独特の世界観おすすめアニメランキング 78

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの独特の世界観成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2021年07月30日の時点で一番の独特の世界観おすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

74.5 1 独特の世界観アニメランキング1位
シャドーハウス(TVアニメ動画)

2021年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (226)
756人が棚に入れました
この館には秘密がある──断崖に佇む大きな館「シャドーハウス」で貴族の真似事をする、顔のない一族「シャドー」。その“顔"としてシャドーに仕える世話係の「生き人形」。ある日、“シャドー"一族の少女・ケイトのもとに一人の“生き人形"が訪れ、“影"と“人形"の不思議な日常が始まる。

声優・キャラクター
鬼頭明里、篠原侑、酒井広大、佐倉綾音、川島零士、下地紫野、羽多野渉
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

13話 え、終わり?アニメ業界終わるんじゃね?

 最終話を見て。一応作中の事件の結末はありましたけどね。雰囲気的にそうかな、とは思ってましたどね。ここで終わりかい!?でしたね。

 まあ、シャドウという発生源はなんとなく説明がありましたが、ケイトとエミリコだけでなく、エドワードまで現状維持だと、何も進んでねー、っていう感じでしたね。
 ここまで本当に面白かったから、非常に残念です。85点の水準できてたのが、最終話のせいで60点くらいの満足度になったという感じですね。

 製作委員会制、アニメ会社乱立、人材不足、アニメ作りすぎ、原作が不足気味などでアニメのクオリティが昨今心配です。
 ネットオリジナルの作品もほとんど満足行くのがないですし、どうなっていくんでしょうか。
 まず、ちゃんと終わらせろ、話はそれからだ、と言いたいです。
 
 原作中途半端だけど、ためしに1クール作る、12、3話で取り敢えず終わらせる。ソロバンはじいて次を考える、人気あったら時間稼ぎしてスピンオフする、メディアミックスする、作画だけやたら良くて内容も意味もない映画を作る、みたいな作り方がアニメを殺している気がします。
 構成も、エピソードの取捨選択もベストな選択ができるわけありません。2期作っても作品の質は絶対に落ちます。この傾向がこの2,3年で急激に進んでませんか?

 こんな優良なコンテンツですらこれでは、誰もアニメ見なくなっちゃいます。

 ぜひ、視聴者に対する責任とクリエーターとしての矜持を忘れないでほしいと思います。
 商売だからソロバンはじくのは仕方ありません。ですが、ドラッガーの「マネジメント」を思い出してください。顧客満足を忘れた商売は結果的に淘汰されます。

 

以下 視聴中のレビューです。

{netabare}

原作読んでなくてよかった。

4話までの感想です。面白過ぎます。
ローゼンメイデンとかゴシックの今風という感じでとても雰囲気が出ています。

 黒いキャラクターに表情とか感情を感じるのは、すごいと思います。作画は本当に奇麗。画面が暗いのに見やすいので、相当計算してるんだと思います。

 謎の展開が素晴らしい。引き込まれます。早く知りたくて、原作をポチりたい衝動を抑えるのが大変です。やっぱりこれはアニメで最後まで見たいですね。ですので他の方のレビューも見たくないです。

 声優も良いのですが、最後のクレジットでエミリコ、ケイトの順番ではなく、ケイト、エミリコの順番なのがすごく気になります。やはり影が主題なので、2人が…と想像してしまいます。

 1話冒頭の汽車のシーンに絡んで石炭と影からでるススの類似性も気になるし、舞台の上でケイトとエミリコが並んでいる場面とか、エンディング最後の置物みたいな屋敷とか、ちょっと謎解きしたくなりますが、まあ、この話は舞台に引き込まれて、素直に驚くのが楽しそうです。

5話見ました。
 相変わらず美しい作画ですね。
 声優のクレジットの件は考えすぎだったみたいです。
  {netabare} お仕置きのシーン含めて、お影さま-生き人形の組み合わせにいろんな形があるのが分かる回でした。クレジットもこの組み合わせでした。
 あの審査している生き人形の動きがアニメ的に何か不自然なのと、優秀だと言っている組み合わせが優秀に見えないのが、残念ポイントでした。彼らのいる世界の作り物っぱさを意識した演出の可能性もありますが。{/netabare}

 そういった気になることろを補って余りある謎がまだ続いています。

6話見ました。
 少し謎のスケールが小さくなった感がありましたね。本質的にはなんの解決も提示されていないので謎は謎なんですが。解決編がこじつけにならないよう、期待します。

7話見ました。
 エミリコの無邪気最強、という方向性?館の謎は最後なんですかね。謎めいた雰囲気がちょっと薄れたので、視点を館とかシャドーに戻してほしいんですが、まあ、当然そっちにつながっていくんでしょう。1クール通じて最高のアニメってやぱり難しいですね。でもまだまだ面白いので楽しんでます。

8話みました。
 優秀な人間とは、奢らない、臨機応変である、先入観を持たない…エドワードは反対ですよね。
 うーん。エドワードですべての緊張感がなくなってしまったような。「3階」はそれを含めて楽しんでるというどんでん返し?エドワードが排除されるとか?やっぱりエミリコが天然パワーでがんばって、「3階」が「あの娘面白いわ」とか言って救われる?
 ここが帰路でしょね。名作か、凡作か。
 にしてもそろそろ迷路は決着してほしいですね。

9話みました。
おお、シャドウと生き人形って…なるほど…でも、あの蝶々的なのはなに?とかまだまだ秘密はありますね。

10話みました。
秘密が簡単に暴露されて、おや、となりましたが、なんか、意外な方向に話が進みだしましたね。意外性大歓迎です。ケイトが活躍するんでしょうか。

12話までみました。
ケイト様活躍ですね。話の方向が謎解きからサスペンス的な方向になってきました。これ1クールなんでしょうか。ラストが楽しみです。

一つ疑問が。確か大掃除のときに、お披露目が終わった生き人形はもっと意思があったし、目もあのホニョホニョじゃなかったですよね?時間が経つとまた意思が戻るってことでしょうか。 {/netabare}

投稿 : 2021/07/24
♥ : 7
ネタバレ

sukasuka さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

色々とブラック

原作は知らないが、俺の中では勝手にホラー系として観てきた。
とはいえ、いつ視聴を断念してもおかしくはない程度の興味で。
5話目でようやく面白くなりそうな展開になった・・・・・気がする。
{netabare}つーかエドワードさん好きだわ(笑){/netabare}

■10話目
ここまで観てきた甲斐があったと思える回。
登場人物が多くてよく分かってない部分もあるのだが、まぁ今のところ
さしたる支障もないので放っておこう(笑)

■最終話まで
全ては謎のまま終わってしまった、言わば長尺なプロローグ。
原作漫画の販促として見るなら上出来だろう。
まぁ俺は・・・・・素直に正座してアニメ2期を待ってます(笑)

投稿 : 2021/07/24
♥ : 7
ネタバレ

とまと子 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

裏返しのジグゾーパズル

 
とても変わったお話です。

自分とうりふたつの影=ケイトに付き従う少女=エミリコ。
人に見えるエミリコの方は「生き人形」と呼ばれ箱の中で眠り
影に見えるケイトは美しく着飾りエミリコの主として振る舞う

どうしてそうなったのか、何故エミリコはそこにいるのか
何の説明もなく、エミリコ自身にも何の疑問もなく物語が進みます。
裏返しの真っ黒なピースで埋められたジグゾーパズルを解いていくようです。

******
3話まで観ました。
{netabare}
もちろん、これから解き明かされている謎や仕掛けがあるんでしょう。
原作はヤングジャンプ連載のコミックだし。
きっとそこには”罠”や”陰謀”があって、それが解けていってわたしたちの常識的な視点に近づいて行くのかな…って思います。

でもわたし、何故か今のこの「異常な状況」にとても惹かれてしまうんですよね…。

理由のない盲目的な愛と献身。
降り積もり続ける煤をただただ拭き続ける永遠に続く掃除…

リアルにこの状況に置かれたなら、もちろん黙って受け入れられるような状況ではないです。
でもなんだかわたしには不思議にしっくり来て、エミリコのケイト様への献身の喜びに共感してしちゃってるんですよね…。

わたし、実はドMだったんだろうか…??
まるで自分の気づかなかった背中の空隙に、ピッタリと合うパズルピースを嵌められちゃった気分です…。
{/netabare}
******
6話まで観ました。
{netabare}
…というか、わたしこのお話しハマってしまって原作コミック既刊単行本ぜんぶ読んでしまいました(^_^;)

下から上に落ちるスス時計のように、"あるべきこと"が裏返された世界。
ちょっとネバランっぽく「疑え!」って言う感じに展開していくみたいですけど、やっぱりわたしにとっては少し違うところがすごく気になる物語です。

"何も考えずに"、奴隷のように仕え尽くすように強制や暗示をされているみたいに見えるけど、ではエミリコのケイト様への想いは「ニセモノ」で「悪いもの」なんだろうか?
…とか。。

うつろいやすく、なにかしらあやふやで曖昧な表情を表してしまう"顔"を持つ「自分」…
いくら見つめてもただ視線を吸い取って、弱さも壊れやすさも何も読み取られることもない「影」…
一体どちらがより"確かな"存在なのでしょうか?
…とか。。

OP曲もED曲もどちらも素晴らしくて、特にエンディングのReoNaさんの「ないない」は最近ヘビロテしてます♡
この歌詞も良いんですよね!

♪ 何者でもないまま
 何にもできないまま
 生きるのは無駄ですか?
 悪いことですか?

…ほんとうに、それは無駄で悪いことなんでしょうか?
{/netabare}
******
10話まで観ました。
{netabare}
原作を読んでしまったのでここで明かされる「謎の答え」のひとつも知っていたのですが、改めて考えてみると、この設定ってちょっと「コドモがオトナになる経過」をたどっているようにも思えてきました。

{netabare}生まれたままではっきりした自分を持たず、ただ愛することだけしかできない「生き人形」の半分。
理由のないプライドと賢さはあるけれど、しっかりした実体を持てないでいる「シャドー」の半分。

そのふたつがバラバラのまま大きくなっていって、やがてひとつになっていくことがオトナになることなんだけれど、もし片方が片方を飲み込んでしまったら、それはつまらないオトナになるだけ…

だって気位の高いだけの寂しい生き方よりも、惜しみなく与え愛する生き方のほうがずっと”生きている”のかも知れないから。{/netabare}

もちろんそんな寓話みたいな解釈なんかしなくてもすっごく好みの雰囲気と世界観の謎めいた感じだけで十分面白いんですけどね♫

それでも、そんな意図はなかったとしてもそれくらい深いところに根ざしているからこそこんなにこのお話に惹かれてしまう…そういう力を持った物語になっているんじゃないかな?
とか、思いましたよ。

ところでエミリコととまと子って、なんとなく名前のセンスが似てるかもww
{/netabare}
******
12話まで観ました。
{netabare}  
11話の後半から大きく改変してアニメオリジナルの展開です。
その前からエピソードや登場人物ごと抜いてあったりしましたけれど、それ以外は雰囲気も含めてとても原作に忠実に作られていますし、オリジナルの1.5話分を観ても原作にあってもおかしくないような内容やセリフまわしに感じるので、1クールで終わらせるためには改変はどうしても必要な中、わたしとしてはこれはとても原作を大事にしてくれているように感じます。

でもまだ最終話が残っているので、そこでがっかりしなければいいのですけれど…。

いろんな意味で、ドキドキです…!
{/netabare}
******
最終話、観ました。
{netabare}  
1クールの1期だけで完結させるためのアニメオリジナル…と思っていたのですけど、どうやらそうではなかったようです!
この人達、2期もやる気満々なんですね!(…”この人達”って誰だかわかりませんがw)

ひとまず1期は完結させなければならない。
だからストーリーの改変は必要。
でも2期も原作にできるだけ忠実に作りたい。
だから改変はまた原作の続きにつながるようにまとめなければならない。

この条件全部を満たすオリジナルストーリーが、11〜13話だったんですね!
すごいです! (何故かわたしまでエミリコ風の話し方w)

というわけで、やっぱりこの人達、原作愛に溢れた素晴らしい人達だと思います。
2期が本当に作られるかどうかはわかりませんが、わたしもエミリコのように諦めないで待つこととします!
{/netabare} 
**(いったん)おしまい☆**
 

投稿 : 2021/07/24
♥ : 29

93.8 2 独特の世界観アニメランキング2位
メイドインアビス(TVアニメ動画)

2017年夏アニメ
★★★★★ 4.2 (1955)
7917人が棚に入れました
隅々まで探索されつくした世界に、唯一残された秘境の大穴『アビス』。
どこまで続くとも知れない深く巨大なその縦穴には、奇妙奇怪な生物たちが生息し、今の人類では作りえない貴重な遺物が眠っている。
「アビス」の不可思議に満ちた姿は人々を魅了し、冒険へと駆り立てた。
そうして幾度も大穴に挑戦する冒険者たちは、次第に『探窟家』と呼ばれるようになっていった。

アビスの縁に築かれた街『オース』に暮らす孤児のリコは、いつか母のような偉大な探窟家になり、アビスの謎を解き明かすことを夢見ていた。
そんなある日、リコはアビスを探窟中に、少年の姿をしたロボットを拾い…?

声優・キャラクター
富田美憂、伊瀬茉莉也、井澤詩織、田村睦心、沼倉愛美、塙愛美、村田太志、坂本真綾
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

ほのぼのキャラデザとは裏腹なシリアスな物語が絶品

原作未読。最終話まで視聴。

【はじめに】
ジブリ作品を思い起こさせる風景と街並み。
ほのぼのととしたキャラデザ。

1話当たりの視聴体感時間が短く感じる。
面白い作品である証。

最初はその程度の認識で視聴開始。

【物語】
物語が進めば進むほど、シリアス度が増してきますが、毎回、続きが気になる展開は、見事としか言いようがない。

グロい演出は有りますが、私はあまり気になりませんでした。
ほのぼのとしたキャラデザが功を奏したと思います。

最終回はとても良かった。
第2期を予感させる終わり方に、期待が膨らむ。

【作画】
完璧だったと思います。
動きも滑らかで、とても見やすかった。

【最後に】
第10話で{netabare}ナナチが登場するまでは、リコの明るさに和まされていた。
ナナチが登場してからは、(リコが意識を失っていたせいもあるが)ナナチに和まされていた。

最終話のナナチとミーティの話は、涙無くしては見られなかった。

リコのお目覚めがあっさりと描かれていたのはとても高評価。
この演出が、リコのキャラに一番ぴったりだと思った。{/netabare}

続編、期待して待ちたいと思います。

投稿 : 2021/07/24
♥ : 150
ネタバレ

スラえもん さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

最終話を観て・・・

<2017/9上旬 初投稿>

痛いシーンが見てる方も痛く感じるアニメって好きなんです。

行動が痛いとかそういうのではなくて。
ばっと斬られてばっと血が出て、でも全然痛そうに見えないアニメとかあるじゃないですか。
(そういうのでも面白いものは面白いんですが)

でも、やっぱり血が出たら見てる方も痛く感じてしまうアニメというのは迫力ありますね。

メイドインアビスはまさにそういう感じ。

主人公が考えなし過ぎてイラつくこともあります。
でも、そういう主人公だからこそ物語が進んでいくのも道理なわけで。

ファンシーなキャラと、セピア調のきれいな背景、容赦無く迫ってくる謎に満ち溢れた恐ろしい生き物達。
でも、そんな生き物たちも生存本能に従ってるだけなわけで。

いつの間にか夢中になってます。

<2017/9/21追記>
先々週、ナナチ初登場でしたね。
原作未読だったのでどんなんか興味しんしんでしたが、予想外に男前で笑い和みました。
ところで、なんで追記かというと{netabare}タマウガチに毒の棘で刺されたリコを救うため、レグがリコの腕を叩き切ろうとしたところ。
これ、やっぱり観てられなかった。
ただこれが書きたくて。

胸がぎゅーっと痛くなりました。
痛ましすぎて。{/netabare}

本当に絵柄に騙されちゃいけない、度し難いアニメ

<2017/9/23追記>12話目を観て
最後のナナチのセリフが重たい実写戦争映画みたいになってるんですけど。
なんつー引きだよ。
次回最終回は1時間スペシャルだよのテロップまでもはや、度し難い

<2017/9/31追記>
{netabare}ナナチとミィーティ・・・

リコがレグに
「ナナチ言ってたよ・・・レグ、あたしを助けるあいだ、ずっと泣いてて、一生懸命悩んでた、って。それ見てたらね、『あれはオイラだ』って。思わず助けに出ちゃったんだって」

ここだけ切り取って文字にするとなんでもないような言葉なんだけど、それまでの積み重ねが・・・涙が出てきてしまって。

心に迫ってきて。

映画で観たい。

総集編とかではなく、全13話をそのまま。{/netabare}

投稿 : 2021/07/24
♥ : 96

ももも さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

感動できる名作。でもグロには注意が必要かも

この作品が深夜アニメとして始まった時、ネット上では既読者による「グロい」という前評判で話題になっていました。
私が視聴前に画風と上記の評判から想像したこの作品の目的は「可愛い絵でグロやりたいんだろ?」という悪趣味なものでした。
ですからずっと避けていたのですが「名作」という声も多く、試しにと視聴してみて、最後まで見終わって感想は変わりました。

この作品は問題を魔法で解決するわけでもなく、友情パワーで乗り切るわけでもなく、危険極まりない場所に飛び込んだ当然の帰結として、いたいけな子供が残酷な目に遭います。
いわば「ファンタジーの中でのリアル志向」とでも言うべき作風であり、例えば劇画調(青年漫画風)であれば同種のコンセプトの作品はあるような気もします。

主人公リコが裸になるシーンもたまにあり「少女のヌードは余計」などの意見も散見されます。(※このレビューを最初に書いたのはamazonなんですが、あっちではやたらそう言われてました)
確かにいらない気もするのですが、漫画やアニメに意味のないシーンは普通ありません。
「なぜ?」と考えて思うのは、一貫して「世界が清濁分け隔てなくフラットに描かれている」事です。
ヌードを描くことが目的ではなく(そもそも「可愛い」の方向が萌えではなく児童漫画方面ですし…)、そういうシーンも含めてあえて「全部描いている」ように感じました。

主人公リコとレグの性格だけはこの画風に合いそうなものであり、子供向け漫画よろしくどこまでもまっすぐで前向きです。
それが画風と併せてより一層残酷さを際だたせているのですが、自らを犠牲にしながら、リコとレグは穴を降り続けます。
なぜ誰も助けてやらないんだ!なんでこの子どもたちはこんな目に遭っているんだ!という感想を他所に、子どもたちは自らの意志で目標に向かって真っ直ぐに生きていく…というのが、この作品の胸を打たれる点なのだと思います。
そのための、ご都合を廃した事を明示する「フラットな描写」なのではないかと思っています。

一つ懸念があるとすれば、これは深夜アニメとして放送されましたが、ネット配信ではそんなことはわかりません。
これを子供に見せるのは良くないなぁとは思います。単純に残酷なので。
大人が俯瞰視点でアニメを見ていたつもりが、必死に生きる幼いキャラクタを見ていつの間にか身につまされているというのが、この作品の本質だと思っています。

おまけ。
映画公開を控え、原作者つくしあきひと先生と脚本の倉田英之氏による対談です。非常に面白かったので。
【特別対談】『メイドインアビス』つくしあきひと × 脚本家 倉田英之 インタビュー!
https://media.comicspace.jp/archives/11896

投稿 : 2021/07/24
♥ : 25

85.1 3 独特の世界観アニメランキング3位
色づく世界の明日から(TVアニメ動画)

2018年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (967)
4119人が棚に入れました
物語の始まりは数⼗後の⻑崎。⽇常の中に⼩さな魔法が残るちょっと不思議な世界。主⼈公の⽉白瞳美は17歳。魔法使い⼀族の末裔。幼い頃に⾊覚を失い、感情の乏しい⼦になった。そんな瞳美の将来を憂えた⼤魔法使いの祖⺟・⽉白琥珀は魔法で瞳美を2018年へ送り出す。突然、⾒知らぬ場所に現れとまどう瞳美の視界に鮮烈な⾊彩が⾶び込んでくる…。

声優・キャラクター
石原夏織、本渡楓、千葉翔也、市ノ瀬加那、東山奈央、前田誠ニ、村瀬歩
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

色々な事を想像させてくれるエンディングが光る作品

P.A.WORKS制作のオリジナルアニメ。

魔法使いの家系で色覚異常の少女が、祖母の魔法で、60年前の過去に飛ばされて・・・。

【まずは高評価ポイント】
何はともあれ、『エンディングが良かった』というのが率直な感想。
多くを語るのではなく、視聴者に想像させてくれるエンディングが高評価です。
{netabare}
2078年のKOHAKU LEVEL77から2018年の琥珀に届いたメッセージから始まるエンディング。
{netabare}《重度のネタバレを含みますので、未視聴の方は飛ばして下さい!》
{netabare}瞳美は唯翔のお墓参りに行った。
瞳美が学校で話しかけた2人組は、2018年の魔法写真美術部員の親族。
2078年の写真美術部員の中にも親族がいる。
琥珀おばあちゃんと一緒にお茶している人=おじいちゃん=貸本屋の一柳さん。
(こう考えると、第12話で琥珀から一柳さんを紹介された時の瞳美の表情も絶妙ですよね!){/netabare}
{/netabare}{/netabare}
これが私の予想です。
予想というより、こうであって欲しいという願望に近いかも知れませんけど(笑)。

作画はとても良かったです。
特に背景。
色を題材にした作品ですから、ここがイマイチだと、おかしなことになってしまいますからねぇ・・・。


【問題点を少々甘口で】
まずは、序盤。主人公・瞳美がとても暗いこと。
そして、写真美術部員の個性が薄いこと。
これらのせいで、第4話に琥珀が登場するまでの物語が、あまりにも味気なさ過ぎる。
{netabare}
序盤は、薄暗い灰色のイメージ。
中盤は、徐々に明るくなるイメージ。
終盤は、恋愛要素も加わり、更にカラフルなイメージ。
{/netabare}
例えば、こんな演出だと思えば理解出来なくないけど、それにしても序盤が暗すぎる(笑)。

投稿 : 2021/07/24
♥ : 71
ネタバレ

Progress さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

アズライト

色が見えない少女がタイムスリップするお話。

1話
{netabare}
主人公の月白 瞳美は色覚異常で周囲と馴染めません。
周囲が夢中になれる風景であったりを共有できない。
人と馴染めない分、周囲のイメージと違って、瞳美は純粋。
本作がテーマとして扱っている「色」について、
色が見えないから、哀しい、と言うわけではなく、
哀しいから、色が見えないように感じました。
母親との別離、年数の経過、友人の欠如、そういったことから色が見えないのかな。

瞳美は魔法なんて大嫌いという。魔法使いという自分の家系に対するものか、「一人でも大丈夫」という魔法を使ってしまう、自分の心の弱さに入り込むからだろうか。
葵 唯翔の絵(デジタルで・・・)により、瞳美の世界に色が戻る。

今作が瞳美の色を取り戻すためには、何が必要であるのか、それを追っていくことは必要でしょうね。
その中で、心が純粋で脆い瞳美の、細やかでいじらしい感情の動きを期待しています。

サブのポイントとしては、自分の元々持つ、魔法使いと言う血筋や、一人でも大丈夫となってしまった現状で友人の存在について、どのように肯定していくのか、と言う部分を重視してます。

それにしても、瞳美の髪が銀色なのは外人の血でも入ったのだろうか。琥珀ばあちゃんもしくは瞳美の親は外人と結婚したのかな(笑)
キービジュでは、色はそんなに銀色じゃなかったから、アニメ的表現だろうか。
{/netabare}

2話【モノクロ】
{netabare}
二話で多用された瞳美のモノクロの世界と色のある世界の一瞬の切り替え。

モノクロ写真は、色、という情報が抜け落ちて、過去の事象(写真の中に収めた物)をみています。
その時、私は、写真を取った時の時間の流れよりも、自分の生きている時間の流れが、はやいような気がするのです。
なので、瞳美の世界は、私の生きる時間とは少し時間の流れが違うような、そういう錯覚を覚える印象を受けました。

また、色のある世界から、モノクロの世界に変わるシーンは、私の感じる世界がこう見えて、瞳美の世界がこう見えてしまうのか、そういうショッキングさが感じられて、瞳美の抱える色覚障害というものが、瞳美に与える影響の大きさを納得してしまいましたね。

{/netabare}

3話【暗示】
{netabare}

今回は瞳美に対して暗示によってどうなるか、というアプローチがなされていましたね。
ポッキーを杖代わりにした時も(ポポッキーとかいってたかな?)、
曾祖母である瑠璃が「初心者はこういうものをつかったほうがやりやすい」
という事を言っていましたね。
つまり、魔法使いのオールドなイメージ、大きな帽子に杖を携えたような、そんなイメージで、なりきった気分になったほうが使えるということかもしれません。
それは、私は魔法が使える、という思い込み、自己暗示を掛けやすくなるための一つの手助けでしょうね。

そのほかにも、水色の星砂を撒いたので水の上を歩けると思い込んだ瞳美の思い込み、
人に色が見えないことを隠す理由にある、他人への思い込み、
モノクロ写真なら自分にもできるかもしれないという、希望のような思い込み、自己暗示。

彼女が色が見えないことや魔法が使えないことは、彼女自身が自分にアレができるコレができると思い込めるような自己肯定によって、解決されるのかもしれません1ね。


{/netabare}

【魔法が解けるとき】
{netabare}
二話で瞳美が「魔法なんて大キライ」という言葉を、前篇と後編で使い、その心境の変化を、表情や声色で表しましたね。
この言葉を自己暗示のように繰り返していた瞳美。
「一人でも大丈夫」という言葉の小さな魔法、思い込みのように、この言葉も小さな魔法なのかもしれません。
それが二話の後半で言った「魔法なんて大キライ」という言葉はどこか魔法が解けかけたような…そんな印象になりました。
{/netabare} 

4話【世界】

{netabare}
一人のか弱い少女のお話と見ていましたが、世界との向き合い方、セカイ系っぽいお話をするかもしれません。
「魔法の力を与えてくれたこの世界に恩返しがしたいの」
そういった60年前のババ…(ゲフンゲフン)琥珀は、瞳美からみて、大人に見える、もしくは先を見ているように見えたでしょう。

琥珀が作品中で悩みであったりとかを抱えるかどうかは、作品の最終回に深く関わってくるでしょうね。

琥珀は世界を肯定しており、作品世界の理の一部である「魔法」を肯定しています。
つまり、瞳美は、世界の理である魔法の力を有していながらにして、否定していることが、色が見えない原因になっているのだと、今回感じました。
潜在的な瞳美の魔法の力が琥珀の魔法によって引き出されたことからも、彼女の心によって色が見えないことを、彼女の中に内在する魔法が作り出しているのでしょう。
でもそれって…少しおせっかいな世界かなと、思いもするんですよね。

また、写真部の皆の恋や物語も平行して進んで言っていますが、一つ一つの物語に意義があり、それぞれの物語が最終的に帰結する場所へ意味があることを期待させて頂きます。

{/netabare}

5話【魚】
{netabare}

今週は写真部の女性メンバーのあさぎの恋を回収する話も絡めてましたね。
あさぎの恋が、あさぎを成長させる要因として作用する方向に持っていったのは素晴らしいと思います。
ただ、主人公である瞳美をあさぎの成長の間接的な原因としたポジションにおいたままだったため、瞳美とあさぎの距離は縮まっていないことが気がかりです。

さて、今回は瞳美が葵に渡した星砂(懐かしい思い出の星砂)、それをつかうことによってあおいが金色の魚を見るという展開がありました。
ひとみが魚をみたときは、あおいのデジタル絵を見たときです。
つまり、星砂が魔法の類であるならば、あおいのデジタル絵は、別の魔法がかかっているのかもしれません。それは、あおいが絵に込めた思いが、魔法として絵にかかっているということであってほしいですね。


{/netabare}

6話【写真】

{netabare}
今回は色々転換点になりそうですね。

まずはあさぎの恋ですが、部長との関係を「小学生時代の関係のままで良い」から、変えたいと思ってあのように部長の手を振り払った。あさぎの拙さが残るコミュニケーション方法にとても青春を覚えますね。

次に、あおいの絵の中に瞳美が入ってしまったことについて。
情報が多いので整理しましょう。
①絵の中に入る時、アズライトがモノクロの世界で光っているように見えた
②絵の中の奥には、死んだ金色の小魚、死んだ大きな金色の魚がいた。
③瞳美が絵の中の奥で立っていた場所は瞳美曰く「荒れた場所」
④絵の中には渦まきが中心にあるような湖(もしくは海)があって魚はそこにながれた。
⑤渦巻きの中心に行こうとする魚を、網のような物を持って捕まえようとしていた人がいた。
⑥絵の中の事を聞かされたあおいは、なにか思うことがありそうだった。

では、内容を考えてみましょう。
まず①については、絵に入ったのは瞳美の魔法によるものであるという事の裏づけでしょうね。アズライトは魔法の力を増幅させるような意味合いを持ち、それを描いたものです。
②について、これについての疑問点は誰の心の内を描いたものであるのかという事。
これはあおいの心の内を描いたものであるのか、それとも瞳美の中なのか。
というのも、⑥のようにあおいは自分の絵に対しての迷いを描いているように見えつつ、後半で瞳美に色が見えるようになるとき、彼女の心の変化によって大きい魚の状態が変化することがあることが、この描写の疑問点です。
この疑問点については保留しておきたいですね。④と⑤を理由として解釈すると、小魚はあおいの心のもの、大魚は瞳美の心のものであるかもしれません。

③番についてですが、瞳美があおいに、瞳美のために絵を描くから見てほしいという言葉で、荒れた場所に色がついたことから、瞳美のポジションを表現したように見えます。

さて、絵の中についてはこれくらいにして、瞳美の世界に色がもどったことについて考えます。
あおいの干渉によって瞳美の心が変化したために色が見えるようになった、ということは、誰が見ても間違いないでしょう。
なぜ色が見えるようになったかについては、色が見えるようになったとき魚が登場したため、色の見える見えないは魔法の関係していることは明らかかと思われます。
色が見えるようになったときに死んだ大魚が金色になり蘇った事については、瞳美の心の中での変化をえがいたものでしょう。
あおいの干渉というのが、「君のために絵を描くから、君に完成した絵を見てほしい」というのですが、魔法を作り出しているのは瞳美であるために、瞳美の心の内がいまどうなっているのか、という事が重要なのです。
色が見えないのは瞳美が世界を肯定できないせい、と以前書きましたが、
あおいの干渉で、瞳美が世界に肯定できるものが出来た、と考えると、
おのずと今後の展開が見えて来るような気がします。

それと、魔法写真美術部が仮装をして写真を取りにいったとき、瞳美が道のブロックの写真を取っていることが非常に印象的に見えました。
その残った写真は他の人が見ればただブロックを取っている物にしか見えないかもしれない。ですが、写真を取った瞳美がその写真を見れば、この時どういう思いで写真を取ったのか、他に心躍るような景色はそこにあったのに、ブロックを取った理由。写真という映像を保存する媒体が、人の記憶や感情を呼び出す装置になるというのが、とても面白い描写でした。

{/netabare}

7話【好き】
{netabare}
今回は胡桃回でしたね。個人的には胡桃に共感をもてた良回のだけれど、進路の話と捉えるととたんに面白くないと感じる方もいるかもしれません。
私は今回は、「好き」を強く意識させられる回だったと感じています。
その「好き」とは恋愛感情におけるものではなく、物事に対しての「好き」ということ。

物語を考える前に、少し胡桃の状況を整理しましょう。
①胡桃は人生をかけるほどの好きなものが無いことに悩んでいる。
②胡桃の姉が好きなものを仕事にしたことをすごいと思いつつ、①の自分と比較して、劣等感を感じている。
③劣等感を感じていた胡桃であったが、千草によって自分の好きをあせらずに見つけることを気付かされた。


私が共感を感じたのは、胡桃の姉への感情。姉へ尊敬を見せていると同時に劣等感にさいなまれている彼女に、未発達な高校生としての悩みとして適当であることを感じました。
物語としてのこの悩みへの解決について、千草という部内でも胡桃に近い存在であり、お調子者的な性格である事が、よい解決を迎えた理由だと思います。

私なんかは胡桃に対し、自分は自分、他人(姉)と自分を比べるな、と、彼女の好きが見つからないことに対する回答とは別の頓珍漢なことを言いたかったのですが(まあそれは、胡桃の姉に対する劣等感に対しての意見なのですが)、千草は、ひとによって好きの度合いは違う、好きなものはいつか見つかる、あせることはないと、いつもの調子で言い、胡桃を救い上げました。これが胡桃の側にいて、そして高校生であり、お調子者である千草の考え方であり、登場人物の性格の提示がとても上手くいっている回だと思われました。


