怪物で戦いなおすすめアニメランキング 10

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早速見ていきましょう!

69.8 1 怪物で戦いなアニメランキング1位
神撃のバハムート GENESIS(TVアニメ動画)

2014年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (706)
3334人が棚に入れました
ここは<人><神><魔>あらゆる種族の入り交じる神秘の世界ミスタルシア

かつて、黒銀の翼持つバハムートにより世界は終焉の危機に瀕した。
しかし<人><神><魔>は種族の垣根を超えて共闘し多大な犠牲をもってその力を封印した。
そして、封印の鍵を二つに分け、<神>と<魔>それぞれが有することとなった。その鍵が決して一つになることのないように。

それから二千年以上が経ち、世界は安寧の中にあった。いつしか<人>はバハムートを唯一無二の存在と考え、恐れ崇めるようになっていた。
そんな或る日、決して盗まれるはずのない<神>の鍵がひとりの少女によって奪われる。

世界の近郊が緩やかに崩れはじめた。

バハムートが復活の咆哮をあげるとき、世界はまた絶対的絶望の淵に沈んでいく。

世界よ、滅べ。
誰かが、ただ切に願った。

声優・キャラクター
吉野裕行、井上剛、清水理沙、平田広明、潘めぐみ、岩崎ひろし、森久保祥太郎、森田成一、喜多村英梨、小山剛志、沢城みゆき、藤村歩、蒼井翔太、辻あゆみ、大関英里、玄田哲章、津田健次郎

TAKARU1996 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

夜の果てへの旅

私はよく歴史の本を読みます。
それは西洋史、特に自分の好きな中世ヨーロッパ史についての書物がやたらと多いです。
時に、その歴史内においては、世の事象に対して異形の者が必ずと言っていい程、関係しています。
異形の者……それはつまり、天使や悪魔、怪物の類
修道士が民衆に対してキリスト教教義を教える教訓話「例話」や、民衆が民衆に語って聞かせる教訓話「民話」等、宗教関連の話や親から子へと伝える戒めの話なら、明らかに登場させた方が効力を発揮するのは当たり前
しかし、それのみならず、日々の日常生活における祈りの儀式、王権神授説初動のきっかけ、元々の土着信仰と入り混じって動いていたフェスティバルやカーニバル etc……
理由付けをしなくてもよい所にまで、天使や悪魔、怪物の影は当時を生きていた人間の中で渦巻いていました。
中世当時の人々にとって彼らのような異形の存在と言うのは、人間にとって至極、現代より密接だったのです。
それこそ、私達が現在信奉している科学技術の如く、強く、深く繋がっていたと言えるでしょう。

中世以前において、異質な種族は確かにその当時の時代を生きていました。
彼らについては勿論、自分達では説明のつけられない物事に対して、想像たくましく古代人が仮説を立てた結果の末に生まれたと言うのが現代の定説です。
それこそ、前述した通り、この科学技術が場を席巻している現代社会の如く
上記のような異物を滅ぼした存在として間違いなく断言出来るのは、近代社会へと至る波の根源であり、はっきりと万人に結果が分かる「科学」その物だったと言えるでしょう。
しかし、夢想家で妄想癖の強い、およそ歴史家には相応しくない私は思うのです。
天使や悪魔、怪物は本当は今でも私達のすぐ近くに息衝いているのではないか?
空想的に生まれた物ではなく、実際の姿をこの世界でもその眼に映しているのではないか?
古代から続く人々は、彼らを実際に見たり聞いたり感じたりする力を秘めていて、今の私達は既にその力を忘れてしまっただけではないか?
現在では証明不可能な疑問の数々であり、真実なんて代物は解りません。
しかし、本作はその可能性の種を広げて上手く纏めた、最高の中世ファンタジーアニメ
『神撃のバハムートGENESIS』
私のつたないレビューで恐縮ですが、その魅力について、個人的感想も含めて存分に語っていきたいと思います。


【あらすじ】
《人》が存在し、《神》が顕現し、《魔》が跋扈する場所
ここは、あらゆる種族の入り混じる神秘の世界ミスタルシア
かつて、この世界は黒銀の翼持つバハムートにより終焉の危機に瀕していた。
しかし、彼ら3種族は垣根を越えて共闘し、多大な犠牲で以ってその力を封印する事に成功
封印に用いた二つの鍵は決して一つにならないよう、《神》と《魔》それぞれが有する事で、この闘いは無事に帰結を向かえた。
それから二千年以上が経ち、いつしか《人》はバハムートを唯一無二の存在と考え、恐れ崇めるようになったのだった。

陽気な青年ファバロ・レオーネは酒と女を生きがいとする賞金稼ぎ
彼は、没落した騎士の家系出身で、今は賞金稼ぎに身をやつしている実直な青年カイザル・リドファルドに日頃、追われる日々を送っていた。
カイザルを煙に巻きながら、いつものように賞金のかかった荒くれ者退治に向かうファバロ
そんな渦中を謳歌していた頃と時を同じくして、空から一人の少女が落ちてくる。
少女の名はアーミラ
彼女は酒場で極北の地「ヘルヘイム」への近道を知っていると豪語していたファバロを見つけ、道案内を頼むが……
バハムートが復活の咆哮を上げる時、世界の均衡は崩れ始めていく。


さて、今回、このレビューを書いたきっかけは皆さんが恐らくお察しの通り、『神撃のバハムートVIRGIN SOUL』放送開始記念による物です。
2014年製作のアニメである本作『神撃のバハムートGENESIS』の10年後を描いた正当なる続編『神撃のバハムートVIRGIN SOUL』
先日、めでたい事に第1話が放送を開始しました。
そして、その放送の最中に私は気付いたのです。
『神撃のバハムートVIRGIN SOUL』を語ろうと考えるなら、本作についての紹介は必須
しかし、私は2014年当時感じたその衝撃について、何も言葉にすらしていない!!
そんな時、この放送は良い機会であると考えました。
今回の2期が出るまでに何度もこのアニメについては視聴をしたのですが、いやあ、本作においては、とにかく飽きる事がない!
面白さ保証付きの作品と言うのは個人の嗜好によって分かれる物であり、誰にでもお薦め出来ると言う類の代物は存外少ない物
本作はそんな万人に観て欲しく、絶対に基準値以上は楽しめると断言出来る数少ない作品と言えるでしょう。
ここからはこの面白いアニメにおける魅力の片鱗について、存分に綴っていきたいと思います。
項目毎に分けたので、興味のある所だけでもどうぞご覧下さい。

(1)作画
いつもはあまりこういった部分について語る事がありません。
作画崩壊やら超作画やらに笑ったり、感嘆したりする事はあれど、自分はあまり絵に囚われないで観るタイプの人間なので、そこについてはあまり気にしない方が多いのです。
そんな素人の私ですが、どうか本作については、この部分について存分に語らせて欲しい。
まず、端的に纏めると、1話1話の絵柄全てが劇場版です。
全く以って崩れる事はありません。
かと言って全員が棒立ちの動かないアニメと言う訳では勿論ありません。
圧倒的な作画の妙が、見渡す限りにありありと現れています。
戦闘シーンもとい普段の動きでも感じられる程のしなやかなキレの良さ
トリッキーなスタイルや派手な挙動に目が追いつかなくなる程の華麗な動きの鮮やかさ
それらの2つがその身にひしひしと体感出来る、毎回の30分は正に至福の一時
キャラや背景の造形が全く崩れる事無く、生き生きと動いている姿は正に圧巻の一言
この絵だけを観ていても恐らく飽きる事は無いんじゃないかと、個人的には感じてしまいます。
まあ、若輩者の戯言ですが(笑)
しかし、こんな自分でも凄さがはっきりと理解出来たと言うのは、実は恐るべき事ではないでしょうか?
こういった偉大な業績と言うのは万人に知れ渡らないと、兎角評価されない物
しかも、そんな老若男女大多数の方が評価する物を作ると言うのがどれだけ難しい事かは長い歴史が証明している事でしょう。
その点において、『神撃のバハムートGENESIS』の作画力は間違いなく、「本物」と断言出来る部類です。
もしかすると、目の肥えた方なら尚更、本作の絵が紡ぐ表現の素晴らしさが実感出来るかもしれません。
本説明の詳細は是非、視聴によるご確認をよろしくお願いします。


(2)音楽
このアニメを視聴するに至った当時の事
私は内容よりもまず、本作のOPをあの「Sim」が担当するって事に頗る驚いてしまった記憶がございます。
Simと言えば、メタルやパンク要素にレゲエを取り入れたと言う、私も大好きなバンド
Silence is mineの頭文字をとって「Sim」と捉えた彼らの名の通り、この人達はとにかく、メディアに顔を出さない輩として有名です。
当然、アニメタイアップなんて代物も初めての事
そんな彼らの新曲が本作で起用された事態に、私なんかは少なからず期待していました。
聴いてみると、いやあ、最高のOPが出来てしまったと感じましたよ…
もう、とにかく格好良いの何のって!!
ハードボイルド的風味をも感じさせる重厚なサウンドから、転調を加えて更に盛り上がるアップテンポなロックチューン
映像の格好良さも相成って、毎回飛ばさずに聴く事で、私は物語の世界に足を踏み入れる準備を整えていました。
アニメOPとしても、はたまた「Sim」入門としても大変お勧めの1曲です。

と、こんな具合にOPから入った私ですが、2話からEDとして起用されたアーミラ役清水理沙さんの唱えるオペラ風バラードソングにはもっと驚きました。
これは正に、名曲と一言で言い表せる位に素晴らしい物です。
国立音楽大学卒業の方が歌っていると聞いて、非常に納得した次第でした。
何せ、これは一般の方が簡単に紡ぐ事の出来る歌声ではありません。
素人目から観ても分かる、圧倒的歌唱力
正に「天使と悪魔」の歌声
聴く者を誑かす魅惑のボイス
前世はローレライか、セイレーンか(笑)
とまあ、冗談はともかく、1話毎の終わり、そして全体の終わりを締め括るとしてはこれ以上無い位、相応しい楽曲と言えるでしょう。
この楽曲を聴いた時点で、視聴継続を余裕で決めてしまった事が今や、記憶に新しいです。
皆さんもどうか2話のこのEDを聴くまでは視聴してみる事を推奨します。

そして、私がこのパートで1番推したいのが作中内のBGMの数々です。
『神撃のバハムートGENESIS』における色とりどりの劇伴を作り上げた人こそ…
ドラマでは『相棒』や『家政婦のミタ』、『女王の教室』に『野ブタ。をプロデュース』
アニメでは『Ergo Proxy』『かみちゅ!』の音楽を担当していることで有名な池頼広さんです。
本作の監督であるさとうけいいちさんとは『鴉-KARAS-』や『TIGER&BUNNY』において実に深い繋がりがあり、そんな彼が3作目の協同作業で生み出した音楽は、非常に味わい深く凄まじい迫力を感じさせてくれる物でした。
こう言っちゃ何ですが、私、オーケストラと合唱団をふんだんに利用したTVアニメと言うのを本作で初めて観たように思います。
その力の入りようは聴けば人目で把握出来る程の出来です。
フルオーケストラ録音とバハムート合唱団が織り成す、素晴らしき音楽の世界
中世の光と影を色濃く支え、王道冒険ファンタジーの世界観を凝縮して生まれたその素晴らしさは、こんな安っぽい言葉等では到底、説明しきれません。
これはアニメで観てこそ、存分に体感出来る物かと存じます。
しかし、そればかりでは余りにもレビューとして成立しないと言う物
なので、まだ観ていない方のため、1番その凄さを実感しやすいであろうURLを下記に貼っておいたので、そこからどうぞご清聴下さい…

【神撃のバハムート GENESIS】オリジナル・サウンドトラック試聴PV
https://www.youtube.com/watch?v=_fmPnuQsiuc

いや、レビュアー失格だな、こりゃ(笑)


(3)キャラ
このアニメの主要人物は4人
お調子者で酒と女が大好き、その日暮らしの賞金稼ぎ主人公、ファバロ・レオーネ
同じ賞金稼ぎでありながら、ファバロを目の敵にしている元騎士家系の青年、カイザル・リドファルド
母親を探している、世間知らずで食慾旺盛な謎の純粋無垢少女、アーミラ
途中の村で邂逅する町医者の不思議娘、リタ
この4人を軸にして進むのが本作の特徴ですが、面白いのがこのキャラ特徴にはそれぞれ、対比的な意味が発生していると言う事
ネタバレせず、尚且つ分かりやすく説明出来るとしたら、男2人が槍玉に挙げられるでしょう。
軟派で色物好きの賞金稼ぎボンバーヘッドと、硬派で実直一途な元騎士ハンマーヘッド
この対照的特徴がどのように物語で作用し、それがどんな風に観ている人の認識を変化させていくかと言うのも、このアニメにおける見所の1つです。
最初はファバロの傍若無人な利己的挙動にある種の爽快感を覚え…(私はこの主人公が最初から好きだったので)
最初はカイザルのファバロに対する妄執ぶりと生真面目な言動、態度に腹を抱えて笑った物ですが…(ファバロオオオオオオオオオオオオ!!ですよ)
最後へと至るまでに、この2つのキャラクター性から全く別の印象を彼等に抱いていたのには、自分でも内心驚いた次第です。

そのような印象と言うのは、作中で性格が急に変貌を遂げていくと言う訳ではなく、新たな一面をこの旅で私自身、掴んでいったという事です。
このアニメで描かれているのはストーリーの壮大さも然る事ながら、別視点から見ると分かる、キャラクター達の一本に芯が通った内面性
どこか捻じ曲がった、もしくはズレていると評されるであろう主人公達が持っている、実に真っ直ぐな本質と言えるでしょう。
この事象は、先に述べたファバロとカイザル、そして触れていなかったアーミラとリタにも同じ事が言えます。
双方、対極的な(ように見える)青年
しかし、その中身にあるのは共通した1つの確執であり、観ていく内に2人の本性は実を言うと同質である事に気付きます。
双方、共に落ち着いている(かのように見える)少女
しかし、その中身については実を言うと同質である訳ではなく、観ていく内にそんな外面と対極的な内面を肌身に痛感した次第です。
ファバロが秘めている、力強い信念
カイザルに隠された、愚直な決意
アーミラから宿っている、いたいけな純粋さ
リタの持つ、複雑でありながら直情的な想い
最初に定着付けられた特徴が破綻する事無く、また様々な人物と対比する中で新たに見えてくる彼等、彼女等の一面はとても興味深い物でした。
詳しく述べるなら、ファバロとカイザル、アーミラとリタ、ファバロとアーミラ、カイザルとリタの対比からもまた、明確に新たな内面を理解出来るだろうと思います。
これからご覧になる方はその点も踏まえた上で視聴してみると、新たな面白さが把握出来るでしょう。
神話に登場するような伝説的人物とは余りにもかけ離れた、人間臭いキャラ達に是非とも注目して下さい。

主要人物は全員、勿論好きなのですがそれ以外だと、バッカス・ハンサコンビが私は意外にお気に入り
そして、アザゼルさん
予め申しておきますが、この方には皆さん、刮目ですよ。
中々悪魔勢も彼を筆頭に、非常に良いキャラをしています。
四大天使(アークエンジェルズ)の設定や悪魔達の特徴が旧約・新約両方の聖書においても異なっているのは御愛嬌と言う事に致しましょう(笑)
(それ言ったら、バッカスとハンサが同じ馬車に乗っている事自体、おかしいからな)


(4)ストーリー
作中世界に登場する旅の終着点「ヘルヘイム」
それは北欧神話においては、1つの世界を表しています。
ロキとアングルボダの間に生まれた娘、ヘルが治める冥府及び地獄を意味する死者の国
ユグドラシルの地下にあるといわれる、氷で覆われた「ニヴルヘイム」と一部または全て同一視もされます。
本作では氷の国「ヘルヘイム」なんて呼ばれていましたから、恐らく上記の解釈に沿って展開しているようです。

さて、そんな最果ての道へと向かうまでが紡がれる、全12話の旅は主人公達の裏事情も絡んだ上で、実に劇的に丁寧な作りで進んでいきます。
天使と悪魔が織り成す対立に人間が絡んだ水面下での交流
「そんなの関係ねえ!!」と言うか「そんなの知らねえ!!」とばかりに我が道を全うして進んでいく主要キャラ達
しかし、中盤から否が応でも関わらなければ行けなくなる事態へと勃発していく過程は実に上手いと感じさせてくれます。
観ていて思ったのですが、この物語は中世ファンタジーを1つの要素としていても、その時代の価値観にのみ捉われない様にしているのです。
それは神だか天使だか悪魔だかが登場しても、信仰心なんて欠片も持ち合わせて等いない4人が例に挙げられるでしょう。
特にファバロなんかは顕著で、彼の父親から受け継がれた名言は正に、自らの選んでいく生き様を全力で肯定している「漢」であり、先を切り開いていく「近代人」の言葉に他なりません。
そんな奴等がただ単に自らの目的の為、若しくは誰かの目的の為に動いて物語を作り上げていく。
そんな努力的要素の入った構成はとにかく観ていて心地良い、スカッとする物でした。
そんな「近代的」な彼等と対照的に物語を動かしているのは、ジャンヌ・ダルクを筆頭とした俗に言う、「中世的」な人々です。
神の寛厳なる物言いに大きく耳を傾けて、目的を成そうとする部類の信仰者
その中にはその言葉のみに依存した結果、自分を持たない人、それだけに傾聴する輩、そして挙句の果てには他の信者を信頼出来なくなる愚者もいます(勿論、そんな人ばかりではありませんが)
「中世」と言う時代においては常識的観念を宿らせている人達であり、決して間違っている訳ではありません。
寧ろ、そんな彼等だからこそ、主人公達の引き立て役としては非常に相応しいと言えるでしょう(笑)
そして、信じようと信じまいと人々をどんな形であれ導いている天使と悪魔
序盤は裏方でこそありながらも、要所要所で人間の前に出張ってくるその姿勢は正に、語り継がれている書物が如く。
中盤の出来事から、一気に存在を色濃く表してくれちゃいます。
こんな多種多様が入り混じった世界観で語られるこの旅物語は王道でこそありながら、実に工夫の凝らしたファンタジーです。
神話、伝説を嗜む人であれば見逃せない場面、聞き逃せない台詞回しもあり
あまりその辺の知識が分からなくても、気にする事はありません。
「名前聞いた事あるな」位の感覚でも、重厚な冒険活劇として楽しめるでしょう。
前半で散りばめた伏線が後半で上手い具合に解消していくのも、観ていてとても気持ちが良い。
気が付いたら「成程なあ……」と感心する事、間違い無し。
そして、これが最も重要な事なのですが、本作を視聴するにあたっては1つ1つの台詞にも注目して聞く事をオススメします。
きちんと注目して最終話まで見た暁には、同じ言葉から生じる異なった感覚と言う物が皆さんの心に植えつけられる事でしょう。


では、存分に語った所で総括をするとしましょう。
『神撃のバハムート GENESIS』は「アニメーション」と言う、作り手次第で如何様にも姿を見せる動画の優等生的作品です。
観る前の期待感、観ている最中の充実感、観終わった後の満足感
その全てが一定の基準以上に達している作品であると、3年経って再度観返した現在でも思ってしまいます。
好みは千差万別あるでしょうし、特筆した物が無いと反論されてしまえば、私には言い返す術もありません。
そのように語る人の気持ちも分からなくはないでしょう。
ただ、気になっているなら観る価値は充分にあると私は思います!!
本作の印象は私が思うに、一部には受け入れられずとも、万人には広く受け入れられる作品
これから視聴しようと考えてくれた貴方が一部の枠に埋まるか、万人の範囲に受け入れられるか?
全12話、288分という長いか短いかは自分次第の時間
「挑戦」と言う一歩に身を任せて、時の流れの速さに問うのも……
私は悪くないかと存じます。
ここまで読んで下さってありがとうございました。


バハムートは死んだりしない

きっとまたいつか、この世界の何処かに現れる

あいつが其処に生きている限り

この夜が明けても、何かが変わる訳ではない

これはバハムートへと至る旅

ファバロにとっての終わらない夜がもたらした……

夜の果てへと至る旅

P.S.
全話観終わったら、EDの「Promised land」をフルでしっかりと聴きましょう!!
アーミラの、彼に対する想いを今一度、きちんと噛み締めるように…

あ、それと観終わった後のバハジェネ劇場は必須ですよ!!


2019年1月7日 追記
『神撃のバハムート GENESIS』のおかげで『ゾンビランドサガ』は生まれました。
もう素晴らしいですね、傑作が傑作を生み出すこの調和
リタ、可愛いからな、しょうがねえよな。
真実を知った私は破顔一笑でございました。
また、本作の声優さんも結構『ゾンビランドサガ』に出ていたんですよね。
ハンマーヘッドとボンバーヘッドの声、久しぶりに聞けて、私は結構嬉しかったです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 14
ネタバレ

なまいきっすゼロ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

15世紀(600年前)がこのアニメなら日本は有るか?

