少女終末旅行(TVアニメ動画)

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「少女終末旅行」

よみがな:しょうじょしゅうまつりょこう

放送時期:2017年秋アニメ(2017年10月~2017年12月)

★★★★☆ 3.8
物語:3.7 作画:3.8 声優:3.8 音楽:3.9 キャラ:3.8
総合得点 67.9
感想・評価 642
棚に入れた人 2189
ランキング 960
繁栄と栄華を極めた人間たちの文明が終わりを迎えてから長い年月が過ぎた。人間たちのほとんどが死に絶え、生き物さえもいなくなった終わりを迎えた世界。複雑に建造された都市はまるで迷路のような廃墟となり、整備するものがいなくなった機械たちは徐々にその動きを止めていく。いつ終わってしまったのか、いつから終わっているのか、そんなことを考えることさえなくなった終末の世界であてのない旅を続ける二人の少女。チトとユーリは今日も愛車ケッテンクラートに乗って廃墟の中を彷徨っていた。

終末の世界をほのぼのと生き抜くディストピアファンタジーが今、幕を開ける。(TVアニメ動画『少女終末旅行』のwikipedia・公式サイト等参照)

このアニメの感想・評価 642

2018.09.17 22:36 sunnydayの評価 | 観終わった| 22が閲覧 ★★★★☆ 4.0 評価対象: 少女終末旅行(TVアニメ動画) 物語 : 4.5  作画 : 3.5  声優 : 3.5  音楽 : 4.5  キャラ : 4.0

鮮やかな諦観を感じながら

まず本作を観終わって、頭の中に諦観という二文字が浮かんだ。諦観という言葉はもともと仏教用語で、諦(アキラ)かに観(ミ)ると読み下し、
「物事の本質をよく理解すること」
「俗世に対する希望を断ち、超然とした態度を取ること」
という意味を表す。
辞書を開いて意味を確認しながら、なるほど、これはチトとユーリにぴったりの言葉だな、と思った。そう、この言葉は本作「少女終末旅行」を表すのに本当に最適な言葉だ。

・「物事の本質をよく理解すること」
本作では終末を旅する二人とそれを取り巻く街並み(=廃墟)のみが淡々と描かれていく。
何故なら、本作の世界にはそれ以外に何も無いからだ。
この何も無い世界において、チトとユーリという二人の少女は住居や宗教、音楽といった概念について、独特な感性をもって理解しようとする。そこには、彼女たちの荒廃した世界に対する憧れや諦めのようなものを感じた。(5話「住居」では、その感情が特に分かりやすいかと思う)
先入観の無い二人の世界に対する反応は、とても興味深く、現代人にとってはっとさせられるものもあった。例えば、音楽を聴いて涙が出ることを知らないチトや、チョコレート風味のものしか食べておらず本当のチョコレートに気づかない二人を見て、文明にどれほど前提条件が多いのかを実感した。

・「俗世に対する希望を断ち、超然とした態度を取ること」
この意味において、諦観という言葉はなにか特別な示唆を本作に与えてくれる。
僕が思うに「俗世に対する希望を断ち、超然とした態度を取ること」とは、本作のキャッチコピーでもある「絶望と、なかよく。」と同義ではないか。二人は最終回で、自分たちがこの世界で最後の人類だということを知る。そんな絶望的な状況の中でも、少女たちはそのことを静かに受け入れて、「超然とした態度」を取った。すでに二人は、「絶望となかよく」なっていたのだ。

・鮮やかな諦観
本作で一番好きな話は、6話だ。この話では前述した、この世界に対する憧れと諦観が清々しく描かれている。
対岸の街に向かう為に、飛行機を作ってそれで飛行しようとするイシイの気概。そしてその夢虚しく、「歴史上最後の飛行者」として落下していく彼女の表情の清々しさ。彼女は、鮮やかな諦観をもってこの世界に向き合っていたのだ。まさに本作のキャッチフレーズでもある、「絶望と、なかよく。」を表している。

鮮やかな諦観は色褪せて、やがて誰も居ない街のようにモノクロになってしまうだろう。しかし、二人の最期は穏やかな色で満たされていることを確信している。だって、二人はいつも二人だから。


以下観点別レビューです。
{netabare}-物語について-
チトとユーリの二人が、戦争によって人類が居なくなった世界を相棒のケッテンクラートと一緒に、街の上層を目指して旅をするお話です。(ケッテンクラートって実在するんですね、Wikipediaで画像を見てみたんですが本物もかわいいです)
一話の中に2,3個のお話が入っていて、見やすいつくりになっています。ストーリーの起伏が中盤まで少なく退屈になってしまいますが、終盤の展開がテンポ良くて最後まで楽しく見れました。

