ロボットで近未来なおすすめアニメランキング 6

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのロボットで近未来な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年06月09日の時点で一番のロボットで近未来なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

62.6 1 ロボットで近未来なアニメランキング1位
ライドバック RIDE BACK(TVアニメ動画)

2009年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (197)
1035人が棚に入れました
国連の解体や東京大震災などを経て、学生達による反政府運動が再び活発になっている2020年の日本。学生運動の一拠点でもある武蔵野文芸大学に、一人の少女が入学してきた。彼女の名は尾形琳。類い稀なる舞踊の才能を持つ琳は、入学初日に人型二輪車ロボット・ライドバックと出会う。それが、世界を変革するきっかけだとは、誰一人知る由もなかった…。

とってなむ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

安全が一番

ライドバックと呼ばれる人型ロボットバイクで疾走(暴走?)するおはなし
スポ根的な要素はある…けど少しです
政治やら軍事やらが絡むなかなか壮大な物語となっています


率直な感想としては面白かった。です
序盤はぼけーっと観てたのですが、
途中から展開に盛り上がりを見せ始め、
私もバイクが疾駆するが如く、一気に観終えました

ただ、最終回がちょっと。。
最後でスケールダウンした印象を受けてしまいました
それでも、ストーリー全体には緊張感があって見応えありました


作画の評価はしづらいですね
キャラデザは個性的ですし、背景は普通
ライドバックも見た目はちょっと微妙です

ですが、ライドバックの動きはとてもかっこよかったです
通常走行にダッシュにジャンプに、アクションは様々
このアクションはCGによるものです
動きが滑らかでリアリティありましたね
この点は本作の一つの魅力だと思います


キャラの評価は低めにさせてもらいました
主人公とその仲間たち、普通に良い人たちなのですが、
一人だけ許せない人がいました

内田すずりって女の子なのですが…
好きな方ごめんなさい
何が許せないのかは言ってしまうとネタバレになってしまうので控えておきます
しかし、フォローじゃないですが、
物語的に必要な人物だったことは認めたいと思います



OP「RIDEBACK」 歌ーMELL
ED「記憶」 歌ーユンナ feat GOKU

OP素敵
疾走感やばいです
流石、MELLさんとしか。



観て思ったこと、それは安全第一ということです
これを観れば暴走族の皆様も丸くなるのでは?
あぶないのはいけないと思います!

近未来SF作品
世界観、雰囲気ともに好みでけっこう楽しめました

投稿 : 2024/06/08
♥ : 26

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

ロボットアニメへのなり損ない

キャラの絵柄は地道。雰囲気もちょっと大人しい。
ぱっと見、ロボットものだと思われがちですが、実際に視聴してみるとロボットアニメのカテゴリーには微妙に入らないのが理解できます。
オートバイに手足が生えたような車両「RIDE BACK」(ライドバック)。
ひとりの少女が、このメカと出会い、天才的なライダーとしての才能を開化させていくお話。

・・・・だけじゃあない作品でした。


作品タイトルにもなっているライドバックは、基本的にはオートバイの進化系のようなもの。手が出ていたり人型に変形するのは、姿勢制御や移動する場所を選ばないためのバリエーションのような役割です。人間が搭乗し、移動する乗り物であることに変わりはありません。
怪我でバレエダンサーとしての夢敗れた主人公が、偶然このライドバッグに乗って新たな喜びを見つけ、バレエで培ったセンスを活かしたライドで一流に上り詰めていく・・・という、話だと思いました。最初の方は。
颯爽とスカートを翻しながら華麗に踊るような主人公のライディングが素敵です。


ただ、中盤からは、政治やテロやらが絡んできて、ライドバッグ=兵器、のような扱いになってしまいます。
そういう路線、つまりライドバッグをロボットアニメのロボット的な扱いにして、アクションバトルをやるならソレはソレで良かったんですが、いまひとつそういう方向にも突き抜けていない。半端なポジションで納まってしまい魅力半減でした。
こういうメカなら、アクションはカーチェイスやアクロバットで充分でしょうに、普通。
鉄砲撃ったり殴ったりするシーンが多くて「何か違う」って印象でした。

また、不必要に世界を支配する組織がどうのこうのと、大きな風呂敷を広げるもんだから、暗くて血生臭いストーリーになってきます。
レースやメカアクションものの肝であるスカッとする要素が、そのやたらと重苦しい雰囲気ために台無し。爽快感に欠ける展開と進行でした。
そもそも設定に無理がありすぎるんです。
世界情勢を変えるくらいの新機軸って・・・これが? ( ̄△ ̄)


素直に「少女が特殊な愛機とレースする」作品だったら面白かったとおもうんですが、個人的には。
いいギミックなのに、素材の調理方法を間違ったようで残念。
ほんと勿体無い。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 22

zu さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ライドバックいいなー

構造的に有り得ないけど、ライドバックが有ったら乗りてぇ~(笑)

作品的にも、おもしろかったです(^∇^)

投稿 : 2024/06/08
♥ : 13

70.3 2 ロボットで近未来なアニメランキング2位
機動警察パトレイバー 初期(OVA)

