ構成は森満男さん。
キャラデザはきりぽんたさん。
劇判は阿部隆大さんと持山翔子さん。
アニメ制作はパンダニウムさん。

作画は先程言ったとおり。
opは鏡華さん作詞、凛さん作曲、Lilithさん編曲歌唱の「Arcadia」
edは凛-Lin-さん作詞局、Affective Synergyさん編曲歌唱の「In the Dawn」
中国語の歌まるでわからん
声優さんはとても良かったです。豪華声優さんたちが数々出ていましたからね。

総合評価 長い茶番

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4

67.2 2 中国で上海なアニメランキング2位
詩季織々(アニメ映画)

2018年8月4日
★★★★☆ 3.5 (63)
284人が棚に入れました
【陽だまりの朝食】北京で働く青年シャオミンは、ふと故郷・湖南省での日々を思い出す。祖母と過ごした田舎での暮らし、通学路で感じた恋の気配や学校での出来事...子供時代の思い出の傍には、いつも温かい、心のこもったビーフンの懐かしい味があった。そんな中、シャオミンの祖母が体調を崩したとの電話が入る。【小さなファッションショー】広州の姉妹、人気モデルのイリンと専門学校生のルル。幼くして両親を亡くした2人は、共に助け合いながら仲良く一緒に暮らしていた。しかし、公私ともに様々な事がうまくいかなくなってきたイリンはついルルに八つ当たりしてしまい、2人の間には溝ができ、大喧嘩をしてしまう。【上海恋】1990 年代の上海。石庫門(せきこもん)に住むリモは、幼馴染のシャオユに淡い想いを抱きながら、いつも一緒に過ごしていた。しかし、ある事がきっかけとなり、リモは石庫門から出ていき、お互いの距離と気持ちは離れてしまう。そして現代、社会人になったリモは、引っ越しの荷物の中に、持っているはずのないシャオユとの思い出の品を見つけるのだった。

声優・キャラクター
『陽だまりの朝食』坂泰斗、伊瀬茉莉也、『小さなファッションショー』寿美菜子、白石晴香、安元洋貴、『上海恋』大塚剛央、長谷川育美

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

全然観に来てる人が少なくて嘆かわしい!!!これは正しく2010年代版『秒速』ですよ!!!

新海誠監督の制作拠点としてもお馴染みのコミックスウェーブフィルムの新作
新海作品に強い影響を受けた新世代スタッフを中心に、中国のハオライナーズが「中国の都市を舞台に、中国の衣・食・住・行(行は交通)といった文化をテーマにした『秒速』みたいなのを作りたい!」と実に10年も前に持ちかけた話がキッカケとなった短篇3部作です




~陽だまりの朝食~
雨の降る北京を足早に行く男性、シャオミン
彼は喧騒とした都会の朝の中で、ふと故郷の朝の思い出を蘇らす
幼少期の好物であった三鮮米粉(さんせんビーフン)を祖母と食べた日々
そして淡い青春の日の隣にも三鮮米粉はあった
いま彼の目の前にあるのは、チェーン店で量産された米粉だ
もう思い出の味を口にすることは無いのか…そう思った矢先、1本の電話が入る…


~小さなファションショー~
中国第3の都市、広州は世界中のアパレルメーカーが拠点を置く現代のシルクロード
そんな広州で一流ファッションモデルとして働く女性、イリンは服飾の専門学校に通う実の妹のルルと二人暮らしをしていた
順風満帆かに見えたイリンの人生だったが、モデルとしての人気にも陰りが見えてきたことに焦りを感じ、自分を追い込んでしまう
やがてやるせなさの矛先は妹のルルに向けられ、イリンとルルは喧嘩してしまう
仲直りのキッカケを掴めぬまま、イリンはモデル引退をマネージャーに切り出すのだが、マネージャーからは1枚のメモが託される…


