記憶で異世界なTVアニメ動画ランキング 10

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の記憶で異世界な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月26日の時点で一番の記憶で異世界なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

83.0 1 記憶で異世界なアニメランキング1位
Re:ゼロから始める異世界生活(第2期)(TVアニメ動画)

2020年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (690)
3171人が棚に入れました
コンビニからの帰り道、突如として異世界へと召喚されてしまった少年、菜月昴。頼れるものなど何一つない異世界で、無力な少年が手にした唯一の力……それは死して時間を巻き戻す《死に戻り》の力だった。大切な人たちを守るため、そして確かにあったかけがえのない時間を取り戻すため、少年は絶望に抗い、過酷な運命に立ち向かっていく。​

声優・キャラクター
小林裕介、高橋李依、内山夕実、水瀬いのり、村川梨衣、新井里美、子安武人、赤﨑千夏、中村悠一、井口裕香、堀江由衣、堀内賢雄、植田佳奈、江口拓也、田村ゆかり、藤原啓治、能登麻美子、松岡禎丞、天﨑滉平
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

レム睡眠

{netabare}ネタバレだと怒られないかしら 『BOSSとティーパーティー』とで迷ったお題なのよ{/netabare}

#26~#38 全13話


通番ですので#1からどうぞどうぞ。
分割2クール前半の1クール目だという前情報だけ頭に入れて臨んでみました。制作会社やあらすじ、はたまた出演声優など視聴前情報なにかしら入れてると思います。私の場合は話数と分割クールの有無をけっこう気にします。心の準備ができて知っておけば完走後の戸惑いがありません。これだけ分割放送多くなってきて人気作の続編なんかこのパターン多いですから特にです。

この2期前後半で物語が終るかどうかわかりませんが次の後半でなにかしらの決着はするでしょう。いわば先発-中継ぎ-抑えの中継ぎ部分がこの期間の位置づけとなります。
相変わらずツカミとヒキがお上手。中断するタイミングを失ってしまい一気に観てしまいました。完走してみて次の後半がとても気になる終わり方をしてます。まとめて一気が推奨ですかね。

ふわっと完走後に思ったこと

 {netabare}あれ!?魔女けっこう揃っていい奴じゃね?{/netabare}

魔女教ってヤバい集団がいて1期松岡さんが演じられた大罪司教ペテルギウスみたいなイカレたおっかない人に苦しめられたので拍子抜けしたような変な感覚。
後半に向けて整理しておいたほうがよさそうですね。


それでは此度の“中継ぎ”について雑感。
メインヒロインのエミリアたんをメインらしく輝かせるための下地作りでしょうか。あまりにも強烈な光を放ちまくっていたレムは諸般の事情で後ろに下がってました。
1期の王選候補者たちとスバル陣営の交渉事なんか好きなエピソードなんですけど、ああいったスバルがひと皮むけるようなエピソードも控えめ。後半に向けた謎撒きに終始した印象です。死に戻りも成功に向けての試行錯誤とシンプルだった1期と比較し、その度に複雑怪奇になっていった2期とでもいえましょうか。タイムリープ作品ぽさが色濃くなってきて、比例して絶望指数も上がってきました。

充分面白かったと思います。後半戦に期待を持たせる中継ぎの役割を全うするいい仕事をしてました。
一つ不満があるとすればOP。あまりにもツカミに凝ったためかOP流す回数えらい少なかったかと。アニメーション含めてけっこう好きだったんですよ。



※ネタバレ所感

■(備忘)後半で解決しなければならなさそうなこと

{netabare}・“暴食”の大罪司教ライに名前と記憶を食われたレムと記憶を食われたクルシュ
・強欲の魔女エキドナの試練(エミリア?orスバル?)
・精神壊れたエミリアたん
・【重要】エルザとメィリィの屋敷襲撃
・【重要】多兎の聖域襲撃
・亜人ガーフィールの暴走
・ベアトリスの契約
・とにかくロズワールがイラッとするわ{/netabare}

{netabare}ざっと8つ。もっとあったかもしれない。
他にも魔女たちとの関係なんかは問題解決というよりあるべき姿を模索する感じかしら。

【重要】で挙げた項目は二律背反なわけでどっちかを取れば片方を失うっぽい。きっと両方救える“シュタインズゲート”を見つけるためにもがいていくぞ!が見えたところで前半終了です。{/netabare}


■声優のお仕事

・魔女が豪華

{netabare}“強欲”エキドナ(CV坂本真綾)
“憤怒”ミネルヴァ(CV小松未可子)
“怠惰”セクメト(CV中原麻衣)
“暴食”ダフネ(CV東山奈央)
“傲慢”テュフォン(CV久野美咲)
“色欲”カーミラ(CV石見舞菜香)
“嫉妬”サテラ(CV非公表)

これはどこ切りとっても耳が幸せだってやつ{/netabare}

・新井里美劇場

{netabare}#36「死の味」
たぶん監督からのオーダーが「400年の孤独が詰まった感じでばーんと頼むよ!」でしょ?

同クールSAOでの松岡さんが200年の芝居やってましたがあっちも凄かった。『レールガン』の白井黒子役もそうでしたけど余人に代えがたいと思わせる声優さんですね。{/netabare}



視聴時期:2020年7月~9月 リアタイ

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2020.10.08 初稿
2021.07.23 修正
2021.01.28 修正

投稿 : 2024/05/25
♥ : 66
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

死に戻りを見直すとき??

 『Re:ゼロから始める異世界生活』で終われば切りが良かったかもしれないです。一方で、続きも期待してたりするです。厳密に言うと『Re:ゼロから始める異世界生活▽新編集版』のすぐ続きとなる第2期のお話だったです。新編集版の最後の最後で、白鯨の時と同じ現象をエミリアから、目の当たりにするスバルは、どうしていくのか?「私、気になります!」だったです。

 ペテルギウスでまだ終わりではなかった波乱の幕開け、嵐を呼ぶみたいなワクワクする展開に期待するです。依然みたいなやり直しになるや否や、当ての外れたスタートに戻ってどうなるスバルだったです。
 レムにとどまらずクルシュも巻き込んでで、どうなる今後に見逃せなかったです。
 オットーも同行することになり、村、ロズワール亭への帰還から{netabare}フレデリカとの出会いベアトリスの再会から、ロズワール、ラムのいる聖域へだったです。可愛らしいペトラのメイド服が、似合っていたです。
 衝撃的なエキドナ、ガーフィール登場に{/netabare}怒涛の展開が待ち受けているです。

{netabare} 話数も短かったためか?今回の死に戻りは、1+6の7回だったです。
 大まかに見ると問われる聖域の試練、待ち受ける刃、ベアトリスの行動と謎、ロズワールとの対話、魔女の茶会、嫉妬の魔女襲来、ロズワール亭再びと新たな悲劇、ロズワールの思惑、二つ目の試練と集合する魔女、悲劇の実態と行き詰まりです。
 このなかで、スバルの両親を見ることができたのは、良かったです。{/netabare}

 一番キーポイントになるのが、エキドナっだったと思うです。聖域に欠かせない存在だけに、必要にスバルに付きまとうように見えるです。価値観考え方の違いがあまりにもかけ離れていて、キャラとしても大きく話を盛り上げていたです。終盤におけるスバルに迫る契約が、どことなくかけ離れていたようで面白い点だったです。

{netabare} ロズワールのとんでもない思惑と悲劇の真相、ベアトリスの真実と望み、遂に登場した嫉妬の魔女、エキドナも含め関わったスバルが出した答えは、何だったのか?お楽しみだと思うです。
 ロズワールの考え自分の無力さを認識したとき、{/netabare}起こったまさかの結末は、意外だったです。こんなので終わってしまうんだと思いながらもこの時、明らかに続くような伏線を残す期待を膨らましたりもしたです。
 欲を言えば、ここでいったん話を切ってほしくはなかったです。


以前作成した【『Re:ゼロから始める異世界生活』第1期新編集版 】「https://www.anikore.jp/review/2043484/」レビュで、4つ予測し期待した展開を3つ当てることができたです。
{netabare} エルザの再登場、レムとロズっちの再会、嫉妬の魔女の登場{/netabare}

投稿 : 2024/05/25
♥ : 10
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

分割2クールの1クール目

分割2クールの1クール目。
物語の評価は後半を見てからでしょうね。
{netabare}スバルの八方塞がり感を演出するため、{/netabare}事実上、物語は一歩も前に進んでいませんからねぇ。
13話もかけて・・・ですからね。
好意的に受け取れば『丁寧』、辛口で言えば『間延び』。
エミリアとか、ほとんど出番が無かったし・・・(言い過ぎかな?)

どちらにしても、ここまでで評価するのは難しいかと・・・。

声優さんの熱演は高評価です。
緊迫感がすごい!

2クール目を期待して待ちたいと思います。

投稿 : 2024/05/25
♥ : 36

79.6 2 記憶で異世界なアニメランキング2位
Re:ゼロから始める異世界生活 2nd season 後半クール(TVアニメ動画)

2021年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (535)
2354人が棚に入れました
俺が必ず、お前を救ってみせる。コンビニからの帰り道、突如として異世界へと召喚されてしまった少年・菜月昴。頼れるものなど何一つない異 世界で、無力な少年が手にした唯一の力……それは死して時間を巻き戻す《死に戻り》の力だった。幾多の死を 繰り返しながら、辛い決別を乗り越え、ようやく訪れた最愛の少女との再会も束の間、少年を襲う無慈悲な現実 と想像を絶する危機。大切な人たちを守るため、そして確かにあったかけがえのない時間を取り戻すため、少年 は再び絶望に抗い、過酷な運命に立ち向かっていく。

声優・キャラクター
小林裕介、高橋李依、内山夕実、水瀬いのり、村川梨衣、新井里美、子安武人、岡本信彦、天﨑滉平、名塚佳織、高野麻里佳、田中あいみ、能登麻美子、坂本真綾
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

今日も元気にレム睡眠

ナンバリングは#39 - #50と続きもんです。分割2期の後半に該当することもあってここでいったん区切りつけますね~な全12話。
地上波の録画での視聴で気づいたこと。30分の尺をぱんぱんに使ってる説が濃厚です。CMが少ない気がします。なんならOPも削ってストーリー用の時間を確保してるかのようでした。
あいかわらずレム睡眠中ということになるので物語そのものはノンレムで進行しますよって…んっ!?

言えることは2つ

 ・劇場版観ておいて良かった
 ・よく理解できなかったけど面白かった

前者:たまたまエミリアたんの過去をモチーフにした『氷結の絆』を観てたわけですが、今回は彼女が過去に向き合うお話。キチンと劇場版でのネタが良い意味でフラッシュバックしてくれました。もうひとつの劇場版『Memory snow』は未見です。
後者:「あれ!?どんな話だったっけ?」「なんでこんなこと言ってるんだろう?」が頻発しました。拒絶感が出てきてもおかしくないのに不思議と平気。よく理解できなかった理由は悪い意味で原作準拠と想定。行間をだいぶ省いてたのだと思います。それでも面白いと感じた理由はわりとはっきりしていて“一区切りつけたから”に他なりません。その結論に至るまでの大きな流れにブレがないので迷子にならずにすみました。


前半終了時点での着目点はこうでした↓

{netabare}・“暴食”の大罪司教ライに名前と記憶を食われたレムと記憶を食われたクルシュ
・強欲の魔女エキドナの試練(エミリア?orスバル?)
・精神壊れたエミリアたん
・【重要】エルザとメィリィの屋敷襲撃
・【重要】多兎の聖域襲撃
・亜人ガーフィールの暴走
・ベアトリスの契約
・とにかくロズワールがイラッとするわ{/netabare}

なんかしら結論が欲しかったのが8つありました。結果はそれら8つのうち1個目以外の7つが解消。大きな流れがブレてないよねと言ったのはこういった理由からでございます。これからの方は一気に2クール駆け抜けるでしょうがリアタイ組は余裕あればおさらい推奨です。

2期は制作側も冒険でした。1期で確立した作品の強みをあえて隠してますから。それはなにか?

 1.レム不在
 2.死に戻らない(後半2クール目)

職場にもレムのフィギュア持ってる強者がいます。あにこれの中でしたら「○○かわいい」頻繁に飛び交ってますが、こうして身近に嫁認定してるのがいるくらいには強烈な魅力を放つキャラクターです。客観的に4番エース不在でウケるのか?は不透明でした。
そして“死に戻るスバルの苦悩”。安易な死に戻りを是としないことをついに決意したナツキ・スバルが

 シュタインズゲート(仮)に辿りつけるか?