-作画について-
モノクロに近い色で描かれた街の構造物と、チトとユーリのもちもちした顔の作画は対称的で、本作の不思議な世界観のアクセントになっています。

-声優について-
ユーリののほほんとした声は、キャラクターの性格にも合っていて良かったです。あと、旅の途中で出てくる人の声がやけに大御所でしたね。
そして、ヌコの声が花澤香菜さんでめっちゃかわいくて癒されました。

-音楽について-
僕は本作のOPとEDが大好きです。OPではピコピコした音に合わせて、二人がノリノリで踊っているのを見てほっこりしましたし、EDの始まりで「終わるまでは終わらないよ」と二人が言ったのを聞いた時は、その言葉の重さにぞわっとしました。

-キャラについて-
登場人物は、終末とは似ても似つかないような性格をしています。チトはしっかり者で高所恐怖症、ユーリはとにかく食べ物に目がありません。ですが、どこか寂しそうな感情をところどころで覗かせます。魅力のあるキャラクターでした。

-その他-
・{netabare}本作では、二人が終末という「何もない世界」から荒廃する前の「何でもある世界」に憧れを抱くシーンがありますが、このアニメを見ている視聴者は、「何でもある世界」から「何もない世界」に憧れていることもあるわけで、この二つを対比しながら見てみても、本作が楽しめるかも知れません。何も無いところでストレスフリーに暮らしたいだなんて思える私達は、チトとユーリの置かれた環境に比べれば幸せ者かもしれないですね。{/netabare}
・{netabare}自分は、このアニメを丁度「宇宙よりも遠い場所」を見終わった後に視聴したのですが、よりもいのように記述量の多い作品とは違って、本作のように余白の多い作品は、考えさせられるところが多くて良いですね〜。別に何も考えずに見てても面白いし。{/netabare}

ここまで色々と書きましたが、正直な所、中盤の内容が冗長だった感じは否めません。ただ終盤の数話を見て、本作を途中で切らないで良かったと心から思いました。もし0.75クールというものがあれば、それぐらいが丁度良かったかも知れません。内容も単調で楽に見れるので、時間のある時におすすめしたいアニメです。{/netabare}


みなさんも、「絶望となかよく」なってみて下さい。

 サンキュー(5)
2018.09.03 01:23 山本耀司の評価 | 今観てる| 55が閲覧 ★★★★☆ 4.4 評価対象: 少女終末旅行(TVアニメ動画) 物語 : 4.0  作画 : 3.5  声優 : 4.5  音楽 : 5.0  キャラ : 5.0

名作になる予感しかない

今期のアニメが強すぎて、多少埋もれてる感はあるが、隠れた名作となるのは間違いないであろう作品。
一話一話が短編映画のような、緩いアニメなのに文明発展のアンチテーゼと取れる。

 サンキュー(4)
2018.09.01 15:39 garrinchaの評価 | 観終わった| 229が閲覧 ★★★★☆ 4.3 評価対象: 少女終末旅行(TVアニメ動画) 物語 : 4.5  作画 : 4.5  声優 : 4.0  音楽 : 4.5  キャラ : 4.0

希望や絶望や

<2017/12/23 追記>
最終回見終えました。

予想外の結末でなく残念なような、
予想の範囲内でホッとしたような、
予想の範囲内で不安が増したような、

{netabare}仮に人類が絶滅することがあったとして、
一瞬で消え去らない限りは
「最後の一人」という人がいるんですよね。

チトとユーリは最後の二人
二人でいれば淋しくはない

レビューのタイトルは初めて書いた時のまま変えてないのですが、最後まで見終えての感想はやはり、
「希望や、絶望や」でした。

そして、
最後の一人にはなりたくないな。{/netabare}

とか思いました。。

<2017/11/11初レビュー>
六話まで視聴してのレビュー。
全く期待してなかった作品です。
1話目を観て衝撃を受けたというわけでもなく。
でもじわじわ来ますね。

全てを諦めてるような
でも全く諦めてないような

実際こんな世界に自分が放り出されたらどう思うんだろう。
希望を持って頑張るのか。
全てを諦めて何もかも投げ出してしまうのか。

後者な気もしますが、主役二人が緊張感なさすぎで、そうなるとは思えないような。

こういうシチュエーションのアニメって、切羽詰まった緊張感に常に追い詰められるのが常道なんですが、そういうところが無い。
でもやっばり不安感はある。
でもなんとなく安心してしまう。

安心安全な不安感。

どういう顔して接すればいいかよくわかんなくなりますね。

最終回のオチが気になります。
どんなんなんだろ?

