商人でラノベ原作なおすすめアニメランキング 18

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの商人でラノベ原作な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月07日の時点で一番の商人でラノベ原作なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

71.6 1 商人でラノベ原作なアニメランキング1位
世界最高の暗殺者、異世界貴族に転生する(TVアニメ動画)

2021年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (416)
1325人が棚に入れました
世界一の暗殺者が、暗殺貴族の長男に転生した。彼が異世界で請け負ったミッションは只一つ。【人類に厄災をもたらすと予言された《勇者》を殺すこと】それこそが世界最高の暗殺者が、新たな人生で果たすべき使命であった。現代であらゆる暗殺を可能にした幅広い知識と経験、そして異世界最強と謳われた暗殺者一族の秘術と魔法。そのすべてが相乗効果をうみ、彼は史上並び立つものがいない暗殺者へと成長していく――。「面白い、まさか生まれ変わってもまた暗殺することになるとはね」転生した"伝説の暗殺者"が更なる高みへと駆け上がる!限界突破のアサシンズ・ファンタジー!!

声優・キャラクター
赤羽根健治、上田麗奈、高田憂希、下地紫野
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

暗殺(大嘘)

作品名通りの内容。
突っ込みどころはかなり多かったけど、確実に面白い作品だった。

{netabare}
まったく期待してなかったが一話とOPでかなり期待値が上がった。
正直一番面白かったのは一話だけど、その後もしっかりと面白かった。

派手な作品かと思ってたけど、ほとんどの尺は主人公の成長とか、ヒロインとの出会いや、どうやって貴族に近づくかとかそういう地味な話でつぶされるが、地味ながらもしっかりとしている点もあり丁寧で見ていて面白い。
暗殺後の後処理や、しっかりと他人に疑いの目を持っていたり暗殺者らしいところもあったし、どうやって商人として成功するための手法もしっかりとしていて良かった。

一人目のヒロインの回とか、回復術師の作者らしく、結構きつめな話をはさんでいたりして、退屈しなかった。
それと主人公に明白にいいところがあったのも良かった。
この手の作品では珍しく、主人公がディアに惚れていることを自覚して他人にそう伝えたりするシーンも多く、周りが女ばかりなのにもかかわらずハーレム感がなくなっていた。
だから主人公に不快感もなく見られた。

肝心の暗殺に関しては一話を除けばよかったのは9話かな。
ターゲットをあたかも普通の人のように描いたことで、その後に暗殺された主人を悲しむ妻を見て主人公が心を痛めるという展開は上手かった。
前世との自分に対する扱いの違いにより、主人公に前世とは違って感情が芽生えているというのが分かるいいシーンだった。

以下は微妙だった点だが、
前世から口調や態度が変わりすぎてて元おじさん感が感じられないこと。
父親がルーグに対して一の型!とか言って裸でポーズとらせる奴はマジでいらなかった。印象崩れるだけ。そういやルーグもヒロインに対してやってたな。
けど、一番微妙だったのは全然暗殺じゃないこと。
暗殺って誰にも気づかれないようにこっそりと行うものなはずなんだが、そんなこともなく、思いっきり戦場に出て敵に感づかれてる状態で戦ったりしてたのが微妙。
あと、暗殺?法は銃やナイフではなく範囲魔法だったり、全く暗殺感がなかったのも少し残念。
尺的な問題もあってサブヒロインも全然活躍してなかったし二期が欲しい。

あと、OPの映像がかなりかっこいい。
たぶん今年のOPの中で映像で言えば一番好き。

↓一話毎メモ
{netabare}
1話 ☆10
このアニメにはもったいなそうなおしゃれOP
雰囲気がなろうじゃないな、面白いかも。
プリンセスプリンシパルか? 00年代にありそう
いや、普通に面白いなこれ。当たりなろうか。
なんだこのおっさん!? こいつがライバルか。
グリザイアかな? 忍者ですか?って聞くの好き
じいちゃんの言い回しかっこいいな。
このじじいパート長いな。けどかっこいい。
お前も信用してるやんけw 弾ぬいたのかなるほどなぁ。
名前の反応とか忍者とか雰囲気を出せてる言い回しというか、ラノベらしくないというか。
ああ、世界最高の暗殺者ってこのじいさんかよ。
やっぱり信頼しちゃダメじゃねーかw
アクア見てえだな。急にラノベっぽくなったw
ラノベっぽい女とラノベっぽくない主人公w 

2話 ☆2
ちょっと痛いわ感情を殺すって。チート貰うな。
普通に銃だけで魔法に対抗してほしかったわ。
世界を救うか勇者を殺すかどっちにすべきだといういい質問。
からのスキルとか言う安っぽい要素いらんわ。
さすがヒールの作者。
転生しないで。マジで転生しないで。
ほんとこの中学生ぐらいのキャラにする意味ないよね。
記憶あるのに口調まで変わってて草。
ホモか?草。は? ほんとないわ草。ありえん。
誰得だよこれ。マジでなんでこうなるんだよ。
ほんと意味わからん。もうだめだ。最悪。
感情のない主人公が普通の生活で感情を取り戻す過程を攻めて描いてほしかった。
いや銃だけでやってくれよ...。
ほんとセンスないわ。はぁ。

3話 ☆7
かっこいいOP 魔法いります? あほくさ
ヒロイン口調以外はすき。スマホ太郎で見た。
なろう民が好きそう、この主人公だけ理論を理解する展開w
おい、物質を生み出せるとかこの世界どうなってんだよw
まあ魔法でとは言え銃を作ってくれたのは良かった。
この最後の質問は良かったな。何で前世の組織とは違って感情を殺す教育をしないのかという疑問
回復の作者なだけあっていいリョナだ。
後半悪くなかったわ。
普通のなろうならあの女を救ってただろうね。
かわいい女を殺すアニメは珍しい。

4話 ☆7
弓じゃなくて銃を使ってくれ...。
まあ短剣使ってくれるのはマシか。
あくまで洗脳なのは少し面白いな。は?????
こういう変態要素いらないって...。壱ノ型!じゃねえよ。

5話 ☆10
この勇者の下り毎回やるのかよ。
そっか主人公貴族なのか。
スパイの可能性疑うのか、こういうところしっかりしてるのはいいわ。
正直主人公かっこいいw
戦闘シーン面白いじゃん。暗殺シーンも面白いじゃん。
盗賊には裏切られるという風に思わせるために服や品物を奪っていくとかしっかりしてるな。

6話 ☆8
何のためにとらえたんすかね。えっろ
これはダメみたいですね...。
まるで犯されたいみたいないいようだなw
いったい何の血なんだ(すっとぼけ)
この手の話よく見るけど結構丁寧なおかげか感情移入できるな。
おい他の奴らは。えっろ 悪目立ちすんなや。
あの青髪を救うメリットあったのか?
膜は治ったんですかねw

7話 ☆8
勇者ってなんだよ。なんで調合法しっとんねん。
はよ暗殺してくれ。
せやな、製法教えたら捨てられる可能性あるしね。
そこまでして製法盗もうとするんかよw
なんでヒロインここまで鬼畜になってるんだよ。
いやまあ人を殺しすらしない甘々なアニメよりはいいんだけどさ。
このコーナーいる?逆再生詠唱 おい唐突な下ネタやめろや。
早口やめろw ハーレムと下ネタいらん

8話 ☆9
そろそろ暗殺してくれ。けど、話も結構丁寧でいいよね。
別の生き方を与える父もいいし。
父が主人公にどっちの道を選ぶか決めさせるという。
自分からディアと結婚したいから地位を上げてくれというのも珍しい。
主人公の信念がはっきりとしている。

9話 ☆9
なんやこの母、倫理観。
結構頑張ってるイメージある作品なのにやっぱりなろうタウンの呪縛は破れないんだなw
麻薬の販売が何で見過ごされてるかとかしっかりしてるじゃん。
暗殺者と言えば高いところから撃つイメージだけど中世だもんな。
殺した後の他人の反応をしっかりと描くのもいいな。
体感時間が短い。デート回はいらんなぁ...。
ターゲットの妻を普通の人のように描いたことで主人公が心を痛めるという展開は上手い。単に暗殺するだけでないのが好印象

10話 ☆4
おい、暗殺しろよ。fateか?
このタイミングでデート挟むのはないなぁ。
今更だけどキャラデザテカテテカしてんな。
なんでラザニアがあるw
まあ文化差と言えばそうだけど混浴展開嫌いだわ。
綺麗な回復術師。ファッ!? 
まあそういう展開はあるだろうな。

11話 ☆7
上の指示にしたがってるだけだった前世に対して今回は。
俺はディアに惚れているw 挿入曲いいじゃん。
走るだけのシーンでw 
うーん主人公が強すぎて暗殺感がない。
弱い立場の人が強い人を暗殺するのが好きなんだけど...。

12話 ☆7
これ面白かったけど暗殺全然しないのが少し物足りなさあったな。
なんやねんその感覚。暗殺(大嘘)
見たいのは決闘じゃなくて暗殺なんだよな。
作者暗殺の意味わかってる?
コインに集中させる戦法は面白いじゃん。
うーん、魔法が何でもありすぎる。死んでなさそう。
突っ込みどころは多かったけど面白かったよ。
勇者殺したから勇者生まれた説 

曲評価(好み)
OP「Deep seeks light ☆8.5
ED「A Promise」☆8
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

願望込みで星3

普通に面白い。
というか、これを面白いと感じてしまう現状にガックリというか…この水準がTVアニメの平均値となって欲しいトコロなんだけど、これ以下のものが多すぎるのがどうにもこうにも…。{netabare}
要は平均値…最低限出来て当然のことが出来ている。
チェーホフの銃というか、「この話題を振ったらこの展開になる」がちゃんと成されてる(そうでない部分は後述)。
似たような系統として自分は前の期にやった“精霊幻想記”とついつい比較しなかがら見てたのだけど、あっちの「放り投げっぷり」に較べるとこっちがどれだけしっかり作られてたか分かり易い。

転生前と後との心境の変化、ハーレム要員への対応(距離の置き方)、本命との親睦、そしてなにより「勇者を殺す」という大目的を一貫して失念しない。
いや多いんだ、転生しといて「お前何を目的に生きてんの?」っていうのがさ、もしくは目的がぶらぶらとブレるのが。
「今やってる行動は、何をしたくて行ってるの?」が見えてこないヤツ、脇道に逸れるどころじゃなくて脇道しかないヤツ。
それに較べると随分とマトモに感じて…けどこれが普通だよなぁと思うとどうにも苦々しい。
序盤に魔力を溜め込んでたファール石を終盤爆弾として使った時も「うおお伏線回収した」と沸き立ったが、これくらいやって当たり前なんだよな、普通は…。
10話冒頭なんて、いきなり「無人島暮らしが終わった」から始まり、「え、無人島暮らしの描写は?」と思いつつも、「恐らく原作では描かれてたがアニメではカットしたんだろう・そのエピはOADでやるつもりかな?」と考えて深くは追求しなかったのだけど、これも伏線だったのはホントよく出来てる。
いや、普通に出来てる。
タルトを訓練目的に戦地に送ってたのことだが、その描写が無いのはテレビアニメとしては仕方無いが、そのカットっぷりは悪くないと思う。

それはそうと「伏線」って表現について、最近ちょっと思うことがあって…ちと作品から離れるので閉じときます。{netabare}
正しい意味での伏線って、回収されることで初めて成立するんじゃないかな?
回収されてないのは伏線とは言わない、思わせぶりとか匂わせとか、あるいは先の事を何も考えてない無責任な思い付きに過ぎない。
…なんじゃないかなー?と。
「伏線回収が素晴らしい」だけが先行しちゃうと、最初にひたすら「思わせぶり」を連発して、その中から都合のいい(読者や視聴者の顔色を覗いながら)ネタをピックアップして書けばいいってことになってしまい、それってどうにも…無責任じゃない?
また、明らかに謎と提示されてるモノ、例えば推理モノで殺人が起きて、その犯人が特定されること自体は伏線回収じゃないよね?
犯人特定のためのヒントが隠されてて、それを明らかにするってのならまだしも。
アニメで言うと…“ケムリクサ”で中盤で一部黒塗りされた日記が登場して終盤黒塗り部分が明かされるが、それは伏線回収とは言わないでしょう。
伏、つまりは伏せるなので、隠すことなく「ハイ、これ謎ですよー、テストに出ますよー」と指差してるモノは伏線ではないでしょう。
「未回収の伏線」なんて言葉は定義が意味不明なんじゃなかろうか。
けどなー、そうは言ってもなー、他に適切な言葉が見付からず、私も手軽に伏線って言葉を使ってて…何か他にいい表現無いモンかのう、と思ってたり。{/netabare}

作者を同じとするアニメ“回復術師”も個人的には評価が高い…というかこの程度が平均値であってくれって作りで、だけど作者はなんか評判悪いみたいなので「じゃあアニメスタッフが頑張ったのかな?」と当時は思ってたが、ひょっとしたら違うかも?
評判が悪い根拠はパクりの多さっぽいのだけど、パクるにしても「そのネタを扱う礼儀(チェーホフの銃)」は踏まえた上でやってる感じがする。
これが叩かれるなら“精霊幻想記”はどうなんだって感じで、な~んかやるせない。

そうそう、あとこれ書き忘れてた。
終盤ディアの偽装暗殺を企てるがその計画は勇者っぽいヤツ(勇者ではない)によって頓挫する。
仕方なく別の案に移行──対勇者用にとっておいた秘密兵器で爆殺する──この展開だけで評価上げたくなっちゃうのが悲しい現代。
ダインスレイヴがどうってことじゃなく、「最初に立てた計画」が上手く行かないって点ね。
作品によっては「当初立てた計画が恙(つつが)なく完遂する様を見せられるだけ」ってのがありましてねぇ…ってか多い。
これの何が悪いかって、「このトラブルをどう対処するんだろう?」って感情が動かないし、なによりプランAからプランBへ移行する素早さなり機転なりが、主人公や作者の力量を見せ付ける「晴れ舞台」ちゃうんかと。
更にはプランAとプランB、2つの計画を考える手間もかかるワケで、この手間を惜しむ作品って、ホントもう…ホントもう……。
それを考えるとこっちの作品は評価プラスを加味しても良い気がするんだが…いやぁ、これくらいやって当然って気持ちもあって、自分の中でせめぎ合ってます。


と誉めたトコロで以下ダメな点、良作にならずに平均値止まりな部分。
序盤説明シーンばかりでエンジンがかかるのが遅い、1話は5分くらいに縮められたのでは?あるいは要所要所で回想にするとか。
3話も魔法の説明がメインで…一人では目的を達成できない→ディアの必要性(ヒロイン性)を引き立てるために必要とはいえ、どうにも引き(惹き)が弱い。
ようやく話が動き出すのが4話からで、途中切りするにしても4話までは見て欲しい…というのはアニメスタッフも思ってそうw
で、4話で仲間にしたタルトを暗殺助手として鍛錬させたのはいいとして、そうであるならマーハはいつの間に護身術?を身につけたんだろう?
7話の拷問参加や8話の盗賊退治は余計だったのでは?
そして一番「うーん」と思ったのは、転生後の価値観の変化、「暗殺は自分の意思で決める」について。
転生前は組織の命令に従うだけだったとのことだが、そもそも「なんでそうなったの?」が弱い。
同僚が感情優先で行動して死んだ、または同業者が同じ理由で死んでくのを嫌という程見たとか、そういう過去があるんじゃないの?
その説明のため1話前世パートがあんなに長かった…のかなぁ?
であるなら、転生前の自分の価値観で行動するヤツ(かつての自分)がライバルとして立ちはだかる・1話で巻き添えを食ったクラリスも転生しててライバルとして登場とかあっても…。
ただフラっと気が変わっただけで、何か壁を乗り越えた訳ではない。

それはそうと大豆の生産より金の産出の方が領地が潤うのでは?と考えちゃ…ダメ?
あの世界は金がそこまで価値が高くないのか、流通させるにも出所を探られない販路確立が必要とか?
そのためにも扮装商人は悪くない、みたいな話がチラっとでもあればなぁ~。


でもってプラスでもマイナスでもない書き残しときたい点。
タルトがルーグと出会えたのは女神の導きとして善しとして、であるならマーハはそうじゃないの?
ってかマーハとの出会いエピが…もうなんつーか処女厨対策がアレ過ぎて、そこまで気を使わなきゃならんのか?と作り手に同情w


ということで総評。
悪くはないけど絶賛できる程でもない。
が最近のアニメ(特に異世界転生系)としては…これくらいが平均値であって欲しいと強く思う。
とりあえず3話までは説明ばっかりで動きが無いので、4話まで見たって~。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 12

「ひろ。」 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

やはり本作品、面白いです(コミックス既刊全巻&アニメ最終話まで視聴して)。

>1話まで視聴して
予備知識ゼロの原作未読です。

今期の作品をランダムにお試し視聴していったところ
本作が気にかかりました。

1話、面白かったです。

あのおじさん、なかなかイケてます。

でも、かなり惹き込まれたところで、まさかのあっさり!

でも、素晴らしいです。
もっと続きが観たいまでに惹き込ませてくれたところで
一気に物語の舵をきる。
ココ、高評価です!。

転○モノってこと、すっかり忘れてましたw。


作画キレイですね~♪。

気になって他の方のレビュー覗いてみて初めて知ったのですが
「回復」の作者の方だったのですねw(びっくり)。

知らなかったのに、また気にいってしまうということは
どうやらこの方の書く物語、自分好みなのかもしれません。。

少しだけコミカライズの1巻も覗いてみましたが
回復のコミカライズでも感じた同様に
コミカライズ分は、あまり購入意欲がわきませんでした。

でもこのアニメ化は
またもやスタッフ様方がかなり有能な方々なのでは?
と思えます(回復でも思った)。


>2話まで視聴して
なんか、「この○ば!」で草w。

でも、アリです!。
おじさんバージョン、なんかシュールで良い^^。
おまけに田村さん。お元気そうで何より^^。


話が進んで
主人公の声が、本編主人公?の方にバトンタッチして
おじさんの声が聴こえなくなって、少し寂しさありました。

赤羽根さんは、スタドラのタカシやスパクロ主人公でもお世話になり
大変大好きな方なので、今後も問題なく楽しめるのですが

たまには、おじさんもチョイ出ししてほしいです♪。

ついでに言えば、1話の助手役だった中村さん(サムメンコでの石原さん)
再度、出番あってほしいな~。
wikiに”クラリス”ってクレジットあるので一瞬期待したけど
調べてみたら、これが助手の名前だったんですね・・><。


-------------------------------------------------
>4話まで視聴して
やはり本作品、面白いです!。

某作品に酷似という感想をよく見かけますが
なろう作品テンプレートは、もはや書式レベルでどのなろう作品でも同じなのでは・・。

ちなみに某作品は放送時に3話あたりまで見てみましたが
主人公のむっつり具合についていけず断念しています・・><。


仮に、本作が他のいろんな作品の良い部分を寄せ集めて作った作品だったとしても(詳しくは何も知らない)
本作は本作にしかない魅力を生み出すことに成功していると思います!。←ココ重要

登場キャラの性格や魅力といったところは、やはり作品ごとに異なってしまうと思います。
自分は本作の登場キャラの動向が気になって惹かれますね^^。


本作の主人公の内面は実質おじさんですが
1話で少し深めに描いてくれたため、現在の内に秘めた想いが想像されます。
実際4話でも、冷静に自分自身の人心○握術を語ってくれたり
それが私たちも無意識下で多かれ少なかれ行っていることに共通するようにも感じます。
単純に良い悪いで区分できないところが描かれていて高評価です。

女神の動向にも、今のところあからさまに”怪しさ”しかないですよね・・w(黒幕??)。
なぜ、これから○のことを知っているのか?。
それなら、どうしてわざわざあんなまわりくどい時間のかかる手段をとるのか?(まさかゲーム?)
わたし、気になります^^。


OP、観れば観るほど、作画が素晴らしいですねえ!!。
OPだけでも、かなり満足度高いです^^。
若干、P5(ゲーム版)等で既視感のあるカットがあったりする??。


ああ、そうそう。主人公の声って
おじさんから一気に赤羽根さんに変わったのではなく、もう1人、幼少期の方を置いておられたのですね。
このあたりの細やかさは好感が持てます♪。


本作で個人的に唯一感じるマイナスポイントは
主人公が生業としている”暗殺”ですね。
やっぱ、人を○しているシーンは、あまり気分よいものではありません><。
何かのきっかけに、そのスキルを別の何かに役立てる展開がこないかと、密かに期待しています^^。


レビュー書いてたら、ひさびさに1話を見返したくなり再視聴してみました。
そうしたら、1話冒頭へのつながりが非常に素晴らしい!!。

初見時にはよくわからなかったあれこれが、いろいろと鮮明に見えてきて心地よい^^。
赤羽根さんも既に出てましたね♪。おじさんのインパクトが強すぎて忘れてしまってましたw。
CM前後アイキャッチの、シンプルな影絵風のカットも構図がよくてグッときますね!。
ED曲の雰囲気もしっとりとしてて、いい感じ♪。


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>最終話まで視聴して
実は途中で待ちきれず、コミックス版、現行の全部買ってしまってましたw。

同じシーンでも、少しニュアンスの違う描かれ方がされていたり
アニメ版だけではわからなかった心情が読み取れたり・・と、とても良かったです!。

アニメ版の放送を追い越してしまった後のアニメ視聴ですが
意外にも、後半のアニメ視聴も十分楽しませてもらえました。
こちらもやはり少し構成の違いがあったりしたので
両方観ることによって本作の世界観が拡がる効果がありました。

・・で、さらに、ラノベ原作も読み始めてしまいましたww。
自分、ラノベはもちろん”活字もの”はほとんど読まない人だったのですが
本作なら読めそうな気がしています。
ラノベ原作も読むことで、アニメ×コミックス×ラノベと
トータル3倍以上の世界観で楽しめそうな気がしています♪。


アニメ版は、視聴を繰り返すごとに
ED曲がどんどんx2ココロに染みてくるようになりました!。
曲調も歌詞もキャラの心情にあっていて良いですね。

アニメ作品における毎話のラストシーンからED曲への入りが、本当に重要だと痛感させられました。
やっぱここでグッと心掴まれて、次回も見てしまうわけですね^^。


魔法の詠唱?のセリフ、なんか面白いですねw。
何てしゃべっているのかわからないし
何語を参考にしてるのかもまったくわからないのですが
個人的に自分の耳には面白く感じます。


あと、転生後の両親、親ガチャSSRすぎませんかw。
なんてできた親なんだw。
まあ稼業がアレなんでアレですが・・><。


回復の影響で
「どうせすぐまたエロ展開になるんでしょ・・」っていう先入観
ずっともったままでの視聴でしたが
そこはすごく意外なまでにあっさりしてましたね。
ここは他の視聴者の方々も、評価されてるのでは?。


まあ、なんせラストにきて”○者”が登場したわけですから
今後の続編の可能性が、大きく大きくアピールされてますよね!。

・・ってことで2期確定ですか??!。
勝手にそう解釈させてもらい、待たせてもらうことにしました♪。

でも、作るなら必ず数年以内に、かつ同じ制作会社様でお願いします!!。
(・・はたらく魔王さま!2期の不安要素が大きすぎるため)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 17

89.5 2 商人でラノベ原作なアニメランキング2位
狼と香辛料II(TVアニメ動画)

2009年夏アニメ
★★★★☆ 4.0 (2968)
16110人が棚に入れました
旧作からキャラクターデザイン担当と制作会社を変更しつつ、続編として制作された電撃文庫の人気ライトノベル原作アニメ第二弾。ホロの故郷を探すロレンスとの旅は、いつ果てるともなく続く。そんな彼らは道中で若き商人アマーティと出会うが、彼は清楚な修道女の振りをしているホロに一目惚れしてしまい、ロレンスを相手に彼女を身請けするよう持ちかけてきた。そんな折、些細なことで仲違いしてしまったホロとロレンス。あろうことか、ホロはアマーティに知恵を貸しているらしい。楽しかった二人の旅もこの地が終着点になってしまうのか? 原作の長編2作を映像化。アニメシリーズの前作は活劇要素も多彩だったが、今回はより会話劇と商取引の駆け引きに特化した内容となっている。

声優・キャラクター
小清水亜美、福山潤、千葉紗子、小山力也、笹島かほる、渡辺明乃、朴璐美、内田夕夜、豊崎愛生
ネタバレ

いしゆう さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

わっちは この旅の続きをもっと観たいでありんす!

あらすじはあにこれを参照ください
放送時期:2009年7月~9月

Ⅰ期からの続編です。

〇物語
行商人(ロレンス)とヨイツの賢狼(ホロ)
この二人の旅の続きを また観られるなんて とても嬉しい♪。

行商をしながら色々な町を巡る展開は変わらず
町によって特色が異なる点も 観ていて飽きないですし毎回新鮮でした。

商人のロレンスが 行く先々で売買をするのは Ⅰ期から同じ
Ⅱ期は{netabare}”投資話 人身売買 信用売り”等{/netabare}色々な
専門用語が出てきて 正直難しい 
例えると 旅が進む毎に難易度を増すRPGのような感じ
ホロとロレンスが難局をどう乗り切るか 見所の一つです。

また 各地に存在する年代記作家から
ホロの故郷 ヨイツに関することが 少し明らかになります
伝承で出てくるアレ{netabare}(月を狩る熊){/netabare}見た目怖すぎ!

こういうファンタジー要素も魅力の一つですよね
クメルスンに住む{netabare}ディアナ{/netabare}も雰囲気ありますし
中世ヨーロッパの背景とファンタジーって相性最高ですよね。

ホロとロレンスの恋愛要素は Ⅰ期よりハードルが上がってます 
お互いの信頼を試す内容で 特にⅡ期はロレンスの成長過程が観られます
{netabare}アマーティ{/netabare}との決闘ではオロオロしながらも
自分の気持ちに正直になりホロの為行動する姿 応援したくなります。

また港町レノスでは 
お互いの気持ちが通じ合う瞬間が観れます。{netabare}
自己犠牲ともいえるホロの行動 最悪”大狼”になれば解決・・でも
そういう事じゃないんです”ロレンスの為”なんですよね
そしてロレンスがとった決断と行動 カッコ良すぎ! 
二人の成長した関係が観れてよかったです。{/netabare}


〇キャラ
Ⅰ期のレビューはホロの魅力を書いたので今回はロレンスを紹介します

博識であり 難局を商人の知恵と感覚で越えていく様はまさにできる男
ただ 商人としては凄いのに 反面女心の方はまだ良く分かっていない 
だから 勝手な解釈をして苦しんだり 少し子供みたいな所もありますが
まぁ そこも含めて とても分かり易くて可愛い人なんです。

ホロと交わした”目的地まで一緒に旅をする”約束を決して反故にせず
どんなに辛い試練も受けて立つ度胸と人柄はカッコいいの一言!
Ⅱ期はロレンスに多くスポットが当たってます 存分に魅力を感じて下さい

今回ロレンスの紹介でしたが
キャラでしたら やっぱりホロですよね
Ⅰ期と被る部分もありますが書いてみます。

何百才も生きてきた賢狼で 
長年パスロエ村に麦の神をしていた過去を持ち 
知識も豊富 的確な観察と洞察を繰り出し常に最適の答えを知っている
他にも動物と会話が出来たりする・・など

そんな完璧な賢狼ですが 
ロレンスの前では 子どものような無邪気さが表面に出たり
大食いで 深酒しては二日酔い・・・ 
このギャップこそがホロの魅力なんですよね 
本当に表情がコロコロ変化して可愛いです。

加えて ホロの豊かな表情から発する 花魁言葉 
相変わらず強烈 前作同様 一度聴くと しばらく耳から離れません 
”わっち””たわけ””してくりゃれ” 
思わず 日常心の中でつぶやきたくなるで”ありんす”♪


〇二人の関係
Ⅰ期では 誰が観ても分かり易いくらい 
ホロの手のひらで踊らされていたロレンス

そこは Ⅱ期でもあまり変わりません
ただ 二人の距離感はⅠ期とは違うように感じました。 

クメルスンとレノス この二つの街を旅する中で 
二人にどんなイベントがあり どう変化してくのかは 
その目でご確認ください。


〇感想
ネタバレになるので詳細は伏せますが
Ⅰ期が好きな方にはおススメ Ⅱ期も期待を裏切りません!
心地良い世界観にずっと浸っていたくなりますよ♪
{netabare}
ホロとロレンスの会話の掛け合いもⅠ期からパワーアップ
お互いを大事に思う気持ちが言葉の端から伝わちゃって もう勝手にして♪

どんなトラブルに巻き込まれても 壊れない絆は
この二人の関係性が とてもシンプルで明確だからなんでしょうね

ただ 賢狼ホロは 過ぎていく時間が人と違うとか・・・
”孤独は死に至る病じゃ”そう呟くホロがロレンスと
”今”を大事に楽しんでいるところは 少し切なく考えさせられました。
{/netabare}
Ⅰ期に続き Ⅱ期も 一気見しました 
理由は Ⅰ期の時と 全く同じ 
1話1話楽しむより 物語の先の展開を早く知りたくて
Ⅰ期は結局 細かい所が気になり 2周しました
どうやらⅡ期も同じ道を辿る事になりそうです。
  
最後に一つ気になることがあります それはこの時点でⅢ期が無いこと! 
{netabare}ラスト まだ続く感じの雰囲気ありましたよね?{/netabare}
でも 期待して待っています。


以上 最後までお読み下さりありがとうございました。
  



 

投稿 : 2024/05/04
♥ : 56

みかみ(みみかき) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

気恥ずかしくなるほどのバカップル・アニメ

いや、いいんです。いいとは思いますよ。一期から、ひきつづき商人リアリティ全開で、先物とか信用売りとかいろいろとやってくれて、日本のサブカル界隈におけるきわめて貴重な立ち位置を継続して保ってくれていて、本当にすばらしいと思っています…よ。

……しかし、しかしだ…
…なんだ、このバカップルどもは…っ!!!
 
 「ホロ可愛い」「ロレンスさんかわいい」
 という声が多数聞かれるのも納得の、恋愛初期のうろうろバナシ。ええ、かわいいと思いますよ。思いますとも。
 恋愛描写というのは、少女漫画とかの恋愛マンガってほとんどが恋愛初期のウロウロばなしなわけで、こういう恋愛の初期のプロセスが一番萌える、っつーのは、よくわかるわけです。しかし、それにしても、これはさすがに、中高生の恋愛ではあるまいか、と三十路も越えた身の上としては思うわけです。
 何が、「賢狼」なのか…!寂しがり屋のどこにでもいる小娘以外の何者でもないのではなかろうか。
 ロレンスさんがかわいいのはまぁ、いいよ。

 ほどよく中二がまぶしてあるファンタジーアニメとしての程よさ、という点からいえば、この味付けは非常にうまいのかもしれません…が……いやー、こうきたか、ここまで露骨にこっち方向に舵を切ってきたか、としみじみするものがありました。

 実際、商人の先物だの、信用買いだの相場がなんちゃらの話だけで、ワンクールもたそうと思うと難しいのはよくわかるわけです。相場なんちゃらの部分の話は、なんかわかりにくいもの。視聴者ほんとにわかってるのかどうか、謎だもの(いっそのこと、図解とかしてもらったほうがいいのでわ)。

 まあ、だからこそ、裏切りだとか、ドタバタハプニングとか、生命の危険に関わる事件とか、恋愛とか、恋愛とか、恋愛とか、そういった「味付け」によって作品を構成しなければいけないわけで、そのことはよくわかります。ある程度、作り手の側でも自覚的にやっていらっしゃるのでしょう…が、しかし、それにしても、この驚異的なバカップルっぷりは、さすがに近年まれに見るバカップルでありまして、いやぁ…なんとやら。
 中途半端なラブコメもびっくりの、「おまえら、もう、わかったからさっさとくっつけよ…!」展開。

 トータルに言えば、面白かったし、曲もよかったし、いいものだったといって、いいと思っておりますが、それにしても、終始、気恥ずかしい…。

 あるいは、あれだ、ほら。『モテキ』。
 いい年して、こういう恋愛しているのは別に悪いとは思わないし、これはこれで、とても素敵なことだとは思う…けれども、物知り顔の人間が、こういうことやっているのはさすがに、突っ込みどころおおすぎて気恥ずかしすぎる。なので、おまえら、『モテキ』の主人公の藤本みたいな恋愛ヘタレ野郎っぽい感じの演出になっちまいなよ…!
 そんなことを思った次第です。

■よかったセリフ

ちなみに、II期のなかで個人的に一番、いいセリフだな、と思ったのは、
「彼は、騎士かもしれない。だが、俺は商人だから、横のつながりを利用することは恥じないし、商人は商人の戦い方がある。騎士にとっては、卑怯かもしれない」
というセリフ。
こういうセリフがさらっと出てくるアニメは本当に貴重で素晴らしいと思っております。このぐらいの言い回しの水準のものがさくさくと存在するような状況になってくれると、日本のアニメは本当に豊かだな、と思えます。

■本作がベタに好きな人は、現代なら、商社マンになると良いのでは。

 なお、本作で描かれるような商売を好きな人は、現代でいうのならば「商社マン」になる、というのが一番近いだろうか。先物買いだの、空売りだのの投資だといったタイプの商売は、現代においては超高等数学を駆使した証券マンたちの世界になっているため、商社マンの商売がたぶん、いちばん近いだろう。
 本作を、経済・経営と結びつけて議論している人がいたが、いわゆる経済学・経営学を学んでも本作のような感じとはまったく違う世界観ので。

 わたしは、こういうタイプの商売人の感覚というのはあまりよくわからん。こういう商売人の知人と飲んでいても、細かい話やら、勘所がよーわからんし。
 相場感を読んだり、契約をいじったり、投資したりしながら、生きるのではなく、わたしはやっぱりこういう仕事の勘所はぜんぜんわからんよなぁ、というのを見ながら思った。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 18
ネタバレ

たつじん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

前作とちょっと違うテイストで

前シーズンに比べ、このシーズンではロレンスとホロの恋愛感情が多く描かれています。
その心理を表す言葉は各話にちりばめられていて・・・
とても意味深で印象に残ります。

では、ここでその印象的な台詞とともに感想を・・・。
{netabare}
1話 狼とふとした亀裂
ホロ『孤独は死にいたる病じゃ』
旅の途中からひとりで故郷に帰れないかとロレンスに言われたホロ。
寿命が異なるがゆえに、いつまでも彼と過ごすことは出来ない・・・
人間と狼の一生の長さを痛感してしまい、ホロが思わず呟いてしまいます。
その亀裂は「夢見る男性」と「現実を見る女性」との亀裂にも見えますね。

3話 狼と埋まらない溝
ホロ『ぬしはわっちの何じゃ!いや・・・わっちはぬしの何じゃ!』
自分の帰る場所がないと知ったホロが叫んでしまいますが、ロレンスはこの問いに対して思わず口ごもってしまいます。
それでもたたみかけるホロに、ロレンスは『しゃべるな!』と怒鳴ってしまいました。
相手にとっての自分の存在を問いかけられても即答できない・・・
人間と狼の溝というだけでなく「男女の気持ちの溝」を感じてしまいます。

6話 狼と信ずべき神
ロレンス『・・・それでも俺はお前と旅がしたい』
決死の思いで、アマーティからホロを取り返したロレンスの言葉です。
この旅という言葉には「人生」という意味も汲み取れました。
商人を天職とすることを決意しながら、その人生を「ホロとともに生きていきたい」というロレンスの決意を感じとれました。

8話 狼と蠱惑的な旅人
ホロ『困っておらぬならのんびりせぬか・・・?わっちはそうしたい』
ベットの中からホロがロレンスの手をとりそう言って目を閉じます。
楽しい時をずっと一緒に過ごしたいというホロの本音ですね。

9話 狼と無謀な商談
ホロ『ぬしはその身勝手な独占欲に、どう整理をつけるかや?』
お互いの気持ちを知りながら、その結末をどうするつもりかを探ろうとするホロの言葉です。

ロレンス『その気持ちに整理などつかない・・・ただしそれには自己嫌悪をともなう』
ホロの立場であればと言いながら、自分で決断できないロレンスの臆病な一面でしょうか?
相手に決断を委ねて、それに従ってあげるのを優しさだと勘違いする男性。
そんな自分のことを頼りにしたり思い悩む女性の姿を、愛おしく思える・・・男性心理そのものです。

11話 狼と別れの決意
ホロ『わっちは怖かった・・・この楽しさを加速させる・・・ぬしの優しさが』
楽しい旅の最後に訪れるものは・・・
所詮は結ばれない二人であるがゆえ、ホロはこの出会いに終止符を打とうとします。
ホロが別れの決意をロレンスに告げる言葉でした。

12話 狼ととめどなき涙
ロレンス『望んでも手に入らないかもしれない・・・だが望まなければ絶対手に入らない!』
ロレンスがホロを抱きしめながら言います。
商人として儲けることよりも大切なもの・・・
それは旅の伴侶、すなわちホロだという告白の言葉でした。{/netabare}

このように人間と狼の恋愛を描きながら、そのなかで揺れ動く男女の心理が巧い台詞で表現されていました。
前シーズンとちょっとテイストは違いますが是非観ていただきたい作品ですね。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 17

79.3 3 商人でラノベ原作なアニメランキング3位
本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~(TVアニメ動画)

2019年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (514)
2041人が棚に入れました
現代の日本で生活している「本須麗乃(もとすうらの)」 は、念願である図書館への就職が決まったその日に亡くなってしまう。もっと多くの本が読みたかった、そんな未練を抱いたままの彼女は気が付くと異世界の幼女マインとしての身体を持って意識を取り戻した。物語の舞台となるのは 魔法の力を持つ貴族たちに支配された中世のような異世界の都市エーレンフェスト。厳格な身分制度の中、現代日本の知識を持つ少女マインが、本を手に入れるために奮闘する。

声優・キャラクター
井口裕香、速水奨、中島愛、折笠富美子、小山剛志、田村睦心、子安武人、日野聡、前野智昭、内田彩
ネタバレ

鰺鱒 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

題名の軛

[2019/10/15 v1:知識は紡いで繋いで使ってなんぼ]
[2019/12/06 v2:うつわとなかみ]
[2019/01/14 v3:題名の軛]

原作知らず。
全体としてかなり長くなってしまったので適当に畳んでおきます。

[v3 題名の軛(くびき)]
続編決定ということのようで、1期は区切りの良いところまでだったのでしょう。

アニメ作品として、絵柄が少々独特ながら異世界商工記として十分に面白く、最初の数話を問題なく視聴できるならそのまま全部見て損はない作品と思います。転生者である主人公にちょっと都合の良い幼稚化が感じられますが、「私TUEEEE」することはなく、地道・実直に下克上のステップを踏んでいます。これって昔のNHK朝ドラに通じるものがあるような・・・おしん的な?(憶えちゃいませんがね・・・)


ですが、僕個人にとっては、不満の残るお話の展開であり、終わり方でした。v1、v2で述べてきた「本とは何か」「何を残すのか」といった本の機能・役割、そこに記すべき情報・コンテンツに関する物語や展開は一切ないまま終わりました。本好きとはいったい何を指すのか。

とはいえ、この不満はタイトルを勝手に解釈した僕の妄想・期待と作品内容の不一致によるもので、原作者さんや制作サイドとしては「んなもん知るか」で終わる話でしょう。なにより、本作を楽しまれた多くの皆様にとっても同様のはずです。

―そも、タイトルに何を思ったのか
{netabare}
本作のタイトル「本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~」というのが、僕にとってはミスリードをうみ、また、そうは言いながら僕自身がタイトルをちゃんと吟味していなかったのかな、と思います。ラノベやなろうものにしては珍しく、タイトルに強い方向性と状況の限定が盛り込まれたものだと思っています。

「本好きの下克上」という主題から、“本のない世界に本をもちこみ、本の力で何かしらを改変・改革していく”ようなものを読み取ってしまいました。もしもそうならば、当然そこには本によって(本のない世界と比べて)爆発的な勢いと実効力で拡散していく知識、情報による人々の変革、思想の変化と発展とを背景にした主人公の「下克上」が描かれるに違いない、、、と。

でも本作は、副題である「司書になるためには手段を選んでいられません」が本当に大事なことだったのですね・・・結局、本が身の回りにありさえすればよい、という選択を主人公が終盤でしたことで、そう判断せざるを得ませんでした。
{/netabare}

―でもこのタイトルだからこそ、観てみようと思った作品
{netabare}
タイトルって、大事だと思っています。作者がそれなりに考え、作品全体を過不足なく表すものとして付けるもののはずです。だからこそ「本好き」が「下克上」するんだ、というタイトルはこの上なく魅力的に思えたのでした。僕個人の性質ですが、副題は相手にしません。場合によってはなくとも成立するのが副題なので。

なので、無理やり文句を言うならば「タイトル、もう少し気を使って付けてほしかったよ。」です。もちろん、アニメ化されたのは原作の途中までで、今後の展開でいよいよ「本そのもの」を問うていくお話になるのかもしれませんが、それならそれで片鱗だけでも見せてほしかったです。
{/netabare}

――作品タイトル一考:一面的だし、まとまってないですけど
{netabare}
アニメやラノベにかぎらず、週刊誌連載の漫画などでも思っているのですが、作品タイトルってかなり局所的なものか、最大公約数的なもののどちらかが多いと思っています。そして、長寿作品や成功した作品って、上記のケースが多いように思っています(が、数字取ったらどうなるんでしょうね・・・)。

局所的というのは、端的には主人公そのものをタイトルにするケースです。あるいは、作品に欠かせないアイテム・物品をタイトルにする場合もありますね。他には、作品の舞台となる世界をタイトルにしているケースもこれですね。「鋼の錬金術師」「オーバーロード」「ナルト」などは主人公そのものを指す(実質)固有名詞で、作品が続く限りそのタイトルが作品の中で描かれるものであり続けます。ちょっと気になって週刊ジャンプ掲載作品の一覧を見てみたら、半分近くがこれですね。

最大公約数的な例としては「ガールズ&パンツァー」などがその例にあたると思います。「女の子と戦車」であり、この組み合わせは作品の最大公約数以外の何物でもないとおもいます。銀英伝なんかも最大公約数的な例ですね。最近だと「超人高校生~ようです」も無理やりですがこちらの例にあたると思います。死なない限り、とりあえず嘘にはなりませんから。

こういうタイトルって、作品そのものの展開が大きく変わってもタイトルと作品内容が大きくずれることってそんなにないと思います。ある意味、お話をどう転がしてもタイトル詐欺にならない、安直ではあるけど堅実なタイトルの設定だと思います。逆に言えば、設定・世界観の大枠しかまとまってない段階では、こういうタイトル以外につけようがないと思います(もちろん、すべて練り込んだうえであえて狭いタイトルをつけることはあり得る:例・はがれん)。なお、偉大な例外としてドラゴンボールを挙げておきます。存在忘れてましたよ、後半以降。たまに出てきてびっくりしたもの。

これらと異なるのが、行為や属性・性質を盛り込んだものだったり、作中の人物の状況を語るようなものでしょうか。いってみれば、中途半端に限定的な情報が付加されたタイトル。本作も「本好き」がこれにあたると思います。上で述べたことの反対に、こういうタイトルは、ある程度以上作品の方向性や描くメッセージなどが固まっていないと付けられませんし、読み手・視聴者の僕としては「結構練り込まれた作品の可能性が高い」と判断する材料ともなります。

ですが、現実にはタイトル詐欺に近い状態になることが多いようで、少々残念に思っています。繰り返しますけど、タイトルって大事だと思いますよ。

スマホ不要になった「いせすま」、ダンジョンに潜らない「ダンまち」、もはや成り上がる隙間の消えた盾の勇者とか、どうすんのよ(笑)
{/netabare}

[v2 うつわとなかみ]
{netabare}
10話まで観て。

観続けていて良かったと思える作品になってきた。
言うなれば「異世界商工記」とも言うべき形になってきたように思う。その視点で見れば、それなり以上に面白い。

また、ここに来て「マイン」という器と「麗乃」という中身の食い違いがドラマを生み出している。ルッツ君(6歳)の男前っぷりに驚喜しながらも、先々の不安も感じさせる展開は良いと思う。マインが抱える病の問題も決して楽観できるものではなく、先が気になるテンションを作品に与え続けている。

ただ実際のところ[v1]で述べた不満はなにも解決しておらず、現状もモヤッとしたままである。紙は完成したものの、肝心の「本」に至っていない。結局、紙・本という器を作ることにだけ精一杯で、今の段階でなお「何を本にするのか」「何を伝えるのか」という中身についての話がひとかけらも見当たらない。お母さんのおとぎ話でいいのか。

もしもこれが、「マインの器と中身」と「本の器と中身」とを対比的に紡いでいく物語になるのだとしたら、、、あるいは、僕はそれを期待しながらこの先を観ていくことになるのだと思う。
{/netabare}

[v1 知識は紡いで繋いで使ってなんぼ]
{netabare}
二話まで一気に見て、今後どうしようか判断に困っている状態です。とりあえず次回を見て判断というところなのですが、自分の中ではどうにもDrop気配が濃厚なので今のうちに記しておこうと思っています。

作品タイトルを見て、ふわっと心躍った作品でした。かなり期待しながら見始めたのですが・・・作品タイトルで期待したものと、実際に展開されているものとが違いすぎなのです。まぁ、こちらの勝手な期待なのですから制作・原作サイドからすりゃぁ「知ったことか」なのでしょうけれど。

今のところ、ネガティブに働いているのは本作の次の二つの要因です。自分の理解のためにも、文書にしてみる。

要因1=本当に[本]そのものの作成過程を描くだけなの?という疑念。

本作が「本」「活字」に執着しすぎているのに違和感を感じている、といってもよいかもしれません。「本」や「文字」を扱うものにとって、本は確かに重要ですが、最終のOutputは本そのものではなく、そこに書かれた「中身」です(出版社・出版業は「もの」を出す側面もあるのでその限りではない)。

{netabare}
人類の歴史において、確かに「本」が果たした役割はとてつもなく大きい。しかしそれは、「本」という存在そのものではなく「本」が担った役割にこそ意味がある。その役割とは、記録、保存、体系化と継承である。
結果的に恐ろしいまでの耐久力を持った紙という媒体(保存)に、文字によって記された知識・経験・思想その他もろもろ(記録)が、何らかの意図や目的をもって取捨選択され、束ねられたものが本となる(体系化)。それは当代の知識・文化を後世に伝えるものとなり、後世の人間はその「本」から知識・文化を学び、時に発展させ、それをさらに本へとまとめていく(継承)。これが「本」の機能。本は本のために存在しているのではなく、本が伝えるコンテンツ=情報にこそ意味がある。(蓄積、移動・波及、複製、なんてのもあるわね)。

およそ「文字」に関わることをやっていると、こういう考え方になっていく人は多いのではないかと思います。極端なことを言えば、上記のようなもろもろを、記し、残し、再現可能な方法が文字+紙以外にあったなら、それが「本」にとって代わっていた可能性はあると考えます(いわゆる「伝承」などがそれに近いわけです。保存と継承に難がありますが)。耳から得た情報の記憶が100%保持されるなんて機能をヒトが持っていたら、文字すら出てこなかったかもしれない。

