合体でロボットなおすすめアニメランキング 24

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの合体でロボットな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月07日の時点で一番の合体でロボットなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

84.7 1 合体でロボットなアニメランキング1位
SSSS.GRIDMAN(TVアニメ動画)

2018年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (989)
3981人が棚に入れました
1993年から放送されたTVシリーズ「電光超人グリッドマン」。
まだパソコンが一般家庭に普及する前に制作された作品にも関わらず、 現代における「インターネット」「コンピューターウイルス」といった概念を先取りした内容で人気を集めた。

そして2018年秋「SSSS.GRIDMAN」が放送決定!
アニメーション制作は、2015年日本アニメ(ーター)見本市で公開された 「電光超人グリッドマン boys invent great hero」を制作したTRIGGERが担当する。
監督は、同作でも監督を務めた雨宮哲。
あの時の未来が現実になった2018年、グリッドマンがアニメーションの世界で蘇る――。

声優・キャラクター
広瀬裕也、緑川光、斉藤壮馬、宮本侑芽、上田麗奈、高橋良輔、小西克幸、悠木碧、松風雅也、鈴村健一、稲田徹、新谷真弓、三森すずこ、鬼頭明里
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ベイビダンダン輝け

2話までの感想{netabare}
元の特撮の方はフィルム撮り“じゃなくなった”影響がどうにも違和感であんまり見てなかった…と思う。
なぜか掃除機が暴走する話だけは覚えてるけど。

んでアニメの方は…グリッドマンの声ちゃんと緑川だ!
カーンデジファーの声ってどんなんだったっけ…これも同じ人?ってかカーンデジファーではない!?
確か脱獄囚みたいなんじゃなかったっけ?特撮の方は。
ってかこっちは現実で戦うのか。
やっぱ怪獣が出たらミニカー蹴飛ばしてナンボだよなぁ…この町破壊シーンはお約束っつーか“オーバーロード”見て「足りてねぇなぁ」と思った部分をガッツリ補完してくれた。
と思ってたら…グリッドマンの登場シーン、平成ウルトラマン(の一番カッコいい所)じゃーん!、「巨大化して登場して地面に着地した瞬間に地表がドバーンってなる」やつ(※)。
(ガイアより前にあったんだっけ?それがウケてかガイアではお約束化されたの…グリッドマン(特撮)ではまだ無かった気がする)
おお、わかってるねぇ。
ってことで1話は大満足、果たしてこのクオリティがどこまで続くのかが気になるトコロ。
でもって2話。
死者が出てても誰も覚えてないという思ってた以上にハードな展開、それでいて主人公達はイマイチ実感が沸かないってのも妙にリアル。
電脳世界じゃなくて現実世界で戦うって方針は正解だったと思う。
こうなってくると「バカヤロー」と言ってるくれる人が欲しくなるのう(ウルトラマンメビウス)。
とはいえ、ひょっとしたら現実に思わせといてーの実は電脳世界でしたって展開あるかも?
このままだとモモデビルークじゃなくてアカネが贖罪し切れないもの。
そんな敵は敵で早くもスペルゲン反射鏡(でいいのか?)を実装、強化はええ。
まぁこれはとっととグリッドマン側にアシストウエポン出させないといけないからね、仕方ないね。
ってかガイア的なドパーンって表現は…えっ、もう終了?
コンピューターの処理速度を重い・軽いって言うけど、それを重量(感)によって表してた?…とすると最適化後はもう重たそうな表現は無くなっちゃう??
悪くはないんだけど、どっちかっつーと特撮寄りではなく勇者シリーズに傾いた予感。
それと特撮の方はコンセントに繋いである・ないし機械制御されてるものが暴走を始めて町はパニックって内容だったけど、こっちはそういったパニック方面は薄味なんかのう?

今のところ非常に良い感じに思えますが、ど~しても旧作と比較してしまいますね、そんな詳しくもないのに。
あと※部分、気になってちょいと調べたらやっぱり「これが良いんだよ」って声は高いみたい、そこだけ編集した動画発見。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm30524641
アニメじゃないしお暇な時に見てやって、いやぁタマランわぁ。

ところで円谷といえば、アイゼンボーグはどうなったんだ?{/netabare}

3話感想{netabare}
おお、ガイア演出復活、2話でグリッドマンがスタっとビルの上に乗った時はヒヤヒヤしたぞ。
やっぱこれだねー、巨大怪獣つったらミニチュアをどれだけ派手に壊せるかだよなぁ、と昔特撮をワクワクしながら見てた頃の記憶が蘇る。

それはそうとやはり現実世界だと思ってる舞台は実は電脳世界って展開じゃないかな。
そう考えりゃ街が戻ったり記憶失くしたり、アカネは贖罪無理じゃね?って問題は全て解決。
怪獣なの人間なの?とか一旦負けた後どこに居たの?とか、それの伏線じゃないかなぁ。
そうなってくると問題はあの世界の住人はNPCなのか中身居るのか…「オレはデータだけの存在だったんだ!」ってなるんかのう?
ってかうっかり「怪獣は人間なのかも?」と洩らしてしまったウツミはどうやらウルトラマンヲタ、カネゴンやジャミラ辺りの知識からそういう推察を立てたんじゃないかなー、と思って調べてみたらウルトラシリーズには結構な数怪獣になった人間ってあるみたい。
じゃあ舞台が電脳世界って作品知っててそこから推察するってことは…無いかな?
大元の特撮版グリッドマンは見てないとして…映画TRONとか。
その、個人的に凄い恐れてるのは“ゼーガペイン”みたいになっちゃわないか、似通ってしまうのは仕方ないにせよ劣化コピーみたいになってしまうのはカンベン願いたい。
ダリフラの前科があるからそこんとこイマイチ安心できない。{/netabare}

6話までの感想{netabare}
ああ、こう来るのか。
常日頃“なろう系”について考えてるワケじゃないけど、やっぱりそれ関係を思い起こしてしまう。
グリッドマンがなろう系ってことじゃなくてね、それへのカンターというか揺り戻しとでも言うべきか。
今やってるソレ系(ゴブスレと転スラ)でも感じてることなのだけど、なろう系でよく目にするのは「自分の作った箱庭世界で気に入らないヤツをぶっ殺す」だけで、そんなのただ見させられてもちょっと…ってのがありまして。
これは“オーバーロード”の感想でも書いたような…って見てみたら「自分が怪獣になったつもりで積み木やミニカーで築かれた町(時にはそれの設定あれこれ考える)を破壊する遊び」って書いてました、自分。
あはは、グリッドマンのアカネのやってることが正にコレ。
別に自分が賢い訳じゃなく、同じように思ってた人は沢山居て、当然アニメスタッフにも居て、そのうち揶揄ったの作られるんじゃない?とは思ってましたが、まさかグリッドマンってかトリガーで来るとはなぁ。
といいつつまだカウンターかどうかは不明か。
今後アカネの行為が正しいって展開になる可能性も…あ、あるのか?そこまでヒネくれてはないと思うんだが。
「こんなこと(なろう主人公プレイ)ばかりやってるとカーンデジファー(詐欺や新興宗教)に付け込まれますよ」って展開だと良いなぁ。

ところで大して詳しくないのに特撮どうこうをよく喋ってるけど、エッセンスとしては昭和ウルトラマンではなく平成ウルトラマン寄りってのはオタ友とも共通見解。
元の特撮グリッドマンもそっち側ってのもあるけど、昭和の方は庵野が使い果たしたからなーってのはオタ友の弁。
確かに実相寺っぽい演出は無くて──これは自分評価してる部分でもあるのだけど、戦闘シーンを明るい日中にやってくれてるのは助かる、その時間帯でないとジャンク屋が開いてないって設定のおかげもあるんだろうけど。
(極端な例では作中夜しか登場しないキャラ(敵でもロボでも)があって、それの玩具見てみたら「え、こんな色だったの?」とビックリする羽目になったり)
その一方でフィルム撮りからビデオ撮りへの移行で余計な部分までハッキリ映ってしまう(影で誤魔化せなくなる)って問題がCGもそんな凄くなかった頃の初期平成ウルトラシリーズにはあって、解決策としてスモーク炊いてたんだけど──防衛隊のコクピットの中を俯瞰で映すシーンとかね、破損してる訳でもないのに──特撮グリッドマンではその処理も無かったんじゃなかったっけかなぁ。
ってことで6話で霧が出たときは「あっ」って思っちゃったよw
で気になるのは…平成ウルトラシリーズにも怪獣が出ない回ってあったっけ?
でもって怪獣好きであるならぶっ壊し甲斐のあるコンビナートを創造しておいて欲しいが…範囲的にアカネの生まれ育った町があの世界の限界だったりするのかね?地元にないものは創られない?{/netabare}

7話感想{netabare}
空を飛んで行ったらバハムートもとい天井があって…おお、この天井のディテールって初代グリッドマンのソレじゃん。
これには初代にそんな思い入れの無い自分もつい感動、CM見てりゃ嫌でも気がつくけど。
ってかこれ、CGを使わず狭いセットものだった特撮とは違ってアニメではどんなに広くもできるぜ、っていう特撮とアニメの違いを見せ付ける演出(意図)なんじゃないかな。
今ならCGでいくらでも出来るんだろうけどさ。

それとアカネの部屋映すときシルバーブルーメと、そこから2つ挟んで(この2つは知らん)ノーバの人形が置いてあるシーンがありまして…前から出てた?
もしこの回が初出であるなら未確認飛行物体が登場する回で円盤生物出すって狙ってのことだろう。
更に深読みすると新章突入の暗示に思えなくもない…マックもといジャンク屋メンバー全滅とかよしてくれよ?
ところでこれまで怪獣はアカネが作ったモノって内容だったので、最後は今まで倒した怪獣を繋ぎ合わせたタイラントみたいなのが出るかも?と思ってたが、その可能性は下がったかな。{/netabare}

8話感想{netabare}
前回書いた円盤生物の件、CMで流れてる怪獣娘のほうで登場するみたい、ああそれでか。
ってかあのジャージ着てたキャラってブルーメだったのか…気付かんかった。

でもって今回の感想。
ウツミとリッカが意見が対立しケンカして、けど最後は仲直りして。
一方アカネは自分と意見の違うヤツは殺しちゃえばいいって考えで、それの対比だったのかな?
「果たしてアカネは、ウツミとリッカの時のように謝ることができるのか?」って方向に話は進むのだろうか。
また、怪獣は復活強化型が登場。
ありゃあ、これで前回も書いた合体型の可能性は更に低くなっちゃったかな?
ってか全合体グリッドマン金色になってるし…ホントこういうの好きねぇ。
最近?だと“フレームアームガールズ”も最後そうなってたのを思い出したけど、これもお約束として定着してると解釈したほうがいいのかね。{/netabare}

10話までの感想{netabare}
9話、ビックリするほど実相寺。
↑で「実相寺っぽさが無いから昭和ではなく平成ウルトラマン寄りっぽい」と書いてたのだけどちょっと訂正、平成に入ってからの実相寺だわコレ。
特に9話はティガの「花」「夢」リスペクト回じゃねーの?とさえ思えたり(もうちょっと頑張って「地平線と平行でないカメラアングル」を意識してくれたら完璧だった)。
ここじゃないどこかでウルトラマンマックスの胡蝶の夢がよく挙げられてるけど、あれも実相寺だし。
そこまでは良いのだけど、それプラス金田or板野要素が加わってプラマイゼロって感じ。
これまで金田臭さは無かったのになぁ…バリ臭はあったけど。
別に金田or板野が嫌いってワケじゃないのだけど安っぽい引用されると冷める、ってかそんなのは伊魔崎にやらせとけばいい。
そうねぇ、この気持ちは伊魔崎じゃないけどゾイジェネの3期ED見てもらえれば分かると思う。
細かいスタッフや制作のスケジュールとかサッパリ分からんが、この回作るタイミングでダリフラの制作が終わってそっちのスタッフと合流したのかな?と思ったり。
ってかね、「実相寺+(金田&板野)=エヴァ」であるならエヴァっぽいと思われてしまうのは仕方ないんだろうけど、個人的にはちと不本意。

そして10話。
心の奥で「アレやってくれないかなぁ…今の時代無理なんかなぁ」と、期待しつつも諦めてたアレがまさかの実現。

八 つ 裂 き 光 輪 キ タ ー

ウルトラスラッシュ?知らんなぁ。
個人的にウルトラマンはスペシウム光線よりも切り裂いてナンボと思ってる部分があって、それをやってくれただけで涙が出る勢い。
敵もケムール人…ってよりもメトロン星人じゃねーか?コレ。
縫いぐるみも最初はわざわざ覗き穴のあるデザインで、特撮好きはゲラゲラ笑うところだと思う。
ストーリーの方は、ゲーム“MOON”というか、アニメなら最近のだと“レクリエイターズ”のような、例え作り物であっても一度人格を与えたら作り手の意のままにはいかなくなる、って展開か。
まぁレクリはアレだったけど…かつてレクリの途中感想で書いた気がするけど、マンガのコマからキャラが飛び出してマンガ家をブン殴る、そんな話だったら良いなぁ。


参考・著作権的にアレかも知れんが消されずに残ってるしってことで…ってかエヴァが流行った頃アニオタなら実相寺作品はある程度チェックしてると思うので、あにこれでは「何を今更」レベルのものかも?
ウルトラマンティガ 夢
https://www.nicovideo.jp/watch/sm12565870
ゾイジェネ3期ED
https://www.youtube.com/watch?v=WKz6v8VX-BA
ウルトラマンは切り裂いてナンボ
https://www.nicovideo.jp/watch/sm22282002
メトロン星人
https://www.nicovideo.jp/watch/sm9932681
おまけ
https://www.nicovideo.jp/watch/sm11358810


それと今回参考動画探すに当たって以前書いた感想に間違いがあったことが分かったのでここで訂正。
フィルム撮り「じゃなくなった」ことで余計な部分までハッキリ映ってしまうことの回避としてスモーク炊いてると書いたけど、実際はそうじゃなくてレンズにワセリン塗ってたらしい。
ティガの「夢」を見ていただければ分かると思うけど…とはいえこれは実相寺回で特例、スモーク炊いてた回もあったような気がするんだけどなぁ。{/netabare}

最終回までの感想{netabare}
アカネの“外の人”は一体どんなんだろう?ってのは気になってて、ひょっとしたら“カリギュラ”のスイートP({netabare}正体は脂ギッシュなラーメン大好きプリパラおじさん{/netabare})みたいかも?なーんて意地悪なことも思ってて。
そして実際最後は実写になって…あはは、さすがにカリギュラまでは行かなかったか、これでも十分「配慮」してるんじゃない?
それと途中「扉を開く」って演出があって、前も書いたけどその時以上に自分ははどうしてもゲーム“MOON”を強く連想してしまい(そっちも実写エンド)、それのせいもあるのかな?
ラストは「まぁこんなもんだろう」と思ってたら…あれ、一部では不評なん?
自分的にはもっとキモヲタデブ使って視聴者に冷や水ぶっかけるオチでも良かったくらいなんだが…。
因みに「エロマンガは作者の顔を知るとヌけなくなる」ってのはよく聞く話で、その気持ちは分からんでもないけど「そんなもんだろ?」とも思ってて…さすがに親しくなったら辛いけどね。

──って、もうちょっと真面目に考えてみよう。
あの世界はアカネが逃避の果てに自分の殻(空想世界)に逃げ込んでたって説明はされている、「ただの夢」ではない。
自分の作り出したリッカに励まされてリアル世界で「外に出よう」と奮起する、つまりは自分で自分を奮い立たせたというオチで、これを「ただの自作自演」と取るか「作り物でもひとたび自我を与えたら制御しきれなくなる・自分の想定を超えた行動をする」と取るかで評価分かれそう。
後者であることの説明も十分されてたと思うのだが…ってかそんなんちょっとネトゲかじる位で分かるっしょ、「開発者の想定しなかった挙動」なんてよく聞くじゃん。
そうでなくても意識して作ったモノでも無意識下の意思が乗ってるとか(※)、自分の与り知らぬ場所で外部からの影響で変質したとか、まぁそんなのはよくある話で。
気になるのはそんな夢の世界に先住民(アノシラス)が居たこと。
夢はそれを見てる個人の内にあるものなのか、どこかとアクセスしてるのか。
多分「今回」空想世界に逃げ込む以前に、幼い頃にまだアカネがリアルに押しつぶされる前に作った存在なんじゃないかなぁ、と解釈してます。
欲を言えばリアルアカネは「自分は孤独だ」として夢の世界に閉じこもって、けど実は気にかけてた人が居て、それがユウタで、つまりユウタにも外の人が居て…って展開の方が良かった気がするが(ってかそういうのを予想してた)ベタすぎかのう、今はそれって嘘臭いになっちゃう?「どこかで誰かがきっと待っていてくれる」はアカン?
けどこっちの方が「キミは、ひ・と・り、じゃ・な・い」って前作グリッドマンのOPに合うような。



他の作品でも同じ事を書くかもしれないので別枠で。
同じトリガー作品の“リトルウィッチアカデミア”の…何話だっけ?魔法のペンの話、超長編小説がリレー小説だったって話。
そこで触れられてたネタが結構印象深い、その内容は──
作家が何気なく書いた・意識してそう書いたワケじゃない描写が、ファンから見ると「このシーンは○○に繋がってる!」と賞賛されるポイントになってて、「え、そこ誉めるの?いやぁ気付かなかったわ」ってのを作者が認めるって話。
果たしてそれは「無意識の内にそう書ける自分は才能がある」と取るか「たまたまの偶然で別に才能があるワケではない」と取るか、どっちがいいのん?って問題提起とも。
モノを作ったことがある人間なら誰もが体験したことがあると思うのだけど、このテーマはエヴァで庵野が精神病患う(劇場版で「こんな糞内容でも誉めるのか?バーカバーカ」とケンカ吹っかけた件)原因だったり、“けもフレ”でいえばプロデューサーが「冷奴」と唾棄したものだったりと、かなり根深い闇を抱えている気がする。
または偶然を才能だと勘違いして天狗になってファンから煙たがられる作者とか…誰とは言わんけど思い当たる人居るんじゃない?
作家と読者の関係だけでなく、作家と創作物との関係でもそういうことは起こって、本気でモノ作りしてる人ほどこの問題に真摯に向き合ってる気がする。
ってかこの問題無視してる・気付かない人は作家として失格でしょう(要は「この場面はこのキャラにこう行動させると楽に展開させられるけど、このキャラはそんな行動しないよなぁ」ってのを気にしない人)、結構見かけるけど。
って書いてたら“ダリフラ”思い出しちゃった…あっちの感想で「いちいち突っ込んでいったらキリが無い」として書かずに居たのだけど、そんなツッコミの一つをここに書いときます。
自分は短命であるってのが分かってて、しかも同胞が次々と体調不良起こして「いよいよあと僅かか」と自覚してるハズの状態で、死ぬかもしれない決断をする時に「ここで何もしなかったら“一生”自分を許せない」と言うシーンがありまして。
ん?その台詞ってこの先何十年も生き続ける前提じゃね?そのキャラにとっての一生ってなんだ?明日をも知らぬ命だったら「生涯(生き様)に悔いを残したくない」とか言うべきじゃね?ってことを思ってしまって。
実際その体質は“後で”改善されるワケだけど、もうそれを知ってる前提での台詞になってて、キャラの声じゃなくて制作者の声が丸分かりで冷めた記憶があります。
些細なことだけどこういう積み重ねは重要でしょう。
なーんてことを考えると、グリッドマンは同じトリガーにしてはよく出来てると思います。


と、先にオチの感想書いてしまったけど、それ以外の途中の感想。
前作OPの挿入はやっぱりクるものがありますね、そこまで前作に思い入れ無くても。
最近だと“魔方陣グルグル”や“シュタインズゲート”が同じことやってて…ってかそれ以外も何かあったハズ…くそう思い出せん。
兎に角前シリーズの曲を流すのは良い文化だ、今後も続いて欲しい。
過去の出来事を写真風に流したアレ、出崎ってよりも自分的にはやっぱり実相寺(出崎だったら劇画タッチにするだろう)。
けどそこら辺意識してるなら(昔の)特撮好き?としては空中戦はもっとダサくして欲しかった、空中戦はヘボくてナンボでしょう。
ウルトラセブンの告白シーンリスペクトはやっぱりこれも最近何かのアニメで見たんだよなぁ…思い出せん、くそうくそう。
これも文化として継承して欲しい。

全体を通してでは、あんまりやり過ぎると「これ分かるかな?クイズ」になって、内輪受けが過ぎて不愉快になりそうになるところをギリギリ踏み止まった感じ。
自分が特撮寄りで(そうなのか?)甘い部分もあるかも。
とはいえ同じ映像作品でありながら特撮きらーいって人はアニメだけ見ててもしょうがない気が…(特撮畑がアニメに関わってることはよくある、雨宮とか井上とか荒川とか)。
ロボアニメ視点としては自分は“フレームアームガールズ”で書いたけど「プラモデル寄り」で物理的に頑丈であることを至上としてるキライがあって、即ち外部パーツはあんまり好きじゃなかったり(ってかフルアーマーだったらせめて鈍重にしてくれと)。
最後ゴチャゴチャ合体した姿じゃなくて初代の素体になってくれたのはホっとすらした。
でもってやっぱり、創作世界で怪獣ごっこ(児戯)をやってるだけのゴミカスヤローは死ね…ってほど強烈ではないにしろ、やんわりと「そうじゃないでしょ?」っていうアンチテーゼは感じた。
ってかこれでクソと断ずる人は「アニメしか見てない人」と分かるのでいい踏み絵かも?
一方で自分はデッドプールだと勘違いしてるゴブスレ作者は絶賛してるみたいだが「お前のこと言ってるんだよ」ってのは気付いてない模様、まぁ海老谷はそんなもんか。
とにかく、だ

視 野 を 広 く し ろ 、 外 に 出 ろ

という、ゲーム“MOON”と同じテーマだった気がする、多分。
そんなん富野がずっと言い続けてたことではあるんだけどね…(※)。
これがエヴァの亡霊を追い続けてる(少なくともダリフラ見た限りでは)トリガーが作ったってのはなかなかに興味深い。
個人的に今期タメを張れるのは“ゾンビランドサガ”だけだったけど、あっちは最後やや失速したのでこれが今期一番かなぁ。


これに関しては最近知ったんだけど、富野のこの主張に対し当時芦田豊雄は「それでいいじゃないか、アニメしか知らなくて何が悪い」と反抗したらしい。
ヲタ友の一人はそれを支持してたらしいのだけど、最近のアレっぷりにはいい加減辟易して「富野のほうが正しかったみたいだ」と考えを改め始めてる模様。{/netabare}

追記{netabare}
某所で考察が捗って、なにやら神様アカネは現実リッカをモデルにしてるっていう説があるみたい。
…。
……。
まんまカリギュラじゃーん。
↑でスイートPのこと触れたけど、それ以上にカリギュラ。
ってかカリギュラ知ってればすぐに思い付く内容で、むしろまさかそこまでのネタ被りは無いだろうと考えないようにしてたくらいで…。
その説を推してる人はカリギュラは見たのかな?
あいや、知らないなら知らないで良いんだ、自分だって見てないアニメは山ほどあるし。
ただちょっとシャレになってないのがアカネの声優が上田麗奈ってことでして…。
えーっと一応カリギュラの設定書いときます。
{netabare}・μ(ミュー):バーチャロイドで架空世界(メビウス)を作った神様的存在。
・リツ(主人公):ミューをプログラミングした人。現実はコミュ障で対人恐怖症でキョロ充でジト目でドモリ(それでもプログラムの腕は一流で社会人)、メビウス内では現実の勤め先の会社のチームリーダー(憧れのコミュ強イケメン)の姿…ってのが明かされるのは11話。{/netabare}
アカネはミューとリツを足したような設定。
テーマ似たようなものだしこれだけアニメの本数が多いとネタ被りは仕方ないことではあるけど、ミューの声、上田麗奈なのよ。
もしその説が本当ならさすがに声優替えるんじゃないかなぁ?どうかなぁ?
アニメの放送時期近かったし自分はパクりだとは言わないけど、カリギュラのゲーム自体は2016の6月発売で、そっちから拝借したら間に合う…のか?
う~ん、否定はしないけど、なんか危うい匂いが…。
ってかね、これを期にカリギュラの評価が上がるってことにはならないかしらん?
グリッドマン本気で考察したい人は見て損は無いと思います。

あーそれと六花ママはトリガーお約束というか…ガイナ時代だけど“まほろまてぃっく”の式条先生や“この醜くも~”のジェニファーポジでしょう(糞嫌いだった)。
今風にリファインされてグイグイ攻めてくるタイプではなくなったけど、なにかあったら(外伝や続編作るとか)そん時の都合に合わせて「実は○○だったんです」って設定追加が出来る便利道具ポジ。
作ってる側は保険として配置しただけでそんなに深くは考えてないと思うので考察するだけ冷奴だと思います。
ってか、ファンの間での考察が進んで「こういうことだろう」って解釈が形成されたところで「そそそ、そうです、そういうことです」とタダ乗りする気配がして、あーんまいい気分ではない。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 21
ネタバレ

バンバン さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

この世界、どうなってる?

グリッドマンシリーズに触れるのは今作が初めてだったが、とても引き込まれた。アクションシーンもさることながらドラマパートも高校生っぽさがよく出ていてとても良い。キャラデザも良い。
1話ラストを見るに、この世界もコンピューターの中ということなのかな?今後の展開にとても期待できる1話でした。


2話
{netabare}いかにも悪そうだけど実はすごくいい人なサムライキャリバーがかっこいい。響、内海、六花の3人の掛け合いもいいですね。ここも高校生らしくてじんわりくる。
アカネはかわいいのに、怒りと殺意が暴走するとんでもないサイコ。部屋に閉じこもって怪獣制作から破壊の鑑賞までしてるのを見ると、自分の行為に現実感を持ててないのかな。響たちは怪獣やグリッドマンといった非現実を生身で感じて受容しつつある点との対比だと思えました。{/netabare}

3話
{netabare} 謎の少年の正体が怪獣アンチというのはちょっと予想外。そして強い。まさに名前の通りアンチ・グリッドマンとしてデザインされたキャラという感じがするし、その対比に注目したいですね。アシストウェポン組もキルラキルの四天王みたいでいいキャラしてる。戦闘以外でもグリッドマン同盟をアシストしてくれる頼れる大人感が良い。そして戦闘がアツすぎる。 {/netabare}

4話
{netabare} 裕太の恋煩いというか、主人公らしい面が垣間見えた回。これまで薄かった主人公感が出てきたかな?お楽しみ回のようでアカネの闇は一層深まってきましたね。頑張ってるアンチくんが可哀想になってくる…。新世紀中学生はなんか楽しんでますね。個性的で見ていて飽きない。特にキャリバーさん…。
ラストの六花、性格が良い分他人を疑わないからそう考えてしまうのか…嫌なフラグが立ったようで怖い。次回も楽しみです。 {/netabare}


5話・6話
{netabare}一気にストーリーを動かした回。5話では水着のサービス回でありながら、アカネと裕太の双方がお互いの正体に気づきはじめるという重要な回。しかも舞台になった山間の街の被害はツツジ台と違って何故か修復されない。
その真相は6話で怪獣少女アノシラスによって明らかに。多くで予想されていた通りツツジ台はアカネが作った仮想世界で、「外」には行けないということが判明しました。壊れた街はベノラが直していたのか…。この下りで初登場のアノシラス2代目はめちゃくちゃかわいい。
アンチくんは六花に世話を焼いてもらったことで味方化のフラグがさらに高まった気が。見逃してやるー!の捨て台詞で笑ってしまったw
アレクシスはカーンデジファー同様、アカネの歪んだ心に漬け込んだ悪い奴ということらしいが、宇宙人?との問いかけにアノシラスははぐらかしていたので、まだ得体の知れなさが残りましたね。アノシラスが知らない事情もまだまだありそう。
怪獣戦はなく閑話という感じの6話ですが、これまでで一番の回と感じました。
{/netabare}

7話
{netabare} 裕太が知った真実は内海や六花のは当然受け入れられず…と思っていたら自分から裕太宅に乗り込んできたアカネ!そのままの流れで問川の実家の中華料理店に向かい、敵方と向い合せでの奇妙な夕飯に…しかもそこにアレクシスが参戦。お前はメトロン星人か!
アレクシスはさらっと実体化しておりましたが、アカネの反応を見るに普通のことみたいですね。あの出で立ちでモブに何とも思われていないのは新世紀中学生と同様か。
アレクシスはやはりただのイエスマンではなく、アカネではなくアンチの持ち込んだ怪獣をアカネの意思と無関係に実体化させます。「アンチくんは君よりグリッドマンを憎んでいる」。憎しみが強い怪獣を生むんですね。アレクシスの狙いはやはりグリッドマンを倒すことのようです。やっと動いたヴィット。やる時はやるヴィットの力を借りて上空にいた怪獣とアンチを撃退!…では終わらず、空の雲の上には原作のコンピューターワールドの風景が。1クールなのでグリッドマン同盟がアノシラスの伝えた情報が本当だと知るところまで一気に持って行ったようですね。敗北したアンチくんはアレクシスに用済みとばかりに襲撃され負傷。止めを刺さなかったのは引っ掻き回し役を期待してなのか、それとも。
アレクシスが今回初めて自分の意思で動き、ますます面白くなってきました。アレクシスは裕太を襲うことはなかった辺り、あくまで標的はグリッドマンですね。アンチくんは六花宅に逃げ込んで味方になるのかな?なってほしいです。{/netabare}
今回地味に重要なのは誰かと一緒に食卓を囲むという行為の意味かと。アカネが一緒に食事をする相手を求めているらしいのは今回で明らかだと思いました。彼女の家庭環境が影を落としていそう。次回が楽しみ。

8話
{netabare} アカネは高校の文化祭で怪獣を暴れさせると裕太たちに宣言。作っていた怪獣は1話のグールギラスのメカ化改造版。アカネへの対処でやっぱり喧嘩になる六花と内海…。裕太と内海から文化祭当日以外で怪獣を出せとお願いするもののアカネは一蹴。六花に対してもアカネは同様。しかも六花はアカネを嫌いになれないよう「設定」して「怪獣から作った」のだとか。他の人間についても同じっぽい。皆NPCなのかな?そうすると裕太はますます何者なんでしょうね。というか怪獣?!?
今回初めて新世紀中学生も全員同時出撃し、フルパワーグリッドマンがお披露目。カッコいい。メカグールギラスはやっぱり首を折られる運命。
アンチくんは六花を探しているみたい。そしてグリッドマンの登場にも怪獣化することなく傍観していました。裕太たちのクラスの先生のキャラ変といい、設定されたものを克服しているんでしょうね。このことが、「設定」されている六花や内海他の人たちにとり今後の希望になればな~
{/netabare}

9話
{netabare}先々週のファンネルもどき並に置物のような動きを見せる攻撃性皆無の怪獣は、グリッドマン同盟の3人の精神に干渉して夢の世界を見せる。アカネにとっても3人にとってもある意味理想の世界。「1学期はうまくいっていた」と言うからには元々こんな感じだったんでしょうか?そしてグリッドマンの影に揺さぶられて、3人は夢の世界に違和感を強く持つようになる。大切なあの子がいない、大切な友達がいない、こんなはずじゃないと。この辺の夢の世界の演出・作画はすごく良いと思います。
3人は共鳴し合って夢の世界から脱出。後始末とばかりに新世紀中学生の4人もグリッドマンなしで出撃。4機の合体でパワードゼノンとして怪獣を粉砕!
自分にとって理想だった夢の世界を裕太たちに拒絶されて、アカネは踏んだり蹴ったりですね…ラストはもう生気が無かったけど大丈夫なんだろうか?と自然に思っている自分に少しびっくり。中盤ではこんな外道はやくやっつけてしまえと思うような描写も散見されただけに、アカネをそうした「悪役」から一気に「救われるべき対象」のポジションに持ってきたのはよくできた構成だなと思いました。
六花はようやくアカネから聞かされた話をみんなに打ち明けるのかな?自身の怪獣性を否定されたアンチくんはどう動くのでしょう。次回10話から最終回12話まで3部作とのこと。物語がどう収斂していくのかますます目が離せません。
{/netabare}

10話
{netabare}アカネは完全に無気力状態で、ツツジ台には怪獣が現れない平和な日々が続く。アカネの家を訪れてみたところ、玄関の扉を開いたらなんとその先はコンピューターワールド…裏側というか管理者エリアに逃げられたらしい。
突然また現れた怪獣はいかにもソフビっぽい謎怪獣。突進するばかりであっさりやられます。ところが倒されても消滅せず、不気味に立ち尽くす死体の中からケムール人のような新しい怪獣が出現。ここら辺すごくエヴァっぽくて好きです。
アレクシス曰く「中の人」は謎の機動力で市街を疾走しながらベノラを破壊して回る。フルパワーグリッドマンでも歯が立たないスピードと高火力。この怪獣は今までのSSSS怪獣の中で一番不気味で怖い。
フルパワーグリッドマンも歯が立たず、アシストウェポンを引きはがされて直接攻撃を喰らってしまう。そのピンチに助太刀したのはキャリバーさんやアカネの言葉で吹っ切れたアンチくん、改めグリッドナイト。やっぱりこうなったか(歓喜)
グリッドナイトの活躍でケムール人もどきを倒すも、いやいやアカネそれはいかんよ…
ラストのアカネの行動が予想を飛び越えてて全部持ってかれた感があるのですが、エヴァオマージュのネルフの標語の出し方がいいなと。「神は天に在り、おしなべて世は事も無し」とは、今後はそうもいかんでしょうがこの世界を的確に表してますね。そしてアレクシスの「中の人」という言葉。それに続くアンチ=グリッドナイトの言葉も考えるに、メタ的な意味での「(怪獣の)中の人」がアカネの心の闇であるとはっきり示されたのかな。怪獣役の演者が着ぐるみから出てきてヒーロー役に襲い掛かるという構図であり、それによって舞台セット=ツツジ台も破壊されて紛い物の空も晴れる。まさに「崩・壊」のタイトルが相応しい回でした。
{/netabare}

11話
{netabare}刺された裕太は一命をとりとめるも、昏睡状態が続く。非現実が明らかな街にはそれでも日常の光景が広がり、一方のアカネはひたすら無気力。アレクシスにはグリッドマンがいなくなっても怪獣が必要らしいが…?
アレクシスは業を煮やしてこれまでの怪獣をツツジ台へ適当に投入し始める。そんな中で明らかになったのは、今の響裕太こそがグリッドマンであり本来の響裕太は眠ったままだという真実。どこまでが本来の裕太で、どこからがグリッドマンなのかははっきりしませんが、そういう憑依状態のようですね。そして響裕太本人もこの世界で大きな意味を持っているらしい。
そして復活したグリッドマンは、アシストウェポンや先んじて奮闘していたアンチくん、もといグリッドナイトと共闘して怪獣たちを一掃。同じ頃アカネのもとに辿り着いた六花はアカネと対話し説得を試みるも平行線、そしてアレクシスのアカネに対する驚くべき行動を目の当たりに。
伏線が回収されて、収まるべきところに収まってきましたね。六花ママ、グリッドマン裕太と同じ黄色の瞳なんですがそれは一体…?
アレクシスの素性など肝心なところはまだまだ不明。次回で最終回です。さらなる熱の高まりと大団円を期待したいです。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 14
ネタバレ

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

退屈な日々にさよなら

1993年~1994年にかけて放映された、円谷プロ制作の特撮テレビ番組「※1電光超人グリッドマン」のリメイク(あるいは続編?)作品。

記憶喪失の少年、響裕太が浅い眠りから目覚めたのは、同級生の宝多六花の自宅兼ジャンクショップ兼喫茶店「絢」のソファの上。店内に鎮座するレトロPC"ジャンク"から聞こえる声に導かれ、裕太はハイパーエージェント"グリッドマン"と出会う。

「思い出してくれ、君の使命を! この世界に危機が迫っている!」

90~2000年代のヒーロー特撮&ロボットアニメのテイストをふんだんに盛り込んだSFアニメ。アニメーション制作は、ダイナミックな構図の取り方や、緩急にメリハリの効いた動き、ビビットな色彩表現に定評のある、お馴染み※2TRIGGER。

構成は、前半のドラマパート、後半のバトルパートと、ウルトラシリーズに代表される特撮ものや、同じく一話完結型のヒーローもののセオリーに従った堅実なスタイル。物語については、古典的な勧善懲悪ストーリーからはやや遠く、大別すれば「新世紀エヴァンゲリオン」を皮切りに90年代半ば辺りから流行り始めた、サスペンス色や人間ドラマに重きを置いた作風です。
{netabare}
本作のイメージに最も近い特撮作品を一つだけ挙げるなら、2004年から放送された異色のウルトラシリーズ「ウルトラマンネクサス」になると思います。非戦闘員でありながら人知れず怪獣と戦うヒーロー、リセットされる記憶、幾重にも折り重なり隠蔽された秘密など、数多くのモチーフがこの作品へと継承されているのを見て取る事が出来ました。
{/netabare}
怪獣を造る少女(少年)、ジャンク、アノシラス、スペシャルドッグ(笑)など、オリジナルの「電光超人グリッドマン」の設定を踏襲している箇所もいくつかあり、※3世界観についても何らかの繋がりがある模様。
{netabare}
6話で明かされる"神様"の存在、ある人物の口から飛び出す「この世界の外には何も無い」発言から、1話から描かれてきた世界は丸ごと電脳世界なのでは? という疑問を覚えた人も多いのではないでしょうか? PCを介して、具現化したり転送されたりする、グリッドマン、怪獣、※新世紀中学生、また、記憶のリセット、町の修復、怪獣(怪人)を認識出来ない人々、"怪獣が聞こえる"などの描写からも、それが示唆されている様に思われました。

もしかしたら(7話終了の時点まで)リアル世界の描写が一切無い(目立たないだけかも)「電光超人グリッドマン」なのかも知れません。

※強くて頼れる大人なマックス、寡黙で口下手、心優しきサムライ・キャリバー、見た目はちびっ子、毒舌でやや暴力的、豪快なボラー、無気力でイーカゲン、でもやる時はやる男?のヴィットの4人のこと。皆どう見ても中学生ではない(笑)