リセットせず最適解を手繰り寄せる最難関ミッションに取り組む2期後半です。タイムリープ風な楽しみ方のあった作品の視点の置きどころを変化させてなおそれを上回る魅力を提示可能かは不透明でした。
結果、レム不在や死に戻りのない展開はかえって良かったんじゃないかしら?と感じます。
エミリアに集中できて彼女の魅力も1期より引き出せてたと思いますし、エルザの屋敷襲撃と多兎の聖域襲撃を同時に防ぐ無理ゲーをどうクリアするかの謎解き要素も“リセット不可”縛りで面白みが増したと思われます。
だからこそよくわからんかった自分の理解力の無さを嘆いております。

{netabare}・エミリアの母って?
・ミネルヴァ(憤怒の魔女)なんかエミリアに思い入れありそう
・ペテルギウス えっ!? ペテルギウス???
・ベアトリスとロズワールの『先生』はエキドナでよい?
・虚飾の魔女パンドラさんってことでいいんですかね?7つに入ってないですけど…
・↑彼女時間操作できる能力っぽいからスバルの死に戻りの鍵になるのかしら?
・そもそも封印のメリデメがよくわかってないぞ
他にもスルーしてて気づかないの多々と思われる{/netabare}

あまりにも散漫となるのでここまで。
どこかで再度覗いてみよう。原作読めばいいんでしょうがなかなかそこまで辿りつかないんですよね。



視聴時期:2021年1月~3月 リアタイ

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2021.04.18 初稿
2022.01.28 修正

投稿 : 2024/05/25
♥ : 41
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

残機0のバルスと強情な猛者たち

【紹介】
2期後半戦ということで、1期と2期前半戦は必ず視聴しましょう。できれば劇場版も視聴しているとなおよいですね。

【シナリオ】
2期の後半戦。増えすぎてあちこちに散らばった伏線を一気に回収してきましたね。それとともに各キャラの過去の話をたっぷり時間かけて見せてきました。キャラクターに深みが出てとても良かったです。
ちょっと本編からの脱線が長すぎる気はしましたが。

【ちょっと残念だったこと】
{netabare}
エルザ、ロズワール、ガーフィールの行動原理が思っていた以上にしょうもなくて残念。3人とも生き方にリアリティがなさすぎる。
彼らのしょうもないこだわりがなければもうちょっと2期はすっきりして見やすかったと思う。
あとは怠惰司教が狂ったいきさつも意味不明だった。確かに同情はするが、ああはならんでしょ。
{/netabare}

【作画や音楽など】
作画、音楽、キャラ、声優、どれにおいても相変わらず素晴らしい。
テーマソングはどれも良曲ですね。Belive in you、Door。特にいい曲です。
綺麗に丁寧に作っていただいてありがとうございます。

【キャラクター】
キャラクターとしては、相変わらずエミリア推しです。

【総評】
相変わらずくどいところがたまにきずだけど、面白かった。
まだまだ謎は多く残されています。この壮大な物語の行く末を、最後まで見届けたい。


【ネタバレあり感想】
{netabare}

今までさんざんたくさん苦しんでもがいて、耐えて苦しんで、泣いてのたうち回ったことが、そうやって集めた欠片が、どうやってスバルや周りのみんなを幸せなルートに導くのか?

まるまる一クール使ってまったく話が先に進まないという前代未聞の手法を用いた前半戦。人によっては退屈で投げ出した人もいるでしょう。
それでも付き合い続けた視聴者に対する、ご褒美とでもいうのでしょうか?

すべてがうまくいく世界線にたどり着くためとは言え、スバルは失敗した世界を放棄することに慣れていきました。
ところが、スバルが捨てた世界に生きたエミリア達にとってはそれが唯一の世界線。どうせやり直すからと言って命知らずな行動をとるスバルは周りのみんなの気持ちを無視していると、魔女は指摘する。

そして後半は、これが最後だと腹をくくって一つ一つに全力でぶつかりました。
材料がそろったからこそ言えるセリフではありますが、やはり一度しかない人生だからこそ人は輝けるということなのでしょうか。
無限増殖で残機∞にしたゲームで人の心は動かせない。

これまで丁寧に垣間見せて来た欠片が、2期の後半戦で一気に結合しましたね。
エミリア達の抱えた苦しみ、乗り越えた悲しみ、それらを乗り越えてきた心のよりどころ、それは、それぞれの愛の形。

一生懸命頑張ると美少女の膝枕というご褒美があるから、バルスも頑張らないとバチが当たるよね。
ラム様の場合はさらに罵りと暴力という追加のご褒美つき。バルスには勿体ない。


{/netabare}

投稿 : 2024/05/25
♥ : 35

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

毎度おなじみの三大魔獣(大兎)

本作放送の直前に1期目の新編集版が放送されるといった配慮はあったものの、2期目から新規で観る人のことはまったく考えていないので本作視聴の前には1期目を観ておくべきです。もちろん2期目の前半クールも観終わっていないと本作は意味不明です。

ということでまだの人はここでさようなら…。


1期目は白鯨戦で綺麗に終わって、2期目の前半クールはその高揚感からの突き落とし展開で、分割2クールならそれらしく作られているかと言えばそんなこともなく単純に話数で前半と後半に分けられ、そして始まった2期目の後半クールがこちらとなります。

前半クール、あるいは既に1期目からも本作ではOP/ED主題歌が流れる頻度が他作品よりも少ない傾向がありましたが、この第2期後半クールに至ってはOP/ED主題歌ともにほとんど流れることはありませんでしたね。

そして地上波放送枠の都合などお構いなしのCM無しで29分間ぶっ通しなのが当たり前という、テレビ放送作品としては異例な構成で作られていました。

これだけ尺を使いながら中々ストーリーが進行しないこの2期目後半クールでしたが、終盤ではストーリー進行が一気に加速して放送前の期待にある程度沿った最終話を迎えることができたと思います。

1期目の白鯨同様、今期も三大魔獣の一角である大兎との戦闘はありましたし、人物的な掘り下げとしてはメインヒロインと目されるエミリア、王選でエミリア陣営の重鎮であるロズワール、聖域を作った魔女エキドナ、聖域の管理をしているリューズさん、禁書庫に閉じこもり出てこないベアトリスといった面々にフォーカスが当たっていました。

またBD/DVDのテレビCMでスバルに「何で」と言われながらもしゃしゃり出るオットーも、それに見合った大活躍をしていました。

エミリアを付け狙うエルザの再登場とそれに付き従うメィリィ、彼女たちとの戦闘も本作の特に終盤を盛り上げてくれましたね。

ロズワールに関する疑惑と、それに伴う王選での陣営の亀裂にまつわる第2期でしたが、3期目への期待をつなぐ形で穏当に終えることができたのではないでしょうか。

投稿 : 2024/05/25
♥ : 28

66.5 3 記憶で異世界なアニメランキング3位
ツバサクロニクル(TVアニメ動画)

2005年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (339)
2768人が棚に入れました
玖楼(クロウ)国に住む考古学者を志す少年小狼(シャオラン)と、その国の姫サクラは幼なじみ。ふたりは互いにひかれあっているが、どちらもその思いを口にできずにいる。
ある夜サクラは、彼女の持つ力を手に入れようとする飛王・リードの陰謀によって、記憶を失い、その記憶は無数の羽根と化して異世界へと飛び散ってしまう。サクラの命を救う手立ては、その記憶の羽根を全て集めて、サクラの体に戻すことだけ。
さまざまな次空に飛び散った羽根を集め、サクラの命を救うために、小狼は同行する事となった黒鋼、ファイ、モコナらと共にそれぞれの想いを胸に秘め異世界へと旅立つのだった…。
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

このサクラは「お姫様だっこ」ばっかりされてる眠り姫(笑)・・・OVAまで頑張って見続けると報われるかも?

※TV版(第1・第2シリーズ)、劇場版、OVA全部含めた感想・レビューです。

◆総評

本作のヒロイン(サクラ)、相手役(小狼(シャオラン))は共に14歳。
『カードキャプターさくら』のヒロイン(木之本桜)&その相手役(李小狼(リー・シャオラン))と同じ魂・同じ顔立ちを持った異世界の別人、という設定なので、同作を視聴済みの方は本作をより重層的に楽しめると思います。

但し、『カードキャプターさくら』の方が原作マンガとNHKで製作・放送されたTVアニメの世界観がほぼ一致していたのに比べると、本作の場合は

(1) 原作マンガは、後半(第15巻以降)に入ると、前半に撒いた沢山の伏線を回収しつつ、シリアスな展開となって目が離せなくなるのですが、

(2) TVアニメは、NHK製作・放送ということもあってか、シリアス展開に入る以前の原作マンガの無難なエピソードに、アニメ・オリジナルの類似したエピソードを水増しして、とりあえずご家庭で安心して見れる作品にまとめました・・・という感じが強く

(3) 辛うじて、OVA2作で、原作マンガの転換点となる重要エピソード(東京REVELATIONS)および、原作マンガで最も印象的なエピソード(春雷記)をアニメ作品としても鑑賞できるよう工夫をほどこした体裁になっています。

※TVアニメだけだと、原作マンガ全28巻のうち前半のほぼ14巻分(つまり、14/28=50%程度)のアニメ化に留まる。
※OVA2作まで含めても、原作マンガ全28巻のうち約20巻分(つまり、20/28=70%程度)のアニメ化に留まる。

つまり、本作は、原作マンガの一番美味しい部分(後半のシリアス展開)が、
(1) TVアニメだけでは、ほぼ全く伝わらず
(2) OVA2作までの視聴でも、まだ1/3くらいしか伝わらない
・・・とても惜しいアニメ作品になっていると思います。

それでも、個人的には、
<1> TV放送分だけでも『カードキャプターさくら』譲りのキャラクターの魅力が光っていて、十分に楽しめる作品でしたし、
<2> OVA2作では、「待ってました!」と叫びたくなるような、見事な伏線回収込みの急展開を堪能できました。

これから本作を視聴される方で、「いまいち面白さが分からない」という感想を持ってしまう方は、アニメ・オリジナル回(下記の*付きの回で、全52話中、16話もあります)は捨ててもいいので、とにかくOVA2作まで頑張って見続けると、それまでの視聴継続がようやく報われる気持ちになれるかも知れません。


◆シリーズ別評価

第1シリーズ        ★   4.0 (80点相当)
劇場版(鳥カゴの国の姫君) ☆   3.9 (78点相当)
第2シリーズ        ★   4.1 (82点相当)
OVA1(東京REVELATIONS) ★★  4.5 (90点相当)
OVA2(ツバサ春雷記)    ★   4.3 (86点相当)
---------------------------------------------
総合           ★  4.2 (84点相当)

※因みに 原作マンガ   ★★  4.6 (92点相当)


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回
*付きは原作マンガにないオリジナル回


=========== ツバサ・クロニクル 第1シリーズ (2005年4-10月) ===========
{netabare}
第1話 必然のデアイ ★ 玖楼(クロウ)国の姫サクラの異変(四散する心)、異世界への旅立ち、次元の魔女
第2話 戦うチカラ ☆ 「貴方の代価は関係性」、ハンシン共和国
第3話 破魔のカタナ ☆ 1枚目の羽根回収
第4話 汚れなき放浪 ★ 目覚めたサクラ、サクラの本質
第5話 魔術師のバトル ☆
第6話 泣かないナミダ ★ 2枚目の羽根回収、戻らない記憶
第7話 砕けたカタミ ☆ ナユタヤ国
第8話 神の愛娘 ☆
第9話 妖しきオンナ ☆ 
第10話 別離のカガミ ☆
第11話 選ばれたアシタ ☆ 3枚目の羽根回収
第12話 暖かなエガオ ★★ 湖底の町を見る話、小狼とサクラの記憶の齟齬、※ようやく作品の雰囲気に慣れてくる
第13話 まぼろしのオトギ ★ ジェイド国スピリットの町、エメロード姫
第14話 真実のレキシ ★  
第15話 信じるココロ ★ 4枚目の羽根回収
第16話 強さと優しさ ☆ シュトルム国、心の強い人
第17話 桜の国のカフェ ★ 桜都(おうと)国、※回想シーンに注目
第18話 にゃんことワンコ ★ ※サクラの表情の描写が良い 
第19話 生きるカクゴ ☆
第20話 午後のピアノ ★ 
第21話 鬼児のスガオ ☆
第22話 消せないキオク ☆ ※すもも・琴子(ちょびっツ)登場回
第23話 消えゆくイノチ ★ ファイ、小狼、サクラが次々と・・・
第24話 死闘のヤイバ ☆ エドニス国、※千歳さん登場回、シナリオの適当さが残念
第25話 究極のゲーム ☆ 今回は羽根を回収できないまま次の異世界へ
*第26話* 最後の願い ★ ツァラストラ国(空中神殿のある村)、サクラの祈り、5枚目の羽根回収{/netabare}
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★★★(神回)0、★★(優秀回)1、★(良回)11、☆(並回)14、×(疑問回)0 ※個人評価 ★ 4.0