ちなみに「ヴィーナスの重荷」というタイトルから、荷物を置いて、走りだす胡桃や千草のシーンを考えると、ヴィーナス=胡桃であり、胡桃にとって、好きなものがなければならないというような、足かせのような考え方を重荷と考え、それを置いて走り出すことが、胡桃の悩みの解決シーンとしてさわやかさを演出していましたね。

{/netabare}


8話【光】
{netabare}
さて、いよいよ来ましたね。今まで世界を祝福してきた琥珀のアイデンティティを脅かそうとする展開が。

瞳美の「(未来に)帰りたくないなあ、ここにいたいなあ」という発言が琥珀の気持ちを大きく揺り動かしました。

では、琥珀がなぜその発言で動揺してしまったか。
琥珀は、世界を自分に魔法を与えたことを肯定しており、感謝しており、恩返ししたいと考えています。
その恩返しの手法として、魔法で人を幸せにしたいということで、人の願いを魔法で叶えるために、魔法の勉強にまい進してきたわけです。
瞳美に対しても、いつか帰りたくなるだろうと思い、自分が未来から送ったこともあり、その願いを叶えるために、時間遡行魔法の練習を積み上げていたわけです。
しかし、瞳美の今の思いは異なりました。この時間にいたいという瞳美の願いに対して、モノローグとして「私は魔法で人を幸せにしたい、でも魔法で人を幸せにするのは本当に難しい」と語ります。
琥珀の中に流れた感情を整理しましょう。
①瞳美が幸せだと思うことを叶えてあげたい。
②未来に帰すことは瞳美の幸せだと勝手に思っていた(瞳美は未来に帰りたい?という琥珀の問いは、琥珀自身なら帰りたいと思うエゴイスト的質問だった)
③瞳美のここにいたいという気持ちを、全肯定できない。
④瞳美のこの世界に留まらせることは、瞳美のためになるのか、それとも、幸せになるのか
つまり、琥珀は瞳美は元気になったら帰りたいだろうという、琥珀視点で考えていたのですが、そうではなかったため、瞳美を幸せにする方向性が見えなくなってしまったことが、動揺した理由だと見ています。

この状態に入ったことで、琥珀は瞳美の幸せにすることがどういうことか、自分が魔法で人を幸せにしたいと思っていたがその具体的方法を考えるようになるのはかもしれませんね。
その過程の中で、現状魔法写真美術部のグループの中で誰に支えられることなかった琥珀が、グループの中でのやり取りを通して変化していく展開が見られるんじゃないかと期待しています。

そして、その問いの中に、琥珀が上手くいっていない時間遡行魔法に必要なものが存在しているんじゃないかなと、考えるばかりです。


さて、本筋以外の話から読み解きますが、今回では瞳美の取る写真が雰囲気が変わった事を部内の皆に指摘されていましたね。光の意識が出てきたと。
この作品は色づきを大事にすると共に、光による煌きが重要視されていますが、それを強調するのと同時に、光の当たらない闇の部分を見ることもあるということです。

以前の瞳美は、「光なんていらないという写真が多かった」と部内の人間から言われています。では、瞳美がどこを見ているか、という視点で考えると、部内の人に色が見えないことを告白していない時は、彼女は闇を見ていました。それが告白後は、光を見ている。

つまり、瞳美が今の時間にいることで、色が見えるという希望の光に囚われているならば、光の当たらない闇の部分は、瞳美の目に入っていないもの、魔法写真美術部に依存し、彼女の自立という部分の視点が、瞳美には見えていないという指摘が、琥珀の動揺のシーンにはあるのかもしれません。



追記です。ここからは、琥珀という登場人物について、やはり考えなければだめだろうということを感じています。
私の琥珀に対するイメージは、本音をぶちまければ酷いものですが、
瞳美に対する、私は経験あるからわかるよ感
琥珀の大人びた仕草についているニセモノ感
思春期を経験していないかのような家族との関係
まあ、他にもいろいろ言いたいのですが、それは上記のものと類似事項になりそうなので控えます。
上記のものからもわかるように、琥珀を非常に大人びて見せていますが、素人目にもわかる、うそ臭さ。
この感情を悪いように考えるのではなく、製作者の意図するものだとしたら?
現に8話、あの冒頭で琥珀が「世界にありがとうといいたい、世界に恩返しすることに決めた」なんて、普通の人ならありえないほど世界を最初から肯定するわけです。意図して一般人と乖離、もしくは他の登場人物との差を示しているようにしか見えません。
つまり、この8話から、琥珀の性格が、周りの高校生と乖離しているように見せきったところから、いやいや、彼女にも、弱くて、同年代の子に支えてもらいたい事や変わる事ができるんですよって事を示してくれるんだと、期待しています。
{/netabare}

9話【時間】
{netabare}
今週を告白回と捉えるか、ショウ回と捉えるかそれが問題だ!
はい、ということで、今回はショウ(部長)という人に焦点を向けた回だと思っております。
一番印象深いシーンはあさぎと一緒にショウが撮った写真を見ながら会話するシーンで、ショウが写真で取ったその時間について語っているときです。
日々流れていく人の営みを眺めて、その日常を肯定、愛おしいと思っているのではないかと感じさせてくれます。
同時に、その写真が瞳美と一緒に行きとったものであり、ショウが瞳美を意識していることからも、未来に帰ってしまう瞳美に対する、今一緒にすごしている時間が一瞬かもしれないという辛さを含んでいることも伺えるのかもしれませんね。
{/netabare}


10話【友達】
{netabare}
意外にもあさぎと瞳美のすれ違いはすぐに終わりましたね。
あさぎと瞳美の距離感が埋まっていないことは以前の回に書きましたが、今回の事でかなり近づいた事から、方向性は間違っていません。ただ、物語の構成として、重大なことに見せかけて次の回であっさり解決させてしまうのは、正しいのか、少し疑問です。

さて、今回瞳美の親について、触れられました。
瞳美がショッキングな出来事により色が見えなくなったことは、1話で書いたときにも触れましたし、作品内で瞳美自身が色が見える時期があった事は匂わせていました。
幼少期の瞳美を置いて出て行ってしまった瞳美の母親、ようはネグレクトというものですが、この出来事は母親だけが問題ではないことは、あおいが瞳美を励ます時にいったとおりです。瞳美の母親がネグレクトした原因は、様々な原因に寄るものです。
今回のネグレクトの事案について、琥珀自身はどう考えているでしょうか?
魔法の力を与えてくれた世界に感謝したい琥珀、その琥珀の子供は魔法の力を有さない。という事は、琥珀の子育ては、容易ではなかったはず。
世界に祝福された人間が、祝福されていない人間を育てるようなものです。
どこかで琥珀とその子供の歯車が食い違い、子供の性格に影響を与えたと考えます。瞳美という子供が母親に自分の魔法の力を見てもらい喜んでもらおうとすることに、喜びの感情を得られなかったとするなら、それは瞳美の母親の人格を形成した環境に原因があります。
正しく、いや、100%正しいなんて事象は存在しませんが、もし魔法が使えない母親が、魔法が使える子供が喜んで使う姿を見たときに、その母親が経験してきた、魔法が使えなくて苦しんだ経験を、子供は経験しなくて済むんだと、安堵と喜びを覚えるのが、ゆがんでいない人間です。
そのゆがみがこの瞳美の母親には存在し、周囲の環境、親である琥珀を含め、そういったところからネグレクトの芽は生まれているのだと感じました。
瞳美が色が見えなくなったのが母親のネグレクトだけが原因とするなら、ネグレクトするような母親を作ったのは、琥珀だという事が言えますね。

そしてその話題について、作品内で琥珀に自分の子がネグレクトをする未来が打ち明けられるか?という疑問が出てきます。
シュタインズゲート曰く、世界線の収束により、そのことが伝えられても、琥珀は瞳美へのネグレクトの発生を止めることは出来ないでしょうね。
もしくは、タイムパラドックスの回避のために、そのこと自体が伝えることが出来ないという事になるかもしれません。伝えたらネグレクトが発生しなくなるので、瞳美が過去に来る未来がなくなり、過去にいる瞳美は消滅もしくは帰還するかもしれません。

ラストシーンに瞳美が過去に来た理由を考え始める描写があります。
瞳美は自発的に過去に来ていないという事を含めると、過去の琥珀にその理由を尋ねるところから始まるかもしれません。
しかし、未来の琥珀は「いけばわかるわ」という言葉から、誰かに教えてもらうようなことではないことであるのは明確です。
個人的な考えですが、写真部の人間との会話の中から考えると、この写真の時はこんな事があったよねということを思い出せる、だとか、非常に仲間内での出来事を重要視している事が伺えます。
瞳美が写真部の友達たちと共有した時間の中から、過去に来た答えは瞳美自身により導かれるのではないかな。

それと、今回の見所は、瞳美が泣きじゃくりながら、自分に怒っているシーンですね。ないている内容についてはいいとして、悲しんだり怒ったりする感情の爆発が、瞳美には必要なんだと表現してくれたシーンでした。
つまり様々な感情が彼女の世界の色付きを形成してくれるということなのかもしれませんね。
{/netabare}

11話【琥珀】
{netabare}
他のレビュワーさんのレビューを見る限りでも、良い印象ではない回であることは確かです。
私も、この回について、違和感が感じた事があるのでそれを整理します。

まず、前回までに何も触れていない時間魔法に対する世界の修正力がいきなり出てくる。これは単純にダメですね。
つぎに、前回で過去に来た意味を瞳美が考え始める描写があったが、今回はそれに全く連続性が無い。
これは個人的な感想に入るかもしれませんが、琥珀のおしつけがまさMAX。世界が瞳美を消しちゃうんだからしょうがないといって、グループの意見を納得させることを1話の中で消化するという、急ぎ足で無理やり話をまとめた感を出しています。瞳美の意思と、琥珀の意思がまだ反している演出があるところは、まだ琥珀に期待したいですね。

そして、瞳美とあおいの恋愛については、紙飛行機を追いかけていったら、二人が出会うのはまだわかるけれども(あおいの元へという魔法がかかっているため)、あった瞬間抱き合う、そんな関係まで発展していたっけ?という、物語の急変ぶりにショックを受けました。

この11話で残念なのは、やはり琥珀について、舞台装置化してしまいそうな不安が残ります。
今回の琥珀は、時間魔法が成功させることができるかどうかについてばかり不安にしていて、瞳美の心に気づけていない、瞳美がここに来させた意味を考えていないという描写であればいいのですが。つまりこの回を、琥珀の失敗回と捉えて、来週が琥珀の成長回と期待できなくはないわけです。
もし、本当に琥珀が時間魔法をするだけの存在であり、瞳美の心を考える友達のポジションを持っていないなら、琥珀は物語の舞台装置であるという、残念な役回りしか与えていなかったという評価になってしまうでしょうね。


前回の感想で、タイムパラドックス回避のために、瞳美が消滅・もしくは帰還するかもしれないということは書いたけど、今回とは全く文脈が違います。琥珀がネグレクトを発生させないようにしたら、瞳美が過去にくるか?という文脈で話しました。

今回出てきた世界の修正力は、二つの発生の理由が考えられます。(作り手のご都合というものを排除した場合)

まず、琥珀が過去に行かなくて済む未来になったから働いた、というのが物語を良心的に見た場合の感想になります。

次に、琥珀の言ったとおり、本当に世界が元通りの世界にしようと修正するために発生したという理由。こちらが本当になると、魔法という力に向き合って、変化してきた瞳美の成長を描いてきた物語が、なかったことにすべきという力であるわけですが、この方向で本当に物語を進めるか不安ですね。
好意的に見れば、瞳美の取り巻く世界は瞳美を祝福しているようには見えないわけです。しかし、琥珀は自分に力を与えた世界を感謝しており、瞳美に対してあまりにも残酷な運命を突きつける世界に対して、世界を愛する琥珀が、世界に何を思うのか、それが気になりますね。


{/netabare}

【幸せ】
{netabare}

瞳美の色が戻った時、母親と見たときの花火や、過去に行く直前に見た花火を思い起こさせて、とても色彩のあるシーンでした。

琥珀については魔法の神様に瞳美がもう少しこの時間にいることを神頼みしたり、未来に変える直前に瞳美に謝っていたりと、琥珀の無力感が際立ったいました。
同時に、瞳美の心に生まれた気持ちを、「それって幸せってことなんじゃない?」と、言い当ててしまう辺り、琥珀は大人なのか、それとも若者なのか、微妙なポジションに立っています。

今回、「幸せ」が宿ることで、瞳美は色が見えるようになったような、そういう印象を受けました。母親と一緒に見た花火の時は、瞳美のなかに幸せがあったのでしょう。1話に瞳美が「誰かと見ても楽しめない」といった沈んだ気持ちを吐露する場面を拾ってきたのが幸せを強調していました。
その為、やはりストーリーの中で、瞳美の変化を出した表現というのは、作品を見る人に大きな感動を与えてくれたと思います。

最終回への次回予告が「私の色は何色なんだろう」という一言で、アニメ「PSYCHO-PASS サイコパス」を思い出して、空気も読めずクスリとしてしまいました。

それと、先週から引き続いた瞳美とあおいのハグについて、今週見ればわかるとおり、まだ瞳美もあおいも自分の好意を伝え切れていないように見えました。あのような熱いハグをしておいて恋人関係まで発展しない所が、この二人らしいですね。

最終回を前に少しおさらいといいますか、拾われているかわからなかった描写について。
あおいについて。最初に瞳美があおいの絵の中に入った時、大きな渦の中心に導かれる魚と、それを捕まえようとする影。この描写はあおいの悩みを含んでいたと考えるのが良いでしょうね。あおいの悩みが解決されたと同時に、この描写が示していたことは提示されたのだと思います。
あの金色の魚は、あおいが幼い頃に書いた絵ですが、瞳美との関係は、最終回、明らかにされるのでしょうか?楽しみですね。

それと私がずっとイメージしてきたこの作品の作品像について。
OPの映像で、魔法写真美術部のメンバーが揃って同じ方向を見て並んでいるシーンがあります。同じ時間を共有し、様々な悩みや青春を共に助け合い語り合い経験し、そして繋がりが強くなった友達を得ることが、この作品に求めていたことでした。
だから、琥珀だけが、その輪の中に入りきれていないのが、はがゆかった。
私は、琥珀がもっと魔法写真美術部に、精神的に心をおいてほしかったのだと思います。魔法がうまくいくように、部の皆の協力を得る、ではなく、琥珀自身のメンタルに仲間の存在があって欲しいと思い続けていました。

最終回、どのような物語になっても、私はこの作品を好きでいられると思います。

{/netabare}

13話 【色】
{netabare}
ほぼすべての伏線の回収回なので、非常にすっきりした部分が多いですね。
まず、色について。今作品は陰影による表現を活かしていましたね。光によって照らし出される明るい色と、その光によって生まれる暗い色。明るい色も暗い色も、どちらも併せ持って自分を好きになってほしいと、あおいは瞳美に言い残しました。それは、色とは、瞳美の持つ様々な感情の部分であり、それを肯定することで、瞳美は自分を好きになれる、もしくは母との離別に対する後悔や自責の念に向き合うことができるのだと感じました。

次ですが、未来の琥珀が人生の後悔について語ります。彼女が近くの人を幸せに出来なかったこと、このことについては、琥珀の娘について、魔法が使えないことについて、親族からの目から守ることが出来なかったことや、そして瞳美についてもそれによって色を見えなくしてしまったこと、その後悔が含まれていましたね。
つまり、作品内で17歳の琥珀という人間が成長しない理由は、
60年後にようやく過去の後悔を吐露する未来が決まっていたからでしょうね。
つまり、琥珀が家族に対して省みる力は、60年前の琥珀にはなかった。琥珀が60年前の時点でただの青年であった事を示したのではないでしょうか。

以下、最終話で気になった事。
魔法写真美術のお別れの言葉を言い合うシーンがリアルすぎる。
あおいの絵だけ色が見えることの理由。ずっと好きだった絵本だから、ということなのかな。世界を肯定しているか、の話と絡めると、あおいの絵、または絵本の中の世界が瞳美は幼い頃から好きだったから、色が見えたのかな。

色が見えるようになった理由。これは瞳美の気持ち、世界に色が溢れているという、世界に対して好きになれること、この辺りの問題提起を解決してくれたと思う。
60年後の琥珀が仕掛けた魔法が、琥珀の気持ちを汲み取る魔法であった事。今の琥珀には気持ちを汲み取る力が欠けているので技術的に無理というより人間的に無理なのだろう(ちょっと琥珀に厳しすぎる見方かな?)。



{/netabare}

まとめ
{netabare}
技術的なことや芸術的なことはわかりません。わかりませんというのは、人によって美しいと感じるものは人それぞれだと考えているためです。
特定の色に弱い色覚障害を持った人に、その色を美しいよねといっても、共感が得られない疑問にぶつかってきました。華やかだよね、という言葉ひとつとっても、それぞれの華やかへの定義が違う事に悩んでいました。

この作品において私は、モノクロによって強調された世界であったり、日の当たり方、世界の時間の流れによって作り出された美しいワンシーンであったり、人の感情が抑えきれない時の姿を、直感的に美しいと感じることは出来たと思います。(ただ、私は作品内で色鮮やか、といわれるシーンの一部が、何が素晴らしいのか、よくわかりませんでした。それが人と私の違いだと思います。)
どうやったらこの作品の作画を述べることができるのか、ずっと考えてきました。
ですが、私はアニメの技術的なことは素人であり、直感的に感じた事を、何かしらの言葉にするしかないという考えになりました。それは、美しいと感じた時の感情、喜び、ときめき、わくわく、そういった私の中から生まれる1次的な感情を、性格の違う他人にロスなく伝え、共有したいと考えました。それらの感情を得た時に初めて、作画が良いと、言うことができるのだと私の中での定義ができました。時には、感情が異なりぶつかり合うこともあるけれども、その事象ですら、私はこの作品では悪いものだとは思わなかったです。それは押し付け合いではなく、相互の感情への理解によって生まれるのだと感じています。

この作品は、仲間と共有する時間、時間そのものは世界にある物として、その時間の中で共有した感情の愛おしさを、感じさせてくれる作品でした。

{/netabare}

投稿 : 2021/07/24
♥ : 59
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

全13話+“60年”の時の重みに思いを馳せてみる

2019.01.02記


P.A.WORKSによるオリジナルアニメ


前評判の良さとキービジュアル。数年前旅行で訪れたお気に入りの街“長崎”が舞台とあって、スルーする理由が見当たりません。
“眼鏡橋”“グラバー園”観光スポットもそうですが、地味に“石橋”行の路面電車や“思案橋”の信号機なんかも懐かしいですね。また行きたいです。
そして1話EDクレジットに島本須美さんの文字が! 断念する理由も無くなりました。


最初から最後までただひたすら美しい作品でした。作画や音楽だけではなくストーリーもです。棘の無いやや起伏に乏しい物語は物足りなさという弱みと裏返しでしたね。

見える風景がモノクロになり、自分の殻に閉じこもっている月白瞳美が主人公。「高校時代のあたしに会って・・・」と説明もそこそこに祖母である月白琥珀の時間魔法で60年前の過去へと飛ばされた後、高校生の琥珀とその友人たちと交流を重ねていくお話になります。
魔法/魔法使いが社会に受け入れられているのはファンタジーで、その魔法も私たちが想像するような仰々しいものではなく、“頭がすっきりする”“そこにない風景が見える”“ちょっと物体が動く”といったもの。祖母琥珀が使った時間魔法は上位魔法で習得難度が高いという設定はあるものの、普段使いの魔法は他愛のない、琥珀に言わせれば、

“日常を彩るサプリみたいなもの”

であり、魔法が全面にでてくるかというのとはちょっと違い、綴られた物語は高校生の青春です。
・なぜ祖母の琥珀(77歳)は孫の瞳美(17歳)を過去に送ったのか?
・なぜ瞳美は色を失ってしまったのか?
謎というほどではないかもしれませんが、{netabare}『瞳美が色を取り戻していく物語』{/netabare}作品のテーマとなります。


繰り返しになりますが、ただひたすら美しいです。

OP「17才」ED「未明の君と薄明の魔法」、2018年秋クールの中でも群を抜いてました。OPED両方とも一話たりとも飛ばさなかった唯一の作品です。
{netabare}最終話で「17才」イントロ流れた瞬間、歌詞の「虹がかかるよ」が頭に浮かび涙腺が・・・ 二番も良い歌詞です。{/netabare}
{netabare}モノクロから始まり、街灯のオレンジ色から街の夜景へと繋がるED画も神秘的でやなぎなぎの曲調もしっくりきます。{/netabare}

高品質な作画も最後まで安定してました。夕暮れ、夜景、太陽の照り返し、光の滲み具合。色使い・彩度の加減は下手な劇場版より綺麗かもしれません。モノクロと豊かな色彩の対比が物語の柱でもあるため、気合が入ってました。
{netabare}序盤第2話:夕暮れ時の校舎の風景作画は引き込まれました。岩崎良美「青春(タッチED)」がよく似合います。※年寄りは付いてきてね。{/netabare}
それと舞台が長崎ということで背景作画のハードル上がってたんじゃないかしら?
少しばかりの平地を除いて丘・山そして海。小高いところに建造物が立っている坂が多い街。風景絵が田舎なら青空+雲、都会なら定規でひけるビル群とかで済みそうなところが、そうはいきません。特に夜景は、空の黒と山間の黒そして海の黒とに区別つけた上で、適度に生活の灯りを散らさなければなりません。路地は曲がりくねった石畳ですし、作画班はほんとにお疲れ様でした。


肝心の物語は薄めです。キャラも心情描写をしっかり見せるわけでなく物足りなさを感じるほど。どちらかというと心象風景を見せる感じ。いかんせんヒロインの瞳美がわかりづらいし反感買いそうなキャラ。作画だけの作品なのね…残念、、、途中までの印象です。
風向きが少し変わったのが{netabare}11話と{/netabare}終盤で、最終13話の出来が良かったので少し考えをあらためました。
{netabare}この物語は、途中経過や最終話の締め方も含めて、いろいろ余計なものを付け加えると野暮になってた気がします。むしろあの程度と抑えめで良かった。{/netabare}


■最終話を観終わって ※以下ネタバレタグは視聴済みの方向け
良く出来た最終回です。そこに至るまでの過程に起伏があればさらに良しとしたことでしょう。ただしちょっと待ってください。これって完走後に、

{netabare}『瞳美が2078年に戻ってからの魔法写真美術部員の60年を想像して補完する』楽しみが残されてますよね。{/netabare}

全13話で完結というより描かれてない空白部分がむしろ重要で、そこの受け取り方で評価が別れるんだろうと思います。

{netabare}60年後、瞳美と魔法写真美術部員との再会がなかったことが空白部分を考えるきっかけでした。物語の舞台が2018年。自分に置き換えても2078年には生きていないでしょうから余計にそう思わせるのかもしれません。
瞳美が去った後、琥珀は、唯翔は、あさぎは、胡桃は、将は、千草はどんな人生を送ったのでしょう?瞳美がやってきたことでどんな変化を彼らにもたらしたのでしょう?

●琥珀:魔法の能力に目覚めた幼少期から「私は魔法でみんなを幸せにしたい」が信条だったのに、一番近しい人たちを救えなかったことは身を引き裂かれる思いだったことは想像に難くありません。娘の失踪と孫が色を失った理由はそれぞれその時に知ったのではないでしょうか?10話で瞳美は唯翔にだけ事情を話してますが、あの唯翔が琥珀に話すとはどうしても思えないのです。
瞳美が帰る時に自分の時間魔法の未熟さを実感して、以降腕を磨こうと研鑽を重ねただろうし、そのために最適な伴侶を選びました。瞳美がいなくなった後になぜ未来の自分が瞳美を遣わしたのかを考え続けた人生なはずです。
孫が帰還し一緒に母を探すと言ってもらえてどれほど嬉しかったことでしょうか。
「幸せになっていいんだよね?」孫から言われた時に70年越しの琥珀の思いが報われた気がしました。

※12話での瞳美「あれ?おじいちゃん?」の控えめリアクションが微笑ましい。
※年齢って英語でLEVELと表記するかは知らんが、「あんたはまだまだよ」的なエールは三つ子の魂百までの茶目っ気を感じる。すなわち“LEVEL17 vs LEVEL77”

●唯翔:瞳美は唯翔から、唯翔は瞳美から大事なものを受け取りました。彼が愛する女性に対してできること。“色を失った理由を直接聞いた(10話)”“魔法の中で幼少期の瞳美に会った(10話)”“幼少期一冊だけ色が見えてた絵本があったと直接聞いた(8話)”
「あの時俺が小さな瞳美に伝えたかったこと 自分を閉じ込めてほしくなかった 諦めないでほしかった」
必ず瞳美に届けたかった執念の絵本だったはずです。唯翔なら爺さんになって再開し思い出話に花を咲かせる気などさらさらなかったでしょう。進路も絵の道には進んだでしょうが、職業替えしたかもしれないし、結婚したかもしれないですが些細なことだと思います。
心を閉ざした“小さな瞳美”に伝えたかったことを伝える役目を果たした時に彼がどんな表情をしてたのかを想像するととても切ないものがあります。

※墓参は瞳美一人でした。琥珀が気を利かせたのだと思います。もしもお世話になった曾祖母ら月白家の墓なら琥珀は一緒に行ったでしょう。

●あさぎ-将くん:占い外れたみたいでなによりです。 “うさぎさんは犬さんのとなりに立って海のにおいをかいでます”

●胡桃-千草:不明。だけどお似合いでした。{/netabare}


{netabare}色を取り戻した瞳美はどんな人生を送るのでしょう?
最終話EDで、同級生二人に自ら声をかけ、その一歩を踏み出した瞳美。この二人、髪の色とかリアクションからしてどこかしらあさぎと胡桃らしき面影がありましたね。きっと孫娘なんでしょう。
彼女らは第1話で、浴衣姿で瞳美に声をかけてた二人でもあります。両シーンとも彼女らは瞳美に親しげです。受け取る瞳美側の心の持ちようが第一話と最終話では違うという対比にもなってます。{/netabare}


{netabare}“葵”“琥珀”“山吹”“あさぎ”“胡桃”“千草”、全て色を表す言葉。六色がもたらすものは、これまで“誰にも愛されてないと感じた夜”を幾重にも重ねてきた少女の心を溶かしました。物語としてはこれで万事めでたしめでたしです。
さらに、瞳美が色を取り戻す前の彼らと過ごした半年の時間でさえ、月“白”と合わせて七色の虹は架かっていたのです。この七人にとっての色褪せることのない大切な時間でした。唯翔が絵本を通して瞳美に残したかった想い。未来でも笑ってられますように、と。{/netabare}

やはり、美しい物語でした。
空白の60年間に想いを馳せると時の重みに切なさや愛おしさを感じる良作です。


しかしよくよく考えると、夏休みの最終日に宿題をあわてて片付けたと言えなくもない。



-----
2019.06.13追記
《配点を修正》


未来のお話って別世界の話として見る向きがあったのですが、本作は現在との繋がりを強く意識させるものでした。2078年には自分は退場しているはずでしょうが、孫かひ孫あたりの世代に自分の想いは伝わっていて、って素敵だと思ったわけです。

加点しときます。

投稿 : 2021/07/24
♥ : 85

80.9 4 独特の世界観アニメランキング4位
シドニアの騎士(TVアニメ動画)

2014年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (1563)
7717人が棚に入れました
対話不能の異生物・寄居子(ガウナ)に破壊された太陽系。かろうじて生き残った人類の一部は、小惑星を船体とした巨大なる宇宙船・シドニアで繁殖しながら宇宙を旅する道を選んだ。それから約1000年の時を経たシドニア出航紀元1009年。地下層部でひっそりと育てられた少年・谷風長手(たにかぜながて)が、祖父の死を期に街へ出る。長手は人型巨人大装甲・衛人(モリト)の操縦士訓練学校に入学することになり、そこで初めて祖父以外の人間と触れ合っていく。長道が初めて異性を意識する女性 ─ 星白閑(ほしじろ しずか)長道の初めての友人となった男でも女でもない人間 ─ 科戸瀬 イザナ(しなとせ いざな)長道に苛立ちを覚える少年 ─ 岐神 海苔夫(くなと のりお)様々な訓練生たちと学校生活を送る中、ついに長道たちに初任務が下される。それは決して困難な任務ではないはずだった。しかし長道たちの前に突如、寄居子が出現。100年ぶりとなる脅威との遭遇に、人類は、長道は何を選択するのか? 人類の存亡をかけた戦いが今、始まる──。

声優・キャラクター
逢坂良太、洲崎綾、豊崎愛生、櫻井孝宏、金元寿子、喜多村英梨、大原さやか、坪井智浩、子安武人、新井里美、田中敦子、森なな子、本田貴子、鳥海浩輔、佐倉綾音、阪脩、小山力也

shino73 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

SFアニメの白眉

弐瓶勉×ポリゴンピクチュアズ。

稀に見る傑作でしょう。

緻密な世界設定とシナリオ、
音響効果、背景、声優の質と量に驚嘆です。
ラブコメも絶妙に配置されてまさに隙なし。
弐瓶作品としては新機軸の娯楽性、
好意的なレビューが多いのも納得の出来です。

食料危機を脱出する為に、
遺伝子改変で人類が光合成する時代。
性別未分化者やクローン生命体が共存する時代。
太陽系外宙域で遭遇した「生命体ガウナ」と、
人型戦闘機「衛人」を扱うシドニア人との、
種の存続を賭けた手に汗握る攻防戦が始まる。

衛人のデザインも格好いい。
これだけの話を緊張感、臨場感とともに、
12話にまとめてみせた構成も素晴らしい。
日常風景も街や美術が凝りに凝っているので、
世界観を楽しむ、それだけでも好印象だ。

人は移民できる惑星を求め航海を続ける。
シドニアとはまさにノアの方舟であろう。

これはリアルSFアニメの白眉。
このジャンルでいつ以来の衝撃だろう。

投稿 : 2021/07/24
♥ : 81
ネタバレ

とまときんぎょ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

こまごまとした描き込みが面白かった

総評

人類の無力さを見せつけられる切ない展開になるのだろうかと思っていたのですが、登場人物たちのしっかりしてるところとちょっと間抜けなところが温かく魅せられていました。独特の雰囲気を堪能しました。面白かった!2期決定とのことで、楽しみです!!
なんだかんだ毎回楽しみになっていき、原作読みたい気分になっております。

好きだったのは頑張り屋の緑川妹さん、プライド高く怪しげなクナトとメイド、サマリリーダーが弦打操縦士を「ツ ルゥーチ!!」って呼ぶ声、などなど。

全体的に音声や効果音の入り方が絶妙で、情感を掻き立てる演出に満ちていました。

クナトはダークサイドに落ちるのかと期待(?)していたのですが、 {netabare}もともとダークサイドにいたのが引きこもって慰められて終わっていましたね。 {/netabare}なんだったんだ可愛くなっていたぞ。

終わる頃にはCGなのに登場人物たちの微妙な表情が見て取れました。CGでもそうじゃなくても、ココを見せたい!という機微を切り取って見せているからこそだとは思いますが。


初見
{netabare}
地下でこもって生きて来たタニカゼ・ナガテ。食糧が尽きたので地上に出てみると、そこには馴染みない人類の生活が営まれていた。
ナガテは身元引き受け人の要請により、戦争のための操縦士訓練生に加わることになる。もっとも、最後の戦いをしたのは100年前だというのだが…?


3Dモデリングの肢体、妙に冷静なようで間抜けなような。ストンとしたところが…。

この主人公、かっこつかない原始人のように登場したので、尚更に間抜け感が漂います。
女子たちはぽやんとして一見可愛らしいですが、クローン的です。
人類が光合成が出来る世界。
死ぬことを「堆肥になる」と表現したり、どこか植物的なのに、世界を形作る要素はどこも無機的で廃墟のよう。いつあるのかわからない戦争のための訓練、生きている実感を持て余しているようでもあります。


100年ぶりに戦う相手「ガウナ」が出現するわけですが、進みようによっては…
むしろこの人類のシステムがもっと崩壊して、さっさとガウナに席を譲ったらいいのでは…と思いそうな気もします。(←ガンナって書いてたガウナだった)

人形のようになってしまった人類の痛々しさが強調される展開だと、つらいなぁ。人間味を感じられれば。

大友克洋マニアの知人が弐瓶勉好きだったな〜と思い出しつつ観てみました。


天然で朴訥、でも何故かモテそうな主人公(やーね〜)。憧れの機体を乗っ取った主人公をライバル視するエリート長髪美男子がいるのですが、なにやらプライドが高そうで選民主義的で、三枚目臭がプンプン漂います。この人、笑わせてくれるといいなぁ。 {/netabare}

**********

各話感想
{netabare}
第二話
尿道カテーテルつける時の表情をまじまじと見せたいのかい。
そうなのかい。そういうのを見せるのが嬉しいのかい。ほほ〜う?