"新世紀中学生"の名称は、過去に世界を救ってくれた中学生に因んだものだそう。(「電光超人グリッドマン」に登場した3人(4人)の事?)一話冒頭にて空で6つに散った光が描かれましたが、それが彼らなら、グリッドマン+5人になるので、もう一人いるのかも。なお、サムライ・キャリバーさんの声を務める高橋良輔さんは、同姓同名の有名アニメ監督とは別人ですので間違えないよーに。
{/netabare}
※1:一貫してリアル世界を舞台にしてきたウルトラシリーズとは異なり、主にコンピュータワールド(電脳空間)内で繰り広げられる戦いを描いた特撮ヒーローもの。主人公の少年少女、敵役の少年はPCを介してグリッドマンや怪獣をサポートする。

※2:「天元突破グレンラガン」の製作スタッフとして活躍していた演出家の大塚雅彦さん、今石洋之さん、プロデューサーの舛本和也さんの3人を中心に、2011年8月22日に設立された。元ガイナックス所属のスタッフが多く参加している。

※3:続編として企画された「電撃超人グリッドマンF(ファイター)」に登場する予定だった、響裕太、新条アカネ、アレクシス・ケリヴなどの名も見られる。幻の企画が25年の時を経て姿を変えて復活! …感慨深いですね。


作画について、トリガーらしい振り切った表現は多く見られるものの、破天荒さは控えめで、円谷プロが描き続けてきた特撮ヒーローもののイメージを崩さない様に細心の注意が払われている事が伺えます。オマージュシーンも満載。※4バンクシーンの使い回しが若干あるもののそれもまたよし(笑)

3Dパートを制作しているのは※5グラフィニカ。スピードや手数の多さで魅せるのではなく、特にグリッドマンと怪獣の戦闘シーンでは、一挙手一投足を丁寧に描写する事で、動作に重みを持たせており、実写特撮張りの迫力と重量感が再現されています。{netabare}さらに空中戦やミサイル発射シーンでは板野サーカスフル稼働! ゴージャス!!{/netabare}

音楽について、ストレートな歌詞に懐かしさを覚える大石昌良さんとTom-H@ckによる主題歌「UNION」は、挿入歌として用いられた時の効果も絶大。重厚なオーケストラサウンドと共にバトルシーンを大いに盛り上げます。

エンディング曲は、昨年放映されたテレビアニメ「クジラの子らは砂上に歌う」のOP「その未来へ」でメジャーデビューを果たしたばかりの、RIRIKOさんが作詞・作曲を担当された「youthful beautiful」。青春時代のほろ苦さを内田真礼さんの優しい声音が爽やかに歌い上げます。

以下は校内シーンにて、合唱コンクールの練習?で歌われている曲の一覧。(7話まで)
{netabare}
「Believe」(第1話、第4話)作詞・作曲 - 杉本竜一
「心の瞳」(第1話)作詞 - 荒木とよひさ / 作曲 - 三木たかし
「あなたへ―旅立ちに寄せるメッセージ」(第2話、第6話)作詞・作曲 - 筒井雅子
「若い翼は」(第7話)作詞 - きくよしひろ / 作曲 - 平吉毅州

まるでアカネちゃんの心情を投影しているかの様な選曲ですね。世界観の謎を解くカギになっている気もします。
{/netabare}
キャラについて、記憶喪失ゆえか、脅威の順応性で非日常を次々と咀嚼していく頼もしき主人公の裕太くん、ウルトラシリーズなら~が口癖の、特撮大好き、熱血純情メガネ男子の内海くん、冷めた態度は常識人の証!母性溢れる博愛の人、六花さん、理想と現実のギャップに苛立ち、ストレートな怒りと殺意を暴走させるアカネちゃん、どのキャラも魅力的です。
{netabare}
1話にて※自分のスペシャルドッグを潰されてキレ、7話にてアンチ君の持っていたそれを踏み付けたアカネちゃんは、自分には甘く、他人には厳しい、思春期真っ只中の少年少女の典型として描かれていますね。自己観察が足りていないと人は誰でもこうなります(体験談 笑)。そう言えば"キレる17歳"なんて言葉が流行った時代もありましたっけ。最近ではキレる高齢者という言葉の方がメジャーですけど(汗)

リアル殺人には手を染めていないと信じつつ、アカネちゃんの心の変化を最後まで見守っていきたい。

※:「電光超人グリッドマン」御用達。野菜たっぷり、輪切りゆで卵の載った美味しそうなホットドッグ。ソーセージがとっても長い!
{/netabare}
実写版から続投でグリッドマンの声を演じる緑川光さんの本作への参加も嬉しい限り。


冗長な展開とは無縁の、捨て回無しのスマートな構成、話数を重ねる毎に着実に丁寧に展開されていく謎、様式美を極めた活劇ものとしてのカタルシス。完成度の高さは豪華スタッフの顔ぶれを見れば一目瞭然、まさしく折り紙つき。

子供向け番組のイメージが強いゆえに特撮ものを嫌煙されている方、食わず嫌いの方に、特にお薦めしたいアニメです。

Amazonプライムにて、本作に加え、前作「電光超人グリッドマン」も配信中なので、ご興味が沸いた方は是非そちらもどうぞ。


君も一緒に、アクセーース・フラッシュ!(笑)


※4:変身や必殺技シーン等で使い回される映像の事。本作では90年代ヒーロー(ロボット)アニメのパロディとして、敢えて使っている様にも(笑)

※5:アニメ制作会社ゴンゾのデジタル部門。ガンダムやマクロスシリーズ等の作画監督、ウルトラマンネクサス以降のウルトラシリーズのCGディレクターを務められた事でも名高い、板野一郎氏がアドバイザーとして在籍。板野氏は本作第7話に登場する怪獣ヂリバーのデザインも手掛けている。


『SSSS.GRIDMAN』ボイスドラマ情報

本編放送後(毎週土曜25時30分~1週間だけ)Youtubeのぽにきゃんチャンネルで期間限定配信されている『SSSS.GRIDMAN』ボイスドラマの第1.1回~第7.7回が、11/24~12/1まで?一挙配信決定! コメディタッチですが、本編を補完する側面もある内容なので、聴き逃してしまった方はこの機会に是非どーぞ!

投稿 : 2024/05/04
♥ : 56

62.4 2 合体でロボットなアニメランキング2位
超獣機神ダンクーガ(TVアニメ動画)

1985年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (39)
183人が棚に入れました
20世紀末、侵略者ムゲ・ゾルバドス軍の攻撃により、地球は壊滅的な打撃を受けた。だが、ロス・イゴール長官と葉月博士が密かにイーグルファイターら4体の「獣戦機」を完成、藤原忍ら4人を招集し「獣戦機隊」を編成。これに対抗する。

声優・キャラクター
矢尾一樹、山本百合子、塩沢兼人、中原茂、池田勝、石丸博也、若本規夫、仲村秀生、屋良有作、二又一成、佐藤正治、藤原理恵

kakizaki さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

男の野心か・・・・

80年代に良くある宇宙人に侵略されるパターンだが、

力押し、裏工作など相手が攻め方を変えてくるところはスーパーロボットアニメのお手本といえる。

途中で打ち切られたのでOVAに続きます

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3

オジドルL さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

やってやるぜっ

スパロボの影響で観ました。
かなり昔の作品なので作画が・・・
忍もイケメンだと思ってたら・・・スパロボ補正バリバリかかってました。。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

rzv500 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

無念の打ち切り。。。

キャラは好みではなかったが、ロボデザがカッコよくて好きです。後半の展開が打ち切りの関係で無理やりですがノリノリで熱い展開です。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1

69.0 3 合体でロボットなアニメランキング3位
創聖のアクエリオン(TVアニメ動画)

2005年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (854)
4587人が棚に入れました
1万2千年前の大戦の末に封印された人類の天敵「堕天翅」が、気候の大異変によって復活し、 人類はこれと再び戦うために、「創聖の書」に記された伝説の機械天使「アクエリオン」を発掘する。
これを運用する地球再生機構「ディーバ」は、アクエリオンを動かすために、特に鋭敏な五感や純真な魂を持つ10代半ばの少年少女たちをパイロットとして集め、その中に、1万2千年前に堕天翅でありながらアクエリオンを操り人類に味方した伝説の戦士「太陽の翼」再臨の予言を受けた少年・アポロも加わる。
だが、アポロは本当に太陽の翼なのか? 太陽の翼を巡る1万2千年前の因縁とは? そして次に滅びるのは堕天翅か、人類か…。
今まさに「機械天使アクエリオン」の合体するときが来た!!

声優・キャラクター
寺島拓篤、かかずゆみ、杉田智和、小野坂昌也、小林沙苗、佐藤ひろ美、日笠山亜美、阪口大助、朴璐美、石塚運昇、玉川砂記子、飛田展男、森川智之、兵藤まこ、青森伸

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

繋がっていたい♪ ひとつになりたい♡

2005年4月4日 - 9月26日TV放送された。全26話。
ジャンルはSFロボットアニメ。
キャッチコピーは「あなたと合体したい」ネタ元でも有る。
「1万と2000年前から愛してる」「1万と2000年後も愛してる」

あらすじ。

創世記0011年大異変によって荒廃した地球を、1万二千年の
眠りから蘇った"アトランディア"の"堕天翅"達が襲う・・

その恐るべき侵略から・・人を世界を守る為、心と体と魂
をひとつに合せ、性なる戦いは始まる・・という物語・・

「創聖合体!」 はぁ~ん・・気持ちいぃ~♡ というやつ


ナンセンスと思われた合体ロボを見事に復活させた作品?
音楽は非常に分かり易く馴染み易く耳に残る危ない曲・・
使われ方も"マクロスF"等に似た可也効果的な用い方。

声優の演技と音樂の盛り上がりだけで結構楽しめるレベル。
声優陣は人気より実力重視な感じがして中々良い味わい。
3Dは稀に?という動きもあるけど中々の拘りを感じる動き。
各キャラに確り思い入れできる個性や雰囲気が感じられる。

順次過去回想等で人物像の掘り下げや設定の補填をする。
緩急ある次の展開が気になる良い感じのエピソードが多い。
シリアスにコミカルを入れるセンスが結構好みにハマる。

似たようなアニメも沢山あるけどバランスが良く総合力が
高く感じるし、徹底した潔さが有る分世界観に浸りやすい。

一部の表現はやや微妙だけど小中学生向けの楽しい作品で
デザインや作風は高校生でも楽しめるもの♪おっきな子供
も大満足の仕上がりでは?と感じました。


アポロ/アポロニアス:寺島拓篤
推定13歳。難民キャンプでバロンと共に行動していた。
収穫獣の襲撃で仲間達を奪われ、能力者として覚醒。
ディーバに保護され、エレメントスクールの一員となる。
根っからの野生児で勘が鋭く実益を兼ねた狩りが趣味。

シルヴィア・ド・アリシア:かかずゆみ
14歳。シリウスの妹。アリシア王国の王女として育つ。
極度のブラコン。ガサツで食い意地が張っている。
怪力で念動力を使う勝ち気でロマンチストなじゃじゃ馬。


シリウス・ド・アリシア:杉田智和
16歳。シルヴィアの兄。アリシア王国の王子として育つ。
英才教育を受けていた。非常に剣術に長けている。
完全無欠のナルシストで自惚れ屋で高飛車な発言が多い。

ピエール・ヴィエラ:小野坂昌也
17歳。陽気なムードメーカーでスポーツ万能にして軽薄。
無類の女好きで手当たり次第に女性を口説くのが趣味。
若いエレメント達の兄貴分。ジュンの良き相談相手。

紅麗花:小林沙苗
15歳。自身を「不幸を呼ぶ女」と称するネガティブな少女。
学力も戦闘能力も常に上位の成績。中国拳法の使い手。
面倒見がよく人望があり、下級生達からも慕われている。

ジュン・リー:阪口大助
14歳。ネオアジア第17エリア出身。性格は温厚で控え目。
頭脳明晰で、国家の中枢機関をも脅かす天才ハッカー。
機械類にも強く、薀蓄を語ると止まらないほど博識。

つぐみ・ローゼンマイヤー:日笠山亜美
15歳。機械の修理が得意で、同時に機械オタクでもある。
ドジでノロマだが天真爛漫な少女。眼鏡で巨乳。同性愛者。
興奮すると心拍数が上昇、周囲に爆発を起こす能力を持つ。

リーナ・ルーン:佐藤裕美
11歳。目が見えず足が不自由だが霊感が人一倍強い。
創聖の書を読み解くディーバの預言者。謎めいた少女
性格は小悪魔的で意外にお茶目。様々な能力を隠している。

クルト・クーリック:朴璐美
14歳。クロエの弟。二卵性双生児でテレパシスト。
顔も声も似ているが、性格も酷似。犬が好き。

クロエ・クーリック:朴璐美
14歳。クルトの姉。委員長的な役割をこなしている。
猫が好きなところ以外はクルトと一緒。

不動GEN 石塚運昇
年齢不詳。顔に古傷がある強面。エレメントスクール教官。
特殊機関地球再生機構ディーバ(DEAVA)AQ運用部隊司令官。
経歴等謎が多く、神出鬼没。神速の魔術師と称される。

ソフィア・ブラン:玉川紗己子
27歳。エレメントスクールのサイコセラピスト。
また授業では教官として度々登場している。
アクエリオンを始めとして様々な知識を持つ博識。

ジャン・ジェローム・ジョルジュ:飛田展男
24歳。ディーバAQ運用部隊副司令官。人徳と人望は無い。
軍事・防衛他数々の博士号を有し13ヶ国語を習得等博識。

グレン・アンダーソン:風間勇刀
17歳。生真面目で優しい性格。成績の上位を競う優等生。


聖天翅・頭翅(トーマ) 森川智之
堕天翅族の前線指揮官。外見は若く美しき青年男性風。
12000年前はアポロニアスの許婚だった。

音楽翅・音翅(オトハ) 兵藤まこ
美女の堕天翅。現在の頭翅の恋人で、嫉妬心も強い。

老賢翅・夜翅(ヨハネス)青森伸
この世の闇を司る、コウモリの羽を持つ最長老堕天翅。

戦翅・両翅(モロハ)矢尾一樹
虫のような体形と剣状の腕を持つ戦闘型堕天翅。
非常に気位が高く好戦的で、頭翅をライバル視している

原型翅・錬翅(レンシ)石塚運昇

小天翅・双翅(フタバ)川上とも子
堕天翅族最後の子供天翅。足首に翅を持つ。最後の子供。

情報翅・智翅(シルハ)小西克幸
叡智と情報収集を司る堕天翅。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 6

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

キャッチコピーは「あなたと合体したい」。

この作品はオリジナルアニメなのですが、パチンコ機になったりオープニングが人気になったりと、言わずと知れた超が付くほどの有名な作品です。
ですが、今まで未視聴でした・・・ロボットものにあまり興味が無かった時の名残です^^;
今回2015年に「アクエリオンロゴス」が放送されることを知り、今回の視聴に至りました^^

放送は2005年と今から10年も前になるのですが、その古さを全く感じさせない出来映えの作品だったと思います。

物語の舞台は人間が環境を大きく変えてしまった事により堕天使が人類の敵として復活した地球・・・
人間と堕天使の争いはこれが初めてではなく、1万2千年前にも同じ様な事態が起こりました。
その時には、人間のセリアンと恋に落ちた強大な力を持つ堕天使アポロニアスが、人間の味方に付き堕天使を退けるのですが・・・その争いの最中セリアンを救うためアポロニアスが自らの翅を失うという、大きな代償を支払わなければなりませんでした。

そして1万2千年後の現代・・・堕天使と互角に戦うにはアポロニアスの生まれ変わりの力が必要なのですが、人間側にはその力をまだ手に入れていませんでした。
そんな中、預言者であるリーナが「太陽の翼」アポロニウスの生まれ変わりを予知し、能力者であるピエール、シルヴィアが一人の少年を探しに行きアポロと出会い・・・物語が動いていきます。

・・・正直こんなに面白い作品だったとは思ってもいませんでした(制作に携わった方々・・・申し訳ありません)^^;
これはもっと早くに見るべき作品だったと思います。

生まれも育ちも違う人間が同じ目的を共有するために集う・・・
でも、これまで生きていく上で身につけてきた習慣や価値観はバラバラなので、うまくいかずに衝突します。
話し合いで解決・・・できれば一番良いのですが、自分の生命が危険にさらされるリスクが大きければ大きいほど平和的な解決は難しいのだと思います・・・
時には窮地に追い込まれたり、信じていた人の存外な反応に絶望を感じる事もあるでしょう・・・
また時には自分を抑えられなくなり、人を傷つけてしまうこともあるかもしれません・・・

それでも、この作品では「どんな事があっても自分の居場所や存在価値を決めるのは己自身」ということと、「目の前の障壁を乗り越えられればお互いの理解が深まり、心を通わせる事ができる」という一貫した方向性が打ち出されています。
それらがしっかり練られたストーリーと、思わず息を呑むような躍動感と颯爽感溢れるロボットのバトル・・・
そして、これらが不動GENの禅問答と預言者リーナのつぶやきが絡み合って激アツな展開に発展していくんです^^
加えて作画は10年前とは思えないほど綺麗・・・これが面白くない筈がありません(あくまで個人的見解です)

また、登場人物においては主人公アポロとライバル関係にあるシリウス・・・ヒロインのシルヴィアにムードメーカー的存在のピエール・・・登場人物はそんなに多くありませんし、キャラの立ち位置もしっかりしているので、キャラが分からなくなるような事もありませんでした。
私の推しは・・・やっぱヒロインのシルヴィアですかね^^;
彼女は物語の中で立場上、何度も狭間で苦悩するのですが、自分で考えて乗り越えて・・・答えを導いていく過程は見ていて好感が持てたので・・・^^;
何かとミステリアスなリーナの存在も気になっていましたけれど(//∇//)

人間は地球を守れるのか・・・もし守れるならどの様に守っていくのか・・・
きっと想像し得ない展開が待っていると思います^^
もし気になる方は是非本編をご覧下さい♪

オープニングテーマ
AKINOさんの「創聖のアクエリオン」「Go Tight!」
エンディングテーマ
牧野由依さんの「オムナ マグニ」
AKINOさんの「荒野のヒース」(第14話のみ)
Gabriela Robinさんの「Celiane」(第25話のみ)
「創聖のアクエリオン」は惹きつける力の大きい曲ですね^^
人気があるのも納得です。特にサビに入ってからのアニメとの一体感が半端ありません・・・特にシルヴィアの軽やかな動きには毎回釘付けでした(//∇//)
エンディングは牧野さんの「オムナ マグニ」が幻想的で気に入りました^^
これ以外の挿入歌にも良曲がたくさんあります。
KINOさんの「プライド〜嘆きの旅」は特にお気に入りです。
この曲は劣勢だった展開を覆すタイミングで流れるのですが、絶妙な入りに思わず鳥肌です^^;

2クール全26話の作品です。
最初から最後まで中だるみを感じることなく一気に視聴できた作品でした。
引き続き、続編を視聴したいと思います♪

投稿 : 2024/05/04
♥ : 28

柚稀 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

8千年過ぎたあたりから恋しさが増してくる、1万2千年の愛の記憶…

2005年のこのアニメ。
当時アニメをお休みしていた僕でさえも知っているこのOP、
『創聖のアクエリオン』
♪♪いちまんねんとにせんねんまえから、あ・い・し・て・るぅ~♪♪ヽ(゚◇゚ )ノヽ( ゚◇゚)ノ

はて、この有名な楽曲を携えたこのアニメはどんなお話なのか!?と蓋を開けてみれば…

そ、そこには…!?

-とりあえず、そこらじゅう【合体】だらけですw
そしてその【合体】とやらは、えらく気持ちイイ♪ものなんだそうでwww

「何、これ…!?気持ちいい…!!」だの、
「激しい…っ!!」だの、
「ちょっといいかも~…♪」と
(特にシルヴィアのお声が激しいw)
ここだけ抜き出したらもはや何のアニメだかわかりません!!w
щ(゚ロ゚щ) オーマイガーッ!!

そのせいなのかどうなのか、【合体依存症】なる病まで発生!!w
症状:僕はとりあえず繋がりたくてしょうがないんだ…(*ノノ)

むむっ…Σ(・ω・ノ)ノこれはなんと恐ろしい病じゃ…w
(´Д`|||)

-12000年の時を経て復活した【堕天翅:だてんし】と
合体ロボ【アクエリオン】を擁する人類との戦い-

【堕天翅】と人類には12000年の長きに渡る
“因縁”と“憎しみ”、“哀しみ”
そして深い“愛の記憶”があった-

真相に辿り着くまでの道のりは遠くw
コスプレとか、ダイエット話に、夢の世界、地下迷路とか、
名言?迷言?だらけの司令官の不思議なトレーンニグが目白押しですわw(゜-゜)ソレ…ナンノヤクニタツノ??

【アクエリオン】は3つの機体で構成されていて、
合体時に頭の部分になった機体により見た目も機能も変わるという、1つのカタチにこだわらない斬新さがひかりますな♪

必殺技も頭になった機体と操縦者により変化して、
操縦者の能力を存分に技に込めている(時にはコンプレックスさえも技に生きてくるという)…が、
これまたあまりに斬新すぎる…というか、

戦い中に笑いさえも生まれてくる“ネーミング”と“攻撃”…w

『哀天使剣』よみ:哀しみのエンジェルソードw
『不幸断絶拳』とかw
たくさんあるので実際に目にしていただきたい…ヾ(;´▽`A``

君らセンスがすごいよ~wな技の数々を!!(/▽\)

なんだかんだで楽しませていただきやしたw

にしてもなんで12000年?
…キリよく1万年ではダメだったのかねw

投稿 : 2024/05/04
♥ : 20

68.9 4 合体でロボットなアニメランキング4位
アクエリオンEVOL(TVアニメ動画)

2012年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (826)
4191人が棚に入れました
アクエリオンのかつての激戦から1万2千年後――次元ゲートを超えた「異次元」からのアブダクターが人間を拉致し、その襲来に人々はおびえて暮らしていた。これに対抗できるのは「アクエリア」と呼ばれる合体兵器のみ。構成する3機のベクターマシンに乗り込むのは、学園「ネオ・ディーバ」に集められた若きエレメント候補生たちである。だが学園の男女間は恋愛できないよう障壁で隔てられ、男女間の合体もかたく禁止されていた。ある日、エレメント能力を隠して孤独に生きてきた少年アマタは、少女ミコノと運命の出逢いをはたす。危機を目前にして彼女を抱いたままベクターマシンに乗りこんだアマタは、無意識に叫んだ!――永らく禁じられた、その言葉を・・・。その真の姿が明らかになったとき、敵味方のすべてが変わり始める。恋愛禁止、男女合体禁止の状況で、《終わりを抱いた神話》が、いまここに起動する!

声優・キャラクター
梶裕貴、茅野愛衣、花澤香菜、内山昂輝、福島潤、中村悠一、安元洋貴、浪川大輔、鈴村健一、鳥海浩輔、藤村歩、中島愛、佐藤健輔、諏訪部順一、小林沙苗

RitaM さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

人間誰しも生まれてくるときは裸だ(`・ω・´)キリッ(8話まで視聴)

前作視聴済
初回二話合体の2クール全26話予定
ジャンルは学園、SF、ラブコメ(注※おバカアニメなので真面目に見たら負けです(`-д-;)ゞ)




☆簡単なストーリー紹介☆

お話は前作から1万2千年後の世界です。

主人公達がいるヴェーガと呼ばれる世界はアルテア界と呼ばれる異界から侵略を受けています。アルテア界の輩は次元ゲートを通って巨大兵器「アブダクター」を使ってヴェーガの人々を拉致してくるんですね((;゚Д゚))ガクガクブルブル


なぜアルテアの輩がヴェーガの人々を拉致するかというとアルテア界では突然女の子の赤ちゃんが産まれてこなくなりました。しかも原因不明の病によってすべての女性が死に絶えてしまったんですねーヽ(´Д`;≡;´Д`)丿アワワ

つまり!嫁をゲットする為にヴェーガの人々を拉致してたわけですw


もちろん黙って拉致されるわけにはいかないのでヴェーガの人たちはアブダクターと戦うために機械天使「アクエリア」と呼ばれているロボットを使って戦っています。

ヴェーガにはアクエリアのパイロットを育成する「聖天使学園」という学校があり、そこにはエレメント能力(特殊能力)を持った生徒が通ってます。その学校には「男女合体禁止」というルールがあり、その掟を受けて男子生徒・女子生徒の交流が完全にないんですよ。・゚・(*ノД`*)・゚・。



このような情勢の中で、空飛ぶエレメント能力を持った少年・アマタと少女・ミコノが出会う事で、彼らを取り巻く世界はその有り様を徐々に変えていき物語が始まっていきます(`・ω・´)キリッ





☆スタッフ&キャスティング紹介☆

総監督:「マクロスF」「エウレカセブン」でおなじみの河森正治さん
監督:「IS」の絵コンテやったり「B型H系」の監督やってた山本裕介さん
脚本:「true tears」「とらドラ」「あの花」等シリーズ構成・脚本でいまや売れっ子の岡田 麿里さん
音楽:「マクロスシリーズ」「創星のアクエリオン」「攻殻シリーズ」など担当されてた菅野よう子さん
アニメーション制作:サテライト×エイトビット




声優さんはこんな感じのキャスティングになっております

アマタ:梶裕貴
ミコノ:茅野愛衣
ゼシカ:花澤香菜
カグラ:内山昂輝
ジン:福島潤
ミカゲ:中村悠一
イズモ:安元洋貴
シュレード:浪川大輔
カイエン:鈴村健一
アンディ:鳥海浩輔
MIX:藤村歩
サザンカ:中島愛
モロイ:佐藤健輔
ドナール:諏訪部順一
スオミ:小林沙苗


え…なんか最初の方まんまギルクラじゃね?って思った人は少なくなくないはずwここまで露骨なキャスティングってありなのか?^^;


随時追記してきます

クレア:丹下桜
不動・ZEN:藤原啓治
アシリア:田中理恵
アポロン:東地宏樹
ユノハ:小倉唯




☆主題歌☆

OPテーマ 『君の神話 ~アクエリオン第二章』
歌:AKINO with bless4
作詞:Gabriela Robin
作、編曲:菅野よう子

EDテーマ 『月光シンフォニア』
歌:AKINO&AIKI from bless4
作詞:Gabriela Robin
作・編曲:菅野よう子


菅野さんなので音楽は素晴らしい出来になっております♪



☆以降各話感想につきネタバレ注意☆









第1&2話SP 『終末(おわり)を抱いた神話的禁じられた合体スペシャル』


初回の1時間視聴してみて率直な感想としては…安心しました!前作のアクエリオンのノリを継承してたって意味でwwwあのバカさ加減こそアクエリオンですね♪あのノリを楽しめる方なら今作も楽しめるんではないでしょうか(^o^)
作画もパワーアップしてましたし背景キレイでした。男キャラの方にかなり力入れてるのかわかりませんが女性キャラがちょっと雑な印象受けましたが特に気になるほどではないです。
音楽も平均以上の出来だと思います。さすが安定の菅野クオリティ。

梶さんに「やわらかああああああい」という新たな名言が生まれましたw音楽も流れ始めてバトルを盛り上げようとしてるのに・・・さすがアクエリオン!腹筋崩壊させられゲラゲラ笑ってしまいましたw期待通りのノリで私は安心です(*^_^*)

監督の河森さんが「前作見てない方にも楽しめるような内容にしたい」とおっしゃってた通り前作見てない方も問題なく視聴できそうな内容でしたので興味ある方はぜひ初回だけ見てみてはどうでしょうか。初回みてつまんね(-.-)って思った方はおそらく終始あんな感じのノリだと思うので切って構わないと思いますw

アクエリオンEVOLのEVOLってLOVEなんですかね?wまぁよくわからないですが視聴継続したいと思いますw





第3話 『キラメキ指数☆急上昇』

OPキタ――(゚∀゚)――!!個人的に今期1番お気に入りのOPです♪やっぱ菅野さんの音楽は良いですね。アップテンポでテンションあがります!
あとOPに一瞬でてきた気になるキャラが一人・・・銀髪の幼女…だと?ロリコンの俺歓喜\(^o^)/クレア早く出てきてくださいw

女子生徒の教室にいたカエルと紙袋かぶった子が気になるw主人公のアマタもっとヘタレキャラなのかと思ってたんですが一途でバカなキャラだったんで結構好感もてました。ヘタレ主人公は大嫌いなのでw


「平身低頭覇DOGEZA orz」ってwアクエリオンにかっこいい技期待した自分がバカでしたw

次回予告でミコノが合体?w覚醒?どんなエレメント能力なのか気になるところです。




第4話 『壁~conquer oneself~』

クレアちゃんキタ――(゚∀゚)――!!声優丹下桜さんでしたね。

アンディとMIXフラグすぎだろ^^;
不動ZENきたか…おバカ特訓に期待ですねwww

雪解け合体ってwアクエリオン名物無限パンチいただきました♪壁の名前ベルリンって時点で崩壊フラグたってましたが「無限拳」で早くも崩壊。恋愛禁止令だしたのに予告みんな発情しすぎて笑っちゃいました^^今作は恋愛がかなり重要な要素らしいので来週が楽しみです。



第5話 『恋愛禁止』

恋の寸止め特訓ってwww相変わらずくだらないことやってますね~wどうみてもカエルなんだがあれ猫なの?w



第6話 『生命のアジタート』

シュレード様逝ったぁ!!!早すぎるだろ死ぬのwwwシュレード回でした。


第7話 『真夜中の少女』

シュレード生きてたのかよw予告でゼシカ回かと思ったらまさかのユノハ回でした(+o+)しかも声優さんが小倉唯さんとかロリすぎるw

やっぱり今回の注目は合体シーンでしょう。
心霊合体GOアクエリオン!www
ユノハ「いや~見えちゃう!皆に見られちゃう!」
カイエン「おお~!!!見えた!見えたぞおおおお!!!」
アマタ「それが君の本当の姿」
ユノハ「あぁぁ全部見られちゃって恥ずかしい!なのに…気持ち良い!」

確かこんな感じだったんですが笑ったw小倉唯さん現役JKだぞスタッフ完全にアウトー\(^o^)/カイエン自重しろwww

EDの画変わってましたね!これからちょこちょこ変えてくるのかな?今回キャラの作画がかなりレベルアップしてびっくりしました。9話?くらいまで学園メインのお話らしいのでそれまでは安心して見れそうです。なんか自分の中でミコノ株暴落中ですw来週に期待♪


第8話 『さらけだせ』

全裸=最強wゆえに無防備合体であるwww
前作後期OP「Go Tight!」流れてテンション上がっちゃいましたね♪
ゼシカ服破る→テレビ前の俺 ( ゚∀゚)o彡゚ ヌゲヌゲ
アマタ服破る→テレビ前の俺 …(・_・`)
ミコノ服破る→テレビ前の俺 ( ゚∀゚)o彡゚ ヌゲヌゲ
シュレード服脱ぐ→テレビの前の俺 Σ(°Д°; ナゼオマエガヌグ

いやーいつも以上のバカアニメで楽しかったですw



スオミ「異性に見られることによって体が火照っているのね、わかるわ」
ドナール「・・・・・・(;゚д゚)えっ!?」
この流れが神すぎたwww


第8話のシリアス部分を見てて今更気づいたんですが
アルテア→アルタイル→彦星
ヴェーガ→ベガ→織姫
なんですねw

次週はMIX回みたいなのでアンディとのやりとりが楽しみです^^

投稿 : 2024/05/04
♥ : 18

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

キャッチコピーは「それは、禁じられた合体─」

この作品は、「創聖のアクエリオン」の続編に位置付けられる作品です。1期と直接的な繋がりは薄くこの作品から視聴しても入っていけると思いますが、1期を視聴していた方が設定や物語の背景をより深く理解できると思います。

1期では、アポロニアスが人間であるセリアンと恋に落ち堕天使を裏切ってから1万と2千年後の世界で、アポロ、シルヴィアらが堕天使である頭翅と激アツな展開を繰り広げ、地球を守るためにとんでもないラストが待ち受けていました・・・

この物語の舞台は、アポロやシルヴィアが活躍し地球を護った時代から1万と2千年後の世界です。
この世界の地球は、アルテア界と呼ばれる異世界から襲ってくる「アダプター」の襲撃を受けていました。
そのアダプターの襲撃に対抗するため、人類は「機械天使アクエリア」を駆使して防衛するのですが、アルテア界の攻撃と人をさらっていく行為を止められずにいました。

一方、この物語の主人公であるアマタは空飛ぶエレメント能力者なのですが、普段は能力を隠し映画館で働いていました。
スクリーンにはアマタが館長に頼み込んで上映して貰っている「アクエリアの舞う空」が流れています。
ある日、いつもの様に上映後の館内清掃をしていたところ、アマタはこの作品に涙するミコノという一人の少女と出会うのです。
ミコノに一目惚れしたアマタはデートにさそう事に成功するのですが、最初のデートの時にアダプターとアクエリアの戦闘に巻き込まれてしまいます。激しい戦闘の中、危機に陥ったミコノを助けるためアラタがエレメント能力を解放し窮地を脱することに成功するのですが、紆余曲折の後、2人でアクエリアに乗り込むこととなり・・・物語が動いていきます。

これまでの作品以上に設定により捻りが加えられた作品でした^^
伏線は全て回収されますが、男女エレメント同士の合体が禁じられていたり、1期における驚愕の事実が判明したり・・・
この様な展開が物語を面白くする要素になっているのですが、完走後の感想を一言で纏めると
「最後までとてもヤキモキしました」という表現が適切かと思います。

主人公はアマタ、メインヒロインはミコノです。
アマタはミコノに一目惚れしてますし、ミコノもまんざらじゃない様子・・・
この立ち位置はラブコメの王道を予感させますが、そうは問屋が卸しません^^;
1万と2千年・・・この悠久の時間がもたらす運命の輪廻が二人の間に大きな障壁として立ち塞がるのです。

この障壁は、極限まで凝縮した一途な思いと圧倒的な強さと激しさを併せ持っていて、自分の想いを貫き通すまでは何があっても諦めません・・・
この障壁にアマタは何度も挑むのですが、圧倒的な力の差に弾かれてしまうのです・・・
身体もボロボロ・・・心だって折れそうです^^;

それでもアマタは諦めません・・・
今ここで諦めてしまったら最愛の人を見送ることになる・・・
彼は幼い頃、運命を見送るしかできなかった自分に激しい後悔の念があったから・・・
アマタとミコノが迎える顛末・・・きになる方は是非本編を視聴して下さい^^

でもこの作品で揺れ動くのは2人だけではありません。
登場するたくさんの主要キャラの思いはそれぞれ絡み合っています。
本懐を遂げることの出来た人・・・志半ばだった人・・・様々な心模様を見ることができます。

あまり触れませんでしたが、アルテア界が地球を襲撃する理由・・・これも本編で明らかになるのですが、悲しい運命が背景に隠れていましたし、戦闘時においてはアクエリオンの技も多数見る事ができます。
こうして振り返ってみると設定が1期より盛り沢山だったようですね^^;
でも1期から変わっていない点もあります・・・きっとこの作品の肝であろう「激アツな展開」です^^
激アツな展開に触発されたからでしょう・・・1日で完走してしまいました(//∇//)

メインヒロインのミコノ(CV:茅野愛衣さん)、ボーイッシュなゼシカ(CV:花澤香菜さん)、生真面目なMIX(CV:藤村歩さん)、恥ずかしがり屋なゆのは(CV:小倉唯さん)など個性溢れる女性が登場しました。透明感のある茅野さん演じるミコノの圧倒的な存在感は大きかったと思いますが、それぞれの女性にスポットを当てて描かれていて、そのどれもが心に訴えてくる内容なので甲乙は付け難かったですね^^;

オープニングテーマ
「君の神話〜アクエリオン第二章」
「パラドキシカルZOO」
どちらもAKINO with bless4さんが歌っています。
エンディングテーマ
「月光シンフォニア」AKINO&AIKI from bless4
「ユノハノモリ」ユノハ・スルール(小倉唯)

2クール26話の作品です。
本レビューでは書ききれない事がたくさんありました。その位しっかり練られた作品だったと思います。
視聴して良かったと思える作品でした。
2015年の夏アニメで放送が予定されている「アクエリオンロゴス」の視聴が楽しみです♪

投稿 : 2024/05/04
♥ : 17

ぽ~か~ふぇいす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

続編というよりも焼き直し

アニメの中身とは無関係に
菅野よう子の楽曲の力でブレイクしたアクエリオン
楽曲の売り上げとパチンコのおかげで
かなりの収益になったようです
その結果あろうことか続編が作られるという
元になったアニメの出来を考えたら
ちょっとありえない運びとなりました

しかし、当然ながらターゲットとなる層は
コアな前作ファンではなくて
ニコ動やらパチンコやらで興味を持った連中です
したがってこのアニメは分類としては
いわゆるパチンコアニメと考えて差支えないと思われます
つまりは純粋なアニメファンを満足させる目的では
端から作っていないということですね

といっても低予算低クオリティで宣伝効果を狙う
他のパチンコアニメやなんかとは
比べ物にならないレベルに仕上がっています
アクエリオンの続編というよりは
お金と時間をかけて作ったリメイク
というような感覚に近いです

12000年前の出来事に起因して襲ってくる侵略者
それをアクエリオンで撃退するという基本の流れから
指令のよくわからない講釈
合体時の恥ずかしいセリフ
ロボットの繰り出す馬鹿馬鹿しい必殺技
どれも旧作をそのまま持ってきた感じですね
当時は大分話題になったものですが
さすがにもう新鮮味も何もありません

そんな感じで期待せずにだらだら観ていたのですが
終盤の展開というか種明かしの部分はちょっと面白かったです
一応はしっかり決着がついていたはずの前作のラストを
もう真っ向から全否定して再構築
旧作に全く別の意味を付加させるというのは
とても面白い試みだったと思います
物語に☆3.5付けてますがあれがなければ2.5か2.0です

でもこれ旧作観てない人には何が何だかわからないと思うんですが
これでよかったんでしょうかねぇ?
ですが敢えてEVOLから入ってきた方にはこういわせてもらいましょう
その置いてきぼり感こそまさにアクエリオンだっ!