しかし、2話までのところ、こういった話は一切現れず、ただ「本」が欲しいを繰り返しているだけなのです。

{/netabare}
今後の展開で「本」とは何なのか、「本」は何のためにあるのかといった議論が出てくるのならばもう少し見ていきたいのですが、今のところそのような気配を感じ取れずにいます。教育が云々という言葉が出てきたので、少しは期待しているのですが・・・どう転ぶかなぁ。

要因2=本当にその設定どおりの人物ですか、本須さん?という疑念。

端的に言えば、「司書として就職予定だった本の虫」という設定が成り立っていないと判断しています(「図書館に就職」だったか。だとしたら司書補?いずれにしても大差はないと思う)。

{netabare}

現状、私の眼には「ご都合主義の記憶と知識の封印、思考力の低下をお話の展開に使っている」と映っています。こういうのは嫌い(完全に好き嫌いの問題)。この子、都合よく頭悪い、もしくは、都合よく物事を忘れすぎに見えます。転移とともに5歳児並みの思考能力になり、さらに記憶も消し飛んだ、とかいうのならまだしも、そうではない(ちゃんりんしゃん作れる)。

司書になれるくらいならば、「本」の歴史くらいはおさえているはず。中世ヨーロッパ然とした世界における本の位置づけ(希少性)、その希少性がどうして生じるのかについては知っていて然るべき。そのターニングポイントとなる活版印刷の登場と普及、その前後での識字者の価値の変化、文字・本を媒体とした情報の伝搬速度の変化などは大前提としてお話を作ってほしかった。要因1で述べたことも、明言するかどうかは別にして、意識してほしかった。なんで本を読みたいのか。なんで「文字」を見たいのか。

もしかして、そういうのちゃんと調べず、考えずに書いているのだろうかという疑念にもつながっています。

一話で「本がない」→「何か読むもの、せめて新聞」みたいなことを言っていたけれど、彼女の「本の虫+司書」の設定が正しいのならこれはあり得ない発想。二話でも気軽に羊皮紙をねだる姿が描かれているが、これも腑に落ちない。また、「その世界の紙」が羊皮紙であることが判明した段階でパピルスが即座に出てこないのが本当に腑に落ちない。
{/netabare}

現時点での本須さん像が「ただの活字中毒で、本を読んでも知の獲得ができない、知の連結ができない、知の活用ができないお馬鹿さん」というところに来てしまうのです。そんな人物ならば、別に本なんてなくてもよいではないか。繰り返しになりますが、知識の活用と連結が「お話の都合に合わせて遅い、できない」というのが嫌なのです。そのうえ、「本の虫」設定が空虚に映ってしまっています。

演出や作画面にも少々苦手なものが見られたりするのですが、これらは僕にとっては小さな問題かと思っています。大逆転を期待しつつ。。。。他を探す感じかな。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 42
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

好感のもてる異世界転生♪

[文量→中盛り・内容→考察系]

【総括】
やや子供向けか?と思いましたが、、、いやいや、これは面白い。

異世界に転生した活字中毒主人公が、本のない世界で本作りに邁進するアニメなんだけど、数多ある「なろう系」異世界転生作品に、お手本にしてほしいアニメ。

ゆったりと時間が流れるアニメでありながら、ピリッと香辛料も効いてます。オススメです♪

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
異世界転生モノで、マインもチート。しかし、それを緩和させる上手い設定、ストーリーが光った。

まず、「マインが虚弱である」ということ。いかに知識があろうと、それを実現させるだけの体力がなければ無意味。特に序盤はこの性質を生かし、うまくジレンマを演出していた。

しかし、ジレンマばかりではストレスになってしまい、創作物としては単純に面白くない。

そこで、「マインが成長し、体力がついてくる」「ルッツなどの理解者」を通して、「虚弱」は徐々に解消していく。この辺のバランス感覚の上手さは、作者のセンスかな~と。

次に、「マインが身喰いである」ということ。ただの虚弱ではなく、命に制限があると分かったことで、作品に深みが増した。中盤の「命(本)か家族か」という葛藤。まさか、「家族」を選ぶとは思わなかったけど、ここが、二流と一流の分かれ目だったかと。

そして、「マインが平民の子供である」ということ。マインの身食いは、ぶっちゃけ金と権威でなんとかなる。でも、マインがどれだけ前世の、異世界の記憶をもっていても、どうしようも出来ない、身分の差。

13話目に、神殿に魔法具があることや、神殿が身食いを必要としていることをベンロが知っていることが示されました。その時、「なんでベンロはその事実をマインに知らせなかったのだろう? 魔力を売れば?」と思ったが、14話目で鮮やかに解決。ようは、「貴族は交渉できる相手ではない」という、圧倒的な理不尽。そして、理不尽な暴力に対しては、理不尽な暴力で応じていた。

これは凄くリアリティがあったと思う。

この作品で素晴らしいのは、「転生先の異世界に、しっかり時間が流れている」こと。

数多ある「なろう系異世界転生モノ」では、転生先の世界は、転生者によって蹂躙されるだけの「軽い」存在である。しかし、本当はその世界にも長い歴史と伝統、文化があり、人々はその世界の価値観の中で生活している。それは、とても「重い」ものだ。

本作には、この「転生先の異世界」に対する深い理解と、尊重する気持ちがあると思う。つまらない言葉を使うならば、設定がしっかりしているということ。

一見地味で、とてもじゃないけど高評価は得られなさそうに見える。

でも、じっくり観ていくと、このアニメの面白さ、凄さが「じんわり」とわかってくる。多分、たくさんのアニメを観てきた人の方が、刺さるんじゃないかと思う。玄人向きというか、オジサン向きというか(笑) たまにディフォルメされるマインも、可愛かったしねw ギャグとシリアスのバランスもよく、声優さんの演技も良かったしね。2期、楽しみ!
{/netabare}

【余談~ 司書って、なかなかなれないし、給料安い ~】
{netabare}
大学で文学部行ってれば、ある程度頑張れば、司書や司書教諭の免許はとれます。私も、司書はとりました。

覚えたな~、日本十進分類法とか(笑)

ちなみに、私は今の仕事ができなければ、「図書館」か「ジュンク堂書店」で働きたいと思っていました。

でも、非正規で図書館の職員というなら多少は求人があっても、司書で正規職員として図書館に勤めるのはめちゃくちゃ狭き門です。

調べてみると、(やや古いデータですが)2010年の調査で、専任で働いている司書・司書補は、全国でわずかに6,188人。2012年の求人は、公立図書館(公務員)に限れば、全国で36件。50名以下の求人です。県立・公立大学や公立学校の図書館での募集は5件、6名程度。それに対して、司書免許をとる人は、年間約1万人。

そりゃ、キツいわな。

しかも、平均給与は、300~400万。非正規の場合は時給900円程度であり、同年の日本の平均給与(422万)より低い結果に。

これでも司書になろうとするのは、本作の主人公のように、「本に囲まれていることが幸せ」って人ですよね~やっぱり。大変な仕事です。
{/netabare}

【余談~ 読書のススメ ~】
{netabare}
本作りというと、「舟を編む」が思い浮かびますね(あれは辞書ですけど)。私は原作で読んだので、アニメは観ていませんが、、、めっちゃ良い小説です。

三浦しをんさんは、「まほろ駅前多田便利軒」「風が強く吹いている」「舟を編む」と読みました。他2作ではあまり感じなかったんですが、「舟を編む」は、言葉のリズムが凄く心地よかったことを覚えてます。

平易な言葉遣いながら、スッと本の世界に没入させてくれる感覚は久々に味わいました。キャラクターも生き生きしていて、(実は去年読んだんですがw)なんか、久々に心から読書を楽しめました。

社会人になってから、本を読むことがものすごく少なくなり、今や、1ヶ月に1冊読むか読まないか(その分、アニメ観ていますがw)。たまに、東京に出張する時、新幹線の中で1、2冊読むのが、楽しみで楽しみで。そんな生活をしています(笑)

私が最も本を読んだのは、中1~高3にかけて。この時期は、最低でも年間200冊は読んでいました。

きっかけは、中1で出会った「ロードス島戦記」。そこから、貪るようにラノベを読みまくり、本が好きになり、中2くらいから、エッセイや小説、ノンフィクションや新書など、色々読むように。

読む基準は、「近所のBOOK・OFFで、100円以内で買える本」w。この6年間、雑多な本を読みまくった、「多読」が、自分の人生最大の財産だと思っています。

大学時代は、「精読」。近代小説を中心に、1冊の本や1人の作家と、じっくり付き合うような読み方になりました。

今は、「息抜き」ですかね。人生で一番ルーズな態度で、本と向き合っている気がします(笑)

ということで、もしよかったら、皆さんが最近読んだ本で面白かったのを教えて下さい♪ 純文学でも大衆文学でもどっちも楽しめますが、グロやホラー、サスペンス、ノンフィクションは、あんまり読まないっすね。
{/netabare}

【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
ある意味で、異世界無双か。元々のマインが、どうなったか気になる。記憶は統合されても、人格は完全にモトスウラノに入れ換わってる。マインが、病気で死んだところに魂が入り込んだ、とかなら分かるけど。これだけ言語や文明が発展しているのに、文字がないってのも、納得できないな。

2話目 ☆4
マインのツッコミが笑える(笑) ディフォルメされたところね。異世界転生しても、その世界の理に勝てないのは素晴らしいね。

3話目 ☆4
報酬もなしに、働く女じゃない(笑) ホッコリ、良い家族話だな~。

4話目 ☆3
きちんと努力してるし、出来ないこと、苦手なことがあるのが良いね。つい、計画的に(笑) 怒り。まあ、焼き物は簡単にはいかないわなw

5話目 ☆3
色々やるより、単純に、紙を作れないの? 繊維の強い植物と糊(デンプン)で、作れないの? てか、「燃やさないで」と言うので、なんとかならんの?

6話目 ☆5
市民権を得るために旅商人をやるのに、市民権を手放すのはあり得ない。非常に論理的な話。マインの夢を叶えるのが、夢。考え、作るのがマイン。売りあるのがルッツ。ここでも、マインの身体の弱さが生きている。急用を思い出さないか?(笑) 大人の時間を分かりながら、サラリと流すマインが大人(笑)

7話目 ☆5
契約の話、良いね。ちゃんと商人している。お前、マインだよな? そうそう、こういう流れが、「この世界の理の中でのチート」。ルッツにも、プライド。聞いてるふりして(笑) 確かに、マインとは読んでないな。こういう毒まで入れてくるか。

8話目 ☆4
子供にとっての1年は、大きいよな。「マインはほとんどお前だ」。なんか、泣けるな。マインの、達観したような、怒ったような、なんとも言えない表情と声色が素晴らしい。

9話目 ☆4
金の価値も分かってないのに、髪や髪飾りは作れるのは、びびるわな。マイン、あくまで客目線で考えられるから、商人向きってことね。新キャラのフリーダ、ここからどう生きるかな? 技術革新だもんな。身食いを治す相方になっていくのかな? フリーダも、生きることに必死というか、生き急いでいるわけやな。

10話目 ☆4
ストーリーが、しっかり進んでいくし、成長していく。マインの表情の作り方が上手い。涙が手に落ちる演出、良いな。男なら、金を稼げ。シンプルで、良い。

11話目 ☆4
フリーダ、キチッとしてるな。女子会、爽やかだね。マインが、さらっと「家族」って言うところとか、良いね。これ、Cパートで神官長を出してきたのがマイナスだな。多分、神官長がなんとかするんだろうし。

12話目 ☆4
ルッツ、デレる(笑) なるほど、洗礼式で神官長と繋がりが。マイン、ツボる(笑) ここに、図書室があるからです(笑) 神殿長ゲスイな~。テンション高いマインが、可愛い回だった!

13話目 ☆3
この回はいまいち。もし、ベンロが神殿のことを詳しく知っているなら、選択肢の1つとして提示しておくべきだと思う。なぜなら、命の問題だから。神殿に務めるとは、貴族の愛娼とは違うよね。家族とはなれるのは同じだとしても。それに、神殿に「魔力を売る」という交渉をする方が、本作らしいと思う。あの魔法具のことは、ベンロも知らなかった方が、設定として良いと思う。

14話目 ☆5
最善が図書室かい(笑) 家族の時間じゃないんきい(笑) 「生きるために足掻け」。なるほど、貴族相手の交渉が死の危険を孕むなら、私が13話で書いた感想は的外れですね。権力のもつ暴力性がちゃんと出ている。そして、暴力には暴力。まったくもって、納得する。よくこんなわけわかんない娘を。確かに(笑) 神官長は神殿長より偉いの? じゃないと成立しないよな。もしくは、神殿長がマジでビビったか(笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 45

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

まだ離陸してない

本好きな主人公が異世界転生。本がないと生きていけないほどの本好き。その価値観はいまいち理解できないが、どうにかして本を読もう作ろうと工夫していくところは面白い。
というか井口裕香の声がぴったりな気がする。そこが良い。

きちんと格差も描かれているし、下克上がある。穏やかに作品が進むのかなと思ったけど、最後のほうはかなり不穏な感じになって少々びっくり。
まだ序章の序章くらいで終わってそうだから、これからに期待したい。さらに話が進めばもっと面白くなってくるだろうな。


OP
真っ白 諸星すみれ
ED
髪飾りの天使 中島愛


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
目覚めると、そこは本のない異世界だった--活字中毒で本を偏愛する大学生・本須麗乃は、不慮の事故で命を落とす。それは、念願である図書館への就職が決まってすぐのことだった。気が付くと麗乃は、貧しい兵士の娘・マインとして転生していた。そこは、魔法を持つ貴族が支配し、厳しい身分制度が存在する異世界の街・エーレンフェスト。マインは、本があれば生きていけると自分を鼓舞する。ところが、識字率が低く印刷技術もないこの世界では、貴重で高価な本はお貴族さまのもの。兵士の娘では、とても手が届かない。どうしても本が読みたいマインは決意する。「本がなければ作ればいい」体力もない。お金もない。あるのは麗乃時代に読み漁った読書による膨大な知識だけ。果たして、マインは本を作ることができるのか!?マインの本を作る冒険が、いま始まる。


第一章『本のない世界』
本が大好きな女子大生・本須麗乃は本に埋もれて亡くなり、気がつくと別の世界で、病弱な少女・マインとして転生していた。本があれば、どんな環境でも耐えられると思ったマイン。さっそく本がないか家中を探し回るが、どこにも本が見つからない。さらに母親のエーファと一緒に街へ出ても、文字すらなかなか見かけることができない。そこは識字率が低く、本がとても高価な世界だったのだ--。

第二章『生活改善と石板』
本が貴重なこの世界で、マインは自ら本を作ろうと決意する。だが、体が弱いマイン。姉のトゥーリと一緒に、父親・ギュンターの忘れ物を届けるため門へ行こうとするが、少し歩いただけで息が上がってしまう。そんなマインの前に、ルッツが現れる。マインと同い年のご近所さんだ。転んだマインに手を差し伸べてくれるルッツにマインは感激する。そして、門へ着いたマインはそこで古い石板をもらい、字を書ける喜びをかみしめる。

第三章『冬のできごと』
冬。雪に閉ざされる中、マインは本作りの第一歩としてパピルスもどきを作ることに。一方、姉のトゥーリは夏に洗礼式を控え、母・エーファから様々な仕事を教わっていた。マインも見習い仕事について考えるよう言われるが、相変わらず本のことしか頭にない。そんなマインと家族との距離は冬を過ごす間に徐々に縮まっていき、マインはトゥーリの洗礼式のためにある物をプレゼントしたいと思いつく。

第四章『初めての森と粘土板』
春になり、家族に森へ行きたいと言うマイン。だが、体力がないからと反対されてしまう。しばらく門へ通い、皆に遅れずに歩けるようになれば、森へ行っても良いと言うのだ。オットーの書類仕事を手伝うことになったマインは、門へ通いながら体力をつけることに。そして、次第に歩けるようになり、ついに森へ行くことを許されたマイン。さっそく森で、粘土板を作ろうとするのだが……。

第五章『洗礼式と不思議な熱』
季節は夏に移り、トゥーリの洗礼式の日がやって来た。マインが作った髪飾りをつけ、注目を集めるトゥーリ。そして森へ行く機会が増えたマインは、ルッツに手伝ってもらいながら木簡作りを始める。そんな中、マインはルッツに、オットーに会わせてほしいと頼まれた。ルッツには、旅商人になりたいという夢があったのだ。だが、度重なる紙作りの失敗にショックを受けたマインは、オットーとの会合を前に高熱で倒れてしまうのだった。

第六章『会合』
ルッツをオットーに紹介することになったマイン。だが、それはただの会合ではなく、見習い先を紹介してもらうという意味を持っていた。身なりを整え、緊張しつつ会合に臨むマインとルッツ。そんな二人の前に、オットーとベンノが現れる。オットーの旅商人時代の知り合いだというベンノは、値踏みするように二人を見、ルッツに商人になって何を売りたいかを聞く。果たして二人の答えは……。

第七章『不信感の芽生え』
いよいよ紙作りをすることになり、わくわくするマイン。そんなマインとルッツに、ベンノから呼び出しがかかる。紙作りに必要な材料を、ベンノが調達してくれると言うのだ。マインは、材料の担保や今後の援助についてベンノと交渉。そして不思議なインクを使い、契約魔術を結ぶ。だがその帰り道、いつもは快活なルッツの態度がよそよそしいことが気になるマイン。ルッツは、ベンノと平気で難しい話をするマインに違和感を覚えていた。

第八章『ルッツのマイン』
本格的に紙作りの作業が始まった。マインとルッツは作業用の倉庫を借り、必要な道具を揃えていく。さらに二人は森へ行き、木の枝を蒸して紙を作ることに。だが、慣れた様子で紙作りを進めていくマインに、ルッツはさらに違和感を募らせる。紙ができたら話をしたいと言うルッツ。そして最初の紙が完成した時、ルッツはマインに、これまでの疑念をぶつけるのだった。

第九章『ギルド長の孫娘』
ベンノに連れられて商業ギルドへ行ったマインたちは、そこでギルド長に会うことになった。マインが作っているという髪飾りを見て、驚くギルド長。それは、ギルド長の孫娘・フリーダが欲しがり、ずっと探していた髪飾りだったのだ。ギルド長から、フリーダの髪飾りを作るよう依頼されたマインは、フリーダに会いに行くことに。フリーダは、可憐で可愛らしい少女だったのだが……。

第十章『二度目の冬に向けて』
すっかりフリーダに気に入られたマイン。フリーダの話から、マインは身食いという病気だったことが分かる。治すためには、多額のお金がかかるらしい。そのことに気づいていたベンノは、商品についてのマインの情報を買ってくれる。さらに髪飾りの注文を受け、新しい商品のアイデアも次々と考えていくマイン。だが、そんな最中にも身食いの熱はマインを蝕んでいき……。

第十一章『究極の選択と家族会議』
気がつくと、マインはフリーダの家にいた。フリーダの持っていた壊れかけの魔術具のおかげで、マインは命を取りとめたのだ。だがフリーダは、これで身食いを治せたわけではないと言う。この先、魔術具を持つ貴族と契約して貴族に飼い殺されて生きるか、このまま家族の元で朽ち果てるか、二つに一つを選ばなければならない。マインに残された時間は、あと一年。しかし、マインは家族に本当のことをなかなか話せずにいた。

第十二章『洗礼式と神の楽園』
それぞれの進む道が決まったマインとルッツ。そして、二人の洗礼式の日がやってきた。初めて神殿に入ったマインは、神殿長が読む聖典に目を奪われる。その洗礼式の最中、ひょんなことからマインは神殿の中で迷子になり、偶然、図書室を見つける。転生してからはじめて目にする図書室に感激するマイン。しかし、中に入ろうとしても入れない。図書室には神殿関係者しか入れないのだ。その話を聞いたマインは……。

第十三章『巫女見習いという選択肢』
神殿の巫女見習いになりたいと言うマインに、激怒するギュンター。神官や巫女見習いは孤児がなるもの。しかも神殿に住み込みで、きつい仕事をしなければならないらしい。マインは、巫女見習いになるのを諦めることにする。そして再び神殿へやって来たマインは、神殿長と神官長のフェルディナンドに、巫女見習いの話を断ろうとするが……。そこで思わぬことが起こってしまう。

第十四章『決着』
神殿に呼び出されるマインと両親。交渉次第では、貴族に近い扱いの青色巫女見習いになれるかもしれないと聞き、ギュンターはマインを守る覚悟を決める。そして、交渉の日。神殿長は、マインの両親の貧しい身なりを見たとたん、これまでの温和な態度を一変。両親の言葉には聞く耳をもたず、マインを差し出すよう命じる。断固として断るギュンター。そんなギュンターに神殿長が牙を剥く!

投稿 : 2024/05/04
♥ : 12

78.5 4 商人でラノベ原作なアニメランキング4位
本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第二部(TVアニメ動画)

2020年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (358)
1530人が棚に入れました
本のためなら巫女になる!「三度の飯より本が好き」な女子大生・本須麗乃が兵士の娘・マインとして転生した世界には、本がなかった。平民は識字率が低く、羊皮紙で作る本は高価でお貴族様のもの。そこでマインは決意する。「本がなければ作ればいい!」試行錯誤の末、商人のベンノと出会い、商人見習いになるために植物の紙を完成させるが、マインの体は「身食いの熱」に蝕まれていた。貴族が魔力を持つこの世界で、時に魔力を宿して生まれる平民がいる。それが「身食い」。増え続ける魔力を吸い取る魔術具がなければ、生き長らえることはできない。そんな時、洗礼式で神殿の図書室を発見したマインは、巫女見習いになりたいと神殿長に直談判する。すったもんだの末、マインは魔力を奉納する青色巫女見習となることが決まった。しかし、本来、貴族に与えられる「青の衣」を平民上がりのマインが纏うことを快く思っていない者も多く、マインの行く手は前途多難。問題児ばかりの側仕え、神殿の階級社会……。麗乃時代とも下町時代とも異なる神殿の常識がマインの前に立ちはだかる。果たして、マインが心ゆくまで読書できる日は来るのか!? そして、マインは本を作ることができるのか!?

声優・キャラクター
井口裕香、速水奨、田村睦心、子安武人、中島愛、小山剛志、折笠富美子、日野聡、前野智昭、内田彩、中博史、三瓶由布子、狩野翔、都丸ちよ、鈴木みのり、安野希世乃
ネタバレ

ValkyOarai さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

オッス、私、マイン いつか巫女になっぞ!(ホントはプリキュアになってビッキーに追いつきたい)☞願いは叶ったッ...!

前のあらすじ

転生前は大学生の本須 麗乃
彼女は本の雪崩に巻き込まれてしまい
気が付いたら兵士の娘マインに転生していた

本が読みたい一心で
まずはシャンプーを作り、パンケーキを作り、環境を開拓
そんな中、親父さんの同僚であるオットーが渡した石板を見つけ、字を書けることに幸せを覚えた

しかし本は貴族が読むものだから手は出せなかった。それでも諦めきれないマインはルッツと共に紙を制作していく中(彼には転生をバラした)、巫女見習いになれば本を読めるのではないかと最終的な考えが浮かび、家族に相談

そして交渉の席
神殿長が親を極刑にしようとしたのを必死で守ろうとしたので、体の中を蝕む身喰いが強引に吐き出され、怒りに身を任せ、神殿長を始末しかけたが、神官長によって説得され、無事に交渉を終えることができた

こっから(自分の意志を貫くから神なぞいらぬの)マインに待ち受ける運命は...

因みに、マインが神殿での交渉を終えた後、神官長は部下2人を下町に送り出し...

15話 神殿でも環境開拓
{netabare}やっと巫女見習いになれたのに
ったく、(1回殺しかけた)神殿長め、余計な使いを渡しやがって...
それとあの神に感謝ポーズもめんどくせーし...{/netabare}

16話 人を使役したくないマイン
フラン(筆頭側仕え)=神谷幸広(アイマスsideM)
ギル(見習い)=のぞみ、サーシャ、加賀見かずや
デリア(見習い)=椎名法子(デレマス)
{netabare}さてこの3人、どうしよ...特にデリアはあの神殿長の差し金ではあるが、無下にはできねえし...

しかし、やっと図書室で本を拝むことが出来たマイン
いつ以来だろ...ああ...インクの匂いがなつい...www
しかも昼食の時間そっちのけで読んでいたので...
「...邪魔しないで...」
ま ー た シ ェ ム ハ か...
(心臓握り潰される...)がよぎったため退室
「ふう、静かになった^^」

ああそれと、青の巫女服着てうろつかないで...基本馬車だから...
それと言葉遣いを改めてくれないかな、交渉の席だし
これによって商会と神殿の取り分は1割と決まった
しかしギルはいけすかない表情で...「腹減った...」{/netabare}

17話
{netabare}今日は神殿にルッツを連れてきた
そこで「あーあ出会っちまった」嘗てのピンクキュア(のぞみ)とビョーゲンズが...
ダルさん「キュアグレースじゃねーのかよ...」

おいちょマインを突き飛ばすな...!
怒ったルッツ、おい諫めろや!{/netabare}

18話
{netabare}自らの言動が誤っていたことを反省して、3人との関係を直したマイン
しかし、次の問題が転がり込む...
何だこの荒れた孤児院...背屈ばって服掴んでくるし...
これもショッキングだったため、まーたダウン...(豚の惨殺と同じく){/netabare}

19話
{netabare}気になって本が読めないから、孤児院を助けるマイン。そんだけ
まずは身なりを整えな、そして食え
孤児院の子供達によって、紙作りが捗り始めた^^
いやあ、部屋が綺麗だと、心も綺麗になる
安心と信頼の感謝ポーズwww

料理もそうだし、遊び道具のカルタも作り始めたようだ
しかし、果実をぶつけ合う祭りの件でちょっとしたトラブル(あの植物・トロンベが身喰いの魔力で生成)があったことが神官長にバレてしまったため、反省房に...
ま た ダ ウ ン{/netabare}

20話
{netabare}ルッツが家出した...マインが熱出して寝ている時なのに...
仕事が捗らないし、彼女は計算機じゃないぞ神官長www
まーた交渉か、しかもマインは口出しできないから、魔術具を握って心から話せ、彼にしか聞こえないから
どうやら、親父さんは話すことが苦手な様子だった
そして交渉後、マインは神官長、フェルディナントの名を知ることに{/netabare}

21話 キュアベーコンよ見ているか...
{netabare}母さんに新たな命が宿った...
そこで絵本を作ることに
まずは許可を得ないと、マインは絵が駄目だから...
他の側使いを雇わねば、けど子供の世話があるからNG
どうすりゃええねん、ってことで神官長に相談することに
そうか、音楽も学ばないといけないのか
急に歌うよ~(^^♪☞神官長が

彼女も上手に弾けるようになりなさいってことで...終わらせる訳にはいかん!だって本が読めなくなるもん!➡手伝いを減らすことで承認

早速新たな側使いを雇って楽器の練習をするのだが...
どうやら他の仕事は手をつけていない模様...確かに手を痛めるけれど
これじゃあギルも怒るわってことで話し合いすることに

この後、マインも急に歌いました{/netabare}

22話 やっとたどり着いた
{netabare}まずは三匹の子豚の文章を読み聞かせしたのだが、子供達や側使いは動物を知らない模様、さてどうしようか
いっそのこと子供用の教典を作るか!
でもその本を量産するならばコピー機は無いし、版画で行くしかない...
でも刷るためのインクが要るな...でも原価はちゃんと計算しないとwww
しかもインクは1種類しかない、代替品を探さねば
まずはススか(1期を思い出す)
でも文字が見にくいので、他の手を探すことに

そうか、普通の版画ではなく、紙を使った版画なら、綺麗に仕上がりそうだ
教典のチェックを神官長に見せに行ったとき、隠し部屋にて言われた。料理の女将さんも言ってたことが
「君は何処から来たんだ?」
ホントのこと(元は大学生)を言うわけにはいかない...

だが、やっと完成した1冊...
2年は長かった...
これを大量生産せねば...{/netabare}

23話 ここにユグドラシルあれば操れるのに...
{netabare}上司にあたる神官に挨拶をして今日も図書室で本を読もうとしたマイン
だったが...荒らされていた...
「ゆ”る”さ”ん”!!(誠に遺憾である)」(身喰いは吐き出されなかったので安心したが舌打ちはwww)
井口さん、演技してくださいwwwww

どうやら神殿長の息がかかった神官がやったみたいだとマインは独自に推理するんだが、まず新官長に報告することに
そして散らかった書物を十進分類法で分けることに
だが、この方法に疑問を感じていく神官長であった{/netabare}

24話 急にやってくるファンタジー
{netabare}そりゃあ小鳥が窓ガラスを突っ切って入って来ればそうなるわなwww元はカタギなんだもん
どうやら遠くの森であの木の化け物(トロンベ)が大きく成長したのでそれを討伐しに行く模様、あの化け物はマインが1期の時、森の中で見かけたんだよなあ
私しゃ祝福担当ですかい...{/netabare}

25話 身喰いの魔力の強さがここで分かる
{netabare}さーて狩りの始まりや
どうやら弓矢や剣で斬りつけたり射貫いたりして枯らしていく模様
と思いきや、無能な部下がマインを馬鹿にしたことで...

立場を弁えているマインはキレることはなかったけども、神官長に助けを求めて振り上げた手がナイフを掠めたことで切った血のせいであの化け物が...ここにビッキーおったら一目散に来るんに...
あの巻きつき方を見ると、未来の意識がシェムハに飲み込まれるのを思い出す...「響ぃ...!」
脱出の際体力を消耗してしまったが、薬を飲んだことで回復できた(これ苦いけどエリクシールか?それとも液体にした仙豆?)
さーて、この落とし前をどうつけようか...?{/netabare}

26話 そして儀式を行って一先ず終わる
{netabare}見せてやれマイン、貴女の魔力を...
トロンベによって傷ついた大地、そこに魔力を与えて元に戻すのだが
先に部下がやったんだけど、途中で魔力が切れてしまう
よしやってくれマイン

や っ ぱ す げ え

大地を直し、数日後
また隠し部屋へ、そこで1話の冒頭に繋がっていく...
しかし、マインは意識の中だろうと母さんに謝らないといけなかった...でももう戻れない...
その心は神官長の中に...
貴女の心を覗くのはもうこりごりだ...この装具は返却~

そんな中、魔力が高いマインは利用価値が高いってことで他の所で利用されやすい、だから養女にして後ろ盾を得るべきだという方針が...
兎に角、一先ず終わりを告げる下剋上だった{/netabare}

そんな中3期キタ!
となれば声優事務所の壁も高いからプリキュアの道は険しくなる...?

いや、そんな事は無かったッ...!
らんよ、過去世界だがもし貴女がすこやか町に来てたらどうなってた...?

投稿 : 2024/05/04
♥ : 13
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

今期は下克上要素増えた感じ

神殿長には相変わらず嫌われるが、神官長の庇護を得て本作りに邁進する。

嫌がらせしたり、問題を抱えていたりする付き人、護衛どころか見下して傷つける兵。
見事に解決していく。
{netabare}神官長から見捨てられたと勘違いし、マインへの態度が良くないフランをまずは納得させ、ギルに仕事をすれば、食事を保証することを約束して仲良くなり、神殿長の愛人として生きる予定でそのために嫌がらせを続けるデリアが神殿長に見捨てられても、自分は見捨てないと名言して、和解にまでこぎつけた。さらに、孤児院の環境を整備。周囲の信頼を得て強くなっている。楽器も覚えて貴族らしくもなってきている。{/netabare}

さらには、過去の記憶を共有するイベント。どうなるんでしょう。

ルッツも新しい道を歩こうしている。彼の存在も物語に欠かせない。

従ってくれない側仕えを味方にして、シキコーザを見返す件とか見ていて爽快だったし、マインをどんどん応援したくなった。
3期が楽しみ。


OP
つむじかぜ 諸星すみれ
ED
エフェメラをあつめて 鈴木みのり
OPも映像と楽曲がよき。踊っている映像とか草原を走り回っている映像が好き。
EDがやなぎなぎぽい雰囲気を醸し出していると思ったら作詞で関わっていらっしゃった。ゆったりとした良曲。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
第十五章 『神殿の巫女見習い』
いよいよ神殿の巫女見習いになることになったマイン。神殿に入るまでの間、これまでのことをベンノに報告したり、カトルカールの試食会をしたりと、慌ただしく過ごす。そして、マインが神殿へ行く日がやって来た。フェルディナンドによって誓いの儀式が行われ、青色巫女見習いとして認められるマイン。そして、これからマインの身辺の世話をするという側仕えたちを紹介されるのだが……。

第十六章 『青い衣と異なる常識』
神殿での生活が始まった。新しい仕事を覚えていくマインだが、側仕えたちはマインに反抗的な態度を取る。中でもフェルディナンドの側仕えだったフランは、貴族らしさの欠片もないマインに仕えることに不満を持っていた。一方、マインも側仕えが信用できず、ちっとも神殿に馴染もうとしない。そんな中、寄付金を納めることになったマインはベンノを伴い神官長の元へと赴くことになった。

第十七章 『与えるべきもの』
フランの信頼を勝ち取ったマイン。しかし、ギルとデリアはまだマインを主と認めない。「与えるべきもの」を与えていないからだ。神殿では主が側仕えの衣食住を保証するのだ。マインは、麗乃時代とも下町とも異なる神殿での常識に戸惑いながらもギルに食事を与えるためにはどうすれば良いかを考える。一方、自分たちに歩み寄ろうとするマインの姿に、ギルとデリアの心も揺れて……。

第十八章『孤児院の大改革』
孤児院に案内してもらったマインは、飢えた幼い子供たちを見てショックで倒れてしまう。なんとか子供たちを救えないかとフェルディナンドに相談するが、孤児たちに対して責任を負えるのかと問われ、答えることが出来ない。しかし、飢えた子供たちの姿が頭から離れないマイン。大好きな読書も手につかなくなってしまう。そんな中、ルッツの一言からマインは孤児を救う方法があるかもしれない、と希望を見出す。

第十九章『大掃除と星祭り』
孤児院長に就任したマインは、手始めに孤児院の大掃除をすることに。さらに採集の仕方やスープ作りを教え、孤児院の環境を改善する。働けば報われることを知った子供たちは、率先してマインのために動くようになり、マインは子供たちから慕われる。そして季節は夏になり、子供たちにも星祭りを体験させたいと思うマイン。フェルディナンドの許可を得て、孤児院の庭でタウの実をぶつけ合うが、そこで不思議なことが起きる。

第二十章『ルッツの行く道』
ルッツが家出してしまった。ルッツが商人になることに反対していた父のディードと言い争いになり、飛び出してしまったらしい。一方、ベンノはルッツを養子にすると言い出し、ルッツの家族と険悪になる。どうすればいいのかと悩むマイン。フェルディナンドは双方の話を聞くようにと助言する。親身になってくれるフェルディナンドが意外なマイン。こうして、神殿でルッツの家族会議が行われることになる。

第二十一章 新しい側仕え
エーファに赤ちゃんが生まれることを知ったマインは、子供用の絵本を作ろうと決意する。絵本作りのため、絵が上手いヴィルマを側仕えにしてほしいと懇願するマイン。さらに、音楽の得意なロジーナも側仕えに加わり、マインは新たに二人の側仕えを迎えることになった。だが、ヴィルマは何か事情がある様子で、孤児院から出たがらない。一方ロジーナは、マインにフェシュピールという楽器を教えくれることになったのだが……。

第二十二章 ヴィルマと子供用聖典
本格的な絵本作りが始まった。マインはルッツやトゥーリ、孤児院の子供たちに協力して貰いながらインクを手作りし、試行錯誤をくり返して作業を進めていく。これまでの道のりを振り返り、ここまで来られたのはみんなのおかげだと胸がいっぱいになるマイン。一方、みんなが本作りを頑張っている姿を見て、頑なに孤児院の外に出たがらなかったヴィルマの心にある変化が起きていた……。

第二十三章 収穫祭のお留守番
秋になり、青色神官たちが収穫祭へと出発する中、マインは図書室へ行くことにする。久しぶりに本が読めると、うきうきするマイン。だが図書室の扉を開けたとたん、マインは茫然とする。図書室の中が荒らされ、本や資料が撒き散らされていたのだ。こうなったら十進分類法を使い、好きなように片づけようと奮起するマイン。一方、フェルディナンドはこの世界にはない不思議な知識を持つマインに疑念を抱くのだった。

第二十四章 騎士団からの要請
フェルディナンドから、冬の間、神殿に籠るようにと言われたマイン。家族に反対されるものの、神殿に残ることを決意する。マインには孤児院長としての、そして青色巫女見習いとしての責任感が芽生えていたのだ。そして、冬が近づいてきたある日のこと。騎士団から要請がきて、マインは儀式を行なうことになる。衣裳を着替え、貴族街へと連れて来られたマイン。そこには、鎧に身を固めた騎士たちが整列していた。

第二十五章『トロンベ討伐』
騎士団からの要請で、出動することになったマイン。フェルディナンドの騎獣に同乗し、空を駆ける。行き先は、森の奥。そこで、巨大化したトロンベが暴れているのだ。枝を振り回すトロンベを見て、驚くマイン。騎士たちは黒く変化させた武器で戦い、トロンベは弱っていく。だがその時、マインの護衛を任されていたシキコーザが、マインを平民だと見下し、威嚇したことで、とんでもない事件が起こってしまう。

第二十六章『夢の世界』
トロンベの討伐が終わると、マインは熱を出して寝込んでしまう。そして、ようやく回復したマインが久しぶりに神殿へ行くと、フェルディナンドの部屋に呼ばれた。フェルディナンドは、魔力がけた違いに多く、不思議な知識を持つマインの正体を見極めようとしていたのだ。フェルディナンドの薬を飲み、魔術具をつけたマインは眠くなり、気を失う。そこでマインが見たものとは--。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 14
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

この世界で生きていく、静かな覚悟。

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
「なろう」「異世界転生」という要素が、もしも視聴を妨げているのなら、本作に関してはその先入観を捨ててほしい。

異世界に転生した主人公が、本作りに奮闘し、自身の生き方や周囲の人の考え方をゆっくりと変えていく物語。

これは、「1期を観ていないとダメなタイプ」の2期だと思います。興味を持たれた方は、1期からの視聴をオススメします♪

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
世界が上か、キャラが上か。

多くの異世界転生の場合、キャラは世界の上に立つ。その世界に生きてる人、文化、常識、積み上げてきた歴史は、現代日本に暮らす我々からすれば、時代遅れでクダラナイないものであり、主人公の活躍の為にあっさりと破壊され、踏みにじられる。

ところが本作の転生者マインは、「この世界の理の中で、地に足下ろして生きていく覚悟」をしている。

世界を救うとか、国を作るとか、そんなことは考えない。マインが考えているのはいつも、身近な人の幸せと、自分の幸せ。変えるのは世界ではなく、半径五メートルくらいの人の考え方と、自分の考え方や身の振り方。それが、「この世界で生きていく覚悟」

数多の異世界転生者に聞きたい。「君は転生前に、自分で世界を救いたいなんて思ったことが、1度でもあったかい?」

力を得たら、容姿や環境が変われば、人は変わるの? そんな単純なもんではないだろう。いくら、仕事がもの凄く順調で、美味しいものを食べて紹介するだけで大きな収入が得られて、めちゃくちゃ美人な奥さんや可愛い子供が出来ても、ゲスな奴はやっぱりゲスだ。「人から羨ましがられる境遇」になっても、いきなり聖人君子になるわけじゃない。

マインは、とても真っ当に生きている。自分の利益(本を作ること)には貪欲で、でも、周囲の人の迷惑や幸せもちゃんと考えていて。怒るときは怒り、落ち込む時は落ち込み、笑うときは笑う。人としてすごく当たり前のことだが、「当たり前ではない状況下(転生先)で当たり前が出来ることは、当たり前じゃない」のかもしれない。

本作に関しては、1期1話からずっとこのような姿勢は貫かれているが、特に感心したのは、2期最終話。マインが、転生元の世界を記憶の底に押し込み後悔の中に生きてきたことや、神官長がマインを疑い、国のために尋問したり利用価値を説いたりするシーン。

実にリアル。思えば、ギュンター(家族の幸せ)、ルッツ(将来の夢)、ベンノ(経済的利益)など、この世界の人物は、自分の幸せに貪欲で、一生懸命だ。そこに、イマイチ正体を掴めなかったフェルディナンドに、「国家の繁栄」という明確な目的が示されたのは意外で、でも、ようやくフェルディナンドが人間らしく感じた(まあ、本当の目的は別にあるかもだけど)。マインも、転生者らしい苦しみを抱え、なんとか消化し、でも消化できなくて、それでも少しだけ、前に進めた。

最終話、(転生前の)お母さんへの謝罪を、(転生先の)母さんに言い、感謝を伝える。素晴らしいシーンだった。

この作品のキャラクターは、実に「生きて」いる。人間臭い。そこが、高評価の理由です。

3期あったら、確実に観ます。よろしくです!
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆4
門番には、門番の役割。八男、よりもちゃんと貴族と渡り合ってるよな。貴族からは疎まれ、孤児からは嫉妬される。

2話目 ☆4
望む望まないではなく、青色巫女らしくなれる努力。商人も、神殿には頭が上がらない。「フランが なかまに くわわった!」w

3話目 ☆4
着替え、上手いな。働けば対価がある。当たり前のことだけど、この世界では、特に孤児にはあり得ないこと。ギルも、あくまで孤児。少し安易だけど、愛情と報酬で動く。まあ、マインは金あるからな(笑) 神官には、下町の常識を教える。これ、ルッツとギルで、将来マインを取り合うな(笑) 「チームマイン」が充実してきた(笑) 仕事しないと飯もない。テリアの仕事だって、ロリコンばかり相手のしてきたのかな。仕事は、信じて、任せて、誉めて、覚えさせないとね。

4話目 ☆4
衝撃ではあるよな。そりゃ、孤児院には戻りたくないよな。三者三様の考え方。常識が違う。孤児院の委員長。責任も持てない、お金も出せない。他の異世界転生に教えてやりたい。マインなら、孤児に仕事させそうだけどな。ルッツ~って、もう完全に恋人だな(笑) これに関しては、究極に安い人件費だしな。ベットで!って、流石アダルトマイン(笑) 心置き無く読書をするため(笑) これ、八男の人だったら、10秒で孤児院救うな(笑)

5話目 ☆4
ギル、孤児院の運営が仕事になるな。神の恵みではなく、報酬。平等ではない。そうやって、仕事を覚えさせる。やや旧体制的だが、この時代のこの世界の背景からすれば、正しいやり方だよな。聖女、マイン(笑) 教育がご褒美。カルタも売れる。まあ、神殿長が黙ってないよな。でも、この功績を、名誉だけは全部神殿長に流せばなんとかなるかな?

6話目 ☆4
この時代、というか世界では、親の反対する仕事に就くことはなかなかない、というか悪なんだろうな。第一次産業の方が上に考えられるのは、昔のヨーロッパとかと同じだよな。理由を言わない、言葉が足りない父親の問題があるんだよな、それをいちいち言わせる神官長が良いね。これ、ルッツやベンロは悪くないだろ(笑)

7話目 ☆4


8話目 ☆4


9話目 ☆5
知識は通用せず、教養や常識、理念は通用する。版画もなかなかうまくいかない。やりがいや生きがいを見つけていく。色んな人の力を借りて、完成させていく。2年。ここでの回想は、ズルいな(笑)

10話目 ☆4
ぶちキレマイン(笑) ブラッディーフェスティバル(笑) 日本十進分類法、大学の時に覚えたな(笑) テンション高すぎて失言? マイン、絵本完成でテンション高い(笑)

11話目 ☆4
ここまできて、まだ親の許可を必要とするのが良いね。いつもの優しいフランに(笑) いちいち驚くマインが良いね。これまでのアニメで「普通」と流されてきたことに、しっかり光を当てている感じ。

12話目 ☆3
信賞必罰。身分差には身分差を。

13話目 ☆5
神官長、格好良かった。厳しいところは、厳しく。マインも、押し引きが上手い。神官長フラグ(笑) 囲い込みは必須、エサは本。神官長、ちゃんと報告するし、国の利益を考えている。マインを養女に。お母さんへの謝罪を、母さんに言い、感謝を伝える。素晴らしいな~。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 30

71.6 5 商人でラノベ原作なアニメランキング5位
本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません 第3部(TVアニメ動画)

2022年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (180)
701人が棚に入れました
誰もが本を読める世界へ 神殿の青色巫女見習いになったマインは、ルッツやトゥーリ、孤児院の子供たちと共に、子供用の聖典絵本を作った。 マインの本への情熱は高まるばかり。ヨハンやハイディにグーテンベルクの称号を与え、次なる目標・活版印刷を目指す。 だが、そんなマインの行く手に暗雲が立ちこめる。 強大な魔力と不思議な知識をもつマインに利用価値を見出した貴族や、マインに恨みをもつ貴族が、マインを密かに狙っていたのだ。 安全のため、マインには護衛騎士がつくことになった。 さらに、フェルディナンドはマインに、貴族であるカルステッドの養女になるようにと命ずる。 それはマインの身を守るための命令だったが、大切な家族と離れたくないマインは受け入れることができない。 そんな中、マインの家族に新しい命が誕生する。 エーファがカミルを出産。マインは姉となったのだ。 そして、神殿では身食いの捨て子、ディルクを育てることに。側仕え見習いのデリアはディルクを家族同然に可愛がるようになる。 守りたいものが増える中、マインを狙う魔の手はすぐ近くまで迫っていた。 マインはどうなってしまうのか!?


声優・キャラクター
マイン:井口裕香
フェルディナンド:速水奨
ジルヴェスター:井上和彦
カルステッド:森川智之
ダームエル:梅原裕一郎
ルッツ:田村睦心
ベンノ:子安武人
トゥーリ:中島愛
ギュンター:小山剛志
エーファ:折笠富美子
オットー:日野聡
コリンナ:衣川里佳
マルク:前野智昭
フリーダ:内田彩
ギル:三瓶由布子
フラン:狩野翔
デリア:都丸ちよ
ロジーナ:鈴木みのり
ヴィルマ:安野希世乃
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

アニメとしては区切りかな

The story to be told is overということはこれで終わらせるのかな。
to be continuedて出たからどうかな?