OP 「BLAZE」
ED 「ループ」

※全26話中、アニメ・オリジナル回1


====== 劇場版 ツバサ・クロニクル 鳥カゴの国の姫君 (2005年8月) =====

*全1話* ☆ 35分弱の短編、{netabare}※トモヨ姫の出番多し {/netabare}

OP 「aerial」
ED 「アムリタ」


=========== ツバサ・クロニクル 第2シリーズ (2006年4-11月) ===========
{netabare}
第1話 危険なレース ☆ ピッフルワールド、異世界のトモヨ登場
第2話 三つのバッジ ☆ 
第3話 栄光のゴール ★ 6枚目の羽根回収、次元を渡る者
*第4話* 哀しいキセキ ☆ 再びツァラストラ国、7枚目の羽根回収
*第5話* 少年のケツイ ☆ 漁船ラゴスタ号
*第6話* 魔術師とデート ☆ 城塞都市ピット、ファイとちぃの話
第7話 阿修羅のイワレ ☆ 紗羅(しゃら)ノ国
第8話 終わりなきイクサ ☆ 阿修羅王と夜叉王、※珍しく作画乱れあり
第9話 ふたつのキオク ★ サクラ姫の「手当て」、小狼の謎、※物語が少し動きだす
第10話 時をこえるオモイ ★ 8枚目の羽根回収、時間を移動する力をも持つ魔女
*第11話* おえかきモコナ ★ エメロード姫の絵本の「物語」世界、9枚目の羽根を回収するが・・・
*第12話* 危険なロード ☆ 長距離バスで荒野を移動する話
*第13話* 始まりのワカレ ☆ 9枚目の羽根を再度回収
第14話 黒き鋼 ★ ニホン国諏倭(すわ)領、黒鋼&トモヨ姫の過去話
第15話 図書館のヒミツ ★ レコルト国中央図書館の「記憶の本」を求めて
第16話 望郷のカナタ ★★ 記憶の中の玖楼(クロウ)国、小狼の異変、10枚目の羽根回収
第17話 五つ目のチカイ ★ 黒鋼&トモヨ姫の過去話(続き)
*第18話* ケロちゃんとモコナ ☆ ケルベ国の守り神ケルベロス
*第19話* 二度目のクナン ☆ 再度ナユタヤ国へ
*第20話* 秘術のゴクイ ☆ キィシムの国、11枚目の羽根回収
*第21話* はたらくサクラ ★ 雪の町「ラグタイムワールド」
*第22話* 羽王カオス ★ タオの国、玄鶴の羽根
*第23話* 歪んだネガイ ★★ ※ここでようやく強敵登場、サクラ持て過ぎ笑
*第24話* 決意のナカマ ★
*第25話* 凍てつくミタマ ★ 囚われの姫、偽りの記憶
*第26話* 明日へのツバサ ☆ 12枚目の羽根回収、私たちの旅はまだまだ続くEND {/netabare}
----------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)2、★(良回)11、☆(並回)13、×(疑問回)0 ※個人評価 ★ 4.1

OP 「IT'S」
ED 「風待ちジェット」

※第2シリーズは原作の第14巻途中までの内容で終了
※全26話中、アニメ・オリジナル回15(TV版通算だと全52話中、アニメ・オリジナル回16)


========= ツバサ TOKYO REVELATIONS (OVA) (2008年3月) =========
{netabare}
第1話 魔術師の伝言 ★★ 酸性雨に腐食された東京、迫る右目の封印切れ
第2話 少年の右目 ★★ 小狼(本体)の目覚め、写身(ウツシミ)の暴走、吸血鬼の双子
第3話 姫君の視た夢 ★★ サクラの気付きと決意、飛王(フェイワン)リードの企み {/netabare}
----------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)3、★(良回)0、☆(並回)0、×(疑問回)0 ※個人評価 ★★ 4.5

OP 「synchronicity」
ED 「さいごの果実」


※本OVAは原作第14巻途中~第18巻途中までの内容
※REVELATIONは「黙示録」「秘密の暴露」「意外な新事実」の意味
※{netabare}吸血鬼の双子(カムイ-スバル){/netabare}がルルーシュ似!!CLAMP作品なので当然なのですが、思っていた以上にコードギアスと作画が似ていて思わず嬉しくなってしまう。
※第3話に、「あの人({netabare}木之本桜{/netabare})」が登場するアニメ・オリジナルのボーナス・シーンあり


=================== ツバサ春雷記 (OVA) (2009年1月) ==============
{netabare}
第1話 ★ セレス国からの帰還、日本国の桜、
第2話 ★★ 夢の中の国、本体vs.写身(ウツシミ)、サクラ散る、再び玖楼(クロウ)国へ {/netabare}
----------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)1、★(良回)1、☆(並回)0、×(疑問回)0 ※個人評価 ★ 4.3

OP 「SONIC BOOM」
ED 「記憶の森」

※本OVAは原作第21巻途中~第23巻末までの内容


*(2018年1月26日) 誤字修正

投稿 : 2024/05/25
♥ : 33

イブわんわん さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

いまだに未練が残る作品

多くの方がレビューされていますので詳細は省略。

見終わってからだいぶたちました。

大筋のストーリー、世界観と背景、音楽はとても好きです。
ここでこのシリーズ全てについて書きますが、とにかくなんでこんな無駄にひっぱるのか?
ほのぼの日常系ならわかるが、最後の作品終わってもう何年たつかな~。
ローゼンメイデンも同じように「つづきはよっ!」と思っていたが、今やってるので安心してます。

しかし、あれだけの展開をどう収束させるのか。
CLAMP作品は好きだが、どうも「心残りオブジイヤー」のアニメです。

小狼とさくらをこのままにしてては気の毒だ。
とは言え、その後の他のCLAMP作品において色んなキャラが出たりしてますので、よしとしよう。

まさか×××HOLICの侑子さんがこの人だったとは・・・。

2013.9.23追記
ツバサシリーズは、XXXHOLIC・CCサクラとリンクしてますので、理解するにはかなりの時間が必要になると思います。

投稿 : 2024/05/25
♥ : 17

石川頼経 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

NHKアニメの良作です。

牧野由衣さんのデビュー作で、入野さんのテレビアニメでの出世作でもあります。
とにかく音楽が良く牧野さんの歌が素晴らしかった。

内容も「羽根」を集めていろんな世界を旅するもので、今はよくあるパターンですが、当時は新鮮に感じました。
「涙あり笑いあり恋愛ありバトルありレースありのいろんな要素を詰め込んだ大活劇もの」です。

人気女性漫画家CLAMPのスター・システムとハイパーリンクを採用した作品、つまりCLAMP作品をスパロボのようにしたもので、とても楽しい出来です。
キャラクターもCLAMP作品のキャラ総出演です。
出で来るキャラ、出てくるキャラ全て魅力的で特に伊藤静さんのチュニャンが好きでしたね。

原作漫画の方は終盤にアニメ化が難しい展開になってしまい、アニメでは完結しませんでしたが、
とても良いアニメだとは思います。

投稿 : 2024/05/25
♥ : 12

78.5 4 記憶で異世界なアニメランキング4位
本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第二部(TVアニメ動画)

2020年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (359)
1532人が棚に入れました
本のためなら巫女になる!「三度の飯より本が好き」な女子大生・本須麗乃が兵士の娘・マインとして転生した世界には、本がなかった。平民は識字率が低く、羊皮紙で作る本は高価でお貴族様のもの。そこでマインは決意する。「本がなければ作ればいい!」試行錯誤の末、商人のベンノと出会い、商人見習いになるために植物の紙を完成させるが、マインの体は「身食いの熱」に蝕まれていた。貴族が魔力を持つこの世界で、時に魔力を宿して生まれる平民がいる。それが「身食い」。増え続ける魔力を吸い取る魔術具がなければ、生き長らえることはできない。そんな時、洗礼式で神殿の図書室を発見したマインは、巫女見習いになりたいと神殿長に直談判する。すったもんだの末、マインは魔力を奉納する青色巫女見習となることが決まった。しかし、本来、貴族に与えられる「青の衣」を平民上がりのマインが纏うことを快く思っていない者も多く、マインの行く手は前途多難。問題児ばかりの側仕え、神殿の階級社会……。麗乃時代とも下町時代とも異なる神殿の常識がマインの前に立ちはだかる。果たして、マインが心ゆくまで読書できる日は来るのか!? そして、マインは本を作ることができるのか!?

声優・キャラクター
井口裕香、速水奨、田村睦心、子安武人、中島愛、小山剛志、折笠富美子、日野聡、前野智昭、内田彩、中博史、三瓶由布子、狩野翔、都丸ちよ、鈴木みのり、安野希世乃
ネタバレ

元毛玉 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

続きが読みたい病

原作既読

原作者の思惑通り
「続きが読みたい病」にかかっています(苦笑)

お話のざっくり概要
本好き…ってか本狂いって感じの幼女マインは
1期ですったもんだあって神殿に入る事に…
(詳しくは1期をみてね)
世界を本でいっぱいにするという大きな野心を
持つマインが神殿や孤児院の改革に乗り出す
だいたいそんな感じ

原作だと1期が1~3巻の兵士の娘編に相当
2期は4~7巻の神殿の巫女見習い編
なんだけど物語は累計6巻目のプロローグで終了
なので神殿の巫女見習いは後半分ぐらい
残ってる感じです。

■物語
アニメ2期は全体的に駆け足気味でした。
尺の都合で色々とカットされてますが
要所は抑えられているので話としてはまとまってて
ダイジェストで楽しめる感じです。

面白いと思った方は原作で補間すると良いかと~

■作画
たまに崩れる時はありますけど、
積極的に動かしているのが個人的には好感持てて
子供の表情を表現しようと挑戦しているのは
凄く良いです。なので加点してますw

あと、椎名優さんのカラー絵はとても綺麗なので
一見の価値ありますよ。
原作書籍を買う楽しみはほとんど
椎名優さんの新しい絵と四コマを見たいからですw

■声優
主要メンバーはハマリ役が多くて
どのキャラクターも魅力的に彩を添えてますね。

ってか、速水奨さんの歌声ww意外にたっかww
子供の頃の自分に「速水奨さんが歌を歌うよ」
と教えても絶対信じないと思うw
神(歌わせたスタッフ)に祈りを!!!

この後の原作キャラで勝手に声イメージ
ついちゃう人が既に何人かいて困ってます。
特に{netabare}ヒルシュール{/netabare}
ドラマCDでは田中敦子さんがやられてるらしい
けどまだ聞いてないので
なぜか勝手に朴璐美さんでイメージ固まってる
多分…だいたい{netabare}進撃{/netabare}のせいw

■音楽
BGMは作品に合ってますね。
フェシュピール?っぽい音のBGMも多いです。
OP/EDはどちらも名曲です!
普段はよりこっちが好きって簡単に出るんですが
これほんと両方良くて甲乙つけがたいんです。
うーん、くまった…

■キャラ
駆け足でエピソード削ってるので
原作よりもキャラの掘り下げが少し不足気味…
小説程には細かい描写が出来ないから
割り切って短時間で理解しやすいように
セリフを改変していますね。
原作を読むと印象変わるキャラもいるかも?です

あと、ルッツはやっぱりいい男ですねー
それにショタの涙は可愛い(*´Д`)ハァハァ

ここからはアニメ放送分までの原作の話
未読の方は、ネタバレ注意ですよ!
■アニメと原作の違いについて
{netabare}
◆ルッツエピソード
{netabare}
ディードおじさんはセリフ改ざんされまくって
あれじゃ全く別の印象になるなーとw
原作だと不器用ながらにも言葉を尽くしてて
和解する所とルッツの仕事ぶりを見て
見直す部分がしっくりくるんですが
やっぱ伝えるのに時間かかるからバッサリなのかな
{/netabare}

神殿もちょいちょいマイルドにカットされてます
一応、そっちはまぁ良いとして…

◆下町エピソード
{netabare}
ヨハン出さないのはどうなん??
グーテンベルクですよ!?歴史変えるんだよ!?
本好きという題材で印刷の主要キャラが
丸ごとカットなんてそんなぁー(´;ω;`)
ま、確かに話の主軸とは関係ないから
ルッツ+他雑多な職人が頑張って作ったにしても
差支えはないんだけど、グーテンベルクがぁぁw
個人的にはグーテンベルクと呼ばれて困っている
ヨハンのエピソード好きなんですw
実際に呼ばれるのはアニメのちょい後ぐらいから
だから3期orOVAで過去に会ってたって
エピソード付け足しでイケルかも?
{/netabare}