まぁしかしストーリーなんてものはこの際どうでもよくて
やはり今作で最も注目すべき部分は
菅野よう子が上がりに上がったハードルをクリアできるか?
という点だったんじゃないかと思います
新曲の出来は前期OP/EDはなかなか良かったと思いますし
旧作の人気楽曲の数々が作中に挿入歌として
惜しげもなく披露されていたのも
演出として悪くなかったと思います
これがセールスに結びつくとはちょっと思えないですけどね

ただ、後期EDだけはどういう意図があったのか測りかねます
後期EDに抜擢されたのはアイドル声優小倉唯
声優の中でという括りならそこまで悪くないのかもしれませんが
本職の歌手と比べてしまうと明らかに見劣りする歌唱力
しかも彼女の担当するキャラクターの見せ場は終わっており
後半はほとんどチョイ役状態で下手するとEDにしか出てきません
一話限りのEDとして話の流れに即して使うならともかく
あれでは彼女が起用された理由がさっぱりわかりません

音楽以外にほとんど期待していなかっただけに
音楽の部分が満足とはちょっと言い難い結果になってしまい残念です

投稿 : 2024/05/04
♥ : 11

69.5 5 合体でロボットなアニメランキング5位
シャーマンキング(TVアニメ動画)

2001年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (434)
2949人が棚に入れました
森羅学園中等部に通う少年小山田まん太は、ある日帰宅途中の墓場で幽霊と戯れる少年と出会う。
霊の存在など全く信じていなかったまん太は翌日まで混乱していたが、さらに追い討ちをかける出来事が起こった。その少年が転校生として自分のクラスにやって来たのである。
不思議な少年の名は麻倉葉。あの世とこの世を繋ぎ、霊を自分の体に取り憑かせてその能力を再現する力を持つ「シャーマン」であることを知ったまん太はいくつかのトラブルに巻き込まれるうちに葉を理解し、行動を共にするようになっていく。

声優・キャラクター
佐藤ゆうこ、林原めぐみ、犬山イヌコ、小西克幸、朴璐美、辻親八、田中正彦、高木渉、うえだゆうじ、高山みなみ、水樹奈々、堀内賢雄、子安武人、沢海陽子、くまいもとこ、堀江由衣、高瀬右光、緑川光、根谷美智子、神奈延年、落合るみ、津村まこと、伊東みやこ
ネタバレ

★☆零華☆★ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

よみが~え~れ~♫•*¨*•.¸¸♪

週刊少年ジャンプで惜しくも打ち切りになってしまった作品。
コミックスは売れていたのに、アンケートでは人気が低迷して
最終的に打ち切りになったのかな?

ですが、シャーマンキングを打ち切りにした際に苦情が殺到して
それ以降は長く続いた人気作品は、キチンと最後まで描かせるようになったそうです。
例で上げると、『BLEACH』とかかな。


簡単なあらすじ説明
シャーマン=霊媒師みたいな者。
500年に一度行われるシャーマン同士の戦い、シャーマンファイトに参加して優勝し
個々がそれぞれの願いを叶えてもらう為に、シャーマンキングを目指すお話。


オープニング、エンディングを飾るのは全て林原めぐみさん。
林原めぐみさんは、声優アーティストの原点となった声優さんでもあります。
また林原めぐみさん自身も、ヒロインの恐山アンナを演じています。

それに今では有名な大御所の朴ロ美さん(鋼の錬金術師のエドワードなど)や
他にも豪華な声優さん(小西克幸さん、高山みなみさんetc.)がわりといる作品。


内容は週刊少年ジャンプっぽくて一見王道物ですが
{netabare}ラスボスの麻倉ハオが圧倒的な力を持ち過ぎて、最後まで倒すことが出来なかった。
ジャンプ作品にしては非常に珍しい作品。

【ハオがヤヴァい3点ピックアップ】
①125万という圧倒的な巫力値。(主人公の麻倉葉ですら最終段階で10万)

②原水爆・中性子爆弾・X線レーザーなどの大量破壊兵器をも完全に無効化する。

③殺しても、殺しきることが出来ない。(無限に輪廻転生できる為){/netabare}


ちなみに原作とアニメの結末は全然違うので、注意です⚠
私はこのアニメの結末は好きではないので、ストーリーの評価は★2つ分を減らしています。
最後までにいく間のストーリーだけですと、★5です。


余談というかネタなりますが
私の知り合いに、シャーマンキングの最初のOPである『Over Soul』で痛い目にあった方がいます。
その方が何をやらかしたのかと言いますと、親戚の葬式の際に、携帯電話の着信音を『Over Soul』に設定していて
お坊さんが有り難いお経を唱えている最中、電話がかかって来てしまい
「よみが~え~れ~♫•*¨*•.¸¸♪」と音が鳴ってしまいました。
当たり前ですが親戚が蘇ることはなく、その知り合いは酷く怒られたそうです。


『Over Soul』は決して、葬式のときに流してはいけませんよ。笑

投稿 : 2024/05/04
♥ : 19

ひげ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

恐山ルヴォワール

閣下のアンナ、原作復活の記念に。
ジャンプの王道のようでまったく違う。
10年早かった原作です。
独特のタッチ、キャラ、マニアックなネタからコアな人気は当時からものすごい。
キャラのマリファナ関係のネタ、ターンエーなタオ円とかwロボットアニメが大好きすぎて、いろんな意味でアブナイ、
そんなネーミングからわかるようにガキなんか相手にしてない。ある程度オトナになってみると面白さがわかる。
あとなんというか全体的にショタっぽい危険なかをりが・・・。
作品をみれば分かるが、キャラだけでなく衣装や変形などまですべてのデザインセンスはずば抜けたものをもっている。

和月先生がるろ剣を一緒に完成させた最強のアシと称え、作者にアシ卒されてめでたいけど次のアシさんがどうしようもなくて死にたかったとかw書いてたのが懐かしい。
初期のるろ剣らへんはみんな仲良くて武装錬金もたしか武井先生がデザインしてたと思う。

注目すべきは当時問題となったジャンプアンケートシステムの犠牲者。
人気があってもアンケートを投票しない高校生以上、リーマン層がファンだと打ち切りにされる・・・。マンキン以外もあのころは数作品ある。打ち切りにされてコミック購読層がぶちきれる。。みたいな。あとはライジングインパクトあたりが有名だかし。完全に編集と読者の意識の乖離がはじまたころですね。

以後ファンの大願みのってついに完全完結。でも単行本ごと愛蔵版に買いなおさなきゃいけないと読めない仕様にした鬼畜の集英社。逆に言えば25000円だかは余裕で払うだろ?って認識されているファン達。
はい
その通りです・・。

アニメは原作との兼ね合いで原作の打ち切りの2年前には終了。
まぁ普通に追いついちゃったんです。やるのが早すぎた。
前半やキャスティングはいいんですが後半はオリジナルなので微妙。逆に言えばそこまでして延命させるくらい人気があった。

HHなんかよりよっぽどいまリメイクするべき名作。テレ東やってくれよ。










投稿 : 2024/05/04
♥ : 6

シェリー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

原作よりこっち派

ジャンプでびっくりするような最終回を送った漫画でした。
一応その後に愛蔵版で続きは描いてましたが本誌で読んだときはわけわかりませんでした。
まあ加筆内容も大したことはありませんでしたが。

そんなことはおいといて本作『シャーマンキング』は
主人公の葉が持ち霊阿弥陀丸と共にシャーマンの頂点を目指す物語です。

僕は原作より断然アニメの方が好きです。
というより、アニメが面白くて漫画を買ったらものすごくつまらなかったです。ほんとうに。

このアニメの良さはなんといっても葉にあります!
作中では何に対しても「なんとかなるさ」とのほほんとした雰囲気を醸し出す暖かな彼の精神が周りの人々に大きな影響を与えます。
その性格はもちろんのことながら、一番の魅力は声です!
あの話し声の独特なペースと気を張ることのない穏やかな声を聴いていると心安らかになります。
ホントに好きです。

アンナの林原さん、ハオの高山さんとキャラの魅力を十二分に引き出してくれていました。
林原さんの歌うopと挿入歌がとっても好きです。
『brave heart』『Northern lights』

原作とは違った味が良いところのアニメです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 6

67.3 6 合体でロボットなアニメランキング6位
おそ松さん 第2期(TVアニメ動画)

2017年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (270)
1118人が棚に入れました
2016年に幕を下ろしたTVアニメ、“おそ松さん”が戻ってくる!!
波乱を呼んだ第一期終了から時は経ち、イヤミとチビ太が目にしたものは…
はたして前回を反省し、6つ子たちはちゃんとできているのだろうか……?

クズでニートなオトナに成長した6つ子を主人公として一話完結で描く、笑えて、泣けて、ほっこりも出来る、予測不能なギャグ・コメディ。
第一期を手がけたスタッフ・キャストを再集結させ、川流ちな記憶を残した6つ子たちが、さらにパワーアップして帰ってきます!

声優・キャラクター
櫻井孝宏、中村悠一、神谷浩史、福山潤、小野大輔、入野自由、遠藤綾、鈴村健一、國立幸、上田燿司、飛田展男、斎藤桃子
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

少年! お前は思ったより曖昧透明。一生全力モラトリアムな童貞ニートと、どっちが自分の色をもっている?

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
各所で、好評やら苦情やら、様々な意味で話題となった1期は、ギャグアニメとしては、(商業的に)近年でもトップレベルに成功した作品ではないでしょうか。

その2期に当たる作品です。

視聴者の慣れの問題もあるかもしれませんが、1期に比べるとややスケールダウンした感はありますが、それでも充分に楽しめましたよ♪

ブラックジョーク、エグい下ネタ、パロ、メタ系の笑いに不快感を覚えない人ならば、オススメできます♪


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
全25話の多くを占めるギャグ回より、むしろ、たまにある感動回の方が印象深い。

8話目、十四松がイルカショーに挑む話。私が十四松好きなのもあるけど、なんかホッコリしたし、「意外とスパルタ~」は笑ったw

16話目、金子ちゃん回。金子ちゃんは勿論可愛かったけど、トト子ちゃんの好感度がメッチャ上がった。ワガママで強引なトト子ちゃんが、少しだけ大人になったし、オチ含め、「短所も魅力になり得る」と思った。

18話目、イヤミが盲目の少女を助ける話。もしかしたら、「最後にあの少女が金を持ち逃げする」とか、そういうダークなオチを期待する視聴者心理も計算に入れた上で、あえて変なオチをつけずに、シンプルな感動回にしたのかもしれない。

21話目、母親が、六つ子の誰かを施設に入れようか悩む話。ダメな子でも可愛い。母の愛を感じた。

24話目、父親が倒れて、六つ子が自立を考える話。この六つ子の暮らす世界は、ある意味「夢の世界」なんだと思った。モラトリアム全開だからね。勿論、我々視聴者の多くは世知辛い現実に身を置いているわけだけれど、だからこそ、アニメの世界でモラトリアムを卒業しようとしている六つ子達に感動(共感)も覚えたし、寂しさも感じた。


と、この辺が印象深いエピソード。なんだったら、24話の雰囲気でしんみりと終わらせるのもアリだと思ったが、まあ、またバタバタしてくれて、ラストに「はなまるぴっぴ」も聞けて、観終わった後はかなりスッキリした。

ただ、「こいつら、ニートで童貞のくせに、なんか、(自分より)楽しそうに生きてるな」と思って、自分の生活を省みてしまった。それがレビュタイ。

確かに、自分はあの六つ子よりはまともな人生を送っているとは思うけど、じゃああの六つ子ほど、日々を色鮮やかに、楽しんで生きているのかと問われれば、自信がない。なんて、そんなことを考えるアニメではないんだけれども(笑)

1クール目OP「君氏危うくも近うよれ」は、名曲「はなまるぴっぴはよいこだけ」に迫るほど、クセになる良い曲。2クール目OP「まぼろしウィンク」もなかなか良い。どの曲も、A応Pさんらしい楽しさがあった。

ますますダレるかもしれないけれど、もし3期があったらと、楽しみに待ちたいと思います!
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
おそ松さんが、おそ松くんのパロw おい、ファンをディスるなよ(笑) 一松だけ、どしたw 2回ともw 実写の衝撃w 1話目から、カオスw OPは、「はなまるぴっぴはよいこだけ」に比べれば落ちるけど、そこそこ耳に残りますね。

2話目
ユーチューバーなんて、倍率何倍かって話だが、あんだけできればなれるだろw まあ、通報されるわなw 失業保険w 内蔵で個性を表すなやw ブラックジョークだな~。

3話目
クソ下ネタだな(笑) ○○ホール、大丈夫か? 大丈夫か!(笑) 確かに珍しい組み合わせ。一松、ジワジワ好きになってきたんだよな(笑) 照英(笑)

4話目
またかい(笑) 親の悩みには触れたくないって(笑) 良い夫婦だよな(笑) お? 1話ぶち抜き? 新しいね。

5話目
最恐のVR、皮肉が効いてて良いね。てか、グロい(汗)

6話目
音w 友達は江戸時代の制度(笑) ちょっと良い話。たまにこういう回があるから気を抜けない。オチも効いてたしね。

7話目
安定の原始松w 逆に良く、「くれ」って読めたなw 三國志分からん人もいるでしょうね。まあ、私も漫画の知識くらいしかないけどw エロいんじゃなくてゲスいんだよ!(笑) 賢者タイムw シェー(笑) チェリーハラスメントw トッティは、トッティが大好きだよ(笑) おそ松の純情が、弄ばれたw

8話目
蝿、サイズでかいんかい(笑) 化け物ばかりw いや、下ネタより、大谷翔平さんはダメだろ(笑) 無駄に荘厳な音楽w 安定の十四松回。思ってたより、スパルタ~(笑) 流石に、城みちるさんは、キャスティングできなかったのかな? 照英さんはいけたのにw

9話目
一松の正論が負けてるw おそ松だけターゲット(笑) ゲームセンターの話、どんな話だよw ラリってるのか?(笑)

10話目
実は兄弟の中で一番カラ松が微妙だったんだけど、今回で好きになった。

11話目
チビ太、チョロい(笑) ホラー映画w

12話目
ハゲネタ(時間軸)、続くの? 十四松回、好き♪ 意外と感動回が多いんだよねw でも、ダヨーン&デカパン回は、尺長いわりにあんまり面白くないんだよな。

13話目
後は自分達、笑えたw 餅つき、正月早々にやるネタか(笑) 昔話を汚すなよ(苦笑) この、一人いないネタは、1期でもやったからな。化物語かw 各アニメの戦力外って、大体分かるデザインにするなよ(笑)

14話目
実松、いつの間に9話目まで(笑) ダサハラ(笑) 十四松が出てくとややこしくなる、確かに(笑) 流石、おそ松w 自意識松(笑) この六つ子、対等に見えて、微妙に兄弟関係あるのも良いよね♪ ED、石膏ボーイズ
(笑)

15話目
ユーマ3人がユーマを探してるw イグニッション(笑) カラマツタクシー。オチは微妙かな。ここでまた茶髪ネタかw

16話目○
コブラじゃね~か(笑) ハ、ハタ坊なのか(笑) 美味しんぼじゃね~か(笑) ケータイから出てくるとこ、怖いわ(笑) トト子の解釈(笑) トト子、怖いって(笑) トト子、号泣。キン子は確かに可愛いけど、こうなると、やはりトト子に感情移入。良回だな。

17話目
ユーマはイマイチ。十四松の、家(笑) ホラー、オチなしかい(汗)

18話目○
メッチャ良い話なんだけど(笑) これ多分、「最後にあの少女が金を持ち逃げする」とか、そういうダークなオチを期待する視聴者心理も計算に入れた上で、あえて変なオチをつけずに、シンプルな感動回にしやがったな(笑)

19話目
これ、若干、トランプさんを風刺してるのかな? バレンタイン、メッチャ良い話(笑) やや、腐が入っているが、まあ、ギャグとして面白いから、よし(笑)

20話目
財布のくクダリは笑ったw 確かに、イマイチ(笑)

21話目○
母の愛だね。なかなか良い話。トッティ、その作戦、前もやったよね(笑)

22話目
おい、名作への酷いパロ、やめろ(笑)

23話目
ダヨーン、ちょっと良い話からのダークな落ち。イヤミ、超メタネタ。フランスをディスるなよ(笑) おそ松やチビ太、旧作のキャラだけでワチャワチャやってるのが良いね♪

24話目○
ホントの日常を描き、日常の終わりを描き、本当の日常が始まる。夢の世界の住人と、夢の終わり。

25話目
まあ、オチはこんなところかな。ハナマルピッピが流れたところは、定番だけど嬉しかった。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 24
ネタバレ

じぇりー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

1期で稼いだ「おそ松マネー」の威力を如何なく見せつけてきた2期

1期もリアルタイムで視聴していたのだが、その時はレビューを省いたので、今回は1期にも少し触れながらレビューを。

社会現象にもなった「おそ松さん」が2年ぶりに帰ってくる―そのニュースが世間を駆け抜け、ありとあらゆる媒体で特集が組まれた。
ついには6つ子役の声優たちが雑誌の表紙を飾るまでになり、否応にでも周囲の期待を一身に集め、ハードルを上げに上げられまくった中での放送スタート。

しかし、1話からそんな「おそ松人気」を支えた女性視聴者を皮肉る描写をいきなりブチかましてくる。
正直、個人的にはこういうのは嫌いではない。ある意味視聴者に媚びないで、自分たちの作りたいものを作っていく…という姿勢そのものは評価したい。
とはいえ、その後は本当に製作者の趣味に走った、視聴者置いてけぼりの悪ふざけストーリーが目立つように。

1期でキャラの個性をしっかり描き切った故か、2期はその「応用編」あるいは「発展編」のような作りになっており、笑いのネタがやや上級者向けというか、「1期をしっかり予習できている人向け」に作られているな、という印象。
要するに、「一見さんお断り」感が半端ない。これが、ドラマ仕立ての作品ならば仕方ないにせよ、ショートストーリーで構成されたギャグアニメで、しかも基本設定意外の殆どの設定が毎話リセットされるコント的な方式を取っているにも関わらず、初見の人には分かり辛い内容になっている事は好ましく思えない。

私は1期の、時々羽目を外しすぎて「無かった事にされた」ある意味伝説級のパロディーの連続と、メインターゲット層には絶対に分からないであろう昭和ネタが好物だったが、2期ではこの辺りが非常に大人しい作りになっていたことも残念だ。
パロディーはまた事件になってはいけないので仕方ないにしても、昭和ネタはもうちょっとやれたのではないかと思う。
ただ、だからなのだが、第5話のEDの{netabare}「イヤミ音頭」{/netabare}は非常に嬉しいサプライズだったり。昭和アニメの夏といえば、やはりコレでしょ!

さて、EDと言えば…ここからも酷評が続く。
1期1クール目のイヤミ、2クール目のトト子の歌うEDが作品にもマッチしていて非常に良かっただけに、2期のEDは1クール2クール共に失望したと言わざるを得ない。
意味もなく豪華なアーティスト陣による楽曲。ここで、タイトルの「1期で稼いだおそ松マネー」の一番の無駄遣いを感じた。
「どや、おそ松さんでこんな有名アーティスト呼べるねんで!」という製作者の得意げな顔が透けて見えてくるようで、非常に鼻につく。
2クール目に関してさらに言えば、楽曲も映像も不気味すぎて、この作品がどこへ向かおうとしているのか理解に苦しむ。
ただし、1期から続投のA応PによるOPは非常に良い。私の音楽への★評価は、OP楽曲・2期になって増えた作中曲・そしてカラ松のテーマに代表されるBGMの秀逸さに対して贈るものだということを、ここで明言したい。

おそ松マネーの影響は、何も悪い箇所にばかり出ている訳ではない。
作画のクォリティーは、1期に比べて総じて高いと感じた。ここは勝負話だな、と思われるエピソード、特に1話と最終話の作画は本当に素晴らしい。

声優は文句なしに★5だ。
出演者目当てに作品選びをしない私にしてみれば、特に6つ子を演じる声優さんたちは、2~3作品に1度は出くわすほどの売れっ子であり、作品によっては「またこの人か~人気声優使ってりゃいいってもんじゃないよ~」と辟易することもしばしばだが、「おそ松さん」に関して言えばキャスティングの妙と、彼ら本来の実力が如何なく発揮されていたと言っても良いと思う。
聞き慣れた声なのに、初めて聞くような言い回しやトーン。下ネタ全開ギャグアニメだからこその、普段は見られないクズっぷりを、それぞれの個性に合わせつつも手を替え品を替え表現できている。
なるほど実力が伴っての人気声優なのだな、ということに改めて気付かせてくれる、新たな彼らの「演技の引き出しの多さ」に納得させられる好演だった。

私の推しの松も、好きな声優さんも、実はこの人ではないのだが、色眼鏡抜きで一番素晴らしいと思ったのは、別作品でも触れた事があるが末っ子・トド松役の入野自由さんだ。
彼の演技はナチュラルなのに予測不可能。特に2期はツッコミが素晴らしい。
他の5人が、しっかりとした基礎とこれまでの経験で培ったものを工夫して料理している傍らで、彼だけは努力や経験とは別の、天才的な野生の勘のようなもので演技をしているようにさえ感じる。
しかし、決して6人の中で浮いているわけでも悪目立ちしている訳でもない。絶妙な立ち位置を構築できているのは、素直に感心する。

サブキャラクターも文句なく、ゲストキャラ含めて良いのだが、特に1人挙げるとすればトト子役の遠藤綾さん。
彼女は他に適任が考えられない程に、ザ・ヒロイン声の持ち主であるにも関わらず、ゲスいトト子に豹変した時の爆発力は想像を遥かに超えてくる。
ハイテンションでエキセントリックなトト子もそうだが、兼ね役でやっている1期・2期スタート時の白黒画面の「ふっかつ・おそ松さん」のナレーションで見せるザ・昭和感や、16話で見せた{netabare} 自動販売機のマシーン的なボイス{/netabare}は職人芸を思わせる。

イヤミ・鈴村さんも良いのだが、この方はどちらかといえばラジオでの功績を称えたい。普通に面白い。
ラジオといえば、第3期への示唆が頻繁に出てきているが、明らかに1期に比べ評価が落ちたと思われる本作品に3期はあり得るのだろうか。

考えてみれば1期最終話が滅茶苦茶すぎて、これは2期はなさそうだな…と思ったことを思い出した。
それに比べれば、2期最終話は随分「ちゃんとした」終わり方をしていたので、これは3期への布石なのかな、とも感じる。

ただ、稼いだお金は、然るべきところに使うべきだ。3期があるなら、そこはお願いしたいじょー、と思うダスよーん、てやんでぇ!

投稿 : 2024/05/04
♥ : 9
ネタバレ

ezo さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

面白くなるのが遅すぎた2期。2クール目はかなり良い。

前作「おそ松さん」は完走済み。

そこそこ期間が空いたのがどうなるか。

1話目感想
{netabare}
久々だから勢いが衰えてないか少し心配ではあったけど全く問題ない完璧な1話だった。

ちゃんとしたメカパートは大笑いした(笑)

今回が面白すぎて初回がピークになりそうな予感もするけど2期1話としては大満足。

OPも1期に劣らない。

途中で飽きる可能性はまだあるけどとりあえず視聴継続{/netabare}


2話目感想
{netabare}
出血だったり内臓だったりとややグロ(というか気持ち悪い)回。

良くも悪くもいつものおそ松さんだなぁと。

前回と比べると笑いどころは少なかくあまり面白くなかった。
{/netabare}

8話まで見終えて
{netabare}
正直外れ回が多い印象。

3話~8話までだと父親の話と短編集の回は良かったけどそれ以外は基本外れかなと。

照英の話やブーメランの話、8話の2本が分かりやすかったけど展開がくどい上にオチが弱いんですよね。

シュールな感じにすれば良いってわけじゃない。

正直、ぶっ飛んでて奇をてらいまくってる回ほど面白くない印象。

脚本が空回ってるのか、それとも単純に自分が飽きてるだけなのか...。

このテンションで続いていくと切る可能性も出てくるかなぁ。
{/netabare}

9話目感想
{netabare}
今回は3本とも面白かった。久々の当たり回だったかな。

毎回これくらい面白かったら最高なんだけどなぁ。
{/netabare}

9話~12話目感想
{netabare}
ネタを引き延ばす手法が良い方にも悪い方にも転んでる印象。

チビ太の復讐や十四松が師匠になる話はかなり面白かったけど、デカパンとダヨーンの追いかけっこの話は2期の中でもワーストクラスに面白くなかった。

ジャルジャルの全てのネタを楽しめる人とかはおそ松さん全話を楽しめたりするのかな。
{/netabare}

13話~19話目までの感想
{netabare}
実松さん回からテイストが面白かった頃のおそ松さんに戻り盛り返してきました。

ギャグはもちろん、30分フルで良い話をやったイヤミ回も良かったです。

それだけに1クール目の迷走具合が非常に残念に思えます。

前作は楽しんでいて2期は1クール目で切ったという人は実松さん回から見直すとまた楽しめるかもしれません。

もう完全空気になってしまった今作ですが自分は最後まで見届けます。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 12

65.0 7 合体でロボットなアニメランキング7位
ヴァンドレッド VANDREAD(TVアニメ動画)

2000年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (134)
822人が棚に入れました
我々の住む太陽系から遠く離れた宙域の、とある銀河。そこでは、男性だけの惑星国家「タラーク」と、女性だけの船団国家「メジェール」と呼ばれる種族が長年の間、互いに敵対し、激しい星間戦争を続けていた。
ある日、タラークは士気の高揚と次の戦闘に備えて移民船「イカヅチ」を宇宙戦艦へと改造し、「蛮型撲撃機」と呼ばれる新兵器の模擬演習を兼ねて出撃する。
タラークの下層階級民のヒビキ・トカイ(主人公)はイカヅチにひょんなことから密航していたが、メジェールの海賊船の急襲を受け、戦闘に巻き込まれてしまう。タラークはイカヅチを放棄、自ら撃沈されることを決め、魚雷を発射。そのとき、動力源である『ペークシス・プラグマ』が暴走、海賊船、イカヅチもろともに別の星域に飛ばされてしまう。母星への帰還の旅を始めた彼らだったが、途中謎の敵の急襲を受ける。
そして明らかになる“刈り取り”という暗号作戦による謎の敵の侵攻が開始されているのだ。その危機を知らせるべく、敵対しているハズの男女の呉越同船とも言える融合船・「ニル・ヴァーナ」の母星への帰還の旅が始まるのだった…。

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

此処に僕らが出逢った訳♪

原作もりたけし&GONZO 監督もりたけし によるアニメ。

2000年10月3日 - 12月26日全13話+『胎動篇』(1期)
2001年10月5日 - 12月28日全13話+『激闘篇』(SS)

あらすじ[編集]

とある銀河。そこでは、男性だけの惑星国家「タラーク」と
女性だけの船団国家「メジェール」が、互いの存在を嫌悪し
激しく憎み合い、長年に渡る星間戦争を続けていた。

タラークは新兵器の模擬演習を兼ねて出撃するが、3等民
(下層階級)で虐げられながら機械工として生きていた少年
"ヒビキ・トカイ"は、仲間の言葉に乗せられ、蛮型を強奪
しようと乗り込んだ所で発進してしまった・・

即座に発見されて監禁されたところを、"マグノ・ビバン"
率いる宇宙海賊「メジェール・パイレーツ」の海賊船に強襲
され、交戦状態になるが・・「タラーク」の旧艦区内機関区
では使われて無い筈の制御システム「ペークシス・プラグマ」
が突如起動し空間転移を起こし、全く別の宙域に飛ばされ、
旧艦区と海賊船の融合・合体をも引き起こしていた。

旧艦区に取り残された"ヒビキ"と"ドゥエロ・マクファイル"
"バート・ガルサス"達と宇宙海賊「メジェール・パイレーツ」
クルーとのボーイミーツガール?そして男女どちらの軍にも
属さない謎の敵の襲撃・・共闘する道を選ぶ。

旧艦区と海賊船の融合した宇宙船を「ニル・ヴァーナ」として
「タラーク」でもなく「メジェール」でもなく・・謎の敵の脅威
に立ち向うための共闘する日々が始まる。


感想。

序盤から一気に惹き込む感じで勢いがあるので見易い。
コミカルな描写や台詞も多くラブコメ要素も多くて笑える。
男女の役割も巧く組み込み物語の設定が上手く機能してる。

熱血・御調子者・クールと解り易い男性陣。
如何にもな艦長・ありとあらゆるテンプレヒロイン。

旧マクロスやガルフォース等の男女種族星間戦争の背景や
男女各自の繁殖方法の違い、そして男女のメカが融合した
際に性交体位を示唆した配置と化すコクピットなど、男女
の存在理由や異文化の交流に着目した物語が展開される。
深夜枠ではない18:30 - 19:00という放送時間に配慮した
部分が随所に見受けられる。

男女云々という部分を協力しあうことで進化していくメカ
等の構想が凄く解りやすくて、「男だから」とか「女だから」
という表現が滑稽で面白い方向に持っていく感じ。

終始アップテンポてノリの良いコメディ路線の為見易いが
各話要点を抑えていて、軽薄な感じでは無くて良い。
その為小中学生向けの雰囲気だけど深夜枠に共通する様な
おっきな子供も楽しめる様な作風になっている気がする。
違いは放送時間帯に合わせたやや過剰な配慮かな?

メカデザは結構良い感じで、キャラデザはコミカルな作風
にあった感じの萌系ギリギリのデフォルメ?
其々のキャラを掘り下げるエピソードも確りとしている。
スター・トレックやスターゲイザー他海外SFドラマの影響
を受けたと思われる演出やエピソードやパロディがある。

科学の進化と人間の精神の進化などのバランスの悪さ等の
如何にもSFという内容も含んでいて充分楽しめる。



男性クルー

ヒビキ・トカイ:吉野裕行
惑星タラーク3等民機械工16歳。熱血漢で気負いが強い。
女は男を喰らうと信じていた。スペシャル蛮型搭乗者。
ドレッドノートと合体してヴァンドレッドに変形する。

バート・ガルサス:関智一
金持ちの三男坊のタラーク人で16歳。御調子者で軽口。
ハッタリを言ってニル・ヴァーナの操舵手を務める。

ドゥエロ・マクファイル:田坂秀樹
元戦闘要員だがドクターとして働く。17歳のタラーク人。
元エリートで少し偏屈な所があるが好奇と探究心が強い。

女性クルー

ディータ・リーベライ:かかずゆみ
パイロット見習で16歳。UFOオタでヒビキを宇宙人と呼ぶ。
何時も明るく間抜けで、空気が読めずに空回る事も多い。

メイア・ギズボーン:折笠富美子
パイロットで19歳。生立ちから極めて無口かつクール。
リーダーシップがあるが生真面目で融通がきかない堅物。

ジュラ・ベーシル・エルデン:浅川悠
バーネットと仲の良いパイロットで20歳。やや子供っぽい。
美人で妖艶な容姿に反して性格は我侭で目立ちたがり屋。

バーネット・オランジェロ:根谷美智子
ジュラと仲の良いパイロットで18歳。器用貧乏な気性。
露出度の高いハイレグレオタード調の衣装を着用する美人。

ガスコーニュ・ラインガウ:浅野まゆみ
大柄で筋肉質の身体を持つ、姉御分の32歳。
デリ機と呼ばれる補給用機で補給と補佐を担当する。
普段は艦内で機体の整備や食事の用意等の雑用に徹する。

パルフェ・バルブレア:豊口めぐみ
ノンビリとした性格の機関長で18歳。ディータとは親友。
強度の近眼で普段から目を覆い隠す大型の丸眼鏡を使用。

パイウェイ・ウンダーベルグ:石毛佐和
ツインテールが特徴の最年少クルーで11歳。看護婦を担当。
「パイ・チェック」と称してプライバシーを探るのが趣味。

エズラ・ヴィエーユ:大原さやか
ブリッジクルー。お腹に恋人との子供を宿している。
常に糸目で、笑みを絶やさないおっとりタイプの24歳。

マグノ・ビバン:京田尚子
メジェール・パイレーツの長。ニル・ヴァーナの艦長。
初期の移民の生き残りで、男女間戦争以前の歴史を知る。

ブザム・A・カレッサ:沢海陽子
ニル・ヴァーナの副長で25歳。BCとも呼ばれている。
マグノ参謀として有能。クルー達全員から慕われている。

浦霞天明:大塚芳忠
タラークが送り込んだスパイで特務諜報部中佐。

アマローネ・スランジーバ:菊池志穂
ベルヴェデール・ココ:増田ゆき
セルティック・ミドリ:若林直美
ニル・ヴァーナの艦橋でオペレーターを務める少女達。

ピョロ:岩田光央
元はイカヅチに積まれていた情報処理用のナビロボ。
海賊船との融合時にペークシスの影響で、自我に目覚めた。

レベッカ:かないみか
エズラの恋人でカルーアのオーマ。外見は和服風。
メジェール・パイレーツのアジトの留守を任されていた。

バロア:菅原祥子
アジトの警護に就いていたドレッドノートのパイロット。
強気な性格。戦いの中、成長していたディータ達に驚く。

タラーク

グラン・パ:麦人:本名はゼン。タラークの指導者。
八聖翁の1人。意味は「祖父」。

ジン:大塚周夫:ヒビキの育ての親。元は八聖翁の1人。

トドロキ艦長:鈴置洋孝
本名不明。戦艦トドロキの艦長を務めている熱い男性。
「機動戦士ガンダム」のブライト・ノアのパロディ。

キュンメル・大関:広瀬正志
初老の熟練エースパイロット。ランバ・ラル?
青い百一式蛮型撲撃機に搭乗する戦闘隊長。

メジェール

グラン・マ:麻生美代子
本名はアンリ。メジェールの指導者。

メイアのオーマ:折笠愛:メイアの卵子提供者。

メイアのファーマ:井上喜久子:メイアを出産した女性。

その他の登場人物

ラバット:石塚運昇
自称「宇宙商人」ウータンと共に宇宙を放浪している。

ウータン:くじら
ラバットに連れられているオランウータン。

ココベリ:銀河万丈
ラバットが辿り着いた小惑星に住む小部族の長
ペークシスを「精霊」と呼んでいる。

リズ:勝生真沙子
無法宇宙ステーション・ミッションの女ボス。

セラン:日高のり子
男女が共存する惑星メラナスの少女。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

「マクロス愛・おぼ」に対するもう一つの回答 異“性”間コミニュケーション+CGロボットなSFアニメ

フルデジタルアニメーションが珍しかった当時、その映像美を毎週のテレビシリーズで堪能出来るというのは当時のオイラには興奮モノだった
だけど、アニメ全体のクオリティ水準が上がった今改めて観てみると、正直に現代の水準をギリギリクリアできるかな?という程度です;
過度な期待はしないのが良し(ちなみにHD制作ではありません)


この作品の見所は「マクロス愛・おぼ」を髣髴とさせる設定のリバイバルにありまして、往年SFファンにも萌えアニメファンにもお得な内容なのです


それっていうのは男だけが住む星と女だけが住む星が星間戦争してるっていうものなんですね
ほーら、「愛・おぼ」っぽいですよね?
もりたけしさんが監督ってのもあるんでしょうけどね
メカと美少女っていうもりさんの得意分野から上手く捻り出した設定や世界観がGJ


お互いを異星人って思い込んで何十年と戦いの歴史を繰り返してるんですよ、この異“性”人共はw
出てくる女の子達はかなり個性に富んだ面々なのですが、基本は宇宙海賊という職の子達なのでして強気っ子が多めです


そんで彼、彼女らは戦いの最中ワープみたいなのに巻き込まれてしまい見知らぬ星系へ飛ばされてしまうのですね
一つの宇宙船で故郷へ帰るため、一つ屋根の下で共同生活を始める男と女
あまりに互いを知らなすぎるが故に次々起こる(エロい)トラブル


そんなところに突如として正体不明の敵が出現し、乗組員の命が危機に晒される
ピンチを救ったのは男側の兵器と女側の兵器がワープみたいなものの影響を受けて変異し、偶然にも合体して完成したスーパーロボット「ヴァンドレッド」だった


かくして生きて故郷へ帰るため、男と女がいがみ合いながらも手を取り合う、謎と神秘とカルチャーショックに満ちた旅が始まる・・・


物語は全13話で第1期完とされ、そのままセカンドステージへと続いていきます

オイラのオススメはヒロインの一人・・・というよりはもう一人の主人公ともいうべき「メイア」にまつわるエピソード4~6話(通称メイア3部作)


あとサブタイトルにも注目していただきたいですね、あんなに次回は?とワクワクしたサブタイトルは初めてだった

投稿 : 2024/05/04
♥ : 14

ichinana さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

この素晴らしき世界・・・・

GONZO制作、もりたけし監督によるオリジナルアニメーション。
当時流行りだした3DCGをふんだんに用いたSFアニメです。

正直、当時本作以外ののCGアニメーションは見れたものではありませんでした。背景はセル画なのに動くキャラやロボはガチガチのCG。止め絵の上で滑らかさの欠片もない動き。黎明期であったとはいえ、酷かったの一言です。
そんな中で登場した本作とGONZO。"見るに耐える"CGアニメーションを制作した功績は非常に大きく、デジタルアニメの道標的存在だったと思います。

宇宙人さんことヒビキ・トカイとディータ・リーベライの第三種接近遭遇。いいですね~。往年のUFO映画を彷彿とさせます。二人の出会いが"男女"の出会い。現代よりはるか先の未来を描いているのに、それぞれが閉じた世界で生きてきたことによる自分以外の性に対する興味と偏見。まさか性差で表現されようとは想像もできず、なかなかに面白かったです。

各女性キャラもテンプレ集団でしたが「男を知らない、男に興味のある」女性として、それぞれのキャラに合わせたヒビキへのアプローチは見ものです。私のお気に入りは・・・・・・・・・・・・・・・わかっているとは思いますがやっぱりメイアですお!!!!!!!!!!