全12話。総集編1話は無視ね。一気観賞には向いてない。週一回位がピッタリ。
主人公は、アフロ(爆発頭)筆頭に3.5人とさせてね。(1人、旅同行少ないゾンビだし^^;)
音楽もそこそこ。OPはカッコ良く、アニメにお似合い♪ EDは逆に穏やかだな♪

神、人、悪魔、ほかが混在する世界。グロさの少ない戦いシーンってことで観れるかなぁ^^
1話のっけの古き物語が全ての始まり、変体ドラゴンがオイタしたヽ(`Д´#)ノ
全話前半でのルパン三世役と銭形のとっつぁん役のやり取りが楽しい♪
展開予想しつつで、先を期待しちゃいながら、バハりMAX楽しめた(≧∇≦)b
推理小説の答えを言う様で忍びないので、後記は見なくて結構→{netabare}

 

バハムートって、オイタした変体ドラゴンのこと。以前は神ゼウスと悪魔サタンで封印?

ルパン三世と銭形のとっつぁんは、選ばれし運命(さだめ)の仲。

ハイブリッドは、純粋に母をたずねて三千里(笑)→泥棒した鍵が道しるべみたいなもの。
ハイブリッドが、バハムートを再現するキッカケに^^;

ジャンヌ(美人)が、活躍してるのに可哀想。

神連中は、自己中だ。悪魔連中は、内部分裂だ。人間は、神寄りだ。

※ 風はどっちに吹いている?(名ゼリフ) → 明日のアニメだ!! なんつって(^^;)/~~~

覚えづらかったので・・・チョッちメモ(^^;) 詳しく知りたければ、wikipedia を頼ってね^^;
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ファバロ・レオーネ   :ボンバーヘッド。ルパン三世みたい。賞金稼ぎ。短剣やクロスボウで闘う。
             盗賊ギルドの頭領・バロッサの一人息子。主人公。聖なる騎士に該当。

カイザル・リドファルド :ハンマーヘッド。銭形のとっつぁん。賞金稼ぎ。家に伝わる長剣を武器に。
             かつては貴族、幼馴染のファバロが貴族没落原因と勘違い。主人公。

アーミラ        :高位悪魔「片翼の悪魔」。天界の「神の鍵」を奪う。
             見た目は年頃の美女。中身は大食いで5才位?。
             神と悪魔のハーフ、ハイブリッド。主人公。

リタ          :魔導書を手に入れ、年を取らぬネクロマンサー。
             ゾンビとして目覚め、カイザルと行動。見た目は子供。
             中身は落ち着いた200才越え。主人公。 ← 個人的に好きだなぁ♡
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アモン  :ファバロの父の友人。盗賊の唯一の生き残り。裏切り者。

バロッサ :ファバロの父親。表向きは大工、裏では盗賊ギルドの頭領。アモン/悪魔に殺される。

シャリオス13世:国王。神と交信権限を持つ。権威の依存心が強い。天使や母の肖像画に問いかける。
        悪魔に乗っ取られ、ジャンヌを処刑対象に。

ジャンヌ・ダルク:王都直属の騎士団を率いる聖女騎士。神の天啓を受け聖女。
         人として、一番活躍してる。← 悲惨な人生(>_<;)

ラヴァレイ:王都直属の騎士団・副隊長。ジャンヌの右腕。アーミラの母・ニコールとは旧知の仲。
      実は、マルチネ(悪魔)の変身状態。
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アザゼル:四本角・黒翼の堕天使(悪魔?)。黒い蛇の魔力。神の鍵を奪ったアーミアを捜索。

パズズ :猫って言われてた。様々な獣を取り込んだ巨躯悪魔。アザゼルと共にアーミラを捜索。

ケルベロス(オス犬・メス犬):犬のぬいぐるみを持った、女の悪魔。アザゼルと共にアーミラを捜索。

マルチネ:ベルゼビュートに従う悪魔。様々な所で暗躍。オイタし過ぎ。高額賞金首!!

ベルゼビュート:黒炎を操る魔人。全体的に黒系、顔に赤ライン。魔力をアーミラに注ぎ「鍵」を奪わせる。

ルシフェル:六枚翼の堕天使の長。魔族を取りまとめ、争いを避ける穏健派。
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バッカス  :賞金稼ぎギルドの頭領。常に酒を飲んでいる神様。

ハンサ   :バッカスに従う、話せるアヒル。これでも神様。アーミラから捕食対象にされ、追われる。

ニコール  :アーミラの母で天使。天界から追放。アーミラを救い出す為の行動で行方不明になる。

四大天使(神):ガブリエル、ミカエル、ラファエル、ウリエル。

ガブリエル :言葉を司る四大天使の一人。ゼウスを欠いた後の神族をまとめあげる存在。

ミカエル  :戦いを司る四大天使の一人。ジャンヌがバハムートを封印する聖なる騎士になるように仕向ける。



もぅカキコが面倒だぁぁヽ(`Д´#)ノ
ここまで目を通した方は…
観てちょうだい!! 多分、理解出来るって^^; {/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

これはアニメであってゲームではない・・・なCygames処女作

ゲーム未プレイ

今は昔。TVCMハイローテしてたのがソシャゲ黎明期の『神撃のバハムート』

「自分。ゲームはやらないけどタイトルは知ってますよ」
「アニメっすか?ペイできるぐらいゲーム流行ってるんですね~」

業容拡大で次ステージへ。社内制度を整備する段階でお取引あったのが設立間もないCygamesさんでした。
2019年冬「マナリアフレンズ」の放送開始にともない、これも何かの縁!と初版を漁ってみました。


全12話。世間的にも自分にとっても悪評ばかりの “ゲーム原作もの” の中ではだいぶマシ、いや、素直に面白かったです。

神と悪魔の合いの子であるヒロインのアーミラ(CV 清水理沙)は作品の{netabare}文字通り{/netabare}“鍵”。
主人公ファバロとカイゼルも凹凸のある良く出来たコンビで下手なバディものよりバディバディしてました。
沢城さん演じるリタも上記3人とは違う冷静沈着キャラ。{netabare}良いゾンビって珍しいキャラ設定ですが、2018年末アニヲタ界隈を席巻した『ゾンビランドサガ』で市民権を得たのかしら?両方ともCygamesさん絡んでますね。{/netabare}

この4人のバランスが良いのです。例えばカイゼルに対する見方も三者各々で捉え方が違います。そんな組み合わせが複数ありながらバランス崩れてないため飽きることはないです。
それに生い立ちや幼少期の出来事が4人ともに影を落としてたりと、けっして明るい話ではありませんでした。おそらくダークファンタジーの部類に入ります。


舞台は中世ヨーロッパ。オルレアン騎士団とかジャンヌダルクとかが出てくるので、百年戦争あたりの時代設定でしょうか。{netabare}そういえば、ジルドレイも登場してましたww{/netabare}
信仰が統治に影響、いや統治そのものであったため人と神、対抗する悪魔も含めて人間にとって極めて身近な存在だった頃です。
基本軸はアーミラの出自がそうであるように、神と悪魔のすったもんだの物語です。中世世界を舞台にすれば伝統的にファンタジー設定と相性は良く、また挿入される史実ネタとも喧嘩をしません。

ジャンヌが火刑に処せられたことはその処刑理由とともに有名ですし、さらっとケルベロス(CV喜多村英梨)が拷問器具“鉄の処女”に触れてたりもしました。元ネタを絡めての物語構成は良く出来てたほうだと思います。
さらに、キリスト教の概念としての悪魔。簡単に言うと“欲”に取り込まれることとはどんなことか?が描かれてるため、聖書を読んだことのある方は肯ける描写も数多くあったかと思います。


 “とりあえず中世で剣と魔法見せときゃそれっぽくなるっしょ?”


こういった安直さがありません。基本がしっかりしていること。人はこれを王道と呼びます。
考証に無理のないこと。私にとっての好材料であります。ダーク寄りのストーリー展開はさらに下駄を履かせるのに充分でした。
王道の世界観、そして先述のキャラ相関のバランスの良さといった背骨が真っすぐに伸びた素直な作品と言えるでしょう。1クールできっちり纏めた手堅さも評価しつつ、なにせ1クールとお手軽な点から、ファンタジーもの、ゲーム原作ものが苦手な方でもクセが少ないことと合わせておすすめできる良作です。


同社の別作品グラブルのとある回でめっちゃ販促感を感じる経験はこれまであったものの、Cygamesさんは自社のゲームコンテンツでさえまずはアニメ作品として成り立たせようという意識が強いかもですね。
アニメ参入一発目の本作からそれは貫かれてますので、もしそういったポリシーがあるのであれば今後も受け継いでいってもらいたいところです。



■声優“清水理沙”のお仕事

印象的なヒロインでした。声質は坂本真綾さんや種田梨沙さんに似てるような。これだけで私にはツボです。
語りのたどたどしさは、{netabare}生を受けて5年後という{/netabare}アーミラのキャラ設定にとても合ってます。
そしてヒロインを演じられた清水理沙さんは後にも先にも主要キャラでの出演はこれ一本。悪く言えば一発屋ですが、他の作品の色がないので唯一無二な存在感を放ってます。

{netabare}最後まで鑑賞された方はご存じでしょうが、アーミラが帰ってくることはありませんでした。作品の内容と彼女の声優としてのキャリアが重なって見えるところもあって、感慨深いものがあります。{/netabare}

EDの作詞と歌唱を担当されてました。音大声楽科出身らしさが全面に出ている良曲でした。ボイトレをすると高音は出るようになりますが綺麗な低音の発声は本人の素質によるところが大きかったりします。この曲のサビ高音部分も綺麗なのですが、それ以上に低音がとても魅力的です。機会があったらぜひどうぞ!



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2019.08.20追記
《配点を修正》 +0.1


視聴時期:2019年1月末

やっぱり『ゾンビランドサガ』で描かれた“善き人としてのゾンビ”のモデルは本作のリタさんだったみたい。レビュアーさんから教えてもらいました。実証記事も見つけました。
こうやってクリエイターさんは経験を積んで育っていくんですね。



2019.02.03 初稿
2019.08.20 修正

投稿 : 2024/05/04
♥ : 39

66.1 2 怪物で戦いなアニメランキング2位
うたわれるもの 偽りの仮面(TVアニメ動画)

2015年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (538)
2712人が棚に入れました
目覚めたのは雪深き山間部。
過去も名も思い出せぬまま彷徨う男に、世界は優しくはなかった。
巨大な牙を持つ生物が襲い掛かり、闇に蠢く異形が男を追い詰める。
そんな男に差し出されたのは白く美しい少女の手……
その手を取った時、物語は始まった。

声優・キャラクター
藤原啓治、種田梨沙、利根健太朗、水瀬いのり、加隈亜衣、原由実、山本希望、櫻井孝宏、佐倉綾音
ネタバレ

Takaさん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

偽りの仮面

『うたわれるもの』の続編らしい。

1話観た感じでは、前作の続きではなさそうなので、
こっちから観始めました!でも大丈夫そうだと思う。

18話辺りから、駆け足感が強く『?』と感じるところも。

25話
{netabare}
出だし5分ぐらい無音声だった。
オシュトルが亡くなり、ハクが成りすますのは、
タイトル通りなんだろうけど、25話使ってそこまでで終わりとかねー
{/netabare}

24話
{netabare}
ラオウvsオシュトルは一応終わったけど、
最後ネコネ泣いていたから、オシュトル死にそう…

25話のタイトル『意志を継ぐもの』だし。

続きはゲームで!かアニメ3期見てね終わり感しか感じない…
{/netabare}

23話
{netabare}
まだ脱出途中…

ラスボスラオウ、黒幕ルルーシュもどきって感じ?
続きはゲームで!って感じで怖いわー
{/netabare}

22話
{netabare}
オシュトル、アンジュ救出からヤマト脱出まで。
救出に1話とか使い過ぎだろうと思いつつ、
デコポンポが落とした、オシュトルの仮面拾ったのは、
絵面的にラオウ?
毒持った犯人分からない、続きは続編ゲームで!みたいな
終わり方だといやだなー
{/netabare}

21話
{netabare}
帝の崩御はトラップではなさそうで、アンジュも、
オシュトルが差し入れたお茶を飲んで倒れると…

毒もったのは、ホモかルルーシュもどきだろうけど、
ハクが仮面付けて出てアンジュ復活で終わるのかな?

トゥスクル侵攻から、大分、駆け足過ぎな気がするー
{/netabare}

20話
{netabare}
トゥスクル強すぎでしょう

クロウが、クオンを『お嬢』と呼び、あの方の忘れ形見的な
セリフを言っていたから、ハクオロの子供は確定かな。

生んだのは誰になるのかが気になる。

ヤマト側は、帝が策を用いるようなことを言っていたから、
次回予告の『崩御』は何かの策なのかな?

トゥスクル側のキャラの方が、個人的に好きなので
もっと出番を増やして欲しいかな。
{/netabare}

19話
{netabare}
アトゥイの娘LOVEオヤジよりも、
トゥスクルに入り、支援物資輸送中、コポポが、
ムックルに気がつき、暴走して後を追っていくのだけど、
うまい具合にムネチカの所に誘導されて、結果として
支援物資が、コポポが積んでいるものだけになってしまったのは、
アルルゥ策士だわぁと思った。

次回は、ベナウィとクロウが登場するみたいなので楽しみ!
{/netabare}

18話
{netabare}
トゥスクル侵攻の理由が特に説明なく侵攻開始…

そして、ハクに支援物資を送る仕事をオシュトルが依頼。
かなり強引な感じだけど、トゥスクルにハクが行ったら、
ハクオロが復活して出てくるとかあるのかなー
{/netabare}

17話
{netabare}
ハクと帝の関係が分かる回。

帝がハクの実の兄で、ホノカとアンジュは、
帝の妻と娘に似せて作られたものとも…

帝は、家族を取り戻せた的な事を言っていたけど、
トゥスクルに赴いていたウォシスが、17話最後に邪悪な顔していたから、
トゥスクルと戦争して終わるのかな?

トゥスクルは、オボロが帝位?についていたけど、
そうすると、クオンは、オボロの娘とかいうオチなのかな?

17話で、アイスマン(ハクオロ)が、帝の回想で出てきたけど、
あっちの計画より、帝とハクは後の人達みたいね。
TVアニメ3期とかすぐにやってくれるとすごく楽しめそうな感。
{/netabare}

16話
{netabare}
仮面の力を目の当たりにして、何もできなく、
自己嫌悪に陥っていたハクを慰める回。

メインは男祭りで、マロロはやはり男色家で生贄はキウル…
男祭りを見た腐ルティエさんは案の定歓喜で昇天。

しかし、ネコネって、キウルの他にミカヅチにも
好意を寄せられていたとは意外。
{/netabare}

15話
{netabare}
デコポンポの話は一切なく、
ウズールッシャとの戦いで八柱将3人、
ライコウの知力、ムネチカ、ヴライのチート戦闘力と、
オシュトルの卓越し過ぎの剣術がメインフォーカスだったと思う。

ハクオロが巨大な怪物になれたみたいに、帝から仮面をもらったもの
全員同じようになれるってことは、帝はハクオロと同じ人間ぽいなーと。
これは、後々わかるのだろうけど、前回助けた剣豪さん親子、
ハクの所に居候決定のようで、なんかワケあり人部屋みたいだーねw

次回は、笑いネタ回ぽいので楽しみ。
{/netabare}

14話
{netabare}
ルルティエとアトゥイが父の代わりに戦に参戦する為、
オシュトル、ミカヅチの隊に合流するべく移動中、
ハク、ルルティエが集落で人質に取られている人たちを
たまたま見つけ、ルルティエの助けたいという願いにハクが、
知恵を絞って全員救出すると中に幼女が…

その幼女は、剣豪ヤクトワルトの子で、
ハクたちの仲間になるーという回だった。

デコポンポは、まだ敗走しないのかー残念。
{/netabare}

13話
{netabare}
ハクが帝から呼ばれ雑談の相手をさせられている状態からスタート。
そこで、ハクの質問の中から、デコポンポだけ世襲で、
八柱将になっていることが分かったw

で、軍議でみんな、デコポンポスルーしているのに納得。
誰か裏切りそうな感じで進んでいるけど、誰か裏切るのかな?

あと、OP/ED変わったけど、後のネタバレ的な絵が多すぎだよぉ…
{/netabare}

12話
{netabare}
ハクが、帝からアンジュ救出の褒美をもらうのだけど、
双子の巫女さんをもらうことに…
ハクハーレムが増えていく~。

そして、ルルティエは、もう腐要員でしか…
さり気なく、女性専門家をディスってるアニメな気もするけどw

前半戦終わったけど、日常回と、
後半活躍するであろうキャラ紹介で終わっちゃった印象。

あと、4話Cパートで、帝が『やっと見つかった』と言っていたから、
ハクとは、何かしら血縁関係とかなのかな???
{/netabare}

11話
{netabare}
アンジュが皇女としての自覚を持つ回

オシュトルとオウギって面識があるようで…
オシュトル苦労してるなーというのが分かる回でもあった。
ルルティエは、もう腐ルティエってのも…

あとは、ヤマト八柱将でも、アンジュに対して、
オシュトルが飴、ムネチカが鞭という役割もね。

次回から、のほほん回から、本筋に移行するみたい。
長かった…
{/netabare}

10話
{netabare}
ヤマトの皇女アンジュが、オシュトルに恋をしたという恋話回
あと、ハクと女義賊との出会い。

オチを腐ルティエさんが、BLでかっさらうとは…
風呂とBLが好きなアニメだなぁとw
{/netabare}

9話
{netabare}
前回の捕物の話とは変わり、トゥスクルからの使者のほのぼの話。

アルルゥとカミュ、ムックルが登場。
クオンが、この2人を姉様と読んでいるから、
前作の誰かの子供の可能性があるのかな?

カルラとトウカを母様とも読んでいたしね。

風呂、専門家ネタがまた出てきたけど、
もはやネタではなく好きで出しているとしか…
{/netabare}

8話
{netabare}
ヤマト八柱将が一人デコポンポの不正を暴く捕物話
このキャラって前作にも似たようなものがいた気が…
悪者はみんなこの絵なのかw

久しぶりに風呂、専門家ネタがない回だった。
{/netabare}

7話
{netabare}
また風呂から?と思ったら…
BL本からだった…ヤマトの皇女お披露目がメインだったけど、
大体、ルルティエ…腐っている…が持っていった感じ。

あと、ハクが、ヤマト八柱将を見た際に、
1人だけ凄く反応したキャラがいたけど、あれがラストに繋がっていく
キャラになるにかな?
{/netabare}

6話
{netabare}
また風呂から…風呂好きだなぁ。

旅籠屋「白楼閣」の女主人から、酒宴に誘われるハク。
その正体は、クオンの育ての親だった。

舞台はヤマトだけど、前作の舞台トゥスクルでの登場人物が
出てきたということは、今後、たまに違うキャラも出てくるのかな?
ちょっと気になる。
{/netabare}

5話
{netabare}
ハクとウコンの風呂から…専門家向けか…

家出少女とそれを追う少年の新キャラが登場。
少年の方はウコンの部下?みたいだけど、
次回以降、この2人が仲間になったようだから、
どんな感じになるのかな?
{/netabare}

4話
{netabare}
帝都に到着して、ウコンの屋敷?へ

ウコンの妹ネコネの登場から、
風呂回へ…
マロロのメイク落としが見えるのはまだいいけど、
ハク×ウコンで、BL想像する腐ルティエさん…
無駄に画力高いのと声いらないから。

そして、翌朝町に出かけるハク+女子3人
ハクの仕事を探すらしいけど…仕事から戻ってきたら、
ネコネが、ウコンから預かっていた手紙を渡すんだけど、
ハクは字が読めない!!
この時点で、少なくともこの国の住人じゃないと気づこうよー
耳もネコ耳じゃないし…
そして、妄想する腐ルティエさん…

ウコンに呼ばれていった場所に行くと、オシュトルが!
オシュトルの正体はウコンだった!
ハクがオシュトルを次回から演じるのかなー

そして、最後は、また風呂で〆
{/netabare}

3話
{netabare}
ウコンからの依頼で、ルルティエ姫を帝都まで送る護衛につくことに。
それで、盗賊に襲われるのだけど、ウコンが元から仕込んでいた策で、
わざと積荷を奪われ族を一網打尽に。

族の中に密偵ぽいキャラがいたけど、今後、仲間になるのかな???