◆本須麗乃
{netabare}
んで、一番カットが納得いかなかったのは
本須麗乃の所ですね。
麗乃のはマインの考え方の根幹部分になるので
端折らないでやって欲しかったなぁと(´;ω;`)

ここをしっかり丁寧に描いているかどうかで
神殿の巫女見習いの後半エピソードが活きるし、
養女になってからのちょっとした、ふれあい等の
エピソードでの仕草・表情・セリフどれをとっても
中に詰まっている情報量が変わってきます。

原作だと
本だけがあれば良かった麗乃時代…
本のない世界に来て、一人では生きられない虚弱で
家族に支えられて愛されて生きている実感を得て…
本以外に大切なものに気づく

思い出さないようにしていた麗乃の記憶に触れ
当時は気づかなかった親の愛情
それをずっと注がれて育ってきた事を改めて感じ
「おいしいよ、お母さん」のセリフ
自分も親が亡くなっているのでここのセリフ
凄く分かるんですよね。できなかった親孝行や
言えなかった普段思ってた感謝の言葉ってあるんで
何気ない一言なんですけど重いなと感じてました

アニメで「行かないで」と改変されていたセリフは
原作は色々な言葉での後悔の詰まった「ごめんね」
原作の描写を経てのエーファへのセリフは
やっぱり重みが違うんですよね。
その後のマインの家族や身内認定した人への
過剰な想いの強さは麗乃の後悔の裏返しです。

今後の家族との繋がりを大事にする言動全ての
元となるエピソードなので端折って欲しくなかった
そこだけがとても残念です…
{/netabare}

あの部分を簡略版で済ませるって事は
これ以降の話はアニメ化する気が無いのかも?
まぁ原作長すぎるので全部アニメ化は難しいですが
もう少し先まではやって欲しかった(´;ω;`)
{/netabare}

3期欲しい…凄く欲しい。
この後のエピソード凄く好きなんでやって欲しい
原作累計7巻目の243Pはイラストだけで泣ける
凄い絵です。
あの部分をアニメでどう描くのか凄く楽しみです。

投稿 : 2024/05/25
♥ : 32

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

いよいよ、第二部「神殿の巫女見習い」!→ 第二部途中だけどキリの良い最終回でした! そして第3期へ!(やったね!)

ということで私は原作既読ですが、とりあえず放送開始前のレビューです。

第二部の PV 来てますね。
https://youtu.be/bD53ze25S_E

アニメ第一部を観ていれば外伝は観ていなくても大丈夫だと思います。
以下、まだ第一部を観ていない方には非推奨。





第一部の最後で、マインは神殿で魔力を提供する神事を司る「青色巫女」の見習いとして神殿入り(ただし神殿に住むのではなく自宅から通い)となりました。

マインの最終目標は「図書館の司書になって、本をたくさん読めるようになること」ということでしたが、その前段階として「安価な本を作る」というマイルストーンが設定されました。第一部ではさらにその前段階として植物紙の開発に成功していますね。

しかし、製本に必要な技術として印刷技術の開発が不可欠です。青色巫女見習いとなったことで寿命問題の解決に進展が見られ、また扱いも平民よりはやや貴族寄りの身分を確保したマインですが、果たしてマイン工房謹製の本は完成するのか、そして「神殿で魔力を提供する」といっているもののそもそも「魔力」とは何なのか…?

また登場キャラクター的には神殿関係者、特に魔力を持たず側仕えや下働きをする灰色神官・灰色巫女が増えてきます。

神殿でのマインの活躍や、如何に…(笑)?

2020.6.21追記:
第26章(第二部12話目: 最終話)まで視聴終了。
家には既にBD-BOXが届いております。

原作ではこの最終話のエピソードではまだ第二部は終わらずこの辺りで第二部の2/3を消化といった感じだと思いますが、第三部以降のさらなる「下剋上」展開をほのめかすセリフが出る第二部3巻目冒頭の場面を見せることで、上手くまとめていました。

アニメ第25章、第26章の終盤2話の辺りは以後の展開を考えても重要なエピソードで、ここをしっかり描いておくことで、仮に続編がアニメ化されるとしても破綻なく継続できるストーリーになっていたと思います。

ここまでのアニメ化自体はとても良かったと思います。

この作品の特徴の一つとして、主人公マインの身分が上がるのに伴ってこの世界に関する読者に与えられる情報が増えていく、という点があります。

ストーリーが進むにつれて「あそこはどうなっているの」的な疑問に回答が与えられていきますので、この後のストーリーもアニメ化されていくことを希望します。

2020.7.12追記:
アニメ公式twitterアカウントにて、第3期制作決定の報がありました。ひゃっふう!

投稿 : 2024/05/25
♥ : 49
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

一期から更に面白さ増してます!

<2020/6/27 初投稿>
録画してたのを一気見しました。

前作レビューで「マジ二期期待」と下手クソなライム刻んでしまった私ですが。
期待通り面白さが増してました。
一気見があっという間。

<一期までのあらすじ〜本栖麗乃(もとすうらの)は、図書館司書を目指す「活字中毒」「ビブリオマニア」「読書狂」というレベルの本好きの卒業を控えた現代日本の大学生女子。
「うらの」はとある事故で死亡し、中世ヨーロッパに似たファンタジーな異世界の庶民の家に幼い少女「マイン」として転生します。
ところがそこは、まだ活版印刷も安価な紙の製造技術もなく、本はとても高価で庶民の手に届かない、「本好き」にとっては過酷な世界でした。これは{netabare}「本が手に入れられなければ自分で作ればいい。」{/netabare}と文字通り奮闘するマインのお話です。>


さて、二期の本作で巫女見習いとして神殿に通うことになったマインですが。
一期では1章のアバンで思わせぶりに登場、なのに最後の方までなかなか出てこなかった(でも次回予告は常連客の) {netabare}「速水奨さん」もとい「フェルディナンド神官長」{/netabare}がついに本編レギュラーに!

二期ではこの二人のやりとりがわりかしメインになっていきますが、まあでもマイン家族もルッツも普通に出ますし、
ベンノさんも相変わらずのツッコミ驚き役というひな壇芸人のような働きをしてますし 笑。
さらに新キャラもレギュラー級が約4名追加。


感想です。

「アニメ一期は序章。面白くなるのはこれからですよー」との原作ファンの評判は耳にしておりましたが確かにその通り。
一期は街の中(自宅と門番と商館)と森という比較的狭い世界での物語でした。
面白かったんですけどちょっと平面的でもあり。
二期はそこに神殿が加わり、さらに貴族社会が垣間見えることで物語が立体的になったように感じます。
厚みができたというか。

マインに立ち塞がる問題の種類も深刻さも増していきますが、その分物語もグレードアップ!

つまりさらに面白くなってますよ!


この作品をあらためて思い返すと、

まず世界観の作り込みが素晴らしい。
細かいところまでよく練られてるし、「よくこんなもの思いつくな」と発想に感心してしまうところもあります。

さらに登場人物の「心の動き」も自然且つ繊細で素晴らしい。
前作のレビューでもちょっと書いたんですが、{netabare}「元いた世界に想いを馳せる」{/netabare}というある意味当たり前の心情が、うまいところでしっかり描かれてます。
(よくある「異世界転生・転送系なろう」では{netabare}元の世界のこと「未練ない主人公」が多いというか、「元の世界?なんだっけ?」{/netabare}ぐらいの扱い多くないですか?)


そして世界観の上で、登場人物が紡ぐ物語が素晴らしい。
ここは二期の本作ではまだ絶頂ではないんじゃないかと予想していて。今後さらにレベルアップしていくんじゃないかと期待しております。

本作は自分の中では名作になりつつます。

まだ完結という感じではないので三期が欲しい。

「マジ次期待(`・ω・´)」(←懲りてない)

投稿 : 2024/05/25
♥ : 41

66.3 5 記憶で異世界なアニメランキング5位
回復術士のやり直し(TVアニメ動画)

2021年冬アニメ
★★★☆☆ 2.5 (456)
1092人が棚に入れました
【癒】の勇者としての素質に目覚め、勇者たちと世界を救う冒険の旅に出ることになった少年・ケヤル。しかし戦闘能力のない回復術士には、勇者たちにその能力を搾取され虐待を受ける日々が待っていた。自由と尊厳を奪われ、自我すらも失いかけたケヤルはある日、正気を取り戻し《回復》の真実に辿り着く。《回復》はただの癒やしではない。《回復》は世界を、人を、根源から揺るがす力である、と。ケヤルは世界そのものを《回復》し、四年前からすべてを“やり直す"ことを決意する。そして勇者たちへの報復に胸を躍らせるのだった……。「さあ、パーティー<復讐>のはじまりだ─」

声優・キャラクター
保住有哉、渋谷彩乃、石上静香、相川奈都姫、高森奈津美、津田美波、ふじたまみ、稲田徹

「ひろ。」 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

個人的には神アニメになってしまいました(追記あり:北米版BDを購入して)。

>3話まで視聴して
原作未読です。

1話観た段階では、単純に”なろう系作品”の過激エロ版??・・といった印象。

2話観終えた時点で、「あれっ?結構、面白くないかコレ?」って思って

3話観終えた時点で、それは確信に変わりました!。


面白いです!!。

たしかに完全にほぼエロゲなんですが、かなり良質エロゲなのでは??(詳しくないw)。
もしエロゲ版あるなら買ってもいいくらいだし
それがアニメで毎週観れるというのも、これはこれでかなりありがたい!。


個人的に何が高評価なのかというと
単純な安易なエロイベントの乱発とかではなく
登場人物たちの置かれた環境における絶望がしっかり描かれている。

渦巻く人々の悪意、裏切り、策略など
また恨み恨まれといった連鎖
人間の本質をえぐって描いているあたりなど

今、思い浮かぶのは、コードギアスやひぐらし(初期TV版)
等の要素をしっかり取り込んだ、良質エロゲ!
といったところでしょうか?。


1話2話では見えてこなかった
主要キャラ2名(主人公とフレア)も
3話の時点で、自分の中でかなり魅力的に変化してきました!。
これは話の構成が上手いのでしょうね。

フレアの中の声優さんも、素晴らしい演技されていて
魅力的な演技に感じています!。
これを機に、今後も羽ばたいていかれることでしょう。

4話以降もさらに主要キャラが増えていきそうなので、目が離せませんね!。


-------------------------------------------------
>6話まで視聴して
3話までで感じた確信はゆるぎないです!。

毎週楽しみで仕方ないですし
毎週期待を越えてくる、いろんな意味での”濃さ”が素晴らしい!!。
よくあれだけの要素を詰め込んで
なおかつ成立させていることに驚愕っ。

とにかくアニメ化スタッフ様方が、かなり優秀なのでは??。


まず、ケアルの幼い顔であの言動・・は、ホントイライラさせられますw(誉め言葉)。
それを逆手にとった展開や演出に唸ります!。

作り物?であるかもしれませんが
ケアルガでみせる表情や、おだやかな語り口調にはかなり好感^^。
(ここはケアルガの声優さん絶賛^^)
・・かと思えば1周目で受けた苦しみへの本音吐露と憎しみの感情爆発表情!。

物語の展開や重要なセリフ、キーワードなどの随所に
コードギアス感が溢れてしまってますw。

・・ここは、むしろエロ特化した同人劣化ルルーシュ?
的な楽しみ方もできてしまって、残念ながら評価は下がりません><。

下手したら、単純なパクリといわれてしまうかもですが
この物語にあわせた、新たな上手い使い方、再構成がなされてるので文句なしですね^^。


作品の3種類のバージョン違い!?
(2種は知ってたが3種あるのは今調べて知ったw)・・も見逃せません!。

・テレビ放送版
・やり直し版
・完全回復版

はい。完全回復版というネーミングセンスも秀逸ですし
テレビ放送版も、単純なただの光規制にとどまらず
どこか、のんのんびより的な素晴らしい自然の背景と
時間が止まったかのような、ゆるやかな平和な時間の流れが表現されていますw。

これは、2度・3度おいしい♪。


主人公があまりにゲスいという評をよく目にしますが
1周目であれだけのことをされてしまった人間が
正常でいられることは、まずありえないでしょう><。

本人も語っていますが、いろいろ壊れてしまっています・・。。

でも、壊れてしまっているながらも、なんとかしようとしているところ

なんだかんだいいながらも
時折見せる人間らしさ・・。


また、ただの狂気に描かれているようなところも
それらは本来人間があらゆる両面持ち合わせてるところ・・?
と感じさせられるような
突っ込んで描かれたようなものに、なにか惹かれてしまうのです^^。