What a Wonderful World・・・・・・・
ルイ・アームストロング氏の世界的超スーパーエクセレント名曲(色々被っていると詩○先輩に指摘されそうですが・・・)。彼のハスキー声と本曲とメイア回のエピローグ。あまりにもマッチしすぎて、呆然とします。メイアの心の雪解けをあらわす至高の描写で、本作の視聴継続を決定づける重要なストーリーでした。

本作のテーマはSecond stage以降で評価すべきところなのでしょうが、どちらも視聴済みなのでイロがついています。しかし初期のGONZOの代表作であることは間違いありません。SFファンの方にはオススメの逸品ですね。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4

67.6 8 合体でロボットなアニメランキング8位
メダロット(TVアニメ動画)

1999年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (105)
627人が棚に入れました
お友達ロボット・メダロットが大流行している時代。小学生の天領イッキは、今時メダロットを持っていない珍しいヤツとして見られていた。しかし、川べりで見つけたカブトメダルを拾い、念願のKBT型メダロット・メタビーを手に入れるが、メタビーはマスターの言うことを聞かないという非常に珍しいメダルだった。 破天荒なメタビーに振り回されつつ、イッキは幼なじみのアリカ、良きライバルのコウジ、お嬢様のカリンといった仲間たちとの友情を深めていく。

声優・キャラクター
山崎みちる、竹内順子、仙台エリ、鈴木真仁、坂本真綾、並木のり子、横幕玲王奈、鶴岡聡、内藤玲、石橋美佳、山崎樹範、立石弘一、井関佳子、清水宏、冨田昌則、大谷亮介、篠原功、真島啓、樋口智恵子

ligame さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

合意とみてよろしいですね?

同タイトルのゲームボーイソフトを原作とした、ロボット作品です。
ロボット作品と言っても、巨大ロボット同士の戦闘みたいなのはないです(少しありますが)。
イメージとしては『ポケットモンスター』を思い浮かべてくれればいいと思います。
多分アニメにしろゲームにしろ漫画にしろ、『メダロット』という単語を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。
子供のころに見た作品ですが、ニコニコ生放送で一挙放送があったので視聴しました。

『メダロット、それはテクノロジーが生み出した、全く新しいロボットである。
ティンペットと呼ばれる基本フレームに、人工知能メダルを搭載。
更に様々なパーツを合体させる事によって、無限の能力を引き出す事ができるのだ!』
これはアニメ開始時のナレーションですが、メダロットの説明としてはこれが一番分かりやすいです。

このメダロットが全世界に普及している近未来、メダロット同士を対戦させる競技、通称ロボトルが流行している世界が舞台。
主人公の小学生・天領イッキと相棒のメダロット・メタビ―を中心としたストーリーです。

序盤は様々なメダロットにスポットを当てたストーリーや悪役のロボロボ団との対決。
ロボロボ団は悪役なんですが、序盤はそんなに悪いことはしていないので憎めないキャラでした。
しかし、中盤から終盤にかけてかなりの悪役になっていきます。
そのギャップにも注目ですね。
終盤の世界大会編はこの作品最大の見どころです。

この作品の魅力は何と言っても個性的なキャラ達です。
魅力的なキャラが多すぎて全員は書けないですが、3名ほど紹介しておきます。

まずは孤高の戦士ロクショウ。
メタビ―がカブト型メダロットならこのロクショウはクワガタ型メダロット。
ゲームではカブトVerクワガタVerとなっているので、言わば第二の主役メダロットです。
メダロッタ―つまり持ち主がいないメダロット、クールで超かっこいいです。

次に怪盗レトルト。
メダルを華麗に盗み出す仮面を被った謎の男。
正体バレバレなのに誰も気付かないところに笑ってしまいます。
怪盗ヒカルト…一体何者なんだ…?

そして最後に私の大好きなミスターうるち。
世界メダロット協会日本支部所属の公式審判。
ロボトルがあればたとえ火の中水の中どこへでも駆けつけます。
その登場シーンが毎回のお楽しみです。
真面目に見えて意外といい加減、感情を表に出してときにはしょんぼりときにはシャキーン。
その感情表現や人間性そして毎回言う名文句、その全部が好きです。
このキャラなくして『メダロット』は語れません。

主題歌もなかなかの名曲。
OPはメタビ―役の竹内順子さんが歌う『知恵と勇気だ! メダロット』
とてもテンションの上がる熱い曲です。
EDはアリカ役の仙台エリさんが歌う『やっぱり君が好き!』
OPとは打って変わってとても癒される曲です。

友情あり、笑いあり、涙あり、熱いバトルあり、まさに王道の少年向けアニメです。
ちょっぴり大人向けの話もあります。
思い出補正もあるかもしれませんが、時がたった今見ても純粋に楽しめました。
全52話と長いですが、見る価値はあると思います。
何も考えずにただ見るだけでも十分楽しめますよ^^

それでは皆さんご一緒にっ!?
ロボトルゥーーーーーーファイトォ!!!

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4

負け猫 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

毎回神回

メダロットという小型のロボによるバトルものアニメだが
概ねバトルはあっさりしたものになっている。

メインはバトルにいきつくまでのノリのよいギャグとテンポ
そしてバカみたいな話だったりシリアスだったりのストーリー

昔のアニメという事もあり作画が安定しない、
わざと崩している時もあれば本気で崩れている時もあるw
たまにあるシリアス回でのバトルや
盛り上がりまくりの時のバトルは恐ろしい程ヌルヌルしている。

原作がゲームボーイソフトのメダロット2という事だが、
内容はあまり関係ないので、このアニメ単品で楽しめます。
(ママさんにはびっくりしたなー)

そして奇抜な登場をしてくれる、
ロボトル(メダロットのバトル)公式レフリー 
Mr.うるち には毎回期待してしまうでしょう。
(そこから来るのかwとか、どうしたその格好wとか)

原作ファンはアニメで動くメダロットに感動する事間違いなしです。

個人的に
 アークビートル ←ヘラクレスオオカブトがモデル
 ウォーバニット ←ライオンがモデル
 キースタートル ←カメがモデル
 (アニメはイエロータートルだったかな) 
が大好きでしたねー

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

ひよこ売りのオッサンの熱き名台詞。

90年代末の神子供向けアニメの一角


こんなに熱血なロボアニメはこれ以降ではグレンラガンくらい


ナルトよりメタビー派


ひよこ売りのオッサンの熱き名台詞だけで三回見返せる!


岡村天斎監督といえば、子供向けなら本作、大人向けなら「黒の契約書」に限る(どっちも1期のみ)


アニメ史上最強クラスのママさん


「この世には二種類の大人がいる。責任をとる大人、責任をとろうと努力する大人だ。」、「いや、責任をとらない大人だっているんじゃないですか?」、「そんな輩は大人じゃねぇ!。無駄に大きいクソガキよ!」


キクヒメにカラスミさんという萌えキャラ


真綾さんには珍しい天然お嬢様キャラ


男の勝負を決めるのは熱い魂

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8

65.1 9 合体でロボットなアニメランキング9位
ヴァンドレッドthe Second Stage(TVアニメ動画)

2001年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (104)
555人が棚に入れました
故郷であるタラークとメジェールに刈り取りの危機が迫っていることを知ったニル・ヴァーナの乗員達。
彼らは危機を救うため、故郷への旅を急ぐ。途中、回収した脱出ポッドの中には奔放な少女「ミスティ」がコールドスリープしていた。彼女の乗っていたポッドに隠されていたメッセージにより、明らかになる驚くべき地球の現状と刈り取りの真実。そしてニル・ヴァーナの心臓部である青いペークシスとは全く別の、「負の感情」にリンクしている赤いペークシスが地球にあることを知る。戦闘を重ねるごとに攻撃力を挙げていく敵の前に、本当の戦いはこれからだったことに気づくヒビキ達。
ますます熾烈を極める敵の猛攻に、ヴァンドレッドはいよいよ最終形態へ!?はたして彼らは故郷を救えるのだろうか…そして地球人の本当の目的は…!?

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

真実は此処にある!ワクワクするほど残酷で明るい未来♪

原作もりたけし&GONZO 監督もりたけし によるアニメ。

2000年10月3日 - 12月26日全13話+『胎動篇』(1期)
2001年10月5日 - 12月28日全13話+『激闘篇』(SS)

あらすじ

とある銀河。そこでは、男性だけの惑星国家「タラーク」と
女性だけの船団国家「メジェール」が、互いの存在を嫌悪し
激しく憎み合い、長年に渡る星間戦争を続けていた。

「ペークシス・プラグマ」によって融合してしまった旧艦区
と海賊船に乗り合わせたヒビキ達とマグノ・ビバン率いる
宇宙海賊達は謎の敵相手に共闘しつつ地球軍の「刈り取り」
の真実を知り徐々に結束を固め成長していくが・・

其々の母性「タラーク」・「メジェール」は、この危機を隠蔽
して男女種族間の星間戦争を止めようとしない・・
強大な敵を前に・・孤立したまま奮闘する中で多種族との
巡り会いや交流等からクルー達は大きく成長する。


感想。
期間は開いていいるけど其の侭続きです。
再編集版※全13話を再編集。全編再アフレコ・新作カット
追加を施した内容となっている「ヴァンドレッド 胎動篇」
※2001年10月14日の21:00 - 22:30にアニマックスで放送。
約90分の作品もあり、2期の前に1期か胎動篇を視ると良い。

「女は男の肝を喰う!」「男は黴菌」・・まだまだ溝は深いが
元は地球人という事実を知り、困惑しつつも共に戦う内に
徐々に好奇心や仲間意識は育まれてきたが・・という所が
思春期っぽくて如何にもな内容をコミカルに描いてる。

リヴァイアサンみたいな生体宇宙船を思わせる部分などの
この時期に増えてきたSFの特徴等も取り入れている。
キャラの魅力も補填されて戦闘等の演出も良くなった感じ。




男性クルー

ヒビキ・トカイ:吉野裕行
惑星タラーク3等民機械工16歳。熱血漢で気負いが強い。
女は男を喰らうと信じていた。スペシャル蛮型搭乗者。
ドレッドノートと合体してヴァンドレッドに変形する。

バート・ガルサス:関智一
金持ちの三男坊のタラーク人で16歳。御調子者で軽口。
ハッタリを言ってニル・ヴァーナの操舵手を務める。

ドゥエロ・マクファイル:田坂秀樹
元戦闘要員だがドクターとして働く。17歳のタラーク人。
元エリートで少し偏屈な所があるが好奇と探究心が強い。

女性クルー

ディータ・リーベライ:かかずゆみ
パイロット見習で16歳。UFOオタでヒビキを宇宙人と呼ぶ。
何時も明るく間抜けで、空気が読めずに空回る事も多い。

メイア・ギズボーン:折笠富美子
パイロットで19歳。生立ちから極めて無口かつクール。
リーダーシップがあるが生真面目で融通がきかない堅物。

ジュラ・ベーシル・エルデン:浅川悠
バーネットと仲の良いパイロットで20歳。やや子供っぽい。
美人で妖艶な容姿に反して性格は我侭で目立ちたがり屋。

バーネット・オランジェロ:根谷美智子
ジュラと仲の良いパイロットで18歳。器用貧乏な気性。
露出度の高いハイレグレオタード調の衣装を着用する美人。

ガスコーニュ・ラインガウ:浅野まゆみ
大柄で筋肉質の身体を持つ、姉御分の32歳。
デリ機と呼ばれる補給用機で補給と補佐を担当する。
普段は艦内で機体の整備や食事の用意等の雑用に徹する。

パルフェ・バルブレア:豊口めぐみ
ノンビリとした性格の機関長で18歳。ディータとは親友。
強度の近眼で普段から目を覆い隠す大型の丸眼鏡を使用。

パイウェイ・ウンダーベルグ:石毛佐和
ツインテールが特徴の最年少クルーで11歳。看護婦を担当。
「パイ・チェック」と称してプライバシーを探るのが趣味。

エズラ・ヴィエーユ:大原さやか
ブリッジクルー。お腹に恋人との子供を宿している。
常に糸目で、笑みを絶やさないおっとりタイプの24歳。

マグノ・ビバン:京田尚子
メジェール・パイレーツの長。ニル・ヴァーナの艦長。
初期の移民の生き残りで、男女間戦争以前の歴史を知る。

ブザム・A・カレッサ:沢海陽子
ニル・ヴァーナの副長で25歳。BCとも呼ばれている。
マグノ参謀として有能。クルー達全員から慕われている。

浦霞天明:大塚芳忠
タラークが送り込んだスパイで特務諜報部中佐。

アマローネ・スランジーバ:菊池志穂
ベルヴェデール・ココ:増田ゆき
セルティック・ミドリ:若林直美
ニル・ヴァーナの艦橋でオペレーターを務める少女達。

ピョロ:岩田光央
元はイカヅチに積まれていた情報処理用のナビロボ。
海賊船との融合時にペークシスの影響で、自我に目覚めた。

レベッカ:かないみか
エズラの恋人でカルーアのオーマ。外見は和服風。
メジェール・パイレーツのアジトの留守を任されていた。

バロア:菅原祥子
アジトの警護に就いていたドレッドノートのパイロット。
強気な性格。戦いの中、成長していたディータ達に驚く。

タラーク

グラン・パ:麦人:本名はゼン。タラークの指導者。
八聖翁の1人。意味は「祖父」。

ジン:大塚周夫:ヒビキの育ての親。元は八聖翁の1人。

トドロキ艦長:鈴置洋孝
本名不明。戦艦トドロキの艦長を務めている熱い男性。
「機動戦士ガンダム」のブライト・ノアのパロディ。

キュンメル・大関:広瀬正志
初老の熟練エースパイロット。ランバ・ラル?
青い百一式蛮型撲撃機に搭乗する戦闘隊長。

メジェール

グラン・マ:麻生美代子
本名はアンリ。メジェールの指導者。

メイアのオーマ:折笠愛:メイアの卵子提供者。

メイアのファーマ:井上喜久子:メイアを出産した女性。

その他の登場人物

ラバット:石塚運昇
自称「宇宙商人」ウータンと共に宇宙を放浪している。

ウータン:くじら
ラバットに連れられているオランウータン。

ココベリ:銀河万丈
ラバットが辿り着いた小惑星に住む小部族の長
ペークシスを「精霊」と呼んでいる。

リズ:勝生真沙子
無法宇宙ステーション・ミッションの女ボス。

セラン:日高のり子
男女が共存する惑星メラナスの少女。

シャーリー:釘宮理恵
地球が研究の為に各種の病気を流行させてる惑星の少女。
身体は地球の身勝手な実験で、衰弱の一途を辿っている。

地球人:家弓家正
少年のような容姿だが、老いた声で喋る等、年齢は不明。
超能力を持つ。地球最後の惑星破壊用戦艦を率いる。

ミスティ・コーンウェル:有島モユ
刈り取りの危機から逃すため冥王星から送り出された。
ニル・ヴァーナに回収されてすぐヒビキに惚れてしまう。
オペレーター見習い。男女恋愛を知る星の生まれ。

Qちゃん:ミスティの立体映像型ペット。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1

agraz19976 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

宇宙人さん!いつ私のこと名前で呼んでくれるの?

GONZOを代表するロボットアニメと言えばこれをオススメします。

あらすじを簡単に説明すると、
広大な宇宙には男と女それぞれが統治する国家や船団が存在する。彼らは良くも知らないお互いを嫌悪し、憎しみあいながら戦争を繰り広げてきた、そんな彼らの集団の中に別の性別の人間が間違えて潜入したら? 
要は、ボーイ・ミーツ・ガールをテーマに掲げたロボットアニメなのです。

見所ポイントは、本当に双方がリアルな反応をします。男と女が初めて会うとこんな反応をするのかな?と想像は出来ますが、この作品ほど初心な反応を見せてくれるアニメはなかなかないです。
女性船団の中に男が混ざるという設定ですが、お互いのキャラが本当に個性がそれぞれに出ていて面白いです。

次に、CG技術を駆使した演出です。
噂によれば、CGアニメの先駆け的な作品らしいですが、機体がかっこいい!
合体ロボなんですが、主人公機がそれぞれのヒロインの機体と合体する物です。2期では全員が合体したロボもあります。
合体シーンに決め台詞的なものがあるとかなり熱かったんですが、それを差し引いてもかっこいい合体シーンなんで個人的には満足してます。
個人的には、合体するヒロインの機体での座席位置が主人公とヒロイン達との立場や距離感が凄く表現されてる感じが出ててそこも注目ポイントです。

最後に、彼らの成長具合や距離感が変わっていくところは1期から見ていくとガラッと変わります。ここは説明の必要はありません。是非見てみてくださいとしか言えません。

2000年という古い作品ですが、楽しんで夢中になれる作品だと思っていますので見てみてはどうですか?
因みに自分は、ボーイミーツガールというテーマに惹かれて見てみたら見事にハマりましたw

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

JBさん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

変な設定入れなきゃよかったんじゃない?

2期では、色々経験をして学び成長する主人公や周りの人の姿が描かれており
絆や人の温もり、人とはどうあるべきか、強さとは何か
そういった物をを題材にしているように思いました。

けど、設定が崩壊してないか・・・?@w@
上手く言えないけど設定から考えると、リアクションがおかしいように思う。
 
女は男の肝を食う化物と教え込まれてきて、それは違うと分かったけど
互いに実際の異性を見るのは初めてって状態から始まった物語で
男と女の関係や繁殖行為、そらに付随する行為に対しては、
無知な設定なのに、なぜ恥じらいが生じたりするのか
なぜ、あぁいったリアクションになるのか・・・。
本能的に深層心理で反応しているとするにしても、どこかおかしい。
逆に本能的に恥ずかしいと感じるべき部分で恥ずかしがらなかったりもした。
 
なので観ていて「なんで?」と首をかしげる事がしばしばあり
その他の部分でも、ちょいちょい「ん?@w@」ってなる部分があったので
環境下における心理構造部分で設定に違和感が感じられて、しっくりこない。
原作者は理解出来てないんじゃないか?と疑うほど、設定が中途半端に感じれて
煮詰め切れていないんじゃないかと思いました。
そして、俺の頭の中ではドラゴンボールの孫悟空が思い浮かび
やっぱなんか違う・・・と感じました^^;

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3

67.8 10 合体でロボットなアニメランキング10位
伝説巨神イデオン(TVアニメ動画)

1980年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (121)
520人が棚に入れました
西暦2300年代、地球から惑星ソロへと移民した人々は、第6文明人とされる先住民の遺跡を発掘する。丁度そのころバッフクランという別の地球の調査隊もソロ星(バッフクラン側から見れば、ロゴダウ)に現れる。バッフクランの調査隊に同行した軍事総司令の娘カララは、異性人に対する好奇心から調査隊から離れて見学に向かう。総司令の娘の身に間違いがあってはならぬと、バッフクランの捜索隊は地球人を攻撃し始める。地球人は逃げ惑いながら発掘中の遺跡にあった巨大メカ「イデオン」に乗り込む。するとどうしたことか、今まで全く動かなかった遺跡『イデオン』は地球人の意思とは無関係に動き出す。圧倒的な力を見せ付けられたバッフクランの捜索隊はイデオンに総攻撃を加えるが全滅してしまう。ここから、地球人とバッフクランの『イデ』を巡る戦闘が始まるのである。戦闘は憎しみを増幅しながら、イデオンとソロシップは宇宙への放浪の旅に出て行くのである。

声優・キャラクター
塩屋翼、田中秀幸、戸田恵子、井上瑤、白石冬美、松田辰也、井上和彦、塩沢兼人、佐々木秀樹、よこざわけい子、山田栄子、林一夫、一龍斎春水、石森達幸、加藤精三、木原正二郎、鵜飼るみ子
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

ガッカリ長編アニメ3~精霊会議というか「幽霊」会議ですね、もはや笑

以前視聴した水島努監督の良作『SHIROBAKO』の中に、「イデポン宮森発動篇」(第6話)というエピソードがあり、その中で“伝説巨大ロボットイデポン”という作品がアニメ業界の人たちの共通の話題になっている描写があって、その元ネタが、本作『伝説巨人イデオン 発動篇』らしい・・・ということを知りました。

そしてその後も、色々な方面から「これはアニメファン必見の名作だ」という声を聞くので、やっぱりキチンと見ておかなきゃイケナイ作品なのかな?と思って、作画や演出の古さを我慢して、TVシリーズそして劇場版へと視聴を続けたのですが・・・

◎劇場版後編(発動篇)視聴終了後の率直な感想

久々に酷い作品を見てしまった(※以前みた『BLOOD-C』より更に数倍酷い・・・)。
シナリオ崩壊というか、もはや物語の体を成していませんね、これは。
死亡したはずの主要キャラが最終回で唐突に復活して、ご都合主義もいいところの意味不明のハッピーエンドを迎えるゴミみたいなアニメ作品を揶揄する言葉として、「精霊会議」という表現をよく聞きますが、本作の場合は、{netabare}“精霊”どころか、文字通りの「“幽霊”会議」{/netabare}で終わっていて、視聴料返せ!!!!と叫びたくなってしまいました。


◎絶賛する意見も多い作品なので、視聴は自己責任で

上記の『SHIROBAKO』に限らず本作を名作と推す意見も強いので、私としては、あくまでバランスを取る意味で「少数意見・感想」として本レビューを挙げておきます。

※追記
すぎやまこういち氏の手になる音楽だけは印象的でした。


◆視聴メモ
{netabare}
・合体ロボットもの!キャララデザもメカデザも凄くレトロでちょっと興味深い。
・クラン clan は「氏族(共通の祖先を持つ一族)」という意味なので、バッフ・クランは「バッフ氏族」という意味になる。
・第14話視聴終了時点
主人公ユウキ・コスモが、『機動戦士ガンダム』のアムロ・レイと相似した性格と判明(ちょいマザコンぽいところ&結構な気分屋で変に怯えてるかと思うと急にうってかわって激高して凶暴になってしまう点など)。
・第26話視聴終了時点
2クール目ラストのこの回でようやく話が動き出した感じ。
それまで(第15-25話)が余りにも話に進展がなく視聴に難儀してしまったのが残念。
・第39話視聴終了時点
3クール目でようやく盛り上がるかも?と期待したのも束の間、何でもかんでも「イデの力」の発動で片づけるな!とドつきたい気分。
流石にこの終わり方はないだろう・・・ということで、問題の劇場版へ。{/netabare}


◆制作情報
{netabare}
原作         矢立肇、富野喜幸
総監督        富野喜幸
キャラクターデザイン 湖川友謙
音楽         すぎやまこういち
アニメーション制作  日本サンライズ{/netabare}


◆作品別評価

TVシリーズ(計39話)    × 3.1
劇場版(接触篇・発動篇)  × 2.5
------------------------------------
総合               × 2.9


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

============== 伝説巨神イデオン (1980年5月-1981年1月) ============
{netabare}
第1話 復活のイデオン ★ 西暦2300年、殖民星ソロ(異星人文明遺跡)、バッフ・クランとの交戦、イデオン起動
第2話 ニューロピア炎上 ☆ イデの伝説の巨神探索、カララ迷い込み、バッフ・クラン隊壊滅
第3話 激震の大地 ☆ カララ捜索隊侵入・交戦・撤退、巨大宇宙船(第2の遺跡、ソロシップ)出現
第4話 ソロ星脱出せよ ☆ バッフ・クラン隊の巨神合体阻止作戦、反物質エンジン起動
第5話 無限力(むげんちから)・イデ伝説 ★ 亜空間ドライブ、ギジェのカララ救出作戦失敗、イデ(無限エネルギー)の伝説、親和の発生、無条件停戦
第6話 裏切りの白い旗 ☆ 挑戦の合図(白旗)、ダミド隊の攻撃、カーシャの攻撃、停戦の旗、カララの意思
第7話 亜空間脱走 ☆ 見捨てられたカララ、マヤヤ死亡、カララ強制尋問、亜空間での戦闘
第8話 対決・大砂塵 ☆ 恐竜のいる星(ザウルス星)、異星人との決闘、サムライの戦い方
第9話 燃える亜空間 ☆ ガイラ星域クリスタル星到着
第10話 奇襲・バジン作戦 ★ カララの姉ハルル登場、アバデデ死亡
第11話 追撃・遺跡の星 ☆ ルインズ星到着、ハルル指揮部隊の偵察攻撃
第12話 白刃の敵中突破 ★ ハルル&カララ姉妹再会、カララ辱め、ジョーダン・ベスの蛮勇、恋情の発生
第13話 異星人を撃て ☆ アストロベルト(小惑星帯)の戦い、武人グハバ・ゲバ戦死、バンダ・ロッタの恨み
第14話 撃破・ドク戦法 ☆ ブラジラー最前線基地、コスモの怒りと嘆き(カミーユ・ランバンの仇)
第15話 イデオン奪回作戦 ☆ シェリル母船離脱・人質化、コスモ機転、離脱の責を被るカララ ※会話だけで話を進めていて分かり辛い点が駄目×
第16話 必殺のダミド戦法 ☆ 亜空間のハーケン攻撃、ダミド戦死、コスモ&カーシャの命令違反・独房入り 
第17話 激闘・猿人の星 ☆ ギジェ隊のソロシップ追撃、ルーのはしか発病
第18話 アジアンの裏切り ☆ 殖民星アジアン到着、バッフクランのアジアン脅迫、廃墟と化すアジアン星
第19話 ギャムス特攻指令 ☆  
第20話 迫撃・双子の悪魔 ☆ 巨神とソロシップの自己防衛機能(自身の意思の存在?)
第21話 敵戦艦を撃沈せよ ☆ ハルル搭乗艦への襲撃、イデの謎の力
第22話 甦える伝説 × ※総集編(新規シーン僅少で見る必要とくになし)
第23話 戦慄・囮の星 ☆ 殖民星キャラルからの救難信号、ダラム隊の待ち伏せ、小型核爆弾
第24話 潜入ゲリラを叩け ☆ 武器補給難行、ギジェ隊ソロシップ侵入・撃退、私設戦闘部隊?
第25話 逆襲のイデオン ☆ ソロシップ側からの攻撃、コスモ重傷、キッチ死亡、バッフクランの「地球」
第26話 死闘・ゲルの恐怖 ★ 対巨神用新兵器、キッチの幻影、地球へ
第27話 緊迫の月基地潜行 × 流星、ムーンランドへのブッフクラン侵攻、ダラムに見捨てられたギジュ、イデの「無限力」 ※シナリオが分かり辛い
第28話 波導ガンの怒り × 地球連合軍との接触、ダラム隊の猛攻、新兵器 ※シナリオ色々残念
第29話 閃光の剣 ☆ イデオンの新しい力(イデの発現?)
第30話 捨て身の狙撃者 ★ 地球からの救難信号、ガラン艦轟沈、ガラン死亡
第31話 故郷(ふるさと)は燃えて ☆ 地球連合軍のソロシップ&イデオン引き渡し要求、ジョーダン・ベスと両親の再会・決別
第32話 運命の炎のなかで ☆ 地球連合との和解、土星軌道の戦い、ルクク艦隊全滅、太陽系離脱
第33話 ワフト空域の賭け ☆ イデの力発現確定 
第34話 流星おちる果て ☆ 辺境の惑星ドウモウ星の戦い
第35話 暗黒からの浮上 ☆
第36話 さらばソロシップ ☆ ソロシップ廃棄失敗、地球連合艦隊壊滅
第37話 憎しみの植民星 ☆ アジアン星の罠、リン(シェリルの妹)死亡
第38話 宇宙の逃亡者 × バッフクランの「地球」壊滅、ギジェ死亡 ※シナリオ拙劣
第39話 コスモスに君と × カララと父ドバ・アジバ(バッフ・クラン宇宙軍総司令)との再会・脱出、イデの力発動 ※シナリオ支離滅裂でこれは流石に酷過ぎる {/netabare} 
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)6、☆(並回)28、×(疑問回)5 ※個人評価 × 3.1

OP 「復活のイデオン」
ED 「コスモスと君に」


============== 劇場版 伝説巨神イデオン (1981年7月) ============

接触篇 ☆ {netabare}TVシリーズ中盤までの総集編{/netabare} ※1時間24分
発動篇 × {netabare}TVシリーズ終盤~結末だが、ラストが余りにも安易でシナリオ崩壊している{/netabare} ※1時間38分
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)0、☆(並回)1、×(疑問回)1 ※個人評価 × 2.5

主題歌(接触篇) 「セーリング・フライ」
主題歌(発動篇) 「海に陽に」

投稿 : 2024/05/04
♥ : 14

デリダ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

アニこれを始めなければ出会うことのなかった怪作

始めに言っておくと、私はTV版→発動編の流れで視聴したので物語の精査はあまりできていないのが現状です。

アニこれを始めて細々とレビューを書いていた際出会ったfumiさんにおすすめされ視聴に至りました。
私はまだ大学生でしかも趣味程度でしかアニメに触れていなかったので古いアニメには正直疎いのですが
最近初代マクロスや銀河英雄伝説を視聴して本当に自分の守備範囲の狭さを恥じるばかりです、笑

前置きはこれくらいにして、イデオンのレビューを書いていこうと思うのですが、
正直に言って難解です。見終わって数ヶ月経ちましたが未だに消化不良です。
(なので私の☆の評価もあまり気にしないでください、決して悪い作品ではないです)
しかしこれ以上の時間を空けてしまうと記憶も薄れてしまうので書こうと決断した次第です。

しかし実際この作品をどれだけのほどが理解でき、なおかつどれだけの人が語る琴ができるのか、、、
この作品が写した物語を正確に文章で正確に描ける自信が全くないです、笑

ネットでざっと調べたり、他の方のレビューを読む限りだとタイトル意外にもいろいろ伝説的でアニメ界の巨人のような立ち位置の作品みたいですね。
第六文明設定のくだりとか、、、
これについては既に他の優れたレビュアーの方々が書いてくれているのでここでは割愛させていただきます。


未視聴の方に向けて、この物語をざっと説明すると

人類が移民のため訪れたソロ星という惑星で、人類は偶然異星人の遺跡を発見する。
しかしそこにはバッフクランという人類とは別だがとても似た見た目の異星人が探索に来ていた。
その目的は、バッフクランに伝わるイデの伝説に語られている無限のエネルギー。
この星でこの二つの文明は出会うことになる。
そしてお互いの無理解から起こってしまった小さな衝突は、大きく膨れ上がり、もはや誰も止めることのできない人類とバッフクランの戦争に繋がってゆく。
コスモたち主人公は、生き延びる為に、バッフクランがイデとよんでいる遺跡で見つけた強力だが正体不明、用途不明の人知を超えた機械イデオンとソロシップに乗り込み、終わりの見えない逃避行を始める、、、、。

つかみは多分これでおおよそ伝わると思います。


のちにアニメの一分野を築くロボットSFもののはしりであるこの作品、群像劇で、悲劇なのですが、
これを見ていてすぐに記憶に昇ってきたのが私が高校三年生の頃読んで衝撃を受けた本、
本橋哲也氏のポストコロニアリズム(脱植民地主義)での著者の語り方で
コロンブスが新大陸を見つけてから始まる原住民との悲しい争い、奴隷や支配の歴史を、
人と人との出会い損ないと語ったことです。

当時の私の世界史の理解ではヨーロッパにおける近代の華やかな時代の幕開けでもあり、
一方確かに顔と顔を合わせて異種族同士が確かに出会ったこの瞬間を、
著者は出会いそこないと語ったのです。
あたかもどっかの道ですれ違っただけのような、まるで出会えてなかったかのような言い回し非常に印象的でした。


今でも私の記憶に鮮明に残る序文にある一文なのですが、このアニメを見ている時強く思い起こされました。
うまく言い表すことができないので人の言葉を借りてしまいましたが、この作品はそういうものです。
コロンブス自身まさか自分が原住民と出会ったことが、そして、その接し方が、後の何百年にも及ぶ(まだ終わってはいない)世界サイズの悲劇の幕開けだったとは夢にも思わなかったでしょう。

少なくともアニメ史上そんな作品は他にありません。
そういった意味でも間違いなく怪作という名がふさわしい作品です。
wikiで富野監督にとってイデオンデザインそのものが障壁だったと語られているような偶然の出会いがなければ間違いなく生まれてこなかった作品です。
一見の価値は間違いなくある作品です。


少しずつ書き溜めてはいるのですが、いかんせんやはりこの作品書くのが難しい!
のでネタバレを踏まえた誰得な語りはまた随時追加していきます。取り急ぎ今はこの辺で一旦の終わりとさせていただくことをご容赦ください、、、
20171112

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

この伝説の名作はテレビ版から入ってください

1980年~1981年放送のテレビアニメ 全39話 途中打ち切り

原作監督 冨野由悠季 制作 日本サンライズ

前年の機動戦士ガンダムはストーリーの途中で打ち切り、劇場版の制作となったが、
続くこのイデオンも結果的には打ち切り、続きは劇場版になりました。

このテレビ放送版も伝説の名作と言っていいと思います。
人類のテクノロジーをはるかに凌駕するロボット兵器イデオン。
見た目はおもちゃですが・・・

wikiによるとイデオンのデザインのあまりのひどさに冨野監督が怒って複雑怪奇なストーリーにしたと、冨野さんが言っていたとあります。
もともと、トミーの肝いりで作られたのにもかかわらず玩具は売れず、ガンプラの影響でプラモデルがヒットしたという結果に。
39話は最後の2分が改変されただけの途中打ち切りとなりました。
大不評みたいなんですが、この2分がすごくいいんですよね~
ただのマニアですけど。

イデの無限力とは
第六文明人が精神の一部をエネルギー化するシステムを開発したが、暴走によって第六文明人は絶滅した。

第六文明人とは
イデオンのデザインを見た冨野があきれて、こんなもの第六文明人でもなければ思いつかないだろう、と言ったことから。

反物質エンジンの超光速航法で大宇宙を駆け抜けるソロシップ。
20世紀のアニメファンの夢いっぱいの迷作ではなくて超名作。

ただ、これと発動編では繋がっていないんです。
発動編は接触編の続編でありこれの続編ではないというめんどくさい関係です。
テレビ版(これを面白いと思える人は限られるのだろうか?)→接触編(総集編にしても時間が足りなすぎ)→発動編
と、観なければ完璧ではない。
細かいことは気にしない人なら、接触編を飛ばしたほうがいいと思うけど。

所詮は因果地平に消えていく人々の「信頼できない語り手による物語」として、
深く考えずに発動編に突入すれば、いまだかつてない感動が待っている。
この作品は王道であるとともに異様であります。
他に比べるべき作品も無い孤高の物語として心で感じてもらえれば、
後のエヴァやまどマギの理解にも関わると信じています。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 33

59.2 11 合体でロボットなアニメランキング11位
創星のアクエリオン 太陽の翼(OVA)

2007年11月22日
★★★★☆ 3.5 (94)
506人が棚に入れました
一万二千年前。天と地が分かれて間もない頃。生きるために人を狩る堕天翅と、それに反旗を翻した人間達の戦いがあった。

その戦いの中で、殺戮の天翅“太陽の翼アポロニアス”は1人の少女セリアンと出会い、一目で恋に落ちる。愛するセリアンのためアポロニアスは自らの翅を捨て人間達の側につき、機械の天使「アクエリオン」を作り上げる。アポロニアスはセリアン、そして人間の青年スコルピオスと共にアクエリオンを駆り、天翅と戦った。だが、頭翅に誘惑されたスコルピオスの裏切りによりアポロニアスは命を落としてしまう。戦いは人間側の勝利により終結したが、愛するものを喪ったセリアンは嘆き哀しんだ。

かみやん さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

見応えありです

こちらはOVA裏切りの翼の続編で完結編です。
本編のパラレル作品ですが本編はこちらでの戦いの余波の影響を受けています。
アクエリオンのような質の高いアニメは視聴者に二次創作の着想をさせますし想像をどんどん膨らませますよね。
個人的にパラレル作品は好きですがこちらも見応えあってとてもよかったです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1

AKIRA さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

創聖ではなく創星

創聖のアクエリオンのパラレル作品

メインで合体するキャラや設定も若干違います

OVAなんで創聖の方とは違ってまじめでシリアスな展開が中心

エンディングの出来事がテレビ版創聖の方につながっているん

ですね~

個人的にはシルヴィアは髪束ねていない方が好きですw

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3

となりのトロロイモ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

イマイチ・・・

あまりおすすめできません・・・

アクエリオンの映画はもう少しパンチが欲しいですね。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

63.6 12 合体でロボットなアニメランキング12位
RobiHachi(TVアニメ動画)

2019年春アニメ
★★★★☆ 3.2 (108)
387人が棚に入れました
時はG.C.0051(G.C.=Galaxy Century)。NEO TOKYOの住人ロビーと、一人の青年ハッチが、銀河の彼方、訪れると幸せになるという伝説の惑星「イセカンダル」を目指して、ひょんなことから宇宙船でギャラクシー街道を旅することに。二人はその道中で、降りかかる火の粉のごとく災難に遭い、行く先々でドタバタ騒ぎを起こすのだった……。

声優・キャラクター
中井和哉、河本啓佑、阪口大助、杉田智和、木村昴、徳留慎乃佑
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

宇宙で東海道中膝栗毛

宇宙を舞台にした東海道中膝栗毛でロビー・ヤージは弥次郎兵衛、ハッチ・キタは喜多八、JPS-19(イック)は作者の十返舎一九ってことらしい。

オダワーラ(小田原)、ハッコーネ(箱根)、ハママⅡ(浜松)、アッカサッカ(愛知県豊川市にある赤坂のことらしい)、マルベリー7(桑名 マルベリーは桑の実の意)、ヨッカ・マルシェ(四日市)、イセカンダル(伊勢かつヤマトの目的地イスカンダル)

しかも宇宙戦艦ヤマトのパロとか、色んなテレビ番組のパロがあってなかなかのカオス。それにしても、誇大くんは笑ってしまう。

基本的に一話完結で話が進んでいく。あとは銀河道中ヒザクリガーが鍵を握っている。
最終話の{netabare}ワープが取って付けたような感じだけど、いい感じの終わらせ方に持って行った。{/netabare}
男同士の熱い友情?愛情?炸裂で気づいたら見終わってた。普通に面白かった。

{netabare}
約10年前、ロビーは、父親の宇宙船「長屋ボイジャー」を盗んで家出。
そして現在(ギャラクシー世紀0051)、住居としていて整備不良の長屋ボイジャーを発進させるが、その船内でロビーとハッチは50年前のアニメによく似た合体ロボット「ヒザクリガー」を発見。

約50年前、日本でアニメ「銀河道中ヒザクリガー」が放送時、
初めて宇宙人と遭遇して超技術を得て大金持ちとなり月面に王国を作った一族がいる。その王子がハッチでロビーの借金を返済してくれていた。イックは、冥王星から追尾している宇宙船に気付く。『クレジット履歴』から太陽系外にでたことがばれて、ルナガード(月面警備)が出動したらしい。
{/netabare}

OP
天才のプレイリスト 歌 Hatchi(河本啓佑) feat. Robby(中井和哉)
ED
Dancing to Night 〜君への最短ワープ航路〜 歌 Allo(木村昴)&Gras(徳留慎乃佑) feat.Yang(杉田智和)
ヤンからロビーへの想いが溢れている。熱い。
挿入歌
銀河道中ヒザクリガー! 歌 串田アキラ



以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
ズバリ!熱い!!正反対の男同士のバディものスペーストラベラーズ!