1988年4月25日
★★★★☆ 3.8 (169)
897人が棚に入れました
クリエイター集団「ヘッドギア」が送り出したOVAで、後に劇場版やTV版なども製作された人気シリーズの原点ともいうべき作品。近未来都市、東京。続発するレイバー犯罪に対抗すべく、警視庁は本庁警備部内に特殊車輌二課を設立し、これに対抗した。通称特車二課パトロール・レイバー中隊…パトレイバーの誕生である。

声優・キャラクター
冨永みーな、古川登志夫、二又一成、池水通洋、郷里大輔、井上瑤、千葉繁、阪脩、大林隆介、榊原良子
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

陸自クーデター事件込みの《警察組織のリアルロボットもの》

同じ陸自クーデターものの『ガサラキ』のレビューを上げているので、それとの比較で、

①同じく、リアルロボットものアニメであり、
②題材として、自衛隊クーデター事件を扱っている作品

・・・ということで、本作のレビューも併せて上げておきます。

◆総評

WIKIPEDIAによれば、監督の押井守(おしい・まもる、1951年8月8日-)氏は、東京都大田区大森出身、東京都立小山台高等学校を経て東京学芸大学教育学部美術教育学科を卒業。2008年度から2009年度まで東京経済大学コミュニケーション学部の客員教授を務める。日本SF作家クラブ会員。

→つまり 1970年(昭和45年)11月25日に起きた作家・三島由紀夫氏の自衛隊市ヶ谷駐屯地(現・防衛省本省)東部方面総監監禁・自決事件の直撃世代(事件当時、押井守氏19歳。なお本作の脚本を担当した伊藤和典氏は15歳)。

・・・ということで、本作でも、その後制作に携わることになる『攻殻機動隊 2nd G.I.G.』(ストーリーコンセプト担当)でも、自衛隊や内閣組織内部からの政府転覆(=クーデター)未遂事件を変な執着を持って描き出す作風にひとつの特徴がある方のようです。

この初期OVAを総評すると、

(1) 1988年という制作時期を考えれば、とくに作画や演出の面でかなり丁寧で良質な作りの作品であり、
(2) また、中途半端な謎テクノロジーをロボット側に混入させていない点で、最も文字通りの意味での「リアル・ロボット」作品といえると思いますが、
(3) その一方で、監督(押井守氏)及び脚本家(伊藤和典氏)が、共に全共闘世代(ないし三島由紀夫自決事件世代・ベトナム戦争世代)ということで、シナリオにある種の臭みが漂う点は留意しておいた方がいい作品

・・・ではないか、と思いました。

※なお『機動警察パトレイバー』シリーズは、本作を第一作として、この後さらに、(1)長編TVシリーズ(全47話)、(2)続編OVA(全16話)、(3) 劇場版(全3作) が制作されており、そちらの方もいずれレビューしてみたいです。


◆制作情報
{netabare}
原作         ヘッドギア(ゆうきまさみ、出渕裕、高田明美、伊藤和典、押井守)
監督         押井守(第1-6話)、吉永尚之(第7話)
シリーズ構成・脚本  伊藤和典
キャラクターデザイン ゆうきまさみ(原案)、高田明美
メカニックデザイン  出渕裕、佐山善則
アニメーション制作  スタジオディーン{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

===== 機動警察パトレイバー (アーリーデイズ) (1988年4月-1989年6月) ====
{netabare}
第1話 第二小隊出動せよ! ★ この年代にしては作画良好だが一部のキャラのウザさには閉口
第2話 ロングショット ★ ニューヨーク市長来京・テロ防止任務、カヌカ着任
第3話 四億五千万年の罠 × 東京湾の巨大謎生物 ※オチがなく脚本安直
第4話 Lの悲劇 × レイバー隊の富士研修 ※陳腐な怪奇譚でガッカリ
第5話 二課の一番長い日(前編) ★ 年末休暇、篠原重工の極秘開発メカ、陸自クーデター発生
第6話 二課の一番長い日(後編) × 核ミサイル回収作戦、空挺用レイバー投入、クーデター鎮圧 ※首謀者の小物感&陸自クーデターの目的の偏向ぶりは×
第7話 特車隊、北へ! ☆ 盗難パト密輸未遂事件 ※脚本が分かり辛い点&この回も犯罪者が小物過ぎる点は×{/netabare} 
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)3、☆(並回)1、×(疑問回)3 ※個人評価 × 3.2

OP 「未来派Lovers」
ED ※毎回変わる

投稿 : 2024/06/08
♥ : 26

ato00 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

最初期パトレイバー、粗削りです。

レイバーと呼ばれる汎用人型作業機械の普及した近未来。
増加するレイバー犯罪に対応するため警視庁特車二課が組織されます。
この作品は、特車二課の個性的な面々が織り成す社会派コメディーロボットアニメです。

近未来にもかかわらす、携帯電話もレインボーブリッジもない時代錯誤的な雰囲気。
それもそのはず、昭和末期の作品のためです。
そのためか、泥臭く、しばしば演歌がかっています。
また、コメディーセンスが古く、あまり面白味はありません。