~上海恋~
90年代、上海の石庫門(せきこもん)と呼ばれるポピュラーな集合住宅で青春を過ごしたリモ、シャオユ、パンの3人
リモ青年は建築設計士となって上海に戻ってきたが、仕事は上手くいかず憤りを感じていた
そんな最中、男友達パンが引越しを手伝ってくれていると1本のカセットテープが発見される
それは淡い想いを抱いた幼馴染、シャオユとの交換メッセージを送りあったテープだった…
なぜリモはテープをシャオユに返さなかったのか?
なぜリモとシャオユは離れ離れにならなければいけなかったのか?
全てを思い出す為に、リモはテープを再生出来るラジカセを探し始める




まず率直に今作、『秒速5センチメートル』『言の葉の庭』『君の名は。』といった新海作品が好きな人に是非観ていただきたいです


美麗な美術や作画は言うまでもありませんが、今作が描いているのはSFでもファンタジーでも無く、中国の等身大の日常です

中学校の制服がジャージだ、とか
蕎麦でも饂飩でもなく米粉が朝食だ、とか
日本で言うところの団地や長屋に相当する石庫門の作り、とか
色んなものが“あの『君の名は。』クオリティ”で丁寧に描かれつつも、オイラの様な日本人にはとても新鮮な光景に映るんです


ところが今作のストーリーの根幹で、“国や文化の違いがあっても人の青春は新海作品で描かれているモノと同じなんだ”という新海作品との共通点に辿り着くんです


新海作品と違うアプローチをしながらも、新海作品と同じ着地点に辿り着く
こんなに美しく、斬新で、面白い映画は今までにありませんでしたよ
文字通り、10年前では思いつかなかったであろう、2010年代版『秒速』ですねこりゃ


にも関わらず、プロモーションが上手くないのか東京都でも封切り時の公開館数は僅か5館
大作サマームービー真っ盛りの季節ということもあって、上映回数も来客数もまばら…


おかしい!
こんなに新鮮な作品を、今観ないで何時観るのか!?
けみかけは『詩季織々』を応援していきたいと思います
鑑賞料金は一律1300円の特別興行でお得
どうせ後からBDを後出しするんでしょうけど、鑑賞チケット提示で本編DVDも買えます(買いましたw)


個人的に、今後の日本のアニメ業界は“日本のアニメ制作の技術を海外の顧客や出資者に買ってもらう時代”が来てると思ってます
もう日本のヲタクの財布をアテにする時代は終わりました
そういう意味でもハオライナーズ、ビリビリ動画、NETFLIXが配給に協力している今作は新時代への回答を既に提示してると言えるでしょう


その一方で、エンドクレジットを観れば純粋な日本人のスタッフが制作現場の中心を担っていることがよくわかります


誰にでも出来るわけではない
日本人だからこそ作れるアニメを、世界の人にお金を払って観てもらう時代の到来と言えます
あなたも今作を鑑賞してみて、時代の先駆者になってみるのは如何でしょうか?

投稿 : 2024/05/04
♥ : 20
ネタバレ

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

20年前の朝食ってなんだった?

この話は三篇の話
四季折々といいながら(いってない)三篇に渡って構成されている中国アニメ。

三篇といっても個々の共通点はゼロ。強いて言うなら舞台は中国、という以外全て独立してます。ただテーマは一貫した物となっています。
共通といってよいのかわかりませんが、「時代の移り変わり」を様々な視点から捉えた作品となっています。
本作を一応中国アニメ、と評しますが制作チームの中には「」新海誠さんたちが所属する作画チームが参加しています。新海誠らしさは感じ取れませんでしたが、やはり雨の描写は流石でしたね。

中国アニメ、といえばとりあえず戦ったり、とりあえず世界最強決定戦を開いたり、と荒々しいイメージでしたが、本作は「時代を移り変わり」を主としているため、イメージとしては「言の葉の庭」のような(制作会社が同じで雨の描写が印象的だったというのもあります。)静寂かつ鮮明な心象を表しいている作品となっています。
この「時代の移り変わり」に着眼点を置く、というのも良いのですが、それを複数の異なる焦点をもって捉える。この発想は素晴らしいですね