1. 旅は道連れ Journey to the Star
宇宙人とのファーストコンタクトから半世紀、人類が自由に宇宙旅行を楽しめるようになったNEO TOKYO--。顔は悪くないが美女とおいしい金の話に弱い残念アラサーのロビーは、今日も高利貸しのヤンから多額の借金を抱えていた。その取り立てに現れるバイトのハッチ。ロビーはヤン達から逃げようと一か八か、今や完全に住居となっている古い宇宙船で逃亡。何とかヤン達を振り切ったロビーは、 このまま『イセカンダル』に厄落としの宇宙旅行に出ることを思いつくのだが、実はその宇宙船にはハッチが乗ったままで……。

2. タコから出た真実(まこと)
高利貸しのヤンから逃げようと宇宙に飛び出したロビーとイックの宇宙船『ナガヤボイジャー』。どうせならこのまま『イセカンダル』に厄落としの旅に行ってしまおうと決意するのだが、そこにヤンに雇われたバイトのハッチも同乗していた!ロビーはハッチに「帰れ」と宇宙船から下ろそうとし、揉める二人。そこへ追ってくるヤンの宇宙船。しかも攻撃してきた。ロビーとハッチは偶然宇宙船内で発見した小型宇宙船に乗り撃退しようとするが……。そんなこんなで何とかヤンから逃れるのだが、燃料が足りなくなり、ロビー達は火星へと立ち寄るのだった……。

3. 冥王星の惑星(ほし)恨み
火星を出発し、ギャラクシー街道に沿って宇宙船『ナガヤボイジャー』でイセカンダルへ向かうロビー、ハッチ、イック。ところが、謎の宇宙船に行く手を阻まれ、冥王星に強制着陸することに。そこには--冥王星が惑星から外れ、準惑星に格下げされたことに頭を悩ませる冥王星の住民達がいた。ロビーとハッチは住民らに冥王星が人気観光スポットとなるようにしてくれと懇願されるのだが……。

4. 「竿の先に半魚人」
いよいよロビーとハッチらを乗せた宇宙船『ナガヤボイジャー』は太陽系の外へ。まず最初に訪れたのはギャラクシー街道第9番プラネット『オダワーラ』だった。早速、わくわく繁華街に出てみると、半魚人だらけ!?オダワーラは半魚人の星だったのだ。「もう二度と来れないかもしれないし!」と嬉しそうにグルメスポットを調べては積極的に観光を楽しむハッチ。それに付き合わされるロビー。そんな中、ロビー達は所持金が無くなり、『オダワーラ』の海鮮丼のお店でバイトすることになるのだが……。

5. 「地獄の沙汰もドン次第」
『オダワーラ』を飛び立った宇宙船『ナガヤボイジャー』。イセカンダル詣でにいく為には、ギャラクシー街道第一関所がある『ハッコーネ』を通過せねばならない。温泉露天風呂を楽しみにハッコーネに着陸するのだが、通行手形を持っていないと関所を通過できないことが発覚!通行手形を持っていないロビーとハッチは、『ハッコーネのドン』と呼ばれる男に通行手形の発行をお願いしにいくことに。果たしてそのドンの正体とは……!?

6. 「寝耳にウナギ」
ロビーとハッチが次に訪れたのは『ハママⅡ』。この星の名物はウナギである。地球ではトッチャイナ星人の乱獲により、ウナギはすっかり獲れなくなっていた。噂に聞くだけでウナギを見たことも食べたこともないハッチは大喜び。おりしもハママⅡでは大ウナギ祭りが開かれようとしていた!一方、高利貸しのヤン達一行もロビーを追い、ハママⅡに到着。筋骨隆々のムキムキ水着姿お祭男達に囲まれる中、必死にロビーを探すヤン。ロビーとハッチも気づくと大ウナギ祭に参加させられており……。

7. 一寸先は夢の国
ヤン達が迫る『ハママⅡ』から逃げ出したロビーとハッチは、次なる宿場星『アッカ・サッカ』へ。--そこは夢と冒険、そして愛と希望に満ち溢れた丸ごと全て一大テーマパークの星。しっかり入園料も取る。パーク内に入るなり、ロビー達をミュージカルで迎える満面の笑みのお花ちゃんズ……。ファンタスティックなパレードに様々なアトラクション……とまさに夢のような場所なのだが、一方で妙な気味の悪さを感じるロビー達。そんな中、もちろんヤン達も追ってきて……。

8. メカるが勝ち
ロビー達は次なる宿場星『マルベリー7』へ。しかしイックの策略で機械人間の星『マルベリー8』へ。『メカにあらずんば人にあらず』とスローガンを掲げ、生身の生命体は奴隷扱い。人間達は浜辺でハマグリを採って、観光客に売っている。ロボットである故、すっかり高待遇に迎えられるイックに対し、人間であるロビーとハッチも最初はひどい扱いを受けるのだが……。

9. 亭主の好きなヒザクリガー
故障してしまったヒザクリガーを修理する為、次の宿場星『ヨッカマルシェ』に立ち寄るロビー達。実はナガヤボイジャーもヒザクリガーも、この星に住む『ヨッカマルシェ星人』が作ったものらしい。無事到着し、早速修理を依頼するのだが、そもそもなぜこんな遠い星でヒザクリガーが作られたのか?ロビーはこの星にいるアニオタ達からとんでもない事実を聞かされる……。

10. 相棒(バディ)喧嘩は犬も喰わない
とうとう最終目的地『イセカンダル』が目前に迫るロビー達。しかし、イセカンダルに向かう為にはその前に関所を通らねばならない。借金を抱えているロビーはブラックリストに載っており、今のままでは関所を通過できず、宇宙入管管理局に送られてしまうと知る。その件が発端となり、今までたまりにたまった日常生活の不満が爆発。宇宙船内でロビーとハッチの大ゲンカが始まるのだった。

11話 聞いて極楽、イセカンダル
ギャラクシー街道の最終目的地『イセカンダル』に到着したロビー達。しかし、イセカンダル参拝にはいろいろと段取りがあるらしい。段取りに沿って今夜は宿に泊まってお参りは翌朝からすることに。その前に、参道を散策。左右にびっしりと並ぶお休み処、お食事処、土産物屋、旅籠……。参拝客もさることながら、売り子達なども多数おり、かなりの賑わいだ。ロビー達もおみくじを引いたり、食べ歩きしたりとご利益だらけのイセカンダル観光を楽しむのだが、ハッチはいつもと何か違う感じで……。

12. 月の夢、地球の夢
ハッチが月の王子様だったという衝撃の事実を知ったロビーとイック。ルナガードとヤンたちが迫る中、「最後までロビーとイックと一緒に旅を成し遂げたい!」と話すハッチに「ロビーが出した決断とは?!一方地球では大変なことが起こっており……。ロビー、ハッチ、イックの旅の結末とは?!

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

ナンセンスというより、センスないギャグアニメに飽きた。一時、戦略的撤退(苦笑)

【1話ごとの感想】
1話目「旅は道連れ Journey to the Star」☆2
{netabare}
ドタバタギャグ、か。とりあえず、作画はだいぶ酷い。ギャグパートは良いけど、シリアスに振ったときに、心配は残る。

監督の高松信司さんは、「男子高校生の日常」「ぐらんぶる」の監督だと思えば信頼できるけど、「ナンバカ」「イクシオンサーガDT」の監督だと思えば、やや不安が(笑) まあ、「銀魂」「スクールランブル」あたりから考えても、ハイテンポであることは間違いないだろうけど。

東海道中膝栗毛は未読なんで、一般的な知識の部分しか分からないな。私は文学部ですが、近代文学専行なんで、古典は逃げまくってたし(笑)

《今後の展望》
しばらく、3話くらいまではドタバタコメディか。中盤から後半にかけては、ハッチの実家問題を解決しつつ、最終的には、「俺たちの旅はまだまだ続く」で終わりそうな気配がしますな。
{/netabare}

2話目「タコから出た真実」☆3
{netabare}
なんか、色々パロディだが、ディズニーは怖いぞ? 大丈夫か(汗)?

《今後の展望》
なんか、イセカンダル、火星でも宣伝してるって、実は怖いところ(なんか捕まって実験的な)かなと一瞬おもたったけど、伊勢神宮をそんな風にイジれるとも思わないので、それはないかな。

イセカンダルは、アニメの聖地だったりするのかな?
{/netabare}

3話目「冥王星の惑星ほし恨み」☆
{netabare}
月をディスるなや(笑) スケールでけぇな(笑) 電通にケンカ売るなよ(笑) 許可、とったなら電通が偉いし、とってないなら、制作が根性あるな(笑)

う~む、月をディスるスケールの大きさや、身内といえる電通にケンカ売る姿勢は、当時の「風刺」という文化も併せ、好きではある。が、プルトニウムバスターはな~。本気で腹立つ、悲しい思いもする人はいるだろうにと、岩手県出身者として思う。

やはり、パロディは笑えないとね。笑えないパロディは、ただの冒涜。

《今後の展望》
関係各所に怒られて、放送中止(苦笑)?

とりあえず、有名な宿場町まわるんだろうし、次は小田原ね。美人な女将に誘われ宿へ。そこで風呂が熱いのなんきので踏み抜いて大騒ぎ。原作ではそないな感じ。前半は多分、踏襲するかな?
{/netabare}

4話目「竿の先に半魚人」☆2
{netabare}
東海道中膝栗毛のBL要素は、ロビハチではなく、こっちで消化するのね。

働き方改革に、半魚人、、、魚民、かな(汗)?

原作、あんまり関係なしですね。設定だけをもらう感じかな。

《今後の展望》
う~ん、あんまり面白くならないね。

次は箱根。これで地震ネタや火山ネタを引っ張ってきたら、流石に切るかな~。
{/netabare}

5話目「地獄の沙汰もドン次第」☆2
{netabare}
箱根はまんま箱根だな。箱根は行ったことないけれど(笑) わりとしょうもないオチ。笑い処がみつからないな~。

《今後の展望》
次は浜名湖? うなぎ美女に、うなぎパイで精力アップ、みたいな展開かな?
{/netabare}

6話目「寝耳にウナギ」☆2
{netabare}
ハママⅡ(笑) う~ん、美女が出てこない展開は意外だったけど。利子から、尻w ツケから、尻w まあ、ツマランナ。

《今後の展望》
まあ、多分今後も1話完結のバカギャグ回が続くんでしょう。んで、10話か11話くらいから、イセカンダル絡みの話かな。とりあえず録画だけしといて、評判良い回だけ観るか、イセカンダルに入った辺りから観るかな。とりあえず、一時、戦略的撤退ですw
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 19

瀬名 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

テンションについていけない

なんとなく目に付いて見ている作品。

へぇー、中井さんが主人公か。この借金取り杉田さんじゃん。あれ、このロボット坂口さんじゃん。なんか既視感……。と思ってちょっと調べてみたら、銀魂の監督さんとのこと。
なるほど納得。

私は銀魂大好きなのですが、今作のギャグテンションにはなかなかついていけず。

初っ端からなんだか勢いとテンションが高く、なんの予備知識もなく観始めた者からすると、すんなり受け入れられるような感じではありませんでした(個人的には)。

そのテンションは下がるどころが、どんどん上がっていく。
なんか元気だなぁと、作品のテンションに置いてきぼりを食らいながら観ている感覚。

話の大筋は、不運にまみれたアラサー男が、借金取りに追われつつ、幸せを求めて伝説の「イセカンダル」へ向かうというもの。

舞台は宇宙の火星や冥王星などの様々な惑星。
どんな惑星にも普通に人間が住んでいるという不思議設定にツッコんではいけない。

初回から突然ロボット(ヒザクリガー)が出てきて驚きましたが、無駄にヒザクリガーのテーマ曲に力が入っていて、普通に良曲で笑いました。

OP曲は中井和哉さんと相棒役の河本啓佑さんが歌っており、ED曲は借金取り3人組の杉田智和さん、木村昴さん、徳留慎之佑さんが担当。

ED曲はモロ遊んでいます。
OPもEDも、みんな歌上手くてびっくり。

本作の全力で遊んでる感、この思い切りは良いかと思います。
私の肌にはあまり合いませんでしたが…。
特に7話は軽くイラっとくるしつこさでしたw

でも、観ていればどんどん慣れてくるもので、観続けているとだんだん楽しめてきました。
慣れるほどに面白くなる作品なのかも。

10話のハッチの行動にはちょっと感動した。

肌に合う、合わないはあるかと思いますが、このテンションが好きなら楽しめると思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5

58.9 13 合体でロボットなアニメランキング13位
創星のアクエリオン 裏切りの翼(OVA)

2007年5月25日
★★★★☆ 3.5 (73)
361人が棚に入れました
 2005年に放映されたテレビアニメ『創聖のアクエリオン』の設定を引き継いだOVA。登場人物や世界観に一部変更を加えた完全新作で、全2部構成の前編にあたる。テレビシリーズと同様、河森正治が監督およびシリーズ構成(大野木寛と併記)を手がける。1万2千年の時を超え氷の中から復活した天翅達。神話の時代から甦った敵軍団を前に人類は絶滅の危機を迎える。だが、圧倒的な劣勢の中、人類は機械天使運用部隊ディーバを結成、辛うじて完成した強攻型ベクターマシンに最後の希望を託すのであった。

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

劇場版が登録されていないので、前編OVAに劇場版のレビューを記載します。

この作品は「創聖のアクエリオン」の続編に位置付けられる作品です。
世界は異なりますが、登場人物が一緒で各種設定の説明も無いので、「創聖のアクエリオン」を未視聴の方はそちらからの視聴をお薦めします。

「創聖のアクエリオン」の続編としては、以下の3つがあります。
前編「裏切りの翼」、後編「太陽の翼」のOVA全2巻
「劇場版アクエリオン ─創星神話篇─」
「劇場版アクエリオン ─壱発逆転篇─」
OVAの2巻+新規カットを加えた作品が「創星神話篇」になるのですが、あにこれ作品の中にこの「創星神話篇」がありません。
なので、前編「裏切りの翼」に劇場版のレビューを記載しようと思います。

この世界は、(「創聖のアクエリオン」、以下「1期」)のパラレルワールドです。
現在の人類が置かれている状況や1万2千年前に起こった出来事は基本的に同じなのですが、1期では1万2千年前に登場しなかったキャラが重要な役どころで登場することや、過去の記憶に対する違和感など、所々のディテールが異なっています。

序盤、衝撃的な展開で幕を開けたこの作品・・・1期は2クール全26話で堕天使との攻防が描かれていましたが、劇場版ではほぼ同一の世界観を約1時間半で表現しなければならないので、1期のような少し横道に逸れるようなことなく、核心目指して一気に物語が突き進んでいきます。

それでも物語の鍵となるアポロとの出会いやトーマの執拗さなどは手を抜くことなくしっかり描かれているので、尺の短さに不満を感じることはありませんでした^^

この物語は、堕天使の翅を題材に人間の奥底に眠る願望・欲求といったテーマを不動GENの禅問答で指し示していくので、1期装用見応えがあります。
加えて人間が食事すること・・・人は食べなければ生きていけませんが、「食べる」という行為そのものを動植物の生命を身体に取り込んで共に生きる・・・という台詞に感嘆しました^^;
人間の発想の大きさを感じます^^

でも・・・1期を見ていただけに、過去の違和感に対する登場人物の思いには寂しさを感じてしまいました^^;
パラレルワールドなので全てが同じ、という事にはならないのだと思います。
物語がシリアス基調なのは分かりましたが、楽しみにしていた屈託のない笑顔があまり見れなかったのが少し残念です^^;
それでもロボット同士の白熱のバトルなど全般的なクオリティは1期と変わらないので、これが劇場版という限られた枠の中での限界なのかもしれませんね^^;

新キャラの立ち回りや違和感は物語にどの様に影響してくるのか・・・是非本編をご覧下さい^^
物語のラスト・・・頭の中で色んな線が一気に繋がったのが個人的には嬉しかったですね^^

1期のオープニングテーマであった「創聖のアクエリオン」は劇場版ではエンディングに用いられていました。
やっぱりこの曲・・・格好良いです^^

劇場版は約1時間半の作品です。
視聴してより1期に愛着が湧いたように感じる事のできる作品でした^^

投稿 : 2024/05/04
♥ : 12

かみやん さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

これもありだと思います

こちらはOVAで、内容的には登場人物はそのままに本編のパラレルワールドといった感じです。
ストーリーやとある主要登場人物が最初から戦死してたりと違いがあります。
こちらのシルヴィアの方がしおらしくてかわいかったですww
テレビ版より若干重いというかシリアスなつくりです。
とても面白かったです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0

Britannia さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

菅野さんの曲が素晴らしいだけ

一万年と二千年前から愛してる

八千年過ぎた頃からもっと恋しくなった

一億と二千年あとも愛してる

君を知ったその日から僕の地獄に音楽は絶えない


これだけでは完結せず、太陽へ続く

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7

70.3 14 合体でロボットなアニメランキング14位
無敵超人ザンボット3(TVアニメ動画)

1977年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (86)
347人が棚に入れました
富野由悠季(当時は“喜幸”)監督の手がけた異色のロボットアニメ。後の「機動戦士ガンダム」へと続く、リアルロボットものへの先駆けになったリアルな作劇が支持される。やんちゃな少年・勝平を始めとした神ファミリーの祖先は異星人であり、彼らには地球を襲う凶悪な敵ガイゾックに対抗できる超メカニックが受け継がれていた。それを操り人々を守る勝平だが、その戦いを眺める民衆の視線は冷たかった…。

声優・キャラクター
大山のぶ代、森功至、松尾佳子、永井一郎、川島千代子、鳳芳野、古川登志夫、渡部猛、島田彰
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

無印ガンダムやイデオンの前触れ的な作品・・・ということで視聴してみましたが。

子供向け“ロボット・アニメ”という触れ込みでスポンサーを騙しておいて、安っぽい“社会派アニメ(※意識高い系ともいう?)”を作ってみました、的な何かか?

これ、商業倫理上どうなんでしょうか?
アニメーターとスポンサーのチカラ関係で、昔はこういうことは業界では別に珍しいことではなかったんだよ、とか言われそうですが、これで企画書どおりにお金を出して、玩具も作って売り出したスポンサーは一体どう思ったんでしょう?

まあ、私の心配することではないでしょうけれども、こんな風にあからさまにスポンサーを騙して金だけ出させて(※損までさせたわけではないと信じたい・・・)、専らアニメーターの自己満足の産物を作ってしまって、本当にそれで良かったんでしょうか?

※このシナリオでは、当時視聴していた子供たちには余り受けなかったのでは?と思いますが、富野監督と同世代の仲間たちには大変に評判が良かったようで、今でも本作を“名作”と評価する声もあるようです、念のため。


◆視聴メモ
{netabare}
・第1話視聴終了時点
作画等は年代相当だけど、「睡眠学習」で主人公が戦闘機&ロボット操縦スキルを既に取得済みという設定が結構笑える。
・第5-6話視聴終了時点
毎回来襲するメカ・ブーストとの格闘ではなく、町を守っているはずの住民から神ファミリーが忌避され排斥されていく展開に一応の見どころがある作品らしいと気付く。
とくに主人公勝平はやはりアムロの原型か?
・第10話視聴終了時点
ガイゾックが日本国使節団を捕らえて風船に吊り下げて銃で人間狩りをする(撃ち落されるシーンまであり)は、小学校低学年向けアニメとしては明らかに場違いじゃないのか?という疑念から、初の×(疑問回)認定。
・第15話視聴終了時点
モブ以外のキャラが初めて死亡する注目回。
・第16話視聴終了時点
「人間爆弾」が初めて登場する注目回だが、酷いシナリオで×。
・第17話視聴終了時点
北の“七ヵ所村”の避難民キャンプがガイゾックの「人間爆弾」対象者調達基地になっているという設定→明らかに青森県上北郡の六ヶ所村(※原子燃料サイクル施設などの原子力施設がある村)をモデルにしている。
・第18話視聴終了時点
主人公=勝平の幼馴染ブスペアの片割れが“人間爆弾”で爆死で、ここから欝展開本格化か。
・第23話(最終回)視聴終了時点
この回のシナリオは酷くて弁護の余地なし。
この当時は、こんなんで“社会派アニメ”を気取ってたの?{/netabare}


◆制作情報
{netabare}
原作           鈴木良武、富野喜幸
総監督         富野喜幸
脚本           五武冬史、荒木芳久、吉川惣司、田口章一、星山博之
キャラクターデザイン 安彦良和
メカニックデザイン  平山良二、大河原邦男、スタジオぬえ
音楽           渡辺岳夫(作曲)、松山祐士(編曲)
アニメーション製作  日本サンライズ{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

============= 無敵超人ザンボット3 (1977年10月-1978年3月) ===========
{netabare}
第1話 ザンボ・エース登場 ☆ キラーザ・ブッチャー復活、神勝平ザンボ・エース搭乗・出撃、メカ・ブースト・ドミラ撃破
第2話 燃える死神の花 ☆ 神(じん)ファミリーの使命(ガイゾック撃退)、勝平苦戦、ザンブル来援(宇宙太搭乗)、ザンベース来援(恵子搭乗)、ジドブラー撃破
第3話 ザンボット3出現! ☆ 剣道奉納試合(勝平vs.香月)、宇宙太&恵子苦戦、勝平の我儘と一太郎の怒り、3機合体(ザンボット3完成)、ガビタン撃破
第4話 集結!キング・ビアル ☆ 神ファミリーの秘密(ビアル星からの宇宙移民の子孫)、移動要塞ビアルⅠⅡⅢ合体(キングビアル完成)、ドヨズラー撃破
第5話 海が怒りに染まる時 ☆ 避難民の神ファミリーへの誤解・嫌悪、家族と生き別れた香月の逆恨み
第6話 父が帰ってきた日 ☆ 勝平の父・源五郎登場、勝平の香月への反発と父の怒り
第7話 さらば!我が友よ ☆ ブスペア(アキ&ミチ)の危機、ミチ救出とアキの反感、香月ら住民の恵子人質・キングビアル侵入、勝平の母・花江の怒り
第8話 廃虚に誓う戦士 ☆ 宇宙太の母・すみ江の反感、ガイゾック東京襲撃、ビアルⅡ離脱、宇宙太活躍・バアルⅡ帰還
第9話 危うし!キング・ビアル ☆ キングビアルの資材調達の困難、大滝社長救助・死亡、資材入手・キングビアル分離
第10話 バンドック現わる! × 埴輪型ガイゾック巨大基地バンドック出現、日本国使節団への人間狩り、野崎副首相救助(梅枝婆さん活躍)
第11話 決死の爆破作戦 ☆ 続き、兵左エ門・源五郎とブッチャーの対談、ブッチャーの黒幕ガイゾック登場
第12話 誕生日の死闘 ☆ 恵子の14歳の誕生日・帰省、松本城騒乱、恵子の親友ヒロミ達の非難・悪罵、傷ついた恵子の立ち直り
第13話 果てしなき戦いの道 ☆ 巻き添えを出さない戦い方、勝平の自暴自棄、香月の励まし・勝平の立ち直り
第14話 スカーフよ永遠なれ ☆ 北海道・札幌避難民キャンプ(アキ&ミチとの再会)、ブスペアとの仲直り・二人の贈り物
第15話 海に消えた老将 ☆ 国連防衛軍からの援助申し出、B.ジェイムス提督壮絶死(囮船団壊滅、補給物資到着)
第16話 人間爆弾の恐怖 × 謎の爆破事件、神ファミリー年少組(和之・公子・きいろ)の人質救出、人間爆弾自爆 ※酷いシナリオで・・・
第17話 星が輝く時 × 避難民キャンプの秘密、健太脱走・救助、勝平キャンプ潜入、香月囚わる、浜本爆死 ※同上
第18話 アキと勝平 ☆ 避難民乗船拒否、アキ救出・爆死、ミチ脱出・救出
第19話 明日への脱出 ☆ 香月奮闘・ガイゾックの正体目撃、敵基地バンドック強襲、人質脱出、バンドック撤退
第20話 決戦前夜 ☆ 国際防衛軍のキングビアル&ザンボット3接収、防衛軍苦戦、パイロット交代、水爆爆発、神ファミリー宇宙へ
第21話 決戦!神ファミリー ☆ 宇宙空間の激戦、バンドック突進、ビアルⅡ突撃・轟沈(平左ェ門夫妻)、バンドック逃亡
第22話 ブッチャー最後の日 ☆ 避難民・非戦闘員の地球送還、青騎士&赤騎士撃破(源五郎戦死)、ブッチャー撃破・爆死、ラスボス登場
第23話 燃える宇宙 × 続き、恵子&宇宙太突撃・爆死、コンピュータードール8号との問答、8号爆発、一太郎・久作・大太爆死、勝平地球帰還(ミチの介抱){/netabare} 
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)0、☆(並回)20、×(疑問回)3 ※個人評価 × 2.9

OP 「行け!ザンボット3」
ED 「宇宙の星よ永遠に」

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

トラウマと言えばこれ

<2017/10/28初レビュー>
富野由悠季監督作品。
キャラクターデザインは、ガンダム、クラッシャージョウ他で著名な安彦良和。
主役の声優さんはドラえもん。
となかなか豪華(?)な感じの"子供向け"アニメです。

子供の頃観ました。
確か、土曜の夕方5時。

その頃は子供向けロボットアニメ全盛でした。
ガンダムがまだ出る前。
アニメと言えば子供のもの。
ロボアニメも当然子供向け。
そんな時代です。

当時のロボアニメは毎週、敵が一体襲ってきて、主役ロボが撃退。
バトルでは街並み壊しまくりますが、翌週にはきれいに元どおり。
そしてまた敵と戦って壊す。
そんな主役ロボを街の人は絶賛。
それが当たり前のお約束でした。

このザンボット3も見始めた時はそうした勧善懲悪の水戸黄門のようなロボものだろうと。
更に、ロボもopテーマもそれまでのどのロボものよりもカッコ良い、と最初ものすごく期待してたのを今でも覚えています。

でもこの作品は違いました。

熱血小学生"神勝平"の操るザンボット3は幾度となく襲い来る敵を撃退していきます。
ところが壊された街は元に戻りません。
住む場所を失った人々は列を成して疎開していきます。
そんな街の人々は「敵はお前達を狙って攻めて来てるんだ。お前らは地球から出ていけ!」と主人公達に石を投げつけます。
そんな人々の中には仲の良いクラスメイト達もいました。

そして真骨頂は勝平のガールフレンド、あきの顛末です。
{netabare}敵はある時から地球人を誘拐、体に爆弾を埋め込んで人間爆弾として地球に返す、という非道な作戦を始めます。
あきも攫われてしまい、主人公がなんとか助け出すのですが実は既に・・・{/netabare}

最終回は{netabare}皆殺しの富野{/netabare}でした。{netabare}主人公以外の主要登場人物、同じザンボットのパイロットの従兄弟二人も、おじいちゃんもお父さんもお兄さんも親戚のおじさん達も皆死んでしまいます{/netabare}

アニメ観て鳥肌立つ、初めての経験でした。
いろいろと悪い意味で。

当時、これ観終えてからロボアニメ観るの数年やめました。
なのでガンダムもリアタイでは観てません。

この作品は私にとってのトラウマアニメです。

ですが、年を経て今となるとやっぱりもう一度観たいなー、という気持ちもあります。
でもこの作品なかなか再放送されないんですよね。

とか思ってたら、明日、BSで一挙放送やるそうです。
これは録画しないと!笑
と思ってレビューした次第です。

(おまけ)この作品、昔イタリアでも放送されてたそうです。イタリアサッカー界でレジェンド級のイケメンストライカー"ピッポ"フィリッポ・インザーギも観てたのだとか。

<2021/5/8 追記>
OP曲好きだったんですよ。
「(ザンザンザーザザン♪)
(ザンザンザーザザン♪)
(ザンザンザーザザン♪)
(ザンザンザーザザン♪)
ザンボット・スリー♪
ザンボット・スリー♪
ザンボット・スリー♪
ザンボット・スリー・GO!
愛と勇気と力とが静かに眠る海の底♪」

投稿 : 2024/05/04
♥ : 28

タマランチ会長 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

昭和クオリティの安っすい社会派作品

 これまで観視聴だった富野由悠季の問題作をAT-Xで視聴しました。昔のロボットアニメだけあって、ストーリーと関係ないロボットプロレスがだるい。昭和の男の子向けアニメだから、それはしかたないと割り切り、パソコンでゲームしながらやり過ごす。
 序盤の民衆の怒りの矛先が主人公の一族に向かう斜め下を行く展開に首をかしげる。無差別に民衆を攻撃してくるガイゾックを迎撃しているのだから、いくら昭和の日本人がバカでも状況判断くらいできる。これは脚本のための御都合展開。あまりに理不尽な仕打ちに、毎週これ見ていた昭和の子供たちの視聴意欲もダダ下がりだったことだろう。
 中盤、人間爆弾の登場。これはとんでもない外道作戦。自爆テロ犯が紛れ込んでいるかもしれないという疑心暗鬼は恐怖でしかない。サブキャラたちが容赦なく次々に爆死していく姿を目の当たりにし、いつメインキャラが爆死するのかと、物語は一気に緊張感が高まり、視聴意欲爆上がり(笑)
 終盤、宇宙のガイゾック本体との戦い。まさに死闘。しかしその中身は、キャラたちは次々と体当たりを敢行して危機を打開するだけ。スポコンの怪我とバトルモノの特攻同士討ちは安直の極み。最後のガイゾックとの問答も実に陳腐。「悪い考えをもったヤツらを根絶やしにするために作られたコンピュータ」は?一方的に悪い考えと決めつけて虐殺するのなw「何のために戦っている」降りかかる火の粉は全力で払います!「お前たちに感謝するヤツらがいるのか?」感謝されようがされまいが、生存するためには抵抗します。
 ラストでは、一人生き残ったカッペイが地球に残っていた民衆に迎え入れられて終わるんだけど、まずお前らカッペイに土下座して謝るのが先だろ!何もかもご都合展開に見える。

 何気に「睡眠学習で彼らは戦いの恐怖を感じないように訓練されている」とか人権無視した怖いことをシレっと言っちゃうおじいちゃん。昭和の小中学生が思い付きで考えたクオリティーの設定とストーリー展開。当時としては唯一無二の社会派問題作なのだろうけど、ツッコミどころばかりが目につき褒められる部分はほとんどない。人間ドラマやリアルな描写など、この2年後?にガンダムにつながる素地は十分に見られたから、その踏み台として咲いたあだ花だと思うことにします。昭和クオリティの安っすい社会派作品でした。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0

66.3 15 合体でロボットなアニメランキング15位
戦闘メカ ザブングル[Xabungle](TVアニメ動画)

1982年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (51)
241人が棚に入れました
「泥棒、殺人、あらゆる犯罪は三日逃げ切れば全て免罪」―それが惑星ゾラの不文律「三日の掟」だった。ロックマン(ブルーストーン採掘業者)、ブレーカー、運び屋、交易商人といった「シビリアン」達は、この掟を守って生きていた。しかし、たった一人、この掟に抗った少年がいた。著名なロックマン「鉄の腕」の一人息子ジロン・アモスである。両親を殺したブレーカーのティンプ・シャローンを親の仇とし、掟の三日を過ぎても、なお追いかけ続けた。ジロンと関わった者は知らぬうちに「三日で晴らせなかった因縁は全て忘れなくてはならない」という三日の掟を超えた意思を示し、彼の生き様は周囲を巻き込みやがてゾラの支配階級「イノセント」との全面戦争に発展する。

声優・キャラクター
大滝進矢、横尾まり、島津冴子、古川登志夫、山下啓介、TARAKO、二又一成、銀河万丈、塩沢兼人
ネタバレ

kororin さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

「ラ、ランドシップが飛んだ~~!」  コトセット「ハッハー!アニメだからね!!」

2019.02.27【ジジイの思い出語り】
あの頃は1年4クール放映が「当たり前」の時代・・・

1970年代中期以降、テレビ朝日系列・金曜日の17時枠(全国的には土曜17時枠)で'77「無敵超人ザンボット3」→'78「無敵鋼人ダイターン3」→'79「機動戦士ガンダム」と、それまでの王道パターン(勧善懲悪)を破ってきた富野監督。ティーン層に人気はあっても、偉い人の思惑である「子供(低年齢層)に人気が出て親に金を吐き出させる」ということにはならず、'80からは定番に戻り、
・'80「トライダーG7」
世界に武力装備がなくなった平和な未来。しかし突如ゲリラ攻撃してきた侵略者に対抗できるのは唯一戦闘ロボットを持っている下町零細企業・竹尾ゼネラルカンパニー。しかも戦闘ロボの『免許』を持っているのは亡き父の代りの小学生で社長のわんぱく少年「竹尾ワッ太」。ロボットバトル・コメディ・人情劇と「ベタ」なバラエティー(?)。
・'81「最強ロボ ダイオージャ」
言わずと知れた「水戸黄門」をスペース・オペラにしたロボットアニメ。
多数の星系を収めたエドン国の王子様(少年)・ミト王子がお供を連れて諸国漫遊。悪徳領主や悪人たちを三機合体ロボで「葵の御紋」が入った巨大ロボ・ダイオージャで倒して世直ししていく「ベタ」な人情ストーリー。
どちらの作品も佐々門信芳さんのキャラデザイン。プロアニメーターとして敬意はありますが、如何せん「デザインセンス」は良くなくて、当時「目の肥えたアニメファン」からは受けが悪かったです。(金山明博さんもね)

そして、'82。他局でデザインの悪かった「伝説巨人イデオン」の放映を終わらせた富野監督が帰ってきました!(笑)

惑星ゾラと呼ばれる地球。この世界に住むシビリリアンと言われる人間達のの常識「どんな悪行・犯罪も三日逃げ切れば無罪」というのがある。
少年ジロン・アモスは父母を殺したティンプ・シャローンを追って仇をとるために三日を過ぎても追い続け、少年少女の盗賊団「サンドラット」とつるみ、成り行きで運び屋「カーゴ一家」のブローカー(用心棒)になり、他の運び屋とのイザコザやカチコミ、支配層イノセントからの解放革命に付き合わされ、何かと元気よくジロンが走り回るアニメ。(なんじゃそりゃ)

さて、昔語り。
【掟破りの富野】
本作も意外性、構築された独特な世界観が特徴的。

[舞台]
惑星ゾラ。荒涼とした大地が広がり文化水準は低く、まるでまんま西部劇(アメリカ西部開拓時代)のような世界。住人の多くは「シビリアン」と言われる人種。祖先は遥か昔に他の星からこの地に舞い降りたと聞かされ認識している・・・が、{netabare}真相は見てのお楽しみ。{/netabare}

[主人公]
主人公は二枚目(イケメン)・影のあるクールニヒリストが扱われることが多いですが、本作主人公ジロン・アモスはサブキャラのような三枚目のまん丸顔に低い鼻。
しかし、義理堅く誠実・ボンクラではなく筋目を通す人情派・仲間思い・思い立ったら即行動と何かとパワフルな男の子(16歳)でした。

[メカ設定]
文明退化の西部劇のような世界観。しかし『馬』の代りに二足歩行のロボット『ウォーカーマシン(以後WM)』が乗り物代り。しかも『ガソリン』で動くという代物で何か自動車のような近似感。あえて「車輪」の概念が無いのも特徴的。
タイトルにある大河原先生デザインの関節が曲がりにくそうな主人公機「ザブングル(青いヤツ)」。今まで主人公機といえばワンオフ物(1体のみ)という定番を破って、ザブングルは当初「2機」で登場という量産概念。
ザブングルは自動車のように「ハンドル操作」。円谷プロの「ジャンボーグA」に出てきた「ジャンボーグ9」の操縦操作を彷彿とさせられます。(笑)
さらに、ザブングル一機が大破してイノセントから新型WM「ウォーカーギャリア(緑のヤツ)」をブン盗り、それが主人公機になるという意外性。(でもタイトルは「戦闘メカ ザブングル」のまま)
ザブングルもギャリアも2機別々の機体合体。合体(ドッキング)のタイミングって、やはり『気合』と『感』だったのだろうか?(同調するセンサー機器なんて無いだろうし)
主人公側の根城となる陸上大型戦闘船(ホバークラフト移動)「アイアンギアー」。同年の「超時空要塞マクロス」のマクロス艦より数か月早く「船体が人型ロボットに変形」することにド胆をぬかれたものです。

[キャラクター]
敵役、ティンプ・シャローン、キッド・ホーラ。彼らは「黙っていれば、そこそこ憎らしくもクールな二枚目」なのですが、変にカッコつけようとすると三枚目のように「必ずズッコケ」させられる悪意(?)の為にシリアスなストーリーでありながらも気が和みます。
キャラデザは「イデオン」に続いて湖川友謙さんが担当(アゴをあげて見下す視線アングルが特徴的)。今回もキャラ数が多いし、イデオンと同じく我々人間との差別化で『目』が特徴的。(瞳孔・虹彩に斜めの白いラインが入っている)
この頃話題性のあった「未来少年コナン」を意識してか、キャラクター&WMの動きはコミカルなアクションが多いのも特徴的。