族を掃討した後に、帝都から、前作の主人公登場?と思ったら、
似ている別人らしい。気のせいか主人公に背格好、髪型似ている気が…

ヒロイン枠は、今のところ、マロロと鳥なんだけど、次回予告で、
腐っているシーンがあったのだけど、ヒロインは女の子以外なのかな…
主人公、風呂シーンでクオンの裸見ても無関心だったし。
{/netabare}

2話
{netabare}
クオンとハクが泊まった里にモンスター出ましたー

ウコンという任侠者に手伝ってくれーと言われ手伝い倒しましたーと、
ウコンという新たな仲間?ゲットと、
体力面ダメダメでも、ハクの数字に強く洞察力に優れているという
長所が分かってきた回。

OPで前作主人公出てたから、同じ時期の話なのか、
それとも、後に仮面を付けるのか?どうなっていくのか楽しみ。
{/netabare}

1話
{netabare}
記憶を失い、雪山をさまよっていた主人公が、
クオンという女の子に助けられて、
記憶を失っている主人公に『ハク』という名前を付けてあげるのと、
主人公の得意分野の描写がある1話だった。

まだ1話なのでなんともだけど、ハクという名前は由緒ある
名前みたいな事をクオンが言っていた気がするから、
前作とも関連性があるのかもね。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 9
ネタバレ

TAMA さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

違うよ、ゲームではもっと良い作品だったんだよ!…と言いたい。

脚本!違う!違うよ!
…と、第一声を書いておきます。
やっと同時進行して終わったので書きます。

ゲーム・Vitaでハードクリア。プレイタイム60時間。wikiなし。トロフィー全回収。全演出回収。

アニメ・全話視聴。


ゲームだけの評価は星5でも良いです。三部作の二部作目になるので最後は繋ぎになってしまうのは仕方ない。それでもゲーム版は良い作品でした。早速『二人の白皇』を買いました。書いたらプレイします。

(※注意・かなり長文になります。長文が苦手な方はお避けになって結構です。)

では始めます。

{netabare}
さて、ではアニメ版を…

正直違いが多すぎる。これが第一印象です。
演出が前後してたりや演出がなかったり、居ない筈のキャラが居たり居なければならない所に居なかったり、謎解きもハクがやらなければおかしいのに他のキャラがやってたり…
挙げればキリがない(-_-;)

でも1番の原因は全25話では表現するのに尺が足りなかった事でしょう。詰め込むしかなかった、なら仕方ないですが、最悪なのは脚本がゲームをやってなく、もしくはかいつまんだだけでただ資料を読んだだけで書いた怠惰な方か…。
だったら嫌だな。

アニメ版は1話目から駆け足だった感じがします。
が、それは仕方なかったのかなと思います。
ゲームと同時進行でやってて、情報量の多さをこのアニメで全て表現は無理だと思いました。
せめて3クール、余裕を持たせるなら4クールは欲しかった。
前半に日常回に時間を使いすぎたのも欠点ですね。
もう後半が駆け足ではなく色々と無視したやり方になってました。
3期(二人の白皇)については後で書きます。

折角なので良い点も書きます。
前作、『うわたれるもの』のキャラが出てくるのはプレイした人には嬉しいですね。ゲームでも出て来ますがプレイキャラとしては使えません。
次に食べ物が美味しそう…♪見た感じは中華料理に近いでしょうね。作法などからも、ね。
薬の調合の仕方や薬膳等も中国系だから場所的にもそこかな。
ケモミミ好きなら堪らない!(私はそこまで(-_-;))
古語も合ってる。
一応ストーリーの最初と最後は合ってる。
個人的にまたムックルが見れた(笑)

キリがないのでこの辺で。

さてストーリーやキャラ等なんですが…

まず
『ハク』がちょっと違う。ダメ男だけど人当たりが良いのは合ってるのだけどなんか違う。

『ネコネ』はキャラは◯。なんですが、クライマックスの大切な部分が全く違うストーリーになってて感動シーンがかなりチープな出来上がりに…残念。

『ウルゥル』と『サラァナ』の登場場所が違う。後、クライマックス付近で行動出来て居るのでそれも原作とは全く違う。これは結構マズイ。

『クオン』は能力解放した場所が違う。これのお陰でストーリーが絶望的。

『マロロ』がもう『おじゃ◯丸』。

『ルルティエ』は色々描写が削られて可哀想なキャラ。BL好きだけが強調され残念ヒロインに。ゲームでは良いキャラなのに…。

『キウル』は原作と違う行動を取らされたり、登場回数もかなり減らされている。残念キャラに。

『アトゥイ』戦闘狂などの描写がない。かなりクセのあるキャラだったのにな。持ち味が…

『ノスリ』『オウギ』はほぼゲームと同じ。ただ旅団配下が登場しない。

『ヤクトワルト』は雑。説明もちょっとしかなく、なぜかヤマト側についている。

とりあえずキャラ違和感などです。


次はストーリー。

前半パートはまぁキャラ紹介などがあるから目を瞑るとして帝都に着いてからちょいちょいBLネタが多い。制作してるときがそんな時期だったのかな?そこに時間を裂くくらいならもうちょっと他のパートに生かして欲しかった。
ゲームではハクとルルティエが新しいお菓子の発明をしたりアンジュの火遊びがどれだけの莫迦な事だったかとか結構面白い事をするのでそっちを使って欲しかった。
BLばかりなとこはネコネの言葉を借りて『不潔なのです…』。

ネコネがサコンの正体を知ってたり、殺戮の描写が生ぬるい、グンドゥルアの猟奇さがいまいち等々は尺の問題と放送の問題があるから仕方ないとして1番の問題は後半のクール。クライマックスのオシュトルの所なんか別物になっている。

ハクの落ち込む理由も違う。アレではミトの話が噛み合わない。原作ではハクはヴライの殺戮を見てではないのです。実は仲間と行った洞窟内の出来事を見て…
これからゲームをやる方が居るかもなのでネタバレは書きません。
多少書くならウズールッシャのヴライの戦闘中にはハク達は全く違う場所に居ます。

次に帝の崩御の詳細が出されていない。
ゲーム版は帝の崩御の理由が出ています。が、アニメ版ではない。アンジュも巻き込まれるのですがそれについては理由が出てくるのに帝に関しては何も。帝の崩御の詳細がなかったのでその後のストーリーに影響と弱さが出てくる。
それからここで居てはいけない『ホノカ』が居て『エントゥア』が居ない。どんどん崩れて行きます。

そして崩御の報せを聞いた八柱将ライコウ・デコポンポがトゥスクルから撤退しヤマトの大門で足止めされずに中に入れてしまってること。
ヴライが良識人になっているのももうアウト…
ヴライが帝を病的な程崇拝していて、だからこそヴライの正義は成り立つし殲滅戦のような猟奇さも納得出来る。が、アレではヴライが…
トゥスクルから帰ってきてからの(20話)からはもう別物です。茶番も多い。正直だれる。

原作の大事な事が1つ抜けている。デコポンポとライコウがヤマトに撤退してる間に実はハク達は野営をして何者かに襲われます。そして今後のキーにもなる『塩』…。なぜこれを外した?

1番許せなかったのはヴライVSオシュトルのバトル。『民を…』と言ってたオシュトルをヤマトの街の中で戦わせる暴挙。居てはいけないウルゥルとサラァナ。オシュトル勝負の鍵を握るネコネがあまり関わらない。ネコネの兄を想う行動やその行動後の絶望、これがゲームではかなりの見せ場なのにアニメではかなりチープ。
そしてクオンの能力発動。これはもう終わったと思いました。あそこで発動させてはいけない。

これでも半分くらいなのですがこれ以上書くとまだ長くなるのでこの辺で。ネタバレは少なくしてます。


さて、3期(二人の白皇)についてなのですが…
正直難しいでしょう。1番の問題はアクアプラスの現社長(2017:7/16現在)の下川さんが『アニメ化は考えてない』とインタビューで言ってる事。
そして『二人の白皇』は外伝にしようとしたネタも全て入れたと下川さん。これをアニメ化するとなるとかなりの量になり今回の『偽りの仮面』みたいに駆け足でも入らないという現実です。
4クール以上となるとアニメ化はかなりの賭けです。1クール放送するだけでも数億円掛かるので。
『偽りの仮面』の円盤売り上げもそこまでなので3期は基本難しいと思ってます。
もうひとつ下川さんが言ってたのは、やはり『偽りの仮面』での表現の違い。アニメとゲームでは違いがあり『アニメ・偽りの仮面』の続きにするか、『二人の白皇』単独で放送に持っていくか、悩んでるそうです。
が、今のところ社長を始めアクアプラスの情報では3期は作る気はないというスタンスです。今後は分かりませんが。
海外の反応は良かったし後は円盤の売り上げやゲームの売り上げが必要ですね。そうすれば変わるかもしれません。
下川社長自身は『やりたい』みたいではあるので。(インタビュー記事より。)

後の問題は声優さんですね。

ハク役の藤原さんは2017:7月から徐々に声優業再開されてるのですが、やはり年齢もあるし無理は出来ないでしょう。
クオン役の種田さんもどこまで回復してるか分かりません。
ウルゥルとサラァナ役の佐倉さんも2017:6月だったかな?3週間くらい入院していたらしいです。理由はちょっと分かりません。
情報として有力なのは、ファンイベントで聞かされてない事をやらされて精神的に…ってのがあるようです。

個人的には3期(二人の白皇)をアニメで観たい気持ちは強くありますが、こういった問題があるので正直…かなり難しいと思います。
私は良い作品のオフラインRPGゲームは完全クリアするまでやるので(二人の白皇)もやりますが、『うたわれるもの』『うたわれるもの 偽りの仮面』とアニメでやったので3期もやってほしいと思います。
ゲームが出来ない人の為にも。


こんなに長文になるとは思いませんでした。
読んで下さった方、心から感謝を…{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

格段に綺麗になった作画を引っ下げて帰ってきてくれました・・・

この作品は、うたわれるものの2期に位置する作品です。前作との直接的な繋がりがないのでこの作品から視聴しても問題はありませんが、前作より登場するキャラがいるので、懐かしさや1期との違いを堪能されたい方は前期からの視聴をお薦めします。

この作品の放送はとても楽しみでした。前作が好きで2巡くらいは視聴していると思います。
その上ヒロインのCVが種田さん・・・と知り俄然盛り上がったのを覚えています。

1話を見て感じたのは作画が格段に綺麗になっている事です。前作が2006年の春アニメで放送されたので今から10年前・・・今前作を視聴しても作画には古さを感じませんでしたが・・・
技術の進歩か制作陣の拘りか・・・それとも両方・・・?
作画の綺麗さには舌を巻きましたが、一番ビックリしたのが物語の序盤で前作のキャラ・・・カルラとトウカが登場してくれた時です・・・キャラデザがムッチャ綺麗になっているじゃありませんか^^
ここで前作の記憶を新たにするためもう一巡する事を決め視聴しましたが・・・その気になれば2クールの視聴だってあっという間です^^
こうして自分的には万全の状態で視聴を進めたつもりです^^

物語は、記憶の無い青年が猫耳しっぽのある美少女と冬の雪山で出会うところから始まります。
その少女は名をクオン(CV:種田さん)・・・各地を一人旅をしていたところでした。
青年は自分の名前すら記憶も無ければ文字の読み書きもできない有様・・・
これでは生活もままならない、という事でクオンが親代わりになる事に^^

親代わりになったクオンが最初にしたのは・・・名を与える事でした。
ちょっと考えたクオンは「あなたの名前は・・・ハク」
この名前は「伝承にまでうたわれし御方の名」
そして見覚えのある鉄扇をクオンはハクに渡すのですが、この時点で前作とどの様に交わっていくのかが半端なく楽しみになってしまいました。

肉体労働は苦手ですが頭の回転が早く機転の効くハクは、帝都でオシュトルに認められてクオンと一緒に働くようになり・・・ここから大きく物語が動いていきます。

クオンの勧めで旅籠屋白楼閣を拠点にしたハクは、オシュトルの命によりドブさらいの毎日・・・^^;
ですが、事あるごとにハクの周りには人が増えていくんです。
ハクは普段から特別何かに打ち込んでいる訳でもなければ、周りに気を遣って手伝ったりする様な事は決してありません。
白楼閣で見かける彼は昼間はお茶を飲んでいるか・・・甘いお菓子を食べているか・・・
夜になると男だらけの大宴会に興じてみたりと、やっている事は青年・・・というよりオッサンです^^;

でも・・・だからこそ彼の周りには何の気兼ねもいらないオーラが立ち込めているのでしょう・・・
そのオーラに惹きつけられ・・・癒される・・・だからハクの周りには人が集まるのだと思います。
元々はハクとクオンの二人だけだったのに・・・ホント大所帯と言っても過言ではないと思いますよ^^

クオン(種田梨沙さん):本作のヒロインでハクの親代わりでトゥスクル出身の彼女・・・前作とも大いに関係しています。
ネコネ(水瀬いのりさん):才女ですが激動を渡り歩くことを運命付けられ・・・
ルルティエ(加隈亜衣さん):気弱ですが家庭的で料理や裁縫を得意としています。
アトゥイ(CV:原由実さん):物腰の柔らかい口調が特徴の彼女ですが、戦闘力の高さが魅力です。
ノスリ(CV:山本希望さん):とんでもない事をやらかした後、ハクがお目付け役となり一緒に居ることに・・・
オウギ(CV:櫻井孝宏さん):ノスリの弟で情報の収集や操作が得意。
ウルゥル、サラァナ(CV:佐倉綾音さん):鎖の巫と呼ばれる双子の能力者。
ヤクトワルト(CV:江口拓也さん):各地を渡り歩く剣豪。
シノノン(CV:久野美咲さん):ヤクトワルトの養女。

回を重ねるにつれハクの周りが華やかになっていったと思っていましたが、改めて見てみると女性の比率がメッチャ高いじゃないですか・・・!?
これにカルラとトウカもいるんですよね・・・カルラのその妖艶さはどこから・・・っていう位魅力的・・・
ハク・・・これは羨まし過ぎでしょう^^;

こんな平和な毎日がずっと繰り返されれば良いのに・・・
でもそんな思いは所詮フラグでしかありませんでした^^;
久々に聞いたトゥスクルの地名・・・帝都に起きた一大事・・・
でも事態はこれだけでは済みませんでした・・・

大粒の涙が・・・嗚咽が止まらない・・・
「どういう事かな・・・?」が唯一発する事のできた台詞・・・
その目に生気は宿っていますか・・・?
それでも約束を違えぬようにと全てを振り払って前を見つめるのですが、その目に映っているのは何だったんでしょう・・・
詳しくは本編でご確認下さい。
最終話・・・私は涙が止まりませんでした。

オープニングテーマは、「不安定な神様」「天かける星」
エンディングテーマは、「ユメカウツツカ」「星降る空仰ぎ見て」
全てSuaraさんが歌っています。
オープニングはどちらも格好よくて好きな曲でした。
うたわれのテーマソング=Suaraの図式が既に出来上がっていると思います^^

2クール全25話の作品でした。前作は2クールで物語に区切りがつきましたが、今回の作品は2クールでも未だ道半ばです。
少し前に3期の噂をネットで目にした事があります。
物語の展開的にも面白くなるのはむしろここから・・・という感じがします。
続編が出るという前提で見ると作画も綺麗・・・キャラデザも綺麗で見どころ満載・・・
物語の展開的には帝都の物語にトゥスクルがどう絡んでくるのか・・・あるのは期待ばかりです。
この作品をしっかり活かすためにも・・・続編の制作を宜しくお願いします。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 20

72.1 3 怪物で戦いなアニメランキング3位
機動戦士ガンダム F91(アニメ映画)

1991年3月16日
★★★★☆ 3.8 (462)
2544人が棚に入れました
宇宙世紀0123年、シャアの反乱から約30年が経った時代。大きな戦乱も無く平和な世界の中、人類はその大半が地球から月までの軌道に設置されたスペースコロニーに移住し、地球連邦政府という国家の枠組みを超えた全地球規模の組織に統治されていた。しかし、地球連邦政府の疲弊・腐敗から、秘密裏にコスモ貴族主義を掲げる軍事組織クロスボーン・バンガードが設立され、スペースコロニー「フロンティアIV」を急襲する。その最中、民間人の少年 シーブック・アノーは襲撃から避難するために、友人達とともにコロニーを脱出するが、同行していた内の一人 セシリーが連れ去られてしまう。近隣のコロニー「フロンティアI」に辿り着いた一行は、地球連邦軍の宇宙練習艦スペース・アークに保護される。艦内にはF91と名付けられた整備中の新型MS(モビルスーツ)があった。混乱の中成り行きでF91で出撃することになったシーブックが戦場で対峙したのは、クロスボーン・バンガード軍のMSビギナ・ギナに搭乗していたセシリーだった…。

さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

是非ともリメイクされて欲しい不遇の名作

まず最初にお伝えしたいのは、この作品が「劇場版のガンダム作品」として屈指の名作でありながら、とにかく時勢に恵まれず、内容に見合った扱いを受けられずにきた不遇の名作であるという点です。
この作品の魅力については他のレビュワーの方々が語ってくれていますので、私はまず、この作品がなぜ不遇の名作となってしまっているかについて私見を交えて書かせてもらいたいと思います。

この「機動戦士ガンダムF91」という作品は、ガンダム劇場版10周年を記念する作品というふれこみで製作されたものですが、当時はガンダムシリーズの展開が行き詰まりを迎えつつある冬の時代だったようで、そういった状況の打開を図るべく、過去作の反省も踏まえて「分かりやすいTVガンダム」を作ろうという構想の基で企画が生まれ、現在でも第一線で活躍している名だたるクリエイター達が結集し、それまでのシリーズ作にはない挑戦的な作りこみがなされながら製作されてゆきました。(企画が生まれる要因となった過去作の反省については後述させてもらいます)

そのためこの作品は、初代ガンダムから始まった「宇宙世紀」と同じ時間軸の下で物語が描かれているにも関わらず、良くも悪くも他のガンダム作品とは一線を画した仕上がりになり、公開当時はシリーズファンの間でも評価が割れた作品となりました。

評価が割れた大きな要因として、それまでの歴代ガンダム作品の魅力の一つとなっていた「過去作の登場人粒や設定」が時を経て最新作品に登場してくるオマージュ的展開がこの作品では殆ど用いられておらず、それと同様にそれまでの歴代作品が膨大に積み上げてきていた敵勢力側のモビルスーツ(ロボット兵器)の系譜も排除され、全く新しいアーキテクチャーによるロボットデザインがいきなり導入されたりしている点が挙げられます。
故に熱烈なガンダムシリーズファンの方々にとってこの作品は、初代ガンダムに連なる歴代の「宇宙世紀系ガンダム作品群」の一つとして受け入れられ難い側面を持っており、色んな意味で一線を画した作品として捉えられることが多いようです。

この作品は元々、当時の歴代TVガンダムが描いてきていた「人類の戦争」という子供向けTVアニメで扱うには重く難解すぎるテーマを、それまでより分かり易く描くことを目標に1クール分のTVアニメ番組として企画されたものだったらしく、この企画が生まれた背景には、TV版第2作の「Zガンダム」が作品自体の出来は良かったものの「難解で複雑な内容」故に子供市場へのウケが良くなく、製作側とスポンサーが期待した程に商業成果をあげられなかったことと、連続して製作されたTV第3作「ガンダムZZ」がZガンダムの反省を踏まえすぎて迷走し、番組途中で路線変更を余儀なくされた上に、結局Zガンダムを下回る商業結果を残しそうだと判断され、そこから商業的巻き返しを図るために第3作「ガンダムZZ」の放送期間中に急遽物語ラストの核となるプロットを丸々抜き出して「逆襲のシャア」という劇場版作品を作る羽目に陥った製作側の苦い経験があったようです。(逆襲のシャアは大ヒットし名作となりました)

しかし子供市場にも受け入れてもらえる「分かりやすい新ガンダム」を実力派クリエイターを集めて作ろうとしたものの、戦争という「題材」を使って魅力的なアニメ作品を作ると、結局子供向け作品としてベビーすぎる内容になってしまい、当時のTV局の自主規制的縛りやTVスポンサーとの折り合いなどがつけられなかったのではないかと言われています。
逆にいえば、実力あるクリエイター達が作品を面白くしようとするこだわりが、「TV版F91」製作の足枷になってしまったといえなくも無いかもしれません。
様々な背景事情が入り乱れ製作状況を二転三転させる羽目になったサンライズは、最終的に「機動戦士ガンダムF91」という作品を劇場用の120分映画に濃縮する形で製作・公開することにせざるをえなかったようです。

そうした製作環境の変動は少なからず作品の品質にも弊害を与えていったようで、この作品では、本来なら時間をかけて描かれるべき繊細な場面が、尺の都合などで止むを得ず端折られたり削られたりしている所が幾つか存在しています。この点もまた、この作品についてファン達に物議を醸させ、作品への評価を割れさせる一因となったようです。

しかし尺の都合で削られてる所があって唐突に場面が飛んでしまうことがあるにしても、本作は全体的に話の流れがとてもスムーズでテンポも良いので、私個人としては観ていてどんどん惹きこまれ120分間があっという間に終わってしまった感じでした。そして「端折られた箇所への違和感」は私的にギリギリ許容できる範囲ではありました。(気になる人はとことん気になるかもしれません)
この作品に高い評価と共にレビューコメントをつけていらっしゃる方々の多くが、この作品のそういった部分を「展開を急ぎすぎている」「話が駆け足しすぎてて勿体無い」と仰っていて、劇場版でなくTVシリーズとして相応の話数と尺を使って描かれたこの作品を観てみたいという願望を持っていらっしゃるようですが、私も全くの同感です。

(ここからはこの作品の魅力について具体的に書かせていただきます。)


視聴して頂ければ納得していただけると思いますが、この作品にはガンダム世界のエッセンスが作品公開当時にサンライズが費やせる最高のクオリティで詰め込まれており、公開から25年余りが過ぎた現段階においても、その内容が殆ど色あせておらず、劇場用のガンダム作品としては屈指の名作であると言い切れる出来栄えになっています。