戦闘時のスピード感は3Dならでは、なんでしょうか。
今回も主人公が間抜けなシーンありましたね。憎めないすごいやつ感が煽られる中、例のキザなライバル、クナトくんも実績をあげてました。ついてない奴として。
今回のクナトタイム {netabare}
「えっあの精鋭隊がここへ?!」「クナトさんに会いにきたんですよねっ!!」
(¬_¬)フフ…まあな
来た来た〜♪

〈素通り〉

(°_°)なっ…なに…

「君がナガテくんだね?」(´・Д・)」「は、はい」

(-_-)…。(クナト、顔に出さず去る)

クナトの心中やいかに!?おうちでぬいぐるみ殴ってたりするのかしら {/netabare}


第3話
精鋭討伐隊の四騎士、一気に出てきて名前覚えられない〜と思ったら、赤・青・緑・ももと名前に色が入ってて親切設定でした。黄色がいればレンジャーだっ!

今回のクナトタイム
{netabare} 四騎士の赤さんに一本勝ちをとられたクナト君。
ムッシャクシャして祭りの人ごみをまさにゴミのようだと思ってる感じで肩切って歩いてます。
ナガテの知りあいにも怪我をさせ、咎められると
「気安く呼ぶな!亜人種どもめ」
見ろ!クナトがムスカのようだ。{/netabare}
クナト君、本名 岐神海苔夫。
のりお…。

赤さんとももさんに最後のデートフラグ。
{netabare} そしてやっぱり…な、作戦内容。
モニターで見守る訓練生の皆さま。みてる子が口押さえてうっ…ってとことか、ももさんが「いゃぁぁー」って泣くとことか、既視感だけども。
精鋭部隊として出てるなら、ももさんはそんなに取り乱しちゃいかんですよ。好いた男がやられても。出撃した時点で心得ねばならんですよ。下の訓練生もみてるんだし。
前菜的に亡くなられてしまわれました。{/netabare}
BGMの入り方がスマートで良い。かっこよいわー。


第4話
ガウナが追ってきちゃったので、シドニアを斜めに傾けて逃げることに。この時のビシビシとシドニアじゅうが重力変化で軋む音響がすごく臨場感がありドキドキ。タイタニック号が傾いてデッキを人が滑り落ちてゆく時のようです。

今回のクナトタイム
{netabare} 宇宙に飛んだロンギヌス兼カビキラー的アイテム「カビザシ」を回収に行くクナトとナガテ含む4人チーム。

ナガテ(´・Д・)」「カビザシ発見しました!」
クナト( *`ω´)「ヨッシおれが行く」
ナガテ(´・Д・)」「えっ…(おれ見つけたのに…)」

おいしいところは持ってく気満々のクナト君でしたが、その後操縦不能になってる間に、ナガテに大活躍のワンマンパフォーマンスを見せつけられます。{/netabare}

やはり音楽の盛り上げ方やSEの入り方が絶妙で面白かった。
モニターの字が「カビ」とか「ガ」とかレトロで味があるね。クナトのりおだし…。


第5話
大宇宙でロマンチックな迷子ふたり。静かに近づく心の距離感にニヤニヤさせられます。ここでも採尿ネタ(ろ過あるけど)があって、でも実際海で遭難した人達はこれを飲めてた人は助かってるんですよね。
守備隊がエレクトリカルにかっこよく登場。

今回のクナトのりおタイム…
{netabare} 講義中、イザナの後方で心霊写真みたいにボヤッとなってた^^;
質問に答えられなかったイザナに継いで、得意げに応答していたのに、画に映ってなくて、ほんとうにこの人こういう人だわ…
って今回もツボでした。 {/netabare}
近頃、日常において報われなかったりついてなかったりイマイチな思いをした時は「クナトのりおタイム」「クナトが降りてきた」と思って、しのいでおります。みんなクナトでやりきろうぜー!?

イザナはミになるかギになるか未定性ってことなのでしょうか?

第6話
戦死者の追悼碑が、大きな四角に斜め線/のみってすごいデザインだな…。
殺風景な内装の食堂でも、唐揚げとか食事が出てきて、隣りで星白が笑って食べててくれると暖かげに見えますね。
食べるシーンが多く、天つゆ飲んでるのがおかしい。

今回のクナトタイム
一方的にこれまでの事は水に流そう!って、謝ってないし。絶対何か企んでそうだぞ〜のりお〜。

第7話
戦う意思を捨てれば、ガウナはやってこない!という活動派の主張。
清潔主義・殺菌志向が行き過ぎて常在菌が弱まって耐性菌に勝てない、みたいな感じなのかな〜と、カビ繋がりで思いました。

星白機が砕かれる瞬間の止め方、悲劇でありながらドラマチックに魅せるところがうまいですよね。
指示側に大抜擢された緑さんの妹さん、職場に着く直前まですごく頑張って勉強してるところとか、人間くさくてエライ。前回は谷風に猛アタックしようとしてたけど、一所懸命な人なのね。


8話
ガウナによって再現された星白機との戦闘シーン、ゾクゾクさせられました。
クナトォ〜、ガクブル涙目。オカルトとか幽霊は苦手とみた。
くまさんは昔から強くてかわいい人だったんですね。
緑妹さんの、非戦闘時のチマチマした趣味が垣間見れて楽しいカットもありました。

不思議なバランス感覚の作品だな…
今回の赤い星白のつぶやきシーンなども、やりようによってはもっとグロい表情になりそうなところを、少女人形のような顔つきでやられると、観たままの乾いた浮遊感覚になりますね。CGならではの、この物語と呼応するような切り貼り再現感というか、汚れない不思議な感じです。


9話
のりおが逸脱!!ソロで(メイド付いてるけど)何を企んでいるの?!
時の流れが今までよりダイジェストになっております。
んー、原作読みたいような気もしてきました。

カビザシのある方角を見てる…って、すごく単純でありながら生物の野生的な気配を現しててゾッとさせますね。お日様の方を向いて起き上がる植物のような、物言わぬたくましさが潜んでいる。



10話
音の細かな演出での臨場感がすごい。
重力温泉で☆*:..肉体の重力.:*☆を見せつける温泉回かと思ったら…?怪しい探検隊でした。

カビを使って内部破壊。
ガウナ=カビのイメージだったけど。押しのけるくらい強いカビをぶち当てるってこと…?

「僕たちの時間は0に近づいてる。」
イザナがプリプリして戦場に行く前に0になるとこだった。足元不安すぎるぞ、あの街角。絵画的な演出かと思いきや、ちゃんと重力働いてるので危ない。

のりおとメイドの真・怪しい探検隊、なんだかいい組み合わせな気がしてきました。世の不正を暴け!怪奇ーをあーばーけー♪そしてむしろ不正を乗っ取りそうなうすら笑い!! {/netabare}

投稿 : 2021/07/24
♥ : 71

〇ojima さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

一気に観てしまいたくなる作品。撃ち砕け!Knights of Sidonia

第一印象はみんな顔が同じかと思いました。
CGなので少しだけ違和感のある動きをするけど、
結果的に「シドニア独特な動きだな」と納得してしまいました。

大雑把なあらすじとしては
人類の敵はガウナ。ガウナは1000年前に太陽系を破壊しました。
地球を旅立った人類は各々宇宙船で暮らし、現在は人類自身も生存の為、光合成ができたり食事量を減らしたり生態も若干変化させています。

主人公谷風長道は人知れず播種船シドニアの最下層部で暮らしていましたが食料が底を尽きシドニアの上層部で米泥棒して拘束。
そのあとはとある理由から可愛いヒロイン達とハーレム状態で。(笑)
そこに丁度100年ぶりにガウナと接触することに・・・・

※ぜひ作品をご覧ください。SF設定+ハーレムだけではありませんから!


アニメはとても面白かったです。そして戦闘がカッコいい!
判らないことも沢山ありますが、ストーリが複雑ではなく楽しめました。
表情が少ないところにユーモアがちりばめておりギャップが良いですね。
そして、リンゴに鉛筆を2本差したようなアッポーペン的な播種船シドニアが格好良く見えてきたあなた、シドニアに冒されていますよ。
そういう私は既に冒されております! 

投稿 : 2021/07/24
♥ : 56

85.4 5 独特の世界観アニメランキング5位
終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?(TVアニメ動画)

2017年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (1153)
5725人が棚に入れました
《人間》は規格外の《獣》に蹂躙され、滅びた。たったひとり、数百年の眠りから覚めた青年ヴィレムを除いて。《人間》に代わり《獣》を倒しうるのは、《聖剣》(カリヨン)と、それを扱う妖精兵のみ。戦いののち、《聖剣》は再利用されるが、力を使い果たした妖精兵たちは死んでゆく──。死にゆく定めの少女妖精たちと青年教官の、儚くも輝ける日々。

声優・キャラクター
新井良平、田所あずさ、Machico、上原あかり、荒浪和沙、水瀬いのり、水間友美、久保ユリカ、石見舞菜香、木野日菜、小日向茜、井上喜久子、千葉繁、小杉十郎太、佐藤聡美、井上ほの花、佐藤利奈、麦人
ネタバレ

明日は明日の風 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

終末ヒロインの幸せとは何なのかを探し求めた結末…儚さと切なさを感じる作品

このタイトルを見た瞬間、訳がわからない感情がわき、ひかれました。タイトルで視聴を決めてしまいました。

1話…「私のこと忘れてくれると嬉しいな」
{netabare}ある島で出会う青年と少女。島の外れで遠くの島を眺める。少女はこれが最後みたいなことをいう。
青年は知り合いのゴブリンから軍の仕事を斡旋される。武器倉庫の管理だった。倉庫に向かうと、幼女に襲われる。が、そこに現れたのは島で会った少女だった。少女に導かれた先は大きな屋敷で、青年の知り合いのとおぼしき女性(トロル)と会話する。
青年の名前はヴィレム。なにかしら軍に関係した人物のようだ。そして、明るいのに影がある少女の名前はクトリ。青年にひかれているようだった。
この世界はすでに滅んだあとの世界で、青年は最後の戦いを経験した生き残りらしかった。

冒頭でいきなりクライマックスのシーンが出てきて、最後は…とかなり悲しい始まりでした。兵器=人間ということなのでしょうね。この二人がいい感じで、でも最後は辛い別れが待っている…考えただけで切ない。
作画の感じも良いし、展開も笑いあり、グッと来るようなシーンもあるし、これは毎週待ち遠しいです。{/netabare}

2話…幼女たちに信頼されるには
{netabare}武器倉庫とはいったものの、幼い子供たちの施設になっている状況にいまひとつピンと来ないヴィレム。子供たちは大人の男性に慣れていないため、接し方が分からない。そこでヴィレムはプリンを作って子供たちに食べさせる。その結果、ヴィレムはあっという間に人気者に。
ヴィレムが気になるクトリ。アイセア、ネフレンとの会話で「あと10日」というキーワードが嫌な感じ。
ある日、ボール遊びに夢中になっていた子供の一人が崖から転落。大ケガをしているにも拘らず、平然としていることに戸惑うヴィレム。
ナイグラートに武器庫に案内され、真実を知るヴィレム。子供たちは人間の武器が扱える妖精で、世界の驚異となっている獣たちと戦えること。飾られている聖剣は強力で、自らの命と引き換えに大爆発を起こせるということ。つまり、子供たちは命を落とすことが前提で生きていて、死を恐れていないのだった。しかし、ヴィレムには聖剣に見覚えがあった。聖剣は人間族の真の勇者だけが扱えるもので、ヴィレムにも関わりがあったのだった。
クトリとアイセアが数日消えた。獣たちと戦っていたのだった。迎えたヴィレムは疲れ果てていたクトリを介抱する。クトリは心の準備(死への)ができていたが、なにか違う感情が芽生えていた。

2話で「あと5日の命」という展開…。はじめから死しか選択の余地がない子供たちは…切ない。
クトリと同年代のアイセアとネフレンを置いたのは物語的に締まっていいように感じます。性格もバラバラだし、クトリ一人では重すぎだったので。
ヴィレムにも重い過去があって、ちょっとずつ明らかにしていく感じです。{/netabare}

3話…フラグ立てるな
{netabare}ヴィレムはネフレンに手伝ってもらい妖精たちの戦いの記録を調べた。翌朝、クトリが目を覚ますと、ヴィレムがネフレンと寝ていることに嫉妬(ジト目で)。ヴィレムがクトリに朝の運動と称して戦うことに。聖剣の使い方を伝える。クトリは戸惑うばかり。
戦い終え、ヴィレムが倒れる。ナイグラートに処置してもらい、落ち着く。そしてナイグラートは子供たちにヴィレムのことを話す。ヴィレムは人間族の唯一の生き残りだと。子供たちは驚くどころか、ヴィレムに益々興味を持つのだった。一方で、クトリはヴィレムから受けた戦いかたに混乱していた。空を飛び回り、ライムスキンと会話する。そこでクトリは本音を言い、ライムスキンはクトリに自爆せずに生き残ることも選択と伝える。
帰ってきたクトリにヴィレムは聖剣とは何かを話し、クトリは生き残ることもあることを話し、帰ってきたときの約束をする。そして戦場へ…。

濃い回でした。少しずつ明らかになるヴィレムの過去。そしてクトリの変化する心がなんとも言えません。三人娘が戦場に向かいますが、全員生き残ってほしい…。{/netabare}

4話…待つ者
{netabare}クトリたちが出陣してから半月、その結果は伝わってこない。心配するなか、ティアットが夢を見たという。ナイグラート曰く、一人前の妖精兵になる兆しだという。そこで診療所のある島に向かい、検査を受けるため、ヴィレムに一緒に行ってほしいと頼む。これはヴィレムに気晴らしをさせたいナイグラートの気遣いでもあった。
診療所に向かうヴィレムとティアット。飛行挺の中でヴィレムは夢を見る、それは悲しい夢だった。初めて島を出たティアットは検査を受けるためだと思いながらもウキウキ。ティアットが夢中になっている蜥蜴映画の聖地を巡り、あちこち引っ張り回されて検査に向かう。この検査、実は妖精兵になるための調整だった。これについてはティアットも心得ていて、立派な妖精兵になると言うものの、ヴィレムは「本当に良いのか」と問う。
翌日、雨降るなか、建物の雨漏りを見ていると外が慌ただしい。作戦は失敗したとかなんとか言っている。夢の中の描写と一緒になったヴィレムは焦る。そして情報を聞き出し、本当に失敗だったことを知る。愕然として膝から崩れるヴィレム…。そのとき、聞き覚えのある女の子たちの声が聞こえてきた。振り返るヴィレム、そこには三人娘がいた。ヴィレムは能力で瞬時に三人のもとへ飛び、そしてクトリを抱き締める。

先ずは無事に帰ってきて良かったよ…。ヴィレムがところ構わず抱き締めてしまうシーンはグッときたけど、表情がいまいちな気が…。それと、けっこう大雑把な流れになった気がします。もうちょっと丁寧に、じっくりためてからでも良い気がしました。とはいっても、この流れの話は好きなんですけどね。
今回の作戦が失敗だったということはどうなるんだろう? このあたりは次回明らかになるのかな? あと気になったのは噴水の像。確かOPに出ていたような気がするんだが…。{/netabare}

5話…ヴィレムはなんだかんだで
{netabare}三人娘の戦いの様子が語られる。敵は精神攻撃、予測を超えていた。そのための撤退だった。クトリは調子がいまいちである。
フィラのお願いにライムスキンは応えない。それどころか、ヴィレムに押し付けてしまった。かたくなに断るヴィレムだったが、その考え方は正論だった。フィラといつの間にか観光になっていた。しかし、それを狙う輩が。フィラの父親は市長で、反対派が反乱を起こそうとしていたのだ。そのために娘のフィラを誘拐しようと狙っていた。
ヴィレムはわざと狭い場所へ連れ込み、その一団をのしてしまう。なんだかんだ言いながら優しいのである。
島へ帰る直前、軍の一人に呼び止められる。ヴィレムはその名前を聞いて残らざるを得ないと考え、三人娘とティアットを見送った。

クトリに変化が生じてきた感じです。ヴィレムと離れてしまうことにかなり不安なんですけど…。
ヴィレムが残る理由は次週へ持ち越しですが、ヴィレムの過去が明らかになるのでしょうか。どうも転換点に差し掛かっているようで、目が離せません。{/netabare}

6話…良い最終回…じゃないのね
{netabare}ヴィレムが残った先には大賢者が待っていた。賢者はヴィレムの500年前の知り合い、スウォンだった。スウォンはヴィレムが石化した後も戦い続け、一度死んだが呪いをかけ不老不死になっていた。
ヴィレムはさらに意外な人物と接触する。頭蓋骨姿になっていたヴィレムが倒したイーボンキャンドルだった。スウォンとイーボンキャンドルからヴィレムが空白になっていた500年の話と妖精の話が若干される。二人はさらに核心を隠していた。
一方、クトリは苦しんでいた。何者かに精神が乗っ取られようとしていたのだ。これは生き残った妖精の宿命らしかった。ヴィレムが島へ戻って、クトリの状態を知る。ナイグラートと語らう。そのとき、クトリが目覚ます。クトリは先を考えず、ただただヴィレムに会いたい一心で帰ってきたのだ。

やっととというか、世界観が見えてきたような回でした。淡々と進むけど、もう中盤なんだ…。ヴィレムとスウォンの会話の珍妙なこと…。あの声で少年のような話しぶりは違和感より笑ってしまいましたが。
最後、単純な手法なのに、クトリの一声で涙止まらなくなってしまいました。弱いんだな、こういう展開…。これが最終回でもいいよと思うくらいです。{/netabare}

7話…続くのですね…
{netabare}クトリが目を覚まして数日。クトリには微妙な変化が生まれていた。ナイグラートに調べてもらったところ、反応が変わっているという。聖剣に近づかない方がいいと言われる。
ヴィレムは約束のケーキを作っていた。子供たちも大喜びだが、それはクトリとの約束だったケーキだ。クトリはそれを食べ、帰ってきたことの思いをヴィレムに伝えた。
一方、妖精兵はクトリたちの他にもいたのだ。ラーンとノフト、二人は地上の探索隊に加わっていた。そこに獣が襲ってくるが、ノフトが斬ってしまう。

ラーン、見た目がイカちゃん…。獣は某新マンのツインテールだし、ちょっと気になりました。二人のキャラがどう絡んでいくのでしょうか。ED、あれ?っと思って見比べたら、ちゃんと今回からラーンとノフトが加わっていたのにビックリです。細かい。ということは、一応、この回から後半突入ということになるんでしょうね。
クトリが約束だったケーキを食べることができて本当によかった。此のフラグは折ってほしかっただけに。でも、1話冒頭で赤い髪がクトリであることはバレているし、最後は…なんだろうけど、こういうシーン積み重ねていくと、最後は本当につらそうです。{/netabare}

8話…日常からの
{netabare}上官(とても嫌みな)との会話で地上の偵察隊について話を聞くヴィレム。見せてもらった写真はヴィレムのふるさとで、しかも自分がすんでいた家の跡地だった。
ヴィレムについてきたクトリ。もはやデートである。ヴィレムが地上に降りる話を聞き、クトリも一緒に行くことに言ってきかない。上官はなぜか簡単にOKが。どうやらクトリはヴィレムの愛人と思ったらしい。
夜、流星を見る子供たち。そのうちの一人が転落し、クトリが力を使って助ける。そして、クトリは異常が進行し始めた。

クトリとヴィレムの幸せそうな展開で、そのまま進む…分けがないのがこの作品ですね。最後だけでなく、途中にも先を案じる場面が織り込まれて、不穏でしたし。回数考えると、どんどん鬱展開に入っていきそうです…{/netabare}

9話…終わりの始まり
{netabare}クトリの変化に気づいたアイセア。クトリにアイセアの真実を話す。アイセアから励まされたクトリ、日常を明るく生きる。
ヴィレムはクトリの変化に気づいていた。それでもクトリは前を向くことを決意した。
冬の日の夜、壮行会を兼ねた降雪際パーティー。幸せな時間が過ぎる。そして、ヴィレム、クトリ、ネフレンは地上に向けて出発する。

クトリの一人語りが切なく、重いです。もう戻れないであろう、いるべき場所との別れ。最終回終わって見直すとじわじわ来るような作りなのかもしれません。
時折見せていたアイセアの違和感。その伏線の真実にビックリでした。その発想はなかったです。
とうとう地上に降りました。もう残り話数を考えると地上での話を繋いで1話冒頭の場面に行き着くのでしょうね。{/netabare}

10話…地上の日常
{netabare}地上に降りたヴィレム一向。ラーン、ノフトと出会う。地上の探索隊員から蔑みた目で見られたクトリ。クトリは自分のすべきことを行動で示し、隊員たちから信頼されるようになる。
クトリの脳裏に浮かぶ赤い髪の少女。その少女に立ち向かうこれまた赤い髪の少女。
ヴィレムはクトリのための聖剣を探し出す。そしてノフトの聖剣を手入れしている時に真実にたどり着き、愕然とする。

最後へ向かっての序章という回でした。真実を知ったヴィレム、クトリがクトリでなくなる寸前の状況、二人の着地点はどこにあるのでしょうか…。{/netabare}

11話…クトリの魂
{netabare}ヴィレムの求婚に応えたクトリ。二人は照れあい、普段通りとはいかない。ヴィレムの思い出の家に着いた時、地下から衝撃が。そして落下。
地下は空洞になっていたが、クトリの様子がおかしい。クトリが向かった先には氷付けになっていた子供がいた。セニオリスの呪詛によって閉じ込められたのだった。気を失うクトリ。
そのころ、飛行艇の周りは獣たちに襲われ大ピンチ。ラーンとノフトが抑えているが、二人は覚悟を決めた。気を失っているクトリ。クトリは意識のなかで赤い髪の少女と会話する。その子供は神で、過去に勇者のリーリァの一撃によってこの状態になっていたのだ。そして、クトリの存在が何であるかを知る。
飛行艇を襲いはじめた獣。ネフレンが必死に抑える。そしてヴィレムも戦う。

いよいよラストだな…という感じの回でした。重い、重いなぁ…。
せっかく幸せなろうとしたときに起こるピンチ。まぁ、1話冒頭で分かっていたこととはいえ、あれに繋がるのか…。みんな助かって欲しいけど、どう見ても悲しい感じだもんなぁ…。来週はハンカチ用意しておこう。
いままで謎だったクトリの真相、リーリァのこと、赤い髪の理由、とにかく詰め込んだので一回では掴みきれず、結局三回見てようやく納得。もう少し丁寧に描いてほしかったです。1クールだから仕方ないのかな。{/netabare}

12話…クトリの幸せとは
{netabare}飛行艇が獣たちに襲われる。ラーンもノフトもネフレンも限界に近い。ヴィレムは勇者になりきれなかった勇者。聖剣を使わなくても倒してしまうが、体がもたない。ラーンに自分の過去を話す。
限界を越えようとしていたネフレン。飛行艇から落ちそうになる。ヴィレムは救おうと手を伸ばすが、ネフレンは自ら落ちていく。追って落ちていくヴィレム地上に落ちる瞬間、クトリが救う。クトリはヴィレムを救うために自らを犠牲にしようとしていた。ヴィレムとのこれまでが幸せだったとこを強く思い戦う。そして消えた。
日が経つ。ヴィレムとネフレンの消息は分からない。クトリは消えた。そして青い髪の毛の少女が誕生し、大賢者の探査装置には波紋が二つ広がっていた。

1話冒頭で結末分かってはいたが、辛い結末でした。クトリの「誰がなんと言おうと、世界一幸せな女の子なんだ」はいかん…堪えきれません。その前のネフレン落下シーンですでに堪えきれなかったんですけどね。スカボローフェアはキツいなぁ…無理、堪えるのは無理。アイセアがぼろぼろ泣くシーンは泣き返しです。{/netabare}

今期もっとも期待した作品ではありましたが、一番とはいかなかったかなという感じです。それでも十二分に見ごたえあったと思いますし、良い作品でした。
ラストにきて次々と明らかにされていく真実や世界、頭追い付くのが精一杯で、2、3回見直していました。腑に落ちない点があったので、原作のあらすじを確認しましたが、なるほど、あと3話くらいあっても良い感じだったのですね。
ヴィレムが氷付けになる前の話し、リーリァとの繋がり、そういったものがもうちょっと掘り下げてくれたならもっと面白かったでしょうしょうね。

クトリというヒロイン、本当に良くできたヒロイン像だったと思います。ヴィレムとの出会いから信頼を寄せるまで、好きになっていく過程、自分の真実を知り、それでも前を向いて幸せになろうと進むところも良いです。最後のクトリとヴィレムの掛け合い、さすがにツラかった…。

OPの田所さんの曲、今期一番のお気に入りです。すごく心情に迫る感じがとてもよかったです。EDのTRUEさんはあんていしています。歌詞が書き込まれていたのは今どき珍しい。

二期があるとすると、別のヒロインの物語になるとのこと。クトリの物語が良くできていただけに、どんな話になるんだろう。やっぱり原作は読んだ方が良いのかな。

儚く散ってしまう少女の生きた過程を題材としています。こういった切なくなる話が好きだなという人にお勧めします。

投稿 : 2021/07/24
♥ : 51

アトランティス さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

各話タイトルを繋げてみると……

01話 太陽の傾いたこの世界で
02話 空の上の森の中の
03話 この戦いが終わったら
04話 帰らぬ者と、待ち続ける者たち
05話 誰も彼もが、正義の名のもとに
06話 消えない過去、消えていく未来
07話 ただいま帰りました
08話 いづれその日は落ちるとしても
09話 たとえ未来が見えなくても
10話 いまこの時の輝きを
11話 どうか、忘れないで
12話 世界で一番幸せな女の子

と特に8話~最終話はちゃんと文章として読めますね。
タイトルにもちゃんとメッセージが込められています。

クトリという悲しい運命を背負った女の子の一生を1クールで
感動的に描き切った作品でした。
誰も彼もが、正義の名のもとに死んでいく悲しい世界、
設定自体が重いものであるため、キャラは可愛い萌えキャラですが、作品全体にも良い意味で重い空気があります。
戦いがメインというよりはそれぞれのキャラの心の動きを慎重に描くことに
重きを置いていたかなという印象でした。
特に主人公であるヴィルムとクトリには多くの時間が割かれていて
その分最後の感動も大きい。

クトリの運命(未来)が髪の色の変化で分かる、
その髪の色が主人公の過去に関係している所が中々残酷な設定だと思いました。

原作はラノベで5巻で一応完結しているという情報をネットで見たので
この先皆がどうなったのか気になる方は原作を買うのも全然アリだと思います!

一話の挿入歌である「Scarborough Fair」はイギリスの伝統的なバラッドで聴き手に
ー以前の恋人への伝言を頼むー
という形式を取っており、このアニメにマッチしていることと
何よりとてもいい旋律の曲です。
有名な曲ですので知っている方も多いかと。
アニメverアレンジもとてもファンタジーチックで良かったです。

挿入歌は上のものも含め全部良かったです。

あにこれでも多くの方が高評価にあげていた本作、
ぜひ視聴されてみてはいかがでしょうか。(^_^

投稿 : 2021/07/24
♥ : 43
ネタバレ

プクミン さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

命尽きようとも守りたいもの

1話だけ見ても意味不明でした。
世界観も、物語も、ジャンルも何もかも。
なので、ネタバレをしながら内容やら感想やら書きます。

{netabare}
・人類という種が全滅してから500年後の話。
・主人公は500年前に強敵を倒した代わりに、石化の呪いを受けて石になっていたが、その呪いが500年後に解かれ、何もかもが変わった世界で生活を送っていた。
・獣人のような種族、ゴブリンのような種族、トカゲのような種族と、様々な種族が浮遊島という宙に浮かぶ島で生活をしている。
・『獣』と呼ばれる怪物が地上にたくさんいて、その種類は17種。
・『獣』を倒す為の兵器として、人型の少女『レプラカーン』という妖精兵が存在する。

と、設定がかなりややこし上に、作品専用の用語もあるので、途中まで理解しにくいまま観るしかありません。
これ以外にも設定はありますが、書いているとキリがないので、次は物語についてです。

1話~6話までが、キャラと設定の説明を含めた内容。
7話からが本編という感じに思えました。
以下は更なるネタバレです。
{netabare}
レプラカーンという妖精兵は、魔力を使えば羽が生え、飛ぶ事も出来ます。あと多分、身体能力も上がってるかなと。
但し、その代償として『前世の浸食による人格崩壊』が起きます。
「作られた妖精兵の前世って何?」という謎は残りますが、それは置いといて、とても簡単に言うと、記憶を失っていき、最終的に別人になります。

7話ではヒロインのクトリの浸食が始まり、記憶の欠損が見られるようになります。次に魔力を使って戦えば、本格的な人格崩壊が始まるという事で、戦いから遠ざかります。
代わりに、主人公と恋愛関係の物語が進んでいきます。

肝心の主人公は、500年も経過した世界で何も見出せず、だらだら過ごしていましたが、妖精兵の彼女達を見て、死なせたくないという想いが強くなり、生きて帰って来るよう約束します。

クトリも、自分が自分でいられる内に何かをしたいと考え、幸せというのは何かを考えるようになります。
最後は1話の冒頭と同じように、自身が消滅するのを覚悟の上で、主人公達を救い死にます。

作中「ただいま」という言葉が多いですが、帰れる場所があるという事を強調しているんだと思いました。
ただ妖精兵は元々、死に対する恐怖を持っていないので、ただひたすら戦うのが当たり前という認識になっています。
その為、この世界の種族を守る為に命を張って戦います。
{/netabare}
作中、過去の内容や、記憶のような謎演出が多々あり、これを嫌う人もいるかなと思いました。
そして今時珍しい、BADEND。
クトリや他の妖精兵は、どう思っていたかは分かりませんが、主人公視点だと、悲しみしか残らないような物語でした。
{/netabare}
かなり人を選ぶ作品で、謎を残したまま終わる作品ですが、最後まで見れば印象強く残る物語です。
ジャンルも良く分かりません。
それでも個人的には、とても好きになれた作品でした。

投稿 : 2021/07/24
♥ : 23

83.6 6 独特の世界観アニメランキング6位
はたらく細胞(TVアニメ動画)

2018年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (894)
4267人が棚に入れました
これはあなたの物語。あなたの体内(からだ)の物語──。
人の細胞の数は、およそ37兆2千億個。細胞たちは体という世界の中、今日も元気に、休むことなく働いている。体に襲いかかるウイルスや細菌には徹底抗戦!そこには知られざる細胞たちのドラマがあった。擬人化モノの新定番、大人気コミック「はたらく細胞」が待望のTVアニメ化!誰もが共感できる、細胞擬人化ストーリー!

声優・キャラクター
花澤香菜、前野智昭、小野大輔、井上喜久子、長縄まりあ、櫻井孝宏、早見沙織、岡本信彦、M・A・O、千葉翔也、能登麻美子

ISSA さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

体の事を知ろう

見始めの頃は正直期待してなかったです。
ネタ切れでお茶濁すパターンて予想していましたし…

ネタ切れする事なく順調、想像以上に体の事分かりやすく説明してくれてる。
下手な教育番組より為になる。
そして血小板可愛すぎ~


視聴完了

切口が面白くって、予想外に飽きさせなかったです。
知識欲を刺激される、机に向かってガッツリ勉強じゃなくて
細胞の働き、「だいたいこんな感じ」「ざっくりこんな感じ」って描くので見易い。

若干、血の描写が引くけど全年齢対象にも使えそうなのもの好感持てました。

この作品MVP花澤香菜さんの赤血球でも可愛い血小板ちゃんでも無くて…
ナレーターの能登麻美子さんだった気がしました。
あのホンワカした声が作品マイルドにしてた感じでした。

追記
はたらかない細胞って漫画あるらしい、ちょっとアニメ化で見たいかも。



追記2
インフルやコロナウイルスなど体の細胞や血液に取り込まれた時に活躍するのが、白血球の中でもリンパ球の一種、ヘルパーT&キラーT&マクロファージが活躍します。

ヘルパーT細胞/櫻井孝宏
ウイルス等の外敵が侵入した時にキラーT細胞などに指示や対策する細胞。

キラーT細胞/小野大輔
ヘルパーT細胞の指示を受けてガン細胞やウイルス性感染症細胞(コロナ、インフル、はしか)を破壊する細胞。

マクロファージ/井上喜久子
死んだ細胞や細菌を補食して食べてしまう細胞。

コロナウイルスは体内に侵入すると特徴的な外観の突起(トゲトゲ)が細胞にくっつき結合、
ヒト細胞を宿主として増殖します、ここで活躍するのが、免疫細胞のキラーくん&マクロファージさん。

コロナウイルスは成りすましが得意な忍者ウイルスのかキラーやマクロファージでも殺し切れずに治療に時間が掛かるみたい。

中国の文献だとキラー&マクロファージを選択的にコロナウイルスが攻撃するエイズウイルス的な面もあると研究結果も有りますが真偽は?