OP曲は、売れないアイドル歌手が思い出される爽やかな昭和的歌謡曲です。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 25

hiroshi5 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

本当にパトレイバーが機動した瞬間

作品のタイトル通り、機動警察パトレイバー初期の作品。
この作品が好評だったことから、劇場版、TVシリーズへとメディアミックスを展開することになる。

この作品を見ると、当時、なぜ人気があったのか良くわかる気がする。
物語はパトレイバーというロボットの話なのだが、実際のところサスペンスものだ。

事件はいつも本格的なものだし、その事件にレイバーが使用されているだけで、動機や犯罪の手口などは本格サスペンスにも劣らない展開ばかりだ。

まぁ、中には動物実験で巨大な生命を作り出すみたいな、ゴジラやウルトラマンでやっててくれと言いたくなる物語もあった。だが、それも良いと思える程内容は洗練されていた。

一つ不満を言えば、時間が約20分と短いだけあって、事件のその後をまったく説明しないのが違和感を与えた。
例えば、政府にテロを起こした陸上自衛隊の話にしても、その後の対応や南雲しのぶに対する処分に一切触れていない。

これでは毎回犯人だけ捕まえて、適当に同情をさせるようなセリフを犯人の口から吐かせる「名探偵コナン」や「相棒」シリーズの方がましと思えてしまう。

といっても、作画、音楽、個性溢れるキャラクター、そして凝った事件内容のパトレイバーの方が総合的には100万倍良いと私は思うが。

全7話と話も短い。これだけでも単独した作品として楽しめるだろう。
傑作と名高い劇場版パトレイバーを見る前にキャラや作風を知るためにも良いかもしれない。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 17

69.7 3 ロボットで近未来なアニメランキング3位
老人Z(アニメ映画)

1991年9月1日
★★★★☆ 3.7 (213)
1037人が棚に入れました
看護学校に通うハルコはボランティアで高沢老人の介護を行っていたが、高沢が最新型介護ロボット「Z-001号機」のモニターに選ばれ、お役御免となってしまう。見舞いに行った先でチューブだらけになった高沢の姿を見てショックをうけたハルコは高沢を助け出そうとするが失敗。実習先で知り合ったハッカー老人らに助けを求めるが…

声優・キャラクター
松村彦次郎、横山智佐、小川真司、近石真介、辻谷耕史
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

気分はもう戦争

北久保弘之監督、原作大友克洋、
キャラクターデザイン江口寿史、
錚々たる制作チームで送るSF活劇。

高齢化社会により独居老人は増える一方で、
ペンダント式新緊急通報体制はパンク状態。
厚生省は明るい長寿計画を謳い、
次世代の新事業として自己増殖機能を持つ、
第6世代コンピューターを介護に導入した。

老人介護をテーマにした活劇ですが、
独居老人と取り巻く環境をコミカルに描き、
社会風刺でありながらその軽薄さも浮き彫りにする。
{netabare}やがて女子大生やマスコミを巻き込み、
バイオコンピューターが暴走を始め大事件に。{/netabare}
怒涛のメカアクション・デザインは匠の技です。

あまり考えなくて良いのです。
コメディとしては十分の出来でしょう。
破天荒な物語ですが、
軽快な構成ですのでサクッと見れます。

空虚で軽薄な時代の空気も良く表れている。
全てを真に受けてはダメなのだろう。

老人Z、世界を粉砕してくれ。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 42

takarock さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

浅薄だがおもしろい、そんな歪なアニメ映画

1991年公開のアニメ映画。
監督:北久保弘之氏、
メカニックデザイン:大友克洋氏、キャラクターデザイン:江口寿史氏
作画を担当しているのも、今敏氏、沖浦啓之氏、黄瀬和哉氏、井上俊之氏
鶴巻和哉氏、松本憲生氏等々数え上げればキリがない程超豪華スタッフです。

「簡単なあらすじ」
看護学生の三橋晴子がボランティアで看護している寝たきり老人の高沢喜十郎は、
ある日突然日本政府の推進する最新型介護ロボット「Z-001号機」のモニターに選ばれる。
体中チューブだらけの高沢に胸を痛める晴子。
そんな中介護ロボットは暴走していくことになる・・・。

*現在においては看護と介護の違いは明確化されていますが、
ここではほぼ同義語として取り扱います。

さて、私が本作を観終えた直後の率直な感想を述べると、
アニメーションとしてはおもしろいと思う・・・
けれども、一体何なのこの作品? 何が言いたいの? そもそも何の為に作ったの?
と狐につままれたような気分になりましたw

本作を視聴する前は当然介護問題を取り扱った作品だろうと想定しているわけです。
劇中でも「愛のある看護でなければいけない」的なことを晴子が発言していたので、
ああ、そういうメッセージ性の作品なんだと思っていたんですけど、
テーマ性、ストーリー性、舞台設定、キャラ造形、さらには話のオチに至っても、
その全てが浅薄極まりなく、もうペラッペラですw
本作を観終えて、「介護問題について深く考えさせられた」なんて言われた日には
真顔で「は???」と聞き返してしまうレベルw

高齢化社会が進んだ現在において介護問題は当時とは比較にならない程深刻化しています。
家族の認知症介護の経験者、あるいは現在介護している立場の方からしたら、
本作は極めて不愉快なものに映るかもしれません。

高沢をどこか小馬鹿にしたかのような描写、
高沢の願望の為に介護ロボットとして暴走し、周りに迷惑をかける描写、
劇中にアーパーギャル(死語)などという言葉が出てきましたが、
晴子含めアホな学生たちの軽佻浮薄な言動、
ご都合主義にも程があるだろうという登場人物の存在等々
本作の欠点は数え切れない程ありますし、
見る人によっては不謹慎だなんて言う人もいるかもしれません。