自分の強大な力でもって下剋上できそうな気もするけど、時代のせいか身分や権力者の後ろ盾がないとダメってのは難しい。

新しく弟ができたり、孤児を育てたり。新たに絵本を開発すべく絵具開発など、まったりした時間が流れつつも、毎回悪巧みしている神殿長が…。
愛人なんて馬鹿な考えをまんまと利用されてしまって。
{netabare}お守りのおかげで養子縁組という後ろ盾を得てなんとか逆転。{/netabare}

{netabare}ラストの家族の別れは本当に切ない。領主様も上級貴族の娘にするからって容赦ない。仕方ないけど。{/netabare}思わず涙が出てしまった。
家族愛が好きなんです。

最終回前までは流して見る感じだったけど、最後は涙腺が緩い自分に刺さってしまった。ただ、キャラクターが多すぎて時折、誰だったか把握できてないのが玉に瑕。


OP
あの日のことば 東山奈央
ED
言葉にできない 坂本真綾
OPの作詞は藤原さくら。良い感じの歌詞と思います。OPで間を持たせるのって難しいのか走らせちゃうよね笑。
EDは作詞・作曲も坂本真綾さん。出産おめでとうございます。
映像は本・印刷技術の発達を時系列ごとに。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
第二十七章『冬の始まり』
秋の終わり。マインは聖典絵本を量産して売り出したり、鍛冶職人見習いのヨハンにパトロンになって欲しいと頼まれたり、次の目標へ向けて精力的に本作りに取り組んでいた。だがそんな中、インク協会会長のヴォルフが、マインのことをかぎ回っていることがわかる。マインはベンノからある事を提案されるのだが……。

第二十八章『冬籠もりと今後の話』
神殿で、冬籠もりをすることになったマイン。だが、早々にホームシックになってしまう。さらに、ベンノとフェルディナンド、カルステッドとの会談では、ヴォルフが危険な人物で貴族とも繋がりがあることが判明。不思議な知識と強大な魔力を持つマインは、貴族たちからも狙われる存在だったのだ。危険を回避するためにフェルディナンドが下した決断とは!?

第二十九章『奉納式と春の訪れ』
マインの護衛として騎士のダームエルがつくことになった。おかげで出歩くことができるようになったマインは、図書室に行けると大喜び。奉納式を行ない、小聖杯に魔力を満たす職務を果たしながらも、下町へヨハンに注文していた品を受けとりに行く等、本作りへの情熱は失わない。そして春が近づき、家に帰れる日を心待ちにするマイン。だが、そんなマインに残酷な事実が告げられる。

第三十章『祈念式』
祈念式へ向かうことになったマインたち。そこへ、ジルヴェスターという青色神官が現れる。自由奔放なジルヴェスターにからかわれ、戸惑うマイン。ジルヴェスターを牽制しながら各地の農村を回り、祈念式を立派に務める。そしてマインたち一行は、以前からマインに興味を持っていたというゲルラッハ子爵のもとを訪れることに。だが、その日の夜--。大変な事件が起こってしまう!

第三十一章『青色神官の贈り物と帰宅』
祈念式を終え、マインたちが神殿に帰って来た。ジルヴェスターは、孤児院や工房を見てみたいと、マインを案内係に任命。聖典絵本を作る様子等を見て回る。そして去り際、ジルヴェスターはマインに、「いざという時のお守りだ」と、黒い石のついたネックレスを渡す。一方、ジルヴェスターと共に本作りの様子を見たフェルディナンドは、マインの技術は歴史を変えてしまうと、危機感を募らせるのだった。

第三十二章『神殿の捨て子と色作り』
久しぶりに家に帰ったマイン。弟のカミルが生まれ、これまで以上に本を作ろうと決意する。そんなマインの前に、強力な助っ人が現れた。インク職人のハイディだ。好奇心旺盛で研究熱心なハイディは、すぐにマインと気が合い、色インクの開発が始まった。試行錯誤を繰り返すマインとハイディ。そんな中、神殿では捨て子の赤ん坊、ディルクの面倒を見ることになる。

第三十三章『デリアとディルク』
赤ん坊のディルクが、高熱を出してしまった。ディルクを可愛がり、親身に面倒を見ていたデリアは、心配でたまらない。症状を見て、ディルクが身食いではないかと気づいたマイン。フェルディナンドと相談の末、ディルクを守るために、身食いであることを隠して育てることにする。マインは、ハイディと共に色インクの実験を進めつつ、神殿でディルクの世話をしていたのだが……。

第三十四章『不穏な動き』
ハイディの工房からの帰り道。非常事態を知らせる鐘が鳴り、救援信号の赤い光が上がる。何があったのかと、不安になるマイン。状況がはっきりするまで、マインは安全のため、家に引きこもることになった。束の間の家族との時間を過ごすマイン。そして、ようやく外出を許されたマインが神殿へ行くと……。そこに、ディルクの姿はなかった。そしてマインに、さらなる危機が襲いかかる!

第三十五章『黒いお守り』
門番のミスで、他領の貴族の馬車が町に入りこんでしまった。マインが狙われていることを知っているギュンターは、マインを守るために奮闘する。だが、謎の男たちに襲われてしまうマイン。ジルヴェスターの言葉を思い出し、黒いお守りに血判を押す。しかし、状況は何も変わらない。そんな中、マインを狙う者たちが、ついに牙を剥く!そして、ディルクも巻き込んだ神殿長たちの陰謀が明らかになる。

第三十六章『祝福』
不当な契約を迫る神殿長とビンデバルトに、魔力を暴走させたマイン。そこへ現れたフェルディナンドは、ビンデバルトと対戦する。さらに一同のもとへ、ジルヴェスターとカルステッドもやって来た。神殿長とビンデバルトは、自分たちに刃向かったマインに、罰を与えてほしいと要求。一同の裁定が行なわれる。そして、マインは大切な家族に、一つの決断をしたことを告げることになる--。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 15
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

話に一区切りついた感じかな。

{netabare}
第3期は本の話も含めつつ、家族の話に一層重きを置いていた印象。
このアニメは大きく本、神殿関係、家族に関しての話に分類されるのかな。

一期、二期で大方本作りに必要な道具は揃え終え、技術者に関しても集め終え、三期の序盤ではインクも開発し、いよいよちゃんとした本が完成するかと思えば、今度は既得権益と言う障壁。
確かにこの物騒そうな時代だと既得権益は無視してはいけない存在であり、道具揃えて作って終わりではなく、そういう細かい部分まで描けていて、やはりしっかりしている作品と言う印象。
インクの開発も、素材揃えて出来ましたではなく、色の調整のため試行錯誤するシーンまで描かれているように、実際に苦労するであろう部分はちゃんとその苦労まで描写されていて丁寧。
本作りという一見すぐに終わりそうな題材をここまで丁寧にやっているけど、だからと言ってダラダラとやっているわけではなく、本作りの上での障壁を取り除くための更なる目標が次々に打ち出され話の山場ができていくので、単純に退屈もしない。

神殿関係の話も面白い。
これもまた話自体は基本的に地味だが、面白く感じるということはこのアニメがオリジナルな世界観を作れているからだと思う。
最後の養子縁組、養女の話なども貴族と平民に分かれたこの世界観だからこそ身を守るために必要な対処法で、こういう面でも話に整合性が取れていてフィクションながらリアリティがあるので、世界観に入り込みやすい。
他の作品だと力で押し切って...みたいな雑な展開になりがちだが、この作品はそういう方向へ逃げずに現実的な方法で乗り切ってくるから印象がいい。
戦闘要素に関しても、魔術具など特殊な用具の存在や、結構細かい魔法の設定など、テンプレからの流用ではなくて戦闘重視な作品でないにも関わらず面白い。
新キャラも増え、神殿長の策謀もあったりで常に緊張感保てていたかな。
急にデリアが裏切ったり、特に最終回の展開だったり、思いもよらない方向へ展開が進んでいって面白かった。

家族の話についても特に良かった。
一期では主人公が本作りの邪魔をされたことによって家族に魔力をふるいかけたりする場面があったが、3期では家族のために本作りを一旦断念する、と2期の最終回での展開を通じて、より大切なものが家族へとシフトしていて成長を感じられた。
神殿での戦闘で今度は魔力を用いて家族を守るのも序盤との対比が効いていたと思う。
最終回も家族とマインがお互いのことを考えて、契約に反対せずに素直に受け入れるのが良かった。
このアニメは家族に限らず、キャラ同士の交わりが多く、繫がりがかなり大切にされている印象があるからこそ、最後の別れのシーンは感動できた。

個人的に3期が一番面白かった。
二人の赤ちゃんの話とかまだこれからと言う感じだったし、4期もぜひ欲しいんだけど、ないのかな。

↓一話毎メモ
{netabare}
27話 ☆8
OP今までで一番いいな。久々のフリーダ こいつ誰だっけ。
まるで実写。既得権益w 神殿長とかいう空気
EDの映像なんなんすかねこれ。

28話 ☆8
本中毒。ベンノとかいう有能。
一般人を傷つけた貴族が死刑判決って重いな。
このアニメ一話で一つの内容を大方解決してくれるのがいいわ。

29話 ☆8
このアニメ、貴族と言っても基本的に優しいけど、実際のところどうなんだろう。久々の神殿長。反撃怖くて手出せてないの草。
ダ―ムウェルは青服着ないのね。不穏だな。
変な器具が出てきて急に文明が進展した感ある。

30話 ☆9
何のプレイだよw なんやこいつw この祈りのポーズ何回見ても面白いな。
この世界やっぱり貴族と平民仲いい感じなのか?雑魚騎士さんを除いて。
これ貴族用と平民の食事ってことだよなw
いかにもな悪役顔 戦闘とか珍しいな。

31話 ☆9
こいついっつも呼び出されてんな。ジルヴェスターめっちゃいい奴じゃん。
確かにいきなり紙普及したらな。
又既得権益か。細かいけどこの時代ならね。
協会が悪影響受けたしな現実だと。
前世の反省が活かされてる。
デリアまだ神殿長と繋がってんのか。赤ちゃんも身喰いもってそう。
いや普通にマイン狙い?

32話 ☆9
黒幕。目暮警部何やってんすか。やっぱり神殿長一枚かんでたか。
触るな。最初は高めの値段を提示する奴。科学者に慣れそう。怖い。
山羊のミルクがまずかったのでは。

33話 ☆7
一瞬で取れるの草。
てかなんで、主人公みたいに魔力を提供するのはダメなの?
提供者多ければ多いほどいいってもんじゃないの?

34話 ☆8
これは不穏な動き。久々に本の作成に重きを置いた話という感じだな。
急に不穏。噛ませおじさん。からかうなw 過去一不穏だったなw

35話 ☆10
案外あっさり助かる。イキリモード
序盤は家族にも行使しようとしてしまってた力を今後は家族を守るために使うというのが成長を感じられる。
デリアの好感度が下がっていく。
飼い殺しとは限らないだろうけどこいつの場合そうだろうな。
いきなり戦闘始まった。今回なんか微妙だな。
ここに来てなろうお約束の魔石が壊れる展開w
負けヒロインカルステッド いや、神回だった。

36話 ☆9
ええw このじじいさぁ…。神殿長さん何やかんやずっと出てたのに…。
そういやルッツの話最近ないな。
けど顔でバレそうだけどなw ジルヴェスターの前で言うな。

OP「あの日のことば」☆7.5
ED「言葉にできない」☆7
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

祝4期 正直言えばなぜ4期が来たのかわかりませんけど。

 4期がなんとWIT STUDIOで制作とのことでビックリしました。ただ、ひょっとしてNHKとかで完結までやってくれるの?という期待もあります。2部まで原作7巻分で3クールかな。合計33巻あります。あと12クールくらいあると完結しますかね?
 本当に3部以降どどんどん面白くなりますので、是非実現してほしいです。

 独自性と言う意味では、これ以降若干薄れてきます。本が中心ではなくなりますし、貴族に入ってローゼンマイン無双が始まります。学園パートに入りますが、凡百のなろう系の学園とは違い意味性が深いです。そして俺TUEEEとはほど遠いです。それだけにカタルシスが大きいストーリーになります。コミカルなパートも増えてきます。

 そして、面白いキャラがどんどん登場します。アンゲリカ、ハンネローレなどは最高です。なんといってもハルトムート、クラリッサがいいんですけど、それは4部以降ですね。

 でまあ、正直言うと今までのパートは、いいんですけど原作版の面白さがすべて引きだせているかな、という疑問はありました。世間的な評判もそれほど感じません。なので、なぜ4期なのかさっぱりわかりません。わかりませんが、WIT STUDIOですので、これから大事になる魔法パートの描写に期待です。






1話 マインちゃんの青髪のこの独特の髪の光沢…ツヤをみると、ああ下剋上来たなあという感じです。ついに金属活版にインクですか。粘土板や紙作り、コンテンツなどを経てついにここまで来ましたね。

{netabare}  本作は期待通りのストーリーではありますが、逆境があってそれを知恵と努力で跳ね返して行きながら、本作りが着実に進んで行くという王道ストーリーが本当に良くできています。

 貴族社会や庶民の暮らしの設定もいいし「ギルド」が本来の意味になっているし、価値観が必ずしも現代日本に迎合していないし。

 あとやっぱり「紙の本」いいですよね。本って、電子だと単なる「情報」ですけど、紙の本は「体験」ですからね。表紙のイラスト、重さ、紙の質感、そしてインクの匂いなどの五感にうったえます。そして読み終わった本の汚れ具合などが一緒に時間を共有した「自分の本」になりますし。
 それと紙をめくるという行為のせいか、脳みそでの記憶や体験する場所が電子と紙では違う気がします…今の時代だから本づくりのアニメ…いいと思います。

 作画がほぼ気にならないくらい続きが気になるアニメですね。とはいえちょっと良くなってきてます?

 今になって気が付いたんですけど、下剋上って「下の身分の者が上の身分のものを倒して権力をとること」ですから、最後はマインが…?それとも比喩なんでしょうか?{/netabare}


3話 ちょっとペースが速い?

{netabare} 3期見始めたら面白さが継続していましので原作を既刊分読了しました。ここから先も面白いのはわかってるのでもちろん継続視聴です。

 原作読むと指輪とかいろんな細かい部分に目が行きます。そういうところの設定の解説はこれからなんでしょう。ただ、テンポが上がった気がしますので、ついてこれない人を振り落とさないようにお願いしたいところです。デフォルメマインの説明で構いませんのでアニメの尺の不足分の説明はちゃんとお願いします。

 もちろん膨大な原作をアニメ化しようと思えば、いままでが丁寧過ぎたとは思いますけど、ここからまた面白くなるので是非品質を落とさないでアニメ化をお願いします。
 本作は3部とはいっていますが3期はまだ原作2部3冊目、通算で6巻部分なんですよね。本当の意味で3部を描くのは厳しそうですね。それとも2クール?{/netabare}

10話 あーここで終わりかあ。これから本番でどんどん面白いのに…

{netabare} 大いなる導入が終わって、この先の領主の養女という貴族としてのプロローグがあって、貴族院から女神の化身ですね。今のところ既刊29巻中の7巻ですか。8月に30巻です…もうちょっとですかね。あまりに面白くて一気読み…はできませんが、他のアニメを見ずに2週間位で読んでしまいました。
 今後、若干本づくりから主題ははずれるんですけど、異世界もののテンプレのようでテンプレでないかなり面白い話になるんですけど…ローゼマイン無双…見たかったなあ
 なろう系の異世界転生がパワーダウンしている中、もう1クールやったほうが継続性があった気がするんですけど大丈夫かなあ。

 本作は、作品的には「魔法のエフェクト」が感動を呼ぶのに非常に大事になるのに、本作の最終回はえっ?というレベルでしたね。今回作画は若干頑張りましたけど、どうもエフェクトが下手だなあ。ゾロリとか乱太郎の会社だからですかね。エフェクトは安価で効果的なのでぜひ研究してほしかったなあ。

 本作の総評は、うーん、私はもう原作勢で話を補完できるから楽しめました。が、読んでない人からするとどうなんでしょう?原作の中でマインの平民時代が突然終わる部分でドキドキするところではありますけど。

 ということで既に評価は出来ない状態なので、ストーリーとキャラを4にして、残りは評価せずの意味で3にしておきます。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 11

89.4 6 商人でラノベ原作なアニメランキング6位
狼と香辛料(TVアニメ動画)

2008年冬アニメ
★★★★☆ 4.0 (4741)
23352人が棚に入れました
旅から旅へ各地を巡り、物を売り歩く行商人として生きるクラフト・ロレンス。
収穫祭に沸くパスロエの村へ行商に訪れたロレンスはその帰り、自らの荷馬車にとんでもないモノが入り込んでいたのを見つけてしまう。パスロエで仕入れた麦束に混じって眠りこけていたのは、獣の耳と尻尾をそよがせる美しい少女だった。
自らを『ヨイツの賢狼』ホロと名乗り、長いことパスロエの麦を豊作にするため手を貸していたと嘯く少女。左前脚だけとは言え狼としての姿まで見せられたロレンスは、ホロの素性を訝りながらも「遙か北の故郷に帰りたい」と願う彼女を旅の道連れとすることになる。
賢狼と行商人の軽妙洒脱な掛け合いに彩られた、彼らの行商模様と道中での様々な事件を描く、「剣も魔法もない」ファンタジー・ストーリー。

声優・キャラクター
小清水亜美、福山潤、名塚佳織、中原麻衣
ネタバレ

フリ-クス さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

Of Walls and Eggs(壁とタマゴ)

昨年の2月25日に『完全新作制作決定』の報が出てから、
まるっと一年間、放置プレイが続いている『狼と香辛料』であります。
なんかもう、ここまで徹底的にほったらかされると、
  ほんとうに作ってくれたらラッキー
みたいな賢者タイムに入っておられるファンもけっこう多いのでは。

  二期の放送が終わってから、もうじき14年ですものね。
    はいはい、あと一、二年ぐらい待ちますよ。
    どうせ権利処理だのなんだのでフリーズしてるんでしょ、
    待ってたげるから好きにやったんさい。
  と言えるぐらいには、視聴者もみんなオトナになっているわけで。
  
まあ確かに前作、一期二期のアニメは、
権利処理という観点からも、かなり興味深いものでありました。
僕はこの作品について考察しようとすると、
系統や完成度が真逆なんですが、
ずっと昔に作られた村上春樹さん原作の映画を思い出してしまいます。

はあ? なにいってんだおまえ。

そんなふうに感じられる方が大半でしょうし、
本編の評価にはぜんぜん、まるっきり関係ないことなので、
そこのあたりはネタバレで隠しときますね。
けっこう長いので、
権利処理や製作業務に関心のある方だけ、どうぞ。
{netabare}

いまや日本文壇の重鎮みたくなっている村上春樹さんですが、
デビュー作はかなり古くて1979年、
群像新人賞を受賞した『風の歌を聴け』という中長編であります。

実はこの作品、大森一樹監督の手によって1981年に映画化されておりまして、
なかなかにすさまじい仕上がりになっております。
原作ファンの方も未読の方も唖然ボーゼン、
舌打ちをしつつ上映中にこぞって席を立っちゃいそう、みたいな感じです。

  ちなみに村上春樹さんご自身は、この映画に対して

    僕がこの映画で個人的に評価するのは、
    大森くんが「後先考えず」にとでも言えばいいのか、
    とにかくやりたいことを若々しく、自由にやってくれたこと、
    そして(中略)個性的な三人の若い俳優を起用し、
    生き生きと上手に動かしてくれたこと、その二点だ。
    僕がこの映画に関して言いたいことは、そこにつきると思う。

  というように述べられています。いやあ、大人そす。

この春樹さんのコメントで注目すべきなのは
  『やりたいことを若々しく、自由にやってくれたこと』
を評価している部分だと拙は個人的に思っております。

小説やマンガなどの『版権(原作)モノ』を映像化する場合、
制作者が配慮しなくてはならないポイントは以下の二つです。

  ① 著作権者監修
  ② 原作ファンの心理

このうち①は、ほんとに『絶対的』なものでありまして、
原作者が映像について「こんな改変・演出は認めない」と言ったら
上映なりOAなりができないことがホーリツで決まっております。

  万が一、制作がやらかしてくれたら、
  著作権者との間にハサまれた製作スタッフが、
  痛む胃をさすりながら両者間を走り回ることになります。

  ですから、春樹さんみたく
    自分が書いたものと映像作品は別物だと理解しております。
    それを承知で作品をお預けしたのですから、
    どうぞ監督さんの思うままご自由になさってください。
  という姿勢の原作者さんは、ガチで『神様』みたいなものでありまして。

  もちろん、できてきた映像を気に入る・入らないはあります。
  だけど、それと『許諾する・しない』は別のハナシ。
  そこんところを理解してくれない『不安定な神様』も多数おられます。

   だったら最初っから映像化許諾すんじゃね~よ、とか、
   てめえで監督しろってんだつったく、なんてのは
   製作・制作を問わず、この業界定番のグチなんじゃないかしら。

  しかしながら『あきらかに制作がワルい』というトラブルも多々あり、
  そこんところはケ-スバイケース。
  とにもかくにも、菓子折りがたくさんいることだけは確かであります。


これに対して②の『原作ファンの心理』というのは、
ホーリツ的にはなんの保護もされていない、しかも曖昧なモノでして、
製作サイドとして極論をするならば、

  板さえ売れてくれればビジネス的にはどっちでもいい

ファクターであると言うことができます。

ただし、大枚をはたいて映像化するということは、
その原作ファンが『劇場に来てくれる・板を買ってくれる』
ということを当て込んでいるわけであります。

ですから製作的には、なるべくなら原作のテイストにそったカタチで、
言っちゃえば『無難』なモノづくりをして欲しいのですが、
そうそう思い通りに動いてくれないのがクリエイターという生き物でありまして。

  もちろん、尺や話数のカンケイで、
  プロットを足したり引いたりするのは『あたりまえ』のことです。
  (それでも『約ネバ』みたく大ブ-イングになることもあり)

  それ以外にも、監督がアクの強い方で、
   ・この作品はこうした方がゼッタイ面白くなる。
   ・ファンが何を言おうが、オレはこの作品をこう解釈する。
  みたいに突っ走ったりした日にゃあ、
  それが原作ファンに受け入れられることを祈るしかありません。
{/netabare}

相変わらずマクラが長くて恐縮ですが、
僕がどうしてこんな狭い内輪話を書いているかというと、
本作『狼と香辛料』が、

  原作とはまるっきりイメージの違うモノ

であり、それがファンに受け入れられた好事例だからであります。
(村上春樹さんの映画とは真逆の事例ですね)


物語の舞台は、中世ヨ-ロッパ風の架空世界。
架空と言っても、魔法使いだの悪魔だの妖精さんだのがいるわけでなく、
国名などがオリジナルなだけで、
かなり現実世界に近い設定になっております。

その世界で、旅の行商人クラフト・ロレンスが、
何百年と生きていて少女に姿を変えられる賢狼、ホロと出会います。
ロレンスは、故郷の村に帰りたいというホロの願いを聞きいれ、
二人で行商の旅をつづけながら、
その故郷の村『ヨイツ』を探すこととなります。

旅の途中で魔物を討伐するとか巨悪組織と敵対するとかは全くなくて、
お話の中心は平たくいうと『行商よもやま話』、
ロレンスが巻き込まれる商売トラブルのあれやこれやがメインになります。

通貨変動だの為替だの相場だの関税だの信用取引だの、
いわゆる『ケーザイ』のイロハ、
商取引の仕組みを物語にうまく取り入れた、かなり斬新な作品ですね。
内容的には初級レベルなんですが、
時代性、法整備や通信技術が未発達な世相がうまく組み込まれており、
けっこう興味深く楽しめる仕上がりになっております。


原作は支倉凍砂さんのライトノベル。
本アニメの元となった『狼と香辛料』シリ-ズは17巻で完結し、
いまは『新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙』というのをやっているそうです。
(ごめんなさい、読んでません)

大本となる『狼と香辛料』シリ-ズも何冊か読んだだけなのですが、
支倉さんは14歳から小説を書きはじめ、
16歳からいろんな文学賞に応募していたというキャリアの方だけあって、
ヘタベタ表現やこっぱずかしい直喩、ムダ長文などがなく、
わかりやすくてサクサク読める、楽しい作品だったと記憶しています。

  特徴的だと思ったのは『心理描写』がすごく多いということ。

  二人称で書かれているにもかかわらず、
  たとえばロレンスが何をどのように、どのぐらい強く思ったのか、
  みたいなことがストレートに表現されており、
  行間を読むスキルがほとんどいらない書き方だなあ、と。
  (もちろん読者層に合わせてるんだと思いますが)

そして同文庫のイラストは、文倉十さん。
ちょっとジュニアっぽい印象の、
少しメルヘンっぽい、かわいらしい絵を描く方です。

この支倉さんの書き方と文倉さんのイラストを組み合わせた印象は、

  可愛らしいキャラクターが、
  わちゃわちゃと楽しい会話をしながら旅をして、
  おカネに絡むいろんな事件に遭遇したり巻き込まれたりする物語

みたいな感じではあるまいかと(もちろん拙的な主観ですが)。
で、アニメの方はどうかと言いますと、

  しっとりとした情感のある、メリハリが効いた大人のビジネス寓話

みたいな感じに仕上がっております(いや、これも拙的な主観ですが)。
それぞれが面白い作品ではあるのですが、
そのテイストというか、受ける印象がまるで違うんですよね。


そのように印象が異なる要因は、大きく分けて三つあると僕は思っています。

  一つめは『余分なモノローグの排除』。
  二つめは『キャラデの大胆な変更』。
  三つめは『役者さんのお芝居』。

まず一つめの『余分なモノローグの排除』ですが、
これは文章作品を映像化するときに、多く見られる傾向ですね。

  表情、仕草、明暗、背景、アングル、SEなど、
  映像作品には心理を描写する方法がいくらでもあるわけですから、
  いちいち心情解説的なモノローグを挟む必然性はありません。  

  本作におきましても、
  ストーリーの進行上でどうしても必要な場合を除き、
  蛇足と呼べそうなモノローグが可能な限り排除されています。

  それが適切な『間』と『タメ』をつくり、
  手とり足とり何でも解説で少しジュニアっぽかった原作とくらべ、
  オトナ向けの映像作品にシフトさせているんです。よき。

    もちろん、ひたすらモノローグを削除すればいいというわけではなく、
    本作とは真逆の『涼宮ハルヒの憂鬱』みたいな成功例もあり、
    あくまでも作品の総合的なチュ-ニングのおハナシなのでありますが。


二つめの『キャラデの大胆な変更』は、正直、すごいです。

  文倉十さんのタッチを踏襲してアレンジするのではなく、
  『ヴァンドレッド』『怪物王女』などで有名な黒田和也さんに、
  ほとんど一からキャラデを依頼して、
  全く別モノと言っていいキャラビジュアルを立ち上げました。

  これ、口で言うのはカンタンなんですが、
  版権サイドにキャラデ変更を通すのってホント大変なんです。
  なんせ『原作を売るために』アニメ化をしているわけですからね。
  ましてや、版元が悪名高いカ〇カワですから。
  いやほんと、よくもまあ通したもんだみのもんたよしのり(←死語)。

  さすがに文倉さんに気を使ってか、
  EDは画も音楽も、原作のイメージそのまんま。
  逆に言うと、
  キャラデ変更してなかったら本編もあのイメージになっていたわけであります。

  もちろん『そっちの方がすき』な方を否定はいたしません。
  いたしませんが、あくまでも拙的には、
  変更したからこそ、このしっとりした世界観が出せた、
  アニメ作品として成功する大きな要因になった、と愚考する次第であります。
  (文倉さんファンの方々、ほんとごめんなさい)


三つめの『役者さんのお芝居』は、小清水亜美さんと福山潤さんが無双しております。

  そもそもヒロインのホロは何百年と生きている賢狼ですから、
  役作りがきゃぴきゃぴ少女じゃ『おかしい』んですよね。
  それなりの落ち着きと見識を兼ね備えたキャラじゃなきゃイケナイわけです。

  だからといって『熟女・おばはん』に振るのは、アニメ的にアレ。
  ヒロインというのはあくまでも魅力的で、
  視聴者を惹きつけるキャラじゃないといけません。

  このジレンマをものの見事に解決したのが、小清水さんの役作りですね。

  ソプラノボイスで語られる「わっち」「主さま」「ありんす」などの廓言葉は、
  かわいらしいんだけど、その奥にはっきりと『艶』が感じられてよき。
  この『かわいいくせに艶がある』お芝居って、ほんとに難しいんですよね。
  理屈じゃなく感性的な領域で役を深くとらえていかないと、
  なかなかこういった役作りに辿りつけません。

  そして、単に『感性任せ』で押し切るのではなく、
  それをきちんとカタチにしていく『技術』があるところがハラショーかと。
  シ-ンや感情に合わせて緩急をつかいわけ、
  冒頭と末尾の音の強弱によって微細な心の波を表現するなど、
  ものっそい丁寧なお芝居が、ホロというキャラを際立たたせています。

  そして、そのホロを受け止めるロレンス、福山さんの役作りも実によき。

  原作設定では20代後半ということになっていますし、
  エラそうなこと言うわりにミスったり日和ったりするキャラですから、
  もっと若々しく演ってもよかったんです。

  だけどそうすると、物語が軽くなる。
  そして、ホンモノの若造をホロが『若造呼ばわり』したところで、
  ホロの『何百年と生きている賢狼』っぽさがちっともでません。

    中世で20代後半なら、子供が三人いてもおかしくない『おっさん』です。
    その『おっさん』を口先で煙に巻き、手玉に取るからこそ、
    ホロの賢狼っぽさというものが浮き上がってくるわけでありまして。

  だからといって、ホンモノの『おっさん』みたく演じるのはホビロン。
  それなりの知識と経験を蓄えいっぱしの商人面をするも、
  ときおり『若気』が顔を出してしまうビミョーなお年頃であるわけです。
  このあたり、
  福山さんがほんとうまくチュ-ニングしているなあ、と。
  
  いまでこそ原作を読み返してみると、
  小清水さんと福山さんの声がアタマのなかに蘇ってきますが、
  ゼロから読むイメージは、
  文倉十さんのイラストに引っ張られることもあり、
  二人とも、もっと若々しくてわちゃわちゃしている感じなんですね。

  ここのところのイメージ変換、
  小清水さんと福山さんが創造した『若さと渋さが同居するオトナ』の造形が、
  物語に絶妙な深みとコクを与えていると思う拙であります。



僕的なおすすめ度は堂々のAランク。

全てのアニメにきらら的なアレを求めている方々にはちょっとナニですが、
そのへんもホロのケモ耳とふさふさ尻尾で、ぎりフォロー。

  さすがオオカミというか、
  平気でばっぱか脱いですぐまっぱになるところなんか、
  手塚〇虫的なサービスカットと言えなくもなく。

  ホロがロレンスを会話のキャッチボールで手玉に取るところは、
  なんというか『からかい上手のケモ耳さん』みたいな感じで、
  一定の需要は満たしてるんじゃないかしら。

ただ、見どころは『剣も魔法もないファンタジー』の謳い文句どおり、
中世のしっとりとした空気感や、
ホロとロレンスの、こじゃれたふうベタ甘会話、
よく練り込まれたビジネストラブルにおける知略勝負のドキハラ感、
みたいなところではあるまいか、と愚考いたします。


全13話の物語は、大きく分けて三部構成。
出会い編で二話、オオカミバレ編四話、羊編七話みたくわかれておりんす。
ただ、それぞれにテ-マときっちりした起承転結があり、
ショ-トプロットがうまく差し込まれているので、
長いという印象ではなく『ていねいに描かれている』という感じかと。
{netabare}
  最後の羊編は、さらに大きく分けてみっつ。
  ・武具を手にいれてドヤ顔編
  ・相場大暴落で崖っぷち編
  ・羊飼いを巻き込んでの金塊密輸編
  という感じにわけられるので、七話あってもぜんぜん長く感じません。
  
  ちなみに金塊の密輸というのはれっきとした『犯罪編』でして、
  内容的にもチカラワザ。商売どうこうの『知恵』はカンケイありません。
  ロレンスが、自分を裏切った商会の手下に向かって
    おまえたちと一緒にするな
  なんて言ってましたが、基本、同じ穴のムジナでありんす。おまゆう。
{/netabare}

制作は、これが四年ぶりの元請けとなるイマジン。
作画に関しては、超美麗、とまではとても言えませんが、
15年前のアニメとしてはかなり頑張ってます。
全体的にしっとりとした雰囲気がほどよく漂っていて、
違和感なく楽しめる良作レベルかと。

  ただ、何があったのか知りませんが、
  本作を最後にアニメ制作から撤退しちゃうんですよね、イマジンさん。
  (二期は、制作会社が変わっております)
  その後、子会社でエロゲやエロアニメなんかをつくっており、
  なんかよくわかんない感じに迷走されております。


役者さんのお芝居は、既述どおりハイレベル。
小清水さんと福山さんのメイン二人はもちろんスゴいんですが、
わきを固めるキャストもみんな水準以上。
{netabare}
  個人的に好きなのは、羊飼いのノーラを演じた中原麻衣さん。
  ノ-ラって、気弱そうな外見や物言いとはうらはらに、
  けっこう計算高くてしたたかですし、やることもエグいんですよね。
  オンナの強さの体現というか、
  まさに『羊の皮をかぶったオオカミ』でありんす。

  中原さんって何を演らせてもうまいんですが、
  とりわけこういう役どころ演らせたら、めっちゃハマりますよね。
  いやほんと、オンナは怖いです(←差別発言)。
{/netabare}

音楽は、清浦夏実さんが歌うOP曲『旅の途中』が絶品です。
本編で描こうとする世界観とカンペキにリンク、
このOPなくして本作の成功はなかった、なんて強弁してもいいレベルかと。

楽曲のできのよさもそうなんだけど、
ゼロから曲作りをスタートして、
あの原作からこんなにしっとりとした美しい楽曲を作れるって、
なんかすごくないですか?

  劇伴も、古楽や民族音楽ベースの吉野裕司さんに依頼し、
  アコースティック主体で、
  映像にも作品の時代背景にもうまく溶け込んでいて、よきです。

  唯一の例外がEDなんですが、
  これは前述のとおり、原作者・ファンへのエクスキューズかと。
  そのよしあしについては、
  皆さまそれぞれ一言あるかと存じますが、
  権利処理とは、かくも妥協点さがしの繰り返しなのであります。



とにもかくにも一風変わった、
そして見ごたえのあるオトナのファンタジー作品であります。
なろう系ご都合ファンタジーに食傷気味の方も、
  そうなんだよなあ、
  物語って、ホンライはこういうものなんだよなあ、
なんて感じていただける逸品ではあるまいかと。

そして、あの『リコリコ』ではじめて小清水亜美さんを知った方にも、
ぜひに、とおススメしたい、彼女の代表作の一つでもあります。

  12歳から劇団若草に所属していたとはいえ、
  本作公開時は、まだ23歳だったわけであります。
  それでこの表現力というのは、さすが小清水さんとしか言いようがなく。
  基本が完璧にできているうえに、
  役柄を『皮膚感覚的にとらえる』感性がスゴい方なんですよね。


ほんとうに三期があるのか、
あるとしても、一期・二期と同じテイストになるのか、
そこのあたりは、現段階(23年4月06日)ではちょっとわかりません。

わかりませんが、単体作品としてもすごく出来がいいので、
未視聴の方はもちろんのこと、
既に視聴された方も、もっかい見ても損のない作品ではあるまいかと。

  え~~、でもケモ耳なんでしょ?

  なんて思われる方がおられるかも知れませんが、
  そういうアレなご心配は無用です。
  ケモ耳とハサミは使いよう。こっちは正しいほうの使い方ですね。
  決してナニな作品ではありませんので、
  安心してお試しください。
  
    全国のクリエイターを目指すみなさまも、
    ケモ耳は用量・用法を守って正しくお使いくださいませ。


**************************************************************


ここからは、原作とアニメについての個人的な意見です。
本作にはまるっきり関係ありませんし、
あくまでも拙個人の主義主張みたいなものですから、
まるっとネタバレで隠しておきますね。
{netabare}

本作『狼と香辛料』は、原作とのイメージ変換が、
原作ファンにも好意的に受け取られて相乗効果を発揮したという、
けっこう珍しいタイプの成功事例であると拙は思います。

  原作に対して大きなアレンジをした場合、
  たいていは『ちげ~だろ』とか『わかってね~な』とか言われて、
  ネット上でフクロにされる場合が多いんですよね、現実は。

この点に関してはいろんな意見があると思いますが、
僕個人としては、原作という『壁』に向かって果敢に挑んでいくという、
  監督のクリエイティヴィティ
というものをリスペクトしたいと考えています。

冒頭にご紹介した村上春樹さんの言葉をお借りするなら、

  もしここに硬い大きな壁があり、
  そこにぶつかって割れる卵があったとしたら、
  私は常に卵の側に立ちます。

みたいな感じですね(おいこら、なにさまだ、僕)。

ただしそれは『なんでも擁護』という、
バカ親まるだし的な意味で言っているのではありません。
プロの評価はできあがった作品がすべて。
作品が原作と比較してあきらかに『つまらない』ものであれば、
フクロにされるのは当然のことであると思います。

  一部の原作厨の方を除き、原作ファンが怒っているのは
    『原作をかえた』ことではなく、
    『原作のおもしろさを損なった・つまらなくした』
  ことに対してであると僕は思っています。
  より面白くした・付加価値をつけたのなら、ふつうは怒りませんって。

実際のところ『改悪』と呼べる作品が存在しているのは『事実』です。
そこはもう、フクロ、フルボッコでいいんじゃないのかな、と。
それを擁護するつもりも、擁護すべき必然性もありません。

だけど、それにビビッてガチガチのモノづくりしかできないようならば、
それはもう『文化』と呼べるものじゃない、とも拙は考えています。
  『原作を大事にする』ことと
  『原作に媚びへつらう』ことは違うだろ、と。
サカナをブツ切りにしてお皿の上に並べただけのものを出され、
これが『素材をダイジにした料理』です、とか言われても困っちゃうわけですから。
(せめてウロコぐらいとろ~よ、ウロコぐらい)

これからも版権モノのアニメというのは
  「おお、その手できたか」と原作ファンを唸らせるものや、
  「文章やマンガをただ動かした」だけのもの、
  「てめえコラ、ちょっとこっちこいっ」と原作ファンを激怒させるもの、
いろんなものが出てくることかと存じます。

  僕個人といたしましては、
  粉々に砕け散ったタマゴの破片をせっせとホウキで掃きあつめながら、

    まあ、しゃあないよな。
    次、がんばればいいんだから、
    顔だけは、あげとけ。

  なんて声をかけてあげたいと、秘かに思っている次第なのであります。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 23
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

まったり見れるけど、本格的な商売を扱ったアニメ。私とホロがレビューしてみます。

原作未読。
アニメ1期のみでのレビューです。


主人公のロレンスと狼の化身ホロのやりとり、そして行商人としての旅を描いたアニメ。
時代はルネサンス以前のヨーロッパという雰囲気です。

ロレンスは、能力が高く、経験も豊富だが、お人好しな面があります。
ホロは、商売の経験はないものの、非常に鋭い勘をもっていて、人の感情を操ることに長けています。
そして独特なしゃべり方。廓詞(くるわことば)と呼ばれる言葉と現代語の中間のような話し方をします。
何とも美しくて、不思議な魅力をもったキャラですね。

ロレンスもホロも頭の回転が速いです。
その二人が織りなすウィットに富んだ会話、そして距離感が大きな見所です。
ロレンスが前に出たり、ホロが前に出たり、並んで歩いてみたり。
ただ歩いているシーンにも、二人の心情が表れています。
ゆったりとした雰囲気のなか、徐々にキャラクターの魅力が伝わってきました。

作画は綺麗だと思います。
……というより、作画の雰囲気が好きなのかもしれません。
舞台は西洋風なのに、どことなく日本的な風情を感じさせてくれます。
のんきな旅路の風景を見ると、「夏目友人帳」のほのぼのとした空気感を思い出しました。

OPテーマ「旅の途中」も印象に残りました。
切なさの中にも暖かさ、そして雄大さを感じる歌です。
毎回聞き入ってました。


そして肝心のストーリー。

構成はしっかりしています。
伏線を張って、きちんと回収。
商売を通じ、ロレンスとホロを中心とした人間模様が変化する過程が描かれています。
おそらく「信頼」がテーマでしょう。

商売の部分は、けっこう本格的です。
ぼーっと見ていると理解できない部分があると思います。
私もそうでした……。

ホロがかわいいと思えればそんなこと気にせずに楽しめるのですがw


……ということで、難しいことは登場人物に任せることにしましょう。
レビュアーをホロさんに交代します。

-----------------------------------------------------------

わっちは賢狼ホロでありんす。

アニメ内の商取引について、わっちが説いてあげんしょう。
分からない部分があった主様は、ぜひ見てくりゃれ。

{netabare}
【為替】
{netabare}
まずは、ロレンスとぶどう園の主人との会話で出てきた「為替」の話からしようかの。

①まず、Aという会社の系列の店に、麦を売る。
この時にはお金をやりとりをせず、「クラフト・ロレンスから銀貨○○枚分の麦を買った」という証明書だけを受け取るんじゃ。
②その後、ヨーレンツという町に到着したら、そこにあるA会社系列の店で、塩を買う。
その時は証明書を渡すだけで取引成立。
あとはA会社が勝手にやってくりゃれるわけじゃな。

こうすれば、ロレンスは、①と②の道中、証明書以外に何も持たなくても済むじゃろう?
現金がなければ、盗賊や傭兵も襲って来ない。
仮に証明書を奪ったところで、身分を明かさねば換金できぬ。
ロレンスが塩を手に入れられたのは、ロレンスの築き上げてきた信用のおかげでもある。
商売には商人の信用が関わってくることが分かるじゃろ?
これがロレンスの言った「為替」というシステムじゃ。

まあ、アニメ中では「会社」ではなく「商会」と呼んでおるがの。
信用でつながった、商人どもの集まりのことじゃな。
{/netabare}

【お金の価値】
{netabare}
わっちも覚えるのに苦労したが、特に必要なのは、「トレニー銀貨」と「リュミオーネ金貨」の価値じゃ。

慎ましく暮らせば、トレニー銀貨1枚で1週間は暮らせる金額。
まあ、トレニー銀貨1枚は、日本円で約1万円くらいだと思ってよいじゃろう。

さて、テンの毛皮は、1枚当たりトレニー銀貨3枚で売れた。
それが70枚。
つまり、銀貨210枚≒210万円以上で売れたわけじゃ。
本来なら、銀貨140枚≒140万円でも十分な利益が出るのに、りんごを使っただけでこの差じゃ。
香りが70万円に化けたことになる。
……長生きはするもんじゃの。

そして、リュミオーネ金貨の価値は、トレニー銀貨30~35枚ほど。
リュミオーネ金貨1枚≒33万円程度の価値があるわけじゃ。

さて、ノーラに頼んだ仕事の報酬は20リュミオーネ。
日本円にすると、660万円ほど。
何とも驚きの額でありんしょ?
……さすがにあの小娘も「これは危険な仕事だ」と感じ、悩んだわけじゃな。
{/netabare}

【ロレンスが大損した理由】
{netabare}
これはほとんど事故に近いが、胡椒の取引が一つの要因じゃの。
天秤の仕掛けを見破って、してやったりと思ったロレンス。
「経験は過信を生み、過信は時に命取りとなる」
わっちはそう言ったのじゃが、その通りになってしまった。
つまりは、武具の価値が下がる可能性を調べず、その場の成功の勢いで注文したことに問題があったわけじゃな。
まあ、その商人が値下がりの可能性に気付いておったかどうかは、わっちにはわかりんせん。
{/netabare}

【ロレンスの借金】
{netabare}
買った武具の値段は100リュミオーネ≒3300万円。
そのうち、47と4分の3リュミオーネ≒1500万円が信用貸し。
2日で約1500万円稼いで来いと言われたわけじゃ。
しかも手元にあるのはガラクタ。
これは、実に難しい問題じゃった。
ロレンスが精一杯借金して回って、1日で3リュミオーネ≒100万円。
「たった」とは言っておるが、それでもそれなりの金額は貸してもらえたんじゃ。
{/netabare}

【リーベルトの命乞い】
{netabare}
……まったく、やつはたわけものじゃった。
しかし、命乞いに300リュミオーネ≒1億円、600リュミオーネ≒2億円。
あれはもう、払うつもりなど毛頭ないと言っておるも同然じゃのう。
{/netabare}

【レメリオについて】
{netabare}
密輸に協力した、レメリオという目付きの悪い人間。
やつもロレンスと同様に、武具を買い集めておったが、価値の暴落で借金まみれになっておったのじゃ。
つまり、借金まみれ同士で密輸を行って、お互い何とかしようという交渉をしたわけじゃ。

しかし、レメリオが持っていた現金が少なく、密輸が成功しても自分の借金返済がやっと。
そこで、いくらか浮かせようと、わっちらを出し抜こうとしたわけじゃ。

まあ結局、わっちが一肌脱ぐことで、何とかなったがな。

手に入れた金塊の額は100リュミオーネ≒3300万円分。
持ち逃げすれば、ロレンスの腕なら10倍にすることもできたんじゃが、ロレンスはそうせんかった。
その金塊を、レメリオに500リュミオーネ≒2億円で買い取らせることにしたんじゃ。
ただ、ロレンス個人ではなく、ロレンスの所属する商会名義じゃ。
しかも、10年ローンで返済することにして、破産を免れさせた。
つまり、ペナルティは与えるがチャンスは奪わぬ。
まったく……どこまでもお人好しじゃな。
その証書を商会に持って行ったところ、130リュミオーネ≒4000万円ほどで買い取ってもらえて、わっちらは、当面の資金を得たわけじゃ。
{/netabare}


{netabare}なんだか「ロレンス」と呼びすぎて……わっちは妙な気分になったのじゃが{/netabare}……。

主様、話は理解できたかや?
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 97

hiroshi5 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

「社会」と「自然」。共存か敵対か。

この作品を見るに当たって必要なのは「社会」と「自然」(「世界」)の違いについての理解だ。

アメリカの社会学者バーソンズが「構造-機能」分析を基とした社会全体を生命体のような1つの自己維持をめざすシステムとして捉え、このシステム(社会システム論)を近代文明は推し進めてきた。それは科学技術の進歩によって飛躍的に促進されるのと同時に、より確実なものになった。
そして、より社会というものを完成させようと、国民に社会システムに疑問を感じさせないように科学でも予測不可能な「自然」or「世界」というものを排除しようとした。いや、実際排除したと言っても良いだろう。

結果として、時間は物理的に区切られ、国民は時間を過ごすのではなく時間に束縛されるようになった。そして、自然の現象に対しても予想内での範囲しか信じないようになった。

しかし、この一見完璧とも言えるシステムは実際にその予想外の何かが起こった時にまったく機能しなくなる。いや、むしろ障害になる。東日本大震災がその例だ。被害地域の住民たちが何かをしたくても、NPOなどが資金を分配したくても、社会の秩序を守るはずの規制や法律が障害になってしまって結局復興は遅れるばかり。


ここから導きだされる答えは、我々は「社会まみれ」になってはいけないということだ。社会に依存しきった人間は「なんとかなるだろう」と思っている。私もその一人だ。しかし、実際「なんとかなるの」のはそれなりに準備か備えをしている者だけだ。人間の予想を超える力、「自然」というものがあるということを考慮して生きなければいけない。

我々は環境問題を自分たちでなんとかしようとしているが、どんなに人類が進化しても「自然」に生かされていることを忘れてはならない。


前置きが長くなったが、この物語はそういう巨大かつ圧倒的な「自然」の力を表現した作品と言って良いだろう。一見中世ヨーロッパの物語かと思うかもしれないが、それは見当違いである。そもそも「神」なる存在がこの作品には登場するのだから。

人々が信じる対象が「神」や崇高なる存在から、己が信じる技術、能力などの進歩に依存するカタチになってくる。まさに産業革命の過程を描いているわけである。
それは、ホロが村の住民、特にクロエがホロと敵対するところ、また正教会の独裁傾向からも見て取れる。

この作品の面白いところはロレンスが商業という産業革命の過程に加担するカタチを取りながらも、ホロという一種産業革命前にヨーロッパを支配した「伝統主義」の権化のようなキャラクターをセットにして、「旅」をさせることだ。
ここでの「旅」は前述した「自然」の存在を考慮した非社会的行為として捉えて良いだろう。ロレンスの商業に対する姿勢は途中の「自分の店を持つことを延期する」ということで一部停止していると考えて良いだろう。

つまり、ロレンスは時代の流れに逆らってホロという今は古き傾向に身を染めたのだ。


こういったことは歴史の中でよくあった。アメリカで産業革命が起こった時もイギリスの量産型生産技術を導入することで独創性を代償に普遍化、一貫性を得た。それが時代の流れだったのだ。しかし、この流れは結果として産業社会のスタグフレーションを導き、大恐慌、サブプライム、リーマンショックなどに通じる。これからもそういったことは必ず起こるだろう。

新たな産業革命は環境産業で間違いない。天然ガスや再生可能エネルギーに市場は移動する。その時、またもや「自然」という予測不可能な存在を無視し、人類自らの技術や能力を過信し大惨事を起さないようにしなければいけない。

天然ガスや再生可能エネルギーは自然に優しいから、その市場が発達することは「自然」と「共存」することに繫がると端的に考えるかもしれないがそうでもない。適材適所という言葉があるように、それらにも釣り合い不釣り合いというものがある。日本の場合では大きな河には大抵既にダムが建設されているし、山が多いため風車も厳しい。季節によっては曇りが多いことから太陽光発電もそこまで見込めない。地熱発電は行政や官僚が既得権益を守るため縦掘りを許さず何百万も余計に負担が掛かる斜め掘りしか許可しない。正直、これから原発を停止して、日本全体を支えていくにはロシアなどから輸入される天然ガスぐらいなものなのではないだろうか(まぁこれも領土問題を解決しなければ話にならないが)?