なんとなくカナザワやイシイと再会してホッとするような終わり方を期待してしまう自分もいます。

<2017/11/19追記>
評価デフォルト3にしてましたが、今期も半分超えたので評価値付けてみました。
現時点では4.4!
今のところかなり好きです。
この先どうなるか次第で自分の中の評価も大きく変わりそうですが

<2017/12/1追記>
9話観ました。
これまでで一番良かった。
生命と生命の終わり。
ロボの声が無駄に優しいのがじんわり。
「共感」を「貴方達が喜ぶと私も嬉しい、ということです」
そっかぁ。
そうだよね。

 サンキュー(54)
2018.08.26 22:37 yowanoの評価 | 観終わった| 19が閲覧 ★★★★☆ 4.1 評価対象: 少女終末旅行(TVアニメ動画) 物語 : 4.0  作画 : 4.5  声優 : 4.0  音楽 : 4.0  キャラ : 4.0

生きることに疲れた現代人を癒やす終末

ポストアポカリプスな世界を少女2人がゆっくりと旅するだけ。
使命や苦難があるわけではなく、暇を潰すが如く生きるだけの日常。
それが最高の癒やしを形成しています。

普通の日常モノでは現代の苦難を作品内で描写しないことで安息を表現しますが、
本作の世界においては現代の苦難というモノがそもそも存在しません。
そういう意味では、この作品に見出だせる安息こそが真の安息だと思います。

自分はただただ羨望の念を持って本作を観ていました。
自分もこういう世界に生きていたら、もう少し幸せになれたのかも知れないと、
そんな空想に耽ることができる、優しい作品でした。

 サンキュー(4)
2018.08.21 00:16 ピピン林檎の評価 | 観終わった| 245が閲覧 ★★★☆☆ 3.3 評価対象: 少女終末旅行(TVアニメ動画) 物語 : 3.0  作画 : 4.0  声優 : 3.5  音楽 : 3.0  キャラ : 3.0

思考停止/人畜無害

・・・ついこの前まで視聴していた『灼眼のシャナ』に出てくる“万条の仕手”ヴィルヘルミナ・カルメルと彼女の契約者“夢幻の冠帯”ティアマトーなら、本作を見て直ちにそう呟(つぶや)いたかも知れませんね笑。

世界はどうせまもなく環境汚染とか諸々の理由で滅んでしまうんだから、もうジタバタしたってどうしようもないよ・・・みんなで諦めましょう・・・ってこと?

まあ、こういう作品も定期的に制作されてるんだな・・・ということで。
(どういう層に/どれくらい需要があるのか?一寸知りたい気もしないでもない。)


◆制作情報
{netabare}
原作マンガ      つくみず(webサイト『くらげバンチ』(新潮社)2014年2月-2018年1月連載)
監督         尾崎隆晴
シリーズ構成・脚本  筆安一幸
キャラクターデザイン 戸田麻衣
音楽         末廣健一郎
アニメーション制作  WHITE FOX{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

=============== 少女終末旅行 (2017年9-12月) =============
{netabare}
第1話 星空/戦争 ☆ 
第2話 風呂/日記/洗濯 ☆
第3話 遭遇/都市/街灯 ★ 地図制作者カナザワとの出遭い~別れ
第4話 写真/寺院 ☆
第5話 住居/昼寝/雨音 ☆
第6話 故障/技術/離陸 ★ 飛行機制作者イシイとの出遭い~別れ
第7話 迷路/調理 ☆
第8話 記憶/らせん/月光 ☆
第9話 技術/水槽/生命 ★ 共感機能付き自律機との接触、巨大自律機破壊
第10話 電車/波長/捕獲 ☆ 久々の地上・夕陽、謎生物ヌコとの出遭い
第11話 文化/破壊/過去 ☆ 強力ビーム砲機動、遺棄された原子力潜水艦発見
第12話 接続/仲間 × 過去の記録映像、武器を飲み込むもの(エリンギ)、人類の最期の二人{/netabare}
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)3、☆(並回)8、×(疑問回)1 ※個人評価 × 3.3

OP 「動く、動く」
ED 「More One Night」

 サンキュー(17)

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