しかし、アニメーションとしては結構おもしろいw
何故ゆえにこんな歪な作品が出来上がったのかその背景に興味をそそられました。
それで、ちょっと調べてみたんですけど、
「アニメ監督・北久保弘之氏、『老人Z』の当時のエピソードを語る」という
Twitterのつぶやきがありました。興味があれば是非ご覧になってください。

この北久保弘之氏のつぶやきを要約すると、
飲み屋で酔っ払った北久保弘之氏と大友克洋氏がノリと勢いで作った企画を、
プロデューサーに持ちかけたら、よもや企画が通ってしまって、それで作るはめになったとw
売れる企画って何だ?→売れるといったらロボットものでしょ!!
→最強のロボットの操縦者が逆に寝たきり老人だったらおもしろくね?
→可愛いお姉ちゃんも必要でしょ→じゃあ、江口寿史さんに描いてもらっちゃう?(笑)
こんな感じだったのでしょうねww
それで、集められたスタッフは(もちろん今振り返るというのは考慮しても)超一流揃いだったので、
出発点がバカ企画とは思えない本格的なSF作品に仕上がってしまったとw

制作動機も不純ですし、見る人によっては不快感を与えるかもしれません。
前述したように不謹慎と捉える人もいるでしょう。
こういったブラックユーモアはエンターテインメントとして成立しづらいのが、昨今の風潮です。
それは、多少不謹慎だろうとおもしろければなんだっていいじゃん!という、
当時は当たり前のように受容されていた往年の❍ジテレビのようなノリが
もはや時代錯誤ということなのでしょう。

個人的にはこの程度のブラックユーモアなら許容できる範囲だと思いますし、
現在のあまりに行き過ぎた規制の掛け方は、表現する側にとっても窮屈でしょうし、
なによりも業界から活気を奪うので、如何なものかという思いはあります。

ちょっと話が逸れましたが、
本作を楽しむには、テーマ性? キャラ造形? 
そんなもんおもしろければなんだっていいじゃん!という
ある種バブリーなノリが必要なのかもしれませんね。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 34
ネタバレ

disaruto さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

[酷評]なんちゃって介護風刺のSF老人活劇

制作はA.P.P.P.のオリジナルアニメ映画です。
ジャンルはSFです。
酷評なので、本作がお好きな方はスルーして頂ければ幸いです。


看護学校に通う晴子はボランティアで高沢という老人の介護を行っていたが、彼は最新型介護ロボット「Z-001号機」のモニターに選ばれる。
その後、高沢老人を見舞いに行った際にチューブに繋がれた痛々しい姿を見て、晴子は彼の救出を画策する。


原作・脚本に大友克洋氏、キャラクター原案に江口寿史氏、美術設定に今敏氏などの著名スタッフが携わった作品。
作品を数秒見れば分かると思いますが、老人介護問題を扱っています。

介護問題だからと言って、シリアスな感じで描いているわけではない。
コメディタッチが強く、笑える場面も多い。
しかし反対に、実験台にされる老人の描写が無駄に痛々しく、コメディとのアンバランスさを感じる。
ボケた老人をボケ要因にさせても、ただボケているだけっていうよく分からんことになるしw


「老人介護」を扱うと冒頭でありありと示しているので、もっと踏み込んでほしかった。
テーマは「心の通った介護の実現とは」でしょうけど、それが冒頭付近で完結している。
その後の展開は別にあってもなくてもテーマに直結しないのが無駄に感じた。
もっと言えば{netabare}暴走パニックものにする必要性が無い{/netabare}という事。
作品全体で綿密に描かなければ、テーマはテーマ足り得ません。
インフラ崩壊とかメカニックとか、大友さんがやりたいだけのような気がw


テーマ性を強めるために配置した(と思われる)ヒロインの晴子も微妙。
終始彼女は老人たちを第一に考えますが、映画の短い尺だとその極端な行動原理の掘り下げが無いだけに不自然。
ピーピー「おじいちゃん!」って騒いでいるようにしか見えないw
もっと柔軟なキャラ造詣とかも出来たんじゃないかなと。
そっちの方が話は動かしやすいでしょうけど。
これは実験台にされた老人にも言えるね。
各種キャラ造詣がどうも本作に不適切な気がする。


総括して、介護問題をやりたいのか活劇をやりたいのか、はっきりしなかったのが残念。
エンタメを意識し過ぎて、肝心なテーマ性が伝わってこなかったです。
厳しい批評になりましたが、どうしても社会派かぶれな作品は見る目が厳しくなるのでご容赦くださいw

投稿 : 2024/06/08
♥ : 29

67.2 4 ロボットで近未来なアニメランキング4位
マルドゥック・スクランブル 圧縮(アニメ映画)