【富野パターンの始まり】
ザブングル以降、年ごとに変わる富野アニメ(聖戦士ダンバイン→重戦機エルガイム)は大体こんなパターンでした。(笑)
・主人公は反社会体制の思想を内包(コレが正しいのか?いや違うだろ!)
・主人公機は中盤で交代
・メカ(ロボ)は量産機が複数・多数登場(今じゃ当たり前だけど)
・デッカイ船で逃げ回る(飛び回る)


【リアルタイムの悲劇】
第27話「うたえ! 戦士の歌を」放送回の日、季節は8月中盤の夏真っ盛り。そして高校野球で全国がそこそこ湧く季節。上記のように当時の放送時間は17時代。この日に限って高校野球の試合は延長し、案の定放送は流れてしまいました。翌週に放送されると思いきや次の回、第28話「弱味みつけたイノセント」が流れるという事態。
アニメが安っぽく扱われるヒエラルキー格差に悲しみと憤りをおぼえ、しばらくの間「本当に高校野球が大っっっっっっっ嫌い」になりました。ザブングルだけに「くやしいデス!!」(笑)
後日、一部27話が入った総集編映画が上映されたりもしましたが、今みたいに気軽にメディア視聴(DVD・BR・ネット配信)出来ない時代でしたから身悶えする思いでした。


【模型(プラモデル)展開】
本作、主人公側・大河原先生デザインの関節が曲がりにくそうな機体意外に多数のWMが登場(デザインはアニメ・特撮『通』でおなじみ、アノ「出渕裕」さん)。8m級から18m級と大小様々でその殆どが商品化。「ガンプラ・ショック(人気がありすぎて生産が追い付かない)」を踏まえてか少しは用意周到だったようです。
サブメカとしてのWMのプラモキット。今見てもそのデザイン性やディティール、所々に鋲の付いたボディの完成度は高く、ジオラマ流用&SF思考(志向)創作プラモデラー御用達な代物でした。しかし工業製品に興味が全く無いニワカにとって魅力的ではなく「マニア受け」な商品はあまり売れなかったとか。(でも後年、少数再販したら売切れるほどの人気があったと聞きます)
私は1/144「トラッド11」と「ダッガータイプ」を当時持ってました。今のガンプラのように「ボールジョイント機構」の無い時代でしたから、関節を数回動かすと擦り減ってすぐクタクタになったものです。(笑)


【声優】
ティンプ役・田中崇さんは、この作品辺りから『銀河万丈』に改名されました。以後、今日に至るまでの活躍は皆さん周知の通り。
チル役・TARAKOさん。「ちびまる子ちゃん」で有名ですが、本作が初めての準レギュラー。私もこの頃は印象的に残ってます。


【主題歌は今聞いても熱い!】
OP・ED主題歌は串田アキラ氏。時期的に「宇宙刑事シリーズ」「キン肉マン」「富士サファリパーク」を熱唱しておられる時分ですね。
心地いいテンポと熱く歌われる歌詞が耳に残り、シンパシーに乗せられやすくとても良いです。(※個人の感想です) 風か嵐か~青い線香「毎日香」~♬


そんなわけで、今なお語り継がれる花の80年代を飾ったロボットアニメの一つでした。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7

イムラ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

このまま埋もれてしまうのはちょっともったいない

<2019/2/23 初投稿>
子供の頃観てた、という記憶だったのですがWiki調べたら思春期の頃でした。

ところでググったら「悔しいですっ」の方が検索上位に来るんですね。

そりゃそうか。

でもあのお笑いコンビの名前の由来がこのアニメってこと知ってる人はもう少ないんだろうな。
つーか最近は「悔しいですっ」のコンビもあんまりテレビで見かけないし。

このままだと「ザブングル」という単語は歴史に埋もれてしまいそう。

というわけで朧げな記憶をWikiで補完しながらレビュー開始


富野御大のロボ作品。
ファーストガンダムの次のイデオンのさらに次くらい。
なので皆殺しじゃない方。

気分転換なのか前二作の暗い雰囲気とは打って変わってひたすら明るく能天気なコメディ調です。

特徴は
・主人公ジロンの顔が真ん丸。キャラデザ湖川友謙なのに
・ウォーカーマシンと呼ばれるロボはハンドルで運転、ガソリンでガチョンガチョン動く。たぶんここも笑いどころ。
・味方陣営はみんな緩くボケる(めちゃくちゃ笑えるかというと微妙だけど御大作品の中では相当頑張ったと思う)
・ジロンは親の仇を追いかけてる役どころなのに、基本ナチュラルにボケ続ける「おおらかヒーロー」
・主役メカを搭載して地上を疾走するランド・シップと呼ばれる戦艦(?)がロボに変形して殴り合い・・・マクロスよりこっちの方が先なんですね。イメージとしてはグレンラガンに出てきたアレです。
・意外と真面目に練られたSF的な世界観


印象に残ってることとしては

コメディ路線なのにスーパーロボットじゃない。
なんか不思議でした。
ロボや兵器、武器は結構シリアスなんですよ。
全般的に西部劇風なんですが銃なんかは実在のものらしいし。

お笑いや景色などの雰囲気はグレンラガンにちょっと似てるかな。
でもグレンラガンは紛うことなきスーパーロボット。
異色作だと思います。


そしてやはり緻密に組み上げられたSF的な世界観。

一度、おそらく大規模な戦争で破壊され再生に向かう途中の、一面荒野のような世界が舞台。

当時はボーッと観てたので、そんなもんか、ぐらいに思ってましたけど、今考えるとこの世界観はかなり凄いような気がしてきました。
ディストピアからの再生ではありますが、社会や経済の仕組みまで妙に細かく考えられてる。
ナウシカ並と言ったら大袈裟かな。


あと忘れられないのは・・・

ジロンたちは「シビリアン」と呼ばれています。
いわゆるこの世界での普通の住民。
逞しく生きてます。

一方で各地に点在するドームに居住する支配者階級「イノセント」

当時、シビリアンとかイノセントという言葉の意味がわからず辞書引いて調べて余計頭が混乱した記憶があります。
シビリアン=文民(軍人ではない人)
イノセント=無垢な

なぜにこのネーミング。

でも今思い返すとお話にぴったりだったことに気がつきました。
諧謔も含まれていてセンス良い。


歴史に埋もれそうな本作ですが、いつかもう一度1話から観てみたい。

流石に作画が古いのでその分評点低めですが、明るいリアルロボものお好きな方、西部劇風のSFお好きな方は是非一度ご覧ください。


ちなみにOPテーマ曲は素晴らしくカッコよい。
血潮が滾ってくる感じに串田アキラさんが歌い上げてます。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 33

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ザブングルは男の子!

なぜ音楽評価が5なのか、それは私がOP「疾風ザブングル」が好きだから。それ以上でもそれ以下でもないあてにならない評価なのでそこはスルーでお願いします。

ネット動画でOPを聞いたら満足するので作品の論評は無しで。(← ウソです)

原作無しのオリジナルTVアニメ作品。サンライズ制作で富野監督作品がずっと続いた枠のうちの一作です。

主人公はジロン・アモス。惑星ゾラの大地に暮らす、ただの一般人です…。(少なくとも物語のスタート時点では。)世界観的には開拓時代のアメリカ西部みたいな基本自助努力で何とかする感じの世界。「三日間の掟」とか物語的に面白い設定もいろいろあって、私はけっこう本作が好きです。

本作はいろいろと異色ですが、シナリオ的には意外とちゃんとしたSF作品であると言えます。

以下、異色な点:

1. 主役メカのはずのザブングルが複数台
1台はアクシデントでいきなり翼が折れちゃったりしますが、同スペックのザブングルが2台出てきます。

2. メカはガソリンで動く
かなり高性能ではありますが、基本的にはガソリンを燃料にする内燃機関が動力です。作中で超科学的な感じのものはほとんど出てきません。

3. 主役メカ交替
今や珍しくもない乗機変更ですが、ジロンは後にザブングルの改修でも改良でもなんでもないウォーカー・ギャリアという機体に主人公が乗り換えます。ロボットもので基本的に元の乗機と関係ない機体への乗り換えは異例な気がします。

物語的には知らないで観ていると「ええっ! そういうことだったの…!?」ってなると思います。同サンライズ枠のシリーズの中では、下手するとストーリーは一番面白いかもしれません。

…なのでネタばれはしないので、機会があればぜひ観てみてください。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 19

63.5 16 合体でロボットなアニメランキング16位
マジンガーZ(TVアニメ動画)

1972年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (61)
230人が棚に入れました
地下帝国を支配する狂気の科学者・ドクターヘル。恐るべき機械獣軍団を完成させた彼は、世界征服に乗り出すことを宣言する。だが、野望を阻む邪魔者がいた。日本人の大科学者・兜博士だ。光子力という新エネルギーの抽出に成功した博士は、ドクターヘルの野望と機械獣の秘密を知るただ一人の人間でもあった。そこでドクターヘルは、腹心のあしゅら男爵を呼び寄せ、機械獣を操るバードスの杖を与えて兜博士の抹殺を命令する。海底要塞サルードで日本へ向かったあしゅら男爵は、もくろみ通りに博士が別荘に滞在していることを聞き出す。孫の兜甲児が駆けつけた時は既に遅く、別荘は爆破され、博士は志半ばにして息絶えようとしていた。博士は最後の力を振りしぼり、密かに開発していたマジンガーZを甲児に託す。ドクターヘルの野望を砕くために作られた、光子力で動く巨大ロボットだ。マジンガーZに乗り込んだ甲児は、次々と襲い来る悪の機械獣に敢然と立ち向かってゆく!

声優・キャラクター
石丸博也、松島みのり、沢田和子、八奈見乗児、柴田秀勝、北浜晴子

スガル72 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

マジンガーZの海外の反応

【マジンガーZ】は私が子供の頃に大ヒットしたロボットアニメで、私もいつも楽しみにしていました。
当時はアニメと特撮ヒーロー物は子供たちの間で人気を二分していて、アニメと特撮の番組数もほぼ拮抗していたように思います。
しかしその黄金期の後、どちらもお金をかけなくても視聴率が取れると思ったのか、どんどん低予算になっていきました。
しかし子供は黄金期の記憶があるので、自作こそは面白くなるんじゃないかと信じ、しばらくの間は見続けます。
そしてそのしばらく見続ける猶予の視聴率を勘違いした製作者側は、さらに安っぽいものを作ります。
この悪循環で、特撮は子供だましのものばかりで、怪獣やヒーローさえ出していれば、中身なんて無くても子供は騙されて見るというふうに粗製濫造され、制作費以前に中身のない物ばかりになり、そんなものに子供がいつまでも騙されるわけもなく、あれほど多かった特撮番組が、一時期はほとんど消えてしまいました。
ところがアニメは逆に、低予算で絵があまり動かなくなっても、ドラマ性を増して大人の視聴にも耐えられるようなものが多くなり、今ではアニメ大国といわれるまでに成長しました。
特撮もスタート時点では面白さは変わらなかったのに、慢心の差かもしれませんね。
黎明期に子供向けで成功しても、視聴者が少しずつ大人になるなら、それに合わせて作品の幅を多様にし、将来の視聴者を『卒業』させることなく常に取り込み続けることが、先細りしないための必須の条件だと思います。

本来の話題からずれてきたので、ここからはマジンガーZの海外の反応をお送りします。
私が注記的に付け加えたものは、【】で囲んでいます。


英語版ウィキペディアから翻訳
http://en.wikipedia.org/wiki/Mazinger_Z

『Europe
Mazinger was translated into many languages spoken outside Japan and the Far East, was broadcast, and found an audience in much of the rest of the world. In Europe, Mazinger Z was televised in Spain and Italy, with astounding success. Oddly enough, it was not shown in France until the 1980s, by which time it was perceived as a Grendizer imitation, even though it was actually the original, and the main character, Koji Kabuto, is a major character in both series. The inconsistent distribution of the Mazinger Z series outside of Japan led to similar confusion in other western markets.』

ヨーロッパ
マジンガーZは日本や極東以外の多くの言語に翻訳されて放送され、世界中で多くの視聴者を獲得した。
ヨーロッパではスペインとイタリアのテレビ放送でマジンガーZは驚異的な成功をおさめたが、奇妙なことに、マジンガーZの主役兜甲児は、両方のシリーズで主要なキャラであり、マジンガーZの方がオリジナルであるにもかかわらず、1980年代になるまでフランスでは放映されず、【マジンガーシリーズ三作目のグレンダイザーが先に放映されたため】マジンガーZはグレンダイザーの模倣作品であると認識されていた。
このような一貫性のない流通は、他の西側の世界で同様の混乱をもたらした。


『Central and South America
Mazinger Z was also shown in Central and South American countries in its entirety and without editing. Mazinger Z was also very popular in Puerto Rico, where the show aired in its entirety as well, beginning in 1979. In the decades since its original broadcast, Mazinger Z has maintained a loyal cult following in Latin American countries.』

中南米
マジンガーZは中南米の国々では無編集で放送された。
1979年に放映されはじめ、プエルトリコではとても人気があった。
最初の放送以来数十年、マジンガーZは忠実なカルト的人気を保持している。


『Mexico
Mazinger Z was also aired in Mexico between 1984 and 1986 on Channel 5 of Televisa Mexico. From 1994 until 1995 the series was re-aired by Channel 13 by the recently formed Televisión Azteca or TV Azteca, and finally in 1997 on Channel 7 of the same broadcaster, but with re-mixed audio tracks.
In 1984, some of the edits include some scenes with semi-nudes and insults being deleted, but the most censored transmission was in 1994 by TV Azteca where dialogues and violent or explicit language were muted completely. Before, with Televisa in 1984, this violent and explicit language was uncensored.
The Mexican Mazinger redub version had some errors in the voice actor sequences as the Mazinger version aired in Mexico and other central and South American countries had a mix dub realized by two different enterprises, Cadicy International (nowadays First Line Films) and Audiomaster (an early Televisa enterprise.) In the first case, the first third of Mazinger was dubbed by Cadicy International in Miami, Florida by voice actors with Cuban-Spanish-pronunciation. Cadicy International also provided voice-over tracks for other anime and cartoons like Ginga Reppu Baxingar (Gladiadores del Espacio), X-Bomber Flota espacial), Huck & Tom's Mississippi Adventure (Aventuras en el Mississippi) or Woody Woodpecker (Pajaro Loco). The names of the voice actors are unknown.
In 1982, Audiomaster made the Mexican dub with Mexican recognized actors. The dub was made in Los Angeles, California, with a character voices in disorder: Koji Kabuto had two voices, Jesús Barrero and Juan Alfonso Carralero; Sayaka Yumi by Gloria Gonzalez; and Ashura by Antonio Raxel (a Mexican films actor) among others. Both dubs were mixed for most Latin American countries.
In both cases, the opening and ending sequences and the chapters recorded by Toei Animation with the singer Ichirou Mizuki were recorded without lyrics for release as the "international version". Only the Japanese version has the lyrics, which permits other countries to record the opening and ending versions in their own languages and include titles and subtitles for the credits. However, only Spain recorded a Spanish version of opening and ending like the Japanese version. When the original opening theme appeared during a sequence of a specific episode, it was kept with the original Japanese lyrics intact, though.』

マジンガーZはテレビサ・メキシコのチャンネル5で、1984~1986年にかけて放映された。
1994~1995年には、最近できたTVアステカの13チャンネルで再放送され、最後に1997年同テレビ局のチャンネル7でリミックスオーディオ版が放送された。
1984年の放送版では幾つかのシーンに編集が加えられ、セミヌードと侮辱行為のシーンが削除された。
しかし1994年のTVアステカ版のほとんどの検閲放送では、暴力的な、またはあからさまな言葉をミュート【無音】していた。
1984年版では、これらの暴力的またはあからさまな言葉は無修正で放送されていた。
メキシコ版マジンガーZの吹き替えバージョンは、声優に幾つかの失敗があった。
メキシコで放映された吹き替えバージョンや、他の中南米の国々の吹き替えバージョンには、二つの違う企業のものが存在した。
キャドシイ・インターナショナル(現在のファースト・ライン・フィルム)と、オーディオマスター(初期のテレビシア・エンタープライズ)である。
最初のケースでは、マジンガーZの三分の一の吹き替えは、フロリダ州マイアミで、キューバ系スペイン語の発音を持つ声優により、キャドシイ・インターナショナルによって行われた。
キャドシイ・インターナショナルはまた、他のアニメやカートゥーン【アニメーション】のためのナレーションの提供も行なっていた。
銀河烈風バクシンガー(グラディアドーレス デル エスパシオ【=宇宙の剣闘士=日本のアニメ】)、X-ボンバー(フロータ エスパシアル【=宇宙艦隊=日本のアニメ】)、ハック&トム ミシシッピ・アドベンチャー(アドベントゥラス エン エル ミシシッピ【=ミシシッピの冒険=日本のアニメ】)、ウッディ・ウッドペッカー(パハロ・ロコ【=クレイジーなキツツキ=アメリカのアニメーション】)。
これらの声優の名前は不明。
1982年、オーディオマスター社はメキシコ版の吹き替えを作った。
その吹き替えはカリフォルニア州のロサンジェルスで作られた。
特に問題のあるキャラクターボイスは、ヘスス・バレロとファン・アルフォンソ・カラレロの二種類の声を持つ兜甲児、グロリア・ゴンザレスの弓さやか、アントニオ・ラクセルのアシュラ男爵だった。
両方の飜訳は、ほとんどのラテンアメリカの国々で混合した。
どちらの場合にも、オープニングとエンデイングと各章は東映アニメーションと歌手の水木一郎によって録音され、歌詞なしの国際バージョンとしてリリースされた。
唯一日本語バージョンだけが歌詞を持ち、他の国々は彼らの言語のオープニングとエンデイングを所有し、タイトルと字幕をつけることが許可された。
しかし唯一、スペインで録音されたスペイン語バージョンのオープニングとエンデイングは、日本語バージョンと似ている。
オリジナルのオープニングテーマは特定のエピソード中に現れるが、それは手を加えられず、オリジナルの日本語歌詞のまま保たれた。


『United States (Tranzor Z)
In 1985, the show was syndicated in the United States under the title Tranzor Z from 3-B Productions. Unlike the generally faithful treatment other countries gave their versions of Mazinger Z, 3-B's version was heavily edited and shortened to 65 episodes, the standard minimum length of a daily syndication package in the US. It also featured a modified storyline that was altered from the original while still following roughly the same course, and most of the characters were given American-style names. (For example, Kouji Kabuto was renamed Tommy Davis.)
Credit for Tranzor Z went to producer and licensor, Bunker Jenkins (although token credit was given to the Toei Company). 3-B Productions was a short-lived company that grew out of the production team who worked on the US version of Space Battleship Yamato ("Star Blazers"), at Sunbow Productions.
The "Americanization" of Mazinger Z for US consumption was done in part because of the stricter standards in regards to content for children's programming at that time. A large percentage of the action scenes were deemed unacceptable by Standards and Practices; the original version contained numerous scenes of urban destruction, murder, torture, dismemberment, male-on-female violence, or the like. Additionally, many scenes of a "suggestive" nature were deleted; this included nearly all occurrences of Aphrodite A actually launching its "oppai" (breast) missiles, usually replaced by a freeze-frame of Sayaka/Jessica's thumb on the firing switch cutting to the missile(s) already in flight. In other instances, footage from Great Mazinger (the sequel to Mazinger Z) was spliced in on occasion to replace removed footage (despite the obvious visual differences between the two titular robots). The deletion of certain key episodes also prompted some changes; for example, the episode depicting Aphrodite's destruction was not included in the Tranzor Z package, so the subsequent introduction of Diana A was handled as an off-camera upgrade of Aphrodite (even retaining Aphrodite's name) and not as the introduction of an entirely separate robot.
There was an earlier English dub of the show, commissioned by Toei Animation and produced by M.&M. Communications Inc. (a subsidiary of MK Company), according to the credits on the actual episode. The English dubbing was recorded at Commercial Recording in Honolulu, Hawaii and was produced by Seito "Tom" Ikeda and Dana Ikeda. The Technical Advisor was Koji Tomita and translation was handled by May Nozoe. This version was much more faithful to the original Japanese version, retaining the Japanese names for all of the characters (with slight variations in a few instances). The opening and ending themes and insert song "Z Theme" were translated into English by William Saylor and sung by veteran anime theme singer Isao Sasaki; these songs were released as a single in December 1977. According to some sources, only 29 episodes were dubbed by M.&M. Communications.
In addition to being aired on television in the Philippines (see below), a few episodes of this English version of "Mazinger Z" were released on home video in the United Kingdom in 1983 (now out of print). Prior to the series's localization for U.S. TV syndication as Tranzor Z, the Toei/M.&M. dub was also shown on U.S. television around 1979 on the Japan-themed series, Beyond the Horizon, which was produced by TeleJapan for PBS, and gave westerners a look as to what Japanese television offered (PBS also ran TeleJapan's Faces of Japan documentary series in the mid-1980s). Beyond the Horizon later ran on the Christian Broadcasting Network.』

アメリカ(トランザーZ)
1985年、マジンガーZはアメリカでのタイトルをトランザーZとして、3-Bプロダクションから供給された。
トランザーZは一般的に、オリジナルに忠実な他の国々の持つマジンガーZとは似ておらず、3-Bバージョンはひどく編集され、65話に縮められた。
それはアメリカでの毎日配信用の、標準的なパッケージの最小の長さだ。
それでは改変され修正されたストーリーラインを、オリジナルのストーリーを簡単になぞりながら紹介しよう。
ほとんどのキャラクターはアメリカンスタイルの名前を与えられた(例えば兜甲児はトミー・デービスに変えられた)。
トランザーZのクレジットは、プロデューサーでライセンスを持つバンカー・ジェンキンスのところに行った(トークンクレジットは東映に与えられた)。
3-Bプロダクションはサンボウ【Sunbow】プロダクションで、アメリカバージョンの宇宙戦艦ヤマト(スターブレイザーズ)のプロダクションチームから生まれた短命な会社だった
マジンガーZがアメリカナイズされた理由は、アメリカの標準的な子供番組の、厳しい規制に合わせるためだった。
アクションシーンの大部分は、基準と慣行により受け入れられないと判断された。
オリジナルバージョンに含まれる多くのシーンの都市破壊、殺人、拷問、四肢切断、女性に対する男性の暴力、またはそれに似たもの、さらにそれらを暗示する自然なシーンも削除された。
この削除は、ほぼすべてのアフロダイAのオッパイ 【oppai】 (breast)ミサイルでも行われた。
通常ミサイル発射ボタンの上にある、さやか=ジェシカの親指の静止した画面に置き換えられ、オッパイミサイルのシーンはカットされた。
他の例では、グレートマジンガー(マジンガーZの続編)からの映像が切り貼りされていた(明らかにビジュアルの違う、二体のロボット間であるにもかかわらず)。
キーとなるエピソードの削除では、いくつかの変更が求められた。
例えばアフロダイAの破壊が描かれたエピソードは、トランザーZのパッケージに含まれておらず、アフロダイAの後継ダイアナンAは、アフロダイAのアップグレード(アフロダイの名前を保持)として処理された。

それより早い時期の英語吹き替え版もあった。
東映アニメーションの委託を受け、M&Mがブロデュースした。
実際のエピソードのクレジットでは、コミュニケーション株式会社(MKカンパニーの子会社)。
この英語吹き替え版は、コマーシャル・レコーディグ社がハワイのホノルルで録音を行い、プロデュースしたのはセイト(トム)池田とダナ池田。
テクニカルアドバイザーはトミタ・コウジで、飜訳はノゾエ・マイ。
このバージョンはオリジナルの日本語バージョンにとても忠実で、全てのキャラクターが日本語版のキャラの名前を保持していた(いくつかの事例で若干のバリエーションを持つ)。
オープニングテーマとエンディングテーマ、それと挿入歌(Zのテーマ)を英語に翻訳したのはウイリアム・セイラーで、歌はベテラン・アニメテーマソンガーのささきいさお。
これらの歌は1977年12月、シングルとしてリリースされた。
いくつかのソースによれば、29のエピソードだけはM&Mコミュニケーションズが吹き替えをし、フィリピンのTVでも放映された(下記参照)、この英語バージョンのマジンガーZのいくつかのエピソードは、1983年にイギリスのホームビデオでリリースされた(現在は絶版)。

アメリカのTVで配信するため、東映/M&MによりローカライズされたトランザーZの吹き替え版は、USテレビジョンの1979年のPBSのテレジャパン【TeleJapan】のジャパン・テーマシリーズの中で地平線を超え、日本のTVから提供されたものを西洋人が目にした(PBSはまた、1980年代中頃にも日本についてのドキュメンタリーシリーズのTeleJapan's Faces of Japanを放送した。)
地平線を越えて、クリスチャン・ブロードキャスト・ネットワークでも放送された。


『The Philippines
The M.&M. dubs were later aired in the Philippines, where dubbing was continued by the local broadcaster prior to the show's cancellation, allegedly by order of dictator-president Ferdinand Marcos. "Mazinger Z" was first aired by Philippine broadcaster GMA Network at an early primetime slot of 6:00PM in 1979 and it became an instant hit among children of that time. The whole 6:00PM slot from Monday to Friday featured a series of "super robots," such as Grendizer, Mekanda and Voltes V with "Mazinger Z" airing on Wednesday. There were rumors that Marcos found the series (particularly Voltes V due to its political and rebellious undertones) "too violent" for the then Philippine government censored television industry while others say, the series was too popular in the ratings game, killing competition of other TV networks allegedly owned by Marcos business cronies. Newspaper accounts of the time cite the incident of a young boy jumping off the roof of his house while mimicking the "super robots" as proof of the negative influence of the violence in the "super robot" shows. It should be noted that the dailies of the time were also under the control of the Marcos government.』

フィリピン
M&Mの吹き替えは、遅れてフィリピンでも放送され、吹き替えは地元放送局が継続した。
伝えられる所では、独裁者の大統領フェルディナンド・マルコスが放映の打ち切りを命じた。
マジンガーZは最初の放映がフィリピンのTV局GMAネットワークで、1979年にearly primetime【アーリープライムタイム=早めのゴールデンタイム】の夕方6:00に行われ、子供たちの間でまたたく間にヒットした。
夕方6:00の全ての時間帯は、月曜日から金曜日までスーパーロボットのシリーズが取り上げられ、グレンダイザー、メカンダーロボ、ボルテスⅤと共に、マジンガーZが水曜日に放送された。
これらのシリーズでは、マルコス大統領があまりに暴力的という理由を見つけてきたという噂があり(政治的で反抗的ということで特にボルテスⅤ)、フィリピン政府がテレビ業界を検閲したが、これらのシリーズはあまりにも人気があった。
新聞のタイムは、スーパーロボットの番組が与えるネガティブな影響として、少年がスーパーロボットのマネをして、家の屋根から飛び降りる事件を引き合いに出した。
しかし新聞のタイムも、マルコスの支配下にあったことに留意すべきである。


『Middle East
An Arabic dub (sometimes entitled "Mazinjer"), was made in an attempt to cash in on the Super Robot craze created in Arabic-speaking countries by UFO Robot Grendizer. Although it did not do as well, Mazinger Z still found popularity and earned a huge fanbase throughout many Middle Eastern countries, including Egypt. However, only the first 26 episodes were translated (there is a possibility that it was an Arabic dub of the English dub produced by Frontier Enterprises).』

中東
マジンガーZのアラビア語の吹き替えは アラビア語圏でのUFOロボ・グレンダイザーのブームにより作られた。
それはグレンダイザーほどではないが、マジンガーZはエジプトを含む多くの中東の国々で、引き続き巨大な人気を獲得した。
しかし最初の26エピソードは、フロンティア・エンタープライズにより、英語吹き替え版からアラビア語に翻訳された可能性がある。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0

kororin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

人の命は尽きるとも、不滅の力マジンガーZ!

何やら2018年に新作劇場映画出るということで、ひとつ四方山話(よもやまばなし)を。(まあ、つまらんツブヤキです)

1970年の万国博覧会以降、未来に幸せを夢見る反面、国内工業生産過多で自然破壊(工業汚水の海への垂れ流しや光化学スモッグ)が問題視された70年代初頭、今なおその名を残す二つのレジェンド誕生しました。
特撮ヒーローからは「仮面ライダー」、アニメからは『マジンガーZ』。

【あらまし】
ギリシャ神話にあるタロスの伝承(青銅の巨人がクレタ島を守護し侵略国の軍船を打ち壊し、胸から火の玉を出したとも言われている・・・)。
その真嘘を探るべくDr.ヘルと兜十蔵(かぶとじゅうぞう)博士はエーゲ海の島々を探掘。そして見つけた古代ミケーネ文明のロボット遺跡!それは生物(の本能)と機械を融合した技術だった。
Dr.ヘルはこの遺産を使い世界征服を宣言!

その野望に賛同できない兜博士はこれに対抗するべく研究開発していた「光子力エネルギー」と富士火山帯でしか採掘されないレアメタル「ジャパニユウム」(今、思い出したけど「コードギアス」のサクラダイトのネタはココからなのかな?)で生成された超硬度の合金『超合金Z』で巨大ロボット「マジンガーZ」を作り上げた。
しかしDr.ヘルの尖兵「あしゅら男爵」と鉄仮面軍団により兜博士は暗殺。今わの際で兜博士は孫の兜甲児(かぶとこうじ)にマジンガーZを託す。
世界征服の第一歩として日本制服を狙うDr.ヘルはミケーネの技術で作りだした機械の獣『機械獣(きかいじゅう)』を次々に送り出す。
そして祖父の仇と世界平和の為に、兜甲児はマジンガーZに乗りこみ、これに立ち向かう。
こうして毎週マジンガーZのいる「光子力研究所」を襲う機械獣軍団(Dr.ヘル)との戦いの火蓋は切って落とされたのであった!



【マジンガーZは「ロボット」ではなく乗物? でも今やロボットいえば・・・】
「ロボット物」の概念を変えてしまった原作の永井豪先生。
マジンガー登場までのロボット主人公といえば、定番の「鉄腕アトム」や「鉄人28号(特撮ではジャイアント・ロボ)」が挙げられるように「自立思考行動型」や「命令・遠隔操縦操作型」しかありませんでした。
「主人公自身が乗りこんで巨大ロボを操縦する」という発想は恐らく『史上初』なのではなかろうか?(何かあったかもしれませんが思い当たりません)。
「大いなる力」を自分自身の手で思いのまま動かすというのは『男子』ならではの支配(欲求)的な優越感をそそられて、チビッ子男子たちは憧れますね。
昭和のパイオニア、手塚先生・石ノ森先生・横山先生達ですら考えつかなかったのか? いやむしろ「ロボット」に対して並々ならぬこだわりがあって、敢えてやらなかったのか?
今となっては皆さん故人になられて理由はわかりませんが、「大いなる力」を持つには「大いなる責任」がつきもの。人間がそんな力を手にしていいものか?傲慢ではないのか?人間賛歌こそ読者(視聴者)に訴えるべきではないのか?そんな思惑があったのかもしれません。
しかし、そんな哲学的な言い訳より実際の人気の程は皆さん周知の通り。
神(○○○○教)をも恐れぬ永井豪先生。暴力に虐げられれば、それを上回る暴力を。それを「痛快(面白い)」と思えるのがやはり人の性(さが)なんでしょうかねぇ・・・

アイデアの元ネタは永井先生が車の渋滞中に「もし車に手足があったら難無く渋滞を越えられるのに(イライラ)」と思われたからだとか。(ちなみに「ゲッターロボ」は車のオカマ=追突事故がヒントになったらしいです)
当初のプロットでは「エネルガーZ」または「アイアンZ」というネーミングで主人公はバイクで巨大ロボの背中にある「登りカタパルトをつたって頭に着地」するものだったようです。
「バイクを使う」というところが「『ショッカーに改造されたあのヒーロー』とネタ被りになり、マズいのでは?」という大人の事情で急遽、飛行メカ『ホバーパイルダー』になったらしいです。結果、これはかなり大正解。
(だって、どう考えても巨人ロボにバイクでよじ登るなんて汎用性が悪いのが子供でも判るしダサい。その点、ホバーパイルダーは悪路関係なく空中を飛び、カッコイイ専用機というところも魅力的)
こうして現在にいたる今日まで「自立思考の無い巨大人型機械(兵器)」のアニメを「ロボットアニメ」として脈々と続いています。
(厳密に考えると手足のある工作機械ともとれますが、その辺は「パトレイバー」の世界観が見直してますネ。)

、でタイトルは
「神にも悪魔にもなれる力は科学で出来た『魔神』の力。マシン(機械)の魔神、『マジンガー』。最期にもうひとつアクセント。アルファベットの最期は究極という意味の『Z(ゼット)』。よし、タイトルは『マジンガーZ』だっ!」
といって決まったかどうかは憶測ですが、遠からず近いもがありそうです。

「機動戦士ガンダム」の「量産兵器思想」が現れるまで、ワンオフモデルのロボットアニメは全てこのマジンガーZを踏襲してると思います。



【(当時)視聴する子供たちの受難!】
他地方はどうか判りませんが、私の地域での当時の放送状況は下記の通り。
日曜日
①18:00~18:30 科学忍者隊ガッチャマン
②18:30~19:00 サザエさん
③19:00~19:30 マジンガーZ
④19:30~20:00 ムーミン(第2作)→山ねずみロッキーチャック→アルプスの少女ハイジ

と、テレビまんが(当時のアニメの呼称)ゴールデンタイムで、ガチで「晩飯時」に入ってます。
今みたいに録画デッキやネットで「後から見られる」事が出来ない時代。リアルタイムで見る事を唯一の楽しみにしていたチビッ子にとって見る事が選べない時代でもありました。
テレビが一家に一台が定着した頃ですが、食卓の近くにあるかというとそうでもない家も多く、ましてや「ながらテレビ(食事をしながらテレビを見る)」なんて行為は行儀が悪いという躾けで親から厳しく戒められたものです。(今じゃもう・・・ねぇ)
この頃「一般家庭で、日曜日の夕食は一家全員揃って当たり前」の風潮が多かったと思います。なので、晩飯時がどの時間帯によるかで①~④が見れたり見れなかったりするわけですが、

[例1]
③が見たいと思ってるチビッ子。しかし晩飯は19:00前ごろから始まる。急いでご飯をかっ食らうチビッ子→親からよく噛んでゆっくり食べろとクドクド、クドクド、クドクド説教されるチビッ子。
結果:③のBパート終盤しか見れない(のでストーリーが何がなにやら?)。

[例2]
③が見たいから夕食時を早めて欲しいと親に嘆願するチビッ子。→親たちは「テレビまんが」なんてくだらないと思われてる風潮。そんなモノより食事の方が大事。子供の都合(わがまま)なんかに付き合えない(聞き入れられない)。食べさせてもらってるチビッ子にとって反論しづらい道理。
結果:例1と同じになることが多い。

他にも当時を経験した方々は結構うまく見れずに悔しい思いをした事が多かったと思います。
面白い番組に夢中になりテレビから離れられず、勉強が疎かになったチビッ子が多かったせいもあり、世の親たちはテレビまんがに偏見蔑視。
「見る・聞く」ことで気軽に情報が入る事で『重宝されるテレビ』に対しての逆恨みか、日本の新聞各社も「テレビ」の悪影響(考える力が衰える)を大々的に叩いてた影響もあり世の親たちは『テレビ』に対して或る種懐疑的になってました。そんな時代・・・

今じゃ、ネットで探せば見つかる円盤(DVD&BR)BOXを通販購買、BS・CS・ネットの各種配信放送サービスで視聴、たまに懐古特集で一気見・・・いい時代になったなぁ。「あの時」の悔し涙は何だったんだ!



【玩具の新たなフロンティア!その名は『超合金』!】
玩具メーカー「ポピー」。その栄枯盛衰はここから始まった。
キャラクター玩具として今まであったソフビ人形、プラモデル&樹脂成型、ブリキ成型等と違い、「亜鉛ダイカストとABS樹脂」でつくられたマジンガーZ。
作品世界の設定にちなんで商品ブランドも「超合金」と命名。
劇中と同じくスプリングで飛び出す「ロケットパンチ」。手に取ればズシリと重みを感じるその「重量感」。
正に鋼鉄ロッボットと言わしめるその存在感にチビッ子男子は憧憬したり心酔したり・・・ん~でも高かったんだよ~~~。
親にクリスマスや誕生日プレゼント、又は特別のお祝いとして親に強請(ねだ)ったり。それでも手に入らなければ粘土でスクラッチビルドしたり・・・(なんてことはあまりなかったと思う)
そんなこんなでヒット商品を出した「ポピー」。マジンガーZの成功以降、他作品(ゲッター・ガイキング・コンV・ボルテス等)のロボット&キャラクター玩具も次々出したものの、
如何せん子供向けを重視し過ぎた為、年々「目が肥えた子供」にとって「気をつけ姿勢」しかできない人形がダサく思えたり、値段と生産コストに予測が見合わなかったり、原材料が高騰したりetcetc・・・

そんなこんなで親会社の「バンダイ」に吸収され1997年、復刻というか新生というか『超合金魂』シリーズが発売。
プロポーションも関節が出来得る限り動かせてカッコイイポーズが思いのまま。劇中のウエポン類も出来得る限り再現されてクオリティ感に満足できる仕上がり。
1970年代当時買ってもらえなかった当時のチビッ子も大人になって購買したりオタク文化の相乗も相成って今なお続いてますね。マジンガーZも何バージョン出てるやら・・・



【テコ入れデザインは視聴者一般公募?】
当初マジンガーZ唯一の弱点は「空を飛べない」事。
兜甲児も空飛ぶ機械獣には随分苦戦を強いられました。そこで弓教授は飛行ユニット「ジェットスクランダー」を開発。これで空中戦も怖いもの無しだ!
当時「空飛ぶマジンガーZ」のアイデアを一般公募して講談社のテレビマガジンがアイデアの例を幾つか紙面発表してたような?採用者・特章者には「超合金」か「ジャンボマシンダー」が送られてたような?
でも劇中の「スクランダー」をみると最初からデザインは決まっていて、どうもデキレースだったかもしれなかったのではないかと当時の自分は思ってました。本当はどうなんでしょうね?