この作品の具体的な時代設定は宇宙世紀0123年で、これは初代ガンダムの一年戦争時代(宇宙世紀0080)から40年後、ZガンダムとガンダムZZのグリプス戦役と第一次ネオジオン戦争時代からは34年後、逆襲のシャアの第二次ネオジオン戦争からは30年後、ガンダムUCのラプラス戦争時代からは27年後にあたる設定になっています。
F91では、この時代に起こった紛争の中で必死に生き抜こうする人々の「出会い・裏切り・葛藤・成長・愛憎・決別・和合」といった様々な人間ドラマが、宇宙戦艦やモビルスーツ(ロボット兵器)を主兵器とした戦争を通じ繰り広げられてゆきます。

この作品のロボットアニメとしての戦闘シーンは、今の時代でもこの作品を凌げるものに中々お目にかかれない程に魅せ方を心得た好演出が多く、そういった観点からも時折無性に観たくなる程の魅力を備えています。
ただ、佳境を迎えたラストバトルの最後の最後のシーンはとても素晴らしい演出がなされているのですが、私は個人的にあともう一つ「決め手」となる演出が加えられていて欲しかったなとも感じました。(ここは人によって意見が分かれる部分だと思います。)
そしてそこからエンディングにゆくのですが、森口博子さんが歌っていらっしゃるEDテーマがこれまた非常に素晴らしく、ラストの感動を否がおうに盛り上げてくれます。私は初観直後にクライマックス~エンディングの流れを3回ほど観直して余韻に浸りまくっていました。そしてこの曲はガンダムのテーマソングとしては初の「NHK紅白歌合戦」出場を果たしたヒット曲でもあります。

この作品は当時の名だたる実力派クリエイター達が結集して作られたため、作品全体に凄まじいほどに秀逸な演出が惜しむことなく散りばめられており、物語の土台となる世界観を徹底して「肌で感じられる」描写で描きまくってあります。(昔の勘違い高品質アニメにありがちだった無駄に細かい描写などでは決してありません。作品の魅力をきっちり引き立てている好演出ばかりなのです。)

それによってこの作品は、主人公が活躍する戦闘シーンだけでなく「戦争によって人々の日常が破壊されてゆく」ガンダムシリーズでは通例となっている場面や、紛争の中で人々があがいてゆく「非日常の日常」の場面などがガンダムシリーズ中随一の出来となっており、そこは必見の価値があると思います。
物語中に流れる価値的描写も、様々な価値感を持った登場人物達がそれぞれの存在意義と生き方に根ざした行動をとってゆき、それらがきめ細やかに絡められてゆく形で描写がなされており、「戦争に絶対の正義無し」されど「人の道は如何や?」というガンダムの真髄ともいえるスピリッツがあますことなく表現されています。

少し穿った言い方をしてしまうと、通り一編のテンプレ的な行動しか登場人物達に許容できない子供的感性の人からみると、この作品のキャラクター達の行動は矛盾だらけで中途半端で意味不明なものに映ってしまうかもしれません。が、そこがこの作品の人間ドラマとして実に味わい深い部分だったりします。これは年齢を重ねないと見えてこない「大人の特権」的な味わいかもしれませんね。
この作品が企画されたきっかけは「子供にも分かりやすいTVガンダムを作ろう」でしたが、良くも悪くも随分と大人が愉しめる「味わい深い作品」になってくれたものだと思います。

しかしこの作品に更なる+@の魅力を与えている何より要因は、「命の儚さ」や「人間の厭らしさ」といった「戦争や人のネガティブな側面」を様々な人間の価値感を織り交ぜながらがっぷり描きつつ、その泥沼の先に「光明」を見出せる「人間の持つ可能性」をポジティブに描けている所なのではないでしょうか。



「機動戦士ガンダムF91」という作品は、時間と尺をかけてじっくり描かれた作品として世に出るはずが、当時の作品の受け手である市場が未成熟だったために、尺に限界のある劇場用作品として世に出ざるをえなかった「不遇の名作」だと思います。
もし可能であればこの作品をOVAやTVアニメとして、是非ともリメイクしていただきたいと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5

ラスコーリニコフ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

ガンダムだ・・ 俺がガンダムだ。

えーとですね、
知ってる人は知ってるでしょうけど、例の彼の素敵台詞です。
この作品を語るにあたりこれ以上の言葉が見つからない。

彼はこの点において後に意味不明な挫折をし、更なる笑いを
視聴者に与えてくれますが、挫折するのは至極当然です。

何故なら、【この作品と、これを観た俺こそがガンダムだ】


私はF91は昔2回程見てますが、その時はガンダムになれなかった。

で、今これを読んでいる貴方がガンダムになれるかどうかは、
これまで見たガンダム作品の総数と、それ+αの数によりますね。

・・あー、いつもの病気なんで。


作品は基本的には
「ガンダムを用いた単純でありふれたラブロマンス(薄味)」

これは人気が無くて当然、キャラが異様に薄いんだもの。

肝心の富野もトゲの無い毒のない富野、故に印象に残りにくい富野、
よって笑いどころも無い富野、ただの富野、てか富野不調


まー、短いんでガンダムになる自信があるなら見てみると良いです。
ガンダムになれない場合はすぐ忘れるような微妙な作品かと。

とりあえず短いので見るなら通して見ろよって事で

検索 機動戦士ガンダムF91 - Eternal Wind For F91 -

ネタバレ満載の素敵MAD置いておきます。観終わってから見る用ね


■逆シャアから30年後の話

あらすじに書いてますね。地球連邦政府の疲弊・腐敗から、秘密裏に
コスモ貴族主義を掲げる軍事組織クロスボーン・バンガードが設立(ry

どっかで聞いたような設定ですけど、同じよーな事が起こる訳です。

 初代→Z→ZZ→逆シャア→F91(富野監督作品としてはこの流れ)

■富野不調

セシリーもシーブックも個人的には好きなんですが、
というかセシリーなんて名前と顔と設定だけでご飯が食べれそーなんです
けど、言ってしまえばキャラが薄い。

ニュータイプってぶっちゃけ性格破綻者達なんで、
彼等は全然ニュータイプっぽくない。センスの良さそうな色男と、貴族の
美形のお嬢様。単に富野臭のある台詞を喋るだけの機械。

二人以外にも毒物奇人変人が出てこない、一定以上の毒が出てこないんで
なーんか普通だな、退屈だな、セシリー日の当たる場所と当たらない場所で
髪の色全然違うなー他出てくる子供から大人全てが富野台詞を喋る機械。

Vで富野さんついにぶち壊れてニュータイプ化する訳なんですけど、嵐の前の
静寂なのかあり得ないほどに一般人で、社会性あり過ぎだった。


この原因はですね、クリエイティブな仕事にありがちなスランプ的なものと
「家族論」とか「解りやすさ」とか明らかニュータイプと逆方向の主題にして
しまった事で、まあそれ自体がもうスランプの兆候と言えるんですが。

彼立ち直った後は、F91とVを闇に葬り去ろうとしてますが、F91は不調過ぎで
Vは逆に絶好調過ぎた。つまりはそういう事です。

■総集編としての役割

まず、古いタイプの演劇風のアニメなのは最初の方で分かるかと。

この作品逆シャアまでの歴史を振り返る「総集編」としての役割もあるんで、
ほとんどのキャラが、癖の無い声で、はっきりと、置いたような台詞を、喋る
大声でもあっさり味で感情が感じられず、故に(血)生臭さも感じられない。

だから感情移入するような人にとっては印象に残りにくい微妙な出来で、
自分みたいに主に客観的にしか見ないタイプにとっては好ましい仕上がり。

富野不調のせいもあって自分の感情を逆撫でするクソガキやクソ男も出てこず、
そのせいでネタにはしにくいものの、1人の大人として向き合える作品だった。


総集編については、セシリーがじい様からウザそうに昔話を聞かされるシーンが
あるんですけど、それまでの作品を見てないとよく理解できない。

他にも専門的な用語がいくつか出てきて、ここだと多分予備知識無しで一回で
理解できそうなのはみみかき教授くらいなもので、我々凡人にとっては国会中継
あーもーいーよそんな話、さっさとセシリー入浴させろ内容。

そのウザ話のほか、作品全体がもう今までの作品と似たような事をやるんで、
あーアレもこんな感じの話だったな。とノスタルジーに浸れる系になってます。


で、この総集編としての役割があるんで、展開がかなり速い。
他レビューにて いったん分からなくなるともうおしまい って話してる方が
いますけど実際そうです。

一回脱落するともうセシリー眺めながら「質量のある~」の素敵シーンを待つ
だけの作品なんで、割と気合入れて見る必要があります。

本筋はありがちなラブストーリー要素含みの単純化されたいつものガンダム話で
そこだけは救い。過去の作品を見ていれば多少台詞を聞き逃しても話は繋がる。

■この後の作品の原因、及び総集編としての役割

カテジナさん他の素敵ビッチ大暴走のVはともかく、W、X、SEED&SEED D、00他
ガンダムと名の付かないアニメでも、設定や世界観をパクったり富野臭のある台詞が
出て来る物は大量にあり、つまりそういう作品の原因、または総集編でもある訳です。

W、X、SEED&SEED D、00に出てきた「あの発想」は既にこの頃にあった、
あの作品のあのシーン、あのシチュ、あの台詞は古ガンダム作品の影響なのか・
をはっきりと感じれる、そういう作品。


ガンダム風の話、ガンダム風の台詞、ガンダム風のキャラ、ガンダム風ロボット

ガンダムは富野の世界であると同時に、それまでガンダムを見てきた人間の世界
「ガンダムに関わった人間全てに共通する世界」なんですよ。

富野はこの作品でキャラを性格を含めて一新した訳ですが、これが大きい
つまりは富野以外が「ガンダム成分を引き継いで」というのもアリな訳です。


富野をガンダムの成分の一つと考えると

 富野 MS ガンダム風のキャラ 定番設定シチュ 富野台詞 ガンダム話

この作品で富野は

 不調富野 MS 非ガンダム風キャラ 定番設定シチュ 富野台詞 ガンダム話

をやった、ってかやってしまったんですけど、なら

 富野以外 MS ガンダム風のキャラ 定番設定シチュ 富野台詞 ガンダム話


こーゆーのもガンダムとして肯定できるんじゃ、と自分の中でそう考えが変わった。

∀は見てないのですが、富野が監督をやめたV以降のガンダム作品はただのパクりと
F91を最近また見るまではそう見てたんですが、そう思うのはもうやめたよ。

富野以外が監督をした0083はキャラや名場面が強烈過ぎた為に、
その事に気が付かなかったんですけど、この作品が薄味であるが故に、富野が不調で
あるが故に、台詞やシチュ&設定ばかりに目が行き気が付いてしまった。


■無個性キャラ、富野台詞、定番シチュ&設定のガンダム話&話の高速展開

こーゆー事をされると、大量のガンダム他を見てきた人間にはどういう現象が起こるか、
ガンダム成分を含む色々な作品の色々なキャラがダブって見えるんですよ。

一応富野の作品なのでパクりだな・・にはならず、魅せる系の富野台詞の一つ一つに
色々なキャラがダブって見える。初代、Z、ZZ、W、X、SEED&SEED D、00他、最近また
見たギアスのキャラもダブって見えて、もう夢想転生くらったラオウ状態

こ・・これはレイの拳! こ・・この動きは ト・・トキ! のあれ。


設定やシチュも結構色々なものとダブるけど、主に富野台詞でのダブりが頻繁
シーブック他無個性キャラが背負ってるのは「悲しみ」じゃなく「ガンダムそのもの」

台詞回しや作品に漂う洒落たムードに酔うだけなら、俺も好きだけどC.B.ビバップでも
見てりゃ良いし、あれと違って【魅せる台詞の一つ一つに意味がある】

というより多くのガンダム作品他パクり作品が世に出て、それを見る事、歴史を重ねる
事で【魅せる台詞、富野台詞が大きな意味を持ってしまった】


話の展開も速いから、もう色々なものとダブり過ぎて本来あっさり味の作品のはずが、
色々思い出し過ぎてずっしりと来る。見て来たものの数だけダブるんだよこれ。


■それ故に俺がガンダムだ

この作品、ガンダムになれる人間にとっては

「自分の見たガンダムに関わる様々な記憶を呼び起こし、
 無個性で無難キャラをスクリーンとし、そこに高速で記憶を次々に投射させられ
 自分の中のガンダムをはっきりと認識させられる作品」


■「質量のある残像」

例の素敵台詞&シーンの
バイオコンピューターがパイロットの~とか、装甲表面の塗装や金属が剥離~とか
の設定的な話の事ではなくて、「ダブって見えるキャラの話ね」


そいつは自分が色々なガンダムを見て来た歴史、自分の中のガンダムそのもの

今まで自分は結構数見てきたから異様に重い。まさに質量のある残像だった。






・・思い付きで書いてた割に、随分上手くまとまったな。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 12

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

やっぱり家族愛?家庭の問題だから!

1991年3月に劇場公開されたガンダムシリーズのアニメ映画。

元々はテレビシリーズの企画であり、『機動戦士ガンダム』
の劇場公開10周年に合わせて、そのテレビシリーズ用の構想
の1クール分にあたるストーリーを劇場用に映像化したもの。
※3対4の上下カットではなくビスタサイズで作られている。

「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」で一応区切りがつき・・
以降映像化作品は作られていなかった久しぶりの映像化?
富野由悠季自身と『ガンダム』の象徴的存在とも言える?
安彦良和、大河原邦男が関わっている作品。
※SDガンダム等のピークの時期らしい。


時代設定は『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の30年後。
一年戦争から40年以上、経った宇宙世紀0123年が舞台である。

大きな戦乱も無く平和な世界、人類はその大半が地球から月
までの軌道に設置されたスペースコロニーに移住し、地球連邦
政府という全地球規模の組織に統治されていた。

長引く平和の間に地球連邦政府は再び腐敗しており、これに
対して「コスモ貴族主義」を掲げる勢力が、貴族主義社会の実現
の為に地球連邦政府の打倒を目論む・・

そんな中で終にコロニー襲撃という形で再び戦乱が拡大する
最中に巻き込まれた民間人の少年 "シーブック・アノー" は
退避先の地球連邦軍の宇宙練習艦スペース・アークの艦内に
あった"F91"と名付けられた整備中のMSのパイロットになる。

一方・・襲撃されたコロニーで脱出の時に同行していた一人
C・Vに連れ去られた"セシリー・フェアチャイルド"はコスモ
貴族主義実現の為の国家「コスモ・バビロニア」の建国が宣言
と共に「国家の象徴」として祭り上げられていた。

F91に乗るシーブックと、専用MSビギナ・ギナを与えられた
セシリーは、戦場で対峙する事になる・・。 という物語。

テーマ曲「ETERNAL WIND〜ほほえみは光る風の中〜」
唄 - 森口博子
イメージ曲「君を見つめて -The time I'm seeing you-」
唄 - 森口博子

博物館にザクやガンタンクR-44らしき兵器がでるが、基本
ガンダムらしいデザインのものは序盤出てこない。
タイトルが無ければ別アニメ風。若干ジムの流れらしい?
ロボットも出てくる。

コロニー襲撃の映像が可也長い。中盤手前でF91登場・・
軍服その他やはりガンダムかな・・あと敵MSも基本造形が
ガンダムシリーズ共通の進化?の流れを感じたりはする。

色んな人が随所で「何やってんの!」と発現する。

色々ガンダムを彷彿とする描写もあるけど初めて視る人も
普通に宇宙モノSFでロボ系戦争アニメとして見れるかも?

政治や軍の腐敗対高潔な理念・・だけど結局武力で・・
後は貴族的な良さと悪さをの両面描いているかな・・

「ニュータイプは大概個人的には不幸だったんだよな」・・

シリーズ通して繊細で鋭敏な感受性を持った上で何らかの
抑圧を受けて育った少年などの思春期に戦争に巻き込まれた
主人公を描いているので当然の結果か・・
歴代でも家庭や出生の秘話が濃い程最強のヒーローになる。

戦争に巻込まれる年端もいかない子供がでるのも1作目同様
※幼児や小学生位の民間人非戦闘民。

単純に面白いかどうか?派手な戦闘の割に地味な作品。
泥臭いというものでもなく・・普通の戦争物特化ガンダム。

ニュータイプ云々愛もエッセンス程度。
淡々と戦争の酷さ理不尽さを描写し派手な戦闘を繰り返す。

お子さん以外の者が死ぬのは構わないのですか?等言葉も。

最終的に人類そのものを粛清しようとする人間がでるのも
1作目以降の流れと共通の略プロットのような感じです。

最終的には違った形の親子の絆に翻弄される二人・・
私なら好きな人と二人で逃避行の旅にでるが・・密林とか
人の居ない場所で自給自足の愛の生活の一択だ!



シーブック・アノー(声-辻谷耕史)
コロニー「フロンティアIV」の総合学園工業学科の高校生。
優れた素養を持つニュータイプで所謂感受性が鋭い少年。

セシリー・フェアチャイルド(ベラ・ロナ)(声-冬馬由美)
フロンティア総合学園普通科に通う17歳の少女。
貴族主義を掲げるマイッツァーの孫でカロッゾの娘。

リィズ・アノー (声 - 池本小百合)シーブックの妹
レズリー・アノー (声 - 寺島幹夫)シーブックの父
モニカ・アノー (声 - 荘司美代子)シーブックの母

カロッゾ・ロナ※鉄仮面(声 - 前田昌明)
クロスボーン・バンガードの軍事部門の指導者。
総帥マイッツァー・ロナの娘婿であり、ベラ・ロナの父親

マイッツァー・ロナ(声 - 高杉哲平)ロナ家当主。
連邦の「絶対民主制」に疑問を呈し、コスモ貴族主義提唱者。
理想国家「コスモ・バビロニア」の建国の為にCVを創設する。

ナディア・ロナ(声-坪井章子)マイッツァー・ロナの娘
夫カロッゾに幻滅しシオと共に娘のセシリーを連れ出奔。

ドレル・ロナ (声 - 草尾毅)カロッゾ・ロナの長男。
クロスボーン・バンガードのMSパイロットで階級は大尉。

シオ・フェアチャイルド(声-大木民夫)ナディアの再婚相手

ジレ・クリューガー大佐(声-小林清志)カロッゾの腹心。

ザビーネ・シャル (声 - 梁田清之)

コズモ・エーゲス(コズミック) (声 - 渡部猛)
バルド中尉 (声 - 若本規夫)
ドワイト・カムリ (声 - 子安武人)
サム・エルグ (声 - 高戸靖広)
ジョージ・アズマ (声 - 西村智博)
アーサー・ユング (声 - 松野太紀)
ドロシー・ムーア (声 - 折笠愛)
ベルトー・ロドリゲス (声 - 伊倉一恵)
リア・マリーバ (声 - 小林優子)
コチュン・ハイン (声 - 吉田古奈美)
ミンミ・エディット (声 - 千原江理子)
エルム夫人 (声 - 峰あつ子)
ロイ・ユング (声 - 大木民夫)
レアリー・エドベリ艦長代行 (声 - 横尾まり)
マヌエラ・パノパ (声 - 鈴木みえ)
ケーン・ソン (声 - 佐藤浩之)
ジェシカ・ングロ (声 - 天野由梨)
ナント・ルース (声 - 大友龍三郎)
グルス・エラス (声 - 竹村拓)
ビルギット・ピリヨ (声 - 塩屋翼)
アンナマリー・ブルージュ (声 - 神代知衣)
クリス (声 - 遠藤章史)
ローバー (声 - 田口昂)
ナーイ (声 - 上村典子)
ボブルス (声 - 稲葉実)
ストアスト長官 (声 - 池田勝)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4

67.1 4 怪物で戦いなアニメランキング4位
エルゴプラクシー(TVアニメ動画)

2006年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (419)
2559人が棚に入れました
焦土と化した大地と大気中に蔓延する未知なるウィルス、太陽光は粉塵により遮られ、地球は荒涼を極めていた。そのような環境下で生きていくために人々は隔離されたドーム型都市の中での生活を余儀なくされる。完全な管理体制下にある都市ロムド。人々は「オートレイヴ」と呼ばれるロボットとともに模範的、従順なる「良き市民」として生活していた。しかし近年、犯罪とは無縁と思われていたロムドでオートレイヴに自我の発症をもたらすコギトウィルスの感染が増加し、問題となっていた。ロムドの市民情報局に勤める若きキャリア、リル・メイヤーは、ウィルスに感染し制御不能に陥ったオートレイヴの暴走事件、そして多発する謎の市民斬殺事件の捜査にあたっていた。
ネタバレ

ポール星人/小っさ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

博打臭が半端無い  と後悔を覚悟で観たんですが結構面白いですよコレ

観終わったので追記
終盤、19話という大詰めでまさかのピノ回?と正気を疑いましたが、出来も良い回だったのでスルーですw

んで感想ですが、普通に面白いと思いました(汗)
個人的にイマイチかなと思ったのは、
{netabare}
1.モナドプラクシーの再生であるリル2リアルはちと唐突過ぎね?とは思いました。ただコレに関しては勘のいい人は想定内だったんでしょね。
お医者様が序盤に死んだモナドの再生に着手してたの忘れてました。
私もモナドプラクシーは絶対ラストに関係してくるなと思いリルその人じゃねの?と推測してたので、予想外れて面食らっただけですね(汗)