2010年11月6日
★★★★☆ 3.8 (335)
1804人が棚に入れました
 『天地明察』で2010年本屋大賞に輝いた人気作家・冲方丁の出世作にして2003年日本SF大賞受賞の傑作サイバーパンク小説『マルドゥック・スクランブル』を、原作者自らの脚本でアニメ化する全3部作の映画プロジェクト、その第1弾。特殊な証人保護プログラムによって死の淵から甦った一人の少女娼婦が、不思議なネズミの捜査官と協力し、自分を亡き者にしようとした男の犯罪を暴くべく戦いを挑む姿を描く。声の出演は、ヒロインのバロット役に林原めぐみ、その相棒ウフコックに八嶋智人。マルドゥック市で生きる未成年娼婦、ルーン=バロット。働いていた店が摘発され、行き場を失った彼女は、カジノ経営をする資産家、シェルに拾われる。しかしその後シェルの非情な計画によって、彼女は車ごと爆破されてしまう。業火の中から辛うじて助け出されたバロット。彼女は、マルドゥック市の事件担当官ドクターとウフコックによって、特殊な強化繊維で再構成された人工皮膚を移植され一命を取り留める。これにより特別な能力も手に入れたバロットは、シェルの犯罪を追っていたドクターとウフコックの捜査に協力していくのだが…。

声優・キャラクター
林原めぐみ、八嶋智人、東地宏樹、中井和哉、磯部勉、田中正彦、若本規夫、かないみか、三宅健太、脇知弘

minisaku さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

面白いけど圧倒的に尺が足りてない。 全部見終わった感想です。

特殊な科学技術によって死の淵から甦った娼婦の少女が、不思議なネズミの
捜査官と共に、自分を亡き者にしようとした男の犯罪を追うってお話。

『圧縮』『燃焼』『排気』の全三部作で構成されている物語です。


まず最初に、この作品は全体的に暗めで内容的に重い部分も多いですし、
残虐な殺人行為や性的虐待など、暴力的でエログロな描写なども
結構あるので苦手な人は注意が必要です。



では、注意書きもしたのでココから感想w


かなり見るヒトを選ぶだろうなって作品ですが、なかなか面白かったです。

作品の持つ独特な世界観や雰囲気、綺麗な映像、スピード感あるアクションなど、
惹かれる要素の多い作品でしたが、この作品の一番はやっぱり映像ですね!!

立ち並ぶビルや光を帯びた道路など近未来の街並、楽園での草木や水などの自然風景、
色鮮やかなカジノでの背景などなど、映像だけでも十分引き込まれる位の魅力が
ありました。 特に「楽園」での光と水の描写はすごくキレイ!!

それに、この作品の見所の一つだと思う 戦闘でのアクションシーンなども
とても綺麗で良かったです!!


ただ、かなり自分好みの作品ではあったのですが、ストーリー自体が
面白かったかと言えば、それはまた別の話で...


大筋のストーリーは良いのだけど、展開が速くて元々わかりづらい内容な上に、
描写不足、説明不足が加わって更にわかりにくなってます。
やはり世界観や設定、バロットやボイルドの能力、心理描写などの
説明不足は大きいですね。

それに、人物描写はもっと欲しかった... 一番描かれていたバロットにしても、
それでも足りないって思うし、せっかく魅力的なキャラがいるんだから
もっと掘り下げあっても良かったと思う。
まぁバロットの心情、不安定さや心の弱さなどを、言葉だけじゃなくて
目線の動きや仕草などでも表現してるのは上手いと思うんだけど、
やっぱり足りてない...

あと、ラストは少しあっさりしすぎだったかな... それに加えて最終決戦のBGMが...
BGMがヒドかった。 なんで最後だけ... それ以外は良かったのに...


そんな感じで、ストーリー自体に対しては 物足りなさを結構感じますね。
原因は確実に尺の問題なんだろうけど...


でもまぁ、一部では華麗なアクション、二部では楽園での映像美、三部ではカジノでの
緊張感ある心理戦など、それぞれ見所もあって良かったと思うので、
一概によくなかったとも言えないんですよねw

そう、悪くは無いんですよね、なんとも惜しい作品なんです!!


自分としては、残念だった部分を含んでも、差し引きで「見て良かった」って思えますが、
好みがかなり出ると思うので、人にはあまりオススメは出来ないかな。

ただ、この映画って原作読んだ後に見ると かなり面白いんじゃないかなって
思ったりします。 自分はすごく原作読んで見たくなりましたしねw

というか、おそらく読むと思いますww

投稿 : 2024/06/08
♥ : 29

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

元少女売春婦のサイボーグが犯罪組織と戦う本格SF作品

2010年劇場公開 2011年に完全版が完成した 69分 R18指定

原作脚本 沖方丁 監督 工藤進 製作会社 GoHands

ルーン=パロットCV林原めぐみ
ウフコック・ぺンティーノCV八島智人

ディック風近未来SFアニメの定番設定が見られるが、
作者としてはウイリアム・ギブソン系サイバーバンクをイメージした模様です。
作者の沖方さんは本格SF作家としてデビュー、代表作はこれですが(日本SF大賞受賞)、
最近はラノベ系の創作活動を主としているようです。