兜甲児の仲間ボス・ヌケ・ムチャ。リーダー格のボスは自分も活躍したいと光子力研究所で弓教授をサポートする三博士(セワシ・ノッソリ・モリモリ)に無理矢理せがんでロボットを作ってもらった。
なんと超合金Zを一切使わず、そこら辺のガラクタスクラップで出来上がったそのロボットの名は「ボスボロット」。ざっくばらんすぎてコミカル要素の立ち位置。たまに役立つ時もあるが殆どヤラレ損のカマセ犬ような役割である。
このボスボロットのデザインも確か一般公募してたはずだと思うんだけど・・・・記憶違いかな?


【「作品世界が違う主役が夢のコラボ」の先駆け?!】
言わずとしれた東映まんがまつりの映画「マジンガーZ対デビルマン」です。
(黒いパンツを履いたTV版)デビルマンとマジンガーZが共闘してDr.ヘルの操る機械獣と脳波コントロールで操るデーモン族と対決するストーリー。
原作は同じダイナミックプロだけど作品世界が全然違う主役のコラボって、子供ながらに「ステキだ!」と思い「時系列が同じなんだと!」変な感動をしたものです。

これが功を奏したのか後のゲッター・グレート・グレンダイザーが共闘する映画が次々に東映まんがまつりにでてきましたね。

最近では原作者が違う「サイボーグ009VSデビルマン」(私は結構面白かったと思いましたが)なんてものもありましたが、
もし「石ノ森ワールド」オンリーモノだったら・・・舞台は現代で仮面ライダー・キカイダー・009・ズバット・アクマイザー3・キョーダイン・ロボット刑事・イナズマンがいるシンクロ世界って・・・・うわっ!なんか興奮してきた!!
(案外、石森プロの早見さんがきかくしてたりして)



【マジンガー・サーガ】
Dr.ヘルをついに倒すも甦ったミケーネの戦闘獣に太刀打ちできず、満身創痍のマジンガーZ。兜甲児、絶対絶命のピンチ!
そこへ稲妻とともに現れた偉大な勇者。その名は『グレートマジンガー』。

ベガ星連合軍の侵略により地球に落ち延びたフリード星皇子「デューク・フリード」。
宇宙科学研究所所長・宇門源蔵の養子となり宇門大介と名を変え平和に暮らしていたがベガ星連合軍の魔の手はついに地球侵略に手を伸ばす。
第2の故郷・地球を守る為、デューク・フリードはフリード星守護神『グレンダイザー』で立ち向かう。
(兜甲児はサポート役で出演)

TV東京系列放送の『サイコアーマーゴーバリアン』。
放送当時、TV東京系の放送は見れなかったし、ゴーバリアンの顔はマジンガーの劣化版みたいだし、ちょっとチープなデザインだし・・・・

「マジンガー」で「大魔神」? 『ゴッドマジンガー』。

「スーパーロボット大戦シリーズ」の大ブレイクによりオリジナルマジンガー登場!
その名は『マジンカイザー』。
なんと、勢いついでにOVAにもなっちゃったよ!出てくる兜甲児の声はオリジナルの石丸博也さんだよ!

これまでの作品における関連性一切なしのオリジナル。でもキャラはダイナミック・プロのオマージュあり。
闘争本能剥き出しの危ないニイちゃん二人が暴れまくる『マジンカイザーSKL』。

『真マジンガー 衝撃! Z編』。
これまでのマジンガー漫画原作&永井豪の他作品キャラをチョイスしてミキサーミックスしたオリジナルストーリー。
良くも悪くも「今川節」が効いている!

そして、2018年『劇場版 マジンガーZ / INFINITY』。
チラホラ予告も出始めてますが・・・
弓教授が日本国首相?
グレート・マジンガー参戦?
ビュナースAが4体チーム?
炎ジュンがマタニティ?
あのでっかいマジンガーみたなのが「コラーゴン」?
多勢に無勢でボロボロのマジンガーZ!

主題歌は水木兄貴!大丈夫か?「Z」はちゃんと発音できるのか?

期待と心配でちょっとドキドキしてます。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 10

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

「ロボットアニメ」というジャンルを創った

言わずと知れた超有名作。
男の子が熱狂的に憧れるロボットアニメの礎を築いたエポック作です。
これ以前のロボットが出るアニメといえば、有名なところでは鉄腕アトムと鉄人28号。いずれも名作と呼べるものですが、これらでも成せない偉業をマジンガーZは成し遂げました。
本作はアニメ史において、他に類を見ない程の功績を残しています。

マジンガーZの新しくて凄かったところは「自分で操縦するロボット」であること。

厳密には鉄人28号もリモコン操縦するロボットですが、遠隔操作でレバーを引いて「行け!鉄人」と叫ぶのが主な仕事。操縦とは形式ばかりで、実態は”命令”で動くものです。

ところがマジンガーは主人公が自ら搭乗します。
しかも、操縦技術を習得してちゃんと操作しないと、まともに歩く事すらできません。
ここがイイ! ロボットであると同時に乗り物なんです。
巨大な特殊車両の運転士と言えば古今東西、男の子が将来なりたいものの上位に食い込む人気職。
たちまちガキンチョどものハートを鷲掴みにし、不動の人気を確立してしまいました。

アトムや鉄人は、「僕らを助けてくれる特別なスゴイ存在」ですが、
マジンガーは「僕らが意のままに動かせる特別な機械」なんです。感覚としては戦車や戦闘機に近い。
かくして、当時の男の子達は暴力的欲求を、このスーパーロボットを媒介にして昇華していきます。
自己を投影した戦争ゴッコをするロボットの原初、それがマジンガーZです。


ロボットに乗る
今では至極当たり前になっているスタンダードは、ここから始まっています。
ガンダムもエヴァンゲリオンも、このスタンダードのうえで成り立っているのを考えれば、本作がいかに凄いものであったかが御理解頂けると思います。


余談ですが、
人気大爆発だったため、商業的なスタンダードも多く作り出しました。
 ・人気が衰えないかぎり放映引き延ばし
 ・一定期間がたつと新兵器登場(新しい玩具を売るため)
 ・人気に陰りが出ると、新シリーズへチェンジ(また新しい玩具が発売)

アニヲタなんてのが存在していたかどうかも不明な時代。
ゲームやBDで稼ぐような術もモチロン無いので、番組スポンサーの販売する玩具を売るのがアニメの最優先の命題だった頃のお話です。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 16

61.5 17 合体でロボットなアニメランキング17位
超電磁ロボ コン・バトラーV(TVアニメ動画)

1976年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (41)
160人が棚に入れました
東映テレビ部の企画制作によるロボットアニメ第一弾。アニメ映像の実製作は、現在のサンライズの前身・創映社。古代に地球に飛来し、好機を狙っていたキャンベル星人が、悠久の時を経て侵略活動を開始した。科学機関・南原コネクションの南原博士は、合体戦闘巨大ロボのコン・バトラーVを建造。孫娘ちずるを含む5人の少年少女に人類防衛の使命を託す。戦いの中で南原博士を失ったコン・バトラーチームは、なおも侵略者勢と戦う。

声優・キャラクター
三ツ矢雄二、キートン山田、たてかべ和也、上田みゆき、千々松幸子、納谷悟朗、富田耕生、野沢雅子、市川治、つかせのりこ、緒方賢一

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

長浜ロマン3部作開幕 5機合体コンバトラーⅤ

東映アニメ事業部の初作品で制作は創映社が行った

原作 八手三郎(いわゆる東映の社員達) 監督 長浜忠夫 キャラデザ 安彦良和 脚本 辻真先他

勇者ライディーンで冨野氏から監督を受け継いだ長浜氏はライディーンの続編を望むが、局側の都合で新作制作となり、スケジュールがひっ迫した
長浜氏はライディーンの制作を招集し短期間で新作の放送にこぎつけたが、冨野氏の動向は分からない

20世紀ロボットアニメは玩具販促が最優先であり、物語性を重視したい制作陣との調整は監督の仕事だった
後に冨野氏は長浜氏のやり方に大きな影響を受けたと語っている

ガルーダ編26話ジャネラ編24話の計50話完走の成功作となった

5機合体ロボコンバトラーと言うことで5人の操縦士がメインとなるストーリーだが、影響力の強さでは紅一点の南原ちずる(上田みゆき)が突出する
現代にも通ずるお嬢様萌えキャラの初の完成型 性格はゆとり気味
もうOPですでにパンチラ パンチラしなきゃ戦闘機に乗れないという定め
安彦の女性キャラでも最高峰かもしれないほど

このロボットの兵器は種類が異常に多くスパロボでも使い切れないほど
最終兵器はおなじみ「超電磁スピン」

玩具販促アニメに大人が夢中になるなどと言うことは、当時はほとんどなかったし、完全に子供向け作品のようだけど、自分は大人になってから全話再視聴し十分に楽しめた
毎回ロボット登場⇒超電磁スピンで倒すの、ロボット戦闘日常アニメから、前半後半それぞれのラストへ向かって少しドラマがあるという長浜流の作品の基本形となった

超電磁ロボコンバトラーⅤ、超電磁マシーンボルテスⅤ、闘将ダイモス
の長浜ロマン3部作は、21世紀ガンダムに続くロボットアニメの大きな潮流を作った歴史的作品群であると考えている

投稿 : 2024/05/04
♥ : 17

kuroko85 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

アニメの遺伝子

まだ「長浜ロボット」等と言う言葉さえなかった頃。
必死になって見ていた。

何故、敵が地球を攻めるのか?
その理由を調べようともせずに、、、
当事は水戸黄門のように、超電磁タツマキが出れば
いよいよ終わりの準備をし、
超電磁ズピンを待ったもの、、。
今見れば当然荒唐無稽だが、それを馬鹿にする気も、
当時の自分を卑下する気も無い。
こうやって培って来た歴史が、
現在日本が世界に誇るアニメの遺伝子を形作っていると確信している。

そう言えばガルーダの青い肌が当時怖かったが、
それよりいきなり顔から赤い鳥が飛び出すのがもっと怖かった。
ただ彼らが●●●●だと知ったときは少なからずショックだった。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3

そろもんのよげん さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

本当に合体できるロボ

「ゲッターロボ」のアニメ的合体ではなく、玩具になってもちゃんと合体出来る最初のロボットアニメ。
5台の各種マシーンが合体して巨大ロボになるフォーマットはスーパー戦隊でも引用されていく。
創映社から日本サンライズに改名する間際の作品で、のちのロボットアニメに引き継がれて行くフォーマットもほぼ確定し、サンライズのロボットアニメ黄金期を迎える。
このころのアニメは多少スポンサーの意向は入っていても、オタクに媚びるところが少なく、現代版にリメイク出来る骨子があると思う。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3

68.0 18 合体でロボットなアニメランキング18位
新幹線変形ロボ シンカリオン THE ANIMATION(TVアニメ動画)

2018年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (41)
156人が棚に入れました
新幹線超進化研究所は「漆黒の新幹線」が生み出す巨大怪物体から
日本の平和と安全を守るため、「新幹線変形ロボ シンカリオン」を開発した。
シンカリオンとの高い適合率を持つ子供たちが運転士となり、
研究所員たちと力を合わせて強大な敵に立ち向かう!
果たして「漆黒の新幹線」の目的は…。子供たちは日本の平和と安全を守れるのか…。
チェンジ!シンカリオン!

声優・キャラクター
佐倉綾音、沼倉愛美、村川梨衣、うえだゆうじ、竹達彩奈
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

俺の好きな“四文字熟語”は「変形合体」だぁぁ!

観終わって……

色々な意味で“つなぐ”というテーマを押し出した
前向きで明るいロボットアニメの良作だったと思います。

『エヴァ』とのコラボも交えて、“子供向け”のロボット番組と、
内部世界に沈降するなどマニアックな路線を独走した
“大人向け”のロボット作品の趣味とをつなぐ。
(他にも三倍のスピードで動く赤い機体とか、
ジェットストリームなアタックを仕掛ける黒い三機体とか、
『ガンダム』ネタもあって、くすぐったかったですw)


“シンカリオン”の線路で全国各地、地底世界をつなぐ。
鉄道、射撃、地形に剣道。漁に料理。果ては忍術や戦隊ヒーローに至るまで、
多種多様な“好き”をつなぐ。

好きが振り切れ過ぎた人間を“オタク”と敬遠したりネタにしたりする風潮……。
本作でも主人公少年のあらゆる事象を鉄道ネタと結びつける言動には、
置いてきぼりを喰らうことがしばしばでしたがw
このアニメはこうした好きを({netabare}好きが振り切れた少年少女はシンカリオンとの適合率が高い{/netabare})
と言う設定面でもアシストしつつ、肯定して来るところが清々しかったです。
あぁ、俺……オタクで良いんだなって感じで励みになり?ますw

一方で本当の好きとは何か?と問う件では、
自分に本当の好きはあるのか?と自答させられました。

すなわち、“人気JSユーチューバー”上田アズサが、
自分の動画好きは、他のみんなとは違う、理由のある好きとの、達観を語る場面。

例えば私のアニメ好きは、昔はゲームや映画観るのが主な趣味だったこともあったけど、
時間や集中力が無くなってきて、一話30分以下から見続けられるアニメに比重が移って来た。
とか結構、理由があったりします(苦笑)
少なくとも速杉ハヤトの鉄道レベルにアニメが好きかと言うとそこまでではないかと……。

ただ、本作のバトルシーンでの直球勝負な新幹線の巨大ロボへの変形・合体、必殺技。
毎回、多少シナリオが散乱しても、ロボット観れば、
今日もシンカリオンは楽しかったと幸せな気分になるこの感覚。
これは理由のない好きだと断言できますw

だって、いい年こいて、ロボットなんて何で楽しいの?と問われても、
変形、合体は男のロマンだ!とか理由にならない理由しか浮かんで来ませんものw


誠に残念なことに、最後は実にTBSらしい不可解な製作方針とやらにより、
『ゾイドワイルド』共々、こどもアニメ枠もろとも吹き飛ばされる形で、
打ち切り感が否めない終了となった『シンカリオン』

(※収まらない私のTBSへのさらなる毒舌。アブナイので封印しておきますw
→{netabare} TBSは90年代、日替わりバラエティ枠“ムーブ”をやりたいからか、
『ダイの大冒険』を枠ごと打ち切った頃からそうだけど、相変わらず頭悪いよな。
視聴者が着実にその時間帯に愛着を持った頃に、土台もろとも吹き飛ばす。
そんなんだから、たまにヒット作が出ても、ずっ~と視聴率下位争い。
『まんが日本昔ばなし』も『水戸黄門』も何の文化も残らないスカスカなチャンネルのままなんだよ。
『水戸黄門』はBS-TBSで細々と続いてはいるようですが……。{/netabare})

それでも、年末に劇場版公開が発表されて少しは溜飲が下がった私。
当然、お子様連れの観客に混じって観に行くつもりです。
無論、理由なんて必要ありませんよねw


レビュータイトルは「俺の好きな四文字熟語は~だぁぁ!」などと
心情をアピールする大門山ツラヌキの決め台詞が元ネタ。
因みに“四文字熟語”は誤用w
終盤、話のドサクサに、アズサに指摘されて以降、
しれっと“四字熟語”に修正されたのが地味にツボでしたw



以下、過去投稿レビュー


いずれも長いので折りたたみw

【64話迄の感想】ありがとうシンカリオン。ロボット魂は次代に継承された。

{netabare}
およそ5クール消化して、物語が一つの区切りを迎えたので感想を……。

新幹線と共に、変形とか、合体とか、必殺技とか、
合金っぽい古のロボットアニメの良さを語り継いでいきたい。
そう言わんばかりのスタッフの熱量に押されて、視聴し続けていたら、
いつの間にか一年以上経過していました。

プラレールなど関連玩具も中々販売好調なようで、
その辺りの秘密を直撃したインタビュー記事などもチョクチョク拝見。

中でも興味深かったのは、
 「子供は想像力が育ちきっていないので、100%架空のストーリーやメカには乗り切れないんです。
出だしはよくても徐々に失速して、如実に数字に出ます。やっぱり実在のメカの要素が入っていたほうがいい」
との関係者の一言。
(※「少子化でも"プラレール"が過去最高の理由」 2019/2月 President Onlineより)

だからこそ、子供向け作品で成功するための、現実世界との地続き感を重視。
新幹線なら全国各地を走っていて、
子供たちもリアルに“等身大”のシンカリオンに会いに行けるどころか乗りに行ける。

決して安直なプラモ販促アニメではない。
JR東日本の理解と協力の元、リアリティーを感じられる世界観を構築し、
玩具展開からアニメ放送開始まで三年の構想・制作期間をかけて作品を醸成し、
子供の世界において息が長いコンテンツとなる挑戦権を得た。
これをロボットアニメでやってのけてくれたのがイチイチ嬉しいです♪


『エヴァ』とのコラボも楽しかったです。ただ、ネタになるだけでなく、
家族関係が良好な“明るいエヴァ”として、『エヴァ』っぽい設定をなぞることで、
家族と言うテーマについて考える材料を与えてくれる良いコラボレーションだったと思います。

『シンカリオン』の小学生主人公の家庭には、
({netabare} 共にシンカリオンに搭乗、合体して必殺技かます位{/netabare})絆で結ばれた父子関係があり、
事情を詮索せずに男の子の成長を見守ってくれる最強の母ちゃんがいる。
(となると主人公にツッコんで引き締めるのは気だるげな妹の役割か?)

『エヴァ』における母の喪失と、父子の確執。
思い出し、比較しながら、本作における、
盤石の家庭が与えるパワーの大きさをより強く感じました。
(もっとも『エヴァ』は本作とはまた別の意味で母ちゃん最強ですが)


「時間と言ったことは守る男」を自認する速杉ハヤトの主人公力も清々しいです。
口にする鉄道ネタはマニアック過ぎて付いていけませんがw
心の障壁などレールを敷いて乗り越えるとばかりに、
全国各地の「運転士」の少年少女や関係者らを惹き付け“チーム・シンカリオン”台風の目となり、
敵までも、その共感の渦に巻き込んでしまう小学生男子の突破力に惚れてしまいます。


2010年代、ロボットアニメはふるわないと言われる中でも、
印象的な作品も数多く生み出されましたが、
次の世代がロボットに乗り込む入り口になったという点において、
本作は後々、重要な思い出として語り継がれることになるのかもしれません。{/netabare}


【一話感想】日本の未来と鉄道ダイヤはシンカリオンが守り抜く!!


{netabare}
ジェイアール東日本企画×小学館集英社プロダクション×タカラトミー。
三社合同ロボット玩具プロジェクトがTVアニメまで延伸♪

「漆黒の新幹線」から発生する謎の巨大怪物体。
日本の平和とダイヤを乱す不届き者を成敗するため、
さいたま市大宮区・鉄道博物館の特務機関本部を拠点に、
巨大ロボに“超進化”する全国津々浦々の超高速新幹線「シンカリオン」と、
その適合者である「運転手」の少年たちが立ち向かう。


清々しいまでに直球なキッズ向け巨大ロボットアニメだと好感しました。

あらすじからして、ギャグアニメの作中ネタ何かにありそうな設定。
変形シーン、兵器設定、バトル映像も“大きなお友達”の私にとっては、既視感のあるお馴染みの構図。
列車が変形するロボアニメを視聴するのも、これが初めてでもありませんし……。

けれど本作は「日本の夢と技術が詰まった新幹線」に絶対の自信があるのか?
鉄道と巨大メカへの憧れを、迷い無く、真剣にぶつけて来る辺りに感心しました。
観ていて私の中で失いかけていた熱いロボット魂が再燃してきました♪


鉄道ロボということで、主人公少年・速杉ハヤトの夢は、E5系はやぶさの運転手。愛読書は時刻表。
そこから憧れの新幹線乗り換えはしごツアーの最適ルートを企画。
私は特に鉄ちゃんでもないので、
主人公の鉄道マニアぶりには一話にして既についていけませんw

その他にも、本作の少年少女はマニアな自己実現ぶりが振り切れています。
例えば{netabare}11歳にして「JSが初めて○○してみた」で人気を博す女子小学生ユーチューバーとかw

さらに、HP等を眺めていると{netabare} ビームライフル競技凄腕の銃マニア少年とか。
「金沢の土木王」を自称する建築物、地形マニア少年とか。{/netabare}{/netabare}
今後も、趣味の濃度が凄そうな小学生「運転手」等がまだまだ控えている模様w

古い価値観に囚われていると、日本の将来が心配になってきます(苦笑)
果たして、この子供たちが守った日本の未来に、
“大きなお友達”の居場所はあるのでしょうかw


戯言はさておき、名古屋のご当地男性アイドル・BOYS AND MENが熱唱する主題歌を聴いているうち、
こうしてレビューを書きたくなる程度にはテンションが上がって来たので、
もう少し追い掛けてみようと思います。
「光のスピードで変わってく世界 流されるよりも 乗りこなせ♪」


深夜アニメ等では苦戦している印象の巨大ロボですが、
キッズ層にこういう作品で鉄道マニアの底辺拡大と共に、
ロボット魂が継承されることを願います。

……あと、その若年層の中から、いくらか脱線して、
主演の佐倉綾音さんとか、新人オペレーター役の雨宮天さんとか。
大人になってから、声優について思い出話を語り合える、
“大きなお友達”の補強についても、ダメ元で淡い期待を抱きたいと思いますw{/netabare}

【六話感想】“陸の孤島”北陸にとっての鉄道とトンネル


{netabare}
石川県民として、大雪との苦闘が続く最中、
私にとって色々、感傷に浸る要素が多い地元回だったので二さん感想を……。

「金沢の土木王」視点で公共事業の重要性を説諭されるような流れ。
普段だったら、ま~た保守王国の利益誘導が始まったのかwとゲンナリする所ですがw
今回の雪で、北陸が県境を山々に囲まれ、
一度、災害が起きると交通が寸断され孤立する“陸の孤島”だったことを
改めて思い知らされた後だと、色々と刺さる要素がありました。

{netabare} 盗難され「巨大怪物体」になったと言う、件の蒸気機関車と同一かは確信できませんでしたが、
金沢に解体展示されたSLは私も幼少の頃、実際に触れたことがあります。
「大門山建設」が掘削に勤しんでいたトンネルと併せて、
交通、物流の困難を何とか解決しようと奮闘してきた
先人達の意志も噛み締めながらの視聴となりました。


ガタイも肝っ玉もエラく逞しい、お母ちゃん建設会社社長も登場。
某旅館アニメと併せて、石川には強烈な女経営陣が多数、跋扈しているのでは?
と思われそうですがw
実際、石川県内の企業には後継者不足もある中で、
夫の遺志を継いだ女社長なんかがチラホラいたりします。
そして、大体、男より強いですw


バブル崩壊後の公共事業削減策もあった中で、
縮小傾向が続く地方の建築業は北陸でも例外ではありません。
今回の弱小土建屋の姿はそんな寒風も感じる設定でした。
社会の基本インフラが一通り揃った中で、地方の建築業を生命維持するために、
国や大都市に財源をせびり続けるのはおこがましいと理解はしていますが……。

一方で雪国において建築業者や自治体の土木課職員は、
設備共々、重要な除雪戦力でもあります。
近所の除雪に建機を出動させてくれている零細建築業者らに感謝しつつも、
1メートル前後の積雪で苦戦を強いられている、かつての豪雪地帯に、
自治体や地域の地力も含めて、着実に社会基板が脆弱になっているな……と一抹の寂しさを覚えながら、
「大門山建設」の事業継続により街を生き残らせる決意に耳を傾けていました。 {/netabare}


過去回には東京を練り歩きながら地形やインフラ等から歴史と魅力を再発見する、
『ブラタモリ』みたいなシナリオもあったり。
次々と盛り込まれる『エヴァ』っぽい要素で“大きなお友達”にジャブをかますだけでなく、
全国津々浦々の日本再発見番組としての期待も高まって参りました。


それにしても、この大雪で北陸の道路、交通機関が壊滅する中で、
淡々とほぼ通常運行を続けている北陸新幹線。

何か「かがやき」も「シンカリオン」に変形しちゃうし、
その最強ぶりに「土木王」とは違う王の称号とかを授与したい気分ですw{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 21
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

個人的には大人よりも子どもをもっとたくさん描いてほしかった(最後まで視聴)※酷評注意※

2018年1月~放送中。
9話くらいまで視聴。

お話は面白いけど、ハヤトの「お父さんのためなら戦いに行く」というような台詞が引っかかって、その時点で正直身が入らなくなってしまいました…
アキタ、ツラヌキ、シノブが登場するまでは見ましたが、親の存在が大きく描かれすぎていてあまり楽しくない。子どもが自分で意志決定をして、自分から積極的に動く作品が見たいのですよ。

幸いその点では現在放送されている他の子ども向けアニメで十分満足できるので、本作は断念としました。
細身のロボットが好みでないというのもあります。
(2018.11.19)


【再視聴感想・最終話まで視聴完了】
2018年1月~2019年6月放送。全76話。
色々思うところがあって、結局最終回まで視聴しました。
最終クールは良い所が多かったと思います。でもすっごく疲れた…
あと、CMパロネタは凄く嫌いでした。

【良かった点】
{netabare}
アズサはとても良いキャラクターでした。
新幹線のこと以外は控えめで我を出さないハヤトが、作中で不満や不安を思いっきりぶつける唯一の相手なんですよね。親にも言わないことを幼馴染のアズサにだけは言えるのが良いなと。
アズサ自身も好きなことをやって好きなことを言って、楽しんで生きている。このアニメは運転士の日常をほとんどやってくれないんですが、アズサは彼らと日常との接点にもなってくれていて癒されました。
最終クールでは特にアズサの重要性が増し、それに比例するように子ども達が自立していくのは楽しめました。

セイリュウの描写・変化と、四神の関係性は良かったです。
とても丁寧だったし、セイリュウのために団結するビャッコ・ゲンブ・スザクがすごく和んで好きでした。
セイリュウとハヤトが控えめでゆっくり仲良くなっていくのも良かったし、世話焼きのアズサが時には間を埋めてくれるのも好きでした。
ゲンブが美味しいものを食べて、3人を思い浮かべるのもとても良かったです。

最終クールは面白かったし楽しかった。
子ども達にきちんとスポットを当てた単発回から最終決戦に上手く繋げていて、流れも良かったです。
最後の一般市民がシンカリオンを応援する展開は好きなんだけど、その展開をするなら最初から守るべき人や街をしっかり描いて欲しかったなあ…
{/netabare}


【苦手だった点】
最終クールは苦手な所がだいぶ減ったのでまだいいんですけど、第1クールから第5クールまではかなり辛かったです。
感情的・感覚的に書いてあるので好きな人は気を付けてください。
{netabare}

私、このアニメの大人キャラ本当に苦手なんですよ…
第1話でハヤトは「お父さんのためなら戦いに行く」と言いますけど、命懸けなだけじゃなく最悪殺し合いになるってわかっているのかな?と思ってしまいました。止めない大人が本当に腹が立つ。
大人達が何度も「子どもを乗せ続けるわけには行かない」みたいなことを言いながら結局何の対策も出来ずに乗せ続けるのも嫌だし(だったら子ども達が自分の意志で乗りたいのなら仕方ない、みたいな流れをしっかり入れれば良いのに)、お父さんが乗れるようになっちゃったのも個人的には結構モヤる。
しかも最終回でフタバが「私たち大人はシンカリオンを兵器として見ていたけど、子ども達はそうじゃなかった」って言っちゃうんですよ…。結局子ども達が解決したから良い結末を迎えられただけなんじゃないの?と思ってしまいました。
本当にもういい加減にしてくれ…みたいな。


活躍するキャラクターの異常な偏りも好きになれないです。
リュウジは好きなんですが、リュウジよりもアキタ・ツラヌキ・シノブをもっと重要なポジションにして欲しかったし、大人の話とかに丸1話使う位ならシノブや九州の子ども達の単独の活躍回をきちんと作って欲しかった。ここでも大人が要らないと思ってしまいました。


あとシャショットも好きになれなかったです。
シャショットは子ども同然でAIを成長させるために搭載しているという話で、ただでさえ不慣れな子どもの運転士にさらに仕事増やすの?みたいなことを思ってしまいました。
成長後の役割は説明されたし物語にも組み込んでいたのは良かったけど、キャラクターとしてははっきり言って居ても居なくても変わらなかったと思う。
戦闘中にもサポートも作戦立案等もしませんし、もうちょっと活躍させて欲しかった。


あとこれは私だけかもしれないんですけど、「対話」という言葉にはもっと説得力を持たせることが出来たんじゃないかと思っています。
喧嘩や誤解で物語を展開していながら、直接相手に気持ちをぶつけて問題解決しない回が度々あって気になる。
13話・14話のリュウジ初登場のエピソード、ハヤト自身が「シンカリオンで戦いたい」という気持ちを父親に伝えていなかったことが根本的な問題じゃないかなあ、とか、リュウジにもそれを伝えようとしないから面倒臭いことになるんじゃないの?とか色々引っかかりました。
35話でタカトラ・ギン・ジョーの仲違いの時もハヤトが間に入るだけじゃなく3人の和解まで見せて欲しいし、54話のリュウジとタツミの回でも「言葉の無い対話」だけでは全く解決してないのに兄弟同士は結局話し合ってないし…
敵に対話とか言うなら人間同士ももうちょっとしっかり話し合って欲しい。
{/netabare}

子ども達は皆好きだったのに残念な所が多すぎました。
好きな人にはごめんなさいなんですけど、大人さえ出しゃばらなければ、と思わずにはいられませんでした。
(2019.7.22)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 10
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

話は読めた!これはJRとプラレールのコラボ企画だ!! 俺の好きな四文字もとい四字熟語は、販売促進だぁ!!!

 ハヤトくんが走る東海道新幹線を撮影しているとのハヤトくんの意識が遠のいて???不思議な展開に・・・。

 なぜ、{netabare}ハヤトくんがエヴァ世界に、巨大改物体が見たことあるみたいな使徒だったり、何なんだぁです。私が学校行ってた当時に有名だった主題歌が流れ、エヴァンゲリオンのシンカリオンバージョン出てきたり、乗っているのが碇シンジ。レイ、アスカもでてきたし。{/netabare}
 小さなお子さんも見ているシンカリオンで、このネタわかるのかなぁと思ったです。
             なぜシンカリオンに・・・・【2018/08/15】



 巨大怪物体との戦うため、対抗すべき開発されたシンカリオンを操縦できる少年、速杉ハヤトくんと、その仲間たちの絆を描いた物語です。

 上田アズサ、家族に始まり、シャショット、シンカリオンを通して新たな仲間と出会っていく、ハヤトくん。アキタくん、ツラヌキくん、シノブくんという主要キャラとの出会いは、必然だったです。シノブくんなんか可愛く、子供に欲しい感じがしたです。

 巨大怪物体を操る謎の敵エージェントと呼ばれる、セイリュウ、ゲンブ、ビャッコ、スザク。後から明らかになる彼らをもさすキトラルザスという存在が、その背後にいる敵もわかることになるのです。

 さらに北から南まで、新たなシンカリオンと運転手、{netabare}初音ミクというのは、??だったけど、{/netabare}リュウジとの出会いはハヤト君をさらに大きくしたと思うです。

 キトラルザスとの対話という道、戦うだけでは解決することはないということを、エージェントたちとの分かり合いが、面白かったです。{netabare}セイリュウとの分かり合い、誰かの家に居候、自然と?溶け込むスダクだったです。{/netabare}

 シンカリオンの秘密、さらに巨大な敵の出現、シャショットの運命、話は最初以上にどんどん深くなっていくような感じでしたです。
 驚いたのは{netabare}、カイエンと戦うために使った超進化研究所の東京駅に施していた{/netabare}対策には、驚かされたです。あんなのありえなかったです。

 シンカリオンもこれでめでたしと思いきや、さらに新たなる展開がハヤト君を待ち受けていたことには、いつまで続くのだろうとワクワクしたです。意外とそれが、早く進み、その前までの展開ほどに至らなかったところには、テンションが下がったです。
 さらに最強の敵が現れたけど、それが意外とその前までの展開ほどに盛り上がんなかったかなぁな気がするです。でも、奇跡も起きましたし、最強の敵に対してのシンカリオンの全力プレイは、好きだったです。

 幸せなハヤト君の姿は、良かったし、終わった後でのそれぞれの里帰り、どこか考えに寂しそうながらも明るかったハヤトくんも好きです。

 全体を通して、良かったのは、決まった最後の展開の多い中で、ハヤトくんに限らず各キャラのそれぞれの気持ちであったり、友情であったり、仲間の大切さ、親と子の絆など、エピソードを私は好きだったです。
{netabare}親の都合でシンカリオンの運転手を辞めなくてはな状況になったときに、シノブくんが気付いた気持ちは、良かったです。
 また、お父さん、家族とのふれあい、お父さん、ホクトまでもシンカリオンの運転手になってしまい共演することは、変化球だったです。{/netabare}

 新幹線ロボットとして、今までにない変形プロセスや、連携プレイ進化してるなぁです。
 巨大怪物体につけるネーミングセンスも、なかなかな感じです。

 ハヤト君の鉄道における知識が、よく意味が分からず???だけど、ハヤトくんらしいです。毎回、突っ込む上田アズサも相変わらずだったです。
 でも、ハヤト君って、まさに地方の駅の線路をつなげる中央の駅って、感じだったです。{netabare}地方は仲間や、キトラルザスだったりです。{/netabare}

 最後{netabare}の速報、劇場版シンカリオン{/netabare}ぜひ見たいです。OPの歌、私にはなかなかだったです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 6

63.3 19 合体でロボットなアニメランキング19位
超電磁マシーン ボルテスV(TVアニメ動画)

1977年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (28)
129人が棚に入れました
角の有無が階級を運命付けるボアザン[9]星。ラ・ゴールは皇帝の甥(弟の長子)として皇位継承の資格を持ちながら、角が生まれつきなかった為失脚。妻・ロザリアとも引き裂かれて労奴に落とされるが、反乱を起こし、星から脱出。地球に落ち延びて科学者・剛光代に救われる。ラ・ゴールは光代と結婚して剛健太郎と名乗り、本編主人公となる三兄弟を儲け、浜口博士や防衛軍の岡長官と共にボルテスや基地ビッグファルコンの建設に着手。一方、ボアザンでラ・ゴールとロザリアとの間に生まれていた皇子ハイネルは、“裏切り者の子”と後ろ指を指され、皇帝ズ・ザンバジルへの忠誠を証明し実の父を倒すべく地球攻撃を決定した。かくてボルテスとボアザンの獣士との壮絶な死闘が繰り広げられる事となる。

声優・キャラクター
白石ゆきなが、曽我部和恭、玄田哲章、小原乃梨子、上田みゆき、市川治
ネタバレ

kororin さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

にいさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!!(誰もが予見できなかった最終回の真実・・・だと思う)

思い出話です。
コンVの後番組として放送されたボルテスⅤ(ファイブ)。
リアルタイム時は色んな理由であまりよく見てなかったのです。
・ヤリたくもない部活の為、宵時放送の本作が見れなかった。それでも早く帰れた時は何とか見れましたが、話数飛び飛びです。
・コンVとなんかシチュエーションが被ってあまり乗り気になれなかった。

乗り気になれなかった理由として、
・「ファイブ?ブイじゃないの?」と首をかしげてたら合体時のフォーメーションで「V、together!」と叫んでるのでさらに腑に落ちない気分に。周りで馴染みのないローマ数字に抵抗があったせいかもしれません。
・ワンパターン化した(今で言うテンプレ)ロボットアニでチープの様な気がした。[地球を襲う侵略者(ボアザン星人)→防衛する巨大ロボット(ボルテスⅤ)](無論、これは最初の偏見です。後悔してます。)
・ミッチー(堀江美都子さん)の主題歌が明る過ぎてロボ好きには熱くなれなかった。(悪いと言うわけでは無く希望を捨てず逆境に立ち向かおうとする歌詞は良いですよ)

しかし、創刊間もない某アニメ雑誌の記事やハイネル様人気の噂、飛ばしで見てても単話完結が多かったロボットアニメの中でドラマの部分が今までに無い伏線と、みょ~に重みがある感じは気にはなってました。(初めて見た2話の「あの人」の特攻は自分にはショックでした。)

熱血漢だが生真面目すぎる剛兄弟長男・健一。
キザな皮肉屋峰一平。
定番の太っちょで、薩摩訛り、剛兄弟次男・大次郎。
メカいじりが得意な剛兄弟三男・日吉。
何故忍者でお嬢様?甲賀流十八代目・岡めぐみ。
作戦侵攻が思うようにいかなくてキレまくるハイネル様とそれを慕うカザリーン。

そんなこんなで見ていると、主人公5人のうち3人の兄弟がボルテス建造後、行方不明の父・剛健太郎を思い、いつか会えると信じて戦う物語がベースになってるようです。後で調べて思ったのですが、剛健太郎の生きざまはピックアップしてみると大河ドラマが出来そうな感じがします。
{netabare}{netabare}{netabare}{netabare}
剛健太郎。実はボアザン星人で本名はラ・ゴール。

ボアザン星はヒューマノイド型異星人の星。角がある「特権権力の貴族階級」と角の無い「奴隷階級(殆ど普通の人間)」という厳しいカーストの王政がある星。幾つか侵略植民している星もあるようです。

ボアザン帝国第123代皇帝の弟、レ・オーラル夫婦の嫡子として生まれたラ・ゴール。
しかし生まれながらに角が無く、これが知れれば一族郎党「労奴(労働奴隷)」に落とされること恐れたレ・オーラルは息子を殺そうとするも妻の決死の嘆願によりラ・ゴールは「ツケ角」を付けて貴族社会で生きてゆくことに。
順調に成長していくも自身はボアザンの貴族制度に疑問を持ち、いつか平和で平等な社会を作れないかと思っていた。(良き人格者です)
若くして科学大臣になり政治にも影響力を及ぼせる地位になったラ・ゴール(キャリア組だね)は、美しい娘ロザリア(角アリ)と出会い結婚。ラ・ゴールの秘密(角無し)を知りつつも、それを受け入れて愛した素晴らしきお嬢様。