別に小説(複数の作家の短編を載せているやつ)などでは珍しくはない表現の仕方なのですが、アニメでは珍しく、新鮮なものでした。
「時代の移り変わり」は日々の生活にあふれているもので、それ自体は珍しくありません。が、それを多角度から捉え、意識することでなんてことない日常を時代の移り変わりを感じさせる特別なものに感じさせる(残念ながら未だに日々を特別に思えないのですが)、そんな作品となっています。

話の内容としては「朝食」「ファッションショー」「上海」、と一般市民から見た「時代の変化」を表したかのような内容。
客観的な自己視点、という描写が多かったのも特徴的であり、このテーマの意義と非常に合致しています。
これを他者による語りならば実感はなく、ただただ空想にしかなりませんでしたし、ただの主観的感想を述べているだけだったら日記となんら変わりません。
しかし、客観的な自己視点を採用することで過去現在、そして未来の自分にまで範囲を広げることが出来ます。非常に考えられたものであり、評価せざるを得ません。
一つあたりの尺が短く、気軽に見れるというのも長所の一つです。

しかし
{netabare}
時代の移り変わり、というどうしようもなく抗うことの出来ない事象に対して、それでも抗ったり取り戻したりしようとする、という行為を描いているくせに、終わり方は完結。移り変わりという流動的な現象を完結という手法にしてしまうせいで違和感となり、本作を見終わったときに「ええ終わったのか」とあっけなさ、というか物足りなさを得る。まぁ純粋に一つあたりの尺が短いから、というのもありますが。
{/netabare}
さらに、テーマを重視したおかげで内容自体が薄い
{netabare}「過去を回想しながら今日も飯を食う」「トップモデルで限界が見えたが妹のためにもモデル続ける」「テキトーに返事しまくったらアンジャッシュしてたけど、夢を叶えたあと再会した」てだけですからね。かなり薄い。{/netabare}
まぁ雰囲気やテーマに合わせるのならば仕方のないことなのでしょうが。
しかし、やはり着眼点やテーマは素晴らしく、好印象です。
内容自体は薄く、矛盾してるかのような作品でしたが、楽しめたことには変わりなく、間違いなく中国アニメの印象が変わる作品であると思っています。

{netabare}
個人的には朝食は面白かったです。時代の移り変わりをダイレクトに、そして客観的に描写しており、「儚くも鮮明な人生」を体現したかのような、作品。
しかもそれを朝食、という一つのものに焦点を当てただけで表現できるんですから本編は純粋に褒めなければなりません。着眼点もさながら脚本も「移り変わり」を意識したものであり、詩季織々にあっていると思います。
{/netabare}

「陽だまりの朝食」の監督は中国の方
「小さなファッションショー」の監督は日本の方
「上海恋」の監督は中国の方

作画はかなりよく、さすがといえる出来栄え。
主題歌はビッケブランカさんの「WALK」

移ろうのは時代だけだったか
ということで締めます

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

新海インスパイア系の海外第一号店

2019.01.14記


日中合同のアニメ映画(配信はNetflix)


詩季織々・・・“しきおりおり”と読みます。
キャッチさんのご推薦もあり鑑賞の機会に与りました。観たのは昨年です。

3つの短編。合計74分。さくっと観れるサイズなのでお気軽にどうぞ。
 1.陽だまりの朝食
 2.小さなファッションショー
 3.上海恋


■コミックス・ウェーブ・フィルム
言わずと知れた『君の名は。』『秒速5センチメートル』『言の葉の庭』を手掛けた製作会社さんが中国の製作会社と合同で制作にあたってます。
「陽だまりの朝食」と「上海恋」をChineseの監督さんが担当してたりします。よっぽど新海誠が好きなんでしょうね。モノローグの多用、内向的な男、時間軸を利用したストーリー構成と静謐さを湛えた演出などなど、新海誠作品をところどころ彷彿させるところがあって、同監督作品が好きな方でしたらチェックしておいてよい作品なんじゃないかと思います。
むしろ舞台を中国に移し、彼らの日常を切り取ったほどよく切なさを感じさせる物語はどれもきらりと光るものがあります。
お国柄、劣化コピーだろ?とか抗日映画のイメージしかないぜ!といった先入観は不要です。プロパガンダ映画でもないのでご安心ください。普通のアニメです。