そういったこれからの「自然」と「社会」の関連を考える上でも是非見て欲しい作品だ。「社会まみれ」ではなく、「自然」と共存していくシステム、それがこれからの時代求められるのだろう。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 24

88.1 7 商人でラノベ原作なアニメランキング7位
盾の勇者の成り上がり(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (1169)
5463人が棚に入れました
図書館で出会った一冊の本。そこから勇者として異世界に召喚されてしまった主人公・岩谷尚文。盾を使う能力を持った彼は、陰謀と裏切りに会い、異世界ですべてを失ってしまう。どん底からの成り上がりを描いたヒロイック・ファンタジー!

声優・キャラクター
石川界人、瀬戸麻沙美、日高里菜、松岡禎丞、高橋信、山谷祥生
ネタバレ

フィーロたんlove さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

大人向け名作童話 人間臭い主人公の魅力が光る

総評

バトルシーンを除けば大人向けの童話です。
本編「盾の勇者の成り上がり」、外伝「槍の勇者のやり直し」
を通して読むと、「モモ」、「星の王子様」、「百万回生きた猫」
などに通ずるものがあると感じました。

ただ、大人向けです
この作品は忍耐強さ、誠実さ、気高さ、美しさ、愚かさ、醜さなど
人間の有する善悪両面を真っ向から描いています。

ですのでストレス耐性が少なく、理解力が浅く物事を表層的にしか
捉えられない中学生以下(あくまで一般的基準です)の方にはお勧
めしません。

22話感想
{netabare}
ウェポンコピー、転移スキル、武器の強化方法
あと信じてみる事の必要性
ここに来て重要な情報がようやく一部開示されました
ラルク(でしたっけ?)登場でしたね
たぶん小説版から登場したのでよく知らないキャラです
人気が高いキャラのようなので期待しておきます
{/netabare}

21話感想

綺麗に収まったと思います 
これぞアニメ版というとこでしょうか
特に言うべきことはありません

あと先週の声優さんの特番見ました
ねんどろいど可愛いです
フィーロの出来が良ければ買おうかな

番組を見ていて声優さん、スタッフの方、監督さん、
スポンサーさんなど、この作品がたくさんの大人の
心を動かし、このアニメが出来たことが感じられ
ました




20話感想
雑魚ボス戦での無理やりな盛り上げ方が気になりますね
{netabare}
今回のバトルはアニメ版の最大の盛り上げ場所のつもりだった
のでしょう。

これでもかと味方の攻撃が繰り広げられてましたが
なろう版でもコミック版でもなかっただろう攻撃
アクションが多かったように思います

無理やり全員参加型のバトルにして盛り上げようとしたのも
まるでプリキュアをみているような恥ずかしさが感じられて
ちよっとなーという思いでした

一応最後は原作通りナオフミの捨て身のスキルで締めたので
何とかまとまった感はありました
意図はわかるのでまあやむなしというところでしょうか


主人公の魅力について

①精神的なタフさ

 アニメを見てると3バカ勇者のマヌケぶりが目立ちますが
実際自分に置き換えた時どうでしょうか?果たして彼らより
うまく立ちまわれるでしょうか?ネットでググることもでき
ず、知り合いもいない、誰が嘘をついてるかわからない中で
正しい判断ができるでしょうか?

 ナオフミと自分を置き換えた場合も同じです。状況を判断
する情報が不足する中で、不条理に迫害されても下向かず
頑張れますか?自分の決めた方針を貫けますか?

 彼は周囲の冷たい視線の中、いろいろ思うことはあるにせよ
愚直にやるべきことをやり続けて周囲の評価を覆していきます。
近年稀に見るなんとも男臭い、人間臭いヒーローだと思います。

②懐の深さ

アニメ版では見れないでしょうけど、なろう原作ではだいぶ先に
精神的にポンコツな他の3バカ勇者を見事にまっとうな勇者とし
て再生していきます。

この作品が真っ向から描こうとしているテーマの一つは人間の
愚かさ、醜さでしょう。愚かさも醜さも人間臭さの一つです。

そして愚かで醜い人間も努力や他者の助けで立ち直れることも
この作品は示唆しています。

{/netabare}

 

*********
19話感想
尺を合わせるためか残念な展開に
{netabare}
たぶん2クールでカルミラ島までやって終わるつもりなのでしょうか
尺合わせのため後半が間延びしてる感じが否めませんね
マンガでもなろう版でもこんなに長くなかったと思います
どうせなら亀までやって2クール終了にすればいいと思うんですけど。
三勇教との戦いで3回使うとは思いもよらなかったです。
他の勇者とのぐだぐたも相まってちよっと残念な展開になっています。
教皇なんて雑魚ボスなのに3回もつかうとは。
脚本も割と裁量あるみたいなので、すっとばせるところはすっとばして
もいいと思うんですが。
いままでが良かったので、最近の制作サイドの不作為には少し失望し
評価は下げます(とは言ってもすでに最終話まで作っているでしょうが)。

アニメ版の現在の残念な展開はともかく原作は素晴らしいと思っています
原作の素晴らしさの一つに伏線の巻き方と回収の仕方が秀逸ということが
あります。

たいていの小説には読んでいくと穴ぼこというか伏線があります
情報が欠けている、訳がわからない、意味があるとは思えない情報
などの違和感です。違和感が読者の想像力を刺激するわけです。

本作品で言えば、

「情報が欠けている」は例えば波とはそもそも何か?結論を言えば最後
の最後で明らかにされます。読者は違和感を持ちながら展開される物語
から想像を重ねますが、別の「訳が分からない」ことが出てきたりして
簡単に先読みできません。

「訳が分からないこと」は例えば、マイン(第1王女)は何故そこまで盾の
勇者を貶めようとするのか?他の四聖勇者が仲良くなることを邪魔する
のか?これも結論から言えば最後の方まで明らかにされません。

「意味があるとは思えない情報」は例えば3話でナオフミがラフタリアを
始めて食堂に連れて行った時のお子様ランチの旗です。これは度々ラフタ
リアの初心忘れるべからずの決意表明で引用されるアイテムになります。
旗についてはなろう版では記述が無かったのですが、アニメ版15話ではエクレアの父が自分の領地で亜人が自由に暮らすことを保証する象徴で、白骨化したリファナちゃんが最後まで握っていたという設定になっています。恐らくこれは作者か編集者が後で思いついた伏線の回収でしょう。お話の膨らまし方として上手いと思います。

 作者は穴ぼこ(違和感)はできるだけ大き目に空けて後から埋める、伏線
は多めにばらまいて自由に回収するスタイルをとっていると感じます。なので本編でも回収が進んだとは言えず、外伝の「槍の槍なおし」で回収しまくっています。

 先読みが出来て読む気が無くなるようなことはなく、読み続けるほどに、あーなるほどそういうことかと腑に落ちていきます。厳密に言えば論理破綻しているところもありますが、別に法律文書でもなく娯楽小説なのでおもしろければ問題ありません。なお「槍のやりなおし」ではリファナちゃんが活躍するリープ周もあります。

{/netabare}

************************
18話感想
{netabare}
ようやく黒幕登場。高等集団儀式「裁き」すごすぎるだろう
クレーターできちまったじゃないか。
今回はモトヤスの勇者としての一途さ熱さが垣間見れた回じゃ
ないでしょうか。今は騙されておまぬけお馬鹿キャラですが
実は勇者としての資質をちゃんと持ち合わせているんですね。
{/netabare}
かなりWEB(なろう)版と異なるので、コミックス13巻まで
読んでしまいました。読んでわかりましたが、アニメ版は
コミックス版とも若干異なるのですね。脚本演出の方がセリフ
や話をうまくまとめていることがわかりました。
本作品においてバトルはストーリーをうまく転がしていくため
の手段というかつなぎなので、今のようなあっさり目で丁度
よいと思います。あくまで本作品の魅力はストーリーと登場
人物なので。


************************
17話感想
{netabare}
展開的には停滞・一時停止です
いろいろ伏線を撒く回になりましたね 
この先の難敵には勇者が一人でも欠けてはならないこと
何回目かの波の後多くの命が奪われること
人間を救うことと世界を救うことが違うこと
過去の勇者が人間を救おうとしたこと、それが茨の道であること

物語の展開上核心的な部分なのですが
いまいち理解できてなかった部分です アニメ版だとどういう
説明になるんでしょうか まあ今クールではそこまでいかないと
思うので制作サイドもノーアイデアかもしれませんが

「やるだけやってみるさ 期待はしないでくれ」と言って、
ちゃんとやってしまうのが主人公です。期待しています。

予告で太い熱線みたいな魔術攻撃がレンとイツキ一行に降り
注いでました。例の団体の例の術だと思われますが、たぶん
イツキとレンは死なないと思います。これで決定的に理解し
たのだと思うので説得できるでしょう。それともフィトリア
から聖域から出すときに他の勇者のところに下すって言って
いたけど、まさかナオフミ一行が降ってきたのか?かなり
過激な下し方です。違うと思うけどね。問題は現段階では
一番お馬鹿なモトヤスですが、なんとか2クール内に説得できる
ことを祈ります。

フィトリアは昔のご主人様の事を思い出して幸せそうでした。
人間と寿命が違うので仕方がない事ですが 残されたフィトリア
は不憫ですね でもフィーロがいるから 茶飲み友達にはなれ
そうです
たぶん出てこないと思いますけどフィトリアのご主人様の時の
四聖勇者の外伝も見てみたい気はしています
{/netabare}
いろいろ重要な情報が開示された回でした

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16話感想
{netabare}
WEB版とだいぶ内容が変更されているんですね
フィトリアが想像より遥かに大きかったです
可愛いけどでかすぎる そして強すぎる

流れからすると勇者同士の協力が2クール内で
実現しちゃうのかな だいぶ早い気がするんですが
フィトリアは争うのはダメだけじゃなくて理由とか
どうしたら強くなれるのか教えてあげればいいんだけど
何せ鳥頭だから記憶力悪いのはしょうがないか

ナオフミも1国につき勇者一人で波に対抗できるという
ところから、本来この時点で勇者はもっと強くなっている
はず、何かが足りないんだと気づけば....
そういう展開になるんでしょうか?
勇者が目指すべき最終的強さがフィトリアレベルという
のは理解できたとは思うけどどうなんだろう

もうあれだねフィトリア先輩にレベリングしてもらって
後々出てくる〇〇や△△に負けないぐらいの最強になったら
各国に一人ずつ配置すればいいじゃん それで全部解決
フィトリア先輩「今日から私がお前ら四聖を鍛える」
イツキ(弓)「鳥なんかに教わることはありませんよ」
モトヤス(槍)「フィトリアちゃんがデートしてくれるなら」
レン(剣)「群れるのは嫌いだ」
ナオフミ「お前ら」
全員フィトリア先輩にボコられる
四聖「わかりました先輩」
こんな感じかな

{/netabare}
だいぶロリ色が強くなってきて、胃もたれ気味になってきましたが
最後まで視聴します
*********************************

15話感想
{netabare}
今回は神回でした。
リファナちゃんが不憫でなりません。
もしかしたらヒロイン候補だったリファナちゃんの
白骨まで見せられるとは思いませんでしたが
まあ流れからOKです
旗にはそういう過去があったのですね
「違う」「そうじゃない」「お前は間違ってない」
ナオフミは3回言い換えました 誠実さを感じます
やっぱりいい奴だわ 友達になりたい
他の方のコメントにもありましたが音楽がとてもあっていました
{/netabare}

改めて感じた本作品の美点は
①キャラが立ってる 
②伏線の撒き方と回収の仕方が天才的
③亜人、魔物が可愛い 動物好きには高評価
④OP(新しい方)が素晴らしい
  雨の中の物憂げな表情の登場人物達
  この時期のストーリー展開にぴったりです
  特にモトヤスの悲しげな表情にぐっときます
  ところで鎌をもってた人は誰だろう
  楽しみにしておきます
⑤挿入曲がすごくあっている
⑥作画が丁寧で素晴らしい
⑦ストーリー展開演出に手抜きがなくて嬉しい

全体的にスピーディーな展開や爽快感は少ないですが、じわじわ来る
叙述的展開がたまりません。違うと思うんですけど、作者は女性なの
かな。

まあ中二病主人公、お手軽俺最強主人公、暑苦しいまでの絆押し付け主人公の作品や、ハーレム作品、主人公はまあいいけど展開が単調な作品などゴミ作品が多い昨今では、希少な本格的なアニメだと思います。


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物語設定、テーマ設定、キャラ設定だけで言えば最高傑作
進撃の巨人などのTOP作品よりも群を抜いていると思います

WEB版を通読した限りでは「モモ」とか「星の王子様」とか
「百万回生きた猫」とか童話、寓話に通じるものがあり一貫性を
感じますアニメ版を見ていまいちと感じる方は是非WEB版を通読し
てみることをお薦めします

主人公が逆境を乗り越えて成長していくというスタイルは程度の
差こそあれそこそこあります。しかしこの作品は迫害という程度の
強いものなのでストレス耐性があまり備わっていない若年層には
物語前半は苦痛になるかもしれませんね。そういう意味では大人
向けアニメかもしれません

アニメでもすでに憤怒の盾が出た時点で勇者の中では一番強くなって
しまったのでこれからは比較的楽に視聴できると思います。

ラフタリアとの関係は、「ゼロから始める異世界生活」のレムを
彷彿とさせますね リゼロも秀作だったと思います

槍のやりなおしを読んで、私もフィーロたんloveになってしまい
ましたですぞ

投稿 : 2024/05/04
♥ : 13
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.8

最高のリアルが向こうから会いに来ない

4話までの感想{netabare}
盾職が主人公の作品と言うと…“アブソリュートデュオ”と“ドルアーガの塔”くらいしか思い出せないや、それくらい珍しいケースだとは思う。
あとは「盾なのに○○」ではなく「盾だからこその○○」が描かれてたらいいなぁ~って感じで見てます。
ただねぇ、噂で耳に入ってくるのは芳しくない情報が多く、それに惑わされて色眼鏡で見るようなことはしないぞ、と自分に言い聞かせてはいるけどなかなか難しい。
その一方アニメの範囲は「つまらなくなる・馬脚を顕す」前までではなかろうかってのも聞いてて、あ、それだったら大丈夫かな?とも思ってたり。

内容は…まぁいいんじゃない?
主人公が謂われなき不遇に遭うけど、これで不快不快言う人は多分“世界名作劇場”を見れない。
最後いけ好かない連中の鼻をあかす展開になると思うので…もしならなかったらそれはそれで凄いけど。
むしろ主人公がそこまで性格捻くれるほど・味覚障害起こすほどの目に遭ったかなぁ?と思わなくもないけど、これは既に主人公が「異世界転生モノ」の作品を幾つも知ってて勝手に期待していてそれが裏切られたからだろう、と思って納得させてる。
それと召還された勇者が全員日本人って件。
日本人は日本人でも全員パラレル日本で、召還した時の座標が同じだったって思えばそこまで不自然でもないかな?

そんな感じでだらーっと見ながらの4話。
うっわ、分かりにくっ。
実際のラフタリアは大人になってるけど主人公視点では子供のまま。
味覚障害もそうだけど心を閉ざして外部の情報をマトモに受け付けられなくなってた(ラフタリアの説得をなかなか聞こうとしなかったのもそのせいだろう)って表現だと思うのだけど、テキトーに見てると時間が飛んでるかのような錯覚を覚える。
テキトーに見てた自分が悪いですね、ハイ。
とはいえ、剣と弓の勇者が不正を告発して、その件がどうなったかは有耶無耶になってる気がするのでやっぱり時間飛んでる感。
自分を笑ってた貴族は主人公の被害妄想が生んだ幻影?
「実際」と「主人公視点」が混ざり合っててなんかようワカラン。

以上は1回見ただけの感想なので、もう一度見返しての感想追記するかも。


追記
もう一回4話見直して来た。
↑と繰り返しになっちゃうけど「実際に起きてること」と「主人公が認識してること(主人公の視点)」には違いがあり、これを理解しないで見ても意味不明だと思う。
ラフタリアが大人か子供かで見分けは容易だけど、そもそも描き分けがされてることにも気付いてない人居そう、自分も危なかった。
具体的には主人公の認識では奴隷の呪いを解除されたラフタリアはなにか一言言ってプイと後ろを向いて立ち去ってしまったことになってる。
実際は槍の勇者にビンタかましてるんだけどね。
更にその後、裏切られたと思った主人公は「こんな世界は滅んじまえ」と言って「カースシリーズの条件が開放されました」って画面が出る。
その後言い寄るラフタリアを頑なに拒否したのは以前からの認識障害だけでなく、盾の効果も加わってた?
認識障害自体は味覚が無いことで表現されてはいたけど、気付かなかっただけで4話だけじゃなく3話もなにかトリック仕掛けてあったりして?
4話最後ではその認識障害も治ってメデタシメデタシで、今後はこの妙ちくりんな表現は無くなるのかな?
なんなんだろうね、心理表現をどうにかしようとしたらこんなんなっちゃったのかな?良い悪いはなんとも言えん。

ってよりも、ひょっとして…盾の勇者の真価を発揮させるには何個かある「ほにゃららシリーズ」の開放が必要で、そのために王様はワザと追い込む真似をした。
なーんてことは無いよ、ね?まさかね?
もしそうなら決闘の不正が有耶無耶になったのも納得できてしまうのがコワイところ。
あ、噂は聞いてるけど内容は全然知りません、念のため。{/netabare}

19話までの感想{netabare}
なんか4話がピークでそれ以降パっとしない話がダラダラ続いてるだけのような…それだけだったらまだ良いのだけど…。
個人的に「バイバイキ~ン」ないし「ヤなかんじ~」ってノリで空に飛ばされてキラーンってなるのってツラい。
ギャグならまだしも、普通のストーリーものだと「それが出来るならとっ捕まえて吐かせろよ」と思ってしまってホントツラい。
お前あかほりかよと、4クール作品かよと。
結局謎を引っ張るのにお手軽で都合のいいテクなだけで、真面目に話を考えてると思えなくなってしまう…からだと思う。

それでもボケーっと観てたら18話、黒幕と思しき教皇が再登場。
そしてご丁寧にも「ワタシが犯人です」と自供してくれました。
ぐへぇ、このパターンか!
今までダラダラやってきた出来事から証拠を繋ぎ合せて黒幕に到達するんじゃないのか。
こういうのって最近では“シリウス”でもあったけど、聞いてもないのにベラベラ喋るのはやっぱどうしてもう~んと言わざるを得ない。
これが一話完結モノで「その回のウチに陰謀を暴く」ってのならまだ分かるんだけどさ、時代劇でよくある「冥土の土産に教えてやろう」っての。
けど何話も引っ張ってコレってのはなぁ。
こういうパターンな場合は視聴者に伏せて引っ張るよりも、とっとと明かしてキャラクターは知らない体で話運んだ方が良いと思うのだが…。
しかも19話では後から駆けつけてきたレンとイツキがわざわざ敵の斜線上(クレーターの中)に集まる始末。
…。
どうしちゃったんだ?スタッフ力尽きた?原作からこうなの?{/netabare}

21話までの感想{netabare}
奴隷紋便利過ぎ!!
↑で書いた様に教皇が突如自供始めた段階でイヤな予感がして、21話の裁判もまぁ便利能力でお手軽に汚名を晴らせてしまいました。
やっぱ雑に感じるなぁ。
そりゃね、あんな世界だから平民の証言集めても意味が無いのかも知れないけど、個人的には自白剤使わずに証拠を集めて叩きつける展開にして欲しかった。
そうじゃないと5話以降の中身何だったんだよとなってしまう、退屈な話を見た甲斐が無くなってしまう…ってそれも↑で書いたか。
どうしても1話の段階で自白剤使えば良かったんじゃんってなるし、バイバイキ~ンしたのはやっぱり悪手だったということになるし(とっ捕まえて吐かせろよとずっと思ってた)、自白剤投与できるだけの「お膳立て」を揃えてくれたのも王女の鶴の一声にしか思えない。
それまでの主人公の努力が実を結んだって気がしなくてう~んう~ん…。{/netabare}

23話までの感想{netabare}
ん?あれ?
死刑を回避したことでまた厄介ごとが増えるのかと思ったらそうじゃない?
また、「なんで王様がそこまで盾の勇者を嫌ってたのか」の話をするのかと思ったらそれも無いっぽい。
相変わらずビッチは毒盛ったりして関係が改善もしなければ悪化もしない、変化が無いというのはどういうこっちゃ。
ってか情状酌量というか執行猶予というか…とりあえず再犯じゃん。
もう死刑は免れようが無いんじゃね?と思ったらどうもそうでもないっぽい。
…?
結局尚文の取った選択って、あんま言いたくないけど、良い悪いは置いといて戦争を知らない平和ボケした現代日本の価値観から「ギロチンコワイ」となっただけにしか思えない、良い悪いは置いといて(二度目)。
それに対してあの世界の価値観と摩擦を起こすことで問題提起する展開ならまだしも、23話まで見た限りそうじゃないっぽい。
…人が死んでるの沢山見てるんじゃなかったっけ?
どうしても死刑にできないのなら、再犯したら片腕落とすとかビッチは顔焼くくらい当たり前の世界だと思うんだがなぁ、罪人の刺青すら無いのん?
もっと言えば奴隷紋なんていう便利機能があるんだから心を入れ替えるまで鞭打ちとかすればいーじゃん、死ぬまで改心しなかったらそれは仕方ないってことで。
ってか思想警察居ないの?盾の勇者の誤った噂なんかしようものなら死刑でいいじゃん、もう、面倒臭いなぁ。

このアニメを大人向けだと評してるのを目にしたけど、個人的にはむしろキッズ向け、バイキンマン反省しないじゃん?
「人の話を聞かない」で間を持たせるのも1年以上放送するホビー系アニメじゃ日常茶飯事で、深夜アニメしか見てない人には新鮮に映るのかなぁ?と真剣に悩んでしまったり、煽りじゃなくて。

でもって23話、実在してないゲームのレベル上げだのアイテムだのモンスターの経験値だの設定の話をダラダラされても、その…ゲーム実況見たほうがマシな気が。
ってかそれをこのタイミングでやる!?
ここへ来て新キャラ登場もそうだけど、放送あと3年くらい続けるのかな?{/netabare}

25話までの感想{netabare}
なんか「おおおええああええ~」って歌いたくなる設定が飛び出してきて吹いた。
こんな終盤でソレ!?今のボクには理解できない(アニソーンアーニソーン)。
でもって他の勇者達と和解に向けた素振り・ヒント出しすら無いままエンド。
わぁい。
これ言うとどうせ老害とか言われるんだろうけど、こういう話(団結しないといけないのに足踏みが揃わない)って過去にいくらでもあってさぁ…。
えーっとマンガ版の幻魔大戦がこんなんじゃなかったっけかなぁ、超能力戦士が団結しなきゃいけないのにやってることは基本内ゲバ。
そんなの面白いワケもなく打ち切りでね、石森章太郎であっても。
ってかこの設定だったら勇者の一人が別世界のスパイやっててようやくイッパシの物語の体で…原作ではどうなってるか知らないけど、アニメそこまでやってくれないと「一つの作品」として至ってないというか…。
実は王様は向こうの世界の出身でもいいぞ、それくらいやってくれよと。{/netabare}

総評{netabare}
4話がピークでそれ以降は下降線。
“デジモンアドベンチャー02”のデジモンカイザー編だけ見せられた感じ。
話ブツ切りでもせめてカタルシスパート入れてくれよって気持ちだけど、それすら無い。
ってかこれ成り上がりじゃないよね?
本来勇者として相応の地位を与えられるところをなんやかんやで奪われて、それを取り戻しただけのような…。
成り上がりってのは元々無いものをもぎ取ることじゃない?
例えば皇位継承者が一度失脚して、返り咲いて即位したら成り上がりと言うか?というと、う~ん。
どこの馬の骨とも分からんヤツがあの手この手で玉座に就いたら「成り上がり」になるけどさ。
本来勇者に与えられる地位以上のものを手に入れたら成り上がりと言っても良いだろうけど…。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 17
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

2019年個人的一番にしとこう←まだ早いだろ

この作品にはものすごく感情移入してしまった。個人的どストライク。不遇な環境の中で誤解され蔑まれても地道に動き続ける奴はかっこいいし、それを認めてくれる信頼できる少数の人間がいるのは非常に有り難いこと。
1話~4話にかけて本当に涙が止まらなかった。4話は傑作中の傑作だったのではないかと思う。{netabare}異世界に勝手に召喚されたうえ、パーティーに加わるふりをしたマインに強姦の罪をでっちあげられ、国王には最初から理不尽な扱いをされて誰からも信用されていない尚文が人間不信になり、味覚がなくなるくらい心が荒んでいたところ、奴隷としてではあるが、ラフタリアと出会い、最初は自分が防御しかできないことから攻撃手段として育成しようくらいしか思っていなかった。そこに元康から決闘を申し込まれマインによる魔法攻撃を食らったために敗北を喫し、勝手にラフタリアの奴隷契約を解除されたシーンが辛さと怒りが半端じゃない。でも、解除されても側にいて抱きしめてくれるラフタリアと安心しきった尚文を見て3話までも泣けたけど、頂点に達した。{/netabare}劇場版ならここがクライマックスで終わりだけど、25話あるからしょうがない。とはいえ、好きです。地道な活動を続けたり、商才を発揮したり。それでも一度着せられた汚名は中々返上できないのが辛かった。主人公の性格が一番最初とは全く違っていて兎に角びっくり。

俺強ええというよりは周囲が弱いっていうのはあった。敵は強いのに盾以外が情けない。槍の勇者元康には特にイライラさせられた。なんで弱いのにそんなに上から目線なんだよ。マインにも早く成敗されてくれと念じながら見ていた。{netabare}やんちゃで教養がないために第一王女なのに第二王女のメルティが王位継承権一位。それを奪うために槍・剣・弓を崇拝し、盾を悪魔と呼ぶ宗教を利用して尚文を陥れ、かつメルティ暗殺を目論むわけだが、教皇の暴走もあって失敗する。そして、父である王とともに処刑されることに。処刑を決めた女王の気持ちは辛かっただろうが、尚文の温情で本名マルティはビッチ、冒険者名マインは阿婆擦れに。王の名前はクズにされる。処刑免れて改名させられたのに堂々としているのは凄いもやもやするけど、最後のほうにようやくすっきりできたかな。{/netabare}

瀬戸麻沙美の声が終始可愛かった。フィーロも可愛かった。あとはなんといっても女王がセクシーだった。安定の井上喜久子ボイス。母と言えば井上喜久子。いつものことだが17歳とは思えない妖艶な声。

{netabare}ラフタリアの故郷の領主となり復興して拠点づくりして{/netabare}俺たちの生活はこれから始まるっていう終わりかたも好きだった。

続きが気になるけど、かなり成り上がったからさらっと流す感じで制作してほしい。


OP
RISE 歌 MADKID
FAITH 歌 MADKID
ED
きみの名前 歌 藤川千愛
Falling Through Starlight 歌 瀬戸麻沙美
あたしが隣にいるうちに 歌 藤川千愛
挿入歌
Cold Illusions 歌 Gyan Greaves
ED好きだった。アニメの内容に合致しているし、頭に残るメロディ。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
ごく平凡なオタク大学生・岩谷尚文は、図書館で出会った1冊の本に導かれ異世界へと召喚されてしまう。与えられた使命は、剣、槍、弓、盾をまとう四聖勇者の一人「盾の勇者」として、世界に混沌をもたらす災い「波」を振り払うこと。大冒険に胸を膨らませ、仲間とともに旅立った尚文。ところが、出発から数日目にして裏切りに遭い、金も立場もすべて失ってしまう。他人を信じられなくなった尚文は奴隷の少女・ラフタリアを使役し、波に、世界に、立ち向かおうとするが-。果たして、この絶望的状況を打破することはできるのか?すべてを失った男の成り上がりファンタジー、開幕。

1. 盾の勇者
図書館で『四聖武器書』という本を読んでいたところ、突如として異世界へ召喚された大学生・岩谷尚文。伝説の勇者の一人「盾の勇者」として世界を救うことになるが、ある朝、金と装備が盗まれてしまう。

2. 奴隷の少女
奴隷商に案内され、自らの剣となるパートナーを探す尚文。だが、手持ちの少ない尚文が買えるのは、病を患った亜人の少女のみだった。尚文はラフタリアと名乗る生気のない少女に、過酷な戦いを強いる。

3. 災厄の波
様々なスキルと技能を習得し、ラフタリアとの連携も抜群によくなった尚文。迫りくる波に対抗して武器と防具を新調し、波の刻限を示すという龍刻の砂時計へ向かう。すると、そこへ元康たちがやってきて……。

4. 暁の子守唄
波が去ったのも束の間、メルロマルク城での祝宴のさなか尚文は元康から決闘を挑まれてしまう。奴隷を使役するのは勇者にあるまじき行為であり、即刻、ラフタリアを解放せよというのが元康の言い分なのだが……。

5. フィーロ
オルトクレイからなけなしの報酬を渡された尚文は、ラフタリアの要望で再び奴隷紋を入れ直した。数日後、奴隷商から購入した魔物の卵くじも孵化。新たな仲間を加えるが、滞在中のリユート村にマインが現れ……。

6. 新しい仲間
謎の少女の正体はフィーロだった。フィーロは変身能力を持つフィロリアル・クイーンであり、人間の姿にもなれるという。しかし、変身のたびに服が破けるため魔法の服が必要に。尚文は素材を求め、新たな冒険に出発する。

7. 神鳥の聖人
除草剤を必要としている村があると聞き、行商に向かう尚文たち。村は魔物化した植物に飲み込まれ、住民は避難を余儀なくされていた。人間にも寄生するこの植物、どうやら原因を作ったのは元康のようで……。

8. 呪いの盾
疫病に苦しむ東方の村の話を聞き、薬を届けに行く尚文たち。疫病の原因は、1ヶ月前に退治されたドラゴンの死骸が適切に処理されぬまま腐敗してしまったためだった。死骸処理の依頼を受け、尚文たちは山を目指す。

9. メルティ
東方の村で、尚文はメルティと名乗る少女に出会う。フィーロとすぐに打ち解けた彼女は、一緒に王都に行きたいという。どうやら護衛とはぐれてしまったらしい。しぶしぶ同行させるのだが、王都で待っていたのは……!?

10. 混迷の中で
メルティを拒絶した尚文は、粛々と次の「波」に備える。協力したいという少年兵を条件付きで受け入れ、加えてレベルアップしたラフタリアをクラスアップさせようとするが……そこに王の嫌がらせが待ち受けていた。

11. 災厄、再び
辺境の村で新たな「波」を迎え撃つ尚文。志願兵の協力もあって村人の安全は確保したが、「波」はいつまで経っても収まる気配がない。尚文がほかの勇者の援護に向かうと、そこには巨大な幽霊船が浮かんでいて……。

12. 漆黒の異邦者
ソウルイーターを一撃で仕留めた謎の少女、グラス。「真の波の戦い」を始めると告げ、最初に攻撃を仕掛けた錬、元康、樹を圧倒する。尚文たちの連携技も通用せず、満身創痍の中、尚文は再び憤怒の盾を使おうとする……。

13. 盾の悪魔
メルティへの攻撃を防ぎ、騎士団を追い返した尚文。しかし、メルティ誘拐と騎士殺害の濡れ衣を着せられ、逃避行を余儀なくされる。各地に厳戒態勢が敷かれる中、尚文たちに追い打ちを掛けるような事態が発生する。

14. 消せない記憶
山火事を起こすというマインの暴挙により、麓の村まで逃げてきた尚文。しかし、騎士団の包囲網を突破するのは簡単ではない。メルティは知己の貴族を頼ろうとするが、ラフタリアにとってここは因縁の地域で……。

15. ラフタリア
イドルを追い詰めるラフタリア。その瞳には復讐の炎が灯り、殺意を帯びた切っ先がイドルののど元に突きつけられる。尚文の言葉で一度は怒りを飲み込むが、イドルが再びラフタリアに襲いかかろうしたそのとき……。

16. フィロリアルの女王
衰弱した子どもたちを連れた尚文にタイラントが襲いかかる。フィーロが狙われていると気付いた尚文は、フィーロに乗ってタイラントを街の外へおびき出すが、正面から戦ってもダメージが通らず手詰まりになってしまう。

17. 紡がれる約束
四聖勇者が和解しなければ皆殺しにするというフィトリア。さらにメルティを人質にするという強硬手段に出るが、それでも尚文は和解を拒絶。その想いを汲み取ったフィトリアは、代わりにフィーロとの一騎打ちを提案する。

18. 連なる陰謀
勇者たちと話し合うため、尚文は正面から関所を抜けようとする。しかし、そこには一番話の通じなそうな元康が待ち構えていた。問答無用で襲いかかってくる元康。かつてないほどの殺意が意味するものとは……。

19. 四聖勇者
教皇が有するのは四聖武器の力を備えた究極の武器。その刀身から放たれる「裁き」と強大な魔力障壁を前に、尚文たちは為す術がなかった。窮地に陥る中、偽勇者として裁かれる側となった元康が驚きの行動に出る。

20. 聖邪決戦
教皇の「大聖堂」に囚われながらも、攻撃の手を休めない尚文たち。しかし、神聖な領域において呪いの盾は無効化され、あと一撃が届かない。尚文は新たに解放された呪いの盾を使おうとするが、竜の怒りに心を蝕まれて……。

21. 尚文の凱旋
ミレリアのおかげで一命を取り留めた尚文は、彼女から勇者召喚の真実と盾の勇者が迫害される理由を聞かされる。そして、尚文の冤罪を晴らすというミレリアによって、オルトクレイとマインの弾劾裁判がはじまる。

22. 勇者会議
紆余曲折ありながらもクラスアップを果たした尚文たち。三勇者とともに祝賀会という名の会談に参加し、いわゆる「ボーナスステージ」の存在を知る。一方その頃、ラフタリアは祝賀会場で揉め事を起こしていた。

23. カルミラ島
カルミラ島に向かう船の中で再びラルクに遭遇し、尚文はペースを崩されながらも、気さくな彼と徐々に打ち解けていった。経験値稼ぎに、賑やかな食事。この世界にきて初めてと言えるくらい充実した時間が流れていく。

24. 異世界の守護者
海上で波を迎え撃つため、メルロマルクは大艦隊を編成する。女王自ら指揮を執るが、三勇者は相変わらず役に立たず、尚文たちが孤軍奮闘するばかり。尚文はラルクとテリスの協力を得て波に対抗するのだが……。

25. 盾の勇者の成り上がり
グラスは異世界の勇者を名乗るラルクの仲間だった。尚文は強烈な連携攻撃を耐え凌ぎ、一騎打ちでグラスに肉薄するのだが……。本当にこの世界を守りたいのか、尚文はグラスとの戦いの中で己の覚悟を問われる。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 14

60.4 8 商人でラノベ原作なアニメランキング8位
百錬の覇王と聖約の戦乙女(TVアニメ動画)

2018年夏アニメ
★★★☆☆ 2.7 (301)
1239人が棚に入れました
戦乱の黎明世界「ユグドラシル」に迷い込んだ現代の少年、周防勇斗。弱肉強食、幾多の氏族が覇権を争うこの世界で、勇斗は現代知識を武器にわずか十六歳で数千もの軍勢を率いる宗主(パトリアーク)にまで昇り詰めていた!異世界で王になった少年と、盃の契りを結び彼に絶対の忠誠を誓う麗しき戦乙女たちが織りなす、爽快無双ファンタジークロニクル‼

声優・キャラクター
酒井広大、末柄里恵、伊達朱里紗、河瀬茉希、船戸ゆり絵、内田彩
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.6

ファミコン時代のRPG(以下)

1話感想{netabare}
魔弾の王とは関係ないんかい!(結構好きだった)
このテのタイトルのものは同期に“異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術”ってのがあって、そっちが案外抵抗なく見れてしまい「自分気が狂ったか?」と思ったが(あくまで1話時点)、こっちを見てある意味安心。
うっひょお、キッツゥー。
イセスマの後継か、こっちは。
…。
とはいえ、だ。
イセスマよりもスマホ使ってる!
元の世界に帰りたがってる!!
お、おう、イセスマで突っ込まれた部分を添削して再提出された気分。
これ、ちゃんと元の世界へ帰るための探索がメインであるのなら見れるかも。
探索そっちのけで国盗り合戦広げるだけ(しかも倒した相手の将は美少女なんでしょ?知ってる)だったら…まぁ、うん。{/netabare}

2話感想{netabare}
ピンクの妹がビビりで実はそんなに才能が無い→実力主義の世界なのに世襲で偉いだけだった
世界征服っつーか天下統一して天下泰平な世になってしまうと(元の世界に戻る探索に全力投入できるようになって)元の世界に戻ってしまいそう→そんな予感がして引き留めたいやら本人の意志を応援したいやらで揺れ動く様を描いた?

うん、まぁ…「イセスマとは違うんだよ」ってのを見せたがってるような気配はするのだがいかんせん酷い部分も多くて。
頭なでれば何でも許されるみたいなアレはもうなんなんだか。
格言をなんか喋るのも“カリギュラ”のリツのように己を着飾るために使ってるってことなんだろうけど、周囲に誰一人として見透かしてクスクス笑う者が居ずに凄い凄いと褒められてるだけってのはちょっと…。
極めつけはwiki調べで日本刀作っちゃって…。
…。
……。
そのうちwiki調べでスマホ作りそう。
って、あっ、そういうのと?
wiki調べでタイムマシン完成させて、それで元の世界に戻るとか?
戻ったつもりがパラレルでなんか違ってて…とか?(←OPで幼馴染の2Pカラーが現れるっぽいことから){/netabare}

3話感想{netabare}
もう細かいツッコミ入れたらキリが無いのでこの作品の感想は暫く控えとこうと思ったけど、「あれー、見覚えあるな、何だっけ」と思い出せない人が居るかも知れないので(かくいう自分は“かくりよ”の鶴童子が思い出せない)。
あの双子、“祝福のカンパネラ”のサルサとリトスじゃん。
それも更に元ネタあるのかも知れんし強くは言わんが、それにしちゃあちょーっとまんま過ぎひん?
双子でジト目の妹がアホな姉をおだてて担いでデコイにしておいしい所をかっさらうっての…パクるにしてももうちょいオブラートに包めなかったんだろうか。
もし「あの双子の漫才面白いじゃん」と思うことがあっても「それはパクりによる偽りの力」と脳内で自動ストッパーかかっちゃいそう。{/netabare}

4話感想{netabare}
あーもう、感想控えようと思ってるのに止まらない。
ツッコミながら見るのが正解なんだろうけど…これ自分楽しんでると言っていいのか?

are you you care HIP の YOU

4話の内容はこれだけで充分のような。
一応ね、かつて挫折したことがあって赤髪が挫折前のイキがってた頃の自分にソックリでイラついてるのかなー、とか思うけど唐突よね。
wikiじゃなくてミンサガ動画見て自分も使ってみたくてしょうがなかったって前フリでもあればなぁ。
ノーフォーク農法は自分もwikiってみたけど結果が分かるのは最低でも4年かかるんじゃないかな、あの世界の気候や作物知らんけど。{/netabare}

5話感想{netabare}
感想と言うより突っ込み。

CM中に誰か死んだぞw
HIPが突っ込んで来る!

あとこれはTVアニメに言うのも酷なのかも知れんけど、そうはいってもそれ描かないなら映像作品にする意味無くね?って思ってしまった点。
堤防映して。
…って思ったけど、ままままさか現実の豪雨被害を受けて自粛した?
いやー、んなことねーだろー。{/netabare}

6話感想{netabare}
なんだかんだで突っ込みながら楽しんでる模様、きっとこれは暑さのせい。
そして今回の突っ込み所は──
温泉パートキメェ。
義務教育は…いや、そうじゃない。
子供が学校行きたいと言っても「そんなヒマあるなら家の仕事手伝え」って考えが当たり前の世界じゃないのか?
教育費タダはもとより、学校行くと給食タダで食えるってことのほうが登校率上がったとか聞いたこと無いかな。
特にノーフォーク農法始めたばっかりじゃないか。
えーっと、自分もwikiった程度の知識でモノ語っちゃうけど、ざっと言っちゃうと同じ農地面積においてそれまでの農法が10の手間で10の収穫だったのが、ノーフォ-クだと15の手間で20の収穫になるって感じみたい。
数字はテキトーだけど不等号の向きはこんな感じ。
ガラス工芸もそうで、機械化が進んでもなく新たな産業興して人手が足りないって問題に対し、義務教育の実施は答えになってないっていうか…子供も労働力として当て込んでる世界なハズで、そこから更に労働力を奪う真逆な政策にしか見えない。
こりゃ奴隷商売が捗りますぜ。
けど主人公は禁止まではしてないにしろ奴隷制には批判的なんだよね?
う~ん、なんか矛盾してるような気が…。
え、それは自分が去った後の後進に任せるってお考え?
どうやったら帰れるかの手がかりってなにかあるのん?
何か掴んではいるんだよね?それを早く見せて欲しい。{/netabare}

7話感想{netabare}
Q.オルフェンズに例えて
A.マクマードがテイワズの後継者を名瀬に指名してジャスレイが大激怒
(オルガに指名して名瀬が大激怒のほうがシックリ来そうだけど、それだとちょっと立場が違う気がする)
「どうせ鉄華団と共に勝手に自滅するのでその後はジャスレイに任せるつもりだったのにー」と後から言ってもしょうがない
結論.前宗主が無能のゴミ、根回ししとけよ…
そしてラクダ、ああもうっ。{/netabare}

最終回までの感想{netabare}
各話ごとにツッコミ入れてこうかと思ったけど途中で断念(絶句ともいう)、イセスマもそうだったなぁ。
なにより細かいツッコミは最終回で吹っ飛んでしまいました。

窮 地 を 脱 す る 逆 転 劇 を 全 カ ッ ト

…。
うっそ!なにそれ!!!???
ってかね、最近多い異世界転生(もしくは転移)モノって、元の世界に帰うと思いもしないのが奇妙で気持ち悪いと思ってて、その突っ込みは他の作品でもした気がするけど…。
それで指摘した通りの作品がコレって、もう…なんかもう…。
あれだ、“からかい上手の~”で西片が大人しすぎて、本心ではなくても「うるせーブス」「自分がカワイイと思ってんじゃねーよ」みたいな年相応のことやってくれんかなぁ、みたいなことを書いたら“あっくんとカノジョ”が始まった時の気分に近い。
極端すぎる。
「ホラ、お前が見たかったのはコレだろ?喜べよ、ホラ」ってやられてるみたいで気分が悪いというか…どんなに素材が良くても(この作品が良素材ってワケではないが)料理人の腕が無いとどうにもならんというか。
恐らくは“なろう”テンプレへのカウンターとして書いたんだと思うんだけどね、元の世界に戻ろうとする・実際戻っちゃうってのは。
それにしては雑というか下手というか、酷い、ファミコン時代のRPGみたい。
戻ったら親父が浮気してたとか母親がノイローゼ気味になってたとか政府が「コイツやばい」と思って管理下に置くために両親を人質に取るとか元の世界での仲間が「アイツ変わったな」って言うとかニャムヒーがコーラでビビるとか、無いのかよ!
自分の意思ではなく異世界に行って、一旦元の世界に戻って、今度は自分の意思で異世界に行くって話だと、同期放送では“かくりよの宿飯”もそれに当たるか。
当初は「巻き込まれ型」だったけどそこの世界の住人に関わってくうちに放っておけなくなって自ら乗り込んでくってって流れ自体は王道のハズなのに、ここまで酷くできるのは逆に凄い。{/netabare}

追記{netabare}
あーそうだ、最終回の「見せ場カット」で頭真っ白になって忘れてたけど、言いたいことあったの思い出した。
これは最終回の件も含まれるし↑の「5話感想」でも触れてるけど、堤防築いて決壊させて水攻めにするシーン。
これ、全盛期の角川映画(実写)だったら無駄に頑張って金かけて大掛かりなセット作ってこれ見よがしにCMで流したと思うんだ。
そんな金かけんでもアニメで表現できるハズなのに…それでも手間かかるんだけどそれすらも放棄して、じゃあ何見せたかったのよ?と思うとほんとムカつく。
最終回も「どうせちゃんと逆転劇描いたところで突っ込まれるし、もう描いてあ~げない」って態度に思えて何なんだよと。
何が言いたいかというと、作ってる側も「仕事で右から左の流れ作業的にこなしてるだけで、一切面白いものを作ろうなんて考えは持ってません」って意図をひしひしと感じてホント何なんだよと。
「食ってくために仕方ねーんだよ」「社員食わせてくために原作クソでも引き受けなきゃいけねーんだよ」等言われたら返す言葉も無いけどさ…。

そんなんアニメで見とうない{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 11
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

正しい異世界スマホの使い方(笑)

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
基本的に、「戦記モノ」は一番好きなジャンルなんで、やや贔屓ですね。まあ、この作品が「戦記モノ」と呼べるかは微妙ですが(笑)

なんか、こんなエロゲありそうですね。シュミレーションパートやバトルパートがあるタイプのエロゲ(エロゲやったことないけど)w

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
「異世界スマホ」より、ちゃんとスマホを使っているな~というのが、印象深かった(笑)

まあ、安い安い「うたわれるもの」ですが(苦笑)

チートであるのが「知識」だけなので、そこは良かったかなと。ちゃんとスマホで調べられる範囲だったし。ただ、臨機応変な状況判断が出来るかは分からないのと、(紀元前に)スマホのアンテナあるの? というのは疑問に思いましたが(苦笑)

帰りたい無双主人公と、帰したくない原住民ってのは良かったかなと。ただまあ、(2話で)ナニが出来るか分からない美少女は助けて妹にするのに、歴戦の強者たるオッサンは(共に宗主なのに)容赦なく殺す作風を観て、結局、ハーレムやりたいだけのアニメなんだと、残念に思いましたがね。(最終話で純愛やるなら、1話とかにもっと純愛やった方が良かったのでは?)