2.なんかプラクシーワンとエルゴの二人の最終対決、コジンマリしてるというかw
別に見かけ変じゃないんですけどね。神の代理人たるプラクシー達の最後の戦いとしては薄味な気が。
{/netabare}
この2点がなんか話のスケールのデカさに比べるとムムムな感じは若干しましたけどね。
でも、別にそんなに不満でもなかったです。

もしかするとこの作品観た方の不満点って、 {netabare}
・ラストが、俺たちの戦いはこれからだENDだから
・なんかオサレな絵柄の上に小難しい言葉並べてるから哲学的な頭良さげな結末になると思ったら、実は大して深くなかったから
・意外と作中のキーポイントは何らかの形で説明してるにも拘らず、つまらない所の説明がされて無かったりで親切なのか不親切なのか一貫性が無い。
{/netabare}
とか、という事なんすかね?
たしかに傑作・名作というレベルとは私も思いませんけど、普通に面白いというレベルには達してるんじゃないかなと私は思いました。
この作品、2クール物なのに中弛みは無いんすよ。
んで意外な見せ方する回が何度かあって、序盤も退屈はしないけど中盤以降は先が気になる位の面白さは有ったです。
まぁ、私全般的に評価甘いけど(汗)

もしかして、
・リルにもっとデレて欲しかった
・ピノが大人のボディに換装されて源氏物語的な感じが欲しかった
とかですかね?
コレだったら私も激しく同意w

あと、自分の正体を探すために旅するヴィンスの姿見てると何故かボトムズのキリコ思い出しちゃいまして(汗)
私が変な例えしちゃって視聴意欲削がれたらゴメンナサイですスイマセンです。

まぁ結局、この作品が駄作か否かを自分の目で見極めようと言う事で観始めましたが、

駄作か否か、やっぱ私にゃワカリマセンです。
バイバイキ~ン。
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18話まで観終えまして。
別に今放送してる番組じゃないのにマメに書いても意味ねんじゃねとは思いますが、まぁ備忘録みたいな(汗)
ココまで観た感じは結構面白いと思うんすけどね。
絵は綺麗だから私的にはマイナス要因とは思いませんが、もしかするとこの絵柄だからここまで評価が低い様な・・・・
コレより屁ツマンネ作品が上位にゴロゴロしてると思うんですけど。
ヴィンスが自分が何者であるかを思い出すまでがちとクドイかなとは思いましたが、特に無駄な回は無いと個人的には思います。
コギトウィルスに感染した某オートレイヴのジレンマとかもイイ感じだったと思うし道中のプラクシー達との遭遇もそれほど判り辛くは無いし。
 ただこの作品、難解では有るけどそれって言葉・設定が判り辛いからであって話的にはそんなに難解でも深くもないような。ここはテクノライズとは根本的に違う気がしますね。

果たしてコレとテクノライズ比較するのが妥当かと言うとアレですけどね(汗)
私、他にこの手の奴の2クール物知らないしw

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果たしてエルゴプラクシーは駄作か否かを自分の目で確かめようと言う崇高な理念のもとに視聴しておりますが、絵が全般的に暗いのでなかなか視聴意欲が湧かずw
とは言え、テクノライズ序盤よりは観やすいですね。

7話まで観たんですが駄作には思えないんですけど・・・
確かに難しい言葉が出てきますが、意外と本筋に影響与えると言う内容でも無い様子。

とりあえずここまで観て思った事は、
この手のディストピア物が好きな方以外にゃ視聴お勧めはしませんw
//////////////////////////////////////////
正直、怖いもの見たさで観てますw
概ね評価低い作品ですけど、なんか気になるもので・・・
絵はかなり綺麗ですよね。明らかに今主流の絵柄じゃないですけど(汗)
かなり難解な話みたいですが、苦労して観た挙句にイマイチな締め方という意見も有るかと思えば満足してる方も居て。
実際、自分的にどうなのか気になるので頑張って観てみます。

とりあえず思ったのは、設定が細かくてテクノライズより手強そうという印象w

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8

司狼神威 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

この世界観はやはり好みだなw

マングローブによるオリジナル作品。
全23話。

ディストピアを舞台としたSFアニメといったところだろう。
この作品には多くの哲学や心理学が取り込まれていて、とても魅力的な作品に仕上がっている。

少し雰囲気が暗いアニメなので、そゆのがお好みでない方には向いていない作品だ。
物語が暗いとかそーゆーことでもないんだが・・・
まぁ、明るい物語では決してないw

「自我の存在理由」がテーマw
もうこれだけで哲学的な話なのは分かると思うがwwwww
どっちかといったら色んなところに組み込まれてる心理学の方が個人的にはお勧めwww


なんにせよ、この世界観を楽しんでもらえたらいいなと思うww




【あらすじ】
焦土と化した大地と大気中に蔓延する未知なるウィルス、太陽光は粉塵により遮られ、地球は荒涼を極めていた。そのような環境下で生きていくために人々は隔離されたドーム型都市の中での生活を余儀なくされる。

完全な管理体制下にある都市ロムド。人々は「オートレイヴ」と呼ばれるロボットとともに模範的、従順なる「良き市民」として生活していた。しかし近年、犯罪とは無縁と思われていたロムドでオートレイヴに自我の発症をもたらすコギトウィルスの感染が増加し、問題となっていた。ロムドの市民情報局に勤める若きキャリア、リル・メイヤーは、ウィルスに感染し制御不能に陥ったオートレイヴの暴走事件、そして多発する謎の市民斬殺事件の捜査にあたっていた。

ある日、リルは感染オートレイヴの追跡調査で出会した新たなる市民斬殺現場にて、謎の怪物の姿を目撃してしまう。そしてその夜、自宅に残された謎のメッセージ「awakening」に驚愕する彼女の眼前に、その怪物が姿を現した。

怪物は警備局の隠蔽工作により、ストーカーによる一次的な心神喪失状態での虚言症反応で作られたリルの妄想であると片付けられ、リルの目撃証言を信じる者は誰一人として居なかった。警備局の暴走、情報局の沈黙、そして闇へと葬られる謎の怪物「プラクシー」の存在。完璧と思われていたロムドの秩序が少しずつ揺らぎ始めていた。

殺人事件の捜査からも外されたリルはひそかにプラクシーについて調べ始めるが、見え隠れする上層部の思惑に翻弄されてしまう。唯一の手がかりと思われた謎の移民の男も、国家反逆罪に問われ、ロムドから逃亡していた。

真実を求め、リルは欺瞞に満ちたロムドを捨て「死の世界」と言われる外の世界に移民ビンセント・ロウを追う決意をする。プラクシーとは、そしてその果てにリルが見つけた世界を包括する真実とは……。(参照)




観る人によっては少し重たく、窮屈に感じたりするかもしれない・・。
でも見方によってはとても奥深く灌漑深いw

この世界観に触れてほしい作品だw



【声優・人柄】

Re-l Mayer/斉藤梨絵
本作のヒロイン。市民情報局職員の19歳。
性格は男勝りで高貴な身分出身のためプライドが高く、傲慢。
探究心が強く、結構頑固者。


Vincent Law/遊佐浩二
裏主人公。この物語のキーパーソン。
モスコからやって来た孤独な移民の青年。
性格はヘタレでかなり天然w


Pino/矢島晶子
少女の外見を持つ、愛玩型オートレイヴ。
コギトウィルスに感染している為、自我を持つ。
性格は天真爛漫で好奇心旺盛。






結構独特の用語が使われるからそこも魅力よーw





【主題歌】

メインテーマ
PARANOID ANDROID

OP
kiri

ED
Fellow Citizens




この世界観に酔いしれてくださいwwww

でわでわ(●´ω`●)ゞ

投稿 : 2024/05/04
♥ : 6

ラスコーリニコフ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

オープニング詐欺

タイトルと絵から「多分、よくあるB級作品だ」と予測し、
オープニングを見て「あれ・・もしかするともしかするかも」
となり、初回からしばらくは話の出来を判断できず、後半に
なればなるほど「やっぱB級だった」となり、その頃にはもう
「仕方ない最後まで付き合うか」になる作品。

という訳で基本的には、ヒロインのリルメイヤーを眺める話
ただ、無難な美人ではなくクセのあるアイシャドウがあるんで、
それがアリかナシかで見れるかどうかが決まる気がする。
ワイルドで傲慢な令嬢、冷静で頭が良いよーなフリをしながら
大胆でおバカな行動ばかり取ってる。不機嫌な時とワガママな
時がとても素敵

あとは一応ロリが出て来るが、このロリが極小の上に人間じゃ
無いんで、これまた一部のマニア向け。完全に小動物

話以外が色々と高水準なだけに、非常に勿体無いと感じた。
話さえ良ければアニメの歴史に名を残すような素材が揃ってた。
あとはその素材を、身の程を弁えてる三流が適当につなぎ合せ
れば、それなりの人気アニメになるものが、身の程を弁えて
いない二流が作ったせいで、どーしようもなくなった的な。

脚本の技術不足って事なんだけど、何が悪いって話の作り方と
まとめ方がヘタクソ。会話を一つ一つ区切れば台詞部分はかなり
良く、一話一話区切れば駄作だとは誰も判断できないが、全話
見れば駄作。

一般ウケしなさそうなテーマも作り手の技量さえ伴えば化けた
んだろうけど、残念な事に伴わなかったという。
一般視聴者は話について行きにくく、学があればあったで話の
稚拙さが気になるという中途半端な出来。

王道のストーリーにしたりアクション多めにすれば台詞センス
は生きただろうし、努力家の凡人が天才作家の真似事したら全く
できなかったみてーな。言わせたい事を全部言わせた、やりたい
事を全部やった、それらの上手いつなぎ方、まとめ方が分からな
かったって感じか。

結果、華も魅せ場も魅せ回無く、通常の作品で繋ぎやアクセント
として用いる話を大量に垂れ流し、何がしたいのか分からない、
どよ~んとしたB級作品になったとさ。

流行りものかつ、どちらかと言えばマニア向けのアニメから色々
とウケそうな要素はパクってるんだけど、その台詞この場面で言
わせてどーすんだよ?この程度の事でこの台詞・・?、とか、
あとはこの手のキャラ周囲とギャップがあるから際立つのに・・
とか、違和感あり過ぎな事が多過ぎた。

最後の方は特にB級臭が強過ぎて何がどーなっても驚けない状態
だったし、本当に、なんで、こんな事に、なったんだろう。
そしてなんで、俺は、こんなものを、全部見てしまったんだろう。

マトリクスの空気もあったし、リルにアクションしまくらせれば
良かったんだよ。そうすりゃ話がゴミでも視聴者は付いて来た。
作中でロリが料理とは呼べない料理らしきものを作るんだけど、
あれがこの作品そのものだな。素材がどうとかあまり関係ない。
むしろ、素材が良いだけ料理のひどさが際立った。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 15

63.0 5 怪物で戦いなアニメランキング5位
BLUE GENDER [ブルージェンダー](TVアニメ動画)

1999年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (77)
402人が棚に入れました
「バブルガムクライシス」のAICが制作したハードアクションSF。種の存亡を賭けた壮絶な戦いの中で、主人公の葛藤と成長を描く。現代では治せない新種の奇病に侵された海堂祐司は、未来の医療技術の発展に賭けて冷凍冬眠者“スリーパー”となった。だが、西暦2031年に冬眠から目覚めた海堂が見たものは、謎の生命体“BLUE”の繁殖によって絶滅の危機に瀕した人類だった。絶望の中で、海堂の“生きる”ための戦いが始まる。
ネタバレ

生来必殺 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

待て、しかして・・・

まず本作に少しでも興味を持った人はネタバレに【厳重注意】
ここのレヴューゾーン微妙にネタバレの雰囲気が・・・
それと進撃の巨人2期を楽しみに待ってる人も警戒が必要。
本作→ガンパレード→進撃 という微妙な関係性があるので
間接的にネタバレしてしまう可能性も(もしかしたら?)あり。

さて、本作とは如何なるジャンルに属し、どういう作品であるかについて
考えた時、説明するのが非常に難しいという問題にぶち当たる。
それはある意味『高いハードル』であるかもしれない。

SF的ロボットアクションもの?
機動戦士ガンダムとエヴァを足して2で割ったような作品?
そう言われてみればそうかもしれないし、そういう要素も確かにあるだろう。

しかしだからと言って、王道的ロボットアクションを期待して本作を見た人は
恐らく期待ハズレだったという感想を抱くかも。

メカデザインは無駄にカッコイイ(というかカッコよすぎる)し
スピード感と臨場感溢れる見せ場の戦闘シーンも確かにあるのだが、
戦闘シーンの数が不足気味で、高性能戦闘メカの性能を最大限に生かしたシーンは
限りなくゼロに近い。
(もの凄いの潜在能力を持ったパイロットはいるのに何故?と訝しがる人もいるだろう)

本作を敢えてジャンル分けするならエヴァ進化系に属し、エウレカにも似た要素を持つ。
(グロシーンがあるのもその理由のひとつ)
一つ例を挙げるとエヴァ第9話「瞬間、心、重ねて」の戦闘シーンよりも
二人のパイロットの奇妙な共同生活に力点を置いているような感じのタイプ。

本作には様々な『高いハードル』が山積している。
視聴者にとってのそれは、主人公が文字通り『お荷物』であり
ヘンなヘアースタイルの『猿』みたいな存在に思えてしまうことであり
『カイ・シデン』のように人の感情を逆なでする要素と『碇シンジ』のような
軟弱さを同時に併せ持ち、かつ田名部愛のようにうざったい台詞を吐くという
厄介な人間性を持っていることである。

そしてそのことは未来人であるヒロインにとってはより強烈で鮮明なリアリティーであり、
成り行き上の任務とはいえ、無駄口叩くこの『お荷物』、『旧世代』の『猿』を
なんとか目的地まで届けるというのはヤレヤレな気分であると言えよう。

とまぁ、そういう方向性で物語は進行していくわけだが、
本作の最大の魅力、見所とはまさにそういう要素であり。

ロボットバトルよりも自分たちの足で大地を踏みしめ
世界を流離うことであり、目的地の前に聳え立つ文字通り『険しい山』に挑むことである。

世界を流離うことが本作の最終目的でもなく、次のステージもちゃんと用意されているのだが、
一見無駄とも思えるプロセスやキャラの言動を丁寧に描いているのにはそれなりに
意味があり、それを飛ばしてしまったら本作はもっと味気ないものになっただろう。

だから結局あんな『猿』にも存在理由はあって、
そんな彼{netabare}の微妙な心理描写{/netabare}にも大いに意味があったりする。

早い話が主人公はヘタレ系で、ヘタレ系主人公が好きな人には本作はかなりお薦め。
ヘタレ系ストーリーには当然の如く物語の進行をサポートする役目が
つまりその辺はヒロインが十分すぎるくらいに穴埋めするので安心して視聴できる。

ここからは少し踏み込んだネタバレにつき本作未視聴の方にはご法度で。
{netabare}実は本作をエヴァ系と称すのにはもう一つの理由がある。
それはエヴァと同様にフロイト心理学のテイストが意欲的に活用されている点だ。
それはある意味ペテン的手法であり、生と死や二項対立が織り成す葛藤の要素を
持った物語ならなんでも適用可能で無難に解釈できてしまう若干無理ある荒技である。
それはエロスとタナトスという概念で物語を解釈するやり方である。

単なるこじ付け的連想ゲームと言われればそれまでだが、実戦してみるとこんな具合。
エンジェルは天使。天使のイメージの原型はローマ神話のキューピッド。
キューピッドはギリシア神話のエロス。エロスはマリーン・エンジェル。

眠りの神はヒュプノス。ヒュプノスの兄はタナトス。
故に眠れる者(スリーパー)はタナトス(死)の近親者。
エロスとタナトスの衝突は葛藤を生む。
エンジェルとスリーパーの対立衝突も人間心理の葛藤の現れ、という風に。

エロスは生、融合、肯定承認、友愛を象徴し
タナトスは死、解体、否定拒絶、攻撃性を象徴する。

しかし、「それがどうした?」と問われたら返す言葉がないのが
フロイト心理学の限界なんだこれが・・・

しかし、進化論という現代では絶対不可侵の神話的学説の基本的メカニズムも
繁殖と淘汰という二項対立に突然変異という概念を付加しただけの
ある意味ペテン師的な解釈理論に過ぎないわけなので、似たり寄ったりなのかも。

さらに蛇足だが、マリーンは海、海は生命の源=母を象徴するから
ブルーは海とは相容れない存在っていう解釈も成り立ちはする。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 6

woa さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

桑島法子のEDは秀逸

一見ハッピーエンドに思えるが、地球の許容限界を超えた人類が遺伝子レベルで自殺していくというこのアニメに救いは一切無い。許容範囲内に縮小してもこのプロセス自体は止まらないため、当初この自殺遺伝子を社会に応用した科学者の人口管理的な意図を超えていく。現に人口管理の最たる例であるセカンドアースの責任者は隔離され狂気に陥った集団に虐殺されるのである。未来に希望を託して冷凍睡眠下にあった主人公は眠らざるえない状況そのものを求めていたヒロインたちに唐突に起こされ非情な現実を戦いを通して受け入れざる得ないのだが、自分自身の闘争本能(B細胞)を抑制しつつものその自らの決定因子をヒロインとの関係の中で改めて見出し過酷な地球環境の中でこそ「生きて」いくことを決意する。そしてヒロインの中には主人公の自殺遺伝子を受け継ぐであろう子供がいるのである。おそらくこの二つが意味するのは主人公やヒロイン自体の行く末に可能性はないが、異なる二つの性質の混合によって生まれる新しい種という有性生殖という古いシステムの有利性だろう。これはおそらく一世代ごとに進化するブルーにはない特徴である。

中盤以降、ヒロインが主人公にこだわるのはあくまで主人公を宇宙につれていくという最初に下された軍官僚としての自分の使命を貫徹しているからであってあくまで命令の変更であるとか軍組織そのものだとかは最終的にあまり意味がないのである。軍などの組織も党内政治の帰趨によって変わりその基準は一貫せず解釈は∞だということはセノがヒロインの反逆を利用して時間旅行者の状況を把握していたことからもうかがえる。ブルーとの戦いや全体主義下のために人間的な感情を抑制された登場人物たちが主人公との関わりのなかで時折みせる感情表現はたくみでその命があっさり奪われていく様は印象的。たとえば主人公が守ると約束した少女ユンが死の間際に廃墟の中からこちらを眺める視線は訴えるものがあるのだが、しかしその死はおそらく彼女も当事者のブルーも気づかないままに作業的一瞬の間で行われるのである。これは他の脇役キャラにしても同じで主人公とヒロインに係った人間は場所を移るごとにことごとく退場し再登場することは一切なくその必然性もないのである。このような人間疎外の中でヒロインの愛情表現や心理描写はやや異様な趣を持つと感じたのは自分だけではないと思われる。

ヒロインの次第に露骨になる感情表現が何を意味するかは彼女が軍の命令の様々な解釈を拒絶したように色々憶測するべきではないのかもしれないが、一つ考えられるのはセノの撤退戦略やブルーに取り込まれた人間の現代彫刻のような球体から新種の植物?が生まれてきた事実から見られるように、単に危機をともにした主人公へのトラウマ越しの愛情というよりも、主人公の持つB細胞を旧人類が受け入れざるえないことの隠喩かもしれないと言っておきたい。ブルー(地球)の大いなる意思から立ち昇る光が地球の赤道上軌道を取り囲んでいく情景やブルーの女性器を模しつつも過剰に疎外されたデザインだとかは過剰負荷と化した人類の後に何が来るのかというビジョンを示しおりそれは地球(ヒロイン)の「ジェンダー」に係るのだろう。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2
ネタバレ

MbsHL22207 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

エログロ特盛つゆだく

□物語
 ロボットに乗って地球を乗っ取った巨大な昆虫と戦う近未来SFアニメという設定。1960年代にNASAの科学者が唱えた「ガイア理論」がストーリーの根幹を成している。
{netabare}
 このアニメの世界はとにかく人間の論理・道徳感が異常な世界で、「いつ死ぬか分からないから」とか理由付けして簡単にヤリまくり、そして簡単に死にまくり(さっきまで無表情で後ろから乳揉まれてた女が、地盤沈下でこけて後頭部強打して首折れて死ぬって、それはないだろと当時思ったものだ。)
虚淵作品並に脇役を酷使(酷死?)してるあたりは当時衝撃を受けたものだ。

そしてヒロインが規制なしの全裸でこっちに歩いてくるというとんでもないEDで終わる。

このアニメが伝えたいことは、人を想う心とは何か、幸せな生き方とは何か、と言ったところだろうか。色んな登場人物の生き方や死に方、思考・行動を描いており色々考えさせられる点はあるにはある。
結構壮大な話にしようとして中途半端になってしまってる感もあったりするが、それなりにまとまってはいる。

□声優
メインキャラは有名どころ(当時売り出し中だった?)である。
その為メインキャラは安心して聞いていられるが、脇役の中には「おいおいちょっと待ってくれ」と言いたくなる棒読みの方々が結構いる。

相当編集が荒っぽい総集編では幾分かマシにはなっている。

□キャラ
マリーン・エンジェルのツン期→デレ期の変化がとてもよい。
人類の為に戦うことしか考えられない戦闘兵士から、一人の男のことしか考えられない乙女への心境変化がよく描けている。
ヤリまくってたはずの過去の自分に自己嫌悪は無かったのだろうか?という疑問さえ湧かせない程の清々しい純愛っぷりには狂気さえ感じる。

□作画
崩壊時と良作画時の差が激しい。
リアルSF系でこれは無いと思う場面が多々見受けられた。
しかし最終話の決戦シーンの作画はセル画アニメでも相当上位に食い込めるレベル。
終わりよければ全て良し。2周目視聴は有り得ないのである(ちなみにLDとDVDが発売されている。そういう時代である)。

ちなみに皆さんが気になるであろう全裸歩行EDであるが、作画が「これは劇場版ですか?」という程に力が入っている。ラストの顔アップなどもはや芸術の領域だ。やはり終わりよければ全て良しなのだろうか?