■“面子”と“同族愛”と“ゴーイングマイウェイ”
とはいえ、登場人物それぞれところどころChineseっぽいところがあって、そこは比較文化の点で興味深いところでした。
そこは話聞けよ!(ゴーイングマイウェイ)とか、そこは素直になんなよ!(面子)とか、そこまでしてやるんかねぇ(同族愛)とか、お国柄を反映した表現も見どころの一つです。
こう書くと突っ込みどころ満載のように聞こえるかもですが、意外と違和感なくて不思議と物語に溶け込んでいますのでむしろ気づかないかもしれません。


■中国の高度成長
土地計画で変わりゆく街並み。農村と都市部の対比。価値観の逆転。
人民にとっても激動であったろうここ20年の変化は日本の比ではありません。その変化といった部分がストーリーの背景になってたり、さりげなく挿入されてたりと、これは現代日本では描けない物語でもありました。
劣化コピーではないよ、といえる理由でもあります。


新海テイストを盛り込みつつも独自の演出が光るお奨めの一品です。


■オマケ
寿美菜子さんが出演されてます。
寿さんと言えば、特別な存在であったユーフォニアム吹きの先輩役だったり、特別である自分に縛られた生徒会長役だったりと、私の少ない視聴遍歴のなかでも“特別”がつきまとう声優さんです。
本作では2.小さなファッションショーでの出演。案の定、“特別”につきまとわれていたなぁと思いだしたのが、レビュー執筆のそういえばきっかけでした。
姉妹の姉役での出演。妹はこちら『ゴールデンカムイ』のアシりパ役を好演されてた白石晴香さんの抑え気味の演技もなかなかだったりします。


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2019.04.27追記
《配点を修正》

投稿 : 2024/05/04
♥ : 32

67.3 3 中国で上海なアニメランキング3位
兄に付ける薬はない!3(TVアニメ動画)

2019年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (43)
180人が棚に入れました
中国での合計閲覧数が約30億回の人気Web漫画のアニメ化。バイオレンスな妹が…おバカな兄を殴る蹴る!?兄弟愛!恋!グルメ…? 全部入りの学園コメディ。

声優・キャラクター
中村悠一、雨宮天、小野賢章、花江夏樹

TAMA さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

这也是我兄弟的职责(訳・これも兄の務めだ)

唯一中国アニメで残って3期までやってる作品。
ここまで来るとある意味凄い!
風土や風習の問題はありますが学園コメディとしては中々面白いと思います。


原作・未読。
アニメ・全話視聴。(全12話・5分アニメ)


あらすじ等は3期だし省きます。

監督・脚本を今回も『ラレコさん』がやってるので安定してました。コメディネタは好き嫌いや国の違いがあるのでそこは受け付けない人も居るかも。
実力のある日本の声優さんを使ってるので間のとり方や空気感は良いし、笑えました。
ま、裏を返せば有名声優さんに頼ってる部分があるって事ですが。


今回も『時分(シーフン)』はバカをやって妹の『時秒(シーミョ)』にドツカれてました(笑)
妹の為にやってる事も度が過ぎてて報われない事もありますがね(汗)

今回は班長の名前がやっと分かったのが収穫かな。てかヒロイン枠なのか?
ま、コメディだし名前を出してもネタバレにならないので書きますが『優楽(ユウラ)』です。
班長エピソードはちょっと(ラブ)コメディになってますね。2期の時もちらほらとね。


トイレットペーパーのエピソードがあるんですが都市部は分からないけどそれ以外のとこは中国ってトイレットペーパーは便器に流さないんじゃなかったっけ?ゴミ箱じゃなかったっけ?もう中国全土変わったのかな?
前に中国人のレイヤーさんがコミケに来て話した事があるんですが幼少の頃の教育でトイレットペーパーを便器に流すのは「非文明的行為」と習ったそうです。だから「日本のトイレ使うとビックリする」ってのも思いだしました。
こーゆー違う国の作品を観ると文化の違いを知れるのでそこが私は面白いと思います。
ま、調べてみると日本と違い中国の下水管の問題やペーパーの問題でそうなってるらしいです。詳細まではわかりませんが。
でも今も上海でも流せない場所は結構あるって聞いたしどうなんだ?