相当昔(05年)にゴンゾでアニメ化と言われていたんですが中止、
結果として高レベル劇場作品になったので自分としては嬉しいです。

主人公ルーンは15歳(?)の売春婦で、犯罪組織により分解されかかったところを、
犯罪捜査官のイースターとネズミ型万能兵器ウフコックによって助けられる。

瀕死のルーンは禁止科学によって命を救われ、
電子干渉(スナーク)という能力とサイボーグの肉体となり、
「犯罪組織シェル」を追う者たちの一員となる。

ウフコックはネズミの知能を高めたものらしいが、亜空間に武器を貯蔵したりするちょっとあり得ないテクノロジーの産物。
ルーンのパートナーまたは武器として活躍する。

今回は臓器フェティシスト集団の誘拐屋とのバトルが見せ場となるが、
まるでラブクラフトの怪物のような異様な外観の犯罪者たちが気味良い、
いや、一般的には「気味悪い」になるのかな。

雰囲気のある作画とキャラデザ(やっぱディックっぽい)に、
良い構成のストーリーそしてリアルなバトルと、第一部としては申し分ない出来。
とても楽しめました。
続けて第二部、第三部も視聴意欲が沸きます。
「サイコパス」にも影響を与えたと思える銃器デザインは前田真宏さんです。
SFファンに超お勧め。そうでもない人もぜひ挑戦してみて欲しい逸品。

そして何よりも何よりも EDです!

日本国始まって以来最大の真の歌姫「本田美奈子」様の
「アメイジング・グレイス」日本語版 伴奏新バージョンが流れるんですよ。
涙が溢れました。

三部作ともにEDは本田美奈子です。 

投稿 : 2024/06/08
♥ : 24

ゆうみん さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

それは彼女の選択

あ。。あ。。あわわわわ。。すげぇ
こんなに興奮するアニメははじめてだよ

マルドゥック・スクランブルは日本SF大賞を受賞したSF小説の劇場版アニメ
内容はかなり過激でみんなにおすすめとはいかないかな
苦手な人もいるとおもう
でもおれのなかで最高のアニメ

単語でストーリーを表現してみるなら
サイバーパンク。未来。少女。売春。事件。謎。生きる。死にたい。苦しい。死にたい。愛。決意。選択。裁判。過去。
軽蔑。敵。グログロ。戦い。超人。最強。死にたくない。

こうやってみるとわかりやすく過激な内容だなーっておもう
でもおれはそういうの大好きだからこのアニメにどっぷり溺れましたよ
SFとかアクションとか好きな奴はっこういうどどどかーんとくるのが大好物なのさ

なにかと血みどろドロドロでほんとに見れない人はむりだとおもう。設定もドロドロなのさ
主人公の境遇がこの世の終わりだし
あんなにかわいいのに汚されきって。。。
とことんゲロドロだよ~
でもそのなかでやさしさや愛がかがやいてみえた

おれはこのアニメ最高っていいまくる
けど苦手な人は嫌いだろうね~
このアニメはひどく狂気じみた感があるからね

でもやっぱみんなみてほしいなー

これが一期の感想

感情的なはなしばっかになっちゃったから二期の感想は内容のついてはなせるといいな~

投稿 : 2024/06/08
♥ : 14

63.0 5 ロボットで近未来なアニメランキング5位
BLUE GENDER [ブルージェンダー](TVアニメ動画)

1999年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (77)
402人が棚に入れました
「バブルガムクライシス」のAICが制作したハードアクションSF。種の存亡を賭けた壮絶な戦いの中で、主人公の葛藤と成長を描く。現代では治せない新種の奇病に侵された海堂祐司は、未来の医療技術の発展に賭けて冷凍冬眠者“スリーパー”となった。だが、西暦2031年に冬眠から目覚めた海堂が見たものは、謎の生命体“BLUE”の繁殖によって絶滅の危機に瀕した人類だった。絶望の中で、海堂の“生きる”ための戦いが始まる。

ソーカー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

B級SFファンホイホイ

一話目から人間団子という超ハードな展開、衝撃的な幕開け。
異形の生物ブルーに占拠された世界での過酷なサバイバルが始まる。
死亡フラグが立つ間もなくさっくさく人が死んでいくB級SFで、暗いグロいエロいと見事に三拍子揃ってます。難解でもなければわけわかんねー哲学してるわけでもなく、陰惨なサバイバルもので悪夢のようなパニック展開です。

ヘタレな主人公がややキチガイじみた強さを発揮するようになり
冷徹で凛々しかったヒロインが女性として目覚めていく。
絡みもあったりしますしね、色々と凄いアニメ。
メロドラマとしてはアリかもしれない。

ただSFとしてはB級すぎてどうにもならないレベル。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 9

ジョニー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

お勧め。

現在には無い表現の自由さがあります。
まぁハッキリ言えばグロありです。
謎の生命体との戦いの話なので、ガンガン人が死んでいき、子供が死んだりもします。
ただ、それも今に無いアニメの良さだと思うし、当時の中では、アニメのクオリティも高いです。
戦いの中での、主人公とヒロインの精神的な変化も面白いです。
特にヒロインは時間を重ねるごとに魅力が増していきます。
レンタルであるか分かりませんが一見の価値はあります。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 7
ネタバレ

生来必殺 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

待て、しかして・・・

まず本作に少しでも興味を持った人はネタバレに【厳重注意】
ここのレヴューゾーン微妙にネタバレの雰囲気が・・・
それと進撃の巨人2期を楽しみに待ってる人も警戒が必要。
本作→ガンパレード→進撃 という微妙な関係性があるので
間接的にネタバレしてしまう可能性も(もしかしたら?)あり。