□音楽
物悲しいBGMか、物騒なBGMしか用意されていない。
楽しい曲は無くその点は徹底している。
OPは戦闘的な曲、EDは子守唄みたいな歌で時間帯も重なり眠気が視聴者を襲う。

■総評
視聴はあまりオススメしない。
無駄に長ったらしくテンポが悪いのが主な要因だが、そこに加え余りにも人を選ぶグロシーンが頂けない。
進撃の巨人の元ネタじゃないかとか一時期言われてたようなので視聴しようと思う人もいるだろうが、相当毛色が違う。
もっとオタク向けというか、深夜アニメ黎明期のチャレンジ作品的な色が濃く、万人向けでは無い。

ちなみになぜか個人的に憎めない作品である。
私が人生ではじめて観た「深夜アニメ」だからかもしれないが。

{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4

67.9 6 怪物で戦いなアニメランキング6位
ドラゴンボールZ 復活のフュージョン!!悟空とベジータ(アニメ映画)

1995年3月4日
★★★★☆ 3.7 (119)
815人が棚に入れました
普段のように天国と地獄の管理を行っている閻魔の館で一人の若いサイケ鬼が地獄行きの魂を浄化するスピリッツロンダリング装置のタンクを換え忘れた。満タンになったタンクからは悪の気が漏れ出し、サイケ鬼の体を媒介に、ジャネンバという怪物に変化してしまった。同時に閻魔の館は結界で封じられてしまい、あの世とこの世の秩序がめちゃくちゃになってしまった。この世ではフリーザなど、かつて倒した悪人達が復活し大混乱。悟飯、悟天、トランクスらが応戦するが、根本的な解決法が分からずにいた・・・。

声優・キャラクター
野沢雅子、堀川りょう、草尾毅、皆口裕子、緑川光、鶴ひろみ、渡辺菜生子、郷里大輔、中尾隆聖、槐柳二、山本圭子、島田敏、西尾徳、安西正弘、玄田哲章、八奈見乗児
ネタバレ

ユニバーサルスタイル さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

最強の敵をさらに強い力でねじ伏せる!これぞドラゴンボールの真骨頂

実はこの映画、画像にもあるゴジータの活躍はそれほど多くありません。
それでも一度見た人にはその雄姿が目に焼き付いて離れないはずです。

とにかく、ゴジータが登場するまでの引きが巧いんです。
時系列でいえば原作のブウ編の辺り、悟空もベジータも最強クラスな訳なんですがそれでも全く敵わない。
それほどこのジャネンバって敵は強いんですね。しかも強いだけじゃなくてブウみたいに不思議な魅力があって、二人を手玉に取って楽しんでいるような戦い方をする。

中々倒せないなーこれもしかして負けちゃうんじゃないか?ってハラハラする後半に、やっとゴジータが現れて。しかもその登場シーンがめちゃくちゃカッコイイ。
活躍は一瞬。でもその中に魅力が凝縮されている素晴らしさ。
言葉もほとんど発しません。ただ、ジャネンバに向けて一言。
{netabare}
「オレは悟空でもベジータでもない。オレはキサマを倒すものだ!」
{/netabare}
もうね、最高です。


この映画では正義とか地球を救うとか、変に意識されていないのも他の映画に比べて悟空らしくて良いと思います。
そういったヒーロー映画も好きですが、何より悟空は強い相手を求めてどこまでも精進していくような、限界を感じさせない強さが魅力でしたから。


混じりけのない澄んだ雰囲気の、非常にドラゴンボールらしい映画です。
昔も今も一番好きな作品なので、何度見ても楽しいし燃えます。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 16

nk225 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

大全集には「劇中で、超サイヤ人3悟空が魔人ブウの名を出したり、ゴテンクスが登場した点、ベジータが死んでいる点から、魔人ブウ戦のさなかの出来事と推測できる」と書かれている。

あの世の閻魔宮で邪悪な魂を洗浄する装置が爆発し、装置の見張り番をしていた赤鬼は怪物ジャネンバに変身してしまう。それを機にこの世ではドラキュラや戦国武将などが現れて大パニック。悟飯、悟天、トランクスたちは片っ端から倒していく。一方、大界王星の、「あの世一武闘会」に出場していた悟空は急いで閻魔宮へ向かいジャネンバと死闘を繰り広げるが、あまりの強さに絶対絶命の危機に。そのピンチを救ったのはベジータだった!悟空はジャネンバを倒すにはフュージョンしかないと思い、ベジータに呼びかけるのだが・・・

1995年3月4日に公開された『ドラゴンボール』シリーズの劇場公開作第15弾である。

大全集には「劇中で、超サイヤ人3悟空が魔人ブウの名を出したり、ゴテンクスが登場した点、ベジータが死んでいる点から、魔人ブウ戦のさなかの出来事と推測できる」と書かれている。

オープニングテーマ - 「WE GOTTA POWER」
エンディングテーマ - 「最強のフュージョン」

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8

かみな~☆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

フュ~ジョンッ

劇場版ドラゴンボールはだいたいの作品に対して否定的な当方ですがこの作品は割りと好きです。

ツンデレベジータに萌える映画です。

フュージョンし終えたあとの無双っぷりときたらやりすぎでしょこれ

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1

54.4 7 怪物で戦いなアニメランキング7位
スカーレッドライダーゼクス(TVアニメ動画)

2016年夏アニメ
★★★☆☆ 2.9 (86)
375人が棚に入れました
舞台は、本能に支配される「紅の世界」の生命体・ナイトフライオノートの襲撃と侵略に脅かされている、理性を象徴する「青の世界」。青側で研究者の職に就いていた17歳の主人公・麻黄アキラは、その能力から最前線での戦闘指揮官に抜擢され、石垣島と西表島に跨る対位相外防衛機関、通称「琉球LAG」への着任を命じられた。そこで出会ったのは、過去の熾烈な戦いによる第五戦闘ユニットまでの全滅を受け、4年前に結成された第六戦闘ユニット「IS」に属する教え子達。「スカーレッドライダーゼクス」とも呼ばれるライダーの6人を率いる主人公は、共に命懸けで戦う教官として、別世界から襲い来る脅威と戦う日々の中、それぞれとの親睦を深めていく。

声優・キャラクター
鈴木達央、宮野真守、近藤隆、下野紘、高橋広樹、KENN、竹本英史、浪川大輔、小山力也、高橋直純、岡本信彦、藤原祐規
ネタバレ

文葉 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

アニメ版は初見にかなり厳しい。だけど、アニメ化のおかげで原作ゲームをプレイして本気でファンになれた大好きな作品。

原作ゲーム(PSP版)プレイ済。大好きな作品だけど12話で魅せるにはアニメとしてかなり厳しい内容だった。
このゲーム独自の専門用語が多く、説明不足ではっきり言って初見に厳しすぎる。
気になったのが作画 予算不足なのかOPも静止画が多く作画の乱れが目に付いた。
それでも、制作スタッフ様方のアニメ化に対する熱意が公式ブログや、イベントを通じて感じられて、本当に素晴らしかった。本当に有難うございます。
アニメ化のおかげで原作ゲームをプレイする勇気が出て、大変楽しむことができました。この作品を通じて遠くに住むファンの方と友達になったり、キャラデザのpako様好きの素敵なお友達が出来たりと、私の中で宝物のような大切な作品になりました。

長文の感想と雑記、考察が含まれるので面倒だと思ったら気にせずブラウザバッグしてください。
”アニメ見ててここがわからなかった”等感想を持った方は一緒に悩みましょう。

<SRXの魅力>
・発売されて6年経ったゲームなのに未だに根強いファンが多い
・キャラクターデザインのpakoさんの絵がキャラの男性的な魅力と色気を100%引き出してる
・キャラソンや主題歌が最高に良い \ってか、声優さん歌うまッ!/
・キャラクターが一癖あって短所さえ人間味がある
・豪華声優!
・イケメン揃い(サブスタンスから漂うペルソナ感が半端ない♪)
・独特な世界観が考えるほどに面白い
・変身ヒーロー&バンドマンが嫌いな女子は少ないと思う
・ヒロインが女子ウケがイイ感じで良いキャラ

<SRXについて>
”スカーレッドライダーゼクス”略して「SRX」
SRXと聞いて、ヤマハのバイクやスーパーロボット大戦が思い浮かんだ方もいるでしょう。
元はレッド・エンタテインメント制作のゲームです。
(レッド・エンタテインメントと言えば、ハドソンと共同制作の天外魔境シリーズや、セガと共同制作のサクラ大戦シリーズが有名)

スカーレッドライダーゼクスの”ゼクス”はドイツ語で”sechs”
”6”です。この6という数字に大変縁がある作品でして、
2010年7月1日がPlayStation 2で発売された日で
それからちょうど6年の月日を経てようやくアニメ化されました。

6年前の作品なのでアニメは若干作画や雰囲気が古い気が・・。変身シーンやノリも古いけれどダサ面白い・・。
バイクのデザインがまさに修正テープ ヨウスケ君のダサTが健在で逆に安心
ヒロインの名前が”アキラ”と男性名なのでBLと間違われますが、ヒロインは女性です。

内容的には、他の乙女ゲームアニメ化作品と違って劇中で殆ど歌ってません。ミュージカルみたいに”突然歌うよ~”のような気恥ずかしくなることは無いので大丈夫かと。個人的にキャラクターデザインのpakoさんの絵が存分に生かされているところがとてもポイントが高い。

<SRX用語> 
メインスタンス→サブスタンスに選ばれた第6戦闘ユニットのメンバー
レゾナンスすることによってメインの体にサブの人格も同居した一体のライダーになる。
サブスタンス→紅の世界に生まれ、人間や音楽や芸術など、青の世界にしか存在しないものに興味を示して移住した者。自らの意志でLAGに協力してくれている。
ナイトフライオノート→紅の世界の住人。青の世界を侵略しようとする敵
レゾナンス→サブスタンスとの変身&融合
琉球LAG →石垣島と西表島に跨る対位相外防衛機関
紅傷→ライダーは利き手と逆の掌に十字の傷が刻まれている
Odd-I's→原作ではユニット結成時期に敵の攻撃が沈静化して戦う機会を失ったからロックバンド「Odd-I's」(オッドアイズ)を組んだ。言いだしっぺはまとめ役&面倒見の良いユゥジ。

(ちなみにナイトフライオノートとサブスタンスは実質は同じ
単にLAGが敵か味方か話が通じる相手かで分類を分けてるだけ)

<キャラ一人ずつ感想&profile>
駒江 クリストフ・ヨウスケ ツァール・ツヴァイ 声 - 鈴木達央 color・red
17歳。181cm 幼い頃に両親を亡くし、タクトの家で育てられた。
父は第4部隊の駒江ハイジ 母は科学者駒江 メアリー・ヨウコ。
幼い頃に両親を亡くし、タクトの家で育てられた。タクトとは幼馴染であり親友、そしてお互いを高め合うライバル。
常に料理のことしか考えてない料理馬鹿。魚の目がダメ

霧澤 タクト ツァール・アイン 声 - 宮野真守 color・blue
18歳。172cm 主人公の着任まではISのリーダーとして指揮の訓練も積んでいた。理屈っぽく理論的だが、天然な面もある。照れると超早口になる。
シイタケが嫌い 猫好きだが、猫アレルギー

津賀 ユゥジ ツァール・ドライ 声 - 近藤隆 color・orange
21歳。185cm 社会人経験が唯一ある最年長のライダー 
LAGを卒業後、ハコダテの実家で酒屋を手伝っていた際にメインスタンスに選ばれていた事実が発覚し、復帰。6人兄弟の長男坊で、家族や仲間を大切にする面倒見の良い性格。激情家で短気な面も。 趣味は釣り

鞍馬 ヒロ  ツァール・フィア 声 - 下野紘 color・pink
16歳。168cm 女の子のような外見などが原因で苛められていた体験から内気な性格の人見知り。環境の変化が苦手で警戒心が強い。綺麗な石を集めるのが趣味

錫木 カズキ  ツァール・フュンフ 声:高橋広樹 color・purple
18歳。180cm 音楽を奏でる才能に溢れていて、独特の感性を持ち、日本語と英語を混ぜる(ルー語みたいな)発言が多い。
陰では優れた洞察力を発揮し、穏やかに状況を分析する知性も併せ持つ。
多分、この6人の中で一番冷静。

無月 ヒジリ ツァール・ゼクス 声 - KENN color・white
17歳。174cm 女慣れした言動と軟派な振る舞いが目立つ反面、実は真面目な一面も。実は{netabare}全滅した第5部隊の唯一の生き残り{/netabare}髪型と日焼けした肌から連想され”黒糖バナナ”とファンに呼ばれてる。唯一、紅傷の色が白い{/netabare}

<関係性>
保守派(変化を受け入れない・受け入れ難い)
タクト・ユゥジ・ヒロ
革新派(変化を進んで受け入れる)
ヨウスケ・カズキ・ヒジリ
ここでの”変化”はLAGに赴任してきたアキラ教官のことも指す。

ヨウスケ・タクト 
ライバル関係 二人共ボケ担当なので話が大変な事に・・お互いを高め合う存在

ユゥジ・ヒロ
共依存 頼られたい、必要とされたい ユゥジと
    頼りたい、必要としたい ヒロ。
ゲームでショッキング&ショッピングだったのが、最初のトラック1でユゥジの選択肢を違えると普段穏やかそうなユゥジから想像できない”よそ者はここから出てけ”みたいなのを言われる。
ヒロは最初から教官に敵意剥き出しで攻撃的&警戒心MAXで面倒くさい
”ユゥジ、この女追い出してよ~”の下りは女特有のあざとさと意地の悪さを感じた。

カズキ・ヒジリ
芸術家 作曲するカズキと歌が最高にうまいヒジリ。カズキの見抜く力と冷静さが遠慮なくずばずば指摘して反感買いやすいヒジリにピッタリ合う。

<10話からの霧澤 タクトの謎行動>{netabare}
小説のネタバレ含みますが、タクトは不審点を追究するなど懐疑的な態度があり、いきなりやってきた教官を最初は酷く疑っていたので、秘密を何かを知ったか石寺から聞いたのでしょう。
ポイントとして彼のサブスタンス”レスポール”が記憶処理の能力を持つ人造サブスタンスという部分。
ゲームでは伏線のように”何があっても貴女の意思で選択すること”というようなセリフを投げかけるので、クリスマスの時期には鍵を握ってた可能性がある。

彼女が優しすぎて戦闘で非情になれないと悟って自らを犠牲にしてグランバッハを物理的に捕まえて(構図的には若干無理があるけれども)アンカーを打たせ、
音楽さえない赤の世界の住人になったこと。これも全てアキラを極限状態まで追い詰めて”選択”を迫るためだったと思う。
原作ゲームではカズキMエンドとタクトエンド以外死亡するタクトだが、カズキMエンドでは”自分は結局道化だったのではないか”と言葉を残して後悔をしている様子。{/netabare}

<アキラについて> {netabare}
アキラは世界が生み出したシステム 黄金の女神(世界の柱)だった。
青の代表石寺と紅代表のグランバッハが最小限の犠牲で済むように始めたゲームが麻黄アキラ争奪戦だった。
戦争ではなくゲームなのは、お互いの命をかけずに駒を動かしてすすめるからだ。

彼女が選んだ人が望む世界(紅か青か)に変えることができる。
彼女自身が選べるわけではない。彼女が愛したスカーレッドライダーが世界を選ぶ。
ちなみに誰も選ばず愛さないと、青の世界の負け。
彼女の体を回収して記憶を消去して、仮に第6部隊全滅なら新たに第7部隊を作り直すだろう。

彼女は第6部隊まで5回死に、6回目生まれ変わって今に至る。
{netabare} 第4では目を、体の自由を奪われ、第5は興味があればゼノンの小説で彼女の最後と転生を見届けて欲しい。甘粕とヒジリに深く興味を抱く内容となるはずだから・・。{/netabare}

今回は、原作にないオリジナル展開で、第一話で言った「・・・ねばいいのに」はヨウスケにではなく、「(私が)」と教官自ら自分に向けたものだったと知る。
彼女自身が世界を選び、アキラが世界になってゲームは終了した。
ナイトフライオノート、サブスタンスが消えない共依存ENDであり、紅と青の世界は融合して一つとなった。{/netabare}

また、気が向いたらゲームの感想交えて追記します・・(燃え尽きたw)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 37

「ひろ。」 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

噛めば噛むほど味が出そうな作品の予感!(5話まで視聴して)。

※★の評価は暫定的なものです。最後まで見終えてから再度つけなおす予定です
 予備知識ほとんどナシでの視聴です。
 視聴のきっかけは、某まとめサイトさまでの記事で「ひどいアニメ」みたいに書かれてて興味↑。

>1話まで視聴して
あれ?、これ結構好みかも^^
今wiki見て初めて知ったのですが、ゲームのアニメ化なのですね。・・それも乙女ゲーム!?。

熱血ヒーローものっぽいけど、ライダーシリーズもの感もあってなんか新鮮。
基本は王道路線かと思いきや、いい感じにいろいろシュールな演出に溢れてて意外性が心地よい。

宮野さんが参加されてる事を全く知らなかったのですが
早々に登場してきてテンションUP!。
さらに、え!?、聴き間違い??。名前がタクト!???。
うわあああああ、ここだけは変えてほしいwww。

音楽ネタも今後たくさんブっ込んでくれそうな前振りの1話だったので
そちらもあわせて楽しめそうです♪。

他作品では見られないような、へんてこりん感が癖になりそうな予感です。


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>5話まで視聴して
自分が最も好きな作品であるSTAR DRIVERのタクトくん(宮野さん)と
同じ名前&同じ声優さんカブり!?・・ということで
最初は少し反射的な拒絶感もあったのですが
だんだん慣れてきて、こっちのタクトくんもアリだな~って思えるようになってきました。
2話か3話あたりのタクトくんのセリフが少し説明的過ぎというかクドい感じに
思えてしまってたのですが、4話あたりまでくると
クールなんだけどバカ真面目で不器用な真っ直ぐキャラなのかな~って思えてきて
だんだん好感が持てるようになってきました。
(それに何といっても宮野さんが魂と愛情を注ぎ込んでいるキャラでしょうから^^)

それと、なんか意識して比較しながら見てると所々似てるような要素があって面白い。
     (さらにEVA要素もベースに敷かれてる感じでさらにカオスw))
~今、思い浮かぶところだけあげてみると~
・舞台が南の島:OPラストの海をバックでの勢揃い絵が、一瞬あっちの作品かと錯覚するほど
        2話での波が押し寄せてくる砂浜のカットが、自分の記憶と重なってうれしい
・学園(日常)パートと戦闘パートの二部構成
・サブスタンス:あっちでいうサイバディ的な感じ?
・レゾナンス:あっちでいうアプリボワゼ的な感じ?
・十字の傷:本作では手だが、あちらではタクトくんの胸に
・「○○がいないと○○なんだから」:!!!!!!!!
~とまあ、半分こじつけ感いっぱいで勝手に楽しみながら観ています♪~

キャラデザインは最初微妙かな?って思ってたのですが
慣れてくると人物のキャラデザインがとても自分好みだと気付きました!。
少しとがっている感じでスラッとした投身。
瞳の色が変化するのも、つい最近やっと気付いたのですが
各キャラ固有の色っぽくていい感じですね。
今のところ個人的にキャラの性格や言動で好きなのはカズキかもです^^。

作品全体としては
BGMの琉球っぽいお気楽な感じがとてもいいですねえ♪。
あと、バカなやり取りがとても好きです。「なんだその○は?」のくだり、とても気に入った。

シリアスっぽい感じも適度に遊びゴコロが加えられてる感じで興味そそられます。
1話での某キャラのセリフ「○○○いいのに」ってのは
やっぱ赤青でいうと青系なのかな?。○を司っているのかな?と想像。

なんかだんだんハマってきてて、原作?のゲーム版にも興味出てきています。
とりあえず某動画サイトさまで某実況プレイ動画など見てみようかと思っています。
(もはやドハマり中??)

★の評価、UPしました!。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 15

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

これ…原作は「乙女ゲーム」だったんですか!?