コロナウイルスは脂質におおわれているので70%以上のアルコール(メタノール、アルコール性消毒液)で洗うと脂質が溶けて生存出来ないそうです。

手洗いはもちろんですがその前に、
出掛けたら手にはコロナウイルスが付いてると思いこんで。
手洗いまでは「絶対顔を触ら無い」様にしましょう。

投稿 : 2021/07/24
♥ : 43
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

お勉強しながら血小板ちゃんに癒される作品

原作未読。最終話まで視聴。

体内の細胞の働きを、分かりやすい擬人化アニメで紹介してくれる作品。
{netabare}赤血球が雑菌に襲われ白血球が助ける的な話ばかりだった気もしますが、{/netabare}とても面白かったです。

内容は教育用アニメっぽいけど、しっかり面白いのは凄いなぁと感心しながら視聴しました。

作画は、とても安定していて、力が入っている作品だな、というのが伝わってきました。

豪華な声優陣もとても良かったです。

血小板ちゃんに癒された方の多いんじゃないでしょうか?
かくいう私も、その一人です(笑)。

投稿 : 2021/07/24
♥ : 73
ネタバレ

休止中の足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

脅威の小宇宙 人体

原作コミックは未読。

人間の体内世界を、日本のマンガ・アニメ文化が蓄積してきた
擬人化、デフォルメ等のアイデアの数々によりエンタメ化した良作でした。

侵入して来たエイリアン過ぎる細菌、ウイルスとか、
迎え撃つスプラッター過ぎる免疫細胞の仕事ぶりとか、
園児過ぎる血小板ちゃんとか。

キャラクター化の方向性も深夜アニメ向きで、
捻れた大人の私も楽しむことができました。

パイプが配管された工場、立体高架橋が交差する街並みなど、
明快にシステムを語ることができる比喩により、
体内の様子を描写した背景表現も秀逸でした。

特に{netabare} 初詣に参拝客が殺到する寺社の如き心臓と
方言を活用した輸血の表現{/netabare}には、
こんな方法があったのかと感心させられました。

「はたらくぞ♪」と煽る?OP曲と併せて、
視聴していて、組織の歯車として回ることに
妙な自信と誇りが出て来る、おしごとアニメでもあった本作。

一方で、第五話の{netabare} 「スギ花粉アレルギー」では、
みんな一生懸命、役割を完遂しているはずなのに、
身体が不調に陥ってしまう、空回りする組織の性も思い知らされましたw{/netabare}

そして、何より奮闘する細胞たちを観ていて、
風邪や怪我で不調に陥っても、しっかりと再生して来る
自分の身体に対して感謝の念が沸いて来ました。

それにしても、花澤香菜さんもついに赤血球まで演じ出しましたか。
今やアニメ業界だけでなく、人体の生命活動にも欠かせないお方ですw
方向音痴で構わないので、私も酸素運んで欲しいですw


※レビュータイトルは往年のNHKスペシャルの科学ドキュメンタリー番組より。
特に第一シリーズの第6回「生命を守る・ミクロの戦士たち」は
1989年当時のCGを駆使して、免疫システムの表現に挑んだ私にとっての神回です。

投稿 : 2021/07/24
♥ : 48

71.7 7 独特の世界観アニメランキング7位
ガールズ&パンツァー これが本当のアンツィオ戦です!(OVA)

2014年7月25日
★★★★☆ 4.0 (608)
3421人が棚に入れました
戦車を使った武芸“戦車道“の第63回戦車道全国高校生大会の優勝を目指す女子高生たちの活躍と奮闘を描いた人気アニメシリーズ“ガルパン“のの最新作が登場。テレビシリーズでは描かれなかった第2回戦の激闘のエピソードが描かれる。映画『クレヨンしんちゃん』シリーズや『侵略!?イカ娘』を手がける水島努が引き続き、監督を務めている。【7月5日より劇場上映・7月25日リリース】

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

突っ込みどころは色々あるけど、そんなの関係ない楽しさ。

今回の作品は正味38分弱のOVAで、2012年秋放送のTV版では瞬時に撃破されてしまった2回戦のアンツィオ戦を描いています。

7月5日劇場公開ですが、バンチャでも販売しているので、私はとりあえずそっちで視聴しました。

TV版ではボロ負けだったイタリア風味の陽気なアンツィオ高校に今回はちゃんと華を持たせています。
TV版が大好きだった人はきっと、今回も楽しめることでしょう。

今年末から来年初めにかけて公開予定の完全新作映画が楽しみです。

投稿 : 2021/07/24
♥ : 44
ネタバレ

mio♡美桜 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

これが日本のハイブリッドアニメなのです! Ver.1.1

*:;;;:*゚。+♡+。゚+*:;;;:*:;;;:*゚。+♡+。゚+*:;;;:*:;;;:*゚。+♡+。゚+*:;;;:*

監督 - 水島 努
シリーズ構成 - 吉田 玲子
脚本・考証・スーパーバイザー - 鈴木 貴昭
キャラクター原案 - 島田 フミカネ
キャラクターデザイン/総作画監督 - 杉本 功
絵コンテ - カトキハジメ
ミリタリー監修 - 吉川和篤
キャラクター原案協力 - 野上 武志
ミリタリーワークス - 伊藤岳史
プロップデザイン - 竹上貴雄小倉典子牧内ももこ鈴木勘太
モデリング原案 - 原田敬至
モデリング原案 - Arkpilot
3D監督 - 柳野啓一郎
音響監督 - 岩浪美和
音響効果 - 小山恭生
音楽 - 浜口史郎
3DCGI - グラフィニカ
アニメーション制作 - アクタス
発売日 - 2014年7月25日
話数 - 全1話

(以上Wikipediaより引用)

*:;;;:*゚。+♡+。゚+*:;;;:*:;;;:*゚。+♡+。゚+*:;;;:*:;;;:*゚。+♡+。゚+*:;;;:*


乙女達の戦車道を通して築かれる友情、 情熱、絆を
描いたガールズ&パンツァーのOVA作品。

戦車道全国大会の2回戦、アンツィオ高校との一戦が
今回も緻密な作画、かわいいキャラ、胸が熱くなる
セリフのオンパレードで描かれています。

主人公の女の子の通う大洗女子学園。
本編に続き魅力的な仲間達です。
対するアンツィオ高校。
大洗女子学園に勝るとも劣らない素敵なチーム。
だと思います…。

とにかく可愛いキャラ達が縦横無尽に駆け巡り、
セリフの言葉一つ一つに笑い、癒され胸が熱くなります。
私のこれまで視聴しましたOVA作品の中でもダントツの
面白さでした。

ただの萌え×戦車という物珍しいハイブリッドなアニメ
ではありません。

お話の中にリーダーとしてどうあるべきか、仲間を信頼
する大切さ、ライバル同士お互いを高め合う素晴らしさが
この作品でもさりげなく散りばめられていて視聴後の充実
感というか満足感が凄いです。

数々の試合の中でもアンツィオ戦は私も大好きなお話です。
(全部大好きなんですけれど…)
本編ではこのアンツィオ戦がカットされていますので、
本編視聴後是非ご覧下さい。

それでは一緒に「パンツァーフォー!」


【mio's café】
視聴済みの方限定ですよぉ♪
{netabare}
毎回思うのですけれど、このガールズ&パンツァーを
視聴した後の一片の曇りもない爽快感というか充実感。
凄いですね。

そういう気持ちにさせるのもストーリー、音楽、作画の
バランスの素晴らしさもありますが、やっぱり魅力的な
キャラそしてセリフの素晴らしさがあると思います。

そんなガルパンを語る上でやっぱり欠かせないのが、
各キャラの魅力。

ここで突然私の好きなガルパンキャラランキングを発表
したいのですがなにせ数が多いので取り敢えず今回は
Best3まで発表します。
(っていきなりBest3です…)

ちなみにこのBest3は獲得票がかなりの僅差で私の中の
ガルパン評議委員会でも紛糾致しました。
いっぱい書きたいけどレビューが大変な事になるので
手短にいきますね。

では

第3位の発表!
ドンドン!パフパフ♪

第3位 {netabare}秋山優花里殿 {/netabare}
ガルパ二ストの間でもかなりの人気である彼女。
その戦車だけに限らずミリタリーに関する豊富な知識量
ミリオタ真っ青のキャラです。

最初は引っ込み思案で趣味のせいもあってかなかなか友達
がいなかったけどみほちゃん達と出会ってからその才能
が開花?
試合の時は戦術面でもみんなを助けてくれます。
中でも私が好きのは秋山殿の諜報活動。
今回のアンツィオ高校への潜入作戦も楽しかったです。
毎回、お着替えシーンをチラッと入れるところが憎い
ですね。
装填手としても有能で本編決勝一騎打ちのシーンで
車体がドリフトしてる最中にさらに時間短縮して装填する
なんて凄すぎます。
CV:中上育美さんのボーイッシュな声も素敵。

では第2位の発表!
ドンドン!パフパフ♪

第2位 {netabare}西住みほちゃん{/netabare}
押しも押されもせぬあんこうチームのスーパーエースで
大洗女子学園の司令塔。
普段の恥ずかしがり屋さんででふわふわなキャラから
試合になると一変。
冷静、的確な指示でチームを勝利に導きます。

中でも私が凄いなぁって思うのがミスした仲間を責める
ことなくまず無事の確認と心のフォロー。
そして瞬時に全体の状況を把握した上での冷静な戦況分析
と細やかな指示。
そして最後に「それでは皆さん、健闘と幸運を祈ります。」
この言葉なんです!
この言葉が私は大好きです。
こんなリーダーに憧れます。
ついていきたいです。
頑張れます。

私はみぽりんのこのキャラの描き方がガルパン最大の
魅力の一つだと思います。
CV:渕上舞さんの可愛らしくて芯のある声も大好き。

では栄えある第1位の発表‼︎
ドンドン!パフパフ♪

第1位 {netabare} 冷泉麻子ちゃん{/netabare}
とにかく低血圧でいっつも寝てる印象が強いですけれど
冷静な操縦能力とおばあちゃん思いなところが大好きです。
成績も良くてクールなんですけれど、以外と悩み事とか
あったり凄く感情的になるギャップがいいですね。
ガルパンの色んなシーンで寝てますけれど。
みんながいるシーンではつい真っ先に麻子ちゃんを
探しちゃいます。
あっ、また寝てる!って。
今回冒頭のアンツィオ戦作戦会議でもいきなり寝てるし…
最初から麻子ちゃんに目がいっちゃいました。

操縦手としての魅力もたまりません。
本編決勝での「履帯切れるぞ。」からのドリフト!
手に汗握るシーンでした。

そど子ちゃんや沙織ちゃんとの絡みも大好き。

試合や練習終わった後の「お腹すいた〜」「アイス食べた
い〜」「えぇ〜」、セリフ極端に少ないんですけれど、
1つ1つが私の中でインパクト大でした。
CV:井口裕香さん大好きな声優さんなので嬉しいです。

という訳でガルパンキャラにランキングをつけるという
無謀な行為に出ましたが、本当みんな大好きです♡

今回のアンツィオ戦はチームとしてはウサギさんチーム、
アヒルさんチーム、カバさんチームが凄く印象に残ったかな。

特にウサギさんチームとアヒルさんチーム。
チーム内での会話がとても楽しかった。
ウサギさんチームこうやって決勝戦まで成長したんだなぁ
って思うと感慨深いものがありました。
アヒルさんチームはアンツィオ高校に負けない乗りと
勢いが凄く楽しかった。
「バレー部の時代きてるぜ‼︎」

カバさんチームは装填手のカエサルちゃんとアンツィオ
装填手のカルパッチョちゃんとの友情を交えたライバル
としての戦いが熱かったですね。
最後のカバさんチームIII号突撃砲とアンツィオ高校M41型
セモヴェンテの肉弾戦、いやいやありえないからって
思いながらも凄かったです。
装填手同士の意地のぶつかり合い、力が入りました。
カルパッチョちゃんの装填する姿がかっこ良くて声優さん
が早見沙織さんていうのも素敵でした。

そんな熱い戦いが繰り広げられたアンツィオ戦。
私が今回MVPをあげたいのが

アンチョビ姉さんとアンツィオ高校のメンバー。

可愛くて気持ち良くて仲間思い。
ちょっとレディースの集まりみたいな感じもするけど…
乗りと勢いなら負けないアンツィオ高校の仲間に慕われ
いる姿がとても印象的なアンチョビ姉さん。
どんなに失敗しても一応は怒るけど、最後には身体の心配
をするんですね。ここはやっぱりみぽりんと一緒。
このメンバーをまとめる器の大きさが伺える素敵なキャラ
です。

そんなアンチョビ姉さんをサポートしている
(サポートしてるのかなぁ…)
CV33カルロ・ヴェローチェを駆る副隊長ペパロ二ちゃん。

もう私こういうキャラ大好きなんです!

能天気で無鉄砲、リーダーのためならどこまでも!
でも何かが抜けている…いいですね♡
そんなペパロ二ちゃんが率いるカルロ・ヴェローチェ隊。
凄いです!あの勢いと根性。
アヒルさんチームも唸らせる回転レシーブ!
アンチョビ姉さん曰くもうちょっと考える頭があれば
凄いチームになるんでしょうね。
私もカルロ・ヴェローチェ箱乗りしたいです!
ちっちゃくて可愛い♡
真面目に欲しくなっちゃいました^ ^

試合後の締め方もアンチョビ姉さんの胸が熱くなる言葉と
敵味方関係なく労うシーンにジーンと来ちゃいました。

今回も素敵な戦車道の精神、沢山感じさせて頂きました。
本編に劣らず素敵な作品。

本編決勝戦にアンツィオの姿が見えないと思ったら
こういうオチだったんですね。
アンツィオらしい…

秋の劇場版ますます楽しみです!




【主要登場人物・出演者】

《県立大洗女子学園》
☆あんこうチーム
(使用車輌:IV号戦車D型)
西住 みほ - (CV:渕上舞)
武部 沙織 - (CV:茅野愛衣)
五十鈴 華 - (CV:尾崎真実)
秋山 優花里 - (CV:中上育実)
冷泉 麻子 - (CV:井口裕香)

☆カメさんチーム(生徒会チーム)
(使用車輌:38(t)戦車B/C型)
角谷 杏 - (CV:福圓美里)
小山 柚子 - (CV:高橋美佳子)
河嶋 桃 - (CV:植田佳奈)

☆アヒルさんチーム(バレー部チーム)
(使用車輌:八九式中戦車甲型)
磯辺 典子 - (CV:菊地美香)
近藤 妙子 - (CV:吉岡麻耶)
河西 忍 - (CV:桐村まり)
佐々木 あけび - (CV:中村桜)

☆カバさんチーム(歴女チーム)
(使用車輌:III号突撃砲F型)
カエサル / 鈴木 貴子 - (CV:仙台エリ)
エルヴィン / 松本 里子 - (CV:森谷里美)
左衛門佐 / 杉山 清美 - (CV:井上優佳)
おりょう / 野上 武子 - (CV:大橋歩夕)

☆ウサギさんチーム(1年生チーム)
(使用車輌:M3中戦車 リー)
澤 梓 - (CV:竹内仁美)
山郷 あゆみ - (CV:中里望)
丸山 紗希 - (CV:小松未可子)
阪口 桂利奈 - (CV:多田このみ)
宇津木 優季 - (CV:山岡ゆり)
大野 あや - (CV:秋奈)


《アンツィオ高校》
(保有車輌:P40重戦車、セモベンテM41、カルロ・ヴェロー
チェCV33)

アンチョビ / 安斎 千代美 - 吉岡麻耶
カルパッチョ - 早見沙織
ペパロニ - 大地葉


【主題歌】

オープニングテーマ
「DreamRiser」
作詞 - こだまさおり / 作曲 - rino / 編曲 - h-wonder /
歌 - ChouCho

エンディングテーマ
「Enter Enter MISSION!」
作詞 - 畑亜貴 / 作曲 - 矢吹香那、佐々木裕 / 編曲-佐々木裕
歌 - あんこうチーム
[西住みほ(渕上舞)、武部沙織(茅野愛衣)、
五十鈴華(尾崎真実)、秋山優花里(中上育実)、
冷泉麻子(井口裕香)]
{/netabare}

投稿 : 2021/07/24
♥ : 50

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

「じゃあⅣ号がぴよぴよねー」~観れば女子力が上がるというあのアニメが帰ってきた~さぁ諸君も一緒に、ドゥーチェ!ドゥーチェ!

2012年秋~冬期にかけて放送されたテレビシリーズ『ガルパン』
アクタス&グラフィニカという少数精鋭スタッフと多くの名キャストによって手掛けられ、一大戦車ブームと聖地巡礼ビジネス最大の成功を収めた傑作
テレビシリーズの第7話では詳細が描かれなかった戦車道全国高校生大会の2回戦を描きます
コミカライズ版やノベライズ版でこそ描写されていた「アンツィオ戦」でしたが、それらを全部無視しての初映像化、流石に気合が入ってます


本編は約40分
本当のところは30分で作るつもりだったのが予算と一緒に尺もオーバーしたらしいです
それもそのはず、本編は文字通り「アンツィオ戦」を描くため迫力満点の戦車戦がメインになっております
コンテと作画の一部はまさかのカトキハジメその人
脚本はテレビシリーズで軍事考証をしていた鈴木貴昭
作画の一部やイタリア軍に関するアドバイザーとしてイラストレーターにしてイタリア軍研究家の吉川和篤も参加
凄い、マニアがマニアを呼び、いつの間にやらテレビシリーズ以上の豪華スタッフに(笑)


キ○ガイみたいな戦車ヲタから毎度指摘されていたので今回新たに3DCGをモデリングすることになったイタリア戦車に関しては“装甲板のリベットの形、位置、数など全て実機を検証した上で制作”されてます
リベットの数まで数えるとは・・・ミリヲタ・・・恐るべし・・・(ゴクリ


テレビシリーズのDVD版では2.1chサラウンドでしたが今回せっかくの劇場上映が大前提ってことでセンタースピーカー+後方モノラルの追加で4.1chサラウンドにしたらしく、大気を切り裂くような砲撃の爆音や砲弾の通過音は凄まじい迫力ですb
これは是非劇場で堪能していただきたいですね
(特に練習試合での1500㍍離れたⅣ号とⅢ突の狙撃)


そんでもって肝心のお話
実質的に主人公は2人いると言っていいでしょう


1人はノリと勢い“だけ”のアンツィオを纏め上げる我らがドゥーチェ、アンチョビ
ひげさんのレビューでも指摘されてる通り、陽気で馬鹿っぽくキャラデザされたはずのアンチョビさんだったが、実際のところ動かしてみると無能な割りに血気盛んなまるでヤンキーみたいな部下達を束ねる姉御肌(ってゆーかお母さん)的なカリスマ隊長キャラに
劇中では日々大きく成長していく大洗女子に対して、ほとんどアンチョビの統率力だけで試合が成立しているという“真の弱小校アンツィオ”の奇跡は実にドラマティックです


そしてもう1人の主人公、カエサルさん
結局戦ってばっかなのか、ってーのもちょっと違くて、今回カバさんチームの装填手ことカエサルさんとアンツィオの副隊長、カルパッチョさんのアツい友情が描かれたのが一番のみどころかとオイラは思います
やったね仙台エリ、実質的に映画主演だよ
“Ⅲ突VSセモヴェンテ”・・・自走砲VS自走砲の一騎打ち・・・アツイwアツ過ぎるw
こういった風に戦争でなく、あくまでスポ根モノ感を出せるのがこの作品のイイところですね、ホント


ちなみに作中ではやたらイタリア料理が登場します
そう、この作品は【飯テロアニメ】なのです(笑)
特に「鉄板ナポリタン」にはヨダレががががが
空腹時の視聴はお気をつけ下さいませw


ラストは大洗女子VS黒森峰の決勝戦にて、「どうしてアンツィオだけが観戦に来てくれなかったのか?」という納得のオチ
どこをつまんでみても美味しい、、、いやいやw面白い1作に仕上がりましたね
拍手です

投稿 : 2021/07/24
♥ : 36

70.0 8 独特の世界観アニメランキング8位
サカサマのパテマ(アニメ映画)

2013年11月9日
★★★★☆ 3.8 (629)
3032人が棚に入れました
どこまでも、どこまでも坑道が続く地下世界。狭く暗い空間であっても、人々は防護服を身にまとい、慎ましくも明るく楽しい日々を送っている。地下集落のお姫様であるパテマは、まだ見ぬ世界の先に想いを馳せて、今日も坑道を探検する。お気に入りの場所は、集落の「掟」で立ち入りが禁止されている『危険区域』。これまでに見たこともない広大な空間には、幻想的な光景が広がる。世話役のジィに怒られながらも、好奇心は抑えられない。いつものように『危険区域』に向かったパテマは、そこで、予期せぬ出来事に遭遇する。何が『危険』であるのか、誰も彼女に教えてはくれなかったから。隠された“秘密”に触れる時、物語は動き出す――

声優・キャラクター
藤井ゆきよ、岡本信彦、大畑伸太郎、ふくまつ進紗、加藤将之、安元洋貴、内田真礼、土師孝也

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

王道にして未だかつて誰も観たことの無いボーイミーツガール&ディストピアSF超大作!

正直全く想像力が追いつかなかった;
今年、色々と驚かせてくれる仕掛けを持った映画はいくつもあったんです
ところが今作は冒頭からラストシーンに至るまで全てが衝撃的過ぎてしばらく頭ポカーンになってしまいました;
凄すぎる、スタンリー・キューブリックの『2001年宇宙の旅』
或いはクリストファー・ノーランの『インセプション』を初めて観た時に近い
「感動」ではなく「ショック」










薄暗く狭い地下世界で探究心を抑えきれず駆け回るお姫様、パテマ
自由の無い地上の管理社会で人々が禁忌とする空を飛ぶことに憧れる少年、エイジ
ある日の探検中に地下道の奥底、果てしない暗闇へと落下してしまったパテマ
辿り着いた先はエイジのいる地上だったのだが彼女は空に吸い込まれるように浮き上がって空に向かって「落ちる」と言う
そうそれはつまり、「エイジとエイジのいる世界」「パテマとパテマのいる世界」それぞれの重力の向かう方向が上下真逆だということを意味していた
地上では地に足を付けることが出来ず、「空に落ちる」ことを恐怖するパテマを庇ってやることにするエイジだったが、やがてサカサマ人の秘密を探ろうとする地上の君主によって二人は引き裂かれてしまう・・・









上下サカサマの少女との出会いから始まる物語、ということで劇中では度々に視点が上下逆転します
見慣れたはずの景色が上下逆転するだけで異化効果をもたらすとは、これぞアイデアの勝利


さらに地に足の着かない不安感、恐怖感
いつも身近にある空に吸い込まれていくという未体験の感覚
これらの設定の斬新さ、新鮮な画面構成


そして、手を離せば空に吸い込まれてしまうという相手を必至に抱きかかえ続ける、心をくすぐる様な密着した距離感が魅せるときめき、ドキドキ感


最後の最後まで目が離せない、息も吐かせぬスペクタクルな展開のストーリー


特に素晴らしいのがこの少しややこしい世界観をgdgdと説明するシークエンスがほとんど無いことにあると思う
これは繰り返し視聴に耐えうるモノなんだと、そう実感する瞬間ですね


ぱるたんのレビューにも書いてあるけど、宮崎駿にいま最も近いのは細田守でも新海誠でもなく、吉浦康裕なんだろうかと思う今日この頃
ちなみにファンタジーってよかディストピアSFですね、これ


個人的に一つだけ気に入らないところは音楽が大島ミチルってことで正直五月蝿いことでしょうか(爆
まあそれを逆手に取った演出もあったりで実に楽しませてくれます(本編を観た方はすぐに気付くと思いますw)


アニメが好きで、冒険が好きなら、この大作をスルーすることはできないはず

投稿 : 2021/07/24
♥ : 37

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

どちらがサカサマなんだろう

約99分

地下に住む人々と地上に住む人々がいる世界、地下に住んでいるヒロインのパテマは地上に憧れて、禁を犯して地上に行きました。そこで出会った少年 エイジとこの世界の謎に迫るファンタジー作品です。

いつも観ている世界が逆になっているってどんな感じがよく分かるお話です。空がこんなに怖いと思ったのは初めてですね〜

タイトルにも書いたようにどちらの世界がサカサマになっているのか錯覚する場面がたくさんあってグルグルしますねw

ドキドキハラハラするシーンがたくさんあります。観ているとあっと言う間にですね〜 ちょっとジブリ作品を思い出すような作品です。

目が離せないほど面白かったです。是非、サカサマの世界を観てくださいね。オススメです^^

最後に、パテマとエイジが徐々にお互いの信頼度がアップしていくところが素敵でした。

投稿 : 2021/07/24
♥ : 53
ネタバレ

ぱるうらら さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ジブリ作品の様なファンタジーアニメ

『サカサマのパテマ』はファンタジーアニメ映画です。


この作品は『イヴの時間』で有名な監督による映画だそうですが、その辺は良く知らないので省略。あらすじに関しても公式HPをご覧下さい。

この作品はファンタジー作品であり、端的に言えばジブリ系の作品の様な世界観。特に『天空の城ラピュタ』によく似ていました。

『天空の城ラピュタ』はヨーロッパをイメージさせる(実際、舞台となっているのはウェールズの街やカンボジアの遺跡)世界における冒険や、"飛行石"・天に浮かぶ"天空の城ラピュタ"といったその世界の神秘などに目が惹かれ、ボーイミーツガールよりは世界観や設定に重きが置かれていたように感じました。
一方で、『サカサマのパテマ』は、ラピュタという作品に新しい映像技術を用い、ファンタジー世界観の方向性をもっと現代的した感じの作品。現代風と感じたのは、SFで少々複雑な設定を用いていたからだけではなく、舞台が比較的現代の日本風になっていたからかもしれません。また、【地上と地中、互いにサカサマな二つの世界】と【その真実】についての設定に力を多く注いでいた事は分かりましたが、99分という上映時間中の2人の出会い方や会話、その後のシリアスな展開などを観ていても、ラピュタよりはボーイミーツガールに多く視点を当てていたように感じます。出会い方はある意味ラピュタと全く正反対ですが(笑)
ラピュタとの類似点は、地上と空の関係、何らかの形で空を飛ぶこと、主人公とヒロインの出会い方や敵との対峙シーン、全体的な流れ、そして同じボーイミーツガール型のファンタジー作品であること等々です。
それらの点を見るとラピュタをリスペクトしているかのようで、もっと率直に言えば、この映画の構成・展開のさせ方はラピュタをベースに少々色を加えているだけであり、設定もどこかラピュタに似ていたため、ラピュタをがっつりとパクっているような印象もありました。
しかし物語の内容・設定に関して、斬新な所はかなり斬新でした。なぜ二人はサカサマに立っているのかについての理由や、その世界の真理については自分の予想を2度ほど覆された程で、そんな設定に関してはかなり満足出来ました。

この作品に登場する主要キャラクターに関しては主に7人という必要最低限の人数に抑えられており、人物相関図も簡潔で最後にはスッキリとなっていて良かった。因みに、主人公の幼なじみっぽいキャラも出て来たがそれは単なるその他大勢の一人だった。そんな残念なキャラもおり、上映時間の関係もあってか、主人公とヒロイン(強いて言えばキーパソンであるもう2名)以外はあまり掘り下げられていなかったため、この作品の登場人物の印象は全体的に薄めに感じました。

『サカサマのパテマ』は斬新な設定でジブリ系に近いファンタジー要素。ラピュタのようなジブリ作品が好きな人は楽しめる作品ではないかと思います。


↓この映画の自分なりのまとめ(ネタバレ)
{netabare}1964年に重力をエネルギーに変換する研究に失敗したために重力が反転、人や建物、地面などが空へと落ちていったとしている。そして、主人公がその事故現場である"地上"だと当然の如く思っていた側の世界の方が、実は、"実験に失敗して重力を逆ベクトルに受けてしまうようになった人類"が新たに避難場所として作り出した"地底の世界"であり、彼が"宇宙(空)"だと思っていた"天"は、大気か何かを作り出している場所、またはその地中の世界における天上に当たる場所だった。つまり、彼らは実験に失敗し影響を受けた人類の末裔であり、地中に住んでいたパテマ達がその被害から逃れた一部の人類の末裔であった。また、最後のシーンにおいて、パテマ達(地中で暮らしていた人類)が地上に立っていることから、その世界が本当の地上であったことが分かる。
しかし、映画を見終わった直後にその最後のシーンに関して疑問点があった。それはなぜ建物が地上に残っていたという点。だが、ゆくゆく考えてみると、それらの建物の残骸はは重力の反転では抉られなかった建物の一部だったのだろう。重力反転で空へと消えた建物の残骸は月の引力に引き寄せられ、土星の輪の様にグルグルと月の周りを回っていたのだと思う。{/netabare}

投稿 : 2021/07/24
♥ : 20

75.0 9 独特の世界観アニメランキング9位
続・終物語(アニメ映画)

2018年11月10日
★★★★☆ 3.8 (271)
1555人が棚に入れました
高校の卒業式の翌朝。顔を洗おうと洗面台の鏡に向かい合った暦は、そこに映った自分自身に見つめられている感覚に陥る。思わず鏡に手を触れると、そのまま指先が沈み込んでいき……。気がついたとき、暦はあらゆることが反転した世界にいた。

2018/11/10より全国劇場にてイベント上映開始!

声優・キャラクター
神谷浩史、斎藤千和、加藤英美里、沢城みゆき、花澤香菜、堀江由衣、喜多村英梨、井口裕香、早見沙織、井上麻里奈
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

不思議な世界

原作未読 上映時間 約150分

テレビアニメ放送(未定)に先駆けて6話分を劇場版としてひとつに纏めて公開した作品です。

阿良々木 暦が私立直江津高校を卒業して、大学入試の合格発表前の出来事を描いています。朝、洗面所の鏡に映る自分を不思議に思ったあと、その鏡の中に引き込まれたお話です。

キャラデザは、テレビアニメ版と同じなので違和感なく観れました。

いつもの阿良々木暦の一人語りがメインで、色々なキャラとの会話劇もたくさんありましたね。{netabare}(まさか神原 遠江(臥煙)さんまで出てくるとは思いませんでしたw){/netabare}

女性キャラがほぼ登場しますが、いつもと違った面が観れました。
{netabare}
成人になった八九寺真宵、レイニー・デヴィル姿の神原駿河、クチナワ口調の千石撫子、ブラック羽川や少女姿の羽川翼、背が低くなった阿良々木火憐、人間の時の忍野忍、ツインテールの戦場ヶ原ひたぎ、表情や仕草が豊かな斧乃木余接、学ランを着た(男性?)忍野扇、そして老倉育さんだけは最初誰だか分からないくらい容姿や性格が変わっていましたねw
阿良々木暦の女子制服姿で真剣に語っているところは、ちょっと笑ってしまいました。
{/netabare}
PG12作品ということで、やたらと下着姿や裸のシーンが多かったですw

化物語の世界を満喫しました。この作品の特徴として、アクションシーンが少なく会話する時間が長く、150分もあるので退屈するかもしれませんね。

テレビ放送はいつになるのでしょうか? 早く観たい方で、化物語シリーズが好きな方は観てもいいのではないかと思います。

ED TrySailさんが歌っています。

最後に、原作の物語シリーズはまだ続いているにゃ~。またTVアニメか劇場で続きを観たいシャシャシャ~。

投稿 : 2021/07/24
♥ : 26

アトランティス さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

蛇足であって蛇足でない。

阿良々木暦の青春の1ページ、怪異に囲まれたその物語は
忍野扇とその問題の解決を以て終了、無事幕を閉じた。
か、に思えた。

本映画は終わりのその先、終わりの続編を書いた物語です。
タイトルを蛇足であって蛇足でない、としたのは、
物語シリーズの中で大きな位置づけにある訳ではない本作ですが、
忍野扇までの本編に引けを取らない魅力が詰められているために
そうしてみた次第です。

続・終物語を一言で表すなら「心残り」でしょう。

阿良々木暦が今まで関わってきた怪異が勢ぞろいし、
本当の世界を取り戻す阿良々木暦の物語が始まります。

2時間強の映画で、(個人的に少し眠くなってしまうことがありましたが笑)
物語シリーズをこれまで見てきた方にはぜひ視聴して頂きたい一作です。

眠くなってしまった原因は、前日の寝不足か
シャフトの抽象演出を映画館の中で2時間見ていたからかもしれません。

友人と見に行っていたのですが、最後の阿良々木くんの
今回のオチの解説のシーンが無かったらいろいろふわふわとしたまま
劇場を後にしていたなぁってお互いに同じ感想を言い合いました笑

最後に、
曲に関しては主題歌がTrySailの「Azure」で物語シリーズっぽい
弾んだメロディの中に温かさを感じる良い曲でした。

ここから愚物語、業物語と原作小説が続いているので
原作を買って読んでいきたいと思います。

投稿 : 2021/07/24
♥ : 16

ssk0615 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

いつまで続く物語

物語シリーズは原作を読まずにアニメを見るようにしていてどのくらい自力で理解出来るかを毎日やっています!
今作は今までの物語シリーズを見ていればだいたい内容は把握出来るようになっていて自分も最後まで飽きずに楽しめた!
その他の点はまず、作画演出が更に進化していたのが良かった。物語シリーズは独特作画演出でとても有名になった作品なので今回はどんな感じなのかなーと期待を胸に膨らませて行ってみたけれどマジ良かった。
次に良かった点はなんと言っても歌!!
私が好きな声優の雨宮 天さんが所属しているTrySailがEDを担当しており、ラストまで本当に楽しめた!
最後に上げる良い点はに物語シリーズになくてはならないヒロインとの雑談トーク!!
今回も思わずにやけてしまうシーンがたくさんあり、最高だった!
この作品は是非映画に足を運んでもらって見て欲しい!