こういう言い方をしたら、すごく悪いんですが、「当たり前の知識を言うだけで、凄い~!と尊敬される」為に、「古い時代」を設定するのは、、、楽ですよね。作者に「特別な知識やアイディア」が求められないから(例えば、日本人なら全員当たり前に知っている「義務教育の無償化」を、画期的なアイディアとしてドヤ顔で言う、みたいな)。

言い方を変えれば、「カンニングしてます」と公言して、カンニングしているって感じかな。

そういう意味では、現代を舞台にした話の方がよっぽと難しいんですよね。無から有を生み出す力が必要になるから。

でも、それが本当の「創作」。

そこにチャレンジしなければ、やはり一発芸に過ぎないんですよね。2期あったら、まあ、観るかなという感じ。
{/netabare}

【余談~ なんとなく思い出した(隠れた?)名作ゲーム ~】
{netabare}
『永遠のアセリア』

高校生の時に、やったな♪

元はエロゲらしいのですが、私はまずPS2版をプレイ。ジャンルとしてはシミュレーションRPGになるんだろうけど、如何せん難易度が高くて、メッチャハマった記憶がある。ストーリー的にも良かったしね。

内容としては、「異世界(現実世界)から主人公が召喚される」というものですしね。

ストーリーは、(Wikiコピペ。長いです){netabare}主人公の高嶺悠人は2度にわたり両親を失うも、残された義妹の佳織と二人で生きて行こうと強く決意する。義妹をめぐり宿敵・瞬との衝突はあるものの、幼馴染の今日子、光陰の支えもあり幸せに暮らしていた。しかし、このとき運命の歯車は既に動き出しており、悠人は異世界ファンタズマゴリアのラキオス王国へと召喚されてしまう。言葉も通じない異世界で悠人は、人質に取られた佳織を守るためにエトランジェとして神剣を取り、戦うことを強要されることになる。望まぬ戦いに身を投じる悠人であったが、スピリット隊の仲間と共に戦い、ファンタズマゴリアの人々と接する中で守りたいものが少しずつ増えていくことになる。

ラキオス周辺の諸国を平定して一息ついたのもつかの間、南方のサーギオス帝国が放った刺客によりラキオス王が暗殺され、佳織が誘拐される。王女レスティーナが新たに女王として即位し、彼女の下で悠人はさらなる戦いに臨む。しかしそれは、マロリガン共和国のエトランジェとして召喚されていた親友の今日子、光陰と刃を交えることを意味していた。

マロリガンを打倒した悠人は、帝国のエトランジェとして君臨していた瞬に決戦を挑み、ついに佳織を取り戻す。そしてもはやラキオスに敵対する国がなくなったことで、なし崩しに平和が訪れたのだった。悠人も元の世界に帰れることになったが、一連の戦いを陰で操っていた不死の超人エターナルの存在が彼の気がかりだった。帰還前夜、佳織は悠人の元を訪れ、義兄ではなくひとりの男性として愛していたと告白する。「これでもう兄妹には戻れない」と言う佳織を見て、もはや彼女が自分の庇護を必要としないと悟った悠人は、佳織のみを送り出して自らは戦い続けることを決意する。

エターナルに対抗するため、悠人もまたエターナルになる道を選ぶ。その代償として、これまで悠人が生きていた時間はすべてなかったことになり、佳織やファンタズマゴリアの仲間たちの記憶から彼の存在が消えてしまう。しかし悠人自身が覚えている限り、決して皆との絆が途切れたわけではないと信じて、彼は永遠に続く戦いに身を投じるのであった。{/netabare}というもの。所々、似ているw

主人公の名前も同じく「ユウト」ですしね(苦笑)

特にスーパーハードは、マジでスーパーハードなので、ガチでクリアできません(笑) もはや懐ゲーの領域ですが、生ぬるいゲームに飽き飽きしている人にはオススメですね。私は、スーパーハードのクリアに、1ヶ月以上かかりましたよ(笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
なろう原作? 戦記モノは一番好きなジャンルですから、その部分で面白くなれば、最高ですね。地球上なら、Googleマップを使おうよ(笑)

2話目
この作風で、ガンダムパロとかやられると、引くわ~。ナニが出来るか分からない美少女は助け、仲間にするが、歴戦の強者たるオッサンは容赦なく殺す作風。ナンダカナ~。帰りたい無双主人公と、帰したくない原住民は、悪くない。

3話目
王なんだから、国内の奴隷を廃止したら良いだけでは? 双子コントはなかなか面白かったw

4話目
驚くほどスピードが上がる追い風なんて受けたら、馬が骨折してしまいそうだけどね。

5話目
戦国無双だな。ハンマーが、普通にあるんか。鉄を餌にするのは、良い戦術だな。兄貴が死んだ後は笑いじゃなく、怒りの表情だと思うけどな。堰を作った方に注目するのは、良いな。どうせなら、丸太とか浮かして攻撃力増せば、殺せたかもな。

6話目
ガラスは、交易品かな? 日常回かな。紅葉の使い方が斬新(苦笑) どんな風俗店だよ(汗) いや、当たり前のことを、ドヤ顔で言われても。

7話目
この時から、日本刀あるの? いや、殺そうぜ、あのタイミングで。

8話目
ガッツリやってんな~。

9話目
過去ね~。あ~、「ラグナロク(安井さん原作)」完結まで読みたいな~。連載再開しないかな~。死亡フラグ? 未成年飲酒(笑) この男、将来DVとかしそうだな(汗)

10話目
ヒドイ展開だな~。崖から落ちた奴は助かっているの法則。

11話目
士気の高揚は大事だけどな。実績と人望の違い。いやいやいやいや、偶然だろ? つか、ここで息の根とめとけや。転生され、戻ってくるパターンだよな。

12話目
純愛と言えばそうだけど、重い(苦笑) 怖さすら感じるわ汗
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 21
ネタバレ

カミタマン さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

末日聖徒イエス・キリスト教会(モルモン教)?

2022/10/17 初投稿
同日    加筆・評価修正

何故か最後まで見ました(笑)

ツッコミ・違和感ポイントは恐らく無限にあります。
自分の存在が見渡す限りの,ツッコミ・違和感ポイントの大海原の中のちっぽけな存在に感じてしまうほどです。

が,ここはいくつかに絞ります。

最大のポイント
空白の2年間問題

見始めて間もなく,大きな疑問に直面します。
この作品って,前提となるエピソードがあるのではないか?つまり何かの続編か2期以降で,前もって視聴しておくべきシリーズが少なくとも1クール分は存在しているとしか思えないのです。「俺がこのユグドラシルの世界に召喚されて2年」とか言って,ちょいちょい回想や過去を説明するセリフが挿入されます。
続編を先に見始めてしまった事を激しく後悔し,1話の視聴を中断して前日譚を探してみました。
ところが,まさかの結果ですがそれらしい作品が見当たらないのです・・・
どうやら召還後の2年間は,今後の回想などで触れられていくようです。
と言うわけで視聴再開w

というか,なぜこのようにした?
恐らく自分のように思うのが普通と思うのですが・・・予備知識無しにテレビシリーズ見始めたら,「あ!最初の方見てなかったから,リアルタイムでの視聴は断念!」ってなっちゃわない?むしろここまでの2年間を1期として描いた方が良かったのでは? そこをスルーしてでも今作の内容を描きたかったと言うことなのだろうけど,自分には何を描きたかったのか理解不能なので有ります。やれやれ・・・^^;


次のポイント
お兄様,お父様問題

どうやらユグドラシルの世界では主従の関係的な物を結ぶとき,親子または兄弟の盃を交わすようです。それによって,主とは義理の親子や兄弟になる的な設定で合ってますか?
結果,主人公はヒロイン達(ハーレム構成員)たちから,「お兄様」とか「父上」と呼ばれています。そして,お兄様とか父上とか呼ばれながら複数の女性と主人公は(受動的ながら)エロシーンが繰り返されたりするのです。カオスしかもたらさないように思えるこの設定誰得?いやはや・・・理解不可能です^^;


自分として大きな違和感を抱いた2点に絞って書きました。

スマホ問題,エロ問題,遠距離(しかも普通に考えて再会の可能性は無い)恋愛問題,アイキャッチでしか説明のない特殊能力問題などなどなどについては省略w


一方でちょっとしたテーマ的な物や問題提起,気付きてきなものも示されているように思います。

一つは異世界召喚物のジャンルについて

転生は別として
異世界に召喚された者は{netabare}元居た世界に帰れる可能性があると言うことです。割と忘れて見ている気がします。忘れていないにしても,元の世界に戻れればそこがゴール的なイメージはなんとなくあるような気がします。異世界に召喚された者の物語の多くは何らかの特殊な力などを持っていて召喚先の世界で活躍します。戻れることを前提とした場合,自分が去った後の,その世界のことも考慮しなければならないかもしれないという問題が提示されたように感じました。自分がいなくなった後,力を貸した勢力が皆564にされる,なんて展開は避けるようにしなければならないのでは無いでしょうか。干渉した事による責任ですね。もう一つ,元いた世界の平凡な人生と異世界での勢力や国家,人類などの未来を背負った人生,選択するとしたらどちらを選ぶか?戻れる選択が実際目の前に現れたらどう選択するのか?意外と考えさせられた気がします。もちろん現実世界でも積極的に事を起こせばそれなりに(成功するにしても失敗するにしても)ドラマティックな人生を送ることは可能なわけですがw


あとは,スマホ問題から派生する時間について
勇斗のスマホは何故か未来(たぶん)と通話することができます。まあ,ここのツッコミはとりあえず置いていおくとして。
おそらく,通話先の美月は平行して同じスピードで時間が流れているように見えるのがなかなか興味深かったりしています。勇斗の時間が2年進めば美月の時間も2年ぴったり進んでいるようなのです。同じように元いた世界(時代)に戻ったさいも同じように時間が進んでいました。
元いた時代に呼び戻されるなら,失踪した瞬間に呼び戻される確率が最も高い気がするのですが・・・
つまり,美月視点だと目の前の勇斗が突然老けて,別世界で何年も過ごしてきたと言い出す・・・とw
逆に帰る時間が数十年(たぶん誤差の範囲)ずれると,{/netabare}村に帰ると誰も知っている人がいなくなっている浦島太郎の話になるのかも知れません。

そういった意味で自分としてはこの作品「スマホ太郎」ならぬ「スマ島太郎」です(笑)言いにくい(汗)
あ!ところで,この作品って異世界召還物に見えて,実はタイムリープ物だったんですね!!



余談
ところでタイトルにある「聖約」って何だろう
調べてみた
どうやら一般にはあまり使われない言葉のようで
末日聖徒イエス・キリスト教会(モルモン教)
でCovenant(誓約)の日本語訳として当てている言葉のようです(モルモン教による造語とまでは行かないようですが・・・勝手に使って大丈夫かはちょっと心配かも^^;)


2022/10/17 加筆部分
可愛い女の子描きたい!
スマホの知識で夢想したい!
ハーレム温泉回描きたい!
三国志ネタ入れたい!
特殊能力の裏設定入れたい!
幼なじみとのラブラブ描きたい!
などなど以下省略

作り手側の○○したい!という想いはなんとなく感じられました!(勘違いかもだけどw)
ただそれを実現する技術や時間,予算が不足していたり
全体を旨く制御・コントロールして作品にまとめ上げる事ができなかっただけのような気もします。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 11

66.4 9 商人でラノベ原作なアニメランキング9位
神達に拾われた男(TVアニメ動画)

2020年秋アニメ
★★★★☆ 3.1 (314)
1185人が棚に入れました
ブラック企業にシステムエンジニアとして勤めている39歳の独身サラリーマン竹林竜馬はひとりアパートであっけない最後を遂げる。天界に召された竜馬だったが、創造神、愛の女神、生命の神に協力を求められ、子どもの姿で異世界へ転生!?深い森で一人、のんびり暮らし始めた8歳のリョウマは、魔法でテイムしたスライムたちの研究にのめり込みながら新しい人生を謳歌する。やさしい人たちに囲まれて毎日が楽しい、まったり異世界スローライフファンタジー!

声優・キャラクター
田所あずさ、桑原由気、小野大輔、高野麻里佳、清川元夢、井上喜久子、小市眞琴、安元洋貴、古川慎
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

今観てる

1話感想{netabare}
原作未読。
OPでHJノベルズって見えた時点でイヤな予感がしたけど…シリ構・脚本ふでやす?ふでやすナンデ!?
そして制作がMAHO FILMで監督は柳瀬雄之。
うわぁ…イセスマ(“異世界はスマートフォンとともに”)がナツコからふでやすに変わって帰ってきた?
けどこれ、擁護する気は無いけど「わかっててやってる」、イセスマの時は分かってなのかどうか不明でアレだったけどこっちはもう確実に意図的にやってる。
“MUSASHI-GUN道-”の後の“RGBアドベンチャー”みたいなモン。
じゃあどこまで開き直れるかが見モノで、ふでやすは今期“魔女の旅々”もやってて(仕事着手したのが同じ時期かは不明だが)こっちではっちゃける可能性は…期待できないかな?
祐弘の“セーラームーン”の裏の“あげだま”みたいに…いやあれは辻初樹のお陰?
まぁはっちゃけたところで井上の“GA”に一歩届かなかった“ミルキィホームズ”止まりだろうし、悪ノリの過ぎたラード神の前科があるので怖いっちゃあ怖いんだけどね。
逆に、掛け持ちが多いので手を抜いて原作通りにする可能性も…もしコケでも「ま、ふでやすだし」で許されるのはデカいとはいえ。
ってかはっちゃけてくれないと監督が可哀想、クソアニメ請負人みたいになってるじゃないか。
ま、まさかここに来てふでやすに期待する日が来ようとは…。

ということで本編1話感想。
まぁ、うん、ハイ。
「お前ら分かってるよね?」という、イセスマや八男を乗り越えた人向けと言わんばかりの展開。
ラインハルトとかエリーゼとかキャラの名前からしてやる気が無い、むしろジン・モリやユ・ミラとかより全然覚えやすいと思ってしまった自分も大概毒されてる模様。
いっそ転生設定要らなくね?と思うのだが、LGBTや中国共産党よりもっと強い闇の勢力に強制されてるので仕方ないと思うことにしよう。
神様とのやりとりなんてイセスマで味を占めたとさえ感じる。
それと犯罪者かどうか量れるオーブってどうなんだ?これは正体を探ろうとしたカミルが一芝居打ったってこと?そうでないならふでやすも鼻で笑いながら書いてそう。
なんせブラクロの方で罪人扱いの主人公が容疑を晴らすって話をやってる最中だもの、天秤野郎もビックリだw

それにしても…1話ではOPと最後の一瞬しか出てないけど、ヒロインと思われるラティナの作画だけはエラい頑張ってた気がする。
え、ラティナじゃない?ラティナでいいよそっちのが覚えやすい。
前世パートや神様パートがヘボかったので余計に目立つ、お陰で「これだけは手を抜けない」という強い意志を感じる。
最終回までラティナ崩れなかったら褒めていいのかも知れない。

…ってあれ?スタッフに西田美弥子の名前見当たらないんだけど?
そのうち担当回あるのかな?{/netabare}

3話までの感想{netabare}
神様としては「こっちの世界でなにかして欲しくて召還したのではない、エネルギーを拝借するために仕方なく転生させてるだけ」という事情…なのか?(※)
だからといって3年間他者と接触せず山奥で引き篭もり生活してたことが賞賛されるって…うわぁ。
その力をもっと早く社会で行使してたら救えた命があったかも知れない、とか無いのか。
うわぁ。
なんというか、その、他者と係わることを物凄く恐がってる匂いをプンプン感じる。
他のなろう作品の誰かの感想でとても印象深かった言葉「海外留学しても日本人としか話さないタイプ」が頭をよぎる。
もし係わる場合は相手は自分を全肯定・大絶賛することが条件。
確か“八男”でも感じたことなのだけど、自分(主人公)に好意的に接してきてくれる人は「善人」、批判的な態度取る人は「悪人」という、とてもシンプルな人間関係しか無いのってどうなんだろう。
いい奴なんだけど悪の道に染まってるヤツが懇意にしてくれるとか…無いのかね?
ある意味神様が極悪人ではあるんだけどさ。
そういう意味では3話最後に出た獣人には期待…期待できるのか?


実際のところどうなんだい?
神様は自分の預る世界を引っかき回して欲しいのか大人しくしてて欲しいのか、転生者に望むのはどちらなのか分からない。
主人公は都合のいい行動だけしかしないんだろうけど、そうなると操り人形感がしてしまう、神様にじゃなくて作者にとっての。{/netabare}

4話感想{netabare}
転生モノでよくある、主人公がこれといって大したことじゃないことをして現地人に凄い凄いと賞賛されるのを見させられるのは辛い。
で、果たして今回の内容はそれに当てはまるのかどうか…とても悩む。

その…作中で語られた「瘴気」ってのはリアルでは核廃棄物や放射能みたいな扱いなのかな?と思えば、まぁ確かに主人公凄いってのは理解できる、薄っぺらい行動で賞賛されるのとは違う気がする。
なのだけど素直に瘴気に放射能を代入していいのかどうか判断に迷う、軽はずみに関連付けるには抵抗がある。
もうちょっと瘴気なるものがどれだけ危険なのかの描写があればいいのに…いくら現地人に危ない危険だと口で言わせても実例を見せてくれないと実感が沸かない。
そうだなぁ、ミーヤが瘴気に当てられる瀬戸際だったとかで汚職役人に対しガチ切れするとか。
なんせ実在しない架空の世界なので、現地人が実態以上にビビってるだけという可能性が頭から振り払えない。
…なーんてことを思わなくも無いのだけど、放射能を暗示してるのだったらそこを突っ込むのは野暮な気もしてしまう。
まさかこうやって悩ませるのを狙った話ってことじゃないよね、まさかね。

んで、今後汚職役人を罰する展開になるのかな?もうこの一件は終わりで別のエピソードに移る??
個人的には、瘴気を町のタンクに流してたのは実はデカい陰謀が絡んでて主人公がそれを暴いてく…なーんて展開になったら面白そうだけど、無いかな、地味か。
もし主人公が居なかったら渡良瀬遊水地レベルの浄化槽が必要になってた、とかでさ。
スカベンジャースライムも、瘴気を溜め込んでる(濃縮してる)のか消化(浄化)してるのかでのこ先の展開に期待できる/できないの判断が別れそう。
少なくとも主人公は頑張ってたので「頑張ってないのにこんなすごいことできちゃうワタシ凄い」系よりはまだマシかなぁって感じ。
…ブラック企業を否定しといて自ら進んで徹夜の作業をするのはどうなの?とは思うけど。
社会貢献とかやりがいとかの違いを訴えたかったのかな。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

リムルを使役してみてよ(笑)

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
ノンストレス異世界転生アニメ。バトルがメインではなく、異世界で生活を送るのがメインの話。

勿論、これ系らしく、ノンストレスにストレスを感じる方には合わない作品だと思う。

レビューでは、設定的に甘いと思ったところを。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
設定の甘さが、なろうっぽい。

例えば、「クリーナースライムは汚れを食べる」というのは別に良い。

でもじゃあ、「汚れの定義」はなんなんだろう? 泥は汚れ? 油は汚れ? 悪臭は汚れ? じゃあ、香料は? 染料は? スライムは、人間にとって有害な汚れと有益な汚れをどう判別するの?

とか、そういったことに対し、何の説明もない。そういうところが、「なろう(アイディア勝負で地が無い)」っぽい。

本作でやや好感をもてたのは、転生前の「ブラック企業設定」を「生かそうというつもり」はあったこと。自分がブラック企業で苦しんだ経験があったから、自分の企業は福利厚生を良くするとか。まあ、そんなの(生前の設定を生かすなんて)誉めるほどのことじゃないけど、これすらやらないなろう系も多いしね。

ただ、ちょっと安易な気はするけれど。人間の精神構造は、もう少し複雑な気はする。

あと、ブラック企業設定で厳しかったのが、少年に転生した結果、「ロリコンやん」ってなったこと。まあ一応、「転生後の年齢に精神を引っ張られる」という説明はされていたけれどね、ムリヤリ。

本作で一番残念だったのは、「スライムしか使役しない」というのを、終盤になってひっくり返したところ。スライムが万能過ぎるというのはマイナスだとしても、それでもスライムでなんとかしていこうというのが本作の個性ではないのだろうか。

どうせなら、フライングスライムとかメンタルスライムで乗り気ってほしかったな。
{/netabare}

【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
優しい世界。スライムというか、ルンバ?(笑) 従魔術がある世界か、分かりやすい。自分が死んだ? ああ、異世界転生か。オッサンか~。異世界でも、子供でも良かった気がするけど。神様にメリットがあるのは新しい。全属性使用は、チート? ブラック企業で耐性スキル(笑) 

2話目 ☆2
なんか、転生と聞くと、ちょっと好感が下がる。絶対、転生やチートがない方が面白くなった自信がある。

3話目 ☆2
神達、暇だな。転移者のシステムは、まずまず面白い。弓はやり過ぎ。だってそれ、転生と関係ないやん。たった3年、毎日狩りをしていた程度で身に付くなら、大抵の狩人はいけるだろ。

4話目 ☆4
ブラック企業設定を生かすのは良い。とりあえず、掃除1本でどこまでいけるか、だな。

5話目 ☆1
出た出た、現代の一般知識で俺スゲー。転生系でこれやられると、冷めるんだよね。

6話目 ☆2
土魔法で全ての出入口を塞ぎ、ポイズンスライムの毒やアシッドスライムの酸で満たせば? もしくは、土魔法で出入口塞ぎまくって、餓死や共食いをさせる。ゴブリンコマンダーは、バトルもなし。つまり、俺は悪くない、周りが、環境が、世界が悪いと。

7話目 ☆3
自立。とはいえ、結局、チートの上での自立なので、面白味はない。

8話目 ☆3
その場でドライクリーニングは便利だよな。ホワイト企業を目指すのは良い心掛けだ。

9話目 ☆3
ブラッディスライム。○○スライムで、可能性は無限。

10話目 ☆


11話目 ☆3
従魔術に適性があるのは良いと思う。スライム以外の適性はなしの方が良い。

12話目 ☆2
結局、レアキャラを使役。残念この上ない。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 21

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

やさしさに包まれる、異世界スローライフ

この作品の原作は未読ですが、田所あずささんが主人公を演じると知り視聴を決めた作品です。
田所さん、今期は「半妖の夜叉姫」のもろは役と主役級の作品を2本も演じられていましたね。
って、「半妖の夜叉姫」は現在進行形ですけれど。


ブラック企業にシステムエンジニアとして勤めている39歳の独身サラリーマン竹林竜馬は
ひとりアパートであっけない最後を遂げる。

天界に召された竜馬だったが、
創造神、愛の女神、生命の神に協力を求められ、子どもの姿で異世界へ転生!?

深い森で一人、のんびり暮らし始めた8歳のリョウマは、
魔法でテイムしたスライムたちの研究にのめり込みながら新しい人生を謳歌する。

やさしい人たちに囲まれて毎日が楽しい、
まったり異世界スローライフファンタジー!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

ブラック企業に勤めるサラリーマンが優しい人たちに囲まれた異世界に転生してスローライフを過ごす…

私の勤める会社も厚生労働省の通達が出るまではそれなりにブラックだったので、度重なる残業が当たり前の状態でした。
もっとも入社したばかりのころは、残業や休日出勤しないと白い目で見られることも…
きっと、そういう会社は山ほどあったと思いますけれど。

だから、こんな転生だったらウェルカムですよね。
しかも、ブラック企業で培ってきたステータスが引き継げる設定も面白いと思います。

そして、主人公であるリョウマが契約した従魔はスライム…
最近、スライムの出てくる作品が多いのではないでしょうか。

「転スラ」然り、「ドラゴンクエスト ダイの冒険」然り…
そういえば、「モン娘」にもスライムのスーちゃんが出てきていましたっけ。
2021年春には「スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになっていました」というアニメも放送されるそうです。
スライム大人気ですね。

スライムに関するこの作品の特徴は、登場するスライムの種類が多いことでしょうか。
しかもスキル持ちのスライムばかり…
スティッキースライム、ポイズンスライム、アシッドスライム、クリーナースライム、スカベンジャースライム、ヒールスライム、メタルスライムに、ただのスライム。

このスライム達が大活躍です。
共同トイレの清掃や魔獣の討伐にクリーニング店の開業…
どれもスライムがいなければできないことばかりでした。

この作品のもう一つの特徴は、悪人が出てこないということです。
平和な世界で優しい人たちばかりなので、世界観に癒された気分です。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニグテーマは、田所あずささんの「ヤサシイセカイ」
エンディングテーマは、MindaRynさんの「BLUE ROSE knows」

1クール全12話の物語でした。
通勤中に視聴できる安心感のある作品だったと思います。
言い換えれば、突飛な出来事は起こらないということですが、たまには心落ち着いて視聴できる作品も悪くないと思います。
しっかり堪能させて貰いました。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 19

66.3 10 商人でラノベ原作なアニメランキング10位
回復術士のやり直し(TVアニメ動画)

2021年冬アニメ
★★★☆☆ 2.5 (456)
1089人が棚に入れました
【癒】の勇者としての素質に目覚め、勇者たちと世界を救う冒険の旅に出ることになった少年・ケヤル。しかし戦闘能力のない回復術士には、勇者たちにその能力を搾取され虐待を受ける日々が待っていた。自由と尊厳を奪われ、自我すらも失いかけたケヤルはある日、正気を取り戻し《回復》の真実に辿り着く。《回復》はただの癒やしではない。《回復》は世界を、人を、根源から揺るがす力である、と。ケヤルは世界そのものを《回復》し、四年前からすべてを“やり直す"ことを決意する。そして勇者たちへの報復に胸を躍らせるのだった……。「さあ、パーティー<復讐>のはじまりだ─」

声優・キャラクター
保住有哉、渋谷彩乃、石上静香、相川奈都姫、高森奈津美、津田美波、ふじたまみ、稲田徹
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

真の目的は復讐ではないと仮定すれば…けど答えを明かす前にアニメは終了

3話までの感想{netabare}
1話で断念したのだけどワケあって視聴再開。
作ってる側が意図的にゲスキャラを書いてると感じられる分には私は結構平気で観られる。
問題はキャラがゲスいことではなく「ヒールってそういうことだっけ?」というのが不思議で仕方なくて…それが切った理由になります。
で、他の方も沢山指摘されてるしヒール(回復)そのものについては再開するに当たって考えない様にしよう。
…けそ、そこに目を瞑ってもそれ以外がやっぱりおかしい。

『自分で編み出したワケでもないのに経験値を溜めると何処からともなく“能力”が沸いてきて使えるようになる』
というのがよくあるなろう系だけど、この作品のケヤルの能力、ヒールと平野文から授かった能力以外は、ヒール対象者の経験を追体験するのが根拠になってるんだよね?
要は知識が拠り所なワケで、だったら記憶を失わずに2周目へ行けた時点で能力も引き継がれるんじゃね?
「何処からともなく沸いてくる」と「知識が拠り所」とで設定が噛み合ってない様な?
ヒールをかけた時の苦痛も一周目より緩和されそう。
そもそも「もうあんな思いするのはイヤだ」と2周目は酷い目に遭うのを極力避けようと…しないんだ、それって軽くないか?
「どんな仕打ちを受けたか」ではなく「どれだけ恨みを持つ程イヤな思いをしたか」が重要だと思うのだが、強い恨みを持つほどなのかそうじゃないのかよくワカランw
人によっちゃご褒美ですで終わっちゃうワケで…ってか“メイドインアビス”のプルシュカってないだけ全然有情。

とはいえ、3話まで見た限り苦痛に感じる部分は大して無かった。
一旦1話切りした後に評判を聞きすぎちゃったかなぁ?それに比べれば「思ったほどじゃないな」と。
規制で全然見えないがエロシーンも小池一夫とかに比べれば、ねぇ?(それこそ放送できない)
あくまで核心部分のヒールについて目を瞑ってるせいだとは思うけど“オレだけが入れる隠しダンジョン”より全然マシ。
なにせあっちはゲスキャラだと自覚してないっぽいのがキツい。
それと気になるのは…ケヤルが1周目と思ってた周回、ホントに1周目?
実はゼロ周目やマイナス1周目があって、そこでケヤルは悪行を尽くしててその報いで1周目があんなのになってた、みたいなん、無いスか?
「折角地獄の生活を送るパラレル世界送りにしたのに抜け出しやがったなキサマー」みたいな、「1話の平野文が裏切りやがったなチキショー」みたいな。
前評判を聞く限り原作には期待できそうにないけど、アニオリでそんなことやってくれないかなぁ?ふでやすじゃ無理?
スタッフといえばキャラデザがごとうじゅんじだけど、私の知ってるごとうじゅんじっぽさは無くて“神田川ジェットガールズ”寄りに感じる、なんか勿体無い。
あと初代FFはケアルとヒールが混在します(単体/全体の切り替えができなかったため)、5以降は知らん。{/netabare}

6話までの感想{netabare}
あっれー?なんか面白いんだけど…。
伝え聞く限りアニメスタッフはどうか知らんが原作者は何も考えてない、考えてないが故に「どこかで見たなんかの作品の印象に残ってる部分」をそのまま自分の作品に代入してる「らしい」。
なのだけど、拝借してくるネタや、それらのパーツの繋がり具合等が個人的にはそこまで悪くない感じ。
多分偶然だと思うけどねー、いつそのバランスが崩れるかは分かったモンではない。
あ、それと「回復ってそんなことも含まれるの?」って部分には目を瞑ってるせいもあるが、これは…後述のダミーオスカーの超人間っぷりも大概だしなぁ。

例えばフレイアの扱い。
ケヤルはただ殺すだけじゃなく下僕にしてコキ使い続けるのが復讐のつもりだったけど、それと同時に──
ヒトラーのクローンをヒトラーとは違う環境で赤ん坊から育てたら、やっぱりヒトラーみたいになるのか全くの別人格になるのかどっちだ?、みたいな映画って無かったっけ?
あんな感じで、復讐対象は遺伝子もしくはそれよりもっと根源的な、環境を変えようが変わりようの無い魂からのクズ野郎なのか、それを見極めたがってる?

ノルン発案のケヤルを邪教徒として燻り出そうとした計画、これもあながち当てずっぽうでもないような?
星の精霊=邪神と捉えれば筋が通る、ノルンがそこまで見抜いてたかどうかは不明だけど「侮れない敵」としてはよく書けてるのでは?
村人が迫害されたり、それより前のレナードへの替え玉が見抜かれたのも含めてケヤルにとっては想定外でしょう。
ダメななろう系って敵がザコザコ中のザコで緊張感もへったくれも無いけど、これはそうならない工夫はしてる…気がする。
そして、魔王から賢者の石を手に入れなきゃダメだけど「もしこの周回が気に入らなかったらまたもう一周やり直せばいいや」って考えが、頭のどこかにあるんじゃないかなー?
そう考えるとケヤルが自分のせいだと気に病む感じが薄いのも納得できちゃうというか…。

あと5話、クレハを落とす時「媚薬なんか使わずに自分のナニだけでどうにかせんかい!」と一瞬思ったけど、もしケヤルがそんなことできるタマだったら「なんで一周目の時それやらなかったの?」という疑問が生まれちゃう?
それを回避するための媚薬だったのかな?
…と思うと、なんでそんなトコは整合性ちゃんと取ってるんだよwと良い意味での突っ込みを入れざるを得ない。

実はそんなことよりなにより、上でも触れた小池一夫…の中でもダミーオスカーみを強く感じるw
一周目の気弱なケヤルと以後の落差がそうさせてる?変装が得意だったりレナードの顔を変えたのがそう思わせる?
いや、「なんだかんだそれっぽい理屈ゴチャゴチャ並べてるけど、結局ヤりたいだけだろ?」という、強引なエロ方向への話の引っ張り方が笑えてくる辺りが近いんじゃないかな。
それでいて少年誌的な寸止めをしないのが心地良い。
劇画漫画のノリを80年代表現でいうロリコンアニメに適用するのはどうかって問題はあるけど…ダミーオスカーを読んだことの無い人は是非読もう。
(散々洋ピン系のファックをしといて処女厨こじらせたポエムを詠み上げた時は、作者の天才っぷりに痺れたモンです)

まぁ次回の、囚われの村人をどう解放するのか(それともしない?)次第では評価変わるかも?
いかにもなろう系のオレTUEEで押し切ったらガッカリするかも。
…といいつつ、どうやってエロ方向に話を引っ張ってくか楽しみでもあったりw{/netabare}

8話までの感想{netabare}
7話、村人をどう開放するのか、そもそも救うのか?に注目してたのだけど…まぁこんなもんでしょう。
良くもなければ悪くもない、妥当。
村人どころか会場に来てた観客含め「お前らも同罪だ」と皆殺しするのを密かに期待してたのだけどさすがに無いかw
ただ、唯一生き残った少年を助けたのは自分に恨みを持つ人間を生かすことで贖罪の体を演出したつもりなんだろうけど、どう転んでもケヤルに害を成す存在にはなり得ない。
回復の勇者でもなければ星の精霊に力を与えられたワケでもないただの人間で、ケヤルとは事情が違う。
恨みを買うの上等&リスクを背負う覚悟を見せた“フリ”なだけのパフォーマンス感が半端ないのだけど…それでも無いよりはマシ…なのかなぁ?
それすらも無い作品多いからねぇ、登場人物全てが絶賛して悪いことをした・陰で迷惑を被ってる人が居るというのを見せない(見せなければ「居ない」と同義扱いする)作品、結構あるじゃん?
それがどんなに矮小だろうが無力だろうが「恨まれてる」こと自体に堪えられないそんな作品に対しての皮肉…なのかなぁ?

って、ちょっと待て?ふと思いついた。
そもそもケヤルが精霊の力を得たのは故郷の村近くの池なワケで、やっぱあの村には秘密がある?
この件で恨みを持った少年が精霊の力でケヤルを貶めて、実はそれが一周目のケヤルで…って感じで、恨む→復讐→恨む→復讐でループしてる世界(星の精霊はそれを俯瞰で眺めてる)なーんてことは…考えすぎかw
そういった匂いを漂わせるのはパクりパッチワークの賜物ということにしとこう、あんま深読みしてもね。
とはいえ星の精霊の声が平野文でスゲー重要そうなんだよなぁ…声優から先の展開を推測するのって邪道ではあるんだけどさ。

と、そんな感じで星の精霊に関心が向いてるトコロでの8話、ぶっちゃけ魔王の件はどうでもいいかなw
まぁ個人的に一番楽しみにしてる部分はエロシーンへ繋げるための“強引な話運び”で、エロシーンそのものはそこまで重要じゃない、というかウチの環境じゃ見れないし。
見れないからといってエロシーンが寸止めなのとフルコンタクトとでは予備動作に違いがある気がするのだが、どうだろう?
鼻血噴いて戦意喪失したりアワアワして何もしない作品とか「死ねばいいのに」「(それ以上進んだら放送に引っかかるからって回避方法として)作り手楽してんんじゃねーよ」と思ってしまう自分としては、この振りぬきっぷりには気分の晴れる思いだったりw
8話最後仁王立ちのケヤルに圧倒されるイヴには是非とも「すごい…エレクチオン」と言って欲しかった、ってか言わせたかったんじゃないか?スタッフもw
…って、8話絵コンテ西島克彦じゃーん、狙ってるわコレwwじゃあ魔王の話は必要か。

因みに7話、商人がいつ仲間になったのかカットされたのは頂けない…が、これはひょっとして通常版以外は描写があったりする?
放送のためにカットした部分にストーリー上重要なシーンがあったとしたら…それは仕方ないのかなぁ??{/netabare}

総評(これだけ読めばいいかも){netabare}
同期放送で似た系統の作品と目してた“俺だけ入れる隠しダンジョン”が不快の極みだったのだけど、こっちはそれを感じない。
むしろ気の晴れる思いさえ抱いてしまった。
一体何が違うんだろう?と注意しながら見てたのだけど…こっちはちゃんと主人公に下卑た笑みなどさせて、作ってる側が「こいつはゲス野郎です」と明確にアピールしてたからかなぁ?
主人公がどう見てもゲスな行動をしてるのに作品内では称賛しかされなくて作ってる側の倫理観を疑う作品って結構多くて、それらとは違う空気を感じた。
というか…そういった作品を皮肉ってた?
例えば糞なろう系でよく言われる「女性をトロフィーかアクセサリーの様にしか思ってないみたいだ」ってのに対し、この作品ではハッキリと「ハイそう扱ってます」と言い切ってる。
「楽して強くなってマウント取って異性にモテたい」という下心が丸見えのクセに、なんやかんやと言い訳つけて着飾って(カッコつけて)る煮え切らない作品を見てると「じれったいな、ハッキリ言っちまえよ」と思ったりするのだけど、この作品はそこをハッキリ言ってくれてる。
「オメーの作品なんて根底はこんな下卑たモンじゃねーか」と見せ付けてるというか、核心を包み隠さずオープンにしちゃったというか。
(まぁその…ね、なろうじゃないけどさ、ウマ娘とかさ、「作品の裏側では殺処分された名も無いウマ娘が沢山居るんだろうなぁ」とか思っちゃう人間なんで、ええ)
果たしてこれは作者の力量なのかアニメスタッフの頑張りなのかは知らないけどねー。
シリ構のふでやすなんかそこら辺身に染みて分かってると思うので、アニメスタッフの頑張りの様な気がするけど…どうなんだろうね?

とはいえ、ストーリーの方は思い切り途中で終了。
そもそも「ヒールってそんなことまでできるの?」は途轍もなく巨大な違和感で、個人的には「本来は人智を越えた上位の概念で言語化も不可能で、ひとまずヒールという言葉を充てただけなんだろう」と強引に納得させてたけど、納得しかねるとう意見もよく分かる。
復讐の対象はジオラル王国で、だけど正面から突撃したところで玉砕が関の山なので「ジオラル王国のやろうとしてること」を挫く・少しずつ戦力を削ることをコツコツとやってる、と思えば主人公の目的が分からないということは無いと思う。
というか、本当の究極的な目標は「A:与えられた力でもって欲望の赴くまま好き勝手生きる」で、だけどそれは漠然としてて具体的に何をしたらいいのか分からないので、とりあえずで「B:復讐」に縋(すが)ってる、と解釈すると結構行動は辻褄合ってる気がする。
キャラがおかしいのと作品がおかしいのは別で、復讐という理由付けに『ケヤルは』無理やり縋っているので、動機がイチャモンの様なのは『作品的には』むしろ正しい。
物事には目的と手段があって、「復讐」が両者を行き来する・揺れ動いてる様を描いた作品…だったのかも?
復讐そのものは二の次で、だけどケヤルはそれに気付いてない、みたいな。
もしくはAを続けようとすると王国が邪魔してくるのでBをせざるをえない、とか。
実際最終回では「好き勝手振舞ってたら復讐を忘れかけてイカンイカンと我に返る」という描写があって、心の揺れ動きみたいなことが起きてるので「目的が分からない」のは仕方無いことなのかも?
また、主人公に与えられた力の出所は3つで、誰から与えられたのか分からんヒール・星の精霊に与えられた翡翠眼・魔王の心臓こと賢者の石。
前回は「やり直し」で賢者の石を使ってしまったので、再びそれを手に入れようと魔族の領地へ向かうぞー…ってところでアニメはお終い。
手に入れたら今度は別の使い方をすると思うので、そこまではやって欲しかったかなー?

そうねぇ、ここまでゴチャゴチャ書いたのは『復讐は真の目的ではない』と仮定して見ると面白いんじゃない?ってことなんだけど、それがハッキリするのは賢者の石を手に入れた時だろう、と。
どんな使い方をするかで主人公の真の願いが明らかになったんじゃないかなー?と。
そこまでやってガッカリオチな可能性もあるけどね…。
あと個人的にはケヤルの先祖が星の精霊に何をしたのかも気になるんだけど…原作そこまでやってる?ってか作者はそんなことを仄めかしてたのを覚えてる??