そんな時にボアザン皇帝が崩御(お亡くなりになられた)。皇太子は病弱過ぎて即位出来ないという事態になり、時期皇帝に挙げられたのが、
・皇帝の弟の嫡子【ラ・ゴール】(この時レ・オーラルは亡くなっていたかは不明)
・皇帝の妾腹の子【ズ・ザンバジル】
の二名が候補に。
かねてより政権の座を狙ってたザンバジル。ラ・ゴールの秘密を握り、それを暴露。一気に労奴に堕とされたラ・ゴール。無理矢理離縁させられたロザリアは地方に送られることになる(この時すでにお腹には・・・)。

ラ・ゴールは過酷な労奴生活の中、風の噂でロザリアの死を知り、花一つ手向けられない今の状況に怒りをおぼえ反乱を起こすも失敗。ボアザン星を脱出して地球に落ち延びる。

地球に着いた時は、かなり衰弱していたラ・ゴール。それを見つけて介抱した女性科学者・剛光代。ラ・ゴールの生い立ちを知りやがて二人は結ばれ三人の息子、健一・大次郎・日吉を設け、ラ・ゴールは「剛健太郎」と名を改める。

来るべきボアザン侵略の脅威に備え、剛健太郎・光代夫妻そして光代の恩師・浜口博士の協力により「超電磁マシーン・ボルテスV」と防衛基地「ビッグファルコン」を建造。

しかしボアザン星・植民星の労奴を憂いレジスタンス活動の為、光代と息子たちを残し地球を出発してしまう。そして光代は息子たちにボルトマシン(ボルテスⅤのパーツ機)操縦者の特訓を課せることに。(この時、健一・大次郎・日吉は父がボアザン星人であることを知らない)


そうして第1話から物語が始まります・・・
{/netabare}{/netabare}{/netabare}{/netabare}

そして何故か見ることが出来て印象が強く残った最終回。敵地ボアザン星まで乗りこんだボルテスチーム。今やいろんんな所から前情報を知ることが出来ますが、そんな事が出来ないリアルタイムで見ていたオジサン・オバサン達は「あの事実」を知って、か~な~り衝撃的でした。これがボルテスを名作たらしめる一つの要因になってるハズ。

昔はレンタルビデオショップにも並んでたんですが今や有料配信か円盤を買わないと見れないのが残念(再放送も無いし)。いつか見直してみたいものです。(という事で鑑賞状況は【観たい】です)

【余談】
海外輸出で欧州では爆発的人気となった「グレンダイザー」ですが、某氏のレビューにもあったように本作はフィリピンの国営放送で子供に大人気。
しかし最終回間近に突如中止。フィリピンに進出する日本企業や革命を思わせる内容に当時のマルコス(独裁)政権やボルテス玩具をねだる子供の親が快く思っていなかったせいもあって(恐らくサクラを使って)「暴力的だ!道徳的でない!」とデモを起こさせたり、ボルテスの「天空剣」は先の大戦で進駐した旧日本軍の軍刀の象徴だと「阿呆」な宣伝報道をして(イヤ、どう見ても全然違うでしょ)無理くりに反日感情をあおって国民の不満を現政権の不満から目を反らそうとしてたようです。(「あの国」なんて、しょっちゅう政治不信・国政不信になるとスグ反日感情煽ってばかり)
後年 みごと革命が起きてすぐさまボルテスの最終回まで放送されたとか。(「ボルテスⅤ」を見せろー!とは言ってなかったでしょうが)
偶然と奇跡が起こした「アニメによる国の変革」としてジョークの語り草になってるようです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 11

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

天空剣Vの字斬り 超電磁ボールVの字斬り

長浜ロマン3部作と言われる3年にわたるロボット作品の2作目

1977年 全40話 製作日本サンライズ 
原作 八手三郎 監督 長浜忠夫 キャラデザ 聖悠記

前作コンバトラーⅤよりさらにストーリー性を重視したかった長浜氏は「父をたずねて三千里」という提案をしたという
対して東映側はお涙頂戴作品を回避するため、宝塚系超絶美形キャラ「プリンスハイネル」を提案し、単なる勧善懲悪ではない大河ドラマを要求した

ボルテスチームの設定資料によると、主人公の剛健一は15歳、岡めぐみは13歳とあるがあり得ない 両者とも20歳くらいの外見である
この作品は敵方であるボアザン帝国の描写が秀逸であり、革命の主導者ラ・ゴールが真の主役である

19話までの絵コンテに「とみの喜幸」という名が見られるが、もちろん富野由悠季氏であり、実質副監督副原案であったと言われる
ただし、ザンボット3の制作のため途中降板となる
第2話の衝撃的悲劇など前半は冨野節が見られることも特徴

14000光年の彼方、さそり座の球状星雲内にある恒星系の惑星がボアザン星
ボアザン帝国皇帝ズ・ザンバジルが絶対君主制を敷いている
地球よりはるかに文明の進んだボアザン帝国が侵略を開始した理由は、国内の不満のはけ口を外に向けるためで、ボアザン文化の伝播を名目に邪魔な貴族を異星侵略に派遣した

ボアザンの科学の地球への流入と最強兵器ボルテスⅤ、ソーラーバードの開発はリアルに描かれ見せ場ともなっている
ボアザン人と地球人は同じであるという設定も見えてくる

ボルテスチーム 郷3兄弟、峰一平、岡めぐみ
ボアザン侵略軍 プリンス・ハイネル、リー・カザリーン、ルイ・ジャンギャル、ド・ズール
対峙する戦力は全く公平に描かれ視聴者にストレスを与えない

時系列も複雑に入り組み、ボアザン人ラ・ゴールとその仲間たちと地球人の交流、そして愛と結婚も描かれる
 
当初予定されていたカザリーンの妹と剛健一の悲恋ストーリーはカットされたが、次作の設定に回されたと考えられる

東映プロデューサーである飯島敬はこの作品の物語についてこう語った
「身近にある様々な差別に対する怒りを強烈に引き出し、本作を通じて差別を憎みそれを是正することを視聴者に考えてほしかった」

本作の重要なキーとなったラ・ゴールの妻ロザリアは美しくもはかなく描かれ忘れられないキャラとなった人も多いと聞く

そして感動のラストへ
ハイネルとカザリーンの愛は!!!!
ハイネルに語りかけるボアザンの守護神ゴードルの声は長浜忠夫氏があてた

この作品がフィリピンで放送されたときは、マルコス独裁政権下で視聴率80%以上を記録し放送を中止したという
その直後にフィリピン革命がおこり、革命軍の象徴として担がれた

アニソンの女王堀江美都子が歌うボルテスⅤの歌 フィリピン人で知らない人はいないそうです
堀江女史がフィリピン政府の招待を受けた時にはすべての信号が青になるという最高の国賓待遇で大統領をはじめとする高官が出迎えたという
安倍晋三夫妻がフィリピン訪問時は少年合唱団がボルテスの曲を歌ったとも

★堀江美都子について若い人は知らないでしょう 
あしたのジョー、キューティハニー、宇宙戦艦ヤマトなど日本人なら誰でも主題歌を知っていました
しかし、それらは音楽とはみられていなかったのです
初めてアニメ主題歌がメガヒットして日本独自の音楽として認められたのは76年のキャンディキャンディ(堀江美都子)だったのです
レコード会社の社長曰く「日本に偉大な歌手が二人いる、美空ひばりと堀江美都子だ」(当時10代)ボルテスの歌はその半年後
この事実は隠蔽されました だから誰も知らないのです
こういった業界の意に沿わない存在はオタクとして卑下され、何か恐ろしい陰謀が起こったような気がします
日本独自の文化、それは外人が教えてくれたものだったんです★

アニメには人の心を動かす力があります
時によっては一つの国の運命をも変えてしまうのです

この作品はわたしのNO1のアニメですが、お勧めできるのかどうかいまだにわかりません

酷い雑文で申し訳ありませんが熱意だけでも感じてもらえたらと思い書きました 読んでいただきありがとうございます

★の部分を追記しました


ボルテスⅤの歌が不評??
天使の歌声堀江美都子は漢の歌に専念するためにキャンディキャンディを封印したそうです
イベントでのリクエストを拒否すると多くの客が帰りだしましたが、歌い続けたと言います

投稿 : 2024/05/04
♥ : 18

kuroko85 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

親から続く因縁。

コンバトラーVに続く、「長浜ロマンロボット3部作」の2作目ですね。
この作品の設定として敵勢力に当たる異性人には普通
頭に角が生えているというものでした。
また、敵のエースキャラと主人公5人のうちの3人が異母兄弟という設定です。
更にこの敵のエースキャラが美男子だというのも話題でした。
ちなみに3人兄弟で格好良いと言えるのはメインの長男のみで、
次男はおデブちゃん、三男はまだ子供でした。
話のバックグランドにある敵勢力のボアザン星と言う星は、
王政主体による貴族制が敷かれており、
貴族の証として角が生えているというものだが、
主人公(及び敵キャラ)の父(同一人物)には
王位継承権があるにもかかわらず、角が生えていなかった。
このように主人公サイドだけでなく、敵サイドにも
重たい過去を持たせ、その二つが悲しくぶつかり合うことが
長浜ロマンの醍醐味でした。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 6

62.1 20 合体でロボットなアニメランキング20位
六神合体ゴッドマーズ(TVアニメ動画)

1981年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (27)
119人が棚に入れました
全宇宙の支配を狙うギシン星・ズール皇帝がその魔手を地球に伸ばしてきた。コスモクラッシャー隊の一人として活動していた明神タケルは、戦いの中で自らの出生の秘密を知る。タケル=マーズは、彼を守るため造られた「ゴッドマーズ」とともにズールに立ち向かっていくが、それは血を分けた兄・マーグとの悲しい戦いの始まりでもあった…。

声優・キャラクター
水島裕、鵜飼るみ子、富田耕生、石丸博也、川浪葉子、鈴置洋孝、塩屋翼、山田栄子、野島昭生、曽我部和恭、榊原良子、納谷悟朗、三ツ矢雄二

イムラ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

こうの史代さんのコメントが話題になってたので記念に

<2018/8/8 初投稿>
原作既読。
アニメの方は後述の理由で数話でリタイアしました。

「この世界の片隅に」作者のこうの史代さんが今地上波で放送されている同作のドラマについて
「ご覧くださって、スペシャルサンクスです!!!」
「わたしはいちおう毎回、脚本を見せて貰ってチェックしているのですが、直してもらえるとは限らないみたいです」
「でも大丈夫…『六神合体ゴッドマーズ』よりは原作に近いんじゃないかな!?」
とコメントされたことが話題になってます。

うーん。
どう受け止めていいか難しいコメントですね 笑

というわけで、こうの史代さんから意外な単語が出てきて思わず笑ってしまったのでゴッドマーズについて記念レビューです。

とは言っても実はちゃんと見たことはなく。
なので評点はデフォルトの3.0、レビューとしては中途半端なものとなってしまいました。
ごめんなさい。


1981年当時の記憶。
原作の「マーズ」は横山光輝作、社会派SFとも言える少し地味目の作品で好きでした。
それがアニメ化されるというので喜んでいざ見始めたら、原作と全く違う。
というか類似点が見当たらない。
同じ所といえば
「主人公の名前」
「主人公が超能力者」
「主役?ロボが複数出てくる(でも数が違う)」
ぐらい。
「実は奇天烈大百科の原作はドラえもんです」と言われた方がまだ信じられる。
それぐらい違う。
なので数話でリタイアでした。

横山光輝御大は「アニメは別物なので好き勝手にやってください」という方針だったそうですが、それにしてもあんまりだ 笑

こうの史代さんのコメントもこの「原作と映像作品の乖離」をネタにしたものなんでしょう。
(と言ってもこうの史代さんが悪い意味で取り上げたようにも思えませんが)

今回、レビュー書くにあたり少しネットで調べてみました。
ゴッドマーズの特徴は
・原作無視(もはやネタ)
・主役ロボのゴッドマーズが動かないので有名。なのでついたあだ名が「不動明王」。
・ろくすっぽ動かないで敵を倒す(だから強い)
・でも動かないと思って油断してるとたまに意外と動くのでびっくりする
・OP曲がカッコ良い
・ストーリーは意外と人間関係に焦点を当てた練られた良いものに仕上がっている
・元祖腐女子アニメ(主人公マーズの双子の兄マーグが登場してこれが大人気)
だそうです。

思い当たる節ありますね。
OP曲は私も覚えてました。
確かに一回聞いたら耳に残るカッコ良さ。
ゴッドマーズも確かに動かない。

マーグも覚えてます。
超美形キャラ。
当然原作には出てこないキャラ。
という記憶。
マーグのセル画描いてる女の子が学校にいました(めちゃくちゃ上手な絵でした)
あれが元祖腐女子だったのか。

ストーリーはよくわかんないんですが、絵はネットの動画で見た限りで当時としてはきれいなのだと思います。
実は良作なのかも。



ところで今回のこうの史代さんコメントに端を発してツイッターでは
「#ゴッドマーズよりも原作に遠い 選手権」
なるものが開催され盛り上がってたそうです。

楽しそうでいいですね。

例えば
「デビルマンと実写版デビルマン」
「スパイダーマンと日本版特撮スパイダーマン」
とかでしょうか。
前者はシャレにならん感じですが、後者は(うろ覚えですが)良い印象が残ってます。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 17
ネタバレ

Robbie さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

長編アニメの長所と短所の両方が目立つ作品

原作漫画からほぼ別物までに改変されているこの作品。
自分はスパロボに参戦しているアニメ版の方が馴染みがある。
この作品は5クールあり3部に分かれている。
最初の2クールはギシン星篇、次の2クールはマルメロ星編、そして最後の1クールは地球編だ。
全てに共通するのは基本的に毎話それぞれ出てくる敵を主人公ロボのゴッドマーズで倒しラストに向かっていく点だ。
まあ要するに子供向けスーパーロボットアニメによくあるワンパターンな展開だ。
しかし、全体を通しての構成がとても上手いため通して観ると物語はかなり面白く古い子供向けアニメとは思えない位見せ場が多い。
私が特に印象的なのは{netabare}ロゼとタケル{/netabare}の再会であり視聴者であるこちらも懐かしい気持ちになり感動した。
これは長編アニメでしか表現出来ない良さだ。
その他にも印象的なシーンや描写多数。
ハッキリ言ってマルメロ星の序盤以外はよく出来ていると感じた。
マルメロ星の序盤は{netabare}三つ巴の戦い{/netabare}になるのだがどの勢力も全く話し合おうとせずバカに見えてしまう。
それとこの作品はキャラクターが魅力的なため人間ドラマが非常に面白い。
主人公であるタケルの境遇だったり設定がこれでもかという位上手く活かされてある。
それにタケルは他の味方キャラクターとは違う特殊な存在なため戦って戦果を出しても冷たい目を向けられてしまうこともしばしば。
それでも彼の心は{netabare}地球人以上に地球のことを思っている{/netabare}おり幾度となく危機を乗り越えていく
姿には胸打たれる。
熱血漢という訳ではなく爽やかな少年なのに芯が物凄く強く時には子供らしさもある非常に好感の持てる魅力的な主人公だった。
また、その他のキャラクターの心理描写も上手く魅力的なため必ず好きなキャラが見つかるだろう。
一方、戦闘に関しては出来が悪い。
これにより各話の後半がつまらなく感じてしまうレベルだ。
パッと見映像もまずまず綺麗だしキャラデザも古臭くなく良好な作画に見えるが本編を観ると粗だらけ。
人物の動きもカクカクで時々作画ミスもある。
機械による戦闘なんて動きのモーションが少な過ぎてつまらなくバンクも多い。
スパロボZシリーズでやたらゴッドマーズの戦闘アニメ動かないなーと思っていたがあれは立派な原作再現だったのか。
こういった手抜きは長編アニメの短所だろう。
声優に関しては調べてもらえば分かるが豪華。
他有名作品に出演している声優ばかり。
安心して視聴出来るだろう。
音楽も良好。
耳に残る劇中BGMは然る事乍らOPが特に素晴らしい。
あの駆け抜けていく感じがたまらない。
1度聴いてみることをオススメする。
最後になるがこの作品は単純なスーパーロボットものとして観てしまうと今の時代には正直需要はないと思う。
しかし、人間ドラマ重視の人には是非観てもらいたい作品だ。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

『マーズ』の原型は跡形もない合体ロボアニメ

TV本放送当時に観ていましたが、なぜかうっかり買ってしまったDVD-BOXも持っています。

原作は横山光輝作のマンガ『マーズ』ということになっていますが、ストーリーに「原作」の面影は全くなく、マーズが超能力者である設定や六神体(アニメではロボットだが原作では人型なのはガイアー(アニメでは「ガイヤー」)だけ)の名前などが作中メカから一部引き継がれている程度です。

またマンガ原作ではマーズは古代に地球文明の監視のため異星人が置いていった人造人間なのですが、アニメのマーズは地球人「明神タケル」として育っており、出生の秘密を知ったのはマーズの生まれ故郷であるギシン星からの攻撃を受けてからです。

ダイラガーXVの15体合体はちょっと規格外にしても、6体での合体ロボというのはかなり数としては多い方で、なおかつ大抵は個々のパーツは合体前は戦闘機や戦車などのメカであり、個々のパーツもロボット型というのは当時珍しかったかもしれません。

ちなみに全パーツがロボット型だったゴッドシグマやアルベガスは3体でしたね。

で、この面倒な合体が仇になったのか作中で「六神合体」したゴッドマーズはほとんど動きません(笑)。刀(マーズフラッシュ)を構えた決めポーズのまま画面中でスライドしたり、ゴッドファイヤーという光線技で発射口がアップになったりするだけで、ロボットとして格闘したシーンは皆無でした。

話数はかなり多くてギシン星からの侵略を撃退する「ギシン星編」2クール、マルメロ星の被差別者(マイナス超能力者)を開放する「マルメロ星編」2クール、ズールが復活し逆襲してくる「地球編」1クールの全64話あります。

原作『マーズ』にはいないマーズの双子の兄マーグが作中で死んだときに『明日のジョー』の力石徹のような「葬式」が行われたことでも知られている作品です。

「地球編」で出てくるゲシュタルト1(ワン)~6(シックス)が全身タイツっぽいビジュアルで気持ち悪かったです。

で、肝心のストーリーですが冷静に考えると特に面白くはないですね。あ、原作マンガは面白いですよ。マンガの最終回は衝撃かもしれないですけど(笑)。

作画は、「そこそこ綺麗だけど動かねえ…」って感じですかね。キャストは、水島裕や三ツ矢雄二など、当時の人気声優が起用されていますね。

キャラは当時のアニメ的な美形キャラが多いです。先に挙げたマーグとその副官ロゼは人気キャラでしたね。まあ、各キャラはそこそこ立ってますけど当時並に古臭いので今観るとどうなんだろう…?

なお、OP「宇宙の王者!ゴッドマーズ」はノリの良い曲で、私のお気に入りのアニソンのひとつです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 20

62.9 21 合体でロボットなアニメランキング21位
破邪大星ダンガイオー(彈劾凰)(OVA)

1987年9月28日
★★★★☆ 3.5 (24)
90人が棚に入れました
当時の若手スタッフが、かつてのスーパーロボットアニメへのオマージュを込めて制作したOVA。 宇宙の科学者ターサン博士によって改造されてしまった4人の少年少女たち。彼らは強力なサイキック戦士として宇宙海賊バンカーに売られるところだったが、すんでのところで脱出に成功。追撃してくる敵を相手にそれぞれが乗り込んだダンメカニックを合体させ、強力無比なロボット・ダンガイオーの姿を成して戦うのだった。これまでの記憶を失っていた彼らは、やがて各自の過去と向き合うことになる。 主演声優に神谷明、主題歌担当は水木一郎&堀江美都子、BGM作曲は渡辺宙明……と、どこまでも王道を突っ走る制作スタッフの狙いが気持ちいい。

ワドルディ隊員 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

熱意は伝わるが、消化不良な点が目立つ

この作品は、平野俊貴氏が原案、監督、キャラクターデザインを
務めたロボットOVAの一つである。ちなみに、平野俊貴監督のOVAは
これが3本目となる。
当初は永井豪の『マジンガーZ』をベースに、ストーリーとメカの
両面で大胆なアレンジを加えるリメイク作品として話が
進んでいたのだが、諸事情から制作中止となったため
オリジナルアニメとして変更された経緯がある。

全体を通した感想だが、設定はよく練られているものの、
ストーリーが追い付いていない印象を受けた。というか
明らかに尺不足だ。因縁のライバルとして君臨すること
となるギル・バーグのキャラは良かっただけに、どうして
こうなったのかと見ていて切ない気持ちにさせられた。
非常に勿体ない。
平野氏によれば4話の企画もあったそうだが、それが
実現することはなかった。
(それを観たかったなあ…と思うのは私だけだろうか)

まずは良かったところから書いていきたい。
戦闘シーンは熱い所が多く、それなりに見応えがあった。
目を見張るほどではないが心の中でおおっとなった場面が
数か所あったのも事実。

また、とても展開が分かりやすいので、難しく考える心配もない。
サイダーを飲んでいるかのような気分で見ることが出来る。
70年代のスーパーロボットを懐かしむための映像として楽しむには
もってこいの作品だろう。

ここからは気になった所を。
先程前述したように、一番の足枷となっているのは
ストーリー展開だ。どういった話なのかは後で思い起こせば
なんとなく理解はできるものの、直にインプットする
のは非常に難しい。要は詰め込みすぎたのだ。

ダンガイオーに乗るパイロット4人のバックボーンを
きちんと描かれていた事は良かったが、反対にギル・バーグの
掘り下げが全くできていない。
千葉繁氏が懸命に演技したとしても、この有様では
双方が報われない。可哀想。
まあ、この作品の盛り上げ役として十分な役割を果たすことには
成功したなと途中で考えを切り替えることにした。仕方ないね。

また、基本的にはサイキックウェーブで勝負が決まるため、人に
よっては見ていて飽きる可能性も否定できない。良くも悪くも
作品のノリについていけるかがカギとなっている。まあ、
ここは個人の好みということで。

終わり方が中途半端ということも相まって、誰にでもお勧め
できる作品ではないが、昔ながらのスーパーロボットを
もう一度見たいという方であれば楽しめると思う。
私からはあまり勧めない。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 12

ユニバーサルスタイル さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

時代に逆行したスパロボアニメ。勢いとキャラの濃さが魅力

1979年に放映されたガンダムの影響等で、80年代に入って以前のスーパーロボット系のアニメが減少したことを考慮して制作されたアニメ・・・らしいです。


宇宙の散り散りから集められた超能力者4人がいきなり合体ロボットで戦うことになる、正に理屈抜きの展開。


OPから迸る熱血オーラ、水木一郎×堀江美都子の豪華共演で掴みは最高です。


ロボットを駆りつつ、自前の超能力を用いながら戦う戦法がとてもユニークでした。
とにかくロボットの立ち回りと戦闘が断トツに格好良いです。

合体時にミアが発する「クロスファイッ!ダーンガーイオ~!」って張りのある掛け声が最高です。荘さんにしか出来ない芸当だと思います。
あとダンガイオーの‘サイキック・ウェイブ’や‘ダンガイソード’は迫力があって良いです。


ヒロインのミア・アリスを始め、美少女アニメとしての側面も強いと思います。平野俊弘さんの描く美少女キャラ、個人的にはすごくツボです。


ただやはり時代の流れには勝てなかったか、3巻で打ちきり終了となりました。

そのため、各キャラの過去エピソードがかなり雑な扱いになってます。せっかく個性的な面々なのにキャラ紹介で終始してしまうのは本当に勿体ないと思いました。

極めつけはわずか2話目で1話の総集編を行う有り様(笑) よほど予算が足りなかったのでしょうか、制作スタッフの苦労が窺えます。


そんな感じで、AICが果敢に挑戦した結果不発に終わった感のある本作品ですが、
2話「涙のスパイラルナックル」は総集編を考えても素晴らしいエピソードです。ラストは感動もの。
この回だけでも見る価値あったと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3

rocknlol さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

これは傑作

こういうロボットアニメは作画と演出がすべてだと思う。昨今のデジタル絵では味わえないワイルドさ、しかし被弾された機体の穴から砂が零れ落ちるほど繊細な描写。神谷さんをはじめとする声優陣は言うまでもないほどすばらしい。その上作品全体を貫く渡辺宙明先生の悲壮なBGMにいたるまで実に完璧に近いできである。
特筆すべき点のないストーリーさえも難しくない、まっしぐらな展開がむしろいい。80年代らしい無理にねじ込んだ設定や雑な反転など一切ない。これでいい、いや、これがいい。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1

63.4 22 合体でロボットなアニメランキング22位
UFO戦士ダイアポロン(TVアニメ動画)

1976年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (13)
54人が棚に入れました
1970年代半ばのロボットアニメブームの最中、エイケンが同ジャンルに挑戦。3体の中型ロボットが1体の巨大ロボットに“合身”する新たな趣向が盛り込まれた。孤児院のあおぞら学園で生活する快男児タケシ。16歳の誕生日を迎えた彼は、謎の老人ラビの啓示によって思いもかけぬ自分の出自を知る。それは、タケシが宇宙の巨悪ダザーン軍団によって滅ぼされたアポロン星の王子という衝撃の事実だった。日輪の灯火を秘める崇高な力「キーエナルジー」を胸に宿したタケシは、巨大ロボット・ダイアポロンと一体化し、襲い来るダザーン軍団の魔手から地球を守ることを決意した。本作はグルメ漫画『美味しんぼ』で知られる作家・雁屋哲が漫画家・海堂りゅう(現・土山しげる)とともに週刊少年キングで連載したSF漫画『銀河戦士アポロン』を翻案。原作には巨大ロボットは登場しないが、“日輪”と因縁あさからぬ主人公など、原作の重要な要素は踏襲されている。

声優・キャラクター
村山明、山下啓介、千々松幸子、小宮和枝、小宮山清、杉田俊也、飯塚昭三、和久井節緒、市川治

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

「ダイアポロン」は主人公。

オリジナルTVアニメーション。

主人公のタケシが地球人として育てられるも、実は宇宙人で母星を滅ぼしたダザーン軍団が地球に攻めてきた際に、実は母星の王子だったことを知らされて戦うことを決意するという、ありがちといえばありがちなストーリーです。

そのときに実はタケシの母星での本来の名前が「ダイアポロン」であることを知らされます。

一方、主役ロボの方ですがアポロンヘッダー(頭)、アポロントラングー(胴体)、アポロンレッガー(脚)という3体の人型ロボが合体して、ダイアポロンになります。

ロボはアメフトをモチーフにしたデザインで、個人的にはあまりカッコいいとは思いません。ただ、ロボが格納されている水中にあるアポロンベースはそこそこカッコいいと思います。当時アポロンベースのおもちゃはとても高かった記憶があります。

実は合体後にロボの中でタケシが巨大化し、ロボと体が一体化(作中で「合身(がっしん)」といわれる)するのですが、実は「ダイアポロン」と一体化しているからロボの名称も「ダイアポロン」ということだったりするのかもしれません。ここらへん、あまり良く覚えていませんが。

三体が合体するときにトラングーは手足と頭を引っ込めますが、ヘッダーはトラングを貫通するように合体していますのでトラングーの中身がどこへいってしまうのかは謎です。

さらにその状態のダイアポロンの中でタケシが巨大化して合身しているので、物理的な辻褄は全く合っていません。

おもちゃの方では、トラングーの胴体にヘッダーの頭と両手、レッガーの下半身をくっつけて合身を表現していたと思います。おもちゃを持っていたのは私じゃなくて従弟なので正確じゃないかもしれませんが。

ダザーン軍団が攻めてきた理由が「母星の環境問題」というあたりに、公害が問題視された当時の社会の空気を感じますね。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 16

kuroko85 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

合体と変身を合わせた「合身」

この作品は割と良く覚えています。
確か合体と変身を合わせた「合身」と言う言葉を使っていました。
外見はアメフトを思わせる外見で、
ヘッダー、トラング、レッガーという
それぞれの部分ロボが合体し、そこへ主人公が内部に取り込まれ
更に内部で巨大化するというもの。
(イメージとして3対合体した物はただの鎧で、その中に
巨大化した主人公が入っているイメージ)。
で、そこそこディテールにも拘っていた作品でした。

確か、太陽からエネルギーを得ている為、夜になると
エネルギー不足になったり、、、

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4

59.5 23 合体でロボットなアニメランキング23位
超合体魔術ロボ ギンガイザー(TVアニメ動画)

1977年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (10)
31人が棚に入れました
絶大な力を持つと言われるアンターレス大魔玉をめぐり、ゴローたちがサゾリオン帝国と戦う。前企画「ブロッカー軍団IVマシーンブラスター」と同じく、日本アニメーションの「預かり」という立場で葦プロダクションが実制作を受け持った。奇抜な合体をするギンガイザーや、これが初主演となる井上和彦の若々しい演技などが印象に残る。第1話の主人公の初登場シーンでの特徴的な演出や26話でのいささか中途半端とも思えるファイアークラッシャーの演出は視聴者に強い印象を残し、山本弘はこの第1話と26話について後年、雑誌誌上で紹介している。最終回では、ギンガイザーの新必殺技を目の当たりにしたカインダークたちが彼らの実力を認め地球から去っていった。

きききき さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

突っ込みどころ満載のカルトアニメ

・主人公が視聴者に向かって自己紹介
・津波で溺れた子どもたちを無感情に見つめる主人公
・道路がどう見ても滑走路なみに広い
・味方サイドのゴードー博士がどう見ても悪役
・爆発シーンがしつこい。5秒以上あるのが日常茶飯事
・モブにもきちんと名前テロップがあるが サゾリオン兵士(その他大勢)と表記されている
・敵が呪文を唱えて怪獣を生み出す。明らかにライディーン
・トランプを飛ばして攻撃する技があるのだが、絵柄が全てスペード(絵柄が4種類ある場面もある)
・ロボットデザインが全体的にダサい
・ロボット同士が合体するとさらにダサくなる
・その唯一の攻撃方法が剣とマルノコを持って体当たり 
・作画が時代を考慮しても悪い
・戦闘シーンも単調
・敵がギンガイザーの実力を認めて帰っちゃう

チャー研にはおよばないが、このアニメも結構アレだった

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3

kuroko85 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

主人公が坊主だったはず、、、

この作品の記憶は、土曜の7時からしていた事。
また、マジック(魔術)をイメージしており
それに関連つけてか、トランプのスペードや
ハート等の意匠が施されていた事ですね。
更に地球を守る防衛チーム(名前はなんと超常魔術団)は
サーカス付きの遊園地というすざまじい設定。

また、主人公が戦う目的は
悪を倒すというより、絶大なる力を持つ
魔玉を手に入れる事。
でも、この魔玉自体は敵が本来作った物だったはず、、、

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

58.6 24 合体でロボットなアニメランキング24位
ブロッカー軍団IV マシーンブラスター(TVアニメ動画)

1976年夏アニメ
★★★★☆ 3.1 (12)
25人が棚に入れました
タツノコプロから独立したスタッフから成る新興会社・葦プロダクションが、古参のアニメ会社・日本アニメーションと提携して製作した巨大ロボットアニメ。フジテレビの敏腕プロデューサーだった別所孝治の代表作のひとつでもある。陽の届かない海底のモグール帝国の侵攻を予見した北条博士の言葉を受け、由利博士は対侵略用の巨大ロボット軍団マシーンブラスターを編成。その操縦には超能力のエレパスが必要なため、この能力を持った少年院暮らしの青年・飛鳥天平たちも召喚される。だがこれは天平とモグールの間に秘められた数奇な運命の幕開けでもあった……。

声優・キャラクター
安原義人、玄田哲章、津嘉山正種、つかせのりこ、一龍斎春水、小宮和枝、加藤精三、弥永和子、野本礼三
ネタバレ

kororin さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

当時の少年の嗜好をハズした作品。

1976年。我が家に初めて「FM・AMラジオ内臓カセットテープレコーダー」が来た頃、本体にマイク内臓式だったので子供心に何かと録音しまくってました。
特にテレビまんが(当時は「アニメ」と呼ばれてない)や特撮番組のOPを録って聞くのが好きで、今までレコードやソノシートを使わずに手軽に聞けるのが魅力的だったのです。
テレビにカセットテープレコーダーを向けて息を殺しながら録音するのは、まさに緊張の瞬間です。
その中でこの「ブロッカー軍団IVマシーンブラスター」のOPは、他の番組と違い「妙」に音質が違ってるのが印象的でした。リアルタイムで覚えてる方は少ないと思いますが、変にノイズが少ないというかクリアに聞こえるというか・・・

時代はロボットアニメ戦国時代。この頃で同時期に放映していたものに、

①【今なお知名度がある有名どころ】
・UFOロボ グレンダイザー(永井豪先生のマジンガーシリーズ)
・大空魔竜ガイキング(超巨大恐竜型空中要塞母艦と3パーツによる合体ロボット)
・超電磁ロボ コン・バトラーV(誰もが叫んだ、レッツ・コンバイーン!)
や、

②【マイナーだけどデザインが安定】
・UFO戦士ダイアポロン(アメフトモチーフの3パーツによる合体ロボット)
や、

③【マイナー】
・グロイザーX(重爆撃航空機ロボによる空中戦ばかりというのがはがゆい。永井先生のダイナックプロ原作だけど)
や、

④【どマイナー】
・マグネロボ ガ・キーン(鋼鉄ジーグの後番。とにかくデザインとベタネーミングが悪い)
・ゴワッパー5 ゴーダム(少年少女のグループリーダーが「お姉さん」というのが時代に合わなかった)
なんかがありました。本作は③と④の間といった感じがします。
{netabare}
基本ストーリーは海底帝国モグールの地上侵略を阻止するために「エレパス」という超能力を持つ若者が操縦する4体のロボット・マシーンブラスターで迎撃するというもの。
ツッコミは「天地人」さんが言われたとおりですが、さらにツッコむと子供受けしなかった要因として―

【タイトル詐称】
主役ロボは「4体」だけ。「軍団」ではなく「チーム」又は「戦隊」です。まあ「軍団」の方が箔が付く言い方かもしれませんが・・・

【リーダーは「デブ」】
ブロッカー軍団(うう、なんかこの言い方したくない)のリーダー「石田厳介」。中の人は、私がテレビを見て印象に残った初めての「玄田哲章(アクション仮面)」さん。
良く言えば、生真面目でゴツイ体格の頼もしい体育会系。つまりポッチャリ気味。
悪く言えば。融通の利かない、腹の出てるスリム気味なお相撲さん。つまりデブ。
真面目すぎるがゆえにチームの飛鳥天平(やや不良気味)の身勝手な行動にしょっちゅうキレまくり。「貴様ー!」
まとめるはずのリーダーらしからぬ行動を見て納得しなかったのは私だけではなかったハズ。

【飛鳥天平】
大人にしてみればカッコイイと思うかもしれませんが、子供から見て名前の音(いん)がちょっと嫌!
「てんぺー」ですよ「てんぺー」。「天パー」じゃないですよ。
なんか軽いしカッこ悪く感じたのは私だけではなかったハズ。

【アウトローのサジ加減が・・・】
天涯孤独で社会に反発する孤高のニヒルなアウトロー像として「あしたのジョー」の「矢吹丈」がカッコ良くて魅力的と感じるのは当時、高校高学年以上の人しかいなかったと思う。
そんなイメージの主人公・飛鳥天平は「少年院」に入ってた不良(ワル)。
熱血・正義の青年が主人公の方が好ましいと思えるはずなのに反社会的な青年が主人公とはエライ博打をしたもんだ。
子供にしてみればチョット受けつけがたいと思ったのは私だけではなかったハズ。

【早見仁太】
天平を「兄ぃ」と慕う舎弟。子供ながらに任侠映画みたく着物姿。任侠自体、子供にはいい印象を持てないと思うのだが・・・

【ピコット】
少年型のマスコットロボット。どう見ても口の無い「鉄腕アトム」。

【エレパス】
ハッキリいってよくわからない能力。ホントよくわからない能力。

【キメ手の必殺技が4体揃わないと出来ない!】
4体のマシーンブラスター、
・ロボクレス(「ロボ」と「ヘラクレス」の組合せ造語?)
・ブルシーザー(Bull=雄牛とローマ皇帝「シーザー」の組合せ造語?)
・サンダイオー(アレキサンダー大王のアナグラム?)
・ボスパルダー(「ボス」と「スパルタ」の組合せ造語?)
個々の武装は個性的なのですが、必殺技が中国雑技団みたく4体による「組体操」をしないと決められないのが子供ながらに歯がゆく思えました。

そんな「引き」要因があったために当時、最初の数話しか見ていませんでした。
異色といえば異色なんですがあまりイイ方向に向かなかったと思います。
{/netabare}

近年では、そんなマイナーアニメロボのリファイン具合のいい玩具が割とあるようで。
当時は「気をつけポーズ」の合金玩具も今ではプロポーションもバランスもカッコ良く出来たモノがありますネ。
(結構イイモノ作ってたけど、CM's Corporationは破産しちゃったようで・・・)
デジタルリマスターのDVD-BOXもジャケットは「えらくカッコイイ」画になってるのでジャケ買いした人は視聴して、さぞガッカリさせられると思います。

2017年はUFO戦士ダイアポロン・超合体魔術ロボ ギンガイザー・合身戦隊メカンダーロボとともに合同プロジェクト「ミラクルロボットフォース」が立ち上がったとか。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8

きききき さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

タイトルなし

全体的に低水準なアニメ
ギンガイザーと同じくプロダクションリードの製作でこちらもネタ成分は豊富。
デブがチームリーダー、個々のロボットが合体しない(ロボットたちのチームワーク戦)など割りと変わった設定がいくつかある。

「燃える正義の!」
「怒りを込めて!」
「世界の平和の!」
「盾となる!」

『『『『マシーンブラスター ここにあり!』』』』

の名乗り方は非常にかっこよくて 鳥肌がたちました

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2
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