投稿 : 2021/07/24
♥ : 7

87.4 10 独特の世界観アニメランキング10位
新世界より(TVアニメ動画)

2012年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (3200)
15347人が棚に入れました
渡辺早季は、閉鎖的だが穏やかな田舎町「神栖66町」で幸福に少女時代をおくった。ある日、町の外へ同級生たちと出かけて小型図書館端末ロボット「ミノシロモドキ」と出会う。質問することにより21世紀前半の超能力者誕生から非能力者との敵対、その抗争から能力者の勝利と文明の崩壊、その後の暗黒時代、町の管理支配の実態といった禁断の知識を知ってしまう。その直後、バケネズミ同士の戦争に巻き込まれ、命からがら町に戻るがしだいに恐ろしいことが起き始める。

声優・キャラクター
種田梨沙、東條加那子、花澤香菜、工藤晴香、藤堂真衣、梶裕貴、高城元気、村瀬歩、浪川大輔、平田広明

World さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

史上最高峰の作品

素晴らしい。素晴らしいです。

原作未読ですので、単にアニメとして評価しますが、この作品はアニメ史に残る大作であると言えます。
もっと大きな反響があっても良いかと思いますが、テーマが万人受けしないからでしょうか。
大変楽しめました。


さて。この作品は、ジャンルとしてはSFになるかと思います。
しかし、それ以外にも様々な要素が盛り込まれています。

主要なテーマを抜きにして、最初に感じたのは、圧倒的な恐怖です。

今まで、アニメーション作品で恐怖した事は殆どありませんでした。
アニメのホラー作品は、グロテスク表現や、BGMでの演出、キャラクターの表情等で恐怖心を煽って来るのが常だからです。

恐らく、キャラクターと自分を重ね合わせる事が難しいからだと思います。
アニメはどうしても絵だという先入観がありますから。

ですが、この作品は違いました。

この作品は、自分が認識している世界そのものが偽りであるという事に対しての恐怖、根本的な部分での恐怖心を駆り立てます。

浅はかな発想かもしれませんが、クトゥルフ神話を連想しました。
対人、対もののけ等ではなく、もっと大きな、世界そのものへの疑問、違和感、恐怖。

そして、この作品内の常識と現実の常識との乖離。さらに、作品内の世界そのものが歪み、段々と露になる狂気。

とんでもなく怖いです。
そこに、独創的な作画やBGM、演出が重なり、更に昇華されていく。
素晴らしいです。


次に、世界観ですが、これもまた良い。

SFというのは、全てを理解してしまうとチープになってしまいます。
わからない方が幅が出来て良い所が多々あります。

そこにおいて、この作品は絶妙でした。
理解しておきたい部分はきっちりと説明してくれますが、ぼかすところはとことんぼかす。

ぼかされた部分は脳内で補完出来るので、より壮大な世界観を演出出来ています。

そして、個人的には「和」の雰囲気がとても良かったです。

日本人に最も馴染みのある世界ですから、ある程度の説明は無くても大丈夫ですし、八丁標や呪力等々、どういった意味合いなのかを理解しやすかったです。

日本人にしか感じ取る事が出来ない要素が多く盛り込まれていました。


世界観に関連してですが、テーマ。これも大変素晴らしかったです。

表現し辛いのですが、この作品は、主観ではなく客観的な視点から作られています。

世界という箱の外側から見ている様な感覚です。

ハッピーエンドだとか、そういった話ではなく、この場面ではこうなりました。この世界では、こうなりました。という結果を見せられている様なものです。

ですから、ストーリーの構成云々というのは正直どうでも良くて、どう感じるか、どう想うかが大事な作品です。

その点においても、人それぞれ違う感想を持つかと思いますが、私は、人間の芯たる部分を少し見ることが出来たと思います。

これは人それぞれ本当に違うと思いますが、テーマの性質上、それで正解なのでしょう。
狙いも十分に果たせていると思います。



この作品はネタバレ厳禁ですから、このくらいにしたいと思います。
一気に見ることはオススメしません。

1日3話位ずつ、ゆっくりと見ていくことをオススメします。



個人的に、SF小説は得意ではないです。創造力が欠如しているので。
子供の頃は楽しめたのになぁ。

小説原作アニメ。もっともっと出てきてほしいです。

投稿 : 2021/07/24
♥ : 26
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

綿密な設定と深いテーマのSFアニメ。加速していく面白さと、強烈な余韻。

原作未読……が、これは読みたい!

今から1000年後の未来、場所は日本。
人間は「呪力(じゅりょく)」という力を持ち、異形のものを従えながら生活していた。


いやー、面白かったです!
斬新な世界観に引き込まれ、強烈な余韻を残してくれました。
ここまで原作が気になる作品に出会ったのは初めてかもしれません。

純和風SFという珍しいジャンル。
一昔前の片田舎を連想させるような、穏やかな風景です。

しかし、物語全体が、強い不安感に支配されています。
これには物語の構成と、演出が大きく作用していると思います。

物語は12歳編・14歳編・26歳編と3部構成。
ほぼ主人公視点で物語が進むため、主人公の見る風景が、視聴者にとって、世界のすべてです。

まず、最初の12歳編で、周囲の大人、異形のものたちに対する「疑心暗鬼」を徹底的に植え付けられます。
それと同時に、ドヴォルザークの"新世界より"から"家路"がBGMとして何度も流れます。
これが、後の14歳編、26歳編で、「"家路"が流れるだけで不安になる」という演出上の効果を生み出すわけですね。


さて、この独特な雰囲気の中、物語は加速するように面白くなっていきます。
伏線の張り方、ミスリードも見事ですね、ほとんど無駄がありません。
{netabare}
大抵の伏線は、分かりやすい形で回収されていますが、

・1話で早希が「ビリ? 何言ってんの? 私の他にもまだ何人もいたよ?」→すでに思考がコントロールされている証拠
・1話で早希「ここ(全人学校)、農場に似てる」→大人たちに実験動物として飼われているという暗喩
・石ころがしのゲーム→呪力が守りに弱いことの現れ
・はったりをかます12歳の覚(さとる)の性格→鏡を作り出す呪力

……など、一見それと気付かないような細かい伏線も多数あります。
{/netabare}

しかし、万人にお勧めというわけにはいきません。

理由は二つあります。


一つ目は構成のバランス。
原作はなんと1000ページ超え!!
しかも、非常に綿密な設定がされているようです。
序盤は世界観の説明に多くの時間が裂かれ、専門用語もたくさん出てくるため、退屈に感じるかもしれません。
また、思わせぶりでなかなか解決しない展開にもイライラするかも。

しかし、25話という短いスパンで1000ページを表現しているわけですから、それでも展開が速いんです。
流し見なんてしていたら、あっという間に置いていかれます。
そのため、頭を空っぽにして、雰囲気だけを楽しみたい人には向いていません。


第二の関門が、BL、百合、性的な行動、残虐な行動、利己的な行動など。
これがきついという方もいるでしょう。

ただ、この作品のテーマは「教育や{netabare}洗脳{/netabare}」「倫理や道徳観」といったものです。
視聴者が、例えば、BLや百合に偏見を持つことが、物語のメッセージ性と重なっているんですよね。
もっと分かりやすく言えば、主人公を含め、キャラクターの行動に不快感を覚えること自体が、ある意味「狙いどおりの」反応なわけです。
{netabare}
人類は、化けネズミたちを同胞とは扱っていないですが、実際は過去の人類と同じ立場にある存在。
それでも、今まで植え付けられてきた教育や洗脳の力で、それを感じ取ることができない。
よって、視聴者は、アニメの登場人物と、自分の倫理観とのズレを感じ、彼らの行動に対して不愉快な感情を抱くんですね。

そして、衝撃のラストで「道徳的観念には穴がある。偽りの神に二度も敗北した、呪力を持たない、悲しい人類。彼らを救うには、どうすればいいのか?」という、重たい問いを残していきます。
{/netabare}

その辺のテーマ性を早い段階で感じ取り、じっくり見れば、本当に面白い作品だと思います。
見終わるとガツン!とくる、激しいパンチの効いた作品。
ストーリー、テーマ性重視でSF好きの方にはピッタリです!


それにしても……原作が読みたい!

投稿 : 2021/07/24
♥ : 132
ネタバレ

素山房 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

残映抄―未来への挽歌

まず結論から言おう。この作品の評価は不可能である。
すべての星を並べたのは、「規格外」という個人的判定を意味している。

観る者はただ圧倒されて終わるしかないだろう。
SF的な着想の土台の上に緻密に構築された、壮大な世界観に。
人間という存在の本質に向けられた、苛烈極まる問題提起に。
緊迫の展開とスペクタクルが連続する、傑作エンターテインメントに。
無理に評言をひねり出そうとすると、こんな宣伝文句風の言葉にしかならない。

独断だけで済ませるわけにもいかないので、アプローチの足場を探してみると
そこに独特の複雑さが見出される。精神を刺激し、思考を誘発してやまない複雑さだ。
勿論、それは第一に原作小説に由来するものだが、おそらくそれだけではない。
アニメーションという表現形式が全力を傾けて原作の高みに挑んでいるためだ。


Ⅰ 物語の奪還
{netabare}
開始と同時に作り手は勝負を仕掛けて来る。
衛星画像のような日本列島が映し出され
俯瞰されつつ、徐々に高度を下げて拡大される地上の街で
今まさに繰り広げられている、超能力者による大量殺戮。
場面は唐突に転換し、代わって、暮れなずむ空を背景に
遊びに興じる子供たちのシルエットが浮かび上がる。

このプロローグは本作の構造を要約した縮図だと自分は考える。
連続と転換によって対比的に並置されているものは多分、本作の世界観と物語だ。

世界観と物語。この二つを独立させて並べるのは奇異な感じを与えるだろう。
通常、世界観と称されるものは作品世界を成立させている枠組みないしは設定、
その結果生じる雰囲気などである。
そうした常識的な範囲からは逸脱した独特の機能を有していることに気づく。
それは「歴史」に擬態して物語の内部に侵入している。
冒頭の俯瞰はおそらく、「歴史」のはじまりを告げる演出である。
以降、二話三話でも物語に先立って血腥い歴史の一頁が冒頭に挿入されている。
人類の中に超能力者が出現した時点にはじまり、以後一千年にわたる血に塗れた新・人類史。
それこそが世界観の具体化に他ならない。

「歴史」が俯瞰視点で表される理由、それは端的に「支配するもの」だからである。
先行する原因によって現在という結果が規定されている以上、
歴史とは過去による現在の支配であり、それは不可逆的な必然の堆積である。
物語の舞台となる、一千年後の未来日本の一隅に存在する、神栖66という町。
この町こそはまさしく、人間社会が忌まわしい危機管理システムへと変貌した姿であり、
ある意味で人類史の終局に出現した究極のディストピアである。
すなわち、物語は幕開けの時点においてすでに逃れがたく
世界観=歴史によって規定され、俯瞰され、支配されているのである。


ふたたび冒頭に戻ろう。
プロローグの完了とともにタイトル、そして間髪を入れずに物語の幕が上がる。
水郷地帯である神栖町の夕暮れの田園風景が広がる。
その夕景のなかを一艘の船が川の流れを遡ってゆく。
船の進行に合わせてカメラは水平に滑っていくが、
頭上に張り渡された巨大なしめ縄をくぐるタイミングで上方に向けられ
しめ縄越しに仰ぎ見られた鮮やかな夕映えの空が徐々にクローズアップされる。
このカメラワークの意図は明らかだ。
俯瞰を反転させた逆の視点が導入されるのだ。俯瞰に対する逆俯瞰。仰視の視点。

ここにまた、読解の重要な鍵が与えられる。
しめ縄は八丁標と呼ばれ、結界のように町の周囲に張り巡らされている。
この日、ヒロインの渡辺早季が生まれて初めて八丁標の外に出たことがこの後で明らかになる。
つまり船に乗っていたのは儀式のために川上の寺に赴く早季だったのだ。
すなわち、導入された逆俯瞰の視点はこの早季の視点に合致する。

俯瞰と逆俯瞰。世界観と物語はこの一対の視点となって、物語の内部で対峙する。
この対置が本作のユニークな構造なのであり、そこに生まれる張りつめた緊張こそが
本作の悲劇性の力学的な根源である。
この複層的な構造が、神栖66町のクロニクル(年代記)と新・人類史とが
複合的に交錯しながら展開する本作の物語の特徴を説明するものだろう。
その核心となるのは、残酷な必然の支配に抗う者たちの悲劇。
つまり、世界観=歴史による俯瞰構図は物語の内容にまで及び、それを規定しているのだ。

俯瞰的な世界観の視点と対決する地上的な物語の視点は
悲劇を生きる者たちの視点となり、ヒロイン早季に収斂される。
この仮定から出発して物語へのアプローチを試みてゆこう。
敢えて挑戦的に言うならば、これは世界観から物語を奪還する試みなのである。
{/netabare}

Ⅱ 早季と真理亜
{netabare}
早季と真理亜、二人のヒロインのドラマを鮮やかに視覚化した
アニメのエンディングは明らかに、物語の核心を要約した解題となっている。
特に真理亜バージョンは驚異的と言っていい。
仄かなエロスを漂わせる彼女の赤い髪と白い肌が、雪と紅い花のイメージに重なりつつ
流れていく映像に、異物のように挿入される二つの暗示―。
一瞬映る胎児のショット、子殺しのシンボルが刻印された謎の石造物。
それらは確実に一つの意味を指し示している。
彼女の存在の本質、真理亜の悲劇的な母性である。

真理亜という名前。永遠に人類に祝福される、母の中の母の名。
皮肉にもそれは呪いに反転する。人類を滅ぼす「メシア」を生んだ母の名として。
勿論、単に機転を利かせたネーミングなどではない。
彼女の愛情の本質である母性は、弱い守を庇護して自ら悲劇への道を選ばせ
その犠牲によって、抹殺されたすべての子供たちの母となるのである。

彼女は物語の根幹となる悲劇を体現し、象徴する存在である。
町によって組織的に遂行される、おぞましい子殺しが第二部を中心に展開される。
秘められていた大人対子供の対立の構図を、反抗という主体的なアクションによって顕在化し
同時に物語の中に「子供」という包括的なモチーフを導入する役割を担う。
守とともに町から逃亡し、雪山に姿を消す直前に早季に書き残した手紙。
そこには第二部までの流れを総括し、さらに第三部の展開までも予告した記述がある。

 私たちの町は異常です。そうは思いませんか?
 町の安定と秩序を維持するために子供たちを殺し続ける町が
 人間の社会としてまともでしょうか?
 いま、町で起きたことを思い出してみると、
 その異常性がどこから来るのかもだんだん見えてきました。
 それは、大人たちが心の底から子供たちを恐れているという事実です。
 私たちは、何となく嫌な予感がするというだけの理由で、割られ、捨てられてしまう
 何百何千もの卵の一個になることだけは願い下げです。

第三部の激動の発端となる夏祭の晩、早季は消された仲間たちの姿を見る。
このエピソードが重要なのは、潜在する「子供」のモチーフを示すことで、
反乱の勃発に「子供たち」の町への反逆という二重の意味が加わるためである。
自らの犯してきた罪過の報いによって町は劫火の炎に包まれる。
その危機の中で早季は真理亜の声を聞く、「早季は私が守ってあげるから。」
次々に襲いかかる極限的な状況を早季は乗り越えてゆくが、そのとき
彼女を導いてゆくのは真理亜であり、瞬である。

この展開は真理亜が残した言葉の成就に他ならない。

 もし私が町から処分されると決まったら、両親は散々泣いて、
 そして最後には忘れることでしょう。
 あなたのご両親が最終的にあなたのお姉さんのことを諦めたように。
 私たちの絆はきっとそうじゃないと信じています。
 もし私が処分されることになったら、あなたなら絶対私を見捨てないでしょう?
 あなたに危機が迫った時には、私や覚はどんなことをしたって救おうとするはずです。
 私たちにはもう一人、友達がいました。今は、名前を思い出すことも許されない友が。
 彼Xもそんな時はきっと私たちを助けてくれたんじゃないでしょうか。
 だから私は今、守を助けなくてはなりません。

―「私たちの絆」。
破滅を受け容れながらも真理亜が貫いた仲間たちへの信頼は
自らがそれに殉じることによって指し示した、未来につながる道である。
物語の奥深くにひそかに進行する、絶望から希望へと至る超克のプロセス。
その転回の基軸となるものが「子供たちの絆」である。

ヒロインとしての早季の真の姿は、実はこの軸に沿ってしか捉えられない。
早季もある意味、作品同様、規格外のヒロインだと言える。
発端から終結に至るまで、ほぼ一人芝居と言っていいほどの活躍を見せ
語りまでこなしながら、視聴後には不思議なくらい印象に残っていないのだ。
物語が世界観に圧倒される要因はこの、ヒロインの存在感の希薄さにも求められるだろう。

その理由は明らかだ。早季は実質的には物語を主導していないからである。
決して折れることのない強い心と自由で柔軟な思考を持つ一方、
主体的に決断し行動した真理亜とは対照的に、その行動には理念的な動機はなく
常に周囲の状況に対する受け身の反応に終始する。
エンディングの早季バージョンもそうした彼女の性格を表現している。
仲間たちへの尽きせぬ思慕を抱き、絶望に抗い、涙を流しながら進みつづける姿。
だが、その一途さと多感さは必ずしもヒロインとしての魅力とはなっていないようだ。

その早季が真のヒロインとなる決定的な契機を指摘したい。
第二部の中盤、姿を消した瞬を追い、その壮絶な死を見届ける第十話のラスト。
死に呑まれてゆく瞬を目前に見ながら助けることができない絶望に打ちひしがれ
涙を流しながら早季は最後に言う、「私は生きなければならない」。
その後、瞬に関わる全ての記憶が抹消され、この記憶も失われていたのだが
十二年後、バケネズミの反乱の渦中で爆発に巻き込まれ、その時の体験が幻視となって甦る。
瞬の死を見届ける自分と仮面を被った少年とが不分明に重なり合うのは
彼女も消されかけた子供の一人として、同一の存在であることが含意されているのだろう。
そしてその時、もう一度この言葉を口にする、
「私は生きなければならない」。

第二部と第三部を縦断して受け渡されるこの一対のシーンを結んだとき
早季というユニークなヒロインの本質がはじめて顕現し、定位する。
この時までに彼女は、姉と、級友たちと、初恋の人と、最愛の友を失い
その人たちがかつて存在した記憶までも奪われてしまっている。
誰も救えなかった無力な自分への絶望が彼女の心の底に澱んでいる。
だが、そこから立ち上がり、絶望に抗うことによって早季は早季になってゆく。

「私は生きなければならない」、
この言葉に込められた生きる決意とは、彼らから託された「未来」を生きることだ。
早季は受動的である。だが、彼女の受動性の本質はここにはっきりと表れている。
それは、誰かの「想い」を「託される」存在であるという意味なのだ。
早季が最終的に物語の主題を具現する存在となっていく契機がここに認められる。
早季の本質に備わるこの、いわば「媒介性」と「可塑性」とは
彼女が主題を満たすための「器」へと形成されるために必要な資質として
アプリオリに付与されたものなのではないだろうか。
あるいは、まさしく規格外のスケールをもった本作の主題を担うために
敢えてニュートラルな没個性の状態にまで個性を制限した特異なヒロイン像を
意図的に造型したようにさえ思われる。
{/netabare}

Ⅲ 悲劇の超克
{netabare}
「子供たちの絆」という軸。あるいは、終局の希望に至るまで
早季の歩んでいく方向を示しつづける指向性、一つのベクトル。
ここに、物語の水面下に底流するもう一つの「物語」の存在が認められないだろうか?
物語視点からの読解とは、この「物語」の発見であると言っていいのではないか。
それは多分、早季が自分に託された想いを実現する「絆」の物語だろう。
従ってそれを辿ってゆくことはそのまま、早季の視点に同期することを意味している。
そしておそらく、最終的な主題はその先に見出される。

ここからは、早季と瞬が「物語」の中心になる。
彼らの絆が決して消え去ってはいなかったことを証しするかのように
二人を隔てていた死の沈黙を破って、瞬が早季に語りかける。

 早季。早季。(誰なの)
 早季、僕だよ。(あなたは…)
 僕の名前はまだ思い出せないんだね。でもいいんだよ、ずっと一緒だから。
 僕は君の心の中に住んでいるんだ。(心の中に…)
 そうだよ。呪力とは想いを外の世界に刻み込む能力のことだ。
 そして、人の魂とは、煎じ詰めれば想いにほかならない。
 僕の魂の一部は君の心の奥底に刻み込まれているんだよ。
 (あなたは一体どうなってしまったの?)
 忘れてしまったの? でもかまわない。いつか思い出すから。
 (せめて名前を教えて)
 君は僕の名前を知ってるよ。でも、心の中に障害物が置かれているせいで
 思い出すことができないだけなんだ。

彼らの絆が心の奥底で生き続けている事実が瞬の言葉で明らかになる。
そもそも、この対話が早季の心の奥底で交わされていること自体がその証しである。
深読みをするならこの対話は、物語の深層で進行するもう一つの「物語」の存在を
メタレベルで示唆しているようにも思われる。

さらに踏み込んだ大胆な解釈を試みてみよう。心の深層を無意識と結びつけてみるのだ。
本作の世界観で無意識は、制御の及ばない呪力の源として
悪鬼や業魔を出現させるメカニズムの根源とされ、大人たちの恐怖の対象となってきた。
だが今やそれは、大人によって無残に絶ち切られた「子供たちの絆」を秘かに保護する
一種のアジールとなり、いわば子供の側からの反逆のツールとして機能する。
深層の「物語」のさらに深層で、隠微な逆転の装置が作動しつつあるのだ。

 早季。早季。何も心配はいらない。そのことだけを言いたかったんだ。
 (でも、私は本当に悪鬼を倒せるの?)
 悪鬼? 君は誤解しているんだよ。あれは悪鬼なんかじゃ …

対話が途切れる直前のこの部分は逆転への重要な伏線となっている。
この中で瞬がほんとうに早季に伝えたかったことは何だったのだろうか?
彼はあるメッセージを伝えようとしているのではないだろうか。

早季の行動と関連させて解釈を導きたい。
悪鬼への唯一の対抗手段であるサイコバスターを咄嗟に無効化したあの驚愕の場面である。
そのとき早季が恐れたのは、覚が巻き込まれて死ぬこと、
そしてその結果、自分がたった一人取り残されることだった。
常識的に見れば自己本位の極みとして非難されて然るべき行為だろうが、
常識では理解不能なこの行動こそが実は「物語」の最重要ポイントなのである。

「悪鬼」にそのような形で「勝利」することはおそらく最初から忌避されていた。
それは「物語」が指向するベクトルからの逸脱を意味するからである。
もし仮に早季がここで全人類のために覚の犠牲を受け容れていたとするなら
その勝利は結果的に何をもたらすだろうか?
子供の犠牲によって世界がこれまで通り存続する。
つまりまた新たに子供の悲劇が繰り返されるだけで、世界は何一つ変わらないのだ。
そのような変化の可能性の閉ざされた世界に本当の未来が訪れることはないだろう。
瞬はそのことを早季に伝え、想いを託したのだと解したい。

そして早季もまたその想いに応えたのだ。
追い詰められた最終局面で、既成観念に囚われない彼女の自由な思考が発動する。
相手が悪鬼などではなく、バケネズミに兵器として育てられた一人の人間の少女であるという
決定的な事実を看破し、大人たちを呪縛していた「悪鬼」という固定観念を乗り越え、
この認識の転換によって、絶体絶命の状況を逆転させる。
「瞬が教えてくれたの」と早季が言うように、これは「子供たち」の勝利なのである。
顔と名前を奪われた少年Xがついに素顔を顕し
記憶の封印を解かれた早季が瞬の名前を叫びながら駆け寄っていく、
このシーンこそが「物語」のクライマックスと言えるだろう。
瞬の復活は闇に葬られたすべての子供たちの復活を象徴している。
彼らを包む壮大な夜明けは言うまでもなく、悲劇の超克、絶望から希望への転回を表し、
子供たちがもたらすであろう未来の予兆となる。

全編がまさに結ばれようとする瞬間、やや唐突に掲げられる標語風の命題、

「想像力こそが、すべてを変える。」

ここには無意識とのアナロジーが確認されるだろう。
想像力は豊饒な無意識の深層に根差しているものである。
既存の世界を更新する新たな原理、それは自由な想像力から生まれる。
この言葉を包むように、無心に笑いさざめく子供たちの声が周囲に響いている。
可能性としての想像力。無限の可能性の象徴である子供たち―。
早季が綴る回想の手記が結ばれるとき、一片の言葉の中にそれは結晶する。
「恐怖の対象から、希望へ―」

おそらくここが「物語」の最終地点である。
そしてこれこそが、世界観が提起した問題への、物語の側からの解答ではないだろうか。
早季が「人類」よりも「覚」を選択した事実は何よりも重い。
彼女の選択にはおそらく、俯瞰的な支配の原理に対抗するもう一つの原理が示唆されている。
それは非情な大人たちの論理に反抗する子供の側の愛情の原理として物語に底流し
俯瞰し支配するものの真の意味を逆方向から照射するだろう。

悪鬼とされた少女の亡骸が横たわり、彼女の赤い癖っ毛が風に吹かれて微かに靡く、
その瞬間、在りし日の真理亜と守、二人との思い出が一挙に甦り早季は泣き崩れる。
子供の悲劇がまた繰り返されてしまった…。
人類の危機が回避されたとき、そこにあるものはただ果てしない悲痛さと虚しさだけだった。
十年後の早季、つまりこの物語が語られる時点の彼女が書き綴る回想録は
遠い未来に、悲劇の一切が克服される願いを込めて
自分が仲間たちに想いを託されたように、一千年後の読み手に想いを託して結ばれる。
悲劇の語り部としてのその姿に、渡辺早季というヒロインの全てが結像する。
{/netabare}

Ⅳ 偽神と人間
{netabare}
本稿はある危惧から出発している。
本作の世界観が内包するイデーは確かに、それだけで十分に完結していると言える。
だが、それがあまりにも尖鋭かつ衝撃的ために、結果として物語がかすんでしまい、
その部分だけが作品の主題として受け取られてしまっているのではないか?
物語に内在するベクトルを掘り起こそうとした本稿の意図はそこにある。
本作のメッセージは物語の側から補完されて完全なものになると考えたのである。

「偽りの神に抗え。」

例えばこのエピグラフ(題辞)である。
作品全体を貫くライトモチーフ、そう捉えるのが多分正確だろう。
世界観だけを踏まえて理解した場合、かなり限定された意味だけを示すことになる。
「偽りの神」(以下「偽神」と呼ぶ)は超能力を有した人類、それに抗うバケネズミ、
そのような図式になるが、勿論、本作の射程はもっと広大である。

ふたたび「俯瞰」というメタレベルの仕掛けからアプローチを試みる。
第三部の折り返し点となる第二十一話、
神栖66町を襲った動乱の最中に、あの俯瞰構図が回帰する。
冒頭の俯瞰では視点が上空から下降していたが、ここでは反対に、
宙を振り仰ぐ早季を起点にひたすら上昇し、神栖の町から日本列島、
ついには宇宙に浮かぶ地球の全体が視野に収められる。
俯瞰を歴史による支配の象徴とした前章の解釈を踏まえると
ここに暗示されているものはおそらく、歴史の逆転だろう。
「歴史を変えられるはずだった・・・これほどの好機は恐らく、もう二度と訪れない。」
圧政からの解放という大義を掲げ、「すべての我が同胞のため」に
人類に反逆したスクィーラが敗北の後に語る
この言葉には歴史が更新された可能性が示唆されている。

この場面で明らかになるスクィーラの本当の目的は全人類の制圧であり、
そのために人間の赤ん坊を手に入れて悪鬼の部隊を編成することだった。
新・人類史と仮に呼んだ本作の歴史とは、超能力を有した人間の出現によって
人類存続のための危機管理が極限まで追究されてきた過程だった。
彼はそのシステムを逆用して超能力者の支配を覆そうとした。
まさにそれは逆転と呼べるものだ。だがさらに進んで
この俯瞰図が意味するものは、神の座の簒奪による新たな「偽りの神」の出現という、
もう一つの逆転にまで及んでいるのではないだろうか。

「種は生き残るためだったら何だってするんだよ。」

第一部で瞬の口から出たこの一言に、すべては要約されている。
種の存続という絶対的な要件は、あらゆる形態の下で常に追求される。
高度な知的生命体の場合、そこに複雑な社会システムや技術が生み出されるが、
その帰結として階層分化や差別、有形無形の力による支配と管理と抑圧の構造が出現する。
これこそが歴史世界において新たな偽神が出現するメカニズムであり
むしろ、偽神そのものがこの盲目的な原理のメタファーだと言っていい。

ここに、本作の世界観が内包する極限的な原理、イデーがある。
勿論それは、私たちが今まさにその中で生きている現実にも重なるだろう。
SF的な世界観の有効性とは、現実の自明性を転倒させることにこそある。
神の如く不可視でありながら人間を支配する原理。あるいは人間性を喪失したシステム。
そして、偽神というアイロニカルな寓意によって人間存在の両義性が暴かれるのだ。


真理亜の告発の中に反復される「人間」という言葉。

 町の安定と秩序を維持するために子供たちを殺し続ける町が
 人間の社会としてまともでしょうか?

 こんなの、人間じゃなくて、不良品を選別するのと同じやり方だと思わない?