音楽面ではED曲がとにかく素晴らしい!!。
3連符??のところのリズム感と世界観の変化が心地よく
まず最初に本作を好きにさせられた要因は
間違いなくこのED曲でした♪。


-------------------------------------------------
>12話まで視聴して
結論から言うと1話から12話まで終始完璧でした!。

エロ系に寄った作品って、序盤数話までは素晴らしいと感じた作品でも
後半はネタ切れ等で失速してしまうことが多いように感じますが
本作は、毎回ネタの捻り方が秀逸でした♪。

特に10話での日笠さん登場は完全に予想外の神展開&神キャストでした!!(絶賛)。


最終話のラストは、若干説明的な感じにもなってしまってましたが
ケヤルガの心情変化描写が描かれていた点がよかった。
(もちろんそのままを鵜呑みにしてるわけではなく)


終盤で仲良くなった彼って魔族だったのですね。
ずっと人間だと思ってました。
生存させておいてほしかったな~。


ケヤルガは心を開いてしまって自分が変わってしまうことを恐れてるのですね・・。
本来の王道正義もの作品では、そっちルートが正解なのかもしれませんが
ケヤルガは1周目で受けた自身への凌辱によって
ほぼ完全に(99%くらい?)壊れてしまっているので
そちらの方にケリをつけない限りは
もう前に進めなくなってしまっているように感じられます。

でも、時々、わずかに残っている1%の良心のケヤルガが見え隠れする
ところがグッときます。
でも99%の壊れケヤルガによって、打ち消されてしまうのですが・・。
(仲良くなった彼を助けない結果になってしまうあたりも)


あと、毎回のエロ描写ですが
ケヤルガは1周目で受けた自身への凌辱によって
日課となってしまっているので(立場は逆ではあるが)

逆に壊れてしまってるがゆえに
この日課をこなすことで安心感を得たり
自我が保てているようにも感じられてしまいます。
限られたコミュニケーション手段の1つなのかもですね・・><。

まあ日課ならば仕方ない?・・ですか。。


ああ、書き忘れるところでしたが
クライマックスでの戦闘シーン描写もなかなかよかったように思いました。

あと、キャラデザは文句なしの満点です!!。


はい。2期切望します!。


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>北米版BDを購入して
国内版BDの購入をずっと迷ってましたが金額との折り合いがつかず、ずっと保留にしていましたが
北米版BDが発売されたことを知りました。

レビューでは強制字幕が消せないとあったので、そこがひっかかってたのですが
金額が国内版に比べて圧倒的にリーズナブルだったため、強制字幕を納得したうえで買ってみました。

で、まず家庭用のBDレコーダーで再生を試みたところ再生できませんでした。
リージョンコードは問題ないのですが、国コードロックで機種によっては再生できないようです。

次にPS4で再生してみたところ、再生できました。
ただし、強制字幕は消せませんでした。
まあこれはこれで、英語に親しむ教材に・・。なる?。
・・まあ視聴には問題ないのですが、消せるものなら消したい・・のが本音です。

次にパソコンでの某社の有料再生ソフトで試したところ
最初、再生できなかったのですが
国コードを変更したら再生できました^^。
ただし、強制字幕は消せなかったので、PS4と同じ結果でした。

最後に、無料再生ソフトを試してみたところ、設定で消せました^^。
ただし、日本製の再生ソフトではないので、もろもろ自己責任で・・ということですね。。
まあでも、やはり快適に視聴できたので、結果満足でした。


ひさびさの再視聴でしたが、評価が揺らぐことは全くありませんでした!。
むしろ盤石に。

投稿 : 2024/05/25
♥ : 36

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

人の心理として説得力がある展開。性表現の線引き問題。

 アニメにおいて性の欲望をどこまでどうやって表現するか、ですよね。

 さて、最近のアニメの性表現ですが、たとえば少女擬人化、不必要な露出の多い戦闘服、一見無垢な女の子の集団が温泉に入っているなど、欲望を持っていないように見せかけて表現し、妄想や2次創作で消費しています。

 これは庵野秀明からの系譜を見ればわかりやすいですが、一見SF設定としてのプラグスーツが、実際は彼のウルトラセブンのアンヌ隊員の制服への性的な欲望であり、また、大きなお友達としてセーラーマーキュリーが大好きでそれを綾波にした、と聞きます。

 庵野秀明から始まったのかは知りませんが、俺は変態じゃない、性欲なんてないよ、というアニメを作ってそれを性的に消費するという手法が今の深夜アニメの流れなのでは、と思います。

 また、処女厨が巷にあふれた結果、物語の男子から性欲がどんどん消えてゆきます。いや、性欲はそのままで、ミニスカやビキニアーマーの戦闘美少女、ラッキースケベまでの寸止めが横行してゆきます。
 加えて、人の悪意や辛い経験をアニメとはいえ見るのが不快という状況が日常系アニメ、おっさん趣味を少女が行うといったまったりアニメにつながってゆきます。

 さて、このアニメです。このような理由から登場人物にクズしかいない、過度な性的表現が視聴者に不快な思いをさせているという事実はあるでしょう。

 ですが、面白かったです。
 中世から近代革命までの間の、戦闘するための集団、今の転生ものでいえば、パーティーですが、娯楽もない、貞操観念も低い、まして戦いでアドレナリンが出まくっている状態です。ここに男女がいれば普通毎晩セックスするでしょう。

 人間の行動原理としてセックスが中心になるのは当たり前ですし、金銭欲、権力欲、人を貶める快楽などが人の行動原理になるのも自然なことです。

 この物語の展開は、その意味ではこの1,2年で見てきたアニメの中で一番自然でした。ちょっと盾の勇者もそういう表現に近づきましたが、やっぱりマイルドです。このアニメは、物語として見ていて主人公の行動原理で「それはないだろう」みたいな展開がほとんどなかった気がします。

 ヒロイン?も復讐の対象として主人公を盲目的に愛するように仕向けられますし、奴隷の美少女が主人公にのめり込む心理も自然でした。だって、命の恩人、村の恩人、そして、性欲を満たしてくれる相手ですから。奴隷の私に優しいから好き!という展開でないのは素晴らしいです。

 もちろん、まずセックスシーンが必要かという配慮は必要ですが、この物語は、人間の醜い欲望の上に成り立った世界観や倫理観、物語の展開上、違和感がありませんでしたし、あれがあるから、主人公の行動原理が物語として説得力を持ちます。

 人間の性欲を無視して、いい子が集まる物語にちょっと飽きていたので、非常に面白かったです。

 ただし、性的な表現、残虐な表現があるよ、ということが視聴する前に表示される配慮が必要です。特に女性視聴者に対し、不快に思える表現が多々あるのは事実です。そういう前提を見る前に提示し、視聴者側が自己責任でフィルターを掛けられるような配慮、つまり、ゾーニング(線引き)が必要だと思います。


 この作品への評価は、今のアニメ事情を考える上で、ものすごく参考になると思います。話としても面白かったです。ちょっとアンチテーゼ的に評価は高めにつけましたが。
 なお、女性の方は、そういう作品OKの方だけにしたほうが、いいでしょう。

投稿 : 2024/05/25
♥ : 8

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

復讐劇

ひたすら復讐そしてエロ。
一気見してしまった。
意外とバカにできないぞこの作品。

チートながらもどんどん復讐していく様子は痛快とも言える。
復讐するにあたって、我を失うほどのかなり命がけな行動もしているわけで単に俺つええっていうわけでもない。

凌辱してきた相手を潰す作品が個人的に好きなのかもしれない。
現実には復讐はできないが、エンターテイメントで少しは憂さ晴らしになるのかも?


OP
残酷な夢と眠れ 栗林みな実
ED
夢で世界を変えるなら ARCANA PROJECT
栗林みな実さんの歌声いいよね。好きだ。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
【癒】の勇者としての素質に目覚め、勇者たちと世界を救う冒険の旅に出ることになった少年・ケヤル。しかし戦闘能力のない回復術士には、勇者たちにその能力を搾取され虐待を受ける日々が待っていた。自由と尊厳を奪われ、自我すらも失いかけたケヤルはある日、正気を取り戻し《回復》の真実に辿り着く。《回復》はただの癒やしではない。《回復》は世界を、人を、根源から揺るがす力である、と。ケヤルは世界そのものを《回復》し、四年前からすべてを“やり直す”ことを決意する。そして勇者たちへの報復に胸を躍らせるのだった……。「さあ、パーティー<復讐>のはじまりだ─」

第一話 回復術士は、やり直す!
幼少の頃から勇者に憧れていたアルバン村の少年・ケヤル。穏やかな日々を過ごしていたが、ある日、どこからともなく森の奥へいざなう声が聞こえてくる。湖にたどり着くと目の前に現れた星の精霊から森羅万象を見通す「翡翠眼」を譲り受けたケヤルは、かつて【癒】の勇者として生き、この世界を《回復》した記憶を取り戻すのだった。

2. 回復術士は、フレア王女を壊す!
想像を絶する《回復(ヒール)》の苦痛。ケヤルは拒絶するも、フレアの謀略によって《回復(ヒール)》の使用を強制されてしまう。暴行、陵辱、薬漬け……。それは勇者としての威厳だけではなく、人間としての尊厳も奪われる、まさに地獄であった。耐え忍ぶこと、約半年。薬物耐性の熟練度が上がったケヤルはついに正気を取り戻し、フレアと対峙する。

3 回復術士は、奴隷を買う!
身を隠すため、フレイアとともに王都を離れることにしたケヤルガは、その道中、勇者たちと過ごした日々の夢を見る。フレアの犬となり、ブレイドの暴力にさらされ、ブレットの異常な愛を受け止めていた毎日。虐げられた記憶は、改めてケヤルガの復讐心に火をつけるのだった。そして辿り着いたのは自由都市ラナリッタ。この街には原因不明の奇病が蔓延していた…。

第四話 回復術士は、セツナを手に入れる!
ジオラル王国軍--それはセツナの仇であり、ケヤルガの復讐対象でもある。王国軍が再び氷狼族の村を襲撃するとの情報を得たケヤルガは、セツナにその情報を伝えるも今のセツナでは対処できないと厳しく指摘。強くなるためにケヤルガの“力”を借りるかどうかを迫る。復讐を遂げるためならなんでもすると話すセツナは……。

第五話 回復術士は、新しいおもちゃを見つける!
水辺で戯れるフレイアとセツナを衝動的にかわいがったり、魔物を使った極上のごちそうに舌鼓を打ったり……氷狼族の村を救ったケヤルガは、束の間の休息を楽しんでいた。そこへ忍び寄る影が一つ。ゴルドマンとの取引を終えたケヤルガに鋭い剣が襲いかかる。目の前に現れたのは、ケヤルがかつて癒した人物だった。

第六話 回復術士は、血と涙を流す!
ある朝、ラナリッタにジオラル王国軍がやってくる。彼らが引き連れているのは、ケヤルガの故郷アルバン村の村人たち。ケヤルへの復讐に燃える近衛騎士隊長・レナードが、ケヤルをおびき出すために準備した人質だった。ケヤルガは兵士に扮装し王国軍の情報収集に当たるが、そこでレナードたちの“大罪”を知り激しい怒りをあらわにする。

第七話 回復術士は、正義を執行する!
怒声が響き渡るコロシアムに、姿を現した【癒】の勇者ケヤル。敵指揮官は、次々と兵士を仕留めていくケヤルを恐れ、磔になった村人を人質に彼を制止する。しかしケヤルは一切動じる様子もなく、己の正義を貫くため、ある行動に出る。一方、フレイアたちもまた追い打ちの一手を準備していた。

第八話 回復術士は、魔王と出会う!
人間と魔族が共存する街ブラニッカ。かつての戦争でジオラル王国に見捨てられたこの街は、魔族と手を取り合うことで生きながらえ、独自の文化を築いていた。ブラニッカに到着して早々に酒場で情報を集めるケヤルガたち。すると、そこへ魔族の少女・イヴがやってくる。初対面のはずだが、その面影には見覚えがあり……。

第九話 回復術士は、食べ物の恨みを晴らす!
ケヤルガたちの“日常”に戸惑いと恥じらいを隠せないイヴ。そんなイヴに、ケヤルガはある提案をしてくるのだった。それは魔王の追っ手を振り切り、復讐を遂げたいイヴにとっては願ってもない提案で……。一方、ケヤルガは情報収集のため、昨夜襲撃を受けた酒場へ向かうが、そこには生き残っていた狂牛族の男が現れるのだった。

第十話 回復術士は、可憐な一輪の花になる!
ブラニッカへ進軍してきたジオラル王国軍。先導するのは第二王女ノルンと三英雄が一人【鷹眼】、そして【剣】の勇者ブレイドだった。ケヤルガは、意気投合した商人カルマンからブレイドの情報を仕入れる。彼女は女癖が悪く、街中で女性を漁ってはひどい目にあわせているという。それを聞いたケヤルガはブレイドに近づく為、とある秘策を思いつく。