…あれ?トイレの話になったな。戻します。

コメディは1期や2期と変わらないですね。良くも無く悪くも無く安定してると思います。
国が違うので表現方法が日本のとは違いますが4コマ漫画みたいな流れのストーリーとしては観れる作品だと思います。
一話五分で一話完結のショートストーリーなので少し中国の風土をコメディチックに知りたい・笑いたい方にはオススメかな。


今回は主題歌ノリ良かったな。
3期は『万歳(バンザイ)』が面白かったです。
思考回路が…ププッ(笑)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

3期までアニメ化されたのが納得できる作品

この作品の原作は未読です。
まぁ、読もうと思っても中国語が読めないんですけどね。
…と思ったら、webマンガサイト「少年ジャンプ+」で連載されているとの事なので、試供版を覗いてみると…ちゃんと日本語で掲載されているじゃありませんか。
原作の作画はアニメ版より、少し柔らかいタッチでした。
ということで原作に試読は今回が初めてでしたが、アニメの方は2期まで視聴済です。


中国での合計閲覧数が約30億回の人気Web漫画のアニメ化。
バイオレンスな妹が…おバカな兄を殴る蹴る!?
兄弟愛!恋!グルメ…? 全部入りの学園コメディ。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

兎にも角にも、中村悠一さん演じる時分(シーフン)と天ちゃん演じる時秒(シーミョ)の掛け合いが抜群な作品です。
最近の時分は、クラスメイトである開心(カイシン)や万歳(バンザイ)との絡みが多く、2人の掛け合い度合いが少し低めなのは個人的に残念なところですが、小さい頃からずっと一緒だった2人です。
思わぬところで意見が合うのも、この作品ならではの魅力だと思います。

私的には天ちゃんの時秒が大好きです。
特に普段の冷静な時と怒った時のギャップが堪らないんです。
時折、「あの天ちゃんのどこからこんな声が出るんだろう?」とか思ったり…
これが声優さんの凄いところなんだと思いますけれど。

そして今期のお気に入りは第11話「節約的生活」と第12話「不都合的優勝」の2話です。
「ホント良い兄妹だよなぁ…」と思わせてくれる回だったと思います。
次点で第7話の「顔面的改変」かな。
こうして振り返ってみると、私のお気に入りは兄妹に焦点の当たった回を選択する傾向があるようです。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

第3期の主題歌は、王玥さんの「進撃的青春」
歌詞が中国語なので意味はサッパリでした^^;

1クール全12話の物語でした。5分枠の短編なのでサクッと視聴できる作品です。
天ちゃんファンの私としては、同じ天ちゃんファンの方には是非チェックして欲しいと思います。
一方、物語の方ですが班長さん…時折不思議な態度を見せるのが気になります。
それらが続編で少しずつ明らかになっていくのを期待しています。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 6

pooki さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

<50> 現代中国人兄妹の暴力的ショート ギャグ三期。質が落ちてる感じ。

現代中国人兄妹の暴力的ショート ギャグ三期。
原作こそ中国だけど、実質的にはラレコかな。ネタは力押し。国産に比べてガサツで荒々しい。
個人的にはリアル妹を拡張した感じが好きなんだけど、ネタの質が落ちてる感じ。続きがあるなら、もうちょっとチャイナ的な兄妹の絡みを観たい。

1 話視聴。
現代中国人兄妹の暴力的ショート ギャグ三期。
原作こそ中国だけど、実質的にはラレコかな。ネタは力押し。国産に比べてガサツで荒々しい。
個人的にはリアル妹を拡張した感じが好きなんだけど、二期よりさらにネタの質が落ちてる感じで、心配な初回。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2
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