断罪裁判の法廷でスクィーラが放った叫び。

「私たちはけものでも奴隷でもない! 私たちは人間だ!」

二人の叫びに共通する「人間」という言葉。
この両者が響き合い、同一のベクトルを示していることに気づかされる。
それは「偽りの神」に抗おうとする、「人間であること」を否定された者たちの魂の叫びだ。
真理亜の反抗とスクィーラの反逆とは根本において一致するのである。
「偽りの神」と「人間」との闘争。このシェーマからはおそらく
作品全体を包括する主題の全体像が透視されるはずだ。
まさしく世界観と物語とが重なり合い融合する結節点をそれは示している。

そしてその最深の主題を導き出す鍵は、やはり早季に委ねられている。
最終回の後半部は、前半部の劇的な展開の余燼のようにも見えてしまうが
主題を開示するプロセスはこのパートに集約されている。
それは、早季とスクィーラとの一連の対峙による内面の変化として段階的に描かれる。
問題の核心部へと早季が接近し、ついに彼女が覚醒するに至る一連の流れの中で
我々はその視点に同化し、主題の内在的な理解に導かれるのである。

獄中のスクィーラとの対話。早季は人間たちへの謝罪を要求し拒絶される。
スクィーラの裁判。早季は法廷の外でつぶやく、「何が正しいのかわからない…。」
そして、バケネズミの正体にまつわる衝撃の真実が覚からもたらされ
人間が人間に対して行った悪魔の如き所業が明らかになる。その時、
「私たちは愧死するべきだった…。人間を殺したのよ… 何人も、何人も…。」
この瞬間の早季の心に、観ている我々もまた同化して同じ衝撃を味わっている。
そして同じ一つの問いの中に投げ込まれるだろう、
― 人間とは一体何者なのか? 人間が人間であり、我々が我々である根拠とは―。

・・・・・・・・・

前章で導かれた結論をここで想起しよう。
世界観が暴き出す人間性の限界に対し、その超克の地平を物語が開示する。
つまり、世界観が提起した問題に対して、物語がその解答を提示する。
本作特有の対置構造はそのような形で、主題に至るプロセスをアプリオリに内包したものだったのだ。
ヒロインの早季が物語の内部で問題そのものを生きることで、
俯瞰的な支配の原理に対立するもう一つの原理が彼女に具現され、物語の中に受肉化される。
早季に託されていたその原理とはこの、偽神に対抗する人間の原理なのではないだろうか。

世界観を反映したライトモチーフ、「偽りの神に抗え。」と
物語からの答えである「想像力こそが、すべてを変える。」
二つの言葉を並べれば、それらが一対で一つのメッセージになっていることがわかる。
言葉による説明ではなく、物語に最終的な決着をつける早季の行動の中にそれは表現される。

争乱の収束からおそらく一年後の追悼式典の日。
その日、当時の記録を展示した記念館を早季は訪れる。
彼女はそこで一人、肉塊のような姿になって生き続けているスクィーラと向かい合う。
親しみをこめて彼に語りかけ、互いが出会った日のことを回顧する。
それから、ある行動に出る―。
呪力を用いてスクィーラを燃やし、町が課した無限の責苦から自らの手で彼を解放するのだ。
これが、早季が「偽りの神」に反逆した瞬間である。

この時、彼女はすでに問題の本質をすべて理解していた。
スクィーラもまた偽神に抗い、滅び去った「人間」の一人なのだ。
彼らと共に悲劇を生きた証人として、早季もまた自ら偽神に抗いつづける道を選んだ。
立ち昇る炎は疑いもなく、人間という種の根深い宿業に立ち向かい
真の人間性の回復を希求する、遠大な反抗の始まりを告げる狼煙である。
{/netabare}


全編を締めくくるのは、やはり「家路」である。
とめどなく郷愁を誘うメロディは、亡き魂に捧げられた挽歌のようだ。
ラストシーン。鮮やかな残映の中に、在りし日の姿をよみがえらせる懐かしい人たち。
荘厳な響きとともに彼らを包んでいる夕空には、深い安らぎがこもっている。

「早季、ありがとう。」「ずっと一緒よ、早季。」
次々にかけられる温かい言葉は、彼女が託された使命に全力で応え切った証しなのだ。
そして、遥かな未来への出発をさりげない一言にこめて、この壮大な叙事詩は幕を閉じる―。

― 早季、そろそろ行こうか。―


(初投稿 : Ⅰ 2021/01/16,Ⅳ 02/21,ⅡⅢ 03/21)

投稿 : 2021/07/24
♥ : 19

90.8 11 独特の世界観アニメランキング11位
天空の城ラピュタ(アニメ映画)

1986年8月2日
★★★★★ 4.2 (2291)
13718人が棚に入れました
ある夜、飛行中の飛行客船を、航空海賊の一団が襲撃する。政府特務機関に捕らわれ客船に乗っていた少女シータは、混乱に紛れて特務機関の指揮官であるムスカ大佐を気絶させると、彼の懐から青い石のペンダントを奪い取る。窓を伝って逃げようとするが、海賊に見つかり、驚いた拍子にシータは客船から転落してしまう。雲間を落ちていく中、気を失った彼女の胸にかかっていたペンダントの青い石が突然光を放ち、シータは光に包まれゆっくりと降下していった。鉱山町で働く少年パズーは、青い光とともに空からゆっくりと降りてきたシータを助け、自宅にかくまう。一夜明けパズーは、シータの行方を追う空賊や政府からシータを守り逃走を図る。

声優・キャラクター
田中真弓、よこざわけい子、初井言榮、寺田農、常田富士男、永井一郎、糸博、鷲尾真知子、神山卓三、安原義人、亀山助清、槐柳二、TARAKO
ネタバレ

Yulily さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

「天空の城ラピュタ」天空のジブリ大博覧会に行って来ました

私が あにこれで5つ星を付けている宮崎駿 監督作品「天空の城ラピュタ」「風の谷のナウシカ」この2作は同点首位、監督のなかでも1、2を争うほど好きな作品です。

映画公開から何十年もたちますが全く色褪せない名作ですね。
日本アニメ映画を代表する冒険ファンタジーではないでしょうか。

思い入れがあるシーンは幾つもあります
物語の幕開け…

ヒロインのシータが飛行船から落下
一瞬の静寂の音を聴き
ピアノ旋律で始まる音に引き込まれます...
ラピュタの文明や衰退の絵が印象的でイメージを掻き立てられます。

序々に盛り上がる その旋律に心揺さぶられ、高まる期待で胸がいっぱいになる
そんな始まりを告げるにふさわしい曲です。

天空の城ラピュタ
ラピュタという伝説の空中都市に憧れた幼きあの日を思い出しました。

目の前にある大きな入道雲、その雲の向こうには きっと何かがそこにあるのではないか
そんな風に思って空を眺めたものです。
今では、入道雲を見る度に作品を思い出して また会いたくなります。

ラピュタを背景に流れる「君をのせて」
物語を回想させるのに これ以上の曲は無いかもしれません…

父さんが残した 熱い想い

母さんがくれた あのまなざし

地球は回る君を隠して

輝く瞳 きらめく灯火

地球は回る 君をのせて

いつかきっと出逢う 僕らをのせて...


幾度もこの作品を観てきましたが
興奮と感動へと いつでも連れていってくれるのです。

熱い想いが この作品のメッセージ
出会えたことに感謝します。


ネタバレはありませんがレビューではないので閉じます。
【三鷹の森ジブリ美術館 2015.2.28】
{netabare}
今回は美術館内での天空の城ラピュタの部分だけ書きます。
ジブリ美術館は主に天空の城ラピュタと となりのトトロの展示が多いように思えます。

太陽が降り注ぎ、青空が眩しいこの日、美術館の らせん階段を登る私 この瞬間はいつも心が高鳴るのです。

その理由は屋上にロボット兵が待っているからなんです♪
圧倒的な存在感で この美術館を見守っているかのようです!

外なので写真撮影が出来るこの場所。大人気なロボット兵との2ショットは一瞬の駆け引きです♪

離れた場所にはムスカがラピュタを操っていたあの石も置かれています。

一番好きな場所は監督の作業机のある部屋です。
コルクボードに貼ってあるシータやパズー、監督の構想段階のラピュタには目が釘付けになります!

天井から吊るされていたのはパズーが持っていた羽ばたく模型飛行機
幼い頃、空を飛ぶ事に憧れを持っていた監督。
パズーは監督だったのでしょうか…

館内の壁を飾るワンポイント
光のキラキラ ステンドグラス**

私が見つけたのはラピュタは「シータとパズーにタイガーモス号の」「天空の城ラピュタ」の2枚でした♪

お花、花瓶etc♪美術館のあちらこちらに夢がつまっています。
そんな夢のファンタジー空間でした♪
{/netabare}
【ジブリの大博覧会 2016.7.28】
{netabare}
強い陽射しが肌に じりじり感じる夏の日
天空のフロアで開催している『ジブリの大博覧会~ナウシカからマーニーまで』
六本木ヒルズ52階へと行ってきました。

やっぱり私、宮崎駿WORLDを感じられる場所って大好きです♪
同じジブリファンに会えるのもなんだか嬉しいし

入口からこれまでのジブリ作品のポスターがお出迎え
どの作品も見慣れたポスターです。

そこを抜けると部屋があり
入場者をカウンターから待つトトロが
『え、・・かわいい~♡』
後ろに秘密そうな場所があったので覗きに行ってみると、、
暗めの階段の先には まっくろくろすけがいっぱい♪

つい見逃してしまうような、このさりげなさ
これはきっと・・監督の遊び心ですね。
ファンタジックな空間に胸のどきどきが止まりません。

壁一面に展示しているポスターの原案や新聞の広告

棚や壁いっぱい、そして天井にまで ジブリグッズが並べられた展示部屋はまるでおもちゃ箱の中にいるみたい

時間を忘れて お気に入り作品の もしかしてかなりレアなんじゃないかな~?と思うグッズを探してみました♪

結果。「天空の城ラピュタジュース」を見つけた時はなんだか嬉しくなりました♪

そして次の部屋にはなんと
リアルサイズ?のネコバスが愛嬌のある笑顔で待っています。
額の行き先が「六本木」になっています。
この場所が目的地みたいですね。
あれ?よく見ると「木」の文字が上下逆さま~

取り敢えず毛並みを触りながらふわふわなネコバスに乗車します。

そして、座る!!
『わぁ~、、、』って声が出るくらいに
沈んで、やわやわむにゅむにゅもふもふ
そんなネコバスの柔らかい座り心地♪
何度も遊んじゃいました・・♡


そして最後は「空飛ぶ機械展」
大きな天井の高いホールには

「天空の城ラピュタ」に登場する巨大な船の模型が飛んでいます。
写真OKということでパシャパシャ
もう、大満足。

トトロに癒されたり、素敵なスケッチやネコバスに遭遇したりドキドキが沢山
そんな贅沢ジブリ時間
お土産とパンフレットを手にいれて
夏の素敵な思い出のひとつになりました。

最後に…
ミュージアムカフェ
パズーのあの目玉焼きの乗ったパズーパン(勝手に命名)や
記念パフェがあるので召し上がった方は報告&感想欲しいです♡

是非、心響くジブリの歩みを振り返る旅には天空の大博覧会へ。
9月11日(日)まで開催しているみたいですよ。

今日も読んでくれてありがとうでした*^^*
{/netabare}

投稿 : 2021/07/24
♥ : 111

ぱるうらら さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

ラピュタはジブリ最高傑作。

このアニメ(映画)は、私にとってジブリ最高傑作であると思います!
どんな世代でも見ることの出来るであろう最高の世界観・話の設定そして演出を私達に見せてくれたラピュタ…。
この作品こそ、例えどれだけ時が経ったとしても後世に名を残すことだろう。と言うより語り継ぐべき映画だと思います!


私が『天空の城ラピュタ』から思った事は...
人間は科学技術を発展させることで生活の快適さを求め(例えば、新しい資源を求めるため宇宙へ向かい、地上から離れたり)富・名誉を得ようとするが、それが人間たちの醜い争いや自然破壊につながってゆく。
そしてヒトは新天地(ここでは空)や大きな力に目が眩み、それらを手にしようとする。
競争で一歩先に進み、大きな力を手にしたヒトはその力を振るって暴走し、邪魔なもの(人間や自然)を何でもかんでも傷つけてしまう。
しかし、どれだけ大きな力を手にしたとしても、大地を離れ、武器を取り、ヒトを傷つけ、力に溺れる者は滅びてしまうのである。
つまり、人間は地上で自然や生き物たちと共存して生きていくものだということです。
もっと簡単に言えば、『自然を大切に、皆仲良く』です。

「土に根を下ろし 風と共に生きよう 種と共に冬を越え 鳥と共に春を歌おう」というシータが詠い上げた詩から連想しました。

制作者の意図は、もっと簡単に『愛』や『絆』、『命』をこのアニメのテーマにしようとしたのかもしれませんが…。


私がこのアニメで素晴らしいと思った事は、天空に漂う古代都市が存在するという設定。そしてその都市の外見・内部;空中廊下やラピュタの中心部に位置する大樹、その巨大な根、苔の茂り具合、ラピュタ内部の正方形の石が漂うあの空間等々。
また、主人公達が途中から乗船することとなった空賊たちが所有するあの飛行船も、そのもののデザインや生活が出来るスペースがあるという設定が非常に良かったです。
私は空にまつわる設定が大好きです。LAST EXILEもしかり...。 そう、宙は男のロマンなのです。

ムスカの名セリフも若干残虐性がありますが、記憶に残るとても印象に残る台詞でした。
「見ろ、人がゴミのようだ!!」これはおそらく二度と忘れない台詞でしょう。
ムスカの代名詞とも呼べるこの台詞は例えラピュタを見たことがない人でも一度は耳にしたことががあるというほどの知名度。それだけこの言葉にはインパクトがあるのでしょうね。



私的には今のところはまだラピュタに勝るジブリ作品はないと思っております。
ジブリの中ではもはや旧作に位置づけられる『となりのトトロ』、『蛍の墓』、『魔女の宅急便』など、そして2000年代に入り『千と千尋の神隠し』『ハウルの動く城』等も素晴らしい作品だと思いますが、やはり『天空の城ラピュタ』が一番です!!


ジブリ作品の中での最も古いこの『天空の城ラピュタ』。
12月10日の再放送をしっかりと視聴したのですが、やはりいつ見ても素晴らしい出来のアニメ映画であるな、と視聴する間も口を開け感嘆しながら見ていましたw

これからもラピュタに続くような新たな名作をスタジオ・ジブリには作って欲しいものです。

投稿 : 2021/07/24
♥ : 43

大和撫子 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

夢とロマンに溢れる名作

ジブリの最高傑作の作品ですね!!

◆何回見てもワクワクします・・・
ある日、空から女の子が降ってきたらどんな気持ちになるでしょうか?
この大空の向こうに我々の知らない天空の城があるとしたらどう思いますか?
この作品は純粋な冒険心をすごく掻き立てられる作品です。
また、純粋無垢なヒロインとその子を守ろうとする主人公は見ていてすごく好感が持てました。

◆声優陣は・・・
パズー  :田中真弓(ドラゴンボールのクリリン)
シータ   :横沢啓子(ドラえもんのドラミ)
マ・ドーラ :初井言榮
ムスカ   :寺田農
他、実は「林原めぐみ」も出演しています。

◆音楽は・・・
主題歌の「君にのせて」は名曲中の名曲、劇中に流れる音楽もこの作品の世界観に十分マッチして、最高の雰囲気を出しています。

◆総評・・・
冒頭の主人公とヒロインとの運命の出会い、さらわれたヒロインを命がけで助けようとするスピィーディ且つ迫力あるアクション、神秘的な天空の城の伝説とその城を探す冒険心、そしてその果てに待っているものは・・・。
夢と憧れと希望、儚い寂しさ、野心と人間の愚かさ、などが非常によく描かれていて、童心に返って何度見ても楽しめる作品でした。
文句なしのオール5の評価とさせていただきます。

投稿 : 2021/07/24
♥ : 31

88.6 12 独特の世界観アニメランキング12位
四畳半神話大系(TVアニメ動画)

2010年春アニメ
★★★★☆ 4.0 (2807)
13070人が棚に入れました
『四畳半神話大系』(よじょうはんしんわたいけい)は、森見登美彦の小説。冴えない生活を送る京都大学3回生の「私」は、期待していたバラ色のキャンパスライフを求めてもう一度ピカピカの1回生に戻ってやり直したいと願う。本当はあったかもしれない学園生活が、4つの平行世界で繰り広げられる。

声優・キャラクター
浅沼晋太郎、坂本真綾、吉野裕行、藤原啓治、諏訪部順一、甲斐田裕子
ネタバレ

茅野愛衣さんを応援! さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

私の二番目に評価の高い深夜アニメ※「四畳半王国見聞録」読了

私がこの作品を見た動機は、魔法少女まどか☆マギカが第15回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門で大賞を受賞した時、まどかが深夜アニメ初でなく二番目だと知ったショックからである。
最初に受賞したのがこの作品と知り、まどかに勝るアニメがあるわけねえだろ…という不純な動機で見始めたのだが…感想は「参りました。ほぼ互角か?」だった。それに近い感想は他は化物語くらいかな。

私はまどかがこの世で一番面白いアニメだと思ってるが、その信念をグラっと揺らがせたのは、たった一つ、この作品だけ。それ以外、どのアニメを見ても「まあまあだがまどかには遠く及ばねーな」「やっぱりまどか以外のアニメはつまんねーな」のどちらかの感想しかない。

{netabare}一番好きなシーンは11話で過去の平行世界を振り返り、どの世界も、サークルに入らず孤独な今よりはずっと充実していたと悟り涙するところ。
「小津はたった一人の私の親友らしかった」
あ…これ、まどかより先に近いテーマをやってるじゃん!性別の違いはあるけど。ショックだったね。
そして小津を救いに行くシーンで感動。数多の平行世界の蛾の力を借りるというのも面白かった。
この辺のシーンのクラシカルな音楽も良い。OP・EDの曲も好き。

この作品の唯一の欠点は終盤の無限四畳半が映画CUBEに似ていることだが、原作でそれをどこかの映画で見たような設定と認めてたのは笑ってしまった。
原作は毎周明石さんと結ばれるし最初に蛾の大軍が出てきたりと構成が違うが、アニメは上手く改変したと思う。{/netabare}

それと声優について、坂本真綾の明石さんが凛としていて素晴らしい。私はゲームのぼくのなつやすみ1から彼女を知っているが、このキャラが一番彼女にあっていると思う。

追記
ようやく原作を読み終えた。{netabare}原作はサイクリングやヒーローショーや飛行船などの話が無くてアニメはオリジナル要素が多いことがわかった。
一番の違いは最後の無限四畳半が、原作では主人公がサークル無所属ではなく福猫飯店を辞めた後の話になっているので、小津を知っている所だろう。
アニメは上手く感動的な終わり方にしていると思う。
あと原作では無限四畳半でカステラと魚肉ハンバーグだけでなくビタミン剤も摂ってるので栄養バランス考えてるんだなとか思った。{/netabare}

追記2
「四畳半神話大系」「夜は短し歩けよ乙女」が好きなので森見登美彦のデビュー作「太陽の塔」を読んでみた。
これが大当たりで、四畳半には及ばないものの夜は短し~よりもお気に入りの作品となった。
太陽の塔も四畳半や夜は短し同様、非リアで卑屈な京大生男が主人公で、3つ併せて非モテ京大生三部作と言ってもいいのではないだろうか。

太陽の塔が四畳半や夜は短し~と違う所は、{netabare}主人公が彼女に振られたところから始まる点である。主人公が元彼女の水尾さんを女性の研究と称してストーキングして、警察を呼ぶぞと他人に注意されるくだりはとてもリアルで、まさか森見先生の実体験が綴られているのでは…と思ってしまった。主人公の名前が森本で作者と同じ農学部だしw
ストーカー話の後は主人公と同じ非リアの友人達との、打倒クリスマスファシズム(この言葉は強く印象に残った)に向かいながらのグダグダ日常が描かれ、これもまた心地よかった。友人たちは四畳半の小津のような飄々とした男ではなくそれぞれ鬱屈していて、共感できる愛すべきキャラクターに思えた。でも親友の飾磨は小津のモデルになっているようにも思える。海老塚は四畳半の城ヶ崎で、高藪は夜は短し~のパンツ総番長かな。
出番が少ないヒロインの水尾さんはかなりの不思議ちゃんで、後の明石さんや黒髪の乙女の萌芽が見受けられる。ただその二人よりもキツい性格でリアルな女性として描かれている(招き猫を貰っての部屋に無駄な物を置きたくない発言には現実女の残酷さを感じたw)。明石さんや黒髪の乙女よりもずっと主人公に厳しい。
ファンタジー要素は一カ所のシーンのみで、これも作品の面白みを増していると思う。その一カ所の水尾さんとの夢の中での邂逅は幻想的で風景をありありと想像することができた。クライマックスのええじゃないか作戦はファンタジーではなく、実現は十分可能なのではないかと思える。

唯一残念な点は分量が231ページしかなく、綺麗に終わる四畳半や夜は短し~と比べて打ち切りのような終わり方になっていること。その後の主人公が水尾さんとヨリを戻せたとは思わないが、この世界をもっと味わいたかった。今からでも続編を出してくれないだろうか。{/netabare}

下鴨幽水荘や猫ラーメンと言った後の作品のネタも見られ、森見作品のベースになっているのは明らかなので(Key作品で言えばKanon)、四畳半や夜は短し~が好きな人は是非読んでみるといいだろう。アニメ化する価値も十分あると思う。ラストにアニオリ要素追加は必要だろうけど。

追記3
私が他所で「太陽の塔をアニメ化するべきだ」と言っていたら、それより「聖なる怠け者の冒険」をアニメで見たいと言われたので読んでみた。
この小説は他の森見作品と同様に京都が舞台だが、主人公が京大生ではなく社会人のサラリーマン(研究職)であることが最大の特長になっている。主人公の小和田は作者と同じ京大農学部卒なので作者の分身なのかもしれない。
そして小和田の性格が「太陽の塔」「四畳半神話大系」「夜は短し歩けよ乙女」(以下、京大三部作)とは違ってのんびりした性格になっている。京大三部作の主人公のように女をゲットするためにストーキング…ナカメ作戦をするなどガツガツしてたりはせず、週末は何もせず寝てるだけという怠惰な日々を過ごしている。
私はどうもこの主人公に感情移入できず、作品にのめりこめなかった。京大三部作の焦燥感の塊のような痛い主人公の方が共感できた。作者が結婚したせいで男汁が出なくなり、京大三部作のようなギラギラ感が失われたのだろうか…。
ストーリーもミステリーなのかと思ったらそうでもなく中途半端なグダグダ展開に感じた。作品テーマはしいて言えば「ヒーローの孤独」「仕事では無理をしない」だろうか。{netabare}小和田がぽんぽこ仮面の正体を声で気づかないという矛盾をどうにかして欲しかった。{/netabare}
終盤は他作品と同様スケールの大きいファンタジーな光景が描かれるが、このアニメ映えする特長のおかげで森見作品は多くのアニメ化に恵まれているのだと思う。
ラストは{netabare}後藤所長が浦本探偵に依頼を話そうとするところで終わり、で{/netabare}続き前提になっているのは残念だった。この点はアニメ映画化には向いて無さそう。

{netabare}下鴨幽水荘、閨房調査団、テングブラン(偽電気ブラン)、金曜倶楽部{/netabare}といった森見作品おなじみのネタも出てくるがマンネリ感も漂う。なおこの作品は京大三部作よりも「有頂天家族」寄りの内容になっているのでそっちが好きな人には勧められる。

夏公開の「ペンギン・ハイウェイ」が成功したらこれもアニメ化の可能性もあるかもしれないが、そんなに森見作品ばかりアニメ化しなくてもいいだろうにとも思う。

追記4
「四畳半王国見聞録」読了。「四畳半神話大系」が好きなので読んでみた。
作者のブログで言う通り、四畳半が売れたのでそれに便乗して出した短編集らしいのだが、四畳半の登場人物はチョイ役でしか出ないのでそれは期待しない方がいい。全て京都が舞台の京大生たちの話なのは同様。

・四畳半王国建国史
まずは軽いジャブ。初っ端から男汁フィールド全開である。

・蝸牛の角
{netabare}多重世界構造の話。四畳半のキャラクターがちょっと出てくる。やっぱり最後は明石さんオチだね。{/netabare}後の短編に備えて阿呆神のキャラを押さえておくべきだろう。

・真夏のブリーフ
この本で一番ショックだった作品。タイトルに反して今風のオシャレな大学生たちの群像劇で男汁感皆無。{netabare}カフェでパスタを食べるわ(森見作品なら四畳半で魚肉ソか猫ラーメンだろうが)、付き合ってる男女のセックスを匂わせる描写まであるわで、{/netabare}まるで村上春樹作品のよう。森見先生は童貞作家から脱して普通の作家になりたいんだろうか…とちょっと寂しくなった。
この短編に出てくるキャラは後でも結構出てくるので押さえたほうが良い。

・大日本凡人會
森見先生が書いた異能力ラノベって感じ。もちろん森見テイストは充満しているけど。異能力を持ちながらそれを持てあます学生たちの話で、「異能バトルは日常系のなかで」に似ていると思った。ヒロインが出てきて恋愛要素もあるし、一般受けしやすい内容だと思う。意外と次のアニメ化はこれかもしれない。

・四畳半統括委員会
複数の短文からなる物語。オチは「太陽の塔」に似ていると思った。

・グッド・バイ
{netabare}語り手の主人公が誰なのかはわからないまま…「ドグラ・マグラ」みたい。ただ出てくるのはここまでの登場人物ばかりなので、今までの短編を読み直すと消去法で分かるのかもしれない。{/netabare}

・四畳半王国開国史
四畳半王国建国史と対になるエピローグ。{netabare}阿呆神の真相が分かる。数学氏はナイスガイなので彼女の存在を証明できたのも分かります。{/netabare}

総評としては、大日本凡人會で一冊長編を書くとまたアニメ化できるんじゃないかと思った。湯浅監督ではなくてラノベアニメ的な絵で作ってみると森見テイストとのギャップが生じて面白いかも。

投稿 : 2021/07/24
♥ : 54

うい さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

最近つまらないと感じてる人におススメ

この頃、なんかつまんないと思ってる人におすすめです。
このアニメは、あらすじにもあるよう大学生活でもしも別の道に進んでたらっていう話で展開していきます。

アニメ見終わって、大学生活とかいろいろやり直せたらな~なんてついつい思ってしまいましたが
そうではなくて劇中のセリフ
「今なら踏み出せる何十歩でも何百歩でも」とあるように、つまらないと思える今を変えるために行動を起こそうよという,メッセージだと勝手に解釈してます。

普段はツンデレアニメとかばっかり見てますが、たまにこういう作品を見るのもいいかなと思いました。



でもやっぱり明石さんがかわいいw

投稿 : 2021/07/24
♥ : 78

U-tantan-U さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

ノイタミナの傑作! "あなたを全力で駄目にします。僕なりの愛ですよ"

ノイタミナの作品。秀作が本当に多いですね^^先日あの花を完走するまではノイタミナno.1だった作品。現在はno.2です。あ、どうでもいいですね^^;w
ちなみにレビューのタイトルは登場人物のセリフの一部で、この作品があなたを駄目にするという意ではないのであしからず^^w


サークル活動を通じて、バラ色のキャンパスライフを夢見て大学に入学した主人公。しかし京都の大学に通う主人公は無意義な大学生活を送っていて、3年生になってしまっていた。"もしあそこで他のサークルに入っていたら..." "あいつと出会わなければ..." 自分は今頃求めていたキャンパスライフを送れていたかもしれない!そしてそれぞれのサークルに入った場合どうなるのか、並行世界として描かれていきます。


この手のループ設定は近頃よく目にしますが、ループ、パラレルはこういう風に描いたら面白いんだよ^^と示しているようにさえ思える作品。序盤の出だしの微妙な変化...見ている段階では「少ししか変わってないじゃないか!」と少しおっくうに感じるかもしれない。パラレルワールドものですからね^^; しかし、その微妙な変化にすこしずつ意味があったとしたら?伏線だったとしたら?物語の構造が明かされてからの回収とスッキリ感はたまらないです。


しつこいくらいに同じ言い回しがあったりしますが、独特の言い回しで見ていてそんなに苦痛ではないですし、とりあえず最後まで見てみてください<途中断念する人もいそうなので>。10話11話の構成が抜群で最終話のすがすがしさに心が晴れやかになります。


学生生活に後悔がない人なんて自分はいないと思っています。どんなに充実していても、何らかの悔いってありますよね...そうでなくても、人生において、あそこでこうしてれば良かった!なんてこと、いっぱいあると思います。そこの心理を上手くついて、ぶれないメッセージを送ってくれる作品なので、見終わった後に考えさせられることが結構あると思います。


まずもって、今の学生さんには絶対見てもらいたいです。また、最近のありきたりな設定のアニメに飽きた人、一風変わったものを観たい人にもオススメします^^


私はこれを見てとりあえず"今"について見つめなおしました。それがいい風に影響したかは自分次第でしょうけどww少なくとも前向きな気持ちにはなれます^^

投稿 : 2021/07/24
♥ : 58

84.9 13 独特の世界観アニメランキング13位
機動戦士ガンダム(TVアニメ動画)

1979年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (1275)
5883人が棚に入れました
スペースコロニーへの宇宙移民開始を紀元とした未来世界、宇宙世紀0079年が舞台。人類は増え続ける人口のため、半数が月軌道周辺にあるラグランジュ点に浮かぶスペースコロニー群(サイドと呼ばれる)に居住していた。その中で地球に最も遠いコロニー群サイド3はジオン公国を名乗り、地球連邦からの独立を求め、人型機動兵器「MS(モビルスーツ)」を駆使して独立戦争を挑んできた。開戦から僅か1ヶ月あまりで双方の陣営は総人口の半分を死に至らしめた。そんな中、サイド7に住む少年アムロ・レイは、地球連邦軍が進めていた「V作戦」に対する調査のためサイド7に侵入したジオン軍MS ザクの攻撃に巻き込まれ偶然が重なり、連邦軍の新型MS ガンダムのパイロットになってしまう。

声優・キャラクター
古谷徹、池田秀一、鈴置洋孝、鵜飼るみ子、白石冬美、井上瑤、古川登志夫、鈴木清信、戸田恵子、潘恵子、永井一郎

たわし(冨岡) さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

君は生き延びることができるか?

本日、「機動戦士ガンダムNT(ナラティブ)」と「閃光のハサウェイ」の予告を観てものすごーーーくいろいろ言いたいのですが、まだ「あにこれ」に反映されていないので後にしましょう。

「機動戦士ガンダム」は富野由悠季がロボットアニメの乱造に切羽詰ってできた作品であり、今までのポジティブで一辺調子のヒーローものだったものを、政治的で人間関係を中心としたリアルなものに置き換えたことにより、「ハリウッド映画」的な重厚感を帯びたのである。

当時のオタクは歓喜しただろう。自分たちの生き様のようなものをそのままアニメ化されたら、そりゃ喜びますわ。

今見ると、当時のアメリカンニューシネマをそのまま「ロボットアニメ」に置き換えただけだと思いますが、それでも情報そのものが氾濫している現在と1980年代初頭では全然、影響力が違うのかと思います。

特にラストにおける新しい時代の「ニュータイプ」たちは、今まで以上に協力して分かり合うことのできる新人類になるというメッセージは2018年現在の若者にも届く素晴らしいメッセージであり、

本作が不朽の名作たる所以だと思います。

。。。。。。初代がやはり一番なのか?