ブレイドは殺してノルンは性奴隷にした、その違いは何?見た目の好み?けどあンた姿変えられるじゃん?
等、不思議に感じる部分もあるが、大抵は「主人公はキの字」で納得できなくもない、するしかない。
これで「主人公は真人間です」って描写されてたら文句も出るが…ねぇ?、他の糞なろう作品もそこんトコもうちっと考えて描いて欲しいところ。
最初に書いた“俺だけ~”も、一瞬でいいから主人公に邪悪な表情させれば大分印象変わったと思うんだけどねぇ。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 17

「ひろ。」 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

個人的には神アニメになってしまいました(追記あり:北米版BDを購入して)。

>3話まで視聴して
原作未読です。

1話観た段階では、単純に”なろう系作品”の過激エロ版??・・といった印象。

2話観終えた時点で、「あれっ?結構、面白くないかコレ?」って思って

3話観終えた時点で、それは確信に変わりました!。


面白いです!!。

たしかに完全にほぼエロゲなんですが、かなり良質エロゲなのでは??(詳しくないw)。
もしエロゲ版あるなら買ってもいいくらいだし
それがアニメで毎週観れるというのも、これはこれでかなりありがたい!。


個人的に何が高評価なのかというと
単純な安易なエロイベントの乱発とかではなく
登場人物たちの置かれた環境における絶望がしっかり描かれている。

渦巻く人々の悪意、裏切り、策略など
また恨み恨まれといった連鎖
人間の本質をえぐって描いているあたりなど

今、思い浮かぶのは、コードギアスやひぐらし(初期TV版)
等の要素をしっかり取り込んだ、良質エロゲ!
といったところでしょうか?。


1話2話では見えてこなかった
主要キャラ2名(主人公とフレア)も
3話の時点で、自分の中でかなり魅力的に変化してきました!。
これは話の構成が上手いのでしょうね。

フレアの中の声優さんも、素晴らしい演技されていて
魅力的な演技に感じています!。
これを機に、今後も羽ばたいていかれることでしょう。

4話以降もさらに主要キャラが増えていきそうなので、目が離せませんね!。


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>6話まで視聴して
3話までで感じた確信はゆるぎないです!。

毎週楽しみで仕方ないですし
毎週期待を越えてくる、いろんな意味での”濃さ”が素晴らしい!!。
よくあれだけの要素を詰め込んで
なおかつ成立させていることに驚愕っ。

とにかくアニメ化スタッフ様方が、かなり優秀なのでは??。


まず、ケアルの幼い顔であの言動・・は、ホントイライラさせられますw(誉め言葉)。
それを逆手にとった展開や演出に唸ります!。

作り物?であるかもしれませんが
ケアルガでみせる表情や、おだやかな語り口調にはかなり好感^^。
(ここはケアルガの声優さん絶賛^^)
・・かと思えば1周目で受けた苦しみへの本音吐露と憎しみの感情爆発表情!。

物語の展開や重要なセリフ、キーワードなどの随所に
コードギアス感が溢れてしまってますw。

・・ここは、むしろエロ特化した同人劣化ルルーシュ?
的な楽しみ方もできてしまって、残念ながら評価は下がりません><。

下手したら、単純なパクリといわれてしまうかもですが
この物語にあわせた、新たな上手い使い方、再構成がなされてるので文句なしですね^^。


作品の3種類のバージョン違い!?
(2種は知ってたが3種あるのは今調べて知ったw)・・も見逃せません!。

・テレビ放送版
・やり直し版
・完全回復版

はい。完全回復版というネーミングセンスも秀逸ですし
テレビ放送版も、単純なただの光規制にとどまらず
どこか、のんのんびより的な素晴らしい自然の背景と
時間が止まったかのような、ゆるやかな平和な時間の流れが表現されていますw。

これは、2度・3度おいしい♪。


主人公があまりにゲスいという評をよく目にしますが
1周目であれだけのことをされてしまった人間が
正常でいられることは、まずありえないでしょう><。

本人も語っていますが、いろいろ壊れてしまっています・・。。

でも、壊れてしまっているながらも、なんとかしようとしているところ

なんだかんだいいながらも
時折見せる人間らしさ・・。


また、ただの狂気に描かれているようなところも
それらは本来人間があらゆる両面持ち合わせてるところ・・?
と感じさせられるような
突っ込んで描かれたようなものに、なにか惹かれてしまうのです^^。


音楽面ではED曲がとにかく素晴らしい!!。
3連符??のところのリズム感と世界観の変化が心地よく
まず最初に本作を好きにさせられた要因は
間違いなくこのED曲でした♪。


-------------------------------------------------
>12話まで視聴して
結論から言うと1話から12話まで終始完璧でした!。

エロ系に寄った作品って、序盤数話までは素晴らしいと感じた作品でも
後半はネタ切れ等で失速してしまうことが多いように感じますが
本作は、毎回ネタの捻り方が秀逸でした♪。

特に10話での日笠さん登場は完全に予想外の神展開&神キャストでした!!(絶賛)。


最終話のラストは、若干説明的な感じにもなってしまってましたが
ケヤルガの心情変化描写が描かれていた点がよかった。
(もちろんそのままを鵜呑みにしてるわけではなく)


終盤で仲良くなった彼って魔族だったのですね。
ずっと人間だと思ってました。
生存させておいてほしかったな~。


ケヤルガは心を開いてしまって自分が変わってしまうことを恐れてるのですね・・。
本来の王道正義もの作品では、そっちルートが正解なのかもしれませんが
ケヤルガは1周目で受けた自身への凌辱によって
ほぼ完全に(99%くらい?)壊れてしまっているので
そちらの方にケリをつけない限りは
もう前に進めなくなってしまっているように感じられます。

でも、時々、わずかに残っている1%の良心のケヤルガが見え隠れする
ところがグッときます。
でも99%の壊れケヤルガによって、打ち消されてしまうのですが・・。
(仲良くなった彼を助けない結果になってしまうあたりも)


あと、毎回のエロ描写ですが
ケヤルガは1周目で受けた自身への凌辱によって
日課となってしまっているので(立場は逆ではあるが)

逆に壊れてしまってるがゆえに
この日課をこなすことで安心感を得たり
自我が保てているようにも感じられてしまいます。
限られたコミュニケーション手段の1つなのかもですね・・><。

まあ日課ならば仕方ない?・・ですか。。


ああ、書き忘れるところでしたが
クライマックスでの戦闘シーン描写もなかなかよかったように思いました。

あと、キャラデザは文句なしの満点です!!。


はい。2期切望します!。


-------------------------------------------------
>北米版BDを購入して
国内版BDの購入をずっと迷ってましたが金額との折り合いがつかず、ずっと保留にしていましたが
北米版BDが発売されたことを知りました。

レビューでは強制字幕が消せないとあったので、そこがひっかかってたのですが
金額が国内版に比べて圧倒的にリーズナブルだったため、強制字幕を納得したうえで買ってみました。

で、まず家庭用のBDレコーダーで再生を試みたところ再生できませんでした。
リージョンコードは問題ないのですが、国コードロックで機種によっては再生できないようです。

次にPS4で再生してみたところ、再生できました。
ただし、強制字幕は消せませんでした。
まあこれはこれで、英語に親しむ教材に・・。なる?。
・・まあ視聴には問題ないのですが、消せるものなら消したい・・のが本音です。

次にパソコンでの某社の有料再生ソフトで試したところ
最初、再生できなかったのですが
国コードを変更したら再生できました^^。
ただし、強制字幕は消せなかったので、PS4と同じ結果でした。

最後に、無料再生ソフトを試してみたところ、設定で消せました^^。
ただし、日本製の再生ソフトではないので、もろもろ自己責任で・・ということですね。。
まあでも、やはり快適に視聴できたので、結果満足でした。


ひさびさの再視聴でしたが、評価が揺らぐことは全くありませんでした!。
むしろ盤石に。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 36
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

ゲスの極みケヤル

[文量→大盛り・内容→考察系]

【総括】
う~ん、評価が難しいな~。快か不快かで言えば、不快なんだけど、面白いかつまんないかで言えば、面白い、、、ような気がしないわけでもない(笑)

これは、エロいアニメではない。ストーリーをもったアダルトアニメだ(笑)

紙屑のように虐げられた主人公(ケヤル)の心が歪み、世界にリベンジしていく話。ほぼエロゲーといえるひどいエロ描写。離脱する人も多いだろうな~と思います。

ちなみに、私は、A-TXの「完全無修せ、、、」じゃなかった、「完全回復版」で視聴です( ・`д・´)キリッ

これを☆1にしている人がいても、「そうだよね」って思うし、☆5にしている人がいても、「そうなんだね」って思う。どちらも理解できる。

「アニメは嗜好品」だから「良し悪しより、好き嫌いが大事」という私の信条からすれば、正に「嗜好品」という作品でした。好きな人は、褒め称えれば良い。嫌いな人は、貶し尽くせば良い。

レビューでは、こんなアニメなのに、ケヤルの心情なんかを真面目に考察してみたいと思います(ちょっとふざけた後にw)。


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
この作品から、エロを引いて、攻撃手段をヒールに限定できていれば、名作になったかもしれない。

直す、治す、の範囲でできること。そこにはこだわって欲しかったな~。

まあ、ヒール=再生、なので、拡大解釈で「創造」が出来るという話なんでしょう(記憶とか顔とか)。ただ、細胞を過剰に再生させて破壊するのは分かるけど、相手の記憶やスキルを奪える理屈はよく分かりませんでしたね。まあ、エロのついでなのでしょうが。

さて、本作の特徴です。

意味のないエロは嫌いだが、意味の無さすぎるエロはリアルなのかもしれない。

例えば、「透明人間になったら何をするか」と問われたら、男の99%は女湯を覗きに行くと考えるはずだ(剣道部調べw)。エロ以外を答える人は、1%の聖人君子と、99%のムッツリスケベであると断言する(笑)

普通の男が異世界で、理不尽な能力をもったら、世界を救うより、普通にエロいことするよな~と思う。

だから、ある意味ケヤルは真っ当。色々理由をこねくりまわしたりせず、「ただヤりたいから(娯楽で)ヤる」というのは、潔い。最も、女性の目線に立った時、ケヤルの行為や動機は許せるものではなく、正に「ゲスの極み」だと思う。

ということで、本作、不快です。ただ、そもそも不快さを売りにしている作品で、主人公も、実は善人とか世界の為にとかではなく、極々個人的な欲望のために、悪を成していく。そこを徹底して描く、安っぽさ、無意味さ、残酷さ。なんの深みもないけれど、そもそも、深くないアニメだと開き直られれば、なんか否定しにくい。

そんな不安材料ばかりの本作がギリギリ破綻していないのは、ケヤルが元々は善人で、それを理不尽な暴力によって歪められたという前提(過去)があるから。

私は昔から(アニメでよくある)、「復讐なんて何も生み出さない」というメッセージが、あまり心に響かない。

例えば自分の大切な人が、理不尽な悪意によって奪われた時、確かに復讐してもその人は甦らないかもしれないけれど、だからと言って加害者がのうのうと生きているのは、はらわたが煮えくり返る。

勿論、復讐だろうがなんだろうが、行為自体は正当化されないから、自分自身もなんらかの罰は受けるのは当然。でも簡単に第3者が、「復讐は無意味」とは言えない気はしている。だからこそ、それを高い倫理観や自制心、あるいは、亡くなった大切な人の為にも抑え込んでいる人は、尊敬に値すると思う。

本作のケヤルは、始めは復讐が手段だった。自分が幸せに暮らすための。しかし、徐々に復讐が目的化してくる。復讐依存症、復讐することが幸せになってくる。だって、彼はもうすでに精神に異常をきたしているから。

彼にとって、元々フレアは1番の復讐対象で、始めは道具扱い。自分と境遇の近いセツナや、愛するイヴだけは大切にしたいと思うという、確かな差別化があった。

しかし、フレアではなく、自らが作り出したフレイアには愛着を持つなど、どうやら自分で自分の感情をコントロール出来ていない様子(まあ、女に甘く、男には無慈悲なだけとも言えるけど)。それは、「ケヤルが狂っている」からでも説明つくが、「復讐心の薄れ」ともとれる。

ケヤルが「復讐心がなくなるのが怖い」と言うのは、彼が生まれながらの快楽殺人者ではなく、後天的な復讐依存者だからではないだろうか。

もし、「復讐」という大義名分を、あるいは、復讐対象を失った時、彼は彼が行ってきた残虐非道に耐えられるのだろうか? もしかしたら、彼が復讐を完遂した瞬間が、彼が本当に壊れる時なのかもしれない。

ここからは妄想だが、そんな彼が自らを守るために、せっかく築き上げた幸せな環境を捨て、再び愛するイヴの心臓を奪い、また「復讐」を行うために世界をヒールするとしたら。3周目、4周目と、悲劇を繰り返し続けたなら。

悲しい男の物語として、私は本作を高く評価することになると思います。二期があったら、確実に観ます。

もっとも、今後もただひたすらにエロを貪り尽くすだけの可能性も、かなりありますがね(笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆4
なるほど、世界を癒して2周目ね。エロアニメ? ん? 面白いか?

2話目 ☆1
復讐、とはいえ、胸くそ悪いな。ガッツリエロアニメに。判断が難しい、面白い要素もある。

3話目 ☆3
やはり、エロ描写、必要か? 残酷描写、暴力描写はあっても良いと思うけど。変態とレズとホモ。

4話目 ☆2
ガッチリエロゲだな。体液で、て、なぜ? そして、立ちバック(苦笑)

5話目 ☆2
ほぼAV(苦笑) いや、完全にAV(笑)

6話目 ☆3
人を呪わば穴2つ。死んだ人は甦らせない? 一応、自分なりのロジックはあるんだね。

7話目 ☆3
民意を操る。復讐の肯定。刹那はお気に入り扱いなのね。

8話目 ☆4
献血が税金ね。次は、魔王とヤるとしか思えない(笑) それは、魔王も焦るよな(笑) 魔王、チョロ可愛い(笑) 

9話目 ☆3
戦争の終結か、まおゆう、を観た後は浅く見えるよな。復讐は楽しいと言い切るのが、個性だな。

10話目 ☆3
まあ、目的は殺すことじゃなく、復讐だもんな。

11話目 ☆3
予想よりは、わりとあっさり殺したな。三英雄、勇者より強いのか。復讐狂い。

12話目 ☆2
ちょっとあっさり。復讐、そんなもんで良いの?
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 34

68.6 11 商人でラノベ原作なアニメランキング11位
天才王子の赤字国家再生術(TVアニメ動画)

2022年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (282)
880人が棚に入れました
覇権国家の脅威に晒される弱小国家・ナトラ王国。 若くして国を背負うことになった王子・ウェインは、補佐官のニニムに支えられながら、才能を活かした見事な手腕を発揮し始める。 でも、この国……めちゃくちゃ詰んでる! 内政に手を入れようにも金がない。 よそから奪おうにも軍事力がない。 まともで優秀な人材は他国に流出してしまう。 「早く国売ってトンズラしてえ」 ウェインの願いは、とっとと隠居して悠々自適の生活を送ること。 大国に媚びを売り、国を売れば夢が叶うはず。 しかし、外交も軍事も予想外の方向へ転がってしまい……!? 知恵と機転で世界を揺るがす 天才王子の弱小国家マネジメント、ここに開幕!
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

ガバガバというかご都合主義と言うか。

{netabare}
タイトル見たときはなろう系だけどもうしかしたら好みかもと思ったけど、やっぱりなろう感がきついのとガバガバさが目立ってて合わなかった。

だいたい主人公に都合が無駄に良くて、なんでそれを警戒してないんだよ、とかなんでそんなやすやすと相手の目の前に現れられるんだよとかツッコミを入れたくなる。
そもそも急に相手の前に出向いたり、滅茶苦茶な行動を取る割に、その発想に至る経緯とか理由が全然なくて、物語が主人公に合わせて動いてる感があった。
もう内容もあんまり覚えてないけど、一個覚えてるのは面会の場でヒロインが貶されたからという理由だけでその場で即対面相手を暗殺するやつ。あれは無策にもほどがあるし笑った。天才要素とはって感じ。

好みは分かれそうだけど、このアニメのノリは個人的には結構好きだったかもしれない。
それと、たまに戦略がしっかりとしている部分もあって、回によってはいい回もあった。それと、キャラデザはかなり好み。

↓一話毎メモ(意外と結構書いてた)
{netabare}
1話 ☆2
これもゴミそう。キャラデザはかわいい。なろうタウン。
なろうタウンw すでに面白くない。てか入りカットするなって。
わけわからん。
精霊幻想記は割とキャラアニメとして序盤楽しめたんだけど違いってなんなんだろうなぁ。これはその見方も無理だわ。
また俺なんかやっちゃいました? きっつ。
おいそのチェスみたいなやつで作画節約するな。あほくさ。
鵯越の逆落とし?w どうせ行かないんでしょ。
金鉱山に攻めるまでの流れもおもんないわ。こんな雑な展開ある?

2話 ☆7
キャラデザ可愛い。OPやなぎなぎだけで良くない?
いや攻めるところカットかよ。こんなガバガバ政策やるのどこが天才だよw 
てかそんなノリで金鉱攻めるとか全く現実味がないんだよ。
いやなんで本国側も金鉱の枯渇に気づいてないの?
チェスで手抜きするな。鎌倉か?w
いや、何で誰も監視してないんだよ。
丸太を山から転がす作戦は面白かった。
これで勝ったと思うなよー いやどうやって忍び込んだしw
なんで自ら攻め入ってるw 今回普通に面白かったな。

3話 ☆5
その昔の話をちゃんとやってくれ...。
昔話的に語られてもあんまり。君スライム300にいなかった?
王族らしい行動しろ。キャラデザが可愛い。
エミリアみたいな服だな。最後の回想は良かったな。

4話 ☆5
あのセリフの伏線回収いいな。そういうことか。
ことはありません(大嘘) 何やってんだよw ギャグアニメ? 
 
5話 ☆7
心の声いる? 僕の王の力がああああ 意外と戦術がしっかりとしてるのな。これ以外と面白いかも。要するにカプ厨。

6話 ☆8
白髪好きだけどこのキャラは黒の方が似合ってる感あるわ。
草。最初の下りちょっと面白かったわ。
今回内容まともだな。面白いじゃん。

7話 ☆2
ヨーロッパかな
草、いきなり暗殺を決めるとかむ計画にもほどがあるw
ほんと礼儀に反する ダメだこのアニメ最近面白いと思ったけど
知的な主人公と思ってたけど、こんな場で、こんな立場で感情を優先させるのは頭おかしいよな。この様でどこに才覚があるんだよ 

8話 ☆3
政治はお遊びじゃないんだぞ。そんな雑に会議に出席する人を決めるなw
ロアはしっかりと戦略だってるけど何だろうこのお遊び感。
しっかりと見返りを求めるのはいい。フ
ラーニャの成長のために会議出席させるって...。
その程度にしか思われてないってことなのね。
さすがにこの白髪あほすぎやろ。決められるわけないだろw
お前小国に怯え取るやろ。何で来るんだよwwww
キャラの行動言動すべてに違和感。

9話 ☆4
火曜日のアニメ地獄すぎるw 何で来たんだよw 王子なんで見限られてるんだ なんで毒見抜けた? あほくさw
毒で死んでないのかよw よそ者が出しゃばるな。まあ演説自体は良かったけども。主人公どこでもドア持ってる?

10話 ☆6
自殺に持っていくのは無理があるだろw
虚構推理。そんなにうまく偽装できるわけねーだろw
できるならだれかすでにやってるわw
都合がいい。ああ、ゼノとゼノヴィア同一人物なのか。

11話 ☆4
ゼノヴィアもイキリ出した。ばれてるじゃんw OPカットするな。
裏切られそう。食レポアニメ
ソルジェストの王めっちゃクズキャラな見た目なのにいい奴だな。
むしろソルジェストと責める予定の国が組んでるんじゃないかw
いや、おかしいだろw 責める理由が。

12話 ☆5
は? 屁理屈じゃんw そうはならんやろw バックアロウで見た。

OP「LEVEL」☆8
ED「ヒトリとキミと」☆8
{/netabare}

{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 6
ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

天才ではないが人間としての大切な点はわきまえている王子かも

この物語は父親が急病のために16歳で急遽、摂政として国政を任されることになったナトラ国の王子、ウェインの物語です。
真面目に見ようとすると呆れますが、気楽に見ると、けっこう楽しめます。


ウェインは国政に興味ありません。国を売却してそのお金で余生を過ごすことのみ考えています。
隣国との戦が起きた際は、ちょこちょこと小競り合いをした後で休戦協定を結ぶ目論見でした。
しかし、予想に反して勝ってしまった。部下たちが予想以上に頑張ったためです。

部下たちの多くは、この勢いに乗り進撃すべきだと主張し続けます。
戦が好きでないウェインは、部下たちに撤収を発言させるため、絶対に勝つ見込みが無い金鉱脈を次の目標とします。
これで部下たちが猛反対して軍を撤収する目論見でした。
しかし、部下たちはこの目標を決めたウェイン王子を『先見性に優れた王子』と尊敬し、この金鉱山を攻略するのです。結果として勝利して自国の領土と資産が拡大します。

こんな感じで、この物語では、楽してどんどん領土が拡大していきます。
『天才王子』とありますが、そんな天才ではありません。仲の良い妹の行動すら予測できない平凡な王子です。

第一話や第二話は、稚拙な戦の話なので笑うことはできますが、頭脳戦を期待されている方は、内容を知ると呆然とするでしょう。

しかし、
ウェインは、人間としての大切な点をわきまえています…多分(^_^;)

一つは5千人もの兵士の顔と名前を憶えている点です。
一兵卒の部下の名前を呼び、気さくに話しかけます。
王子から名前を呼ばれて話しかけられた兵士は、おそらくそれだけで感激するでしょう。
王子のために精一杯頑張ろうと思うはずです。
ナトラ国の兵士が強い理由の一つは、これだと思います。


私達は学校や職場で、どれだけの人の顔と名前を覚えるでしょうか?
おそらく、200人程度? でしょうか?
名前を呼んで相手の顔を見て話しかける。これは基本中の基本ですが、私たちは、つい見落としがちのようですね。

そしてもう一つ、ウェインは友達を大切にしています。
ウェイン王子の側近にニニムというフラム人の女性がいます。ニニムはこの物語のヒロインなのですが…
フラム人は多くの国々で差別を受けており、奴隷としてこき使われたり、娯楽の対象として狩りで殺されたりしています。
しかし、ウェインはフラム人を差別しません。それどころかニニムの頭脳と優秀な剣技を認め、側近として雇っています。

ウェインがカバリヌ王国を訪問していた時、その国の王が「狩りをするためにフラム人を提供してほしい。一緒にフラム人狩りをしよう」とウェインにもちかけます。
このとき、ウェインは{netabare}怒りに任せてその王を殺します。{/netabare}
その話を後で聞いたニニムは、呆れます。
確かにウェインがしたことは、王子としてあるまじき行為でした。
でも、ニニムは心の中では凄く嬉しかったはずです。自分をこんなに大切にしてくれていると感じたはずです。

ウェイン王子とニニム、この二人はお互い愛し合っていますが、身分・血統などのしがらみで決して結ばれることはありません。しかし、ウェインはニニムを誰よりも大切にしています。


また、この物語は後半になると多くの登場人物が個性を発揮します。
その一人がウェインの妹のフラーニャ。
フラーニャは幼くてとても可愛いのですが、すごい頑張り屋さんです。
{netabare}兄のウェインに代わって特使として他国へ趣き帝国の王子たちに挨拶したり、商都ミールタースの市民議会に何度も足を運び、その仕組みを学んだり、戦乱に巻き込まれたミールタース市民を一人の死傷者も出さずに避難させたりと…、{/netabare}
もしかして兄のウェイン王子よりも凄いのでは?と思ってしまいます。

確かにフラーニャには兄のような知識がありません。しかし、覚えようと懸命に努力する姿は、思わず応援したくなります。
それは私達も見習うべきですね。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 28

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

天才王子による弱小国家運営譚、威風堂々(小心翼々?)開幕!

この作品の原作は未読ですが、りえりーと奈央ぼうが出演するのを知り視聴を決めた作品です。
視聴を始めてみると、くぎゅ、能登さん、日笠さんや千本木さんも出演していたので胸が躍りましたよ…^^

最近、国政や外交といったジャンルの作品が盛況なのでしょうか?
22年冬アニメでは「現実主義勇者の王国再建記」の第2期も放送されていましたし…
こちらは主人公が小林裕介さんで、メインヒロイン役をいのりちゃんが演じていたので、まんまリゼロのスバルとレムりんという感じでしたけれど…^^;

ですが、蓋を開けてみると物語のステージこそ似通っていますが、中身はまるで違っていました。
「現実主義勇者の王国再建記」の主人公は実直かつ着実な国政に軸足を置いていますが、こちらの作品の主人公である王子は、一見ちゃらんぽらんに見えますが実は天才肌…
そして内政よりは外交を主体とした物語になっているので、「現実主義勇者の王国再建記」とは似て非なるモノという感じでした。


覇権国家の脅威に晒される弱小国家・ナトラ王国。
若くして国を背負うことになった王子・ウェインは、
補佐官のニニムに支えられながら、才能を活かした見事な手腕を発揮し始める。

でも、この国…めちゃむちゃ詰んでる!

内政に手を入れようにも金がない。
よそから奪おうにも軍事力がない。
まともで優秀な人材は他国に流出してしまう。

「早く国売ってトンズラしてえ」

ウェインのネギは、とっとと隠居して悠々自適の生活を送ること。
大国に媚びを売り、国を売れば夢が叶うはず。
しかし、外交も軍事も予想外の方向へ転がってしまい…!?

知恵と機転で世界を揺るがず
天才王子の弱小国家マネジメント、ここに開幕!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

始めに申し上げておきたいことがあります…
マネジメントってこんな生半可なモノでは無いということです。

国家規模のマネジメントの経験はありませんが、少なくてもマネジメントしている姿は微塵も見られなかったような気がします。

例えば「PDCAサイクル」或いは「SDCAサイクル」といったマネジメントの基本とも言うべき要素の片鱗でも見えていれば、また違った印象を受けたんでしょうけれど…

ですが、国家マネジメントという枠組みを考慮しなければ、純粋に物語を楽しむことのできる作品だと思います。

常に行き当たりばったりの状況に遭遇し四面楚歌の状況もしばしば…
そこを持ち前の機転だけで何とかしてしまうのですから、痛快極まりありません。
この機転こそ天才王子と呼ばれる所以なんだと思います。

この作品のもう一つの見どころは、見方同士の駆け引きにあると思っています。
例えば、奈央ぼう演じる帝国第二皇女のロア…
主人公のウェインとは学友であることも頷けるしたたかさを備えた女性ですが、お互いを騙し煽りあいながらも、ウェインの出方を先読みした言動により状況を好転させ、交渉に有利なカードを引いていくのですから…
そしてこの駆け引きの演出も相まって相当面白い構成に仕上がっていると思いました。

アニメに大切な要素を持っている作品だったのではないでしょうか。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、やなぎなぎさん×THE SIXTH LIEさんによる「LEVEL」
エンディングテーマは、南條愛乃さんによる「ヒトリとキミと」
個人的にはオープニングが好みでした。

1クール全12話の物語でした。
続きを感じさせながらもしっかり物語を着地させる終わり方は良かったと思います。
原作のストックがどの程度残っているか分かりませんが、私にとって続きの楽しみな作品になりました。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 12

69.2 12 商人でラノベ原作なアニメランキング12位
異世界居酒屋 ~古都アイテーリアの居酒屋のぶ~(Webアニメ)

2018年4月13日
★★★★☆ 3.4 (223)
875人が棚に入れました
居酒屋・のぶが、異世界の古都アイテーリアの裏路地とつながり、異世界の住民たちが見たこともなかった料理を楽しむ……というストーリー。

声優・キャラクター
杉田智和、三森すずこ、久野美咲、阿部敦、森久保祥太郎、小西克幸、内田真礼、津田健次郎、チョー、小松未可子、小山剛志、黒田崇矢、置鮎龍太郎、星野貴紀、植田佳奈、井上和彦、諏訪部順一、浪川大輔、南條愛乃、小野友樹、島﨑信長、野島裕史、新井里美、楠大典、木村良平、大塚明夫、立木文彦、下田麻美
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

異文化コミュニケーションのNOVU

2018.12.23記

原作未読。
比較対象によく挙げられる「異世界食堂」は観てない。


もともとは1話10分ちょっとのWEBアニメ。全24話を「1話10分×2本」+「居酒屋紹介おまけパート」をつけてTV放送用12回分に再構成したものを視聴。
だぶん脳裏にあった「異世界食堂」と勘違いして観始めたものと思われます。

タイトルから想像できるように居酒屋を巡るエトセトラで、日本のふっつうの居酒屋が異世界に繋がっているという設定。

“のれんをくぐると、そこは異世界だった”

向こうの人から見てもそうなんでしょうね。
毎話、居酒屋メニューに舌鼓を打つ異世界の人達とのちょいと心温まるエピソードを絡めて1話完結型の全24話(放送回数は12回)となってます。
異世界といっても客にスライムやゴブリンがいるというわけでもなく、中世(or近世)ヨーロッパと思しき世界の住人達が“居酒屋のぶ”に訪れてます。
{netabare}「シュニッツェル」なり、乾杯は「プロージット」だったり、ドイツ系と思われ、3話で南部出身の徴税役人がパスタを懐かしいものと挙げていることから類推するに、版図も考慮してハプスブルク家の神聖ローマ帝国あたりがモデルでしょう。・・・いらんか、この考察。{/netabare}


「これは細かいこと気にしちゃイケない系だ」飯テロを堪能しながらちょいとした人情話にほっこりしようとモードを切り替えとくと楽しめます。

細かいこととはこんなこと↓
{netabare}・メニューは読めないが言葉は通じる
・使用通貨が違うのに経営が成り立つのだろうか?客は異世界の人達ばかりなのに。。
・食材は異世界で調達できないものばかり ※あ、これちょっと重要(後述)
・希少価値のあるものなら王国で激烈に重宝されるか、さもなくば略奪対象になりそう
・そもそも店主のぶさんと看板娘しのぶちゃんがこの状況を受け入れている
{/netabare}


さて、この“居酒屋のぶ” 日本の個人経営の居酒屋の佇まい、メニューというよりお品書きという趣き、出てくる品々は馴染みの一品ばかりなり。常連客も含めて異世界住人たちが美味そうに食すので、空腹時に観ると危険です。
そしてちょいと人情話。内容には触れませんが、そもそも酒と人情とは相性が良いもの。1話10分程度と短めの単発話は、日々のちょっとした停車場でもある居酒屋の性質とも合うちょうどよい尺の長さなのかもしれません。


飯テロについては実写パートなぎら健壱の居酒屋探訪が拍車をかけてくれます。こちとら夜にしか観れないのに夜に観ちゃいけない罪作りな仕様となってます。
そんな“のぶ+PLUS”と銘打った居酒屋探訪はこちら↓ ※もちろん実写

{netabare}・地鶏唐揚げ居酒屋 心 ~浅草総本店~ / 唐揚げ
・浅草 魚料理 遠州屋 / 海鮮丼
・てんぷら 味覚 / きすの天ぷら
・とんかつ まさむね / 豚汁
・[多国多種ワインとお肉料理] 東京丸鶏 / カツサンド
・鮮魚居酒屋 あげ屋 高田馬場本店(戸山口店) / 栃尾揚げ
・和醸良酒 ぺし / ポテトサラダ
・炭火焼鳥・鰻 居酒屋 鳥長 清澄白河 / うな重
・炭火道場 別邸 / から揚げ、竜田揚げにチキン南蛮
・旬菜 おぐら家 / おにぎり
・素潜り漁師の店 鮮魚 浜んこら 新橋本店 / オコゼの刺身
・銀座ぼくじん 炭火和食と日本酒 / 銀鱈の西京焼{/netabare}

ただしお店まで行くかというと微妙。店舗の雰囲気や従業員の接客も含めて居酒屋の総合力なので、料理だけ切りだして紹介されても本編とのシナジーはないかなあ。ぐるナビがスポンサーということでけっこう実験的な仕掛けを施してきたというのが実状でしょう。
「のぶを観た!と言ったら会計から5%OFF」確認はしてませんがそれくらいはやってるんでしょうか。宣伝効果があれば地上波は無理でもWEBアニメに戻って続編ができるかもしれません。




ここでちょっと箸休め。私のメシもの経験は遠く「美味しんぼ」「ミスター味っ子」まで遡り、他に「ラーメン大好き小泉さん」くらいと浅めです。
比較対象少なめ&実はそんなに食指が動かないかもという前提で、本作についてはちょっとした既視感があり完走できたと思ってます。それは、、、

“日本にやって来た外人さんをアテンドした時の感覚”

も少し分かり易く言い換えれば、、、

“おまえはまだ本当の日本食を知らない。どやっ!この○○美味いだろ~と鼻高々になる感覚”

これを味わえます。
「ようこそ、日本へ」のおもてなし精神と「おまいらの国にこんな美味いもんないやろ?」とどこか心の片隅で思っている邪な心が混在している状態を想像してみてください。
事実、イギリスを代表とするプロテスタント圏の食事はひどい、というか私の味覚に合いません。ホームステイ先でおもむろに肉の塊が出てきて、試しに塩振ってみたら「Fantastic! You're a magician.」と言われた知人がいます。私自身も、カロリー取れればいんじゃね?と感じる局面とか、毒々しい色合いのデザート類とか、とりあえずケチャップかけときゃいいんだろ?のマクドナルドケチャップポンプとかとか、異文化交流の範疇とはいえ500円弱で吉野家の牛丼にありつける国から来た身としては受けつけ難いシーンに遭遇することがままあります。
旅行でも日が経過するにつれ知らず知らず日本食が恋しくなるのは常であり、長期滞在ならなおさらなのですが、これで適応力なく拗らせると「日本食サイコー!」トリップ状態に陥ります。ちなみに、海外滞在1ヶ月もせずにこのトリップ状態に陥る自信が私にはあります。こう思うんですね。「きっとこいつらは美味いものを知らない。」
※注 ちゃんと金払えばどこでも美味いものは食えますよん。悪しからず。。。


作品内での異世界人達はすべからく、店主のぶの料理に「こんなん初めて~」人生未経験の領域に至ったことを自覚します。
初めて見る料理しかり、調理法次第で芳醇な味わいになるなじみのある食材しかり、基本的にはこの繰り返し。あたかも蛮族を啓蒙するが如く店主のぶの料理が猛威を振るうのであります。

{netabare}味気のないカルトッフェル(馬鈴薯)しか食したことない客がおでんのじゃがいもに感動するシーンとかね。なお、ヨーロッパ圏で主食は何かを聞くとパンと同じくらいじゃがいもと答える人が多い。そんなコア食材です。{/netabare}

{netabare}それに、異世界は冷蔵技術が未発達という設定ゆえ冷えたビールが珍しいとか、揚げ物のために大量の油を使ってもったいないぜとか、現代以上に異国=食の未開地設定が高めで、より強調されてたりします。{/netabare}

{netabare}おしぼりも日本のおもてなし文化だったりしますね。生魚にビビるのも文化相違といえます。{/netabare}

{netabare}さらにおまけ、4話で蛇口があれば濾過せずとも飲める水が手に入ると盗みに入った娘(エーファ)がいましたが、これ米国に敗けての日本撤退後に台湾に入島してきた蒋介石国民党軍が民家に押し入り同じことやらかしてましたね。つい70年前の話です。誤解なきよう、国民党軍(当時)と違ってエーファちゃんは良い娘さんです。{/netabare}

「日本食サイコー!」を(食に関しては)未開の異世界人の反応を通して悦に浸ることが結果的に可能です。これは差別を助長するとの理由でそのうちポリコレフィルターがかかって有害アニメ指定されるかもしれません(嘘)。これでもかの日本食讃歌と私の眼には映りました。


それにアテンドした時のあるある、「これって日本語で何て言うんだ?」コミュニケーションにも本作はそつなく対応してました。

{netabare}ビールは「トリアエズナマ」だし、店主を「タイショー」と呼ぶし、しっかりツボを押さえてます。{/netabare}
{netabare}脱線すると、南洋パラオでは、ビールが「ツカレナオース」ブラがそのまんま「チチバンド」と旧帝国時代の交流遺産が残ってたりもします。{/netabare}

実際のところ、日本にやって来た外人さんからマウントを取ろうという気はさらさらなく、せっかく日本に来たんだから楽しんでってよという意識が強いのが実情です。それを体現しているのが看板娘しのぶちゃんの「お客様の美味しいがなによりです」なんだと思います。

{netabare}そう思っていたら、最後の最後のエール差し入れで古都アイテーリアからの意趣返し。美味いもの交流が一方通行でないことを示してくれました。{/netabare}


見事に食を通しての異文化コミュニケーションを表現した作品!(盛り)
外人さんが日本食に触れて“こんな反応してくれたらうれしいな”の願望も込みで、飯テロで片付けるのはもったいない佳作だと思います。



■余談 / 不肖ぺーの乾杯の音頭(対アングロサクソン向け)

{netabare}To beer or not to beer! …Cheers!!!{/netabare}

よく分からん時はウィリアム シェイクスビアさんにでも聞いてみてください。
「は?どこがquestinなんだ?言うまでもないだろう」という反応が返ってくると思われます。


-----
2019.05.21追記
《配点を修正》

投稿 : 2024/05/04
♥ : 44

四文字屋 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

異世界食堂の劣化版二番煎じだ・・・ 何?こっちの方が原作発表が2ヶ月早いって?知ったこっちゃないですよ。放送の早いモン勝ちでしょ。っていうか中身が肝心でしょ。

ま、実際のところ、どっちが二番煎じか?なんてことは視聴する分には関係無いんだし。どっちの方が面白いかが、視聴者にはすべてなんだから。

しかしここで私は、作品のレビューはほとんどしない。
つまり、酒と居酒屋のはなしであります。


洋食屋と居酒屋では、単純に比較ってのも芸はないのだけど。

まあぶっちゃけ、食堂のほうは地上波オンエアを勝ち取れて、居酒屋のほうはWEBアニメとなったのだが、これはコンテンツとしての魅力の差である以前に、食べさせる店と酒を飲ませる店という、業態の違いのせいだとは、率直に言えると思う。



洋食屋って、人は普通、月に何回行くか?
月4回(≒週1回)でも相当な頻度でしょう。

では居酒屋は?
わたしは多いときで、月に30回。
今はちょっと過酷なスポーツをしてるんで、頻度はかなり落ちたが、
30代・40代の頃には、気に入った居酒屋には月に10回とか15回とか、普通に通っていた。

つまり何が言いたいのかというと、リピート率と、偏差が全く違うわけだ。

こういうとき、あまり居酒屋に行かない人のパターンを詮索しても意味はなくて、ヘビーユーザーの目と鼻と舌とハートがどこまで掴めるかがポイントになるだろう。


食は生きるものにとって不可欠な要素。
異世界の、自分の知らない美味に満ちた食文化なら当然期待は大きく、しかも週にいっぺんしか訪問できないというのは、非常にモチベーションがあがるのは間違いない。異世界食堂はまさにそれで、中世の食文化世界に現代の料理技術が闖入し、しかもそれを週に一度しか味わえないとなったら、お気に入り料理から手を広げる心の余裕などもっていられない、というのも納得できる。またもし大して美味しくなかったとしても、生きるための捕食のためならば、異世界人でもそうでなくても、相応な対価を支払って、洋食を食べるだろう。

では、ひるがえって居酒屋はどうか。
まず第一に、食とちがって、人は酒はなくても生きていける。
わたしは生きていけないけど。

で、食堂なら週一で、それでは多いなら月イチでもありだが、ある程度の訪問頻度の設定が可能だが、居酒屋は気に入れば毎晩でも行きたいし、気に入らなければ一生行かない店だって当たり前にできてしまう。


で、そういう前提で、この居酒屋「のぶ」という店を見てみると、実に心許ない。
中の下か、まあいいところ、中の中の飲み屋だ。
たとえ食文化の異なる異世界の街中に繋がっていたとしても、しかも毎晩繋がっているというありがたみの薄さまであって、これでは魅力無い店は、光ることはないだろう。

のぶの何処がだめか。

まず、酒がだめ。

とりあえずの生ビールだ。がっくり。
二人で切り盛りしてる店が、ビールホースやボンベの管理をどこまでできるのか、甚だ疑問。スタッフ数の多い中規模店や、酒匠とかソムリエとかバーテンとかの酒専門のスタッフがいないなら、瓶ビールのほうが確実に美味い。古くからある固定客が通い続ける街の居酒屋が、瓶ビール提供がデフォルトなのは実はこんな簡単な理由からです。

そして、酒が置き湯せんの熱燗。完全にアウト。
まず熱燗を日本酒のデフォルトにしてる段階でいい日本酒は置いてないと見て取れる。でもまだNG確定じゃない。普及酒をメインに扱っていて、熱燗の美味い店というのもあるから。

ではダメはどこで確定するか。置き湯せんで判明。はいここです。この店で、日本酒はいただくことはできません。
ちょっといい店(=中の上以上)なら、安い普及酒でも、湯せんにかけるときに手で転がして燗をつける。まあ常識以前だけど。
そしてもっといい店なら、燗つけは銅壺で。さらにちゃんとした店ならチロリで燗をつける。

そういう店は大概はぬる燗だけど、熱燗だって注文すればつけられるし、美味しく飲める。

そして肴。肉じゃがって。おでんに牛すじ串って。どっちも少量で作っては効率が悪い、小体な居酒屋向きじゃない肴だし、大規模店でなければ大量に作っては店の原価率が確実に悪化する品だ。この「のぶ」ってお店、モンテローザグループですか。

こういう店が存在することも、全面否定はしないけど、団体でとか、仕事の付き合いで、しょうがなく行くって程度の店だ。
街にあっても、ひとりでは決して行きたくはない。
そして、こんなことは、異世界でだって呑み助なら確実に判別できる筈。
わたしは呑み助の目と鼻と舌とハートを信じている。

こういうタイプの居酒屋を素材に選んだというのが敗北要因のすべて。
つまりは作者が酒も肴も居酒屋もわかってないんだというのが結論。




予想完視聴確率:0.1%
クール内BEST10到達予測:0%
予想涙腺刺激度数:0%
平均エロチックメーター指数:4.9%

投稿 : 2024/05/04
♥ : 16

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

君は黄金に輝く酒"トリアエズナマ"を知っているか?

異世界食堂「ねこや」ならぬ、異世界居酒屋「のぶ」で、飲み、食い、語らう人々の姿を描いた15分番組。公式サイトにて1話と2話が無料配信中。

番組の構成は、アニメ12分+実写パート3分くらい。

「居酒屋のぶ」は表口が異世界に、裏口が現代の日本に繋がっている奇妙なお店。

設定に若干の違いはあるものの、異世界住人がこちらの世界の料理を食し、カルチャーショックを受けつつも舌鼓を打つというお話の骨子、レギュラー枠に男性店主&女性給仕が据えられている点、毎話異なる料理とゲストキャラが登場する点など、一見すると異世界食堂そっくりのアニメです。

両者の違いをいくつか挙げてみると、先ず目に付くのが構成の違い。異世界食堂がドラマパートとグルメパートを同じくらいの比重で描いているのに対し、こちらは会話劇がちらっとあるもののほぼグルメ一色。

演出面に関しても相違あり。前者がシリアス&ハートフルをバランスよく配合したオーソドックスな作風のアニメであるのに対し、こちらは※1味皇様もびっくり!な大仰な台詞回しや、壮大な脳内妄想描写があったりと、古きはミスター味っ子、新しきは食戟のソーマに例えられる様な、ややギャグ寄りの作風になっています。加え、漫画よろしく画面上に擬音が表示されたり、バラエティ番組ばりにキャラ台詞がちょくちょく字幕表示されたりなんかもするので、チープかつフレンドリーな成分が多分に加味されているよーな印象も受けました(笑)

お料理描写に関しては、意外や意外、とても丁寧。キンキンに冷えたトリアエズナマ(笑)しっかりと味の染みた感じのアツアツのおでん、外はカリッと中はふんわりの鶏の唐揚げの美味しそうなこと! 絵と音で存分に楽しませて頂きました。ジョッキに注がれたトリアエズナマ、グラスに凍り付く霜、滴る酒の表現に至るまで、とてもリアルに描写されていました。

作画について他に言う所があるとすれば、お料理描写が丁寧な一方で、キャラおよび衣装の表現が割とてきとーなところ。特に兵士達の身に付けている※2スケイルアーマーの作画は、ヒ、ヒドイ! 色々な意味で笑かされてしまいました(汗)でもまぁ、そういうところで魅せるアニメでは無いので、これはこれで良いのだと思います。スタッフの方の負担も減りますし(笑)

タイトル名に関してもちょっとだけ残念。どちらかと言うと酒よりも料理が主役なお話なだけに、居酒屋という単語で視聴者層を狭めてしまっては勿体無いな~という印象を受けました。「のぶ」という純和風な店名にしても、敢えて狙ってるんでしょうけど、※3中世ヨーロッパ風の世界観の中で調和を乱している風にも見えてしまいました。ついでに言わせてもらうと、異世界居酒屋(いせかいいざかや)のゴロも若干悪い(汗)

上記いずれも些細な点ですが、何となく落ち着かなかったので挙げさせて頂いた次第。気にならない人は気にならないんじゃないかと思います。


前期のポプテピピックや、今期の実験品家族など、最近は、番組の時間枠をあれこれと自由に利用して視聴者を楽しませようという試み、あるいは予算節約?をしているアニメが増えている様ですが、本作にしても、擬音、字幕表示、実写パート程度ですが、実験的な試みを通して、新しいアニメのスタイルを模索する製作者の努力が垣間見られる様でした。

因みに実写パートは今の所、3分クッキングと居酒屋探訪の2種類。一回毎に代わる代わる放送されます。

実験作っぽくはあるものの、ポプテの様な破天荒さは無く、挑戦的な趣向も控えめですので、割と保守的なわたしでも(笑)好意的な目で最後まで見続ける事が出来そうです。

原作は異世界食堂よりもこちらの方が2月半だけ古い様ですが、上に書いた作風の違いからパクりパクられの印象は薄く、それぞれの個性、魅力がある様に感ぜられました。


※1:美味なるモノを食すと、口からビーム出すわ、車椅子で階段駆け昇るわ、巨大化して天守閣突き破るわ(イメージ映像)で有名?な、アニメ「ミスター味っ子」に登場する元気溌剌なおじいちゃん。

※2:金属などの小片を、布や皮に隙の無い様に縫い付け、並べ、爬虫類や魚類の鱗の様に美しく仕上げた鎧。柔軟性があり動き易く、斬撃および刺突に強い耐性があるとされる。

※3:ドイツっぽいんですが、イメージ画像内でネクタルとオーディンを結び付けているところとか超テキトー(笑)オリュンポスの神様がいない世界だったりして?

投稿 : 2024/05/04
♥ : 32

68.0 13 商人でラノベ原作なアニメランキング13位
現実主義勇者の王国再建記 第二部(TVアニメ動画)

2022年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (188)
673人が棚に入れました
異世界に召喚された相馬一也は、エルフリーデン王国の王位を譲られて以来、辣腕を発揮し、王国の政治・財政を立て直していった。そして、三公の反乱とアミドニア公国の侵略を鎮圧したソーマは今、新たな問題に直面していた。 アミドニアの首都ヴァンを失い敗走した公太子ユリウスが復権を狙い、人類宣言の盟主たるグラン・ケイオス帝国に助けを求めたのである。始まる女皇マリアの妹ジャンヌ・ユーフォリアを代表とする帝国との交渉。それはエルフリーデン、アミドニアだけではなく、大陸全体の運命をも左右するものとなろうとしていた――。

声優・キャラクター
ソーマ・カズヤ:小林裕介
リーシア・エルフリーデン:水瀬いのり
アイーシャ・ウドガルド:長谷川育美
ジュナ・ドーマ:上田麗奈
ハクヤ・クオンミン:興津和幸
トモエ・イヌイ:佳原萌枝
ポンチョ・パナコッタ:水中雅章
カルラ・バルガス:愛美
ロロア・アミドニア:M・A・O
マリア・ユーフォリア:金元寿子
ジャンヌ・ユーフォリア:石川由依
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

現在の国際情勢からも、考えさせられる21話目

あにこれはアニメを楽しむサイトなので、あまり政治的なことは書きたくない(し、書いてきていない)のですが、流石に今回は看過できないですね。

本作の21話目。東西の争いを寓話的に表していました。レビューではアニメ内の寓話を要約して引用し、私感を述べます。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
東の神様は言いました。世界は平等なのだ。人間よ、同じ分働き、同じ作物を得なさい。

西の神様は言いました。世界は自由だ。人間よ、自由な時間に働き、自由に作物を採りなさい。

困ってしまったのは、その境界付近の国々です。その2つの神様を信じる国々が争ったら、真っ先に被害を受けるのは自分達だからです。

そこで、3つの取り決めをしました。

1つ。武力で国境線を変更するのはやめましょう。

1つ。それぞれの国の民族に自分のことは自分で決められる権利を与えましょう。

1つ。東西の国の文化交流をはかって仲良くなりましょう。

この寓話の結末は、東の神の勢力が力を失い、全面戦争にはなりませんでした。しかし、後に多民族国家で、ある民俗が独立をはかります。これを認めれば、「武力による国境線の変更」を認めることになり、認めなければ「民族自決の原則」に反する。この矛盾に、ルールを定めた国々は身動きがとれなくなります、、、。


このアニメでは、主人公の国が人類宣言に加盟していないため、人類宣言加盟国から侵略され、撃退したことで1都市の統治を獲得。しかし、大国の要請によりそれを変換。後に、返還後の圧政に苦しんだその都市が主人公サイドの治世を求めて国を変える。それに他の都市も連鎖的に主人公サイドに流れ、結果として、国家が併合されてしまいます。

アニメが放送されたのは、一昨日の2月27日。

びっくりするくらい、今のウクライナの情勢に近いんですよね。ただし、プーチンには正当性が全くなく、単なる侵略戦争ですが、本作には、主人公サイドに正義があり、併合される国の国民もそれを望んでいるように描かれている点が違いますが。

これは、アニメの制作サイドも気を遣ったのだろうと思います。あまりにもタイムリー過ぎる上に、主人公が(結果的には)ほぼロシアと同じことをしているのだから。

資本主義と共産主義の戦いなんて、目には見えないものの戦いなんだから、紙とペンで存分に行えば良い。議論をすること自体は悪いことではない。

ただし、それを暴力によって押し通そうとした時点で、言論や思考の戦いは放棄した=負けを認めた ということになる。

「暴力とは弱さの1つの形である」D・ロシュトー

フランスのサッカー選手の言葉だが、真実を捉えていると思う。それが戦争であれ、私たちの身近な人であれ、暴力に訴える人は本質的には弱い。

それは間違いのない真実だが、暴力の恐怖というのはその理不尽なまでの威力にあって、いくら自分が正しいことを言い、相手が間違っていたと証明しても、ナイフで刺されたら死んでしまう。死んでしまっては、いくら正しくたってなんにもならない。まさに、今、ウクライナの方々はそういう理不尽さと戦っているのだと思う。

今回の戦争は、ロシア国内でも批判されているという。そりゃそうだ。ロシア人でも戦争を望まない人の方が多数ではあるだろう(と信じたい)。

私の知り合いに、柔道で全日本3位になった人がいて、昔、プーチンと練習試合をした(リアルに)。プーチンも全く弱いわけじゃなかったが、全日本選手権に出たら1回戦負けかなという感じだったらしいが、結局彼は投げることは出来ず、判定で負け(てあげ)たらしい。

やはり、こういう状態が良くないんだと思う。

「人間の行為のなかで、何がもっとも卑劣で恥知らずか。それは、権力を持った人間、権力に媚を売る人間が、安全な場所に隠れて戦争を賛美し、他人には愛国心や犠牲精神を強制して戦場へ送り出すことです」

「何百年かにひとり出現するかどうか、という英雄や偉人の権力を制限する不利益より、凡庸な人間に強大すぎる権力を持たせないようにする利益のほうがまさる。それが民主主義の原則である。」

「民主共和政治の建前──言論の自由のおかげである。政治上の建前というものは尊重されるべきであろう。それは権力者の暴走を阻止する最大の武器であり、弱者の甲冑であるのだから。」
 
「戦争の90%までは、後世の人々があきれるような愚かな理由で起こった。残る10%は当時の人々でさえあきれるような、より愚かな理由で起こった。」

全て、「銀河英雄伝説」の「ヤン・ウェンリー」の言葉です。彼の言葉を借りるのなら、正に今、「残る10%」の戦争が行われているわけです。

「私は少し歴史を学んだ。それで知ったのだが、人間の社会には思想の潮流が二つあるんだ。生命以上の価値が存在する、という説と、生命に優るものはない、という説とだ。人は戦いを始めるとき前者を口実にし、戦いをやめるとき後者を理由にする。それを何百年、何千年も続けて来た……」

1日も早く、この戦争が終わり、ウクライナに、そして世界に平和が訪れることを願っています。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆4
交渉になかなか見所があった。引かないところは引かない。交渉だけで1話使うのは、転スラ2に通ずるな。アニメスタッフの気概は感じる。

2話目 ☆3
ジャンヌ、以外に抜けている。普通、魔族が魔獣を食べた段階で、2つの種族が異なる、もしくは主従の関係にあることくらい分かるだろ。魔族は少数民族。結局、現代無双はあるな。

3話目☆3
アニメだからだが、即決即断だな。王女、恋のライバルかな(笑)? 