さて、本作とは如何なるジャンルに属し、どういう作品であるかについて
考えた時、説明するのが非常に難しいという問題にぶち当たる。
それはある意味『高いハードル』であるかもしれない。

SF的ロボットアクションもの?
機動戦士ガンダムとエヴァを足して2で割ったような作品?
そう言われてみればそうかもしれないし、そういう要素も確かにあるだろう。

しかしだからと言って、王道的ロボットアクションを期待して本作を見た人は
恐らく期待ハズレだったという感想を抱くかも。

メカデザインは無駄にカッコイイ(というかカッコよすぎる)し
スピード感と臨場感溢れる見せ場の戦闘シーンも確かにあるのだが、
戦闘シーンの数が不足気味で、高性能戦闘メカの性能を最大限に生かしたシーンは
限りなくゼロに近い。
(もの凄いの潜在能力を持ったパイロットはいるのに何故?と訝しがる人もいるだろう)

本作を敢えてジャンル分けするならエヴァ進化系に属し、エウレカにも似た要素を持つ。
(グロシーンがあるのもその理由のひとつ)
一つ例を挙げるとエヴァ第9話「瞬間、心、重ねて」の戦闘シーンよりも
二人のパイロットの奇妙な共同生活に力点を置いているような感じのタイプ。

本作には様々な『高いハードル』が山積している。
視聴者にとってのそれは、主人公が文字通り『お荷物』であり
ヘンなヘアースタイルの『猿』みたいな存在に思えてしまうことであり
『カイ・シデン』のように人の感情を逆なでする要素と『碇シンジ』のような
軟弱さを同時に併せ持ち、かつ田名部愛のようにうざったい台詞を吐くという
厄介な人間性を持っていることである。

そしてそのことは未来人であるヒロインにとってはより強烈で鮮明なリアリティーであり、
成り行き上の任務とはいえ、無駄口叩くこの『お荷物』、『旧世代』の『猿』を
なんとか目的地まで届けるというのはヤレヤレな気分であると言えよう。

とまぁ、そういう方向性で物語は進行していくわけだが、
本作の最大の魅力、見所とはまさにそういう要素であり。

ロボットバトルよりも自分たちの足で大地を踏みしめ
世界を流離うことであり、目的地の前に聳え立つ文字通り『険しい山』に挑むことである。

世界を流離うことが本作の最終目的でもなく、次のステージもちゃんと用意されているのだが、
一見無駄とも思えるプロセスやキャラの言動を丁寧に描いているのにはそれなりに
意味があり、それを飛ばしてしまったら本作はもっと味気ないものになっただろう。

だから結局あんな『猿』にも存在理由はあって、
そんな彼{netabare}の微妙な心理描写{/netabare}にも大いに意味があったりする。

早い話が主人公はヘタレ系で、ヘタレ系主人公が好きな人には本作はかなりお薦め。
ヘタレ系ストーリーには当然の如く物語の進行をサポートする役目が
つまりその辺はヒロインが十分すぎるくらいに穴埋めするので安心して視聴できる。

ここからは少し踏み込んだネタバレにつき本作未視聴の方にはご法度で。
{netabare}実は本作をエヴァ系と称すのにはもう一つの理由がある。
それはエヴァと同様にフロイト心理学のテイストが意欲的に活用されている点だ。
それはある意味ペテン的手法であり、生と死や二項対立が織り成す葛藤の要素を
持った物語ならなんでも適用可能で無難に解釈できてしまう若干無理ある荒技である。
それはエロスとタナトスという概念で物語を解釈するやり方である。

単なるこじ付け的連想ゲームと言われればそれまでだが、実戦してみるとこんな具合。
エンジェルは天使。天使のイメージの原型はローマ神話のキューピッド。
キューピッドはギリシア神話のエロス。エロスはマリーン・エンジェル。

眠りの神はヒュプノス。ヒュプノスの兄はタナトス。
故に眠れる者(スリーパー)はタナトス(死)の近親者。
エロスとタナトスの衝突は葛藤を生む。
エンジェルとスリーパーの対立衝突も人間心理の葛藤の現れ、という風に。

エロスは生、融合、肯定承認、友愛を象徴し
タナトスは死、解体、否定拒絶、攻撃性を象徴する。

しかし、「それがどうした?」と問われたら返す言葉がないのが
フロイト心理学の限界なんだこれが・・・

しかし、進化論という現代では絶対不可侵の神話的学説の基本的メカニズムも
繁殖と淘汰という二項対立に突然変異という概念を付加しただけの
ある意味ペテン師的な解釈理論に過ぎないわけなので、似たり寄ったりなのかも。

さらに蛇足だが、マリーンは海、海は生命の源=母を象徴するから
ブルーは海とは相容れない存在っていう解釈も成り立ちはする。{/netabare}

投稿 : 2024/06/08
♥ : 6

60.3 6 ロボットで近未来なアニメランキング6位
AKB0048 Next Stage(TVアニメ動画)

2013年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (180)
746人が棚に入れました
芸能禁止の時代、危険を顧みず、ゲリラライブを送り届けるアイドル達がいた。
そう、彼女達の名は「AKB0048」。
地球滅亡直前まで、伝説のアイドルとして輝き続けた「AKB48」。
その名を襲名するという形で受け継いだ超銀河アイドルチームの物語。
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