投稿 : 2021/07/24
♥ : 27

おその さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ガンダムから見えたコト

ガンダム、今見てもやっぱり面白い
ガンダム以前の巨大ロボアニメも数々ありましたがやはりガンダムからこのジャンルは確立したと思います
主人公がヒーローで敵が絶対悪がそれまでの流れだと思いますが、ガンダムは必ずしもそうとは限らない
地球連邦軍側から見ればジオンはいきなり独立宣言し宣戦布告、それを認めず開戦に至る
ジオン側から見れば連邦は地球の資源を食い尽くし独裁的に世界を治めてる

連邦何だから各コロニーにも一定の自治権はあるものの、ほぼ連邦の息のかかった知事が就いてる

サイド3(ジオン公国)だけはこれに反し公国と謳うだけあって「国王」を持つ
ニュータイプに先に目をつけたのもジオン
しかし戦場で目覚めたのは主人公であるガンダムのパイロットであるアムロ・レイ

最初に今見ても面白いと書きましたが時代が時代だけに粗も目立ちます
声優の使い回し、作画の使い回し、バズーカを持って出たガンダムが次のカットでビームライフルに変わってたり
重箱の隅をつつくのはナンセンス

物語に世界観にキャラに、何よりガンダムをはじめとするモビルスーツが好きになれれば
こんなに面白いアニメはない

ここから始まるガンダムシリーズ、宇宙世紀は子供心にアニメの楽しさを感じさせてくれた大切な思いで。

投稿 : 2021/07/24
♥ : 48
ネタバレ

休止中の足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

ニュータイプ神話の誕生

私が“ファーストガンダム”をちゃんと視聴したのは今世紀に入ってから。
但し、「一年戦争」の概要はゲーム等でかなり詳しく知っていました。
(例えば『ギレンの野望』とか『連邦VSジオン』とか『ザク打』とかw)

よってアニメ視聴時は、初見でありながら、頭に打ち込まれた名セリフなど、
既知の展開を確認する視点で“ファーストガンダム”を体感することになったわけですが、
それでも引き込まれましたし、心が打たれるシーンが数多くありました。


ちなみに私が好きなモビルスーツはジオンの水陸両用MS群。ズゴック、アッガイ、ゾック……。
まるで甲虫かカンブリア紀の海中生物のような独特な面構えで、
ストレートに格好いいとは言えませんがwそこが渋くて、またいいと思います。
私にとっては『ガンダム』シリーズの中ではティターンズの可変MS群と双璧を成すメカたちです。

本作はメカだけでなく、キャラもイケメンばかりではない所が、
かえって人間味が溢れていて良いと思います。
こういうデザイン、作画には、つい高得点を付けたくなってしまいます。


本作は人間ドラマが光る名作だと思います。
“富野節”全開のささくれ立ったセリフ回しなどで構築された、
人間関係の描写が繊細で実に素晴らしい。
素晴らしすぎて、見てるこっちまで、胸がチクチクしますし、胃が痛いですw


本作が生み出した「ニュータイプ」という概念は、
後世や、某アニメ雑誌のネーミングにまで影響を与えた強烈なエポック。

もしも「ニュータイプ」が戦場の極限状況に置かれた戦士が獲得した超能力程度なら、
ここまで多くの人々の心に刺さることはない。かなり陳腐な設定に止まったと思います。

ですが、本作の「ニュータイプ」は相当に突き詰められた人間関係の上に立脚しているからこそ、
後々の時代にまで響いたのだと思います。


“ファーストガンダム”の世界においては、
友軍の絆、家族の縁すら頼りになりません。
それどころか、家族同士、仲間同士で裏切り、いがみ合っています。
人類の半数を死に至らしめたこの「一年戦争」の惨状を引き起こしたのは、
こうした人間たちによる相互不信こそが原因なのでは?
ギスギスした人間同士の描写を見ていると、そんな終末感すら漂ってきます。


私が地味に印象に残っているのは第八話「戦場は荒野」

{netabare}主人公アムロたちが搭乗するホワイトベースに収容された避難民が下船を願い出る。
それを巡る連邦VSジオンの駆け引きが渋い回。

成り行きで、このまま戦争が続けば、みな不幸になる。と奇妙に意気投合した、
ジオン兵と連邦側の避難民によるやり取りが地味ながら秀逸で妙に心に残っています。
敵味方など関係ない。戦争なんて勝手にやってろ。そんな厭戦気分が堪らなく渋いです。{/netabare}


さらに、好きな……と言うより、ゲーム→アニメで印象が好転し、
共感度がアップしたキャラはカイ・シデン。

最初はただのチャラ男かな?と思っていましたが、
苛烈な戦争の実態が投げかけられるにつれ、
次第に一見いい加減な彼の言動も、惨劇の中で正気を保つ防御本能に思えて、
だんだんカイのことが愛おしくなってきました。

「ニュータイプ」でもない凡人が、地獄を生き抜くには、根を詰めるばかりでは、とても保たない。
私もカイみたいに適度に逃避しつつ「一年戦争」の現実と折り合いを付けようとすると思います。
ただ、私はカイほどスキルもありませんし、上手く立ち回ることもできないでしょうね……(苦笑)


ここに至っては、もはや味方も血縁も、お偉いさんが大言壮語する戦争の大義も、
悲惨極まる戦場でPTSD級の高ストレスを受けたはずなのに、
心身すこぶる健勝などと意味不明な判定を下すコンピュータ健康診断も、
全くもってあてにならない。

俄にホワイトベースに同舟した仲間のチームワーク程度では、
この虚無感にはとても立ち向かえそうにない。

こうした息ができない程の鬱屈を徹底された上で、満を持して、
人間同士が分かり合い、こじれた人間関係をも打開する切り札として、
人類の革新としての「ニュータイプ」思想が視聴者に提示されるのです。


後世の『ガンダム』シリーズでは、この「ニュータイプ」の概念を相対化し、
総決算を試みるエピソードが数多く登場して、私もそういう筋書きがお気に入りだったりします。

けれど改めて“ファーストガンダム”に舞い戻って、「ニュータイプ」発現の根源に触れてみると、
後のシリーズが総括した「ニュータイプ」思想とは、
兵器として有用な「ニュータイプ」能力が一人歩きして形骸化した残滓が、
急進的な革命思想とみなされ、排除されたに過ぎないのでは?との着想すら抱いてしまうのです。

なるほどエスパーじみた怪しげな「ニュータイプ」能力は
既存の政治勢力等に封じ込められたのかもしれません。
では、この分かり合えない人間関係はどうしてくれるのか?
そもそもの事の発端については未解決のまま放置されている感すらあります。

身内の虐待がどうの、社会の分断がどうのと騒然としている現代にこそ、
むしろ「ニュータイプ」思想は人々の心に響くのではないか?
そんな感想すら浮かんで来るのです。


「ニュータイプ」神話は未だに健在なのです。

投稿 : 2021/07/24
♥ : 42

83.9 14 独特の世界観アニメランキング14位
Re:CREATORS(レクリエイターズ)(TVアニメ動画)

2017年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (979)
4841人が棚に入れました
自室でアニメ “精霊機想曲フォーゲルシュバリエ” を観ていた水篠颯太の目の前に、画面の向こうに映っていたはずのアニメのキャラクター、セレジア・ユピティリアと、軍服を纏った謎の少女が現れる。
両者の戦いに巻き込まれた颯太は、2人を追って代々木公園へと向かう。そこにPCゲーム “追憶のアヴァルケン” のキャラクターであるメテオラ・エスターライヒまで現れて──

声優・キャラクター
山下大輝、小松未可子、水瀬いのり、日笠陽子、坂本真綾、雨宮天、村川梨衣、鈴村健一、豊崎愛生、小西克幸、金元寿子、杉崎亮、柳田淳一、濱野大輝、寿美菜子、恒松あゆみ

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

「承認力」というパワーワード(笑)とともに記憶されるだろう作品

メディアミックス展開はされましたが、原作無しのオリジナルTVアニメと言って良いと思います。

ストーリーへの賛否は分かれると思いますが、本作以後には「承認力」という言葉がアニメ、漫画、ライトノベルなどの感想や批評に普通に使われるようになることでしょう。

そして本作を通してみたとき、きっとあなたは颯太くんとは別の人物をもう一人の主人公、あるいは「真の主人公」と感じていることでしょう。

たぶん普段から創作について考えている人にとってこそ面白いお話であって、受け手に徹している人にはさほど響かないお話なんだろうと思います。悪い言い方をすると「業界内輪ウケ」という非難もついて回るような気がしますが、私は楽しく視聴できて満足です。

ということで評点についてはおそらく私は他の方のレビューにはない高評価だと思われますので、普段の私の評点とよほど意見の合う方以外は参考になさらないように(笑)。

余談: 食べ物を頬張って喋る、何を喋っているかわからないメテオラがメッチャかわいい。
(以上、2017.9.17全話視聴時記載。)

========= 以下は1話目視聴時点の記載 =========
アヴァンタイトルのあの女性を、作中キャラが探しているってことで良いのかな?
だとしたら、たぶんどちらの世界にも既に悲劇が起きていますね。

主人公以外のメインキャラクターの設定や能力は厨二バトルものっぽいけど、それはシナリオ上の必然で本筋自体はメタなお話っぽいからこれはかなり面白そう。

レビューを改めて書くのは、たぶん視聴終了後になります。
========= 以上が1話目視聴時点の記載 =========

2017.7.2追記:
放送終了後に更新のつもりでしたが、(予定された)総集編だった13話が面白過ぎて、思わず更新してしまいました。

今後の展開で予定されている作中のクロスオーバー企画に備えて各キャラの作中設定が掘り下げられました。

そして総集編のはずが過去映像が改変されていたり、ナレーションのメテオラの台詞がいつもの抑揚のない感じのまま、所々黒かったり、「メテオラ(妄想)」がでてきたり…。

「総集編だから観ない」とかはナシです。この「13話」(ナンバリングも正規)は、超絶面白かったです!

2017.7.24追記:
放送キー局である朝日放送が「テレビ朝日系列」としての番組編成でゴルフ全英オープン(7/22深夜)と世界水泳(7/23早朝)を中継するため、放送時間をずらすなどの対応も無理ということで第15話と第16話の間で1回休み。

他の放送局では水瀬いのり(メテオラ役)、小松未可子(セレジア役)、日笠陽子(アリステリア役)の3人による謎の穴埋め番組が放送されました。

たぶん内容はさておき、この特番を入れるスケジュールは当初から決まっていたと思います。なので公式HPとかで早めにアナウンスしても良かったと思うのですが、「万策尽きた」という誤解が一部に広まっている模様。

まあこういった事情での特番なので、13話と違ってこれを観なくても本編視聴に実害はないはずです。セル版の円盤の映像特典には入るかもしれません(笑)。

投稿 : 2021/07/24
♥ : 62
ネタバレ

kakelu さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

絵と音楽がマッチした戦闘シーン!難しい題材だが程よく纏められたのではないか?

■重厚なストーリー

「どの物語の主人公が1番強い?」
誰もが1度は考えたであろう、他作品の主人公たちの共演。それをこの作品は成し遂げた!もう、それだけで胸アツな展開なのに、そこからその物語の作り手・創造主との関係や遂には世界の危機にまで発展するという超大スケール。それを22話使って存分に描かれていた。
だが、スケールが大きい分その終着点はとても難しかったと思う。他のレビューを見れば分かるだろう。
でも、私は別にそうは思わない。
内容が難しい分説明が増えるのは仕方が無いし、総集編としてまとめの回も作るという配慮もあった。
ラストにしても、穏やかに纏められたと思う。
最近の中では、全体的にかなり高いクオリティーだったんじゃないだろうか。
ただ、22話と長い中で説明が多く占める回があり、そこで減速した感は否めない。最後から最後まで全速力で駆け抜けるような作品と比較されてしまうと下になってしまう。


■とにかくバトルシーンが半端ない!!

2つ目の醍醐味は、なんと言っても戦闘シーン!作画が迫力あるのは当然ですが、特に音楽が良かった。澤野弘之さんの作る曲はやっぱ凄いと深々と感じた。曲がかかり出した時のゾワゾワ感は堪らん!
挿入歌がいい味を出していた。


■最後に

総評すると、面白かった!!!
キャラも主人公だけあって、一人一人の個性が強く凄く生き生きしているように感じた。
この作品には、モブキャラはいない、と言いきれる。
SF要素もあったがなんとかなるレベルだったので、時間が余裕のあるならぜひ観ることをオススメする。
特にバトルが好きな人楽しめると思う。


↓↓↓各話の感想↓↓↓

{netabare}1話の感想 ★★★★★ 5.0
アニメのキャラが現実に…
{netabare}
これはすごい!!一気に引き込まれた!!
戦闘シーンもそうだけど音楽がいいね!
1話としては最高の出だしではなかろうか。
{/netabare}

2話の感想 ★★★★☆ 4.5
創造主と遭遇
{netabare}
やっぱ、面白いな〜
物語が違えば物理法則も異なる。魔法少女の世界で流血なんかないし、難しい話がないのも当たり前だよね。
よくこんな話が思いついたな〜{/netabare}

3話の感想 ★★★★ 4.0
現象に対する検証
{netabare}
説明の回がここでくるか〜
物語的には必須だけど、勢いが衰えるよね
そうたはどんな世界を構築するのだろうか…{/netabare}

4話の感想 ★★★★ 4.0
信念と今後の方針
{netabare}
そりゃ複雑だよね〜
キャラからしたら作者が本気で書いてるかどうかが一番ってのも分かる気がする。
新キャラも2人登場!!あとは、何人だ??{/netabare}

5話の感想 ★★★★ 4.0
政府と繋がりを得る
{netabare}
ようやく軍服の少女の手がかりを掴んだ。
あの女の人は誰なんだろうか?
そうたとの関係はいかに??{/netabare}

6話の感想 ★★★★☆ 4.5
意見は食い違う
{netabare}
やっぱり、戦闘シーンの盛り上がり用が半端ないな。
BGMがいい仕事してるよ。
本当に何でもありな戦いだな笑
そして、魔法少女が意外と強いっていうな笑{/netabare}

7話の感想 ★★★★ 4.0
軍服の正体は…
{netabare}
段々と確信に近づいてきたね〜
そして、黒髪の女は何を考えているのか。
魔法少女が思った以上に活躍してるのにはびっくり笑{/netabare}

8話の感想 ★★★★ 4.0
まみかぁぁあ!!
{netabare}
薄々と感じてたけど、やっぱりこうなってしまったか…
2クールあるのに秘密がバレるのが早いと思ったけど、ここで消されちゃうのか…
まみかは作画含めそんなに好きじゃなかったけど、最後の必死の攻撃には心が震えた。
そして、そうたはクソ!
確かに、彼の立場に立ったらこれが精一杯なのかもしれないが、視聴者的にはウジウジでイライラがたまる!{/netabare}

9話の感想 ★★★★ 4.0
掻き回される
{netabare}
まがね、えげつないな。
見事に場を掻き乱したよ。
まみかちゃんの意思はアリスには伝わらなかったようだ。
そうたは前までイライラしてたけど今回は何方かと言えば可哀想という印象の方が強かった。
物語の主人公ではなく、あくまで一般人というのに親近感を覚えた。{/netabare}

10話の感想 ★★★★☆ 4.5
混戦
{netabare}
メテオラは頭がいい分、戦闘力は一番低いね。
そうたはやっと主人公らしくなったんじゃないかな?
この調子でいて欲しい!
んで、やっぱり今回のメインは松原さんとセレジアよね。
松原さんは主人公し過ぎ笑 めっちゃカッコよかった!
セレジアも復活シーンのBGMで鳥肌が立ったわ!!
アリスちゃんは…思考放棄しちゃってるよね…
まぁ、キャラ的には当たり前なのかもしれんけど
…{/netabare}

11話の感想 ★★★ 3.0
そうたとセツナの過去
{netabare}
そうたがネガティブでウジウジしていた。
発言も『キャラ』『アニメでは』等の言葉を使っていて、腹立たしかった。
被造物をよく知っているのに、人と扱ってない気がして…
セツナとの過去は、一方的にそうたが悪かった。
そうた、性格悪くない?{/netabare}

12話の感想 ★★★☆ 3.5
セツナの過去の続きとこれからについて
{netabare}
話数的にも話的にも折り返し地点だった。
正直、そうたが悪かったのは掲示板で叩かれてたのを無視したことではなく、個人のSNSの対応が悪かっただけだと思う。
もし、あの時ちゃんと話を聞いてあげれば未来は変わっていただろうに…
セツナの「さようなら」は迫真の演技だった。
11、12話は2クール目に向けての準備期間だった。
新キャラもあと何人か登場するみたいだし、これこらまた盛り上がっていってほしい。{/netabare}

13話の感想 ★★★★☆ 4.5
総集編がつまらないと誰が決めた
{netabare}
正直、総集編ということで観るのを躊躇していたが、観てびっくり!
めちゃくちゃ面白かった。
各キャラを分かりやすく説明し、現在のキャラ達の立ち位置を明確にした。
メテオラが言っていた通り、この作品はややこしいので連続で見てる人ならいいが時間を置いてしまうと今どんな状況か分からなくなる。
なので、凄く助かった。
それにメテオラのメタ発言はとても笑えた。{/netabare}

14話の感想 ★★★★ 4.0
創造主たちのぶつかり
{netabare}
思いは違えど目指す場所は同じというやつだな。
作者たちがメインの話だった。
盛り上がりには欠ける話であったが、心に響いた。
やはり、音楽と絵がマッチすると届くね。{/netabare}

15話の感想 ★★★☆ 3.5
新たな創造物の登場
{netabare}
まさかまさかのギャルゲーのヒロインとは…
そして、作者がキモすぎ。あれはない。
だが、敵陣営には主人公が。
ますます、アルタイル陣営が有利になるな。{/netabare}

16話の感想 ★★★★★ 5.0
決戦前夜
{netabare}
決戦前にも関わらず、ここまでの熱さ!
見せ方がカッコよすぎる!
声優が声優として出てきたのには驚いた。
そして、最後のアルタイルサイドの絵がカッコイイ。
今回は凄まじく熱い展開だった。{/netabare}

17話の感想 ★★★★★ 5.0
決戦の幕開け
{netabare}
戦闘シーンが目白押し!
ここまで長々と説明してただけある。
音楽といい、絵といい、やっぱり凄いわ。
最後のブリッツのシーンも感動した。
{/netabare}

18話の感想 ★★★★★ 5.0
メテオラの策は成るか!?
{netabare}
本当にこういうライブがありそう。
あったら行ってみたいな。
まがねちゃんがここに来てのイイヤツに変更!
ビックリするぐらい人間味のあるイイキャラに!?
あんなに人殺したり惑わしたりしたのに、一気に高評価に持っていかれた。
これこそ、ギャップ萌えというやつなのか。
そして、翔に対しても原作ネタバレ。
普通じゃありえん。
スピンオフで続いてる原作のネタバレとか伝説になるわ。
アリスも脳筋から主人公へと返り咲いたって感じ。
驚くべきことに、今まで出てきたキャラ誰もが魅力的過ぎて驚きよ。{/netabare}

19話の感想 ★★★★★ 5.0
主人公の意地
{netabare}
まず、アリステリア。
最初は脳筋で好ましくなかったが最後の最後でどんでん返し。
真っ直ぐな主人公だった。
アリステリアの死を嘆く高良さんは泣けた。
次に、鹿屋。
あんなにボロボロになりながら戦うのもやはり主人公だ。
最後に泣きながらもセレジアに攻撃したのは胸が痛んだ。
ラストに、セレジア。
カノンの葛藤は当たり前で、自分しか救えないという現実を受け入れるのは無理だろ。
そこをヒロインとして最後は自分でかたをつけたセリジアは凄い。
最後の願いも心に響く。
ここまで一人一人のキャラがしっかりしてるのはやはり全員が主人公だからなのかな。{/netabare}

20話の感想 ★★★★ 4.0
秘策の効果はいかに…
{netabare}
シリウスがあっさりと負けた。
情報の薄さなのか作画も適当に感じた。
あれも演出なのかな?
ラストには名言、
「嘘の嘘、それはくるりと裏返る」
も決まった。
まがねちゃんにいい所を持っていかれたよ。{/netabare}

21話の感想 ★★★★ 4.0
2人の会合
{netabare}
ようやくアルタイルを止めることが出来たけど…
何か消化不良だわ。
この結末が1番いいのかも知れないけど…
結局、2人はこの世界とは別の世界に行ったという認識でいいのかな?{/netabare}

22(最終)話の感想 ★★★★ 4.0
それぞれの決意
{netabare}
やはり松原さんは主人公だった。かっこよすぎだろ。
結局、みんな帰っちゃったな。
まぁ、メテオラは帰れなかったけどw
メテオラは絶対監督のお気に入りよなw
あと、被造物が帰還したあと、どの作者にもいい刺激になっていたようだ。まぁ、自分たちが描いた主人公たちに触れてれば、より真摯に向き合うようになるのは当たり前か。
どの創造主と被造物との別れはそれぞれ自分の色があって、相応しい別れ方だと思う。
真金は出なかったけど、あえて出さなかったと思うと納得できる。真金ちゃんはミステリアスだから言わない方が色々と想像が膨らむ。
平穏を取り戻し、そうたも少しは前に進めれたんじゃないか思う。いいラストだった。{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2021/07/24
♥ : 29

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

「記憶しておこうと思う。僕の身に起きた出来事を。」

この作品はオリジナル作品だったみたいですね。
今回この作品に食い付いた一番最初の理由は、アニメーション制作が「TROYCA」さんだったからです。
アルドノア・ゼロ、櫻子さんの足下には死体が埋まっているなど記憶に新しい作品を手掛けられたこの会社には「緻密かつ大胆」「真面目で正確」という印象を持っています。

一方、物語の内容ですが先に輩出された前2作はどちらもハッピーエンドという結末では無かったと記憶しています。
アルノドア・ゼロ…地球と火星の友好については好転したんだと思います。
でも、そのカードを手繰り寄せるアセイラム姫の決意はあまりに現実的過ぎたとしか思えません。
伊奈帆やスレインは本当に救われたのか…正直今でも疑問です。
櫻子さんに至っては、「俺たちの戦いはこれからだ!」の手前で終わってしまったので、評価し辛いですけれど…

だから、この作品に期待したのは大団円でのハッピーエンドです。
救われる人が多いほど好ましいと思いながら視聴を開始したのですが…

1話目から物語の迫力に圧倒されてしまいました。
特に1話から始まるドンパチの臨場感やキャラの動きが半端ないんです。
否が応でも2話以降の期待が高まる展開だったと思います。

物語の舞台は現代の日本…
この物語の主人公は、アニメやゲームが好きで将来クリエイターになる事を夢見ている高校1年生の水篠 颯太…
彼は自分でオリジナルの作品を手掛けようとしていた事からも、どれほどのめり込んでいたかが分かります。

そして物語は突然異様な形で動き始めるのです。
それはきっと誰もが想像し得なかった出来事…
颯太はアニメを見ていただけ…ただそれだけなのに、次の瞬間見ていたアニメのヒロインが突如目の前に現界したのです。

大好きなアニメのヒロインが…作品の設定通りの正義感や勇気を持ったヒロインがそのままの姿で目の前に現れたら、誰だって歓喜すると思います。
でも颯太にはその状況を楽しんだり、余韻に浸っている時間はただの一秒もありませんでした。
何故ならそのヒロインは軍服の姫君との交戦の真っ最中だったから…
そして次々と様々な作品から様々なキャラ…所謂被造物が現界する事態へと発展するまでそう時間は要しませんでした。

軍服の姫君は世の中の理に対する強い憎しみを抱いていました。
その憎しみの成れの果て…彼女の思考が行き着いた先には、不幸しか待っていませんでした。
世の中を不幸に引きずり落そうとする軍服の姫君と、その進行を食い止め世の中の理を守ろうとするモノ…
被造物は、自らの意志とこれまで背負ってきた運命の赴くまま、2つの陣営に分かれて争う事となり物語が動いていきます。

始まって直ぐに感じのは、誰もが本気であるという事…
軍服の姫君は、アニメやゲームの世界ではなく現実世界を本気で不幸に引きずり落そうとするんです。
本気の相手には、こちらも本気じゃないと止められない…
序盤から熱い展開が画面いっぱいに繰り広げられます。

「物語が作品の枠を超えて融合する」ときっとこの作品の様な感じになるんだと思います。
騎士、魔法使い、ロボット、武闘家、魔法少女、賞金稼ぎに美少女ゲームのヒロインと、様々なジャンルが寄り合っているこの作品…
それぞれのキャラ設定がそのまま被造物の長所であり、また短所でもある…
彼らを支えるのは、自分たちの世界でこれまで死に物狂いで頑張ってきたという自信…

だから誰もが絶対に負けられないんです…
もし負けたら…自分の世界、残してきた仲間、流してきた多くの血と涙が否定される事になるから…
だからといって、自分の信念を曲げる事はできません。
例えそれが絶対的不利な状況で…勝てる見込みが限りなくゼロに近いと分かっていたとしても…
だって、信念を曲げたら多くの人を裏切る事になるのを被造物のみんなは知っていたから…
きっとそれは自らの死より辛い事…

こんな世の中の危機的状況に作品を創作したクリエイターたちが黙って指を咥えているはずはありません。
クリエイターは、被造物と違って魔法も使えなければ、ロボットの操縦も…剣だってまともに扱えません。
被造物には被造物の…クリエイターにはクリエイターの勝負すべき場所があるんです。
だから、最悪の危機を回避すべく自らの在るべき場所で、できる精一杯の勝負を挑み続けるんです。
ある人はペンで…そしてまたある人は思考で…
そしてその直向きさは、世の中を不幸に叩き込もうとする陣営も一緒です。

物語のスタートラインはきっとみんな同じで最初の一歩から始まります。
ですが見解の相違…ボタンの掛け違い…、きっかけはほんの些細な事かもしれないけれど、歩み続けてふと後ろを振り返ってみると、もう元には戻せないほど遠くに行ってしまう事もありますよね…

自分を…自分の作品を見て貰いたいから頑張る…
けれど、評価を素直に受け入れられなかったり、他人を妬ましく思ったり自分の出来の悪さに辟易したり…
思いを込めれば込めるほど自分が嫌な人間になっていくのがはっきり自覚できる…
でも絶対に諦められない…
だって、モノづくりの先に何が待っているかをクリエイターなら知っているから…
それは長い産みの苦しみの先に、それを乗り越えてきた人にしか味わえないとっておきの極上…

クリエイターと被造物の様々な思いが交錯しながら物語は回を重ねていきます。
物語の中でとある作品同士のコラボポスターが飾られていました。
二人のヒロインが向き合ったポスターの、それぞれの台詞に釘付けになりました。
「お願い、笑って…」
「私は、お前のようになりたかったのかもしれない…」
二人がどの様な騎士道を歩んできたのか、どれほど自分に…周りに対して真摯であったか…
例えようもないほどの悔しさを味わったはずなのに、相手を思いやって、そして相手を賛辞する台詞が最初の一言なの…と思うと思わず目頭が熱くなってしまいました。

大団円のハッピーエンド…という訳では無かったと思います。
願ったのは、きっと少なからず代償が必要なことだとは理解していたつもりです…
けれど、流した血と涙は決して少なくありませんでした。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、SawanoHiroyuki[nZk]:Tielle & Gemieさんの「gravityWall」と「shØut」
エンディングテーマは、綾野ましろさんの「NEWLOOK」と三月のパンタシアさんの「ルビコン」
ポップで優しい感じのするエンディングも好きでしたが、圧倒的存在感を感じたのはオープニング…とりわけ2クール目の「shØut」はめちゃくちゃ格好良かったです。
仁王立ちしたセルジアのマントが風になびいて飛ばされたとき、何かとても凄い事が起こる予兆を感じさせてくれました。そのから先のオープニングもアニメとの融合はバッチリだったと思います。

2クール全22話の物語でした。
放送の途中で特別番組が入りましたが、その時ナレーターのコメントに「これは作品を落としたわけではなく、最初から狙ってやったことです」という感じの事を言っていましたが、まさか22話で終わるとは思っていませんでした。
でも、とても綺麗に物語が纏まっていたと思います。
この作品に登場した被造物…これからもそれぞれの作品の中で生き続けて是非自分と周りが納得する本懐を遂げて欲しい…そんな風に思います。

投稿 : 2021/07/24
♥ : 34

74.0 15 独特の世界観アニメランキング15位
ハイスクール・フリート (はいふり)(TVアニメ動画)

2016年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (900)
3860人が棚に入れました
「海に生き、 海を守りて、 海を往く--- それがブルーマーメイド!」今からおよそ100年前、 プレートのずれにより、 多くの国土を水没によって失った日本。国土保全のため、 次々と築かれた水上都市はいつしか海上都市となり、それらを結ぶ航路の増大に伴い、 海の安全を守る多くの人員が必要となっていった。それに伴い、 働く女性の海上進出も進み、海の安全を守る職業「ブルーマーメイド」が女生徒たちの憧れとなっていった。そんな時代、 幼馴染の岬明乃(みさきあけの)と知名もえか(ちなもえか)は、「ブルーマーメイドになる」という同じ目標を持つ仲間たちとともに、 横須賀の海洋高校に入学する。

声優・キャラクター
夏川椎菜、Lynn、雨宮天、古木のぞみ、種﨑敦美、澤田美晴、田中美海、丸山有香、田辺留依、中村桜、久保ユリカ、五月ちさと、大地葉、宮島えみ、山下七海、藤田茜、小林ゆう、黒瀬ゆうこ、大津愛理、麻倉もも、伊藤かな恵、阿澄佳奈、高森奈津美、相川奈都姫、小澤亜李、金子彩花、新田ひより、大橋歩夕

ASKA さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

女子高生たちが戦艦に乗り込み戦い、悩み、喜び仲良くなるアニメ

戦艦の女性艦長=ブルーマーメイド(作中の日本において、海の治安を守る女性だけで構成された組織。)を養成する学校「横須賀女子海洋学校」へ入学した主人公の岬 明乃(みさき あけの)CV夏川椎菜 と明乃が艦長を務める戦艦「晴風(はれかぜ)」の乗組員でありクラスメイトの31人の少女たちが公開実習中のアクシデントで反乱の疑いを掛けられてしまって、事件の真相を確かめるために航海をするさまを描いたアニメです。

また横須賀が登場してコラボもしています。聖地アニメでもあります。

登場する艦隊もリアルに描かれており、戦闘シーンは迫力あります。

ノリはガルパンみたいですが、戦闘は安全ではなく怪我もするようです。なのでスリルもあります。

総じて面白く一気に視聴してしまいました。

投稿 : 2021/07/24
♥ : 33
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

女子高生と軍艦<追記;OVA前編><追記;OVA後編>

またアニメ界に萌ミリタリーものが誕生した。
冒頭こそ平和的だけど、事件が起こる起こる。
いつのまにか謎の海戦に突入だぁ。

主人公ミケちゃんが乗る春風は小回りがきく小型艦。
個性的なクルーで構成されます。
皆の力とアイデアを結集し、大型艦に立ち向かう。
その海戦映像が迫真。
船の旋回、砲撃、魚雷発射。
なんかリアルでいちいち興奮。
映像毎に体が左へ右へ、マジ戦ってる気分です。

このアニメ、大量の女性キャラが登場。
ええい、いちいち名前を憶えてられねえってんだ。
もっともお気に入りの機関長。
べらんめー口調の江戸っ子だ。
チャキチャキの職人気質が気持ちいい。

次が記録員?
自信満々の一人芝居で悦に入る。
その言葉は、広島弁か。
金髪ドイツ娘との掛け合いは結構ツボです。

最後に航海長。
気弱ですぐ目に涙をためる表情がキュート。
いっぱいいっぱいの振る舞いもキュート。
さらにさらに、OP時の胸騒ぎの腰つきがもっともキュート。

当初の雰囲気からは想像もしなかったストーリー。
{netabare}1話が終わってアニメタイトルも変わるわけだ。{/netabare}
意表を突く感動もある意外な良作です。

<追記;OVA前編>
{netabare}あの騒動より1か月後、季節はすっかり夏です。
春風クルーに解散の危機?