4話目 ☆3
あの王様、やり手なのか? ちゃんと死んだ? 実は生きてる感じかな。

5話目 ☆4
ガッツリ殺したな。残虐の使い方。そしてラブコメ(苦笑)

6話目 ☆2
これは、、、かなりチートが進みそうだな。

7話目 ☆3
ジーニャの存在は、この作品のバランスを崩しそうだな。あ、逮捕案件だw まあ、今併合しなくても、結果的に3国と国境は接するわけだから、とりあえずもらえるもんはもらっといた方がデメリットは少ないわな。人材活用は良いけどね。

8話目 ☆4
人材を集めるのは良いけど、わりと使い捨てなのがな。資本主義と共産主義の争いと、そこに挟まれた国。狙ったわけじゃないだろうけど、ウクライナ問題にタイムリーだな。んで、今回ウクライナが最大の被害者であり、どう考えても無理筋なロシアの言い分なのに、拒否権でそれを通せるという、絶望感。やはり、大国の枠組みだけで物事を決めると歪みがでるよな。

9話目 ☆


10話目 ☆
ちょっとあれだな、抗生物質とかまではご都合主義になるな。北斗(笑)

11話目 ☆


12話目 ☆

{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 17

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

「さあ、交渉をはじめよう」革新的な勇者の改革は外交の舞台へ――。

この作品の原作は未読ですが、TVアニメ第1期は視聴済です。
第1期と第2期の放送間隔が半年しか空いていないので、最初から第2期ありきで制作されたのでしょう。

異世界の召喚された主人公ソーマを演じるのが小林裕介さん、そのソーマを召喚したエルフリーデン王国の王女…一番ソーマに近しい存在であるリーシア・エルフリーデンを演じていたのがいのりちゃんという、リゼロにおけるスバルとレムりんという間柄をどうしても思い出さずにはいられませんでした^^;

ソーマとスバルはキャラ設定が大きく異なっていますが、リーシアとレムりんの一途で一本筋の通ったところが似通っていたからかもしれません。


異世界に召喚された相馬一也は、エルフリーデン王国の王位を譲られて以来、
辣腕を発揮し、王国の政治・財政を立て直していった。

そして、三公の反乱とアミドニア公国の侵略を鎮圧したソーマは今、
新たな問題に直面していた。

アミドニアの首都ヴァンを失い敗走した公太子ユリウスが復権を狙い、
人類宣言の盟主たるグラン・ケイオス帝国に助けを求めたのである。

始まる女皇マリアの妹ジャンヌ・ユーフォリアを代表とする帝国との交渉。
それはエルフリーデン、アミドニアだけではなく、
大陸全体の運命をも左右するものとなろうとしていた――。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

この作品を視聴する人なら一度は脳裏をよぎる疑問があると思います。
既にご存じの方以外ですけど…
それは、「マキャヴェッリって誰?」です。

事あるごとにソーマは「マキャヴェッリ」という単語を口癖のように連発していましたから…
思わずググらずにはいられませんでした^^;

以下はwiki先生からの抜粋です。

名前は、ニッコロ・マキャヴェッリという、イタリア、ルネサンス期の政治思想家、フィレンツェ共和国の外交官だったそうです。

主な著書に『君主論』や『戦術論』があります。
理想主義的な思想の強いルネサンス期に、政治は宗教・道徳から切り離して考えるべきであるという現実主義的な政治理論を創始したとの事です。

『君主論』では、君主の在り方や権力を保持し続けるための方法が論じられていることから、現代主義の古典として位置付けられているそうです。
また、『戦術論』についても後世の軍事学の研究に影響を与えた一冊になっているとか…

確かに現実主義を基調とした思想は、この作品のタイトルとの合致していると言えます。
ですが、個人的には一つの思想に傾注し過ぎるのはある意味危険なことだと思います。

今、置かれている状況がマキャヴェッリの提唱した理論に合っていれば問題ないんだと思いますが、無理矢理その理論に嵌め込むこと必ず歪が起こると思うんです。
色んな思想や考え方があります。
無数にある選択肢の中からの最適解がマキャヴェッリの提唱した理論なら良いんですけどね。

一方、物語の方ではソーマのハーレムが着々と出来つつある感じがしましたね。
現在のところ、辛うじて片手で収まる範囲に留まっていますが、きっとそのうち片手だけじゃ足りなくなるんでしょうね。
まぁ、それだけの実績を積んできた人格者ですから違和感はありませんでしたけどね。

この様な作品を見ると「ハーレム良き…」と思ったことが無い訳じゃありません^^;
でも、それと同時にそれだけの人を養えるほどの甲斐性が無いことも自覚しましたけど…
まぁ、私の様な一般人には無縁の世界ということですね。

物語は内政から外政に軸足を移しましたが、個人的には第2期の方が俄然面白いと思いました。
外政に精を出すためには国内基盤が盤石でなければなりません。
その点においてもしっかり描かれていたのは良かったと思います。

これからソーマが何人の妻をめとるか…じゃなく、今後のフリードニア王国行く末が楽しみです。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、いのりちゃんによる「REAL-EYES」
エンディングテーマは、あいみんによる「LIGHTS」
どちらの楽曲も大好きでした…というより、どちらの声優さんも大好きなので耳が幸せでした。
一つ気になるのがあいみん…
持病の治療に専念するため、活動を制限されているとのことです。
たいしたことなければ良いのですが…

1クール全13話の物語でした。
最終話にはトンデモ展開が用意されていましたね。
でも、これで色々と腑に落ちた気がします。
原作は未だ連載が続いているようですが、原作のストックも十分残っているようです。
ここで終わったら悲しいので、是非続編を制作をお願いします。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 12
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

君主論信者の王国粛清記

同期に放送している天才王子~と内容が完全に被っているのですが、作画やデザインは天才王子のほうが出来がいいので見た目で負けています。
ただ、天才王子のほうは天才とは名ばかりなので、中身はこっちのほうがまともかも。

現実主義勇者は高校生の秀才が国動かしていて、周りがそれに合わせて無能になっている感じ
天才王子は凡人が国動かしていて、周りがそれに合わせて無能になっている感じ。
五十歩百歩?

1期と良いところも悪いところも一緒。

良いところはヒロイン可愛いのと、国の内政や外交を自由に動かせる立場で王国再建するという設定が面白い

【悪いところ】
作画以外は天才王子よりマシですが、やっぱりこんなんでうまくいくわけないっていうのがあるので素直に見れないところありますね。

・困難はいっぱいあるけどあまりにもうまくいきすぎで、シミュレーションゲームのイージーモードを見ているみたい。
・作画がかなり悪い。
・テンポが悪い
・主人公は頭良いと思うけど、知識の応用とか経験から学んだこととか考察とかがなくて、マキャベリの君主論をそのまま引用するだけで創意工夫がないところなど見ても一生懸命教科書読んで勉強しましたーって感じがするんですよね。

君主論を崇拝しているのはわかったから、ソウマ自身はどうしたいの?ってコト。
君主論に操られているようではとても英雄にはなれない。

こういう人は天才じゃなくて秀才って言う。
よく勉強してて偉いねーっておじいちゃんおばあちゃんから褒めてもらえるやつ。
天才として描きたいなら、「教科書」の枠を出ないと無理だと思う。

{netabare}
・腐敗に関わった貴族の粛清が最後は雑すぎたかな。
今までの内乱も裁判も貴族の腐敗が根源にあるとわかっていて、なんとかするために1クール以上使って動いてきたのに
最後の最後に「斬れ」の一言で片づけていました。
君主論に出てくる残虐性を見せるパフォーマンスとしての意味が強かったと思うけど
そんな強引な粛清ができるなら、腐敗を調べさせてもっと早くやれば良かったのでは?

・他国の君主に説教するところは主人公の株まで下げたかな。
一応は国のトップ同士の交渉なので、挑発や説教は権威を下げるだけかと。
恰好はラフだったし最初から貴賓との会談っていう気持ちはなく見下していたんだろうと思いますが。
そうなると主人公の人間性に共感できなくなってくる。
{/netabare}
・安易にハーレムになるのでラブコメの面白さがない。
可愛いヒロインいるんだから、そっちをもっと大事に扱えばいいのに。

【シナリオ】
わかりやすくて見やすいのはいいと思いました。
{netabare}
でもヴァン領土を1期の時に手に入れた時の感じから、今後帝国が干渉してきて返還することになるけど、主人公の統治のほうが良かったってなって問題が噴出する流れかな?と思っていたら、長い時間かけてだいたいその通りになってひねりがないなあって思った。{ne {/netabare}


【感想】
シナリオは主人公の有能さがあまり感じられず残念ですが、滅亡寸前の王国を立て直すというコンセプトは面白いですね。
細かいことを気にしなければ普通に面白いアニメだと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 19

63.3 14 商人でラノベ原作なアニメランキング14位
リアデイルの大地にて(TVアニメ動画)

2022年冬アニメ
★★★☆☆ 3.0 (235)
666人が棚に入れました
不慮の事故によって生命維持装置がないと生きられない少女、各務桂菜。彼女が唯一自由でいられるのは、VRMMORPG『リアデイル』の中だけだった。 そんなある日、生命維持装置が停止し、桂菜は命を落としてしまう。しかし、目が覚めると桂菜は200年後の『リアデイル』の世界にいた。彼女は、失われたスキルと限界突破したステータスをもつハイエルフの“ケーナ”として、この世界を生きる人々と交流を深めていくことに。しかも、その中にはかつて自らがキャラメイクした“子供”たちもいて……!? ゲーム世界に転移した少女と個性的な仲間たちによる、笑いあり、涙あり? なのんびり冒険譚、開幕!
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

12話 見てる私も悪いんでしょうね…終わらせる気がないなら作らないでと言いたいですけど。

 で、最終話見ました。11話までで見て損じゃないと書きましたが損ですね。話をまとめる気も無いみたいです。以前なら少なくとも1クールでなんらかの結の部分はあったと思いますが、それを最早放棄してますよね。終わらせる気がゼロですね。

 もう異世界ものは緩慢に自分の首を絞めているようにしか見えません。何がしたいんでしょう?最後まで物語を作る気がないならやめてほしいですね。メディアミックスで何か儲かりの仕組みがあるのかなあ…コミック、小説の販売促進?サブスクがあるから視聴のハードルが下がって質が悪くても金になる???

 全方位で批判している訳ではありません。この作品に真摯に取り組まれている人もいるでしょう。原作者の方も面白いものを提供しようと頑張った結果で評価されてのアニメ化だと思います。
 でも、終わらない話を1クールで顧客満足を考えずに提供している儲ける側の人ですよね。うーん。見てる私も悪いんでしょうねえ…



11話まで。最後まで見てないですけど、もう総評します。

 最近週1で見たときと一気見で見たときの面白さの差に注目しています。なにか少しでもユニークな点、癒される点、面白い点、毎週楽しみにしているキャラなど見所がある場合は、一気見だと辛くても週1なら見られる気がしています。
 その辺の作り手の意識とか見る側のニーズとか…要するに作品のポジションであまり辛辣に評価するのもどうかなあ、とこのところ思っています。そのうちポジショニングマップとかX軸とY軸とどうやって設定したら、アニメって分解できるかやってみたいですね。

 その点で言えば、本作の設定とキャラ作りは悪くないと思います。コミカルなセリフ、戦闘がハードでなく、新キャラが次々でてきて、牧歌的な雰囲気で、週1話なら飽きないで見られました。

 人とNPCの関係に焦点を当てたのは面白いです。それと現実世界での死、その他の人間のキャラたちとのゲーム世界に転移した時間差など、見るべき謎の作りも悪くないと思います。妖精とかの設定も悪くなかったと思います。

 必ずしもテンプレでは無いし、キャラ紹介と主人公の絡みがあるので見られたかなあ、と思います。ただ、アニメではまったく答えに行き着く感じがないですね。11話でここまでだと、尻切れトンボなんでしょうね。そうなると最後酷評するかもしれませんが、冷静なうちに。

 異世界あるいはVRMMOものの中では、まあ及第点かなあ…そして、機会があれば原作はチェックしてみようかなあ…という気がしなくもない、という感じでした。
 
 ちょっとVRMMOで気になるのは設定で、食事と排泄って現実との違いって何かあるんですかね。呼吸と性処理…病気、痛み、怪我…生きているっていう実感ってやっぱりVRMMOとは違うと思うんですよね。
 それとfPS(フレームパーセカンド)とか解像度ですよね。視覚情報が圧倒的に現実とは違うし、五感についての表現ですよね。

 その点の設定の表現があったのがSAOだし、実は「賢者の弟子を名乗る賢者」はやってるんですよね。そこがあれば本作もSFになったんですけどなあ。

 まあ、見て損とは言いませんが、見なくても損じゃない、という感じでしょうか。最終話で評価変わったら追記します。




8話 プロットと設定はいいかも…ただし…

{netabare}  サービス停止したゲーム世界というのはテンプレですが、本作については、昔のプレイヤーが登場し謎として機能しています。これは他の異世界やVRMMOものでは皆無ではないですが、レアです。主人公の既に死んでいるとう設定と合わせて、謎の解明にカタルシスがあるなら良作になる気がします。

 妖精とは何かとか、今回のイベントモンスターと2人のプレイヤーの登場とか話の建付けにはものすごく可能性を感じます。実際話は面白いですし。特に7話、8話はかなり良かったです。折り返しを意識しているのかこの2話が中盤に来たのは構成的に良かったと思います。

 ただし、やっぱり決定的にアニメ作り全般が安っぽいですね。安っぽすぎます。召喚獣とかなんとかベアとかイベントモンスターとか見せ所は沢山ありましたが…。イベントモンスターが現れる場面は頑張ってかなり工夫していました。ただ、アベレージでいけばABC評価で何とかC+…くらいかなあ。
 画づくりしだいでは、評価される作品になったのではないでしょうか。別に無職転生並みとはいいませんが、もうちょっと何とかならなかったでしょうか。

 後は演出ですね。まあ良い演出をするためにはそれを実現するための金と人と時間というリソースが必要でしょうからやむを得ないところもあるでしょうけど。
 ストーリーが良いと言わず、あえてプロットと言っているのも脳内補完してあげるとかなり面白いと思うのですが、サラっと見るとテンプレの俺TUEEEにしか見えないという意味で言っています。演出とか脚本の工夫がちょっと足りないかなあ。

 それとケーナの声優さんですけど、申し訳ないですが肺活量が足りない感じで息苦しいです。気管で絞り出しているような感覚にとらわれてしまいました。

 このアニメ自体、じっくり見ると面白さがわかると思うし、プロットを拾ってゆくと原作は水準が高いのかも、と思わせるところもあります。ただ、いまの量産型大量消費のファストアニメ(造語です)の中に埋もれて、あっさり見られてしまうと、1話切り、3話切りの対象になるのも分かるなあ、という感じですね。{/netabare}





1話 独自性があって期待値が高いです。

{netabare} 設定いいですね。SAOのマザーズロザリオみたいな感じですが、小説の発売時期的にこっちのほうが古いんですね。とするとそのオリジナリティからいって期待できそうです。ストーリーもありそうですし。

 結末で現実世界で生き返るかどうか、あるいは現実世界の登場人物とのドラマがあるかどうかですね。オーバーロードみたいに現実世界とのつながりが全然出てこないような進行になる可能性もありますけど、設定と1話の感じからいってヒューマンドラマがありそうな感じですね。

 アニメーション、演出を見る限りちょっと予算無さそうな感じですが、キャラデザが悪くないので問題なく視聴できます。なお、ステータス画面のデフォルメされたキャラの方が可愛いです。

 ということで、異世界枠としては設定がいいしストーリーの期待値が高い作品ではないでしょうか。{/netabare}

2話 非常に安っぽい異世界もの…だけど結構面白い

{netabare} シナリオがいいのかキャラに魅力があるのか、今後どうなるんだろうというワクワク感があります。
 作画、演出、エフェクト等の出来は辛うじて及第点で、内容はベタで安っぽい異世界ものですが、ストーリー展開のテンポが良くて結構面白いです。お母さん設定が笑います。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 21
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

なろう系黎明期の作品

原作は異世界転生アニメ黎明期のものみたいでパクリではなくどっちかというとこれは元祖に当たるのかも。
タイトルが乱立するなろう系と違ってスッキリしているのもそのためでしょう。
なろう系のマザー的な作品であり、作中でも権力者達のマザーですし、作中での行動もそうですが、ケイナは色々な意味で元祖って感じのキャラクターですね。こんなのが元祖でいいのか?って思うけど。

異世界なろう系の中でも異世界生活をエンジョイすることに偏ったアニメで、異世界でゆるーく生活するアニメが好きなら楽しめるかも。

似たアニメだと「私、能力は平均値でって言ったよね」
「スライム倒して300年知らないうちにLVMAX」「くまクマ熊ベアー」「神様に拾われた男」このへんの主人公を暴力的にした感じ。
最初はとてものんびりまったりしていますが、主人公の傍若無人なところがどんどん強くなっていってみんなから怯えられる存在に。

最初のまったりした感じが良かったのに、どうしてこうなった?

【キャラクター】
このアニメの一番残念なところ。
{netabare}
ケイナがかなり雑な対応する人で、力づくで解決してアフターケアも大雑把、化け物を一撃で倒して、助けた後に放置してどっか行くとか、息子の性格が変だから、消去して作り直そうって発言するとかヤバい倫理観してるところが引く。

息子や娘って言っても彼女が産んだわけじゃなくて転生前に作成したキャラクターだから主人公は人間じゃなくてプログラムだと思っているのかな?
妊娠もしてないし、遺伝子を受け継いでいるわけでもないから自分の子どもって感覚ないのはわかるけど。
それでもNPCじゃなくて生身の人間として目の前にいるから、ケイナにはそんな気がなくても子ども達にとっては母はあなたしかいないのだから、ちゃんと愛を注いで欲しい。

さらに子どもや町の人相手にもすぐ暴力振るうし、いちいち子どもや孫相手に力を振りかざして制裁して上下関係をはっきり突き付けるところとか、ガキ大将みたいで怖いと思っていたらどんどんエスカレートしていきました。
そういう乱暴なキャラクターならいいけど、見た目が美少女で、すごいラブアンドピースなことよく言ってるから発言と行動が合ってなくて微妙な気持ちに。

エルフの息子と娘のお母さまの敬愛が強すぎて甘えん坊になっててこっちもくどいなあ。
ドワーフの息子くらいがちょうどいい。
ケイナも含めて一族で一番まともなのに、一番最初に寿命がきそう。
{/netabare}

【アニメの変なところ】
{netabare}
ケイナの言葉や行動にいちいち過剰に驚きすぎ。
例えばエルフが長命ってことは常識みたいだから若い見た目で凄い人だったり子どもいたりするのは驚くようなことではないのでは?

それより、なんでエルフの息子なのにドワーフなのかってことのほうが驚くところだと思うけど誰も突っ込まないのなんで?
孫ケーリックと会う時も驚かれてたけど、母娘の関係を知ってるなら当然こっちも知ってるでしょ、驚くのはおかしいんじゃ?

襲い掛かってきた盗賊の命奪って「これがゲームなんだ・・・」って感傷に浸った直後に、最後に盗賊の頭目(ただの人間)にまるで魔王の幹部倒すときに使うような過剰な攻撃魔法で粉々にして、その後に「ゲームとは違って・・・死んだら生き返ることはないこれが現実なんだな」って、これだけ圧倒的な力あるなら殺さず無力化してとらえることくらいできるのに殺したのはあなたの意思でしょ。
サイコパスなの?
これに限らずケイナは敵を容赦なく殺すんですよね。それで聖人君子みたいなセリフ言うところが怖い。
{/netabare}

【シナリオ】
世界観の説明が少ないのでよくわからないことが多い。
あんまりそういう設定までしっかりしてないのかなって思ってしまいますね。

周りの人がみんなで主人公絶賛して持ち上げたり、驚いたり怯えたりするのが頻繁に起きてかなりくどい。
こういうのは、ここぞという場面だけにしといたほうがいいと思う。

【感想】
説明や過程が雑で、たぶん色々な過程とか肉付けとか削ぎ落して1クールにおさめるためにだいぶスリム化してそうです。
ケイナの大雑把で暴力的でサイコパスに見えてしまうので、そこがもう少し丁寧にできていれば良かった。

低質ではないけど、キャラクターが残念な作品。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 24

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

200年後から始まる、のんびり楽しい冒険譚!

この作品の原作は未読です。
最近、この手の作品が増えてきている気がします。

この手とは、「異世界転生モノで、主人公はチート能力の持ち主。
そして異世界では魔王などという強大な敵と対峙するでもなく、戦闘は小競り合い程度で、ゆる~い日常を満喫する作品」を勝手にカテゴライズしています。

これまで異世界転生モノといえば、例えば無職転生やリゼロなど転生してきた主人公に、楽しい一辺倒の異世界ライフなど待ってはいませんでした。

寧ろ、転生前の安寧な生活の方がよっぽどお苦楽だったと思います。
あ、ルーデウスはちょっと違うかもですけど^^;
何だかんだ言って異世界生活を満喫しているのって、「このすば」のカズマ位なんじゃ…?

そういう鬼気迫る状況の作品が巷に溢れ出したので、この様なジャンルの作品が頭角を現してきた…ともチラッと思いましたが、一番は設定のし易さなのではと思えてきました。

何故なら、異世界日常系って設定しだいではリアル日常系よりよっぽど何でも有りの状況を容易に作り出すことが可能だからです。
魔法が使えるだけで、状況が一変しますからね…

そういう意味では、この作品の設定も既視感しかありませんが、異世界日常系に繋げている作品は少ないのかも…
そこに独創性を見い出せたから、今の状況になっているのかもしれません。


不慮の事故によって生命維持装置がないと生きられない少女、各務 桂菜(かがみ けいな)。
彼女が唯一自由でいられるのは、VRMMORPG「リアデイル」の中だけだった。
そんなある日、生命維持装置が停止し、桂菜は命を落としてしまう。

しかし、目が覚めると桂菜は200年後の「リアデイル」の世界にいた。
彼女は、失われたスキルと限界突破したステータスを持つ
ハイエルフの"ケーナ"として、この世界を生きる人々と交流を深めていくことに。

しかも、その中にはかつて自らがキャラメイクした"子供"たちもいて…!?

ゲーム世界に転生した少女と個性的な仲間たちによる
笑いあり、涙あり?なのんびり冒険譚、開幕!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

リアルで生命維持装置が停止してしまったら、普通にそこが最終到達地点になります。
だけどこの作品は、最終到達地点を出発点としたそのあとの物語が綴られています。
この点には優しさを感じますね。
可能性や否定したくない願望…なのかもしれませんけど。

桂菜の様に意識はしっかりしているけれど、身体が言うことを聞いてくれない…
そういう方って少なからずいらっしゃると思います。
そういう方々のために、こういうゲームがあったら…と切に願います。

せめて、ゲームの中だけでも自由に動き回りたいじゃありませんか。
リアルでは痛みを伴う治療や苦しい投薬に耐え続けている人だっているんです。
リアルでは絶対叶えることはできませんが、もし、ゲームの中で夢が叶うのなら、それは本人とって、一時だけかもしれませんが幸せな時間を過ごすことができる環境があるのは決して悪いことでは無いと思うんです。

どこまでも優しさと温かさに包まれたゲームの世界…
ここでなら自由に動き回るだけじゃなく、大勢の人たちと接することができる…
そんなこの作品ならではの優しさをしっかりと感じさせて貰いました。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、TRUEさんによる「Happy encount」
エンディングテーマは、田所あずささんによる「箱庭の幸福」

1クール全12話の物語でした。
ごく一般的な異世界日常モノ…かもしれませんが、そこに行く着くまでのプロセスは他の作品と一線を画していると思いたい作品です。
しっかり堪能させて頂きました。

「くまクマ熊ベアー」「スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました」「この素晴らしい世界に祝福を!」「神達に拾われた男」
これらの作品は全部続編制作が決まっています。
だから、この作品が選ばれても決しておかしくないと思うんだけどな…

投稿 : 2024/05/04
♥ : 17

65.8 15 商人でラノベ原作なアニメランキング15位
異世界迷宮でハーレムを(TVアニメ動画)

2022年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (205)
665人が棚に入れました
ある日、この世に絶望していた加賀道夫が見つけたのは、あやしげなネットゲーム。 ゲームに書かれた、この世界が生きづらいなら異世界で生きればいいという言葉に誘われるまま、 設定やキャラメイクを終えた道夫を待っていたのは、現実とは異なる本物の異世界だった。 様々なスキルやジョブ、魔法に迷宮とまるでゲームのような異世界を舞台に、 自らのステータスを自由に再設定することができる力を駆使して、道夫の冒険が幕を開ける。
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

全部が中途半端で、優れた要素が活かしきれず、つまらなく感じます。

1話 「隠しダンジョン」のエロ強化版? 追記 ハーレムver???

{netabare} 展開は超テンプレっぽい感じです。ストーリーそのものがニーズではないのならそれでいいんでしょう。

 セリフのピーピーは演出?それとも本当に解禁のバージョンだと聞こえるんでしょうか。あまりアニメでやられると画像以上にちょっとイラつきますので、もう少し推定できる程度にピーを入れて欲しいなあ。

 キャラデザはかなりライトノベルのイラストっぽい感じです。巨乳過ぎるしムッチムッチなので、エロがかえってマイルドになりますね。エロそのものより主人公の欲望をギャグにした、アダルトギャグ…という分野があるかわかりませんが、そういうカテゴリーでしょうね。

 ジャージの印象からなのか「このすば」のエロ強化版の雰囲気を狙って、「隠しダンジョン」のエロ強化版になってしまいました、みたいな雰囲気です。
 なお、OPの歌でずっこけました。あれワザと下手に歌ってるんでしょうか?声優さん…歌…ちょっと苦手なんですか?EDは完全にギャグでしたね。毎回変わるなら大したものです。{/netabare}


追記 ハーレムバージョンって隠してるじゃん。

{netabare} いや、別にいいんですけど、負けた感が…ちょっとしたワクワクを返してほしい。セリフはちゃんと聞けました。

 初見のレビューで書きませんでしたが、異世界の設定の説明がセリフではなく、話の展開を見ているとわかるところにセンスを感じました。あ、いやセリフなんですけど、自然な流れと言った方がいいかもしれません。多分面白いほうですね。視聴継続です。{/netabare}


2話 あれ?エロは?冒頭の茶番はなに?ロクサーヌでDT喪失じゃないの?ハーレムメンバー見せちゃった???

{netabare} うーん。2話で今後登場するキャラだしちゃ駄目でしょう。それが楽しみなのに。それとDT失うの、ロクサーヌじゃないの?村でやってましたってこと?ケモミミじゃないから違う人ですよね?

 まさか、タイムループとかじゃないですよね?まあ、どう考えても10年ぶりっていう感じですので違うと思いますが…何かの伏線?だって、それじゃあ10年間で死なないしハーレムのメンバーがああなるってネタバレじゃないの?
 いや最大の楽しみなのに何やってくれてるんでしょうか。何か仕掛けがあるんでしょうか。

 なによりエロは?ハーレムバージョン円盤で売るんじゃないんだ?楽しみはそこなのになぜ?なんか作品の意図がわかりません。

 話の展開は思っていたので悪くない気もしますが、なんかロクサーヌでDT喪失までの道のりがあるから感動があると思うのですが、その前にあのシーン入れる意味がわからないし、作品の本質にかかわるハーレムメンバー集めのネタバレとエロの省略は駄目でしょう。メインの楽しみを3つ潰してどうする気でしょうか。
 何が売りなんでしょうか?それともかなりエモい話になるんでしょうか???

これってシリーズ構成っていう役が悪いの?監督?原作がこうなの?誰がこれ考えたんでしょう?

追記 そうかOPで既にメンバー出してましたね。でもだったら、登場するたびに増えて行くみたいな演出にすればいいのに…先週センスいいなと思ったんですけど…まあ、ストーリー自体は悪くないんですけど…やっぱりエロないのと冒頭のは駄目だなあ。{/netabare}


3話 ああ…話はちゃんと意味がある感じで進みますね。面白いかも。

{netabare} 俺TUEEEじゃないし、スキルや職業も上手く扱っているかも。心理的なものも描写は薄いですが、不安感などが感じ取れなくはないです。

 ただ、今週もロクサーヌちゃん…うーん。焦らしプレイですか。それはさすがに上級者向けですよね。俗物としては、お持ち帰りまで進めて欲しかったですが、まあ、いいでしょう。ケモミミというほどケモミミじゃないですが、しっぽ有り?だとするとお風呂かな?次週に期待です。

 ということで、来週以降に期待ですね。最近3話まで見ないと判断できないのは、短絡的な1話の派手なだけの見せどころではなく、いい傾向かも…といいたいですが、本作は1話にはちゃんと見せてましたね。

 しばらくアニメの作りは1話で軽く釣り、1~3話で展開させて本筋へ、が今後の構成になるのかな?逆にここから外れてピークが6話とかではスタートダッシュで失敗するかも。それと1話がピークだと途中でバッサリですね。

 本作の2話は決して褒められた感じではないですが、まあ、3話で話が展開するのでいいと思います。再視聴の時は3話後半からでOKですね。{/netabare}


4話 あー面白かった。目標達成です。これで最終回ということでいいかな。

{netabare}  まあ、本筋の結末を迎えたということでもういいかな。ここまで楽しませてもらいました。ポチポチチェックはしますけど、演出や世界観設定に感心する要素があるか、ストーリーが面白いか、独自性があるかの、どこかに引っかからないと切ると思います。というか気分的には一旦断念です。

 エロだけなら超ハーレムVERが無料公開にならない限りはもう価値がないですから。

 どうなんでしょう。EDのセンスの良さだけ気にはなっているんですけどね。ロクサーヌちゃんが武器の選び方とかにキャラ付けがある感じなので、ロクサーヌちゃんが単なるエロ奴隷ヒロインではなく、別の活躍するならひょっとしたら化けるかもしれません。ただ、ハーレムは増えるからなあ…そうなると話が薄まるのは目に見えてるし。
 6,7話くらいで覚醒のパタンもあり得ると思いますので、数週間後にチェックはしてみます。

 なお、評価の音楽とキャラはEDの奴隷商人を評価しています。{/netabare}



5話 結局見てしまいました。ロクサーヌちゃんをどう見るかだなあ。

{netabare} 5話を見て思ったのが、ベッドの上のロクサーヌちゃんも可愛いですけど、むしろ戦っているときの方がいいですね。ちょっと股間とかの作画がやりすぎ感はありますけど。
 止め画は多いですが作画悪くないし、なかなか魅力的だと思います。

 ただし、やっぱり奴隷設定がなあ…気持ち悪いとは言いません。異世界転生もののお決まりなので慣れました。が、やはりふと俯瞰して見てしまいますね。美しい性奴隷を買って…というマインドそれ自体にはさすがに慣れましたけど、むしろロクサーヌちゃん側の奴隷根性ですね。

 無垢なので純粋に主人公に心を開いているんでしょうけど、なんかひっかかるなあ。ロクサーヌちゃんの奴隷契約を解除しても「盾の勇者」と同じです。だったら、悩みながら性奴隷やってるとか職業と割り切って主人公を嫌悪しながらも、とか何かあるといいんですけど…まあ、本作のロクサーヌちゃんはこの素直で「ご主人様すごい」が売りなんでしょうから今更いいですけど。

 5話はずっと設定の説明でしたね。それがいいのか悪いのか。つまらなくはなかったし、セリフでダーっと説明しないでエピソードで確かめながらはいいんですけど、ちょっとまとめ過ぎて長すぎかな。来週その分ストーリーが展開してくれるならいいですけど。

 ということで断念しようかとも思いましたが、ロクサーヌちゃんの戦闘シーンがなかなか良かったので視聴継続します。というかロクサーヌちゃんのビジュアルが目立ちすぎて主人公の顔が思い出せないです。{/netabare}



最終話は一応確認。実質断念で。

 奴隷を買って性行為に励むというのは、私は展開として好きではありませんが、異世界転生のマインド=都合の良い自分の人生のリセットと考えると、俺TUEEE、スローライフなどと並んでやむを得ない設定なのでしょう。

 本作がつまらなくなったのは、初め奴隷の商館に行った辺りでは、ストーリー性がありました。生きるために街に出る。奴隷に惚れて、盗賊のアジトをつぶし、お金を儲け奴隷を買う。この部分までは良かったと思います。

 ただ、その後、ダンジョンで設定の確認と試行錯誤を延々と見せられ、家を買いフロを作る。ここがとてつもなくスローライフものッぽくなってしまいます。結局冒険をするのか、スローライフなのか、エッチ(エロいというほどでもない)なハーレムものなのかさっぱりわかりません。

 生き残るという目標も描き方では立派な目標ですが、本作は主人公が何を目指しているのかがわかりません。最終話で考えると、ハーレムを作るのが目標?2話の冒頭はその意味なんでしょうね。ウーンだったら、ダンジョンは端折ってもっとポンポンと進めた方が良かった気が…それとも2期の勝算があったんでしょうか?

 つまり私にとっては、ストーリーに軸がないので、初め面白いと思っていたのに5話以降がつまらなくなりました。スローライフ勢、エロ見たい勢は初めの数話のシリアスで見なくなると思います。何がしたかったのかが不明でした。

 結局全部が中途半端で、ポテンシャルは強く感じる主人公とロクサーヌちゃんですが、何も始まらないまま終わってしまいました。アニメのエロで釣られた勢は続きが見たいから小説、コミックどっちかしりませんが、原作に手が伸びるものなのか。


 エロシーンも、行為の場面を隠すのが「見せられないよ」的なメタギャグになっているわけでもなく、単なる円盤用の販促です。もう業界のやり方であきらめていますが、サブスクの再生回数には響くのでは?そうなると円盤が売れなくなっているご時世で正しいやり方なんでしょうか?

 キャラ造形は悪くないし、ストーリーも他の異世界に比べても冒頭の引きは良かったと思います。EDなどの音楽も面白い試みでした。ただ、すべてが中途半端なので、パーツパーツで評価できても、全体で価値が相当下がっていると思います。

 実際は評価点ほどの印象にはなりません。期待させる分の失速感があるので、意味のないスローライフよりも視聴後感は良くないです。




 

投稿 : 2024/05/04
♥ : 15
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ロクサーヌとの営みだけで良いんだけど...

タイトル通りにハーレムになっていくんだろうけど、個人的にはロクサーヌとのまぐわいだけで十分だと思ってます。それ以上のことはいらない。
もはやハーレムだけでなく、ダンジョンすらもいらない。如何に彼女と楽しむかにだけ主眼をあてて欲しい。ってこれじゃただのエロアニメか!

やっとの思いで結ばれたロクサーヌとの営みは...ああマグワイアあああああああ!って叫んでしまう(心の中で)ほど丁寧な描写で大興奮。{netabare}わざわざ一軒家を買い、一緒に楽しくお風呂。体を体で洗いっこするプレイなど。中出しし放題ってか。ちな、けつなあなは確定しません。{/netabare}

セリーの登場が遅すぎて2期でもやるんかと見せかけて最終話に怒涛のヒロイン詰め込み。そんな展開いらんわ!タイトル通りのハーレムにされてやや萎え。胸のサイズもそんなにいらない。
しれっとロクサーヌの嫉妬の嵐が凄そう。

序盤が盗賊との闘いやら暗殺やらで緊張感のある展開が続くのかとも思ったんだけど、タイトル通りダンジョンのほうがメインでしたね。そちらの内容は正直いらないかな。{netabare}にしても盗賊を暗殺するときは入念に情報収集して全裸で寝ている男女でも丁寧に首を落としてスゲー展開になるなと思わされた。賞金首のについて換金する際も目を付けられないか気にするさまはこちらも緊張させられたのに。{/netabare}


OP
Oath ロクサーヌ(三上枝織)
ED
紳士の取引60万ナール 加賀道夫(八代拓)、アラン(三宅健太)
EDが歌詞と曲調が面白い。謎の奴隷商人推し。


ある日、この世に絶望していた加賀道夫が見つけたのは、あやしげなネットゲーム。ゲームに書かれた、この世界が生きづらいなら異世界で生きればいいという言葉に誘われるまま、設定やキャラメイクを終えた道夫を待っていたのは、現実とは異なる本物の異世界だった。様々なスキルやジョブ、魔法に迷宮とまるでゲームのような異世界を舞台に、自らのステータスを自由に再設定することができる力を駆使して、道夫の冒険が幕を開ける。


1. 出会
パソコンでゲームの設定画面を開いていたはずの加賀道夫は、いつの間にかゲームの世界に入り込んでいた。”装備” ”レベル” ”パラメータ” “設定”・・・典型的なゲームの考えで、序盤のクエストとして村を盗賊から救う道夫。しかし、ゲームだと思ったこの世界は、”ログアウト”も”終了”もできない現実なのだと気づく……。

2. 金策
アランの館からロクサーヌを迎え入れるためには、5日以内に規定の金額を稼がないといけない。皆がそうしているように、道夫も迷宮でモンスターを狩りアイテムを集めていく。しかし道夫のスキルを持ってしても、金が貯まるのは間に合いそうにない。焦る道夫はアランとの会話の中で、短時間で大金を得る方法を思い出すのだった。

3. 獲得
盗賊を狩り、賞金を得ることに望みを託した道夫は夜の街で標的を探す。スキルを使って簡単に見つけられるとはいえ、相手は人間。道夫の中で人命を金に換える葛藤や相手を倒さねばならない恐怖が渦巻く。しかし期日も目前に迫り、覚悟を決めた道夫は盗賊の根城へと足を踏み入れる!

4. 卒業
ついにロクサーヌを迎え入れた道夫。これからは常に彼女と一緒に行動することになる。手始めに街へ向かう二人。しかしこの世界の常識も知らなければ、女の子と一緒にいたこともない道夫のロクサーヌへの接し方と、ロクサーヌが思っていた道夫から彼女への接し方は少々違っていたようで……?

5. 結晶
ロクサーヌと迷宮に入ることになり、あらためてこの世界のことを教えてもらう道夫。今まで思い込みで行動していたことに無駄やロスが多かったことが明らかになる。彼女から教えてもらえた知識と、ゲームのセオリー、再設定のスキルを使って、道夫は迷宮内での効率的な稼ぎ方を考え出していく。

6. 試練
迷宮1階層のボスに挑む道夫とロクサーヌ。ボスのドロップアイテムから新しいジョブを得たロクサーヌを見て、迷宮での新たなスキルアップ方法を思いつく道夫。そこにゲームならではの知識も合わせ効率よく攻略を進めていく。そして次の階層へたどり着いた二人には新しい敵が待ち構えていた。

7. 魔法
盗賊がアランの館をつけ狙っていることに気づいた道夫たちは、夜闇に紛れて敵を討伐することになる。今回の戦闘での道夫の密かな目標は”魔法使い”のジョブを得ること。獲得条件の確証は得られないまま始まった戦闘の中で、この世界に来る前に設定したボーナス呪文の一つを発動してみることにするが……。

8. 新居
帝都の近く、大きな迷宮が名物のクーラタルの街へ到着した道夫たち。立地条件から探索者が多く住むというこの街は、今後の冒険に備えるいい拠点となりそう。あとは家賃そこそこで閑静な一軒家があれば…。そんな条件を満たす物件があればロクサーヌとの生活がより一層楽しめるのだが!?

9. 風呂
クーラタルへ拠点を移し、いよいよ新しい生活がスタートした。迷宮の下見を終え、今度はハーブの栽培を試みるべく家に畑を作ることに。一日かけて作業は終えたが、泥だらけになってしまった二人。洗濯をしたいというロクサーヌのために桶を買いに出た道夫は、店主との会話から、念願の”お風呂場の完成”を思いつく。

10. 憂愁
迷宮を探索し、アイテムを集め金を稼ぎ、効率の良い戦い方を考え、モンスターからドロップした肉を美味しく調理する。この世界での日常生活を確立できるようになった道夫。ここまですべて順調に進めてきた彼だったが、ある日迷宮で出会った青年によって、この世界の辛い現実を突きつけられることになる。

11. 順番
装備にスキルを付与できるレアアイテムを手に入れた道夫。しかしそれができるのは、ドワーフ族で、しかも”鍛冶師”のジョブを持つもののみ。パーティメンバーの追加も兼ねて、アランの元を訪れた道夫はドワーフ族の少女”セリー”と出会う。しかし、願ったり叶ったりに思えたのもつかの間、セリーの口から出た言葉は……。

12. 人間
セリーを迎え入れ、彼女の装備を整えにきた一行。本来なら味わえないと思っていた快適な暮らしにとまどうセリー。道夫はそんな彼女から”スキル”や”ジョブ”、この世界のルールを教えてもらう。より詳しく得られた知識から、彼は今後の方針を導き出そうとするが、その前にしなければいけないもっと大事なことを思い出すのだった。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 13
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

ハーレム(二人)

{netabare}
地上波エロアニメの異世界もの。
たまにエロアニメでも面白いのはあるけど、これはダメな方でした。

タイトルにハーレムと着くけど、基本的にヒロインはロクサーヌ一人という...。(一回回想か何かで無理やりヒロインいっぱい出した回はあったけど)
最終回に何とかもう一人...。タイトル詐欺にもほどがあるw
まあハーレム嫌いだから別にいいんだけどねそれでも。

エロ以外で基本何をやっているかと言うとひたすらダンジョン探索。
とにかくワンパ。
ゲーム世界設定だった気がするけど、まさにゲームの素材集めや短調作業だけを一生見せられているような感覚。
やってること変わり映えしないし、戦闘アニメとしても見どころがないし、キャラもロクサーヌだけだし、見どころがマジでない。
SAOみたいな設定だけど、主人公にこれと言った目的は何もないし。
最初の盗賊との戦闘はちょっと面白かったんだけど。

話が面白くないのはいいとしてエロアニメとしても微妙。
ずっとヒロイン一人かつやってることも主人公との和姦ばかりのワンパ。
ダンジョンの敵にやられる展開ぐらい作っとけよとw
まあエロアニメ自体が嫌いなのでそこをちゃんとやっていても自分が評価することはなかっただろうけど。
ストーリーの中にエロが挟まれる系のちょいエロアニメは嫌いじゃないけど、エロが単体で描かれる作品は嫌い、とこのアニメに言うのは本末転倒な気もするけどw
てか、こんなワンパでも円盤売れるのかな...?
というかこれ系のエロアニメってどんな層が円盤買ってるのかが個人的に一番の謎。別に唯一無二性もないし、一般アニメだからエロと言ってもしれてるし、普通の同人とかで良くない...?

面白かったのはED。あれ系の曲の中では間違いなく一番好き。
奴隷商人のおっさんが喋ってるのがシュール。
OPはズコーってなる。

↓1話毎メモ
{netabare}
1話 ☆3
エロアニメの癖に血が。エロアニメって爆乳しかいないのほんと気持ち悪いし嫌い。キリトやんけ。主人公なら実況なんてしてないで。
転生者剣道と弓道経験者多すぎ。
血出すぎだろ、どんなスプラッターだよ。やっぱりキリトじゃねーか。
今更すぎw ギャグにしかなってない、ゲームから出られないことへのシリアス感が伝わってこない。
普通ゲームの中に閉じ込められたという認識になるはずだよね。
npcを倒したと認識するのが自然では。商売上手。おっさんが語るED草

2話 ☆1
何があった? 前こんなふうに終わったか? 何この回想
全なろう主人公に言え。最初の話なんだったんだよw
このステータス画面の話しょうもない言おうと思ったけどこれMMOだったな。
何を見せられてんだ...。性的なことしたらMP回復しそう。SAOで見た。

3話 ☆8
前回何やっとったっけ。精が出る 遊郭編 主人公無敵なんだよな。
エロがないエロアニメw 無理やり変な方法でエロ挟むな。
絶対応援呼ばれるやろ。
けどこれ今期のなろうの中では展開1番マシではw
お前普通にやっても殺せるやろ。あくまで金目的w 女殺すなや。
tkb狙い撃ち。なんかシーンが無駄に緊張感あって暗殺モノ感がいい。
1話で虐殺しまくってたのに今更その葛藤すんなw
騎士団の目を気にするのも結構しっかりしてるw おっさん好き。
ロクサーヌはなんで初対面の主人公をそんなに信頼してたんだよw

4話 ☆1
これはクソ回。装備調達とか日常回よりだから結構面白いかも。
草、身分の差をわきまえてとかじゃないのかよw
エロがメインになるとつまらないんだよな。
ストーリーの中にエロが挟まれるみたいなタイプは嫌いではないけど。

5話 ☆4
磯辺焼きって何でそんなマイナーw 宇宙かな?
僧侶枠になってしまった。こういうエロ嫌いだわやっぱ。

6話 ☆5
おひとり様限定。ボスその辺にもおった奴やんw 異世界薬局
流石ゲーム世界だな。男の拘束展開誰得だよ。
この奴隷商人の強キャラ感すごい。ノルマ達成。

7話 ☆2
そんな危険な魔法普通に使うなw 性交 隠しダンジョンなら。
いや、魔物倒す力残っとるんかい。
迷宮探索ワンパターンすぎてマジで面白くないな。
何のためのレベル上げかもよく分からんし。バレたらどうすんねん

8話 ☆2
1/15ロクサーヌ 普通の家探索とかいう死ぬほどつまらないパート。
割引スキルはゲームあるある 取ってつけたようなエロいらんわ。
しかもワンパ。不法侵入した時に人いたらどうすんねん。

9話 ☆2
畑作業何がおもろいねん。とは言ってもダンジョンも面白くないしな。
内容ワンパすぎん?