この作品の原作ゲームは未プレイですが、完走してレビューを書くためにwikiをチラ見するまで、原作が恋愛ADGで所謂「乙女ゲーム」だという事を全く知りませんでしたし、視聴中に気付く事もありませんでした。

ゲームでは、麻黄 アキラが戦闘指揮教官として6人のライダーに指示をだしながら親睦を深めていく…のだそうですが、展開的にはゲームもアニメも終盤までは概ね変わりない感じなのでしょう…
ただ、アニメはゲームと異なりアキラという特定の人物の視点で物語が進むわけではなく、アキラもライダーも同じ遡上で物語が描かれています。

物語の舞台は琉球…地球は「青の世界」と呼ばれており、「紅の世界」の生命体からの襲撃に脅かされていました。
この紅の世界の生命体と戦えるのが、もともとは紅の世界の住人でしたが青の世界に興味を抱いて移り住んだサブスタンスに選ばれたメインスタンスの人だけ…

物語は、紅の生命体との戦闘の最前線でスカーレットライダーを指揮するため、アキラが琉球に配属になるところから始まります。

琉球には最初に5人のメインスタンスが存在しており、彼らは戦闘時以外はロックバンド「Odd-I's」として活動したり、趣味に明け暮れていたりとめいめいに限られた時間を漫喫しています。

そんなメインスタンスのメンバーは以下の通りです。
・駒江 クリストフ・ヨウスケ(CV:鈴木達央さん)17歳。サイドギター担当
・霧澤 タクト(CV:宮野真守さん)18歳。メインギターとボーカル担当
・津賀 ユゥジ(CV:近藤隆さん)21歳。ベース担当のバンマス
・鞍馬 ヒロ(CV:下野紘さん)16歳。ドラム担当
・錫木 カズキ(CV:高橋広樹さん)18歳。キーボードと作詞作曲担当

こうして頭を整理してみると、確かに原作がゲームと言われると納得です。
戦闘:バンド:趣味その他の割合が4:4:2程度とバランスが取られている上、キャラも万遍なく登場していましたから…

でもゲームの様にアキラがライダーにちょっかいばかり出している展開では間違いなく途中で飽きてしまったと思うのですが、この作品…それだけじゃないんです。

一つはサブスタンスのメンテナンス担当として派遣された明坂聡美演じるハコとアキラの物語…
女の娘同士で意気投合した二人が友達になるのに、そう時間は必要ありませんでした。
物語の進展に伴い窮地に陥るハコとアキラ…
全てを否定されたハコに対して友人であろうとするアキラ…
その方がより自分を危険に陥れる事になると知っていても…
そんなアキラに薄情になんかなれません…
ここからは優しさと感謝に溢れた展開が…見ているこっちも貰い泣きです。

そしてもう一つは紅の世界の生命体との戦いは本気の命懸けだという事…
目の前には絶望が…でもその中で唯一見えたわずかな光明が心をグラつかせます…
でもその光明を掴むという事は禁忌を犯すのと同じこと…
きっとそれで苦しむのが自分だけなら苦しまずに選択する事もできたでしょう…
でも、苦しいのも痛いのも自分じゃないんです…
どっちを選択しても苦しみは変わらない…心がより痛むかそうじゃないかの2択…
でも、本当の選択は別に用意されており、これまでの選択は通過点でしかありませんでした。

アキラとライダー達の出した答えは…
気になる方は是非本編でご確認下さい。

オープニングテーマは、ヨウスケ&タクトで「青と紅のフォルツァート」
エンディングテーマは、ヒジリの「old revelation」

1クール12話の物語でした。
乙女ゲーム的展開でも抵抗無く視聴できる方、或いは気になる声優さんが出演されている方にはお勧めできる作品だと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 12

65.9 8 怪物で戦いなアニメランキング8位
ベルセルク(TVアニメ動画)

2016年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (316)
1363人が棚に入れました
ミッドランド辺境の安酒場にて、黒衣の剣士・ガッツは言いがかりをつけてきた盗賊たちを撃退。居合わせたエルフのパックと少年・イシドロは、ガッツの手際と大剣に興味を抱き、彼を追う。

村を出たガッツは通りがかりの荷馬車に誘われる。そこには僧侶と娘のコレット、そしてパックが乗り合わせていた。ひと時の安らぎと思いきや、ガッツを狙う闇が迫る――。

声優・キャラクター
岩永洋昭、水原薫、日笠陽子、興津和幸、下野紘、安元洋貴、行成とあ、櫻井孝宏、大塚明夫、石塚運昇、沢城みゆき、高森奈津美、平川大輔、竹達彩奈、寿美菜子、中村悠一、石井康嗣、小山力也、稲垣隆史
ネタバレ

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

鍛えなおされた切れ味の悪いドラゴンころし?

漫画「ベルセルク」黄金時代篇の続きのお話、断罪篇以降を描くアニメの様です。

ベルセルクと言えば、ダイナミックなアクション描写を思い浮かべる人も多かろうと思われますが、映画版に準拠したCG表現過多のバトルシーンは、やはりセル画アニメと比べてスピード感が足りず、迫力も美しさも感じられませんでした。甲冑を着けた兵士を切っても、生身の生物を切っても、フライパンで硬いものを殴った様な軽い金属音しかしないのも※1リアリティとはかけ離れたもので、動きについても時によっては兵士達の動きが※2ストップモーション・アニメで作られたロボットの様に見える事もあり、こちらにも重さが感じられず、私見ですが、かなり興を削がれました。妖精(エルフ)のパックの声と口の動きが全く合っていないシーンにも前時代のCGアニメを観ている様で、目を瞑れぬ程の違和感を覚えます。

脚本についても映画版と同じく、原作漫画に沿ったもの(省略などはあります)の様なので、凄惨な描写や一部のコミカル表現など、忠実に描かれている部分はありますが、返せばそれはアニメ化に当たって、何の工夫も成されなかったという事にもなるのではないかと‥。漫画版を読んだ限り、小さなコマにギャグ描写(それでも私はあまり好きでない)がある分にはそこまで気にならなかったのですが、画面一杯に栗頭のパックが表示されるシーンなどでは、まるで違うアニメを観ている様な錯覚さえ覚えました。作品の雰囲気を台無しにしていた様に思います。

前アニメシリーズ「剣風伝奇ベルセルク」ではアクションシーン自体、原作漫画と比べて少なめで、省くべき所は省き、物語の骨子となる残すべき部分はしっかり残すと言う、取捨選択が秀逸で、最後まで飛ぶ様に物語を追えましたが、今回のテレビシリーズでは原作自体の持つ断罪編以降の鈍重とも言える展開の遅さがそのまま表に出てしまっている印象です。

OP、ED曲について、OPは前テレビシリーズと比べると普通のヒーローものとの明確な差異が見られず、EDについては作品と切り離して鑑賞する分には素敵なのですが、とても綺麗な印象で、それゆえに暗さと重さが足りず、作品の雰囲気とかなりずれている様に思われました。

続く次回予告については一変して無骨な印象で、不揃いの大きさの文字がドカドカと表示される大雑把な演出で、とても見辛く、却って軽薄な印象を受けました。タイトルロゴもそうですが、わざとバランスを崩している様なフォントのデザインも、迫力よりもけれん味が前面に出ている感じで好感が持てませんでした。

以上酷評となってしまいましたが、あくまでもシンプルなものを好み、奇を衒う表現を好まないブリキ男の私見です。こういう意見もあるのだなぁと一歩引いた視点で読んで頂ければ幸いです。

漫画版の初の映像化という事だけでも価値のある作品だとは思いますので、てこ入れなどを期待しつつ、続けて視聴していこうと思います。(5話にててこ入れと思われる描写あり、ドラゴンころしの効果音なども変わりました。)

以下は5話以降の感想

5話
{netabare}
CGキャラのギクシャクとした動きには相変わらず違和感を禁じ得ませんでしが、クシャーンのアサシン集団とガッツの戦闘シーンは緩急やスピード感があり、かなりの迫力を感じました。ドラゴン殺しを振った時の音も「ガイーン」じゃなくなったし‥。(でも時にバズーカでぶっとばした様な音になっていて妙に不安定。)ドラゴンころしが鍛えなおされたのと同じく、本当にてこ入れでもあったんだろうか?という印象を受けた回でした。

今回からルカ役、沢城みゆきさんが加わった事もあって、アニメとしての魅力が増した様に思えます。
{/netabare}
6~7話
{netabare}
やはりアニメ化すると、声優さんの演技や動画による存在感の割り増し感があり、漫画版よりもコミカル描写が目に付きます。剣風伝奇の様にバッサリ切り捨ててしまった方が良かった様な気がしてなりません。アクション部分については前回のてこ入れ(と思われる)回以降、鈍重さが消え、鋭さが増しました。初回と比べると雲泥の差かと思われます。
{/netabare}
8話
{netabare}
百戦錬磨の叩き上げのガッツに対して、地の利を生かした戦いとは言え、終始優位を崩さないセルピコの剣技と機知は天才的とも言えました。CG苦手気味、原作読了済み(未完なので途中までだけど)の私にとって、作画への期待が薄い場面でしたが、見事に再現されていました。5話にてこ入れがあったのか、以降は毎回溜飲が下がる思いです。でもやっぱり私的にはギャグ描写は抜きにした方がこの物語は映えると思います。イシドロはまだしも、パックはやはり目に付きます。キャラとしてはとても美しいので、登場するにしても栗頭無しで無言の方がカッコ良かったのではと思わないでもないです。

それにしてもガッツ、ドラゴンころしだけでなく、取り回しの良い※レイピアかショートソード、あるいはブロードソードの一本くらい持った方が良いと思われ‥。使徒との戦いだけでは済まないともう分かっているので‥。あんな巨大な鉄塊しょって旅してる彼の体力なら最大重量2キロ程度の剣など小枝にも等しいでしょうとか思ったり思わなかったり‥。

※テレビゲーム等の誤用から、刺突剣として広く認知されているレイピアですが、実態はその様なイメージとはかけ離れたものです。はっきり言って、ゲームやアニメなどで散見されるフルプレートの継ぎ目に一太刀あびせる事など不可能に近い神業です。(こういう用途にはコリシュマルドとかタックと呼ばれる刺突専用剣の方がまだ向いていますが、これらの剣にしても鎧そのものを貫通する目的で開発されました。)

西洋においてはふいごの発明とそれに伴う鋼鉄の精製が可能になった事によって、銑鉄によって作られる従来の分厚く重いロングソードの代わりとして、細く強靭なレイピアは生まれました。中世後期における銃器の発達による白兵戦の軽視と、それに伴う甲冑の簡略化が、"鈍器"としての剣の役割を卑小せしめたのもレイピアという兵器が台頭する要因になりました。しかしその活躍の期間は長くなく、やはりこの武器も銃火器の発達により衰退の一途を辿ります。
{/netabare}
9話~11話
{netabare}
モズグズ編? やはり大河ドラマ然としていた黄金時代編と違ってバトルものの色合いが強いです。原作がそうだし、分かってはいた事ですが、必殺技名とかギャグ描写は熾烈な戦いや悲壮感のあるドラマに水を差している気がしてなりません。バトル要素のある作品が長期連載となると避けられぬ宿命だとしたら悲しいものがあります。

剣風伝奇から続投の平沢進氏による劇中歌「灰よ」は次回予告でも使われている印象の為かゴリ押し感ありますが、心沸き立たせるものを感じます。
{/netabare}
最終話
{netabare}
グリフィス受肉シーン、何故にロック? 何故にごつい声のナレーション? 美しさが全て台無しでした。神聖さ、厳格さのある、著作権フリーのクラシックを起用した方がずっと良かったかも知れないという印象を受けてしまいました。ファルネーゼの独白も説明的という以上の価値を見出せませんでした。

不謹慎なギャグも相変らず‥。一視聴者としての印象は、ほぼ全編を通して見所が殆ど無い、原作を追うだけの作品でした。これまでの視聴、黄金時代編を知っていただけに、惰性で先を追っていただけなのかも知れません。(漫画版も含む)円盤を買いたくない作品の筆頭に上げられる荒削りでがさつな印象を残す作品でした。
{/netabare}

※1:海外には奇特な方がおられます。黄金時代編のガッツの大剣やドラゴンころしの模造品を実際に造って試し切りされている映像がネット上にあります。興味のある方は「武器職人 ベルセルク」でぐぐってみて下さい。スゴい迫力です。餌食になった椅子とか勿体無いけど‥。新品とかまだ使える品とかで無い事を願う。

※2:静止画を繋ぎ合わせて作られるアニメの事、クレイアニメとか人形アニメとかに用いられる手法。レイ・ハリーハウゼン氏やヤン・シュヴァンクマイエル氏の映画等でも割と広く知られているはず‥。これらの映画では主にロボットやクリーチャーの表現に用いられ、おどろおどろしい不気味な感じが出ていて非常に効果的。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 30

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

圧倒的な存在感…これぞガッツです!

この物語は、TVアニメ版「剣風伝奇ベルセルク」、劇場版3部作の続編に位置付けられる作品です。前作のTVアニメ版は2クールで、劇場版やTVアニメ版の焼き直しとなっています。
私はTVアニメ版は未視聴ですが、劇場版3部作を視聴してこの作品の視聴に至りました。

世の中は混沌さを増し、宗教、異教、邪教が世の中に蔓延っていました。
それでも変わらないのは、「蝕」の際にガッツの首に刻まれた刻印と刻印が呼び寄せるこの世ならざる者たち…

ガッツの目に映っているのはキャスカ…「蝕」のショックで自分自身を壊してしまったキャスカ…
もう2度とあんな思いはさせたくない…そんな気持ちが彼を突き動かすのでしょう…
これまでその強靭な肉体と精神によって戦場を生き抜いてきましたが、再び私たちの前に圧倒的存在感そのままに帰ってきてくれたのは嬉しい限りです。

ガッツの直向きさは周りに伝染します。
そして彼の自然な振る舞いは結果として自分の応援者を増やしていました。
ガッツは、行きがかり上止む無い時以外、誰にも一度たりとも「一緒に来てほしい」と頼んだ事はありません。
ガッツがそんな事を頼む相手はキャスカただ一人です。
それでもガッツの直向きさと強大な力に魅せられてしまうんです。

妖精のパック…「最強剣士」を目指す少年イシドロ…
ここまではお互い天涯孤独の身なのでフラッと付いていく事はできるでしょう。

でもファルネーゼともなると話は別です。
名門貴族としてこの世に生を受けた彼女は、修道院に入り聖鉄鎖騎士団団長に就任しました。
でも聖鉄鎖騎士団団長でいる限り彼女は何も変わらない…
ガッツに見透かされた彼女は激怒するのですが、これまでの人生経験と修羅場を…死線を潜ってきた差が歴然なんですから仕方ありません。
どんなに頑張って自分を繕おうとしてもできない時があるのと一緒です。
どんな状況になっても自らの生き様を変えず、自分自身で運命に抗い続けるガッツが琴線に触れたのでしょう…

ガッツの通り過ぎてきた道は、通る前と状況が明らかに変わります。
でも今期の作品の中で一番変わったのはファルネーゼだったのではないでしょうか。
これまではツンツンした女の子としか思えませんでしたが、これからどの様な接点が生まれていくかが楽しみです。

殺伐とした世界観…あちらこちらで行われている恐喝と密告…
根も葉もない噂を引き金に行われるのは連行…そして拷問…
その日食べる物にすら窮する一般市民の命の価値はいかほどだったのでしょうか…

そんな中、沢城さん演じるルカ達の話は、ささやかな幸せからは程遠いですが、人間の持つ温かさが失われていない場所だと思いました。
思いやって分け合って…何もかも決して独り占めする事無く公平に分配する…
本当に困ったときの助け合い方って…やっぱりこうですよね。

そんな中、ガッツの来訪により引き起こされたのは、全ての人への「試練」だったのではないでしょうか。
暗く険しい試練だったと思います。でもそこで同時に「過去の清算」も同時に行われたと考えると、生き残るべき人間が生き残った…と言えると思います。
この試練と過去の清算の顛末が気になる方は、ぜひ本編でご確認下さい。

オープニングテーマは、9mm Parabellum Bulletさんの「インフェルノ」
エンディングテーマは、やなぎなぎさんの「瞑目の彼方」
ガッツの激しさとこれからの苦難を象徴するようなオープニングアニメに合わせてインフェルノが流れてくるのですが、TV放送版の90秒がこの曲のフルバージョンなんです。
90秒に圧縮された思いがさく裂する…そんな勢いを感じる曲でした。
エンディングはやなぎなぎさんだったので、発売日当日にゲットしました。
私はAmazonでデジタルミュージックを購入しているのですが、好きな曲を1曲から購入できる事に魅力を感じています。

1クール12話の物語でした。物語は思い切り途中ですが、2017年春から続編の放送が既に決まっています。
今期は早くに続編が決まっている作品が多いのではないでしょうか。
販促目的の様に途中で投げ出さない作り手のスタンスは、視聴する側の作品への思い入れも変わってくるので、この傾向は嬉しい限りです。
もちろん続編もしっかり視聴させて頂きます。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 22

タケ坊 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

何も知らずに観たのが幸い

一応コメント書きますけど、正直殆ど参考にもならないと最初にお断りしておきます。。
というのも、原作が世界的にヒットしている有名な漫画だということは知ってはいましたが、
自分は内容を全く知らなかったんですよね。


☆物語、全体の感想☆

だいぶ前に制作されたアニメの続き?ということで、
そっちを観てないと正直楽しめないだろうなぁ、とは思いつつも、
CGを大胆に導入しているのもあって、興味本位で取り敢えず最初だけでも観てみるか、
と思って視聴を開始してみると...面白い。。

いや、とにかく話は以前を観てないので当然分からなくて、
(普通にこれまでを振り返ることもなく続きって感じで始まるのでなおさら)
ガッツっていう主人公がキャスカっていう人物を探している、
邪魔するものは誰であろうとなぎ倒す、ってだけしか判らないんですが、
判らないからツマラナイ、観る気が起きない、っていう風にはならず、
結局最終話まで毎週楽しみに観てました。

分からなくても重厚な世界観に引き込まれますし、
CGの良さを生かした戦闘シーンは迫力があってグロさもあり、
BGMもド派手で単純に娯楽的に観てて飽きなかったんですよね。
結果的には漫画を読んでなくて、以前のアニメも観てないのは、
色々と比べてしまうということがないので、むしろ良かったのかもしれません。
どうしても原作の再現性が~、とか、CGじゃない以前の作画と比べて~、とか先入観で観てしまうでしょうからね。

これから続編が春にまた始まるということで、
それまでに以前のシリーズをおさらいしておこうかなと思います。


☆声優☆

何と言ってもガッツ役の声優さん、凄くハマってて渋く格好良かったです。
声優陣はベテラン&人気声優がバランスよくキャスティングされてて、
何も不満はなかったです。

☆キャラ☆

これまでの過去を知らないので、ガッツがどういう思いなのか、
とかそういうのは分からないので、評価できません。
ガッツ自身が口数少なく語ることもないですしね。
ましてや、キャスカはあんな状態ですし。

ガッツ以外のファルネーゼやモズグス、
ニーナなんかの方がキャラ的には内面が窺い知れました。
で、まだよくわからないんですけど、
「完璧な世界の卵」ってキャラの台詞が重かった。。


☆作画☆

自分は以前のアニメを観てないので、OPなんかでちょっと出てくるのを観ても全然違うな、
とは思うものの、これはこれで良いんじゃないかと思いますね。
本作の戦闘シーンなんかを作画だけで描こうとしても限界があるように思いますし、
キャラや背景はかなり精細に描かれてて凝ってるなぁと関心しました。

作画に関しては自分が原作や以前のアニメを観てなかったのが幸いでしたね。
これから以前の作品を見比べてみてどう思うか分かりませんけど、
以前作られた劇場版もCGメインの作画だったみたいなので、
それと比べてどうなのか?ってのは気になりますが。。

自分はCGのアニメにもだいぶ慣れてきたというのもありますけど、
これからのアニメ制作の未来を考えると、CGの導入にいつまでも抗っているよりは、
むしろ発展の方に期待するべきだと常々思うんですよね。

労働スタイルも絶えず締め切りに追われ、寝る間を削って働かないといけない過酷なものですし、
人口減少につれて原画描きも当然人手不足になってくる事が考えられます。
現実に背景以外の原画まで海外に委託する制作会社が最近増えてきてますけど、それで良いのか、と。。


☆音楽☆

ドラムのツーバス連打&ギターのタッピングから入るOPがメチャ格好良かったです。
EDの方は逆にしっとりと聴かせるもので対照的でした。
で、何と言っても平沢進の劇中歌「灰よ」でしょう、文句なしに最高。

また作中BGMや効果音の方も仰々しさや棘棘しさ満点で全般的に音量もデカくて派手でしたが、
世界観を再現するのにかなり拘ってるように見受けられ、素晴らしかったと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 10

65.4 9 怪物で戦いなアニメランキング9位
デビルマンレディー(TVアニメ動画)

1998年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (39)
175人が棚に入れました
ファッションモデルの不動ジュンは、ある日アスカ蘭と名乗る女性の訪問を受ける。そしてジュンは、人が獣(ビースト)になる恐ろしい光景を目の当たりにする。ビーストに襲われそうになったとき、ジュンもまた獣へと変貌を遂げる。ビーストの姿でありながら人の意識を持ち続ける「デビルマンレディー」に。その事実にショックを受けながらも、ジュンは身近な友人たちを守るため不本意ながら、アスカに促されるまま「ビーストハンター」としてビーストとの戦いに身を投じていく。
ネタバレ

おなべ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

人間よ、人間だから、”デビルマン”なんじゃない!