第十一話 回復術士は、ノルンの蛮行に心を痛める!
ケアーラとしてブレイドの部屋へ潜り込み、仇敵を拘束したケヤルガ。憎き【剣】の勇者に復讐を果たすため、ケヤルガが用意していたのは、ブレイドにとってもっともおぞましいものだった。態度を急変させ必死に許しを請うブレイドに、ケヤルガはある“ゲーム”を持ちかける。それはブレイドにとって恥辱と苦痛にまみれたもので……。

第十二話 回復術士は、新たなる旅に出る!
ジオラル王国軍の殺戮と略奪を食い止めるため、戦場に降臨した王女フレア。絶対的なカリスマ性で戦況を変えようとするが……。一方、ケヤルガはこの惨劇の元凶であるノルンのもとへ向かう。そこに立ちはだかるのは、王女の護衛であり、王国の三英雄が一人である【鷹眼】だった。故郷を奪われ、親友を殺されたケヤルガの復讐の結末は--。

投稿 : 2024/05/25
♥ : 11

76.5 6 記憶で異世界なアニメランキング6位
プリンセスコネクト!Re:Dive(TVアニメ動画)

2020年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (400)
1345人が棚に入れました
穏やかな風が吹き抜ける美しき大地・アストライア大陸。その一角で記憶を失った少年・ユウキは目を覚ます。彼を世話する小さなガイド役・コッコロ。いつも腹ペコな美少女剣士・ペコリーヌ。ちょっとクールなネコ耳魔法少女のキャル。運命に導かれるまま、彼らが立ち上げたギルドの名は「美食殿」。今、ユウキと彼女たちの冒険の幕が開けるーー

声優・キャラクター
M・A・O、伊藤美来、立花理香、阿部敦、高橋李依、沢城みゆき、洲崎綾、日高里菜、諸星すみれ、小倉唯

ゲリオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ソシャゲアニメを成功させる奇跡

原作のソシャゲの方は全く存じません。何度もCMがやってたので名前と歌は聞いたことある程度。
近年のソシャゲアニメと言えば目に余るほどの打率の低さで、Fateやまどマギの人気コンテンツすらソシャゲデバフの前にクソアニメと化しました。
本作も視聴前は一応見てみるか程度の期待値でしたが、いやいやさすがはCygamesさんというところでしょうか。
どうやったらソシャゲアニメが面白くなるか創意工夫が非常に感じられる良アニメでした。

第一にゲーム未プレイ組の新規にもやさしかったことが最大の工夫でしょう。
既存のソシャゲアニメと言えば、次から次へとワラワラ新しいキャラクターが出てきてとっ散らかるのが最大のネックですが、本作は主要ヒロインを3名に絞るという難しい決断を下しておりました。
結果、我々のようなゲーム未プレイ組も序盤から作品にのめり込むことができ非常に見易いアニメに仕上がったと思います。

第二にその3人のヒロイン(と主人公)が満点評価を付けられるくらい魅力的に描かれていたことです。
子供なのに聖母のような優しさと温かみがあるコッコロたん大好きだったし、ぺコリーヌとキャルの絆は百合好きでなくても最高に尊くてほっこりしました。
キャラの評価を五ツ星にしましたが、これは美食殿のメンバーに限った評価に限定しておりますのでやや甘めかもです。
なんだかんだ途中からソシャゲらしく沢山のヒロインが登場しますが有象無象という感じのサブキャラ程度に留められており、アニメ内で魅力を引き出せてたのはメイン3人のみでした。
あと、何気に主人公が記憶を失ってる設定を取り入れることで、ガイジ化もとい幼児退行化させてたのも良かったです。
そのおかげでハーレムアニメの主人公のような嫌味がなかったし、コッコロママの献身的介護の様子が俺に「バブみ」という新たな境地を見せてくれたし…w

ストーリーは美食殿の日常を描いたり、サブキャラ回をやったりしつつ、ラスト2話でメインストーリーの中ボスみたいなのを倒して終了となりました。
無論、物語が完結することはなく「俺たちの戦いはこれからだ」エンドですが、これはこれでいいんです。
4人の絆が最大限に深まったところで、続きを知りたければゲームでやるも良し、アニメで2期をやってくれるならなお良し。
販促アニメ特有の切りが悪いだけの投げっぱなしエンドとは全く訳が違います。

というわけで全体的に素晴らしいアニメでサイゲアニメにハズレ無しの定説がまたも継続した形です。
確かにソシャゲ特有のワラワラ感がゼロだったわけではありませんし、本格的なストーリー物と比べればシナリオ面も未熟かもしれませんが、ソシャゲ原作のアニメを面白くさせる工夫は全部やった作品だと思います。
アニメでは有象無象だった美食殿以外のヒロインたちもきっとゲームでは魅力的なキャラに掘り下げされてると思いますし、ソシャゲもプレイすれば多分面白いという興味も十分に沸きました。(時間の都合で出来るかは分からないが)
最後に制作スタッフへの感謝の意とアニメ2期への期待を込めたところでレビューを締め括ります。

投稿 : 2024/05/25
♥ : 14

麦わらにゃんこ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

神アニメ!!今季の癒し!

このすばの監督なだけあってこのすばが好きだった私からしたら好き以外ない!プリコネ好きのゲームをしてる人にはとにかく満足しかない!美食殿最高すぎる可愛いと癒ししか詰まってない。騎手君、「プリコネ、最高!」
このアニメをつまらないと言う人の大半はプリコネの性能注もしくは全く知らない人のみ!プリコネを好きな人がつまらないがまずない!ただ愛がない!
それくらい素晴らしい作品!!とにかく可愛いと癒し!
反面、初見さん、プリコネを知らない人からしたら、壮大なストーリーをお求めなら10話以降じゃないとおそらく可愛いキャラがキャピキャピしてるだけのゆるっゆる作品になるから全くつまらない意見も納得!
それでも同会社のグランブルーファンタジーに比べて作品に登場するキャラクターに毎話に登場してる魅力キャラ達が登場するたびに、ゲームファンは発狂歓喜してキャラ数が少ないこのゲームの良さを生かしてくれてる本当に良い作品!プリコネはストーリーのアニメーションさながらキャラに魅力が詰まってる作品!男の子がでない作品だから男キャラが好きな人にはオススメ全くしません!
あとこのすば監督さん特有というか…虫ネタが多すぎるのは個人的に好きなれません←
そのかわり可愛い女の子に癒しと可愛さを求めてこのすばのノリテンポが好きな方には俄然オススメします!
プリコネ最高!ヤバイですねっ☆
最新話まで欠かさず見ていますが全く評価は変わりません!
プリコネ好きの為のアニメは凄い分かりやすすぎるくらい満足度120%です!!

投稿 : 2024/05/25
♥ : 8

あや さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

原作ソシャゲでは成功したほうかも

ソシャゲからアニメになるものが多い中、原作ゲーム世界観が伝わらない、原作からのあまりの乖離など、こけるモノも多い中、成功したほうではないでしょうか。
このすばの監督を起用したとの発表の時点で面白くなると思いました。
BD特典でグラブルアイテム含む、展開・ネタがこのすば、など批判的な意見もありますがゲームストーリーとは微妙に外すことで逆に新鮮に見られました。
原作を知らない側からの初見の印象が気になります。
ユーザー数拡大の販促の意味も持っているはずなので作中数回しか登場しないキャラが浮いていないかなど、1ユーザーとして逆に心配になりますね。
1話切りも多く、売り込み方にアンチも多いのではないかと邪推します。

投稿 : 2024/05/25
♥ : 3

78.8 7 記憶で異世界なアニメランキング7位
魔王学院の不適合者(TVアニメ動画)

2020年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (648)
2561人が棚に入れました
二千年の時を経て蘇った暴虐の魔王――だが、魔王候補を育てる学院の適性――《不適合》!?人を、精霊を、神々すらも滅ぼしながら、延々と続く闘争に飽き、平和な世の中を夢見て転生した暴虐の魔王「アノス・ヴォルディゴード」。しかし二千年後、転生した彼を待っていたのは平和に慣れて弱くなりすぎた子孫たちと、衰退を極めた魔法の数々だった。魔王の生まれ変わりと目される者を集め教育する“魔王学院"に入学したアノスだが、学院は彼の力を見抜けず不適合者の烙印を押す始末。さらには、伝説の魔王は自分とはまったくの別人という事になっていた。誰からも格下と侮られる中、ただひとり親身になってくれる少女ミーシャを配下に加え、不適合者(魔王)が、魔族のヒエラルキーを駆け上がる!!「摂理だろうと運命だろうと、奇跡だろうと、俺の眼前ではただひれ伏し消えるのみだ。」

声優・キャラクター
鈴木達央、楠木ともり、夏吉ゆうこ、松本忍、豊崎愛生、小清水亜美
ネタバレ

すがさ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

馬鹿なッ!?暴虐のなろうが覇権を取るなど聞いたことがないぞッ!!

この夏期に私が最も生きがいとしてきたアニメ。

『魔法科高校の劣等生』のパクリみたいなタイトルと、それを誤魔化すかのように取り付けられた無粋すぎる副題。
最早ksアニメ臭しかしなかったのだが、蓋を開けてみれば、なかなかどうして、良作ではないか。
清々しいほどに万能なアノスを〈視〉ていると、30分など瞬く間に終わってしまった。

{netabare}そして、この作品の特徴として印象的なのが〈根源〉の概念だ。
“生命”とは異なる、その生物が持つ“魂”みたいなもので、これが滅ぼされない限りは、“命”を落としたとしても〈蘇生〉や〈転生〉をすることができる。

強すぎる治癒・回復能力は、作品の様々なバランスを壊しかねないため、本来は適度に自粛していくべきものである。
しかしこの作品、めっちゃ回復する。切り離された腕が瞬時に再生する。ドラ○ンボールすら集めずにヒトが生き返る。

アノスが敵を容易く葬り、流れるように〈蘇生(インガル)〉の魔法で蘇らせ、「さて」と会話を始める。お馴染みのシーンのファンは、私やファンユニオン以外にも大勢いたことだろう。

こんなにも好き放題やっておいて、なおも楽しいバトルものの作品を成立させている、高い技量を持った作者、そして、今回のアニメ化に関わった全ての人間に告ごう。

{netabare}「大義であった。」

{netabare}【余談】
{netabare}1話終了段階で続きが気になりすぎて、遂に「小説家になろう」に登録してしまった。
誤解がないように言っておくと、私個人としては、「なろう」というサイトにも、「なろう」原作のアニメにも、殆ど偏見は持っていない。

{netabare}結果論だが、アニメの内容を原作小説で先取りして読み進めることは、アニメをより楽しむための手段として意外にも有力な方法らしい。
原作者の文章は、動画や音声のみでは読解しきれない行間を、物理的に埋めてくれた。あとネタバレの対策にもなる。

それと、これ読んでて気づいたこと。
{netabare}『とある』とか、この手の作品に出てくる「変な語尾のキャラ」いるじゃろ?
これまで、この方法で簡易に行われている“キャラ付け”を見ても、「スベっていますことよ」「声優さん役作り大変そうだじぇ」としか思わなかったんだゾ。
いえ、その認識自体は今でも変わっていないのだけれど。
これ、根本的には「文章(小説)で誰が喋ってるか分かりやすくするための“キャラ付け”」だったアルね。活字とか全然読まないから今さら気づいたんだにゅ。

{netabare}ちなみにアニメの範囲は原作の3章まで。私は5章まで読み終えたところだが、面白さはさすがに3章がピークか。
正直なところ、2期はやらない方がよさそう……笑{/netabare}{/netabare}{/netabare}{/netabare}{/netabare}{/netabare}{/netabare}

投稿 : 2024/05/25
♥ : 22
ネタバレ

sukasuka さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

最強魔王の名言集

最後まで見てから感想書こうと思っていたが、11話目があまりにアレだったので
我慢できなくなったわ(笑)
{netabare}「負けられません・・・・・こんな馬鹿げた歌になど!!!」 「うっうー♪」
久しぶりに画面の前で笑いが堪えきれなくなったwww
今期はデカダンスのBDを買うつもりだったが、何だか雲行きが怪しくなってきたので、
とりあえずこっちを買い揃える予定。
要所の台詞がいちいち名言になる主人公というのも格好いい。
声優さん(鈴木達央)の声もハマり過ぎ。
作画も平均以上は楽々クリア、というかよく動いてる。
ただ、OPとEDの曲に全く魅力がないというのは実に残念なわけで・・・。
どうせなら電波ソングにすればよかったのに。{/netabare}

■最終回まで観て
タイトルに「魔王」がつくアニメにハズレは少ない・・・なんてのをどこかで見たが、
俺の中ではまさに好感度の高い作品だった。
{netabare}繰り返すがOP曲とED曲以外はね。
さて、2期はありそうなのかなとネットで検索してみると、某アフィサイトに行き着く。
そこの元業界人(笑)によればほぼ無理なんだそうな。
制作のSILVER LINKは今年大当たり連発で続編予定が並び、とてもじゃないが
中途半端な作品に割くリソースはない。
円盤や配信など商業的な売り上げも、俺の予想だと負け組確定かな。
まぁ俺はBD買うけどねwww
唯一の望みは、KADOKAWA(電撃文庫)がなぜかこれをプッシュしているらしい。
書籍の販促と割り切って2期となれば御の字だが、その場合は制作スタジオが
変更になる可能性も大。
つーことで、俺の脳内では2期は無いorやらない方が無難という結論に至ったわ(笑){/netabare}

■続報
俺様予想を大きく裏切りまさかの2期決定、しかも分割2クール!
やっぱり電撃文庫のプッシュが効いてるのか?
それとも俺のような中年ファンユニオンが円盤を買い支えたからか?
まぁ何にしろ楽しみが増えて喜ばしいわ(笑)
アニプレックスYouTubeチャンネルにPVが出ているので観てみよう。
https://youtu.be/UeiFLMdQOWc

■更に続報
2023年1月放映開始だそうだ。
https://youtu.be/3SF4ZEWYXtw
なんでゴブリン倒しそうな声になっちゃったのwwwwwwwwww

投稿 : 2024/05/25
♥ : 15

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

魔王の役割

最初は中二病っぽさが引っかかったけど、気づけばカッコいいって思っていて、とても面白かったです!