1期に続き、作画・シナリオとも見事だが・・・ラスト4話だけ滑り気味の残念作。

第20・21話でピークが来てしまい、ラストの印象が今ひとつになってしまった点が非常に残念で、第1期より若干評点を落としてしまいました(※それでも個人評点 ★ 4.3 と私の中ではなかなかの高評価)。

※なお、各話評価は第1期のレビューを参照。

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※以下、以前のレビュー。

このアニメは、私の感想では、第1期の第1話冒頭から全く外れなしの面白さで、第2期の半ば過ぎまで一気に見切ってしまえるような見事な躍動感に溢れています。
さすがにこれは外れかな?と途中まで思っていた第18話(真琴回)ですら、ラストでそれまでの退屈さを導線にして一気に引っ繰り返されてしまい、まんまとこのアニメ屈指の優良回と思わされてしまうような面白さでした。

本当に、第21話までは、絵もストーリーも視聴者を全く飽きさせない巧みさで、各話の平均点は、同じアイドルを題材としたアイマスよりもずっと高いと思います。

ところが、{netabare}なぜか、このアニメのラストに来る2つの大イベント(主役2人の襲名イベント・センターノヴァ化イベント)の前振り的なイベントが発生する第20話・第21話で、面白さのピークが来てしまい、肝心のメイン・イベントの印象が薄くなってしまうという、少し残念なことになっています(アニメ制作中にAKB48自体のメンバー構成に色々変動があったので悪影響が出たのかな?)。{/netabare}

ここがラストで評価が急上昇するアイマスとの違いとなっています。


◆物語のアクセント(キララ発生回)
{netabare}
第1期
・第1話 智恵理(正確には発生ではなく智恵理に付いてきた)
・第12話 友歌
・第13話 凪沙

第2期
・第15話 美森
・第18話 真琴
・第20話 彼方
・第23話 織音etc.
{/netabare}

投稿 : 2024/06/08
♥ : 22
ネタバレ

偽ニュー隊長 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

人気の無さに泣けてくるが、本編ではマジで泣ける(85点)

全13話。(分割2クール目、14話~26話)
TVアニメオリジナル。

個人的満足点:85点
アニメ系統:SFアイドルサクセスストーリー

リアルAKBは好きでも嫌いでもないのだけれどもAKB商法だけは嫌い。
新たなAKB商法か?って感じで、このアニメもかなり斜めに構えて視聴していた。

なんて1クール目の時に言っていたのが懐かしくなった2クール目。
そういうわけで1クール目未視聴ならそちらからどうぞ。
http://www.anikore.jp/review/309813/

やや設定に無理があるようだが、そんなことはどうだっていい。
基本はライバル・友情といった熱い要素が魅力。

リアルAKBの総選挙なんか知ったことじゃないが、このアニメの総選挙の熱さは素晴らしかった。
別に思い入れのあったキャラでは無かったのだが、観ていて思わず泣いてしまった。
{netabare}みもりの選抜入りは鳥肌ものだった{/netabare}

中盤も1クール目でスポットが当たらなかったキャラにもスポットをあてて熱いお話を繰り広げる。

個人的には彼方の出番が減ったのが少々残念ではあるのだが、それでもいいと思わせる勢いがあった。
{netabare}ぶつぞうのエピソードはお気に入りだ。おっさん熱すぎるぜ{/netabare}

最終話付近もなんだか設定が無理矢理感満載だったにも関わらず、熱い展開に熱い歌をかぶせられて泣いてしまった。
基本、熱い展開に歌のコンボに弱いのではあるが。

また、1クール目ではかなり下手だったAKB声優陣だが、2クール目に入ってからは少しずつ上手くなってきた。
唯一1人は微妙だったが、それでも最終話あたりにはそれなりになってきた気がする・・・・多分w

今期ではラブライブが結構人気だったが、個人的にはこっちのほうを推したい。
(ラブライブも良かったんだけどね。後半の熱さが足りない)

熱いお話が好きならオススメ。


と、まあ一人で推してみるわけではあるが
つまり、何が言いたいかというと

もう少し人気あってもいいと思うんだ、マジで。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 19

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

「AKB」で食わず嫌いしないで、もっと評価されるべき(笑)。

「AKB」をタイトルに冠するも、ストーリーとしてはオリジナルなTVアニメ作品。本作は分割2クール作品の2クール目。

本作の世界観や設定については、1クール目のレビューに書いてありますのでそちらをご覧ください。

私は1クール目、2クール目とも放送当時に視聴済みです。

研修生も含めた現役のAKB0048メンバーの目のハイライトはハート、引退してサポートに回っているメンバーの目のハイライトはダイヤ(回想時で現役メンバーのときには同一キャラでもハイライトはハートだったり)とか妙に凝った作画になっていて感心します(笑)。

また、当時リアルタイムで不祥事を起こしたAKBメンバー(を襲名しているキャラ)が作中で引退メンバーになったりとか変に芸が細かい本作なのでした。

…正直、マクロスシリーズ(初代除く)より本作の方が面白いと思っています。ということで頑張れ、サテライト!

投稿 : 2024/06/08
♥ : 13
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