実写版「デビルマン」という想像と予想を遥かに超えた超変化球に避けきれずデッドボールを喰らい、リハビリがてらの救済処置に見つけたのが「デビルマンレディー」でした。
監督は「吸血姫美夕」の平野俊貴氏、脚本は「serial experiments lain」の小中千昭氏、これはおぞましい雰囲気が期待出来ますね!


ファッションモデルである不動ジュンは、ある日謎の女性アスカ蘭の訪問を受ける。彼女に無理矢理人気のない倉庫に閉じ込められたジュンは、人が突如異系の獣「ビースト」に変形する恐ろしい光景を目にする。
ビーストに襲われ絶体絶命となったその時、ジュンも獣の姿へと変形し、ビーストを本能に赴くままに殺戮する。
ビーストの姿でありながら人の心を持ち続ける「デビルマン」となったジュンは、アスカに促されるまま「ビーストハンター」としてビーストとの血みどろの戦いに身を投じていくのであった…。



永井豪原作「デビルマン」の設定を男女逆転させた形にした作品。漫画版「デビルマンレディー」もありますが、そちらとは全く話も設定も異なります。
この作品で感心したのは、ただ主人公とアスカの性別が違うだけではなく、漫画版「デビルマン」とあらゆる面に置いて立ち位置が対になっていることです。
例として挙げると
不動明は自信の意志により”デビルマン”となり、たった1人で戦いに挑む。
不動ジュンは他者の強制により”デビルマン”にさせられ、超機密組織のバックアップ付きで戦いに仕方なしに赴く。

女性の主人公がズタボロの瀕死にやられる1話から始まり、終始主人公が酷い目に合っていく展開です。人ならぬビーストの姿となった者の葛藤、苦悩を繰り返すジュンの性格も相俟ってか作風も暗く陰鬱。永井豪の漫画はコミカルもあったりするのですが、今作ではほとんど笑える場面はありません。
日常に潜む「ホラー」が序盤は顕著で演出がニクい。アスカ蘭の真の狙いも謎解きのようにゆっくり明らかにされていき、次第に迫って来る終末感もアリアリと上手く描写していました。
陰惨な結末で有名な「デビルマン」とは異なり、希望のある結末にしたのは見事な構成です。
{netabare}
アスカが「獣」を闇に葬り、人間だけの理想の神の国は、虚構に満ちたものでした。ジュンがビーストたちの怨念を集めて悪魔となり、神と決闘を繰り広げるシーンは燃えましたね。
「デビルマン」と「人間」の共存の世界になったように見えますが、その中では人々を襲う「ビースト」も混じっているわけで根本的には最初と何も変わってないのではないでしょうか。人間が獣の存在を認めたとはいえ、きっと偏見や差別も根強く残っているだろうし、また魔女狩りや戦争が待ち受けているのかもしれないし、もしかしたら人間が滅びた漫画版「デビルマン」よりよっぽど過酷で争いの絶えない世界になるかもしれません。

それでもタカエや猛のように「何があっても生きていく」、これが今作の最大の希望なのかなあと思いました。
{/netabare}


本作で外せない主人公の性格もまた対になっています。
不動明は”デビルマン”になる前は弱虫でオドオドしていましたが、覚醒後は喧嘩強い男気溢れる性格に変貌します。
不動ジュンは内気で社交性のあまりない暗い性格で、"デビルマン”になる前も後も変わりません。それ所か、時折獣の欲望が現れることに自己嫌悪に陥ったり、不条理な運命や先の見えない壮絶な戦いに苦悩したり、情緒不安定になっていきます。獣と人間の狭間で葛藤し、追い詰められていくのです。

アスカ蘭が言う通り「獣」としてふっ切れたらこんなに思い悩むこともなかったでしょうし、容姿端麗で根は優しいが為に同性異性問わずモテまくり自分の首を絞める事になります。恐らくウジウジで自分自身に苦悩する彼女の優柔不断さにイライラする方もいらっしゃるかと。それは根本的な性質が真面目で誰よりも心優しかったからなのでしょう。
{netabare}
踏ん切りの中々効かないキャラではあったものの、「"人"でありたい」とずっと思い続けていた為に、欲望に支配されず自我が保ていたのではないかと。ベイツは己の欲望に心身共に任せた結果、巨大化したら暴走して自我を取り持てていませんでした。
{/netabare}


そんな中でも彼女なりに自分の存在意義を見つけようと踠き続けます。
また、自分を慕う「滝浦和美」という年下の女の子を守る為に距離を置き、双方すれ違っていきます(デビルマンの「牧村美樹」をオマージュしたキャラ)。
何かをしては上手く行かず、物事が悪い方向に向かい…もうね、そんなにやるかっていう位ジュンを絶望の淵に追いやっていきます。泣きながら傷つきながら過酷な運命に立ち向かおうとする主人公には感情移入しまくってしまいました。
最後には…どうでしょう、ジュンは何か一つでも良い事あったのか…。
{netabare}
和美とやっとわかり合えたのに即刻殺す展開は鬼そのものである。「願」だけは何度見てもホロリとなってしまいます。序盤の「格好良く何かないよ」の台詞がこんな形で生かされるなんて酷過ぎます。
その後のおじいちゃんの家に帰ろうとし、「甘酒飲みたいな、おじいちゃんの作った…」の悲壮感に満ちた台詞でもう泣けてしまった。
ベイツ、同志なんだから少しでもジュンの肩の荷が下りるような奴だったら良かったのに全く価値観が異なるし話あわなかったのが残念で仕方なかったです(ベイツも最後の辺はちょっとネジ外れ気味で、ボス戦で燃え尽きる展開は良かったのですが)。ベイツだけじゃなく、奥さんも娘もいるのに関わらず「不動さん、貴方が好きだ!」とか言うマネージャーも、アスカの謎を全部ジュンに告げなかった前田も大概だとは思いますが…。女主人公を巡る男同士の修羅場は昼ドラみたくで面白かったです。

最終話、誰の為でもなく自分の為にアスカと決闘するジュンは格好良かった!が、しかしその戦いで両腕まで失い、その挙げ句最後まで「自分自身を愛せない」なんて呟く主人公。結局自分自身の存在意義を見つけられず大切なものを何もかも失ったジュンに、救いなんてあったもんじゃないです。
最後に人ごみに消えていく後ろ姿が、本当にやるせなくて哀しかったです。せめて、腕は再生して欲しい…両腕がなくなるのも、下半身(両脚)をなくして眠りにつく不動明と対になってるんだとか。今の所ジュンちゃんは私の見たアニメの中で悲惨な女主人公No.1です。
{/netabare}

アスカは気の弱いジュンを良いように利用しまくり「貴方は私のものよフフン」なんてサディスティックなラブオーラを出しまくります。ジュンはアスカのことを憎んではいながらも、愛憎混じったもどかしい感情を抱いています。2人の奇妙な関係も中々見応えありました。会話も率直で真逆な価値観も覗かせて結構面白かったりするので、アスカがあまり出ない中盤は残念でした。
{netabare}
何だかんだでジュンは自分の正体を知っているアスカにはある意味気を許しているんじゃないかな。だから「もしかしたら貴方のことは愛していたのかもしれない」の台詞は納得が出来ます。
「和美…貴方のペット?」「やめてよ、そんな言い方!」みたいなギスギスした掛け合いが面白かった。人のこと好き勝手言う自己主義のアスカさんには流石に怒りを隠せなかったか。

アスカはたまに気遣いする時もあったけど、全体的にもっとラブオーラ全開でも良かったんじゃないかと思いました(漫画版デビルマンレディーが顕著だからそう思うのかもしれないです)。好きとは言うものの、神になる自身の為に相手を支配し利用したロクでもねえ奴でしたが…。
「霧」のエピソードでは、アスカがジュンの子供時代の話をやけにちゃんと聞いています。本当はそこそこ良いコンビなんじゃないだろうか…いやそんなことないか。
「箱」のエピソードでモンスター映画見ながら任務を伝える場面。
「モンスター映画なんてラストは皆決まってる。ヒロインが化物の彼を殺して終わりよ」と途中退席しバッサリ切り捨てるアスカと、最後まで映画を見て真の結末を知るジュン。
ここは2人の性格の違いを表していただけではなく、何となく物語の結末も暗示していたんじゃないかなーなんて勝手に妄想が膨らみます。 {/netabare}


声優さんの演技も素晴らしかったです。
特に不動ジュン役の岩男潤子は普段儚げでもの静かな女性で、「デビルマン」に変身した途端ドスの利いた声になる演技力の高さは驚きました。ジュンの苦悩、葛藤、人と獣の間で叫ぶ哀しみが身に染み入る位感じられました。
{netabare}
サトル君の所に特攻する際の咆哮が凄まじかった。
「顔」のエピソード、いつも以上にジュンちゃんは精神的に参ってましたね。ベイツももっと相談に乗ってやれよ…。ビーストが現れる前のくだりが印象的でした。
「獣の女に頼らないと処理出来ないんですか」
「(略)我々の相手はあくまでもテロリストだ」
「人間相手なら殺せるんだ…」
ここの言い方が冷ややかで怖かった。台詞が地味ながらも、後半の展開を思わせるように出来ているのも良かったです。
{/netabare}


何せ世界覧が終始暗い上、主人公の難儀な性格に好みが分かれる所です。
規制によって画面が暗過ぎることもあったり、作画が回によって荒いのが難点。
「デビルマン」を強く意識し、新しく解釈した側面に仕上がった今作はとても見応えがありました。それでもって主人公の報われない結末が、哀しくて仕方なかった。こんな切ない作品があるんだなあと思い知りました。私にとって印象深い大切な作品です。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 21

らしたー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

「もし●●が女だったら」の面白さ

※2013/5/30 レビューを追加

けっこう好きなんですよ、これ。

デビルマンシリーズは漫画『デビルマン』を読んだくらいで、アニメ『デビルマン』とか漫画の『~レディー』についてはまったく知らないド素人なので、その辺りの系譜的な話はちょっとついていけない部分があるのですが、単体として結構、観れるアニメだと思っています(1998年作品と古く、正直作画とかも相当きついんで期待しちゃダメです)。

タイトルだけ見ると、なんとなくカジュアルなスピンオフみたいな印象を受けるけれども、お話的にはちゃんと『デビルマン』スケールのものを扱っていて、神やら進化やら種の覇権争い的な切り口の中に、人の宿命やら何やらをかなりネチネチ落とし込んでいて、けっして軽いテイストとはいえないです。

ただ。個人的な感想としては、突き詰めると、デビルマンが女性だったらどうなるだろう、てところに作品の妙味は概ね集約されると思ってて、特筆すべきは、案外ただそれだけのことが視聴のモチベーションになりうるってことですかね。

ついさっきまで「うぉおおおお…ッ!!」って吠えてたのに、変身状態から解けた時に裸なもんで、急に恥ずかしがるところとか、胸を隠す仕草とかさ、もうこれがナントモ。他にも、…他にも、なんだろう、中盤のあれですとか終盤のそれですとか。
ま、ほら、綺麗なお姉さんが汚れていく様って、ある種の人間にとっては割とそれだけで娯楽だったりするのですよ。

「永井豪の」という文脈で語られるエロチシズムって、人によって相性のよしあしが激しいはずで、自分はわりかし相性良い方なのですが、『~レディー』に関しては、それとは別に、もっと世間一般的なエログロの嗜好までカバーできてるんじゃないかな、と。意外なほど良質なエンタメに仕上がってるのです。

音楽の渡辺俊幸氏をはじめ、あらためてスタッフ陣を眺めるとけっこうなビッグネームが名を連ねており、力の入れ具合は並々ならぬものがあったんだなあと今更ながらに驚く。その割には露出がえらい消極的だったような記憶があって、自分もリアルタイムではかすりもせずにスルー、Gyaoで無料配信してるのをきっかけに興味持ったクチです。(でも「CRデビルマンレディー」とかはしっかりあるのねw)


「もし●●が女だったら」ていう発想の仕方って、最近けっこう流行りというか、もはや戦国武将が軒並み女だっとしても、べつだん驚きもしないわけですが、自分が思ってるよりずっと展開力の高いフォーマットなのかもしれない。なんてことを考えたりしてました。案外おすすめですよ、デビルマンレディー。

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#激闘〈第3段階〉
ある場面で一回だけ使われてるBGMの曲名なんですが、むちゃくちゃカッコイイ。映像を邪魔するほど耳に残るってBGMとしてどうかとも思っちゃうのだけれど、ある地点を突き抜けると、アリですわな。「ラスボス曲、神だわぁ」みたいな。それ系の体験に近い。この曲のためだけにサントラをポチっちゃうダメ人間。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8

だわさ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

飛鳥と不動。神と悪魔と人のアナザストーリー

全26話。
永井豪。
ED田村ゆかり。


人が悪魔化して戦う。
デビルマンと言えばこの構図なんですけど、今回は変身するのがレディー…そう、女の人なんです。モデルの。

デビルマンと同様、デビルマンレディーも原作漫画とアニメでストーリーが全く異なってます。

漫画版ではデビルマンレディーとデビルマンがパラレルの関係にあるので、デビルマンレディーにデビルマンの主人公不動明が登場したりするんですけど、アニメでは完全オリジナルなのでせいぜい不動明のオマージュキャラが登場するだけになってます。

この作品、主人公の性格が非常に内向的。
その分、悪魔化したときの本能に支配された獣の様相に対してギャップが激しく、グロ要素にも拍車がかかってます。
バトルは暗い中でのバトルがほとんどなので、回によっては暗過ぎて何が起こってるのかわかんないときもあるのでそれは難点かもですが。
というワケで主人公が暗く、雰囲気も暗く、若干鬱っぽく重苦しい展開がツラツラと続いていくワケですけど、そんな中にも、人とは?進化とは?という問いかけが多分に盛り込まれているあたりはいかにもデビルマンらしい作品となっているんじゃないでしょーか。その問いかけに対する回答を自分なりに考えつつ視聴すると一層楽しめると思います。

人、悪魔、神。
この関係性がつまるところ話の完結のあるデビルマンシリーズの見どころだと思ってますけど、このデビルマンレディーはデビルマンシリーズにおいて他にはない唯一無二のエンディングカードをきってくるので、デビルマンの存在について新たな発見があると思うし、それについて自分なりに考察するのは面白いかなーと思います。

最後にひとつだけ小ネタ投下。
かつてドラゴンボールでカメ仙人がカメハメ波をうつときに上半身の服がビリビリに破れたように、又はかつて北斗の拳でケンシロウが気合いを入れたら上半身の服がビリビリに破れたように、デビルマンレディーに変身して体の筋肉が膨張するときは服が破れちゃいます。んで、、元の人の姿に戻る時は基本裸なんですけど、デビルマンの主人公不動明のオマージュキャラとして登場している真紀猛だけは変身後、服が元通りになってますw
先発旧作のアニメ「デビルマン」で主人公不動明が変身後に服が元通りになってたのをギャグとして逆手に取ってネタとして堂々とやらかしてくれているんです。オマージュもここまでやればなかなか深いっすww

投稿 : 2024/05/04
♥ : 21

63.8 10 怪物で戦いなアニメランキング10位
ジェネレイターガウル(TVアニメ動画)

1998年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (44)
184人が棚に入れました
時は2007年。研究学園都市・皇樹学園に3人の少年がやってきた。 22世紀の未来から来たガウル、コウジ、リョウ、その3人の目的は、未来世界を支配する圧制の超国家「クヴェレ」の打倒であり、クヴェレ発足の引き鉄となる第三次世界大戦の阻止、そしてその遠因となる超技術「インクルード・セル」の研究開発の妨害だった。 だが、彼等を追って未来から送り込まれた刺客・生物兵器「ジェネレイター」の襲撃、学園を支配するクヴェレの尖兵・斉藤リュウコの策謀により、ガウル達の使命の達成は困難に追い込まれるのだった。

声優・キャラクター
神奈延年、三木眞一郎、カシワクラツトム、ゆきのさつき、吉田小南美、山口由里子、堀秀行、塩屋翼

ビアンキ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

「使い切った」作品

2年程前にAT-Xで視聴。
1998年、深夜帯で放送されたテレビアニメ。全12話


未来から来たと思しき3人の少年たち。
どうやらその少年たちには未来を変える使命があり、そして時間がないらしい。

少年たちは学校の生徒として学園に紛れ込み、未来に関してのキーワードをさがしつつ、
その少年たちのひとり(ガウル)は3人の前にあらわれる怪物を倒すために変身し、戦っていく。
そんな話


本作の感想を書いてみる


本作は一応ヒーローアクションものではあるが、非常に地味である。
まず、画面が暗い。主人公の戦いも、非常に地味で見せ場らしい見せ場はほぼない。
ヒーローらしい格好よさとは無縁に近い。

第六話のように演出・絵コンテ的に頑張ってる回はあったりするが、「本作最大の魅力」は、演出やアクションではないと思う。



じゃあ「本作最大の魅力」って何よ?
それは⬇

本作は主人公たちも含め、名前のある登場人物ほぼ全員が伏線であり、重要なキーワードになっている。
視聴者に伏線を気づかれないように登場人物を出し、登場人物以外のキーワードをばらまいてゆく。

そして最終回で伏線を全て回収し、キャラクターも無駄なく使い切り、全12話で綺麗に纏めあげた。

この「構成力の高さ」こそ、本作最大の魅力であり、評価点だと私は思っている。
素晴らしかった。


キャラクターは、「個性」を持っているというよりかは、
1人1人に重要な「役割」が与えられていると感じる。
どのキャラも派手ではないものの存在感があり、どのキャラも十分魅力的だと思う。

唯一、「マサミ」というキャラだけ頭に結構強い個性を持っているが、そのくらいのキャラ付けは、
この地味な作品中でも、強く目立たない程度の悪くないキャラづけだと思う。



シナリオ全体もバトルも非常に地味で盛り上がらない。
そのため人によっては退屈な作品かもしれない。

しかしこの作品の構成力の高さ、キャラクターの使い方の上手さは、地味だからこそ光り輝くものだと私は考えている。

私は「秀作」と評価する。

下手くそな文章、お読みいただきありがとうございます。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4

ワドルディ隊員 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

SFアニメの入門してもオススメしやすい良作

このアニメは、タツノコプロで制作された
SFバトル物である。SF+茶筒と明記されれば
ピンと来る人もいるだろう。

おおまかなあらすじとしてはこんな感じ。
荒廃した未来から、人類復興の希望として
ガウル、コウジ、リョウの3人が現代に送り込まれる。
普段は、皇樹学園の高校生として活動し、
研究開発インクルードセル完成を阻止しようと試みるのだが…。

このアニメが素晴らしいと感じた点は、
事細かく張り巡らされた伏線を、きちんと
回収できているところ。あまりにもすごすぎて、
開いた口が塞がらなかった。
誠に感服した。この部分において、右に出るものは
中々いないだろう。

各キャラクターにも、きちんと焦点が当てられており
とても見ごたえがある。
個人的には、茶筒系ヒロインとして、有名なキャラクター
七宝マサミが好み。インパクトがすごいというのもあるが、
接し方を見ると、まるでおかんのようだ。
また、彼女と対照的なキャラクター、ナツミも正統派ヒロインと
して役割を果たしている。この作品は、2人どちらかがかけても
駄目なのだ。このアニメの良さをきちんと伝えられなくなる。

5話に関しては、自社パロディ満載のコメディ回だ。
タツノコアニメが大好きな方は視聴すべきだと感じる。

12話構成ということもあり、TVアニメとしてみると
短いが、とてもキレイに纏まっている。
私としては、間違いなく良作だと思う。
SFアニメの入門としても比較的オススメしやすい。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 6

ファッボーイムスリム さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

新生児エヴァリオン

※本稿は視聴中に書かれた感想文なのである。

演出とヴィジュアル方面は新世紀エヴァンゲリオンの其れを踏襲した模様。
序盤の内容は茶筒による主人公への精神攻撃が8割を占めている。

脳天に茶筒を装着した女の性格が極めて悪質。
いまのところこの部分以外に着目すべき点は見当たらない。

こんな性悪基地外女性と一緒に暮らさざるを得ない主人公の境遇には涙が出る。こんなイカレ女と一緒に暮らさざるを得ない境遇では、気が狂うか凶行に及ぶより他、ノイローゼを回避する手立てはないだろう。さもなくば、胃に穴が開き、毛髪が抜け落ちて耳は聞こえなくなり、免疫力が低下し、体調を崩して苦しむことになるだろう。

この傍若無人で身勝手な茶筒ヘッドのキチ女は、子供を適度に虐待できる親になれるだけの素質を十二分に兼ね備えている。

くれぐれもこの茶筒女を台所には立たせるな。
「基地外に刃物」の発動を許してはならない。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1
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