主人公は桁違いの力を見せつける場面と、力ではなく絡め手で倒そうと迫る敵に苦戦する場面とのバランスが良く、適度な緊張感があって面白い
キャラクターも魅力的でクオリティも高く、いいアニメでした

主人公は自信過剰、自意識過剰でちょっとイタイ発言や行動が魔王学院にいる時には多かったけど、その自信は決して過剰じゃなくてむしろ謙虚すぎるのではないかってだんだん思うようになりました
主人公は罵倒されても、差別されても怒ることはないし、動揺することもない
でも、自分の大事なものを傷つけられることは絶対に許さない
傷つける者には死ぬよりも恐ろしい絶望を与える
この作品は可愛いヒロインよりも、主人公の圧倒的なカリスマ性によって支えられているとおもいました

魔王様は世界を滅ぼす?世界を救う?
小さい小さい。そんな些細なことにこだわる小さな器じゃないのです!!
魔王はただ、己の野望のために進むだけ
誰も及びもしない崇高にして唯一無二の野望のために!

始祖の魔王様は偉大でした

投稿 : 2024/05/25
♥ : 44

60.8 8 記憶で異世界なアニメランキング8位
チート薬師のスローライフ~異世界に作ろうドラッグストア~(TVアニメ動画)

2021年夏アニメ
★★★☆☆ 2.8 (204)
634人が棚に入れました
社畜として日々働くだけの男、桐尾礼治。今日もうつろな目で会社に向かって歩いていたらいつの間にか異世界の森にいた。…あぁ、これが流行りの異世界転生か。持っていたスキルは「鑑定、創薬」の2種類。あれたいしたことない・・・、でもいっか。そう考えていたけど、思った以上にチートなスキルだということが判明!その世界にはなかった回復薬などを次々と製造し、あっという間に一儲け。もう社蓄として働くなんてまっぴらごめん!悠々自適なスローライフを送ろうと決意し、ドラッグストアをオープンさせる。異世界のドラッグストアを舞台にしたスローライフの物語が始まる。

声優・キャラクター
福島潤、松田利冴、熊田茜音、松田颯水、東内マリ子、内村史子
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

脳死で見るアニメ

個人的に今期で一番面白かった。(まだかげきの最終話みてないけど)
他人のレビューを見たところ高評価をしている人が一人もいないようでびっくりした。
普通に大多数の人は楽しめそうなアニメだと思ったんだけどな...
ということで、一人目の高評価レビュー

{netabare}
タイトルがいかにもなろうという感じだが、内容は本当にスローライフ。
戦闘要素が一切ないので、それほどなろうだという感じはしない。
そして、薬に関しては専門性も一切ないアニメ。
"チート"薬師とタイトルにあるが、本当にチートで「これ薬じゃないだろ」ってものがドラえもんの秘密道具感覚で出てくる。
だけど、そういうぶっ飛んだところを含めて面白い。
最初の方はまだ薬の範疇を出てなかったけど、最後の方になって完全に薬関係ないものが出てきたり魔法のような薬がでてきて面白かった。
釣りの餌や勉強がはかどる薬とかw

まあ、こういうところ含めて突っ込みどころが沢山ある作品なので、
そこで酷評する人もいるかもしれないが、自分的にはこの作品はそんな頭を固くして理屈を求める作品じゃないと思ってるので、その突っ込みどころを含めてギャグとして見ていました。

物語の起伏は一切なく、これといった展開もあまりない。
強いて言うなら子供向けアニメのような雰囲気。
けど、それはタイトルにある通りだし、実際コメディ面が面白かったので虚無アニメではなかった。
スローライフを謳いつつ戦闘要素を入れてくるアニメより全然いい。

キャラも良かった。
基本的に魔王を含め悪意の持ったキャラが出てこないので安心して何も考えずに見られる。
キャラ同士の掛け合いが面白いし、男の主人公も邪魔になってない。
むしろ、あの主人公がツッコミ役になることでギャグ的な面白さが増していた。
それとノエラが可愛い。「美味の味~」が好き。

悪かった点はまず作画。背景が静止画だったりで酷かった。
あの薬を作るときのダンスは謎の面白さがあったからまあいい、というかなんか癖になって好き。
あと、タイトル普通に「チート薬師のスローライフ」だけでいいのに...
それと、10話のAパートのムキムキになる話だけは無理だった。
あれはかなりきつい、ノエラ達が好きなだけに見てられなかった。

その他の話はどれも面白かったのでおすすめです。
個人的にはスライム300年より断然好きだった。
OPとEDも両方今期トップ10に入るぐらい好きです。

↓一話毎感想
{netabare}
1話 8/10
タイトルがつまらない。
見にくい作画。ケモナーには受けそう。
ゴミのような味とはw ノエラかわいい。
これ異世界である意味ほんとないよなあ。
この黒髪女寒い。ノエラほんとかわいい。
何この画面の隅の妖精。これいる?
子供向けみたいなノリだな2本構成ってw
2本目は短いけど。
可愛さに負けて面白く感じてしまった。
萌えアニメとして面白い。癒し枠
最後の挿絵超可愛い

2話 9/10
主人公が空気。子供向けアニメみたいな作画だな。
いやなんで無料で渡すんだよw
ほんとに朝にやってそうなアニメ。
だからなんで無料なんだよw
ノエラかわいい
不快なキャラが出ないのが安心して見られていい。
催涙弾かな? 謎音はめ。
この魔王も敵ではないのか?

3話 7/10
化粧品かな? 安定の謎ダンス。
増えた子もかわいい。

4話 8/10
もはや薬が全く関係なくなってきた。
唐突にイキる主人公w
また媚薬か... 死んだってこの子も転生者?
2本目オチ含めて面白かった。

5話 9/10
薬師要素消えたぞw
この動く的当てられるなら遠距離いけるだろw
不正はなかった。
ん?この子幽霊なのか?
ノエラほんとかわいい。

6話 10/10
一週間に一回の癒し枠。
接着剤は薬だった...?
剥離剤って初めて聞いた。
ポーラ面白い。禁錮三日、優しい。

7話 10/10
よかった、ギスギスじゃない。
2話の人にはただで渡したのに平等ってw
男には厳しい。はたらく魔王様
薬じゃなくてもう魔法じゃないかw 
いやこええよw 

8話 7/10
ほんと薬師要素皆無だなw
変な芝居が始まった。
あの石鹸いらんかったやろw
唐突なシリアス。3min蘇生薬とかいうただの魔法。
うーんこういう感動展開は安っぽいしいらないかなぁ。
今回は微妙

9話 9/10
謎水着回いらない。
けどそこまでオタク向け感ある水着じゃないのはプラス。
最近の薬師は釣りの餌まで作るのかw
いや釣り針飲むのはマジで痛そう、かわいそう。
ビビかわいい。一体どこの毛を除毛するんだ
ノエラかわいい。イラスト目浮津氏じゃん。
 
10話 5/10
なんか別アニメになってる。
ムキムキとかやめてくれ。今回微妙だな。
ダンス二回見られて満足。遺伝子って体液かよw
何のプレイだよこれ。後半面白かったけど前半が。

11話 8/10
直球ネーミング面白いからやめろw
おいこれ薬じゃないだろw
なぜかこの世界でも知れ渡ってる紫外線。
けど割と近代的な器具あるしな。
なんで大丈夫ってわかるんだよw
プラシーボじゃん。
主人公興奮するな。カズマさんかな?
元の世界でも薬作れw

12話 9/10
現実でもチートパワーで何とかしろ。
パーティーに行く魔王w
現実世界の話はやめろ
謎時系列シャッフル
その看板見えてるのかよw
美味の味~ 
主人公髪型変わったか?
にしても作画が、後ろずっと静止画w
ほんとに子供向け番組みたいな終わり方 
{/netabare}

曲20段階評価
OP「ココロハヤル」10/10
ED「マイニチカシマシファーマシー」9.0/10
{/netabare}

投稿 : 2024/05/25
♥ : 7

どどる さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

スローライフさいこ~!

タイトル詐欺じゃない本物のスローライフ。
スローに生きつつ、かつ幸福で女の子に囲まれてモテモテになるためには、相対的にとびぬけて有能である必要があるよね~、くらいの異世界転生。
スローライフって言うと日常系をイメージするかもしれませんが、内容的にはコメディですね。
チートなお薬のギミックがお話の中心になることが多くて、ドラえもんを感じさせる由緒正しいコメディ。

強みは、とにかくノエラちゃんがかわいいこと。
獣人のメリットを最大限に生かす耳や尻尾の動き。
ときとき出てくる四足歩行、においに敏感な特徴。
人格の方も良い意味でロリータ。
色んなことに興味を示し、めちゃくちゃ余計なことをする。
ノエラちゃんが余計なことをするおかげで話が進むパターンも多く、嫌われることもある性質だが、このアニメの中では無邪気なノエラちゃんをかわいいと感じるためのメリットとして成立している。

主人公のキリオも、なかなか悪くない。
成人男性の落ち着いた部分、コメディのツッコミ担当としての愉快な部分が合わさって、気持ちの良い人格に落ち着いている。
スローライフに適任。


欠点を挙げると、異世界アニメの温度感ではないので、顧客とのマッチングミスが起きてるような気もすること。
異世界系の作品は、そのシンプルな作風からどうしても質が悪いファンが多くなるので、安易な悪口が多くてかわいそう。

投稿 : 2024/05/25
♥ : 5

65.4 9 記憶で異世界なアニメランキング9位
100万の命の上に俺は立っている 第2シーズン(TVアニメ動画)

2021年夏アニメ
★★★★☆ 3.1 (177)
616人が棚に入れました
合理的で単独行動が好きな中学3年生四谷友助は、
ある日ゲームじみた異世界に転送された―。

すでに転送されていたクラスメイトの新堂衣宇、箱崎紅末とともに
3人目のプレイヤーとなった彼は、命を懸けたクエストに挑むことに。

感情論を排してすべての要素をフラットに、
時には仲間の命すら駒として扱う冷酷な四谷。

襲い来る魔物、厄介な事件、そして暗躍する強敵からパーティの全滅を防ぎ、
このゲームをクリアすることができるのか?

声優・キャラクター
上村祐翔、久保田梨沙、和氣あず未、小市眞琴、斎藤千和
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

やはり面白かった

<2021/7/31 初投稿>
原作漫画は未読。
見始めなので評点はデフォルトの3.0です。

一期は結構好きだったんですが実質評価保留みたいなレビューになりました。
お話自体は実は渋いんじゃないかと感じていて、これからの展開次第で面白くもつまらなくもなりそう、と感じたので

というわけで16話見ました。
やはり段々と面白くなってる。
勇者たちのレベルアップの仕組みはまるでゲームのそれですが、{netabare}異世界は仮想ではなく、現実に存在し、そこに住んでいる人も実際に生きている{/netabare}ということがわかった前作

それを踏まえて勇者たちは訳のわからない、やたら困難なクエストに取り組んでいきます。

最新16話では{netabare}オークとの切羽詰まった生々しい殺し合い{/netabare}の最中{netabare}島の突然の噴火と津波に見舞われ大混乱{/netabare}となります。
そんな状況でも相変わらず目的達成に向け、最も効率的・確実性の高い行動を取ろうとする主人公

そしてさらに{netabare}噴火口からは謎のラドンみたいな鳥?{/netabare}が・・・

という畳み掛けの上に更に畳み掛ける展開

やはり面白いのか?