相変わらずキャラが多いです。
誰が誰だかわからないし、名前も全く覚えていません。
記録員が主人公なので、名前を調べました。
ココちゃんって言うんですね、メモメモ。
彼女のお家芸、一人芝居が楽しいです。
OVAの感想が唯一これのみとは寂しいかぎり。

なんとOVAが売れないと2期がないですとぉ。
これが噂の2期ちらつかせ商法か。{/netabare}

<追記;OVA後編>
{netabare}春風クラス解散阻止に向け必死の署名活動?
いやいや、再度のキャラ紹介でした。
結局ラストは・・・もちろんご想像の通りです。

さあ、2期に向けて、全速前進ヨーソロー。
そう言えば、OVAは売れたのかな?
2期の話が聞えてこないところをみると・・・撃沈{/netabare}

投稿 : 2021/07/24
♥ : 53
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

艦の雄姿は本作が一番! 「アルペジオ」「艦これ」とまた違った良さのある面白作

◆「日本海軍艦艇&美少女」アニメの3番艦は、艦影の格好良さが売り

先の大戦当時の日本海軍艦艇をモチーフとしそれに美少女を組み合わせたアニメ作品となると、制作・放送順にまず

(1) 「蒼き鋼のアルペジオ・アルスノヴァ」(2013年冬) ★ 4.3 (※個人評価) と来て、次に、
(2) 「艦隊これくしょん -艦これ-」(2015年冬) ★★ 4.5 (※個人評価)

そして、その両作の人気ぶりを見て、じゃあ次も・・・とばかりに企画・制作されたのが、

(3) 「ハイスクール・フリート -はいふり-」(2016年秋) ★ 4.1 (※個人評価)

・・・ですね(きっと)。
こういう3番手作品は、得てして失敗しがちと思いきや、円盤売上の実績を見る限り、「アルペジオ」の平均13,000枚弱、「艦これ」の平均18,000枚強、に対して、本作「はいふり」も、平均7,800枚強ということで、採算ラインを十分クリアして合格点の付けられる成績だったようです。
※因みに、この円盤売上にみる人気の順が、私の個人的な ★ 評価の順とも一致していますね。

このうち、(1)アルペジオと (2)艦これ の基本コンセプトの違いは、(1)アルペジオのレビューの方に以前書きましたが、

(1) アルペジオ の艦は、{netabare}①旧日本海軍艦艇の艦容そのままの外形を保ちつつ、②別に、メンタルモデルという人型の制御ユニットを持っていて、そのメンタルモデルは、「人間のような感情を持つことなど、兵器である自分には不要かつ異常である」と自己定義していたはずなのに、人間ないし人間に感化された他のメンタルモデルとの接触によって次第に、「後悔」「恋慕」「憤怒」「愛惜」といった人間的な「感情」に目覚めていってしまう、こと{/netabare}がシナリオの中心に据えられている。

これに対して、

(2) 艦これの艦娘(かんむす)達は、{netabare}あくまで「先の大戦当時に実在した艦艇を象徴的に擬人化したもの」であり、自身が艦艇であることを自明とする発言や行動をとっていて、なおかつ、先の大戦での個別エピソードに由来する悲劇的な運命を背負わされていること、がストーリーの端々(はしばし)から予感されること{/netabare}が、そのシナリオに緊張感を与えている。

・・・つまり、「アルペジオ」と「艦これ」の最大の違いは、
(1) 「アルペジオ」の艦は、ただ単に日本海軍艦艇の外形を模倣しているのみで、それとの内面的ないし運命的な繋がりは切断されているのに対して、
(2) 「艦これ」の方は、日本海軍艦艇の外形よりもむしろ、その内面的・運命的な同一性を強調したシナリオになっていること、
・・・にあると思います。

では、それらに対して、(3) 本作の場合は、

{netabare}・「アルペジオ」「艦これ」にあった、「人間ではない、艦を象徴する存在」というSF設定をバッサリ消し去って、「艦は艦として実在&人間は人間として実在」とし、普通どおり人間が艦を操縦する、という設定にした。
・但し、乗組員は少女だけとし、比較的少人数でも艦を操縦できる、という「ガルパン」の拡大版みたいな設定にした。
・SF設定が弱まった分、艦の動き・人の動きは、前2作に比べてはるかにリアル感を出せるようになるので、その迫力を本作の売りとすることにした。{/netabare}

・・・ということで、主役艦「晴風」に加えて、脇役の「武蔵」「比叡」さらに友情出演のドイツ艦「アドミラル・グラフ・シュペー」それぞれの雄姿を存分に楽しめる作品になっている、と思いました。


◆シナリオには過度の期待を持たず、作中に散りばめられた小技を愉もう

本作の主役艦「晴風」(はれかぜ)は、{netabare}旧日本海軍の「陽炎型駆逐艦」をモデルとした架空艦、ということで同型の第8番艦「雪風」と同じ艦容なんですね。
そして、艦長に任命される本作の主役(岬明乃)は、類いまれな幸運の持ち主ということなので、これは先の戦争で数々の武勲を立てつつ終戦まで生き残り、「幸運艦」という綽名(あだな)までついたこの駆逐艦「雪風」のイメージを投影しているのでしょうね。

この幸運の持ち主の艦長に対して、いつも我が身の不運を嘆いている副長の名は「宗谷ましろ」→戦争中は旧日本海軍の特務艦として徴用され、戦後は南極観測船としても活躍した名艦「宗谷」と南極の景色が「まっしろ」から取ってますね、これ。{/netabare}

ラスボス艦{netabare}「武蔵」の艦首の紋章が「菊」でなく「剣十字」になっていたり、掲揚旗が「旭日旗」ではない点がちょっと残念ですが、第10話でちゃんと「艦内神社」も出て来るので許してあげましょう。

第8話で明かされる異変の原因 RATt=Rat is(in) Affection of Totalitalianism(全体主義の疾患に罹ったネズミ) はちょっとイマイチだったけど・・・比叡、シュペー、武蔵と続く後半の戦闘回は満足の出来でした。

最終回で噴進弾が登場したのも◎(硫黄島の戦いで米軍を苦しめた旧日本軍のロケット弾のこと){/netabare}

最後、横須賀埠頭に{netabare}接岸中の満身創痍の晴風が突如、艦首から沈没してしまうけど、ここで任務を終えた岬艦長が、ビシッと海軍式敬礼で艦の最期を見送るシーンも格好良いと思いました。
(※港湾内でのアクシデントなので、これきっとサルベージ可能だよね、というツッコミは置いといて){/netabare}

・・・以上、シナリオ自体は確かに残念な箇所が多い作品ですが、それでも「アルペジオ」「艦これ」にはない独自の良さも十分にある作品と思いました。
前2作が好きな人には是非とも見て欲しい作品です。


◆各作品タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回


=========== ハイスクール・フリート (2016年6-9月) ===========

{netabare}第1話 初航海でピンチ! ★ 横須賀女子海洋学校入学式、航洋艦晴風抜錨、4月7日、対教員艦猿島戦、叛乱?
第2話 追撃されてピンチ! ★ 対ドイツ留学生艦アドミラル・グラフ・シュペー戦、武蔵からの救援要請
第3話 パジャマでピンチ! ★ 対伊201戦、4月9日、全艦帰校命令 
第4話 乙女のピンチ! ☆ 補給艦間宮・工作艦明石との接触、補給成功、砲術長発病
第5話 武蔵でピンチ! ★ 4月14日、武蔵vs.東舞鶴校(WD)教員艦隊、状況報告命令 
第6話 機雷でピンチ! ☆ 電波障害、機雷掃海中のアクシデント、ウィルス抗体完成
第7話 嵐でピンチ! ★ 4月22-25日、ウルシー環礁、商船新橋乗員救助、ましろ副長救助
第8話 比叡でピンチ! ★ トラック航路、比叡座礁作戦 ※RATt(全体主義の疾患)は設定イマイチ×
第9話 ミーナでピンチ! ★ アドミラルティ諸島近海、アドミラル・シュペー制圧作戦
第10話 赤道祭でハッピー! ★ ※日常回としてなかなかの面白さ 
第11話 大艦巨砲でピンチ! ★ 5月4日、武蔵vs.ブルマー艦隊、4月6-8日(武蔵の異変)、晴風前進
最終話 ラストバトルでピンチ! ★★ 5月5日、浦賀水道前方水域の戦、武蔵制圧作戦、晴風沈没{/netabare}
--------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)1、★(良回)9、☆(並回)2、×(疑問回)0 個人評価 ★ 4.1


OP 「High Free Spirits」
ED 「Ripple Effect」

投稿 : 2021/07/24
♥ : 26

75.9 16 独特の世界観アニメランキング16位
サクラダリセット(TVアニメ動画)

2017年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (676)
2968人が棚に入れました
住人の半数が特別な能力を持つ街、咲良田(さくらだ)。
能力者の監視を行う「管理局」の下、住人は平和に暮らしていた。
「目の前の人の涙を消したい」、「誰かに声を届けたい」。
そんな優しい細やかな“願い”とともに、この街の能力は生まれていった。
主人公の浅井ケイは、七坂中学校の2年生。ある日、下駄箱に一通の手紙が届けられていた。差出人は相麻菫-。その呼び出しに応じて、屋上へ向かう浅井ケイ。彼はそこで一人の少女と出会う。彼女の名前は春埼美空――。彼女の一言「リセット」によって、浅井ケイは手紙を受け取った瞬間に戻ってしまった。世界は再構成(リセット)されてしまった。そんな時を戻す「リセット」にはただ、一つ欠点があった。春埼美空自身も「リセット」の影響を受けて記憶を失ってしまうこと。どんなことも決して忘れない「記憶保持」能力を持つ浅井ケイのみが、「リセット」の影響を受けずにいることができる。二人が出会うきっかけを作った少女相麻菫―。彼女は彼にある言葉を告げる。
「貴方たちが、二人でいることには大きな意味がある―」
ケイは春埼と力を合わせることで過去をやり直せることができると思い、協力しようと提案するが……。
能力者が住む街で、出会った浅井ケイ、春埼美空、相麻菫。なぜ、相麻菫は二人を出会わせたのか?二人は、どのようにこの世界を変えていくのか―?見る人の心を捉えて離さない切なくも優しい、時を駆けめぐる奇跡の物語。

声優・キャラクター
石川界人、花澤香菜、悠木碧、江口拓也、山田悠希、牧野由依、三澤紗千香、相坂優歌、西山宏太朗、逢田梨香子、井口祐一、大原さやか、上田燿司、久野美咲、中博史、喜山茂雄、小清水亜美、櫻井孝宏、内田真礼、河西健吾
ネタバレ

茅野愛衣さんを応援! さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

どんなに面白い内容でもそれが人に伝わらないと意味が無いという悲劇の名作

1話
異能力者が多く住む街「咲良田」で不思議な事件が起こる話らしいが…どこまでがネタバレになるなのかな。
{netabare}美空の世界を3日前の過去に戻す能力「リセット」の仕様は、
①リセットにより戻るのは「セーブ」した時点
②セーブが有効なのは72時間
③一度セーブしたら24時間たたないとまたセーブはできない
…③のせいで同じ時間のやり直しは1度しかできない。よって何度もやり直せないのでこの物語は「ループもの」には成り得ない(でも24時間たってすぐセーブすれば2日目は2回、3日目は3回やりなおせるんじゃね?)。
美空自身の記憶も戻ってしまうので彼女にとっては無意味な能力なのだが、主人公の記憶は残るので(リーディングシュタイナーだね)、彼だけが世界を変える力を持つということだ。
1話はほとんど導入で終わったが…最後に菫が飛び降りたのは自分を救わせるためにわざとやったっぽいね。「魔法少女まどか☆マギカ「僕だけがいない街」に続き碧ちゃんがタイムリープで救われるのは3度目かw
当面は、死んでいるはずの少女クラカワマリの正体を探ることになるのかな。{/netabare}
見ててキツかったのが会話。なんか村上春樹っぽいかっこつけなメタファやポエムにまみれた長セリフが続くのがきつかった。頭に入ってこない。

声優は悠木碧と花澤香菜のダブルヒロインはゆとりちゃん以来?キャスティングは逆の方が良かったんじゃないかと思った。
作画は川面監督なので良い。「ステラのまほう」がコケて躓いたけどこれで挽回して欲しい。2クールあるそうだから駆け足にはならないだろう。

2話
超展開連発www2クールあるのにえらく飛ばしてるなwww
{netabare}菫の自殺は失恋が原因?リセットで救うのかと思ったらキスの取り消しとかしょうもないことに使ったから救えずwそして二年たつとか…
まあこの町いろんな能力者がいるから新キャラが出てきて菫を救うのかな。
ぶっちゃけケイと菫の会話は痛すぎてキツかったからいなくなってくれて良かった感はある。
美空はロング髪の方が良かったな。{/netabare}
やっぱCharlotteみたいに能力を組み合わせて色々解決する話になるのかな?

3話
OPお披露目。{netabare}菫がいるから早めに復活するのだろうか。
空飛ぶメガネ女が予告でヤバイ感じだが…。
今回24時間経過ですぐセーブしたから、また戻りそうだね。結局ループものっぽくなるのかな。{/netabare}
でもなんか後だしジャンケン的に新手の能力者を出して行くのって話の構成としてダメな気もする。
相変らず会話は寒いポエムだがギャグは笑った。{netabare}「私が歌うんですか!?」「リセットだ」は吹いたw{/netabare}猫使いの能力者の子も不思議ちゃんで面白かった。

4話
いや~話がぐちゃぐちゃでややこしてくついていくのがキツい!説明セリフびっしりで、あの怪作「ガラスの花と壊す世界」を毎週見せられてるような感覚wあと予告で覚悟してたけどかなりグロかった。
一番わからなかったのは{netabare}村瀬さんがなぜリセットの能力を受けないのか。リーディングシュタイナーはケイだけという大前提で見ていたら、実は他にもいました!ってダメじゃね?
村瀬のリセットさせる動機は全て猫や皆実の命を救うためでしたー!ドヤ!ってのが話のキモなんだろうが。
ケイが死んだあとのリセットは村瀬が泣いたから「泣いてる女の子を見たらリセット」のルールでやるのかと思ったらメッセージ仕込んでたな。つーかさすがにケイが死んだら自主的にやれよ。
リセット能力は思った通り、24時間後すぐセーブすることで同じ日を2~3回繰り返せるね。このせいで余計複雑になってるな。{/netabare}半ループ物って感じ。

なんで村瀬に{netabare}リセットが効かないか、なのだが、美空のリセットは最初に説明があった通り時間遡行ではなく世界を以前の状態に「物理的に」戻す能力なので、村瀬の何でも消す能力でリセットの改変を無効に出来る、ということらしい。 {/netabare}なんたる屁理屈…。
つーか、 {netabare}リセットって地球の自転・公転も三日前に戻しているはずで(そうでないと世間が大騒ぎになる)、村瀬がリセットの影響を受けないなら宇宙空間に取り残されないとおかしいよな。{/netabare}

5話
今回は一話完結話。なかなかよくまとまっていたと思う。今回のメインの世良さんが普通の女の子だからいつもより意味不明会話じゃなかったし。セリフ量は相変わらず多いけど。
{netabare}ケイたちが入学した頃の話。真面目な生徒はルール破りに憧れと恐れの感情を抱く。これは共感できた。
潔癖症は辛いわよというエヴァの赤城リツコのセリフを思い出したね。
時計の文字盤が逆のトリックはちょっと無理ある気がしたけど。{/netabare}

6話
相変らず禅問答のようなメタファ長話ばかりwでもそれがだんだん気持ちよくなってきた。
{netabare}爺さんは過去に行ける能力者。ケイはその能力で菫に会いたいんだろう。
魔女は時かけの魔女おばさんのオマージュか?予知能力者でこれで管理局がいつも先回りできる理由づけをしている。魔女と美空の会話は屁理屈の応酬w
そしてOPに出ていて未登場の最後のキャラの岡さん。見た目からしてワルぶってる子。この手のアニメって無効化能力者が必ず出てくるな。やはり禁書のそげぶは偉大なのか。
マクガフィンの謎はいつわかるんだろうね。{/netabare}
まずはお膳立てって感じの回でした。

dアニメストアユーザだけが見られる7話8話先行上映を視聴。なにこの特権階級。腐っても有料サービスだけはある。
もう8話まで出来てるとかさすが川面監督は有能だね。

7話
{netabare}菫が出てくるとまた意味不明会話が始まるなw
爺さんは若い頃の魔女と付き合ってたのか。
つーか管理局のやってることって極悪非道じゃね?
美空wwwリセット失ったらケイと別れなきゃならないと思って必死だなwwwケイが冷たすぎんだよな。
岡絵里の能力の詳細を教えて貰うのが後からなのはまたご都合主義だなあ。{/netabare}

8話
{netabare}写真の中から簡単に出られるやんwドアをふさいだから時間稼ぎできればいいのか。
記憶改ざんって録音の音声で破れるのかよ…美空がケイを盲信しているからなのかもしれんが。
岡絵里がバカすぎる…自分の能力の弱点をよく理解しろよw
…この時点で岡絵里が佐々野の所に来るのは二度目なんだっけ?もう時系列がよくわからんな…まあいいや。
なんで魔女は予知能力があるのに恋人と28年間も離れ離れになったのかわからん…。
…管理局に乗り込んで佐々野・村瀬・美空の3つの能力発動…手が込んでるなw
村瀬はリセットの影響を受けない、がポイントか。持ってる写真も一緒に時間遡行できると。しかし村瀬もえらい献身的になったな、一番キツいことやらされてるw
あぁ魔女は写真の空間を通って管理局のガードを抜けられたってことか、わかりにくい!!ちゃんと説明して。
菫が後継者なのか。{/netabare}

うーん…6~8話「WITCH, PICTURE and RED EYE GIRL」は3話かけてやたら複雑なことやったけど、3~4話「CAT, GHOST and REVOLUTION SUNDAY」の方が面白かったな。4話ラストの衝撃に匹敵するシーンがなかった。{netabare}今回の敵の岡絵里がJCなせいか村瀬さんよりアホすぎるというのも萎えた。村瀬さんはケイをあそこまで追い詰めたしな。{/netabare}
あといい加減ちゃんとわかりやすく説明してほしい。話が面白くても理解されなきゃ切られるよ。

9話
この話無くても良かったのでは?{netabare}美空がケイに従うようになったいきさつを描いただけの過去回で{/netabare}何も進展してないし。2クールあると余裕があっていいよねえ。
{netabare}キットカットとコアラのマーチが出てきたけどEDにネスレとロッテがちゃんとあったw
巨乳のお姉さんの凄い能力見てみたかったな。{/netabare}

10話
{netabare}MEMORY in CHILDRENの3/3。つまり1~2話の話が10話になってようやく完結という。
また村瀬さんに頼って屁理屈押し通してついに菫が復活。
菫が本物かコピーか分かる直前で終わり。自殺した理由もおいおい分かるのだろう。
これからは管理局との戦いになるのかな。菫の予知能力には制約があるのか。{/netabare}

11話
{netabare}春埼美空の日常回w見ていて終始ニヤニヤしてた。花澤さんの真骨頂やな。
俺のお気に入りの未来の出番があって良かった。このアニメで唯一の普通の人間だから未来が出てくるとほっとする。
…つーか菫はどうなったんだ?{/netabare}
相変らず会話が浮世離れしてるけどこれについていけない人はもう切ってるだろう。

12話
さて話が大きく動きはじめたが…。
{netabare}菫は自分のことについて話してくれないが、普通の生活を送ることはできないようだ。
ケイは菫を咲良田の外に出すため夢の中で実験するとか回りくどいことを考えるが…街の周囲に壁があって無理。そして予知能力者の菫にはケイのやることは全てお見通しでリセットも乗り越えてしまう(今回のリセットの必要性はよくわからなかったが、管理局を出し抜くため?)。
新キャラのミチルはラブライブの穂乃果に似てるなwっていうか本名は穂乃歌…パロディ?
猫女や巨乳のお姉さんに菫も夢の中に入ってきて役者が勢揃いだが(会話をしないと予知できないということがわかった)、最後に化物も出てきて、夢の中の盤面で味方と敵の駒を揃えている感じだね。{/netabare}

13話
OPEDが変わったー!でも今回は作画がちょっと崩れてたな。
内容はなんかプリンセスチュチュみたいになってきた。やはりチュチュは偉大なアニメだったな。
{netabare}菫は失恋したと言っているがあの意味不明会話でなぜそう感じたのか。新EDで叫んでたけど。
爺さんと野ノ尾さんの会話はユルくていい感じ。爺さんのシナリオはリセットも予知も関係なく最終確定事項を記す能力なのか。結局は記録係?
今後はケイが管理局に命を狙われる展開になるのかな。
ケイの今の目的は菫から伝言されたNo.407探しになっているが、見つけた後のことは考えているのだろうか?{/netabare}

14話
{netabare}結局この物語は三角関係のもつれなのかな。ケイが美空にリセットがなくなったら一緒にいるかどうかわからないと答えたことが、美空はずっとひっかかっているのだろう。ケイが菫を選ぶなら仕方がないと、ケイを独占したい気持ちを押し殺している。
No.407は咲良田と管理局の始まりについての情報が書かれているらしい。咲良田は菫の夢の世界だったー!とかいうオチだったりして。
ケイは美空に入手したNo.407を隠したね。そして話でそれについて触れず嘘をついた。なぜだろう?ケイはNo.407の情報で菫と一緒に街を出ようと考えているのだろうか?
穂乃歌の方はハルヒと同じセカイ系能力者の末路やな。{/netabare}

15話
{netabare}美空がチルチルとの対話によって前に進もうとしたけどそれをリセットで潰してしまった。そうやって何度もリセットで美空の成長を阻害してきた虚しさがケイにはあるのだろう。
それでもケイは菫より美空が好きだと言い切ったが…やっぱこの物語は三角関係恋愛なのかw
菫は予知能力を駆使してケイをものにしようとしてるんだろうか。

今回のONE HAND EDENの解決はなんかパッとしなかったなあ…ケイがチルチルの代わりになれることを示せばよかったというだけ?もしゃもしゃする!穂乃歌はこれからも眠ったままなの?No.407の内容は何だった?{/netabare}

16話
{netabare}浦地正宗(室長)と菫の目的は咲良田から全ての能力を消すこと…それでいいんじゃね?
ケイ、美空に事実上の告白。敗北した菫はそれを受け入れるのか…菫の目的は能力を消してさらになんやかんやでケイをゲットすることだろうか。
浦地正宗は未来視にもリセットにも対策済み。やはりラスボスやな。記憶を消せるとか対菫特化能力みたいでご都合主義だが…ロックも強力すぎやろ。
菫がケイに指示してないと言ったのを嘘だと見破られなかったのはゴミ拾いをしろという指示だったからか。
事故が起きた方を見られないのはなんでや。
いまだに菫が自殺した理由も分かってないんだよな。美空がなぜ菫がそうしたのかという疑問について念押しした感じ。
で、No.407は?{/netabare}
相変らずごちゃごちゃしてるけどこのアニメはそういうものだと慣れたw

17話
また一段と複雑になってきたな…。
{netabare}皆実が菫の写真を欲しがったのはなぜだろう?
魔女の若い頃が美空そっくりなのは何か意味がある?
40年前から20年後に現れる、浦地正宗の父の能力を止める人物とは?
なぜ菫は智樹に声を届けさせてから、記憶を非通知君に奪わせた?
菫が岡絵里に能力を奪われたと言ったが本当は非通知君に奪われたのに嘘をついた?何のため?(でも嘘をついたら索引さんにばれるんだよね?)
浦地正宗が事故やみんなが笑う事件を起こしているのは何のため?
菫は未来視を失ってもなぜ魔女を名乗った?
ケイはなぜまた夢の世界に行った?
なぜ管理局はチルチルとミチルをロックした?3週間前に菫に会いに来たというが時系列が分かりにくすぎる…。
そもそも菫はケイになぜ指示をしている?そしてなぜケイは素直にそれに従っている?
結局、菫は何のために死んだのか?{/netabare}
わからんことだらけw

ただ、{netabare}美空が何度か言っている、菫はケイが好きなのに、
・自分をケイに紹介した。
・自殺して自分とケイの2人だけの2年間を作った。
以上から美空は菫を目的がわからず危険だと見ているが、{/netabare}ここがこの物語の一番のキモで、ここだけ押さえておけば他はよくわからなくてもついていけるんじゃないかと思う。

18話
{netabare}菫が岡絵里に能力を奪われたと言ったが本当は非通知君に奪われたのに嘘をついた?
→本当に岡絵里に奪われたっぽい。管理局が能力の暴発を警戒して岡絵里を使っている。非通知君の方はわからん。
浦地正宗が事故やみんなが笑う事件を起こしているのは何のため?
→管理局に最後の手段によって全ての能力を消させるため。4件の暴発事件が起こり、管理局は追い詰められている。
そもそも菫はケイになぜ指示をしている?そしてなぜケイは素直にそれに従っている?
→そういや菫の依頼をこなせば真実を教えてくれるって言ってた。ただし指示する理由はわからない。

浦地正宗の能力は対象の時間を巻き戻すこと(キーホルダーの伏線とか全然気づかなかったw)。これで能力者を操作して暴発させたらしい。記憶を消す能力だと言ってたのは一部しか合ってなかった。時間を戻せば記憶を消すこともできるんだろうけど。

ケイはなんで咲良田の能力を消させたくないんだろうな。
ケイは菫の写真は燃やしたと言ったが非通知君に渡したのでは?でも索引さんに嘘ではないと言われたけど。
次回は菫がシャワーを浴びに来るが…まさかケイに迫る気?君はバカだ!って言われてた。{/netabare}

19話
{netabare}正宗の両親はロックされて石になったんだな。咲良田の状態を永遠にするために。
菫が死んだのは、自分の存在を菫でなくすため。索引さんの尋問で嘘がバレてしまうから。本当にたったそれだけのために死んだのかー索引さんの存在大きすぎィ!
菫は本当に死んでいて、今居るのはスワンプマン、ただのコピー。でも中身は菫と全く同じ悲しい存在。オリジナルの菫を恨むしかない。パーマンのコピーロボットやCCさくらのミラーを思い出す。
菫が正宗の計画を阻止したい理由はまだわからんな。まさかケイが能力が好きだから、だけじゃないだろう。そうなのか?
結局、菫は予知能力があるからどういうルートでも自分がケイとくっつく可能性が無いと悟った故の悲劇なんだろうね。これがこの物語のキモだな。
シャワー浴びるのは涙を隠すため…かなあ?可能性ゼロでもケイとの間違いが起きることを期待してたのでは…女として。

正宗が美空の能力をすぐに消さずに時間を過去に戻したのは万全を期すため?でもこれで岡絵里に裏切られる隙を作ってしまった。{/netabare}
さすがに重要回だけあって今までのような意味不明会話はなかったなw
{netabare}あと予知能力で美空の前に同じチキンカレーを作った菫のささやかな抵抗の演出も心憎い。{/netabare}

20話
{netabare}室長の正宗が起こした騒動のせいで管理局が最後の手段を使う決断をする(局長を見てみたいが…)。正宗の親のロック解除で咲良田の全ての能力が失われ…世界改変されてしまう。てっきり能力がなくなったまま続くのかと思ってたが。
菫が普通の人間として存在し、美空は病床の身になってしまう。時間を巻き戻されたからか?岡絵里の見逃しは無駄だったのか?
菫は高校生になったらずいぶん普通の人になったなw中学の頃は中二病だったのかw
菫はふられるが、これこそが予知能力者の菫の絶望なんだろう。どのルートでもケイと結ばれないとわかっている。
ケイは故郷で妹と出会うが…いつか兄として再会できる日は来るのか。
桜の写真は17話でケイが美空に菫の指示でプレゼントした本に挟まっていた。索引さんの質問対策で回りくどいことをしなければならないんだよね。ここわかりにくいから回想でも入れてほしかったが。この写真を回収できなかったのが正宗最大の失態になったが、ぶっちゃけケイと美空を殺してしまえばよかったのに。正宗は自分が正義だと思っていて悪人にはなれないのが敗因やな。
そしてここでようやく、涙を見たらリセットのルールが生きると。{/netabare}
碧ちゃんがTwitterでこのアニメに触れない理由が分かって来たw辛すぎw

21話
{netabare}最初のケイと菫の会話は1回目だから回想か。
菫が未来を見るとケイが見た未来を変化させてしまうかもしれないと言うのはよくわからんな。
坂上さんは菫が好きなんだろうか?でも坂上さんの能力コピーは凄い能力だよな。
未来視を使うと他人に自我が侵食されてしまう。だから菫はあんな人格になってしまった。能力のない世界ではごく普通の女の子なのに。
正宗に対し時間を稼ぐには相応の情報を与えなければならない。菫のコピーを作ったことを不快がってるから正宗はまともな人なんじゃないかって気もしなくもない。
ケイが菫に街を出ていくように指示したけど従わなさそう。{/netabare}

22話
{netabare}今回もチョロい岡絵里をおだてて味方につけるケイ。
そしてカラオケボックスで能力者オールスター大集合。
正宗との対決で岡絵里の忘却と坂上さんのコピーと村瀬さんの貫通を同時使用してロック能力をブロックwスゲー連携w
でも真の目的は宇川さんの工事のための時間稼ぎwちと無理がある気もするが。あんな凝ったチューブ作る必要あるのだろうか。{/netabare}
あと2話で綺麗に終わるのかな…。

23話
{netabare}岡絵里の能力は知れ渡ってるからそりゃ誰も目を見てくれないわな。能力バトルはどういう能力か知られていると終わり。
ケイの提案は、ロックされた正宗の親の代わりに猫を身代わりにするとのこと。ここで野ノ尾さんの存在が生きてくるとは。でもぬこかわいそす。
正宗は折れなかったが、加賀谷さんは折れた。でも正宗の計画通り能力自体無くすのでも加賀谷の罪悪感は無くなるんじゃね?と思うんだが…。
ケイが能力を残したいのは能力でこの世の不幸を無くしたいということだから、咲良田以外に広げる気なんだろうか。
あと加賀谷は味方に付けられたのに、菫が予知能力をどう駆使しても味方につけられず菫を死に追い込んだ索引さんは、実は正宗の事が好きなんじゃないかと思った。

そして意外と素直に街を出た菫だが…戻ってきて記憶のフラッシュバックが。それで何かに気付いたらしい。予告を見ると真のラスボスは菫っぽいな。{/netabare}
さあ、あと残り1話!どう落とす?

24話
{netabare}犠牲にする猫は助けられるのか…野ノ尾さんですら仕方がないようなことを言ってるが。
美空はケイの事を知るために記憶注入。
美空がケイに間違えたと言ってるのは嬉しかったからキスの後リセットしなくて良かったのにということだろうか。
そしてミチルの力で夢の中へ…ラスボスの菫と対峙。
菫の目的は「ケイのために」美空を挑発して鍛えることだった。
美空は菫のようになりたいと言ってるがなかなか厳しそうだなw

そして、スワンプマンと思われた存在は実は本物の菫だった。菫は自分を本物だと信じられないから索引さんを回避できた。
…それじゃ19話のケイと菫の壮絶なあの会話は何だったんだと思うが…ケイも散々苦しんでたのに。
ラストを見ていると、坂上さんは岡絵里か宇川さんと付き合い始めたように見えるなw{/netabare}
…多くの人にその面白さを理解されなかった傑作、ついに終了!

【総評】
この作品の欠点は大きく分けて三つある。
まず一つは、作り手の都合でストーリー上必要な新手の能力者を次々に登場させるご都合主義的展開。後出しジャンケンの繰り返し。
二つ目は村上春樹作品のような虚飾まみれの寒いメタファーに満ちたセリフの応酬による不毛に思える会話。これに多くの人がイライラさせられることであろう。ただし会話の意味不明さは序盤だけで中盤からは減って行く(菫の{netabare}アンドロイドについての{/netabare}話は後の伏線になっている。{netabare}なお後に出てくる能力の無い菫は平凡な女性らしい会話をしている。能力のせいで自我が変わり果てて奇特な人格になってしまったのだろう{/netabare})。
そして三つ目は説明不足。主人公が複数の味方の能力を駆使して合わせ技で問題を解決する巧妙なプロットがこの作品の真骨頂なのだが、説明が不十分すぎて一度見ただけでは理解するのが困難になってしまっている。

でもこれだけ欠点があるのに、私は屁理屈を塗り重ねたようなこの作品に波長が合うようで、心地よく見られてしまう。私自身がそういう人格だからなのだろう。
能力バトルの駆け引きはジョジョやデスノートと同等かそれ以上に高度な域に達してるのに不人気なのは、登場人物の魅力がその二作品に遠く及ばないということなんだろうね。まあ確かに地味。

キャラクターデザインはまるでマネキンみたいで無機質だが、このプラスチックのような清潔感と冷たさが涼しげでまた良い。{netabare}終盤で出てくる菫の裸体を中学生らしいリアルな未発達の体つきで描いているのも好感を持てる。{/netabare}

なんで咲良田だけ能力者がいるのか、なんで能力を自覚できるのかわからないって言われて切られまくったが、17話でようやくそれを実現した3人が登場する。
1話の最初でその3人が出てくる意味深なシーンを見せるべきだったのだろう(それかシャーロットのOPみたいにシルエットを見せるとか?)。
まどかマギカでは1話の最初でワルプルギスの夜と戦うほむらと契約を迫るキュゥベエが出てくる。監督は先が読まれるから本当は入れたくなかったのだが、TVアニメなので切られないように外連味として仕方なく入れたという(総集編ではカットした。映画は最後まで観て貰えるので)。
この作品もそうすべきだったのかもしれない。

1巻の円盤売上223枚wそら碧ちゃんもTwitterであまり触れないわ…高度な内容でも伝わらなければ意味がないよねえ。

https://twitter.com/staff_aoi/status/907445601540784128
【碧】サクラダリセット遂に最終回か…。どのキャラも演じられることが幸せで楽しいけど、菫は特に、菫に私を試されてる感じがして楽しかったなぁ。よければ、彼ら彼女らの選択を最後まで見守ってあげてくださいね。

投稿 : 2021/07/24
♥ : 46
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

“時間操作系の隠れた名作”という扱いに将来なるのかも?な《魅力作》

◆物語の構造について

2クール作品で時間操作系の優秀作/面白作というと直ちに、
(1) 『STEINS;GATE(シュタインズゲート)』(“タイムリープ” 但し、終盤には文字通りの“タイムトラベル”も行われる)、
(2) 『Re:ゼロから始める異世界生活』(“死に戻り”と呼ばれる“ループ”現象)
・・・が思い浮かびますが、本作では“リセット”と呼ばれる新たな時間操作の在り方が提示されています。

因みに、
(1) “タイムリープ(時間跳躍)”は、対象人物の記憶を瞬時に過去の特定時点(※『シュタゲ』の場合は最大で48時間前)に転送して、その転送先の時点から別の世界線を分岐させる方法。
(2) “ループ(巻き戻し)”は、何らかの条件でセーブされた過去の特定時点(セーブポイント)に、別の条件(※『リゼロ』の場合は主人公の死)をトリガーとして、対象人物の時間が強制的に巻き戻される現象。
(3) そして、本作に描かれる“リセット”は、
 {netabare}①対象能力者が、自己の意思でセーブした任意の時点(最大で3日前)の時間・空間配置に、
 ②世界全体を、自己の意思によって、そっくりそのまま配置し直し、
 ③尚且つ、ほぼ全ての人々の記憶も(リセット能力者本人の記憶でさえも)セーブ時点のものに配置し直す{/netabare}、
・・・という現象を引き起こす能力であるが、但し、
 {netabare}④「記憶を保持する」能力者や、「(特定の能力者によって)ロックを掛けられた状態の空間や物体」には、この“リセット”の効果が及ばない、{/netabare}
・・・という制約がある、という設定になっています。

そして、私が本作を視聴していて特に前半({netabare}※第10話のダブル・ヒロインの片方の再生まで{/netabare})にかけて面白いと思ったのは、
{netabare}
<1> 『シュタゲ』や『リゼロ』と違って、主人公(♂)が自分自身で直接、時間操作(リセット)を引き起こすのではなく(※彼は“リセット”されても失われない“記憶保持”という別の能力を持っています)、
<2> 時間操作(リセット)を引き起こす別の能力者(♀)に指示を出すことによっ