10話 ☆2
この迷宮攻略パートクソつまらん。
素材集めとかゲームでやる分にもつまらないのにアニメとして見ると尚更。あからさまな死亡フラグやめろw この茶番展開何が面白い?
エロシーンが不快。

11話 ☆3
ここに来てハーレム追加って。
ドワーフって聞くと厳ついイメージがある。次のヒロインこのおばさん?
商売上手なおっさん。3割引スキル俺にもくれ。浮気。
まあよくある解放条件だな。

12話 ☆1
最終回にして適当なエロだけのつまらん回。
まあタイトル通りのハーレム(二人)をやっとしてくれた。
どうでもいいけどね。タイトル完全回収!w 何だこのラストww

曲評価(好み)
OP「Oath」☆3.5
ED「紳士の取引60万ナール」☆9.5
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 9

64.4 16 商人でラノベ原作なアニメランキング16位
老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます(TVアニメ動画)

2023年冬アニメ
★★★★☆ 3.1 (200)
581人が棚に入れました
『⽼後に備えて異世界で8万枚の⾦貨を貯めます』の、原作は⽇本最⼤級の Web ⼩説投稿サイト「⼩説家になろう」で累計 1 億 2,000 万PV 超えした⼩説。18歳でありながら中学⽣に⾒られてしまう童顔⼩柄な少⼥・ミツハが両親と兄を事故で失い天涯孤独になるところから物語が始まる。 ショックによる⼤学受験失敗、両親の保険⾦を狙う輩、進学か就職か、家の維持費や⽣活費など数々の出費・・・これからの⽣活に悩んでいたミツハはある⽇、謎の存在から「こちらの世界」と「異世界」を“⾏き来”できる能⼒を与えられる︕ そこから彼⼥が思いついた将来設計とは、⼆つの世界で10 億+10 億の合計 20 億円<8 万枚の⾦貨>を貯めるというもの︕ そう、頼れる者のいない彼⼥の安泰な⽼後のために︕!
ネタバレ

アニメアンチの憂鬱 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

拝金主義者の「希望の星」

主人公の行動原理が基本的に金{netabare}儲け目的であり、その目的のためには
噓も方便という感じの軽いノリで物語がサクサク進んでいきます。

老後のために貯えが必要という理屈はわかりますが、あまりに現金な主人公のキャラ性及び
思考回路には賛同し難いものがあり、感情移入もできず、今一つ魅力を感じることができません。

更に悪いことには廚二病的な発言が多く、傭兵に向けた戦意高揚の演説など特に
ドン引きするくらいの痛々しさが目に余ります。

何と言ってもキャラに魅力がないのが決定的であります。

しかし何故か物語内の王侯貴族からはやり手として一目置かれ、ちやほやされ
ているのですが、それを傍から見るこちらとしては違和感を抱くしかない状況に陥ります。

高校を卒業した程度の女子に見事手玉に取られる貴族というのは
あまりにちょろ過ぎて、思わず脱力してしまいます。

いつもなろう系の異世界同様すべてがチープ過ぎます。

そんなわけでドラゴンが出てくる最終決戦も特に盛り上がるわけでもなく
さっぱり終了、いつものなろう系の物語でしたというオチであります。

良かった点があるとしたらEDソングくらいだったかもしれません。{/netabare}


いつものなろう系異世界転生ものであります。

厳密に言うと異世界転移ものになるかもしれませんが、
現代人のチート能力を駆使していくパターンはお約束であります。

夢が何でも叶う「異世界転生」でありますが、{netabare}現世と自由に行き来でき
じっくり作戦を練った上で異世界へ突撃できるというのは
本作の画期的なところであると言えるでしょう。{/netabare}


●異世界で金儲けしなければならない理由

本作は一見してフィクションでありますが、実は我々の未来を密かに示しているのであります。

「SDGs」を達成しなければ近い将来人類は滅びるということで、
【グレートリセット】が強制発動されます。

{netabare}結果ほとんどすべての産業が破壊され、多くの人が職を失います。
と言うことで異世界でゴールドラッシュを起こそうという計画であります。

米国で2つの銀行が破綻しました。
シリコンバレー銀行とシグネチャー銀行であります。

米国では物価高(インフレ)を抑制するためにFRB(中央銀行)が利上げを継続的に実施しました。
その結果銀行が資産として保有する債券価格が暴落し資産が目減りしていきました。

この状況を受けペイパルマフィアとして名高いグローバルエリートの「ピーターティール」は
シリコンバレー銀行からの預金引き出しを煽り、取り付け騒ぎとなり同銀行は破綻しました。

銀行破綻が金融危機に繋がらないように米国政府とFRBは預金を保護する措置を講じ
パニックの火消しに奔走しました。

シリコンバレー銀行などの中小銀行に限らず多くの銀行がFRBの利上げ以降財務状況が
とても厳しい土俵際に追い込まれています。

大きすぎて潰れたら世界が終わると考えられるクレディスイス銀行もかなり厳しい状況にあり
ある種の金融不安のムードが高まって参りました。

米政府の迅速な対応により今すぐ金融ショックが炸裂するわけではないですが、
一度資産デフレに陥った銀行の体力が戻るのはかなり難しく、この先銀行が
どうなるのかと言えば生き残るために貸出資金を絞り、リストラなどで身を削る
サバイバル展開になるように思います。

体力ある銀行はなんとか生き残りますが、そうではない銀行は時間とともに倒れていくでしょう。
小さいところは必然的と言えるまでにお行きになります。
そしてやがて大きい所に波及します。

いつ来るかはわかりません。1か月後か?半年後?それとも来年か?
残念ながらソフトランディングは無理でしょう。

今回の騒動「ピーターティール」が噛んでいたというのが兎に角怪しいです。
そして当方の近所の銀行店舗も統廃合が速やかに完遂されました。
2銀行の破綻は終わりの始まりの狼煙であるように思います。
恐らくは計画の始まりのサインでございましょう。{/netabare}

【グレートリセット】は必ず実施される計画であります。
百年に一度のカタストロフィにショック死しないように心の準を整えてください。


●3.22~FOMCでのパウエル爺さんによる歴史的スピーチ…

{netabare}FRBのパウエル爺さんが声明を発表いたしました。
米国ではFTX、SVB、シグネチャーの3つの銀行が既に破綻しています。

パウエル爺さん曰く米国の銀行は健全であり万が一の事態が発生しても
FRBが資金注入するので問題はないという超強気発言を誇示しました。

将来的には雇用や物価は下火に向かうという見込みですが、直近の物価高を抑制するには
金利引き上げを継続する必要性があるというお話でございます。

要するに当面は金融引き締めを行いますので、景気悪化は確定し銀行の財務状況は
更に悪化し、従いまして残念ながら銀行の破綻は今後も続くだろういうことになります。

権威あるFRBの大先生から米国の銀行は健全であるという発言を頂きました。
要約すると、ただのハッタリであります…

リーマンショックと全く同じワンパでご臨終でございます。

FRBがやり過ぎなまでに金融引き締めを行った結果、銀行は資金不足で火の車でありまして
こうなったら銀行は自力救済不能の自滅カウントダウン状態に陥ります。

銀行は潰れないために貸し渋りや貸し剥がしを行い、企業は資金繰りに苦しみ
どう考えても経済活動は停滞します。

SVB、シグネチャー、そしてクレディスイスと一見して無事に処理されたように見えて
実際は株主や投資家は莫大な損失被害を食らいました。

米国の銀行は健全ですって?つうか、金返せ禿げ!ってな感じで、
取り付け騒ぎも投資資金の逃避も止まる見込みない状況が未だ続いております。

FRBによる金融引き締め政策は最低でもあと2、3か月続きます。
それだけの時間があれば体力弱い銀行がお行きになるには十分過ぎると言えるでしょう。

米国の銀行は健全であるのでこれ以上の破綻の連鎖はないと言いながら
まさかの次があったら?さて、市場はどのような反応を示すでありましょうか??{/netabare}


主人公は幾ら童顔とは言え高校3年生でございます。
見た目は兎も角、リアルの高校3年生が小学生がしてるようなあんな髪留めを
しかも2つも?付けるものなのか??大いに怪しいところであります。

タイトルの{netabare}【8】万枚と髪留めの羽の枚数は一致し、【8】は【金星】を示す数であり
当然【金】貨と【金星】もかかっているのだと推測いたします。

【金星】は何でも願いを叶えてくれるらしく?
そういうことを暗示したくて、またしても【8】という数字を列挙しているのでありましょう。

何でも夢が叶う「異世界転生」で金儲けというとてもわかりやすいテーマでありますが
異世界転生で金儲けが出来ることが世に浸透すれば、本格的な異世界転生ブームが
起こるのでありましょう。

ドル基軸通貨体制と貨幣の時代は終わりを迎え、【金】などの{/netabare}現物資産が見直される動きも
徐々に強まっていくものとなるのでしょう。


●トラップ発動!?
ご令嬢お披露目晩餐会で寿司{netabare} とかポテチとかポッキーとか・・・
突っ込んだら負けと言われるなろう系のいつもの釣りトラップ発動であります。
から揚げやエビフライにレモンは付けなくても大丈夫であります。
レモンは臭み消しでありますので。

何故かよくはわかりませんがやたらとジャンクフードを描くのが好きなのは
どういう発想なのでしょうか?

この晩餐会には一族の命運がかかっているという割にノリが軽すぎるような気がします。

異世界転生は軽いノリで行けるということを表しているのかもしれませんが
主人公が腹黒拝金主義者のチートであることなど含め行動原理に感情移入し難く
説得力が今一つないのが、{/netabare}本作の最大の問題点と言えるのかもしれません

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4
ネタバレ

大貧民 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

アニメ化失敗!

((中盤まで見て思うアニメ版のここが駄目))
多くのアニメ化が失敗した作品にも言えることですが。
・戦闘シーン、アクションがしょぼい。立ち位置が変。動きが変。
・余計なシナリオの追加。要らないシーンだったり、キャラの解釈に合わない行動だったり。、
・本来原作ファンが見たかったシーンを削る。
・演出が間延びしていて、話が進まない。
・原作の面白さをアニメ制作側が理解していない。(これは決定的な大問題)
----------------------------------------


アニメ化にあたってか、電子書籍サイトでコミカライズ版が1巻無料になっており、読んでみたら面白い。見事にハマって、コミカライズ版の既刊10巻を購入して読むと最高に面白い。

もしも、異世界を行き着できる高性能どこでもドアがあったら、もしくは異世界に行き着できる凄いテレポーション能力があったらどう使う? という物語。
主人公の性格が、適度に良識があって適度にリアリストで適度にえげつない。
見ていて共感できる。
チート能力がとにかく強力便利なのだが、ただ転移と翻訳の二つだけで、主人公が現代地球の物を上手く使いこなしているのが小気味良い。
魔法で練金したり、魔法で必殺技を決めたり超絶剣技で大切断したりするのに飽きたりした人にお勧めしたい。


最初に出会ってゆく、村人、領主、王様、傭兵たちが善い人なのはご都合的かも知れないが、店舗経営、戦争、領地経営とやってゆくところが、好みに合っている。

ただ、こうした経営物、戦略物って、アニメ化すると途端に陳腐な作画や演出だったりして、面白くなくなるものが少なくないので、そこは心配だが、コミカライズ版同様に面白さが出せれば間違いなく面白いはず。

1話を視聴して、コミカライズ版に比べると情報量が減っているのは残念。
セリフでのパロディネタがだいぶ削られている。好き嫌いが別れるところだが、残念。対オオカミもちょっとあっさりと物足りない。

ちなみに、一般的には資産1億円で富裕層とされる。10億円あればかなりの富裕層。資産運用だけでけっこう贅沢な暮らしが出来る。

2話目視聴
車で移動中のお店の看板が意味ありげに次々映して行く演出が意味不明。
実は、原作では {netabare}ミツハが普通車の免許をとるのはこの少し後で、村から領都へ行くのも、歩きだったのがアニメでは乗合馬車に変わっており、途中下車の遣り取りがあったり{/netabare}する。
致命的な作画ミスなのが、 {netabare} 民間軍事会社にて一番最初に拳銃の講習を受ける際、ワルサーPPSのマガジンを抜いてからスライドを引いてチャンパーに銃弾を送って、ミツハに渡して射撃している。マガジンを抜いてそんなことはできないので、本来はマガジンを抜くのではなく、射撃をする前にマガジンを差し込むのが当たり前。 {/netabare}アレ! となって見直してみてもやはり、 {netabare} マガジンを抜いている、これでは撃てる筈が無いのだが。銃を他人に渡す前にマガジンを抜いてチャンパーに残弾が残っていないか確認をする動作にも見えるので、それだと受け取ったミツハがマガジンを差し初弾を装填する作業が抜けており、 {/netabare}どちらにしても挙動が可笑しいことになる。

3話目
原作小説や漫画だと {netabare} ボーゼス家の執事シュテファンがボーゼス伯爵にミツハに会うことと、その際に家族で会うことをやんわり進めており、アニメのボーゼス伯爵邸の門番達がミツハのどうみても庶民ならざる風貌に違和感を持たずに、執事なりに確認もしなかったのが不思議に思える。
ミツハが策を弄するシーンを入れたかったのだろうが、{/netabare}やり方がどうにも稚拙に見える。
食事のシーンでも原作では {netabare}ミツハは「問題解決のコンサルタント」を当初から標榜してから「連作障害」の話に持ってくるのだが、今後の展開から「問題解決コンサルタント」は雑貨と共にもう一つの仕事の柱になるので飛ばさないで{/netabare}ほしかった。

アニメのペース配分がかなり遅く感じる。どうも、テンポが悪く感じる。半分でテンポよく進める方が作品が引き締まるぞ。
原作小説の○巻あとがきで、作者の {netabare}『ここまでで第一部、アニメ化された際に1クールで』みたいな記載があるのだが、このペースだとおそらく、中途半端な所で終わりそう{/netabare}。

4話目
王都に着いてからの話。小説や漫画では、{netabare}同行したボーゼス家の使用人たちとの遣り取りから、不動産屋、ボーゼス王都邸での遣り取り、ミツハの店舗の改装などのための職人たちとのやりと{/netabare}があったのだが、全カットされており、ボーゼス王都邸の執事たちが{netabare}ミツハを令嬢扱いしてみせたり、不動産屋に圧をかけたり{/netabare}と、お人好しだけでは無いボーゼス家の一端を見ることが出来た筈なのに非常に殘念。
また、本来なら職人たちへのリスペクトなどを見ることが出来たのだが、全カットされており、非常に殘念。Aパートでやって欲しかった。
お店を手に入れるまでのエピソードがカットされたために、開店前のいくつかのシーンの後は、ライナー家編に繋がる最初のお客様たちの話から、 {netabare}鮮魚は王都では食べられないのに鱗取器を仕入れた{/netabare}ミツハのやらかした失敗が発覚。それはそれで結果オーライだけど。
ここらへんのエピソードもBパートだけで納められると思うので、不動産屋やボーゼス王都邸でのエピソードは是非にやって欲しかった。

本作は、異世界なろう系にありがちな、スローライフ系では無く、サクセス系、ストラテジー系だと思っているので、もう少しキビキビ勧めた方が良いと思う。その一方で面白いエピソードは削らないで欲しい。原作にあった {netabare}ボーゼス王都邸での{/netabare}遣り取りは、作品のスタンスを示すものとして欲しかった。原作ファンはそういうところに惹かれている筈なんだけどね……。

5話目
だいだい流れは原作どおりだけれども、元の世界の幼なじみの実家の酒屋に酒を仕入れる事やコスプレ好きが高じて洋裁屋をやっている店長へこちら側の服飾ファッションを伝えたりするシーンなどが削られており、お仕事主体の本作を、アニメ制作側は相変わらず判っていない。

6話目
原作どおりやれば良い作品になるのに、なんで改変したがるかな……。
なんだろ、この茶番、寸劇は……。脚本家はオリジナリティ出したいんだろうな……止めてくれ。

原作の面白さって、ミツハのテンポの良いノリツッコミと昭和の人間しか分からないパロディネタ。チートな魔法とかではなく、現代の地球のものや現地の人を上手く使って成功して行くところなんだがな……。

10話目
監督や脚本家は原作ちゃんと読んで無いのか、それとも原作はモチーフぐらいにしか思っていないのか?
もともと原作への理解が低いと思ったけれど、余計な「作りたいアニメ像」というものがあるのかも知れないな。迷惑な!

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

ちょっと面白い。ポテンシャルは感じますが作品は中途半端でした。

1話「何をやりたいか」でなく働く前からFIRE狙い…寂しい時代です。

{netabare}  18歳であまりの夢の無さにちょっと涙がでます。働く前からFIRE狙いですか。異世界への妄想の設定と合わせてあまりの現実の辛さがダイレクトに反映しすぎでしょう。寂しくなりますね。

 利殖も考えないで10億円+10億円をためるって…税抜きで100歳まで年収1000万円以上という発想が、世間知らずというかなんというか…「何をやりたい」という夢ではなく、苦労しない隠遁が今の夢なんですね。わからなくはないけど…シビアすぎます。

 異世界ものとしては、今期題名に興味もって狙ってた作品です。内容は珍しく行き来できるんですね。ちょっとアニメの作画と演出が安っぽいのが心配ですけど、ストーリー…というよりブラコン娘のキャラに興味がでました。ただ、1話見た限りでは期待値は低めにしておいた方が良さそうですね。 {/netabare}


2話 あれ?かなり面白い…かも。ミツハの行動力が良いです。

{netabare} 設定にいろいろ無理はあります。民間軍事組織が武器調達とか金の裏換金とかやるとも思えませんが、ヒロインの行動力と交渉力で全部「有りだな」になります。

 老後に備えてFIRE狙い…ではあるんでしょうけど、いろいろ計算して異世界と現世の行き来能力と遺産を利用して、時間、金、労力を投資してるのが面白いです。というか、やっぱりキャラですね。まあ、魅力的なキャラをつくりましたね。EDはメチャメチャ可愛いし。

 怪力幼女もちょっと笑いました。あと近所のおばさんが心配しているところとか演出もいいですね。

 1話目ではFIREマインドがちょっと寂しかったですけど、想像以上に行動的で、スローライフやチート能力、商会でマヨネーズ売るだけじゃないので結構面白そうですね。
 
 製作委員会の「ろうきん」というセンスもいいので、期待枠に昇格です。{/netabare}


3話 うーん。微妙ですね。設定と全体のストーリー、ヒロインはいいんですけど。

{netabare}  いいような悪いような。まず、お兄ちゃん出すぎですね。ブラコン設定必要ありますか?必要ならいいんですけどキャラデザの関係で画面が見苦しいのかテンポが悪くなるのか。

 現代と行き来するのは斬新でいいんですけど、なんというか「本好きの下剋上」のイージーモードチート武器付きみたいな感じですよね。
 いや、決してそれが悪いわけじゃないんですけど…なんででしょう。エピソードはいいけど説得力が今一つなのとアニメ演出かなあ。
 どうやって儲けるか、異世界を生き抜くかが大切な部分なのでそこの表現が不十分なのかもしれません。他の設定はある程度でいいですが、この金と生存の部分は勢いでごまかさず丁寧にやらないから乗れないのかもしれません。

 2話は良いと思ったんですけど、領主の家に来てからかなあ。ちょっと言語化するのが難しくて自分でも何といえばいいかわからないですが、キャラとストーリーは良いのに微妙に出来が悪く感じてしまう。不思議なアニメです。{/netabare}

4話 ポテンシャルは感じるが、エンタメが弱すぎます。

{netabare}  ミツハはいいですけどね。特にOPとEDのミツハは本当に可愛いです。もう少しぶっ飛んでると思いましたが、比較的普通でしたね。
 いきなりシャワーとかドライヤーとか…なんでもありですねえ。風呂屋やったほうが儲かる気がしますけど。
 とんでもスキルもそうですけど、レトルトととか食わせたら塩分過剰でおいしいわけはないと思いますが、そこはいいでしょう。そこは言いにしても、普通?

 まあ、保留かなあ。もうちょっと丁寧に作ってくれれば銃とかシャワーとかポテンシャルはある気はするのでが、丁寧な設定、笑い、驚き、感心、ワクワク、エロ…そういうエンタメがかなり弱いです。
 もう少し話数が進んでぶっ飛んだ展開なら見るかもしれません。キャラが可愛いだけに残念です。一旦休みます。

 4話なので点数は入れます。 {/netabare}


10話 なんかちょっと面白くなってきました。

{netabare} 軽い感じでアニメが見たかったので、一旦切りましたが再視聴してみました。10話を見たら面白かったので、遡って見ました。ミツハの無双を見る分には結構面白くなってきました。

 ミツハが本格的に活躍するのが6話くらいからなので、それ以降がいいですね。設定がやっとここで落ち着いたからでしょうか。
 ミツハはキャラデザは可愛いし面白い娘なので、なかなか目新しいです。全体的に作画、美術が安っぽいのでもったいない気もしますが、話がゆるーい感じなので、あまり気になりません。

 脚本、構成、演出そして作画。悪くない設定・キャラ・展開なのでほんの少しずつレベルアップしてもらえれば、もうちょっと人気が出たのでは?と思います。

 OPのアニメは本当にいいですね。本編よりかなりいいです。画面のエフェクトでノイズっぽいのが入っている意図がわかりませんが、何かの伏線?まあ、考えすぎですか。 {/netabare}


最終話まで。ポテンシャルは感じますが作品は中途半端でした。

 行き来できる異世界もの、あるいは現代の技術が使える異世界ものの典型例ではあります。キャラの魅力と老後に備えるという方向性、軍事プロバイダを使って俺TUEEEにしなかったところが面白かったです。

 作品としては中盤の設定の説明が一段落してから、要するに王族と係わってからが面白くなり始めたかなあという感じでした。最後の4、5週は毎週ちょっと楽しみでした。

 評価的にはアニメ全体の要素、作画・キャラデザ・演出・ストーリー…ちょっとずつ水準に足りていなかったですね。組み合わせで考えると相乗効果でかろうじて及第点の作品にはなっていた感じ、という印象のアニメでした。

 キャラ造形や設定にポテンシャルは感じるんですけどやっとこれからと言うところで終わってます。設定の説明が面白いアニメではあるんでしょうけど、そこの出来が兄の登場とか1回登場した森の家族とかを切ってしまっているので、尺の使いかたがもったいなかったです。
 戦闘や緊迫感がある部分と店のパートとがなんとなくバラバラな印象もあります。

 それとストーリーの方向性が金儲けですから、よほど話を作り込まないと凡百の作品の展開になることが予想できます。マヨネーズかリバーシとかまあそう言った展開でしょう。戦闘が主体の「GATE」みたいにそっちを主流にするほうがまだ面白いかもしれません。

 ということで、まあまあ、と言う言葉がぴったりのミツハありきのアニメでした。ミツハの点でキャラだけ4にします。声優さんもキャラにあっていたので3.5にしました。





 









 

投稿 : 2024/05/04
♥ : 17

64.6 17 商人でラノベ原作なアニメランキング17位
新米錬金術師の店舗経営(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★★☆ 3.1 (198)
575人が棚に入れました
孤児院育ちの新米錬金術師サラサは、亡き両親と同じようにお店を開くのが夢。 そんなサラサが養成学校の卒業祝いに師匠からもらったのは、とある辺境の村の空き店舗だった。 予定よりも早く叶う夢に胸を弾ませるサラサだったが、待っていたのはボロボロの店舗、慣れないコミュニケーション、危険な素材集めに魔物退治!? 豊富な知識と高い魔力、鍛えた剣術を武器に見知らぬ土地で奮闘するサラサ。 店舗経営を通じて広まる想いと錬金術が、出会いと絆を生んでいく――
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

きららじゃなくてなろう寄りだった。

{netabare}
始まる前は今期トップレベルで期待してた作品だった。
チート薬師やRPG不動産好きだったし、これも楽しめるかなと思ったけど、ダメでした。
ジェネリックきららではなく、結局キャラを美少女にしたなろう系だった感は否めない。

このアニメのジャンルは?と聞かれても日常モノとは答えないかな。
店舗経営と言っておきながら戦闘回が多すぎた感がある。
それも、突如街を襲撃してきた魔物の撃破、素材集めのための魔物との戦闘...と正直いつものなろうじゃんってなった。
サラサのお店に嫌がらせをしてくる分かりやすい悪役もなろう感がきついし、サラサが時折イキリ出すのもなろう臭がしてきつい。
新米錬金術師と言っておきながら錬金術と魔法の違いがイマイチよくわからない。
日常モノならそれでもいいけど、これは日常モノ感がなかったから、そこがかなり引っかかったかな。

キャラも主人公だけで良くね?感が強い。
サラサ以外の3人が主人公の引き立て役にしかなってない。
3人が何かをやらかして、それを完璧主人公のサラサがなんとかするみたいな構図。
戦闘では何の役にもたたないし、お店でもアルバイトレベル。
最終回では特にそれが顕著。
サラサなしだと、3人はまともに店舗経営もできない。
これサラサがもし男キャラだったらそれこそ、普通のなろう系と同等だっただろうなって思う。

1話時点だと、サラサの成長や自立を描く作品としての出来を期待できそうだったけど、そこも中途半端。
困ったときは錬金術と言う名の魔法で師匠とすぐに会話できるし、それどころか物理的なピンチが訪れたら直接師匠が助けに来てくれるしw
あと、途中のお金の話が、サラサではなくて作者喋ってるみたいでちょっと気持ち悪かった。

良かった点...。
サラサの周りはモブの村人含めていい人たちばかりだから、何も考えずに見られる点。
戦闘がメインでなければ、それなりに好きだった作品だとは思う。

作画はENGIが三本も掛け持ちしてるせいでかなり低クオリティ。(おばさんの服とかさすがに酷すぎ...)
ただ、別に求めてない戦闘シーンだけは無駄に作画が良くて、低得点をつけづらい。
戦闘にリソースを回すなら、通常時の作画をもっと向上させてほしかった感はあるけどw

↓1話毎メモ
{netabare}
1話 ☆9
今期1期待してるアニメ。ENGIさん頑張ってね。OPいいな。
いきなり重いな。てか、転生では無いのね。きららっぽい入り。
目隠れすぎじゃね? 何もしないが正解説。
料理かな? クソ試験官。CMでネタバレするな。テンポいいな。
この世界金銭感覚おかしいだろw ジェネリックきららだな。
今後どんなふうに話広げるのかは気になるけど、最悪錬金なしで百合百合してるだけでもいい。

2話 ☆7
師匠わかってて紹介しただろw 錬金術師の店ってより豪華な家だな。
やっぱ作画は良くないな。キャラだけは崩さないで欲しいけど。
こっちもこっちでコミュ障だな主人公。
師匠をここで再登場させちゃうと1人でやってる感無くなるからあんまり。
戦闘はいらないなぁ。思ったより暗めなパートもあるのね。
最後良かった。痛そう。急に雰囲気重いw 人体錬成?

3話 ☆5
錬金術師なのに医者みたいな扱いで草。ボロボロやん。
そりゃ金は大事よ。棒読みおらん?
正論なんだけど、これ系のアニメにこういう真面目要素は要らないかなぁ。
作者の思考をキャラに喋らせてる感が凄い。戦闘要らん…。
歩くのおっそ。最後の戦闘だけ作画良くて草。
他のとこにリソース回してくれ。

4話 ☆7
戦闘なさそうで良かった。ロシアにありそうな地名。
光ってるってことは嘘ついてるな。あのメガネはなんやってん。
結局完全にセールスで草。瓶の絵酷すぎでしょ、小学生が描いた?

5話 ☆7
何もやってないのに蜂に刺されることある? 冷凍食品作れるじゃん。
素材集めか。これ結局なろうっぽいなぁ。
錬金術師の範疇超えてるというか完全に別分野だよね。
触れたら手くっつきそうだが。可哀想。革手袋事凍らんの?
錬金術師と言うよりただの冒険者だな。サラサと村人値段逆だろ。

6話 ☆4
ぼっちと比べて演出ゴミ過ぎて泣ける。見てられんわ。水着回か。
今期こういう敵見たぞ。ニガリで倒せ。不徳のギルド?
好きじゃない萌えアニメって普通のなろうより見るのきつくなるんだなぁって。

7話 ☆6
なろう要素。どういう転び方したらそっちにコケるんだよ。
師匠が頻繁に訪れるの1人で店やってる感じがしない。
まあ成長を感じられる描写があったのは良かった。

8話 ☆4
普通の商売敵って設定の方が面白いのに、盗賊との繋がりで完全な悪役として描いたら結局なろうでしかないんだよな。
胸がどうこうの寒いノリから感動話チックな方向に持っていくな。
しょうもない名前付け嫌い。なろうだなぁ。
当たり前のことをかっこつけて言う父さんw 安っぽい絵。
イキリアニメになってしまった。

9話 ☆5
転移陣か? はいはい電話電話 むしよけスプレーかな?
毒の知識ぐらい持っとけや。スカアニメやめろや。

10話 ☆5
これの前にライザのCMやられるとライザにしか見えんくなる。
BGMが壮大すぎて草。迫真の集中線 転生賢者でもこんな話あったな。
基本ずっとサラサが軸だよねこのアニメ。
ドクターストーン? また戦闘か。やっぱなろうなんだなぁって。

11話 ☆5
師匠とすぐやり取りできるようにしたのは自立してる感なくなるから失敗説ある。結局これもスライム300と同じで一見きららだけど展開はなろう。
ゲームのボス部屋感ww 爆裂魔法使うのか?w
戦闘で作画無駄に良くなるのやめろ。

12話 ☆5
最終回でやる話なのか? なろうあるある魔法ダッシュ草。
亡き両親の商会なのか。
結局こいつらは主人公いないと錬金術的なことは何もできないの?
主人公だけで良くね観あるのはこれ系の作品としては致命的すぎる。
主人公にキャリーされてるだけのほか三人。

曲評価(好み)
OP「はじまるウェルカム」☆4 ED「Fine Days」☆5
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

美少女俺TUEEEハーレムと女子だけ日常系のハイブリット作品

 最後まで見られました。結果的に。基本、若干の萌え以外の感情は動きませんし、伏線の発見やテーマ性の深掘りをする必要はないと思います。ボッチは初期設定だけです。初めの数話はちょっと興味が惹かれる展開だったと思います。

 現実の世界ではないどこかの異世界で、ヒロインの無双でやられる心配がなく、村人から頼りにされる店舗経営もの、というジャンルが好きなら良いと思います。
 一方で話そのものは、女子だけ日常系の共同生活の部活ものみたいな感じです。事件や敵も存在しますが、エピソードを展開するための設定以上のものではないです。他の少女たちは飾り物です。ですので、美少女主人公の女子ハーレムものという見方もできます。
 要するに流行のジャンルのハイブリットです。

 文明化の度合いとか気にしないほうがいいでしょう。テントはどう見てもコールマン製ですし。そういう些細なことを気にしないほうが楽しめると思います。

 ヒロインがずっとしゃべりっぱなしです。声優さんがお好きなら満足度が高いかも。
 ヒロインぼっちの初期設定は良かったと思います。

 結果的に私はなんとなく最後まで見てしまいました。リラックスタイム用なので、時間が無駄とも思いません。が、2回目を見ようとは思いませんし、どこかで間違って2回目を見たときに、以前見たなあと思い出さないかもしれません。既に登場人物の名前とか思い出せないし。



 


10話まで サブスクのサムネの女子の作画が良いのに気が付いて今更ながら視聴。

 1話の設定の説明回とそれ以降のあらすじは悪くないと思います。ぼっち設定のヒロインが店舗経営するという話は、他の異世界薬局ものと比べて面白いスタートだったとお思います。

 異世界でもともとぼっちということで、転生ではなく生まれながらのぼっち表現です。すぐ逃げたがる男の異世界転生と違い女性原作だからでしょうか。そこも面白いですね。「ぼっちざろっく」もあるので流行なんでしょうか。全体のストーリーの本筋は面白いと思います。キャラもいい子だし。

 経営ものとしてお金にこだわるのも面白いと思います。全体的にお金にまつわる話が多いのは一貫性があるとも言えます。

 ただ、学園生活、修行、ヒロインが村が好きになる、店のボロに困惑する、1人目の店員さんが来るところなどが正直薄すぎて物足りません。ヒロインの俺TUEEEのチューニングをやり損なっている感じで、特に魔物退治で盛り上がりが弱いですし。師匠が簡単に来過ぎるのもちょっとなあ。

 お店作りは全部錬金術と大工さん無双で解決してしまいます。肝心のお金にまつわるところをすべて俺TUEEEで解決しているように見えてしまいます。ストーリー展開で解決しているように見えません。コウモリのところは、単なる俺TUEEEじゃない表現ができる気がするのですが、なんかヒロインが頑張って強い魔物倒せば全部解決できるじゃん、に見えてしまいます。

 もっと的を絞るとか、心情が形成されるプロセスを丁寧に描いていたら、かなり良かったと思うのですが、本当にストーリーの説明だけでポンポン話が進んでしまう感じです。

 萌え、ヒロインの成長話、友情の話、師匠の愛とコメディ、俺TUEEE…あらゆる要素が中途半端です。

 このストーリーだと原作はもっと密度が濃いんでしょうか?あるいはこの作品の印象の通り、地の文章はサラッとしていて、会話劇なんでしょうか。よくわからないですが、正直この出来だと原作までは手が伸びません。

 最近気が付いたんですけど、面白い面白くないって、シームレスな連続性があるパラメータだけでは決まらなくて、面白さの境目、閾(しきい)値がある気がします。何かが足りないと急激に価値を失うと言えばいいのでしょうか。

 本作は、要素はあるし、プロットから言って面白いと紙一重だと思います。ただ、どこかが「面白いなあ」と思う閾(しきい)値を微妙に下回ってしまったような惜しさを感じます。逆にいえば可能性を秘めている世界観、キャラ設定、プロットだと思うのですが…

 もし原作が原因ならネット小説の弱点、編集者が機能していないのだと思います。あるいはアニメ制作者なら12話くらいである程度の区切りを収めるためにがんばったのかもしれませんけど、演出や面白さ、エピソードの出来を省略するのはいただけません。

 アニメの画面については、異世界もの特有の作画・キャラデザの安っぽさもあります。ヒロインとサブヒロイン3人は悪くないんですけど、モブとか背景美術は本当に安っぽいです。

 まあ、ちょっとスパイスもある女子だけ日常アニメだと思えばいいかなあ。一気見だと批判的になるので1話ずつがいいかもしれません。


 

投稿 : 2024/05/04
♥ : 16

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

ちゃんと差別化できている印象の「俺つえー系」

視聴前の想像と違い、
しっかりと作りこみがされている印象を受けてびっくりした。

いろいろな細かな部分を手を抜かずに、きっちりと詰めてある感じ。
主人公の幼い時の出来事や、師匠となる錬金術師オフィーリアとの出会い、その他の細かな設定について「深い」とか「練ってある」とかいう意味では無いけれどもしっかりと説得力を持たせている感じ。

物語自体は、レビュータイトルに書いたように主人公が無双の能力を持つ「俺つえー系」の亜種である事は間違いないのだが、主人公が錬金術師だという点と商売≒お金儲けをきっちりとポイントポイントで描いている所が意外と他作品との差別化として効いている。

何しろ、仲間となるアイリスとケイトとの馴れ初めも「お金」絡みだし、その他の採集者や登場人物たちとの関係も「お金」を絡めて描かれることも多い。
また、会話のネタもきっちり「お金」が顔を出すことが多い。

もっとも、店舗経営と謳っている割にはマネジメント的にどうこうといったマジメなものではなく、店舗経営というタイトル故に、あくまでもエッセンスとして
「お金」を絡めているという印象かな。

とはいうものの、この点で、ちゃんと作品カラーが出ているのは誉めてもいいと思う。

あとは主人公のキャラ付けのせいなのかな、なんか全体的にあっさり風味な印象を受けた。
これは、悪く言えば、味気ない平坦なストーリーともいえるかもしれない。

作画については、キャラを含め全体的に中の上とか上の下とかいったレベルに達しているのではないかと思った。
少なくとも標準レベルよりは上というのは間違いないのではないかなぁ。
キャラクタもかっちり描かれているし、破綻や崩れもほとんどなかった印象だし、何なら、細かく描いてあると評価してもいいくらい。

声優さんも、いつものコメントになってしまうけれども、特に不満はなかった。

音楽も、ガッツリ印象に残ると言う訳ではないけれども、標準レベルなのではないかな。
世界観はきっちりと守っていた気がします。

キャラクタはきっちりと描かれていて、好感が持てましたね。
主人公をはじめ、キャラの魅力としては標準レベルを維持、少し越えていたかな、という印象。

サラサは学生時代の方が少し気になったかな、どんな学生生活、修行生活をおくっていたのか、そちらの方に少し興味がでました。
経営者デビューしてからは、錬金術無双感が・・・ね。

ロレアは、サブキャラサポートキャラとしてはしっかりと仕事をしている感じでした。実際に、料理等サポートをしていましたがね。
こちらも、超絶魅力的と言う訳ではないのですが、好感が持てるキャラでした。

アイリスは意外と三枚目キャラで面白かったですね、ケイトとセットで賑わすことの多いキャラでした。個人的にはおもしろキャラとして観ていましね。

ケイトもアイリスとセットで賑わしキャラでしょうか。
アイリスよりも少し落ち着きがあったように思いましたが、ま、セットですな。

オフィーリアはポイントポイントで登場するのですが、割と気になるキャラクタですねぇ。容姿もわりとお好みでした。
興味も含めて、気になるキャラクタでした。

キャラクタは全体的に俗に言うきらら系を少し大人っぽくしたような容姿でしたが、私の印象だけでしょうかねw。
特に調べる気もないので、印象だけで書き込んでいますが。

でも、4人んで同じ家に住みながらわちゃわちゃやっている感は割と楽しく観ていました。
ちゃんと、錬金術つえー系だけにならないように賑わしていたと思います。



全体的に見て、この手の作品としては、観てみてもいい作品なんじゃあないかなぁ、との評価です。

機会があれば、ご覧くださいませ。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 17

56.9 18 商人でラノベ原作なアニメランキング18位
異世界召喚は二度目です(TVアニメ動画)

2023年春アニメ
★★★☆☆ 2.6 (120)
368人が棚に入れました
かつて異世界エクレールへと召喚され、戦乱を収めて平和をもらたしたセツ。 しかし戦いの後で元の世界へと転生、二度目の人生をやり直すことに。 そして高校生になったセツは再びエクレールへと召喚されてしまう。 エクレールでは五年が経過し、世界は再び戦乱の兆しを見せていた……

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

ガバガバ設定は気にするな!ってこと?

 12話(最終話)まで観ました。2023.06.25

 全てトウマが悪いって事で、戦争も終結して平和になりました。

 なんでトウマを倒すと戦争が終るのか?部下が四人しかいないような陰キャですよ?色々牛耳っていたような感じなのに、あんまりです。

 トウマの悪事も呪われてたからって事で解決しました。めでたしめでたし!

 クラスメイトも無事に帰還出来ました。それもスゲー簡単に…。無駄に異世界で命を危険にさらしただけでした。戦力的にも?でしたし…。

 セツさんがもっと早く帰してあげれば良かったのでは?説明が無いので今まで出来なかった理由が不明です。
 
 トウマは少なくても強制送還すべきでは?バトル中はガチで殺し合いしていたのに、赦して良いんでしょうか?また、闇落ちしない保証があるんでしょうか?
 
 夕陽は異世界に残るようです。全然活躍してないのに、ヒロインの座をゲットしていますが、他のヒロインはコレで良いんでしょうか?

 ワンクール観ても、説明不足でガタガタな物語でした。はっきり言って、駄作です。

 ただ、細かい設定なんか全く考えて無いなろうをアニメにするには仕方無いかなとも思います。

 偉大なるテンプレから逸脱した、危険ななろう作品のアニメ化はとても大変だったと思います。関係者の皆様、お疲れ様でした。

 それでも希望はあります。( T∀T)

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 11話まで観ました。2023.06.19

酷いバトルシーンが続きます。トウマ配下のクソ雑魚四天王はやっぱり雑魚でした。

 この四天王、変な実験で虐待され、強化されて化物になってしまったために、世の中に居場所が無いんじゃあ〜とか言っていますが、他のキャラ達も戦闘能力の差以外に特徴など無いので、そのへんのやつらとの違いが良くわかりません。

 制作側に上手くバトルを盛り上げる演出能力が無いため、敵も味方もキャラクターとしての深みが無く、因縁のある相手もあっさり殺します。全員サイコパスなの?

 しかも、キャラが多すぎて画面上に描ききれておらず、リヴァイヤとかもどこかへ行ってしまっています。

 いつの間にか魔族と人間の戦争も有耶無耶になっています。おかしくない?さっきまで殺し合っていませんでした?

 トウマの部下はどちら陣営だったのかも曖昧になっています。そもそもセツも後から登場するため、戦争の最初から参加しているクラスメイトと女騎士達以外、トウマも含めて主要キャラがどちら陣営なのか不明確です。

 原作がそうなのか、アニメ制作の演出が狂っているのか、非常に物語の流れが悪いです。

 最終話、どんなクソ展開になるのかとても楽しみです。

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 8話まで観ました。2023.06.02

 やっとボスキャラ登場!「梨花」さんや「たくすけ」さんが書かれているように、ヤバいサイコ野郎です。

 異種族は滅ぼすぞコラ!と、イキっていますが、部下が人外ばっかりだったような?

 転生チート主人公が異世界の体制側に加担する話、「賢者の孫」とかでもそうですが、敵が革命勢力だったりして主張に一理あったりすると、テンプレ頼みで世界観設定を真面目に考えていない、なろう系原作者の実力では、上手く処理出来ません。

 チート主人公が革命勢力を叩き潰す話では、鬱展開すぎるので、反体制派の敵対者はだいたい話の通じない魔物か、サイコパスな悪者に設定されがちです。

 所詮テンプレなので、魅力的な悪者にはなりません。残虐で、皆殺しだ!とか言うだけの悪ボスに誰がついていくのか…。

 どうせしょうもないことになるでしょうが、クソすぎて目が離せません。

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 6話まで観ました。2023.05.16

 皆様のレビューにあるように、ある意味衝撃の6話でした。私、あまり作画を気にしない方ですが、かなりヤバくなっているのは分かります。

 顔見知りにそのへんで遭う展開は、一回目の出がらしを観ているような感じです。

 もっと、一回目の人脈を活かせば、効率良く立ち回れそうですが、なんか…主人公の思慮が浅いです。

 もう、挽回は不可能でしょうが後半に期待します…。

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 4話まで観てのレビューです。2023.05.04

 主人公の昔の知り合いがそこら中にいる中で冒険します。せっかく二度目の人生プラス異世界なのに、意味があるのか不明です。

 1から異世界で人間関係を築いていくのに耐えられない、早く俺tueeeeeeeeee!を観たいせっかちさん向けなのかな?

 今の所、1から関係を築いていくよりも、キャラクターの情報が少ないため、主人公もあまり大活躍してない様な…。

 5話以降も旧知の人物を訪ねる旅を続けるようですが、全然俺tueeeee!ショートカットになっていません。

 普通に一回目から作った方が面白い様な気がします。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 6

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

元勇者、かつて救ったはずの異世界に舞い戻る

この作品の原作は未読です…って、レビューを書くためにwikiをチラ見したら、原作は全5巻で完結しているみたいでした。
漫画版は現在でも連載が続いているようですけれど…

声優陣は豪華です。
かおりん、さおりん、ファイちゃん、碧ちゃん、みっくに唯ちゃん…

この作品には「リヴァイア」というキャラをファイちゃんが演じているのですが、最初声を聴いた時、いのりちゃんかと思ってしまった結果、暫くの間、勘違いし続けていました^^;

あとは、さおりん、こと大西さん…
さおりんボイスが聴けるのは個人的に嬉しいのですけれど体調は大丈夫でしょうか。
体調不良を発表した声優さんの中では断トツの仕事量をこなしているような気がします。


かつて異世界であるエクレールへと召喚され、
人間族、獣人族、魔族による戦乱を収めて世界に平和をもたらしたセツ。

種族間を越えた平和という初めての偉業を成し遂げたセツは勇者と称えられたが、
戦いの後で元の世界へと転生させられてしまい、
現世で二度目の人生をやり直すことになってしまった。

勇者としての記憶と力を持ったまま二度目の人生を送りセツが高校生になった時、
何の因果か再びエクレールへと召喚されてしまう。

別人となったセツが二度目の異世界召喚をされると、
エクレールでは5年の月日が流れており、世界は再び戦乱の兆しを見せていた。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

自力、或いは自分の意志とは関係なく、同じ異世界に2度召喚される事例は珍しいと思います。
物語自体も、この設定を上手く活かした構成になっていたと思います。

1度目の時はきっとセツのみが召喚されたのでしょう。
勇者開眼を果たしたセツにとってその無双っぷりを見る限り、1度目の世界を救ったのも決して簡単では無かったと思いますが、今度はクラスメイトも一緒に召喚されてしまったんです。

状況としては、リアル版SAOのアインクラッド編といったところでしょうか。
この異世界で命を落としてしまったら、もう二度と現実世界に戻れることはないのでしょう。
クラスメイトのその常に危険と隣り合わせという緊迫感には少々物足りなさを感じましたが、これもセツの幼馴染である夕陽の立ち位置を勘案すると、存在もそこまで際立っていなかったので結果オーライかと。

でも原作は全5巻だったんですね。
ですが、それならそれで合点がいきます。

ラストの展開を見て、もしや次の冒険譚があるのでは…と期待していました。
でも、全5巻と知り、あれが本当の物語の終わりなんだと思うと、妙にしっくりくるんです。
もしかすると、原作では目的地に向かうまでの道筋が描かれているのかもしれませんが、次々と世界各地を巡り、挨拶を交わしていく状況からそのままエンディングを迎えても、少しも不思議じゃないんですよね。
寧ろ物語としては上手く纏まっている方だったのではないでしょうか。

アニメーション制作はスタジオエルさん。
TVアニメはこれまで「ジビエート」しか実績がありません。
でもジビエートは共同制作作品でしたが、この作品は単独で請け負う初作品ということになります。
これまらの活躍に注目ですね。気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、秘密結社ニルヴァージュ∀さんによる「Continue Distortion」
エンディングテーマは、メイビーMEさんによる「Be ambitious!!!」

1クール全12話の物語でした。
基本的にリアルで追いかけていましたが、終盤の数話の視聴とレビューがすっかり遅くなってしまいました。
視聴が滞ったのは単に時間が捻出できなかったからで、作品自体は総じて楽しみながら視聴できたと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4

大重 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

多少珍しい設定かと思ったのですが… 低クオリティですね

召喚2回目、というのが独自性ですね。
とはいえ… ゲームとかの1で異世界を救って元の世界に戻った主人公。再び世界の危機に再召喚されて2が始まった、という展開はまああるかと思うので、別に斬新というほどでもないです。

さてこのような話は、いかに存在しない1を自然に理解させ、2の世界にスムーズに入り込ませるか、という問題があり、普通の話より難易度が高いように思います。
それをどう解決するのか、楽しみに見てみましたが…

正直論外ですね。
問題を認識すらしていないようで、普通に問題しかありませんでした。

視聴者置いてけぼりで、既存キャラとやり取りを繰り広げる主人公…。

…何がなんだかさっぱりわかりません。
いや、どういう関係かはわからなくもないけれど、わかるってのは魅力的に思えるかどうかってことなんですよ。

アニメが始まった時って、そりゃキャラのことは全然知りません。
幼馴染だって出てきたヒロインだって、視聴者からすれば初対面です。
でもその態度や主人公の反応などから、視聴者も幼馴染だと認識できるのですよ。普通の物語のレベルなら。
本作は結局、キャラ紹介という最低限のレベルにすら達していないのでしょうね。 

で、主人公も全然酷い。
他のクラスメートより圧倒的に優位な立場にありながら、それを表明して周囲を導いたりしないんですか?
同級生ですよね? そんなに仲が険悪にも見えませんでしたが。

陰キャで目立つのが嫌だとか、それなら影から守れば、と思いますが、何か理由でもあればまだしも…。

というか自分にとっては指一本で倒せる雑魚で、他の大勢にとっては命の危険性があるくらいは、わかっていますよね? 2回目なんだから。
だったら速攻で片付けてあげるべきでは?
訓練にならないから手出しするな、と言われたならまだわかりますが。

とにかく2回目なら普通はこうするだろう、という予想をことごとく悪い方向に裏切ってくれて、まあ駄目駄目ですね。

でもここまで酷いと、ちょっとだけ、見て文句を言いたい衝動にも駆られますね…。

まあ本数次第ですね。切ってもミリも惜しくありません。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0
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