<2021/8/7 追記>
第17話まで見ました

面白いですよ、この作品
ようやく胸を張って言えるようになったかも
一期で多くのアニメファンを怒らせてしまい、見る人が減ってしまったので隠れた作品になりつつありますが

私は好きです。

相当に捻くれた内容なので、
私のような捻くれ者とは相性が良いのかも 笑

とりあえず中間評価点付けてみました。

今期、「死神坊ちゃん」「桃太郎」と本作は毎週楽しみになってます。

<2021/9/24 追記>
最終話まで見終わりました。

面白かった。
物語もキャラクターも上手くできてる。

1期はトリッキーなことやってて「ふざけてんのか」とお怒りのアニメファンも多数。
ただ今考えると1期の内容はプロローグ。
だから限られた予算内でいろいろ工夫してというのもしゃーない、と思います。

2期は物語が展開し、主人公たちの立ち位置や課せられた本当の目的{netabare}「ドラゴン復活の阻止」{/netabare}が見えてきて、ゆっくりと、確実に盛り上がってきました。
最終話では「100万の命」の意味にも触れてます。
チャラい意味じゃなかった 笑

最終話のゲームマスターの今後の展開を暗示するような台詞。
大塚芳忠さんだったので、より重さが響いてきました。

惜しむらくはアニメーションの動きに全く迫力がないこと。
派手な演出は邪魔になるというタイプの作品ではあるけど、それにしても重要なシーンだけでも良いからもうちょっと丁寧に描いて欲しかった。

この作品、これから先の展開が気になります。
3期がほしいなぁ。
難しいのかな。
原作追いかけようかな。、

投稿 : 2024/05/25
♥ : 31

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

1期目より面白い(1期目がつまらないとは言ってない)

相変わらずの原作未読です。勇者として転送された「ゲーム」の世界と現実との関係が1期目最終回で明かされたのを受けての2期目となります。原作はまだ継続しているみたいですね。

1期目を観ていないと2期目の話は良くわからないと思いますので、未見の方はここでさようなら…。



さて2期目の本作ですが、1期目同様に作中の1クールでクエストは2周(ジフォン島編/ザグロス村編)し、それぞれのクエスト冒頭から新しいプレイヤー(転送先の世界では「勇者様」と呼ばれる)が加わります。

向こうの世界の住人で1期目ではヒロインムーブをかましていたカハベルさんは、この2期目ではほとんど出番がありません。出番がない理由は、けっこう切ないです…。

1期目で主人公の四谷友助(よつや ゆうすけ)が参加しての3周目のクエストからメインの作戦立案者は友助、4周目ではたまに時舘さんが友助の相談に乗るといった感じでしたが、2期目の6周目のクエストでグレンダさんが加わって、友助とは違った視点での有能な作戦担当として活躍していました。

人としての倫理観に必ずしも囚われずにクエストの本質を見抜きクリアに邁進する友助と他のメンバーとの感情的なすれ違い、普段はヘタレ気味でもここぞという時になぜか火事場の馬鹿力的な活躍を見せる時舘さん、直情的な行動でパーティーを簡単に危機に陥れる啓太、友助とは違ったアプローチでパーティーの危機を救うグレンダさん、といったあたりでかなり楽しめました。

けっこう面白かったです。

余談: 勇者の死亡からの復活システムはどうやって実現されているのかさっぱりわかりませんが、これを深く気にしだすと本作は楽しめなくなってしまうかも?

投稿 : 2024/05/25
♥ : 22

58.5 10 記憶で異世界なアニメランキング10位
18if(TVアニメ動画)

2017年夏アニメ
★★★☆☆ 2.9 (132)
574人が棚に入れました
ここは夢世界。
欲望、希望、絶望が形を成した意識と無意識の狭間。

いつも夢見る自分の部屋の中で、
再び眠りにつこうとした月城遥人は、偶然にも他人の夢に紛れ込んでしまう。
それは、この夢世界に心を囚われた魔女達の夢。
現実を拒絶し、夢に逃げ、眠り続ける「眠り姫病」に陥った彼女達の夢の姿。

魔女の夢世界に迷い込んだ遥人は出口の扉を探し、
彼女達と出会い言葉を交わしていく。

声優・キャラクター
島﨑信長、子安武人、名塚佳織、福圓美里、東山奈央、加隈亜衣、浅倉杏美、遠藤綾、田村奈央、折笠富美子、水瀬いのり、嶋村侑、新田恵海、南波志帆

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

『トワイライト・ゾーン』(TVドラマ)的な何か

ちなみにタイトルに挙げた『トワイライト・ゾーン(The Twilight Zone)』っていうのは、アメリカでかなり前に作られたオムニバス形式のドラマです。

『トワイライト・ゾーン』は『未知の世界』とか『ミステリー・ゾーン』とかの邦題で、日本でもテレビ放送されました。

同タイトルのTVドラマシリーズが何作か作られたり、劇場版があったりします。ちなみに特撮の『ウルトラQ』は日本版『トワイライト・ゾーン』を目指していたらしいとか、フジテレビ系列で放送された『世にも奇妙な物語』に影響を与えてたりするようです。

本作『18if』の場合は「眠り姫病」という設定があり、「夢世界」の中で「魔女」になってしまう登場人物が毎回いるという作劇上の縛りはあるのですが、監督や脚本が持ち回りだったり夢が舞台ということで普通だと起きないような奇妙なことが起きてしまったりするとか、欲望や復讐などの人間の感情がテーマだったりとかというあたりで、『トワイライト・ゾーン』っぽさを連想する点は多々あるように思われます。

こういう「わけわからんことがおきる」というお話はアニメーションという表現とはわりとマッチしているとは思うのですが、昨今の「深夜アニメ」のメインストリームからは外れた作品だと思うので、あまり一般受けはしない気がします。

ただ作中で魔女になる動機の普遍性とか夢世界での心象表現とかは良いと思いますので、私個人としては高めの得点をあげたいです。作画は良し悪しを付けづらいので、あえて評点は4にしておきます。

かなり実験的な作品ですね。流行るかどうかは正直わかりません(たぶんはやらない)。

2017.10.2追記:
全話視聴終了。こう言ってはなんですが、終わり方はけっこう普通な作品でしたね。

投稿 : 2024/05/25
♥ : 34
ネタバレ

おぼ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ギャグ回はいらない/9話感想追記(9.9)

原作未読/1クール予定

現実を拒絶し眠り続ける『眠り姫病』にかかった人達を主人公が救うお話。
今んとこハズレ無し。
(毎回変わるEDもd('∀'*))

※レビューにネタバレはほとんど含みません
※最新1話のみ各話レビューから外しています
※星評価の基準は各話レビューのネタバレ内に記載

( 'ω'o[各話レビュー]o
{netabare}
※星評価の基準
---------------- 8×キリトリセン ----------------
★★★★★/神
★★★★☆/かなり面白かった
★★★☆☆/面白かった
★★☆☆☆/普通
★☆☆☆☆/微妙
---------------- 8×キリトリセン ----------------

[1話]電影の魔女/★★★★☆
{netabare}
評判の悪い1話でしたが、個人的にはかなり良かったという印象。

開始数分で世界観に引き込まれ、最後には泣いてしまいました。(まじで)

こういう[救われない人をちょっとだけ希望に導く]
好きなんですよね。
もちろん視聴継続です。

※皆さんのレビューみて知りましたが、1話完結で毎回監督変わるんですね。ハズレ回もありそう。{/netabare}

[2話]止まった時間、12才/★★★★★
{netabare}
超グロ回(神回)キタ━(゚∀゚)━!

いいですね!こういう救われない話!
主人公のひねくれた性格もなかなか好きです。

監督は西森章さん、脚本は冨岡淳広という方みたいですね。
メモしておきます(*`・ω・´)

※それにしても最後のみつけた目的ってなんだったんだろ……気になる……{/netabare}

[3話]初恋の魔女/★★★☆☆
{netabare}
世間では評判良かったけど、個人的にはまあまあ面白かったって感じかな。

脚本は良く練られてて良かったし、感動もしたんだけど主人公のモテ具合が不自然だと思いました。(:3」∠)_

まあ、回によってばらつきがあるっぼいんでそこまで気にしないかな。{/netabare}

[4話]暴食の魔女/★★★★☆
{netabare}
ネットでは1話以上に評判が悪かったみたいですが、個人的にはかなり面白かったと思います。

ある事がショックで立ち直れなかった人が、ある事をきっかけにまた1歩を踏み出すって感じが良かったです。

ドーナツやカレーの若干の飯テロ感もd('∀'*)
余裕の継続です。{/netabare}

[5話]凡庸の魔女/★★★★★
{netabare}
今回は感動系のお話。初回のおさらいかな。
3話とは違い、思いのほか普通に泣いてしまいました。
(元々涙腺はかなり緩いので宛になるかは不明)

特に良かったのが、オチ。
いい話だったぁぁぁ・・・・・・・・・・あれ?(´・ω・`)
って感じが良かったと思います。
(詳しい内容は本編で)

次回はいじめの話みたいだね。早く見たい{/netabare}

[6話]人を呪わば穴二つ…/★★☆☆☆
{netabare}
( 'ω')?
↑みてから数分こんな感じでした。

前半はそれぞれの思いが組み合わさった「ドロドロ」感がとてつもなく心地良かったんですが、なぜか後半{netabare}SF展開{/netabare}に。

女の子が改心して{netabare}宇宙へ飛びたつ{/netabare}という展開は流石に笑いました。

初めてのはずれ回(?)だったかな。{/netabare}

[7話]ソシテ ダレモ イナイ/★★★★★
{netabare}
神回キタ━(゜∀゜)━!
まさか、ここまでの回が来るとは思ってもいませんでした。

最初は{netabare}暗い感じのファンタジー系(?){/netabare}になると思っていたんですが、まさか{netabare}政治系{/netabare}の話になるとは!( °_° )

こういう{netabare}難解{/netabare}な話は大歓迎なんでこれからも宜しくお願いします!

とりま監督、脚本c⌒っ゚д゚)っφ メモメモ...

※後、今回特に各話変わるEDが良かったです。{/netabare}

[8話]THRESHOLD/★★★★★
{netabare}
まさか2回連続で神回を持ってくるとは思いませんでした( ̄▽ ̄;)

今回の話は{netabare}主人公へのお説教{/netabare}がメインの話。
詳しい事はネタバレになるんで言いませんが、結構衝撃の展開でした。(良い意味で)

肝心の{netabare}お説教{/netabare}の内容はとても素晴らしく、たくさんの名言が出揃っていました。
(内容は忘れたけど)

今回の話は今までと少し違う雰囲気を感じたので、途中で切った人には視聴をおすすめします。
(6話も違う雰囲気だったけど)

※{netabare}そういえば今回と4話は起きたまま夢世界に言ったけど法則性はあるのだろうか・・・・・{/netabare}{/netabare}{/netabare}

[9話]/★☆☆☆☆
{netabare}
今回はギャグ回。
前半の{netabare}アイドル殺害{/netabare}のシーンで面白い回になると期待したのですが、見事なや裏切られた感じてすね。

お話はほぼ{netabare}下ネタ{/netabare}。
下ネタは別に苦手でもない{netabare}下ネタ{/netabare}があっても面白い話はたくさんありますが、これは少しキツかったです。

次回で巻き戻して欲しいな。{/netabare}

( 'ω'o[総括レビュー]o
※後日追記

総合点数【】

[続編の可能性]
※後日追記

投稿 : 2024/05/25
♥ : 25

abe2 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

やりたいことはわかる

作り手がやろうとしたことはわかる。
でも完全にダダ滑りしてる。
カドやレクリエイターズと一緒。
コンセプトデザインや演出で失敗してて結局ただのファンタジーになっちゃってる。
夢の世界と言う名前の異世界でしかない。
だからわざわざ夢の世界と強調する必要がない。
結果的には作り手が最初にやりたかったことは全く視聴者には伝わらなかった。

追記
同じようなこと何度も書いたかもしれんけどこの手のネタって濃密で胸焼けして目を背けたくなるくらいの心理描写が全てなのよ。作り手の中に鬱屈したもんがないと全然ダメ。ただ絵がキレイなだけで終わり。さよなら。

投稿 : 2024/05/25
♥ : 6
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